影でひっそり生きようとしたら無理でした (ろーたそ)
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プロローグ

書きたくて書いた






悔いはない


初めに言っておこう

俺は転生者である

 

え?転生の間とか神様との会話とかないのかって?

そんなの面倒だからカットですよコノヤロー

 

まぁ初めに軽く自分語りをするとしよう

 

俺の名は笠木 心

性別は男で身長は174ちなみに体重は68kgの趣味は撮影だ(聞いてない)

そしてだがまぁ俺が転生した先はと言うと……

 

 

 

「なぁなぁ笠木様よぉ……今日のおかずはなんですかい?」

「ふっ……古手川唯の着替えシーン」

「買ったァァァァァァ!!」

 

 

俺の前に居るのは変態仲間である猿山ケンイチ…

この世界に転生してから長い付き合いをしている1人だ

 

そう俺はToLOVEるの世界に転生したのだ

なんの気まぐれがハレンチなことが多いこの世界に俺は転生したのだ(大切なことなので2回言いました)

俺は嬉しさのあまり生まれた時に喜びを表すように泣いたのをいまでも覚えている

 

まぁ転生と言えばやっぱり特殊能力だよね!

と言ってもそれほど輝くものなど要求していない

 

ToLOVEるの世界で通用する身体能力だけでいいと神様にお願いした

なら「任せるのよー」と言ってくれた

だがそれだけでは物足りないと神様はなにやらもうひとつの力も俺の中に入れたらしいがそれは未だに俺にも分からない

まぁさすが神様 神様なら何でもしてくれるからありがたい

 

「お前はいつも買ってくれる常連だからな……今回は値下げで200円にしてやるよ」

「うおまじかぁ!?やはり持ちべきものは仲間だなぁ!」

「感謝しろよな……」

 

現在何をしているかと言うと俺と猿山ケンイチは学校の校舎裏にてソレを行っていた

俺は200円を猿山から受け取ると持っていた写真を渡す

そこにはこの学校の風紀委員である古手川唯の体育前の着替える姿…

この学校の裏では俺はよく金を稼ぐために女性のちょっとえっちぃ写真を撮ってよく売っている

校長も利用してくれている辺り有難いところだ…

え?なんでそんなことしているのかって?

 

そりゃあToLOVEるの世界にきたからには思う存分やりたいんですよ!!

俺は人より何倍も高い身体能力を利用して女性にすら見つからないような潜伏スキル そして足の速さを使って撮ることをしているのだ!!

この子の写真を撮って欲しいとあらば俺におまかせ誰であれ撮ってみせるさ!!

 

まぁ実際にはToLOVEるの世界に来てきっとこれからララやヤミ それにモモなども出てくるだろう

それに俺が接触したところで何になるのだとそう思うところがある

ならせめて影からひっそりとやりたいことをやるようにしたい

 

まぁこの世界でエッチの神様からハレンチの加護を授かっている結城リトには勝てまいさ……

だから裏では思う存分やりたいようにやる

 

「それじゃあ俺はこれを持って帰って保管するとするぜ……」

「おうよ。毎度ありぃ〜♪」

 

いやぁ今日も売れた売れた

今日で6000円位は稼げたか?

まぁお金を貯めて俺は後の生活で色々なことに利用するとしよう

そんな今後の生活のことを考えながら家に帰るために足を動かす

 

「ふふっ……せっかくこの世界に来たんだ。

俺はいずれこの世界に居るヒロイン達のえっちぃ写真を撮ってコンプしてみせるさ……」

 

いずれダークネスでも出てくるネメシスやメア……そしてティアーユやセフィのえっちぃ所を必ず写真に収めてみせる

 

え?盗撮?

そんなこと今頃気にするな

俺はこの世界に生まれてきたんだ ならせっかくだしやりたいことをやるのみ!!

過去なんて関係ねぇ!一度死んだ身としてはこの世界は有難いものよへへ……

 

 

「さてさてさぁて……次のターゲットは誰にしますかねぇ〜♪」

 

そんな楽しいことを考えていることがいまではまだ幸せだったのかもしれない……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて彼のことを見ているがどうやらあまり原作とは交渉しないようだ

 

「それは困ったなぁ〜……僕として楽しくかつこの世界に巻き込まれる君の姿を見たいんだが……」

 

彼を遥か彼方から見るのは彼が語る神であった

なぜ神がこんなことをしたのかと言うと転生という強力なことをしでかすことは神の世界でも禁忌を犯すのと同様なものだった

 

死んだ魂は必ず天国か地獄に行かせるように決められていた

だがそんなルールに暇をしていた神の前に本来現れるはずのない"魂"が現れた

 

それが笠木 心……彼であった

自分自身の人生に不満を持つ彼の心を読んだ神はこれを退屈しのぎに使おうと禁忌を犯した

未だにバレていなくともいずレバレるのが分かっている

なら……

 

「僕が楽しいと思えるようになってもらわないと君を送った意味がないだろう?

だからせめてもの贈り物だ♪是非受け取ってくれよ」

 

そうして悪神□□は彼の住む世界にちょっとした"バグ"入れ込む……

それを確認した後にその場から去っていくのであった

 

 

 

君の人生に幸あれ……ってね♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

話を戻そう

 

 

 

「ふぅ〜俺としてはララとかとはせめて友人程度にはなっておきたいもんだなぁ……まぁ俺からしたら遥か彼方の存在……だしな」

 

現在、俺は風呂に入っていた

現在高校生である俺は結城リトの家では丁度風呂に入ってララと接触してる頃だろうと思い今後のことを考えていた

俺は表では振る舞い良くしている

そのため古手川にも変態行為をしていることなんかバレてない

まぁ仮面を被って振舞っているからクラスのヤツらからも良いようには思われてるずだ

あまりボロを出していることなんてない

結城リトの相手には西連寺のことを語る話し相手になってやったり、西連寺が忙しい時に手伝ったり古手川が生徒会の仕事で手伝って欲しい時は断りもしない

他でもそうしてきた

もしララが現れて無理やり接近などしたら俺が狙っているなんて思われるかもしれない

それだけは避けたい

ため友達の範囲が丁度いいだろう

それくらいなら後のナナやモモとも接触できるはず……

 

「さぁ今後が楽しみだな♪」

 

そう思いながら俺は風呂場で湯船に浸かりながら気分が良いため歌い始める

だがそんな呑気に歌っている俺の元に突如としてソレは現れた

 

 

「……ん?なんだ?」

 

俺は湯船に使っているお湯からは突如として中心に渦巻きが現れる

はてもしかして排水栓でも抜けていたか?と思ったが見ればそんなことはなかった

では一体何かと思って見ると渦巻きの中心から小さな稲妻が走る……

 

「ま、まさかこの展開って!?」

 

稲妻が突如として散るとその瞬間に風呂場包み込むような強力な光が湯船から放たれる

俺は眩しさのあまり目を腕でなんとか隠す

だがそれによって目の前の状況がどうなっているのかは確認できなかった

だが光はすぐに消え去ることになった

 

 

「う、嘘だよな……」

 

光が収まり俺は腕を降ろして目を開けるとそこにはピンク髪のしたナイスバディな腰の部分から黒い尻尾を生やした女の子が確認できた

 

「いやいやちょっと待てよ……」

 

 

なんでここに……

 

 

 

「お前が居るんだよ?」

 

 

なんと本来結城リトの風呂場に……悲鳴が聞こえてくるはずなのにここにデビルーク第一王女 ララ・サタリン・デビルークが現れたのである

そして俺を見つけるや途端にこちらへと顔を近づけるとその瞬間に俺へと微笑む

その笑顔はさすがセフィから生まれただけはある

チャームの効果がなくとも惚れること間違いなしな笑顔

男を堕とすような笑顔だった

 

「やっと見つけたよ……シン♡」

 

だがその瞬間にララは俺へと抱きついてきた

そして俺は硬直する以外になにもできることはなく、俺が知るララとは全く違うということがわかった

今彼女は俺に抱きついたことで彼女の素晴らしく育った2つのマシュマロが俺の胸に当たったことで意識がそちらへと集中する

だがそれを許すまいと言わんばかりに彼女は…

 

「ちゅっ♡」

「んっ!?」

 

俺の唇を奪ったのであった

それが神の悪戯だと知らずにあの俺を転生させた神の手の上で俺は楽しませるために踊るのが……俺はまだ知らなかった……

 

 

「へぇ?」

 

これから俺はとてつもない物語に入っていくことにはまだ気づかずに居た




初めからララさんキャラ崩壊 悔いはない



続けれたら…………










いいなぁ


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第1話

まさか1話でこんなたくさんの人に見てもらえるなんて……とても嬉しい限りです

自分はこの作品が初投稿なため文才もまったくなく思いつきで書いたものなのでここが嫌だとか 設定クソとか思う方もいるかも知れません
もしそのように思われた方が居れば申し訳ないですが多めに見てほしいです

どこか皆様から見てここ改善した方がいいなどあれば是非言ってもらえれば嬉しいです

あと今後のヒロイン誰にするか悩んだりしてる


どうしてこうなったどうしてこうなった……

 

 

 

 

 

 

「どうしてこうなったんだぁぁぁぁぁぁあ!?」

 

 

 

 

 

俺の平和(変態)生活計画 ー完ー

 

 

 

 

俺はこれでも前世ではToLOVEるは読んだつもりだ

友人から作品に出てくるヒロインは可愛いしハチャメチャなえっちぃシーンはエロいだのと語り合ったりもした

何回も読んださ これでもかと言うくらいに……

 

さすがに誰がどのシーンでなにをしたかとかくらいはあんまり読んでないが読んでて楽しいなと思えた作品だった

 

なのに……なのになのになのになのになのになのになのになのになのになのになのにっ!!

 

 

 

「どうして俺なんだっ!!」

「なにが?」

「なんでもねぇ!気にするなぁ!!」

 

現在21時10分 彩南町にて 笠木 心はプリンセス ララ・サタリン・デビルークの誘拐をしたとの疑いで現在王室親衛隊が2人 ブワッツとマウルに追いかけられていた

あかん……これ確実に殺されるヤツやん

 

「くそっ!人間のガキの癖になんて速さだ!!」

 

俺は全力で能力をフルで使っている

ああこれ後で反動くるタイプだなと察した

 

いままではほんの一瞬に力を込めるくらいで使っていた

それはもう足に力を入れて一瞬でカメラをパシャッ!!と撮ってサラダバーするだけだった

 

だがいま何分にも及ぶ殺意の鬼ごっこによって気づいた

能力は何十分も発動していると身体に反動で返ってくるってことに

 

こんな事だったら転生して小学生くらいの時に能力を極めとくんだった

 

だってほら転生あるあるって能力身につけたら子供の時に山とか登って他の人にバレないように〜とかで能力を使いこなせるようにするだろう?

 

あんなの実際やろうだなんて思わねぇよ!!

俺は軽々と使うくらいだった!

 

100mとか50mとかで一瞬で使って一時期は「彩南小学校のウサイン・ボルト」だなんて異名が付いたくらいだぜ?(それはどうでもいい)

 

 

まぁそんなどうでもいいことは置いておくとして多分だがいま能力発動で足に全力で使わせているため当分は追いついてこないだろうがこれでもまだ後ろから追われているのが分かる

 

 

『人間の身でデビルーク星人から逃れるとは……本当にあなたは人間なのですか?』

「さすが私のシンだね!!」

 

とペケが聞いてきた

 

「ああ!俺は地球の日本出身 どこにでも居るような極普通の一般人だ!本来ならこんなことに俺が巻き込まれることにはならないはずなんだがな!?」

 

そう本来の今俺はララをお姫様抱っこをして逃げているのだがそう!

 

 

本来ならこの立ち位置は今頃、風呂に入っているであろう結城リトのはずなんだ!

なのにどうして俺なんだ!?

しかもこのララと来たら唐突に俺の前に現れた途端に俺のこと知っているかのように唇を奪われたのだ

さよなら俺のファーストキス

 

 

いや別にララみたいな美人にキスして貰えるなんてすごくありがたいんだが……

 

「本当に何故こうなったんだ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結局、俺は原作の知識によってリトがララを連れて来た公園まで向かったらブワッツとマウルに追い詰められた

この様子からして多分だが真上から宇宙船が現れるはずだ

確かブワッツとマウルが大型トラックを持ち上げてリトの逃げ道を塞ぐのだがその通りになった

そして……

 

『随分と勇ましいな』

「この声は……」

 

俺らを照らすように放たれる光の中心から人影が宇宙船から降りてくる

その男を見れば分かるように全身に鎧を纏い女の子が10人中10人がイケメンだと認めるくらいに整っているその美しい顔

 

 

「「ザスティン……」」

「ってシンはなんでザスティンのことを?」

「あっ……まぁ色々こっちの事情だ!!」

 

君たちのことも随分と前から知ってましたよなんて言えるわけないだろうが

つい口が滑って言ってしまったがここは誤魔化す以外に方法はない

とりあえずザスティンが来たということは色々と厄介なことになる…

この先のことを考えるに……

 

『やあやあ俺の声が聞こえてるかい?』

「なっ!?」

 

唐突に聞こえてくる謎の声

周りを見渡しても誰も居らずいま俺が聞き取った声はここにいるザスティン ブワッツやマウル そしてララでもペケでもなかった

おいおいちょっと待って確かにToLOVEるの世界を知ってるから人生ヌルゲーとか考えていたが逆に謎要素をぶっ込まれても困るぞ?

 

『ああ別に周りのヤツらには聞こえてないさ 多分これが君と話せる最後の機会だからね。ああ俺はここの世界に飛ばした悪神様だよ 』

 

「おい人間聞いているのか!!そこをどけ!!」

 

なるほど悪神様か……

って悪神様自ら俺に交渉かよ!!

 

『そうさ。いまこの場面は結構君からしたら危機的状況だ』

 

ああそうさ

本来なら結城リトが居るはずの場面に俺が居るんだ

その時点でおかしい

なにやらララが俺に向ける感情や本来居ないはずの俺がこうやって原作介入しようとしてるのがおかしいんだ

なにかそちらであったのか?

 

 

『まぁあったと言えばあったさ』

 

それはなんな『暇だったからちょこーとそちらを変えたんだ♪』

「てめぇぇぇぇぇかよぉぉぉぉぉぉ!?」

 

俺のやった放った言葉にララ達は驚くがそんなことが俺には視界に入ってくることすらなかった

今なんて言った?

 

暇だったからちょこっとこの世界を変えた?

てことはてめぇのせいかよ!こんなにララが変わってるのは!!

 

『まぁ君をせっかく生き返らせたのに僕として眺めてて暇だったからね。悪神様たるもの君の人生を花のように綺麗に散る人生を送ってほしいのさ』

 

あ、つまりそれは死ねってことですね…

 

『まぁ俺の力によって交渉したせいで君の人生はこれから先変わるさ。原作通り……とは思わない方がいいと思うんじゃない?』

 

なんで疑問形なんだよ

 

『まぁ俺が話したいのはもう1つあってだね。

君に授けた俺の力さ』

 

悪神様の力?

 

『ああ、心の中で君はこう望むんだ"ララ・サタリン・デビルーク"になりたいと』

 

そりゃどういうことだよ?

なんだ?まさか本人に憑依とかそういう系の能力か?

おいおいあんまりいい気分のものじゃねーな

 

『いや違うがとりあえずそう強く想えばなれるのさ。これ以上俺には時間はないんであとは君の思うようにやるといいさ。せいぜい頑張ってねぇ〜♪俺は空から君の不幸に染まる顔を見届けるとするさっ♪』

 

てめぇのおもちゃじゃねぇぞ俺は!ってもう念話みたいなの切れてるし!

 

さて状況に戻ろう

悪神様が去ってから意識を戻せばそこには剣を持ったザスティンが目の前に立っていた

 

「へ?なにこれ?」

「どうやら人間……ララ様をこちらに渡さないということは余程死にたいようだな……こちらにも理由がある悪いがここで消えろ!」

 

ちょっとまてぇぇぇぇ!?

いきなり原作とは違う方向に向かってるじゃねぇか!

剣を持ってザスティンがこっちに向かってくる

どうするよこれ!!

いやララが発明品を出してくれたら……なんて女に任せてひそひそ隠れる男なんてなりたくねぇ!

真剣白刃取りでもしろってか?

無理だよ!あんなの!!

 

『強く想えばなれるさ』

 

『君が望むんだよ』

 

くっそ!いちかばちかでやりしかねぇ!

ララ悪いがお前に憑依させてもらうぞ!!

俺の体せめてザスティンに斬られないように祈る!

頼む!もうひとつの力よぉ!目覚めてくれぇ!

 

 

そう強く想うと俺の身体全身から光が放たれた

光に当たって公園全体包み込む

これによって視界全体が真っ白で包まれたことでザスティンは一瞬だが止まる

その瞬間になにがあったか分からない

だが光が収まったことでザスティンは再び動き出す

目が見えなくとも気配を感じる彼にとって目の前に居る男が分かる

その瞬間に剣を振り下ろすため両腕を大きく上げる

 

━━━━これで終わりだっ!!

 

 

確かに捉えた

目の前の男を真っ二つにする未来を

だが光が収まるとザスティンはその場で剣を止めることしか出来なかった

 

 

「なっ!?」

 

それは本来居るはずのなかった存在

いつの間にあの男がどこに行ったのかあの光の中でまさか動けたのかと

いいや違うはずだ

確かに先程まで男の気配を感じ取っていたザスティンにとってこの光景はありえないはずのものだった

 

 

 

 

 

 

 

"目の前にララ・サタリン・デビルークが居ることが"

 

 

 

 

 

 

「……あれ?」

 

俺斬られてない?

てか憑依したってことは……って目の前に剣があるるるるるるる!?

こ、こぇぇぇ!?

一瞬でも動いたら斬られそうだよ!

 

てかなんでザスティンは動かないんだそんな驚いたような顔をして

 

 

「な、なぜララ様が……ここに」

「え……ララ様?」

 

おいちょっと待て

いま確かに自分で言おうとした言葉を言った

だがそれは俺がいつも出す男の声ではなく美しい女の声だった

さらに言えばそれは先程まで共に居たララの声だと直ぐにわかった

てことは憑依成功か!!

俺の体は一体どこに!?

辺りを探しても俺の身体はどこにもなかった

360度身体を動かして探す……

そして辺りを見てふといま不思議に思ったことがあった

 

 

ん?いま目の前にララ居たよな?

もう一度そちらを向く

 

「あれー?私がもう一人居るー!」

「な、なんで憑依したんじゃ?」

 

憑依したはずのララが視界に入っている

てことはどういうことだ?

 

だが自分から発せられるその声はララ・サタリン・デビルークとまったく同じものだった

ふと気づいた

"強く想えばなれる"

なれるということは"憑依する"ということじゃなくその本人にまったくそっくりになれるということか?

ならいま目の前に居るララは本物でいまララになってるのが……

 

 

 

「ララ様が2人!?」

「俺ってことかよぉぉぉぉぉぉ!?」

 

 

 

 

「すごーい!!」

 

 

結局その後ララとなった俺と王室親衛隊の3人はごーごーバキュームに吸い込まれ爆発オチとなりました……

 

 

爆発オチなんてサイテー!




悪神様から貰った力その1!

ToLOVEるの世界でも通じる身体能力!
もう言っちゃうとワン・フォー・オールね(説明力0)

そして悪神様から貰った2つ目の力はなんと変身術!

強く想えば想うほどその人とまったく同じ存在になることが出来るらしいぞ!
やったね!女の子になれば胸やおにゃんにゃんを触り放題だ!

「そんなこと私が許さないよ?」

おっと……ララ様が来たようだ
これはどこかバレないところで……

「そんなことするくらいなら私の身体を隅々まで触っていいのに♡」

……僕にそんな勇気ごじゃいましぇん……(プルプル


あ、あとアンケに協力してくれると嬉しいです
悪神はとくに隠してる理由はないから言うとロキ様ね
そこの設定はなんとなく入れただけ今後は多分出ないと思うよ


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第2話

まさかUA4000も越え、更にはお気に入りが100超えるなんて思ってもいなかった……

読んでくれてありがとぉぉぉぉぉ!

とりあえずこの作品は無印編を終わらせるまではなんとか頑張ろうと思っております
ダークネスは……多分書くよ。
ほらネメシスとかメアとか出したいしね




「んむむむむむむ!んむっー!!」

「ララ様……シン殿はなんとおっしゃっているのですか?」

「えーっとねっ!……コホンッ……ザスティン!お前はまず靴を脱いで家に入ってこい!だってさ」

「んむむっー!んむむんむむっ!」

「え?なんで分かるのかって?それはシンのことだもん……シンが伝えたいことは分かるよ?これくらい♡」

 

ダメだこえぇ……

ララってこんなキャラだったけか?

 

 

 

昨日ララの発明品であるごーごーバキュームくんに吸い込まれ見事にリトがなるはずの吸い込まれに巻き込まれ、後にごーごーバキュームくんは爆発したのだ

勿論、ToLOVEるの世界で通用する身体能力とは言ったが身体の丈夫さなんて頼んでない

見事俺は能力を使った反動もあり、当分の間動けなくなった

そのため今日も学校を休んでいる

今の現状はと言うとララの治療によって包帯を全身にグルグル巻きにされて俺は口を封じられ喋ることができないのである

勘弁してくれ

 

「んむむむっ!んむむむむ!!」

「え?口元の包帯は解いてくれって?いいよぉ〜」

「ぷはぁー!?まじで死ぬはこれ鼻で息するのもつれぇぞ……」

 

当分の間は安静にするようにとザスティンに言われた

確かに能力を使ったことによって反動を喰らったのはある

だが問題はそこじゃないんだ……

 

 

「そう言えばいつまで私のままなの?」

「わっからないよ!俺だって解きたいけど解けないんだ!」

 

そう、現在まで俺は未だにララの姿のままである

この前ララと共に公園まで逃げたところ俺はザスティンに殺されそうになったところ悪神様によるもうひとつの能力のヒントを与えられ、俺は言われた通りにしたら俺の姿はララそっくりのものとなった

そう、憑依というのはではなく"変身"したのだ

なんと悪神様のもうひとつの能力は変身術だったらしい

"その人になりたい"と俺が強く想えば想うほどその人に限りなく近くなるらしい

その時は本当にララそっくりとなりザスティンを本物がどっちからすら分からなかったようだった

これは相手を惑わせることがある意味できる

だがこんな凄い能力だったのだ

 

デメリットだってある

それは数日の間、その変身術が解けないことなのだ

 

あれこれ3日は経ったが未だにララの姿から自分の姿に戻ることができない……

これは辛い……

 

 

「ねぇねぇシンのためにも朝ごはんを作ったんだ!せっかくシンが動けないんだししっかり介抱しないとね♡」

「…………っ……」

 

 

まずいこれ確実に死ぬ

俺が死ぬ理由なんて簡単だ

ララの料理は壊滅的だからだ

リトもララの手料理を食べて舌を火傷したりここに居るザスティンもララ特性の元気スープを飲んで三日間の間生死の境を彷徨っていたらしい……

 

そんな壊滅的な料理を食べれば俺は確実に死ぬ

リトはほら!あれだよ!主人公補正があったから耐えれてザスティンは宇宙人である程度耐性あったりしたかもしれないだろう!!

それに加え俺なんてただ変身術と身体能力がちょっと高いだけの一般人だ!

外側では強力に発揮できても内側は人間と同様だ!

 

「はい!食べてね!」

 

ベッドの上に用意されたのはお盆の上に乗っているのはごく普通の一般料理

見た目も良しのシンプルなものだった

ご飯に味噌汁 そして鮭といった朝のご飯に合うものばかりだ

栄養管理がしっかりされているものに見える

 

 

「……ゴクリ……」

「どうしたの?もしかしてお腹すいてないの……?」

 

もしかしたらあれかもしれない見た目だけすごく良くて中身は壊滅的に不味いかもしれない

あるだろう!?俺が前に見ていたアニメで見た目は凄くいいのに中身は壊滅的で人を気絶させるレベルのモノを用意したやつが居るのを!

ララの料理をそれ以上かもしれん!!

 

 

だが目の前で上目遣いで見てくるララを見てしまっては食べる以外に方法はない!!

 

ララに上目遣いで見られている

 

料理を食べる?

 

 

▹ 食べる

食べる

死ぬ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こんな選択肢しかないはずだ!!

だがここまで逆に拒否っているのは失礼か……

 

 

「い、いや!丁度俺も目を覚ましてお腹すいていたところだ……ぜ、ぜひいただくよ!」

「良かった♡じゃあ、あーん♡」

 

そうだったいま俺は腕も包帯で巻かれてて動かせないんだった……くっ仕方あるまい…っ!!

 

 

「あ、あーん」

 

 

 

笠木 心よ

男なら覚悟しろ

せっかくララが用意してくれた料理だ……

このToLOVEるの世界に再びを生を受けていい意味で良い体験を出来るではないか

ララの手料理を食べる…

 

後々どうなろうがもう構わねぇ!

 

俺はララが用意した料理を口の中に含む…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「美味い!?」

「ほんとぉ!?」

「ああ!美味すぎる!!」

「良かったぁ♡」

「当たり前だ。

ララ様の手料理はこの私やデビルーク王……ララ様のお父上や第二王女と第三王女のナナ様やモモ様 そしてセフィ様も美味いと仰ったほどだぞ?不味いわけがなかろう…」

 

ま、まじか……

美味いだなんて思ってなかった…

なんだこの美味さ……これが母の温もりってか?

いやララは母性面はあまりないからそうじゃないだろうがこれに関しては美味すぎる

いままで食べてきた中で口の中に味が残るほどだ

ごく一般的な家庭で作られる朝食だと言うのにみるみる

 

「良かった♪シンのために毎日練習して今日も本当は美味しいって言ってもらえるか不安だったけど口にあって良かったよぉ♪」

その言葉を聞いて俺は口が閉じる…

 

「どうしたの?」

「いやお前は態々なんで俺なんかのためにそこまでするのかな……ってな…」

 

 

そうその本来のララの気持ちは結城リトへと向けられるものだ

それが俺に向けられているのがおかしいと感じている

確かにあの悪神様がこの世界そのものを変えたのかもしれない

ララという少女を変えてしまったのかもしれない

俺という本来存在しないモノがこの世界に来て変わってしまったのかもしれない

だからララを変えてしまった俺はララに愛されるべきではないんじゃないかと…

彼女の愛情は分かっている

ここ三日間の間、毎日介抱してくれた

食事は初めはこちらでなんとかしていたが途中で腕を火傷したりとララに心配かけさせたことで包帯でこうなったがその間にも世話にはなった……

 

トイレに付き添われたり風呂に一緒に入られたりと色々と……

 

「そんなの好きだからだよ?」

「堂々と言うなララは……」

「だって昔からずっと見てきたの……初めはちょっと観察する程度で見ていたけど見ている内にシンのことが見るのが毎日のようになってそれでね。人間なのにどうしてあんなに力持ちなのかなとか私では分からないことをシンがするから……実際ブワッツとマウルを一瞬だけど撒いたりしていっぱい驚かされたりね?見ている内にあなたの事が好きになったの……だからこうやって好きな人のために頑張れる……好きな人のために頑張ることってダメなのかな?」

「い、いやダメじゃないよ……」

「そうだよね!♪」

 

おい誰だよこんなにさらにグレードアップしたララ様を連れてきたのは

本当に惚れそうになったぞ!?いや実際好きだけどさ!!

セフィのチャームの力でも働いてるんじゃないかと思うくらいに彼女を見ていて心臓が止まらなかった

心音が外に漏れてるだろうと思うくらいに彼女の少し泣きそうな顔と言葉は俺の心にとてつもなく響いた

 

「それに……」

「それに?」

「シンは私のこと好きって行動で示してくれたからもういいよね?♡」

「はいララ様もうデビルーク王にもこのことはお話させてもらっています。お見合いの件もこちらでお話してあります」

「さすがザスティン早いね!」

「いや早すぎだろ!?」

 

いやあれは確かにララを連れて逃げたのはなんというか仕方なかったのだ

なにせララに手を引っ張られたその後にララを連れて逃げたのだから

その場に流れに釣られてあのようになってしまったのだ……

と言い訳を本当はしたい

だがアニメでもそうだが断ろうとすれば剣を無視られる…

さすがにこの状況でザスティンを相手にできるとは思っていないのだが…

 

 

「ほ、ほら!俺以外にも宇宙には優しい奴とかさ!超強い奴とか居るかもしれないぞ!?

きっとその方がララの今後のためにも俺と結婚なんかするよるもいいとおも「ナンデソンナコトイウノ…?」…」

 

「私はシンことが好きなのに……もしかしてシンは私の事嫌い?」

 

やばいララの目からハイライトが消え去った

これはあれだ

友人から聞いたヤンデレという属性の一つだ

ララの天真爛漫な元気のいい声ではなく、いつもとは全く違う低くなった重い声へと変わった

ただこちらを見つめてくるだけで殺しにかかってきそうな勢い……というよりかは既成事実を行ってきそうだ

なんだ俺この世界に来て高校生になった途端に怖い思いしかしてないぞ

 

 

「シン殿!まさか今頃になって結婚を絶つなどとふざけたことを言わないだろうな!もしそうならこの私が自ら貴様に引導を渡すぞ!?」

「ままままて!?そんなこと言ってない!ただな!俺なんかと結婚しても俺はララを幸せなんてできるか分からないし……それに俺はお前を守ってやれるかとかそういうのがだな」

 

「そう思ってくれてたんだねシンは……大丈夫!私はシンと居るだけで幸せになれるよ!」

「ああララ様が好きになった男だ。なにせあのブワッツとマウルから逃げ切った男なのだ……鍛えれば私くらい強くなれるだろう。ではララ様私は一度宇宙船に戻り王にこのことを報告してきます!シン殿!これからもララ様のことをよろしく頼む!」

「よろしくねぇザスティン!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

終わったぁ……

 

 

こうして俺の生活はより激しいものへと変わっていくのだった

 

 

 

 

ーおわりー




「えーっと変身術については頭の中でその人を俺が強く想えば想うほど限りなくその人の姿や匂いなどに近くなるらしいぞ……その代わり能力使用後はその姿のままいまのところ3日は過ごさないといけない。つまり自分の姿に戻れないのが悲しいぞぉ」

「つまりシンがやろうとおもえば他の男の子や女の子にもなれるってこと?」

「確かに!そう考えたらネメシスとかにもなれるんじゃぁ……グヘヘ…」

「しないよね?」

「え?いやしても「シナイヨネ?」………ハイシマセン」

てことで最後におわりと書いてるけど続けます
あとコメントとか指摘を貰えると嬉しいです
逆に初心者なものだから色々読んでいるみなさんからの指摘は自分的には嬉しいのでもし良ければ

そして183人の方にアンケートに参加してもらいました
大変ありがとうございます
まぁ圧倒的のハーレムが良いのが多いですね
なのでハーレムとさせていただきます

多分結城リトくんのヒロインは春菜になると思います
まぁハーレムといってもいまだヒロインとか決めてないので募集しようか迷ってたりする
あと多分これから出てくるキャラとか原作とはまったく違うところが出てくるかもしれないけど許してね(ララが料理超上手いとか)

てことで次回もよろしくお願いします


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第3話

うおぉぉぉぉ!初コメント初評価貰った!すごく嬉しい( ´ •̥  ̫ •̥ ` )

名前を出すようで申し訳ないですがサクライダーさんありがとうございます!


応援にもなるのでコメントとかいっぱい頂戴!頂戴!




「ここに!完全復活を成し遂げた男が再び登校したぞお前ら!」

 

「よっ!我らがリーダー!」

「待っていたぜ!いつもお前には世話になってるからな!」

 

 

 

 

 

 

男達が盛り上がっていく中女子は盛り上がることなく何やってんだと言わんばかりにこちらを見てきた

くっ……ちょっと痛々しいとか言われそうだがとりあえず俺の復活を記念してまた写真撮影と行こうじゃないか!!

 

 

「シンはもう大丈夫なのか?」

「おっ?リトか!西連寺とはどうなんだ?告れたか?」

「なっ!?そ、その話はここでするなよぉ!!」

「あははははぁ……だけどそろそろ西連寺に一つアタックでもしないと他のやつに先を越されちまうぜ?」

「わ、分かってるさ!きょ、今日こそは!「って言ってまた失敗するのがリトだからなぁ」お、おい!?」

「今回くらいは協力してやろうじゃないか……俺がお前と西連寺をくっつけてやるよ」

 

甘んじてこの世界の状況を受け入れるしかない俺にとって今できることといえば西連寺と結城をくっつけることだ

 

ララが俺の元に来たことによって2人の関係性も変わってくるはずだ

どうなろうともこの先のことを考えると2人は確実に距離は縮まっていく

だがそんな所でしくじるのが結城リトだ

周りから見ても早くくっつけよと言いたいところだがこいつは土壇場でまた逃げる上にラッキースケベを発動しちゃう馬鹿だ

なら誰かがサポートでもしてやらないとダメだろ?

そしてその位置こそ俺が一番合っているともいえよう!

なんせ前世ではToLOVEるを読み、更にこの世界に来てこの先の話も分かるとなれば焦らずに結城を西連寺にいずれ告白させる域まで行かせることだって可能なはずだ!

 

 

「まぁ安心しろ。マヌケなお前でも俺が居れば百人力さ」

「マヌケって……」

 

結局授業が始まったあとも昼休みは結城リトと俺はどう西連寺に近づくかという話で盛り上がり結局放課後まで何事なく終わった

だが忘れてはいけない…

この後のあの天才児 ララが現れるのは皆さんご存知だろう

 

 

「…………」

「なにやってんだよお前」

「猿山か……ちょっと俺はな追われている身なんだ」

「なっ!?まさか!?」

 

いや多分お前が思っていることではないぞ

そうララが学校はどんな所かと今頃勝手に入って廊下を歩いている頃だろう

そんな所に巡り会ったらこの猿やその群れ共に追いかけられるというシチュエーションがある

アレに出会った後に起こることといえばララの発明品の一つぴょんぴょんワープくんによる転移だ…

西連寺が着替えている更衣室にワープしてそこを裸のところを見られるという最悪な展開になる

まだ結城リトはいいだろう

主人公補正があるのだから!そう、西連寺も結城リトのことを好意的に想っているところがある

だが同じクラスである程度話すくらいの相手が裸で居たらと思うとどう思うよ!?

真っ先に通報されるオチだよ!!

俺退学になっちゃうから!!

 

 

「とりあえず……外には居ない……よ「あ!やっと見つけたよシン!!」………」

 

どこからともなくその悪魔の声が聞こえてきた

いや確かに確認した

教室の外、つまり廊下を見渡すが居なかったことにならこの声は誰のものなのか?

誰か声真似でも出来るやつがいるのか?

いやそんなやつクラスには居ない

つまり……

 

 

「いつ……からそこに居た?」

「え?さっきからずーっと居たよ?」

「俺もお前のこと呼んでたのに反応しねーし……ってか心!この女の子誰だよ!?」

 

まずいこの状況となると……

 

 

「私?私はシンのお嫁さんだよ!!」

「ば、馬鹿なことは言わなくていいから!?」

「馬鹿なことって……昨日もいっぱいキスしたり一緒に寝たのに……」

 

 

「「「な、なにぃー!?」」」

 

いつそんなことした!?

いや確かに隣で寝ているのは知ってたさいつだ!?いつキスなんてしたよ!?

 

確か俺が覚えている限りでは1回しかしてないはず……

 

 

「日本の本で男の子を自分の所有物だってね周りの人に教えるためにキスマークを付けるって書いてあったから私もシンの首のところにつけたの!」

「はっ?」

 

見えないのが辛いがくっ……ララに独占されたいと思われているとなると満更でもない感じがするがララってこんな子だっけ?

 

「てめぇ……俺たちを裏切りやがって……」

「ぜってぇゆるさねぇからな…」

「コロスコロスコロスコロスコロス…」

 

 

 

 

 

 

「逃げるぞララ!!」

 

 

俺はララの手を引っ張り急いで猿山達とは違う反対方向へと走っていく

獲物に食らいつく猛獣のようにこちらへと走ってくるクラスメイト達は俺をターゲットにして殺意を背中へと放ってくる

 

「ねぇねぇなんであの人達は怒ってるの?」

「お前のお嫁発言やらキスマーク発言やらでキレてんだよ!てかキスマークについてはマジなのか!?」

「うん!そっかぁ〜♪あの人達は私たちのことで嫉妬してくれてるんだね!」

「まぁそういうことだ!!」

 

まぁララには色々と後々に聞くとしてこの状況からして確かこのまま廊下を走り続けていたら結城リトと同じ羽目になってしまう

 

だったらこのまま学校の外に出るしかないか

いやあいつらのいまの速さだとすぐ追いつかれそうだ

だったらこの場で力を発揮するしかないか!

 

 

「しっかり掴まっておけよララ!」

「うん!」

 

俺はララを持ち上げ……お姫様抱っこして廊下に居る生徒達の間を潜り抜けていく

 

 

 

 

ーその頃ー

 

 

「結城……くん!」

「さ、西連寺!も、もし良かったら今度の日曜日……お、おれ……俺と……」

 

今日の昼休みに教わった

シンはまず告白をいきなりするのは良いが相手との距離を考えた方がいい

まずどこでもいいから西連寺と一緒に出かけること服を買いにショッピングモールに出かけるもよし、一緒に散歩したりして会話をするのも良し、どこか一緒に楽しめる場所に行くのもよしと……

 

最適な場所は最近彩南町に出来た水族館はオススメだと言われた

俺は勇気を振り絞ってシンに言われた通りにする

もしそのお出かけで西連寺が俺のことを良く思ってるような素振りを見せてくれたらそのままアタックするのも良しだと

まず、第一歩めを踏まない限り決して進めないと!

言うんだ

今度の日曜日…水族館に一緒に見に行かないかと!

言うんど結城リト!

 

 

「西連寺!今度俺と水族館に「リトォォォォォ!」!?」

 

俺と西連寺はお互いに向き合っていた

西連寺もクラブで行かないと行けない時間だから俺も心を決めて言おうとしたその直後…

 

謎の桃色髪の女を抱えて走っているシンと後ろからは同じクラスメイトの男子達が目を真っ赤にしてシンを追いかける姿があった

そして俺は……

 

 

「な、な、な、」

「すまん……リト!」

 

シンは俺の真上を飛び上がりそのまま着地すると廊下を走っていく

そして後ろを向けば…

 

「「まてぇぇぇぇぇぇぇ!!」」

「結城くん!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「酷いよ……シン……」

 

見事に俺は猿山達に踏み台にされたのであった

 

 

 

「くっ……すまんリト!」

 

多分だがあいつは西連寺に俺が言った通りどこかに行くのに誘おうとしてたのだろう

まさか俺が邪魔してしまうなんて思うもしなかった

今度なにか奢るとしよう

幸いにもまだ下校していない生徒が多かったため廊下に居る生徒達を利用して猿山達を撒くことができるだろう

俺は急いで1階に降りて学校の入口付近に向かう

 

 

「ふぅ……ここまで来たらあいつらもさすがに追ってはこな「シィィィィィィンゥゥゥゥゥゥ!!」どんだけしぶといんだよ!?」

「私としてはこの状態でもっと逃げ回ってくれたら……お姫様みたいですごく良いけど♡」

「分かったから舌を噛むぞ!」

 

なんかララが夢見る乙女のようにこちらを見てくる

ああ仕方ねぇ!アイツらの体力が切れるまでとことん走り回ってやる!

結局俺は外に出てもあいつらは追ってくるはでどれだけ執念深いんだよと思った

先に猿山達の中から倒れていく者も居たが目を赤くしてこちらへと向かってくることをやめずに居る奴も居た

 

「くっ!こうなったらララ!ぴょんぴょんワープくんだ!あれを使ってくれ!」

「えー…でもぉ「頼む!」うーん。シンの頼みなら仕方ないね!」

 

そう言ってくれたララはデダイヤルからぴょんぴょんワープくんを出すとそれを腕へと付ける

 

「じゃあ行くねシン!」

「もうこの際、運に任せるしかねぇ!」

 

そうぴょんぴょんワープくんはワープする場所を指定することができず生体単位で短距離ワープができ、更にはその際には服をワープさせることができないという謎仕様である

アイツらを撒くのはこれ以上無理だと俺は感じた

なんせこちらも力の使いすぎださすがに足にダメージがきている

最悪の場合はララにぴょんぴょんワープくんを出してもらいそれを使う他なかった

 

「そぉれぇ!」

 

そうしてぴょんぴょんワープくんは発動し、その場から俺とララは服を残してその場から消え去った

 

 

「「あれ?」」

 

猿山達は光が消え去った後に俺たちの姿が一切なくなったことと何故かその場にだけ服が残っているのに不思議に感じていたのであった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……さてさて……ここは一体……」

「やっぱりシンの身体って本当に男の人って感じで私好きだなぁ〜♡」

「なっ!?さわってく……るな……」

 

やけに大勢の視線を感じると思った

俺の目の前に裸のララが居て俺の身体に顔を当ててくる姿

そして視線を感じると思った俺は辺りを見るように顔を動かすと……

 

 

 

「「「………………」」」

 

 

そこには大勢の着替えている途中の水泳部の女子が居た

 

つまり……ここは……

 

 

ー[水泳部 更衣室]ー

 

 

 

 

 

 

「いや…これには……訳があり……まして……」

 

「さいってぇ!」

「あんたなんて死ね!」

「まだ他の奴らよりマシだと思ってなのに!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「シ、シン殿!?どうしたのですかその顔!?」

「ひひふしゃいれむれ…」

「気にしないでくれだって!!」

 

なんで俺はリト以上の仕打ちを受けてるんだ…

結局叩かれまくった顔が治るのは数日後であった

 




読んでくれてありがとう!

ハーレムにするのはいいけど誰をヒロインにしようか迷う

今回に関してはさすがに原作主人公のリトくんを出しました
出さないという訳にもいかないのでオリジナル風にしてみたけど

やっぱり上手く書ける人が羨ましいなぁ


そしてUA6000超えたのとお気に入り180人超えたのはとても嬉しいです!
こんなに深夜テンションで書いたものを見てもらえるのはすごく嬉しい!
これからも頑張らせてもらいます!(*^-^*)


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第4話

うおっ……コメントとか評価がいっぱい来た……
そしてUA10000超え!?

こんなにたくさんの人に果たして見てもらっているとは……夢でも見てるのだろうか……


すごく嬉しいです!ありがとうございます!
そしてもっとくれてもええんやで?

コメントなどはなるべく返していくつもりです!
あと今回からすごくオリジナル展開が混ざっていきますが許してください!
オリジナル展開に用はないとい方はブラウザバックをオススメします


なるほど君はこの先の結末をしっているからか…

 

ふーむ

 

確かに今の状態でもおもしいけど君のもっと疲れ果てる姿を見たいんだよね

だからちょっと弄るか♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あのクソ悪神め……」

「んぅ……」

 

 

完全にやられた

人が気分よく寝ている中夢の中に突然現れた悪神様の最悪な報告があった

悪神様曰く、この先の展開をすこし弄ったとの事だった

 

 

 

 

 

 

 

 

『君のより苦痛に満ちた顔を見たいからね!』

 

 

あのクソ野郎……

確かに先の結末を知っているというのは面白くないだろう

俺だってそう思う

だが唐突すぎだろう!?

なんかその代わりと言ってはとか言ってたが……

 

 

 

 

『その代わりと言ってはなんだが!きみの変身術を更に強くしておいたよ!その人になったらその人の能力も行使できるよね!まぁせいぜい楽しんでくれ!』

 

 

グレードアップしたらしいが……

確かに女の子になれるという方向ではすごい活用できる

だが数日の間元に戻れないというデメリットを何とかしたい!と言えば

 

 

『まだ君の身体が変身に慣れてないのさ。

まぁ何回かなったら慣れて一日にできる回数は増えるだろう』

 

とのことだ

まぁ変身術に関してはもういいとしよう

夏休みとかその辺でやればいいし……

それよりも問題は…

 

「おい起きろララ朝だぞ」

「もう朝ぁ…?」

 

そうララだ

彩南高校に転校してきたことによって俺の日常は変わり始めた

俺は普段、能力を使って変態共から金を貰っていた

あの子のこういうところの写真を撮ってほしい

あの子が泳いでいるところを撮ってほしいとか

 

お金をくれるなら働いたさ もちろん更衣室に入って着替えているところだって撮った

それだけ金を貰っていたが

最近ではララの写真を撮ってほしいと言われたことがあるが勿論却下だ却下

わざわざ自分の間近の女の子の写真を撮って他人に上げるほど俺は優しくなどない!

 

が最近ではその活動すらできなくなり始めている

そうララだ

奴が来たことによって常に俺と一緒に居る

 

トイレに行く時も…

 

『じゃあ私も一緒に行くよー!』

 

授業の時も…

 

『ねぇシンこれってどう読むの?』

 

体育の時も…

 

『どうだったシン!!』

 

昼休みも放課後も学校生活全部が必ず隣にララが居る!

一度は先に帰ると言って依頼されていた子を撮ろうとしたが…

 

 

『ふーん私に嘘をついてまでやることが他の女の子の写真を撮ることなんだぁ〜……これは帰ったらおしおきだね♡』

 

……その日の夜はもう思い出したくもない

次襲われたら本当に俺は確実に童貞卒業だ……

 

まぁそれはさておき今回はララのために街案内でもしようと思う

地球に住むとなるとある程度彩南町のことは覚えておいて貰いたい

地球に住むならペケが居ても服くらいは買っておいてやらないとダメだろう

 

「今日は一緒に街を歩かないか?ララもこの街のことくらいは知っておいてほしいしな」

「ほんとぉ!?」

「ああ」

「やたぁー!地球の文化には興味があったんだよねぇ!」

 

普通に見ればただ可愛い女の子にしか見えないだろう

だがこれでも星を統率しているデビルーク王の娘 第一王女だ

しかも頭も良いときた

俺が初めは地球の字が読めないからと教えていたがもう着々と覚えてきている

教えがいもあり、すぐに身につける分ララは天才だ

そりゃあの歳で色んな発明品を作っちまうとなると驚く以外にできないだろう?

まぁそのほとんどが大体欠陥品だが……

 

「シンとデート……やった♡」

「デートじゃねぇ…お出かけだ」

 

くっ……この調子だと今日は疲れそうだ

そうだ美柑ちゃんに膝枕でもしてもらおうそうしよう

 

俺とララは朝飯を食べてから着替えて準備を始める

なぜかザスティンも居るがそれは気にしないでおこう

もういつもの事だ

「美味い!美味いぞ!」と言いながら食べるが確かリトの家でもデビルーク星の料理は美味いが地球の料理も美味い〜とかなんか言ってたっけな

 

俺は準備を終えた後にララを連れて街を歩く

ララはいつも通りのコスチュームなためか街の人からの視線を集めやすい

これは困ったものだ

コスプレと思われるのもそうだがララの身体目当てで見てくる一般人も居ると来た

ここは一旦この場から離れるしかないだろう

 

「とりあえずペケ」

『はいなんでしょうか?』

「お前の力であの女の子が着ている服になってくれ」

『むむ…あの服ですね分かりました』

 

まぁ今回に関してはペケに指名して服に変わってもらった

この時はドレスチェンジをしすぎて途中でエネルギー切れなんてことが起こっていた

まぁそれはさすがに俺としてはさせたくない

いや俺もわざわざ女性の服の店に入ってララに服を着せるなんてことはできないしな

 

「よし問題ないな!なら行こう!」

「レッツゴー!!」

 

まぁ今日を選んだ理由だが…

本来なら明日になるはずなのを1日早くした

その理由は結城と西連寺だ

 

結局昨日は結城に謝ったがなにやら一昨日に西連寺に態々保健室まで連れていってもらって看病もしてもらったらしい

その際に、水族館に行かないかと言ったらOKを貰ったらしい

まぁあの結城が勇気を出して言ったことに答えたのは良かっただろう

ある意味進展があったのは良いことだ

そしてその約束の日が日曜日

そして俺達が日曜日に出掛けたとなるとまたララがなにかしそうだろう?

ならその一日前に起こさせればいいときた

これは俺の最大の気遣いだぜ

感謝しろよな…

 

まぁあとは俺に出来ることはせいぜい明日に失敗しないことだけだな

 

「ねぇねぇシン!このあいすくりーむ?ってなに?」

「ああすごい冷たい菓子の一種だ。

まぁ色んな味があって美味いぜ食べてみるか?」

「うん!」

 

俺はララを連れてアイスクリーム屋に寄る

ララが一番気になったというチョコ味を頼み、俺もそれと同じものを頼んだ

 

「んぅ〜♡口の中がすごく冷たくて美味しいぃ〜♪」

「そうか。口にあって良かったよ」

 

そのあと結局パクパクと一瞬で食べると俺の分を上げても一瞬でなくなった

結局そのあとは服屋に行くことになる

まぁもしペケの活動時間が早くに切れるなんてこもになったら問題だからな

先に服屋に行ってある程度は買っておこう

 

「ほらお金渡すから自分が気に入ったものを買えよ」

「えぇ〜シンも着いてきてよぉ〜…」

「俺はあれだ。服を選ぶセンスなんて持ち合わせていないから店員にでも聞くんだな」

「むぅ……分かったよぉ〜だ……」

 

そう言い頬を膨らませて服屋へと入っていくララ

ちょっと強く言いすぎたか?

拗ねている所も可愛いがさすがにやりすぎとなると後々面倒くさくなるだろう

ララに後で謝るか……

それにしても……今日はとくにララが問題を起こすことは今のところなしだ

多分だがララも俺とのこの休日を楽しんでいるのだろう

純粋に……

ララの性格などが原作とは違うところなどは驚いたが本当に彼女は俺に好意を持ってくれていることは分かっている

なら俺もララとは向き合うべきなのだろうか?

結城リトが居て本来ならそちらに向けられるはずの好意をこちらに向けられているのを……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……はぁ……俺はどうしたらいいもんか……」

 

 

多分、悪神様もこういうところを見たかったんだろうねぇ……性格悪いぜこのやろうめ……

 

 

次の瞬間、その場所に強い風が生じてそれに巻き込まれるように他の人達は風の強さに押されそうになっていた

俺もそうだった

一体なにがあったと俺は風が向かってくる方を見ると……

 

 

 

 

 

 

 

 

「見つけました……笠木 心……」

「なっ!?」

 

 

そこにはToLOVEるを読んでいる者なら誰もが見覚えのある存在

長いストレートの金髪…そしてその戦闘に身を挺したような黒い戦闘服……

 

 

待て待て待て待て待て待て待て!?

 

 

 

 

「なんでお前がここに居んだよ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ヤミ!!」

 

 

 

 

 

「あなたを殺しに来ました」




ということでまさかのヤミちゃん登場

本来ならありえないことがありえるこの小説……ゆるちてくだちゃい

次回は戦闘になると思います!!


「ついに!俺のワン・〇ォー・オールが輝く時が「その前にあなたを殺すとします笠木 心」ちょちょヤミちゃん最後までセリフくらい…」

「やっぱりシンは他の女の子に手を出しちゃう悪い子なのかなぁ〜♡」

「ヒェッ……」


忘れてはいけないこの悪魔の存在を…


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第5話

やべー書き込みすぎた

というか前半と後半で作ろうかと思ったが作れなかった私を許せ……

てか今見たらUAが19000も超えてる驚き
そして白神 紫音さん誤字報告大変ありがとうございます!
誤字があるのは大変申し訳ありません
見直したりはしてるのですがどうしても見つけられない部分もあるようなのでその時はご迷惑をおかけするかもしれないですが許してくださると嬉しいです

とりあえず今回はちょいといい感じで一部〜完〜という感じです

明日からテスト一週間前ですので投稿は遅くなります許してください
勉強の合間に書いて何話かを書いたらテスト終わったあとに投稿しようと思っておりますので


「な、なんでお前が……ここに……」

 

 

「あなたを殺しに来ました……笠木 心……」

 

 

待て待てこの展開はおかしい!?

まじでおかしい!!

 

ヤミ出てくる回は良くてまだ先だ

なのになんで俺の目の前にはあの宇宙一の殺し屋の金色の闇が居るんだよ!!

 

 

「ここ最近のあなたの行動を見せてもらっていましたが……あなたは私が嫌うえっちぃ人ですね……依頼主から聞いていた通りのようです」

 

「はっ!男は約8割はエロで出来てるのが大概だろうが!!つーかこの時点で現れるのはおかしいだろう!」

「っ!逃がしません!!」

 

俺が狙われるということはつまりギドは俺が婚約者ということをもう全宇宙に伝えてラコスポがヤミに依頼して俺を殺しに来たってことか!?

 

それはあまりにも展開的に早すぎだろうが!!

 

「……地球人の身体能力は平均的にも低い種族と聞いていましたが……どうやらあなたは違うようですね」

「はっ!これでも地球人だぜ俺!ちょっとして事情はあれ度それを教える気にはならねぇがな!」

「別に教えてもらう必要はありません…私の目的は……」

 

 

 

 

 

 

 

━━ただあなたを殺すだけですから━━━

 

 

 

そう言いヤミは彼女の持つ能力変身(トランス)を使い髪を刃に変形するとそれを俺に向けて放ってくる

その刃に込められた殺意は真っ先に俺へと放たれる

くっそリトの野郎原作でもこんな重てぇ殺気をもろに浴びてたってか!?

恐ろしいな!!

 

 

「なかなかしぶといですね!」

「これでも俺は小学生の時は彩南のウサイン・ボルトと呼ばれていたからな!」

「そんなどうでもいいことは聞いてません!」

 

 

それからはヤミと俺は建物の屋根を跳んで移動する中、俺はただ避けるだけの防戦一方となっていた

当たるであろう刃はなんとか自分の身から逸らして避けているがあまり能力を使えない

 

俺はふとこの能力についてある可能性を見出した

もし身体能力を全身に発動した際にはそれが全身に駆け巡り超人並の力を発揮する

だが足にだけ発動した際には、残っているエネルギーはどうなるのかとそのエネルギーを使って大砲並みの威力を敵に放つことも出来るんじゃないかと思った

まぁあれだキャッチ&リリースだ

能力を発動したものをどこか一点に集中しそれを利用して敵に放つことで強力な一撃でも出せると思い俺はいま足と腕にだけ身体能力の力を発揮している

全身に駆け巡らせればそれこそヤミの刃もある程度耐えることが出来るだろうがいま喰らえば間違いなく死ねるだろう

 

まぁこうやって誘導しているというのもあるが……

 

「ヤミ!俺はお前を倒すたった一つの対策がある!それをやって俺はお前を倒すぜ!!」

「逃げているだけの虫が良く言いますね……いい加減死んでください!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あれー?シンどこ行ったんだろう?」

 

周りを見渡してもララはシンを見つけることは出来なかった

だが服屋の外を出れば大勢の人が慌てている姿がララには見えた

 

「あのー…」

「ん?どうしたんだいお嬢ちゃん?」

「なんかここであったんですか?」

 

ララは近くに居た一般人に聞いてみた

 

「いやね。さっき突然金髪の女の子が髪の毛をすごい刀の刃みたいなものにしてここに居た男の子に斬りかかろうとしてたんだよ。

そしたら男の子はすんごいジャンプ力でこの建物の上まで行ってね……今時の子はあんなことも出来るのかね?」

 

多分だがこの男性が言っているのはシンだということはわかった

ララも見てわかるシンの力は地球人の中でも驚異的なものだ

王室親衛隊のブワッツとマウルはザスティンと同様に厳しい訓練を受けてきていた

王に務めるだけはある。

それでもブワッツとマウルから逃げ切るだけの力を持っているシンもとてつもないだろう

あの身体能力はデビルーク星人並とも言える

もしそうなら一体誰から追われているのだろうかとララはデダイヤルを服のポケットから取り出す

 

 

「えーっと……」

 

ララはデダイヤルでボタンを押すと上の画面にあるモノが移る

それは赤い点滅がすごい速さで動いているものだ

それを示すのは彼女が先程まで行動していたシンの位置情報……

いつでもどこかに離れても分かるようにとララはシンの身体にあるモノを仕組んだ

それがいま活躍しているのであった

 

それがララが作ったどこでも分かるくん

物をなくした時などにそれを付けていたらそこにあることを教えてくれる便利な発明品

それをララはシンに付けており、いまどういう状況かをある程度察した

 

「ふーん……追ってみよっと♪」

 

そう言いララはその場を走るとシンが走っていった方へと向かうのであった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

見えた!

確かラコスポが現れるであろう神社のところ

ここで使うのが最適か

いま着地するところを利用してヤミに向かって打つしかねぇ!

 

俺は着地したビルで身体をヤミの方に向ける

 

「ようやくの逃げるのを諦めましたか……では死んでください!!」

 

そう言って無数の刃が俺へと襲いかかって来る

 

 

タイミングを間違えたら死ぬ

 

力の入れ具合を間違えたら死ぬ

 

一歩間違えたらヤミを殺すまでに至らなくても致命傷は確実に追わせる勢いはあるだろう

それでも俺は覚悟を決めて全身に張り巡らせた能力を右腕へと一点に集める

それによって力が1ヶ所に集まり腕は大きく膨張していく

 

まだだ……耐えろ

 

刃が俺の心臓をただ一点に狙ってくるところを俺は避ける

そして……

 

 

「喰らえぇぇぇぇこんちくしょぉぉぉ!」

 

そして俺は膨張していた腕から一気に空気を抜き出すようにヤミに向かって腕を振る

そうすることによって溜められていたエネルギーは一気に放出され、ヤミの真横を通り過ぎる

 

 

「くっ!?」

 

 

その衝撃波によってヤミは吹き飛んでしまい、なんとか翼を展開して体制を整える

そして放たれた一撃が向かう先をヤミは見つめると……

 

 

 

 

そこには巨大な雲すらも貫くほどの一撃が放たれそこは青い空があった

 

 

「あなたは!?」

 

ヤミは驚かされたがそれでもターゲットを見逃すまいとシンが居た方へと身体を向けるが時既に遅し……この時点で勝負は決まったのであった……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いまだぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 

 

 

「なっ!?//////」

 

その場で俺はヤミへと抱きつくと胸を揉みしだく

俺の行動にヤミは混乱し、トランスによる髪型の変形は解かれその場でビルの屋上に落下してしまう

そう!これが俺の作戦 ヤミにえっちぃことをする作戦だ!!

 

「どうだ!ここだろなぁ!」

「えっ……ちぃのは////きらいっ……です!/////」

 

ヤミの胸へと手を差し出し彼女を動かせまいと呼吸を荒くさせていく

これによってヤミの行動を封じる

なんとか意識を保ったヤミはトランスによって髪型を腕に変えて俺へと拳を放つ

 

「まだ動けんのかっ!!」

 

ささっと俺はその場を跳んで避けるとヤミはすぐに立ち上がって乱れた戦闘服を元に戻す

 

「えっちぃ人ですね……許しませんっ……」

「俺は男女平等パンチを繰り出せる男だぜ!?女の胸を揉むことに抵抗なんてない!!」

 

嘘ですちょっと胸張りすぎました

今回は作成とは言えすこしやりすぎただろう

まぁ相手が宇宙一の殺し屋かつクーデレなヤミちゃんだから仕方ないさ

いずれはえっちぃことが大好きと言わせてみせる!

 

「もー!やっと見つけたよシン!!」

「ララ!?えっ……てかなんでここに?」

「えーっとね!シンに付けてるどこでも分かるくんを見て追いかけてきたの!」

「なんだよどこでも分かるくんって!」

「好きな人とかがどこに居るか分かるやつ!!」

「発信機なんか俺に付けてるのか!?」

 

は!?いつの間にそんなものを身体に付けられてたんだ!!

とまぁそれは置いておくとしよう

いま戦闘中にそんなこと聞くとは思わなかったがいま怒っているヤミを相手に出来るほどもう俺には全力は出せない

それに右腕も反動でボロボロだ先程の攻撃が運良く成功したのは良かったが失敗していれば折れてただろう

それも相当深く入り込むくらいには……

 

「ララ・サタリン・デビルーク……そこをどいてください。その男…笠木 心を私は殺さないといけません」

「え?やだよ?」

「……っ……なぜあなたは笠木 心を庇うんですか?」

「なぜ?」

「彼は変態で狙った女を逃さず、プリンセスの事情を知って彼は貴方を脅迫し、デビルーク星乗っ取りを企てる超極悪人だと依頼主から聞きまし「いやいやちょっと待て!?確かに俺は変態だ!だがデビルーク星を乗っ取ろうだなんて思ったこともねぇぞ!?てか変態ってところだけ的確に当てに来すぎだろ!?」………先程のえっちぃ行為は許せません……」

 

ラコスポの野郎

あいつぜってーぶっころす!!

 

「なぁにがえっちぃ行為は嫌いだよ!そんなこと言って本当はえっちぃことに興味があるクーデレヤミちゃんは「許しません!!」待った待ったタンマタンマ!バリア張るぞ!」

「確かにシンは他の女の子のエッチな写真を撮ったり私の胸を寝ているのに揉んできたりする時はあるけどシンはデビルーク星を乗っ取ることなんてしないよ?」

 

ソウダーソウダー

俺だってあんな恐ろしい戦闘種族の星を乗っ取ろうだなんて馬鹿な真似をするもんか

まず俺の力とデビルーク星人の力では歴然の差を埋めることなんてできんだろうて

ザスティンも本気を出せば俺なんて真っ二つよ

ってちょっと待て俺はリトみたいに寝てる間に胸を揉んだりしてるのか!?

 

『なーにをやってるんだもん!!金色の闇!!お前の相手はララたんじゃないはずだろ〜!!』

 

ようやくお出ましか

強い風が吹くと共に突然俺達の真上に巨大な影が現れる

見あげればそこにはラコスポが乗った宇宙船があった

そうして宇宙船から光が放たれると放たれた中心部からそいつは現れる

 

「ジャジャーン!!ラコスポ!さん「てめぇー!」ゲボオォ!?」

 

「「!?」」

 

俺はそのまま飛び上がるとラコスポが降りてくる前に顔面に1発殴った

だがそれだけでは怒りなんて収まらねぇ

全身に巡らせたエネルギーをフルにいまここで発動してやるさ!!

 

「てめぇのおかげで俺はな!本当に死ぬ一歩着前なんだぞ!許さねぇ!!だからてめぇにこの回において一切出番を与える権利なんてやらん!!星になれぇぇぇぇぇぇ!!!!」

「ぐほぉぉぉぉおぉぉ!!」

 

連続で放つパンチをラコスポの全身に喰らわせる

ラコスポ自体、身体が小さい分狙いやすいというかサンドバックには丁度いいと言うか

 

まぁいままでの俺の思いを込めた最後の一撃をラコスポの顎に喰らわせて遥か彼方へとぶっ飛ばす

 

『ラコスポ様ー!?』

 

ラコスポの宇宙船はラコスポが吹っ飛んでいった方向へと急いで向かいその場から消え去るのであった

 

「すごいねシン!!」

「あなたは本当に一体何者なのですか?」

 

 

「ちょっと待て……いま力を一日で使いすぎたせいで……身体がもうボロボロ……でし……」

 

今日一日だけでヤミとの戦いにおいては継続で使い続け更には必殺技であるあの大砲のような一撃も放ち、最後にラコスポに全力パンチを放ったせいでもう身体が動かない

こう考えたら俺ってもっと能力が馴染むようにしないと意味ないな……うん……

 

「ヤミ……お前1人なんだろ?だったらさここに居ろよ……」

「この星に……ですか?」

「ああ、この星の人達の身体能力とかは確かに他の宇宙人とかから見たら弱いだろうけど居てて楽しいと思える場所だ……それにな一人だって思うなら俺が隣に居てやれるしよ」

「……ここに……」

 

いずれはヤミだって美柑という大切な存在が居てくれるだろう

まぁ原作から掛け離れたこの世界ではどうかは分からないがそれでもヤミにもここには居てほしい

きっとこの先ここで知れることはたくさんあるから

 

「もし一人が寂しいなら俺の家に来いよ。

そこでなら一緒に居ても寂しくなったり一人じゃないだろう?」

「ねぇシンそれって私だけじゃあ満足できてないってこと?」

「いや違うから!!ただヤミにはここに居てほしいってことだ!!」

「………分かりました……考えておきます」

 

そう言いヤミはこちらに顔を見せずにそのまま背中に翼を生やすと飛んでいく

さすがクーデレだ「ボキッ…!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「瀕死状態の男に容赦なくパンチを繰り出すとは……」

「私は相手が瀕死であろうと容赦しませんから」

 

 

俺はヤミから拳を喰らったが、その時ヤミが笑った気がしたのは多分気のせいじゃないだろう

結局その後はララにおんぶしてもらって帰った

まったくもって恥ずかしかったよ

女におんぶして帰るのは街の人たちからの視線がなんか刺々しいというか

家に帰ったら隣に住む結城家とお食事ということで誘われその日は動けなかったこともあったが何かと騒がしい夜だった

そうして何かと騒がしい土曜日は終わりを遂げたのだった……

 

 

 

 

 

ピンポーン

 

 

 

 

「……なんだよ新聞か?うちはいらねーつーの……てか日曜日のこんな朝から来るなよ「笠木 心言われた通り来ました」……ヤミ?」

「どうしたのシン〜ってヤミちゃん!!」

「どうもプリンセス。これからお世話になります」

 

「なんで……ここに居るの?」

「貴方が隣に居てやると言いました。まさか忘れた訳ではありませんよね?」

 

………あー確かに言ったような気がしなくもない……

いや言ったな

そう言わないといま目の前の金髪クーデレえっちぃこと大好きな子に殺意を放たれて間違ったことを言ったら殺されそうな勢いだうん

これは言ったわ

てか昨日は疲れすぎて風呂も入らずに寝てしまったせいかほとんど記憶が失っているような気がするんだが……言ったなうん……

 

 

「まぁ別にうちは広いから部屋は空いてるさ。」

「ヤミちゃんも来てこの家も賑やかになったね!!」

「はい。これからもよろしくお願いします……それに……」

 

「「それに?」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「笠木 心。

貴方が私にえっちぃことをした責任を取ってもらう為にもこれからもここに住まわせてもらいますから」

 

 

「へぇ〜ちょっと話そっかシン♡」

「ヒェッ……」

 

結局日曜日も騒がしくなるようです

 




ヤミちゃんヒロインねこれ
え?今回のオリジナル展開やりすぎ?……許してくれ……謝ってばっかですまない本当にすまない

次回から学校生活編的な感じになるのでオリジナル展開も勿論加えて入っていくのでゆるちてね

たくさんのコメントや評価等本当にありがとうございます!
コメントにもあった通りこの二次創作のララもヤンデレという名の暴力女という感じはあるのでifルート的なのでララのヤンデレやヤミのヤンデレとかを書けたらなぁと思っております

まぁそこまで文才がないので期待しないでね( ´ •̥  ̫ •̥ ` )


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第6話

久々の投稿

テストもいよいよ明日で終わり!ということでリハビリ的な感じでほのぼの回を書きました

え?明日もテストあるんだろって?

アハハーキニシナクテイインデスヨー

あと最近オリジナル回多いですが許してくだしゃい…


「シンー!一緒にご飯食べよ!」

「もう昼飯か……今日はやけに授業が終わるのが早く感じるな」

 

いつも通り今日も学校

いやこの前の土曜日には驚かされたがなんとかヤミに殺されることなく終わった

学校も変わらない授業で

「見つけましたよシン」

「………なんでお前がここに居るんだヤミ」

 

彼女の名前は金色の闇ことヤミちゃん

最近俺の家に同棲することになった第2の宇宙人だ

この地球で暮らすということになってから落ち着きを見せてきたが俺を狙っていることには変わりなく、何かある事に刃を向けてくる

まぁその際にはえっちぃことを思い出させるかのように胸を狙うが見事にたんこぶが何個も出来上がる

最近ではララが俺の事をシンと呼んでいるせいかヤミも名字と名前で一緒に呼んでいたが名前で呼ぶようになった

その辺考えるとちょっと好感度的なのは上がったのだろうか

 

「学校にまで来てどうしたんだよえっちぃことでもされにきた「殺します」ま、待て!ここで騒ぎごとは却下だ却下!!」

「……忘れないでください。あくまで私は貴方の情報を手にするために近くに居るだけ…貴方を殺すことなどいつでも出来るということを……」

 

危なかった

確かにヤミは殺し屋だ

ラコスポの依頼でララから引き離すために俺を殺すように依頼してその計画は見事に失敗した訳だが、ヤミ曰く、ターゲットを殺さずに居るのは嫌だと今は生かされている状態らしい……

まぁここは原作と変わらないようだ

原作の方でもヤミは同じようにリトに対して始末するまで地球に留まると言った

今がその状態、ちょっと予期せぬことは起きたがそれでもまだ問題は無い……のだが……

 

 

 

「とりあえずここ食堂だから……刃物は良くないよ?」

「………帰ります」

「えー!?ヤミちゃんも一緒にご飯食べようよ!一緒にみんなで食べた方が楽しいし!」

「プリンセスが言うなら私はそうします…」

 

食堂も賑やかなだったのが俺とヤミの出来事で一瞬にしてうるさかった食堂は静まり返ったがララが周りに気にしないでいいよと声を掛けてくれたことで再びうるささが増し、先程の静けさは消え去った

だが、それと共に周りの男性からは「あんな金髪の可愛い子うちに居たっけ?」「……いや……ていうかあの子さっき髪の毛剣みたいなのしてなかった?」

 

……まぁあそこまで晒してたら誰であれ騙せないだろう

今回に関しては俺もすこしヤミを揶揄いすぎた所もある

 

「なんだよヤミ。緊張でもしてるのか?」

「いえ……ただこういう人が多い場面は初めてというか……ここは賑やかですね。」

「そりゃそうさ。学生が集まる場所の一つでもあるわけだからなここは…」

 

俺達の学校で全学年が大体集まるとすれば全校集会 体育祭 などの行事、そしてこの昼休みにある食堂だ

食堂で食券を買って注文するものや友人と雑談混じりに弁当をここに食べに来るやつだっている

俺もそうだ

最近ではララと一緒にここで食べることが多いというかほぼ無理やり連れてこられる

 

「がくせい……というのはここ一つに集まるのですか?」

「まぁここに集まるし他にも学校があって違うところに行くやつも居るさ。」

「そうだ!ヤミちゃんも一緒に学生になろうよ!そしたらシンも授業もっと楽しくなるよね!」

「……そうなのですか?」

「え!?いやぁ……それはぁ……」

 

 

まずい

これはさすがに原作崩壊がありすぎる

この場でヤミが学生になったら俺達の同年になることになる

本来ならダークネスでヤミは1学年として入学することになってるが……ぐっ……どう答えればここは変わらずにすむ?

 

「もしかしてシンは私が学校に行くのは良くないと?」

「は!?そんなわけないだろ!?むしろバッチコイだよ!俺としては可愛いヤミが隣に居てくれたら勉強だって捗るし、やる気スイッチも出る訳だからヤミが来たら百人力いや……千人力だな!!」

「……そこまで言わなくてもいいです。ただ分かりました……では私もいずれここに通うとします。そうすればよりシンの情報を得れるでしょう」

「やったねシン!!」

「あ、ああ……」

 

ここでヤミが転校してきたという理由で入ってきても……大丈夫なのか?

俺の頭じゃあこんがらがってもうわかんねぇ……

 

結局、もはや考えることをやめた俺はララが用意した弁当を美味しく食べた後にどうやらヤミは学校の図書館に用があるようでそこに向かう途中だったらしい……

途中で俺を殺そうとしてたようだあのクーデレは

 

俺はヤミとの交戦以来あることに気づいた

そう、能力についてなのだが、主に身体能力といったものを大幅に上げることで人では決して出せない力を引き起こすことが出来る

だがヤミに向かって放った全力の一撃の後だったが腕が動かなかった

腕を動かそうとすると激痛が全身を襲ってくる

となるとやっぱり俺の身体がまだ力に馴染んでいないというのがある

もしくは馴染めない…

前のような一撃を放てばいずれ身体を動かせなくなるということもあるだろう

悪神様から貰った力は良いがそれが俺の身体という器に収まりきらないのだ

今後もそう考えると、この前のような1回きりのようなモノはあまり使わない方がいいだろ

御門先生にも当分の間は右腕を使うのはなしだと言われた

そのため現在俺は右腕にギブスを付けている

 

「いやぁ……今日もララの弁当は美味かった……これはなんというか……嬉しい誤算だな」

「うん!ありがとう!でも嬉しい誤算ってどういうこと?」

『きっとシン様はララ様の料理が想像以上に美味しくてメロメロなのでしょう』

「おいペケ確かに想像以上に美味しかったがメロメロというわけでは「わぁ!ありがとうシン!」なっ!?こういうとこで抱きつくな!?う、腕が!腕が折れる!」

「こういう所でイチャつかないでくださいプリンセスにシン…」

「お前が言える立場なのかそれ!?」

 

こんな大勢の中で刃物を向けてくるやつには言われたくなかった!!

 

 

放課後

授業も終わり、終礼を迎えていた

 

「起立、礼」

「「失礼します!」」

 

今日は掃除当番ということもあり、先にララに帰っていいと言ったのだがどうやら校門で待っておくといい、元気よく走り去って行った

掃除当番が教室の窓拭き共に机や床を掃除してくれた後、俺は今日日直だったため忘れ物や窓の戸締りの確認をすることとなった

そしてもう1人の担当はというと……

 

 

「そっちは机しっかり並んでいるか西連寺」

「うん。こっちは大丈夫だよ笠木くん」

 

そうもう1人の日直は西連寺であった

今日の朝にリトから羨ましそうな目で見られたが仕方ない

そうリトは西連寺のことが好きだ

中学の時から同じだった俺としてはどんだけ西連寺のこと見てるんだよと言うくらいに西連寺への好意が大きいのがわかる

だがドジでマヌケでハレンチなリトは未だに原作では無印においてはその想いを伝えることはできなかった

こ、この前のは事故で仕方なかったんだ……(詳しくは3話をご覧下さい)

そして逆も然り、西連寺もリトに対して好意を抱いている

相思相愛だが未だに二人とも互いのことが好きだということには気づいていない

毎回の如く、ララの発明品などに巻き込まれていた西連寺だが今においては一度も巻き込まれていない

ララという存在がリトの隣に居ないことによって生じたバグでもあるだろう

ならこの世界においては西連寺とリトをくっつけることも早くにできるのではないだろうか?

少し俺はいまこの機会で西連寺に聞いておこうと口にした

 

「西連寺はリトのことどう思ってるんだ?」

「え!?ゆ、結城くんのこと!?」

「ああ……」

「そ、それは………」

 

まぁざっと好きだがその想いを伝えきれないと言ったところかだがこの前の水族館デートにおいては2人で楽しめたとリトから聞いた

それは西連寺も同じことなのだろう

なら2人をくっつける恋のキューピットにでも俺はなるとしようか

こういう場合、すこし西連寺に刺激を与えることでリトへの行動も変化することがあるかもしれない

もちろんやり過ぎない程度にだが…

 

「もしかしたらリト……他の女に取られたりするかもよ?」

「そ、それは……」

「まぁそれは冗談だが、あいつもあいつなりに好きな相手には尽くすタイプだ。マヌケなところが多かったりするが西連寺はリトのことは好きなんだろ?」

「……う、うん……」

 

あぁぁ〜照れてる西連寺可愛いんじゃぁ

 

「だったらゆっくりでいいから二人で間を縮めてそこから始めていけばいいんだ。小さな…そう、些細なことでもリトは喜ぶと思うぜ?例えばリトと一緒に学校に行くとか!」

「ゆ、結城くんと……一緒に……」

「まぁなにかあれば俺に言ってくれ。俺はいつだって西連寺の味方だし、リトのことでも違うことでとなんでも相談に乗るさ!」

「ありがとう笠木くん…」

「おうよ!」

 

俺は最後に教室の電気を消して扉を閉める

今日は西連寺もクラブがあるとの事で俺が鍵を職員室に届けるといい、廊下を歩いたところのすぐ近くにある階段のところで別れた

俺は職員室に向かう際に、リトに止められた「は……西連寺とはどんな話したんだ!?」とまったく相思相愛なのにこうも進展が原作ではあんまりないとなると見たり側からしても困ったものだ

猿とも早くくっつけばいいのになんて言ってたのをよく覚えている

 

俺はリトに先程話した通りのことを伝えると、どうやらほっとしたようだ

なんだよ安心しろ。俺は友人の好きな女を取るようなことはしない……ただちょっと刺激を与えただけだ

職員室に教室の鍵を返した後、一緒に帰るように誘ったが西連寺のテニスしているところを見学しに行くとテニスコートに向かうらしい……

 

 

 

「ストーカーも……ほどほどにしろよ…」

「ストーカーちゃうわ!!」

 

リトはテニスコートの方に向かっていき俺はとくにもう学校に用事があるという訳では無いため

待っているであろうララが居る校門まで向かう

 

 

「あ!シンー!」

「やっと来ましたか……遅いですよ」

 

「ヤミか。先に帰ってたんじゃないのか?」

「本を読んでいたら思ったより時間が経っていたので帰ろうとした時にプリンセスを見かけたので、事情を聞いてシンを待っていました」

「そうか。ありがとなヤミ」

「……いえ、私だけ先に帰るというのが嫌だっただけなので」

「じゃあ帰ろっか!」

「そうだな」

「はい」

 

ララの天真爛漫なところ、素直なところで振り回されることは多いがそんなララだからこそ俺の生活は一気に賑やかになった

こう考えるとこの世界に来て良かったのかもしれない

まぁ悪神様によって不運なところもあったがこういう所は喜ぶべきなのだろう

俺達は晩飯はなにするか…や誰が先に風呂を入るかなんて帰りながら話していた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー翌朝ー

 

 

「では行きましょうプリンセスにシン」

「そうだね!シンはちゃんと弁当持った?」

「おう。」

 

昨日も何事もなく賑やかな夜を終えた後は朝を迎えて再び学校生活

最近では学校も楽しく感じる頃になり、3人で登校するようになった

俺は家の鍵を閉めて隣の家を見る

俺の隣はリトの家のため多分だがリトも出てくる頃だろう

なら4人で一緒に学校に向かうようにリトを誘おうとしたが……

 

「あれ?春菜ー!なんでここに居るの!」

 

 

 

……え?

 

 

「あ、ララさん笠木くんおはよう。ちょっとね」

「……お、おはよう」

 

 

 

なんで西連寺がここに?

 

そう考えると結城家の玄関の扉が開く

もちろん出てきたのはリトで玄関前に西連寺が居ることに驚いていた

 

「ふぅ……結城くん。今日から一緒に学校行かないかな?」

「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」

 

 

 

 

刺激を与えすぎたかもしれん……

 




最後の叫び声は結城リトのものだ


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第7話 ー前編ー

明日から学校の行事で金曜まで居ないので多分投稿できないです

大変申し訳ないm(_ _)m
というかいつの間にか見たらUAが30000越え!?
ほんとうなんか……こんな駄作呼んでもらっていいのだろうかと……

まぁそれは置いておいて今回はあの男が出てくる!
そして多分今回がちょっといい区切り地点になるかも


「シン〜起きてぇ」

「……あと5分……」

「ダメだよ!休日だからってダラけたら!朝はしっかり起きて歯を磨いて顔を洗わないと!!」

「そうです。起きてください…じゃないと殺しま「わかった起きるから!」……起きたようですね」

「露骨にがっかりすんな!!」

 

休日だというのに騒がしい朝

いつも通りなぜかよく分からないがどこから知識を得たのかララは裸エプロン そして最近この家に共に住むようになった殺し屋 ヤミも共に居る

2人が来てからこの家もうるさくなったりするが最近ではとくになにか起きたわけでもなく腕も無事に元に戻った

そのため不自由な生活からは解放されたのだが相変わらずララの発明品に困らされるのはいつも通りだ

 

「てかララはなんで裸エプロンなんだよ。だれかそんなの聞いた」

「え?この前ね里紗から旦那さんは妻の裸エプロンを見ると喜ぶって言ってたの…だから裸エプロンにしてみたんだ……」

「くっ……またあいつか……籾岡め…」

 

やめてくれ頬を赤くして言わないでくれ

確かに可愛い

ララは美人だ

地球でもこうも美人な女の人はそう居ないだろう

そんな女に裸エプロンなんてされたら男はイチコロ間違いなし

実際俺だってそうだ……

そうなのだが……

 

 

「ふっ……やめておいた方がいいララ……俺にそんなのは通じな「言ってることと身体が全く違うことをしてますよシン。プリンセスの身体を見すぎです」………くっ……」

「やっぱり効果抜群だね!」

「とりあえず朝から刺激が強すぎだ……早く部屋に行って服着てこい」

「えー…」

「じゃないと今日はお前に口きーかない」

「わかったよぉ〜」

 

そういいララは俺の部屋を出て行ったあと隣の部屋である自分の部屋に向かう

こちらからでも聞こえる扉が閉まる音からするとしっかりと着替えに行ったのだろう

 

「まったくこの家は朝から騒がしいですね」

「違いないな……とりあえず下降りるか……」

「そうですね…今日のプリンセスの朝ご飯はなんでしょうか……楽しみです」

「だな」

 

洗濯や家の掃除といったものは基本俺がするがココ最近はララに料理は任せっきりだ

勿論、昔は一人暮らしもあって自分で料理を作っていたのだがララが来てからはララが作るようになった

作らないという訳ではなく、ララの手伝いをする時もあるが鈍っているかもしれないな

今度ララに、お礼に俺から何か作るとしよう

 

そんなことを考えながら俺は2階から1階に降りる

階段を降りたすぐ左にリビングがあり、俺達はそこへと入っていくと……

 

「おはようございますシン殿とヤミ殿」

「おはようございます」

「ザスティンか。今日は何のようなんだ?」

「はい……今日はですね「俺が用事があるんだよ」」

 

「「っ!?」」

 

その存在に俺達は驚いた

驚かなわけがない

そもそもここに居ることに自体がおかしいことで本来ならまだ地球に訪れること自体ありえない

だがこの前のヤミの襲撃を考えればないわけではないが……

まさかここに来てこの男が来るとは誰が考えるだろうか……

 

 

「てめぇが笠木シン……だな」

「ギド・ルシオン・デビルークッ!?」

「ほお、俺の名前は一応知ってんだな…だがよくこの姿で俺だとわかったな」

「まぁ……な……」

 

原作を知るものとして忘れるはずもなかろう

宇宙の支配者にしてデビルークの王 そしてララの父親……今は俺の前に居るギドは小さな子供の姿をしている

それには銀河対戦時にギドは力を振るったことによる反動で本来の姿と共に力も一時的にだが失っているのだ

未だ力を失ってもそのデビルーク星人としての力は失われずこんな子供の姿でもこの星1つを消すことなど容易いだろう

いずれは訪れる難関の道だと思っていたがこうも早くこられると心の準備というものができないものだ

 

「シン…下がってください…」

「ほうまさかここに金色の闇が居るというのは本当のようだな」

「何をしに来たかは分かりませんがシンは殺させません……」

「なんだ?まさかその男に惚れてんのか?」

「なっ!?違います!彼は私のターゲットだからです!」

「……まぁいい。俺は別に笠木シン…てめぇを殺しに来たわけじゃねぇさ……確かめに来たんだ」

「……確かめに?」

「ああ、てめぇがララの婚約者に相応しいかどうか……だ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「てめぇはララに何をしてやれる……ララを本気で好きなのかはっきりさせねぇとなぁ」

「…………」

 

確かにララとの出会いは唐突だ

本来ならありえない出会いが生じてこの展開も起きたこと

だがここでララのことを好きだと言わないと間違いなく俺はギドに殺されてしまう

彼の力は強大すぎるが故に王……

宇宙を支配した王に対して俺はどこまで言葉で通じるものか…

 

「あれ?なんでパパがここに?」

「ララか……丁度いま話しているところだ。お前も入れ……で続きだがお前はララに何をしてやれる?ララのことが本当に好きか?」

 

「ああ俺はララのことが「嘘だな」っ!?」

「ここ最近のてめぇの様子を見せてもらったが、ララに対する好意が一切見えない。てめぇはこの先ずっと偽りの仮面でも被って道化ぶる気か?」

「パパ!」

「ララ!俺はな!別にお前が好きになった奴が出来たんならいいんだよ!だがな!その相手が中途半端な奴ならララ、お前の意志があったとしても俺が許さねぇ」

「…………」

 

全てが見抜かれている

この男の前では俺の全てが見抜かれていた

俺の本心……いままでの出来事が本来ならありえないと心の中で思いながらもそれでもララ達と共に過ごしていたことを

ララの俺に対する想いを俺はいままで何度も受けてきた

だがまた今度、また今度と……彼女のことを考えもせずにこの生活にこの世界のリズムにただ全て身を委ねていた

俺からなにかララにする訳でもなく、ララの想いを伝えられるばかりで俺は一切彼女に対して向き合っていない

 

「今日の昼までにここの近くに河川敷があるだろ。そこに来い……てめぇと俺で勝負だ」

「パパ!そんなことしたら「わかった」シン!?」

「ふん。それまでにきっちりケジメ付けておくんだな……それと……」

「………っ!?」

 

 

最後に俺へと耳打ちすると俺の家をギドはザスティンを連れて去っていく

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「シン!今すぐにでもパパに相談しに行こ!じゃないとシンが死んじゃうよ!」

「そうです……相手はあの宇宙の支配者 ギド・ルシオン・デビルークです。あなたでは到底敵うとは思いません」

「…………」

 

確かに俺なんかが敵う相手ではない

たった1つや2つの力を身につけた地球人とデビルーク星人としての力を極めた相手では天と地の差どころかそれ以上だ

誰であれこんな時なら逃げたいと思いたい

だが……

 

「ララ…1つ聞いてほしいことがある」

「どうしたの?」

「俺はいままでお前のことをちゃんと見ようとしていなかった。お前の好意ただ受けてそれをただ見過ごしていた。その愛情は俺に本来向けられるモノでなかったからだ……」

「……」

 

そう本来なら結城リトという男に対して向けられる愛情を俺に今も向けられている

だから逃げていた

本当に俺なんかでいいのかと、そんな答えすらも探そうとせずにいままでずっと見過ごしてきた

 

「だから今からでも「うんん。そんなはずない」……ララ……」

「シンでもそれだけは許さない!私の想いはずっとシンだけを見てきた!シンが好きだからいままでの生活が楽しかったしいまも楽しい!ヤミちゃんが家族に増えてもっと楽しくなってシンの笑顔とかも見ててすごく胸がポカポカするもん!だから許さない!それだけは……私の想いを……否定するようなことだけは絶対に……絶対に許さないんだから!!」

 

一心に俺へと向けてくれる愛情を教えてくれるララ

 

俺はララの好意に本当の好意に気づいてやれなかったのかもしれない

原作ではどうだとか原作のララはこうだったとかで俺はただ見ていただけで本当のいま目の前に居るララ・サタリン・デビルークという1人の少女を見てやれなかった…

 

 

「ははは……情けねぇな俺って……」

「シン?」

「ララ………俺はお前が好きだ!本当に好きだ!いままでも勿論お前のことは好きだったがいまこの瞬間にお前のことを本当の意味で好きになった!だから離したくない!……無理にとは言わない。こんなこと言う俺は烏滸がましいのは分かってる……でももう一度だけチャンスをくれ……ララという女の子をもう一度しっかり見つめるチャンスをくれ……そしてまた必ず俺はお前にちゃんと告白したい……好きだって……だからもう一度だけ……チャンスをくれ!」

 

いまの俺の本心をララに伝える

いままでの俺がララという少女を見てこなかったからだからもう一度だけ君の隣を歩むためのチャンスが欲しい

もう一度だけララを見るチャンスが欲しいと……

 

「……うん。いいよ!!私もシンが大好き!だからもう一回初めよ?婚約者とか関係なく、もう一度私達で見つめ直そ?」

「……ああ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「イチャつくのは構いませんがこの後のことを忘れないでください」

「イチャついて……ないっていうのはおかしいが分かってる。ギドとの一対一の勝負だろ?」

「今からでもパパに言ったら「いいや多分だがギドは引き下がらないさ……だから真正面で戦う。」でも!!」

「じゃないとララとはこれから先一緒に居させてくれないからな……俺は嫌だ。いまの生活が楽しいしこれからそれがなくなるのだけは嫌だ……1人でも欠けたら俺はこの生活が嫌になる!だから例え相手が最強であっても戦う……そのための力だからな」

 

通じる通じないじゃない

ギドを認めさせる為にも俺はララとヤミのために力を振るう

この世界に来てからまともな理由で使ったこと無かったがやっとこの使い道がわかった気がする…

 

「……作戦は……作戦はあるんですか?」

「作戦か?そんなもの……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーー真正面から殴る!!ーーーー




ー真正面からぶん殴る!ー

「お?言ったな…じゃあ行くぞ!」
「え?ちょっと待ってくださいギドさん!俺まだ心のじゅんび…アッー!」

「シンは帰らぬ人になりました」
「悲しいなー」

てことでギドさん登場and次回はVSギドです

果たして一体どうなることやら

こういうシリアス展開はちょいと難しいですね……
さすが駄文だ
何か変なところがあれば教えていただけると嬉しいです
とりあえずシンくんのこれまでがちょいとひねくれてたので見直しということになります


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第7話 ー後編ー

どうもお久しぶりですの投稿

無事学校の行事も終わって再び投稿していきたいと思います
そして戦闘模写ですがゴミのように駄文なので気をつけてください

久々すぎてもうどう書いたらいいかと悩み悩んでこうなったのだ…後悔はない……

とりあえずハーレムにするみたいなこと言ったのにララとしかくっつけてない……いずれはヤミともくっつけさせねば……


「本当にやるんですか?」

「ああ……あいつが決めたことだ。

俺は口は出さねぇ……準備はいいか!!」

 

 

「こっちは大丈夫だ!」

 

 

ここは辺境の地

この決闘で出した条件は1つ

彩南町に危害が入らないところでやること…

ギドの力は測りえかいほどの力

それに加えて俺の力も驚異的なものだと理解している上でここを選んだ

ここなら誰も来ることなく、問題なく行える

 

「来いっ!」

「行くぞっ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーー数時間前ーー

 

 

『パパはすごいん強いんだよ!?真正面から殴るなんて…』

『分かってる。だが半端なご細工なんて今更通用するとも思えない……なら真正面からギドに1発喰らわすしかない』

『ですがそう簡単にはいきませんよ?』

『わかってるさ!そこはあれだ!心の問題だ!ギドを殴るために先に俺の心が折れるか俺がギドを殴るかだ!』

『……ようは耐え勝負みたいなものですねそれは』

 

そう

それくらいしか俺にはできない

そんな転生したからって天才剣士の元で修行したわけでも武術修行をしたわけでもなく、ただ平凡な生まれの人間に過ぎないのだ

ただちょっとした能力を持っただけ……

なら俺にできるのはギドとの耐え比べ

殴るまで諦めないことだ…

 

あの時ギドに言われたことは真剣勝負だ

 

 

 

『俺に1発喰らわせばお前の全てを認めてやるよ』

 

 

その言葉はほぼ不可能を表すものだろう

だがそれでも俺は諦めれない

もうララの前でカッコつけたのもあるし本心を言ってしまったいまここで逃げるなんてことはこんな俺でもすることはできない

 

『貴方の力は私も見ました。

確かに驚異的かつ物にすれば私と同等…もしくはそれ以上でしょう』

『まさかそこまでヤミの評価があるとは』

『ただいま扱えていない貴方では長期決戦は避けた方がいい……かと言って短期で倒せるほど相手は優しくないでしょう』

『わかってるさ……最初っから……』

 

 

 

 

 

 

 

 

「全開だ!!」

 

俺は能力発動によって全身にエネルギーを一瞬で巡らせる

今更ながら俺の能力を説明するとしたら身体能力超向上だ

名前?そんなもん考えることなんてなかったからな

うちに秘めるエネルギーを全身に巡らせることで人間の限界を超えることができる

それはもうビルとビルを飛んで移動したり、車を持ち上げたりもできる

これは俺が確認したから問題ない

ただそんな超強力な力にはデメリットも勿論ある

それは俺の身体ということ

強力すぎるため俺という人間の身体ではそれを何回も使うことができない

普段は一部分のみに能力を発動して使うのだが今回はそうもいかない

全力でもってしても敵う相手でもないのも分かっているがそれでも今この状況で逃げようとは思わない

持って5分その間にケリをつけるしかない!

 

「なるほどな。一時的な身体能力超強化って訳か……この地球にもそんな奴いるんだな」

「それを説明してる暇は……ないけどね!」

 

俺は全力の一撃をギドにぶつける

その瞬間に全身に伝わる痛みは腕から激痛が駆け巡る

 

 

痛い

 

ただ単に痛かった

こんな痛みなんて前の世界じゃあ味わうこともないだろう

身体が慣れるというのもおかしな話だが慣れてしまえばこの痛みも消えるのだろうが

そんなことすることも無かった

今更後悔と共に打たれた一撃はギドの片手によって受け止められていた

 

「よわっちぃな」

「がはぁっ!?」

 

片手で受け止めたことで逆に腕を掴まれるとギドはもう片方の手で俺を近づけるとデコに向かってデコピンを喰らわす

瞬間俺の身体は吹っ飛ぶ

 

「シン!?」

 

やばい…

もう気を失いそうだ

今の一撃はギドにとってはただの緩い準備運動とかそういうものに過ぎないのだろう

だけど俺にとってはどうだ?

もう気絶しそうな勢いだ

一瞬でも気を緩めれば力も解除されてしまう

 

「くそっ……やっぱ……勝てねぇ……」

 

宇宙の王様に勝てるなんて思ってはいないかったけど

どうやら俺には勝機があるのだろうか……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「来いよ」

「……くっそが……」

 

ただこの状況に笑うしかなかった

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

始まった

始まってしまった

あれから私とプリンセス そしてデビルークの王室親衛隊の隊長の3人でシンとギド・ルシオン・デビルークの戦いを見ていた

この決闘が行う前にシンから言われました

 

『何があっても俺達の邪魔だけはしないでくれ』

 

 

勿論、ギドがシンを殺そうとするなら私は彼の前に立つしかない

それでもシンは邪魔をするなと言われた

いま私たちの前でシンはボロボロになっていた

始まってから数分しか経っていないというのにシンは何度も挑んだが拳を喰らわすことはできず、ギドの拳を喰らうだけだった

いまにも倒れそうな勢いだというのに彼は未だに倒れない

人間とデビルーク星人の元の身体能力を考えれば差は歴然……

プリンセスも今この状況では涙を流しながらも動くことなく見ていた…

 

 

「あなたはどうするつもりですか……シン……」

 

 

何故だろうか

いままで感じたことの無い痛みがある

殺すことにもその他にもなんにも考えることのなかったというのにいまこの状況でシンが傷ついているのを見ているととても苦しく感じます…

これがなんなのかいまの私には分かりません

 

ただ私は彼を見ていることしか今はできなかった

 

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

「はぁ……はぁ……はぁ……」

 

 

あれから何分経った……

分からない

 

もうから身体も動く気配もない

ただ突っ込むだけじゃあ勝てないのは分かっていた

勿論あらゆる手を打ってきた

不意打ちだったり、土煙を利用して背後から一撃だったりと俺の考えれるだけのことはしてきたがその全てを受け止められた

よくよく考えたらあれじゃん……

何百年も生きてて戦争で最強の座を持った男になんの特徴もないただの人間が敵うわけないじゃん

無理じゃん……

ダメだこのままじゃあ精神的にも折れそうだ

いまでも能力を維持するのがやっとだってのに……

いくら拳を繰り出しても止められては吹き飛ばされるの繰り返し……

 

「もうこのまま……「シン!!」っ!?」

 

 

その時に聞こえた声が俺を絶望のドン底から救いあげてくれた

その天真爛漫な少女の声はただただ震えているのを感じた

それでもと必死になにかを伝えようとしているのがわかる

俺はララの方を見た

 

「私!見てるから!!」

 

 

 

 

 

「ああ…しっかり見ておけ!ここに居る男がデビルークの王に一発ぶち込むところをよぉ!」

「はっ……いいやがるな」

「好きな女の前でくらいかっこよくさせやがれこの野郎……」

 

 

残り動ける時間はもうそうない

だがまだ全ての手段がなくなった訳では無い…

最悪これは身体を壊す覚悟で行くしかないがそうでもしないともはや通用しないだろう

あくまで俺の身体が枷になっているに過ぎず、本来の力を発揮すれば少なくともギドに一発は与えられるだろう

全身に駆け巡る力のエネルギーを無理やり引き出していく

枷になってるだけで発揮できないわけじゃない

勿論、その後が怖いがこの際気にしてる場合じゃない

後でまた御門先生にお世話にでもなろう

 

「いくぜ……これが俺の全力だ!!」

 

 

瞬間的な移動で自分の目ですら追いつけないほどだった

たった一歩踏み込んだだけで俺はギドの目の前まで飛んでいた

今ので確実に足は折れただろう

痛みを気にしてる時間はない

俺は左腕を大きく振り上げることでギドに最後の一撃を放つ

 

「くらいやがれぇぇぇ!!」

「なにっ!?」

 

ギドに受け止められた一撃はまだ止まることなく押し続ける

まだだまだだと俺は腕を痛めながらも止めることをせずにギドの腕ごと一撃を打ち込もうとする

だが……

 

「ああこりゃ強大だな……力が出せない今の俺でも一瞬だが押された……よくやったと思うぜ。

だからもう終わりにしてやるよ」

 

最終的には受け止められた

これですら届かないとなるともうどうしようもない……

確かにいままでその場から動くことのなかったギドだがいまの一撃で押していたのは確かだ

 

最後のトドメと言わんばかりにギドの左腕が俺の顔に迫ってくる…

 

 

 

 

 

 

 

「こんな所で終われるかよぉおぉぉぉ!」

「っ!?」

 

迫り来るギドの左腕を俺は右腕で受け止める

勿論、全力のギドなら腕は吹き飛んでいる頃だろう

だがいまの全力の俺と力が抑えられているギドのパンチなら受け止められるとあくまで予測したに過ぎない

勿論、完全に受け止められた訳では無い

何本か骨は折れたのは間違いない

それでも腕が吹き飛ぶことは無く、ギドの拳を受け止めた

 

「悪あがきを……っ!!」

「悪いがいまの俺はなにをされようが諦めないぜっ!」

 

腕が折れても決してギドの手を離さない

離してなるものか

ここで離してしまえばもう勝機はない

だから俺はこの瞬間を見逃さない

 

「これで終いだぁ!!」

「なにっ!?」

 

ギドの腕を引っ張り俺の方へと引き寄せる

そうして最後の力を振り絞り……

 

 

 

 

 

 

 

ーゴォンッ!!ー

 

 

 

頭突きを喰らわした

 

「いぃぃぃてぇぇぇぇぇぇ!!」

 

ギドの悲鳴がその場に響き渡った

俺は一撃を喰らわしたことで腕を離してその場に倒れる

 

「「シン!!」」

 

倒れた後に聞こえてくるのはヤミとララの声だった

なにを言っているのかわからない…

微かに見えるのは2人が居ることだけ……

 

もう頑張ったし寝てもいい……よな……

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

「王!ご無事ですか!?」

「ああ?問題はねぇよ……」

 

「シン!大丈夫!?」

「……プリンセス。シンは死んでいません…どうやら気絶しているようです」

「……良かったぁ……」

 

久々に喰らった

この俺に一撃を喰らわせたやつなんて早々居るものじゃない

それとこんな遠く離れた星の人間に…

いままでの戦争においてただただ一方的なものばかりだった

今は力を半分以上は失っていても負けることは無いと思っていたがまさかララの惚れた男に一発頭突きを喰らわさられるとはな……

 

「ララ。そいつに言っておけ」

「パパ?」

「お前を…笠木シンをこの俺が認めているってな…」

「……うん!!」

 

ったく捨てたものでもないな

今日は随分楽しめた

こんなちっぽけな星にも俺に一撃を与える奴が居るんだから

帰ったらセフィになに言われるかは分からねぇが…

 

「だがな。もし俺の娘を守れなかったら俺が直々にぶっ潰すとも言っておけよ。行くぞザスティン」

「はっ!!」

 

お前がこの先どうなっていくかは楽しみに見ておくとしよう

一つ楽しみが増えたことだ

星に帰って見ることにでもしようか…

 

 

 

 

 

 

 

 

ーー数日後ーー

 

 

「俺……終わりじゃん……」

「良かったですね。あのデビルーク王に認められて」

 

俺が倒れた後の話は聞いた

ギドがデビルーク星に帰ったこと

俺はギドとの決闘に勝利したこと

それによって少しだけだが認められたこと

ギドに認められたのってある意味凄いことなんだろうけどそれ以上に恐ろしいのがあった……

 

『もし俺の娘を守れなかった時は俺が直々にぶっ潰してやるよ』

 

 

終わりじゃん……

本気のギド相手に逃げられる訳がない……勝てるわけがない!!

 

「他人事だからってヤミちゃんそれはひどく「シンゥー!!」ぐほぉ!?」

「良かったぁ〜!意識取り戻したんだね!」

「いや………取り戻さなかったらそれはそれでまずいだろうが……」

 

なんとか認めてもらえたのはいいが

これからララを狙ってくる花婿候補の宇宙人達が来るとなるといまのままではただ逃げっぱなしになる

そうなるとギドにいつぶっ飛ばされるか分からないだろう

 

「ララ」

「どしたの?」

「これからはお前を守れるように俺も強くなるからお前は俺の隣に居てくれるか?」

「うん!そんなの勿論オッケーだよ!!」

 

ララのこういうところに惚れたんだろうな

俺は

だがそれよりもだな……

 

 

「プリンセス…イチャつくのはいいですがシンが抱きしめられて死にそうになっています」

「え!?シン!?」

「俺は……問題ねぇ……」




読んでくれてありがとうございます
こんな多分で申し訳ない(いつもの事)


ハーレムにするのはいいけど実際どうするべきか悩んでいる所だったりしてます
戦闘ってどう書いたりするんだろ……誰か教えて……

次回から学校に戻る感じですのでまたよろしくお願いします


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第8話

ほったらかしにしてほんとすんませんでしたぁぁぁぁ

手が動かなくて気づいたらめちゃくちゃ経ってたのよ……

こんなに見てもらってたのに申し訳ない……本当にすまない…

今回は古手川が出てきますが本当に軽く程度の真剣勝負の後日談みたいなものなので特に進むわけではないので飛ばすというのもありです

正直な話受験も迫ってるんで出せるような状態じゃありませんがゆっくり書いて空いてる暇に投稿しようと思います

なので投稿ペースは本当に期待しないでください


「全くこれで2回目よ?」

 

「ほんと……すんません……」

 

結果良ければ全て良し

前回のあらすじ!!

突如として現れたララの父 ギドとの対決によって何本もの骨を折ることによって再び御門先生の世話になることになった!!

 

結果的に言うと俺は認められたことからデビルーク王時期候補なる男だとされている

いやいずれそう無理にさせられるだろう 何せあの人のことだ 王位を継がせた後に適当に遊びだすんだろうさ違いない

 

「こんな身体……一体どういうことをしたらなるのやら 普通の人間ならもう動けないかもしれない……いえそれ以上に骨に負荷を掛けすぎてこれから先何も出来なくなるわ……それを難なく2週間で身体の上半身を動かせるくらいになるなんて 貴方は本当に人間かしら?」

「何をう!俺は地球のジャパン生まれだよい!」

 

 

まぁ元違う地球だがな!

 

「まぁいいわ。治り始めているとはいえ絶対安静よ?貴方のその超パワーはすごいけど今の状態ではデメリットが多すぎるわ。毎回そんなことなってたらいずれは本当に死に至ることだったある……まぁそんなことは貴方のお嫁さんが許さないんでしょうけど♪」

「ちょっ!?御門先生それを言うのやめてくださいよ!?」

「ふふっ♪それじゃあ大人しくしといてね」

 

そういい御門先生は保健室を出ていく

そう、御門先生が言ったように俺とララは実質付き合う形になった

いや元からそうだったのだが俺が心の中で未だに覚悟できてなかったのだがギドとの戦い以来はララを受け入れた

それからは平和に(保健室)生活を送っている

直々見に来てくれるリトや春菜ちゃん

毎時間来るララやヤミには困るところもあるが心配してくれてると思うとすごく嬉しいことだ

まぁ今の生活で唯一心配なのはこの2週間は家にはあまり帰れてないことだ

泥棒が来てないかとかさ……あるだろう?

俺はこの2週間は学校生活だ

なにやら御門先生の家の病室はいま他の病人でいっぱいらしく ここを使っているそうだ

なんだ宇宙人も怪我してきてんのか わざわざ地球に……

まぁそれは置いておいてもう1つは……

 

「はぁ……暇だ」

 

そう暇なのだ

暇すぎて暇すぎて何もすることがなくてある意味死にそうだ

毎日このようではいずれおじいちゃんになっちゃうんじゃないか?

いやそれはないか……

 

こういう時こそ思ってしまう

この時間を能力向上に使えるのではと……

 

あの時ギドに思い知らされた

実力の差……それは勿論ギドの方が力も地位も知恵も全てが格上だ ただでさえ本気ではないのだから

 

それでも俺はララやヤミを守れるくらいの力は欲しい この力を使いこなしたい……

そうだ 悪神様から貰ったあの変身能力だってもしかしたらデメリットの3日間変身状態を縮めることも出来るかもしれない

なんかそんなこと言ってた気がするし……

まぁどうせ絶対安静ならこの期間を利用して変身能力にも慣れるとしよう!

まぁ後で事情も御門先生やララとヤミにも話せばいいだろうしな!

ん?何か忘れてる?知らんな!!

 

「よし……となると早速……」

 

そうだな

まだ出てきていないがネメシスとかに変身してみるか?

ネメシスは意外と俺の中では好きなキャラでな?一度はなってみたいとは思ってた所なのよ

あ、勿論ドMとかじゃないよ?決してね?……ネ?

 

 

……と集中だ集中……

 

黒髪にロング……幼女体型……

 

 

「こうだっ!変身能力 発動!」

 

と俺はネメシスになるために変身能力を発動した

それによって保健室は微かにだが俺の身体から光を放たれ全てを光が包み込んだ

今の状態なら誰にも保健室は見えないだろう

 

光が消え去り俺は瞑っていた目を開ける……

すると自身の身長が縮んでいるのが分かった

上半身を動かして隣にある鏡でいまの自分の状態を確かめる

そこには黒髪ロングのアホ毛が一本小さく跳ねており全てを捕えると言わんばかりの鋭い目付き……間違いない……

 

 

「ふふっ……成功だ!」

 

声もネメシス間違いなし……ははっ!これは成功だ!

まぁ3日もネメシスで過ごすとなるとちょっとしんどいがまぁそこは動かないし問題ないだろう!

 

 

だがこの後起きる出来事は全てを消し去るかのような出来事だった……

 

そう、突然保健室の扉が開かれる……

 

「え……?」

 

「失礼するわ。笠木くん身体の調子はどう……かし………誰?」

 

 

よりにもよっていま古手川が来るかよぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!?

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

 

「貴方は……誰かしら?」

「えーっと……これは……その……だな」

 

まずいまずい……よりにもよって古手川が来るなんて誰が考えよう!?

てか今授業の時間なのではないのかよ!?いま勉強している時間だろう!?

俺はチラッと保健室にある時計を見る

 

11時40分……

 

3時間目終わって来たのねぇぇぇぇぇぇぇ!?

 

 

「聞いているかしら?」

「え!?あ、ああ!!シンのことだろう!?」

「ええ。貴方知っているの?」

 

「う、うむ!だ、だがなシンお兄ちゃんはいまトイレに行ったぞ!!」

「そうなの……というか笠木くんに妹が居たのね」

 

しまったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!

ネメシスの口調じゃねーし、しかもネメシスの姿で妹設定付けちゃったよ!?

どんな趣味だよ!!

い、いや今はそんなことは言ってられない 今この状況をどうくぐり抜けるかが重要だ……

 

「それじゃあここで待っておくわ」

「な!?」

「どうかしたの?」

「い、いやお兄ちゃんに用があるならわ、我から伝えておくぞ!」

「我?」

「わ、私!」

 

くっそ状況確認すら落ち着くことも出来なくて何も言えねぇ……

いまの状況がどんなものか最悪な自体だ

俺はネメシスになってしまったいま俺という存在は居なくなっている

トイレに行った……なんて嘘をついたが実際にはトイレに行けるほど足が治ってるわけではないので

あの時に一番ひどい状態だったのは足だと御門先生にも言われた

だがら自分一人で動くことなど許さなかった

だからいつも必ずララが付き添いで行ってくれるのだが……初めの時は全てを任せてしまうため本当に恥ずかしかった……

 

「私がお兄ちゃんに貴方が来たことを伝えておくよ。心配しているとな」

「そう。妹さんが居るならあまり心配することはないわね。みんな心配しているから早く治るように言っておいてくれる?」

「あ、ああ分かったぞ」

 

この状況をなんとか乗り越えられそうだ

なんとか言い訳して古手川を騙せたのは良かったがとんでもないことをしてしまった…

これに関しては仕方ない。まだネメシスが出るのは相当先の話な訳だし古手川が覚えているとも限らないから忘れてくれていることを祈ろう

そうだ古手川に一つ聞いてみようか

 

「そういえばこて……お姉さんはシンお兄ちゃんと同じクラスなのか?」

「ええ、そうよ?みんなが心配してるからそれを言いにきたのよ」

「ふむふむ…お姉ちゃんから見てシンお兄ちゃんはどう言う感じなんだ?」

 

そうこれを聞きたかったのだ

こんなことを自分で聞くのも変だが今はネメシスの姿で居て俺ではないのだから今が聞くチャンスというもの

古手川はこのToLOVEるの中でもヒロインの一人 その一人からどう見られているのかっていうのは気になってくるものだろう?

気にしない?俺は気にする!

 

「そうね……ハレンチな人だわ」

「え……ハレ…ンチ……?」

 

な、なぜだ!?

いままで古手川にハレンチなことをした覚えはないしそんなミスを犯した覚えもないぞ!?

 

「ええ、前まではすごく心強い男の子だったけど最近プールの女子更衣室に見知らぬ桃色の髪の女の子と裸で抱き合ってたのを報告で聞いたの……あのララさんが転校してきてからも二人の距離はすごく近いから……これはまた笠木くんが治ったら注意をしないといけないわ」

「ソ、ソウナンダー」

 

そういえばあったわぁ

そんなこと………っていうか俺から言ってるんじゃなくてララから近づいてくるのよ!

いやすごく嬉しいんだが古手川に目を付けられてしまったとなると相当やばい

今後深く関わる可能性大だな…原作を思い出してなんとかしないと……

 

「そろそろチャイムも鳴るし私は教室に戻るわ。また身体には気をつけてと笠木くんに言っておいてくれない?」

「わ、わかりました」

「ありがとう。それじゃあね」

 

そう言い古手川は保健室を出る

はぁ……疲れた。こう演技してる気分で肩に力がすごく入ってしまった

変身能力は超便利だが精神的ダメージが多いなこれは…

そういやさっき携帯にメールでララが来るって送ってきたが……

 

 

ガラッ

 

 

「シン〜♪その姿はなにかなぁ?♪」

「あっ……」

 

そういや……女の姿になるなって注意されてたの忘れてた

この後ララによる1時間による説教と添い寝されたのを帰ってきた御門先生に見られて2人で怒られた



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第9話

今回めちゃくちゃネタ突っ込んでしまった……だが後悔はない
はりきって6000文字も書いちゃった……少ないか……


「この前の反省を踏まえてリト……今度こそ俺は西蓮寺と一緒になれるようにサポートする!」

「ほんとだろうな……この前は痛め付けられてつらかったんだぞ!」

 

あれに関しては本当に申し訳ないと俺はリトに謝罪した

説明から入るとするなら、ララが学校に来て俺のお嫁宣言して猿山達が荒れたところで逃げていたらリトが西蓮寺にどこかに出掛けないかと誘おうとしてた所、俺はリトを巻き込んでしまい、誘うことすら失敗してしまったのだ

あれに関しては俺が邪魔したのが悪かった、だから今度こそ挽回するためにも全力でサポートするとリトに言う。

そう、この俺の目の前の男 結城リトは俺と同じクラスの西連寺春菜という少女に恋を抱いているのだ

それは中学の頃から恋を抱いており、いまのいままで何度も告白しようとするが、惜しくも失敗する。

まるでそれが厄災かのように……である

だが、リトが好きなように西連寺も実はリトのことをいまの時点でも、好意的に思っているのだ

ここ最近では、俺が西連寺を背中を押してからか、リトと西連寺は一緒に朝登校するようになった

初めの頃は俺とリト、西連寺とララの4人で登校していたのだが、俺は2人の仲を邪魔する訳にはいかないため時間をずらしてララと学校に登校している

原作に比べればそこそこ2人の間は近づいただろう

初めの時はリトも緊張で西連寺に話せなかったところがあるがいまになっては2人が笑う所をよく見かける……俺的には進展はあった方である

 

「二人でなんの話してるんだ?」

「お、レンか……丁度いい、お前も付き合ってくれ」

 

そういえばここ最近でこの学校にしてきた人物を紹介しよう

レン・エルシ・ジュエリア俺のもう一人の友人にして自称ライバルだ

レンはララと同じで宇宙人でメモルゼ星の王子様なのだ

メモルゼ星人を簡単にまとめると男女変換性質という特異体質を持つ宇宙人だ

周期ごとに故郷では男と女で入れ替わるのだが地球に来てからは環境が急に変わってからくしゃみによって変わってしまうらしい

まぁそういうことなのだが、レンが地球にきたのはララの婚約者である俺にララを奪いに来たなんていうから返り討ちにしてやった

それ以来、ララを渡す気はないと断言してやったらまだ諦めない!と言いながらもよく俺に地球の文化のことや、とくにいまハマっているゲームのことを聞いてくることなど、今では友人という形になっている

俺としてはレンとこのような関係になれたのは当然嬉しい

 

「なににだ?」

「なににってリトと西連寺のデート計画だよ。」

「なんで僕がそんなのに付き合わないといけないんだ!?」

「まぁまぁ今度、俺がすげーオススメする映画を一緒に観に行こうぜ……多分、お前もドッぷり入り込むからよ」

「……ならいいが……」

 

最近では俺とレンは学校終わりにはよく映画を観に行くことが多い。

アニメの映画や、ホラー映画などを見てると地球の文化に入り込んでいることがレンを見ていてよくわかる

そうだな……今度観る映画はあれにしよう……

最近になってリメイク版が出たあのホラー映画

 

 

"ハァイ ジョージ"

 

 

「お、俺はどうすればいいと思う?」

「西連寺を誘うところまで行ったんだったら、そこからはもう結城リト、お前のターンだ!!」

「お、俺のターン?」

「ふっ……わかっていないなリトよ……レンの言う通り、お前のターンだ。西連寺を上手く誘うことができたなら、ショッピングモールなり、公園だったり、お前がエスコートするんだ。それは俺たちが決めれることじゃない。西連寺にどこに行きたいかとか聞くんだ。まぁ王道なら俺が言った通り、ショピングモールの中で買い物とか、遊んだりとかだな」

「そ、そうか……ならそれで行くよ俺!今度こそ西連寺と一日を過ごすんだ!」

 

ということで、その日が来るまで俺たちは待ちいよいよその日が来た……

 

 

「………ったくレンの野郎おせーなぁ」

 

俺は携帯を確認するが、約束の時間をもう過ぎており、俺が確認した時点では、とっくにリトと西連寺はショッピングモールの中に入ってしまっている

このままでは、別行動になってしまう

勿論、このことはリトには伝えていないが、万が一なにかトラブルでも起きたら二人のデートが台無しになる

まぁToLOVEるの世界だし、リトがラッキースケベを起こすのはもう目に見えている

西連寺が服の着替えの途中に足を滑らせて試着室に入ってしまうとか、人が多くて西連寺が人にぶつからないように守っていたらなぜか手が西連寺の胸に当たるとか、これだけではないが、まぁ大体こんなものだ

 

「……メールもよこさねぇであいつなにやってんだよ…」

 

ちなみにリト達の様子を見て問題ないと確認した後には、俺とレンであの例のホラー映画を見ようと思う

リメイクされてより恐ろしさも増していると学校の友人にも聞いたから俺は是非見たいと思っていたのだが、これで来なかったらチケット予約したのをすぐ取り消さないといけなくなる

俺は携帯の画面を電話画面に変えてレンの携帯電話へと電話をしようとすると……

 

「ごめーん!遅れちゃった!」

「ん?って……なんでルンなんだよ!?」

「えへへ、シンくんと出かけるって聞いたからレンに譲ってもらったんだ!!」

 

そこに居たのはルンだった

ルン・エルシ・ジュエリア

簡単に言うならば、レンの女の方の人格の少女だ。

先程も説明したが二人で一人、男女変換性質を持つメモルゼ星人のもう一つの人格で俺は二人とも一応、知り合っているのだがルンの方の距離感は、間違いなくリトに見せるそれだ……

これには訳があるのだがまた説明するとしよう

 

「そうか……まぁいいんだがとりあえずリト達の様子を見に行こう」

「そのあとに映画だよね!なんの映画見るのかはレンも聞いてないらしいんだけど何観るの?」

 

そう言われるとショッピングモールに入る前に俺はルンの方を見てこう言う…

 

「……"それが見えたら終わり"……」

「え?」

「なんでもない…それは映画館行ってからのお楽しみだ。とりあえず行くぞ!」

「えーおしえてよー!」

 

俺達は急いでショッピングモールの中に入り、リト達の所に急いで走る

 

「ささ、西連寺は、どどど、どこかかか、みたいとこ、あるるる!?」

「えーと……結城君少し落ち着いた方が……」

「おお、おれ!?だだだ、大丈夫だよ!問題ないいい!」

 

だめだこいつ……早くなんとかしないと……

なんとか追いついて、バレないように跡を追ったのだが、リトのあの様子は完全に緊張状態に入っているな…

いつものラッキースケベが見てる限り発動していないのはありがたいところだが、西連寺にすら心配される始末……

このままじゃあ、あの二人の距離感は縮まらないな……そうだな……

 

その時、突然リトの携帯がメールが届いたのか音が鳴る

 

「ん?心から?」

 

 

[最近この付近に新しいゲームセンターが出来た。そこで音ゲーだったりクレーンゲームなり西連寺を誘え]

 

「そうだ!そういえばこのショッピングモールに新しくゲームセンターできたらしいんだけど一緒に行かないか西連寺!!」

「そうなんだ。面白そうだね!行こっか」

 

よっし!作戦は成功だな

とりあえずこれで二人は様子見と共に映画がやる時間は……11時40分からで、今の現在時刻が11時30分となると、あと十分しかないため俺はリト達から目を離し…

 

「あと十分で映画始まるから映画館向かうか」

「そうだね!えへへ〜初めてのシンくんとのデート♡」

「ララみたいなこと言うのはやめてくれ……」

 

このショッピングモールには上の階に映画館もあり、よく映画を見る時はここ来ることが多いのだ

ララとヤミちゃんと3人でララが見たいと言っていた映画なども見にきたりと便利な場所である

 

「さてルンよ……覚悟はいいか?俺はできてる……」

「えっと……あ、あたぼうよ!!」

 

さぁ最高の時間の始まりだ……

 

 

ー2時間後ー

 

「ひっく……シンくんに泣かされた……」

「いやぁ〜あれは怖かったなぁ」

 

正直に申し上げますと、めちゃくちゃ怖くて面白かった

リメイク版だけあり昔とは全然ソレの顔も違くてリアル感が増してて余計に怖かった

多分、ルンにトラウマを植え付けただろうなぁ……とくにあの真顔でピエロが踊るシーンからの寄生獣は恐ろしいときた……

初めはルンもワクワクと目を輝かせていたが、途中から、というかほぼ序盤の『ハァイ、ジョージ』のシーンから少し身体を震わせ始めて最後には俺に抱きついて泣いていた

現に、いまも俺に抱きついているのだ

 

「ルンさん…そろそろ離れてくれても「やだ……」」

 

この状態だ

まぁなにもルンに言わずに見せたのは悪いと思っている

だが、こうしたら多分レンの驚く顔が見れるかなと思ったらまさかのルンだったし……まぁルンの驚く顔と泣き顔を見れたので、OKなんだけどね!!

 

さて、リトの方はどうなったのだろうと思いながら、ふと携帯を見ると、リトからのメールが十件以上も届いていた…

リトよ……そちらでなにがあったんだ……

俺は携帯画面をメール画面へと開くと……

 

[失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した。俺は失敗したんだ。失敗した失敗した失敗……]

 

 

見なかったことにしていいかな…

とりあえずなにがあったかを俺はリトにメールで聞くと、どうやらゲームセンターで足を滑らせて西連寺を押し倒してしまったらしく、その後にはなにやらいま期間限定でやっているホラー館という所で彷徨っているらしい……

さすが、前半に関してはラッキースケベが発動したらしい…そして後半だが、猿山にも聞いたことがあるホラー館が期間限定で建てられたというのを、いずれはいくつもりだったのだがまさか迷子の子犬と子猫を見つけるために入るとは…

 

そうだ……いいこと思いついたぞ……

 

「ルンいいか……ヒソヒソ」

「い、いいのかなそれって…」

「ああ、これは俺があいつに送る最高のチャンスだ…」

 

俺はルンにあることを伝えると急いでホラー館の入場口で金を払って入っていく

 

その頃…

 

 

 

「ゆ、結城くん……出口ってこっち……だよね?」

「だ、大丈夫だ西連寺……俺が必ず守るから!!」

 

現在進行系でこの二人はホラー館の中で彷徨い中である

実際には、しっかり通路が用意されているのだがこの二人は人形などにビビって何度も同じところを行き来することで、迷っているのだ

先程からきっと外に居る人達が悲鳴が中から聞こえてくるのは西連寺のモノだろう

 

「(心が来てくれるって言ってたけどここ結構暗いし声だしてくれるのかな…)」

 

『うぉほほほほ!』

 

二人が肩を並べ、ゆっくり歩いていると突然、ホラー館に誰かの声が鳴り響く

 

「い、いまのって……」

「わ、わからない」

 

それと共にどこからともなく聞こえてくる不思議な音……そして二人の目の前に190を超えるであろう大男の影、そして手には赤い風船らしきものを持っておりゆっくりと、ゆっくりと、その影は二人へと近づいて行く

 

「こ、こっちに来てるよ…」

「だ、だれかいるのか!?」

 

リトは声を上げ、影に向かって聞く

少なくとも、先ほど連絡をくれた心は190も超えていないため違うだろうとリトは判断する

だが、その影は一向にリトへとその質問に対して返す気はなく、風船を持ちながら近づいていく

そして、その影は二人に近づいていくのをやめ、その場で足を止める…

 

「と、止まった……」

 

次の瞬間……いっきに先ほどまでは、影が見えていたのだが、突然影が見えないくらいにそこが暗くなる

そして、二人の肩が誰かによってトントンッ……と叩かれた

 

「ゆ、ゆうききゅん……う、うしろに……」

「さ、さいれんじ……一緒に後ろを振り向こう……」

 

リトは、西連寺に一緒に後ろを振り向こうと提案し、二人は顔を後ろへと向ける

すると、そこには……

 

 

『……やあ』

 

「「いぃぃぃぃぃやぁぁぁぁぉぁぁ!!!?!?!!」」

 

 

ボサボサの赤い髪に赤い鼻といった不気味なピエロの姿をした男がこちらに声をかけると、人間ではありえないくらいにその口を開き、その口の中には無数の小さな牙とその喉奥には二人を照らすように三つの光を放っていたのであった

 

ソレを見たリトと西連寺は、急いで出口へと向かう

 

「お、追いかけてきて、あうっ!!」

「西連寺!?」

 

後ろを振り向けばソレが全力で走ってきており、西連寺が立つ頃にはもう追いつかれているだろう追いつかれているだろう

だが、リトは追いつかれるわけにはいかないと、西連寺に手を差し伸べる

 

「春菜ちゃん!!手を!!」

「っ!!」

 

西連寺はリトに差し伸べられた手を急いで掴むと、リトは力を入れて西連寺を立たせるとそのまま後ろのソレに追いつかれないように走り出す

幸いにも、出口の光が見えたのか出口付近まで近づくとソレは諦めたのか、追いかけてくることはなかった

 

「はぁ……はぁ……助かった……あれは一体……」

「ゆ、結城くん……本当にありがとう」

「いやいやあの時に西連寺がすぐに手を繋いでくれたから走れたんだし」

 

なんとか助けるのとのできたリトは無事でよかったことを伝える

あれは一体なんなのかと、驚かせるのにはリアルすぎると、小細工にしてはすごいモノだったが、リトは今はなんとか二人で外に出れたことに安心しながらも、きっと中に居るであろう心にメールで伝える

 

 

[この館の中にピエロが居るから気をつけろよ。そいつ本当に危ない奴かもしれない]

 

メールでリトは心へと送る

 

「そ、その結城くん……」

「どうしたの?」

「腰を抜かして立てないの……」

「なら、俺が家までおぶっていくよ。疲れただろうしね」

「ありがとう結城くん…」

 

丁度、夕方になり帰るにはいい時間だと考えたリトは、西連寺をおんぶして歩き始める

その間、背中に柔らかい感触に当たりながら家まて連れていくのは、相当精神的にリト曰く、来たらしい……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[この館の中にピエロが居るから気をつけろよ。そいつ本当に危ない奴かもしれない]

 

 

その頃、リトと西連寺が外に出た数分後に、そのメールはやってきた

 

『ふぅん。大体、西連寺が腰を抜かして立てないところにリトがおんぶして帰ってる頃かな』

 

ホラー館の出口付近では、ソレはポケットから携帯を出して送られたきたメールを見る

きっと二人をくっつけるのは成功しただろう

実際に、このピエロの正体は変身術で化けた心であった

そう、ソレを間近で見たとなると映像越しではないことから、誰であっても驚くだろう

俺はソレに化けて二人を驚かせる大作戦を立てたのだ。

 

「終わったぁ?」

『ああ、二人は無事に外に出れたようだから俺らも出るか』

「せっかくの二人の時間が台無しだよ…」

『それに関しては本当にごめんよ。また埋め合わせはするから』

「ふーん……次は絶対だよ!」

『ああ』

 

 

ちなみにBGMを流しもらったのはルンである

隠れて、それらしく曲を流せばなるだろうと俺は考えて、やってもらったのだが相当怒っているらしい…

せっかくの時間を使ってしまったのには俺も謝罪をし、今度埋め合わせをすると言うとを目を輝かせて許してくれた

 

「そういえばさ、そのピエロの姿どうするの?」

『あ………』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺この姿で当分居ないといけないじゃん…

 




後日談

\ピンポーン/

「どうやらシンが帰ってきたようですね」
「そうみたいだね!あ!私が出るね!」

『やぁ、ラァァラ』

「おかえりシン!!」
『え、なんで分かるの』
「そんなの私とシンはいつでもどこでも繋がってるから帰ってきたのもわかってたよ‪‪♥」
『oh……』

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ということで変身術によって今回ペニーワイズを出させてもらいました
その他にも、ネタを入れてるけどわかる人にはわかるよね
ちなみに明日友人とIT ーThe ENDーを見に行くつもりです(なにやってんだ受験生…)

なんかペニーワイズとルンやララが話してるところを想像すると笑っちゃった
今回はリトと春菜の距離感を近づける回でした

もしなにか誤字脱字などあれば報告してもらえると嬉しいです
コメントなどもすごく応援になるので貰えると嬉しいです

少しずつ進めてみんなとイチャつかせたい……

ということで次回もよろしくお願いします


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第10話

今回に関しては古手川メインです

古手川視点での出来事です




私の名前は古手川唯

彩南高校の生徒の一人

最近では学校に通う生徒たちの風紀が乱れていることから、私は朝の挨拶や持ち物検査、身だしなみのチェックといったものをしっかりと学校生活を充実に過ごせているかを確認していた

 

「おはようございます」

「おはようございまぁーす」

「挨拶はきちんとする!!」

 

私は今日も正門に立ち、学校に入っていく生徒一人一人に挨拶をする

最近では学校自体が緩んでいるように見えてしまうため、挨拶の仕方などは社会に出てもしっかりと挨拶しないといけないため、今のうちに学んでおかないといかない

 

さて、今回私が正門の前でこうやって立っているのは勿論、朝の挨拶もあるのだが一人の男子生徒を待っているのである

 

「ねぇねぇシンー!見て見て!」

「なんだこれ」

「筋肉トレーニングくん!」

「また変な発明品だな…」

「違うよ!これはね!シンが最近筋トレ凄くしてるからその支えになるためのモノ!これはね、持ち運びできるようになってていつでもどこでも筋トレの器具になることができるの!」

「へぇ〜それはすごいな……いや普通にすごくね?」

「でしょー!」

 

ようやく来た

そう、彼 笠木心を私は待っていたのである

 

「ようやく来たわね!笠木くん!」

「ん?んぅ〜、これはこれはツンデレで有名な古手川さんじゃねぇーでやすか!」

「誰がツンデレよ!それよりララさん!発明品を

学校に持ち込むのは禁止と言ったはずです!」

「えぇ〜」

 

この男、笠木心は彩南高校でも中々の問題児である

数週間前までは極普通の生徒として私も見ていました

風紀委員でもないのに資料運びなど、雑務などにも暇だからと手伝ってくれたりなど心強かった印象がありました

一風紀委員として私はすごく嬉しかった

だけど、そんな彼の印象もある出来事で一瞬で消え去った

そう、更衣室覗き事件!!

彼は水泳部の更衣室で女子が着替えているところを全裸で入ったということが私の耳に届けました。それが嘘だと初めは思ったが、水泳部全員が見たとのことで、それから彼の印象がやはり他の男と同じで変態に変わったのをいまでも覚えている

ダラけ始めているのか、笠木くんの姿はしっかりとしたものではなかった

制服のボタンがしっかりと付けれてなかったり襟が立ってたりと身だしなみがとにかく悪い

 

「しっかりと学校に来る前には身だしなみはきっちりと整えてきてください!」

「いや……今日はあれなんだよ。色々と家であって…」

「といってどうせ着る時間がなかったんでしょ。しっかりしな……きゃっ!?」

「ちょっ!?」

 

彼が言い訳をしている所に私は更に注意をしようと前に出るが、なぜか足を何も無い場所で片方の足が引っかかり、前に倒れる

目の前には笠木くんが居ることから、彼へと私は倒れていく

とくに怪我などはないが、なぜか胸部に何かが当たっているのを感じる

目を開けて見れば、そこには私の下敷きになっている笠木くんが居り、私の胸が顔に当たっているのを見て、すぐに冷静さを取り戻す

 

「ハレンチな!!」

「へぶっ!?」

 

 

 

 

 

その瞬間、彼の顔に紅いもみじが付いた

 

 

 

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

 

 

 

「大丈夫?」

「強烈なのを喰らったぜ……なんか今日は不運すぎるというかなんなんだよ……」

「保健室に保冷剤貰いにいく?」

「ああ、そうするとするよ」

 

つい勢いで笠木くんの頬を叩いてしまった私は彼が保健室へと向かうのを見届けた後、罪悪感で心が苦しかった

あれは彼がしたことではなく、自分から足を躓いてしまい転けたというのに、まるで彼のせいであるかのように頬を叩いてしまったのだ

謝ろうと機会を伺っていたけど、いまララさんと2人で保健室へと向かってしまった

まだ朝だから一限目が終わった後に謝ろう

 

 

だけど、そう簡単に謝る機会が数時間後に訪れることはなかった

 

 

一限目終了後

 

 

「あの笠木くんさっきのこと…」

「心!ジュース買いに行こうぜ!」

「猿山、そんなに声出さなくても聞こえてるわ」

 

二限目終了後

 

「笠木くんちょっといい「シンくんー!」」

「なっ!?ルン抱きつくのに俺のところに飛び込んでくるな!!」

「………ハ、ハレンチよ!!」

「なにが!?」

 

三限目終了

 

「あの…」

「シンー!見て見てこれ!新しい薬作ったの!」

「ララって発明品の他にも薬なんて作れんの?なんの薬?」

「えへへー内緒♡」

 

四限目終了

 

休み時間、教室には居なかった

 

結局、昼休みになるまで謝る機会が訪れることはなく、時間は過ぎていくばかり、昼休みには笠木くん達は結城くんや猿山くん達と食堂に昼食を食べに行ってるため、クラスが一緒でこうも話す状況を作れないとなるとなにかに邪魔されてるんじゃないかと思ってしまう。いま向かっても友人との交流を邪魔してしまうから行こうにも行けない

まさかここまで謝るのに時間が掛かるとは思っていなかった

 

「はぁ……私はどうすれば……」

 

そう悩んでいる時に……

 

ドドドドドドド…

 

後ろからなにやら変な音が聞こえてくる

私は後ろを振り返ると…

 

「女だぁぁぁぁぁぁ!!」

「見つけたぁぁぁぁぁ!!」

「むっひょぉぉぉぉぁ!堪りませんぞぉぉぉぉ!」

 

 

「な、何事!?猿山くん達も校長先生も廊下を走らない!!」

「「「古手川だぁぁぁぁぉぁあ!!」」」

 

「え、えぇ!?」

 

なにかに取り憑かれたかのように、猿山くん達は私を見ると、標的をこちらへと変えて獲物を狙うように走ってくる

目が血走っていたりと、只事ではないことが見て分かるが、こちらへと向かってくる猿山くん達の様子を見て逃げようにも足が動かなかった

 

「どう……して……」

 

足が震えている

あの目は、エロい視線を向けてくる目だということが分かってしまう

逃げたい……

でも足が動かない…

誰か……助けて……助けて!!

 

 

 

「古手川!!」

「っ!?」

 

その時、聞き覚えのある声がした

走ってくる猿山くん達の後ろから物凄い勢いで飛び跳ねて、猿山くんや校長先生達の前に着地すると、私の方へと走ってくる

 

「なにやってんだ!!いま猿山達はお前をターゲットにしてんだ!!早く逃げろ!!」

「で、でも……足が動かなくて!!」

「そういうことかよ。これは仕方ねぇ事だ!ハレンチなんて言うなよ!」

 

そのまま私の方へと走ってくる笠木くんは体勢を低くすると、私の腰と背中を持ち上げて横にして笠木くんは私を抱き上げる

少女漫画で言うところのお姫様抱っこである

 

「きゃっ!?//////」

「これは仕方ないことだから!け、けっしてアンタのためじゃないんだからね!!」

「ふざけないで!!」

 

 

「笠木てめぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」

「許さん、許さんぞぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉお!!」

「ワシに抱かせてくれぇぇぇぇぇぇ!!」

 

「そ、それよりもあれはどういうことなの?」

「ララが作ってくれたジュースを猿山たちが飲みたいって言って飲ませたらなんかああなった。」

「本当にどういうこと!?」

「あとから聞いたら欲望に忠実になる薬を盛ってたらしい」

 

曰く、ララさんは笠木くんにその欲望に忠実になる薬を入れたジュースを飲ませて笠木くんにくっ付いてほしかったとか…

それを猿山くん達が先に飲んでしまい、「女」というを欲しがる彼らの気持ちが一気に跳ね上がると共に、その欲望に忠実となったためあのようになったらしく、私を狙う前も、他の女の子が目に映れば襲おうとしていたらしい

 

「このままだと埒があかないな…しっかり掴まってろよ古手川!!」

「ちょっ!!なにを!?ええぇぇぇぇぇぇぇ!!??」

 

笠木くんは追いかけてくる猿山くんたちから逃げるために、私を抱き上げたまま窓から外へと出る

ここは3階、追いかけられている内に猿山くん達は一切息切れせずにこちらへと走ってくるのに、このまま追いかけら続けたら捕まるのは目に見えてるため、笠木くんは窓から飛び降りる

普通、ここから落ちたら地面に足を付いたとしても骨折してしまうだろう

だけど、そんなことを気にしないかのように窓から笠木くんは飛び降りたのだ

 

「ワン・フォー・オール フルカウル!!」

 

何か笠木くんが呟くと、笠木くんのその両足からは眩しい光を放たれていた

その光は優しく彼の足を包み込むような真っ白な色で見惚れてしまうくらいに綺麗だった

そこから私が頭で考えるにはあまりにも非現実的なことばかりであった

着地すると、笠木くんの足は折れる所か、その状態を保ったままであり、次に笠木くんが動き出すと先程まで走っていた時よりも何倍、何十倍と速かった

気がつけば、校舎の裏に着いていた

 

「ふぅ……ここまで来ればあいつらもわかんねぇだろ」

「その……」

「ああ、悪いな古手川。急にこんなことになっちまって」

 

彼の足から光は消える

どういうことなのかは私には分からない

だけど、助けられたことにはすごく感謝している

あのままだと本当に彼らに襲われていたからだ

 

「さっきはありがとう…」

「ん?まぁ気にすんなって、あいつらに古手川が襲われる姿とか俺見たくないしな」

「………なんで助けてくれたの?」

「なんで?」

「今日の朝、私が躓いてしまってその時に笠木くんのせいじゃないのに顔を叩いてしまって、何度も謝ろうとしたけど謝れなくて、更には助けられて……」

 

あの時、強く当たりすぎて彼を傷つけてしまった

それだけで私は自分が許せなくて自分を責めてしまう

 

「なんだよ。まだそのこと気にしてんのか?あれに関してはもういいっての……それに俺が古手川を助けたい理由はな……大切な人が傷つく所は見たくないからだ」

「大切な……人……」

「ああ、少なくとも俺の中では古手川はすげー大切な存在だよ」

 

なんでだろう

笠木くんに大切な人と言われた瞬間、すごく顔が熱くなってる

顔だけじゃなく、身体も胸が締め付けりるような感覚がある

彼のこちらに向けてくる笑顔を見ると、頬が緩んでしまう…

 

「まぁもうあの時のことは気にするな。こういう時こそ笑顔で居ろってことさ……はぁい、スマァイル」

「……ふふっ……」

 

笠木くんは自分の指で自分の口を上げて笑顔を無理やり作る

さっきの無邪気な笑顔の方がかっこいいのに、いまの無理やり笑顔を作ってるのはダサく見えるけど、こんな風に言ってくれる彼がいま一番かっこよく見える

 

「いいえ。気にしなくてもいいと言われても私は気にします……ですからごめんなさい……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そしてありがとう」

 

 

「おうよ」

「だけど!これから先、ララさんとのハレンチな所を見たらすぐ減点ですからね!」

「相変わらず厳しいなぁ〜。もうちょい肩の力抜こうぜ?」

「逆に笠木くんの場合は抜きすぎよ!!」

 

 

ちゃんと謝れて良かった

いつのまにか胸の中にあった嫌な感じは温かいモノに変わっていた




今回も読んでいただかありがとうございます

相変わらずの駄文に草も生えん…

今回笠木くんの言っていた謎の発言ですが次回の話で絡めるのでその時に………というよりかは普通に能力の名前ですが、考えたのですが普通にヒロアカから持ってきました。いやほんとすみません

そしてUA80000超え本当にありがとうございます!
こんな沢山の人に見ていただいてるのはすごく嬉しいです
もし良ければ更新が遅かったりするかもしれないですが気長に待っていただけると嬉しいです

次回はなるべく早く出そうと思うのでよろしくお願いします!
コメント、悪い点などあれば教えてもらえれば嬉しいです!


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MerryX'mas 〜最高のプレゼントを君に〜

投稿遅れて大変申し訳ございませんぅ( ;꒳; )

受験のこともあって書く時間がなかったのですが無事、合格もしたので書いていけたらなと思ってます

本当はこの話も25日に投稿しようと思ったのですが、書く時間がなく途中で書き終えていたのを急いで書きましたすみません

特別編という感じでクリスマスの日の出来事です
駄文が更にクソ文になってるのはどうか許して( ;꒳; )

ではどうぞ!


12月25日

 

今日は何の日か知ってるだろうか?

そう、クリスマスだ

小さな子が夜な夜なプレゼントを送られてきてそれを楽しみに開く者や、欲しいものがサンタがくれたということを知る日だ

小さい時は、俺もサンタが来るのかとワクワクしながら布団に入って寝たのをよく覚えている

 

「ねぇねぇ!シン!この前、春菜から今日はクリマスだって聞いたんだけどサンタクロースっていうのも聞いたの!プレゼントあるかな!」

「あるわけないだろ!?うちにはそんなことしてる暇なんてねぇんだよ!!」

「えー!?」

 

我が家はそんなことなどしない!!

そもそもこの歳になってサンタなんて信じてる方がおかしい

あれはまだ無邪気な子供に父と母からのプレゼントと決まっている

そもそも、サンタクロースという存在自体が居るかどうかが怪しい

各国では、サンタクロースという存在が居ると、ある国では良い子にはお菓子を、悪い子には石炭を送ると言われているが夢見る子供ではもうないのだ

俺たちくらいの歳になれば今日など特別な日という訳でもなくなってくるだろう

 

「プレゼントほしーのー!!」

「いいかララ!サンタクロースは居ない!プレゼントもない!これが現実です!はいOK?」

「むぅ〜!!」

 

夢を見るのは諦めるのだ少女よ…

 

「さすがにプリンセスにそれは言い過ぎでは…」

 

と、横から入ってくるのは金色の闇 通称 ヤミちゃん

最近まで、一緒に俺の家で暮らしていたが、やはり落ち着かないのだろう。

ルナティーク号というヤミが殺し屋として過ごしてきた宇宙船が良いとのことで、一時的にそちらに戻ったという

部屋は残しているため、度々この家に来ることが多く、合鍵も渡している

 

「現実を見せておかないとな。こういうのは甘えるんだよ」

「ならサンタクロースをいまから呼んじゃおっか!!」

「だからいーまーせーん!!」

 

そもそも、サンタクロースというのはそういう作り話に過ぎないものだと俺は説明する

その時のララは涙目になっていたが、ここは押し通るしかない

拗ねたララは2階へと上がっていく

 

「はぁ……とりあえず俺は出掛けるから絶対に今日は家から出るなよ」

「こんな朝早くからですか?」

「ああ、ちょっとした用事があるんだ。ララもヤミも……まぁどうせ家出てやることなんてないだろうし出るなよ」

「……怪しいですが分かりました」

 

そう言い、俺は家を出る

家を出てから、自転車を使って少し離れた場所まで向かい……

 

 

 

 

 

「もしもし、〇〇か?この前、頼んだ通りお願いしたいんだが、今日は空いてるか?」

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

私はシンの部屋に走る

朝から一悶着があったことから、いまはシンの顔が見たくないと思った矢先に、彼の部屋へと走ってベッドに潜る

 

「シンなんて嫌い……」

 

サンタは居ない、現実を見ろ……だなんてそんなの分からない

本当にサンタが居るかもしれない…

 

考える

どうにかしてサンタを会わせたいと思った

 

「すぅ……えへへ……シンの匂いだぁ」

 

ベッドに潜っていると彼に包まれているみたいだと感じる

すごく暖かくて、いつも見る寝顔はいまはなく、喧嘩したことから会いたいのに会えない…

 

「プリンセス」

「ヤミちゃん?」

「シンはいま出ていきました。なにやら用事があるとの事ですがどうしますか?」

 

「そんなの決まってるよ!サンタを連れてくるの!」

「サンタを……ですか?」

「うん!絶対サンタが居るってシンにも教えてあげるんだから!」

 

このまま負けっぱなしなんて嫌だから!!

 

『ですがララ様。そのサンタクロースという者がどこに居るなど分かるのですか?』

 

「わからない!!」

「この前読んだ本曰く、サンタクロースはフィンランドに住んでるとのことです」

 

いまシンが居ないからこそチャンスだと踏んだララはこの際に、フィンランドに行こうとする

この前までならフィンランドがどこなのかなど分からなかったが、世界史の授業を地球の学校 彩南高校で受けたことで世界地図などはもう把握済みだ。やはりララの頭脳は侮れない

ぴょんぴょんワープくんはいま新たにバージョンアップさせている途中とのことから、飛べない

そもそもあれは指定も出来ないため、飛んだとしてもどこか分からない場所だろう

そのため、飛んで向かうことになるがララはデビルーク星人…

更にはあの宇宙の覇者 ギド・ルシオン・デビルークの娘だ

空飛ぶことくらいどうてっことないだろう

 

「じゃあ行ってくるね!」

「ですがプリンセス…シンは家を出るなと」

 

忠告しようとした時にはもう遅く、ララは窓から黒い翼を背中に生やしてフィンランドまで旅立ってしまった…

そして残されたのはヤミのみであった…

 

「……仕方ありません。帰ってくるまで待つとしましょう」

 

 

〜一方、その頃〜

 

「あの、すみません。この前連絡させてもらった笠木ですが……」

「笠木様ですね。もう出来ていますよ」

「あ、ならまた取りに来るのでその時にでも」

「畏まりました」

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

彼女の名前はルン・エルシ・ジュエリア

高校生でもあり、アイドルでもある

そしてもうひとつはララやヤミと同様に、地球人ではなく、宇宙人だということメモルゼ星人という男女両方の性格を持つ宇宙人である

地球の環境に慣れないことから、本来なら月で変わる性格もくしゃみで何度も変わってしまうようになったのだ

 

「ふんふふーん♪今日はシンくんからのお願いぃ〜♪ちょっと嫌だけど、これもお願いなら仕方ないよね」

 

今日、頼まれたのは彼が朝から居ないため、ララの様子を見ていてほしいとのことであった

何をしでかすか分からない天真爛漫な少女にして、ルンのライバルとも呼べる存在

最近ではアイドル活動で忙しかったから彼には会えなかったけど、連絡をしたら出てくれたりしているため、不満はないけど…

 

「とりあえず今日は頑張るぞー!!」

 

ララと居る日にはいい思い出がない

必ず彼女の発明品に巻き込まれるということが多いからだ

家の前まで着くと、インターホンを鳴らす

玄関が開くと、そこにはララではなく金髪の少女が居た

 

「あれ?なんでヤミちゃんがここに?…」

「貴方はルン・エルシ・ジュエリア……こんな時にどうしたんですか?」

「えっとねシンくんに家でララの様子を見ておくようにって頼まれてきたの」

「そういうことですか……実は…」

 

ヤミによる説明が数分入り…

 

 

 

 

「えっー!?サンタクロースを探しに出ていった!?」

「はい。朝からサンタは居る、居ないと一悶着合って、シンが出ていったのを見てプリンセスがサンタクロースを探しにフィンランドの方まで…」

「遅かったぁ……今からでもシンくんに連絡を……」

「そういえばシンがどこに行ったのか知ってるんですか?」

「えーっとね……これ言ってもいいのかなぁ…」

 

何をするのかはルンは聞いていた

だが、この様子だとヤミには伝えていないのがわかった

 

「ヤミちゃんなら多分大丈夫だよね…あのね」

 

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

時間は過ぎていき、シンはあることを考えていた

用意するものはできた

だが、あとは家でどうこれを実行するかと考えていた

家にはララとヤミが居ることからバレずに行うのは少々難しいだろう

家に居ると行った後から、家を出ろと言われると余計に怪しまれて出ていかないだろうと

 

「仕方ない。こうなったらリビングを封鎖するか…」

 

無理矢理、そう考えるしかないと至ったシンは家まで着くと玄関を開けて中へと入る

だが、バレないようにと玄関を開けてこっそりと入ろうとするが

 

「おかえりなさいシン」

「うおっ!?ってヤミ!?」

 

玄関の前で待ち受けていたのはいきなりヤミであった

いま自分の手元にある物を見られてしまうことだけは避けようと自身の後ろへと隠す

 

「隠さなくとも見え見えです」

「ですよねぇ……」

「大体のことは察しています。早く用意しますよ」

「ちょ、ちょっと待て!!なにを察してるって!?」

「えへへ、ごめんねシンくん…ヤミちゃんに話しちゃった」

 

とリビングの扉から顔を出して、申し訳なさそうにするルンが言う

バレてるなら仕方ないと思い、シンはヤミにも手伝ってもらうことにした

だが、この家に違和感を感じたのは真っ先だった

本来なら帰ってきたら、突撃してくるララがものすごく静かなのだ

朝にあのことがあったことから顔を合わせたくないというのもあるのだろうが、あまりにも静かすぎる

 

「ララはどうしたんだ……顔を出さないにしても静かすぎるぞ」

「その事ですが……」

 

 

 

「はぁ!?サンタをまじで探しに行ったのか!?」

「はい」

「あのやろぉ……まぁその内、帰ってくるだろう。だがむしろ出ていってるならありがたい。今のうちに用意するぞ」

「分かりました。」

「おっけぇ〜!!」

 

彼女が帰ってくるまで彼らは急いで用意するのであった

 

 

 

 

ー数時間後ー

 

「たっだいまー!!」

「おかえりなさいプリンセス」

「おかえり…」

 

私とヤミさんは玄関までララを迎えに行く

 

「あれー!?なんでルンちゃんがここに居るの?」

「シンくんにララの様子を頼まれたから来たの。まぁその時には居なかったけど」

「ならシンは居るの!?シーンー!!」

 

シンくんが居ることを伝えるとララはリビングの方へと走っていく

すると奥の部屋から「ぎゃー!?いきなり抱きつくな!!」「えへへぇ♪シンの匂いだぁ〜」と2人のじゃれ合いが聞こえてくる

あんな積極的に抱きつくなんてきっと私には出来ない…

私とヤミさんもリビングに戻って2人を止めると…

 

「それで…サンタクロース探しは飽きたか」

「それがね!サンタクロース見つけたの!!」

「「えぇ!?」」

「驚きました。本当に見つけてくるとは」

「ほらあそこ!!」

 

 

 

そう言い、ララがリビングの窓を開けるとそこからは、全身赤い服装に真っ白なヒゲを生やし、片手で白い大きな袋を持った大男が現れ…

 

「ふぉふぉふぉ、メリークリス「帰らせろ!?」」

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

何とか俺はお願いして帰るように言う

3人には家で待ってもらうように言い、俺はその偽サンタクロースに話をする

 

「すみません。多分あいつが無茶言って連れてきたんですよね」

「はっはっはっ、気にしないでくれ。夢を見ている女の子に頼まれては私も張り切っちゃうからね」

「ほんと……すみません」

 

何度も謝る

だが構わないと言ってくれるサンタクロース

するとサンタはもう行くと俺に伝えて家を離れるために歩いていく

 

「構わないさ。それにプレゼントを渡さなくとも君が用意しているのだろう?」

「まぁ……はい。そうですね」

「ならきっと私のプレゼント以上に喜ぶさ。私もそろそろ行くとしよう」

「あ、タクシー代俺が出しますんで、それで……」

「タクシー代?ふふっ、私は別に必要ないよ。それに……」

 

サンタは指笛を鳴らすと先程まで降っていなかった雪が辺りに突然降り始め、更にどこからともなく鈴の音が辺りに鳴り響き、俺とサンタの前に3匹のトナカイとそれを引っ張って持ってくる赤い大きなソリが俺の目の前に現れる

 

「…………は?」

「それじゃあ、私は仕事があるので行くとするよ」

 

そう言い、サンタはそりの上に乗るとトナカイが動き出し、空を飛んでいき、サンタが離れていくと雪が止まり始める

 

 

いや本物だなんて誰が思うよ……

このことはまぁ心のうちに秘めておくことをその時は決意した

 

 

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「さてサンタにも帰ってもらったし、早速始めるとしようか」

「え?なにを?」

「そりゃお前、パーティーだよ…ララお前のためにも2人にも用意してもらったんだぞ」

「えー!!ほんとぉー!?ヤミちゃん!ルンちゃん!ありがとう!」

「別に構いませんよ」

「これもシン君の頼みだから!!」

 

「それじゃあ始めるか!!」

 

それからパーティーを始めた

注文していたケーキやチキンを全部用意して準備万端に整えて、パーティーを始める

前世では見ることのなかった光景を俺は目にする

ララの笑顔、ヤミが美味しそうに食べる姿、ララと一緒に争うように食べる姿など、俺からしたら幸せな光景だった

ついつい頬が緩んでしまいそうになるが、それを堪えて3人を見る

見ることがないと思っていたものを見してくれる

これもきっと悪神様のおかげだろう

 

「どうしたのシン?」

「いや、なんでもない。さっさと食うぞ!!」

 

料理を食べる

ケーキも全員で食べて全員が腹いっぱい膨れたところで俺達は後片付けをする

全部を終わらせ、俺は自分の部屋へと戻る

 

「どこ行くの?」

「ちょっと用事だ。すぐに戻ってくる」

 

そうして俺は自分の部屋へと戻る

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

 

「どうしたのかな?」

「分かりません……何か用事では?」

「だけどなんなのかなぁ〜?」

 

そんなことを話していると2階から降りてくる音が聞こえてき、リビングの扉が再び開かれる

すると、何かを隠すようにシンは入ってくる

 

「きょ、今日は3人には色々と世話になった……こうやってクリスマスパーティーなんて正直、できるとは思ってなかった。だけどこうやって実行しようと思ったのは3人のおかげだ……サンタからって訳じゃないが……」

 

そう言い、シンは3つの箱を机の上に置く

 

 

「クリスマスプレゼントだ」

 

 

「「えー!?」」

「……っ……」

 

「本当に!?これシンが用意してくれたの!?」

「そうだ」

「シンくんからのプレゼント……えへへ♡」

「照れる場面かよルン」

「ありがとう……ございます」

「おう。全員一緒のものだがこれから身につけてくれたらいい。時期的にも寒いからな」

 

 

そう言い、全員が箱を開けると中に入っていたのはそれぞれの色に合ったマフラーだった

 

ララにはピンク色の

 

ルンには緑色を

 

ヤミには黄色と

 

それぞれ全員の分を用意されていたのである

 

 

「そんな大層なものじゃないのはすまん……俺も、もっと早く用意しようと思っとけばこんなことにはならなかったんだがな……」

 

と後悔するようにシンは頭を伏せる

だけどきっと嫌だなんて誰も思わない

彼のプレゼントだからこそ意味がある

大層な物じゃなくてもいい、欲しいものじゃなくていい

きっと彼のプレゼントだからこそ嬉しさがある

買ってもらった物だからこそありがたさを感じれる

だから私たちはこう伝える

 

「「「ありがとう(ございます)!!シン(くん)!!」」」

 

「ねぇねぇ!これいま付けていい!?」

「いや家の中だぞ!?」

「いいじゃーん!いま付けたいんだもん!!」

「私も私も!!」

「………温かいです」

「ヤミはもう付けてるのかよ!?まぁ自由にしたらいいんじゃないか?」




読んでくれてありがとうございます

皆さんはクリスマスの日はどう過ごしましたか?

自分は友人の家でスマブラやらポケモンをしてました笑
その際になんかクリスマスプレゼントとのことでスマブラを貰った時は嬉しくて変な声が出ました笑
まぁそのあとはボッコボコにされたのですがすごく嬉しかったです

帰ってからも家族とケーキを食べたりといい1日でした

皆さんもあと2018も少しですが風邪や病気など何事もなく終えることを願っています

自分もこれから色々と頑張っていくのでどうかよろしくお願いします!


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第11話

お久しぶりです。投稿しますよ詐欺して大変申し訳ございません。
前投稿してから5ヶ月くらい経ちましたかね?ほんとモチベが上がらず書かないで申し訳ございません。いま休みの間とても暇をしているので書かせてもらいました。
リハビリも兼ねて……なんですがこれを機に進めることが出来たらなと思います。あまり期待はしないでください。文才とかは元々ないほうなんで……

皆さんはコロナ大丈夫でしょうか?
自分は問題ありませんが、なってからでは遅い…ということなのでマスクや手洗いうがいはしっかりしましょう。こういう危機的な状況でしっかり今の自分を見直すというのもいいかもしれませんよ。今ではマスクなどを買い占めている人が多いそうですし、節約をすることに気をかけましょう。自分のところはマスクを何回も使えるようにマスクの中にティッシュを入れて咳などを抑えるなどまた使えるようにしたりしてます。それが意味があることなのかはさておき、そういうことも大事になるのでみなさんも気をつけてください


「だっ!?」

 

「もっと維持し続けてください。でないと殺しますよ」

 

「つってもな!!全身常に発動してるのだってこれまたつれぇんだよ!」

 

現在、俺は戦闘についてヤミ直々に教わっていた

 

と言っても、ただひたすらにボコボコにされるだけなのだが一応俺の能力を説明しよう

 

一言で言ってしまえばワン・フォー・オールだ。

もう名前も思いつかないからこの名前でいくつもりなんだが、緑谷出久……さすがだわ。あの超パワーを常に発動し続けるってのは相当時間がかかるのは確実。

いま全身常時身体許容量を10%まで上げてみた。

元々、ヤミなどに追われたり昔から使っていたことから身体はある程度慣れていたのがいい意味で使えるのだが、これを維持し続けるということ自体がまず難しい

俺はヤミの変身能力(トランス)で作られた複数の刃を避けて一気に距離を詰め、俺は拳を放つ

 

「遅いですね…」

「くっ!」

 

簡単に避けられ…

 

「ぶっ!?」

 

再び変身能力で髪を刃から拳に変えると俺を殴り飛ばす。

先程からこれが続くだけで次には無数の拳の雨が上から降ってくる。

これを毎日、やり続けるのであった

 

 

 

〜数時間後〜

 

 

「はぁ……はぁ……しん……どい……」

「お疲れ様です。急に相手してほしいと言われた時は驚きましたがそういうことでしたか。」

「ああ、自分の力を使いこなせないなんて情けないだろ?かっこつけておいて……」

 

ここ最近はよく宇宙人絡みが多い、ギドに認められた後、ララを狙ってくる輩も多くなってきた。

守りきるってなると力を使いこなさないといけない

この力は言わば諸刃の剣。フルカウル状態で使いこなしていけば俺もいずれは緑谷みたいにより使いこなせるだろうと信じたいが……

 

「シン……貴方の力はとてつもないほどの力です。私でも押されるでしょう。」

「……そういや前も言ってたな」

「貴方はどうやら拳でそれを繰り広げることに固着しているようですが……そのパワーがあるのならば身体で出せる技は多くあります。それを考えてください」

「拳で……」

 

「では私はこれから用事があるので……」

「どこ行くんだ?」

「……たい焼きを買いに行きます」

「なら一緒に行くわ。俺も腹減ったからなぁ」

「分かりました。では行きましょう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

現在は昼、街にこればそれはもう人で溢れていた

休日ということから街に買い物に出る人達が居た

 

「やはり人が多いですね」

「そういう所だからな。ほらたい焼き屋行くぞぉ」

 

この街のシンボルとも呼べる中央公園にはよくたい焼きを売る屋台があり、ヤミはそこの常連になり始めていた

俺もここ最近はたい焼きなんて食べてなかったから一度食べさせてもらった時は美味しかった

熱さも丁度よく、中のチョコレートがいい感じに溶けており、口の中でたい焼きの丁度い硬さとチョコレートの味に包まれているのが素晴らしかった。というか何も言わずともヤミが俺にチョコレート味のたい焼きを渡してきた時は驚いた。俺教えた覚えはないんだがな

 

「お!ヤミちゃんじゃないか!連れは彼氏さんかい?」

「違います……私の同居人です」

「いいじゃねぇか!一つの屋根の下で男女が共に暮らすなんて」

「おっちゃん…あんまりそういうのはいいから……主に俺がやばい目にあうから」

 

俺が言ったわけでもないのに俺へと殺意の籠った瞳が当たっていて痛いのでたい焼き屋のおっちゃんの耳元でそう呟く

 

「ははっ、まぁ優しくしてやれよ」

 

そう言って注文していたものが分かっていたのか、既に焼いていたたい焼きをヤミへと渡すのであった。

俺は金を払った後、ヤミと共に公園の広場近くに置いてあるベンチに共に座る。

 

「どうぞ…」

「ありがとよ。」

 

たい焼きを手渡してきたのをありがたく受けとる

 

 

「そういやこの前よく俺がチョコレートが好きなの分かったな。教えてないのに」

「……なんとなくです」

「なんとなくで分かるものなのか。まぁいいや……こうやってヤミと暮らすのは家以外だと初めてだな」

「そうですね。ずっと家で引きこもっている貴方とは初めてです」

「そこ強調しなくていいから……まぁなんだ。最近は忙しくもあったからな」

 

先程も言ったがララを狙ってくる輩が増えてきた。

いまはヤミに手伝ってもらって倒しているが、やはりヤミの力が大きい部分がある。

俺もいずれはこの力で守れるようになりたいのだが……俺がポンコツなんだよなぁ…

ヒーローアカデミアはジャンプであったのもあり、見ていたが途中までしか見てなかったからなにか掴めるコツがあったとしてもそれほど見ていないからなにもない。

強いていえば、この力はパワーが強い部分があり、ゴリ押しが出来てしまう力であるから……なにか手数が増える方法があればいいのだが………

 

「あぁ〜!ダメだ……アイツみたいに頭が回るわけでもないし……」

 

俺の力は緑谷をベースに使っているから緑谷みたいに器用にまだ使えるわけでもない

ましてやデコピン……デラウェアスマッシュの習得にはすこし時間がかかりそうだ。全身フルカウル状態だとそれを維持し続けるだけにどうしても集中してしまい、技という技を繰り出せない……もう少し練度を上げるべき……と考え込んでいるとヤミからチョップが繰り出された

 

「いたっ……なにすんだよ」

「こういう時くらい食べることに集中してください。冷めてしまいます」

「ああ……悪い」

 

確かにいまそれを考え込むことではないな。俺はヤミに注意された後にたい焼きを食べ始める

 

「シン……貴方は……」

「ん?なんだ?」

「………いえ、何もありません」

「なんだよ気になるじゃん。教えてくれよぉ〜」

 

そう言うもその後は黙ったまま、まぁ無理に聞く訳にもいかないからこれ以上俺は攻めない

言いたくないことくらいはあるだろうし、俺はたい焼きを再び食べ始めるが、俺たちの前を慌てている男性がバッグを抱えて走っていくのが見えた

初めは急いでるなぁ〜程度に思いながらたい焼きを食べようとするが…

 

「その人泥棒です!誰か捕まえて!」

 

それを聞いて俺はすぐに食べるのをやめる

 

「わりぃ、ヤミ。たい焼き持っといてくれ」

「貴方って人は」

「すぐ捕まえるさ!」

 

 

ワン・フォー・オール フルカウル10%

 

俺の全身に赤い電気のようなオーラが走り出し、スイッチが入ったのと共に速攻を掛ける。すぐ追いつけるだろうと思っていた俺だが…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「速くねぇか?」

 

この力の半分も行ってないといってもそれでも追いつけない速さだった。

人であるはずの前の男はマラソン選手かなにかだろうかなんて思ったが……このまま追いかけっこしてても埒が明かないため早急に止めようと拳を握る

 

 

 

 

 

いやダメだ

拳を出せば相手を傷つけてしまう。相手は人……まだまともにパンチとかの調節もできない俺がここで拳を出せば相手に何かしらの怪我をさせるのは間違いない

かと言ってデラウェアスマッシュでの攻撃はあまりにも微調節すぎて出来ないだろう

 

追いつけないまま逃がす訳にもいかない…

腕がダメなら足………足?

 

 

 

 

 

 

 

『貴方はどうやら拳でそれを繰り広げることに固着しているようですが……そのパワーがあるのならば身体で出せる技は多くあります。それを考えてください』

 

 

 

 

 

 

 

そういうことか!

拳がダメなら足を!そうだな!なにも武器となるのは拳だけじゃないんだ足もある!

だが足でどう攻撃するかだろ?

言わば、デラウェアスマッシュ足version!!足で横に大振りをして風圧を放つんだよ!ただそれでも風圧の威力によっては怪我をさせてしまう。転かせるだけでいい……まずは距離を置いて、地面に足をついたままだと足での攻撃は難しいならジャンプをして!

 

 

「大丈夫だ俺ならできる……慌てるな。調節……調節!」

 

周りの状況もよく見ろ!慌てるな……つま先を伸ばして力を入れる

いまはフルカウルで10%の状態でなら行ける!

 

 

今だ!

 

 

盗人に狙いを定め、足を横薙ぎするように振るい…

 

 

「レッグスマッシュ!!」

 

足を横に振るい、離れた距離から風圧の衝撃波を盗人に向かって放つと見事にその背中に当たり、バランスを崩してその場にカバンを落として転ける。俺はその瞬間にすぐ地面に足をつくと走って追いつく。どうやら痛みに耐えれなく立てなくなったのだろう。

直ぐに捕まえ、カバンを回収する

 

「なんとかなった……」

 

技の使用に関しては極めて低いだろう。デラウェアスマッシュのように威力が高い分、遠距離にも出来るが攻撃範囲が広い分、周りの状況も見て判断しなければならない。

今回はたまたまいまの瞬間だけ周りに人が居なかったのが良かったが改良の余地がありそうだ。

だが、この人ほんと人間かと思うくらいに速かったな

 

「お疲れ様ですシン」

「いやヤミ手伝ってくれても良かったんじゃないか?」

「なにか思い浮かんだような顔をしていたので手を出さなかったんです」

「まぁ……それは間違ってないな」

 

拳での攻撃にまだ調節が必要なら足をメインにしたらいいってことを教えられたな…確かにオールマイトのイメージが大きい分、あの人の近接攻撃は基本パンチ系が多い。だから緑谷もそのイメージを持ってる部分がデカいんだろう。逆に俺らはまだ扱えてない分、あのオールマイトのガタイのように力を発揮出来る訳では無いのだから使える部分があるなら使っていくしかないだろう

 

「まぁ感謝するぜ。このカバンさっきの人に「それよりも……」……どうしたんだ?」

「その捕らえた男どうやら宇宙人のようです」

「マ?」

 

確かになんかさっきよりも掴んでいた感覚がおかしいと思い俺は盗人の方を見れば人の形をしていたはずのそれは緑色へと変わり、その感触は柔らかいものになる

 

「スライムかよ!?」

 

俺の腕からぬるりとすぐさま抜けると物凄い速さで木々の中へと走って逃げていく

 

「追わねぇと!」

「無理です。宇宙でもスライム種の足の速さはピカイチですから、さすがに私でも追えません」

「くっそ……まぁ大事にならずには……いや済んでねぇな……」

 

俺は後ろを振り向くとよく見れば所々に俺が走っていた地面に亀裂が入っていたり小さなクレーターが出来ていたりした

公園に居る大人子供達もこの様子に驚きを隠せず目を開きながらこちらを見ていた

 

「とりあえず警察が来る前に逃げるぞヤミ!」

「まったく貴方と居ると落ち着けませんね」

 

俺たちはカバンを女の人に返した後、早急にその場所を離れるのであった

今日も今日とて休む暇もない日であった

 




はて、いよいよなにやらシンくんに魔の手がかかりそうな予感……最後に出てきた存在は?次回から動き出していく可能性があります!

モチベが……モチベがほちぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!

そう言えば10万UAもいっていたことにほんと驚きました


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第12話

どうもみなさんお久しぶりです
またもや期間が長くなってしまいほんと申し訳ないです

これからの先のことを考えていると悩んでしまい、文才のない自分だと書けるのかと一時期は未完のまま終えようかと思ったのですがやっぱり書くことにしました。

もっとイチャイチャさせたりしたいんで!!
ということで長く空けるつもりはないのですがまた自分なりのペースで投稿はしていこうと思うのでよろしくお願いします。

もし1ヶ月とか2ヶ月とか空いても気長に待ってもらえるとありがたいです


「プールだぁー!」

「はしゃぎすぎだララ……」

「いいじゃーん!シンもプールは楽しみでしょ!!」

「……まぁ 久しぶりだからな」

 

現在、季節は夏

外の温度は他の季節とは違い猛暑となり、そんな中この季節特有となるのがプールだ。

暑い中、冷たいものを求めるようにこのプールという施設は身体を冷やすのに丁度いい場所。

街の施設に新しくプールもでき、ここは新しくできて数週間しか経ってない。そのためもあるのだろう。人の数が異常に多い。

休みということから客寄せには丁度いいだろう。

そんでもって……

 

 

「それにしても女子の中になんで結城くんと笠木くんが居るのよ」

「なんだよ古手川…居たら悪いのか〜?」

「べ、別にそういう訳じゃないわよ」

「結城は俺が誘った…もし西連寺になにかあったら……って時は男が守ってやらんといけないからな」

「いや俺春菜ちゃんが居ること今日知ったんだが!?」

「んんぅ〜?ぱーどぅ〜ん?」

 

なんか俺の耳元で言ってけど知らんぷりだこういう時は

実は俺自身も本当はここに来るつもりはなかった

初めはララにプールに誘われて断ったのだがどうしても俺と行きたいとの事で仕方なくOKを出したのだが本当に行きたくなかった。

だが、ララの口から「春菜も誘おっと!」という言葉を聞いた途端に俺の脳はその一瞬でフル回転した。西連寺が来るならリトも呼べばいい。だがあいつ一緒に行こうと言っても断ることはしないだろうが、何かとサプライズ的な意味で西連寺が来ることは言わないでおこうということで何も伝えずに居たのである。

いやぁ〜来た時のリトと言えば心臓飛び出るんじゃないかレベルで西連寺の名前呼んでたなぁ

今日のメンバーはララ 俺 リトに西連寺 どうやらララは他にも古手川に籾岡に沢田にルンを誘ったらしい

 

「王子は姫の見張りよねぇ〜!」

「頑張って〜」

 

「茶化すな籾岡に沢田」

 

そして……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お前が来るなんて珍しいなヤミ」

「家に居るだけなのであとは貴方をいつでも殺せるように狙うだけですから」

「こえーこというな…」

 

まさかのヤミも一緒に来たのである

確か原作ルートではヤミが来ることはなかったのだが、俺が誘った時初めは拒否しようとしていたがなにか言葉を詰まらせた後に一緒に行くと言ったのである。

その理由が俺を狙うためってある意味怖いな…注意しとこ

 

「さてとじゃあ入りますか!」

 

「「「おー!」」」

 

 

俺は1人の女性からの視線に気づかず、施設の中へと足を入れるのであった

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

〜ルンside〜

 

「見て見てシン〜!水鉄砲のばんばんウォーターくん!」

「いやお前それどっから持ってきたし…ていうかでかすぎるだろ!?ちょっ!?俺にかけてくんなぁ!?」

 

今日はせっかくの休日…

初めはララちゃんに誘われて行こうか悩んだけどシンくんが来るって聞いて何も予定を入れずに今日をどれだけ待ち望んだことか……

この時のためにも私は水着にも力を入れてきた

この前の映画の時は上手くシンくんとは近づけなかったし、それ以来はまったく進展もなく、学校では彼の周りにはララちゃんが絶対に居る

だからこそ今日こそは!今日こそは絶対にシンくんの女になってみせる!

 

 

 

 

ってあれシンくんが居ない!?どこぉ!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜その頃〜

 

 

「貴方はプールに入らないのですかシン」

「俺はいいんだよ。アイツらだけで遊んどけば……それよりもだな」

「はぁ……またですか?」

「ああ、なにかとヤミには世話になっちまうんだが」

「仕方ないですね。これはプリンセスに美味しい料理を作ってもらう必要があります」

 

俺は修行の練習相手をヤミに頼んだ。

やはりあれからワン・フォー・オールフルカウルの維持をして技を出せるようにはなってきた。

デラウェアスマッシュでの微調節も出来てきて、少なくとも俺なりには成長したんじゃないかとは思えてきている

だがやはりそれでも、もっと力を付けるためには実践訓練が必要となるため、その点においてはヤミが一番理解しているであろうことから俺はヤミに頼んだのであった

 

 

「まっ、ありがとよ……さてと俺は……」

「どうかしましたか?」

「なにこんな楽しい状況においても修行は欠かせないモノさ……故に!!」

 

俺の身体は黒い霧のようなものに包まれていく

周りに誰にも見られてないのは確認が取れているのでOKである!!

さぁ!!こういう時こそ使いど気があるというもの!いくぜ!!

 

黒い霧が消えるとそこには裸体の少女へと変化した男が居た

 

「成功だ!」

 

その姿は誰もが見たことあるであろうショートボブの桃色の髪そして腰にはその種族を象徴するようにある尖った尻尾。

そう!モモ・ベリア・デビルークである!

 

「ふっ!我ながらこの能力の完成度はすごいと思う!こんなにもよく「それよりも服を着てください」へぶっ!?何するんだヤミ!?」

 

ってこの時のためにショッピングモールに行って水着を内緒で買ったんだった。俺はバッグから水着を出て急いで着替える

 

「我ながらなんかやってることはやっぱ変態だな!!でも男として生まれ、変身能力を得たのならやっておきたい事だよね!」

「流石、変態シンですね。水着まで用意周到に持ってきているとは……これは一度殺した方がいいのでは?」

「ちょちょちょい!もう痛いのは勘弁!!」

 

最近ではこの変身術も扱えるようにはなってきている

これをモノにすればメリットが更に増えることだし自由自在に扱えるようになりたいと思っている。解くことはできないが解けるスピードは3日から一日に減り、あまり不自由はしていない

だからこそ、こういう時により使って身体に馴染ませる!

それにこの変身状態でもワンフォーオールが使えるなんて思いもしなかった!!

てかやっぱチートじゃね?

デビルーク星人としての力も使えて自分の力も使えるなんてやっぱチートだわ

 

ってそれよりも!!

 

「おれ……ゲフンゲフン!私はいまから恋のキューピットになるのです!!」

「恋のキューピット……ですか?」

「ええ、そうだ……ですわ!!」

 

ここからみんなの様子を眺めているが今現在、西連寺とリト達はプールで遊んでいる

まだ2人の距離は縮まってない……となるとここは俺が動かなくてはならない!

どうやらバレーをしているようだが、お!西連寺がボールをレシーブした!その方向にはリトが居るな!

ならここがチャンス!狙いを定めて!

 

5%デラウェアスマッシュ!!

 

俺はワンフォーオールを指だけに発動して軽い衝撃波を放ち、ボールがリトが再びレシーブを出来ないように威力を強めると見事にリトの顔へと当たり、西連寺はそれにリトを心配して近づいていく

 

「よしっ!成功!」

「なにをしているのシン?」

「げっ!ってラ…お姉さ「無駄だよ?なんでモモの姿をしていてなんで私の妹を知っているのか分からないけど、とりあえず一緒にお話しよ?」ま、待ってくれ!これにはわけ「訳?言い訳は必要ないよ?ほら、行こ?」た、助けてくれヤミー!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「自業自得です」

 

 

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「どうしたんだよシン。すごいげっそりしてるぞ?」

「いや………な。ははは、もうこの能力当分使わないでおこ」

 

ララのお説教によって無理やり俺は変身能力を解除させられた。もう二度とララのお説教はごめんだ………だが、ララのおかげで一つこの能力の解除方法が分かった。

それが"痛み"だ

相当の身体への負荷か痛みを与えられれば変身を保つ力がなくなり、無理矢理元の姿に戻ってしまうらしい

ララのおかげで収穫は得たのだが…

 

「ララさんすごい嬉しそうだね」

「そう〜?♡」

「う、うん」

「それよりも春菜!みんな!あのウォータースライダー乗りに行こうよ!シンも♡」

「お、おう」

 

ウォータースライダーか。そういや大きいのがここから見えるな。

よく見れば2人一緒に滑れる大きさではある……ならここは……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[ウォータースライダー]

 

「おひとりで滑りますか?それともお2人で滑りますか?」

「どうするよシ「すみませーん!この男の子と女の子は2人で滑るということで!」はぁ!?何言ってんだシン!俺と西連寺って!」

「畏まりました。それでは準備をお願いします」

「え、えっと笠木く「西連寺……こういう時こそがチャンスなんだ!リトと一緒に滑れるチャンスなんて早々ないもんだぜ?ここは一発行こう!」そ、そうだよね!う、うん!」

 

耳元で言ってはいるが、西連寺ってばこんなことで顔を真っ赤にして頭から煙出している。

背中を押してはいるがお互いに緊張しているようだが……まぁ大丈夫か

2人が滑り台へと近づき、身体を少しくっつけると後ろから…

 

「ではいってらっしゃ〜い!」

 

女性スタッフが2人に笑顔でそう伝えると、軽く背中を押して水の勢いにその身を任せる2人であった

今見たら勢いすごいあるからちょっと怖いかも……なんて

 

「じゃあ次は私とシンだね!!」

「はいはい……ってあんまり近づきすぎるな!」

「えぇ〜なんでぇ?いいじゃん別に!!」

 

いや俺が困るんだよだから!

とりあえず2人で滑り台の入口前まで行き、軽く座りスタッフの合図を待ち、スタッフが準備完了すると俺とララの後ろに立つ

 

「それではお二人共お気をつけくだ「ちょっとまってー!!シン君とは私が滑ってきゃあぁ!?」お客様!?」

「ルンちゃん!?」

「ルンおまっ!?なにやって……ておいぃぃぃぃぃ!?」

 

急いでスライダー前まで走ってきたルンが俺たちに近づくと滑り台の入口前で足を滑らせ、その勢いのまま俺たちのところに転けるとそのままドミノが崩れるように押され、俺たち3人は水の流れに逆らうことできずにスライダー滑るのであった

 

「もうルンちゃん気をつけないと!」

「ご、ごめんララちゃん!!」

「ってシンったらもう大胆♡」

「シ、シンくん!?///////」

 

ララ、俺、ルンと2人の女子が左右に居る中、何故か俺が真ん中で2人の大きなマシュマロに挟まれており、滑り台は3人が入りきるようには出来ておらず、俺はワンフォーオール フルカウルを発動して2人が落ちないようにその腰を腕で抑えていたがこの4つのマシュマロに挟まれている以上、早くスライダーから開放されたいのになぜかこの一瞬が長く感じる

 

「誰かこの状況をどうにかしてくれぇぇぇぇぇぇ!!」

 

 

俺の悲鳴は到底、誰にも届くことなくスライダーを滑っていくのであった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ……疲れた。もうウォータースライダーはごめんだ……」

 

結局、俺の意識は保ちきれずにオーバーヒートした頭は何も考えさせずにその意識を手放した

ララとルンによる救助でなんとか助かったがもうあれだけは勘弁だ

付き添いでララとルンが看病してくれている。ここまでの万能っぷりを見せつけられるさすが天才美女ララ

 

「えへへ♡ありがと♡」

 

口に出してねぇ…

そしてもう1人のルンには悩みの種となっては居るものの、看病に付きっきりで俺の隣にいてくれている。原作やアニメみたいにこの回の時は確かリトにアタックを仕掛けまくってたがあそこまで酷くは無いのが幸い助かった

 

「大丈夫シンくん?ごめんね?」

「ああ……気にしなくていいぞ」

 

 

まだ昼時だが今日は休むことに集中しよう…

 

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

「ああ……気にしなくていいぞ」

 

シンくんはああ言ってくれているけどやっぱり疲れている。

いまはパラソルの下で寝転がってるけど頭の上に手を置いてる

私があんなことしたから……それに……

 

ララちゃんが羨ましい

 

 

もういつもならツッコミを入れてるはずなのにララちゃんに膝枕してもらって寝ている……

私だってしたいのに!!

でもいまは迷惑を掛けちゃった以上、大人しくしておくしかないよね

その日は私は彼が落ち着くまでずっと隣で見ておくことしかできなかった

 

 

 

 

 

結局、その日は時間が経ってあまり昼からは遊ぶことができなかった

 

 

「今日は楽しかったー!ねぇ!シン!」

「ん?まぁな後半はずっと浮き輪に浮いてただけだが……ヤミが一緒に居てくれたからぼーっとできたわ。ありがとな」

「別にお礼を言われるほどではありません。」

 

みんなで今日のことを施設の入口前まで歩きながら離していると入口に到着して私たちはいよいよ別れることになる

それぞれ帰る道が違い、私は沢田さんと籾岡さん西連寺さん達と方向が一緒……シンくん達とは帰れない。せめてなにか話したかったのになにも彼と話すことができずに今日も終わってしまうことに私はつらくかんじていた

 

「またみんなでどっか行こうよ!今度は海とか!」

「籾岡は元気だな……」

「シンもララの水着とか見たいでしょぉ〜♪」

「悪くない話だがごめんだ……何が起きるかわかったもんじゃない……」

「まぁもう夕方だしそろそろ解散ってことで!!それじゃあねみんな!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

別れようとしたその時…

 

 

「ルン」

「シンくん……?」

「今日のことで悩んでるんだろうけどもう気にしちゃいねぇよ。だから元気出せ……ルンの元気のないところを見てるとこっちも調子悪くなる。まぁ元気すぎるのも問題だが……まぁなんだ。またどっかに遊びに行こうぜ」

「……うん!」

「それじゃあな」

「うん……うん!またね!」

 

彼は最後に私にそう伝えてくれる

ああ、私は彼のこういう所にも惹かれたんだ…

最後に声を掛けてくれたことで私の中の気持ちは少しは落ち着いた……やっぱりまだ諦めれない。

彼が好きなのはララちゃんだけじゃないんだから!!




文才ください


そういえばどうでもいいことなのですがアンケート取りたいと思います


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