101匹弦ちゃん (イグヴァルジ)
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101匹弦ちゃん
「「「「「「「久しいな、御子よ。」」」」」」
雲は薄く、月がはっきりと見え、その明かりで照らされたススキが風で靡く中、男は立っていた。
その男は、半裸だった。そして目は不気味は赤色をしている。
どう好意的に見てもまともではない。
だが、それ以上に
ススキの数と一体どちらが多いのか
野原は弦一郎で満ち、埋め尽くされていた。
「弦一郎殿.....私は...」
何か言おうとする九郎を押し留め、狼は無言で楔丸を抜く。
「「「「「邪魔立てするか、御子の忍びよ」」」」
狼は目の前の光景が信じられなかった。
このデータは2週目を終えており、弦一郎、もとい前一郎を倒した回数は、3桁に近いほどだ。巴流(笑)の秘伝に落胆し、仏教の心に目覚め菩薩脚を習得するために始めたはずだ。
馬鹿にしていた雷は絶え間なく狼を襲い、総勢101人による浮舟ダンスは武と言うよりは舞、まるで舞踊であった。中でも強弓による101連射は、狼の心を完全にへし折った。
御守り返さなければよかった。狼はそう思い、体力を回復するため瓢箪を飲んだ。
危危危危危危危危危危危危危危危危危危危危危危
怖気
狼は二度と生き返らなかった。
ドン!
危危危危危危危危危危危危危危
「待ってくれい!!!!」
梟も弦ちゃんズには敵わなかった。
しかし、1人だけ見切られて死んでしまったため100人の弦ちゃんと1人のあっちじゃ婆になってしまった。一心を蘇らせるつもりがまだ存命中だったため起きた不幸な事故だった。
内府との戦いは、弦一郎側が終始圧倒していた。
しかし、突如出現した燃え盛る巨大な鬼は強敵で、4人の弦ちゃんが「俺は何も為せなかった...」してしまった。
これにより4人の夜刀丸さんが仲間に加わった。
「お米は大事」
内府は蘆名に敗北し、日の本は蘆名に支配された。
しかし、これで戦いが終わったわけではなかった。
そう、本当の敵は内府ではなく、蘆名にいたのだ。
佐野甚助
彼はあろう事か、自分の主君の弱点が描かれた掛け軸を頑なに外そうとしないのだ。これは明らかに謀反である。
弦一郎達は怒りに震え、甚助と戦うことを決心する。
しかし、甚助は強い。本当に勝てるのだろうか......。
「はぇ?困り事かえ?」
「カハッ!」
「お米は大事」
だが、信頼できる相棒がいる。
頼れる者達がいる。
助けを求めることだって出来る!
そして、素晴らしき仲間たちが待っている!
狩れ!この生ける大地と共に。
モンスターハンターワールド:アイスボーン
2019年9月6日(金)発売予定。
素面で書きました。
正気とは思えん。
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