マテリアルズ・ストラトスDetonationIF 「双翼の撃槍 ーウィングビートー 」 (荒潮提督)
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「決して諦めない意志」

お待たせしました、Detonation編です。


いきなりバトってますがDetonation本編でもこんな感じですので。


まだDetonationを見てない人はネタバレ注意です。


アミタから受け取ったフォーミュラの力を使いなのははイリスとユーリと、一夏はカルマノイズと融合した遊矢と対峙していた。

しかしなのはは一夏に魔力を分けた為全力とはほど遠く、一夏も連戦に次ぐ連戦により体力も限界近く、さらに身体の内と外もボロボロである。

それでも2人は前を向く。

 

 

 

 

一夏side

 

 

 

 

「先手必勝!フルインパクトカノン・・・発射!(ちっ、やっぱり身体に掛かる負担がデカイ・・・!現地改修だとこれが限界か・・・!)」

「ガァァァァァァァァァァァァァ!!」

「白騎士!回避と防御は任せた!セイバーハート!フォーミュラの限界時間把握と出力調整!」

『『了解!』』

「藤木遊矢、お前は皆を操るのは本意では無かったんだろう・・・。お前が助けを求めるなら俺はこの手を伸ばす、だから、諦めるな!」

 

 

 

 

 

一夏は傷だらけの身体に鞭を打ち、空を飛ぶ。

傷が開き、バリアジャケットから血が滲んでいる。

それでも、諦めない。

その目からは闘志は消えていないのだから。

 

 

 

 

 

なのはside

 

 

 

 

なのははイリスが操るユーリと対峙している。

既にフォーミュラの限界時間まで50秒を切っていた。

バリアジャケットの各所が焦げ付きなのは自身も傷付いていた。

 

 

 

 

「レイジング・ハート、まだまだ行けるよね?」

『はい、限界時間は私が把握します。マスターはいつも通りに』

「うん、今まで皆に沢山迷惑をかけちゃったんだ。まっててユーリ、絶対、助けるから!」

 

 

 

 

接近して来たユーリをディフェンダーで防ぎ渾身の砲撃を叩き込む。

フォーミュラの現地改修の影響は一夏と同じくなのはにも出ていた。

それでもなのはの目からも闘志は消えていない。

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、マドカと鈴とアインスは負傷した局員やフェイトやはやてと夜天の騎士達の救助に当たっていた。

しかし、彼女たちの前にノイズが立ちはだかる。

マドカと鈴、アインスもかなりボロボロだが今戦えるのは彼女達しかいない。

それぞれの武器を構えた3人の戦いが始まる。

 

 

 

 

 

 

 

 

「セイバーハート、限界時間までは後何秒だ?」

『後30秒です』

「なら、一気にケリをつけるぞ。このままじゃ俺の方が持たないしな・・・白騎士、ビットで追い込んでくれ。狙い撃つ」

『了解です』

「ガァァァァァァァァァァァァァ!!」

『今です、マスター!』

「A.C.S.フォーミュラドライブ!どぉりゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!(っ!身体が・・・!まだまだぁ!)」

 

 

 

 

カルマノイズと融合した藤木遊矢と激突する一夏。

衝撃でバリアジャケットが焼けて千切れ、身体にも激痛が走る。

しかし、段々と押し返しされていく一夏。

限界時間も刻一刻と迫っていく。

限界時間まで後10秒に迫ったその時、水色の砲撃が藤木遊矢に直撃する。

突然体勢を崩した遊矢に驚くがその隙を逃さずコア部分に全力の砲撃を叩き込こむ。

 

 

 

 

『限界時間まで5・・・4・・・3・・・』

「フォーミュラァァァァァァ・・・ブレイカァァァァァァァァァァァァ!!」

『2・・・1・・・0。どうにか限界時間ギリギリで何とかなりましたね』

「ああ・・・カルマノイズはどうなった?」

『藤木遊矢から引き剥がされたようですが・・・反応はありません、どうやら向こうも限界時間だったようです』

「なら、藤木遊矢を回収するぞ。話が聞こえるかもしれないしな・・・(だけど、さっきの砲撃は一体誰・・・が・・・)」

『マスター!?しっかりしてくださいマスター!』

「全く、無茶しちゃってさ。ボクだけでもこれて良かったよ」

『貴方は・・・何故ここに!?』

 

 

 

 

 

 

 

その頃なのはもユーリとの決着をつけていた。

なのはのユーリを倒した一撃はユーリの起動と共に発生した島をも消滅させていた。

しかしなのはも足を急速に方向を変えた影響で負傷、身体もフォーミュラの影響で酷く傷ついている。

ディアーチェやレヴィ、シュテル、はやても駆けつけてユーリを見守る。

ノイズを全滅させたマドカ達は遠くでそれを見ていた。

 

 

 

 

「ユーリ・・・」

「おい、ユーリ!」

「・・・まさか、ディアーチェ、シュテル、レヴィ・・・!それに貴方は!」

「八神はやて、夜天の書の主です」

「はやて!お願いがあります・・・ディアーチェ達をどうか・・・!それに、あの子、イリス・・・!?」

 

 

 

 

はやてにあるページを渡そうとしたその時、突如、イリスに後ろから刺されるユーリ。

イリスの顔は怒りに満ちており、渡そうとしたページも燃やされてしまった。

 

 

 

「喋らないで、嘘はもう聞きたくない!」

「ああっ・・・!?」

「貴様・・・!」

「少し、予定が狂った。立て直さなk・・・!?」

「行かせるか・・・よ!」

 

 

 

 

レヴィに肩を支えられた一夏とはやてがイリスに向かって砲撃するが全て防がれてしまう。

 

 

 

「ちっくしょう・・・」

「便利な本よね、用済みになるまで使わせて貰うわ!」

 

 

 

ユーリは泣いていた。

ディアーチェはそれに気づいた。

近づこうとしたがイリスはユーリとともに消えてしまった。

しかし、はやてがイリスによって燃やされたはずの紙片が目の前に落ちてきてそれを手に取った。

一夏はレヴィに肩を支えられたまま、気を失った。

 

 

 

 

 

 

 

 

次回、マテリアルズ・ストラトスDetonationIF

 

 

 

 

 

「再開と邂逅」

 

 

 

 

「いやぁ、懐かしいなぁ小さいへいとだ〜♪」

「お、おっきいレヴィ・・・!?」



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「再開と邂逅」

バトガイ刃斗の登場によりまたモルネクが高くなりそうなのでハートバーンとモルト「王」と一緒にゴールデンベストモルネク買いました。


てかいつまで環境いるんだモルネク。


ユーリとともにイリスが消えた後、一夏達はなのは達と一緒に管理局が用意した臨時の指揮場である船に乗船した。

特に怪我が酷かった一夏となのはは直ぐに局の集中治療室に送られていたがレヴィが一夏と共に行く事を希望したので一緒に行った。

アインス達は地球に残り状況を確認している。

3人は傷だらけだったが回復している。

リヒトもアルフと一緒に合流しており一夏と一緒に管理局に来ている。

 

 

 

 

 

「・・・ぅうん・・・あれ、ここは・・・そうか、俺倒れたんだっけ」

「あ、ご主人たま起きた」

「リヒト、おはよ。あれ?そーいやレヴィはどうした?」

「レヴィさんならさっきフェイトさんと一緒に行ったよ」

「なら、行くか。いてて・・・。まだ身体痛むや」

「ご主人たま大丈夫?」

「大丈夫だリヒト。行くぞ」

「はーい」

 

 

 

 

レヴィの魔力反応を辿りながら松葉杖をついて歩く一夏とその後ろをとてとてとついていくリヒト。

辿っていくと食堂に着いた一夏とリヒト。

そこで見たのはフェイトに抱きついて胸を押し付けてるレヴィの姿だった。

 

 

 

 

「いやぁ、懐かしいなぁ。小さいへいとだ〜♪うりうり〜」

「お、おっきいレヴィ・・・?あわわわ」

「ふぇ、フェイトちゃーん!?」

「・・・何してんだレヴィ。とりあえずリヒトは見ちゃダメだ」

「ご主人たまー、見えないー」

「リヒトにはまだ早い。レヴィー!そろそろ離してやれー!」

「あっ、イチカだ。はーい」

「フェイトちゃん大丈夫?」

「ふかふか・・・」

「フェイトちゃん?」

「イチカ、もう大丈夫なの?」

「大丈夫・・・とは言えないな。まだ痛いよ」

「全く・・・無理しないでよ?」

「すまん」

「な、何だか夫婦みたいなの・・・」

「見てて胸焼けしそう・・・」

「はい、これ。少しは楽になるよ?」

「あ、ありがとう・・・ええっと貴方は確か・・・」

「ご主人たま、イチカの融合騎、リヒト・ザ・スレイヤー。レヴィと同じである人のマテリアル、よろしくね」

「マテリアル?」

「まあ、簡単に言うと誰かのデータを元にした生命体。レヴィは私達の世界の貴方の身体データを元にしてるの」

「じゃあ、貴方も?」

「私は別の世界のオリジナルのデータが元。たまに会いに行ってるよ。血を分けた姉妹みたいなものだし」

「そうなんだ・・・じゃあ、こっちのレヴィ達も?」

「んー、似てはいるけど大元は違うかな?白夜の書とこっちの夜天の書を持っていかれてるから分かんないけど・・・」

「とにかく、アイツが余計なことをする前に何とか取り返さないとな・・・。レヴィ、セイバーハートの状態は?」

「大丈夫。白騎士ともシステムが繋がってるから白騎士がシステムを改善してくれてるみたい。あと数分もすれば終わるってさ」

「なら、俺達は先に海鳴に降りるか。白騎士、手伝うぞ」

『助かります、マスター』

『聞こえているか?今こっちでレヴィが紙片の修復を完了した。歩きながらで良いから見てくれないか?』

「了解」

「それじゃあねぇ〜へいと、にゃのは」

「クロノくん、こっちにもお願い」

『分かっている。映像を繋げるよ』

 

 

 

 

 

 

 

 

次回、マテリアルズ・ストラトスDetonationIF

 

 

 

 

 

 

「惑星再生委員会」

 

 

 

 

「これは・・・イリス?」

「(あの所長・・・何か裏がありそうだな・・・)」




アリスギア・アイギス始めました。



フレズゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!


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「惑星再生委員会」

フレームアームズガールの映画見て来ました。






最後なんで君らいるのぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!?




シンフォギアXDラジオ生放送にて



ガングニール三姉妹の新イベントと新曲だとぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!?


一夏とレヴィとリヒトは一足先に地球に降り、東京湾の指揮船に乗船した。

その間も映像は繋げており修復した紙片から読み取った映像を見ていた。

レヴィは松葉杖をついて歩く一夏を支えながら歩いていた。

一夏は映像を見ながら片手で白騎士が行なっているフォーミュラの改良を手伝っている。

 

 

 

 

「惑星再生委員会か・・・レヴィ、そっちのエルトリアには存在したか?」

「ううん、前にエルトリア全体を探検した事あるけどあんな建物見た事ないよ。多分アミタとキリエも知らないと思う」

『呼びました?』

「いえ、こっちの話です。・・・これは、イリス?全然印象が違うな」

「今と全然違うね。普通の女の子みたい」

「ほんとにエルトリアを再生する為に頑張ってたんだ・・・ん?奥のって・・・ユーリ?」

「・・・魄翼の形が全く違う。こんなにメカメカしい形じゃないよ・・・」

『そちらにもユーリはいるのか?』

「ああ、いるよ。勿論、ディアーチェ達もな・・・って何だこれ」

 

 

 

 

 

画面ではユーリが瓦礫だらけの荒地を自然豊かな大地へと再生させていく場面が映し出されていた。

それを見たイリスが感動しユーリへと抱きついていた。

だが一夏はそれよりも惑星再生委員会の所長である男を見ていた。

 

 

 

 

 

「(あの所長・・・何か裏がありそうだな・・・警戒するに越した事はないか・・・)」

「イチカ、どったの?怖い顔して」

「ん?ああ、なんかこの所長が気になってな・・・。ユーリが瓦礫だらけの荒地を再生したのを見る目がちょっとな・・・」

「考えすぎじゃない?イリスとユーリを本当の家族みたいに接してるんだしさ」

「・・・だと良いんだがな」

 

 

 

 

 

その後場面がいきなり画面にノイズが走り見れなくなった為見れる所まで進めるといきなりショッキングな場面が現れた。

ユーリが所長を串刺しにし、猫が数匹吠えておりイリスが息絶えた所長を抱きしめながら涙していた。

 

 

 

 

『なんで・・・どうしてよ・・・どうして私達を裏切ったのよぉ!答えてよ・・・ユーリィ!』

 

 

 

 

次の場面ではイリスが池の真ん中で串刺しになりユーリが涙を流していた。

 

 

 

 

『ごめんなさい・・・必ず、必ず戻って来ますから!』

 

 

 

ユーリは消えて夜天の書は何処かに消えた。

これが、紙片を解読した内容だった。

だが一夏とレヴィはまだ何か隠されていると思っていた。

しかも一夏は十中八九あの所長が関わっていると断定していた。

 

 

 

 

「さて、どうやって調べるか・・・。俺ぶっちゃけエルトリアの事あんまり知らないぞ?」

「アミタとキリエなら知ってるかもね。どうする?聞く?」

「・・・なら、頼み事するか」

「頼み事?」

「ああ、裏付けだがな。・・・俺の予想が正しければ恐らく今回の主犯は・・・ん?通信?はい、一夏です」

『あ、一夏さん?はやてです。ちょっと此方に来れません?』

「大丈夫ですけど・・・どうしたんですか?」

『何やら王様達が一夏さんに会いたいって言うてるんです。すみませんが来てくれませんか?』

「分かりました。レヴィとリヒトも連れてそっちに行きます」

「どしたの?」

「この世界のはやてさんから。こっちに来れないかだってよ」

「ボクらも?」

「ああ、なんでも王様達が呼んでいるんだと。んじゃ、行くか」

「おっけー。リヒたん行くよー」

「はーい」

 

 

 

 

 

 

 

次回、マテリアルズ・ストラトスDetonation IF

 

 

 

 

 

「王と星、2人の雷」

 

 

 

 

「小さい頃のボクだ〜♪なっつかしい〜♪」

「むーっ、引っ付くなー!」




シンフォギアエクシィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィヴ!



遂に明日放送開始だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!


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「王と星、2人の雷」

光槍・ガングニール・・・良い・・・。


一夏はバリアジャケットを上半身だけインナーのみにして纏ってはやて達がいる場所にレヴィとリヒトと一緒に歩いていた。

松葉杖はもう要らないのか置いて来ている。

 

 

 

 

「ここかな?」

「だな、入るか。はやてさん、一夏です」

『入ってええよー』

「失礼しまーす」

「おっじゃましまーす♪」

「お邪魔しまーす」

「お疲れ様です一夏さん。傷はもう大丈夫何ですか?」

「はい、まだ痛みますけどそれは今レヴィとリヒトが治してくれていますから」

「お熱いですなぁ〜♪っとそやそや。王様〜来たでー」

「むっ?来たか」

「おー?デッカいボクもいるー」

「・・・数時間振りですね貴方様」

「おう、シュテルも元気そうだな」

「ええ、おかげさまで」

「それなら良かった。んでディアーチェ。俺を呼んだ理由はなんだ?」

「単刀直入に聞く。貴様と我らはどういう関係だ」

「・・・はぁ?」

「我々には記憶が2種類あります。1つはユーリと過ごした記憶。もう一つは面識が無いはずの貴方と共に戦い、過ごしている記憶です」

「・・・なるほどな。この世界の闇の書と俺の持ってた白夜の書、その2つから構築されたから俺の方のディアーチェ達の記憶があるのか・・・」

「答えよ、我らと貴様との関係を」

「固い絆で結ばれた大切な家族だよ・・・レヴィは俺の大切で守るべき大事な人さ」

「そ、そうか・・・それならば貴様を見るたびに感じていたこの気持ちの正体も分かった。しかし、それは貴様の世界での我らの話だ。我らとは関係ない」

「ああ、分かってるよ。けど、ユーリは必ず助ける。カルマノイズも絶対にぶっ潰す。そして白夜の書と夜天の書も取り返す。絶対にだ」

「そうだな、それに関しては同意見だ」

「さてと・・・レヴィはどこ行ったかなっと・・・あっ、いた」

「小さい頃のボクだ〜♪なっかしい〜♪」

「むーっ、引っ付くなー!」

「・・・何してんのレヴィ」

 

 

 

 

マテストレヴィがこちらの世界のレヴィに抱きついていた。

抜け出そうともがいているが何故だか動きが猫っぽい。

リヒトはハネキツネ姿になって一夏の頭の上にいた。

その時、通信が入った。

街で起動外殻が暴れているとの事だ。

同時に白騎士が改修が終わり到着したという連絡だ。

直ぐに甲板に出て白騎士と合流する一夏とレヴィ。

一夏は既に残りのバリアジャケットを着ている。

マドカ達も甲板に現れた。

 

 

 

 

 

「クロノさん、俺とレヴィ、マドカ達が先に出ます。ユーリを見つけたら直ぐに連絡を」

『分かった。僕も直ぐに行く。無理はするなよ』

「分かりました。レヴィ、行くぞ。リヒトはレヴィとユニゾンだ。マドカと鈴はイリスとカルマノイズの捜索、アインスさんは起動外殻の対処を」

「「「了解」」」

「任せろー!新しくなったバルニフィカスのお披露目ターイム!」

「・・・その姿、向こうのミッドでの苦い記憶思い出したんだけど(リリカルすれいや〜ずとのコラボの話)」

「気にしない、気にしない。あの時貰ったアレをバルニフィカスに組み込んだからね。さらにパワーアーップ!」

「なら頼もしいぜ。皆、行くぞ!」

「「「「おう!」」」」

 

 

 

 

 

 

 

次回、マテリアルズ・ストラトスDetonation IF

 

 

 

 

 

「戦闘開始」

 

 

 

 

 

「クリス、借りるぜ。遠慮はいらねぇ、全弾持っていけ!」

 

<FORMER DETH PARTY>




シンフォギアァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!



エェェェクシヴッ!



ついに放送開始!


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「戦闘開始」

シンフォギア・・・良い・・・。


燃え尽きました(まだ1話)



※大幅修正しました。


一夏は改良された白騎士を身に纏い市街地を進む機動外殻の撃破に向かう。

フォーミュラをISとデバイスに合うように出力を調整、その為かは知らないがバリアジャケットのデザインが変わっていたが今は纏っていない。

機動外殻の近くまで来た一夏は白騎士から降りる。

 

 

 

 

「白騎士、さんきゅ。リンディさんと合流して上空からイリスの捜索にあたってくれ!」

「分かりました。ご武運をマスター」

「行くぜ!Balwisyall nescell gungnir tron」

 

 

 

 

<戦闘曲 戦姫絶唱シンフォギアXVより立花響のALL LOVES BLAZING(劇中ロングイントロver)>

 

 

 

 

 

一夏が詠うと同時に一夏の周りにバリアフィールドのような空間が形成される。

デバイスの待機形態であるペンダントを左手に持ち高く掲げるとISスーツが弾け飛び同じポーズをした影が一夏と重なる。

力強くフィールドを踏みしめると左足元と右腕先端からインナーが形成されていく。

そのまま一夏は流れるような演舞を行い、両手を合わせるとその両腕にアームドギアが形成、一旦両腕を広げ巨大化し一瞬膨れたかと思うと収縮し腕に装着、カバー内部には<SG-r03F Sabrd Heart Gungnir>と表示されカートリッジが装填、カバーが展開する。

高く上げた足にもバリアジャケットが展開され踏みしめると一旦弾け飛び、足元から装甲と脚部のバンカーが再構築されていく。

因みにヒールは邪魔だから砕いた。

腰にもブースターと腰回りのジャケットが展開、頭部ヘッドギアが装着。

胸元のペンダントが変形、上半身のバリアジャケットを纏い、現れたマフラーを掴み回転しながら首元に巻き付ける。

巻き付けたマフラーから口元を出し最後に首の後ろからウイングが装着される。

生まれ変わったセイバーハート、「セイバーハート ガングニールF」である。

そのまま一夏は歌いながら機動外殻へと腰のブースター全開で突っ込む。

 

 

 

 

「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!〜♪」

 

 

 

 

殴り掛かってきた機動外殻の腕を殴り壊し、バンカーで空中へと飛び上がり、かかと落としの体制をとりバンカーを全開にして構える一夏。

全開にした脚側のバンカーの先端が変形し巨大な槍となる。

 

 

 

「ブチ抜けェェェェェェェェェ!」

 

 

 

一夏は思いっきりバンカーを叩きつけ、そのまま槍を全開にしたバンカーを勢いよく撃ち込んだ。

その一撃で機動外殻は破壊された。

 

 

 

「次ッ!」

 

 

 

因みに一夏の歌はスピーカーを通して各魔導師の耳に届いており、それを聴いた魔導師たちは心の奥底から力が湧き上がってくる気がしていた。

 

 

 

 

「(繋ぐ為のこの拳、今は皆を助ける槍だっ!)」

 

 

 

一夏は次の起動外殻に向かって駆け出す。

指揮を執るクロノ達は一夏の強さに驚愕すると同時に自分達はとんでもない人物を敵に回していた事を理解した。

 

 

 

「僕達が苦戦した機動外殻を僅か30秒足らずで・・・」

『つ、強過ぎるよあの子・・・』

 

 

 

一夏は両腕のギアを変形させ、両腕のバンカーのブースターと腰のブースター全開で2機目の機動外殻へと突っ込み、飛び上がる。

軽量化の為、一時的に上半身と腰周りのジャケットをパージ。

月の逆光で照らされたその姿はある世界で絆を結んだ同じ撃槍を纏う大切な友を彷彿とさせた

 

 

 

「貫けぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」

 

 

一夏は殴り掛かってきた機動外殻の腕を足場に脚部バンカーで飛び回り懐に飛び込む。

 

 

 

「Get to heart!(Wowow) Get to heart!(Wowow) 一撃よ滾れェッ!」

 

 

 

そのまま両腕のギアを叩き込む。

叩き込んだギアがドリルの様に回転し機動外殻の装甲が砕かれる

装甲を砕いた衝撃で弾かれたが剥き出しになり丸見えのコアに向かって一夏は砲撃を叩き込み機動外殻を破壊する。

 

 

 

 

「よし、仕留めた!・・・ん?通信?クロノさんから?」

 

 

 

その時、一夏に通信が入った。

クロノからである。

 

 

 

『一夏、聞こえるか?クロノだ』

「どうしたんですか?急に」

『イリスのアジトに突入した武装局員が壊滅した。イリスは奪った機材で量産型の自分を作ったらしい』

「・・・成る程、コイツらはそれって訳か」

 

 

 

 

一夏の周りにはいつのまにか大量の件の量産型イリスが取り囲んでいた。

目の前には隊長格であろうか、他とは違うイリスがいた。

 

 

 

 

「・・・クロノさん、なんか違うの混じっているんですけど」

『報告にあった固有型だ。シグナム達が交戦中だ』

「なるほど、まあ、これくらいマリアージュと比べたら屁でも無いけどな! これくらいならァ!」

 

 

 

 

脚部バンカーで飛び上がった一夏に殺到する量産型イリス。

一夏は拳で彼女達を叩き潰し、マフラーに魔力を流して振り回して斬り裂いた。

 

 

 

 

「ふっ!はっ、でやぁ!(・・・!後ろか!)」

「ハァッ!」

「・・・軽いよ、お前の拳。オラァ!」

「何・・・!?グハッ!?」

「セット!マルチロックモード!」

 

 

 

 

固有型イリスを一撃ノックダウンした一夏は両腕のギアをガトリングガンに変形させ、腰のパーツの一部をミサイルランチャーに変形させる。

 

 

 

 

「クリス、借りるぜ。遠慮はいらねぇ、全弾持っていけ!」

 

 

 

<FORMER DETH PARTY>

 

 

 

 

一夏はミサイルとガトリングガンとガトリングガン下部に搭載されているグレネードを撃ちまくり残る量産型イリスを撃破する。

残る機動外殻に向かって突撃しながら右腕のギアを変形、まるでヴィータのラケーテンのような形へと変形させ突っ込む。

目の前にノックダウンした筈の固有型イリスが立ち塞がるが構わず突き進む。

 

 

 

 

 

「邪魔だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

「わ、私ごと外殻を・・・!?」

「ラケーテンバンカー・・・フルドライブ!」

「せ、せめて貴様だけでも・・・!」

「(自爆する気か?させるかよ!)うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

「ぐぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

「いっけぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」

 

 

 

 

固有型イリスを貫き、機動外殻のコアをも貫く一夏。

爆発する外殻を背に一夏は飛んでいた。

 

 

 

「・・・レヴィ、無事でいてくれよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

次回、マテリアルズ・ストラトスDetonation IF

 

 

 

 

 

「極熱、激凍。私の心火」

 

 

 

 

「心火を燃やして、貴様をぶっ潰す!」




一夏大暴れ。



ビッキーの新曲、ALL LOVES BLAZINGで燃やしてキミだけにで泣かせにくるのはマジでヤバい。


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設定資料

現在の一夏の様子などです。


織斑一夏

 

 

デバイスがフォーミュラを搭載したことによりバリアジャケット及びISとフォートレスが変化。

インナーやアームドギアに戦姫絶唱シンフォギアXVからの立花響のガングニールのデザインが取り込まれている。

髪型も何処か某ガングニール先代装者の面影がある。

 

武装

ストライクカノン→フォーミュラバスター

 

フォーミュラ搭載により形状変更、改良前はなのはが持っている改良後のカノンであるレイジングハート・ストリーマに形状は近いが改良後は何故かなのはのカノンの改良前のデザインになっている。

改良後は一々ISの拡張領域に格納していたのを両腕のアームドギアから任意で変形するようになった。

 

 

ストライクバスター→フォーミュラキャノン

 

 

IS時に付けられていたストライクバスターの改良版。

超砲身、大口径化したがその分取り回しが悪くなっており戦闘中に破損する可能性がある。

 

 

フォーミュラヴェスバー

 

 

IS時に装備される装備。

腰にビットキャリアが無くなった事で搭載されたビーム砲。

真正面にしか撃てないがシンフォギアのイチイバルみたいにミサイルランチャーが搭載されているので火力は高い。

 

 

 

アームドギア

 

 

まんま両腕の拳。

殴ったり受け止めたりでき、剣やフォーミュラバスター、鎌や槍、ガトリングガンやマシンピストルにもなる。

一夏は大体ブン殴る。

槍はなのはのレイジングハート・エストレアにガングニールとマガジン型カートリッジをくっ付けた様なデザイン。

 

 

 

現在の一夏の状態

 

 

左肩銃瘡跡

背中中心部に打撃跡

内臓一部損傷(完治しかけ)

リンカーコア軽損傷

全身数カ所に火傷

他、裂傷等多数

 

 

 

相も変わらず無茶ばかりして傷だらけになっても何度でも立ち上がり続ける我らが主人公。

無自覚に惚気をばら撒き周りを砂糖で満たすレヴィ大好き人間。

最近は人前で耳掻きしてもらったり食べさせ合いしたりしている。

原作とは違い拳による喧嘩殺法や砲撃魔法等による短期決戦を仕掛ける。

逆に言えば長期戦は苦手である。

性転換した状態でいる事が多い為元の姿の写真はプレミアがついても売れるレベル。

今はとある歌の作詞中。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うーん・・・ここはコレの方が良いかな・・・いや、こっちかな・・・」

「イーチカ」

「んー?どーしたレヴィ」

「何してるの?報告書はもう書き終わったんじゃないの?」

「ん?ああ、これは報告書じゃないよ。今作詞中の歌」

「おー。でも、あまり根詰めすぎ無いでよ?最近のイチカは無理しすぎだからサ」

「ああ、分かってる。もう少ししたら寝るよ。お休み、レヴィ」

「うん、お休みイチカ」

「・・・よし!頑張るか!(俺にとって1番大事で大切なレヴィ。もう一度、ちゃんとした答えを聞かせるために。俺の全部を大切な陽だまりに捧げる愛の歌・・・タイトルは・・・「キミだけに」)




ラストに盛大にバカでかい告白イベントのフラグを立てる作者の図


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「極熱、激凍。私の心火」

最近デュエマオリパとかの運がやばい荒潮提督デス。


大阪でフルコンプ自販機500円オリパでパーフェクトウォーター、アニメイト上のカードラボ500円オリパでBAGOOONミッツァイル、梅田のショップで通常盤ドルマゲドンが当たりました。


さらにヴァイスシュヴァルツのなのはDetonationからSP箔押しサインカードなのはが出ました。


なにこれ、この豪運怖い。


一夏が大暴れしている頃、アインスははやてと共に他の機動外殻と戦っていた。

鈴とマドカはノイズが現れたというのでそちらに向かっている。

地上の方は一夏が暴れまくって殲滅しているので自分達は空中にいる機動外殻の対処にあたった。

 

 

 

 

 

「行くで、リィン!リィンフォース!」

「はいです!はやてちゃん!」

「承りました、我が主!」

 

 

 

 

言うが早いがアインスが一気に駆け出し右手に火球、左手に氷塊を生み出す。

その2つを混ぜ合わせ炎と氷の塊を作り出し巨大化、そのまま機動外殻に向かって投げつけた。

 

 

 

 

「アブソリュート・・・フォォォォォォォォォス!!」

『来よ、白銀の風、天よりそそぐ矢羽となれ!』

「フレーズ・・・ヴェルグ!」

 

 

 

 

2人(+1人)の攻撃でかなりの数の機動外殻は破壊出来たがまだかなり残っている。

第2波を撃とうとしたそこに下から極太のピンクの光が薙ぎ払われ機動外殻を破壊していく。

撃ったのはイリスを捜索中の白騎士だった。

 

 

 

 

 

「すまない、余計な世話だったか?」

「いや、助かったよ白騎士。ありがとう」

「ありがとうございます白騎士さん」

「そうか。私はイリス捜索に戻る。・・・気をつけろよ、アインス」

「分かっているさ。主より先には堕ちんよ」

「アインス、フラグだぞそれは」

「そんなわkグフッ!?」

「アインス!?」

『先代!?』

「だから言っただろうが!?」

 

 

 

 

 

突如横から衝撃が襲い、アインスは近くのビルに叩きつけられた。

顔を上げてみるとハルバードを振り下ろそうとしている謎の女性がいた為アインスは咄嗟に振り下ろされたハルバードの柄を左腕のグリスクローで掴み、刃の部分はクローズナックルの装甲で受けとめる。

 

 

 

 

 

「なんという馬鹿力・・・!」

「チッ、仕留め損ねたか・・・」

「簡単に堕ちてたまるかよ・・・主の前で2度も消えてたまるものかぁ!」

 

 

 

 

そういってアインスは自爆同然にシューターを放ち襲ってきた人物を無理矢理引き剥がす。

多少ダメージは負ったが問題はなかった。

 

 

 

 

「(自分からフラグを建設したとはいえコイツ・・・かなり強いな。なら、最初から全力で行くか)行くぞ、ビルドブレイカー」

『フルドライブ、マグマブリザード』

「激 凍!極 熱!私の全力!」

 

 

 

 

 

アインスの周りに巨大な拳の形をした物体が現れる。

そこからマグマと冷気が流れ出しアインスを包み込む。

拳の形をした物体がアインスを押し潰すと冷えて固まったマグマと氷が砕けて中から新たな姿となったアインスが現れる。

右半身と胸部左側が燃え盛るマグマをイメージしたバリアジャケットに、左半身と胸部右側が凍てつく氷をイメージしたバリアジャケットに変化している。

それに合わせて髪の色も変わっている。

アインスが両腕を広げるとマグマと氷が集まり冷え固まって砕ける。

その中からは燃えるようなオレンジ色と凍てつくような美空色をした拳を模した武器とガントレットが装備されていた。

目の色がそれぞれ炎と美空色に染まる。

モードマグマブリザード、それがアインスの全力モードだ。

 

 

 

 

 

 

「心火を燃やして、貴様をぶっ潰す!」

「やってみろよ」

「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

 

 

 

<bgm Burning My soul>

 

 

 

 

アインスはビルを蹴って一気に固有型イリスに接近する。

固有型イリスはハルバードを振り下ろすがアインスは右腕で弾き飛ばし左腕で腹部を思いっきりぶん殴る。

固有型イリスは思わず腹の中身が出るような感触に襲われるがアインスは構わず思いっきりカカト落としで固有型イリスを叩き落とす。

 

 

 

 

 

「力が漲る・・・!魂が燃える・・・!私の心火が貴様を倒せと轟き叫ぶ!!!もう私は!誰にも止められない!」

「ぐぅ・・・!」

「これで終わらせる!マグマナックル!」

『BOTTLE BURN!』

 

 

 

 

アインスが右手のマグマナックルを左掌に押し付けるとナックルから音声が鳴る。

炎が溢れ出し巨大な火球へと集まり右手で掴む。

それをアインスは投げつける。

 

 

 

 

 

『ヴォルカニックバァーン!!』

「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉりゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

「アアアアアアアアアアアアアアアアア!」

「もう一撃ィ!」

『BOTTLE KEEN!』

 

 

 

 

今度は左手のブリザードナックルを右掌に押し付けるとまた音声が鳴る。

今度は左足に吹雪が集まる。

そのままアインスは所謂ライダーキックの体制で固有型イリスへと急降下する。

 

 

 

 

『グレイシャルフィニッシュ!!』

「これが私のォ!まぁつりだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

「バカなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

『ガァキガキガキガキガキガッキーン!』

 

 

 

 

アインス全力の攻撃により固有型イリスは撃破された。

その後、彼女には2つの異名がつけられる。

 

 

 

「極熱の龍」

 

 

 

「ゼロ度の炎」

 

 

 

 

と・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次回、マテリアルズ・ストラトスDetonationIF

 

 

 

 

 

「未完成愛+未熟少女=完成熟少女愛」

 

 

 

 

「たとえ未完成でも!」

「どんなに未熟でも!」

「「2人揃えば完成熟!」」

 




あああああああああああああ!!サンジェルマンさぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!



まさかシンフォギアライブ2018から逆輸入してくるなんて思わなかったよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!



4つめの絆のユニゾン!ここにあり!


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「未完成愛×未熟少女=完成熟少女愛」

宝玉落とせテオォォォォォォォォォォォォォォ!


失礼、つい愚痴が。


シンフォギア、終わっちゃったなぁ・・・。
でも、さよならは言わないよビッキー。
君の言う通り、またね。


一夏、はやて達と別れノイズを倒しているマドカと鈴。

鎌と丸鋸が振り回されると同時に消滅するノイズ。

ぶった切り、微塵切り、斬撃や丸鋸を飛ばす。

 

 

 

 

 

「チェストー!」

「早く逃げて!」

「た、助かる!」

 

 

 

 

彼女たちの後ろには結界を張る魔道士がいる。

その為、対抗手段があるマドカと鈴が前に出ているのだ。

たかがノイズ程度、今の彼女達の敵ではない。

 

 

 

 

「鈴!そっちはどうデスか!?」

「あともーちょい!」

「カルマノイズも探すデスよ!なんか嫌な気配がビンビンしてるデス!」

「それは同感。私も感じてるもの・・・!?マドカ!避けて!」

「・・・ふぇ?グホッ!?」

「なんだ、呆気ない」

「大したことないね」

「あ、ああ・・・ま、マドカァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!?」

 

 

 

 

突如横から飛んできたハンマーにより吹き飛ばされるマドカ。

鎌を支えにしてどうにか立ち上がるが口からは血を吐いている。

 

 

 

 

「だ、大丈夫デスよ・・・!やってくれたデスねコイツら!」

「マドカ!アンタは一旦下がってなさい!私がコイツらを相手する!」

「・・・わかったデス。でも、無茶はダメデスよ!」

「分かってる!」

 

 

 

 

 

 

<戦闘曲 未熟少女Buttagiri!>

 

 

 

 

 

鈴はツインテールに装着されているバインダーから丸ノコを展開、さらに両手に持つ双天牙月を握り直す。

後ろにいる相棒を、ほかの隊員を守る為にノイズと固有型イリス相手に一歩も引かない覚悟で立つ。

 

 

 

 

 

「(絶対に負けるものですか!) 綺羅綺羅の刃で半分コの廃棄物(ガベージ)!」

「うわっと!」

「予習したのッ!殺戮、方法ォ!!」

「コイツ・・・!」

 

 

 

 

 

鈴は丸ノコで2体の固有型イリスを分断、双天牙月で斬りかかる。

ハンマーを持っている固有型イリスは対応出来ず体制を崩すが槍を持っている方は即座に鈴に攻撃を開始する。

その攻撃を鈴は丸ノコの片方で受け止め、左手の双天牙月で突き崩す。

 

 

 

 

 

 

「高出力全開で、フィールドを駆けようォ!!」

「力任せなのに・・・!何で・・・!」

「勝負も、夢もッ!」

「さっきはよくもっ!」

「命懸けのダイッ!?「させないデスッ!」マドカ!?」

「もう大丈夫デス!いくよ、鈴!」

「ったく、兄妹揃ってよく無茶するわね!やってやるわよ!」

 

 

 

 

<戦闘曲戦姫絶唱シンフォギアXV より 未完成愛Mapputatsu!×未熟少女Buttagiri!ユニゾン曲 Cutting Edge×2 Ready go!>

 

(※まだきりしらのXVユニゾン曲の公式な歌詞が出てない為今回はお預けです。お詫びに作者が後書きで阿部さんに掘られます♂)

 

 

 

マドカは歌い始める前に鈴にある物を投げ渡した。

それは何か液体が入った銃型の注射器のような物だった。

 

 

「鈴、これ」

「何これ?」

「アミタさんとキリエさんからこっそり渡されたフォーミュラ用のナノマシン。昔はコレで体内にナノマシン入れてたんだって」

「・・・なーんか見覚えのあるような・・・無いような・・・まっ、良いか。覚悟、出来てる?」

「いつでも良いよ」

 

 

 

 

 

横に並んだ鈴とマドカはお互いの首筋に注射器を打つ。

体内にフォーミュラ用のナノマシンが入る。

その瞬間、2人のデバイス、いや2人自身に変化が起こる。

マドカは髪の毛が伸び、先端になるにつれて薄く緑色になり光っており先端部は鎌状の刃になっている。

さらにバリアジャケットも変わり肩のブレードが無くなり背中に付いていたブレードが大型化、腰にアミタとキリエのジャケットを合わせたような腰布が追加され、頭部のとんがり帽子にはXDモードより大きくなった羽根がついた。

鈴は髪こそ長さは変わっていないが先端になるにつれて薄くピンクになっている。

サイドテールに付いていたバインダーは上部分が展開してそこから髪が出ていて丸ノコと双天牙月が合体している。

バリアジャケットも変わり腰にはマドカと同じものがついている。

名付けるならバーニングフォーミュラモードである。

 

 

 

 

 

「何これ!?XDモード!?」

「それにしては色々変化起きすぎなような・・・でも今は!」

「アイツらを倒すデス!」

「姿が変わっただけで!」

「私達には勝てん!」

 

 

 

 

 

マドカは両手に鎌を握り、鈴は新しくなった双天牙月を連結させる。

突っ込んで来た2体の固有型イリスを空中に飛び上がって避け、斬撃と武器を飛ばす。

 

 

 

 

<切・呪りeッTぉ>

 

 

<終殺X式・烈風残車輪>

 

 

 

 

「マドカ!」

「鈴!」

 

 

 

 

2人は自分達のアームドギアを合わせる。

合わさったアームドギアは巨大なロボットの上半身になり丸ノコそのものである腕を叩き付ける。

さらに背中のブレードを外し、斬りつける。

 

 

 

 

「「ハァァァァァァァァァァァァァァ!!」」

「こ、こんな、こんな事が・・・!?」

「わ、私達が負けるなんて・・・!?」

「これで!」

「ラストデス!」

 

 

 

 

マドカと鈴はアームドギアを元に戻す。

マドカは両手に鎌をそれぞれ持ち、鈴は両手に連結を外した双天牙月を持つ。

2人はそれぞれのアームドギアを構えて固有型イリスに向かって突撃、2体を鎌と剣の刀身で叩き付けてすれ違う。

叩き付けられた2体は衝撃で目眩がしていた。

そしてすれ違った2人は再びアームドギアを合体、巨大なベイブレード型になった鎌と丸ノコが取り付けられたランチャーになる。

それを2人同時に引き発射、避ける術がない固有型イリス2体は直撃し身体がバラバラに引き裂かれて爆散した。

 

 

 

 

<鏖殺滅刃・ZABABA・TWIN HEART>

 

 

 

 

「ふぅ、やっと終わったー・・・」

「おつかれデスりiコフッ・・・!」

「ま、マドカぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?メディック!メディィィィィィィィィィィック!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次回、マテリアルズ・ストラトスIF

 

 

 

 

 

「GET BACK」

 

 

 

 

「私達の過去と貴方の今を取り戻す為に」

「ちょっとだけ、我慢してね」

「ゆくぞ、ユーリ」

「貴方達まで・・・失いたく無いんです!」

「違う世界だとしても、ボクは君の悲しい涙を二度と見たくない!だから!」




・・・はっ!?ここは?


阿部「やらないか?」


あっ、ちょっ!?アッー♂!?



※投稿が遅れた作者への制裁


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GET BACK

・・・ついにこれを書く日が来たか・・・。

マテリアルズvsユーリ。

大好きな人を取り戻したいディアーチェ達と守りたいユーリ。

映画館で観ててずっとなのはGODのシュテル&レヴィvsユーリが脳裏から離れませんでした。


そんなシーンを作者の文才で描けるかは不安ですが頑張りました。



作者にとってかなり好きなシーンでもあります。


一番は・・・やっぱりあのシーンですね・・・なんのシーンかは・・・しばらくお待ちください。





では、大切な人達を助けたい、守りたい3◼︎◼︎と1人の悲しき戦いをどうぞ。



ユーリの元へと急ぐディアーチェ、シュテル、レヴィの3人。

そこにマテスト側のレヴィが合流する。

その姿は何時もの蒼色と黒色のバリアジャケットではなく薄紫に染まっているバリアジャケットである。

かつて操られ一夏と刃を交えたあの姿に近かった。

レヴィは再びこの姿になりあの時の事を思い出し心がチクリと痛むがユーリを、家族を助ける為に受け入れた。

しかし、レヴィは気付いていないが一部が本来想定されていない形になっているのだった。

 

 

 

 

「貴様、何故我らに手を貸す。ユーリは貴様の知るユーリでは無いのだぞ」

「そうだぞー!ボクらだけでも大丈夫だぞー!」

「これは私たちの問題です。貴方には関係は無いはずですが」

「確かに関係無いかも知れないよ。けど、ボクだって黙って見ているわけには行かないんだよ。(あの時を思い出すな・・・。シュテルんと一緒にユーリを止める為に戦った事・・・あの時は力及ばずやられちゃった・・・。けど今は違う。今度は絶対にボクらの声を届かせるんだ!)・・・いた!」

「ふんっ、邪魔だけはするなよ」

「足手纏いにはならないでよ?」

「私たちも貴方の援護に回る程の余裕はありませんから」

「分かってるって」

 

 

 

 

 

海鳴にかかる巨大な鉄橋、その前にユーリはいた。

ユーリの姿を見たレヴィはデバイスを握る手をギュッと力強く握り締める。

この世界の3人は既に臨戦態勢である。

 

 

 

 

<戦闘bgm 劇場版リリカルなのはDetonation挿入歌「Get back」劇中ver>

 

 

 

 

「私達の過去と貴方の今を取り戻す為に」

「ちょっとだけ、我慢してね」

「ゆくぞ、ユーリ」

『敵性存在四基排除します』

 

 

 

3人の声に反応するかの様にユーリも魄翼を展開してベルカ語で喋る。

シュテル、レヴィの2人が紅と蒼のオーラの様なものを纏いユーリに突っ込む。

マテスト側のレヴィも真・スプライトフォームとなりユーリへと向かう。

ユーリは既に魄翼の腕で2人を抑えている。

マテスト側のレヴィはツインブレードとなっているバルニフィカスを構えユーリに斬りかかる。

当然ユーリには防がれるがレヴィは左手に魔力を込めて殴りプロテクションを破壊する。

爆風で弾き飛ばされるレヴィだが同時にバインドを仕掛けてユーリの動きを止める。

その後ろにはディアーチェが既に砲撃の準備を終わらせていた。

 

 

 

 

 

「王様!今っ!」

「我を気安く呼ぶな!アロンダイト!」

「くっ!」

「ハァァァァァァァ!」

 

 

 

 

体制を崩したユーリにシュテルと共にレヴィが斬り込み魄翼を1基吹き飛ばす。

さらにシュテルが左腕のブラストクローで更に魄翼を破壊する。

動きが止まったユーリに2人のレヴィが追撃、魄翼を破壊する。

間髪入れずにディアーチェとシュテルの砲撃がユーリを襲う。

 

 

 

 

「行くよ、ボク!集まれ、雷光!」

「指図すんなよー!雷光招来!っう!」

「雷刃封殺!」

「雷!刃!つぅぅぅぅぅい!」

「ばぁく滅!けぇぇぇぇぇぇぇぇぇん!」

 

 

 

 

 

4人の全力の攻撃、それは確実にユーリに届いていた。

 

 

 

 

「ぅう・・・ああああああああああああ!!」

「ユーリ、ごめんね・・・痛いよね・・・!」

「ユーリを操作しているのをフォーミュラシステムによる行動強制プログラム・・・!」

「連続攻撃で負荷を与え続ければユーリを縛っている糸は焼き切れる!」

「けど・・・それだとユーリが傷つく・・・!だけどコレしか・・・!」

 

 

 

 

間髪入れない砲撃の嵐、ユーリは傷つき泣き叫ぶ。

それを聞いている彼女達の心は痛み泣きそうになる。

だけど諦めない、今度は救って見せる。

 

 

 

 

 

「泣かないで、ユーリが泣いてるとボクらも悲しいんだ・・・!」

「・・・はっ!」

「マズい、ユーリの浸食が・・・!ちょっと無茶するけど砲撃の一部をボクに・・・!」

 

 

 

 

ユーリからの浸食を受けるレヴィ達。

だがディアーチェがそれより早く魔導書のページで3人を覆い尽くそうとする枝に貼りつき消滅させる。

その間にユーリの魄翼は再生される。

しかし、一時的にプログラムから解放されたのか身体を抱きしめて座り込むユーリ。

 

 

 

 

 

「・・・っ!シュテル、レヴィ、ディアーチェ。イリスは私がきっと止めます!ですから・・・!」

「っ!」

「私たちを退けて・・・」

「ダメだよそんなの!」

「馬鹿者が!動けもせずに泣いている子供の言うことか!」

「ユーリの分からずや!何で王様達を拒絶しようとするんだ!」

「貴方達まで・・・!平行世界から来たもう1人のレヴィまで失いたく無いんです!!!」

 

 

 

 

 

そう言ってユーリは砲撃する。

放たれたビームは途中から枝分かれしディアーチェ以外の3人をミサイルの様に追う。

 

 

 

 

 

「待っていてください!必ず助けますから!」

「違う世界だとしても、ボクは君の悲しい涙を二度と見たくない!だから!」

 

 

 

 

レヴィはユーリに向かうディアーチェと共に後ろに追いかけるビームが迫る中ユーリに向かう。

ユーリはディアーチェにも同じビームを撃ち足止めをしている間にディアーチェに攻撃するつもりだったがその間にレヴィが割り込む。

腕型の魄翼を1基斬って破壊し、後ろのビームを大きめの残骸を蹴飛ばして迎撃する。

しかし、ユーリ本体と残る魄翼は止められずレヴィは魄翼に掴まれて鉄橋に叩きつけられ、ユーリはディアーチェに迫る。

 

 

 

 

 

「あぐっ・・・!王様!」

「くっ・・・!」

「あの惨劇の中で残せたのはイリスの心と貴方達だけだった!」

「っ!」

「いつか故郷に帰るため・・・誓った夢を叶えるため・・・貴方達まで居なくなったら私は・・・!」

 

 

 

 

 

迫るユーリの拳を掴んだディアーチェ、その時、この世界のディアーチェ達は自分達の失った記憶を思い出したのだ。

最初に思い出したのはこちらを見つめるイリスとユーリの2人。

憎悪に染まった目や悲しみに満ちた目をしていない心から嬉しそうな2人。

 

 

 

 

『元気になって良かったね!』

『ええっ!』

『改めて魔法って凄いよね。あんなに弱ってたのにここまで復活させられるなんて!』

『頑張りました!』

 

 

 

 

ー 何を言っている?身体が動かぬ・・・。それに、寒い・・・ ー

 

 

 

 

『あれ?真ん中の子がなんか言ってる?』

『寒いのかもしれません・・・』

『待ってて、タオル掛けてあげよう』

『大丈夫ですよ。直ぐあったかくなりますからね』

 

 

 

微笑みながら見つめるユーリ。

タブレットを寝転がりながら見るユーリ。

そんな彼女を見つめる視線に気付いたユーリはその視線の主を呼ぶ。

 

 

 

 

『ふふふ、一緒に読みますか?』

 

 

 

 

自室が荒れ放題になり怒るイリスとそれを嗜めるユーリ。

 

 

 

 

『コラチビ助!あんたら私の部屋に恨みでもあんの!?』

『ごめんなさい!皆遊びたい盛りなんですぅ・・・』

『あぁーもう!』

 

 

 

 

ベッドで眠る彼女たちを見つめるユーリとイリス。

 

 

 

『こいつらいつもくっ付いてるね?』

『真ん中の子が2人の王様ですね。いつも他の2人の面倒を見てて・・・』

『こうして寝てると可愛いんだけどなぁ・・・』

『ふふっ』

 

 

 

 

農場で話すイリスとユーリ。

 

 

 

 

『夜天の書は憎しみと死の連鎖に覆われた子です・・・。だけど、私と夜天の魔導は星や命を救う力にもなるんだって。思い出させてくれたのはイリスとあの子たちです。どうしようもない現実も諦めなければいつか、変えられるかもしれない。1人で出来ないことも皆でならできる、私はイリスにそんな事を教わったんですよ?』

『やめてよ、恥ずかしいから・・・』

 

 

 

彼女達が見つめる先にある木の下、そこにはそれぞれピンク、水色、紫のリボンを付けた3匹の猫が戯れあっていた。

 

 

 

『あの子たちの元気な姿がそれを証明してくれる』

『名前、付けたんだよね?なんだっけ?』

『シュテルとレヴィ、それからディアーチェですよ』

 

 

 

 

そう、この世界の彼女達の正体。

それはイリスとユーリに拾われ、救われ、優しさと大切な思い出を貰い暖かさをその身に感じながら育った猫だった。

 

 

 

 

ー そうだ、命をくれて育ててくれた ー

 

 

 

ー 餓えとも乾きとも無縁の暖かい暮らしをくれた ー

 

 

 

ー それに報いるために強くなりたい、だから欲しかったのだ・・・弱々しい手足や言葉を話せない口ではなく・・・ ー

 

 

 

 

 

「うう、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 

 

システムが再起動したのか暴れ出すユーリ。

ディアーチェは飛んでくる魄翼を避ける。

 

 

 

ー 遊び道具にしかならぬ尻尾ではなく ー

 

 

 

 

レヴィも魄翼をバルニフィカスでぶった斬り破壊する。

 

 

 

ー 優しいこの子を守れるような ー

 

 

 

シュテルも左腕のブラストクローを連射し魄翼を攻撃する。

 

 

 

 

ー この子の願いを叶えられるような沢山の力を! ー

 

 

 

 

ー 無限に湧いてくるような力を! ー

 

 

 

 

シュテルとレヴィがバインドでユーリを捕まえ、拘束する。

 

 

 

 

「ディアーチェ!助けますよ、私たちの主人を!」

「ボクらの大切な子を!」

「おう!お前を苦しめる枷を今、撃ち砕く!」

「ああああああああああああ!」

「くっ!引っ張られて・・・!」

「抑えきれない!」

「シュテル!レヴィ!くっ、このままでは撃てぬ!」

「なら、ボクに任せて!」

 

 

 

 

 

その時、漸く魄翼の拘束から逃れたレヴィが後ろから駆け付ける。

そのままユーリに抱き付き押さえ込む。

ユーリは暴れるがレヴィはパワーとスピードに特化したマテリアル、例えユーリでもそう簡単には抜け出せはしない。

 

 

 

 

 

「今だよ王様!ボク毎ユーリを撃ち抜いて!」

「しかしそれでは貴様が!」

「大丈夫、やって!」

「・・・っ!分かった・・・!ジャガーノートォ!」

 

 

 

 

直後、ユーリの周りに展開していた集束魔法が炸裂しユーリを押さえ込んでいるレヴィ毎飲み込む。

その衝撃波は巨大であり橋の大部分を飲み込んだ。

レヴィは何とか意識を保ちユーリを抱き抱えたまま川へと墜落する。

その頃、遠くでも分かる大きさの衝撃波を見た一夏は胸騒ぎがし急いで現場へと急行するのであった。

 

 

 

 

 

 

 

次回、マテリアルズ・ストラトスIF

 

 

 

 

 

「黒幕、絆」

 

 

 

 

「ありがとう、3人の思いと願い。そして精一杯の恩返しは必ず俺がユーリに伝えるから、だから、今はゆっくりと休んでくれ」




なのはキャラソン集買って聴きました。



暁の祈りver Trinity Hearts、ヤバすぎわすわ・・・試聴動画で感動したのにそれを簡単にぶっちぎって泣きましたわ。
あんなにユーリの事が大好きで、愛しているだなんて・・・ああ、やっぱり紫天一家は最高だなぁ・・・!


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「黒幕、絆」

ダクソ3楽しいデス。

さて、今回から一気にクライマックスに向かって進んで行きます。

現れる黒幕、イリスの真実、ディアーチェ達の決断。


リリカルなのはDetonation編もラストスパート、リリカルマジカル頑張ります。


この世界のディアーチェ達と協力しユーリを止めたレヴィ。

下の川にユーリを抱き抱えたまま墜落したが何とか意識を失わずに持ち堪えてユーリを脇に抱えて水面に出た。

水面に出るとこの世界のディアーチェ達がいた。

 

 

 

「無事であったか」

「なんとかね。ユーリ、起きて」

「・・・ううん。ディアーチェ・・・?シュテル・・・レヴィ・・・!」

「とりあえず岸まで運ぼう。色々話したい事もあるだろうけど今は・・・!?伏せて!」

「なに!?」

 

 

 

何かの殺気を本能で感じ取ったレヴィはバルニフィカスをザンバーにして攻撃を防ぐ。

持ち前の怪力で襲撃者を押し飛ばしたレヴィ。

しかし先ほどのディアーチェの集束砲撃のダメージが響いたのか痛みで顔歪めるレヴィ。

襲撃者は驚いたようで、だが感心していた。

 

 

 

「ほう?その身体で動くか。完全に気配を消していた筈だが?」

「ハァッ・・・ハァッ・・・当たり前だろ・・・!自分の大切な人が傷つける奴から守る事の大切さをボクは知ってるからね・・・!というかお前は・・・!」

「しかし、もう動くのも辛いだろう!だから・・・暫く眠っていると良い!」

「しまっ・・・!?うわぁぁぁ!?」

「おい貴様!おのれマクスウェル!」

「次は君だよ!」

「ディアーチェ!」

「シュテル!?」

 

 

 

レヴィを吹き飛ばしディアーチェの後ろに回った襲撃者・・・マクスウェル所長の攻撃からディアーチェを庇い左腕を切断されるシュテル。

怒りに任せて斬りかかるこの世界のレヴィだが簡単にあしらわれ撃墜される。

再びディアーチェに攻撃しようとしたその時、1本の槍が割って入った。

ブチ切れて怒りの表情を浮かべる一夏だ。

どうやら近くに来たタイミングでシュテルの腕が切断されたシーンを見てしまったらしく完全に頭に血が上ってしまっていてイグナイトモジュールまで起動している。

 

 

 

「黒幕はやっぱりテメェか・・・惑星再生委員会所長、フィル・マクスウェル!!」

「ほう?私がなにをしたか分かったような口振りだね?キミと私は面識がない筈だが?」

『その疑問には俺が答えるぜ』

「キミは確か・・・」

『そうだ、お前が操ってくれた藤木遊矢だよ』

「洗いざらい全部喋ってくれたよ。お前がコイツに催眠をかけて操っていた事、なのはさん達を手駒にしようとしていた事もな」

 

 

 

そう、一夏は出発前に藤木遊矢に事情聴取を依頼していたのだ。

その結果がついさっき届き話を聞きながら向かっていたのだ。

もっとも藤木自身マクスウェルの名前を知らなかったのだが一夏が映像のスクリーンショットを見せるとコイツだと言った為判明したのである。

 

 

 

「ふむ、私と会ったという記憶は消しておくべきだったかな?」

「そんな事しなくてもこの人から話を聞けたさ」

『私の事は覚えているでしょうマクスウェル所長』

「キミは・・・大きくなったねあの頃とは見違えるほどに」

『あの日、何が起きたかアミタ経由で彼女に頼まれて急いで調べていました。そしたら貴方が何を計画していたのか、全て分かりました。貴方はイリスを、彼女を軍事兵器に仕立て上げようとしていたのですね。そして彼女自身を量産、さらにその量産した個体から無限に増えていく・・・貴方は何てことをしようとしているのですか!』

「ふっ、その計画は止められたがこの惑星、地球とユーリがあれば幾らでもやり直せる。それにイリスはいい手駒として動いてくれたよ。それには感謝しているさ。キミ達を倒し、私の計画を再び復活させる」

「させると思うか?テメェはユーリを、イリスを、惑星再生委員会のメンバーの思いを踏みちぎり、傷つけ命を奪った。さらにディアーチェ達まで・・・!許さねぇ!」

「来たまえ、キミも私の子供にしてあげよう!」

「うるせぇ気持ち悪い事言ってんじゃねぇぞ!この腐れド外道!」

 

 

 

ぶつかり合う一夏とマクスウェル。

一夏が黒幕であるマクスウェルと戦っている最中、イリスのアジトで向かい合うキリエ。

キリエから手渡されたタブレットで真実を見て、マクスウェルの会話を聴いたイリスは絶望した。

ユーリに復讐する為に動いて来たのにそれは全て嘘、マクスウェルの描いたシナリオだったのだ。

本当はユーリはマクスウェルの計画を止めようとしていただけ、彼が行った委員会メンバーの虐殺を止めようとして彼女も操られかけたがディアーチェ達により助けられて自らの能力で殺してしまったという事実。

そういえばユーリが何か言おうとしたのを遮ってしまいユーリと戦い、死んでしまったのだ。

 

 

「嘘よ・・・所長が私を利用してたなんて・・・私の復讐も全部嘘だなんて・・・」

「イリス・・・」

「っ!来ないで!」

 

 

近づこうとするキリエにランチャーを向けるイリス。

しかしイリス自身は撃ちたくないのかランチャーを左手で必死に抑えようとしており涙を流していた。

 

 

「私はアンタと初めて会った時から利用しようって考えてた!嘘をついて、騙して、また信用されたって思ってた!アンタなんか最初から私の復讐の為に利用し続けて来たのよ!」

「うん、それでもイリスは私の友達だよ。例え嘘だったとしてもイリスと一緒にいるのは、一緒にお話しするのは楽しかった。私はいつも、イリスに助けられて来た!」

「それが何よ!私はアンタを利用していただけ!道具としか見ていなかった!友達だなんて言われる筋合いはない!分かったならさっさと退きなさいよキリエェ!」

 

 

そう言いランチャーの引き金を引くイリス。

アジトであるタワーの壁が吹き飛び煙が上がる。

しかし、それだけの攻撃を受けてもキリエは立っていた。

傷だらけになっていたがシステム「オルタ」を起動しまっすぐイリスを見る。

大切な友達を助ける為に、マクスウェルの呪縛から解放する為に。

 

 

「だからって泣いている友達を見捨てられるわけないでしょ!弱虫の私はもうお終い、今度は私がイリスを助ける番だ!」

 

 

 

ところ変わって陸橋の上で戦う一夏とマクスウェル。

マクスウェルは銃剣を巧みに操り一夏を追い詰める。

だが一夏も負けてはいない。

自分の全てを出し切りマクスウェルに追従する。

 

 

「やるねキミも。ユーリか、それ以上だ」

「お前に褒められても嬉しくねぇよ・・・!」

「しかし、これ以上キミに付き合っているわけには行かなくてね。悪いが墜ちてくれたまえ。アクセラレイター・オルタ」

「な、消えた・・・!?ぐはっ!?」

「終わりだよ!」

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

 

 

突然視界から消えたマクスウェルに背後から強襲され下の川に叩きつけられる一夏。

トドメと言わんばかりに砲撃も撃ったマクスウェルはユーリを守ろうと立ちはだかったシュテルの腹に銃剣を突き立て、ディアーチェを吹き飛ばす。

そのままユーリを抱えて何処かに飛び去るマクスウェル。

必死に手を伸ばす一夏の思いも届かなかった。

ようやく救護に辿り着いたシャマルは医療スタッフにより回収された一夏達。

だが一夏とレヴィだけは応急処置を断りマクスウェルを追いかけようとしていた。

 

 

「行かなきゃ・・・!こんな所で立ち止まっている場合じゃないんだ・・・!」

「そうだよ・・・!ユーリ、泣いてた。もう家族を傷つけたくないって言ってた。違う世界だったとしてもユーリの涙は見たくないんだ!」

「それでもダメよ!傷を治さなきゃ!貴方達もディアーチェちゃん、も!」

「この程度、問題な・・・!っう!」

「やっぱり無理よ!休まないと!」

「・・・ディアーチェ」

「・・・アイツら」

「・・・シュテル、レヴィ」

「ええ、分かっていますとも」

「ボク達も覚悟を決めたよ」

「・・・あい分かった。汝等の命、我が預かる。おい、貴様達!」

「ディアーチェ?」

「王様?」

「こちらに来い、貴様らに頼みがある」

 

 

そう話すディアーチェに近づく一夏とレヴィ。

2人は嫌な予感がしていた。

まるで自分達の世界で起きたあの事件の時のような覚悟を決めた目をしていたからだ。

 

 

「王様、頼みって?」

「・・・悔しいが我らはもう限界だ。本来であれば我らで解決すべき問題、しかしシュテルもレヴィも重症、我も動けぬ。だから頼む、ユーリを、我らの主人を助けてくれ・・・!」

「・・・何言ってんだよディアーチェ。最初からそのつもりさ」

「ユーリを助けたいのはボクらだって一緒だしね」

「すまぬ・・・!我らの全てを託す。必ず助けてくれ!我らの大切な人を!」

「・・・レヴィ」

「うん、言わなくても分かるよ。やろう、イチカ」

「さんきゅ。ディアーチェ、任せとけ。泣いている子がいるなら最短で、最速で、真っ直ぐに、一直線に助ける。それが俺の「撃槍・ガングニール」だからな」

「ならば、我の手をとれ」

 

 

ディアーチェの手を取り、レヴィを介して残り2人とも手を繋ぐ一夏。

その瞬間、3人の身体が光だし姿が失われていく。

リンカーコアが無くなり元の猫の姿に戻る3匹。

しかし、その場には一夏しかいない。

ディアーチェ達3人のリンカーコア、そしてレヴィとユニゾンを果たし髪が伸びて先端が白くなり、バリアジャケットもディアーチェの物を改良した物になり、左腕にシュテルのブラストクローが装備され背中には3対6枚の蒼、朱、紫の羽展開される。

右手にはバルニフィカスを握り、左腕に3匹の猫を抱いた一夏がそこにいた。

その名は奇跡の形態、「トリニティ・ブラッド」。

 

 

 

「ありがとう、3人の思いと願い。そして精一杯の恩返しは必ず俺がユーリに伝えるから、だから、今はゆっくりと休んでくれ」

 

 

 

一夏はシャマルに猫を預け、飛んでいく。

ユーリの元へと。

彼女を助けるヒカリになるために。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次回、マテリアルズ・ストラトス IF

 

 

 

 

 

「暁の祈り ー 3つの心が繋ぐヒカリ ー」

 

 

 

「ディアーチェ達から受け取った渾身の恩返しだ!受け取れぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!ユーリィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ!!」




遂に次回、作者が一番書きたかったシーンになります。


その為難産となる事が予想される為時間がかかると思います。


この作品を読んでくださっている皆様、もう暫くお待ち下さい。


作者はマテ娘読みながら頑張って書きます。


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「暁の祈り ー 3つの心が繋ぐヒカリ ー」

さあ、来ました。


全てのマテリアルズ好きに捧ぐこの時が。


全てはこの時のために。


GODの時以上に感動したこのシーンを!



暁の祈り〜ver. Trinity Heartsを聴きながらご覧ください!


マクスウェルがなのはと対峙し、はやてとヴォルケンリッター達が機動外殻の撃破に動き、フェイトがユーリの足止めをしている頃、一夏は全速力でユーリの元に向かっていた。

身体が軋む、デバイスが、バリアジャケットが悲鳴を上げている。

当然だ、3人分のリンカーコアを取り込むこと自体無茶なのにレヴィともユニゾンしているのだ。

既に塞ぎ始めていた傷も開きバリアジャケットの下には血が滲んでいて骨も軋む音がする。

それでも一夏は前を向く。

痛みで顔が歪んでしまうが歯を強く噛み締める。

そんな一夏をレヴィは心配して声をかける。

 

 

『ねぇ、一夏。大丈夫?痛くない?』

「あ、ああ。大丈夫だよレヴィ。俺よりユーリの方がずっと痛くて苦しいだろうから」

『うん・・・だけど無茶だけはしないでね。ボク、イチカがいつも傷だらけだからいつか取り返しのつかない事にならないか心配で・・・』

「・・・ありがとなレヴィ、心配してくれて。けど今はまだ、もうちょっとだけ頑張らせてくれ」

『・・・もう。わかった、ボクも全力でサポートするよ』

「ありがとな・・・見えた!」

『アレって・・・へいと!?』

「多分足止めしてるんだろうな・・・。急ぐぞ!」

『合点承知!』

 

 

 

一夏はバルニフィカスをザンバーモードにしてフェイトとユーリの間に割り込み魄翼の腕をザンバーで受け止める。

突然現れた一夏にフェイトは驚く。

 

 

「い、一夏さん!?な、何でここに!?それに、その姿は・・・?」

「後は任せてくださいフェイトさん。ユーリは、俺とレヴィで止めます」

「け、けど貴方の身体は・・・」

「これくらいへいき、へっちゃらです。行くぞレヴィ、気合入れろよ!」

『うん!』

 

 

一夏はフェイトをなのはの元に行かせるためにユーリの前に立ち塞がり砲撃でユーリをビルに叩きつけた。

 

 

 

「フェイトさん、行ってください!なのはさんの所に!」

『行ってへいと!』

「・・・分かりました。・・・ご無事で!」

 

 

なのはの元に向かうフェイトを見て一夏は笑みを溢し、しかしその顔をキッと引き締めバルニフィカスを握り直す。

目の前には再生して巨大な要塞のようになった魄翼を纏うユーリ。

しかし、その顔は今にも泣きそうだ。

家族を傷付けたくない、けど身体が言う事を効かない。

ユーリは苦しんでいた。

そんなユーリを見た一夏とレヴィ。

心は既に決まっている、必ずユーリをアイツの呪縛から助け出す。

 

 

「ユーリと本気でやり合うのはいつ以来だったかな・・・」

『まだ一夏がミッドにいた頃くらいだったかな・・・ボクはトーナメントの時以来だけどね』

「・・・繋いだ手だけが紡ぐもの・・・繋ぐこの手が俺のガングニールだ。助けるぞ、レヴィ!俺たちの大切な家族を!」

『うん!ボクたちと王様たちと繋いだ力で!』

「『最速で、最短で!真っ直ぐに、一直線に!』」

 

 

<推奨bgm 暁の祈り〜ver Trinity Hearts>

 

 

 

 

叫ぶと同時にユーリが魄翼の腕で殴ってくる。

しかし、一夏はバルニフィカスでそれを斬り破壊する。

破壊された腕とは逆の腕で殴ってくるが一夏は左手で受け止めゼロ距離で砲撃して破壊し、バインドで拘束。

そのままバインドを掴み背負い投げで投げ飛ばす。

投げ飛ばされ地面に叩きつけられるユーリだが直ぐに再生し、再び向かってくる。

バルニフィカスをハーケンモードにして接近し斬りつける一夏だが再生し4本に増えた腕で受け止められ逆に弾き飛ばされる。

ビルに叩きつけられた一夏もすぐに反撃、ユーリの周りを大量の剣が取り囲む。

それが一斉にユーリに向かって発射される。

ディアーチェの魔法、「レギオン・オブ・ドゥームブリンガー」である。

しかし、それでも再生するユーリの魄翼。

体制を立て直した一夏はバルニフィカスを再びザンバーに戻し極光斬を叩き込んだ。

今度は左腕2本を斬り落としたが再び再生する。

 

 

『再生が早過ぎて攻撃が追い付かない!』

「諦めるな!絶対助け出すんだ!」

「もうやめて下さい!このままじゃ貴方たちが!マクスウェルは私が必ず止めます!だから、もうやめてぇ!」

『いやだ!諦めるものか!』

「目の前で泣いている子を放って置けるか!レヴィ!」

『ボクの魔力もイチカに回す!正真正銘本当の全力全開!』

「一夏さん!レヴィ!なんで・・・私は貴方達の世界の私じゃないんですよ!」

「それでも救う!あの日、俺がユーリに心を救われた様に!今度は俺が助ける番だ!」

 

 

まだ一夏がレヴィと付き合い始める前ひたすらに力を求め続けていた一夏。

毎日無茶な特訓を続け、今にも壊れてしまいそうになっていた。

そんな彼に手を差し出したのはユーリだった。

その日、偶々陸士隊のトレーニングスペースを通りかかったユーリは倒れていた一夏を見つけて急いで医務室に運び込んだ。

ベッドの上で目覚めた一夏、再びトレーニングスペースに向かおうとする彼をユーリは抱きしめた。

その時に言われた事を今でも一夏は覚えている。

 

 

ー 貴方が頑張っている事は皆が知っています。貴方の過去に何があったのかは私は知りません。けど、それでも貴方の努力を否定させません、誰であろうと否定は出来ません。だってそれが貴方が頑張ってきた結晶なんですから。ですから、今は休んでいて下さい。もし貴方が良ければ私達も協力します。だって、家族ですから。 ー

 

 

それを聞いた一夏は泣き崩れユーリの腕の中で泣きじゃくった。

誰からも自分の努力を認められなかった、けど今、たった今、認められたのだ。

自分の頑張りは無駄じゃなかった。

認めてくれる人がいるんだって。

その日から一夏は無茶な特訓はやめ、なのはやフェイト、はやてやヴォルケンリッターにフォワードチームに旧機動六科メンバー、そして紫天一家と共に新たに特訓メニューを考えただひたすらに努力した。

なのはに一撃を入れた時なんかは皆が祝福した。

あの時に昔の自分は消え、今の自分が生まれたのだ。

 

 

「決めたんだ、ユーリが、俺の大切な人達が助けを求めているときはその手を握って助け出すって!」

「一夏さん・・・!」

「だからユーリ!手を伸ばせ!お前が本当に、心の底で望む事を言ってくれ!俺が絶対にその手を掴んで離さない!絶対に助け出す!」

「私は・・・私は・・・!」

 

 

ユーリは大粒の涙を流し精一杯手を伸ばす。

一夏の姿がディアーチェと重なって見えた。

自分の知っているディアーチェとは違う姿、けど自分を助けようとする暖かい手を掴むために。

 

 

「助けて下さい・・・!一夏さん!」

「ああ、お前の願い、受け取った!」

 

 

ユーリの意思とは反対に魄翼が一夏を掴もうとしてくる。

その腕を一夏はバルニフィカスで斬り落とし、左腕のブラストクローで破壊する。

さらに同時にバインドで動きを封じる。

そのバインドは紫、紅、蒼の3色でまるでディアーチェ、シュテル、レヴィが押さえ込んでいるみたいだ。

バインドで拘束している間に一夏はありったけの魔力を集束する。

さらに周りに漂う魔力も集束する。

しかし、あまりにも無茶なその行動により右腕のバリアジャケットは弾け飛び腕が露出、左腕のバリアジャケットもブラストクローを残し消失。

ヘッドギアも吹っ飛びブラストクローもヒビが入り始める。

痛みで全身が悲鳴を上げる。

口からも血を吐いている。

それでも一夏は前を向く。

涙は決して見せない様に。

レヴィはそんな一夏を身体の中から見て目を背けたくなる。

 

 

「俺の身体がどうなっても構うものか・・・!ユーリを救えるなら!」

「一夏さん!」

「ディアーチェ達から受け取った渾身の恩返しだ!受け取れぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!ユーリィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ!!」

 

 

まるで3つの星。

この夜空に一際強く光る希望。

ブレイカー3発分に相当する集束砲撃魔法「トリニティ・ブレイザー」。

それをユーリに向かって放つ。

発射直前に一夏はレヴィとのユニゾンを解除した。

レヴィを巻き込まない為に。

残る僅かな魔力でレヴィにプロテクションを張る。

レヴィは一夏に向かって手を伸ばすが瞬間、一夏の姿は光に飲み込まれる。

再生を繰り返していた魄翼もこれには耐えきれず自壊。

周辺一帯は光に包まれた。

プロテクションが解除され動ける様になったレヴィは辺りの惨状を見て絶句する。

辺り全ての建物が吹き飛び巨大なクレーターが出来ていた。

その中心部にはユーリが倒れている。

その少し離れた場所には一夏が倒れていた。

一夏はデバイスが解除され元の姿に戻っていた。

ユーリも意識を取り戻したのか起き上がる。

そして一夏に駆け寄る。

レヴィも一夏に駆け寄り抱き抱える。

 

 

「イチカ・・・」

「一夏さん・・・」

「・・・泣くなよ。レヴィ、ユーリ」

「イチカ!」

「泣いてる顔は似合わないぜ・・・。笑っていてくれ・・・」

「バカ!イチカのバカ!無茶はダメだって言ったじゃないか!」

「ごめん・・・。これしか思いつかなかった・・・」

「一夏さん・・・ありがとうございます・・・。こんなボロボロになってまで私を助けてくれて・・・」

「へへっ・・・言ったろ?絶対助けるって」

「イチカ、今はゆっくり休んで。医療班呼んだから」

「ああ・・・。なあ、レヴィ?寝てても・・・いいかな?」

「うん、おやすみ。イチカ」

 

 

 

 

 

 

 

 

次回、マテリアルズ・ストラトス IF

 

 

 

 

「カルマ、再び」

 

 

 

 

「これがボクの!「撃槍・ガングニール」だ!」




如何だったでしょうか。
映画でのディアーチェvsユーリは今でも最高のシーンだと思います。
自分はGODを昔クリアした時の事を思い出しました。



さて、次回はついにカルマノイズとの戦いです。














ところでシンフォギアXDのIF翼がレヴィにしか聞こえないの自分だけ?


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「カルマ、再び」

メックヴァラヌスDにて実装された3人娘こと板場弓美、寺島詩織、安藤創世の歌う新曲「友達以上、ヒーロー未満」。

電光刑事バン、ビーフストロガノフの歌に続く彼女達の歌。

しかし、これは彼女達の胸の歌。

明日という光を目指し戦う少女達の魂の歌!

イベント「嘆きのドールハウス」にて実装された未来さんの新曲「おかえりを言う為に」に引き続きとんでもない歌を作ってくれたなシンフォギアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!




そして遂に!シンフォギアとリリカルなのはDetonationがコラボだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!
嬉しすぎて後編ストーリー前に未来さん全部交換しちゃいましたw


一夏が全力の一撃でユーリを救出した頃、なのははフェイトと合流し今回の事件の主犯であるフィル・マクスウェルを止めようと攻撃していた。

しかしどれも避けられてしまいマクスウェルの「アクセラレイター・オルタ」によって逆にこちらが追い込まれていた。

さらに不味い事にノイズまでもが出現しなのはとフェイトは絶体絶命のピンチだった。

 

 

「フェイトちゃん・・・大丈夫?」

「私はまだ・・・それよりなのはは?」

「私は大丈夫・・・って言いたいけど結構無茶しちゃってるから・・・」

「ふふふっ、そろそろ諦めたまえ。この生物達の事も気にはなるが・・・君達もそろそろ限界だろう?」

「絶対に諦めない!皆を守るんだ!」

「今まで色んな人に迷惑をかけて来た・・・。だから今度は間違えない為に!」

「「貴方を止める!」」

 

 

しかし、周りをノイズに囲まれている絶体絶命の状況。

なのはとフェイトも満身創痍。

だがそこに援軍が到着した。

合流したシャマルによって治療を受けたマドカと鈴の2人が到着、あっという間にノイズを撃破していく。

 

 

「遅れてごめんなさい!」

「援軍到着デース!」

「マドカさん!鈴さん!」

「ノイズは任せて!」

「なのはさん達はあの変態ファミパンクソ野郎をぶっ飛ばすデス!さあ、かかってくるデスよノイズ共!」

「君達は・・・確かイリスの報告にあった・・・」

「(一夏、今もどうせ無茶してるんだろうけど無事でいてよ。じゃなきゃ悲しむ人達がいっぱい居るんだからね)」

「(兄さん、いつも傷だらけで私達はいつか兄さんが取り返しの使いない目に合うんじゃないかと気が気がじゃないんデス。だから、願うならばもう戦わないで欲しいのデス・・・けど、兄さんのことだからまた伸ばす手を掴んで助けるんデスよね)」

「だからせめて私達は!」

「大切な人の帰る場所を守るんデス!」

「「だから・・・邪魔するなぁ!!!」」

 

 

<戦闘曲Cutting Edge×2 Ready go!>

 

 

マドカと鈴はISを展開、バーニングフォーミュラモードとなった際にISも変化しておりマドカのゼフィルスは非固定ユニットが巨大な悪魔を思わせるような翼になり腰回りにあったアンカーユニット兼ブースターは肩に移動しデバイスモード時と同じ形になり背中側は鎌になっている。

腰回りのビットは完全になくなりスカートのようにブースターが並んでいる。

鈴の甲龍は特徴的だった衝撃砲が無くなり代わりに頭のツインテールに付いているサイドバインダーと同じ物が複数付きそこから丸鋸が展開している。脚部も爪が無くなりスッキリとしたデザインになっている。

腰回りもマドカのゼフィルスと同じでスカート状にブースターが並んでいる。

 

 

「私達急いでいるのよ・・・!」

「だから・・・」

「「そこを退けぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!(デェェェェェェス!!!)」」

 

 

 

ノイズが攻撃してくるがそれがどうしたと言わんばかりに丸鋸と回転させた鎌で防ぎお返しの大技をぶちかますマドカと鈴。

なのは達もマクスウェルとの戦闘を再開する。

だが、彼女達の戦闘の裏で一夏達に危機が迫っていた。

 

 

 

 

「イチカ・・・」

「いっててて・・・また骨どっかやっちまったかな・・・帰ったらディアーチェから説教コースだなこりゃ」

「傷が無いとこを探す方が難しいくらいです・・・。ごめんなさい・・・私達の事情に巻き込んでしまって・・・」

「良いんだよユーリ。俺たちだってカルマノイズ倒すまで帰れないし。あの雑音野郎・・・どこ行きやがった」

「・・・以外と近くにいるかもよ」

「んあ?それってどういう・・・!?そういうことかよ・・・!」

 

 

一夏達の後ろにはいつの間にかノイズの集団がいた。

しかも最悪な事にその集団の中心部にはカルマノイズがいた。

しかしその姿は何処かで量産型か自立型のイリスを取り込んだのか人形になっていた。

一夏は立ち上がろうとするがユニゾンの反動と今まで負ってきた傷が痛み地面に倒れてしまう。

それでも立ち上がろうとする一夏、しかしレヴィが彼の前に立つ。

 

 

 

「れ、レヴィ・・・?」

「イチカは休んでて。アイツらはボクがなんとかする」

「だ、だけどお前だって病み上がりじゃ・・・」

「ふふっ、ボクだって守らせてよ。ボクの大切な人をさ。それにいつも言ってるでしょ?」

「「へいき、へっちゃら」だって」

「・・・ああ、そうだな。頼んだぜ、レヴィ」

「まっかせて!パパーってやっちゃうよ!ユーリはイチカを連れて離れてて!」

「分かりました!・・・ご無事で!」

 

 

ユーリが一夏を担いで離れたのを見届けたレヴィ。

顔をいつもののほほんとした顔からマジモードの顔へとキっと引き締める。

バルニフィカスを握り締めノイズを睨む。

 

 

「(・・・状況的にはボクが圧倒的に不利。でもやるんだ!イチカを、ユーリを絶対に守るんだ!)行くよ、バルニフィカス!」

<Yes sar>

 

 

飛びかかってきたノイズをバルニフィカスで一閃し撃破。

マントを翻しノイズの群れに突撃する。

次々とノイズを撃破していくレヴィ。

しかし、レヴィも連戦で疲労が溜まっており次第に動きが鈍くなって来ている。

ついに着地をミスりバランスを崩した一瞬の隙を突かれてレヴィは攻撃を食らってしまう。

吹き飛ばされ倒れ込むレヴィ。

周りをノイズに囲まれてしまい絶対絶命のピンチを迎えてしまう。

だが、レヴィは諦めない。

まだその目からは闘志の火は消えていない。

 

 

「絶対に諦めるもんか・・・!ボクはまだ戦える!腕も動く、足も動く!バルニフィカス、まだ行けるよね?」

<はい、マスター。私の機能はまだ健在です>

「よし、行くよ。バルニフィカス!」

 

 

レヴィが叫ぶと同時にノイズが飛びかかってくる。

その瞬間、バルニフィカスが光だしレヴィを包み込む。

ノイズがその光に触れる瞬間、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

光が収まるとそこには一夏のガングニールと似たバリアジャケットとなったバルニフィカスを纏ったレヴィがいた。

 

 

 

「コレって・・・一夏のセイバーハート?でもボクセイバーハートなんて使った事ないし・・・うー!分かんないよー!」

<マスター、一先ずは目の前の脅威を排除する事が優先かと>

「っとと、そうだった。さて、覚悟しろよー!ノイズども!ボクが皆ぶっ飛ばしてやる!」

 

 

 

<戦闘曲 Rainbow Flower>

 

 

飛びかかってきたノイズを殴り地面に叩きつけ追加のお代わりノイズを回し蹴りで叩き潰すレヴィ。

脚部バンカーで一気に飛び出し両腕のアームドギアを鎌モードのバルニフィカスに切り替えノイズを斬り伏せる。

 

 

「幾億の歴史を超えて・・・この胸の、問いかけに!」

 

 

胸の奥から湧き上がる歌。

一夏が歌う歌と同じ歌が溢れてくる。

歌うと不思議と力が込み上がってくる。

負ける気がしない!

 

 

「応えよShine・・・!」

 

 

回し蹴りや徒手格闘、バルニフィカスの斬撃で次々とノイズを倒していくレヴィ。

その姿は一夏と重なって見えた。

 

 

「イカヅチでぶっ飛ばせMyGungnir!!」

 

 

自分自身が雷光となり駆け抜けながらノイズを撃破していくレヴィ。

雷光の襲撃者の名前は伊達ではない。

 

 

「これがボクの!「撃槍・ガングニール」だ!!

 

 

少し離れた場所で治療中の一夏、微かに耳に聞こえてくる聴き覚えのある声と歌。

あの時、レヴィを助ける為に歌った「虹の花」ー Rainbow Flower ー。

それがレヴィが戦っているあの場所から聞こえてくる。

痛む体に鞭を打ち起き上がりデバイスを握る。

ユーリは慌てて一夏を止めようとする。

 

 

「ダメです一夏さん!まだ起き上がったら・・・!」

「いや、もう大丈夫だユーリ。後は飛びながらなんとかする。セイバーハート!」

『分かりました・・・でも無茶はダメですからね?』

「分かってるって。セイバーハート、セットアップ!」

 

 

 

一夏はデバイスをセットアップしてレヴィの元に向かう。

魔力不足でバリアジャケットが一部展開し切れていないが問題ない。

まだ傷は治り切っていないがすぐにセイバーハートが治し始める。

大好きな人の元へ、最短で、最速で、真っ直ぐに、一直線に。

 

 

 

「でやぁ!」

 

 

一夏と同じアームドギアでレヴィはノイズを慣れないながらも倒していく。

しかし、普段は鎌や大剣などの長物を使っている為拳で攻撃したりするのは勝手が違い大振りな攻撃が多くなっている。

ノイズからの攻撃は持ち前のスピードで回避しているがいつまで持つか分からない。

後ろから接近してきたノイズが攻撃を仕掛けようとした瞬間、一夏が急降下ライダーキックをぶちかました。

 

 

 

「イチカ!?」

「お待たせレヴィ!」

「あ、ありがと・・・って!イチカ!傷は大丈夫なの!?」

「まあ、大丈夫・・・とは言い難いかな。けどノイズくらいなら何とかなるさ!一緒に行くぞレヴィ!」

「無茶はしないでよ、イチカ!」

「レヴィもな!」

 

 

 

 

 

 

 

次回、マテリアルズ・ストラトスIF

 

 

 

「 ETERNAL BLAZE 」




ほっっっっっっんとにお待たせしました!!!!!!



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「 ETERNAL BLAZE 」

ほんっっっっっっとに遅れてすみませんでした!!!


最近ほんとにモチベが上がらなくて・・・。


では短いですがどうぞ!


「「ハァァァァァッ!」」

 

 

一夏とレヴィの息ぴったりのコンビネーションで次々とノイズを屠って行く。

まだ慣れていないレヴィの攻撃の隙を一夏がフォローする事でとてつもない速さでノイズが消えて行く。

他のメンバーでは出来ない、この二人だからこそ合わせられるのだ。

ものの数分でノイズは全滅しカルマノイズだけになった。

 

 

「イチカ!後はアイツだけだよ!」

「おうよ!決めるぜ、レヴィ!」

 

 

カルマノイズがその腕から量産型イリスのガトリングガンを撃ちまくるが一夏とレヴィはそれを回避し懐に潜り込みアッパーで上空に打ち上げる。

それで同時に二人も飛び上がりデバイスを構える。

それはかつてなのはとフェイトの二人が使った砲撃コンビネーション魔法、「ブラストカラミティ」。

二人が臨海学校後に何度も練習し夏休みの最中に完成させた自分達だけのブラストカラミティ、「ブラストカラミティverI&L」。

 

 

「レヴィ、合わせろよ!」

「うん、いくよイチカ!」

「なのはさんとフェイトさんのコンビネーションを俺たちなりにアレンジして完成させたコンビネーション魔法!」

「ボク達の新しい必殺技!受けてみよ!」

 

 

一夏がパイルスマッシャーを、レヴィがザンバーモードにしたバルニフィカスを構える。

狙いはただ一つ、カルマノイズだ。

 

 

「「ブラストカラミティ!!」」

 

 

カルマノイズは動こうにも量産型イリスなどを取り込んでしまった為か満足に動けないでいた。

それを逃す一夏とレヴィではない。

そしてその後ろではもう一つ、光が見えていた。

 

 

 

 

 

「アクセラレイタァァァァァァァァァァァァァ!!!」

「ぐぅっ!?」

一夏とレヴィがノイズを殲滅している時、なのははフォーミュラシステムの全てを使いマクスウェルを追い詰めていた。

アミタが使っていたアクセラレイターを使いマクスウェルのアクセラレイター・オルタに追従しゼロ距離で集束砲撃を叩き込む。

たまらずマクスウェルは逃げ始めるがなのはがそれを逃さないとばかりに砲撃し続ける。

さらに一夏からバトンタッチしたフェイトの援護が間に合いマクスウェルをバインドで拘束、アミタが狙撃しマクスウェルの武器を破壊する。

 

 

「ホーネットジャベリン!」

「エクシードエストレア!」

 

 

そして2人も構える。

オリジナルのブラストカラミティを。

 

 

「「ブラストカラミティ!!」」

 

 

 

一夏とレヴィ、なのはとフェイトのブラストカラミティが同一線状で同時に放たれた。

 

 

 

「「「「ファイアァァァァァァ!!!」」」」

 

 

 

マクスウェルとカルマノイズは砲撃に飲み込まれその身体を崩壊させていく。

 

 

 

「「「「シュート!!!」」」」

 

 

最大出力でぶつかり合ったブラストカラミティ。

大爆発を起こし辺りの建物が吹き飛ぶ。

流石に一夏達も肩で息をしている。

全てが終わった、そう思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だが。

 

 

 

 

 

 

「・・・っ!?な、なんだ。この嫌な感じ・・・」

「い、イチカ!あれ!」

「・・・マジかよ」

 

 

爆発が晴れるとそこにはマクスウェルを取り込もうとしているカルマノイズがいた。

爆発のエネルギーを吸収したのか肥大化しておりその頭頂部に位置する部分からマクスウェルが取り込まれていた。

既にマクスウェルは意識が無く失った腕や下半身からカルマノイズの触手が入り込んでいた。

カルマノイズは少しずつ形を変えていく。

少しでも阻止しようと一夏とレヴィ、異変に気付いたなのはとフェイトが攻撃するが効いておらず逆に吸収されていく。

形を変え終えたカルマノイズの姿はまるで一つの要塞のようだった。

中央部にはマクスウェルがおり意識が目覚めたのか口元には笑みが溢れている。

一夏とレヴィが警戒を緩めずにいると近くになのはとフェイトが合流した。

 

 

 

「一夏さん!アレは・・・?」

「カルマノイズが俺たちのブラストカラミティとマクスウェルを取り込んだんでしょう・・・ぶっちゃけ状況は最悪です」

「クハハハハ!!力が漲ってくる・・・!君たちには感謝するよ!この力が有れば全て私の物になる!ゲームオーバーだよ、君たちの負けだ!」

「いいや、まだ終わってない!」

「ああ、まだ俺たちの心は折れていない!無双の撃槍を舐めるなよ!」

「私たちだってやれます!」

『私たちもいるデス!』

「マドカ!」

『状況は大方把握している。奴からノイズが大量に出現している、早く止めなければ取り返しがつかなくなるぞ!』

『ノイズはこっちでなんとか食い止める!けど早めにどうにかしてよね!』

「聞きましたねお二人とも。出し惜しみは無し、全力で行きますよ!」

「「はい!」」

「私の邪魔をするというのならば君たちという障害を排除するまでだ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

次回、マテリアルズ・ストラトスIF

 

 

 

 

「Trinity Hearts」

 

 

 

「もう一度だけ、俺に力を貸してくれ」




このシリーズもあと少しで最終話。

もう少しだけ、お付き合いください。


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「Trinity Hearts」

リリカルライブ見ながら書きました。


暁の祈り〜ver Trinity Hearts〜のライブverとSnow rainのライブver泣きました。


カルマノイズに取り込まれ失った部分をカルマノイズによって再生されたマクスウェル。

その姿はユーリの使う要塞型の魄翼とよく似ている。

違いはその巨大さと全身に配置された砲台と幾多にも生える触手である。

ゆっくりと地上に降りてくるマクスウェル。

要塞の下部分を3対6脚の脚部に変形させ降り立つと同時に全方位に全身の砲台を撃ちまくる。

持ち前のスピードで回避するレヴィとフェイト、同じくアクセラレイターのスピードで回避したなのは。

唯一魔力切れが近い一夏のみが回避が遅れてしまい絨毯爆撃の如く砲撃をくらってしまう。

 

 

「イチカァ!?」

「「一夏さん!?」」

「ふふふ、先ずは一人・・・何?」

「何とか・・・間に合いました」

 

 

そこにはブラスタービットを使いバリアフィールドを展開した何故か白騎士に乗ったユーリが一夏を庇うように立っていた。

一夏を探している途中にユーリと合流した白騎士、彼女が一夏に渡したい物があると言い自身に彼女を乗せて一夏の元に向かっていた所に巨大化した要塞型のカルマノイズに取り込まれたマクスウェルを発見、逃げ遅れそうになった一夏を見つけてイグニッションブーストで駆けつけて一夏を守ったのだ。

 

 

「ユーリ!?なんでここに!?というかなんで白騎士に乗ってんだ!?」

『私が乗せたんです。全く、無茶をしないでくださいといつも言っているでしょうマスター』

「ご、ごめん白騎士・・・」

「一夏さん、貴方に渡したい物があります」

「ユーリ?」

「・・・私達の全てを貴方に託します。もう一度、ディアーチェ達のリンカーコアを貴方に渡します。・・・マクスウェルを止めてください」

「で、でもそれ以上リンカーコアに負荷をかけたらアイツらが!」

「・・・これは、ディアーチェ達の意思です」

「え・・・?」

 

 

 

時間は一夏がレヴィの元に行った直後まで遡る。

ユーリは一人、一夏がユニゾンを解いた直後から彼女の近くに落ちていたディアーチェ、シュテル、レヴィ、3人のリンカーコアを手の中に包んで座っていた。

 

 

「一夏さん・・・どうかご無事で・・・」

「いたいた。ユーリちゃーん!」

「貴方は・・・?」

「私はシャマル、夜天の騎士よ。この子達が貴方の元に行きたがってたから探してたの」

「ディアーチェ!シュテル!レヴィ!どうしてここに!?」

「側にいたかったのねきっと。来たついでに貴方の傷も治すわ。じっとしててね」

 

 

シャマルがユーリの傷を癒している間、ユーリは自分の膝に乗ってきた3匹の愛する猫達を抱きしめていた。

その時、右手にあったリンカーコアがディアーチェに触れた時、声が聞こえた。

 

 

『・・・リ、ユーリ!聞こえぬか!』

『で、ディアーチェ!?なんで念話が!?』

『今はそれを話す時間は残っておらん。簡潔にいうぞ。もう一度我らの力を彼奴に、イチカに渡せ』

『け、けどそれじゃ貴方達が!』

『元より貴様達に救われた命と仮初の身体と力。尽き果て無くなろうとも悔いはない。シュテルとレヴィも同じ気持ちだ。・・・頼む』

「・・・分かりました。ディアーチェ、シュテル、レヴィ」

「ん?ユーリか?」

「貴方は・・・?」

「私は白騎士。我がマスター、織斑一夏の使うISだ。その様子だともう大丈夫そうだな」

「お願いします!私を一夏さんの元に連れて行ってください!」

「・・・よく分からんがマスターを探しているのは私も一緒だ。共に行こう。私を使うと良い。仮マスター登録、ユーリ。登録、確認。さあ、乗れ」

「ありがとうございます!」

 

 

そして現在、一夏と合流したのであった。

 

 

「・・・分かった、皆の気持ち受け取った。もう一度だけ、俺に力を貸してくれ」

「イチカ!」

「「一夏さん!」」

「レヴィ!それになのはさんとフェイトさんも!」

「私たちが援護します!」

「今のうちに!」

「ありがとうございます!レヴィも頼むぞ!」

「まっかせろー!」

「行きます・・・ユニゾン、イン!」

 

 

ユーリとディアーチェ達のリンカーコアとユニゾンする一夏。

この夜だけで何度も酷使してきたこの身体とリンカーコア。

下手をすればリンカーコアが傷つき使えなくなってしまっても可笑しくは無い。

けれども、一夏は決してやめようとはしない。

違う世界であっても自分の大切な人達が命をかけているのだ。

彼女達の未来を、明日を、もう一度笑って過ごせる様にここで自分が諦めるわけにはいかない。

ユーリの持つ永遠結晶から流れ込む無限ともいえる魔力で暴走しそうになり身体が何度も赤黒いノイズに包まれる一夏。

その周囲ではなのは達が必死に彼を守っていた。

一夏が暴走なんかしない事を信じているから。

しかし、そんな彼女らを見逃すマクスウェルではない。

最大出力の砲撃を一夏に向けて撃つ。

なのは達は守ろうとするが砲撃が激しく防げない。

直撃・・・かと思われたその時バリアフィールドが展開、砲撃は防がれた。

ベルカ式とミッド式の魔法陣が展開しバリアジャケットが完全装備、右腕にシュテルのブラストクローが装備され色が自身のバリアジャケットと同じ色になり背中に羽が生える。

羽の色はディアーチェ達3人の色となる。

バリアジャケットとヘッドギアのデザインと色も変わっている。

左腕はアームドギアのままだが新たにバルニフィカスを展開出来る様になっている。

背中の羽の付け根から辺りに魄翼が展開している。

4人とユニゾンした奇跡の形態、「トリニティ・ハーツ」。

 

 

「なんだ、その姿は・・・何なんだ貴様は!」

「人助けが趣味の・・・魔道士だ!」

 

 

 

 

次回、マテリアルズ・ストラトスIF

 

 

 

「決着」

 

 

 

「借りるぜ、ユーリ」

 




最近ピクミンとラチェクラフューチャーやり直したくなってきました。


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「決着」

ほんっっっっっっっとにお待たせしました!!!!(スライディング土下座)


仕事が忙しくて・・・すみませんでした!


一夏は左手にアームドギアから展開したバルニフィカスを握りそれをマクスウェルへと向ける。

背中の魄翼もそれに呼応するかの様に巨大な拳へと姿を変える。

(形状は響のアマルガム時の背中の拳)

 

 

「さあ、決着つけようぜマクスウェル。お前の野望によって奪われた全ての命に代わって俺が、俺達が止めてやる」

「死に損ないの人間に何が出来る!消え去れ!」

 

 

<戦闘曲 花咲く勇気verAmalgam>

 

 

マクスウェルが一夏を今度こそ倒そうととてつもない出力の砲撃を一夏に向けて撃つ。

しかし一夏は落ち着いて拳を構える。

すると背中の拳も同じように構え、その手を開いて砲撃を受け止める。

その背後にまるでスタンドのようにユーリが現れ右手を一夏と同じように開いて突き出している。

 

 

「真正面ど真ん中に諦めずぶつかるんだ・・・」

「なに!?」

「全力全開で・・・」

 

 

砲撃を受け止めながら拳を再び握り回転させ巨大なロケットパンチとして撃ち出す。

 

 

「限界突破してぇ!」

 

 

その拳はマクスウェルの纏う要塞型カルマノイズの一部を容易く消しとばす。

しかし、辺りのノイズを吸収し直ぐに再生してしまう。

 

「無駄だよ!私は無限に再生する!もうどうにもならんよ!」

「チッ。めんどくさい」

『互いに握るもの形の違う正義・・・』

「ユーリ?」

『私も一緒に戦います!貴方の歌と共に! だけど・・・』

「ああ、行こうユーリ! 今はBrave・・・」

「『重ね合う時だ!』」

 

 

例え違う世界だとしても心は通じ合っている。

一夏の歌を共にデュエットで歌うユーリ。

2人分の拳をノイズに向けてブン殴る。

一撃で大多数のノイズが吹き飛ぶ。

しかし、大振りの攻撃なので隙ができ、後ろからノイズが攻撃を仕掛けるがもう片方の拳を飛ばして撃破する。

 

「支配され・・・」

『噛み締めた・・・』

「悔しさに・・・」

『抗った・・・』

「その心伝う気がしたんだ・・・(Wow Wow Wow)」

 

ユーリの心の中で操られたディアーチェ達やなのは達が、一夏達と戦った事が突き刺さっていた。

自分の攻撃で傷ついていく人達。

しかし、それは操られていたとはいえ紛れもなく自分がやった。

絶対に目を背けない。

マクスウェルが攻撃を仕掛けてくるが一夏が魄翼で受け止める。

さらに魄翼が変形し拳の形を保ちつつ一部がスラスターの形になる。

 

「極限の・・・!」

『極限の・・・!』

「『想い込めた鉄槌!』」

 

しっかりと踏ん張る一夏。

当のマクスウェルは一夏が何かしようとしている事に全く気づいていない。

それどころか自分が奴を圧倒していて防ぐのに精一杯だと思っている。

 

「『共に・・・一緒に!!!』」

「なっ!?ば、バカな!?」

「『解き放とォォォォォォォ!!!』」

 

魄翼でマクスウェルからの攻撃を弾き返しそのまま魄翼を発射し体制を崩す。

脚部のバンカーで地面を蹴り一気にマクスウェル本体に向かう。

 

「I trust!花咲く勇気!」

 

ー Shakin' hands! ー

 

『握るだけじゃないんだ!』

 

ー Shakin' hands! ー

 

「こぶっ!しをっ!」

『開いて繋ぎたい・・・!』

 

 

マクスウェルの前に一気に躍り出た一夏、一夏を少しでも遠ざけようと触手のようなもので攻撃してくるが一夏は右腕のブラストクローで掴んだと思い行きやゼロ距離砲撃で触手を次々に焼き払いながら進む。

 

 

「I belive!花咲く勇気!!」

 

ー Shakin' hands! ー

 

『信念はたがえども!』

 

ー Shakin' hands! ー

 

「ぐぅぅぅぅぅ・・・・!これほどの力が・・・一体そのボロボロな身体の何処に・・・!」

「仲間が、友達が、家族が!手を繋いでくれている限り!俺は倒れない!さあ!」

「『今!』」

『誰かの為なら・・・』

 

 

マクスウェルは更に触手を硬質化させてブラストクローを受け止めるが一夏は左腕のアームドギアでぶん殴り粉砕する。

 

 

「『「だとしても!」と吠え立てぇ!』」

「グハァッ!?」

 

 

そのまま右腕のブラストクローでマクスウェル本体をぶん殴る。

それが効いたのか体勢を崩し地面へと倒れる要塞型カルマノイズ。

一夏は何事もなく降り立つ。

 

 

「ま、まだだ・・・!私はまだ・・・!」

「終わりだよマクスウェル・・・。いや、カルマノイズ」

『研究所の皆さんやイリスを利用した報い、受けてもらいます!』

「私は・・・私はぁ!」

 

 

叫びながら大量のノイズを生み出して爆撃のように突撃させてくるマクスウェル。

それを避けながら前に進む一夏。

その間にマクスウェルは自身の姿を変えて飛び去ろうとしていた。

それを見た一夏は魄翼を構えて発射するが後一歩のところで間に合わず逃げられてしまう。

 

 

「ははは!君たちは強いな!今回は諦めるとしよう。だが、必ず私は戻って・・・!」

「逃がすと思うか?」

「届くのかい?追いつけるのかい?今の私に!」

「届かせるさ。俺の、俺たちのアームドギアなら!ユーリ!」

『はい!私も、ディアーチェも、シュテルも、レヴィも一緒に行きます!』

 

 

魄翼が変形し一夏が羽ばたく為の翼となる。

黒い絶望の色をした翼ではなく白く希望に満ちた翼。

一夏はその翼を羽ばたかせ飛び立つ。

 

 

『手を掴み・・・握ってと・・・空を切る悲しみの言葉・・・』

「残酷は戯れ笑うように・・・」

「な・・・にぃ・・・!?」

 

 

一気に追いついた一夏は魄翼を再び拳へと変え左側の魄翼でマクスウェルを掴み右側の魄翼を回転させる。

回転する魄翼をマクスウェルに向ける。

 

 

「それでも・・・!歌い・・・!繋げたんだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

 

そのまま思いっきりブン殴り地面に叩きつけた。

 

「『I trust!花咲く勇気!』」

 

ー Shakin'hands! ー

 

更に追撃で左側の魄翼を叩き込む。

マクスウェルは悲鳴をあげるが一夏はそんな物には耳を貸さず更に右側の魄翼でブン殴る。

 

「『握るだけじゃないんだ!』」

 

ー Shakin'hands! ー

 

「こぶ!しを!開いて繋ぎたい・・・!」

 

マクスウェルは逃げようとするがその前に一夏が素早く右腕のブラストクローで掴み押さえ付ける。

その際、何処かに不調が起きたのかマクスウェルの動きが鈍くなる。

 

「『I believe!花咲く勇気!』」

 

ー Shakin'hands! ー

 

 

掴んだままマクスウェルを持ち上げて地上に被害を出さないように空中に投げ飛ばしバインドで固定する。

 

 

「『握るだけじゃないんだ!』」

 

ーShakin'hands! ー

 

「こぶ!しを!開いて繋ぎたい・・・!」

「ぐっ!?わ、私は終わるのか・・・?こんな所でぇ・・・!?」

「ああ、終わりだよお前の計画全部!」

『皆の想いをこの拳に込めて!』

 

 

背中の魄翼を取り外し両腕に装着、両手を重ね合わせる。

その構えはとある破壊神にして勇者皇の最強の必殺技に酷似していた。

 

 

「『I belive!花咲く勇気!』」

 

ー Shakin' hands! ー

 

「『信念は違えども!』」

 

ー Shakin'hands! ー

 

 

飛び上がりブースター全開で突っ込む一夏とユーリ。

目の前に迫り来る巨大な拳にマクスウェルは顔面蒼白になりバインドから抜け出そうともがくがこのバインドはなのはから教わったバインドだ。

そう簡単には抜け出せない。

 

 

「『さあ、今!目前の天に・・・』」

「ぐっ・・・ぐぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!?」

「『・・・「だとしても」を貫け!』」

 

 

マクスウェルの身体を貫く巨大な拳。

上半身と下半身に分かれ爆発を起こす。

限界が来たのかユーリとのユニゾンを解除した一夏。

これで全てが終わった。

ユーリとイリス、2人の呪われた運命に終止符を打った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ボロボロになったマクスウェルの不気味な笑みを見逃していなければ・・・。

 

 

 

 

 

 

次回、マテリアルズ・ストラトスIF

 

 

 

 

「成層圏の彼方にて」

 

 

 

「綺麗だな・・・宇宙って」




PS5当たってデモンズリメイクが楽しいです。


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「成層圏の彼方にて」

まっっっっっっっことにすみませんでしたぁ!


マクスウェルを倒した一夏。

しかし、ついに限界を迎えたのか地面に降りる際にバランスを崩し倒れそうになるがユーリがユニゾンを解除し一夏を支える。

 

 

「大丈夫ですか一夏さん?」

「あ、ありがとうユーリ・・・さて、あの野郎はどうなった・・・?」

「ありったけの魔力をぶつけたんです。流石にもう・・・いました!」

 

 

そこには上半身だけになり中の機械が所々見えているマクスウェルがいた。

既に戦う力は残されていない。

しかし、嫌な予感がしてそれが頭から離れない一夏はあるメッセージをISのコアネットワークを通じて鈴とマドカに送る。

送ったのを見届け後、マクスウェルへと歩みを進める。

 

 

「・・・終わりだマクスウェル。大人しく管理局のお縄についてもらおうか」

「・・・ふふふっ、完敗だよ。まさかあのような力を得ても負けるとはね・・・。だが、まだ終わってはいないよ」

「・・・なに?」

「私の身体は見ての通り機械だ。・・・バックアップが無いとは思わなかったのかね?」

「・・・逆に予想してないと思ったか?」

『一夏!見つけたわ!ジェットコースターを改造したマスドライバー!』

『多分この中にあるデス!今から・・・な、何!?』

『嘘っ!?キャァッ!?』

「鈴!?マドカ!?」

『ごめん!やられた!間に合わなかった・・・』

「たった今、発射させたよ。私の意思をインストールさせたバックアップをね」

「チッ、今ならまだ間に合う。自爆させろ。これ以上罪を重ねるな!」

「間に合わないよ。・・・空を見たまえ」

 

 

空を見上げると一際明るく輝く星があった。

明らかに光り方がおかしい。

一夏は最悪の場面を想像し冷や汗が流れる。

 

 

「テメェ・・・まさか!?」

「この星にも衛星技術があって良かった・・・イリスがこの星に転移した時にタネを仕込んで置いた。イリスを生み出すための素材をね・・・」

「衛星砲か・・・!」

「その通り・・・今はちょうどここを狙える位置にいる。小型ではあるがこの街を吹き飛ばすくらいなら容易い・・・。宇宙で待っている娘への差し入れも今向かっているからね・・・」

「マクスウェル・・・!」

「取引をしよう。ここにいる私とイリスとユーリ、3人をここから離脱させてもらいたい。・・・そうすれば君たちとこの街の事は見逃そう。それを許さないのならばこの街が完全に吹き飛ぶことになる。・・・関係のない人を巻き込んでね」

「自分を巻き込んで死ぬ気かよ」

「死なないよ。少なくとも私の記憶と意思はね。・・・5分だけ待とう。選択肢は無いと思うがね」

「・・・フェイトさん、居ますか?」

『は、はい。今向かってます』

『交渉頼みます。多分コイツ時間稼ぎが目当てだ。コイツに衛星砲に連絡する手段はありません。結界に遮断されて届かないんです』

『それじゃ・・・!』

『ええ、今なのはさん達が宇宙に上がってるんでしょう?恐らく打ち上がったアレが中継機です。最初から取引は破綻してるんですよ。今ならまだ破壊が間に合う。俺も行きます』

『・・・分かりました。出来る限り引き伸ばします』

『頼みます』

「・・・話し合いはすんだかね?」

「それはコレから来る人と話すんだな。白騎士」

『はい、マスター』

『上がるぞ、宇宙に』

『了解!』

 

 

 

白騎士を纏った一夏、白騎士は非固定ユニットの展開装甲を変形させ羽ばたく。

先に向かったなのはとアミタの元へと急ぐ。

既にアミタは狙撃体制に入っており狙いを定めている。

発射されたビームは小型ポッドを撃ち抜き爆発を起こす。

しかし、嫌な予感がした一夏は急ぐ。

その瞬間、軌道上からビームが放たれアミタを狙撃する。

しかし、間一髪一夏のディフェンダーがアミタを突き飛ばし身代わりとなって爆散する。

しかし、その際に破壊されたディフェンダーの破片がアミタを襲ってしまう。

更には降り注ぐ様に砲撃がなのは達を襲いかかる。

一夏は残りのディフェンダー、更にはビット全機をなのは達の盾にする様に展開して守る。

 

 

 

「アミタさん!?」

「す、すみませんアミタさん!俺のせいで・・・」

「だ、大丈夫です・・・これくらいかすり傷で・・・っう!」

「・・・なのはさん、ディフェンダー借りれますか?」

「は、はい・・・?」

「俺が撃ち落としてきます。なのはさんはアミタさんと一緒に降りてください。暫くはビットと俺のディフェンダーで何とか守れる筈です」

「そんな・・・危険です!」

「大丈夫です。俺はまだ戦えますから」

「な、ならせめて・・・これを」

「・・・お預かりします。必ず返しに戻りますから」

「・・・ディフェンダーのマスター登録、切り替えできました。・・・ご無事で」

「ええ、行ってきます」

 

 

降り注ぐ砲撃からなのは達を守る様にビットとディフェンダーを残し、なのはから借り受けたディフェンダーとアミタのブラスターを懐に仕舞い、一夏は飛び立つ。

当然阻止するように砲撃が襲いかかるが、白騎士が軌道を予測し回避ルートを導いてくれるお陰で気にせず飛べる。

 

 

「・・・こんな風に高く飛んだの、初めてだな」

『ISは本来人類が宇宙に飛び出すための翼ですからね。これくらいは楽勝ですよ。快適な旅です』

「へへっ、頼もしいな。・・・束さん、喜ぶだろうな。ISが、自分の子供みたいな物が初めて宇宙に行くんだからな」

『ええ、きっと喜びますよ』

 

 

大気圏を突破した一夏、目の前には衛星砲とそれを守護するかの様に武器を構える固有型イリス。

 

 

「綺麗だな・・・宇宙って」

『はい、とても・・・』

「さっさと片付けて宇宙旅行と洒落込みたいな・・・。なあ、武器を下ろしてくれないか?せめて話し合いで解決したいんだが」

 

 

しかし、固有型イリスは武器をチャージしており話す素振りすら見せない。

それを見た一夏はフォーミュラバスターを構えイリスへと向ける。

瞬間、互いの砲撃がぶつかり合う。

最後の戦いが、今始まろうとしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

次回、マテリアルズ・ストラトスIF

 

 

 

最終話「LAST SHOOTING」

 

 

 

「・・・イチカ?」




残すところ後2話、必ず早めに書き上げます。
お楽しみに。
描きあげられなかった場合阿部さんにケツを差し出します♂


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最終話「LAST SHOOTING」

最近BF4にまたハマりかけてます。


漆黒の空間に浮かぶ衛星砲。

その周囲では白い流星が駆け巡る。

アクセラレイターを起動させた一夏である。

固有型イリスからの砲撃を避けながら両手のフォーミュラバスター、背中のフォーミュラキャノン、腰のフォーミュラヴェスバーを撃ちまくる。

 

 

「(チィッ・・・なんつー正確な砲撃だ。白騎士の予測が無かったら今頃墜ちてたぞ・・・)」

『次!2秒後に前方、来ます!』

「あいよ!」

 

 

白騎士が伝えた直後にブレーキを掛け進路を強引に変える。

刹那、自分が本来通る筈だったルートを蒼白いビームが駆けていく。

反撃とばかりに左腕のフォーミュラバスターを撃ち返す。

しかし、イリスもそれを避け再びランチャーを構えてこちらを撃つ。

 

 

 

「(クソッ・・・時間が無いって言うのに・・・!)白騎士!残りのSEは!?」

『残り30%・・・時間にしてタイムリミットまで残り3分あるかどうか・・・』

「了解・・・!」

 

 

連戦に加えユーリの永遠結晶からろくにエネルギーを補給せずにユニゾンを解除した為、残りのエネルギーが少ないのだ。

早く決めないと宇宙空間に放り出される事になる。

一夏は目を閉じ・・・覚悟を決めた。

 

 

 

「・・・白騎士、合図したら背中のスラスターとディフェンダー以外のパーツをパージしろ」

『正気ですか!?そんな事したらマスターが!?』

「一気に近づくにはコレしかない。・・・頼めるか?」

『・・・あーもう!分かりました!最後まで付き合いますよ!』

「助かる・・・行くぞ」

『はい!』

 

 

 

背中にディフェンダー2基をドッキング。

瞬間、一気に加速する。

アクセラレイターとイグニッションブーストの組み合わせ技である。

当然凄まじいGが一夏を襲うが構わずイリスへと突っ込む。

当然イリス側もランチャーを撃ちまくり弾幕を形成、迎撃する。

あと少し、あと少しで届くといったところで目の前に迫る砲撃。

瞬間、一夏は叫ぶ。

 

 

「白騎士!いまだ!」

『ブレスト、アーム、フロント、リア、サイド、レッグパーツパージ!』

 

 

パージと同時にウイングスラスターを前方に向けてスラスター全開で停止、目の前へと散らばる各パーツ。

散らばったパーツは砲撃から一夏を守る盾となる。

ビームに貫かれたパーツは爆発し煙で一夏を隠す。

イリスも倒したと思ったのかランチャーを下げた・・・しかし、次の瞬間ディフェンダーを展開してウイングスラスター全開でイリスへと突っ込む一夏。

反応が遅れるイリス、それを見逃すほど一夏は甘くない。

 

 

「うおおおおおおおおおおおおおお!!」

「・・・っ!」

「撃たせるかよぉ!オラァッ!」

 

 

イリスのランチャーを破壊した一夏。

しかし、イリスは右手を手刀にして一夏に襲いかかる。

間一髪で避ける一夏、だがバリアジャケットの胸部分を切り裂かれてしまう。

その時、胸の間から何かが落ちてきた。

 

 

 

 

「アミタさん、貴女から預かったザッパー、使わせてもらいます!ハァァァァァッ!」

「っ!?」

「撃ち抜けぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」

 

 

待機モードのヴァリアントザッパーを掴み、ハンドガン形態にしてイリスの胸部にねじ込む。

ありったけの魔力を込めてトリガーを引く。

その一撃はイリスの身体を容易く貫き、衛星砲の中心部を撃ち抜いた。

衛星砲は小規模な爆発を繰り返し、破壊された。

一夏と白騎士は至近距離では無いものの爆風を受けてしまい吹き飛ばされる。

 

 

 

「ハァッ・・・ハァッ・・・白騎士、セイバーハート。状況と状態報告」

『スラスターが先程の爆発で損傷、使用不可です』

『ディフェンダーとヴァリアントザッパーも同様、ザッパーは砕け散っちゃったしディフェンダーも衛星砲の破片から守るのに使っちゃったから大破』

「そうか・・・救難信号出してくれ。それまでは・・・!?」

 

 

一夏が指示を出したその時、後ろから何かが羽交い締めにしてきた。

倒した筈のイリスだった。

頭部の一部が破壊され中身が見えており怪しく点滅し警告音のような物が耳元から聞こえている。

段々と早くなる警告音に一夏はイリスが何をしようとしているのか察した。

振り解こうとするが余りにも強い力で押さえ込まれてしまい振り解く事が出来ない。

イリスが光出した瞬間、一夏はレヴィの事が脳裏に浮かんだが続く爆発で目の前が真っ白になった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・イチカ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『・・・スター!マスター!聞こえてますか!?生きてますか!?』

「うぅっ・・・し、しろ・・・き・・・し・・・?セイバーハート・・・?」

『よかっt・・・iしkiはまだありますne・・・』

『爆発の直前、何とか残ったスラスター部のパージは間に合いましたが・・・セイバーハートがマスターを守る為に・・・』

『Waたしはダイじょうbu・・・まスターsaえマもれreば・・・』

「すまねぇ・・・あれ・・・?右腕の感覚が・・・?それに右側が見えねぇ・・・?」

 

 

 

一夏が右腕を見るとそこには肘から先が無い右腕があった。

左腕で左目を隠すと何も見えない、目は開けていた筈なのに。

よく見るとバリアジャケットが破れたりして破損した部分のみに傷があった。

胸のX字型の古傷にも破片が刺さっていたがよく見ると心臓がある部分には傷一つない。

 

 

『何とかそこだけシールドエネルギーを集中させて守りました・・・』

『けドもu生meイ維持shiかでキなさsoう・・・』

「いや、十分だ・・・。まだ希望はあるからな・・・。ほら、聞こえてきただろ?俺の最愛である彼女の声が・・・」

 

 

 

目を地球側に向けると水色の光がこちらに向かって来ていた。

そして聞こえてくる。

最愛の人の声が。

 

 

 

「イチカァァァァァァァァァァァァァ!!!」

「何とか、帰れそうだな」

『ええ、そうですね』

 

 

 

 

 

 

 

次回、マテリアルズ・ストラトスIF

 

 

 

エピローグ




この作品も次回完結。

色々お待たせしてしまい申し訳ありませんでした。


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エピローグ

3年前から始まった2部作のこの番外作品もこれにて閉幕。


本編の間を描いたこの作品、楽しんでいただけましたか?


あの戦いの後、俺はとある世界で渡されたパーツで強化されたISで大気圏を超えてきたレヴィによって助け出された。

レヴィ曰く、声が聞こえたそうだ。

自分にしか聞こえなかった声、俺に何かあったのか心配になったレヴィは周りの静止を振り切って飛んだらしい。

両手で抱えられて俺は海上に浮かぶ管理局の指揮船に降り立った。

帰って来てそうそうマドカや鈴、アインスさんに泣かれながら怒られたがレヴィが一番怒っていた。

まあ、俺達は怪我の治療と俺の右腕と右目の再生が終わるまでこの世界に滞在する事になったんだが俺はというとその間もレヴィが俺が抜け出さない様に看病という名の監視してたんだが。

 

 

 

「なあ、レヴィ。何処にも行かないし自分で食べれるからもう許してくれよぉ・・・」

「ダァメ!!そう言ってまた無茶してたの誰だっけ?治るまではボクが看病するから!」

「わ、分かったよ・・・」

 

 

ドアの向こう側

 

 

「ふふっ、一夏も彼女にアレだけ言われたら大人しいわね」

「全く、こないだお腹に穴空いたと思ったら今度は腕と目って・・・姉さんが聞いたら発狂しそうだよ」

「話には聞いていたが本当に無茶ばかりするな一夏くんは・・・確かレヴィと付き合うキッカケになった時に出来たんだったかな?胸の十字傷」

「「なのは(ちゃん)より酷い・・・」」

「フェイトちゃん?はやてちゃん?私そんなに無茶してる・・・?」

「「してる」」

「そんなぁ!?」

「「「小さくても無茶なのは変わらないんだ(変わらないんだな)・・・」」」

「皆さんまで!?」

 

 

ワイワイガヤガヤ

 

 

「外の会話丸聞こえなんだがなぁ・・・(シャリシャリ)」

「今に始まった事じゃ無いでしょイチカ。おかわりいる?」

「食べる」

 

 

 

イリスやマクスウェルは大人しく留置所で拘束されているらしい。

マクスウェルはともかくイリスは騙されて協力していただけで本人は罪を償うと更生の余地ありと見なされマクスウェルよりかは自由に過ごしているんだとさ。

俺は全身傷だらけの身体を治療する為にここに入院している。

腕の再生やらなんやらとかで治るのに時間がかかるとかで暫く動けない。

んでこっちの世界のディアーチェ達だが・・・。

 

 

 

「一夏さん、失礼します」

「ユーリか。身体はもう大丈夫なのか?」

「はい、おかげさまで。それよりも・・・皆、おいで」

「うむ、しつれいする」

「おっじゃましまーす!」

「レヴィ、おおごえをだしてはいけません」

「おー・・・見事に皆ちっちゃい」

 

 

 

てな感じで全員幼児になっちまった。

でも人型に戻れただけでも良かった・・・せっかく手に入れた人としての命なんだ。

何とかなって良かった。

ユーリ曰く、魔力さえ戻れば以前の姿に戻るらしい。

隣じゃレヴィとちっこいレヴィがなんか睨み合ってるけど何してんだアイツら・・・。

 

 

 

「ああ、それと一夏さん。これ、イリスからです。貴方に返すと」

「白夜の書・・・!良かった・・・これでディアーチェに怒られずにすむ・・・」

「そういえばまだ戻ってきてなかったんだソレ」

「まあ、色々あってゴタついてたからな・・・。後は身体を治すだけだ」

「そういえばさっき一夏さんの事を探していた人達が居ましたよ?」

「え?誰だ・・・『ここか?シュテル』『ええ、間違いありませんディアーチェ』・・・猛烈に嫌な予感」

「諦めなよイチカ」

「邪魔するぞ。イチカ、貴様また無茶をした挙句白夜の書を奪われるとは何事だ?(ピキピキッ)」

「お邪魔します」

「な、何でいるんだよディアーチェ、シュテル・・・?」

「ボクが呼んどいた」

「レヴィ貴様ァ!?」

「さて?我とシュテルは少々此奴と話があるが故、レヴィとこちらのユーリよ。小さき我らを連れて部屋から出るが良い」

「少し騒がしくなりますので」

「はーい」

「分かりました。いきましょう皆」

 

 

 

 

 

 

『貴様は毎度毎度無茶無謀を繰り返し追って!なのはやフェイトのがマシだ!今日という今日はみっちり言わせてもらう故に覚悟せよ!』

『私も少々怒ってますので御覚悟を』

『いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?』

 

 

 

暫く一夏がいる病室からは悲鳴と怒号が響き渡ったという。

そしてある日、ついに別れの時が来た。

 

 

 

「・・・お別れ、ですね・・・」

「長い様で短かったあの夜の日。俺たちは忘れませんよ」

「その節は色々とご迷惑を・・・」

「あはは・・・大丈夫ですよ。何かしら巻き込まれるのはいつもの事なんで」

「貴様の場合はそこに無茶のし過ぎも加わるがな」

「ディアーチェと同意見です。別の世界線でも絶賛無茶し過ぎだというのに」

(Twitterでの合作シリーズ)

「メタいぞシュテルよ」

 

 

ギャラルホルンの入口のある公園にて別れの握手をする一夏達となのは達。

一夏は完治していないのか右腕を固定されており左手で握手している。

 

 

「いつか、機会があればまた会いましょう。その時は家族や仲間達を紹介しますよ」

「はい!楽しみにしてます!」

「はい。んで、イリス」

「は、はい・・・」

「お前もまたな。エルトリア、再生出来るのを祈ってるぜ」

「っ!うん・・・!」

「一夏ー、そろそろ行くわよー」

「おっと時間か。それでは、またいつか」

 

 

 

一夏達はゲートを通り元の世界へと帰還する。

もちろん千冬達からこっぴどく叱られ心配されたのは言うまでもない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、月日は流れなのは達は進級しエルトリアへと戻ったイリス達は惑星再生に尽力し見事に再生された。

今でも彼女達は思い出す。

共に戦い、止めてくれた並行世界の友達の事を。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  マテリアルズ・ストラトスDetonationIF

 

 

 

 

 

 

         ー 完 ー

 




いやぁ・・・なんとか終われました。


次回から本編、マテリアルズ・ストラトスに戻ります。


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