魔導学院の修了生 (呪殺名)
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1メッセージ

※注意‼
この作品は、魔法科の用語『現代(古式)魔法、数字付き(ナンバーズ)象徴元素(エレメンツ)、調整体魔法師、超能力者(BS魔法師)等の一部設定』についてオリ設定同然の自己解釈が、クロスオーバー(その他原作)によって組み込まれます。

一部原作キャラの過去改変や模造。他作品キャラの登場、誰得設定があります。
魔法科とマギ以外にも多くの作品のクロスオーバーが生じます。




多重クロスはちょっと……という方は、お目汚しする前にブラウザバックすることを奨めます。





現代魔法―――それは、二十世紀末にある一人の警察官が保有していた『超能力』を技術として普及させた技能である。

当初、超能力は技術体系化による共有が不可能な、才能による先天的な突然変異として考えられてきた。

 

しかし、それは誤りだと分かった。

 

 

 

古式魔法―――古来より、伝統的な呪文や魔法陣等の手法によって様々な異能を相伝させてきた、本物の魔法使いであるとされた者達が表の歴史に現れたのだ。

 

彼らの知恵と知識、そして次代へと受け継がせるための技術を下地に現代魔法は、科学技術を用いることにより、効率的な発動と幅広い技術の普及を実現させた。

 

超能力が魔法によって体系化され、超能力者は魔法技能師とその呼び名を変えた。

 

 

 

 

ここまでが、近代から現代までの僅か一世紀に満たない(・・・・・・・・・・)現代魔法の表の歴史である。

 

 

 

それは即ち、有史以前より裏歴史として語られ、隠されていた古代の魔法が存在するということ。

古式魔法の原型にして、最も古い時代から世界の均衡を守り、発展と繁栄、栄華と進歩を導き続けるこの世の理を解する力。

 

その力の流れを視覚化し、本能的に理解し、再現し、定められた法則を探究する者たち。

 

彼等は、有史以前より奇跡を操るその御業を身に宿し、ある出来事を境に表の歴史との不干渉を貫き、魔法の真理のみを求めるが故に、古き記録を持つ一部の者からこう呼ばれる。

 

 

 

魔法によって理を解し、世界の声を聞き、語らい、その力を自在に操る賢者にして導き手―――

 

 

  『魔導士』と。

 

 

 

少なくとも数千年に及ぶ歴史の中で、独自の組織形態を持ちながら世界の各地に散らばり、真理の探究を続け、表の歴史には極力関わらず、彼らは中立を貫いてきた。

 

しかし、超能力を元に開発された現代魔法が、世界中の国軍に武力として認められ、異能そのものが政界に直接影響を及ぼす時代となり、魔導士達(かれら)も世界の均衡を守る為、傍観に徹するには居られない時代となった。

 

 

魔導士達は、多くの異能者達と共に魔導学院(マグノシュタット)を拠点として再び表の歴史に少しづつ、その存在を現し始める。

 

―――『近代における裏歴史。現代魔法編』より参照。

 

 

 

 

 

 

西暦2095年春、国立魔法大学付属第一高校の講堂で今年の入学式が始まろうとしていた。受付を始めて、既に多くの新入生と来賓の方々が、上級生や教師、校務員の誘導に従い、それぞれの割り振られた場所へと向かい、数十分後の開会の挨拶を待つために座席の隣人と話したり、プログラムの確認をしていた。

 

 

 

だがしかし、未だに校門前の案内板には、真新しい第一高校のイメージカラーである白を基調に、新緑のような緑色の生地が映える制服を来た、新入生であろう女生徒が数人いた。地図を指さしながら校舎を交互に何度も見比べているところから講堂の場所がわからないのだろう。

 

眼鏡をかけた上級生の男子生徒が、連れであろう女生徒に一言断りを入れて、困った様子の後輩に声を掛けようと近づく。

 

「もうすぐ入学式、三十分前です。講堂への道順は携帯に配布された、しおりの資料内(ガイド)で確認が出来ますよ」

 

彼女達から見て斜め後ろから、それほど強い口調で言ったつもりもなく、女性に対して優しくエスコートすることを意識して伝えたのだが、自分達以外に人がいると思っていなかったのか、案内板に意識を集中していた三人の肩が揃って短く震える。

彼女達が振り返ると、その表情は、三者三様に分かれながらも、共通する敵意染みた拒絶が混じっていた。

 

「すみませーん。私達、携帯端末を持って来てなくて迷ちゃっていまして」

 

「ちょ、やめなよ」

 

「そうだよ。マズイって」

 

赤い毛に短めの髪の女生徒が、敵意……というよりも挑戦的な口調で男子生徒の胸ポケットに刺繍された八枚花弁の校章を見ていた。

残りの二人は、そんな彼女を諫めようとしつつ、男子生徒の顔色を窺いながら袖を引いていた。

 

そんな歯切れの悪い彼女たちの様子を見た上級生の男子生徒は、眼鏡を押し上げながら、小さくため息を吐く。

彼女たちが自分を邪険にする原因。それは、彼らの制服の差異に因るものだというのが分かっていたからだ。

 

彼女たちは、第一高校の校章であるエンブレムが無い、緑の無地のブレザーを着ていたのだ。

 

二科生制度。

日本に九つある魔法科高校の内、第一から第三高校の三つの高校は、一学年の定員数が二百名ある。

しかし、実際に魔法実技の個別指導を行う講師が担当するのは上位百名の成績優秀者に限られている。

 

第一高校では、そんな制服の見た目によって分かるデザインの所為か、八枚花弁と緑の生地に便乗して一科生(ブルーム)二科生(ウィード)といった誇張と侮蔑の混じった別称が使われているのだ。

 

花冠(ブルーム)雑草(ウィード)。一科生のブルームは兎も角、二科生をウィードと揶揄するのは校則で禁じられているが、三分の一以上の生徒がこの蔑称を日常的に使っている。

 

おそらく、案内板(ここ)に来るまでに自分以外の心無い上級生に洗礼を受けたのだろう。男女の性差による警戒とは違う、この学校特有の一科生と二科生の階級社会による溝を感じる。

 

「少し待っていてくれるかな?」

 

男子生徒にとって、第一高校のブルーム、ウィードの差異は誤差によるもの程度でしか思ってないが、ここは学校という境界の区切られた一つの世界。自ら波風を荒立てて心象を悪くするつもりなどない為、愛想良く彼女らの気持ちを察したことを笑顔で分かるように返し、少し時間を貰おうと右手で制す。

 

携帯端末を取り出すことなく、米神に左人差し指と中指を置いて数秒後、彼が迷っていた彼女達に声を掛ける前に別れた、眼鏡を掛けた女生徒が駆け寄って来る。

 

「あの……先輩。急に、どうしました?」

 

行き成り、予想外の方法で呼び出された女生徒が、心配そうに男子生徒と三人の同級生を交互に見る。

 

「さっき教えた入学式の会場まで、一緒に行ってくれ。端末を忘れて迷ったそうだ」

 

時間をあまり掛けるべきことではないと考えた男子生徒は、必要最低限の情報と要件を伝える。

 

「同じ新入生だし、女同士の方が話しやすいだろう?」

 

男子生徒が自分の胸ポケットを指差し、エンブレムの無い自分の制服と同じものを着ている三人を見て、事情を察した後輩は、小さく頷いてスクリーン型の携帯端末を開きながら。

 

「分かりました。私は先に式場まで、そのまま一緒に行きます」

 

と、男子生徒から離れ、案内板の前にいる三人の方へ歩き始め。

 

「えっと」

 

そして急に現れた、自分達と同じ二科生の女生徒に、目を白黒しながら言葉に詰まった彼女達に向かって、自己紹介のためにお辞儀をする。

 

「先輩の代わりに、私が皆さんと一緒に講堂まで案内しますので、宜しくお願いします」

 

「同じ魔法塾の後輩なんだけど、仲良くしてやってくれるかな?」

 

学年の違う、しかも一科生と二科生が、どうして一緒にいるのか理解できなかった彼女達の疑問が、ようやく、この言葉で一気に解決される。

 

「は、はい」

 

「ありがとう。それじゃあ、まだ君らみたいに迷って、残っている新入生がいるかもしれないから、先に行っててくれ」

 

そう言って、男子生徒は踵を返して四人の新入生から離れていった。

 

 

 

 

入学式が始まる十分前、生徒会会計の市原(いちはら)鈴音(すずね)は、楽しそうにある一人の風紀委員の生徒が講堂に戻って来ているか、態々自身の固有スキルである遠隔視系知覚魔法(マルチスコープ)を使用しながら見て、笑っている現生徒会長である七草(さえぐさ)真由美を呆れた様子で見ていた。

 

その原因とは、事は遡ること三月、入学試験に合格した受験生のリストが生徒会に配布され、今年の最優秀成績を修めた、新入生総代の名前が判明し、そのことをその場で偶々、魔法師によるテロのネットニュースの内容で、盛り上がっていた、渡辺風紀委員長と共に去年の秋から、生徒会(うち)枠で風紀委員となった男子生徒を出しにして、上級生全員にちょっとした悪戯をするという内容であった。

 

互いに東京では、珍しい苗字であったのが運の尽きだったのだろう。

総代の新入生には、予め大凡の流れを話してはあるものの、市原は、二年生の風紀委員の方は七草会長と、それなりに交流があったから、こういったサプライズに耐性があるので心配はしていないが、新入生総代のアフターケアを怠るようなことがあれば、自分がサポートに廻ることになるのだろうなと考えていた。

 

「会長、そろそろ始まりますよ。いい加減戻って来てください」

 

「あ! ありがとうリンちゃん」

 

取り敢えず、(くだん)の風紀委員の彼と副会長を主にターゲットにして、彼以外の生徒会役員、風紀委員長と一部の入学式の運営に駆り出された生徒、教職員以外には新入生総代の名前を個人情報(プライバシー)の保護の下に(当然、例年形骸化しているが)入学式まで秘匿し続けた、今回の悪戯(サプライズ)は、結果的にはやはり、やり過ぎであったと、ここに記しておく。

 

 

 

 

講堂内、新入生エリアでは、建前上、自由席となっているものの、席の振り分けが真ん中を境に、前半分が一科生、後半分が二科生といった具合に、綺麗に分かれていた。新入生の初日の段階からこういった、差別意識の表面化が当たり前のように享受されている。それも生きる上での一種の知恵ではある。

勿論、二科生が前に座ろうが、一科生が後ろに座ろうが席順程度で騒ぎ立てるような幼稚な神経の持ち主はここにはいない。逆に言えば、現状のままであろうが、実害など無い。好き好んで波風を立てる輩は一人もおらず皆自然と規則正しく分かれているのは、国民性によるものだろうか。

 

そんな新入生の一人である、二科生の司波(しば)達也(たつや)は、同じ二科生の柴田(しばた)美月(みづき)と千葉エリカ他二名と自己紹介を済ませて、態々四人揃って入学式が始まるギリギリの時間に来たことに好奇心を持った。

 

「四人とも同じ中学?」

 

「違うよ、全員さっきが初対面」

 

エリカの予想外の返答に不意を突かれた達也の様子が可笑しかったのか少しバツが悪そうな苦笑をして続ける。

 

「美月以外の私ら三人共端末を忘れて、場所が分からなくてさ。案内板と睨めっこしていたら、美月を連れた一科生の上級生が声を掛けてくれたんだ」

 

「へえ」

 

珍しい。それが達也の、上級生に対して思った第一印象だった。実力主義の魔法社会、延いては、この第一高校ではエンブレムの有無という分かり易い判別、差別化が容易な基準が出来ているため、一科生と二科生の間柄は険悪なものであると聞いていたし、彼自身、かなり早めに登校して来たことを、一科生の上級生に『補欠なのに張り切って』と、揶揄されていた事実もあったからだ。

 

「でも、エリカったら最初、喧嘩腰で答えちゃってさ~」

 

「ぐっ、悪かったとは思ってるわよ」

 

「でも確かに、あの先輩の前に、道聞いたブルームの人、感じ悪かったし、それが一高(ここ)のルールかと思っちゃうよね」

 

彼女達も似たような経験があったためか、案の定というべきか、見た目通り気が強そうなエリカは、その上級生に対して反抗的な態度を取ってしまったようだ。

 

「先輩は、何といいますか。良くも悪くも現実主義というか、魔法塾の方針もあって、実践的な方なんですよ」

 

透かさず、美月がエリカのフォローを行う。確かに、一般的な生徒とは、違う精神性の持ち主なのだろう。面倒見がいいのか、八方美人なのか分からないが、所謂人間的に、いい(・・)人なのだろうと、達也は上級生の人物像を予測する。

 

「柴田さんは、どうして、その先輩と一緒に? 聞く限りだと初対面じゃない感じだけど」

 

「はい。同じ魔法塾の先輩で、自宅も近いこともあって、一緒に風紀委員の見回りと新入生の誘導ついでに、施設を一通り案内させて貰ってたんです」

 

なるほど。と達也は納得する。これが普通科高校であるなら、二人の間柄に何かしらの特別な男女感情や、家同士公認の婚約といったことを邪推されるだろうが、魔法科高校では珍しい距離間ではない。日本の中高生、全人口の内、実践レベルの魔法力を有する確率は、およそ千分の一。それに加えて、社会人になるまでに、訓練や実験の事故などで衰えたり、消失させることなく、魔法を使える人材は、更にその十分の一以下にまで下がる。

それほどまでに、貴重な人材であり、また同年代でのコミュニティも構築し辛く、家族や血族の間柄のみで終了してしまうこともある。

小学校、中学校では、魔法の教育は一切なく、各家庭が個人の意思で執り行うものとされている。一部の教育機関では、課外活動として取り入れているところもあるが、本格的な魔法教育は高校からと決まっている。

十師族や百家を始めとした、日本魔法協会間でのサポートもあるが、中学までの魔法教育は、専門の魔法講師と生徒と保護者が、将来を見据えて実践レベルの魔法力を有するかを、相談し合い決める。

同じ地域の出身での、魔法科受験を目指すもの同士、協力し合えるのは、互いに良い刺激となることが多い。

 

 

「美月ぃ~。お願い、後でその先輩にお詫びを言いたいから、連絡先とか教えて」

 

案内板での、自分の発言と態度を思い出したのか、エリカが美月に(もた)れ掛かりそうな勢いで、謝罪の場を取り繕って欲しいと頼み込む。大人気なかった自分が不甲斐ないと、嘆いているようだ。

 

「入学式の後で、もう一度会う約束をしているし、その時に言えば大丈夫だよ。多分、そんなに気にしていなかったから、あまり気に病まなくも」

 

押され気味に、エリカに落ち着いて貰おうと、美月が上級生のエンブレムを指差して、困った顔をして察していた様子を思い出しながら、再びフォローを始める。彼女も、入学早々出来た友人と、先輩との間に、しこりを残すのは本望ではないだろう。

 

 

 

 

 

そうこうしている内に、入学式が始まり、開会の挨拶、百山(ももやま)校長の入学祝いの言葉が終わり、新入生総代の答辞が始まろうとしていた。

達也は、開会の挨拶から今まで聞き流していた時の無表情とは一変して、緊張を持ちつつ、誇らしげに口元を綻ばせながら、姿勢を正す。

 

『新入生総代、司波(しば)深雪(みゆき)

 

放送部によるものであろう、自分の妹の名前が呼ばれた瞬間、講堂の一部で驚嘆と疑惑の混じった、どよめきが響いた。

来賓席や教職員がいるエリア以外の……即ち、上級生が座っているエリアから騒めきが聞こえてきたのだ。

 

しかし、その雑音も深雪本人が、堂々と演台に立った途端、波紋一つ立たない、水面のような静寂に包まれる。

 

その美貌は異性のみならず、同性までも言葉を失わせるほどの完全な美が、輝いているかのように幻視させる。流れる水のように語りだした、その言葉は、唄のように紡がれ、初々しく、慎ましい、時折出てきた『皆等しく』『一丸となって』『魔法以外でも』『総合的に』といった際どいフレーズも建前で包み込み、棘を一切出さないように、上手く含まれていた。

 

答辞が終わり、気まずそうな来賓の方々による激励が始まると、再び上級生の視線が、ちらほらと横へ斜めへとずれ始める。流石に話し始めるような、不躾な者こそ居なかったが、達也の隣に座っていた美月の視線もまた、演台に立つ来賓と上級生が座っているエリアを往復していた。

 

そして全員が、同じ人物に集中しているのを、達也は自前の特別な()で確認することが出来た。

 

視線の中心いた、風紀委員の腕章を身に着け、弱視の根本的治療が容易となった、このご時世では珍しい、眼鏡を掛けている男子生徒が、この静かな混迷の一因なのだろう。

一体どういうことなのか、達也は興味はあったものの、入学式が終わるまで待つことしか出来なかった。

 

 

 

新入生総代を務めた司波深雪は、入学式の後、多くの一科生、特に上級生から挨拶を受けつつ、妙にしつこく兄弟の有無について聞かれていた。

「同学年の兄がおります」と答えると、質問をした先輩とその周囲の生徒も、皆困惑し始めて余計に疑問を深めてしまったような様子だった。

 

「司波さん、本当に、他学年にご兄姉はいませんか?」

 

「?はい、おりません。私には、同学年の兄しかいませんが」

 

確認するように、改めて聞いてきた先輩に、深雪は愛しの兄を思いながら事実を口にする。

 

『兄妹じゃないって』『苗字が同じだけの他人?』『まさか複雑な家庭の事情があるんじゃ』

 

「ンンッ、失礼。通るぞ」

 

そうして、しばらくすると何か知ってはいけない、気付いてはいけないことに触れてしまった。身内のごたごたを見聞きしてしまった。まるで、ドラマの一幕(しゅらば)のような、気まずい空気が流れ始めたところで、講堂内のそんな空気に耐えかねた風紀委員が軽く咳払いをして、深雪を中心に集まり始めた生徒の後ろから、声を掛けて押し通る。

 

「初めまして。司馬(しば)琉人(りゅうと)といいます。この一連の騒ぎ……というか戯言を仕掛けた生徒会長に代わって謝罪する。入学新学期早々、お互い巻き込まれて大変だろうが、この事態の収拾は必ず生徒会長(あのバカ)に着けさせるので気を悪くしないで欲しい」

 

「頭を上げて下さい。私も生徒会長から、ちょっとした催しの仕込みをした、という話を入学式の前に聞いてましたので、ある意味共犯です」

 

互いに名乗ったことで、今回、上級生限定のプチパニックを起こした、七草生徒会長の悪戯に納得の表情を見せると、それが周囲にも伝染し、言伝に、人から人へ渡って行く。苗字の漢字による同音異字の説明を周囲の生徒にも分かるように説明し終えると、緊張に張り詰めていた空気が一気に弛緩する。

 

「第一高校にようこそ。これからよろしく」

 

「こちらこそよろしくお願いします」

 

二人、納得した顔で握手をして笑い合っていたが、深雪は心中慌ただしく、疑問の嵐が渦巻いていた。

 

 

 

一科生の制服を着て、 

風紀委員の腕章を腕に巻いて、

眼鏡を掛けた

 

 

司波達也(おにいさま)にそっくりなこの男は誰?

 

 

 




司波家、司馬家、大改造します。


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