仮面ライダーリベリオン (ラララ)
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Rの来訪/二人の逃避行

【緊急事態発生、緊急事態発生】

 

 研究所内に響き渡るアナウンス。

 

 武装した警備員達が所内を探し回る中、オペレーションルームでは幹部と思しき一人の女性が、部下から報告を受けていた。

 

「依然として捜索中ではありますが、手掛かりはまだ何も……」

 

「施設内にこれだけ大規模な破壊工作を仕掛けられておきながら尻尾も掴めていないなんて……本当に忌々しいわね」

 

 恐らく自身の『脱走』の為だけに、これ程の陽動を仕掛けたある一人の人物を思い浮かべ、女性は立腹と共に舌打ちする。

 

「まあ良いわ、どうせこの場所から逃げ切るなんて出来はしない。誰一人としてね……」

 

 しかし、エージェント達が慌ただしく動いているにも関わらず余裕を見せる女性は、小さな笑みを浮かべながら巨大なモニターに映る複数の監視映像に目を向けた。

 どうやら『脱走者』は今の所、上手く監視を掻い潜り、切り抜けているようだが、じきに捕らえられ処刑されるだろう。

 事態の収束は時間の問題だと、そう踏んでいた。

 

 

 

 

 

 

 そんな状況を根底から逆転させる、不確定要素(ジョーカー)が現れるその瞬間までは。

 

 

 

 

 

 

 研究所内に、突如として轟いた爆発音。

 

 同時に、自らの足へと確かな振動が伝わって来る。

 

「一体何が……!?」

 

 狼狽しながらも女性が視線を向けた先のモニターに映っていたのは───

 

 

 

「!?」

 

 

 

 ────現在()は既に、()()()()()()()()()()一人の戦士の姿だった。

 

 

 

 純白の装甲。

 

 黒の外套。

 

 そして、()()()()()()

 

 

 それは、かつて自分達『財団X』と敵対した───

 

 

 

 

 

 ────『永遠』の名を冠する戦士の姿と、酷似していた。

 

 

 

 

 

「馬鹿な……!?あの研究は既に凍結されていた筈……………………まさか……!!あの女、最初からこれが目的で……!?」

 

 瞬く間に先程までの余裕を失いながらも、女性はすぐに部下達へ指示を下す。

 

「あの『実験体』が研究所の外に出る前に、何としても捕らえるのよ。万が一脱走を許せば、最早事態は収束不可能になるわ。急ぎなさい」

 

 もし女性の推測が正しければ、状況は今や取り返しのつかない領域へと踏み込み始めていた。

 モニターへと目を向ける女性だったが、その推測すら手遅れであった事を知るのは、もう少し先の事となる。

 

 

 

 この時から既に、運命は動き出していた。

 

 

 

 

 ーーーーー

 

 

 

 

「なぁハカセー」

 

「んー?」

 

「腹減ったよー」

 

「そうかー」

 

「腹減ったよー」

 

「聞いたぞー」

 

「腹減ったああああああ!!!!」

 

「ダーメだ。風都に着くまではガマンしろ」

 

 街中の大通りで、信号待ちの車列に並ぶ一台のサイドカー付きバイク。

 それを駆る一人の青年が、フルフェイスのバイザーを跳ね上げ『同乗者』へと盛大に愚痴を漏らした。

 対してその青年を軽く聞き流しているのは、サイドカーに乗った20代後半と思しき女性。

 

「つーかよ、大体ハカセが夢見町で寄り道なんかしてたからこんなに遅くなったんだろ!?」

 

「バッカ、後ろ盾も無いのに逃亡生活なんて送れるワケないだろ?それにそもそも、収入が無いんじゃ私達二人揃って三日で行き倒れだ」

 

 青年にハカセと呼ばれた彼女は、淡々とした口調で言葉を続ける。

 

「鴻上会長にはこれから世話になるんだ。今度はお前も一緒に改めて挨拶行くぞ」

 

「えーめんどくさ……」

 

 青年が怪訝な表情のままバイザーを下ろした、その時だった。

 

 

 

 爆発音。

 

 銃声。

 

 パトカーのサイレン。

 

 悲鳴。

 

 

 

 さほど遠くはないと思われる何処かから、しかし確かに異常事態の発生と聞いて取れる音の数々が響いて来た。

 

「お、丁度いいじゃないか。初仕事だぞ、レイド」

 

 恐らく、ビル群を挟んだ向かいの大通りで起きている『何か』を見据えながら、女性はその青年────『レイド』に声を掛ける。

 

「ハカセー……俺ラーメンが食べたい……」

 

「わーかった、考慮してやるから早く行って来い。あ、それと出来るだけ派手にな」

 

「へーい」

 

 要求が聞き届けられたレイドは、ヘルメットを外しバイクから降りると、その騒乱の中心に向かって意気揚々と歩き始めた。

 

 

 

 

 

 一本の『剣』を携えて。

 

 

 

 

 

 ーーーーー

 

 

 

「さて、加頭さんを倒したとかいう『仮面ライダー』は出て…………来ないかな。そもそも街から出ないか」

 

 残された女性は、端正な容貌に微かな笑みを浮かべ、呟いた。

 

 

 

 ーーーーー

 

 

 突如として市街地に現れ、暴れ始めた怪人の前には通行人であろうと警官隊であろうと等しく無力だった。

 人の範疇を超えた力を振るい、暴虐の限りを尽くす怪人に向けて果敢にも発砲する警官だったが、やはりその程度では足を止める事すら叶わない。

 

 次第に押され始める警官隊だったが、その状況の中に一人の人物が唐突に入り込んで来る。

 

「なっ!?」

 

「おい!!そこの君!!危険だ、下がりなさい!!」

 

 危機感が欠落しているのかと疑いたくなる程に、この危機的な空間を悠然と歩くのは、片手に剣を携えた青年、レイドだった。あまりにも場違いな雰囲気を醸し出しながら、レイドは警官の真横をも通り過ぎて行き、怪人と相対する。

 

「あー、俺の事は良いんで自分の事だけ心配しといて下さい。巻き込みたくないんで」

 

 レイドは警官達にそう告げながら進んで行くと、手に持っていた剣を地に突き立て、どこからともなく一つのベルトを取り出した。

 一つだけのメモリスロットを持つ、『ロストドライバー』を自らの腰へと装着する。

 そして、懐のポケットから引き抜いたのは、壁に靡く旗を模したような、『R』の文字が描かれたガイアメモリ。

 

 

《REBELLION》

 

 

 その『リベリオンメモリ』を起動すると、ロストドライバーへと叩き入れる。

 待機音声が鳴り響く中、レイドは地から剣を抜き放ち、ドライバーのスロットを展開した。

 

「変身」

 

《REBELLION》

 

 純正化されたメモリの力が、ドライバーを介してレイドの肉体を変化させていく。

 そして現れたのは、純白の装甲と漆黒の外套を持った、四本角の戦士だった。

 

「さーて、行くか」

 

 自身の得物、『リベリオンカリバー』を構えたその戦士───

 

 

 

 

 

 ────『仮面ライダーリベリオン』は、強く地を蹴り駆け出した。

 

 




登場人物

レイド
主人公。『実験体』として財団Xで研究対象にされていたが、千都によって連れ出される。外見年齢は18歳(推定)。明るく人懐っこい性格。千都をハカセと呼んで慕っている。遺伝子操作の影響で髪は真っ白、目は真っ青。

(ヒイラギ) 千都(チサト)
かつて財団Xに所属していた天才科学者。研究施設からレイドと共に脱走し、現在は二人で逃亡生活を送っている。外見年齢は26歳(推定)。あけっぴろげな性格の美女。縦セーター、ミニスカ、ストッキング、隠れ巨乳、刺さる人には刺さるファンション。



用語解説

T1リベリオンメモリ
T1エターナルメモリのデータを元に千都が独自開発した。内包する記憶は『反逆』。攻撃力、敏捷性、感覚など、戦闘能力を全面的に強化する性質を持つ。

ロストドライバー
千都が財団Xのデータベースに侵入し、大道克己が持ち出したロストドライバーの情報を元に、建前は財団用のスペアとして極秘に開発していた。リベリオンメモリと一緒に千都が持ち出しレイドに与えた。

仮面ライダーリベリオン
Rを180度回転させたのを右目部分に、もひとつRを左右逆にしてそれをまた180度回転させたのを左目部分に、そしたら複眼の上に角が4本立ってるっぽい形になるでしょ。ジオウIIみたいな四本角マジカッコいいと思う。白の装甲や黒のマントなどエターナルとの類似点があるのはリベリオンメモリがそもそもエターナルメモリを元にして開発されたから。

リベリオンカリバー
リベリオンの専用武器。両刃長剣。柄頭にマキシマムスロットがある。リベリオンメモリを挿せばマキシマムドライブ『リベリオンストライク』を撃てる。

腰のマキシマムスロットに挿すとライダーキックになる。


マシンイノセンター
レイドと千都の乗ってるサイドカー付きバイク。反逆者(リベリオン)のバイクなのに無辜(イノセント)とはコレ如何にと言う人もいるかもしんないから由来言うけどレイド自身は生きる為に戦ってるだけで生まれてこの方一度も罪を犯していないから。ホントは響きがいいから。


鴻上ファウンデーション
リベリオンの戦闘データを渡す事と引き換えに、財団Xから匿ってもらえる事になった。しかもバイト扱いだから給料も出る。ホワイトだね。てかWとオーズの地続きSSってあんまなくない?


続きは気が向いたら書く。
レイドと千都のビギンズナイト的な話はその内書く。


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Rの来訪/風の都

一話あとがきを修正。

リベリオンのマキシマムを

カリバーのマキスロ・ベルトのマキスロ、どっちに挿しても『リベリオンストライク』

カリバーがリベスト、腰マキスロだと『ライダーキック』

に変更したよ。やっぱたかが技名と言えど区別しないと分かりにくいかんね。作者がね。


「いやーまさか飛べるとは思ってなかったなー」

 

「言ってる場合か。早く追いかけろ」

 

 現在、レイドはマシンイノセンターを駆り高速道路を爆走していた。

 視線を上空に向けると、凄まじい推進力による高速飛行を駆使し、逃走する一体の怪人(ドーパント)の姿が見える。

 

「はー、俺も飛んでみたいなー。何とか飛べるようにとか出来ねーの?」

 

「無茶言うな。リベリオンメモリは近接戦闘に全リソース割いてるんだぞ、これ以上アップデートしたら容量超えてパンクするだろ」

 

「だったらせめて銃とか作ってよ。遠距離相手には射程(リーチ)が無いとキツいって」

 

「お前な……というか、そもそもあの外見からメモリが『Rocket(ロケット)』だってコトくらい分かるだろ。なんで真っ先にスラスターを壊しておかなかったんだ」

 

「え、それ早く言ってよ!?分かるワケねーじゃん」

 

「分かれそのくらい……!!」

 

 レイドに向けて、サイドカーに乗っていた千都が溜息を漏らした。

 戦闘中に逃走したロケット・ドーパントを追う二人だったが、ある事に気づいたレイドが声を上げる。

 

「ハカセ、この方向って……」

 

「ああ、まさかこんな形で風都入りする事になるとは……予定とは違うが、まぁいいだろう。急ぐぞ、レイド」

 

 ドーパントを追いかける間に、二人は目的地である風都へと近づきつつあった。千都に促され、レイドは更にバイクの速度を上げていく。

 

「これは案外……早く会えるかもしれないな」

 

「誰に?」

 

「そのうち判るさ」

 

 レイドは千都の意味深な発言に、首をかしげる他なかった。

 

 ーーーーー

 

 風都警察署内では、『超常能力を操る敵』の出現によって、既に各方面の人間が動き始めていた。

 そして、怪人の跋扈するこの街において、人々を守り、戦いを続ける『この男』もまた────

 

「失礼します!照井警視、応援要請が入っています」

 

 入室してきた刑事がそう伝えたのは、赤いジャケットを纏った一人の人物。

 

 

「分かった……すぐに向かう」

 

 

 鋭い双眸を持った彼は、短く応えると現場へと出動すべく立ち上がった。

 

 戦いへと赴く、その男の名は─────

 

 ーーーーー

 

 飛行時間の限界を迎えたロケット・ドーパントは、スラスターの出力を下げて路上へと降下する。

 この飛行能力さえあれば、いつ如何なる状況であろうと、安全地帯へと逃げ切れるものと過信していた。

 しかし、完全に振り切っただろうと考えながら背後を一瞥すると、そこに立っていたのは──────

 

 

「やっと……追いついたッ!!」

 

 

 剣を肩に乗せ、黒のマントを揺らす白い仮面ライダー。

 先程自分を圧倒していた、あの青年が変身した戦士だった。

 油断していたロケットに、リベリオンの鋭い一撃を止める術は無い。

 斬り上げるような刃を胸元に喰らい、火花を散らしながら大きく吹き飛ばされた。

 

「もう逃がさねえぞ……こっちも昼メシ懸かってんだからな!!」

 

 荒削りでありながら、付け入る隙を与えない程の連撃が間断なく叩き込まれていく。一方的に攻められていたロケットは、銃器のような武装を備えた両腕を振り回し、強引にではあるが距離を取った。

 

 そして、その両腕に青いエネルギーを集中させていく。

 

「んん?何だアレ……」

 

 レイドが疑問の声を漏らしたが、ロケットはその答えを示すように両腕に収束させていたエネルギーの集合体を撃ち出した。

 

「あ、ミサイルかアレ!」

 

 ロケットの両腕から射出された二発のエネルギーミサイルが、呑気な事を口走っていたレイドの元へと迫る。

 相当な破壊力を持っていると思われるその砲撃は、仮面ライダーと言えどまともに喰らえば只では済まない威力に見えた。

 

 しかし、当のレイドは全く焦った様子も見せず軽く剣を振り上げる。

 

 そして、

 

 

「フッ!!」

 

 

 鋭く一歩踏み込むと、構えた刃を振り抜いた。

 

 一閃。

 

 そう呼ぶに相応しい剣速の一撃が、エネルギーミサイルを叩き斬っていた。

 

 しかし、それは正確に言えば間違いで。

 射出されたミサイルは()()

 即ち、レイドは瞬く間に繰り出した()()の斬撃によって、それぞれの攻撃を捌いたのだった。

 

 それ程の離れ業を、洗練された『技量』ではなく、研ぎ澄まされた『感覚』と凄まじい『膂力』のみを以ってやってのけたレイドは、鈍い輝きを放つリベリオンカリバーをロケットへと向ける。

 

「終わりか?」

 

 

 

 ────勝てない。

 

 本能にそう告げられた、ロケットの行動は速かった。

 即座に身体中の全エネルギーをスラスターへと集め、得た推進力で飛び上がりそのまま離脱を計る。

 

 しかし、

 

「今度は、逃がすか!!」

 

 その行動を見越していたレイドは、手に持った剣をロケットに向け投げ放った。

 その背中目掛け放たれたリベリオンカリバーは、ロケットに飛行能力を与えていたスラスターへと突き刺さる。

 制御を失ったロケットが、無様に暴れながらも空中から墜落していった。

 

 レイドは、怪人が地上に激突し周囲の人間に被害を与える前に、ドライバーからメモリを抜きつつ走り出す。

 そしてリベリオンメモリを、ベルトの右側に備えられたマキシマムスロットに装填し、スロットのボタンをタップした。

 

《REBELLION・MAXIMUM DRIVE》

 

 増幅されたメモリの力が、レイドの右脚へと収束していく。

 その輝きが最大限まで達した瞬間、ロケットに向けて駆け出していたレイドは大きく跳躍した。

 

「ハアアァァッ!!」

 

 気合いと共に、必殺の一撃をロケット・ドーパントへと叩き込む。

 地上に墜落するより早くリベリオンの飛び蹴りを受けたロケットは、豪快に吹き飛ばされ、そして爆発した。

 

 こうしてレイドは、見事ドーパントを撃破した

 

 

 

 

 

 

 

 …………のは良かったのだが、ドーパントの爆発がその付近で横転していたタンクローリーを誘爆させる。

 幸い運転手は逃げ出していたようだったが、少し爆発の規模が洒落にならないレベルに達してしまっていた。

 

「…………ま、別にいいよな。ハカセも派手にやれっつってたし」

 

 大炎上する道路を眺めながらも、勝手に自分を納得させたレイドはドライバーからメモリを引き抜き変身を解除する。

 千都の元へ戻ろうと振り返ったその時。

 

 

 

 

 

「止まれ。……少し話を聞かせてもらう」

 

「…………ん?」

 

 振り返ったレイドの目の前には、赤い装甲と青のモノアイを持った『仮面ライダー』が立っていた。

 

 ーーーーー

 

 

「何だと?ガイアメモリをか?」

 

 風都の探偵『左 翔太郎』は、仲間である刑事の『照井 竜』からの連絡に怪訝そうな声を返した。

 

 彼が言うには、一般道で法定速度を明らかに超えて暴走していたバイクを発見したらしいが、連行したそのバイクの乗り手がガイアメモリを所持していたとの事。

 

「けどなんでソレをわざわざ俺に連絡した?別にお前一人で片付けられんだろ」

 

 しかし、何故ガイアメモリを発見した程度の事を自分に伝えたのかが解らなかった。この街では日常茶飯事とまではいかないが、翔太郎や照井にとってはガイアメモリは仕事上それなりに見慣れた物ではあったからだ。

 

『いや……実は、彼が所持していたのはガイアメモリだけではないんだ』

 

「?どういう事だ?勿体ぶってねえでもっとちゃんと説明─────」

 

 珍しく口を濁す照井に、翔太郎が痺れを切らしたその時だった。

 

 

 

 

『────確かに道交違反に関しては悪かったと思ってる!!けどドーパント確保に協力したんだ、せめて酌量の余地くらいあるだろう!?』

 

『ハカセー腹減ったー!!』

 

『分かったからちょっと待て!あー……済まないが刑事さん、カツ丼とか置いてないか?』

 

『嫌だラーメンが良いー!!』

 

『我儘言うな!!』

 

 

 

『…………とにかく、出来る限り早く来てくれるか。こちらも少し立て込んでいるんだ。ああ、それからフィリップも必ず連れて来てくれ。頼んだぞ」

 

「は!?いや待てオイ、今ドーパントって言ってなかったか!?オイ、切るな照井、もっとちゃんと説明しろォーっ!!」

 

 どうやら取調室にいると思われる照井は、やけに疲れた声音で一方的に翔太郎の電話を切った。

 しかし翔太郎には、照井の背後から聞こえて来たと思われる女性と青年らしき二人の人物の声がどうにも引っ掛かっていた。

 

「どうなってんだ……」

 

「どうしたんだ、翔太郎。何か面白い事でもあったのかい?」

 

「俺が聞きてえよ……」

 

 

 翔太郎は、カーテンの奥から姿を見せた自身の『相棒』に声を返すと、パソコンの電源を切り椅子から立ち上がった。

 

「とにかく行くぞ。照井が呼んでる」

 

「照井竜が?事件かな?」

 

「さあな。とにかくメモリ絡みって事だけは確かだ」

 

「成程……解った、行こう」

 

 翔太郎の言葉を受けた少年もまた、手に持っていた本を閉じると小さな笑みを浮かべながら立ち上がる。

 

 

 

 彼のその瞳には、何時も消える事はない好奇心の光が宿されていた。

 

 

 




感想とか結構来たら連載にするかもしんない。
もち批評も大歓迎な(´-ω-`)b


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