仮面ライダージオウ Comeback! Another Anime (通りすがりの天才物理ゲーマー)
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始まりの終わりと終わりの始まり2019

お待たせしました。新作です!!


「この本によれば、常磐ソウゴ。彼には魔王にして時の王者、オーマジオウとなる未来が待っていた。彼はすべてのライダーの力を手にし、グランドジオウとなった。だが、そんな彼を待ち受けていたのは、歴史が変わり果てた全く異なる世界であった...」

 

 

 

 

-2068年-

『ビルド!』

 

グランドジオウの前に扉が現れ、そこから仮面ライダービルドが出現した。

 

それに対しオーマジオウは左手を突き出してクウガを召喚する。

 

ビルドとクウガは戦闘を開始するのを確認するとオーマジオウは飛び上がり、グランドジオウの近くへ降りる。

 

近づいてくるオーマジオウにパンチを放ち、召喚されたライダー同様に殴り合いの戦闘を開始した。

 

「フッ!」

 

「ハッ!」

クウガのマイティキックとビルドのボルテックフィニッシュがぶつかり合い空中で爆発が起きる。

爆発によって召喚されたライダーは消滅する。

 

「今日、ここで決着を付ける!」

 

「愚かな...お前は私。それがまだ分からぬとは...」

 

「うるさい!!」

 

『ドライブ!』

 

グランドジオウの前に扉が現れる。

そこから仮面ライダードライブが出現する。

 

ドライブはオーマジオウを殴りかかろうと走るが、オーマジオウが右手を突き出すとドライブに赤い稲妻が流れ、動きが止まった。

 

ドライブはゆっくり反対方向を向く。そしてグランドジオウを襲いかかった。

 

グランドジオウは一瞬このことに驚くが、ドライブの攻撃を全て防御し受け流す。

 

「何をした!?」

 

『フルスロットル!スピスピスピード!』

 

自分が呼び出したドライブに何をしたのか聞くグランドジオウ。

だがドライブが必殺技を発動させ、それを遮る。

 

グランドジオウはスピードロップを受けてしまい変身が解除されてしまった。

 

「ぐっ...」

 

倒れるソウゴ。

そこにウォズか現れた。

 

「我が魔王、大丈夫か?」

 

「どうしてっ...!?」

 

平成ライダー20人分の力を持つグランドジオウで何故負けたのか理解できないソウゴ。

 

ソウゴの問いにオーマジオウは答える。

 

「何故お前が私に及ばないか...それはお前が全てのライダーの力を集めたわけではないからだ」

 

「そうか...『仮面ライダードライブ』あのウォッチはゲイツ君がオーマジオウから手に入れたもの。」

 

ウォズの言う通り『ドライブライドウォッチ 』はソウゴが手に入れたものではない。

一応20個のライドウォッチが集まったため、グランドジオウライドウォッチが生まれたが、ドライブだけは正式に継承していないのである。

 

「それかどうしたっ!!」

 

ウォズの支えをどかし、オーマジオウに向かって歩くソウゴ。

 

「まだ戦うと言うのか?」

 

今のソウゴの状態はボロボロ。おぼつかない足取りで歩いているところを見るととてももう一度戦える状況ではないことは誰の目でも明らかであった。

 

「愚か者...ふんっ!」

 

オーマジオウは左手を突き出しソウゴの周辺に爆発を起こす。

 

このままではソウゴが危ないと判断し、ウォズはマフラーでソウゴを包み元の時間へ戻した。

 

「さすがはウォズ。賢明な判断だ。」

 

「恐れ入ります」

 

オーマジオウがウォズに話をしようとすると、突然時空が歪みだし、近くにいたドライブは消えてしまう。

 

「これは...」

 

「何者かが時間の流れを変えた。...んっ!?」

 

「我が魔王!?何!?私まで姿が...」

 

オーマジオウとウォズの姿が透けていく。

まるで歴史から存在が消えるように。

 

「成る程。私の存在に直接影響を与えるほどの改変というわけか。」

 

「我が魔王。この状況、どうなさいますか?」

 

「私の存在が危ういということは若き私の存在が消える出来事が起こるという事だ。例えば、死ぬといった事。」

 

「我が魔王を倒す事ができる人物など...」

 

オーマジオウの右手が突然輝く。

2人はそれを見ると、それは何かのライドウォッチだった。

 

「これは...あいつがお前たちに集めさせていたウォッチか。」

 

「私と我が魔王が?...そのライドウォッチに見覚えがありませんが...」

 

「見覚えが無くて当然。あの出来事はお前たちの中から消されているからな。」

 

オーマジオウの右手にあるのは通常のライドウォッチに比べたら少し大きめで、色は薄い虹色だ。

 

「この時空の歪みはおそらくこれに関する事。...私の存在が消える前に彼を呼び出すとするか...」

 

「彼...?」

 

誰のことかわからないウォズ。

 

そんなウォズを気にせずオーマジオウは左手で小さめの灰色のオーロラを出し、それに向かって喋りだした。

 

「常代士郷よ。貴様に用がある。時間がない、早急に此方へ来い」

 

すると灰色のオーロラから男の声が聞こえる。

 

『なぜお前の言うことを聞かなければならない?...と言いたいところだが声の雰囲気から察するに緊急事態が起こったようだな』

 

するとオーマジオウがだした灰色のオーロラよりも大きいものがウォズの近くに出現する。

そこから1人の男が現れた。

 

「わざわざ呼び出して何が起こった消えかけているオーマジオウ?」

 

「この世界が何者かによって書き換えられた。このウォッチはお前が若き私に集めさせていたウォッチの融合した物。」

 

「まさか俺が書き換えたとか言うんじゃないだろうな?」

 

「そうではない。時間の書き換えと同時に現れたアニメライドウォッチ。私はこの世界がアニメに書き換えられていると予想している」

 

「アニメライドウォッチに関してはお前しか知らない。この世界から仮面ライダーという存在が書き換えられていると考えるならばこの事態をどうにか出来るのは士郷。お前しかいない。」

 

「たしかにな。士だとアニメライドウォッチを知らない、大樹はジオウフューチャーライドウォッチを持っていたから多少は知っていてもまともに協力するとは考えづらい」

 

「わかった。もし今回の異変がアニメに関するのであれば俺は協力しよう。俺がソウゴ達をアニメの世界に連れて行った事によって起きたかもしれないからな。まぁ俺と関わった歴史は一部のやつらを除いたら完全に消えるはずなんだが...」

 

「私の言ったとおりであったろう。いくら記憶が歴史が消えると言っても若き時代の私にそれが効くかどうかと。」

 

「いや記憶や歴史事態は消えていたし効いていないわけではないと思うがな。」

 

士郷がそう言い終えると、オーマジオウとウォズの姿がまもなく消えようとしていた。

 

「一時的な別れだウォズ、そして若き日の私。」

 

オーマジオウとウォズは完全に存在が消えてしまった。

 

それを見届けた士郷は、灰色のオーロラを出しその中へ入って行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-2019年-

「ここどこ.,.?」

 

ソウゴは見知らぬ場所にいる事に困惑していた。

ウォズによって2068年から戻ってきたのは理解できるが、戻ってきた場所がどこかわからなかった。

 

彼は日本全体を知っているわけではない。だが今彼がいる場所はとても日本だとは思えなかった。

 

「えっと...日本に獣が二足歩行で歩いている場所なんてあったっけ...?」

 

そう。ソウゴが今いる場所ではウサギ耳を少女や緑髪や青髪といった様々な色をしている人たちが歩いていた。

 

髪の色は染めていると考えられてもウサギ耳やライオンのような容姿をしている人たちは説明がつかない。

 

ソウゴは恐る恐る果物や野菜を売っているライオンの容姿の人に声をかける。

 

「すみません、ここどこですか?」

 

「坊ちゃん、ここの場所を知らないのにいるのかい?ここは親龍王国ルグニカだ。」

 

「ルグニカ?」

 

聞いたことのない国名によってソウゴはさらに困惑する。

 

「日本ではないのですか?」

 

「ニホン?なんだそりゃ?」

 

日本語が通じてるのも関わらず日本を知らない。

文字もなぜか日本語。わけがわからないソウゴ。

 

そんなソウゴに後ろから声をかける人物がいた。

 

「よぉ常盤ソウゴ。」

 

「あんたは?」

 

「俺は常代士郷。お前に用があって声をかけた。安心しろ、俺はウォズと顔見知りだ。」

 

「ウォズの知りあい?だったらここが何なのか説明できる?」

 

「ああ。ここはお前が知っているジオウの世界ではない。ここは何者かがジオウの世界を書き換えてできたアニメの世界。そして今いるここは『Re:ゼロから始める異世界生活』に書き換えられたようだ。」

 

「あのーお二人さん、話するならほかの場所に行ってくれると助かるんだが...」

 

「おっとすまない。ソウゴ、場所を変えるぞ。」

 

「あ、うん」

 

2人は近くの宿屋の部屋を借りてそこで会話の続きを開始する。

 

ちなみに資金は士郷持ちだ。

 

「今起こっている出来事についてはわかったけど...このウォッチは?」

 

ソウゴが言っているのは九つのライドウォッチと薄い虹色のウォッチ。

 

「これはアニメライドウォッチ。アニメの影響ならアニメの力かと思ってな。やるよ。」

 

「まぁありがたく貰うけど...」

 

ソウゴはウォッチを受け取る。

 

士郷は話を続ける。

 

「さて、変わってしまった世界を元に戻すにはまずこの世界で重要な人物に会う必要がある。」

 

「その人物に会ってどうなるの?」

 

「アナザーアニメがいるかどうか確認する。()()()のようにウォッチを集めたら都合よく世界が戻ったりするかもしれないからな。」

 

「あの時?」

 

「気にするな。こっちの話だ。」

 

士郷は灰色のオーロラを出現させる。

 

「ロズワール邸という場所へ行くぞ。ここに重要人物がいるはず」

 

「よくわかってないけどとりあえずついて行くね」

 

2人は灰色のオーロラへ入っていった。

 


「ロズワール、この2人は何なのよ。1人は目つきが悪いしもう1人は感じが悪いのよ」

 

「小さい奴には言われたくないな。なぁスバル?」

 

「お、おう。」

 

「賑やかだぁ〜ねぇ〜」

 

ここはロズワール邸。

そこに新しく働く事になった2人がいた。

 

「とにかくこれからもよろしくしてあげてーね。」

 

「ロズワールがそう言うならしょうがないのよ。」

 

続いてピンクの髪のメイドが喋る。

 

「2人はどれぐらい家事ができるのかしら?できる度合によって仕事が決まるわ。」

 

「俺はあまり得意ではないなぁ。あんたは?」

 

スバルの隣にいるマゼンタのカメラを首からかけている男が喋る。

 

「俺はなんだってできる。出来ない事はない。」

 

「あら、自身があるようね。だったらその実力見せてもらいましょうか」

 

ピンクの髪のメイドの後を男2人が付いていった。




新作です!!
今回も楽しんでもらったら幸いです。

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2017:Re.ゼロから始める魔王生活

日曜は仮面ライダー!


「ざっとこんなものか?」

 

俺は今、ロズワール邸という場所で雑用係として働いている。

 

何者かが時間を書き換えて歴史を変えたのだろう。ジオウの世界が全くの別世界となっていた。

俺がここで働いているのはこの変わり果てたジオウの世界で俺に与えられた役職らしい。

 

写真以外なら何でも上手くやれる俺は特に問題なく仕事をこなしているが、このナツキスバルという男は苦戦しているようだ。

 

こいつもまた別世界から来たらしい。行動が他のやつらよりもいろいろと不自然な箇所があったから簡単に判断できた。

 

「バルス、それをここに運びなさい。」

 

「へいへいわかっt...うわっ!?」

 

「ほらよ。」

 

スバルが転けて皿を落としそうになったが全て拾い、割れることはなかった。

 

「ありがてぇ士。」

 

「ツカサはなんだってできるのにスバルといったら...」

 

「いや、士がおかしいだけだからな!?」

 

スバルが俺をおかしい人認定してくるが、ここは軽くスルーする。

 

「ツカサ。あなたは一旦休みに入っていいわよ。その分バルスがやるから。」

 

「えぇ!?俺が?」

 

「なに不満?」

 

「いえ滅相もございません!」

 

ピンク色のメイド、ラムにそう言われたのでお言葉に甘えるとする。

 

さて、このまま雑用係をしていてもこの世界は変わらない。

 

おそらく士郷も動き出しているはず。あいつもまたジオウの世界が消えてしまっては困る人間だからな。

 

おっと。部屋に着いたな。

バカみたいに広いからか部屋はたくさんあるらしく、俺はその中の一つを借りている状態。

 

ベットに腰かけて、これからについて考えようとするか。

 

そう思ってドアを開けるとそこには俺の部屋は無く、洞窟の中のような場所で、明らかに人間とは違う容姿の生き物がいた。

 

『イィーエムゥーティー...』

 

「アナザーライダー?いやこんなライダーはいない。士郷が前に言っていたアナザーアニメとやらか。」

 

もしかしたらとは思っていたが、やはりアニメに関することか。

となると士郷が関わるのは必然だな。

 

『エミリアタァーン...!』

 

こいつをここから出すのはやばそうだ。そう思いこのアナザーアニメに蹴りを入れる。

 

そして腰にネオディケイドライバーを装着する。

 

マゼンタのバックルからベルトが現れ腰を一周する。そしてライドブッカーから一枚のカードを取り出す。

 

「変身」

 

-KAMEN RIDE DECADE-

 

俺の周辺に九つの残像が現れ、それが俺に重なる。

 

そして頭上から黒い板の様なものが顔に刺さり、灰色だった部分がマゼンタに変わる。

 

「さてと、戦ってみるか。」

 

ライドブッカーを剣モードにしてアナザーアニメを切り裂く。

アタックライド・スラッシュにより一回でいくつもの斬撃が相手に当たっていく。

 

一回で数回分。お得だろう?

 

『イイイイイー!』

 

「お前、ショッカーなのか?」

 

まるでショッカー戦闘員のような声を出すから、こいつの正体もしかして...

なわけないか。

 

となど思っていると、アナザーアニメが自分を含めて黒い霧を発生させた。

 

それで逃げようという魂胆か?だがその程度では俺から逃れられない。

 

-FORM RAIDE KUUGA PEGASUS-

 

正直言うとクウガにならなくても当てることはできるが、ここはあいつが作り出した空間。

万が一外して罠でも発動したら嫌だからな。念には念を、だ。

 

クウガ・ペガサスフォームで数倍に上がった聴覚であいつの足音を聞く。

 

カタカタ...カタカタ...

 

「そこだ!」

 

俺は狙いを定めてある場所にペガサスボウガンの弾丸を飛ばす。

 

見事命中し、戦いが終えると思ったその時だった。

 

『ハッ!!』

 

「なに!?」

 

黒い霧のなかから何かが飛び出してきた。

聴覚だけではなく視力も上がっているのでなんとか避けられたが...

 

ディケイドに一度戻り、新たに現れた敵と向き合う。

 

徐々に霧が晴れて、そいつの姿が明らかになっていく。

 

『ラインハルトォ...』

 

全身が白く赤髪で顔が分かりやすく言うならアナザーブレイドのような顔だ。

 

『悪いがこれ以上はやらせない』

 

「ほう話せるのか。これは驚いた。」

 

『君が驚くのは構わない。だが今はこのスバルを倒されては困るんだ。どうかここはお互い無かったことにしないかい?』

 

ほう。そっちからそんな提案がくるとは。

俺としてはこのまま戦ってもいいが...

 

『おっと...もう時間がない。スバル、行くよ』

 

『イーエムティー...』

 

「まてっ!」

 

光並みのスピードで消えた二人のアナザーアニメ。なんとか目では追えたが体が追い付けなかった。

今からカブトやファイズにカメンライドしてももう姿は見えないので追い付けないだろう。

残念ながらここで終わりのようだ。

 

ディケイドの変身を解き、部屋から出るとするか。もう一回扉を閉めて開ければもとに戻るだろ。

俺の予想通り、部屋は元通りになり、当初の目的だったベットに腰をかけることに成功した。

 

どうやら士郷が魔王を連れてこのロズワール邸に来たようだ。

士郷はこの状況からどう動くのだろうか?少し楽しみだ。


灰色のオーロラを通じてロズワール邸にたどり着いた士郷とソウゴ。

 

ソウゴはここの責任者に話を聞くことを提案するが、今やっていることは不法侵入なので面倒ごとは避けたいと士郷に意見を却下される。

 

責任者であるロズワールに見つからないようにナツキスバルにコンタクトを取るため、周囲を警戒しながら屋敷を歩きまわる2人。

 

「ここにもいないとなるとキッチンか?」

 

「でもそこって見つかっちゃいけない人もいるんだよね?」

 

「ああ。ナツキスバル自体は俺たちの事情を話しても分かってくれるだろうがほかの奴らはそうはならないだろう。」

 

「ナツキスバルって人は俺たちの事情を分かるってそれはなぜ?」

 

「あいつもまた別の世界から来た人間だからだ。彼の場合は俺たちとは違って自分からこの世界に来ていないが。まぁそういう経緯があるから別世界から来たなんてこと言っていれば勝手に良い方に解釈するだろ」

 

「人の屋敷で何をしているのかーなー?」

 

2人に声をかけたのはロズワールだった。

 

「おっとまずい見つかってしまった。逃げましょうね〜」

 

「え!?ちょっとまって!」

 

「逃すと思ってるのか〜な?」

 

ロズワールが魔法を放つ準備をする。

 

だがそれが放たれる前に灰色のオーロラで2人は姿を消した。

 

 

「危ない危ない」

 

灰色のオーロラが繋がっていた先はロズワール邸に行く前にいた宿の部屋。

 

「残念ながらナツキスバルには出会えなかったな」

 

「そうだね。で、これからどうするの?そのアナザーアニメ?がいるかわからないじゃないか」

 

「それなら提案がある」

 

士郷は部屋のドアを開ける。

 

「この宿にいる人に聞けばいい。最近変なことが起こってないか、時間がなかったか、ってね」

 

士郷は部屋から出て階段を降り始めた。

 

ソウゴも少し遅れて士郷について行く。

 

ソウゴが一階についた頃には既に宿の店主と会話している士郷がいた。

 

「変なことっていうか最近起こっている時間ならあるぞ。」

 

「それは?」

 

「ここら周辺で奇妙なモンスターが二体現れては暴れているらしい。」

 

「モンスター?」

 

「そうだ。片方は黒と白の模様が入った体につり上がった目。もう片方は全身が白く赤髪で剣を使うらしい」

 

「全身が白く赤髪で剣を使う...もしかして....」

 

「お、少年、なんか知ってるのか?」

 

「そいつの名前はわかるか?」

 

「いや名前まではわからねぇが...目がつり上がっている方は『イーエムティー』という訳の分からない言葉を喋っていたというのは聞いているな」

 

「イーエムティー?なるほど、あれで間違いない...」

 

「ありがとう情報提供助かった。これはお礼だ。受かってくれ」

 

士郷は店主に何かが入っている袋を渡した。

 

それを受けとり中身を見た店主は驚いていたがそれを無視してソウゴに話しかける。

 

「いくぞソウゴ。有意義な情報を手に入れた」

 

「そのアナザーアニメの存在がわかったの?」

 

「まぁな。」

 

2人は宿から出る。

そして人通りの少ない場所へ移動すると、なにやら騒がしいことに気づく。

 

その方向へ行くと兵士とその他の人々が慌ただしく走っていた。

 

なにが起こったのか近くを走っていた人に聞く。

 

「何があった?」

 

「ロズワール邸に化け物があああ!!!」

 

「士郷、これってもしかして...」

 

「アナザーアニメだろう。行くぞ!」

 

先ほどとは違い人通りの少ない場所すらも逃げる人で埋まっていた。

やむを得ないのでその場で灰色のオーロラをだしその中へ入っていった。


アナザーアニメが去ってしばらく時間が経った。

 

どうやら士郷達はロズワールに見つかってここを去ったらしい。

 

正直いうとそれは少し困った。なにせアナザーアニメに詳しいのは士郷だからな。

俺からあいつらに会いに行くか?そう思っていた時、突然ロズワール邸全体が揺れた。

 

地震にしては揺れが短すぎる。となるとこれはさっきのアナザーアニメか別の誰かがやったか...

 

いつでも戦闘ができるようにネオディケイドライバーを腰に装着して部屋を出る。

 

部屋を出てみるとそこは扉が倒れていたり、壁が破壊されていたりと悲惨な状態だった。

 

その光景を一枚写真に撮ると、空いた壁がら飛び降りる。

 

最大限体にかかる負担を軽減して着地すると、そこでは白髪の女、エミリアが俺とちょっと前に戦ったアナザーアニメに襲われていた。

 

『イーエムティー...!』

 

「やめて...苦しい...」

 

さっさと助けてやるか...

 

「変身」

 

KAMEN RIDE DECADE

 

俺はディケイドに変身し、エミリアを襲っているアナザーアニメをライドブッカーから出る光弾で撃とうと狙いを定める。

 

引き金を引いた瞬間、何かに吹き飛ばされた。

 

『君の相手はこの僕だ。』

 

「ほう、誰かと思えばさっきの赤髪か。だが今お前に構っている暇は無い。あの女があぶないんでな。」

 

『そうかい。でも僕にとっては今の状況は好ましいからね。君の邪魔をさせてもらうよ!』

 

どうやら通してはくれないようだ。今からこいつの相手をしていてはエミリアは死んでしまう。何をしているんだ他の奴らは!あの双子メイドやロズワールは戦えるはずだろ!

 

『ライダータイム!』

『仮面ライダー!ジオウ!』

 

この音声は...


再びロズワール邸にやってきたソウゴと士郷。

 

2人がたどり着いた場所には黒髪の男が倒れていた。

 

士郷は容赦なくその男を叩き起こす。

 

「ん〜なんだ?」

 

「お前ナツキスバルだろ。起きろ」

 

「なんで俺の名前を!?」

 

「今はどうでもいい。お前ソウゴが持っているようなやつ持ってないか?」

 

ソウゴがライドウォッチを見せる。

するとスバルはポケットから黒と灰色のライドウォッチを取り出した。

 

「これか?」

 

「そうだ。助かる。ほらソウゴ」

 

「おっとと。」

 

ソウゴがスバルに話しかける。

 

「ねぇ怪物が現れたって聞いたんだけど何か知ってる?」

 

「そうだった!!怪物が暴れているんだった!!」

 

「どこにいるかわかる?」

 

「もしかして救援か!?だったら一緒に戦ってくれ!俺はエミリアたんを救いたいんだ!頼む!」

 

「エミリアたんって人が誰かわからないけど俺たちはそもそもそのつもりで来たから、ね?士郷」

 

「うむ」

 

スバルは立ち上がってアナザーアニメがある場所へ歩き出す。

 

すると白と黒のアナザーアニメに首を絞められている白髪の少女がいた。

 

「エミリアたん!!」

 

「その子を離せ!変身!」

 

『ライダータイム!』

『仮面ライダー!ジオウ!』

 

ジオウに変身したソウゴは少女からアナザーアニメを離す。

 

「逃げて!士郷、その2人をよろしく!」

 

「わかった」

 

士郷はスバルと白髪の少女を連れてこの場を去る。

 

『イーエムティー!?』

 

「噂の怪物というのはお前達か!アナザーアニメ!」

 

『ジカンギレード!ケン!』

 

ジオウはジカンギレードでアナザーアニメを切り裂く。

 

戦闘能力は低いのか一方的に攻撃を受けるアナザーアニメ。

 

「魔王!避けろ!」

 

「え?うわっ!」

 

もう一体のアナザーアニメに妨害されるジオウ。

 

転がった先にはマゼンタ色の仮面ライダーが立っていた。

 

「あんたは門矢士!」

 

「まさかまだ存在しているとはな。世界が改変されたからてっきり魔王も消えていると思っていたのだが...」

 

『はあっ!』

 

「今は力を貸して!門矢士!」

 

「最初からそのつもりだ」

 

ジオウはグランドジオウライドウォッチを取り出す。

起動させようとするがウォッチからは反応がなかった。

 

「あれ!?なんで反応しないの!?」

 

「だったら別のやつ使え!ハッ!」

 

ディケイドと赤髪のアナザーアニメがお互いに剣を交える。

 

お互いの戦闘能力はほぼ互角で、若干ディケイドが優勢といったところか。

 

ジオウはグランドジオウは諦め、もう片方のアナザーアニメを相手するために少し大きめの虹色のライドウォッチを起動させる。

 

『アニメフェスティバル!』

 

そのままウォッチを左のスロットにセットして、ベルトを一回転させる。

 

『アニメタイム!』

 

ジオウの周辺に九つのエネルギー体が現れた後、先程貰ったライドウォッチも輝きだし灰色のエネルギー体となって合計10個のエネルギーがジオウに吸収される。

 

『雑菌排除~!恐怖のデスゲーム!出会いを求め~最強のアンデッド!聖杯戦争~!カードをキャプター!最高の二人!魔法少女!素晴らしい世界を祝福せよ!』

『仮面ライダー!ジオウ!』『アニメフェスティバル!』

 

ジオウは虹色に輝くボディを持つ形態、ジオウアニメフェスティバルへ変身した。

 

「なんかこの力...知ってる気がする!」

 

『キリト!』

 

ジオウは『ソードアート・オンライン』の主人公、キリトが使っていた剣、『アリシュデータ』と『ダークリパルサー』を装備する。

 

ジオウはアナザーアニメを二つの剣で攻撃する。その剣さばきはまるでキリトの様だった。

 

「はああああ!!」

 

二つの刃を輝かせ、それを斬撃としてアナザーアニメに向けて飛ばす。

 

『ベル!』

 

ジオウの前に扉が現れるとそこから白髪で赤眼の少年、『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』の主人公『ベル』が現れた。

 

「ファイアボルト!!」

 

ベルの手から稲妻のような爆炎が飛ぶ。

 

それはアナザーアニメに直撃し、大ダメージを受けていた。

 

「でやぁ!」

 

ディケイドも赤髪のアナザーアニメに徐々にダメージを与えていた。

 

「これで終わりだ。」

 

ディケイドはライドブッカーから一枚のカードを取り出し、バックルに装填する。

FINAL ATTACK RIDE D D D DECADE

 

ジオウもジクウドライバーにセットしているウォッチのボタンを押す。

『フィニッシュタイム!』

『フェスティバル!』

 

『ナインズ!』『タイムブレーク!』

 

ディケイドの前には赤髪のアナザーアニメに向けてホログラム状のカードが並ぶ。

ディケイドは飛び上がりそのカードの列を潜り抜けていく。

 

ディケイドの必殺技、『ディメンションキック』は赤髪のアナザーアニメを爆発させた。

 

ジオウも右足に虹色のエネルギーを貯め、飛び上がりアナザーアニメにキックを放った。

 

 

 

 

 

 

 

 

「どうやら終わったらしいな」

 

二体のアナザーアニメとの戦闘後、灰色のオーロラから士郷が現れた。

 

「そっちは大丈夫だった?」

 

「特に何も起きなかったぞ」

 

「それはよかった」

 

ソウゴはここ以外にも影響が出ていないことを聞いてホッとする。

 

士が士郷に質問する

 

「双子のメイドとピエロみたいなやつはいなかったか?」

 

「レムとラムとロズワールか。あいつらはスバルとエミリアと共に消えていったぞ」

 

「消えた?」

 

「ついさっきな。お前達がアナザースバルとアナザーラインハルトを倒したからじゃないか?」

 

3人の周辺にある物が消えていく。

 

ソウゴはこの現象が何か士郷に問う。

 

「これはあの二体を倒したことにより世界が戻り始めているのだろう」

 

「ということは元に戻るの!?」

 

「さぁな。戻ればいいんだが...」

 

ものがどんどん消えていき、辺りは真っ白な世界になった。

 

そしてジオウの世界が描かれ始める。

 

「おっ!クジゴジ堂だ!」

 

目の前に現れたのはクジゴジ堂だった。

 

クジゴジ堂はジオウの世界の建物。世界は元に戻ったように思えるが...

 

「門矢士。どう思う?」

 

「戻ってないな。たしかにクジゴジ堂が現れたが周りにある建物が元のジオウの世界とかけ離れている。魔王は目の前の建物に意識が向いているせいか気づいていないようだが」

 

士の言う通り、クジゴジ堂の周りはとても現代日本とは思えない建物がたくさん建っていた。

 

それゆえ世界はまだ戻っていないと考える2人。

 

「中に入ろう、2人とも」

 

「そうだな。士郷、話の続きはこの中でだ」

 

「そうだな。ここで立ち話もどうかと思っていた所だ」

 

3人はクジゴジ堂に入っていった。

 




ウォズが不在なためいつものあらすじはありません。
誰か代わりにやってくれないのでしょうか?(笑)

感想はモチベーションの向上につながります!続きが見たいななど思ってくださりましたら感想をくださると嬉しいです!

評価、お気に入りも待ってます!


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ノーゲーム・ノー『 』2014

あの新ライダーが登場!?


クジゴジ堂へ入った三人。

 

建物内は以前とほぼ変わっていなかった。

 

「あれおじさんは?それにライドウォッチがない!」

 

だが、いつもいるおじさん、『常磐順一郎』とライドウォッチが無くなっていた。

 

「お前がいうおじさんとやらは知らないが、ライドウォッチが無いのはこの世界から仮面ライダーという存在そのものが無くなったからだ」

 

「仮面ライダーの存在?それって俺がウォッチを継承しているから消えているんじゃ?」

 

「違う。今の状況は仮面ライダーという存在がそもそもいなくなっているってことだ。だからお前が継承したって事実も無くなっている」

 

「随分と物知りだな常代。じゃあなぜこの魔王がまだ存在しているんだ?俺とお前はこの世界の人間ではないから生きているのはわかるが」

 

その疑問に答える士郷。

 

「まだ消える時期じゃないってことだろ。既にオーマジオウは存在が消えている。こいつも時間の問題だ」

 

「俺...消えちゃうの?」

 

自分の存在が消える。その事を聞いたソウゴは動揺を隠せない様子。

 

「だから、早急に原因を突き止めなければならないわけだ。最初の予想ではまたアニメウォッチを集めたら...と思っていたがもしかするとそれでは元に戻らないかもしれない」

 

士郷は『スバルアニメライドウォッチ』をソウゴがてにしたとき、何かの視線を感じていた。

 

それはこちらの様子を伺うようだった。

 

「これを起こした奴がいると?」

 

「そうだ。そいつが誰なのかわからないが...またソウゴがアニメウォッチをゲットしたとき、またなにかわかるかもしれない」

 

「要するに今はウォッチ集めってことだね」

 

これからの方針は決まった。

 

アニメライドウォッチを集めつつこの世界を造り上げた人物を特定する。

 

まだソウゴが存在を維持できているうちにやらなければならない。

 

「そうとなっては早速今の世界について調べよう。いくぞ」

 

「わかった」「俺に指図するな」

 

士郷に続いて二人もクジゴジ堂を出る。

 

すると士の姿が外に出た途端、服装が変わっていた 

 

「なるほど。これが今の世界での俺の役職か。だいたいわかった」

 

今の士の姿はタキシードを着ており、どこかの位の高い家に仕えてそうだ。

 

「うわぁ。門矢士の姿がかわった...」

 

「話には聞いていたがほんと奇妙な機能だな」

 

「そうか?この力は便利だぞ?常代、お前と違って世界に一時的な役職が与えられるんだからな」

 

士は士郷とソウゴより前に出る。

 

「俺はこの世界での役割を果たしにいくとするが、お前たちもついてくるか?」

 

ソウゴは考える。

 

「なにかわかるかもしれないし、俺はいくけど士郷は?」

 

「俺は別ルートで情報を集める。今の世界がなんの世界かはっきりさせておきたいからな」

 

そういって士郷は灰色のオーロラのなかへ消えてしまった。

 

「行くか魔王」

 

「うん」

 

二人は周りよりひときわ大きい建物に向かってあるきだした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

歩くこと数分。

目的地へ着く二人。

 

ソウゴがみた限りだと、前の世界とは異なり、ウサギ耳の人やライオンのような人はいなかった。

 

「ここか。だがどうやって入ろうか」

 

「強行突破する?」

 

「馬鹿か。そんなことしては俺の役割が果たせなくなるだろ」

 

門番が見張りをしており、中には入れそうになかった。

 

どうしようか考えている時、ソウゴは周りの人々より明らかに存在が浮いている四人組を見つける。

 

士にそのことを伝えると、「まぁいいだろう」と言い、ソウゴについていく。

 

ソウゴはその四人組の中で、I LOVE 人類 と書かれたシャツを着ている男に話しかけようとする。

 

しかし、それは空から降ってきた存在によって阻止された。

 

「なんじゃありゃぁぁぁあ!?」

 

「にぃ....」

 

「マスター、お下がりください!」

 

後ろ姿は白い羽を生やし、天使のように見える。

しかし、それから放たれる雰囲気はとても邪悪なものだ。

 

「あれはもしかしたらアナザーアニメじゃない?」

 

ソウゴはジクウドライバーを腰に巻き、ジオウライドウォッチを起動させる。

『ジオウ!』

 

士もライドブッカーから一枚カードを取り出し、オネディケイドライバーに装填する。

 

KAMEN RIDE DECADE

 

「変身!」

『ライダータイム!』

『仮面ライダー!ジオウ!』

 

時の王者、仮面ライダージオウと、世界の破壊者、仮面ライダーディケイドに変身する二人。

 

二人はアナザーアニメに攻撃を仕掛ける。

 

アナザーアニメに襲われていた四人は、突然やって来たライダー達に驚くが、ディケイドに「ここは逃げろ」と言われ去っていく。

 

後ろ姿は天使のようだったアナザーアニメ。

面と面を合わせてみるとその姿は、無理やり二つの人間が繋げられており、体の至る所にチェスの駒が刺さっていた。

そして、真っ白な羽には『 』『2014』と評価されている。

 

ジオウはアナザーアニメの元となったキャラの名前が鉤括弧で表記されていることに疑問を持つ。

 

このアナザーアニメの名前はアナザー「 」(空白)であるため、鉤括弧で表記されているのだが、アニメ世界に詳しい士郷がいないため名前が無いと誤解している。

 

そのことをディケイドに伝えるが、ディケイドには世界の法則や敵の特殊能力を無視する世界の破壊者に相応しい力を持つため、別に問題ないと答えた。

 

『ゲェムゥ...ハジメヨウ...』

 

アナザー「 」は自身とジオウとディケイドを含め、別の場所は転送された。

 

「急に場所が変わった!?」

 

「これはまるでエグゼイドのあれのようだな」

 

ディケイドが言う『あれ』とは、仮面ライダーエグゼイドが腰にセットしているキメワザスロットホルダーの能力のことである。

 

ジオウはエグゼイドという単語を聞き、秘密のコマンドを入力してゲームの世界に入った時と似たような現象と認識する。

 

アナザー「 」は右手に漆黒の剣、左手に黄金の剣を装備し、ジオウを斬りかかる。

 

ジオウはジカンギレードで迎え撃とうとするが、相手は二つの剣を持っているので、片方の攻撃を許してしまう。

 

いつのまにかアナザー「 」の背後にまわっていたディケイドは、刃先に触れる動作をして、マゼンタ色のエネルギーが溜まったライドブッカーで背中を切り裂く。

 

白い羽が周りを飛ぶ。

それだけだと何も問題はないが、その羽は爆発を起こした。

 

それをもろに受けたディケイド。吹き飛ばされ壁に叩きつけられる。

なんとか変身は維持しているが、かなりのダメージを負ったようだ。

 

「門矢士!」

 

ジオウは豪快に吹き飛んだディケイドを心配する。

 

だが、他人の心配より自分の心配をしなければならない。自分も同じようになる可能性があるからだ。

 

『アニメフェスティバル!』

 

アニメフェスティバルライドウォッチを取り出し、ジクウドライバーにセットする。

『アニメタイム!』

『仮面ライダ〜!ジオウ!アニメフェスティバル!』

 

七色の鎧を纏いし姿、仮面ライダージオウ アニメフェスティバルに変身したジオウ。

 

二刀流には二刀流と考えていたジオウはキリトを扉から召喚する。

キリトとアナザー『 』の剣と剣の攻防戦が始まる。

さすがソードアート・オンラインの世界を救った英雄。若干であるが押している。

 

このままではいずれ負けてしまうと判断したアナザー「 」は空中へ逃げる。

そして両手に持っていた剣を腰に戻し、右手に光の槍を出現させた。

 

なんの攻撃かはわからないが、本能的にこの攻撃は危険だと感じたジオウ。

今から攻撃を阻止するのは不可能。ジオウは防御力が高いこの素晴らしい世界に祝福を!のダクネスを扉から召喚しようとする。

 

召喚されたのと同時にアナザー「 」が光の槍をジオウに向かって張り付ける。

 

ダクネスがその攻撃を受ける。そして周辺を巻き込む大爆発を起こした。

ジオウはもちろん、ディケイドもその爆発に巻き込まれ、二人は変身が解けてしまった。

 

上を見上げるとアナザー「 」が飛んでいる。新たな光の槍を生成している最中のようだ。

 

逃げるには士の元へ行かなければならない。そうすれば必ず止めてくるだろう。

 

絶体絶命のピンチ。そう思った時、ソウゴの背後から灰色のオーロラが現れた。

それに気づいたソウゴは士郷が助けに来たのかと思ったが、灰色のオーロラから現れたのは士郷ではなく、黒の素体に所々に黄色が入っており、顔はバッタにそっくりな人物だった。

 

『プロクライズ!』

飛び上がライズ!ライジングホッパー!

 

「仮面...ライダー?」

 

仮面ライダー?は空中にいるアナザー「 」に向かってバッタの如く大ジャンプし攻撃する。

仮面ライダー?は続けて地面に落ちたアナザー「 」を殴打する。

 

腰から再び二つの剣を取り出そうとするが、逆に仮面ライダー?に取られる。

仮面ライダー?は奪い取った剣を巧みに使い、アナザー「 」にダメージを与えていく。

 

「はああああ!」

仮面ライダー?は右足にエネルギーを溜め、高く飛び上がる。

そして、アナザー「 」にキックを放った。

 

「ココハ...イチジタイサンダッ!」

 

アナザー「 」は姿を消す。

するとソウゴと士、そして仮面ライダー?もアナザー「 」が作り出した空間から元の世界へ戻った。

 

ソウゴは黒と黄色の仮面の戦士に話しかける。

 

「君は仮面ライダー?」

 

「正解だジオウ。俺の名前はゼロワン、仮面ライダーゼロワンだ。いずれまた出会うだろう」

 

ゼロワンはそう言い終えると、灰色のオーロラが現れ、その中へ入って行った。

 

「仮面ライダーゼロワン...また新たな仮面ライダーか」

 

おぼつかない足取りでこちらにやって来た士が言う。

 

「仮面ライダーの歴史はまだまだ続くってわけか」

 

ソウゴも立ち上がる。

 

「姿を消したと思っていましたが復活しておりましたか」

 

突然現れた人物に驚くソウゴ。

士はその人物に羽が生えていることに気づいた。

 

「おい、お前。さっきのアナザーアニメの仲間か?」

 

「マスター以外の人間が私をお前呼ばわりなんて...連れて来いという命令が無ければあなたを今すぐ消していたところでした」

 

「えっとあなたは?」

 

「本来であれは名乗る必要はありませんが...マスターの脱出の隙を作ってくださったお礼として。私の名はジブリール。天翼種(フリューゲル)ですわ」

 

天翼種(フリューゲル)?なんだそれ?魔王、知ってるか?」

 

「いや知るわけないじゃん」

 

聞きなれない種族名に困惑する二人。

その様子を見たジブリールはなにやら興奮していた。

 

「お二人方、もしかしてマスターと同じ異世界から!?」

 

「うわぁ顔が近い近い」

 

「異世界というべきか、お前達が勝手に入って来たというか...まぁいい。早くそのマスターとやらの元へ連れて行ってくれ」

 

「はっ!そうでした!私としたことがつい...では今からマスターの元へ送ります。少々頭痛がする場合がありますがご了承くださいませ」

 

ソウゴがまだ何か言おうとしたが、ジブリールはそれをスルーし、3人をマスターの元へテレポートした。




ゼロワンが公式発表されたので早速登場させました。音声は自分が聞き取れたものを書いているので間違えている可能性があります。
ゼロワンが登場するのはハールメン最速では?

リクエストの方も募集しておりますので是非活動報告からお願いします。
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