魔法戦姫シンフォギア (浅田零)
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※オリジナル設定も入ります。

名前:操真晴人

下手ですが、イメージ↓

 

【挿絵表示】

 

ウィザード本編開始半年前の日食の日に起きた「謎の儀式=サバト」でコヨミとともに生き残った青年。

22歳。

その儀式に生き残ったことで魔法使いとしての資格を得て、白い魔法使いからウィザードライバーとウィザードリングを授けられた。

その後、ウィザードとして敵であるファントムと戦うことを決意する。

ぱっと見言動からクールで気取ったお調子者のように見えるが、実際は自らの本心を見せないようにするためで、本来は使命感、責任感が強い性格。

約束の場所(映画)で、自身のアンダーワールドの中にコヨミ(賢者の石ことホープウィザードリング)を眠らせたことによって、死ねない身体になった。

そして、死ねない身体になった辺りから、食べ物や飲み物を摂取しなくても生きていけるようになってしまう。(また、その影響から、本編中のコヨミの様に体温が無い、そして徐々にだが味覚なども失われてきている。)

ウィザード本編終了後の旅の途中、この世界(戦姫絶唱シンフォギア)に迷い込んでしまう。

 

以下、ウィザードの基本情報。

【基本スタイル】

四大元素に因んだ属性を持つ。

魔法やウィザーソードガンによる攻撃にも属性が現れる。

 

下手ですが、ウィザードのイラストです。

 

【挿絵表示】

 

 

・フレイムスタイル

フレイムリングによって変身するスタイル。

属性は火、顔のクリスタル(複眼)の色は「赤」で、形状は「円」。

仮面ライダーウィザードの基本形態。

アンダーワールドでの戦闘も、基本このスタイルで行われる。

他スタイルでの魔法もある程度は使える(ただし、性能は低下している)。

 

・ウォータースタイル

ウォーターリングによって変身するスタイル。

属性は水、顔のクリスタル(複眼)の色は「青」で、形状は「涙滴型」。

4スタイルの中で魔力に優れており、また、水中で動くことが可能。

 

・ハリケーンスタイル

ハリケーンリングによって変身するスタイル。

属性は風、顔のクリスタル(複眼)の色は「緑」で、形状は「三角」。

4スタイルの中でスピードに優れ、体に風を纏い、高速の飛行が可能。

この形態、及びその派生形態の際は、ウィザーソードガン・ソードモードを逆手持ちで使用する。

 

・ランドスタイル

ランドリングによって変身するスタイル。

属性は土、顔のクリスタル(複眼)は「黄」で形状は「四角」。

4スタイルの中でパワー・防御力に優れている。

 

【ドラゴンスタイル】

現実でもウィザードラゴンの力を使えるようになる、仮面ライダーウィザードの基本4スタイルの強化形態。

頭部と胸部にドラゴンの意図が現れ、ロングコートの色が属性に因んだ色に変わる。

専用魔法・スペシャルによってドラゴンの身体の一部が具現化する。

 

・フレイムドラゴン

フレイムドラゴンリングで変身するスタイル。

属性や基本的な形状はフレイムスタイルと同じ。

ドラゴライズリングを使用せずとも身体からドラゴンを分離させる事でドラゴンを召喚できる(召喚後は変身前のフレイムスタイルに戻る)。

スペシャルウィザードリングを使用するとウィザードの胸部にウィザードラゴンの頭部・ドラゴスカルが具現化され、強力な火炎放射で敵を焼き尽くす。

 

・ハリケーンドラゴン

ハリケーンドラゴンリングで変身するスタイル。

属性や基本的な形状はハリケーンスタイルと同じだが、変身リングと同じ魔宝石で作られた専用リング・サンダーウィザードリングにより雷を扱えるようになった。

スペシャルウィザードリングを使用するとウィザードの背部にウィザードラゴンの翼・ドラゴウィングが具現化され、空中を自在に飛行できるようになる。

 

・ウォータードラゴン

ウォータードラゴンリングで変身するスタイル。

属性や基本的な形状はウォータースタイルと同じだが、変身リングと同じ魔宝石で作られた専用リング・ブリザードウィザードリングにより冷気を扱えるようになった。

スペシャルウィザードリングを使用するとウィザードの腰部にウィザードラゴンの尾・ドラゴテイルが具現化され、尾の一振りで海を割ったり、ブリザードで凍らせた敵を粉砕する。

 

・ランドドラゴン

ランドドラゴンリングで変身するスタイル。

属性や基本的な形状はランドスタイルと同じだが、変身リングと同じ魔宝石で作られた専用リング・グラビティウィザードリングにより重力を操れるようになった。

スペシャルウィザードリングを使用するとウィザードの両腕にウィザードラゴンの爪・ドラゴヘルクローが具現化され、斬撃を飛ばして敵を切り裂く。

 

・オールドラゴン

ドラゴタイマーで変身する、ドラゴンスタイルの強化形態。

フレイムドラゴンをベースにウィザードラゴンの頭部、翼、尾、爪が具現化されており、その能力を全て使用できる。

 

【ドラゴタイマー】

白い魔法使いの儀式によってウィザードラゴンの力を限界まで引き出した事で、晴人の魔力から生成された腕時計のような(というかアナログ式タイマーのような)ツール。

使用する時はフレイムドラゴンがコネクトによって出現させる。

針が青・緑・黄の文字盤を指した時にレバーを押す事でウォータードラゴン・ハリケーンドラゴン・ランドドラゴンの3体を召喚し、連携して敵を攻撃する。

この分身体はコピーと異なり、それぞれが独自の意思を持って行動する。

 

【インフィニティ一スタイル】(暫くは登場予定無し)

インフィニティーウィザードリングで変身するスタイル。

一度は魔法が使えなくなった晴人だが、コヨミを助けたいという強い願いがウィザードラゴンを復活させ、晴人自身が生み出したインフィニティーウィザードリングで変身できるようになったスタイル。

全身のアダマントストーンはあらゆる攻撃を防ぐと共に、専用武器アックスカリバーによる強力な攻撃も兼ね備えている。

しかし、とある世界の少年に渡した為、現在使用不可。

 

【以下原作キャラ】

名前:立花響

数奇な運命によって天羽奏の纏っていたシンフォギア「ガングニール」を受け継ぎ、シンフォギア装者として戦うことになった少女。

趣味は人助け。

好きな食べ物はごはん&ごはん。(ちなみに彼氏いない歴=年齢である)

明るく前向きだが周りに流されやすい性格の持ち主であり、環境適応力は高く仲間や友人を作るのが得意だが、逆に嘘や隠しごとが下手。

あの日(ツヴァイウィングコンサートの日)に晴人に助けられてから、彼を自身の『最後の希望』としている。

原作通り弦十郎が武術の師匠となるが、蹴り技等は晴人が教えている。

 

名前:小日向未来

立花響とは小学校時代からの幼馴染で、何かと彼女に世話を焼く保護者役。

黒髪ショートに、後頭部に大きな白いリボンを結んでいる。

控えめで内向的な面があるが、響の影響で誰かが困っているところを見ると放っておけない一面もある。 

中学時代は短距離走に打ち込んでおり、記録の伸び悩みを切っ掛けにその道を諦めているが、走ることに対する情熱は未だ健在。

晴人に対しては、親友を救ってくれた、と言う点では感謝しているが、あまり晴人の事を知らないという事(+親友を取られたという思い)もあり、最初は信用していなかった。

だが、ある日の出来事をきっかけに…

 

名前:風鳴翼

日本よりイギリスへの進出を果たしたトップアーティストで、シンフォギアシステム「天羽々斬」をまとい戦うSAKIMORI。

国家を影から支える風鳴の一族の一人であり、祖父は特異災害対策機動部二課の初代司令である風鳴訃堂。

父は内閣諜報官の風鳴八紘。

二課現司令である風鳴弦十郎は彼女の叔父にあたる。

幼少より歌や戦闘訓練に明け暮れていた反動から生活能力は低く、所謂「部屋を片づけられない人」。

奏が生存している為、原作より性格は柔らかい。

晴人に対しては、あの状況で奏を救ってくれたという事もあり恋心を抱いている。(日々女の子らしくありたいと思い部屋の片付けをしようと頑張るが、逆に汚して緒川さんに怒られた経験有り)

 

名前:天羽奏

風鳴翼と同じく、ツインボーカルユニット「ツヴァイウィング」の1人。

シンフォギアシステム3号「ガングニール」の装者。

明るく奔放な言動が目立つ姉御肌の少女であり、やや気弱な一面を持つ翼の心の支えでもあるが、敵と定めた相手に対しては狂気的といえるほどに苛烈になれる。

本来は適合係数の低さからシンフォギアの装者たりえなかったが二課技術主任である櫻井了子の開発した制御薬「LiNKER」の過剰投与により、後天的な適合者としてガングニールの力を得る。

晴人に対しては、自身を救ってくれた王子様のように思っている。

 

名前:雪音クリス

特異災害対策機動部二課が見出したシンフォギアシステム適合者候補。

世界的ヴァイオリニストの父、雪音雅律と声楽家の母ソネット・M・ユキネの間に生まれた音楽界のサラブレッドであり、幼少時に両親のNGO活動に同行して訪れた南米で内戦に巻き込まれて両親を失っている。

晴人との出会いは、内戦に巻き込まれていた時に救出され、その際1つの指輪(リング)を渡された。

「それを持っている限り、またどこかで必ず会えるさ……約束する、俺がお前の最後の希望だ。」

その言葉をきっかけに晴人さんに狂気的な愛()を向ける。

尚、フィーネに回収されてからも晴人を探し続けている。

 

【オリジナル魔法・スタイル】※出すかどうかは未定

・リカバー…治癒魔法、指輪をはめた相手を癒す魔法。

・タイム…時間操作魔法、時を止めたり、過去に飛んだりする。

・トランスペアレント…透過魔法、透明になる、ようは破壊者のインビジブル。

・アンチ(もしくはノイズ)スタイル…紫と黒をベースとしたインフィニティースタイルに似た姿、しばらくはその状態でも戦えるが、一定の時間が経つと自我が無くなる(天才物理学者のハザード的なもの)、何時出すのか、どう入手するかは未定(現時点ではGXでのオートスコアラー及びアルカノイズ対策予定)。

ウェル辺りに捕まる、キャロル(ヤンデレ)に洗脳される等考え中。

・シンフォギアスタイル…例を上げると、響のギアであるガングニールの模様が描かれたウィザードリングを使用することで、響(シンフォギアを纏っている状態)になることが出来る、的なもの?

(もしくはその装者の武器や技を使える)

各シンフォギア装者のウィザードリング登場予定?

他にも増やす予定です!




個人的にキャロル戦がとても面白くなりそうと思っています(笑)
四大元素vs四大元素ですもんねー!
「もっとだ……!もっと愛し合おうじゃないかッ!!!晴人ッ!!!!」的な…(笑)
これからも少しずつ書いていくので、よろしくお願いします。


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魔法戦姫シンフォギア
第1幕 希望の魔法使い


―――かつて魔法は科学と並ぶ学問であった。

しかし文明の進歩とともに魔法はいつしか忘れ去られた。

時は流れ、現代。

科学では解明できない恐怖を魔法で斬り払う一人の男がいた。

日食の日に行われたファントムを生み出す謎の儀式、「サバト」の生き残りである彼は、魔法を操る力を手に入れ、人々の希望を守るために戦う。

魔法使いウィザードとして。


??「ん〜……美味いんだけど、ちょっと硬いなぁ……」

プレーンシュガーを食べている青年。

 

するとそこに、赤い小さな鳥?のようなものが飛んでくる。

 

??「お、見つけたのかガルーダ」

 

??「しょーがない…コレは、お預けだな。」

ドーナツが入っている袋に戻す

 

そして、右手にはめている指輪を、手の様な形をしている自身のベルトにかざす。

 

『コネクト・プリーズ』

横に魔法陣が現れ、そこに手を突っ込むと、バイクが出てくる。

 

??「案内よろしく。」

バイクに乗り、走り出す

 

 

 

【場所は変わり、ボロボロになったコンサート会場】

巨大な槍の様なものを構えた女性は、

青髪の女性に対し、

??「行くよ、翼!」

 

それに対し、青髪の女性は、

翼「あぁ、奏!!」

と、刀のようなものを構える。

 

翼「やぁッ!!!」

逆羅刹

逆立ちと同時に横回転し、

展開した脚部のブレードで周囲を切り裂く。

 

奏「はぁッ!!!」

STARDUST∞FOTON

大量のノイズを吹き飛ばして行く。

 

息のあったコンビネーションで、2人は大量のノイズを蹴散らしていく。

 

少女「あれは………ぇ」

観客席から見つめる、

1人の少女。

 

まず奏が複数のノイズを蹴散らし、

そして翼がその隙にノイズの背後に回り込み、切り裂く。

 

そして奏が構え直した時、

奏「っ………時限式はここまでかよ……ッ」

 

その瞬間ノイズの攻撃により、

何とか防ぐが、吹き飛んでしまう。

奏「っ………はぁ……はぁ……」

 

少女「ぁっ……キャッ!?」

観客席が崩れる。

 

奏「っ!!!?」

 

少女「ぅ………痛っ………」

そして、

その少女目掛けて複数のノイズが向かってくる

 

少女「っ!!」

もうダメだと目を閉じた瞬間、

 

奏「っらぁ!!!」

そのノイズ達を切り裂く。

 

必死にその少女を守る奏、

奏「ッ…」パキッ

ギアにヒビが入る。

 

その時―――。

少女に何かが刺さり、大量の血を流す。

 

そのまま吹き飛び、壁に打ち付けられ倒れる。

 

奏「おいッ!死ぬな!!!」

その少女の元に駆け寄る。

 

奏「目を開けてくれ!生きるのを諦めるなッ!!」

必死にその少女に呼びかける。

 

少女「ぁ………」

その言葉に応えるかのように、

薄らとだが目を開ける。

 

奏はそれを見て、少し微笑む。

 

そして自身の槍を掴む。

奏「いつか……心と体…」

 

立ち上がり、

 

奏「全部空っぽにして、思いっきり歌いたかったんだよな……」

ノイズ達の方へ…

 

翼「かな、で……?」

(まさか…)

 

奏「今日はこんなに沢山の奴が聴いてくれるんだ……」

一歩、

また一歩と足を踏み出す

 

奏「だからアタシも…」

 

槍を上に構える。

奏「出し惜しみ無しで行く…」

構えた槍にはヒビが入っている。

 

奏「とっておきをくれてやるッ。」

 

奏「――絶唱」

その横顔は涙を流している。

 

奏「Gatrandis babel ziggurat――」

(もっと…翼や、皆と居たかったな――)

 

意識が朦朧としている少女、

「歌が……聴こえる……」

 

翼「いけない奏ぇ!!歌ってはダメぇええ!!!!」

(誰か…誰でもいい……お願い…奏を助けてッ!!)

 

??「――させるかよ。」

 

―――その瞬間、何者かの弾丸によって、奏の周囲のノイズが消滅していく。

 

奏「…!」

 

翼「!!」

 

少女「………?」

 

バイクに乗った青年が、

銃の様なものを構えている。

 

??「ふぃ〜…間に合ったかな?」

バイクから降りる。

 

少女の近くに行き、

??「良く頑張ったな…」

少し頭を撫で、

1つの指輪の様なものを指にはめる。

 

??「約束する、俺がお前の最後の希望だ。」

自身のベルトにその指輪をかざす

 

『リカバー・プリーズ』

大まかな傷(擦り傷など)が治っていき、

少女は安心したように眠る。

 

翼「あ、な…たは……?」

 

??「ん?俺?俺は操真晴人、仮面……あー…お節介な魔法使いさ。」

 

翼「魔法…使い……?」

晴人「そ…希望の、な。」

 

奏の元に行き、

晴人「あ、君も大丈夫?」

 

奏「あ、あぁ……」

 

晴人「とりあえず、ちょっとごめんね」

奏の指にも先程と同じ指輪をはめ、ベルトにかざす

 

『リカバー・プリーズ』

同じように傷や、時限式による負荷も軽減される。

 

奏「っ!か、身体が楽になった!?」

 

晴人「ふぅ、良かった…後は、アレを片付ければ終わりかな…」

ノイズ達を見る。

 

翼「む、無茶です!ノイズを倒せるのは私達だけです!」

 

晴人は少し微笑むと、

晴人「それはどうかな?」

右手の指輪をベルトにかざす、

 

『ドライバー・オン』

銀色のドライバーが出現する。

 

翼「……?」

奏「それは……?」

 

晴人「希望の力さ」

ドライバーの横のパーツをスライドさせる。

 

『シャバドゥビ・タッチ・ヘンシン!シャバドゥビ・タッチ・ヘンシン!』

横に付いている赤い指輪を左手にはめる。

 

晴人「――変身。」

ドライバーにかざす。

 

フレイム・プリーズ』

左手を横にかざすと、赤い魔法陣が現れる。

 

奏「な、なんだ…?」

 

ヒー・ヒー・ヒーヒーヒー!

魔法陣が晴人を通過すると、姿が変わる。

 

ウィザード「さぁ、ショータイムだ。」




次回、魔法戦姫シンフォギア

「おい!アンタは一体…」

「なるほどね……」

『約束する、俺がお前の最後の希望だ。』

「あの人に会って、お礼が言いたいなぁ……」

「さぁ、ショータイムだ!」


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第2幕 希望をもたらす青年

魔法の指輪 「ウィザードリング」。

今を生きる魔法使いはその輝きを両手に宿し、

「絶望」を「希望」に変える。


ウィザード「さぁ、ショータイムだ。」

 

右手の指輪を付け替える。

 

ドライバーの横のパーツをスライドさせる。

『ルパッチ・マジック・タッチ・ゴー!ルパッチ・マジック・タッチ・ゴー!』

ドライバーに右手をかざす。

コネクト・プリーズ』

小さめの魔法陣から、武器であるウィザーソードガンを取り出す。

 

的確に1体、

また1体と撃ち抜いていく。

 

ウィザード「流石に数が多いか…だったらこいつだ」

右手の指輪を付け替える。

 

コピー・プリーズ』

自身の分身を4体作り出す。

 

奏「ふ、増えた…」

 

ウィザーソードガンの手の部分を開く。

『キャモナ・シューティング・シェイクハンズ!』

手の部分を左手で握る。

フレイム

手を離し、分身達も同じ様に周囲のノイズに向かってウィザーソードガン(ガンモード)を構える。

 

『シューティング・ストライク!ヒー・ヒー・ヒー!ヒー・ヒー・ヒー!

周囲のノイズに爆炎をあがらせる。

 

ウィザード「ふぃ〜」

 

「―――!!!!!」

1体の巨大なノイズが現れ、拳を振り下げる。

 

翼「危ない!」

 

奏「に、逃げろ!!」

 

ウィザード「よっ、と…」

その拳の上をくるりとジャンプし、その流れの中で右手の指輪を付け替える。

 

ウィザード「フィナーレだ!」

ドライバーに右手をかざす。

 

『チョーイイネ!キック・ストライク!サイコー!』

右脚を軸に魔法陣が描かれ、右脚に炎を纏う。

前に一回転しながら飛び上がり、キックをする

 

ウィザード「はああああぁぁ!!!!」

巨大ノイズにストライクウィザードが炸裂する。

 

ノイズに魔法陣が現れ、爆発する

 

奏「す、すげぇ……」

 

ウィザード「ふぃ〜…」

変身を解除する。

 

晴人「さて、そろそろ行くか。」

バイクに乗り、

走り去って行く。

 

翼「あ、ちょっと!」

 

奏「お、おい!」

 

【それから数日経ったある日…】

公園のような場所で、

晴人「……う〜ん、やっぱりちょっと硬いなぁ…」

プレーンシュガーを食べてる。

 

そこに1人の大人が歩いて来る。

 

??「君が操真晴人君、かな?」

 

晴人「…見た事ない顔だけど、どっかで会ったことある?」

 

??「いや、初対面だよ、俺は風鳴弦十郎。」

 

??「僕は緒川慎次です。」

 

晴人「んで、何で俺の名前知ってるの?俺ってそんな有名?」

首傾げながら

 

弦十郎「その辺、ゆっくりと話がしたい。」

 

慎次「だから1度、我々の元に来て欲しいのですが…。」

 

晴人「…なるほどね」

プレーンシュガーを食べ終える。

 

晴人「わかった、まぁこれからやる事も無かったし。」

パッパッと、

と手を払いベンチから立つ

 

弦十郎「おぉ、来てくれるのか!」

 

慎次「それでは、失礼します。」

 

ガチャ、

と鉄の音が鳴り響く。

 

晴人「これは……」

音の鳴った場所をじーっと見る。

 

すると…

 

なんと、手錠が掛けられている。

 

晴人「……なんで?」ガチャガチャ

 

慎治「すいません、これも義務なので…」

 

晴人「はぁ……」

(なんか前にもこんな事あったなぁ……)

 

《移動し、とある場所へ》

弦十郎「では改めて…ようこそ、二課へッ!!」

おそらくスタッフ?であろう人達が一斉にクラッカーを鳴らす。

そして壁にはカラーテープや、花などで飾り付けされている。

 

晴人「……へ?」

ポカーン、としている。

 

??「貴方が操真晴人君ね?」

 

晴人「えーっと…そう言うあんたは?」

 

??「あら失礼〜、“出来る女”こと、櫻井了子よっ♪よろしくね☆」

 

晴人「……よ、よろしく…?」

苦笑いを浮かべる。

 

了子「貴方には個人的興味もあるんだけど…にしても、意外と可愛い顔してるのね…ふふ、どうかしら?ちょっと向こうの部屋でお姉さんとイイコトしない?」

晴人に擦り寄る。

 

朔也「お姉さん……?」

 

了子「あ”あ”ん”??何か言ったかしら!?」

 

朔也「ひいぃぃ!??」

目を逸らす。

 

晴人「あはは…」

 

弦十郎「えー、ゴホン…」

 

弦十郎「早速だが、操真くんに1つ礼を言わせて欲しい。」

 

晴人「礼?俺、なんかしたっけ?」

 

弦十郎「数日前、あのコンサート会場であの2人を…翼を、奏を救ってくれてありがとう…!」

深々と頭を下げる。

 

晴人「会場……あぁ、あの日か……頭を上げてくれ、弦十郎さん。」

 

晴人「俺はあの時、助けたくて助けただけさ、お礼なんて言われるほどの事はしてないさ。」

 

弦十郎「……本当に、ありがとう…ッ!」

 

【視点が変わり、公園】

??「はぁ〜……」

右手につけた指輪を見つめる。

『約束する、俺がお前の最後の希望だ。』

(あの日2人とともに私を、

私の希望になってくれた人…もう1度……もう1度で良いから……)

 

??「響ったら、まぁ〜たあの日助けてくれた人の事考えてるの?」

 

響「み、未来…う、うん……」

 

響「あの人に会って、お礼が言いたいなぁ……」

 

未来「私もその人に会ってお礼が言いたいな〜、響を助けてくれてありがとう、って。」

 

その時、警報が鳴り響き、複数のノイズが出現する。

 

響「…!!」

 

未来「響!逃げるよ!!」

 

しかし、逃げ遅れた子供が砂場で泣いている。

響「っ……!!」

(間に合って…お願い!)

 

走って、子供の前に行き、庇う

 

未来「響ぃぃいい!!!」

 

 

 

 

その瞬間、ノイズ達が消える。

響「っ……あれ…?」

 

「ふぃ〜、間一髪だったな。」

 

響「ぁ……!」

この声を…私は知っている…

 

晴人「良く頑張ったな。」

少し頭を撫で、

 

晴人「もう大丈夫だ。」

微笑む

 

響「ぅぁ………!」

(私の、たった一つの希望…!)




次回、魔法戦姫シンフォギア

「本当にこの人は…私の最後の希望なんだ……!」

「私と、手合わせをして頂きたい。」

「ガングニール、だとッ!?」

「私やります!この力があれば、誰かを…誰かの希望になれるんですよね?」

「さぁ、ショータイムだ。」


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第3幕 防人と覚醒

魔法の指輪 「ウィザードリング」。

今を生きる魔法使いはその輝きを両手に宿し、

「絶望」を「希望」に変える。


晴人「もう大丈夫だ。」

微笑む

 

響「ぅぁ………!」

(私の、たった一つの希望…!)

 

響「本当にこの人は…私の最後の希望なんだ……!」

 

晴人「ふぃ〜、良かった、間に合って。」

 

晴人「さ、危ないからその子を連れて下がっててくれるか?」

 

響「は、はい!」

 

響「えっと…君、まだ歩ける?」

 

少年「う…うん…」

 

響「じゃあ私と一緒に向こうに離れてよっか?」

 

少年「わ、かっ……た……」

響と共に離れた物陰に隠れる。

 

晴人「向こうは大丈夫そうだな…」

 

晴人「後はこっちか」

右手の指輪をベルトにかざす、

『ドライバー・オン』

銀色のドライバーが出現する。

 

ドライバーの横のパーツをスライドさせる。

『シャバドゥビ・タッチ・ヘンシン!シャバドゥビ・タッチ・ヘンシン!』

 

横に付いている赤い指輪を左手にはめる。

晴人「変身。」

フレイム・プリーズ』

左手を横にかざすと、赤い魔法陣が現れる。

 

ヒー・ヒー・ヒーヒーヒー!

魔法陣が晴人を通過すると、姿が変わる。

 

未来「姿が…変わった……」

少年「……!」

 

ウィザード「さぁ、ショータイムだ。」

右手の指輪を付け替える。

 

ドライバーの横のパーツをスライドさせる。

『ルパッチ・マジック・タッチ・ゴー!ルパッチ・マジック・タッチ・ゴー!』

 

ドライバーに右手をかざす。

 

『コネクト・プリーズ』

小さめの魔法陣から、ウィザーソードガン(銃モード)を取り出す。

 

遠くに居るノイズ達を的確に撃ち抜いていく。

そして近くに居るノイズ達をまとめて回し蹴りで倒していき、その流れのまま後ろに居るノイズ達も蹴散らしていく。

 

未来「すごい…」

響「綺麗……」

少年「かっこいい…!」

 

だが上空から飛行型ノイズが大量に飛んでくる。

 

ウィザード「お次はこいつだ。」

ドライバーの横のパーツをスライドさせる。 

 

『シャバドゥビ・タッチ・ヘンシン!シャバドゥビ・タッチ・ヘンシン!』

横に付いている緑の指輪を左手にはめる。

 

ハリケーン・プリーズ』

左手を上にかざすと、緑の魔法陣が現れる。

 

フー・フー・フーフー・フーフー!

そこに飛び込む。

 

すると姿が変わり、

周りに風を纏い飛ぶ。

 

ウィザード「魔法の力、見せてやるよ」

ウィザーソードガンを剣の形に変え、

そのまま飛んでいき、飛行型ノイズを切り刻む。

 

ウィザーソードガン(剣モード)を逆手に持つ

 

ウィザード「まとめていくぜ。」

ウィザーソードガンの手の部分を開く。

 

『キャモナ・スラッシュ・シェイクハンズ!』

手の部分を左手で握る。

 

『スラッシュ・ストライク!フー・フー・フー!フー・フー・フー!

一振り目で風を巻き起こし敵を纏め、

二振り目で巨大な斬撃を飛ばし、ノイズを消し去る。

 

風に乗りゆっくりと地上へ降りてくる。

 

変身を解除する。

 

晴人「ふぃ〜、終わった終わった〜」

バイクを停めている所に歩き出す。

 

響「あ、あのッ!」

 

晴人「ん?君は…確かあの時の……」

 

響「その…あの時、助けてくれてありがとうございました!!」

頭を下げる。

 

晴人「…感謝される事なんてしてないさ。」

晴人「助けたいから助けた、それだけ。」

少し頭を撫でる。

 

響「ぁぅ……///」

頬を赤らめる

 

晴人「でも、そーだな…それじゃ一言だけ言わせて。」

晴人「生きててくれて、ありがとう。」

微笑む。

 

響「……!」

 

晴人「それじゃ、この後ちょっと予定があるから、またね」

そしてバイクに乗り走って行く。

 

響「また…絶対、どこかで……」

少し光の無い瞳で、

バイクが走り去るのを見ていた。

 

未来「……」

(なんだか…響から負のオーラが……)

 

少年「ありがとう!“仮面ライダー”!」

 

【場所が変わり、二課】

晴人「えーっと、それで用って何?翼ちゃん」

 

翼「あの…その……」

 

晴人「……?」

 

翼「私と、手合わせをして頂きたい。」

 

晴人「手合わせ?ん〜、良いけど…」

 

「すみません翼さん、ノイズが現れました。」

 

晴人「…だってさ、行こうか」

 

翼「むぅ……不承不承ながら了承しましょう…」

 

【そして晴人は自身のバイクを停めてある場所へ行く】

翼「あ、あの…」

 

晴人「ん?あー、後ろ乗ってく?」

 

翼「その…出来れば運転の方を……///」

 

晴人「あはは…良いよ、んじゃ俺は後ろに失礼しようかな?」

 

翼「あ、ありがとうございます!」

ヘルメットを翼に渡し、

翼が前に、晴人が後ろに座る。

 

奏「お〜おーっ!翼にしては大胆な事してるね〜!」

翼の頬をつつく

 

翼「か、奏!///」

 

晴人「あれ?奏ちゃんは行かないの?」

 

奏「あ〜、あたしはちょっと別の用事があるんで」

 

晴人「そっかそっか」

 

翼「…///」

(暖かい…とても…安心する様な……)

 

晴人「……?」

つかまる為に翼のお腹辺りに手を回す。

 

翼「///」

 

奏「ふっふっふっ…」

(こりゃぁ翼のやつ、晴人に惚れたな〜)

 

翼「し、しっかり掴まってて下さい!///」

そして走り出す。

 

奏「…あたしも負けてられねーな、翼!」

 

《その頃、二課》

「位置情報特定、映像出ます!」

そこには、

シンフォギアを纏った立花響が映っていた。

 

弦十郎「ガングニール、だとッ!?」

 

【響side】

響「うぇ!?な、何?どうなってるのこれ!?」

自分の身体をキョロキョロと見回している。

 

幸いにもノイズはそこまで多くなく、

何とか響一人で片付ける事が出来た。

 

その時、

翼「貴女…!」

 

晴人「君は……」

 

響「つ、翼さんに魔法使いさん!?」

 

翼「それは…シンフォギア…?何故貴女が……」

 

響「わ、わからないんです!気が付いたらこうなってて!」

 

響「で、でも、ノイズを倒せるってことは、闘えるんですよね…!」

 

晴人「……」

 

翼「…貴女、今すぐギアをこちらに渡しなさい。」

 

響「き、急にどう――」

 

翼「――覚悟も何も持たないのに、闘うなんて言わないで。」

 

翼「覚悟を持たないなら、そんなもの捨てなさい。」

 

響「そ、その…翼さんの言ってる事はわかります…」

 

響「でも…それでも…」

 

響「私やります!この力があれば、誰かを…誰かの希望になれるんですよね?」

 

晴人「…だってさ、翼ちゃん」

 

翼「……はぁ、私は心配して言ってるのに…でも、心配は無用の様ね……」

 

翼「覚えておいて、ノイズと闘うということは、元の日常には戻れない、それでも闘うのね?」

 

響「――はい!覚悟は出来てます!」

(それに、魔法使いさんと一緒に居られるなら…)

 

晴人「そう言えば、名前教えてなかったよね?俺は操真晴人、よろしくね」

 

響「私は立花響です!“末永く”よろしくお願いします!晴人さん!!」

 

翼「……」

(恐らく立花は晴人さんを……むぅ……ライバルが出来てしまった……)




次回、魔法戦姫シンフォギア

「晴人さん、それで手合わせの方を…」

「仮面ライダーウィザード……?これは一体……」

「晴人さんと未来の希望になれるくらい強くなって…」

「見つけた…ッ!あたしの…あたしだけの最後の希望ッ!」

「さぁ、ショータイムだ」


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第4幕 仮面ライダーと呼ばれる者

魔法の指輪 「ウィザードリング」。

今を生きる魔法使いはその輝きを両手に宿し、

「絶望」を「希望」に変える。


あれから少し経ち…

【二課】

晴人「んー……やっぱ“はんぐり〜”のじゃないとダメだな……」

ソファに座ってプレーンシュガーを食べてる

 

晴人「……」

(…皆……元気してるかな……)

…そういえば、今日は翼ちゃんと手合わせする約束だっけ。

それじゃ、トレーニングルームに行くか。

 

その時、奥から人影が、

 

晴人「ん……?」

その人影の方に向かう

 

響「…あ!晴人さん!」

晴人を見ると、元気よく手を振りながら走ってくる

 

晴人「あれ、響ちゃん、どーしたの?今日は特に予定が無いから寮の方に居るんじゃなかったっけ?」

 

響「えっと、その…今日、晴人さんと翼さんがトレーニングするって聞いて…よ、良ければ見学させて貰えたらなー…なんて……」

えへへ…、と少し苦笑いしながら

 

晴人「あ〜…なるほど、俺は構わないよ?」

 

響「ほ、ホントですか!!」

キラキラと目を輝かせてる

 

晴人「うん、今から行く所だし、一緒に行こっか。」

少し微笑む

 

響「はい!是非!!」

嬉しそうにニコッと微笑んでいる

 

そこから少し移動すると、トレーニングルームが見えてくる。

そしてルームの前にはそわそわした翼と、その様子をニヤニヤと眺めている奏が立っている。

 

晴人「翼ちゃん、おまたせ〜って、あれ?奏ちゃんも一緒なんだ。」

 

奏「いやー、なんか面白そうだな〜と思って、翼に無理言って参加させて貰ったんだ」

 

翼「……」

(むぅ……奏は兎も角、何故か立花まで…ふ、2人きりになれると思ってたのに……)

 

奏「わりーな、翼、2人きりになんてさせねーよ?」

ニヤニヤと翼に耳打ちする。

 

翼「か、奏!///」

 

晴人「どーしたの?2人とも」

 

首をぶんぶんっ、と横に振りながら

翼「い、いえ!何でもありません!!///」

 

翼「そ、そんな事より晴人さん、それでそろそろ手合わせの方を……」

 

晴人「あ、そうだね、それで…別々に手合わせする?それとも、同時に相手してもいいけど?」

 

奏「おいおい、いくら晴人でも2人同時なんてキツイんじゃねぇーのか?」

 

晴人「ん?ま、大丈夫大丈夫」

 

奏「そか?なら、2人で頼むぜ!晴人!」

 

【トレーニングルーム内】

奏「んじゃ!始めっか!」

 

Croitzal ronzell Gungnir zizzl(人と死しても、戦士と生きる)

 

翼「ええ、行きましょう」

 

Imyuteus amenohabakiri tro(羽撃きは鋭く、風切る如く)

 

2人ともシンフォギアを纏う。

 

ドライバーオンウィザードリングを自身のベルトにかざす

『ドライバー・オン』

すると銀色のドライバー、ウィザードライバーが出現する。

そして左手に赤色の指輪、フレイムウィザードリングをはめ、ドライバーの横のパーツをスライドさせる。

 

『シャバドゥビ・タッチ・ヘンシン!シャバドゥビ・タッチ・ヘンシン!』

晴人「――変身。」

ドライバーにかざす。

 

フレイム・プリーズ』

左手を横にかざすと、赤い魔法陣が現れる。

 

ヒー・ヒー・ヒーヒーヒー!

魔法陣が晴人を通過すると、姿が変わる。

 

ウィザード「よし、じゃあやろう。」

 

奏「うしっ!行くぞ翼ッ!」

 

翼「あぁ!推して参るッ!」

 

奏は撃槍を、翼は剣を構え、一気に詰め寄る

翼の素早い連撃、奏の重い一振り一振りを、冷静に躱すウィザード。

 

響「…奏さんも翼さんも凄いけど、全て完璧に見切った上に躱す晴人さんも……す、凄い……」

 

奏「オラオラッ!!!躱すだけか!!ならここで一気に………っ!」

 

勝ちを確信したかのようにニヤリとした奏だったが、ここまで躱すだけだったウィザードが動く。

 

右手の指輪を付け替え、ドライバーにかざす

ディフェンド・プリーズ』

炎の壁が奏の周りを囲む

 

翼「奏っ!!」

 

ウィザード「確かに、2人ともいいコンビネーションだけど、1人になっちゃったらどうする?翼ちゃん。」

 

翼「くっ……ですが、まだまだ!!」

アームドギアを構え直す

 

蒼ノ一閃

大型化させたアームドギアを振り降ろし、巨大な青いエネルギー刃を放つ。

 

ウィザード「ならコイツだ」

左手の指輪を付け替え、ドライバーにかざす

 

ウォーター・プリーズ』

手を上に構えると、上空に青色の魔法陣が出現し、蒼ノ一閃を弾く。

 

スイ~スイースイースイ~

青色の魔法陣がウィザードを通過すると、先程の赤い姿、フレイムスタイルから、ウォータースタイルに変わる。

 

翼「っ!ならコレです!!」

 

千ノ落涙

空間から大量の剣を具現化し、上空から落下させる

 

ウィザード「お次はコレだ」

 

右手の指輪を付け替え、ドライバーにかざす

リキッド・プリーズ』

自身を液状化させ、千ノ落涙を無力化させる

 

そしてもう一度右手の指輪を付け替える

バインド・プリーズ』

魔法陣から鎖を召喚し翼を拘束する。

 

翼「なっ!?」

 

ウィザード「勝負あり、かな?」

 

翼「…はい……」

 

ウィザード「ふぃ〜、終わった〜」

変身を解く。

すると翼を拘束していた鎖や、奏の周りの炎の壁が消える

 

奏「くっそ〜、負けちまったか」

 

翼「…完敗です」

2人ともシンフォギアを解く

 

晴人「いや、俺も割と焦ったよ、まさかあそこまで2人が息ピッタリなんてさ」

微笑みながら

 

奏「そ、そうか?」

 

翼「あ、ありがとう…ございます…///」

 

響「み、皆さんやっぱり凄いですね…わ、わたしなんか……どれだけ頑張ってもあんまりで……」

少し俯きながら

 

翼「…立花、貴女は貴女らしく出来ることをすればいい。」

 

奏「翼の言う通りだぜ、響、そんな焦ったところで良い事なんてねぇんだしさ」

 

響「で、でも……」

手のひらをギュッと握る

 

晴人「……前にさ、響ちゃん言ってたよね、誰かの希望になれるかって」

 

響「は、はい!」

 

晴人「じゃあ、こんな所で諦めていいの?」

 

響「い、嫌です!!わ、わたし!晴人さんや未来の希望になれるくらい強くなるって……」

少し固まる

 

ん……晴人さんや未来の希望……

………っ!!//

こ、ここここれじゃままままるでぷっ…ぷぷ、プロポーズッ!!?///

 

改めて自分の言った言葉を思い出し、顔が赤くなる

 

響「あ、いや!その、えと!////」

 

晴人「…ふふ」

少し微笑み、響の頭に手をのせる

 

晴人「うん、やっぱり響ちゃんは明るい方が良いよ」

響の頭を撫でる

 

響「ぁ…ぅ……/////」

 

翼「むぅ……」

(立花ばかりずるい……わ、私も晴人さんに撫でて…って、な、何を考えているのだ私はッ!///)

 

奏「……」

(いいな〜響のやつ〜……あたしも晴人に甘えたら、撫でたりしてくれるのかな…///)

 

その時…

 

弦十郎「はははっ!人気者だな!操真君は!」

 

了子「こほん……青春してる所悪いんだけど、今ちょっと良いかしら?」

 

晴人「ん?了子さんに弦十郎さん、なんかあったの?」

 

了子「…貴方について、なんだけど。」

 

晴人「俺?俺についてって、なんかあったっけ?」

 

了子「……仮面ライダーウィザードについて、と言えばいいかしら?」

 

晴人「…へぇ…もう調べたんだ。」

 

奏「んー?なんだなんだ?」

 

翼「一体何の話を…?」

 

了子「みんなも居るなら丁度いいわね、これについて聞きたいと思ってね」

タブレットの画面を皆に見せる

 

響「……」

画面を見てる

 

翼「仮面ライダーウィザード……?これは一体……」

 

奏「それにこれ……」

 

響「は、晴人さんが変身した姿と…同じ……」

 

弦十郎「操真君、君は一体……何者なんだ?」

 

晴人「……俺、この世界の人間じゃないんだ。」

 

弦十郎「何…?」

 

了子「……そう…」

(やはりか………)

少し俯いている

 

響「この世界の…」

 

翼「人間ではない……?」

 

晴人「そ、こことは違う別の世界から来たんだ、俺。」

 

その瞬間、色々な場所にノイズが出現する

弦十郎「……!こんな時にノイズかッ!!」

 

了子「皆、行ける?」

 

響「は、はい!」

 

翼「行けます。」

 

奏「了解〜」

 

弦十郎「晴人君、頼めるか?」

 

晴人「あぁ、任せてよ。」

 

【そして各地に、晴人と装者たちが向かう】

ウィザード「ふぃ〜、ここはこんなもんかな」

変身を解こうとする

と、その時…

 

??「見つ…けた……!」

 

ウィザード「ん…?」

振り返る

 

??「やっと…見つけた…ッ!あたしの…あたしだけの最後の希望ッ!」




次回、魔法戦姫シンフォギア
「そいつらに…何かされたんだな?大丈夫だ、あたしがすぐ助けてやる……」

『俺が言いたいのは、過去ばっかり見て、今を捨てんなって事!』

「ここが、ウィザード…いや、シンフォギアの世界か。」

「あたしの希望をッ!返せぇえ!!」

「じゃあ見てみるか、操真晴人の過去を。」

『さぁ、ショータイムだ。』


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第5幕 少女の想い、通りすがりと過去

魔法の指輪 「ウィザードリング」。

今を生きる魔法使いはその輝きを両手に宿し、

「絶望」を「希望」に変える。


??「やっと…見つけた…ッ!あたしの…あたしだけの最後の希望ッ!」

嬉しそうに笑う

 

ウィザード「えっと、君…は?会ったことあるっけ?」

 

??「な…ッ!?」

嬉しそうな表情から、今にも泣きそうな表情になる

 

ウィザード「ごめん…けど、どっかで…」

その時

 

奏「おーい、晴人〜!」

手を振りながら走ってくる

 

響「はぁ…はぁ……も、もう、ヘトヘトぉ……」

晴人の近くまで走ってきて、バテている

 

??「なんでだよ…晴人………ッ」

(あの時、希望になるって言ってくれたじゃねぇか…)

信じてたのに…あの時あたしは、アンタに救われたのに……っ

 

『俺が言いたいのは、過去ばっかり見て、今を捨てんなって事!』

その言葉を、

 

『それを持っている限り、またどこかで必ず会えるさ……約束する、俺がお前の最後の希望だ。』

ずっと…信じてきたのに…

 

なんで…なんでなんでなんでなんでッ!!!!

ああ………そう、か…

 

??「は、はは…は……」

俯き、笑っている

 

ウィザード「一体君は……」

 

??「そいつらに…何かされたんだな?大丈夫だ、あたしがすぐ助けてやる……」

鞭状の武装を構える

 

??「あたしの希望をッ!返せぇえ!!」

奏と響を狙い、攻撃を仕掛ける。

 

奏「っ!あっぶね!」

何とかギリギリ躱す

 

響「っ……!?」

避けられない、そう思い目を閉じる

 

………だが、攻撃が当たる気配はない

 

ゆっくり目を開けるとそこには…

響「盾……?」

 

翼「――剣だッ!」

巨大化させたアームドギアで防いだった。

 

響「つ、翼さん…!ありがとうございますっ!」

 

ウィザード「翼ちゃん、良かった、無事だったみたいだね」

 

翼「はい、この程度、造作もありません。」

 

そしてギアを構え直す

翼「何者だ、貴様…」

 

??「ッ……」

(流石に装者3人はヤベぇか…けど、諦めたら晴人が……っ)

 

クリス「あたしだ!晴人!雪音クリスだ…ッ!」

 

ウィザード「…!クリス…ちゃん?」

 

両者が向き合い直したその時、

カチャッ、とカメラを切る様な音がする

 

奏「ん?何だ…?」

 

ウィザード「今の音…まさか」

変身を解き振り向く、とそこには

 

??「ここが、ウィザード…いや、シンフォギアの世界か。」

 

黒のパンツ。

ピンク色のシャツの上には、パンツ同様黒色のジャケットを着た、晴人と同じ位の青年が立っていた。

 

晴人「門矢…士…」

 

士「よう、久しぶりだな、操真晴人。」

俯き、カメラを弄りながら

 

響「晴人さん、知り合い…ですか?」

 

晴人「…うん、彼も俺と同じ、仮面ライダーだ。」

 

響「この人もか、仮面ライダーさんなんですか!?」

 

士「あぁ、通りすがりのな。」

カメラを弄りながら

 

晴人「それで、何でここに?」

士の近くに寄る

 

士「まあなんだ、たまたま通りすがっただけなんだが。」

やっとカメラから手を離す

 

士「一応、折角の俺の後輩なんだ、少し協力してやろうと思ってな。」

 

晴人「協力…?」

 

士「ちょっと借りてくぞ。」

そう言い、灰色のオーロラの様なものに吸い込まれていく。

 

晴人「なっ……」

周りを見渡すが、自分以外居なくなり、1人になる

 

【その頃、オーロラに吸い込まれた響達は】

響「あれ……ここは……?」

謎の黒い空間に居た

 

翼「目が覚めたか、立花」

 

奏「ったく、どこなんだよここ…」

見渡すが、どこを見ても真っ黒な空間

 

クリス「……」

(晴人はどこに……後さっきの胡散臭い奴も)

 

その時、後ろから

士「どうやら全員、目が覚めたみたいだな。」

またカメラを弄っている

 

クリス「テメェ!晴人を何処にやった!」

掴みかかる勢いで近くまで行く

 

士「そうカッカするな、その操真晴人の事を詳しく教えてやろうと思ってな。」

 

響「く、詳しく教える…?なら、言葉だけでも良いんじゃ……」

 

士「聞くだけと見るのじゃ違うだろ?だから見せてやる」

 

士「じゃあ見てみるか、操真晴人の過去を。」

 

そう言うと、真っ黒な世界から景色が変わり、雨の中、車に乗っている恐らく父親と母親、そしてその子供であろう少年が映る

 

少年『お母さん、まだつかないの?』

退屈そうに母親に尋ねる

 

響「あの子は…」

 

士「見てればわかる。」

 

母親『“晴人”、わがまま言わないの』

 

少年『……むぅ……』

つまんなそうに持っているドーナツ、プレーンシュガーを食べだす

 

クリス「あれが…子供の頃の晴人……」

 

その幸せそうな空間は、ここで終わる

前から大型トラックが猛スピードで来て、両親と子供もまとめて事故に遭う。

 

翼「なっ……」

 

そして場面は、病院の病室に変わる

 

ベッドに寝ている重症の母親と父親、

幸いにもそこまで重症では無かった少年。

 

少年『……』

 

母親『良かっ…た……貴方…が………助かっ…て……』

 

少年『お母さん…っ!死んじゃやだよっ!』

 

母親『諦め…ない…で……貴方は……お父さんと、お母さん…の……希望、よ……』

手を伸ばす

 

その手を掴む

 

少年『僕が……希望……?』

 

父親『そう…だ……』

 

父親『晴人が生きててくれることが………俺たちの…希望、だ……』

 

父親『今までも………これからも……』

手を伸ばす

 

そしてその手も少年は掴む

そして、2人とも安心したような顔になり、亡くなる

 

少年『嫌…だ………嫌だよ…!』

 

奏「っ………」

 

場面は変わり、大勢の人間がまとめて集められている。

その中には、操真晴人の姿も

 

晴人『ここは……』

 

翼「一体何が……」

 

士「サバトだ。」

 

響「さばと…?」

 

士「あぁ、始まるぞ。」

空を指差す。

 

空を見上げると、太陽が月によって覆われ、日食が始まる。

 

奏「ん…?特に何も起きない……」

 

その瞬間、大勢の人間たちが苦しみだす、そしてよく見ると、その顔や身体全体にヒビが入っていく。

 

晴人『ッ!?』

勿論、操真晴人にもヒビが入っていく。

 

響「い、一体何が…」

 

士「簡単に言えば、人を強制的に絶望させて、怪物を生み出す儀式だ。」

 

そのヒビが剥がれ落ち“ナニカ”が生まれ落ちていく。

 

奏「なっ…なんだよアレ…」

 

士「ファントム、操真晴人がこれまで戦ってきたヤツらだ。」

 

そして遂に、晴人の背中からドラゴンの羽の様なものが出てくる。

 

クリス「晴人っ!」

 

晴人『俺……は………』

空に手を伸ばす

 

晴人『俺は……ッ!』

その身体が光り輝く

 

奏「ど、どうなったんだ……?」

 

日食が終わり、周りには操真晴人以外誰もいない

 

晴人『俺……は……?』

 

翼「…!晴人さんは無事だったんだですね…!」

 

士「あぁ、生き残ってしまった。」

 

響「生き残ってしまった…?」

 

士「ここから、アイツは魔法使いとして…仮面ライダーとして戦うことになる。」

 

また場面は変わり、病室

少年『僕のせいだ…僕がお母さんなんて嫌いなんて言ったから』

 

晴人『違うッ!』

その少年に駆け寄る

 

晴人『お前のせいじゃないし、お父さんとお母さんもまだ居なくなってない!』

肩を掴む

 

晴人『お前が諦めちゃダメだ!お前は…お父さんとお母さんの希望なんだッ!』

 

晴人『だから…お前が希望を捨てるなッ!』

普段のクールな雰囲気は無く、凄く焦っている様に見える。

 

少年『晴人……』

 

響「晴人さん……」

 

少し微笑みかけ、頭を撫でる

晴人『大丈夫だ…お前の希望は、俺が守ってやる。』

 

そう言い残し、病室を出る

と、その後を追いかける黒髪の女性

 

女性『待って晴人くん!』

 

晴人『ファントムはまた2人を狙ってくる、俺が倒すしかないだろ。』

 

女性『晴人くんだってまだ回復してないじゃ…』

 

晴人『無理でもやらなきゃ誰も救えないじゃんかッ!そんなの俺は嫌だ…!』

声を荒らげる

 

晴人『あいつの為だけじゃ無い…怖いんだよ…また目の前で誰かを失うのが……ッ』

震える手を、抑えながら

 

士「アイツは、表面上では気取っているが、実際は本心を見せないように装ってるだけだ。」

 

クリス「……晴人……」

 

士「お前達は、そんなアイツを支えてやれるのか?」

 

響「私は…晴人さんの希望になるって決めたんです!」

 

奏「多分だけど、アタシはあの時…絶唱を使って死んでたと思う…けどあいつは…晴人はそんなアタシを救ってくれたんだ…だから今度は、アタシが救ってやるか!」

ニコッ、と微笑む

 

翼「この身は防人として…剣として生きるものだと思っていた、だが…晴人さんはこんなにも暖かい気持ちを与えてくれた、ならば、今度は私が晴人さんを支える番だ。」

 

クリス「晴人は…あの時からずっとあたしの希望なんだ……だから…今度はあたしが……」

 

士「…そうか、ま、それだけ聞けたら大丈夫だろう。」

士の横にオーロラが現れる

 

士「ここから元の世界に帰れる。」

 

そう言われ響、翼、奏の3人はオーロラの中に入る

遅れてクリスも入ろうとするが…

 

士「雪音クリス、フィーネ…とか言ったか、あいつを信用しすぎるなよ」

 

クリス「はぁ…?どういう意味だ…?」

 

士「俺が言えるのはここまでだ。」

 

クリス「……」

オーロラの中に入る

 

【そして元の世界へ】

響「ん……私……」

 

晴人「皆、無事だったんだね」

 

翼「…戻ってきたのですね」

 

奏「…みたいだな」

 

クリス「……」

 

そこにオーロラから人影が、

士「とりあえず俺のやるべきことは終わった。」

 

晴人「門矢士…」

 

士「じゃあな、また会おう…元気でな。」

手を振り、オーロラに消えていく

 

クリス「晴人……またな」

その場を去る。

 

晴人「……クリスちゃん……」




次回、魔法戦姫シンフォギア
「あたしはもう…必要ねぇって事かよ…」

「言っただろ?俺はお前の希望だ。」

「これだよこれ!俺が求めてたプレーンシュガー!」

「もう…離れるのは嫌だ……」

「さぁ、ショータイムだ」


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