ジョブ・ジョンの野望 (休眠シート)
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設定集(設定改変なる捏造)
◆第13独立連隊


※ネタバレ注意

原作とは違います。
表部隊は、原作準拠です。







特務部隊は『忍者』です。
各地で、データ実証試験をします。
特務権限で、単独行動が許可されてます。
表部隊の補佐で苦労します。

違法行為万歳。
かなり非合法な任務を請負ます。
敵味方両極から物資強奪。
人材強奪(救済)もします。

防諜機関は、黙認。
データ集積(強奪)が最優先事項です。
より良い情報が得られれば、恩赦あり。
現地調達民間人の採用を許容しています。
その経過の不都合は、個人責任で裁量。


<表部隊データ>

□WB-01 強襲揚陸艦ホワイトベース

試作型航空巡洋艦として開発された。

V作戦遂行のための母艦である。

予備機体を複数配備していた。

搬入前に強襲されて戦力と人材が低下。

データ実証試験機が現物しかない状況となる。

 

艦長には、パオロ少佐。

艦長代行には、ブライト少尉。

 

 

 

□RX78-2 ガンダム

白兵戦仕様の機体。

連邦の『白い悪魔』になる主役機。

アムロが無双するために出力は1.5倍。

代償として推進材は半減した。

搭乗時間を物理的に減らす善意である。

 

搭乗者には、アムロ軍曹。

搭乗者には、セイラ伍長。

 

 

□RX77-2 ガンキャノン

中距離支援の機体。

分離機構を排除したので防御力増加。

ビーム特化型と実弾特化型がある。

原作は換装が出来たが今作には無い。

 

搭乗者には、エイガー少尉。

搭乗者には、カイ曹長。

 

 

□RX75-2 ガンタンク

長距離支援の機体。

分離機構を排除したので防御力増加。

対地砲撃支援型と対空迎撃支援型がある。

対地砲撃支援型は、原作準拠。

対空迎撃支援型は、高射砲と対空ミサイル。

 

搭乗者には、リュウ少尉。

搭乗者には、ジョブ准尉。

搭乗者には、ハヤト伍長。

 

 

 

 

 

 

<特務部隊データ>

■WB-01E 強襲揚陸艦ホワイトベースE

ホワイトベースに電子機能を強化した改修型。

情報集積を目的とした武装が追加された。

電子偵察・電子撹乱・電影機能強化。

第三格納庫に実働部隊のハンガーがある。

データ実証試験機は黒と灰色っぽい塗装。

宇宙の深淵と闇夜に溶けるのに適している。

 

表部隊のホワイトベースと同一です。

カラーリング変更しません。

第三格納庫にある司令所を稼働した時のみ。

ホワイトベースEとして機能します。

通信機器環境の出力向上。

ジャミング発生機器。

音響炸裂弾・共鳴振動弾という特殊弾倉。

チャフグレネード弾各種による通信妨害機能。

黒色ガス等による目眩ましを電影機能に設定。

 

ジョンの感想通り、忍者屋敷を参考にした。

忍者大好き日本人クルーの暴走。

ヤシマ製作所が改修工事に関与している。

第三格納庫にいるクルーは、自称民間人。

ヤシマ製作所から出向している。

つまりは、密偵たちである。

 

艦長は、ブライト特務少佐。

副長は、ミライ特務准佐。

 

 

 

■XF-01E ヤタガラス

強行電子偵察機

煙幕や電子撹乱機能をもつ無人支援機。

無人化したので最高速度は原型の2倍。

空冷式ガスタービンエンジン搭載。

外見は、黒いTINコッド。

武装は無い。

上面装甲部に、ソーラーパネル機能を付与。

下腹部に小型のレドームを装備。

電子ジャックするための電子針射撃機能。

これを電装麻痺針として使用。

出力を上げれば代替武装にはなる。

 

 

 

■RX78-2+ ガンダム改

『ガンダム・アペンド』が正式名称。

ガンダムによるデータ実証試験機。

特殊武装のデータ実証試験。

強行偵察・夜襲の運用を目的としている。

白兵戦特化型と精密射撃特化型がある。

白兵戦特化型のイメージは『飛影』。

精密射撃特化型のイメージは『零影』。

 

白兵戦特化型の搭乗者は、フラウ特務准尉。

精密射撃特化型の搭乗者は、エイガー特務大尉。

 

 

 

■RX77-2AS+ ガンキャノン強襲型

『ガンキャノン・アサルト』が正式名称。

軽量化と隠密化の調整をした機体。

スリムなガンキャノンがイメージ。

後に、改修されて電装強襲型になる。

 

搭乗者は、カイ特務中尉。

搭乗者は、ミハル特務准尉。

 

 

 

■RX75-4N+ ガンタンク夜戦強襲型

『ガンタンク・アウルベア』が正式名称。

悪路走破のために足回りを大幅に強化。

ホバークラフト走行可能。

MSキャリアを兼ねた検証試験機である。

カーゴ部分は連結している。

下腹部が原型の2.8倍に肥大している。

後に、魔改造で改修される予定。

魔改造時のイメージは『ガンヘッド』。

 

搭乗者は、リュウ特務大尉。

 

 

 

RGM-79H+ ジム電装支援型

『ジム・ハーベスター』が正式名称。

電装による電子撹乱と隠密化に特化。

両肩にレドームを装備している。

イメージは『Aトール』。

軽量化を重視したので余計な武装を排除。

基本構想が無手にある格闘戦特化型らしい。

固有武装は無いが、電装麻痺針がある。

ジム・ストライカーの武装を強奪予定。

 

搭乗者は、ジョブ特務少尉。

 

 




特務部隊のイメージは『忍者』です。
囮の表部隊に陽動させて、お忍びです。

基本が、夜間勤務。
表部隊と搭乗者が被るのは原作準拠。
つまり彼等は、酷使されてると。



メイは、ジョンの私設軍担当です。
ジョンの私設軍は、暗躍部隊。
マリオンとクロエは、其処に配属予定。


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◆私設軍

ジョンとメイによる捏造設定の設計。
鹵獲や接収部品からなる改修が多い。


これは、私設軍当初に資源的余裕がないせい。

型番が無いモノは、作業用機体。
型番があるモノは、戦闘用機体。
個人専用機が多いという外連味が特徴。

人体に負荷が過ぎるシステムを嫌う。
ジョンは、その類いの機器を忌避している。


■私設軍 第一号機

『突貫くん』

作業用MWからの改造。

「プチモビ」というカテゴリーに入る小型機体。

機密性と防弾性能を高める処理を施した。

何気に、宇宙対応にしている。

飛行と海中は無理だが、浅瀬なら水陸両用。

救命ポッドに、重機が付いている外見。

胴体は丸みがあり、小さな手足が可愛い。

メイは「コロポックル」みたいだと呟いた。

 

突貫くん

突貫くんMK-2 メイ専用機

 

突貫くんは、パイルバンカー装備。

壁を効率よく破壊するために装着している。

 

メイ専用機には、麻酔ガス発射機能を装備。

対人施設に注入して眠らせるのが目的用途。

 

パラライザー、レーザートーチ、サーチライトを装備。

電子機器をショートさせたり。

溶接したりと多目的に対応している。

 

足が小さいので、ホバー走行する模様。

ポッド本体だけは、かなり硬い防御力がある。

手足をパージすれば、海面に浮く程度の浮力はある。

現時点では、大気圏突入性能は無い。

 

 

 

■私設軍 第二号機

YMS-04RS ブグ改ザク複合型

ジオニック本社の地下区画産廃からのレストア。

ブグとザクの融合機体。

高価なザクの試作パーツとブグの動力を結合。

ザクII汎用機並の性能はある。

OSは、メイの謹製をインストールしている。

高出力ではあるが、じゃじゃ馬なピーキーさ。

一戦限りの稼働時間を代償に、臨界機動となる。

予備パーツはないため、本機のみの現物。

パワード・パック雛型に、ありったけの武器を満載。

重量過多であったが、弾薬が減ったら身軽に。

旧式ザクと戦車群を蜂の巣にした。

 

カーウィン卿を救出するために造成。

ジオン収容所の警備部隊と戦闘をした。

中破されたが、本懐を遂げて御父さんを救出。

持ち帰り出来ないのが惜しい。

ジョンは最後の奉公として、とある場所に移動。

クルスト博士が寝泊まりしていた施設にて自爆。

博士の病院送りを敢行した。

博士が病院に搬送されるのを確認後に立ち去る。

 

三人は「突貫くん」と共に、地球に帰還した。

御父さんは「突貫くん」の中に匿い、再送。

後に、貨物便で送られる御父さんは不憫と述懐する。

 

 

 

■私設軍 第三号機

RX-76 ガンローダー

ジョンが懸想した空想MS。

安易に、ガンタンクの発展系かなと推測した。

即断実行で、メイと共に製作。

ガンキャノンの上半身と六輪駆動の下腹部を結合。

六輪駆動の下腹部は、装甲車っぽい形態。

 

来世知識によると『狼牙』なる機体に似ている。

走破性は高いが、ジャンプ性能が残念。

『可動式移動砲台』だと、メイは呟いている。

極モノ機体と化したが、防衛戦力に活用。

クロエの練習機に使用されたと記録にある。

 

 

 

■私設軍 第四号機

RRf-06R ザニー改

試作機であるザニーの改修型のレストア。

精確に言えば、ザクIIの動力に初期型ジムの外装。

その上で、バックパックを高機動化した。

思い付きで試作したが。

暗躍部隊汎用機として不充分なため、廃案。

ローコスト過ぎるのも問題だと再認識した。

現物しかないが、練習機に転用している。

 

 

 

■私設軍 第五号機

RMT-07G サージェント・ガンヘッド

局地型戦術級可変指揮装甲車両(モビルタンク)。

ジョンが懸想した来世知識よりの機体。

戦術AIを有しており、自律性独自思考で動く。

推論型コンピューターによる独自判断。

 

ガンタンク・アウルベアのデータを基軸に。

ガンローダーの検証データも加味。

ヒルドルプとザメルの機構を取り込み完成した。

原作再現には至らなかったが。

対話できる人情味のある戦術AIを堪能。

八洲謹製の戦術AIを移植(拝借)している。

 

特務部隊のガンヘッド(アウルベア)とは別物。

あちらには、戦術AIは付いていない。

ワイヤーアンカーとかいろいろ足りてない。

ジョンが原作再現にこだわったため。

こちらでは、MSキャリア性能を撤廃している。

 

動力源は、タキム製核融合炉を主基に。

副動力源に、ガスタービンエンジンを4基搭載。

 

「大型のタチコマ」という見方も出来るが。

ジョンはこれを「ガンヘッド」と明言している。

 

人の判断で攻撃が行える仕様でもあり。

火器管制のトリガー要員にて、3名搭乗可能。

原作以上に、複数の火力を積んだせいらしい。

前面主力武装要員(パイロット)

背面補助武装要員(ガンナー)

広域索敵監視要員(ナビゲーター)

として、それぞれの役割を分担している。

 

タンクモードは、高速移動用の棺桶。

スタンディングモードは、近接格闘戦用の態勢。

ワイヤーアンカーで、高層通路の移動も可能。

 

再現不可能だったのは、雑食性のジェネレーター。

廃棄機体やお酒すら燃料に変換する性能は脅威的。

『リアクター』と呼ばれる物質変換器。

未知過ぎる技術だったので、断念している。

 

 




思い付きのネタ。
作業用機体は、レイバーだとか思ってはいけない。

考察と検証の世界です。
捏造とコアなネタを仕込みます。

狼牙の世界には『ドム』が居たのです。
なのであちらもガンダム関連に違いない。


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◆ヤシマ製作所

※ネタバレ注意



八洲(ヤシマ)家の暗部。

捏造設定が山盛り。
この設定がないと、特務部隊の説明が。
背後関係の説明書。


<表側>

□ヤシマ製作所

八洲グループ傘下にある製鉄所。

日本文化を象徴する刀鍜冶の伝統を継承している。

 

その生業は、包丁製品の卸売り。

寺社仏閣での神事に貢献しているとされる。

 

零細企業であり、芳しくないと言われている。

潰れないのは、八洲グループによる支援。

 

 

 

 

<裏側>

■八洲製作所

八洲家の防諜機関。

八洲家の闇(暗部)とされる。

 

現代に継承された『忍者養成所』である。

隠密、密偵、忍者とか呼ばれている。

 

護身術としての『忍術』ではない。

暗殺術としての『忍術』でもない。

活殺術としての『忍術』にある。

 

殺戮したければ『銃器』を乱射すればよい。

八洲の忍術は『捕縛術』を根幹とする。

資源とは有限である。

資材も人材も限りがあるのだ。

故に、安易に殺戮するなかれである。

 

戦うならば最小限に止め。

獲物の価値を最大限に保てと。

此こそが、人智循環の見業なり。

 

各地に密偵を忍ばせ、諜報活動をしている。

機あらば、現物を奪えと。

 

今宵の敵とて、明日には共になりうる。

故に、殺すなかれである。

捕らえるならば、徹底的にと厳命されている。

隙は見せるなかれど、情は見せよ。

これは、交渉術の一環なのだと。

 

『人情味がある忍者など、忍者に非ず』

 

と、御先祖は言うやも知れぬな。

頭領は、屈託なく苦笑いされたと伝う。

その体現があり、門弟の絆は強い。

門弟は、皆すべからく心身を鍛え上げる。

隠密稼業に誇りを持つらしい。

 

そのような環境とはかけ離れるが。

現代技術造形の精進には奥深くある。

 

世間では、忍者とは古風なものと思いがちだが。

古来より、化学反応に一際関心があった。

真新しいことには、聡いのである。

故に、誰よりも貪欲なのだ。

 

現代技術に沿った忍者の在り方を研鑽。

時代錯誤の風潮がややある。

二重生活を推奨している。

技術水準は極めて高く、隠密性に重きをおく。

 

諜報技術開発は比類が無い。

現代における忍者道具の開発。

忍者兵器の実証試験。

特に、無人機器開発に集約している。

 

流通するに問題無い技術だけを『八洲重工』に流しているので、此方が本体とも言える。

 

 

 

 

 

■八洲家の暗部

八洲の名を継ぐモノは『忍者』である。

八洲家の家長は『忍者頭領』である。

八洲家の娘も『忍者』である。

 

八洲家の直近者は『影』と呼ばれる

八洲家の配下が『草』とされている。

 

養成所卒業者達を『隠密』と呼ぶ。

対外的な総称として『密偵』と騙る。

 

八洲の家は、忍者の末裔にある。

正しく継承してきた忍者である。

体術・忍術・交渉術・房中術を会得する。

時代の影に生き、時代の闇を祓う。

 

ここで言う『忍術』とは。

忍者道具を用いた戦闘手法です。

古来よりの業も使いますが。

現代技術による忍者道具の使い方の完熟。

化学反応の組合せによる処方箋の暗記など。

 

『交渉術』研鑽の一環で、表舞台に立ちます。

ミライの父親が地球連邦政府高官になったのも、その生業のひとつとして諜報していたからです。

地球連邦政府寄りではありますが、中立です。

門弟は重要機関に入り込み、交渉術を鍛えます。

 

ミライさんは『忍者教育』されています。

軍人ではなく、ヤシマ製作所からの出向です。

ブライトは『養成所出身』です。

 

ブライトがミライに、尻に敷かれる背景を考察。

 

カムランは、真の意味で飾りだけの婚約者です。

世俗的に、ミライを他の男から護る盾ですが。

原作と違い、二人は面識がありません。

名だけを貸しているに過ぎないからです。

 

頭領が婿に選定する条件が『隠密』である。

という掟があるためです。

八洲家に婿入りしても、頭領を継ぐのは直系のみ。

次期頭領は、ミライとなっています。

 

 

 

 

 

ミハルも傍流ではありますが。

八洲に連なる家系の設定です。

 

依頼の過程で、ジオンに潜伏しています。

そして、ホワイトベースに来ます。

 

本家との繋がりが全く無いので、無知です。

ミライさんと対決させたいなあ。

 

カイとの彼是を経て合流するシナリオの予定。

 

 

 

 

 

 

 

 




捏造部分が多いのが設定集の本懐。
兵器的なことは、現代兵器技術の延長線上。
だいたい出来そうな感覚ですね。

ミハルのネタバレをこっそり追加。


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◆嫁候補+救済枠

物語の根幹である『嫁候補』です。

本編は『メイは嫁』の軸にして進行しています。


他嫁候補の軸は、閑話での追加予定見込み。
他嫁候補+救済枠は、特務部隊に加入。
もしくは、ジョンの私設軍入りする人材です。


☆は、嫁候補見込み。
★は、救済枠。


■嫁候補難易度
1:EASY
ユウキ・ナカサト(普通らしく)
フラウ・ボゥ(捕食者の惨劇)BADEND

2:NORMAL
メイ=カーウィン(技術者魂)
ミアン・ファーレン(優しき標)

3:HARD
マリオン・ウェルチ(篝火の導き手)
クロエ・クローチェ(第四の死神)
クスコ・アル(狂わしき依存性)

4:VERYHARD
キッカ・キタモト(幼女の壁)
シーマ・ガラハウ(宇宙の蜉蝣)
ハマーン・カーン(赤い彗星への未練)

5:EXPERT
フラウ・ボゥ(想いめぐりて永久に)
セレイン・イクスペリ(造られし者)

6:HELL
セイラ・マス(ダイクンの再興)


■出典『ガンダム戦記 Lost War Chronicles』

☆メイ=カーウィン

14歳

カーウィン家の御令嬢。

ザク開発の貢献者。

彼女は、見事なバランスブレイカーだね。

是非とも欲しい人材だよ。

父親の影響が酷くて、幼年にしてMS開発に貢献。

ジオニック社の社員見習い扱いという待遇。

家族の不幸に付け入る前に婚約出来れば、上出来。

可愛いし、技術者としての畏敬の念もある。

 

史実では明確に、誰かしらとの婚姻は不明。

ジオン再興計画で、拉致られる才能。

ケン・ビーダーシュタットの保護下に置かれた。

 

 

☆ユウキ・ナカサト

18歳

外人部隊配属のオペレーター。

メイの同僚となる薄幸の女性である。

ジオン軍に入隊した経緯が微妙。

ジオン国に旅行に来てたけど。

サイド2に帰れなくなり、仕方なく入隊。

 

『シルバーランス事件』に巻き込まれて死亡。

享年20歳。

メイも巻き込まれてるけど、生還なので。

かなり扱いが酷い。

嫁候補としては微妙だけど。

人材としてなら、救済してもいいと思う。

普通感覚の癒し系な優しいお姉さん。

 

 

 

■出典『外伝 THE BLUE DESTINY』

クルスト博士の発案『EXAM計画』。

ニュータイプを殺す戦術AIの元祖かな。

クルスト博士の妄念から産み出された産物。

ジオン本国をも欺く手腕は凶荒だと云えるね。

 

☆マリオン・ウェルチ

15歳

EXAMの被験者になる予定の人材。

彼女を懐柔すれば、 連邦のEXAM騒動は潰せる。

それに加えてHADES騒動も消滅するという恩恵。

 

フラナガン機関に入る前に、交流が築けるかだね。

彼女は戦災孤児らしい。

戦災ボランティアの延長で逢えるかが見極め。

 

 

 

■出典『外伝ミッシングリンク』

特務部隊『スレイヴ・レイス』が活躍する作品。

 

☆クロエ・クローチェ

14歳

HADESの被験者。

戦災孤児らしい。

オーガスタ研究者に送られて酷いことされる。

事前に救済出来れば、彼女に救いの道がある。

マリオン救済が遂行出来てれば、安泰かもだが。

 

 

 

■出典『モノアイガンダムズ』

知る人ぞ知る名作だね。

キャラよりも、主役機の方が人気ある。

 

☆ミアン・ファーレン

11歳

ファーレン家の御令嬢。

家族の不幸は回避しないから、それ以前の交流で懐かれるかが焦点。

家族想いの良い娘なので、癒しになるだろう。

仇敵なジオンを捨てられるのも強味だね。

兄貴分のシグとの交流は前提だろうけど。

そうすると『セレイン救出』関連が派生する厄介事が悩みの種になるかも。

機会を逃すと、エゥーゴ出現まで待つことに。

 

 

 

☆セレイン・イクスペリ

22歳

フラナガン機関謹製の人造ニュータイプ。

エルメス4号機(赤)に搭乗する。

テラス・オーノの生体部品コア。

ポニーテールの勝ち気の美人。

愛称は『セラ』。

 

本来は、アインを相方として共鳴する設定だったが。

シグに惹かれて、彼を相方とした。

棄てられたアインは発狂(存在意義喪失)。

その後、セラが人工培養ニュータイプと知る。

アインも、人工培養ニュータイプなのだが。

それに気付いていないという都合のよい展開である。

 

ジオンを裏切り、セラを偽装謀殺する流れを組む。

その際に、ブラード艦隊を諸ともにシグも謀殺。

シグは大怪我をして生還はするけどね。

アインは、セラという成功例を手土産に連邦に亡命。

 

なので『嫁候補』として見る場合はキツい。

かなり危険度が高い対象になるだろうね。

セラを落とす難易度より、男の嫉妬の業火が怖い。

男のストーカーがダブルになるのも精神的にキツい。

シグに、恨まれる。

アインにも、しつこく恨まれるね。

人材としてなら、強い戦力にはなりうる。

救済すれば、シグとの交渉材にはなるかな。

 

 

 

■出典『初代ガンダム』

☆フラウ・ボゥ

15歳

アムロのなんちゃって恋人という存在。

アムロの変化に付いていけずの心折れ。

その隙を付いて、ハヤトに盗まれる。

 

正直なところ彼女が戦力になればいい。

アムロの負担が減り。

尚且つ、ホワイトベースは円満になる。

 

フラウが気丈なら、いけそうな感じ?

 

史実がハヤトの嫁だが、其処は潰したい。

『アムロの闇』の一翼だしね。

出来れば、アムロの嫁にしたいけど。

無理なら、嫁候補にして鍛えるのも一興。

 

 

 

☆キッカ・キタモト

7歳

ホワイトベースのマスコット。

戦災孤児というお荷物。

ニュータイプ適正はある。

 

光源氏計画が発動するならば。

嫁候補の余地はあるかもしれない。

一年戦争時の嫁候補には、時期尚早だろうけど。

仮に、フラウが嫁になると。

もれなく、キッカが養子になるかも知れない。

カツとレツは、ハヤトが養父になればいいよ。

 

 

 

☆セイラ・マス

15歳

本名は、アルテイシア・ソム・ダイクン。

ダイクンのお姫様。

両親を謀殺されて怯えてる。

兄の凶行を憂いても、口止めだけ。

ニュータイプだけど、保守的過ぎたかな。

シャア(キャスバル)の最大の弱点。

 

媒体によっては、アムロと同衾する。

その上で、兄の殺害をアムロに要請。

拗れた兄妹愛の果ては怖いね。

アムロに恋愛感情は薄くてサバサバしてた。

マス家の教育がよろしくなかったと見える。

 

一年戦争終結後に、地球連邦政府に拘束される。

シャアの生餌にされ、軟禁生活に。

後年に、カイが救出する模様。

その後は、偽名を使いセレブになる。

アストライア財団を設立。

戦災孤児の救援活動をする慈善家になるね。

 

セイラを『嫁候補』として見るのは酔狂過ぎる。

利点は、シャアを含めたダイクン派閥の寝返り。

ザビ家打倒という名目での『ジオン再興』。

最高難易度になる予感しかない。

まあ、一年戦争終結直前に救済できるのなら。

シャアを誘致できる可能性はかなりある。

あくまでも、救済枠としてだよ。

 

 

 

☆ハマーン・カーン

14歳(改変)

マハラジャ・カーンの娘で、次女。

カーン家の御令嬢。

エルメス3号機(白)に搭乗する。

後は、白いリック・ドム『シュネー・ヴァイス』。

 

嫁候補として見る場合は『はにゃ~ん様』限定。

シャアで、恋拗れた最大の犠牲者。

少女時代のはに~ゃん様は大層可愛いかった。

 

なのに、シャアの裏切りから冷徹冷酷に変貌する。

ミネバ様への愛は深いらしい。

登場作品はとても多いのに、救済作品は二つ。

 

 

 

☆クスコ・アル

16歳(改変)

エルメス2号機(茜)に搭乗する。

フラナガン機関で、性的暴行を受けた犠牲者。

 

精神疾患が酷く、病んでいる。

それ故に、大事にしてくれる人物への依存性が高い。

綺麗なクスコ・アルを見るなら、即刻救済かな。

 

 

 

☆シーマ・ガラハウ

31歳 → 21歳(改変)

キシリア派閥の突撃機動軍海兵隊所属。

アサクラ大佐麾下の将校。

 

嫁候補としては、頼れる姐御肌。

本来の性格は、正義感あふれる人格者。

 

『宇宙の蜉蝣』という異名がある。

毒ガス作戦での実行犯として濡れ衣を着せられ。

ジオン軍部のスケープゴートで槍玉にされ。

懸命に弁護しても、耳を貸さない四面楚歌。

故郷のマハルは、一年戦争時にコロニーレーザー化。

『故あれば、寝返るんだよ』の格言。

疑心暗鬼による人間不信の顛末は、涙を誘う。

部下思いとして有名ではあるが。

それが病んでいる一因と部下は知らない。

内外に、救いが無い人物像にある。

 

 

シャアにより、救済される流れとは皮肉だろう。

この時点のシャアは、綺麗なモノだったが。

後に、シャアは裏切るシナリオと知らない。

そのシャアを恩義に感じるくらいの女傑っぷり。

世話焼き女房の属性を秘めている。

 

綺麗なシーマを見られる作品は稀少。

登場作品は多いのに、救済作品は二つだけ。

 

 

 

★ミハル・ラトキエ

16歳(改変)

ジオンの密偵。

スパイ107号というコードネーム。

背景には、家族に送金するためにやむなく。

おそらくは、脅されていたんじゃないかな。

 

カイの嫁候補。

カイが、後々発狂する最大の要因。

という流れなので、必ず救済しなくては。

カイさんは、精神的にまともならアムロを超える。

そういう未来もある逸材。

失敗したら、反社会的ジャーナリストに転向。

これは表向きで、密偵として生きるっぽい。

ミハルの生き方を継承したとも云えるね。

 

 

 

★クラウレ・ハモン

33歳(改変)

ラル大尉の内縁の妻。

行き場がなくなったランバ・ラルと共に心中。

あの流れは、セイラさん次第で懐柔できる。

セイラさんの交渉の仕方が悪手と云えよう。

ダイクン派閥だからね。

姫のお願いなら、コロっと行ける。

重要なのは、部隊まるごと。

なので、部隊全員の保証さえすれば良い。

死亡は偽装すれば丸く収まる。

 

ラル一家は、人情に厚い。

ザビ家に忠誠心とか無いからね。

部下の食扶持最優先。

 

 

 




☆は『嫁候補』です。
★は『救済枠』限定です。

閑話での妄想ネタが投稿される可能性あり。


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◆強奪対象

鹵獲予定機体リスト

※随時追加されていきます。


本編が進行するにあたり、物資強奪で登場します。
鹵獲機体をそのまま使うのは稀です。
味方機識別反応が出ていても。
それを知らない味方は必ず攻撃する。

モブには、前置き不要で敵機を攻撃する癖が。


■出典『外伝 THE BLUE DESTINY』

クルスト博士の発案『EXAM計画』。

ニュータイプを殺す戦術AIの元祖かな。

 

マリオンの分割精神が注入済で本領発揮する。

ただし、ニュータイプなら誰でも良いらしい。

 

機体は、隊長機くらいの強さ。

ジオン側は、イフリート。

連邦側は、陸戦ジム・陸戦ガンダム。

頃合いとして、強い機体だけど。

地上限定だからね。

余力があれば、機体の鹵獲を考慮。

 

 

 

■出典『外伝ミッシングリンク』

特務部隊『スレイヴ・レイス』が活躍する作品。

試作機や先行量産機が投入される。

ドリスが指示書を偽装して、強奪してたね。

 

RX-80PR ペイルライダー

オーガスタ研究所の開発。

ジムスナイパーカスタムIIをベースに改造。

EXAM派生のHADESという戦術AI搭載機。

EXAM同様に、暴走して限界を強制的に外す。

パイロットを部品か何かだと勘違いしてる。

人体の負荷で暴走させるとか狂気の産物。

 

機体の鹵獲はしてもいいけど。

システムは壊しておくべきだと思う。

 

 

 

■出典『モノアイガンダムズ』

プロジェクト・セイレーネによる開発機体。

 

LRX-077 シスクード

ライプチヒ研究所の開発。

テラス・オーノの護衛機。

デスパーダの兄弟機でもある。

 

EX-Sの簡易版みたいなものかな。

過剰な戦力積んでるけど、加速性が強くて酷い。

強化人間でさえ扱えない『欠陥試作機』。

 

シグは根性と復讐心で載りこなしてたけど。

この機体は入手しておきたいね。

ティターンズ謹製で、クワトロが強奪に関与かな。

 

 

LRX-088 デスパーダ

ライプチヒ研究所の開発。

テラス・オーノの護衛機。

シスクードの兄弟機でもある。

 

アイン専用機として登場する。

アインが自称するニュータイプ専用機。

実際は、ニュータイプもどきアシスト試作機。

ニュータイプ能力が低いアインに、機体が補強。

 

疑似サイコミュを積んでいる強化人間専用機。

『システム・ファブニール』により強化される。

テラス・オーノ搭乗者の能力を間借りしており。

実に、虚仮威しな機能による強化である。

 

機体性能は、ハンブラビ並。

後に、ティターンズが少数生産していた。

あくまでも、テラス・オーノとの連携が前提。

 

 

LRX-066 テラス・オーノ

ライプチヒ研究所の開発。

セレイン専用機。

MS形態はエース専用機並の性能。

MA形態が、本来の運用方法。

 

正しく使えるなら、システム的にはありかな。

『広域マインド・コントロール』なシステムだけどね。

テラス・オーノの搭乗者と親密なら安全かも。

後にシステムは、エンジェル・ハイロゥに転用される。

 

鹵獲できればいいかな機体だよ。

システム的には、かなり重要度は高いよ。

技術検証としても欲しいね。

 

 

 

■出典『IGLOO』

YMT-05 ヒルドルプ

大型の可変型モビルタンク。

連邦のガンタンクに対抗したんじゃないかな。

画期的な機構だったけど。

ジオン上層部の受けが悪くて廃案。

政治屋によって潰されたと云えるね。

 

試作機が一機のみだったけど。

後年に、改修されてヒルドルプ改が出てる。

 

ジョンとしては、ある機体開発のために必要だよ。

絶対に鹵獲しないとね。

 

 

 

■出典『MSV』

YMS-16 メルザ・ウンカノーネ

通称『ザメル』。

長距離特化の砲撃支援試作機。

武装が、遠距離しかないのが弱点。

歩兵の対MSロケットランチャーで沈む脆さ。

足回りは、ホバー走行で早いけど。

長所が高い反面、短所も山盛り。

他近接MS師団との連携が大前提。

 

これも、とある機体のための鹵獲機体だよ。

 

 

 

■出典『SIDE STORY OF GUNDAM Z』

TMS-007Z Ζグスタフ

ジオン残党軍が開発したジオン版のΖガンダム。

頭部にモノアイがあるのが特徴。

ガンダムサーガの一つだね。

実は、かなり根強い人気があるよ。

モデラーの方が、我流で製作するほどに。

 

モノアイ繋がりで出せると踏んでいる。

開発には、アムロが関与。

カミーユ?

知らない子ですね。

アムロが別方面に覚醒したら、出てくるかも。

 

 

 

 




予定リストです。
そのうち登場しに来ます。



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◆中の人補正

所謂、中の人(声優)が他で演じたキャラ補正。
ユニークスキル扱いです。
ガンダムサーガのコメディ系で出たりする。

ガンダム界で他系統キャラで多様されたりも。
有名どころの例は。
『リボンズ』が『アムロ補正』出してたり。
これは、中の人が同じネタの演出ですね。
拙作の場合、ガンダム限定ではありませんが。



■中の人補正

担当キャラを演じた声優さんの世界を軸に。

他作品で演じたキャラが「憑依」する現象。

「クロスオーバー」とも言われている。

銀◯世界では、よく多発している現象でもある。

 

拙作に登場するキャラの成分構成表でもある。

原作の差異や剥離のネタです。

妄想(捏造)するときの手引きメモ。

 

下記を実装すると、台詞が必要になるジレンマ。

そして、カオスな口調になるかも。

尚、声優付いてないキャラは補正がない。

 

■精神状態で発生するユニークスキル

表層:安らかな時「フィールド 効果」

→ その場で伝わる効果。

深層:決意した時「アクティブ 対象」

→ 必殺技 or ~のような攻撃や現象。

覚醒:覚醒した時「オーバーフロー 種割れ」

→ 超必殺技 or ~のような攻撃や気迫。

 

 

 

 

☆メイ=カーウィン

CV:仁藤 真耶子

表層:高槻 やよい(THE IDOLM@STER)

→ 「純真爛漫」和みの雰囲気

深層:沙砂(おまもりひまり)

→ 「瞬間修復」物質の再構成

覚醒:リリカ・フェルフネロフ(アルカナハート)

→ 「颶風招来」風の精霊で攻撃

 

 

 

☆ユウキ・ナカサト

CV:浅野 真澄

表層:黒井 ななこ(らき☆すた)

→ 「ネトゲ三昧」オタクの雰囲気

深層:クロエ・ヴァレンス(TALES OF LEGENDIA)

→ 「散・秋沙雨」高速剣戟での乱舞

覚醒:江良・房栄(境界線上のホライゾン)

→ 「道征き白虎」四聖武神・召喚

 

 

 

マリオン・ウェルチ

CV:林原 めぐみ

表層:綾波 レイ(新世紀ヱヴァンゲリヲン)

→ 「母性愛」暖かみの雰囲気

深層:キャナル(ロスト・ユニバース)

→ 「高速解析」広域ハッキング

覚醒:リナ・インバース(スレイヤーズ)

→ 「竜破斬」対象を爆発させる

 

 

 

クロエ・クローチェ

CV:能登 麻美子

表層:クラウディア・イェルザレム(Dies irae)

→ 「薔薇十字」恋慕の雰囲気

深層:サテライザー・エル・ブリジット(フリージング)

→ 「四重加速」4倍の瞬間加速

覚醒:イーニァ・シェスチナ(トータル・イクリプス)

→ 「精神依存」管理者依存による強化

 

 

 

☆クスコ・アル

CV:榊原 良子

表層:南雲 しのぶ(機動警察パトレイバー)

→ 「苦労症」苦悩の雰囲気

深層:アーマロイド・レディ(スペースコブラ)

→ 「生命金属」超合金化

覚醒:フローレ(六神合体ゴッドマーズ)

→ 「反超能力」マイナス超能力による過負荷

 

 

 

☆フラウ・ボゥ

CV:福圓 美里 (ORIGIN)

表層:倉科 明日香(蒼の彼方のフォーリズム)

→ 「献身的」頑張り屋の雰囲気

深層:相馬 楓(暁の護衛トリニティ)

→ 「殺意抜刀」無表情の殺意

覚醒:イヴ(BLACK CAT)

→ 「変容能力」暴力的な変身能力

 

 

 

☆セイラ・マス

CV:潘 めぐみ(ORIGIN)

表層:大和 凛子(俺物語!!)

→ 「大和撫子」心配性の雰囲気

深層:千寿 夏世(ブラック・ブレット)

→ 「自己犠牲」身代わり行為

覚醒:ララァさん(ガンダムさん)

→ 「恣意行動」シャア限定の威圧感

 

 

 

☆キッカ・キタモト

CV:井上 瑶

表層:ラン(うる星やつら)

→ 「猫かぶり」二面性の雰囲気

深層:香貫花・クランシー(機動警察パトレイバー)

→ 「冷静沈着」弱点の見極め

覚醒:イワーノ・ゲペルニッチ(マクロス7)

→ 「楽園吸引」生体エネルギー吸収

 

 

 

☆ハマーン・カーン

CV:榊原 良子

表層:アイラ・ムー(ゴッドマジンガー)

→ 「王気」カリスマの雰囲気

深層:フレデリカ・グリーンヒル(銀河英雄伝承)

→ 「全力抱擁」全てを包み込む慈愛

覚醒:インテグラル(HELLSING)

→ 「冷酷無比」邪魔するモノを絶対排除

 

 

 

☆シーマ・ガラハウ

CV:真柴 摩利

表層:風間トオル(クレヨンしんちゃん)

→ 「阿吽」友愛の雰囲気

深層:神取 あきら(なつきクライシス)

→ 「発硬術」物理無効化

覚醒:タランダ(アルナムの牙)

→ 「神蛇獣化」気功での現影化

 

 

 

★ミネバ・ラオ・ザビ(オードリー・バーン)

CV:藤村 歩(ORIGIN)

表層:江藤 衿(.hack//Quantum)

→ 「表裏皆無」真面目な雰囲気

深層:MIX(創聖のアクエリオンEVOL)

→ 「空間補填」あらゆる穴を塞ぐ

覚醒:神凪 綾乃(風のスティグマ)

→ 「神炎」火の精霊による炎属性の波動

 

 

 

★ミライ・ヤシマ

CV:白石 冬美

表層:イムホフ・カーシャ(伝説巨神イデオン)

→ 「男勝り」勝ち気の雰囲気

深層:夢魔鶇(まおゆう魔王勇者)

→ 「夢回廊」悪夢を魅せる

覚醒:パタリロ・ド・マリネール8世(パタリロ)

→ 「偽悪者」悪戯による救済

 

 

 

★ミハル・ラトキエ

CV:間嶋 里美

表層:大空 ひばり(ストップ!! ひばりくん!)

→ 「才色兼備」優等生の雰囲気

深層:竹尾 ワッ太(無敵ロボ トライダーG7)

→ 「不屈」如何なる困難も払いのける

覚醒:ビリン・ナダ(戦闘メカ ザブングル)

→ 「的確指示」指揮範囲拡大

 

 

 

★クラウレ・ハモン

CV:沢城 みゆき(ORIGIN)

表層:峰 不二子(ルパン三世)

→ 「妖艶」魅惑な雰囲気

深層:黒神 くじら(めだかBOX)

→ 「人心改造」記憶改変

覚醒:セルティ・ストゥルルソン(デュラララ!!)

→ 「黒影操作」無数の影刺

 

 

 

★ララァ・スン

CV:潘 恵子

表層:ルナ(美少女戦士セーラームーンS)

→ 「泰然自若」ふわふわな雰囲気

深層:雪野 弥生(1000年女王)

→ 「先導支配」ルート強制補正

覚醒:城戸 沙織 / アテナ(聖闘士★星矢)

→ 「聖域加護」光の小宇宙で全域鼓舞する

 

 

 

★アムロ・レイ

CV:古谷 徹

表層:ヤムチャ(ドラゴンボール)

→ 「無警戒」迂闊の雰囲気

深層:ペガサス星矢(聖闘士★星矢)

→ 「第七宇宙」極限の闘気

覚醒:リボンズ・アルマーク(00)

→ 「真超越者」人類の導き手

 

 

 

★ブライト・ノア

CV:鈴置 洋考

表層:破嵐 万丈(鋼鉄超人ダイターン3)

→ 「波瀾万丈」型破りの雰囲気

深層:ドラゴン紫龍(聖闘士★星矢)

→ 「第七宇宙」極限の闘気

覚醒:斎藤 一(るろうに剣心)

→ 「牙狼」孤軍奮闘

 

 

 

★リュウ・ホセイ

CV:飯塚 昭三

表層:鴨川 源二(はじめの一歩)

→ 「頑固一徹」主義を変えない雰囲気

深層:レストレード警部(シャーロックホームズ)

→ 「狡猾無頼」ラストアタック発生補正

覚醒:魔神王(七つの大罪)

→ 「戒禁」十戒の解放

 

 

 

★カイ・シデン

CV:古川 登志夫

表層:篠原 遊馬(機動警察パトレイバー)

→ 「御曹司」博識の雰囲気

深層:諸星 あたる(うる星やつら)

→ 「凶運」トラブルメーカー

覚醒:ピッコロ(ドラゴンボール)

→ 「瞬間再生」致命傷の再生

 

 

 

★ハヤト・コバヤシ

CV:鈴木 清信

表層:今井 宗久(へうげもの)

→ 「太鼓持」褒め殺しの雰囲気

深層:ユリウス・エルスハイマー(銀河英雄伝承)

→ 「改善改革」内務能力向上補正

覚醒:張繍(蒼天航路)

→ 「豪放磊落」些細なことを無効化

 

 

 

★シャア・アズナブル

CV:池田 秀一

表層:シャンクス(ONE PIECE)

→ 「勇猛精進」勇壮の雰囲気

深層:カシュー・アルナーグI世(ロードス島戦記)

→ 「剣匠」傭兵王の剣閃

覚醒:ギルバート・デュランダル(SEED DESTINY)

→ 「極論理想」無差別の排除

 

 

 

★ランバ・ラル

CV:広瀬 正志

表層:コール・デスタン(太陽の牙 ダグラム)

→ 「理想論」理知的な雰囲気

深層:ヌー・ソード・グラファイト(FSS)

→ 「双剣無双」二刀流剣舞による連撃

覚醒:ウルフマン(キン肉マン)

→ 「大横綱」不知火・雲竜投げ

 




あくまでも、妄想のネタ。


拙作の「フラウ」がヤンデる背景です。
表層心理が機能しなくなり。
深層心理と覚醒による「暗黒堕ち」です。

全てに補正させる訳ではありませんが。
下地の一環になっています。


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覚醒の日
英雄の残滓


前世ジョブ・ジョンの記憶。


死に行く末の走馬灯。

後悔は追随する。

これは未練であろう。

 

私は技術者として大成はしたが、人生に於いては敗残者と言える。

 

『アムロ・レイ』が英霊化する宿命を鎮めることが出来なかった。

かつての戦友が、神格化され畏怖されるのに傍観していたのだ。

彼の弱さをよく知っていたのに、彼の心を遠ざけた。

先達として彼を導く立場にあったが、彼の多大なる戦果に、私の功績は呑まれている。

 

『白い悪魔』は、偽りの産物に過ぎない。

 

 

 

公式見解されてる戦績は上澄み。

 

正しくは、『アムロ・レイ』と私の共同実績なのだから。

 

 

英雄の影となった私は、正しく故郷に認識されず、仮初めの英雄として持て囃されたが、虚飾の英雄として非難される地獄が待っていた。

 

 

戦争に勝つための犠牲────。

 

一年戦争後に『アムロ・レイ』は英雄となり、彼女と添い遂げることが叶わず。

後に、女難の人生を送る。

そして、第二次ネオジオン抗争でシャアとの因縁を付け、望まぬ最期を迎えている。

 

 

その当時の私はただただ傍観していたのだ。

 

英雄ではない私は、必要とされない身の上を嘆き、恨み羨んで、宇宙の片隅で彼等を観ていたのだ。

 

パイロットとして嘱望されない人生ではあったが、技術者としては何故か大成した。

 

サナリィに流れ着いた私は技術者としての地位を築き上げて、連邦が望むガンダム神話を再現させる。

 

それは私なりの贖罪であり、心に潜む英雄の顕れだったのだろう。

 

『アムロ』と『シャア』の思考を模倣させる愚物を創るほどに────。

 

 

 

 

 

私は、愚かモノだ。

 

私は、自分の中にある英雄の志を棄てきれなかった。

 

 

英雄に憧れ、英雄として働き、英雄を裏切り、英雄を恨み、英雄を羨み、英雄を創造した────。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

────という夢を見た。

不思議な夢である。

 

 

 

私は幼児である。

生を受けて、7年目の若輩である。

名前は、ジョブ・ジョン。

 

前世の記憶として、ジョブ・ジョンの史実を知っている。

 

何故そう言えるか?

 

現時点で、その史実が重なっているから。

つまりは、二度めの人生というモノらしい。

 

こんなことは信じたくはないが、既知感がパない。

夢であって欲しい。

 

 

らしいという曖昧さは、他にも要因がある。

前世の記憶とは別に、来世らしき記憶もあるからだ。

 

それは、この世界を題材としたアニメとゲーム知識が記憶フォルダに羅列しているっぽい。

 

 

過去のジョブ・ジョンの記憶と、この世界の史実が記憶として流入している。

 

 

 

 

■前世での一年戦争時のマイデータ

ジョブ・ジョン 17歳

エースの影に隠れた凡才。

器用貧乏。

パイロット適正とメカニック適正を保有。

 

 

■その後の活動

やさぐれ期間も長いので、割とガンダム世界の史実に痕跡が無い。

 

■サナリィでの活動

『F90シリーズ』の開発設計者。

『ガンタンクR44』の設計者。

 

 

 

■今生での考察

ビバ、穴空き人生である。

史実が無い故に、暗躍しやすいとも言える。

 

媒体によっては、英雄にもなりうる逸材。

 

それでも、戦後の実績公開で謂われな非難をされる確率がべらぼうに高い。

 

『アムロ』とは違い、コネらしきモノは不明。

 

謎が多い人物像である。

 

『ジョブ・ジョン』という名前も本名では無く、偽名っぽい。

 

 

 

史実は闇の中に────。

 

 

 

 

 

なので原作知識チートをフルに駆使しよう。

先ずは終生の伴侶になる『嫁候補』を探すことにした。

 

 

前世の記憶では、ジョブ・ジョンは『ぼっち人生』だったらしい。

子孫が居たという史実が無いので、孤独な最期なのだろう。

そのような歴史再現は願い下げである。

 

せっかくの原作知識チートがある。

今生は其を活かして『自分の環境』と『アムロの環境』を改竄していこうと思う。

 

 

ある程度の原作再現は実行するが、ひょっとしたら自分が置かれてる立場の史実以外の側面が浮き出る可能性もある。

 

原作と後付けは、不都合なところをかなり曖昧にしている。

 

それも踏まえて、協力者はチート染みた面々との繋がりは確保しておきたい。

 

先ずは、ジョンの学力向上が必定だろう。

チートまがいの嫁候補を射止めるためにも、日々の努力は重ねなければ。

従来のジョンの性能では、彼女らを惹き付けるには心許ない。

 

 

原作知識の御手本が在るので、必要なのはダウングレードをするための嘘八百だった。

正しく技術を伝えては意味が無いのである。

その知識を元に再現させるのではなく、そこに間違いつつも導く意見交流が必要なのだから。

 

『嫁候補』を陥落させるための手口を懸命に磨いた。

 

 

 

 

私が子供ながらに交流が持てるのは、サイト開設によるネット民との会合しかなかった。

 

匿名希望から始まる遠距離恋愛が根底にあるとしても、其を前面に出してはならない。

 

あくまでも、厨二病あふるる蒙昧な技術かぶれを偽装して、嫁候補を呼び寄せるのだ。

 

 

 

 

ここに、私たちの野望が始まる。

史実の影に埋もれていた暗闇が胎動した軌跡と言えるのかも。

 

これは原作に抗う子供(憑依転生者)の お話。

誰もが妄想した『もしも』の夢物語である。




ソシャゲに飽きたので充電期間。
貯蓄分は放出します。

一年戦争分は続けたいなあ。


★が、ジョンの視点です。
☆が、嫁候補の視点になります。


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第1部(メイ=カーウィン編)
★UC0069 ジョンの思惑による嫁候補たち


『ぼっち人生』に終止符を。
アムロへの後悔よりも、欲する先はお嫁さん。

大局に影響が然程でなくて。
共に歩いてゆける嫁候補を想い描く。
ジョンの推しは『メイ』ではあったが。


敢えて名前を挙げてみた対象は感慨深い。
一見簡単に見える身近な対象ほど厳しい罠。
そして、アムロに関与する女性の地雷っぷり。

媒体によって、いくつもの側面があるのだ。
ルートがズレるだけで、天使が悪魔になる。


正しきルートをジョンは歩めるのだろうか?





一年戦争が始まる10年前。

運命に抗う子供(憑依転生者)のお話。

 

 

 

 

■ジョン日誌

現時点で、8歳。

準備期間が、7年程しかないっぽい。

史実だと『正規パイロット候補生』なので、士官学校卒業はしてることになる。

士官学校の在籍期間は、4年くらいだろうか。

成績優秀な飛び級が可能としても、1年の短縮だろう。

未来予測込みで、8年が限界かな。

 

はっきり言えば、幼少の今からガチに頭脳を鍛えないと手遅れになる。

『心は大人、身体は子供』まるでどこかの探偵ではないか───。

 

 

士官学校時代では、身体をより鍛えておかねばならないだろう。

めざすは、細マッチョ。

『嫁候補』に嫌われない程度には鍛えておかないと、妄想での結婚生活が破綻しそうである。

徒手空拳が出来るくらいの自己防衛は必要だと思う。

 

戦後生活を破綻させないためには、アムロたちにも幸せな結婚生活をさせれば良いだけだ。

ホワイトベースの主なクルーには、生活力の向上を献策しなければなあ。

とはいえ、今は5歳で可能な努力だろう。

 

 

『嫁候補』は、ジオン勢力圏での在住である。

何故、連邦勢力圏で物色しなかったと責められそう。

 

仕方ないんだよね。

歪に、連邦勢力圏内でテコ入れしたらジョンの記憶再現は使えない。

あくまでも、アニメ路線を重視しておきたい。

 

なので、弄れるのは後付けのゲーム知識になる。

その上で、連邦勢力圏内でも問題は無いと思いたい。

 

■出典『ガンダム戦記 Lost War Chronicles』

メイ=カーウィン

カーウィン家の御令嬢。

ザク開発の貢献者。

彼女は、見事なバランスブレイカーだね。

是非とも欲しい人材だよ。

父親の影響が酷くて、幼年にしてMS開発に貢献。

ジオニック社の社員見習い扱いという待遇。

家族の不幸に付け入る前に婚約出来れば、上出来。

可愛いし、技術者としての畏敬の念もある。

 

史実では明確に、誰かしらとの婚姻は不明。

ジオン再興計画で、拉致られる才能。

ケン・ビーダーシュタットの保護下に置かれた。

 

 

ユウキ・ナカサト

外人部隊配属のオペレーター。

メイの同僚となる薄幸の女性である。

ジオン軍に入隊した経緯が微妙。

ジオン国に旅行に来てたけど。

サイド2に帰れなくなり、仕方なく入隊。

 

シルバーランス事件に巻き込まれて死亡する。

享年20歳。

メイも巻き込まれてるけど、生還なので。

かなり扱いが酷い。

嫁候補としては微妙だけど。

人材としてなら、救済してもいいと思う。

普通感覚の優しいお姉さん。

 

 

 

■出典『外伝 THE BLUE DESTINY』

クルスト博士の発案『EXAM計画』。

ニュータイプを殺す戦術AIの元祖かな。

クルスト博士の妄念から産み出された産物。

ジオン本国をも欺く手腕は凶荒だと云えるね。

 

マリオン・ウェルチ

EXAMの被験者になる予定の人材。

彼女を懐柔すれば、 連邦のEXAM騒動は潰せる。

それに加えてHADES騒動も消滅するという恩恵。

 

フラナガン機関に入る前に、交流が築けるかだね。

彼女は戦災孤児らしい。

戦災ボランティアの延長で逢えるかが見極め。

 

 

機体は、イフリートと陸戦ガンダム。

頃合いとして、強い機体だけど。

地上限定だからね。

余力があれば、機体の鹵獲を考慮。

 

 

 

■出典『外伝ミッシングリンク』

特務部隊『スレイヴ・レイス』が活躍する作品。

 

クロエ・クローチェ

HADESの被験者。

戦災孤児らしい。

オーガスタ研究者に送られて酷いことされる。

事前に救済出来れば、彼女に救いの道がある。

マリオン救済が遂行出来てれば、安泰かもだが。

 

 

RX-80PR ペイルライダー

オーガスタ研究所の開発。

ジムスナイパーカスタムIIをベースに改造。

EXAM派生のHADESという戦術AI搭載機。

EXAM同様に、暴走して限界を強制的に外す。

パイロットを部品か何かだと勘違いしてる。

人体の負荷で暴走させるとか狂気の産物。

 

機体の鹵獲はしてもいいけど。

システムは壊しておくべきだと思う。

 

 

 

■出典『モノアイガンダムズ』

知る人ぞ知る名作だね。

キャラよりも、主役機の方が人気ある。

 

ミアン・ファーレン

ファーレン家の御令嬢。

家族の不幸は回避しないから、それ以前の交流で懐かれるかが焦点。

家族想いの良い娘なので、癒しになるだろう。

仇敵なジオンを捨てられるのも強味だね。

兄貴分のシグとの交流は前提だろうけど。

そうすると『セレイン救出』関連が派生する厄介事が悩みの種になるかも。

 

 

セレイン・エクスペリ

フラナガン機関謹製の人造ニュータイプ。

エルメス4号機に搭乗する。

ポニーテールの勝ち気の美人。

愛称は『セラ』。

本来は、アインを相方として共鳴する設定だったが。

シグに惹かれて、彼を相方とした。

棄てられたアインは発狂(存在意義喪失)。

ジオンを裏切り、セラを偽装謀殺する流れに。

その際に、ブラード艦隊を諸ともにシグも謀殺。

アインは、セラという成功例を手土産に連邦に亡命。

なので『嫁候補』としてはかなり危険度が高い。

シグに、恨まれる。

アインにも、しつこく恨まれるね。

人材としてなら、強い戦力にはなりうる。

救済すれば、シグとの交渉材にはなるかな。

 

 

LRX-077 シスクード

ライプチヒ研究所の開発。

EX-Sの簡易版みたいなものかな。

過剰な戦力積んでるけど、加速性が強くて酷い。

強化人間でさえ扱えない『欠陥試作機』。

 

シグは根性と復讐心で載りこなしてたけど。

この機体は入手しておきたいね。

ティターンズ謹製で、クワトロが強奪に関与かな。

 

 

 

■出典『初代ガンダム』

フラウ・ボウ

アムロのなんちゃって恋人という存在。

アムロの変化に付いていけずの心折れ。

その隙を付いて、ハヤトに盗まれる。

 

正直なところ彼女が戦力になればいい。

アムロの負担が減り。

尚且つ、ホワイトベースは円満になる。

 

フラウが気丈なら、いけそうな感じ?

 

史実がハヤトの嫁だが、其処は潰しておきたい。

アムロの闇の一翼だしね。

出来れば、アムロの嫁にしたいけど。

無理なら、嫁候補にして鍛えるのも一興。

 

 

 

■出典『初代ガンダム』

キッカ

ホワイトベースのマスコット。

戦災孤児というお荷物。

ニュータイプ適正はある。

 

光源氏計画が発動するならば。

嫁候補の余地はあるかもしれない。

一年戦争時の嫁候補としては、時期尚早だろうけど。

仮にフラウが嫁になると。

もれなく、キッカが養子になるかも知れない。

カツとレツは、ハヤトが養父になればいいと思うよ。

 

 

 

 




『嫁候補』は、基本6人。
メイ・マリオン・クロエ・ミアン・フラウ・キッカ

『救済枠』は随時追加。


本編は、メイを軸(嫁)に活動しております。
他は、嫁候補+救済枠です。

設定集の方は、ネタです。
そういう思惑もあるという感じの(フラグ)。


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★UC0070 ジョンは迂闊にも地雷ルートを踏む

ファーストコンタクトの順次は大事。

二番手を意識するなら、本命を捧げよう。
前世知識によりハマる地雷源へようこそ。


ジョンは、6歳だよ。

今年の報告をするね。

 

 

 

■ジョン日誌2

原作予備知識という御手本はあるけど。

普通にこの世界での常識を知りません。

なので、おさらいをしてる最中です。

普通に子供として生活すれば足りるけど。

 

今の日課はね。

図書館データをネットで検索して保存してるんだよ。

この世界の偉人とかね。

過去の歴史とかかな。

この世界はさ。

現代に現実的ではあるけど、地理だけ。

中身が別物なんだよ。

 

『嫁候補』と語らうときの語呂が乏しいのは困る。

現時点でのズレを比較するためにも。

情報集積は欠かせないね。

そのうち、思考AIにやらせて楽したい。

機材とかないと、原作知識だけじゃままならない事実。

まあ、子供のお小遣いだと買えないし。

金策を何とかしないとね。

 

 

 

 

■メイ日誌

現時点で、5歳。

厨二病あふるるサイトを開設してみたら。

メイが釣れました。

 

去年から閲覧されてはいたらしい。

見るからに怪しいサイトにようこそ。

狂気の産物と意味不明な羅列。

ありもしない空想技術のひけらかし。

普通に黒歴史ですね。

主に、技術の意見交流でダメ出しされてます。

5歳児なのに、末恐ろしい。

此方の嘘を見抜く洞察力が怖いです。

 

順当に行くと、ザク開発のジオニック社員になる。

その前にオフ会交流が出来ればいいなあ。

ネット交流だとね。

相手に熱意が伝わりにくいんだよ。

子供らしさをオープンにしないとね。

その環境で彼女に信用して貰わなくちゃね。

ふれあいこそが、知り合える近道かな。

 

メイは好奇心の塊だよね。

未知の技術に感心が高いから。

前世ジョンの記憶から引き出ししてるけどね。

現在に無い技術体系は困惑してる。

現在の正しい考察も、未来だと覆されたりだし。

その真逆もある。

聞き上手なのかも。

 

だから、ついついと話が進む。

言葉の感じが心地好いのがなんとも言えない。

子供らしさに欠けるのかもだけど。

技術者としての掛け合いは好感触だよ。

 

 

 

 

■マリオン日誌

現時点で、5歳。

マリオンとは、出会えてません。

戦災孤児らしいけど。

士官学校時代じゃないと逢えないのかも。

厳しい誤算だね。

事前情報が少ないのが痛いよ。

フラナガン機関設立後じゃないと、無理なのかな?

 

 

 

 

■クロエ日誌

現時点で、5歳。

同様にクロエも無理だね。

最悪、士官学校時代に救済したいです。

 

 

 

 

■ミアン日誌

現時点で、2歳。

ミアン嬢との邂逅は、無理っぽい。

家族間交流が無いのに、どうやったら幼児に交流出来るのだろう。

 

 

 

 

■フラウ日誌 <UC0070/05>

現時点で、6歳。

フラウとは、友達になった。

 

フラウが居る場所を探し、めざとくも誘われてみた。

フラウから誘われるという流れがミソだね。

ジョンから誘うと不審者になるよ。

 

彼女の砂遊びという『おままごと』に付き合う。

衆目環視の中で何をやらされてるのか。

 

顔見知り程度には交流しておかないと、とか。

彼女から恋の相談もされないという疑問点が湧いた。

 

まだ、アムロとも逢っていないというニアミス。

このことを後で知ったときは、後悔の坩堝だったよ。

 

 

アムロよりジョンに依りつつある感覚。

この流れが、かなり不味い。

 

ファーストコンタクトの異性というのが、ね。

特別視されてるのに、心地好さがまるでない。

蛇に睨まれた蛙のような心理状況だと察してほしい。

 

 

アムロよ、早目にフラウと劇的な遭遇をして欲しい。

 

 

 

 

■フラウ日誌2 <UC0070/10>

現時点で、6歳。

フラウとは、良い友達さ。

 

やたらスキンシップしに来るが、押し留めている。

今、彼女に手を出されると不味い。

 

アムロよ、ジョンを早く助けて!

 

アムロの苦難がわかったから!!

 

 

フラウって、結構面倒な子供だったんだね。

かまってちゃんだったとか聞いてない。

世話焼きなんて、可愛げがあるはずもない。

 

フラウの雰囲気が食中花に見える。

 

泥沼に引摺り込むワニの勢いとかに見えて、怖い。

アムロに、心から謝罪したくなってるよ。

 

原作再現がズレ過ぎるとさ。

展開に未来予測がつかなくなるんだよ。

士官学校時代が到来すれば、疎遠になるはずさ。

四年間の冷却期間で、フラウの恋煩いは収まるよね。

 

 

救世主アムロの出番だよ!!!

 

 

 

 

■キッカ日誌

キッカとは逢えない。

まだ家族が健在だからね。

この時点で顔見知りになる利点が無いというか、彼女はまだ種でさえもない。




暫くは、レポート形式です。

文章力の無さを、レポート形式で補正する。


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★UC0071 ジョンはフラウの存在を苦境する

アムロとフラウの相互作用に気付いたジョン。
それは、気付いてはいけない謎であった。
今生の被害者は、アムロでなくジョンである。

効率的な打開策を逡巡していくのだった。


ジョンは、9歳だよ。

今年の報告をするね。

 

 

 

■ジョン日誌3

子供のお小遣いは本当に端金だね。

一年貯めても部品を買うのさえキツい。

 

ジャンク廃材から組み込むか迷う。

ジャンク廃材も廃材屋さんからは資材だからね。

こっそり盗むのはリスクが高い。

捕まらなければどうとでもないけど。

心証が悪くなり、親の監視が強化。

 

アムロと違って、一般家庭なのが厳しい環境だね。

ジョンの家族は、ジョンの不審を知らない。

『知ってはいけない、知られちゃいけ~ない』という状況だよ。

 

突破口はメイとの親密化だと思う。

何かしらの設計図を差し出せば、資金が潤うだろうなあ。

でも、それはジオン強化フラグ。

 

 

 

 

■メイ日誌2

現時点で、6歳。

メイは博識さんである。

ミスリードを的確にツツいてくれる。

そのため、かなり白熱してくる。

 

彼女が嫁になれば、不味い領域で自白させられそう。

それくらいのリスクがあるが、見返りも大きい。

忌憚無き技術者との考証が毎日繰り広げられる。

かなり充実した人生になること請け合いだろうね。

下手したら、ジョンがジオンに拉致られる可能性大。

 

可能なら、カーウィン卿も救助したいね。

親御さんが居た方が、メイも落ち着く。

先々を見据えると優秀な技術者は必要だし。

 

 

 

 

■マリオン日誌2

現時点で、7歳。

マリオンを救いに、フラナガン機関との個人抗争。

現実的じゃない。

士官学校時代の成績と夜遊び次第だろうね。

 

カイさんと早目に懇意にしないと実現しそうにない。

カイさんをより凶悪な青春時代を送って貰えれば。

という、工作の果て。

彼がシンジケート作れる程に悪ければね。

密航はツテがないと厳しいのだよ。

子供の渡航は普通に目立つから、やっちゃいけない。

ザク系統の操縦技術なら、大丈夫だよ。

前世ジョンの記憶にあったから問題無いよ。

 

 

 

 

■クロエ日誌2

現時点で、6歳。

彼女の情報が無い。

EXAMあってのHADESだからね。

その基点がないと、出てこれないっぽい。

 

 

 

 

■ミアン日誌2

現時点で、3歳。

ブラードの娘。

この頃に逢えても、彼女の記憶に残るか怪しい。

 

 

 

 

■フラウ日誌3 <UC0071>

現時点で、7歳。

フラウとは、幼馴染の仲。

 

ここに来て、ようやくアムロとの邂逅はした。

アムロも仲間の輪に入れてみた。

アムロと幼馴染フラグは必要なかったけど。

アムロの幸せのためだね。

 

決して、フラウの防波堤にするつもりではないよ。

うん。

 

アムロのため、アムロのため、アムロのため。

 

 

アムロには構いはしてるが、その頻度が低い。

アムロの立ち位置に、ジョンがいるせいである。

 

原作にない粘り強さを構築してくれたのは感謝だよ。

でも、アムロへの関心が低いのは戴けないな。

 

幼少時の体験が人格に多大な影響を及ぼす。

異性との距離も然別。

共に居る時間ではなくて。

個々に繋がりを感じた密度が優先されるのだ。

その上で、同じ時間が共有されると焦がれるもの。

 

今生のアムロは、フラウの負担が無いので丸い。

尖った坊やな部分が、なりを潜めてる。

あの人格形成は、フラウの賜物だったのか。

 

などと、独りごちてる場合ではないよ。

フラウの軌道修正していかないと、よくないことが起きそう。

大々的に、味方が多い場所でメイと公認にならなければ。

 

ハヤトとは、ただのクラスメイトというモブ扱い。

其処だけは『予定通り』とは言えるけど。

今となっては、割りとどうでもよくなってきてる。

 

 

 

 

■キッカ日誌2

彼女は、産まれてさえしてない。

日誌を作る意義は、保険的な考証の一端かな。

当時のジョンが何を考えてたかの証左だよ。

何も考えてないけど。



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★UC0072 ジョンはメイとの交流を楽しむ

メイのルートを進む。
気を回し過ぎて、フラウのルートも進む。

ジョンは、背後に潜む影には気付かず。


ジョンは、10歳だよ。

今年の報告をするね。

 

 

 

 

■ジョン日誌4

目下、知能指数を鍛えている。

間食も控えてる。

幼少の育成時にこそ、食の飽和体勢が築かれる。

薬に頼るのは最終手段だよ。

 

メイとの対話は楽しい。

リスク込みで、命懸けの駆け引きとか堪らない。

恋愛感情抜きでも、この娘と語らう時間は楽しい。

 

マリオン、クロエ、ミアン、キッカと会えないから余計に引き立つ。

 

フラウは、美人さんになったよ。

肉食系の気配がするのは何故だろう。

ラフレシアを彷彿させる出で立ちには戦慄する。

いろいろと間違えたのだろうなあ。

 

 

 

 

■メイ日誌3

現時点で、7歳。

メイとの遠距離交流は二年めになった。

親友的なポジションは得れたとは思う。

 

メイにとっての科学技術とは、スイーツに当たる。

検証実験は、とっておき。

意見交流ごときでは、メイの満足感が得られてない節がある。

技術者魂とは、画も恐ろしいモノだと感じた。

この娘の吸収率が怖いから、迂闊なことすら申せません。

ジオンの技術力が、原作より高まる懸念あり。

 

 

 

 

■マリオン日誌3

現時点で、8歳。

マリオンを救いに行くフラグが立っていない。

偽名で新鋭考察技術者な立場を築けば、ジオンの渡航は楽なんだけど。

体の良い替え玉が居ないので、まだまだ構想段階。

 

 

 

 

■クロエ日誌3

現時点で、7歳。

彼女の情報も無い。

おそらく普通の家庭なんだと思うけどね。

戦災孤児にさせるのが前提なのが、歯痒くもある。

戦災孤児にさせる前に交流がある方が、彼女からの信頼が高まるから何とかしたいのが実情だよ。

 

 

 

 

■ミアン日誌3

現時点で、4歳。

ブラード艦長の娘。

穏健派の父親の元で、緩やかに円満生活満喫中かな。

 

 

 

 

■フラウ日誌4 <UC0072>

現時点で、8歳。

フラウとは、幼馴染の仲(仮)。

 

親しくなりすぎてます。

尚、こちらから親密化を図ったのは最初だけ。

その後は適度に間合いを離してたのに。

 

フラウの積極性を舐めてました。

媒体によっては性格違うからね。

不味いことに、彼女からロックオンされてます。

 

原作と違い、かなり思い込みが激しい。

アムロより親しくなるのは本意ではない。

原作再現に支障が出過ぎると、展開に未来予測がつかなくなるというのに。

 

いろいろ手回してるんだけど。

今生のアムロがフラウの恋煩いにヒットしてない。

アムロが丸くなりすぎだ。

もう少し、原作よりの構って感(坊や)を出して。

 

ハヤトとの接触すらないのも問題だと思う。

緩衝材(モブ)という障害物が無いのが、これほど厄介だったとは。

 

 

 

■キッカ日誌3

彼女は、0歳だろうか。

カツとレツともまだ知り合ってないから、接触してはいけないな。

そもそも、彼女の親達と接点がまるで無いのだし。



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★UC0073 ジョンはフラウのフラグに思い悩む

メイとのフラグを構築してたのに。
何故なのか、フラウとのフラグが進んでいる。
後悔してるジョンはフラウを避けはじめた。

既に、フラウは臨戦態勢に入っていた。


ジョンは11歳だよ。

今年の報告をしよう。

 

 

 

 

■ジョン日誌5

年月隔てど金策は無し。

メイとの親密化を加速させないと。

転生者だから、資金難に陥らないとか他作品はルーズだよ。

何処かの屑馬さんの苦労が身に染みる。

無い物ねだりしても仕方ないんだよ。

できることをしていかないと。

 

メイとの交流は順調路線。

マリオンは停滞。

クロエも停滞。

フラウは想定外路線(爆弾)。

キッカは停滞。

 

マリオンとクロエはね。

フラナガンやオーガスタが相手だから、時間経過で手が出せなくなる。

設立間もない頃か、その前身施設で片をつけたい。

現時点の資金力ではどうにもならない。

 

フラウは…………ね。

やり直しを請求したいね。

原作剥離が酷い以上に、何か怖い。

美人さんになったのに。

男の子として恐怖の対象とか察して欲しい。

 

 

 

 

■メイ日誌4

現時点で、8歳。

メイとの遠距離交流は三年めになった。

スカイプ的な対面雑談中にある。

彼女の嗜好に、概ね好感触されてるとは思うよ。

ダメ出しされてるのも含めてだけどね。

 

真実を話せないのがもどかしい限りだよ。

嫁になるには、ジオンから亡命が前提条件だからね。

ザクIの開発計画に関与してるのを仄めかされた。

これはジオンに誘われてる気がする。

ジオン側に行くのは、かなりリスキーの高い展開だ。

内心焦りつつも適度な間合いを取り、彼女の歓心を維持している。

 

 

 

 

■マリオン日誌4

現時点で、9歳。

マリオン救済は為らず。

そもそも生来の所在地を知らないのだから、どうしようも無いのだ。

ジオン側にハッキングする技術が足りないのと、それらが露見して捕まるリスクは避けなくてはいけない。

 

 

 

 

■クロエ日誌4

現時点で、8歳。

彼女の情報も無いまま。

現時点での構想から除外しておこう。

 

 

 

 

■ミアン日誌4

現時点で、5歳。

穏健派の父親の元で、緩やかに円満生活満喫中なのだろう。

 

 

 

 

■フラウ日誌6 <UC0073/2>

現時点で、9歳。

フラウとは、幼馴染の仲。

 

義理チョコらしき本命チョコをもらう仲である。

友達以上彼女未満にヤキモキしてる模様。

早熟過ぎやしませんかね。

 

女の子が手早いのは知ってきたけど。

精神的な絡み方が、蛇を思わせるような気が。

フラウを見ると、こうビクっと来る感覚。

 

うん、想定路線から大いに外した展開だよ。

アムロの心情を。

ジョンが再現してるということを考察してもね。

美意識が強化されたので『そばかす』が無いです。

アムロとの仲もそれなりに構築してる。

 

ハヤトは、クラスメイトなだけで接点は無い。

モブに時間録られるのが嫌なのだと思われる。

学級委員だけど、形だけっぽい。

 

 

 

 

■フラウ日誌7 <UC0073/9>

現時点で、9歳。

フラウとは、幼馴染の仲。

 

アムロとフラウの仲も深まっている。

フラウが二股かけてくれたら離縁出来るのに。

親友ポジションで終える予定なのに。

フラウの眼差し(愛情)が痛い。

アムロに熨斗を付けて贈りたいよ。

 

フラウとのルートを円満に閉ざすルート模索中。

一度開いたフラグは消えないものなのか。

世の中には、フラグクラッシャーがあると聞く。

 

一年戦争後は、痕跡消して行方不明になりたい。

物理的に関係が円満に解決する方法を。

フラウが、何とか親友ポジションのままに固定できれば。

そんな益体のないことばかり考えているよ。

 

 

 

 

■キッカ日誌4

現時点では、1歳。

健やな成長を期待する。

出来れば、原作よりも淑やかなレディになるといいなあ。

 

フラウを反面教師にして欲しいところである。




ルート回避は、対象を物理的に消滅させる。
ジョンも理解してはいますが。
現時点では、非情になりきれません。

メイとの天秤にされたら、迷わず斬捨てますが。


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★UC0074 ジョンはフラウの想いを振り払う

メイとのルートは、二人でコツコツ重ね合う。
フラウのルートは、フラウが一人で突き進む。

フラウのルートは委任してないのに、何故?
ジョンは今日も、フラウと攻防戦をした。


ジョンは、12歳だ。

今年の報告をしよう。

 

 

 

 

■ジョン日誌6

月日が流れるのが早い。

目的が明確だと時間経過は加速するのかも。

メイとの交流は順調。

順調過ぎて楽しい時間(現実逃避)。

フラウとの交流はジョンが滅入る被害拡大中。

アムロの補正が、ジョンに適用された感がパない。

フラウは『魔性の女』なのかもだよ。

 

 

 

■メイ日誌5

現時点で、9歳。

メイとの遠距離交流は四年めになった。

スカイプ的な対面を経て、年に数回オフ会交流(デート)するまでに発展した。

彼女に付き添う工場見学をデートと呼べるならば。

一般的なデートからは除外して欲しい。

彼女は規格外の論理的思考の持ち主である。

普通なことを未知としてるので、それは亡命させてからのお楽しみであろう。

 

『切り札は先に見せるな。使うなら奥の手を持て』

という言葉の重みは正義。

 

工場の見学は、現場の雰囲気を感じられる心地好さ。

そして、その工場の欠点を洗い出すという考証がメイとの論争(遊戯)になる。

子供に論破される大人の世界とか、普通に涙目だろうね。

 

ザク開発計画に疲れてるメイの気晴らしに付き添ってる流れだよ。

メイから頼られるのは心地好いからね。

 

 

 

 

■マリオン日誌5

現時点で、10歳。

連邦とジオンの下火的な抗争は出てきてはいる。

戦災孤児になる条件として、家族の不幸か住居放棄あたりが妥当かな。

戦災ボランティア活動として、被災者への支援金には子供ながらに貢献してるよ。

子供のお小遣いなど、知れたものだけどね。

お手紙での交流は、お金すら越えるっぽいから。

ちょっとの支援物資でも喜ばれるモノらしい。

 

 

 

 

■クロエ日誌5

現時点で、9歳。

彼女の情報も無いまま。

マリオンからの派生フラグだからね。

その前に出逢う確率は無いに等しいよ。

 

 

 

 

■ミアン日誌5

現時点で、6歳。

保育園に居るのだろうか。

ブラード卿は、かなりの心配性だったはず。

温厚そうな表情とは裏腹に、目が据わっていた。

 

 

 

 

■フラウ日誌9 <UC0074>

現時点で、11歳。

フラウとは、親友以上恋人未満の仲。

 

本命チョコを堂々と渡してくる意志の強さに驚愕。

彼女未満を突破する攻略を虎視眈々と狙ってきた。

果敢に、外掘を埋めることに着手してきたよ。

 

想定外のフラウ育成計画が推進していたようです。

アムロとは、幼馴染ポジションを維持しておき。

ジョンとの恋人ポジション構築をしてくる『兵』でした。

何とかして、フラウからの包囲網を掻い潜っていますよ。

 

席替え時に仕込み、フラウの隣にハヤトの席を宛がえた。

アムロがね、防波堤にならない現状ではね。

諸悪の根元たる毒を当てるしかなかったんだ。

 

ハヤトよ。

頑張ってフラウとの親密度を稼いでくれたまえ。

 

 

 

 

■キッカ日誌5

現時点では、2歳。

保育園に通う頃合い。

カツとレツと出逢ってるのかも知れないね。

 

お転婆の再現はしないで欲しいところさ。



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★UC0075 ジョンはフラウの接近を拒絶する

迫りくるフラウの奸計。
あの手この手と差し換えて。

ジョンは、メイとの未来をまもれるのか。





ジョンは、13歳。

今年の報告をしておく。

連邦士官学校入学の一年前になる。

 

 

 

 

■ジョンの履歴

ジオニック社員に登録。

 

 

 

 

■ジョンの日誌7

ジオニックの社員になってしまった。

小遣い稼ぎにしたけどさ、これってかなり不味い。

メイの好感度はモリモリ上がってるけど。

引き際を外したら、ジョンのジオン亡命ルートにされそう。

 

マリオンを発見。

この時点ではフラナガンの影すらないのでセーフ?

家族は健在っぽい。

クロエの発見は為らず。

 

フラウが自分で『フラウ育成計画』を発動してた。

自発的に強くなるのは良いことだけど。

不安が込み上げるのは何故だろうか。

 

 

 

 

■メイ日誌6

現時点で、10歳。

メイとの遠距離交流は五年めになる。

メイから技術的アドバイザーとして招聘された。

親密度を稼ぐための投資と、現実的なお小遣い稼ぎを兼ねた一石二鳥に発展。

ジオンの技術力は、原作以上になってしまった。

 

その分、ジョンにもフィードバックされてるから未来的な投資としては成功している。

金銭的余裕が出てるのは良い傾向ではあるよ。

これ以上はジオンに強化されたくないので、意図的に間違った技術への仕込みをしている。

メイの亡命後にこっそり展開するバグを大量に仕込んでおいたよ。

ある程度の水準まで落ちる仕掛けを報復としてジオンに贈っておかないと。

 

 

 

 

■マリオン日誌6

現時点で、11歳。

連邦とジオンの抗争が高まる。

戦災被災者になったマリオンらしき娘を発見。

家族が存命らしい。

戦災ボランティア活動として、被災者への支援活動中に知り合う流れを装いした。

義援金は、割と高めにしておいた。

これはメイのお蔭だね。

この偽名が、将来意義を為せるかを願うところだよ。

 

 

 

 

■クロエ日誌6

現時点で、10歳。

都合よく見付からないのが、現実的なのだろう。

マリオンが見付かったからと喜んだが、芋づる式には行かなかった。

戦災ボランティア活動を継続させておこう。

 

 

 

 

■ミアン日誌6

現時点で、7歳。

父親が壮健なので、今のところ問題は無い。

ジオンの裏切りは、アイン発端の戦時中だからね。

 

 

 

 

■フラウ日誌8 <UC0075/12>

現時点で、12歳。

フラウとは、ギリギリ恋人未満の仲(絶対拒否)。

 

幼馴染よろしくと無遠慮に突入してくる。

ジョンの寝室に入り浸るのは止めて欲しい。

家族間交流はしてなかったはずなのに。

なのに、内掘すら埋めに来ている強かさに絶句だよ。

 

近接攻撃を強化しなかったのに。

独自で磨く(既成事実)とか怖いよ!

 

フラウに、ヤンデレ要素があったと気付くのが遅かった模様。

彼女未満を突破させない防波堤をね。

誠心誠意、本気でフルに構築してる現状さ。

士官学校入学が待ち遠しくて仕方ないよ。

1日でも早くと思い願う日が来るとは想わなかった。

 

 

ハヤトは、フラウからの防波堤すらなれないらしい。

 

 

 

 

■キッカ日誌6

現時点では、3歳。

保育園に通ってます。

カツとレツと出逢って、配下にしていたね。

ラクスさまを彷彿させてたのは内緒だ。



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★UC0076 ジョンは戦災擁護団体を擁立する

マリオンとのフラグが発生した。
しかし、芋づる式にはいかぬ。

クロエの手掛りは、未だにつかめぬ。


ジョンは、14歳。

今年の報告をしておこう。

 

 

 

 

■ジョンの履歴

ジオニック社員に登録。

戦災擁護団体を設立。

連邦士官学校の一年生。

 

 

 

■ジョンの日誌8

メイのお蔭で資金力に富んだ。

技術漏洩の産物だが、連邦に愛国精神とか無いので痛くもない。

最終的に、ジョンに還元される技術なのだ。

データ蓄積のために、ジオンに委託してるのさ。

その資金力を活かして、戦災擁護団体を設立。

設立者はジョンだが、直接認識の無い大人を運営代表に据えている。

あくまでも彼が代行。

マリオンの親族らしいのもポイントではあるけど。

勝手をしたらどうなるか解るくらいの聡明さを期待したい。

これでマリオンが救済出来ればいいけど。

クロエの安否も心配だ。

 

 

 

 

■メイ日誌7

現時点で、11歳。

メイとの交流は六年めになる。

メイから技術的アドバイザーとして招聘されて、二年め。

ジオニック社員幹部の極一部からは、あくまでも秘匿性高い案件なので在籍不明にされてるね。

ジオン本国とは距離をおいたお付き合いである。

国営企業にあるまじき、秘匿性に感激してるよ。

 

ジオン圏内の情報入手が容易になる端末機を得たのが大きいところだ。

此があれば常時メイとの連絡手段が出来て、尚且つジオン圏内の様相を把握しやすいよ。

 

ジオニックの社員の一部は、アナハイムに出向するので、その情報の流出を期待している。

ジオン本国の開発計画は把握してるけど、アナハイムの開発計画は、不明瞭の幅が異様に大きい。

後付け設定の宝庫だから、此は仕方がない案件。

 

 

 

 

■マリオン日誌7

現時点で、12歳。

連邦とジオンの抗争が激化してる。

戦災被災者になったマリオンとの交流を経て、戦災擁護団体を設立。

お金さえ積めば、代行運営する大人は多くて助かる。

なるべく善意の塊っぽい方を指名した。

うん。

抜擢したのはマリオンの親族である。

マリオンが穏やかに暮らす保証をさせておいた。

彼等が裏切れば、士官学校時代で暗躍して報復しようと思う。

 

 

 

 

■クロエ日誌7

現時点で、11歳。

クロエを発見。

ジプシー的なキャラバンにいた。

戦災孤児ではなかったが、処遇的には大差なかった気がする。

彼女をお試しで、戦災擁護団体に誘致したよ。

穢い大人の多い世界から遠ざけたつもりだが、結果がどうなるか不安だ。

 

 

 

 

■ミアン日誌7

現時点で、8歳。

父親が壮健なので、親元の監視がキツい。

アイン発狂を潰せるなら、彼女の生活は安泰。

ただジオン敗北のシナリオの何処で修正されるかが課題になるので、手が付けられない現状だね。

 

 

 

 

■フラウ日誌 9 <UC0076/3>

現時点で、13歳。

フラウとは、恋人未満が過去の仲。

 

フラウに何も告げずにこっそり消えてきた。

アムロには、遠くに行くとだけは言っておいたよ。

 

コロニーから脱出して、やって来ました地球。

 

空気が美味しく感じる開放感はいいね。

 

来週から士官学校の一年生(二回目)だよ。

前世ジョンの記憶が怪しいから、真面目に行こう。

学科はどうとでもなるから、体術を多めにかな。

それか、MS操縦技術を鍛え直す方が最優先かな。

 

フラウが唐突に来ない日々は最高だよ。

傍若無人な人物が居ないことが、なんと清々しいことか。

メイとの交流も安心して進められるよ。

 

 

ハヤトよ。

フラウを慰めて好感度を存分に上げてくれたまえ。

 

 

 

 

■キッカ日誌7

現時点では、4歳。

保育園に通ってる。

カツとレツと出逢って、人心掌握を得てるカリスマ。

ラクスさまのように、歌声で魅了したのだろうか。



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★UC0077 ジョンは大人の穢さに辟易する

なかなか思い通りにいかないルートを進む。
マリオンのフラグが立ち行かない。
クロエも見付からないと焦る日々。

メイとだけ順調なのが救い。

その裏で、刻々と迫る影をジョンは知らない。



ジョンは、15歳。

今年の報告をしておくよ。

 

 

 

 

■ジョンの履歴

ジオニック社員の登録。

戦災擁護団体の設立。

連邦士官学校の二年生。

MS操縦技術の履修中。

 

 

 

 

■ジョンの日誌9

マリオンの親族に期待し過ぎた反動が酷い。

穢い大人が世界には満ち溢れているらしい。

あくまでも彼が代行なのになあ、子供への裁定権とかは委譲していない。

勝手をしたらどうなるか解るくらいの聡明さが元から無かった模様。

マリオンの救済が遠退くとはなあ。

 

世界からの歴史介入の修正力も否定出来ないけど。

マリオンの親族も自称だったかもしれない点には、迂闊な判断だったね。

 

クロエも見付からない。

捜索範囲を拡げて草を走らせている。

ソーラーパネル付の超々小型ドローンを散布した。

見た目は、カナブン。

甲殻類は硬いのだ。

そこいらに居るから、怪しまれない。

 

 

 

 

■メイ日誌8

現時点で、12歳。

メイとの交流は七年めになる。

メイから技術的アドバイザーとして招聘されて、三年め。

ジオニック社員として極秘理に在籍してる。

面割れしてるのはメイだけなので、メイの防諜性能を信頼したい。

 

ザク改装計画が発動。

様は、コンテナラックと一体化したバックパックの開発をしているのだ。

どこぞのストライカーな装備の転用である。

 

現行技術で出来るのに、専用機よろしくの特化機体とか、無駄が多い。

ジオンの技術力でしてなかったのは、ジオン本国の技術者が頭足りてないせいだろう。

機体の汎用性より、装備の汎用性の方が安上がりだというのに。

 

ジオンの武器製造会社の利権争いを優先させた?

開発費の横領とかが前提だったのかな?

 

現場での複数装備を携帯する苦労を早急に緩和するべきだろう。

元から武器庫があるのと、いろいろ改修してつくるのでは仕様外の負担は捨て置けない。

 

連邦(ジョン)にフィードバックさせる前提の仕込みだから、メイにはその一翼を担ってもらう。

外装強化計画も用意してるけど、これは副次案件。

放置したら、一年戦争中盤とかに開発だから、着手は遅いのだ。

 

 

 

 

■マリオン日誌8

現時点で、13歳。

連邦とジオンの抗争が酷いね。

宣戦布告してないだけで、戦争の前哨戦の真っ最中。

戦災被災者になったマリオンが、戦災擁護団体から消えていたよ。

 

子供と舐めた処罰は、彼等の死体で清算して貰おう。

今はまだ手が出せないが、必ず後悔させてやる。

ジオンが拉致った可能性もあるが、彼女の不在を報告しなかったので責任転嫁は赦さない。

 

 

 

 

■クロエ日誌8

現時点で、12歳。

クロエも居ない。

邪魔な子供を処分した流れなのかな。

マリオンが居ない時点で、芋づる式を覚悟していたけど。

 

こうも穢い大人を発露させるとか嬉しい限りだ。

彼等の顛末は人体実験送りにしてやるとも。

彼女らが体験した以上の苦痛を刻んでやる。

彼女らの罪なき慟哭を。

必ず、必ずや彼等に罰することを誓う。

 

 

 

 

■ミアン日誌8

現時点で、9歳。

父親が壮健であり、ムサイの中で生活していると思われる。

ジオン本国に居るかもだけどね。

士官学校の在籍中は、確認すら面倒なのだ。

優先事項が低くてゴメン。

 

 

 

 

■フラウ日誌9 <UC0077>

現時点で、13歳。

フラウとは、疎遠の仲。

 

獰猛な『肉食系捕食者フラウ』から逃亡して二年め。

無事に離縁出来て安心しているところだ。

フラウとの攻防は、生死を懸けて挑んでいたよ。

地味に、時間浪費で痛い案件だったからね。

そのお蔭か、作戦立案実行の迅速さは磨かれたよ。

 

『生死に勝る修行はない』のを実感した日々だった。

 

 

飛び級をめざすべく単位の取得を早めてる。

成績優秀者には、士官確約の他に何かしらの特典があるっぽい。

地位向上に連なるなら、頑張ろうと思う。

 

ハヤトよ。

謂われなきフラウのストレス解消に役立ってくれたまえ。

 

 

 

 

■キッカ日誌8

現時点では、5歳。

保育園に通ってます。

カツとレツと出逢い、人心掌握を得て、派閥が出来る程に成長。

ラクスさまのようになるのにはドン引き。

 

原作剥離が酷いけど。

彼女がめざす先は何処なのか、興味が湧いてたりする。



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★UC0078/05 ジョンは特務部隊に配属される

メイのルートは、メイが亡命するフラグ。
特殊部隊配属は、連邦ルート?
その後の展開を目論むから、独立ルート?

アライメントは常に揺れている。
嫁との新天地が固定ルートの幕開けか。


ジョンは、16歳。

宇宙歴78年5月の報告をしておく。

 

 

 

 

■ジョンの履歴

ジオニック社員の登録。

戦災擁護団体の設立。

連邦士官学校の三年生。

第13独立連隊特務小隊に配属。

 

 

 

 

■ジョンの日誌10

成績優秀者は、在学中に特務部隊の配属を拝命。

防諜機関の配属という出世をしている。

ホワイトベース艦長であるパオロ・カシアスでさえ知らない特務である。

 

原作の正規パイロットもダミーなのだそうだ。

試作機のデータ研鑽の蓄積に対して。

正規行動しか出来ないパイロットを使う訳がないと。

臨機応変に対応出きる精鋭に一任させるのがいい。

ただの殻付き新兵は不要である。

特務部隊を宛がわせ、生存率を高め。

優先させるのは人命ではなく、データ的経験値。

味方の不慮も利用する冷静さが不可欠。

味方をも欺く、冷徹さと冷酷さが最上らしい。

 

派手なカラーリングのガンダムは、囮であり。

実働部隊のガンダムは、どんよりと冴えない。

目立ちにくいカラーリングをしてはいる。

試作機が三体だけとかは有り得ないからなあ。

データ実証試験機のガンダムはもっと数が多いのだろう。

 

そして母艦たるホワイトベースにも違いがある。

原作には無い『第三格納庫』が隠されていた。

腹底にハッチを増設してるとか、忍者屋敷の様だね。

ジョン以外の他クルーが誰なのかは不明。

有事まで、徹底して知らせないつもりらしい。

 

 

 

 

■メイ日誌9

現時点で、13歳。

メイとの交流は八年めになる。

メイから技術的アドバイザーとして招聘されて、四年め。

ジオニック社員として極秘理に在籍中。

 

ザク改装計画が発動中。

コンテナラックと一体化したバックパックを開発した。

正式名称は『パワード・パック』になった。

残念だが飛行能力は無い。

コスト度外視とか、現時点では無用の産物だろう。

今のジオンに必要なのは、コスト最優先で無駄を省くこと。

 

ジオン軍人に思うところはないから、造る装備に手抜きとかはしないよ。

この成果はジョンに還元されるのだし。

 

増設させるくらいなら、最初から余裕綽々な武器庫を提供しておけば良い。

推進材増設もパックの拡張機能であれば、容易い増設になる。

パックから連動で、装備在庫を同時展開しての全面射撃も可能だ。

それを実行するには、パック連動を可能とする新製品を製造しなくてはらないが、早目の統合整備計画だと思えばいいだろう。

 

それとは別に、問題点が残ってたりもする。

宇宙適性は高いが、地上では荷重コストがかかる。

武器重量分だけ重くなるのだ。

その辺をジオンが理解してるか怪しいね。

 

近接兵器が強いのは確かだが、それに勝る機動力があってこその前提だろう。

射程が長い武器が勝つのは自明の理である。

 

メイもそれは痛感していたから、ジオン技術者の拘りの方向性が間違っている。

 

 

 

 

■マリオン日誌9

現時点で、14歳。

連邦とジオンの抗争中。

戦災擁護団体から消えていたマリオンは、ジオン傘下の孤児院という名前の施設に拉致られていた。

洗脳でもしてるのか?

 

穢い大人が売却したとジョンは踏んでいる。

被災者は山盛り。

戦災擁護団体とは言え、物資潤沢とは言いがたい。

特定の個人が浪費したいなら、余分な人材を排除するのが短絡的思考と云える。

 

フラナガン機関設立も近いので余裕はあまり無い。

開戦勃発したら物資強奪と称して、フラナガン機関を強襲する予定だ。

 

 

 

 

■クロエ日誌9

現時点で、13歳。

クロエは、オーガスタ研究所に拉致られる段取りとは言いがたい。

邪魔な子供を処分した流れなのは間違いないが、売却先が不明。

 

穢い大人の世界は救いようがないな。

救う気は元から無いが。

勘違いした大人への制裁手段の構想が、日々酷くなって行くのを止められない。

 

 

 

 

■ミアン日誌9

現時点で、10歳。

父親が壮健であり、ジオン本国に居るはず。

ブラード艦隊は、シグと完熟演習してる頃合いか。

 

 

 

 

■フラウ日誌10 <UC0078/05>

現時点で、13歳。

フラウとは、疎遠の仲。

 

獰猛な『肉食系捕食者フラウ』から逃亡して三年め。

無事に離縁出来て安心しているところだ。

フラウとの攻防は、地味に時間浪費で痛い案件だったからね。

そのお蔭か、作戦立案実行の迅速さは磨かれたよ。

 

『生死に勝る修行はない』のを実感した日々だった。

 

 

飛び級をめざすべく単位の取得を早めてる。

成績優秀者には、士官確約の他に何かしらの特典があるっぽい。

地位向上に連なるなら、頑張ろうと思う。

 

ハヤトよ。

謂われなきフラウのストレス解消に役立ってくれたまえ。

 

 

 

 

■キッカ日誌9

現時点では、6歳。

保育園を卒業。

カツとレツとの出逢いを経て、人心掌握を磨き、派閥が出来ても研鑽を欠かせない姿勢が怖い。

 

其処までするとなると、彼女も転生者なのかもしれないな。

 

キッカの生存は確約されてるけど、お話からフェードアウトはされたくないのだろう。



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★UC0078/06 ジョンはフラウと邂逅し戦慄する

今生ジョンは大いに期待をしていた。
自分が搭乗する専用機に想いを馳せて。

前世ジョンを正しく継承した機体とは知らず。
主役機は、フラウがの手に渡される。
対決する先に、ジョンの勝利はあるのだろうか?


ジョンは、16歳。

宇宙歴78年6月の報告をしておく。

一年戦争開戦の半年前。

 

 

 

 

■ジョンの履歴

ジオニック社員の登録。

戦災擁護団体の設立。

連邦士官学校の三年生。

第13独立連隊特務小隊に配属。

メイの地球圏亡命の幇助。

 

 

 

 

■ジョンの日誌11

実証試験機の実働部隊に配属というかなり奇抜な展開になった。

ホワイトディンゴ隊のレオン・リーフェイの立ち位置だろうか。

表の配役と裏の配役を使い分ける二重生活。

ジョンは、四重生活になるけどね。

ジオニックの社員。

戦災擁護団体の団長。

この二つの肩書きは棄ててない。

 

影の実働部隊は、表部隊と同規模戦力があるとジョンは見てる。

ガンダム、ガンキャノン、ガンタンクという三種の神器。

ジムならぬザニーが居るのだろうか?

先行量産型ジムとか配備されてるかも。

実物はガンダムしか知らないが、期待したいね。

 

表部隊の窮地には支援するなと厳命されてる。

母艦が窮地なら、隠れて支援しろとも云われたが。

まあ、母艦には実働部隊のハンガーも在るので放棄が出来ないのだろう。

運用コストも洒落にならない浪費なのだし。

 

 

 

 

■メイ日誌10

現時点で、13歳。

メイとの交流は九年めになる。

メイから技術的アドバイザーとして招聘されて、五年め。

ジオニック社員として極秘理に在籍中。

 

カーウィン卿がテロリストの罪を着せられ投獄された上で、カーウィン家の領地をジオン本国が接収。

メイが軟禁された。

メイの嘆願は届かず、日々絶望していく彼女の顔を見てるのが辛い。

 

待ちに待った収穫祭。

メイをジオンから亡命させて、カーウィン卿を保護するミッションを発動。

先ずは、メイの身柄を確保しないと。

カーウィン卿の救出は、現時点で無理だからね。

彼女との蜜月が最優先。

ジョンはこの為に生きている。

 

 

 

 

■マリオン日誌10

現時点で、14歳。

連邦とジオンの抗争勃発中。

戦災擁護団体から消えていたマリオンは、孤児院で洗脳中。

感情が希薄になり、穢い大人が操作しやすいように作り替えてる。

 

フラナガン機関の傘下施設は外道極まりない場所だ。

神の救いと詐称する薄汚さは、吐き気を催す邪悪だろう。

連邦は此を真似て、オーガスタ研究所を造るのだから万死に値する。

 

 

 

 

■クロエ日誌10

現時点で、13歳。

クロエは、オーガスタ研究所に拉致られる段取り。

売却先が不明で、かなり荒んだ状況下に居ると思われる。

キャラバンに居た頃に、既に売却先が決まっていて、ジョンが掬い上げたのを気に入らなかった売却先が奪い返した流れが見える。

キャラバンも同じ狢か。

いつか必ず制裁しよう。

 

 

 

 

■ミアン日誌10

現時点で、12歳。

ブラード艦隊は、シグとの完熟演習を終えて開戦待機任務にある。

マリオン救出の際に、セラを拉致して、アインの培養室を潰してしまえばいい。

ミアンが悲しまないルートは此がベターかな。

 

 

 

 

■フラウ日誌11 <UC0078/06>

現時点で、14歳。

フラウとは、絶賛疎遠の仲(笑)。

 

────これは悪夢か?

 

士官学校に、何故だかフラウが居た。

おかしい───。

フラウは民間人設定で、軍隊に嫌悪感を抱いていたはずのに。

 

『フラウからは逃げられない』とでも言うのか!?

 

卒倒仕掛けたジョンを責めないで欲しい。

 

 

彼女は一年生のはずだから。

それほど容易に会えない認識にはある。

されど、彼女はジョンの認識外のチート保有者かもしれない。

数ある連邦士官学校の中から、何故ここが?

どうやったらジョンが居る学校を割り出せるのか。

 

彼女はニュータイプに覚醒したのか?

 

 

ハヤトよ。

フラウのストレス解消にさえ役立てないとは、嘆かわしい。

 

 

 

■キッカ日誌10

現時点では、6歳。

開戦間近なのに、幼年学校に入学している。

 

転生者っぽい。

キッカとの邂逅は波乱を呼び込みそうである。




メイがジョンの『嫁』です。
『嫁候補』は、救済枠です。


マリオンは、クルスト博士の生死フラグ。
クロエは、マリオンの派生。
ミアンは、シグとセラのフラグ。
キッカは、ハヤトの牽制?


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★UC0078/07 ジョンはメイとの逢瀬に安堵する

フラウの魔手から(一時離脱)の夫婦道。
メイと一緒にジオン旅行。
御父さんを救済して、親公認の関係へ。

開戦直後の災難を。
ジョンは、未だ知らずの旅路なり。


ジョンは、16歳。

宇宙歴78年7月の報告をしておく。

一年戦争開戦まで、後5ヶ月。

 

 

 

 

■ジョンの履歴

ジオニック社員の登録。

戦災擁護団体の設立。

連邦士官学校の三年生。

第13独立連隊特務小隊に配属。

メイの地球圏亡命の幇助。

メイとジオン旅行。

 

 

 

■ジョンの日誌12

実働部隊配属による恩恵を行使した。

短期間の士官学生の現地視察研修。

対外的に、卒業パーティーの前倒しとした。

兵科単位は足りてるので問題無い。

フラウは飛び級しても、卒業単位は足りてない。

一年間のアドバンテージを盾にして逃げきる。

 

メイを亡命させた直後なので。

暫く此方に身を置きたいのが大きい。

メイと居ると癒されるね。

休暇を楽しみたいけど。

マリオンとクロエの保護。

カーウィン卿を救済しなくてはいけない。

 

メイのジオニック魂と前世ジョンの記憶による。

ハイブリッドな機体を開発しようかな。

サナリィの技術体系とされる。

『やや小型化したMS』が念頭にあるよ。

一回り小さな機体のことさ。

 

一年戦争次には、そのような機体は出てないね。

ガンダムサーガには出てきたけど。

 

暗躍部隊には、大火力は不要だしね。

機関停止・部分破壊が出来ればいいだけ。

その後に、敵機体の鹵獲も前提だし。

バラしての技術研鑽と部品捕獲だよ。

鹵獲機体を塗装してそのまま使うとかナンセンス。

正体不明機体にしておかないと意味が無いね。

 

でも今回は、作業用MWの改造で急造だね。

時間が無いし、完璧さも必要ない。

信頼出来るだけの稼働率が最優先。

武装とかは、現地で強奪すればいいし。

 

開戦前に、カーウィン卿を助けないとね。

殺すつもりで投獄してるなら。

戦犯処理のでっち上げで抹殺の流れかもだし。

 

 

ついでに、マリオンも救済出来ればなあ。

『突貫くん』で厳しいときは、ザクさん強奪すればいいかな。

ジオニック社の倉庫から強奪するのが現実的。

 

盗める対象は、軍部だけでは無いのがミソだよ。

手薄なとこから拝借するのが賢い選択。

発覚しても、盗まれた方が悪いのさ。

 

 

 

 

□メイ日誌11 (メイ視点)

地球に亡命しました。

地上は埃が強いね。

陽射しも強いし、臭いも強い。

慣れてくるまでが大変だよ。

 

機械油の方が酷いとか、そんなこと無い。

あれはあれで、癖になる心地よさがあるんだよ。

 

 

ジョンが居ないけど頑張ろうと思ってたら。

ジョンがひょっこりと帰ってきたよ。

タイミングが良いのか悪いのか。

 

逢瀬を楽しみつつ、ジョンとの作業時間です。

作業機械での改造が目的みたい。

 

ガンガンいってみよ~。

 

 

 

私設軍の第一号機『突貫くん』です。

登頂部に、サーチライト。

右腕に、パラライザー発射機能。

右手に、レーザートーチ発火機能。

左腕に、パイルバンカーが付いてます。

胴体に、ワイヤーフック。

下半身は、ホバーフロート。

 

 

丸みのある胴体に、小さい手足。

コロポックルのような可愛らしさが。

隠密性能は皆無かな。

水陸両用というか、手足をパージすれば海に浮かぶ?

救命ポッドに、重機付けただけのような。

 

出来上がりに、ジョンと笑いあいました。

地球で活躍させてね?

 

ジョンは活躍させると胸を張ってます。

せっかく作ったのだし、長持ちさせないと。

 

 

 

ジョンは、これの2号機を製作するようです。

えっ、こ、これに私も載るの?

 

『突貫くんMK-2』メイ専用機

パイルバンカーは外して、麻酔ガス発射機能に。

防弾性と気密性を高めてました。

この機体で、宇宙対応にしたよ~。

 

『突貫くん』も同様の防護処理を施してる。

この機体は、ジョンが操縦すると。

 

 

 

ま、まさか、この機体で御父さんを救助しに?

 

 

翌週、私達は宇宙港にいました。

途中のことは走馬灯のように流れて覚えてない。

ジョンは旅行気分で楽しもうと言ってるよ。

コロポックルたちは、貨物便でジオン国に直送。

 

 

 

本当にこれで行くんだ…………。

 

ジョンの行動力が凄いのは認めるけど。

僅か1ヶ月でジオン国に舞い戻る流れとか読めないよ。

 

 

 

 

■フラウ日誌12 <UC0078/07>

現時点で、14歳。

フラウとは、同僚の仲(仮)。

 

士官学校一年生ではなかった事実。

飛び級して二年生。

何が其処まで彼女を突き動かしているのか。

メイと事実婚したら、絶対ヤバい気がする。

 

成績優秀者をめざしているのか!?

 

軍人設定で、近接強化してるフラウを見た感想。

リアルアマゾネスだと直感したよ。

獲物を逃がすまいとする積極性(食い付き方)。

食○族と錯覚したのは、悪寒から来てるものと思いたい。

 

 

表部隊は、おそらく確定だが。

実働部隊の僚機になることはないはず(フラグ)。

 




メイとジオン旅行(御父さん救済)に出発。
コロポックル(プチモビ)で、どう戦うのか。
現地調達(強奪)していくのかも?

背後に忍びよるフラウの影がちらつく。


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★UC0078/08 ジョンは産廃に想いを馳せる

メイとジオン旅行。
ジオン公国に観光(潜入)です。
ジオニック本社から監獄まで。

ジオンの観光名所をぶらり旅。



■ジョン日誌13

遠くに見えるジオン官邸は目立つね。

栄光と簒奪の象徴。

『ズムシティ』は、絶景だね。

 

『突貫くん』は、ジオニック本社の倉庫に郵送済。

コロニー公社のお仕事と称して偽装。

倉庫整理とかの搬入雑務だよ。

社員証が役立つとか皮肉なものだよ。

 

倉庫区画の調査を兼ねて、最初はお仕事。

偽装だからしなくていいんだけどね。

少しは手伝いしてもいいかな。

もののついでにという流れなのさ。

 

搬入口付近の区画に放置は流石に無かったか。

あれはゴミだからな。

人目については不味い類いの高価なゴミ。

 

サナリィの頃も同じことしてたからね。

前世ジョンの記憶だと『試作機漏れ』は、産廃。

とても高価な部品であつらえた採算度外視。

技術者は、通らないとわかって産廃にしてる。

最大過程のコストで、最初に試作する癖がある。

予算を食い潰すつもりでする。

技術者の酸いも甘いも知ってる由縁のネタだ。

 

当然ながら、昔からその体質である。

たとえ、資源が少ないジオンであっても。

技術者なら、遠慮という自重をするはずが無い。

本国の国営企業なら、尚更のこと。

 

ジオニックは身内に対して結構杜撰だから。

国営企業に胡座を掻いてるところがね。

怠慢さが悪目立ちしても、無問題。

ツィマッドとか、もっと怒っていいと思う。

国営の錦を簒奪すればいいのに。

 

思うところは山盛りだけど、長居は無用。

メイと二人でカーウィン卿の居場所を探索。

この一件は、ジオニックが絡んでるよね。

カーウィン卿の功績が高過ぎるからの排斥。

もしくは、カーウィン卿が派閥入りを蹴ったか。

 

組織内派閥の勢力図は、魑魅魍魎だね。

悪意の縮図だよ。

純粋な人物ほど、組織から疎まれる。

色に染まれば良いが。

弾けると、命も弾けるとか理解してない。

 

メイにも、その傾向が高くあるからね。

親子共々似た者同士かも。

 

メイの方がハッキング技術は高いよ。

だからこそ、強行して連れてきた。

カーウィン卿の居所が最優先なのだけど。

 

マリオンがフラナガン機関に染まる前に。

クルスト博士に見出だされる前だね。

その時点での救済がしたい。

後遺症は、より少ない方がいい。

 

蒼白き機体を駆る死神たち。

ユウ・カジマ

ニムバス=シュターゼン

この二人相手に戦いたくないのが本音だよ。

アムロ並に強いとか反則。

 

前世ジョンの記憶がチートなだけ。

操縦技術は、士官学校内限定で強いだけだからね。

現場とは違うし、動体視力は普通だよ。

エースパイロット並とか自惚れてはいない。

前世よりは強くなったと思うけど。

これは、メイには言えない秘密だね。

 

さてと、カーウィン卿の居場所は特定出来たかな。

メイの本気は凄いね。

親子愛の賜物かな?

後ろから覗いてるけど、打ち込み速度がパない。

いくつもの窓が開いてハッキングしてるし。

平行解析とか、爆弾(ウィルス)送ったりとか。

楽しそうで何よりだよ。

 

マリオンの居場所が不明なら仕方ない。

不慮の事故で、クルスト博士を病院送りにしよう。

彼が居なければ、EXAM計画は頓挫だろう。

数ヶ月の時間稼ぎだとしてもね。

次の機会で、特務部隊の機体での強襲になるかな。

 

カーウィン卿の救出に『突貫くん』は、ないな。

向こうは、旧式ザクの配備はしてるだろうし。

戦車兵器の一個中隊と対面は無理ゲー。

何より、メイを連れて対戦とか無謀だね。

 

下策だけど、掘り出し物発掘にしよう。

ここのガラクタをレストアして運用だね。

メイと一緒に復旧するなら楽しめるし。

腐ってもジオニック。

現行機よりも強い可能性は十分にあるな。

 

 

 

 

□メイ日誌12(メイ視点)

事前に御父さんの場所を探し当てました。

私にハッキングさせてくれたのは、ジョンの優しさなのだろうか?

難解だったけど、途中から楽しくなってたのは内緒。

 

テロリスト呼ばわりされる御父さんを拘束するジオンに、ちょっとしたお仕置をしておいたよ。

時限式で、現行OSがダウンする爆弾をね。

これは整備班の人が、真面目に整備してればわかる類いの悪戯かな。

スッと胸が透いたので、高揚した気分は落ち着いたよ。

 

ジョンと一緒のジオニック本社に潜入です。

搬入口から堂々と進入するのは、潜入と違うよ?

コロニー公社の偽装とか段取り凄いね。

これは私が呆然としてたときに手回ししたのかな。

 

『突貫くん』こと、コロポックルがお出迎え。

この子達がここに居ると現実的だね。

 

乗り込んで、搬入雑務をするみたい。

最初は本当に搬入手伝いをしてたよ。

データと現場の違いを確かめるための確認みたい。

データ上に無い通路とか、現場ではよくあるしね。

 

私も見落としがないか見回るよ。

コロポックルを操縦して、そこかしこと巡りくる。

コンテナの山を見てると安心するね。

 

怪しいところは見つからないよ~。

 

ついつい探検気分に変わってました。

本社倉庫に来たのは初めてだったから。

MS格納庫は別の区画だと思う。

ここは浅い区画に見えるからね。

たぶん、地下区画に隠してる気がする。

 

ジョンは杜撰だと言ってるけど。

そこまで体たらくじゃないと思ってる。

機密文書の機密機体のはずだよ。

 

私の指摘通りに地下区画に進入。

これって、不法侵入だよね。

熱源探知を使って人気が無い区画に移動。

ジョンは、がい~んがい~んバンカーを撃ち付けてます。

音が響いてるから、バレやしないかヒヤヒヤです。

 

 

侵入禁止区画をお構い無しに、突貫。

突貫するために『突貫くん』を??

 

器物破損&破壊しまくって、地下区画に来てます。

そこは宝島を彷彿とさせる光景が。

ガラクタという名前の試作機体の山がありました。

 

────ひどい。

 

酷すぎる。

そしてもって、杜撰だよ。

社内地下区画に無理矢理押し込んだのごとくの惨状。

選考漏れした機体はゴミなのか、放置されてる。

これって、動力源を繋げたら稼働するよ?

 

ジョンが私を見て、杜撰だったろ?的に呆れます。

あまりの酷さに呆然とする私。

機密機体も『旬』を過ぎると産廃なんだね。

 

使えるというか────。

 

ザクIIよりも高価な部品がゴロゴロしてる。

 

本国の人達って、無駄が多くない?

ジオニック支社が、健全なだけなの??

 

予算切り詰めた末に苦心して制式機を開発したのに。

この惨状見てるとね。

無性に怒りたくなってきたよ。

 

ジョンがメイを見てる。

 

このガラクタで、一泡吹かせてみないかと誘う。

そうだね。

御父さんを助けるためにも。

この子達を蔑ろにした技術者達に、天罰だよね。

本国の人達に仕返ししよう。

 

メイとジョンのターン開幕だね!

 

 

 




メイとジョンは、レストアするようです。

高価な産廃部品で、何を復元するのやら。
ジオニックの黒歴史が今紐解かれる。


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★UC0078/08 ジョンはメイと共にレストアする

ジョンの独自解説が光る。
機体開発による弊害と考察を────。

メイは造る。
部品たちの声を聞き届けて。



■ジョン日誌14

予想どおり高価な試作パーツの山(ゴミ)だ。

試作機とは、採算度外視で造るモノ。

その時の最高能力を仮定した仕様だからね。

予算を食い潰す試算で、無駄に高価な部品を使用。

耐久性が高くて、演算性能が速くて。

ひとつひとつが芸術品という極み。

試作機が高価という謂れ因縁の元凶だろう。

 

そこから性能と価格を削ぎ落として、制式機に。

大量生産を優先させるコストに調整。

マイナーダウンという作業に当たる。

ガンダムのマイナーダウンが、ジムという理屈さ。

連邦だと、マイナーダウン感覚では無いかな。

ガンダム → 陸戦型ガンダム → 陸戦型ジム

という、稀有な成功例はあるけどね。

上層部の思惑から外れたから、更に劣化してジムに。

コストダウンによる劣化鋳造品だったりする。

 

連邦の流れだと──。

試作機 → 実証機 → 隊長機 → 汎用機 → 専用機

連邦のエース機体が汎用機並な悪因だね。

その状態から、出力を弄ってピーキーに。

専用機というより、出力調整による差異かな。

武装強化とかしてるのは個人裁量だし。

 

ジオンは、その構図が真逆ではある。

試作機 → 汎用機 → 隊長機 → 専用機 → 実証機

汎用機にする過程の落差が酷い。

最低基準から底上げで、高級機にしていく。

その階級特権(政治)が大層面倒なのだ。

パーソナルカラー許可は、ザビ家認証の裁量。

試作機をそのまま、専用機にする流れすらある。

 

 

話は逸れたけど。

技術者は勘違いしている生きモノであるかな。

軍の予算ではあるが、研究費なのだ。

未来への投資として、好き勝手している生態さ。

『キング・オブ・穀潰し』だね。

国民の血税で『贅沢三昧』をしている。

彼等にとって給与より、研究開発だからね。

 

結果、贅沢三昧の産物が溢れている。

小さな部品ひとつで、国民一人が一生暮らせる。

そんな馬鹿げた話がまかり通っているものさ。

故に、隠蔽する。

人気が無い場所に隠す習性。

もしくは、ゴミと共に廃棄処理行きかな。

 

アナハイムは、そこのところ民間企業だからか真面。

歴史資料館張りに、保管展示してたりする。

 

 

まあ、とびっきりのゴミだよ。

そのお蔭で、容易に現地調達できてるんだけどね。

今は、メイの審美眼による選定だのみだね。

ジオンの最初期開発機体に詳しくないのもある。

 

メイが怒りながらも、お宝発見に悦んでる。

素性の良い機体が出来上がるか楽しみだな。

 

 

 

 

□メイ日誌13(メイ視点)

お宝の山の光景に我を忘れました。

あの時に欲しかった部品が散乱してるよ。

欲を言えば、全てお持帰りしたいよ~~。

 

───っ!?

 

いけない、いけない───。

御父さんを救出するのが目的だったよ。

夢の光景に目的意識が霞んだのは、内緒。

 

 

使えそうな良好な部品の山から、選定です。

機体の原型があれば楽なのに。

都合よく落ちてたりしないよね?

 

彫像のようなフォルムの機体が複数ある。

胴体部分だけだけど。

これ、たぶんだけど、ブグな気がする。

 

『プロトタイプ・ザク』の前身。

ザクIの前の制式機だよ。

『MS-03 ヴァッフ』の改修機だったかな。

特務部隊に少数配備されただけだから。

かなりレアな機体だと思うよ。

 

型番検索してみたら、出てきたよ。

『YMS-04 ブグ』

私も実機に触れるのは初めて。

感動の瞬間だけど、惚けてる場合じゃないよ。

 

機体状況は良好。

他の部品は、ザク系が多いね~。

 

ブグ本体で、ザクとの複合型がベストかな。

高価な試作パーツを使える機会だよ。

そんなチャンスは、なかなか来ないよね?

 

なので、私は自重することを放棄したよ。

 

 

想うままに、思い付くままに。

ジョンが生暖かい視線で視てたことに気付かず。

私は頑張ってレストアしていた。

 

 

私と別行動していたジョンは、武器を漁っていた。

機体だけで勝てないからね。

武器を見つけるのが重要なのは解るけど。

ジョン~、一緒にレストアしよう?

 

 

私は、満面の笑みでジョンを呼び寄せた。

其処からは夢の時間に突入だったよ。

 

本当に楽しい一時。

 

ひとりで造るより、ふたりの方がいい。

以前は大人に混じって作業してたけど、こんな心地好さは無かったかな。

その頃は、熱意にまみれてたけど。

御父さんと一緒に、とか、そんな感じだった。

 

好きなヒトと一緒の共同作業は別格だね。

 

 

自重しなくなった技術者ふたりがここに居ました。

高価過ぎた部品に目が眩んだのです。

この子達が活躍したいとお願いしてたよ。

なので、ふんだんに使いました。

その甲斐あってか、ザクII並の水準で完成。

 

一時的に出力最高にする機能を添えて。

臨界機動する諸刃のつるぎ。

代償は、内燃機関などの部品状態悪化かな。

急造品質だから、自壊する危険性。

 

操縦士は、ジョンになりました。

メイだと怖いとジョンは宣う。

ジョンの方がパイロット適性が高いけど。

理由は、メイを戦場に立たせたくないっぽい。

いつか横に並んで、有事でも隣に居たいよ。

 

御父さんを確実に救うために我慢。

 

完成した機体を使って、武器漁りを再開。

ジョンが開発したパワード・パックの雛型を発見。

これも高価な部品で試作したのか……。

 

ジョンが言うには、仕様よりだいぶ高品質で重い。

戦艦とかで使う骨格に見えると。

採算度外視とかいう基準じゃないね。

もしかしたら、艦船でパワード・パック使用を模索?

あり得無いとは思いたいけど。

タガが外れた常識外の技術者なら転用しそう。

 

乾いた笑いをするふたり。

身震いしたので、この先の談話は止めたよ。

 

再び、武器漁りをしたよ。

試作重火器とか、放置したら危ないと思う。

いろんなビックリ兵器とかある。

あれも欲しい、これも欲しい。

 

ジョンも心底惜しんでいたけど、諦めてた。

これから戦闘しに行くのに。

信頼感がまるでない武装は死蔵だと。

投げつければ、鈍器にはなるかもだけど。

重火器を近接武装代替にしたら、暴発三昧。

自刃する行為とか馬鹿げてるし。

ジョンの安全性が最優先だよ。

 

現行武器に近しい武装をありったけ積みました。

『芝刈りに行く』お爺さんに見えるとジョンが言ってた。

射程距離ギリギリで先制したら、いいと思うよ。

武器重量が軽くなれば、軽快な動きになるよ。

ジョンなら出来るよと太鼓判を押してみた。

 

コロポックルを貨物便近くに係留。

係留させたのは『突貫くん』だけ。

メイも随行するので、MK-2は私が操縦。

ジョンを落とさないように、大切に抱えて移動。

引き返して、ブグ改ザク複合型を取りに戻ったよ。

 

 

強襲する時間帯は、夜明け前。

眠気が強い時間帯かな。

こっそりとメイが施設に麻酔ガス注入するんだけど。

陽動と殲滅を兼ねて、ジョンは矢面に立つ。

二段構えの作戦を確認して、私達は仮眠をとった。

 

救出作戦は、明日に持ち越ししたよ。

 

 

 

 




メイと共にレストアした産廃産のブグ改。
一夜限りの舞台にて、機体は踊り出る。
夢焦がれた戦場に。
約束されたその場所へと急行していく。

ジョンは焦る。
想定以上に、じゃじゃ馬なんだけど!?


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★UC0078/08 ジョンはブグで監獄を強襲する

レストアしたブグ改で、監獄を強襲。
調子にのって、ボコられる。


メイはジョンの勇姿を見送った。



■ジョン日誌15

UC0078/08

ジョンはメイと共に、カーウィン卿が投獄されている監獄に急行した。

夜明けの朝日が見える前の眠気時。

夜勤で、おおよそ疲れのピークが強い頃合いである。

 

「メイ、今から獲物を釣ってくる。君は隠れて機会を待つんだ。絶対、前に来てはいけない」

 

 

「ジョンは心配性だよ。この子の性能は把握してるから、無茶出来ないよ。ジョンが怪我したら私は怒るからね?」

 

「戦車の射程距離と同等くらいだけど、やれるだけやるさ。機体性能は此方が上だろ?」

 

 

「ザクII並に引き上げたけど、過信しないでね。専用装備でもない試作武器庫なんだから」

 

「わかってる。比較的まともそうなのを積んでる。ジャムったら、迷わず投擲するから」

 

「無茶しないでね。と、言いたいけど。無茶しに来てるから、無理しないでね」

 

「了解───」

 

 

 

 

ジョンは緊張していた───。

 

これから生死を賭ける戦いをする。

二度めの世界ゆえに慢心が滲み出ている。

自分はこんなところで死ぬわけが無いのだと。

既に勝利を核心している。

 

なのに、この動悸はなんだ?

対象が望遠鏡の先に見える緊張感が拭えない。

久方振りの戦場だ。

苦渋に満ちた前世ジョンの記憶の影響か?

 

君(前世ジョンの意識)は表に出て来るなよ。

この身体は、僕(今生ジョン)のものだ。

禍根は、僕が払ってやるさ。

胸を押さえ、心に根付く前世意識を抑え込む。

 

動力ピッチを上げるボタンを押す。

操縦レバーを踏み込む。

火器管制トリガーに手を掛け。

ジョンは、厳かに戦火を放った────。

 

 

ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド

 

 

機銃の音が鳴り響いている。

薬莢が四方八方に散乱していく。

一方的な虐殺の始まり。

反撃する暇さえ与えない。

 

進めや進め、ジョンが通る。

そこのけそこのけ、ジョンが通る。

得も知れない快感で、我を忘れる獣(馬鹿)がいた。

 

 

 

監獄に駐在する警備部隊は、MS混成部隊である。

MSが5機に、戦闘車両が40機。

各方位に、1部隊編成(MS1/MT9)。

残りは、予備機である。

監獄の四方に、MSを門番として配置。

後方に配置した戦闘車両を物量で威嚇する構え。

此処に暴徒が押し迫る珍事はゼロ。

 

それが、一方的に攻撃された。

MSで襲われることが無いという絶対の油断。

ジオン国民からは畏怖されど。

敵意には鈍感で不慣れにあったのが禍した。

 

 

 

 

 

ズシン……っと、施設が揺れ動いた。

(地震?)

コロニーにそんなものがあるものか。

なにやら外が騒がしいようだが、なんだというのだ。

監視員が煙の方角を見る。

 

 

『!?』

 

 

駐屯部隊が喰われている。

なんだあれは、連邦が攻めて来たのか?

ヤバいことになってる。

外を確認しなければ─────。

 

 

 

『メーデー、メーデー。現在、敵と交戦中……至急…至急増援を送られたし。メー…デー…………』

 

 

『何が起きている? 敵襲とは誰が相手か!?』

 

 

『師団長、北門部隊が壊滅しました。東西南門の各部隊を………』

 

 

『壊滅? 冗談ではない。旧式とは言え、連邦にやられるほど、ここは腑抜けてはいないぞ? 冗談が過ぎるぞ!』

 

『北門の映像を直視してください師団長。……北門は、北門部隊全軍は蜂の巣にされています。動ける機影はありません』

 

『嘘だろ!? あいつら明け方までピンピンしてたじゃないか。昨日の晩飯を共に食いあってた連中だぞ!』

 

 

師団長と呼ばれている指揮官は愕然とした。

呼び出されて来てみれば、北門は壊滅。

敵の正体は不明で、目下…攻撃されてる最中。

何が、目的だ?

誰が、目標だ!?

敵の意図が皆目見当つかない有様。

どうして、此処を強襲している。

 

 

 

『団長! こ、ここ、…これを見てください。襲撃しているのは、ブ…ブグです。味方が、味方が此処を襲撃してるんですか!?』

 

『ブグだと? いったい誰が操縦してやがる。喧嘩しに来てるのは親衛隊か?? 俺達は総帥に泥を塗ったことは無いぞ。なんて厄日だよ!』

 

『総帥府に連絡は出来んな。本物だとしたら、俺達は処刑される。偽物だとしても、総帥に泥を塗ったようなものだ。俺達が出来るのは、あいつを仕留めて生き延びることだろう…な』

 

 

『師団長、奴を殺るんですか? 此が発覚したら……軍法会議ものですよ!』

 

『殺るか、殺られるかだろう。生きてれば何とかなるもんさ。予備機も用意させろ、俺が奴を落とす!』

 

 

『───各員に告げる。これは演習では無い。師団長命令だ。喧嘩しに来た馬鹿を血祭に挙げろ。絶対に逃がすな!』

 

『各部隊は、北門を目指して三方向から挟撃せよ。各員は単独で戦うな。連携して囲い込め。敵が単体だとしても見くびるな。奴は北門を壊滅させている。三方包囲陣を敷くぞ!』

 

 

 

(ジョンは、壊滅させちゃったか──)

 

遠巻きにジョンの行動を見ていたメイは呟いた。

敵を釣ると言っていたのは何だったのか。

これだと、全軍出してくる気がするよ。

ヘイトを稼ぎ過ぎじゃないかな。

 

全軍釣るのが目的なの───!?

 

 

 

「ジョンっ、ジョンってば。や、やりすぎだよ。ちょっと聞いてるの? 」

 

「ははははははははっ。蜂の巣だ。弱いっ、弱いぞ。豆腐のように砕けていくな」

 

 

「ジョンってば、正気に戻って! 向こうが本気になってるから、適度に逃げてっ!」

 

 

「─────(ヤバいっ、やりすぎたか)?」

 

 

「聞いてるの? ジョンってば……」

 

「聴こえたよメイ。ちょっとばかし度が過ぎたけど、予定どおりさ。メイはこの隙に、施設に侵入してくれ。あいつらを連れて引き回すさ」

 

 

「────帰ったら、お説教だからね!」

 

「──────了解」

 

 

(敵のマーカーが多い。囲まれたら面倒だな……)

 

 

あいつらの方が数が多い。

今度は、こっちが蜂の巣コースになるなぁ。

 

 

(意識を飛ばしてくれたのは、君か?)

 

知識だけを渡せばいいものを───。

禍根か欲望かはわからないけど、怨念だな前世は。

巧く付き合う他ないけどさ、「君」も死にたくないなら手を尽くせ。

メイは絶対に「君」に渡さないけどね。

大概のことは付き合ってあげるよ。

 

(─────…………)

 

 

誰に対してジョンは会話してるのか。

端から見れば狂っている。

そういった不自然さは、戦闘での緊張で誰にでも起こり得る。

妄想や空想なる現影。

もしくは、二重人格者であるのかも知れない。

戦場を生き延びれば、それは些細なことである。

 

 

 

敵が物量で押し寄せてくる前に弾薬を補給する。

武器庫には、まだ…弾薬はある。

足らないのは、機動力と手数だ。

 

なせる手段は、ただ一つ。

囲まれた刹那に、臨界起動の極限状態で旋回射撃。

直撃さえ避ければセーフだろう。

これも一つのデータ検証だ。

双方向で全面射撃をしたらどうなるか。

 

 

『北門にて機影発見。ブグを確認しました。奴は佇んでいます。まるで、此方の攻撃を待っているかのように静止しています。危険です。何をするのか解りません』

 

『おいおい、奴は正気か? いくら親衛隊とて、包囲されたら終わりだぞ。この状態でも喰らうつもりか?』

 

『敵が緩やかに後退し始めました。此方を挑発してるのは明らかです。誘いに…乗るん…ですか、師団長?』

 

 

『厭な感じはするが…各個撃破されたら、此方が全滅だ。勝機が高い方を選ぶのが指揮官としての矜持だろうなあ(きなくせぇ……分が悪いのは奴のはずなのに、引けと、直感が囀ずってやがる)』

 

 

『ブグが静止しました。MSの手振りで挑発してます』

 

『あからさま過ぎて萎えるな。奴が引けば、丸く収まる気がする。部隊を下がらせたい……』

 

 

『あちらがその意志があっても、隊員は引かないでしょうね。同胞を殺されておりますから。私も逃げたくて仕方ありませんが、軍人の矜持は持ち合わせております』

 

 

師団長に従う士官は、真面目だ。

もしかしたら、副官なのかも知れない。

ジョンは、相手を知らない。

師団長も、ジョンを知らない。

見知らぬモノ同士が戦うのが戦場である。

互いに退けぬ何かのために狂い合うのだ。

 

 

『…………お前ら、血気に逸るのは結構だ。奴を囲め、そして引き金を引け。対角の味方に当てるつもりで撃て、俺と対角になる奴も遠慮なく撃て。奴を人間と見くびるな。血に飢えた獣だ。俺達も奴と同じ心構えで獲りに行け。生き延びたら、上等な酒をくれてやる!』

 

 

 

『…………よい演説でした。部隊の士気向上が高まっています。貴方は善き政治家になれますよ』

 

 

『俺が政治家になったらジオンは御仕舞いさ。この続きが聴きたいなら、てめえも生き残れよ』

 

『……………心得ました』

 

 

 

ブグを中心に円形陣を敷いた。

奴は、動かんな。

腹を括れ。

生きるか死ぬかは、この瞬間を制したモノだ。

 

 

「囲んだね。射程距離には入ってる。足りないのは、向こうの距離かな。威力を上げるには、より距離が近い方が最上だよ。その分、危険度は倍増」

 

 

(メイ………哭いて怒るだろうなぁ)

 

 

『師団長、ブグが、…ブグの武装が増えてます。何ですか、あれ……MSの腕は2本なのに。なのに、敵の重火器群が勝手に動いてますよ。なんなんですか、あいつは!?』

 

『あいつ、あれで此方を喰らうつもりか?』

 

 

あの形、奴の背負ってる箱?

あれは……、武器庫か!?

馬鹿げていやがる。

なんて面倒なもんを造りやがったんだ。

 

『総員、敵を撃ち落とせ。自動照準を頼れ、奴に銃弾をくれてやれ。撃ち尽くせ、嬲り尽くせ、殺し尽くせ、生きてる限り撃ち放てぇ───…………』

 

 

ドガガガガガガガガガガガガガガガドガドガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ………

 

 

我武者羅に撃ち合う。

生きてる限り、トリガーを引いた。

対角に居るモノは屠りあった。

敵味方共に損害に躊躇はしない。

何が壊れようと、誰が倒れても…引き金さえ引ければいい。

 

 

ジョンは、指揮官機の攻撃に対して円を描く。

螺旋を描くように旋回しながらの全面射撃。

武装は、前方に4基と後方に3基。

撃てばいいだけの簡単なお仕事だ。

解禁・臨界起動である。

旋回スピードが増した───。

それはさながら独楽回しのような軌道であった。

 

 

(超・旋回射撃────っ!!!)

 

※ 急旋回で、全面射撃してるだけ。

 

 

 

互いに屠り合う泥試合ではあるが。

勝負は一瞬のことである。

鉄火雨霰の惨状は、一重に地獄である。

着火するのはの魂への火種。

痛みを感じるまもなく、身体が砕け散り逝く。

 

ジョンが、1回転半する束の間の刹那であった。

 

 

ブグは、大いに損壊していた。

背面パックは潰れ、左腕は吹き飛びて喪失。

頭部はモニターが死んでいる有様。

よくよく耐えたとも言える。

メイが見たら、絶叫か卒倒すること請合いだ。

ジョンは、軽度の脳震盪を引き起こしていた程の衝撃。

 

 

この程度の損壊で済んでいたのは、戦艦の骨格仕様の雛型パックで救われたのだろうと、ジョンは推察した。

小さくても戦艦の素材である。

対弾性能はピカイチらしかった。

 

致命的なラインを避けて、些細な砲撃を喰らう。

集中放火を浴びせ、浴びさせられ。

互いに蜂の巣状態である。

旧式ザクの四肢は損壊。

車両の動力は撃ち抜いた。

砲塔は折れ曲がり、潰れ、ひしゃげていた。

敵側のパイロットは生死不明。

 

あまいのだろう────。

生死を確認しないのは。

止めを刺さずに、焼却しないのは。

敵側なら、容赦なく殺すべきだと思える。

 

メイになんて誤魔化せばいいか思案してたせいで、その機会を喪失した。

 

 

故に、フラグは回収される。

 

 

師団長と呼ばれた兵士は生きていた。

息も絶え絶え、意識は朦朧。

銃口を向けてトリガーを引けば、フラグは消滅するのに。

 

『なんてぇ…今日に限っ、て勤務なんだよ…ふざ…け……』

 

 

師団長の意識は落ちた。

失神したのであろうか────。

 

 




戦闘シーン難しい。
台詞あると楽しいけどね───。


あまぁ~い情けなさは、一周めならでは。


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★UC0078/08 ジョンは三人で地球に帰還する

メイは監獄に侵入した。
軟禁されている御父さんを発見。
監獄から出ては驚く。

ジョンの惨状を────。


■ジョン日誌16

UC0078/08

 

サイド3の片隅に位置するとある監獄。

人気を感じさせぬ程の静けさ。

ジョンが、駐屯部隊を物理的に沈黙させ。

メイが、麻酔ガス注入で施設の人員を鎮静化。

 

御父さん救出作戦の経過は順調であった。

 

 

 

ブグは、ズタボロだった───。

 

避けられるはずの弾道を受けていた。

戦車に備えられている機銃程度は痛くない。

表面装甲を甲高く戦慄いてのかすり傷。

無数に浴びさせられてた弾痕が痛ましい。

致命傷になるMSの銃撃だけが脅威であった。

 

駐屯部隊は、暴徒鎮圧の対人仕様にある。

戦闘車両の戦車と言っても『軽戦車』が主体だ。

重戦車やマゼラ・アタックは配備されていない。

集中放火を受けても、損害は軽微。

表面装甲を蜂の巣にされるだけという見積りだった。

 

なのに、この惨状はどうしたものか。

ジオンの底力という補正力か。

死物狂いの無慈悲の果ての産物か。

 

そう考えるのは早計である。

これは、フレンドリーファイア前提の交戦である。

全ての照準に互いが全力射撃をしただけである。

無差別乱射乱撃の賜物だろう。

 

精密射撃による弾道は先読みしやすい。

避けられる機動力があれば、当たらないのだ。

ジョンの戦い方は、悪手である。

致命的な攻撃だけ避けて一掃するという目的。

それを優先させただけの結果である。

引き連れて釣り上げ、1部隊ごとに対応が面倒。

そのような思考を元に展開されたのだ。

 

ジョンは、監獄に移動中のブグに対して思いもよらぬ『じゃじゃ馬』さに辟易していた。

機動推進ピッチのアップダウンの癖が強すぎた。

エース気質並のピーキーさに手を焼いた。

故に、移動力を棄てたのである。

避けられる性能がありながら、トリガーに集中したいがために。

 

 

ブグは、大層嘆いていた───。

メイの謹製OSが積まれており、ご機嫌であった。

たかだか戦車ごときの弾道で我が身を晒す。

敢えて受けて立つという愚かさに、ご立腹である。

腹立たしかったので、搭乗者にも罰を与えた。

 

機械の意志という理不尽さは、常識を揺るがす。

致命的とならない攻撃でも、当たり方次第。

角度が悪ければ破損し、内部構造が露出。

其処に集中放火を受ければ、やがては壊れる。

その繰り返しで、自壊したのだ。

 

ジョンは確かに、MSからの攻撃は避けた。

戦車からの銃撃は無視していた。

装甲で跳ね返せると慢心して、避けなかった。

 

 

搭乗者の意識に呼応して、愛機が限界を超える『美談』はよくよく聴かされるモノだが。

搭乗者の理不尽に対して、機体が反抗するのは…なかなかに無い珍事(惨状)と云える。

 

この惨状を見たメイは、ジョンを手酷く怒り倒し。

反面に、ブグを大層褒め称えていた結末につながる。

ブグは、してやったり…と、ご満悦であった。

 

 

そんなブグではあったが、この後に自爆させられた。

因果応報である────。

 

 

カーウィン卿の救出後に、ジョンはメイと合流。

そそくさと、監獄から離脱した。

ミッションコンプリートである。

 

そして、一時的に別れた。

自分たちの痕跡となる後始末のお掃除だった。

メイは、御父さんとの再会と説明があるだろう。

ジョンは、ブグを処理してくると言い残して消える。

 

 

 

 

ジョンは、当初から『クルスト博士への襲撃』を計画してきたのである。

機体が無事なら、ブグは何処かに隠して帰り。

博士が居る施設に、時限爆弾を設置して爆破する心積りであった。

 

ブグは、想定以上に損壊していた。

それならば、MSに爆弾を積載して道連れにした方が得策である。

ジョン的には、ブグに有終の美を贈ったに過ぎない。

 

 

ブグは、儚く昇天する。

 

次の機会が貰えるなら、彼の搭乗者に罰を与えてやると誓いながら。

 

機械とはいえ、魂はあるものなのだろう。

 

善意を与えれば呼応し、守護霊になり。

悪意を与えれば反旗し、悪霊になる。

 

 

ジョンは、フラグをコツコツ積み上げた。

 

最良の手段と信じたルートを邁進する。

その側面で、地雷ルートの恩恵は憑いて廻っていた。

 

 

 

 

 

□メイ日誌14(メイ視点)

UC0078/08

 

ジョンがやり過ぎて、駐屯部隊と全面戦争に。

ブグの性能的には、大丈夫だとは思う。

距離を空けて、機動力を生かしながら戦えば。

ジョンの腕なら、無傷とはいかなくても…軽微?

 

施設内に残っていた部隊も、ジョンが引き連れて行ったみたい。

藻抜けの空になってる状況かな。

危険度はかなり下がったところで、メイの出番。

施設内に侵入して、麻酔ガスをダクトに噴射。

程度がわからないから、使いきったよ。

 

施設内のコンピューター機器に接続し、ハッキング。

御父さんの居場所を突き止めた。

独房の映像を見て、涙腺が緩み零れた。

 

(よかった…疲弊してそうだけど、五体無事そう)

 

拷問されてたのかもしれないけど、生きてる。

ようやく再会できたのだ。

 

あの頃の現状のままだったら、御父さんは獄死させられていた。

いろいろと会話したいけど、連れて帰らなきゃ。

麻酔ガスで御父さんも気絶している。

起こすのは、隔離した場所でね。

込み上げる気持ちを抑えて、端的に行動したよ。

 

他にも捕まっている人たちが大勢居たよ。

政治犯なのかな?

普通の民間人が多い気がする。

出していいか解らないけど、鍵は全て解除した。

 

運が良ければ、貴方たちも逃亡してね。

 

 

御父さんだけが消えたら、上層部に察知される。

特定人物だけ消えるのは悪手だと。

何人か居なくなる痕跡を残すのが大事と、ジョンが言っていたのを思い出す。

 

捕まっている人たちを利用するようで、心がチクチクするよ。

申し訳なさはあるけど、ごめんなさい。

私には、御父さんを助けることしか出来ない。

貴方たち個人に敵意は無いんだよ。

 

 

管理室や司令塔などをそこかしこ傷付けた。

如何にも、複数人が侵入した風の偽装。

細々とした工作を終えて、御父さんを大きめの布地でくるみあげ…施設内から脱出した。

 

外で待機しているであろうジョンと合流するために。

 

 

 

 

 

 

 

無事に、合流したよ───…………。

 

ブ、ブグが、居た…けどさ。

なんで、そんなにズタズタになってるの?

 

ジョンは、無事みたいだけど…ブグが半壊だよ。

呆れて言葉がうまく出てこない。

ジョンは、無事だからいいんだけどね。

いいんだけど、何かは…言いたい。

怒り捲って、正座させてのお説教コースだよね。

 

取り敢えずは、此処から遠退くことが先決。

情事は、人目が居ないところでする慎ましさは忘れてないよ。

 

 

人気が居ない軍部が来ない場所まで逃亡。

というかブグが居る時点で、商業施設に行けない。

 

御父さんの介抱もあるのです。

親子の会話を水入らずとの配慮で、ジョンが消える。

半壊したブグの後始末らしい。

ブグは、連れて帰れないから割りきろう。

ブグの勇姿を心に刻む。

御父さんを助けてくれたことに感謝を捧げたよ。

 

 

 

 

「…………………うっ?」

 

「御父さん、起きたんだね。久しぶりだよ御父さん」

 

 

「メイ……!?」

 

「だいじょうぶだよ。御父さんはたすかったの」

 

「なんて無茶苦茶なことを…助けられた身の上で言えたものではないが、どうやって救出したんだい?」

 

 

「詳しくは今は話さないけど、地球に行った後でお話します。私だけで出来たことじゃないの」

 

「それは、そうだな。誰が助力してくれたんだい?」

 

 

「私の……大事なひと…だよ」

 

 

「──────お前、男が出来たのか!?」

 

 

「私も13歳です。子供ではありません(怒)」

 

 

「いや、いやいやいやいや…子供だろう?」

 

 

「今回の功労者が彼(ジョン)だよ御父さん。命懸けで、MS戦闘したんだから!」

 

 

「………───なっ? 何と…いう…こと…だ……娘に、男の影が居たのを知らなかったとわ!」

 

 

「御父さんも知ってるひとだよ。御父さんが、直接知らないだけだから。交際歴は8年なんだから!」

 

 

「────8年? メイが5歳の時からとか、どういう経緯だ……た、頼む、り、理解………でき…る…ように、噛み砕いて…伝えてくれないか?」

 

 

男の影が微塵も感じなかった愛娘に、彼という衝撃発言。

どういう経緯を経たのか、男が出来ていた。

かなり信頼されている実績あり。

 

しかも、8年という長い交際の積み重ね。

いや、5歳から付き合うとは…相手はロリコンか?

この信頼しきってる間柄は相当なものだが。

私を助けるために、MS戦闘をしでかす豪胆さ。

メイが無傷で居る配慮は、信用に値する。

しかし、見知らぬ男に…愛娘を奪われる屈辱。

 

私は思考を巡らせていた────。

愛娘は、相当な入込みようである。

別れさせた場合…いや、離縁されるのは私の方か?

親子の絆より、男女の絆と相場は決まっている。

 

血涙を流すかのような断腸の思いで、娘に語る。

 

 

 

「話をしようじゃないかメイ…彼との馴れ初めを」

 

「したいけどね。此処は敵地だよ御父さん。地球が私の居場所なんだよ。私も軟禁されていたんだから、助けに来てくれたのも…ジョンなんだから!」

 

 

 

彼…と、おぼしき相手の名前は『ジョン』らしい。

犬の名前のようだな。

愛犬だったら良かったのに。

 

彼の姿を直接見たのは、宇宙港の前だった。

金髪もじゃの優男である。

年齢は16歳。

地球育ちで、連邦軍所属の士官候補生らしい。

メイの専属技術顧問として、ジオニックに招聘。

娘が、ゴリ押しで呼んでいた…あの彼か。

 

 

 

父娘共々、窮地から救われた恩義は高いだろう。

理性的な交際らしく、純愛路線は頼もしい。

愛娘によると、一線は超えてないらしいが。

まぁ…何処ぞの馬の骨に奪われるよりかは、よほど優良物件だと感じる。

 

義理の息子として認定するのは、吝かでも無い。

 

 

 

私は、彼が設立した私設軍の技術顧問になった。

聞いて見たものも、当面の問題はかなりある。

障害は、そびえ立つほどの山積みと云える。

 

私設軍と云えるほどの規模が無い。

物資は、到底足りてない。

部品は、鹵獲からの分解で賄う。

人手も、私と娘だけ。

彼も含めて、創設メンバーが3人という少なさ。

今後、資材・人材は拡充するらしいが。

 

生産工場は無いが、町工場的な規模。

始まりの場所としては、相応しいのだろう。

 

ジオン愛国者という肩書きは棄てた。

連邦に加担する気は無い。

ここから始まる反撃の烽火に加担する覚悟は出来た。

 

 

 

 

────でも、だね。

 

いくら匿うための措置と、謂れてもだ。

度が過ぎる行為では…なかったかな。

助けられた身の上は、弁えているつもりだ。

安全策なのは、だいたい解るつもりだ。

 

 

宇宙港入口に入れたのは、彼と娘だけだった。

 

私は、貨物便として…箱詰めにされたのだ。

ジオンから出国するための『私の偽造パスポート』を作成して無かった…と、聞いた。

偽造は、直前に用意するのが厳しいのは解る。

 

その彼が、作業用MWを宇宙適応に改造したと言う。

仮に事故が起き、宇宙に放り出されたとしても…生きられる対処とは素晴らしい限りだな。

格段の配慮とは、頼もしくも思う────。

 

 

「不憫だとは思うのですが、安全策なので。大人しく箱詰めにされてください…御父さん。水と食料は10日分はあります。酸素ボンベも多めに、操縦席周りに積載してありますから」

 

「御父さん、大人しくしてね。騒いで密航がバレたら不味いんだよ。確実性重視なのは解るよね?」

 

 

と、貨物倉庫の前で語られた言葉に耳を疑う。

 

娘が、それを容認していたことも驚きだった。

宇宙服と携帯食料を渡された時は、唖然とした。

安全圏に入るまでは、作業用MW内の操縦席で過ごすようにと厳命されたのだ。

 

 

だとしても、ジオン圏内からの地球への『直送便』は過酷ではなかろうか。

コロニー経由では、行けなかったのかい?

貨物便で、地球に配送させるとか『鬼』だ。

 

娘を密航させた手段は使えなかったのかね!?

 

 

安全性が維持されてても、生きた心地はしなかった。

私が暗がりの中を独りで過ごしている最中に、娘は彼と御執心の睦愛。

私は、そんな彼への羨ましさで嫉妬に燃えていた。

その熱が、恐怖を忘れさせたのだが。

 

獄中生活者に対する仕打ちではなかったぞ。

この仕打ちは、絶対に忘れないからな(哀)。

 

 

 

愛娘との安易な結婚式は、挙げさせないぞぉ!!

 

 

 




機械にも、五分の魂。
メイは機械(部品)に好かれている説。
メイの期待に応えて、性能は上がる。
ジョンのためではなく、メイのために。

御父さんから公認された。
ただ、結婚式は遠ざかった気がするね。


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第1部 閑話
☆UC0070~UC0078 メイの宝箱


sidestory:メイ

『嫁候補』限定です。


彼女の想いとは─────。


メイは、14歳。

今までのジョンとの記録を纏めています。

劇的なラブ・ストーリー。

的確過ぎた展開が、ね。

 

 

 

 

□UC0069(4歳)

私はネットを眺めてた。

どの学術サイトもつまらないよ。

在り来たりで、誰かしらの模倣とかそんなものばっかりでさ。

私はワクワク感に飢えていたんだ。

 

御父さんのお蔭で、仕事場には楽しさがいっぱいいっぱいで。

 

でも、私の渇きを満たすのは何か違う気がしたの。

ネットの底で一つの宝物を見つけた。

在りもしない怪しい技術論議な交流サイト。

 

私は御父さんの影響でその先端に居るわけで、生半可なサイトでは魅了されることなんてあり得ない。

だけども、そこは違ってたの。

サイトの管理者は、ユニーク過ぎる。

普通はそんなこと思いつかないのに、その発想力には心踊らされたんだ。

 

私は心底此処に魅了された。

 

相手が誰かはわからないけど。

交流を重ねていけば、本人に逢えるかも。

────そんな下心を秘めていた。

 

 

 

 

□UC0070(5歳)

サイト管理者の人とのメーリング交流が始まる。

私との対話が楽しいらしくて、お互いに仮名で呼びあっていた。

 

私も実名バレするのは、現時点では怖い。

管理者の人も匿名性を重視してるので、気さくに対応してくれていた。

 

いいよ。

 

この感覚はこそばゆいけども、優しい感じがよい。

私を子供扱いしないのも嬉しい。

相手の性別も不明なのに、妄想が進む。

 

何年か先にこの人が相手なら楽しい人生が確約されるんじゃないかな。

 

まだ漠然としてて、好きだけど。

恋とかじゃないと思うよ。

そもそも恋とか、よくわからないのだけどね。

 

 

 

 

□UC0071(6歳)

管理者の人との交流が続いていた。

私にしては、かなり固執してるのだと思うよ。

この人が欲しいと思い始めている。

本質が見え隠れしてるけど、私を試してる素振りが生意気かな。

 

こう見えてもメイちゃんは博識なんだというのを精一杯見せつけてきた。

その反応を重ねていくうちに、管理者の人はかなり賢いことにも気付かされた。

 

何か巧みにミスリードしていて、此方の対処法を観ている感じだった。

ちょっとの怖さと引き換えに、この駆け引きに熱意が隠れている。

隠れていると感じてるのは、私なりの感性だけどね。

管理者の人も、私に御執心してるのだと想うと、なんか心地好い気がする。

 

此が独占欲だと気付くのは数年先だったけど。

この時点で、恋に落ちてたのだと想う。

 

 

 

 

□UC0072(7歳)

お互いの信頼感が募り、待望の音声交流が始まる。

管理者の人は男の子だったよ。

年齢的に大差ないのがかなり嬉しい。

 

私の同類がここに居たんだと実感できたときには、思わず涙腺が緩んだ。

 

正直に言うけど、感動したの。

私の直感が正しかったことに対してね。

彼への慕情は物凄く高まったんだよ。

それと同時に、どうやって彼を攻略できるかも思案してたりする。

 

彼が在住してるのは地球圏という障害が。

私が在住してるのは、遠く離れたコロニー。

御父さんの仕事場は月の裏側なので、其処を基点に出来れば、もっと親密になれるのでは?

 

 

 

 

□UC0073(8歳)

彼を攻略するために必要な行動に出た。

御父さんにおねだりして、月の裏側にあるジオニック支社に社員登録して貰う。

あくまでも支社限定の見習いだったけどね。

 

子供だろうと実績さえあれば認めて貰えるんだよ。

本国勤務の方が給与はいいんだろうけど、私の狙いは彼を虜にさせること。

子供なり精一杯背伸びして、大人に混じって働いてみた。

 

働くと言っても研究してるだけなので、好き勝手してるのだけだったけど。

此が会社の利益になるのだそうだ。

 

彼を私個人のアドバイザーに勧誘している最中。

遠回しにお願いしてたけど、体よく断られてきた。

最終手段で、強引にオファーを出してみた。

 

 

 

 

□UC0074(9歳)

ふふふ。

交流の末にジョンに直接逢って、フォンブラウンでの工場見学的なデートも行けました。

ジョン本人は、想ってたよりも格好良かった。

普通に女の子にモテそうなのが気がかり。

現時点では、メイだけが知ってる優良物件な人材。

メイの大切なお友達。

 

アドバイザーもなんとか承諾を得られたのが大きいアドバンテージだよ。

これほどの逸材を身近な同世代の女の子が見過ごすのはあり得ない。

この良さに気付いたら、身近に居ないメイには対応しようがないよ。

 

困ったなあ。

 

会社の同僚にして、私専用の技術顧問(アドバイザー)。

大人なら、揺るがない状況にも進められるのに。

 

ジョンとは、親友以上恋人未満の扱いです。

妹ポジションにならないように、もっとメイを意識させたいなあ。

 

 

 

 

□UC0075(10歳)

正式にジョンがジオニックに社員登録したよ。

彼の存在は極秘事項。

的確なアドバイザーとして上層部の大人たちも認めている。

有益な人材として、ジオニックも本人の獲得を薦めてきた。

 

メイもそれは狙ってるよ。

ガードが堅くて、そう簡単にはことが運ばない。

 

年に4回の工場見学的なデートツアーが楽しい。

本当は普通にカップルがしてるデートもしたい。

普通に乙女なとこを知って欲しいけど。

ジョンが、メイのことを技術者フィルターで視てるので、追々シフトしていけたらなあ。

 

 

 

 

□UC0076(11歳)

武器庫と推進パックの一体化という企画書がジョンから届いた。

凄く画期的だよ。

ジョンからしたら、機体に汎用性を求める無理より、装備に汎用性を求める方が楽でしょと示唆された。

 

技術者なら、難解な問題を解決する方に意識が向く。

現場意識とか仕様に必要ないと思ってた。

必要なのは戦線が求める要望を満たすだけの接点。

ジョンは苦笑してた。

必要なのは真逆だよと。

開発者の思惑と現場の使用感は、その剥離の落差が酷いとも。

 

 

 

 

□UC0077(12歳)

ジョンが企画したザク改装計画が実用化された。

『パワード・パック』と呼ばれていて戦線の兵士から大人気と好評されてる。

更に改良して、手に武器を持たない状態でも、砲台として、武器庫の携帯武器を稼働する拡張機能を企画していると。

 

銃器は的確に敵を貫通出来ればいいので、態々手に抱いて射的する必要性がなかったりする。

なのに様式美に拘り過ぎて武器の本質を見落としてるとか本末転倒だと、ジョンは怒っていた。

 

うん。

メイにも理解できたよ。

ジオン本国の技術者たちって、何処か変なんだね。

 

 

『パワード・パック』は好評されてるけど、専用機の開発は絶えない。

政治的配慮で、領地進呈代替の報酬らしいね。

宇宙を分配されても、領域であって資源豊富な領土とは程遠い。

 

戦線では、専用機+パワード・パックでの強襲仕様が最強とか噂されてる。

軍需産業の貢献が高くて誉れ高いかな。

メイも、ジョンに負けないように開発を頑張ろう。

 

 

 

 

□UC0078(13歳)

御父さんがテロリストとか嘘だよ。

メイが御父さんの部屋を見た時に何もおかしいデータは無かったのに、公安の人がその痕跡を見つけたとか何をしたの?

 

何度も嘆願書を送ったのに聞き届けて貰えなかった。

ジオンに尽くしたのに、どうしてこんな酷い仕打ちをしてくるの?

 

 

 

ザク開発技術者だったのに御父さん諸ともに私達は拒絶されました。

今のジオンに私の居場所は無かった。

お払い箱どころか、前線勤務で否応なく従軍させられるのだろうか。

謂われなき罪に怯え、軍部から恫喝される。

ジオニックの同僚だった大人たちは、メイと目線を合わせようとさえしない。

 

 

そんな暗闇から救い上げてくれたのが、ジョンだ。

私の当初の予定では、ジョンをジオン国に移入させたかったけどね。

ジョンは、メイに地球圏亡命を薦めてきた。

 

連邦亡命とは言わなかったのは、驚きだったよ。

ジョンは、ジオンも連邦も同類らしかった。

どうしてそのように想ってるのかは、今のメイにはわからないけど、いつか話してくれるのだろうか。

 

メイには、ジョンが居る。

彼は、私と共に居てくれる道を示してきた。

軟禁状態のメイを亡命させるには、かなり厳しい。

普通に考えても無理難題のはずなのに、ジョンは迎えに行くと。

絶対にメイを手離さないと言ってくれた。

メイは泣いたよ。

ジョンに必要とされてることが嬉しくて。

これはきっと国境線すら超えた『愛』なのだとメイは深く理解した。

 

御父さんも一緒に亡命したかったけど。

御父さんが投獄されてる施設は、メイが軟禁されてる場所よりも警備が重い。

ジョンもそれが解ってるので、もっと強くなってから御父さんを救出して見せるとも言ってくれた。

 

行動は迅速に。

先ずはメイを亡命させて。

ジョン個人の施設で、私達謹製の私設軍を開発。

私達だけで暗躍できるだけの資材を蓄積。

ジョンは、ジオニックから得た資金で個人施設を建設していた。

 

なんて用意周到な段取り。

メイがジョンを欲したように。

ジョンもメイと共に歩ける道を模索していたのだろうか。

 

軍部は信用ならない。

戦争国家の企業は信頼に値しない。

ジョンはそれをメイに伝えてきた。

 

 

 

そうだね。

メイは今までの環境が良すぎたんだと思うよ。

幸せな環境。

子供が認められるような環境だったと、誤魔化されてきただけのお話。

彼等が欲しかったのは、戦争を優位に導ける玩具。

誰が造ったとかどうでもよくて、都合のよい技術者だけを軍部が手厚く保護。

今となっては、軍部は技術者を飼殺しにしてるのが理解できるよ。

 

 

私達が此から戦う相手は、蠱惑で虚悪な大人たちの世界。

ジオンとか連邦とかで区切ることは無い。

 

メイは、ジョンの唯一無二の共犯者になった。

ある意味、終生の伴侶を得たとも言う。

祝福された純白の結婚生活を送れずとも、血と硝煙に彩られた世界で共に生きていけるよ。

 

そんな悲壮なメイの覚悟に驚いたジョンは、私達だけの結婚を告げてきた。

本当の結婚式は戦争終焉の先でしたいと。

啄むようなバード・キッス。

子供らしい口づけ。

私はジョンに飛び付いて強く抱擁していた。

誤魔化されてる気もするけど、超えなくちゃいけない女性の影はメイが踏破しなくちゃいけない。

 

決死の行動でメイを亡命させてるのだから、軍配はメイにあるのは明白。

後は周囲に認識させて、私達の間に隙は無いことを浸透させておかないと。

 

 

 

 

『メイ=カーウィン』の名前はしばらく封印だよ。

 

『メイリィ=クラス』が地球圏での私の名前。

 

愛称で『メイ』と呼ばれてるとこじつけてるから。

ジョンにメイと呼ばれても不審がられることは無い。

 

髪型の結い方は変えた。

おさげは楽だったから好きだったけどね。

 

ジョンに女の子を意識させる結い方と、周囲の獣(モブ)にメイがジョンの相方だと周知させるためにも。




メイは、ジョンの『嫁』です。

純愛路線です。

御父さんは救済しますよ。
私設軍の技術顧問に就任予定です。


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☆UC0070~UC0078 フラウの蠢動

sidestory:フラウ

『嫁候補』限定です。


想定外に困窮するジョンへの熱愛。
中の人補正によって、覚醒したフラウ。


フラウは、15歳。

今までのジョンとの逢瀬を纏めてるわ。

劇的なラブ・ストーリー。

絶対に、ジョンくんを逃がさない。

 

 

 

 

□UC0070/05(6歳)

私は普通の少女。

どこにでもいる女の子。

平和な世界で暮らしてる。

夢見がちなのは、女の子の特権だよね。

 

彼と初めての逢瀬。

お互いの名前も知らないけど、目線があっちゃって。

遊ぼうって誘ってみたの。

近くの公園での砂遊び。

女の子のおままごとに付き合える男の子は珍しい。

恥ずかしがって、なかなか居ないのよ。

 

彼を、ジーくん。

私は、フーちゃん。

 

本当の名前がわからなくても、それだけで心はつながっていたの。

 

 

 

 

□UC0070/10(6歳)

彼と遊ぶ日々が楽しい。

楽しくて楽しくて。

彼に触れ合うとドギマギしてる。

反応が面白くて、過剰にスキンシップしてみてる。

 

これは脈ありなのかな?

 

彼と逢瀬を重ねて仲良しになった。

親友ポジションね。

 

彼の名前は、ジョブ・ジョン。

 

ジョンくんと同じ幼年学校だと知ったわ。

運命だと感じたの。

もっともっと好きになる。

 

 

 

 

□UC0071(7歳)

アムロくんが私達のグループに仲間入りした。

機械いじりが好きな変わった男の子。

ほっとけない感覚になるから、ちょっと不思議。

 

でも、私が大好きなのはジョンくんである。

これだけは絶対に揺らがないわ。

 

 

 

 

□UC0072(8歳)

私の直感がささやいてくるの。

恋する対象を手懐けるには、魅惑させればよいと。

私の視線は、常にジョンくんに釘付けされてるの。

 

届け、私のラブリーハート。

 

周囲がどうとか私には関係ないのよ。

私がジョンくんを見つめてる空間があればいいの。

 

 

 

 

□UC0073/02(9歳)

積極的にスキンシップしてるの。、

なのに、必死に抵抗するところが可愛い。

ジョンくん可愛ゆす。

 

義理チョコと偽って、本命チョコを渡してるわ。

 

義理チョコとの格差は明らかだから、周囲にバレてるけどそれがどうしたの?

 

貴女たち、本命を本気で落としたいなら、恥ずかしがってたらダメだわ。

 

 

 

 

□UC0073/09(9歳)

最近はとくに、ジョンくんの視線を感じるの。

ようやく私の想いに応える頃合いなのかしら。

私はいつでもウェルカムなのだけど。

 

視線は向くけど、スキンシップは来ないわ。

焦らされるのも悪くないけど。

ジョンくんの情熱にさらされたいのに。

 

もっと強気で行く方がいいのかも。

来年から、もっと攻めてみようと心に決めたの。

 

 

 

 

□UC0074(10歳)

今年から本命チョコと堂々と渡すことにしたの。

女は度胸。

 

先ずは既成事実を積み重ねているのよ。

外掘を埋めることに注力してるわ。

ジョンくんには内緒でね。

彼の親御さんとの交流も始めているの。

主に、御母様との会話ね。

 

気に入られるには親御さんからが正攻法らしいわ。

ハウツー本にはそう書いてあったの。

理にかなってるので実行しているところよ。

 

幼馴染ポジションを獲得。

次の目標は、婚約者ポジションになるわね。

 

 

 

 

□UC0075(11歳)

幼馴染ポジションの特権を発動して、ジョンくんの寝室に出入り。

 

私が隣に居るのが当たり前になるまで、彼の意識を私色に染めてるところ。

恥ずかしがって抵抗されてますが、そこが萌ゆる。

 

日々のジョンくんとの攻防戦は白熱してるわね。

ジョンくんのお蔭で、私の白兵戦スタイルは確立したとも言えるわね。

 

『愛の結晶』で培われたトキメキ。

 

席替えさせられて、私の隣の席にハヤトが来たわ。

彼は人畜無害だから、ジョンくんの気を引く餌にもならないわね。

 

 

 

 

□UC0076(12歳)

ジョンくんが街から消えていた。

私は悲しみに暮れて泣き腫らしたわ。

アムロくんに尋ねても、ジョンくんが遠くに行くとしか知らされていない様だ。

 

考えろ、私。

 

 

地球圏の何処かには居るんだから。

必ずジョンくんの後を追いかけて見せるの。

 

そんな意気込みは即刻晴れてしまったけど。

ジョンくんの家族に、ジョンくんが連邦の士官学校に入学していると聞かされたの。

 

私の学力だと足りないよ。

 

ハヤトじゃ無理ね。

 

アムロくんに家庭教師してもらえばいいんだわ。

彼は、かなり機械に詳しいので本当は賢いはず。

 

 

 

 

□UC0077(13歳)

一年間の猛勉強の末、夢が叶ったの。

私はジョンくんが在籍している士官学校に入学した。

アムロくんには感謝ね。

 

でも、私に何も告げずに消えてるので何かしら思惑があるのだと思う。

今すぐに逢いたい気持ちを抑えて、成績を上げなくてはいけないわ。

 

ジョンくんの成績を見てしまったら、とても楽観視できる状況ではなかったの。

ジョンくんとの差が拡がる恐怖。

彼の隣に居るには、もっともっと努力が必要だわ。

 

 

 

 

□UC0078(14歳)

一心不乱に勉学に励み、己を律して精進した日々。

体術を修めて、成績優秀者になったわ。

並々ならぬ努力が結実したのよ。

私は、ジョンくんと同じ立場に追い付けた。

 

私も第13独立なんたらに配属。

細かいことはどうでもいいのよ。

 

大事なのは、ジョンくんの横に居続けるポジション。

常時だろうと。

戦場であろうとも。

ジョンくんの傍に居られるのは『私だけ』。

私だけが、ジョンくんの唯一無二の相方なの。

 

サプライズがあったわ。

 

 

ついに、ジョンくんの僚機ポジションも得たわ。

 

同じ部隊の戦友でもあり。

同じ故郷の盟友でもあり。

いろいろとジョンくんの隣ポジションが増えてきた。

 

 

私の最終目標まで、緩めることなく追随するの。

私は、ジョンくんを絶対に逃がさない!




『嫁候補』であって、嫁に非ず。

拗れた恋愛ほど恐ろしいモノは無い。
些細なきっかけで発展する蒙昧の果て。


フラウは覚醒してます。
ニュータイプとしてではなく、ス○ーカーで。


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※UC0074~0079 ヤシマの影

sidestory:ヤシマ

『V作戦の影』


ミライの父親の独白です。

元地球連邦政府高官の肩書きは、伊達ではない。
ミライの父親は、原作だと故人ですね。
かなり老獪な人物像にしてます。

でも、今作では存命です。
ヤシマ家の忍者頭領なので、生きてます。
防諜機関の派閥の一角なのですよ。


■特務部隊の経緯

ことは、五年前に遡る────。

 

地球連邦政府特務機関からの依頼であった。

ヤシマの暗部に、極秘にと懇願された。

 

ジオン国と近々、大戦争になると言う。

既に、口火は切られている。

紛れもない大虐殺ではあるな。

国力の差を省みず、一族郎党で突貫とは。

今世紀最大の大傾奇者よ。

 

諜報活動をより高くとの依頼であった。

連邦政府高官としての職務は果たしたのだがな。

元連邦政府高官に嘆願するとは。

余程性急なことかも知れぬな。

恨まれ事には慣れておるがの。

 

ジオン国は焦臭い。

国力は無いが、工業技術は極めて高い。

古来より新しきに疎きは、事の後れ。

連邦はちと傲慢過ぎておる。

その返しが来るのは頃合いなのかもしれん。

 

そう思っておったら、影武者が死によった。

爆殺されたとな。

敵地で悠々と視察は怠慢であったな。

元高官でも見境なしとはな。

この火種、揉み消すのは不可能ぞ。

 

知らずして火の粉を振り掛けおって。

忍者が爆殺されたとは、物笑いの種よな。

ジオン国には、血の報いを与えねば。

 

 

 

あやつらめが、やりおったわ。

ジオン公国が『天地落とし』をしよった。

 

 

 

あやつらの覚悟は正しく狂っておるな。

大義名分大いに結構。

歴史史上かつて無いほどの大虐殺よ。

 

自らの血肉を矛に仕立てるとは、天晴れなり。

使えるモノは使う精神は、我等に似よるがな。

 

 

事が起こる前に『ザビ家暗殺』を示唆したがな。

ヤシマに依頼しなかった連邦の傲りと言える。

我等は機に沿わぬ行いを忌避とする。

機あらば、自重なくが信条よ。

 

そう思っておったら『V作戦の影』を依頼されたわ。

ジオンの諜報すら利用する手口。

御上も腹を据えたものよ。

表を贄に差し出して、我等を飼うとはな。

表を間引くことも算段の上とは。

表に、なんぞ恨む人材を押し入れておるのかの。

ジオンが狂気なら、連邦も狂喜よのう。

 

 

表を我等の囮に使い、二段構えの妙策。

我等を動かすのは闇夜ありてじゃ。

ひっそりと奏でる闇の調べはよいのう。

 

 

ヤシマ製作所でガンダムとやらを預けてきた。

 

なんじゃ!?

 

この馬鹿馬鹿しい派手な出で立ちは。

囮に使うが前提の色合いかのう。

じゃが、仕様書を見るに此が制式とはのう。

客寄せとしては乙なものかもしれんが。

乗るものモノとて、苦労が偲ばれるのう。

せめてもの情けじゃ、辱しめの時を減らしてやろう。

 

他の設計図も渡してきたので、我等で改良した。

いろいろと無駄だったのでな。

特に、整備回りを度外視するとは片腹痛い。

ガンダム同様に、支援機も分離機構とは。

 

御上には、修正案で表の機体を造れと伝えた。

 

 

ガンダム以外は分離機構を外したので由とする。

支援機に同等は贅沢よ。

その分の予算は我等に委ねよ。

効率的に浪費してやろうではないか。

 

ホワイトベースの工廠に出向し、改築作業よ。

我等の活動拠点たる第三格納庫を増設。

我等の馴染み深い『忍者屋敷』とした。

人員配置は我等に任せよ。

御上は一切口出しするでないぞ。

 

利権が絡む連邦政府は腐っておるからの。

介入させるのはもっての他じゃ。

御上は、容認・承認さえすればよい。

 

指揮するは、私の娘と配下が良いのう。

信頼こそが第一よ。

 

娘を頂に据えるのが親心なれど、泥被せるは酷よの。

配下から選抜した『ブライト』を据えた。

身体は良く、使い走りっ気もある。

娘には、その監視役に据えた方が無難よな。

 

 

 

さてと、影の機体を弄ろうではないか。

 

我等好みの風体にしてくれようぞ。

機体に汎用性など不要よ。

データ実証試験機の名折れぞ。

 

 

 

ガンダムやらには、忍者を体現させた。

白兵戦特化には、敵を仕留める近接武装を。

射撃戦特化には、敵を射抜く精密さをな。

どちらも一撃離脱が構想にある。

点を穿つか、軸(筋)を斬るかの違いよ。

 

 

ガンキャノンやらには、後方支援を担う。

ガンダムの目眩ましが役割よ。

散華による範囲着弾は面制圧に向いておる。

太ましくあったが、着痩せさせたわ。

 

 

ガンタンクは赦せぬ。

この足回りは、忍者として捨て置けぬわ。

長距離支援とか不要ぞ。

我等隠密は、全。

全にして、一なり。

ガンキャノンと役割が被るのは無用ぞ。

小隊での遠征なれば、兵站管理は必要なり。

こやつにそれを担わすのが道理よ。

物資運搬を兼ねるのがよかろうさ。

 

 

このジムとやらは、ガンダムの量産型?

ひょろいのう。

元から細いのであれば、武装は不要よな。

隠密性能に特化して、皆を支えよ。

戦闘支援ではなく、情報特化じゃな。

電子戦という戦いこそがこやつに相応しい。

 

 

残りは航空支援よな。

我等が技術の研鑽の見せ所よ。

謹製ではあるが、こやつらを無人機とする。

お主らは、戦場にてしっかり育てよ。

我等の子(戦術AI)なのだ。

 

鴉は、不要な戦いはせぬからのう。

くれぐれも、無闇に戦おうとするではないぞ?




◆設定集から分離。

シナリオで出した方がよいと判断したからです。


不要そうな故人は、下地で救済しておりますが。
ミライの父親は、今後も出てきます。


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※UC0077 ジオニック支社緊急会議

sidestory:ジオニック支社


『ザク改装計画の余波』



ジョンへの「還元」が技術だけだと?
災難も「還元」されるフラグ。


メイ嬢からもたらされた企画草案を見て震えた。

この企画は、ジオニック社に衝撃を与えていた。

企画内容そのものにではなく、その先の転用を見込んだ社独自の見積りである。

 

直接の手柄は発案者の彼にあるが、その先は社に莫大な利益を貢献してくれることだろう。

 

という訳で、緊急会議で幹部会召集!

 

 

 

「部長、緊急の要件ってなんです?」

 

「定例会議まで待てなかったんですか。面倒くさ」

 

「うちらは設計してるんで、早く帰りたいです」

 

 

「諸君、緊急会議に呼び出された態度とは思えんな。ことは、緊迫し急を要するからの緊急会議だぞ?」

 

 

「言葉の揚げ足取りとか要らないっす。要件は?」

 

「僕たちの時間を減らすとか鬼畜ですね部長」

 

 

こんな奴らが我社の幹部とは呆れる。

技術者とはいえ横柄だな。

社会性に欠ける人材ばかりは考えものかも知れん。

 

 

「例の彼からの企画だ。今回のは凄いぞ」

 

「今回もでしょ?」

 

「あの娘の専用技術顧問とか肩書き、うちらにとっては、ありがた迷惑ですよ。大人の尊厳打ち砕くのが目的なんすかね。部下のやる気を奪うのが、部長のお仕事なんすか?」

 

「僻むくらいなら、良い企画を出したまえ。通るかはさておき、査定の点数は稼げるぞ?」

 

「通らない企画を出す意味あるんすか?」

 

「レポート出すくらいなら、無限演算してた方が落ち着くし、暇な奴らのお仕事でしょ…そんなの」

 

 

向上心のない奴らめ。それでも幹部か?

手頃な役職に就いてから、日和見で弛んでないか。

滅私奉公が社員の義務であろうに───。

益体のない問答ばかり並べおって。

 

 

「まあ、聞け諸君。今回の企画は、携帯武器を武器庫にまとめるコンテナ装置の提供。その専用パックの開発だ。それを行うにあたり、部品の共通化を図る」

 

 

「俺の最強装備だぜ~な内容は、本気で採用するんですかその中身で。子供の発想に見えますが?」

 

「まあ、聞け諸君。武器庫コンテナと推進パックの一体化の企画だ。その上で装備武装は、携帯せずとも各自射撃可能な機能を添える。部品統一化は、その武装のセンサートリガー機器を付けるためだと記載されている」

 

 

「部長の説明がおかしい件について──」

 

「前述と後述の差異が酷いですよ。それなら、一考の価値はあるかと。規格部品統一化は、八洲の連中が許容するかでしょう。八洲以外から買うなら、統一化する意味あるんすか?」

 

「八洲以外をディスるな。零細企業も良いモノ造れるんだぞ?」

 

 

「それは否定しませんが、大手が認証受諾しないと中小は従いませんよ部長。統一化による整備向上は、全般的に受けはよくなるかと」

 

「概ね好評なんだな諸君。性根腐れて、反対するかと思っていたら存外まともだな」

 

 

「貶してるように聞こえますよ。どうせ乗り気前提なのに、個人否定しても無意味です」

 

「ほ~」

 

 

「で、これは前置きなんすよね?」

 

「ほ~~」

 

 

「メールで報告しなかった理由が、此処から先の話ですよね。わざわざ召集したんだし」

 

 

不貞腐れてる口調とは裏腹に、物事の核心を見抜いてるとは。

流石は、技術者という業かな。

付き合いが長いからか、先の展開が読めてるのかも知れんがな。

 

 

「よく解ってるじゃないか、諸君」

 

 

「狸と狐の化かし合いは要らないっす。部長の悪巧みは、前置き長いっすよ~」

 

「企画仕様は、MSサイズだな。我社が先行くは、艦船における転用だ。補給艦船などにも転用が効く外部増加武装は、随分と魅力的に見えるだろう?」

 

「確かに魅力的ですが、MSサイズでの検証が前提ですよ。その上で、サイズアップを図らないと機能不全に陥りますね」

 

「ジオンは、MS主流の流れになるのに冒涜的ですね部長。採算は採れるんですか?」

 

「採算が採れるかどうかは、諸君の魔改造次第と言えるな。好き勝手出来る機会を諸君がみすみす手放すとでも言うのかな?」

 

「底意地悪いですよ部長。子供の玩具を取り上げて、その功績を盗み取るとか悪い人だ」

 

「嬉々として悦び溢れてる顔で言う台詞かね?」

 

 

「艦船の砲塔をMSも使用可能とか、真逆の発想もありでしょう。問題は、そのジェネレーターの小型化に尽きますが。実弾兵器での試作を前提にして、実績を創るべきかと。予算を軍から徴収するのも試算しないと」

 

 

 

ジョンの思い付きは、大番狂わせを仕込んでしまったと未だに気付けていない。

ジョンへの「還元」はされるのだろうが、技術応用で刺激された大人は、その先を見据えている。

 

大人たちの持つ願望の先は、子供のそれよりも現実的であり、応用も転用も並行して模索する。

一の効果で、十の効果を得る。

十の効果は、百の効果という膨らみ方だ。

 

スキウレ砲への開発が前倒しになり。

「IGLOO」での試作兵器郡が、陽の目を見る確率が高まっていく。

そのルートの顛末は、史実よりも連邦の疲弊が高くなるというシナリオが加味される。

 

 

 

「砲塔を着脱式にするんですよ。推進装置と一体化してれば、MS兼用の支援兵器として大幅な戦力向上が見込めるでしょう」

 

「ビーム兵器のペイロードは、艦船のジェネレーター依存になりますが。ビームCAP技術が低くても、多角的運用が見込めるなら、要塞や大型戦艦への有効打にうってつけですね」

 

「戦術核兵器よりも、よほど安上がりです。核兵器は威力こそ高いですが、製造コストが高く付きます。その分の核資源を別途使用出来るなら、他開発計画進展に大きく響くものかと」

 

 

 

使い捨ての核ミサイルより、再度使える核兵器だな。

艦船開発に廻すにしろ、早々に地球を占領しなければ、現時点での核武装の増産は見込めない。

要塞占拠や宇宙艦隊に核兵器を使うのはよいが、地球に向けて使用するのは馬鹿げている。

 

連邦を追い出した後は、現地に移住するのだろう。

ジオンの故郷になるのだからな。

軍は、その先々を見てるのか怪しいものだが。

戦局が優位に傾けば、悪手を使わんだろう。

 

 

「各自、開発計画を纏めて提出してくれ。MS支援兵器として確立させた後に、本計画は発動することになるだろう。本国の技術者贔屓から、総帥の目を醒まして差し上げようではないか!」

 

 

「わ~~部長が本気だ。ギラギラしてますね」

 

「録に予算の分配もしない本社を妬んでますね」

 

 

「諸君らも、境遇は同じだろう?」

 

 

 

冷遇されてるからこそ、此処に居るのだ。

割と有能な技術者たちだが、本国よりの技術者との論争に負けて、此処に飛ばされてきた。

謂わば、敗残者────。

 

 

「其処は否定しません」

 

「やる気を与える部長は、上司の鑑っすね」

 

 

「ふははははははははっ。諸君らも口角が上がっているな、ここは互いに笑いあうところだぞ?」

 

 

「それは部長に任せるっす。笑うにも体力が要るんすっよ。その体力は、企画に廻すっす」

 

「心まで卑下したくはないので、部長だけでどうぞ」

 

 

連れない奴らだ────。

 

私だけが、悪者扱いとは著しく気分を害した。

落ちがついたところで、此処に緊急会議は閉幕した。

会議は終わったが、これからが本題なのだ。

 

刺激された頭脳が導く開発計画は、より濃密だろう。

基礎技術研究とて、対比効果が上がらなければ効率は目に見えて悪い。

支社の技術者の活力にも影響している。

支社配属は所謂、左遷に程近い。

地球よりの研究開発という名目は聞こえはよいが、本国の技術者らよりも、総帥の覚えは悪い。

同じジオニック社員だろうと、功績の差は歴然としている。

 

本国連中の方が採用しやすいのだろう。

通信で対話出来るとはいえ、その技術を直接届けるには物理的時間がかかる。

輸送による時間的コストは重い。

 

月面にキシリア閣下は居るのだが、ジオン本国と考えを同じにしているとも言い難い。

 

 

 

 

 

何にせよ────。

 

何かが大きく動くのは、必然的となった。

予定調和とでも言うのであろうか。

 

ジョンの行動の余波は、静かに侵食している。

ジョンがそれを見てしまうのは、一年戦争の始まりの日になる。

 

 

史実の天秤は揺れ動く────。




ジオニック視点の思惑です。

大人の世界は、黒いですね───。


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