届け、誰かに (鬼如月)
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"『異次�??発見�??"

 

『こちらチームスターフォックス。我々はアステロイドでの任務中に謎の怪鳥に遭遇。先頭にいたリーダーであるフォックス・マクラウドがその怪鳥に接触。その瞬間、新たな次元へと移動した。...と、こう真面目に言っているが、実はコーネリア軍との通信が繋がらん。チームメンバーとのも同じく通信不調。なので今後のことも考えてこの次元のことを音声に残していこうと思う』

 

『改めてこの次元の発見時の情報を伝える。我々、スターフォックスチームはコーネリア軍の将軍、ペパーからの指令で宙域、アステロイドベルトでの任務を行っていた』

 

『その最中。我々は...そうだな、確か一際大きな灰色の惑星を破壊した時だろうか。前方にこちらへ向かってくる巨大な鳥の姿を発見した。取りあえずメンバーには散開するように指示をし、俺はその怪鳥へブラスターを打ち込んだのだが――――

 

――――怪鳥はブラスターをすり抜けてアーウィンに接触。フォックス・マクラウドの機体はその時に視界が真っ白になって何も見えない状態になった。恐らくその時に次元移動をしていたのだろう。そういえば...その時、誰かが俺に呼びかけていた気がするな』

 

『視界が開けたとき。周りにチームの機体は無く、通信も繋がらない状態であった。ということで、この次元の情報を記していこうと思う』

 

『この次元では五芒星型の惑星や大きな顔型の不気味な惑星がある上に、視界が非常に悪い。言葉に表すことは中々に難しいが..."歪んでいる"って言えば解るか?視界が右へ左へとゆらゆら蠢いている。』

 

『そこでは"敵"と呼べる機体が存在していた。姿はな...薄っぺらい紙のようなものだ。それもアーウィン並みに大きい』

 

『何を言っているか解らないと思うが、コレは現実だ。目の前で薄っぺらい紙が組み立てられていって紙飛行機ができたときなんか驚いたよ。しかもその紙飛行機が変な軌道で襲ってくる』

 

『敵の戦闘力も大きい。下手したらそこらのアンドルフ軍の敵機よりもよっぽど強いかもしれない....笑えないな、こりゃ。この次元の出口だってわからないのに敵の強さがこれほどとは....』

 

『おお、何だこいつは。紙が別の折られ方をしていく!十字型だ!...といっても音声だけじゃわかりづらいか。詳しくは別に撮ってある映像を見てくれ』

 

『さっき言った折り紙の軌道に加えて視界の酔いも合わさって中々しゃべりながらの迎撃は難しくなってきた。一旦ここで録音を終了して、敵を倒すのに集中しようと思う。また何か特筆すべきものがあったり、敵襲が落ち着いたりしたら記録を残すだろう。以上だ―――――』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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"『謎�?スロ�?��マシンを発見�??"

『こちらチームスターフォックスリーダーのフォックス・マクラウドだ!新たな敵機体と思わしき物体を見つけた為に音声記録を開始する!』

 

『今の状況は一つ前の音声ファイルを聞いて貰えば解るから詳細は省くが、俺は宙域アステロイドにて怪鳥に接触。それにより異次元に飛ばされ、そこにいた紙飛行機型の敵機体に襲われていた!』

 

『では本題に入る!前回の音声記録の後、俺は敵機との戦闘を続けていた。そしてしばらくした後、敵襲が完全に止まったことを確認した。...と、まあここで少し安堵して休憩をしていたところだ。新たな敵対飛行物体を検知した』

 

『いや、そもそも敵機っていってももはや紙飛行機より"空を飛ぶもの"という感覚がない。アレはなんというか....なんでこんなところに?』

 

『おっと、すまない。少々珍しい姿をしていてな。まず紙飛行機ですら絶対に宇宙空間で見ることの無いもののはずなんだがな...。と、そうだ、敵機の姿だったな。あー....スロットマシンだ。アレだ、あの賭博店にあって当てるとコインが出てくる....まあそのことはいいだろう。とにかくスロットマシンが宇宙空間に浮かんでいる!まだ何もしてこないがアーウィンの前に立ちはだかるということはつまり敵だろう。やはり大きさはとてつもなくデカい。詳細は撮ってある映像でわかると思うが、アーウィンの四倍以上の大きさはある。いったいなんなんだこいつは...』

 

 

 

『マシンからの反応を確認した。スロットのハンドル部にブラスターを当てたところ、スロットの回転を確認。その少し後、リールが停止し、コインがマシンから排出された。どうやらこのコイン、エネルギーの塊のようで、アーウィンのシールド回復に利用できることが判明した。引き続きマシンの反応を確かめていきたいと思う』

 

 

 

 

『こちらフォックス!先程のスロットマシンが攻撃を仕掛けてきた!スロットを回していたところ、何故かは解らないがアンドルフの顔の面が出てきやがった!そいつが出た途端、マシンの排出口から攻撃が繰り出されてきた。とりあえず対処はできたが....何故異次元のスロットマシンにアンドルフの顔が存在する?まさかこの異次元にもアンドルフが行った実験が関わるっていうのか...?』

 

『とりあえず全ての絵をそろえてみようと思う。何も手がかりのないこの状態ではやれることもほぼ無いだろう。それにしても俺がこの次元に到着してからどれくらいの時がたったのだろうか。チームの皆はどうしているんだ....』

 

 

 

 

 

 

『殆ど全ての絵がそろった。あとは7が揃えば全て揃うことになるが...コレまでの結果から解ったこととして、どうやらコイツはアンドルフの絵が出たときのみに攻撃を仕掛けてくるらしい。それ以外の場合はどの組み合わせであろうとコインが排出された。恐らく7が揃えば何かが起きるのだとは思うが....嫌な予感といえばいいのだろうか。自分が何か取り返しのつかないことになっているんじゃないかと感じてきた。まあアーウィンの備蓄もまだ余裕がある。気が狂わない程度にスロットを楽しんでいこうか――――――』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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*蜿、縺�浹螢ー險倬鹸

『...こちらチームスターフォックスリーダー、フォックス・繝槭ラウドだ』

 

『この記録を聞いている者がいるとすれば前回の記録から大きく時間が空いていることに疑問を抱くだろう。その記録からわかる通り、俺はこの次元にて巨大なスロットマシンと遭遇、調査によりこいつがアンドルフと関係している可能性が発覚。その後、更に調査を続けるために全ての絵柄をスロットで揃えようと試みた』

 

『試みてしまったんだ』

 

『ああ、前回の記録でも言っているように殆ど全ての絵は揃えてもコインを吐き出すだけだった。―――――しかしだ』

 

『7だ。7を3つ揃えた時、この繧オ繧、繧「繧ッな次元に....!』

 

『....7が3つ揃った時だ。ヤツはコインを大量にばら撒いて消滅した。...そして同時に』

 

『―――――空間の歪みが止まった』

 

『その時はただスロットによって起こっていたこの次元の異変が収まっただけだと思ってたんだが...今思うとアレはこの次元と俺がいた次元の道が完全に途絶えてしまったということなのかもしれない』

 

『空間の歪みが止まった後の話だ。闍ア隱�の文字が降ってきたんだ。一体何を、と思うかもしれないが、事実だ。写真も撮ってある』

 

『当たっても特に機体へのダメージは無かったが、一応近付いてきた文字を避けるように進んでいたんだが...その文字が誰かの名前のように並んでいた。―――HIROSHI YAMAUCHI...だったか。そんなライラット系では聞かない名前がいくつも降ってきたんだ』

 

『...しばらくの間、その名前の大群が迫ってきた。それからだ。前方にTHE ENDの文字が現れたのは』

 

『最初は文字の向きもバラバラで、灰色の文字だった』

 

『しかし、ブラスターで攻撃したときに大きく文字が弾かれ、向きが変わったこと、攻撃により正しい向きになった文字の色が橙色に変化することを確認した』

 

『その最中、いきなり敵対機が現れたために少々難航したが、最終的にTHE ENDの文字を完成させた』

 

『――――させた時だ。その譁�ュ�全てが同時に弾かれて、戻ってきたときには全ての文字の向きがバラバラだった』

 

『途轍もない嫌な予感が襲った。視界に広がるのは先程とはうって変わって動きを見せなくなった空間にたたずむTHE ENDの文字』

 

『それから何度も文字を揃えたんだ!何度も何度も何度も!』

 

『...だが、文字は再び弾かれて繝舌Λ繝舌Λに向きが変わるだけだった』

 

『...そして今に至るというわけだ。正直もう前回の音声記録からどれくらい経ったのかも解らない』

 

『1年か?2年か?...いや、まだ数ヶ月しか経ってないのかもしれない』

 

 

『アーウィンに残っている備蓄もあと僅かだ。持ってあと数日だろう』

 

 

 

『ああ、ファルコ、スリッピー、ペッピー。...すまない』

 

 

 

『ペパー将軍、申し訳ありません』

 

 

 

『――――もし、もしもだ。この音声記録を聞いているヤツが縺�k縺ョなら――――』

 

『―――絶対に怪鳥には近付くな。俺のようになってはいけない』

 

 

 

 

『...そういえば、以前繝�パー将軍から聞いた話で繝�せ繝ゥ・コバーという軍曹が行方不明になったということを聞いたな...』

 

『...何かと遭遇し、通信が騾皮オカ縺医◆と聞縺�たが...なんだったか』

 

 

 

『たし縺�―――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――阿あ、諤ェ魑・縺�』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

豺サ莉倡判蜒擾ソス?�ス?蜒�▼

[繝輔ぃ繧、繝ォ縺悟」翫l縺ヲ�ス?�ス�ス縺�]

 

 

 

 




何処かの誰かが発見した、古い音声記録。


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