Parallel Worid of ZI-O -仮面ライダーピリオド- (楓/雪那)
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Period‘s file/XXXX

ネタバレを大いに含んでいますので、嫌な人はブラウザバックした下さい。


名前:高倉エミ

性別:女

生年月日:1995年2月14日(現在24歳)

家族構成:1人暮らし

 

概要

 

仮面ライダーピリオドの変身者。いわゆる転生者で前世のライダーオタクだった頃の記憶持ち。故にジオウメインメンバーでは門矢士・海東大樹らと同じ知識量を持つ。

性格は明るく、かなりサバサバしている。コミュ力も高く面倒見もいい。その一方で必要ならば敵側についたり、裏切りも平然とするなど冷徹な面もある。卑劣な手にすら「めんどくさいことするなぁ」位しか考えない。

年下には「君」か「ちゃん」、年上には「さん」づけで話す。

両親は14歳の時に事故で死別、以降家族と住んでいたマンションの一室で一人暮らし。クスクシエで働いている。

文武両道、才色兼備で何でもこなせる天才。

天道総司と同じくらいの万能人間で、特に家庭料理の腕前は天道や津上にも劣らない。

生まれる前からピリオドとなる使命をオーマジオウから与えられていた。

しかし本格的に活動し出したのは両親の他界以後。

ソウゴとの関わりも彼がジオウになってからだが、実は「クジゴジ堂」の数少ない「時計修理の常連客」なので、順一郎とは旧知の仲。

オーマジオウに与えられた『最悪の教育係』エボルトとは何だかんだでいいコンビみたいなところはある。

 

自分の記憶を元にして、積極的に平成ライダーの関係者と関わってきた。

特に関わりのある人物

・津上翔一・天道総司・日下部ひより…料理の腕は彼らから教わった。

・菊池クリーニング店…お得意さん

・甘味処たちばな・ミルクディッパー…常連

・鳴海探偵事務所…かつて何度かお世話になってる。

・クスクシエ…17歳の頃からバイト、現在では正社員。

・天道樹花…中学時代の先輩。

・天高…卒業生、弦太郎の一つ上の先輩にあたる。

・はんぐり〜・ドルーパーズ…かつてバイト勤め。

・大天空寺…両親の墓がある。

 

もちろんこの他にも色々あるが割愛。

特に警察関係のライダーとの関わりは深く、霧子や小沢、凛子のことは「姉さん」と呼んでる。

 

またウォッチを集める過程で「光写真館」のメンバーとも接点が多い。

夏海やユウスケとは親しい一方、士や大樹とは仲が悪い。というかエミが彼らを嫌っている。

 

 

 

仮面ライダーピリオド

 

通称・『時の騎士』

エミがジクウドライバーとピリオドライドウォッチで変身。

メインカラーは紫で、複眼は緑色の『RIDER』。

ドライバーの年代表示は『0000』。

容姿はジオウと大して変わらないが、所々に女性らしさが出ている。(具体例を挙げればマリカやコヨミ版白い魔法使いなど)

小説開始時点で既にほとんどのライドウォッチを所持しており、ライダーに関する知識を併せ持って戦うため、手数の多さは異常。

彼女が集めたライドウォッチは今現在彼女やソウゴが生きている世界、すなわち『ジオウの世界』とは別のパラレルワールドの過去から取ってきたものなので、『ジオウの世界』では歴史改変も起きなければエミがライダーであることを知る人物もいない。

つまりはディケイドとかと同じ、次元を超える力を持つ。

 

武器はサーベル(という名の剣)、ボウガン、ツインセイバーの3つに変化するジカンサーベル。それに加えてエボルトのトランスチームガンとスチームブレードも使用する。

 

必殺技は『タイムインパクト』。

まずその場で回し蹴りをして、右足裏の『KICK』の文字を飛ばし命中した敵を拘束(ここは『4号』でのファイズのクリムゾンスマッシュを参考)、その後『KICK』の文字列を潜って低空蹴りを繰り出す。

各アーマータイムでの必殺技はそのライダーをリスペクトしたものとなっている(言動もしかり)。

 

開始時点で未所持のウォッチは各主役ライダーとアマゾンズ系、各種フォームチェンジを除き、

G3-X ナイト カイザ ギャレン カリス レンゲル

轟鬼 天鬼 ガタック ゼロノス NEW電王 ダークキバ

ディエンド アクセル ジョーカー サイクロン バース

アクア ポセイドン メテオ ビースト バロン ナックル

スペクター マッハ ダークドライブ 3号 4号 ブレイブ

スナイプ ゲンム クローズ グリス ローグ ナイトローグ

 

ちなみにブラッドスタークのウォッチも持っていたが、いざという時の変身アイテムとしてウォッチを消してトランスチームガンに戻した。

 

余談だが変身ポーズは剣、ジョーカー、グリスを参考にしている。

 

 

 

 



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Periodのbeginning/2018

2000年、仮面ライダークウガから始まった平成仮面ライダーの歴史。

 

そして2018年、1人の少年が19人のレジェンドライダーの力を受け継いだ。

彼の名は常磐ソウゴ、又の名を仮面ライダージオウ。

 

レジェンド達の力を受け継いだ彼には「最低最悪の魔王」ことオーマジオウになる運命が待ち受けていた。

 

オーマジオウの未来を変える為、2068年から来た明光院ゲイツとツクヨミ。

 

オーマジオウの未来へと導く為、2068年から来たウォズ。

 

オーマジオウを消し、自分達が擁立した者を王にする為、2068年から来たタイムジャッカー。

 

それぞれの願望や野望が複雑に交錯する『ジオウ』の物語。

 

だが『本来のジオウの世界』とは違う『この世界』には更にもう1人、新たな存在が加えられた。

 

『彼女』の名は

 

 

 

 

『仮面ライダーピリオド』、平成ライダーの歴史に終止符を打つ者。

 

 

 


 

 

 

えーと、皆さん初めまして。

 

先に自己紹介させてもらうね。

 

私は「高倉エミ」。

 

いわゆる……転生者…ってやつかな?

 

え、なんで疑問形なのかって?いやそれがね、定番の神様的な何か(幻夢の社長さん含む)に会ってないのよ、私。

 

ただ前世(多分)の記憶を持っているだけ。

 

だから疑問形。

 

因みに前世はかなりの平成ライダーオタクだったわ。

 

いや……「だけ」は違うかな。

 

これが定番の異世界転生なのだとしたら、私にも転生特典みたいなものがあるわけでして、この紙を見てもらいますと

 

『高倉エミへ

 

やあ、若き日の私の側近よ。

そろそろお前がこの世界に生まれる頃だろうか、と思ってウォズにお前用のジクウドライバーとウォッチを届けさせておいたぞ。

私の騎士団長にふさわしいライダーとなるのを期待している。

 

オーマジオウより

 

追記:幼き頃のお前の教育係と遊び相手用にエボルト宿らせといたぞ。』

 

『という訳だ』

 

シャラップ、エボルト。

オーマジオウってなんぞって思ったそこの貴方、私にも分からん。

というのも私が前世で死んだのは2018年の秋頃、ビルドの最終回を見た後なの。ジオウってライダーが放送されるのは知ってたけど話は知らないのよ。

 

たださぁ……なんでエボルトなんてオマケつけちゃったかなぁ⁉︎

余裕で地球滅ぼせそうなんですけど⁉︎私にぃ!忠誠をぉ!誓えぇぇ‼︎

 

『まあ深呼吸でもして落ち着け』

 

これが落ち着けますか⁉︎

 

『いや、俺とお前もう24年もの付き合いじゃん。いい加減慣れようぜ。』

 

慣れてるよ、とっくにね。ただ思い出すとやっぱりなんか腹立つの‼︎

 

はぁ……はぁ……取り乱したね、ごめんなさい。

 

それで騎士団長ってなーに?って思ってたら、未来のオーマおじーちゃんの側近ことウォズ君が教えてくれました。

 

どうやら私は2068年、『最低最悪の魔王』として君臨するオーマジオウを守護する存在になるっぽいです。

 

 

どう考えてもダークライダーやんけ。

 

 

後のオーマジオウとなる常磐ソウゴって人がレジェンドライダー達の力を受け継いで王になるっていうのが、ウォズが導くべきシナリオらしいの。

そして私はオーマジオウを守る力を身につけなければならない、その為に『クウガからビルドまでの19人のレジェンド』のストーリーに関わった『他のライダー』、いわゆるサブライダーやダークライダーの力を継承しなければならなかった。

 

『過去形なのは殆どの力を継承済みだからだ』

 

そうなのです。

 

エボルトと共に色々な並行世界を回ってライダーの力をパクってきました。レジェンド達に倒される寸前にコソッと取ってくるというコソ泥じみたことを幾度となくしてきました。

 

中にはちゃんと戦って取ってきたものもあるけどね。

え?ちゃんとじゃないって?うるさいやい。

 

『いやぁ、兄貴が俺を倒したと思って油断してたらエミにフルボッコにされたのは今思い出しても笑えてくる。』

 

コソ泥スタイルでもバトルスタイルでも私毎回死にかけてるんですけど⁉︎

 

 

えーと、後何話せばいいの?……あ、これから?

 

そうそう、今は2018年。私は24歳。

そして常磐ソウゴが始めて変身する時。

 

 

私はこれから彼の元に行き、彼を見守りに行く。

…ぶっちゃけ、オーマジオウがどんなのか分からないからさ〜、どうするかは彼見てから決めようと思ってるのよね〜。

守護者っていうよりは観測者?

 

『まるで見合い行くかのようなセリフだな。』

 

お、私への独身イジリかな?後で覚えておきなよ、エボルト。

 

 

あ、ヤバっ。私のライダーとしての名前、言ってなかった!

 

えー、ゴホン。

 

 

 

私は『仮面ライダーピリオド』。平成ライダーの歴史に終止符を打つ戦士だよ。以後よろしくね。



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Encounter with ZI-O & GEIZ/2018

訂正です。
調べてみたらタイガの英語表記って「TAIGA」じゃなくて「TIGER」なんですね。


さーてと、早速ソウゴ君に会いに行かないと。

 

ウォズ君がくれた情報だと、この付近でアナザービルドと戦うはずらしいけど…

 

『アナザー戦兎か。』

 

アナザー戦兎言うな。

ま、序盤中の序盤なら負けることはないでしょ。

だから私の役目は当分アナザーライダーの原理とレジェンドライダーについて教えるくらいになりそうだね〜。

 

『オリジナルの戦兎と戦うことになったらどうする?』

 

そりゃ流石に乱入するよ。初期フォームじゃハエーイにもツエーイにも勝てないもん。

ジーニアス?知らないフォームですね。

 

『最強フォームの恥さらしめ。』

 

アンタが強すぎるのにも問題あったと思う。

 

「およ?」

 

私が見つけたのはジオウと思われる仮面ライダーと、ジオウと少ーし似た赤色のライダー。

 

「この時代のお前に恨みはない。でも未来の為だ、消えてもらう!」

 

赤色のライダーはベルト…遠目で見てもジクウドライバーだと分かった…を一回転させる。

セリフからして未来からソウゴ君を消しに来たのかな、彼は。

うーん、本当ならあれくらいは1人でどうにかしてほしいけど、まあ初変身だし。相手は戦い慣れしてそうだし。

仕方ない。オネーさんが一肌脱いであげよう。

 

「はーい、一旦ストップ〜。」

 

私がパンパンと手を叩くと、ジオウ、赤のライダー、白服の少女はこちらに注目してキョトンとする。ウォズ君だけは動じてない。まあ伝えたの彼だし。

 

「誰だ、お前は?」

「ちょっと〜、他人のこと聞きたいならまずは自分からだよ〜?」

「…俺は明光院ゲイツ、仮面ライダーゲイツだ。こいつは仲間のツクヨミ。次はお前の番だ。」

「…ライダー名を自分の名前にしちゃう?正直ビミョーよ?」

 

ガオウは違うけど。あの変身音声大好きです。

パラドクスは判定微妙だよね。私はまんま変身前の名前ではないと思うけど。

 

「…俺を馬鹿にしているのか?」

「いや、正直な感想。まぁその名前が気に入ってるなら、それ以上は言わないよ。」

「それで、結局あなたは何者なの⁉︎」

「2人ともせっかちだねぇ。若いうちから生き急いでたら損するよ?…ま、茶番はこの辺にして、私は高倉エミ、またの名を…仮面ライダーピリオド。」

 

そう言って私は右手に持った紫色のライドウォッチを起動させる。

 

PERIOD!

 

そして左手に構えたジクウドライバーにウォッチを差し込み、腰につける。

左腕を斜めに上げる(仮面ライダーブレイドの変身ポーズを真似たスタイル)と共に、背後に巨大な時計が現れる。時計の短針はちゃんと時計回りだが、長針の方は逆回りだ。

 

「変身。」

 

そう言って構えてない方の右手でジクウドライバーを一回転させる。

と、同時に短針と長針が0時の位置で重なり合う。

 

RIDER TIME KAMEN RIDER PERIOD!

 

音声と同時に構えていた左腕を下ろし、さながら敵を挑発するかのように右腕を前に突き出す。

それと共に時計はバラけ、私の体を紫色の特殊な強化スーツが覆う。

最後に時計から放たれた(?)緑色の「RIDER」の文字が複眼となり、頭部のマスクにくっつく。

 

「その姿は…⁉︎」

「まさか…時の騎士⁉︎」

「うっわ、未来の私ってそんな厨二くさい二つ名つけられてたの?」

『平成ライダーの歴史に終止符を打つ者ってのも大概な気がする。』

 

う、痛いとこつかれた。けど時の騎士とか、そういうのはスーパー戦隊にお任せします。

 

「そうか…お前がピリオドか。……なら、お前もここで消す‼︎」

 

ゲイツ君が勢いよく殴りかかってくる。顔狙ってくる辺り、殺意マシマシだなぁ。けど、遅い。最初は躱して、いなす。

 

『クロックアップ見切れるヤツが、遅いとか超ウケる。』

 

それは言えてる。私別にペガサスフォームとかじゃないけど。

 

「くっ…ならこれで!」

 

GHOST!

ARMOR TIME!開眼!GHOST!

 

ゲイツ君はベルトの左端にオレンジ色のライドウォッチを装着し、ベルトを一回転させる。

すると、ゴーストを模したアーマーが現れ、バラけるとゲイツの装甲となる。

 

「行け!」

 

ゲイツ君が印を結ぶと周囲からパーカーゴーストが出現する。

色からして…ムサシ、ロビン、ベンケイ、ツタンカーメン、あとビリーか。

にしても多いなぁ。ならこっちも!

 

『DARK GHOST!』

『ARMOR TIME!開眼!DARK GHOST!』

 

同じように私もベルトの左端に黒と白のウォッチを装着し、ベルトを回す。

ゴーストアーマーによく似たダークゴーストアーマーが出現し、ピリオドのアーマーへと変わる。

複眼は黒色で『DGHOST』に変わる。

 

「お願いね。」

 

私も印を結び、パーカーゴーストを呼ぶ。

現れたのは、ナポレオン、コロンブス、一休、ナイチンゲール、ダーウィンの五体。

各ゴースト達は空中で自身の特技を使って戦い合う。

一方で私達も地上で殴り合う。と言っても私はノーダメなんだけど。

 

やがて何体かのパーカーゴーストが消滅する。

パッと見、消えたのはゲイツ君の方。

パーカーゴーストの召喚にはインターバルが必要だから、これで当分あっちは援軍を呼べない。

 

「はぁぁ‼︎」

「ぐあぁっ⁉︎」

 

私の黒い気を纏った正拳がゲイツ君の身体に炸裂して、アーマータイムが解除される。

 

「このっ‼︎」

『ジカンザックス!OH!NO!』

 

斧と弓が一体化した武器、ジカンザックスを取り出して再び間合いを詰めてくるゲイツ君。

 

『斧なら斧…で合ってるよな?』

 

うん、もち。

 

TIGER!

ARMOR TIME!Advent TIGER!

 

すかさず次のウォッチ、タイガウォッチを起動し発動する。

ダークゴーストのアーマーに代わって私の身に纏われたのは、水色の虎を模したタイガアーマー。

左腕と一体化した大斧、デストバイザーバイザーでジカンザックスを防ぎつつ、右手に装着された爪、デストクローZで無防備な相手の腹に斬りかかる。

一度仰け反りながらも果敢に弓で打ってくるゲイツ君だけど、私はそれをデストクローZで防ぎながらデストバイザーバイザーで更に攻撃する。

 

「そろそろ負けを認めなさい。今の君じゃあ、私に何もかも劣っているよ。」

「黙れ‼︎ここでお前を倒せば、未来は変わる!」

 

そう叫んだゲイツ君はライドウォッチを一回押してベルトを一回転させる。

 

FINISH TIME! TIME BURST!

 

高く飛び上がり、私の目の前まで一直線に「きっく」の文字が現れる。

これはタイガアーマーじゃ心許ないかな。

行くよ、エボルト。

 

『了解っと』

EVOL!

ARMo TIME! EVOLUTION!EVOL!

 

タイガアーマーに続けて、今度はコブラと星座早見盤をイメージした鎧、エボルアーマーを装着し、すかさずベルトを一回転させる。

 

FINISH TIME! EVOLTEC TIME IMPACT!

 

仮面ライダーファイズのような構えを取り、右足に惑星のオーラを集結させる。

ゲイツ君のキックが私に到達する直前、ドンピシャリのタイミングでそのエネルギーを足からぶつけ、その勢いで彼を遠くに吹き飛ばす。

キックが決まると爆風が巻き上がり、それが収まると変身が解除されたゲイツ君がいた。

 

「言った通りだったね。今の君じゃあ私には勝てない。」

 

そう言い放ち、今度はソウゴ君に向き合う。

 

「さぁて、ソウゴ君や。今度はオネーさんと一緒にアナザーライダーをぶっ飛ばしに行きましょうか!」

 

 

 




追記です。

これから毎回、使用したアーマー一つについての説明をここでしようと思います。

エボルアーマー (仮面ライダーエボル/2017)

仮面ライダーエボルの力を宿したアーマー

右肩にはコブラエボルボトルを、左肩にはライダーシステムエボルボトルを模した『エボルボトルショルダー』となっている。
右肩では毒作用や解毒作用、左肩からは相手の防御性能を無視する『ゼノベイダーエナジー』を無限に生成しアーマー内を循環させる。

頭部はエボルの『マスタープラニスフィア』の意匠がある。
胸部はエボルの特殊熔鉱炉『アーミラリアクター』とほぼ同様の力を持つ『アーミラブレスター』となり、エボルが使用する光線(マリキュレイザーもどき)に加え、ブラッドスタークが使用したコブラ型のエネルギーに似たものを生み出せる。
もうこいつだけでいいんじゃないかな。


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筋肉と心火の方程式/2017

あらら?

アナザーライダーボコりに行こって言っただけなのに、ポカンてしちゃってるよ。

 

『そりゃあ変な女がライダーになって、自分襲ってたやつボコった後にそんな事言ったらそうなるわ。』

 

それもそうね。

 

「えっと…まずアンタだれ?何?」

「いやいや、さっき名乗ったじゃん。仮面ライダーピリオド、高倉エミって。」

「いやいやいや、さっぱり分からないんだけと!」

「えぇ〜…ま、仕方ないか。ん〜、ソウゴ君は大体の事はウォズ君からもう聞いているでしょ?50年後、君が『最低最悪の魔王』、オーマジオウになるって。」

「う…うん。」

「私はね〜、未来のオーマジオウから君を守る騎士になれって言われたのよ〜♪」

「え、騎士?ってことはエミさんも未来人?」

「いんや、私は現代人だよ〜。君らより年上だけどね。ま、そんな事は今は些細な事だよん。問題はアナザービルドの方。」

 

ソウゴ君は先程アナザービルドを倒したと言っている。

けど2018年にアナザービルドを倒しても一時しのぎにしかならない。生まれた時代に元となったライダーの力で倒さない限り、何度でも蘇る。それがアナザーライダー。

そして今この時点ではアナザーライダーが『本物のライダー』となっている。

それはオリジナルの変身能力やライダーとしての記憶が失われている。

 

「だーかーら、まずはビルドの力を貰わなきゃいけないんだよ。」

「ビルド……戦兎のこと⁉︎」

「YES♪彼ならきっとnascitaに居るはずだよ。」

 

 


 

 

いくら記憶が消えていても中身が同じなのだから、主役枠なら基本話せば通じる人達ばかりだと私は思っていました。

 

しかし蓋を開けてみればどうでしょう。

 

「だぁから、ツナ義ーズこそがテェンッサイバンドグループだってさっきから言ってんでしょうが‼︎」

「はっ、何言ってんだ。これからの音楽界背負って行くのは最強!天上!極上!の三拍子が見事に揃ったみーたんに決まってんだろ。」

「何言ってんだ!みーたんには筋肉ねぇだろ!」

「お前は筋肉でしかアーティスト見ねぇのかよ。おいヒゲ、お前もみーたんの素晴らしさを教えてやれ。」

『右に同じ』

「お前右だし、もっと力説しろよ!」

 

ありのままを教えるよ!

nascitaはツナ義ーズファンとなってしまった戦兎と龍我と、みーたんファンになってしまったカズミン(こいつは元々か)と玄徳の抗争地帯になっているよ!

 

『ビルドファンがみたら爆笑だろうな。』

 

うん、私も今すぐ腹抱えて笑い出したいもん。

てかエボルト、アンタさりげなくブラックホールコーヒー淹れようとしないでよ。

 

『ちっ、バレたか。』

 

今までに何度も不意打ちのコーヒーで死にかけたんだから、警戒くらい当然するわよ。

ん?ソウゴ君はどうしたのかな?

あ、奇数になったから抗争に巻き込まれてる。オモシロ。

 

うーん、にしてもこれは困った。

ウォッチを見せるなりなんなりしてウォッチをもらおうと考えてたけど、この状況でまともに話は出来ないよねぇ。どうしようか?

 

『奪う?』

 

のっけからそれはちょっと。

 

「「「「うおお‼︎⁉︎」」」」

 

ほわっ⁉︎何々?What's happen⁉︎

声が上がった方を見ると、みんな応援服からビルド本編での服装に戻っていた。さっきまで肩組んでた戦兎と龍我は少し気持ち悪そうにしている。そんなになのね。

 

「俺たち…何でツナ義ーズのファンやってんだ⁉︎」

「この馬鹿とペアルックとか…最っ悪だ。」

「おい!筋肉つけろよ筋肉‼︎」

 

「なんだこの服、ダサいな。俺の好みに合わん。」

「んだと?お前のセンスの方がよっぽどダセェよ、ヒゲ。」

「何だと?何処がダサいって言うんだ、言ってみろポテト!」

 

ああ…戻ったら戻ったで別の争いが…。

今記憶が戻ったのは多分ゲイツ君がアナザービルドを倒したから、かな?

けど復活したらまたすぐ消えてしまうからなる早で貰わないと。

 

「ちょっと…ちょっと戦兎!」

「うぉっ!…お前確か…おこがましい未来人!」

「そうそう。ねぇ、こんなもの持ってない?」

「ん、これか?…あれ、こんな柄だったか?」

 

戦兎がソウゴ君に渡したのはビルドとクローズのライドウォッチ。

本命のビルドに加えてクローズのオマケまで付くとは…ラッキーだね。

 

『あれを取り込めば俺のフェーズはさらに上がり…』

 

ヤメルォォ‼︎

 

「おい、ちょっとそこのネーちゃん。」

「ん?どしたのカズミン、玄さん?」

「おら、これ前にアンタから預かってくれって頼まれてたろ。」

「いつのまにか形が変わっていた。お前に渡せと言うことなのだろう。」

「ん〜…?ああ、そうそう!サンキュね、お二人さん‼︎」

 

カズミンと玄さんから手渡されたのはグリスとローグ、さらにナイトローグのウォッチ。

2人のセリフからしてこの後私は過去に飛んで2人にブランクウォッチを渡すことになるんだろうね。

 

「じゃあソウゴ君!2017年に行こうか!」

 

 


 

 

2017年、いや正確には2018年4月3日。

 

東都と西都の代表戦が終わり、パンドラタワーが建った直後。

戦争で荒廃した東都の街にアナザーライダーとオリジナルがそれぞれ3人いる。

 

アナザービルドの他には、牙をむき出しにし、筋肉は盛り上がり、西洋伝説の朽ちた龍を彷彿とさせるアナザークローズ。

そして同じく牙をむき出しにして、背中のパイプのようなものから絶えずドロドロとした油のようなものを排出している、塗装剥げした機械のようなアナザーライダー、アナザーグリス。

 

自分たちとどことなく似た異形を前に、三人は疑問を浮かべる。

 

「ありゃ西都の新兵器かなんかか?」

「なんか…俺らに似てね?」

「このテェンッサイ!物理学者とあんな化け物一緒にするんじゃないよ。それより万丈、あっちのクローズもどきの方がお前によく似てるぞ。」

「はぁ?どこがだよ!」

「バカっぽいところとか、筋肉とか、あとほらあの顔!刑務所から脱獄した凶悪犯みたいな顔してるだろ?」

「んだよ龍我、お前そんなことしてたのかよ。」

「俺は殺しも脱獄もしてねえ‼︎」

 

三人はいつもの漫才のような会話をしながらも変身の準備をする。

 

ラビット&ラビット!

『スーパーベストマッチ!ガタガタゴットン!ズダンスダン!Are you ready?』

ドラゴンゼリー!

ロボットゼリー!

 

「「「変身‼︎」」」

 

『オーバーフロー!紅のスピーディジャンパー!ラビット!ラビット‼︎ヤベーイ!ハエーイ‼︎

潰れる!流れる!溢れ出る‼︎ドラゴンインクローズチャージ‼︎ブラァ!

潰れる!流れる!溢れ出る‼︎ロボットイングリス‼︎ブラァ!

 

 


 

 

ゲイツ君、ツクヨミちゃんと合流した後、ビルドの時代に来た私達。

すでにビルド、クローズ、グリスがアナザーライダーと戦ってるね…って何でアナザーライダー3人もいんの⁉︎

 

「あれ…増えてない?」

「関係ない、ただ倒せばいい話だ。」

「…それもそうだねぇ。」

 

私達はそれぞれ変身してビルド達の元へ行く。

彼らは既に体にノイズが走っている。これはもう変身を維持できないかな?

 

「戦兎、龍我!助けに来たよ‼︎」

「お待たせ〜、カズミン♪」

 

「お前…いや、助かる。後は頼んだ!」

「OK、任されたよ♪」

 

「あ、ゲイツ!これ使って!」

「何?何故俺がオーマジオウの命令を聞かなければいけない!」

「えぇ〜…命令じゃないんだけど…」

「あれ倒すにはそのウォッチ使うしかないよねー。ゲイツ君だけじゃ倒せないよねー。んー?」

 

ちょっと煽ってみたらイラつきながらウォッチ作動させるゲイツ君マジツンデレ。2代目蓮かな?

 

『お前、そういうところが本当に性格悪いよな。』

 

アンタにだけは言われたくなかった。

さてと、気を取り直してやりますか!

BUILD!

CROSS-Z!

GREASE!

 

『『『Armor Time!』』』

 

BestMatch!BUILD!

Wake Up Burning!CROSSーZ!

Robot Jelly!GREASE!

 

ソウゴ君は赤と青のビルドアーマー、ゲイツ君は青色のクローズアーマー、そして私は鈍い金色のグリスアーマーを纏う。

 

「勝利の方程式は決まった!」「決まったー‼︎」

「今の俺達は!」「負ける気がしないな。」

「心火を燃やして」「ブチ壊すよ♪」

 

私達はそれぞれ相性の良いアナザーライダーと戦い始める。

 

ジオウは右腕に付いた大型ドリル、ドリルクラッシャークラッシャーでアナザービルドを削っていき、ゲイツは右腕に持ったビートクローザークローザーの高振動波で幾重にも切り裂いていく。

 

私はと言うと

 

「ツインブレイカーブレイカー!」

 

アーマー背面部のパイプらしきものから出されたゲルがグリスのツインブレイカーに似たツインブレイカーブレイカーを両腕に一つずつ装着する。

ビームモードで光弾を乱射しながらアナザーグリスに接近して、アタックモードの射程範囲内に入るとモードチェンジをし、切り裂く。

アナザーグリスは同じく背面部のパイプから流れる液体をレンチやチェーンソーに変えて振り回してくるから、かわしつつビームモードでダメージを与えていく。

というより、あの液体に触れたくないんだよね。落ちた場所がなんかグズグズ溶けてるみたいだし。

よーし、ここいらでテンション上げてこーか!

 

「熾烈!激烈‼︎爆烈‼︎‼︎私の前に跪けぇぇぇ‼︎」

「ガァァ……!」

 

「え…エミさんってあんなキャラなの?」

「カズミンと言ってること変わんなくね?」

 

外野がなんかうるさいけど、グリスならこうやって気合入れるべきなの!

このノリでトドメ刺すよ!

 

「私の祭りを楽しみなさい‼︎」

FINISH TIME!SCRAP TIME IMPACT!

 

背中からまるでジェット機のように勢いよくゲルが噴出される。私の低空蹴りはそのゲル噴出の加速により威力をさらに増し、アナザーグリスを粉砕する。

 

「よし、勝利〜!」

 

周りを見るとちょうどジオウとゲイツもアナザービルド&クローズを倒していた。

 

 


 

 

こうしてビルド達の力は受け継がれた。

変わりにビルドの歴史は消滅。

その結果戦兎は『ビルドと桐生戦兎』としての記憶を失い、葛城巧として生きていることになった。

万丈もカズミンもクローズやグリスの記憶を失って、ただのボクサーと農家になっていた。

スカイウォールも無い。

けどこれは『ビルドの歴史』にとってはある種ハッピーエンドなのかもね。

 

『いやぁ、めでたしめでたし!』

 

エボルト(諸悪の根源)が言うと感動味が薄れる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




グリスアーマー(仮面ライダーグリス/2017)

仮面ライダーグリスの力を宿したアーマー

装着と同時に背中のヴァリュアブルブースターからヴァリュアブルゼリー・Gが放出、胸部から頭部にかけてを覆う。
このヴァリュアブルゼリーはグリス同様、装着者の動き、受けたダメージによって強度を変化させていき、常に装着者にフィットするようになっている。さらに変身者の意思で両腕にツインブレイカーブレイカーを生み出すこともできる。(実はこれ、フルボトル対応なのだが、多分ほとんど使わない。)
ヴァリュアブルゼリーは右肩についたスクラッシュゼリーショルダーにて生成されている。
普通に見てゼリーが覆っているのは胸部から頭部のみだが、アーマー内では絶えず流動し、攻撃時には手足の噴出口から放出することで加速、威力を増強する。背面から放出すればホバリング飛行も可能になる。


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Impossible Gameを攻略せよ/2016

アナザービルドの件から数日後

 

ウォズ君から聞いたところによると、ゲイツ君とツクヨミちゃんはソウゴ君家のクジゴジ堂に居候してるらしい。

なんと学校の中までついて行って監視してるんだとさ。

2人ともしばらくは様子見のつもりらしいから当分は大丈夫かと思うけど。

 

『それお前に関しては、だろ。』

 

うん、ソウゴ君の周囲に迷惑かかろうと知った事じゃないから。

 

『お前、未来の主に対して薄情すぎないか?』

 

いやだって私れっきとした社会人だからね?いちいちあの2人に構ってクビにでもなりたくないし。

 

今日の私はクスクシエでお仕事。

そう、あのクスクシエである。

もう一度言おう、クスクシエである。

 

高校時代からこのお店でバイトさせてもらっていて、大学卒業後は晴れて正社員にしてもらえたんだよ。

 

ちなみにバイト時代は映司さんもアンクも後藤さんもいたんだけど、知っての通り皆いなくなっちゃった。

今では店長の知世子さんと私、後はバイトの比奈ちゃんしかいません。

因みに今日は中国の日。

 

他のバイト?以外にもこの店のバイトに求めるもののハードルって高いのよ?

 

 

「エミちゃーん、この小籠包とレバニラ炒めを三番テーブルさんによろしくね〜。」

「はーい!あ、比奈ちゃん一番テーブルさんの注文よろしくお願い!」

「分かりました!」

 

お昼の時間はやっぱ忙しい。三人で回していくのは大変だけど、知世子さんバイトの募集要項変えないんだもんなぁ。

 

およ?電話だ、誰だろ…ってソウゴ君じゃん。こんな忙しい時に「ゲイツを何とかして」みたいな内容だったらブチ切りしよ。

 

『いやそもそも電源落としとけよ。』

「はいもしもし、どったのソウゴ君?」

『エミさん!学校にアナザーライダーが出た!』

 

さいですか。

 

『心底どうでもよさそうだな。』

 

過去形ってことはどうせ逃げられたんでしょ?

そもそも対応ウォッチ持ってないだろうし。

 

「んで、そのアナザーライダーは何してたの?」

『…なんかエミさん、不機嫌?』

 

当たり前でしょ、こちとら仕事中だっちゅーの。

 

『俺のクラスメイトが『クリア不可能なゲーム』ってのをやってたら突然現れて、そいつに何かしたら戦わずに消えちゃったんだ。その後クラスメイトは意識が戻らなくて…』

「なんとなくだけど正体は分かったわ…きっと…」

 

そこまで言いかけた時、悲鳴が聞こえてきた。

電話を無理矢理切ってそっちに行ってみる。

…ビンゴね。

 

『あの見た目…スナイプのアナザーライダーか。』

 

そうみたいね。

紺色のボディにボロボロになったマフラー、右目はボサボサの髪の毛で隠れて口は牙がむき出し、右腕はライフルと一体化していて胸部の割れたディスプレイには『SNIPE』の文字、ヘルメットには『2016』。

アナザースナイプはお客さんの1人を襲っている。

私はすかさず背後に飛び蹴り。

 

「おっ客様‼︎当店内での暴力は禁止となっております‼︎喧嘩するなら外でどうぞ‼︎」

 

『客蹴って外に追い出そうとしている店員のセリフじゃねーぞ。』

 

いいのよ、さっきのソウゴ君の説明からしてこいつは突然現れたみたいだし。

そのまま私は変身しようとウォッチを構えるが、アナザースナイプは消えた。

 

 

 


 

 

 

アナザースナイプが消えた後、お店には比奈ちゃんが呼んだ救急車が来てアナザースナイプに襲われてた少年を聖都大学付属病院に運んで行った。

私も知世子さんに許可を取って、自分のバイクに乗って病院に行った。

案の定ソウゴ君達もいたのだが、彼らの証言と私の証言は一致していなかった。

 

ソウゴ君とゲイツ君はそれぞれ別の場所でアナザーライダーに遭遇したらしいのだが、その容姿は全く違っていた。

 

ソウゴ君があったのはピンクの髪が特徴的なアナザーライダー、十中八九エグゼイドのアナザーだろうね。

対してゲイツ君は青いボディで剣を持ったアナザーライダーに会ったと言う。スナイプ、エグゼイドと来たからきっとブレイブのアナザーライダーかな。

 

ただ三人のアナザーライダーには共通点がある。

三人とも『クリア不可能なゲーム』をプレイしていた人のみを襲っていたのだ。その周囲の人間すら襲わずに、だよ。

 

このゲームを鍵と見た三人は『天才ゲーマーM』なる人物を探しにここに来たらしい。

思わぬところで目的が一致したね。

 

『お前は単純にエグゼイド関連だから、って理由だもんな。』

 

エグゼイドの歴史が変わってるなら大我先生もこっちにいるかもしれないからね。

 

そんでもって皆は飛彩先生と接触、永夢先生はいなかったらしいけど彼の残したメモを渡してくれたらしい。

 

はい、ここまでのあらすじ説明終了!

 

「これ…何て書いてあるの?」

「ドイツ語…だね。『上上下下右左右左』…ゲームのコード、とか?」

 

書かれてあった内容通りにソウゴ君がゲームをプレイすると、突然周りがゲームエリアに変化する。

そこで待ち構えていたのは三体のアナザーゲーマーライダー。

 

「エミさん、あのアナザーライダー倒せるウォッチって持ってない?」

「残念ながらありません♪とは言え『M』が私達をここに呼び寄せたのなら一度くらいは倒しておかないとかな。」

 

彼がただの医者になったとは言え、無意味にコレを放っておくわけないしね。

 

『ZI-O!』

GEIZ!

PERIOD!

 

「「「変身!」」」

 

『KAMEN RIDER ZI-O!』

KAMEN RIDER GEIZ!

KAMEN RIDER PERIOD!

 

「ちょうど3対3だし、1人1体ずつ相手にしようか!」

「分かった!」

 

『ジカンギレード!ケン!』

ZIKAN ZAX!OH-NO!

ジカンサーベル!サ・サ・サーベル!

 

ジオウはジカンギレードを持ってアナザーエグゼイドへ、ゲイツはジカンザックスを持ってアナザーブレイブと戦い始める。

 

私もジカンサーベルという名の武器をふるってアナザースナイプと戦う。

向こうは遠距離型かと思いきや、案外近接戦もできるらしく左手の鉤爪を振るってくる。

 

ボ・ボ・ボウガン!

 

試しに距離を取ってボウガンモードに変えてみると、やはり本領は遠距離戦らしく右手のライフルを乱射してくる。私はそれを躱したりボウガンで相殺して防ぐ。

ちょっと決定打にかけるかなぁ。

 

2人の方をチラ見してみると、ジオウはアナザーエグゼイドの軽快な動きに、ゲイツは氷の上を滑りながら炎の剣で攻め立てるアナザーブレイブに苦戦している。

 

「スピード勝負のつもりか?なら乗ってやる!」

DRIVE!

Armor Time!Drive!DRIVE!

 

そう言ってゲイツはドライブアーマーを装着する。

ってか彼、他にもウォッチ持ってたのね。ひょっとして盗品?

 

私もちょっと試してみようかな

 

「ソウゴ君、これ貸したげる!」

「え⁉︎…あ、ありがとう。」

「後でちゃんと返してよ?」

 

LAZER!

ROUGH!

 

Armor Time!Level Up!LAZER!

Armor Time!CROCODILE!ROUGH!

 

ジオウは黄色で両肩にガシャットを模したものが突き刺さり、手にはタイヤ、足にはブーストブーツがついたレーザーアーマーを纏う。(毎度思うけどレーザーターボよりだよね。)

 

私は左肩にクロコダイルクラックボトルのようなものが突き刺さり、全体的にワニを彷彿とさせる紫色のアーマー、ローグアーマーを身に纏う。

 

「おぉ〜…なんかノリノリでいける気がする‼︎」

「大義の為の犠牲になりなさい♪」

 

ジオウはハイジャンプするアナザーエグゼイド目掛けて足についたブースターを噴射して取っ組みかかる。地に叩き落とされたアナザーエグゼイドは再び飛び跳ねようとするが、レーザーの力で高速移動するジオウの攻撃から抜け出せずにいる。

 

一方私の方は、ローグの強固なボディでアナザースナイプの射撃によるダメージをゼロにして突き進む。パンチのラッシュからジカンサーベルとスチームブレードでの連続攻撃で距離を取る隙を与えない。

 

「これで!」「トドメだよ♪」

 

『『『Finish Time!』』』

ヒッサツ!Time Burst!

CRITICAL!Time Break!

Crack Up!Time Impact!

 

ゲイツは両肩からタイヤをいくつも射出し攻撃、さらにそのタイヤを踏み台にした連続キックを繰り出す。

ジオウはアーマーが分離してバイクに変形し自律行動してアナザーエグゼイドを宙へ飛ばす。さらにジオウのアーマーとして戻りアナザーエグゼイドのところまで飛び出して空中蹴りを放つ。

私は勢いよく前に飛び出してアナザースナイプにキックを繰り出す。と、見せかけて両足についたクロコダイル・クランチャー・ファングがまるで噛み付くかのように挟み込み、もんのすごい捻りをかけた回し蹴りを決める。

 

三体のアナザーライダーは悲鳴を上げて変身が一時的に解除される。

 

「これで一時的な時間稼ぎはできたね…被害が増える前に『M』を探そう。」

「僕を探しているのかい?」

 

あ、宝生永夢ゥ!(条件反射)

 

「あの人が…『天才ゲーマーM』?」

「そう。彼が聖都大学付属病院小児科医、宝生永夢、そして正史での仮面ライダーエグゼイドだよ。」

「何で君が知ってるの?…ってその声、もしかしてエミさん⁉︎」

 

ああ、そういやこの世界線で私がライダーだって知るレジェンドって基本いないんだっけ。それならまぁ普通驚くか。

 

「久しぶりだね、永夢先生。思い出話に浸る前に君の後ろの人達に私達は用があるんだけど。」

「何であなたが仮面ライダーになっているのか気になるけど…あなた達がそのつもりならこれ以上やらせる訳にはいかないんだ。」

 

……ゑ?もしかしてこれ、戦闘イベント?え、嘘でしょ?嘘って言ってよ。イヤイヤマジで無理だって。だって『ハイパームテキ!』だよ⁉︎勝てる訳ないじゃない!いやいくら私が何十個ものライドウォッチを持ってるったってね勝てない相手だっているのよこんなんエボルになっても無理だって正攻法での勝ち方が『変身前に殺す』か『寿命』かくらいしかないヤツだもん無理に決まってんじゃんホントごめんなさい許して下さいヤダヤダヤダヤダヤダヤダ死にたくない死にたくない死にたくないハイパームジヒだけは勘弁して下さい

 

 

 

MIGHTY ACTION X!

 

 

 

……ん?

 

 

 

「大変身‼︎」

 

 

 

あら?

 

 

 

『ガシャット!Level Up!MIGHTY JAMP!MIGHTY KICK!MIGHTY MIGHTY ACTION!X!

 

 

 

お、舐めプかな?

 

 

 




ローグアーマー/2017

仮面ライダーローグの力を宿したアーマー

左肩にはクロコダイルクラックボトルを模したクラックボトルショルダーとなっており、ここでアーマー内を循環するヴァリュアブルゼリー・Rを生成する。
このヴァリュアブルゼリーはグリスアーマーと異なり、アーマー内を満たし攻撃を受けた時に硬化して機構弾をも防ぐ強度を誇る。その硬さはアーマーの白いひびのようなラインが最も強い。

両腕・両脚にはクロコダイル・クランチャー・ファングという刃がついており、必殺技発動時にはワニの牙のようなエネルギーとなり敵に食らいつく。
さらに両手足のデスロール・クラック・クローによるメリケンサックじみたパーツも合わせて相手に確実なダメージを与えていく。

言わずもがなライダーアーマーではトップクラスの防御性能を誇る。


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Fatherの願いとKidの思い/2016

なんと花蕾さんから大規模なコラボ企画のお誘いを頂きました。
いつ開始になるかはまだ分かりませんが、参加の意志を表明させていただきました。


今日がライダー人生1番ヒヤヒヤした日になるでしょうね。

 

ホントにレベル2でよかった。

死ぬかと思った。

 

『エミはエグゼイド世界で絶対に敵側につかなかったもんな。』

 

だって死ぬし。

 

さて、いくらレベル2とはチベスナ…じゃなかった、エグゼイドを相手にはしたくないんだけど、2人に任すのもちょっと負担大きいよねぇ。

仕方ない…ここはお姉さんが…

 

『バッキューン‼︎』

 

ってうわっ!何々⁉︎ってまぶしっ‼︎

 

「待ちな。テメーの相手は俺だ。」

 

うわ、光医者…じゃなくて大我先生まで来てるの⁉︎

 

BANG BANG SHOUTING‼︎

「第二戦術、変身。」

ガッシャット!ガッチャーン!Level Up‼︎BBANG BANG! BANG BBANG ! BANG BANG SHOUTING‼︎

「ミッションスタート。」

「やるしかないかぁ…」

 

ソウゴ君、ゲイツ君頑張ってね。

私はこの人だけで手一杯。

 

スナイプはガシャコンマグナムで距離を取ってくる。アナザースナイプとやってることはほぼ同じな気がするけど、理性が多少欠けてるあっちより厄介。近接しかけたらゼロ距離射撃してくるし。

 

「これを使おうかな♪」

DRAKE!

Armor Time!Change!Dragonfly!DRAKE‼︎

 

私は水色のトンボを模したドレイクアーマーを纏う。

これを含めてカブト系アーマーの共通能力は言わずもがな。

 

「クロックアップ!」

Clock Up

 

全身にタキオン粒子が流れ出し、一時的に私の身体を超高速の世界に連れて行く。

普通に見てもぼんやりとした影しか見えないくらいの超スピードで一方的にスナイプを攻撃するが、彼もすぐに対処法を思いついたみたい。

 

「高速能力か…似たようなものならこっちにもあるぜ。」

『高速化!』

 

ステージ内のドラム缶を打ち抜き、中から現れたエナジーアイテム『高速化』を使用して同じ超高速の世界に介入してくる。てか毎度思うけど、時間流の操作に一介の高速能力が介入してくるんじゃないよ。

 

しかし困った。同じ土俵だとドレイクアーマーじゃちょーっと部が悪い。お互いそこまで接近戦が得意じゃないとはいえ、銃を使った場合での経験値はあちらが多いから、押され気味。

 

『なんでドレイクアーマーを選択したよ?サソードとかで良くね?』

 

銃使い同士でつい…

 

やがてクロックアップが切れて、倉庫の外に飛ばされる。

わざわざ野外に移ったってことは…

 

JET COMBAT!

「第三戦術。」

ガッシャット!ガッチャーン!Level Up! BANG BANG SHOUTING‼︎アガッチャ!Jet!Jet!In the sky!Jet!Jet!JET COMBAT‼︎

 

スナイプは戦闘機を模したコンバットゲーマを装着してレベル3となる。

この形態では見た目通り空を飛ぶ。

そして上空から両腕に持った機関銃を乱射してくる。

別に下から撃ち落としてやってもいいけど、あえてコレを使おうか!

 

「そう簡単にマウント取ったつもりにならないでよね!」

PSYGA!

Armor Time!Complete!PSYGA!

「イッツ ショウタイム!」

 

私のアーマーはドレイクから白色に青のラインが走ったサイガアーマーに変わる。

サイガアーマーにはフライングアタッカーXと呼ばれるバックパック型飛行ユニットが搭載されていて、これを使って飛行する。

コンバットゲーマー同様につけられた機関銃を連射、時々近接で蹴り合いを繰り返し、遂に私がスナイプを地面に蹴り落とす。

 

「ぐあっ‼︎」

「逃がさない!」

 

ここで私は空中から狙い撃つのではなく、地上に降りてトンファーエッジXを起動させてスナイプに切りかかる。

理由はスナイプのキメワザにホーミング効果があるものを知ってるからだ。

 

「これで終わらせる!」

 

フィニッシュタイムを発動させようとしたその時、時間が止まった。

すぐに時間は動き出すがスナイプは変身が解除されていた。

 

「大我先生!」

「あ?…高倉か?なんでここにいんだ?」

「色々と野暮用で…ところで大我先生、仮面ライダーって分かりますか?」

「は?知るかンなもん。」

 

やっぱりタイムジャッカーがアナザーライダーを再起動させたのね。

 

「そうですか…じゃああの怪物についてなんですけど、あれを倒すの手伝ってくれません?」

「はぁ?手伝う?俺らとテメーらじゃあの化けもんに対しての目的が違ーんだよ。」

 

そう言って大我先生は帰ってしまった。

 

 

 


 

 

 

私はその後は仕事に戻ったが、ソウゴ君とツクヨミちゃんが事件の真相を教えてくれた。

アナザーエグゼイドの契約者は飯田さんという人で、2016年に息子さんが心臓の病にかかってしまったらしい。

かなりの重病で治せる医者はいないと知った(恐らくタイムジャッカーが伝えた。)彼はアナザーエグゼイドになり、ある目的の為に人々を襲い始めた。それは心臓のドナー探し。襲われた人達の共通点はゲーマーである他に、小柄というのがあった。飯田さんは息子さんに合った心臓を探していたのだと。

一方息子のケイスケ君は徐々に衰弱。治せる医者は飛彩先生がいるもののケイスケ君の近くには飯田さんが必要だと思った永夢先生は大我先生と共に飯田さんを追っていた。

結局飛彩先生の事を知らない飯田さんは後がないと思い込んで永夢先生の説得は失敗。だけどエグゼイド、ブレイブ、スナイプのウォッチは手に入れられたとのこと。(余談だが飛彩先生と大我先生には私から渡していたらしい)

 

私達は急いで2016いや17年に向かった。

 

 

 


 

 

2017年

分かりやすく言えば天ヶ崎恋が三代目幻夢コーポレーションの社長になったすぐ後の頃。

 

アナザーエグゼイドはブレイブ、スナイプに加えてバグスターユニオンを引き連れて人を襲っている。

 

「ゲイツ!エミさん!止めに行くよ!」

「お前に言われなくても。」

「OK♪」

 

『ZI-O!』

GEIZ!

PERIOD!

 

「「「変身!」」」

 

『Rider Time!KAMEN RIDER!ZI-O!』

Rider Time!KAMEN RIDER GEIZ!

Rider Time!KAMEN RIDER!PERIOD!

 

再び前回の3対3の構図になって戦うが2つ違う点がある。

1つはアナザーライダー達が使役するバグスター集団。雑魚ばっかだけど数だけは多いから鬱陶しい。

けれどもう一つは私達にとって有利な内容。

 

MAXIMUM MIGHTY X!

TADOL QUEST!DORAGOKNIGHT HUNTER Z!

BANG BANG SIMULATION!I ready for Battleship!

 

「やっと来たかぁ。」

 

「マックス大変身!」

「術式レベル5 変身。」

「第50戦術 変身。」

 

ガッチャーン!Level MAX!最大級のパワフルボディ!ダリラガーン!ダゴズバーン!MAXIMUM POWER!X!

ガッチャーン!Level Up!タドル!メグル!タドル!メグル!TADOL QUEST!アガッチャ!ド・ド・ドラゴナ・ナ・ナーイト!DORA!DORA!DORAGOKNIGHT HUNTER!Z!

ガッチャーン!Dual Up!スクランブルだ!出撃発進! BANG BANG SIMULATION!発進!

 

エグゼイド、ブレイブ、スナイプが援軍として来てくれた。これは美味しいね。てか飛彩先生、相変わらずのレベル縛りプレイ、流石ですね。

 

アナザーライダーに攻撃が通るオリジナルの3人にしばらく任せて、私達は雑魚処理をする。

一掃し終えたとほぼ同時に三人のドクターの変身が解除される。歴史改変の時間切れだね。

 

「じゃあ私達のターンだね。」

「エミさん!ゲイツ!これ使って!」

「ん、ありがと。」

「間違ってたら許さんぞ!」

 

EXAID!

BRAVE!

SNIPE!

 

『『『Armor Time!』』』

 

Level Up!EXAID!

Level Up!BRAVE!

Level Up!SNIPE!

 

ジオウはピンクカラーに両手にハンマー型の武器『ガシャコンブレイカーブレイカー』を付けたエグゼイドアーマーを、

ゲイツは左腕に炎の形の、右腕に氷の形の剣『ガシャコンソードソード』を装着したブレイブアーマーを、

そして私は右腕に大型ライフル『ガシャコンマグナムマグナム』を付けてマントを羽織ったスナイプアーマーを装着する。

 

「ノーコンテニューで!」「なんかクリアできる気がする!」「クリアしてやるぜ!」

「俺に切れないものは無い。」

「ミッション開始っと♪」

 

私達はそれぞれ相性のいい相手と戦う。

ジオウはガシャコンブレイカーブレイカーでアナザーエグゼイドに殴りかかるがそのエフェクトは『ヒット!』。英文字にしろや。

しまいにはチョコブロックを目の前に出したかと思いきや、それを叩き壊して破片をぶつけていく。それ絶対エグゼイド違う。ほら、永夢先生も苦々しい顔してるじゃん!

 

一方ゲイツは両腕のガシャコンソードソードを振るいながら、たまに炎で壁を張り、氷で足場を作って攻め立てる。彼の方が毎度毎度受け継ぎ方が正しいような。

 

私はガシャコンマグナムマグナムを撃ち一定の距離を保つ。隙を見てアナザースナイプが接近し爪攻撃を仕掛けてくるが、マントを翻して防御、さらにマントに付与されたスタン効果をお見舞いする。続けてハンドガンモードに変形させてゼロ距離での乱射を繰り出す。

 

「さぁ、ゲームセットだよ!」

Finish Time!Critical Time Impact!

 

ハンドガンモードのガシャコンマグナムマグナムの銃口を斜め上に向けて連射を行う。撃ち出された弾はアナザースナイプの上空で拡散して雨のように降り注ぐ。周辺に煙が捲き上るが今のは陽動。すかさず本命のライフルモードに変形させて、急所を狙った必殺の一発を放つ。その一撃でアナザースナイプは断末魔を上げて爆発する。

 

私はそれを見届けずに背を向けて、爆炎をバックに去る。

 

 

 

その後飯田さんは急いでケイスケ君の元に向かって、ケイスケ君は飛彩先生の手術を受けて無事回復したとのことでした。

 

 

 


 

 

廃ビルの一室に1人の男がボロいソファに座りながら笑っている。

男はライドウォッチによく似た『アナザーウォッチ』をカチカチとイジる。

 

「やっぱ正式契約無しのアナザーライダーは従者程度にしかならないか…。さてと、次は正規の方法で生んでみるか…?」

 

 

 

 

 




スナイプアーマー/2016

仮面ライダースナイプの力を宿したアーマー。

右腕はガシャコンマグナムによく似た大型銃『ガシャコンマグナムマグナム』となっている。
これは連射機能が高く弾幕が張りやすい上、近・中にも向いたハンドガンモードと高威力・高弾速・高命中の遠距離型、ライフルモードの2つの形態を兼ね備えている。
背部のマントは『S・スタンヘキサマント』といい、翻弄する為だけではなく、射撃攻撃に対して特に有効な防御性能と文字通りのスタン効果を持ち合わせている。
また複眼の『SNIPE』には照準器としての機能があり、視界の悪い中でも正確な射撃を可能とする。


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流・星・学・園/2011

エミのキャラデザイメージがずっと固まらなかったんですが、最近やっと「北条加蓮(デレマス)を20代前半くらいにした感じ」で落ち着きました。




アナザーエグゼイド事件から数日後

 

巷では女子高生連続失踪事件なるものが有名らしい。

 

『有名らしいってそんな呑気な。』

 

だってこう言っちゃ何だけどさ、そういう事件って割とけっこうあるじゃん。そういうのはジャパニーズポリスメンにお任せよ。

 

けどそれだけなら私は話題にすらしない。

問題はその事件が何年も前から続いていること。

そしてその事件について私は全く知らない(・・・・・・)ということ。

覚えていないんじゃない、知らないの。

その事件は少なくとも私が高校生だった頃にはすでにあったらしいが、だとしたら多少なりとも印象に残っているはずなのに。

 

『アナザーライダー…か。』

 

多分ね。歴史改変の結果、私の記憶とズレが生じてるはずなんだ。

とりあえず今日は珍しくオフだし、情報収集してみますか。

 

…ふんふん、被害者の共通点は18歳、天秤座生まれか。

星座も共通してるってのは気になるわね。

 

『星、学生…フォーゼだろうな。』

 

ん、ちょうどツクヨミちゃんからメールだ。

ふむり、『次の被害者は天野川学園高等学校だと目星をつけたんだけど。』…ってやけにピンポイントだなぁ。直感働きすぎじゃない?

まあ彼らは天高の交換留学生制度を利用して潜入するつもりだろうね。

 

『お前は卒業生っていう顔パスあるからな。』

 

というわけでもうとっくに校内入ってるよー。

 

『日本語というか説明の時系列がおかしい。』

 

些細なことを気にしちゃあいけないよ。

っておわぁっ⁉︎何アレ⁉︎人が屋上から突き落とされそうなんだけど⁉︎

まずいまずい‼︎サイガアーマー使って助けないと‼︎

と思ったら落下してった人を何かが助け出した。

落下地点に行ってみると、なんとまさかのアナザーフォーゼが助けていた。

 

「どーなってんのよ、これは…」

『とりあえず変身解除させて問い詰めるか。』

「そーだね。」

 

PERIOD!

Rider Time!KAMEN RIDER PERIOD!

 

「さぁてと、やりますか!」

 

アナザーフォーゼがやる気なさげな「宇宙キター!」をするのを見届けて?私達は戦い始める。

私がジカンサーベルを振るい攻め立てるが有利だったのは序盤だけだった。

 

「っ⁉︎」

「ホアチャァ……」

 

急に背中に攻撃を受け振り返ると新たなアナザーライダー、メテオがいた。

両サイドからの挟み撃ちに苦戦する私。

しかも慣れたのか途中からアナザーフォーゼはシールドモジュールを作動させ攻撃を防ぎ、スパイクモジュールを使用してカウンターを仕掛ける。

 

「うっわ、いったぁ…!」

『GIANT FOOT ON』

『MARS』

「ちょっ、まずっ…!」

 

ジャイアントフットモジュールを使い私を踏みつけようとしたアナザーフォーゼとマーズブレイカーを使用してきたアナザーメテオに何処からか攻撃が飛んでくる。

 

「エミさん、大丈夫⁉︎」

「あー…なんとかね。ありがと、ソウゴ君、ゲイツ君。」

「ジオウ!ビルドのウォッチを貸せ!」

 

ソウゴ君は気遣ってくれるのに一瞥もしないのは女性に対してどうかな、ゲイツ君や。いや君らしいと言えばそうなんだけどね。

 

BUILD!

Armor Time!BestMatch!BUILD!

 

 

「ねぇねぇエミさん!俺にもまたなんか貸してよ!」

「あー…私式ロシアンルーレットでもいいならね。」

「うん!なんかいける気がする!」

 

フラグかな?

さーて出たのは…?

 

「ほいっと。」

「ありがと!」

 

BRAIN!

 

当たりなのかハズレなのかよくわからないのですやんか。

 

Armor Time!BRAIN!BRAIN!

 

「えーっとさ…そのアーマー大丈夫?」

「うん!最善で最適でナイスな気がする!」

「あっそう…なら私も!」

 

HEART!

Armor Time!HEART!HEART!

 

「私の心は高ぶってるよ!」

 

ジオウはマントを羽織り、脳味噌を彷彿とさせる緑色のブレンアーマーを纏う。

一方で私は頭部の曲がった角と剥き出しになった心臓のような意匠が特徴的な赤のハートアーマーを纏う。

 

ゲイツビルドアーマーが敵の装甲を抉り、ジオウブレンアーマーが継続ダメージを与える毒をまとった手刀を放ち(なんかセコイ)、ピリオドハートアーマーが滾る拳で殴り飛ばす。

 

『『『Finish Time!』』』

Boltec Time Burst!

ヒッサツ!Time Break!

ヒッサツ!Time Impact!

 

ゲイツがアナザーフォーゼに向かって関数スライダーキックを放ち、私がアナザーメテオに熱気を帯びた飛び蹴りを繰り出す。

最後はジオウ…って飛んで?…足元に…脳味噌型のエネルギー形成⁉︎

それを…蹴ったーー⁉︎スカルかよ⁉︎

 

「ソウゴ君、それ本家よりカッコいいけど全然違う。」

「え、そう?」

「そんなこと言ってる場合か!」

 

ゲイツ君が叱ってくるので仕方なく追撃しようとするが、私達とアナザーライダーの間にさっきの少女が割り込んでくる。

その隙にアナザーライダーは逃走する。

 

「ねえあなた…アレと何か関係あるのよね?教えてくれない?」

 

変身を解除して少女に問いかけてみるが、少女は何も言わずに去ってしまう。私達も追いかけようとするが

 

「うぉぉーー‼︎すっげぇーー‼︎」

「なぁ!アンタ達ほんとに仮面ライダーなのか⁉︎」

 

なんてこったい、捕まっちゃったぜ。

そのまま仮面ライダー部に連行されちゃったよ。

 

「へぇ…今はここに部室が移ったんだ。」

「え!アンタもしかして…⁉︎」

「うわ!この寄せ書き懐かしー‼︎もう7年も前かー‼︎」

「「第1期仮面ライダー部員の高倉エミ先輩‼︎」」

「「エミさんここの卒業生だったの⁉︎」」

 

いきなりの先輩来訪に驚く後輩達と、私が卒業生だったことに驚くクジゴジ組。

私としてはここまでライダー部が生き残ってくれたのに軽く感激してるよ。

 

「おーどうしたお前たち?急に呼び出して?」

「仮面ライダーがいるって言ってたけどどこだ?」

「「せせせ先生!この人たちが仮面ライダーになったんですけど、俺らの先輩がいて…‼︎」」

「先輩…?ってその後ろ姿…もしかして!」

「あ、お久しぶり〜、弦ちゃん、大杉先生♪」

「エミ先輩⁉︎」

「高倉じゃないか!随分久しぶりだなぁおい!」

「ふふ♪2人ともお変わりないようで。」

「え、てかさっき言ってたライダーの先輩って…」

「YES♪」

「「ええぇぇぇぇーーーー‼︎⁉︎」」

 

驚いてばかりの私以外の人たちに軽く紹介をさせて、弦ちゃん達に事情を話す。

彼らも女子高生連続失踪事件について調査しており、ソウゴ君達の話と照らし合わせると先程の少女は「山吹カリン」というらしい。

 

「そうだ。弦ちゃん、卒業前に君に預けていたアレ、今持ってる?」

「あの『その時が来たら受け取りに来る』って言ってたアレすか?イイっすよ。」

「うん、ありがと♪」

「あ、そういえば流星からも預かってたんスよ。『そろそろ高倉先輩に渡す頃だろう』って。」

「流星君からも?分かった、後でお礼言っとくよ。」

「イイんすよ。それよりホラ!」

 

私は卒業式の日に弦ちゃんと流星君に託していたフォーゼとメテオのライドウォッチを受け取り、弦ちゃんと友情の儀式をやる。

 

「そうだ!先輩、仮面ライダーの事教えて下さいよ!」

「うん?彼に聞けばいいよ。」

 

そう言ってゲイツ君を盾にする。

私はソウゴ君を連れアナザーライダーを倒しに部を出て行く。

直前、ゲイツ君が恨めしそうな顔をしてたが知ーらない。

 

 

 


 

 

 

2011年にタイムジャンプしてアナザーライダーと戦う私とジオウ。

相性が悪いのでアーマーチェンジをしようと思ったら邪魔してきた、と思いきやウォズ君が守ってくれた。

 

『FOURZE!』

METEOR!

 

『『Armor Time!』』

『3・2・1!FOURZE!』

METEOR Ready?METEOR!

 

「宇宙…イクーー‼︎」

「君の運命は、私が決めるよ!」

 

両腕にロケットモジュールらしきものを付けて、全身にブースターユニットが付いたフォーゼアーマーを纏うジオウは、両腕のモジュールを発射してアナザーフォーゼのランチャーモジュールを迎撃する。そのまま勢いに任せてロケットの勢いでアナザーフォーゼに突撃する。

 

私は流れ星を模した水色のメテオアーマーを纏い、青の流星のような形状となってアナザーメテオに体当たりする。

元の形態に戻ると少林拳の動きを真似たスタイルで的確なラッシュを打ち込む。

私とアナザーメテオはほぼ同時に左腕に付いたメテオギャラクシーを押す。

 

『Jupyter…』

Jupyter!

 

同じ内容でも声のトーンが全然違うジュピターハンマーをお互いに起動させる。

先手を取ったのはアナザーメテオだが、それを左手でいなして右手のジュピターハンマーで脇を殴る。多分、きっと、めちゃくちゃ痛い。

しかし同情の余地は無い。これでおしまいにしよう。

 

『『Finish Time!』』

『Limit Time Break!』

Limit Time Impact!

 

ジオウはまんまロケットのような形になりアナザーフォーゼを宇宙に連れてった(?)。

 

「宇宙ロケットきりもみキーック‼︎」

 

モチーフフォームと技名が合ってないね。

 

私は右足にエネルギーを収束し勢いよく飛び出す。

 

「ホォウ…アチャー‼︎」

 

青色のエネルギーキックが最後の悪あがきのように思えるアナザーメテオのパンチを破って直撃する。

 

しかし勝利の余韻に浸る間も無く異常が起こる。

 

炎の中から別のアナザーライダーが出てきたのだ。

 

片方は銀のボディに血のような赤いラインが走ったライダー、おそらくはアナザーファイズ。

もう一方は黒と銀のボディに同じく黄色いラインが二本走ったライダー、多分アナザーカイザ。

 

ファイズはフォーゼに、カイザはメテオの姿に戻り、デタラメにランチャーモジュールとサターンソーサリーをばらまいて逃げ去った。

 

 

 

 

 




メテオアーマー/2011

仮面ライダーメテオの力を宿したアーマー

左腕にはメテオと同様のメテオギャラクシーが装着されていて、光輪で敵を切り裂くサターンソーサリー、高熱を纏ったマーズブレイカー、最も衝撃力が大きいジュピターハンマーの3つを使える。
また、任意で青い流星となって飛行、体当たりを可能とする。
専ら近接打撃専門かと思いきや前述のサターンソーサリーといいメテオギャラクシーから放つ青色の光弾といい、割と遠距離も豊富。

みんな逃げろホーイ‼︎


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宇・宙・友・情/2003

今回は批判覚悟


まんまと二体のアナザーライダーに逃げられてしまった私達。

仕方ないから現代に戻ってクジゴジ堂で作戦会議をしようと思ったら珍客がいた。

 

「…巧さん、何で…いや、『555』だからか。」

 

かつての仮面ライダーファイズ、乾巧さんが差し出されたお茶をひたすらフーフーしていた。

向かいにはツクヨミちゃんが座っている。

私達を見ても何も言わず、少しこっちを見てからまたフーフーしだした。

 

「はぁ…何があって巧さんがここにいるのよ?」

「山吹カリンを追っていたの。」

 

答えたのは巧さんではなくツクヨミちゃん。

山吹カリンを追いかけていた彼女を突如1人の男が襲ってきた。

そこを巧さんに助けられたのだと。

そして巧さんはその人のことを「草加」と呼んでいた。

 

「草加さんまでかぁ…けどあの人、殺『人』まではやらないはずだけど…」

「その草加って人、山吹カリンと面識があるみたいなの。」

「…いよいよ分からないな。巧さん、何か知ってる?」

「さっぱりだ。草加が何企んでんのか知らねえ。」

「…そういえばさ、ウォズが言ってたんだ。『流れ星が鍵』って。エミさん、意味分かる?」

 

…流れ星?

フォーゼは直ぐに分かる。というかまんまだよね。

じゃあ555は?星が名前にある人っていた?それとも星モチーフのオルフェノク…はいないな。じゃあ何か?

 

「『…流星塾』」

 

私とエボルトの声がハモった。(もっとも皆には聞こえてないけど。)

 

 


 

 

あの後、ゲイツ君とツクヨミちゃんには山吹カリンについて再調査、更にはこの時間軸での流星塾について調べてもらった。

 

その間、私、ソウゴ君、巧さんの3人で山吹カリンの護衛に着く事にした。

卒業生の私はともかく、部外者の巧さんが校内に入るのは厳しかったが私が頑張って弦ちゃんと大杉先生と交渉して、私と弦ちゃんの監視下なら可という事になった。

 

そして程なくして調査組の2人から報告が上がった。

まず山吹カリンについてだが、彼女は2003年に18歳という若さで交通事故で他界していた。しかしどういうわけか18歳の姿のまま色々な高校を転々としていた。

そして同時期に彼女や草加さんと同じ孤児院『流星塾』の出身である佐久間龍一と沖島皐月の2名が失踪している。

 

そして弦ちゃんから今日で18歳となる天秤座の女子がいる事を聞き、その子のもとに向かった。

 

 

現場にはアナザーメテオとアナザーフォーゼが既にいた。ターゲットとなっているはずの少女はいない。手遅れか、あるいは逃げ切ったか。

しかし代わりに草加さんがいたぶられていた。

それを見て、恐らく咄嗟に、巧さんがアナザーフォーゼに殴りかかった。

当然、ライダーでもない、そしてオルフェノクでもない巧さんの拳などアナザーライダーに効くわけが無く、逆に殴り飛ばされてしまう。

 

「乾!これはお前には関係ないことだ!」

「関係あるんだよ!お前が気に食わなくても、お前は俺の仲間だからな!」

 

ボロボロになりながらそう言い捨てる巧さん。普通中々見ない仲間関係だけど、それに気を引かれる訳もなく邪魔者を排除しようとするアナザーライダー達だが、私達がベルトを構えたのを見て撤退する。

 

巧さんと草加さんの手当てをしながら、草加さんとカリンさんに事件について聞き出すことに成功した。

ツクヨミちゃん達の調査通り、草加さんとカリンさん、そしてアナザーフォーゼもといアナザーファイズの佐久間龍一さんとアナザーメテオもといアナザーカイザの沖島皐月さんは流星塾の同級生だった。

2003年、佐久間さんと沖島さんと流星群を見に行く約束をしていたカリンさんは交通事故にあってしまい死去。

しかし何故か生き返り、友人2人が怪物になっているのを見て逃げ出した。

2人が天秤座18歳の少女を襲っているのは彼女らの命を使ってカリンさんを延命させるためだった。

それを知ったカリンさんは2人の凶行を止めるために、草加さんに頼んで自分のことを殺してもらうよう頼んだのだった。

 

全てを終わらせる為には2003年に行ってアナザーファイズ&カイザを倒さなければいけない。

しかし2つのライダーの力を持っている以上、別の時代でアナザーフォーゼ&メテオも倒す必要がある。

しかしまぁ人員が足りない。なんとかならない訳ではないけど、正直同じ時代に4体より厳しい。

というのもソウゴ君がファイズのウォッチをゲイツ君に託したの。

2人とも2つの時代でそれぞれ伝えたいことがあるみたい。

けど私としては私が一人で二人を相手取る方が良かったので、チーム分けをどうするか今一度考え直さないといけない。

 

『あ…良いこと思いついた。』

 

しょうもない事じゃないよね?

 

『舐めんな、妙案だ。あのな………って作戦だ。』

 

…なるほど。確かにライドウォッチならそれが出来るね。

やってみる価値はあるね。

 

「弦ちゃん、頼みがあるの。」

「お、何スカ先輩?俺に出来ることなら任せて下さい。」

「ありがとう。そして驚かないで聞いてほしいの。----」

 

 


 

 

2003年

佐久間と沖島の二人はタイムジャッカーの紅一点、オーラに取引を持ちかけられていた。

二人は親友を生き返らせる為にその取引に乗り、アナザーファイズとアナザーカイザになる。

 

またエミ達は知らなかったが2010年にてアナザーライダーの力が消えかけていた2人の前にタイムジャッカーのスウォルツが現れ、半ば強制的にフォーゼとメテオの力を与えていた。

 

 


 

「成る程な、そうやって山吹カリンを生かしていた訳か。」

 

ゲイツ君が声をかけて、二体のアナザーライダーがこっちに振り返る。

表情は分からないけど、仮面の下から見えるクラッシャーが憤怒か焦燥かそんなあたりの感情を表しているように見える。

 

「1つ言っておく。お前たちのやっていることは彼女を救っていない、苦しめているだけだ。」

 

残酷な事実、激昂しないわけがなくすぐに襲いかかってきた。

 

GEIZ!

FAIZ!

PERIOD!

KAIXA!

 

「「変身」」

 

Rider Time!KAMEN RIDER GEIZ!Armor Time!Complete FAIZ!

Rider Time!KAMEN RIDER PERIOD!Armor Time!Complete KAIXA!

 

ファイズアーマーを纏ったゲイツは軽く左手をスナップし、カイザアーマーを纏った私は顎に手を当ててクキリと音を鳴らす。

 

アナザーカイザの身体を流れる黄色い血液の様なものが右腕に収束して光波の剣を形成し、ジカンサーベルとぶつかり合う。

荒々しい剣技を避ける為に私は距離を取り、私専用のデバイス、デルタフォンXを取り出す。

 

「Fire」

 

デルタフォンXはツクヨミちゃんのファイズフォンXと違って音声入力型、『Fire』のコードで先端から光弾を連射する。

 

「Shot Gear 913(ナイン・ワン・スリー) set」

 

続けての入力で左手にデジカメ型アイテム、ショットギア913を装着する。

これは元となったカイザショット同様にパンチ力を向上させるアイテム。

デルタフォンXで牽制しつつ、懐に潜り込み強烈な一撃。毎度おなじみ私の1番安定した必勝パターンでございます。

 

地面に転がったアナザーカイザはベルトと思わしきパーツのボタンを押す。

すると地響きがしてアナザーカイザの手前の地面が盛り上がる。そこから巨大な鉤爪が現れて地面から這い上がってくる。

やがて全身が露わになる。出現したのはタイムマジーンより一回り小さい、しかし一般人の3倍以上の体躯を持つであろうロボット。全身にはアナザーライダー共通とも言える特徴のひび割れというか丸みのないボディ。顔にあたる部分はやはりむき出しになったクラッシャー。名付けるならアナザーサイドバッシャー。

アナザーサイドバッシャーはその巨大に似合わない俊敏な動きで禍々しい両腕を無茶苦茶に振り回す。

が、私は臆することなくそれを躱して対抗コードを打ち込む。

 

「9826 SB-913V come on」

 

その音声と共に何処からか本来は仮面ライダーカイザの専用マシンであるサイドバッシャーが現れ、私目がけて巨碗を振り下ろそうとしたアナザーサイドバッシャーを突き飛ばす。

 

その後は街中にも関わらず滅茶苦茶な混戦になった。

私とアナザーカイザが剣で斬り合っている一方、二体のサイドバッシャーは殴ったりぶつかったり機銃乱射したりと荒れ放題。

 

しかしやがてトドメをさす隙を作る。

 

「Pointer Gear 913 set ready」

 

音声入力で右足に二門の射出機がついたポインターギア913を装着する。

そしてその右足でアナザーカイザの腹部に蹴りを当て、蹴飛ばさずにベルトを回す。

 

Finish Time!Exceed Time Impact!

 

ポインターから黄色いドリルの様なエネルギーが放たれアナザーカイザの身体を拘束する。

そこ目がけて私は両足飛び蹴りを放つ。

キックが命中する直前になんとアナザーサイドバッシャーが間に割って入って盾になろうとする。見上げた主従精神(あるか知らないけど)だが、無常にも私のサイドバッシャーが放った多弾頭ミサイル、『エグザップバスター』が私の横を通り過ぎてアナザーサイドバッシャーを破壊する。

障壁がなくなって私の蹴りは当然アナザーカイザに命中し、アナザーカイザの肉体を貫く。

 

心臓を中心に黄色いΧのマークが現れ、断末魔をあげながらアナザーカイザは爆発した。

 

脇を見ると同じようにアナザーファイズの体にΦのマークが浮き上がり爆発していた。

 

「後は任せたよ、二人とも。」

 

 


 

 

取り逃がした女子高生を追って廃工場に来たアナザーフォーゼとアナザーメテオ。

そこにはソウゴ、ツクヨミ、弦太郎、巧、草加、カリンが待ち伏せていた。

 

「佐久間君、皐月ちゃん!もうやめて!私は誰かの命を犠牲にしてまで生きたくない!何より二人の人生まで犠牲にしたくない!」

「…嫌だ…!私達は…カリンちゃんを…生かすんだ!」

 

カリンからの頼みすら聞き入れないアナザーメテオ。二人とももう引き返すことのできない所まで来ていた。

今度はソウゴと弦太郎がカリンを後ろに下げて、並び立つ。

 

「なあ…アンタ達カリンのダチなんだろ。だったらどうしてカリンの願いを分かってやらねーんだ‼︎」

「黙れ…!お前に何が分かる‼︎」

「分かるさ。俺もダチを目の前で失ったことがあるから、その悲しみは分かる。けど俺はダチに殺されたこともある‼︎」

 

ドンと胸を張って言う弦太郎に皆目が点になる。

 

「アイツは自分のダチを救う為に俺を殺した。何だかんだで俺は生き返れたけど俺のダチは皆ソイツに怒ってた。ソイツは後悔してた。けど俺は全く恨んでない!それがソイツの、俺のダチのやらなきゃならねー事だったからだ!けどアンタ達のやってることは、ただの自己満足だ!カリンの気持ちなんか考えちゃいねー!」

「アンタ達はカリンさんを救ってなんかない、苦しめてるだけだ!だから俺達がアンタを救う!」

「カリンは天高の生徒だから俺のダチだ。ダチのダチは俺が救ってやる!いくぜ、後輩‼︎」

 

ソウゴはジクウドライバーを、そして弦太郎はフォーゼドライバー(・・・・・・・・・)をセットする。

 

『ZI-O!』

METEOR!

『3・2・1』

 

「「変身‼︎」」

 

『Rider Time!KAMEN RIDER ZI-O!Armor Time!Meteor ready? METEOR!

 

「「宇宙、キターーー(イクーーー)‼︎」」

「仮面ライダーフォーゼ、2人でタイマン張らせてもらうぜ‼︎」

「アンタの定めは俺が決めてやる!」

 

「タイマンは一対一だから…」

 

裏でツクヨミが小さく呟くが2人とも気づいていない。

 

ジオウメテオアーマーはアナザーメテオと拳で殴り合う。

今まではジカンギレードなりドリルクラッシャークラッシャーなり武器があった為、素手の格闘戦はあまり慣れていなかったが前回のエミの戦い方を思い出しながら戦う。

まずはサターンソーサリーを起動させて飛ばしアナザーメテオを切り裂く。そこから抜け出そうともがいている間に続けてマーズブレイカーを起動、サターンソーサリーが消えると同時に胸部に炎のラッシュを叩き込む。

 

一方でフォーゼはかなり優位にたっていた。

多少のブランクはあれど喧華が得意なだけあってパンチ、エルボー、頭突きとまんまヤンキーのような戦い方で攻める。

対してアナザーフォーゼはチェーンアレイのモジュールを使い、多少距離を置こうとするがフォーゼはシザーズモジュールを使って鎖を切り裂き、クローモジュールで引っ掻きかえす。

ランチャーとガトリングでアナザーフォーゼが応戦してきても、ホイール、ジャイアントフット、ウインチ&ボードとアナザーフォーゼより多彩な組み合わせを次々と駆使して攻め立てる。

 

「こいつで一気に行くぜ!」

COSMIC ON

「皆の絆で、宇宙を掴む!」

 

フォーゼコズミックステイツ。

フォーゼの最強形態であるこのステイツは同じ部位に当てはまるスイッチの力を混ぜ合わせることができる。

冷却効果を纏ったランチャーと水圧の弾丸を飛ばすガトリングでアナザーフォーゼを凍らせて、すかさず冷却と多振動を起こす巨大な足型の衝撃波を飛ばす。さらにロケットのブースターの勢いでアナザーフォーゼの懐に潜り込み火炎と電撃を纏った『バリズンソード』で何度も切り裂く。

 

アナザーフォーゼもメテオもただカリンへの執念で立ち上がっているだけで、もう戦う力は残っていない。

 

「トドメだ、合わせるぜ、後輩。」

「うん!」

 

Finish Time!Limit Time Break!

COSMIC Limit Break

 

ジオウとフォーゼは同時に飛び立つ。

 

「「ライダーダブルキーック‼︎」」

 

青色のオーラを放った2人の蹴りは二体のアナザーライダーに炸裂し、アナザーウォッチを破壊した。

 

 


 

はぁー、なんとか上手くいってよかったよ。

エボルトの立てた作戦が3人の元ライダーの内1人にライドウォッチを渡してライダーに『戻す』というもの。

正直ウォッチにそんな効果があるかどうかは分からなかったから賭けに近かったけど、どうにか上手くいった。

弦ちゃんを選んだのは555組を過去に連れてく方がリスクが高かったから。

結局フォーゼのウォッチを弦ちゃんから再び返してもらったら、ライダーとして戦った記憶は消えちゃったけど、『ダチを救う為になんかしてた』ってのはぼんやり覚えてるっぽい。

 

巧さんと草加さんはどっか行っちゃった。巧さんはまだ、というかこの時間軸でも西洋クリーニング店菊池にいるみたい。きっと草加さんもその辺りにいるんだろう。

 

佐久間さんと沖島さんは消えかけのカリンさんとお別れをした後、2人で幼稚園の先生になったらしい。まあ万事解決ってことでこの件は終わり!




カイザアーマー/2003

仮面ライダーカイザの力を宿したアーマー。
大体本編で説明した通り。
デルタフォンXかファイズフォンXにコードを打ち込んで、各種ギアを取り出す。
カイザアーマーの場合はパンチ増強のショットギア913、拘束、必殺技用のポインターギア913、本編未使用の銃剣一体のブレードギア913の3種類に加えて、サイドバッシャーとジェットスライガーを呼び出せる。
別に使ったからといって灰にはならない。


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魔法使いの絶望/2012

ピリオドで挿入歌聴きたいなって人がいると思ったので、誰でも簡単にできる方法を教えます。

とりまCM28の「薄荷」とSM8の「Frozen Tears」、シン劇の「秋めいてDing Dong Dang!」を毎日それぞれ20回ずつ聴きましょう。
こんなの余裕という人は「おねシン」、「beyond the starlight」と「未完成の歴史」のソロ、ついでに加蓮参加曲全部聴きましょう。
まだ余裕な人はいっそのこと渕上舞さんの曲全部聴いて?(威圧)

そしたらそのうちあなたの脳に渕上舞さんの声がこびりついてくるでしょう。

後はあなたの聴きたい曲を何時でも脳内で渕上舞さんの声で再生できるようにすればいいだけです。簡単でしょ?

ちなみに私のおすすめは「Max Beat」です。


「ウィザード早瀬?」

 

ある日の朝、ソウゴ君から電話がかかって来た。

マジックショーのお誘いみたいだけど…

 

「うん、何でも『壊れた花瓶も元どおり』にしちゃうんだって!面白そうじゃない?」

 

そんな魔法みたいな、って言葉は言わなかった。

 

『なんかもう名前で一発で分かるもんな。』

 

そりゃもう十中八九仮面ライダーウィザードのアナザーライダーの契約者なんじゃないの?

ただ気になるのはその人が普通に日常に溶け込んでいるってとこ。

 

『今までのアナザーライダーは理性とかを失ってばっかだったもんな。』

 

そういう点じゃあ敵情視察もいいんだけどね。

 

「誘ってくれたところ悪いけど、私はパス。都合が悪いわ。」

 

はい嘘。

都合が悪いわけじゃあないけど、あんまし興味沸かないんだよね。

ウィザードのアナザーならマジックショーを撒き餌にして人を絶望させてファントム生むとかやりそうだけど、一度もそういう事件が取り上げられてないならまだ何もしてない説が濃厚だし。

だったら変に刺激しないで放っとくべきだよね。

 

『けどそんな平和主義的な奴、タイムジャッカーが許すと思うか?』

 

それはその時だね。

何も悪さしないなら私は干渉しないつもりだけど、もしなんかやらかしたなら容赦なく潰すよ?

てかそもそもタイムジャッカーと契約する時点でなんかやましいこと隠してるし自業自得なのでわ?

 

『意見が一貫してない気がするんだが…』

 

まあつまりは平和に過ごすなら手出しはしない、やらかしたなら正当的に倒す、ソウゴ君が前者を採るなら私は別次元のウィザードの世界に彼を連れてくなりするよ。

 

『軽く別次元とかやりたい放題過ぎないか?』

 

…後はね、なーんかやな予感がするんだよね。

 

「ま、意味ないだろうけどその早瀬って人、アナザーライダーの契約者説あるから気をつけといてね〜。」

「え」

「じゃあ楽しんできな〜。」

 

なんか言いたげだったけど知らね。

二度寝しようとベッドに顔埋めた時、気配を感じた。

素早くデルタフォンXの銃口を向けると、ウォズ君がいた。

 

「やあ、今日は釣れないようだね、エミ君。」

「ウォズ君、次に不法侵入をしたのなら私は泊さんや照井さんに君を全国指名手配してもらわなければならなくなるんだけど。」

「それは悪かった。」

 

全く、いくら親しい中とは言え、女性の部屋に無許可で入るのは色々終わってるんじゃないかな。

 

「それで何用かしら?」

「最近我が魔王はゲイツ君とツクヨミ君と仲が良すぎる。」

「え、何、嫉妬?」

「違う。あの2人は我が魔王の命を狙っている。君には彼らから我が魔王を守っていてもらいたいものなんだがね。」

 

過保護かよ。自分の友達くらい自分で決めさせてあげなさいよ。

 

「別に大丈夫でしょ。ゲイツ君はともかくツクヨミちゃんはソウゴ君を信頼してるから最低最悪にならない限り無事だって。」

「それがいけないんだ。オーマジオウへの道を歩む彼にとってあの2人は障害。それを消し去るのが君の役目のはずだ。まして我が魔王に仲間などは似合わない。」

「いやモンスターペアレントかよ!」

 

口に出すつもりじゃなかったのについ出しちゃったじゃないか!

 

「あのね、はっきり言わせてもらうけど、ウォズ君はソウゴ君の事を軽く見てるよ。」

「何?」

「確かに今は私の方が彼より強い。けど彼は私に護られるまま平成ライダーの力を手に入れて、最強の魔王になるのかな?君も短い時間でもう気づいてるんじゃないの?彼はその程度じゃない、自分の想像を超えた王道を進んでいるって。」

「……」

「本当に彼の従者なら、彼の選択を信じなさい。その本に従うだけの道のりは王道とは言わないよ。」

 

 


 

 

ウィザード早瀬のマジックショーを見るためにマジックハウスキノシタに来たソウゴ、ゲイツ、ツクヨミ。

その早瀬は壊れた花瓶をまるで逆再生のように直し、手から炎を出して鳥のような形に変えたりしてみせた。

マジックというよりかはまるで魔法。

その芸当を見たゲイツは14番目の平成レジェンド・仮面ライダーウィザードを思い浮かべる。

 

ソウゴたちは早瀬がアナザーウィザードなのではと疑い、楽屋の裏で早瀬を待ち構えて話を聞こうとしたが、なんとゲイツがいきなり変身して早瀬に襲いかかった。

早瀬はその姿を頭部にリングがついた、ボロボロのマントを羽織ったアナザーウィザードに変える。

しかし今までのアナザーライダーとは違い、戦意を感じない。

重力操作の魔法を使い、逃走経路を作ろうとするがジカンザックスの射撃を受けて悶える。

 

「やめろ、ゲイツ!」

『Rider t!KAMEN RIDER ZI-O!』

 

ソウゴもジオウに変身するがアナザーウィザードを攻撃するのではなく、ゲイツを抑えつける。

 

「邪魔をするな!」

Finish Time!GEIZ!ギワギワシュート!

 

ジオウを押しのけゲイツはジカンザックスから光矢を放つ。

しかしアナザーウィザードに直撃する瞬間、何者かが間に入ってその攻撃を防ぐ。

 

 

爆炎の中現れたのは深紅の鎧に翠色の複眼、背にはマントを纏い全体的に蝙蝠を思い起こさせる風貌のライダー(・・・・)

 

「え⁉︎あれも仮面ライダー?」

「嘘…なんでタイムジャッカーの側に仮面ライダーが⁉︎」

「あれは…9番目の平成レジェンド、仮面ライダーキバ!」

「キバ?フッ、惜しいな。これはキバを超える暗黒の鎧、ダークキバだ。」

 

ダークキバはアナザーウィザードの前に立ち、彼に逃げるよう指示する。

それに従い逃走するアナザーウィザードを追おうとするゲイツだが、

 

「おおっと、アイツを倒される訳にはいかないんでな。ここからは俺が相手してやる。」

「何を!」

 

ジカンザックスを斧モードへと変えて攻撃してくるゲイツをザンバットソードで防ぐダークキバ。

先程まで意見が合わず対立していたジオウもこういう場合はすかさずゲイツに加勢するが、2対1でもダークキバの剣技に穴を開けられない。

いや例え開けられたとしてもその強靭な鎧に攻撃が通らない。

 

『『Armor Time!』』

Level Up!EX-AID!

Complete!FAIZ!

 

ジオウはエグゼイドアーマーとなって4次元的な動きで防御の隙を探り当てようとする。

ゲイツはファイズアーマーとなりパワーを上げて無理矢理突破しようとする。

正面からゲイツのショットギア555を装着したパンチが、背後からジオウのガシャコンブレイカーブレイカーが迫ってくるが、ダークキバは全く動じず、笛型のアイテム『フエッスル』を取り出しベルトに装着する。

 

龍騎(・・)!』

 

その音声と共にどこからともなく赤い龍がダークキバを守るように現れる。

龍はゲイツに向かって灼熱の火球を放ち、ジオウに対しては強靭な尾を振って弾き返す。

 

『ブレイド!』

 

続けて次のフエッスルを挿し、ザンバットソードと仮面ライダーブレイドがしようする剣、ブレイラウザーの二刀流となるダークキバ。

 

「まずはお前からだ!」

「ゲイツ!…うわっ⁉︎」

 

ゲイツに迫っていくダークキバを止めようと立ち上がるジオウだが、いつのまにか足元にあった緑色の紋章によって全身に激痛が走り動けなくなる。

ゲイツはジカンザックスを構える間も無く無防備な状態で双剣の連撃を受けてしまう。ダークキバはすかさずブレイラウザーから二枚のカードを取り出して剣に読み込ませる。

 

『SLASH THUNDER LIGHTNING SLASH』

「はぁぁぁ……ラァァ‼︎」

「ぐぁぁぁ‼︎」

 

赤いエネルギーと雷を纏った斬撃を受け、変身を解除させられるゲイツ。

そちらを見ることもなくダークキバはジオウの方を見て、三度フエッスルを挿し込む。

 

『WAKE UP 1!』

 

これからの悲劇を簡単に想像させるような暗いバイオリンの音と共に、ダークキバはハイジャンプからのパンチを繰り出す。

ジオウもゲイツのように変身を解除させられてしまう。

ダークキバはやはりそちらを見ることなく退屈そうに去っていった。

 

 


 

 

クジゴジ堂に様子見に来た私が見たのは結構ボロボロにされたらしいソウゴ君と彼を治療しているツクヨミちゃんと順一朗さんだった。

私は順一朗さんに時計の修理を依頼してしばらく席を外してもらう。

わざわざ隠すほどの内容じゃないかもだけど。

 

「……タイムジャッカーに仮面ライダーが味方している。」

「……そう。」

 

ツクヨミちゃんが何があったかを話してくれた。

ライダーが味方しているのにはそれほど驚かない。心当たりがあるから。

 

「アナザーウィザードには戦意を感じなかった。人を襲うみたいな事をしてるようには思えない。けど…」

「タイムジャッカーが庇う以上、それも想定内ってことね。…ウィザードが戦った怪人のことは知ってるかしら?」

 

ファントム。

ゲートと総称される魔力を持った人間が深く絶望した時に出現する怪人。

本来はアンダーワールドと呼ばれる精神世界に潜んでいるが、絶望した宿主を殺しその体を人間態として利用、そして同胞を増やす為にまた同じことを繰り返す。

また絶望を乗り越え、自力でアンダーワールドを制御した人間が魔法使いとなる資格を得る。

 

「タイムジャッカーはアナザーウィザードを暴走させる為に早瀬さんを絶望させるつもりじゃないかな。しかも2012年に誕生したなら、多分その絶望を事前に防ぐことは不可能だと思う。それを見越して今まで自由にさせてたんだから。」

「…そんな。」

「結果論だけど、これはゲイツ君が正しいと私は思う。もちろんソウゴ君の言いたいことも分かるけど、精神が不安定な人間が超常的な力を手に入れたら暴走するのは時間の問題。早めに手を打って損するってことはないよ。」

「……エミさんは、それが本当に正しいと思ってるの?」

「ええ。」

 

きっぱり答える。

ライダーが全部善ではないように怪人が全部悪とは限らない。

彼らの事情も考える。

だが何があったとしても倒すことは決めている。

例え望まずでも怪人になってしまったのならその人の人生は狂ってしまったのだから。悪なら人間の自由と平和の為に、善ならその人の最後の情けの為に倒す。

これはライダーになってから決めた私の価値観であり信条だ。

 

アナザーライダーは基本タイムジャッカーに何らかの取引を申しかけられる。その内容の大半が断ったらその人の大事なものを失うという悪質なもの。

そんな取引を持ちかけられたのは同情するが、アナザーライダーになったということは、自己の為に他者を犠牲にできる神経になってしまったということ。それならそこに同情の余地はない。

 

「……私はウィザードの力を持ってそうな人を探してみるわ。それと、これは警告。ダークキバに関わるのはやめなさい。あれにあったらすぐに逃げて私を呼びなさい。」

「関わるなって…エミさんは知ってるの⁉︎」

 

その疑問には答えず、私はクジゴジ堂を出る。

 

『ちゃんと説明しなくていいのか?』

 

ええ、必要ない。

あいつに関しての情報は不明確すぎるから。

ただ「私が真剣に警告するくらい危険」くらいの認識でいいわ。

 

とりあえずまずはウィザード関係者ね。

 

『まずは『はんぐり〜』からか?』

 

そうねぇ…そこが妥当かしら。

けど歴史改変の結果、晴人さんがサッカー選手に戻っていたなら探しづらいかな。

 

『まあそうなっててもドーナツ好きには変わりないだろ……おい。』

 

茶化した感じで話していたエボルトが何かに気づいた。

その先にはゲイツがアナザーウィザードと戦っている。

だが前回と様子が違う。

アナザーウィザードは逃走する意思を見せてない。

火炎や吹雪、竜巻、重力波といった魔法を駆使してゲイツと渡り合っている。

決定的なのはアナザーウィザードの奥で倒れている男性。手足には火傷の跡があり、服も焦げている。

 

「思ったより手が早いじゃないの…!」

「!ピリオドか!援護はいい!ウォッチがあるなら寄越せ!無いならあの人を頼む!」

「ウォッチはまだ無いわ!あの人は任された!」

 

アナザーウィザードは逃げたらしく、ゲイツは後を追う。

だが多分罠な気がする。魔法をより活かせるフィールド、つまり遮蔽物が多い倉庫などに移るつもりだろう。

 

っと今はそれよりあの人が優先ね……⁉︎

時間が止まった…タイムジャッカー⁉︎なんでこっちの方に⁉︎

 

「おーおー、やっぱタガが外れると怖いね〜。」

 

暢気な感じでこっちに来たのは爽やかな顔つきの男。

他のタイムジャッカーと違い、現代でも違和感のないカジュアルな服装をした、しかし纏う雰囲気は明らかに一般人とは異なっている。

その男、大嫌いな腐れ縁の名前を私は呼ぶ。

 

「アトラ…!」

「よう、久しぶりエミ。」

 

この男、アトラはかつて私がライドウォッチを集めていた道中に幾度となく邪魔をしてきて面倒極まりない人物。

しかも他の別世界でいくつかのダークライダーの力を直接取っている。

嫌な予感は的中ね、ちくしょう。

 

「再開の感動は少し置いといてな。やることあんだよ。」

「何をする気?」

「アナザーウィザード、早瀬の絶望のキーはこの男、丸山とあいつが片思いしてた『キノシタ』のオーナーである女の婚約。それを知った早瀬はこいつを襲った。さてここで問題!絶望のキーの片方、丸山を襲った早瀬。この後はどうするかな?」

「……まさか!」

「くく♪あの女が裏切ったと思うだろうね。さてと、そこでアンタと取引をしようと思う。早瀬から婚約者を守りたいなら、俺と契約しろ。嫌なら構わないがな。」

「……分かった、させてくれ!」

「丸山さん!」

「ふふっ、契約完了、だな。」

 

アトラは持っていたアナザーウォッチを起動して丸山さんに埋め込む。

丸山さんの肉体は禍々しく歪んだライオンの顔、さらに胴体にはヒレ、翼がつき右肩には舌のようなものがついた顔?が張り付いている鈍い金色のアナザーライダーに変化した。

 

「アナザービースト…2018⁉︎」

「さあ、愛する者を守ってきな、なんてね。」

 

アナザービーストが消え去るとアトラが時間停止を解除する。

 

「やっぱあんた余計なことしかしないわね。」

「ソリが合わないんだから仕方ないわな。」

 

相変わらずムカつく顔してやがる。

その澄まし顔、今日こそ歪ませてやる。

 

「そろそろ因縁を終わらせたいのよ、私は。変身!」

 

Rider Time!KAMEN RIDER PERIOD!

 

「そこは同感だよ。キバット!」

「ありがたく思え、絶滅タイムだ!ガブリ!」

「「変身」」

 

私はピリオドに、

アトラは深紅の鎧の戦士、仮面ライダーダークキバに変身する。

 

 

 

 

 




今回のアーマータイムはお休み。

も少ししたら活動報告にまとめて書きます


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ビースト・ショウタイム/2018

「「はぁぁぁ‼︎」」

 

私のジカンサーベルとダークキバのザンバットソードがぶつかり合う。

お互いの技量は大して差は無いが、スペック的に言えば私の方が劣る。

 

アーマータイムによる手数の多さが強みのピリオドに対して、ダークキバはその高い防御力と攻撃力に加えてほぼノーモーションで発動できる紋章ハメという厄介な能力を持つ。さらにアトラの場合は本来存在しない能力がある。

 

ボ・ボ・ボウガン!

『W!』

 

一旦距離を取りジカンサーベルをボウガンモードに変形させて射撃を行うが、すかさずダークキバもフエッスルを挿入する。

召喚したのはWのトリガー形態が使用する『トリガーマグナム』。

 

これがアトラの持つ能力。歴代ライダーの力を他のネガライダーのアイテムに変換することができる。ダークキバの場合はフエッスル、以前戦った時にはアドベントカードやロックシードまで所持していた。

 

トリガーマグナムはルナトリガーの状態で召喚されたのか、弾道が不規則に変化する。あまり遠距離戦がいいとは思えない。つーかエボルでいったほうが良かった。

 

『今更すぎる。が、紋章ハメは流石のオレでもどうにもならんぞ。』

 

ワープ機能がある分幾分かはマシでしょ。

近接パワータイプで押し切るわ。

 

GILLS!

Armor Time!GILLS!

 

ギルスウォッチを起動し、濃い緑色の生物感が強いギルスアーマーを纏う。私目掛けて飛んでくる光弾を両肩から伸びる触手『Ωギルスフィーラー』で払い除けて行き、両腕から生えた刃『Ωギルスクロウ』でダークキバに斬りかかる。

ダメージは微妙だがさっきよりかはマシらしく、少し怯んでいる。その隙に触手を駆使してトリガーマグナムを奪い取り撃ち込む。

 

「ハッ、ジオウやゲイツより強いのは当然か。ならもう少し手の内を見せてやる。」

 

余裕そうにアトラが取り出したのは…またもや銃形の武器……!?あれは…!

 

『カイジン ライド レギオン バハムート』

 

ディエンドライバーにカードを装填しトリガーを引くと、二体の怪人が召喚される。

薙刀を持った単眼の怪人、レギオン。

赤い肉体のどこか魚類を思われる怪人、バハムート。

いずれもウィザードと戦った、しかも幹部級では無いとは言えウィザード、ビーストを苦戦させたファントム。

 

「貴女の心…実に美しい…エキサイティング‼︎」

「クク…俺も楽しませろ!」

 

躊躇いなく突っ込んでくる二体の怪人を迎え撃つ、がギルスアーマーは攻撃力は高くても紙装甲。あいつら相手には相性が悪いかも。

特にレギオンはヤバい。あいつの槍『ハルメギド』は切り裂くだけでアンダーワールドへの侵入を可能にする面倒な能力がある。できれば近づきたくないけどゴリゴリ脳筋型なバハムートに押し勝てる遠距離型は…くっそ、タンクタンクとかカチドキとか中間形態が羨ましい!

 

『だからエボルにしとけばってあれほど…』

 

一回しか言ってないでしょーが!とりあえずはローグで凌ぐのがベスト…

 

『あ…ヤバい…エミ、上見ろ。』

 

は?何よ急に……やっべ、紋章あるじゃん。

気付いた時には時すでに遅し、紋章が私どころかファントム達の身体を擦り抜け、次の瞬間強烈な電撃のような痛みで身動きが取れなくなる。

 

『ビルド!』

 

…てあいつ味方ごとぶちかますつもり!?あ、そりゃそっか!召喚しただけだもんね!どっちにしろヤバい!

 

フルフルマッチブレーク!

 

フエッスルで取り出したビルドの武器、フルボトルバスターから青色のエネルギー弾が放たれ、ファントム諸共私を吹き飛ばす。

呼び出されたファントムは消滅して、私は変身が解除される。

 

「カハッ…!ケホッコホッ……」

 

マズい。久しぶりに血が止まらない。早く対処しないと意識が飛ぶ。

私はアトラがトドメを刺す前に、トランスチームガンを使って逃走する。

 

 

 

命からがら自分の部屋に転移した。

吐血はまだ止まらない。すぐに机の上にある薬と水を飲んでソファに横たわる。

 

「……随分と久しぶりじゃないの、この感覚。」

『暫く負け無しだったからな。』

 

ピリオドライドウォッチには秘められたリスクがある。

それは変身解除されると今までの負荷が一気にかけられるという点。

自分から解除した時には発動せず、強制解除に限って発動。

ピリオドの名の通り「ダメージを吸収、終止符を打つ」ことで通常なら変身者にかかる負荷は極端に少なくなる。が、解除されるとその「終止符」も解除され私を襲う。これに気付いてからは薬は必須になってしまった。薬に頼らない健康優良児でありたかったのに。

 

だけどまさかカイジンライドを使えるなんて知らなかった。

あのディエンドライバーは大樹から盗んだのかな?聞いてみようかしら…やめとこ、アイツとも出来るだけ関わりたくない。

 

ディエンドのカメンライドの性質上、同時召喚上限は3だろうけど、アイツ合わせて4人…いやアナザーライダー含めるともっといるわね。キツすぎる。

 

考え込んでいるとソウゴ君からメールが来た。

 

『ツクヨミがアナザーウィザードに眠らされた。』

 

 


 

 

痛む身体を抑えてクジゴジ堂に行くと、やっぱりというかソウゴ君とゲイツ君は険悪な雰囲気だった。帰りたい。

どうやら2人の間で意見が割れてる…元からか。ツクヨミちゃんがアナザーウィザードの手にかかった以上、直ぐにでも倒すべきと言うゲイツ君。アナザーウィザード・早瀬さんにも事情があるはずだから、まずはそれを解決すべきだと思っているソウゴ君。

 

まー、私的にはどっちでもいいけどね。

ただアナザービーストなんてものが生まれた以上、急いで対処しなくちゃとは思う。

 

「…2人に参考程度に教えとくけど、長山さん…アナザーウィザードに襲われてた人がアナザービーストになっちゃってるからね。」

「ビースト…?」

「仮面ライダービースト、別名・古の魔法使い。仮面ライダーウィザードと共に戦ったライダーだよ。その性質から考えると、アナザービーストはアナザーウィザードを倒そうとするわ。」

「…なら好都合だ。二体のアナザーライダーをぶつけて、残った方を倒す。」

「残った方がウィザードなら好都合ね。けどビーストなら裏目に出るよ。」

「何?」

「ビーストは常に飢えている。その空腹を満たす為に他の魔法使いやファントムが持つ魔力を喰らおうとする。アナザービーストがウィザードを倒した場合、パワーアップは避けられないよ。…それにアトラもいる。」

「アトラって?」

「君達を襲ったダークキバ。今はタイムジャッカーの方についてるみたいだけど。」

 

前にソウゴ君には警告したけど、アイツは相当強い。

あまりにも力に順応していて、キングや大牙なんかよりも扱いが上手い。

 

「それにウィザードとビーストのウォッチの目星もついてないし…」

「それなら既についている。」

「…マジで?」

「ああ、アナザーウィザードと戦っている時、木の影からこっちを見ていた男がいた。そいつのリュックにウォッチがぶら下がっていた。強引にでも奪いに行く。」

 

そう言い捨ててゲイツ君は出て行った。

私もあまり人のこと言えないけどおおよそライダーらしからぬ発言やめーや。

 

「で、改めて聞くけどソウゴ君はどうしたいの?」

「俺は…やっぱり皆救いたい。何もわからないまま倒したって解決にはならないと思う。どうしてタイムジャッカーと契約したのか、どうすればあの人達の心を救えるのか、それを考えて実行するのが俺の理想の王様だ!」

 

ブレないなー。正直私はあまり気乗りしない。

けれど彼がそうしたいと言うなら、手助けしてあげよう。

彼の考えは私のよく知る正義の為に戦ってきたライダーの心構えだから。

 

「…分かった。なら教えてあげる。あの2人の関係。」

 

私はソウゴ君に2人の魔法使いについて教えた。

ソウゴ君達が見に行ったマジックハウスの同僚であること。

ウィザードの方、早瀬さんがそこの支配人の香織さんに片思いしていること。

ビーストの方、長山さんが香織さんと既に婚約していること。

 

「早瀬さんが長山さんを襲ったのは、その事実に絶望したからだろうね。『香織さんの為にマジックハウスを存続させる』という純粋な香織さんへの思いでしか力を使ってない。」

「じゃあ次のターゲットは…」

「香織さんで確定だろうね。けど香織さんをアナザーウィザードから守ることを使命として生まれたアナザービーストが立ち塞がるからあの2人が戦うのも確定。決着が着く前に急いで行くよ。」

「けどウォッチは…」

「ゲイツ君に任せる。何だったらアナザーライダー達を一度倒して、ウォッチを持ってる人の記憶を一時的に元に戻す。」

 

戦兎や永夢先生、弦ちゃんや巧さん、今まで関わってきたレジェンド達は皆ライダーとしての記憶を失っていた。

それはアナザーライダーがオリジナルの歴史を乗っ取ったから。なら一度倒せば復活するまでの間は歴史は元に戻る。

その隙にゲイツ君にとってもらおう。

 

 


 

 

マジックハウス周辺を探していたらやはりそこにいた。

既にアナザーライダー同士が戦っている。

ウィザードは重力操作や火炎、水流などの魔法を駆使し、対するビーストは透明化、飛翔能力、タックルとあまり魔法使いらしい戦い方ではない気がする。しかし治癒能力持ち故か中々しぶとい。

 

と、悠長に眺めてる場合じゃなかった。

 

「いくよ、ソウゴ君。」

「うん!」

「「変身!」」

 

『『Rider Time!』』

『KAMEN RIDER ZI-O!』

KAMEN RIDER PERIOD!

 

私はビースト、ジオウはウィザードを相手する。

生まれてからそこまで時間が経ってないからか、戦闘力は高くない。ジカンサーベルでどんどんと押していく。

一気に決めようとした瞬間、透明になった。逃亡する気かな。

けど逃がすつもりもサラサラない。

 

MARIKA!

Armor Time!ソーダ!MARIKA!

 

私は桃型の女性ライダー、マリカのアーマーを装着する。

マリカアーマーの特性はその超感覚。

視力、聴力などが抜群に上がり、いくつかの音を同時に聴いてもそれぞれを識別できる。どこのペガサスフォームさんですか。

 

ジカンサーベルをボウガンモードに変えて、耳を澄ましながら武器を構える。

 

「……そこだ!」

 

Finish Time!MARIKA!バリバリブラスト!

 

姿を消しても音までは消しきれない。

ジカンサーベルから放たれた桃色の弓が隠れたアナザービーストを貫く。

これで少しだけ時間は作った。後はゲイツ君に…

 

『ビーストォ…』

 

は!?すぐ復活⁉︎

 

「アトラ…!ほんとしつこいな!」

「お互い様だろ。何考えてるかは知らねーが、そう簡単にやらせるかよ。変身。」

『ガブリ!』

 

私の苦労返せこのやろう。

と言いたいけど無意味なんだよ。

はぁ、もうやだやだ。

 

前回の反省を活かし、常に距離を取り、さらにジオウの方に引きつけさせないように矢で立ち回る。

アナザービーストは透明化が意味ないことを理解したのか、飛翔してからのダイブで攻め立てる。

出来れば撃ち落としちゃいたいけど、一瞬でもそっちに気を取られすぎると紋章ハメを避けきれない。

ダークキバを絶対に死角に入れさせてはならない。アイツと戦う上での最低条件だ。

まあ前回は肉壁のせいで死角作っちゃったんだけど。

 

薬を飲んだとは言え、やはり一度負けた直後に連戦はキツすぎる。

ゲイツ君、早くしてくれないと私は保たないよ?

 

「エミ君。」

 

突如、突進してきたアナザービーストが衝撃波を受けて吹き飛ぶ。

振り向くとウォズ君が立っていた。彼は私に黄色のウォッチを手渡す。

 

「ゲイツ君経由で仁藤攻介という人物から受け取った。使いたまえ。」

「仁藤さんが…ふふっ、マヨネーズダース単位で送っといてあげよ。あ、ついでに私とアイツら、他の場所に運んでくれる?」

「……君も大概、人使いが荒いね。」

 

軽く愚痴てから謎のマフラーで私達3人を包む。

視界が開けると今いたのとは別の場所、さっき戦った川にいた。

 

「なるほど?アナザービーストとアナザーウィザードを近づけるべきではないって知ってたか。」

「アンタがそんな捻りもクソもない手を打つわけないじゃない。」

『なかなか嫌な信頼だな。割とよく見るけど。」

 

「それじゃあお前はどんな手を見せてくれるんだ?まさか今手に入れたビーストウォッチを使う、だけなんてわけ無いよな?」

「焦らないでよ。すぐ分からせてあげるからさ。」

 

私はビーストウォッチを起動せず、別の白のウォッチを起動させる。

 

WISEMAN!

Armor Time!change!WISEMAN!

 

私の体に白基調のデザインの上にオレンジの宝石が散りばめられたアーマーが装着され、さらに正面から私の体を魔法陣が潜り抜けてアーマーの上から真っ白のローブが覆う。

他のアーマーとは一線を画すデザインのワイズマンアーマー。

その多様な魔法の力の一つを早速使う。

 

『デュープ ナウ』

 

発動したのは自分を複製する魔法。

そして新たに生まれたもう1人の私がビーストウォッチを起動させる。

 

BEAST!

Armor Time!Set Open!BEAST!

 

正面から全身を魔法陣が潜り抜けて、胸部に獅子の顔がつき肩にはカラフルなマントがついたビーストアーマーが装着される。

 

「成る程。」

「これで2対2、さぁて始めようか!」

 

ビーストの方の私はアナザービーストと戦う。

片手にジカンサーベルを持ち、アナザービーストが放った水流を飛ぶことで回避、そのまま上空から降下して斬りつける。

アナザービーストは振り向いてカメレオンの顔から舌を飛ばすが、振り向く前に透明化していた私を捉えられず、足下から発生した水飛沫をもろに受け、サーベルの乱撃を受けてしまう。

 

「そんな姿になってまで大切な人を守ろうとした心は、絶望しようとしなかった心はスゴイと思う。けどさっきのあなたは、周りの人を考えていなかった。ううん、それどころか香織さんの事も考えてなかった。」

「な…何を…」

「今まで早瀬さんはアナザーウィザードの力をあの人の為に使ってきた。そんな彼に香織さんは感謝していた!けど今のあなたはそんな事を考えようともしてない。それは香織さんを守る事にはならない、ただの自己満足。だからあなたが大切な人を絶望させる前に、私があなたを倒す!」

 

Finish Time!

 

ベルトを一回転させると同時に、どういうわけかマントがついた左肩とは逆の右肩についたスロットが回転し出す。なんなんだこの肩、と思ったら止まった。

出た目は……4?

 

Chimerais Time Impact!

 

私は勢いよくジャンプしてキックの体勢に入る。

するとその手前に巨大な魔法陣が現れて、必然的にそこを潜る。

通り抜けた瞬間、なんと私が4人になっていた。

4人の私は一斉にアナザービースト目掛けてキックを放った。

直撃を受けたアナザービーストは爆発し、ウォッチも砕けた。

 

 

 

 

一方、ワイズマンアーマーの私はツインセイバーモードのジカンサーベルでダークキバのザンバットソードと渡り合っていた。

分身を生んだことで大分身体は疲れるのだが、実はこのアーマー、ダキバ相手にかなり相性がいい。

テレポートの魔法を使うことでギリギリのタイミングで紋章を避けられるのだ。

 

『じゃあなんでさっき使わなかった?』

 

…100人以上いるライダーの中からどれが1番相性いいかって咄嗟に思いつく?出来なくはないけど中々難しいよ?私、作戦会議中に『そういえば』でようやく思いついたからね?

 

『…その……すまん。そうだな。』

 

テレポートを駆使してダークキバを翻弄する私。

だけどそろそろ見切られるかもしれない。

 

「…読めてきたぜ。これならどうだ?」

『W!』

 

発動したのはWのフエッスル。

今回はトリガーマグナムの召喚ではなく、自身の周囲に竜巻を発生させた。

姿が見えないし近寄れない!

竜巻が止むとすぐにザンバットソードで攻撃してくる。

これをギリギリジカンサーベルで押し返して、またもやテレポートを使い背後に移動する。

だが流石にアトラも読んでいたのだろう。後ろに手を向けて紋章を飛ばしてくる。

私の体を動かなくするほどの痛みが全身を襲う。

 

だがそれが命中する前に私は別の魔法を使った。

 

『エクスプロージョン ナウ』

 

周囲の魔力を圧縮して大爆発を生む魔法、エクスプロージョンを使いダークキバを吹き飛ばす。これで紋章発動に使っていた集中力を切らす。

避けるだけならテレポートでもいいけど決定的なダメージを与えるなら、肉を絶って骨を切るくらいの戦法が必要だ。

 

お互いにこれ以上の長期戦は良くないと考えて、必殺技の構えに入る。

 

Finish Time!Strike Time Impact!

『ウェイクアップ・2!』

 

白い魔法陣から魔力を右足に収束させた私の蹴りと、紋章から魔皇力を溜めたダークキバの蹴りが空中でぶつかり合う。

 

しばらくの鍔迫り合いの末にお互い弾かれる。

 

ダークキバはまだ変身解除になってないはず。今まで散々あの防御力を体験してきたから嫌でも想像がつく。

だから反撃の暇も与えずに、次の一撃を叩き込む!

 

Armor Time!Break Up!CHASER!

 

すかさず装着したのは、紫色で顔の半分が鉄格子みたいなので隠された魔進チェイサーアーマー。

そして全身からそのアーマーに秘められたエネルギーを放出する。

 

「グァッ…!?これは…重加速か!」

 

魔進チェイサーアーマーから放たれた重加速現象によって私以外のものの動きがスローになる。

ダークキバはフエッスル、間違いなくドライブのを取り出そうとしているが当然そんなことはさせない。

 

Finish Time!CHASER!ユラユラスラスト!

 

ジカンサーベルサーベルモードにライドウォッチをセットし、刃に紫色のオーラを纏わせる。

勢いよく振るった死神の裁きの一閃がダークキバを切り裂く。

 

さすがに耐えきれなかったようで(これで耐えられてたらもう終わってた。)、アトラは変身解除に至った。

 

「クク…しばらくの間にまた腕を上げたな。」

「アンタに褒められても嬉しくない。」

「だろうな。ここは引こう。また会おうじゃないか。」

 

そう言ってアトラは灰色のオーロラを出して、去っていった。

 

私は変身解除をしてその場に仰向けになった。

 

 

「……づっがれた〜〜〜!」

 

 

 

 

 

 




今回で一時的に活動を休止します。

詳細は後で活動報告の方に書きますので。

投稿再開は来年3月頃になると思います。


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