遊戯王ARC-V The After (カオスキマイラ)
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プロローグ
プロローグ


最終話に納得いかなかったので始めます。
黒咲達を救済したくなりました。

注意
・この小説は遊戯王ARC-Vの原作後の世界観です
・オリカ及びオリキャラが登場します。
・途中からほぼデュエルだけのシーンがあることをご了承ください。
・対戦相手として歴戦のデュエリストを登場させる予定です。
・リンクモンスターは新ルールに移行した影響で登場させます。ただし、アークファイブメンバーは相手がリンクモンスターを使用する場合のみ使用いたします。その為ヴレインズキャラとリンクテーマ使用者以外との戦いではリンク召喚は登場しません。



…………

 

「お前の本当の闘いはテストに合格した。この瞬間から始まるだ!!プロとして戦い続ける覚悟はあるか!?」

 

 プロデュエリストにしてエンタメデュエルの開祖である榊遊勝が、LDSの社長にしてプロデュエリストの赤馬零児を倒してプロデュエリストの最終試験に合格した自分の息子の榊遊矢に問いかけた。

 

「もちのろん!俺はこれからも!デュエルでみんなを笑顔にする!!そして必ず父さんを超える。エンタメデュエリストになって見せる!!お楽しみはこれからだ!!」

 

 柊柚子や権現坂昇といった遊矢の大切な仲間、ジャック・アトラスや沢渡シンゴなどのかつて游矢と激戦を繰り広げた強者達がプロデュエリストに合格した遊矢を祝福していた。会場の観客も新たなプロデュエリストの誕生と次元戦争の終結を心より感激して会場全体が盛り上がっていた。

 

……ただ一人を除いては。

 

「……やれやれ、歴戦のデュエルチャンピオンのプロデュエリストになる直前を見に来てみたら、こういうことだったとはね。それにしてもアクションカード……か。そいつがあるから榊遊矢の実力が本当にあるのか疑わしいな。」

 

 スタジアムの連中に見つからないように見学しているその男は先程の赤馬零児と榊遊矢のデュエルをつまらなさそうに見ていた。

 

「そしてユート、ユーゴ、ユーリは榊遊矢の中にいたままであり、セレナ、リン、黒咲瑠璃は柊柚子の中で意識も無いまま一つになっているということか……。この結末には納得がいかんな。特にあそこにいる黒咲隼が一番納得がいっていないだろう。無理矢理に納得したようにしか見えん。」

 

 謎の男は会場が熱気に包まれている中一人だけ冷めた表情をしていた。

 

「さてと、こうなったら我らが望んだ結末に書き換えてやろう。だが、赤馬零王のように侵略戦争をするつもりはさらさらない。ここは彼ら自身に試練を与えるとしよう!………今からその試練の時が楽しみになってきたよ……。」

 

 そう呟くと謎の男は姿を暗ませた。

 

 

 

 

榊遊矢がプロデュエリストになってから3か月後……

 

ペンデュラム次元において榊遊矢は遊勝塾で2人の塾生デュエルの勉強を行っていた。

 

「遊矢兄ちゃん。俺達を教えていて大丈夫なの?」

 

「安心しなフトシ!こうして人に教えるということも勉強になるって父さんが言っていたんだ。」

 

「そうよ~。遊矢お兄ちゃんが教えてくれているときは集中しなさいよ!」

 

 プロデュエリストになって3か月後の遊矢は忙しい毎日を送っていた。そんな中で遊勝塾で講師として活動も行っていた。

 

「う~ん。確かに遊矢兄ちゃんから教えてもらうときに余計なことを考えるのは失礼だね。」

 

「そうだな。フトシ!まずは融合召喚に関してちゃんと学ばないとな。」

 

「うーっ、すぐに理解したタツヤが羨ましいよ~」

 

 現在遊勝塾に所属している紫雲院素良は、一早く融合召喚の実践に向かったタツヤを教えており、ほかに融合ができる柊柚子が出かけているため、必然的に遊矢が融合召喚を教えていた。因みに塾長の柊修造は遊矢がプロデュエリストになったことで遊勝入塾希望が増えたため、基本のことを教えている。そして遊矢の父の遊勝は、現在はエンタメデュエルを広めるため多次元に向かっていた。

 

(やれやれ、基本は俺に任せてと言っていたので任せたけど大丈夫なのかい?遊矢!?)

 

(そうだぜっ!はやくシンクロ召喚を教えさせろって!)

 

(……二人とも教えたいという気持ちはわかるが、いったん落ち着け!焦っても何も始まらないぞ!)

 

(二人ともすまない。なるべく早く実践に行けるようにするからさ。)

 

 遊矢の精神世界では遊矢のなかにいるユーリとユーゴがそれぞれ自分の得意とする召喚法を教えたいようでうずうずしていた。それをユートがたしなめていた。

 

(まあ、簡易融合やデッキ融合なども教えているから仕方がないところもあるみたいだね。)

 

(ちっ、仕方ねぇ。まあシンクロ召喚も奥深いものがあるからここは我慢するか。)

 

(二人とも抑えてくれてありがとう!後ユートも二人を抑えてくれてありがとうな。)

 

(例には及ばないさ遊矢。)

 

 フトシとアユが融合召喚の勉強を行っていると、突如扉が開いた。

 

「大変だよ!遊矢!」

 

「うわっ、とととと。あれ?デニス?どうしてそんなに慌てているんだ?」

 

「それは俺から話すぜ。」

 

 遊矢と同じエンタメデュエリストのデニスが突如乱入してきたのだ。驚いた遊矢が問いかけるとデニスの後ろから神月アレンが部屋に入ってきた。突然の乱入者にフトシとアユもびっくりとしていた。

 

「どうしたんだ?アレン!?」

 

「……遊矢、それとユート。心して聞いてくれ。」

 

(……何かあったのか?アレン。)

 

 アレンの態度がおかしいことに遊矢と遊矢の中のユートが訝しんでいるとアレンが衝撃のことを言ってきた。

 

「実は、隼がいなくなっちまったんだっ!」

 

「はっ!?黒咲がいなくなっただって!?」

 

(隼の身に何があったんだ!?)

 

 親友が行方不明になったことを聞いてユートは遊矢の中で思いっきり声を荒げた。

 

「わからない。書置きもなくいなくなったんだ。」

 

「どうやら、キャンプ地に戻ってきていないことを確認したサヤカが連絡してきたみたいなんだ。」

 

「デニスに事情を説明して、アカデミアのエクシーズ次元復興部隊に問い合わせてみたんだけど、エクシーズ次元にいないみたいでさ。」

 

「それで、遊矢に心当たりがないかと思ってきたんだけど……」

 

「すまないが、俺も知らない。でも、一度ほかの人にも聞いたほうがいいかもしれないな。」

 

(手伝ってくれるのか遊矢!?)

 

(勿論さユート!黒咲は俺たちの仲間だからな!)

 

 かつての戦友が行方不明になったことを聞いて遊矢は彼の捜索に手を貸すことになった。心配していたユートも感謝の声を上げた。

 

「俺達も手伝うよ!」

 

「わたしも!」

 

「フトシ!アユ!ありがとう!」

 

 話を聞いていたフトシとアユも協力してくれることになり、出かけようとしたタイミングで素良とタツヤが休憩するために修練場から出てきた。彼らも話を聞いて黒咲の捜索に力を貸してくれることになり、遊矢たちはそれぞれ情報を集めに向かった。遊矢とタツヤはLDSに向かい、アレンはエクシーズ次元に戻り、素良とデニスは融合次元へ向かった。フトシとアユは遊勝塾に残り、出かけている柚子を待ってから行動することになった。

 

 

一方行方不明になっている黒咲はというと……

 

「……これでいいのか?赤馬零児に手紙を俺の名前で送るだけで……」

 

「ああ。奴らはおそらく来るだろう。そして成功した場合お前の望みは叶う。」

 

「信用していいんだよな?」

 

「信用するかどうかは君の判断に任せるさ。データだけで言うと成功率は97%だ。」

 

「3%で失敗する可能性がある以上確実とは呼べんな。」

 

 遊矢たちが捜索している黒咲は謎の空間で謎の男と話していた。

 

「それにしてもいきなり、この俺にデュエルを挑んできたときは敵かと思ったぞ。」

 

「……すまないな。これも計画には必要なことなのだから」 

 

「まあ、瑠璃を取り戻すのに必要と言われたら協力するに決まっているからな。」

 

 

 黒咲がこのように見るからに怪しい風貌の男になぜ協力しているのか。話は3日前に遡る。

 

 その日黒咲は自宅で瑠璃がいないキャンプ地でムシャクシャとした気持ちを抱えていた。遊矢とのデュエルで瑠璃とユートのことは区切りをつけたはずなのにまだ心の奥で納得していない自分がいた。両親がいない彼にとって唯一の肉親である瑠璃が自分の支えであった。しかし、あの日瑠璃がユーリに攫われてしまった日に彼の心の奥底にある絶望が始まったのである。

 

 平和なハートランドを襲った大いなる絶望。それは融合次元のプロフェッサーである赤馬零王の指令によりエクシーズ次元は侵略をされてしまった。そんな絶望的な状況下の中で自分の大切な妹を心の支えにして彼はアカデミアの先兵と死闘を繰り広げていた。

 

 その日は彼は親友のユートと共に民間人の救出作戦に参加していた。強制的にバトルロイヤルで攻めてくるアカデミアの尖兵に苦戦しながらも拠点に到着した彼は疲れ切っていたため、すぐに眠ってしまった。そして気が付くとかけがえのない大切な妹が攫われてしまったのだった。

 

 その後はスタンダーと次元に向かい、赤馬零児と共にランサーズとしてアカデミアと戦っていた彼だが、遊矢の暴走により復活したズァークなど激闘を繰り広げた先に待っていたのは、親友と妹は消えたことだった。

 

 戦いが終わり、遊矢がプロデュエリストになった姿を見て一区切りはつけたものの、納得していない自分がいるのだった。そのあとは半分抜け殻になりながら毎日を過ごしていた。

 

 そんな中外出していた彼は突如自分の腕にワイヤーをかけられた。警戒してあたりを見回すと謎の男が立っていたのである。

 

「……誰だ貴様は!?」

 

「……黒咲隼だな?RRという鳥獣のエクシーズを用いて戦う反逆の心を持つ戦士。」

 

「………俺のことをよく知っているとは……貴様はアカデミアの残党か?」

 

 黒咲が警戒するのにも訳があった。赤馬零王の命令により、次元戦争は確かに終結はした。しかし、その命令に納得いかない連中が当然出てきてしまう。彼らは本部の命令を無視してエクシーズ次元やシンクロ次元で騒ぎを起こしていたのだった。

 

「残念ながら、私はアカデミアの関係者ではない。」

 

「では、一体貴様は何者なんだ!?」

 

「……お前の望みを叶えることができるものとでも言っておこう。」

 

「なっ、なんだと!?」

 

 突然現れた謎の男は自分の望みを叶えるといわれて、黒咲が混乱していた。見るからに怪しい男が自分の望みを叶えることができると言われて彼は、戸惑ってしまった。

 

「あ~。すまんすまん。確実に叶えられるとは限らんよ。」

 

「何?」

 

「あくまで、お前の望みである黒咲瑠璃とユートの復活ができるかもしれないという話だ。」

 

「……何を訳の分からん事を!貴様は俺をバカにしているのか!?瑠璃とユートは榊遊矢と柊柚子と一体化して戻ってこないだぞっ!」

 

 自分の妹と親友の復活ができるかもしれないという胡散臭い話に彼は当然のことながら、反論した。

 

「ふむっ、詳しく説明したら君も納得してくれるだろうが。さてさてどうしたものか。」

 

「おいっ!俺の問いに答えろ!」

 

 自分の反論を無視して話を進めようとする男に彼は苛立っていた。

 

「君の問いである黒咲瑠璃とユートが完全に体を取り戻して復活できる可能性があるだけだ。」

 

「そんなこと信じられるか!」

 

「あ~。別に今すぐに信じろというつもりはない。ただし、私も暇じゃないのでね。悪いが少し私と戦ってもらうよ!」

 

そう言って謎の男は黒咲に謎の紐をぶつけてきた。

 

「……何だこれは?」

 

「これはデュエルアンカー……。今からこの私とデュエルを行わない限り君は解放されることはない。つまり、私とデュエルを行う以外に道はないということだ。」

 

「くっ、強制的にデュエルということか……」

 

「まあね。デュエルをしたらこのデュエルアンカーは解除される。君に選択肢は存在しない。」

 

「……いいだろう受けて立ってやる!」

 

 選択肢を与えてこようとしない相手を見て黒咲は苛立ちながら、渋々デュエルすることを引き受けるのだった。

 

「それでは、始めようとしようじゃないか。」

 

 謎の男はそう告げると指を鳴らした。その次の瞬間黒咲のいる場所が謎の空間に移動していた。

 

「なっ!?なんだここは!?」

 

「ここならば、邪魔は入らない。さあ、始めるとしよう。」

 

「くっ、仕方がない。フィールド魔法『クロス・オーバー』発動!」

 

 黒咲がクロス・オーバーを起動するとそこら中にアクションカードが散らばってデュエルが開始された。

 

「「デュエル!!」」




次回は謎の男と黒咲が闘います。因みに一つ言っておきますが、謎の男はデュエルするたびに毎回デッキが変わります。

前書き通りですが、遊矢達は歴代のシリーズの強者達と対戦してもらう予定です。オリジナルキャラクターもいますのでそこはご了承ください。やり直しになりますので、キャラクターも一新いたします。

登場予定キャラ※一部です。
《遊戯王 DM》
武藤遊戯、アテム、海馬瀬人、城之内克也、ペガサス・J・クロフォード、孔雀舞、真崎杏子、ジーク・ロイド、バンデット・キース、ダーツ、闇マリク、盗賊王バクラ、ダーツ、天馬夜行

《遊戯王 GX》
遊戯十代、万丈目準、GX版天上院明日香、丸藤亮、丸藤翔、ティラノ剣山、GX版エド・フェニックス、ヨハン・アンデルセン、ジム・クロコダイル・クック、アモン・ガラム、クロノス・デ・メディチ、斎王琢磨、覇王十代、ユベル、ダークネス、トラゴエディア

《遊戯王 5D´S》
不動遊星、十六夜アキ、5D´S版ジャック・アトラス、5D´S版クロウ・ホーガン、龍亜、龍可、鬼柳京介、ボマー、レクス・ゴドウィン、シェリー・ルブラン、牛尾哲、アポリア、アンチノミー、パラドックス、Z-ONE、骸骨騎士

《遊戯王 ZEAXL》
九十九遊馬、アストラル、観月小鳥、神代凌牙、神代璃緒、ZEAXL版天城カイト、トロン、V、Ⅳ、Ⅲ、ゴーシュ、ベクター、アリト、ギラグ、ドルベ、ミザエル、ドン・サウザンド、e・ラー

《遊戯王 VRAINS》※本名がある人物は本名で記載
藤木遊作、人間体AI、財前葵、鴻上了見、鬼塚豪、穂村尊、財前晃、別所エマ、道順健碁、スペクター、草薙翔一、ボーマン、ライトニング


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戦場の隼VS彼岸の悪魔達

今回は黒咲のデュエル回です。
今回謎の男が使用するデッキは『彼岸』です。
アニメオリカとオリカが登場します。
デュエル回は長くなりますのでご了承ください。


「「デュエル!!」」

 

ENEMY LP4000

 

    VS

 

黒咲 隼 LP4000

 

謎の男と黒咲のデュエルが始まった。

 

「まずは俺のターンからだ!俺は手札から魔法カード『おろかな埋葬』を発動!このカードは自分のデッキからモンスター一体を墓地に送ることができる!俺はこの効果でデッキからRR-ミミクリー・レイニアスを墓地に送る!」

 

おろかな埋葬 通常魔法

(1):デッキからモンスター1体を墓地へ送る。

 

RR-ミミクリー・レイニアス 効果モンスター

星4/闇属性/鳥獣族/攻1100/守1900

「RR-ミミクリー・レイニアス」の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功したターンの自分メインフェイズに1度だけ発動できる。自分フィールドの全ての「RR」モンスターのレベルを1つ上げる。

(2):このカードが墓地へ送られたターンの自分メインフェイズに、墓地のこのカードを除外して発動できる。デッキから「RR-ミミクリー・レイニアス」以外の「RR」カード1枚を手札に加える。

 

黒咲はデッキからモンスターを選択すると墓地に送った。

 

「なるほどね。ミミクリー・レイニアスの効果でRRをサーチするつもりか……」

 

「知っているならば話は早い。俺はミミクリー・レイニアスの効果発動!このカードを除外してデッキからRR-バニシング・レイニアスを手札に加えてそのまま通常召喚!」

 

RR-バニシング・レイニアス 効果モンスター(OCG版)

星4/闇属性/鳥獣族/攻1300/守1600

(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功したターンの自分メインフェイズに1度だけ発動できる。手札からレベル4以下の「RR」モンスター1体を特殊召喚する。

 

「バニシング・レイニアスの効果発動このモンスターを召喚したターン手札のRRを特殊召喚できる!こいっ!RR-ナパーム・ドラゴニアス!」

 

RR-ナパーム・ドラゴニアス 効果モンスター

星4/闇属性/鳥獣族/攻1000/守1000

(1):1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。相手に600ダメージを与える。この効果の発動後、ターン終了時まで自分は「RR」モンスター以外のモンスターの効果を発動できない。

(2):このカードが戦闘で破壊され墓地へ送られた時に発動できる。デッキから「RR」モンスター1体を特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化される。

 

「ナパーム・ドラゴニアスの効果発動!1ターンに1度相手に600ポイントのダメージを与える!」

 

黒咲が召喚したモンスターの口から炎の弾が飛び出して謎の男にあたった!謎の男はびくともせずに平然と立っていた。

 

ENEMY LP4000-600=3400

 

「そしてっ!自分フィールドにバニシング・レイニアスが存在するとき手札のRR-ファジー・レイニアスは特殊召喚できる!」

 

RR-ファジー・レイニアス 効果モンスター (アニメ版)

星4/闇属性/鳥獣族/攻 500/守1500

①:自分フィールドに「RR-バニシング・レイニアス」が存在する場合、このカードは手札から特殊召喚できる。

②:このカードが墓地へ送られた場合に発動できる。デッキから「RR-ファジー・レイニアス」1体を手札に加える。

 

「レベル4のモンスターが2体……。来るか……。」

 

「行くぞっ!俺はレベル4のファジー・レイニアスとナパーム・ドラゴニアスをオーバーレイ!冥府の猛禽よ、闇の眼力で真実をあばき、鋭き鉤爪で栄光をもぎ取れ!エクシーズ召喚!飛来せよ!ランク4!《RR-フォース・ストリクス》!」

 

RR-フォース・ストリクス エクシーズ・効果モンスター

ランク4/闇属性/鳥獣族/攻 100/守2000

レベル4モンスター×2

(1):このカードの攻撃力・守備力は、このカード以外の自分フィールドの鳥獣族モンスターの数×500アップする。

(2):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。デッキから鳥獣族・闇属性・レベル4モンスター1体を手札に加える。

 

「フォース・ストリクスの効果発動っ!1ターンに1度オーバレイユニットを一つ使い、自分のデッキから闇属性・鳥獣族・レベル4のモンスターを手札に加える!俺はRR-アベンジ・ヴァルチャーを手札に加える!さらに墓地に送られたファジー・レイニアスの効果発動!このカードが墓地に送られたときデッキから同名モンスターを手札に加える!」

 

「なるほどなるほど。フォース・ストリクスを3体並べるつもりかね?」

 

「おれの情報を知っている貴様に紫雲院との戦いの通りに動くわけがないだろう!ここまでは紫雲院の時と同じだが、ここからは違うぞ!俺は手札からRR-ファジー・レイニアスを特殊召喚!さらに自分の場にエクシーズモンスターが存在する時手札からこいつを特殊召喚できる!こいっ!RRーシンギング・レイニアス!」

 

RR-シンギング・レイニアス 効果モンスター (アニメ版)

星4/闇属性/鳥獣族/攻 100/守 1800

(1):自分フィールドにXモンスターが存在する場合、このカードは手札から特殊召喚できる。

 

「ほう。確かに少し動きが異なっているな。」

 

「当たり前だ。貴様の情報通りの俺だと思うな!そして俺はレベル4のファジー・レイニアスとバニシング・レイニアスをオーバレイ!紅蓮に燃えさかる竜達よ!渇望の翼を燃やし我が魂を照らせ!!エクシーズ召喚!!現れよ!ランク4!《RR-ブレード・バーナー・ファルコン》!!!」

 

RR-ブレード・バーナー・ファルコン エクシーズ・効果モンスター (OCG版)

ランク4/闇属性/鳥獣族/攻1000/守1000

鳥獣族レベル4モンスター×2

(1):自分のLPが相手より3000以上少なく、このカードがX召喚に成功した場合に発動できる。このカードの攻撃力は3000アップする。

(2):このカードが戦闘で相手モンスターを破壊した時、このカードのX素材を任意の数だけ取り除いて発動できる。取り除いたX素材の数だけ、相手フィールドのモンスターを選んで破壊する。

 

「ブレード・バーナー・ファルコンか。だが、そいつの効果はお前のライフが私のライフより3000以上離れているときに発動できる効果だ。さてさて、一体何を見せてくれるのかね?」

 

「貴様の情報通りの俺ではないことを教えてやる!俺は手札から魔法カード『エクシーズ・トレジャー』発動!

このカードはフィールドのエクシーズモンスターの数だけデッキからドローできる!今フィールドにエクシーズモンスターは2体!よってデッキから2枚ドローする!続けて魔法カード『エクシーズ・ギフト』発動!お互いのフィールド上にエクシーズモンスターが2体以上存在する時に発動できる!デッキから2枚ドローする!」

 

エクシーズ・トレジャー (アニメ限定カード)

通常魔法

フィールド上に表側表示で存在するXモンスターの数だけ、自分のデッキからカードをドローできる。

 

エクシーズ・ギフト (アニメ版)

通常魔法

フィールド上にXモンスターが2体以上存在する場合に発動できる。デッキからカードを2枚ドローする。

 

「なるほど。ここで手札を補充してきたか。」

 

「そして、手札のRR-ペイン・レイニアスの効果発動!フィールドにRRモンスターを選択して発動できる。選択したモンスターの攻撃力か守備力の内、低い方の数値分のダメージを受けてこのカードを特殊召喚できる!俺はシンギング・レイニアスを選択し、その攻撃力の数値である100ダメージを受けてペイン・レイニアスを特殊召喚!」

 

RR-ペイン・レイニアス 効果モンスター (OCG版)

星1/闇属性/鳥獣族/攻 100/守 100

「RR-ペイン・レイニアス」の効果は1ターンに1度しか使用できず、

このカードをX召喚の素材とする場合、鳥獣族モンスターのX召喚にしか使用できない。

(1):このカードが手札に存在する場合、自分フィールドの「RR」モンスター1体を対象として発動できる。自分はそのモンスターの攻撃力か守備力の内、低い方の数値分のダメージを受け、このカードを手札から特殊召喚する。この効果で特殊召喚したこのカードのレベルは、対象のモンスターのレベルと同じになる。

 

黒咲 LP4000-100=3900

 

「特殊召喚したペイン・レイニアスの更なる効果!このカードのレベルがシンギング・レイニアスを同じになる!」

 

黒咲が特殊召喚したペイン・レイニアスのレベルが4にアップした。

 

「ここで俺は手札のRR-アベンジ・ヴァルチャーの効果発動!効果ダメージを受けた時このカードを特殊召喚できる!来いっ!アベンジ・ヴァルチャー!」

 

RR-アベンジ・ヴァルチャー 効果モンスター (OCG版)

星4/闇属性/鳥獣族/攻1700/守 100

(1):自分が戦闘・効果でダメージを受けた場合に発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。この効果の発動後、ターン終了時まで自分は「RR」モンスターしかエクストラデッキから特殊召喚できない。

 

「なるほどね。ここでキミのエースモンスターライズ・ファルコンを召喚するという訳か。」

 

「そうだ。俺はレベル4のアベンジ・ヴァルチャー、シンギング・レイニアス、ペイン・レイニアスの3体をオーバーレイ!3体の鳥獣族モンスターでオーバーレイネットワークを構築!雌伏のハヤブサよ。逆境の中で研ぎ澄まされし爪を挙げ、反逆の翼翻せ!エクシーズ召喚!現れろ!ランク4!《RR-ライズ・ファルコン》!」

 

RR-ライズ・ファルコン エクシーズ・効果モンスター (アニメ版)

ランク4/闇属性/鳥獣族/攻 100/守 2000

鳥獣族レベル4モンスター×3

①:このカードは特殊召喚されたモンスターにのみ攻撃でき、相手フィールドの特殊召喚されたモンスター全てに1回ずつ攻撃できる。

②:1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。ターン終了時まで、このカードの攻撃力は相手フィールドの特殊召喚された表側表示モンスターの攻撃力の合計分アップする。

 

「1ターンで3体のエクシーズモンスターを召喚するとはね……」

 

「先攻は攻撃できない。俺はカードを2枚伏せてターンエンドだ。」

 

黒咲は最初のターンで3体のエクシーズモンスターを召喚して更に手札を伏せてターンを終了した。

 

「なるほどね。手札を全て使い切るとは……まあいい。では私のターンだ。私のターンドロー!」

 

《さて、奴は何のデッキで挑んでくるつもりだ?》

 

「では、私は手札から彼岸の悪鬼 スカラマリオンを特殊召喚!このモンスターは自分の魔法・罠カードゾーンにカードがない場合手札から特殊召喚できる!さらに同じように手札から彼岸の悪鬼 ハロウハウンドを特殊召喚!」

 

彼岸の悪鬼 スカラマリオン 効果モンスター

星3/闇属性/悪魔族/攻 800/守2000

このカード名の(1)(3)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。

(1):自分フィールドに魔法・罠カードが存在しない場合に発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。

(2):自分フィールドに「彼岸」モンスター以外のモンスターが存在する場合にこのカードは破壊される。

(3):このカードが墓地へ送られたターンのエンドフェイズに発動できる。デッキから「彼岸の悪鬼 スカラマリオン」以外の悪魔族・闇属性・レベル3モンスター1体を手札に加える。

 

彼岸の悪鬼 ハロウハウンド 効果モンスター

星3/闇属性/悪魔族/攻1500/守 300

「彼岸の悪鬼 ハロウハウンド」の(1)(3)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。

(1):自分フィールドに魔法・罠カードが存在しない場合に発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。

(2):自分フィールドに「彼岸」モンスター以外のモンスターが存在する場合にこのカードは破壊される。

(3):このカードが墓地へ送られた場合に発動できる。デッキから「彼岸」魔法・罠カード1枚を墓地へ送る。

 

「通常召喚もせずにいきなりエクシーズ召喚の素材を召喚したか……」

 

「私はレベル3のスカラマリオンとハロウハウンドをオーバーレイ!2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築!9つの地獄と7つの煉獄を旅する不屈の旅人よ!悪鬼をも乗り越える力をまとい生還せよ!エクシーズ召喚!現れよ!ランク3!《彼岸の旅人 ダンテ》!」

 

彼岸の旅人 ダンテ エクシーズ・効果モンスター

ランク3/光属性/戦士族/攻1000/守2500

レベル3モンスター×2

(1):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除き、自分のデッキの上からカードを3枚まで墓地へ送って発動できる。このカードの攻撃力はターン終了時まで、この効果を発動するために墓地へ送ったカードの数×500アップする。

(2):このカードは攻撃した場合、バトルフェイズ終了時に守備表示になる。

(3):このカードが墓地へ送られた場合、このカード以外の自分の墓地の「彼岸」カード1枚を対象として発動できる。そのカードを手札に加える。

 

「こいつが奴のエースモンスターか!」

 

「ダンテの効果発動!1ターンに1度オーバーレイユニットを一つ使いデッキから3枚墓地に送る!そして、墓地に送った数×500このカードの攻撃力をターン終了時までアップする!」

 

「ダンテの効果は墓地肥やしの効果か……」

 

「この瞬間墓地に送られた彼岸の悪鬼 グラバースニッチと魔サイの戦士の効果発動!まずはグラバースニッチの効果から処理する!グラバースニッチが墓地に送られたときデッキから彼岸モンスターを特殊召喚する!来いっ!彼岸の悪鬼 ラビキャント!」

 

彼岸の悪鬼 グラバースニッチ

星3/闇属性/悪魔族/攻1000/守1500

このカード名の(1)(3)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。

(1):自分フィールドに魔法・罠カードが存在しない場合に発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。

(2):自分フィールドに「彼岸」モンスター以外のモンスターが存在する場合にこのカードは破壊される。

(3):このカードが墓地へ送られた場合に発動できる。デッキから「彼岸の悪魔 グラバースニッチ」以外の「彼岸」モンスター1体を特殊召喚する。

 

彼岸の悪鬼 ラビキャント

星3/闇属性/悪魔族/攻 100/守2100

「彼岸の悪鬼 ラビキャント」の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。

このカードをS素材とする場合、「彼岸」モンスターのS召喚にしか使用できない。

(1):自分フィールドに魔法・罠カードが存在しない場合に発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。

(2):自分フィールドに「彼岸」モンスター以外のモンスターが存在する場合にこのカードは破壊される。

 

「続いて魔サイの戦士の効果発動!このカードが墓地に送られたときデッキから悪魔族モンスターを墓地に送る!私は彼岸の悪鬼 ファーファレルを墓地に送る!そして、ファーファレルが墓地に送られたときフィールドのモンスター1体をエンドフェイズまで除外する!」

 

「何っ!?」

 

「私はRRーフォース・ストリクスをゲームから除外する!」

 

謎の男の墓地からファーファレルの幻影が出現してフォース・ストリクスを除外していった。

 

魔サイの戦士 効果モンスター

星3/地属性/悪魔族/攻1400/守 900

このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、「魔サイの戦士」以外の自分フィールドの悪魔族モンスターは戦闘・効果では破壊されない。

(2):このカードが墓地へ送られた場合に発動できる。デッキから「魔サイの戦士」以外の悪魔族モンスター1体を墓地へ送る。

 

彼岸の悪鬼 ファーファレル 効果モンスター

星3/闇属性/悪魔族/攻1000/守1900

「彼岸の悪鬼 ファーファレル」の(1)(3)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。

(1):自分フィールドに魔法・罠カードが存在しない場合に発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。

(2):自分フィールドに「彼岸」モンスター以外のモンスターが存在する場合にこのカードは破壊される。

(3):このカードが墓地へ送られた場合、フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターをエンドフェイズまで除外する。

 

「くっ。」

 

「さてと行くぞ!私は手札から魔法カード『死者蘇生』を発動し、墓地から魔サイの戦士を特殊召喚!本来彼岸の悪鬼 ラビキャントは彼岸モンスター以外が存在する場合自壊するが、魔サイの戦士がフィールドにいることによりラビキャントは自壊しなくなる!」

 

死者蘇生 通常魔法

(1):自分または相手の墓地のモンスター1体を対象として発動できる。

そのモンスターを自分フィールドに特殊召喚する。

 

「なんだと!?ということはさらにここから展開するというのか!?」

 

「君もやっていたことだろう?私はまだ通常召喚を行っていない。よって手札から魔界発現世行きデスガイド召喚!デスガイドの効果発動!このモンスターの召喚に成功した時デッキからレベル3の悪魔族モンスターを特殊召喚できる現れよっ!クマモール!」

 

魔界発現世行きデスガイド 効果モンスター

星3/闇属性/悪魔族/攻1000/守600

(1):このカードが召喚に成功した時に発動できる。

手札・デッキから悪魔族・レベル3モンスター1体を特殊召喚する。

この効果で特殊召喚したモンスターは効果が無効化され、S素材にできない。

 

クマモール 効果モンスター

星3/闇属性/悪魔族/攻1600/守 0

(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、

相手ターンの間、自分の魔法&罠ゾーンにセットされたカードは効果では破壊されない。

(2):自分の魔法&罠ゾーンにセットされたカードが相手の効果で破壊される度に発動する。

このカードの攻撃力はターン終了時まで800アップする。

 

「これでレベル3のモンスターが4体だと!?」

 

「私はレベル3のデスガイドにレベル3のラビキャントをチューニング!」

 

「何っ!?ラビキャントはチューナーだったというのか!」

 

「その通りだ!地獄と煉獄の悪魔共を制する偉大な魔術師よ!その英知をもってして不屈の旅人を導けっ!シンクロ召喚!いでよっレベル6!《彼岸の詩人 ウェルギリウス》!」

 

彼岸の詩人 ウェルギリウス シンクロ・効果モンスター

星6/光属性/魔法使い族/攻2500/守1000

チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上

「彼岸の詩人 ウェルギリウス」の(3)の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):「彼岸の詩人 ウェルギリウス」は自分フィールドに1体しか表側表示で存在できない。

(2):1ターンに1度、手札から「彼岸」カード1枚を捨て、相手のフィールド・墓地のカード1枚を対象として発動できる。そのカードを持ち主のデッキに戻す。

(3):フィールドのこのカードが戦闘・効果で破壊され墓地へ送られた場合に発動できる。自分はデッキから1枚ドローする。

 

「さらに手札から魔法カード『儀式の下準備』発動!」

 

「なっ!エクシーズとシンクロに続いて儀式もだと!?」

 

「儀式の下準備の効果により、デッキから儀式魔法『善悪の彼岸』と儀式モンスター『彼岸の鬼神 ヘルレイカー』を手札に加える!」

 

シンクロとエクシーズに続いて儀式召喚を行おうとする謎の男に黒咲は驚いていた。

 

儀式の下準備 通常魔法

通常魔法

このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。

(1):デッキから儀式魔法カード1枚を選び、さらにその儀式魔法カードにカード名が記された儀式モンスター1体を自分のデッキ・墓地から選ぶ。そのカード2枚を手札に加える。

 

「さあ行くぞ!手札から儀式魔法『善悪の彼岸』を発動!自分フィールド上よりクマモールと魔サイの戦士をリリースして儀式召喚を取り行う!煉獄より蠢く悪魔達の長よ!禍いと邪悪の力を解き放つがよい!儀式召喚!降臨せよっ!レベル6《彼岸の鬼神 ヘルレイカー》!」

 

善悪の彼岸 儀式魔法

「彼岸の鬼神 ヘルレイカー」の降臨に必要。

「善悪の彼岸」の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):自分の手札・フィールドから、

レベルの合計が6以上になるようにモンスターをリリースし、手札から「彼岸の鬼神 ヘルレイカー」を儀式召喚する。

(2):自分メインフェイズに墓地のこのカードを除外し、

手札から「彼岸」モンスター1体を墓地へ送って発動できる。デッキから「彼岸」カード1枚を手札に加える。

この効果はこのカードが墓地へ送られたターンには発動できない。

 

彼岸の鬼神 ヘルレイカー 儀式・効果モンスター

星6/闇属性/悪魔族/攻2700/守2200

「善悪の彼岸」により降臨。

このカードは儀式召喚でしか特殊召喚できない。

(1):1ターンに1度、手札から「彼岸」モンスター1体を墓地へ送り、

相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。

その相手モンスターの攻撃力・守備力はターン終了時まで、この効果を発動するために墓地へ送ったモンスターのそれぞれの数値分ダウンする。この効果は相手ターンでも発動できる。

(2):このカードがフィールドから墓地へ送られた場合、

フィールドのカード1枚を対象として発動できる。そのカードを墓地へ送る。

 

「なんなんだこの禍々しいモンスターは!?」

 

「さてと君に面白いものを見せてやろう。だがその前に私はエクシーズトレジャーを発動する!その効果により私は3枚ドローする!」

 

「くそっ、まずいな……」

 

黒咲は先程から胸騒ぎを覚えているのであった。

 

「……運がいいね。君は……」

 

「どういうことだ?俺が運がいいとは!?」

 

「簡単な話さ。あるカードが来ていればこのターンで私の勝利は確定していたからね。」

 

「なんだと!?」

 

「さあ、バトルフェイズと行こうか。まずはダンテで守備表示のブレード・バーナー・ファルコンを攻撃する!」

 

「くっ、……俺はブレード・バーナーのオーバレイユニットになっていたファジー・レイニアスの効果発動!デッキから3体目のファジー・レイニアスを手札に加える!」

 

ダンテの振るう剣によってブレード・バーナーは破壊された。だが、ブレード・バーナーは黒咲にアクションカードを散り際に落としていた。

 

「むっ?アクションカードか。君たちの戦い方を否定するつもりはないが何故君たちは攻撃される直前にそれを拾おうとするのかね?……まあ今回はブレード・バーナーがいつの間にかに取っていたみたいだけどね。」

 

「いわれてみれば……遊矢の真似をしていたのか。」

 

謎の男に指摘されたことに関して、黒咲は榊遊矢の影響と考えた。

 

「さてと、続いての攻撃に入りたいが。君は伏せカードを発動しなくていいのかね?」

 

「はっ!?すまん。別に構わん」

 

「そうかね。では、続けてウェルギリウスで守備表示のライズ・ファルコンを攻撃!」

 

「ぐっううう。」

 

「さあ行くぞ!ヘルレイカーでダイレクトアタック!」

 

「ぐはああああっ」

 

黒咲 LP3900-2700=1200

 

「ふむっ、耐えたか。バトルフェイズ終了時彼岸の旅人 ダンテはその効果により守備表示になる。」

 

「ちょっとまてっ!俺は速攻魔法を2枚発動する!まず一枚目速攻魔法『RUMーラプターズ・フォース』発動!このターンに破壊された俺の墓地のブレード・バーナーを特殊召喚して、ブレード・バーナーを素材にランクが一つ上のエクシーズモンスターを特殊召喚する!」

 

「やはり、伏せカードはRUMだったか…」

 

「俺はランク4のブレード・バーナーをオーバーレイ!まだ見ぬ勇猛なハヤブサよ。猛き翼に秘めし未知なる力、今ここに知らしめよ!ランクアップ・エクシーズチェンジ!現れろランク5、《RR-エトランゼ・ファルコン》!」

 

「……これは黒咲瑠璃と戦った時に召喚したモンスターか……」

 

「そしてもう一枚速攻魔法『RUM-デス・ダブル・フォース』発動!このターンに戦闘で破壊されたライズ・ファルコンを特殊召喚して、ライズ・ファルコンよりランクが2倍のエクシーズモンスターを特殊召喚する!俺はランク4のライズ・ファルコンをオーバーレイ!勇猛果敢なるハヤブサよ。怒りの炎を巻き上げ、大地をも焼き尽くす閃光となれ!ランクアップ・エクシーズチェンジ!飛翔しろ!ランク8、《RR-サテライト・キャノン・ファルコン》!」

 

「ほう、こいつはデニスとの戦いで召喚したエクシーズモンスターか…」

 

RUM-ラプターズ・フォース 速攻魔法 (OCG版)

(1):自分フィールドの「RR」Xモンスターが破壊され墓地へ送られたターン、

自分の墓地の「RR」Xモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚し、そのモンスターよりランクが1つ高い「RR」モンスター1体を、対象のモンスターの上に重ねてX召喚扱いとしてエクストラデッキから特殊召喚する

 

RUM-デス・ダブル・フォース 速攻魔法 (OCG版)

(1):このターンに戦闘で破壊され自分の墓地へ送られた

「RR」Xモンスター1体を対象として発動できる。

そのモンスターを特殊召喚し、そのモンスターの倍のランクのXモンスター1体を、

対象のモンスターの上に重ねてX召喚扱いとしてエクストラデッキから特殊召喚する。

 

RR-エトランゼ・ファルコン エクシーズ・効果モンスター (OCG版)

ランク5/闇属性/鳥獣族/攻2000/守2000

レベル5モンスター×2

(1):このカードがXモンスターをX素材としている場合、以下の効果を得る。

●1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除き、相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを破壊し、その元々の攻撃力分のダメージを相手に与える。

(2):このカードが相手によって破壊され墓地へ送られた場合、「RR-エトランゼ・ファルコン」以外の

自分の墓地の「RR」Xモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚し、このカードをそのカードの下に重ねてX素材とする。

 

RRーサテライト・キャノン・ファルコン エクシーズ・効果モンスター (OCG版)

ランク8/闇属性/鳥獣族/攻3000/守2000

鳥獣族レベル8モンスター×2

(1):このカードが「RR」モンスターを素材としてX召喚に成功した場合に発動できる。相手フィールドの魔法・罠カードを全て破壊する。この効果の発動に対して、相手は魔法・罠・モンスターの効果を発動できない。

(2):このカードのX素材を1つ取り除き、相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの攻撃力は自分の墓地の「RR」モンスターの数×800ダウンする。この効果は相手ターンでも発動できる。

 

「だが、残念だよ。その2体を召喚したのだから私もやらせてもらうよ……」

 

「何っ!?まさかここから展開するつもりか!?」

 

「私は手札から罠カード『彼岸の最終極地点』を発動!このカードは自分のフィールドに彼岸の旅人 ダンテを含む彼岸と名の付く特殊召喚されたモンスターが3体のみ存在している時手札から発動できる!」

 

「手札から罠を発動するだと!?」

 

「彼岸の最終極地点は、まず自分のエクストラデッキから彼岸モンスター一体を召喚条件を無視して特殊召喚する!」

 

「なんだと!?」

 

「さらにこの効果の発動時に彼岸の旅人 ダンテが表側表示で存在する場合、このカードをX素材として《永遠の淑女 ベアトリーチェ》をX召喚する!」

 

「さらにX召喚まで行うだと!?」

 

「まずは現れよ!《彼岸の巡礼者 ダンテ》!そして《彼岸の巡礼者 ダンテ》の特殊召喚に成功したため、彼岸の最終極地点の更なる効果発動!永遠に淑女と称される美しき高貴な娘よ!煉獄を旅する旅人を導く光の聖女となりて光臨せよっ!ランク6!《永遠の淑女 ベアトリーチェ》!」

 

「くっ、奴のフィールドがすべて埋まっただと!?それも儀式、融合、シンクロ、エクシーズの4つを出したというのか……」

 

彼岸の最終極地点 通常罠 (オリジナルカード)

通常罠

自分フィールドのモンスターが、「ダンテ」モンスターを含む特殊召喚された「彼岸」モンスター3体のみの場合このカードは手札から発動できる。

(1):自分のデッキ、EXデッキから通常召喚出来ない「彼岸」モンスター一体を召喚条件無視して特殊召喚する。

(2):このカードの発動時に「彼岸の旅人 ダンテ」が存在する状態で、(1)の効果で「彼岸」モンスターの特殊召喚に成功した場合、このカードをX素材としてEXデッキ又は墓地から「永遠の淑女 ベアトリーチェ」をX召喚扱いで特殊召喚する。

 

彼岸の巡礼者 ダンテ 融合・効果モンスター

星9/光属性/天使族/攻2800/守2500

カード名が異なる「彼岸」モンスター×3

このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。

(1):このカードは相手の効果の対象にならない。

(2):1ターンに1度、手札の「彼岸」カード1枚を墓地へ送って発動できる。自分はデッキから1枚ドローする。この効果は相手ターンでも発動できる。

(3):フィールドのこのカードが相手の効果で墓地へ送られた場合、または戦闘で破壊され墓地へ送られた場合に発動できる。相手の手札をランダムに1枚選んで墓地へ送る。

 

永遠の淑女 ベアトリーチェ エクシーズ・効果モンスター

ランク6/光属性/天使族/攻2500/守2800

レベル6モンスター×2

このカードは手札の「彼岸」モンスター1体を墓地へ送り、自分フィールドの「ダンテ」モンスターの上に重ねてX召喚する事もできる。この方法で特殊召喚したターン、このカードの(1)の効果は発動できない。

(1):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。デッキからカード1枚を選んで墓地へ送る。この効果は相手ターンでも発動できる。

(2):このカードが相手によって破壊され墓地へ送られた場合に発動できる。EXデッキから「彼岸」モンスター1体を召喚条件を無視して特殊召喚する。

 

「さあどうする?私はカードを2枚伏せてターンエンドだ。そしてエンドフェイズにファーファレルの効果で除外されていたフォース・ストリクスはフィールドに戻る」

 

除外されていたフォース・ストリクスがフィールドに戻ったもの俄然自分のピンチは変わらなかった。

 

「俺のターン……ドロー!………!このカードは!此奴があれば勝機が見える!」

 

「……この状況を覆すカードを引いたということか……」

 

「行くぞっ!俺は手札から魔法カード『貪欲な壺』を発動!自分の墓地から2体のファジー・レイニアスを含めた5体のRRをデッキに戻して2枚ドローする!」

 

貪欲な壺 通常魔法

(1):自分の墓地のモンスター5体を対象として発動できる。

そのモンスター5体をデッキに加えてシャッフルする。

その後、自分はデッキから2枚ドローする。

 

「なるほど引いていたのは貪欲な壺か」

 

「そして俺は手札からRUM-レイド・フォースを発動!このカードは自分フィールドのエクシーズモンスターをランクが一つ上のRRにランクアップする!俺はランク4のフォース・ストリクスをオーバーレイ!獰猛なるハヤブサよ。激戦を切り抜けしその翼翻し 寄せ来る敵を打ち破れ!ランクアップ・エクシーズ・チェンジ!現れろ!ランク5!《RR-ブレイズ・ファルコン》!」

 

RUMーレイド・フォース 通常魔法 (OCG版)

(1):自分フィールドのXモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターよりランクが1つ高い「RR」モンスター1体を、対象の自分のモンスターの上に重ねてX召喚扱いとしてエクストラデッキから特殊召喚する。

(2):墓地のこのカードと手札の「RR」カード1枚を除外し、「RUM-レイド・フォース」以外の自分の墓地の「RUM」魔法カード1枚を対象として発動できる。

そのカードを手札に加える。

 

RR‐ブレイズ・ファルコン エクシーズ・効果モンスター (アニメ版)

ランク5/闇属性/鳥獣族/攻 1000/守 2000

鳥獣族レベル5モンスター×3

①:このカードは直接攻撃できる。

②:このカードが相手に戦闘ダメージを与えた場合、相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。 そのモンスターを破壊する。

③:1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。相手フィールドの特殊召喚されたモンスターを全て破壊し、その破壊したモンスターの数×500ダメージを相手に与える。

 

「ブレイズ・ファルコンを出したか……。では私はベアトリーチェの効果発動!オーバーレイユニットを一つ使いデッキから彼岸の悪鬼 アリキーノを墓地に送る!そして墓地に送られたアリキーノの効果発動!このカードが墓地に送られたとき相手フィールドのモンスター一体の効果をターン終了時まで無効にする!私はブレイズ・ファルコンを選択する!」

 

ブレイズ・ファルコンの効果はアリキーノに無効にされてしまった。

 

「……ブレイズ・ファルコンの効果を知っていたか……」

 

「ああ、ブレイズ・ファルコンはオーバーレイユニットを1つ使うことで私のフィールド上の特殊召喚されたモンスターをすべて破壊して、破壊した数×500ダメージを与える効果があるのだったな?残念だが、アリキーノの効果でそれは無効となった。」

 

「……ならば俺はエトランゼ・ファルコンの効果発動!オーバーレイユニットを一つ使い相手フィールドのモンスターを破壊しそのモンスターの元々の攻撃力分ダメージを与える!俺は彼岸の鬼神 ヘルレイカーを破壊する!」

 

「そうはさせないよ。罠発動!ブレイクスルースキル!相手モンスターの効果を無効にする!」

 

彼岸の悪鬼 アリキーノ  効果モンスター

星3/闇属性/悪魔族/攻1200/守 0

「彼岸の悪鬼 アリキーノ」の(1)(3)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。

(1):自分フィールドに魔法・罠カードが存在しない場合に発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。

(2):自分フィールドに「彼岸」モンスター以外のモンスターが存在する場合にこのカードは破壊される。

(3):このカードが墓地へ送られた場合、フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの効果をターン終了時まで無効にする。

 

ブレイクスルースキル 通常罠

(1):相手フィールドの効果モンスター1体を対象として発動できる。その相手モンスターの効果をターン終了時まで無効にする。

(2):自分ターンに墓地のこのカードを除外し、

相手フィールドの効果モンスター1体を対象として発動できる。その相手の効果モンスターの効果をターン終了時まで無効にする。この効果はこのカードが墓地へ送られたターンには発動できない。

 

「だったら、俺はサテライト・キャノン・ファルコンの効果発動!オーバーレイユニットを一つ使いヘルレイカーの攻撃力を俺の墓地のRRの数×800下げる!俺の墓地のRRは5体!よってヘルレイカーの攻撃力は4000下がる!」

 

ヘルレイカーの攻撃力が0になった。

 

「更に手札からRUM-レヴォリューション・フォース発動!俺はランク5のブレイズ・ファルコンをオーバーレイ!誇り高きハヤブサよ。英雄の血潮に染まる翼翻し 革命の道を突き進め!ランクアップ・エクシーズ・チェンジ!現れろ!ランク6!《RR-レヴォリューション・ファルコン》!」

 

RUM-レヴォリューション・フォース 速攻魔法 

(1):発動ターンによって以下の効果を発動できる。

●自分ターン:自分フィールドの「RR」Xモンスター1体を対象として発動できる。ランクが1つ高い「RR」モンスター1体を、対象の自分のモンスターの上に重ねてX召喚扱いとしてエクストラデッキから特殊召喚する。

●相手ターン:相手フィールドのX素材の無いXモンスター1体を対象として発動できる。そのXモンスターのコントロールを得る。その後、ランクが1つ高い「RR」モンスター1体を、対象のモンスターの上に重ねてX召喚扱いとしてエクストラデッキから特殊召喚する。

 

RR-レヴォリューション・ファルコン エクシーズ・効果モンスター

ランク6/闇属性/鳥獣族/攻2000/守3000

鳥獣族レベル6モンスター×3

(1):このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。

このターン、このカードは相手モンスター全てに1回ずつ攻撃できる。

(2):このカードが特殊召喚された表側表示モンスターと戦闘を行うダメージステップ開始時に発動する。そのモンスターの攻撃力・守備力を0にする。

(3):このカードが「RR」XモンスターをX素材としている場合、以下の効果を得る。

●1ターンに1度、相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを破壊し、その攻撃力の半分のダメージを相手に与える。

 

「悪いが、そのモンスターに好きにはさせないよ。私は手札からエフェクト・ヴェーラーを墓地に送り効果発動!レヴォリューション・ファルコンの効果を無効にする!」

 

「なんだと!?」

 

「更に永続罠発動!デモンズ・チェーン!この効果によりサテライト・キャノン・ファルコンの効果を無効にし攻撃もできなくする!」

 

エフェクト・ヴェーラー チューナー・効果モンスター

星1/光属性/魔法使い族/攻 0/守 0

(1):相手メインフェイズにこのカードを手札から墓地へ送り、相手フィールドの効果モンスター1体を対象として発動できる。その相手モンスターの効果をターン終了時まで無効にする。

 

デモンズ・チェーン 永続罠

フィールドの効果モンスター1体を対象としてこのカードを発動できる。

(1):このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、

その表側表示モンスターは攻撃できず、効果は無効化される。そのモンスターが破壊された時にこのカードは破壊される。

 

「まあ、デモンズ・チェーンは単純に発動するのを忘れていただけだがね。」

 

「くっ、俺は墓地のレイド・フォースの効果発動!墓地のこのカードと手札のアクションカード「RRーフォース」を除外することで墓地のレヴォリューション・フォースを手札に戻す!」

 

RRーフォース  アクションカード (オリジナルカード)

自分のRRの攻撃力を200アップする。

 

「おやっ?まだエクシーズを行うというのか……」

 

「そして再びレヴォリューション・フォースを発動!俺はランク6のレヴォリューション・ファルコンをオーバレイ!仲間を勝利に導く隼よ。天翔ける天空をその翼で駆け巡れ!ランクアップ・エクシーズチェンジ!現れろ!《ランク7RR-アーセナル・ファルコン》!」

 

RR-アーセナル・ファルコン エクシーズ・効果モンスター

ランク7/闇属性/鳥獣族/攻2500/守2000

レベル7モンスター×2

(1):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。デッキから鳥獣族・レベル4モンスター1体を特殊召喚する。

(2):「RR」モンスターをX素材として持っているこのカードは、その数まで1度のバトルフェイズ中に攻撃できる。

(3):「RR」モンスターをX素材として持っているこのカードが墓地へ送られた場合に発動できる。エクストラデッキから「RR-アーセナル・ファルコン」以外の「RR」Xモンスター1体を特殊召喚し、墓地のこのカードをそのXモンスターの下に重ねてX素材とする。

 

「攻撃力2500か。確かやつの効果は……」

 

「バトルだ!俺はアーセナル・ファルコンで彼岸の巡礼者 ダンテを攻撃!ぐっ!」

 

黒咲 LP1200-300=900

 

「この瞬間アーセナル・ファルコンの効果発動!RRをオーバーレイユニットに持っているこのカードが墓地に送られたとき、エクストラデッキから「RR」Xモンスター1体を特殊召喚し、墓地のこのカードをそのXモンスターのオーバーレイユニットにする!俺はエクストラデッキからこのモンスターを特殊召喚する!究極至高のハヤブサよ。数多なる朋友の遺志を継ぎ、勝利の天空へ飛び立て!現れろランク10!《RR-アルティメット・ファルコン》!」

 

RR-アルティメット・ファルコン エクシーズ・効果モンスター

ランク10/闇属性/鳥獣族/攻3500/守2000

鳥獣族レベル10モンスター×3

(1):このカードは他のカードの効果を受けない。

(2):このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。

このターン、相手フィールドのモンスターの攻撃力は1000ダウンし、相手はカードの効果を発動できない。

(3):このカードが「RR」モンスターをX素材としている場合、以下の効果を得る。

●お互いのエンドフェイズ毎に発動できる。

相手フィールドの全てのモンスターの攻撃力は1000ダウンする。相手フィールドに表側表示モンスターが存在しない場合、相手に1000ダメージを与える。

 

「なるほど。さすがは戦場の隼だ。」

 

「アーセナル・ファルコンの効果によりこのカードはアルティメット・ファルコンのオーバーレイユニットになる。そしてアルティメットの特殊召喚はバトルフェイズだ!俺はアルティメット・ファルコンで彼岸の鬼神 ヘルレイカーを攻撃!止めだ!ファイナル・グロリアス・ブライト!」

 

「………見事だ!」

 

ENEMY LP3400-3500=ー100

 

黒咲 隼 WIN




次回は、赤馬社長の登場と遊矢達が謎の男に出会います。

ダンテ達の召喚口上は元ネタの「神曲」を参考にしました。

また、今回随分黒咲にピンポイントのアクションカードが登場しましたが、この後もアクションカードを使うデュエルではたまにピンポイントのアクションカードが登場します。


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時限の裂け目

今回はデュエル無しです。
皆さんご存知のあのキャラが登場します。


一気に登場キャラが増えますが、実際にデュエルするのは極僅かで、チーム戦のみ参加もいます。


「見事だな。黒咲隼よ。約束通りデュエルアンカーは解除しよう。」

 

黒咲に負けた謎の男は敗北後あっさりとデュエルアンカーを解除した。

 

「貴様っ!一体何が目的だ!?」

 

「その答えはすぐに分かる。」

 

「何?……そういえば地面から何か不思議な気が出てきたような」

 

謎の男の言葉が言うと不意に先程まで戦っていたフィールドから霊気が溢れ出してきた。謎の男が丸い物体を取り出すと霊気は物体に吸い込まれるように吸収されていった。

 

「……何が起こったんだ!?」

 

「説明するさ。これは先程まで私と君が戦っていたことにより生み出されたエネルギーだ。そして私の持つこれこそが黒咲瑠璃とユート復活のカギとなるもの……」

 

「どういうことだ?まるで意味が分からんぞ……」

 

「まあ、実際に復活しない限り君は信用してくれないことはよく分かっている。だが、これにデュエリストのエネルギーが溜まった時…彼らは復活する!」

 

「瑠璃とユートが復活するだとっ!?」

 

「ああ。私の目的はユート達が復活することだからね。……あの結末は納得がいかないからな。」

 

「……よく分からんが、とりあえずお前の目的はユート達の復活。」

 

「ああそうだ、黒咲隼。君と彼らが再会させることが私の目的の一つさ。」

 

「……本当に俺と瑠璃を再会させることが目的なんだな?だとしたらそいつが溜まれば再び会えるのか?」

 

「そうさ。といっても会うことは直ぐにでもできるさ。会うことはね。」

 

「……どういう意味だ?」

 

「私たちのいるこの場所。ここは『時限の裂け目』と呼ばれている。この場所ならば彼らは復活することができる。」

 

「それは本当なのかっ!」

 

瑠璃とユートにまた会えると知って黒咲は興奮した声を上げた!

 

「話を最後まで聞いてほしいね。」

 

「……っ!すまん。」

 

「まあいいさ。この『時限の裂け目』では確実に彼らは復活するが、この次元に実体をもって復活することはできず数か月ほどで意識も消滅してしまう。」

 

「なんだとっ!?」

 

「ただし、私のもつこの『時限のオーブ』にデュエリストのエナジーが満たされたとき彼らの体を再生させることができる!」

 

「……それにエナジーをためれば瑠璃とユートとまた笑いあえる生活が返ってくるのか!?」

 

「と言っても確実とは言えない。何せこのオーブが本当に機能するかは私も試していないからね……」

 

「それでは信用できないな。」

 

瑠璃とユートを復活させることができるという『時限のオーブ』を試したことがないと謎の男が言った途端。彼は警戒しだした。

 

「それはそうだろうね。だがとりあえずユートと瑠璃にこの地で再会させたら信用してくれるかね?」

 

「……信用できるかどうかは知らんが、俺はもう一度あいつらに会いたい!ユートは俺の一番の親友で、瑠璃はかけがいのない大切な家族だから……。」

 

瑠璃とユートに再び会えるかもしれないという希望を知って、黒咲の中で抑えられていた感情が溢れ出してきた。

 

「……ひとまずこの時限の裂け目では会えるんだな?」

 

「ああ。それは保証しよう。」

 

「だったら、本当に会えた時に初めて信用することにする。」

 

「まあ、それが妥当だろうね。」

 

黒咲は自分の大切な人に会えることを心から願っていた。謎の男はそれを温かい目で見ていた。

 

「さてと、再会させる前にこの場に二人の人物を連れてこなければならない。」

 

「……もしかして榊遊矢と柊柚子か?」

 

「そうだ。彼らがこの地にいないと再会することはできない。」

 

「……それもそうか。それであいつ等を俺が誘えばいいのか?」

 

「そうしてもらえるとありがたい。ただし、君は一端失踪してもらうが…」

 

「どういうことだ?何故俺が失踪しなければならない?」

 

目の前の男が自分に行方不明になれと言ったため黒咲は困惑の表情を浮かべた。

 

「人間。己にとって大切なものが消息を絶つと話を聞きやすくなるそうだからね。それにただ単に呼び出しただけじゃあ意味がない。私のもう一つの目的もやりたいからね。」

 

「もう一つの目的だと?」

 

「ああ、それにデュエルエナジーをためる都合上デュエリストに集まってもらった方が、効率がいい。」

 

「それはそうだが、俺が何か送ればいいのか?」

 

「ペンデュラム次元のLDSの赤馬零児宛に、榊遊矢、柊柚子、権現坂昇、沢渡シンゴ、紫雲院素良の5人を呼び出してほしい」

 

「榊遊矢と柊柚子は分かるが、何故その3人を呼び出す必要がある?」

 

「赤馬零児を除いたその3人はより良いデュエルエナジーを生み出してくれそうだからだよ。この時限のオーブにエナジーが溜まるのも早くなるだろう。」

 

「……いいだろう。信用していない状態で手伝うのだからここで瑠璃と再会できなかったら承知せんぞ……」

 

「ああ。その時は好きにするといい。」

 

 

ーーー回想終了ーーー

時限の裂け目の黒咲達……

 

「……そろそろ約束の時が迫っているぞ。」

 

「約束は守るよ。ただ、ある男が赤馬零児を襲撃しそうだがな。」

 

「ある男だと?」

 

「君たちも知っている男だよ。かつてシンクロ次元のセキュリティーのトップだった男だ。」

 

「あいつだと!?何故奴が襲撃してくる!?」

 

「まあ、本人が言うからそれを待とう。さてと赤馬零児と榊遊矢が彼らを集めたら……彼らの前に姿を出すぞ。」

 

「……いいだろう。」

 

 

一方ペンデュラム次元 LDS

 

「社長。榊遊矢がお会いしたいとのことです。」

 

「ああ、通してくれ。」

 

LDSの社長の赤馬零児は部下からの報告を受けて遊矢を通すように伝えた。彼のデスクには黒咲から送られてきた手紙と融合次元にいる両親からの報告書であった。

 

「……父より行方不明者の情報を求められたと思ったら、黒咲からの謎の手紙か……。恐らくこれらは繋がっているだろうな。」

 

零児は書類に目を通していると社長室の扉がノックされた。

 

「社長。榊遊矢をお連れいたしました。」

 

「通してくれ」

 

零児の許可を受けたことを知ると遊矢は社長室に入ってきた。ちなみにタツヤは遊矢に頼まれて志島北斗や光津真澄、刀堂刃などに情報を聞きに行った。

 

「よくぞ来た遊矢。君の目的は黒咲隼のことかな?」

 

「えっ!?なんでわかるんだ零児!?」

 

「今朝黒咲からこの手紙が送られてきたんだ。」

 

「黒咲から!?あいつは消息を絶ったと聞いたから零児なら知っているかと思ってきたんだけど……」

 

「なるほど、彼は消息を絶っていたのか。それならばいい。ちょうど私の方も君に用があったからね。」

 

「どういうことだ?零児?」

 

「それは黒咲から送られてきた手紙を確認すれば分かるだろう。」

 

「………?」

 

遊矢は零児に言われるまま手紙を確認することにした。

 

≪赤馬零児へ

突然の話で済まないが、お前たちに手伝ってほしいことがある。瑠璃とユートを本当の意味で取り戻すために力を貸してほしい。詳細は追って話す。

そしてもう一つお前たちに言っておきたいことある。それは歴戦のデュエリストと戦えるチャンスがあるとのことだ。これも俺が指定する人物がお前の部屋に揃った時に詳しく話す。胡散臭いと思うが手を借りたい。

お前の部屋に呼んでほしいのは、榊遊矢、柊柚子、権現坂昇、沢渡シンゴ、紫雲院素良の5人を確実にLDSに呼び出してほしい。それ以外に人がいても構わん。それではよろしく頼む。    黒咲隼より≫

 

手紙を読み終えた遊矢は?マークを浮かべていた。

 

「……どういうことなんだ?俺達を零児に集めてほしいって。」

 

(それに俺と瑠璃を本当の意味で取り戻す……とその手紙にはあったな。隼の奴は何を考えているんだ?)

 

(ユートを復活させたいっていうことなんだろうけど。僕たちは遊矢と一つになっている状況だしね……)

 

(ああああもう訳が分からねぇっ!あいつは何がしてぇだよっ!?)

 

黒咲からの謎の手紙に遊矢と彼の中にいる3人も混乱していた。

 

「彼に何かしら思惑があるにせよ。この手紙ははっきり言うと怪しいと言わざるを得ない。だが、私はこの手紙の指示に従おうと思っている。」

 

「怪しいのに従うのか?」

 

「ああ。黒咲瑠璃とユートを取り戻すという話はともかくとして……もう一つの歴戦のデュエリストと戦えるというものは非常に興味深いからだ。」

 

「……その気持ちは分かるかもな……。」

 

「黒咲のことは心配ではあるが、我々はデュエリストだ。デュエリストならば受けた挑戦は受けざるをえまい。」

 

「……そうだね。俺も俺のエンタメデュエルを更に磨き上げたいし……」

 

「本来ならば、このような話は無視するがかつての戦友の頼みだ聞いて上げるのが筋というものだろう。それで君はどうする遊矢?」

 

「…………。」

 

(さてと遊矢?どうするんだい?僕としても面白そうだからその話に乗ってみたいけど……)

 

(俺もだぜっ!黒咲の話はともかくとして歴戦のデュエリストって話は面白そうだからな!)

 

(俺も参加した方がいいと思うぞ。お前はジャックや零児との戦いで成長はした。だが、まだ見ぬデュエリストと戦うことも成長に繋がるだろうかな。)

 

(ユーリ、ユーゴ、ユートの言うとおりだね。俺のエンタメデュエルを更に広めるためにもここは黒咲の話に乗るかっ!)

 

(ああ。その意気だぜ遊矢!)

 

黒咲の手紙の前半の内容はともかく歴戦のデュエリストと戦えるという言葉に、遊矢と彼の中の3人の本能ともいえるデュエリストとしての魂の炎が火を灯した。

 

「やろう零児!柚子たちを呼んで来ればいいだね?」

 

「ああ。それ以外にも読んでいいとのことだから私の方でも声をかける。明日LDSに来るように伝えてくれ。」

 

「よしっ、分かった!」

 

遊矢は黒咲の無事をアレン達に伝えるために社長室を後にしようとしたが、そこを零児が止めた。

 

「まて遊矢もう一つ君に伝えておかなければならないことがある。」

 

「俺に伝えなければならないことってなんだよ?」

 

「アカデミアの父より本日ある一報が入った。融合次元のデュエリストであるバレットなど複数の人員が各次元から消息を絶っている。」

 

「なんだって!?」

 

「無論アカデミアの残党の仕業の可能性も否定はできないがくれぐれも注意してくれ!」

 

「………分かったよ零児!」

 

遊矢は零児からの報告を受けるとすぐに社長室を後にした。そしてタツヤと合流してアレンに黒咲の無事を伝えると共に明日LDSに集まってほしいことをデニス達に伝言してほしいと伝えた。その後は柚子と合流して沢渡や権現坂達に明日LDSに集まってほしいことを伝えていった。権現坂達は自分たちが指定されていることを疑問に思いつつもLDSに集まることを承諾したのだった。

 

 

翌日

早朝から仕事に向かう人々はLDSの周りに人が集まっている光景を見た。それぞれ名前の知られた人々が多かったため何事かという野次馬がたくさん集まっていた。

 

各次元より様々な人間が集まっていた。

 

するとLDSの社員が現れて彼ら全員をLDSの社長室に連れて行った。

 

「うーん、知り合いに伝えたらここまで集まっちゃったね。」

 

「確かにちょっと狭いわね。」

 

「仕方あるまい。遊矢と零児の声掛けでここまで集まってくれたんだから。」

 

「やれやれ、俺達を呼んで何をするつもりなんだ?」

 

「沢渡は遊矢の話を聞いてなかったの?どうやら歴戦のデュエリストと戦えるみたいだよ。」

 

遊矢達は零児が来るまで社長室で会話をしていた。久しぶりに集まる面々ばかりだったためあちらこちらで会話が飛び交っていた。

 

「それにしてもジャックやエド達も来てくれたんだね。」

 

「ふん、歴戦のデュエリストという話には興味があったからな。」

 

「それに遊矢。君の頼みだ喜んで引き受けるよ。」

 

謎の男が指定した5人以外に数多くのメンバーが集まってしまい大所帯になってしまった。

 

「揃ったようだな。」

 

会話がこのまま終わらないと思ったタイミングで零児が赤馬零王と赤馬日美香たちと降りてきた。

 

「想像以上に集まっているな。さすがに多すぎだと思うが……黒咲の手紙には人数は指定されていなかったな。」

 

「黒咲からの手紙ってどういうことだよ?」

 

「ああ。それはね。」

 

黒咲の手紙云々の話を聞こうとしたクロウに対して遊矢は周りの人々に説明を含めて今回の件を説明しだした。

 

「……隼は瑠璃とユートを本当の意味で取り戻したいって……?」

 

「それに歴戦のデュエリストと確実に戦うことができる……か。」

 

「意味が分からん説明だが、何かありそうだな。」

 

零児と遊矢の話にそれぞれが会話をしていると…急に社長室が時限の裂け目に移動した。突然のことに全員が困惑をして騒めきだした。

 

「な……なんなんだこの場所は!?」

 

「アークファイブではない……ということはここは一体……」

 

「……不気味な場所だなグレース。」

 

「ええ。こんな場所に来たことないわ……」

 

「おいおい…ここは一体何だってんだよ…」

 

「知らないわよ。北斗は知っているの?」

 

「ボ…ボクが知っているわけないだろう!」

 

全員がいきなり謎の場所に飛んだことで恐怖と絶望にさらされていると……謎の男と黒咲が姿を現した。

 

「隼!無事だったのね!」

 

「おい黒咲!ここは一体どこなんだよ……」

 

「ここは時限の裂け目と呼ばれる場所だ。詳しい説明はこいつが話す。」

 

「……誰なのかしら彼は……」

 

「さてと初めまして、私の名前はマギア。黒咲に頼んで君たちを呼び出した張本人さ。」

 

「……ということはあなたが黒咲を利用してあたし達を呼んだのね?」

 

「うーん、一体全体何が起こっているのやら……」

 

「私の話をする前にまずは、黒咲との約束を果たそう。」

 

 

そういうとマギアは指を鳴らした。すると遊矢と柚子の体が光りだして、その光が段々と強くなっていき辺りは光に包まれた……。

 

「ま……眩しい。大丈夫か遊矢!?」

 

「柚子っ!大丈夫かっ!?」

 

「遊矢っ!」

 

「「「遊矢お兄ちゃん!?」」」

 

光が消えると特に何か起きた様子のない遊矢と柚子が出てきた。

 

「父さん、母さん。別になんともないよ?」

 

「あたしも……別に何か起こったわけじゃないけど…」

 

他の人々も特に何も起きた様子が見られないため先程の減少は一体何だったのか疑問に思っていると黒咲の歓喜の声が轟いた。

 

「瑠璃っ!!ユート!?」

 

「う~ん。ここは?」

 

「いてて、何だったんだ。ってリンっ!?」

 

「あれ?ユーゴ?なんでここに?」

 

「リーーーーーーーンっ!ぐほっ!?」

 

「いきなり抱き着こうとしないっ!」

 

「瑠璃ーーーーーっ!」

 

「わわっ、兄さんいきなり抱き着かないでよっ!?」

 

「隼!?どうしたんだいきなり瑠璃に抱き着いて……ってぐふっ」

 

「ユート!ユートよね!」

 

「サヤカ!?アレンにカイトも……どうなっているんだ?」

 

「くっ、ここは一体どこなんだ?」

 

「いてて、僕は今までなにを………。」

 

謎の光が消滅するとなんと榊遊矢の中にいたユート、ユーゴ、ユーリ達3人が……柊柚子の中にいたセレナ、リン、瑠璃の3人の合計6名が復活したのだった!

 

「これは……」

 

「一体どうなってんだ……」

 

「マギアといったな?何故彼らがここにいるんだ?」

 

「ここは時限の裂け目。その中にある神気を利用した。それによって彼らはこの空間の中でのみ実体を取り戻したのさ。」

 

「なっ……だとしたら……レイは?レイも復活するのか!?」

 

「赤馬零王よ。安心しろ、レイに関してはこれから私がやろうとしていることに協力すれば復活する!」

 

「ほ…本当なのか!?」

 

「ああ。さてと、黒咲よ。私は約束を果たした。だから協力してもらうよ。」

 

「ああ。実際に瑠璃に会えたんだ。協力するさ。」

 

「どういうこと?兄さん?」

 

黒咲とマギアは彼らが現実世界に復活する方法であるデュエリストエナジーに関して説明した。

 

「……まるで意味が分からんぞ…」

 

「だろうな。信じろという話が無理であろう。」

 

「でも歴戦のデュエリストと戦えるのは本当なんだろうな?」

 

「ああ。と言っても優先権があるがね。」

 

「どういうことだ?」

 

「遊矢達4人と柚子達4人を除いてサシで戦えるのは零児、素良、沢渡、権現坂そして黒咲隼の5人となっている。」

 

「……ってことは俺たちは戦えないということか?」

 

「サシではな。チーム戦でならば、それぞれの強敵に戦うことができる。」

 

限られた人物しか戦えないことに一部のメンバーは怒ったが、マギアの話を聞いてとりあえず納得した。

 

「それでどのように戦うつもりだ?」

 

「ああ…それはな。」

 

「見つけたぞっ!赤馬零児ーーーーーーーーっ!」

 

「!?この声……ロジェか……!?」

 

マギアが更に説明しようとすると突如ジャン・ミシェル・ロジェが乱入してきた。

 

「てめぇはロジェ!?なんでおめぇがここにいる!?」

 

「くたばりぞこないが、今更何の用だ」

 

「決まっているっ!貴様を倒すためだっ!赤馬零児ーーーーっ!」

 

「私への私怨ということか……」 

 

「そうとも、そして貴様はそれを拒否できないっ!そらっ!」

 

「むっ!?」

 

ロジェがデュエルアンカーを零児に取り付けた。

 

「なんだこれは?」

 

「これはデュエルアンカー。これはデュエルしないと解除できない。」

 

「なんだと?」

 

「さあ、さあ。私の真の実力を見てやる。私とデュエルだああああああああ!」

 

「こいつ……。本当に俺達コモンズを今まで虐げていた奴なのか……?」

 

「どう考えても頭いかれちまっているようだな……」

 

「………いいだろう。受けて立ってやろう!」

 

「アクションフィールドON!フィールド魔法『クロス・オーバー』!今度こそ貴様を完膚無きに叩きのめしてやるぞおおおおおっ!!赤馬ぁぁぁぁぁぁぁ零児ぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!」

 

「………何があったかは知らないが、返り討ちにしてやろう。行くぞっ!」

 

時限の裂け目の中にアクションカードが散らばっていった。

 

「「デュエルっ!!」」




ほとんどのメンバーが揃ってしまいましたが、チーム戦などで出番が出てくる奴もいます。

この後のロジェ撃退後はしばらくデュエルばかりが続く予定となっております。

次回は零児VSロジェで、ここでオリカが複数出現すると共にロジェが驚きのモンスターを召喚します。


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逆襲のロジェ(前編)

零児VSロジェ戦は前後に分けてお送りします。
指摘や感想がございましたら遠慮なくお願いします。
チーム戦をやる予定なので参加希望のキャラがいましたらお願いします。


因みに今回のロジェが使うデッキは古代の機械も使いますが、ちょっと違います。


宜しければ、アンケートのご協力お願いいたします。まず最初に遊矢の初戦の相手を5人に絞りましたので、その中からお願いします。ちなみに5人目は完全にネタ要素で入れています。


「「デュエルっ!!」」

 

赤馬 零児 LP4000

 

    VS

 

ジャン・ミシェル・ロジェ LP4000

 

零児とロジェのデュエルが開始された。

 

「まずは私のターンだっ!私は手札から魔法カード『融合』を発動!手札の《古代の機械騎士》2体を融合するっ!いにしえの魂受け継がれし機械仕掛けの騎士たちよ。今、その槍と共に交じり合い、新たな力とともに生まれ変わらん!融合召喚!現れろ!レベル8!機械仕掛けの魔神!《古代の機械魔神》!」

 

融合 通常魔法

(1):自分の手札・フィールドから、融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する

 

古代の機械騎士 デュアル・効果モンスター

星4/地属性/機械族/攻1800/守 500

(1):このカードはフィールド・墓地に存在する限り、通常モンスターとして扱う。

(2):フィールドの通常モンスター扱いのこのカードを通常召喚としてもう1度召喚できる。その場合このカードは効果モンスター扱いとなり以下の効果を得る。

●このカードが攻撃する場合、相手はダメージステップ終了時まで魔法・罠カードを発動できない。

 

古代の機械魔神 融合・効果モンスター (OCG版)

星8/地属性/機械族/攻1000/守1800

「アンティーク・ギア」モンスター×2

「古代の機械魔神」の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):このカードは他のカードの効果を受けない。

(2):自分メインフェイズに発動できる。相手に1000ダメージを与える。

(3):このカードが戦闘で破壊され墓地へ送られた場合に発動できる。

デッキから「アンティーク・ギア」モンスター1体を召喚条件を無視して特殊召喚する。

 

「そして、私は古代の機械魔神の効果発動1ターンに1度相手に1000ポイントダメージを与えるっ!」

 

「ぐっ、なんだこの衝撃は……ぐわあああああああ。」

 

「零児!」

 

「零児さんっ!」

 

「ぐはっ、なんだ……この痛みは……これはソリットビジョンではないということか……?

 

零児 LP4000-1000=3000

 

「どうかね?気に入ってもらえたかな?闇のゲームの………本物の痛みをぉぉぉぉぉ!」

 

「闇のゲームだと……!?」

 

「そう闇のゲーム。戦闘ダメージが実体化するものなのだよ……。私はこの力で貴様を倒すっ!私はカードを2枚伏せてターン終了するっ!」

 

 

あからさまに狂った様子のロジェと闇のゲームに見ている人々は恐怖を感じていた。

 

「闇のゲームだと……。奴は一体何を手に入れたというだ!?」

 

「まさかズァークの力なのか!?」

 

「ズァークの力の残照ではないさ。」

 

「マギナ。何か知っているのか?」

 

「ズァークの残照以外にも闇の力を秘めたカードは数多く存在する……どうやら奴は異次元に飛ばされたときに何かと契約をしてしまったらしい。」

 

「契約?それってどういうことなの?」

 

「奴はかつて私と柚子を捉えようとしたときの威厳は全くない。それほどまで恐ろしい力が本当に存在するというのか?」

 

「………。まあ見ればわかるだろうよ。」

 

マギナはロジェの力が何か知っている様子だったが、それを教えようとはしなかった。そしてロジェのあまりの変貌ぶりにさすがの遊矢と遊勝もエンタメデュエルがどうのこうのとは言えなかった。

 

「………本物の痛みを体験するデュエルか。まあいい。ここから反撃するまで…私のターン!」

 

「大丈夫なの!?零児さんっ!?」

 

「大丈夫です。ご安心してください。私は手札から永続魔法『地獄門の契約書』を発動!1ターンに1度デッキから「DD」モンスターを手札に加えることができるっ!私はこの効果でデッキからDDスワラル・スライムを手札に加える!そして手札のスワラル・スライムの効果発動!このカードと手札のDDD超視王ゼロ・マクスウェルを融合!自在に形を変える神秘の渦よ。全てを観測せし王を取り込み真なる王へと昇華せよっ!融合召喚!生誕せよレベル8!《DDD烈火大王エグゼクティブ・テムジン》!!」

 

地獄門の契約書 永続魔法

「地獄門の契約書」の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):自分メインフェイズに発動できる。デッキから「DD」モンスター1体を手札に加える。

(2):自分スタンバイフェイズに発動する。自分は1000ダメージを受ける。

 

DDスワラル・スライム 効果モンスター (OCG版)

星2/闇属性/悪魔族/攻 200/守 200

このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

(1):このカードが手札に存在する場合、自分メインフェイズに発動できる。「DDD」融合モンスターカードによって決められた、このカードを含む融合素材モンスターを手札から墓地へ送り、その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。

(2):墓地のこのカードを除外して発動できる。手札から「DD」モンスター1体を特殊召喚する。

 

DDD超視王ゼロ・マクスウェル ペンデュラム・効果モンスター (OCG版)

星7/闇属性/悪魔族/攻2800/守2500

【Pスケール:青4/赤4】

このカード名のP効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの守備力をターン終了時まで0にする。

【モンスター効果】

(1):このカードが相手の守備表示モンスターに攻撃するダメージ計算前に発動できる。その相手モンスターの守備力はダメージステップ終了時まで0になる。

(2):このカードが守備表示モンスターを攻撃した場合、その守備力を攻撃力が超えた分だけ戦闘ダメージを与える。

(3):このカードの戦闘で発生する自分への戦闘ダメージは0になる。

 

DDD烈火大王エグゼティブ・テムジン 融合・効果モンスター (OCG版)

星8/炎属性/悪魔族/攻2800/守2400

レベル5以上の「DD」モンスター+「DD」モンスター

このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):このカードがモンスターゾーンに存在し、自分フィールドにこのカード以外の「DD」モンスターが召喚・特殊召喚された場合、自分の墓地の「DD」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。

(2):1ターンに1度、自分ターンに魔法・罠カードの効果が発動した時に発動できる。その発動を無効にする。

 

「ほう、前の私との戦いのモンスターを呼ばないのか。」

 

「どうやら狂気に犯されていてもデュエル中は冷静に戻るようだな。」

 

(ここは慎重に攻めていくとしよう。闇のデュエルがどのようなものか分からぬ以上警戒するのが正解となる。)

 

デュエル中は冷静になっているロジェの様子を見て赤馬零児は更に警戒を強めた。

 

「私は手札からチューナーモンスター DDラミアを通常召喚!この瞬間エグゼクティブ・テムジンの効果発動!自分フィールドにこのカード以外の「DD」モンスターが召喚・特殊召喚された場合、自分の墓地の「DD」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する!私はこの効果で墓地からDDD超視王ゼロ・マクスウェルを特殊召喚!そしてレベル7のゼロ・マクスウェルにレベル1のDDラミアをチューニング!その紅に染められし剣を掲げ、英雄たちの屍を越えていけ!シンクロ召喚!生誕せよ!レベル8、《DDD呪血王サイフリート》!」

 

DDラミア チューナー・効果モンスター

星1/闇属性/悪魔族/攻 100/守1900

「DDラミア」の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):このカードが手札・墓地に存在する場合、手札及び自分フィールドの表側表示のカードの中から、「DDラミア」以外の「DD」カードまたは「契約書」カード1枚を墓地へ送って発動できる。このカードを特殊召喚する。この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外される。

 

DDD呪血王サイフリート シンクロ・効果モンスター

星8/闇属性/悪魔族/攻2800/守2200

チューナー+チューナー以外の「DD」モンスター1体以上

「DDD呪血王サイフリート」の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):フィールドの表側表示の魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。そのカードの効果は次のスタンバイフェイズまで無効化される。この効果は相手ターンでも発動できる。

(2):このカードが戦闘・効果で破壊され墓地へ送られた場合に発動する。自分は自分フィールドの「契約書」カードの数×1000LP回復する。

 

「融合にシンクロ……ときたら次は……」

 

「零児……。ペンデュラムからのエクシーズをやるつもりか……」

 

「さすがは赤馬零児……。見事な戦術だ!」

 

「続けて私はスケール1の『DDD運命王ゼロ・ラプラス』とスケール8の『DD魔導賢者ディラック』をペンデュラムスケールにセッティング!!これでレベル2から7のモンスターが同時に召喚可能!我が魂を揺らす大いなる力よ!この身に宿りて闇を引き裂く新たな光となれ!ペンデュラム召喚!出現せよ!私のモンスター達よ!エクストラデッキから現れよ!DDD超視王ゼロ・マクスウェル!そして手札からDDD制覇王カイゼル!」

 

DDD運命王ゼロ・ラプラス ペンデュラム・効果モンスター (OCG版)

星10/闇属性/悪魔族/攻 ?/守 0

【Pスケール:青1/赤1】

このカード名のP効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):自分メインフェイズに発動できる。自分のEXデッキから「DDD運命王ゼロ・ラプラス」以外の表側表示の「DDD」Pモンスター1体を選んで手札に加える。

【モンスター効果】

(1):このカードは自分フィールドの「DDD」モンスター1体をリリースして手札から特殊召喚できる。

(2):このカードが相手モンスターと戦闘を行うダメージ計算前に発動できる。このカードの攻撃力はダメージステップ終了時まで、その相手モンスターの元々の攻撃力の倍になる。

(3):このカードが守備表示モンスターを攻撃した場合、その守備力を攻撃力が超えた分だけ戦闘ダメージを与える。

(4):このカードは1ターンに1度だけ戦闘では破壊されない。その際、自分が受ける戦闘ダメージは0になる。

 

DD魔導賢者ディラック ペンデュラム・効果モンスター (アニメ限定カード)

星3/闇属性/悪魔族/攻 800/守 1600

【Pスケール:青8/赤8】

①:バトルフェイズに、プレイヤーにダメージを与える魔法・罠・モンスターの効果が発動した場合に発動できる。 Pゾーンのこのカードを特殊召喚する。

【モンスター効果】

①:このカードが特殊召喚に成功したターン、自分が受ける効果ダメージは0になる。

 

DDD制覇王カイゼル 効果モンスター

星7/闇属性/悪魔族/攻2800/守2100

(1):このカードがP召喚に成功した場合に発動する。相手フィールドの表側表示のカードの効果はターン終了時まで無効になる。

(2):このカードがP召喚に成功したターンのメインフェイズに1度、自分の魔法&罠ゾーンのカードを2枚まで対象として発動できる。そのカードを破壊する。このターン、このカードは通常の攻撃に加えてこの効果で破壊したカードの数まで1度のバトルフェイズ中に攻撃できる。

 

「次はエクシーズということか……」

 

「バトルだ!私はゼロ・マクスウェルで守備表示の古代の機械魔神を攻撃!」

 

「何っ!?エクシーズをしないというのか!?」

 

「ゼロ・マクスウェルは、守備表示モンスターを攻撃した時貫通ダメージを与えることができる!」

 

「何だとっ!?ぐっ、ぐあああああああああああ!」

 

ロジェ LP4000-1000=3000

 

「続けてサイフリートでダイレクトアタック!」

 

「ぐっ、ぐおおおおおおおおおおおっ!」

 

ロジェ LP3000-2800=200

 

「止めだっ!カイゼルでダイレクトアタック!」

 

「この攻撃が通れば零児の勝ちだっ!」

 

「罠発動!『煉獄の絶望との契約』!自分がダイレクトアタックを受けた時に発動できる!バトルフェイズを強制終了させるっ!そしてこのカードの発動に貴様はカード効果を発動できないぃぃぃぃぃぃ!」

 

「……やはり、何かあったか。」

 

「煉獄の絶望との契約の更なる効果!相手フィールドのモンスターの数まで自分フィールドにアビストークンを特殊召喚!いでよっ!4体のアビストークン!」

 

煉獄の絶望との契約 通常罠 (オリジナルカード)

このカードの(1):の効果を発動するターン。自分はこの効果以外でモンスターを特殊召喚出来ない。

(1):相手モンスターの直接攻撃を受けた時発動できる。相手のバトルフェイズを終了させて、相手フィールド上のモンスターの数の分だけ自分フィールドに「アビストークン」(悪魔族・闇・星10・攻/守2000)を守備表示で特殊召喚する。このカードの発動に対して魔法・罠・モンスターの効果は発動できない。

(2):墓地にこのカードが存在する限り、相手は自分の魔法・罠カードの発動を無効にできない。

(3):このカードが墓地に存在する場合、このカードのコントローラーは自分のエンドフェイズ毎に1000LPを払う。1000LP払えない場合このカードを除外する。

 

「あの野郎……攻撃力2000のトークンを4体生み出しやがった…」

 

「最初からこれを発動させるためにワザと行動をしていたのね……」

 

「では私はレベル7のゼロ・マクスウェルとカイゼルをオーバーレイ!勇猛果敢なる最強の戦士よ。暗黒の運命をも切り裂く光の覇者となれっ!エクシーズ召喚!君臨せよっ!ランク7、《DDD勇猛王ヘクトル》!」

 

DDD勇猛王ヘクトル エクシーズ・効果モンスター (オリジナルカード)

ランク7/光属性/悪魔族/攻3000/守2300

レベル7「DD」モンスター×2

(1):X素材を持ったこのカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分フィールド上に存在するこのカード以外の「DD」モンスターは相手のカード効果の対象にならない。

(2):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。デッキから「DD」モンスター1体を手札に加える。

(3):墓地に存在するこのカードをゲームから除外して発動できる。自分のデッキから「DDD」モンスター1体を特殊召喚する。

 

「なるほど、ここでエクシーズ召喚を行ったか……。」

 

「ヘクトルの効果発動!オーバーレイユニットを1つ使い、デッキから「DD」モンスターを手札に加えることができる。私は『DDD壊薙王アビス・ラグナロク』を手札に加える!私はこれでターンエンドだ。」

 

「私のターンドローっ!私は手札から魔法カード『天より宝札』を発動!お互いのプレイヤーは手札が6枚になるようにドローする!因みに無効にしようとも無駄だ!煉獄の絶望との契約が墓地に存在する限り私の魔法・罠の発動を無効にできないっ!さあデッキから5枚ドローしろっ!」

 

「………っ、私はデッキから5枚ドローする!」

 

「同じように私も6枚ドローだっ!」

 

天よりの宝札 通常魔法 (アニメ版)

互いのプレイヤーは手札が6枚になるようにデッキからカードをドローする。

 

「そしてっ!私は手札から魔法カード『融合』を発動し、フィールド上の3体のアビストークンを融合する!三つの力、一つとなりし時、時空の彼方より最強魔法を呼び覚ます!融合召喚!!現れよ《幻魔帝トリロジーグ》!!」

 

幻魔帝トリロジーグ 融合・効果モンスター (OCG版)

星10/闇属性/悪魔族/攻4000/守4000

レベル10モンスター×3

このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):このカードが特殊召喚に成功した場合、またはこのカードが既にモンスターゾーンに存在する状態で、このカード以外のモンスターが墓地から自分フィールドに特殊召喚された場合、相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの元々の攻撃力の半分のダメージを相手に与える。

 

「攻撃力4000だとっ!?」

 

「私はトリロジーグの効果発動!このモンスターが特殊召喚に成功した時相手フィールドの表側モンスター一体を対象にして発動する!そのモンスターの攻撃力の半分のダメージを与えるっ!私は勇猛王ヘクトルを選択する!ヘクトルの攻撃力は3000!よってその数値分の半分のダメージを受けるがいい!」

 

「零児っ!」

 

「私はDD魔導賢者ディラックのペンデュラム効果発動!効果ダメージが発生した時このカードをペンデュラムゾーンから特殊召喚して効果ダメージを0にする!」

 

「……かわしたか。ではバトルだっ!私はトリロジーグでヘクトルを攻撃する!」

 

「私はアクションカード『回避』を発動!攻撃を無効にする!」

 

「貴様っ!いつの間にアクションカードを……」

 

「サイフリートが攻撃した時偶々だが、私の真下にアクションカードを発見していた。あとはお前の動向を見てからそれを拾うことにしたのだ。お前が天よりの宝札を発動した時に手札に加えていなくて正解であったな。」

 

「くっ、私の動きを見てから動くつもりだったのか……だが、まだだ!私は速攻魔法『ダーク・シンフォニジウム』を発動!自分フィールドのモンスターをリリースして、ダークチューナーをデッキから特殊召喚する!私はアビストークンをリリースし……デッキから『DTナイトメア・ハンド』を特殊召喚!」

 

回避 アクションカード

①:フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。

そのモンスターの攻撃を無効にする。

 

ダーク・シンフォニジウム 速攻魔法 (オリジナルカード)

(1):自分フィールド上のモンスターをリリースして発動できる。デッキからダークチューナーモンスター1体を特殊召喚する。

 

DTナイトメア・ハンド ダークチューナー・効果モンスター (タッグフォース限定)

星10/闇属性/戦士族/攻0/守0

このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、手札からレベル2モンスター1体を特殊召喚する事ができる。

このカードをシンクロ素材とする場合、ダークシンクロモンスターのシンクロ召喚にしか使用できない。

 

ロジェが速攻魔法を発動すると不気味なモンスターが姿を現した。

 

「……なんなんだこの薄気味わりぃチューナーはよ……。」

 

「ロジェの奴さっきダークチューナーと言っていなかったか?」

 

「確かにダークチューナーと言ってやがったな。けどあんなモンスター見たことねぇぞ……。長次郎さんはどうよ?」

 

「すまねぇな。俺もあんなモンスターは見たことも聞いたことがねぇ。」

 

「ロジェの奴は何をやろうとしている?」

 

「な~んか。遊矢が暴走していた時以上にヤバそうな気がするんだけど……」

 

各々が不気味なモンスターであるナイトメア・ハンドを警戒しているとロジェが動き出した。

 

「くふふふっ、ナイトメア・ハンドの特殊召喚に成功した時手札からレベル2以下のモンスターを特殊召喚できるっ!」

 

「なにっ!?」

 

「私は手札からレベル2の古代の歯車を特殊召喚!」

 

「……おいおい、ロジェの奴何をするつもりだ?」

 

「あの伏せカード……まさか…」

 

「その通りだよっ!私は罠発動!『緊急同調』これによりバトルフェイズ中にシンクロ召喚を行う!」

 

「どうやらレベル12のシンクロモンスターが出てくるみたいね。」

 

「う~ん。本当にレベル12のシンクロモンスターなのかな?なんか嫌な予感がするんだよな~。」

 

ユーゴの言葉に傍にいるリンは何をバカなことを思ったが、次の瞬間ユーゴの勘があたっていたことを知るのだった。

 

「私はレベル2の古代の歯車にレベル10の『DTナイトメア・ハンド』をダークチューニング!」

 

「ダークチューニング!?」

 

「何が起ころうとしているんだ?」

 

古代の歯車 効果モンスター

星2/地属性/機械族/攻 100/守 800

自分フィールド上に「古代の歯車」が表側表示で存在する時、手札からこのカードを攻撃表示で特殊召喚する事ができる。

 

緊急同調 通常罠

(1):自分・相手のバトルフェイズに発動できる。Sモンスター1体をS召喚する。

 

ナイトメア・ハンドが腕を広げると共に闇が古代の歯車を包み込んだ。そしてナイトメア・ハンドから飛び出た星が古代の歯車に吸い込まれていき……星が消滅して黒い星になっていった。

 

「わが復讐の怨念を纏いし者よ。深淵より出でてわが敵に絶望を与えよっ!ダークシンクロっ!いでよっ-レベル8!『煉獄邪竜 アジ・ダハーカ』!」

 

星が消えて現れたモンスターは見ているだけで深淵の中にある絶望に吸い込まれてしまいそうほどのオーラを持った竜だった。

 

煉獄邪竜 アジ・ダハーカ ダークシンクロ・効果

星8/闇属性/ドラゴン族/攻3000/守3000

チューナー以外のモンスター1体-ダークチューナー

このカードはシンクロ素材とするチューナー以外のモンスター1体のレベルからダークチューナーのレベルを引き、その数値が-8に等しい場合のみシンクロ召喚する事ができる。

(1):お互いのバトルフェイズ終了時に発動する。フィールド上に存在するこのカード以外のモンスターを全て破壊する。 その後、自分の墓地のモンスター1体を自分フィールド上に表側守備表示で特殊召喚する事ができる。

(2):このカードが破壊された時発動する。自分のデッキから「地縛神」モンスター1体を手札に加える。この効果で手札に加えたモンスターを召喚する場合、墓地のこのカードを除外することでリリースなしで召喚できる。

 

 

「………バカな。レベル-8のモンスターが実在したというのか……。」

 

「こんなシンクロ召喚見たことがないぞっ!?」

 

「ロジェの野郎は一体何と契約をしたんだ……。」

 

ダークシンクロを見て流石に赤馬零児も驚愕の表情を見せた。

 

「くっ、ひゃははははははは。見よっ、この圧倒的な力を!これこそがダークシンクロだ!そしてこれこそが私の力だーーーーーーーっ!」

 

「どういうことだ?何故奴はあのモンスターを召喚できたんだ?」

 

ダークシンクロをした途端にハイテンションになったロジェを見てエドが疑問を問いかけた。その質問はマギナが答えた。

 

「ダークシンクロ召喚は、通常のシンクロ召喚と異なり、チューナーであるダークチューナーのレベルからチューナー以外のモンスターのレベルを引いた数のシンクロモンスターを召喚する方法だ。普通のシンクロ召喚が足し算ならば、ダークシンクロ召喚はレベルの引き算ということになる。」

 

「そうかっ!ダークチューナーであるナイトメア・ハンドはレベル10で、古代の歯車のレベルは2。」

 

「レベル10からレベル2を引いたレベル8のシンクロモンスターを召喚することができるということね……」

 

「ああ。そしてこのモンスターこそがズァークをも超える闇の力を持つカード……。漆黒の力の同然ということだ。」

 

「俺達が苦労して倒したズァークよりも強い闇の力を持つカードが存在していたのか……」

 

マギナがダークシンクロの説明を終えると同時にロジェが高笑いをようやく終えた。

 

「ぜぇっぜぇっ、さてとバトルフェイズ中に特殊召喚したからこのまま攻撃できるが、その前に速攻魔法『神秘の中華鍋』を発動!トリロジーグをリリースして私はLPを4000回復するっ!」

 

神秘の中華鍋 速攻魔法

自分フィールド上のモンスター1体を生け贄に捧げる。生け贄に捧げたモンスターの攻撃力か守備力を選択し、その数値だけ自分のライフポイントを回復する。

 

ロジェ LP200+4000=4200

 

「ああっ!奴のライフが回復してしまった!」

 

「くっ、この状況はあいつに有利だね……」

 

「そして、アジ・ダハーカでDDD呪血王サイフリートを攻撃っ!インフィニティ・アビス・フレイムっ!」

 

「ぐああああああっ、この衝撃は……先程とは桁違いだ!」

 

零児 LP3000-200=2800

 

「だが、ここで私はサイフリートの効果発動!このモンスターが破壊されたときフィールドの『契約書』につき1000ポイントライフを回復するっ!」

 

零士 LP2800+1000=3800

 

「零児のライフが回復したっ!」

 

「よかった。これで何とかなりそうね。」

 

「ここで私はアジ・ダハーカの効果発動!互いのバトルフェイズ終了時にアジ・ダハーカ以外のモンスターを全て破壊するっ!ヘルテンペストフレイム!」

 

「零児っ!」

 

「くっ、奴のモンスターが全滅だと!?」

 

「そして、アジ・ダハーカの更なる効果!墓地よりモンスターを特殊召喚するっ!私はトリロジーグを復活させる!そしてカードを伏せてターンエンドだ!そして、エンドフェイズに煉獄の絶望との契約の効果!私は維持コストとして1000LPを支払う!」

 

ロジェ LP4200ー1000=3200

 

「くっ、私のターン!」

 

手札は7枚存在するが、アジ・ダハーカの圧倒的な力に零児は対抗策を考えていた。そしてもう一つロジェがアジ・ダハーカを破壊されただけで終わらせることはないと彼は確信しているのだった。




次回でロジェ戦終了と共にこの後のデュエルエナジーを入手するための戦いの地へ彼らが向かいます。そして、地縛神のオリジナルカードを出現させます。

今回登場したオリカのDDD勇猛王ヘクトルの元ネタは、トロイア戦争のトロイア側最強の戦士ヘクトル王子をモデルにしております。このヘクトルは戦術家としてもアカイア軍を敗走寸前まで追い込み、本人の実力も名だたるアカイアの戦士を31人討ち取ったといわれる名将です。その最期はギリシャ最強の戦士アキレウスによって討ち取られてしまいました。後の世の評論家は「国に殉じた男、かけがえのない日常生活を守るため死んでいった英雄」と評価しております。その為9人の騎士道を体現する偉大な英雄の一人としてギリシャ神話の英雄の中で唯一選ばれております。モンスター効果は、(1)と(2)は、トロイア最強の守護者であったことからこちらの効果にしました。(3)の効果は死後、彼の父がアキレウスと直接交渉して遺体を引き取ったエピソードからリクルートに致しました。

感想やご要望がありましたら、お願いいたします。


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逆襲のロジェ(後編)

今回で零児VSロジェ戦は終了となります。地縛神やダークシンクロモンスターはこの後にも出てくる予定です。

アンケートにご協力下さい。

出したいキャラがいましたら推薦お願い致します。




「スタンバイフェイズに私は永続魔法『地獄門の契約書』の効果発動!私は1000ポイントダメージを受ける。」

 

零児 LP3800-1000=2800

 

「この瞬間手札のDDD反骨王レオニダスの効果発動!効果ダメージを受けた時このカードを手札から特殊召喚し、受けた数値分私はライフを回復するっ!来いっ!DDD反骨王レオニダス!」

 

DDD反骨王レオニダス ペンデュラム・効果モンスター

星7/闇属性/悪魔族/攻2600/守1200

【Pスケール:青3/赤3】

(1):自分が効果ダメージを受けた時にこの効果を発動できる。このカードを破壊し、さらにそのターン、LPにダメージを与える効果は、LPを回復する効果になる。

【モンスター効果】

(1):自分が効果ダメージを受けた時に発動できる。このカードを手札から特殊召喚し、受けたダメージの数値分だけ自分のLPを回復する。

(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分が受ける効果ダメージは0になる。

 

零児 LP2800+1000=3800

 

「ふんっ、実質ノーコストということか……」

 

「そして、私は墓地のDDスワラル・スライムの効果発動!墓地のこのカードを除外することで手札から『DD』モンスターを特殊召喚する!私は手札から『DDD壊薙王アビス・ラグナロク』を特殊召喚!そしてアビス・ラグナロクの効果発動!このカードの特殊召喚に成功した時、私の墓地の『DDD』モンスターを特殊召喚する!甦れっ!『DDD烈火大王エグゼクティブ・テムジン』!」

 

DDD壊薙王アビス・ラグナロク ペンデュラム・効果モンスター

星8/闇属性/悪魔族/攻2200/守3000

【Pスケール:青5/赤5】

「DDD壊薙王アビス・ラグナロク」のP効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):自分が「DD」モンスターを特殊召喚した場合、自分の墓地の「DD」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚し、自分は1000ダメージを受ける。このターン、相手が受ける戦闘ダメージは半分になる。

【モンスター効果】

「DDD壊薙王アビス・ラグナロク」の(1)のモンスター効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合、自分の墓地の「DDD」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。

(2):1ターンに1度、このカード以外の自分フィールドの「DD」モンスター1体をリリースし、相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを除外する。

 

「あっという間にモンスターを3体並べたぞっ!」

 

「すごい展開力だ!」

 

「そして私は手札から永続魔法『魔神王の契約書』を発動!スタンバイフェイズに私は1000ポイントダメージを受ける。だが、1ターンに1度悪魔族融合モンスターを特殊召喚できる!」

 

「ほう、ここから融合召喚をするというのか……」

 

「私は反骨王レオニダスと壊薙王アビス・ラグナロクを融合!神々の黄昏を打ち破り、誇り高き戦士の魂をもってして、新たな世界を切り開け!融合召喚!出現せよ!極限の独裁神、《DDD怒濤壊薙王カエサル・ラグナロク》!」

 

魔神王の契約書 永続魔法

「魔神王の契約書」の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):自分メインフェイズに発動できる。自分の手札・フィールドから、悪魔族の融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、その融合モンスター1体をエクストラデッキから融合召喚する。「DD」融合モンスターを融合召喚する場合、自分の墓地のモンスターを除外して融合素材とする事もできる。

(2):自分スタンバイフェイズに発動する。自分は1000ダメージを受ける。

 

DDD怒涛壊薙王カエサル・ラグナロク 融合・効果モンスター (OCG版)

星10/闇属性/悪魔族/攻3200/守3000

「DDD」モンスター×2

(1):1ターンに1度、このカードが戦闘を行う攻撃宣言時に、このカード以外の自分フィールドの「DD」カードまたは「契約書」カード1枚を対象として発動できる。そのカードを持ち主の手札に戻し、このカードと戦闘を行うモンスター以外の相手フィールドの表側表示モンスター1体を選んで装備カード扱いとしてこのカードに装備する。

(2):このカードの攻撃力は、このカードの効果で装備したモンスターの元々の攻撃力分アップする。

 

「あれは俺のビーストアイズを倒したモンスターだ!」

 

「奴はまだペンデュラム召喚を行っていない……ということはまだロジェの様子を見ているということなのか……」

 

周りの不安な声を無視して零児は展開をしていった。

 

「ここで私はエグゼクティブ・テムジンの効果発動!墓地からカイゼルを特殊召喚!さらにここで私は地獄門の契約書の効果発動!デッキからDD魔導賢者ニュートンを手札に加える!そしてDD魔導賢者ニュートンをペンデュラムスケールにセッティングする!これによりレベル2から9のモンスターが同時に召喚可能!我が魂を揺らす大いなる力よ!再びこの身に宿りて闇を引き裂く光となれ!ペンデュラム召喚!現れよっ!DDオルトロスとDDバフォメット!」

 

DD魔導賢者ニュートン ペンデュラム・効果モンスター

星7/闇属性/悪魔族/攻 0/守  0

【Pスケール:青10/赤10】

(1):自分は「DD」モンスターしかP召喚できない。この効果は無効化されない。

(2):このカードがPゾーンに存在する限り1度だけ、自分にダメージを与える罠カードの効果が発動した場合、その効果を無効にできる。その後、このカードを破壊する。

【モンスター効果】

「DD魔導賢者ニュートン」のモンスター効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):このカードを手札から捨て、「DD魔導賢者ニュートン」以外の自分の墓地の、

DD」カードまたは「契約書」カード1枚を対象として発動できる。そのカードを手札に加える。

 

DDオルトロス ペンデュラム・チューナー・効果モンスター

星4/闇属性/悪魔族/攻 600/守1800

【Pスケール:青3/赤3】

(1):1ターンに1度、フィールドの魔法・罠カード1枚とこのカード以外の自分フィールドの「DD」カードまたは「契約書」カード1枚を対象として発動できる。そのカードを破壊する。

【モンスター効果】

(1):自分が戦闘・効果でダメージを受けた時に発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。

(2):このカードが特殊召喚に成功したターン、自分は悪魔族モンスターしか特殊召喚できない。

 

DDバフォメット 効果モンスター 

星4/闇属性/悪魔族/攻1400/守1800 (OCG版)

(1):1ターンに1度、「DDバフォメット」以外の自分フィールドの「DD」モンスター1体を対象とし、1~8までの任意のレベルを宣言して発動できる。そのモンスターはターン終了時まで宣言したレベルになる。この効果の発動後、ターン終了時まで

自分は「DD」モンスターしか特殊召喚できない。

 

「レベル4が2体……」

 

「やるつもりか……零児!」

 

「私はレベル4のDDオルトロスとDDバフォメットでオーバーレイ!この世の全てを統べるため、今 世界の頂に降臨せよ!エクシーズ召喚!生誕せよ!ランク4!《DDD怒濤王シーザー》!」

 

DDD怒涛王シーザー エクシーズ・効果モンスター

ランク4/水属性/悪魔族/攻2400/守1200

悪魔族レベル4モンスター×2

「DDD怒濤王シーザー」の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

(1):このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。このターンに破壊されたモンスターをバトルフェイズ終了時に、自分の墓地から可能な限り特殊召喚する。次のスタンバイフェイズに自分はこの効果で特殊召喚したモンスターの数×1000ダメージを受ける。この効果は相手ターンでも発動できる。

(2):このカードがフィールドから墓地へ送られた場合に発動できる。デッキから「契約書」カード1枚を手札に加える。

 

「バトル!カエサル・ラグナロクでアジ・ダハーカを攻撃!この瞬間カエサル・ラグナロクの効果発動!このカードが戦闘を行う攻撃宣言時に、このカード以外の自分フィールドの「DD」カードまたは「契約書」カード1枚を対象として発動できる。そのカードを持ち主の手札に戻し、このカードと戦闘を行うモンスター以外の相手フィールドの表側表示モンスター1体を選んで装備カード扱いとしてこのカードに装備する!私はこの効果で、DDD運命王ゼロ・ラプラスを手札に戻し、トリロジーグを装備するっ!」

 

「そう来ると思っていたぞ……罠発動!『責任転嫁』!自分フィールド上のモンスターが相手のカードの効果対象になった時に発動する!相手フィールド上の他のモンスターのコントロールを奪い、その後対象を奪い取ったモンスターに変更するっ!」

 

責任転嫁 通常罠 (オリジナルカード)

(1):相手フィールド上に2体以上モンスターが存在している状態で、相手のモンスターの効果が発動した時に発動する。相手フィールド上のモンスター効果を発動していないモンスター1体のコントロールを得て、そのモンスターに効果の対象を移し替える。

 

「………やはりな。」

 

「嘘だろっ!?赤馬の戦略を読み切ってやがったのか!?」

 

「この効果でカエサル・ラグナロクの効果対象を怒涛王シーザーに変更する!」

 

「ああっ、零児さんのモンスターが同士討ちを……」

 

「安心して下さい日美香さん。零児君は堂々としている。恐らくこの流れを読んでいたはずでしょう。」

 

「確かに……集中している時の遊矢の用に冷静みたいね。」

 

零児はエグゼクティブ・テムジンに乗ってアクションカードを探しながら、カエサル・ラグナロクに攻撃の再開を指示した。

 

「だが、バトルは続いている。シーザーを装備したカエサル・ラグナロクは装備したシーザーの元々の攻撃力分自らの攻撃力を上げる!そしてカエサル・ラグナロクでアジ・ダハーカを攻撃!」

 

「私はアクションカード『奇跡』を発動!これでアジ・ダハーカは戦闘で破壊されず、私が受けるダメージも半分になる!」

 

「そうはさせん!はっ!よしっ!アクションカード『アブリュート・ブレイク』発動!この効果はモンスターの戦闘では破壊されない効果を無効にすることができる!」

 

奇跡 アクションカード

①:フィールドのモンスターが戦闘を行う場合、そのモンスター1体を対象として発動できる。

そのモンスターはその戦闘では破壊されず、戦闘ダメージは半分になる。

 

アブソリュート・ブレイク アクションカード

①:このターン、魔法・罠カードの「攻撃を無効にする」及び「戦闘では破壊されない」効果を無効にする

 

「何っ!」

 

「お前が発動した奇跡の効果は残っているため戦闘ダメージは半分となるが、アジ・ダハーカには退場して貰う!」

 

「流石は赤馬零児!ロジェの一歩先を行ってやがる。」

 

「アクションカードも適格に使っているわね。」

 

「やれっ!カエサル・ラグナロク!アジ・ダハーカを破壊せよっ!ジ・エンド・オブ・ジャッジメント!」

 

「ごああああああああああああっ!」

 

ロジェ LP3200-1300=1900

 

「よしっ!ダークシンクロモンスターを倒したぞっ!」

 

「これで奴の切り札は封じることができたわね。」

 

「さすがは社長だぜ!」

 

「…………アジ・ダハーカが破壊されたときデッキからカードを1枚選択して手札に加える。」

 

(……ロジェの奴。何を手札に加えた?………何故かは分からないが嫌な予感がするな。ここは相手の動きを見るべきだな。)

 

「……ダークシンクロモンスターを倒したのに、零児の奴警戒しているぞ?」

 

「融合モンスターのトリロジーグはいるものの奴の切り札は破壊したはずだよね?」

 

「……となると彼が手札に加えたカードに何かあるということかな?」

 

アジ・ダハーカを倒したことで零児の勝利を確信している見学者が多い一方で、遊矢、素良、デニスの3人はロジェが手札に加えたカードを零児が警戒していることを見ていたため彼らはまだ喜んでいなかった。

 

「私はカードを2枚伏せてターンエンド。」

 

「私のターン!さて、赤馬零児よ。私のアジ・ダハーカを破壊したことは誉めてやろう。だが、貴様もこれで終わりなのだよ!」

 

「どういうことだ?」

 

「私は墓地のアジ・ダハーカの効果発動!先程手札に加えたカードを召喚する場合墓地のこのカードを除外することでリリースなしで召喚できる!」

 

「……来るかっ!」

 

「あれ?そういえば奴は先程何か手札に加えていたな。」

 

「ってことは上級モンスターだと思うけど……」

 

「ひゃーはっはっはっはっはっ!この私が先程手札に加えたカード……さあ今こそ見せてやろう!我が究極のモンスターをっ!」

 

「究極のモンスター?」

 

「そんなモンスターが存在するのかしら?」

 

「ねぇ遊矢。すご~~~く嫌な予感がするんだけど……。」

 

「ああ。俺もだよ素良。何かこう……巨大な絶望が迫っているような気がするんだ。」

 

「確かに今までにない恐怖を感じるよ。」

 

もったいぶってロジェが召喚したいことに様々な反応を見せる中で、零児と先程零児と同じように警戒していた3人は身の危険を感じるほどの嫌な予感を感じていた。

 

「アジ・ダハーカの効果により手札のこのカードをリリーズなしで召喚する!五千年の恨みつもりし魂たちよ。冥府の扉より出でて深淵の力を解放せよっ!降臨せよっ!《地縛神 Pariwana》!」

 

地縛神 Pariwana 効果モンスター

星10/闇属性/鳥獣族/攻2800/守2300

このカードがフィールド上に表側表示で存在する場合、「地縛神」と名のつくカードを召喚・反転召喚・特殊召喚する事ができない。フィールド上にフィールド魔法が表側表示で存在しない場合、このカードの以下の効果は無効となり、このカードはエンドフェイズ時に破壊される。●このカードは相手プレイヤーに直接攻撃する事ができる。●相手モンスターはこのカードを攻撃対象にする事ができない。●このカードは相手の魔法・罠カードの効果を受けない。●このカードが相手に戦闘ダメージを与えた時に発動する。相手フィールド上の特殊召喚されたモンスターを全て持ち主のデッキに戻し、戻した数×300ダメージを相手に与える。

 

ロジェがモンスターを召喚すると、石で出来た心臓が現れて闇を吸い込んだと思うと、巨大な鳥のモンスターが姿を現した。

 

「なっ……なんじゃこりゃああああああああっ!?」

 

「何なんだこのモンスターは!?」

 

「ズァークよりは小せぇみてぇだが……」

 

「……それでもこれは常識外れだろう……」

 

「……地縛神が出てきたか。」

 

突如として現れた巨大モンスターに皆が混乱する中、マギナ只一人、冷静に見ていた。

 

「マギナ!?あれが何か知っているのかっ!?」

 

「あれは地縛神と呼ばれるモンスターだ。どこかで見たことがあると思うが……。ナスカの地にある地上絵に封印されている邪神だ!」

 

「ナスカの地上絵って……あのコンドルやハチドリの!?」

 

「ああ。5000年にに1度封印が解けて世界を暗黒に変えようとする邪神だ。別の次元ではこの地縛神と契約している人間のことをダークシグナーと呼ぶそうだ。」

 

「ダークシグナー?」

 

「地縛神と契約している人間はそれぞれ腕に契約した地縛神の地上絵の痣が存在する。その力を持つものがデュエルするとき闇のデュエルを発動することができる。ロジェの腕にフラミンゴの痣は存在しないためやつはダークシグナーになってはいないが……。」

 

「……ということは奴はどこで地縛神のカードを手に入れたというのだ……」

 

マギナの話を聞いていた零児はロジェがどうやって地縛神のカードを手に入れたか疑問に思っていた。一方のロジェも話を聞いていたらしく自分から入手経緯を説明しだした。

 

「………私がこの究極のモンスターを手に入れた経緯が気になって仕方がないように見えるま。……ならば少し昔話をしようではないか。」

 

ロジェは自分に起こったことを話し出した。

 

「シンクロ次元で亜空間に放り出された私は、榊遊矢や柊柚子達と異なり各次元に到達せずに謎の次元にいた。私はその次元を一人彷徨っていた。その次元は荒廃しきっていて、誰も人間は存在しなかった。」

 

「謎の……次元だと?荒廃した……世界……まさかっ!?」

 

「そう、私がいた次元はかつてズァークによって滅ぼされた世界!そこにいる赤馬零王の娘のレイがズァークを倒した影響でそこの次元にいた人々は全員別の次元に転生した!ズァークに敗れた者たちを含めて全ての人間がな……。」

 

「ロジェ……お前は……私がかつていた世界に飛ばされていたというのか……。」

 

ロジェの告白にその場の全員が言葉を失っていた。自業自得とはいえ滅んだ世界を一人で彷徨っていた事実。そして今もなおズァークがかつて滅ぼした世界が残っていたことに……。特に赤馬零王の驚きは尋常ではなかった。

 

「……お前の話が本当だとしたら、お前はどうやってダークシンクロモンスターや地縛神のカードを入手した!」

 

「……その経緯に関して貴様に話す義理などは存在しない。私の王国を崩壊させた貴様にはなっ!さあ、デュエルを再開するっ!バトルフェイズに入る前に私はトリロジーグを攻撃表示に変更する!私は地縛神 Pariwanaの効果発動!このモンスターは相手に直接攻撃することができる!」

 

「なんだとっ!?」

 

「受けてみるがいい地縛神の一撃をっ!イーブル・ウィングっ!」

 

「罠発動!聖なるバリア -ミラーフォース-!これでお前のモンスターは全滅する!」

 

聖なるバリア -ミラーフォース- 通常罠

(1):相手モンスターの攻撃宣言時に発動できる。相手フィールドの攻撃表示モンスターを全て破壊する。

 

「……トリロジーグは破壊されるが、残念なことに地縛神 Pariwanaにそのような罠は効かん!地縛神 Pariwanaの効果だ。フィールド魔法が表側表示で存在する限り、このカードは相手の魔法・罠カードの効果を受けない!」

 

「何だとっ!フィールド魔法……そうかっ!アクションフィールドは最初からフィールド魔法扱いかっ!」

 

「その通りだ。これにより我が神『地縛神 Pariwana』は無敵だ。そしてミラーフォースはPariwanaには通用しないのでこのまま直接攻撃だっ!」

 

「ぐああああああああっ!」

 

「零児っ!」

 

「零児君っ!」

 

「ぐっ、これまでの攻撃とは……桁外れだ。」

 

零児 LP3800-2800=1000

 

「まだ続く!地縛神 Pariwanaの更なる効果っ!このモンスターが相手に戦闘ダメージを与えた時相手フィールド上の特殊召喚されたモンスターを全てデッキに戻し、1枚につき300ポイントのダメージを与える!」

 

「何だとっ!」

 

「私は貴様のフィールドの怒涛壊薙王カエサル・ラグナロク、烈火大王エグゼクティブ・テムジン、制覇王カイゼルの合計3体をエクストラデッキに戻し、900ポイントのダメージを与えるっ!」

 

「ぐっ、ぐはああああああ」

 

零児 LP1000-900=100

 

「ふははははっ!貴様を守るモンスターは0となった。そして次のターン貴様の永続魔法の維持コストを支払って自滅するがいい!私はカードを2枚伏せてターンエンドだっ!そしてエンドフェイズに私は墓地の『煉獄の絶望との契約』の効果を発動!1000支払ってこのカードを墓地に維持する。」

 

ロジェ LP1900-1000=900

 

「お前のエンドフェイズに私は罠を発動『ペンデュラム・リボーン』!自分のエクストラデッキからPモンスター1体を特殊召喚する!私はエクストラデッキからDDD反骨王レオニダスを特殊召喚!」

 

「ふん、当然対策はしていたか……さあお前の最後のターンだ赤馬零児!」

 

「私のターン、ドロー!この瞬間2枚の永続魔法の効果で、本来私は2000ダメージを受けるが、反骨王レオニダスがフィールドにいることでその効果ダメージを無効にする!そして『地獄門の契約書』の効果発動!私はデッキから『DD魔導賢者コペルニクス』を手札に加える。そしてスケール1のDD魔導賢者コペルニクスをペンデュラムスケールにセッティング!これでレベル2から9までのモンスターが同時に召喚可能!ペンデュラム召喚!甦れっ!エクストラデッキから『DDD壊薙王アビス・ラグナロク』!そして手札からDDアーク!」

 

ペンデュラム・リボーン 通常罠

(1):自分のエクストラデッキの表側表示のPモンスターまたは自分の墓地のPモンスター1体を選んで特殊召喚する。

 

DD魔導賢者コペルニクス ペンデュラム・効果モンスター

星4/闇属性/悪魔族/攻 0/守 0

【Pスケール:青1/赤1】

(1):自分は「DD」モンスターしかP召喚できない。この効果は無効化されない。

(2):このカードがPゾーンに存在する限り1度だけ、自分にダメージを与える魔法カードの効果が発動した場合、その効果を無効にできる。その後、このカードを破壊する。

【モンスター効果】

「DD魔導賢者コペルニクス」のモンスター効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。デッキから「DD魔導賢者コペルニクス」以外の「DD」カードまたは「契約書」カード1枚を墓地へ送る。

 

DDアーク ペンデュラム・効果モンスター (OCG版)

星4/闇属性/悪魔族/攻 0/守2000

【Pスケール:青1/赤1】

このカード名のP効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):相手フィールドのP召喚されたモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターとこのカードを破壊する。

【モンスター効果】

このカード名のモンスター効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):このカードが効果で破壊された場合に発動できる。自分のEXデッキから「DDアーク」以外の表側表示の「DD」Pモンスター1体を特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化される。

 

「ふんっ、再びアビス・ラグナロクの効果を使うつもりか……」

 

「その通りだ!アビス・ラグナロクの効果発動!私は墓地より呪血王サイフリートを特殊召喚!」

 

「これだけの陣営があれば零児は勝てるぞっ!」

 

「ああ、アビス・ラグナロクとサイフリートのレベルはともに8……」

 

「ランク8のエクシーズ召喚かっ!」

 

「そうはさせん!永続罠『究極地縛神』を発動!」

 

「究極地縛神だとっ!?」

 

究極地縛神 永続罠

このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):フィールドに通常召喚された「地縛神」モンスターが存在する場合、フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを破壊する。

 

零児がサイフリートを蘇生した瞬間に、ロジェは永続罠を発動した!

 

「私のフィールドに通常召喚した地縛神がいるときに発動できる!貴様のモンスター1体を破壊するっ!」

 

「何だとっ!?」

 

「私の墓地に『煉獄の絶望との契約』があることでこいつは無効にできまい。この効果で私はアビス・ラグナロクを破壊する!消え去れっ!」

 

「ああ、アビス・ラグナロクが……」

 

「更に永続罠『地縛共振破』発動!このカードが存在する限り、地縛神に攻撃しなければお前は私にダメージを与えることはできない!」

 

「何っ!?」

 

地縛共振破 永続罠 (オリジナルカード)

このカードの(1)の効果は自分フィールド上に地縛神がいるときのみ適応される。

(1):このカードが表側表示で存在する限り、相手は地縛神に攻撃しなければ戦闘ダメージを与えることはできず、相手のカード効果による効果ダメージを無効にする。

 

「地縛神はフィールド魔法が表側表示で存在する限り、攻撃対象にはできない。そして直接攻撃によって私にダメージを与えることも効果ダメージを与えることもできない。貴様はこの守りを崩せずに次のターンに地縛神の一撃で貴様の敗北がきまる!これでようやくあの時の復讐を果たせるぞっ!」

 

「まずいぞ、地縛神を攻撃しなければ」

 

「一体どうするつもりだ……零児は……」

 

零児のフィールドのモンスターでは地縛神を倒すことはできず、手札のゼロ・ラプラスでは地縛神を倒すことができないのは明らかであった。その為零児が負けるかもしれないことにみんなが不安になっていた。しかし、当の本人は平然とした様子で立っていた。

 

「そうだな。確かにこのデュエルの結末は間もなく迎える……」

 

「はっはははははははっ!これで私の復讐は完遂……」

 

「お前の敗北でなっ!」

 

「……………。今貴様は私の敗北といったか?笑わせるなっ!この状況を見ても貴様の勝利は不可能だ!」

 

ロジェは零児が負け惜しみに言っているようにしかとっていなかったが、零児は冷静に場面を動かし始めた。

 

「私は冗談を言うつもりはない。このターンで地縛神を攻略する!私は墓地のDDD勇猛王ヘクトルの効果発動!墓地のこのカードを除外することで、デッキから『DDD』モンスターを特殊召喚する!」

 

「なんだとっ!?」

 

「私はデッキから『DDD死偉王ヘル・アーマゲドン』を特殊召喚する!そして永続魔法『魔神王の契約書』効果を発動!私はフィールドの反骨王レオニダスとDDアークを融合する!誇り高き戦士たちを導く王よ、未来を統べる箱舟を従え、竜をも倒す勇者となれ!融合召喚!生誕せよ!レベル8、《DDD剋竜王ベオウルフ》!」

 

DDD死偉王ヘル・アーマゲドン ペンデュラム・効果モンスター (OCG版)

星8/闇属性/悪魔族/攻3000/守1000

【Pスケール:青4/赤4】

(1):1ターンに1度、自分フィールドの「DD」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの攻撃力はターン終了時まで800アップする。

【モンスター効果】

(1):1ターンに1度、自分フィールドのモンスターが戦闘・効果で破壊された場合、そのモンスター1体を対象として発動できる。このカードの攻撃力はターン終了時まで、対象のモンスターの元々の攻撃力分アップする。この効果を発動するターン、このカードは直接攻撃できない。

(2):このカードは、このカードを対象としない魔法・罠カードの効果では破壊されない。

 

DDD剋竜王ベオウルフ 融合・効果モンスター

星8/闇属性/悪魔族/攻3000/守2500

「DDD」モンスター+「DD」モンスター

(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分の「DD」モンスターが守備表示モンスターを攻撃した場合、その守備力を攻撃力が超えた分だけ相手に戦闘ダメージを与える。

(2):自分スタンバイフェイズに発動できる。お互いの魔法&罠ゾーンのカードを全て破壊する

 

「だが、そのモンスターでは私の地縛神を倒すことはできんぞ。」

 

「確かに、ベオウルフとヘル・アーマゲドンでは地縛神を倒すことはできない。だが私には地縛神を攻略することができるモンスターが存在するっ!」

 

「何だとっ!?そんなモンスターが存在するはずがない!」

 

「私はレベル8の呪血王サイフリートと死偉王ヘル・アーマゲドンをオーバーレイ!2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築!2つの太陽が昇るとき、新たな世界の地平が開かれる! エクシーズ召喚!現れいでよ!ランク8!《DDD双暁王カリ・ユガ》!」

 

DDD双暁王カリ・ユガ エクシーズ・効果モンスター

ランク8/闇属性/悪魔族/攻3500/守3000

レベル8「DD」モンスター×2

(1):このカードがX召喚に成功したターン、このカード以外のフィールドのカードの効果は発動できず、無効化される。

(2):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。フィールドの魔法・罠カードを全て破壊する。この効果は相手ターンでも発動できる。

(3):このカードのX素材を1つ取り除き、自分の墓地の「契約書」魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。そのカードを自分フィールドにセットする。

 

「あれはっ!かつて自暴自棄だった遊矢を倒したモンスターかっ!」

 

「…………ってことは、赤馬零児の必勝パターンが来るじゃねぇかっ!」

 

「私は双暁王カリ・ユガの効果発動!このカードがX召喚に成功した時、このカード以外のフィールドのカード効果を無効にする!」

 

「何だとっ!?」

 

「これにより『地縛神 Pariwana』の効果を無効にする!」

 

カリ・ユガの手から放たれたオーラが地縛神に直撃して『地縛神 Pariwana』の体から力が抜けていった。

 

「ばかな。……そんな馬鹿な。あり得ん……あり得んぞっ!」

 

「ロジェよ。引導を渡してやろう……バトルっ!私はカリ・ユガで地縛神 Pariwanaを攻撃っ!ツインブレイクショット!」

 

「ぐおおおおおおおっ」

 

ロジェ LP900-700=200

 

「とどめだっ!DDD剋竜王ベオウルフでダイレクトアタック!」

 

「ば……バカな……この私が……負けるだと……。」

 

ロジェ 200-3000=-2800

 

「ぐわぁぁぁぁぁぁぁあああああああああっ!?」

 

赤馬零児  WIN

 

 

「ぐっ、はあっはあっはあ」

 

「零児!」

 

「零児さんっ!」

 

ズァークが滅ぼした世界で闇のデュエルの力を入手したロジェに辛勝した零児だが、闇のデュエルのダメージがあったためデュエル終了と同時に膝をついた。膝をついた零児の元に両親が真っ先に向かい遊矢達もそれに続いた。その一方で素良たちは零児に敗北して気絶したロジェの元に向かい、容体を確認した。

 

「素良!ロジェの容体はどうだ!?」

 

「……だいぶ悪いよ。さっきの闇のデュエルの影響もあるけど……荒廃した世界を一人で彷徨ったことによる精神的な疲れもかなりあるみたいだね……」

 

「そ……そうか。」

 

「……こうなるとロジェも哀れに見えてくるな……。」

 

「ああ、俺だったらそんな世界には耐えられないだろうな……」

 

もしも、助けもない荒廃した世界を一人で彷徨ったかと思うと自分にはそれに耐えられないと思って、シンジやクロウ達はコモンズを虐げていたロジェに流石に同情していた。

 

「………ズァークの件は終わったかと思ったが、まさか滅びた世界がまだ残っていたとは……」

 

「私と遊矢のように飛ばされた彼は、そんな世界を一人で……」

 

「……おそらく彼は私への屈辱と復讐への思いを胸に何とか彷徨っていたのだろう。奴がどのようにダークシンクロモンスターと地縛神を手に入れたかは明らかになっていないな……」

 

「………マギアよ。ロジェの体をアカデミアの医療ポッドに転送することはできるか?」

 

「ぷ、プロフェッサー!?」

 

ロジェの境遇に関して皆が話していると、赤馬零王が全員の様子を観察していたマギアに質問を投げかけていた。

 

「ほう?そいつは融合次元の脱走者で、お前の息子を傷つけた人物だ。それでも助けるのか?」

 

「………確かに彼はアカデミアからの離反者だ。アカデミアのデュエルディスクを盗み出してシンクロ次元に転移した経緯を持つ……」

 

「そういえば、デュエルディスクが消失したと前に騒いでいたな。」

 

「ああ、アークエリア・プロジェクトが発表されてオベリスク・フォースなどが組織されたときの話か。」

 

「結局犯人は分からなかったけど……犯人はすでに別の次元に転移していたからだったということね。」

 

「アカデミアからすれば彼は離反者だ。そしてシンクロ次元では……」

 

赤馬零王が目をシンジたちに向けた。

 

「突如現れて、リアルソリットビジョンの技術をもたらした一方で…」

 

「治安維持局長官として俺達コモンズを苦しめた。」

 

「そして、最後はセキュリティーを暴走させてシティを混乱に貶めた。」

 

「そんな過去を持つ男だが、ズァークによって滅びた世界を一人彷徨った。もう十分罰は受けたはずだ。」

 

「…………。」

 

「だからこそ、彼を回復させてその上で彼に罪を償ってもらう!これが私が出した答えだ。」

 

「零王………」

 

「……なるほど。赤馬零王、お前の思いはよく分かった。ロジェを助ける一つ目の理由はそれなのは十分に分かっているが、もう一つの理由は……ダークシンクロや地縛神についてだな?」

 

「ああ、どこでそのような悪しき力を手に入れたか彼には聞いておくことがあるからな……。」

 

「……まあいいだろう。」

 

マギアはそういうと指を鳴らした。するとロジェの体が一瞬で消えた。

 

「なっ!?」

 

「ロジェをアカデミアの医療ポッドに転送した。これで奴は助かるだろうな。」

 

「感謝するっ!」

 

「さてと、ロジェの乱入で途切れていたがそろそろお前たちには歴戦のデュエリストと戦ってもらう!」

 

「……いきなりだな。」

 

ロジェの件がいったん終了するとマギアは話を変えてきた。

 

「私が先程呼んだ13人は、これより一人で歴戦のデュエリストと戦ってもらう!流石に一人ではさみしいだろうから二人一組にしてやろう。」

 

「ちょっとまてよ。それだと一人余っちまうぞっ!」

 

「確かに一人余るな。そうだな……。他に歴戦のデュエリストと戦いたい奴は……聞くまでもなかったか……。」

 

選ばれていなかったデュエリストが一斉に手を挙げていた。それを見たマギアは苦笑しながらこう告げた。

 

「では、私の独断と偏見で決めてもいいかね?」

 

「ああ。構わないよ。」

 

「当然俺も選ばれるのだろうな?」

 

手を挙げたメンバー全員が期待を込めた目をマギアに向けた。

 

「では追加になるのはデニス・マックフィールド、ジャック・アトラス、シンジ・ウェーバー、クロウ・ホーガン、カイト、エド・フェニックス、徳松長次郎の7名とする。」

 

「くそっ、俺達は落選かよ……。」

 

「残念ね。」

 

選ばれなかったメンバーは心底残念そうにしていた。

 

「安心しろ。選ばれなかったメンバーもタッグデュエルなどでならば歴戦のデュエリストと戦う機会がある。」

 

「それじゃあ、俺達にも戦うチャンスがあるということか?」

 

「ああ。」

 

「タッグデュエルならば私とグレースの十八番だな。」

 

「ええ。遊矢のようにエンタメデュエルができるわね!」

 

「因みに戦わないでただ単に観戦したいというものはいるか?歴戦のデュエリストと彼らの戦いをいい場所で見せてやろう。」

 

マギアの問いかけに赤馬零王、赤馬日美香、榊遊勝、榊祥子、柊修造、山城タツヤ、原田フトシ、鮎川アユが手を上げた。

 

「父さんは戦いに参加しないのか?」

 

「これはお前たちの戦いだ。我々大人は見守るのが正解だからな。」

 

「だから遊矢は思いっきりやってきなさい!」

 

「ああ!」

 

両親からの声援をうけて遊矢は闘志を燃やした。

 

「フトシ達はやらないのか?」

 

「うん、俺達は遊矢兄ちゃんたちのデュエルを見て勉強するよ!」

 

「さっきのロジェのような奴にはまだ僕たちは勝てそうにないからね。」

 

「柚子お姉ちゃんたちは頑張ってね!」

 

「ええ、私たちのデュエルでエンタメデュエルを学んでね!」

 

遊勝塾の面々は勉強のために見学を選択した。

 

「これで全員だ。さて、マギアよ。そろそろ始めて貰いたい。」

 

「別にいいが、お前たちに一つ言っておかねばならない注意事項がある。」

 

「注意事項?」

 

「歴戦のデュエリストは様々なカードを使用する。その中には先程の地縛神のような特別なカードを使用するデュエリストが存在する。」

 

「まさか、他にも闇のカードがあるのか!?」

 

「勿論、それもある。」

 

「なっ、」

 

地縛神以外にも闇のカードがある事を知って全員が絶句した。

 

「何が闇のカードかを説明しだしたら止まらないから、一部の特別なモンスターを説明する。お前たちに説明するのは……シグナーの龍とナンバーズだ。」

 

「その特別なモンスターはどのような特徴があるんだ?」

 

「そうだな。まずはシグナーの龍に関して説明しよう。とある世界に赤き竜と呼ばれる神龍がいる。その神の龍の眷属とも呼べる6体のドラゴンがシグナーの龍と呼ばれる。そのシグナーの龍と呼ばれるドラゴン達はすべてがシンクロモンスターだ。」

 

「へっ、だったら俺のクリアウィングとどっちが強いか楽しみだぜっ!」

 

「シグナーの龍を甘く見ないことだ。彼らを操るデュエリストは地縛神と契約したダークシグナーを倒し、地縛神を封印した英雄だ。」

 

「ダークシグナーを倒した英雄がそのシグナーの龍を操るということか……」

 

「そうだ、このドラゴン達を操るデュエリストには十分注意することだ。」

 

「その6体のドラゴンの名前は教えてくれないの?」

 

瑠璃が6体のドラゴンの名前が気になってマギアに問いかけた。

 

「……まあいいだろう。6体のドラゴン……『スターダスト・ドラゴン』、『レッド・デーモンズ・ドラゴン』」

 

「レッド・デーモンズ・ドラゴンだとっ!?」

 

「レッド・デーモンズ・ドラゴンはジャックのエースなんじゃ……」

 

「ややこしい話なのだが、地縛神を倒した世界にもジャック・アトラスとクロウ・ホーガンは存在する。二人ともその世界の英雄の一人として……」

 

「もう一人の俺……ということか……」

 

「まあ、実際に会ってみねぇと分からねぇけどな。」

 

「……今の話が本当だとすると、ここにいるメンバーの中に別世界の人物はいるのか?」

 

別世界のジャックとクロウの話を聞いた零児がマギアに問いかけた。

 

「ああ。天上院明日香、エド・フェニックスそしてカイト。この3人は別世界の人間としても存在する。」

 

「もう一人の私がどこかにいるというのね……」

 

「別世界の僕か……。ぜひとも一度会ってみたいな。」

 

「確かに別世界の俺はどのような人物なのかは気になるな。」

 

明日香、エド、カイトの三人は別世界の自分に関して興味深そうに聞いていた。

 

「まあ、機会があったらな。それより話を戻すぞ。シグナーの龍の話にな。」

 

「すまんな。話がそれてしまった。」

 

「別にいいさ。俺も別世界のクロウには興味あるしな。」

 

「さてと先程言った2体の他だが、『ブラック・ローズ・ドラゴン』、『エンシェント・フェアリー・ドラゴン』、『ブラックフェザー・ドラゴン』そして『ライフ・ストリーム・ドラゴン』の4体を合わせた合計6体の特別なシンクロモンスターが存在する。」

 

「……その6体の内どれかを使ってくる相手には注意が必要だな。」

 

「そしてもう一つナンバーズについてだ。シグナーの龍と異なりこちらは全てがエクシーズモンスターだ。そしてこのカード達はナンバーズ以外に戦闘破壊されない共有の効果を持っている。」

 

「何それっ!?」

 

「同じ種類のカード以外に耐性があるカード達だと……」

 

「……だが、戦闘破壊に耐性があるだけで効果破壊はされるのだな?」

 

「ああ。」

 

「だったら、対策法はまだまだあるね!」

 

ナンバーズは効果破壊はされることを聞いた彼らは一安心していた。

 

「まあ、これくらいか。他にも注意すべきカードは多く存在する。十分に注意するといいだろう。」

 

「マギア、教えてくれてありがとう!」

 

「気にするな……そんな風に余裕なのも最初だけだからな……」

 

「えっ!?」

 

「どういうこと?」

 

「……榊遊矢。デュエルとはどのようなものだと思っている?」

 

マギアはいきなり遊矢にデュエルに関して問いかけてきた。

 

「そんなの決まっている!デュエルとはみんなを笑顔にして幸せにする素晴らしいものだ!」

 

「……確かにそれがお前の考えだったな。だったら、その考えをくれぐれも大切にすることだ。」

 

「……?ああ。」

 

釈然としないマギアの言葉に遊矢は疑問に思いながら答えた。

 

「さてと、そろそろお前たちを飛ばす。準備はいいか?」

 

「勿論!準備万端だよっ!」

 

「いつでも来いっ!」

 

「では言ってくるのだな。最後に一つ言っておくが、闇のゲーム以外で負けてもデメリットはない。闇のデュエリスト以外では楽しんでこい。」

 

「ああ!闇のデュエルが起こっても俺は笑わせてみせるよっ!」

 

遊矢がそう答えるとマギアは指を鳴らして、全員を転移させた。

 

「………その理想が奴らに通用するといいけどね……。特に盗賊王バクラやドン・サウザンドといった巨悪相手にその理想が届くとは思えんからな……。」

 

マギアはそう呟いて姿を暗ました。




取り合えず、ここで2人一組で(一組だけ三人一組ですが)歴戦のデュエリストと戦っていきます。観戦だけする人々やチーム戦の様子は幕間の形で現わそうかと思います。歴戦のデュエリストと戦いは素良から始めさせていただきます。


※おまけ今回のオリカの地縛神である『地縛神 Pariwana』に関して少し説明です。こちらはナスカの地上絵の中でフラミンゴの地上絵の地縛神となっております。カード名の『Pariwana』はケチュア語でフラミンゴを指す言葉です。因みにこのフラミンゴの地上絵はサギという人もいますので、どちらが正解かはわかりません。私はフラミンゴと思ってそうさせていただきました。

また次回以降歴戦のデュエリストと戦いますが、少し考えたのですがタッグフォースのキャラも少し出してみたら面白いかなと思って検討しております。ただ私はタッグフォースをやったことがないので、キャラを知っているのが『藤原雪乃』と『ツァンディレ』の二名のみとなっております。この二人以外のキャラを出してほしいという方がいましたら簡単なキャラの説明をお願いいたします。
因みに藤原雪乃が使用するデッキはデミスルインで、ツァンディレはお馴染みの六武衆です。


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遊戯王ARC-V The After リミットレギュレーション

この作品におけるリミットレギュレーションはどのようなものなのか記していきます。

この作品においてはアークファイブキャラの使用デッキにおけるリミットレギュレーションです。歴戦のデュエリストは禁止カードを使用するキャラも不通にいます。

また、OCG版と効果を変更させて頂くカードも存在することをご了承下さい。※主にリンク召喚に関する効果です。

本編に戻る前にこちらを含めて2回お付き合いください。


遊戯王ARC-V The After リミットレギュレーション及び特別なカード

 

【禁止カード】

《イレカエル》

《ヴィクトリー・ドラゴン》

《焔征竜-ブラスター》

《Emヒグルミ》

《EMモンキーボード》

《巌征竜-レドックス》

《キャノン・ソルジャー》

《旧神ノーデン》

《サイバーポッド》

《十二獣ドランシア》

《十二獣ブルホーン》

《処刑人-マキュラ》

《真竜剣皇マスターP》

《ゼンマイハンター》

《星守の騎士 プトレマイオス》

《瀑征竜-タイダル》

《ファイバーポッド》

《フィッシュボーグ-ガンナー》

《マジェスペクター・ユニコーン》

《魔導サイエンティスト》

《メガキャノン・ソルジャー》

《メンタルマスター》

《八汰烏》

《悪夢の蜃気楼》

《いたずら好きな双子悪魔》

《押収》

《大嵐》

《苦渋の選択》

《強引な番兵》

《強奪》

《強欲な壺》

《心変わり》

《次元融合》

《十二獣の会局》

《神剣-フェニックスブレード》

《生還の宝札》

《大寒波》

《チキンレース》

《蝶の短剣-エルマ》

《天使の施し》

《ドラゴニックD》

《早すぎた埋葬》

《ハリケーン》

《魔鍾洞》

《マスドライバー》

《魔導書の神判》

《突然変異》

《遺言状》

《異次元からの帰還》

《王宮の弾圧》

《第六感》

《ダスト・シュート》

《血の代償》

《刻の封印》

《マジカル・エクスプロージョン》

《ライフチェンジャー》

《ラストバトル!》

 

【制限カード】

《アーティファクト-モラルタ》

《A・ジェネクス・バードマン》

《ABC-ドラゴン・バスター》

《甲虫装機 ダンセル》

《ヴェルズ・オピオン》

《E・HERO エアーマン》

《E・HERO シャドー・ミスト》

《エルシャドール・ネフィリム》

《エルシャドール・ミドラーシュ》

《EMドクロバット・ジョーカー》

《カオス・ソルジャー -開闢の使者-》

《クリフォート・ツール》

《グローアップ・バルブ》

《PSYフレームロード・Ω》

《十二獣モルモラット》

《重爆撃禽 ボム・フェネクス》

《終末の騎士》

《召喚獣メルカバー》

《深海のディーヴァ》

《SPYRAL-ジーニアス》

《SRベイゴマックス》

《ダーク・アームド・ドラゴン》

《魂喰いオヴィラプター》

《ダンディライオン》

《調弦の魔術師》

《超雷龍-サンダー・ドラゴン》

《TG ハイパー・ライブラリアン》

《デビル・フランケン》

《トーチ・ゴーレム》

《深淵の暗殺者》

《ネクロフェイス》

《破滅竜ガンドラX》

《氷結界の虎王ドゥローレン》

《氷結界の龍 トリシューラ》

《封印されしエクゾディア》

《封印されし者の右足》

《封印されし者の右腕》

《封印されし者の左足》

《封印されし者の左腕》

《BF-朧影のゴウフウ》

《BF-隠れ蓑のスチーム》

《捕食植物オフリス・スコーピオ》

《ベビケラサウルス》

《魔界発現世行きデスガイド》

《マスマティシャン》

《メタモルポット》

《ユニコールの影霊衣》

《雷鳥龍-サンダー・ドラゴン》

《ラヴァルバル・チェイン》

《嵐征竜-テンペスト》

《竜剣士ラスターP》

《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》

《レディ・デバッガー》

《レベル・スティーラー》

《ローンファイア・ブロッサム》

《一時休戦》

《インフェルニティガン》

《おろかな埋葬》

《継承の印》

《原初の種》

《妨げられた壊獣の眠り》

《サンダー・ボルト》

《死者蘇生》

《SPYRAL RESORT》

《増援》

《ソウル・チャージ》

《手札抹殺》

《テラ・フォーミング》

《影霊衣の反魂術》

《ハーピィの羽根帚》

《汎神の帝王》

《封印の黄金櫃》

《ペンデュラム・コール》

《盆回し》

《マスク・チェンジ・セカンド》

《霞の谷の神風》

《名推理》

《竜呼相打つ》

《六武の門》

《ワン・フォー・ワン》

《王宮の勅命》

《虚無空間》

 

【準制限カード】

《甲虫装機 ホーネット》

《インフェルニティ・デーモン》

《Emダメージ・ジャグラー》

《海皇の竜騎隊》

《源竜星-ボウテンコウ》

《クリッター》

《黒き森のウィッチ》

《神秘の代行者 アース》

《真竜拳士ダイナマイトK》

《灰流うらら》

《妖精伝姫-シラユキ》

《水精鱗-ディニクアビス》

《馬頭鬼》

《餅カエル》

《ライトロード・サモナー ルミナス》

《立炎星-トウケイ》

《化石調査》

《緊急テレポート》

《七星の宝刀》

《スケープ・ゴート》

《連鎖爆撃》

《超融合》

《月の書》

《隣の芝刈り》

《ヒーローアライブ》

《光の援軍》

《リミッター解除》

《ルドラの魔導書》

《神の宣告》

《神の通告》

《真竜皇の復活》

《停戦協定》

《竜の霊廟》

 

【使用不可カード】

以下はこの作品において使用できないカード達です。こちらの対象は現実世界においてカードかが決定もしくはOCG化されているものです。

《希望の創造者》

《勝利の方程式》

《奇跡の創造者》

《遺言の札》

《闇道化師と化したマサヒロ》

《髑髏の司祭ヤスシ》

《山岳の闘士トモヒロ》

《Ulevo》

《Meteo the Matchless》

《King of Destruction - Xexex》

《Queen of Fate - Eternia》

《Testament of the Arcane Lords》

《Armament of the Lethal Lords》

《Get Your Game On!》

《Chimaera, the Master of Beasts》

《Emperor of Lightning》

《Tyr, the Vanquishing Warlord》

《Lorelei, the Symphonic Arsenal》

《Aggiba, the Malevolent Sh'nn S'yo》

《Skuna, the Leonine Rakan》

《Stardust Divinity》

《Grizzly, the Red Star Beast》

《King Landia the Goldfang》

《Queen Nereia the Silvercrown》

《伝説の白き龍》

《伝説の闇の魔導師》

《悠久の黄金都市 グランポリス》

《E☆HERO 盤面の執行者》

《ユニティ・オブ・ドラゴン》

《革命の鉄騎士》

《黒衣之詔刀師》

《神峰之天津オカミ》

《Kaiser Eagle, the Heavens' Mandate》

《Skyfaring Castle of the Black Forest》

 

対戦相手限定でリミットレギュレーションの指定カードを遠慮せずに使用するテーマも中にはあります。※その場合も禁止カードの場合は+1枚、制限カードの場合は2枚となる。例、征竜や閃刀姫など

 

 

リミットレギュレーションは以上です。

 




此方がこの作品におけるリミットレギュレーションです。
次に特殊なカードの扱いを説明予定です。

遊星やジャックなどが他作品のカードを使用する場合がある事をご了承ください。


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遊戯王ARC-V The After 特殊なカード

本編に戻る前のこの作品の特殊なカードの設定です。

此方は特定のキャラの登場が確定した時に更新をしてゆきます。そのためこれから先の参戦キャラのネタバレを含みます。

日々更新を予定しているためか非常に長くなることをご了承下さい。此方ではモンスター効果は載せません。足りないものが御座いましたら指摘お願い致します。


遊戯王ARC-V The After 特別なカード一部記載

 

【通常モンスター】

《光をもたらす者 ルシファー》

《青眼の白龍》………所持者 海馬瀬人、カイバーマン、パラドックス(海馬瀬人から強奪している時)

《E・HERO ネオス》……所持者 遊城十代

 

【レベル6以下の効果モンスター】

《青き眼の乙女》……所持者 海馬瀬人

《伝説の白石》……所持者 海馬瀬人

《E・HERO アナザー・ネオス》……所持者 遊城十代

《ネオスペース・コネクター》……所持者 遊城十代

《ネオスペース・コンダクター》……所持者 遊城十代

《スターダスト・シャオロン》……所持者 不動遊星

《スターダスト・ファントム》……所持者 不動遊星

《救世竜 セイヴァー・ドラゴン》……所持者 不動遊星、5D's版ジャック・アトラス

《ZS-幻影賢者》……所持者 九十九遊馬、アストラル

《SZW-天聖輝狼剣》……所持者 九十九遊馬、アストラル

《ZW-阿修羅副腕》……所持者 九十九遊馬、アストラル

《ZW-玄武絶対聖盾》……所持者 九十九遊馬、アストラル

《ZW-極星神馬聖鎧》……所持者 九十九遊馬、アストラル

《ZW-不死鳥弩弓》……所持者 九十九遊馬、アストラル

《ZW-一角獣皇槍》……所持者 九十九遊馬、アストラル

《DZW-魔装鵺妖衣》……所持者 九十九遊馬、アストラル

《ZW-荒鷲激神爪》……所持者 九十九遊馬、アストラル

《ZW-風神雲龍剣》……所持者 九十九遊馬、アストラル

《ZW-雷神猛虎剣》……所持者 九十九遊馬、アストラル

《Vサラマンダー》……所持者 九十九遊馬、アストラル

《ディメンション・ワンダラー》……所持者 ZEXAL版天城カイト

《フォトン・バニッシャー》……所持者 ZEXAL版天城カイト

《地縛大神官》……所持者 ディマク

《Sin パラドクスギア》……所持者 パラドックス

《Sin パラレルギア》……所持者 パラドックス

《暗黒の召喚神》……所持者 影丸、ユベル

《ラーの使徒》……所持者 闇マリク

《死の花-ネクロ・フルール》……所持者 シェリー・ルブラン

《ブルーローズ・ドラゴン》……所持者 十六夜アキ

《レッドローズ・ドラゴン》……所持者 十六夜アキ

《時械巫女》……所持者 Z-ONE

 

【レベル7以上の効果モンスター】

《オシリスの天空竜》……所持者 アテム

《オベリスクの巨神兵》……所持者 アテム、海馬瀬人

《ラーの翼神竜》……所持者 アテム、闇マリク

《守護神官マハード》……所持者 武藤遊戯、アテム

《守護神官マナ》……所持者 武藤遊戯、アテム

《青眼の亜白龍》……所持者 海馬瀬人

《青眼の光龍》……所持者 海馬瀬人、カイバーマン

《ブルーアイズ・トゥーン・ドラゴン》……所持者 ペガサス

《E・HERO オネスティ・ネオス》……所持者 遊城十代

《ユベル》……所持者 遊城十代、ユベル

《ユベル-Das Abscheulich Ritter》……所持者 ユベル

《ユベル-Das Extremer Traurig Drachen》……所持者 ユベル

《ダイナレスラー・パンクラトプス》……所持者 鬼塚豪

《銀河眼の光子竜》……所持者 ZEXAL版天城カイト

《銀河騎士》……所持者 ZEXAL版天城カイト

《機皇神マシニクル∞》……所持者 アポリア

《機皇神龍アステリスク》……所持者 アポリア

《スターダスト・ドラゴン/バスター》……所持者 不動遊星

《レッド・デーモンズ・ドラゴン/バスター》……所持者 5D's版ジャック・アトラス

《地縛神 Aslla piscu》……所持者 DS版カーリー渚

《地縛神 Wiraqocha Rasca》……所持者 レクス・ゴドウィン

《地縛神 Uru》……所持者 ルトガー・ゴドウィン

《地縛神 Cusillu》……所持者 ディマク

《地縛神 Ccapac Apu》……所持者 DS版鬼柳京介

《地縛神 Ccarayhua》……所持者 ミスティ・ローラ

《地縛神 Chacu Challhua》……所持者 DS版ボマー

《地縛超神官》……所持者 レクス・ゴドウィン

《Sin サイバー・エンド・ドラゴン》……所持者 パラドックス

《Sin スターダスト・ドラゴン》……所持者 パラドックス

《Sin トゥルース・ドラゴン》……所持者 パラドックス

《Sin 青眼の白龍》……所持者 パラドックス

《Sin レインボー・ドラゴン》……所持者 パラドックス

《Sin 真紅眼の黒竜》……所持者 パラドックス

《邪神ドレッド・ルート》

《邪神アバター》

《邪神イレイザー》

《神炎皇ウリア》……所持者 影丸

《降雷皇ハモン》……所持者 影丸

《幻魔皇ラビエル》……所持者 影丸、ユベル

《蛇神ゲー》……所持者 ダーツ

《オレイカルコス・シュノロス》……所持者 ダーツ

《伝説の騎士 ティマイオス》……所持者 アテム

《伝説の騎士 クリティウス》……所持者 アテム、海馬瀬人

《伝説の騎士 ヘルモス》……所持者 アテム、城之内克也

《究極宝玉神 レインボー・ドラゴン》……所持者 ヨハン・アンデルセン、パラドックス(ヨハンから強奪している時)

《究極宝玉神 レインボー・ダーク・ドラゴン》……所持者 ヨハン・アンデルセン、ユベル

《D-HERO ドグマガイ》……所持者 GX版エド・フェニックス

《D-HERO Bloo-D》 ……所持者 GX版エド・フェニックス

《時花の魔女-フルール・ド・ソルシエール》……所持者 シェリー・ルブラン

《究極時械神セフィロン》……所持者 Z-ONE

《時械神ガブリオン》……所持者 Z-ONE

《時械神カミオン》……所持者 Z-ONE

《時械神サディオン》……所持者 Z-ONE

《時械神ザフィオン》……所持者 Z-ONE

《時械神サンダイオン》……所持者 Z-ONE

《時械神ハイロン》……所持者 Z-ONE

《時械神ミチオン》……所持者 Z-ONE

《時械神メタイオン》……所持者 Z-ONE

《時械神ラツィオン》……所持者 Z-ONE

《時械神ラフィオン》……所持者 Z-ONE

《オッドアイズ・アドバンス・ドラゴン》……所持者 榊遊矢、ズァーク

《オッドアイズ・セイバー・ドラゴン》……所持者 榊遊矢

《オッドアイズ・ドラゴン》……所持者 榊遊矢

《オッドアイズ・ランサー・ドラゴン》……所持者 榊遊矢

 

【儀式モンスター】

《サイバース・マジシャン》……所持者 藤木遊作

《光子竜の聖騎士》……所持者 ZEXAL版天城カイト

《嵐竜の聖騎士》……所持者 藤木遊作

 

【融合モンスター】

《呪符竜》……所持者 アテム

《竜騎士ブラック・マジシャン》……所持者 アテム

《竜騎士ブラック・マジシャン・ガール》……所持者 アテム

《真青眼の究極竜》……所持者 海馬瀬人

《青眼の究極竜》……所持者 海馬瀬人、カイバーマン

《青眼の究極亜竜》……所持者 海馬瀬人

《青眼の双爆裂龍》……所持者 海馬瀬人、カイバーマン

《タイラント・バースト・ドラゴン》……所持者 海馬瀬人

《デス・ウイルス・ドラゴン》……所持者 海馬瀬人

《デストロイ・ドラゴン》……所持者 海馬瀬人

《ミラーフォース・ドラゴン》……所持者 海馬瀬人

《ロケット・ヘルモス・キャノン》……所持者 城之内克也

《女神の聖弓-アルテミス》……所持者 城之内克也

《タイムマジック・ハンマー》……所持者 城之内克也

《真紅眼の黒竜剣》……所持者 城之内克也

《サイバー・エンド・ドラゴン》……所持者 丸藤亮、パラドックス(丸藤亮から強奪している時)

《Dragoon D-END》……所持者 GX版エド・フェニックス

《覇王眷竜スターヴ・ヴェノム》……所持者 ズァーク

《DDD超死偉王パープリッシュ・ヘル・アーマゲドン》……所持者 赤馬零児

《DDD烈火大王エグゼクティブ・テムジン》……所持者 赤馬零児

《ダイナレスラー・キメラ・Tレッスル》……所持者 鬼塚豪

《E・HERO ネオス・ナイト》……所持者 遊城十代

《E・HERO ブレイヴ・ネオス》……所持者 遊城十代

《レインボー・ネオス》……所持者 遊城十代(タッグデュエル時のみ)

《E・HERO アクア・ネオス》……所持者 遊城十代

《E・HERO エアー・ネオス》……所持者 遊城十代

《E・HERO グラン・ネオス》……所持者 遊城十代

《E・HERO グロー・ネオス》……所持者 遊城十代

《E・HERO ブラック・ネオス》……所持者 遊城十代

《E・HERO フレア・ネオス》……所持者 遊城十代

《E・HERO マリン・ネオス》 ……所持者 遊城十代

《E・HERO カオス・ネオス》……所持者 遊城十代

《E・HERO ストーム・ネオス》……所持者 遊城十代

《E・HERO ネビュラ・ネオス》……所持者 遊城十代

《E・HERO マグマ・ネオス》……所持者 遊城十代

《E・HERO コスモ・ネオス》……所持者 遊城十代

《E・HERO ゴッド・ネオス》……所持者 遊城十代

《ネオス・ワイズマン》……所持者 遊城十代 ※OCG版は効果モンスターだが、原作は融合モンスターなのでここに記載

《E-HERO マリシャス・ベイン》……所持者 遊城十代、覇王十代

《究極宝玉神 レインボー・オーバー・ドラゴン》……所持者 ヨハン・アンデルセン

《サイバース・クロック・ドラゴン》……所持者 藤木遊作

《覇王紫竜オッドアイズ・ヴェノム・ドラゴン》……所持者 榊遊矢、ユーリ

《ビーストアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》……所持者 榊遊矢

《ブレイブアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》……所持者 榊遊矢

《ルーンアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》……所持者 榊遊矢

《スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン》……所持者 榊遊矢、ユーリ、ユーゴ、ユート

《グリーディー・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン》……所持者 ユーリ

《混沌幻魔アーミタイル》 

《合神竜ティマイオス》……所持者 アテム

《冥界龍 ドラゴネクロ》……所持者 骸骨騎士

《ヴァレルロード・F・ドラゴン》……所持者 鴻上了見

《スターヴ・ヴェネミー・リーサルドーズ・ドラゴン》……所持者 ユーリ

 

【シンクロモンスター】

《スターダスト・ドラゴン》……所持者 不動遊星、パラドックス(不動遊星から強奪時のみ)

《シューティング・スター・ドラゴン》……所持者 不動遊星

《コズミック・ブレイザー・ドラゴン》……所持者 不動遊星

《セイヴァー・スター・ドラゴン》……所持者 不動遊星

《レッド・デーモンズ・ドラゴン》……所持者 5D's版ジャック・アトラス

《セイヴァー・デモン・ドラゴン》……所持者 5D's版ジャック・アトラス

《スカーレッド・ノヴァ・ドラゴン》……所持者 5D's版ジャック・アトラス

《ブラック・ローズ・ドラゴン》……所持者 十六夜アキ

《ブラックフェザー・ドラゴン》……所持者 5D's版クロウ・ホーガン

《エンシェント・フェアリー・ドラゴン》……所持者 龍可

《パワー・ツール・ドラゴン》……所持者 龍亜

《ライフ・ストリーム・ドラゴン》……所持者 龍亜

《シューティング・クェーサー・ドラゴン》……所持者 不動遊星(シグナーの竜をチーム5D'sから借りている時のみ)

《太陽龍インティ》……所持者 レクス・ゴドウィン

《月影龍クイラ》……所持者 レクス・ゴドウィン

《猿魔王ゼーマン》……所持者 ディマク

《漆黒のズムウォルト》

《ダーク・フラット・トップ》……所持者 DS版ボマー

《地底のアラクネー》……所持者 ルトガー・ゴドウィン

《氷結のフィッツジェラルド》

《ワンハンドレッド・アイ・ドラゴン》……所持者 DS版鬼柳京介

《覇王眷竜クリアウィング》……所持者 ズァーク

《DDD疾風大王エグゼクティブ・アレクサンダー》……所持者 赤馬零児

《DDD超死偉王ホワイテスト・ヘル・アーマゲドン》……所持者 赤馬零児

《ダイナレスラー・ギガ・スピノサバット》……所持者 鬼塚豪

《ヴァレルロード・S・ドラゴン》……所持者 鴻上了見

《サイバース・クアンタム・ドラゴン》 ……所持者 藤木遊作

《極神皇トール》……所持者 ドラガン

《極神皇ロキ》……所持者 ブレイブ

《極神聖帝オーディン》……所持者 ハラルド

《TG ハルバード・キャノン》……所持者 アンチノミー

《TG ブレード・ガンナー》……所持者 アンチノミー

《スターダスト・ウォリアー》……所持者 不動遊星

《覇王白竜オッドアイズ・ウィング・ドラゴン》……所持者 榊遊矢、ユーゴ

《涅槃の超魔導剣士》……所持者 榊遊矢

《レッド・デーモンズ・ドラゴン・スカーライト》……所持者 ARC-V版ジャック・アトラス

《レッド・デーモンズ・ドラゴン・タイラント》……所持者 ARC-V版ジャック・アトラス

《A BF-神立のオニマル》……所持者 ARC-V版クロウ・ホーガン

《クリアウィング・シンクロ・ドラゴン》……所持者 榊遊矢、ユーゴ、ユート、ユーリ

《クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン》……所持者 ユーゴ

《クリアウィング・ファスト・ドラゴン》……所持者 ユーゴ

《Sin パラドクス・ドラゴン》……所持者 パラドックス

《アルティマヤ・ツィオルキン》……所持者 究極神

《究極幻神 アルティミトル・ビシバールキン》……所持者 究極神

《閃珖竜 スターダスト》……所持者 不動遊星

《真閃珖竜 スターダスト・クロニクル》……所持者 不動遊星

《聖珖神竜 スターダスト・シフル》……所持者 版不動遊星

《琰魔竜 レッド・デーモン》……所持者 ジャック・アトラス

《琰魔竜 レッド・デーモン・アビス》……所持者 ジャック・アトラス

《琰魔竜 レッド・デーモン・ベリアル》……所持者 ジャック・アトラス

《琰魔竜王 レッド・デーモン・カラミティ》……所持者 ジャック・アトラス

《機械竜 パワー・ツール》……所持者 龍亜

《月華竜 ブラック・ローズ》……所持者 十六夜アキ

《妖精竜 エンシェント》……所持者 龍可

《玄翼竜 ブラック・フェザー》……所持者 クロウ・ホーガン

《魔王龍 ベエルゼ》

《煉獄龍 オーガ・ドラグーン》……所持者 鬼柳京介

《魔王超龍 ベエルゼウス》 

《冥界濁龍 ドラゴキュートス》……所持者 骸骨騎士

《天穹覇龍ドラゴアセンション》……所持者 レクス・ゴドウィン

《時械神祖ヴルガータ》

 

【エクシーズモンスター】

《覇王眷竜ダーク・リベリオン》……所持者 ズァーク

《DDD超死偉王ダークネス・ヘル・アーマゲドン》……所持者 赤馬零児

《DDD怒涛大王エグゼクティブ・シーザー》……所持者 赤馬零児

《ヴァレルロード・X・ドラゴン》……所持者 鴻上了見

《ファイアウォール・X・ドラゴン》……所持者 藤木遊作

《覇王黒竜オッドアイズ・リベリオン・ドラゴン》……所持者 榊遊矢、ユート

《覇王烈竜オッドアイズ・レイジング・ドラゴン》……所持者 榊遊矢、ユート

《ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン》……所持者 榊遊矢、ユート、ユーゴ、ユーリ

《ダーク・レクイエム・エクシーズ・ドラゴン》……所持者 ユート

《RR-レヴォリューション・ファルコン-エアレイド》……所持者 黒咲隼

《輝光帝ギャラクシオン》……所持者 ZEXAL版天城カイト

《ZW-獣王獅子武装》……所持者 九十九遊馬、アストラル

《超銀河眼の光子龍》……所持者 ZEXAL版天城カイト

《CX 機装魔人エンジェネラル》 

《CX 激烈華戦艦タオヤメ》……所持者 花添愛華

《CX ダーク・フェアリー・チア・ガール》……所持者 観月小鳥

《CX 超巨大空中要塞バビロン》

《CX 熱血指導神アルティメットレーナー》……所持者 片桐大介

《CX 風紀大宮司サイモン》

《CX-CHレジェンド・アーサー》

《ダーク・アンセリオン・ドラゴン》……所持者 ユート

 

【ナンバーズ関連のエクシーズモンスター】

※設定としましては、ヌメロンコードを使い終わった後なのでアストラルが貸している状態(例えば、シャーク・ドレイクやプライム・フォトン)かアストラルが回収する前に戦う(Heart-eartH Dragonやハートランドラコなど)。その状態でナンバーズを使用しています。オーバーハンドレッド・ナンバーズの場合はドン・サウザンドの呪いが完全に解けているので普通のナンバーズになっています。九十九遊馬やアストラルの場合は彼らのエクストラデッキに入っている時は所持者にさせていただきます。

本編後であるため101以外のオーバーハンドレッドナンバーズはアストラルの力で普通のエクシーズモンスターになっています。※No.101は元々ドン・サウザンドの呪いが存在していない。

 

《SNo.0 ホープ・ゼアル》……所持者 九十九遊馬

《SNo.39 希望皇ホープONE》……所持者 九十九遊馬、アストラル

《SNo.39 希望皇ホープ・ザ・ライトニング》……所持者 九十九遊馬、アストラル

《No.1 ゲート・オブ・ヌメロン-エーカム》……所持者 ドン・サウザンド

《No.2 ゲート・オブ・ヌメロン-ドゥヴェー》……所持者 ドン・サウザンド

《No.3 ゲート・オブ・ヌメロン-トゥリーニ》……所持者 ドン・サウザンド

《No.4 ゲート・オブ・ヌメロン-チャトゥヴァーリ》……所持者 ドン・サウザンド

《No.5 亡朧竜 デス・キマイラ・ドラゴン》

《No.6 先史遺産アトランタル》……所持者 Ⅲ

《No.7 ラッキー・ストライプ》

《No.8 紋章王ゲノム・ヘリター》……所持者 トロン

《No.9 天蓋星ダイソン・スフィア》……所持者 V

《No.10 白輝士イルミネーター》 

《No.11 ビッグ・アイ》……所持者 九十九遊馬、アストラル

《No.12 機甲忍者クリムゾン・シャドー》……所持者 闇川

《No.13 ケインズ・デビル》

《No.14 強欲のサラメーヤ》

《No.15 ギミック・パペット-ジャイアントキラー》……所持者 Ⅳ

《No.16 色の支配者ショック・ルーラー》

《No.17 リバイス・ドラゴン》……所持者 神代凌牙

《No.18 紋章祖プレイン・コート》……所持者 トロン

《No.19 フリーザードン》

《No.20 蟻岩土ブリリアント》

《No.21 氷結のレディ・ジャスティス》……所持者 神代璃緒

《No.22 不乱健》

《No.23 冥界の霊騎士ランスロット》

《No.24 竜血鬼ドラギュラス》

《No.25 重装光学撮影機フォーカス・フォース》

《No.26 次元孔路オクトバイパス》

《No.27 弩級戦艦-ドレッドノイド》……所持者 神月アンナ

《No.28 タイタニック・モス》

《No.29 マネキンキャット》

《No.30 破滅のアシッド・ゴーレム》

《No.31 アベルズ・デビル》

《No.32 海咬龍シャーク・ドレイク》……所持者 神代凌牙

《No.33 先史遺産-超兵器マシュ=マック》……所持者 Ⅲ

《No.34 電算機獣テラ・バイト》

《No.35 ラベノス・タランチュラ》

《No.36 先史遺産-超機関フォーク=ヒューク》……所持者 Ⅲ

《No.37 希望織竜スパイダー・シャーク》……所持者 神代凌牙、九十九遊馬

《No.38 希望魁竜タイタニック・ギャラクシー》……所持者 ZEXAL版天城カイト、九十九遊馬

《No.39 希望皇ビヨンド・ザ・ホープ》……所持者 九十九遊馬、アストラル

《No.39 希望皇ホープ》……所持者 九十九遊馬、アストラル

《No.39 希望皇ホープ・ルーツ》……所持者 九十九遊馬、アストラル

《No.40 ギミック・パペット-ヘブンズ・ストリングス》……所持者 Ⅳ

《No.41 泥睡魔獣バグースカ》

《No.42 スターシップ・ギャラクシー・トマホーク》

《No.43 魂魄傀儡鬼ソウル・マリオネッター》

《No.44 白天馬スカイ・ペガサス》……所持者 ドルベ

《No.45 滅亡の予言者 クランブル・ロゴス》

《No.46 神影龍ドラッグルーオン》……所持者 ミザエル

《No.47 ナイトメア・シャーク》……所持者 神代凌牙

《No.48 シャドー・リッチ》

《No.49 秘鳥フォーチュンチュン》

《No.50 ブラック・コーン号》

《No.51 怪腕のフィニッシュ・ホールド》

《No.52 ダイヤモンド・クラブ・キング》……所持者 Mr.ハートランド

《No.53 偽骸神 Heart-eartH》……所持者 Dr.フェイカー

《No.54 反骨の闘士ライオンハート》……所持者 アリト

《No.55 ゴゴゴゴライアス》……所持者 九十九遊馬、アストラル

《No.56 ゴールドラット》

《No.57 奮迅竜トレスラグーン》

《No.58 炎圧鬼バーナー・バイサー》……所持者 ギラグ

《No.59 背反の料理人》

《No.60 刻不知のデュガレス》

《No.61 ヴォルカザウルス》……所持者 九十九遊馬、アストラル

《No.62 銀河眼の光子竜皇》……所持者 ZEXAL版天城カイト

《No.63 おしゃもじソルジャー》

《No.64 古狸三太夫》……所持者 ギラグ

《No.65 裁断魔人ジャッジ・バスター》…所持者 ベクター

《No.66 覇鍵甲虫マスター・キー・ビートル》……所持者 ベクター

《No.67 パラダイスマッシャー》

《No.68 魔天牢サンダルフォン》

《No.69 紋章神コート・オブ・アームズ》……所持者 トロン

《No.70 デッドリー・シン》

《No.71 リバリアン・シャーク》……所持者 神代凌牙

《No.72 ラインモンスター チャリオッツ・飛車》

《No.73 激瀧神アビス・スプラッシュ》……所持者 神代凌牙

《No.74 マジカル・クラウン-ミッシング・ソード》

《No.75 惑乱のゴシップ・シャドー》

《No.76 諧調光師グラディエール》

《No.77 ザ・セブン・シンズ》 

《No.78 ナンバーズ・アーカイブ》

《No.79 BK 新星のカイザー》……所持者 アリト

《No.80 狂装覇王ラプソディ・イン・バーサーク》……所持者 アリト

《No.81 超弩級砲塔列車スペリオル・ドーラ》……所持者 神月アンナ

《No.82 ハートランドラコ》……所持者 Mr.ハートランド

《No.83 ギャラクシー・クィーン》

《No.84 ペイン・ゲイナー》

《No.85 クレイジー・ボックス》

《No.86 H-C ロンゴミアント》……所持者 ゴーシュ

《No.87 雪月花美神クイーン・オブ・ナイツ》

《No.88 ギミック・パペット-デステニー・レオ》……所持者 Ⅳ

《No.89 電脳獣ディアブロシス》

《No.90 銀河眼の光子卿》……所持者 ZEXAL版天城カイト

《No.91 サンダー・スパーク・ドラゴン》

《No.92 偽骸神龍 Heart-eartH Dragon》……所持者 Dr.フェイカー

《No.93 希望皇ホープ・カイザー》……所持者 アストラル

《No.94 極氷姫クリスタル・ゼロ》……所持者 神代璃緒

《No.95 ギャラクシーアイズ・ダークマター・ドラゴン》……所持者 ZEXAL版天城カイト

《No.96 ブラック・ミスト》

《No.97 龍影神ドラッグラビオン》……所持者 ミザエル

《No.98 絶望皇ホープレス》

《No.99 希望皇龍ホープドラグーン》……所持者 九十九遊馬、アストラル

《No.100 ヌメロン・ドラゴン》……所持者 ZEXAL版天城カイト、九十九遊馬

《No.101 S・H・Ark Knight》……所持者 神代凌牙

《No.102 光天使グローリアス・ヘイロー》……所持者 ドルベ

《No.103 神葬零嬢ラグナ・ゼロ》……所持者 神代璃緒

《No.104 仮面魔踏士シャイニング》……所持者 ベクター

《No.105 BK 流星のセスタス》……所持者 アリト

《No.106 巨岩掌ジャイアント・ハンド》……所持者 ギラグ

《No.107 銀河眼の時空竜》……所持者 ミザエル

《No.XX インフィニティ・ダークホープ》

《FNo.0 未来皇ホープ》……所持者 九十九遊馬

《CNo.1 ゲート・オブ・カオス・ヌメロン-シニューニャ》……所持者 ドン・サウザンド

《CNo.5 亡朧龍 カオス・キマイラ・ドラゴン》……所持者 ベクター

《CNo.6 先史遺産カオス・アトランタル》……所持者 Ⅲ

《CNo.9 天蓋妖星カオス・ダイソン・スフィア》……所持者 V

《CNo.15 ギミック・パペット-シリアルキラー》……所持者 Ⅳ

《CNo.32 海咬龍シャーク・ドレイク・バイス》……所持者 神代凌牙

《CNo.39 希望皇ホープレイ》……所持者 九十九遊馬、アストラル

《CNo.39 希望皇ホープレイ・ヴィクトリー》……所持者 九十九遊馬、アストラル

《CNo.39 希望皇ホープレイV》……所持者 九十九遊馬、アストラル

《CNo.40 ギミック・パペット-デビルズ・ストリングス》……所持者 Ⅳ

《CNo.43 魂魄傀儡鬼神カオス・マリオネッター》 

《CNo.65 裁断魔王ジャッジ・デビル》……所持者 ベクター

《CNo.69 紋章死神カオス・オブ・アームズ》

《CNo.73 激瀧瀑神アビス・スープラ》……所持者 神代凌牙

《CNo.80 葬装覇王レクイエム・イン・バーサーク》……所持者 アリト

《CNo.88 ギミック・パペット-ディザスター・レオ》……所持者 Ⅳ

《CNo.92 偽骸虚龍 Heart-eartH Chaos Dragon》

《CNo.96 ブラック・ストーム》

《CNo.101 S・H・Dark Knight》……所持者 神代凌牙

《CNo.102 光堕天使ノーブル・デーモン》……所持者 神代凌牙、ドルベ

《CNo.103 神葬零嬢ラグナ・インフィニティ》……所持者 神代凌牙、神代璃緒

《CNo.104 仮面魔踏士アンブラル》……所持者 神代凌牙、ベクター

《CNo.105 BK 彗星のカエストス》……所持者 神代凌牙、アリト

《CNo.106 溶岩掌ジャイアント・ハンド・レッド》……所持者 神代凌牙、ギラグ

《CNo.107 超銀河眼の時空龍》……所持者 神代凌牙、ミザエル

《CX 冀望皇バリアン》……所持者 神代凌牙

【ペンデュラムモンスター】

《覇王門無限》……所持者 ズァーク

《覇王門零》……所持者 ズァーク

《覇王眷竜ダークヴルム》……所持者 ズァーク

《覇王眷竜オッドアイズ》……所持者 ズァーク

《覇王龍ズァーク》……所持者 ズァーク

《アストログラフ・マジシャン》……所持者 

《クロノグラフ・マジシャン》……所持者 

《GO-DDD神零王ゼロゴッド・レイジ》……所持者 赤馬零児

《DDD死偉王ヘル・アーマゲドン》……所持者 赤馬零児

《オッドアイズ・ファンタズマ・ドラゴン》……所持者 榊遊矢

《オッドアイズ・ファントム・ドラゴン》……所持者 榊遊矢

《オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》……所持者 榊遊矢、ユート、ユーゴ、ユーリ

《超天新龍オッドアイズ・レボリューション・ドラゴン》……所持者 榊遊矢

《オッドアイズ・アークペンデュラム・ドラゴン》……所持者 榊遊矢

《ゴッドアイズ・ファントム・ドラゴン》……所持者 榊遊矢

《星読みの魔術師》……所持者 榊遊矢

《時読みの魔術師》……所持者 榊遊矢

《虹彩の魔術師》 ……所持者 榊遊矢、ズァーク

《黒牙の魔術師》……所持者 榊遊矢、ズァーク

《白翼の魔術師》……所持者 榊遊矢、ズァーク

《紫毒の魔術師》……所持者 榊遊矢、ズァーク

《宝玉の先導者》……所持者 ヨハン・アンデルセン

《宝玉の守護者》……所持者 ヨハン・アンデルセン

 

【魔法カード】

《オレイカルコスの結界》……所持者 ダーツ

《ビンゴマシーンGO!GO!》……所持者 海馬瀬人

《タイラント・ダイナ・フュージョン》……所持者 鬼塚豪

《ワールド・ダイナ・レスリング》……所持者 鬼塚豪

《コンタクト・アウト》……所持者 遊城十代

《リバース・オブ・ネオス》……所持者 遊城十代

《インスタント・ネオスペース》……所持者 遊城十代

《ダブルヒーローアタック》……所持者 遊城十代

《ネオス・フュージョン》……所持者 遊城十代

《ネオスペース》……所持者 遊城十代

《ミラクル・コンタクト》……所持者 遊城十代

《ラス・オブ・ネオス》……所持者 遊城十代

《Contact Gate》……所持者 遊城十代

《サイバネット・リチューアル》……所持者 藤木遊作

《螺旋のストライクバースト》……所持者 榊遊矢

《マーシャリング・フィールド》……所持者 トロン

《RUM-アージェント・カオス・フォース》……所持者 Ⅲ、Ⅳ、Ⅴ

《RUM-アストラル・フォース》……所持者 アストラル

《RUM-千死蛮巧》……所持者 ベクター

《RUM-七皇の剣》……所持者 神代凌牙、神代璃緒、ドルベ、アリト、ギラグ、ミザエル、ベクター

《RUM-ヌメロン・フォース》……所持者 九十九遊馬

《RUM-バリアンズ・フォース》……所持者 ドルベ、アリト、ギラグ、ベクター、観月小鳥、片桐大介、花添愛華

《RUM-リミテッド・バリアンズ・フォース》……所持者 九十九遊馬、ベクター、アストラル

《RUM-クイック・カオス》……所持者 神代凌牙

《RDM-ヌメロン・フォール》……所持者 九十九遊馬、アストラル

《ドン・サウザンドの契約》……所持者 ベクター

《ドン・サウザンドの玉座》……所持者 ベクター

《ムーンバリア》……所持者 九十九遊馬

《破滅のフォトン・ストリーム》……所持者 ZEXAL版天城カイト

《シューティング・ソニック》……所持者 不動遊星

《アルティメット・バースト》……所持者 海馬瀬人

《エターナル・エヴォリューション・バースト》……所持者 丸藤亮

《光子竜降臨》……所持者 ZEXAL版天城カイト

《フォトン・ハンド》……所持者 ZEXAL版天城カイト

《希望の記憶》……所持者 九十九遊馬

《グローリアス・ナンバーズ》……所持者 ベクター、ドルベ

《ホープ・バスター》……所持者 九十九遊馬

《エクシーズ・チェンジ・タクティクス》……所持者 九十九遊馬

《輝望道》……所持者 九十九遊馬

《神々の黄昏》……所持者 ドラガン、ブレイブ、ハラルド

《最後の進軍》……所持者 ドラガン、ブレイブ、ハラルド

《地縛神の復活》……所持者 ディマク

《地縛旋風》……所持者 ルトガー・ゴドウィン

《地縛地上絵》……所持者 レクス・ゴドウィン

《Sin Selector》……所持者 パラドックス

《Sin World》……所持者 パラドックス

《Sin Territory》……所持者 パラドックス

《Sin Cross》……所持者 パラドックス

《クリムゾン・ヘル・セキュア》……所持者 5D's版ジャック・アトラス

《紅蓮魔竜の壺》……所持者 5D's版ジャック・アトラス

《幻魔の殉教者》……所持者 影丸

《失楽園》……所持者 影丸

《神縛りの塚》

《真実の名》……所持者 武藤遊戯、アテム

《ティマイオスの眼》……所持者 アテム

《クリティウスの牙》……所持者 アテム、海馬瀬人

《ヘルモスの爪》……所持者 アテム、城之内克也

《レジェンド・オブ・ハート》……所持者 アテム、海馬瀬人、城之内克也

《憎悪の棘》……所持者 十六夜アキ

《アドバンスド・ダーク》……所持者 ヨハン・アンデルセン

《ダーク・コーリング》……所持者 遊城十代、覇王十代

《Z-ONE》……所持者 シェリー・ルブラン

《機皇城》……所持者 アポリア

 

【罠カード】

《強靭!無敵!最強!》……所持者 海馬瀬人

《スターダスト・ミラージュ》……所持者 不動遊星

《スターライト・ロード》……所持者 不動遊星

《集いし願い》……所持者 不動遊星

《覇王の逆鱗》……所持者 ズァーク

《クリムゾン・ヘルフレア》……所持者 5D's版ジャック・アトラス

《タキオン・トランスミグレイション》……所持者 ミザエル

《フォトン・チェンジ》……所持者 ZEXAL版天城カイト

《ナンバーズ・ウォール》……所持者 Ⅲ

《ナンバーズ・オーバーレイ・ブースト》……所持者 アリト

《運命の扉》……所持者 アストラル

《オーディンの眼》……所持者 ハラルド

《神の威光》……所持者 ドラガン、ブレイブ、ハラルド

《ミョルニルの魔槌》……所持者 ドラガン

《究極地縛神》……所持者 レクス・ゴドウィン

《地縛神の咆哮》……所持者 ルトガー・ゴドウィン

《栄誉の贄》……所持者 レクス・ゴドウィン

《地縛波》……所持者 ルトガー・ゴドウィン

《早すぎた復活》……所持者 ディマク

《Sin Claw Stream》……所持者 パラドックス

《Sin Tune》……所持者 パラドックス

《クリムゾン・ヘルフレア》……所持者 5D's版ジャック・アトラス

《スカーレッド・コクーン》……所持者 5D's版ジャック・アトラス

《スクリーン・オブ・レッド》……所持者 5D's版ジャック・アトラス

《永遠の魂》……所持者 武藤遊戯、アテム

《漆黒の薔薇の開華》……所持者 十六夜アキ

《究極宝玉陣》……所持者 ヨハン・アンデルセン

《虹の引力》……所持者 ヨハン・アンデルセン

《虹の行方》……所持者 ヨハン・アンデルセン

《虚無械アイン》……所持者 Z-ONE

《無限械アイン・ソフ》……所持者 Z-ONE

《無限光アイン・ソフ・オウル》……所持者 Z-ONE

 

【本編に登場しないカード】

《光の創造神 ホルアクティ》

《TG ハルバード・キャノン/バスター》

《星屑の願い》

《シャイニング・ドロー》

《ナンバーズ・ハンター》

《No.39 希望皇ホープ・ダブル》

《破壊竜ガンドラ-ギガ・レイズ》

《FNo.0 未来皇ホープ-フューチャー・スラッシュ》

《機皇帝グランエル∞》(OCG版)

《機皇帝スキエル∞》(OCG版)

《機皇帝ワイゼル∞》(OCG版)

《ラーの翼神竜-球体形》

《ラーの翼神竜-不死鳥》

《FA-クリスタル・ゼロ・ランサー》

《FA-ブラック・レイ・ランサー》

《オービタル 7》

《オボミ》

 

それ以外のカードは基本的に普通に遊矢達のそれぞれの次元で販売されているとお考え下さい。※本編ではどのように販売されているかは取り扱いません。※抜けているものもある可能性がございます。




次回から本編に戻ります。最初に素良とディヴァインが戦います。

異論や質問がありましたらお願いいたします。

最後に此方に記載しているからといって実際に使うとは限りません。あくまでその人物しか所持していないという意味です。


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第一部 初戦
紫雲院素良VSディヴァイン


まず最初に出てくる歴戦のデュエリストはアルカディアムーブメント総帥のディヴァインです!ディヴァインが使用するデッキは純サイキック族デッキとなっております。

今回は行いませんが、スピードスペルを使ったライティングデュエルも行う予定です。その際のペンデュラムモンスターの扱いはペンデュラム効果を使った場合は500ダメージを受けるというものにしようと思っております。もし改善点がございましたら遠慮なくお願いします。


マギアによってそれぞれの戦いの場に遊矢達は飛ばされた。

 

「……ここが僕が戦う場所か……」

 

「……どうやらお前とペアのようだな素良!」

 

「権ちゃんと一緒か~。取り合えず、ペアとしてよろしくね。」

 

「うむっ、よろしく頼むぞ!」

 

素良は権現坂とペアとなって歴戦のデュエリスト達と戦うようだ。素良と権現坂が戦うための場所を興味深そうに眺めていると上空にマギアのホログラムが浮かび上がった。

 

「無事に分けられたようだな。それではこれよりデュエルエナジーを集めるための戦いを開始する!それでは最初に戦いたいものは前へ……」

 

マギアは戦いの場に向かいたいものは前に出るように言った。

 

「……権ちゃん。最初はボクから行かせてもらうよ。」

 

「……いいだろう。この男権現坂、友の戦いを見守らせてもらうぞっ!」

 

「うんっ、応援よろしくね。」

 

権現坂に笑顔を向けた素良は真剣な顔つきになって決闘の場に進んでいった。

 

「それでは最初の戦いを取り行う。最初はスタンティングデュエルだが、ライティングデュエルも行うことがある。そしてそのライティングデュエルでは特殊なルールがあるものもやってもらうのでそこは理解しておくように……」

 

「特殊なライティングデュエルだと……?」

 

「まあ、その時になったら説明を行おう。それでは君たちの試練を開始する……」

 

「……?試練だって?」

 

素良がマギアの言葉に疑問を感じた時に彼のホログラムは消えていた。そして目の前の闘技場に誰かが歩いてきていた。

 

「……ここは一体どこだ?うん?誰だ貴様は!?」

 

「僕の名前は紫雲院素良。デュエリストだ!」

 

「こんなところにデュエリストだと……!?それにこの場所は………闘技場といったところだな。」

 

「………。」

 

「闘技場でデュエルディスクを構える少年か……。どうやら私に挑もうとしているみたいだな……。そして何故だか分からないが君と戦いたいと思うようになってきた。いいだろう受けてやる貴様とのデュエルを!そういえば名乗るのに遅れたな私の名前はディヴァイン。アルカディアムーブメント総帥にしてサイコデュエリストだ!」

 

ディヴァインと名乗った青年は自分のデュエルディスクを構えた。

 

「……ん?よく見たら私のデュエルディスクが変化しているな。なんだこれは?」

 

「リアルソリッドビジョンを知らないのかい!?」

 

「リアルソリッドビジョンだと?なんだそれは?」

 

「質量をもったソリッドビジョンのことだ。モンスターにのってフィールドを駆け巡ることができるようになったシステムのことだ。」

 

リアルソリッドビジョンのことを知らない様子のディヴァインに権現坂が簡単な説明を行った。

 

「……モンスターに乗ることができるというのか。」

 

「そして、リアルソリッドビジョンにはアクションカードという拾って速攻魔法扱いで発動できるカードがあるんだ。」

 

「……私の知っているデュエルとは全く異なっている。だが、少々興味深いデュエルだ。」

 

ディヴァインは興味を持ったようで、デュエルディスクを構えた。それを見た素良はアクションフィールドを起動して戦いを開始した。

 

「どんなデッキを使うか知らないけど油断はしないよっ!アクションフィールドON!フィールド魔法『サイキックテリトリー』!」

 

「……フィールドが広がると共にカードが散らばっていった。……なるほどこれがアクションカードというものか……まあいい。貴様の挑戦を受けてやる。」

 

「行くぞっ!」

 

「戦いの殿堂に集いしデュエリストたちが!」

 

「モンスターとともに地を蹴り、宙を舞い、フィールド内を駆け巡る!」

 

「見よ、これぞ、デュエルの最強進化形、アクション………」

 

「「デュエル!!」」

 

素良  LP4000

   

   VS

 

ディヴァイン  LP4000

 

 

(何なんだ先程の珍妙なセリフは……)

 

「ボクから行かせてもらう!永続魔法『トイポッド』を発動!1ターンに1度、手札を1枚捨てて発動できる。デッキから1枚ドローし、お互いに確認する。確認したカードが「ファーニマル」モンスターだった場合、そのモンスターを特殊召喚できる。違った場合、そのドローしたカードを捨てる。僕は手札の『ファーニマル・ウィング』を墓地に送りカードをドローする!よしっ!ドローしたのは『ファーニマル・ドッグ』!これによりこのモンスターを特殊召喚!」

 

トイポッド 永続魔法 (OCG版)

(1):1ターンに1度、手札を1枚捨てて発動できる。自分はデッキから1枚ドローし、お互いに確認する。確認したカードが「ファーニマル」モンスターだった場合、手札からモンスター1体を特殊召喚できる。違った場合、そのドローしたカードを捨てる。

(2):このカードが墓地へ送られた場合に発動できる。デッキから「エッジインプ・シザー」1体または「ファーニマル」モンスター1体を手札に加える。

 

ファーニマル・ウィング 効果モンスター (OCG版)

星1/光属性/天使族/攻 100/守 100

「ファーニマル・ウィング」の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):自分フィールドに「トイポット」が存在する場合、墓地のこのカードを除外し、自分の墓地の「ファーニマル」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを除外し、自分はデッキから1枚ドローする。その後、以下の効果を適用できる。●自分フィールドの「トイポット」1枚を選んで墓地へ送り、自分はデッキから1枚ドローする。

 

ファーニマル・ドッグ 効果モンスター

星4/地属性/天使族/攻1700/守1000

「ファーニマル・ドッグ」の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):このカードが手札からの召喚・特殊召喚に成功した時に発動できる。デッキから「エッジインプ・シザー」1体または「ファーニマル・ドッグ」以外の「ファーニマル」モンスター1体を手札に加える。

 

「随分と可愛らしいモンスターだ。さて私に何を見せてくれるというのかね?」

 

「安心しなよ。まだ僕の展開は始まったばかりだからね!『ファーニマル・ドッグ』の効果発動!このカードが手札から特殊召喚に成功した時、デッキから『エッジインプ・シザー』を手札に加える!そして手札から魔法カード『融合』を発動!手札の『エッジインプ・シザー』と『ファーニマル・ベアー』を融合!悪魔の爪よ!野獣の牙よ!今、神秘の渦で一つとなりて新たな力と姿を見せよ! 融合召喚!現れ出ちゃえ、すべてを切り裂く戦慄のケダモノ、《デストーイ・シザー・ベアー》!」

 

エッジインプ・シザー 効果モンスター (OCG版)

星3/闇属性/悪魔族/攻1200/守 800

「エッジインプ・シザー」の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):このカードが墓地に存在する場合、手札を1枚デッキの一番上に戻して発動できる。このカードを墓地から守備表示で特殊召喚する。

 

ファーニマル・ベア 効果モンスター (OCG版)

星3/地属性/天使族/攻1200/守 800

「ファーニマル・ベア」の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。

(1):手札のこのカードを墓地へ送って発動できる。デッキから「トイポット」1枚を選んで自分の魔法&罠ゾーンにセットする。

(2):このカードをリリースし、自分の墓地の「融合」1枚を対象として発動できる。そのカードを手札に加える。

 

デストーイ・シザー・ベアー 融合・効果モンスター  (アニメ版)

星6/闇属性/悪魔族/攻 2200/守 1800

「ファーニマル・ベア」+「エッジインプ・シザー」

①:このカードが戦闘で相手モンスター1体を破壊し墓地へ送った時に発動できる。そのモンスター1体を装備カード扱いとしてこのカードに装備する。

②:このカードの攻撃力は、このカードの効果で装備したモンスターの攻撃力分アップする。

 

「成程。貴様のデッキは融合モンスターのデッキであったか………。」

 

(融合モンスターを普通に知っているのか?……少し警戒しながら当たった方がいいかな?)

 

「先攻は攻撃できない。僕はカードを伏せてターンエンド!」

 

「最初は警戒するということか……」

 

「では私のターン!『メンタルプロテクター』召喚!そして、手札から『サイコウィールダー』を特殊召喚!このカードは自分フィールド上にレベル3モンスターがいる時、特殊召喚できる!そして『サイコトラッカー』を特殊召喚!このカードも『サイコウィールダー』と同じ方法で特殊召喚できる!」

 

「あっという間にレベル3のモンスターが3体並んだ!エクシーズか…………」

 

「エクシーズ?何だそれは?」

 

メンタルプロテクター 効果モンスター

星3/光属性/サイキック族/攻 0/守2200

このカードのコントローラーは自分のスタンバイフェイズ毎に500ライフポイントを払う。この時に500ライフポイント払えない場合はこのカードを破壊する。このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、サイキック族モンスター以外の攻撃力2000以下のモンスターは攻撃宣言をする事ができない。

 

サイコウィールダー チューナー・効果モンスター

星3/地属性/サイキック族/攻 600/守 0

このカード名の、(1)の方法による特殊召喚は1ターンに1度しかできず、

(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):自分フィールドに「サイコウィールダー」以外のレベル3モンスターが存在する場合、このカードは手札から守備表示で特殊召喚できる。

(2):このカードがS素材として墓地へ送られた場合、このカードをS素材としたSモンスターより低い攻撃力を持つフィールドのモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを破壊する。

 

サイコトラッカー 効果モンスター

星3/地属性/サイキック族/攻1600/守 600

このカード名の(1)の方法による特殊召喚は1ターンに1度しかできない。

(1):自分フィールドに「サイコトラッカー」以外のレベル3モンスターが存在する場合、このカードは手札から守備表示で特殊召喚できる。

(2):このカードをS素材としたSモンスターは、攻撃力が600アップする。

 

(エクシーズを知らないのか!?だったら何をしようとしているんだ?)

 

「まあ、いい。私はレベル3の『サイコトラッカー』にレベル3の『サイコウィールダー』をチューニング!」

 

「そうか!シンクロ召喚か!」

 

「我が奥底に眠りし黒き意思よ。獣の姿を得て君臨せよっ!シンクロ召喚!現れろ、『超念導体ビヒーマス』!」

 

「あの男はシンクロ召喚の使い手か…!」

 

「私はビヒーマスのシンクロ素材となった『サイコウィールダー』と『サイコトラッカー』の効果発動!まずは『サイコウィールダー』の効果発動!このカードがシンクロ素材として墓地に送られた時、相手フィールドのモンスターを破壊する!」

 

「くっ、アクションマジック『ミラーバリア』!モンスターの効果破壊を無効にする!」

 

超念導体ビヒーマス シンクロ・効果モンスター

星6/地属性/サイキック族/攻2400/守1800

チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上

このカードが相手モンスターと戦闘を行った時、

そのモンスターとこのカードをゲームから除外できる。

 

ミラーバリア アクションカード

①:フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。

そのモンスターはカードの効果では破壊されない。

 

「なるほど、それがアクションカードの使い方か…。では、続けて『サイコトラッカー』の効果発動!このカードをシンクロ素材としたモンスターは攻撃力が600アップする!これによりビヒーマスの攻撃力は3000となる!」

 

「攻撃力3000がいきなりきたのか……。」

 

「そして私は速攻魔法『緊急テレポート』を発動!自分のデッキからレベル3以下のサイキック族モンスターを特殊召喚する!こいっ!『クレボンス』!そしてレベル3の『メンタルプロテクター』にレベル2の『クレボンス』をチューニング!心の深淵に燃え上がる我が憎しみの炎よ、黒き怒濤となりてこの世界を蹂躙せよ!シンクロ召喚!現れろ、《マジカル・アンドロイド》!」

 

「2体目のシンクロモンスターだと!?」

 

緊急テレポート 速攻魔法

(1):手札・デッキからレベル3以下のサイキック族モンスター1体を特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターは、このターンのエンドフェイズに除外される。

 

クレボンス チューナー・効果モンスター

星2/闇属性/サイキック族/攻1200/守 400

このカードが攻撃対象に選択された時、800ライフポイントを払って発動できる。その攻撃を無効にする。

 

マジカル・アンドロイド シンクロ・効果モンスター

星5/光属性/サイキック族/攻2400/守1700

チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上

自分のエンドフェイズ時、自分フィールド上のサイキック族モンスター1体につき、自分は600ライフポイント回復する。

 

「バトルだ。私はマジカル・アンドロイドで守備表示のファーニマル・ドッグを攻撃!」

 

「くっ、かなり強い衝撃波が発生した!?」

 

「どうやら我々サイコデュエリストと戦うのは初めてのようだな。……サイコデュエルは超能力の力によって、攻撃を実体化することができる。」

 

「なんだとっ!?」

 

「……だが、何故だか分からないが私の力は制限されているようだ……。」

 

「……闇のデュエルじゃなくても攻撃を実体化できるというのか……」

 

(どうやら、私のサイコデュエルは制限されているみたいだな。一応私のサイキックデッキの力を発揮するが、『メンタルスフィア・デーモン』は出さないで戦うとしよう。ここは『アルティメット・サイキッカー』を出したら、手を抜くとするか……。)

 

「さて、デュエルを再開しよう。続けてビヒーマスでシザー・ベアーを攻撃!」

 

「そうはさせないっ!アクションマジック『奇跡』発動!シザー・ベアーは戦闘では破壊されず、バトルダメージを半減にする!」

 

「悪いが、それは無効だ。アクションマジック『ノーアクション』発動!貴様が発動したアクションカードの発動と効果を無効にする!これでシザー・ベアーは戦闘破壊されてダメージも本来の量となる。」

 

ノーアクション アクションカード

①:アクション魔法カードの発動と効果を無効にし破壊する。

 

「ぐっ。」

 

素良 LP4000-800=3200

 

「そして私はカードをふせてターンエンドだ。そしてエンドフェイズにマジカル・アンドロイドの効果発動!私のフィールド上のサイキック族1体につき600回復できる。私のフィールド上にはサイキック族モンスターは2体。よって1200回復する!」

 

ディヴァイン LP4000+1200=5200

 

「奴のライフが回復しただとっ!?」

 

「……これは、さっさとマジカル・アンドロイドを倒さないとまずいね。僕のターン!僕は手札から魔法カード『融合回収』を発動!この効果で墓地の『融合』と融合素材とした『エッジインプ・シザー』を手札に戻す。そして……はっ!よしっ、アクション罠じゃない!僕は『トイポッド』の効果発動!手札のアクションカードを墓地に送り、デッキから1枚ドローする!……うん、いい引きだね。ドローカードは『ファーニマル・キャーフ』!よってこのカードを特殊召喚!」

 

融合回収 通常魔法

(1):自分の墓地の、「融合」1枚と融合召喚に使用した融合素材モンスター1体を対象として発動できる。そのカードを手札に加える。

 

ファーニマル・キャーフ 効果モンスター (オリジナルカード)

星3/地属性/天使族/攻 1200/守 1000

「ファーニマル・キャーフ」の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

(1):このカードが特殊召喚に成功した時に発動できる。自分のデッキからカードを1枚ドローする。この効果を使用するターン自分はEXデッキから「デストーイ」モンスターしか特殊召喚できない。

(2):このカードが「デストーイ」融合モンスターの融合召喚の素材となって墓地へ送られた時、相手フィールド上のモンスター1体を選択して発動できる。そのモンスターを墓地に送る。

 

「……なるほど、アクションカードは手札コストにも使用できるのか……」

 

「『ファーニマル・キャーフ』の効果発動!このモンスターが特殊召喚に成功した時デッキから1枚ドローする!そして魔法カード『融合』を発動!フィールドの『ファーニマル・キャーフ』と手札の『エッジインプ・シザー』を融合する!悪魔の爪よ!猛き角よ!今、神秘の渦で一つとなりて新たな力と姿を見せよ! 融合召喚!現れ出ちゃえ、全てに突撃する鉄砲玉の悪魔!《デストーイ・デアデビル》!」

 

デストーイ・デアデビル 融合・効果モンスター (OCG版)

星8/闇属性/悪魔族/攻3000/守2200

「エッジインプ」モンスター+「ファーニマル」モンスター

「デストーイ・デアデビル」の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):このカードが戦闘で相手モンスターを破壊した時に発動できる。相手に1000ダメージを与える。

(2):表側表示のこのカードが相手の効果でフィールドから離れた場合、または戦闘で破壊された場合に発動できる。自分の墓地の「デストーイ」モンスターの数×500ダメージを相手に与える。

 

「……素良のやつ、しばらく見ないうちに新しいモンスターを入手していたんだな。」

 

「……攻撃力3000か。だが、その攻撃力では私の『超念導体ビヒーマス』と互角だ!」

 

「『ファーニマル・キャーフ』の効果発動!このカードが「デストーイ」融合モンスターの融合素材になった時、相手フィールド上のモンスター1体を墓地に送ることができる!」

 

「何だと!?」

 

「僕はあんたのフィールドの『超念導体ビヒーマス』を墓地に送る!」

 

ディヴァインのモンスターが墓地に送られていった。

 

「バトルだっ!デアデビルでマジカル・アンドロイドを攻撃!」

 

「くっ……」

 

ディヴァイン LP5200-600=4600

 

「この瞬間デアデビルの効果発動!このモンスターが戦闘で相手モンスターを破壊した時、相手に1000ダメージを与える!」

 

「ちっ」

 

ディヴァイン LP4600-1000=3600

 

「僕はカードを伏せてターンエンドだ!」

 

「なかなかやるな。だが私はエンドフェイズに罠を発動する!『超能力治療』!このカードはエンドフェイズにのみ発動することができ、このターンに私の墓地に送られたサイキック族モンスターの数×1000ライフポイント回復する。」

 

「なんだってっ!?」

 

「このターンに私の墓地に送られたのは2体。よって私は2000ライフを回復する」

 

ディヴァイン LP3600+2000=5600

 

超能力治療 通常罠

このカードはエンドフェイズ時にのみ発動する事ができる。自分はこのターン墓地へ送られたサイキック族モンスターの数×1000ライフポイント回復する。

 

「あいつ、素良を利用してライフを回復したのか……」

 

「くっ、僕がこのターンに2体を破壊することを読んでいたのか……」

 

「それでは私のターン、ドロー!私は手札から魔法カード『強欲で貪欲な壺』を発動!自分のデッキの上から10枚裏側表示でカードを除外して2枚ドローする!更に『貪欲で大欲な壺』発動!除外されているカードを5枚デッキに戻して更に2枚ドローする!」

 

強欲で貪欲な壺 通常魔法

このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。

(1):自分のデッキの上からカード10枚を裏側表示で除外して発動できる。

自分はデッキから2枚ドローする。

 

貪欲で大欲な壺 通常魔法 (オリジナルカード)

このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。

(1):除外されているカード5枚を対象として発動できる。選択したカードを持ち主のデッキに加えてシャッフルする。その後、自分はデッキから2枚ドローする。

 

「……強欲で貪欲な壺のデメリットがほとんどないということか……」

 

「そして手札から永続魔法『アポート』を発動!このカードは私のフィールド上にのみモンスターが存在しないとき800支払うことで手札からサイキック族モンスターを特殊召喚できる!私はライフを800支払い手札から『サイコリリーサー』を特殊召喚!」

 

アポート 永続魔法

(1):1ターンに1度、相手フィールドにのみモンスターが存在する場合、800LPを払って発動できる。手札からサイキック族モンスター1体を特殊召喚する。

 

サイコリリーサー 効果モンスター (オリジナルカード)

星3/光属性/サイキック族/攻 1200/守1200

このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか発動できない。

(1):サイキック族モンスターをアドバンス召喚する場合、このカードは2体分のリリースにできる。

(2):このカードが召喚、特殊召喚に成功したターン、ライフポイントを800支払って発動する。デッキから1枚ドローする。この効果を使うターン自分はサイキック族モンスターしか召喚、特殊召喚できない。

 

ディヴァイン LP5600-800=4800

 

「更に私はフィールド魔法『脳開発研究所』を発動!このカードがフィールド上に存在する限り、私はサイキック族モンスターを通常召喚に加えてもう一度召喚できる。更に自分フィールド上のサイキック族モンスターの効果を発動するためにライフポイントを払う場合、代わりにこのカードにサイコカウンターを1つ置く事でライフコストを支払わずに効果を使用できる。」

 

「実質サイキック族モンスターを1ターンに2回召喚できるのか……」

 

「……更にそのカードが存在する限りサイキック族モンスターのライフコストがいらなくなる。ということか……」

 

「だが、その分デメリットも存在する。このカードがフィールドを離れた時、私はこのカードに乗っていたサイコカウンター1つに着き1000ダメージを受ける。」

 

脳開発研究所 フィールド魔法

このカードがフィールド上に存在する限り、通常召喚に加えて1度だけサイキック族モンスター1体を召喚できる。この方法でサイキック族モンスターの召喚に成功した時、このカードにサイコカウンターを1つ置く。

また、自分フィールド上のサイキック族モンスターの効果を発動するためにライフポイントを払う場合、代わりにこのカードにサイコカウンターを1つ置く事ができる。

このカードがフィールド上から離れた時、このカードのコントローラーはこのカードに乗っていたサイコカウンターの数×1000ポイントダメージを受ける。

 

「まあ当然デメリットもあるべきだよね……」

 

「私は『サイコリリーサー』の効果発動!このカードが特殊召喚に成功しているターンに1度、ライフを800支払うことでデッキから1枚ドローする。だが、フィールド魔法『脳開発研究所』の効果により、サイコカウンターを1つ載せることでライフを支払わずに効果を発動できる!よって1枚ドロー!」

 

ディヴァインが発動した『脳開発研究所』のランプが一つ点灯した。

 

「成程……あのランプがサイコカウンターを現しているのか……」

 

「そういうことだな。そして『脳開発研究所』の効果発動!この効果により手札のサイキック族モンスターを召喚する!私は『サイコリリーサー』をリリースして『マックス・テレポーター』をアドバンス召喚!」

 

「どうして通常召喚をしていないのに『脳開発研究所』の効果でアドバンス召喚を行ったんだ?」

 

マックス・テレポーター 効果モンスター

星6/光属性/サイキック族/攻2100/守1200

このカードは特殊召喚できない。2000ライフポイントを払う事で、自分のデッキからレベル3のサイキック族モンスター2体を特殊召喚する事ができる。この効果はこのカードがフィールド上に表側表示で存在する限り1度しか使用できない。

 

「『脳開発研究所』の効果でサイキック族モンスターを召喚した時、サイコカウンターが一つ点灯する!」

 

「これであの男のサイコカウンターは2つか……」

 

「『マックス・テレポーター』の効果発動!ライフを2000支払うことでデッキからレベル3のサイキック族モンスターを特殊召喚できる!だが、フィールド魔法『脳開発研究所』が存在することによりサイコカウンターを1つ点灯することで、ライフを支払わずに効果を適用する!」

 

「一気にモンスターを2体召喚するつもりか……」

 

「私はデッキからレベル3の『Dr.フランゲ』と『メンタルシーカー』を特殊召喚!そして『Dr.フランゲ』の効果発動!このカードが特殊召喚に成功した時、ライフを500支払うことで、私はデッキの一番上のカードをめくりそれを確認する。その後、確認したカードをデッキの一番下に戻すか、相手に見せて手札に加える。私のデッキの一番上のカードは『幽鬼うさぎ』!よってこのカードを手札に加える!この効果で手札に加えたことにより、私は次のドローフェイズをスキップする!」

 

「……相手はドローフェイズをスキップするのか……。だが、奴のフィールドの『脳開発研究所』にまたカウンターが乗った。決してデメリットはデカくないのに何故なんだ?」

 

「さあ行くぞ!私はレベル3の『Dr.フランゲ』にレベル3の『メンタルシーカー』をチューニング!逆巻く我が憎悪の炎よ、更に超越した力で世界を蹂躙せよ!シンクロ召喚!いでよっ、《ハイパーサイコライザー》!」

 

Dr.フランゲ 効果モンスター

星3/闇属性/サイキック族/攻 300/守 300

「Dr.フランゲ」の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合、500LPを払って発動できる。

自分はデッキの一番上のカードを確認する。その後、確認したカードをデッキの一番下に戻すか、相手に見せて手札に加える。手札に加えた場合、次の自分のドローフェイズをスキップする。

 

メンタルシーカー チューナー・効果モンスター

星3/地属性/サイキック族/攻 800/守 600

ゲームから除外されているこのカードが特殊召喚に成功した時、相手のデッキの上からカードを3枚めくる。自分はその中から1枚を選択してゲームから除外し、残りのカードをデッキに戻す。

 

幽鬼うさぎ チューナー・効果モンスター

星3/光属性/サイキック族/攻 0/守1800

このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):フィールドのモンスターの効果が発動した時、またはフィールドの既に表側表示で存在している魔法・罠カードの効果が発動した時、自分の手札・フィールドのこのカードを墓地へ送って発動できる。フィールドのそのカードを破壊する。

 

ハイパーサイコライザー シンクロ・効果モンスター

星6/地属性/サイキック族/攻2000/守 600

チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上

このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、このカードの攻撃力より低い攻撃力を持つモンスターは攻撃できず、このカードの攻撃力より高い攻撃力を持つフィールドのモンスターは効果を発動できない。

(2):このカードが相手によって破壊され墓地へ送られた場合、自分の墓地の種族と属性が同じとなるチューナー1体とチューナー以外のモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを手札に加える。

 

「新しいシンクロモンスターを召喚してきたか……。だが、守備力はほとんどないのに守備表示で出しているだと……!?……何かある……気をつけろっ!素良!」

 

「わざわざシンクロ召喚をしたかと思えば、守備表示か……。何かあると考えた方がよさそうだね……」

 

「私はカードを伏せてターンエンドだ!」

 

≪脳開発研究所 サイコカウンター数 4≫

 

「僕のターン!バトル!僕はデアデビルで『マックス・テレポーター』を攻撃!」

 

「私はアクションマジック『サイキックインパクト』発動!この効果により私のフィールド上のサイキック族モンスターの攻撃力を1000アップする!」

 

「しまった。くっ、くそっこのカードじゃない。」

 

「返り討ちにしろ『マックス・テレポーターー』!」

 

「ぐううううっ」

 

素良 LP3200ー100=3100

 

サイキックインパクト アクションカード (オリジナルカード)

①:自分フィールド上のサイキック族モンスターの攻撃力を1000アップする。この効果で攻撃力がアップしたモンスターの攻撃力はお互いのエンドフェイズごとに500下がる。

 

「だが、僕はデアデビルの効果発動!このカードが相手によってフィールドを離れた時墓地の『デストーイ』につき、500ダメージを与える!僕の墓地には2体のデストーイが存在するので1000のダメージをくらえっ!」

 

「ちっ」

 

ディヴァイン LP4800-1000=3800

 

「僕はカードを1枚伏せてターンエンドだ!そして、アクションカード『サイキックインパクト』の効果対象となったモンスターはエンドフェイズに攻撃力が500下がるんだったよね。」

 

「ああ。そうだ。」

 

「これで奴のモンスターの攻撃力は500上がっている状態か……」

 

「私のターン!『Dr.フランゲ』のモンスター効果により、このターンのドローフェイズをスキップする!そして私は『ハイパーサイコライザー』を攻撃表示に変更!そして『ハイパーサイコライザー』でダイレクトアタック!」

 

「罠発動!『スピリッツ・フュージョン』!ライフを1000支払って発動する!自分の墓地から、融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターをゲームから除外し、その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。」

 

スピリッツ・フュージョン 通常罠 (漫画オリジナル)

(1):1000LP支払って発動できる。自分の墓地から、融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターをゲームから除外し、その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。

 

素良 LP3200-1000=2100

 

「素良のやつあんなカードを伏せていたのか……。」

 

「……まさか。私のターンに融合召喚をしてくるとはね。」

 

「この効果により、僕は墓地から『エッジインプ・シザー』、『ファーニマル・ベアー』、『ファーニマル・ドッグ』、『ファーニマル・キャーフ』の4体を除外し融合!悪魔の爪よ!野獣の牙よ!地獄の猛犬よ!猛き角よ!神秘の渦で一つとなりて新たな力と姿を見せよ!融合召喚!現れ出ちゃえ!すべてを引き裂く密林の魔獣!《デストーイ・シザー・タイガー》!」

 

デストーイ・シザー・タイガー 融合・効果モンスター

星6/闇属性/悪魔族/攻1900/守1200

「エッジインプ・シザー」+「ファーニマル」モンスター1体以上

(1):「デストーイ・シザー・タイガー」は自分フィールドに1体しか表側表示で存在できない。

(2):このカードが融合召喚に成功した時、このカードの融合素材としたモンスターの数まで、フィールドのカードを対象として発動できる。そのカードを破壊する。

(3):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分フィールドの「デストーイ」モンスターの攻撃力は、自分フィールドの「ファーニマル」モンスター及び「デストーイ」モンスターの数×300アップする。

 

「ここで、あのモンスターを融合召喚したとなると何かあるな……」

 

「シザー・タイガーの効果発動!このモンスターが融合召喚に成功した時、融合素材としたモンスターの数まで相手フィールド上のカードを破壊する!僕が融合素材とした数は4体!よってあんたのフィールドのカードを4枚破壊する!」

 

「なんだとっ!?」

 

素良はシザー・タイガーを呼び出した時に、ディヴァインのフィールドのカードが減っていることに気が付いた。

 

(あれっ!?奴のフィールドのカードが一枚減っている……。さっきまで5枚あったはずなのにどうなっているんだ?)

 

「どうした?かかってこないのか?」

 

「……僕は、あんたのフィールドの『ハイパーサイコライザー』、『マックス・テレポーター』、『アポート』、『脳開発研究所』の4枚を破壊する!」

 

シザー・タイガーの巨大なはさみがディヴァインのカードを4枚破壊した。

 

「これで『脳開発研究所』の効果で、あんたはサイコカウンターの数×1000のダメージを受ける!あんたの『脳開発研究所』に乗っていたサイコカウンターの数は4つ!合計4000のダメージを受けてこれで終わりだ!」

 

「よしっ!素良の勝ちだ!」

 

「お前の勝ちだと?残念だが、まだまだデュエルは終わらんよ。」

 

ディヴァイン 3800+4000=7800

 

「……どういうことだ?何故あんたのライフが回復しているんだ?」

 

「お前が『スピリッツ・フュージョン』を発動した時に私は罠を発動していた。」

 

ディヴァインが宣言をすると同時にからの墓地から罠カードが姿を見せた。

 

「そのカードは?」

 

「罠カード『レインボー・ライフ』。手札を1枚捨てて発動し、このターンのエンドフェイズ時まで、私がダメージを受ける場合ダメージを受ける代わりに、その数値分だけライフポイントを回復する。よって私は4000ライフポイントを回復したのだよ。」

 

「くっ、やはり対策はしていたか……。」

 

レインボー・ライフ 通常罠

手札を1枚捨てて発動できる。このターンのエンドフェイズ時まで、自分は戦闘及びカードの効果によってダメージを受ける代わりに、その数値分だけライフポイントを回復する。

 

「……『幽鬼うさぎ』を手札コストとして、『レインボー・ライフ』を発動して『脳開発研究所』のデメリットを無効にしたのか……。」

 

「その通りだ。そして、ここで私は『ハイパーサイコライザー』の効果発動!このカードが相手によって破壊され墓地へ送られた場合、私の墓地の種族と属性が同じとなるチューナー1体とチューナー以外のモンスター1体を墓地から手札に加える。私は墓地の『幽鬼うさぎ』と『サイコリリーサー』を手札に加える。」

 

「……シザー・タイガーの効果は相手にアドバンテージを与えてしまっただけか……」

 

「まあ、私のモンスターも破壊されているがね。そして私はモンスターを通常召喚していない。サイコリリーサーを召喚!そして効果発動!私は800支払いカードを1枚ドローする。カードを伏せてターンエンドだ。」

 

ディヴァイン 7800ー800=7000

 

「……僕のターン!」

 

(奴のライフポイントは7000!それにあいつの手札には『幽鬼うさぎ』が存在している。遊矢から教えて貰ったから、あのカードの効果はよく知っている。……ここは『トイポッド』の効果でドローをしたいから、このカードを囮にするべきかな……)

 

「素良の奴。何かを深く考え込んでいるな……」

 

「どうしたかかってこないのか?」

 

「……大丈夫。今から動くよ。僕は手札から永続魔法『デストーイ・ファクトリー』を発動!墓地の融合又はフュージョンと名の付くカードを除外することで「デストーイ」モンスターを融合召喚できる!」

 

「だが、お前のフィールドに融合召喚に必要なモンスターは存在していないぞ…」

 

「確かに今の僕のフィールドには存在しないね。僕はここで速攻魔法『異次元からの埋葬』を発動!」

 

「……成程。先程『スピリッツ・フュージョン』の効果で除外したモンスターを墓地に戻すということか……」

 

「そういうことだね。この効果で僕は先程除外した『エッジインプ・シザー』、『ファーニマル・ベア』、『ファーニマル・キャーフ』を墓地に戻す!更に罠発動!『デストーイ・カスタム』!自分の墓地から「ファーニマル」か「エッジインプ」を特殊召喚する。甦れっ!『ファーニマル・キャーフ』!そして、特殊召喚した『ファーニマル・キャーフ』の効果でデッキから1枚ドローする!」

 

デストーイ・ファクトリー 永続魔法 (OCG版)

「デストーイ・ファクトリー」の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

(1):自分の墓地から「融合」魔法カードまたは「フュージョン」魔法カード1枚を除外してこの効果を発動できる。自分の手札・フィールドから、「デストーイ」融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、その融合モンスター1体をエクストラデッキから融合召喚する。

(2):このカードが墓地へ送られた場合、除外されている自分の「魔玩具融合」1枚を対象として発動できる。そのカードを手札に加える。

 

異次元からの埋葬 速攻魔法

(1):除外されている自分及び相手のモンスターの中から合計3体まで対象として発動できる。そのモンスターを墓地に戻す。

 

デストーイ・カスタム (OCG版)

(1):自分の墓地の、「エッジインプ」モンスターまたは「ファーニマル」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターを融合素材とする場合、「デストーイ」モンスターとして扱う事ができる。

 

「素良の奴一気に勝負を決めるつもりだな!」

 

「僕は墓地の『エッジインプ・シザー』の効果発動!僕の手札をデッキの1番上に戻すことで墓地からこのモンスターを特殊召喚!」

 

「……なるほどな。貴様は私の『幽鬼うさぎ』を警戒しながら布石を並べているな。」

 

「……そうだよ。あんたの『幽鬼うさぎ』は厄介な効果を持っているからね。当然警戒するでしょ。」

 

「素良のやつ、『幽鬼うさぎ』を警戒していたのか……。」

 

権現坂は素良のやろうとしていることにようやく気が付いたようであった。

 

「融合素材がフィールドに揃ったから、僕は『デストーイ・ファクトリー』の効果発動!墓地の『融合回収』を除外することで、『エッジインプ・シザー』と『ファーニマル・キャーフ』を融合する!」

 

「悪いが、それは防がせてもらおう!手札から『幽鬼うさぎ』を墓地に送り、効果発動!フィールドの既に表側表示で存在している魔法・罠カードの効果が発動した時、このカードを墓地へ送ることでそのカードを破壊する。これで貴様の『デストーイ・ファクトリー』の効果は不発となる!」

 

ディヴァインに融合召喚を防がれたはずなのに素良は平然とした顔をしていた。

 

「そうだね。でもこれで、厄介な『幽鬼うさぎ』はあんたの手札から墓地に送られた!」

 

「貴様まさか……私に『幽鬼うさぎ』を使わせるために先程の行動をしていたというのか!?」

 

「ああ、これで安全に『トイポッド』の効果を発動できる!僕は三度『トイポッド』の効果発動!手札のアクションカード『サイキックインパクト』を墓地に送り、カードをドロー!ドローカードは『ファーニマル・オウル』!よって特殊召喚!『ファーニマル・オウル』の効果発動!特殊召喚に成功したためデッキから『融合』を手札に会える!」

 

「くっ、ここで融合召喚をするつもりか……」

 

「そうだね。でも僕はその前に墓地の『ファーニマル・ウィング』の効果発動!墓地のこのカードと『ファーニマル・ベア』を除外してデッキから1枚ドローする!そして除外した『ファーニマル・ウィング』の更なる効果により、『トイポッド』を墓地に送りもう一枚ドローする!墓地に送られた『トイポッド』は墓地に送られたときに、デッキから「ファーニマル」を手札に加えることができる!僕はデッキから『ファーニマル・オクト』を手札に加える札」

 

ファーニマル・オウル 効果モンスター

星2/地属性/天使族/攻1000/守1000

「ファーニマル・オウル」の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。

(1):このカードが手札からの召喚・特殊召喚に成功した時に発動できる。デッキから「融合」1枚を手札に加える。

(2):500LPを払って発動できる。自分の手札・フィールドから、「デストーイ」融合モンスターによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、その融合モンスター1体をエクストラデッキから融合召喚する。

 

ファーニマル・オクト 効果モンスター (OCG版)

星1/水属性/天使族/攻 800/守 800

「ファーニマル・オクト」の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、自分の墓地の、「ファーニマル」モンスターまたは「エッジインプ」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを手札に加える。

(2):このカードが「デストーイ」融合モンスターの融合召喚の素材となって墓地へ送られた場合、除外されている自分のモンスターを2体まで対象として発動できる。そのモンスターを墓地に戻す。

 

「くっ、一気に3枚も手札に加えただと……!?」

 

「そして、『ファーニマル・オウル』の効果発動!ライフを500支払うことで融合召喚を行う!」

 

素良 LP2100-500=1600

 

「僕はこの効果で、フィールドのシザー・タイガーと手札の『ファーニマル・オクト』を融合!密林の魔獣よ、悪魔の使徒と1つとなりて新たな力と姿を見せよ!融合召喚!現れ出ちゃえ!全てに牙むく魔境の猛獣、《デストーイ・サーベル・タイガー》!」

 

「くっ。」

 

「サーベル・タイガーの効果発動!融合召喚に成功した時墓地からデストーイを特殊召喚する!甦れ!『デストーイ・シザー・タイガー』!」

 

「更に手札から融合を発動!僕はフィールドの『エッジインプ・シザー』と『ファーニマル・オウル』を融合!悪魔の爪よ!煉獄の眼よ!神秘の渦で一つとなりて、新たな力と姿を見せよ!融合召喚!現れ出ちゃえ!自由を奪い闇に引き込む海の悪魔!《デストーイ・ハーケン・クラーケン》!」

 

デストーイ・サーベル・タイガー 融合・効果モンスター (OCG版)

星8/闇属性/悪魔族/攻2400/守2000

「デストーイ」融合モンスター+「ファーニマル」モンスターまたは「エッジインプ」モンスター1体以上

(1):このカードが融合召喚に成功した時、自分の墓地の「デストーイ」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。

(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分フィールドの「デストーイ」モンスターの攻撃力は400アップする。

(3):モンスター3体以上を素材として融合召喚したこのカードは戦闘・効果では破壊されない。

 

デストーイ・ハーケン・クラーケン 融合・効果モンスター (OCG版)

星8/水属性/悪魔族/攻2200/守3000

「エッジインプ」モンスター+「ファーニマル」モンスター

(1):1ターンに1度、相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを墓地へ送る。この効果を発動するターン、このカードは直接攻撃できない。

(2):このカードは1度のバトルフェイズ中に2回攻撃できる。

(3):このカードが戦闘を行ったバトルフェイズ終了時に発動できる。このカードを守備表示にする。

 

「素良の奴、こんなにすごいコンボを決めてくるとは……さすがだな。」

 

「これで最後だ!魔法カード『魔玩具融合』を発動!僕はこの効果で『デストーイ・カスタム』の効果で「デストーイ」扱いになっているフィールドの『ファーニマル・キャーフ』と墓地の『デストーイ・シザー・ベアー』、『デストーイ・デアデビル』の3体を除外して融合!悪魔宿りし非情の玩具よ、刃向かう愚民を根こそぎ滅ぼせ!融合召喚!現れ出ちゃえ!全ての玩具の結合魔獣!《デストーイ・マッド・キマイラ》!」

 

魔玩具融合 通常魔法 (OCG版)

「魔玩具融合」は1ターンに1枚しか発動できない。

(1):自分のフィールド・墓地から、「デストーイ」融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを除外し、その融合モンスター1体をエクストラデッキから融合召喚する。

 

デストーイ・マッド・キマイラ 融合・効果モンスター (アニメ版)

星8/闇属性/悪魔族/攻 2800/守 2000

「デストーイ」モンスター×3

①:このカードが戦闘で相手モンスターを破壊し墓地へ送った場合に発動できる。 その相手モンスターを自分フィールドに特殊召喚する。 また、この効果で特殊召喚したモンスターが自分フィールドに存在する限り、 このカードの攻撃力はそのモンスターの数×300アップする。

②:このカードが戦闘を行う場合に発動できる。 バトルフェイズ終了時まで、相手は魔法・罠カードを発動できない。

 

「……まさかこのターンで3体の大型融合モンスターを召喚したとはね……。ならば!罠発動『死魂融合』!」

 

「融合だと!?」

 

「このカードは私の墓地の融合素材を裏側表示で除外して融合召喚を行う!」

 

「やつが行える召喚方法はシンクロだけではなかったのか!?」

 

「私は墓地の『マジカル・アンドロイド』と「クレボンス」を除外して融合!融合召喚!現れいでよ……『アルティメット・サイキッカー』!」

 

死魂融合 通常罠

(1):自分の墓地から、融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを裏側表示で除外し、その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターはこのターン攻撃できない。

 

アルティメット・サイキッカー 融合・効果モンスター

星10/光属性/サイキック族/攻2900/守1700

サイキック族シンクロモンスター+サイキック族モンスター

このカードは融合召喚でのみエクストラデッキから特殊召喚する事ができる。このカードはカードの効果では破壊されない。このカードが守備表示モンスターを攻撃した時、その守備力を攻撃力が超えていれば、その数値だけ相手ライフに戦闘ダメージを与える。また、このカードが戦闘によってモンスターを破壊し墓地へ送った時、破壊したモンスターの攻撃力分だけ自分のライフポイントを回復する。

 

「これが奴の切り札なのか!……だが、僕のモンスターがいればこの勝負は行ける!バトルに入る前に、シザー・タイガーとサーベル・タイガーの効果が発動!シザー・タイガーがフィールドに存在する限り、自分フィールドの「デストーイ」モンスターの攻撃力は、フィールドの「デストーイ」の数×300アップする!更にサーベル・タイガーがフィールドに存在することで「デストーイ」の攻撃力は更に400アップ!」

 

「……今貴様のフィールドの「デストーイ」は4体、更に400アップするのだから……貴様のモンスターの攻撃力は1500アップするだと!?」

 

「その通りだ!バトル!マッド・キマイラで『アルティメット・サイキッカー』を攻撃!マッド・キマイラ攻撃する時相手は魔法・罠カードを発動できない!」

 

「ぐっ……」

 

ディヴァイン  LP7000-1400=5600

 

「マッド・キマイラの効果発動!戦闘で破壊したモンスターを僕のフィールドに特殊召喚してこのカードの攻撃力を300アップする!」

 

「なっ!?私の『アルティメット・サイキッカー』が奴のフィールドに行っただと!?」

 

「続けてハーケン・クラーケンで『サイコリリーサー』を攻撃!」

 

「私はアクションカード『回避』を発動!攻撃を無効にする!」

 

「そうはさせないよ!はっ!アクションカード『ノーアクション』発動!そのアクションカードの発動を無効にして破壊する!」

 

「しまった。ぐっ……」

 

ディヴァイン LP5600-2500=3100

 

「ハーケン・クラーケンの効果発動!このモンスターは1度のバトルフェイズに2回攻撃できる!」

 

「なんだとっ!?」

 

「とどめだ!ハーケン・クラーケンでダイレクトアタック!」

 

ディヴァイン LP3100-3700=ー600

 

紫雲院素良 WIN

 

 

「よしっ!素良の勝ちだ!」

 

「やってくれたな。まさかこの私が負けるとはね。」

 

「ふふっ、楽しいデュエルだったよ!」

 

「敗者である。私にとってはそれは嫌味に聞こえるがね。」

 

「……そうなの?デュエルは楽しいものなんだから健闘を称えただけだよ。デュエルはみんなを幸せにするものだからね!」

 

素良は遊矢が理想とするデュエルで笑顔の信条で、敗北したディヴァインに声をかけた。しかし、彼は……

 

「……馬鹿馬鹿しい理想だな。非常にくだらない」

 

「なんだって!?」

 

「非常にくだらないよ。デュエルが幸せにするものだと……?そのような事実は存在しないな。」

 

「そのようなことはない!俺達の世界では、次元戦争は終わりを告げて世界は笑顔で溢れたのだ!」

 

笑顔をくだらないと称したディヴァインに権現坂は苦言をいった。

 

「……どうやら、この世界はお気楽な人間ばかりみたいだな。」

 

「……なんだって?」

 

「俺達がお気楽な人間だと?」

 

不穏なことを言ったディヴァインを問いただそうとしたところで急に彼の姿が消えて、マギアのホログラムが突如出現した。

 

「第一試合が終わったようだな。それでは、次の戦いに入るので次の挑戦者は前に出てくるように……。因みに対戦相手と会話中だったものもいると思うが、進行が押しているため強制的に終了とさせていただく。」

 

「……結局さっきの奴は何が言いたかったんだ?」

 

「分からん。ただ俺達と相容れない人間だと思った。」

 

「確かにそう見えたね。でも、あいつあまり本気を出していないように見えたんだよね。」

 

「何っ!?そうなのか!?」

 

「うん、なんとなく僕の勘だけどね。」

 

「あの男が本気を出していないというのはさておき、次の対戦がそろそろ始まるな。」

 

「……権ちゃん、頑張ってよね!さっきの男のように実力を発揮しているか怪しい奴が出てくるかもしれないから」

 

「勿論だ!今度はこの俺の不動のデュエルをみせてやろう!」

 

しかし、素良と権現坂は先程のディヴァインの会話は結局何だったのかという疑問を抱えていた。しかし、権現坂は気持ちを切り替えて次の戦いのリングに立った。




次回は遊矢VSハノイの騎士ですので、いったん時間を巻き戻します。

ディヴァインはこの後も登場予定です。最初の方に本人の心の声が言っていましたが、結構手を抜いています。切り札の『メンタルスフィア・デーモン』は召喚していないため、本気を出していません。ご不満を覚える方も多いと思いますが、次に出てくるときは最初から全力でかかってきます。



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榊遊矢VSハノイの騎士

次に遊矢の戦いをお送りいたします。

アンケートの結果通りVRAINSに出てきたハノイの騎士(インヴェルズ使い)が相手となります。

それにしても……遊矢のやつ使ったモンスターが多すぎてもう訳が分からん!
EMだけでOCG化されているのが80枚超えているから仕方ないか……


紫雲院素良がディヴァインと戦いを始めようとしたころ……

 

「ここが俺達の戦いの場所か……」

 

「遊矢!よかった一緒ね!」

 

「柚子!俺のパートナーは柚子だったのか!」

 

幼馴染同士気が合うのか二人は会話が弾んでいた。すると、マギアのホログラムが突如として出現した。

 

「無事に分けられたようだな。それではこれよりデュエルエナジーを集めるための戦いを開始する!それでは最初に戦いたいものは前へ……」

 

マギアは戦いの場に向かいたいものは前に出るように言った。

 

「じゃあ、まずは俺から行くよ!柚子!」

 

「ええ。あなたのエンタメデュエルで相手も楽しませてね。」

 

柚子の声援を受けて遊矢が前に進んだ。

 

「それでは最初の戦いを取り行う。最初はスタンティングデュエルだが、ライティングデュエルも行うことがある。そしてそのライティングデュエルでは特殊なルールがあるものもやってもらうのでそこは理解しておくように……」

 

「特殊なライティングデュエル?」

 

「ライディングデュエルにも複数種類があるというの……」

 

「まあ、その時になったら説明を行おう。それでは君たちの試練を開始する……」

 

「………マギアの奴……。今試練って言ってなかった?」

 

「確かにそういっていたわね……」

 

遊矢がマギアの言葉に疑問を感じた時に彼のホログラムは消えていた。そして目の前の闘技場に誰かが歩いてきていた。

 

「くっ、ここは一体どこなんだ?」

 

「……なんか変な仮面を付けた奴だな。………」

 

「あんな仮面初めてみるわ。」

 

現れた男は謎の仮面を付けていた。

 

 

「くそっ、ここは一体どこなのだ?あの男に敗北してから気が付いたら変な場所に居やがる……」

 

「……ねぇ、遊矢。私たちに気が付いていないみたいよ……」

 

「う~~ん。確かに自分の世界に入ってしまっているね。おーーーいっ!」

 

「ん?誰だ貴様ら!?」

 

「あっ!気が付いた!?」

 

「ここにデュエリストだと?だったら、リボルバー様の命に従いお前たちを倒す!」

 

「えっ!?い…いきなりっ!?」

 

現れた謎の男はいきなり遊矢に勝負を挑んできた。

 

「うーん、仕方がない。受けて立つよ!名前だけ名乗っておくね。俺は榊遊矢!エンタメデュエリストさ!」

 

「エ……エンタメデュエリスト?……まあいい。ハノイの騎士の一人としてこれ以上負けるわけにはいかん!」

 

「ハノイの騎士?……オベリスクフォースのような組織かな?」

 

「何をしているさっさと構え……何故私のデュエルディスクが旧式になっているんだ?」

 

「えっ!?旧式?」

 

ハノイの騎士と名乗った男はデュエルディスクに困惑をしだした。

 

「……しかしよく見たら、俺の知っている旧式ではないみたいだな。……これはソリッドビジョンを生み出すデュエルディスクだというのか……」

 

「あのーーーー?」

 

「はっ!これは失礼!始めるとしよう!」

 

「うーーん。よく分からないけど、アクションフィールドON!フィールド魔法『星の聖域』!」

 

「わわっ!?なんだこのフィールドは!?」

 

「そうか、遊矢----っ!相手はアクションデュエルを知らないみたいよ!」

 

「ええっ!?そうなの!?」

 

「ア……アクションデュエル!?なんだそれは?」

 

「だったら、説明しないとね!」

 

事情が理解できていないハノイの騎士に遊矢はアクションデュエルの説明を行った。

 

「なるほど、アクションカードというカードを使って戦うデュエルか……。今の話を聞く限りこの世界は俺の世界ではないようだな。」

 

「まあ、そうなるね。」

 

(エクストラモンスターゾーンが存在せずに、リンク召喚がない世界か。流石にこの場にPlaymakerはいないはずだ。いつ元の世界に戻れるか分からないため、リボルバー様やファウスト様から怒られることもないだろう。だったら、純粋にデュエリストとして戦うとしようか!)

 

「それで?準備は大丈夫なのかい?」

 

何かを考え込んでいるハノイの騎士に遊矢は問いかけた。

 

「すまんな。俺の方は大丈夫だ!さあ、始めるとしようか!」

 

「よしっ!それじゃあ、柚子!手伝って!」

 

「ええ遊矢!」

 

「何だ?」

 

ハノイの騎士が疑問に思った瞬間に遊矢と柚子がアクションデュエルのお決まりの文句を始めた。

 

「戦いの殿堂に集いしデュエリストたちが……!」

 

「モンスターとともに地を蹴り、宙を舞い、フィールド内を駆け巡る!」

 

(こいつらは一体何がしたいんだ?)

 

「見よ、これぞ、デュエルの最強進化形!」

 

「アクション………!」

 

「「デュエル!!」」

 

榊遊矢 LP4000

 

    VS

 

ハノイの騎士 LP4000

 

 

(げっ!『インヴェルズ・モース』が3体に、『インヴェルズ・ガザス』に『インヴェルズ・ホーン』だと!?またしても手札事故……しかも今度は完全に動けん。)

 

「先攻は俺が貰うよ!」

 

「いいだろう。」

 

(取り合えず、後攻でよかった。)

 

「俺は永続魔法『星霜のペンデュラムグラフ』を発動!このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、自分フィールドの魔法使い族モンスターを相手は魔法カードの効果の対象にできない。」

 

星霜のペンデュラムグラフ 永続魔法

「星霜のペンデュラムグラフ」の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、自分フィールドの魔法使い族モンスターを相手は魔法カードの効果の対象にできない。

(2):表側表示の「魔術師」Pモンスターカードが自分のモンスターゾーン・Pゾーンから離れた場合に発動する。デッキから「魔術師」Pモンスター1体を手札に加える。

 

「奴のデッキは魔法使い族なのか?」

 

「そして俺はスケール3の『EMゴールド・ファング』とスケール5の『慧眼の魔術師』をペンデュラムスケールにセッティング!これでレベル4のモンスターが同時に召喚可能!ここで俺は『慧眼の魔術師』のペンデュラム効果発動!このカードを破壊することで、デッキから「魔術師」Pモンスターをペンデュラムゾーンに置く!俺はデッキから『相生の魔術師』を選択してペンデュラムスケールにセッティングする!」

 

EMゴールド・ファング ペンデュラム・効果モンスター

星4/光属性/獣族/攻1800/守 700

【Pスケール:青3/赤3】

(1):1ターンに1度、自分の「EM」モンスターが戦闘で相手モンスターを破壊した場合に発動する。相手に1000ダメージを与える。

【モンスター効果】

(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動する。自分フィールドの「EM」モンスターの攻撃力はターン終了時まで200アップする。

 

慧眼の魔術師 ペンデュラム・効果モンスター

星4/光属性/魔法使い族/攻1500/守1500

【Pスケール:青5/赤5】

(1):もう片方の自分のPゾーンに「魔術師」カードまたは「EM」カードが存在する場合に発動できる。このカードを破壊し、デッキから「慧眼の魔術師」以外の「魔術師」Pモンスター1体を選び、自分のPゾーンに置く。

【モンスター効果】

(1):このカードを手札から捨て、自分のPゾーンの、Pスケールが元々の数値と異なるカード1枚を対象として発動できる。そのカードのPスケールはターン終了時まで元々の数値になる。

 

「『相生の魔術師』のペンデュラムスケールは8……これでレベル4から8のモンスターが同時に召喚できるようになったということか…」

 

「ここで俺は『星霜のペンデュラムグラフ』の効果発動!表側表示の「魔術師」PモンスターがPゾーンから離れた場合、デッキから新たな「魔術師」Pモンスターを手札に加える!俺は『竜脈の魔術師』を手札に加える!」

 

相生の魔術師 ペンデュラム・効果モンスター (アニメ版)

星4/光属性/魔法使い族/攻 500/守 1500

【Pスケール:青8/赤8】

①:1ターンに1度、フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターのレベルはターン終了時までフィールドのそれ以外のモンスター1体と同じになる。

【モンスター効果】

①:1ターンに1度、このカード以外の自分フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。 このカードの攻撃力はターン終了時までそのモンスターと同じになる。

 

竜脈の魔術師  ペンデュラム・通常モンスター

星4/地属性/魔法使い族/攻1800/守 900

【Pスケール:青1/赤1】

(1):1ターンに1度、もう片方の自分のPゾーンに「魔術師」カードが存在する場合、手札のPモンスター1体を捨て、フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを破壊する。

【モンスター情報】

元気だけが取り得の駆け出しの少年魔術師。実は無意識のうちに大地に眠る竜の魂を知覚する能力を有しており、まだ半人前ながらその資質の高さには師匠の「竜穴の魔術師」も一目置いている。

 

「遊矢……。まずは相手の様子を見るために動くのね」

 

「ペンデュラム召喚を行うデッキか……」

 

「そして手札から魔法カード『ペンデュラムコール』を発動!手札を1枚捨てることでデッキからカード名の異なる『魔術師』カードを2枚手札に加える!俺は手札の『オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン』を墓地に送り、デッキから『降竜の魔術師』と『白翼の魔術師』を手札に加える!」

 

ペンデュラムコール 通常魔法

「ペンデュラム・コール」は1ターンに1枚しか発動できず、

「魔術師」PモンスターのP効果を発動したターンには発動できない。

(1):手札を1枚捨てて発動できる。カード名が異なる「魔術師」Pモンスター2体をデッキから手札に加える。このカードの発動後、次の相手ターン終了時まで自分のPゾーンの「魔術師」カードは効果では破壊されない。

 

オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン  ペンデュラム・効果モンスター (アニメ版)

星7/闇属性/ドラゴン族/攻 2500/守 2000

【Pスケール:青4/赤4】

①:1ターンに1度、自分のPモンスターの戦闘によって発生する自分への戦闘ダメージを0にできる。

【モンスター効果】

①:このカードが相手のレベル5以上のモンスターと戦闘を行う場合、このカードが相手に与える戦闘ダメージは倍になる。

 

降竜の魔術師 ペンデュラム・効果モンスター 

星7/闇属性/魔法使い族/攻2400/守1000

【Pスケール:青2/赤2】

(1):1ターンに1度、フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの種族は相手ターン終了時までドラゴン族になる。

【モンスター効果】

(1):1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。上のカードの種族はターン終了時までドラゴン族になる。

(2):フィールドのこのカードを素材として融合・S・X召喚したモンスターは以下の効果を得る。●このカードがドラゴン族モンスターと戦闘を行うダメージステップの間、このカードの攻撃力は元々の攻撃力の倍になる。

 

白翼の魔術師 ペンデュラム・効果モンスター (OCGから調整版)

星4/風属性/魔法使い族/攻1600/守1400

【Pスケール:青1/赤1】

(1):1ターンに1度、自分フィールドの魔法使い族・闇属性モンスターを対象として発動した効果を無効にできる。その後、このカードを破壊する。

【モンスター効果】

このカードはルール上「クリアウィング・シンクロ・ドラゴン」として扱う。

P召喚したこのカードは、S召喚に使用された場合に除外される。

 

「そしてセッティング済みのペンデュラムスケールを使い、ペンデュラム召喚!揺れろ、魂のペンデュラム!天空に描け光のアーク!ペンデュラム召喚!!現れろ、俺のモンスターたち!手札から『白翼の魔術師』と『降竜の魔術師』!そして、エクストラデッキから『慧眼の魔術師』!」

 

「レベル4のモンスターが2体!遊矢、もしかして……」

 

「せっかくだし俺の新しい仲間を紹介するよ!俺はレベル4の『白翼の魔術師』と『慧眼の魔術師』でオーバーレイ!夜空を彩る星々の煌きよっ、時を刻み付ける魔術師を光臨させよ!エクシーズ召喚!現れろっ、ランク4『星刻の魔術師』!」

 

星刻の魔術師 エクシーズ・効果モンスター

ランク4/闇属性/魔法使い族/攻2400/守1200

レベル4「魔術師」Pモンスター×2

このカードは上記のカードをX素材にしたX召喚でのみエクストラデッキから特殊召喚できる。

(1):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。自分のデッキ・墓地のモンスター及び自分のエクストラデッキの表側表示のPモンスターの中から、魔法使い族・闇属性モンスター1体を選んで手札に加える。

(2):1ターンに1度、自分のモンスターゾーン・PゾーンのPモンスターカードが戦闘・効果で破壊される場合、変わりに自分のデッキから魔法使い族モンスター1体を墓地へ送る事ができる。

 

「『ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン』じゃないの!?」

 

「『ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン』はユートに返却したからね。これは俺自身のエクシーズモンスターだ!」

 

「ペンデュラム召喚からエクシーズだと!?この男以外にやるのか……。」

 

「ここで俺は、『星刻の魔術師』のモンスター効果発動!1ターンに1度オーバーレイユニットを1つ使いデッキから闇属性で魔法使い族モンスターを手札に加える!俺はデッキから『EMドクロバット・ジョーカー』を手札に加える!そして今手札に加えた『EMドクロバット・ジョーカー』を通常召喚!」

 

「そういえば、あの男はまだ通常召喚をしていなかったか……」

 

「ドクロバットジョーカーの効果発動!このカードの召喚に成功した時デッキから『EM』、『魔術師』、『オッドアイズ』モンスターのうちいずれか1体を手札に加える!俺はこの効果でデッキから『EMペンデュラム・マジシャン』を手札に加える!」

 

EMドクロバット・ジョーカー ペンデュラム・効果モンスター

星4/闇属性/魔法使い族/攻1800/守 100

【Pスケール:青8/赤8】

(1):自分は「EM」モンスター、「魔術師」Pモンスター、「オッドアイズ」モンスターしかP召喚できない。この効果は無効化されない。

【モンスター効果】

(1):このカードが召喚に成功した時に発動できる。デッキから「EMドクロバット・ジョーカー」以外の「EM」モンスター、「魔術師」Pモンスター、「オッドアイズ」モンスターの内、いずれか1体を手札に加える。

 

EMペンデュラム・マジシャン ペンデュラム・効果モンスター

星4/地属性/魔法使い族/攻1500/守 800

【Pスケール:青2/赤2】

(1):自分フィールドに「EM」モンスターがP召喚された場合に発動する。自分フィールドの「EM」モンスターの攻撃力はターン終了時まで1000アップする。

【モンスター効果】

「EMペンデュラム・マジシャン」のモンスター効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):このカードが特殊召喚に成功した場合、自分フィールドのカードを2枚まで対象として発動できる。そのカードを破壊し、破壊した数だけデッキから「EMペンデュラム・マジシャン」以外の「EM」モンスターを手札に加える(同名カードは1枚まで)。

 

「先攻は最初のターン攻撃できない。俺はこれでターンエンドだ!」

 

(……俺の手札ははっきり言って事故を起こしている。このドローにかかっているな。)

 

「俺のターンドロー!」

 

(……『トレード・イン』!よしっ、これならば動ける!)

 

「俺は手札から魔法カード『トレード・イン』を発動!手札のレベル8モンスター『インヴェルズ・ガザス』を墓地に送り、デッキから2枚ドローする!……俺は1枚伏せて、魔法カード『手札抹殺』発動!お互いのプレイヤーは手札を全て墓地に送り、墓地に送った枚数ドローする!」

 

トレード・イン 通常魔法

(1):手札からレベル8モンスター1体を捨てて発動できる。自分はデッキから2枚ドローする。

 

手札抹殺 通常魔法

(1):手札があるプレイヤーは、その手札を全て捨てる。その後、それぞれ自身が捨てた枚数分デッキからドローする。

 

「俺の手札は1枚だから、1枚ドローだね。」

 

「俺の手札は4枚なので、4枚ドローする!」

 

(………これはいいドローだ!)

 

「俺は先程伏せた魔法カード『おろかな埋葬』を発動!この効果でデッキから『ヘルウェイ・パトロール』を墓地に送る!そして墓地に送られた『ヘルウェイ・パトロール』の効果発動!墓地のこのカードを除外することで手札から攻撃力2000以下の悪魔族モンスターを特殊召喚できる!『インヴェルズを呼ぶ者』を特殊召喚!」

 

ヘルウェイ・パトロール 効果モンスター

星4/闇属性/悪魔族/攻1600/守1200

(1):このカードが戦闘でモンスターを破壊し墓地へ送った場合に発動する。そのモンスターの元々のレベル×100ダメージを相手に与える。

(2):墓地のこのカードを除外して発動できる。手札から攻撃力2000以下の悪魔族モンスター1体を特殊召喚する。

 

インヴェルズを呼ぶ者 効果モンスター

星4/闇属性/悪魔族/攻1700/守 0

このカードをリリースして「インヴェルズ」と名のついたモンスターのアドバンス召喚に成功した時、デッキからレベル4以下の「インヴェルズ」と名のついたモンスター1体を特殊召喚できる。

 

「アドバンス召喚のデッキか!」

 

「俺は『インヴェルズを呼ぶ者』をリリースして、『インヴェルズ・マディス』をアドバンス召喚!この瞬間、『インヴェルズ・マディス』とリリースした『インヴェルズを呼ぶ者』の効果発動!まずは『インヴェルズを呼ぶ者』の効果発動!このカードをリリースして「インヴェルズ」のアドバンス召喚に成功した時、デッキからレベル4以下の「インヴェルズ」を特殊召喚できる!俺は『インヴェルズの先鋭』を特殊召喚!続いて『インヴェルズ・マディス』の効果発動!このカードがアドバンス召喚に成功した時、1000LPを支払うことで墓地の「インヴェルズ」を特殊召喚できる!甦れっ!『インヴェルズを呼ぶ者』!」

 

インヴェルズ・マディス 効果モンスター

星5/闇属性/悪魔族/攻2200/守 0

「インヴェルズ」と名のついたモンスターをリリースしてこのカードのアドバンス召喚に成功した時、1000ライフポイントを払う事で、自分の墓地の「インヴェルズ」と名のついたモンスター1体を選択して特殊召喚する。

 

インヴェルズの先鋭 効果モンスター

星4/闇属性/悪魔族/攻1850/守 0

自分フィールド上のこのカードが墓地へ送られた時、フィールド上の儀式・融合・シンクロモンスター1体を選択して破壊する。

 

ハノイの騎士 LP4000-1000=3000

 

「ペンデュラム召喚を使わずに一気に3体もフィールドに揃えたのか……」

 

「更に手札から永続魔法『侵略の猛攻』を発動!このカードが表側表示で存在する時に、「インヴェルズ」のアドバンス召喚に成功したターン、その召喚したモンスターよりレベルが2つまで上のインヴェルズ1体をデッキから特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターは「インヴェルズ」をリリースしてアドバンス召喚した時の効果を得る。」

 

侵略の猛攻 永続魔法 (オリジナルカード)

「侵略の猛攻」の(1)、(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

(1):「インヴェルズ」モンスターのアドバンス召喚に成功しているターンに発動できる。自分のデッキからそのアドバンス召喚したモンスターよりレベルが2つまで高い「インヴェルズ」モンスターを特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターは「インヴェルズ」モンスターをリリースしてアドバンス召喚した時の効果を発動できる。

(2):自分フィールド上にアドバンス召喚したモンスターが表側表示で存在する時発動できる。このターン通常召喚に加えてもう一度「インヴェルズ」モンスターをアドバンス召喚する。

 

「何だって!?」

 

「俺は『侵略の猛攻』の更なる効果発動!自分フィールドにアドバンス召喚したモンスターが存在する時、このターン「インヴェルズ」をもう一度アドバンス召喚できる!」

 

「更に「インヴェルズ」を召喚してくるというの……!?

 

「俺は『インヴェルズ・マディス』をリリースして、『インヴェルズ・ギラファ』をアドバンス召喚!」

 

ハノイの騎士は先程アドバンス召喚したモンスターをリリースして、最上級モンスターをアドバンス召喚してきた。

 

「どうして……レベル7のモンスターのリリースが1体なの?」

 

「もしかして、そのモンスターにはリリース軽減効果があるのか?」

 

「ああ、『インヴェルズ・ギラファ』は「インヴェルズ」を1体リリースしてアドバンス召喚できる!そして、『インヴェルズ・ギラファ』の効果発動!このカードのアドバンス召喚に成功した時、相手フィールド上のカード1枚を墓地へ送り、俺は1000ライフポイント回復する。俺は『星刻の魔術師』を墓地に送る!」

 

インヴェルズ・ギラファ 効果モンスター

星7/闇属性/悪魔族/攻2600/守 0

このカードは「インヴェルズ」と名のついたモンスター1体をリリースして表側攻撃表示でアドバンス召喚できる。「インヴェルズ」と名のついたモンスターをリリースしてこのカードのアドバンス召喚に成功した時、相手フィールド上のカード1枚を選択して発動できる。選択した相手のカードを墓地へ送り、自分は1000ライフポイント回復する。

 

ハノイの騎士 LP3000+1000=4000

 

「『星刻の魔術師』が……」

 

「永続魔法『侵略の猛攻』の効果発動!『インヴェルズ・ギラファ』のレベルは7、よってデッキからレベル9の『インヴェルズ・ホーン』を特殊召喚!」

 

インヴェルズ・ホーン 効果モンスター

星9/闇属性/悪魔族/攻3000/守 0

「インヴェルズ」と名のついたモンスターをリリースしてこのカードが表側表示でアドバンス召喚に成功した場合、このカードは以下の効果を得る。

1ターンに1度、1000ライフポイントを払う事で、フィールド上のモンスター1体を選択して破壊する。

 

「俺は『インヴェルズ・ホーン』の効果発動!1000LPを支払い、『降竜の魔術師』を破壊する!」

 

ハノイの騎士 LP4000-1000=3000

 

「くっ、この瞬間『星霜のペンデュラムグラフ』の効果発動!デッキから『黒牙の魔術師』を手札に加える!」

 

「さてと、このターンで終わりだ!バトル、俺は『インヴェルズ・ホーン』で『EMドクロバット・ジョーカー』を攻撃!」

 

「まずいわ、この攻撃を全て通したら遊矢の負けが決まっちゃう!」

 

「安心して柚子!俺は手札の『EMオッドアイズ・ディゾルヴァー』の効果発動!自分のモンスターが戦闘を行うダメージ計算時、相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。その自分のモンスターは、その戦闘では破壊されず、その戦闘で発生する自分への戦闘ダメージは0になる。」

 

「なんだと!?」

 

「オッドアイズ・ディゾルヴァーの更なる効果!このカードを特殊召喚して、『インヴェルズ・ホーン』の効果を無効にする!そして、この効果で特殊召喚したオッドアイズ・ディゾルヴァーはこのターン戦闘・効果では破壊されない!」

 

黒牙の魔術師 ペンデュラム・通常モンスター (OCG調整版)

星4/闇属性/魔法使い族/攻1700/守 800

【Pスケール:青8/赤8】

(1):1ターンに1度、相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの攻撃力をターン終了時まで半分にする。その後、このカードを破壊する。

【モンスター効果】

このカードはルール上「ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン」としても扱う。

(1):このカードが戦闘・効果で破壊された場合、自分の墓地の魔法使い族・闇属性モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。

 

EMオッドアイズ・ディゾルヴァー ペンデュラム・効果モンスター (アニメ版)

星8/闇属性/魔法使い族/攻 2000/守 2600

【Pスケール:青4/赤4】

①:自分のPゾーンのこのカードを破壊して発動できる。自分フィールドから、融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、その融合モンスター1体をエクストラデッキから融合召喚する。

【モンスター効果】

①:このカードが手札に存在し、自分のモンスターが戦闘を行うダメージ計算時、

相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。その自分のモンスターは、その戦闘では破壊されず、その戦闘で発生する自分への戦闘ダメージは0になる。その後、このカードを手札から特殊召喚し、対象の相手モンスターの効果を無効にする。この効果で特殊召喚したこのカードは、このターン戦闘・効果では破壊されない。

②:融合モンスターカードによって決められた、自分フィールドのこのカードと自分のPゾーンのカード1枚を融合素材として墓地へ送り、その融合モンスター1体をエクストラデッキから融合召喚する。

 

「くっ、俺の『インヴェルズ・ホーン』が……。更に奴のモンスターには破壊耐性だと!?」

 

「凄い!相手のモンスターの効果を無効にしつつ、新しいモンスターを召喚するなんて……」

 

「だが、俺の場にモンスターはまだ存在する!『インヴェルズ・ギラファ』でドクロバット・ジョーカーを攻撃!」

 

ハノイの騎士が攻撃を宣言すると遊矢は走り出してアクションカードを拾った。

 

「アクションカード『奇跡』発動!ドクロバット・ジョーカーの戦闘破壊を防ぎダメージを半分にする!」

 

「何だとっ!?」

 

遊矢 LP4000-400=3600

 

「くっ、そういえばアクションカードなるものあるのだった。面倒くさいルールがあるものだ。」

 

「そんなことないよ!あんたも使うことはできるんだから!」

 

「……だったら、遠慮せずに使わせてもらおう!……アクションカード『ティンクル・コメット』発動!ドクロバット・ジョーカーの攻撃力を1000下げて、貴様に500のダメージを与える!」

 

ティンクル・コメット アクションカード

①:フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。

そのモンスターの攻撃力をエンドフェイズまで1000ダウンし、相手に500ダメージを与える。

 

「うわっ」

 

遊矢 LP3600-500=3100

 

「更にもう一枚!アクションカード『メテオ・フォース』発動!俺のフィールドのモンスターの攻撃力を1000アップしてお前のモンスターの攻撃力を800下げる!」

 

メテオ・フォース アクションカード (オリジナルカード)

①:自分フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。 このターン、そのモンスターの攻撃力は1000アップし、相手モンスター全ての攻撃力はターン終了時まで800下がる。

 

「何っ!?」

 

「これで貴様のドクロバット・ジョーカーの攻撃力は0となり、俺の『インヴェルズ・の先鋭』の攻撃力は1000アップした!」

 

「攻撃力2850!?」

 

「続けてバトルだ!俺は『インヴェルズを呼ぶ者』でドクロバット・ジョーカーを攻撃!」

 

「アクションカード『回避』発動!攻撃を無効にする!」

 

ドクロバット・ジョーカーは華麗に相手の攻撃を回避した。

 

「ちっ、かわしたか。ならば、『インヴェルズの先鋭』でドクロバット・ジョーカーを攻撃!」

 

「うわぁぁぁぁぁぁっ」

 

遊矢 LP3100-2850=250

 

「アクションカード『回避』に救われたようだな。俺はこれでターンエンド!」

 

「俺のターンドロー!」

 

遊矢が黙ったかと思うといきなり、照明が点灯した。

 

「レディースエンドジェントルマン!!」

 

「……なんだこいついきなり、訳分からないことを言い出しよった。」

 

「ようこそっ!この私、榊遊矢がお送り致します。素晴らしきエンタメデュエルの世界へ!」

 

「エンタメデュエルだと?何を始めるきだ?」

 

「まずはこちら!私は手札から魔法カード『アドバンス・ドロー』発動いたします!この効果でオッドアイズ・ディゾルヴァーをリリースして私は2枚ドロー致します!」

 

「奴のペンデュラムスケールの場合、レベル4からレベル7までのモンスターしか召喚できんはず。何をするきだ?」

 

「そして自分フィールドにモンスターが存在しないときマジックカード『シャッフル・リボーン』を発動できるのです!『シャッフル・リボーン』は、私の墓地のモンスターを効果を無効にして特殊召喚できるのです!」

 

「何っ!?」

 

「私は墓地から『オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン』を特殊召喚いたします!」

 

「『シャッフル・リボーン』の更なる効果を私は発動いたします!墓地のこのカード除外して、私のフィールドの『EMゴールド・ファング』をデッキに戻すことにより、1枚ドローします!さあさあお立合いここで私がドローしたカードが本日のデュエルを彩ります!」

 

「何が起ころうとしている?」

 

「遊矢のエンタメがクライマックスを迎えるのよっ!」

 

「クライマックス?」

 

「さあご一緒に……」

 

「「ドロー!!」」

 

柚子は遊矢と共にドローする演出をした。

 

「おおっ、カードが煌いている!」

 

「この私が今ドローしたカードそれは……『ギャップ・パワー』!自分のLPよりも相手のLPが高い場合、自分フィールドのモンスター1体の攻撃力はバトルフェイズ終了時まで、相手のLPと自分のLPの数値の半分の数値分アップします!」

 

「俺とお前のライフの差は2750……。その半分ということは……!1375ポイントアップか!」

 

「凄い、アクションフィールド全体のオーラがオットアイズに流れ込んでいく……!」

 

「こ……これがエンタメデュエル!なんて、煌びやかなデュエルなんだ!」

 

「私はスケール8の『黒牙の魔術師』をペンデュラムスケールにセッティングいたします!」

 

「し……しかし、2体ともスケールは8だぞ?」

 

「ご安心を、私は『黒牙の魔術師』のペンデュラム効果を発動いたします!1ターンに1度。相手モンスターの攻撃力を半分にすることができるのです!」

 

「おおっ!」

 

「私は『インヴェルズ・ホーン』の攻撃力を半分にして、Pゾーンの『黒牙の魔術師』を破壊いたします。ここで『星霜のペンデュラムグラフ』の効果発動!私はデッキから『慧眼の魔術師』を手札に加えます!」

 

「俺のモンスターの攻撃力が半分に!」

 

「いよいよっフィニッシュです!私は『オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン』で『インヴェルズ・ホーン』を攻撃っ!螺旋のストライクバースト!『オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン』がレベル5以上のモンスターとバトルをするとき戦闘ダメージを2倍にしますリアクション・フォース!」

 

「うわぁぁぁぁぁぁっ!こ……これがエンタメデュエル!なんて素晴らしい演出なんだ!」

 

ハノイの騎士 LP3000-4750=-1750

 

榊遊矢 WIN

 

 

「俺の敗北か……。だが、素晴らしいデュエルだったぞ!エンタメデュエルそのようなものがあったとはな。」

 

「まあね、デュエルはみんなを幸せにする素晴らしいものだからね!」

 

「残念ながら、今の俺はそれは無理だな。だから、今の俺の仕事がひと段落したら考えてみるか……」

 

「うん。そうしてもらえるとありがたいよ!」

 

この後、一番長引いた素良の戦いが終わるまで、遊矢と柚子はハノイの騎士を交流を深めた。

 

「さてと、そろそろ俺は行く。また戦えることを願っているぞ。」

 

「ああ。でも今度は手札事故に注意してよね。」

 

「ああ。一度デッキ構築を見直してみるか……」

 

そういってハノイの騎士は元来た道を引き返していった。ハノイの騎士がいなくなると同時にマギアの声が聞こえてきた。

 

「第一試合が終わったようだな。それでは、次の戦いに入るので次の挑戦者は前に出てくるように……。因みに対戦相手と会話中だったものもいると思うが、進行が押しているため強制的に終了とさせていただく。」

 

「次はあたしね。」

 

「柚子!がんばれっ!」

 

「ええ。今度は私の出番よ!」

 

円満に終わった遊矢と柚子は次の挑戦者に期待を胸に構えていた。その様子をマギアが見ていた。

 

「……なるほどな。3人目の戦いで一度試練を与えるとしようか。ここはあの小物エンターテイナーと戦わせよう。」

 

マギアは不穏なことを呟いた。




次回は黒咲瑠璃が戦う予定です。取り合えず、瑠璃は勝利予定です。
対戦相手がドクトルですが、彼女自身の過去(ドクトルに操られて恋人のユートと家族の黒咲隼と戦わされた)を乗り越えるための戦いです。これに関しましては柚子、リン、セレナの3人もドクトルと戦って乗り越える戦いを予定しております。

今更ですが、行方不明になっているバレットなどは立ちはだかる敵として登場予定です。

評価がないと自信が出てこないので、申し訳ございませんが出来たらお願いいたします。


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過去を乗り越えるための戦い 黒咲瑠璃編

前回申し上げた通り、瑠璃がドクトルに操られた過去を乗り越えるための戦いというより勝手に洗脳したドクトルを倒す戦いです。今回はアクションデュエルはなしです。瑠璃のデュエルディスクにアクションフィールドの発動機能はないからです。

ドクトルのデッキである「パラサイト」は数が少ないので他の昆虫族カードを使いますが、メインはパラサイトです。




素良がディヴァインと……遊矢がハノイの騎士と戦いだしたころ……

 

「ここは……」

 

「ユート!」

 

「瑠璃!やっと……やっと一緒になれたな!」

 

「ええ、こうして二人きりなのはエクシーズ次元以来ね。」

 

恋人同士なのか、瑠璃とユートは仲良く会話をしていた。すると、マギアのホログラムが突如として出現した。

 

「無事に分けられたようだな。それではこれよりデュエルエナジーを集めるための戦いを開始する!それでは最初に戦いたいものは前へ……」

 

マギアは戦いの場に向かいたいものは前に出るように言った。

 

「そうか、そろそろ戦いの時間か。」

 

「ねぇ、ユート。私から行かせてもらうわ!」

 

「だが、大丈夫なのか?」

 

「大丈夫よ!あなたがこんなに近くにいてくれるのだから、こんなに心強いことはないわ!」

 

「……わかった。だったら、お守り代わりに俺のカードも使ってくれ!」

 

「いいの?これはあなたのカードでしょ?」

 

「気にしないでくれ、俺のそのカードが今度こそ君を守る!」

 

「ユート!……分かったわ。遠慮せず使わせてもらうわ!」

 

瑠璃はユートから2枚のカードを受け取ると自分のデッキに入れて闘技場に立った。

 

「それでは最初の戦いを取り行う。最初はスタンディングデュエルだが、ライディングデュエルも行うことがある。そしてそのライディングデュエルでは特殊なルールがあるものもやってもらうのでそこは理解しておくように……」

 

「ライディングデュエル?ユートは知ってる?」

 

「ああ、シンクロ次元の俺であるユーゴが得意としてるデュエル形式だ。Dホイールに乗って戦うんだ。」

 

「バイクに乗ってデュエルって危なくないの?」

 

「オートパイロットだから、事故はほとんどないみたいだ。」

 

「だったら、少しは安全かもしれないわね。」

 

「まあ、その時になったら説明を行おう。それでは君たちの試練を開始する……」

 

マギアが説明している間で、ユートと瑠璃は二人の世界に入っていた。

 

「あれっ!?マギアが何か言っていなかった?」

 

「そういえば、すまん。聞いてなかった。」

 

「くひひひひっ」

 

「「!!??」」

 

マギアの試練を開始するという言葉に二人はハッとしたが、突如聞き覚えのある気色の悪い声が聞こえてきた。

 

「おやおやおやぁ。まさか、このアカデミア一の天才ドクトル様の実験体にまた会えるとは」

 

「貴様は!ドクトル!」

 

「私やセレナを洗脳していた男!?」

 

「ふひひっ、アカデミアでは後一歩でプロフェッサーにカードにされてしまったが、今はいない。今度こそ私の完璧なパラサイトの力を見せてやろう。今度は次元を征服するのも面白い!まあ、本来は私の手駒にやらせるところだが今は手駒がいないのだからな。光栄に思うがいいアカデミア一の天才が直々に相手をしてやるのだからなっ!お前たちを我が手駒にしてやろうっ!」

 

「このゲスがっ!」

 

「あなたに洗脳されて、ユートと兄さんを傷つけさせられた怒り!今からあなたに特と見せてやるわ!」

 

「ふひひっ、いいだろう。」

 

「瑠璃!頑張れっ!」

 

「ええ、あなたともう一度笑いあうために私は過去を乗り越える!」

 

「「デュエル!!」」

 

ドクトル  LP4000

 

    VS

 

黒咲瑠璃  LP4000

 

 

「先攻は私よ!自分フィールド上にモンスターが存在しない時、手札から『LL-ターコイズ・ワーブラー』を特殊召喚できる!ターコイズ・ワーブラーの効果発動!このモンスターが手札から特殊召喚に成功した時、手札の「LL」を特殊召喚できる!私は手札から『LL-コバルト・スパロー』を特殊召喚!コバルト・スワローの効果発動!特殊召喚に成功した時デッキからレベル1の鳥獣族モンスターを手札に加えることができる!私はデッキから『LL-サファイア・スワロー』を手札に加える!」

 

LL-ターコイズ・ワーブラー 効果モンスター (OCG版)

星1/風属性/鳥獣族/攻 100/守 100

「LL-ターコイズ・ワーブラー」の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):自分フィールドにモンスターが存在しない場合、このカードは手札から特殊召喚できる。

(2):このカードが手札からの特殊召喚に成功した場合に発動できる。自分の手札・墓地から「LL」モンスター1体を選んで特殊召喚する。

 

LL-コバルト・スパロー 効果モンスター (OCG版)

星1/風属性/鳥獣族/攻 0/守 100

「LL-コバルト・スパロー」の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):このカードが特殊召喚に成功した場合に発動できる。デッキから鳥獣族・レベル1モンスター1体を手札に加える。

(2):フィールドのこのカードを素材としてX召喚した風属性モンスターは以下の効果を得る。

●このカードは相手の効果の対象にならない。

 

LL-サファイア・スワロー 効果モンスター (OCG版)

星1/風属性/鳥獣族/攻 100/守 0

「LL-サファイア・スワロー」の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):自分フィールドに鳥獣族モンスターが存在する場合に発動できる。このカードと鳥獣族・レベル1モンスター1体を手札から特殊召喚する。

(2):フィールドのこのカードを素材としてX召喚した風属性モンスターは以下の効果を得る。●このX召喚に成功した場合、自分の墓地の「LL」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターをこのカードの下に重ねてX素材とする。

 

「これで瑠璃の場にレベル1のモンスターが2体!」

 

「私はレベル1のコバルト・スワローとターコイズ・ワーブラーをオーバーレイ!麗しき翼を持つ鳥たちよ。世界に響く歌声で光を導け!エクシーズ召喚!舞い上がれ!ランク1、《LL-リサイト・スターリング》!」

 

LL-リサイト・スターリング エクシーズ・効果モンスター

ランク1/風属性/鳥獣族/攻 0/守 0

レベル1モンスター×2体以上

(1):このカードがX召喚に成功した場合、フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの攻撃力・守備力は、このカードのX素材の数×300アップする。

(2):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。デッキから鳥獣族・レベル1モンスター1体を手札に加える。

(3):X召喚したこのカードの戦闘で発生する自分への戦闘ダメージは相手も受ける。

 

「……怒っていても、冷静に相手の動きを警戒しながら動くんだな瑠璃。」

 

(……いくら、私を弄んだからといって相手の動きはまだ分からない。ここは確実に動いた方がよさそうね。ユートや兄さんならばきっとそうするはずよ。)

 

「リサイト・スターリングの効果発動!オーバーレイユニットを1つ使い、デッキからレベル1の鳥獣族モンスターを手札に加える!私はデッキから『雛神鳥シムルグ』を手札に加える!」

 

「シムルグ?瑠璃のやつ「LL」以外のモンスターもデッキに入れるようになったのか!」

 

雛神鳥シムルグ 効果モンスター

星1/風属性/鳥獣族/攻 0/守1600

このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

(1):このカードが召喚に成功した時に発動できる。このターン、自分は通常召喚に加えて1度だけ、自分メインフェイズに「シムルグ」モンスター1体を召喚できる。

(2):このカードが墓地に存在し、相手の魔法&罠ゾーンにカードが存在しない場合に発動できる。

このカードを守備表示で特殊召喚する。この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外される。効果の発動後、ターン終了時まで自分は鳥獣族モンスターしか特殊召喚できない。

 

「先攻は攻撃はできないから。私はカードを2枚伏せてターンエンドよ!」

 

「くひひひひっ!私のターン!私は手札から『プリミティブ・バタフライ』を特殊召喚!このモンスターは私のフィールドにモンスターが存在しないとき手札から特殊召喚できる!更に私は『ゴキポール』を通常召喚!」

 

プリミティブ・バタフライ 効果モンスター

星5/風属性/昆虫族/攻1200/守 900

(1):自分フィールドにモンスターが存在しない場合、このカードは手札から特殊召喚できる。

(2):1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。自分フィールドの全ての昆虫族モンスターのレベルを1つ上げる。

 

ゴキポール 効果モンスター

星3/地属性/昆虫族/攻1000/守1200

このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):このカードが墓地へ送られた場合に発動できる。デッキからレベル4の昆虫族モンスター1体を手札に加える。この効果で通常モンスターを加えた場合、さらにそのモンスターを手札から特殊召喚できる。その後、この効果で特殊召喚したモンスターの攻撃力以上の攻撃力を持つ、フィールドのモンスター1体を選んで破壊できる。

 

「……奴のデッキは「パラサイト」でないというの?」

 

「油断するな瑠璃、もしかしたら融合召喚のための素材かもしれない!」

 

「……!そうね、その可能性があったわねユート。」

 

「私は『プリミティブ・バタフライ』の効果を発動!私の場のモンスターのレベルを1つ上げる!更に手札から魔法『パラサイト・ディスチャージ』を発動!デッキから『パラサイト・フュージョナー』を特殊召喚する!」

 

パラサイト・ディスチャージ 通常魔法 (アニメ限定)

①:自分の手札・デッキ・墓地から「パラサイト・フュージョナー」1体を選んで特殊召喚する。

 

パラサイト・フュージョナー 効果モンスター (アニメ版)

星1/闇属性/昆虫族/攻 0/守 0

①:このカードはモンスターゾーンに存在する限り、 融合モンスターカードに記された融合素材モンスター1体の代わりにできる。

②:このカードが特殊召喚に成功した場合に発動できる。融合モンスターカードによって決められた、このカードと自分の手札・フィールドのモンスターを融合素材として墓地へ送り、その融合モンスター1体をエクストラデッキから融合召喚する。その後、墓地のこのカードを装備カード扱いとして、この効果で融合召喚したモンスターに装備する。③:このカードを装備したモンスターが戦闘・効果で破壊される場合、代わりにこのカードを破壊する。

 

「あのカードは!」

 

「私を洗脳するように悪用したモンスター!」

 

「そう、そしてこの私の野望の象徴だ!くひひひひっ、ひゃーはははははっ!」

 

「……こいつっ!」

 

(……忘れもしない……私を操っていたカード、でも私のデッキにも1体いるわ。あのモンスターが……。意識を取り戻して私の改悪されたデッキを確認していたら1枚だけ、《私に積極的に協力したい》とカードが言っている気がした。……その時に私は『パラサイト・フュージョナー』を私のカードとして受け入れること考えた……。ただ単に過去を否定するのでは私は成長できない。ユートと兄さんに守られるだけの私じゃいけないんだ!)

 

瑠璃はフィールドに出てきた『パラサイト・フュージョナー』を見て、何故あのカードを自分のデッキに投入しているかを思い出していた。

 

(攫われたことでユートと兄さんに大きく心配をかけてしまった。だからこそ私は強くなりたい!そのために私を洗脳していたカードを受け入れる!兄さんだったら、まず間違いなく私のやり方に否定するだろうけど……ユートならば受け入れてくれるはずよ!私の大切な人ならばきっと!だからこそ、私はこの戦いで……融合モンスターを自分のものにして見せるっ!)

 

「おやおや?どうやらデッキに『パラサイト・フュージョナー』が入っているみたいですねぇ。」

 

「本当なのか?瑠璃!?」

 

「ええ、そうよ。でもね『パラサイト・フュージョナー』自体が悪いわけではないわ。一番に悪いのはカードを悪用するそこのマッドサイエンティスト!あの男が私に絶望を植え付けた『パラサイト・フュージョナー』を私自身の力として取り込むことで私は過去を乗り越えられるっ!」

 

「瑠璃……!」

 

(……そうだな。結局は俺達人間にも奴のようにゲスな奴もいれば、瑠璃のように心が強い人間もいる……。カードも同じこと、邪悪なカードも存在すれば善良なカードもある!瑠璃はかつて自分を操った『パラサイト・フュージョナー』を受け入れようとしている!だったら、見習わなければな彼女の心の強さを……!)

 

「……『パラサイト・フュージョナー』を受け入れて、前に進もうとする瑠璃の決断は間違っていない。それは俺や隼には考えられなかったことだ……。気づかせてくれてありがとうな瑠璃!」

 

「ユート……」

 

(でも、本当に私は……過去を乗り越えることができるの……?何故が分からないけど、得体の知れない恐怖を感じる……)

 

「ふひひひひっ、どうやら私の『パラサイト・フュージョナー』を取り込もうとしているみたいだな。ならば、思い出させてやろう!『パラサイト・フュージョナー』の恐ろしさを!」

 

「そんな過去はここで乗り越えるわっ!力を貸して私のデッキ!」

 

瑠璃の叫び声でその場にいたリサイト・スターリングが頷いた。

 

「ふんっ、いくらやろうとも無駄だということを思い出させてやろう!『パラサイト・フュージョナー』の効果発動!特殊召喚に成功した時、私のモンスターで融合召喚を行う!私は『パラサイト・フュージョナー』と『ゴキポール』を融合する!黒く蠢く蟲どもよ、内に潜みし声と混じりあえっ!融合召喚!現れよっ、大陸の化身!《召喚獣メガラニカ》!」

 

召喚獣メガラニカ 融合

星8/地属性/岩石族/攻3000/守3300

「召喚師アレイスター」+地属性モンスター

 

「あのモンスターは!?」

 

「私の使っていたモンスターじゃない!?」

 

「《召喚獣メガラニカ》………。お前たち実験体がいなくなった後、新しいパラサイトデッキを考案したのだよ!この天才が生み出した新たなる「パラサイト」の力で再び我が手駒にしてやろう……黒咲瑠璃くん?」

 

「………気持ち悪いわ!もう二度とあなたに操られはしない!」

 

「ならば、それが無駄だということを教えてやろう!私は墓地に送られた『パラサイト・フュージョナー』の効果発動!『召喚獣メガラニカ』に『パラサイト・フュージョナー』を装備させる!更に『ゴキポール』の効果発動!デッキからレベル4の昆虫族モンスターを手札に加える!私は『パラサイト・ワーミー』を手札に加える!」

 

パラサイト・ワーミー チューナー・効果モンスター (オリジナルカード)

星4/闇属性/昆虫族/攻 0/守 0

(1):自分の魔法・罠ゾーンに「パラサイト」カードが表側表示で存在する時、このカードは手札から特殊召喚できる。

(2):このカードがS素材として墓地に送られた時に発動する。デッキから「パラサイト」カード1枚を手札に加える。

(3):このカードはフィールドに表側表示で存在する限り、「パラサイト・フュージョナー」として扱う。

 

「まだ何かしてくるつもりね……」

 

「油断するな瑠璃!」

 

「今手札に加えた『パラサイト・ワーミー』は私の魔法・罠ゾーンに「パラサイト」カードが存在する時、手札から特殊召喚できる!私は『パラサイト・ワーミー』を特殊召喚!」

 

「……攻撃力が0のモンスターを表側表示で?」

 

「瑠璃!気をつけろっ!そのモンスターはチューナーだっ!」

 

「チューナー!?ってことはまさか!?」

 

「ふひひひひっ、そのまさかだよ。さあさあ、新しい私の「パラサイト」の力を得と体感するがいい!私はレベル6の『プリミティブ・バタフライ』にレベル4の『パラサイト・ワーミー』をチューニング!蠢く内なる声よ、理性に巣食う帝王を呼び起こせっ!シンクロ召喚!現れよ、レベル10!《パラサイト皇帝》!」

 

パラサイト皇帝 シンクロ・効果モンスター (オリジナルカード)

星10/闇属性/昆虫族/攻2500/守3000

「パラサイト」チューナー+チューナー以外の昆虫族モンスター1体以上

(1):「パラサイト・エンペラー」はフィールドに1体しか表側表示で存在できない。

(2):1ターンに1度自分の手札、デッキ、墓地から「パラサイト」モンスターを可能な限り特殊召喚できる。この効果を使用後、自分は「パラサイト」モンスターの効果以外でEXデッキからモンスターを特殊召喚できない。

(3):このカードの攻撃力はフィールドの「パラサイト」カード1枚につき、300アップする。

 

「何だこのモンスターは!?」

 

「何なの、このモンスターは!?」

 

「くひひひひっ、我が美しきパラサイトの力を見るがいい!私は『パラサイト・ワーミー』の効果発動!このカードがS素材として墓地に送られたため、デッキから「パラサイト」カードを手札に加える!私はデッキから『寄生工場』を手札に加える!」

 

寄生工場 永続魔法 (アニメ版)

(1):「パラサイト・フュージョナー」を装備したフィールドのモンスター1体と自分フィールドの「パラサイト・フュージョナー」1体を対象として発動できる。そのモンスターを墓地へ送り、「パラサイト女王」1体を融合召喚扱いとしてエクストラデッキから特殊召喚する。その後、墓地へ送った「パラサイト・フュージョナー」を装備カード扱いとして、この効果で融合召喚したモンスターに装備する。

(2):フィールドの「パラサイト女王」は相手モンスターの効果を受けない。

(3):お互いのプレイヤーは、それぞれ自分ターンに1度、相手フィールドの「パラサイト女王」1体を対象としてこの効果を発動できる。自分のデッキから「パラサイト・フュージョナー」1体を墓地へ送り、対象のモンスターのコントロールを得る。

 

「あのカードは!気をつけろ瑠璃!」

 

「……もしかしてあのモンスターを呼ぼうとしているというの!?」

 

「その通りだ!私は『パラサイト皇帝』の効果発動!1ターンに1度手札、デッキ、墓地から「パラサイト」モンスターを可能な限り特殊召喚できる!」

 

「何ですって!?」

 

「くるぞっ!」

 

「私はデッキから『パラサイト・フュージョナー』、『パラサイト・ワーミー』、『パラサイト・ポーン』を特殊召喚!」

 

パラサイト・ポーン 効果モンスター (オリジナルカード)

星2/昆虫族/攻 0/守 0

(1):1ターンに1度このカードとこのカード以外の昆虫族モンスターを選択して発動できる。選択した2体のモンスターは、その2体のレベルを合計したレベルになる。

(2):このカードはフィールドに表側表示で存在する限り、「パラサイト・フュージョナー」として扱う。

 

「くっ、あのカードを発動するつもりね……。」

 

「私は永続魔法『寄生工場』を発動!この効果で私の場の『パラサイト・フュージョナー』を装備しているモンスターと『パラサイト・フュージョナー』で融合召喚を行う!更にフィールドの『パラサイト・ポーン』は『パラサイト・フュージョナー』として扱う!」

 

「くるっ!あのモンスターが!」

 

「私は『召喚獣メガラニカ』と『パラサイト・ポーン』を融合!大陸を揺るがす巨神よ、内に蠢く声と一つとなりて我が究極の芸術へと生まれ変われっ!融合召喚!君臨せよ、理性に巣食う女王!レベル8《パラサイト女王》!」

 

(何なの?この恐怖は……。私は…何に怯えているの?)

 

瑠璃は『パラサイト女王』がフィールドに現れると得体の知れない凄まじい恐怖を感じた。

 

(瑠璃?)

 

パラサイト女王 融合・効果モンスター (アニメ版)

星8/闇属性/昆虫族/攻 1800/守 1800

「パラサイト・フュージョナー」+「パラサイト」モンスター3体以上

(1):このカードの攻撃力は、フィールドの「パラサイト・フュージョナー」の数×300アップする。

(2):「パラサイト・フュージョナー」を装備しているこのカード以外のフィールドのモンスターの攻撃力は、

装備している「パラサイト・フュージョナー」の数×800ダウンする。

(3):このカードが相手モンスターに攻撃されたダメージ計算時に1度発動できる。このカードに装備された「パラサイト・フュージョナー」1枚を相手モンスターに移し替える。

 

「『寄生工場』の効果!『パラサイト・フュージョナー』と『パラサイト・ポーン』を『パラサイト女王』の装備カードとして装備し、1体につき300アップさせる!」

 

「これで攻撃力3300と4600のモンスターが2体!?」

 

「『パラサイト女王』の効果は以前に戦ったから分かるが、何故『パラサイト皇帝』の攻撃力が4600なんだ?」

 

「おっと、説明を忘れていたねぇ。『パラサイト皇帝』は、フィールドの「パラサイト」カードにつき300攻撃力がアップする!今フィールドの「パラサイト」は7枚!よって2100攻撃力が上がったのだよ。」

 

「まずい!瑠璃のモンスターは1体!これでは危険だ!」

 

「くひひひひっ、覚悟はいいかな?さあ、私の手駒に戻る時間なのだよ!バトル!私は『パラサイト女王』でリサイト・スターリングを攻撃する!」

 

「うっ、うううっ…」

 

「…まさかっ!あのモンスターに…!?」

 

ユートは瑠璃が『パラサイト女王』に怯えているように見えた。

 

「これでとどめだっ!そして私の野望が始まるのだ!私は『パラサイト皇帝』でダイレクトアタック!」

 

「…っ、そうはさせないわ!罠発動『幻影騎士団ロスト・ヴァンブレイズ』!相手モンスターの攻撃力を600下げて、このカードを攻撃力600のモンスターとして攻撃表示で特殊召喚できる!私はこの効果で『パラサイト皇帝』の攻撃力を600下げて、自分のフィールドにロスト・ヴァンブレイズを特殊召喚!」

 

「ふん、たかが攻撃力600のモンスターその程度など私も芸術の敵ではない!『パラサイト皇帝』でロスト・ヴァンブレイズを攻撃!」

 

「きゃああああああああ」

 

「瑠璃!」

 

瑠璃 LP4000ー3400=600

 

「何っ!?何故奴のモンスターは破壊されていない?」

 

「ロスト・ヴァンブレイズを特殊召喚したターン「幻影騎士団」は戦闘では破壊されない!」

 

「ふん、首の皮1つといったところだろう。だが、次の私のターンで私の勝利は確定する!私はカードを2枚伏せてターン終了だ!」

 

「大丈夫か?瑠璃!?」

 

「ええ、大丈夫よユート。あなたのカードが私を守ってくれたから……」

 

「……無理はしないでくれ。」

 

「ええ、分かってるわ!私のターン、ドロー!私は魔法カード『アカシックレコード』発動!カードを2枚ドローして、ドローカードがお互いのプレイヤーがこのデュエル中に使用したカードの場合、ドローカードは全て除外される!この効果で私は2枚ドロー……!よしっ、ドローカードは2枚共にこのデュエル中に使用していないカードよ!」

 

「『アカシックレコード』か!……良いカードだ瑠璃!」

 

「ほうっ、私の『パラサイト女王』は奪おうとしないみたいですねぇ。」

 

「私は、そのモンスターは使わないわ!更に私は罠カード発動!『エクシーズ・リボーン』。自分の墓地のXモンスターを特殊召喚して、このカードをオーバーレイユニットにする!蘇れ、リサイト・スターリング!」

 

アカシックレコード 通常魔法 (アニメオリジナル調整)

(1):自分のデッキからカードを2枚ドローする。この効果でドローしたカードがこのデュエル中にお互いのプレイヤーが使用したカードの場合、自分の手札を全て除外する。

 

エクシーズ・リボーン 通常罠

(1):自分の墓地のXモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚し、このカードを下に重ねてX素材とする。

 

「そんなことをしても私のモンスターには到底かなわんよ。だが、念には念をいれるとしよう『パラサイト・ワーミー』をリリースして永続罠発動!『パラサイト・ウォール』!自分の場のモンスターをリリースして発動する。このカードがある限り、お前は私の「パラサイト」モンスターに攻撃しなければダメージを与えることはできなくなる!」

 

「くっ、私のアセンブリー・ナイチンゲールの対策カードということね。」

 

「ふひひひひっ、そういうことだ。更に1ターンに1度墓地の「パラサイト」を特殊召喚できる!甦れ、『パラサイト・ワーミー』!」

 

「実質ノーコストで奴はあの罠を発動したというのか……」

 

「更に私の場に「パラサイト」が特殊召喚されたため、永続罠『寄生吻孔』を発動!このカードの効果は君もよ~く知っているよねぇ?」

 

パラサイト・ウォール 永続罠 (オリジナルカード)

①:自分フィールド上のモンスターをリリースしてこのカードを発動できる。このカードが魔法&罠ゾーンに表側表示で存在する限り、相手はフィールドの「パラサイト」モンスターに攻撃しなければダメージを与えることができない。

②:このカードが表側表示で存在する限り、自分フィールド上の『パラサイト女王』は相手の魔法・罠カードの効果を受けない。

③:1ターンに1度、自分のデッキ、墓地から『パラサイト」モンスターを特殊召喚できる。この効果は相手ターンでも発動できる。

 

寄生吻孔 永続罠 (アニメオリジナルカード)

(1):「パラサイト」モンスターが召喚・特殊召喚に成功したターンにこのカードを発動できる。このカードが魔法&罠ゾーンに表側表示で存在する限り、フィールドの「パラサイト」モンスターは効果では破壊されず、フィールドの「パラサイト・フュージョナー」1体は2体分として扱う。

(2):1ターンに1度、自分はデッキから「パラサイト・フュージョナー」1体を特殊召喚できる。その後、自分・相手の墓地の「パラサイト・フュージョナー」を可能な限り自分フィールドに特殊召喚する。この効果で特殊召喚した「パラサイト・フュージョナー」は、エンドフェイズに持ち主のデッキに戻る。

 

「……そのカードが魔法・罠ゾーンに存在する限り、「パラサイト」は効果破壊されず『パラサイト・フュージョナー』は1体で2体分として扱われる。更にデッキから『パラサイト・フュージョナー』を特殊召喚できる。」

 

「瑠璃……。」

 

「正解だ!この効果で、私はデッキから『パラサイト・フュージョナー』を特殊召喚!」

 

「これで奴の場に『パラサイト・フュージョナー』として扱われるモンスターが3体!そして、奴のあのカードの効果で6体フィールドにいる扱いになる……」

 

「くひひひひっ、そうだとも!これで『パラサイト女王』の攻撃力は更に上昇する!」

 

「攻撃力4500と5800だと!?」

 

「ひゃーはははははっ!この鉄壁の布陣に貴様に勝ち目など存在しない!さあサレンダーしたら、楽に洗脳してあげよう。」

 

「洗脳ですって!?ふざけないでっ!私はもう二度と洗脳はされない!」

 

「瑠璃!」

 

「だが、お前は『パラサイト女王』に怯えているではないか!お前は恐怖を乗り越えることは出来んよ。お前に相応しいのはこの天才の操り人形になることなのだよっ!」

 

「違うっ!そんなことは私に相応しい訳ない!」

 

「だが、現に私のフィールド上には圧倒的な攻撃力のモンスターがいる。お前に勝ち目はない。……これでこの天才の野望が実現するっ!」

 

「まだ勝負は分からないわっ!私は最後まで諦めない!」

 

(……瑠璃。気づいてくれ自分のデッキを信じることに!)

 

攻撃力4500と5800の前にドクトルは勝ちを確信して、高らかに大笑いをしていた。そんな様子を見ながら、瑠璃は反撃の一手を考えていた。

 

(……『アカシックレコード』で引いたカードは魔法カード『ワンチャン!?』と『ワン・フォー・ワン』……この手札だとまだ足りない……一体どうすれば……)

 

「瑠璃っ!お前のデッキが光っているぞっ!」

 

「えっ!?こ……これはっ!?」

 

「……何が起こっている何故黒咲瑠璃のデッキが光っているというのだ?」

 

瑠璃が打開策を考えていると彼女のデッキが突如光りだして、辺りは白い光に包まれた。

 

 

(瑠璃……瑠璃っ!?聞こえるかっ!)

 

(ユート?ここは?)

 

(どうやら、ここは君のデッキが用意してくれた世界のようだ。時間がない、俺の言うことをよく聞いてくれっ!)

 

ユートの真剣な表情に瑠璃は真剣な表情で彼の話を聞いた。

 

(君はさっき、『パラサイト・フュージョナー』を受け入れると確かに言っていた。だが、心の奥で『パラサイト女王』に対する恐怖が残っているみたいなんだ。)

 

(わ……私があのモンスターを……)

 

(いや……正確には、俺と遊矢をあのモンスターで傷つけてしまったことを恐れているんだ!)

 

(……!?)

 

(恐怖を乗り越えることはとても難しいことだ。こう偉そうに言っている俺だって、ズァークの意思を乗り越えることはできなかった……だが、今はそのような超常的な力は存在しない!そして、君には俺や隼を初めとした仲間がいるっ!)

 

(ユート……)

 

(心を落ち着かせて、冷静に自分のデッキを分析するんだ!キミならば、ドクトルの恐怖に打ち勝てるはずだ!)

 

ユートがそういい終えた後光が消えて、元の闘技場に戻ってきた。

 

「くそっ、一体何だったんだ?何故いきなり、光に覆われたというのだ!?」

 

「……あいつが困惑している……じゃあ、さっきの会話は……」

 

「……」

 

謎の現象に困惑しているドクトルを見て、瑠璃は慌ててユートをみた。ユートは大きく頷き瑠璃は先程の光景が幻影でないことを知った。

 

(……そういうことだったのね。私は「パラサイト女王」でユートを傷つけてしまったことを恐れていた……。ユートを闇に引きずり込んだズァークのような超常的な力は今はない。だったら、ここが私が成長できる機会!)

 

決心したように瑠璃は目を開いて、胸を張ってデュエルを再開した。

 

「行くわよっ!私はリサイト・スターリングの効果発動!オーバーレイユニットを1つ使い、デッキから『LL-クリスタル・ワーブラー』を手札に加える!更に魔法カード『ワン・フォー・ワン』発動!手札の『雛神鳥シムルグ』を墓地に送り、デッキからこのカードを特殊召喚する!現れよ、『パラサイト・フュージョナー』!」

 

LL-クリスタル・ワーブラー 効果モンスター (オリジナルカード)

星1/風属性/鳥獣族/攻 200/守 0

「LL-クリスタル・ワーブラー」の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):このカードが特殊召喚に成功した場合に発動できる。フィールド上のモンスターのレベルをエンドフェイズまで1にする。この効果でレベルを変更する時に、フィールド上のXモンスターはX召喚の素材とする場合のみ、レベル1として扱う。

(2):フィールドのこのカードを素材としてX召喚した風属性モンスターは以下の効果を得る。●このX召喚に成功した場合、相手フィールド上の魔法・罠ゾーンの数だけデッキからカードをドローする。

 

ワン・フォー・ワン 通常魔法

(1):手札からモンスター1体を墓地へ送って発動できる。手札・デッキからレベル1モンスター1体を特殊召喚する。

 

「おやっ?私の作品を召喚していただけるとは……しかし、これで私のモンスターの攻撃力もアップしますぞ。ふひひひひっ。」

 

「ゆけっ!瑠璃!」

 

「私は『パラサイト・フュージョナー』の効果で、リサイト・スターリングとこのカードを融合!常闇に光り差す歌声よ、闇を纏いし声と一つとなりて自由の歌声を響き渡らせよっ!融合召喚!舞い降りよっ、自由の翼を纏った夜泣き鳥!《LL-インディペンデント・ナイチンゲール》!」

 

LL-インディペンデント・ナイチンゲール 融合・効果モンスター (アニメ版)

星1/風属性/鳥獣族/攻1000/守 0

「LL-アセンブリー・ナイチンゲール」+「LL」モンスター

①:このカードのレベルは、

このカードの融合素材とした「LL-アセンブリー・ナイチンゲール」のX素材の数だけアップする。

②:このカードの攻撃力は、 このカードのレベル×500の数値にこのカードの元々の攻撃力を加えた数値になる。

③:1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。 このカードのレベル×500ダメージを相手に与える。

 

「おやおや?私の洗脳が余程恋しいと思える。私の芸術の一つを呼び出すとは……ね。」

 

「何とでも言いなさい。もうこのモンスターはあなたの芸術なんかじゃないわ!自由の翼を得た私の仲間よっ!そして、この仲間を呼んだ『パラサイト・フュージョナー』の効果発動!インディペンデント・ナイチンゲールに装備させるわ!」

 

『LL-インディペンデント・ナイチンゲール』は『パラサイト・フュージョナー』を装備したが、禍々しい気は一切出さずに身に纏っていた。

 

「どうなっている?何故私の『パラサイト・フュージョナー』から私の力が感じない?まさか、奴に心から協力しているとでもいうのかっ!?」

 

「その通りだっ!もう瑠璃のデッキの『パラサイト・フュージョナー』はお前のモンスターじゃない。瑠璃の強い心に感化されて、瑠璃と共に強くなろうとしているんだ!」

 

「そんな馬鹿なことがある訳がないっ!まさか、精霊が宿っているというバカげた話があるとでもいうのかね?」

 

「……私はカードの思いを正確に分からない。でも、このカードを真の仲間として受け入れたいという気持ちはだれにも負けない。そんな私の思いにカードが答えてくれたっ!」

 

「カードを信じる心を持つものは、デッキが最大限力を発揮する!それがデュエリストとカードの絆だ!」

 

「……だからどうしたというんだ?」

 

『パラサイト・フュージョナー』が寝返りをしたことに焦ったドクトルだが、冷静さを取り戻していた。

 

「たとえ『パラサイト・フュージョナー』を取り込もうと、私の優位には変わりがない。よく考えれば、ただの負け惜しみに過ぎんね。」

 

「負け惜しみですって?だったら、見せてあげるわっ!大切な仲間たちの力をっ!」

 

「ゆけっ瑠璃!」

 

「私は魔法カード『ワンチャン!?』を発動!自分のフィールド上にレベル1モンスターがいるとき発動できる!デッキからレベル1モンスターを手札に加える。私は『LL-エメラルド・スワロー』を手札に加える!」

 

ワンチャン!? 通常魔法

(1):自分フィールドにレベル1モンスターが存在する場合に発動できる。デッキからレベル1モンスター1体を手札に加える。発動後、このターン中に自分がこの効果で手札に加えたモンスターまたはその同名カードの召喚に成功しなかった場合、エンドフェイズに自分は2000ダメージを受ける。

 

LL-エメラルド・スワロー 効果モンスター (オリジナルカード)

星1/風属性/鳥獣族/攻 0/守 200

「LL-エメラルド・スワロー」の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):自分フィールドにEXデッキから特殊召喚された鳥獣族モンスターが表側表示で存在する時、このカードは手札から特殊召喚できる。

(2):フィールドのこのカードを含めて風属性モンスターをX召喚する場合、お互いの魔法・罠カードゾーンのモンスターをX素材としてX召喚できる。

 

「そして、手札のサファイア・スワローの効果発動!自分フィールド上に鳥獣族モンスターが存在する時、このカードとレベル1の鳥獣族モンスターを共に特殊召喚する!私はサファイア・スワローとクリスタル・ワーブラーを特殊召喚!」

 

「いくらモンスターを並べたところで、攻撃力は低いまま……その程度では、私は到底倒せんよ…」

 

「クリスタル・ワーブラーの効果発動!このカードが特殊召喚に成功した時、フィールドのすべてのモンスターのレベルは1になる!」

 

「なにっ!?だが、私の『パラサイト女王』は相手のカード効果を受けない!」

 

「それは承知の上よ。このカードは自分フィールドにEXデッキから特殊召喚されたモンスターが存在する時手札から特殊召喚できる!私は手札から『LL-エメラルド・スワロー』を特殊召喚!」

 

「これでレベル1のモンスターが5体!」

 

「ほう、あのモンスターを呼ぶつもりかね?」

 

「ここで私は、エメラルド・スワローの効果発動!このカードをX召喚の素材としてX召喚を行う場合、お互いの魔法・罠カードをX素材にできるっ!」

 

「ん?お互いの……まさか私の『パラサイト女王』に装備されている『パラサイト・フュージョナー』をX素材にするつもりか!?」

 

「そのまさかよっ!私は私のフィールドのレベル1のエメラルド・スワロー、クリスタル・ワーブラー、インディペンデント・ナイチンゲール、サファイア・スワロー、ロスト・ヴァンブレイズと魔法・罠ゾーンの2体の『パラサイト・フュージョナー』を含めた7体でオーバーレイ!麗しき翼を持つ鳥たちよ。戦場に集いて気高く輝け!エクシーズ召喚!舞い降りよ!ランク1、《LL-アセンブリー・ナイチンゲール》!」

 

LL-アセンブリー・ナイチンゲール エクシーズ・効果モンスター (OCG版)

ランク1/風属性/鳥獣族/攻 0/守 0

レベル1モンスター×2体以上

(1):このカードの攻撃力は、このカードのX素材の数×200アップする。

(2):このカードは直接攻撃でき、X素材を持ったこのカードは、その数まで1度のバトルフェイズに攻撃できる。

(3):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。ターン終了時まで、自分フィールドの「LL」モンスターは戦闘・効果では破壊されず、自分が受ける戦闘ダメージは0になる。この効果は相手ターンでも発動できる。

 

ドクトルのモンスターをもX素材として瑠璃はエースモンスターを召喚した。

 

「バカなっ!?私のモンスターをX素材にしただとっ!?」

 

「これが『パラサイト・フュージョナー』を真に受け入れることを決意した瑠璃の力……!」

 

「アセンブリー・ナイチンゲールのオーバーレイユニットになっているモンスターの効果発動!サファイア・スワローを風属性モンスターのX素材としてX召喚した時、墓地の「LL」をそのモンスターのオーバーレイユニットにできる!私は墓地のリサイト・スターリングをアセンブリー・ナイチンゲールのオーバーレイユニットにする!

 

アセンブリー・ナイチンゲールのオーバーレイユニットが一つ増えた。

 

「更にクリスタル・ワーブラーの効果発動!このカードを風属性モンスターのX素材としてX召喚した時、相手の魔法・罠カードゾーンの数デッキからドローする!これにより、3枚ドローする!」

 

「おのれっ、私の魔法・罠を利用しただけではなく更にドローしたというのか!?」

 

「そうよ!そして、今私の手札に勝利のピースは揃ったわ!」

 

「……なんだと?負け惜しみかね?その程度のモンスターでは私の完璧な芸術を崩すことはできん!」

 

「確かに、そちらのモンスターは永続罠『寄生吻孔』の効果で破壊耐性を持っている。『パラサイト女王』に至っては私の魔法・罠カードも受け付けないわ。」

 

「そうだろうそうだろう?どうあがいてもお前に勝ち目はない!」

 

ドクトルは自分の盤面が完璧であると信じて、自分の勝利を疑わなかった。

 

「でも……破壊耐性だけでしょ?」

 

「……気が付いたようだな、瑠璃!『パラサイト女王』はともかくとして、他の「パラサイト」は魔法・罠カードの効果を受け付ける!」

 

「それがどうしたというのだ?」

 

「あなたの『パラサイト女王』以外のモンスターはこのカードに弱いわ!永続魔法『闇の護封剣』発動!」

 

闇の護封剣 永続魔法

このカードは発動後、2回目の自分スタンバイフェイズに破壊される。

(1):このカードの発動時の効果処理として、相手フィールドに表側表示モンスターが存在する場合、そのモンスターを全て裏側守備表示にする。

(2):このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、相手フィールドのモンスターは表示形式を変更できない。

 

「『闇の護封剣』だと?………っ!しまった!裏側表示には弱い!?」

 

「気が付いたようだな。一見完璧に見えたその布陣だが、裏側表示という弱点があったのだ!更に『闇の護封剣』は瑠璃のアセンブリー・ナイチンゲールは裏側表示にはしない!」

 

「『闇の護封剣』の発動時の処理で、相手モンスターを全て裏側表示にする!『パラサイト・ウォール』で私の魔法・罠カードの効果を受けない『パラサイト女王』以外のモンスターは裏側表示になる!」

 

「ば……バカなっ!?」

 

ドクトルの場の『パラサイト女王』を除いたモンスターが裏側表示になった。それによって、『パラサイト女王』の攻撃力も下がった。

 

「だ……だが、お前のモンスターの攻撃力の方が下だ!」

 

「いいえっ!これで終わりよ!私は装備魔法『ストイック・チャレンジ』をアセンブリー・ナイチンゲールに装備!装備したアセンブリー・ナイチンゲールはそのオーバーレイユニットの数×600攻撃力がアップする!」

 

ストイック・チャレンジ 装備魔法

エクシーズ素材を持っているエクシーズモンスターにのみ装備可能。装備モンスターの攻撃力は自分フィールド上のエクシーズ素材の数×600ポイントアップし、相手モンスターとの戦闘によって相手ライフに与える戦闘ダメージは倍になる。また、装備モンスターは効果を発動できない。このカードは相手のエンドフェイズ時に墓地へ送られる。このカードがフィールド上から離れた時、装備モンスターを破壊する。「ストイック・チャレンジ」は自分フィールド上に1枚しか表側表示で存在できない。

 

「こ……攻撃力6400だと!?」

 

「バトル!私はアセンブリー・ナイチンゲールで『パラサイト女王』を攻撃!装備魔法『ストイック・チャレンジ』を装備しているモンスターが相手に戦闘ダメージを与えるときそのダメージは2倍になる!」

 

「ば……ばかなっ!7400のダメージだと!?」

 

「私はあなたを倒して、過去を乗り越える!この一撃を受けなさい!」

 

「ひ……ひぎゃあああああああああああああああああ」

 

ドクトル  LP4000-7400=-3400

 

黒咲瑠璃  WIN

 

 

「ば……バカな……バカな、バカな。バカなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!あり得ない、私の芸術が敗れただと……!?」

 

ドクトルは瑠璃に敗北した事実を認められていなかった。

 

「あり得ない、あり得ない。この天才が……」

 

ドクトルが現実逃避をしだした。その様子をユートと瑠璃は鋭い目つきで見ていた。

 

「……どうやら、自分が敗北したことから現実逃避しているみたいだな。」

 

「……でも、同情はしないわ。私が負けていたらまた洗脳されていたでしょうしね。」

 

現実逃避をするドクトルをユートと瑠璃は見ていると突如としてドクトルが姿を消した。

 

「!!??き…消えたっ!?」

 

「ドクトルはどこに……?」

 

「奴なら一端消したよ。」

 

「マギア!」

 

「どういうこと?」

 

ドクトルが消えて、マギアが突如として現れた。

 

「まずは、お祝いしておこう。よくぞ、過去を乗り越えられた。」

 

「……もしかして、奴を呼んだのは私への試練のため?」

 

「……そういうことか。これが俺達に対する試練ということなんだな?」

 

「ああ。……まあこれは以外にもあるがね。」

 

「だろうな。恐らく赤馬零児が、ロジェを倒したことも試練の一つの筈だ。」

 

「あの戦いも!?」

 

「………。」

 

「私達に因縁がある相手……ということは、ドクトルは柚子やセレナとも戦うの?」

 

瑠璃は自分と同じように洗脳されていた3人もドクトルと戦うかを聞いた。

 

「当然だ。君は『パラサイト・フュージョナー』を自分の仲間として受け入れた。だが、他の3人はどうするのかね。」

 

「……瑠璃達がドクトルと戦うことで過去を乗り越えることが試練というのが確かに分かった。」

 

「……もしかして、ユート。あなたは……」

 

「………。俺の場合は、あの男か?」

 

ユートは自分達に与えられた試練の話を聞いて、ある考えに至った。自分達が戦う相手のことを……

 

「まあ、君の脳裏に浮かんだ人物とはまだ戦わないさ。別に試練だけを与えるつもりはない。それだけは覚えておいてくれ」

 

そう言って、マギアはその場から立ち去った。

 

「……ユート。」

 

「心配するな、瑠璃。俺は大丈夫だ!」

 

「無茶だけはしないでよね?」

 

「ああ!」

 

ユートが元気よく答えたのを見て瑠璃はこれ以上言わなかった。

 

「それにしても、本当に強くなったな。」

 

「まだ、ユートや兄さんには及ばないけどね。…でもいつか本気の兄さんに勝ってみせるわ!」

 

「ああ。君なら行けるさ!」

 

ユートと瑠璃が再び二人の世界に入りだすとマギアの声が聞こえてきた。

 

「第一試合が終わったようだな。それでは、次の戦いに入るので次の挑戦者は前に出てくるように……。因みに対戦相手と会話中だったものもいると思うが、進行が押しているため強制的に終了とさせていただく。」

 

「次は俺だ!」

 

「ユート!頑張って!」

 

「ああ。任せてくれ!俺も君のように成長するさ!」

 

「ユートならいけるわ!」

 

ユートは瑠璃の声援を受けながら、闘技場に立った。




次回はセレナでカイバーマンと戦います。この戦いは私のオリジナルカードは一切出さない予定です。

ドクトルに関しましては、後三回戦います。

また、オリジナルカードに関しましては皆様の意見を取り入れたいと思います。こんなカードがいいというカードが御座いましたらお願い致します。面白いカードは本編に登場予定です。

申し訳ございません。『逆転の宝札』の効果を間違えておりましたので、ヘルヨハンの使用した『アカシックレコード』に変更しました。間違えてしまった『逆転の宝札』はセレナVSカイバーマン戦で登場させます。


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セレナVSカイバーマン

セレナとカイバーマンの戦いです。

前回述べました通り今回は私のオリジナルカードは登場しません。

セレナに関して、何となくこんなんだろうなという私の想像の設定が入っております。理由はあとがきをご覧ください。


マギアによってセレナは闘技場に飛ばされた。

 

「ここが私が戦う舞台か……」

 

「おやっ?まさか君と一緒だとはね……」

 

「ユーリ!」

 

セレナのパートナーはユーリであった。

 

「な~んか、ワザと僕と君をパートナーにしたように思えるね。」

 

「……私たちは元々同じ次元の人間だからその通りにしたというのか……?」

 

「ああ。まあ、こうして君と話すのはなんか久しぶりだね。」

 

「そうだな。アカデミア以来か……」

 

ユーリとセレナは赤馬零王の意向もあってか、幼いころよりそこまで接点がなかった。

 

「でもなぜだろうね?君と一緒にいると落ち着く……そんな感じがするんだよ。」

 

「そうなのか?残念だが、私にとってはお前は遊矢に似た人物という感情しかわかないが……」

 

「まっ、そこまで会話してなかったしそこはしょうがないね。」

 

「無事に分けられたようだな。それではこれよりデュエルエナジーを集めるための戦いを開始する!それでは最初に戦いたいものは前へ……」

 

久しぶりに二人きりで会話する二人だが、マギアのホログラムが突如として出現した。

 

「……どうやら始まるみたいだね」

 

「最初は私に行かせてもらうぞ。ドクトルに操られて私のデッキを使えていなかったからな。」

 

「それはいいんだけどさ。……昔から思っていたけど、君は本当にデュエルが好きなんだね……」

 

「……どういう意味だ?デュエルは楽しいものだろ?」

 

「まあそれはそうなんだけど、君は特に人の話を聞かない傾向があるからね……。例えば、昔プロフェッサーの話をしたら、いきなりデュエルディスクを広げたことあったよね?」

 

「あ……あれは、プロフェッサーのことを話したお前の腕前が気になって……」

 

「まあデュエルの話をした僕も悪いけどさ。少し抑えた方がいいよ……それ……」

 

「うっ……ぜ……善処しよう。と、とりあえず私から行かせてもらうぞっ!」

 

「あっ、逃げた。」

 

ユーリに注意されて、居心地が悪くなったのかセレナは逃げるように闘技場に上がった。

 

「それでは最初の戦いを取り行う。最初はスタンディングデュエルだが、ライディングデュエルも行うことがある。そしてそのライディングデュエルでは特殊なルールがあるものもやってもらうのでそこは理解しておくように……」

 

「ふ~ん。ライディングデュエルも行うのか……」

 

「何だ?お前は知っているのか?」

 

「まあね。君とユーゴのデュエル見てたし、ルールは大体わかるよ。」

 

「そうか。」

 

「まあ、その時になったら説明を行おう。それでは君たちの試練を開始する……」

 

「でもまあ。取り合えず、デュエルに集中したら?始まるみたいだし……ほらっ、来てるよ。君の対戦対手が……」

 

セレナはその言葉を聞いて前に振り向いた。すると奥から誰かがこちらに歩いてきていた。

 

「……あれは?」

 

何やらどこかで見たことがあるようなシルエットだが思い出せないユーリだが、セレナが突如興奮したように叫びだした!

 

「お前は知らないのか!あの伝説のヒーローショー『正義の味方 カイバーマン』を!」

 

「えっ、セ……セレナ?」

 

「あの美しい『青眼の白龍』を操る最強のヒーロー!その力をもってして、悪しき者たちを倒したそのカッコよさっ!……だから……」

 

(………そういえば、昔カイバーランドにアカデミアの同期達と息抜きに行ったときに一番はしゃいでいたなぁ……。)

 

カイバーマンのことを熱く語るセレナをみて、ユーリは昔にカイバーランドに行ったときにセレナに振り回されたことを思い出していた。そのため、彼はセレナを生暖かい目で見ていた。

 

「ほうっ、この世界にも俺のヒーローショーがあるようだな。」

 

「……この世界?」

 

「我がカードを持つ男の住む世界とこの場は異なっている。そして貴様らのデッキからかつて見たことがない力を感じる。となるとここは精霊世界でもないということだ」

 

「……精霊世界?」

 

「ま、まさかっ!?お前はカードの精霊だというのか!?」

 

現れたデュエリストが精霊であったことにセレナは驚愕した。

 

「何を驚いている?貴様らの僕が実体化している世界も恐らくあるぞ?……成程。ここはカードの精霊がほとんど現れていない世界だということか……」

 

「……僕たちのモンスターが実体化している世界?」

 

「……そんな話信じられるわけがない!」

 

「それは貴様らの勝手だ。だが、現に精霊世界は実在する。」

 

「………。」

 

「ふっ、精霊世界のない世界のデュエリストがどのようなものかと思えば……腰抜けの集まりか……」

 

「私が腰抜けだというのかっ!」

 

「ここは闘技場。精霊世界が実在するか、否かなど今は気にする必要のないことだろう?貴様がデュエリストだというのならば、その根性を見せるがいい。」

 

「いいだろう。私が腰抜けでないということを証明してやるっ!」

 

「そうある事を願おうか。こいつもお前たちと戦いたがっているからな。」

 

そういってカイバーマンは『青眼の白龍』のカードをセレナたちに見せてきた。

 

「ブ……『青眼の白龍』!?」

 

「で……伝説のレアカードじゃないか!?」

 

「俺の『青眼の白龍』をガッカリさせるなよ。」

 

「……これは後でマギアに聞いた方がよさそうかな。」

 

「……伝説のレアカード。『青眼の白龍』……面白いっ!私の「月光」デッキの復帰戦にふさわしい!」

 

「ふんっ、いいセリフだ。それでは始めるとしよう。」

 

「アクションフィールドON!フィールド魔法『精霊の森』……」

 

「ほう?ここは……?」

 

カイバーマンは自分のいる世界に似た場所に来たことに興味深そうにしていた。

 

「このフィールドはアクションデュエルとなった!さあ私とデュエルだ!」

 

「……アクションデュエルか。面白いっ!この俺が蹴散らしてくれよう!」

 

「「デュエル!!」」

 

セレナ  LP4000

 

    VS

 

カイバーマン LP4000

 

 

「さてと、どんなデュエルになるだろうね。」

 

ユーリはデュエルが面白くなることを期待して見守りだした。

 

「俺のターン!手札から魔法カード『トレード・イン』発動!手札のレベル8モンスターを墓地に送り、2枚ドローする!俺は『ブラッド・ヴォルス』を攻撃表示で召喚!更にリバースカードを2枚伏せてターン終了だ。」

 

ブラッド・ヴォルス 通常モンスター

星4/闇属性/獣戦士族/攻1900/守1200

悪行の限りを尽くし、それを喜びとしている魔獣人。手にした斧は常に血塗られている。

 

(相手はあの伝説のカードを持つカイバーマン!楽しみになってきたぞ!)

 

「私のターン!私は手札から魔法カード『融合』を発動!手札の『月光蒼猫』と『月光紫蝶』を融合する!蒼き闇を徘徊する猫よ、紫の毒持つ蝶よ!月の引力によって渦巻きて新たなる力と共に生まれ変わらん!融合召喚!現れ出でよ!月明かりに舞い踊る美しき野獣!《月光舞猫姫》!」

 

月光蒼猫 効果モンスター (OCG版)

星4/闇属性/獣戦士族/攻1600/守1200

このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):このカードが特殊召喚に成功した場合、「月光蒼猫」以外の自分フィールドの「ムーンライト」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの攻撃力はターン終了時まで元々の攻撃力の倍になる。

(2):フィールドのこのカードが戦闘・効果で破壊された場合に発動できる。デッキから「ムーンライト」モンスター1体を特殊召喚する。

 

月光紫蝶 効果モンスター (OCG版)

星3/闇属性/獣戦士族/攻1000/守1000

「月光紫蝶」の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):自分の手札・フィールドのこのカードを墓地へ送り、自分フィールドの「ムーンライト」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの攻撃力はターン終了時まで1000アップする。

(2):墓地のこのカードを除外して発動できる。手札から「ムーンライト」モンスター1体を特殊召喚する。

 

月光舞猫姫 融合・効果モンスター (OCG版)

星7/闇属性/獣戦士族/攻2400/守2000

「ムーンライト」モンスター×2

(1):このカードは戦闘では破壊されない。

(2):1ターンに1度、自分メインフェイズ1にこのカード以外の自分フィールドの「ムーンライト」モンスター1体をリリースして発動できる。このターン、相手モンスターはそれぞれ1度だけ戦闘では破壊されず、このカードは全ての相手モンスターに2回ずつ攻撃できる。

(3):このカードの攻撃宣言時に発動する。相手に100ダメージを与える。

 

「ほうっ、いきなり上級モンスターを召喚したか。」

 

「更に私は手札から『月光紅狐』を通常召喚!そしてキャット・ダンサーの効果発動!私の場の「ムーンライト」をリリースすることで、このターン相手モンスターは1度だけ破壊されず、このモンスターは2回攻撃できる!」

 

月光紅狐 効果モンスター

星4/闇属性/獣戦士族/攻1800/守 600

(1):このカードが効果で墓地へ送られた場合、相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの攻撃力をターン終了時まで0にする。

(2):自分フィールドの「ムーンライト」モンスターを対象とする魔法・罠・モンスターの効果が発動した時、墓地のこのカードを除外して発動できる、その発動を無効にし、お互いのプレイヤーは1000LP回復する。

 

「何っ!?」

 

「この効果で私はクリムゾン・フォックスをリリース!これでキャット・ダンサーは2回攻撃できる!更にクリムゾン・フォックスの効果発動!このカードが効果で墓地に送られた時相手モンスターの攻撃力を0にする!」

 

「俺のモンスターの攻撃力を0にするということか……」

 

「そうだ。そしてキャット・ダンサーは2回攻撃できる!バトルだっ!キャット・ダンサーでブラッド・ヴォルスに1回目の攻撃!キャット・ダンサーが攻撃宣言した時相手に100ダメージを与える」

 

カイバーマン LP4000-100=3900

 

「……残念だが、その攻撃は俺には届かん。リバースカードオープン『攻撃の無力化』!相手モンスターの攻撃宣言時に発動!その攻撃を無効にしバトルフェイズを終了させる!」

 

攻撃の無力化 カウンター罠

(1):相手モンスターの攻撃宣言時に、その攻撃モンスター1体を対象として発動できる。その攻撃を無効にする。その後、バトルフェイズを終了する。

 

「はっ!……くっ、これではないな。」

 

(どうやら、外れのアクションカードを引いたみたいだね。)

 

「さあ、貴様のメインフェイズ2だ。」

 

「分かっている。私はカードを2枚伏せてターンエンドだ。」

 

「俺のターン!俺は手札から儀式魔法『白竜降臨』発動!『ブラッド・ヴォルス』を生け贄に捧げ、『白竜の聖騎士』を攻撃表示で召喚!」

 

白竜降臨 儀式魔法

「白竜の聖騎士」の降臨に必要。フィールドか手札から、レベルが4以上になるよう生け贄を捧げなければならない。

 

白竜の聖騎士 儀式・効果モンスター

星4/光属性/ドラゴン族/攻1900/守1200

「白竜降臨」により降臨。フィールドか手札から、レベルが4以上になるようカードを生け贄に捧げなければならない。このカードが裏側守備表示のモンスターを攻撃した場合、ダメージ計算を行わず裏側守備表示のままそのモンスターを破壊する。また、このカードを生け贄に捧げる事で手札またはデッキから「青眼の白龍」1体を特殊召喚する事ができる。(そのターン「青眼の白龍」は攻撃できない。)

 

「あれはっ!?『青眼の白龍』専用サポートモンスター!?」

 

「おおっ!ヒーローショーにも出てきた!」

 

「そして俺は永続罠『リビングデッドの呼び声』を発動!自分の墓地から『ブルーアイズ・ソリッド・ドラゴン』

を攻撃表示で特殊召喚!」

 

リビングデッドの呼び声 永続罠

(1):自分の墓地のモンスター1体を対象としてこのカードを発動できる。そのモンスターを攻撃表示で特殊召喚する。このカードがフィールドから離れた時にそのモンスターは破壊される。そのモンスターが破壊された時にこのカードは破壊される。

 

ブルーアイズ・ソリッド・ドラゴン 効果モンスター

星8/光属性/ドラゴン族/攻2500/守2000

このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合、相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの効果を無効にする。

(2):相手が魔法・罠・モンスターの効果を発動した時に発動できる。フィールドのこのカードを持ち主のデッキに戻し、デッキから「青眼の白龍」1体を特殊召喚する。

 

「あのモンスターは……最初のターンに『トレード・イン』で墓地に送ったモンスターか……」

 

「『ブルーアイズ・ソリッド・ドラゴン』の特殊効果発動!特殊召喚に成功した時、相手モンスターの効果を無効にする!俺はキャット・ダンサーの効果を無効にする!」

 

「くっ、そうきたか……」

 

「バトルだ!俺は『ブルーアイズ・ソリッド・ドラゴン』でキャット・ダンサーを攻撃する!」

 

「アクションカード『回避』発動!攻撃を無効にする!」

 

「甘いわっ!『ブルーアイズ・ソリッド・ドラゴン』の特殊効果発動!貴様が魔法カードの効果を発動した時、このカードをデッキに戻すことにより、あるカードを特殊召喚する!」

 

「あるカード?」

 

「貴様が待ち望んでいた我が最強の僕だ!」

 

「ま……まさかっ!本物!」

 

「伝説を見せてやろう!いでよっ、我が忠実なる僕っ!見るがいい、そして慄くがいい!光臨せよっ『青眼の白龍』!」

 

青眼の白龍 通常モンスター

星8/光属性/ドラゴン族/攻3000/守2500

高い攻撃力を誇る伝説のドラゴン。どんな相手でも粉砕する、その破壊力は計り知れない。

 

「こ……これが本物の『青眼の白龍』!」

 

「す……すごいっ!私が想像していた以上にカッコイイではないかっ!」

 

「ワハハハハハッ!さあバトル再開だ!『青眼の白龍』でキャット・ダンサーを攻撃!滅びのバーストストリーム!」

 

「……セレナ。見とれている場合じゃないと思うけど……」

 

「えっ!?あっ、しまった。ぐっううううう。」

 

セレナ LP4000-600=3400

 

「くっ、だが罠発動『月光輪廻舞踏』!自分フィールドのモンスターが戦闘で破壊されたことにより、デッキから「ムーンライト」モンスターを2体手札に加える!」

 

「ほうっ、そのようなカードを伏せていたか。」

 

「私はデッキから『月光狼』と『月光翠鳥』の2体を手札に加える!」

 

月光輪廻舞踏 通常罠 (OCG版)

「月光輪廻舞踊」は1ターンに1枚しか発動できない。

(1):自分フィールドのモンスターが戦闘・効果で破壊された場合に発動できる。デッキから「ムーンライト」モンスターを2体まで手札に加える。

 

月光狼 ペンデュラム・効果モンスター (OCG版)

星6/光属性/獣戦士族/攻2000/守1800

【Pスケール:青1/赤1】

(1):自分は「ムーンライト」モンスターしかP召喚できない。この効果は無効化されない。

(2):1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。自分のフィールド・墓地から、「ムーンライト」融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを除外し、その融合モンスター1体をエクストラデッキから融合召喚する。

【モンスター効果】

(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分の「ムーンライト」モンスターが守備表示モンスターを攻撃した場合、その守備力を攻撃力が超えた分だけ相手に戦闘ダメージを与える。

 

月光翠鳥 効果モンスター

星4/闇属性/獣戦士族/攻1200/守1000

このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。手札から「ムーンライト」カード1枚を墓地へ送り、自分はデッキから1枚ドローする。

(2):このカードが効果で墓地へ送られた場合、自分の墓地のモンスター及び除外されている自分のモンスターの中から、「月光翠鳥」以外のレベル4以下の「ムーンライト」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを守備表示で特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化される。

 

「続いて『白竜の聖騎士』でプレイヤーにダイレクトアタック!ダークアウト・セイクリッド・スピア!」

 

「はっ!くっ、またしても外れだと!?……ってあああっ!」

 

セレナ LP3400-1900=1500

 

「ふんっ、アクションカードか。なかなか面白いと思うが、残念だったな。」

 

「くっ……」

 

「ではメインフェイズ2。俺は『白竜の聖騎士』の特殊効果発動!このカードを生け贄に捧げることにより、デッキから『青眼の白龍』を特殊召喚する!」

 

「なっ、2体目だと!?」

 

『白竜の聖騎士』が消えて、カイバーマンのフィールドに2体の『青眼の白龍』が並んだ。

 

「更に手札から魔法カード『一時休戦』を発動!互いに1枚ドローする代わりに、次の貴様のターンが終わるまで互いが受けるダメージは全て0になる!」

 

一時休戦 通常魔法

(1):お互いのプレイヤーは、それぞれデッキから1枚ドローする。次の相手ターン終了時まで、お互いが受ける全てのダメージは0になる。

 

「……私の「ムーンライト」の戦法に対する対策か……」

 

「これは、不味いね。セレナのデッキの特徴は連続攻撃だからね。」

 

「さあ貴様の実力を、俺と『青眼の白龍』に見せてみるがいい!俺はリバースカードを伏せてターン終了だ。」

 

「私のターン、ドロー!……これならっ!私は魔法カード『逆境の宝札』を発動!相手の場に特殊召喚されたモンスターが存在して、私の場にモンスターが存在しないときデッキから2枚ドローする!更に魔法カード『月光香』発動!私の墓地の「ムーンライト」を特殊召喚できる!甦れっ、キャット・ダンサー!」

 

逆境の宝札 通常魔法 (アニメ版オリジナルカード)

相手フィールド上に特殊召喚されたモンスターが存在し、自分フィールド上にモンスターが存在しない場合に発動できる。自分のデッキからカードを2枚ドローする。

 

月光香 通常魔法 (OCG版)

(1):自分の墓地の「ムーンライト」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。

(2):墓地のこのカードを除外し、手札を1枚捨てて発動できる。デッキから「ムーンライト」モンスター1体を手札に加える。

 

「そして『月光翠鳥』を通常召喚!『月光翠鳥』の効果発動!召喚に成功した時、手札の「ムーンライト」を墓地に送ることでカードを1枚ドローする!私は手札の『月光彩雛』を墓地に送り、1枚ドロー!そして、墓地に送られたカレイド・チックの効果発動!カード効果で墓地に送られた時、墓地の『融合』を手札に戻すことができる!」

 

「一気に次の融合召喚の条件を整えてきたか。」

 

「そして、『融合』発動!私はフィールドのエメラルド・バードとキャット・ダンサーを融合する!未来を告知する翼よ、月明かりに舞い踊る美しき野獣よ。月の引力により渦巻きて、新たなる力と共に生まれ変わらん。融合召喚!現れいでよ、月光の原野で舞い踊るしなやかなる野獣!『月光舞豹姫』!」

 

月光彩雛 効果モンスター

星4/闇属性/獣戦士族/攻1400/守 800

このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):1ターンに1度、デッキ・EXデッキから「ムーンライト」モンスター1体を墓地へ送って発動できる。このターン、このカードを融合素材とする場合、墓地へ送ったそのモンスターの同名カードとして融合素材にできる。

(2):このカードが効果で墓地へ送られた場合、自分の墓地の「融合」1枚を対象として発動できる。そのカードを手札に加える。

(3):このカードが除外された場合に発動できる。このターン、相手はバトルフェイズ中に効果を発動できない。

 

月光舞豹姫 融合・効果モンスター (OCG版)

星8/闇属性/獣戦士族/攻2800/守2500

「月光舞猫姫」+「ムーンライト」モンスター

このカードは上記のカードを融合素材にした融合召喚でのみEXデッキから特殊召喚できる。

(1):このカードは相手の効果では破壊されない。

(2):1ターンに1度、自分メインフェイズ1に発動できる。このターン、相手モンスターはそれぞれ1度だけ戦闘では破壊されず、このカードは全ての相手モンスターに2回ずつ攻撃できる。

(3):このカードが戦闘で相手モンスターを破壊した時に発動する。このカードの攻撃力はバトルフェイズ終了時まで200アップする。

 

「攻撃力2800の融合モンスターか。」

 

「ここで私は『月光舞豹姫』の融合素材として墓地に送られた『月光翠鳥』の効果発動!カード効果で墓地に送られたことにより、私の墓地からレベル4以下の「ムーンライト」を効果を無効にして守備表示で特殊召喚できる!」

 

「ほう、壁モンスターを復活させるのか。」

 

「甦れっ、『月光蒼猫』!」

 

(セレナのフェイバリットカードのあのモンスターは戦闘で破壊されたときにデッキから「ムーンライト」を特殊召喚する効果を持つ。相手の『青眼の白龍』の力を警戒しながら復活させたみたいだね……)

 

「だが、せっかく召喚した融合モンスターの攻撃力では『青眼の白龍』に勝っていないぞ?」

 

「安心しろっ!憧れのモンスターをこのターンで超えて見せる!パンサー・ダンサーの効果発動!このターン相手モンスターは1度だけ戦闘では破壊されず、このモンスターは全てのモンスターに2回攻撃できる!バトルだっ、パンサー・ダンサーで『青眼の白龍』を攻撃!」

 

「おやっ?相手の方が攻撃力が上なのに攻撃宣言をしたの?」

 

「何をたくらんでいる?」

 

「ここで私は速攻魔法『コンセントレイト』発動!自分フィールドの表側表示モンスター1体の攻撃力をターン終了時までその守備力分アップする。ただし、この効果を発動するターン、対象のモンスター以外の自分のモンスターは攻撃できない。」

 

コンセントレイト 速攻魔法

(1):自分フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの攻撃力はターン終了時までその守備力分アップする。このカードを発動するターン、対象のモンスター以外の自分のモンスターは攻撃できない。

 

「なるほど、元々守備表示のそのモンスターに対して意味がなかったな。そして貴様のモンスターの攻撃力が2500アップするということか……」

 

「へぇ……攻撃力5300のモンスターか。」

 

速攻魔法のお陰でパンサー・ダンサーの攻撃力は5300にまでアップして、『青眼の白龍』の攻撃力を超えた。

 

「バトル再開だ!パンサー・ダンサーで2体の『青眼の白龍』を攻撃する!」

 

「……残念だが、先程のターン俺が発動していた『一時休戦』の効果で戦闘ダメージは発生しない。」

 

「だが、『青眼の白龍』を倒すことはできる!よしっ、これで憧れのモンスターを倒したぞっ!」

 

「ちっ………」

 

カイバーマンにダメージが与えられなかったが、セレナは2体の『青眼の白龍』を倒すことが出来てガッツポーズを決めた。

 

「私はこれでターンエンドだ!」

 

「……一気にセレナの方に傾いたように見えるけど…なんか嫌な予感がするんだよね。」

 

「ふん俺のターン、ドロー!俺は手札から魔法カード『天よりの宝札』を発動!お互いに手札が6枚になるようにドローする!この効果で俺は6枚ドローする!」

 

「私は手札が2枚あったため4枚ドローする!」

 

「更に俺はリバースカードオープン『二重召喚』!このターン俺は2回通常召喚を行える。」

 

二重召喚 通常魔法

(1):このターン自分は通常召喚を2回まで行う事ができる。

 

「伏せカード?……って、あっ!?」

 

「……伏せカードのことを忘れていたんだね……」

 

結果的にプラフだったため事なきことを得たが、ユーリはセレナがカイバーマンの伏せカードを忘れていたことを呆れていた。

 

「更に手札から『儀式の下準備』発動!デッキから儀式魔法『カオスの儀式』と『カオス・ソルジャー』を手札に加える!」

 

「カオスソルジャー!?」

 

「それって伝説の決闘王が使用したモンスターなんじゃ……」

 

(……もしかしたら、カイバーマンのデッキの切り札はあのモンスターなのかもしれない。)

 

ユーリはカイバーマンのデッキの切り札が何なのかを予想していた。

 

「『マンジュ・ゴッド』召喚!そして効果発動!このモンスターの召喚時、デッキから儀式モンスターを手札に加える。俺は『青眼の混沌龍』を手札に加える。そして2回目の召喚権を使い、『ソニックバード』召喚!」

 

マンジュ・ゴッド 効果モンスター

星4/光属性/天使族/攻1400/守1000

(1):このカードが召喚・反転召喚に成功した時に発動できる。デッキから儀式モンスター1体または儀式魔法カード1枚を手札に加える。

 

ソニックバード 効果モンスター

星4/風属性/鳥獣族/攻1400/守1000

このカードが召喚・反転召喚に成功した時、自分のデッキから儀式魔法カード1枚を手札に加える事ができる。

 

「「ブルーアイズ」の儀式モンスター!?そしてそのモンスターはもしかして『マンジュ・ゴッド』のように……」

 

「正解だ。『ソニックバード』の特殊効果で儀式魔法『高等儀式術』を手札に加える。」

 

「まさか、このターンで2体の儀式モンスターを召喚するつもりかっ!?」

 

「その通りだ。まず俺は儀式魔法『カオスの儀式』発動!『マンジュ・ゴッド』と『ソニックバード』を生け贄に捧げっ、降臨せよっ!『カオス・ソルジャー』!」

 

カオスの儀式 儀式魔法 

「カオス・ソルジャー」の降臨に必要。

(1):自分の手札・フィールドから、レベルの合計が8以上になるようにモンスターをリリースし、手札から「カオス・ソルジャー」を儀式召喚する。

 

カオス・ソルジャー 儀式モンスター

星8/地属性/戦士族/攻3000/守2500

「カオスの儀式」により降臨。

 

「こ……これが本物の『カオス・ソルジャー』……!」

 

「……カイバーマンの切り札が僕の予想通りだとすると結構ヤバいよセレナ!」

 

「えっ!?それはどういうことだ?」

 

「……おそらく彼の切り札は伝説の融合モンスター『究極竜騎士』だ!」

 

「なっ、それは……!?」

 

融合次元においても伝説の融合モンスターとして語られている『究極竜騎士』……。その存在を知った途端セレナの闘志に火が付いた。

 

「お……面白いっ!そのような伝説モンスターと戦えるとは腕がなるぞっ!」

 

「話は済んだか?」

 

「おっとごめんよ。」

 

「では続けるぞ、儀式魔法『高等儀式術』発動!レベルの合計が儀式モンスターと同じになるようデッキの通常モンスターを生け贄に捧げる!俺はデッキの『青眼の白龍』を生贄に捧げ、『青眼の混沌龍』を攻撃表示で召喚!」

 

高等儀式術 儀式魔法

儀式モンスターの降臨に必要。

(1):レベルの合計が儀式召喚するモンスターと同じになるように、デッキから通常モンスターを墓地へ送り、手札から儀式モンスター1体を儀式召喚する。

 

青眼の混沌龍 儀式・効果モンスター

星8/闇属性/ドラゴン族/攻3000/守 0

「カオス・フォーム」により降臨。このカードは儀式召喚でしか特殊召喚できない。

(1):このカードは相手の効果の対象にならず、相手の効果では破壊されない。

(2):「青眼の白龍」を使用して儀式召喚したこのカードの攻撃宣言時に発動できる。相手フィールドの全てのモンスターの表示形式を変更する。この効果で表示形式を変更したモンスターの攻撃力・守備力は0になる。このターン、このカードが守備表示モンスターを攻撃した場合、その守備力を攻撃力が超えた分だけ戦闘ダメージを与える。

 

「攻撃力3000の儀式モンスターが2体か」

 

「まずいっ!」

 

セレナは2体の儀式モンスターを見た瞬間アクションカードを大慌てに取りに向かった。

 

「アクションカードか……。だが、無駄なことだ!バトルっ、『青眼の混沌龍』で『月光蒼猫』を攻撃!」

 

「よしっ!」

 

「セレナは無事にアクションカードを取れたみたいだね。」

 

ユーリはセレナが無事にアクションカードを取ったこと確認していた。

 

「『青眼の混沌龍』の特殊効果発動!『青眼の白龍』を生け贄にして儀式召喚したこのカードの攻撃宣言時、貴様のフィールド上の全てのモンスターの表示形式を変更し、攻守を0にする!」

 

「そうはさせない!罠発動『レインボー・ライフ』!手札のアクションカードを捨てることで、このターン私が受けるダメージは全て私のライフを回復させる!」

 

「ほう。先程のターンに何故発動しなかったかは気になるが、これで貴様のモンスターの表示形式は変更される!そして『青眼の混沌龍』の攻撃を続行する!」

 

「くっ……だが、ブルー・キャットの効果発動!戦闘で破壊された時、デッキから「ムーンライト」を特殊召喚する!こいっ、『月光黒羊』!」

 

月光黒羊 効果モンスター (OCG版)

星2/闇属性/獣戦士族/攻 100/守 600

(1):このカードを手札から捨て、以下の効果から1つを選択して発動できる。

●「月光黒羊」以外の自分の墓地の「ムーンライト」モンスター1体を選んで手札に加える。

●デッキから「融合」1枚を手札に加える。

(2):このカードが融合召喚の素材となって墓地へ送られた場合に発動できる。「月光黒羊」以外の、自分のエクストラデッキの表側表示の「ムーンライト」Pモンスターまたは自分の墓地の「ムーンライト」モンスター1体を選んで手札に加える。

 

セレナ LP1500+3000=4500

 

「そして『カオス・ソルジャー』でパンサー・ダンサーを攻撃!カオス・ブレード!」

 

「くっ、パンサー・ダンサーが……」

 

「俺はリバースカードを3枚伏せてターン終了だ」

 

「私のターン、ドロー!私は手札からスケール1の『月光狼』とスケール5の『月光虎』でペンデュラム・スケールをセッティング!これでレベル2から4のモンスターが同時に召喚可能!」

 

「何だ?この召喚方法は……?」

 

「知らないのかい?この召喚方法はペンデュラム召喚。ペンデュラムモンスターのスケールの間のモンスターを同時に召喚できる方法さ。」

 

月光虎 ペンデュラム・効果モンスター (OCG版)

星3/光属性/獣戦士族/攻1200/守 800

【Pスケール:青5/赤5】

(1):1ターンに1度、自分の墓地の「ムーンライト」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターは攻撃できず、効果は無効化され、エンドフェイズに破壊される。

【モンスター効果】

「月光虎」のモンスター効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):フィールドのこのカードが戦闘・効果で破壊された場合、自分の墓地の「ムーンライト」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。

 

ユーリの簡単な説明を聞いてカイバーマンは面白いと言わんばかりの顔をした。

 

「ペンデュラム召喚!いでよっ、私のモンスターたち!『月光黄鼬』、『月光紫蝶』、『月光白兎』!」

 

「一気に3体のモンスターを召喚してきたか……」

 

月光黄鼬 効果モンスター

星4/闇属性/獣戦士族/攻 800/守2000

このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

(1):このカードが手札・墓地に存在する場合、「月光黄鼬」以外の自分フィールドの「ムーンライト」カード1枚を対象として発動できる。そのカードを持ち主の手札に戻し、このカードを守備表示で特殊召喚する。この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外される。

(2):このカードが効果で墓地へ送られた場合に発動できる。デッキから「ムーンライト」魔法・罠カード1枚を手札に加える。

 

月光白兎 効果モンスター (OCG版)

星2/闇属性/獣戦士族/攻 800/守 800

(1):このカードが召喚に成功した時、「月光白兎」以外の自分の墓地の「ムーンライト」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを守備表示で特殊召喚する。

(2):1ターンに1度、このカード以外の自分フィールドの「ムーンライト」カードの数まで、相手フィールドの魔法・罠カードを対象として発動できる。そのカードを持ち主の手札に戻す。

 

「私は『月光虎』のペンデュラム効果発動!1ターンに1度墓地の「ムーンライト」融合モンスターを、その効果を無効にして特殊召喚。来いっ、パンサー・ダンサー!そしてホワイト・ラビットの効果発動!1ターンに1度自分フィールドの「ムーンライト」モンスターの数だけ、相手の魔法・罠カードを手札に戻す!私の場にいる「ムーンライト」モンスターは4体!よって4枚のカードを手札に戻す!」

 

「させるかっ!リバースカードオープン『無償交換』!相手のモンスター効果の発動を無効にして破壊する!」

 

「くっ……」

 

「だが、その代償として貴様に一枚引く権利を与える。」

 

「では遠慮なく私はカードを1枚ドローする!」

 

セレナはデッキから1枚ドローするといいカードを引いたようで笑みを浮かべていた。

 

無償交換 カウンター罠

(1):相手がモンスターの効果を発動した時に発動できる。その発動を無効にし破壊する。相手はデッキから1枚ドローする。

 

「続けて手札から魔法カード『月光融合』発動!」

 

「「ムーンライト」専用の融合召喚用のカードか……」

 

「……いつの間にそんなの用意していたんだ?」

 

「EXデッキの「ムーンライト」融合モンスターによって決められた融合素材を墓地に送り、「ムーンライト」融合モンスターを融合召喚する!私はフィールドのパンサー・ダンサー、ブラック・シープ、イエロー・マーテンを融合!月光の原野で舞い踊るしなやかなる野獣よ、漆黒の闇に潜む獣よ、美しき毛並み持つ獣よ。月の引力により渦巻きて新たなる力に生まれ変わらん!融合召喚!現れ出でよ!月光の原野の頂点に立って舞う百獣の王!《月光舞獅子姫》!」

 

月光融合 通常魔法

このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。

(1):自分の手札・フィールドから「ムーンライト」融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。相手フィールドに、EXデッキから特殊召喚されたモンスターが存在する場合には自分のデッキ・EXデッキの「ムーンライト」モンスターも1体まで融合素材とする事ができる。

 

月光舞獅子姫 融合・効果モンスター (OCG版)

星10/闇属性/獣戦士族/攻3500/守3000

「月光舞豹姫」+「ムーンライト」モンスター×2

このカードは上記のカードを融合素材にした融合召喚でのみ特殊召喚できる。

(1):このカードは相手の効果の対象にならず、相手の効果では破壊されない。

(2):このカードは1度のバトルフェイズ中に2回攻撃できる。

(3):1ターンに1度、このカードがモンスターを攻撃したダメージステップ終了時に発動できる。相手フィールドの特殊召喚されたモンスターを全て破壊する。

 

「ほうっ、これが貴様の切り札ということか……」

 

「まだ私のターンは終了していない!融合素材として墓地に送られたブラック・シープとイエロー・マーテンの効果発動!ブラック・シープの効果により、私は墓地のエメラルド・バードを手札に戻す。そしてイエロー・マーテンの効果、デッキから『月光舞踏』を手札に加える」

 

「さて、ここから何を見せてくれるつもりだ?」

 

するとセレナは駆け出して、アクションカードを手に加えた。

 

「私はエメラルド・バードを通常召喚し効果発動!手札のアクションカードを墓地の送り、カードを1枚ドローする!そして『月光狼』のペンデュラム効果発動!1ターンに1度フィールド・墓地の融合素材モンスターを除外してEXデッキの「ムーンライト」融合モンスター1体の融合召喚を行う。」

 

「更に融合召喚だと!?」

 

「私はフィールドのエメラルド・バードと墓地のクリムゾン・フォックス、ホワイト・ラビットの3体を除外して融合!未来を告知する翼よ、紅き情熱の狐よ、月光に映え躍動する兎よ。月の引力により渦巻きて新たなる力に生まれ変わらん!融合召喚!現れいでよ!月光の元に舞い踊る剣舞の舞姫!《月光舞剣虎姫》!」

 

月光舞剣虎姫 融合・効果モンスター

星9/闇属性/獣戦士族/攻3000/守2600

「ムーンライト」モンスター×3

このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。このカード名の(3)の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):このカードの攻撃力は、お互いの墓地の獣戦士族モンスター及び除外されている獣戦士族モンスターの数×200アップする。

(2):このカードは相手の効果の対象にならない。

(3):墓地のこのカードを除外し、自分フィールドの融合モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの攻撃力はターン終了時まで3000アップする。この効果はこのカードが墓地へ送られたターンには発動できない。

 

「この1ターンで2体の最上級融合モンスターか……。ふっ、俺の『天よりの宝札』が仇名したようだな。」

 

「お前に助けられたのは事実だが、これこそが私の「ムーンライト」デッキの力だ!私は魔法カード『死者蘇生』発動!墓地からパンサー・ダンサーを特殊召喚!さらにパープル・バタフライの効果発動!このカードをリリースしてライオ・ダンサーの攻撃力を1000アップする!更にサーベル・ダンサーの効果発動!このカードの攻撃力は互いの墓地及び除外されている獣戦士族モンスターの数×200アップする!」

 

「なにっ!?」

 

「お前の墓地の『ブラッド・ヴォルス』を含めると合計で11体!よって攻撃力は2200アップする!」

 

「これはすごいね。攻撃力5200、4500、2800の融合モンスターが揃うなんて……」

 

「やるな。」

 

「このターンで終わらせる!ライオ・ダンサーは1度のバトルフェイズで2回攻撃できる!バトルっ、ライオ・ダンサーで『カオス・ソルジャー』と『青眼の混沌龍』を攻撃!」

 

「ふっ……」

 

カイバーマン LP3900-1500×2=900

 

「止めだ!サーベル・ダンサーでダイレクトアタック!」

 

「まだ終わらん!リバースカードオープン『銀龍の轟咆』!俺の墓地からドラゴン族の通常モンスターを復活させる!甦れっ、『青眼の白龍』!」

 

「ここで復活させたか……だったら、サーベル・ダンサーで『青眼の白龍』を攻撃!」

 

「更に速攻魔法『コマンドサイレンサー』発動!相手の攻撃を強制終了させて1枚ドローする」

 

銀龍の轟咆 速攻魔法

「銀龍の轟咆」は1ターンに1枚しか発動できない。

(1):自分の墓地のドラゴン族の通常モンスター1体を対象として発動できる。そのドラゴン族の通常モンスターを特殊召喚する。

 

コマンドサイレンサー 速攻魔法 (アニメ版)

相手モンスターの攻撃宣言時に発動する事ができる。相手のバトルフェイズを終了させ、デッキからカードを1枚ドローする。

 

「くっ、倒しきれなかったか。私は2枚カードを伏せてターンエンドだ!そしてターン終了時にライオ・ダンサーの攻撃力は元に戻る。」

 

(くっ、このターンで倒せなかったか……)

 

(……あのカードを伏せていたのに自分のモンスターが破壊されてから発動していた……。もしかして『カオス・ソルジャー』を墓地に送るためにワザと発動しなかったのかな………)

 

ユーリはカイバーマンの戦略を何となく当てていた。

 

「俺のターン、ドロー!カードを伏せて『命削りの宝札』発動!手札が5枚になるようデッキからドローする!リバースカードオープン『黙する死者』!自分の墓地の通常モンスターを守備表示で特殊召喚する!甦れっ、『青眼の白龍』!『貪欲な壺』発動!墓地のモンスター5体デッキに戻し、2枚ドローする!」

 

カイバーマンは、『ブラッド・ヴォルス』『ソニックバード』『マンジュ・ゴッド』『白竜の聖騎士』『青眼の混沌龍』の5体をデッキに戻したことにより、サーベル・ダンサーの攻撃力が5000となった。

 

命削りの宝札 通常魔法 (アニメ版)

自分の手札が5枚になるようにデッキからカードをドローする。発動後5回目の自分のエンドフェイズ時に手札を全て墓地に送る。

 

黙する死者 通常魔法

(1):自分の墓地の通常モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを守備表示で特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターは攻撃できない。

 

「一気に攻めてくるつもりか……」

 

「俺は魔法カード『巨竜の羽ばたき』発動!『青眼の白龍』を手札に戻し、フィールドの魔法・罠カードを全て破壊する!」

 

巨竜の羽ばたき 通常魔法

(1):自分フィールドのレベル5以上のドラゴン族モンスター1体を選んで持ち主の手札に戻し、フィールドの魔法・罠カードを全て破壊する。

 

「しまった。くっ……私の罠カードが……」

 

「更に『融合』発動!フィールドの『青眼の白龍』と手札2体の『青眼の白龍』を融合する。」

 

「い……いつの間に手札に戻っていたのだ……!?」

 

「おそらく『貪欲な壺』の効果で引いたんだろうね……」

 

「その通りだ。融合召喚!いでよっ、『青眼の究極竜』!」

 

青眼の究極竜 融合・通常モンスター

星12/光属性/ドラゴン族/攻4500/守3800

「青眼の白龍」+「青眼の白龍」+「青眼の白龍」

 

「おおっ、これが伝説の『青眼の白龍』の融合モンスター!すごいっ、この目でその雄姿が見られるなんて!」

 

「……あーあ。カイバランドでもこうだったよね……」

 

『青眼の究極竜』に見とれているセレナにユーリは呆れていた。

 

「魔法カード『おろかな埋葬』発動し、デッキから『破壊神 ヴァサーゴ』を墓地に送る。そして『龍の鏡』発動!墓地の『破壊神 ヴァサーゴ』と『カオス・ソルジャー』を除外してドラゴン族融合モンスターを融合召喚する!」

 

「くっ、『破壊神 ヴァサーゴ』の効果は融合素材の代用にできるのであったな……」

 

「その通りだ。俺は『破壊神 ヴァサーゴ』を『青眼の究極竜』として扱い融合する!融合召喚!光臨せよっ、『究極竜騎士』!」

 

破壊神 ヴァサーゴ 効果モンスター

星3/闇属性/悪魔族/攻1100/守 900

このカードを融合素材モンスター1体の代わりにする事ができる。その際、他の融合素材モンスターは正規のものでなければならない。

 

龍の鏡 通常魔法

(1):自分のフィールド・墓地から、ドラゴン族の融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを除外し、その融合モンスター1体をエクストラデッキから融合召喚する。

 

究極竜騎士 融合・効果モンスター

星12/光属性/ドラゴン族/攻5000/守5000

「カオス・ソルジャー」+「青眼の究極竜」

このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。

(1):このカードの攻撃力は、このカード以外の自分フィールドのドラゴン族モンスターの数×500アップする。

 

「このカードの攻撃力はフィールドのドラゴン族モンスターの数×500アップする!よって攻撃力は5500!

 

「す……凄いっ!究極の融合モンスターが2体揃う光景を最前席で見られるなんて……」

 

「見とれているところ悪いが、バトルだ!『青眼の究極竜』で『月光舞獅子姫』を攻撃!アルティメット・バースト!」

 

「くっ……うぅぅぅぅぅ」

 

セレナ LP4500-1000=3500

 

「続けて『究極竜騎士』で『月光舞剣虎姫』を攻撃!ギャラクシー・クラッシャー!」

 

「ぐっ……うぅぅぅぅぅぅぅ」

 

セレナ LP3500-300=3200

 

セレナは2回ともアクションカードを取りに行こうとしたが、今回ばかりは攻撃していない別のモンスターがセレナの行方を塞いで取れなかった。

 

「悪いが、アクションカードを拾いすぎだ……」

 

「だが、これでお前のモンスターの攻撃は終了し……た……」

 

(……やっぱね。流石は伝説のデッキを操るというか……)

 

2体の大型モンスターの攻撃を凌いだとセレナは思ったが、『青眼の究極竜』がいなくなり3体の『青眼の白龍』がその姿を見せていた。

 

「ば……バカな!?何故ブルーアイズが復活している!?ま…まさか!?」

 

「残念だったが、少しばかり詰めが甘かったな。」

 

「『融合解除』!?…そうかそれで、ブルーアイズが復活したのか……」

 

カイバーマンがセレナに見せたカードは『融合解除』であった。その光景を見てセレナは察した。

 

「その通り。このカードの効果によりアルティメットは融合前の姿に戻った。」

 

「あっ………」

 

「『青眼の白龍』で『月光舞豹姫』を攻撃!滅びのバーストストリーム!」

 

「し……しまった……ぐぅぅぅぅぅぅぅ」

 

セレナ LP3200-200=3000

 

「2体の『青眼の白龍』でダイレクトアタック!滅びのバーストストリーム!」

 

カイバーマンの命令通りに2体のブルーアイズがセレナに光線を吐き出した。

 

「す…凄いっ!これが伝説のモンスターの力……」

 

「強靭!無敵!最強!」

 

「おーいっ!見とれている場合?」

 

「あっ!……うわぁぁぁぁっ!?」

 

「粉砕!玉砕!大喝采!ワハハハハハハハッ!ワハハハハハハハッ!」

 

セレナ LP3000-3000=0

 

カイバーマン WIN

 

 

倒れたセレナにカイバーマンは近づいた。

 

「己の力で立ち上がれるのか?」

 

「あ……ああ。」

 

「立てればよしっ、立ち上がれねばそこまでだ……」

 

その言葉を聞いてセレナは直ぐに立ち上がった。

 

「立ち上がれるに決まっている!私を何だと思っている!」

 

「ならばいい。お前の力はよく分かった。だが、少し周りが見えていなければ成長しないぞ?」

 

「……っ!?」

 

「そこの男との話を少しばかり聞いていたが、人の話を聞かなければ大事な時に痛い目にあうぞ……」

 

「……。」

 

「お前と次に戦う時が来たら成長しているかを俺に見せてくれ」

 

そういってカイバーマンは一度も振り返らずに闘技場を去っていった。その様子をセレナは彼の姿が見えなくなるまで見送った。

 

「……取り合えず、お疲れ様といっておこうかな?」

 

「……。」

 

「まあ、負けて悔しいのは分かるけど……次に活かせば?……ってセレナ?」

 

ユーリが心配して声をかけたのだが、当の本人はというと……

 

「す………」

 

「す…?」

 

「凄かったぁぁぁぁぁぁぁぁ!あれが伝説のカードか……。あんなにかっこよくて素晴らしいモンスターと戦えて………うんたらかんたら」

 

(……あ~あ。面倒くさいモードに入っちゃったよ……。嬉しいのは分かったから解放してくれないかな?)

 

憧れのヒーローとデュエル出来て興奮したセレナの話をユーリは面倒そうに聞いていた。結局その話はマギアの声が聞こえたことでようやく収まったのだった。

 

「……ってあれ!?次の試合が始まるのか?」

 

「……自分の話に夢中になっていたから聞いてなかったんだね……。」

 

「す……すまん。直ぐにどく!」

 

ユーリの目をみたセレナはさっさと闘技場から降りて行った。その様子をみたユーリは対戦者が来るまでデッキの調整を行い始めた。




次回はユーゴで魔妖デッキのオリジナルキャラと戦います。

セレナに関してですが、ご存じの通りセレナは赤馬零王によって軟禁されていました。そんな彼女が隔絶された環境で育てられマトモな一般知識や倫理観を与えられなかった可能性が非常に高く、カイバランドで大はしゃぎしていそうな光景が浮かんだためそうさせていただきました。

今後もオリジナル設定を付ける可能性がある事を先に言っておきます。

タグにオリジナル設定を付けさせていただきます。


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SR VS 魔妖

ユーゴのデュエルです。今回本来ユーゴが使用しないモンスターを使用いたします。
これに関しては、他の3人も同じですのでご了承ください。

魔妖に関してですが、餓者髑髏の効果の内リンクモンスターに関する効果を変更させていただきます。


読者オリジナルカード1枚登場させます。ご協力いただきありがとうございます。


遊矢達はマギアによって闘技場に飛ばされた。そしてその男ユーゴは、目を開けると自分の大切な存在が心配そうにこちらをのぞき込んでいた。

 

「やっと気が付いた……ねぇ?大丈夫?ユーゴ?」

 

「リ……リン!……ってありゃっ?ここは何処だ?」

 

「マギアの話を聞いてなかったの?闘技場よ。ここで私たちは戦うのよ……」

 

「そうか……ここが闘技場か……」

 

ユーゴが闘技場を見回すとそこは正しくコロッセオと呼ぶのにふさわしい場所であった。

 

「それはそうと、ユーゴ!」

 

「うおっ!?何だよリン?」

 

「あの時はごめん!いくらドクトルに操られていたとはいえ、あなたを傷つけて……」

 

「あ~あん時か!別に良いよ。俺も未熟だったみてぇだしよ……」

 

「ユーゴ……」

 

ユーゴは、ドクトルに洗脳されてユーゴを傷つけたことを謝るリンをあっさりと許した。その言葉を聞いてリンは一安心していた。

 

「無事に分けられたようだな。それではこれよりデュエルエナジーを集めるための戦いを開始する!それでは最初に戦いたいものは前へ……」

 

「おっ!どうやらデュエルが始まるみてぇだな。」

 

「どちらから行くの?」

 

「俺から行かせてくれっ!一暴れしたいからよ!」

 

「そう分かったわ。でも、真面目に戦いなさいよ!セレナの時みたいに腑抜けないでよね!」

 

「うおっ!?な……何で、お前がセレナとの戦い知ってんだよ!?」

 

「柚子とセレナに聞いたのよ。全く私と勘違いして抱きつこうとするなんて……」

 

「わ……悪ぃ悪ぃ。………もう本調子に戻ったみてぇだな……」

 

「何か言った?」

 

「何でもありません」

 

ユーゴはリンの説教から逃げるように闘技場に立った。

 

「それでは最初の戦いを取り行う。最初はスタンディングデュエルだが、ライディングデュエルも行うことがある。そしてそのライディングデュエルでは特殊なルールがあるものもやってもらうのでそこは理解しておくように……」

 

「特別なライディングデュエル?」

 

「なんか面白そうだな!」

 

「確かに、ちょっと楽しみね。」

 

「まあ、その時になったら説明を行おう。それでは君たちの試練を開始する……」

 

元々ライディングデュエルが盛んなシンクロ次元の二人は未知のライディングデュエルに期待が高まっていた。

 

「ユーゴ!あなたの対戦相手が来たわよ!」

 

「うっしゃあ!行くぜっ!」

 

「真面目にやりなさいよ!」

 

闘技場の奥から一人の女性が向かってきた。

 

「……ここは何処なのじゃ?」

 

「……着物を着た女性?」

 

「誰なのかしら……」

 

現れた女性は着物を着た和風美人であった。

 

 

「おめぇが、俺の対戦相手か……」

 

「ん?お主達ここがどこなのか知っておるのか?」

 

「時限の狭間っていうとこよ。」

 

「詳しくは俺達も知らねぇんだ。」

 

「そうか。まあよい、妾の相手はどいつもこいつも弱っちいものばかりで飽きておったところじゃ!さあっ!妾を楽しませてみせいっ!」

 

その女性はここの場所を聞くといきなりデュエルの話をしてきた。

 

「……っていきなりだな!」

 

「え~っと、あなたもデュエリストなのは間違いないのよね?」

 

「そうじゃ。妾のデッキは魔妖デッキ!妖しの力を持つ者どものデッキじゃ!」

 

「魔妖だと?聞いた事ねぇが……面白そうだ!」

 

「取り合えず、ユーゴと対戦するでいいのよね?」

 

「そうじゃ!おっと、名乗るのが遅れて負ったのう。妾のことは月姫とでも呼ぶがよい!」

 

「何だかよく分からねぇけど、デュエルだ!」

 

「望むところじゃ!」

 

(……結構な戦闘狂なのかな?)

 

月姫という謎の女性がデュエルに応じたことを確認したリンは、ユーゴと彼女の戦いを見守りだした。

 

「行くぜっ!アクションフィールドON!フィールド魔法『妖魔の砦』!」

 

「おおっ!妾の住まいに似ておる場所じゃな!そして……この世界にもアクションデュエルはあったのか!楽しみになってきたのう!」

 

「だったら、話は早え!行くぜっ!」

 

「「デュエル!!」」

 

ユーゴ   LP4000

 

    VS

 

月姫    LP4000

 

 

「妾の先行じゃっ!手札から魔法カード『ワン・フォー・ワン』を発動じゃ!手札の『馬頭鬼』を墓地に送り、デッキから『翼の魔妖-波旬』を特殊召喚!」

 

「……アンデットデッキか……」

 

「そして『翼の魔妖-波旬』の効果発動じゃ!このモンスターの特殊召喚に成功した時デッキより、「魔妖」モンスターを特殊召喚できるのじゃ!妾はチューナーモンスター『麗の魔妖-妲姫』を特殊召喚!」

 

翼の魔妖-波旬 効果モンスター

星1/風属性/アンデット族/攻 600/守 400

このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。デッキから「翼の魔妖-波旬」以外の「魔妖」モンスター1体を特殊召喚する。

(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分は「魔妖」モンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。

 

麗の魔妖—妲姫 チューナー・効果モンスター

星2/炎属性/アンデット族/攻1000/守 0

(1):「麗の魔妖-妲姫」は自分フィールドに1体しか表側表示で存在できない。

(2):このカードが墓地に存在し、「魔妖」モンスターがEXデッキから自分フィールドに特殊召喚された時に発動できる。このカードを特殊召喚する。この効果を発動するターン、自分は「魔妖」モンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。

 

馬頭鬼 効果モンスター

星4/地属性/アンデット族/攻1700/守 800

(1):自分メインフェイズに墓地のこのカードを除外し、自分の墓地のアンデット族モンスター1体を対象として発動できる。そのアンデット族モンスターを特殊召喚する。

 

「アンデットシンクロデッキか!」

 

「結構厄介そうなデッキね……」

 

アンデット族モンスターのシンクロデッキの強さをよく知っている二人は相手のモンスターを警戒した。

 

「さあ、参るぞ!妾はレベル1の波旬にレベル2の妲姫をチューニング!冥界の都の路地を駆けるがよいぞっ!シンクロ召喚!現れよ、レベル3『轍の魔妖ー朧車』!」

 

轍の魔妖—朧車 シンクロ・効果モンスター

星3/地属性/アンデット族/攻 800/守2100

チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上

このカード名の(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

(1):「轍の魔妖-朧車」は自分フィールドに1体しか表側表示で存在できない。

(2):このカードが墓地に存在し、元々のレベルが5の自分のSモンスターが戦闘または相手の効果で破壊された場合に発動できる。自分の墓地から他のアンデット族モンスター1体を除外し、このカードを特殊召喚する。

(3):このカードが墓地からの特殊召喚に成功した場合に発動できる。このターン、自分のモンスターは戦闘では破壊されない。

 

「いきなりシンクロ召喚かよ……」

 

「更に墓地の妲姫の効果発動じゃ!自分フィールド上に「魔妖」モンスターがEXデッキから特殊召喚された時、墓地のこのカードを特殊召喚出来るのじゃ!」

 

「なっ!?」

 

「蘇るがよいっ!妲姫!そしてレベル3の朧車にレベル2の妲姫をチューニング!」

 

「連続でシンクロ召喚を!?」

 

「猛毒の爪を持つ物の怪よ、妾の敵を引き裂くがよい!シンクロ召喚!いでよっ、レベル5!『毒の魔妖-土蜘蛛』!」

 

毒の魔妖-土蜘蛛 シンクロ・効果モンスター

星5/地属性/アンデット族/攻2000/守1800

チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上

このカード名の(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

(1):「毒の魔妖-土蜘蛛」は自分フィールドに1体しか表側表示で存在できない。

(2):このカードが墓地に存在し、元々のレベルが7の自分のSモンスターが戦闘または相手の効果で破壊された場合に発動できる。自分の墓地から他のアンデット族モンスター1体を除外し、このカードを特殊召喚する。

(3):このカードが墓地からの特殊召喚に成功した場合に発動できる。お互いのデッキの上からカードを3枚墓地へ送る。

 

「2体目のシンクロモンスターだと!?」

 

「そして!再び墓地より、妲姫を特殊召喚するのじゃ!」

 

「なっ!まさか今度はレベル7のシンクロをするつもりか……!?」

 

「その通りじゃ!妾はレベル5の土蜘蛛にレベル2の妲姫をチューニング!大いなる風を巻き起こし我らが敵を阻むがよいっ!シンクロ召喚!いでよっ、レベル7!『翼の魔妖-天狗』!」

 

翼の魔妖-天狗 シンクロ・効果モンスター

星7/風属性/アンデット族/攻2600/守1500

チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上

このカード名の(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

(1):「翼の魔妖-天狗」は自分フィールドに1体しか表側表示で存在できない。

(2):このカードが墓地に存在し、元々のレベルが9の自分のSモンスターが戦闘または相手の効果で破壊された場合に発動できる。自分の墓地から他のアンデット族モンスター1体を除外し、このカードを特殊召喚する。

(3):このカードが墓地からの特殊召喚に成功した場合に発動できる。相手フィールドの魔法・罠カード1枚を選んで破壊する。

 

「……もしかして妲姫を再び蘇生させるつもりなのかしら?」

 

「おおっ!察しがよいな、その通りじゃよ。」

 

そういって月姫は三度妲姫を墓地から特殊召喚した。心なしか妲姫が付かれているようにユーゴは見えた。

 

「おいおい、そのモンスター疲れているように見えるぜ?」

 

「それは承知の話じゃ!じゃが妾の戦術はこれが基本じゃからのう。」

 

「……何を言っても無駄なようね……」

 

「妾を説教するなど10年早いわっ!デュエルに戻るぞ!レベル7の天狗にレベル2に妲姫をチューニング!その美しき毛並み持つ獣よ、敵を惑わす幻影の力を得て転生せよ!シンクロ召喚!舞い戻れっ、レベル9!『麗の魔妖-妖狐』!」

 

麗の魔妖-妖狐 シンクロ・効果モンスター

星9/炎属性/アンデット族/攻2900/守2400

チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上

このカード名の(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

(1):「麗の魔妖-妖狐」は自分フィールドに1体しか表側表示で存在できない。

(2):このカードが墓地に存在し、元々のレベルが11の自分のSモンスターが戦闘または相手の効果で破壊された場合に発動できる。自分の墓地から他のアンデット族モンスター1体を除外し、このカードを特殊召喚する。

(3):このカードが墓地からの特殊召喚に成功した場合に発動できる。相手フィールドのモンスター1体を選んで破壊する。

 

「まさか通常召喚をしていないのにレべル9のシンクロモンスターを出すとはな……」

 

「なんて展開の速さなの……」

 

「そして妲姫を特殊召喚!レベル9の妖狐にレベル2の妲姫をチューニング!死者の怨念纏いし骸骨よ、亡者の無念を纏いて大地に降臨せよ!シンクロ召喚!現れよっ!レベル11!『骸の魔妖-餓者髑髏』!」

 

骸の魔妖-餓者髑髏 シンクロ・効果モンスター (OCG版調整)

星11/闇属性/アンデット族/攻3300/守2600

チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上

このカード名の(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

(1):「骸の魔妖-餓者髑髏」は自分フィールドに1体しか表側表示で存在できない。

(2):このカードが墓地に存在し、EXデッキから特殊召喚されたモンスターが戦闘または相手の効果で破壊された場合に発動できる。自分の墓地から他のアンデット族モンスター1体を除外し、このカードを特殊召喚する。

(3):このカードが墓地からの特殊召喚に成功した場合に発動できる。このターン、表側表示のこのカードは他のカードの効果を受けない。

 

「レベル11のシンクロモンスターを通常召喚せずに出しただと!?」

 

「攻撃力3300を手札2枚から展開するなんて……ユーゴ大丈夫なの……」

 

「そしてこのターンでは最後になるが墓地から妲姫を蘇生させる!そして妾はまだ通常召喚を行っていない。よって手札から『牛頭鬼』を通常召喚!そして効果発動じゃ!デッキからアンデット族モンスターを墓地に送るのじゃ!妾はデッキから『シノビネクロ』を墓地に送るぞ!更に手札から魔法カード『死者蘇生』発動し墓地より、『馬頭鬼』を特殊召喚!そしてレベル4の『馬頭鬼』と『牛頭鬼』でオーバーレイ!」

 

牛頭鬼 効果モンスター

星4/地属性/アンデット族/攻1700/守 800

このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

(1):自分メインフェイズに発動できる。デッキからアンデット族モンスター1体を墓地へ送る。

(2):このカードが墓地へ送られた場合、自分の墓地から「牛頭鬼」以外のアンデット族モンスター1体を除外して発動できる。手札からアンデット族モンスター1体を特殊召喚する。

 

シノビネクロ チューナー・効果モンスター

星2/闇属性/アンデット族/攻 800/守 0

このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

(1):このカードが既にモンスターゾーンに存在する状態で、自分の墓地からこのカード以外のアンデット族モンスターが特殊召喚された場合に発動できる。自分はデッキから1枚ドローする。その後、手札を1枚選んで捨てる。

(2):墓地のこのカードが、効果を発動するために除外された場合、または効果で除外された場合に発動できる。このカードを特殊召喚する。この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外される。

 

「エクシーズ召喚も行うのかよ!?」

 

「何を出してくるつもりなの……」

 

「亡者の叫びが今一つとなる!物の怪の力今こそ解放せよ!エクシーズ召喚!いでよっ、ランク4!『獣の魔妖-鵺』!」

 

獣の魔妖-鵺 エクシーズ・効果モンスター (オリジナルカード)

ランク4/地属性/アンデット族/攻1900/守 0

アンデット族レベル4モンスター×2

このカード名の(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

(1):「獣の魔妖-鵺」は自分フィールドに1体しか表側表示で存在できない。

(2):このカードがX召喚に成功した時発動する。フィールド上の「魔妖」モンスターの数デッキからカードをドローする。この効果を使用するターン自分はアンデット族モンスターしか召喚・特殊召喚できない。

(3):このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。除外されている自分のアンデット族モンスターを全て墓地に戻して、1枚ドローする。この効果は相手ターンでも発動できる。

 

「うおっ!キメラかよ……!?」

 

「……なんか気味が悪いわね……」

 

「妾のモンスターの見た目に関しては、同意するがそこまで露骨に嫌がる出ない!鵺の効果発動!このモンスターがエクシーズ召喚に成功した時、自分フィールドの「魔妖」モンスターの数デッキからドローする!よって妾は3枚ドローする!そしてカードを3枚伏せてターン終了じゃ!」

 

「よし俺のターン、ドロー!おっといい引きだぜっ!俺は手札から魔法カード『スピードロー』発動!自分のフィールドにカードがない時、デッキから2枚ドローしてその後手札の「SR」を墓地に送る。そして、このカードは自分のフィールドにモンスターが存在しないとき手札から特殊召喚できる!こいっ、『SRベイゴマックス』!そしてベイゴマックスの効果発動!このカードの特殊召喚に成功した時デッキから「SR」を手札に加える!俺は『SRダブルヨーヨー』を手札に加える!」

 

スピードロー 通常魔法 (アニメオリジナル)

(1):自分フィールドにカードが存在しない場合に発動できる。自分はデッキから2枚ドローする。その後、手札から「SR」モンスターを1体を墓地へ送る。手札に「SR」モンスターが無い場合、手札を全てデッキに戻す。

 

SRベイゴマックス 効果モンスター (OCG版)

星3/風属性/機械族/攻1200/守 600

このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):自分フィールドにモンスターが存在しない場合、このカードは手札から特殊召喚できる。

(2):このカードが召喚・特殊召喚に成功した時に発動できる。デッキから「SRベイゴマックス」以外の「スピードロイド」モンスター1体を手札に加える。

 

SRダブルヨーヨー 効果モンスター (OCG版)

星4/風属性/機械族/攻1400/守1400

(1):このカードが召喚に成功した時、自分の墓地のレベル3以下の「スピードロイド」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。

 

「ほう、召喚権を使わずにモンスターを出したか……」

 

「そして今手札に加えたダブルヨーヨーを通常召喚して効果発動!このモンスターの召喚に成功した時、墓地からレベル3以下の「SR」を特殊召喚できる!俺は墓地から『SR三つ目のダイス』を特殊召喚!」

 

SR三つ目のダイス チューナー・効果モンスター (OCG版)

星3/風属性/機械族/攻 300/守1500

(1):相手ターンに墓地のこのカードを除外して発動できる。このターン、相手モンスターの攻撃を1度だけ無効にする。

 

「チューナーと合わせてレベルは7やるのね……」

 

リンはユーゴのエースモンスターを召喚すると見たが、ユーゴは突如エクストラデッキを見て固まっていた。

 

(……さっきから気になっていたが、なんで俺のデッキに「SR」のペンデュラムモンスターが入ってんだ?……まあこれに関しては遊矢と一つになっていた頃にズァークの残照で生み出したのかも知れねぇからまあいいか……問題位はこのモンスターだ……。俺のデッキにこのカードを入れた覚えねぇんだけどな……。)

 

ユーゴが何故固まったか。それは彼のエクストラデッキに見覚えのないカードが複数入っていたからだ。中でも一番驚いたことはユートとユーリのエースモンスターがエクストラデッキに入っていることだった。

 

(何故ユートの奴のエースが俺のエクストラデッキに入ってんだ?それにあのニヤケ野郎のエースまで……)

 

「どうした?さっさとデュエルを進めんか!」

 

「ちょっとユーゴ!いつまで固まっているのよ!」

 

痺れを切らせた二人の急かす声を聴いてユーゴは正気に戻り、デュエルを再開した。

 

「悪ぃ、悪ぃ。そんじゃあ。続けるぜっ!このカードは自分のフィールドに風属性モンスターが存在する時、手札から特殊召喚できる!来いっ、『SRタケトン・ボーグ』!」

 

SRタケトン・ボーグ 効果モンスター (OCG版)

星3/風属性/機械族/攻 600/守1200

自分は「SRタケトンボーグ」を1ターンに1度しか特殊召喚できない。

(1):自分フィールドに風属性モンスターが存在する場合、このカードは手札から特殊召喚できる。

(2):このカードをリリースして発動できる。デッキから「スピードロイド」チューナー1体を特殊召喚する。この効果の発動後、ターン終了時まで自分は風属性モンスターしか特殊召喚できない。

 

「やっと再開したか……」

 

「待たせちまって悪ぃな。タケトン・ボーグの効果発動!このカードをリリースすることでデッキから「SR」チューナーを特殊召喚する!こいっ、『SR赤目のダイス』!」

 

SR赤目のダイス チューナー・効果モンスター (OCG版)

星1/風属性/機械族/攻 100/守 100

(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、「SR赤目のダイス」以外の自分フィールドの「スピードロイド」モンスター1体を対象とし、1~6までの任意のレベルを宣言して発動できる。そのモンスターのレベルはターン終了時まで、宣言したレベルになる。

 

「でもこれでシンクロ召喚の条件はそろったわね。」

 

「ああ、こっからは俺の新しい力を含めて見せてやるぜっ!俺はレベル3のベイゴマックスにレベル1の赤目のダイスをチューニング!幾千の顔を持つ迷宮の影よ、その鋭き刃で混沌の闇を切り裂け!シンクロ召喚!レベル4《HSR快刀乱破ズール》!」

 

HSR快刀乱破ズール シンクロ・効果モンスター (OCG版)

星4/風属性/機械族/攻1300/守1600

チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上

(1):このカードが特殊召喚されたモンスターと戦闘を行うダメージステップ開始時に発動できる。このカードの攻撃力はそのダメージステップ終了時まで倍になる。

(2):S召喚したこのカードが墓地へ送られたターンのエンドフェイズに、「HSR快刀乱破ズール」以外の自分の墓地の「スピードロイド」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを手札に加える。

 

「ほうっ、レベル4のシンクロ召喚か……。面白いのう、ここで妾は罠を発動する!」

 

「ここで伏せカードを発動すんのかよ!?」

 

「永続罠発動、『リビングデッドの呼び声』!自分の墓地からモンスターを攻撃表示で特殊召喚する!甦るがよいっ!『毒の魔妖-土蜘蛛』!」

 

「わざわざ攻撃力の低いそいつを出しただと……?」

 

「土蜘蛛の効果発動じゃ!こやつが墓地からの特殊召喚に成功した時、互いのデッキの上から3枚墓地に送るのじゃ!」

 

「墓地を肥やす効果か……。」

 

ユーゴと月姫はデッキトップの3枚のカードを墓地に送った。

 

「まだ俺のターンは続いているぜっ!」

 

「そうじゃのう。お主の力を妾にとくと見せるがよいっ!」

 

「言われなくてもそうするぜっ!俺はレベル4のダブルヨーヨーにレベル3の三つ目のダイスをチューニング!輝く翼 神速となり天地を照らせ!シンクロ召喚!!現れろ、レベル7!《クリアウィング・ファスト・ドラゴン》!!」

 

クリアウィング・ファスト・ドラゴン シンクロ・ペンデュラム・効果モンスター (OCG版)

星7/風属性/ドラゴン族/攻2500/守2000

【Pスケール:青4/赤4】

「クリアウィング・ファスト・ドラゴン」のP効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):レベルの合計が7になるように、自分フィールドの表側表示の、「スピードロイド」チューナー1体とチューナー以外のモンスター1体を墓地へ送って発動できる。Pゾーンのこのカードを特殊召喚する。

【モンスター効果】

チューナー+チューナー以外の風属性モンスター1体以上

「クリアウィング・ファスト・ドラゴン」の(1)のモンスター効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):エクストラデッキから特殊召喚された相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。ターン終了時まで、そのモンスターの攻撃力は0になり、効果は無効化される。この効果は相手ターンでも発動できる。

(2):モンスターゾーンのこのカードが戦闘・効果で破壊された場合に発動できる。このカードを自分のPゾーンに置く。

 

「クリアウィングね!……あれ?ちょっと違う!?」

 

リンがよく知っているクリアウィングと少し異なるシンクロモンスターをユーゴは召喚した。これこそが先程ユーゴが固まっていたシンクロモンスターである。

 

「何かしらねぇけど、俺のエクストラデッキに入っていた俺の新しいモンスターだ!」

 

「知らないじゃないでしょ!」

 

「お主は自分のデッキに急に入ったものをいきなり使うと申すのか……」

 

「まあ、俺のデッキと相性いいし問題はねぇよ。クリアファストの効果発動!1ターンに1度、相手フィールド上のエクストラデッキから特殊召喚されたモンスターを対象として発動できる!対象モンスターの効果を無効にして

、攻撃力を0にする!俺は餓者髑髏を選択する!」

 

「なっ!妾の餓者髑髏が……」

 

「バトルだ!」

 

「まてい!お主がバトルフェイズに入る前に罠カード『悪魔の施し』を発動じゃ!妾のデッキから3枚墓地に送り、その後墓地のカードを2枚除外する!妾は『馬頭鬼』と『轍の魔妖—朧車』を除外するぞ!」

 

悪魔の施し 通常罠 (読者オリジナルカード)

(1):自分のデッキ上からカードを3枚を墓地に送り、墓地のカード2枚ゲームから除外する。

 

「何をしてぇか、知らねぇけどバトル!クリアファストで餓者髑髏を攻撃!」

 

「ぬぅぅぅぅぅぅ」

 

月姫 LP4000-2500=1500

 

「餓者髑髏が破壊されたことにより、墓地の妖狐の効果発動じゃ!自分フィールド上のレベル11のSモンスタ-が戦闘で破壊された時,墓地のアンデット族モンスターを除外することでこのカードを特殊召喚する!甦るがよいっ、妖狐!」

 

餓者髑髏が倒れた瞬間相手の墓地から妖狐が復活した。

 

「何っ!?墓地から復活しただと!?」

 

「妖狐の更なる効果発動じゃ!このモンスターが墓地から復活した時、相手フィールド上のモンスターを破壊する

!妾はクリアファストを破壊する!」

 

「やらせるかよ!よっと、よっしゃ!アクションマジック『効果暴走』発動!相手モンスターの効果を無効にして、相手に500ダメージを与える!」

 

「むぅ、かわしおったか……ならば、罠発動『緊急同調』!このカードの効果で相手のバトルフェイズ中にシンクロ召喚を行う!」

 

月姫 LP1500-500=1000

 

「くっ、そんなカードを……」

 

「この効果で妾はレベル5の土蜘蛛にレベル2の妲姫をチューニング!赤き目の不死の龍よ。黄泉の力を更に纏って襲撃せよっ!シンクロ召喚!来るがよいっ、レベル7!『真紅眼の不屍竜』!」

 

効果暴走 アクションカード (アニメオリジナル)

①:相手モンスター1体の効果を無効にし、相手に500ダメージを与える。

 

真紅眼の不屍竜 シンクロ・効果モンスター

星7/闇属性/アンデット族/攻2400/守2000

チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上

このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):このカードの攻撃力・守備力は、お互いのフィールド・墓地のアンデット族モンスターの数×100アップする。

(2):このカード以外のアンデット族モンスターが戦闘で破壊された時に発動できる。自分または相手の墓地のアンデット族モンスター1体を選んで自分フィールドに特殊召喚する。

 

「……あれは!?『真紅眼の不死龍』がシンクロモンスターに転生した姿!?」

 

「ちっ、ならば。ズールで鵺を攻撃!そしてズールの効果発動!このモンスターが特殊召喚されたモンスターと戦闘を行うとき、攻撃力が倍になる!」

 

「はっ!アクションマジック『回避』発動じゃ!攻撃を無効にするぞっ!」

 

「くっ、これも交わされたか……。俺はカードを3枚伏せてターンエンドだ。」

 

「妾のターン、ドロー!妾は墓地の『馬頭鬼』の効果発動じゃ!墓地のこのカードを除外して、『酒吞童子』を特殊召喚!『酒吞童子』の効果発動じゃ、墓地のアンデット族モンスターを2体ゲームから除外して1枚ドローする!そして、手札から魔法カード『魔妖廻天』発動じゃ!デッキから「魔妖」を手札に加えることが出来る。妾はデッキから『麗の魔妖—妲姫』を手札に加えるのじゃ!」

 

酒呑童子 効果モンスター (OCG版)

星4/地属性/アンデット族/攻1500/守 800

(1):1ターンに1度、以下の効果から1つを選択して発動できる。

●自分の墓地からアンデット族モンスター2体を除外して発動できる。自分はデッキから1枚ドローする。

●除外されている自分のアンデット族モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターをデッキの一番上に戻す。

 

魔妖廻天 通常魔法

このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。

(1):デッキから「魔妖廻天」以外の「魔妖」カード1枚を選び、手札に加えるか墓地へ送る。

 

「くっそーーー。『馬頭鬼』はアンデットシンクロデッキと戦った時に嫌というほど苦しめられたんだよな……」

 

「妾は魔法カード『マジック・プランター』を発動じゃ!自分フィールド上の永続罠を墓地に送り、2枚ドローするのじゃ!」

 

「そっか、シンクロ召喚の素材に使った場合リビデは墓地に送られないだったわね。」

 

『リビングデッドの呼び声』が無意味にフィールドに残り続けることをリンは思い出していた。

 

「そして手札から永続魔法『魔妖壊劫』を発動じゃ!此奴が存在する限り、お主のモンスターの攻撃力は妾の墓地の「魔妖」の数×100下がるのじゃ!まあ、すぐに妾の場からいなくなるから意味はないがのう。」

 

マジック・プランター 通常魔法

(1):自分フィールドの表側表示の永続罠カード1枚を墓地へ送って発動できる。自分はデッキから2枚ドローする。

 

魔妖壊劫 永続魔法

このカード名の(2)(3)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。

(1):相手フィールドのモンスターの攻撃力・守備力は、自分の墓地の「魔妖」モンスターの種類×100ダウンする。

(2):自分フィールドの表側表示の「魔妖」モンスター1体とこのカードを墓地へ送って発動できる。自分はデッキから1枚ドローする。

(3):自分の墓地からこのカードとアンデット族モンスター1体を除外し、自分の墓地の「魔妖」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。

 

「何!?」

 

「どういうことなのかしら……」

 

「妾は手札から魔法カード『生者の書-禁断の呪術-』を発動じゃ!お主の墓地の三つ目のダイスを除外して、妾の墓地から『シノビネクロ』を特殊召喚じゃ!」

 

シノビネクロを蘇生した後月姫はアクションカードを探しに向かった。それを見てユーゴもアクションカードを探し出した。

 

「よしっ、いい引きじゃ!妾はアクションカード『ネクロチューン』発動じゃ!このターン妾は、シンクロ素材となる自分のフィールド上のモンスターと墓地のモンスターをデッキに戻すことでシンクロ召喚を行えるのじゃ!」

 

生者の書-禁断の呪術- 通常魔法

(1):自分の墓地のアンデット族モンスター1体と相手の墓地のモンスター1体を対象として発動できる。その自分のアンデット族モンスターを特殊召喚する。その相手のモンスターを除外する。

 

ネクロチューン アクションカード (オリジナルカード)

①:このターンフィールドのモンスターと墓地のモンスターをデッキに戻すことでシンクロ召喚できる。

 

「最上級シンクロモンスターをだすつもりかよ……」

 

「その通りじゃ、妾はフィールドのレベル4の『酒吞童子』と墓地の『ファラオの化身』にレベル2の『シノビネクロ』をチューニング!破壊神より放たれし聖なる槍よ 今こそ 魔の都を貫け!シンクロ召喚!全てを凍てつかせるがよいっ!『氷結界の龍 トリシューラ』!」

 

ファラオの化身 効果モンスター

星3/地属性/アンデット族/攻 400/守 600

(1):このカードがS素材として墓地へ送られた場合、自分の墓地のレベル4以下のアンデット族モンスター1体を対象として発動できる。そのアンデット族モンスターを自分フィールドに特殊召喚する。

 

氷結界の龍 トリシューラ シンクロ・効果モンスター

星9/水属性/ドラゴン族/攻2700/守2000

チューナー+チューナー以外のモンスター2体以上

(1):このカードがS召喚に成功した時に発動できる。相手の手札・フィールド・墓地のカードをそれぞれ1枚まで選んで除外できる。

 

シンクロ召喚されたトリシューラが現れた途端。その凄まじいオーラがユーゴに襲い掛かった。

 

「ぐぅ、トリシューラだと!?あんなレアカード持ってたのかよ……!?」

 

「ほう?トリシューラの力はよく知っているように見える。では効果発動じゃ!トリシューラがシンクロ召喚に成功した時、お主の場、手札、墓地のカードを1枚まで除外できるのじゃ!」

 

「させるかよっ!クリアファストの効果発動!トリシューラの効果を無効にして、攻撃力を0にする!」

 

トリシューラの効果にクリアファストの効果で対抗して、こちらの被害を何とか防いだユーゴだが、近くで見ていたリンがユーゴに助言してきた。

 

「……ユーゴ。これ最初から誘導されてたわよ。」

 

「へっ!?」

 

「……鵺の効果を通すためにトリシューラを囮にしたんじゃないの?トリシューラの効果が通ってしまえば、ユーゴにとっても非常に痛い……もしもトリシューラに使わなくても、クリアファストは除外されるからね……」

 

「そこの女子の言う通りじゃ、これでクリアファストの効果で妾のモンスターの効果が無効にされない。よって、鵺の効果発動じゃ!オーバーレイユニットを1つ使い妾の除外されているモンスターを全て墓地の戻すのじゃ!」

 

「げっ、まさか『馬頭鬼』の効果で復活させるつもりかよ!?」

 

ここまで来てユーゴも相手の狙いが分かったようである。

 

「その通りじゃ。見ての通り妾の場にモンスターは後1体しか復活はできぬ。だが、これはどうかの?妾は永続魔法『魔妖壊劫』の効果発動じゃ!このカードと鵺を墓地の送り1枚ドローするのじゃ!そして墓地の2体の『馬頭鬼』の効果発動じゃ!墓地のこのカードを除外して、墓地より餓者髑髏と天狗を特殊召喚するのじゃ!」

 

「おいおい、まじかよ……。」

 

月姫の場にモンスターが5体揃った。

 

「天狗の効果発動じゃ!墓地より特殊召喚に成功した時、相手の魔法・罠ゾーンのカードを1枚破壊するのじゃ!」

 

「させねぇ。罠カード『戦線復帰』発動!墓地のベイゴマックスを守備表示で特殊召喚!」

 

「じゃが、お主のカードを1枚破壊する!妾は右側のカードを破壊するのじゃ!」

 

「くっ、ミラフォが……」

 

「危ない危ない聖バリを伏せておったか……。そして妾は魔法カード『アンデット・エナジー』発動じゃ!自分フィールドのアンデット族モンスターの数×1000ライフを回復するのじゃ!よって妾は4000回復するのじゃ!」

 

戦線復帰 通常罠

(1):自分の墓地のモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを守備表示で特殊召喚する。

 

アンデット・エナジー 通常魔法 (オリジナルカード)

このカード名の効果は1ターンに1度しか発動できない。

(1):自分フィールド上にアンデット族シンクロモンスターが表側表示で存在する時に発動できる。互いのフィールド上のアンデット族モンスターの数かえる1000ライフを回復する

 

月姫 LP1000+4000=5000

 

「ついでにライフまで回復したのね……。」

 

「これはまずいかもな……。」

 

「そして、はっ!アクションカード『ナナナ』発動じゃ!このカードの効果でトリシューラの攻撃力を700アップさせるのじゃ!」

 

ナナナ アクションカード (アニメ版)

①:自分フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。このターン、そのモンスターの攻撃力は700アップする。

 

「くっ、ベイゴマックスを戦闘破壊できる攻撃力か……」

 

「バトルじゃ!妾は餓者髑髏でクリアファストを攻撃!亡者の嘆き声!」

 

「ぐっ……」

 

ユーゴ LP4000-800=3200

 

「戦闘で破壊されたクリアファストはペンデュラムゾーンに移動する!」

 

「続けて、妖狐でズールを攻撃じゃ!」

 

「ズールが特殊召喚されたモンスターと戦闘する時、攻撃力は2倍になる!」

 

「じゃが、妾も妖狐の方が攻撃力が上じゃ!」

 

「ぐっ……」

 

ユーゴ LP3200-300=2900

 

「そして、トリシューラでベイゴマックスを攻撃!アブソリュート・ブリザード!」

 

「ぐっ……」

 

「さあ、天狗でダイレクトアタックじゃ!」

 

「ユーゴ!?」

 

「ぐっ……」

 

ユーゴ LP2900-2600=300

 

「止めじゃ!不屍竜でダイレクトアタック!インフィニティネクロフレイム!」

 

「罠カード『ダイスロール・バトル』!このカードは相手モンスターの攻撃を受けるとき、手札の「SR」モンスター1体と墓地のモンスターを除外してシンクロ召喚ができる!」

 

「成程のう。先程はそちらを破壊しておればよかったのう……。」

 

「俺は手札の2体目の赤目のダイスと墓地のダブルヨーヨーを除外し、シンクロ召喚する!俺はレベル4のダブルヨーヨーにレベル1の赤目のダイスをチューニング!双翼抱くきらめくボディー、その翼で天空に跳ね上がれ!シンクロ召喚!現れろ!レベル5!《HSRマッハゴー・イータ》!」

 

ダイスロール・バトル 通常罠 (OCG版)

(1):相手モンスターの攻撃宣言時に自分の墓地の「スピードロイド」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターと手札の「スピードロイド」チューナー1体を除外し、その2体の元々のレベルの合計と同じレベルを持つSモンスター1体をエクストラデッキから特殊召喚する

(2):相手バトルステップに墓地のこのカードを除外し、自分及び相手フィールドの表側攻撃表示のSモンスターを1体ずつ対象として発動できる。その相手の表側攻撃表示モンスターはその自分のモンスターへ攻撃し、ダメージ計算を行う。

 

HSRマッハゴー・イータ シンクロ・効果モンスター (OCG版)

星5/風属性/機械族/攻2000/守1000

チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上

このカードの(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):このカードをリリースして発動できる。フィールドの全ての表側表示モンスターのレベルはターン終了時まで1つ上がる。この効果は相手ターンでも発動できる。

(2):このカードが墓地に存在し、自分フィールドに「スピードロイド」チューナーが存在する場合に発動できる。このカードを墓地から特殊召喚する。この効果の発動後、ターン終了時まで自分は風属性モンスターしか特殊召喚できない。

 

「クリアウィング・シンクロ・ドラゴンを召喚しないのユーゴ!?」

 

「ふんっ、守備表示か……。どうせ強制的に戦闘を行う効果があるのじゃろう?ならば、遠慮せずに不屍竜でマッハゴー・イータを攻撃!」

 

「ぐっ……だが、何とかこのターンを凌ぎ切ったぜっ!」

 

「なかなかやるではないか。妾はターンエンドじゃ。」

 

「そしてエンドフェイズに墓地のズールの効果発動!墓地の『SRアクマグネ』を手札に戻す!そしてトリシューラの攻撃力は元の数値に戻る。」

 

「ふうっ、何とか凌いだみたいね……」

 

このターンを凌いだことにリンは安心した。

 

「行くぜっ、俺のターン!俺は手札から『貪欲な壺』発動!墓地のモンスターを5体デッキに戻し、2枚ドローする!そして手札から『SRアクマグネ』召喚!通常召喚したアクマグネの効果発動!このカードと相手の場のモンスターでシンクロ召喚する!」

 

「何じゃと!?」

 

「ここで俺は速攻魔法『スピードリフト』を発動!自分フィールドのモンスターがチューナー1体だけの時に発動できる!デッキからレベル4以下の「SR」を特殊召喚できる!俺はデッキから『SRヘキサソーサー』を特殊召喚!」

 

SRアクマグネ チューナー・効果モンスター (OCG版)

星1/風属性/機械族/攻 0/守 0

「SRアクマグネ」の効果は1ターンに1度しか使用できない。

このカードはこのカードの効果によるS召喚でしかS素材にできない。

(1):このカードが自分メインフェイズに召喚・特殊召喚に成功した場合、相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターとこのカードのみを素材として風属性Sモンスター1体をS召喚する。

 

スピードリフト 速攻魔法 

(1):自分フィールドのモンスターがチューナー1体のみの場合に発動できる。デッキからレベル4以下の「スピードロイド」モンスター1体を特殊召喚する。そのモンスターの特殊召喚成功時には、お互いに魔法・罠・モンスターの効果は発動できない。

 

SRヘキサソーサー ペンデュラム・効果モンスター (OCG版)

星4/風属性/機械族/攻 100/守1600

【Pスケール:青6/赤6】

このカード名のP効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):自分の墓地のモンスター及び除外されている自分のモンスターの中から、風属性Sモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターをEXデッキに戻す。

【モンスター効果】

(1):このカードの戦闘で発生する戦闘ダメージはお互いのプレイヤーが受ける。

(2):このカードの戦闘で発生するお互いの戦闘ダメージは半分になる。

(3):このカードがPゾーンで破壊された場合に発動できる。自分のEXデッキから表側表示の「スピードロイド」Pモンスター1体を特殊召喚する。

 

「「SR」のペンデュラムモンスター!?いつの間にそんなカードを手に入れていたの……」

 

「さてと、アクマグネの効果に戻るぜっ!この効果でアンタの場の不屍竜とこのカードでシンクロ召喚する!」

 

「妾のモンスターをシンクロ素材にするじゃと!?」

 

「俺はレベル7の不屍竜にレベル1のアクマグネをチューニング!神聖なる光蓄えし翼煌めかせ、その輝きで敵を討て!シンクロ召喚!いでよ!レベル8!《クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン》!」

 

クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン シンクロ・効果モンスター (アニメ版)

星8/風属性/ドラゴン族/攻3000/守2500

チューナー+チューナー以外のレベル5以上のSモンスターを含むモンスター1体以上

(1):1ターンに1度、効果を発動したフィールドのモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの効果を無効にし破壊する。その後、このカードの攻撃力はターン終了時まで、対象のモンスターの攻撃力分アップする。この効果は相手ターンでも発動できる。

(2):このカードがレベル5以上の相手モンスターと戦闘を行うダメージ計算時に発動する。このカードの攻撃力はそのダメージ計算時のみ、戦闘を行う相手モンスターの攻撃力分アップする。

 

「……綺麗な翼……」

 

「更に手札から『貪欲で強欲な壺』発動!デッキの上から10枚裏側表示で除外して、2枚ドローする!よしっ、手札から『死者蘇生』発動!あんたの墓地から『牛頭鬼』を俺の場に特殊召喚する!」

 

「なっ!?妾のモンスターをだと!?じゃが、お主のデッキにアンデット族モンスターはないはず……」

 

「そいつは重々承知しているぜっ!俺がこいつを蘇らせたのはこのためだ!俺はレベル4の『牛頭鬼』とヘキサソーサーでオーバーレイ!」

 

「えっ!?ユーゴがエクシーズ召喚!?」

 

(エクシーズ次元の俺であるユートのエース。俺ならば、使えるはず!何故今俺のエクストラデッキにいるか分からねぇが協力してもらうぜっ!)

 

「漆黒の闇より愚鈍なる力に抗う反逆の牙!今、降臨せよ!エクシーズ召喚!現れろ!ランク4!《ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン》!」

 

ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン エクシーズ・効果モンスター (アニメ版)

ランク4/闇属性/ドラゴン族/攻2500/守2000

レベル4モンスター×2

(1):このカードのX素材を1つ取り除き、相手フィールドのレベル5以上のモンスター1体を対象として発動できる。このターンのエンドフェイズまで、そのモンスターの攻撃力を半分にし、その数値分このカードの攻撃力をアップする。

 

「奴はエクシーズ召喚も行えたのかっ!?」

 

「ユーゴどうしてそのモンスターを……」

 

「悪ぃが、その話は後でする!更に手札から『スピードリバース』発動!墓地からベイゴマックスを特殊召喚!そしてベイゴマックスの効果発動!デッキからタケトンボーグを手札に加える。タケトンボーグは自分フィールド上に風属性モンスターが存在する時、手札から特殊召喚できる!」

 

スピードリバース 通常魔法 (OCG版)

(1):自分の墓地の「スピードロイド」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。

(2):墓地のこのカードを除外し、自分の墓地の「スピードロイド」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを手札に加える。この効果はこのカードが墓地へ送られたターンには発動できない。

 

「ぬぅ、ここからシンクロ召喚をするつもりか……」

 

「タケトンボーグの効果発動!デッキから赤目のダイスを特殊召喚!赤目のダイスの効果発動!このカードが特殊召喚に成功した時、自分フィールド上の「SR」1体のレベルを任意の数値にできる。俺はベイゴマックスのレベルを6にする!」

 

「……ここからレベル7のシンクロ召喚をするつもりなのじゃな……」

 

「行くぜっ、レベル6となったベイゴマックスにレベル1の赤目のダイスをチューニング!その美しくも雄々しき翼翻し、光の速さで敵を討て!シンクロ召喚!現れろ、レベル7!《クリアウィング・シンクロ・ドラゴン》!」

 

クリアウィング・シンクロ・ドラゴン シンクロ・効果モンスター (アニメ版)

星7/風属性/ドラゴン族/攻2500/守2000

チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上

(1):フィールドのレベル5以上のモンスターが効果を発動した場合、または、フィールドのレベル5以上のモンスターがモンスターの効果の対象になった場合、その効果を発動したモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの効果を無効にし破壊する。その後、このカードの攻撃力はターン終了時まで、このカードの効果で破壊したモンスターの攻撃力分アップする。

 

クリアウィング・シンクロ・ドラゴンが現れたことにより、ユーゴのフィールド上には3体のドラゴンが揃った。

 

「凄い……3体のドラゴンを並べるなんて……」

 

「行くぜっ、『ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン』の効果発動!オーバーレイユニットを1つ使い、相手フィールド上のレベル5以上のモンスターの攻撃力を半分にし、その変化した数値分このカードの攻撃力上げる!俺は餓者髑髏の攻撃力を半分にしてその数値分このカードの攻撃力を上げる!トリーズン・ディスチャージ!」

 

「何じゃと!?」

 

「残るオーバーレイユニットも使い、今度は妖狐の攻撃力を半分にして、その数値分自らの攻撃力を上げる!トリーズン・ディスチャージ!」

 

「攻撃5600じゃと!?」

 

「バトルだ!俺は『ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン』で『氷結界の龍 トリシューラ』を攻撃!反逆のライトニング・ディスオベイ!」

 

「ぐぬぅぅぅぅ………」

 

月姫 LP5000-2700=2300

 

「続いて、『クリアウィング・シンクロ・ドラゴン』で『骸の魔妖-餓者髑髏』を攻撃!旋風のヘルダイブスラッシャー!」

 

「ぬぅぅぅぅぅぅぅ……」

 

月姫 LP2300-850=1450

 

「止めだ!『クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン』で『麗の魔妖―妖狐』を攻撃!クリスタルウィングがレベル5以上のモンスターと攻撃する時攻撃力は戦闘を行うモンスターの攻撃力だけアップする!」

 

「攻撃力4450じゃと!?」

 

「くらえっ!烈風のクリスタロス・エッジ!」

 

「ぬおぉぉぉぉぉぉぉぉっ………」

 

月姫 LP1450-3000=-1550

 

ユーゴ WIN

 

 

 

「妾の負けじゃな。しかしお主、クリスタルウィングの効果があれば『クリアウィング・シンクロ・ドラゴン』を出さなくとも勝てたというのに何か理由はあるかの?」

 

「特に理由はねぇよ。アクションカードを警戒して、『クリアウィング・シンクロ・ドラゴン』も出しただけだしな。それに一番はこいつも戦いたがっていたからよ……」

 

「そうか……。お主はそのドラゴンの声が聞こえるのじゃな……」

 

月姫は面白いと言わんばかりの顔で何度も頷いていた。

 

「ともかく、妾の負けじゃ。ここ最近は手ごたえのない奴らとばかり戦っておったからのう。久々に楽しめたぞ。」

 

「俺もだぜっ!」

 

「お主とまた相まみえるときがあればその時は相手を願おうか……」

 

そういうと月姫は闘技場を後にしていった。

 

「お疲れっ!今回はセレナのような失態はしなかったみたいね……」

 

「いつまで言ってんだよ……。あっ!もしかして嫉妬してんのか!?」

 

「な…に…か…い…っ…た!?」

 

「何でもありません。」

 

リンの目が笑っていない笑顔を見てユーゴは直ぐに降参した。

 

「それはそうと、どうして『ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン』と「SR」のペンデュラムモンスターがデッキに入っていたの?」

 

「ペンデュラムモンスターが俺のデッキに入っていたのに関しては、俺が遊矢と一つになっていたことが影響しているだろうな……。あいつはペンデュラムモンスターを頻繁に生み出しているし……」

 

「そ……そう。」

 

「『ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン』に関しては俺もよく分からねぇ。現に今俺のエクストラデッキにはいねぇからよ……」

 

「……もしかしたら、あなたたちがズァークの生まれ変わりだったことが関係しているかもしれないわね……」

 

「ズァークが…?どういうことだよ……?」

 

「四天の龍と称されていた4体の龍をユーゴが使えてもおかしくはないでしょ?この空間は不思議な力が働いているからこの場のみ四天の龍が勝手に行き来しているかもしれないわね……」

 

「んなあほなことが……」

 

リンの仮説をユーゴが否定利用とすると後ろから拍手が聞こえてきた。

 

「素晴らしいね。君の洞察は正解だよリン。」

 

「マギア!?」

 

「正解ってことは、四天の龍は……」

 

「そう。この場のみ彼ら自身が勝手に行き来するようになっている。ただし、例えば『クリアウィング・シンクロ・ドラゴン』をリンに貸し出している場合は移動はしないけどね。」

 

「あくまでも暇なときに勝手に移動するってことか?」

 

「ああ、ズァークによって怒りから解放されたその4体は、遊矢以外のものでもちゃんと扱えるか確認したいのだろうな……」

 

「なんか信じられないわね。すこし戦闘狂みたいじゃない。」

 

「人々の欲望の塊に今まで付き合っていたんだ。勝手に移動するぐらい大目に見てやれ。」

 

「……まあ、仕方ねぇか。」

 

ユーゴは『クリアウィング・シンクロ・ドラゴン』が勝手に移動することを承諾した。ユーゴが承諾したことで『クリアウィング・シンクロ・ドラゴン』が少しばかり光った。

 

「どうやら、『クリアウィング・シンクロ・ドラゴン』もお礼を言っているみたいね。」

 

「まっ、俺が戦うときに戻ってくれば文句はねぇよ。」

 

「さてと、そろそろだな。私は一端失礼する。」

 

そういってマギアは直ぐにいなくなった。いなくなると同時にマギアの声が聞こえてきた。

 

「第一試合が終わったようだな。それでは、次の戦いに入るので次の挑戦者は前に出てくるように……。因みに対戦相手と会話中だったものもいると思うが、進行が押しているため強制的に終了とさせていただく。」

 

「それじゃあ、次は私ね。」

 

「がんばれよリン!そうだっ!クリアファストとクリスタルウィングを貸してやるよ!」

 

「いいのっ?」

 

「ああ、お前のデッキと相性は抜群だしな!悪ぃが『クリアウィング・シンクロ・ドラゴン』に関してはちょっと自由にさせるぜ」

 

「分かったわ、遠慮なく借りるわよ。ユーゴ!」

 

リンはユーゴからカードを借りると闘技場に出てデッキの調整を行いだした。




次回は零児です。

四天の龍が勝手に移動する話ですが、実は遊矢のデッキには『スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン』が移動しておりました。遊矢はそれに気づいておりましたが、手札の内容を見て今回は召喚しませんでした。

因みにユートのところには『オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン』がユーリのところには『クリアウィング・シンクロ・ドラゴン』が移動します。ユートの方ですと、あの覇王竜が登場します。因みにユーリですが、申し訳ございませんが対戦相手をワンターンキルします。


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異次元の王 VS 麗しの戦乙女達

今回はジーク・ロイドが零児の対戦相手です。何となくですが手札が何枚あるか分からないと思うときが増えたのでここから記載していきます。エンドフェイズにそれぞれの手札とライフを記載いたします。こちらは第1回戦が全て終了してから大規模な修正で直す予定です。

チートカードである『時の女神の悪戯』を容赦なく使います。

章分けをしたことで、前に登場した零児の「DD」カードはテキストをここに記載いたします。それ以外の汎用カードは随時修正で復活させます。また、ジークロイドが禁止カードである『強欲な壺』を使用いたします。今後からは禁止カードが登場する場合そのカードをこの前書きに記載いたします。



マギアによって零児は闘技場に飛ばされた。

 

「……ここが、私が戦う闘技場か……」

 

「……俺のパートナーはお前か、零児。」

 

「なるほど黒咲、君が私のパートナーか……」

 

零児のパートナーは黒咲であった。スタンダード次元以降、特に接点がなかった二人であるため会話は少なかった。

 

「無事に分けられたようだな。それではこれよりデュエルエナジーを集めるための戦いを開始する!それでは最初に戦いたいものは前へ……」

 

マギアは戦いの場に向かいたいものは前に出るように言った。

 

「始まるようだな。では、私から行かせてもらおうか!」

 

「まてっ、お前は先程ロジェと戦ったばかりではないか。」

 

「確かにそうだ。」

 

「だったら……」

 

「だからこそ、私が先発になるのだよ。確かに私はロジェとの戦いでかなり疲弊はしている……。そのような状況下で戦うこと……私は試してみたいのだよ。私自身の可能性を!」

 

「……もう遅いか……すでに零児が戦うことが決定しているようだな……」

 

零児の言葉を聞いて黒咲は納得がいかない顔をしながらも、すでに戦いの準備が整った闘技場を見て渋々諦めた。その様子を見た零児は対戦前の調整を行いだした。

 

「それでは最初の戦いを取り行う。最初はスタンティングデュエルだが、ライティングデュエルも行うことがある。そしてそのライティングデュエルでは特殊なルールがあるものもやってもらうのでそこは理解しておくように……」

 

「特殊なライティングデュエルだと……?」

 

「まあ、その時になったら説明を行おう。それでは君たちの試練を開始する……」

 

「その時になれば彼から説明があるだろう。今は気にすることではあるまい」

 

「まあ、仕方がないか……あいつの真意が読めないのは今に始まったことでないしな……」

 

黒咲はライディングデュエルのことをいったん諦めると奥から誰かがやってきた……。

 

「ふむ、ここは一体どこなのだ?」

 

「あなたは……シュレイダー社の社長のジークフリード・フォン・シュレイダー!」

 

「………誰だそれは?」

 

「おや?私のことをよく知っているみたいだね……」

 

「父さんが所蔵していた経営学の本にあなたの名前が記載されていましたからね。」

 

「成程、君も社長ということか……」

 

現れた男は零児も社長であることを察して、納得した様子を見せた。

 

「アミューズメント企業のシュレイダー社の中興の人物であるあなたと戦えるとは光栄です。」

 

「………同じ社長だから、敬語を使っているのか……」

 

「戦いか……確かにこの場所は闘技場だ。デュエリストである以上戦うのが筋とみえる。いいだろう、君の名は?」

 

「私の名はLDS社長の赤馬零児と申します。」

 

「ミスター赤馬か……謎の場所の闘技場で私と同じ若き社長と戦えるとは光栄だよ。」

 

「それはこちらも同じですよ……。アクションフィールドON!フィールド魔法『神々の居城 ヴァルハラ』!」

 

「おやっ?これは一体……」

 

突然として現れたアクションフィールドにジークは困惑した。

 

「これは我々の時代のデュエルであるアクションデュエルです。」

 

困惑するジークに零児は簡単な説明をした。

 

「なるほどな、面白いルールだ。では始める前に先攻と後攻をこのコインで決めようではないか」

 

「いいでしょう。黒咲、やってくれるか?」

 

「……俺はお前の部下じゃないぞ……」

 

零児に言われて黒咲は渋々コイントスを行った。

 

「表だ。」

 

「では私は裏で」

 

「……コインの目は裏だな。」

 

「フフフフ……では私は後攻を選択させてもらおうか。そうそう、デュエル中は私のことはジークロイドと呼ぶがいい。」

 

(……『時の女神の悪戯』でワンターンキルを狙ってくるつもりか……)

 

「いいでしょう。それでは始めましょう。」

 

「「デュエル!!」」

 

赤馬零児  LP4000  手札5枚

 

     VS

 

ジークロイド  LP4000 手札5枚

 

 

「おやっ?先攻のドローがないのか……」

 

「ええ、我々の時代ではありません。」

 

「……なるほどな、興味深い。ああ、すまないね。ミスター赤馬!キミのターンだ。」

 

「では私のターン!手札から永続魔法『地獄門の契約書』発動!1ターンに1度デッキから「DD」モンスターを手札に加える!この効果で私はデッキから『DDケルベロス』を手札に加える!」

 

地獄門の契約書 永続魔法

「地獄門の契約書」の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):自分メインフェイズに発動できる。デッキから「DD」モンスター1体を手札に加える。

(2):自分スタンバイフェイズに発動する。自分は1000ダメージを受ける。

 

DDケルベロス ペンデュラム・効果モンスター

星4/闇属性/悪魔族/攻1800/守 600

【Pスケール:青6/赤6】

(1):1ターンに1度、自分フィールドの「DD」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターのレベルを4にし、攻撃力・守備力を400アップする。

【モンスター効果】

(1):このカードが手札からP召喚に成功した時、「DDケルベロス」以外の「DD」モンスターが自分フィールドに存在する場合に自分の墓地の永続魔法カード1枚を対象として発動できる。そのカードを手札に加える。

 

「「DD」……異次元の悪魔といったところか……」

 

「その通りです、「DD」とは異次元を制する王たちのこと……。デュエルを再開します。更に私は永続魔法『魔神王の契約書』発動!1ターンに1度悪魔族融合モンスターを融合召喚する。私は手札の『DDケルベロス』と『DDリリス』を融合する!牙むく地獄の番犬よ、闇夜にいざなう妖婦よ。今ひとつとなりて新たな王を生み出さん!融合召喚!生誕せよ!レベル6!《DDD烈火王テムジン》!」

 

魔神王の契約書 永続魔法

「魔神王の契約書」の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):自分メインフェイズに発動できる。自分の手札・フィールドから、悪魔族の融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、その融合モンスター1体をエクストラデッキから融合召喚する。「DD」融合モンスターを融合召喚する場合、自分の墓地のモンスターを除外して融合素材とする事もできる。

(2):自分スタンバイフェイズに発動する。自分は1000ダメージを受ける。

 

DDリリス 効果モンスター

星4/闇属性/悪魔族/攻 100/守2100

「DDリリス」の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合、以下の効果から1つを選択して発動できる。

●自分の墓地の「DD」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを手札に加える。

●自分のエクストラデッキから、表側表示の「DD」Pモンスター1体を手札に加える。

 

DDD烈火王テムジン 融合・効果モンスター

星6/炎属性/悪魔族/攻2000/守1500

「DD」モンスター×2

「DDD烈火王テムジン」の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):このカードがモンスターゾーンに存在し、自分フィールドにこのカード以外の「DD」モンスターが特殊召喚された場合、自分の墓地の「DD」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。

(2):このカードが戦闘または相手の効果で破壊された場合、自分の墓地の「契約書」カード1枚を対象として発動できる。そのカードを手札に加える。

 

「ほう、これは興味深いな……」

 

ジークロイドはテムジンを見て興味深そうな顔をしていた。

 

「何が興味深いんだ?」

 

「テムジン……モンゴル帝国の英雄の名前か……」

 

「おいっ!無視するな!」

 

黒咲が疑問に思って問いかけたが、ジークロイドは自分の世界に入って全く聞いていなかった。

 

(………流石に知っていたか……)

 

「更に私は手札から『強欲で貪欲な壺』を発動!自分のデッキの上から10枚裏側表示で除外して、その後2枚ドローする!更に手札から『貪欲で大欲な壺』発動!除外されているカードを5枚デッキに戻して2枚ドローする!」

 

「一気に手札に加えてきたのか……」

 

「そして『DDナイト・ハウリング』を通常召喚!このモンスターの召喚に成功した時、墓地から「DD」モンスターを攻守を0にして特殊召喚する!私は墓地から『DDリリス』を特殊召喚!そしてレベル4の「DDリリス」にレベル3の「DDナイト・ハウリング」をチューニング!闇を切り裂く咆哮よ。疾風の速さを得て新たな王の産声となれ!シンクロ召喚!生誕せよ!レベル7!《DDD疾風王アレクサンダー》!」

 

DDナイト・ハウリング チューナー・効果モンスター

星3/闇属性/悪魔族/攻 300/守 600

(1):このカードが召喚に成功した時、自分の墓地の「DD」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターの攻撃力・守備力は0になり、そのモンスターが破壊された場合に自分は1000ダメージを受ける。この効果の発動後、ターン終了時まで自分は悪魔族モンスターしか特殊召喚できない。

 

DDD疾風王アレクサンダー シンクロ・効果モンスター

星7/風属性/悪魔族/攻2500/守2000

「DD」チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上

「DDD疾風王アレクサンダー」の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):このカードがモンスターゾーンに存在し、自分フィールドにこのカード以外の「DD」モンスターが召喚・特殊召喚された場合、自分の墓地のレベル4以下の「DD」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。

 

「シンクロ召喚だと!?なんだこの召喚は……」

 

「これは我々の時代の召喚法の一つであるシンクロ召喚。素材となるチューナーとチューナー以外のモンスターを墓地に送り、墓地の送ったモンスターのレベルの合計のシンクロモンスターを召喚する方法です。」

 

「なるほど、レベル3とレベル4を足してレベル7のシンクロモンスターを召喚したという訳か……」

 

「そういうことですね。続けて私は烈火王テムジンの効果発動!自分フィールド上に「DD」モンスターが特殊召喚された時、自分墓地より「DD」モンスターを特殊召喚する。甦れっ「DDリリス」!更に疾風王アレクサンダーの効果発動!「DD」モンスターが特殊召喚された時、墓地からレベル4以下の「DD」モンスターを特殊召喚する!甦れっ「DDケルベロス」!」

 

「成程……今度はエクシーズ召喚するつもりか……」

 

「……エクシーズ?何かねそれは?」

 

零児の場を見て黒咲がつぶやいた言葉にジークロイドは反応した。

 

「これも我々の時代の召喚法ですよ。私はレベル4の「DDケルベロス」と「DDリリス」をオーバレイ!この世の全てを統べるため、今 世界の頂に降臨せよ!エクシーズ召喚!生誕せよ!ランク4!《DDD怒濤王シーザー》!」

 

DDD怒濤王シーザー エクシーズ・効果モンスター

ランク4/水属性/悪魔族/攻2400/守1200

悪魔族レベル4モンスター×2

「DDD怒濤王シーザー」の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

(1):このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。このターンに破壊されたモンスターをバトルフェイズ終了時に、自分の墓地から可能な限り特殊召喚する。次のスタンバイフェイズに自分はこの効果で特殊召喚したモンスターの数×1000ダメージを受ける。この効果は相手ターンでも発動できる。

(2):このカードがフィールドから墓地へ送られた場合に発動できる。デッキから「契約書」カード1枚を手札に加える。

 

「こ……これが、君たちの時代の召喚方……」

 

「そして、私は手札から永続魔法『神龍の契約書』発動!1ターンに1度、墓地のカードを除外することでそのカードの発動時の効果を適用できる!」

 

神龍の契約書 永続魔法 (オリジナルカード)

「神龍の契約書」の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):自分メインフェイズに発動できる。お互いの墓地の通常魔法を対象として発動できる。そのカードを除外することで、その通常魔法カードの発動時の効果を発動できる。

(2):自分スタンバイフェイズに発動する。自分は1000ダメージを受ける。

 

「ほう、コストも必要なくなるというのか……」

 

「私は墓地の『強欲で貪欲な壺』を除外してその効果を適用し、デッキから2枚ドローする!そして手札から永続魔法『魔神王の契約書』を発動!」

 

「ん?何故今発動しても意味がないカードを発動するのかね?」

 

「これには理由はありますよ……更にカードを1枚伏せてターン終了です。」

 

(次のターンまず間違いなくあのカードを使ってくる。先程の私の手札ではこの備えでしか対策できないな……)

 

【ターン1 エンドフェイズ】

零児 LP4000 手札2枚  ジークロイド LP4000 手札5枚

 

零児はジークロイドのあるカードを警戒していたが、思っていた手札でなかったため最低限の備えをした。それは本人としても完全な備えでないことは重々承知していることであった。

 

「では、私のターン!ドロー!ふむっ、どうやら私は運命の女神に愛されているようだねミスター赤馬……」

 

「………こいつ何変なこと言っているんだ?」

 

(くっ……早速使ってくるか……)

 

いきなり変なことを言い出したジークロイドに何言ってんだこいつの目を黒咲はしたが、対戦相手の零児は苦々しい顔をしていた。

 

「まず私は手札から魔法カード『アカシックレコード』を発動!デッキから2枚ドローする!この時互いに使用しているカードを引いた場合、私の手札は全て除外される。」

 

「成程、最初のターンならば同じ手札が来ることはほとんどないな……」

 

「……いきなり実質ノーコストのカードで手札を補充してきたか……」

 

「この効果で2枚ドローする!ふっ、当然ながら私が引いたカードに君が使用したカードは来ていない。そのまま手札に加えるよ。」

 

(……そういえば、瑠璃が前にあのカードの強さを俺に訴えていたな……。あの時は無視してしまったが、こうしてみると強いカードだ……。)

 

『アカシックレコード』を見て、黒咲は瑠璃の助言を無視したことを思い出していた。

 

「ならば、私は罠カード『契約洗浄』を発動!私の場の契約書を全て破壊し、破壊した枚数ドローする!更に破壊したカード1枚につき1000ポイント回復する!」

 

契約洗浄 通常罠 (OCG版)

(1):自分の魔法&罠ゾーンの「契約書」カードを全て破壊する。破壊した数だけ自分はデッキからドローする。その後、自分はドローした数×1000LP回復する。

 

零児 LP4000+4000=8000

 

「なにっ!?ライフをいきなり8000にしたというのか!?」

 

(……奴の手札にエルダがいれば私のカードは除外されてしまう……。その前に墓地に送っておくことがこの場では正解となる。)

 

零児はジークロイドのワルキューレのことをよく知っているようで、彼がキーカードを発動する前に今できる対策をした。

 

「……いきなり8000とは驚いたが……さあ、この私の美しき戦乙女達のその雄姿を見せてあげよう!私は手札から、魔法カード「Walkuren Ritt」を発動! 手札にあるワルキューレを全て特殊召喚する! 出でよ!「ワルキューレ・ツヴァイト」!「ワルキューレ・アルテスト」!「ワルキューレ・ヴリュンヒルデ」!「ワルキューレ・エルダ」!」

 

Walkuren Ritt 通常魔法 (海外先行版)

このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):手札から「ワルキューレ」モンスターを任意の数だけ特殊召喚する(同名カードは1枚まで)。この効果で3体以上のモンスターを特殊召喚した場合、次のターンの終了時まで自分が受ける戦闘ダメージは0になる。このターンのエンドフェイズに、自分フィールドのモンスターを全て持ち主のデッキに戻す。

(2):墓地のこのカードを除外して発動できる。デッキから「時の女神の悪戯」1枚を手札に加える。

 

ワルキューレ・ツヴァイト 効果モンスター (海外先行版)

星5/光属性/天使族/攻1600/守1600

このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

(1):このカードが召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した場合、相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを破壊する。

(2):このカードが戦闘を行ったダメージ計算後に、自分の墓地の永続魔法カード1枚を対象として発動できる。そのカードを手札に加える。

 

ワルキューレ・アルテスト 効果モンスター (海外先行版)

星6/光属性/天使族/攻1600/守1800

このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

(1):このカードが魔法カードの効果で手札からの特殊召喚に成功した場合、自分の墓地の「時の女神の悪戯」1枚を対象として発動できる。そのカードを手札に加える。

(2):自分フィールドに「ワルキューレ・アルテスト」以外の「ワルキューレ」モンスターが存在する場合に発動できる。相手の墓地のモンスター1体を選んで除外し、このカードの攻撃力はターン終了時まで、そのモンスターの元々の攻撃力と同じになる。この効果は相手ターンでも発動できる。

 

ワルキューレ・ヴリュンヒルデ 効果モンスター (海外先行版)

星7/光属性/天使族/攻1800/守2000

(1):このカードは相手の魔法カードの効果を受けない。

(2):このカードの攻撃力は相手フィールドのモンスターの数×500アップする。

(3):相手モンスターの攻撃宣言時に発動できる。このカードの守備力を1000ダウンし、このターン自分フィールドの「ワルキューレ」モンスターは戦闘では破壊されない

 

ワルキューレ・エルダ 効果モンスター (海外先行版)

星8/光属性/天使族/攻2000/守2200

(1):「ワルキューレ・エルダ」は自分フィールドに1体しか表側表示で存在できない。

(2):このカードが「ワルキューレ」カードの効果で特殊召喚されている場合、相手フィールドのモンスターの攻撃力は1000ダウンする。

(3):戦闘・効果で破壊され相手の墓地へ送られるカードは墓地へは行かず除外される。

 

ジークロイドが発動した魔法カードによって、ワーグナーの行進曲と共に4人の戦乙女が出現した。

 

「なっ!?ペンデュラム召喚でもないのにいきなり4体のモンスターを召喚しただと!?」

 

(やはりな……。それにワーグナーの行進曲を使う演出も聞いていた通りだ。)

 

「では『ワルキューレ・ツヴァイト』の特殊効果発動! 召喚時、相手モンスター一体を破壊する! 私は疾風王アレクサンダーを破壊する!この時『ワルキューレ・エルダ』がフィールドに存在することによりアレクサンダーは除外される!」

 

「くっ……」

 

「続けて『ワルキューレ・エルダ』の特殊効果発動!「ワルキューレ」と名の付くカードの効果で特殊召喚されている場合、相手フィールド上のモンスターの攻撃力は1000下がる。」

 

「……やはり、あのカードは厄介だな……」

 

「そして『ワルキューレ・ヴリュンヒルデ』の効果発動!このカードの攻撃力は相手フィールド上のモンスターの数×500アップする!」

 

「零児の場のモンスターの攻撃力が一気に下がって、奴の場の攻撃力が上がっただと!?」

 

「フフフッ、幸運にも私の手札が良すぎた。さあ、フィナーレと行こうか!私はブリュンヒルデでテムジンを攻撃!」

 

「テムジンは除外されるが、戦闘で破壊されたことにより私は墓地から『神龍の契約書』を手札に戻す。」

 

零児 LP8000-1800=6200

 

「続けてエルダでシーザーを攻撃!」

 

「私はアクションカード『奇跡』を発動!シーザーは戦闘破壊されず、私が受けるダメージも半分になる!」

 

零児 LP6200-300=5900

 

「なるほど、それがアクションカードの使い方か……だが、私の攻撃は残っている!アルテストでシーザーを攻撃!」

 

「くっ……」

 

零児 LP5900-200=5700

 

「ツヴァイトでプレイヤーにダイレクトアタック!」

 

「ぐっ……」

 

零児 LP5700-1600=4100

 

「何という猛攻だ……だが、奴の攻撃は終了した……」

 

「残念だが、彼の攻撃はまだ終わっていないぞ黒咲……」

 

「何!?どういうことだ!?」

 

「フフッ、君は知っているようだね。私のカードを……速攻魔法『時の女神の悪戯』を発動!このカードの効果により、1ターンスキップして再び私のバトルフェイズに移行する!」

 

時の女神の悪戯 速攻魔法 (アニメ版)

1ターンスキップし、自分のターンのバトルフェイズに移行する。

 

「なんだと!?」

 

零児が警戒していたカードである『時の女神の悪戯』をジークロイドがとうとう使用した。黒咲はその効果に驚愕しているが、零児はアクションカードを探していた。

 

「アクションカードか……ならば私も利用させてもらおうか!」

 

零児がアクションカードを探しているのを見てジークロイドは戦乙女の天馬に乗って、アクションカードを探しだした。

 

「はっ!よしっ!アクションカード『ゼロペナルティ』発動!エルダの攻撃力を0にする!」

 

「そうはさせないよ!……フフッ、やはり私は運命に愛されている……私はアクションカード『ノーアクション』発動!君のアクションカードの発動を無効にする!」

 

「くっ……アクションカードが無効になったのか……4体の攻撃を受けたら零児の敗北だ!」

 

「更に私はアクションカード『神々の祝福』を発動!私の場の天使族モンスターの攻撃力を500アップさせる!」

 

ゼロペナルティ アクションカード (アニメ限定版)

①:相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。その相手モンスターの攻撃力を0にする

 

神々の祝福 アクションカード (オリジナルカード)

①:自分フィールド上の天使族モンスターの攻撃力をターン終了時まで500アップする。

 

ジークロイドがアクションカードを発動すると同時に彼は指を鳴らし、零児がアクションカードを探すことを妨害した。

 

「………」

 

「まずいぞ……アクションカードを拾いに行く妨害をされている!?」

 

「そうだ、私の邪魔はさせんよ。さあバトルといこう!私はヴリュンヒルデでダイレクトアタック!」

 

「ぐっ……」

 

零児 LP4100-2300=2800

 

「続けてエルダでダイレクトアタック!」

 

「ぐっ………」

 

零児 LP2800-2500=300

 

「フィナーレだ!ツヴァイトでプレイヤーにダイレクトアタック!」

 

「私は手札の『DDゴーレム』の効果発動!私のライフポイントが1000以下で相手モンスターの攻撃を受ける時、手札のこのカードを特殊召喚する!」

 

DDゴーレム 効果モンスター (オリジナルカード)

星7/闇属性/悪魔族/攻1300/守3300

(1):自分のLPが1000以下で相手モンスターの攻撃宣言を受けた時発動できる。手札のこのカードを守備表示で特殊召喚する。

(2):この効果で特殊召喚に成功した場合、相手フィールドの表側表示のモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの効果をを無効にする。

 

「何っ!?守備力3300だと!?」

 

「更にこの効果で特殊召喚に成功した時、相手フィールド上のモンスター1体の効果を無効にする!私はエルダを選択する!」

 

「……ハラハラさせやがって……防御札を手札に用意していたのか……」

 

「くっ……そのようなカードを用意していたのか……これでは私の戦乙女でも超えられない……バトルを終了する!そして私はリバースカードを伏せてターン終了だ!」

 

【ターン2 エンドフェイズ】

零児 LP300  手札6枚  ジークロイド LP4000  手札0枚

 

「私のターン!手札から『貪欲で大欲な壺』発動!除外されているカードを5枚デッキに戻し、2枚ドローする!更に手札から永続魔法『異形神の契約書』を発動!EXデッキから「DDD」モンスターを特殊召喚した時、その種類によって効果を得る!そして手札の『DDスワラル・スライム』の効果発動!手札のこのカードとこのカード以外の「DD」モンスターで融合召喚を行うことが出来る!」

 

異形神の契約書 永続魔法

(1):自分フィールドに以下の種類の「DDD」モンスターがEXデッキから特殊召喚された時、それぞれの効果を1ターンに1度ずつ発動できる。

●融合:自分は1000LP回復する。

●S:特殊召喚されたそのモンスターは相手の効果の対象にならない。

●X:自分または相手の、フィールド・墓地のカード1枚を選んで除外する。

●P:自分はデッキから1枚ドローし、その後手札を1枚選んで捨てる。

(2):自分スタンバイフェイズに発動する。自分は2000ダメージを受ける。

 

DDスワラル・スライム 効果モンスター

星2/闇属性/悪魔族/攻 200/守 200

このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

(1):このカードが手札に存在する場合、自分メインフェイズに発動できる。「DDD」融合モンスターカードによって決められた、このカードを含む融合素材モンスターを手札から墓地へ送り、その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。

(2):墓地のこのカードを除外して発動できる。手札から「DD」モンスター1体を特殊召喚する。

 

「何だと!?『融合』カードなしに融合召喚だと!?」

 

「私は手札の『DDスワラル・スライム』と『DDD覇龍王ペンドラゴン』を融合!自在に流れる神秘の渦よ、偉大なる騎士王の血筋を取り込み、真なる王へと昇華せよ!融合召喚!生誕せよ、『DDD烈火大王エグゼクティブ・テムジン』!エグゼクティブ・テムジンの融合召喚に成功したため『異形神の契約書』の効果で1000回復する!」

 

DDD覇龍王ペンドラゴン 効果モンスター

星7/闇属性/悪魔族/攻2600/守2400

(1):このカードが手札にある場合、自分メインフェイズに自分の手札・フィールドからドラゴン族モンスターと悪魔族モンスターを1体ずつリリースして発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。

(2):1ターンに1度、自分メインフェイズに手札を1枚捨てて発動できる。このカードの攻撃力はターン終了時まで500アップする。その後、フィールドの魔法・罠カード1枚を選んで破壊できる。

 

DDD烈火大王エグゼクティブ・テムジン

星8/炎属性/悪魔族/攻2800/守2400

レベル5以上の「DD」モンスター+「DD」モンスター

このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):このカードがモンスターゾーンに存在し、自分フィールドにこのカード以外の「DD」モンスターが召喚・特殊召喚された場合、自分の墓地の「DD」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。

(2):1ターンに1度、自分ターンに魔法・罠カードの効果が発動した時に発動できる。その発動を無効にする。

 

零児 LP300+1000=1300

 

「まさか『融合』カードなしで融合召喚するとは……だが、君がモンスターを墓地に送ってくれたのでアルテストの効果発動!覇龍王ペンドラゴンを除外して、アルテストの攻撃力をペンドラゴンと同じにする!」

 

「攻撃力をコピーしたのか!?」

 

「その通りだよ……さあどうするのかね?」

 

「私は手札から『DD魔導賢者オーエン』を召喚!オーエンの効果発動!除外されている『DDD』モンスターを特殊召喚する!帰還せよっ、『DDD覇龍王ペンドラゴン』!」

 

「くっ……私が除外したカードを……」

 

「ペンドラゴンの効果発動!手札を1枚捨てることで攻撃力を500アップする!更にフィールド上の魔法・罠カードを選んで破壊できる!私はその伏せカードを破壊する!」

 

「フフッ、残念だったねミスター赤馬。私が伏せていたカードは罠カード『フライアのリンゴ』!セットされたこのカードが相手によって破壊されたときに発動できる効果がある!私は自分フィールド上の「ワルキューレ」の数+1枚ドローする!」

 

DD魔導賢者オーエン ペンデュラム・チューナー・効果モンスター (オリジナルカード)

星3/闇属性/悪魔族/攻 500/守 1000

【Pスケール:青0/赤0】

①:1ターンに1度、ゲームから除外されているモンスターを対象に発動できる。このカードを破壊して、そのモンスターを特殊召喚する。

【モンスター効果】

①:このカードが召喚に成功した時、ゲームから除外されているレベル5以上の「DD」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。発動後、このターン中に自分がこの効果で特殊召喚したモンスターまたはその同名カードをS素材に使用しなかった場合、エンドフェイズに自分は2000ダメージを受ける。

 

フライアのリンゴ 通常罠 (海外先行版)

(1):自分フィールドの「ワルキューレ」モンスターの数まで、相手の墓地のカードを対象として発動できる。

そのカードを除外する。

(2):セットされているこのカードが相手の効果でフィールドから離れ、墓地へ送られた場合または除外された場

合に発動できる。自分は自分フィールドの「ワルキューレ」モンスターの数+1枚をデッキからドローする。

 

「……あいつ手札を補充するカードを伏せていやがったのか……!」

 

「……なるほどな。やはり、厄介なデッキだ。続けて私はレベル7のペンドラゴンにレベル3のオーエンをチューニング!常闇を貫く疾風の咆哮よ、真なる王の力その身に宿すがいい!シンクロ召喚!吹きすさべ、『DDD疾風大王エグゼクティブ・アレクサンダー』!エグゼクティブ・アレクサンダーのシンクロ召喚に成功したことにより、『異形神の契約書』の効果発動!エグゼクティブ・アレクサンダーは相手の効果の対象にならない。」

 

「くっ……ツヴァイトの効果が効かないのか……」

 

「更に私はエグゼクティブ・テムジンの効果発動!「DD」モンスターの特殊召喚に成功したため墓地から「DD」モンスターを特殊召喚する!甦れっ、ペンドラゴン!そしてレベル7の『DDゴーレム』と『DDD覇龍王ペンドラゴン』をオーバーレイ!勇猛果敢なる最強の戦士よ。暗黒の運命をも切り裂く光の覇者となれっ!エクシーズ召喚!君臨せよっ!ランク7、《DDD勇猛王ヘクトル》!ヘクトルのエクシーズ召喚に成功したことにより、『異形神の契約書』の効果発動!そちらの墓地の『時の女神の悪戯』を除外する!」

 

DDD疾風大王エグゼクティブ・アレクサンダー シンクロ・効果モンスター (OCG版)

星10/風属性/悪魔族/攻3000/守2500

チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上

このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):フィールドに「DDD」モンスターが3体以上存在する場合、このカードの攻撃力は3000アップする。

(2):このカードがモンスターゾーンに存在し、自分フィールドにこのカード以外の「DD」モンスターが召喚・特殊召喚された場合、自分の墓地の「DD」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。

 

DDD勇猛王ヘクトル エクシーズ・効果モンスター (オリジナルカード)

ランク7/光属性/悪魔族/攻3000/守2300

レベル7「DD」モンスター×2

(1):X素材を持ったこのカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分フィールド上に存在するこのカード以外の「DD」モンスターは相手のカード効果の対象にならない。

(2):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。デッキから「DD」モンスター1体を手札に加える。

(3):墓地に存在するこのカードをゲームから除外して発動できる。自分のデッキから「DDD」モンスター1体を特殊召喚する。

 

「くっ……私のキーカードを除外したのか……」

 

「更にエグゼクティブ・アレクサンダーの効果発動!「DD」モンスターの特殊召喚に成功したため、墓地から「DD」モンスターを特殊召喚する!甦れっ、『DDD識慧王トゥーム・コンキスタドール』!トゥーム・コンキスタドールの効果発動!『異形神の契約書』を墓地に送り、攻撃力を1000アップする!」

 

「いつの間にそのようなモンスターを……そうか!ペンドラゴンの効果で墓地に送っていたのだな!?」

 

「ええ、そういうことです。バトルフェイズに入る前に私は手札の『DDグール』の効果発動!手札のこのカードを墓地に送り、ヴリュンヒルデの効果を無効にして、攻撃力は400アップする!これによりヴリュンヒルデの攻撃力は2200となる!バトル、私はトゥーム・コンキスタドールでヴリュンヒルデを攻撃!」

 

DDD識慧王トゥーム・コンキスタドール ペンデュラム・効果モンスター (アニメ限定版)

星10/闇属性/悪魔族/攻 3000/守 2000

【Pスケール:青1/赤1】

①:自分スタンバイフェイズに、自分フィールドの「契約書」カードの効果で自分は効果ダメージを受ける場合に発動できる。代わりにその数値分だけ自分のLPを回復する。

【モンスター効果】

①:1ターンに1度、手札及び自分フィールドの表側表示のカードの中から、「契約書」カード1枚を墓地へ送って発動できる。このカードの攻撃力はターン終了時まで1000アップする。

②:このカードが攻撃する場合、相手はダメージステップ終了時まで魔法・罠カードを発動できない。

③:このカードが戦闘で相手モンスターを破壊した場合に発動できる。デッキから「契約書」カード1枚を手札に加える。

 

DDグール 効果モンスター (オリジナルカード)

星1/闇属性/悪魔族/攻 300/守 200

このカード名の効果は1ターンに1度、しか適用できない。

(1):フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。手札のこのカードを墓地に送ることで、ターン終了時までそのモンスターは、攻撃力が400アップし、効果は無効化される。

 

「くっ……無効にされていなければ……」

 

ジークロイド LP4000-1800=2200

 

「トゥーム・コンキスタドールが戦闘で相手モンスターを破壊したことにより墓地の永続魔法『地獄門の契約書』を手札に戻す!続けてエグゼクティブ・テムジンでエルダを攻撃!」

 

「私はアクションカード『回避』発動!攻撃を無効にする!」

 

「エグゼクティブ・テムジンの効果発動!1ターンに1度相手の魔法カードの発動を無効にする!」

 

「しまった……ぐっ……」

 

ジークロイド LP2200-800=1400

 

「とどめだ!エグゼティブ・アレクサンダーでツヴァイトを攻撃!」

 

「私は手札の『ワルキューレ・ランズグリーズ』の効果発動!私の場の「ワルキューレ」が攻撃宣言されたとき、手札のこのカードを墓地に送ることで、その戦闘で発生する私のダメージを0にする!」

 

ワルキューレ・ランズグリーズ 効果モンスター (オリジナルカード)

星3/光属性/天使族/攻 1200/守1800

このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

(1):自分フィールド上の「ワルキューレ」モンスターが攻撃対象なった時に発動できる。手札のこのカードを墓地に送ることでその戦闘で発生するダメージを0にする。

(2):カード効果でこのカードが墓地に送られている場合のお互いのバトルフェイズ終了後に発動できる。自分の墓地の「ワルキューレ」モンスターの数×500ライフポイントを回復する。この効果の適用後相手はデッキからカードを2枚ドローする。

 

「……防いだか……ヘクトルでアルテストを攻撃!」

 

「くっ……」

 

ジークロイド LP1400-400=1000

 

「君のバトルフェイズが終了したことにより、ランズグリーズの効果発動!墓地の「ワルキューレ」の数×500ポイント。私は回復する!戦乙女からの癒しが私の傷を回復してくれる……」

 

ジークロイド LP1000+2500=3500

 

「だが、勿論代償も存在する。ミスター赤馬、カードを2枚ドローするといい。」

 

「成程、その効果を使った場合相手に2枚ドローさせる効果があるということですね……」

 

零児はランズグリーズの効果で2枚ドローした。

 

「私はヘクトルの効果発動!オーバレイユニットを1つ使い、デッキから『DD魔導賢者ガリレイ』を手札に加える!更にカードを2枚伏せてターンエンドだ。」

 

【ターン3 エンドフェイズ】

零児 LP1300 手札4枚  ジークロイド LP3500 手札4枚

 

「では私のターン!ふむ、ミスター赤馬。どうやら私は引き当てたようだ。神々の居城を!」

 

「……もうこいつの詩人的な会話についていけん」

 

(成程。天使族サポートカードのアレを引き当てたか……)

 

黒咲はジークロイドの詩的なセリフについていけなくなった。その一方で零児は冷静に相手の動きを見ていた。

 

「私は手札から魔法カード『強欲な壺』発動!デッキから2枚ドローする!」

 

強欲な壺 通常魔法

デッキから2枚ドローする

 

「何だと!?そのカードは禁止カードのはず!」

 

「禁止カード?なんだそれは?」

 

「……黒咲。我々の世界では禁止カードなだけで他の世界では禁止カードでないだけなのではないかな?」

 

「だ……だが。……済まない。そこは仕方がないか……」

 

「中断して申し訳ない。」

 

「ああ。別に構わないよ。さあ見せてあげよう!戦乙女達が導く神々の居城を!永続魔法『神の居城-ヴァルハラ』発動!ヴァルハラは1ターンに1度、私の場にモンスターが居ない時、手札から天使族モンスターを特殊召喚できる!さあ!ヴァルハラからフィールドに舞い降りよっ『ワルキューレ・セクスト』!セクストの特殊効果発動!このカードが特殊召喚された時、デッキから「ワルキューレ」を呼び出す!セクストの助け声を聞き舞い降りよ!『ワルキューレ・ヴリュンヒルデ』!」

 

神の居城-ヴァルハラ 永続魔法

(1):1ターンに1度、自分メインフェイズにこの効果を発動できる。手札から天使族モンスター1体を特殊召喚する。この効果は自分フィールドにモンスターが存在しない場合に発動と処理ができる。

 

ワルキューレ・セクスト 効果モンスター (海外先行版)

星1/光属性/天使族/攻 0/守2000

このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

(1):このカードが特殊召喚に成功した場合に発動できる。デッキから「ワルキューレ・セクスト」以外の「ワルキューレ」モンスター1体を特殊召喚する。

(2):自分メインフェイズに発動できる。相手のデッキの上からカードを2枚墓地へ送る。

 

「さあ、見るがいい!運命を司る美しき三人の女神の力を!私は永続魔法『女神スクルドの託宣』を発動!このカードの発動時デッキから『女神ヴェルダンディの導き』を手札に加え、『女神ヴェルダンディの導き』を発動!このカードの発動時デッキから『女神ウルドの裁断』を手札に加える!そして永続魔法『女神ウルドの裁断』を発動!ここで私は永続魔法『女神スクルドの託宣』の効果発動!相手のデッキの上から3枚確認する!」

 

女神スクルドの託宣 永続魔法 (海外先行版)

このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。

(1):このカードの発動時に自分フィールドのモンスターが「ワルキューレ」モンスターのみの場合、デッキから「女神ヴェルダンディの導き」1枚を手札に加える事ができる。

(2):1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。相手のデッキの上からカードを3枚確認し、好きな順番でデッキの上に戻す。この効果の発動後、ターン終了時まで自分は天使族モンスターしか召喚・特殊召喚できない。

 

女神ヴェルダンディの導き 永続魔法 (海外先行版)

このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。

(1):このカードの発動時に自分フィールドのモンスターが「ワルキューレ」モンスターのみの場合、デッキから「女神ウルドの裁断」1枚を手札に加える事ができる。

(2):1ターンに1度、カードの種類(モンスター・魔法・罠)を宣言して発動できる。相手のデッキの一番上のカードをお互いに確認し、宣言した種類のカードだった場合、そのカードを相手フィールドにセットする。違った場合、相手はそのカードを手札に加える。

 

女神ウルドの裁断 永続魔法 (海外先行版)

(1):自分フィールドの「ワルキューレ」モンスターは相手の効果の対象にならず、相手の効果では破壊されない。

(2):1ターンに1度、カード名を1つ宣言し、相手フィールドにセットされたカード1枚を対象として発動できる。そのカードを確認し、宣言したカードだった場合、そのカードを除外する。違った場合、自分フィールドのカード1枚を選んで除外する。

 

「なんだと相手のデッキトップを除くことが出来るだと!?」

 

「その通りだよミスター黒咲。私が運命に愛されているからこそ、女神の囁きを聞くことを許されるのだ!未来を司りし女神スクルドよ!来るべき未来を私に示せ!」

 

「いや……女神の囁きじゃなくて永続魔法の効果だろう……」

 

詩的なことをいうジークロイドに黒咲がツッコミを入れたが、彼は華麗にスルーした。

 

(……なるほどな『DDD死偉王ヘル・アーマゲドン』が2枚に『DDネクロ・スライム』か)

 

「デッキはそのままだ。変更はしない!女神ヴェルダンディの導きによって私は現在を知る!一番上のカードを言い当てよう!モンスターカードだ!当たっていたらカードを裏守備表示で場に召喚してもらおう。」

 

零児は引いたカードを裏側表示でセットした。

 

「そして過去を司る女神ウルドがそのカードを裁断する!正解すればこのカードはゲームから除外される。さあ!ヴァルハラへ旅立て!『DDD死偉王ヘル・アーマゲドン』!」

 

ヘル・アーマゲドンは除外されていった。

 

「おっと運命の女神がアクションカードを落としていってくれたようだ。さあ遠慮せず使わせてもらおうか!」

 

「あいついつの間に拾っていたんだ……」

 

「私はアクションカード『ピンポイント・ブレイカー』発動!この私が宣言した効果を無効にする!私が宣言するのは『異形神の契約書』の効果でエグゼクティブ・アレクサンダーについている対象にならない効果を無効にする!」

 

ピンポイント・ブレイカー アクションカード (オリジナルカード)

①:このカードのコントローラーの宣言したカードテキストの効果を無効にする。この効果に対して相手はカード効果を発動できない。

 

「何だと!?」

 

「随分とピンポイントなカードが来たものだな……」

 

運命の女神はジークロイドに随分とピンポイントなアクションカードを落としていった。そしてそれにより、エグゼクティブ・アレクサンダーの対象にならない効果が無効化された。

 

「私は魔法カード『死者転生』を発動!手札の『時の女神の悪戯』を墓地に送り、墓地から『ワルキューレ・アルテスト』を手札に戻す!そして手札から魔法カード『ニーベルゲンの財宝』を発動!このカードの効果により、『DDD疾風大王エグゼクティブ・アレクサンダー』に『ニーベルゲンの指輪』を相手プレイヤーの効果として装備させる!さらにその後、私はデッキから5枚ドローする!」

 

死者転生 通常魔法

(1):手札を1枚捨て、自分の墓地のモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを手札に加える。

 

ニーベルゲンの財宝 通常魔法 (アニメ調整)

相手フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択して発動することができる。デッキから「ニーベルングの指輪」1枚を相手フィールド上の魔法・罠ゾーンに置き、選択したモンスターに「ニーベルングの指輪」を装備する。その後、デッキからカードを5枚ドローする。 この効果が適用されるターン自分は天使族モンスターしか攻撃宣言出来ない。

 

ニーベルゲンの指輪 装備魔法 (アニメ限定版)

このカードを装備したモンスターは効果は無効となり、攻撃宣言できず、リリースもできず、特殊召喚の素材に使用できない。このカードを装備したモンスターをコントロールしているプレイヤーは自分のターンのドローフェイズ時にカードを2枚ドローする。このカードの効果によってドローしたカードの中にモンスターカードがあれば墓地へ送らなければならない。(モンスターカードを2枚ドローした場合は1枚を選択して墓地に送る)

 

「なるほど、エグゼクティブ・アレクサンダーの対象にならない効果を無効にしたのはこのためか……」

 

「そういうことだ。まあ、この効果はミスター赤馬が発動する扱いの魔法カードだから、どのみち防ぎようはなかったのだがね。念には念を入れてだよ。」

 

「……なんだそのインチキカードは……」

 

「『ニーベルゲンの指輪』を装備したモンスターは表示形式の変更や攻撃宣言することはできなくなる!更に生け贄召喚のためにリリースすることもできなくなる!更にミスター赤馬の通常ドローは2枚となり、ドローしたカードにモンスターが存在する場合それらを全て墓地に送る!」

 

(……魔法カードを引けば私のアドバンテージとなる。モンスターを引いたとしても墓地肥やしになる可能性が高いからそこまで私にデメリットはないな)

 

「セクストの効果発動!ミスター赤馬。デッキから2枚墓地に送るがいい!更に私は速攻魔法『非常食』発動!その効果により、私の場の4枚の永続魔法を墓地に送り、4000回復する!更に永続魔法『コート・オブ・ジャスティス』発動!この効果により、手札から『ワルキューレ・アルテスト』を特殊召喚する!アルテストの効果発動!墓地の『時の女神の悪戯』を手札に加える!更にミスター赤馬の墓地からヘル・アーマゲドンを除外して攻撃力はヘル・アーマゲドンと同じとなる!」

 

非常食 速攻魔法 

(1):このカード以外の自分フィールドの魔法・罠カードを任意の数だけ墓地へ送って発動できる。自分はこのカードを発動するために墓地へ送ったカードの数×1000LP回復する。

 

コート・オブ・ジャスティス 永続魔法

このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):自分メインフェイズに発動できる。手札から天使族モンスター1体を特殊召喚する。この効果は自分フィールドにレベル1の天使族モンスターが存在する場合に発動と処理ができる。

 

ジークロイド LP3500+4000=7500

 

「なんだと!?奴のライフが7500だと!?」

 

「そして私はセクストを生け贄に『運命の戦車』を召喚!『運命の戦車』の特殊効果発動!このカードをヴリュンヒルデに装備する!さあバトルと行こうか!『運命の戦車』を装備したヴリュンヒルデは相手プレイヤーに直接攻撃ができる!この効果で直接攻撃する時与えるダメージは半分になるが、それでも君を倒すには十分だ!」

 

「零児!?」

 

「罠発動『DDDの契約変更』!私の墓地のペンドラゴンを除外することで、その攻撃力分ヴリュンヒルデの攻撃力を下げる!」

 

「何!?だが、ダメージは受けてもらう!」

 

零児 LP1300-600=700

 

「続けてアルテストでヘクトルを攻撃する!この瞬間私は手札から速攻魔法『ヴォータンの号令』発動!この効果により、アルテストの攻撃力は500アップし、更に戦闘で相手モンスターを破壊した時相手モンスター2体を破壊することが出来る!さあ消え去れっ、ヘクトル!」

 

ヴォータンの号令 速攻魔法 (オリジナルカード)

(1):自分フィールド上の天使族モンスターを対象として発動できる。そのモンスターの攻撃力をバトルフェイズ終了時まで500アップする。

(2):このカードの対象となったモンスターが相手モンスターを戦闘で破壊して墓地に送った時発動できる。相手フィールド上のモンスターを2体まで破壊する。

 

「くっ………」

 

零児 LP700-500=200

 

「そして『ヴォータンの号令』の効果により、エグゼクティブ・テムジンとトゥーム・コンキスタドールを破壊する!」

 

「まずいぞ!奴の手にはあのカードが……」

 

「さあこれで本当の終わりだ!速攻魔法『時の女神の悪戯』を発動!1ターンスキップして再び私のバトルフェイズに移行する!私はヴリュンヒルデでプレイヤーにダイレクトアタック!これで終わりだ!……何故攻撃しないヴリュンヒルデ!?」

 

「『時の女神の悪戯』にチェーンして私はこの罠を発動していた……カウンター罠『魔宮の賄賂』!」

 

「くっ……その効果で私の『時の女神の悪戯』の発動を無効にしたというのか……。だが、『魔宮の賄賂』の効果で私は1枚ドローする!そして私はカードを2枚伏せてターン終了だ!」

 

【ターン4 エンドフェイズ】

零児 LP200 手札4枚  ジークロイド LP7500 手札0枚

 

「私のターン!この瞬間『二―ベルゲンの指輪』の効果で通常のドローは2枚となる!そしてドローしたカードは2枚とも魔法カードだ!」

 

「……ならば墓地に送る必要はない。」

 

「私は手札から永続魔法『神龍の契約書』を発動!この効果で私は墓地の『貪欲で大欲な壺』を除外して2枚ドローする!更に『地獄門の契約書』を発動!デッキから『DD魔導賢者二コラ』を手札に加える!そして私はスケール1の『DD魔導賢者ガリレイ』とスケール10の『DD魔導賢者ケプラー』でペンデュラムスケールをセッティング!これでレベル2から9までのモンスターが同時に召喚可能!」

 

DD魔導賢者ガリレイ ペンデュラム・効果モンスター

星10/闇属性/悪魔族/攻 0/守 0

【Pスケール:青1/赤1】

(1):自分は「DD」モンスターしかP召喚できない。この効果は無効化されない。

(2):自分スタンバイフェイズに発動する。このカードのPスケールを2つ上げる(最大10まで)。その後、このカードのPスケール以下のレベルを持つ、「DD」モンスター以外の自分フィールドのモンスターを全て破壊する。

【モンスター効果】

「DD魔導賢者ガリレイ」のモンスター効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):このカードを手札から捨て、自分フィールドの、「DD」カードまたは「契約書」カード1枚を対象として発動できる。そのカードを持ち主の手札に戻す。この効果は相手ターンでも発動できる。

 

DD魔導賢者ケプラー ペンデュラム・効果モンスター

星1/闇属性/悪魔族/攻 0/守 0

【Pスケール:青10/赤10】

(1):自分は「DD」モンスターしかP召喚できない。この効果は無効化されない。

(2):自分スタンバイフェイズに発動する。このカードのPスケールを2つ下げる(最小1まで)。その後、このカードのPスケール以上のレベルを持つ、「DD」モンスター以外の自分フィールドのモンスターを全て破壊する。

【モンスター効果】

「DD魔導賢者ケプラー」のモンスター効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合、以下の効果から1つを選択して発動できる。

●このカード以外の自分フィールドの「DD」カード1枚を対象として発動できる。

そのカードを持ち主の手札に戻す。

●デッキから「契約書」カード1枚を手札に加える。

 

「なんだ?この召喚法は!?」

 

「これはペンデュラム召喚というやつだ。俺達の世界にある召喚方法だ」

 

「ペンデュラム召喚だと………?」

 

「我が魂を揺らす大いなる力よ!この身に宿りて闇を引き裂く新たな光となれ!ペンデュラム召喚!出現せよ!私のモンスター達よ!手札から『DD魔導賢者二コラ』と『DDプラウド・オーガ』!!」

 

DD魔導賢者二コラ ペンデュラム・効果モンスター

星6/闇属性/悪魔族/攻2000/守2000

【Pスケール:青8/赤8】

(1):自分は「DD」モンスターしかP召喚できない。この効果は無効化されない。

(2):1ターンに1度、手札から「DDD」モンスター1体を捨て、自分フィールドのレベル6以下の「DD」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの攻撃力・守備力はターン終了時まで2000アップする。

【モンスター効果】

「DD魔導賢者ニコラ」のモンスター効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):このカードがPゾーンで破壊された場合、自分フィールドの「DDD」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを持ち主の手札に戻し、自分のエクストラデッキから表側表示の「DD」Pモンスターを2体まで選んで自分のPゾーンに置く。そのカードのP効果はこのターン発動できない。

 

DDプラウド・オーガ ペンデュラム・効果モンスター

星6/闇属性/悪魔族/攻2300/守1500

【Pスケール:青8/赤8】

(1):1ターンに1度、500LPを払い、自分フィールドの「DD」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの攻撃力は500アップする。

(2):もう片方の自分のPゾーンに「DD」カードが存在しない場合、このカードのPスケールは5になる。

【モンスター効果】

(1):このカードが召喚に成功した時に発動できる。自分のエクストラデッキから、表側表示の闇属性Pモンスター1体を特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化され、この効果の発動後、ターン終了時まで自分は「DD」モンスターしか特殊召喚できない。

 

「上級モンスターを生け贄なしで2体出しただと!?」

 

「……似たようなことをお前もやっていただろうが……」

 

魔法カードで「ワルキューレ」を一気に展開したジークロイドに黒咲がツッコミを入れた。

 

「そして手札から速攻魔法『ダブルサイクロン』発動!私の場の『二―ベルゲンの指輪』とそちらの左側のカードを破壊する!」

 

「くっ……『ヴォータンの裁き』が……。それに『二―ベルゲンの指輪』が仇となったか……」

 

ダブルサイクロン 速攻魔法

(1):自分フィールドの魔法・罠カード1枚と、相手フィールドの魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。そのカードを破壊する。

 

ヴォータンの裁き 通常罠 (アニメ限定版)

相手モンスターが攻撃してきた時に発動できる。手札の魔法カード1枚とデッキの一番上のカードを交換し、シャッフルする。その後相手モンスターの攻撃を無効とし、バトルフェイズを終了する。

 

「『二―ベルゲンの指輪』が外れたことでエグゼクティブ・アレクサンダーのモンスター効果も復活する!そして私はレベル6の二コラとプラウド・オーガをオーバーレイ!この世の全てを真なる道に導くため、今蒼き力を取り込み覚醒せよっ!エクシーズ召喚!飲み込めっ、『DDD怒涛大王エグゼクティブ・シーザー』!」

 

「くっ……だが私の戦乙女にはかなわない!私はアルテストの効果発動!ミスター赤馬の墓地からエグゼクティブ・テムジンを除外する!そしてアルテストの攻撃力はエグゼクティブ・テムジンと同じとなる!」

 

「そう来るのは想定内でしたよ。私は手札から速攻魔法『異次元からの埋葬』を発動!除外されているモンスターを墓地に戻す!私はエグゼクティブ・テムジン、ペンドラゴン、ヘル・アーマゲドンを墓地に戻す!」

 

DDD怒涛大王エグゼクティブ・シーザー

ランク6/水属性/悪魔族/攻2800/守1800

悪魔族レベル6モンスター×2

(1):モンスターを特殊召喚する効果を含む、モンスターの効果・魔法・罠カードが発動した時、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。その発動を無効にし破壊する。その後、このカード以外の自分フィールドの「DD」モンスター1体を選び、そのモンスターとこのカードの攻撃力をターン終了時まで1800アップできる。

(2):このカードがフィールドから墓地へ送られた場合に発動できる。デッキから「契約書」カード1枚を手札に加える。

 

異次元からの埋葬 速攻魔法

(1):除外されている自分及び相手のモンスターの中から合計3体まで対象として発動できる。そのモンスターを墓地に戻す。

 

「なにっ!?」

 

「更に墓地のヘクトルの効果発動!このカードをゲームから除外して、デッキから3体目のヘル・アーマゲドンを特殊召喚する!そして「DDD」モンスターが3体存在するため、エグゼクティブ・アレクサンダーの攻撃力は3000アップする!」

 

「何だと!?」

 

「エグゼクティブ・アレクサンダーの効果発動!墓地から「DD」モンスターを特殊召喚する!甦れっ、エグゼクティブ・テムジン!」

 

「一気に展開するだと!?」

 

「更に墓地の『DDネクロ・スライム』の効果発動!このカードと『DDD覇龍王ペンドラゴン』を除外して融合召喚する!」

 

「更に融合召喚だと!?」

 

「自在に形を変える神秘の渦よ、偉大なる騎士王の血筋を取り込み、竜をも倒す勇者となれ!融合召喚!生誕せよ!レベル8、《DDD剋竜王ベオウルフ》!」

 

DDネクロ・スライム 効果モンスター

星1/闇属性/悪魔族/攻 300/守 300

このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):このカードが墓地に存在する場合に発動できる。「DDD」融合モンスターカードによって決められた、このカードを含む融合素材モンスターを自分の墓地から除外し、その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。

 

DDD剋竜王ベオウルフ 融合・効果モンスター

星8/闇属性/悪魔族/攻3000/守2500

「DDD」モンスター+「DD」モンスター

(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分の「DD」モンスターが守備表示モンスターを攻撃した場合、その守備力を攻撃力が超えた分だけ相手に戦闘ダメージを与える。

(2):自分スタンバイフェイズに発動できる。お互いの魔法&罠ゾーンのカードを全て破壊する。

 

「これで零児の場にモンスターが5体!これならば行けるな!」

 

「だが、モンスターが増えたことでヴリュンヒルデの攻撃力は4300となる!」

 

「……バトルだ!ヘル・アーマゲドンでアルテストを攻撃!」

 

「アクションカード『回避』!攻撃を無効にする!」

 

「エグゼクティブ・テムジンの効果発動!その発動を無効にする!」

 

「ぐっ………だが、ヴリュンヒルデの効果発動!このカードの守備力を1000下げることでこのターン私の場の戦乙女は戦闘では破壊されない!」

 

「分かってますよ。だが、ダメージは受けてもらいます!」

 

ジークロイド LP7500-200=7300

 

「だが、罠発動!『戦線復帰』私の墓地のモンスターを守備表示で特殊召喚する!」

 

「エグゼクティブ・シーザーの効果発動!オーバレイユニットを1つ使い、モンスターを特殊召喚するカード効果の発動を無効にして破壊する!」

 

「なっ!?」

 

「更にこのカードとベオウルフの攻撃力を1800アップする!」

 

「こ……攻撃力4800と4600だと!?」

 

「バトル!ベオウルフでアルテストを攻撃!」

 

「ぐっ……」

 

ジークロイド LP7300-2000=5300

 

「続けてエグゼクティブ・シーザーでアルテストを攻撃!」

 

「よしっ!アクションカード『回避』!攻撃を無効にする!」

 

「まだ私のモンスターの攻撃は残っています!エグゼクティブ・アレクサンダーでアルテストを攻撃!」

 

「ぐっ………」

 

ジークロイド LP5300-3200=2100

 

「だ……だが、君のモンスターの攻撃は凌いだ。エグゼクティブ・テムジンの攻撃力は2800!それでは攻撃できないだろう!」

 

「残念ですが、このデュエルは私の勝利です。」

 

「何だと!?だが、君の場のモンスターの攻撃は……」

 

「速攻魔法『瞬間融合』発動!このカードはバトルフェイズ中の融合召喚を可能にする!」

 

「なんだと!?」

 

「この効果で私はエグゼクティブ・テムジンとヘル・アーマゲドンを融合!終焉を告知する王よ、烈火の如し魂を取り込み、新たな世界を切り開け!融合召喚!出現せよ!極限の独裁神、《DDD怒濤壊薙王カエサル・ラグナロク》!」

 

瞬間融合 速攻魔法 

(1):自分フィールドから融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、その融合モンスター1体をエクストラデッキから融合召喚する。この効果で融合召喚したモンスターはエンドフェイズに破壊される。

 

DDD怒濤壊薙王カエサル・ラグナロク 融合・効果モンスター

星10/闇属性/悪魔族/攻3200/守3000

「DDD」モンスター×2

(1):1ターンに1度、このカードが戦闘を行う攻撃宣言時に、このカード以外の自分フィールドの「DD」カードまたは「契約書」カード1枚を対象として発動できる。そのカードを持ち主の手札に戻し、このカードと戦闘を行うモンスター以外の相手フィールドの表側表示モンスター1体を選んで装備カード扱いとしてこのカードに装備する。

(2):このカードの攻撃力は、このカードの効果で装備したモンスターの元々の攻撃力分アップする。

 

「攻撃力3200だと!?」

 

「バトルフェイズ中に融合召喚したため、カエサル・ラグナロクでアルテストを攻撃!この瞬間カエサル・ラグナロクの効果発動!このカードの攻撃宣言を行った時、自分フィールド上の「DD魔導賢者ケプラー」を手札に戻すことで、ヴリュンヒルデをこのカードに装備する!」

 

「なっ!?私のヴリュンヒルデを装備するだと!?」

 

カエサル・ラグナロクのローブがヴリュンヒルデに巻き付き、ヴリュンヒルデはカエサル・ラグナロクの装備カードとなった。

 

「わ……私のワルキューレが……」

 

「更に装備したヴリュンヒルデの元々の攻撃力分このカードの攻撃力がアップする!」

 

「こ……攻撃力5000!?」

 

「これで終わりだ!カエサル・ラグナロクでアルテストを攻撃!ジ・エンド・オブ・ジャッジメント!」

 

「あ…ああ…!あああああー!! 」

 

ジークロイド LP2100-2200=-100

 

赤馬零児  WIN

 

 

「くっ……やってくれたな。だが、久しぶりに楽しい時間だったよ。ミスター赤馬!」

 

「ええ、こちらも楽しい時間でした。」

 

「また会った時には再戦をたのもうか」

 

「望むところですよ。」

 

「フフッ、それではさらばだ!」

 

零児に敗北したジークロイドは優雅に闘技場を後にしていった。

 

(……戦いが終わると同時にさっさと帰っていった。これはマギアの力によるものなのか……)

 

「さすがだな零児」

 

「ああ……なんとか『時の女神の悪戯』を防ぐことが出来たか……」

 

「あのカードは確かにヤバいな……」

 

「だがまあ。何とか私の対策ができてよかったよ。」

 

零児が一息ついているとマギアの声が聞こえてきた。

 

「第一試合が終わったようだな。それでは、次の戦いに入るので次の挑戦者は前に出てくるように……。因みに対戦相手と会話中だったものもいると思うが、進行が押しているため強制的に終了とさせていただく。」

 

「次は俺がいく!文句はないよな?」

 

「それは当然のことだ。頑張ってくるといい!だが、その人物の事態によっては我々の世界の禁止カードを使ってくるかもしれん」

 

「ああ、十分注意しておこう。」

 

 

零児の忠告を聞き入れて黒咲は闘技場に立った。




次回は昇格した沢渡がキャプテン・コーンと戦います。ですが、短いです。
今回は禁止カードは出ましたが、黒咲戦までは登場させません。

禁止カードを急に入れるようにするように変更してしまい申し訳ありませんでした。ですが、そんなに頻繁には登場させません。そのデッキのキーカードであったりする場合は登場させます。賛否があると思いますが、ご了承ください。

因みに覇龍王ペンドラゴンの融合素材の時の口上は、アーサー王の父のユーサーがこのカードのモデルであることからこうさせて頂きました。よく間違えている方が多いのですが、ペンドラゴンはアーサー王の父であるユーサーに与えられた称号です。現代で広まっている「アーサー・ペンドラゴン」は本当は正しくはありません。

ジークロイドのワルキューレは海外先行版のカードを使いますので日本語版が発売されたときに修正します。


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沢渡VSキャプテン・コーン

今回は沢渡さんがキャプテン・コーンをさっさと倒すため短いです。ですが、キャプテン・コーンはシンクロ召喚をします。

キャプテン・コーンが勝手にルールを書き換えたため今回は沢渡さんの先行ドローありです。またデニスはただ単に見守るだけで途中1回以外声出ししません。

すみません、遊戯王ゼアル2巻を現在所持していないためキャプテン・コーンの口癖などが異なっています。こちらは入手後修正いたします。


マギアによって遊矢達は闘技場に飛ばされた。

 

「おやっ?ここが俺の戦う場所か!」

 

「へぇー。面白そうな場所だよね。」

 

「ああ!………ってデニス!?なんでおめぇがここにいんだよっ!」

 

転送したばかりの沢渡は近くにいたデニスに驚愕していた。

 

「それに関しては俺が説明しようか。」

 

「あっ、マギア。」

 

「まあ、簡単な話だ。13人だと中途半端だから一人昇格しただけのこと、デニスなのは……これで決めた。」

 

「……ってくじかよ!?」

 

「あらら、昇格して嬉しいけど。そんなに適当に決められたんだね……」

 

「さてと、俺は行くぞ。」

 

くじ引きで適当に決めたことを明かしたマギアはさっさといなくなった。マギアがその場を去ると同時にマギアのホログラムが出てきた。

 

「おっ!?あれはホログラムか?」

 

「それでは最初の戦いを取り行う。最初はスタンティングデュエルだが、ライティングデュエルも行うことがある。そしてそのライティングデュエルでは特殊なルールがあるものもやってもらうのでそこは理解しておくように……」

 

「特別なライディングデュエルだと?」

 

「なんか面白そうだよね。でもまたできるとは思わなかったな……」

 

「ああ、それに関しては俺も同感だ!」

 

「まあ、その時になったら説明を行おう。それでは君たちの試練を開始する……」

 

「おっと……最初の戦いが始まるみたいだね。」

 

「それじゃあ。この沢渡様から行かせてもらうぜっ!」

 

「ああ、分かったよ。」

 

「……やけにあっさりとしているな……」

 

デニスがあっさりと沢渡に順番を譲ったことを疑問に思いながら沢渡は闘技場に登った。すると奥から誰かがやってきた。

 

「……ここは一体どこだコーン?吾輩は何処に来てしまったんだコーン?」

 

「……なんだありゃ……」

 

「ト……トウモロコシが海賊の服を着ているみたいだね……」

 

現れた男?はトウモロコシが海賊の服装をしている見るからに怪しい人物であった。

 

「むっ!お前たちは一体誰だコーン!?吾輩を呼んだのはお前たちか?」

 

「いやいや、俺達じゃねぇよ。」

 

「くっ……いかなる方法で呼んだのかは知らないが……吾輩の力を見せてやるコーン!」

 

「だ……だめだ。全く話聞いてねぇ……」

 

「……って、沢渡のデュエルディスクが勝手に起動しているよ!?」

 

デニスに言われて慌ててディスクを見ると勝手に起動していた。

 

「はぁ!?なんで俺のディスクが勝手に起動してんだよ!」

 

「さっさと始めるコーン!」

 

「お……おいっ、ちょっと待てって……うおっ」

 

「デュエル!!」

 

「デュ……デュエル!!」

 

キャプテン・コーンは沢渡たちに名前を明かさないまま問答無用で強制的にデュエルを開始した。今回のルールは先攻ドローがありのルールにキャプテン・コーンが勝手に書き換えたみたいで沢渡は困惑していた。

 

沢渡シンゴ LP4000 手札5枚

 

キャプテン・コーン LP4000 手札5枚

 

 

「貴様の先行だコーン!さあ、さっさとドローするコーン!」

 

「おいおい、先行ドローありのルールかよ……まあいい。取り合えず俺のターン!」

 

「……なんか、オベリスクフォースみたいだね。しかもルールを勝手に書き換えたし更にヤバそうだな……まあ、沢渡の実力を直に見たいしここは邪魔しないで見ておこうかな。」

 

「俺はスケール0の『魔界劇団-メロー・マドンナ』とスケール9の『魔界劇団-ティンクル・リトルスター』でペンデュラムスケールをセッティング!これでレベル1から8のモンスターが同時に召喚可能!ここで俺はメロー・マドンナのペンデュラム効果発動!ライフを1000支払うことでデッキから「魔界劇団」を手札に加える!俺は『魔界劇団-ビッグ・スター』を手札に加えるぜっ!」

 

魔界劇団-メロー・マドンナ ペンデュラム・効果モンスター

星7/闇属性/悪魔族/攻1800/守2500

【Pスケール:青0/赤0】

このカード名のP効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):1000LPを払って発動できる。デッキから「魔界劇団-メロー・マドンナ」以外の「魔界劇団」Pモンスター1体を手札に加える。この効果の発動後、ターン終了時まで自分は「魔界劇団」Pモンスターしか特殊召喚できない。

【モンスター効果】

このカード名の(1)(3)のモンスター効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

(1):自分のPモンスターが戦闘で破壊された時に発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。

(2):このカードの攻撃力は自分の墓地の「魔界台本」魔法カードの数×100アップする。

(3):「魔界台本」魔法カードの効果が発動した場合に発動できる。デッキからレベル4以下の「魔界劇団」Pモンスター1体を特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターはエンドフェイズに持ち主の手札に戻る。

 

魔界劇団-ティンクル・リトルスター ペンデュラム・効果モンスター

星4/闇属性/悪魔族/攻1000/守1000

【Pスケール:青9/赤9】

(1):自分は「魔界劇団」モンスターしかP召喚できない。この効果は無効化されない。

(2):1ターンに1度、自分フィールドの「魔界劇団」モンスター1体を対象として発動できる。このターン、そのモンスターは1度のバトルフェイズ中に3回までモンスターに攻撃でき、対象のモンスター以外の自分のモンスターは攻撃できない。

【モンスター効果】

(1):このカードは自分ターンには戦闘では破壊されず、1度のバトルフェイズ中に3回までモンスターに攻撃できる。

 

沢渡 LP4000-1000=3000

 

「ぺ……ペンデュラムスケール?なんなんだコーンそれは……」

 

「なるほど、ペンデュラム召喚を知らねぇみてぇだな。これは俺達の時代の召喚法だ!」

 

「なんだこのポップな召喚法は!?……だが、相手にとって不足なしだコーン!」

 

「……なんか、変な奴だな……」

 

キャプテン・コーンに関して変な奴だと思った沢渡だが、気を取り直してデュエルを再開した。

 

「そして俺は先程セッティングしたペンデュラムスケールを使いペンデュラム召喚!現れろっ、『魔界劇団-ビッグ・スター』、続いて『魔界劇団-ワイルド・ホープ』、次に『魔界劇団-デビル・ヒール』、最後に『魔界劇団-コミック・リリーフ』!」

 

魔界劇団-ビッグ・スター ペンデュラム・効果モンスター (OCG版)

星7/闇属性/悪魔族/攻2500/守1800

【Pスケール:青3/赤3】

(1):1ターンに1度、自分フィールドの「魔界劇団」モンスター1体をリリースし、自分の墓地の「魔界台本」魔法カード1枚を対象として発動できる。そのカードを手札に加える。

【モンスター効果】

(1):このカードの召喚・特殊召喚成功時に相手は魔法・罠カードの効果を発動できない。

(2):1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。デッキから「魔界台本」魔法カード1枚を選んで自分フィールドにセットする。この効果でセットしたカードはエンドフェイズに墓地へ送られる。

 

魔界劇団-デビル・ヒール ペンデュラム・効果モンスター (OCG版)

星8/闇属性/悪魔族/攻3000/守2000

【Pスケール:青1/赤1】

(1):1ターンに1度、自分フィールドの「魔界劇団」モンスター1体をリリースし、相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの攻撃力はターン終了時まで、リリースしたモンスターの元々の攻撃力分ダウンする。

【モンスター効果】

(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合、相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの攻撃力はターン終了時まで、自分フィールドの「魔界劇団」モンスターの数×1000ダウンする。

(2):このカードが戦闘で相手モンスターを破壊した時、自分の墓地の「魔界台本」魔法カード1枚を対象として発動できる。そのカードを自分フィールドにセットする。

 

魔界劇団-ワイルド・ホープ ペンデュラム・効果モンスター (OCG版)

星4/闇属性/悪魔族/攻1600/守1200

【Pスケール:青2/赤2】

(1):1ターンに1度、もう片方の自分のPゾーンの「魔界劇団」カード1枚を対象として発動できる。そのカードのPスケールはターン終了時まで9になる。この効果の発動後、ターン終了時まで自分は「魔界劇団」モンスターしか特殊召喚できない。

【モンスター効果】

「魔界劇団-ワイルド・ホープ」の(2)のモンスター効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。このカードの攻撃力はターン終了時まで、自分フィールドの「魔界劇団」モンスターの種類×100アップする。

(2):このカードが戦闘・効果で破壊された場合に発動できる。デッキから「魔界劇団-ワイルド・ホープ」以外の「魔界劇団」カード1枚を手札に加える。

 

魔界劇団-コミック・リリーフ ペンデュラム・効果モンスター

星3/闇属性/悪魔族/攻1000/守2000

【Pスケール:青8/赤8】

このカード名のP効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):相手フィールドのモンスター1体と自分フィールドの「魔界劇団」Pモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスター2体のコントロールを入れ替える。その後、このカードを破壊する。

【モンスター効果】

(1):このカードの戦闘で発生する自分への戦闘ダメージは0になる。(2):自分スタンバイフェイズに発動する。このカードのコントロールを相手に移す。

(3):1ターンに1度、このカードのコントロールが移った場合に発動する。このカードの元々の持ち主は自身の魔法&罠ゾーンにセットされた「魔界台本」魔法カード1枚を選んで破壊できる。

 

「一気に4体のモンスターを召喚しただと……なんてポップな召喚方法だコーン!」

 

「そして俺はビッグ・スターの効果発動!1ターンに1度、デッキから「魔界台本」をセットする!俺は『魔界台本「オープニング・セレモニー」』を伏せるぜっ!そして伏せたオープニング・セレモニー発動!俺の場の「魔界劇団」の数×500ライフを回復する!」

 

魔界台本「オープニング・セレモニー」 通常魔法 (OCG版)

このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

(1):自分は自分フィールドの「魔界劇団」モンスターの数×500LP回復する。

(2):自分のEXデッキに表側表示の「魔界劇団」Pモンスターが存在し、セットされたこのカードが相手の効果で破壊された場合に発動できる。自分は手札が5枚になるようにデッキからドローする。

 

「ぬぅ、お主の「魔界劇団」は4体……か」

 

「そう。よって俺は2000回復する!」

 

沢渡 LP3000+2000=5000

 

「まだ行くぜっ!手札から永続魔法『魔界台本「魔界の宴咜女」』を発動!1ターンに2度、自分フィールド上の「魔界劇団」をリリースすることで墓地の「魔界台本」をセットする。俺はワイルド・ホープをリリースして、オープニング・セレモニーをセットする。」

 

魔界台本「魔界の宴咜女」 永続魔法 (OCG版)

このカード名の(1)の効果は1ターンに2度まで使用できる。

(1):自分フィールドの「魔界劇団」モンスター1体をリリースし、自分の墓地の「魔界台本」魔法カード1枚を対象として発動できる。そのカードを自分フィールドにセットする。

(2):自分のEXデッキに表側表示の「魔界劇団」Pモンスターが存在しセットされたこのカードが相手の効果で破壊された場合に発動できる。デッキから「魔界劇団」Pモンスターを任意の数だけ特殊召喚する。

 

「ぬぅ、ライフを回復するつもりかコーン……」

 

「先攻は最初のターン攻撃は出来ねぇ。俺はカードを伏せてターンエンドだ!」

 

キャプテン・コーンはセットしたカードをもう一度使用するかと思ったが、沢渡は使用せずカードを伏せただけでターンを終了した。

 

【ターン1 エンドフェイズ】

沢渡 LP5000 手札0枚  キャプテン・コーン LP4000 手札5枚

 

「何もしなかっただと!?まあいい、吾輩のターン、ドロー!」

 

「この瞬間、コミック・リリーフの効果発動!このカードのコントロールをあんたに移す!」

 

「なにっ!?吾輩の場に移動するコーン!?」

 

「そしてコミック・リリーフの更なる効果!このカードのコントロールが移った場合に発動する。このカードの元々の持ち主は自身の魔法&罠ゾーンにセットされた「魔界台本」魔法カード1枚を選んで破壊できる。」

 

「なんだと!?」

 

「俺はこの効果でオープニング・セレモニーを破壊!破壊されたオープニング・セレモニーの効果発動!俺のEXデッキに表側表示で「魔界劇団」が存在する状態で、こいつが相手の効果で破壊されたため、俺は手札が5枚にうようにドローする!」

 

「ぬぅ、吾輩のターンでここまで勝手に動きおって……だが、吾輩のポップな力を見せてやるコーン!吾輩は手札からフィールド魔法『コーン・パレード』を発動だコーン!このカードが存在する限り、植物族モンスターに対する攻撃を1度だけ無効にするのだコーン!」

 

「成程……植物デッキか……」

 

「そして、手札から魔法カード『コーンとらすと』を発動だコーン!この効果で吾輩はデッキから5枚のカードを墓地に送ることでデッキから「コーン」モンスターを特殊召喚するのだコーン!」

 

「おいおい、5枚も墓地を肥やすのかよ……」

 

「現れるのだコーン『ジャイアント・タコーン』!」

 

コーン・パレード フィールド魔法 (漫画版限定)

このカードがフィールド上に存在する限り、植物族モンスターへの攻撃を1ターンに1度無効にする

 

コーンとらすと 通常魔法 (オリジナルカード)

(1):自分のデッキの上から5枚カードを墓地に送り、デッキから「コーン」モンスターを特殊召喚する。

 

ジャイアント・タコーン 効果モンスター (漫画版限定)

星8/水属性/植物族/攻1000/守2500

このカードが自分フィールド上に表側表示で存在する限り、このカード以外の自分フィールド上に表側表示で存在する植物族モンスターの攻撃力はこのカードの元々の攻撃力分アップする。また、このカードの攻撃力はこのカード以外の自分フィールド上に表側表示で存在する植物族モンスターの元々の攻撃力の合計分アップする。

 

出てきたモンスターはトウモロコシが頭になった巨大な蛸だった。

 

「……なんで頭がトウモロコシなんだよ……」

 

「そして吾輩は手札から速攻魔法『偽りの種』を発動だコーン!この効果により手札からレベル2以下の植物族モンスターを特殊召喚するコーン!この効果で手札から『コピープラント』を特殊召喚するコーン!」

 

偽りの種 速攻魔法 

手札からレベル2以下の植物族モンスター1体を特殊召喚する。

 

コピープラント 効果モンスター

星1/風属性/植物族/攻 0/守 0

1ターンに1度、このカード以外のフィールド上の植物族モンスター1体を選択して発動できる。このカードのレベルはエンドフェイズ時まで、選択したモンスターと同じレベルになる。

 

「レベル4のシンクロ召喚か……」

 

「違うコーン!吾輩の攻撃はここから始まるのだコーン!吾輩は手札から魔法カード『コーン・フェスティバル』を発動だコーン!このカードは『コーン・パレード』が発動中で墓地のコーンモンスターが存在する場合そのコーンモンスターを可能な限り特殊召喚するコーン!」

 

「ちっ……さっきのカードで墓地に送られていやがったか……」

 

「この効果で吾輩は墓地から『ネコーン』と『オヤコーン』の2体を特殊召喚するコーン!そして『コーン・フェスティバル』の更なる効果発動だコーン!墓地のこのカードを除外することで2枚ドローするコーン!」

 

コーン・フェスティバル 通常魔法 (オリジナルカード)

(1):自分フィールド上に「コーン・パレード」が表側表示で存在する時に発動できる。自分の墓地から「コーン」モンスターを可能な限り特殊召喚する。

(2):自分フィールドに「ジャイアント・タコーン」が表側表示で存在する場合発動できる。墓地のこのカードを除外して2枚ドローする。

 

ネコーン 通常モンスター (漫画版限定)

星4/地属性/植物族/攻1500/守1500

 

オヤコーン 効果モンスター (OCG版)

星4/地属性/植物族/攻1200/守 800

フィールド魔法カードが表側表示で存在する場合、このカードの攻撃力は1000ポイントアップする。

 

「これでレベル4のモンスターが2体……エクシーズか……」

 

「さあ行くコーン、吾輩は『コピープラント』の効果発動だコーン!このカード以外の植物族モンスターのレベルを同じになるコーン!吾輩が選択するのは『オヤコーン』!よってレベルは4になるコーン!」

 

「レベルを変えてきただと!?」

 

「更にレベル3のコミック・リリーフにレベル4となったコピープラントをチューニングだコーン!シンクロ召喚、『タイタニック・コーン号』!」

 

「あいつ俺のコミック・リリーフを素材にシンクロ召喚しやがった……」

 

キャプテン・コーンは沢渡のモンスターを使用してレベル7のシンクロモンスターをシンクロ召喚した。

 

「そしてレベル4の『ネコーン』と『オヤコーン』をオーバーレイ!エクシーズ召喚!浮上せよっ、『No.50 ブラック・コーン号』!!」

 

タイタニック・コーン号 シンクロ・効果モンスター (オリジナルカード)

レベル7/水属性/植物族/攻2400/守2000

植物族チューナー+チューナー以外のモンスター

(1):このカードが表側表示で存在する限り、フィールドから墓地に送って発動する効果は墓地の送らずに効果を適用できる。

(2):1ターンに1度、相手に効果ダメージが発生した時発動できる。自分フィールド上の植物族モンスターの攻撃力は発生したダメージの半分アップする。

 

No.50 ブラック・コーン号 エクシーズ・効果モンスター (漫画版)

ランク4/闇属性/植物族/攻2100/守1500

レベル4モンスター×2

このカードは「No.」と名のついたモンスター以外との戦闘では破壊されない。

1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除き、相手フィールド上のモンスター1体を選択して発動できる。選択したモンスターを墓地へ送り、そのモンスターの元々の攻撃力分のダメージを相手ライフに与える。

 

「こ……これがナンバーズ……」

 

「こんなエクシーズモンスターは見たことないよ……モンスターに番号が描かれている……」

 

「さあ行くコーン!ブラック・コーンの効果発動だコーン!オーバーレイユニットを1つ使い、貴様の出ビル・ヒールを砲弾に変えて、相手にダメージを与えるのだコーン!」

 

「だが……残念ながらデビル・ヒールはペンデュラムモンスターだ!こいつは墓地には送られないからダメージは発生しないぜっ!」

 

「ぬぅ……だが、タイタニック・コーンの効果発動だコーン!このカードがフィールド上に存在する限り、ブラック・コーン号の効果は墓地に送らずとも発生するのだコーン!」

 

「なにっ!」

 

「よって、デビル・ヒールを砲弾に変えて発射するコーン!」

 

「うおわぁぁぁ……!?」

 

沢渡 LP5000-3000=2000

 

「タイタニック・コーンの更なる効果発動だコーン!自分フィールド上の植物族モンスターの攻撃力は発生した効果ダメージの分上昇するのだコーン!」

 

「うおっ!?攻撃力が上がっただと!?」

 

「そしてここで『ジャイアント・タコーン』効果発動だコーン!このカードの攻撃力は自分フィールド上の植物族モンスターの元々の攻撃力分アップするのだコーン!更にこのカード以外の植物族モンスターの攻撃力はこのカードの元々の攻撃力分アップするコーン!」

 

「こ……攻撃力4600、4900に7000だと!?」

 

「これは圧倒的な攻撃力だね……」

 

「さあこれで終わりだコーン!バトル、吾輩は『ジャイアント・タコーン』でビッグ・スターを攻撃だコーン!」

 

「ちっ……罠発動!『攻撃の無敵化』このバトルフェイズ中俺への発生するダメージを0にする!」

 

「ぬぅ……防がれたコーン。だが、速攻魔法『コーンぷりーと』発動だコーン!このターン戦闘ダメージを相手に与えられなかったときに発動でき、相手に吾輩の場の「コーン」モンスターの数×600ダメージを与えるコーン!」

 

攻撃の無敵化 通常罠 (OCG版)

バトルフェイズ時にのみ、以下の効果から1つを選択して発動できる。

●フィールド上のモンスター1体を選択して発動できる。選択したモンスターはこのバトルフェイズ中、戦闘及びカードの効果では破壊されない。

●このバトルフェイズ中、自分への戦闘ダメージは0になる。

 

コーンぷりーと 速攻魔法 (オリジナルカード)

(1):自分のターンのバトルフェイズで相手に戦闘ダメージを与えられなかったときに発動できる。自分フィールド上の「コーン」モンスターの数×600のダメージを相手に与える。

 

「なにっ!?ぐっ………」

 

沢渡 LP2000-1800=200

 

「吾輩は1枚伏せてターンエンドだコーン!」

 

【ターン2 エンドフェイズ】

沢渡 LP200 手札5枚  キャプテン・コーン LP4000 手札1枚

 

「いくぜっ、俺のターン!俺は手札から魔法カード『ナイト・ショット』を発動!あんたの伏せカードを破壊するぜっ!」

 

ナイト・ショット 通常魔法

(1):相手フィールドにセットされた魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。セットされたそのカードを破壊する。このカードの発動に対して相手は対象のカードを発動できない。

 

「し……しまったコーン!だが、こちらには攻撃力4600、4900、7000がいるコーン!この布陣を超えられるというなら超えて見せろコーン!」

 

「じゃあ、ここからはこの俺様の逆転劇を見せてやるぜっ!俺はセッティング済みのペンデュラムスケールを使い、ペンデュラム召喚!エクストラデッキから現れろっ!ビッグ・スター、デビルヒール、ワイルド・ホープ!!」

 

「4体のモンスターを一気に召喚したコーンか……」

 

「俺はデビル・ヒールの効果発動!このカードが特殊召喚に成功した時、相手フィールド上のモンスター1体の劇力をターン終了時まで俺の場の「魔界劇団」の数×1000下げる!俺はブラック・コーン号を選択するぜっ!これにより、ブラック・コーン号の攻撃力は3000ダウンするぜっ!」

 

「ぬぅ……吾輩のブラック・コーン号が……」

 

「そして手札から『魔界劇団ファンキー・コメディアン』を通常召喚!ファンキー・コメディアンの効果発動!このカードの攻撃力は俺の場の「魔界劇団」の数×300アップする。よって攻撃力は1200アップするぜっ!」

 

「その程度の攻撃力が何だというのだコーン?」

 

「さあそろそろ終わらせるぜっ!俺は速攻魔法『揺れる眼差し』を発動!俺の場のペンデュラムスケールのカードを全て破壊して、相手に500ダメージを与える!」

 

魔界劇団-ファンキー・コメディアン ペンデュラム・効果モンスター (OCG版)

ペンデュラム・効果モンスター

星1/闇属性/悪魔族/攻 300/守 200

【Pスケール:青8/赤8】

(1):1ターンに1度、自分フィールドの「魔界劇団」モンスター1体をリリースし、自分フィールドの「魔界劇団」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの攻撃力はターン終了時まで、リリースしたモンスターの元々の攻撃力分アップする。

【モンスター効果】

「魔界劇団-ファンキー・コメディアン」の(2)のモンスター効果は1ターンに1度しか使用できず、この効果を発動するターン、このカードは攻撃できない。

(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。このカードの攻撃力はターン終了時まで、自分フィールドの「魔界劇団」モンスターの数×300アップする。

(2):このカード以外の自分フィールドの「魔界劇団」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの攻撃力はターン終了時まで、このカードの攻撃力分アップする。

 

揺れる眼差し 速攻魔法

速攻魔法

(1):お互いのPゾーンのカードを全て破壊する。その後、この効果で破壊したカードの数によって以下の効果を適用する。●1枚以上:相手に500ダメージを与える。●2枚以上:デッキからPモンスター1体を手札に加える事ができる。●3枚以上:フィールドのカード1枚を選んで除外できる。●4枚:デッキから「揺れる眼差し」1枚を手札に加える事ができる。

 

「ぐぬぅぅぅぅ……」

 

キャプテン・コーン LP4000-500=3500

 

「ファンキー・コメディアンの効果発動!こいつ以外の自分フィールドの「魔界劇団」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの攻撃力はターン終了時まで、このカードの攻撃力分アップする。俺はこの効果でビッグ・スターの攻撃力をアップさせるぜっ!よってビッグ・スターの攻撃力は4000になる!」

 

「なんだと!?」

 

「さあこれでフィナーレだ!バトル!俺はデビル・ヒールでブラック・コーン号を攻撃!」

 

「ぐぬぅぅぅぅ……」

 

キャプテン・コーン LP3500-1400=2100

 

「確かナンバーズはナンバーズ以外では戦闘で破壊されないんだったよな?」

 

「貴様っ!それを知っていてブラック・コーン号の攻撃力を下げたのかコーン!?」

 

「その通りだ!よってビッグ・スターでブラック・コーン号を攻撃!」

 

「ポップコ-------ン」

 

キャプテン・コーン LP2100-2400=-300

 

沢渡シンゴ WIN

 

 

キャプテン・コーンを倒した沢渡だったが、倒したキャプテン・コーンはブラック・コーン号の爆発と共にいなくなっていた。

 

「あれっ!?あいつどこ行きやがった?」

 

「ブラック・コーン号が爆発したと同時に消えちゃったね……」

 

「でもまあ、見たかデニス!俺様の逆転劇を!」

 

「ああ。なんだか燃えてきたよ。今度は僕の番だね!」

 

デニスが闘志を燃やすと同時にマギアの声が聞こえてきた。どうやら名乗らずにいきなり勝負を挑んできたキャプテン・コーンのことをそこまで気にしていないようだった。

 

「第一試合が終わったようだな。それでは、次の戦いに入るので次の挑戦者は前に出てくるように……。因みに対戦相手と会話中だったものもいると思うが、進行が押しているため強制的に終了とさせていただく。」

 

「おっと始まるみてぇだな……」

 

「それじゃあ、闘技場を交代しようか」

 

「ああ。頑張れよなデニス!」

 

「OK!」

 

沢渡と交代したデニスは闘技場に登ってデッキの調整を始めた。




次回リンが戦います。相手はルチアーノです。取り合えずルチアーノはガチカードの『無限泡影』と『ブラックホール』を使用いたします。

第1回戦の前半がこれで終了となりますので、第2回戦の対戦相手を活動報告に投稿いたします。


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リンVSルチアーノ

今回はルチアーノ戦です。クリスタルウィングやクリアファストは登場します。まあクリアファストはルチアーノとは相性悪いですけどね……。

ルチアーノのデッキにはガチカードあります。


初戦の前半戦が終了して、リンは次の対戦相手に備えてデッキ調整していた。

 

「おいっ、リン!もうそれくらいでいいんじゃないのか?」

 

「いいえ、まだよ。相手がどんなデッキを使うか分からない以上対策はしっかりしないと……」

 

「……昔っからこうなんだよな……」

 

闘争心に火がついてデッキ調整に集中している彼女を見てユーゴは呟いた。ユーゴが呟くと同時にマギアの声が聞こえてきた。

 

「さてと、1回戦の後半の戦いを開始する。先程は言い忘れたが、相手はお前たちの世界では禁止カードを使用してくる場合もあるので注意するように……」

 

「……それって私たちの世界と歴戦のデュエリストのリミットレギュレーションは異なっているってことなの?」

 

「……どうやらそのようだな……。ということは相手は『強欲な壺』や『天使の施し』を使ってくる奴もいるということだな……」

 

「……でもまあ、私達の世界と彼らの世界は異なるから仕方がない面もあるわね……」

 

「まっ……ギャラガーのようにあからさまに違反しているわけじゃないし仕方ねぇよな……」

 

他の組からは不満の声が出ている一方でリンとユーゴはそれほど気にしていない様子でマギアが言い忘れていたことに納得した様子を見せていた。

 

「不満の声もあると思うが、これは仕様なので従うように……それでは1回戦の後半の対戦対手が入場する。」

 

マギアの声と共に奥から誰かが闘技場に入ってきた。

 

「……こ……子供!?」

 

「……いや……なんか違うぞ……」

 

出てきた人物は片目を隠した赤髪の少年であった。

 

「やれやれ……あいつらとの戦いが終わって出番が終わったと思ったら……また戦える機会が来るなんてねぇ~~~」

 

「あいつら……?」

 

「どうやらこいつらもシンクロ使いってことだね。だったらせっかくだしシンクロキラーに力を見せてあげようかな……キヒャッヒャッヒャ!」

 

「……何なんだこいつは……」

 

「シンクロキラーですって!?」

 

シンクロキラーという言葉にリンは反応を示した。

 

「さあ、構えなよ……ここは闘技場なんだろ?デュエリストならば挑まれた戦いを受けるしかないよねぇ~~?おっと名乗るのが遅れたね!ボクの名はルチアーノ。イリアステル三皇帝のサブリーダーさ。」

 

「私の名はリン……受けて立つわよ。ルチアーノ君!」

 

「それじゃあ、よろしくねぇ~。」

 

「リン……注意しろっ!そいつのデッキは何か妙な気がする……」

 

「……ええ、分かっているわ……」

 

「それじゃあ。見せてもらうよ、君のデュエルをね!」

 

「「デュエル!!」」

 

リン LP4000 手札5枚

 

     VS

 

ルチアーノ LP4000 手札5枚

 

 

「私から行くわよ。私の場にモンスターが存在しない時手札の『WW-アイス・ベル』を特殊召喚できる!」

 

「……へぇ。先攻ドローがないんだ君の世界は……」

 

「この効果で特殊召喚に成功した時、デッキから2体目のアイス・ベルを特殊召喚する!そしてアイス・ベルは特殊召喚に成功した時、相手に500ポイントのダメージを与える!」

 

「へぇ……いきなり効果ダメージか……」

 

WW-アイス・ベル 効果モンスター (OCG版)

星3/風属性/魔法使い族/攻1000/守1000

「WW-アイス・ベル」の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

(1):自分フィールドにモンスターが存在しない場合に発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。その後、デッキから「WW」モンスター1体を特殊召喚できる。この効果でデッキから特殊召喚したモンスターはリリースできず、この効果を発動するターン、自分はレベル5以上の風属性モンスターしかエクストラデッキから特殊召喚できない。

(2):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。相手に500ダメージを与える。

 

ルチアーノ LP4000-500=3500

 

「更に私の場に風属性モンスターが2体以上存在する時、手札からチューナーモンスター『WW-スノウ・ベル』を特殊召喚!」

 

「チューナー!……シンクロ召喚をするつもりだね……」

 

「なんだ?あいつ……チューナーを見た途端に目つきが変わったぞ……」

 

(……何かを警戒するような目……でも負けてられないわ。)

 

「そして、私はレベル3の2体のアイス・ベルにレベル1のスノウ・ベルをチューニング!真冬の風よ。雪も氷も我が力として吹き抜けよ!シンクロ召喚!現れよ!レベル7!《WW-ウィンター・ベル》!」

 

WW-スノウ・ベル チューナー・効果モンスター (OCG版)

星1/風属性/魔法使い族/攻 100守/ 100

(1):自分フィールドに風属性モンスターが2体以上存在し、風属性以外のモンスターが存在しない場合に発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。

(2):このカードをS素材として風属性SモンスターをS召喚した場合、そのSモンスターは相手の効果では破壊されない。

 

WW-ウィンター・ベル シンクロ・効果モンスター (OCG版)

星7/風属性/魔法使い族/攻2400/守2000

チューナー+チューナー以外の風属性モンスター1体以上

「WW-ウィンター・ベル」の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

(1):自分の墓地の「WW」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターのレベル×200ダメージを相手に与える。

(2):自分・相手のバトルフェイズに自分フィールドの「WW」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターのレベル以下のレベルを持つモンスター1体を手札から特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターはこのターン攻撃できない。

 

「来たぜっ!リンのエースモンスター!」

 

「1ターン目からシンクロか……」

 

「そして私はまだ通常召喚を行っていないため、手札から『WW-グラス・ベル』を通常召喚!グラス・ベルの効果発動!このカードの通常召喚に成功した時、デッキから「WW」を特殊召喚する!この効果で私はデッキから『WW-カーム・ベル』を手札に加える!そして、手札に加えたカーム・ベルはフィールドに「WW」が存在する時、特殊召喚できる!」

 

WW-グラス・ベル チューナー・効果モンスター

星4/風属性/魔法使い族/攻1500/守1500

「WW-グラス・ベル」の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。デッキから「WW-グラス・ベル」以外の「WW」モンスター1体を手札に加える。この効果の発動後、ターン終了時まで自分は風属性モンスターしか特殊召喚できない。

 

WW-カーム・ベル 効果モンスター (オリジナルカード)

星3/風属性/魔法使い族/攻800/守800

「WW-カーム・ベル」の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

(1):自分フィールドに風属性・魔法使い族モンスターが表側表示で存在する場合に発動できる、このカードを手札から特殊召喚する。

(2):自分フィールドに風属性のSモンスターが表側表示で存在する状態で、自分メインフェイズに墓地のこのカードを除外し、お互いの墓地に存在する風属性モンスター1体を対象として発動できる。その風属性モンスターを特殊召喚する。

(3):このカードをS素材とした風属性のSモンスターが表側表示で存在する限り、自分フィールド上のモンスターは相手の効果では破壊されない。

 

「これでレベル7のシンクロの条件がそろったみたいだね……」

 

「いっけー!俺のモンスターを遠慮せず使ってくれーーーー!」

 

「ユーゴ、遠慮せず使うわよ!私はレベル3のカーム・ベルにレベル4のグラス・ベルをチューニング!輝く翼 神速となり天地を照らせ!シンクロ召喚!!現れろレベル7!《クリアウィング・ファスト・ドラゴン》!!」

 

「2体目のシンクロモンスターを並べたんだね……」

 

ルチアーノは冷静にクリアファストを眺めていた。

 

「ウィンター・ベルの効果発動!1ターンに1度墓地の「WW」モンスターを選択して発動できる!選択したモンスターのレベル×200ポイントのダメージを与える!墓地の「WW-グラス・ベル」はレベルは4!よって800のダメージを食らってもらうわ!」

 

「そうはさせないよ!ボクは手札から罠カード『無限泡影』を発動!」

 

無限泡影 罠カード

自分フィールドにカードが存在しない場合、このカードの発動は手札からもできる。

(1):相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの効果をターン終了時まで無効にする。セットされていたこのカードを発動した場合、さらにこのターン、このカードと同じ縦列の他の魔法・罠カードの効果は無効化される。

 

「手札から罠の発動だと!?」

 

「何ですって!?」

 

「このカードは自分のフィールド上に他のカードがない時手札から発動できる。ボクはこの効果でウィンター・ベルの効果をターン終了時まで無効にする!」

 

「くっ……そんなカードを手札に用意していたのね……」

 

ウィンター・ベルの効果はルチアーノの罠カードによって無効にされてしまった。

 

「ねぇ?……そちらのターンはまだ続くの?」

 

「……先攻は最初のターン攻撃できない。私はカードを2枚伏せてターンエンドよ。」

 

【ターン1 エンドフェイズ】

リン  LP4000 手札0枚   

ルチアーノ  LP3500 手札4枚

 

(ちょっと久しぶりに戦うからここはただ単に遊ぼうかな……?)

 

「ボクのターン!ボクは手札から『アブサード・スティーラー』を召喚!」

 

アブサード・スティーラー 効果モンスター (アニメ版)

星1/風属性/機械族/攻 100/守 0

このカードの召喚に成功した時、相手フィールド上に存在するモンスター1体を選択して発動する。選択したモンスターの攻撃力を0にする。このターンのエンドフェイズ時まで、このカードの攻撃力は選択したモンスターの守備力と同じ数値になる。

 

「攻撃力100?」

 

「……何かあるわね……」

 

「『アブサード・スティーラー』の効果発動!このカードの召喚に成功した時、相手モンスターの攻撃力を0とし、エンドフェイズまでそのモンスターの守備力と同じ攻撃力となる!」

 

「くっ……ウィンター・ベルの攻撃力が……」

 

「リンのモンスターの攻撃力が0になって、奴のモンスターの攻撃力2000に!?」

 

「バトルだよ!『アブサード・スティーラー』でウィンター・ベルを攻撃!アブサード・リターン!」

 

「させないわよっ!罠発動、『風霊術-「雅」』!このカードは自分フィールド上の風属性モンスターをリリースして発動する!相手フィールド上のカード1枚を持ち主のデッキの一番下に戻す!」

 

風霊術-「雅」 通常罠

自分フィールド上に存在する風属性モンスター1体をリリースし、相手フィールド上に存在するカード1枚を選択して発動する。選択した相手のカードを持ち主のデッキの一番下に戻す。

 

「へえっ……」

 

「私はウィンター・ベルをリリースして、『アブサード・スティーラー』をデッキの一番下に戻す!」

 

カードから出てきた突風が『アブサード・スティーラー』を押し流して、ルチアーノのデッキに戻していった。

 

「やるじゃん。それじゃあメインフェイズ2!ボクはカードを3枚伏せてターンエンド!」

 

【ターン2 エンドフェイズ】

リン LP4000 手札0枚

ルチアーノ LP3500 手札1枚

 

「私のターン!墓地のカーム・ベルの効果発動!墓地に存在するこのカードを除外することで、墓地の風属性モンスターを特殊召喚する!甦れっ!ウィンター・ベル!」

 

「へぇ……ここで復活させたんだ。」

 

「そして、手札から魔法カード『ハーピィの羽根箒』を発動!ルチアーノ君のフィールド上の魔法・罠カードを全て破壊するわ!」

 

ハーピィの羽根箒 通常魔法

(1):相手フィールドの魔法・罠カードを全て破壊する。

 

「これでっ、リンは安全だな!」

 

「それはどうだろうね?ここで僕は破壊された2枚の罠の効果発動!」

 

ルチアーノがそういうと同時にフィールドに2枚の罠カードが現れた。

 

「何っ!?」

 

「私が伏せカードを破壊することを読んでいたというの!?」

 

「罠カード『やぶ蛇』と『リ・バウンド』!先に『リ・バウンド』の効果から処理させてもらうよ。『リ・バウンド』はセットされたこのカードが相手によって破壊された時、デッキから1枚ドローする!」

 

リ・バウンド カウンター罠

フィールド上のカードを手札に戻す効果を相手が発動した時に発動できる。その効果を無効にし、相手の手札・フィールド上からカードを1枚選んで墓地へ送る。また、セットされたこのカードが相手によって破壊され墓地へ送られた時、デッキからカードを1枚ドローする。

 

やぶ蛇 通常罠 

(1):セットされているこのカードが相手の効果でフィールドから離れ、墓地へ送られた場合または除外された場合に発動できる。デッキ・EXデッキからモンスター1体を特殊召喚する。

 

「くっ……」

 

「次に『やぶ蛇』の効果発動!『やぶ蛇』は相手によってセットされているこのカードが破壊された場合に発動し、デッキからモンスターを1体特殊召喚する!」

 

「羽箒のことを読んでその2枚のカードを伏せていたというのね……」

 

「こいつ……子供のくせに侮れないぞ……」

 

「なめて貰っちゃ困るなぁ……。ボクは『やぶ蛇』の効果でデッキから『旋風機ストリボーグ』を特殊召喚!」

 

旋風機ストリボーグ 効果モンスター

星5/風属性/機械族/攻2200/守2200

このカードを表側表示でアドバンス召喚する場合にリリースしたモンスターは墓地へ送らず持ち主の手札に戻す。

(1):1ターンに1度、手札を1枚捨てて発動できる。このカードと同じ縦列の相手フィールドのカードを全て持ち主の手札に戻す。

 

「羽箒を発動したら相手にカードを引かせてしまったわね……」

 

「あいつ……そこまで読んでいたのか……」

 

「でも、まだこちらが有利よ!ウィンター・ベルの効果発動!墓地の「WW-グラス・ベル」はレベル4!よって800のダメージを与えるわ!」

 

「ちっ………」

 

ルチアーノ LP3500-800=2700

 

「そして、バトル!ウィンター・ベルでストリボーグを攻撃!」

 

「よしっ!クリアファストの攻撃でリンの勝ちだ!」

 

「クリアファストでダイレクトアタック!」

 

「ボクは手札から『工作列車シグナル・レッド』を攻撃表示で特殊召喚!相手モンスターの攻撃宣言時にこのカードを手札から特殊召喚して、攻撃対象をこのカードに変更する!」

 

工作列車シグナル・レッド 効果モンスター

星3/地属性/機械族/攻1000/守1300

(1):相手モンスターの攻撃宣言時に発動できる。このカードを手札から特殊召喚し、その相手モンスターの攻撃対象をこのカードに移し替えてダメージ計算を行う。このカードはその戦闘では破壊されない。

 

「だったら……クリアファストでシグナル・レッドを攻撃するわ!」

 

「くっ……ダメージは受けるけど……シグナル・レッドはこの戦闘では破壊されない!」

 

ルチアーノ LP2200-1500=700

 

「……防がれたわね。……私はこれでターンエンドよ!」

 

【ターン3 エンドフェイズ】

リン LP4000 手札0枚

ルチアーノ LP1200 手札1枚

 

「僕のターン!ボクは手札から『スカイ・コア』を召喚!」

 

「何だあのモンスターは……」

 

「見たことがないモンスターね……」

 

「そして手札から魔法カード『アイアンドロー』発動!自分フィールド上に機械族モンスターが2体のみの場合発動でき、デッキから2枚ドローする!」

 

スカイ・コア 効果モンスター (タッグフォース版)

星1/風属性/機械族/攻 0/守 0

このカードは1ターンに1度だけ、戦闘では破壊されない。このカードがカードの効果によって破壊された時、自分フィールド上に存在するモンスターを全て破壊する。その後、自分の手札・デッキ・墓地から「機皇帝スキエル∞」「スキエルT」「スキエルA」「スキエルG」「スキエルC」をそれぞれ1体特殊召喚する。

 

アイアンドロー 通常魔法 (OCG版)

このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。

(1):自分フィールドのモンスターが機械族の効果モンスター2体のみの場合に発動できる。自分はデッキから2枚ドローする。このカードの発動後、ターン終了時まで自分は1回しかモンスターを特殊召喚できない。

 

ルチアーノはデメリットがデカい『アイアンドロー』を使って手札を補充した。

 

「たしかそのカードの発動後、あなたはモンスターの特殊召喚を1回しかできないのよね?」

 

「うん、そうだよ。でも……ここからボクの反撃が始まるんだからね……」

 

「何ですって!?」

 

「ボクは手札から魔法カード『ブラック・ホール』発動!フィールド上の全てのモンスターを破壊する!」

 

「残念だけど……カーム・ベルをシンクロ素材としたクリアファストがフィールドに存在する限り、自分フィールド上の風属性モンスターは効果破壊されないわ……」

 

「これで破壊されるのは奴の場のモンスターだけだな」

 

フィールド上に現れたブラックホールがルチアーノの場のモンスターを全て飲み込んでいった。

 

ブラック・ホール 通常魔法

(1):フィールドのモンスターを全て破壊する。

 

「何言ってんの?そちらのモンスターを破壊するのが目的じゃないんだけど。」

 

ルチアーノは呆れた口調でリンとユーゴに喋った。

 

「えっ!?」

 

「どういうことだ!?」

 

「この瞬間『スカイ・コア』の効果発動!このカードがカード効果で破壊された時、自分フィールド上のモンスターを全て破壊し、デッキ・手札・墓地から『機皇帝スキエル∞』、『スキエルT』、『スキエルA』、『スキエルG』、『スキエルC』を1体ずつ特殊召喚する。」

 

機皇帝スキエル∞ 効果モンスター (タッグフォース版)

星1/風属性/機械族/攻 0/守  0

このカードの攻撃力・守備力は、このカード以外の自分フィールド上に表側表示で存在する「ワイゼル」・「グランエル」・「スキエル」と名のついたモンスターの攻撃力分アップする。このカードは相手のカードの効果の対象にならない。1ターンに1度、相手フィールド上に表側表示で存在するシンクロモンスターを装備カード扱いとしてこのカードに1体のみ装備することができる。このカードの攻撃力は、この効果で装備したモンスターの攻撃力分アップする。「機皇帝」と名のついたモンスターは自分フィールド上に1体しか表側表示で存在できない。

 

スキエルT 効果モンスター (タッグフォース版)

星1/風属性/機械族/攻 600/守 0

フィールド上に「∞」と名のついたモンスターが表側表示で存在しない場合、このカードを破壊する。

 

スキエルA 効果モンスター (タッグフォース版)

星1/風属性/機械族/攻1000/守 0

フィールド上に「∞」と名のついたモンスターが表側表示で存在しない場合、このカードを破壊する。

 

スキエルG 効果モンスター (タッグフォース版)

星1/風属性/機械族/攻 200/守 300

フィールド上に「∞」と名のついたモンスターが表側表示で存在しない場合、このカードを破壊する。1ターンに1度、自分フィールド上に存在するモンスターが攻撃対象に選択された時、その攻撃を無効にすることができる。

 

スキエルC 効果モンスター (タッグフォース版)

星1/風属性/機械族/攻 400/守 0

フィールド上に「∞」と名のついたモンスターが表側表示で存在しない場合、このカードを破壊する。

 

『スカイ・コア』が破壊されると同時にルチアーノのフィールド上に5体のモンスターが姿を現した。

 

「くっ……5体のモンスターを一気に特殊召喚するために『ブラック・ホール』を使ったのね……」

 

「しかも『アイアンドロー』のデメリットである特殊召喚1回に関しては、同時に5体出したからクリアしているということか……」

 

「キッヒッヒッヒ。そういうことだねっ!そしてスキエルの真の力を見せてあげるよっ!合体しろっ!機皇帝スキエル!」

 

ルチアーノが呼び出したモンスターは次々と合体していって、一つのモンスターになった。

 

「なっ!?モンスターが合体しただと!?」

 

「合体して巨大な鳥型のロボットになったというの!?」

 

「『機皇帝スキエル∞』の効果発動!このカードの攻撃力は自分フィールド上の「ワイゼル」、「スキエル」、「グランエル」と名の付くモンスターの攻撃力の合計となる!」

 

「つまり、攻撃力2200か……。何かありそうだな……」

 

一気に出してきた機皇帝にユーゴは警戒していた。

 

「さあ行くよっ!『機皇帝スキエル∞』の効果発動!1ターンに1度、相手フィールド上のシンクロモンスターをこのカードの装備カードとして吸収する!」

 

「私のシンクロモンスターを装備するですって!?」

 

「あいつが言っていたシンクロキラーってこういうことかよ……」

 

「この効果でボクはウィンター・ベルをスキエルの装備カードとする!」

 

スキエルのコアから触手が出てきて、ウィンター・ベルに襲いかかり、ウィンター・ベルを装備してしまった。

 

「くっ………」

 

「バトルだっ!スキエルでクリアファストを攻撃!」

 

「罠発動、『神風のバリア-エアー・フォース』!相手モンスターの攻撃宣言時に発動し、相手フィールド上の攻撃表示モンスターを手札に戻す!」

 

「ライフポイントを半分支払って、手札からカウンター罠『レッド・リブート』発動!相手の罠カードの発動を無効にし、そのカードをそのままセットする!」

 

「くっ……私のエア・フォースが……」

 

ルチアーノ LP1200-600=600

 

神風のバリア-エアー・フォース 通常罠

(1):相手モンスターの攻撃宣言時に発動できる。相手フィールドの攻撃表示モンスターを全て持ち主の手札に戻す。

 

レッド・リブート カウンター罠

このカードはLPを半分払って手札から発動する事もできる。

(1):相手が罠カードを発動した時に発動できる。その発動を無効にし、そのカードをそのままセットする。その後、相手はデッキから罠カード1枚を選んで自身の魔法&罠ゾーンにセットできる。このカードの発動後、ターン終了時まで相手は罠カードを発動できない。

 

「でも、その代償として相手はデッキから罠カードを選択して魔法・罠ゾーンにセットできる。さあデッキからカードを選択してセットしなよ。」

 

「……だったら、私はこのカードをセットするわ!」

 

「『レッド・リブート』の効果でエア・フォースは無効になったので、バトルは続行だよ!」

 

「くっ……破壊されたクリアファストはペンデュラムモンスターのため、エクストラデッキに移動するわよ。」

 

リン LP4000-2100=1900

 

「へぇペンデュラムモンスターか……。なかなか面白そうな奴じゃん。ボクはこれでターンエンド!」

 

【ターン4 エンドフェイズ】

リン LP1900 手札0枚

ルチアーノ LP600 手札0枚

 

「私のターン、ドロー!これで凌ぐっ!手札から魔法カード『一時休戦』発動!お互いに1枚ドローして、次のルチアーノ君のターン終了時までお互いが受けるダメージは0になる!」

 

「ちっ……1ターン凌ぐつもりなんだね……」

 

「でもまあ、あのカードがあれば確実に相手は攻撃はしてこねぇな」

 

リンとルチアーノはお互いに1枚ドローした。

 

「そして私はカードを1枚伏せてターンエンドよ!」

 

【ターン5 エンドフェイズ】

リン LP1900 手札0枚

ルチアーノ LP600 手札1枚

 

「ボクのターン、ドロー!ボクは手札の『スキエルA3』の効果発動!自分フィールド上の『スキエルA』をリリースして、このカードを特殊召喚!機皇帝のパーツが切り替わったことにより、攻撃力が上昇するよ!そしてカードを1枚伏せてターンエンド!」

 

スキエルA3 効果モンスター (タッグフォース版)

星3/風属性/機械族/攻1200/守 0

このカードは自分フィールド上に存在する「スキエルA」1体をリリースし、手札から特殊召喚することができる。フィールド上に「∞」と名のついたモンスターが表側表示で存在しない場合、このカードを破壊する。1ターンに1度、自分のメインフェイズ時に自分フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択して発動することができる。選択したモンスターはエンドフェイズ時まで攻撃力が半分になり、このターン相手プレイヤーに直接攻撃することができる。

 

「……奴のモンスターの攻撃力がさらに上昇しちまったな……」

 

「ルチアーノ君のターンが終了したので、『一時休戦』の効果は終了するわよ。」

 

【ターン6 エンドフェイズ】

リン LP1900 手札0枚

ルチアーノ LP600 手札0枚

 

「私のターン、ドロー!」

 

ドローフェイズにドローしたリンは、考えていた。

 

(……厄介なモンスターね。機皇帝スキエルは……今現在私の手札であのモンスターを破壊できるカードは存在しない。取り合えずもう1ターン凌ぐことはできるから……ここは賭けに出るしかないわね。)

 

「行くわよっ!手札から『サイクロン』発動!装備カード状態のウィンター・ベルを破壊する!」

 

サイクロン 速攻魔法

(1):フィールドの魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。そのカードを破壊する。

 

「おっとウィンター・ベルを破壊してきたんだ……」

 

「私はこれでターンエンド。」

 

「どうしたんだリン……お前らしくないぞ……」

 

【ターン7 エンドフェイズ】

リン LP1900 手札0枚

ルチアーノ LP600 手札0枚

 

「ボクのターン!ボクは手札から魔法カード『ナイト・ショット』発動!先程のエア・フォースを破壊する!」

 

「当然破壊してくるよな……。」

 

「これでキミの場は無防備だね……」

 

「だったらこれはどう?罠発動、『迷い風』!機皇帝スキエルのモンスター効果を無効にし、攻撃力を半分にする!」

 

「あれは……洗脳されていた時に使ったカード……!」

 

「なかなか面白いカードだけど無駄だよ!カウンター罠『ギャクタン』発動!罠の発動を無効にし、デッキに戻す!これでその罠の発動は無効になるよ。」

 

迷い風 通常罠 (OCG版)

(1):特殊召喚された表側表示モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの効果は無効化され、元々の攻撃力は半分になる。

(2):このカードが墓地に存在し、相手のエクストラデッキからモンスターが特殊召喚された場合に発動できる。このカードを自分フィールドにセットする。この効果でセットしたこのカードはフィールドから離れた場合に除外される。

 

ギャクタン カウンター罠 (OCG版)

(1):罠カードが発動した時に発動できる。その発動を無効にし、そのカードを持ち主のデッキに戻す。

 

「くっ……対策していたのね……。」

 

「さあバトルだ!スキエルでダイレクトアタック!」

 

「罠発動『ピンポイント・ガード』!相手モンスターの攻撃宣言時に発動して、私の墓地からレベル4以下のモンスターを守備表示で特殊召喚する!この効果で復活したモンスターは戦闘では破壊されない!復活して、グラス・ベル!復活したグラス・ベルの効果で私はデッキからアイス・ベルを手札に加えるわ!」

 

「成程ね。このターンでは意味がないということか……。ボクはこれでターンエンドだ!そしてエンドフェイズにボクは墓地の罠カード『機皇帝の施し』の効果発動!墓地のこのカードと機皇帝のパーツを除外することで、僕は自分の場のモンスターの数×300ライフを回復する!ボクの場には5体いるため1500回復する!」

 

ピンポイント・ガード 通常罠 (OCG版)

(1):相手モンスターの攻撃宣言時、自分の墓地のレベル4以下のモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを守備表示で特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターはこのターン、戦闘・効果では破壊されない。

 

機皇帝の施し 通常罠 (オリジナルカード)

このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できず、自分のターンでのみ発動と処理ができる。

(1):自分フィールドに「ワイゼル」、「スキエル」、「グランエル」モンスターの何れかが存在する場合発動できる。自分のデッキから「機皇」カード又は、「機皇」のカード名が記されたカードを、相手フィールド上のモンスターカードの数まで、墓地又はデッキから手札に加える。

(2):エンドフェイズに自分の墓地から、このカードと「ワイゼル」、「スキエル」、「グランエル」の何れかの名のついたモンスターを除外して発動できる。自分フィールド上のモンスターの数×300ライフポイントを回復する。

 

ルチアーノ LP600+1500=2100

 

「回復してきたのね……。」

 

「リンが思った通りに戦えてねぇみてぇだな……」

 

【ターン7 エンドフェイズ】

リン LP1900 手札1枚

ルチアーノ LP2100 手札0枚

 

「私のターン、ドロー!私は手札から装備魔法『ワンダー・ワンド』をグラス・ベルに装備!装備したグラス・ベルの攻撃力は500アップする!」

 

ワンダー・ワンド 装備魔法 (OCG版)

魔法使い族モンスターにのみ装備可能。

(1):装備モンスターの攻撃力は500アップする。

(2):装備モンスターとこのカードを自分フィールドから墓地へ送って発動できる。自分はデッキから2枚ドローする。

 

「へぇ……ここで装備魔法か……」

 

「なるほどな。リンの奴ここは手札を補充するつもりか……」

 

幼馴染のユーゴはリンがやろうとしていることに気が付いていた。

 

「『ワンダー・ワンド』の更なる効果発動!このカードを装備しているグラス・ベルを墓地に送ることでデッキから2枚ドローする!更に手札から魔法カード『貪欲な壺』を発動!私の墓地のモンスターを全てデッキ・エクストラデッキに戻して2枚ドローする!」

 

「ここは手札を補充してきたんだ……」

 

「そして私の場にモンスターが存在しないことにより、手札からアイス・ベルを特殊召喚!この効果で特殊召喚に成功したため、デッキからグラス・ベルを特殊召喚!グラス・ベルの効果発動!デッキからスノウ・ベルを手札に加える!」

 

「手札1枚からここまで展開するとはね……しかもまだ通常召喚は行っていないんだよね……」

 

ルチアーノはリンの展開力に感心していた。

 

「アイス・ベルの効果で500のダメージを受けてもらうわ!」

 

「……段々鬱陶しくなってきたな……」

 

ルチアーノ LP2100-500=1600

 

「そしてレベル3のアイス・ベルにレベル4のグラス・ベルをチューニング!シンクロ召喚、再び現れよっ!『WW-ウィンター・ベル』!」

 

「……ということはまたバーンか……」

 

「ウィンター・ベルの効果発動!墓地のグラス・ベルのレベル×200のダメージを与える。800のダメージを受けてもらうわっ!」

 

「…………」

 

「おいおい、とうとう無言になりやがったぞ……」

 

ルチアーノ LP1600-800=800

 

「そして私はまだ通常召喚を行っていない。よって手札から『ガスタの神裔 ピリカ』を通常召喚!ピスカの効果発動!召喚に成功した時、墓地からグラス・ベルを特殊召喚する!そしてレベル3のピリカにレベル4のグラス・ベルをチューニング!風を司りし一族の長よ、その悠久の翼を得て天空に羽ばたけ!シンクロ召喚、現れよ。レベル7『ダイガスタ・イグルス』!」

 

ガスタの神裔 ピリカ チューナー・効果モンスター

星3/風属性/サイキック族/攻1000/守1500

このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、自分の墓地から風属性のチューナー1体を選択して表側守備表示で特殊召喚できる。この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化される。この効果を発動したターン、自分は風属性以外のモンスターを特殊召喚できない。「ガスタの神裔 ピリカ」の効果は1ターンに1度しか使用できない。

 

ダイガスタ・イグルス シンクロ・効果モンスター

星7/風属性/サイキック族/攻2600/守1800

チューナー+チューナー以外の「ガスタ」と名のついたモンスター1体以上

1ターンに1度、自分のエンドフェイズ時に自分の墓地の風属性モンスター1体をゲームから除外して発動できる。相手フィールド上にセットされたカード1枚を選択して破壊する。

 

「2体目のシンクロモンスターか……」

 

「そして私は手札からスノウ・ベルを特殊召喚!ユーゴ!あなたの切り札を借りるわよ!」

 

「おう!存分に使ってくれ!」

 

「私はレベル7のウィンター・ベルにレベル1のスノウ・ベルをチューニング!神聖なる光蓄えし翼煌めかせ、その輝きで敵を討て!シンクロ召喚!いでよ!レベル8!《クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン》!」

 

「……こいつはスターダストに似た空気を感じるよ……」

 

「スターダスト!?」

 

「それって……まさか彼が来た時代は……」

 

ルチアーノが放ったスターダストという言葉にリンとユーゴは彼がマギアの言っていた『スターダスト・ドラゴン』を所持している男を知っていることを感じた。

 

「スターダスト……。あいつは何を知っているというんだ?」

 

「……でも、とりあえずこのデュエルを終わらせないと……。バトル!クリスタルウィングで『機皇帝スキエル∞』を攻撃!」

 

「機皇帝スキエルのパーツである『スキエルG』の効果発動!相手モンスターの攻撃を無効にする!」

 

「防がれた!でも続けて『ダイガスタ・ガルドス』で『機皇帝スキエル∞』を攻撃!そして、速攻魔法『虚栄巨影』を発動!ガルドスの攻撃力を1000アップさせる!」

 

「攻撃力3600!?スキエルよりも上になったの!?」

 

「止めよっ!ガルドスでスキエルを攻撃!」

 

「うわぁぁぁぁぁ………。」

 

ルチアーノ LP800-1200=-400

 

リン WIN

 

 

「よっしゃあ!リンが勝ったぜっ!」

 

「ふぅ。危なかったわね……」

 

「くぅ………ボクが負けただなんて……」

 

「ルチアーノ君……」

 

「……あー……なんかすまねぇな……」

 

落ち込んでいるルチアーノを見てリンとユーゴはちょっと気まずくなったが……

 

「キヒャッヒャッヒャ!な~んてね。別に本気じゃなかったし気にしてないよーーー!」

 

「えっ!?」

 

「はっ!?」

 

「その間抜けな顔が見れたことだし、ボクは帰るねーー!キヒャッヒャッヒャ!」

 

ルチアーノのセリフに唖然とする二人を揶揄いながらルチアーノは闘技場から去っていった。残った二人は少し固まっていた。

 

「……ってことは、本気じゃなくてあの強さだったというの!?」

 

「おいおい……まじかよ……。あとウソ泣きに騙されたな……」

 

「あっ!子供だと思って気を使ったんだけどウソ泣きだったのね!」

 

ルチアーノのウソ泣きに騙されたことでリンは激怒していた。それをみていたユーゴは彼女をなだめていた。結局リンが落ち着いたのはマギアの声が聞こえてきた頃であった。

 




※リンのデッキに入っているガスタのカードはピリカなど一部だけです。ガスタWWではありませんのでご了承ください。

ルチアーノに関しましては、下っ端とランニングデュエルの提唱者と共にチーム戦で後に登場します。その時には更に凶悪なガチカードを入れて戦いに挑みます。

次回は某熱血指導の方です。このお方はたらこ唇の元バリアンの戦士に洗脳されている時に迷い込んだ状態です。


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