ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか超 (うさぎたるもの)
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設定集1

戦闘力が色々とおかしいということなので。

 

少しこちらで捕捉させてもらいました。 

 

レベル=大体の戦闘力という感じてす、17階層のクオーターポイントのボスは

普通に300以上もあるので、冒険者一人では勝てないようにできています。

 

これを一人で倒している、冒険者は基本的に戦闘力は最低でも400以上はあるとおもってください。

 

ベルが原作で倒した、あのボスの戦闘力は亜種なので700以上あったりします。

再生能力など体力などタフなことも考えるとこのぐらいは必要かなと思っています。

 

 

気の概念 

 

元々はダンまちの世界の一部の者たちが使っていた、技術の一つである。

神々が地上に降りるまではこれが当たり前であり、戦闘力の向上も空も飛ぶこともできるようになっていた。

 

神々が下りてきた後に生まれた冒険者達やギルドというシステムに対立した上で戦争した結果、技術の継承者が一千年の間にすべて死に絶えた。

 

冒険者のレベルと戦闘力について

 

基本的に冒険者達になる前は、戦闘力は最大で鍛えていないもので5しかない。

 

だか一部の種族、アマゾネス・エルフ・ドワーフなどの戦闘にたけている種族や

幼い時から戦闘訓練などしていた時は、最大で30は超えるほど持つものが生まれる。

 

神様の眷属になったものの戦闘力は基本的に10からスタートすることとなる。

これは神の眷属になるときに、一度眷属の体に神の血を垂らすことで、一時的に神の力を使って、一般人から戦闘ができる体に変化させているだけである。

 

これは実際に神が天界に戻ったりしたときに、その眷属がすべての戦闘力を失うことからも、一時的な変化であるということが分かったからだ。

 

レベルアップの恩恵について

 

冒険者のレベルが1上がることに、戦闘力は基本的に50~80までの+に上昇する

あくまで基本的に上がるが、ダンジョンなので、強力なモンスターを倒すことで、より強い戦闘力を得ることもできる、古代の冒険者がこれに当たる。

 

レベルⅠは100が上限と止まるように作られているのだ。 

 

レベル2は100~150の間でレベル3になるのだ。

 

レベル3は150から250までと決まっている。

 

レベル4が250~350まで間であり、これがすべての基礎となっているが。一部例外が存在するこもある。 

 

レベル5に上がらなくてレベル4のまま戦闘力が500を越している冒険者も中にはいるがそれは天才や鬼才と呼べる人握りの冒険者たちでしかない。 

 

 

オラリオの最大戦力である、オッタルはレベル7+戦闘経験も豊富なので。

戦闘力が1200はあります。このぐらいないとソロでは潜れないので。

 

これを基準で色々と考えた結果、レベルによってこのぐらいはありそうだなと思っています、無論体質など体調で色々と違いますが。

 

 



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設定集2

ネタバレがあるので 見ない方は見ないでもいいです。


神々の扱いについて かきます、 ドラゴンボールの世界も融合されているので。

 

神話上であの神が他の神を食べたとか、吸収したとき基本的にはありません 

それすると世界を運用する神々の序列や理が崩壊しますから。 

 

破壊神ビルスの設定はまさにそれでしたから、界王神様は絶対に破壊神は殺せないという設定を生かしたやり方です。 

 

原初の神々達

元々この世界はいたはずの存在であるが、天界にも地上世界にもいるかはどうか不明な存在になっている。

 

クロノス特に時間を扱う神々の中で一番この世界の禁忌に触れる存在なために、ビルス様達によってその特権を封じられている。 これは時間を扱うものが

 

時の界王様以外は、扱うことが禁止されていることでもあった、最近はトランクスが禁忌に触れて、タイムパトロール隊員になることでなんとか時を渡った罪を償っている最中である。

 

他の二神は完全に行方不明である。 居場所すら天界の神々も知らない状態になっている。

 

最上級神の扱いについて、

 

元々ギリシャ勢・インド勢・日本勢等、神話の中で特に最古から語られる存在する神々が多い。

 

ギリシャ勢ならば特にオリンポス12神が最上級神として名前が付け加えられている

 

ヘスティア神はゼウスの姉としても、またゼウスから特権を与えられていると神話には書かれていることでもあった。

 

だがこの世界では、普通に一度作られた神々はよほどことがなければ死亡または吸収は絶対にありえないのだ。

 

一部の例外は、ナメック星人のピッコロとその半神の神様の存在でしかない。

また魔人ブウのような例外と戦い負けた時など、相手側に吸収されるということ以外は

 

神々同士が争い戦うということは、理屈的にはあり得ないのだ。

 

中級神、アテナような、ゼウスの娘として最上級神の力と他の神々によって生み出された存在である。 この神々は最初から知識と力と役割を与えられて生まれてくることが多いために、知識が若干偏っていることが多い、中にはおかしな言動に走ったり。

変な行動をする神々が存在する。

 

下級神 中級神が自然と発生している力と特権が長年の月日を立てて、勝手に生まれた存在であり。 戦う神々の力と特権から生まれた下級神は戦うことが好きなために。

 

戦いのためと言って 勝手に暴走することが多い、あのダンメモのアプリゲームの一周年記念限定のイベントのボスを復活させたのはこの手のタイプの神様。

 

中にはオラリオである程度の規模のファミリアを持っていることも多いために。

何も眷属を持たない、ヘスティア等最上級神をいじめる傾向が圧倒的に多い。

 

特に原作でもロキとヘスティアが神々の晩餐で言い争っているの見て 煽っているバカな神々は主にこいつら。

 

 

 

 

 



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設定3 魔法

今回は分かっているだけの魔法の名前と演唱をいれていきます。

これしないと、小説で魔法名のみで発動したら 確実に色々とおこられそうなので。

こうしました。

ちよっとつかれたので、 設定だけ出しておわりにします。 


魔法名アルクス・レイ

 

速度重視の単発魔法の魔法、特筆すべきは自動追尾がある。

 

発動すれば回避不能の絶対必中の魔法であり、大抵の時はレフィーヤがよく使う魔法。

 

光か炎の魔法の系統に属している可能性が圧倒的に高い。

 

ベルの魔法の魔法と合体攻撃ができることからも属性は二つの可能性が否定はできない。

 

詠唱

 

【解き放つ一条の光 聖木の弓幹(ゆがら) 汝 弓の名手なり 狙撃せよ 妖精の射手 穿(うが)て 必中の矢】

 

 

魔法名ヒュゼレイド・ファラーリカ

 

超大量の火矢を放つ広範囲魔法。詠唱に時間がかかりますが、超大量ってところがレフィーヤらしい魔法でもあり、アルクス・レイの発展形魔法の可能性が高い

 

実際に大量の魔法の矢を放つことからも、やはり発展形魔法であるにらんでいます。

 

詠唱

 

【誇り高き戦士よ 森の射手隊よ 押し寄せる略奪者を前に弓を取れ 同胞の声に応え 矢を番(つが)えよ 帯びよ炎 森の灯火(ともしび) 撃ち放て 妖精の火矢 雨の如く降りそそぎ 蛮族どもを焼き払え】

 

 

魔法名エルフ・リング

 

他の魔法を扱えるようになるコピー魔法でもあるが、本質を知らなければ、使えない魔法でもある、そのためかリヴェリアの魔法はエルフ・リングを使えば仕様は可能ではあるが、その分魔力を大量に持っていくために、使えるは一日に精々二度までが限度の大技。

 

詠唱

 

【ウィーシェの名のもとに願う 森の先人よ 誇り高き同胞よ 我が声に応じ草原へと来れ 繋ぐ絆 楽宴の契り 円環を廻し舞い踊れ 至れ 妖精の輪 どうか ― 力を貸し与えてほしい】

 

魔法名 エアリアル

 

原作のベルと同じく速攻魔法の位置づけの魔法であり、味方にもこの魔法が渡せるようで、支援魔法の位置づけになってはいるが、普通にあり得ないほどの力を有している風魔法である。

 

他にも限界突破や最大出力など風の出力を上げれるようではあるが、それはアイズが使っている時であり、味方に渡すときは基本的には使えないようでもある。

 

詠唱

【目覚めよ(テンペスト)】

 

魔法名レア・ラーヴァテイン

 

第二階位攻撃魔法。魔法円(マジックサークル)から無数の巨大な炎の柱を突き出す、広範囲殲滅魔法。

 

主にリヴェリアがよく使う魔法ではあるがそれでもエルフ・リンクを使用すれば、レフィーヤにも使用は可能な魔法である。

 

詠唱 ほぼ知らないために わかっているだけの演唱呪文しかかけませんがアニメを何度も繰り返し見ながら見ながら書いたものです 間違っていたらすみません 

 

【終末の前触れよ、白き雪よ。黄昏を前に風を巻け閉ざされる光、凍てつく大地吹雪け、三度の厳冬。終焉の訪れ。 間もなく、焔は放たれる至れ、紅蓮の炎、無慈悲の業火、汝は業火の化身なりことごとくを一掃し、大いなる戦乱に幕引きを焼き尽くせ、スルトの剣ーーー我が名はアールヴ、レア・ラーヴァテイン】

 

これであっていればいいのですが、本当に呪文は難しいので、 耳でききとるぐらいしかできない状態です。

 

魔法名ヴァース・ヴァルドヘイム

 

完全なる氷系魔法に属するものであり、オラリオの街の中でレフィーヤが使った魔法もこれに当たる模様。

作者が威力を見て書いているだけなので、もっと強大な氷系の魔法がある可能性は否定はできない。

 

詠唱

 

【終末の前触れよ、白き雪よ。黄昏を前に風を巻け。閉ざされる光、凍てつく大地。吹雪け、三度の厳冬――我が名はアールヴ】

 

【英雄願望】魔法名&特別なスキル

 

ベルが魔導書によって覚えた必殺技であり、 現状のベルでは一切使えないスキルと魔法になっている。

これが使えるようになる時は、ベルが一人では絶対に勝てない相手と戦うとき以外は、基本的に使えない魔法&特別なスキルとなっている。

 

チャージ中は『リン、リン』『ゴーン』『カーン』と鐘のような音が鳴り、チャージ箇所に白光が収束する。また、限界解除により鐘の音が『ゴォン、ゴォォン』と大鐘楼の音へと変化するまでの時間が結構かかったりする。

 

その間はベルは完全に無防備状態になるために一切の攻撃を食らってしまうデメリットが大きい特殊なスキルか魔法に位置付けられている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




このぐらいです。 現象なんとか 作者が調べた限り なんとか設定に乗せれた魔法とスキルは・・・

最大後の魔法&スキルは本当に特殊です、使える人が限られるスキルと魔法の融合技かスキルです。



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設定4

 

神豆 シンズ 小説限定のオリジナルの神の豆

 

元々仙豆があるためか、神が食べる豆も出てきてもおかしくはないと考えて作り出された豆である。

 

神様が食べる豆である以上は、基本的に神々の肉体や神の気を全開させることができる唯一の豆である、例外的にオラリオに居る神々は人としての肉体を持つために、仙豆でも回復はできるが、あくまでも【人間としての肉体】を回復させるだけである。

 

神の気は回復しないためにアルテミスのような神様は基本的に神の気は自然回復をするしかない状態である。

 

 

オリオンの矢 小説オリジナル設定 

 

元々神々が自らを殺すために天界では作られた自殺用の神々の武器の一つでしかない、

神は無限に近いに命と寿命を持っているために、自らを殺すために作られた武具。

 

特に地上にいる神々においては、自らの力等が道具やモンスターによって取り込まれてしまった時に、自らの力を使って、天界から自分殺しの武器を呼ぶが、この時に武器を呼び出した神の力が宿っている武具がなければ、その神を殺すことはできないようなっている。

 

神の力を宿していない武具関係は、基本的にデュランダル属性を宿した武器でしかないが、それだけでは神殺しはできないようにされているために、今回のように神の気が吸収できるようにペンダントの中に封印されていることが多い。

 

 

封印のペンダント 

 

ウイス様が用意したペンダント型であり、二つの属性を持っている。

 

一つは一年間の間は神が身に着けていると、その神の気を吸収する能力であると同時に一年後に封印術式が使えるようになる、とんでもないペンダントである。

 

ただし、地上に降りている神々の気で一年という時間が圧倒的に足りないために、四神の神の気を一年間の間蓄えることで、発動できるようになる。

 

二つ目は、封印術を破棄すると、同時に封印のペンダントから封印されている神気造武具を取り出して、使える事である。ただし同時にペンダントが壊れるために基本的に使い捨てである。

 

 

神気造武器【しんきぶそう】 呼び名は複数あるうちの一つ。

 

基本的に神話上で神々が自らの武具の事を指している名前の一つだったりする。

 

アテナ神ならば【勝利を呼ぶ杖ニケ】【イージス盾】などがあげられるが、実際にオラリオに居る神々は基本的に天界の持ち物を、地上に持ち込んだりはしないために、天界ではロキは神々を操って、戦わせたりするという逸話があったりするが。

 

それもロキという神が持っている武具などの能力が大いに役立っていたりするが、オラリオの天界には自らを殺すために必ずと言っていいほど、神殺しの武具が存在する。

 

 

 

 

 

 

 



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設定五

設定で忘れていたものがあったので、 ここに書きだします。

基本的にドラゴンボールの設定をいじっているだけです、ただし作者がこれを利用したら結構早くないかという感じに利用している物は利用しています。




ドラゴンボール【超編並びに本編】

 

元々は新精神と時の部屋で封印されていたものをベル・クラネルの故郷に返すために一度だけ使用した存在である。

 

その後三か月が経過した上でドラゴンレーダーのレーダーによってドラゴンボールを全て見つけ出して、再度新精神と時の部屋で完全に封印されている。

 

新精神と時の部屋の時間と現実世界と時間の差を利用して、ドラゴンボールに溜まっている大量のマイナスエネルギーを除去中である。現在はベルを故郷に戻した願いのマイナスエネルギーしか存在はしていないがそれでも部屋を使っての除去するしかないのが実情であった。

 

よって邪悪龍は超編の悟空達は知っているだけの存在になっている、その強さもやばさも知らないままである。

 

 

邪悪龍(じゃあくりゅう)GT版 設定だけの存在二度と出ることはない存在 

 

ドラゴンボールを1度使うと、膨大なマイナスエネルギーがドラゴンボールに蓄積され。

 

それを浄化するのに100年程度の時を要する。しかしブルマが作ったドラゴンレーダーで探せるようになったため。

 

悟空らが地球のドラゴンボールを短期間に幾度も使ったりした。特にサイヤ人襲来以降は頻繁して願いがかなえられたことも大きい、アニメ作品以降の劇場版も全て含めると莫大な量のマイナスエネルギーが蓄えられている結果となっている。

 

 

また新たに地球の神として就任した、【デンデ】が出力をアップさせた結果。

 

この期間に原作の分だけでも10種類の願いを叶えており、その溜まりに溜まった。

 

マイナスエネルギーによってドラゴンボールにヒビが入り、神龍が邪悪龍へと変貌。

 

ドラゴンボールひとつひとつに邪悪な生命体が宿り、悟空らと対峙することになった。

 

悟空たちは知らなかったが、老界王神はそれを知っていたらしく、ブウとの戦闘中に願いを叶える話になった時は心配していた。

 

これをタイムパトロールとなった【時空の悟空とベジータ】の二人から、超編の悟空達が知ったことで、精神と時の部屋でドラゴンボールを完全に封印することとなった。

 

ベル・クラネルが故郷に帰る時に一度だけ使われただけであり、それ以降は精神と時の部屋で完全に封印されている。

 

ザマス事件も大きく影響していることも大きい。

 

 

新精神と時の部屋 しんせいしんとときのへや

 

一日が一年間というあべこべの部屋になっている、入るものは生涯で二日間しか入れない制限がある。

 

過去に【悪ブウ】とゴテンクスとピッコロが入った時は、最終手段でピッコロが精神と時の部屋の扉を破壊したが。

 

悪ブウとゴテンクスは気合で精神と時の部屋を突破した経験があるためか、より強化発展させたものが、新精神と時の部屋である。

 

旧バージョンの精神と時の部屋は重力は十倍であり、何もない世界でしかなかったが、

これではある程度の戦闘力を持った相手では意味をなさないこともあり。

 

結果としては部屋に入る時にを新精神と時の部屋の重力を変更できるようになっている。

 

また新バージョンの中心部分にはドラゴンボールを置く台座が置かれており、中心部は常に重力が百倍という悪条件にかかわらずドラゴンボールは壊れていないというタフさがある。

 

そして悪ブウやゴテンクス程度で破壊される境界も今ではサイヤ人ブルーの悟空に協力してもらった結果、サイヤ人ブルーの力でも壊せないほど強力な精神と時の部屋が完成した、これに伴い新精神と時の部屋という名前がつけくわえられた。

 

ちなみに専用のカギがなければ入れない仕組みに帰られている、鍵を持っているのはピッコロだけである。

 

力の大会

 

悟空が二人の全王に天下一武闘会のようなものを提案した結果、下手したら自らの所属する世界すらも破壊仕掛けない大会が行われた結果、この大会で壊されたすべての世界がスーパードラゴンボールの願いで元通りになり、力の大会は終わりを告げたが。

 

この後に地球世界は大きく変革する切っ掛けになった。

 

 

気の本

 

悟飯が力の大会後、人間レベルの低下が起きた時や、自分達が死亡した後の地球を守る戦士達の育成のために、気の事が書かれている本を大々的に出したことで、一時的には地球の治安や、過去の天下一武闘大会で優勝した悟空達や準優勝のピッコロ達の存在が表に出てしまった。

 

特に亀仙人のじっちゃんの存在は表の存在と裏の存在にはあまりにも大きかった。

 

気という技術によって、地球軍が有しているロボットが鉄くずになる映像は過去に起きたセルゲームの事を地球人全てに思い出されるのは十分であった。

 

またミスター・サタンも一時は疑われたが、ミスター・ブウとの八百長でなんとか乗り切っている。

 

 

気の道場 

 

気の事が表に出てきてから一年後には多くの街やシティーには気の道場ができている、その道場主の多くはかつてのZ戦士達であった、彼らの多くは実戦で鍛えていることもあり、後継者を育てることは十分に地球のためと思ってやっている。

 

二つの流派 新亀仙流 新鶴仙流

 

主にクリリンが流派のトップとなっている新亀仙流は元々は亀仙人のじっちゃんが世界政府に頼まれたが、あまりにも高齢のために亀仙人が自ら指導者を二名を選び世界政府がそれを認めた結果。二つの流派が今の地球では主流となっている。

 

その一つが新鶴仙流と呼ばれており、かつてのその流派で習った天津飯が新たに流派を名乗ったのが、この名前である。

 

クリリンは亀仙人のじっちゃんに弟子入りしていることからも、実質亀仙流後継者となっており、クリリンも親友の悟空が道場主になるのは無理だとあきらめているために、十年が経過した地球ではクリリンと天津飯が気の二大流派のトップの名前となっていた。

 

基本的にはサイヤ人は修行はできるが、教えるのを不得意としている連中が多かったが

悟飯と悟天のパンを含めた悟空の子供たちは、人に教えるのが得意であった、これによってクリリンと同じ流派として、それぞれの街やシティーに道場を構えている。

 

 

 

タイムパトロール 悟空とベジータ

 

本来のGT編ではスーパー邪悪龍に悟空が銀河中から集めた元気で作った元気玉で倒すはすが、この時空では悟空とベジータのフュージョン体でスーパー邪悪龍を倒した世界線であり、再び戻った力が戻ったドラゴンボールで願いをかなえた後に、時の界王様からのスカウトを受けた悟空とベジータの二人がこれ。

 

二人は他のタイムパトロール隊員と修行をしたり実戦での戦いをしたり、忙しい日々を送っているが、サイヤ人としての人生はそちらの方が良いらしい。

 

超編の時空に破壊神ビルスがいると知って、修行と戦いを求めて現れたが、そこには別の進化を遂げた悟空とベジータが存在した、それがサイヤ人ブルーであったが。

 

サイヤ人4とサイヤ人ブルーはどちらかしかなれないようで、悟空もベジータも大変悔しがったが、邪悪龍の存在と発生原因だけはなんとか伝えられた、この結果によってドラゴンボールの封印並びにマイナスエネルギーの浄化が行われることとなる。

 

 

 

 



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北の銀河の最果てから戻ってきた。白い髪の少年

本気で久しぶりなので 色々とつたないことがありますが、ゆるしてください。 
ベル君の戦闘力はあとで書く予定なので、どの程度かは 予想は読者にお任せします。


すでにベルがゴクウ達の世話になってからある程度の月日が経過していたが、それでもベルの生まれ故郷を探すということは、さすがのゴクウ達もあきらめてはいなかった。

 

そのためか、本来であれば、神々の上に存在する【北の界王様】すらゴクウは直接瞬間移動でベルを紹介するために、復活した界王星に案内した上で、ベル故郷の星を候補を色々と探してもらっていたのだ。

 

確かにドラゴンボールを使えば、問題なくベルを故郷に返せるが、さすがにそれだけにドラゴンボールを使うのは、界王様や破壊神ビルス様も当然文句をいうのは当たり前であった。

 

ブルマ達特性の宇宙船と最悪ウィス様にベルを運ぶというやり方も残っていたからだ

だからと言って探し出すための時間が時間なので、ゴクウ達Z戦士達から気のコントロールや舞空術をはじめとした 基本とした訓練や模擬戦などをしているうちに、十年が経過して、ようやくベルの故郷が見つかったが。

 

一つ一つの惑星を調べる事と界王様の本来の仕事もあってここまで遅くなったのだ。

 

「無理だなゴクウよ、ベルの故郷は少し厄介なことになっておる、どうやら地上に神々が下りるときに色々と制約や規則で、界王神様やウィス様が瞬間移動で直接届けることができない状態になっておる、それはゴクウよおぬしにも言えるぞ」

 

「そういえば、そうだったな、瞬間移動はよく知っている気のそばにしか飛べないもんな、やっばりドラゴンボールでも使うしかないかな」

 

「そうじゃのう、まさかワシが管理している銀河の端に存在惑星の神々があそこまで変なことをしているは思わなかったぞ」

 

実際に界王様をその惑星の神々にコンタクトをとろうとしたが、ほとんどの神々は一度地上に行けば最後で、地上から天界にもどってしまうと、二度と地上には戻れないという掟が存在していたのだ、これが界王様の足を大いに引っ張ていたのだ。

 

ゼウスをはじめとする大神の殆どは一度は地上に降りていることが多く、再び天界から地上に戻るということができなくなっていたのだ。 その逆もまたしかりであった。

 

結果として、ゴクウ達が集めたドラゴンボールでシェンロンを呼び出したのだ。

 

「いでよ!!!シェンロンよ そして願いをかなえたまえーーーー」

 

ゴクウの叫び声とともに七つのたまが光りだして、一つの巨大な龍を呼び出したのだ。

 

さすがにベルもこれには驚くしかなかった。

 

「ゴクウさん、これが シェンロンなんですね 願いをなんでもかなえるという」

 

「そうだ、これでお前を元居た場所に戻すからな、ブルマ達からもお土産をもらっているだろう」

 

「はい、重力制御付きの家をもらいました、ホイポイカプセルで」

 

実際にブルマが作ったカプセルには重力制御装置付きの家以外にも色々と入っているのだ、これはベルが元の世界に戻ったとしても、お金や食べ物で苦労しないように色々と詰め込まれているセットの一つであった。

 

また猫仙人のカリン様からは仙豆の袋として50粒ほど入っていたのだ。

 

これは力の大会があったことで、カリン様も久々に仙豆の量産に入っていたのは言うまでもない。

 

言ってみれば、また力の大会やそれに近いことが起きた時に仙豆がたりなければ色々と大変だと分かったからだ。これには他の大会参加者の世界がわかったことも大きいのだが。

 

そしてゴクウ達はベルに別れの挨拶をしたうえで、

 

「シェンロンよ 願いをかなえたまえーーー ベルの生まれ故郷にもどしてほしいだけど大丈夫か?」

 

このゴクウの一言で、シェンロンの赤い両目が光・・・。

「問題ない、少しだけ遠い場所にあるが、願いが叶う場所にあるようだ、ベルよでは生まれ故郷にもどすぞ、よいな」

 

シェンロンの言葉を聞くとベルは素直にうなずく、なにも、今生の別れではないのだ、ゴクウが持っている瞬間移動の能力でまたいつでも会えることができるのだから。

ただしあまりにも遠い銀河にいるために、界王様のサポートなしは飛べないようになってしまうほどだが。

 

そうして、ベルはシェンロンの力によって、五歳児まで住んでいた自らの家の中に飛ばされることとなった。

 

ただしベルがいなくなってから十年は経過しているために、内装も外装もボロボロとなってはいたが、それでもベルのことを忘れている住民は誰一人いない上に、ベルが無事に戻ってきたことに逆に喜んでくれたのだ。

 

 

ただしさすがに、十年間もいなくなっていたことで、ベルとベルおじいさんが一緒に頑張って耕した畑などは別の人たちに手に渡っていたが、それでもベルは村に戻ってきてから、一週間後には、オラリオ行きの馬車に飛び乗って、その村を後にしたのだ。

 

どのみち十年過ぎていることで、村の中の職業などは、すでに決まった人しかいないために。

 

ベルは昔おじいさんと一緒に読んでいた、本の通りに、ダンジョンで出会いを求めるように、ダンジョンがある場所、オラリオに向かうのであった。

 

「やっぱりだ、これほどの高い気が結構密集しているのは、オラリオという場所もあるのかな、ならば修行場にもなりそうだし、なによりもお金も稼がないとね」

 

実際にブルマからの選別で金延べ棒や宝石などがホイポイカプセルに入っていることが確認はできていたが、やはりそれも一時しのぎ程度しかないのだ。

 

どのみちベルが働く場所としては 戦闘訓練もできるオラリオが一番いいというすでに、ベル本人も決めているのだ。




仙豆の数がおかしいと指摘されましたが、 十年間頑張り続けた結構なんとか ある程度の数まで回復したという感じにしてください。

実際に力の大会まではほぼ仙豆の出番がなかったので、さすがに自分も含めて消されるとなると、誰だって努力をするとおもいます。



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ヘスティア・ファミリア結成 ただしおかしな方向へ・・・

色々と時間軸がおかしいですが、このぐらいあった方が ヘスティアが探せると思って結構な時間ベルは一人になっています。 


ベルがオラリオに来てから一週間は経過したが、当たり前だがベルを見たすべてのファミリアは門前払いをしていたのだ。それはロキファミリアも変わらないほどだ。

 

結果として、ベルが村長から貰った資金はもはやあと一泊はできるかどうかという感じまで資金は減っていたのだ。

 

そしてなによりも、ベル本人を付け回す変わった気の持主がいることも、ベルは気づいていたのだ。

 

「なんだろう、この変な気は・・・これがもしかして地上に降りた神様なのかな、でもデンデ様や界王様やビルス様・界王神様の気はここまでおかしくはないし・・・やっぱり気になる」

 

 

路地でそんなことをつぶやいていると、その変な気を持った女性がベルに向かって声をかけたのだ。

 

「ねぇねぇ君、もしかして、まだどこのファミリアに入っていない人かな、もし良ければ僕が作るファミリアに入らないか?」

 

ベルにしてみてもそろそろ限界なのだ、いざとなればブルマさんから持った金塊や宝石をギルドに売って、土地を購入した上で、重力制御装置付きの家を出す予定であったからだ。

 

 

「いいんですか? ほら僕の見た目でわかるとおりに、よわっちいから他のファミリアの人たちから門前払いされましたが本当にいいんですか? 神様」

 

「うんいいよ だって僕も初めての眷属だからね、だから弱小というか新規ファミリアの神様の所にはだれも入らないんだよ、だからさ、さっそく僕が住んでいるところで眷属化をしよう」

 

こうしてベルは謎の女性神と共に、その女性神が住んでいるボロボロの教会の地下にベルが行くと女性神が声をかけてきた。

そして自己紹介をはじめようとなった、実際に二人ともいまだに自己紹介すらもしてないことに気づいたのだ。

 

そしてベルが自己紹介を終えると、次は女性神が名乗ったのだ。

 

「いいかいベル君、僕の名前は神様のヘスティアだ、だからヘスティア・ファミリアの最初の眷属となるから、サッサっと服を脱いでさっさと背を向けてほしいそうしないと眷属とはなれないからね」

 

「わかりました、ヘスティア様」

 

 

こうしてベルはヘスティアの言葉通りに自らの服を脱ぐと、やはりゴクウ達に鍛えられたことで、格闘家として超一流の戦士として十分な肉体をヘスティアに見せてしまったのだ。

 

「なんだいなんだい、僕の初めての眷属のベルは、ここまですごいのか、どれどれ」

 

早速とヘスティアは自らの指先を少しだけナイフで切って、その血を使ってベルの背中にヘスティアの眷属としての証を刻み込むと……

 

 

「えーーーーーーーーー うそだぅろ、なんだよこの数値とスキルと称号は…しかもこれはおかしいよベル君色々と君に聞くことができたようだね」

 

実際にベルのスキルとステイタスはこれであった。

 

オール0 スキル気【戦闘能力を0から最大で五十三万まで変動あり】 舞空術 【空を自在に飛べることができる】 気配察知 【生きているものすべての気配を察知できるようになる】 重力に耐えることができる【最大で百倍の重力に耐えることができる】

 

称号 界王様と友達 地球の神様との友達 破壊神のビルスのおもちゃ等多くが書かれていたのだ。

 

あり得ないほどのビックネームとあってはいけない名前にヘスティアも驚くしかないのだ。

 

さすがに自らの上の管理している神様の名前と破壊神の名前も知っている、ヘスティアは神格でいえば、ゼウスよりも上の立場であり、ギリシャ勢では最高神の一角なのだ。

 

立場的には知っている立場ではあったが、目の前の初めての眷属がここまでとはだれもが思っていなかっのだ。

 

さすがにあとでステイタスを写した奴をギルドに見せる必要があるが、それ以外のスキルや称号は他の神々にしてみれば、おもちゃが目の前にいるという感覚でしかないが。

 

問題はそのおもちゃのトップの名前が名前なのだ。だからこそヘスティアとしてもベルに聞くしかなかった、すべてをだ。

 

「ああなるほど、そういうことですか、僕は実際に十年前にこことは北の銀河神様の知り合いの惑星に移動したので、その知り合いと共に界王様が仕事の手間で色々と探してもらった結果、無事に帰ってこれましたが、それでも十年はかかりましたから、その間に様々な神様と知り合いにはなりました」

 

 

実際にベルの言っていることはなにも嘘は言ってはいないのだ、神様には嘘が通じないのだ、つまりベルの言っていることはすべて真実だと分かって余計にヘスティアは頭を抱えるしかない。

 

「いいかいベル君、君の力はあまりにも強すぎるんだよ、僕たちが地上に降りてくる時に力を封じているけど、封じていなかったら戦闘力でいえば、封じてない時点で下級神でも2000から3000の間なんだ、最上級神のロキや僕でも戦闘力はせいぜい10000から30000の間なんだよ、それを大きく超えているんだよ」

 

実際に神々の特権や神罰の殆どは、気や戦闘能力によって発動できる特殊能力の一つにすぎないのだ。

 

だからこそ界王様や界王神様は普通に戦闘力が低くても逆にその分の役割が大きいのだ。界王様は界王拳によって戦闘能力を大幅に変化できるし、ほかにも封印技も持っていることからも、戦闘に特化した最高神よりも扱いは上なのは当たり前であった。

 

 

「わかっていますよ、神様少し落ち着いてください、さすがに僕も最大値までは上げませんよ、この惑星が壊れてしまいますから、気弾の1個で」

 

実際にベルの戦闘力が10000以上で人が住める程度の惑星は簡単に破壊できるほどの力を持つ、中には惑星の強度が高いと一億近くの戦闘能力がなければ破壊はできないが、ナメック星がこの部類に当たるが、結局はフリーザによって地殻とコアの一部が破壊されてしまったことで、一瞬で惑星が壊れるはずが、結構な時間破壊せずに残ってしまったのは有名な話でもあるが。

 

 

だからベルはダンジョンのモンスターの強さによって気を変更させようと考えていたのだ。実際に師匠であるゴクウ達もそのようにして戦うときにエネルギーロスを極力減らそうとしているのだ。

 

ベルはいまだにその極意に至っていないために、戦闘能力は300程度まで上げて潜ろうと考えをまとめて話すのだ。

 

実際に300程度の力の持主はオラリオに来てからちらほらいることがわかっているのだ、それがレベル4以上の戦闘力とはベルは思ってはいないが。

 

「大体はわかったよでもね。ベル君明日は僕もギルドに行くよ、そうしないと新しいファミリアが作れないからね、ギルドに色々と紙とか提出しないといけないんだよ」

 

実際にヘスティアは神友である鍛冶神のヘファイストスの元で色々と教えてもらっていたのだ。それでも追い出されるまではニートでいたのだから、ある意味でゆっくりしている神様と言える。

 

「それにだ、ベル君のスティタスは最初は0と言って方がなにかと問題ではないからね、レベルⅠの冒険者になりたての人たちは一部の例外を除いてはオール0は当たり前だから」

 

 

実際にそうなのだ、種族的にアマゾネスやドワーフや一部の種族や、元々傭兵をやっていとか、幼い時から訓練をしていた以外ではどの種族も0からスタートは当たり前であり。それ自体は問題ではなかった、ただしどの程度の期間までギルドやほかのファミリアに対して嘘をつき続けられることができるかということが問題でしかないのだ。

 

「はぁ--本当に初めての眷属はなにかと規格外だね、今日は色々と疲れたし、ベル君も一緒にここで寝てさっさと明日は起きてギルドにいくからね」

 

こうしてヘスティアはベットに潜り込んで眠ってしまったが、ベルもそれを見て近くにあるボロボロの長いすで毛布にくるんで今日1日おきたことを考えて無理に落ちた。

 



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最強のレベルⅠが現れた

ベルがオラリオに来て、ヘスティアファミリアの団長及びただ一人の冒険者ではあったが。

 

だが、最初のギルド登録をした後に、ベルが担いでいるはサポーター用の超大型のバックであった。

 

ギルドで登録を済ませているために、ベルの実質担当になってしまった、ハーフエルフのエイナにしてみれば、ソロでダンジョンに潜るのであれば、大げさすぎる装備だとおもっていたが。

 

それ以上の事はさすがに、エイナも言えなかったのだ、さんざん自分の口で冒険者は冒険をするなと言っておいて、大げさすぎる装備を持ち込もうとすると、ギルドの職員がやめてくださいと止めるのは、矛盾しているのが、分かっていたから。

 

 

おまけに、ベル曰く

 

「装備ですか、…うーんいりません、だってこんな装備使う必要はないですから」

 

実際にベルが一回だけナイフをもって振ると折れたのだ、ギルドで初心者用に渡しているナイフである、整備不良などはないのだ。おまけに防具もつけてもらっていたが。

 

その防具もベルの動きに耐えきれなくて、すでにボロボロの状態である。

 

これにはエイナどころか、ほかのギルド職員もそこにいた冒険者も驚いたのは言うまでもない、結果仕方なく、エイナはベルが来ている普段着でいいと出したが。

 

 

たった一時間ダンジョンに潜って、出てきた初日のベルの稼ぎは…

とんでもないほどだった、一階層にいたモンスターをすべて倒して、最初にもらった袋に入り切れないほどの魔石を大量に持ってきたのだ。

 

これにはエイナもさすがに怒ったが、だがダンジョンの一階層でそこまでモンスターがあふれるまでいるというのは考えずらかったのだ。

 

実際に一階層は冒険者が確実に通るルートなのだ、下層に行く冒険者ほど雑魚モンスターをある程度倒して進んでいく、ただし魔石は捨てている連中が多いが。

 

ベルが入る前にダンジョンに入っていく冒険者の時間を考えると、ベルがハイエナの行動をとったとは考えてはいなかった。

 

では次にあげられるのはダンジョンのモンスターが外に出るためにパレード化してしまうことではあったが。

 

ベルがダンジョンから出るまでの間にモンスターがダンジョンの外に出てくるということはなかったのだ。 

 

出入り口には冒険者の集団もいる、ギルドの見張りもいるために、漏れる心配はないのだから。

 

そのような連絡もないということは、ベルの実力で一万の魔石の分のモンスターを倒したということだ。

 

たった一人でだ。

 

エイナとしてもベルには注意をしようと考えたが。

 

『だめですね、ベル君は私が言ったとおりにソロで長時間潜らない様にして一時間で戻りましたから、それにこの程度の事は大手の新人さんによく見ますし』

 

 

エイナとしては怒るに怒れなかった、大手の新人もこの手度は稼ぐのだ。無論ソロではないが、しかもだ一時間で帰ってきているベルにもっと短い時間で戻れとか言ってしまえば。

 

冒険者としての成長を阻害してしまうことにもなる、それはギルド職員がやってはいけないタブーの一つでしかない。

 

 

「よく短期間でここまで集めましたね、ベル君、今日の稼ぎは丁度一万です、ではお受け取りください」

 

「ありがとうございますエイナさん」

 

こうしてベルの最初の一日が終わり、それから徐々に時間は30分ごとにベルがダンジョンに潜る時間が伸びていくのだ。そのためかギルド側に頼んでサポーター用の超大型のバックを売ってもらったのだ。その時に出したお金はブルマから持ったらエメラルドの宝石1個でことは足りたのだ。

 

 

それからはベルの稼ぎは一気に増えたのだ。5時間程度潜るだけで、十万ほどは毎回毎回稼ぐほどになっていた。 

 

実際にベルのサポーター姿は、ほかのサポーター連中や冒険者達にしてみれば、新しいサポーターが生まれたのかと誰もが思ったが、実際にソロで五時間しかもエイナが許可した階層までの稼ぎなのだ。

 

 

つまり二階層だけでこの稼ぎを三か月も連続でたたき出せば、ほかの冒険者も一目置く存在となってしまったのは、当たり前のことであった。

 

すでに一部の冒険者からはラビットスターやラビッドヒーローと呼ぶのだ。

 

実際に二階層までならば、ベルが気づいたことであれば、ほかの魔物に襲われている冒険者の一同やソロの冒険者も魔物を倒すついでに助けているのだ。

 

これでいまだにレベルが一であり、ギルドに登録した三か月の新人冒険者であるというのを誰だって忘れるほど、最初から二つ名が自然と出来上がるほどまてば、一部の冒険者からは信頼はされているのだ。

 

 

実際にギルドとしても、ダンジョンで冒険者が死亡するのは、仕方がないが、それでも助けられる冒険者を助けてくれるベルの存在は大きかったが、だか、それはあくまでも

 

二階層どまりなのだ。それはエイナがソロである理由と新人というということで二階層までベルに何度も何度も言ってことはギルドに所属しているメンバーは知っているが。

 

 

だが逆にギルド側で、エイナの事がジャマにもなりつつあった、確かに冒険者は冒険をするなはある意味では真理ではあったが、ベルがもしもっと深い階層に潜れるようになったら、今までよりも多くの冒険者を助けられる可能性があるのではないかということがギルド内部からも上がっていたのだ。

 

 

結果として、エイナはギルドに属しているが、同時にベルと一緒にダンジョンに潜る役目を与えられたのだ、これは、エイナが散々ベルが潜る階層を固定するならば、

 

ベルと一緒にある程度は潜ってもらおうと考えたのだ、実際にエイナをサポーター役、兼情報などのエキスパートとして就いてもらおうとしているのだ。

 

 

こうして一度エイナと共にベルがダンジョンに潜った時に、エイナはあり得ない光景を見てしまった。

 

ベルの姿が目の前でブレルと同時に自分たちの目の前にいるモンスターがすべて魔石に代わっているのだ。

 

「これで安全ですよ、エイナさん」

 

「・・・・・・・・・そぇうですね、べ・・・ベル様と呼んだ方がいいから」

 

 

ベルの動きが見えないのだ。こんな化け物のような行動がとれるのはレベル四以上の冒険者でしかないのだから。

 

実際にベルが来ている服は、ゴクウ達がいつも修行や実戦で来ている丈夫で頑丈な重りが入っている服なのだ

 

ベルの服すべて合わせて30キロはあるがこれが当たり前のようにベルは着てこのような動きができてしまった。

 

そして5階層まで降りると、ベルの雰囲気が一気に変わってしまった。、それは目の前に本来ここにいてはいないモンスターミノタウロスがいたからだ。

 

 

周りには殺された冒険者の屍が20を超えていたからだ。

 

そしてエイナは完全に腰を抜かしてしまった、それだけならばまだましであったが。恐怖で完全にパニックになっていたのだ。

 

「どうじでーー どうじてーー 18階層以降のモンスターがこんな低階層に・・・おかしい・・・死ぬ しんじゃうーーー」

 

 

もはや、ベルがいるのも無視して泣いて暴れだすが、いつまでたってもミノタウロスが攻撃をしてこないそれどころか・・・自分達がいまだに生きているのが驚きつつ

 

エイナは両目でしっかりみると、ベルの周りだけが血まみれであり、自らも血まみれになっていたが、ミノタウロスの魔石しかのこっていないということは・・・

 

 

つまりベルが倒したのだ、エイナが酷く混乱していた時、ベルがその場から動かずに。

そしてそのミノタウロスが後ろには・・・金色の髪の女性剣士がベルの行動に驚いていたのだ。

 

「君は一体」

 

 

「すみませんーーー エイナさんーーー 戻りますーーーーー」

 

「えっえっ・・・えーーーーーー」

 

ベルは急いでその場を後にしたのだ、ミノタウロスの魔石を拾わずにそのまま一気に5階層からダンジョンの出入り口まで戻ると、ベルとエイナの血まみれの状態でなにがあったのか一時期には大騒ぎにはなったと同時に、ダンジョンはガネーシャ・フゥミリアが動き、完全にダンジョンには新たな冒険者が入れないようになった。

 

 

実際に5階層にミノタウロスが出てきたのだ、どんな原因なのか、それともモンスターパレードが近い証拠なのか、それを調べるのに、弱い冒険者は完全に足手まといになるのは仕方がなかった。

 

こうしてベルの伝説はまた増えていく、そしてロキ・ファミリアが遠征から戻るまでまだ2日はかかる、それまで間はダンジョンは完全に閉鎖された。

 

レベルⅠ~3までの冒険者はダンジョンに潜れないようになった、実際に実力不足で冒険者が勝手に死亡するのは、ギルド側としてもさすがに目をつぶることはできなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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ロキ・ファミリアとヘスティア・ファミリア

ダンジョンが封鎖されてから二日が経過していた。

 

そのためかベルとヘスティアの二人は朝早くに自らの本拠地から百キロ以上離れた、なにもない荒野まで神ヘスティアと共に舞空術で飛んできたのだ。

 

「まったく、君というやつは…なんで簡単に空も自由に飛べるんだろうね」

 

ヘスティアが頭を抱えるのは仕方がない、そもそもこの惑星では空を飛べる人間は一部を除いて、いないのだ。

 

これは神々が下りてくる前は、ベルのような格闘家や一流の戦士達が独自の流派で気が扱えるのが当たり前であり、一部の流派では空も飛べるのが当たり前であった。

 

 

これは外に出ているモンスターが現在のダンジョンの中にいるモンスターよりも1ランクも強くなっていることで、大型種を相手にするモンスターハンターと呼べる人たちは空で戦うのが当たり前でだったが。

 

だがここで神々が下りてきて、ダンジョンという場所にほとんどのモンスターを封印してしまったこと、並びに神々の恩恵、つまりは眷属になることで、血のにじむような努力をせずに、モンスターを簡単に倒せる仕組みが出来上がっていった。

 

それが今のギルドであり、冒険者という仕組みの最初であったが。

 

だが、それが逆に悲劇の引き金を引いてしまったのだ。ダンジョンに入れるのは神々の恩恵を受けた眷属と呼べる人々だけだったのだ。当然、恩恵を受けず今までモンスターと戦っていたことで生活の糧を得ている人々と神々の恩恵を受けた人との間で戦争が起きた。

 

 

結果として、その戦争は眷属側の勝利で幕は閉じたが、事実は大きく異なる。ダンジョンに潜れる眷属の数が多く、しかもダンジョンで経験値を獲得した今でいうレベル4以上の冒険者が総勢10000人以上参戦していながら、モンスターハンターと呼ばれる恩恵を受けていない人達100人と互角というあり得ない戦争であったのだ。

 

 

これは気の扱いを心得ているハンター職の人達は基本戦闘力500が当たり前であり、戦闘時になれば、連携や気を操作して戦闘力を最大で1000まで上げていたのだ。

 

逆にレベル4以上の眷属たちはせいぜい300が限度だ。それ以上は神様の恩恵無しでは戦闘力が上げれないようになっているのだ。

 

結果として、戦闘力300がいくら集まろうと、1000を超すハンター側には勝てなかったのだ。最初のうちは・・・

 

そう時間が経過するごとに、冒険者の数が多くなるのは、当たり前であった。時間制限の無い本気の戦争では、結局数が多い冒険者側が勝利をおさめたが。

 

そこからゼウス・ファミリアがなどがオラリオに誕生するまでは、レベル4以上の眷属が現れることはなかった。これは昔に比べるとレベルアップに必要な試練や経験が手に入りにくい環境になっていることが、大きい

 

 

実際にギルト側もソロで潜れる階層を決めるとか、一つのファミリア全体で下級階層に潜るときも、ある程度の準備期間があったりするが。

 

1000年前はすべての冒険者がダンジョンに簡単に入れる上に、神々が協力していたおかげで、装備や物資の取り合いもない状態で40階層までは最大で10,000人は送り込めていたのだ。

 

 

それが現在出来なくなっているのは、ハンターと呼べる集団との戦争に勝利した後に生まれたファミリアという概念だろう。

 

それまでは協力しないと戦争には勝てないと分かっているからこそ、神々は協力していたのだ。

 

外の敵がいなくなると、当然それぞれの神話ごとに最初はまとまってはいたが、一人の神様がつぶやいた

 

【1神事に眷属達をもてるんだし、神話ごとで協力しないでも、ダンジョンは攻略できるだろう】という言葉と共に、今のファミリアという形態が作られるきっかけになったのだ。

 

 

そして気という概念は1,000年の間に言葉や信念として残っているが、技術的なものとしては完全に残っていなかったのだ。

 

 

それをベルが習得しているのだから、ヘスティアが頭を抱えるのも無理はなかった。

 

おまけにホイポイカプセルというカプセルから出たのは、オラリオの技術では到底作れない重力制御装置付きの立派な家であった。

 

実際にブルマとして、ベルが一人で生活できるように、一番大きいサイズの家を改造した上で、重力制御装置を付けた家としてカプセルに出し入れできるようにしたのだから。

 

ある意味で一番ブルマが今、ベルを手助けしているのだ。

 

実際にベルが着ている服の予備はブルマが製作したものであり、50着も服の予備があるのだから、やはりブルマはゴクウ達と長年行動しているわけではなかった。

しっかりとした支援もきちんと行っているのだ。

 

 

ヘスティアはこれを見たの、まだ3度目である。最初の一つは、自分達の拠点でベルが売りに出す宝石や黄金などを、カプセルから出すために使ったのだ。

 

実際にヘスティアに見せないと、後でなにを言われるか分かったものではないと考えたベルの行動は、結果的に今も続いているのだ。

 

 

そして3度目も修行の拠点をカプセルから出すベルを見て、その中にヘスティアも一緒になって入る。

 

「やっぱりいいね。このベル君の家はさ、クーラーという魔道具もどき?が涼しい風をふかしてくれるし、なによりもこのふかふかのベット気持ちいよ~~~~」

 

実際にヘスティアはここで何度もシャワーや風呂に入ったりしている。

その間、ベルは重力制御装置を起動させると同時に、ベルがいる空間そのものに人工重力50倍が一気に襲いかかっててくるのだ。

 

「久しぶりだし、やっぱり・・・・・・昨日もした方がよかったけど、神様を案内するから、仕方がないけど、3か月以上も時間が空くと・・・100倍が当たり前だったのに、50倍でもきついとか、体が鈍りすぎなのかな」

 

こうしてベルは独り言をいいつつも、50倍の重力室で気弾を放ったり、正拳突きをはじめとした体の動きを入念に調べていたが。

 

「あの金髪の髪の女性剣士は誰だったんだろう?あの後エイナさんに聞いたけど、そんな髪色の女性はオラリオに多いから、探せませんと顔を赤くしていたけど」

 

実際はエイナはその誰かの正体を知っているのだ。しかし、ベルがエイナに取った行動は吊り橋効果と呼べるものであり、自らの命を助けてくれたベルの事をエイナは冒険者としてではなく、一人の男性としてみるようになっているのだ。

 

だからこそライバルとなる可能性があり、あの場にいた剣姫の情報を意図的にエイナは隠したが、ギルドとしてもそれは問題行動ではない。別々のファミリア同士で結婚するのは事実難しいのだ。

 

だからこそ、情報を隠すのは、職員としては当たり前の行動なのだ。

 

それを知らないベルはエイナを信用しながら、鈍っている体を鍛え治すための訓練を始めるしかなかった。

 

 

それから5時間が経過した後、オラリオ側ではようやくダンジョンの封鎖が解除された。今回の上層でミノタウロスが現れた原因はロキ・ファミリアの遠征帰りの途中で生まれた個体の内、大多数は打倒したが、6体の個体は階段を使って上の階層に逃げる行動をとった為だ。

 

 

アイズとベートの二人しか差し向けることしかできなかった、その結果、エイナが出会ったのはアイズが逃がした最後の一個体だったらしいとギルドがその報告を受けて18階層までは調べた結果、問題ないことが判明したことで、ようやく解除されるようになった。

 

 

こうしてベルたちが知らない間に、色々な事がおきていたが、ヘスティアもベルが持っていた家で5時間もくつろいでいたのだ。

 

 

 

 

 



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豊穣の女主人

結構様々な人が 色々と描かれている中で。ベルとベートのケンカはした方がいいのかしない方がいいのか色々と考えて、結果は小説をたしかめてください。

遠征中は基本的に小説の中の通りに、アルコール系は断食中です。

これは昔の軍隊でも戦争中はお酒類は飲んでいなかったようです 一部の例外はありますが。

そのぐらいしないと 夜襲や奇襲を仕掛けられて死亡してしまうことがあったようで。



冒険者向けの酒場、豊穣の女主人亭はダンジョンが閉鎖されている、二日間の間は普通よりも忙しかったのだ。

 

 

ダンジョンに潜れない、冒険者のメンバーがそれぞれ宴会などを突如行っていたからだ。

 

そして、その元凶が判明してからようやく冒険者の数が元通りになるまで三時間ほどかかり。

 

その元凶のロキ・ファミリアがこの女主人亭で大規模な打ち上げをするために、予約をとるのだから、本当にその停にいるウェイトレスのリューをはじめするメンバーは大急ぎで、買い出しを行うことが決まっていたのだ。

 

 

そもそも三か月の間毎日来る、ヘスティア・ファミリアのベルが大食なのだ。

これは気を使っている関係で、ベルが消費するエネルギー量が比例して上がっていることも大きかった。

 

確かに地球でもゴクウ達と戦闘訓練等はしていたが、それでも実戦と訓練は全くの別物であった。

 

実戦をすればするほどベルが食べる量が増えていくのだ、普通に5,000ヴァリスも一食で消費してしまうのは、ベルが大食いであった。

 

それにベルがオラリオに3か月もいれば当然、リューをはじめとする女主人停のウェイトレスもベルの事は誰だって大好きなのだ、 実際に冒険者と言ったら、暴力的になってしまう連中が多いが、ベルだけは別だったのだ。

 

 

ベルの容姿ははっきりと言って、どこにでもいる子供しか思えなかったのだ、それに冒険者特有の装備もなにもなかったことが、リューをはじめとする他のメンバーに敵愾心を植え付けなかった結果となっている。

 

 

特にリューは3か月も毎日通ってもらっているベルに対して、昔の仲間と同等レベルの信頼を預けているのだ。これは彼女たちがベルの動きに対して注意深く見たことからも。

 

よほどちゃんと師弟の元で訓練された格闘家系列と思えるほど、ベルの動きにはほとんど無駄がなかったのだ。

 

彼女たちも元はレベル3やレベル4の冒険者であり、現在も進行形で恩恵も残っているが、裏稼業等をしていることで、実質冒険者では無かっただけであった。

 

 

そのためかベルが来る時間に近い時間帯で、ロキ・ファミリアの団体が先に入っていたのだ。

 

そしてベルがようやくリューが持ってきている食べ物を食べている時に、それは起きてしまった。

 

「なぁ、その魔石は本当にアイズが倒した最後のミノタウロスじゃないの」

 

「・・・・・・・・・・・・・・う・・・ん・・・私が倒す前に・・・倒していた冒険者がいた」

 

実際にそうなのだ、この情報だけはさすがにロキ・ファミリアでも簡単に入手できたのだ。

 

これは遠征組がきちんとギルド側に報告を入れた時に、周りの冒険者が色々と噂をしていたものだが、だがやはりギルド職員のエイナが血まみれで帰ってきているのが十分の証拠となっているのは言うまでもなかった。

 

「けっ・・・どうせよぉ、アイズが倒したモンスターの血を真正面から受けただけだろうが、なんでその魔石だけ換金しなかったんだよ」

 

ベートの言うことも間違いではないが、だがアイズも他人が倒した、しかも別のファミリアが倒したモンスターの魔石を自分の功績のように言うことやプライドも何もない冒険者ではない。

 

「ベートよ、久しぶりの酒で酔うのは構わないが、周りに迷惑をかけるな、そもそもアイズはハイエナ連中とは違うだろうが」

 

 

ドワーフの重傑エルガルム、ガレス・ランドロックの酒樽を使って酒を飲みながらベートにはちゃんと注意をしていたが、

 

 

ロキ・ファミリアのトップである、団長のフィンだけは、絶対にお酒も飲んでいなかった、まるでダンジョンの中にいるように戦闘をする一歩手前の緊張を有していたのは流石であった。

 

 

『指が・・・しかも、あの白い髪の子供がここに入ってきてから、一向に収まる気配がない、あの噂が本当であるとすれば、アイズがただ見ていたミノタウロスを倒した、少年は間違いなく彼ということになる、ベート頼むからケンカを吹っ掛けないでくれ』

 

実際に勇者という二つ名は、伊達ではないのだ、この危機察知能力のおかげで現在のロキ・ファミリアがここまで大きくなれたのだから。

 

 

そしてベートが色々と食べてお酒が入ってくると、同時に、アイズはミノタウロスをたった一人で倒した人物を発見したのだ。

 

元も彼らが宴会しているのは二階席で、ベルがいるのは一階席なのだ、客が多ければベルの姿も隠せたが、ロキ・ファミリアが打ち上げをしているとなれば、ほとんどの冒険者はさっさと自らの本拠地に帰っていくのは、当たり前である。

 

ここでロキ・ファミリアともめてしまえば、最悪ロキ・ファミリアと自分達のファミリアとの間で戦争ゲームが開始されてしまう可能性が高いからだ。

 

しかも遠征帰りである、レベルやステイタスが上がっているメンバーもいる可能性が高いのだ、そんな自分達が飲み会している、場所にいつまでも居たくはないのは当たり前であった。

 

「あっ・・・みつけた、あの子だ」

 

アイズはそのまま二階席から、飛び出したうえで、ベルの近くまでやってきたのだ。

 

「・・・これ・・・きみが倒したミノタウロスの魔石、あの場所にあったから、渡すために持ってきた」

 

アイズはその声でゆっくりと喋りベルの目の前に、その魔石を置いたのだ。

 

ゴト!!!

 

実際にミノタウロスの魔石は一個一万ヴァリウス以上するものである、それは討伐されるのがレベル2以上が複数かかって倒すからだ。

 

それをこの少年が倒したということがベートにしてみれば驚きでしかないが、フィンにしてみれば爆発物の近くにいる状態になっていたのだ。

 

「おい・・・ひっく・・・このモヤシやろうが…あれを倒したというのか、これは傑作だ・・・なぁ、アイズよ」

 

実際にベートはだいぶ酔っていたのだ、遠征帰りで三か月以上もお酒などを断食していれば、仕方がない。

 

これはフィンが出したことであり、本当に必要な時以外は、お酒は飲まないようにする方が遠征は色々と意味で助かるのだ。

 

だがそれが今回は悪い方向に向かってしまったのだ。

 

「いい加減にするんだベート、こちらが逃がしたモンスターを討伐してくれた恩人なのだよ」

 

それを言ったのはエルフの副官であり、ロキ・ファミリアの母親的な存在のリヴェリアがとっさに声を上げるほどの実力差があるのがベルなのだ、さすがは副官、ベルの内面的な潜在能力も読み取れる程度の実力はあったりする。

 

 

「うっせぇーぞ、こいつが本当にレベル1なのかどうかわからないだろうが、レベル三なら、あの魔物を倒せるからな」

 

 

実際にベートも絡んではいるが、実力行使には至っていない、そもそもベルはこの時点でもいまだにアイズが出した、魔石の事について考えならば、どのように返答すればいいか、頭では考えつつもしっかりとアイズのことを見ていたのだから。

 

「そうですか、でもあの時は、僕はあなたを見てしまったことで勝手に逃げてしまったので、この魔石はあなたに上げます」

 

実際にあの魔物を倒したのはベルではあったが、その直後に何故か知らないまま逃げてしまったのだ、自分でもわからないうちに、だからこそドロップ品の魔石はこの女性に上げる言っているのだ。

 

「・・・そう・・・・・・わかった・・・でも私の名前は…教えておく、アイズ・ヴァレンシュタインだからアイズとあなたに呼んでほしいけど、だめかな」

 

アイズもなぜかは知らないが、この少年にはきちんと名前を呼んでほしいという感情があった、だがそれはあくまでも本当に小さな感情でしかなかった。

 

 

「わかりました、僕の名前はベル・クラネルと言います。新しくできた、ヘスティア・ファミリアの団長です」

 

実際にベルが一人しかいないヘスティア・ファミリアにしてみれば、ベルが団長というのはあながち間違いではない、それに自己紹介で新しくといっている時点で、ロキ・ファミリアの方もわかったようなのだ。

 

 

「アイズさんと呼んでもいいですか??」

 

ベルがアイズに聞くと、アイズはそれにうなずくだけであった、ただし顔をなぜか真っ赤にしながら。

 

こうしてロキ・ファミリアと初めて出会った、ベルはその後に色々とロキ・ファミリアのトップと副団長の二人から謝罪などを正式にもらったのだ。

 

二人にしてみれば、自分たちの後始末を他のファミリア、しかも新人に頼ってしまった時点でなにかしらのことをしないと、ほかのファミリアやギルドに対して面目が立たないということだった。

 

そしてその夜、ベルはヘスティア・ファミリアの本拠地の壊れた教会に戻り、そのまま眠った。

また神ヘスティアも明日から普通にじゃが丸君のバイトがあるために、ベルが戻ったらすぐに一緒に寝ているのだ。

 

ヘスティアにしてみれば最初の子供であり、眷属であり、また自分をちゃんと見てくれる初めての男の子でもあったのだ。

 

こうして静かに夜は過ぎていく・・・

 

 

 

 

 

 

 

 



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怪物祭前編

アンケート機能を使ってみます。 作者が知っているキャラ限定になるので。

一部の劇場版の敵キャラやゲームのキャラは出てこない可能性が高いです。


ダンまちゲームに出ていた エピソード0 つまりあの話は後で書きます。

そうしないと ここの小説はおかしくなるので。 


ベルがロキ・ファミリアと一緒にいる女主人停の所で団長と副団長からの謝罪は受け取ってから、一週間が経過していた。

 

 

 

だがその一週間の間にベルの魂の純粋さに目を付けた美の女神フレイヤからベルを見ていて。

 

「いいわ、あの子、純粋よ、魂の純粋すぎるのよ、いいわ、そうだわ、あの子に私が与える試練を試練を与えましょうね、そうよね私のかわいいオッタル」

 

「はっ」

 

オッタルにしてみれば主神の願いは聞くのが当たり前であった、だからこそオラリオで最も強い冒険者になっているのだ。

 

そして、いつのもように神々の宴がガネーシャの名前で開かれることになっていた。

 

これはこの時期になるとガネーシャ・ファミリアが行う闘技場でテイマーがテイムしたモンスターと参加者の冒険者と戦わせる出し物のためと、その神々の宴は丁度いい時期だったこともあった。

 

結果この時期の神々の宴はほぼガネーシャ・ファミリアの主神が行うことが暗黙の了解となっているのは言うまでもない。

 

そしてその宴の参加章が、ヘスティアの元にも届いたのは、ようやく本拠地を持ったこともあり、住所の特定が楽になったのだ。

 

これは地上に降りた神々は下手をすれば、地上の色々なところに行く可能性があった。

オラリオの内外にもいる可能性が高いために、せめて住所がわかっている神様連中は基本的には、この手紙を受け取っているのだ。

 

 

これはヘスティアが友神の所にいる間も一緒に招待状が届けられていたのだ。

 

それは結果としてヘスティアは他の神々から、笑われる要因を作ってしまった。

確かに天界の神々の神格では、圧倒的にヘスティアの方が高いが、地上ではその逆になっているのだ。

 

つまり下級神の連中ほど、その傾向が圧倒的に強かったのだ、これにはさすがにヘファイストスもあきれるしかなかった、自らの親神を貶めた元凶の一つを作っていたのだから。

 

だがこれに対してヘスティアは、ただでおいしいものがいっぱい食べれるとか言った食べたり飲んだりして、逆に友神を自らの行動で助けたのだ。これが結果として今までニートしてヘスティアがいたことにもつながっていた。

 

 

そして神々の宴が始まり、ロキ・ファミリアの遠征の成功や、ベルの事が話題に挙げられているのは仕方がない、ベルはギルド職員を連れて、ダンジョンに潜って、生きてダンジョンから出てきたレベル1の冒険者として、色々な神々から注目がされてはいたが。

 

 

ヘスティアは逆に頭を抱える結果になっていた。

 

「あーーーーーーーーーベル君、こんな連中に興味をもたれてしまうなんて、おまけにベルの本来の称号は・・・ダメだ本当にダメなんだよ、分かってないよこのダメな神々は」

 

 

実際にヘスティアだけが知っている、ベル本来の称号やスキルは・・・ここにいる神々に知られてしまうと確実に、ベル君の争奪戦どころか、絶対に手を出さないであろうと分かってしまうからだ。

 

そもそも【あの破壊神ビルス様】のおもちゃとしてお気に入りの状態なのだ、それを壊したり、殺したりした時の反応が・・・ヘスティアが一番恐れているのはこれであった。

 

 

界王様や界王神様はまだ話が分かる人物なのだ、これはヘスティアやゼウス、ロキをはじめとした最高神級の神々は何度か直接会って、話をしていることからも、その性格を知っていることが大きかった。

 

 

しかもベルの魂の管轄は最終的に界王様の所に行くのだ、所属の銀河は北の銀河の位置づけであり、ベルが死亡してしまえば、どうあがいてもばれてしまうと考えるのは仕方がない。

 

そこへ、いつの模様にロキがヘスティアに対してケンカを吹っ掛けてきたのだ。

 

「なんやドチビかいな、きれいなドレス来ている思ったら、いつものようにただ食いするしかないんか」

 

実際にロキがここまでヘスティアに対して怒っているのは、持つものと持たざるものとの戦いでもあった。

 

これだけは神々もできない相談であったからだ。

 

 

こうしてヘスティアは神友である鍛冶の神様である、ヘファイストス・ファミリアの神様である、ヘファイストスに恥も外聞もなく、ヘスティアは土下座をし続けた結果。

 

二億ヴァリウスの借金をしたことで、ヘスティアはダガー系統の成長する武器を手に入れたのだ。

 

しかもこれはベル専用の武器であり、本人以外は使えないように完全にロックしているものであった。

 

しかも持ち主に合わせて成長する武器は、ヘスティアにしてみれば完全に今後のベルに必須の武器でもあったのだ。

 

「これでベル君はしっかりとした武器が手に入ったけど、ベル君は気も使えるし、本当にどうしたらいいのかな」

 

とヘスティアは考えながらも自らのホームに戻っていた。

 

 

 



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怪物祭後編

ゲームのダンまちのメモリーズ版のエピソード0をしり、色々と手を加えた結果フラグとして色々と出ています。

なんで気の技術が消えたのか、その闇が少しだけ登場します。


怪物祭中のオラリオ内は、観光客も入っており、いつもより多くの人間がオラリオ内を歩いていたが。

 

 

だがそこに似合わない二神がとある喫茶店の二階席の窓際でロキとフレイアの二神が話をしていたのだ。

 

 

「そらーあのどちびの所に眷属がきたのは知っていたけど、ミノタウロスを簡単に倒せるレベル1なんて詐欺やで、あれのウサギは」

 

確かにそうだ、実際にベルの本来の力は、力を封印している神々より圧倒的なのだ、

これは100倍の重力制御室と重りのついた服を着た上で、悟空達によって気の訓練や実戦訓練をやっていたのだ。

 

これはゴクウ達も力の大会で、ほかの世界出身の戦士達があまりにも強いことや、人間レベルということもあったからだ。

 

 

実際にそのためにもベルや悟空の孫のパンやベジータの新しい子供であるブラもサイヤ人の血を引いていることもあり、またいつか力の大会が起きた時に、悟空達が死んでいる時ならばせめて力の使い方などを後世に教える役目もあると判断したのだ。

 

悟空もベジータも、そしてあのチチですら、今回の力の大会の事を知っていると、勉強だけすればいいということは、できなくなっている。

 

 

そして結果的に、ベルの年齢に近い人物は基本的に、パンやブラの当時でいえば、3歳児の少女達でしかなかったのだ。

 

そこから3人とも悟空達の厳しい特訓や訓練によって、ブラとパンの二人は8歳児の時にはスーパーサイヤ人に簡単になれるようになっていたのだ。

 

つまりそれに対抗するようにベルも力をつけようとしたが、サイヤ人でもない普通に人間種のベルの戦闘力の壁は存在していたのだ。

 

そのために悟空は界王様の所にベルを連れて行き、悟空が覚えた技の一つである界王拳を教えてもらおうとしたのだ。

 

結果として、ベルは界王拳を会得はしたが、結果としてクリリンよりも素で弱くなっていた。

 

これはクリリンが歴戦の勇者であり、力の大会も出てある程度活躍していることも含まれるのだ。

 

 

それでも界王拳10倍を使ったことで、戦闘力は53万程度しか上がらないのは、ベルの年齢に影響しているが、それでも宇宙では十分強い部類にはいるのだ。

 

そのことを知らないロキとフレイアにしてみればある一つだけの可能性が、あったのだ。

 

「もしかして、あのうさぎは古代の技が使えたりしてな!!!」

 

ロキの一言で、フレイアは完全に言葉をなくしてしまった。

 

「ロキ、それは何の冗談かしらね、ロキも私も知っている古代の技というのは、もしかしてあれのことかしら」

 

「そうやで、うちらがまだ、地上に降りてくる前に、【最初の英雄】と呼ばれるパーティー達が使って、広めたあの古代の技や、それならば、レベルアップも試練も関係ないしな」

 

 

ロキの言葉にフレイアは考え込んだ、確かにそうなのだ、気を扱える人物達は基本的には、50階層程度のモンスターは楽に倒せる実力を持っていたのだ。

 

1000年以上前のあいつら達は、だが神々の勢力によってそれらは完全に駆逐されたはずなのだ。

 

 

実際にその一端を担っていた神々の一神がロキとフレイアなのだから、ヘスティアは中立を決め込んで天界から降りてこなかったのだ、つい最近まで。

 

 

「わかっているでしょう? ロキあなたも加担したんだから、それに神々には嘘がつけないということも含めても確実に消えたわ」

 

「それはわかっているで、でもな、もしあのウサギが本当に独自で手に入れたのが、古代の技やったら、それは仕方がないやろう、ヘスティアの所に戦争をふっかけるわけにもいかんし、そもそもそれやる動機がうちらのファミリアはないで」

 

 

確かにそうなのだ、ロキ・ファミリアは逆にヘスティア・ファミリアに借りはあっても、恨みはないのだから。

実際にダンジョンを二日も封鎖した結果を作り出したのは、ロキ・ファミリアなのだ。

 

ベルは単にそれの被害者でしかない、つまりそれなのにベルにたいして、戦争ゲームをロキ・ファミリアが仕掛けるということは…

 

恥知らずというレベルを超えている話である、それはフレイア・ファミリアにもいえることなのだ。新参ファミリアをつぶすために、最高レベルのオッタルをぶつける行為はどう考えても、弱いもの虐めしかとられない行為なのだ。

 

どれほどの言い訳が通るか、それすら無謀であった、結果ロキもフレイアもその喫茶店を後にするしかなかった。

 

 

そしてフレイアは、ベルが本当に古代の技、気を使えるのか、またあの純粋な魂の輝きを見ようとして、

 

表ではガネーシャ・ファミリアが行っているテイムモンスターと冒険者との戦いを会場の客が見ている中、警備している連中をオッタルがさっさと眠らせた上に、ヘスティアが襲われるように、シルバーバックや亜種型のミノタウロスをはじめとする、大型種のモンスターすべてにヘスティアの【神のにおい】を覚えこませていく。

 

「そうよ、あなたたちは、このにおいを覚えて、それを攻撃するのよ、いい匂いでしょう」

 

「神フレイア様、そろそろ他の者たちがやってきます、ここから離れませんと、計画がばれます」

 

実際にオッタルは神フレイアに話をして、フレイアも納得して、そこにあるモンスターすべて檻のカギを外して、モンスターが逃げれる準備をして、そのままガネーシャに招待されている、席に座り、そのまま闘技場の出し物を見ていたのだ。

 

 

そしてそれはおきる、

 

「モンスターが逃げたーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!」

 

それはベルが自らの神ヘスティアと一緒にクレープを食べている時に、モンスターは逃げ出してしまった。

 

「ベル君、あれはもしかして」

 

「はい神様、多分ガネーシャ・ファミリアでテイムされたはずのモンスターです、それが一斉に逃げ出したようです」

 

ベルにしてみれば、悟空達と一緒におかげで、救える命は救うが、当たり前になっていたのだ。

 

「すみません神様、少しここで待ってください」

 

「ベルくーーーーーーーーーーーーん」

 

こうして、神ヘスティアを安全と思えるギルドの仲間で、運んだのだ、それも一瞬で。

 

このぐらいのことが出来なければ、悟空達も怒られてしまうのが、ベルの立場であったからだ。

 

実際にエイナは、いきなりベルが神ヘスティアを抱っこした状態で現れたと思ったら、再び完全に消えてしまったのだ。

 

「えっえーーーーーーーーベル君、君本当におかしいよ、レベル詐欺してないよね」

 

エイナが驚くのも無理はないまま、ベルはオラリオ内で暴れているモンスターを自らの両手から気で作った剣の形をしたもので、次々と、シルバーバックや亜種型のミノタウロス、亜種型のシルバーバックやトロールやオーガも一刀のもとで切り捨ているのだ。

 

それをアイズとロキを見てしまった、そしてロキもベルの強さの根源を知ってしまった。

 

「き・・・・・・・・・れい・・・・・・」

 

「まじかいな、あのうさぎは本当に古代の技を使ってやがる、ドチビめ、確かに今まで地上に降りてきてないから地上の状勢には詳しくはないとおもったけど、これは一大事やで、当然フレイアも見ているやろう、ドチビには仕方がないけど、ギルドを通してでもドチビとあのウサギをうちのファミリアに呼ばんとあかんな」

 

 

こうして、ロキとフレイアはベルの強さの根底を知ってしまった、ほかの冒険者にしてみれば、魔道具や魔剣を使ってベルがモンスターを倒したと勘違いするほど、一撃で倒していくのだから、分からないのは仕方がない。

 

 

こうして怪物祭は少々問題もあったが、無事に終わったのだ、逃げ出したモンスターの討伐はベルが一人でやってしまった。

 

気によって、モンスターの居所をしることができるベルにしてみれば、モンスターを倒すのは当たり前でしかなかったのだ。

 

 

こうして、ベルとへスティアは、ギルドにいたエイナ達にも驚きながら、ヘスティア・ファミリアの本拠地に戻り、そのまま一日を終えた。

 

ただしロキ・ファミリアがその晩に、ギルドに対して、ヘスティア・ファミリアのベルと神ヘスティアの二人をギルド職員を連れて、ロキ・ファミリアの本拠地に来いという招待状と手紙が送りつけられていた。

 

「すまんな、ドチビ、下手すると最初の眷属の命は・・・」

 

ロキにしても、自らやってきた過去の清算や一部を再びオラリオで見せつけられるとは思わなかったのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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ロキ・ファミリアとの対話前編

アンケート機能は10話まではアンケートして その投票結果によって、出すキャラがきまります 

あまりにも長くなるので 二つに切って話を作りました。

結構難しかったです、ダンまちの世界に合わせて話を作ったりするので。


ヘスティアはいきなり朝早くに、ギルド職員の一人である、エイナによってたたき起こされたのだ。

 

実際にロキ・ファミリアからの呼び出しであるからだ、明日の朝早く六時ごろには。ロキファミリアの本拠地に、神ヘスティアとその眷属のベルを連れてギルド職員も一緒にこいと

 

 

実際にヘスティアとベルの二人が、仮にロキ・ファミリアの本拠地に招待状をもってきても、下手すれば門前払いで返されてしまうのだ、だがそこにギルド職員が一緒になってくると、門番もさすがに追い返すことはないからだ。

 

そのためのギルド職員なのだから。

 

そしてヘスティアとベルとギルド職員のエイナの三人は【ロキ・ファミリア】の本拠地の扉の前に主神ロキがいる中でその護衛として、勇者フィン・ディムナと九魔姫リヴェリア・リヨス・アールヴの二人だけが、ロキの両隣に護衛として、存在感を出していた、しかも二人は完全装備をしているのだ。

 

それほどまでの存在が、ベルということであり、ロキが昨日の時に、この二人だけを呼び出したことは。

 

他の幹部連中は確実に口があまりにも軽いことや、ベルを殺すことに対して、確実に抗議を上げる連中はすべて外されている、これはベートとアイズも同じである。

 

団長と副団長の二人は、きちんとファミリアの事を、世界の事を考えられる頭を持っているのだ、それこそ人一人殺すことも割り切れるほどに。

 

 

「ようきたな、【ヘスティア】とベルとそっちはギルドの職員でええんやろう」

 

ロキにしてみれば完全にふざけている口調は使わない、そもそもヘスティアを見てもあの言葉や軽い言葉も使っていないのだ。

 

これにはさすがにヘスティアも事の重大をわかったようで。

 

「なるほどね、大神ロキとなるとベル君の強さの秘密でも知ったのか、その知識で予想でもしているんだろう」

 

このヘスティアの言葉にロキはうなずくしかなかった。

 

そしてその言葉にベルもエイナもフィンもリヴェリアも黙り込んで二人の神のやり取りを見るしかないのだ。

ここまで真剣なロキやもう一神の神ヘスティアがケンカすらしてないのだ。

 

そこに挟み込む言葉は誰にもないのだ。

 

「ええやろう、ここじゃあ、色々とまずからな、ギルド側にも当然、伝えなかあかんから、知ってもらうけど、この情報がもし外に漏らしたら、ギルド職員のあんさん、悪いけど死んでもらうからな」

 

ロキのはなったその言葉には、口調はいつも通りと思っているが、ロキ・ファミリアの二人にしてみれば、自らの主神が真剣になっていると分かっていたのだが、いやわかりきっているつもりであった。

 

「フィン…わかっているだろう、ロキは本気だ、本気でギルド職員すら殺すつもりだ、そこまで秘密をあの少年は握っているということだ」

 

「リヴェリアも知り合いの娘だとしても、ロキが殺すといっている以上は、死体も見せないといけない、それほどの秘密だ、覚悟はしてほしい」

 

実際にリヴェリアはエイナとは顔見知りなのだ、エイナの母親とリヴェリアは友人であり、唯一の友であった。

だからこそ、幼い時からエイナに色々と教えてはいたのだ、それが今回はあだとなっている、これはギルド側にしても。

 

 

ベルの担当になっているエイナにすべてを任せるということでもあった、つまり最悪の状態はエイナをギルド側が完全に切り捨てるということもつながっていた。

 

しかも今回、本当の意味で、ロキ・ファミリアとフレイア・ファミリアなどの最上級神の神々が恐れる情報かもしれないのだ。

 

そんなことになればオラリオにいる最上級神にファミリアすべてが合同でベル一人を殺すために、恥も外聞もなく戦争を仕掛ける可能性すら高いと、予想してエイナをここに送り込んだのだ。

 

「神ロキ、それはどういうことですか!!!! 私が担当する冒険者の情報を他に言うとでも思うんですか!!!」

 

 

「そうやない、神に対して子は嘘はつけん、これは絶対な理や、つまりなあんさんが誘拐されてどっかのファミリアの神に対してベルの強さの秘密を全てばらすことも考えられるんや、だからこそや、今ここから黙ってギルドに戻るんならば、死なずにすむで、ちなみにリヴェリアはあんさんと顔見知りであっても、確実にあんさんを殺すで、フィンも同じや、そのぐらい覚悟が必要な話しちゅうことや」

 

 

実際にロキが言っていることは間違いではない、神に対して嘘がつけない子供達は、どう頑張ってもその秘密がばれてしまうのだ。他の神々に、それはロキをはじめとする、最上級神達は看破できない状態でしかない。

 

だからこそロキとフレイヤ等一部の神々はベルの力の源の技術である、気の扱い方を教える人物を殺し書物を極秘裏に燃やして、歴史の闇に抹消させていたのだ。

 

 

これはトリックスターと呼ばれるロキや、女神系トップのフレイヤ等、ゼウスもその知識や力によって介入して、あの戦争後、以降の歴史には存在していた気の概念や、技術の巻物等、洞窟にあるならば、確実に燃やしたり。洞窟事土砂崩れや、岩盤を破壊したり、火山に落としたり、色々として、二百年という時間をかけて、抹消させた技術なのだから。

 

 

それが現代に蘇ってはいけないのだ、少なくとも、あの戦争後に神々が会合で決めたことでもあったからだ。

 

「ほなさっさと入り、ベル君とヘスティアの二人は…君はどうするか、みものやけどね」

 

そういうとベルとヘスティアの二人は、ロキに誘われるまま、ロキ・ファミリアの門の中に消えていくが。

エイナがそれを見て、走り出そうとすると、リヴェリアが一気に戦闘態勢に入り、エイナに対して威嚇をおこなっている。

 

「なっ・・・どうして!!!!!」

 

 

「親友の娘、エイナよ、できればこのままギルドに帰ってほしい、私に親友の娘を殺すという経験はさせないでほしいから」

 

こうしてフィンも黙っているだけで、何もこの行動に対しては文句も言わないのだ、自分の親友や部族がもし秘密を知って、部族ごと殺される瀬戸際の選択肢が与えられると分かっていると、フィンだって絶対にこんな行動はとってしまうからだ。

 

「さぁ、行こうかリヴェリア」

 

もはやその、自らの恩師と呼べる人が自分に対して、秘密を知ってばらされる前に殺すという行動をとったりしたのはエイナも本当に驚くしかないのだ、だからこそ、エイナはその自らの考えで行動を起こす、それが恩師に対して恩をあだで返す結果としてもだ。

 

「わかりました、リヴェリア様、確かにあなたの言うことは正しいです、ここで帰れば、私は助かるかもしれませんでも、ベル君はどうなるんです、それすらも知らないまま、いつのもように冒険者達をダンジョンに送り出すギルド職員に戻れというんですか? だったら私は…あなたが与えた最後の慈悲を…破ります」

 

 

こうしてエイナは自らの足で。ロキ・ファミリアの中に入っていく、それを見届けるフィンとリヴェリアは

 

「・・・・・・・・・リヴェリア、覚悟は決めておいてくれ、彼女は選んだんだ、戻るという選択肢もあったのにも関わらず、それの覚悟をプライドを誇りをくみ取ってあげるのも、我々の仕事だ」

 

「・・・・・・・・・わかっているがフィン・・・すまないがしばらくは遠征などはできないと思ってくれ」

 

「わかっている・・・・・・・・・・・・友人の娘を手にかける事を考えれば、そのぐらいは飲み込むのが団長という職業だ、ただしこれはあくまでも最終手段であるというこも心においてほしい、情報が洩れなかったら、彼女は死なないのだから」

 

 

こうしてロキ・ファミリアの扉が完全に締まり・・・そしてついにロキ自ら、ベルの事を調べることが始まろうとしていた。

 

だがヘスティアだけは、ベルが必ず無事に戻っているのは、分かっていたのだ。あれだけの称号がついてしまったベルを殺すなんてことは基本的にはできないからだ、ただし毒等でベルは殺すことができると分かっていた。

 

実際に気で強化できようと、それはあくまでもその人たちの体がベースであり、人間がベースであれば、神の恩恵を受けてない人では確実に状態異常は受けやすいからなのだ。

 

これは悟空達が心臓病や風邪など当たり前に受けてしまうことが立証されているのだ。だが冒険者は毒や状態異常は普通に使ってくるモンスター達が多くいるために、ダンジョンに潜れば潜るほど状態異常が効かない体へとなっているのだ。

 

だからこそヘスティアは慌てていないのだ、多少といえ、ヘスティアの血によって眷属となっているベルの体は状態異常にかかりにくい体になっているからだ。

 

 

それにだ、仮に毒系統を使われても、毒を治すポーション等はオラリオの店に普通売っているのだ。

つまりロキ・ファミリアから、ベルと一緒に逃げてポーションを買えば、問題ないと考えているのも大きいからこそのヘスティアは何も言わずに動じることはなかった。

 

 

 

 

 

 

 



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ロキ・ファミリアとの対話後編

グランド・デイなんですが、結構難しいです。

特に現状のベル相手ではこのグランド・デイのラスボスはベルでは絶対に勝てません

ここの世界のベルもレベルは1です、毒などの状態異常は他の冒険者と同じく効いてしまう体ではあります、ただし一般人よりも若干だけ強い体でしかありません。

アビリティを持っている人物とベルが同じ毒を食らったらアビリティを持っている冒険者達は毒を無毒化できる可能性が高いのですが、ベルはアビリティを持っていないので、無毒化のポーションがなければ、普通にダメージを食らってしまう体です。

石化もなにもかも普通に効くのがベル君です。 ブウ編でもZ戦士達が石化していたのは真実ですし。


ロキ・ファミリアの本拠地、しかもだ、いつもはフィンが座っている席にはロキが完全に座っているのだ。

 

しかもベルの両脇には勇者フィン・ディムナと九魔姫リヴェリア・リヨス・アールヴが座っているのだ。

 

ヘスティアとエイナの二人は別の席に座っている状態である。

 

 

そしてベルにいやこの席にいるすべての人々に聞かせるように、ゆっくりと、ロキは言葉を発した。

 

「なあ、ベル…あんさん、古代の技、つまりなうちらが下りる前になモンスターを倒した、英雄達が広めた技と技術があるんや、それで一時はモンスターを倒せてはいた、だけど、うちらが地上に降りてきて、恩恵を与える者と、その力と技術でおまんま食っていた者たちの間は当然邪魔になるやろう」

 

「それは!!!」

 

「確かに!!!」

 

ロキ・ファミリアの二人はこの先のことはわかっていた、この後に一体どうなるか、誰だってわかるのだから。

 

「それはもしかして、ロキ様その方たちと戦争になったというのですか」

 

エイナの言葉に、ロキはうなずいて再び話始める。

 

「それで結果で言えば、今現在オラリオが存在する、これが答えや、あとはその技術と力を持つ連中達の生き残りや技術の継承者達。知識の本、壁の絵や描き残し、すべてを後世に残さんと、戦争で勝ったうちらが神々の会議で決まったや、結果としてその力と技術の使う者たちは、歴史から消え去ったはずだった、ベル…君が現れるまではな、ちゅうのが話に入る前の歴史の話や、ヘスティアもさすがに知らんで、これはあの時の神々の会議で決まったことなんや」

 

 

実際にヘスティアなんかは最近まで天界にいたことで、地上の状勢の事はまったく知らないのだ、天界にもいたヘスティアも本来ならば、悟空達の活躍は知っているはずなのだが…

 

特に魔人ブウを倒した、活躍は特にだ、このオラリオがある惑星が作った【北の界王神様】以外の三人の創造神を倒して吸収した相手で有った。

 

だがヘスティアはその特性でしかも中立の立場によって情報収集すらもしていなかった。

 

結果として、昔の記憶程度しか知らないのが、ヘスティアである、逆にベル以外は驚きの顔をしていたのだ。

それは無理はなかった、その力を技術を完全に神々が消したのだ、その真実だけでも十分にオラリオ以外の国々にも神々を攻撃する材料になっているのだ。

 

 

「これでわかったやろう、1ギルド職員がな、歴史の闇にしかも神々が消したはずの力と技術を持っているこのこと自体であかんねん、そろそろベル・・・正直に話してもらうで、その力をだれから貰ったのはそれとも最初から手に張ったのかを」

 

流石にベルもここまで黙っている状態でない。

 

「いいですよ、ロキ様、実際に僕は幼い時に別の惑星に飛ばされてしまいました、そして飛ばされた惑星に住んでいる人々が僕の面倒を見てもらいました、その時にここのことも話すと、オラリオに戻るまでの期間は修行やこの力のことなど様々なことを教えてもらいました」

 

「・・・・・・・・嘘言ってないようやな・・・しかも惑星と言ったな、ベル・・・それはここ以外で口にする話じゃあないで、ここにいる子供たちは本来はまだ知るべき名前じゃないんや、神々しか知らないことやで」

 

 

そこでロキの言葉を遮るように、ヘスティアが言葉を放った。

 

「ロキーーーーーいい加減にしたらどうだい、面倒ならばうちの眷属の背中のステイタスをみれば一発でわかる」

 

「ええやろう、ならベル悪いけど、その背中にあるステイタスを見せてもらうで、そうしないと、そこの二人には何が何でもあんさんの命をもらう、それがヘスティアあんたを人質にしてもや」

 

それはロキにしてみれば、絶対に超えられない一線でもあったのだ。

 

「いいですよ、ロキ様にみてもらっても、実際にさすがに隠せないようですし、それに何よりも僕は神様に手をかけたくはないので」

 

そう言って、ベルは自らの服とアンダーシャツの二枚を脱いで、机に置くと、

 

ドスン バキ・・・ベキ

 

その机が完全に壊れてしまった、当たり前の話ではあるが、ベルの服とアンダーシャツだけでも20キロはあるのだ。

 

ただの机がその重さに耐えられるわけではなかったが、ロキにしてみれば、机程度はいくらでも買い替えることができる物でしかない。

 

そしてベルの背中のステイタスを見た瞬間に…ロキは言葉すらも…いや、もはやベルを殺すということはできなくなっていた。

 

「なあ・・・ドチビ・・・あんさん知っていただろう・・・この坊主の称号・・・とんでもないわ・・・こんな あの方にいや、あの方々にケンカをうちが売ったら、確実にうちの存在が消えるだろうが!!!!!!!!!!!!!!」

 

 

ロキにしてみれば、あり得ないほど称号がついていたのだ。特に界王様と界王神様さらには破壊神のおもちゃである、

 

どうあがいても無駄と察したのだ。

 

「あのな・・・坊主どうやってあの方々と、会ったんや、普段は絶対にありえへんことなんや、特にうちのブレイバーは死んだら本人があの世で修行したいと言ったら、させてくれるかも知れないお方とどうやってやーー」

 

 

実際に忘れている方も多いが、界王様がいる所は、基本的に閻魔大王の所から蛇の道を使ってひたすら歩くことで、着くのだ、しかも仮に着いたとしても、界王様に認めなければ修行も何もかもできないのだから。

 

さらにその上で界王神様はロキ達すら、最初にこの惑星が作られていて、この惑星を統治をするために色々と神々が作られるので、しばらく神としての知識や力などを教えてくれたのが、界王神様であって、それ以降は会ってはいない。

 

そもそも何億年前に、4人の界王神様が魔人討伐に失敗したという情報が、こちらの世界に天界にも流れる程度の情報なのだ。

 

実際に地球にブウの卵が流れついた時も、それまでは他の惑星の神々から直接界王神が情報をもらってバビディ―一族のみを討伐するために、色々とやっていたのだ。

 

「あはははは、えっと、その地球という惑星に飛ばされた僕は、この力の技術を持っている人たちに教えてもらいましたと言いましたよね、その人たちはドラゴンボールと呼ばれる物を巡って悪党と戦ったりして、その時にどうしても力を得るためにそのリーダー各の悟空さんが死ぬ必要があったそうなんです、そしてそのあとは、界王様の所で修行をして、無事にドラゴンボールで生き返ったりして、界王神様が絶対に倒すはずだった魔人ブウ等を倒したり、色々とあった時に僕がやってきたようで」

 

 

「・・・・・・・・まじかかいな・・・ドラゴンボールな…確かにあれなら死人ぐらいは生き変えさせられるやろうな、でもあれが作れるのはあの種族だけや、それが地球にある・・・おまけにそれの回収も指示さえも出してないか・・・」

 

 

「えっ・・・・・・ベル君・・・・・・なんてものがあるところなんだ 地球というところは」

 

「「「死人がよみがえる」」」

 

「うちらの所は絶対にないで、そもそもあのボールを作れる種族はかぎられてるし、なによりもあれは危険すぎるうちらの恩恵よりも危険なものなんや」

 

「ただな、ぼうずを殺せない、いいや殺すわけにはいかん、界王様の所に坊主が簡単にいける相手が地球という所におるということは、坊主を殺せばその魂は確実にあのおっちゃんの所に行く…そして界王様にばれたら、ボールの力で復活する可能性が高い、それであの方の逆鱗に触れたら本当にこの世界は終わる」

 

 

実際にベルの背中を見てしまったロキはなんで自分がこんな役目を勝手に背負ったのか、考えている暇はないのだ。

 

「もうええでぼうず、ただしやその力を安易にオラリオの地上部分では使ってほしくはない、ダンジョンではいくらでも使ってはええで、それだけ約束はしてほしい、そうしないと、本気でヘスティアを人質にしなければならないからな」

 

 

「わかりました、ロキ様、約束はします、ただし、人の命が危ない時はわかりませんが、僕にこの力を教えてくれた、人たちはいい人たちでした、他者の命を救うのは当たり前です」

 

「そうやろうな、ボールが悪党の手に渡ったら、それこそ永遠の命なんて簡単に手に入るからな」

 

ロキの言っていることは何も間違いではない、過去にそれに近い願いをかなえた悪党がいたのは事実である。

 

それにボールをめぐる戦いは一度始まれば連鎖的に、さまざまな悲劇を生む結果になるからだ。

 

 

「そうだ、ロキ・・・わかっていると思うけど、これで貸しは増えたからね…どんなことを言うのか今から楽しみにしているといいさ」

 

ロキはもはや、ヘスティアの言葉にうなずくしかない、そもそもステイタスは他のファミリアに見せてはいけない代物なのだ、それを見せるということは何かしらの取引が成功したときでしかない。

 

「わかっているからさっさと坊主も服をきて、ギルドの職員もここの話は他言無用や、わかっていると思うけど喋ったら殺すで、あとフィンもリヴェリアもこの話は聞かんといて、二人がかかわっていい話のレベルじゃない、ただそれだけや、ほな解散や 解散 ああ ソーマ所の酒でも飲んで早く忘れたいわ」

 

 

こうしてロキはそのまま扉を開けてさっさと出てく、そして残され者達も、言葉を発することもなく、ベルとヘスティアの二人は自らの本拠地に戻っていく、エイナもさんざんロキに釘を刺されている以上は黙っているしかないのだ。

 

そして肝心のロキ・ファミリアの団長と副団長の二人は、壊れた机のあと片付けだけを行っていた。

 

こうして、オラリオの朝はようやく開けたのだ、ロキがどこかへ行ったままで。

 

 

 

 




アンケートはこの話で終わりです、 本気でだれを出そうか考える予定です。

後はロキがどこに行ったのか、それは大体の人がわかる行動でしかありません

後は引きこもりが天界の情報を知るのは無理だと判断しました、情報を知っているのならば、ベルの事をさっさとギルドのトップに話をするために、行っているはずなので。

ロキが過去の話をばらさないと、なんで古代の技が消えたのか、それが何でベルだけが使えるのか・・・その辺をはっきりさせようと考え結果これです。 

あとはドラゴンボールの設定を引っ張ているので。死者は閻魔大王の所にいきますから。

ただ閻魔大王の所に行く魂は・・・東西南北で分かれているのか、それがわからないままなので。 その辺はあいまいにしています。 



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成長する武器・・・その名もヘスティア武器

アンケートの結果 ドラゴンボールキャラの一人を出すために、色々と話を考えておきます。

どのキャラを出すかで、結構話がかわるので、ちなみにどのタイミングで出すかは。
秘密にします。 そっちの方が面白いですから。

ちなみに出す話はすでに決まっているので、ここをもう少しいじればいいかなと思っています。

新しいアンケートを出しました、 二つだけです

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか メモリア・フレーゼの話を入れていいのか だめなのかをそれだけです。 


ヘスティアとベルは朝早くから、ロキ・ファミリアの本拠地に行ったことで、すっかり目が覚めていたのだ。そしてヘスティア・ファミリアには昨日まではなかった。

 

大きな荷物がヘスティアのベットの隣に置いてあったのだ、布でぐるぐる巻きにされた何かがあった。

 

 

そしてそれを見つけたベルは自らの神様である、ヘスティアにたいして、言葉を出したのだ。

 

「あの~~神様、その布でぐるぐる巻きにしている物は、なんでしょうか?」

 

ベルの質問に対して、ようやくヘスティアもその事を思い出したのだ、実際に昨日の事や、ロキに呼び出されたこともあり、すっかりこのことを忘れているあたり、さすがヘスティアといえるほどであった。

 

 

「あ~~そうだった、僕の初めての眷属に対して、この武器を僕の友神に作ってもらったんだよ」

 

こうして、ヘスティアが見せた武器は漆黒のナイフであり、その端々に神の言語が刻まれている特別製の武器であった。

 

「これはすごいですね、神様でもこんな武器をつくるお金…あったんでしょうか?」

 

確かにそうなのだ、実際にベルがダンジョンで潜って稼いでくるお金は十万ヴィリウス程度までは、稼げるがそれでも、圧倒にこの漆黒の武器の対価としては、足りないと、思っているのだ。

 

武器に対して知識が圧倒的に足りないベルでさえ、知るほどの武器と言えたのだ。

 

「う~~ん、それについては問題ないさ、ベル君それは君に合わせて成長する武器なんだ、実際に君は武器なしでダンジョンに潜ってはいるけど、打撃武器だけでは倒せないモンスターもいるから、それを考えて、本当に特別製で作ったもらったベル君専用の武器なんだ、だから最後に君の血をその武器に一度でも吸わせれば、完璧に君しか使えない武器になる」

 

 

実際にこの武器の使用者の部分は確かにベルに合わせて作られてはいるが、それの最中調整である、本人の血が必要なのだ。

 

これは他の一部のトップ連中の冒険者達が装備している、専用装備もこれと同じようなことをして、自ら専用武器化をしているのだ。

 

そうしないと、武器が盗まれた上で、転売とかもされないようにするには専用武器をつくった方が色々と楽なのだ。無論武器のメンテも必要になるうえに、下手すれば、専用武器とはいえデュランダルの特性をつけてない武器は簡単に壊れてしまう可能性もあるのだ。

 

またロキ・ファミリアの剣姫が持っている武器が修理に出されているのは、刀身などが消耗するために、メンテをしてきっちりとその刀身のダメージを修復した状態で遠征に行くことが多いのだ。

 

 

そんなわけで本来ならば、ベルの冒険者としてのレベルを考えると専用武器は、本来ならばあり得ないほど早いのだ、だがベルに気を扱う技術があるが、それでダンジョン内部ですべて戦えるほど、ダンジョンのモンスターは甘くはないのだ。

 

 

そしてベルはそれがわかっているようで、漆黒の武器にベルの血を一滴吸わせると、

その武器に書かれている神々の言葉が光りだしたことで、この瞬間にベル以外が使えない成長する武器が誕生することとなった。

 

 

「これは、神様…なるほど確かに使いやすいです、握っても、素振りをしても武器を壊すことはないです」

 

実際に準備期間もベルが持っている漆黒の武器は成長し続ける、ベルにあった武器をベルに使われるために自ら武器が成長するのだから、恐ろしい武器であった。

 

特に耐久度と切れ味は恐ろしいほど成長しており、すでにこの時点で名刀など呼ばれる武器よりも切れ味も耐久度も上がり続けている、そして若干ではあるが、ベルが持っている武器の長さと鞘の長さも同時に成長する兆しをみせているのだ。

 

ベルがオラリオに行く前までは唯一知っている武器は地球にいた時に見せてもらったトランクスが持っていたあの剣だと思っていたのだ。

 

そうとある惑星の封印の勇者がもっていた、勇者の剣を譲りうけたトランクスが持っているあの剣である。

 

流石にトランクスも、自らがあこがれた勇者から貰った武器を、ベルに渡すということはできなかったのだ。

そのベルの憧れの記憶とイメージをこのヘスティア・ナイフと呼べる武器は持ち手から記憶とイメージを読み取ってはいるが、生まれたての武器も成長するには、ある程度はダンジョンのモンスターを倒す必要があるのだ。

 

 

これは作り主の神様がこのように仕向けたことでもあった、ベルの事は噂程度には知っているために、武器その物にブレーキとしての役目を与えることにしたのだ。

 

これは同時にベルは今まで素手でモンスターを倒してはいたが、一部を除いてはだが。

 

だからこそ、どこかで剣の扱いを教わる必要があったのだ、そこでベルが考えられるのはただ一つだけ、それは自らのアドバイザーに聞いて、オラリオで剣の師匠を探すという目的が新たに生まれたのだ。

 

これは地球で散々悟空達に師匠として、色々と教えてもらったこともあり、我流でやるのはだめだと思い出したのだ。

 

「わかりました、ありがとうございます、神様確かにエイナさんもいい加減に武器を持ってほしいと言っていたので、これ報告と共に一度ダンジョン潜ってみます」

 

「ああ 行ってくるといい、ただしあまり無茶はするんじゃないぞ、ロキも言っていたけど、君の力と技術は本当に危ないんだ」

 

「わかっていますよ、さんざんロキ様に言われましたから」

 

こうしてベルは朝早くにダンジョンに潜りにいく、そしてその時に新たな出会いが待っているともしらずに。

 

そしてヘスティアはこの武器を作ってもらった友神の神の所でアルバイトを始めるために自らも今まで働いているジャガ丸君の店主に所にはすでに言ってあるのだ、ほかにもアルバイトするところができたから、毎日はこられないと言うことは、そうしてヘスティアもバベルの塔でアルバイトを始めるようになった。

 

 

そして同時刻、一般人も職員も入れないギルドの最深部において、ロキとウラノスともう一神が重要な話をしていたのだ。

 

「そうやヘスティアの唯一の眷属のベルちゅうぼうずは、うちらが決めたあの気の力を使っているで、しかもやその知り合いがあの方々なんや、せやから、ウラノスとこれを聞いているヘルメスはわかっているとおもうけど」

 

 

「やはりか・・・・・・・・・あの力はかつて我々が消し去った技術の力ということか・・・・・・おまけにロキよお前が言うあの方々と言うのは、もしや」

 

「そうやで、界王様と界王神様やそして破壊神ビルス様とも顔見知りや、この意味が分からん阿保な神々は、うちらが戦争ゲームを仕掛ける用意があるからな」

 

もはやロキの言葉からだされた【界王様】【界王神様】【破壊神ビルス様】の言葉にヘルメスはもはや黙って上を向いているのだ。

 

『ベル君…君を見つけた時はゼウスの運命かと思っていたが、まさかここまでとは・・・これはゼウスの差し金なのか、それとも・・・最初の神々のいたずらかい』

 

と思っているのだ、ヘルメスは実際に気を扱う技術の隠し場所の情報の殆どを見つけてきたのは、ここにいるヘルメスなのだから、そしてその結果、確かにこの世界から気の技術は完全になくなったのだ、一部例外で天然で扱う人々も歴史の中にはいたが、それらはすべて暗殺されていたのだ。

 

 

そこまでして徹底的に気の事を守っていたが、それが完全に崩れてしまった…しかも後ろのいる神々はどうあがいても、無理な神々なのだ。

 

「・・・・・・・・・・・・・わかった・・・・・・・・・このことを知っているのはついていかせたギルド職員だったな」

 

「そうやで、うちの事は団長と副団長や、危ない情報の扱いについては、人一倍わかってる」

ウラノスは少しだけ目をつぶり、その考えたことをロキとヘルメスに対して言葉にした。

 

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・ならば、その秘密を知ったギルド職員は完全にベルの専属にする、ヘスティア・ファミリア専属の職員だ、情報を知っている者達を一纏めにするのは当たり前であろう、ヘルメスよ貴殿にも手伝ってもらうぞ、情報操作はお手の物だろう」

 

「いいだろう、だがベル君は僕もそばで見る権利を保障してもらう、その方が色々情報統一もできるからね」

 

こうしてまじめな顔になったヘルメスは一人この場所から後にする、ロキも同じようにこの場所から去っていく。

 

「言い忘れたけど、フレイア・ファミリアもベルの事を気にしていたで、フレイアだけは情報与えんと、周りとフレイアがまた暴走するかもしれんで」

 

 

そうロキは言い残し去っていく、自らのファミリアに戻ってソーマの酒を朝から飲み始める。

 

「あーーーーーーーーーーつまらん 本当につまらんは、しかも美味しい酒がこんなにもまずいやなんて」

 

そのロキの姿を黙ってみているのはフィンとリヴェリアの二人だけであった。

 

「ロキは荒れているな、無理もないが、しばらくは他の団員を近づけるのはやめにするか」

 

「そうだな、それにしても、神々さえも恐れた禁断の古代の技いや技術といってもいいほどの代物があの少年は知っている・・・だがやはり教わるだけのリスクがどうにも」

 

「フィン、分かっているはずだ、そのことはロキに聞いて許可をもらえれば、ベル少年に教えてもらえるはず、それまでは今は我慢の時だ」

 

「ああ・・・・・・・・わかっているさリヴェリア、でもあのロキの表情と驚き、ロキ以上の神々の後ろ盾がある少年か」

 

こうして、ロキ・ファミリアも新しい問題を抱える結果となってしまった。

 

 

 

 



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増える仲間 その名も

前回の話でリヴェリア・リヨス・アールヴの口調がおかしいと指摘がありました。

基本的には信頼してない人物または少し見どころがある人物を普通に男性ならば少年

女性ならば少女の口調にしたほうがいいかなと思って書いたものです。

信頼している彼女の口調で 仲間やファミリアの人たちは完全に呼び捨てなので。
それを考えると今のところのベルにたいしての感情は信頼できない人物であり力をまともに律することができる人物となります。 

ちなみに 彼女の口調はここでは 信頼してない人物は 男性ならば少年で女性ならば少女 信頼しているとフルネームで呼び捨て 信用や信頼をしている人たち 仲間やファミリアの一部の人達限定は 呼び捨てとなります 

すみませんが ここの小説は彼女の口調はこのようになります。  


今日もリリルカ・アーデは珍しく朝早くに起きて、自らのファミリアの拠点ではなくて、別の宿屋を借りて住んでいたのだ、これは飲食系や宿屋系と医療系はすべて中立となっているために、同じファミリア同士別のファミリア同士であってもそこでの争いは原則として禁止されているのだ。

 

それは、弱小ファミリアなどは最初の拠点を持つまでは、そうした場所で仮の本拠地や宿屋として、色々と使うことがギルド側の掟で決まっていたのだ。

 

実際にオラリオの外から来る人々も宿をとり、食べたりすることもあるのだ。

 

そこが中立でないのであれば、安全性が確保できないからだ。これはノームの貸金庫のような金融機関もあることからも、それを破るのは絶対にまずいとオラリオ内で決まっていたからだ。

 

そしてその中の人の宿屋にリリルカ・アーデが姿を変えて、宿をとっているのは仕方がないことでもあった。

 

「どうせ、ソーマファミリアなんて、冒険者なんてリリが騙すだけの存在です」

 

こうして今日もリリルカ・アーデはヒューマンタイプにスキルで変身して、ダンジョン近くの噴水に獲物が来るのを待っていたのだ。

 

 

そこへ最近なにかと噂が流れているラビット・ヒーロー等、自然と冒険者達が言っている二つ名持ちの冒険者がこちらに向かってゆっくりと歩いてくるのだ、ただしその姿は

 

リリルカ・アーデが背負っているサポーター用の最大限の大きさのリックを背負っているのだから、驚くしかない。

 

『なんですか、あれは・・・あの方もサポーターなのでしょうか、でも噂ではラビットヒーローと呼ばれるほどの実力者がなぜサポーターもどきを』

 

と考えているうちに、ベルとしてもダンジョンに潜る前にギルド職員であったエイナがベル専属いいや違う、ヘスティア・ファミリア専用の職員となるという契約をベルは魔法で作られた特別製の契約書に一緒に名前が問答無用で書かされたのだ。

 

 

これはベルの事を知った、ウラノス神が、即座にこのことを知っているギルド職員のエイナをヘスティア・ファミリアの完全な専属職員としたのだ、これは巨大なファミリアほど、専用の職員を何人も抱えていることは多いのだ。

 

これはロキ・ファミリアにも言えることであった、実際にロキ・ファミリアは都市派閥最大の一つなのだ、つまりそれだけの眷属が多くいるために、ギルド職員を何人かファミリア専属にすることでギルドとの橋渡しの役目を得ている。

 

実際にこのオラリオでは大手と呼べると所はたいては100人程度の人数はいたりする。

それはダンジョンの遠征や外部の国で戦うときには、この位の人数が必須だからだ。

 

相手の国は下手すれば、1000人を超す人数を出してくるのだから、これは騎士団等の軍隊が普通にいる国があるために起きるオラリオ特有のいざこざの一つでしかない。

 

 

だからこそヘスティアは彼女が立ち上げた、細々ファミリアでしかも完全な専属になるというのは、普通に考えていないのだ。

 

だがそれが起きてしまった、そしてエイナが専属になったことで、ベルは余計に冒険ができにくくなっていた。

 

「いいベル君、確かにあなたは【あの力】が使えるから、18階層よりも潜れるかもしれないけど、魔石やドロップアイテムの回収はどうするつもり、それにレベルアップしないと、ギルドとしてはソロの限界値である、上層部のクオーターポイントまでしか許可できないわよ、そろそろ本当に仲間集めした方がいいわ」

 

そうしてエイナがギルド内にある完全な個室でベルにそのファミリア専用になるということを、色々と話した結果

 

ベルは噴水広場で同じリックサックを背負っているヒューマンの女性がいた、実際にベルがダンジョンに行く時には、この噴水広場に他の多くの冒険者がいるが、だが今の時間は朝の七時前であった、つまり他の冒険者達が来る前にこのヒューマンの少女とベルは運命的な出会いをしてしまった。

 

「えーーと君は・・・ここになにをしているの?」

 

実際にベルにしてみれば、少しだけ違和感がある少女ではあったが、だが雰囲気的な感じはベルには身に覚えがあったのだ。

 

『そうだ、この感じは…僕が地球に飛ばされてしまった時に、本当にオラリオもその存在すらも知らない、世界に独りぼっちになっている感じだ、なんとかしないとでもなにができるかわからないけど、話はできる』

 

 

こうしてベルは勝手にこの噴水に座っている少女に話していたのだ。

 

「・・・・・・・・・そちらこそ、あなたは確かここ最近、このオラリオで冒険者の方々に噂されているラビット・スター様ではありませんか?」

 

実際にリリルカ・アーデは驚いていたからだ、その人となりは確かに噂では聞いていたが、まるで冒険者らしからぬ、優しい声であり、そして本来のリリと同じかそれ以下の身長ぐらいの男性なのだから。

 

 

こうしてリリとベルの物語は始まっていく、そう本来は、もっと後に出会うはずの運命の糸が、もっと早く来てしまったの。

 

これによって本来はリリが報酬を盗むはずの冒険者達の被害が消えてしまったのだ、そうあの正史ではベルに絡んできたあの冒険者の出番が完全に消えたのだ。

 

これでリリの運命も少しだけ、優しい方向へ向かっていく。




エイナさんのデートは また後で、ベルになにを与えるかどうか 色々と考えているので、先にリリをだしてみました、 こっちの方がベルと絡ませるが楽なので。


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リリルカ・アーデ

少しずつ、原作キャラを出していきます。

アンケート機能の使い方がわからないままだったので、第一段と第二段の終了をどのようするのか 調べたら無事にできました。 結果イベントの話を書きます

 
ファミリア専属は結構大きい発言権を持っています、実際にわかるように少しづつ書いていますが

この設定が結構大変でした、でもこれだ出さないとベルが一人で無双するので。



リリルカ・アーデは現在驚いていた、そうベル・クラネルという少年の力を実力を見誤っていた。

 

『どういうことですかーーーー、この方は確かまたオラリオにギルドに登録したての新米冒険者ですよね、なんでこんな階層にしかもここまでの階層まで潜れるんですか!!!!』

 

そうなのだ、実際にベルが実力を隠していたこともあり、ソロでの限界地点であるクォーターポイントの階層主すらついさっき倒してここ安全な階層に来ているのだ。

 

そうあの18階層だ、冒険者達が好き勝手に町を形成している、あの階層までベルとリリの二人だけでやってきているのだ。

 

「うーん、やっぱりエイナさんの言う通りだった、やっぱり各階層のドロップ品や魔石がこれほど溜まることができたよ、ありがとうリリ」

 

「いいえベル様…まさか本当に生まれたての階層主すらそのナイフで一刀両断にするなんて、本当にすごいです」

 

『本当にレベルⅠなんでしょうが、レベル詐欺は・・・ギルドで止められますし、なによりもベル様の噂は本当につい最近、ロキ・ファミリアやガネーシャ・ファミリアのような巨大な派閥から抜けた冒険者という線もやはりありません、そもそもソロでここまで戦える人を他のファミリアの人たちは、まずはベル様の脱退すらありえないでしょう』

 

実際にこのリリルカ・アーデの考えは、当たっているのだ、だれが好き好んで、ソロで活躍できる冒険者を他のファミリア、しかも細々ファミリアに渡す必要があるのか、誰だって考えてしまうのだから。

 

そこまでベルの実力は完全に規格外なのだ、ただし同時にリリルカ・アーデにしてみればそれほどの者が使っている装備、そうあの階層主を一撃で倒した特殊なナイフか魔道具着きのナイフと思っていても不思議ではない。

 

 

実際にベルはここに来る前に階層主の情報を得てないために、階層主の戦闘力によって、このナイフが打ち合いで負けてしまった時は、ナイフその物が壊れると思っていたのだ。

 

 

「あははは、それに階層主は、僕たちよりも大きかったからね、この神様から貰った初めてのナイフでは確実に倒せないと思って」

 

実際にベルが階層主を切った時は、ヘスティア・ナイフにベルの気をまとわせて、ナイフの長さと切れ味と耐久性をカバーさせたのだ、その結果が一刀両断にはできたが。

 

「確かにベル様はすごいですが、階層主の魔石も半分にしてしまっては、これではギルド側が階層主の分の金額を出してくれるかどうかわかりませんよ」

 

実際にこの階層主の半分に切れた魔石の両方はリリのバックパックに詰め込まれている、これはベルが最初は自分が持つといっていたが、リリが頑として、それを断ったのだ。

 

「だめです、ベル様は冒険者です、しかも階層主をいとも簡単に倒せるほどの実力者です、魔石拾いやドロップアイテムの回収はこのリリにお任せください、それにベル様のバックパックもそろそろ限界のはずです」

 

実際にベルは十七階層に行くまでの間に、ミノタウロスやオーガ等あの十階層で多くの大型種と呼ばれる魔物を倒していたからだ。

 

しかもその魔石やドロップ品の回収はリリ一人に任せるのではなく、リリと一緒に魔石やドロップ品を回収しているのだ、しかもリリがつかれそうになると、その階層でちゃんと休憩などするし、ベルが持っているバックパックからは、女主人停のウェイトレスから貰ったお弁当を一緒に食べるなど、

 

リリルカ・アーデにしてみればあり得ないほどやさしい冒険者であった。

 

そう今までの冒険者は、リリルカ・アーデを汚いパルムと呼び、少しでも魔石拾いやドロップ品拾いが遅ければ暴力は当たり前、食べ物すら奪われることが多い中で、リリルカ・アーデは生まれて初めて、ベルという少年はここまでリリルカ・アーデに優しくしてくれたのだ。

 

詐欺をして報酬すらだますはずの存在の冒険者であるベル・クラネルが・・・・・・・・・。

 

 

はっきりと言えば、リリルカ・アーデはこの時点で大混乱をしているのだ、報酬を奪わないといけない、でもここまでリリルカ・アーデに優しくしてくれる冒険者に対して、詐欺や嘘をついて報酬をだまし取っていいのかを、

またその装備である、漆黒のナイフを奪っていいのかを。

 

だがしかし、そのリリルカ・アーデの葛藤は、ベルと共に地上にあがり、ギルドですべての魔石とドロップ品の換金をする時に、それは起きてしまった。

 

「エイナさんーーーみてください、この量のドロップ品と魔石をすごいでしょう」

 

そうなのだ、確かにすごいことはすごいが・・・・・・だがエイナは頭を抱えるしかない、ベル隣にいるサポーターは確実にベルの力を実力を見てしまった可能性が圧倒的に高いからだ、こうなってしまってはこの女性の命を守るためには、ベルと一緒に相棒か専属サポーターになってもらうしかないと彼女は考えたのだ。

 

 

「ベルく~~~ん、それにそこのサポーターさんもちょっ~~~と、個室で話があるからついてくれるかな、大丈夫よきっちりと魔石とドロップ品の査定はこの子が担当するからね」

 

そうエイナがいうと、薄い桃色ぽい髪の毛をしたギルド職員である女性が、

 

「ぶーーエイナってば、細々ファミリア専属になったからって、こんな仕事を親友に振るなんて横暴だよ」

 

と言いながら、ベルとリリの二人が持ち込んだ、ドロップ品と魔石を査定するために、二人のバックパックをギルドが持っている台車にベルとリリの二人においてもらい、その台車の番号の札を二人に渡したのだ。

 

 

これは遠征や中級クラスのファミリアがいるために、そのダンジョンから出るドロップ品や魔石を査定するために、作られた台車の一つである。

 

実際に20人を超すファミリアクラスはその分のドロップ品や魔石が多いのだ、だから査定のために一度、ギルドに預けるが、だがさすがにギルドもたった二人によってこの台車を使うはめになるとはだれも思っていなかった。

 

 

「それじゃあ、お二人とも、私の後についてくれるかな」

 

「はい」

 

「わかりました」

 

だがリリルカ・アーデだけは、ファミリア専属という言葉に、完全に委縮してしまった、実際にリリルカ・アーデが所属しているソーマ・ファミリアもかつては、ファミリア所属のギルド職員はいたが、あの横暴や問題発言、問題行動によって、専属職員は完全に消えてしまった、これ以降さらにソーマ・ファミリアの中の治安が悪化したのだから。

 

実際に専用職員は簡単にそのファミリアの本拠地や支部に出入りする権利が、ギルド側で認められている、つまりは不正がこの職員に見つかってしまった、ファミリアは何かしらのペナルティーをギルド側に支払うことになる。

 

それがないということは、ファミリア内部の揉め事や秩序はファミリア側が一切の責任を負うのだ、だからこそ、ソーマ・ファミリアはここまで平然と酷いことができるのだから。




ミィシャ・フロットの髪の毛 薄いピンク色かな思っていますが 違いましたっけ



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まさかの改宗前編

結果的にこうなりました、 多分これが一番の解決策だと思って色々と考えてこいつらを出しました。





ギルド職員のエイナと一緒に通された個室で、ベルと一緒にいた、ヒューマンの女性であるサポーターも一緒にこの個室に座ることになった。

 

「お二人はしばらくこの個室で待ってください、ベル君のことで少々上に聞くことができたので、それに朝早くからダンジョンに潜っているお二人はお疲れのはずですし、ギルド側から軽めのお茶と食べ物を用意していますから。」

 

実際にエイナが通した、個室には軽食と飲み物が置かれており、エイナの言葉に従って二人は、ひとまずはここで休憩をとることになった。

 

そしてその間に、エイナは今日自分自身をヘスティア・ファミリアの専属職員にしたギルドのトップの人たちに

今回の事を話すために向かっていくと、そこにどす黒いマントを着ているうえに片手は金属の小手をした人物がエイナの前に現れて、

 

「貴様がエイナだな、ならばこれを受け取ったら、あの二人の冒険者と一緒にこの地図に書かれている場所来てもらう、これはギルドの総意だ。反論はゆるされない」

 

「!!!! なにを!!!!!」

 

一瞬エイナは驚いたが、その人物から渡されたギルドマークか着いた茶色い資料が入った袋の中身を見るしかなかった。

 

この書類を渡した人物はすでにその場所からいなくなっていたからだ。

 

『私にこのような役目を与えるとは・・・わが神ウラノスはなにを考えている』

 

と思いながら絶対の信頼を得ていることからも、預けている書類なのだから、そうその書類こそは本来は外部秘いや内部秘密扱いされている、トップシークレットの場所が書かれているものであった。

 

この場所を知っているのほんのわずかな神々のみの場所そう、ウラノスがいるあの場所である。

これはウラノスの場所が内部秘密や外部秘密されているのは、常にダンジョンのモンスターを封じ続ける儀式場もある上に、神ウラノスが縛り続けられている場所でもあるからだ。

 

 

「なんですかこれは、この場所には本当にあるんでしょうか? ですが、その場所に行くために道具らしきものが三枚のカードがあるということは・・・本当にこんな場所に・・・でもギルドの総意である、ハンコも押されている」

 

 

こうして、エイナは、先ほどの個室に戻って、ベルとサポーターの女性の二人にこのカードを渡して、説明をしつつ移動を開始する。

 

 

「ごめんねベル君、それにサポーターの女性さん、ギルド側がここでは話せないから特別の場所に案内するって、このカードを私たちを含めて三人で使う場所らしいの、そして移動する場所が場所だから、ベル君もサポーターの人もこの場所は絶対に人には教えてはだめな場所らしい、もし漏らしたら、そのファミリアごと、ダンジョンには潜らせないどころかオラリオから追放が決まるほどの場所よ」

 

「えっ えっえーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!! エイナさん 話するだけですよ、なんでそんなことになっているんです」

 

 

「そうですよ、ただ話をするだけの事なのになんでそんな大事になっているんですかーーー!!!!!!!」

 

リリルカ・アーデは個室で大声を上げてしまうほど、ベルがエイナの二人が驚くほどの声を上げてしまったのだ。

 

「仕方ないんですよ、これはギルドの総意です、守れない時のペナルティーは重く当たり前です!!!」

 

エイナは、ベルとこの女性に話すと同時に、カードをベルと女性に一枚ずつ、渡して自らもその場所に向かって、エイナとベルと女性の三人は個室からそのまま出て、一時間はかかり、ギルド内でも本来ならば地図に載っていない場所、なにもない場所で突然カードが光そこから魔法陣が出るとカードを持っている三人事そのまま飲み込んで、その場に人がいるということもないなにもない空間に戻っていた。

 

 

そうカードにはとある場所に転送するために魔法が埋め込まれた特別製であった。そうゴーストと呼ばれる謎の人物が作った特別製のカードなのだから。

 

 

そしてベルとエイナと女性の三人が転送された場所は、とある儀式場の場所であり、そして神ウラノスがその王様が座っているような椅子に座って、三人が送られてくるのを待っていたのだ。

 

「ようやくきたか、三人とも」

 

「ここはどこだろう、それにあの人は・・・だれだ、神様とよく似た気の感じはするけど この人もやはり神様なのかな???」

 

とベルがつぶやいている時に、エイナと女性はこの空間にいや雰囲気が二人が完全に恐縮してしまっていた。

 

そこに一人のいいや、1神が現れたのだ、そうヘルメス・ファミリアの神様であるヘルメスがここにだ。

 

「おやおや、ウラノス神とあろうものが、自己紹介もないのかい? ああ僕は、ヘルメス・ファミリアの神ヘルメスだよろしくなベル君」

 

その神ヘルメスの言葉にギルド職員のエイナは驚いていた、確かに知識としてはオラリオにいや世界中にだれよりも知られている神様の一人であるといえる。

 

なんせダンジョンを一神の力のみで封じ込めている神様なのだ、この神様がいなければ今頃地上はダンジョンのモンスターで溢れていることを封じている神様なのだ。

 

 

そしてリリルカ・アーデもまた、この場所は知らない、オラリオの情報はある程度は知っているが、トップシークレットの場所であり、外部者を・・・冒険者をここに連れてくるなんて、800年前以降はなかったことなのだ。

 

神々は別として、だからこそリリルカ・アーデは焦っている、逃げ場がないのだ、そうここがどこなのかわからない場所であるからだ、それにこのヒューマンの姿はあくまでも仮の姿でしかない、神々には子供達の嘘は通じない。

 

そして何よりも中立ファミリアと呼ばれるあの情報通が多くいる神ヘルメスがこの場にいるのだ。

 

『すでにリリの事はばれているでしょう、あの神のファミリア・・・の情報は甘くはないです、それに二神もいる状況で、ベル様の事やエイナさんも、あなたも騙せないとなると』

 

もはやリリルカ・アーデは進退を追い詰められていた、実際にこの場所がわからない以上はどうあがいてもリリルカ・アーデは逃げれないからだ、そしてこの場の中心の神である、ウラノスがゆっくり言葉をだしていく。

 

 

そうこれから始まる話はベルもエイナもそしてリリも巻き込む話になっていく。

 



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まさかの改宗後編

何とか書き上げました、 実際にリリの扱いをどうするか悩みましたが、結果としてはこっちの方が一番安全だろうとなりました。

原作よりも確実に安全だし、秘密を知った者同士はこうした方がいいでしょうから。




「ふむ、まずはこんな場所に突然説明もなく、呼び出したことを詫びよう、ベル・クラネルよ、そしてギルド職員エイナと、姿を偽っているパルムの娘リリルカ・アーデよ」

 

ウラノスやヘルメスにしてみれば、リリルカ・アーデの情報はすでに手に入れているのだ。

 

このオラリオ内で知らない情報はないといえるほどの情報通の二神がいるのだから。

リリルカ・アーデも覚悟を決めて、姿を変える魔法をその場で解いたのだ。

 

「えっえっ、リリの本来の姿はこんな姿なんだね、少しびっくりしたけどそれでもウーロン族やプーアル族と同じ変身ができるんだすごいね リリは」

 

実際にベルは確かに最初は驚いたが、だが地球では変身能力を持っている種族はベルが知るだけでも五種族以上もいるのだ。

 

その中に悟空達のサイヤ人も中には入っている、占いババアの所にいる吸血族やまた界王様の所で最後の修行として、本来死亡している、多くの古今東西の英雄達、勇者たちと戦ったこともあるのだ。

 

それに比べれば、リリの変身能力なんてかわいいものである。

 

だがギルド職員のエイナにしてみれば、このスキルか魔法を持っている冒険者をマークするほどの危険な魔法やスキルなのだ。

 

これはスキルか魔法で他人に成りすませてしまえば、そいつに借金や悪い噂を流したい放題にできるからだ。

 

「リリルカ・アーデ氏、あなたは…こんな危険な魔法かスキルを持っていたんですね!!!!!!!」

 

エイナが怒っているのは無理もなかった、この手の魔法はやりたい放題にできるからだ、それは流石にギルド側としても治安を守っている側としても看過できない状態なのだが。

 

「まぁ待ちなよ、エイナちゃん、確かに君の考えも思いも何も間違っていない、だからこそ、この場所にもう二神が来る予定なんだ、それまでにベル君の力の秘密について、話そうか、なにロキからも許可は得ているしそもそもこの場所はそういう場所なんだ、何も問題はないよ」

 

 

実際にエイナがここでもし神の許可なく【ベルの力の秘密】を喋ってしまうと、確実にヘルメスもエイナを殺す用意も一応はしていたのだ、この辺がヘルメス・ファミリアは中立でも怪しいと言われていることでもあった。

 

「本当に言ってもいいのでしょうか 神ヘルメス様」

 

エイナにしてみれば、自分の命がかかっている、それだけ慎重になっているのは仕方がないことでもある。

 

「本当に問題ない、そもそもベル君の背中に書かれている物は【称号】と呼べるものでね、冒険者中でも一握りの者達しか出ないはずなんだよ、でもねベル君がオラリオまで来る経緯が経緯なんだよ、それはね、ベル君が一番知っていることでもあるからね」

 

確かにヘルメスはそれだけ言い切ると再び黙り込んでしまう。

 

だが実際に冒険者の中に二つ名持ちは多いが本当の意味で称号と呼べる物をステイタスに出した者は本当に一人握りなのだから仕方がない。

 

 

「わかりました、では私が・・・話します・・・・・・・リリルカ・アーデ氏、ベル・クラネル氏の力の秘密を」

 

そしてそれを言おうといった時に、ベルは慌てて止めに入った。

 

「やめてください、エイナさん、僕の口からすべて説明します、だからリリもちゃんときいてください」

 

そしてベルは今までの事をすべて話した、自分が別の惑星と呼べる地球に飛ばされたことを、そこでこちらの世界の神々が封じている気の技術や力を習ったことを、そしてとある手段で無事に戻ってきたのが、つい最近になったこと。

 

流石にドラゴンボールの事はベルだって秘密にしなけばいけないことは、分かっていたのだ、だからこそ、とある手段でオラリオに戻ってきたのだと、リリやエイナやここにいる神々にも伝えたのだ。

 

「・・・・・・・・・なるほど、ベル・クラネル殿、いやベル様と言った方がいいかもしれないな、ヘルメスよ」

 

「別に呼び名はどうでもいいのではないか? ウラノス」

 

実際に二神の神々はどうあがいても、創造神と破壊神、そして自分達神々のすべてを管理する界王様に界王拳を習っていることは、あまりにもでかいことである。

 

そもそも地上に降りている神々も天界にいる神々も、界王様から界王拳の手解きはされているが、だが、結果として誰一神も界王拳を学べる神々はいなかったのだ。

 

 

それを会得したのが、この目の前にいる少年なのだ、おまけに創造神と破壊神の二神とも知り合いである、とロキから聞かされるのとベル・クラネル本人から聞かされるのでは、圧倒的に信頼度が違うのだ、

 

神には嘘が効かない、それは絶対の理だ、つまり子供達が神々の前でそれを喋るということは、嘘か本当かすべてをわかってしまうことでもあった。

 

結果として、リリもエイナも途方もなくあり得ないことを聞かされて、しかもそれを二神が認めたのだ、もうベルの力は本物であるという証拠とでもあった。

 

そこに再び転位の魔法陣が発動した光の中にオラリオで誰もが知っている二神が現れたのだ。

 

「まったく、かなわんわ、ソーマ奴がここまで自分所のファミリアを無視して酒造りしとったなんて、おまけにそのファミリアの子供に坊主の力をみられたんやろう」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

ソーマはもはや黙っている状態で、ロキに無理やり連れてこられたのだここに。

 

それもヘルメスの策略ということを知ったことで、ロキがここにきているのだ、そしてロキも大体は把握しているのだ。

 

 

「ほら早くし、ソーマ、あんさんの酒はおしいけどな、今はソーマ・ファミリアの子供の一人をロキ・ファミリアに入れるために改宗するためにソーマあんさんをここにつれてきたんやん」

 

「・・・・・・・・・なぜ・・・・・・・・・たかだか・・・・・・一人の子供の改宗に・・・」

 

「ええ加減にしい、いいかソーマ、あんたの所の所属のリリルカ・アーデっていうパルムがな、気の力の事を知ってもうてん、それに処置をするために家のファミリアで面倒みるっちゅうわけや、ソーマあの戦争の後の神々の取り決めを忘れたわけじゃぁないんやろう」

 

ロキとしても本気の口調なのだ、それにソーマとして、【気の力】が地上に再び出てしまったことは流石に、無視するわけにはいかないのだ。

 

「それにな、白髪の坊主がいるやろう、あの少年な、界王様と界王神様と破壊神ビルス様と知り合いや、この意味ソーマもわかるとおもうけど、あの坊主の秘密をリリルカ・アーデがソーマ・ファミリア中にばらしてみ、ロキ・ファミリアがいやすべてのファミリアがソーマ・ファミリアに対して戦争ゲームをしかけるで」

 

「・・・・・・・・・ばかな、あの少年が・・・・・・創造神と破壊神と知り合いだと・・・」

 

「だから早くリリルカ・アーデの背中をさっさと改宗するようにしな」

 

もはやロキの言葉とその名前を出されては、ソーマも無視はできないのだ、創造神と破壊神は神々にしてみれば本当に【始まりの神々】よりも圧倒的に上の存在なのだ。

 

界王神様から界王様へ行きそしてそこから各惑星に存在する最初の神々それから最上級神という位置づけなのだ。

 

つまりこの白い髪の少年がもし本当であるならば、ソーマごときが手を出せる案件でもない、むしろ仮にソーマの酒を与えて、少年を壊してしまうと、もれなく破壊神や界王神、または界王様からの怒りのメッセージが飛んでくる可能性もあるのだ。

 

まだそれだけならばいいが、もし仮に破壊神に耳に入ればソーマごとき神は簡単に破壊されてしまうことにもつながるのだ。

 

 

「わかった・・・・・・リリルカ・アーデ・・・の改宗を行う・・・・・・早く背中をだせ」

 

ソーマがそう言って、ロキに連れてこられた場所に座ると、 今度はリリルカ・アーデの方にロキが近づいてくる

 

「う~~ん君がリリルカ・アーデちゃんか、かわいいな、なんでソーマの所にこんなかわいい子がおんねん、これやったらさっさと戦争ゲームでも仕掛ければよかったわ、ほなソーマの所にいくで!!!」

 

 

「はい、神ロキ様」

 

もはやリリルカ・アーデも大体の事情は呑み込めないが、それでもソーマ・ファミリアからロキ・ファミリアへの改宗がここで可能になるのだ。

 

本来ならばここにはヘスティアが連れてこられる予定ではあったが、ファミリアとしても弱く、何よりも改宗をすれば確実にソーマ・ファミリアとの戦争ゲームになってしまうからだ。

 

これは流石にギルド側もいいやベルの力を知っている神々はこの考えを却下するしかないのだ。

 

結果として。ガネーシャ・ファミリアかロキ・ファミリアに改宗をする予定になっていたが、女好きのロキがリリルカ・アーデをもらうといったのだ。

 

実際にロキ・ファミリアは都市派閥では最大ファミリアの一つである、つまりソーマ側がリリルカ・アーデを言い訳にして、戦争ゲームを仕掛けないようにロキは自らのファミリアを防波堤にしたのだ。

 

 

そして無事にリリルカ・アーデはソーマ・ファミリアからロキ・ファミリアに改宗はされたが、結局はこの改宗をしてもベルのサポーターとしての相棒にするのには全く変わりはなかった。

 

流石にロキも自らの事でこの世界を自分自身を殺せる神々にたいして、ケンカの元凶を用意することは、誰だってしないのだ。

 

こうして、このギルドの最深内部において、リリルカ・アーデは改宗された事、またベルの力の元やそれの元凶もギルド側は把握したのだ、そしてエイナはベルとリリの専属のギルド職員として魔法で作られた最高級クラスの契約書で契約をするはめになった。

 

 

これは改宗したリリルカ・アーデも同じであった、ベルだけは流石に、力の使い方も、技術も問題があると再認識する羽目になった。

 

ロキ・ファミリアの時には、このような契約書はベルの目の前にはなかったのだ、だがベル自分もさすがに契約書が目の前にだされて、エイナさんとリリの二人が、契約したのを見てしまえば、どんなバカだって、自分が持っている力の取り扱いは相当危ないものであると、はっきりとわかってしまうのは当たり前のことであった。

 

 

そしてすべてが終わって一時間も経った頃に、ベル達は再びギルド側から魔法で転位させられて、ロキに連れられてそのままリリはロキ・ファミリアの本拠地に向かっていく。

 

元々リリにしてみれば、宿屋に置いている荷物はロキがちゃんと回収すると言っているのだ、それにだリリは元々宿屋には必要最低限の荷物しか置いていないのだ。取られてもなくなっても何も問題がないレベルの。

 

そして一番リリの大切な物は首からぶら下げているノームの貸金庫であった。

 

だがそのリリの姿を見ている一つの影がそこにはあった、しかもカップのマークを付けている服を着ているのだ。

 

「あれは小汚いリリじゃねーか、しかも神ロキと一緒にいるだと、どうなってやがるんだ、まぁいい、おいザニス様に報告を入れろ、リリが見つかったとな」

 

「へい」

 

こうして、ソーマ・ファミリアは自ら墓穴を掘っていく、リリを見つけたことが一番の墓穴になっていることをソーマ・ファミリアは知らない。

 

そう・・・・・・・・・それこそが神ロキが仕掛けた最大級の罠とも知らずに、自らの足でその罠にどっぷりとつかっていくのだ。

 

『ええで、これや、ソーマの所には悪いけどな、そろそろ限界なんやわ、それにこんな将来がある、少女を食い物にするのは、うちは許せんで』

 

 

そうして、ロキはリリルカ・アーデを自らのファミリアの本拠地に入れて、そのまま泊めてしまった。

 

そしてそれを見てしまった、ソーマ・ファミリアの団長のザニス・ルストラはとある事を考えている。

だがそれすらもロキという神の手の内側でいる事すらも知らないまま オラリオの夜は更けていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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ナァーザ・エリスイス

ナァーザ・エリスイスさんの話を入れておかないと色々とまずいので。

後はロキのいつもの行動に団員すべてが色々と大変になっています。



ヘスティア・ファミリアのベル・クラネルはオラリオに来てからほぼ毎日のようにダンジョンに潜っては、十万前後ヴァリウスは稼げているのだ。

 

そのうちの半分の五万ヴァリウスの全ては、オラリオの小さな店の回復薬を扱う道具店を営むミアハ・ファミリア本拠である、「青の薬舗」の店にベルは何度も何度もポーションでお世話になっていた。

 

ベルはダンジョンに潜って怪我はしていない状態であった、だがベルは最初にダンジョンに潜ってからは、必ず、巨大なバックパックの中にナァーザ・エリスイスが調合した、初期ポーションを50個用意して潜っている。

 

これがベルが他の冒険者からラビット・ヒーローやスターと呼べる2つ名がついたことでもあった。

 

そうベルは50個のポーションをダンジョン内部に持ち込んで、モンスター内で襲われている冒険者を無償で助けていくのだから、それがウサギのように弱い冒険者でありながら、自分達レベルⅠやⅡを助けてくれる存在。

 

だからこそそいつにダンジョン内で出会えてたら、ラッキーだと言われていたのだ、またヒーローのように冒険者を助ける姿を見た冒険者からもウサギのようなヒーローだと言われていつしか定着した、ベルの呼び名であった。

 

 

そしてなによりも、ナァーザ・エリスイス本人は、それが3か月も続けば、ベルから騙して奪い取っているポーションの金額や、またそのポーションがダンジョン内でどのように使われているか。

 

流石に3か月も経てばオラリオの一部の冒険者がうわさ話として、ナァーザ・エリスイスの耳にも入っている。

 

『でもそれは……ベル君に売っているのは、薄めたポーション50個…それを3か月毎日のお金でも私は…私は…借金を』

 

ナァーザ・エリスイスもわかっていながら、自ら作った初心者用のポーションを薄めてベルに対して、さんざん売りまくっているのだ、それでベルが戻ってきているから、この程度で済むが、実際にそんなものではないことを

元冒険者であるナァーザ・エリスイスは知っているはずなのだ。そして何よりも薄めたポーションをあれだけ大量に使っていれば、ベルだって違和感を感じているはずなのだ。

 

 

『だけど、いまだに私は・・・・・・ギルドにもオラリオからも追放はされていない、なんで??』

 

こんな事を考えているのかナァーザ・エリスイスはベルが店に入ってきていることさえも、知らずに考えていたのだ。

 

 

「・・・・・・・・・ナー・・・・・・ザ・・・・・・・・・・・・・・ナァーザ・エリスイスさん、ポーションを買いに来ました!!」

 

 

ベルはいつまでたってもベルの存在に気が付かないナァーザ・エリスイスに対して、大きい声を上げるしかない。

 

「!!!!!ベル、今日もポーションを50個購入するのね、それにしても毎日ダンジョンに入るのにポーション50個も必要?」

 

「はい・・・必要です、だって僕の師匠達が目の前に助けられる人たちがいるならは、必ず助ける人です、それに僕が目指した英雄も人だって助けることができる英雄なんです」

 

「そう・・・でも、そろそろ私の所のポーションじゃない、大手のポーションに頼んだ方がいいよ、だって」

 

 

「だってなんです、初心者用のポーションの効果が薄いことを言っているんですか? ナァーザさん」

 

「なんで・・・それを知っている」

 

「だってあれだけ初心者用のポーションを使っているんですよ、助けた冒険者が自ら使っているポーションと手持ちのポーションの効果が違うのは、最初の一週間でわかりました」

 

ベルのこの笑顔で言った言葉にたいして、ナァーザは驚き、また戸惑いを隠せなかった。

 

「なら・・・なんで・・・なんで、ここに買いに来ているのよ・・・ベルあなたは私に騙されているのにも知って」

 

「だって、ナァーザ・エリスイスが何かしら困っているのは、雰囲気でわかりましたから、それに僕が大量にポーションを買えば、いつかはちゃんとしたポーションを作って売ってくれると信頼していますから」

 

「!!!!!!だけど……」

 

もはやベルは騙されている事を覚悟して、買っているのだ、そしてそれでもポーションとして使えるために、ダンジョン内で困っている冒険者相手に無償で渡しているのだから。

 

これはナァーザ・エリスイスの主神である、ミアハもオラリオの中で同じ事をしているが、だからベルは自ら買った薄めたポーションをタダでダンジョン内部にいる冒険者に配っているのだ。

 

彼らだって、助けられた上に、傷を多少を直してくれるポーションを持っているベルに対しては、何とも言えないのだ。

 

実際にこの程度の薄めたポーションは十八階層の冒険者が作った町に散々売っていることを知っているからだ。

 

そしてベルはそれを知らずに買わされた哀れな冒険者であると勘違いされている事が今も、オラリオにいる冒険者の一部は信じているのだ。

 

それにだ、ナァーザ・エリスイスが作った薄めたポーションでも腕の肉が見えている状態からきれいな腕や足に直すぐらいのできる効能を持っている。

 

そのぐらいの力を持っているナァーザ・エリスイスだからこそ、薄めたポーションの事は、今まではギルド側にも冒険者側に伝わっていなかった、現物はすべてベルが使っているのだ、残るはずがなかった。

 

 

そしてそんなベルの言葉と行動に心を動かされた、ナァーザ・エリスイスはしばらく考えると、

今まで店に置いてあったすべてのポーション一気にベルの目の前で破棄したのだ、その中身すべてをだ。

 

「ごめん、ベル、私が間違っていた、まだあなたのような冒険者がこのオラリオにいるなんて、そして今から本当のポーションを50個作るから、少し待っていてほしい」

 

こうしてベルの何かに触れてしまったナァーザ・エリスイスは本当意味で、ここからもう一度自分をナァーザ・エリスイスを再生するための、行動を始める。

 

そしてベルは今日もダンジョンに潜るが、ここで新しいサポーターのリリが新しい装備と衣服とそして、ロキ・ファミリアとしてのマークがついている腕章を身に着けて、ギルド職員のエイナの所で、ベルが来るのを待っていたが。

 

 

それは多くの冒険者にリリというサポーターがロキ・ファミリアに入ったということを見せつける事にもつながっていた。

 

これはロキが言い出した、命令であり、新人のしかも他のファミリアから改宗したばかりのリリには避けられない命令でもあった。

 

 

しかもフィンはこの異例の改宗したばかり同族のリリがロキが下した命令したの裏側も大体の予想はわかっているのだ。

 

これでも都市派閥最大ロキ・ファミリアの団長をしているわけではないのだ、だからこそロキが次をなにをするとしてもファミリアとして準備が必須と考えているのだ。

 

そのためにリリの周りはこっそりと、フィンが用意した、レベル4の冒険者達がいる、そのぐらいの準備はして当然なのだ、あのトリックスターの異名を持つロキという神のやることは。

 

 

 

そこにヘスティア・ファミリアの実質的なトップである、ベル・クラネルとリリがともにギルド職員のエイナと色々と話し合った後に、二人はダンジョンに入っていく姿がロキ・ファミリアのメンバーにも確認はされた、あとはダンジョンに内部に配置したアイズとレフィーヤの二人がいるのだから。

 

こうして今日もダンジョンはにぎわっている。

 

 

 




毎日ベルは五万ヴァリウスを使っています この辺は悟空達との修行の影響です

Z戦士達は助けられる命は助けていますし、その心情と信念がベルに受け継がれているのも仕方がないです。

そのためかヘスティア・ファミリアとして貯金が本来ならば合計で五億ヴァリウス程度はたまっているはずなんです。

四億ヴァリウスは前回の階層主をベルが倒した時の賞金金額の半分のさらに半分です。
魔石を半分にしているうえに、リリにも分け前を与えていますから。




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剣姫・・・・・・そして・・・

レフィーヤの出番とアイズの出番を出すために色々と考えた結果こうなりました。

実際にアニメでも原作でもベルが使われた手法を手段にしてみました。

これしないと色々とベルが大変な目にあいますから。

口調がよくわからず 何度も直しています、 レフィーヤの口調は本当に大変です

さんなのか 様なのか・・・


アイズ・ヴァレンシュタインとレフィーヤ・ウィリディスの二人は、ダンジョンに入った二人よりも前に先にダンジョンに入って、一階層の出入り口付近で、二人ともリリが来るのを、待っていたのだ。

 

『アイズさんと一緒にいられるーーーーうれしいけど、これは団長から命令』

 

レフィーヤ・ウィリディスの少女の心は、うれしさと同時に切なさもあった。

 

折角二人きりになったのに、全然会話という会話がないのだ。

 

確かにいくつかの遠征で一緒の隊にはなっているが、だかそれでも、日常においてはレフィーヤ・ウィリディスは未だに、アイズ・ヴァレンシュタインに話しかける事が出来ないでいたのだ。

 

そんな中、いきなり、たった一人の新しい新人団員一人をしばらくの間は完全にガードしろというのは、ある意味おかしな命令でしかないが、それでもロキ・ファミリアの団長として命令されている以上は、こうしてその命令にたいして、背くわけにはいかないのだ。

 

実際にアイズ・ヴァレンシュタインも相棒と呼べる自らの剣は未だに修理から戻ってこない状態である、遠征時に使い込んでしまったことで、刀身の修理がいまだに追いつかないのだ、だから仮の剣を腰に下げているのだ。

 

最も、ガネーシャ・ファミリア主催で行われた、祭りで本来ならば暴れたテイムモンスターを倒すはずが、倒していないことも、この仮の剣は未だに壊れてはいなかった。

 

仮とは言え、剣は剣である、アイズ・ヴァレンシュタインが一度ダンジョンに潜ってしまえば仮の剣はやはり耐久度が大きく消費してしまうのだ。

 

だからこそちゃんと、アイズ・ヴァレンシュタインもこの仮の剣でも一度潜れば修理に出して、仮の剣を多く使えるようにしているだけであった。

 

 

そしてベルとリリの姿を見つけたアイズ・ヴァレンシュタインとレフィーヤ・ウィリディスの二人はゆっくりとベルとリリの二人を援護できる程度の距離を保ちつつ、距離を話して移動していたのだ。

 

そしてそれはベルも気配で知っていたのだ、出入り口に一度知っている人物の気配がいれば、誰だって緊張はしてしまう。

 

「ベル様…なんだが、今日は緊張していますねも大丈夫ですか?」

 

「うん…リリには言わないといけないよね、多分だけど、気配でわかるのはリリが新しく入ったファミリアの先輩とそしてアイズさんが僕達の後ろ方にいるよ、多分援護ができる程度の距離だと思うから、間違いはないけど?」

 

実際にアイズの気配やベートの気配などはあの酒場でベルは気配と【その人物特有と気】を覚えたのだ、これは悟空達にも言われていることでもあった。

 

ある程度の実力者になれば、お互いの気配を消したり、自らの気を分裂させて複数の自分にさせる技も技術もある世界なのだ、

 

そのためか目だけで追いかけることは、無謀すぎるとベルの体と心に十年間もあれば刻み込まれている一種の技量と呼べる、人が口で空気を吸うのと同じほどの事をベルは平然としているだけであった。

 

ただしここオラリオでは完全に偉業どころか、イレギュラー扱いなのだ、実際に一握りの冒険者達でないと、普通に気配を消した冒険者達の気配を把握している者達は意外に少ないのだ。

 

そんな技術よりもモンスター退治の技術や技量を上げた方が、圧倒的に自分達が有利になるのだから。

 

「えっ、えっ・・・そんな馬鹿っ!!」

 

「リリ、静かにして、相手にばれたら困るんだから」

 

とっさにベルはリリの大声の元を自らの手で防いでもう一度立ち止まらずに歩きながらゆっくりとリリと話をするのだ。

 

「ですが、そんな気配は・・・リリにつかめません、本当に要るんでしょうか、それに本当に十階層で【あれ】を使うんですか? ベル様、確かにベル様の実力はわかりますが、なにも今すぐこれを【あれ】を使う必要はないと思いますが?」

 

 

確かにリリの言う通り、ベルは昨日の内にリリにとある物を用意してほしいと、ギルドの内部で頼んだのだ、その頼んだ物が物だけにエイナは大変な驚きと怒りを感じてはいた、だからこそ今日ダンジョンに入るまでの間にエイナさんにリリとベルの二人は捕まり、色々と約束をさせられた上での使用許可が必要な物であった。

 

だからこそ今のベルには必要なものであり、同時にベルの弱点を洗い出す方法はこれしかなかった。

 

そして二人は何事もなく、十階層に降りてこれたのだ、途中にキラーアント巣や襲われている冒険者達を助けてはポーションで回復させたりしているが、その都度ベルはリリに怒られていたのだ。

 

「いいですか、ベル様確かにベル様のやさしさはベル様らしいですけど、まさか初心者用のポーションをタダで助けた相手に渡したり、使っていたとは・・・なるほどこれは確かに他の冒険者達からはラビット・スターやヒーローと呼ばれるわけです」

 

リリは毒を吐きながら、ベルに対して説教等言っていたが、リリにも今回のベルが冒険者達を助けるまでの間に、本来ならば一秒もかからないはずが、攻撃手段がなぜか【漆黒のナイフ】を中心として戦っていた。

 

 

これは流石にベルも昨日の今日であるのだ、反省をしたうえで、一人で考えたことは、神ヘスティアから貰った

【ヘスティア・ナイフ】のみでダンジョンを攻略するというやり方である。

 

実際に気で身体強化をして、モンスターを蹴散らしていけば、ロキ・ファミリアの最高到達地点には二時間もあれば、ついてしまうほどの実力の持ち主なのだ。

 

だかそれをレベルⅠがやってしまえば、どなるか? それは誰だってわかっている行動をとるのがオラリオであると、散々ベルの専属となったエイナさんに今日も言われてきているのだ。

 

「では、リリが調合した、特別なモンスターを引き寄せる血肉(トラップアイテム)をベル様に渡しますが、本当に大丈夫ですよね?」

 

ベルの実力はリリは知っているのだ、だがこれはリリが今までダンジョン内で冒険者を始末するために使っていた、特別製のおびき寄せのトラップアイテムなのだ、その効果は一階層すべてにモンスターをその血肉を中心に引き付ける凶悪と言えるほどのトラップアイテムであり。これを普通に作ってきてほしいと頼むベルの神経と頭がおかしいだけであった。

 

「大丈夫だよ、リリ・・・・・・それに・・・ちゃんと実戦訓練もしないと、もし悟空さん達がオラリオに来てしまったら・・・」

 

ベルにしてみれば、この程度のモンスターよりも悟空達の方が圧倒的に恐ろしいのだ、ちゃんと自分達の手から離れても修行はしていたのか? 

 

そんなことで普通に戦いを挑む人たちがベル師匠には何人もいたりするのだ。

 

だからこそ、ベルはそのまま十階層と九階層をつなげる階段付近にリリだけを残して、自らのバックパックはリリの近くに残して、リリから貰ったモンスターを引き付けるアイテムを十階層の中心部で一気にそのアイテムの包みをを広げると、とてつもない臭いにおいがダンジョン中にいきわたると同時に、モンスターが沸いていた、オークやオーガがベル一人に向かって次々と現れては魔石になって消えていく。

 

流石にリリはその瞬間は見えなかったが、リリを守れと言われているアイズとレフィーヤの二人は十階層に勢いよく階段を下りていく。

 

「この独特の匂いは間違いありません、モンスターを引き付けるための血肉(トラップアイテム)です、でもこれは効能が強すぎます」

 

「・・・・・・うん・・・・・・レフィーヤはリリを守って、団長命令だから」

 

「わかりました、でもあの中心にいるヒューマンは今日のリリと一緒に潜っている冒険者です」

 

「・・・あっ・・・・・・でも助けの・・・・・・必要は・・・・・・」

 

 

レフィーヤは白い髪をしたヒューマンの冒険者が一人オークやオーガの群れ相手に頑張っていると、奮闘していると思っているが。

 

アイズが見た光景は違っていた、酒場であった少年ベル・クラネルが真っ黒いナイフを近寄ってきているオークとオーガの群れ相手に一振り一振りするだけで、魔石になっているのだから。

 

だがレフィーヤはそのあまりにも早い攻撃は彼女のレベルでは見えていなかった。最低でもレベル五以上の実力者ではなければ見えない速さでもあった。

 

『でも・・・あれは・・・・・・我武者羅にナイフを振り回しているだけに見える』

 

実際にアイズが思っていることは間違いでもない、ベルはその身体能力でヘスティア・ナイフを振り回しているだけで、よってくるモンスターを次々と倒して、そして一時間が経過したころには、十階層のモンスターは全てベル近くで魔石とドロップ品に姿を変えていたのだ。

 

『だめだ、我武者羅にこのナイフを振っているだけでモンスターを簡単にたおしてしまう、僕の気を制御しても・・・これではどうしたらいいんだ』

 

とベルは思いながらドロップ品と魔石を一つの場所に集める作業に入っていた。

それを見ていた、リリもベルの元に走っていく、ベルが担いでいたバックパックを一緒に持とうとした時に、アイズがそのバックパックをもってリリと一緒にベルの元に近づく、

 

そしてその後ろからレフィーヤがついてきて、一緒に話をしているのだ。

 

「なんなんですか、あのヒューマンは、おかしいですよ、あれは」

 

「うん・・・おかしい・・・・・・レベルⅠだと聞いていたけど・・・・・・」

 

「はぁーーーーーーーーーーーーーあれでレベルⅠなんて レベル詐欺です 本当におかしいですよ アイズさ~~~ん」

 

「本当ですリリもレベル詐欺と思ってしまうほど、おかしい実力の持ち主ですよベル様はでもそんな方だからリリは助けられたんです、少し方法はおかしいですが」

 

実際にロキ・ファミリアに入れたリリが入れたのは、ベルの実力を知ってしまったという一点のみであり、その力の秘密も知っているために、あの契約書を書かされたが同時にリリにしてみれば、確かにあのソーマ・ファミリアからは、抜け出せたのだ、そしてその切っ掛けを作ってくれたのはベル・クラネルという一介の駆け出しの冒険者なのだから。

 

そしてベルが集めきった魔石とドロップ品をリリとベルのバックパックに入れると。

リリと一緒についてきたアイズとレフィーヤに二人にようやくベルは声をかけたのだ。

 

 

 

 

 




なんとか かけました。 結構大変でしたが、ようやく色々と動き出せそうです。

実際にここでレフィーヤとアイズの二人を絡ませないと・・・・ダンまちのアプリゲームで色々と危なくなるし。


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化け物の指導開始・・・前編

エイナさんは ヘスティア・ファミリアの専属のギルド職員となっています。
そのためか、本来ならば、ギルドに詰めている間の時間も割と自由に使えるようになっています。

ギルドとファミリアとの橋渡し役が多いので、 現実世界の職業でいえば、専属の弁護士かまたは交渉を得意する職業の人たちです。

そのためか、お金はギルド側とファミリア側から二つもらえるようになっています。
ちなみにエイナさんの給金はベルがギルド側に預けている貯金の一部から貰っています。

ベルの資産は五億ヴァリウスもありますから、無駄遣いしなければ、問題ではないのですが・・・

ちなみにベルの今回の収入は次の後編に書きますが、結構な額だとおもってください。



どのみちリリを一時間も護衛しているのだ、アイズとレフィーヤの二人は、当然ベルとリリにその姿をさらしてしまったのだ。

 

そしてベルにしてみても少し早いが、ダンジョン内部でヘスティア・ナイフのみを使った戦いは身体能力のみで戦っていると感じとっていたからだ。

 

『うーんやっぱり、あとでエイナさんに言って、師匠を見つけてもらわないと、本当にまずい』

 

とベルは考えながら、リリと一緒にいる護衛としてついてきているアイズともう一人の女性と一緒にダンジョンの十階層から上に向かって歩いていた。

 

そしてリリとアイズとレフィーヤの三人を含めた四人で、ダンジョンから出るために十階層より上の階層を目指して話しながら歩いていく。

 

「……リリにも言いましたが、最初からアイズさんの気配はダンジョンの中に入ってからはわかりましたが、そちらの女性の気配だけは初めてだったので、今日はゆっくりとダンジョンにも潜りました」

 

「あれで・・・ゆっくりなんだ」

 

「・・・・・・おかしいですよ、このヒューマンはだってそれじゃあ最初から私たちがリリを護衛しているの知って行動していたということになります!!」

 

「でもリリが大声を出しましたよね、アイズ様にレフィーヤ様、その時にお二人がいると教えてもらいましたよ」

 

「ですけど、それは・・・一部の冒険者ができる技や技術ではないですか、たったレベルⅠのヒューマンがそれをできるなんて、ありえません、おまけにあれだけのトラップアイテムを自ら使って、モンスターを倒すなんて、頭がおかしいです」

 

 

レフィーヤの言っていることはなにも間違いではないが、同時にあり得ないことでもあったのだ。

 

あの大手のロキ・ファミリアですら、トラップアイテムを使う機会はあまりないのだ、しかもだ、あれほど強力な効果を持つトラップアイテムは、普通にギルド側も禁止アイテムにするほどの効果を持っているのを、使って生き残っているベルに対して、普通におかしいと思っていても仕方がない。

 

 

ロキ・ファミリアはわざと【効果を落としたトラップアイテム】を使用はすることはある、それは下層に行く途中に一度に沸いているモンスター達を引き付けて、倒した方が効果的で楽な方法であるからだ。

 

だからと言って、1フロワーすべてを巻き込むほどの効果は使わない精々半径500m程度しか使えないのだ。それ以上は遠征組が崩壊してしまう可能性が高いからだ。

 

 

それをたった一人でやってのけた化け物がここにいるのだ、レフィーヤにしてみれば、いくら上層部であってもあれだけのモンスター相手にできないと考えているのだ。

 

実際にレベル4程度の冒険者であれば、装備が整っていると、対処できるレベルのモンスターしかいないのだが。

 

この辺は未だにレフィーヤが上のレベルになれない理由の一つでもあった。

 

「あれは昨日ギルドからファミリアに戻るときにベル様に頼まれたものですよ、ちゃんとギルド側にも話を通しています、そうでなければ、あれほどの効果を持つトラップアイテムをリリが用意できるわけないでしょう?」

 

 

実際にそうなのだ、リリは今まではギルド側に隠れてやっていたが、それをベルが頼んだことで、ギルド側も折れたのだ、元々ベルの実力を知っているのだ、つまり絶対に死亡しないと分かっているからこそ、問題ないとギルド側の上層部は判断したのだ。

 

そしてその結果がこれほどの大量であったのだ、オーガ・オーク・オーガ亜種・オーク亜種等、十階層のメインモンスターのドロップ品と魔石がリリとベルの二人のバックパックを一杯にさせるほど多かったのだ。

 

そうしてベルを含めた四人はダンジョンから出ると、ギルド本部に向かって歩いていく、その間もロキ・ファミリアの一部のメンバー達が、陰からリリと一緒に出てきた、冒険者を守るために、少し離れた位置から一緒にギルド本部に付近に向かって歩いていた。

 

 

 

無論そんなことはベルにしてみれば、わかっていることでもあった。

 

「んーーーーーーーー、リリとアイズさんとレフィーヤさんのファミリアの人達かな、この気配は多分リリの事をこっそりと護衛するためにわざと離れているね」

 

「またですか? ベル様・・・その気配察知能力は一部の一級冒険者と同等なんて本当に詐欺ですよ、レベル詐欺です」

 

「・・・・・・たしかに・・・これは?」

 

「えっ、本当にいるんですか? だってアイズさんがリリと一緒に歩いているんですよ、ギルド本部に向かって、それでも護衛が必要なんて!?」

 

「確かにアイズさんがいれば、賊はなんとか倒せますけど、誘拐や陽動でリリが一人になった時に、襲うという手段もありますからね」

 

「確かにでも・・・それでもロキ・ファミリアに入った新人に対してこれはありえません!!」

 

確かにレフィーヤの言っていることは間違いではないが、だがあのロキが持ち帰ってきた新しい眷属なのだ、フィンとしては最大限の警戒をしていてもおかしくはない。

 

それに遠征までの時間は残りたったの一週間もないのだ、だからこそ、さっさとこんな案件にケリをつけて、遠征の準備に入りたいとフィンは思っているのだから。

 

そしてギルド本部に入った四人は、ベルの専属になっているエイナに今日の戦果と報告をした。

 

「つまり、無事にあれを使って、十階層のモンスターを一時間で全滅させたんだ・・・・・・そして・・・倒したんだけど、そのナイフをまともに使えなかったと・・・そう言いたいのね・・・・・・ベル君」

 

「はい、そうです、実際に神様から貰ったこのヘスティア・ナイフで戦ってみましたけど、どうも身体能力だけで倒してしまって、剣を振るっているというよりかは、我武者羅に振るっているという感じなんです、誰かこのオラリオで剣の師匠とか道場などはないんでしょうか? しっかりと一から教わりたいんです」

 

ベルのこの言葉には、昨日の魔石やドロップ品の鑑定をしていた、エイナやギルドの一部の人たちにしてみれば。

ベルが持っている本来の力を封じて、神ヘスティア様から貰ったナイフでダンジョンで戦うと言っているのだ。

 

つまり力を隠して、レベルⅠの冒険者らしく振舞いたいと・・・

 

エイナにして見れば、元々そのつもりでとある提案をベルにする予定であった、どのみち神ロキが関わっているならば、ベルという少年も一緒に頼んだ方がいいのではという事を、ベル達がダンジョンに潜っている間に、神ロキがいるロキ・ファミリアに出向き、色々と調整や許可をもらっていた。

 

 

元々は他のファミリア同士の交流はあるが、それでも技術交流はほぼないと言っていいほど、オラリオのファミリアは自分達で作り上げた技術や知識は基本的は隠す傾向があった。

 

無論【特別な一部のクエスト】等は別にして…本来ならば、ヘスティア・ファミリア所属のベルがロキ・ファミリアに行って。剣の技術を教えてほしいということは基本的にはできない。

 

何かしらの対価を払う必要があるが、今回はロキが問答無用で許可を出したのだ。

 

「ええで別に・・・それにあのベルちゅう少年がどこまでの力を持っているか、確かめる必要もあったし、その代わりにベルの剣技を教えて鍛えるちゅう話やろ、エイナはん」

 

そうロキは言い切ると、エイナとの会話を終わらせて、ギルドにさっさと帰らせたのだ。

 

そしてエイナがギルドについてしばらくが経過して、ベルを含めて四人がギルド内に姿を現したのだ。

 



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化け物の指導開始・・・後編

なんとか 書き上げました・・・・・

ベルの訓練方法はあのアニメの第二期の予告アニメを見て考えました。

ティオナのしゃべり方が わかりませんでした、 ゲームアプリとか見ていると ♪とか楽しい口調で話しているのは、分かっていますが、本当にむずかしいです。

ベートさんの口調は某・・とあるアニメと一緒なので、簡単にかけるんですが。

ラウル・・・なんでもすっをつければ問題ない それ以前に影がうすし、あいつあれでもレベルは4なんだぜ、指揮官としてもある程度指揮できるので、それにリリのあのスキル・・・あれは別に誰でもいいのではと思ったら こちら側の方が色々と楽なのて。





実際にギルド側でベルとリリの取り分の査定はほぼ終わっていた。

 

そして結果として、二人だけで50万ヴァリスが、手に入ったのだ。これはレベルⅠの冒険者達よりも圧倒的な稼ぎを出していたのだ。

 

だが、それと同時にやはり、ベルは自らの剣の師匠をギルド職員のエイナさんに探してもらっていたのだ。

 

 

そしてギルド本部からエイナも含めて、ロキ・ファミリアの本拠地に向かっていたのだ。

 

ロキ・ファミリアの門番たちは、すぐにベルの姿を見て追い出そうとするが、

ギルド職員やロキ・ファミリアの幹部連中もいるために、そのまま素通りさせるしかなかった。

 

そしてようやく、ロキがいる部屋にベルとリリもアイズもレフィーヤもエイナも一緒に入っていく、すでにこの部屋にはフィンをはじめとする、ロキ・ファミリアの幹部連中が並んで座っていたのだ。

 

 

「やあ、やっと来たか、ベル・クラネル君、ロキからいきなりこんな話をもって来たのは驚いたけど」

 

実際にフィンの傍には、ヒリュテ姉妹とベートやラウルもいるのだから。

 

「けっ・・・こんなやつを遠征までの間の期間に鍛えるだと!!!」

 

「まぁ、まぁ・・・この子もかわいいと思うよ、ベル君って言うんだ。へーなるほど!?」

 

ティオナ・ヒリュテはベルの傍まで行ってベルの体を着ている服を触って、驚いていたのだ。

 

「ねーねーこの子結構鍛えているよ、ベートは見る目がないね♪」

 

「ああそんなのは知るか!! 実際にこいつはチビだろうが!!」

 

「ふぅ、ベートはそんなに怒らない、ティオナもベートをおちょくらない」

 

「はーい♪」「ちっ!」

 

二人は団長の言葉に従って、ベルで遊ぶのはやめているのだ。

 

「それで、ロキからはヘスティアに借りがあるということなので、今回は僕達も一緒にベル君と一緒にロキ・ファミリアの訓練場で訓練を開始するが、リリとラウルの二人だけはこの場に残ってくれ、あとの者達がベル君をロキ・ファミリアの訓練場まで案内してくれ、場所は分からないはずだからな」

 

「はーい♪」

 

「ちっ・・・おら・・・行くぞ、この兎野郎が」

 

「団長の命令だ! お前たちさっさと行かないか」

 

そしてリリとラウルの二人だけがフィンがいる部屋に残っていたのだ。

 

「同じ種族として、リリさんのスキルも魔法も知っていることについてはロキ・ファミリアの団長として当然の権利だ、そしてリリさんはいやリリルカ・アーデというサポーターはスキル縁下力持(アーテル・アシスト)を持っているね、そしてリリルカ・アーデという同族の少女がこのロキ・ファミリアに来た切っ掛けは、ベル・クラネルという少年だろうね、でも今の君はベル・クラネルという少年の足手まといでしかないよ」

 

「それは・・・・・・わかっています、だから、だからこそ」

 

「・・・そうだ・・・だからこそ、あのトラップアイテムを、ベル・クラネルという少年に頼まれて作ったという割には、あまりにも効果が強すぎるようだね、これはラウルに君の部屋を調べてもらった結果、色々と出た証拠だよ」

 

「そうっす、あれは危険なほどの効果を持つ、トラップアイテムです、それを作れる知識と経験を持っているのはおかしいっす」

 

「確かに、それでだ、君のいや、リリルカ・アーデ・・・・・・色々と話をしようか」

 

こうしてリリは今回使ったトラップアイテム等をそしてベルの規格外の強さを話す必要ができてしまった。

 

 

結果としては、リリルカ・アーデはベル・クラネルに助けてもらった恩があり、またあんなベルの事を支えたいと思っているのだ。

 

実際にベルのあれだけのやさしさを知ってしまった、リリルカ・アーデに色々としてくれたのだ。

報酬も食べ物もそしてちゃんとした休憩も、そんなことをした冒険者は初めてなのだ、リリルカ・アーデに本当に色々としてもらったのだ。

 

 

そして、その結果としてフィンはラウルを選んだのは、リリルカ・アーデのスキルを重要視していたからだ。

 

「ラウルもわかっているけど、縁下力持は十分に我々ロキ・ファミリアとしても一級品のサポーターとして使える能力ではあるが、その本人の器量がたりないからね、そしてラウルと似ているスタイルも色々とかぶっているから、だから今日からラウルはリリを自らの後継者として指揮官としても一流のサポーターとして育ててほしい、できるか」

 

「はいっす、実際にリリちゃんのサポーター能力は高いっす、このスキルは本当に有効ではあるっす、だからこそばっちりとリリちゃんを鍛えるっす、それでいいっすか、団長」

 

「ああ問題はない、それにしてもだ、訓練場から響き渡る、あのすさまじい音と金属音は、大体予想はできるが、ベル・クラネルが訓練場で無双でもしているんだろうな」

 

 

実際にロキから直接聞かされている、ベルの力の秘密を知っている立場では、どうあがいても、ロキ・ファミリアの幹部クラスであっても、実際に勝てないと思えていたからだ。

 

そしてそれは実際問題として起きてしまったが、だが逆にフィンとしては、今までレベルアップに苦しんでいる幹部もいるのだ、ベートもそのうちの一人であり、またアイズも同じく自らの限界を超えたがっていることを心の中で抱えているのだ。

 

それはフィンだって知っているいやロキ・ファミリアの中にいる団員はすべて知っていることであり。

ベルがもしかして、それを壊してくれる可能性も秘めているのだ、だからこそ、ベルに対して修行を認めたのだ。

 

 

そして今日からベルとリリの二人は同時に修行に入っていた、

 

また今回の事で、ベルを知ったロキ・ファミリアの幹部連中はベルになんで今更、剣技を教える必要があるんだというほど格闘系は一流であり、剣技の修行の時も、アイズ・ベート・ティオナの三人はあきれるしかないのだ。

 

「ベル・クラネルと言ったな、お前がレベルⅠだと…詐欺じゃあねーか、それに剣技も教えてくれだと、馬鹿じゃねぇのか?」

 

「・・・でもベルは・・・ナイフで戦う時に私たちの動きや姿は見えているけど・・・防御は基本的に避けるだけ・・・・・・剣で弾くことや…受け流す事が・・・・・・全然できてない」

 

 

「あはは、すごいねベル君、私たち三人の攻撃をすべて捌いているなんて、本当にすごいや、でも格闘だけじゃだめなのかな♪」

 

実際にフィンが止めに入るまでの間は、ベルはアイズ・ベート・ティオナの三人に攻撃しないまま、剣での攻撃や受けなど、色々とやっているが、それでもベルには色々と足りないのだ。

 

 

 

だからこそ、ベルはロキ・ファミリアが遠征に行くまでの間、ベルはベート・アイズ・ティオナの三人と一緒に訓練と称した、だが周囲の団員にしてみれば、それはロキ・ファミリアの三人の幹部がただ一人の冒険者相手に手間取っているのだ。

 

それを見ているロキ・ファミリアの全ての団員は一週間という期間だけでも、もはやベル・クラネルという冒険者の存在はあり得ないと思ってしまった。

 

そしてリリも同じく一週間という時間ではあったが、レベル四のラウルから色々と教えてもらっていたのだ。

 

「リリちゃんは筋がいいっす、でも今回の遠征はダメっす、さすがに深層に連れていけるほどの実力とレベルが足りないっす、だからリリちゃんはあのベル・クラネルという少年のサポーターになって、そのままゆっくりと色々と勉強してほしいっすと団長が言っていたっす」

 

こうして、リリは再びベル・クラネルのサポーターとなることが決まっていた。

 

またここ一週間の間はリリとラウルは裏方として、遠征の準備として、色々な店を回り重たい荷物や物資をラウルとリリの二人でほとんど片付けていたのだ。

 

そして、ベルは再びダンジョンにはいるための準備をエイナさんと色々と話すために、ベルは最終日は流石の朝は流石にロキ・ファミリアの幹部連中が訓練付けというわけにもいかなかった。

 

それにだ、次の日が遠征当日なのだ、ベート・アイズ・ティオナの三人は休憩とそして今回の遠征の作戦を聞くために、ベル・クラネルの訓練がなくなったが。

 

同時にベル・クラネルはその当時の日は、エイナもさすがにベルの防具を装備を整えるためにも、訓練日の最終日が休みになったことで、エイナも自らその日をギルド側に休みを届けて、噴水広場でベルとエイナは待ち合わせの準備をし始めた。

 

そしてエイナとベルの初めての買い物がここに始まろうとしていた。

 

 

 

 

 

 

 



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エイナとベルとデート開始 前編

エイナさんのデート・・・・・・・ 小説の本編をみればわかります。

実際にアニメの四話で すでにエイナとベルがいい感じになっていたので。

 




ギルド職員である、エイナ・チュールは今日のベルとのデートをするために、昨日はわざわざ、ベル・クラネルを捕まえて予定を開けてもらった上でデートの約束をしていたのだから。

 

「・・・・・・よし、完璧・・・それにしても、やっぱりあの子の事を考えると・・・顔が赤くなるし、それに、私が自ら専属になった冒険者とはいえ・・・この感情は、恋なのか、それともただの親友や出来の悪い弟を見ているのか、いまだにわからないな、だからこそ調べるためにやるんだけどね」

 

 

実際にエイナはオラリオ内にある自らの部屋で鏡を見ながら今日のデート為に、昨日の帰りわざわざ、オラリオ内の衣服屋で、自ら色々と服を選んでいたのだから。

 

結果として、白い服と赤のスカートを基準として赤い帽子をかぶり、眼鏡は外しており、黒い鞄と白い手袋など、本格的に彼氏とデートするだろうという本気の衣装でエイナは自宅を出ていた。

 

そしてベルとの待ち合わせ場所にエイナが行くと、すでにベルは待ち合わせの場所に待っていたのだ。

 

「あっ・・・やっぱりエイナさんだ、エイナさんの気配はわかっていましたから、近づいてくるのは知っていましたけど」

 

「・・・・・・・・・こら、ベル君・・・そんなことよりも、私の姿を見て何か思うところはないのかな???」

 

そしてエイナは気合を入れて着て来た服を堂々とベルの目の前で見せたのだ、

しかも白い服には胸のあたりに小さなリボンがついており、エイナの胸をより強調させるようにベルにみせていたのだから。

 

それでもベルは少し戸惑った感じを見せるだけであった。

 

実際にエイナとして、ベルが規格外だとは知っているために、自らの気配が近づいてくるので分かったと言われた時は。

 

『ベル君に私の気配がわかるとか言われてうれしいけど、けど、服とかも全然ほめてくれないね』

 

とエイナは思っていた所、ベルはこの辺は原作と同じく鈍感であるのは変わりはなかった。

元々ダンジョンで出会いをと言っているベルよりも、こちら側のベルは地球で色々と教わっているのだ、

 

無論英雄譚の本系統は、ベルにしてみれば大好きではあるが、目の前に地球をいくつも救った本物の英雄と呼ばれる人物達がいるのだ、その者達から色々と指導してもらったことで、修行バカといえるほどベルは修行をしないと大変な事になると身に染みていたからだ。

 

ちなみに、地球の神々の歴史も、オラリオと似てはいるが、それはあくまでも神話や伝説と言われる類のものではあったが、それでもブルマや悟飯を筆頭にオラリオに戻った時に、色々と知識面で大変な目にならないようにということで。

 

一通りの伝承系は教わっていた、だからこそ、ベルにしてみれば、こんな言葉しか自らの専属職員のエイナさんに伝える事しかできなかった。

 

「いつもに増して、若々しくおもいます!?」

 

実際にブルマあたりにも、言われていたことではあった、女性はいつまでも若いと言っている男性とか好きになるというありがたい言葉を・・・

 

そしてその言葉をベルをそのままエイナに対して使ってしまった。

 

結果として・・・エイナとしては・・・・そう周りの気温が十度ほど下がるような感覚をベルを感じていると、

エイナとしては、まるでギルド職員の衣装を着ているエイナ自身が若くはないと言われているのか、またはそのような印象をベルに与えてしまっているのかわからないまま、ベルを捕まえて、自らの胸にベルの頭を何度も何度も抱いてしまった。

 

「こ~~~ら・・・・・・ベル君・・・・私はまた19歳だよ、ベル君とたった4歳しか違わないよ、それなのに、その言葉は・・・ちよっとーーー私は・・・心が傷ついたよ、ベル君」

 

「・・・・・わーーーすみません・・・エイナさん、だって女性には若いといった方がいいと教わったので、だからそろそろ離して・・・うっふ・・!!」

 

余計にベルを抱きしめるエイナの力が増してしまった、エイナとしてもさっさとベルと離れて買い物に行きたいが、なぜか・・・エイナは余計にベルを抱きしめている。

 

そのエイナがベル君から見て若いと思ってくれていると同時に、あの時のミノタウロスを倒してくれた時のベル君の姿・・・そして今・・・自分にこんなふうに遊ばれるベル君の姿をエイナの心の感じ方は次第に・・・・

 

 

『やっぱり、ベル君を自分から抱いてしまったけど、それにあの若いっていてくれた言葉も少しは嫌だったけど、でもベル君は私をちゃんと見ていてくれる・・・他の冒険者の人達は私じゃない私を見ているから』

 

実際にエイナは冒険者や一般人相手とまともにデートや買い物をしたことがない、同僚と一緒に休日をぶらついたりはしているが。

 

そして5分が経過すると、さすがにエイナもベルを話して、バベルに向かう通りをベルと一緒に歩いていたのだ。

 

「今日はね、ベル君の防具を探すために、バベルに行くよ♪♪」

 

なんだかエイナはベルと一緒に歩いているだけでも十分エイナ自身はうれしかったのだ。

 

そしてベルもなんだかんだ、オラリオに来てからは、ダンジョンに入るまでの時に合流するリリと一緒になるまでは、一人でダンジョンに潜っていたのだ、それにだ、知り合いの女性【エイナ】と一緒に自らの防具を探してくれるということもベルにはうれしかったのだ。

 

 

実際にベルは確かに今は防具は問題はないが、だが、後々色々なタイプのモンスターと戦う時になって、それ専用の防具が必要な時に、いざつけ方がわかりませんでは、戦力としてギルド側もオラリオの冒険者としても見てはもらえないからだ。

 

そしてエイナは目的地に近づいて、ベルと一緒にバベルの塔にある、ヘファイストス・ファミリアが新人用専門の所に連れていく前に、一つ下の階層にバベルの塔のエレベーターでその階層に上っていく。

 

「ここは・・・すごいですね、エイナさん」

 

「そうね、ベル君の今の収入でも、手に入る防具や武器を置いてある、場所に案内したんだけど・・・」

 

「これ一振りで3千万ヴィリス・・・確かにすごいですけど、今はまだ神様から貰ったナイフをまずはちゃんと扱えるようになることです、それに師匠達にもいわれました、お前は一つの事に集中力は爆発的に発揮するタイプだと、逆にそれ以外はダメダメらしいです」

 

実際にピッコロや天津飯や亀仙人のじっちゃんもベルを一から育て上げた師匠の一人であった。

そもそも悟空やベジータは実戦派であり、訓練は自分自身にするのは得意ではあるが、人に教えるということは苦手な部類にはいる。

 

元々サイヤ人は戦闘民族なのだ、戦い方は息を吸うと同じように、どんどん吸収していく、民族であり、ほかの種族にそれを教えるということは苦手な部類に入る。

 

「ふーん、そしてそんな事をベル君に言う師匠達も結構ハードだよ、でも・・・確かにベル君は一心不乱で目的を見つけると勝手に走り出す感じはあるね」

 

とベルとエイナがヘファイストス・ファミリアの一角である、ショーウインドで話していると、その店から一人の店員が現れたのだ。

 

「お客様・・・お店に入って・・・見てはいかがでしょう? えっ・・・ベル君じゃないか・・・どうしてここに???」

 

「神様こそ・・・なんでこんなところにいるんですか?」

 

「えっ・・・ベル君・・・いつもの気配察知能力は・・・あれほど優れているのに・・・それに神様?」

 

実際にベルにしてみれば、このバベルの塔に入ってからはあまりにも多い人々の気配と神々の気配によって、自らの神様である、ヘスティアの気配を感じ取れなかっのだ。

 

実際に冒険者特有の気配は、このバベルの塔には気配が多すぎるのだ、それにおまけにバベルの塔の一番上にはオラリオ内で一番大きな気と気配を持っている冒険者らしき人物もいたのだ。

 

そしてベルはエイナとのデート中でもあった、つまりそちら側に気をとられているために、どうしても気配察知能力は弱まっていたのだ。

 

「・・・・それよりもベル君と・・・君は確か僕たちのファミリアの専属の職員のエイナじゃないか・・・なんだがおめかしをしているようだけど・・・どういうことなのかな・・・ベル君はちよっと店の中に入ってくれないか、僕はこの目の前にいるエイナにようがあるからね、いいね・・・ベル君!!」

 

「はい・・・・わかりました・・・神様」

 

こうしてベルはヘスティアがいた店の中に入っていくのをヘスティアとエイナが見ると同時に、さっさとヘスティアがエイナにたいして、色々と質問を開始しようとしていた。

 

「ねっ・・・君は確か・・・ベル君の専属になったけど、ここまでのする仲にはなかったとおもったげとね、どうなんだいエイナ・・・」

 

「それは・・・ベル君の防具を・・・防具を・・・ヘファイストス・ファミリアの所に見に来たんですよ、いくら軽装どころではない、装備で十八階層を無傷で戻ってきたとはいえ・・・やりは心配なんです!!!」

 

「ふーーーーーーーーーーーーーーーーーーん・・・・・・・嘘は・・・いいや・・・嘘じゃないけど・・・君は・・・なるほど・・・僕達には嘘はつけないからね、確かに今の君の言葉に・・・・ままいいさ・・・ただし職務とプライベートは完全に別だからな・・・それを忘れないように」

 

「アハハハ・・・わかりました、神ヘスティア様・・・それにしても・・・私がなにで嘘をついているのでしようか?」

 

実際にエイナとしても目の前にいる神様に、嘘という言葉が出ているのだ、それを知りたいという思いはあるが。

 

「今は・・・まだその時期じゃないさ・・・君もまだそれには気づいていないようだしな・・・全くベル君は・・・こんな子も引っ掛けるなんて・・・本当に・・・」

 

「えっと・・・・・・・・?それではこのまま、ベル君の買い物を開始しますね」

 

「ああ、頑張って、僕のベル君が動いても壊れないほどの防具を見つけるんだ、実際に確かに僕はヘファイストス・ファミリアのヘファイストスに防具を頼んで打ってもらえることもできたが、それは流石に危ないからね」

 

「それは・・・どういうことでしょうか、神ヘスティア」

 

「いいかい僕達のような、細々ファミリアがいきなり、神が作った防具を装備して、ダンジョンに潜ってしまったら、その子はどうなると思うんだ、ギルド職員のエイナ」

 

「それは・・・・・確かに、だからこそあの漆黒のナイフというわけですか、神ヘスティア様」

 

「ああ、手持ち武器で小回りが利くタイプならば、いざとなれば、ポーション袋にも腕の装備の部分にも隠せるサイズがあれだけどね、今はね」

 

「今は・・・それは・・・」

 

「おおっと・・・それ以上はだめだよ、ベル君に君が教えてしまっては、せっかくの武器が意味をなさないからね、ベル君自身が見つけないと、だめな部類なのさ・・・さてしばらくは他のヘファイストス・ファミリアが出しているところにも僕は行くけど・・・君たちはどうするんだ?」

 

「それは・・・この辺りを見て、ベル君の防具を探します、上の階層には新人の鍛冶師が作った防具や武器がありますから、最終的にベル君の専属の鍛冶師になってもらう契約を今日取り付ける予定です」

 

「そうかい・・・ならば僕はバイトを頑張るよ・・・」

 

「はい神ヘスティア様も、気お付けてください」

 

こうしてエイナとヘスティアの会話は終わり、ようやく上層階にある新人鍛冶師が作っている防具と武器を見に行くこととなった、

 

元々エイナにしてみれば、ベルの防具を作るのは、専属の鍛冶師でなければ無理だと思っていたのだ。あのギルドが渡す新人用の防具をすべて破壊してしまった、ベル・クラネルという規格外の新人の子の防具はまともな武器防具ではだめだとエイナもベルもわかりきっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




後編になるとは・・・一話完結で終わる予定が・・・どうしてこうなった・・・

本当にベルの防具と装備の話は・・・難しいです。 

最初にすでに・・・専属の鍛冶屋を見つけるためにバベルに行くはずが・・・

ヘスティアを絡ませる必要があるという感じになって・・・こうなった・・・どうして二話構成になってしまうんだ・・・おかしい。



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エイナとベルとデート開始後編

ヘファイストスの口調が 口調が・・・・・・これであっているとおもうけど・・・

この方アニメじゃああんまり出てないよ・・・ゲームは結構でているから口調は大体はわかるけど・・・けど・・・ あっているがどうか・・・それが心配です・・・

【なんともはならないわ】とか【よ】とかついている程度なので・・・本気で口調が変になっていたらすみません。作者的にはこれが限界でした。 


ようやくエイナとベルは目的の階層に到着したが、だがここは薄暗いのだ、光の魔法の魔石の量、わざと減らしているようにおもえるほど、下の階よりも本当にフロワー全体が暗かった。

 

「ここだよ、ベル君・・・本当はさっきの階層でベルが気に入った、防具や武器があれば、その人にベル君専属の鍛冶師になってもらおうと、思っていたけど」

 

「あはは、確かに、でもエイナさんに聞いた、神様がちゃんと僕のことを考え装備を選んでくれたのがうれしいです」

 

「そうだね、それに確かにレベルⅠでも十分な装備もしている所は、あるけど、確かに大手のファミリア位か、中規模のファミリアですべての装備を同じように揃えているファミリアしかないもんね、確かに神ヘスティア様の判断も間違いではないね」

 

 

「そうですね、でもこの階層にいるのは、もしかして」

 

「そうだよ、ベル君と同じレベルⅠ~Ⅱの間の鍛冶屋さんが作って売り出している武器や防具関係が多いの、だからこそ、同じようなレベルで専属になっている人、鍛冶屋さんも多いし、それを狙ってここに出しているの作品がほとんどなんだよ」

 

エイナの説明でベルはようやく納得がいったのだ、実際にベルの資産はここに来るまでの間にエイナさんから聞かされている、だからこそ、専属の鍛冶屋さんに何度も何度もベルの防具を作ってもらおうと考えているのだ。

 

それにだそれは決して鍛冶師達にも悪いことではない、ベルが求める耐久度を出せる防具を作れるまで行けば、それはマスタースミスレベルの腕まで上がる可能性があるからだ、材料はベルが取りに行ってくることができるのだ。

 

材料に事足りないということにはならないのだ、そのためにはまずはベルが気に入る防具が武器を調べてもらうという手段のために、バベルに来たのだから。

 

 

「うーんそれでベル君はいいのはあるのかな?、私は二、三個位はあたりをつけてきたけど・・・ベル君!!」

 

 

すでにベルはエイナの説明を聞いてすぐに、さまざまな武器や防具を見ていると・・・ベルの目に一つの防具が目に入ったのた瞬間・・・・・・

 

「これだけで、魂が籠った防具が作れるんだ、ほかの飾ってある防具や武器を見たけど、ここまで魂がこもっている武器や防具はなかったよ、本当にすごくいい防具だけど、僕の動きに対して防具が持つかな・・・」

 

と装備を見てベルがつぶやいていると、ようやくエイナがこの混雑の中でベルを見つけて、話しかけたのだ。

 

「ベル君・・・それでいいの? もっと腕のいい鍛冶師と話はできるよ、これでもギルド職員だから」

 

 

エイナにしてみれば、この辺りの防具一式をまとめて売っている区画はめぼしい鍛冶師がいない情報をつかんでいたのだ。

 

そのぐらいの情報集めはギルドにいるエイナの方が圧倒的に分があるのだから、だからこそ、今日はその鍛冶師がこの区画にいることも知っているために、どうしてもベルの予定を開けているのだから。

 

それが目論見がことごとく失敗しているが、ベルはなんだが装備品の裏に書かれている名前を読もうと悪戦中であった。

 

元々五歳児で地球に飛ばされては、それ以降は十年間は地球の文化に触れて、生活しているのだ、つい最近までオラリオのいる世界に戻ってきてないベルにとってみては、この世界の文字は本当難しいのだ。

 

なんとかお金の価値等生活に必要な文字はわかっているが、こんな刻印のような文字を読むのは難しかった。

 

「ベル君って文字が読めないの・・・確かにあれだけ規格外の戦果を出しているならば、文字を読まないように修行しかしてこない可能性もあるよね、ちよっとその装備を貸してもらえるかな、ベル君」

 

なんだかベルのこんな一面をエイナは放っておけないのだ、そしてそのままベルが持っている胸当ての装備の裏側の作者の刻印を見て、驚いてしまった。

 

「えっえっ・・・嘘・・・確かにこの人物がヘファイストス・ファミリア所属したのは知っているけど・・・でもあの一門の子だよね、どうしてその子の作品がこんな投げ売り品の所に・・・この人の腕は・・・本当ならば、ベル君これを買って今からヘファイストス・ファミリアのトップの神ヘファイストス様に合いにいくよ、もしベル君の専属になってくれるならば、これほどの腕の子は捕まえないと」

 

 

こうして、エイナはこの装備をベルと共に一式買うと同時に、ギルド職員であるという事を店の人に伝えると同時に神ヘファイストス様に合えるように段取りを始めるために、エイナと店の人が話をしていた。

 

 

そして30分後・・・どうにかヘファイストス・ファミリアのトップの部屋にエイナとベルの二人はヘファイストスのいる、部屋に通されたの、しかもなぜかバイト中のヘスティアにも声をかけられるほどの重大な案件なのだから。

 

そしてエイナが神ヘファイストス様に色々と話を通していた、ベルが本気で動けばこの場にある神の防具以外は簡単に壊れてしまうことも、それは鍛冶神のヘファイストスもわかっていたのだ。

 

 

「なるほど・・・確かにヘスティア・ファミリアの最初の眷属である、ベル・クラネルという人物は・・・エイナ君の説明で分かった、そしてヘスティアが私に頼み込んだという人物が目の前にいる」

 

ヘファイストスは深紅の髪の毛で片方を黒い眼帯で隠している姉御肌風の女神ではあるが、だが・・・それだけになぜ目の前にいる【ベル・クラネル】と名乗る少年を見ても、まるで隙がないのだ、そう肉体の動作に一切の無駄がない。

 

 

「確かに、君には神の防具かまたはマスタースミスクラスの腕を持つ鍛冶師が必要だろうね、だけど、そもそも君の本来の得物は格闘系のはずよ、その無駄のない肉体の体捌きは、格闘者のそれよ、だからこそヘスティアなぜ私にあのような獲物を打たせたの・・・いや大体は予想できるけど、ちゃんとヘスティアの口で言ってほしいわよ」

 

 

「うーん。いいけどさ、ヘファイストスいやこれはヘファイストス・ファミリア全体にかかわることにもなるけどいいのかい?」

 

ヘスティアがそんなことをヘファイストスに言うのは、神友であると言えるからだ。

 

「問題ないわよ、だからさっさと話しなさい、ヘスティア」

 

「別にそれでいいならば、問題はないよ」

 

こうして、なぜヘスティアがベルに対して、防具を作るようにヘファイストスに頼まなかった理由が、ベルを含めて話をしたのだ。

 

「なるほどね、だけど私が見るベル・クラネルという少年は、そこまで装備を奪い取る冒険者に遅れをとる冒険者手には見えない、それどころか、冒険者相手は一部を除いては戦いでも勝利するだろうね」

 

「確かに・・・でもねそれじゃあ色々と困るんだよ、僕もベル君も」

 

実際にヘスティアの言ったことは、ベルもエイナもわかってしまった、そうベルは神ヘスティアから貰った装備を奪われるぐらいならば、確実にレベル上の冒険者相手でも戦いで勝利を収めてしまう、だがそれはヘスティアもベルもそしてロキや一部の神々にしてみれは、絶対にとってはいけない行動なのだ。

 

 

「はぁーーーーーーーーーいいよ、神友のヘファイストス・ファミリアにも関わる重大な真実を話すよ、ベル君はね、界王様・界王神様・破壊神ビルス様と知り合いなんだ、どうやって知り合ったかは僕も正確には知らないけどね、つまりあのロキから聞いたけど、気の力の事、技術の事は下界にいる子供達には知られるといけないことはあのロキから聞いたさ、まったくあの無乳神め」

 

 

「・・・・・・・・それは・・・・・・・・本当なのヘスティア・・・嘘はついてないわよね・・・もし嘘をついているならば・・・私は・・・」

 

「この情報はウラヌスも知っているさ、ロキもあとはヘルメスとフレイアの神々しか知らない重大な案件だ、だからこそ、その力を少しでも隠すために、ベル君は【短刀使いの冒険者】という印象を与えようと、僕も頑張っているんだけどね・・・結局は無駄におわりそうだ、あとはあのアポロンがベル君を知れば、確実にオラリオが終わってしまう可能性もあるんだよ、それはわかってくれるよね、ヘファイストス!!」

 

 

確かにヘファイストスは頭を抱える案件でしかない、下手にヘファイストス・ファミリア所属のマスタークラスやヘファイストスは自ら打った防具は確かに冒険者としては使えないはずだ、逆に武器としてしかも印象が薄い短刀系列であれば・・・色々と隠す場所もあるとヘスティアの必死の知恵で考え抜いた結果というわけであった。

 

 

「それで、ベル・クラネルの専属の鍛冶師の件は、これと同じ話というわけ?」

 

「ええそうです、神ヘファイストス様、専属鍛冶師の方々は契約上で個人の情報を漏らすことは、ありませんから信用問題もつながりますし」

 

エイナが言っていることは間違いではない、それにベル・クラネルとエイナがあの場所から買って持ってきた防具は誰が打ったかすでにヘファイストスは知っていたのだから。

 

「べつにいいけど・・・この鍛冶師とは連絡はつけていいわ。ただし連絡を取り付けるだけよ、あとはベル・クラネル自身で契約まで持ち込みなさい、それが自らの専属の鍛冶師にするこちらが出す唯一の条件ね」

 

 

そしてベルとエイナだけは先にバベルの塔にある、ヘファイストス・ファミリアから出されることになった。

 

エイナとベルはバベル通りを通りながら、今後のパーティーについて色々と話をしている最中なのだ。

 

「今日はちよっと大変な日になったけど、ベル君にはいい日になったと思うよ、それに専属の鍛冶師が見つかれば、ベル君もいよいよ中層に潜れる許可を与えられるとおもうけど、その前にパーティーはどうする、リリちゃんは確定でもう一人はいた方がリリちゃんもベル君も安定はするよ、こちら側で探してみようか?」

 

「そうですね・・・エイナさんお願いします、リリはあの契約で僕と一緒に潜るとこが決まっていますが、それでも僕が戦っている時にリリが危険な目に合ってしまえば、助けにいけませんから」

 

実際にベルはリリが仲間になってからソロの限界値である十八階層まで一緒にリリと降りたが、だがそれはリリを危険にさらしているという事ははっきりとわかってしまったからだ。

 

特にクオーターポイントにいる、ゴライオス戦はなぜベルがさっさと一撃で倒したのは、なにも神様から貰ったナイフが折れる事を危惧しているわけではない、リリという新たな仲間が危険にさらされる可能性をできる限り早く排除したかっただけである。

 

 

こうしてエイナとベルとのデートはオラリオが夕焼けに沈む時間帯に終わり・・・

 

そしてベルが女主人停に夕食を食べようとした時に・・・そう見知った気と気配を感じてしまったそしてその気の持主はこちらに向かっていることも。

 

「まずい・・・リリが何者かに襲われている・・・それにこちらに近づいてくるのはオラリオにいる冒険者が大体十人前後・・・本当にリリが危ない!!!」

 

そうなのだ、確かにソーマ・ファミリアからロキ・ファミリアに改宗している事は未だにソーマ・ファミリアの連中は知らないのだ、ただロキ・ファミリアになぜリリがいるのかを知らない末端連中はソーマファミリアの団長の命令に従って、リリを襲っているのだ。

 

キーーン カーン グシャ

 

ベルがとっさにリリにふるわれる剣や槍の前にベルが現れると同時に腰につけているヘスティアナイフを抜いて剣と槍の刀身部分にナイフを当てると同時に、剣と槍の使い手にベルは同時に蹴りをかまして、剣と槍使いはそのまま路地の奥まで吹き飛んでしまった、

 

途中変な音が聞こえてしまったが、ベルにしてみればまだ敵は八人も残っているのだ、つまり気が抜ける状態ではなくなっていたが・・・

 

だが階段の奥から一人の女性の声がベルにも周りにいる冒険者にも聞こえてくるのだ。

 

「さっさと引きなさい、冒険者達・・・・私はいつもやりすぎてしまう・・・加減という物を知らない!!」

 

その階段の上にいたのはリューという名前のエルフであり【女主人停のメイド服】を着た女性もそこにはいたのだ。

 

その姿を見たソーマ・ファミリアの連中は一目散に逃げていく、前に何度も女主人停の騒ぎを起こした時に問答無用でリューに鎮圧された事を覚えているおかげでもあった。

 

こうして、リリとベルとリューとシルはこんな路地の奥で再び出会ってしまった。

 

 

 

 

 

 

 



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ロキの動きそして・・・

エイナさんとベルとデートの話の裏側の話です。




 

ロキ・ファミリアの本拠地では、ベルとエイナが買い物デートしている時に、幹部クラスを集めて、この前遠征の反省会並びに、短い期間に再び遠征をするというフィンの話にも、幹部の連中は驚いてはいたが。

 

「そういうわけで、前回の遠征で、ヒリュテ姉妹が手に入れてあの魔石もどきはギルド側が買い取ったことと、階層で生まれたモンスターが上の階層になぜか来ることか、最近のギルドの調査で分かったようなんだ、だからこそロキ・ファミリアには中層までのモンスターの分布と異変がないかという調査依頼というかクエストが発行されたんだよ」

 

フィンの言っていることはなにも間違いではない、実際にフィンたちの目の前で逃げたモンスター、ミノタウロスという個体が複数いたのだから。

 

結果としてベートとアイズが倒したことになっている、表の事情によって、ベルという冒険者レベルⅠがまさかミノタウロスを一撃で倒すとは・・・ギルド職員のエイナがいたとしても、さすがにその証言を消すことはできなかった。

 

だからこその戒厳令であり、ギルド側としてはロキ・ファミリアがあの時の異常事態を収めたということにしているのだから。

 

 

そしてその為の調査依頼として、ロキ・ファミリアに白羽の矢が立ったということでもあった。

 

元々ロキ・ファミリアが遠征の帰還と並びに【カドモスの泉】の泉水の採取が中断されることになった、謎の毒を持つモンスターの事もフィンにしてみれば重大なことになっていたからだ。

 

「ああっ・・・だからって、兎野郎との訓練を中止するまでのことかよ、せっかく調子が出てきたのによっ!!!!」

 

実際にベートとまともに戦えるファミリアの人材は限られているのだ、それなのにたったの冒険者レベルⅠの人物が・・・ベートと格闘戦ができるそれ自体が偉業といえることなのだが・・・

 

 

ベルもベートもともにランクアップはしていなかった、いいやベート側だけは色々なステイタスだけは伸びていたのだ。

 

そう・・・ベートの複数のステイタスが共にSランクになっているだけでもロキとしてはうれしいのだ、

 

そしてティオナもベルの事をいつの間にか気に入ったのだ、最初は団長に命令されたのにも関わらずだ。

 

ティオナも同じくステイタス側が上がっていた、耐久度や力・・そして敏捷等もSランクに近い数値をたった数日の内にたたき出していたのだから。

 

 

逆にアイズだけは、逆に違っていた、元々のステイタスはほぼSランクの状態であった、つまり・・・若干ステイタスが上がった程度であったが、だがダンジョンに行かない数日でここまで数値が上がっているのもロキを驚かせていた。

 

無論その話題もこの会議には入っていたが、だか一番の問題はロキが直接連れて帰ってきたフィンの同族の女性である、リリルカ・アーデの事が一番重要な事として会議に上がっていたのだか。

 

 

「みんなにこの資料を見てもらったが、リリルカ・アーデという同族の女性のあり得ないほどの知識と経歴について、こちらでも調べられる限り、ラウル達に調べてもらったよ、僕達の顔はオラリオ中に知られているからね、それにベート・ティオナ・アイズはベル・クラネルとの修行の毎日だったしね」

 

「やはりか、道理で・・・これだけの情報が出てきたものだな、それに元の所属ファミリアはあのソーマということか、なるほど」

 

「けっ・・・別に問題じゃないだろう 弱者だから・・・弱いから・・・搾取されるだけになるんだ」

 

ベートの言っていることはなにも間違いではない、実際にリリルカ・アーデの資料を読む限りでは、努力や逃げることもやったが、結局はソーマ・ファミリアの手の冒険者達がその逃げ場所をことごとく壊したり圧力をかけていたのだから。

 

 

「そうだね、でもね・・・ラウルに調べてもらったリリルカ・アーデに割り当てられた部屋の中に染み付いているトラップアイテムの材料・・・これは知識があったとは簡単には配合できない難しいタイプであり、その効能があまりにも強すぎる、それはアイズとレフィーヤもその目で確認したんだろう?」

 

 

「あっ、はぁい・・・・・・団長の言う通り・・・確かにあの効果は異常でした、しかもあのベル・クラネルというヒューマンは頭がおかしいです、ダンジョンの一フロワーすべてに効果を持つトラップアイテムを複数も使って、ダンジョン中のモンスターの変異種や亜種も含めて、一時間で倒しきるなんて、やっぱりおかしいです!」

 

実際にレフィーヤとしても、アイズと遠征後に色々と会話とかするために、立てていた計画がいや妄想計画が完全に崩れてしまったのだ。

 

しかもその元凶があの頭おかしいヒューマンであるのだから、最初からいい感情はレフィーヤはベルに対しては抱いてはいないが、だがロキ・ファミリアの幹部の大半はベル・クラネルというたった一人の人間に、いや冒険者に興味を惹かれていることが、レフィーヤにしてみれば、腹正しいのだ、そのような感情が今のレフィーヤにしかなかった。

 

「確かに・・・だがうちのラウルも装備を整えれば、十階層程度のモンスターを時間をかければ討伐は可能だ、それがレベル4の前衛冒険者という立場でしかないからね」

 

 

フィンにしてみれば、10階層のモンスターはもはやただの雑魚でしかない、ソロで潜った時も簡単に倒してさらに奥に進んでいるのだから。

 

最近フィンが冒険をしないのも、ファミリアという大きな足かせがあり、フィンにしてみれば、ロキ・ファミリアで英雄と呼ばれる者になるのが目的の一つなのだ。

 

だからそう簡単にフィンは冒険が出来なくなっている、だがその分はファミリアが深層部に潜れるだけの実力をつけるために、色々と頑張っているのだ。

 

その結果としてファミリアの遠征で一番深くまで潜れる到達点の記録を持っているのは確実にフィンとしての手腕と指揮能力が圧倒的に高いのだ。

 

つまり一つの組織としてまた組織のトップとしては一流だろうフィンという冒険者は。

無論その程度の冒険者はこのオラリオに多くはいるが、フィンが勇者と呼ばれるのは様々なことをしている結果でしかない。

 

 

 

「そしてロキの目的は・・・おそらくではあるが、ソーマ・ファミリアとの戦争ゲームだと思うよ、僕はね」

 

 

「あぁ・・・そうだろう・・・・じゃあなにか・・・このリリルカ・アーデという弱者はエサかよ、はぁん・・・ロキも面白そうなことを考えやがる!?」

 

 

ベートにしてみれば、なんでこんな厄介者をロキが拾ってきたのか? わからないままではあったが、だかフィンが言っていることもあながち間違いではないのだ。

 

「だけど、おかしいっす・・・それならば、なんで俺にリリちゃんを団長はあずけっすか?」

 

「それはもちろんラウルが、リリルカ・アーデというスキルを知ってしまえば、自らの後継者のように育てるだろう、その辺の性格は織り込み済みさ、そうでないとこんな構成豊かなファミリアの団長はやっていないさ」

 

フィンの多少の苦笑いがあるが、実際にフィンにしてみれば、ここ1週間ほどよくリリルカ・アーデをラウルはよく指導した上で、遠征に必要な物資やアイテムを買い込むにリリルカ・アーデと一緒にラウルがいるのはよく街で噂されているほどだ。

 

つまりそれだけの時間があれば当然ソーマ側に伝わる可能性があると踏んでフィンはラウルとリリルカ・アーデの二人で物資の買い物をさせていたのだから。

 

 

そんな会議にロキは堂々と入ってきた

 

「そろそろソーマが動きよるで、多分ソーマ側としてはうちらにリリちゃんを拘束されたと勘違いしてそうやけどね、無論リリちゃんを捕まえたら最後、拘束した代金として

なんぼか要求しそうなやつらがソーマにおるんやし」

 

そうロキが言った時に・・・リリは一人でロキ・ファミリアとして使いとして酒を大量に買わさせるために護衛もなしで一人で外に出ているのだ。

 

そしてベルとリューとシルに再び出会うことになる、あの路地裏で。

 

 

 

 

 




ソーマ・・・・・アニメ・・・原作・・・どうしようか? このままやればソーマ敗北決定だし・・・うーん悩むな

あれしかないか・・・


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女主人亭の出来事一幕

ようやくベルにあれを出すきっかけを作り出せました。

ベルの設定はちょくちょく本編でも出しましたが、

五歳児まではオラリオ世界で十五歳までは地球にいました。

それからドラゴンボールの力で戻っているので・・・オラリオ世界の知識系が圧倒的にベルが不足しています。

デートの時もベルが高度な言葉や特殊な言葉が読めなかったのは仕方がない設定です。

ちょくちよくベルの知識不足は本編でも出していくつもりです。


ベルとリリはリューとシルの二人によって無事に窮地を脱することはできたのだから。

 

あのままベルが戦い続ければ、路地裏から、そのまま大通り付近で戦うのは誰だってわかっていた。

 

そしてリリはラウルに色々と教えてもらったこともあり、10人の冒険者から逃げられるようにわざと路地裏に入り、そのまま大通りに行くことで、リリを一人に対して10人で襲う冒険者であると、印象や、また圧倒的な数で逃げ回っている冒険者という感じを必死にオラリオ中に広めることが、リリの目的でもあったのだ。

 

それをベルが、またしてもリリのピンチにさっそうと助けてくれたのは、ベル・クラネルという人物であり、リリからすれば、立派な英雄だと思える行動をとっていた。

 

 

「それにしてもよ、リリちゃんが野蛮な冒険者達に襲われるなんて・・・本当になにをしたのかな? それともしていたかな? うふふ」

 

その言葉をシルはリリだけにこっそりと耳打ちしたのだ。

 

「!!! なにを?」

 

「ふーんその反応は・・・まあっいいや、ベルさんが無事だったし、なによりもベルさんのかっこいいところをリューと一緒にみれたわけですし」

 

「・・・・・・シル・・・いいえなんでもありませんが、それでもこの少女があのソーマ・ファミリア所属の冒険者達に襲われていたということも少しは問題にあげましょう」

 

リューとしてはシルに恩義があるのだ、そう・・・リューをあの死ぬはずだった路地裏の運命から救い出してくれた、人なのだ、その後は色々とあって今はウェイトレスをしているが。

 

「・・・ベル・クラネルとその子の少女、私たちはこのまま女将さんに頼まれた買い物が終わり、店へ戻る予定ですが、どうします?」

 

リューとしてはなんだか、ベル・クラネルという少年を放っておけない感情がめばえていた。

 

実際に3か月前にオラリオにやってきては、ほぼ毎日のように女主人停で何かしらのご飯を食べていたのだ、それなりにリューやシル共ベルは顔見知りになる程度は知っている仲であった。

 

 

「そうだ、僕は・・・このまま今日はリリをロキ・ファミリアに送り届けます、さすがにさっきの襲撃犯達がいまだにリリを狙っているとも限りませんから」

 

「そうですね、でもそのあとは・・・もしよろしければまた来てください、ベルさん用にこれだけ色々と買い物をリューと一緒に追加でしていたんですよ」

 

実際にシルが言っていることはなにも間違いではない、ベルの食費は結構多いのだ、10000ヴィリウスは平気で1日の食費で消えてしまうほど、大食いなのだ。

 

だがリリにしてみても、ロキ・ファミリアからのいいや神ロキからのお使いがあったのだ。

 

「・・・・・・・あの・・・・・ベル様・・・・・・・・大変申し上げにくいのですが・・・ロキ様から宴会用のお酒を買いにいけと言われまして、その最中にリリは襲われてしまいました、ある程度の荷物も破棄してしまって・・・・女主人停で宴会用のお酒を大量に買いたいのですが」

 

リリにしてみれば、ロキ・ファミリアに入って初めてリリに単体で振られて命令なのだ、しかもそれを命令したのはロキ・ファミリアのトップである、ロキ自身であり。

 

「リリちゃん・・・幹部連中はみんなーーー明日の遠征準備に向けての会議中やね、ほかの遠征組に入っている冒険者達も準備で忙しい、でもな遠征の前の日ぐらいはパーーとファミリアの皆で騒いでな遠征を成功せよちゅう話や、リリちゃんはスキルで重たい荷物ぎょうさん持てるやろう、今からわるけどな、ここに書いてあるお酒を店回って、大量に仕入れてほしいねん、お金のことは問題あらへん、リリちゃんにこのカードを渡すから、そのカードはなうちのロキ・ファミリアの買い出し班や一部の幹部連中にもたせてねん、ファミリア全体で買い物するとなると結構な額の金が動くからな、それだけの大金を素でもつなんてあほうのすることやで」

 

 

ロキの言っていることはなにも間違いではない、実際にファミリアの必要な物資を買うときに、大量の金貨を持ち運びなんて普通はできないからだ、そのためかギルド側が用意した【ファミリア専用の貯金カード】というものが存在する

 

これは後から、そのファミリアが使った金額に合わせて、ファミリアの口座からその分お金が引かれていることになる。

 

リリはこのカードだけはなんとか死守できのだ、だからこそ、ベルに買い物とその護衛をリリは頼んでいた。

 

「問題ありませんよ、リリを守るのは当たり前です」

 

「まったく・・・・ベル様は・・・女の子ならばだれでもいいのではないでしょうか?」

 

「うん・・・リリ・・・何か言ったかな?」

 

ベルには聞こえない小さな声でリリはつぶやいたが、どのみちお酒を買う必要があるために、ベルはリリを護衛して女主人停に入り、リリがお酒を女将のミサさんに色々と頼んでいる時にはベルはリューさんに頼んだご飯をもってきてもらって、ご飯を食べていたが、それほどまでにベルはここで食べるときは気を抜いているのだ。

 

『どう考えても・・・この店の定員はシルさんや一部の人達以外は元冒険者だよね、特に女将さんが一番強い気を放っているし・・・でも悟空さん達も言っていたし、人は何から何かしらの過去を背負っているんだと、リューさん・・・本当は強いけど・・・でも今のウェイトレス姿のリューさんもかわいいと思う、私服もよかった』

 

実際にリューとは何度かベルは店以外の日にも会っているのだ、リューをはじめとするレベル4以上の冒険者の気はみな個性的な気配や気を発しているのだ。

 

 

そんな時にシルは一つの本をベルの目の前におもむろにだしてしまった。

 

「ベルさん~~これベルさんに必要かなと思って、お店のお客が忘れているままになっている本です、なんの本かはしりませんが、これでベルの言葉の勉強に少しでも役に立ちたいと思って、だめでしょうか?」

 

実際にベルはオラリオにある難しい文字を読むのが難しいのだ、地球に十年もいたのだ、オラリオ側の世界の文字を忘れていても仕方がない環境であり、そのためにベルは子供向けの童話や言葉の本を見つけるために、子供向けの本が売っているお店にオラリオに来てから二日後でギルド職員のエイナさんに教えてもらった、本屋さんで本を物色している時に、シルとリューに出会っているのだ。

 

 

シルにしてみればオラリオにある、孤児院の子供たちに言葉を教える本や童話などの本を調べるためにやってきた本屋でベルという少年に出会ったのだ。

 

それから三か月もすれば、ベルもある程度の言葉は覚えているが、実際に難しい言葉やエルフ語や獣人族専用の言葉や様々な部族が使っている言葉なども知らないとベルはだめだろうなと思って、定期的に時間が空いている時でいいからシルさんとリューに言語の本・童話・英雄の物語・神々の物語などの本を集めてもらっていたのだ。

 

そのお金の金額も当然ベルの懐から出ているのだ、こうした方が色々と隠せるとシルとリューが言って、ベルはそれを守っているのだ。

 

これは地球にいた時に、悟飯やブルマとか知識側の人たちからも色々と教わった結果である、知識は絶対に裏切らないから、ベルがオラリオという世界に戻ってから必要なことはどんどん人に教わるといいよ

 

という悟飯などのありがたい言葉が今のベルを形成していると言っていいほどであった。

 

そのためにシルが持ってきた本は確かに胡散臭い雰囲気を出しているが、それでも何かしらの本であるのは違いなかったのだ。

 

「それにお母さんかもさっさと薄気味悪い本は捨てておいでっていわれているから、ベルさんにこれ上げる」

 

シルから渡された本は・・・なにも表紙に題名もなにも書かれていない本で真っ赤な本でしかないのだ、確かに題名がない本は胡散臭い本なのだから、捨ててしまった方があとくされもないと言えるのは、当たり前のことであった。

 

 

こうしてベルはシルさんから貰った真っ赤な本と共にリリと共に大量の酒樽を背負ってロキ・ファミリアの門番に

リリと一緒にお酒の買い物をしたことだけを伝えたのだ。

 

リリが襲われている冒険者の名前も所属先もいまだにわからないままであるのだ、ベルもリリもこのことはロキ・ファミリアに伝えることはやめるという事を女主人停からロキ・ファミリアに着くまでの間に二人で考えて出し結果でもあるからだ。

 

ベルとリリは明日も一緒にダンジョンに潜るのだ、その時に護衛としてロキ・ファミリアがいるとなれば、色々と大変なことになるとリリもベルも考えてしまった。

 

これがのちに色々と大変な事を引き起こすきっかけの一つとなる。

 

 



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ベルの魔法発動 ただし余計な者のおまけつき

色々と考えた結果 こうなりました・・・

ベルの魔法の発動条件は 多分わかる人はわかります・・・こちらの方が都合がいいので。




フレイヤ・ファミリアの本部があるバベルの塔の最上階部において。

 

女神フレイヤいつもの椅子に座っている状態で直立不動の状態で立っているオッタルと話をしていたのだ。

 

「そう・・・あの子に・・・ちゃんと魔導書が行ったのね、どのような魔法が発動するか楽しみだわ、確かにロキ達にも手出しは禁止といわれたけど、ばれなければ問題はないわよね、オッタル」

 

「はい・・・現在すでにダンジョン内で捕まえた、ミノタウロスにフレイヤ様から頂いた例の装備を複数装備させていますが、あれほどの装備は・・・」

 

 

「そうね、普通にミノタウロスや亜種や変異種程度では、ベル・クラネルという冒険者いいえ、あの方々から直接訓練を受けた少年は絶対に深層域のモンスターでも倒せなないわよ。それこそあの三大クエストの一つベヒーモスを大量に連れてこない限りは」

 

「!!!!?????それは・・・・誠ですか?」

 

「・・・・・・ええ・・・・・そうよ、実際にあの方々特にあの方の技はそれこそ極めれば力を何十倍にも上げることができるのよ、私たち神々も天界にいた時は一緒に習っていたけど、戦女神や戦闘特化の神々でさえ覚えることができない技・・・それを覚えている少年ではミノタウロス程度はもはや雑魚でしょうね、あの装備の数々がなければね」

 

実際にオッタルが捕まえてきた変異種のミノタウロスはレベル二の冒険者よりも圧倒的に強いのだ、それを原作のベルはマインドダウンする寸前まで戦い切りそして勝利を得ているが。

 

界王様や界王神様そして破壊神ビルス様から色々と手解きや必殺技に近い【界王拳】を覚えてしまったベルにしてみれば、瞬殺するレベルの敵でしかない。

 

 

リリがいたとしても、余裕で倒せるほどの雑魚敵でしかないのだが・・・それをひっくり返すほどの装備類をこのフレイアが持っているというのだ。

 

 

実際にあの装備の種類の多くはとある機能を有しているために、ベル対策にうってつけの装備であるが、ベル以外の冒険者にしてみればただ防具を固めたミノタウロス程度しかないのが現状なのだ。

 

 

そしてフレイヤは眠り着く前に一つの魔法の反応をとらえることができた。

そうシルがベルに渡した魔導書をベルがヘスティア・ファミリア内で開き、ベルが気絶をしたのだ。

 

「ふふふようやく・・・あの少年が・・・魔法を手に入れたわ・・・そしてどんな魂の輝きをするのかも明日が本当に楽しみだわ」

 

そう言い残して、フレイヤは自らの寝室で眠りについた、そしてベルは自らが開いた本に意識を奪われて・・・

 

「僕は・・・英雄譚のような英雄に・・・そして地球を・・・ううん この世界を守った悟空さん達のような立派な英雄になりたい」

 

『それが・・・・・・・君の答えなんだね・・・・・なら君の・・・』

 

 

そしてベルは意識を取り戻したが・・・同時にヘスティアがバイトから帰ってくる時間であった。

 

そしてヘスティアは魔導書の事は完全に放置をしたのだ、まずはベルの背中を更新して、そしてスキルか魔法が発動してないか、確認する必要があるからだ。

 

「下手に・・・変な魔法やスキルが発動したら、それこそあの方々に大変な目に合うんだよ、ベル君・・・頼むから僕をいいや僕達を殺させないようにしてほしいよ」

 

実際にヘスティアが確認した魔法はある意味で王道ではあったが、まさか魔法という形で発動しているとは思わなかったのだ。

 

「魔法名は英雄願望(アルゴノゥト)で内容は・・・まさかこんな形であの方の必殺技が手に入るとはね、ベル君は多分これを近くで見ていたんだとは思うけど、そこまでは扱える技量が今まではなかったっということなのか?それとも・・・別の要因が必要だったのかしれないが・・・」

 

ヘスティアが驚いたのは無理もない、英雄願望(アルゴノゥト)という名前で魔法とその内容もはっきりとわかるが、同時に非常に厄介な魔法でしかないのだ、それこそ世界中がピンチにならなければ使えない類かまたはベルが英雄などの有名人にならなければ使えない類である。

 

 

「これならば・・・ベル君にも見せてもいいしね、発動条件は・・・」

 

「えっえーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!」

 

ベルが驚くのは無理はなかった、界王様でもうかつには使うなと言われたあの必殺技なのだから。

 

「本当ですか、神様・・・本当にあの必殺技を僕が使えるんですか?」

 

「あぁ・・・本当だとも・・・まったく僕のベル君は本当にいろいろな意味で問題児だぜ」

 

実際にヘスティアが頭を抱えるのは無理がなかった、この魔法は本当に世界級規模の魔法なのだ、しかもベル一人では絶対に発動ができない、いやできるが威力は原作のベルが覚えた魔法【ファイアーボルト】よりも圧倒的に弱いのだ。

 

 

そしてベルとヘスティアは朝早くにベルは昨日のシルから持ったら本が魔導書であるということを報告と同時になにも書かれていない本をベルはシルに渡すと。

 

シルから女将に渡されて、そのまま女将がどこかへと持って行ってしまった。

 

『この・・・魔導書はもしかして・・・・全くあの神様は・・・どうして』

 

実際に女将には大体の察しはわかっていたのだ、そもそもいつの間にか未使用の魔導書がこの店に忘れられている・・・普通はあり得ないのだ、だがそれがありえた、しかもシルの手から確実にベルに渡すようにされている可能性もあったが、そんなことができる神々はこのオラリオ内で三神程度しかいなかったのだ。

 

 

そしてリリとベルはギルド側のエイナさんに挨拶をした上で、リリとベルのパーティー申請を正式にすませると。

 

「ごめんね、昨日の事なんだけど、契約側の鍛冶師の方がどうも色々とトラブルがあって、あと二日は待たないとだめらしいのよ」

 

「そうですか、分かりました、今日はリリと再び潜れるような日なので、十階層まで軽く潜ってそのままこちらで換金してかえります」

 

「そうですね、リリも訓練や色々とありましたから、久しぶりのダンジョン探索です、ゆっくりペースでいいと思います」

 

「そうね、私も上から色々と言われているのよ、早すぎても遅すぎもいけないらしいわ、ベル君の例の真っ二つの魔石の件はなんとか上が報酬は払ったけど、ベル君単体の功績としてはあまりにも大きいからね」

 

実際にゴライオスを真っ二つにした冒険者は過去にもいたが、それはあくまでもレベルが四以上冒険者で決してソロでもなかった、パーティーメンバーかもしくはファミリアの遠征で成し遂げた偉業なのだから。

 

 

しかもベルは気の力を使ってそれをやってのけてしまった・・・つまりは上層部も気の力を隠蔽しようとしたことで、ベルの功績は未だにギルド側の一部の上層部しか知らない極秘の扱いになっていた。

 

こうしてベルとリリがダンジョンに入る時にほぼ同時刻ダンジョンの入口でロキ・ファミリアが団長のフィンが堂々とロキ・ファミリアとしての表側の目的五十階層へ到着並びに未踏破域へ進出を他のファミリアの冒険者に全体に広がるように声を上げてダンジョンの中に入っていく。

 

本当の目的はダンジョン内で起きている異変の調査が主な目的ではあるが、それを知っているのは幹部位の連中のみでしかない。

 

そしてその姿をバベルの塔の最上部から見ているフレイアとオッタルであったが、特に問題らしい問題は・・・

 

「フレイヤ様・・・少々意地汚い冒険者達がせっかくベル・クラネル用に用意していたトラップを壊したうえでしかもその中身が少し早いですが・・・外に出てしまったようです」

 

オッタルの説明にただフレイヤは黙っていた・・・元々時間来たら自然に壊れるようにしていたトラップであり、ベル・クラネルのダンジョンの踏破速度を考えても、あまり時間的大差はないと思っていた。

 

「そう残念ね・・・下手すると・・・ロキ・ファミリアの遠征隊と遭遇すわね・・・最悪装備品などは回収してしまえばいいことだし・・・オッタルあなたダンジョンに行って少しだけ様子を見て着て頂戴、特に装備品がロキ・ファミリアの手に落ちる事だけは大変なの・・・それ以外はどうでもいいわ、私の言っている事はわかるわよね私のかわいいオッタル」

 

「はっ・・・では姿を隠す装備で・・・」

 

こうして正史でありえなかったオッタルの参戦が決定してしまった。

 

そしてベルとリリはダンジョンの九階層で絶対に響いてはいけない咆哮がダンジョン中に響きわかっていた。

 

そしてそれの正体もベルもリリも知っていた・・・いいや冒険者では知らないやつは冒険者失格といわれるほど代名詞のミノタウロスの姿がベルとリリの前に現れたが・・・

 

そうベルもリリもそのミノタウロスの姿に驚いてしまった、体には銀色の防具がしっかりと一通り装備されている上にもミノタウロスが持っている剣は二振りもあったからだ。

 

しかもともにベルのナイフと同じ漆黒色をした巨大な大剣が二振りもあり、そのうちの一振りには冒険者の上半身が突き刺さっている状態で運ばれているのだ。

 

それを見てしまったリリは完全に硬直してしまった・・・いくらベルが強いとはいえ・・・こんな神話の中にしか出てこない完全に防具を固めた上で武装もしているミノタウロスはダンジョンが生み出すわけはないからだ。

 

ダンジョンが生み出しても精々木の棒等ダンジョンに生息している物等をモンスターを装備している例が多いからだ。

 

だからこそ・・・リリは恐怖で完全にパニックになっていたのだ、そこへリリとベルに対してミノタウロスが攻撃を仕掛けたが・・・

 

ベルもとっさに気で高めたヘスティア・ナイフで受け取ったが・・・

 

ガクン・・・

 

「えっ・・・まさか・・・くっ・・・」

 

リリの前にいたのはベルであった・・・そのために威力が殺されてリリは即死を免れたが、頭からは血が出ており気絶をしてしまった。

 

「このミノタウロスの装備・・・確かめないと・・・本当にそうならば、大変なことになる」

 

そうしてベルは完全武装のミノタウロスに対してヘスティア・ナイフ一本で何度も攻撃をくりかえしている。

 

そう・・・・・・・リリが意識を取り戻すまでの時間を稼がないといけないのだ、ベルにしてもリリにしてもださっきの衝撃でバックパックは粉々に吹き飛んでいる、ポーションすらもその衝撃波できれいに瓶と中身事完全に吹き飛んでいるのだ。

 

つまり冒険者特有の自然回復でリリが回復するのを待つしかない状況に、ベル・クラネルは追い込まれていた。

 

「やっぱりだ・・・気が・・・僕の気があの装備と打ち合うと・・・このヘスティア・ナイフや気で覆っている場所から気が抜けている・・・こんな装備はどこで・・・くっ」

 

ベルは考えを言葉に出しながら戦うしかない、ベルが唯一無二の気が完全武装のミノタウロスに奪われているのだ。

 

つまり気でまとわない状態でこのミノタウロスを倒すか・・・それとも気の飽和状態まで持ち込む持久戦しかないが、そこまでリリが回復してくれないとベルは完全に積んでしまう、ただでさえ今は他のモンスターがいないが、ほかのモンスターがリリを狙ったりしてしまえば・・・当然ベルの注意はそちらに向かってしまう・・・

 

つまり、ベルは現在危険な吊り橋を渡っている状態であった。

 

 

 

 

 




このミノタウロスは アプリゲームで出てきた二周年記念のあのミノタウロスをイメージしてくれると作者は助かります。

あれの装備が完全な状態であれはこうなると考えてだしてみました。



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ベルの焦り・・・そしてばれてしまった 気の秘密ベル編 前編改善

色々と指摘があり、ベルクラネルの弱体化するまでの話をいれてみました、

呪いの武器のスペックを確かに書いてないと思い出して、書きだしました。

この二つは本当に危険すぎる能力持ちのカースドウェポンです神話クラスに存在ものと言えます。

この入れた話は最初はベルの悪夢として書く予定でしたが・・・こちら側に入れた方が色々とすっきりすると分かりこうしました。

病院の話でベルが見る悪夢を入れるか入れないかで迷っていましたが、こちらに入れたら結構話がすっきりしました。 


後は なんか 大事な場面の言葉なので 言葉の上に・・・がついていますがどうやったらいいんでしょうか? わからないために 【】を多用して 大事な話や重要なワードはこれでしていますが、 

こっちでもいいんでしょうか? 


ベルにしてみれば、初めての出来事でしかない、実際に地球では悟空達に戦いを教えてもらったが、このような敵がいたのは、悟空達もあまり話してはいなかった。

 

特に人造人間系の問題は色々とデリケートな部分が多いからだ、特にクリリンの嫁さんである妻や無理やり人造人間にされてしまった人も多くいたのだから。

 

 

だからこそベルの気を吸い込んで、ミノタウロスが装備している数多くの装備品によってその気がミノタウロスをより強化しているのだ、またこれは太古の昔気の使い手を倒すために作られた対人間用の装備をフレイアはわざわざ、装備品の大きさを改造してミノタウロスに装備させているのだ。

 

過去の戦争の遺物でありアーティファクトと呼ばれるほど希少性があまりにも高い装備類であるのだ。

 

つまり、気を吸収して、その使い手を確実に殺すため作られた大昔の装備であり、その性能は現在のマスタークラスよりも圧倒的に上の腕を持つ者達がいた時の時代である。

 

だからこそベルが体や武器にまとわせている程度の気は簡単に吸われて逆にミノタウロスをより強化させたり、ミノタウロスの体力と傷も回復させるほどの装備品の数々なのだ。

 

「だめだ・・・このヘスティア・ナイフ一本だけでは・・・なにか武器・・武器の代わりは・・・あった!!!」

 

ヘルが見つけたのはあのミノタウロスに串刺しにされている冒険者が持っていた持ち物一つであり、ナイフよりもノーマル・ソードと呼ばれる類の剣がそこには無造作に落ちていた。

 

いや 周りにはバラバラになった・・・その本来の持ち主であり、冒険者の死骸が散乱していたのだ。

 

そのバラバラ死体の中でベルは無造作に落ちている剣を手に入れるために言葉でその肉片になっている冒険者にたいして、ベルは言葉を尽くす。

 

 

「・・・・すみませんこれを借ります・・・」

 

ミノタウロスの二刀流に対して、ベルも同じく二刀流でなんとか大剣二振りを剣とナイフでなんとかさばいている状態なのだ。

 

それでもベルの気は相変らずミノタウロスの装備している装備品や武器に吸収されているのだから、ベルが多少傷をつけても、それはベルの気を吸収した装備の能力によって、いとも簡単に傷が回復してしまうほどの現代ではありえない装備でベルは追い詰められていた。

 

オラリオに来てからベルは一度も戦いで傷を受けていなかった、そもそもベルとオラリオ側の戦力ではベルに対して傷をつけられる人物はこの世界にはいないのだから。

 

そしてなによりもベルが動揺しているのは、仲間であるリリが死にそうにあっているということである、それが余計にベルから正常な判断を失わせているどころか敵を強化させているのにもまだベルは気づかなかった。

 

本来のベルではあれば、界王拳でも使って敵が吸収しきれないほどの気を相手にぶつけて倒すという方法も出せるが、それが出ない時点で・・・ベルも精神的に追い詰められていた。

 

この辺りが地球にいて、悟空達とほぼ修行や訓練しかしてこなかった、ベルの経験値の差であった。

 

そしてベルと装備しているミノタウロスとの死闘が一分程度続いたときに

 

ベル・クラネルにしてみれば、最初の一撃をこの武装したミノタウロスから、何とか防ぎ切ったが同時になにかしらの違和感は感じていたが、

 

それでもリリがリリが無事にこの戦場からは逃げてほしいと思いながら、同時に次の一撃で何とかミノタウロスを倒せるのではないかと思って、戦闘を仕掛けるが。

 

ガックン

 

やはりである、再びベルの気がこの完全武装のミノタウロスの漆黒の武器の大剣二本に吸われてしまったのだ、その瞬間にベルは軽くではあるが、ミノタウロスの左側の漆黒の大剣の攻撃を左側でとっさに受けてしまった。

 

 

 

そしてそれがベルにしても不幸の始まりであった。

 

「師匠の悟空さん達からは、昔に気を吸収した敵がいたのは聴いてはいたけど、こんな感じに僕の気が、抜けるなんて・・・それになんだが【左腕の調子がおかしい】けどそれでも僕が頑張るしかない!!」

 

【実際にリリが起きるまでは時間は稼ぐ・・・】とベルの意志はより強くなっていた。

 

ベルにはすでに何かが起きていた、だがベルには左腕の違和感が強いために、それを無視してしまったのだ。

 

「リリは絶対に守る・・・何があってもだ・・・時間は稼ぐ・・・そうだ稼がないといけない!!」

 

そうリリを助けるという強迫概念しかベルの精神には残っていない、そうこれこそが昔の気の使い手を始末してきた、【呪われた漆黒の武器】エンシェントカースドウェポンと呼ばれる武器なのだ。

 

そう一度呪われたら最後、気の使い手が【いまの時点で最も大切している者達の思考】に切り替えるという【呪われた武器】なのだ

 

それを食らってしまったベルはすでに【思考誘導】がされているのだ。

そのためか【仲間のリリを助ける】という状況を拘っているのだ。

 

「これじゃあ・・・だめだ、もっと、もっと・・・気を使ってそしてこの化け物を倒さないとリリの命が仲間の命が危険に・・・」

 

だがその考えはベルに致命的な焦りによってミノタウロスの攻撃によってダメージを再び食らうことになった。

 

「くっ・・・・・でもまだ戦える、ちょっとだけ胴体をかすっただけだ!!」

 

実際にベルの体にかすったミノタウロスの【右手の漆黒の剣】も【一時的な経験の封印】なのだから

 

つまりベルの経験という今まで悟空達と訓練で戦っていることすらも右手の剣を食らえば食らうほどベルの経験や思い出が封印されていくのだから。

 

「もっともっと・・・冷静に・・・誰に冷静になれって・・言われたっけ・・・ピッ・・だめだ名前が思い出せないでもリリは助けないと」

 

一度ベルは呪い大剣で切られているのだ、つまり冷静になって戦えと教えてくれたピッコロの教えの経験等がほとんど封印されてしまったのだ。

 

「でも気はまだある・・・だから戦えるけど、気を教えてくれた師匠達の一人の顔が思い出せないなんでだうっ!!」

 

また左と右ての呪いの大剣で次々と何度も何度も切られていく、そこでようやくリリが目覚めたのだ。

 

「・・・そ・・・・う・・・っ・・・・・・・た・・・・・べ・・・・・・・ル・・・・・・し・・・・・ゃ・・・・・ま・・・・は・・・・・・な・・・ん・・・・で・・・・か・・ん・・・た・・ん・・・に・・・た・・・お・・・せ・・・る・・・・モン・・・スターを」

 

そこでリリが目覚めたことはベルもようやく感じとったのだ。

 

「リリ目覚めたの? なら・・・急いで・・逃げて・・・このモンスターは・・・なんだがいつもの相手と違っ・・・」

 

またミノタウロスの攻撃をベルを食らってしまった、これまでの間封印の剣と呪いの剣を合計で30回以上食らっているのだ。

 

すでにほとんどの経験も思考誘導もされている状態なのだ。

 

「で・・・も・・・べ・・・ル・・・・・・し・・・・ゃ・・ま・・・今まで・・・も簡単に倒せた・・・モンスターのは・・・ずです・・・」

 

「・・・確かにそのあたりの記憶もあるけど・・・でも以前の師匠の所達で死ぬほどの修行はしていたんだ・・・でも経験が・・・記憶が・・・全く・・思い出せない・・・でもリリを守ることは意識としてはっきりしているだから・・・早くリリは逃げてくれ、近くにロキ・ファミリアがいるはずだ気配でわかるんだ」

 

「でずか・・・リ・・・リは・・・リ・・・リ・・・は・・くっは」

 

実際にリリもダメージを受けているのだ、致命傷ではないがそれでもダメージは受けている、だからこそ無理をしたために血を吐血したのだ。

 

「ほら見て・・・リリの体は危ないんだ・・・く」

 

きーーん きーん きーん きーん

 

何度も金属の打ち合いが響き渡り、再びベルがしゃべりだす。

 

「いいから早く・・・リリは逃げて・・・今はロキ・ファミリア所属だ、治療は受けられる!! だから早く行くんだ・・・!!」

 

「・・・・・・・わ・・・っ・・・か・・り・・・ま・・・し・・つた・・・でもリリ絶対にベル様の所に戻ります」

 

と言いつつリリはロキ・ファミリアが本当にダンジョンに遠征するとすれば、大人数が通れるルートは限られているのだ。

 

つまりそれに近いルートでいけば確実に出会う可能性が高いと踏んでひたすらリリは意識が飛びそうになるのを必死にダンジョン内部をゆっくりと歩いて進んでいく。

 

そして五分が経過したとき・・・ようやくリリはロキ・ファミリアの幹部連中が話している声を拾ったのだ。

 

「この・・・声は・・・間違いありません・・・ロキ・ファミリアの方々です・・・あって救援を頼まなければ・・リリは・・・リリは・・・」

 

もはやリリが立って動いているのはリリの意地でしかない、それもだベルを助けるという一つの願いで動いているのだ。

 

そしてついにリリはその奇跡をついにリリは自らの手でつかみ取った。

 

「リリルカ・アーディ、その酷い怪我はどうした?」

 

こうしてリリはなんとか救援を呼べるようになった。

 

 



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ベルの焦り・・・そしてばれてしまった 気の秘密 中編改 ロキ・ファミリア編

色々と考えた結果こうなりました、 三等分にした方が話が分かりやすいと思って

色々と変更しています 基本的にはこの話ではロキ・ファミリアの話が中心です。




 

 

一方のロキ・ファミリアもようやく九階層まで降りてきた。これはベルとリリという二人であるからこそ、身軽にダンジョンに潜れるが、五十人近い人数を率いるロキ・ファミリアにしてみれば時間をかけてダンジョンに潜るのは当たり前であった、そう・・・何事もなければの話である。

 

 

 

「なるほど・・・ガネーシャ・ファミリアの君たち三人の内・・・二人はここまで逃げたけど、盾役の戦士の人は」

 

 

 

「あっ・・・・・・あっ・・・・そうだ・・・・・あいつは俺たちを逃がすために・・・しかも相手は・・・完全武装したミノタウロスだ・・・普通じゃありえないほど強い・・・亜種か変異種だ・・・レベル三の俺達三人組が一方的にここまでやられたんだ・・・ぐはっ」

 

 

 

それをフィンに言い切ると、戦士の人はその場で血を大量に吐き出してしまった、それと同時にフィンの指が震えていることもフィンは感じ取れてしまった。

 

 

 

また他のベート・アイズ・リヴェリア・アマゾネス姉妹も感じているのだ、そう・・・モンスターが出す独特な殺気がより強化されているのだから。

 

 

 

「ちっ・・・なんて獲物がこんな低階層に居やがる・・・尻尾と耳も両方に反応が出てやがるぜ」

 

 

 

「・・・・・・・強い・・・そしてここまで聞こえる咆哮・・・今も誰かが戦っている?」

 

 

 

「だが・・・ここまでの雰囲気を出す・・・ミノタウロス相手ならば・・・残念だけどガネーシャ・ファミリアの盾役の戦士は・・・間違いなく死んでいる・・・現に僕の指がね、まったく震えが全然とまらないんだよ、ラウルは僕達幹部が率いている隊を連れてそのまま十八階層に行ってくれ、ここで止まるよりかは安全だ、アキはこの二人の冒険者にポーションを与えて、アキ隊が護衛をして、ギルド側まで地上に連れていくこと、そこからはロキの指示に従ってくれ、どうやらこの出来事は・・・あの【ベル・クラネル】が騒動の中心のはずたからね」

 

 

 

 

 

「はっい!」

 

 

 

「了解っす!」

 

 

 

ラウルとアキの二人はそのまま隊を完全に二つに分けて進む、そして残りの幹部クラスのみがここには残っていた。

 

 

 

「さて、どうする・・・大体の位地はわかるけどね・・・これほどまでの殺気だ・・・!??」

 

 

 

「べ・・・・・・・・ル・・・・さ・・・・・・ま・・・・・・・を・・・・・・た・・・・・す・・・・け・・・・」

 

 

 

そうなのだフィンが話している最中に現れたのは・・・衣服の殆どが真っ赤になっているロキ・ファミリアの新人冒険者である、リリルカ・アーデが急に彼らの目の前に現れたのだ。

 

 

 

誰の目から見ても瀕死の状態でありながら、なんとかここに着いたのか、それとも人がいそうな場所を目指して進んできた結果ここに着いたのは知らないが、それでもリリルカ・アーデは増援の可能性を手に入れたのだ。

 

 

 

途中で死ぬ可能性もあった、冒険者に合えても、下手すればそのまま見捨てられる可能性もあるだが・・・リリルカ・アーデという少女はその一握りの可能性を自らつかみ取ったのだ。

 

 

 

「おい・・・てめーは!!」

 

 

 

「よせ・・・ベート・・・まずはリリの傷の回復と・・・大量の血を流しているのだ・・・安静にしなければそのままでは死ぬぞ」

 

 

 

 

 

リヴェリアの言っていることはなにも間違いではない、そしてレフィーヤに持たせている通常のポーションをリリに使わせてなんとか意識だけは回復させることに成功したのだ。

 

 

 

ただし血は大量に失っているのだ、下手すればすぐに意識を失う可能性があったが・・・

 

 

 

「大丈夫です・・・リリが・・・ベ・・・・ル・・・・さ・・・・ゃ・・・・・・ま・・・のと・・こ・・・ろ・・・・・に・・・あん・・・ない・・・し・・・す・・・」

 

 

 

もはや言葉も途切れ途切れであるが、それでもここにいるロキ・ファミリアの幹部は誰もリリを弱者だとは思わないあのベートでさえ・・・言葉にはできなかった。

 

 

 

「ちっ・・・俺が背負ってやる・・・こいつは雑魚じゃねー、根性もあるからな・・・オラ・・意識を失うな・・・ちゃんと案内をしやがれ・・・」

 

 

 

「ベート・・・お前というやつは・・・」

 

 

 

「アイズ並びにレフィーヤもいつでも戦える準備を・・・相手はただのミノタウロスの亜種ではない変異種でもない・・・どこかの神がベル・クラネルを確実に殺すために用意したモンスターだ、下層部分の階層主よりも下手すれば強い可能性がある」

 

 

 

「うん・・・しっている・・・この殺気・・・本気だ・・」

 

 

 

 

 

「団長~~私も結構暇だったし・・・何よりもうちはあの子のこと好きだし、格闘戦は得意なのに、剣技も習おうとするなんて面白そうな子だし~♪」

 

 

 

「ティオナもわかっているだろう・・・アイズとベートとティオナが三人で訓練されていたことは・・・剣技のみだからこそベル・クラネル相手になんとか善戦したんだろうが? そのベル・クラネルが苦戦する相手だぞ」

 

 

 

「もう~~~わかっているって、でもティオネだって、本当はそんな相手と戦いたいでしょう?」

 

 

 

「そろそろ・・・・・おしゃべりも・・・・・・終わりにしないか・・・戦場に着くぞ!!」

 

 

 

実際にこのメンバーにしてみれば、リリがある程度先導してくれるだけでも、問題ではないが、それでもリリは最後までベートの背中で

 

 

 

「左です・・・右です・・・そこをまっすぐ・・・進むと・・・ベル・・・様の戦場に・・・どうか・・・ベル様・・・まけないで・・・くだしゃあ・・・」

 

 

 

その言葉を残してリリは今度こそ完全に気絶してしまった。

 

そのリリルカ・アーディの行動はロキ・ファミリアの幹部連中もいいやこの光景をみていた一人の冒険者としてフィンもベートもそしてアイズもその心と行動に何かしらの反応を受けたのだ。

 

 

 




色々と変更しています。




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ベルの焦り・・・そしてばれてしまった 気の秘密 後編

二つ分に分けました。

・・・・・・・・が多いので 減らしてみました あとは少しだけ ちょっと話を変えてみました

これでだいぶわかりやすいと思います、ベル・クラネルは原作でもあったあの甘さとかは残っているので、魔法を覚えた時はマインドダウンするまでやりまくったので。
それを考えるとね、今回の結果になりました。

ちなみにベル君の最大の戦闘力である530000万は界王拳10倍を使った時のみです。
素で53万は出せません。





気絶してしまったリリに対してベートは別の意味の言葉を伝えたのだ。

 

 

「ちっ・・・こいつは最後までここに案内しやがった!!、雑魚ではあるが・・・俺が嫌いな弱者ではないからな」

 

ベートは背負っているリリを近くの場所に寝かして、ベルとミノタウロスとの戦いを見ているしかない、

 

 

「ちっ・・・何をやってやがる。ベルのやつは、あいつの力は・・・あんなものじゃあないはずだ・・・オラ!!」

 

 

「ベル・・・今助ける・・・」

 

キー――ン ドッゴ‐‐ン 

 

ベートのケリとアイズの剣技の二つの攻撃によって、ミノタウロスはダンジョンの壁に吹き飛ばされていた。

 

そしてベルは多少の傷を負っていたが、だがアイズとベートの攻撃がまともにこの武装したミノタウロスに効いたことや、リリが逃げたと思っていたが

 

「リリの気も感じるそれになんで!?、ロキ・ファミリアの他の人々も気も・・・どうして・・・こんな場所に!」

 

「あぁん。あの小人族の少女が根性を出して・・・俺達をここまで連れてきたんだぜ・・・そのお前が・・・こんな無様な事になっているとはな」

 

「・・・無理しないで、ベル・・・この魔物はフィンがベルを殺すために用意されたはずと考えている。実際に私達の攻撃はちゃんと効いている・・・でもダメージは・・・」

 

 

「ああ・・・まるで・・・・・・攻撃は効いてないね、ベート・アイズ、うちのファミリア二枚エースの攻撃だよ・・・リヴェリア、レフィーヤ、最大級の攻撃魔法の用意をしてくれ・・・時間稼ぎは僕も参加する、それに」

 

「ああワシもするぞ・・・こんな楽しい戦いは久々じゃわい装備も手入れしておるからな、どこかの姉妹やアイズと違ってのう」

 

実際に盾役のドワーフ族の彼【ガレス・ランドロック】はこのロキ・ファミリアでは一番古株であり、フィンとリヴェリアと同じほど戦闘リーダーや部隊指揮を務められるほどの実力者である。

 

それほどの猛者でも十分すぎるほど警戒しているミノタウロスがゆっくりと姿をあらわしていた。

 

アマゾネスの姉妹はリリや魔導士のリヴェリアとレフィーヤを守るために周囲を警戒していたのだ。

 

「まったく団長も・・・あんな楽しい相手を・・・」

 

「私だって戦いたい、でも団長の命令なんだぞ!!」

 

そう団長命のアマゾネスのティオネ・ヒリュテは本当に周囲を警戒するしかない。

 

だが、ベル本人にしてみれば悔しいのだ、とても悔しいオラリオに戻ってきてから三か月以上は命の危機はなかったのだ、そのためか、ベルは無意識に格下の相手と思っているモンスター相手にここまでやれている自分とそして何のために十年も間●●●●●●●と修行していたのかを・・・。

 

 

すでに悟空達との記憶もほとんどが封印されている状態なのだ、それでもかすかにベルの脳裏におぼろげに出てきたのは太陽のような大きな背中の戦士達の陰がぼんやりと浮かびあがり。

 

≪絶対勝て・・・ベルお前はまだこんなところでやられるわけにはいかないんだろう?≫

 

本当に誰の言葉かわからないが、ベルの心がその言葉によって一気に爆発したのだ。

 

「違う・・・僕が狙われているならば・・・僕が・・・相手だーーーーーーーーー!!!」

 

その面影がベルに対してまだ何かを言っているようにベルは感じていた、ほとんど記憶も経験も封じられて思考誘導すらされているのだ。

 

だからこそベルにしてみれば、気を使うにしても周りに冒険者がいるときは極力使わないようにしていたが、このモンスター【武装ミノタウロス】がベル・クラネルを殺すだけに用意された。

 

つまりはリリ・アイズ・ベート・ティオネ・レフィーヤ・フィン・ガレス・ティオナも巻き込んだベル自身の経験の弱さに怒りがこみあげてくる。

 

ベル・クラネルの怒りの沸点は頂点に高まっていたそしてこの言葉である。

ロキ・ファミリアの幹部全員がこの言葉に聞きほれてしまった。

 

「僕は・・・神ヘスティア様から不滅の炎をもらった冒険者・・・ベル・クラネル・・・そして師匠達から色々と教わったはずだったんだ・・・だけど・・・リリをみんなを危険にさらした・・・僕自身が許せない」

 

そしてベルは普段は抑えているはずの気を一気に解放していく、そうなれば、ベル・クラネルの気の量によってオラリオいや世界中が大きく揺れているのだ。

 

いくら記憶が経験が封印されていてもベルが持っている気の総量は圧倒的に多いのだ。

 

それは地上にいるオラリオの街にも他の近隣の村や街そして城も例外なく揺れているのだ、大気すらも揺れている。

 

「なんだ・・・おい・・・ベルの奴が・・・奴が・・・怒った瞬間に・・・ダンジョン内がいいや大気も揺れているぞ・・・フィンどういうことだ・・・ベルの奴はなにを隠している?」

 

 

「これは・・・まずいぞ・・・フィン・・・確実に・・・オラリオにいる古き神々にはこのことがばれる!?」

 

「ああ・・・わかっているさ・・・リヴェリアだけど・・・あのベル・クラネルを止められると思うかい?」

 

「すごーい なにすごいよ、まるで童話や英雄譚に出てくるあのアルゴノゥトや昔の英雄が怒った時によく大気や大地を揺らしていると書いてあるけど・・・本当にできるんだ・・・ベル君すごいーーーー」

 

「あのね・・・たった一人で・・・ダンジョンどころか・・・下手したら上の街すら大地が揺れている可能性が高いのよ・・・本当にどうするんだよ」

 

「確かにのう・・・それにじゃ・・・フィンとリヴェリアよ・・・ロキと三人で企んで・・・あの朝・・・何かをする予定であったはずじゃ・・・あの時のおぬし達のは完全装備用の武器や防具がいつもの所にはなかったからの?」

 

実際にガレスの言っていることは間違いではない・・・現にあの時の朝は・・・フィンとリヴェリアの二人はフル装備であったからだ、自らの装備を朝早くに武装庫に見に来たガレスにしてみればおかしいと思うのは当たり前であったが・・・

 

ようやく合点がいったのだ。

 

「なるほどのう・・・ベル・クラネルという少年は・・・ロキも危険視する少年ということか・・・いやその場で命がとられてもおかしくはない状態であったというべきか・・・この状況をみればのう」

 

実際に確かにベルが抑えていた気を爆発的に上げているのだ、そしてそれで気をノーマル・ソードとヘスティア・ナイフに纏っているただし、気の量はさっきは30前後にたいして、今は500に近いに量をまとわせているのだ

 

しかも身体強化分は10000前後である、悟空達はエネルギーのロスを嫌うために攻撃が当たるか自ら当てるまではぎりぎりまでエネルギーの上げ下げをしないが、ベルは未だにその技量が圧倒的に不足している。

 

いいや訓練では可能ではあるが、命のやり取りや実戦経験での技術の差では圧倒的に悟空達よりも下であり、

気を抑えることはなんとか今のベルもできる、ダンジョン内でしかも影響がない範疇までは抑えられるのだ。

 

ただし普通の状態に限るが、今は違っているベルは自らの幼さに、そして友や仲間を守れない事に自らに腹を立てていた、だからこそ界王拳を使わないベルが持っている本来の気の限界値まで一気に気を上げてミノタウロスと戦っているのだ。

 

 

そのベルの高速移動と戦闘が見れるのはベート・アイズ・フィンを始めとする一部の高レベルだけである。

 

すでにレフィーヤは何が起きている目の前で起きている、戦いすら見えていない。

 

だが衝撃破と空間が破裂する音がベルとミノタウロスが戦っている周辺で起きているのだから。

 

 

どん ドン   ばーーん ぐしゃ  しゅーう ばーーん バン バン バン キン

 

グシャ   バン   シューウ

 

何度繰り返したのか、ベルの気は相当減っていたが、それでもミノタウロスの厄介な2つの武器、大剣をもつ腕を2つとも完全に消滅させていたのだから。

 

「くっ・・・かなりの気を・・・消費してしまった・・・だけど・・・あとは・・・ここだーーーーーー」

 

ベルは最後まで気を抜かず、自らミノタウロスの突進をベルの小さな体でそのまま受け止めてしまった。

 

その時にリリが丁度意識を取り戻して・・・

 

「・・・・・うそ・・・べ・・る・・・しゃ・・・ま・・・・ま・・・さゃ・・・か・・・・いっ・・・・・やーーーーーーう・・そ・・・ですよね・・べ・・る・・しゃ・・ま」

 

 

「大丈夫・・・だよ・・・リリ・・・だけど・・・あとは頼みます・・・気を使いすぎました・・・」

 

ドッスン・・・鈍い音共にベルが持っているヘスティア・ナイフと借りているノーマル・ソードの2つがミノタウロスのなくなった両腕の部分に入り込み、そこからきれいな光が盛大に大爆発して、ミノタウロスは完全に消滅したのだ。

 

 

こうして、ベル・クラネルをつけ狙う武装ミノタウロスはなんとか倒せたがだがロキ・ファミリアの幹部クラスは確実にベルに何かしらの秘密があることがばれてしまった。

 

そしてリヴェリアはベートに促される前に、自ら倒れたベルの背中を見て驚くしかない。

 

「レベル・・・1・・・・・ステイタスは・・・・・なんだと・・・オール0だと・・・バカな!!??」

 

そうあり得ないステイタスの数字にベートもアイズも、そしてフィンですら驚くのだ、どう考えてもあのミノタウロスは確実に冒険者のレベルにしてみれば8前後はあったはずだから、そこまでの驚異をレベルⅠでありオール0のベル・クラネルが倒したというのだから。

 

 

「おい・・・フィン・・・わかっているんだろう・・・ロキに話を聞くぞ・・・ついでにそこに寝ているベルも一緒に地上に連れて帰るぞ!!」

 

「ああわかっているさ・・・遠征組に追いつくのは明日でもいい、僕もちょっと気になることがあるが・・・あのミノタウロスの装備・・・やめておこうかな・・・下手にどこかの神々にちょっかいをだされて遠征が失敗してもそれは困るからね」

 

実際にフィンは未だに指先の震えが止まっていなのだ。

 

つまり別の要素があると絡んでいる、そしてフィンが最も恐れている冒険者はこのオラリオ内で一人しか思いた当たる人物はいなかった。

 

『・・・オッタルが関わっている・・・いいやもしかしたらハーデスの兜系で姿を消す道具や魔道具で今の僕達の行動を見ている可能性も否定はできない・・・ならば余計なことはせずに撤退をするしかな、うちのファミリアに入ったリリの心配もあるし、同族だから、もしかしたら・・・いいや今はやめておこうか・・・一瞬でティオネがぶち切れる可能性もあるし』

 

 

 

 

こうして力尽きたベルとリリを地上に連れて帰るために、フィンはこのパーティーで隊列を組んで地上に目指してすすむ。

 

他のメンバーも大体はわかっていたのか、なにもしゃべらないが、それでも張り詰めた空気はやはり存在はしている。

 

 

そしてロキ・ファミリアが姿を消して十分が経過すると、姿を消す魔道系で姿を隠していた、オッタルが姿を現して、ミノタウロスの装備類をすべて回収して、再び姿を隠したのだ。

 

「しかし、わが女神は・・・あの少年の隠された力を見るのが目的だったかもしれないが・・・」

 

オッタルの独り言はダンジョン内で静かに消えていく。

 

 

 

 

 

 

 

 




ダンジョンが揺れたのは後の話に書きます・・・文字数が多いので二つにわけました。

基本的に三千から四千の間で書く予定なので。


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ついにばれてしまった気の使い手がいると神々の思惑そして

この話は本当に短いです。 次の話は明日の五時ごろには出せるように予約登録はしています。

結構すっきりと話がまとまりましたよ、 あの感想欄の指摘と感想は本当にたすかりました。

あとベルがちぐはぐなことはようやくだせました、 ここまでが最初の段階まで考えていたことです。

ベルの隠している何かをロキ・ファミリアに人たちにばらすにはどうしたらいいんだろうか、それを最初の結果このような形になりました。

ディアンケヒトの名前を間違えていました。 色々と焦って書くとだめだということがわかりました。

やはり半日で仕上げて誤字脱字チャックはだめだということは今日ではっきりわかりました。
あまりにも多いです、誤字脱字が・・・ 本当にすみません。 下手な文章を出してしまって。

色々と足りない部分はたしています、 本編プロットを見直すと ここで入れなきゃいけない言葉が何個か消えていたので、 本当にすみません。


色々と修正もしています。 気ばれの話では大部分の話を変更しています。
呪いというキーワードはこちらから出るようにしています。 






ベルが武装ミノタウロスと戦っているとき、地上ではロキ・ファミリアの居残り組がロキ相手に色々と苦労をしていた。

 

「そういえば、ソーマの奴の冒険者達な、うちのかわいい団員を可愛がってくれたしな、今回の遠征が終わって、遠征組も戻ってきて休養したらっ!!・・・なんや騒がしいな、もう遠征組が戻ってきたんかいな、少し早いけど・・・いや、フィン達じゃないな」

 

その先の言葉はロキはなにも言う必要がない、何故ならば、キャットピープルのアキがロキのいる部屋を無造作に開けると急ぎ足で入ってきたのだから。

 

「なんやアキやないか、そんな慌ててどうしたん?」

 

「どうしもこうしたもありませんロキ、実は・・・!!」

 

アキはロキに報告を入れようとしたが、その瞬間に大地が空気が振動し始めていたのだ、そう地震はオラリオの世界でも普通にあるが、それでもここまで大きい地震はめったにない。

 

そしてロキはこの地震で確信した、どこからこの地震が起きているのかを、その発生源も何もかもが大体わかったのだった。

 

 

「これは、ベル・・・・・・いくらダンジョンであれを使ってもいいとは言ったけどな、これほどまであれを、全開で使うなんて、どんな化け物がダンジョンにおんねん。もしかしてアキの慌てようはそれがらみか?」

 

「はい、そうです。ロキ・・・団長が九階層で見つけたガネーシャ・ファミリアの三人チームの一人が武装したミノタウロスを足止めするために戦っているようなんですが、団長の考えではその方は死亡している上にあの【ベル・クラネル】を殺すために用意されたという考えを言って団長たちは瀕死のリリルカ・アーディの案内の今頃はあのベル・クラネルと合流しているはずです」

 

 

「なるほどな、アキの説明に嘘はない・・・・・・でもなベルがあのベル・クラネルが本来の力を出すまで追い詰められている魔物な・・・まさか、でもありえる。でもそれならば、ベルは追い詰められるはずや」

 

「???」

 

アキには全くわからないが、だがロキには一つの検討または考えが頭をよぎっていた。

 

『だれや、もしあの装備を装着した者達と気の達人と戦うための装備を引っ張りだせるのは、・・・・・・予想は大体着くけどな、たぶんフレイヤしかありえん、ヘルメスの奴は面白いことはするけど、ここまでベルを追い詰める必要はないはずや』

 

ロキにしてみれば候補は二つほどあった、ヘルメスとフレイヤのどちらかでしかないのだ。

 

 

そう太古の技術、英雄の技術をつぶすために色々と画策した中て現在オラリオに存在している神々は本当にわずかしかいないのだから。

 

 

「ほんだら、アキはリリちゃんとベルが多分やけど、ダンジョンから戻ってくるからな。団長たちも、今回の事は説明が必須やし、オラリオの中で最も安全な病棟、しかも一番上の部屋、全部を今からおさえてや。そこで話をしたほうがフィン達も納得するはずや。納得はな、アキも参加することはできるけどどないする?」

 

ロキにしてみれば、どのみち秘密にするメンバーは一人増えても二人増えても多少は問題ではない。

 

すでに大気と大地が揺れてしまった、しかもそんなことができるのは気の使い手ぐらいしかいないのは、オラリオにいる神々の中でも情報通の神や古い神々はこの現象は知っているのだから。

 

 

そして

 

『なによりもや、ダンジョン内でここまで気を爆発させるなんて、うちでさえも気の事を気づいたんや、今頃フレイヤの奴は大いに喜んでいるやろうな、どうのようになるはかはまったく考えてあらへんやろうな』

 

 

 

「それよりも、ファミリアの居残り組達や遠征組から戻ってきた団員達を安心させないといけかんな、アキは一緒についておいでや、この地震で戸惑っとる団員達をおさえたら、さっき言った病院の最上階すべてを確保しんといけからな」

 

 

「はい!」

 

アキはしっかりとした返事をして、ロキについていく。

 

実際に地震などで様々な物が落ちて大混乱中のロキ・ファミリア内で戸惑っている団員達にロキは次々としっかりとした命令口調でロキ・ファミリア内部の立て直しをたった五分程度すませてしまったのだ。

 

この程度の手腕は流石は神ロキと言われる手腕である。

 

 

「ほな、アキは病院がとれたのならば、うちはダンジョンの出入り口でフィン達を待っているから後からついてくるんやで、他の団員は、物が落ちて壊れた物や装備類も食べ物も無理そうなものはちゃんとあとで捨てる所に集めておくんやで、最終的な判断はフィンがすることやし」

 

 

そうなのだ。ロキは自分のファミリアにはあんまり積極的には手をださないが、それがそれでもロキ自身がやる役割はちゃんやるタイプである。

 

「ほんまどこの神や・・・大体は検討はつくけどな、あのドチビのバイト先のヘファイストも一緒にダンジョン前に連れて行かんとあかんし、もし本当に気の使いを殺すための武器が使われているなら、あの厄介な機構も当然あるやろうからな。そうやろう、ヘルメス?」

 

 

「・・・・・・・・・・僕だってね、ついさっきの地震で大急ぎで僕のファミリアから抜け出してきたんだよ、ロキ、おまけに【ディアンケヒト】の所にいる【聖女様】に頼まないといけない案件だと僕は思うよ、本当にあの装備が使われているならば、【今の時代のポーションや万能薬と言われている程度の薬ではベル君を決して治すことはできないからね】」

 

 

実際にヘルメスの言っていることは間違いではない、そしてヘルメスとロキはまずはバベルの塔にある、ヘファイストに会って、バイト中のヘスティアを問答無用で連れ出していく。

 

「ちょっと・・・待つんだ今の僕はヘファイストの所でバイト中なんだよ、ロキにヘルメス!!??」

 

「へファイストも一緒に来てもらうよ、もしかしたら君の力も必要になるかもしれないからね」

 

「ヘルメスにロキ、そんな真剣な顔をして分かったわ。今からダンジョンのまえに行くけど、椿は他の子達の面倒を見て頂戴ね。さっきの地震で結構な被害が出ていると思うから、本当に在庫チェックや予約の武器の材料がどうなっているか心配だわ」

 

「わかりました」

 

 

そうしたヘファイストは椿に後を任せて、ロキ・ヘルメス・ヘファイスト・ヘスティアの四神がダンジョンの入口に到着すると同時に、ダンジョンの出入り口付近からは、

 

あの独特の濃厚すぎる、魔力濃度が出入り口に漂ってきているのだから、そしてその独特の魔力濃度は・・・。

 

神々には分かってしまうほどの濃度の呪い【カース】で徐々にダンジョンの出入り口から広がっているのだから、そしてその中にベルの魂の輝きをヘスティアは感じ取っていたが・・・それはあまりにも弱弱しい感じであった。

 

 

 

「これは、間違いないよ。やっぱりベル君はとてつもないほどのカースをその身の中にある。しかも大量にだ」

 

「本当だね、僕のベル君にここまでのカースを何処のどいつだい、僕のベル君にこんなカースを大量に仕込んだのは」

 

「そらーーーもちろん、あいつやろうな、あの武器の類であいつしかおもいつかんわ、そうあの気の使い手の殺しの武器しかな」

 

「なるほど、確かにヘルメスもロキも私に頼むと言ったわけね、要はカースを打ち消す武具類を作れということね」

 

「・・・・・・その鉱石等がまだ地上かダンジョンに残っているならばね、この【カースは特別製】なんだよ」

 

 

こうしてベルを背負ったベートがダンジョンから現れると余計にその呪いの元凶である、ベルに対しての呪いが本当にひどく神々には見えてしまう上に感じてしまうのだから。

 

 

 

実際にこの手の呪いは魔導師にも中々感知はできないようにされているのだ、実際に多くの呪いは呪われる対象に呪い返しや呪いを解く術を呪われた本人かけてしまうと、呪った相手にその呪いが帰ってくる事が多いのだ。

 

だからレフィーヤや超一流のリヴェリアもこの手の呪いは全く知らないのは無理はなかったが。

 

だがダンジョンから戻ってきたがいまだに意識を取り戻さないリリとベルの二人はアキが手配した特別な部屋で安静にすることになった。

 

 

だがあのディアンケヒトから派遣された【聖女】もベルの表情をいいや体からでる【圧倒的な濃すぎる呪詛】に一瞬だけ立ち眩みがでるほど。

 

「これは・・・意識が持たないいいえ、私が意識をはっきりとしないと奪われるほどの【濃すぎる呪詛】ですね」

 

それを聖女に言われた瞬間に、ロキ・ファミリアは色々と納得してしまった、確かにあの時の【武装ミノタウロス】と戦っているベルはなにか違和感があって、余りにも精神的にも何もかもが幼い感じがしたからだ。

 

いつもの余裕がほとんど感じ取れないでいた。

 

「なるほどな、つまりあのミノタウロスの二つの漆黒の武器にはベルにたいしてなにかしらのカースがたっぷり詰まっていたわけか、けっ!!」

 

 

「どうりで、僕もおかしいと思ったよ、ベート・アイズ・ティオナの三人で模擬戦をしていた時は余裕はありすぎていたけど、あの戦いはあまりにも無謀するぎ稚拙さと感じていたからね」

 

 

そうして、ベルは今もダンジョンから戻ってオラリオの病院でベットで寝ているが、それはカースの進行も今だにベルの精神と身体を蝕んでいた。

 

 

 

 

 



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まさかの登場・・・

投票の結果 ドラゴンボールシリーズのキャラを出すのはここだと決めていました。

キャラが出ない時は別の対策でベルが救われるだけです。

後は気ばれの話に追加した話は元々はこちらで書いていた話の奴をもっていった感じです。

悪夢でベルが戦う話はカットしても大丈夫になりました。 最初にあれを色々と入れたおかげて、だいぶすっきりしました。 話的には。




 

 

ロキ・ファミリアのメンバーはすでに自らのホームへ戻っているが。

 

それでもディアンケヒト・ファミリアの病院の傍には、ロキ・ファミリアの本拠地からは神ロキを守るために出された護衛達が病院の周辺を護衛していたのだ。

 

この護衛をしている冒険者は、本来ならば遠征組で戻ってきたメンバーでフィンは護衛に充てるつもりでいたが、ロキがフィンと団員との会話中に割り込んできたのだ。

 

「フィン達には、悪いけどな、遠征組で戻ってきた子供達は、明日の朝、ベルの容態次第やけどな、再び遠征に行ってもらうで、これは強制やからな、居残り組で病院の周辺を護衛してや」

 

「なっ・・・ロキ!!」

 

「わるいけどな・・・フィン達には今の話はなしや、話をするにしても時間が勝負や!!」

 

「アイズたんも、ベートもリヴェリア達もな、下手するとオラリオが何もかも消えてしまう可能性が高いんや!?」

 

「それは・・・くっ・・・わかったよ、ロキだけど、確実にベル・クラネルが持っている秘密は教えてもらうよ、そうでなければ、今度は流石に僕でも他の幹部連中達を抑えつけられないからね!!」

 

フィンにしてみれば、ロキのいつもようにへらへらと笑っている感じの、ロキはいなかった。

 

そこには本当に真剣であのロキが取り組んでいる事案である。

 

だからこそフィンはファミリアの代表としてここにきているのだから。

 

「わーかっとるわい、でもな本当に時間との勝負になりそうかもしれん」

 

そうしてロキは再び病院の中に入っていく。

 

一方のヘルメス・ファミリアも同じで時間が全く足りてはいなかった。

 

「・・・・・不甲斐ないよ本当に今はなにも話せないよ、アンドロメダ、君の力が必要になるかもしれない、材料はロキ・ファミリアが明日中にはダンジョンからとってくるから、確実に君は調合してくれよ」

 

「本当に全くあなたという神は・・・」

 

「いきなり地震で色々と物が散乱している、ファミリアの掃除中に勝手に呼びつけておいて、そしてヘスティア・ファミリア所属のベル・クラネルを助ける魔道具を作れて言いますか?」

 

「そうだ、ここが歴史の分水嶺だ。ベル・クラネルが死ねばオラリオがいいや何もかもが終わってしまう、だからこそ、このレシピで確実にベル・クラネルを治すだ」

 

そしてヘルメスが一枚の紙きれをアンドロメダに手渡すとそのレシピを見たアンドロメダは。

 

「確かに・・・しかも、ずいぶん古い、いいえ古すぎる。まるで500年以上昔に栄えた古代文字で書かれていますね、古代レシピが本当にベル・クラネルを助けるのに必要なのですか?まったく」

 

そういいながら、青い髪をしたマントの女性はため息をついてそのレシピの現代の言葉に翻訳した上で、ようやく魔道具の調合のするためのレシピが見れるのだから。

 

ため息の一つ付くのは仕方がない。今からほとんど資料がないレシピを一人で解き明かした上で調合するための道具も用意しろとヘルメスは言っているのだ。

 

 

 

そして結果としてはロキ・ファミリアの居残り組が病院の周りを護衛していた。

 

 

そんな中で大量の濃いカースに体を蝕まれている【ベル・クラネル】は仲間のリリルカ・アーデと共にロキ・ファミリアが手配した。

 

病院で静かに眠っていたが、時折ベル・クラネルは大量の汗を噴出して何かを呟いていた、それこそ悪夢を見ているように感じて寝ているのだ。

 

 

それを見守っているヘスティアは今にも泣きそうな顔で必死にベルの左手を自らの両手で包み込み、意識不明のベル・クラネルに必死に呼びかけていた。

 

「しっかりしろよ、ベル君・・・君は・・・君は絶対に大丈夫と言っただろう。僕がバイトに行く時に、ならばしっかり早く意識を取り戻してくれよ・・・ベル君」

 

 

だがそのベルは現在も悪夢でうなされていた、何度も何度も倒したはずの完全武装したミノタウロスによって援軍に駆けつけてくれた。

 

ロキ・ファミリアのみんなもリリもそしてオラリオにいる全ての神々も人々も併せて完全武装のミノタウロスにやられていくシーンを、何十回も見せつけられているのだ。

 

そこにとある言葉がベルに響いてくる。

 

【おめぇは何をしてるんだ・・・いつまで●●●●でいるんださっと●●●●●●】

 

その言葉は途切れ途切れでありながらベルを、ベル・クラネルを励ましていた。

 

【それにおめぇには、泣いてくれる●●●がいるじゃねぇか? こんなところで●●●●】

 

やはり最後で強くて優しい声が途切れ途切れで聞こえるのだ、だがその声をベルは知っていたはず・・・そう知っていたのだ、だがそれすらも記憶が経験が封印されている状態ならベル自身は本当にどうしようもなかったのだ。

 

【し●たね●、こ●な●●ら●●●●●●で●●●●●●●●●●】

 

 

だんだんと途切れるスピードが速くなっているのは、呪いの進行が速いために影響が強いのだ。

 

そして、それはベルを見ている神々もわかっていた。

 

「やれやれ本当に気の使いを殺すための武器の類をあいつが出すとはね。さすがのヘルメスでもわからなかったぜ」

 

「ほんまやで、それに・・・・・ヘルメス・・・・・気づいてるやろう、あの状態のベルの【心に語り掛けること】ができる人物にな!!」

 

「あぁ、あの方ぐらいしかいないだろうね。その力を持っているのは。それに、語り掛けている方も神の力を有している存在だね、僕らが天界から出たのは千年前だ、ヘスティアもつい最近だ。それにあいつは天界の情報を全く持っていない」

 

「つまりや千年間の間に生まれた新しい神様っちゅうわけか。それもあの方に願い出て力を借りられるほどの」

 

 

「そうなるね・・・。本当にベル君はとんでもない方々と知り合っているんだね」

 

「そうやな、ただヘスティアは必死にベルの手を握っているからそ、気づかないということやろうな」

 

「まったくだあのヘファイストスもしっかりと分かっているさ。だからこそ、何も言えないんだろう」

 

「本当にね、あの方とそれにお願いを出せる神がいるのよ、いったい私にどうしろつていうのよ。ただの鍛冶師神なのよ、こっちわね」

 

「違いないね、ヘファイストスはあくまで鍛冶師の神だから」

 

実際にまともに動けるのは遠征から戻ってきたフィン達幹部連中の遠征組だろう、彼らならば早ければ明日からもダンジョンに潜れるし、なによりもロキも時間がないことはわかっていたのだ。

 

「ほんまにやで、あのフィン達から聞いた話ではミノタウロスが持っていた武器は両方とも漆黒の大剣やつまりや、思考誘導と経験の封印の二振りが今回のベル・クラネル襲撃に使われただけや、【最高級クラスの呪いの剣】ではなかったけど」

 

 

ロキの言葉と顔が普段の子供達には見せてはいけない顔になっているのだ。そこまでロキは怒っているのだ。

 

感情も何もかもだして、あのフレイヤであろうことは当たりはつけているが物的証拠がなにもないのだ。

 

ヘルメスも言葉はいつもの軽い口調ではあった。だか顔は真剣だ。それどころか本当にこの世界の事を考えていた。

 

それに巻き込まれてしまったのはヘファイストの方だ、鍛冶神ならば対カース用の防具類のレシピがあるはずと言われてここまで引っ張りだされてしまった神なのだから。

 

 

「ロキ、分かっていると思うが、漆黒の大剣の呪いならば、五十階層付近のドロップ品と鉱石や薬草があれば治せるレベルのカースだ。ただこの進行スピードは早すぎる」

 

「それらの傷から三十回以上も切られてねん、どれほどのカースがこのベルにたまっとるんとおもっててんねん!!??」

 

その時である、全身黄色の武闘服を着た成人男性とそして・・・逆立った髪と青白い肌と中性的な顔立ちが特徴で、特徴的な服を着て左手に長い杖を持っている男性がベルのベットの横に現れたのだ。

 

「オッス、ベル・・・心配で来てみたけど、やっぱりウイスさんの言った事は間違いじゃなかったようだな」

 

そう黄色い武闘服を着ている男性こそ、ベルの師匠の一人である、孫悟空だ、その隣にいるは破壊神ビルスの付き人の天使である。

 

 

ウイス本人が出てきたのだ。確かにウイスさんの瞬間移動ではベルの故郷にはいけないが逆に悟空の瞬間移動では行けるのだ。

 

これは神々が地上に降りる為のこの世界が作った独独のルールの一つであったからだ。

 

逆に悟空はサイヤ人であり、神の力を得ているとはいえ、未だにサイヤ人・・・人間であるのは間違いではないのだ。

 

 

つまりは結界のルールをすり抜けられるのだ。

 

 

 

「そうですね。悟空さん。これはあなた方では対処が難しい事案です。それに全くビルス様も大変怒っていましたよ。こんなにも不甲斐ないベルさんもですが」

 

「ビルス様のおもちゃを壊そうとするのは、相当頭にその時のきたんでしょうねぇ。久しぶりに本気で怒ったビルス様のせいで30以上の惑星が壊されてしまいました。それを直すのも大変なのですよ。まったく」

 

 

「最も今はブルマさんに頼んで、地球でたくさんのおいしい料理を食べて機嫌を直してもらっている所ですが」

 

その独特の訛りそしてその言葉・・・何よりもその衣装にロキ、ヘファイストス、ヘルメスは完全に固まっていた。

 

ヘスティアは未だに一心不乱にベル・クラネルの心配をしているために、誰が来たのかわからないでいたのだ。

 

 




結構色々と悩みましたが 一人も二人も出すのも同じかなと思って活躍するは一人だけですがね。

ドラゴンボールキャラは、


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リリルカ・アーデの悪夢・・・

リリルカ・アーデ中心の話です。めっちゃ重くしてみました、 ベル編もあったけどそれは気ばれで使いましたから。

リリのみに視点を当ててかけました。 本当に話がすっきりしました。


グロ注意です。 できうる限りグロ系にしてみました、 

悟空の特殊能力はこの作品では普通にありかなと思って書いています、原作の悟空よりも少しは強化されています、十年も経過していれば色々と覚えたりしているはずなので。


リリルカ・アーデも同じく、ベル・クラネルと一緒の部屋に収容はされている、だがそのリリルカ・アーデもいまだに意識は取り戻せずにいた。

 

いいやそれどころか、悪夢に苛まれており、完全にリリルカ・アーデはうなされていたのだ。

 

そしてそんな悪夢の中にリリルカ・アーデはいた。

 

「はっ・・・そうだここで意識が飛べば・・・ベル・しゃ・・・まを・・・べる・・様の助けを・・・呼べない・・・」

 

そうして踏ん張ってロキ・ファミリアに合流したが、だがそこで待っていたのはリリルカ・アーデにしてみればとてつもないほどに残酷なロキ・ファミリアの団長の決定であった。

 

「ああ、分かったよ。リリルカ・アーデ、だから今は傷を治すんだ。血も出ているね」

 

「あぁ・・・いいのか?フィン、こいつがここまでして助けろって言っているあのベル・クラネルだぞ!!」

 

「ベート君こそ、なに言っている? アイズもティオナもだ三人とも一週間の間あれだけベル・クラネルという冒険者の実力を知っているだろう? 僕達が行ってもし彼の戦場で足を引っ張ったら? ベル・クラネルという冒険者が死ぬかもしれないんだ」

 

「ちっ・・・わかっているさ、それで俺はなにをしたらいい」

 

「そうだねベート・アイズ・ティオナの三人はリリルカ・アーデをオラリオ内の病院に入院させてから、合流予定ポイントの十八階層のキャンプ地に来てくれればいいな」

 

「へいへい。わかりました」

 

「・・・わかった」

 

「はいはいーー」

 

こうしてベル・クラネルをロキ・ファミリアは見捨てるという選択をしたのだ。そして

 

ベルは・・・ベルはダンジョンで死亡する結果となった、ミノタウロスと相打ちになっていたという情報が一部のオラリオ内に広がると。

 

リリルカ・アーデは自らを攻めた、いや攻め続ける人生が待っていたそしてギルド職員のエイナもそして神ヘスティアも明確にはリリルカ・アーデを攻めることはしなかったが

 

それでもリリの精神は・・・

 

「違う・・・違う・・リリはリリは・・・助けをベル様の助けを呼んだはずです、なのになんでこんなことに、こんなことに」

 

 

そうしてリリは自らを攻めるようにミノタウロスだけを殺すための復讐者としての人生を送るようになった、そして死んでいく。

 

ここで一気に世界は暗くなり、再びダンジョンのあのミノタウロスからリリが逃げた場面で再びリリの人生が始まる。

 

「はっ・・・何今のは・・ぐっは・・・リリはこんな・・悪夢を見ている時間はありません・・・早く・・・早くベル様を・・・助けなけれは」

 

 

こうしてロキ・ファミリアに助けられたリリルカ・アーデはロキ・ファミリアの幹部連中をベルとミノタウロスとの戦いの場所に案内することに成功した。

 

「べるしゃま・・を・・・」

 

「もうしゃべるな。リリルカ・アーデ、君は無事に任務を果たしたんだ。あとは僕達に任せろ。行くぞアイズ・ベート・ティオナ」

 

「おー!!」

 

「・・・・・・わかった!?」

 

「助けるよ。少年君♪♪」

 

 

そうしてベルを助けるために戦い始めるロキ・ファミリアも一緒に戦い始めるがだが。

最初にやられたのはベート、そして次にアイズそこから徐々に前線が崩壊していく。

 

「しっかりしなさい・・・バカ・・ヒューマン・・これが最後のまっごば」

 

レフィーヤも漆黒の大剣で魔法を唱えている時に、ミノタウロスの武装の大剣で刺されて死んだのだ

 

周りには大量のロキ・ファミリアの幹部の手足、腕・体・・・頭部や武装も何もかもがバラバラに砕け散った状態で散乱していた。

 

そして殺したはずのレフィーヤの死体をミノタウロスはその大剣を二振りを使い切り刻んでいく、杖を持っていたレフィーヤの右手が腕がダンジョンの天井まで飛ぶ。

 

べちゃ・・・ぐちゃ・・・

 

もはやレフィーヤの者としてわかるのはその頭部しか残っていないほど体中が切り刻まれてダンジョン内はすでにロキ・ファミリアの幹部連中の血で【血の海】ができるほど散乱しているのだ。

 

 

こうしてリリを残して、ミノタウロスによって最高幹部は全滅した、そして最後にリリの目前でリリをかばって・・・

 

ザッシュ!!!     ズル      ドスン

 

 

「にげって・・・リっ・・リ」

 

誰かのつぶやきか聞こえたと思うと

 

ゴロンゴロン

 

そうしてリリルカ・アーデの目の前に何かが転がってくる・・・そしてそれをリリは見てしまった。

 

 

「あっあっ・・・・・ベル・・様・・・うそですよね・・・うそだと言ってくだしゃさいーーーーーーーーーーああーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!」

 

 

そうしてリリは首から上しかないベルの頭部を大事に抱えて泣いてる間にも武装したミノタウロスがリリに近づき・・・そしてリリもその血濡れた漆黒の大剣でリリも刺殺したのだ。

 

「ベル様・・・リリはいつも・・・いつまでもベル様といっしょ・・・」

 

そしてミノタウロスはリリすらも殺して、その肉体も何もかも破壊してダンジョンに肉片が散らばり、

 

 

そして一つの異常事態である、モンスターがダンジョンから出てオラリオを蹂躙していくのだ。

 

 

そして再びダンジョンの中でリリは目覚めて、何度も何度も無残にむごたらしくリリの目の前でベルが仲間達があのミノタウロスによって殺されていく。そんな悪夢と呼べる物をリリは今も悪夢を見ていたのだが?

 

突然その悪夢が黄色い光とそして青い光の巨大な何かで悪夢と悪夢が押しつぶされていく。

 

「もうでぇーじょうぶだ、それにしてもベルにもようやく仲間ができたのか? その仲間を助けるためにオラはここにきたからな」

 

リリルカ・アーデは何か太陽に当たって日向ぼっこしているような感覚を感じて心やすらかに眠ってしまった。

 

その様子はロキ・ヘスティア・ヘルメス・ヘファイストの四神は驚くしかない、

確かにリリルカ・アーデの悪夢らしいものを見ているのはわかっていたが、だがあんな暴論すぎる方法で解決するなんて、あきれるしかないからだ。

 

「まったく悟空さんは・・・あきれるほど単純に解決するんですね、下手すればそこの少女は廃人になっていましたよ、まったく」

 

「いやーーわるいなウイスさんベルの仲間が何か様子がおかしいから、精神を調べたら、呪詛が侵されていたから、オラのやり方でやってみたんだけど、何とかなった」

 

「本当にそれで治すなんて、荒療治にもほどがありますよ」

 

実際にあれだけうなされているリリルカ・アーデも今はすっきりした様子で病院のベットで静かに眠っている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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ベルの呪い・・・

呪いの剣の設定も少しは出せます

元々こんな呪いですという感じです、呪いの使い方を考えるとね。

ウイスさんの力はどのように使われたのかは 大体の人はわかります。




悟空がリリを治すより少しだけ時間が戻り。

 

「いい加減に、ベル・クラネルの手を放してもらわないと治療行為もできないんですよ」

 

だがウイスさんの言っていることをまるで話を聞いてないヘスティアに対して、

 

「ベル君~~~~ベル君~~早く~~~早く~~目覚めるんだ一緒にジャガ丸君を食べるんだろう」

 

と言っているために、ウイスさん悟空がいることにいまだに気づいてはいなかったのだ。

 

そしてウイスにしてみればさっさとベルを治すためにウイスさんはその手に持っている杖でヘスティアの頭を軽く叩いたのだ。

 

「いったーーーーーい、誰だい神である、僕にこんな事をするなっ・・・!!」

 

ヘスティアはここでようやく目の前にいるのが誰なのか、はっきりとわかったのだ。

 

「あっ・・あっ・・・あなた様は・・ウイス様、なんでこんな所」

 

「おやおや、先ほどからこうして私はいましたが、あなたがベル・クラネルに集中しすぎて、私の声もヘスティアには届いてはいなかっただけのようですからね」

 

 

「・・・・・すみません」

 

ヘスティアにしてみれば、素直に謝るのは当たり前である、元々ウイスの立ち位置的に天使の位が与えられているが。

 

同時それは界王様や界王神のように銀河中に存在しているすべての天使の統括する立場の天使【ウイスの父親】よりも。立場は多少は低いが、それでも破壊神ビルス様の付き人であり。

 

惑星にいる天使なんかよりも圧倒的に立場が上なのだ、また一部の神々以外には普通に命令が下せる立場にもいる。

 

ヘスティアのような1惑星の神々にしてみれば、あり得ない人物が今ヘスティアの目の前にいるのだ。

 

「まったく、ビルス様に任せれば下手すれば、ベルさん以外は間違いなく破壊されてしまいますからね、だから私がベルさんを治すためにやってきたんですよ、こうしてね」

 

ヘスティアに話しながらウイスは自ら持っている杖の先でベットで寝ているベル・クラネルを軽く叩くとベル・クラネルの身体を蝕んでいる、呪いが一つの塊としてベル・クラネルの体から浮き出たのだ。

 

呪いが一つに集約された【50㎝ほどの黒い塊】がウイスの杖に集まると。

 

「なるほどそうですか、ですが少しおいたが過ぎたようですね、これをこうして、このように変えて、ではこれを今回の首謀者にプレゼントしましょうか?」

 

するとウイスの杖の先からどす黒い塊が完全に消え去ったのだ。

ただし同時に【とある場所で大きな悲鳴が聞こえるようになった】だがその悲鳴は病院にまで聞こえることはなく、ウイスのやったことは単純なのだ。

 

ベル・クラネルにかかっている呪いを一つにまとめて、身体から摘出した上でそれを濃縮、変換など色々と呪いを変えたのだ、そして止めとしてその変換した呪いを今回の首謀に合わせて、最大級のプレゼントをしたのだ。

 

 

そのぐらいしなければウイスにしてみも結構腹が立っているのだから、あんなことをする神は未だに地上にいるという事と、またベルの不甲斐なさにだ。

 

「ヘスティア、そのまま、ベル・クラネルの背中を出して、ステイタスを更新しなさいその時に私が少しだけは手助けしますから」

 

「へっ・・・わかりました・・・ではさつそく」

 

ヘスティアは本当にウイスの言うことを素直に効いて、ベル・クラネルの背中を出してそのまま自らの血でベルのステイタスを更新する時にウイスが少しだけ杖の先から力をだしてヘスティアに力を貸したのだ。

 

「・・・これはいったい? まさか、これのためだけに僕のベル君が襲われたというのか?」

 

ヘスティアが更新したベルのステイタスはレベル二に上がり、そして新しいスキルとして【呪詛耐性】が背中に堂々と描かれていたのだ。

 

確かにベル・クラネルのレベルが上がったのはヘスティアにしてみればうれしいがだが同時にこんな形でのレベルアップはどの神々もうれしくはない上がり方なのだ。

 

 

 

「そうですね、今回の犯人というか、実行犯は普通にベル・クラネルに多少の呪いを食らった状態であの怪物を倒すはずだったんですがね、どうも二つの呪いが総合的に絡みあってある種の副産物をベル・クラネルに与えてしまったようなんです」

 

 

実際にそうなのであった。

 

「それならしってるで、ちゅうかうちらが地上に降りる前に普通に子供達が戦争時に使ってた、軽い呪いのはずやねん」

 

 

「なっ・・・どういうこたなんだい。ロキ!!」

 

 

「どうもこうも、子供達がいまだにモンスターの驚異や戦争で領土争いをしている時に、戦えない子供達を強制的に戦わすための、呪いの二つと副産物がこれやねん」

 

「一つは思考誘導の呪い、これは戦い以外の事を一時的に考えないようにする呪いだ、そして二つ目が経験の封印だ、記憶の封印と言ってもいい、これによって農民も子供さえも死兵にすることができるんだよ、だって戦う兵士は国のため、または指揮官の命令が絶対であると呪いで強制させるんだよ、痛みや恐怖は何も感じない兵士がね」

 

 

「なんだいそれは・・・」

 

「その程度の呪いならば私のファミリアが作る。対カース用の防具で十分守れる程度の呪いじゃないのよ」

 

確かにそうではあるが、同時にそれだけでは圧倒的に因子が気の使い手を殺すための因子が足りていないのだ。

 

「そうやででもな、それだけじゃあ、気の使い手達は殺せない、だってヘファイストの新米鍛冶師でも十分作れるほどの呪いや、だからこそな【特定の条件付け】やそれにな【特殊な材料】を使って作り出したのが【気殺しの呪いの剣】と言われるカースドウェポンや」

 

「今では作り方すらも忘れられている、武器なんだけどね、それが残っていた、しかもまともに使えるようにだぜヘルメスとして名前が廃るぜ」

 

 

実際にロキとヘルメスが言っていることは間違いではない、大昔から、人間は恐怖する生き物だ、戦争中で敗北したり、陣形が乱れると負けてしまう。

 

そんなことにはならないように作られたのが、この二つの呪いであり、一番最初に作られた呪いであり、戦争用と作り出されたのだ、つまり生産コストや仕様する人間が特定される特殊な呪いはまた別であるのだ。

 

今ではこの呪いはモンスターを見てビビる冒険者が自らを奮いあがらせるように、興奮剤等にこの術式は普通に使われるほど、今のオラリオでは当たり前に普及しているのだ。

 

つまりは方向性が問題なのだ、その方向性と特化した鉱物で作られた剣は、本当に危ないのだ。

 

でもなぜ悟空はこんな会話に参加してないというと・・・

 

「ZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZ」

 

完全に開幕早々に寝ていやがった、難しい会話になった瞬間に眠っているある意味悟空らしい行動ではあったが。

 

「ほら、悟空さん起きてくださいな、ベルさんが無事になりました、封印されて所はすべて私が治しましたから、早く地球に戻って、ブルマさんが用意してくれるご飯をたべましょうか?」

 

 

「うんーー飯か・・・そうだなベルも、ウイスさんのおかげで治ったようだしな、う・・んちょっとまってほしいんだけど、あそこで寝ているのはベルの初めての仲間じゃねーか??」

 

 

「おやそうですね・・・それに少し悪夢でうなされているようですね」

 

「そうか・・・ちよっとオイラが見てもいいか?」

 

「悟空さん、分かっていると思いますが、我々はあくまでも、極秘に入っているんですよその事をわすれないでくださいね」

 

悟空に釘はさしたがウイスさんであったが。

 

「おう!!ウイスさん」

 

そして悟空がベットで寝てうなされているリリの近くに行き、リリの頭に悟空は左手を乗せて、一瞬でこの少女の状態がわかってしまっのだ。

 

「ウイスさん、ちょっとまじーぞ、ベルの仲間がちよっとピンチだから行ってくるわ!!」

 

 

そして悟空は自らの気で精神体をつくりだすと、ベットで寝ている少女の体の中に入っている、より正確にいえば、悟空の精神体がリリの精神に侵入していくのだ。

 

そしてリリを無事に救い出すときに、悟空が会得した、サイヤ人ブルーの気がリリの体の中に少しだけ残り、またそれを四神は気づいてしまった。

 

「本当に無茶しますね悟空さんは、一歩間違えればその少女は廃人になっていましたよ」

 

こうしてベルが目覚める前に起きた出来事であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




とある場所の悲鳴は 大体はわかります、すごい消滅しなかっただけましなレベルです。

あの【神様】はね


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ベルクラネル・レベル二にレベルアップ

ロキの姿形は確か神話によって色々と違っているので、それを参考にしています。



ベルにしてみてもようやく体を蝕んでいた、呪いがウイス様の力によって全て取り除かれたが、ベル・クラネルの精神はすぐには回復しないとは仕方がないことでもある。

 

だがリリルカ・アーディの逆だ、悟空によって精神を蝕んでいる悪夢事、力づくで取り除かれた上に、悟空の気が多少はリリルカ・アーディの中に残っていたのだ。

 

そう、サイヤ人ブルーの気の力もまたリリルカ・アーディの体の中に残っているという真実は後々リリルカの人生に影響を与えるきっかけとなる。

 

 

「もう悟空さん、私は言いましたよね、今回は極秘でこの世界に入っているためにこの場所ととある場所にいる神々以外には知られてはいけないんですよ」

 

「いやーーわるいウイスさん、実際にベルの初めての仲間がピンチでよ」

 

「それは分かりますが・・・悟空さん、あなたがやったことは・・・まぁいいでしょう結果的にその少女も救えたようですし、私の手を煩わせる必要がなくなっただけですからね」

 

 

「おうそうだな、でもやっぱりベルが起きるまでいちゃあだめかなウイスさん」

 

「だめです、悟空さんが使ったあの力でこちらの事を探ろうとする輩がいるようですしからね、早く帰りますよ、ビルス様が地球でまだごちそうを食べているうちね」

 

「しかたねーな、それじゃあ、行きの時のように、ウイスさんがオラの瞬間移動の力と精度ちゅうのをあげてくれねーか? なんかここはちょっと変な感覚があるようで中々界王様の気がみつかんねーだ」

 

 

「わかりました、では悟空さん、私の肩に捕まってください、そうすれば私の力で多少の方向性は強化はできますからね」

 

「!!見つけたぞ、界王様の気だ!!」

 

「でわーーみなさん、また会いましょうね」

 

こうして悟空とウイス様の二人は界王様の気をたどって悟空が瞬間移動をしてそのままオラリオから消えていく。

 

そしてそれを黙ってみている四神は・・・。なにも言うことができなかった。

 

「おいドチビ、お前所のベルは未だ寝てるやろう、それに気の使い手や、簡単にレベルアップはできんはずや、気の使い手は五十階層までの敵は簡単に倒せるからな」

 

「そうだね、ヘスティア、僕も隠すのはよくないよ」

 

「気の使い手とかどうとか問題はそこじゃあないわよ、あのウイス様に悟空と呼ばれていた彼は、間違いなく人間よ、その人間が他の惑星の住人とはいえ、神の気を会得していたのよ」

 

ヘファイストだけは、ロキ達が地上から気の使い手を掃討した後の三百年後に降りてきたのだ。

つまり気の使い手が、どれだけ強いかはまったく知らない、ただしタブーであるということはヘスティアよりも少しだけ知っているだけであったのだ。

 

 

だがそれを問題視するのはロキとヘルメスにしてみても何も問題ではない、なんせあのウイス様が直接さんづけしている人物なのだから。

 

「どうするもなにも、多分ウイス様は新しい破壊神候補生として、育てている人材じゃあないかな」

 

「本当にな、今の破壊神ビルス様は相当な気分屋やで、お菓子を食ったとか、寝つきが悪いとか仕事やりたくないとか言って、うちが知っているビルス様がいまだに破壊神を交代していなかったら、ほんまにビルス様が来たら、ベルクラネル以外は破壊されて終わりや」

 

 

ロキの言っている事は、なにも間違いではない、実際に破壊神ビルス様はその日の気分や、寝過ごした事で本来ならば破壊神ビルス様がやるべき仕事を、ほかの惑星の住人に頼んでいたりする。

 

その代表例がサイヤ人とフリーザ一族である、彼らがいらない星を地上げしたり破壊する事で、人間レベルを自らが行う必要性がないと判断することが多い。

 

暗黒魔界や魔人ブウは元々破壊神ビルス様が破壊するはずの仕事であったのを、悟空達に完全に丸投げしていたのだ。

 

そんな性格を唯一してっているのは【天界にいた時の太古のロキ】であった、【現在のロキの姿形】は太古のロキと全く違う、地上に伝わっている神話では男子なのか女子なのかわからないようにされているが。

 

これは半分正解で、半分不正解なのだ、一度破壊神ビルス様がオラリオ世界に来た時に出されたおやつを黙ってロキが奪って食べてしまったのだ。

 

この時一度ロキは破壊神ビルス様よって半分破壊されたのだ、存在はなんとか無事にウイス様によって回収されたが、体は完全に破壊されたことで、ウイス様がロキも必要な神であると判断して、再生させたのだ。

 

その後のロキは今のロキの姿形になっている、だからこそ、ベル・クラネルがウイス様の力によって何かをされたことは大体は分かっていたが、その考えをより正確にするために、現在はヘスティアに近くによって、ベルの背中を見ているのだから。

 

「なるほどな、ウイス様はベルのレベルアップに足りない、経験値等を足したんやな、だからベル・クラネルがレベル二にレベルアップしたんや、いやーー納得やわ」

 

「ふーーんなるほど、僕もとある所に話を通してくるよ、それに他にも何人かのレベルアップもあったようだね、ヘスティアは確実に明日の予定は開けておけよ、昼間位にレベル二なった子供達に与える二つ名を決める神々の宴があるからね」

 

 

「うげ・・・本当にやるのか、僕はベル君の近くに、いたいんだけど?」

 

「ヘスティアが来てくれないと、色々と困るんだよ、こちらでベルに渡す予定の二つ名は決めているけどね、バカな神々が勝手に予定の二つ名から変な二つに変更をしてみろよ、今度こそ、オラリオは終わるぞ」

 

「・・・・・・・・それは破壊神ビルス様が来るということかな」

 

「そうだろうね、ウイス様と協力者が足止めとかしているとはいえ、あえて機嫌を悪くする二つ名をベル・クラネルに与える必要はないだろう。誰だって死にたくはないさ」

 

 

「あーーわかったよ、その代わり着ていくドレスもちゃんとしないと、あいつらにバカにされるのは慣れっこだけどベル君をバカにするは我慢できないからね」

 

「ロキはここでいてくれ、明日の早朝頃にロキ・ファミリアの幹部連中が来る予定なんだろう?」

 

「そうやな、それにここを護衛してくれてる子達もおるしな」

 

「なら私は工房に戻らせてもらうわ、この子の専属の鍛冶師予定の子は今はダンジョンに潜っているけど、今日のベル・クラネルが起こした地震で下手するともう私のファミリアに戻ってきているかもしれないわ」

 

 

実際にあの地震で多くの店やファミリアも結構な被害が発生していたのだ、その心配に戻ってきている。

それぞれの眷属の子供達がファミリアの中に己の神様がいるかどうか? また大切な人達がいるかどうか色々と心配しているのだ。

 

あの地震の震度は地球の標準で言えば、震度7強なのだ。オラリオ内でこれだ、オラリオ外では下手をすれば、確実に村の一部が崩壊していることも多いのだ。

 

だからこそギルド側としても最大ファミリア等も出したいが、だがその救援要請がそこら中から来ているのだ。

 

つまり大手のファミリアをそちらに振り向けたいがまともなファミリアで大手は本当に限られているのだ。

中規模の連合ファミリアとして救援要請の場所に行かせる必要があるが。

 

だが明日はそのレベル2に上がった連中に対して神々が2つ名を与えるという大事な会議が入っているのだ。

だからこそギルドを運用して上層部は頭を抱えるしかない。

 

2つ名は冒険者達にしてみれば憧れの名前なのだ。それを休止にするというのは、今いるレベル2の冒険者全てに対しての裏切り行為になるのだから。

 

 

こうして、深夜は更けて、ロキだけはベルとリリの二人を黙ってみていたのだ。

 

『あれは、間違いない・・・悟空と言った男性は、うちのリリの精神に侵入して、おまけに悪夢すらも破壊したやと・・・あれは本当に破壊神候補や、一瞬やけど太古の昔にうちを壊したあの力や』

 

 

こうしてロキは本当に色々と考えていく、なにが世界にたいして正解の答えなのかをだ。

 

 

その時とある塔の寝室にて、某女神がまるでヒキガエルのような姿形になっていた、それは自らの姿を見る鏡を壊すほどだ。

 

「なんなのよーーーあの黒い球は・・・私はただベル・クラネルの魂の色が気になっただけじゃない!!」

 

ヒキガエルのような事と姿でそれを言っているのだから。

 

 

 

 

 

 

 

 




とある神様は当然呪いを受けていますよ、そのぐらいはしないと 破壊神ビルス様が来るからね。 

やりすぎたんだよ あなたは。


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説明会とベルの二つ名決定・・

二つ名の話はださないと専属契約のあの人が出ないので、話的には短いので。


オッタル以外の団員の名前が忘れました、 兄弟と呼べる人達が一組いるのは知っているんですよ、 もう一組片割れは現在ウェイトレスをしているはずなので・・・

名前度忘れしてしまった・・・カード化されてないから別にどっちでもいいけど。


フレイヤ・ファミリアに置いて、深夜フレイヤの寝室で起きたあの悲鳴は団員すべてに聞こえてしまったのは、仕方がない。

 

ファミリアの団員がその悲鳴ですぐに、フレイヤの所に行こうとしたが、だがオッタルだけが、なぜかフレイヤの寝室前の扉に居座っていた。

 

「今すぐお前たちは、さっさと寝ろ。我らが女神フレイヤ様は夢見が悪かっただけだ」

 

オッタルのこの苦しい言い訳は、ほかの団員には問題なく、聞こえてさっさと帰ったが、だか兄弟とそしてあの女主人停で働いているキャットピープルの店員の兄しか残らなかった。

 

「聞こえなかったか? お前たちも例外ではない。さっさと戻れ・・・我らが女神は今は誰も合わない予定だ」

 

「「「・・・・・・・・・」」」

 

もはやオッタルの化け物じみた、殺気等普通に出している状態なのだ。

 

兄弟もそしてもう一人も、オッタルと戦って無事にいられるほど強さはない。

結局は黙って自らの寝床に帰っていくが・・・

 

 

だがフレイヤの周りの鏡は全て破壊されているのだ。だがそれは当たり前の既決でしかない。

 

「誰なのよーーーーーこんな私に、あんな呪いを呪いを」

 

そんな時に、その呪いの一部からとある声が聞こえてきたのだ。

 

「おやおや、誰と言っても、それがわからなければ、次こそはビルス様に貴方を破壊してもらわなければいけませんよ」

 

「!! その声・・まさかあなた様は・・・ではベル・クラネルのあの子の背中の称号は、本物ということなの?」

 

「そうなりますね。ちなみに私のこの意思は呪いに込めているので、返答はありませんが、この呪いは一か月程度は続きます。今回はベル・クラネルを強くするという貴方の目的があったようですし、ですが、破壊神ビルス様が怒り惑星を30以上を壊したんです。それを直すのも私が苦労したんですよ。私の父上にも色々と頼んで、道具も借りてようやくです。だからこそその程度なのです」

 

「・・・・・・わかりましたわ。ウイス様、確かにそれだけの被害を出してしまったら私いいえ、一つの惑星の戦女神の一神程度はとても償い切れない罪ですわね」

 

「ええそうです。ですが、あなたを天界にすぐに送り返すことはできるでしょうが?、それをするとこの世界のパワーバランスが大変な事になりますからね。だからこそこの程度の呪いで済ませているんですよ」

 

「・・・わかりました、確かに私にしてみれば最大級の罪ですわね、地上の美だと言われている私にしてみれば、この姿」

 

「そういうことです、では」

 

 

そして、フレイヤは1か月の間は絶対に自らの部屋から出ないようにした。

 

無論ご飯やトイレなどはどうしても生きるために必要なことだけは、自らの体に大量の布切れをまき、そして団員が絶対に入れないようにオッタルに常に護衛をしてもらっていたのだ。

 

 

 

そしてロキ・ファミリアのロキは朝早くにレベル2の冒険者に名前つける神々の会議は出ないのだ。

 

元々ロキとフレイヤの二神はこの手の会合にまともに出たのは、自らのファミリアの冒険者に2つ名をつける程度しか出ていなかった。

 

だからこそフレイヤがこの会議に出ないと聞いた神々はある種の期待をしていた一部の男性神達以外は、いつもの事かと言っていた。

 

またロキにしても同じなのだ、ただし今回は別であった。なんせヘスティア・ファミリア唯一の冒険者のベル・クラネルがレベル2になったということでヘスティアが来て他の神々が提案して決めた。その2つ名を持ち帰る役目があるからだ。

 

つまりロキとヘスティアが今この会場で出会ってしまうと、ケンカになってしまうとどの神々も思っていたことなのだから。

 

こうして神々の会議によってヘスティア・ファミリアのベル・クラネルの2つ名が決まってしまった。

 

「そうだ、ベル・クラネルの2つ名は【未完成の青年】と書いて【リトル・ルーキー】だ!!!」

 

というヘルメスの言葉で神々の会合は終わってしまった。元々リトル・ルーキーという二つ名は決まっていたが、そこに一文字入れ込み、そしてリトル・ルーキーと呼ばせるのはヘルメスの策謀がかなったと言えるだろう。

 

「それに実際に未完成の少年だからな。ベル・クラネル君、君は破壊神ビルス様のお気に入りだ、これならばまだなんとかばれても問題ない二つ名だぜ」

 

 

実際にヘルメスにしてみれば、

 

「バカな神々を誘導するに結構苦労したよ。さすがのヘルメス様でも本当に苦労したぜ」

 

 

こうして神々の思考を誘導していたヘルメスは本当に疲れた表情をだしていた。

 

 

そこへ、ヘスティアが姿を現してヘルメスの背中を叩いたのだ。

 

「よくやったじゃないか。ヘルメス、実にいい名前だよ。僕のベル君の名前は」

 

「あははは・・・・・。そうだろうね。そうしなければ、僕達は今頃怒ったあの方によって完全に壊されている可能性があったんだぜ」

 

「それは・・・確かにそうだね。もしあの方が出てくれば。僕達程度の神では・・・」

 

「だろう。だからこそ俺は本当に必死で動いたんだぜ。しばらくは平和が本当にいいよ。本当にね」

 

こうしてヘルメスとヘスティアはベルが寝ている病院の方に足を向けて歩いていく。

 

 

その神々が会議中の時にロキ・ファミリアの幹部連中が集められたのだ。アキだけは遠征班を率いて、ダンジョンに潜っていたのだ。

 

元々アキ隊以外のメンバーはほぼ幹部連中しかいない。そこでロキはこの世界の歴史を気の使い手の事も全て話していた。

 

 

「これがうちがしっているこの世界の本当の歴史と抹消していた歴史の全てや、そしてその気の使い手がベル・クラネルちゅうわけや」

 

「さらにいうとな。神々がいる本来の天界よりもさらに上の世界に住んでいる神々となベル・クラネルがどういう過程で知り合ったかはしらんで、ただなその知り合った方の神々の方が大変やねん」

 

 

「その方の気分次第でな、オラリオがいいやこの世界も破壊してしまう神様や、だからこそ、うちが今までベル・クラネルとその関係者を必要以上過保護にしていのはそのおかげやで、ちなみになリリちゃんはなその関係者というわけ、今もそうやで」

 

そのロキの言葉に・・・誰も黙ってしまう、当たり前である。あのロキですら手出しできない神々がいる事をそしてその神々の存在。

 

どこかで知り合ったベル・クラネルを切っ掛けで今の真剣なロキの姿がおがめるということは、ロキ・ファミリアの幹部連中はようやく知ることができたのだ。

 

そしてフィンはある仮説をロキにぶつけるしかなかった。すでに気の使い手の秘密は他の団員にも知られているのだ。隠す必要もなくなっている。

 

だからこその、この質問である。

 

「ロキ・・・それが真実であれば、気の使い手は千年前には当たり前にいた戦闘技術の使い手となるけど、間違いはないか?」

 

フィンの言葉にロキはうなづくしかない。もう秘密はしゃべりつくした後である。世界と秘密どちらかしか取れないと分かっていたロキにしてみれば、世界をとるほかないのだ。秘密は所詮ばれる物でしかない。

 

「そうやで、うちらもな気は使えるんや、ただしそれはルールに違反するからな、気の使い方も修行も教えられんけど・・・ベル・クラネルが教えるんやらば話はべつや」

 

「ただし気の技術はベル以外が許可した者以外は教えるのは禁止や、そうなれば再び冒険者に気の使い手を確実に殺してもらう必要がある。ベートにアイズ、そしてレフィーヤもその手を血に染める覚悟はあるか。無理ならば、教わるのもやめた方がいいで」

 

ロキの言っていることは間違いではない、実際に秘密を知っている者達が少ないほど、

情報は管理できるからだ。

 

ベートにしてみれば、その言葉で何かを考えるしかない。アイズも同じだ。レフィーヤはロキのその言葉を聞いて、完全に顔色が悪くなっていたのだ。

 

無理はない、実際にファミリア同時の戦争ゲームでは基本的にレフィーヤは後ろから魔法演唱をして魔法を撃っているだけの存在である。

 

アイズもベートも似たようなものだ。戦争ゲームでは相手を殺すことを禁止しているのだ。つまり相手を気絶させたりすればいいのであれば、いくらでもやりようはあるが、

 

だが相手を殺すとなれば話は完全に別の次元になるのは仕方がない。モンスターを魔物を倒すのとは訳が違うのだから。

 

そして、フィン、リヴェリア、ガレス、ヒリュテ姉妹だけは人を殺す覚悟を知っているのだ。

 

アマゾネスの姉妹は元々国で殺し合い同然の戦いをしていたのだ、そのような一族なのだ、アマゾネスは。

 

 

そして古参の三人は当然他の冒険者達と何度も戦ったりしたことがある。

 

ロキ・ファミリアが今よりも大きくない状態はよく、色々なファミリア同士とダンジョンの中で戦ったりしたのだ。裏の者達に襲撃されたことは本当に多いのだ。

 

特にリヴェリアにしてみれば、ハイエルフ族であり、エルフ族の王族の一人がわざわざ冒険者になっているのだ。

 

とある未来で起きるベル・クラネルを奪うために仕掛けてくる某ファミリアとの戦争ゲームと、よく似たことがダンジョン内やオラリオ内外でも普通に起きているのだ。

 

それだけ対人戦の能力は十分にあるのだ。

 

そしてロキ・ファミリアのメンバーが色々と話をしながら、ヘスティアとヘルメスの帰りを病院の中で待っていた。

 

 




実際に考えると ロキ・ファミリアで対人戦で戦える人たちは幹部連中でどのぐらいいるのかなと思ったら。

ベートは確か人を殺してないし・・・アイズもそっち系はないはず、レフィーヤもないだろうし

あれだとすると 確実に人を殺せる人材は本当に少ないなと思って色々と設定を見直して書きました。 

アマゾネス姉妹はね・・・設定見ると確実に人を殺しているので。


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混乱する説明会

これを書きたいために 悟空は出番を与えられました。

それにフラグ回収するにはいい話なので。 ほぼ説明会になりますが。 




ヘスティアとヘルメスが病院の中に戻り、ベル・クラネルが寝ている周辺は現在は。

 

ロキ・ファミリアの幹部連中がロキに色々な質問をしていた時だったからだ。

 

「うーーんなんだか、周りがさわがしいですね ふぁーーー」

 

「ベル君・・僕のベル君がようやく、目覚めたよ、ベル君」

 

いきなりヘスティアが周りの目を気にせずに、ベル・クラネルに体ごとダイブしてベルを色々と困らせていた。

 

「やめてください・・・神様・・・周りに他の人達がいるんですよ」

 

「この位しないと、君はまた無茶をするだろう!!」

 

 

その姿にロキはなんだか、親近感を得てしまうのは、それはロキがかつて味わった感覚でもあったからだ。

 

『ドチビも、この感覚をしってもうたか、だがなほとんどのファミリアの神様はなこの感覚を知らなければ一流のファミリアにはなれんでドチビ』

 

 

だが一方で【リリルカ・アーディの身体も変化】が起きていたのだ、それは悟空が起こしてしまった、ある種の奇跡と呼べる体質の変化がゆっくりと起きているのだ。

 

「ベルしゃまのちからになりたいです・・・リリは」

 

こんな寝言を言っているリリの体は確実に変わっていた、そう悟空の気がここでは一番の問題であったのだ。

 

「それで起きて、早々に悪いけど、ベル・クラネルの力の秘密をうちのロキから全てを教えてもらったよ、ベル・クラネルが使っている技が、太古の英雄達が使っている技とね」

 

「でもフィンさんとリヴェリアさんは前回の説明会の時にロキ様とヘスティア様がいる時に知っていましたよ」

 

「それはね、でもあの時は、ロキから口止めされていてね」

 

「あぁ、我らも情報を集めることができなかった、いいや情報が何もかもロキやヘルメス様の手によって改竄されているとなれば、私が集めた情報は無価値だろうな、ロキ」

 

「そうやで、リヴェリアママが手に入れた情報は全てうちらが改竄した物しか残らんで、だからこそや力の秘密がばれてもうたベルと秘密を共有するにはな、うちらも同じようになればいいとおもってん」

 

「ヘルメスとしては問題はないが・・・どのみちあの方々が、このオラリオに来る可能性が高いのならば、情報の解禁は必須だろうね、ただし、それなりに秘密が守れる人物しか教えるのを禁止するよ、ベル・クラネル、教えた人達が僕達神々によって、口封じで殺されたくはないだろう」

 

「あっ・・・はい」

 

 

ベルにしてみてもいつまでもヘスティア様とじゃれているわけにはいかないのだ、そのためにすでにヘスティアも重要な会話が流れている時は、黙ってそれを聞いているのだ。

 

 

「はあーーーーーベル君。本来は他のファミリアに所属している人達は、それなりの対価を支払って、教える必要があるんだよ、技や知識は・・・でも今回ばかりは話が別次元なようだしな、仕方ないか、でもベル君わかっていると思うけど、指導と称して女の子の体にあまりべたべたとさわるんじゃあないよ」

 

その辺は抜かりがないヘスティアであった。

 

「ヘスティア神の許可もおりたちゅうわけや、ベル・クラネルの力の秘密を教えて、もらってもええで、それにどのみち今回のギルト側の調査が目的の遠征は中止や、ベル・クラネルが引き起こした、あの地震の影響でな、ギルド側が大手も中規模も小規模も巻き込んで、外に遠征して、地震でつぶれた村や街の復興が目的やねん」

 

 

「そうだね。僕もギルド側のトップと早朝に出会って話はしたよ、今回のダンジョンの中の調査よりもまずは外の地震の影響で崩れた村々や町々の復興がロキ・ファミリアに【緊急依頼】として明日からオラリオの外にでるからね」

 

実際にフィンはこの情報と緊急任務の詳細を書いた命令書等一切合切全てをアキ隊に持たせて、そのままダンジョンに潜ってもらっているのだ、これで先に一日前に潜っているラウル隊と合流して、即座にロキ・ファミリアに帰還しろということが書かれているのだ。

 

つまりギルド側の命令書があることで、ロキ・ファミリアの冒険者達は納得するしかないのだ、いやだといっても強制任務がギルド側から発動されているのだから。

 

 

だからと言ってフィン達は存在にダンジョンから戻ってきたメンバー全てを再びオラリオの外に送り出すということはできないのだ、戦力的にもファミリアを守るためにもだ。

 

だからこそ、今回の強制任務のメンバーの中核は第二部隊を中心にオラリオから外に出すと決めている。

 

『そもそもベートやティオネ、ティオナは救援活動はできないからね、レフィーヤもリヴェリアも一緒だ、彼女達はオラリオの防衛の指揮を頼まないといけない、僕とガレスはそもそもオラリオの外に出れるかどうかわからないしね』

 

 

実際に幹部連中の多くはまともな人格者がいないのだ、第二部隊はレベル的にも部隊的にも色々とまとまっていることが多いのだ。

 

そもそも高レベル者をオラリオは外には出したくはない、ではどうすればいいか、答えは決まっていた。

 

「そもそも今回のダンジョンの異変の調査はここにいるベル君とリリさんも加えて、ダンジョンに潜るよ、ファミリア全体でもぐるわけじゃあないから、ギルド側の任務も同時に二つこなせるからね」

 

確かにフィンの言っていることは間違いではないが、同時にダンジョン内部では神々の目が届かないために気の技術を習う目的も同時に入っていたりする。

 

 

「・・・・・・なるほどフィン、それはお前が考え抜いた答えというわけか?」

 

「そうだこのメンバーしか今のところは気の情報がない、だけど、ロキ・ファミリア幹部が堂々とダンジョンに入るのはね、色々とまずいと思うから、だから複数のチームに分けてダンジョンに入ってもらうよ」

 

実際にフィンは安全が確保されている十八階層でベル・クラネルから色々と気の事を教えてもらう予定なのだ。

そのために個人でダンジョンに潜る際にはロキ・ファミリアとしても止めてはいない。

 

「ベートは単独で十八階層までいけるよね、アイズはレフィーヤとコンビで同じく十八階層に連れて行ってくれ、

ティオネとティオナの二人も一緒だ、僕とリヴェリア、ガレスの三人で久々にダンジョンに潜っても問題はないかな、それに次の遠征の資金の確保も必須だしね」

 

フィンにしてみれば、第一級冒険者がソロで十八階層まで潜るのはなにも問題はない、装備を大げさにする程度もギルド側には遠征費を稼ぐといえばギルド側もロキ・ファミリアは何もいえないからだ。

 

 

そしてリリがようやく目覚めると、リリの腰からお尻の間に、見事なキャットピープルのような尻尾が生えていたのだ。

 

それを見てしまったベルは、完全にここに来ていたのは誰か、わかってしまった。

 

「リリのその尻尾・・・リリはもしかしてあの人の悟空さんの気の影響に、いいやでもそれだけであの特性がでるわけがないからなんで?」

 

リリにしてみても腰の方に違和感があったが、あの獣人族にいつも変身魔法で変身しているような感じを・・・

 

「どうして・・・リリの腰ところに見事な尻尾が・・・しかもこの手触り感は・・・ふにゃーーーーーー」

 

リリは自らの腰に生えている謎のしっぽを無理に触ってしまったのだ、冒険者の力で、そんなことをしてしまえば当然そこが【弱点の一つであるサイヤ人】と同じように力がどんどんとリリの体から抜けているのだ。

 

それを見たベルはすぐにリリが自らのしっぽをつかんでいる手を外すと、リリも全身から力が抜けるの感覚が止まりなんとかベルがいる事だけはすぐにはわかったが。

 

ベルにしてみれば、なんでリリがこうなってしまったが全くわからないままであったが、だかこの病室にいる神々にしてみればなんでわざわざリリが尻尾を出しただけでベルが異常に強張った顔になっていたのか?

 

それがわからなかったが、だかロキだけは、もしかして自らも食らったことがあるだけにベル・クラネルにとある質問をしてみたのだ。

 

「ベル、うちのリリが何で小人族から別の種族になってねん? もしかしてあの方に悟空と呼ばれた男を知っているちゅう感じか?」

 

「はい・・・やっぱり悟空さんが来ていたんですね、リリの体を見てはっきりとわかりました、もしかしてリリを助けるために悟空さんはサイヤ人ブルーになっていませんでしたか?」

 

「サイヤ人ブルーなんやそれ、でもな悟空という男がな神の力をうちのリリの心の中で使ったのはたしかやで、その力をうちらが確認しとるわ」

 

「僕もそうだよ、ベル君、あの方に悟空と呼ばれた男子はね、そこの小娘の心の中に入って助けたんだよ」

 

「僕もだね、あの方がずいぶんと乱暴なやり方で助けたとか言っていたけど」

 

「まったく悟空さんは・・・・・・」

 

ベルは大きなため息をついて、師匠の一人である、悟空の事をここにいる神々とロキ・ファミリアのメンバーに話すしかなかった。

 

そしてベルが知っているだけの情報がヘスティア、ヘルメス、ロキにも伝わると、彼らも頭を抱えるしかない。

 

「なんやそれ、つまりあの方の弟子であり、一度は敵対した上でおんなじ種族の力を五人の力を合わせると一時的な神の力を得る、それを確かめる為にわざわざ眠っていたあの方が悟空の故郷にやってきたというわけか」

 

「ほんで、その後にその悟空とライバルだけは神の力を独自に使えるようになっただからブルーか」

 

「本当におかしな種族だぜ、戦闘民族サイヤ人か、しかもその種族の特性上は絶対に生まれてくる子は尻尾がついている子供であり、満月の日には大ざるになって理性もなしにそこら中を暴れる怪物になる、おまけに瀕死の状態で回復すれば戦闘力があり得ないほど上層するとか、神々の恩恵を素で持っている種族が他の惑星にいたのかよ」

 

 

「はい、・・・・・・でもサイヤ人はやりすぎたんです、結果その惑星事消滅して、生き残りが本当にごく少数いるだけの民族となっているといっていました、悟空さん達は」

 

「そしてリリの体の中に入ったその悟空さんの特性と神の力の一部がリリちゃんの体に残ったことで」

 

 

「はい多分ですけど、種族その者が変更される恩恵かまたはスキルがリリには与えられたというわけです」

 

「ほんまに、そのスキルか恩恵がしらんけどうちのリリを変化させてしまったら、どうすればいいんや? ベル・クラネル」

 

「はい、尻尾は根元から抜いてあげれば、簡単に取れますし、あとはリリにある程度の気の使い方や、戦闘力を上げてもらえば、サイヤ人はある程度の戦闘力を持つと自動的に尻尾は生えませんから、一部の特例を除いては」

 

実際にこれはGT編で悟空が小さくなった時に尻尾が復活した時と同じである、大界王神様の力によって尻尾を復元した上にサイヤ人四にさせたのだから。

 

つまり特例という言うのは、ドラゴンボールで悟空かベジータの尻尾をよみがえらせる必要があるからだ。

だからベルはそれを知らないのだ、どんな特例で復活させるのかを? 

 

またこれは一時的に別の悟空達とこの世界の悟空達が出会ってそれで教えてくれたことであった。

彼らはサイヤ人四にはなれるが逆にブルーやサイヤ人ゴットにはなれないのだから。

 

こうしてリリが本当にサイヤ人の特性を持っているのか? または新たなスキルや恩恵を得ているのかを調べるためにロキと一緒に別の部屋でリリは自らの背中をロキに見せてリリのステイタスを更新させると・・・

 

「一体どうなってねんーーーーーーー!!!」

 

 

リリのステイタス更新された背中には堂々とスキルとして【戦闘民族サイヤ人】という変なスキル名が浮かんでいたのだ。

 

そしてリリの種族も小人族ではなくて、【戦闘民族サイヤ人】へリリルカ・アーディは生まれ変わっていた。

 

そう悟空がやってしまったことは、このオラリオの世界にサイヤ人という因子と可能性をぶち込んでしまった。

 

あの時ウイス様が驚いていたのは、リリの種族の変更を悟空が勝手に無自覚に行ってしまったことでもあった。

 

「やっぱりあの悟空ちゅう男性も、次の破壊神になるかもしれんちゅうことか、種族も恩恵も問答無用で壊すなんて破壊神ビルス様と似てるな」

 

 

こうしてロキのつぶやきは、リリは聞こえなかったが、だかロキ・ファミリアの一人の男性にしてみれば、もしベル・クラネルの言うことが本当であれば、それはアマゾネスよりも危険であり、勇者である男性は結婚するかもしれない可能性も奪われてしまった。

 

こうしてベルが落とした最大級の爆弾発言で、ロキ・ファミリアのメンバーも驚くしかないのだ。

 

またヘスティアとヘルメスもベル・クラネルが言ったことは間違いではないと確信するしかない。

 

子は神には嘘はつけないのだから。

 

 

こうしてベル・クラネルは一通りの話を済ませると、ボロボロになったベルとリリの装備の更新をするために、

【新しい防具類】探すためにベルとリリは二人一緒でバベルの塔に入っていく。

 

実際に呪い系統のタリスマンや小手系統だけでもベルが装備すれば、また前回と同じようにはならないと神様である、ヘスティアもヘルメスもそしてロキでさえも言っていたのだから。

 

他のロキ・ファミリアのメンバーは昼頃には戻ってきているはずのアキとラウルの遠征組をロキ・ファミリアの本拠地で待っていたのだ、自分も潜るために装備を色々と整えながら。

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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三人パーティー結成

何とか三人を出せました、

ベルに防具や武器を必要かと思われる人がいると思いますが、 気を封じ込める技術や呪いの防具があったりするので、 それを素手で触るのはバカのすることですし。 

結果的にはこのチーム内で泣きを見るのは・・・


リリルカ・アーデにしてみれば完全に戸惑っていたのは仕方がない。

 

リリが信頼して、そして好きな人物が言ったその【サイヤ人】という特性は特にあの悪夢を見ていた、リリにしてみれば、身体能力も何もかも上がるという特性を持った獣人程度しか思わなかったのだ。

 

 

実際に今のリリはバベルの塔に行く時にキャットピープルの女性として自らの変身魔法で変身させているのだから。

 

どちらかという尻尾よりもリリの頭の上にかわいい耳が生えているのだ。

 

「問題ないです、そもそもリリは、ロキ・ファミリアに入らなければこうしてキャットピープルのサポーターとしてベル様と一緒に冒険をする予定でしたから」

 

「そうだけど、僕もリリも二人分の防具や武器の買い物か、二刀流にしたときの剣はガネーシャ・ファミリアの遺品だと言っていたし、フィンさん達がきちんと返したといっていたからね」

 

「そうですね、あの時の戦いがベル様の戦闘スタイルに合っているならば、今後は二刀流の使い手として戦うにも、今日合流するかもしれない、専属の契約が取れるかもしれない鍛冶師さんとですか?」

 

 

「そうなるね、ヘファイスト様が予定が空いていたら、合わせてくれると言っていたけど、そのあたりはどうなんだろう?」

 

 

ベルにしてもリリにしても、昨日のベルが起こしてしまった地震でその鍛冶師が本当に自らのファミリアに戻っているのかわからないのだ。

 

「それにそもそも鍛冶師の人達もダンジョンには潜りますからね、ダンジョンでモンスターを倒して、経験値をためてさらにいい武器や防具を作る鍛冶屋もいますからね」

 

実際にリリの言っていることは間違いではない、ロキ・ファミリアも遠征時に契約している専属の鍛冶師を連れてダンジョンに潜っているのだから。

 

遠征も防具や武器が消耗してしまうことが圧倒的に多いのだ、だからこそ、小さいファミリアやソロの冒険者は基本的に契約した鍛冶師と他の冒険者とチームを組んで上層部でちまちま経験値を稼いでいるのだから。

 

 

つまりベルの専属になるかもしれない鍛冶師もダンジョンに潜っている可能性が高いということだ。

 

そんな会話をしながら、ベルとリリの二人はヘファイストがいる、場所に向かってバベルの塔の中を歩いていた。

 

そして一方では

 

「ヘファイスト様。俺はいつまで、その人物をここで待てばいいんですか?、これでも鍛冶師として腕を腐らせないように鍛冶場に行きたいんですよ」

 

「もう少し待ちなさい。ヴェルフ、あなたの専属になる子はね。特別なのよ。色々な意味でねそれに貴方が作った防具を買った冒険者でもあるのよ。そんな冒険者が来るまであなたはまてないというの?」

 

「それは・・・ですが・・・」

 

「どうもお邪魔します? なにか込み合っていますか? ヘファイスト様?」

 

「どうしたんだい? ヘファイスト、僕のベル君が君の所の子と専属契約する日なんだぜ!!」

 

「リリは早く防具と武器を決めたいです」

 

「こいつらが・・・俺が専属になる予定の冒険者とその神様というわけですか?」

 

「ええ、そうよ。 ヴェルフ、あなたの防具を使っていたのよ。その防具は完全に破壊されたわよ」

 

「あの防具のおかげで僕もリリも助かったんです。あれほど頑丈な防具はどうやってつくったんです?」

 

「そうか、ちゃんとあの防具は役に立ったのかよ、でお前はだれだ?」

 

「初めまして、僕はベル・クラネルです。ヘスティア・ファミリア所属です。二つ名は【リトル・ルーキー】だと僕の神様に教えてもらいました」

 

「リリルカ・アーデです。ロキ・ファミリア所属に最近所属したばかりの新人です。レベルは一です」

 

「僕は神ヘスティアだ。ヘファイストの友神だぜ」

 

「俺はヘファイスト・ファミリア所属のヴェルフ・クロッゾだぜ。同じくレベルは1だ!!よろしくなベルとリリすけと俺はお前たちをこう呼ぶぜ」

 

「ヴェルフ・クロッゾ!! まさかそんな大物がなんでこんな所に」

 

リリにしてみれば、驚くしかないが同時にベルはその辺の知識は全くない。だからこそベルは本当にわからないのだ。

 

そんなベルの態度は頑なな態度をとっている。ヴェルフ・クロッゾの心に何かを落としたのだ。

 

そんな中でヘスティアとヘファイストの二神は色々と話をしていたのだ。

 

「友神なのは間違いないけど、その友神に頭を下げてでも借金した作ったあのダガーはどうだったベル・クラネル」

 

「はい、ただあのミノタウロスを倒すには剣が一本ではどうしても勝てませんでした、二本目はガネーシャ・ファミリアの遺品のノーマルソード品をなんとか使って倒したんですよ」

 

その言葉には嘘はないことが、ヘファイストもヘスティアもわかっていた。

 

「じゃあなにか、俺にその代わりの剣を打てというのか? ベル・クラネル」

 

「あっ、はい・・・でも防具もボロボロでちゃんとした装備も欲しいですけど、専属の契約の鍛冶師はだめでしょうか?」

 

「いいや、魔剣を打てというわけでもない。ただの剣と防具を作ってくれというのは俺的に気に入ったぜ」

 

「ベル様・・・わからないと思いますが、クロッゾ家というのは過去には圧倒的な強さを出した魔剣を作った鍛冶貴族に与えられる名前です。つまり本来ならば」

 

「そこまでだ。リリすけ、俺はヴェルフ・クロッゾはクロッゾの魔剣は絶対に作らない。武器としては欠陥品を鍛冶屋の俺に打てというならば、契約はしないからな」

 

「いいよ。リリ。確かにその魔剣というのも強いと思うけど、今の僕たちに必要なのはちゃんとした武器と防具でしょう。ミノタウロス戦で全部こわれちゃったんだし」

 

「それはそうですが・・・リリとしては」

 

リリにしてみれば気という変な技術は、あの呪いで封じられることがわかっていたのだ。つまり気を封じられたベルに対して何かしらの切り札を用意してほしい気持ちがある。リリはサポーターとしてもベルの事が大好きなのだから。

 

「でもどうするだい? ベル君の資産ならばある程度の防具も武器も作れると思うけど、材料は何さ?」

 

実際にヘスティアの言っていることは間違いではない。どんなにいい武器や防具を作ろうとしてもその材料がなければ作れないのだから。

 

実際に大手のファミリア用に色々と素材は確かにヘファイスト・ファミリアには在庫はある程度は置いているがだがそれでも限度はあるのだ。

だかそれでも限度はあるのだ。

 

「それじゃあ今からベルとリリすけの二人にあった武器と防具を作るから、俺の工房に来てくれ。ある程度の素材ならば問題はないからよ」

 

「はい」

 

「今・・・行きます。それでは神様達は、後よろしくお願いします」

 

こうしてヴェルフ・クロッゾはベル・クラネルとリリルカ・アーデの二人を連れて、自らの工房に向かっていく。その顔は本当にうれしそうであった。

 

「ヴェルフの笑顔は良いわね。本当にいい子達に会えたようだけど、相手はあの気の使い手よ。身体能力も高いから、今日はヴェルフの悲鳴が聞こえてくるわね」

 

「なんだい? うれしそうだね。ヘファイスト、君もそんなに笑うことがあるんだね。子供のためにさ」

 

「さてね。それよりもヘスティア、今のうちに色々と契約書を作るわよ。神と神とが交わした契約だから問題はないはずよ」

 

「そうだね」

 

こうしてヘスティアとヘファイストのニ神が色々と契約について話をして、契約を交わしていたが。

同時にヴェルフの悲鳴が自らの工房で聞こえてきたのだ。

 

 

こうしてベル・リリ・ヴェルフの三人はチームを組むことになった。そして出発は明日の朝頃にダンジョンに潜るという無謀というスケジュールではあったが、元々はロキ・ファミリアに借りがあるベルとリリには断れることができなかったのだ。

 

 

 

 



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ダンジョンモンスターの襲撃前編

ベル達の準備で 話がなくなりました。

リリの服、あれってソーマ・ファミリア側が絡まないと、まともな防具をつけていたはずなので。

色々と変更しています。 


結局の所、時間の問題でヴェルフはベルの武装はヘファイスト・ファミリアの在庫に残っていた。ミノタウロスの角三本から作られた【真・牛若丸】と小太刀と同じぐらいの長さにしているのだ。

 

これは先のミノタウロス戦では二刀流が最もベル・クラネルの戦い方には合っていたからだ。

 

だが同時にここまでの、武器を作るのに牛若丸にもミノタウロスの角を使って製造はしたが。やはりベル・クラネルが持ったり、武器を構えて振るい起すと。四回程度で壊れてしまうのだ。

 

「・・・だからよ・・・、ベル。確かにお前の身体能力は異常だよ、レベルⅡになったばかり奴がここまで装備を壊すなんてよ、装備も壊すなんてよ、ベル・・・お前はどれだけ武器や防具を破壊すれば気が済むんだよ!!、本気で鍛冶屋泣かせだよ」

 

実際にベル・クラネルの足元には大量の防具と武器の無残な姿がそこにはあったのだ。

 

おおよその数にして30以上は確実にベル・クラネルが破壊した物なのだ。

 

 

「あはは、やっぱり既製品やヴェルフが値段の安い鉄とかミスリル制で作ってもらった装備だけど・・・」

 

「ああそうだな・・・・こうなったらベル・クラネルの予算が本気で尽きるぞ、強化種と亜種のミノタウロスの角はドロップ品とは少ないぞ、だから素材の値段も当然高くなる」

 

実際に亜種型や強化種の多くは本当にレア・モンスターとしてダンジョンの中から生まれたりするが。

その希少性の高さで、圧倒的に数が少なくなる。通常のミノタウロスは20匹を倒せば、5本程度は落とす計算になる。

 

原作のベルがミノタウロスを倒して、角をゲットしたのは。自らの幸運によるものである。

だからこそ、ベルもわかっていたのだ。数が非常に少ないと事も。

 

 

「ですよね・・・わかりました、でも装備の値段をケチりたくはないので、お願いします」

 

「ああ・・・わかっている、実際に俺が鍛冶の腕でまともに作れる素材の限界値がミノタウロスまでだ、それ以上のモンスターのドロップ品や高級な素材系列は、腕がまだ足りないんだよ、だから扱えない」

 

 

実際に鍛冶師に必須の鍛冶のスキルをヴェルフは持っていない、代わりに魔剣を製造するスキルは持っているのだ。

 

 

そしてヴェルフには先祖の血が流れているようで、炎化創火(ベリタス・バーン)のスキルがあり、ベル、リリ、ヴェルフのマント型の装備は火属性の攻撃をある程度守ってくれるマントを3着は作れたのだ。

 

 

ベルの鎧は壊れたがヴェルフが元々売り出していた。鎧を新規に作り直して、素材にミノタウロスの亜種の角を数本を使って、作り直しているのだ。2本目の新しい小太刀と同じ素材であり、十分にベルの身体能力に耐えられる防具になっている。

 

そのぐらいしないと、ベル・クラネルが悟空達から貰った服を着て、ダンジョンに入るしかないからだ。

 

そしてリリもまた身体能力も何もかも上がっていた、基本的にはステイタスが平均的にオール300は上昇しているのだ。

 

つまり今のリリのステイタスはレベルⅠでありながら、全ステイタスはオールAからオールSに近い数値になっていた。

 

そのためか、またリリの防具も色々と新規にヴェルフが作り直していた。

 

「リリ助・・・お前は・・・そんな装備でダンジョンに潜っていたのか?」

 

リリの装備はほぼ布の切れ状態なのだ、防御力はほぼない状態でコートしか防御力はあるのかという程度の。

 

「それはリリは・・・」

 

「当たり前だがな、サポーターもモンスターと戦うんだ、ちゃんとした装備を軽装でもつけていないとだめだろう?」

 

「わかっていますが、リリにはリリには」

 

実際にリリはソーマ・ファミリアを抜けるために装備にお金をかけている余裕はなかった。いいやちゃんとした装備もしたときはあったが、だがその装備は全てソーマ・ファミリアの団長や団員が奪ってお金に換えてお酒を飲むために売りっていたのだ。

 

つまりまともな装備品なんてリリは最近までつけたことがなかった。

 

ロキ・ファミリアで貸し出される装備品は前回のミノタウロス戦で全て破壊されたのだ。

 

この辺は流石にロキ・ファミリアという感じであり、ちゃんと新しく入った新人にもある程度の装備品は渡しているのだ、無論中古品でロキ・ファミリアが用意している装備品を入れている。倉庫の中から出して使うわけではあるが。

 

 

そうでなければ、ベルが庇ったところで。ミノタウロスの一撃でとうの昔にリリはダンジョンの中で死亡している可能性が高いのだ。

 

その結果リリはかなりちゃんとした装備を付けることになった、あの布の服ではなく、軽装の鎧と服を装備して、壊れた弓矢と接近戦用のダガーかまたは棒系統を装備することになった。

 

 

実際にリリは背丈は小さいが、それならば棒術や腕につけれる弓矢などを装備することで、ダンジョンの中でも接近戦から長距離戦を戦えるオールラウンダーに変わりつつあった。

 

その装備を作ったり既製品を買ったりして、ベルの貯蓄は二億ヴァリウスも減ってしまった。

 

実際に多くの既製品の装備をベルが破壊しているために、その代金も同時に差っ引かれているのだから。

 

 

「明日はロキ・ファミリアの幹部連中が待っている十八階層まで行けというのかベルとリリすけは」

 

ヴェルフにしてみれば、レベルⅠが二人レベル二が一人の三人パーティーで十八階層は無理だと思っていたが。

 

「大丈夫です、ベル様は十八階層をほぼ単身で行っていました・・・ええ行くだけならば簡単なんですよ、本当に」

 

リリにしてみればあの時のベルとリリが初めて十八階層まで潜った時は十七階層のボスまで普通に出てきたのだ、それ一刀両断で倒してしまうベル・クラネルの力は驚きしかなかった。

 

「本当か、ベル?」

 

「三人で初めてだから、一日ぐらい遅れて合流するのは時間をロキ・ファミリアの幹部の人達も許してくれるよ」

 

実際にベル一人であれば、一時間で到着するが、同時にモンスターが落とすドロップ品や魔石は確実に手に入らないのだ。

 

拾っている時間と全部それらを拾っているとやはりバックパックが一杯になってしまうからだ。

 

それにベルの言葉を聞いていると、自らの足元にある、大量の破壊された装備損の数々がベルの規格外の力を示していたのだ。

 

「どうやら俺は、とんでもない冒険者と専属契約をしてしてしまったようだな、でもなんだお前たちといると、楽しいことが起きると予感はできるぜ」

 

なんだがヴェルフにしても、このベル・クラネルとリリルカ・アーディの二人の冒険者と一緒にダンジョンを潜ってもいいと思えるほど、久々に楽しい時間ではあったが。

 

 

「ならば・・・お前たちも、そろそろダンジョンに潜るための備品やアイテムとかを用意しておけよ、明日の早朝に出発するんだろう、色々と物資の買い付けも必要だとおもうんだが?」

 

「ああそうだった、どのみちあれを、ロキ・ファミリアの人達には知られているし、ダンジョンの中ならば、あれを使っても問題はないはずだしね」

 

「そうですね・・・リリも、新しいバックパックをベル様の分とリリの分も用意しなくてはいけませんからね、まだギルドにいるかもしれないファミリア専属になったエイナさんでも情報を聞かないといけませんからね」

 

 

こうしてベルはベルでとある場所に隠している、何やら白いカプセルと数字が表示されている物を確認した後に、ダンジョンにもっていく物の中にそれを入れておく。

 

どのみちこれがなければダンジョン内で安全に話等ができるスペースがないとベルは考えているのだ。

 

またリリは行きつけの場所やロキ・ファミリアに教えてもらった、補給物資等をベルから貰ったお金で色々と買いあさっていた。

 

ちなみにベルからはリリに渡された額は一千万ヴァリウスであった、足りなければまた出すとかベルは言っているほど、ベルの個人資産はある程度は残っているが。

 

それでも第一級冒険者用ポーションは普通に高いのだ、また食べ物も色々と買い込むがそれでも高いものは高いのだ。

 

干し肉や干し物系統が多くなるのはダンジョンの中では当たり前である、匂いで近づくモンスターが多くいる中で、生肉や生野菜を持ち込むのはバカのすることである。

 

香辛料が多めの食べ物もやはり同じで、香辛料は香辛料で別の容器の入れるなどして、匂いが漏れないようにする必要がある、また水も同じぐらい貴重なものになってくるのだ。

 

ダンジョンでは飲み水の確保も重要な位置になる、だからこそサポーターがそれらを持つことで冒険者は戦うことに専念できるのだが・・・

 

今の冒険者にそれがわかるやつらは一握りの冒険者でしかないのだ。

 

結局はベートやアイズの二人が部下を連れて遠征に行くとしたら、まともな準備すらできてないのだ。

 

彼らはあくまでもロキ・ファミリアのエースであり、戦いを切り開くための戦闘要員でしかない、部隊全体を考えて動くということは未だにできてないのだ。

 

 

こうして、三人は三人とも、明日のダンジョンに潜るために、色々と準備をしてそしてそれぞれのファミリアのベットに眠りについていく。

 

 

 

 

 

 

 

 




ヴェルフは確かレベルⅠで鍛冶師のスキルがないのて、中級素材で色々な防具や武器が作れないと思って、書いています。 間違ていたらすみません。


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ダンジョンモンスターの襲撃後編

なんとかかけました・・・影響が大きすぎる結果こうなりました。

普通に考えるとあり得ないけど、影響が出てもおかしくはないので。

こうなりました。


アンケート機能で 再び出すキャラをアンケートで決めようと考えています

結構色々と考えているので、 出せるとしても五人以上は 作者の力量的には無理なので。


ベル・クラネル、リリルカ・アーディ、そしてヴェルフ・クロッゾの三名はギルト側が開くのを待って、正式なパーティーをしたのだ、無論窓口は専属になっているエイナさんでもあった。

 

 

「いいねこれでようやく、三人パーティーとしてベル君達も晴れて本当の意味で冒険者の仲間入りだね」

 

実際にソロで活動できる場所は、限られていることもあり、ギルド側してもある程度の人数でパーティー組み上層部、または十八階層まで行ける実力者達を晴れて冒険者とギルド側は呼んでいる事が多いが。

 

実際には三人以上でダンジョンの奥に潜る時は色々とソロで活動している者達は楽ができないのだ。

 

リーダーを決めたり、指揮権や、連携をとったり色々と大変なことが起きるが、それを乗り越えて晴れて、第三級冒険者であり、尻の殻がようやく外れるという意味で、冒険者なのだ。

 

ベルが何もかも規格外すぎたのだ。オラリオに来てから四か月以内でレベル2にランク・アップするということは、ロキ・ファミリアが持っている新人【アイズ】の記録を塗り替える出来事であったからだ。

 

 

こうしてベル達はエイナと色々と会話をしている最中にも、小さい地震が頻々にベルの足元で起きていたのだ。

 

「また地震だね、でも昨日の地震よりかは、圧倒的に弱い部類だし、ダンジョンに潜るのは問題はないけど、ダンジョンがある場所が場所だからね、一部崩落して通れるルートや通れないルートがあるかもしれないからね、その辺の情報もベル君達が帰るときに私に報告してくれると、私がギルド側に上げるから」

 

実際にエイナとしても危ない道の情報を隠して冒険者達に渡すなんて馬鹿なことはなしい。そんなことをすればギルドの信頼関係が崩壊するからだ。

 

「はい!! ではエイナさん、ダンジョンに行ってきます」

 

「ではエイナ様、ベル様の事はリリにお任せください」

 

「エイナさん、情報ありがとうな、地震の情報もなダンジョン内だし、多分大丈夫とおもうぜ」

 

 

「あはは、それは分かっていますが、それでも心配なんです」

 

こうしてベル達一行はエイナとそしてヘスティアの見送りによってダンジョンの中に入っていく。

 

ベルとリリの二人は完全に新規の装備であり、その装備になれるために、1階層から3階層まではベルとリリはまずは弱いモンスターの攻撃を防具や新しくした武器でわざと受けたりして耐久度や防御性能を色々と試していたのだ。

 

「この辺のモンスターの攻撃では、このリリの新しく装備したバックラータイプの盾で防いでいますが、全然モンスターの攻撃が届きませんね、本当にすごい鍛冶師です」

 

「そうだね、僕の二刀流の小太刀タイプの剣も十分になじんできたし、ヘスティア・ナイフと一緒に使っても問題はないかな、ただやっぱり二刀流はあれが初めてだったから、なかなかうまくは攻撃を流せないけど」

 

「おいおいなにを言っているんだ? キラーアントを瀕死にした上で増援まで呼ばせてそれで囲まれた状態でも平気ってどんな神経をしているんだベルにリリすけはよ!!」

 

 

ヴェルフが言っていることは間違いでもない、実際にキラーアントの死骸は数えるのがバカらしい位の数の魔石とドロップ品がベルの周りにはつみあがっているのだ。

 

すでに数百は超えている状態でベルは新装備の確認を行っているのだから、ヴェルフにしてみれば、十分すぎるほど頭がおかしいと思っていたが、さすがにベルもヴェルフの調子やリリの身体的な変化の事も頭には入れているようで。

 

 

「お変わりはこの辺で終わりだね、ヴェルフもリリもドロップ品と魔石を集めたら一度休憩にしよう、そうしないとヴェルフの体力が持たないでしょう?」

 

「ああ・・・確かにな俺もこんな大剣をぶん回していたから、結構な体力がなくなったからな、それにしてもリリすけとベルは体力のバケモンだな、確かにこんな事をしていれば最速記録でレベル2にでもなるか?」

 

「うん・・・まあっ・・・それはおいおいとね、神様の許可がヴェルフにも話せるとおもうから、今は先行しているはずのロキ・ファミリアの人達と合流するためにも、シルさん達が作ってくれたこの弁当をダンジョン内で食べて体力を取り戻したら、目指せ10階層だね」

 

「そうですね、リリも思った以上に体の身体能力が向上しており、棒タイプでキラーアントの固い甲羅すらも破壊できる時は本当に驚きました、これが【あのスキルの効果】というわけですか?」

 

「リリすけも本当にすごいぞ、根かまたは槍でもちゃんとしたのを作れば、あのブレイバーと同じレベルまで行くんじゃないか?」

 

 

ヴェルフもリリもそしてベルも少し早い昼飯をダンジョン内で食べていた時、地上では、多くの冒険者が一部を除いてはオラリオの外に救援活動としてファミリア同士や大手のファミリアはそのまま抱えている冒険者達でそれぞれの振り分けられた遠征場所に向かっていた。

 

 

またロキ・ファミリアの幹部連中も同じく、ギルド側にはダンジョンに入るのは止めてほしいと言われていたが。

 

「僕たちは2度もわたり、遠征に事実上失敗しているんだよ、その分の補填をギルド側が出してくれるならば考えるけど、出さないから、僕達幹部が直接ダンジョンに潜って魔石やドロップ品の回収をしなくちゃあいけなんだけどね」

 

 

ブレイバーが言った言葉で、ギルドの上層部は黙るしかない、どのみちダンジョンに潜るというのだ、地上にいるか、ダンジョンに居るか違いでしかないのだから。

 

 

結局の所はダンジョンに入る冒険者に交じって、ロキ・ファミリアの幹部連中が大きなバックパックを各人がもってダンジョンの中に入っていく。

 

そしてそんな中に一つのファミリアが存在していた。

 

そうタケミカヅチ・ファミリアである、合計合わせてたったの5人しかいないが、それでも中層を目指すには十分な数でもいえたのだ。

 

 

「よし、お前たち、命がレベル2に上がったばかりで、中層を目指すのはいいが、命あっての物種だ必ず帰還してくれ」

 

「「「「「はい!!!!!!」」」」」

 

 

こうしてタケミカヅチ・ファミリアのメンバーは5人でパーティーを組んでダンジョンの中に入っていく。

 

そしてやはり地震がまた発生しているのだ、何度も何度も微弱だが、確かに地震は発生していた。

 

それはヘスティアもロキ、ヘルメスさえも感じ取っている何かの違和感と呼べる変な地震であったからだ。

 

「なんや、地震の後の余震はこんなにも続くなんて、普通はありえんわ」

 

「まったく変な地震だぜ、こうしてファミリアの中の片づけもまだ終わっていないのにさ」

 

 

「むっ・・・変な地震だな、ベル君達は大丈夫だとおもうけど」

 

 

すでにタケミカヅチ・ファミリアの連中がダンジョンに潜っているが。1階層から3階層の存在する多くのモンスターは今まで通った冒険者達が事ごとく倒しているのだ。

 

ダンジョンからモンスターがポップする時間もあるためにタケミカヅチ・ファミリアは何の戦闘もしないままで、4階層以降も潜り続ける、そしてそれはベル達が休憩している時間の出来事であった。

 

 

そしてまた、地震もダンジョンの中でも頻繁に起きていたが・・・それが不幸の始まりでもあった。

 

ベル達が7階層の中層部分まで降りてきて、ウサギのモンスターやシャドウ・モンスターと戦いが終わり、ドロップ品と魔石をベルとリリとヴェルフが手分けをして拾っていると、一番最初に気づいたのはやはりベル・クラネルであった。

 

「ヴェルフ、リリ・・・戦闘準備をしておいてくれ、どうやら冒険者の一行がモンスターの集団から逃げてこちらに向かってきている」

 

「なっ・・・またかベルお前の気配察知能力はどうなってやがる!!!奇襲専門のモンスターの居場所を特定して倒したら、次は隠れているモンスターすらも倒すなんてよ」

 

「ベル様のこの気配察知能力にリリも助けられましたから、でもそうなると、ダンジョン中で他の冒険者がモンスターの集団から逃げるということは・・・やはり!!!??」

 

 

そうなのだ、タケミカヅチ・ファミリアの連中が負傷した仲間を背負いモンスターの集団から逃げていたのだ。

 

「ごめんなさい」

 

「すまんでござる」

 

「すみません」

 

残りの一人は背負っている仲間の事を気にかけて、そのまま一気にダンジョンから出る階段に向かって走っていくのだ。

 

つまりモンスタートレインをベル達はされてしまったのだ、普通ならば最悪の行為であり、下手すれば3人パーティー程度は全滅すらあり得るそれがこのモンスタートレインではあったが。

 

 

「ヴェルフとリリはここに居て、周りを見ておいて、どうやらウルフ系のモンスター30匹以上はここにきているよ、それに後続にもモンスターが・・・100以上はくだらない数だね」

 

 

だがベルは何匹かのウルフを始末した後に、悟空達から教えてもらったとある技の構えした状態で残りのウルフ達、自分達に近づいてくるのを確認して打つために、ための作業に入っていた。

 

 

だか一方ではリリとヴェルフは何か打開案はないかと色々と喋っていたのだ。

 

 

「かーーーーーーめーーーーーー」

 

「ベルしゃまーーーーーーーだから簡単にいわないでください、私達はトレインされたんです、普通ならば死んじゃいますよ」

 

「はーーーーーめーーーーーー」

 

「そうだぜ、ベルにリリすけ、このまま戦えば俺らでも死亡するのは目に見えているリリすけなんか裏ルートや数をやらせるルートは・・・」

 

「波!!!!」

 

そんなことをヴェルフがリリに言う前にベルが初めてダンジョン内で放った【かめはめ波】によって通路から出てくるはずのウルフ系のモンスターはいっきに全滅したのだ。

 

「ベルしゃますごいです」

 

「ベル・・・なんだよそのスキルか魔法はよう・・・」

 

「これも僕が抱えている秘密の一つだけど、今は秘密よりもヴェルフとリリの命が心配だったから・・・でもこの通路の先は・・壊れたようだし」

 

「壊れちまった・・ダンジョンの一部を破壊するなんてよ、ベル・・・。お前は本当に規格外だな、まったく・・・」

 

 

ヴェルフはあきれているが、だがリリにしてみればいまだに大好きなベルが警戒態勢を解いていない事をベルの表情と態度でわかっているのだ。

 

「リリもヴェルフもさっさと18階層まで行くよ。まだモンスターパレードは終わってない。これからが始まっているようなんだよ。他のモンスターの群れがこちらに近づいている」

 

「なんだってそうなる!!!」

 

「ベル様といると退屈はしませんが、これは絶対におかしいです!!」

 

 

こうしてリリもヴェルフも一気に18階層まで後たったの2階層・・・つまりは16階層までは何とか降りてきたが、だがやはりダンジョンのモンスターパレードは終わっていないむしろ、ベル達を狙ってモンスター達がどんどん集まりかけていたのだ。

 

 

その最中にベルは12階層でヘスティア・ナイフをどこかでなくしてしまった、ナイフと仲間をどっちが大事といえば今のベルにしてみれば初めてできたパーティーであり。

 

鍛冶師のヴェルフやサポーターのリリと共になんとか500に近いモンスターの群れを倒すことができたのだ。

すでにドロップ品や魔石を拾う時間はないのだ、本当に狭いルートでベル達は戦っている。

 

ベル一人であれば五百程度は簡単にはたおせるが、ほかにも仲間がいる状態で倒すとなれば、結果的にリリがルート選択をしてそれに従って、モンスターを倒した結果があの500以上のモンスターなのだ。

 

だからこそヴェルフもリリも今のダンジョンは何かがおかしいと分かっているが、それでも今から地上に戻るよりかはこのまま18階層に向かった方が安全だと、誰もがおもうからだ。

 

「一体どうなってやがるんだ、今のダンジョンは確実におかしいぞ、やっぱり昨日の地震で必要以上ダンジョンの何かがおかしくなかったのか?」

 

 

「リリにもわかりませんが、ですが、一部都市伝説的なことでいえばジャガーノートと呼べるダンジョンが作り出すダンジョンを壊しまくった結果生まれたモンスターは噂では知っていますが、地震であれだけのモンスターが生まれるというのは流石に」

 

 

「僕もエイナさんに聴いているけど、未だにダンジョンがモンスターとか生み出す原理も知らないんだって、何がきっかけで生み出てくるのも、なにもかも」

 

 

そうなのだ、ミノタウロスを倒した時に気を全開したときもモンスターパレードは発生していないのだ、

 

今回のかめはめ波程度の気でモンスターパレートが大発生しているのならば、今頃はベルもリリも命はない可能性が圧倒的に高いのだ。

 

つまりはベルの考えでは気が原因ではなくて、他の何かが元凶ではとないかと思っているが、実際にはそれはあっているのだ。

 

 

原作ではロキ・ファミリアが50階層付近まで潜って、ダンジョンに出てくる新種等を調べる予定ではあった。だかこの世界ではそれが起きていない。

 

今のロキ・ファミリアの遠征は中止となって、現在はオラリオの外で第二班が中心となって、救援活動を行っているのだ。

 

 

つまりだ、何かしらの原因が倒されていない状態であれば、その何かしらの原因がダンジョンに悪影響を与える結果となって、このパレード化を引き起こしている可能性は圧倒的に高いのだ。

 

「次は・・階層主の部屋か」

 

「大丈夫です、ベル様がすでに倒しましたから、たった一人で・・・・・・ですので階層主はまだ生まれるはずはありません」

 

実際に階層主が生まれるサイクルはなぜか決まっているのだ、つまり、討伐された日から1か月程度は普通は階層主は生まれないが・・・

 

 

ぴり・・・・・ぴり・・・・・ぴしゃ・・・ぱき・・・バッキーーーーーーン

 

そう階層主が生まれるような音が17階層で響いたと思ったら、真っ黒いゴライアスが姿を現したのだ。

 

「おいリリ助情報が違うぞ・・・階層主が現れやがったぞこのまま18階層まで走り抜けるぞ!! ベル!! リリすけ!!」

 

とヴェルフがしゃべっているとベルだけは違っていたもう一振りの小太刀に気を集めるとそのまま階層主を真っ二つにしてしまったのだ。

 

「覇っ!!!」

 

「お見事です、さすがはベル様です」

 

「おい、さすがに冗談だろう・・・確かにそれはミノタウロスの亜種と強化種で作られた小太刀ではあるが、・・・階層主を一刀両断にするほどの切れ味も耐久度もないぞ!!」

 

 

流石にあのバカげた再生能力を持っている階層主のゴライアスでも自らの巨大で大きな魔石すらも真っ二つにされている状態ではさすがに再生も何もかもできない状態になっていた。

 

「さぁ・・・行こうかリリにヴェルフ、でもその前にこの魔石の回収もしないとね、ふん」

 

真っ二つにされた魔石をさらに半分に切ったのだ、きれいに四等分にしてしまったが、普通は小太刀レベルの剣ではできない芸当をして見せているのが、ベル・クラネルであった。

 

「本当にどうかしてやがるぜ、ベル・クラネルはよ」

 

「でもちゃんとベル様は私達を守るために今現れたばかり漆黒のゴライアスを一刀両断にしたんですよ」

 

「そのぐらいは俺だってわかるが・・・だかあれは確実にレベル詐欺だろう・・・本当にレベル2になったばかりのリトルルーキーなのかよ」

 

実際にヴェルフにしてみれば、オラリオの情報をある程度は集めていたが、だがベル・クラネルが本当にリトル・ルーキと呼べる実力者であるということは、いやというほどこのダンジョンに初めて潜ったヴェルフでもわかってしまった。

 

 

こうしてベル・クラネル、リリルカ・アーディ、ヴェルフ・クロッゾの3人は4等分にされた魔石を各自が持って18階層に降りていく。

 

そうロキ・ファミリアの幹部連中が先にいるはずの合流地点を目指してゆっくり階段を下りていくのだ。

 

 

一方では地上に出て病院になんとか入ったタケミカヅチ・ファミリアの連中が、あの冒険者達を巻き込んだことを自らの神様に報告を言っていたのだ。

 

 

 



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ロキ・ファミリアと合流そして 地上では・・・

アンケート機能の追加で 新しいアンケートをいれました。

後はベルが持っている家の大きさは大体アポロンファミリアのホームと同じ大きさの家です

そのぐらいないと重力制御装置が入らないので、後修行場も仲間の個室も


タケミカヅチ・ファミリアの連中がヘスティアが働いているバイト先まで押しかけてきて。

 

 

「なんだいいったい・・・今の僕はまだバイト中なんだけど、タケにそれにファミリアの連中もさ」

 

「すまないが・・・実は・・・ヘスティアの所のファミリアのパーティーの所に家の子達がモンスターを擦り付けたようなんだよ、逃げるためといえ」

 

その言葉を聞いたヘスティアは、ただ黙ってヘファイストの装備類を布で吹き始めて。

 

「大丈夫だよ、僕のベル君は強いからね、今頃は十八階層まで降りているはずさ!!」

 

そのようにいうヘスティアの言葉をタケミカヅチはただの強がりで言っているだけの言葉と思っていたのだ。

 

「わかった・・・だが、私の所のファミリアの子供達が本当に大丈夫なのか心配なのだよ」

 

タケミカヅチ・ファミリアの子供達の一人を除いてはダンジョンに潜れるほど、装備も体調も問題はない。

 

「いいよ・・・タケ、分かったよ僕のベル君は絶対に死んでないと証明すればいいんだろう?」

 

「ああ頼むよ」

 

「わかったよギルド側にも依頼として出すしかないからね。それに・・・僕も・・・」

最後の方の言葉はヘスティアが小言で言ってだれも聞こえなかった。

 

こうしてヘスティアがバイトが終わった後にギルド側にベル達の救援任務をは出したのだ。

 

「ええーーーーーベル君が他のファミリアからモンスターの集団を押し付けられた? それの生存確認をするために依頼って!!」

 

エイナとしては驚くしかない、あのベルを含めたパーティーがまともにダンジョンのモンスターにやられるとは思えなかったのだ。

 

「でもベル君だよ、しかも私を連れてミノタウロスを単独で倒せるベル君がモンスターの集団を押し付けられたことで・・・」

 

そんな依頼をギルドに張り付けていたら、なにやらエイナの後ろの方から声が聞こえてきたのだ。

 

「そうだぜ、だからこそうちのファミリアがこの依頼をもらっておくよ。エイナちゃん」

 

「あなたは神ヘルメス様にペルセウス様もギルドにいらっしゃるとは」

 

「私はいつもの事ですが、あのヘスティア・ファミリアにこれで二度も肩入れするなんて」

 

実際にペルセウスと言われている女性の冒険者はアスフィ・アル・アンドロメダという名前でヘルメス・ファミリアの団長をしているのだ。

 

その上に、ヘルメスが他のファミリアに対して、興味を抱きすぎなのが、妙にアスフィには引っ掛かっていた。

 

「それにです、ヘルメス様、例のレシピを解読中にいきなり、ギルドに一緒に行こうぜと言って、私を連れてきたのはこういうことですか?」

 

実際に万能者の二つ名を持っているアスフィすらも難しい解読中の作業中にいきなりヘルメスに連れてこられたのだ。

 

しかも徹夜をして丁度半分ぐらいはレシピの解読を終えていたのだから。

 

「ヘルメス様・・・なにか企んでいませんか?」

 

「さてね、この情報は拡散しないうちにさっさとこのヘルメス様が閉まっておくぜ。それにだ助っ人も必要だと思うからな」

 

 

こうしてヘルメスはとある場所で働いているウェイトレスのエルフに声をかけて、

 

「ベル・クラネルさんが・・・わかりました、彼に何かがあればシルが悲しみますから」

 

「大丈夫だ、この依頼書はうちらヘルメス・ファミリアが抑えたんだぜ、しかも合同ファミリアによる、連合でダンジョンに潜るんだ、きっと楽しいだろうな」

 

こうしてヘルメスはウェイトレスとして働いているエルフを戦力して共にダンジョンに行くことになった。

 

そのエルフは久々のダンジョンということもあり、昔使っていた装備を持ち出してきて、ダンジョンに潜る用意を始めることになった。

 

また一方、十八階層ではロキ・ファミリアと合流を果たした。ベル達一行はさっそく気の勉強などをするために。

 

「これの中に入って気の勉強をします、どのみち神様には何度も使っているのを見せていますし、ロキ・ファミリアの人達やヴェルフやリリに教えておくね、遠征と修行場にぴったりな道具があるということを」

 

そしてベルは【小さい白いボックス】からさらに番号が入ったカプセルらしき物を投げる前に、周りが安全事や十分な広さがあることを確認したベルはその手に持っているカプセルの上のスイッチを押して投げた。

 

するとどうだろう

 

ボン!!

 

 

ベルが投げたカプセルから巨大な煙が出ると、同時に現れたのはベルがいつも使っている修行場兼アポロン・ファミリアのホームと同じ大きな家が現れたのだ。

 

「「「「「「「「「なんじゃこれーーーーーー」」」」」」」」

 

ロキ・ファミリアの連中もまたリリもヴェルフも驚くのは当たり前であった、またこのクラスの大きさ家になると、さすがに十八階層にある冒険者達がやっている街にも見えるほどの大きさであったが。

 

その辺は問題はなかったなぜならば周りの木々によって巨大すぎる家は隠されてしまったからだ。

 

「さて、どうぞ、ロキ・ファミリアの皆さん、そしてリリにヴェルフも早く入ってください修行場兼僕が持っている家です」

 

「ベル君すごいーーー!! こんな魔道具があるなんて!!」

 

「ああ・・・確かにすごいが今は気の情報や技術を教わる予定だ。いいな」

 

「チッ。なんだってベル・クラネルがこんな魔道具を持っていやがる」

 

「なんなんですか?・・・あのヒューマンは、あんな魔道具は私は知りません」

 

「あぁ・・・私も知らないな。だが今はベル・クラネルの言っている事は間違っていないからな、レフィーヤさっさと入るぞ!!」

 

 

「・・・すごいね・・・ベルは!!」

 

 

「ベル様・・・こんな豪邸を隠せる魔道具を持っているなんて本当にすごいです」

 

「ほんとうだぜ、でもこれならばベルがいっている気なんて言葉の話も、もしかしたら鍛冶場があるかもしれないな」

 

 

そうしてロキ・ファミリアのメンバーとリリとヴェルフはベルの案内の元で、ベルが地球でブルマから渡された家の中に案内して、ロキ・ファミリアのメンバーとリリとヴェルフ達が持っている大きなバックパックを置いてもらって、ベルがいつも使っている修行場の重力室がある場所に向かって彼らを案内していた。

 

「ここです、この場所は特殊な修行場です、僕が一人で入っている時は絶対に入らないでください、死にたいのならば別ですが」

 

「わかった、どのみちこの家はベル・クラネルの持ち物だからね」

 

こうしてベルは気の技術と気の話をロキ・ファミリアの幹部の人達とリリとヴェルフに話したのだ。

 

元々悟空達によって教わった気の話の復習みたいな形で、ベルは丁寧にここにいる全員に教えている。

 

「つまりだ。気は元々誰でも持っている、人々の生命力でモンスター達を倒せる力に返還する技術と力ということか」

 

「ええそうです、魔法でいえば、オラリオ側でいえば魔法使いが前衛にかけている強化魔法と同じです、それを自分の体力と生命力があればどこまででも強くなれます、これが気です、ただし逆に気が減り続けたりなくなった時は」

 

「それは死亡または死にかけているということか」

 

「はいそうです、ですから気は本当に扱いが難しいです、オラリオにいる冒険者達ならば問題はありませんが一般人の人達がこれに手を出してしまえば」

 

「間違いなく、力のバランスが崩壊するか、または今の冒険者達がこの気の技術と力を手に入れてしまえば」

 

「はい・・・そうです。神様を殺してもこの気の力は残ります、これは神様達から恩恵ではありません、気の力は本来は人々、いいえ生きている全ての人々や生物が持っている力です」

 

「なるほどな、あのロキが危険として歴史からも何もかも消した訳だ」

 

「あぁ、そうだね。確かに恩恵無しに僕達が力を使える。それ自体はいいけど、神殺しもできる状況や街や村が一人の気の使い手によって滅ぶこともあり得るのか」

 

「はい、あり得ます。実際に僕が教わった師匠達は、サイヤ人が大ザルかする元凶の月をオラリオ側の戦力分析ではレベル五の実力者程度でも完全に破壊できますよ」

 

そうなのだ亀仙人のじっちゃんは確かに月を木っ端みじんに破壊していたのだ。一度は神様によって修復されたがピッコロによってふたたび破壊されたのだ。

 

これはベジータとナッパが地球に来ることがわかっていたために、月を破壊したピッコロの行動は問題ないと判断された。だからこそ今も地球では月は完全消滅したままなのだ。

 

フィンとリヴェリアだけはある一つの仮説を立ててしまうのだ。それを聞くためにフィンはベルに対して一つの質問をしたのだ。

 

「では・・・まさかとおもうけど、リリがその大ザル化したらオラリオは!!」

 

「はい・・・リリの実力をある程度まで上げないと、僕がこのオラリオにある月を完全に破壊します、そうしないとオラリオ側の戦力では大ザル化したリリは止められませんよ」

 

「リリはそんなことをいたしませんよ」

 

だがそれは無駄なのだ、ベジータがやっていれば話は違っていたが、悟空がやってしまったのだ、つまり悟空は元々は下級サイヤ人と呼ばれる者達で、下級は月を見ると完全に理性を飛ばすために、ほかの惑星の地上げのために宇宙船のポットに入れて、その惑星に向けて飛ばすのだから。

 

 

つまりだ。どうあがいてもリリルカ・アーディは戦闘力を上げるか。その尻尾を切るしかないのだ。今の所の対処はこうしてベルは他の質問も受け付けて、色々と話して気の勉強をはじめていた。

 

そしてその家で、ロキ・ファミリアのメンバーもリリもヴェルフもそれぞれの個室で寝ることになった。

この家は普通に50人以上も泊まれる大きな家になっているのだ。

 

そしてまたダンジョン内でも地震が発生していたが、同時にダンジョンの外やオラリオの街でも微弱の地震が発生していた。

 

そしてそれは巨大な何かをダンジョンが作ろうとしているように、【まるでダンジョンが生きている】ように動いていたのだ。

 

 

 



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気の勉強会 開始

なんとかできました。 ぶっちゃけていえば、気の扱いが一番面倒だったので。

後はホイポイカプセルをようやく他の人達に出せるようになりました。

ヘスティアはすでにベルが修行と称して、ちょくちょく外に出ていますから。

空を飛べば確実にばれないし。 オラリオの防壁・・・空を飛べば関係ないだろう
だれもいない島や周辺で何度も使って出しているし。 

ホイポイカプセルは確か・・・収納箱的なイメージがあるので、こんなふうになましたけどあれって電池かなんで動いていたけど、ソーラーパネル系統ならば多分オラリオにも太陽があるので、問題なく充電はできますからね。




次の日になると同時にベルによって泊まってほしいと頼まれたロキ・ファミリアのメンバー達とリリとヴェルフは各個に触れ分けられた個室でダンジョンに遠征しているとは思えないほどの気持ちいいほどの目覚めを感じ、起きていた。

 

「なるほど、遠征隊の多くが泊まれるほどの個室があり、そして何よりもストレスが全く感じないほど気持ちのいい朝だね」

 

 

とフィンは自分に与えられた個室で自らの装備ともっと来たバックパックをその個室の部屋に置いていたが、それでも十分な広さと寝床があった。

 

またレフィーヤも遠征とは思えないほどの気持ちのいい朝を迎えていた。

 

「なんですか?あのヒューマンは、本当にこんなに気持ちのいいベットや個室が五十個以上もあるなんておかしいですよ。まったく」

 

と言いながら、レフィーヤもいつもの遠征とは違う感覚に戸惑っていたのだ。

 

またガレスも同じである、彼の体格でも十分なベットで寝ていたのだ。しかも壊れていないのだ。

 

「ドワーフでも問題なく眠れるベットじゃと・・・まあいいか。それにじゃ今後はベル・クラネルに遠征隊に加わってもらえるかどうか?それが心配じゃな。この魔道具はおそらくベル・クラネルしか扱えないようになっているはずじゃ」

 

と考えならが普通に遠征とは思えないほどにいい朝で起きていた。

 

 

ベートも同じであった。彼にしても十分な個室でしかも遠征とは別で地上と同じ環境で眠れるということがベートもベルの事を認めつつあった。

 

「ちっ、よく寝たぜ。本当に遠征かよ」

 

 

またアイズも同じく、遠征とは無縁の朝をダンジョンの中で起きていたのだ。

 

「・・・・・よく眠れた」

 

そしてリリも同じであった。

 

「ベル様は本当にすごい魔道具をお持ちですが、今のリリ達に無理な魔道具ですね。遠征隊に必須な魔道具ですよ」

 

 

またヴェルフも同じであった。

 

「なんだよベルは本当にすげぇー魔道具を持っているけど、昨日は色々と教えてもらったけど。鍛冶場がないのかよ」

 

実際にブルマとしても鍛冶場までは作っていないのだ。あくまで緊急避難用の家の試作品の一つなのだから。

 

だからこそ鍛冶場がないことをヴェルフに言われた時は流石のベルも、愛想笑いするしかないのだから。

 

そしてベルも起きて、ロキ・ファミリアのメンバーとリリとヴェルフと一緒にご飯を食べて。

 

「こんなにおいしいものは初めて食べたよ、ベル君♪」

 

「確かに、保存食が多い遠征中では、これほどまでのおいしい物はなかなか食べれないからね」

 

「そうだな。パンもスープもそして新鮮な肉も実においしい」

 

「リリもおいしいです。ベル様」

 

「ベル確かにこれはうまいぜ!!」

 

他のメンバーも色々とベルが用意していた食材を調理して、おいしく食べれるようになっている。

食材の保存場所も五十人も超える人数を収容できる家である。しかもブルマの手によって魔改造がされているのだ。

 

つまり地球の食べ物やオラリオでベルが補充した新鮮な野菜な生肉などが普通に五年ほどは持つ。冷蔵庫や冷凍庫が存在しているのだ。

 

通常の大型冷蔵庫もそこまでの年数を冷やせたり、保存できる環境はないのだが。この辺がブルマが天才といえる実力者といえるのだ。

 

 

「リリ達も食べ終わったし、食器の片づけはあの場所においておければ自動的に洗ってくれます。だから一刻も早く気の勉強の続きをしましょう」

 

こうしてベル達は食べ物を乗せていた食器類は全自動食器洗い機のマシーンの所に大量に食器を入れている。

 

これはベジータや悟空が大量に食うために、どうしてもこのような大量に洗える機械が必要だったのだ。

ブルマとチチ達は普通に手作業で千を超す大小合わせたの皿やどんぶりを洗い切っているのだ。

 

しかも一時間以内に洗い切るという化け物性能であった。

 

「しかしこんな変な物が修行場の真ん中にあるとはベル・クラネルよ。本当に大丈夫なのだな?」

 

「はい問題はありません、それは僕が触らないと動かないようしています。そうしないとリリと僕以外の人たちは下手すると即死ですからね」

 

実際にベルが言っていることは間違いでもない。人口の重力制御室で修行するのだ。下手に重力制御装置をいじって重力が十倍にしてみると確実にリリとベル以外は死亡するだろう。

 

リリはサイヤ人の特性のためにサイヤ人の母星と同じ重力に体がなれる可能性が残っているのだ。

瀕死の状態であればベルが持っている。仙豆でリリだけは治せるからだ。

 

だが他のメンバーも重力十倍はおそらくは今は耐えられないと考えている。

 

そんなことをベルが言っていると確実にフィンはとある魔法の可能性について考えていた。それをベル・クラネルにたして皆に対して聞こえるようにフィンは話を始めた。

 

「それは・・・わかった。ベートにティオナとティオネもそれに触れないように、おそらくはそれは重力魔法等を発生させる魔道具なんだろうね。しかもロキ・ファミリアの最高幹部も耐えられないほどの重力系魔法がね」

 

フィンの言っているは、実際に正しかったりする。現にオラリオ内で重力魔法はレア魔法の位置づけであり、そしてなによりもだ、その重力魔法の使い手はレベルによってはモンスターの集団すらも圧死させれるほどの実力者となる者達も中にはいるのだ。

 

「フィン・・・それは本当かよ」

 

「多分だけどね、僕達も簡単に殺せる魔法と考えるとね。重力系の魔法と考えるのが一番自然だよ、実にベートも戦争ゲームで見たことがあるだろう。冒険者達が何もできないままとらわれるのを」

 

「あれは・・・確かにそうだな」

 

そうして気の扱いについて、再びベルはロキ・ファミリアのメンバーとリリそしてヴェルフは昨日ベルに質問をしたことの復習として。

 

ベルを中心としてみんなが座禅を組んで、ベルの話を聞いていた。

 

「今から皆さんには、自分の中にある気を生命力を出してもらいます。これは結構簡単な方法なのでそこまで難しくはないです」

 

そうしてベルは悟空達に教わったやり方で気の出し方を教え始める。

 

「そうですね。レフィーヤさんとリヴェリアさんは簡単に気を出せましたね」

 

「ああなるほど、これが気というやつか」

 

「魔法・・・いいえ魔力ではない、ほかの何か・・・この暖かい物が気なんですね」

 

そして三番目としては以外としてはヴェルフとリリであった。

 

「これが気ってやつなのか?魔法とは違う感覚だな」

 

「リリも魔法は使えますが、まさか気というのが魔法とは別の奴ですね」

 

実際にリリにしてみれば悟空が残したサイヤ人ブルーの影響が残っている。そもそもサイヤ人として種族が変化している状態なのだ。一番気の扱いが最も得意として種族なのだから。

 

 

そして意外なことに前衛組は他のメンバー達が気を何とか座禅で引き出せるようになった後にようやくさらに一時間後に気の引き出しを覚えたのだ。

 

「難しいね、この気というやつは、それに確かにこの気という技術は扱いが難しいそうだ」

 

「チッ・・・ベル・クラネルの力の秘密はこれかよ。それに俺達はこれを覚えたばかりだが、ベルは十年も前に気の扱い方を習っていやがる」

 

「すごいよ、本当に神話や物語で使われていた力を私が使えるなんて♪」

 

「確かに団長も私もそしてティオネもティオナもなかなか難しいのを、ベル・クラネルは十年前に覚えているのか」

 

「・・・・・ベル・・・・教わった・・・・この気・・・・・私はもっと・・・強くなれるかな?」

 

「なるほどのう。気は確かにわしらドワーフ族が覚えれば、レベルⅠでもダンジョンのモンスターに殺されることはなくなる力か。ロキが恐れるわけじゃな」

 

こうしてロキ・ファミリアのメンバーとリリとヴェルフが気をなんとかベルから教わったが、それはあくまでも自らの体から気を引き出すという最初の一歩を歩み始めただけである。

 

「そうですね。それが皆さんの気です。それを常に引き出せるようにする技術や技があります。それに気で身体能力を上げることもできますし、あとは空すらも自在に飛べるようになりますからね。気をある程度まで扱えるようになればの話です」

 

「本当に英雄物語のアルゴノゥトと一緒だ、これからはベル君の事をアルゴノゥト君と私は呼ぶよ♪」

 

「確かに、英雄譚や神話には人々が空を飛び回り、空から光の玉とかを出せたとか凶悪なモンスターすらも倒していたと私が集めた童話や資料にも書いてあったが、それが本当になるとはなロキが情報を隠そうとするわけだ」

 

 

「そうだね。・・・僕たちはまだ気を練って第一歩の状態なんだよ。引き続き僕らに気の勉強を教えてくれないか?ベル・クラネル」

 

フィンが言っていることは間違いではない。実際に気を覚えたといっても気で身体強化まで行かないと、ただの持ち腐れであるのだ。

 

この辺は魔法とよく似ているが気は使いすぎれば確実に死亡することではベルは何度も何度も口を酸っぱくして説明をしながら、気でとりあえずは身体能力を上げる技術と技までは教えることができたが・・・

 

ベルがある事に気づいたのだ、そうベルは・・・

 

「神様・・・それに他に複数の気と気配を感じる。・・・ここに降りてくるようだね。今日はこの辺にしないと」

 

「なっ・・・ベルは他の気もわかるのか?」

 

「ええ、気配察知の応用です。気の使い手はこれができてようやく一人前です。これができないと気の使い手は自分や相手の力の力量さがわかりませんからね」

 

 

こうしてベルがフィンと話していると。

 

ピンポーンという変な音が聞こえてくると。

 

「ベル君ーーーーーーーーやっぱりベル君だ。・・・たがら言っただろう、こんなものはベル君以外はあり得ないんだよ」

 

「本当だ。それにしてもヘスティアは本当にこれはなんの魔道具だ」

 

「私の知識を持ってしてもこんな魔道具は・・・初めてみました。遠征隊に必須な魔道具ですよこれは」

 

「森の中に豪邸があると見えましたが、まさか神ヘスティアが言っていた通りに、ベル・クラネルさんが無事でしたか」

 

「このナイフを見つけた時は・・・私達ファミリアはなんて愚かな事をしたんだと思いましたが」

 

実際に命がヘスティア・ナイフをしっかりと持っていたのだ。本来ならば他のメンバーが持っていればいいのに、神ヘスティアはナイフが見つかった時は、驚きはしたが。

 

同時にベル君達が生きていると確信しているのだ、ただしナイフを持つのをヘスティアは拒んだのだ。

 

「僕のベルの遺品みたいな形にはしたくないと」

 

ということ言葉をだして、そして十八階層まで降りてきたのがついきっきなのだから。

その様子を見て本当にタケミカヅチ・ファミリアの連中は安心するしかないのだから。

 

「あぁ・・・そうだな」

 

「そうだね」

 

こうしてタケミカヅチ・ファミリアの団長を含めて三人とヘルメス・ファミリアの団長と神ヘルメス、そして助っ人のエルフのリューとヘスティアがこの豪邸の扉の前でベル・クラネル達と再会を果たしていた。

 

 

 



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アンダーリゾート

なんとか かけたけど 次で次当たりがアニメの山場位かな 実際にあのシーンは書くのが本当に難しいから。




ベル達の救援に来たはずのヘスティア一行と合流を果たしてことで。

 

ベルがいまだに存在しているこの豪邸について、さまざまな質問が飛んできたが、一番に他のファミリアのメンバーが驚いたのは。

 

「つまり、ベル・クラネルのこの豪邸は、五十人が一年も住んでようやく水不足が発生するというのか?」

 

フィンがそのあり得ない魔道具の性能に驚くしかないのだ。

 

普通に遠征には水は必須だ、飲み水や、食べ物を作るにしてもだ。

 

「ええ・・・そうですね。実際にこれを作った人が普通に五十人以上も泊まれる家とかを大量に作る必要があったようで、その試作品の一つを自分がもらえましたからね」

 

実際にブルマは元々未来のトランク達の地球の状勢を考えて作り出された、住居兼避難所として、大量に作られたのだ。

 

実際にカプセルコーポレーションでも普通にこの手の避難道具は必要だと考えていた部署があったらしく、ブルマ達の手によってこれは魔改造されたものだ。

 

市販に売り出されているタイプは普通に一か月は持てばいい方になっているのだ。

 

地震や津波の災害で住居が壊れたとしても、避難場所は必要だからだ。

 

地球という統一政府が緊急避難所としてカプセルコーポレーションに大量注文したのだから。

 

実際にセルのような化け物が現れたり、時々変なところで地震が発生したり、地球側でも悟空達が戦っている時の影響は意外と各地に出ていたりするのだ。

 

だからこそ大量注文された物の試作品の一つにすぎないのだ。

 

実際に神様がいるのだ、嘘をついても無駄とベルは思っている。

 

「それにしても、神様・・・まさか入る事を禁止されているダンジョンに入るなんて」

 

「なにを言っているんだい? ベル君・・・君がいるから大丈夫だと判断したから一緒に来たんだよ」

 

「俺は君の事に興味があるからね。それにこんな魔道具・・・らしき物があるなんてね」

 

「・・・私はヘルメス様の付き添いできましたが、これほどの魔道具が地上で作られているなんて」

 

万能者と呼べる冒険者は根っからの研究者であり、開発者でもあるのだ。つまりベルが持っているこの魔道具を今すぐにでも解体並びに解析をして、いくらでも同じような物を作りたいと思っているのだ。

 

「でも、どうするんだい。・・・これほどの人や神にあれの使い方をベル君が教えるのは無理があるよ」

 

実際にヘスティアの言っていることは間違いではない。シャワーや大浴場も備え付けられているが、だかそれの使い方がわかっているのは。

 

今のところは、ヘスティアとベルの二人だけしかいないのだ。これはベルが修行の終わりの時にいつものように汗などを流すために、この豪邸についているシャワーや大浴場を使っていた時に、神ヘスティアも一緒にベル君と入りたいといって。

 

その結果、色々とあり。神ヘスティアに大浴場の使い方とシャワーの使い方を何とか教えたのだが。

 

「そうですね。この人数ですし。それに神様達もダンジョンに潜って色々と汗とかかいたと思いますから」

 

「そうだね。確かにアルゴノゥト君のこの豪邸の大浴場の使い方も分からないからね」

 

「そうだね。それに男女別で入るとなると、結局のところは色々と大変な目に合いそうだからね。それにこちら側も神ヘスティアの手を煩わせることはしたくないからね」

 

 

「そうだ。アイズ達も一緒に十八階層の水浴び所に行こうよ。あそこならば、大丈夫だよ♪」

 

「・・・うん・・・そうだね・・・いこうか」

 

「リリ達も一緒に行ってきますね、ベル様」

 

「ベル君は絶対に僕達を覗くんじゃあないぞ。隣にいるそのヘルメスはなにをしでかすかわからないんだからな」

 

こうしてリューを残して、女性陣の多くはロキ・ファミリアの女性陣が見つけたとある場所で水浴びをすることになった。

 

そして同時にタケミカヅチ・ファミリアの命達女性陣の二人は、ロキ・ファミリアの連中と一緒連れ出される時に。

 

ベル達に謝っていった。

 

「すみません。ベル・クラネル殿、あの時は拙者達がモンスターの集団を押し付けてしまったことで」

 

「あの程度のモンスター集団はいつもの事です。ただあの後が貴方達が押し付けたモンスターの集団よりも多い集団と何度も戦うはめになりまして、その際に神様から貰ったはずのナイフとリリやヴェルフの命のどちらかしか無理だと分かっていたので」

 

「だからあんな階層でこのナイフが見つかったんですね」

 

「そうですね。実際に命さんが持ってきてくれたナイフは神様が僕にくれた初めての装備品だったので、あとで探しに行こうかと思っていたんですが」

 

実際にベルにしてもこのヘスティア・ナイフはベルが神ヘスティアから貰った。本当に大事にしているナイフなのだ。

 

 

「でも命さんがナイフを持ってきたので、本当にうれしいです」

 

「では、謝罪の機会、あらためてということで、ほかのファミリアの女性陣もヘスティア様もお待たせしているようなので」

 

こうしてベルはヘスティア・ナイフをあるべき場所に収めたのだ。そしてそれを静かに黙ってみているヴェルフは余計に腹正しい思いをしていたのだ。

 

「いいのかよ!!、ベル・・・あいつらは・・・俺達を殺そうとしたんだぞ!!」

 

実際にベルが普通に冒険者でもあってもあの量のモンスターの集団は流石に危ないのだ、だが今ここにいるベルは圧倒的な強さを持ったベル・クラネルである。

 

「仕方ないよ。ヴェルフ・・・でもああやって、ちゃんと僕の神様の警護をした十八階層まで降りてくるなんて、並大抵の覚悟で来れる所じゃないでしょう?」

 

「確かにそうだがな。実際にベルがあの亜種か強化種の階層主を一刀両断でぶった切っていやがるから、帰りは楽はできるとおもうが」

 

「うん・・ただ僕達のパーティーだけが、異常なまでのモンスターの集団に襲われる可能性が否定できないんだよね。ヴェルフは」

 

「まぁな・・・実際にこの階層に来るまでにどれだけのモンスターをたった三人で倒したと思ってやがる」

 

「そうだね・・・それにしてもリューさん・・・あれどこか一人でいくようだけど」

 

「さてね。エルフの考えていることはわからん。大方このダンジョンに知り合いでもいるんじゃあねーか?」

 

実際にヴェルフはあの緑色のコートのエルフの装備を見た時に、鍛冶師の目利きで判断したために。

 

「レベル四か三ぐらいの第二級の冒険者の装備たぜ、あのエルフが持っていやがるのは」

その位しかわからないのである、今のヴェルフは、ただし その目利きはあっていたのは間違いではない。

 

レベル4のリューは元々とあるファミリアに所属していた上で、実力的には第一級の冒険者と同じほど強い実力を持っているのだ。つまり装備も第一級装備かそれに準ずる装備をリューをこのダンジョンに持ち込んでいるのだ。

 

それにだ、ヘスティアは自らがダンジョンに潜ると決めていた事を神友のヘファイトスにばれていたようで。

 

ヘスティアに何かの大きな装備と言付けをヴェルフに頼んでいたのだ。

 

そしてそれをちゃんと受け取ったヴェルフは、自らの肩にその布に何十もまかれている巨大な大剣らしい物を背負っていたのだ。

 

「うちの神様も・・・案外心配性たぜ。ベル」

 

「そうなんだ。神様からなにかを聞いたんでしょう? ヴェルフは」

 

「まぁな・・・これは俺の心の問題だからな。ベルに関係はないぞ」

 

「わかったよ・・・それにやっぱり。リューサンが心配だから、気配をさがして話を聞いてくるよ」

 

 

「おう・・・無茶はするんじゃねーぞ、ベル」

 

「わかっているよーーーーーーヴェルフ!!」

 

こうしてベルはリューの気配を探してとある場所についていた。

 

大量のさびた剣や槍そして弓矢など多くの武装や装備品が土の上に刺さっているのだ。それはまるで墓標のようにもベルは見えていた。

 

「・・・リューさんの気配を探してここにきましたが、場違いですね。すみません帰ります」

 

「・・・・いいえクラネルさんならば・・・問題ではありません。これは私のかつての仲間の墓です」

 

そうしてリューはなぜかベルにたいして、ついつい仲間の事を話していたのだ。

 

『なぜ・・・私はクラネルさんに、こんな事を・・・話しているんでしょう?』

 

リューもわからないが、それでも色々と話していると。突然ベルがとある事をリューの手を握って話したのだ。

 

そして手を握られたリューは、なぜかベルが手を握った事を全く嫌とは思っていなかった。

 

「リューさん、大丈夫ですよ。僕の師匠達が言っていました。僕達は死んだとしても、ちゃんと暮らしている人は天国に行けるというとこを、悪いことをしたら地獄という場所に魂だけの存在になって送られると」

 

「だからもしかして、本当にリューさんの仲間が正しい魂の持主であれば、天国で再開できますよ、それに武闘家や武術に秀でているならば、もしかしたら、あの方の元で今頃位は修行をしているはずです」

 

「クラネルさん・・・それは・・・ありがとうございます。私を励まそうとしてくれたんですね」

 

「違いますよ。神様には止められていますが、実際に僕はっ!!」

 

「!!だれですか? 姿をみせなさい」

 

リューもベルもここは安全だとは思っていない。冒険者達が作った街が近くにあるのだ、そこからだれかが来る可能性がある事もわかっていたが、そして茂みから出てきたのは神ヘルメスであった。

 

「なるほど・・・それ以上は言わない方がいいでしょうね? クラネルさん・・・そして神ヘルメス様」

 

実際にヘルメスが姿を現したという事は、リューにしてもある程度の警戒をしなくてはいけないからだ。

オラリオで中立派閥でありながら情報等を扱っている。ヘルメスが作ったファミリアなのだから。

 

「やっぱりばれていたか。そうたぜ・・・ベル君その先は言ってはいけないぞ。死んだあとの事は特にな」

 

ヘルメスとしても、あの世の世界を仕切っている閻魔大王様はよく知っているのだ。

これはこの星で死亡した英雄達や冒険者たちの魂を閻魔大王様の所に一時的に送っていたのだから。

 

今は天界にいる数少ない神々がこの役目を代行しているのだ。つまりはダンジョン内で大量に冒険者が死亡すれば、するほど天界にいる神々は、閻魔大王様の所にその魂を案内するのだから。

 

本当に大変なことでもある、ちなみに悟空がラディッツと共に死亡した時には地球の神が一時的に閻魔大王に説明するためにあの世にやってきているのだ。

 

 

地球の神でも閻魔大王に会うことはできるのだ、オラリオに降りてこない神々が会えない道理はないのだ。

ただしこれによってオラリオ側の天界に残っている神々はデスマーチをされているのだ。

 

「だめですか。ヘルメス様・・・師匠さんに連れられてあったことはあるんですよ、あの訓練で、死ぬほどつらい訓練でしたが」

 

実際に悟空に連れられて界王様と出会ってそこから北の銀河の界王様の弟子達と強制的にベルは戦わされたのだ。

 

ちなみに悟空が最も若い界王様の弟子になるらしい。悟空以外でも北の銀河で英雄的行動をとった者や、伝説的な勇者達の死後は界王様の所で、さらなる修行か、またはある期間がすぎたから新しい人生に最初から転生するのかを選べるのだ。

 

だからこそ大界王星ではあれだけの死者が訓練に励んでいたのだ。悟空は死んだり、生き返ったりして弟子という枠を超えてしまった状態なのだ。

 

「だめだぜ。それは多分あの方の事をいっているだろうが、確かにそこのエルフの仲間は死んでいる。つまりあの方の元に確実に魂だけはついているだろうな。それまでの情報ならば問題はないが、それ以上はな」

 

「・・・・神ヘルメス、それにベル・クラネル、あなた達は何を知っているんですか?」

 

 

「さてな、このヘルメス様でも、本当に危ない情報なんだよ、エルフの君は分かっているはずだ、危ない情報がいかに危険だということはな、かつてファミリアに所属していたエルフ君はね」

 

「それは・・・わかりました」

 

「なら一緒俺もこの墓の前で黙とうぐらいはできるぜ。そのぐらいの事しかできないけどな」

 

こうしてヘルメスとベル、リューの三人はこの墓地に黙祷をささげて、ヘルメスはベルをとある場所に連れ込もうとして一緒に歩いていく。

 

 

リューにしてみても、神ヘルメスとベルの様子がどうも心配でその二人の後をついてきてしまうのだ。

 

 

 

 

 



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女子会・・・そして。

今回は本当に短いです。 




ティオネ・ヒリュテが筆頭に歩いている場所の先にあるのは、ロキ・ファミリアの女子たちがよく水浴びをしている隠しスポットの一つでしかない。

 

このような場所は実際にここの十八階層には多いために、それらを探して各自のファミリアが独占的に情報を隠しているのは、当たり前でしかない。

 

「こんなにも水がたくさんあるんだよ~♪ 本当にすごいでしょう♪」

 

「団長達も待たせているんださっさと入るぞ」

 

「はーい」

 

こうして、ロキ・ファミリアのメンバーが中心となってこの湖に入っているのだ。

 

リリもヘスティアも命達も一緒にこの湖で一緒になって服を脱いで、入っているのだから。

 

「やっぱり気持ちいいよ、ここの湖は」

 

「・・・・そうだね」

 

「リリもすごい場所だと思います、こんな湖がダンジョンの中にあるなんて」

 

「ぼくもだぜ、朝からダンジョンに急いで潜ってきたんだ、水浴びは本当にうれしいよ」

 

 

「命・・・きもちいいね」

 

「そうだな」

 

実際にこの女性陣の中では一番胸が大きのはやはり、ヘスティアだろう、そのあとは以外にもティオネで次がリヴェリアでアイズと続き、その次に命が入り、レフィーヤとリリは胸のサイズは同じぐらいだったりするのだ。

 

そして最後には・・・胸があると言われる程度の二人しかいない。しかもそんな中での水浴びだったりするのだ。

 

万能者はいつの間にかに姿を消していたのだ。

 

 

 

「レフィーヤも、だいぶ冒険者らしい体になりつつあるな」

 

「そんなリヴェリア様ほどじゃあありませんよ」

 

実際にエルフとしても同じ性別の人ならば、一緒に肌をだして風呂やシャワーなどは入っているのだ。

だがさすがに他の神様やファミリアにも背中が見られる可能性が高いために、少し離れた場所で二人だけがいる状態なのだ。

 

そんな中で、レフィーヤは、自らの魔法の師匠のリヴェリアに対して話を始める。

 

「でもやっはり、まだまだですよ、私はリヴェリア様のように強くはありません、レベルも3しかないので」

 

実際にレフィーヤにしてみればハイエルフでしかもあのリヴェリアの魔法の弟子として、十分な魔法の指導を行われているがそれでも自信はないのだ。

 

本来ならば五十階付近の遠征で自信をつける予定ではあったが、だがここではいまだにレフィーヤは自らの魔法が強いことは知っているが、それでもロキ・ファミリアとして第一軍の補佐ぐらいはできる実力はあるのだが。

 

だがそれをレフィーヤは、自ら得た力や、リヴェリアによって教えられた魔法の力なども、本当に使いこなせるのかを、それが今のレフィーヤの不安の原因になっているのだ。

 

「ですが、前回の遠征でも私・・・私はリヴェリア様から教わった魔法がちゃんと使えないどころか、周りのみんなに・・・」

 

「それは言わない約束だ、今はまだレフィーヤには自信がないから、そんなことを言うだけだ、よく昔の私もフィンやガレスに迷惑をかけていたものだ、だからこそ自信を持てば、かならず魔法は成功する」

 

「そうですか?どうしても自信がないんです」

 

「やれやれだな、ベル・クラネルに対して文句を言う勇気はあるのにも関わらず、モンスターに対して魔法を使うのがまだ怖いとは」

 

「それは・・・だってあのヒューマンはアイズさんやリヴェリア様にも」

 

「私があのベル・クラネルに対して興味を抱くのはだめというのか? レフィーヤは?」

 

「それはわかりませんが、なぜか知りませんが、あのヒューマンを見ているとなんだか、この辺りが無性にイラついてどうしても、あのような態度になってしまいます」

 

実際にレフィーヤが手で押さえたところは、心臓の場所であり、一般的には心がある言われている場所でもあったのだ。

 

なぜかは知らないがレフィーヤは最初からベル・クラネルの事がなぜかしらないが、大嫌いなのだ、だか気を習う時はなぜか知らないが、その感情は全くでなかったのだ、

 

だからこそレフィーヤ自身もその感じ方や自らの感情に振り回されているエルフとしかリヴェリアは思っていなかった。

 

そしてそんな感じのエルフをリヴェリアは多少は見ているつもりであった、またそのような感情も大体は分かっているががあえて今回はその感情の正体や感じ方を言わない方向に決めたのだ。

 

「ふふ・・・そうか・・・レフィーヤもな、その感情は大事した方がいいかもしれないな、どのような感情に育つかはわからないがね」

 

「そうですね、でもあのヒューマンは本当におかしいですよ」

 

そういいつつ、レフィーヤとリヴェリアの二人が周りの女性たちよりも少し離れた場所で水浴びをしていると。

 

遠くの方でなにか聞いたことのある声と共に・・・。

 

ドボン!!!

 

「なっベル君・・・なんでこんな所にいるんだい、・・・そうかわかったぞ、僕達と一緒に入りたいんだろう」

 

「なっ・・・ベル様・・・なんでこの場所が」

 

「おやアルゴノゥト君じゃないか、一緒に水浴びでもする♪」

 

「まったく・・・私も一緒に別に水浴びでも構わないけどね」

 

「・・・・・・ベル・・・水浴びにきたの」

 

それぞれの女性陣が全裸で水浴びをしてる中にいきなり、ヘルメスによって叩き落されたベルにしてみれば。

 

「ごめんなさいーーーーーー神様達」

 

こうして言い訳を言って空に飛んで逃げるしかベルにはできなかった。

 

そしてそれを聞いてしまったレフィーヤの顔が確実にいまならば、階層主程度は簡単に倒せるほど。

 

「ベル・クラネルーーーーーーーー寄りにもよってアイズさんの裸をーーーーー」

 

「ふふなるほどな・・・・そういうことか、レフィーヤもいい人生を歩んでいるようだ」

 

と何やらリヴェリアはつぶやいたが、それを聞くのは今のレフィーヤには無理だったようだ。

 

「絶対にゆるしません、ベル・クラネルーーーーーー絶対に絶対に絶対にですーーーーーー」

 

何度も何度も、怒っているレフィーヤもを見て、リヴェリアはまるで親友のだれかのようだなと思っていたのだ。

 

 

元々空を飛べる事を隠していた事もあったが、気の勉強の時はベルはロキ・ファミリアのメンバーとリリとヴェルフ達の目の前で少しだけ空中に浮いているのだ。

 

またそのぐらいの事をしないと、魔法で強化しているのではと誰もが思ってしまうからだ。

それに。空を飛んでいると、十八階層の上空にある、綺麗な水晶の塊の場所まで行き、そこでベルは先ほど見てしまった、女子たちの裸の姿を一瞬思い出すと。

 

「違う違う・・・あれはヘルメス様に落とされた結果だ、僕がのぞいたわけじゃあない」

 

と何やらつぶやいていた。

 

そしてベルが飛んでいくのを女子達は見ていると、なにやら木々がざわめく音と共に。

 

すぐにその場から一人がぐるぐる巻きの状態でしかも目もふさがれた状態で発見されたのだ。

 

「まったく・・・この神様は、こんなふざけたことにクラネルさんを巻き込むなんて、反省がたりません」

 

というフードで姿を隠した、エルフの姿がそこにはあった。

 

そのころ万能者は、ヘルメス様の言うとおりに、十八階層にあるとある場所で、なにやら約束事をしていたのだ。

 

「本当にいいのかよ。万能者様よ、俺達がダンジョンに来ている、神様をさらって上で、白い髪をしたチビ冒険者を痛めつけろだと」

 

「はい・・そうです、わが神ヘルメス様が・・・そのような事をいっていました」

 

「またかよ、毎度毎度、お前たちのファミリアはなんて問題をここに持ち込んでやがるんだ」

 

「ですが報酬はいいでしょう?」

 

「確かにな、姿を消させる兜とそれに新品の魔剣も五本もくれるなんて、本当にいい報酬だな、たが俺たちは神様をさらうが」

 

「はい神殺しは・・・オラリオでも」

 

「ああここの中でも神殺しは重罪だ、誘拐まではなんとかできるやつも多いが、神様を殺すなんてことはできないからな」

 

「はい。それでいいです」

 

こうして、ベルが一人で水晶の塊で頭を冷やしている最中にもここの階層では色々な事が進んでいく。

 

 

 

 

 

 




なんとか かきあげました、 色々と動き出しました。 

追伸・キャラの胸の大きさは作者が勝手に決めています。

主にアニメとかを見て・・・それを考えるとこの位順番かなと思っているので。

間違っていたら感想欄に 多分この人がこれではないでしょうか程度で書き込んでください。 

無理ならばメッセージ機能の方でもいいです。 


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さらわれた神様・・・そしておきる悲劇

ベル・クラネルが十分位頭を冷やして、自ら出した家に戻ると、ぐるぐる巻きにされているヘルメスがそこにはいた。

 

やはりというか、さすがに女性陣が水浴びをしている事を知りながら、無理やりベル・クラネルを連れて行き、そして湖に落としたのは、女子も男子も誰一人擁護できないレベルの悪事に近いことをヘルメスはやっていたが。

 

ティオネ、ティオナの二人だけは別に裸を見られる程度はなにも問題視はされてはいなかった。

 

彼女達二人はアマゾネスという種族であり、その装備も衣装もほぼ裸に近い衣装で戦っているのだ。

 

つまりあんまりは気にはしていないが、ほかのメンバーがどうしても気に病むという事で。

 

フィンの提案で女性とベル・クラネル、ヴェルフをつけて、十八階層にある冒険者が作った街に案内して、そこで気分転換をしてもらおうと考えていたのだ。

 

「アイズ、ティオネ、ティオナ、レフィーヤ、リヴェリア、リリ、千草さん、命さんに神ヘスティア様も気分を変えるつもりで、ここにある冒険者達が作った街に行くのはどうだろうか? そこのフードをかぶっているエルフさんも一緒にかまわないが?」

 

「えーーーあそこにいくの、ぼったくりのあそこに」

 

「面倒だけど・・・この神の姿をみると暴走しそうな子もいるからね」

 

「あはははは、いいじゃないか? だってそこに見目麗しい姿があるんだぜ、男ならば、確実に覗きにいかないとな」

 

ぐるぐる巻きにされているヘルメスもなんとか口をきける状態でこんなことを言っているのだ。

 

当然好きになった男性にしか、女性エルフは基本的には体等を触らせたり、見せたりはしないのだ。

 

それをこのヘルメスがベルという子供を巻き込んで、やろうとしていたのだ、リヴェリアもレフィーヤもそしてマントのエルフもさすがにこれだけは許されない感情を抱いていた。

 

「もう全く・・・もう少し、皆さんと離れていなければこのヒューマンに私の裸が見られていたんですよ」

 

「・・・全くだ、我々エルフの情報を知っている神として少し戯言が過ぎているようだな!!」

 

 

「そうですね、でも私は・・・なんだか少しだけホットしています、あの時皆さんと一緒に・・・いいえなんでもないです」

 

 

リューだけはこのメンバーの中では違った意見を言いかけたが、それは流石に黙るしかないのだ。

 

誰だって裸を見せていいわけではないのだから、一部の部族以外は。

 

ヘスティアもリリも別の意味で怒っていたのだ。

 

「なんだい・・・僕の肌が見たいのならば、ホームでいくらでも見せてあげるのに」

 

「そうですよ、こんな神様と一緒にこんな悪事をしなくても頼めば、私がいくらでも見せますよ、当然ヘスティア様には関係のないところでみせますが」

 

「なんだと、サポーター君、それはどういうことかな」

 

「どうもこうもないです、リリは素直に感情を言葉にしただけです」

 

ヘスティアとリリがいつも通りにベルの左右に分けてケンカを始めたのだ。

こうなるとどうすることもできないために、結局はベル達はケンカをしながらその街に行ったのだ。

 

 

「いいかい僕のベル君だよ、サポーター君」

 

「いいえ私のベル様です、がるるる」

 

と本当に冒険者の街に行く途中もヘスティアとリリはケンカをしながら、ベルは他のロキ・ファミリアの幹部から色々と聞いていたのだ。

 

「あそこはね、本当に何もかも高いんだよ、だから私たちは遠征中でもできうる限りは近寄らないよ」

 

「そうよね、あそこで買い物するとなると、基本的にはモンスターの魔石かドロップ品と物々交換だしね」

 

実際にこんな所では地上のお金はほぼ使えない、それよりも後でお金に換金できる魔石やドロップ品との交換で済ませた方が楽だからだ。

 

そしてベル達はようやくその冒険者達が作った街に入り、色々と探索をしながら気分転換をしていた時。

 

残ったロキ・ファミリアの男子メンバーとタケミカヅチ・ファミリアの連中と色々と情報交換をしていたのだ。

 

「なるほどね、それで、君たちが団長と一緒に神ヘスティアと神ヘルメスと共にダンジョンの中に入ってきたというわけかい?」

 

 

ベートにしてみれば最低の行為と思える、モンスター集団の押し付けは。だがガレスとフィンにとってそれはいくらでも通ってきた中の一つでしかない。

 

「チッ・・・結局はこいつらが弱いから、ベル達にモンスターを押し付けて地上に逃げ帰っただけだろうが!!」

 

ベートの言い分も当然であり、こんな事がギルド側にばれてしまえば、普通にペナルティが発生する事案でもある。

 

そもそも擦り付け行為はギルド側が禁止されている行為の一つだ。

これをされると将来優秀になるかもしれない冒険者の目をつぶす恐れが出てくるからだ。

 

だからこそこれはほとんどのファミリアがしない行為ではあるが、それでもやるファミリアのパーティーはいるのだ。

 

特にソーマ・ファミリアがよくやる手段として知られている行為なのだ。

 

 

 

だからこそ、そんな行為をとるしかない状況を作ってしまった、タケミカヅチ・ファミリアの団長は黙るしかない。

 

「わかっているさ、だがあの時は・・・」

 

「いいさ、君の言いたいこともわかるからね、僕達のファミリアがまた小さい時はよくその手の事はダンジョン内で起きたからね」

 

「そうじゃのう、あの時は、リヴェリアの価値をわかっている連中が多くてのう、我ら二人を倒してしまえば、後方に位置する魔導士程度は無力化できると考えていたやつらが多いからのう」

 

 

実際にダンジョン内でフィンとガレスがやられていたら、確実にリヴェリアも唯では済まない可能性があったのだ。

 

当時のハイエルフ族は本当に王族であり、リヴェリアもその血筋を引いていたのだ、仮にハーフでも産ませることができれば、リヴェリアというハイエルフ族の直接の血筋は悪事や様々な勢力にしてみれば本当に、ほしい血筋だったのだ。

 

だからこそ、それの過程で強くなったガレスとフィンとリヴェリアは懐かしい思い出の一つぐらいな物として語ることができるが。

 

「だがやはり、ベル殿達の命があったのはうれしいが・・・だが、下手すれば」

 

「それはないよ、絶対にね・・・ベル・クラネルはねここにいる神ヘルメスも注目している逸材だ、ロキもねベル・クラネルの身の回りを気にするほどだ、ロキ・ファミリアとベル・クラネルどっちをとると僕が言えば・・・おそらくはロキはベル・クラネルを取るほど、何かに固執しているようだね」

 

「それはまぁーのう、リリ嬢の事を考えても、普通にロキとソーマが出向いてコンバートをする必要はないはずじゃ、それをしたほど・・・切羽つまっていたということじゃろう?」

 

「じゃあなにか・・・ベルはあの力以外にも・・・何かを隠しているというのか? あぁ!!」

 

ベートとしてもそれはロキが説明したことで、どこかの神がベル・クラネルという白髪の冒険者の後ろ盾になっている事は教えられてはいるが、それでもロキが自らのファミリアよりも、ベル一人を取るという決断をしているとはベートもさすがには思っていなかった。

 

この辺がいまだにベートが指揮官として、使えない証拠でもあった。指揮官として適正があるとしたら、普通にロキが言った今までの言葉や態度やそれに情報である程度の推測は立てられるのだから。

 

目先にしかとらわれていないとならば、未だにベートは切込み程度にしか使えない証拠なのだ。

 

「そうだぜ、いきなりそんなことをタケミカヅチ・ファミリアの団長に言っても、彼が混乱するだけだろう? 今は大神すらも、その扱いに困る程度の存在として、覚えておいてくれよ、それにそろそろこの紐を外してはくれないか?」

 

「だめだね、そんなことをしては、また女性陣に僕が怒られてしまうからね」

 

「あたりめーだ、いくら神様だとしても、迷惑をかけるやつを簡単に野放しにできるかよ!!」

 

「そうじゃのう、ここはダンジョンの中じゃ、ここは安全な場所だしのう、ゆっくりしていけばいいだろう」

 

こうしている間にも、ベル達が冒険者の街でいきなり行方不明になったヘスティアを探すために、女性陣も散らばって探していた。

 

リリとヴェルフはレベルがレベルのために、二人一緒で先にベルが出してあの家に戻るように言われたのだ。

 

実際にレベルⅠのリリとヴェルフがいても最悪荒事になってしまえば、その相手の冒険者とのレベル分でまったく戦えないこともあるのだ。

 

レフィーヤとアイズは一緒に組んで、アマゾネスの姉妹はそれぞれ別行動をとっていた。

 

リヴェリアもまたとある場所に行くために一人になった方がいいために、タケミカヅチ・ファミリアの命達もなんとか、組めるが、レベル的には無理があるために二人一組でリリとヴェルフ達と共にベルが出して家に共に戻ることになった。

 

どのみちレベルと実力差がないとここでの情報活動なんてできないと、ロキ・ファミリアの幹部連中は知っているからだ。

 

そして一人残されたベルには・・・。

 

「これを・・・あなたに渡すように頼まれたわ」

 

と残して、冒険者の街で占い師の真似事をしている、冒険者の女性がベルにとある手紙で、ベルをおびき出そうとしていたのだ。

 

実際にベルにしてみれば神ヘスティアと神ヘルメスの気がダンジョン内ではわからないようになっていた。

 

これはベルが冒険者の街に行く時に、神ヘスティアの気が感じられないこともあり、神ヘスティアから色々と聞き出したのだ。

 

「それはね、ベル君、僕達がダンジョンに入るのは禁止されているだろう? だからこそ【神の気】を極力抑えているのさ、そうしないとダンジョンに入れないからね」

 

というありがたい言葉を得ていたのだ。

 

他の人々の気配も気もベルは何となくはわかるが、それでもあってもいない人物たちの気配や気を察知しろというのは、今のベル・クラネルの技術では難しいのだ。

 

 

こうしてベルは一人だけで、その指定された場所に急いで、ただし空など気を使ったことは一切使わずに、地図に書かれた道なりを歩いていると。

 

 

冒険者達が大体30人以上はいる状態で、その中でベルが一度だけあったことのある人物がそこにはいた。

 

そう確か・・・名前はモルド・ラトローと呼ばれる冒険者であったのだ、ベルがよく頻繁にお世話になっているお店で出禁となった冒険者の一人でもあった。

 

だからこそベルもよく覚えていたのだ、この冒険者の気と気配を。

 

 

 

 




なんとか書き上げましたが、 原作とアニメを見ても神様達はダンジョンの中に入ると普段の気という気配を完全に抑えているようですね。

そのため結構色々難しくなっています。 


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ゴライアス爆誕

なんとか書き上げました。 このぐらいは当たり前です 

明日は墓参りに行く予定なので、下手すると小説の更新はありません。




モルド・ラトローはすでにベルに対して、今は恐怖心しかないのだ。

 

ベル・クラネルはどこかにいる神様を人質にされているために、ベルはとある科学の一方通行的に、姿を消したモルドの攻撃を何十回も受けているのだ。

 

ただし当然モルドの剣はノーマルソード系統ではあるが、だがそれでも、その剣をベルは完全に鎧も太ももに装備した短剣二つすらも使わずに、完全に棒立ちによってそれを食らっているのだ。

 

つまり切れる部分はつぶしてはいない剣であるのだ、普通にモンスターすらも倒せる剣なのだ。

 

それを何十回も食らっているベルに対しては周りの人間もありえないと思いながら。

それでもすでに決闘が始まっている状態で、ほかの人間達が手を出せばそれは冒険者としての最低限のプライドが失われることも、誰だってわかっているのだ。

 

それを見ているのは遠く離れた場所で見ているアスフィだけであった、さすがにヘルメスは未だにロープで体をぐるぐる巻きにされているのだから。

 

そしてヘスティアは冒険者の街の冒険者達によって隔離された場所で安全は確保されていたのだ。

 

「そろそろ。おわりそうだな、この神様を連れていく用意をしないとな」

 

「ああ、俺達だって主神様がいるんだ、ステイタスの更新の時に神殺しなんてスキルや称号がついてみろよ、確実に俺達はギルド側の討伐対象にされちまうぞ」

 

「そうだなあの疾風というやつも一時は討伐対象になったからな」

 

そうなのだ、ギルド側に討伐指令として依頼書が張り出されるとそれだけで、色々と大変なのだ。

 

逃げれる人物もいるが大半は討伐されたり、自らギルド側に出頭したりしているのは、仕方がないことでもいえる。

 

 

そうして、話している見張りのメンバーではあったが。

 

「ここかーーーーヘスティア様がいるのは」

 

「オラーーーーー団長に迷惑をかけるやつはここか」

 

アマゾネス姉妹がまずは特攻をかまして、普通に周りにいる冒険者達は普通にぼこぼこにされているのだ。

 

その隙に裏側から、フィン達がやってきて。

 

響け十二時の鐘と言って、自らの変身魔法を解いていく

 

この変身魔法はフィンがリリルカ・アーデの魔法を知っていることで、可能になったことなのだ。

 

「ヘスティア様があんな臭い香水を買ったおかげでなんとか匂いをたどって近づけましたよ」

 

「そうだねティオネとティオナの二人は囮として、そのまま前から堂々と登場させているけどね」

 

「ああ、さすがにまさかこのダンジョン内で神を誘拐するなんて冒険者がいるとは」

 

実際に神ヘスティアを見張っていた冒険者はすでにアイズとベートが速攻で気絶させているのだ。

 

未だにこの場所に冒険者達の仲間が来る可能性が高いために、ロキ・ファミリアのメンバーは誰も戦闘警戒すらも解いてはいないが。

 

「ちっ・・・こんな雑魚たちはなにを思ってあのベルを一人対一の決闘なんてことをさせようとしたんだ?」

 

それは大体はフィンやガレスそしてリヴェリアもだれがこんな事を仕向けたのは、分かりきっていたが、それでもどのみちは意味がないことなのだ。

 

『無理だろうな、おそらくは神ヘルメスがベル・クラネルの何かを知るために、仕向けた謀だと・・・思うが』

 

『神ヘルメス・・・本当に何かを企んではいそうだけど、現在はベル・クラネルが出したあの家でヴェルフ・クロッゾ、タケミカヅチ・ファミリアのメンバで見てもらっているが』

 

 

実際に神ヘスティアを助けるメンバーとしては戦力が整っている、ロキ・ファミリアのみで救出作戦が行われるようになった、これは連携や作戦も何もかも即座に変更ができる利点が圧倒的に高いのだ。

 

「やれやれ、大丈夫ですか神ヘスティア」

 

「・・・大丈夫さ、でも僕をダシにして、ベル君と決闘とはよくここの冒険者達で実行できたものだよ、それに僕がさらわれた時は・・・姿が見えなかったからね」

 

「姿が・・・見えないだと!!」

 

「まさかね、だとすればこの一件はおそらくヘルメス・ファミリアが事件に絡んでいるだろうね、姿を消すハデス系統の魔道具はここの冒険者達は普段は使わないからね」

 

実際にこのような高価な魔道具は、ここの冒険者達は、基本的には姿を消す効果をもつ魔道具は使わない、ほとんどがモルドが持っているようなノーマル・ソード系統しかないのだ。

 

つまり使いつぶせる武器関係しか持たないようにしているのはこの町が300回以上も。モンスターの集団によってつぶされた経験があるのだ。

 

高価な物はこの町は置いてはないのは当たり前の常識なのだ。

 

それを神を誘拐するために冒険者が使ったというは、どう考えてもおかしいのだ。

 

「それにだ、ヘルメスがなぜかしらないけど、一緒にダンジョンに入ってきたからね」

 

その結果はレベル4とレベル5の二枚エースによって無事に18階層まではやってこれたが。

 

だがヘスティアとしてもベル・クラネルの心配はするために、ベルが決闘している場所に向かってヘスティアは走っていく。

 

「待ってください、神ヘスティア、ベル・クラネルは絶対に負けません」

 

リヴェリアが確かにその言葉を言っても、実際にベルは今も手を出さずにただモルドの攻撃をひたすら受けているのだ。

 

攻撃を返して気絶させることはベルにはできる、だかそれをすれば周りの冒険者も相手にする必要があり、その中には神様が捕まっている場所に、魔力で何かしらの合図をするための魔道具がある可能性が高いのだ。

 

 

それがあるからこそ、ベル・クラネルは棒立ちでひたすら、モルドの攻撃を受けていたが。

 

次第に周りにいる冒険者の数が徐々に減ってきているのだ、これは神ヘスティアがベル・クラネルのいる所まで走っていくために、そのジャマをする可能性が高い冒険者達をティオネ、ベート、ティオナ、アイズの4人でひたすら意識をむしり取っていた。

 

「おらおらじゃまだーーーーーーーーー!!」

 

「アルゴノゥト君と決闘したいのならば、こんなことをしないで、戦いなよ♪」

 

「・・・・・・じゃま・・・・」

 

「弱者が群れをつくってんじゃあねーぞ!!」

 

 

ロキ・ファミリアが通った後は気絶した冒険者達がいないのだ、そしてその道をヘスティアは必死に走っていき、

 

ついにはベルが黙ってモルドの攻撃を受けている光景をみてしまうのだ。

 

「ベル君ーーーーーー」

 

「神様・・・それにロキ・ファミリアの人達も」

 

「どういうことだよ!! なんで人質が・・・しかもロキ・ファミリアの幹部連中がいるだと、聞いてないぞ!!」

 

だか、すでに切れかかっているヘスティアにしてみれば、モルドの放った最後の言葉聞いていないという言葉に反応した。

 

「つまり君たちは・・・僕のベル君に何かの用がある人物達にそそのかされた結果こうなったというのか!!」

 

 

ヘスティアはいつも地上にいると同じほどの神威とコトダマを言葉にしてしまった。

その瞬間は完全にヘスティアの周りに赤いオーラが漂い、ベルから貰った鈴のリボンのダンジョンの地面に落ちたのだ。

 

「もう一度いうよ、こんなバカ騒ぎはやめるんだ・・・君たち」

 

ヘスティアは神であり、その神威とコトダマの2つはロキ・ファミリアやいまだに意識がある冒険者そしてベル・クラネルは膝を土につけるほどの何かが今のヘスティアは出ていた。

 

これはヘスティアにしてみれは初めての眷属であり、大事な子供なのだ、それがベル・クラネルという存在である。

 

それを自らが誘拐されたことで、手が出せないようにされている状態でなぶられていると知れば、ヘスティアが怒りによって、神威を出してしまうのは仕方がないことであった。

 

だがそれが、ダンジョンを刺激してしまったのだ。急にダンジョン全体が地震が起きて、ヘスティアもその神威を解かなければいけない状態になってしまった。

 

 



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ゴライアス爆誕 後編

前編後編に 分けて書きました、 結構長いので、 

後墓参りのあとは気分が乗らないと思うので最初にこれを後の時間にのせます。 




今までダンジョンの内部でも小規模の地震が起きていたが、それ以上よりも大きく、オラリオ側でもその地震は確認がされるほどでかすぎる地震であった。

 

 

「わ・・・っと」

 

「神様・・・大丈夫ですか!!」

 

ベルもロキ・ファミリアのメンバーとだけはその場にいたが、意識が残っている冒険者達はさっさとその場を逃げてしまった。

 

「なんなんでしょうね? 神様の事で呼び出されたために反撃はできませんでしたからね」

 

ベルにしてみればいつでも倒せる相手でしかないのだ、モルド達冒険者は、だが人質が人質なのだ。

より慎重になっても仕方がない。

 

だかそんな中でもダンジョンの揺れが収まりきると、同時にまだ昼のはずがダンジョンの天井が完全に真っ暗になっているのだ。

 

それに伴い、絶対にありえない気配と気がベルには感じ取れた。

 

「神様とロキ・ファミリアのメンバーさんは一緒にキャンプ地に戻りましょう、どうやら、ここにモンスターが気配を数えるだけでも500以上は生まれてきています」

 

「チッ・・・そういうことかよ」

 

「うん・・・わかった・・・ベル」

 

「楽しそうだな・・・たくさんのモンスターと戦えるなんて」

 

「そうだな冒険者達よりもよっぽど歯ごたえがありそうだ」

 

一方でフィン達はすでに、ベルが出したキャンプ地で神ヘルメスの縄を解いていたのだ。

 

こんな事態はフィンもリヴェリアもそしてガレスも噂程度しか知らないからだ。

 

「やれやれたぜ、まさか本当にこの目で見る事になるとわね、俺達神々はなぜダンジョンに潜らないか? 簡単だ、ダンジョンという場所その物かしらないが神が放つ力を感じ取り、神を殺すためにダンジョンは色々と生み出すんだ」

 

 

フィン、リヴェリア、ガレスの三人はとっさにヘルメスを縄から解いて話を聞いているとなにやら不運な感じをして、ベルが出した家から外に出て上にを見てみると、その光景があり得なかったのだ。

 

「それでは・・・この暗くなったというのは・・・フィン・・・上をみろ、大変なことが起きているぞ」

 

 

「なっ・・・まさか・・・そんな馬鹿な」

 

「まさかのう、確実に神を殺すために、ここまで戦力をダンジョンは用意したというのか?」

 

 

 

 

そうモルド・ラトロー達がやったバカな行為はあり得ない形で、この十八階層に姿を現したのだ。

 

 

 

漆黒のゴライアスが合計で二十体以上も十七階層から十八階層に落ちてきているのだ、それに伴って、十八階層にモンスターが次々と生まれてきているのだ。

 

「これは本当にやばいかもしれないね、僕の親指が震えだしたよ」

 

「階層主程度であれば、我が協力をすれば、一体は確実に倒せるが・・・ここまで多く生まれるとは」

 

もはやベル・クラネルはその階層主の多さとモンスターの多さに、力を隠すのはとうに過ぎていると感じていたがまずは自らの神様を安全な場所に行く時に、リリとヴェルフ達もベルを心配して、会いにきたのだ。

 

「ベルしゃまーーー、大変なことになりましたーー」

 

「ベル、大変なことになっているぞ、どうする」

 

「これほどとは」

 

「これはどうすればいいんでしょうか?」

 

「命大変だよ、どうしよう」

 

「雑魚が心配するんじゃあーーねーぞ」

 

「あれだけ多くの階層主初めて見たよ」

 

「・・・あれを一杯倒せばランク・アップするかもしれない」

 

「団長に良い所をみせるチャンスだ!!」

 

様々な事を言っているが、ロキ・ファミリアにしてみれば今回出てきたのは階層主の強化種がたかだか20体以上なのだ。つまりある程度の被害に目をつぶれば倒せると考えていた。

 

そしてリューとレフィーヤもベル達を気にして、最後に合流をした。

 

「どうしますかベル・クラネルさん」

 

「あんな数の階層主が下りてくるなんて、どうすればいいんですか?」

 

レフィーヤは半泣き状態である、確かに17階の階層主と戦いはなんとかしているのだ、ただし、遠征軍として魔法使いの一人として参加した程度であり、階層主一体に対して、ロキ・ファミリアの遠征軍である、どう考えても今のロキ・ファミリアの遠征軍が圧倒的に不利なのだ。人数的にも幹部連中しか連れてきてないのだから。

 

アキとラウル達はオラリオ側のクエストで外に出ているのだから。

 

だからこその半泣き状態になっているが、最初の時は大混乱をしていたが、それはリューがなんとかしているのだ、これは同じエルフ族であるために、レフィーヤはなんとか落ち着いただけでもあった。

 

「リューさん・・・戦います。おそらくあれは神様を殺すために用意されたモンスターの集団です。なら僕が戦わないと」

 

「それは・・・リーダーとしても冒険者としても失格ですが、人としての答えは合格です」

 

「はい、それでは神様の事をお願いします。リリもヴェルフもロキ・ファミリアかタケミカヅチ・ファミリアの指揮の元で戦ってほしい僕はあれの囮になる。いくらフィンさん達が優秀でも、あれだけ多くの階層主との戦いにはちゃんとした指揮官がいた方がいいから」

 

もはやベルは力を隠す理由もないのだ、そしてみんながいる状態で気弾を20個以上用意したら、そのまま漆黒ののゴライアス軍勢に向けて気弾を一斉に飛ばして、自らに引き付けようとして、ベルはその場所から空を飛び漆黒のゴライアス軍勢にまた気弾をぶつけては空を飛び回り、ゴライアス軍勢を引き付けるために時間稼ぎを開始していた。

 

 

「おい…ベルのやつ、今…本当に空を飛んでやがるぞ。それにあのオレンジのような球はあれは魔法じゃあねーぞ。魔力が感じられない」

 

実際にヴェルフはベルが話した気の訓練の事で、確かにベルは修行場の地面より数センチだけ浮いてはいた。それが気が習えばだれでも会得できると、目の前で見せていたが。

 

ここまで空を飛べるとはだれも思わなかった。せいぜい地面との激突や壁との激突などを回避するための一時的な技とロキ・ファミリアのメンバーもリリ、ヴェルフも思っていたが。

 

どう見ても違っているのだ。実際に 階層主20体以上も含めてまとめて気弾を放っているが、それでも致命傷になっていないのは、それだけダンジョンが半端なモンスターを生み出してはいないという証拠でもあった。

 

「それに・・・このモンスターの気の量は多すぎます。あの時戦っている階層主や降りてくる時に倒した階層主よりも明らかな気の量が多い!!」

 

こうしてベルは空中を飛び回り20体以上もいる階層主の注意を引いていたのだ。

それをリリ、ヴェルフ、タケミカヅチ・ファミリアの連中、ロキ・ファミリアの幹部連中もしっかりとその様子をみていた。

 

 

「ベル君・・・力をあれほど隠せって言ったのに・・・」

 

「ベルしゃまの力はこんなものじゃあ、ありませんよ」

 

「・・・・・空も飛べるんだ・・・ベル」

 

「アルゴノゥト君 本当にすごいよ童話や神話の英雄のように空を飛ぶなんて」

 

「団長と合流するぞお前たち、どのみち階層主以外もモンスターは多くいるんだ オラ」

 

「ちっ・・・あの兎野郎が・・・、あそこまでの力の差があるのかよ」

 

「「「「「・・・・・・・・・」」」」」

 

 

こうしてタケミカヅチ・ファミリア連中とロキ・ファミリア幹部連中とヘルメスの所にいるフィン達と合流を果たしたメンバーはここにいる冒険者達と共に協力をしないと生き残れないのは誰だってわかっていた。

 

そのためにヘスティアが唯一家をホイポイカプセルに戻す作業を知っているために、ヘスティアがその家を元の番号付きのカプセル戻すための作業をしたら。

 

ボン

 

という音と共に周辺にはまた出てきたときと同じの白い煙ができたのだ。

 

そして何かしらの番号が書いている小さなカプセルだけがそのダンジョンの地面に落ちており、それを回収したヘスティアはみんなに対して。

 

「さあっ・・・行こうじゃないか。そうしないと危ないんだろう」

 

という事で、ここの冒険者の街を仕切っているトップ達と合流を果たしたのだ。

 

その間にもベルは必死にこの漆黒のゴライアスの首を何度もクリリンさんから教わった気円斬で切り飛ばしたが。

 

「やっぱり再生能力も上がっている。魔石を壊したいけど、この数では・・・」

 

実際に20体以上も漆黒のゴライアスがいるのだ、その全ても再生能力持ちであれば、あるほどベルにしてみれば厄介なのだ。

 

おまけにモンスターに襲われている冒険者がいればその場まで高速移動して、冒険者達も助けているのだ。

 

その中にあのモルドがいたのは偶然だったりしたが。

 

「早くにげてください、まだ囮にならないといけないんです!!」

 

「ちっ・・・わかったよ・・・リトルルーキーよ」

 

こうしてベルは再び20体を超す漆黒のゴライアスに相手に囮をしていた。

 

 



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恐怖の階層主

階層主を出さないと 勝てないからね、 ふふふ この位ださないと勝てないだろう ベルには


フィン・ディムナ達は早々に散らばっていた、冒険者街の冒険者達やそして先ほどベルに助けられたモルドを始めとした、ヘスティアをさらったメンバーすらも合流を果たすしかないほど。

 

 

モンスターの数があまりにも多すぎていたのだ、そこでヘスティアが考えた唯一の作戦は拠点を用意して、ちゃんとした指揮官の元で戦うという当たり前の事であった。

 

「だいじょうぶだ、拠点ならば僕に任せておいてくれよ、ただしだ、あくまでも一時的なものだからな、あとで返してくれよ」

 

「まさか・・・神ヘスティアそれは!!」

 

ヘスティアは何かの番号が書かれている白いカプセルのボタンをヘスティアが押して、丁度あの豪邸を出せるだけのスペースがある場所にめがけて投げると。

 

ボンという白い煙と共にこの階層ではみれないほどの豪邸が現れたのだ。

 

「「「「「「「「「「なんじゃあこれゃあーーーーーー」」」」」」」」」」

 

冒険者達が驚くのも無理はなかった、実際にあり得ないほどの豪邸がこのダンジョンの中に現れたのだから。

 

「ここの中ならば、戦いで傷ついた冒険者達も装備の換装など色々と置ける所はあるぜ、だけどこの戦いが終わったら、確実に持ち帰るモノだからな、それを忘れて中の物を勝手に奪ったりしたら、どうなるかわかるだろうね」

 

そんな脅しを神ヘスティアから言われてみれば、冒険者達も黙るしかない、またこのような魔道具だと思えば、何も問題ではないからだ。

 

「今の内だよ、僕のベル君があれだけ多くの階層主を引き付けて戦っているんだ、ここの家の周りに他のモンスター達の攻撃から守ってくれよ、ここは砦と同じなんだよ」

 

 

そしてフィン・ディムナを中心にして、なんとか色々な作戦が決められている、これはスキルの指揮戦声(コマンド・ハウル)が作用していることが大きいのだ。

 

「以上が僕の知恵で出せる限界だ、ほかに作戦はあるかな?」

 

「「「「「「「「「・・・・・・・・・・・・・・・」」」」」」」」」」」」」」

 

もはや誰もそれに異議を唱えるやつらはいないのだ、結局はここの戦いのカギはベル・クラネルが握ってはいるが。

 

だがそれでもそのアシスト程度はできるはずと、フィンは考えた上で、このような作戦を決めたのだ。

 

「行くぞ!!、一班に振り分けられた連中は俺についてこい、この辺にいるモンスターを蹴散らすぞ!!」

 

ベートを含めた接近戦が得意なチームを一班として、この砦に近づくモンスターやまたや、未だにモンスター相手に単独で戦っている冒険者達を助けて、この砦に連れてくるという役目を持つチームだからだ。

 

「二班は私につづけ魔法使いは私を中心に魔法詠唱を開始しろ、階層主があれだけ固まっているんだ、最大限の魔力を練った魔法攻撃で攻撃する、いいな」

 

「ティオネとティオナを中心にアマゾネスチームで遊撃部隊を編成する、ベート達が戦っている反対側の場所のモンスターを掃討してほしい」

 

「わかりました、団長」

 

「たのしそうだな」

 

「そしてアイズはリリとヴェルフと輸送部隊の護衛を頼む、冒険者達の街からまだ残っている物資を回収してここの砦にもってきてほしい」

 

「・・・うん・・・わかった」

 

「わかりました、リリの得意分野です!!」

 

「しゃあねーか、ベルが囮となっている時に物資の回収は必然的だからな、どこまで戦いがあるかわからない状態だしな」

 

ヴェルフもさすがに自分の役割をわかっていたのだ、だからなにも文句は言わずに、冒険者の街で補給部隊と見込まれた冒険者達ともにこの砦から出ていく。

 

「そしてタケミカヅチ・ファミリアの君たちはガレスと残りの冒険者と共にこの砦を待ってほしい、いくらベート隊、アマゾネス隊が戦っていても、モンスターがここに来るとは限らないからね」

 

「わかった、ベル・クラネルに少しでも恩が返せるのならば」

 

「命頑張ろう」

 

「そうですね」

 

「まかせろ、儂がいるんじゃあ、砦の防衛隊に一人も死者はださん!!」

 

最後にフィンは指揮官として、この砦の外や中に居て、戦況をみつつ自らのスキルでこの戦場をなんとか無事に乗り切ろうとしていた。

 

そんな中でベルは20体以上もいる漆黒のゴライアスに対しては、気円斬が有効である事がわかっているために。

 

「特大気円斬!!!」

 

この極大気円斬は横幅は軽く10m以上もあるために、6体まとめて、横にした特大気円斬によって魔石事真っ二つにはできたが、そのあとが問題であった。

 

「魔石を真っ二つにした、魔石をゴライアスが食べている!!」

 

そうなのだ、残りのゴライアスが真っ二つにされた魔石を食べてより強化されているのだ、これはリヴェリア達も見てわかっていたが、だが他にやりようがないのもまた事実であったからだ。

 

『いかんな・・・このままでは、強化種がさらに強化されてしまう・・・だか作戦があまりにも頼りないのか、今の我々の実力では』

 

こんな事を思いながら、リヴェリア達は全力で自らの魔力を練りに練るしか勝つ方法はないのだから。

 

「まだだ・・ならば数を減らして、一体に絞れば、ほかのみんなの力を合わせて勝てるはずだーーー!!」

 

再び特大の気円斬を6体や五体を並んでいる所に投げて、魔石を真っ二つにして、ベルが倒した階層主はすでに16体は超えている、そして残りの階層主はたったの10体しか残っていなかっのだ。

 

こうなれば、ベルはまた気円斬を使って五体を同時に要領で倒そうしたが、どうやら最後の一体だけは特大気円斬を自らの両腕を犠牲にしてなんとか防ぎきった直後に、両腕はあり得ないスピードで自己再生をして、真っ二つに割れた魔石18個をその両手を使ってどんどんと食べていくのだ。

 

まるでダンジョンが元々そのようにして作ったと言わんばかりの性能と本能で。

 

「気が一つの所に集まっていく、それになんだこの気の量は多すぎる、本当に冒険者のみんなが勝てるかどうか?わからなくなってきた」

 

実際にこの漆黒のゴライアスの気の総量は戦闘力で考えれば、戦闘力は20万以上に膨れ上がっていた。

 

つまりベル・クラネルの戦闘力の大体は半分程度の力を有してたモンスターになってしまったのだ。

 

「でもまだ、なんとか戦えるはずだ・・・あれさえ・・・打てれば・・うっ!!???」

 

ベルは一瞬だけの間に漆黒のゴライアスから目をそむけた、だけではあったが、その瞬間にベルは強烈な衝撃で18階層の壁に完全にめり込むほどの威力をゴライアスの右腕からストレートパンチの状態で食らってしまったのだ。

 

 

この辺はベルはまだ戦闘経験が足りない証拠でもあるのだ、実際に悟空達であれば、簡単によけるか、パンチすらも防ぐという方法をとっているのだからだ。

 

 

だがそれはベルも自らの気をためるチャンスが生まれることになるが、同時に冒険者達を危険にさらす行為になってしまうのだが。

 

「フツノミタマ!!!」

 

タケミカヅチ・ファミリアの命が唯一使える結界魔法の一つなのだ、彼女はもしもの時のために、呪文を唱えて警備についていたのだ。

 

だからこそ呪文を唱える時間はできたが、魔力の練る時間が中途半端なためだったが、それでも確かに時間は稼げたのだ。

 

そう、リヴェリア達、魔法隊が呪文を完成させれるほどの時間を・・・。

 

「リヴェリア様、私から行きますエルフ・リングからのレア・ラーヴァテイン!!」

 

「なら私もだ、レア・ラーヴァテイン!!」

 

それを筆頭に次々と魔法を階層主一体に魔法攻撃を仕掛けている、実際にこれだけの魔力を練れたのは、魔法の訓練以外はなかなかないのだ、ダンジョンに入っている時はマインドダウンを考えて、魔力の限界まで練るという事は考えられないが。

 

だかこの階層主は全てを出さなければ、自らも負けてしまうと誰だってわかっていたからだ。

そしてリリ達、補給部隊が砦に戻ってくると魔法部隊のとてつもないほどの魔力に魔法攻撃にさすがの階層主もダメージを食らっていたのだ。

 

これは魔法耐性がほとんどない階層主の特性のために、魔法攻撃が弱点攻撃になっているのだ。

 

そうでなれば戦闘力が二十万以上の化け物相手に、戦闘力1000もない冒険者達が勝てるわけがないのだ。

 

「グオオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ」

 

まるで苦しんでいるように、階層主が叫び続けたのだ。

 

 

その間もベル・クラネルはその時間も使って、界王拳5倍のかめはめ波を打つために、時間をかけて貯めの作業を入っていた。

 

実際に20万以上の戦闘力を持つ相手であり、生半可な攻撃は全て相手が再生する結果につながる、これは・・・

 

「そうだブウさんとの戦いでもあったことだ、悟空さん達はそんな相手は、確実に倒せるように最大限の気を高めて、それで打って倒したと教えてもらった・・・ならば・・限界までこのかめはめ波をためないと、後1分の時間もあれば・・・」

 

だがそれだけの時間は待ってくれないのが、階層主とモンスター集団であった、ベルの周りにも生まれたてたモンスター集団が100匹も近づてきたのだ。

 

「力の貯めている時に・・・今僕が攻撃すれば・・・さらに時間が延びる!!」

 

「アルゴノゥト君、助けに来たよ、生きているよね」

 

「邪魔だ、おらーーーモンスターども」

 

「「「「「「「「「「「消えろーーーーー」」」」」」」」」」」」

 

ベルを助けに来たのはアマゾネス隊であり、モンスターの集団すらも蹂躙するように、どんどんモンスターの数が減ってきていたのだ。

 

そして1分の時間が経過したときに、階層主もやはりダメージは受けているようで、修復作業が始まっている途中で攻撃も移動もできない状態であったが。

 

だがベル・クラネルにしてみれば、それはありがたいことでもあった。

 

「たまった・・・行きます・・・5倍界王拳かめはめ波ーーーーーーーー!!!」

 

その5倍界王拳かめはめ波はまるで巨大な水色のようにベル・クラネルの両腕の構えた形から発射されて・・・

 

 



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まさかの強敵出現 その名もジャガーノート爆誕

大鐘楼の音が結構難しいです あとはこのぐらいしないと 主人公は成長しないからな。

明日は色々と忙しいので 小説の投稿時間夜の六時以降になります。 




そう、ベルが亜種の階層主を倒すために放った悟空達に教わったかめはめ波の一撃によって確かに階層主の上半身どころか、階層主の魔石しか残っていない状態ではあったが、

 

だが十八階層の異変は・・・・・全然収まっていなかった、その為かベル達冒険者は誰一人、戦う態勢を解いてはいないが、それでも重傷者や戦闘に耐えられない冒険者たちは、ベルが用意した、ホイポイカプセルの中にあった、ベルがいつも修行に使っているあのカプセルを緊急避難場所に使っているからだ。

 

実際に大量のモンスター集団を倒しているのだ、当然冒険者側にもけが人は出て当たり前である。

 

だか砦の護衛と指揮を担当しているは一部のロキ・ファミリア達であり、あの修行場所は五十人以上は楽に泊まれる個室が用意されていたのは、ブルマが色々と手配したおかげでもある。

 

ブルマとしても、ベルが戻る場所が場所なので、人造人間達を倒した直後の未来のトランクスに渡した同じタイプのカプセルなのだ。

 

 

これはトランクスの未来の地球は色々と足りてない物が多いために、人が泊まる場所さえも不足しているために、こうしたそなえをカプセルコーポレーションが緊急避難用として作り売り出した、試作品の一つがベルに渡しているのだ。

 

だからこそ、修行に使われている建物の耐久度はモンスターが殴った程度では破壊できないほど高いなど、試作品と重力制御装置という物をつけている建物の強度は押して知るべし。

 

「まったく、ベル・クラネルはこれほどまでの遠征装備をあのようなカプセルの中に入れているとは、私でさえ知らない魔道具? 解析や分解をしてみたい」

 

「さて、知らないよ。それにね、まだここは僕たちをダンジョンから出してはくれないようだ。そして、みんなもわかっている。あれほどの巨大な魔石が出ているのに誰も取らないのは」

 

 

いつの間にかやってきた万能者とフィンが話していると。

 

「「「「「「「「「「「「「「「「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」」」」」」」」」」」」

 

そうその瞬間、まさかその亜種の階層主の魔石が心臓の音を出していたのだ。

 

ドクン、ドクン  ドクン  ドクン

 

そしてダンジョンの周りに存在している、木や土や水、水晶が魔石に吸われていく

 

その結果・・・それは生まれ落ちた、ベルという規格外の冒険者一人を殺すために、ダンジョンはまた禁忌の方法で再び二つのファミリアをつぶした化け物をよりベルという化け物を殺すために、その形は一瞬だけジャガーノートの姿形をしたが。

 

 

「人間・・・・・・いや違う・・・・・・形は確かに人間に近いけど!!!!!!」

 

そうベルも言っていたが周りにいるメンバーも同じことを考えていた、あれはなんだ、冒険者に人に似ているが、ただ本当に黒い人型がゆっくりと抹殺対象のベルに近づいてくる。

 

だがそれを見過ごす冒険者はここにはいなかった。

 

「やれーーーーーーーーーーーーーーー奴をリトルルーキーをリトルヒーローを殺させるなーーーーーーー!!!!!!!!」

 

それは誰かの言葉であったが、それはある意味では正解だった、あのヘルメスですら、自分達では絶対にかなわない天敵が生まれたと確信したからだ。

 

『あれは何だい。僕が知っている禁忌のモンスターは二つのファミリアがつぶされた時のモンスターの比ではない。神々がその特権を使ってもあれは勝てない。勝てる相手はベル君、君しかいない』

 

そうなのだ。この敵はベルを想定して作られたモンスターなのだ。そして戦闘力はベルと同等レベルなのだ。どうあがいてもここにいるすべての冒険者では絶対に勝てない。

 

それはどの冒険者もわかっていることではあったが、だがそれでも・・・・冒険者として勘が長年の経験が教えているのだ。この化け物の弱点を癖を攻めてベルに渡すぐらいはすると・・・

 

だがそれは無残にも打ち砕かれる・・・

 

そのモンスターが周りに爆裂破を出してしまったからだ。

その結果周辺十キロmにわたり、何もない状態になってしまった。

 

 

「大丈夫ですか、神様・・・リューさん・リリ・ヴェルフ・アイズさん、命さん」

 

そうベルはなんとか近くにいる冒険者をあの一瞬で集めると同時に気でバリアを張ったが、だがさすがに同格レベルの実力が放った爆裂破なのだ、そのためかベルも少ないほどのダメージを受けてしまった。

 

 

「大丈夫だけど、ベル君、君こそ大丈夫なのか? だって装備だってボロボロだよ、おまけに頭も腕も傷がついている」

 

確かにそうなのだ。ヴェルフが作った特別製の鎧がなければ、ベルのダメージがもっと増えていたことだけは確かだ。

 

だからこそベルはとある秘密の道具を取り出して、それをヘスティアの前で他のファミリアの冒険者が見ている前で食べるのだ。そしてその袋の中身をヘスティアに渡す。

 

「神様それは、とある場所でもらった特別製の回復の豆です。仙豆という豆です。瀕死な人たちにたべさせれば、今の僕のようにすべて治ります、それが瀕死の重傷であっても治ります。だからこそ神様に預けます。僕がなくさないように」

 

「まさか・・・・・・やめるんだ。ベル・クラネル・・・その力は・・・もしかして!?」

 

ヘルメスはとっさにベルが何かをするのを止めようとするが、だがベルはその力を解放するために、とある力のワードを言葉にした。

 

「僕の体が壊れてもいい。もう冒険者として活躍できないかもしれなくてもいいだから今だけは・・・僕の体を持ってくれーーーーーーー!!!!界王拳!!!!!!!!!!!!十倍だーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!」

 

それの名前は、神ヘスティアと神ヘルメスには知っている名前であった。

 

そしてその力の名前の持主である。神がいるのかということは、今ここにいるすべての冒険者の心に刻まれた。

 

ベルの体が完全に真っ赤になっている状態で真っ黒い人型に向かってベルは移動する。その移動も冒険者達にも神様達にも見えないほどの素早さではあった。

 

そう真っ黒な人型もだ。その結果その人型に対してベルがハンチとキックの連打をして上空に飛ばす。

 

その音と衝撃破がダンジョン中に響き渡る。

 

ドゴ‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐ッーーーーーーーーーン!!!!!!!! バッキーーーーーン!!!!

 

 

何度も何度も響きわたり、ダンジョン中がいや世界中が揺れているような感覚を冒険者達と神様は感じ取っているが。

 

だがベルには焦りがあった。それはこのモンスターに確かに致命傷は与えられているが、即座に弱点部分や傷の場所が回復、いいやちがう。修復しているのだ。

 

「おいおい、本当に界王様の技を使っているだと・・・だが何故だ?何故おれの勘がこうも騒ぐんだ?・・・」

 

「ベル君・・・本当に界王様の力を使えるなんて、やっぱりベル君は僕のベル君は最強なんだ」

フィン達もそれを見ているが、もうベル・クラネルという少年いや冒険者の事を完全に、見誤っていた。

 

「・・・・・・・・なんだろうね。あんな技は・・・スキルか魔法なのか?体中から赤い何かがベル・クラネルの周りを包むと同時に、あの禁忌のモンスターをあそこまで圧倒的に殴り続けている」

 

「だが・・・なぜだ?なぜ、ベル・クラネルはあそこまであのスキルか魔法を限界まで使用しなかった、それほどリスクがあるモノだと考えれば納得はするが」

 

実際にそうなのだ、ロキ・ファミリアの団長と副団長の二人がこの戦闘を見ているだけでも十分すぎると感じてはいたが、同時に、違和感も二人は感じとっていた、

 

それは冒険者としての培われて特殊の経験と勘であったが、それを信じていたこそ、今まで生き残っていたのだ。

 

 

そして流石にあの亜種から生まれた禁忌のモンスタージャガーノートであった、そしてベルの体が・・・ギシギシと悲鳴を上げていたのだ。

 

 

そう確かにベルは十倍までは使えるが、それでも限度はある。悟空のようにスーパーサイヤ人にならないまま、界王拳50倍まで素で耐えられる肉体強度がベルにはなかった。

 

そのためか・・・ベルについてに限界が来てしまった。

 

ガックン!!!!!!!!!!!!

 

ベルはたったの3分も持たないまま、界王拳10倍は解けてしまった。そしてその隙をこの魔物は逃さない。

 

「ぐはっ!!!!!!!!!!!!!」

 

 

「うが」

 

「あっがぁけ!!!!」

 

今度はベルがぼろ雑巾のように黒い魔物に殴られていく。そしてついにベルがなにもできなくなると・・・その魔物はベルを水晶のてっぺんに近くまで運ぶと

 

「まさか・・・ベル・クラネル早く逃げなさい・・・その魔物は」

 

「まさかベル様」

 

「やばいぜ!!ベル」

 

「「「「「「「「「「「「「「・・・・・・」」」」」」」」」」」」」」

 

他の冒険者は何もできない、あれほどの戦いを見せられたのだ、たった1分間ではあるが、それで誰もがわかっている。あのモンスターはベルと同等の力を持っている化け物中の化け物だと・・・

 

「だめだあれに勝てるわけない。おそらくだが、あれはベルという規格外を倒すために生み出されたダンジョンの禁忌ジャガーノートだとおもう」

 

フィンは一度この禁忌の情報は知っているのだ。とある2つのファミリアがダンジョンを壊そうとした結果、禁忌が生まれてその2つのファミリアの眷属をすべてを殺しつくしたという情報は。

 

その人は存在は現在は生きて、もう一度そのモンスターを見ているのだ。

エルフ族のリューはあの時の感覚が思い出されていく最中なのだ。

 

「ベル・クラネル・・・だめです逃げてください。この感覚は間違いありませんジャガーノート級、それ以上の魔物をダンジョンを生み出したというわけですか?」

 

 

 

ただしその後その禁忌のモンスターは消えたのか?倒されたのは不明なのだ。

できればフィンにしてみれば、ベル一人の犠牲で済むのであれば考えている。

 

そしてベルはいまだに意識あるが、それでも十分すぎるほどのダメージを受けていたのだ。

 

『・・・・だ・・・・・・・め・・・・・・で・・・・・か・・・み・・さ・・・ま・・・そ・・・・れ・・・・デ・・・・・っ・・・・・・も・・・・僕は』

 

少しずつだが意識は取り戻しずつあるベルに対してこの禁忌のモンスターが行った方法は

 

そのままベルを地上にぶつける方法であった。そしてそれは実行に移される。

 

ぶーーーーーーん!!!!!!!!

 

 

どごーーーーーーーーーんーーーーーーー!!!!!

 

地上にたたきつけられるベル、だがそこから追い打ちをかけるようにその化け物は近くにある大型の水晶を手に握りとり、ベルに向かって投げ飛ばす。

 

ぶーーーーーーーーーーーん

 

もはやその光景はわかっていた・・・ベルの敗北は決定づけられていたが、だがここに一人いや一神だけは違っていた。

 

「ベル君ーーーーーーーーーーしっかりしろーーーーーーー僕の初めての眷属なんだろう。あの界王様に技を教えてもらった君なんだろう。だから起きるんだベル君」

 

そしてその言葉に・・・反応して、ベルは・・・だがそこへ落とされてくる強大な水晶の塊がベルを押しつぶそうとする・・・

 

ぴ・・き ぴっ・・・・・き ぴきぴきぴき バリン

 

水晶の塊がすべて粉々に壊れたのだ。ベルに直撃したはずの水晶すべてが、そしてベルの姿があった。だが、ベルは完全にボロボロではあったが、その瞬間このダンジョンにいるすべての者達が大鐘楼の鐘の音が18階層全域に響いてくる。

 

ゴォン、ゴォォン ゴォン、ゴォォン!!!!

 

何度も何度も、それはベルを中心に響くような音でもあり、そのベルの音はまるで冒険者に勝利を願うベルの音が響き渡る。

 

「お・・・・・ねがいし・・・・・・・・します・・・・・・今・・・・だけはここ・・・・にい・・・るすべての冒・・・険・・・者の人たちの勇気と・・・勝利・・・・を心で・・・・思い浮かべて・・・ください・・・・それ・・・・が・・・あの・・・化け・・・・物を・・・・・倒す・唯一の・・・と・・・・・!!」

 

もはや最後の方はベルの声は聞こえなかったが、だがこの鐘の音と共に18階層にいるすべての冒険者が今だけはベルを信じて・・・そして勝利を・・・つかめと、思っていると・・・

 

まるでその思いが勇気が・・・・・・ベルの周りに青い光を発して、次々とベル・クラネルの体の中に吸収されていく。そしてその技の知っている神様はここに二神だけであった。

 

「まさか・・・・ベル君・・・君は界王様の・・・あの技をとっておきの技を覚えているのか!!」

 

「まさか僕のベル君が・・・本当に元気玉を使えるなんてあの時のスキルをいいや、魔法は本物なんだ・・・すごいや・・・いいぞ僕たちの元気も集めてくれそしてベル君、その怪物を絶対に倒すんだ。僕はそれだけを信じている!!」

 

そしてその化け物はそのベルが何かをするのを黙ってみているだけであった、実際に化け物もベルの界王拳10倍のダメージが大きすぎるのだ、現在はベルが力をためているのと同じように化け物はダンジョン中から色々な者を吸収していたのだ。

 

そしてそれはベルに力をためる時間を与えていた、元々はベル・クラネルは元気玉の技の要素は悟空や界王様に教えられていたが、同時に、その元気玉をベルは完全には会得できなかったが、とあるグリモアの力によってこの魔法がいいや会得できなかった技を完全に会得できるようになっていた。

 

だが悟空のように界王様のようにはいかなかった、ベルは自らの体を器にして、それをかめはめ波の技の応用技として使えるようにしたのが、この・・・このベル最大の技・・・。

 

「これが僕のすべてだーーーーーーーーーアルゴノゥト波!!!!!!!!!!!!!」

 

片手を真っ黒な魔物に向けてベルから放たれた白い光線は真っ黒な魔物にぶつかるが、やはり禁忌のモンスターなのだ、普通ならばすべてが吹き飛ばされる威力があるのにも関わらず、それに耐えきっている状態はやはり化け物であるが、だが鐘の音は余計に響いている、まるでベルに勝てと言わんばかりに響き渡るのだ。

 

「くっ・・・・・・・・・まだまだ僕は・・・まだあの人たちような強さや憧れはないけど、それでもこの魔物には僕は勝ちたいいんだーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

その気合でベルはさらにアルゴノゥト波の威力を上げていくそれを受けとめている化け物もすごいが。

 

だがそれより強くなったアルゴノゥト波はその真っ黒な化け物を飲み込み・・・化け物の存在はきれいにはじけ飛んだのだ。

 

その結果・・・誰の目にも明らかであった。あの強大すぎる化け物をベルを倒し切ったのだ。あの化け物の魔石が空から落ちてきたと同時に、綺麗に粉々に消滅すると同時に、青い光がダンジョンの中に広がると、ダンジョンの異変が収拾し始めたのだ。 

 

ただしそれと同時に今回の戦いの功労者である、ベルはベル・クラネルは死んだように眠ってしまった。

それを見たヘスティアもリリも周りのみんなも一斉にベルの近くに駆け寄ったのだ。

 

「「「「「「「「「ベルーーーーーーーーーーーーーーーーー」」」」」」」」」」」」」」」」」」」

 

こうしてロキ・ファミリアの団長と副団長がいる。場所までベルを運ぶロキ・ファミリアのメンバーとそれに同行するヘスティア・ヘルメス一同たち・・・

 

こうして、ベル達の冒険は一度はここで終了となる。それは同時に傷ついた仲間達がいるためにこの階層にとどまる必要が出てきたのだ。

 

それほどまでにベルの体の代償はあまりにもでかい、エリクサーがなければ治らないほどひどい有様になっていた。

 

またベルがヘスティアに渡した仙豆はヘスティアはベルがあの化け物と戦っている最中にも、ほかのケガをした冒険者に渡して食べさせていたのだ。

 

あの爆発の影響は冒険者のレベル五までも容赦なく再起不能にしていたのだから、仕方がないが、その結果仙豆がすべて使い切ってしまったことで、ロキ・ファミリアが持っているハイ・ポーションなど残りのポーションをベルにぶっかけては、ベルの自然回復能力を高めたり、体の傷を治していたのだ。

 

だがこの無茶の影響はベルに以外なダメージをきっかけになったのだ。それにロキ・ファミリアやほかの冒険者に対しての説明もあるのだ。ギルドも緘口令が引くが果たして、どこまでそれが有効なのか・・・それが誰もわからないままであった。

 

 

実際にその禁忌の魔物のドロップ品や魔石が完全に消えてしまったのだ。証拠はなにも残らなかったがそれでも神神が二神もダンジョンの中でその禁忌のモンスターを見ていたのだ。

 

つまり真実といえる事をギルドは隠すことしかできなかった。今回の事は何もかも・・・そうベルの偉業といえることもだ。

 

 

 

 

 




ジャガーノートを強化してみました・・・ 強くて当然だけど ベル相手では役不足だけどね。
だから色々と強化してみました。


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ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか メモリア・フレーゼ編
ダンジョンに温泉を求めるのは間違っているだろうか 前編


アプリゲームやОVAの奴を合わせて作ってみました、

二部構成か 三部高背になる予定です。 温泉なので。 

アプリゲームの時系列表を書きだします。 温泉の話は時系列的には一番最初持ってこないとおかしくなるのでこうしましたが、何かが抜けているとかあればおしえてください。

ネットに上がっている動画や資料をみて作った時系列表です。 
あくまでも初期イベントの話から作るので、こうなりました。

ダンジョンに温泉を求めるは間違っているだろうか? 十八階層からオラリオに戻る途中に見つかった温泉のお話。


白巫女たちの受難 2017年6月29日~ 7月13日

美味 珍味は絆から

ギルドのお仕事

ベル・クラネルの訓練

神友たち

頂の途中

夏の夜のきもだめし 

白兎を巡る戦い

巨大なファミリアの使命

同行志願

港街水着紀行

豊穣の女試練

万能者の日常

親子の愛を語る場所

狙われた妖精魔術師

目覚めよ

神様の運動

フォーマルダンジョン

都市最強の男

オラリオハロウィン

アマゾネス妖精

ダンジョンアイドル

アニャ・クロの探偵事務所

相棒争奪戦

王族妖精の行進

ホワイトナイトパニック

猫娘との共同探索

迷宮はじめの冒険譚

敵情視察

中堅派閥 団長の秘密

私立オラリオ学園

腹黒な思惑

払う白い巫女の一日

チョコレート狂騒曲

試し切り珍道中

美神のあくじ

幼女神の密命

そもそもダンジョンに潜るのは間違いではないだろうか エイプリルフールネタ

成長の誌

迷宮若草物語

愛の大喧嘩

守護者決定戦

グランド・ディ 前夜祭

男装の用心棒

グランド・ディ

最強の特訓

ベルクラネルの特訓再び

レコード・ホルダー兎の観察日記

激昴の妖精

真夏の恋の冒険譚

デートの約束? 

アニャ・クロの探偵事務所2

ヒュリテ姉妹の淑女入門

伝説の装備を纏いし者達 共に1

伝説の装備を纏いし者達 共に2

パンデミック・オラリオ

妖精たちの休日

ガネーシャ・フィーバータイム

舞い降る奇跡の後夜祭

英雄試練 伝説の三人目

新春 初売り大合戦

英雄試練 女神のわがままをきいて!

映画オリオンの矢

怪盗赤猫からの挑戦状

アニャ・クロの探偵事務所3

ヴァレンシュタイン・バレンタイン

女神へのカンパネラ

妖精輪舞曲

エイプリルフールネタ ダンジョンに潜るのは間違いだろうか リベンジ

アルゴノゥト 前編 道化進行

アルゴノゥト 後編 英雄運命

シークレットギャンブル 現在進行形のイベント


18階層、迷宮の楽園において現れた、あり得ないほどの数の階層主にベル君達と冒険者達は共に力を合わせて倒したはずだった・・・。

 

だがダンジョン側は確実にベル君を倒すために要した階層主の魔石とダンジョンの中に存在している木、水、土、水晶、そして冒険者達が倒したモンスターの集団の魔石やドロップ品をその魔石が吸収して、生まれたのは、本当の化け物だった。

 

そう僕のベル君でさえも一歩間違えれば、負けていた化け物だったが、ベル君の界王様から習って使えなかった【元気玉】を魔導書の力で何とか覚えたとっておきの【特別な魔法】

 

それが・・・。

 

【アルゴノゥト波】

 

でそのダンジョンが生み出した化け物を倒したんだ。

 

「帰ろう、ベル君。ボクたちの本拠へ。帰ろう、光あふれる地上へ!!だけど・・・・なんで、こんなことになってるんだっけ・・・・・・?」

 

 

そうダンジョン中にある未開領域をヘスティアが見つけてしまった結果その中を命が突如走り出して、その水を飲んで。

 

「温泉です、間違いありません!!! 温泉です」

 

と叫んだことからもロキ・ファミリアの幹部連中、タケミカヅチ・ファミリアのメンバーに万能者にヘルメス、そしてリリにヴェルフとヘスティアにベルがすでに水着を着て温泉に入っていたが。

 

 

だが、ここの温泉には、ダンジョンのトラップであり、アンコウ型のモンスターが4体はいたが、気や気配を感知できるベルがいることで。

 

「命さんこの洞窟の奥にモンスターが4体います。おそらく、温泉に入り警戒が解けた冒険者を狙う感じのモンスターです」

 

 

「なんですってーー」

 

 

「なるほどね。実際にダンジョンにこんな場所があること自体、おかしいからね。ティオネ、ティオナ、アイズにベートはベル・クラネルが言った場所に行って、さっさと片付けてきてほしい」

 

「はーい♪」

 

「団長と一緒に温泉が入れる可能性が高いのに・・・たかがモンスターがじゃまをしてんじゃあねーぞ!!!」

 

「チッ・・・行くぞ」

 

「・・・私が倒す」

 

 

ベート、アイズ、ティオネ、ティオナの4人の冒険者の攻撃によってアンコウ型のモンスター4体はあっけなく倒されたのだ。

 

「チッ雑魚が!!」

 

「でも・・・大きい魚だった」

 

「結構大きかったね、アイズ♪」

 

「これで団長と一緒に温泉だーーーー!!!」

 

 

実際にベル達はこの10階層付近まで登ってきているのは、理由があったのだ。

 

「ベル・クラネルが出したあのアルゴノゥト波だったか?すごい威力だね」

 

「あはははは、実際にダンジョンの天井に大きな穴が開いていますからね」

 

そうなのだ。あのアルゴノゥト波によって十八階層の天井は500mの巨大な穴が開いてしまったのだ。

しかも威力が威力なのだ。18階層から5階層まで全ての階層にぽっかりと巨大な穴が今も空いているのだ。

 

ちなみにベルは18階層に降りるために手に入れた魔石とドロップ品は冒険者達の街の復興資金として全部モルド達にあげたのだ。

 

これは5倍界王拳かめはめ波によって確かに漆黒のゴライアスを倒すときに撃った後ろ側に街があり、そしてその街の後ろのダンジョンの壁にも巨大な大きな穴がぽっかりと開いたままなのだ。

 

そしてベル達がほとんどダンジョンのモンスターが現れない理由はこれである。

 

ダンジョンはある程度の破壊された時にジャガーノート級が生まれて、その冒険者を倒すために生まれてくるのだ。

 

だが今度は違っていた。ベルを倒すために漆黒のゴライアスの魔石をダンジョン側が利用して作り出したのが、あのジャガーノート級であり、化け物だったのだ。だが、結局はダンジョン側が作り出した化け物はベルに敗北したのだ。

 

 

つまりだ、今のダンジョンはさらなるジャガーノート級や一般のモンスターすらも生み出す力は残っていないのだ。逆にその力を利用してダンジョンは自ら空いた大きな穴を直すために力をまわしていたのだ。

 

「それにこの手のモンスターは生まれるに時間が大体は決まっているからね。モンスターを倒してしまえば安全に温泉は入れるよ。それにベル・クラネルはあの化け物を倒したんだよ。立派な偉業だよすぐにレベル3にランク・アップするかもしれない・・・、それどころか下手をすればレベル8以上になる可能性も高いか」

 

フィンがそんなことを言っているとベルがフィンに近づいてきて、

 

「それはないです。あの化け物を倒したのは皆さんの力を借りて倒したんです。そもそも偉業はたった一人でやらないとだめとエイナさんから聞きましたから」

 

実際にベルがあの化け物を倒したのは界王様や悟空さんから習った界王拳は実戦で使えたのは、ベルは階層主とあの化け物を倒した時のみなのだ。

 

実際にパンとブラとの修行などでは普通に負けていたのだ。彼女たちは普通にスーパーサイヤ人になれるためにどうしても負け癖がついていたのだ。

 

またベルはそのようなこともあり、自らの自己評価と実力を低くみることが圧倒的に高いのだ。最近ではダンジョンのモンスターを倒すことで若干の自信をベルもつけていたが、あの化け物を倒すために結局は元気玉の技を応用してベルが作り出した、アルゴノゥト波で何とか倒したのだ。

 

「ベルくんーー、そんなことはなんいじゃないか。あの化け物を君は倒したんだ。もしかしたらヘスティアに頼んでダンジョンの外でレベルの確認をすれば、もしかするかもしれないぜ!!」

 

 

フィンとベルが話しているときに神ヘルメスが二人の会話に割り込んできたのだ。

 

実際にヘルメスとしても階層主が出てくることは予測していたのだ。実際にベル・クラネルに試練を与えて、偉業を達成させてレベルを上げてもらう予定ではあったのだ。

 

だがその予定が完全に崩壊したのが、あの化け物である。だがヘルメスはなにを思ったのか、フィンとベルを万能者の元に連れていくと。

 

すでに命やほかのメンバーが温泉に入りたい事は、入りたかったが・・・だがそう覗き事件の真犯人であり、神ヘルメスがいるために女性陣は温泉に入るのをやめようとしていたが。

 

 

「ちょっとーーーーーまってほしい、こんなこともあろうかと」

 

そう万能者のマントをヘルメスが豪快にめくると。

 

「キャアーーーーなにをするんです!!、ってえええーーーーー」

 

そうなのだ、いつの間にか万能者のマントの裏地にびっしりと女性陣と男性陣の水着が縫い付けられていたのだ。

 

「はっはっはーーー 一度は言ってみたい言葉とやってみたいことさーーー」

 

「もうやだ。この神様!!」

 

 

万能者はもはや泣いている状態であった。いつの間にか自らの白いマントの裏地に大量の水着が縫いつけられていたのだ。

 

しかもそれをやったのが自らの神であるのだ。誰だって泣きたいと思いたいが・・・こうして命以外は水着になってゆっくりと温泉の中に入っていく。

 

「このような場所は後でギルドに教えようか? あのモンスターを倒してしまえば十分な安全地帯と休息の場所になるからね」

 

「そうですね、団長」

 

ヘスティアの水着は最初は水色系ではあったが、ヘスティアの胸があまりにも大きいために、上半身の水着が壊れてしまったのだ、だからこそヴェルフが色々と温泉の中にある素材で神ヘスティアの水着を応急修理した状態なのだ。

 

以外にもあのリューが水着を着て、ベルの傍で一緒にくつろいでいたのだ。それを見ていたレフィーヤは完全に頭に来ていた。

 

「なんなんですか・・・あのエルフの女性は・・・あんな水着でしかもあのヒューマンの近くで一緒になって温泉に入っているなんて不潔です!!!!!!!」

 

「これレフィーヤ・・・エルフと言っても人それぞれだ。きっとあのエルフはなにかしらベル・クラネルに想いがあるのだろう。それをなぜレフィーヤが気にする」

 

「わかりませんが、なんだがあのヒューマンの事が気に入らないです。アイズさんだったり他の女性の人と一緒温泉に入っているんですよ!!!!!」

 

「・・・・・レフィーヤもそんな感情を抱くようになっていたか。人の成長は早いものだな」

 

 

そしてそれを見られているリューはベルの近くに行って、何かをはなしていたのだ。

 

「あれは間違いなくジャガーノート級です。本来ならばあそこにいる冒険者では勝てないほどの実力を持っている相手です。それをクラネルさんが倒した時に、なんだが私にとって懐かしい声が聞こえてきたんです」

 

「そうですか・・・もしそれが本当ならば、きっと・・・」

 

それが可能な人物はただ一人だけだ、界王様に頼める人物は悟空しかいないだろう。つまりその懐かしい声がリューが聞こえたというのは。

 

「よかったですねリューさん。それにしても、なんだかちょっと・・・距離が近いような気がしますが」

 

「・・・・それはなんでもないです。クラネルさん」

 

実際にリューにしてもこの感情の正体は分かっているのだ、だか【●●●】と呼べる存在をリューの目の前でいいやベルがリューの勝利と勇気を集めて、倒したのだ。それはリューのある種の自縛を解いてくれたのはここにいるベル・クラネルであったのだ。

 

そしてリューはベルに手や腕を触られるのが嫌ではない。つまりはそういう感じがあるのだ。それをリューはあの戦いの時、自ら認めてしまったのだ。

 

『私おそらく、ベル・クラネルが好きなんだと思います。ですがシルも好きな人です・・・本当にどうすればいいでしょうか?』

 

と悩みながら、リューはヘルメスが用意した水着がとてもよく似合っているのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 







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ダンジョンに温泉を求めるのは間違っているだろうか 中編

台風のために明日の小説の行進ができないかもしれません

色々と準備があるので。

アンケートは終了しました、 五人出すことがきまりましたが、どのように出すのかは秘密です。 

確定要因で ウイス様 悟空の二人は確定しています、このふりたがいないとオラリオには来れないようにしているので。 ベルの気を探すのが本当に大変ですからね。

アニメ版のセルゲーム編のナメック星と同じくあまりにも遠い星は瞬間移動がしにくい設定です。




アスフィがスクール水着を着た状態で、ゆっくりと背もたれにしている中くらいの岩でゆっくりと背伸びをしていると。

 

そのスクール水着はアスフィの胸をある程度強調させるものだったのだ。

 

「ふぅ・・・・・・んんっ・・・・・たまにはこういうもの、よいものですねぇ。十八階層では本当にたいへんでしたから、後はヘルメス様さえ、大人しくしていて下されば・・・・・・」

 

実際にそのような言葉を出しながら温泉の中に浮かぶその胸を水着の上からなにを強調する胸をピンクの水着を着ている、千草は自らの胸の所に両手を持ってきたり、またはそのアスフィの胸元を何度も何度も見ていたのだ。

 

「大きい・・・私も・・・あの位あれば・・・はぅ」

 

実際には千草にはなにを思ってこんな行動をとったのは分からないが、だがティオナ、ティオネの水着は普通にリリ、ヘスティア、アイズ等一部の女子同じ布が少ない水着を着ていたが。

 

だがそれでも十分温泉は気持いいのだ、しかもヘスティアだけは違う感想を言っていたのだ。

 

「はぁ~~~、温泉は最高だねぇ・・・・・・長年続いた謎の肩こりが嘘のように溶けていきそうだよ」

 

それを聞いてしまったリリは、神ヘスティアに対して。

 

「それはヘスティア様だけではないでしょうか? 水着も壊すほどのわがままボディ―ですし」

 

千草も同じである、特に千草の胸の大きさは・・・下手すればリューの次に小さい胸だったりするのだから

 

だからこそ、そのヘスティアの言葉にもついつい言葉を出してしまった。

 

「それは謎では・・・・・・ありませんよ~~」

 

実際にヘスティアのあれだけの胸が千草達の近くに温泉の中でも浮いて十分すぎるほど胸を強調しているのだから。

 

「そうかい・・・でも本当に温泉は気持ちいいよ~~~」

 

あれだけ大きければ誰だって肩はこるのは目に見えているが、それを神ヘスティアに指摘する勇者はいなかっただけである。

 

女子も男子も同じである、特に男子がそれを指摘すれば、確実に周りの冒険者の女子達から色々と攻撃を受けてしまう可能性が高いのだ。

 

女子がそれを指摘してしまえば、同じく胸に嫉妬したただの哀れな人になってしまうのは、誰だってわかっていた。

 

そしてそんな中でリューとベルはあのジャガーノート級を撃破した時に出ている現在のベルの体調について、話が以降していた。

 

「・・・それにクラネルさんは、あの化け物を倒すときに冒険者活動が終了してもいいと言っていましたが、あのクラネルさん全身から赤い何かが出ていましたが?」

 

リューの質問で周りで温泉を楽しんでいた全て者達が音を立てるのをやめて静かにベル・クラネルの返答を聞くためだけに周りは温泉の音しか聞こえてはいなかった。

 

それだけあの【界王拳】の事をリューも他の冒険者達も気にはなっていたのだ。

 

 

「あれは・・・そうですね。どのみちばれちゃいましたからね。神様達に止められていますが、もう白状してもいいころ合いですし」

 

「それは・・つまり界王拳という名前の通りにその方は実在するんでしょうか?」

 

リューのこの言葉にベルは静かにうなずき、そして話すどのみち話すという選択肢はすでにないのだ。

 

「僕がまだ、オラリオに来る前に師匠の一人である悟空さんに連れられて界王様に会いましたが、本来は僕が絶対に会える神様ではないんですよ」

 

「それは・・・・・ですが、クラネルさん神様達は天界から地上に降りてくるので確実には会えるのでは、特にファミリア入りする時は必ず会うことになります」

 

そうなのだが、界王様の役割は非常に重要であり、大きいのだ。

 

「そうじゃないんですよ。リューさん」

 

「多分ですけど、リューさん達が考えているのは、オラリオ内か外で必ず神様に会えると思っているとしたらそれは無理です。なんせ界王様がいる所は・・・」

 

「そこからは僕が話すぜ、ヘスティアが話すよりも情報は知っているし、なによりも【あの世】や【蛇の道】なども話す必要があるだろう」

 

「「「「「「「「「あの世? 蛇の道?」」」」」」」」」」」

ヘスティア、ヘルメス、ベル以外はその言葉は流石にわからないがそれは後々ここにいる者達は知ることになる重要な言葉なのだ。

 

「それはそうですね」

 

その神ヘルメスの言葉にうなずくベルを見た神ヘルメスは話の続きを開始する。

 

「ベル・クラネルが言った普通は会えないという言葉はなにもまちがいじゃないぜ。なんせあの世は本当にオラリオやほかの所で人々が死ぬと、人々から魂があの世に行くんだ。死んで初めて行ける場所があの世であり、僕達神々でも手出しはできない神が納めている場所さ」

 

「つまり・・・クラネルさんは・・・」

 

「それはないぜ、人は一度死ねば終わりだ。それは誰だってわかっているだろう。そしてなによりもだ。界王様に会いに行くには、優秀な武芸者、英雄、勇者と呼ばれる者達が死んであの世を取り締まっている神様によって天国、地獄、そして界王様に所に行くようにできる魂は本当にわずかだ、僕がいた時は千年間にたったの三名しか界王様の所で修行はつけてもらえないほど厳しい審査もあるんだよ」

 

「でも・・・ベルは・・・かいおうけんは使えたよ?」

 

アイズのいう事はなにも間違いではないが、だが実際にベルは死んでもいないのだ。

でも界王様にしっかりと界王拳を習っているのだから。

 

「それにだ!! 蛇の道は勇者、英雄達もひたすら歩くんだよ。界王様の所に行くためにね、そして界王様の所に着くのが、勇者、英雄たちの実力によって大きく変わるんだ」

 

「そして界王様の所に無事についても、界王拳を習うための色々と下準備があるからね。結果僕達神々は誰一人界王様の界王拳を会得できなかったというわけさ。武の神々もことごとく無理だったよ。僕は早々に会得はしてないけどね」

 

実際にあの悟空も蛇の道は本当に苦労したのだ。蛇の道から落ちれば待っているのは、地獄に最も近い場所に落ちるのだから、閻魔大王様の机の場所から、もう一度最初からやり直さなければいけないのだ。

 

また、蛇の道は誘惑の多いトラップもあるのだ。それを突破して初めて界王星につけるのだが、その辺は神々もぼかしているのだ。

 

ヘスティアとヘルメスの神の言葉に、ロキ・ファミリアの幹部連中もタケミカヅチ・ファミリアの連中もアスフィもリリもヴェルフも完全に驚くしかないのだ。

 

「それにだ。元々は界王様が作った技の一つが界王拳だ、人が軽く扱えるほど簡単な技じゃないぜ。そうだろう・・・・・・ベル」

 

そのヘルメスの言葉に再びベルは黙ってうなづく。

 

「元々は僕の肉体強度出来には、十倍界王拳は使うなと、散々界王様や悟空さんに言われたんですけどね。肉体が十倍に上がった力に耐えきれないからという事で」

 

 

「やはりか。どうりであんなに簡単に界王拳は解けていたのか?」

 

「はい・・大体でフルで使えば三分以内に勝負を決しないと、あのように戦闘すら戦えない体になります。実際に殴られた後に完全に意識はなくっていましたが、神様の応援で少しは意識が戻ったこで、なんとかあの化け物をあれで倒せたので」

 

そのベルの言葉を聞いたロキ・ファミリアの幹部連中とタケミカヅチ・ファミリアの連中、リリとヴェルフもアスフィも本当にとんでもない技をベル・クラネルが出していたことが、分かってしまったのだ。

 

 

「それにフィンさん達から大量のポーションを使ってくれたおかげでだいぶ調子は良くなっています。それでも実力の三分の一程度しか回復していませんが」

 

実際に十倍界王拳はベルは地球がいた時はなんども使った経験はあるが、その回復はたいていがウイス様とデンデの回復によって問題なく体力を完全に回復していたのだ。

 

仙豆はこの頃は量産をしている最中であり、ほかに回復の手段があれば、仙豆を使わないようにするのは悟空達もわかっていたのだから。

 

戦場で即座に回復できる手段は本当に悟空達も必要としていたのだ。多くの悟空達の戦いでは本当に仙豆がなければ死んでいたZ戦士達も多くいたのだから。

 

ナメック星で悟空がフリーザ戦で使っていた十倍界王拳はナメック星に到着していた悟空の戦闘力や肉体強度的にも耐えきれないのだ。

 

悟空もベジータ戦で普通に一か月も病院に入院していたのだ、サイヤ人の悟空でもリスクがある技である。

 

だからこそこのようなデメリットはベルにしてみれば初めての体験であったが、だがここまでベルが体を酷使しなければ、確実にあの化け物はオラリオがある世界全てを蹂躙していたのは間違いないレベルの化け物だったのだから。

 

「だからベル君が界王拳を本気で覚えていると知った時は、あり得ないと思ったぜ」

 

「僕もだね。本来ならば死んだ者達が界王様の所に行って、その素質を認められて厳しい修行の末にという感じだからね」

 

ヘスティアとヘルメスの会話はある意味で納得するしかない言葉が次々に出てきたのだ。

 

 

無論界王拳を習得したのは、ベルの生まれ持った素質とそれを見抜いた悟空によって界王様の所に連れて行き、あの世の達人達と多くの修行をした結果、ベルは界王様から界王拳を習い、習得したのだから。

 

 

 

そしてそのような話を聞いていたフィン達はなるほどというふうに感じとっていたのだ。

 

「だからか・・・あの時のベルに妙な違和感があったのは?」

 

「僕も感じていた違和感は・・・そういう事かな?」

 

「ちっ・・・結局は自爆技に全てを強化する技という感じだろう?」

 

「私もあの・・・技・・・覚えたら・・・もっと強くなるかもしれない?」

 

「アルゴノゥト君のあの技強そうだね」

 

「確かにのう。でも失敗したらモンスターの餌食じゃからな」

 

「あれがあればもっと団長の力になれるの」

 

様々な言葉が飛び交うが、基本的にはベルもその界王拳は界王様から習っただけであり、ほかの者達に界王拳を教える事は出来ないのだ。

 

悟空でさえ界王拳は他の仲間達にも教えていないのは、それだけ制御が非常に難しい技であるのだ、クリリン達でさえ覚えようとはしない技が界王拳だ。

 

本当に難しい技でもいえたのだ。

 

そしてそんな話をしつつ、ベル達はゆっくりと温泉に入ったり出たり、湯あたりをしないようにしていた。

 

 



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ダンジョンに温泉を求めるのは間違っているだろうか 後編

なんとかかきあげました。 結構大変でしたが。

結果こうなりました。 一部の人たちはかめはめ波や気は知りませからね。

だから特別な速攻魔法か スキルになっています。 

結構便利ですからね かめはめ波は

台風―――嫌いだーーー


実際にアマゾネス姉妹のティオネとティオナの二人は、より界王拳の事や。ベルが放ったあのかめはめ波やアルゴノゥト波について誰だって気になっているのだ。

 

もしもあの技か特殊なスキルを使えるようになればダンジョンの探索やまたは一人でより戦えるようになるからだ。

 

それにアマゾネス族は基本的に力を求める傾向があるのだ。ベートもアイズも同じであるが、あれほどの力を見せられると誰だってあこがれるものだ。

 

「ねぇねぇ、アルゴノゥト君~もしかして私もあれ使えるかな?」

 

だがベルはティオナに対して返答した。

 

「そうですね。実際にティオナさんが言っている通りに、漆黒のゴライオスを倒した時の技ならば、僕が教えられますよ」

 

「あれってアルゴノゥト君が出した五倍界王拳かめはめ波とかいうやつ?」

 

「正確には界王拳は流石に教えられませんからね。かめはめ波は覚えるのは簡単ですから、僕の師匠達は使えるほど簡単な技です。一部の人たちはそれを使いませんけどね」

 

ベジータやピッコロはかめはめ波を使おうとすれば、使えるが、それは自らの技をより昇華させて、新しい必殺技を編み出したり、そちらに力を割いているのだ。

 

特に悟空のライバル達の一部はその傾向は強かったりする。だからこそベルはこの技の絶対の自信を持っているのだ。

 

ベルが色々な悟空の仲間たちから教わった技でベルが自ら選び取った必殺技の一つがかめはめ波だ。

 

「そうですね。このように全身を使って、両腕を構えて、両手の間に全体の力【気】を集中して後に両手の間に貯めたこの力を相手に一気に放つ技です。両腕を相手に合わせて波で力を解放する感じです」

 

「それって、速攻魔法って感じかな♪」

 

「そうですね。冒険者側でもこれは特殊な速攻魔法的な位置づけですね。力を貯めれば貯めるほど威力は上がりますからね。即座に撃てば、一列になったモンスターの集団程度は全て簡単に倒せるほどです。貯めれば階層主を一撃で倒せますけど、貯めの時間が完全に無防備になりますからね」

 

 

実際にベルは五倍界王拳かめはめ波の貯めに時間が一分も必要としていたのだ。

 

「でもそのかめはめ波は私でも使えるんだよね♪」

 

ティオナはベルに近づいてその言葉をベルのそばで言っていると、その行為を見ていたヘスティアとリューとリリは嫉妬を感じていた。

 

「ベル様に近づきすぎですよ。まったく!!」

 

「僕のベル君に・・・ぐぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬ あんな近づいて、ロキと同じ絶壁の分際で!!」

 

「なんでしょう? この感覚、私の胸を締め付ける感情は? ・・・シルには本当に・・・悪い感じですこれが恋なのでしょうか?」

 

また、レフィーヤもアイズもなぜかベルとティオナが一緒に温泉に入りならば、こんな話をしているのが少しだけ嫌だったのだ。

 

「なんなんですか? あのヒューマンは・・・女性ならば誰でもいいじゃないですか? 本当に!!!!」

 

「・・・・・なんだか・・・・・いやな・・・き・・・ぶ・・・ん?」

 

という感じになっていたが、それでもベルとティオナの二人は普通に話していたのは、ベルが修行の時に女性と組手をしていたのだ。

 

特にブラとパンの二人とよく組手をしているのだ。女性慣れしているというか、ティオナの体系はパンとほぼ一緒に近いために、ベルも緊張はしなくて普通に話せるのだ。

 

ブラとパンは年齢は大体は一緒なのだ。十二歳の女性であり、格闘系をしているために、ティオナの体系に似ているは仕方がないことでもある。 それにまだブラとパンは女性として胸がもっと成長する可能性が高いのだ。

 

だからこそ、ベルはティオナに対して色々と話をしているのだ。

 

「その力って、もしかして【あれ】の事かな」

 

流石にヘルメスとヘスティアがこれ以上は看過できずに睨んでいたのだ。その表情は本気で何かを訴えていたからか、さすがに無理にでも言葉を変更したのだ。タケミカヅチ・ファミリアの連中と見かけないエルフの女性と万能者がいる状態で気の情報は言えなかった。

 

ベルもそれがわかっていることで、ただうなづいて。

 

「そうですね。あれが元になっているので、ちゃんと使えるようになれば、僕がかめはめ波や階層主を真っ二つにした気円斬位は教えられます」

 

「やったーーーあの二つは見ていて気持ちいいほど、敵を倒していたからね。よぉうしーー頑張るぞーー!!」

 

ティオナとベルが話を終えて、先ほど大型の魚型のモンスター達がいた場所で温泉の滝や周りにあるクリスタルや水晶も十分すぎるほど綺麗なのだが。

 

先ほどから、洞窟全体になぜか カー‐ン カーン という石を削る音が聞こえているのだ。

 

それはリューの姿を見てしまったヴェルフが興奮して石を削って正気に戻そうとしているのだ。

 

「煩悩退散、煩悩退散・・・うっ 違うなにを俺は・・・」

 

その時のヴェルフにはヘファイストの声がなぜか聞こえてくるようで。

 

「私と水着・・・秤にかけるのはやめなさい」

 

というありがたい幻聴が聞こえてくるのだ。これはリュー達、エルフがいまだに水着を着てゆっくりと温泉に入っていることからも、ヴェルフが今背中を向けて話している相手が、ビキニの水着を着たリューなのだ。

 

十分にその姿はいやらしいとヴェルフは思ってしまう。だからこそ、この温泉にある、ある程度の大きさの岩に自らの主神であるヘファイストの姿を岩に撃つこみ、石像を作ることで心頭滅却や煩悩退散をするはずが・・

 

逆にヘファイストがビキニの水着を着た姿を想像して、それを石像にしているのだから。

 

「それにしても見事な石像ですね。ヴェルフは・・・これはヘファイスト様でしょうか?」

 

「そうだ。だからあんたも早く他の所に行ってくれ・・・もう少し精神を集中させて作りたいんだ」

 

「ですが、私も・・・このような立派な石像が掘られる瞬間はめったに見られないので、こうしてあなたの作業を見ています」

 

リューにしてみれば、鍛冶師のヴェルフがその場にある岩で自らの神様の石像を作っている最中とは最初は分からなかったが、だが顔ができ始めるとより見事と言えるほどの石像がどんどんとスピードを上げて作られているのだ。

 

それを見るのは十分貴重な時間を割いてでもいいと思えるほどであった。

 

実際にフィンとリヴェリア、ガレスの三人もヴェルフが掘っている石像に興味を示していた。ベルの説明でどのみち【あの力】をちゃんと使えないと、かめはめ波や気円斬と呼べる技が教えられないというのだから。

 

「本当に見事な石像が作られているな。フィンにガレス」

 

「そうじゃのう。より正確により早く作るとは・・・いい鍛冶師になれるぞ!!ヴェルフ!!」

 

「確かに・・・これほどちゃんとした石像を作るとはね。この場にもあっているし、何よりも他のファミリアが見れば、この場所はこういうところで休憩を取るのがわかりやすいか」

 

実際にヘファイストがビキニの水着を着た状態で石像は完全に作られていたのだ。

 

他の所では千草とアスフィと命がタケミカヅチ・ファミリアの団長がなぜか湯あたりを起こして、大変なことになっていたが、それでもこれほどゆっくりできる場所はなかなかダンジョンの中にはないのだから。

 

「それではそろそろこの位で休憩は終わろうか? この温泉の事もトラップモンスターの事も早くギルト側に伝えないといけないからね。それに温泉の周りに生えているクリスタルや水晶に色々と資源やこの温泉も一部はサンプルとして持ち帰ることで、ギルド側でもちやんと調べてもらわないと、後で色々と大変なことになるからね」

 

実際にフィンの言っていることは間違いではない。新しい領域ができるか、見つけた冒険者その場所になにがあるかなど、情報を持ち帰ることが義務づけられているのだ。

 

それによって未知の物資の時やすでに知られている物資の時は、普通にギルド側に提出した物によって報奨金の値段が色々と変わってくるのだ。

 

今回は危険度でいえばSクラスにはいるのだ。これはあの大型の魚型を倒せるだけの冒険者が、ここを使うモンスターの餌になるからだ。だが逆をいえば、ちゃんとモンスターを倒せるだけの実力があれば、危険度は一気にEランクにまで落ちるのだ。

 

それほどまでに明確な差が出る上に、この周辺でなにが取れるかがわかれば、物資だけを取る冒険者達も比較的にパーティーを組んでここにこれるからだ。

 

 

こうしてベル達は温泉から出て全員が着替えた上で、地上までモンスターは全然出てこなかった、普通はキラーアント程度は出てくるが、それすらもないのは、ダンジョンがベルによってあけられた巨大な穴の修復に力を入れている証拠なのだ。

 

現にベル達は十八階層から五階層まで間にダンジョンにぽっかりと開いた巨大な穴を何度も遭遇しているのだ。

 

「やっぱりでかいですね・・・ギルド側にこれを正直に言ったら、僕は多分ダンジョンに入れないでしょうね?」

 

「そんなことはないさ・・・ベル君・・・絶対にね」

 

「ヘルメス様・・・ありがとうございます」

 

実際にベルはヘルメスに感謝はしているが、ヘルメスの方が逆にベルに感謝をしているのだ。

 

『いくらでもペナルティーを食らってもいいさ・・・下手すればダンジョンが・・・いいや俺が消えるだけだからな。破壊神ビルス様の手によって』

 

とか思っていたが、今回の事はきっちり破壊神ビルス様もウイス様も巨大な水晶でしっかりと見ていたが、ヘルメスに対してはおとがめは無しとなった。

ヘルメスに対してはおとがめはなしとなった。

 

「いいんじゃないか? あのヘルメスという神は、僕のベルがもっと強くなるには実戦しかないが、あまりにも弱い敵では僕のベルが成長しないからな、おいウイスわかっているな!!」

 

「はいはい・・・・・・わかっていますよ。界王に力を借りて後でヘルメスの処罰はなし言います。ただし、次からは」

 

「そうだ・・・・・・次は」

 

こうしてヘルメス達も知らない間にオラリオの世界は救われていたのだ。

 

ビルスにしても、ウイスにしてもわかっているのだ。いくら修行で強くなるとは言え、それでは自らの壁を破壊することはできないのだ。強敵と戦い勝利したことで初めて巨大な壁を乗り越えていく。

 

実際にベルの戦闘能力はベル本人が知らない間に、あの化け物を倒したことや元気玉のアレンジ技を使ったことで、ベルの限界の壁が壊れかけていたのだ。

 

無論ナメック星でスーパーサイヤ人となった悟空と同じ戦闘力になるまではまだまだ多くの試練や実戦をベルはしなければそこまでの強さを得ることはできないが。

 

それでも530,000の戦闘力が600,000まで上がっていれば、ビルスもウイスも納得しているのだ。

 

ベルに十分な試練を与えて、もっともっと強くなってほしいと、そう二人は思っている。

 

こうして、べル達は無事にギルド側に色々と物資と魔石、ドロップ品を提出することになる。特にあのアンコウ型のモンスターはギルド側では初めての未確認モンスターであった。

 

元々アンコウ型のモンスターは水辺の深い場所にいることが多いのだ。間違ってもダンジョンに存在してるモンスターではなかったのだ。

 

だからこそドロップ品と魔石の買い取りが難しいが、ロキ・ファミリアの幹部達にしてみれば、次の遠征のための費用が若干ではあるが稼げたのだ。

 

 

温泉の接見者も結局はベルかヘスティアが行う必要があるが、それは流石にギルド側が信頼するかという事でもある。

ロキ・ファミリアのフィン達がきっちりと温泉やその周辺で採取した。クリスタルと水晶等様々な物がサンプルとして提出されたのだ。

 

そしてどのルートでたどり着いたのか? きちんと地図に書き込んでいることでいる。のちにギルド側が派遣する冒険者達がしっかりと調べて、そこからギルド側が正式に地図に書き込むのだ。

 

そのような手続きが色々とあるために、どうしても新人のファミリアよりも最大派閥が見つけた温泉のルートの方が上も色々と調べる人材も予算も出すのが多いのだ。

 

だがそれを知ってもリリとヴェルフの派閥だけは態度が違っているのは仕方がないことでもあったが、いつの間にかリューの姿が消えていたのだ。

 

リューにしてみれば、冒険者の資格をはく奪中であり、また指名手配中のエルフなのだから、普通に考えて、居てはいけないと判断してダンジョンの入口でさっさと姿を消していた。

 

これにはリヴェリアも一部の冒険者も気づいてはいたが、そこまで言うことではなかったのだ。

 

「あのエルフとはもう一度どこかで会うような気がするな」

 

「そうでしょうか? リヴェリア様に別れの挨拶をしないまま、勝手に立ち去るなんて最低のエルフです!!」

 

レフィーヤにしてみれば、リヴェリアに挨拶をしないエルフは、エルフではないと判断してしまうが、それはそこまでの人生をレフィーヤは背負っていないのだ。なぜ急に緑のマントのエルフの女性が消えたのか。リヴェリアは大体が察していたのだ。

 

「こら、よさないか? レフィーヤ、彼女にも事情がある。私と一緒にいれば、私の名誉が傷つくと判断して早々に居なくなっただけだ」

 

「そうでしょうか? 私にはよくわかりません!!」

 

こうしてリューはいつもの女主人停でウエイトレスの姿でベル達の帰りを待つために、自らの居場所に戻っているのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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ベルへの緊急依頼?

休憩話をいれてみました。 この話を知っている人はゲームをやりこんだ人だけかな。




ベル・クラネル達がダンジョンから戻ってきてから一日が経過していた。

 

無論ヘスティアファミリアの専属となっている。エイナ・チュールは今回発見された温泉やクリスタルや水晶などの物資の鑑定で、その膨大な情報量を取り扱うのが本当に大変なことになっている。

 

「もーーう、ベル君たら、こんなにも私を困らせるような真似をするんだ」

 

実際にエイナは今回の一連の話をベルからではなく、リヴェリア様から直接色々と話を聞いていたのだ。

 

「確かにあの力はリヴェリア様達は教わったようだけど、私は無理かな?そもそも仮にベル君からあの力を教わっても、使い道が全くないもの」

 

実際にエイナとしては、ギルド職員として働いているのだ。そして自らの給料の一部を使って、自らの母親の病気を治すために、使われている。

 

そしてリヴェリアもエイナの母親である、【アイナ・チュール】の病気を治すためにダンジョンに潜ったりして、または有名な医療系ファミリアから色々とこの病気を治すための薬を作っては、リヴェリア本人がエイナと色々と話すついでに、こっそりと手紙や薬を渡したりはしている訳だが。

 

「リヴェリア様から聞いていた。ベル君の主神様の神ヘスティア様がベル君に渡された袋の中に入った豆【仙豆】か」

 

「モンスターの攻撃で瀕死の重体になったのにその仙豆を冒険者達が食べたら、傷も何もかも治ったか、ベル君~~~そんな回復の豆残ってないかな? あれば私のお母さんに食べさせてあげたいんだけどね」

 

そんなことをエイナが言いながら、温泉の発見やそれの追加調査として、発見者のロキ・ファミリアの幹部の人達とギルド側から頼む冒険者で組み込んで色々とやらないといけないのだから。

 

「ベル君の戦果というか偉業は、ギルドのトップである、あの方によって完全に緘口令が引かれちゃったし、仮にベル君のレベルが上がったとしても、偽装するしかないからね、本当に面倒だよ」

 

実際にベル・クラネルは自らのホームに戻った後に神ヘスティアの血を背中に受けたことで、ランク・アップが可能になっていたのだ。

 

だが、そこでヘスティアもさすがにレベル三に昇格はできなかったのだ。立て続けにベル・クラネルのランクが上がるという行動はとるなとヘルメスや心配で待っていたヘファイストからも言われているのだ。

 

 

「まったく僕のベル君が本当は偉業も達しているのに、結局はランクアップもダメか、やりすぎて他の神々に目を付けられるのは危ないから仕方がないけど」

 

実際にベルの戦闘力は530000から60000に上がっているのだ。

 

あの化け物と実戦でベルは確実に強くなっていたのだ。それに特殊魔法に入る【英雄願望】もちゃんと使えることが判明したのは、ベルにしても、ヘスティアにしても十分すぎる戦果でもあったからだ。

 

それにあれだけの激戦をしたために、ベル・クラネルは体を休めるために、自らのホームで休んでいた時に。

 

「あれ・・・エイナさんとリヴェリアさんの気を感じる・・・ここに近づいてきている?」

 

実際にロキ・ファミリアもタケミカヅチ・ファミリアもヘルメス・ファミリアもヘファイスト・ファミリアもダンジョンから出てきた冒険者達は、あまりにも多い出来事のために、色々と整理する時間がほしいために、昨日の内に自らのホームに戻ってそれで休息をとっていたのだ。

 

ベルも同じであり、体を休めている時に二人はこの朽ちた教会の中に入ってきて、地下の部屋で現在はベル、エイナ、リヴェリアの三人だけがこのヘスティア・ファミリアの地下にいるのだ、ヘスティアはバイトでそのまま出かけているのだ。

 

 

そしてベルが一番、今も驚いているのは、エイナさんとリヴェリアさん二人がベルの正面で正座をして頭を下げているのだ。

 

「エイナさんもリヴェリアさんも頭を上げてください、どうしたんですか、いきなりやってきて、こんなマネをするなんて」

 

実際にベルも驚いているのだ。なぜ二人がこんなマネをしているのかを全くわからないからだ。

 

「どうか、ベル・クラネル・・・私の頼みを聞いてくれ」

 

「私もお願いします。ベル君」

 

エイナにしてみれば、もし仙豆という豆が手に入れば、自らの母親の病気が治るかもしれないのだ。またリヴェリアにしても同じである。あそこまでの即効性の回復能力は最上級ポーションよりも圧倒的に上の性能を有していたのだ。

 

もし病気も回復するとしたら、それは喉から手が出るほどほしい物なのだ。またリヴェリアにしてみれば、親友のアイナの病気が治るのであれば、プライドすらも捨てる覚悟は持っている。

 

「わかりましたから、お二人とも、早くこちらに座ってください。お客様に正座をさせる事なんて僕にはできませんから」

 

 

「ああ・・・わかった」

 

「わかった」

 

そしてリヴェリアとエイナの二人は、なんでベルに頭を下げてでも頼んだか、その理由を二人はベルにちゃんと嘘も隠さずに話したのだ。

 

「なるほど・・・ちょっと 困りましたね、僕が持っていた仙豆はあくまでも二つの事しかできないんですよ、一つはどれほど重傷な人も仙豆を食べれば直します。そしてもう一つが一週間は何も食べないまま戦える体になるだけです」

 

実際にカリン様が作っている仙豆はこの二つしか効果はないのだ。病気などを回復させる能力はないのだ。

 

「それでは・・・ベル・クラネル・・・あれほどの回復能力を持つ豆でさえ・・・病気を治せないのか?」

 

「本当なの?ベル君」

 

「リヴェリア様、エイナさんすみません。一個でもあれば、医療系ファミリアに緊急性の高い任務としてエイナさんと一緒に行って、依頼するんですけど、神様が全て使い切ったようで、いくら現物がなければそれから新しい物は作れませんからね」

 

「それは・・・ならばその仙豆を作った人に合わせてくれないか? ベル・クラネル、あのような回復豆を作れる人だ、きっと病気を治す豆も作れるずだ!!」

 

「お願いベル君・・・・リヴェリア様の言っていることもなにも間違いじゃないの私の母を助けるために色々な薬をくれるんだけど、どうしても、治らないの」

 

実際にそこまで言われるとベルもカリン様に合わせたいけど、カリン様がいる場所は地球なのだから。

 

「すみません、エイナさん、リヴェリアさん、この仙豆を作った人は、このオラリオがある世界にはいないんです、僕のが修行した場所に住んでいる、猫仙人であるカリン様が作った回復豆をもらってきているので」

 

「では・・・本当だめなのか?」

 

「はい・・・でもまた師匠達の一人である、悟空さんがこのオラリオに来た時に頼んでみます、そうすれば、向こうで何かしらの手を打ってくれる可能性は高いので」

 

「それは・・そうだが」

 

「本当なのベル君?・・・」

 

「大丈夫とはいえませんが、でも悟空さん達がまた来てくれた時には必ず、話します。絶対です。エイナさん リヴェリアさん」

 

「無理を言って、すまなかったな。ベル・クラネルよ」

 

「いいえ、リヴェリアさんやエイナさんがなんでここに来たのかをはっきりとわかりました。僕も何かしらの薬草等を搾取できたのならば、エイナさんかリヴェリアさんに渡しに行きます」

 

「それは・・・いいのベル君?」

 

「いいですよ。だってエイナさんに色々とダンジョンの事やギルドの事とか色々と教えてもらったから、それの恩返しのつもりです」

 

「ありがとうーーーーベル君ーーー」

 

「本当にすみまない。ベル・クラネル」

 

こうしてエイナとリヴェリアはヘスティア・ファミリアの本拠地から一緒に見送りにきたベルとホームの外に出てしまったのだ。

 

それを偶然にもシルから手をされたベル・クラネルに渡すための弁当を持ってきたリューにその姿を見られたのだ。

 

「クラネルさん・・・リヴェリア様・・・そしてあれはギルド職員のエイナ・・・どうして一緒に」

 

そんなことをいいながら、なぜかリューは自らの働いているお店に急いで戻っていたのだ。ベルに渡すための弁当を持ったままで。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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白巫女たちの受難 前編

最初のイベントらしいので、 色々と変更していますが、基本的にベースを抑えての変更です。

色々とフラグを入れてみました。 


ベル達がダンジョンから出て一週間・・・ようやく先の地震の被害地であった、街、村、国などに遠征をしていた、ほとんどのファミリアが戻ってきたのだ。

 

 

そのためかロキ・ファミリアの幹部であるレフィーヤとベートを中心として、ギルド側が選んだ冒険者達の中にあのフィルヴィスと呼ばれる白い服を着たエルフが混じっていた。

 

このエルフはレフィーヤと仲良くなっているために、レフィーヤの今回のダンジョンに潜るための戦闘服が真っ白い服になっていたのは偶然ではないのだ。

 

そしてそのメンバーがあり温泉のダンジョンまで潜っている時に・・・

 

とある紫の全身を隠すフードの一団がダンジョンの九階層のとある場所で女性らしき人物が泣いていたのだ。

 

「ここで・・・あの人が・・・死んだ場所、もう貴方が死んで六年になるのよ」

 

そんなことを壁越しに話しているフードの女性に近寄ってくるのは、同じ色のフードをしている。

 

男性であったがなにやら大急ぎでその女性に向かってきているのだから。

 

「モンスターが来るぞーー!! 撤退だーーーっ!! 退けーー 退くんだよ!!」

 

普通ならば、ダンジョンに入っている時点でこの女性も男性も冒険者のはずだ、モンスターが出た程度で慌てる必要はないのだ。 

 

だが大慌てをしているは、なにかしらの裏があるということなのだろうか?

 

実際にフードの女性の黙ったままその場所にいるのだ。

 

それを見かねた男性は、その女性の名前を大声で叫ぶ。

 

「おい、いい加減にしろ。シャラン何をやっているんだ!! モンスターが来るんだぞ。早く逃げろ!!」

 

そして女性もその必死に訴えている男性の声に耳をかして。

 

「・・・・・・また、来るわね。貴方」

 

こうしてフードの女性と男性はその場から後を去っていく。そう十階層をめざして移動を開始しているのだ。

 

そんなことを知らないまま、ベートとレフィーヤとフィルヴィスの三人を中心として、調査のための冒険者や温泉などを調べるための機材を運んでいる最中でありながら。

 

 

ダンジョンの中は現在は、平和と言っていいほど。モンスターは存在はしていないのは、ギルド側も把握している事であった。

 

ベルが開けたあの巨大な大穴は今も五階層から下の階層が堂々と見えているほど、未だに穴が開いているのだ。

つまりダンジョンの修復能力がいまだに弱いのだ。

 

一つならば問題はないが、だが二つともなると、ダンジョン側もモンスターを生み出す力よりも自身を回復させるのが優勢しているのだ。

 

 

「けっ・・・こんなにも暇なクエストをなぜ、ロキの野郎がこいつとくませやがったんだ」

 

「こいつじゃありません、ベートさん、それにアイズさん達も今は手が離せない状態らしいですし」

 

そうなのだ、実際にあの地震でロキ・ファミリアで色々と壊れてしまった物の買いなおしをファミリア全体で行っているのだ。

 

その為の資金がどうしても足りないという事で、ベートとレフィーヤの二人にギルド側の任務を任せる事になった。

 

その際にロキがベートとレフィーヤの二人に新しい服を用意していたのだ。そのためベートとレフィーヤはその服を着て、この任務に参加しているのだ。

 

「それにや、いつも同じ服ばっかりやん、ダンジョンに行くのも新鮮な気分じゃないと、つまらんやろう」

 

とロキのありがたい言葉で強制的に二人は着替えさせられたのだ。

 

だが、レフィーヤはにしてみれば最近エルフの友達になったフィルヴィスと似た服でダンジョンに一緒に調査ができるとなったら。レフィーヤは内心では本当にうれしいのだ。

 

つい最近までは、色々と特にあの大嫌いなヒューマンの事で、大変なことがありすぎていたのだ。

 

「まったくあのヒューマンは・・・あのヒューマンのおかげでアイズさんと一緒にいる計画が・・・全く本当にいい迷惑ですよ。あのヒューマンは」

 

と何度も何度もベル・クラネルの悪口を言いながらダンジョンに潜っているのだ。だが周りにいる冒険者達にしてみれば、その怒り方はまるで。

 

「レフィーヤ、そのヒューマンの事が好きなのか?」

 

「えっえーーーーーーーーフィルヴィスさん、なにを言っているんですか? 私があのヒューマンの事が好き・・・あり得ませんよ、絶対にないです!!!!」

 

とレフィーヤは言い切っているが、その出した言葉と表情はまるっきり違っていたのだ。

 

 

『だけどレフィーヤ、その言葉とは裏腹にあなたのその態度は、まるで、そのヒューマンの事を・・・いいやなんでもない、それにそんなことは、私には関係はない』

 

という感じでフィルヴィスはレフィーヤとつまらない会話をしながら十階層まで降りてくると、どこからともなく

 

金属音やモンスターに襲われた奴らが出す、うめき声がかすかに聞こえてくるのだ。

 

それは獣人族のベートやほかの獣人族の冒険者達も気づいており、レフィーヤを含めて、魔法使いたちも一緒にすぐにその現場に向かうと、紫のフードをかぶった一団がオークの集団と蝶のモンスターの集団に襲われていた。

 

流石にこれは見過ごすことはできないのだ。今はギルドの温泉の調査依頼でダンジョンに入ってきている冒険者達がとある一団がモンスターの集団に襲われている冒険者達を見過ごしたでは、ギルド側の信用問題にも発生するのだ。

 

そのためか、ベートとレフィーヤはすぐに行動を開始する。それに続くようにギルド側から派遣されている冒険者達も一斉に己の得意な武器でオークの集団と蝶の集団と戦いを始める。

 

そしてそれを黙って見ていたのは紫のフードを被っている一団なのだ、その一部はモンスターの攻撃から毒を食らって、色々と危なく身動きができなくなっている所に、オークと蝶の集団を倒したベートとレフィーヤ達が近づいてきた。

 

「ちっ・・・毒だと・・・だれか解毒薬もってねーのかよ」

 

「ちょっとベートさん、それ以外も他の人達は初級のポーションが必要な方が何人もいますよ!!」

 

「知るかよ!!生きているんだろうが? ポーションを渡して、自分で直せばいいだろうが? ああ」

 

「それはそうですけど・・・でも」

 

そんなことをしながらきっちりこのフードの集団を直している当たりは他の冒険者達も最低限のマナーは守っているのだ。

 

 

そしてそのフードの一団はベート達にお礼を言ってそのままその階層を立ち去ってしまったが。

 

だがベートもレフィーヤもそして冒険者達もそのフードの一団は何かを隠していると感じてはいたが、だがレフィーヤ達もギルド側の依頼で温泉の調査でこのダンジョンに来ているのだ。ほかの所に気をまわしている余裕はなかったのだ。

 

 

こうして無事にレフィーヤ達は温泉の調査が終わったが、未だに大型の魚が出てきた場所までベートが行っても、未だにトラップモンスターは生成はされていなかったのだ。

 

つまりは一週間程度ではトラップ・モンスターは生成されないということがギルド側でも憶測としてその情報を得ることとなった。

 

 

温泉の効能は疲労回復や傷に良く効くなど、温泉として当たり前の効能ではあったが、だがダンジョンという場所ではこの、効能は本当にありがたいと思えるほどの効果が出ていることも後の調査で判明することなる。

 

 

また某鍛冶師が作り上げたヘファイストのビキニ姿の石像だけは、ダンジョンの修復機能が働いていないのか、未だに一週間前の状態できれいな状態で残っていたのだ。

 

 

この情報もギルド側にわたり、そしてヘファイストにも伝わると・・・某鍛冶師がヘファイストに直接呼ばれて、一時間以上の説教を食らうことになってしまった。

 

そして本来の歴史ではここでレフィーヤとフィルヴィスの二人だけでダンジョンに入り、このフードの一団の後をつけたことで逆に死ぬような目にあってしまうが。ここではさすがにフードの一団は何もできなかったのだ。

 

そう今から三日前に、ロキ・ファミリアの幹部連中が中心となって、オラリオの地下の下水道を調べた結果。

 

ガネーシャ・ファミリアのあの祭りの時に暴れた植物系モンスターが20体以上も存在していたのだ。

 

結果としてはロキ・ファミリアの幹部連中は植物系モンスターを全て倒したのだが、やはり通常の魔石とは違う変な魔石が出ていたのだ。

 

また今回の集団にはギルトが調査依頼をしていることもあり、ベート達はそれぞれのファミリアの旗ではなく、ギルドの旗を中心に動いているのだ。

 

しかも人数が人数であり、ギルドのマークの旗まである、いくらフードの連中が殺したいやつがいるとしても、ギルド側にばれてしまえば、当然、ダンジョン内や外でも護衛がつけられるし、ベート以外にも獣人族が何人もいたのだ。匂いを覚えられてしまえば・・・絶対に色々とまずいことになると分かっていからこそ、さっさとその場から離脱したのだ。

 

 



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白巫女たちの受難 中編

なんとかかけました、 ちょっと色々とありまして、

小説の更新が遅れるかもしれません。




ギルドの温泉の調査が終わって数日後。

 

現在は、神々の会合が行われる場所で。現在はロキとディオニュソスの二人が言い争うを姿が確認されていたのだ。

 

実際にロキとディオニュソスがこの場所にいるのは先の地震の事で被害にあった場所の国や街や村の復興状況を、神々がこの会合で話し合っていた時に。

 

ロキがディオニュソスにたいしてケンカ腰になっているは仕方がないことでもあった。

実際にロキ・ファミリアの幹部連中が自らのファミリアの装備や備蓄品等の買い足しや様々な補充という名目に、オラリオの下水道やモンスターが隠れていそうな場所に対してロキ・ファミリアの幹部連中はそれの対応に時間を取られることとなっているのだ。

 

 

「やあ、ロキ。厄災そうで何よりだ。あの地震で僕のホームも色々と崩れて大変だったよ」

 

という当たり前の言葉をディオニュソスはロキに対しても言っているが、実際にはそれは表の事を言っているだけであり、裏の事を知っているロキにしてみれば。

 

「うっさいぼけーーー、他神ん家に厄介な火種持ち込んどいて、何言うとんねん。己は」

 

実際に新しい植物系のモンスターの調査と討伐をディオニュソスは自らのファミリアではなくて、ロキ・ファミリアに丸投げしているのだから。

 

こんな事を言われて仕方がないのだ。最もロキにしてみてもあの新種の植物系モンスターをそのままにできるわけもいかないために、結果にはフィン達は総出で色々な場を調べているのだ。

 

調査を名目に地震で影響がどこまでひどいのか、オラリオにどこまで影響を与えているかという感じに調査している。

 

 

だからこそ、ロキは腹を立てているのだ。確かにロキ・ファミリアは都市最大派閥ではあるが、人材は無限に沸いて出てくるわけでもないのだ。

 

それなのに調査はどうだ?頑張っているのか?とか遠回しに言われてしまえば、誰だって腹が立つのだ。

 

「まぁまぁ、ロキ落ち着いてくれ、ところで・・・・・・『例の件』はその後どうだろうか?」

 

その言葉に、ロキは完全にその自らの目を開けて、ディオニュソスにたいして、こんな言葉を喋っていたのだ。

 

「ここで話すようなことは、何もないわ。そうやろう。ディオニュソス!!」

 

「そうだね、こんなは場所で話すことではなかったようだね」

 

ロキの雰囲気に完全に飲まれそうになるディオニュソスはいつものように。本気のロキとは何かが違っているように感じ始めていたのだ。

 

その何かがディオニュソスは分からないままではあったが。だが確実にロキは変わらないといけない出来事が一週間前以上に自らの目の前で起きていたのだから、仕方がないのだ。

 

「それにな、こっちもハズレくじばっかり。引いとるっちゅう状況やけどな」

 

そんなロキとディオニュソスとの会話に割って入ってきたのは、農業系でトップのファミリアのデメテルが話始めたのだ。

 

「あのねぇロキ、ディオニュソスちよっといいかしら?」

 

 

「おおーなんや、デメテルやんか?」

 

ロキもその両目は元に戻り、デメテルの一部をロキを少しだけ見ても、ヘスティアのようには、ロキは突っかかる事はしなかったのだ。

 

そうロキにしてみれば、同じ背丈でありながら、胸が異常に大きいヘスティアに対しては。ロキはその胸の大きさに嫉妬をしているのだから。

 

そしてデメテルはロキに向かってゆっくりと丁寧な口調でしゃべりだす。

 

「ちょっといいかしら、貴方のファミリアに相談したいことがあるんだけど、いいかしら?」

 

その相談という聞いた時にはロキはさっさとデメテルに対してロキは文句を言うのは当たり前である。

 

 

現在は新種の植物系モンスターの調査を行っている最中なのだ。つまりデメテルの依頼を受ける余裕はないのだ。

 

それなのに依頼を持ってくるデメテルに対してはロキは文句をいっても仕方がないのだ。

 

「待て待て、ウチんところは。近所の悩み相談所やないんやで? そう簡単に四角いもんが丸く収まると思ったら大間違いや!!」

 

 

それを聞いたデメテルにロキの返答に本当に困っていたのだ。

 

「そう・・・・・・困ったわね・・・・・・うちの子たちが、市街外のセオロの密林に腐葉土を採取に行ったんだけど・・・・・・そのとき、【巨大な花のモンスター】を見たって言っているのよ」

 

その言葉をデメテルから聞いたロキとディオニュソスはその言葉を聞いて完全に予定を変更するしかないと考えているのだ。その間にもデメテルの言葉は続いていく。

 

 

「下層まで到達した、貴方達のところなら、何かを知っているかもって思ったんだけれど・・・・・・」

 

流石にそれ以上はここでは危ないと判断した、ロキの言葉によって。

 

「ちょ、待ち・・・・・・!」

 

「まさか・・・・・・」

 

二神にはその頭の中には、あの新種の植物系モンスターの姿を思い出すと。

 

「ああ、ウチらで調べたほうがよさそうやな・・・・・・」

 

ロキとディオニュソスはデメテルの話を聞いて神々の会場からロキもディオニュソスもその場からさっさと出ていくのだった。もう必要な情報は得ているのだから、あとは行動を起こすだけである。

 

 

 

こうしてデメテル・ファミリアのメンバーと一緒に行く、ロキ・ファミリアの冒険者はレフィーヤとベートの二人に決定されていた。

 

「レフィーヤは森の妖精と言われるエルフやん、それにベートはその嗅覚とかで犯人の匂いをしらべてってーや」

 

「私がデメテル様の護衛ですか? 緊張してしまいます」

 

「ケっ・・・なんでこいつと組まないといけないんだロキ?」

 

「なんでって・・・今言うた。ことやで、エルフは森に詳しいやろう、それにベートの強さも必要になるしな」

 

実際にフィン達は今も他の下水道の調査で人数が足りてない中で、こうしてなんとかレベル三とレベル五の二人を出せるのも十分すごいことではあるのだ。

 

こうしてレフィーヤとベートの二人はデメテル・ファミリアの冒険者達と神デメテル様と合流を果たして、オラリオの外に調査を名目に出ていくのであった。

 

 

そうしているうちに、一方では、紫のいるのフードをかぶっているメンバー達はいくつものの自らの拠点をロキ・ファミリアとディオニュソス・ファミリアの協力によって複数は壊滅していたのだ。

 

 

すでに地上拠点はもはやこの【セオロの密林】しか残っていないのだが、紫のフードをかぶった女性だけはとあるエルフに一方的な執着を出していたのだ。

 

「あのエルフがあいつが私の・・私の・・・全てを奪ったのよ。それなのに新しい仲間がいるですって!!!」

 

その言葉だけが、このセオロの密林に響いていた。

 

それを別の紫のフードの男性だけが静かに見守っていたのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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白巫女たちの受難 後編

三話構成にしましたが、 結構無理やり詰め込んでいるので。 ある程度の部分は飛ばされています。

アプリゲーでは一時間程度もあれば 読めるんですけど。 文字にすると莫大な書き起こしになるので。 完全にアレンジにしています。 


ベートとレフィーヤとデメテル・ファミリアは市街外のセオロの密林にようやくたどり着いたのだ。

 

しかもレフィーヤの姿はあのエルフと似たような白い服を着ているのだ。このような密林の中では十分に目立つ服装になっているが、レフィーヤにしてみれば、調査依頼を任されるという事は、一人前扱いされる事や、また親友と似た服を着ていることで、気分が舞い上がっていたのだ。

 

 

それを紫のフードの一団が気配を消して、こちら側を尾行して見ているとは知らないままであり。レフィーヤはベートにたいして。

 

「ベートさん、私は絶対に足を引っ張らないようにがんばりますから!! 鈍臭いなんて言われないように、頑張りますからっ!!」

 

レフィーヤはやたらとやる気でいたが、それは仕方がないことでもあった。調査する花の化け物モンスターは一度オラリオの下水道を調査したときに、【魔力】に反応することで、レフィーヤは呪文の詠唱もミスってラウルに迷惑をかけたのだ。

 

その後は自らの魔力を囮として、本命であるリヴェリア様の氷結魔法で花の化け物モンスターは氷漬けで倒せた経験を持っているのだ。

 

 

だからこそ頑張ろうとレフィーヤは思っているのだ。たとえ護衛であったとしても、十分にその役目を果たせると考えていたからだ。

 

そしてベートはこの一団から離れて、さっさと色々な痕跡を探すために自らの鼻と耳の感覚を使って、色々と調査をして一時間が経過していると。

 

「ちっ・・・痕跡がねーぞ・・・これはあたりだな、だが奴らはどこにいる? ここが拠点だとしても、痕跡が全くねーのはおかしすぎるぞ」

 

 

そんなことを言葉でしゃべりながら、次の場所に調査をしようとしていたらよく聞いている声と金属音が森林地帯に響きわたっているのだ。

 

 

「ちっ・・・敵の方が動くのが早かったか? これだから」

 

そんなことを言ってベートは、その争いの場所まで一気に走り出す第一級の冒険者の実力は並ではないのだ。

 

しかも、森林地帯と行っても獣人族にいえば、自らの庭のようなものだ。

彼らは元々地上で暮らしている種族でもある、その身体能力で森や湖で獲物を狩りして生活している部族でもある。

 

そんな種族出身のベートにしてみれば、エルフ族に次に森には詳しい種族なのだ。

そしてベートが争いの現場に見てみると、紫のフードをかぶった一団が必要以上に花の化け物のモンスターを出しては冒険者達を襲っているのだ。

 

レフィーヤもその性質を知っているために自らの魔力を囮にする予定で行動をしようとしていたのだ。

 

「デメテル様達は、ロキに伝えてください、そうすれば援軍が必ず来ますから」

 

「ちっ・・・てめーは・・・殿は俺が務めるデメテルも団員もさっさとオラリオに走れ、レフィーヤが頑張っている間によ」

 

「でも・・それじゃあ・・・あの子が・・・」

 

「バカか!! それがレフィーヤの役目だ、デメテル・・・お前はレフィーヤの覚悟もつぶすつもりかよ」

 

こんな事をベートに言われてしまうと、デメテル達は何も言えなくなる。結果ベートに守られながら、無事にデメテルの一団はオラリオに入ることができたが、同時にベートは増援要求を出すためにロキ・ファミリアのホームに入ったら、すでにロキとディオニュソスとそして、フィルヴィスもまた自らの神の護衛として、すでにロキ・ファミリアにいるのだから、ベートはなにがなんだか、一瞬だけわからなかったが。

 

「ベート、増援はださん。レフィーヤは敵にさらわれたで」

 

と言って、ロキがベートに出した紙には、一般的に使われている共通語(コイネー)で書かれていたのだ。レフィーヤとフィルヴィスを人質交換する場所は十八階層と指定して書かれていた。

 

「しかもやで、なんでうちのレフィーヤとフィルヴィスを交換なんや?おかしいやろう?」

 

実際に冒険者としての価値ならば、レフィーヤよりも第一級の冒険者である、ベートかまたは神デメテルの方が十分に人質としての価値は高いのだが。

 

それがよくわからないまま、ロキは考え事をしていたが、実際に相手の正体がいまだにわからないでいたのだ。

 

テイマーにしては規模が大きすぎるのだ。またオラリオをつぶしたい内部ではなく、外部勢力の手先がいると考えれば色々と納得はできるのだ。

 

オラリオは現在は平和ではあるが、いつアレス神が作った国家から戦争を吹っ掛けられる可能性が高いのだ。その時にこの花の化け物モンスターを先兵としてや破壊工作など、使うという手段はロキの考えとしては可能性ありなのだ。

 

だがそこへ、フィルヴィスが温泉の調査の時におかしな一団を見つけたとロキ達に今、この瞬間に報告をいれたのだ。

 

「先日、私達がギルドの依頼で温泉の調査をする前に紫のフードをかぶった一団がいました。彼らはダンジョンの中であるというのに、まるで、初めて潜るような感じで、怪しい気配を出していました。その中に私だけを見る集団も居ましたが、その者達が武器を持って、私を含めた冒険者達も倒そうと考えていたかもしれません。今考えると・・・闇派閥の残党ではないかとおもいますが?」

 

その言葉にベートもさすがに、黙るしかないのだ。現にその紫のフードが花の化け物モンスターを何体も出して操っているのを見ているからである。

 

「ちっ・・・あの一団が闇派閥だったとはな、あそこで倒していれば」

 

「私もこの誘拐の手紙が届くまでは、すっかり忘れていた可能性だ。むりもない」

 

それにだ。ロキも六年前の出来事がおもいだされていたのだ。

 

「なるほどな・・・、あんときはギルド派閥にも闇派閥にもかなりの死人が出とったからなぁ・・・・・・」

 

「26階層の悪夢か。ちっ・・・」

 

「ふむ・・・6年間の間は彼らが積極的に姿を現さなかったのは、もしかして花の化け物のモンスターを作り出すのにこれだけの時間がかかったというわけか?」

 

「ディオニュソスはんも、あの悪夢で結構な痛手をくらったんやろう」

 

「確かに我々も戦力はかなり低下したからね。ロキ・ファミリアのように積極的に人は集まらなかったし」

 

実際にあの6年を機にロキ・ファミリアの団員募集に集まってくる人々は多くなっていたのだ。結果として、ロキ・ファミリアは都市最大派閥と人数が一番多いファミリアとなっているのだ。

 

またそんな話をしながら、ベートとフィルヴィスはさっさとレフィーヤが捕まっている18階層を目指してダンジョンの入口まで進んでいたのだ。

 

そしてロキもまたフィンにはすでに話を通しており、戦力の再編成等を色々として、ダンジョンに潜る準備を行っていた。

 

「なあフィン・・・まだレフィーヤは生きてんねん。それは分かるで、恩恵を預けた冒険者と神はある種の感覚でつながっているからな。でもどうもその感覚が弱いねん」

 

「それはおそらくは・・・気絶しているか?魔法などで眠らされているだろうね。レフィーヤはレベル3の冒険者だ。武装は取られている可能は高いけど、服などはまだとられていないはずだ」

 

「そらーーそうやけど、レフィーヤは死んだらあかんし、いざとなれば・・・ベル・クラネルに頼むことになりそうやで」

 

「それは・・・でもそんなことになれば、ベル・クラネルの異常性が、オラリオ全体にわかってしまうことになるけど、それでもロキはいいのか?」

 

「いいんかと言われてもな、レフィーヤの気と気配をわかって即座に、ダンジョンまで穴開けれる冒険者はオラリオ中さがしても、ベル・クラネル、しかおらんで」

 

実際にジャガーノート級が出る可能性が低いと見積もっているロキだからいえる、荒業でしかない、ベルは今も体を休ませているのだ。さすがに界王拳10倍は今のベルの身体に負担をかけすぎたのだ。

 

まだベルの本来の戦闘力の三分の1しか回復してないのだ。せいぜい200000前後しか回復してないのだ。

ここで無理して、回復を遅らせることもできるが、それをしたら、ベルの本来の力はどの程度で回復するか、ベル・クラネルもまだわからないままであった。

 

だからこそロキ・ファミリアも、ヘスティア・ファミリアに対しての緊急依頼としての切り札はできうる限り温存したいのだ。

 

「実際にあのドチビ所の借りを作りたくはないんやけどな」

 

「・・・全くだね。でも切り札としてベル・クラネルは圧倒的な力を持っているし。それは仕方がないよ」

 

 

こうしているうちにもベートとフィルヴィスの二人が十八階層まで降りてきても口喧嘩をしている時に、ベートもフィルヴィスもその音がはっきりと聞こえていたのだ。

 

そう、戦いの音である。

 

「ちっ・・・あのノロマが・・・もう逃げ出しやがったか?」

 

実際にベートはここ一週間ほどは、オラリオ中の下水道を調べる任務と夜になれば、ロキの元に集まって、気の訓練の様子を見てもらっていたのだ。

 

これはレフィーヤも同じ場所でやっているのだ。それはこれ以上は気の情報が流れないようにするために、ロキが一か所に集めて訓練をするというやり方を取っていたからだ。

 

だがこのやり方は一人で訓練をする。よりも、以外に訓練でロキ・ファミリアの幹部連中は本当に気の訓練で身体強化まではなんとか使えるようになっているのだ。

 

つまり今のレフィーヤは魔法を使うための触媒がなくても、気での身体強化ができるのだ。それゆえに、レフィーヤを見張っている紫のフードの一団の一部は、別の紫のフードの一団と言い争いをしているために。

 

『いまだ・・・ここが逃げ時だ、フィルヴィスさんと人質交換なしたら、確実にフィルヴィスさんが死んじゃう』

 

「我の身体を強化せよ!!アールヴ」

 

レフィーヤの唱えた呪文は魔力を練ってはいない、気での身体強化をするための一種のブラフであり、ロキもリヴェリアも賛同した呪文演唱もどきである。

 

気で身体強化をもし他の冒険者に知られてしまえば、大問題になってしまうために、【身体強化の呪文】として他の冒険者をだませばいいやと、ロキも言っているのだ。

 

 

ロキは元々だまし、騙されは、当たり前である。ロキ・ファミリアの団のマークがすでにピエロである、つまり道化として一流であると言えるのだ。

 

そしてそのまま一気にレフィーヤは自らがとらわれている場所から逃げ出す。気で強化されたレフィーヤの身体能力だけは、普通にレベル五の上級冒険者とタメを張るレベルなのだ。

 

だが、そこからが問題である、レフィーヤが使えるのは気での身体強化であり、魔導士のレフィーヤは今まで身体能力系はほとんど育てていないのだ、つまり逃げるのに気を全力で走れば、その分疲れもたまるのが早いのだ。

 

この辺はベートやアイズをはじめとする前衛職の方がスタミナの管理は色々と経験があるのだから。

だが、レフィーヤはそれがない。今回が初めての気での身体強化であり、逃げるのに必死だったのは分かるが。

 

 

「・・・つかれました・・・でもある程度は・・・逃げれたはずぜす!!」

 

もはや最後の方は肩で息をしているレベルの運動力をしているのだ、言葉を放つだけでも、やはり疲れが出ているのだが。

 

「ようやくいたか、このノロマが・・ほれ体力回復用のポーションだ。さっさと飲んでダンジョンからでるぞ」

 

「はっい・・・ベートさんありがとうございます」

 

レフィーヤとしても、気の訓練で体力の消耗が激しいと分かっているために、今では体力を回復させるポーションを当たり前に持っていたが、さすがに誘拐されたことで、ポーション系も全て没収されていたのだ。

 

だからこそある程度の監禁場所から離れた所で、レフィーヤは体力の回復を行っていたのだ。だがその知識を知っているのはロキ・ファミリアの一部の者達でしかないが。

 

フィルヴィスもレフィーヤが相当無理をして、監禁場所から逃げてきたために体力がほぼ無くなっている事に気づいて、なにか体力が回復するものをないかと自らのポーション袋等をあさっていた時に、あのベートがレフィーヤの体力を回復させたのだ。

 

「ちっ・・・ノロマにフィルヴィス、もう敵が追い付いてきやがった。それにこの匂いは爆弾の匂いだ。やつら大量の爆弾を持ってやがる!!」

 

「なっ・・・ならば逃げるしかないな。ダンジョンを壊されて、ジャガーノート級が出てきてしまえば、我らに勝ち目がない」

 

「ちっ、仕方がない」

 

「まってください。ベートさん、フィルヴィスさんーーー」

 

こうしてベート達三人は一時間ほど十八階層を逃げ回ったのだ、十七階層に行こうとしたが、すでに爆弾の匂いがしているのだ。

 

それをかぎ取ったベートに十七階層に行くのは、やめろといわれたのだ。

 

「ちっ・・・まだかフィンの増援部隊は・・・」

 

「さすがに花の化け物のモンスターの数が多くなっている」

 

「このままでは・・・さすがに追い詰められます」

 

「レフィーヤ、私が囮になる、やつらの狙いは私だ。それにあの花の化け物のモンスターは魔力に反応するんだったな、ならば私が魔力を練って、囮となるから、二人で地上へ逃げてくれ!!」

 

フィルヴィスが出した必死の答えもそれは関係がなくなっているのだ、さすがに一時間もダンジョンの中で鬼ごっこをしているのだ。

 

「それはやめた方がいいね。フィルヴィス、その必要はもはやないよ」

 

そうすでにロキ・ファミリアの討伐部隊が十八階層に出入り口にいる。闇勢力と思える爆弾持ちをさっさと処理をしたうえで、ベート達が戦っている場所にやってきたのだ。

 

また冒険者の街にいる冒険者達もさすがにこの騒ぎを聞きつけて、闇勢力の拠点の一つの掃討任務であると言われると、誰だって協力体制をとるのだ。ここで協力をしないと、ギルド側に闇勢力側と認定される恐れがあるのだ。

 

誰だってギルドの勢力やオラリオ中の勢力を敵に回したくはない。結果として、この花の化け物のモンスターの討伐は十分もたたないうちに全てが討伐されてしまったのだ。

 

フィン達にしてみればこれで闇勢力の一部の拠点を破壊したという功績がそれぞれのファミリアにギルド側から評価の対象が大きく影響を受けるのだ。

 

 

だか一方で紫のマントの集団は十階層で固まっており、同じ紫のフードの女性を刺し殺したり、邪魔になった紫のフードの一団を次々と殺して、最後に残ったフードの男はとある言葉を吐いて、その場を完全に立ち去ったのだ。

 

「秩序を守らない者達はいらない。あの方に報告だ」

 

そしてフィン達、冒険者達もオラリオに戻る途中で、その紫色のフードの一団と思える死体を発見、それらを全てギルド側に持ち帰る、後日その死亡していた紫のフード一団の身元を調べてみると。

 

その結果をフィンとロキの二人だけが今は見ているのだ。どのみちリヴェリアとガレスにも見せるが、だがその人数しかこの情報は見せないようにするしかない。それほど危険な情報がたくさん載っているギルド側から渡された報告書なのだ。

 

 

 

「六年前にフィルヴィスと一緒に闇勢力討伐に参加していた冒険者達の身内かい。これは闇勢力にいっぽんとられてもうたわ。情報もすでに綺麗さっぱりなくなっているはずや、しっぽ捕まえたとおもったんやけどな、フィン」

 

「そうだね。でもこれもある種の発見ともいえる。六年前のギルド側の死亡者達のリストをどこで手に入れたんだろうね。確かにあの事件はギルド側もある程度の情報操作はしたさ、だけどその身内や親戚がわかるようなへまはギルド側はしないはずさ・・・」

 

「だけどそれがなってもうった、ちゅうわけか・・・ほんまに頭がいたいわ、それが本当ならばギルド側に闇勢力にギルド側の情報を流している裏切りもんがおるわけやけど・・・」

 

「生存者はいないからね。死人にくちなしさ」

 

「そうやね。でもどのみち今回の死んだひとらは、わるいけど閻魔のおっちゃんのさばきでどのみち地獄行確定やしな」

 

「そうなのかい。ロキ?」

 

フィンは不思議に思っているが、実際にあの世にもルールが明確化されているのだ。

 

「そうやで、善人は天国行きや、悪いことしまくっていたら、その罪の内容によってはどっかの地獄に落ちるで、六年前に死んだ冒険者の大半は天国行ってるはずや、今回の身内は確実にこの六年の間に迷い込んだ冒険者や秘密を知った冒険者をあのモンスターで殺してないと、ほんまにいえるか?」

 

「それは・・・無理だろうね。確かにそういう意味では、死んでも親しい人との再会はむりかな」

 

「そうや、閻魔のおっちゃんが審査に手を抜くなんてありえんからな」

 

そうなのだ、閻魔大王の公平な捌きの元で、死んだ魂は天国か地獄に落ちるように決まっているのだ。

 

そして普通に冒険者達は、一部を除いてはそのまま天国に行けるのだ。これはソーマ・ファミリアのような完全にその酒を飲んだら依存が発生すると分かって、売っている事や、だまし討ちや、強盗等数多くの罪を平気で行う輩は問答無用で地獄行きだ。

 

つまりは今頃は・・・今回死亡した紫のフードの一団は確実に閻魔大王の裁判によって地獄にその魂が落とされているのだ。

 

そうして、今回の事件は無事に終わりを告げることになる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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白巫女たちの受難 のあと話編

白巫女たちの受難で書ききれなかった 後日談の話です。


20日は下手すると、夜の六時以降も時間がとれないので、21日分の小説もまともに投稿ができない可能性が高いです。




紫のフードをかぶっている一団は、自らの意識とは別に、手前に白い靄みたいな形をしたものと一緒に並んでいたのだ。

 

そう、ロキが言っていた通りに、ここにあの紫のフード一団に殺された連中がここに魂だけの存在として、並んでいたのだ。

 

そして紫のフードの一団が次々と、あまりに巨大な机の前まで、連れられて行くと、次々と床に穴が開き、その場から落ちていくのだ。

次々と床に穴が開き、その場から落ちていくのだ。

 

そして最後にあれほどフィルヴィスを恨んでいたシャランの出番まで来ていたが、

 

ここで少し閻魔大王が待ったをかけるほどの重大な案件が飛び込んできたのだ。

 

「閻魔のおっちゃん久しぶりだな!!」

 

この言葉を言える人物は、ただ一人だけである。それは孫悟空であった。ただしだ、何やら悟空以外も瞬間移動でこの場所に現れているのだ。だからこそ閻魔大王は裁きを休んでも、悟空の事を見ているのだ。

 

 

「なんじゃ、悟空か・・・その悟空の後ろにいる女性三人はどうしたんじゃ?」

 

 

悟空が連れてきたのは、【快活な赤い髪のヒューマンの少女】でありすでに天国にいるはずの【アリーゼ・ローヴェル】 【美しい黒の長髪をしたヒューマンの女性】であり。後には同じく天国にいるはずの【ゴジョウノ・輝夜】

 

そして最後は、悟空もつい最近、ベルの仲間になった小人族と同じ種族出身の女性であり。【桃色の髪をショートカットにしている女性】の容姿をもち、また同じく天国にいた【ライラ】の三人の女性であったのだ。

 

「悟空よ、その三人の女性は確か・・・おおこの書類か、5年前に死んで、儂の結果で天国に行ったはずの魂のはずでは?」

 

確かにそうなのだ。閻魔大王の手元にある書類には、天国で暮らすために、冒険者としての肉体は持たないのであると書類には確かに書かれているのだ。彼らが生前のファミリアでしている事は、地球でいえば警察と似たようなことをしていたのだ。だからこそ死亡してからも天国で暮らしていたのに。

 

だがここに悟空と一緒にいるのだ、しかも、生前と同じような肉体を有した状態でいるのだ。

 

「いやーーじつわ、ベルを助けた時によ、界王様ところではなしていたら、界王様が最近新しい弟子を取りたいとか言っていたから。それらしい気の持ち主を見つけてよ」

 

「それで、天国に瞬間移動して、その三人にあったというわけか?」

 

「そういうことになるかな」

 

だがいくら悟空とはいえ、死人の魂に生前と同じ肉体を与えるという行為はできないのだ。それができるとすれば・・・

 

「なるほど、おぬし・・・この死人の三人を冒険者にした神を会いに行ったな」

 

実際に悟空も死亡したときに、地球の神様によって生前の肉体を得た状態でこの閻魔大王の元にやってきているのだ。

 

つまり神様と一緒であれば、生前の肉体を有した状態で、ここにやってこれるのだが。彼らの神様はその頃はまだオラリオに居たのだ。そして今も地上にいることは確認されているのだ。

 

だがその神様がここにやってくるには一度天界に戻って、色々と手続きをした上でその魂に肉体を与えることができるのだ。

 

だが悟空はそんなことを知らずに、界王様に新しい弟子を作ってあげようとして、色々と動いた結果。

 

「いや~~~界王様にアストレアちゅう、神様の気を探してもらってよ、界王様の所に、その神様を連れてきて、界王様と話した結果。この三人と再会した上で、界王様の許可の元肉体を与えたまではよかっけたど」

 

「天国からは儂の許可がなければ魂の移動は、できんからのう」

 

「すまねぇ、閻魔のおっちゃん、最近界王様があまりにも暇しているからよ、つい」

 

「仕方あるまい、・・・それにしても悟空よ、今後はこのようなことがあるのならば、ちゃんと儂に話を通せ。そうすれば生前の肉体は簡単に用意できる権限がわしにも与えられているからのう」

 

界王様は閻魔大王に頼むか、または自らの権限において、地獄からギニュー特戦隊を呼び出したり、色々とやっているのだ。今回の肉体を与える行為は、界王様の新しい弟子という事で、問題ではないが、だがあの世はも結局はお役所仕事であるのだ。

 

今回のように悟空に勝手に動かれた後に、三人分の魂の移動はその書類を界王様が持っているという事で、ある程度の矛盾はなくしたりする。つまり肉体を与えた時間まで書類の時間を書き換えるだけである。

 

その時点で置いて、界王様の弟子となっている。ただし正式な書類はのちに悟空が取りに来るまでは管轄の移動は閻魔大王から界王様には映らないという文言を入れるだけで、問題は解決するのだ。

 

 

それを悟空が過程すらもすっ飛ばしたのが、色々と問題をややこしくしていただけなのだ。

 

実際にあの世を管轄している。【閻魔大王の権限】はあまりにも大きいのだ。実際にセルやフリーザの親や人造人間達も魂の存在ではなく、肉体を与えられて、現在も地獄でその罪を清算中なのだ。

 

実際にフリーザは力の大会に貢献したことで、その報酬としてウイス様が生き返らせているのだ。

 

つまり生き帰っているのだ。あのフリーザがである、この時は流石に閻魔大王もその権限よりもウイス様の大きいのだ。ある意味で第七宇宙の存亡の危機を救ったというでかい功績がフリーザにはあったからだ。

 

だからこそ生き返ることができるのだ。ドラゴンボールの力を使わないまま。

 

「すまねぇ、だってよう、閻魔のおっちゃんがあまりにも忙しいそうにみえたからよ」

 

「それで後回しにされても儂が迷惑するんだ。この書類でこの三名は天国から、界王様預かりとなる、この書類とその三名を無事に界王様の所に連れていくことが、悟空お前の役目だいいな」

 

「わりいな、閻魔のおっちゃん、それじゃあ捕まれ」

 

こうして悟空は三人の書類を手に入れて、この三名を界王様預かりにすることができた。それを黙ってみていたのは。肉体をもっているシャランも同じく閻魔大王に何かを言おうとしたが。

 

「それではシャランよ。おぬしは地獄行だ。おぬしの罪状は、冒険者を殺したこと、人々に害あるモノを作り出したこと、そしてそれを冒険者に襲うために使ったこと、まだまだ罪名がある」

 

「ですが・・・それは復讐のためです・・・ですから」

 

「復讐か・・・復讐にもやり方がある、おぬしは復讐を間違えたな。おぬしの旦那の冒険者は天国でおぬしが来るのを待っているのに、おぬしはこれから地獄で今までの罪を清算してもらう。それほどまでに主の罪があまりにも大きいのだ。普段の罪で地獄に落ちるやつらはほとんどが魂だけの存在である、だがおぬしは肉体を有しているこれの意味がわかるはずだ!!」

 

 

そしてその言葉を最後に、シャランは地獄に落とされたのだ。肉体を持っている罪人はあの世でも本当に珍しいのだ。

 

それほどまでに肉体持ちの罪人は厳しい地獄での罪の清算が待っているのだから、魂だけの存在は罪を洗い流す装置に入って、魂にこびりついた悪という情報等を文字通り、二つのローラーで罪や悪を絞りだすのだ。

 

 

一度この装置が壊れた影響で、【ジャネンバ】という化け物が生まれてしまったが。だが悟空とベジータの奇跡のフュージョン体によって、無事に倒されたのだ。

 

その装置が復活したことでふたたびその装置を使って、地獄に行く魂にこびりついている、悪というあらゆるカテゴリーを取り除いた魂は、少しの間はその場にとどまり、その後は転生をするという感じになっているのだ。

 

天国に行った魂もいつかは転生して新しい人生を迎えるが、界王様預かりにの魂はべつになのだ、生前と同じ肉体を与えられることで、界王様の元で修行をして、気が使えるようになれば、より強い修行が始まり、あの世一武道大会の時に代表選手として、選ばれる栄誉が与えられるのだ。

 

 

つまりそれぞれの銀河の界王様預かりになっている、弟子たちによる、あの世で最も強い武闘家を選ぼうという大会に出れるのだ。

 

しかも本来ならば転生するはずの肉体をもつ魂がその転生の時期も外れるという得点がついているのだ。

 

だがしかしだ、一定の時間を修行した肉体をもつ魂は自らの判断において、十分満足が行く結果をあの世でも残せたら、そのまま輪廻の輪に入ることができる、そして後に転生する魂のたいていは新しい人生で、天才の武闘家等呼ばれることが多いが、これはその何万年という時や時間に染み付いた前世の魂の力が一部、転生した肉体に多少の影響がでるのだ。

 

前世の人格や記憶は抹消されてから、転生するのだ。そうでなければ転生先の器が弱い時は転生先の自我を飲み込んでしまうからだ。

 

だからこそ閻魔大王に権限はあまりにも大きいのだ。転生する時になると、界王様預かりの肉体を持つ魂がそのまま閻魔大王の預かりとなり、転生の準備に入るからだ。

 

こうして輪廻転生するのがあの世の理である。地獄でも一定割合で清算が終わった魂はやはり転生を開始するのだ。

 

 

そして元アストレア・ファミリアの三人は無事に界王様の新しい弟子となることができた。しかも生前の肉体を持ったままという事でもあった。

 

こうしてあの世はいつものように平常に回っていた。

 

 



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美味 珍味は絆からのギルドのお仕事 前編

本気で疲れたので、一日休みました、 話的には短いので二つのサブシナリオを一つにまとめました。




ロキ・ファミリア中心とする勢力によって、闇勢力の一部の排除は、ギルド側が大体的に発表してから、三日が経過していた時。

 

そろそろ夏の中旬といえるほどの季節になりかけていたのだ。

そのためか、女主人停でも店のメニューの入れ替えようとして、いくつかの新しい料理の開発等をする時期に、なっていたのだ。

 

「ほらあんた達、よく考えな。なんせ季節の看板メニューになるんだからね」

 

その言葉を聞いていた、リュー達は料理と聞いて、他のことを考えるのをやめているのだ。

 

「さすがだにゃ、常連客のために新作パエリアを作るなんて、ミア母さんはずごいにゃ」

 

アニャのほめ言葉にミアはなんだが複雑そうな顔をして。

 

「同じ料理よりも新しい斬新な料理を出して、おいしいと言ってくれる方がいいだろう?」

 

と言った瞬間にリューが残念そうな顔でミア母さんに対して、その言葉を出した。

 

「ミア母さん。実は・・・・・・・シルがかなり自信があると言って材料の買い出しに出ているのです」

 

実際に春、夏、秋、冬という四季はオラリオにも存在しているのだ。ただしそこまでの温度変化はあまりないので、一年を通して、気温が安定はしている。

 

だが季節の旬の野菜などは、デメテル・ファミリア達等農業系ファミリアが中心となって、頑張っているからこそ。様々な野菜が多くオラリオで手に入るのだ。

 

そしてそんなリューの言葉を聞いた、ミアが答えるのだ。

 

「へぇ、シルがかい? じゃあそれが完成したら呼んどくれ。あたしはちょっと他の用を済ましとくから」

 

こうしてミアはリュー達の目の前から消えて、店の奥でなにかを作業し始める。

 

そしてリューも帰ってきた、シルにどうしても足りないものがあると言われて、自らの装備を出してきて、目標の十六階層付近に存在する。

 

とあるモンスターが落とすとあるモノを手に入れるために、ダンジョンに潜っていくのだ。

 

「シルのために目標の【雲菓子】を手に入れるためにも、あのモンスターを狩らないといけませんが、モンスターの数があまりにも少ないです」

 

リューはそんなことを気にしながら、十八階層付近でのモンスターを倒そうとするが、ベルが開けた大穴がいまだに残っているのだ。

 

つまりダンジョンが生み出す、モンスターの数がいつもよりも三分の一まで減っているのだ。

 

このためか、リューは必要以上の時間をかけて、ダンジョンの中で狩りをするのだ。

 

「目標達成まで、30個とすれば・・・まだ3時間ほどダンジョンに潜って10個ほどですか? やはり、クラネルさんの一撃は未だダンジョンに大きな負担をかけている?」

 

そんなことをリューが思えるほど、モンスターの数が本当に少ないのだ。

 

そしてそんなこととは関係なく、ギルド側もなぜかエイナが中心となって、ギルド側がダンジョンで食べれるご飯等を大量にギルドホールの中で売りに出していたのだ。

 

「本当に疲れたよ、ミイシャ・・・なんで私がこんなことをしないといけないの?」

 

エイナにしてみれば、ギルドのお仕事と言われて、やってみれば、弁当の売り子の手伝いであったのだ。しかも中にはその一部の弁当は自らの名前がついていて、普通に10000ヴァリスほどの値段がついているのに、冒険者達は我先に買い求めるほどの人気商品であったのだ。

 

「いやーーエイナが作った弁当があったでしょう? それを別売りにしたら? こんなに人気になっちゃって」

 

 

実際にエイナも他の職員と一緒に同じレシピで作っている弁当なのだ。つまりは同じ材料を使っているのにエイナが作ったと弁当だけ、ほかの弁当の値段よりも明らかに高額なのがおかしいのだ。

 

他の弁当は普通に1000程度で抑えられている状態でありながら、エイナが作ったものだけが10倍以上の値段、どう考えてもおかしい価格設定であった・・・。

 

 

そしてそれはエイナも知ってはいたが、ギルドの仕事であるということで、事実エイナもやめることはできなかった。

 

「ベル君に・・・嫌われるよ。こんな弁当を売っているなんて知られると」

 

そんな言葉が出るほど、エイナはベルの事を気にかけているのだ。それが弟か恋人か親友の感情が入り混じっている心理状態ではあったが。

 

エイナもベル君に対しての感情を完全に持て余していたのだ、ベル君の真の実力をリヴェリア様から聞いた実力をそのままにすると。

 

『あのレベル7のオッタル氏よりも圧倒的な実力の持ち主か・・・・ベル君の実力をリヴェリア様が私に嘘をついたことはないし・・・だとすると』

 

そんなことを考えならが、エイナは自ら権限で一つだけ弁当を確保していたのだ。

 

「早くベル君来ないかな?この弁当を渡したいし」

 

そんなことを言いながら、ギルドホールの中で弁当をエイナ以外のギルド職員も弁当をを売っていると。

 

そこにエイナが見慣れた姿がそこにはいたのだ。

 

「エイナさん・・・久しぶりです!!」

 

「ベル君も久しぶりだね。大体1週間以上もダンジョンに潜っていなかったから私は心配していたよ」

 

「あははは、1週間前以上も無茶をしすぎて、今もある程度の体力が戻ったので、少しだけダンジョンに潜ろうと今日は準備するのに時間をかけちゃったから、でもどうしてギルドホールはこんなことになっているんです?」

 

 

実際にベルにしてみれば、ギルドホールの中に広がるおいしそうな匂いで結構お腹を鳴らしてはいたのだ。久々のダンジョンである、それなりの準備をしなくてはいけないと神ヘスティアからも言われている。

 

リリはロキ・ファミリアの闇勢力討伐組でサポーターをハイノービスの指揮下の元でやっている最中なのだ。

 

ヴェルフもまた、1週間以上前に、鍛冶師から石像づくりにジョブチャンジしたと思えるほど、ヘファイスト神の石像の注文が飛ぶようにヘファイスト・ファミリアに注文が入っているのだ。

 

ここ1週間ほどあの温泉が冒険者の間に広まった証拠でもあるのだ。だからこそ、ギルド側も今のうちに温泉で食べれる弁当や温泉に合う水や酒を大量に売り出している経緯が存在していたのだ。

 

 

つまり弁当などが売れれば売れるほど、温泉に入る冒険者が多く出てくるのだ。それだけ多くの冒険者がフィン達が絶賛したヘファイストの水着の石像を見ているのだ。

 

その結果ヘファイスト・ファミリアに冒険者達がその話を持っていくと、ヴェルフは最初の1日にすぐに椿に引き付けられて、主神ヘファイストの部屋でこってりとヴェルフは絞られたのだ。

 

「ヴェルフ・・・あなたは・・・全く、別に私の石像を掘るなとは言わないけどね、こんなにも私の石像の注文が来るなんて、これはどういう事かしらね?」

 

「ヴェル吉・・・正直に白状したほうがいいぞ、私も温泉を見てきたが、あれはいい出来だったぞ、ビキニ姿の主神様なぞ、初めてみたわ」

 

この椿の言葉によって、ヴェルフは完全に主神ヘファイストの顔を・・・いいや全身を見れなくなっているほど、部屋の空気が完全に凍っていたのだ。

 

「・・・ふぅーーーーーん私の、ビキニ姿の石像ね・・・ヴェルフそんなことは温泉の時の報告は聞いてはいなかったけど、これはどういう事かしらね」

 

 

「あははは・・・・すまねぇベルにリリすけ、どうやら俺はここまでのようだ」

 

その後の言葉でヴェルフはそれ以降の記憶が完全になくなっていたのだ。一緒いた椿は何かしらに思い出し笑いしかできない状態であるのだ。

 

またヘファイストもその話題になると顔を真っ赤にして、近くにあるハンマー等を投げようとするなどあの神友のヘスティアさえもその真実は教えられないほどなのだ。なんだかヘファイストにしてみれば恥ずかしいことなのか? それともうれしい思い出になるのか?

 

よくわからないうちにこうして半日は過ぎていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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美味 珍味は絆からのギルドのお仕事 中編

明日もまた仕事で忙しいので、 後編は書けるかどうかわかりません。

後編は土曜日の昼ぐらいには書きあがると思いますが・・・




いつものギルド服の姿でミィシャがギルドホールでダンジョンに持っていく弁当を弁当を売りに出していたが、

 

だがその中で一人だけ別の姿【女主人停】ウェイトレスの姿で弁当を売りに出していたのは、ミィシャが女主人停からエイナのスリーサイズを言って、あの店から借りてきた服なのだ。

 

そのためかギルド職員の中でエイナだけしかウェイトレスの姿を着て弁当を売りに出しているのだ。

 

そしてその値段は普通に二万ヴァリスというあり得ない値段ではあったが、それでも売れているのだ。

 

「はい、押さないで押さないで~!! 数はまだまだありますからね~」

 

だが、あのエイナがウエイトレス姿で弁当を売ってくれるのだ。だからこそ、その弁当を直接買うために冒険者達が大量になだれ込んでくるのだ。

 

それを抑えているのは、以外にもベル・クラネルであった。ベルもついさっきまではエイナのウェイトレス姿を見て、喜んでいたが。さすがに洒落にならない状態になってきているために。

 

 

ベルがエイナの護衛としてダンジョンに行く前に、弁当売り場でその冒険者達をなんとかベルの実力で混雑と混乱はなくなっているのだ。

 

「ごめんね、ベル君、変なこと手伝わせちゃって」

 

エイナは本当に申し訳ないないのだ、エイナ自身がウェイトレスの服で売っている干し肉があまりにも高いのだ。ラキア産というだけで、三万ヴァリスなのだから。ふざけている値段ともいえた。

 

 

「いいえ、それにしてもエイナさんは本当に冒険者の人達に大人気ですね」

 

「そうなんだけど、こんな人気は欲しくはないよ。それに・・・ベル君がいるから頑張れるだけどね」

 

 

最後の言葉はやはり冒険者達の罵倒などで会場がうるさいことからも、ほとんどベルには聞こえないのだ。

 

「最後の言葉は聞こえませんけど、それでもエイナさん一緒に頑張りましょう?」

 

 

「そうだね・・・よかった・・・ベル君には聞かれなかったんだ・・・でも少し寂しいような気がする、なんでだろう????」

 

実際にエイナの感じ方は、ある意味で仕方がない、ベル・クラネルはその身体的特徴から、エイナよりも身長が10㎝以上も離れているのだ。

 

つまりエイナにしてみれば、15歳という年齢でありながら、オラリオの常識もほとんど知らない、ベル・クラネルと初めて会ったのだ。その時に、頼りない弟という印象が最初に刷り込まれているのだ。

 

だからこそ、ベルが色々と活躍したとエイナが耳に入れても。

 

「ベル君、危険な事はしないって約束したよね。冒険者は冒険したらダメなの、まだ知識も中途半端なベル君が心配なんだよ」

 

となんどもベルに言っているのだ。だがそれもリヴェリア様と一緒にベル・クラネルの目の前で母親の事で土下座をしたときから、エイナの中で何かが変わり始めていたのだ。

 

それはハイエルフが幼い時から成長を見守ってくれているリヴェリア様と一緒にベル君に会いに行って、確かにエイナの何かが本当に変わったのだ。

 

「それにベル君がこの服を見た時に、慌ててくれたけど、最後はこの服が似合っているといってくれたし・・・、私はやっぱり・・・ベル君の事が・・・気になっているのかな?」

 

こんな事をしながら昼までにギルド側が用意した弁当が全てなくなり、ベルもエイナもようやくこの混雑から出れると、ミィシャが何やらベルに対して、とあるクエストを用意していたのだ。

 

「いやーーさすがだね、リルト・ルーキ―君だ。実はこんなクエストがあるんだよ?どうする?」

 

そしてベルに見せたのは、今回の弁当の材料の一つである、お肉のドロップ品を集めてくるというギルド公認のクエストであったのだ。

 

実際にギルド側も遊んでいたわけではない。ちゃんとお肉を確保するために、色々と頑張ってはいるが、ラキア産以外にも干し肉を作るために、豚やイノシシのモンスターがよくあらわれる18階層付近で豚肉と猪肉のドロップ品で合計で5トンの納品を納品してほしいと書かれていたからだ。

 

「なるほどいいですよ。ミィシャさん、丁度ダンジョンに潜りに来て、この騒ぎですからね。このクエストをボクが受けます」

 

「やっぱり、助かるよリトル・ルーキー君、それにこれ君用に残しておいて、エイナが本当に作った弁当だよ。ゆっくりダンジョンの中で休憩中にでも食べて感想を聞かせてほしいな」

 

「はい、わかりました、それでは今から行きますねエイナさんにミィシャさん」

 

「あ・・・ベル君、気を付けてね。ダンジョンに潜るのも久しぶりなんでしょう?」

 

 

「でも大丈夫です。それに僕の修行にも、なりそうな依頼ですから」

 

こうして本当にベルはダンジョンにも潜っていく、いつもの装備で。

 

そしてそれを見送るエイナの姿を見て、ミィシャは完全にとある決定的な一言をエイナにつぶやいたのだ。

 

「いいのかな?エイナ・・・それなら私がベル君に好きだと告白してもいいのかな?」

 

そのミィシャの一言はエイナに心を完全に揺さぶってしまったのだ。

 

「・・・・・・・・・・・・・・ミィシャ・・・、少し奥で話そうか? 時間ならタップりあるでしょう? それに外に会話が漏れない個室だから、私に延量しなくてもいいからさ」

 

完全にエイナの中の何かが壊れたのか? それとも、触れていけない所にミィシャが触れてしまったのか? それは分からないが、エイナはとてもいい笑顔で、親友のミィシャを音が漏れない個室に引きずりこんでいく、それをだれも止める猛者は誰一人いないのだ。

 

それほどまでにエイナの笑顔は見ているギルド職員達が完全に固まるほど、そしてそれを見ていた冒険者達も動けないのだ。

 

 

そして一時間後・・・エイナはなぜかすっきりな笑顔でその個室から現れると、続いてミィシャがなぜかぐったりした感じに現れると。

 

周りの人々はエイナのすっきりした笑顔を見たために少しの間だれもエイナの傍に近寄らないようになっていたのだ。

 

また逆にミイシャは、一時間の間は、精神的に色々と追い詰められていたのか?

その話題をミィシャに振るだけで。

 

「やめて・・・・私は・・・私・・・ごめんなさい ごめんなさい・・・もう2度と もう2度と・・・エイナ様 エイナ様 エイナ様・・・」

 

となにやら壊れた感じに言葉を出すだけになってしまうようになる。

 

その頃ダンジョンの18階層付近では、ベルとリューさんと出会っていたのだ。

 

元々二人は狩るモンスターは違うが、一緒に協力するという事は当たり前にできる二人であったが。

 

今はべつなのだ。リューは一度、エイナとリヴェリアがベルのホームから出ている所を目撃して、そのまま逃げ帰った経緯を持っているのだ。

 

そのためか一度はベルの元を去ろうとしたが、ベルとリューの実力差に簡単にリューは捕まってしまう。

元々気を使えるベルと使えないリューでは圧倒的に身体能力が違って仕方がないのだ。

 

しかも現在はベルは逃げないようにリューさんの左腕を直接ベルの左手でつかんでいるのだから。

本来エルフ族としては、体を異性に触られることは極力避ける傾向があるのだが。

 

ベルはその辺の知識は未だに知らないのだ。

だからこそこんな状況で、ベルはリューさんがなんで逃げるのかという事を聞くためにリューさんを捕まえていたのだから。

 

「待ってくださいリューさん、なぜ僕を見て逃げるんですか? ダンジョンの中や外でボクは何かをしましたか?」

 

そうなのだ。あの後から何かと理由をつけてベルの方に行かないようにしているのだ。

 

「違います・・・ベルさん・・・あなたは・・・なにをしてない・・・むしろしているのは私の方です」

 

そう実際にこれ以上はベル・クラネルという人物に恋をしないように、自らの感情をつぶすように、ベルに合わないようしているが、だがその行為が替えって、ベル・クラネルという人物を余計に好きになっていくのが現在のリューの現状なのだ。

 

 

「シル・・に悪いです・・・だって・・・シルは・・・シルは・・・」

 

それしかリューはベルに対して言わないようにしているのだ。顔を真っ赤にしながら、ベルにたいして言った言葉がこれだけで完全にその場でリューは顔を赤くしながら、それでもベルに触られている部分に自らの右手を持っていきいつの間にかベルの右手をつかんでいたのだ。

 

それはリューが無意識で行ったことでもあった。だからこそベルは無警戒にそのリューに左手を取られてしまったのだ。

 

 

 

 

 



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美味 珍味は絆からのギルドのお仕事 後編

なんとか書きあがました、 疲れたまま書いたやつなので。 多少の甘さがあると思います。

話的には色々と詰め込んでいますが。 ソード側の話を少し、入れました。 




結果的にはリューはベルに腕を捕まれているのを嫌ではなかったのだ。

 

そしてそれを五分ほど膠着状態になってしまったが、それのおかげでリューもベルも今のような状態では、ほかの人に見られると困ると考えてリューさんの手を外そうとした瞬間に。

 

「このバカ!!! ・・・・ヒューマン、その人から離れなさい、アルクス・レイ!!」

 

ベルをそんなことを言うのは、オラリオ中に探してもただ一人だけである。そうロキ・ファミリア所属するエルフのレフィーヤが必中の魔法をベルに対して、いきなりぶつけてきたのだ。

 

 

「ちょっと・・・まってください。これには訳があるんです。レフィーヤさんーー!!」

 

「待ちません。エルフの腕をあんなにつかむなんて、このバカ・・ヒューマンもう絶対にゆるしません!!」

 

レフィーヤ達は中層から上層の十八階層に戻ってきたばかりであるが。

 

そのメンバーの中にはアイズとリヴェリアの二人だけが、いなくなっていたのだ。

 

「アルクス・レイ、アルクス・レイ、アルクス・レイ、アルクス・レイーーーーーー!!!」

 

 

「ベル様ーーーーーーーーようやく久々に出会いました、まったく最近はファミリア側に時間を取られてリリはかなしいですよ」

 

そうなのだ、リリも一緒に中層まで降りれているのは、それはサイヤ人の特性を持っているからだろう。

 

彼らサイヤ人は戦えば戦うほど、強くなっていく戦闘民族であり、レベルⅠでありながら、リリの身体能力はすでにこの一週間の間に、ロキ・ファミリアの連中と共に、十八階層までサポーターとして一緒に降りてきて、闇勢力の拠点を探っていた。 

 

それを調べるために、色々と連れまわされているうちにモンスターを倒したり、ベートやアマゾネス姉妹とのホーム内での訓練でリリもある程度の気と身体能力を使えるようになっていた。

 

実際にロキ・ファミリアの中ではリリは飛びぬけて気を扱うことや、身体能力の上昇値はあり得ないほど早くなっている。

 

これはサイヤ人としての人種が元々気を使える種族であり、リリをサイヤ人にした人物は悟空である。つまり悟空の力を元にリリはサイヤ人に生まれ変わったのだ。

 

つまり、世界で今後サイヤ人が誕生すれば、悟空がサイヤ人の神様として、扱われる奇跡を使用しているのだ。

 

つまりリリは見方によっては、あの悟空が最初に作った眷属ともいえるのだ。

 

しかも、リリの体の中にはいまだにサイヤ人ブルーの気が残っているのだ。当然気の扱いはうまくなって当たり前である。

 

だからこそ、レベル三のレフィーヤの身体速度についてこれるスピードでベルとレフィーヤの後を何かとついて行って回っているのだ。

 

このさなかでも、またベルを追い回しているのだ。あのレフィーヤがだ。

 

「わかりませんが・・・あのヒューマンは絶対に許しません、エルフの腕や手を必要以上触っているなんて、絶対に許しません・・・だから早く魔法を食らいなさい!!!」

 

そしてベル・クラネルにたいして、レフィーヤの得意魔法のアルクス・レイがすでに20発以上もベルに放っているのだ、それでもマインドダウンはしてないのだから、レフィーヤの魔力がどれほどすごいのかがベルにもわかるが、だがそれとこれとは話は別である。

 

そもそもなぜ、レフィーヤ自身も分からないが、ベルが他の女性と一緒にいるのが、無性にはらが立つという感情はあるのだ。それが一体なんの感情が元で、そのベルを嫌いになっているかはわかっていないようだ。

 

レフィーヤもわからないまま、マインドダウンを起こすほど、レフィーヤはベル・クラネル対して、魔法をどんどんと唱えてはぶっ放しているのだ。

 

だがベルにしてみれば、この程度の弾幕は地球にいた頃よりも圧倒的に威力と速度が低いために、簡単に自らの手でレフィーヤの魔法の矢をつかみとって握りつぶしていた。

 

これが余計にレフィーヤがいらだてていたのだ。

 

「もう許しません、絶対に・・・あのヒューマンを・・・うっ」

 

こうしてマインドダウンしたレフィーヤをベルはフィン達がいる本隊まで運び、ロキ・ファミリアの本隊に後は頼んだのだ。

 

「まったくレフィーヤさんは、なんで僕を見たら、魔法を撃ってくるんでしょうか?」

 

「ベルさん・・・あなたは・・・いいえそうでしたね。だからこそシルも私もあなたの事を・・・」

 

こうしてリューとベルは目標としている、ドロップ品を手に入れることができたのだ。

 

そしてアイズとリヴェリアの二人は中層階の階層主をアイズがたったの一人で、倒したことに驚きはしていたが。

 

「それらしい傷はないか。アイズ・・・やはり気を使った戦闘はどうだ?、どの程度までならアイズは気を使ったまま戦闘できるのか教えてはくれないか?」

 

実際にリヴェリアもベルから教わった気で、アイズが死ぬかもしれないようなことが起きたら大変なために、身体強化をしたままで中層部の階層主との戦いを静かに見守っていたのだ。

 

「大丈夫・・・でも体力がかなり危ない・・・ベルは・・・すごいね・・・これほどまでの気を戦闘で使っても全く息がきれないなんて」

 

実際にアイズは肩で息をするレベルで、本気で体力がなくなっているのだ。冒険者レベル五最強といえるアイズが本気で疲れるレベルであるのだ。

 

「そうか・・・ならばアイズよ、少しだけ。休んで・・・このままオラリオに戻るぞ。無論ドロップ品と魔石をギルドに提出してな」

 

「うん・・・わかった」

 

こうして、ベルはギルド側に頼まれていたクエストを終えた。またリューもシルに頼まれていた物をダンジョンで見つけて、味見などをしてリューの胃袋に結構なダメージを残したが、それでもおいしい期間限定メニューのパエリアが誕生したのだ。

 

 

またアイズも自らのホームに戻るのに、みんなから遅れて三時間後、ロキ・ファミリアでは、ほとんどの者達が眠りにつく時間帯でようやくリヴェリアとアイズが戻ってきたのだ。

 

 

そしてアイズは、今回のダンジョンの潜っている時に中層の階層主を単独で撃破したのは、十分に偉業と認められて、アイズはランク・アップしたのだ。

 

つまりレベル六にアップしたのは、本当に深夜になって、ロキにアイズがステイタスの更新を頼み、その結果がアイズのレベル6に上がったことであった。

 

 

「アイズタンがレベル6ーーーーーーやったで!!明日はお祝いうぐ!!!」

 

「ロキ・・・うるさい・・・もうみんな寝ている時間」

 

流石にアイズもこの程度の常識があったために、ロキがうるさく騒ぐのを問答無用でその拳で黙らせてしまった。

 

 

「・・・これでも・・・ベルには・・・勝てない・・・もっと強くならないと!!」

 

 

アイズは何かにとりつかれるように、ロキの部屋から出て自ら割り当てられている部屋に入り、そのまま眠ってしまったのだ。

 

 

 



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美味 珍味は絆からのギルドのお仕事 あとのお話

ギルドのお仕事の あとの話になります。

色々な準備時間があるので、このような話を今後は入れる予定です。

そうしないと イベントの時に出てくるベル達が着ている装備や服などがいきなり現れるので。このようにしてみました。

ベル君は結構苦労人になっています。


グオオオォォォッッ!!!!!

 

モンスターの咆哮が38階層付近で響いている。おまけにそのモンスターは強化種や亜種のモンスターがいるのだ。それらを見たレベル3の冒険者達は即座にそのままオラリオまで逃げ帰ったのだ。

 

 

「じょうだんじゃねーぞあれはあのモンスターの強化種と亜種じゃないか。なんでこんな階層にいるんだよーーー」

 

他の探索系のファミリアから情報によって、そのモンスターの退治がロキ・ファミリアに極秘にクエストとして依頼されることとなるが、同時にそれはある意味で、ロキ・ファミリアにしてみても、助かるクエストでもあったのだ。

 

「しかし、のう・・・ずいぶんとこちらにいいクエストじゃな・・・アイズとレフィーヤの大人の儀式を中層部の休憩層から下の階層のモンスターを二人にたおさせる予定が」

 

 

「確かにね。それに遠征費もギルド側が負担してくれるからね。この機会にファミリアの第二軍の冒険者達を鍛えるのにもいいからね」

 

「そうじゃがのう・・・そろそろ椿に頼んでいる二人の衣装も出来上がるころ合いじゃしな」

 

「私はなにも言わないが、だが二人が危険になれば・・・」

 

「わかっているさ、リヴェリア。実際に二人が危険になったら僕らも戦闘には参加するけど・・・果たして、危険になる状態になるかそっちが心配だよ。ベル・クラネルから気を覚えてからは、アイズがレベル6にランク・アップしたのは、間違いなく」

 

「ああ間違いなく、気のおかげだろうな。あの中層の階層主が突然武器を使用したが、気を使った戦法では、問題なく、階層主は倒せたが体力の消耗が激しすぎる厄介な技ともいえるな」

 

実際にリヴェリアが言っていることはなにも間違いではない、ベル・クラネルのようにいつでも気を使って、それで戦闘でも使用して、それでも体力が残っているなど。

 

気を教わったばかりの、ロキ・ファミリアの幹部メンバーでは。いまだに戦闘中の間は気を並行使用で戦う事はできないのだ。

 

これは気の本質をいまだに、完全にはとらえられている状態ではないために。

 

気=体力と意識的に思っていることで、体力を使うことで、気を使い戦闘能力を底上げしているのではないかという、半ば嘘の情報が常識として彼ら【ロキ・ファミリア】の幹部連中は思い込んでいるのだ。

 

これにより、気を使えば、体力は消耗するために、半ば必殺技や切り札的な役目しか立っていないのが今の現状であるのだ。

 

実際にベルはちゃんと教えているつもりでも、実際に相手に伝わっている情報が間違っていれば。

 

このような結果につながっているのだ。でも戦闘能力は向上しているために、その矛盾をベルにはなかなか聞けなくなっているのが、現状であるのだ。

 

ロキもその矛盾は知っているが、それを意図的にはおしえていないのは、やはり気の情報の拡散を怖がっているのだ。

 

「・・・それに・・・やっぱり、気の情報はもうオラリオの世界には必要ないかもしれんからな、仮に間違った気の扱いであってもこの状態で広まると色々とやっかいや、ならフィン達には悪いけど、このまま間違った情報で頑張ってもらわんとな」

 

とロキは片手でワインを持ちながら、自らの部屋でつぶやきながら。その指摘すらもしてないのだから、ある意味では仕方がないといえる。

 

それにベルも、ロキ・ファミリアにはなかなかこれなくなっているのだ。あのギルド側が出した、闇勢力の討伐依頼から1週間が経過しているが。

 

それでも今のベルもギルド側から豚やイノシシのドロップ品の納品の依頼があるために。ベルは18階層に潜っては、5トン以上のドロップ品を入手する為に今もモンスターを狩っているのだ。

 

エイナ産の弁当があまりにも、冒険者達や暇を持て余している神様達に売れているために、今もギルド側で弁当は売られているのだ。

 

本来ならば期間限定で売るはずの予定の弁当がである。そのためか、今も時間的余裕もなくなってきているのが実情ではあるが。

 

 

「だが・・・フィン、後1か月もすれば・・・グランド・デイイヴだ、それまでに二人の大人の儀を進めてやらないとな」

 

 

リヴェリアも二人の実力を大体は認めているのだ。だがファミリアとして二人を見るとまともな大人であるかと言われると、未だに未熟な子供であると言い切るしかないのが実情なのだ。

 

だからこそとあるところで伝わるドワーフ族限定の大人の儀の情報をガレスが持ってきた時には。

 

フィンもリヴェリアも次の遠征では二人のために、この大人の儀式用の戦闘服を注文をしているのだ。そして試作品がそろそろ完成するのだ。

 

 

実際にアイズとレフィーヤの服のサイズは、椿をはじめとする、女性鍛冶師達に頼み作っているのだ。

 

自らのサイズに合わない防具はなんの役にも立たないからだ。だからこそ、装備の点検の日に一緒にアイズとレフィーヤのサイズは椿達の手によって調べ上げられて。

 

 

アイズは両腕と両足には金属製の装備であり、胸当ても最小限にしながらも、それでいて、白と青の生地が圧倒的に多い服の装備になっているが、それでもアイズが今装備している軽鎧系よりも圧倒的に防御力や戦闘での戦いやすさも考慮されている戦闘服になりつつあるのだ。

 

またレフィーヤは逆で服は白と赤を中心とした、魔法の威力を上げる戦闘服系統になりつつあるが、ティアラと耳飾りや首にぶら下げるアクセサリーは赤色と統一されているのだ。

 

こうして、試作品の服が出来上がる時刻なると、フィン、ガレス、リヴェリアの三人はヘファイスト・ファミリアまで出向き、椿が作り上げた。試作品の服二着を見て。もう少し手をくわえる所や、そうでない部分を色々と時間の許す限り。試作品から正式な戦闘服に仕上げる最終段階を残すのみとなっていた。

 

「問題は・・・レフィーヤもアイズもこれを着てくれて、戦ってくれるかが心配だけどね」

 

実際にフィンの言っていることはなにも間違いではない。それに荷物を運ぶサポーターがモンスターの攻撃をよけきれない可能性もあるのだ。

 

「せめて、二人にはこのことは当日までは秘密でいたけど、モンスターの攻撃でこの荷物が二人に知られてしまえば・・・」

 

「その辺は仕方がないだろうな、ダンジョンに持っていくのだ。補給物資と一緒にもっていけばある程度の疑いははれるが」

 

 

「確かに疑いが晴れるかもしれんが、その辺は予想を立てるしかあるまい」

 

 

こうして、ダンジョンに潜るための物資の補給をしながら、アイズとレフィーヤの二人に大人の儀式で着てもらうための専用の服が出来上がりつつあった。

 

 

そしてロキ・ファミリアは二日の遠征の準備期間を元に色々と物資の買い出しを行っていたのだ。

 

なんせ今回は第二級の冒険者達をより戦力を向上させるために、ダンジョンに潜るのだ、いかにロキ・ファミリアの第一級の冒険者達が一緒についていくとして、不測の事態は発生する可能性もあるのだ、だからこそ。

 

 

大量のポーションや食べ物等色々と買い出しをリリとラウルが中心として一緒になって行っているのだ。

 

「はぁーーーー今日もベル様に合いに行くことができませんでした」

 

「仕方がないっす。リリちゃんはロキ・ファミリアに正式加入したサポーターっす。だからうちらと一緒に遠征の準備もしないといけないっすよ」

 

確かにラウルの言っていることは 間違いではない。今のリリは間違いなく、ロキ・ファミリアに正式に入っているのだから、ファミリア側で遠征をするのであれば、それに参加する義務も生まれているのだ。

 

 

「わかっています。でも一週間以上もベル様に合わないのに、さらに遠征の準備で時間をとられるなんて」

 

「大丈夫っす。今回はリリちゃんはダンジョンに行く、遠征からは離れているっすよ。今回の主役は第二級冒険者達の戦力アップが目的だからっす」

 

リリはレベル的には第三級以下の冒険者でしかない、レベルⅠの冒険者が中層に行くのは自殺行為でしかないのだ、前回が特例であり。団長がロキ・ファミリアの団員を集めて、食堂で言っているのだ。

 

 

現にリリの利点は大量の荷物を一人で運べることでもあったからだ。だが今回の遠征はべつにリリ以外にもサポーターはいるのだ。そいつらの戦力アップをするためには今のリリは、完全に足手まといでしかないのだから。

 

こうして 色々な準備をするのであった。

 

 

 

 

 

 

 



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成長の詩 前編

なんとか かきあげました、 色々と時間を使ったので本当に大変でした。

結果三部か二部策になる予定です。 

ちなみに作者は中層あたりは大体 三十八階層付近かなと思っています。

中層部のボスが七か六あたりに居たので、 そいつを倒した後には必ず休憩ポイントがあるはずだと、思っています。 

間違っていたらすみませんが、 この設定のまま突き進む予定です。 さすがにあり得なかったときは、 感想版かメッセージで書いて送ってもらえれば 色々と修正する予定です。


火曜日は忙しくなるので。 水曜日の夜までにはなんとか上げる予定です。 


グギャアアァァッ!!!

 

モンスターがダメージを食らって、レフィーヤのすぐ近くで魔石となり、その姿を消していく。

 

その攻撃をしたのはラウルとアキの二人の冒険者であり、今も読唱中のレフィーヤをモンスターの攻撃からなんとか守ろうとした結果だ。

 

ではなぜこんなことになっているのか? それはロキ・ファミリアの第二軍の冒険者達を育てるために、団長達が中心となって、久々にダンジョンに向けての遠征の目的がある。

 

「レベル三以上の第二級冒険者達を鍛えるための遠征である!!!」

 

そう言って堂々とロキ・ファミリアの食事のホールで宣言してすぐに、レベル三以上の冒険者を中心とした班編成をしたうえで、レフィーヤを含めた次世代の幹部候補生を育てる意味も、今回の遠征には含まれていたのだ。

 

 

そして、現在中層部の38階層付近の休憩ポイントから下の階層、つまりは39階層付近で第二級冒険者を中心とした戦力で、近くのモンスターを呼び寄せて、戦っているのだ。

 

 

その中で、やはりレフィーヤだけは、未だに自分自身に自信が持てないようであった。

 

ラウル達が必死にレフィーヤの魔法詠唱の時間を稼いではいるようだが、やはり詠唱時間がいつもの訓練よりも明らかに長くなっているのだ。

 

「・・・・・【誇り高き戦士よ、森の狙手隊よーーー!!っ】」

 

アキがその瞬間にずいぶんと前の方にいるモンスターの咆哮を聴いた。だがその咆哮にアキに気付いてしまった。今から自分達に近づいてくるモンスターがどのような類のモンスターなのかは大体はわかってしまったのだ。

 

「!!! 間違いない。あれはあの咆哮は前にも聞いたことがある。あの咆哮は亜種のモンスターの咆哮です。皆さん、十分注意してください」

 

アキは元々その獣人族の耳でヒューマンよりも圧倒的に戦いの音を拾えるのだ。つまりその分、自らが指揮している部隊に早くそのモンスターがいつ来るか? また過去に戦ったモンスターであれば、ある程度の特徴は大体は覚えているのが、ロキ・ファミリアの冒険者達にとっては必須である。

 

 

そしてアキは何度もこのモンスターの亜種と遭遇した戦闘経験があるのだ。伊達に次期ロキ・ファミリアの幹部候補ではない。

 

「了解っす。アキの情報をもとに隊列を組みかえるっす。盾隊は戦闘で疲れている者達は後方にさがり後方にいる人達は前衛で、モンスターの攻撃を耐えてくださいっす。レフィーヤ達魔導士の詠唱の時間が結構かかるようっす。後方に下がった盾隊は魔導士達の盾になってほしいっす」

 

 

「「「「「「了解」」」」」」」

 

そしてレフィーヤ達、魔導士部隊もそろそろ詠唱の最終段階まで入っていたが。

 

「くっ・・・頑張るっす・・あと少しっす。だからみんなで、こいつを・・うっ」

 

「ラウル大丈夫!! このーーーーーー!!!」

 

 

アキは獣人族の特徴を生かした、スピードのある戦い方をする一方で、ラウルはヒューマンでありながら、盾役と指揮官もこなせるある意味で万能職といえる立場であるのだ。

 

つまりラウルもこの亜種との戦闘に参加しているのだが・・・

 

ザッシュ

 

突然の一刀でこの亜種が魔石へと変わってしまったのだ。

 

そうアイズが勝手に持ち場から離れて、そのまま亜種のモンスターを簡単に倒してしまったのだ。

 

姿かたちはライオンの三倍以上はある大きさである亜種をいとも簡単に倒したのだ。

 

だがそれは同時にアイズが受け持っている防衛ラインが消えてなくなることを意味しているのだ。

 

 

「「なっアイズさん・・・どうしてこんなところに」っす」

 

「モンスターを倒すのが、私の仕事だから!!」

 

当たり前の事を言っているアイズではあるが、今は第二級冒険者達に経験値を積ませることが遠征の課題であるのだ。

 

それをアイズが勝手に自らの持ち場を離れて、適当にモンスターを狩っていくのだ。

 

すでにライオン型のモンスターの数も徐々には減っているが、それは通常個体であり、亜種型や強化型は三十匹の群れの中に一匹いればいい方という感じになっているのだ。

 

 

それをアキ隊とラウル隊の受け持つはずのモンスター集団すらも、アイズは好き勝手に動いて殲滅させてしまったのだ。

 

これを見たフィンはある意味で納得した。

 

「アイズは期待を裏切らないね。ベートもだけど」

 

こんな言葉を残して、昼までにはライオン型の群れを合計で十回ほどは殲滅しているのだ。

 

つまりこれだけ動けば十分すぎるほど、ロキ・ファミリアのメンバー全てがお腹を空かしているわけであり。

 

「みんな、休憩にするよ。丁度きりのいい感じに群れがいなくなったからね」

 

フィンのこの言葉でロキ・ファミリアの遠征軍は38階層の休憩ポイントで昼飯を食べてある程度の休息をいれる予定ではあったが。

 

 

だがここでフィンから呼び出しを食らったのは、アイズとレフィーヤの二人だけだったのだ。

 

元々ベートはあのライオンの群れ相手でもしっかりと持ち場を守っていたのだ。ただし暴言を吐きながらではあるが。

 

ティオナとティオネの二人もある程度のすべき事は分かっている姉妹だからこそ、ライオンの群れの中で最も強い個体を限定に倒していたりする。

 

他の弱い個体は自分達に預けられた第二級冒険者達に完全に任せているのだ。だからこそ、重傷者の数は意外にもいなかったりする。

 

だがアイズに任せたはずの第二級の冒険者達は途中でアイズが勝手に行動を起こしたことで指揮系統がバラバラになってかえってアイズ班の被害の方が大きいのだ。

 

実際に今回の遠征の目的の一つにアイズがちゃんと指揮官として、使えるかという適正をみることも含まれているのだから、だからこそ切り込みのエースであるアイズにも1部隊をフィンは預けたのに、結果は見事フィン達が予想した通りの結果しかならなかったのだ。

 

「アイズにはまだ指揮官として、戦うのは少し早かったかな」

 

「そうじゃのう・・・今はモンスターとみれば切り込む、ある意味ではエースといえるが」

 

「それしかできないと言っていいだろうなアイズもレベル6になった。そろそろ隊を指揮することも覚えてほしいが」

 

「今の戦い方を見る限りでは絶望的だろうね」

 

そんなことをフィン、リヴェリア、ガレスの3人だけが、自らの隊すらも持たないままで、この戦いがどうなるかその部隊のゆくすえを見ていたのだ。

 

 

だからこそ、ある意味ではアピール場所となっているのはやはり、ラウルとアキの隊であった。それぞれが指揮官としても、ある程度は使えるために被害は擦り傷や、装備の一部が壊れているなど、その程度であったが。

 

「やはりアキとラウルは一定の指揮官としてはすでに器が出来つつあるな」

 

「リヴェリア・・・そうだけど、ラウルの指揮官としての適性は後方よりだからね、アキは前衛型であり、戦闘中でも指揮官として役割を忘れてはいないようだね」

 

「そうじゃのう、ベートは自らに強い個体を狩って、隊の者達に負担をなくす方法は姉妹と一緒ではあるが、なぜ悪口しかでんのかそれが、不思議じゃな」

 

確かにベートも頑張ってはいるが、一番気になるところはフィン、ガレス、リヴェリアの三人が注目している部隊である魔導士部隊であるのだが。

 

実際にダンジョンの中で一番の問題は火力を出すはずの魔導士隊である。レフィーヤを中心として組んでいたが、隊長のレフィーヤが途中で魔法の詠唱が途切れたり、アキ隊とラウル隊がついているのに、逆にアキとラウルの心配をして、魔法が撃てなかったりしたのだ。

 

レフィーヤの部下達がちゃんと魔法詠唱はキチンとできているために、次の戦いに向けての反省という意味もこめていた。フィン達から強制的に呼ばれてしまったのだ。

 

「・・・フィン達によばれたの? レフィーヤも?」

 

アイズはなぜ自らがフィン達に呼ばれたのを全く理解してはいなかったのだ。

 

逆にレフィーヤはなぜ自分だけが呼ばれたのを明確に理解していたのだ。

 

「おそらくですが・・・・先ほどの戦いについてかと思いますよ。アイズさん」

 

 

「・・そうなの?」

 

「そうですよ。きっとそうじゃなければ・・・私しか呼ばれないはずです」

 

実際にレフィーヤ、先ほどの戦闘の反省する場所は分かっていたが、だがどうしてもその次に進めることがなかなかできないでいるのだ。

 

またアイズはつい最近レベル6に上がったことで、身体能力もさらに上がったために、未だに自らがどこまで戦えるのかを正確には判断がつかめていなかった。

 

そんな二人がフィン達がいるテントの前までやってきて、そしてテントの中にレフィーヤとアイズの二人が黙って入っていく。

 

 

 

 



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成長の詩 中編

なんとか かきあがりました、 実際にむずかしいです。

ドワーフ族 獣人族 ヒューマン族 エルフ族 小人族など 種族によって本来の寿命は決められていると思うんですが・・・

それがはっきりとわからないので、 本編の開始時の年齢+α―で考えたら。
六十前後の冒険者達は果たして 最前線でまともに戦えるのかどうか? それを考えて色々と作ってみました。




アイズとレフィーヤの二人は、フィン達がいる本部のテントの中で、完全にフィン、ガレス、リヴェリアの三人は本気の表情をしていたのだ。

 

「アイズ・・・・・・レフィーヤを助けたこと自体を責めるつもりは毛頭ないよ。でもね、あの場にはアキ隊とラウル隊もいたはずだ、普通の遠征と同じように班編成をしたつもりだったんだけど」

 

「・・・・・・・・・それは・・・・」

 

 

アイズはなにも言えなくなっているのだ。実際にアイズにもある程度のベテラン冒険者を任せた班編成をしたのは、フィン、ガレス、リヴェリアが万が一、アイズが暴走してしまった時の用に編成をしたが、だがその班すらもやはりある程度の怪我人の多くを生み出しているのだから。

 

実際に医療班のメンバーの多くは今もこのテントの外で走り回っているのだ。医療するための物資を物資蓄積の場所からとりに行くという行動をしているのだから。

 

 

実際に遠征にはある程度の物資は持って行けるがそれでも地上にいる時よりも、確実に手に入る物資はダンジョンの中には存在しない。だからこそ必要な物資がある時以外は物資蓄積場の場所には近づかないことになっているのだ。

 

また物資蓄積場を警備しているメンバーは、すべての物資を書類と中身を確認しているのだ。これで足りない物資があれば、誰かがちょろまかしているという状況になるからだ。

 

つまり医療班も必要医療物資を毎日、毎回、物資を警備している人と一緒にその物資を取りに行き、チャックリストに取った物資を書類に書き込んでいくのだ。

 

実際に行軍や遠征には必須の班であり、この部隊が機能していないと、最下層までの遠征軍などはできなくなるのだから。

 

 

だからこそ、本気でフィンは怒っていたのだ。

 

「それにだ、アイズ、君が行く必要はなかったはすだ。ラウル隊とアキ隊は遠征隊と同じメンバーだ、十分な練度も連携もとれていたはずだ。魔導士隊も魔法打てるようにはできていたはずなのに・・・」

 

 

「それは・・・私が・・・詠唱に時間がかかって、ライオン型のモンスターも近くにいたからつい、アイズさんは私を助けてくれたんです」

 

「そうだね、レフィーヤの言っていることもわかる。でも、何のためにちゃんと経験を積んだ指揮官の二人がレフィーヤ隊の前に配属されていたと思っているんだい?」

 

 

「それは・・・」

 

レフィーヤは何も言えなくなっていた。確かにあの場面ではレフィーヤ達の近くにライオン型のモンスターがいたが、それを完全に止めていたのはラウル隊とアキ隊である。

 

「それにだ、レフィーヤ君もレベル三になっている。あのライオン型の亜種程度まで咆哮ならば魔法詠唱を止めるほどのダメージはなかったはずだ。実際にレフィーヤ以外の魔導士達はあの咆哮を聴いていも最後まで魔法を詠唱した上で魔法を撃っていた」

 

 

「そうだな、・・・アイズよ。今回の遠征の目的は第二級冒険者達を鍛えるためだ。遠征に出発する前にはきちんと食堂でフィンが教えたはずだが、聞いていなかったのか?」

 

「それは・・・ごめんなさい。聞いてなかった・・・気の事を考えていたから」

 

アイズとしては新しい力【気の力】を使っても息切れしないように考えていたのだ。

 

だからこそ、アイズは遠征の主目的を完全に聞きそびれていたのだ。

 

「なるほどのう、だからこそアイズは通常の遠征と間違えて、今まで戦っていたとして」

 

「そうだね。それじゃあ、二人には39階層付近にあるレアアイテムを搾取してもらおうかな。アイズとレフィーヤには今回の戦いのペナルティとしてね」

 

「・・・それはレフィーヤと二人だけでそのレアアイテムを取りに行くの?」

 

「そうだ、そのレアアイテムの見た目はこのメモ用紙に書いてあるが、具体的な場所は不明だ。それをレフィーヤとアイズの二人だけで極秘に取ってくることが、今回二人に課せられたペナルティともいえる」

 

 

「私と・・・アイズさん・・・二人だけで、また39階層付近まで潜るんですか?」

 

「そうじゃ。このレアアイテムを取り行くのは、二人に与えれた罰じゃ。しっかりと罰を果たしてこい」

 

「うん・・・わかった」

 

「わかりました」

 

「あと、言っておくが、これはお前達のペナルティだ。他の団員にも話すことも、助けを請うことも禁止だ」

 

「リヴェリア」

 

「リヴェリア様、わかりました」

 

 

こうして、アイズとレフィーヤの二人は39階層付近に存在するレアアイテムを取りに行くために、自ら割り当てられたテントに戻り、色々と準備を始めるのであった。

 

 

その一方でフィンとガレスとリヴェリアは本部テントの中でいまだに話をしていたのだ。

 

「珍しのう。ずいぶんと強めに言ったようじゃの? あのアイズまで見るからに落ち込んでおったぞ?」

 

 

「はは、まぁ『こういう機会』だからこそね。第二級冒険者達を鍛える遠征軍じゃないと、なかなか言えないことでもあるよ」

 

実際にフィンが言っていることは間違いではない。いつもの遠征軍ではアイズとベートが好き勝手に暴れるだけでも十分にモンスターを倒してくれるが、だがそれをいつまでやるというわけにはいかないのだ。

 

「それにアイズもレベル6になったんだし、そろそろ隊の指揮を扱えるようになってくれないとね。それほどまでに冒険者のレベル6はある意味では重い証でもあるんだからね」

 

実際にレベル6までに上がるまでには部隊を率いた組織戦で下層まで行き、そして戦闘を色々と経験をして、階層主を一緒に倒したり、その者の器がランク・アップするために基本的にレベル6の冒険者達はたいていは指揮官として、ある程度は戦えたりする。

 

 

ただしオッタルのような戦闘バカや指揮官が出来なくてもちゃんとレベル6になるやつもいるが、それはひどくゆがみのある冒険者ともいえるのだ。

 

それがアイズであるのだ。ベート、ティオナ、ティオナの3人は何気に部隊の指揮官としてもある程度は使えたりするが、それでも大きな部隊を任せられるほど、指揮官として優秀ではないのだ、エースまたは切り込み班程度の部隊人数はなんとか指揮できる程度なのだ。

 

逆にラウルとアキが部隊指揮官としては優秀であるのだから、だが将来的にロキ・ファミリアの団長としての顔はアイズの方がいいとフィンもガレスもリヴェリアも考えていたのだ。

 

実際に種族の寿命としても、恩恵を受け取っていても、やはり老いは確実に存在するのだ。フィンとガレスは10年も過ぎれば最前線で戦い続けるほどの、保証はないのだ。リヴェリアはハイエルフであるために、寿命は小人族、ドワーフ族、人類、獣人族よりも長く生きれるが、リヴェリアがロキ・ファミリアの団長として動けばそれは、エルフ族しか集まらないファミリアとなる可能性も高いのだ。

 

おまけにいつの間にか、ロキ・ファミリア=ハイエルフ族が団長というイメージが着くのをさけるために、リヴェリアは副団長として地位になっているのだ。

 

指揮官としてもリヴェリアは優秀であるのは言うまでもないが、だが、団長になるにはそれ以外の要素も色々と必要なことでもあるのだ。

 

ベートも実際にあの悪口がなければ副団長補佐という地位においておけるのだが、あの悪口がベートの地位の昇格を阻んでいたのだ。

 

「それにだ、フィン。アイズも大方、例の強化種と亜種型の噂を聞いていたからこそ、暴走しただけだと思うが・・・」

 

「わかっているよ。でもね、さっきの本音でもあるんだ。レフィーヤもアイズもそろそろファミリアの中核になれるという自覚を持ってほしいからね」

 

実際にレベル三の魔導士であり、その魔力はレベル六かレベル七まである魔導士は、オラリオ中さがしても、レフィーヤ以外は存在はしていない。それほどまでに貴重な才能の持ち主なのだ。

 

またアイズも剣技をはじめとする能力を持っているために指揮官としての立場さえ覚えたら、班の一つでも任せられる地位を与えることもできるのだから。

 

「『機会』にも打ってつけというわけか・・・・・・ガレス、例のものは?」

 

「ちゃんと無事にここに運びこんであるぞ。あとはアイズとレフィーヤの二人が、例のレアアイテムを取りに行けるかどうかだけじゃ」

 

 

「そうか・・・せっかくのバトルクロスが無駄にはならないようにしてほしいものだな」

 

「そうだね。実際にこの計画はかねてより、アイズがレベル六になったら時期を見て行うように計画していたけど」

 

「まさかとあるドワーフ族に伝わる大人の儀式を真似するはめになるとはね」

 

「そうだな。だが二人はこれで・・・せめて少しでもいいから、ファミリアの中核の戦力としてまたは、ファミリアの幹部としてのふるまいを身に着けてほしいとおもっている」

 

 

こうして三人が話をしている最中にもレフィーヤとアイズは休憩ポイントから、潜る装備の一式を持って三十九階層に潜ろうとしていた。

 

 



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成長の詩 後編

なんとか かきあがりました 金曜日は忙しくなるので。 金曜日はかけないとおもうので。

二日分まとめて 急いでかきました。

グランド・ディで見せた レフィーヤの必殺技といえるあれの片鱗をみせる形を作れるようになりました。






すでにアイズとレフィーヤの二人が三十九階層付近に潜って一時間は経過しているのだ。

 

つまりそれだけの時間がダンジョンの中で経過しているのだ。当然二人を探すための調査隊もフィンが自ら立ち上げることになるはずだが、実はそうはなっていない。

 

当たり前だが、ベートとティオナは今回の事はぎりぎりまで教えられないことになっているのだ。指揮官としてこの手の事を隠せる人材は、ロキ・ファミリアにはほとんどいなかったりする。

 

新しい幹部候補生の中でこの手の事が得意なのはアキとラウルくらいしかいないのだ。

ティオネはフィンに好かれようとして、色々とやっている内に何とか秘密と言われた作戦内容を言うバカなことはしないが、念には念をいれた。

 

天真爛漫といえるティオナは未だに部隊内のムードメーカーといえる立ち位置的なものである。だからこそ、レフィーヤとアイズが戻らないうちに、こうしてベート、ラウル、アキの三人を本部テントに呼び出したうえで話しているのだ。

 

「なるほどな。だからこそあいつらの匂いがこの階層から消えているわけか」

 

「そうだ・・・僕達の予想を超える勢いでアイズがレベル六になってしまったからね。今回の機会を逃せばいつ、アイズがロキ・ファミリアの中核戦力になっていると自覚もしてほしいと組んだ班編成だったけど」

 

「あのようになったわけっすか・・・それでペナルティであのレアアイテムの搾取を二人でやらせているっすか?」

 

「そうだ・・・二人が戻れば・・・この二人用に新しく作ったバトルクロスを着てもらった上で、強化種かまたは亜種型を倒してもらう予定だ。それまでは、わるいけどラウルとアキの指揮下にベートも入ってもらうからね。いつもの遠征と思ってくれてていだけのことさ」

 

「ちっ・・・わかってるよ・・・それでアマゾネスの姉妹の内・・・どうせティオナはぎりぎりまで知らないんだろうな? フィン達が考えそうなことだぜ」

 

こうしてベート、ラウル、アキの三人が本部テントから出て30分もしないうちに、アイズとレフィーヤがレアアイテムを無事に採取して戻ってきたのだ。

 

「ずいぶんとはやいな・・・それで私が言ったレアアイテムも採取してきたことだし、それに品質も問題ではないほどの高いレベルか」

 

その宝石の元をアイズとレフィーヤの二人から渡されてみているリヴェリアにアイズは申し訳なさそうにした表情をだしたのだ。

 

「ごめんなさい、リヴェリア。このアイテムを探すのを秘密にするっていう約束・・・・・・破っちゃったから・・・・・・」

 

「ん・・・それはどうしてだ?」

 

いきなりアイズがリヴェリアに謝っているのだ。多少は混乱する表情を見せるリヴェリアではあった。

 

 

「ち・・・違うんです。リヴェリア様!! アイズさんは、ティオネさんとティオナさんがついてこないように説得するために仕方なく・・・全部二人に事のあらましを喋ってしまいました。誓って、手は借りてはいません!! そうしないためにもアイズさんは・・・あの時なにも言えなかった私の事も思って言ってくれたんです!!!」

 

 

ここまでレフィーヤがちゃんと言葉をはっきりと言ったことはなかなかないのだ。

そして同じくアイズもその事をちゃんとリヴェリアに報告を入れて、謝るほどまでは成長の兆しを見せつつあったのだ。

 

つまりその光景を見ていたリヴェリア、フィン、ガレスの3人は十分すぎるほどの答えをすでにアイズとレフィーヤの二人からはもらっていたが、だがこれはあくまでも準備段階であり、本番はこれからであるのだから。

 

「なるほど・・・二人ともよく話してくれた」

 

その言葉を聞いたアイズとレフィーヤの二人はしっかりと背筋を伸ばした状態から深々とリヴェリア達に向かって頭を下げたのだ。

 

「約束を破っちゃったのは真実だから・・・・・・ごめんなさい」

 

「私からもすみません。本当ならば私もティオナさんとティオネさんに説明しないいけないのに、アイズさんに説明させちゃって本当にすみません」

 

「クス・・・いい成長をみせたな二人とも・・・ならば次はこれを着てもらって我々にと一緒にきてもらうぞ」

 

「あのそれは?」

 

「なにその物資箱は?」

 

実際にアイズとレフィーヤの前に出されたのは装備をしまう物資箱であり、それを運んできたのはガレスであったのだ。

 

元々本部テントを立てるときに一緒にいれたものだが・・・だがそれはあくまでもフィン達の装備類と誰もが勘違いをするほど、厳重な扱いを受けていた物資箱なのだから。

 

「いいからあけるんだ。アイズ、そしてレフィーヤ」

 

「「はすい」」

 

レフィーヤは最後の方がこえが変になり、しっかりとハイと言えなくなってしまったが、それも仕方がないのだ。

 

いきなり目の前に厳重な物資箱が運ばれた上に自分たちの前にいきなり置かれたのだ、誰だって戸惑って当たり前である。

 

そしてレフィーヤもアイズも恐る恐る、その物資箱を開けてみると・・・

 

この日のためにアイズとレフィーヤのためだけに作られた新しいバトルクロスが入っている物資箱であったのだから。

 

「これは・・・」

 

「新しい防具かな」

 

「アイズとレフィーヤさっさとそのバトルクロスを着てもらいたい。ガレスはすでに外にいるからな、さっさと着てほしい。時間もあまりない」

 

リヴェリアの言葉にアイズとレフィーヤの二人はその新しいバトルクロスと今着ているバトルクロスを全て外して、新しいバトルクロスを着たアイズとレフィーヤの二人は本当によくそのバトルクロスが似ていたのだ。

 

「よく似合っているな二人とも、これならば次に話を進められる。フィン達と階段前に合流するからそのまま姿で私の後についてきてほしい」

 

「はい!!」

 

「わかった」

 

アイズは青と白をベースとしたバトルクロスであり、胸当てと両手と両足そして頭のティアラだけは鉄製品と思える素材が使われている。それでいてアイズの動きを邪魔をしないほど性能はよくなっているのだ。

 

また逆にレフィーヤは白と赤をベースにした魔導士タイプの衣装であり、ティアラと耳飾り等が鉄製品に見える素材であるが、やはりただの素材ではないのは明らかだ。実際にこのようにレフィーヤが動いていても全く邪魔にはならないほど動きやすいバトルクロスとなっている。

 

「ついたか・・・では最後にこの宝石をある程度加工して・・・レフィーヤとアイズはこちらにきてほしい。二人のティアラの部分にこうしてはめ込むと・・・少々あらっぽいが魔力耐性をつける装備の完成だ」

 

「これはいったいどういうことなんでしょう? リヴェリア様?」

 

そんなことを言ったレフィーヤではあったが、すでにダンジョンの下層の出入り口で待っているフィンとガレスが会話に入ってきたのだ。

 

「やあ、似合ってるじゃないか? 二人とも」

 

「そうじゃのう。馬子にも衣装というところかのう?」

 

「団長達!! 一体なんで、こんな所に?」

 

「それはもちろん、君たちの着てる装備を見るためさ。それにバトルクロスを着て行楽って話じゃないことくらいは分かるだろう?」

 

実際にフィンの言っていることはなにも間違いではない、ガレスもリヴェリアもフィンもきちんと装備はつけているのだから。

 

「二人とも、そのまま我々についてこい」

 

「リヴェリア様・・・ですが、団長達がこのまま野営地からいなくなるなんて」

 

レフィーヤの心配も当然であるのだここは中層であるが、それでもロキ・ファミリアとして遠征軍との戦力と見た時は第一級冒険者達の多くはロキ・ファミリアのホームでお留守番であるのだ。

 

「あとのことはティオナ、ティオナ、ベート、ラウル達に任せてある。この階層なら十分すぎる戦力だよ」

 

確かにそうなのだ。あの後説得された思っていたティオネではあったが、実際に違っていたのだ。元々フィン達が最初にティオネはきちんと今回の真の作戦を教えていたのだ。

 

だからこそ、アイズとレフィーヤが階段からさらに潜って39階層付近で探索している時に偶然を装って二人にあったのだ。

 

ティオナは元々作戦を知らなかったが、あの後やはりフィン達に突撃をして、作戦の内容をしっかりと教えてもらっているのだ。

 

二人ともアイズとレフィーヤが大人の儀式をやるために必要だと言われると、黙っていかせてくれたのだから。

 

「いいから二人とも前々から決まっていことじゃ・・・さっさとこい、三十九階層付近までおりるんじゃからのう」

 

「はい。わかりました」

 

「わかりました」

 

こうしてガレスに言われて、アイズとレフィーヤの二人は共に39階層に再び降りていく。その姿を見たフィンとリヴェリアも一緒になって降りていく姿をベート達が確認したのだ。

 

 

そして39階層付近でアイズもレフィーヤも再びライオン型のモンスターの群れと戦っていたが、いつもと様子が違っていた。

 

「すごい・・・・・・このバトルクロス・・・」

 

「うん・・・軽いのに、硬い・・・」

 

実際にレフィーヤもアイズもその新しいバトルクロスは本当にすごい性能を出しているのだ。

 

「そりゃそうじゃ!! なんと言っても最上級鍛冶師の特注品じゃからのう」

 

「えっえーーそれって 最上級鍛冶師って・・・・・・まさか椿さんがっ!? そ、そんな高価なもの・・・!?」

 

「無粋なことを気にするな!! おぬしらがバトルクロスに見合う動きを見せればいいだけじゃ」

 

実際にガレスの言っていることはなにも間違いではない。現在もライオン型の群れも前よりも簡単に倒せるほどすごい装備になっているのだ。

 

アイズも最前線でいつも以上に動けて戦えるほどでもあるのだから。

 

「そうだないくらいい装備をしても死ぬときは、簡単に死んでしまう。レフィーヤもアイズを見習ってちゃんと戦えるようにしないとな」

 

「はいリヴェリア様」

 

そしてフィン達とはべつのギルドが雇った冒険者達が強化種を見かけたといえる場所まで歩いていると。

 

グフォォォォォォォォォォォォォ!!!!!

 

とてつもないでかい咆哮と共に、ゆっくりダンジョンの奥から現れたのは、真っ黒い色をしたライオン型のモンスターが現れたのだ。

 

「でかいな・・・それにこれがギルドで依頼された強化種か」

 

「たしかにのう・・・アイズ達に十分な相手じゃとわしはおもうぞ」

 

「ああ。アイズ、レフィーヤ、今回は、僕らは一切手出しをしない。二人だけの力であの強化種を倒すんだいいね」

 

「えっえーー」

 

「お主ら二人だけで倒してみよ。あの化け物をな」

 

グガァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!

 

強化種の咆哮が二度目にわたって、ダンジョン内に響き渡るのだ。

 

「そんな・・・私とアイズさんだけなんで・・・」

 

「大丈夫ですよ。レフィーヤさんとアイズさんならばきっと勝てますよ。だってレベル三の冒険者とレベル六の冒険者なんですよ」

 

こんなベルの声がレフィーヤの耳に聞こえたのか。もしくは幻覚が聞こえたのはしらないが。

 

「あのヒューマンに心配されるなんて、はらだたしいです。でも勇気が少しだけでました【絶対に勝ちましょうアイズさん!!】」

 

 

アイズは最初のレフィーヤの声は聞こえなかったようだが、最後の絶対に勝つといったことだけはちゃんと周りにも聞こえたようで。

 

「うん、そうだね・・・レフィーヤ、私達二人で必ず勝とう・・・だから私が剣士としてレフィーヤを守るから絶対に攻撃をさせないから、レフィーヤは得意の魔法を詠唱して魔法を放って」

 

「はい。アイズさん」

 

もはや二人には迷いはなかった。アイズは強化種のライオン型に突撃をして、攻撃を加えているのだ。

 

「くっ・・・硬い・・・私の攻撃でもなかなかダメージが与えられないでも・・・」

 

アイズはとっさに気で強化した自らの愛刀でライオン型の左目を確実につぶしたのだ。

 

グギャア‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

 

ライオン型はアイズに左目をつぶされたことで余計にアイズだけを見て、攻撃を繰り出しているのだ。

 

それをフィン達は黙ってみているだけであったが、アイズがやった行動はある意味ではこの戦術としては間違いではない。

 

モンスターと言えども知能や本能があるのが当たり前である。つまり注意を引くのは実際になかなか大変ではあるのだ。

 

だからこそ、アイズはライオン型の左目をつぶしたのだ。そうすれば、本能的に脅威であるアイズを殺すために狙い続けるのだ。

 

「まだ・・・もっとこっちを狙って・・・レフィーヤの詠唱が完成するまではいくらでも耐えてみせる」

 

そんなさなかにレフィーヤの詠唱魔法が唱えられているのだ。

 

 

【解き放つ一条の光 聖木の弓幹(ゆがら) 汝 弓の名手なり 狙撃せよ 妖精の射手 穿(うが)て 必中の矢】

 

レフィーヤはもとっも得意とする魔法に全てをかける思いで全魔力でたったの一撃で倒そうとしているのだ。

 

だからこそレフィーヤの魔力はとんでもないほど膨らんでいる。

 

『もう少しです・・・これじゃあ・・・あのモンスターは倒せない。ベル・クラネルに何十発も撃っても片手でつぶされたように、弾かれて終わる。ならば、かめはめ波やアルゴノゥト波のように一つに魔法にすべて魔力を合わせて撃たば・・きっと強い魔法になるだから!!!』

 

こんな事を思えるようになったのは、やはりベル・クラネルがあの漆黒の化け物を倒した時をアイズ達と一緒に見ていた光景が今のレフィーヤに影響されているのだ。

 

 

「アイズさん!!! よけてください。魔法を放ちます!!!!!!」

 

 

「わかった・・・レフィーヤ!!」

 

レフィーヤの全てをかけた一撃をこの強化種に放ったのだ。

 

「これが私の今の全力です!!!アルクス・レイ!!!!!!」

 

最大限界まで魔力を込めたレフィーヤのアルクス・レイが強化種のライオンが巨大な光の矢の中に消えて完全にその強化種の消滅したのだ。

 

「やった・・やりました・・・よ・・・・・・アイズさん・・・」

 

「レフィーヤ、大丈夫? レフィーヤ」

 

「アイズ、心配する必要はない。レフィーヤはただのマインドダウンを起こしただけだ」

 

「そうなんだ」

 

実際にアイズは剣士であり、魔導士特有のマインドダウンなどは、起きないのだ。だからこそレフィーヤが気絶してしまったことを驚くのは無理はないが、それもフィン達が見て、色々と考えていたのだ。

 

 

こうしてレフィーヤとアイズの大人の儀式は無事に終わりをづけることとなったが、だがこの後レフィーヤが起きるまでの間はアイズはなぜ自分とレフィーヤが強化種を倒すことになったのか? はっきりとわからないままダンジョンの外に出てロキ・ファミリアのホームに戻っていく。

 

 

また、レフィーヤもあと激戦後に三時間程度寝た後に起きたが、だがフィン達の命令によって、マインドダウンを起こした魔導士はせめて一日は安静にすると言われたために、三日間はダンジョン中にいたが。

 

 

結局はファンたちはその後のレフィーヤとアイズにもなにも言わないまま第二級冒険者達を鍛え終わり、遠征からホームに戻っていく。

 

 

 



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成長の詩  あとの話

グランド・デイやイブに関する フラグを少しだけいれてみました。 


ロキ・ファミリアが遠征が無事に戻ってきて三日が経過した夜に、フィン達がいる団長の部屋にアイズとレフィーヤの二人だけが呼ばれていたのだ。

 

「よく来てくれたね。アイズにレフィーヤ、三日前の事を正確に二人に教えないと、二人とも困ると思ってね」

 

「それは・・・」

 

「・・・・・」

 

レフィーヤにしてみれば、あのアルクス・レイは嫌いである。ベル・クラネルが出したかめはめ波とアルゴノゥト波の二つの必殺技を見たことで、思いついた方法でもあったのだが。

 

 

だが結局はマインドダウンを起こすほど、危ない技であるとレフィーヤもわかっているが、それでもイチかバチかではなくて、もっと一撃の火力で倒せるほどの魔法と魔力を詰め込むという方法は、ある意味で画期的であったのだ。

 

 

本来の歴史であれば、ベル・クラネルの英雄願望のスキルを見て、レフィーヤが色々と考えた抜いた結果で成長するという話でもあるのだ。

 

だがそれが今回は似たような形で話は作られているが、前回のアルクス・レイは本当に生か死かのまさに瀬戸際で、ベルの声が聞こえて、それを真似しただけの模倣魔法ですぎないこともレフィーヤは知っていたのだ。

 

『そうです。だから、ダンジョンから戻ってから三日間も必死になって、魔力の増幅と圧縮で色々と試そうとしていましたが、なかなかうまくいきません、あの時のライオン型と戦った時の魔力はだせませんし』

 

 

こんな事を考えならば、フィン達の目の前にレフィーヤは立っていたのだ。

 

「三日前の強化種との戦い、実に見事・・・・・・いや、おめでとう、かな?」

 

「えっ」

 

「・・・なんで?」

 

「じつはのう、お主ら二人だけ、別のクエストがあったのじゃ?」

 

「「クエスト!!!」」

 

 

「そんなに驚くことはない。ギルドのクエストというよりも、ロキ・ファミリアの個人的なクエストだからな」

 

 

「それはいったい、どういうことなんですか? リヴェリア様」

 

「おしえて・・・リヴェリア」

 

「・・・・・・中層の階層主の時とは違う。危うさと儚さが消えた。特にアイズお前はあの時一人で、倒したことで、レベル六にランク・アップしたのはいいが、それだけだった。あの時まではな」

 

実際にリヴェリアが言っていることも何も間違いではない。中層の階層主を倒した時のアイズは、なにがなんでも階層主を倒すという危うさと儚さがあったのだ。

 

そうでなればベル・クラネルに教わった気を早々に使って、中層の階層主を倒した後は、疲労困憊で動けない状態でいたのだ。

 

だが三日前のアイズはそれをしなかった。レフィーヤを信頼して、そしてアイズは剣士としてまた魔導士を守るために、色々と戦い方を変更して、戦っていたのだ。

 

特に目つぶしは、普段のアイズは絶対にしない戦法である。逆に普段のアイズは気を覚えているならば、気を使った攻撃や身体能力を上げるか、目つぶした時に偶然できた気を自らの獲物に纏わせて、より強力にした獲物で叩き潰しているのだ。

 

それをしないということは、アイズも少しではあるが成長をみせているのだ。

 

「実際にレフィーヤを信頼するお前の剣は、あの時よりもずっと硬く、そして強い物だった」

 

「それは・・・レフィーヤを私がまもらなきゃと思って、自然に体がうごいた」

 

「そうか・・・今はそれでいい。ゆっくりと成長してほしい」

 

リヴェリアもアイズのこの言葉を聴いて一安心をしているのだ、実際に、ここまでおぜん立てをしたのにも関わらず、失敗してるのであれば、団を率いる器ではないと判断されるだけである。

 

だか、確実にアイズは今回の事で、何かをつかむきっかけにはなっているのだ、それが何かは今のアイズには分からないままでしかない。

 

フィンもガレスも黙ってその様子をみていたが、どうやら二人ともアイズもレフィーヤもある程度は成長したのを確認したのか?

 

「そして、レフィーヤも。アイズの声があったとはいえ肉体的にも精神的にもよく成長してくれた。ただ【あの魔法】でマインドダウンを引き起こすほどの魔力の練りなどを評価にいれると、少し、危ないといえるが、おおむねでは成長しているぞ」

 

「ほんとうですか?リヴェリア様」

 

 

「ああ、最近は一人でも魔法の訓練など色々としていると聴いているぞ」

 

「はい・・・だって次はあんな醜態は絶対にみませんから」

 

 

「そうか・・・ならばほかに話はない」

 

こうしてリヴェリアからの話は終わり、いよいよフィンが自らの席にすわったままで、アイズとレフィーヤに今回の事を一から最後まで全て話したのだ。

 

「それじゃあ・・・あの衣装も取ってきたレア・アイテムもすべては大人の儀式と呼ばれる方法はロキ・ファミリア風にしたんですね!!」

 

「ああっ、そうだ。実際にアイズもレフィーヤも二人とも未来のロキ・ファミリアの幹部候補生なんだ。そして現在の遠征軍の中核戦力になっているレフィーヤとアイズにもう少し自分達の立ち位置を知ってもらうために行った」

 

「そうなんだ」

 

「ああ、そうじゃ、実際にはもしアイズ達があの時にやられそうになったら儂らが確実に倒すためにいつでも準備をしていたんじゃ」

 

 

「僕も同じだ。ただし、あそこまでの連携やそしてアイズが取った行動で色々と僕達も二人の成長をみれたからね」

 

 

「そしてお前達には、その時使ったあのバトルクロスが入っているこの物資箱を持ち帰ってほしいんだ」

 

「えっえーーーーーーー」

 

「でもあれは・・・」

 

 

「ああそうだ。あの後はべつにいらないからね。大人の儀式用のためのバトルクロスだ。だが今はアイズとレフィーヤが取ってきてくれたレア・アイテムの加工も椿が終わらせたからね。それを二人が持ち帰って、タンスの肥やしにしても良い装備を切り替えて、明日から着てダンジョンに潜っていいからね。それだけを二人にいいわすれていただけだよ」

 

 

そしてアイズとレフィーヤの二人は、それぞれの部屋に戻り、この新しいバトルクロスを今の二人は着る資格がないと考えて。

 

「これは・・・まだ私には早い・・・だからもう少し・・・先になったら・・・必ず着る。だから今は」

 

 

こうしてアイズは自らのタンスの中に新しいバトルクロスを入れていた時、レフィーヤもあのバトルクロスを同じく自らのタンスに入れて、着る事をやめていた。

 

「これは、私にはまだ早いです・・・だって強化種を倒せたのは、あのヒューマンの声が幻覚でもいいから聞こえたことで、思いついた最大魔法で倒せたのは・・・、ふん 本当にバカなヒューマンです!!」

 

 

なんだが、レフィーヤのその表情は少しだけ、笑顔になっていたのだ。そして赤と白を基準とした新しいバトルクロスはそれぞれのタンスに直して、いつもの服を着てレフィーヤもアイズも自ら考えた、訓練方法をするようになっていた。

 

 

 

そしてグランドディ・イブの日まで後四日を残すまで時間しか無くなっていたのだ。

 

またこの時間帯からフィンを始めとする高レベル冒険者達はガネーシャの格闘場で他の国の使者達に見せるための戦いの予行演習が始まっていた。

 

ザク・・・ザグ・・・ザク・・・・さぐ ザグザク ザク ザク

 

黒い砂をスコップで掘っていく冒険者一同たちは、周りの国々や街、村からは【黒の砂漠】と呼ばれる場所でなにかをさがしていたのだった。

 

 

 

 

 

 



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グランド・デイ イヴ  1話

グランド・デイ イヴの話が始まりました、 アプリの動画を参考にしています。

ゼウスとヘスティアは・・・神話を読めば大体はわかるようになっていますが、

ドラゴンボール時空にオラリオの世界が融合した感じなので、神話上で色々とおかしなことになっていますが。 本小説はこれは当たり前になっています。

超をみればわかりますが、 神の地位と力の受け渡しは ドラゴンボールの世界を基準としています。 デンデが地球の神様になれたのも、神の地位と力の受け渡しが成立しているからと判断しています。 

前の地球の神様がまともな神様になれなかったのは、悪が心にあると先々代の神々から指摘を受けているシーンがあったので、それを参考にしています。

あと 話を作るのはだいぶ遅れます。 早ければ夜の六時以降に更新しかできなくなります。 


今はオラリオ中すべての商店、小さな店や周りの村々もいやこの時期だけは、すべての国々も戦争は止めて、お祭りの準備を完了していたのだ。

 

そうグランド・デイ・イヴと呼ばれている日でもあるのだ。今日は、そのためかどこの国も町も村もこの日と次の日だけは絶対に争いを持ち込まないと決まっているのだから。

 

 

そう【三大冒険者依頼(さんだいクエスト)】と呼べる地上を蹂躙していた【陸の王者(ベヒーモス)】をオラリオの総戦力で倒した日と準備の日とされた前日の事を人々はいつの日からはしらないがゼウス・ファミリアとヘラ・ファミリアによって、【陸の王者(ベヒーモス)】を倒されたとされている。

 

本当に世界が助かった日なのだから、ベヒーモスの猛毒は何の対策もしない村や国や街は全てその猛毒で溶かされて何もないのだ。

 

それを倒した冒険者達やオラリオに敬意を払った日が、このグランド・デイ・イヴなのだから。

 

そして今オラリオのギルド放送がきれいな女性の声が聞こえてくる。

 

「それは少し昔の物語。それは最も新しい、偉大な伝説。古の時代、地の底よりも現れし獣がこの地を滅ぼした。その体躯、夜のごとく。その叫び、嵐のごとく。大地はひび割れ、海は哭き、空は壊れゆく」

 

「漆黒の風を引き連れし、絶望よ。なんと恐ろしい、禍々しき巨獣『けもの』よ。訪るはとこしえの闇。救いを求める声も、星無き夜に溺れてきえる」

 

 

「そして、約束の地よりも、二つの柱が立ち上がる。光輝の腕輪をはめし雄々しき男神『おひと』。白き衣をまといし美しき女神『めひと』」

 

 

「雷霆『ひかり』の鬨『とき』が満ち、女王『おう』の歌が響く。立ち向かうは、導かれし神の軍勢。見るがいい。光輝の腕輪『わ』が闇を弾き、白き衣が夜を洗う」

 

 

「眷属の剣『つるぎ』が突き立った時、黒き巨獣『けもの』は灰へと朽ちた。漆黒は払われ、世界は光を取り戻す」

 

 

「嗚呼、オラリオ。約束の地よ。星を育みし英雄の都『みやこ』よ。我らの剣『つるぎ』が悲願の一つを打ち砕いた。嗚呼、神々よ。忘れまい、永久に刻もう。その二柱『ふたはしら』の名を」

 

ここでギルドの放送をしているきれいな声の女性が緊張をしながらそれでいて、丁寧に話を始める。

 

 

「其の名はゼウス。其の名はヘラ。称えよ、我等が勝ち取りし世界を。受け継ぐがいい、彼等が遺した希望をそれは最もと新しい神話であり、英雄譚。世界に希望をもたらした、偉大な日・・・・・・」

 

 

「--------そして、それは明日!! 紳士淑女のみなさん、本日は『グランド・ディ』の前夜祭『イブ』になります!!かつて二柱『ふたり』の神が遺した。この平和な世界を、そして英雄が生まれるこの街を、めいいっぱい楽しみましょう!!」

 

そしてギルドからの放送が終わりを告げると、街中では一斉に様々なところから色々な音楽や客を呼ぶための声などが一斉に聞こえてくる。

 

先ほどの放送は何人にも邪魔はしてはいけないのだ。それほどまでにこの地に住む人々は、グランド・デイ・イヴを楽しみしているのだから。

 

それに先ほどの放送の通りにあまりにも巨大な化け物級のモンスターが地上にいたのだ。その討伐をした人々を忘れては、ここにいる【今を生きている人々】は感謝を忘れてはいけないのだ。

 

それほどまでにこの日と次の日の二日は、すべての人々が感謝ためのお祭りの準備等をしていたのだ。

 

それはこの放送を担当したエイナ・チュールも緊張するほどの大仕事であったのだ。だがそれは当たり前のことでもある。

 

「疲れたーーーーーー、いきなり昨日の内にこれが来て、君が読むんだと言われて、内容を見てびっくりしたよ」

 

「あはは、確かにね。なんせあの、【グランド・デイ・イヴ】の放送をしろというんだしね」

 

ミィシャとしても、実際に失敗したら、物理的に首が飛ぶ可能性が高い案件なのだから。それほどまでに重要視されている放送なのだ。だからこそ、緊張するのは当たり前である。

 

「だいじょーぶだいじょーぶ! なんにも問題はなかったよー」

 

「本当に? も~~~前夜祭『イブ』の開催宣言なんて大役、私には・・・・・・本当に疲れるんだよ、ミィシャ!!」

 

「そんなことないよ。エイナしかいないって~~語りもすっごく良かったよーー?」

 

 

エイナの気苦労をねぎらうように、ミィシャが色々とエイナに話をしていと、丁度、ベル、ヘスティア、ヴェルフ、リリルカの四人がギルドの中に入ってきたのだ。

 

「神様、本当にすごいです。これは一体なんの祭りなんですか?、ここまで大きな祭りはボクはオラリオに来て初めてです!!」

 

実際にベルの初めてという言葉はなにも間違いではない。五歳児から地球に飛ばされている、ベル・クラネルとしてみれば、オラリオほどではないが、ベルが生まれた村でも実際はこのイブや本番のグランド・デイの日は、何かしらの宴などが執り行われるほど有名な祭りなのだ。

 

 

だがベルが知らないのも無理はなかった。地球での生活と悟空達との修行で十年も経過しているのだ。五歳児の記憶など、ほとんど忘れてしまっても無理はないが、それでも英雄譚等、ベルのおじいさんが少しだけ教えていた知識だけは、なんとか覚えている状態なのだから。

 

 

「ああこれかい・・・さっきの放送で聴いていただろう。ゼウス『愚弟、浮気男』とヘラ『嫉妬心の妻』の軍勢が巨大な化け物のモンスターを倒した日だよ」

 

なんだかヘスティアの言葉に、少しだけ違和感があるのは仕方がない、まさか今までヘスティアも地上での生活『ニート』であり、ギルドの放送を聴いていないこともあり。今の今まで、まさかゼウスとヘラの軍勢が三大冒険者依頼(さんだいクエスト)の一つを倒した記念日と前夜祭という事は、ヘスティアも忘れていたのだ。

 

『まさか・・・イブの日と前夜祭が愚弟を祝う日だったとは・・・僕としたことがうかつだったぜ』

 

実際にヘスティアの神話は色々とあってゼウスから特権をもらった一番下の妹となっているが、実際に違うのだ、界王神様が知識と力を教えたのだ、神話のようにヘスティアが別の神様に飲まれて、ゼウスがその神を討ち、そして吐き出された後に、ゼウスは自らが認めた上で特権や力を与えたと言われているが。

 

 

天界でそんなことをすれば、どうなるか・・・下手すれば破壊神かそれに連なる神々によって裁かれて、【新たなヘスティア】という役割と力を与えられて蘇るのだ。

 

そして・・・そんな馬鹿な事をした神々は破壊神や連なる神々に裁かれて、その力と特権を奪われて、別の神候補にその力と特権を与えて、バカな真似をした神々の名前を受け継いだ。まったく新しい神々が誕生するのだ。

 

 

これはあの【界王神候補のザマス】が引き起こした、人間零計画に現界王神ゴワスを殺害したザマスは候補生という立場から、界王神の地位と力を持っているポタラを奪ったことで、無理やり受け継いだのだ。だからこそ、あの時界王神しか使えない、【時の指輪】を使えたのだ。ただしビルスとは別の破壊神はなにもできなかったのだ。

 

本来ならば、これで破壊神が復活するはずが正確には、ザマスは地位と力のみしか手に入れてないのだ。

 

つまり正式に前の界王神から新しい界王神として認められた方法ではなかったのだ。

 

だからこそ新しい破壊神がいなかったのだ。また破壊神の弱点を知っているために次々と界王神や神々をザマスは殺しまくったのだ。

 

だからこそ、ザマスが界王神の地位と力を手に入れる前の瞬間でザマスを消すという、方法しか取れないのだ。あの時間軸の悟空達は、だが時間軸が違う別の世界のザマスだけは消滅できないために悟空は最後の裏技で全王様を呼んだのだ。そしてすべての銀河を破壊して、終わられたという経緯が存在する。

 

 

オラリオの天界も一緒である。神々は基本的にその役割のために消滅はしない。地上にあるヘスティアの神話もある意味では一部を除いては嘘まみれなのだ。ヘスティアはオラリオの天界ではだれがなんと言おうとゼウスの姉であり、ゼウスの女癖をよく知っている一番のゼウスの身内なのだ。

 

だからこそヘスティアは頭を抱えているのだ。

 

『女神と女性にふしだらな愚弟が、まさか地上では・・・・・・英雄の軍隊を作った誇らしい神とは、本当に不思議だ』

 

 

でも、そんなことをベル達にいうほど、ヘスティアもバカではない。天界の事の揉め事を地上に持ち込むほど馬鹿な女神ではないのだ。

 

そのためか、エイナがさっきまで放送していた事をねぎらうために、ヘスティアはわざわざエイナを見つけて話しかけた。

 

「お~~~、アドバイザー君じゃないか。大役お疲れ様だったね!!、君の放送は本当によかったよ!!」

 

ヘスティアは喜んでみせるぐらいなことはして見せる。ヘスティアが大事にしているベルが喜んでいるのだ。だったら愚弟の事は少しは忘れる程度のことはして見せるのが神として器だろう。

 

 

「神ヘスティア!! それに他の皆さんもまで!! 神様からお褒めの言葉を頂くなんて、恐縮です・・・・・・」

 

実際にヘスティアがエイナに先ほどの放送の事を褒めているのだ。それに周りからも、エイナの放送に対して拍手が送られている。それが今のエイナはほとんど、聴いていなかったのはわけがある。やはり極度の緊張からくるストレスであるのは間違いではないのだから。

 

 

実際にエイナも最近色々あり、蓄積された疲れが出ているのはおかしくはない。こんなにも簡単に感謝の言葉を出すのは普通ではありえないのだから。

 

 

 

「あの手の語りは、【グランド・デイ】では定番ですからねぇ」

 

「今年はいい語りだったんじゃないか? 器量よしのハーフエルフがやって、男神様達も賑わってたぞ?」

 

リリもヴェルフも、去年よりもいい語りだとはっきりと認めたのだ。実際にエイナの語りは普通にいい声でオラリオ中に響きわたり、本当に良い雰囲気でいい語り声に聞こえたのだ。

 

「あ、あはは・・・・・・喜んでいいのかはわかりかねますが・・・・・・ですが、やはり緊張しますよ、あの語りは。なんといっても、この【グランド・デイ】の成り立ちと【三大冒険者依頼】の物語を語るんですから」

 

「ギルドの人間が三大冒険者依頼について語るのは、緊張するんだよね~。ヘタなことは言えないし」

 

「そういうものなのですか?」

 

リリがミィシャの言葉に反応するが、実際にギルド側がもしこの語りに失敗でもすれば、どれだけの批判が来るのか分かったものではないのだ。

 

「そりゃそうですよ~! 三大冒険者依頼は言ってみればオラリオの使命ですし、何千年も前にダンジョンから出てきた古のモンスターを倒す・・・・・・言葉にすれば簡単ですけど・・・・・・」

 

「オラリオだけじゃなく、全世界にも関わる問題だし、失言とかしたら、もー大変なんです!! そう、まさに下界の悲劇!!」

 

実際にミィシャが言っていることは何も間違いではないのだ。古の強力なモンスターを倒した冒険者達・・・いいや違う、英雄と呼ばれる者達をちゃんと伝えるのを失敗するのはいけないことなのだ。

 

だが神ヘスティアには、その認識が甘いのは仕方がない。ゼウスとヘラの軍勢といえば、ヘスティアにしてみれば身内の二神がなんかした程度しか思っていないのだから。

 

「別に過去の話をするだけなんだし、そんな気を遣わなくてもいいんじゃないかい・・・・・・?、だいたい【グランド・デイ】自体が三大冒険者依頼のひとつを達成した、記念のお祭りだろう?」

 

「だったらその話をせずには通れないじゃないか。別に悪いことじゃないんだし」

 

「それでも【でりけーと】なんですってば~!!、今回の語りだって何度も内容確認されて・・・・・・うぅぅ大変だったよぅ・・・・・・もう胃が痛くて痛くて・・・・・・」

 

当たり前だが、何か一つでもミスれば即アウトの原稿づくりなのだ。だからこそギルド職員全員がどんなに神経をすり減らしても、原稿が完成したのは。前夜祭の前の日の深夜であったのだ。つまりギルド職員はそのままギルドホールで寝ている状態にあるのだ。

 

 

現にエイナだけが、明日の原稿を読むという役目があるために、前夜祭の前の日はしっかり休むようにと言われて、エイナ用の新しい服をエイナにそのまま持っていかせて、エイナは自室で強制的に睡眠薬を使って、眠っていたのだ。

 

そうでなければ、エイナのことだ、確実に原稿づくりを手伝うと言って、無理やり手伝ってしまうからだ。

 

 

「ありがとうね、ミィシャ。前夜祭に読むはずの、原稿の初期案を作るの手伝ってくれて。後でお祭りの屋台、何かごちそうするから・・・・・・」

 

「本当に!? じゃあ食べ歩きツアーね! 全部屋台を食べ尽くしちゃうよ~!」

 

「はいはいわかったから、今は、明日の用意をしないとね」

 

「はーい、そういうわけだから、ベル君達もギルド内を色々と見て回った方が良いよ。今日しかみれない物も飾ってあるからね」

 

「はい、エイナさん!!」

 

そんな話をしながら、ギルド・ホール内でベル達はエイナ達と色々と話をしていた。

 

 




調べました、 どうやら 界王神の地位と力だけを得るには 専用のポタラがあればいいだけのようです、 ザマスが時の指輪を使っていたので、 界王神になっていると思っていましたが。

あいつただの簒奪者だったという落ちですね。 多分前の界王神に正式に新しい界王神と認められて初めて、ポタラを二つ渡されて初めて、界王神と名乗れると思います。

アニメを見返した上で書いているので ただの妄想になるとおもいますが。


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グランド・デイ イヴ  2話

なんとか かきあげました 結構大変でした。 色々と変更点とかあるので。

基本的に火曜日と金曜日の日は一日中忙しいので、 その前の日から色々と小説も書けなくなっています。 

月曜日と木曜日に書いたものを火曜日と金曜日にそれぞれ前の日に書いた小説を見直して、やっていますが。 時間が足りないので。 三日に一度のペースに変更する可能性が高いです。 


ヘスティアが、アドバイザーのエイナから直接色々な店の情報を聴いている時には、いつの間にかベルの姿だけが完全に消えていたのだ。

 

「ん、おかしいな?さっきまでいたのに・・・・・・お、アレじゃないか?」

 

「ねぇ、ヴェルフ! ちょっと来てよ! ヴェルフに見てほしいものが飾ってあるんだ!!」

 

「なんだよ、ベル・・・そんなにはしゃぐものが、このギルドホール内に置いてあるのかよ。向こうは・・・・・・なんの場所だ?」

 

実際にベルがはしゃぐのも無理はないのだ。ベル・クラネルが見たものは間違いなく、すごいと言えるものであるのだから。

 

そしてそんなベルを見てエイナは、ベルが指をさしている場所の話をし始める。

 

「【グランド・デイ】に関する展示物を飾ってあります。当時の資料や証言をまとめた物など・・・・・・色々と飾っていますよ」

 

「へーーそんなものがあるとはな。一人の鍛冶師として、見ておきたい展示物もあるかもしれないな」

 

「あと、エイナさん!! お疲れさまでした!! 本物の吟遊詩人みたいで、凄く良かったです!! それにその青い服装もとっても良く似合っています」

 

 

エイナも元々ベルに惹かれている可能性もあり、ベルがエイナに対して言った、服装を含めての誉め言葉であっても、本当にエイナは本当にうれしかったのだ。

 

「私としてももっと普通の恰好が良かっただけど・・・・・・でも、そう言ってくれるのは嬉しいな。だってベル君がそんなことをいうのは、私には初めてだもん」

 

最後の方の言葉は、周りのうるささで書き消えたが、だがエイナの女性としても、なにかしらの感情が動いたのだ。それが何の感情がわからないが、それでもエイナにしてみれば、周りの人達がきれいだというよりも確実にベルに言われる方が感情に訴えるざわめきが心にきていた。

 

 

「で、ベル・・・見てほしいものってなんなんだ?」

 

「見ればわかるよ!! こっちこっち!!」

 

そうして、ベルは以外とその容姿からは、貧弱と思われているが、悟空達の修行で十分な力をつけているのだ。

 

ヴェルフを引っ張るぐらいは当たり前にできたりする。

 

「おいおい。引っ張るなって・・・・・・ベル、お前の力は強いは知っているからよ、服が破ける」

 

「ああ・・・ごめんヴェルフ。でも、どうしても見てほしいんだ!!」

 

実際に興奮したベルをなだめようとして、なんとか言葉を尽くして、服を引っ張るのはやめてもらったのだ。

そしてベルはヴェルフをあの場所に案内するように歩いていく。

 

 

そしてベルがヴェルフを連れてやってきた展示ブースの一角では、ゼウス・ファミリアが討伐に参加した専用鎧として展示されている【銀色の軽鎧】であり、服もズボンも何もかもが綺麗に輝いていた。

 

それに女性用はヘラ・ファミリアが同じく討伐に参加した女性専用装備であり、白く輝くケープや胸当ても銀色であり、その下には黒と金色服があり、スカートは紫を基準としたものであった。

 

他には小物などが一緒に一式装備として、マネキンに装備されているのだ。ベルはここまで凄い装備はオラリオの中でも見たことがなかった。

 

他のファミリアも遠征に行く時しか、このような特別なバトル・クロスはなかなか用意できないのだ。お金も資源も何もかも足りないためだ。

 

「ほう・・・・・・こいつは」

 

「うーーーーわぁぁぁ・・・・・・やっぱりかっこいい!! すごくない!? ヴェルフ!! これ、伝説の装備らしいよ!! これを着てすっごいモンスターを倒したってっ!!」

 

ベルは伝説や英雄に、あこがれるのも無理はないのだ。ベルの師匠がすでに何度も地球や全宇宙も救った英雄達なのだから。

 

どうしても、この手の話にはベルは本当に関心するのは仕方がない。ベルも古代の英雄達や勇者はあの世でなんども修行相手として、模擬戦をしていただけなのだ。

 

 

つまり手合わせ程度であり、自らが強敵と戦った経験はベル・クラネルにしてみればあの黒き化け物との戦いの経験しか思いつかないのだ。

 

だが一方でヴェルフの目にはこの装備がどんなものか、分かってしまうのだ。ベルの専属鍛冶師となって、ベルに多くの防具と武具を壊された経験を持つヴェルフだからこそ。

 

「みたいだな。といっても、これは・・・・・・精巧に作られた複製品装備というところか?」

 

だがベルにはその声が聞こえていなかった。英雄たちの武具と防具の一式が見れるのだから。

 

「うわぁ、いいなぁ~~~。一度でいいから、こんなすごい装備を・・・・・・!!」

 

「おい、【リトル・ルーキ―】。随分とはしゃいでるみてぇだが、こいつは複製品だぞ」

 

ベルがはしゃいでいた空気を一気に一変した。でかい声の持主こそ、そうあのダンジョンの十八階層の街のトップである。ボールスであった。

 

「えっ? あっ!!確か宿場町【リヴェラ】のボールスさん?」

 

「おう、今日は前夜祭とはいえ【グランド・デイ】だ。誰もダンジョンなんて潜りゃしねぇよ。商売にならねぇのに地下にいてもな。今日は羽伸ばしに来てんだよ」

 

 

確かにそうである。前夜祭とグランド・ディの日は、よほどのことがなければ基本的にダンジョンには入らないのが、オラリオの習慣になっている。いいや【一種の暗黙の約束事】と言って、いいほどにダンジョンに入らないために、わざわざ宿場町に冒険者達が止まることもなければ、補給やそこに住んでいる冒険者はだれもいないのだ。

 

彼等だって冒険者の前に一人の人間であり、いつもダンジョンの中にいるよりも、ダンジョンの外に出て、オラリオでゆっくりする日も彼等だって持ち合わせている。

 

 

「なるほど・・・・・・それで、複製品っていうのは? こんなにキラキラしているのに・・・」

 

ベルの声が少し下がっているように聞こえるは仕方がないが、だが鍛冶師達やそれに近い観察眼を持つ者達は大体の物の価値がわかってしまうのだから。

 

「俺ぐらいの武器マニアになるとわかるんだよ。伝説の装備がこんなにちゃちいはずがねぇ」

 

ヴェルフもそれに同意しつつ、自らの言葉でベルに対して言っているのだ。

 

「まぁそうだな。上手く似せて作ったみたいだが、偽物だ」

 

ボールスが言ったこともベルも聴いていたが、だが信頼を置いているヴェルフから直接聞かされてしまうと、さすがにベルも信用するしかないのだ。この目の前にある伝説の装備一式がただの複製品であり、偽物であると知ったベルの心情は穏やかではなかった。

 

「ええっ、そうなんですかっ!?」

 

「だいたいこの説明通りならば何年前の代物だよ。その頃の装備がこんないい状態で残っているはずねぇ。もし欠片だけでも残っていたら、それだけでも相当なお宝だ。そんな幻の装備を、ケチくせえギルドが大っぴらに飾るかってんだ」

 

 

確かにそのとおりである。ベヒーモス退治は下手すると20年前以上の出来事だったりするのだ。これはフィン達、ロキ・ファミリアとフレイア・ファミリアが新人ファミリアと言われていた時代である。

 

オッタルも今の年齢は32才であるのだ。アイズのように幼き頃からダンジョンに潜り頑張ったとしても、せめてまともな戦力として使えるのは10才以上からであるのは、間違いではない。リリルカ・アーデの例をとってみても、神の恩恵で強くしても、どのみち身長や体力等が色々と足りないのだ。 

 

そんなわけで、このグランド・ディは新しいお祭りの部類に入るが、それでも十分すぎる英雄譚として語り継がれる物語でもあるのだから。

 

 

だがベルにしてみれば偽物だろうが、本物だろうがすでに関係はなかった。実際にこのように人を魅了して引き付ける防具と武具がベルの目の前にあるのだから。

 

 

「そうなんですね・・・・・・でも、意匠はこの通りなんですよね?」

 

「そうだと思うぞ。記録に照らし合わせて作ったんだろう。大昔のマスタークラスの腕前の鍛冶師がなこの日のために必死に合わせたはずだ」

 

 

実際にヴェルフの予想は間違ってない。三大冒険者依頼の一つの達成として、複製品が当時に昔に作られたのを、ギルド側が複製品の防具武器も保存していたのだ。そして展示が始まる一週間前から、その時代のマスタースミスの腕前の鍛冶師の多くが、複製品である武具、防具やアクセサリー系統も同じく、修理などを研磨も色々として飾っている。

さらに美しく見せるために綺麗にして、こうして展示会場に出されているのだから。

 

 

実際に椿もまた、この展示用の防具や武具をきれいにする作業を行っていたのだ。ヴェルフが知らされてないのは、最大級の機密に当たる代物であるので仕方がないのだ。

 

「そうやって見ると、やっぱりカッコいいなぁ」

 

『こんなカッコいい伝説の装備を着て・・・・・・巨大な化け物と戦うなんて・・・・・・どんな気分なんだろうなぁ。僕の師匠達に言ったら、確実にその巨大な化け物を倒しに行きそうだけどね』

 

 

実際にベルがこんな事を思ってしまうのは、仕方がない。ベルの師匠達にしてみれば、厄介なのはモンスターの特殊能力でしかないのだ。つまりそれさえ防ぎ、悟空達の実力を知っていれば、誰だってわかる問題でしかないのだから。

 

「ほらベル君・・・神ヘスティアやほかのみんなも待っていますよ」

 

エイナの言葉で現実に戻されたベルにしてみれば、まだまだ見て回りたいが時間がない。何故なら、ギルドホール内で三大冒険者依頼で使われた数多くの展示されている複製品の防具や武具をベル達は見て回り、二時間は経過していたのだ。

 

そうギルドホール内の展示だけでも、すでに昼の十二時前であり、そろそろベル達の小腹がすいてくる時間でもあったのだ。

 

そのためヘスティア、ベル、リリルカ、ヴェルフの四人はギルドホールから出て行った。その様子を黙ってみていたエイナではあったが。

 

「なんだか私だけ・・・・・・場違いなような気がするよ、ミィシャ」

 

「それは仕方がないよ、私たちはギルド職員で、向こうは冒険者様だからね・・・さてエイナも私と一緒にそろそろお店周りをしないとね」

 

「そうだね・・・少し、色々な店を回って、こんな気分を早く何とかしないとね」

 

 

こうしてエイナとミィシャもギルドホールから出て、色々なお店を食べ歩きするはめになった。

 

 



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グランド・デイ イヴ  3話

伏線をいれてみました、 映画版を見ると、 この時期か それ以降に確実に起きているはずなので。 

そろそろ伏線を入れてもいいころと考えています。 

あと地球の事は 某ゲームから設定を取っています。 確かクリリンと天津飯の二名が気の道場を起こしたと書かれていたので。 




そしてベル達はギルドホールから出て、今回の前夜祭のために多くの食べ物系の店が出店を出していたために遅れてしまった。

 

 

あちらこちらから、おいしい匂いがオラリオ中を、漂っていたのだ。

 

「も~~、ベル君は本当にベル君だなぁ!! せっかくのお祭りだっていうのに、ギルドホール内の展示の装備を見ながらぼーっとしているなんて」

 

「ごめんなさい、神様!! なんか色々と想像しちゃって・・・・・・」

 

「まぁそれもベル様らしいですが・・・・・・せっかくお店もいっぱい出ているんですし。巡って楽しみませんとねっ!!」

 

「うん。でも改めて本当にすごいね・・・・・・『怪物祭』モンスター・フィリアの時よりも賑わってるんじゃないかな?」

 

 

「オラリオをあげての祭事だからな。ファミリアごとに店を出したりもしているぞ!!」

 

実際にヴェルフの言っていることは何も間違いではない。現にタケミカヅチ・ファミリアでは、主神自らがバイトをしているのだ。

 

 

そしてそれは団長や団員の桜花達も例外ではなかったが、だが女性陣はべつの出し物のためにすでに、この日のために新しい着物をタケミカヅチが購入して、命達に渡しているため、結果桜花一人でじゃが丸君の屋台をやっていたのだ。

 

そのためか、ベル達も色々と食べ歩きをするために、いつも神ヘスティアがバイトをしているじゃが丸君の屋台の近くまでベル達が近づくと、よく知った声が通りに響き渡っていたのだ。

 

「い、いらっしゃい、いらっしゃい・・・・・・って 貴方様・・・なんでこんなところに、遠征に行ったとタケミカヅチ様から聞きましたが?」

 

 

そうなのだ、桜花が出会った人物・・・いいや神様は、本来ならばこの時間軸では、すでに【とある遺跡の洞窟】に封印されている古の魔物・・・いいや精霊を倒す遠征に出ていた神様なのだから。

 

驚かない方がどうかしていたのだ。

 

 

「それは・・・それよりもヘスティアはどこ? 彼女に合わなければならない事態が発生しているのよ、この辺りにいると【かのお方】から聞いて、それで出向いたんだけど?」

 

実際にこの神様が名前を言えないほど重要な方からご指名を受けていたのだ、だが桜花にしても神ヘスティアの居場所はしらないのだ。

 

 

このバイトも元々は神ヘスティアがやる予定ではあったが、ヘスティア自身も初めて持った眷属と一緒にこのお祭りで楽しい思い出をつくりたいと、じゃが丸君を売っている、店の店主に頼んで休ませてもらっていたのだ。

 

 

「すみません・・・自分はなにもしりません。このバイトもタケミカヅチ様から紹介してもらったバイトなので」

 

実際に子供は神に嘘はつけないのだ。だからこそ、この神様もその言葉を聴いてわかってしまったのだ。

 

「ごめんね。どうしても急ぎの要件だったから、お詫びにここで売っているじゃが丸君、全部もらうわ」

 

「まいどあり・・・合計で1,000ヴァリスです」

 

「はいこれ・・・」

 

「ちょうどですね。ありがとうございます。神アルテミス様」

 

「いいのよ。私の子供達も久しぶりのオラリオだから、せめてこの位の食べ物はたべさせたいのよ」

 

「わかっていますよ。なんせ神アルテミス様の眷属は最大で100人はいますから。遠征から戻ってきて、ホームには食べ物がない可能性もありますからね」

 

 

実際に今回の遠征にアルテミス・ファミリアは全戦力を振り向ける必要が遠征であったのだ。つまりアルテミス・ファミリアのホームは無人であり、食べ物や何もかも残っていなかったのだ。

 

だからこそこうしてアルテミス自身が食べ物の調達に出向いたのは、これ一つだけではない。本当にヘスティアとその眷属のベル・クラネルに用事があったからこそ、ここまで出向いているのだ。

 

 

ちなみにベル・クラネルの事や、あのヘスティアが眷属を得てファミリアを結成したのは、【とある方々】から直接聞いているのだ。

 

 

だからこそアルテミスも、それを聴いたときは、ありえないと言おうとしたが、【あの方が】近くにいる時点でその言葉はアルテミスの口から出てくることはなくなっていた。

 

 

そしてアルテミスがじゃが丸君を買い占めている時に・・・

 

ちょうどヘスティア一行が偶然にもこの場所を通ってしまったのだ。

 

「まさか・・・アルテミスかい・・・君は半年以上前に外の遠征に出たと、ギルドから聞いていたんだよ!!」

 

「ヘスティア・・・貴方こそ私がついさっきオラリオに戻ってきた時には男性で初めての眷属を作ったと聞いたときは、びっくりしたわ」

 

 

実際に天界ではアルテミス、ヘスティア、アテナの三神は三大処女神(スリートップ)として有名であった。実際にアルテミスの眷属は女性しかいないのは仕方がないことでもある。だからこそアルテミスが驚いたのは無理からぬことでもある。

 

 

人から聞いているのと、自ら見て感じとるのでは、やはり違いはでるのだ。

 

「そう・・・あなたがヘスティアの初めての眷属の、ベル・クラネルね」

 

「はい・・・アルテミス様でいいでしょうか?」

 

ベルにしてみても、アルテミスから一瞬だけではあるが、懐かしい感じと気を一瞬だけ感じとっていたのだ。

 

『でも悟空さん達の気と雰囲気が一瞬だけ、感じとれたけど・・・まさか・・・今オラリオに居るなんてことは』

 

実際にベルの考えは当たっていたのだ、特に今回はウイス様が悟空が農業をしている最中に急に現れて。

 

「悟空さん・・・少しばかり、ベルさんのところが危なくなりそうです。予言魚がいうには、月の女神を食べる化け物がベルさんも含めてなにもかも無にかえすということなので」

 

「ええそれはまじぃな、チチわるいけど、ちょっくらベルの所に行ってくぞ!!」

 

「しかたねぇーだ。全てを無にかえす化け物がベルも含めて故郷もなにもかも破壊するんだべ、ならいそいで行ってくれ。孫のパンの泣き顔は見たくねぃーだ」

 

 

実際にパンとブラはベルと一緒に修行をしている関係上、どうしても、ベルの事が好きになっていくは仕方がないとでもある。

 

地球に10年もベルはいたのだ、パンとブラも一緒に10年間も幼馴染の関係上、いつかはベルの故郷に行きたいと言っているのだ。

 

 

ここではGT編のような【黒いドラゴボール】がピラフ達によって、奪われる事はなくなっている、それどころかドラゴンボールもすでに神の神殿の奥にある、精神と時の部屋の中に置いてあるのだ。

 

またその精神と時の部屋の鍵はピッコロしか持っていないために、今までのような修行や悪魔族などが神の神殿に侵入して、ドラゴンボールを奪うという行為はできなくなっていた。

 

 

だがこれが可能になったは、一番の元凶はやはり【超ドラゴンボール】で起きた人間0計画の悲劇を受けて悟空達もドラゴンボールの封印に同意したのだ。

 

ベルが自らの故郷に戻るときに、ドラゴンボールは一度だけ使われたが、それ以外は精神と時の部屋で封印中であるのだ。

 

 

だからこそ、チチもブルマもそれを知っているために、悟空やベジータが修行をするのを止めはしない。今の地球新しい流派【真亀仙流】と【真鶴亀流】の2つが悟空達の地球に存在している。

 

 

悟飯が【気】についての本を出したことで、地球人の全てが再び亀仙人のじっちゃんの事を思い出して、気の修行を始めようとしたが、亀仙人その者が高齢という事もあり、亀仙人が自らの弟子として指名したのが、クリリンと天津飯の二人であった。

 

 

元々二人はちゃんとした武闘家であり、亀仙人のじっちゃんに弟子入りする前は、ちゃんとした流派に入っていたこも大きかった、またクリリンも天津飯も力の大会を知っているために、自らの代以外にもちゃんとした気の使い手を育てようという事もあり。

 

 

ベルがオラリオに戻る5年前から地球上の西の都から気の使い手の道場が始まり、5年がたった今では、Z戦士の多くがその道場の師範として各地にいる状態になっている。

 

これはサタンシティーをはじめとする主要都市以外にも気の使い手を育てる必要性もあり、結果ヤムチャ等多くのZ戦士が新しい時代に向けて弟子を育成していたのだ。

 

ちなみにパンとブラも一人前の師範として鍛えている。ブラはカプセル・コーポレーションがある西の都の道場主となっている。

 

パンは逆にミスター・サタンの孫という事もあり、サタン・シティーで道場主として弟子達を鍛えているのだ。

 

二人の年齢から15歳まで限定の道場になってしまっているが、それも仕方がないことでもあった。

 

こうして地球の人間力低下を防ぐためと同時に次世代を育てるプロジェクトが地球では開始されているために、チチも最近では学者になった悟飯にもちゃんと修行もしろと言っているのだ。

 

無論悟天にも言っているのは仕方がないことでもあった。

 

 

そして悟空とウイス様の二人が、その予言魚が言った化け物が封印されているところまで無事に飛ぶことができ。

 

その結果・・・悟空とウイス様の二人でアルテミス・ファミリアの全員を助けることに、一応は成功したが、その時にアルテミスの両腕をその化け物が食べてしまったのだ。

 

結果現在はウイス様の特別製の封印術で、その化け物を封印はしているが、その封印が解けるまでの時間が1年未満というと事になっている。

 

 

これはアルテミス神の両腕を食べてしまった弊害であり、その化け物がアルテミス神の力を吸収して、自らの力として取り込むまで時間が役1年であるのだ。つまりその後はウイス様の封印が解けてしまう可能性があるのだ。

 

 

今回は緊急で張った封印術であり、その後のアルテミス・ファミリアの負傷者達の治療も全てウイス様が一人で行っているのだ。

 

 

ここオラリオでは神様達は基本的に下界で力をふるう事は禁止されているのだ。つまり天使といえ、神に近い力を持ったウイス様がここで使うのは、色々な特例や世界のルールを破る必要があったのだ。

 

 

結果として、このようなヘンテコな封印術になってしまったが、その後はウイス様が持っている杖の力で、ヘスティア・ファミリアのホームにアルテミス・ファミリアの全員とアルテミスを転位させたのが30分前の話である。

 

 

悟空はその時に何をしていたかというと、負傷者の回収と神アルテミスの救出の2つの出来事を同時に行っていたのだ。

 

だからこそ化け物に食われそうになりかけてしまったアルテミスを救ったのも悟空である。その時にアルテミスの両腕が化け物に食われたのだ。

 

 

「大丈夫じょぶか? 両手をあの化け物に食われてしまったけど?仙豆を持ってきて正解だったぞ。ウイスさん」

 

「そうですね・・・」

 

「あなた様は・・・それにあの方の名前をいえるなんて、下界の子供達と同じだけど、いいえなにかが違うわ」

 

「そんなことよりも、早く仙豆くってくれ。そうすれば、両腕は元通りだからよ」

 

「え・・・え・・・」

 

結果アルテミスはその仙豆を食べることによって、失ったはずの両腕が戻り、こうして、オラリオの中で買い物のもできるのだ。

 

 

ちなみにアルテミス・ファミリアの多くのメンバーは流石にホームを無人にするわけにはもいかないために、古びた教会の周辺に30人を残して、それ以外は自らのファミリアのホームに戻って休んでいるのだ。

 

 

流石に全滅の一歩手前まで行ったのだ。助けられたと言っても、精神的に疲弊しているのは当たり前の事であった。

 

だが一方で自らの主神を守るために30人ほど護衛として、残しているのは仕方がないことでもあった。

 

悟空と呼ばれる男性と自らの主神が【あの方】と呼ぶ青色として皮膚を持った謎の男性の二人と一緒に残すなんて、アルテミス・ファミリアの団員は誰一人思わなかった。

 

 

そしてアルテミスとヘスティアがこのグランド・デイ・イブに再開したことが、のちにヘスティア達とアルテミスを再びあの場所に向かわせる連合の遠征軍を作るきっかけになるとはいまだ、誰一人思っていなかった。

 

そうベル・クラネルさえも思っていないことである。

 

 



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グランド・デイ イヴ  4話

なんとかかけました、 アルテミス様を入れたことで、色々と話が変わったりするので。

この辺の匙加減が本当に難しいです。 

投票は新しい奴にしてみました。

五人無理やり全員だすのは難しかったので。 二つにわけてみました。

チチ 悟空 ウイスと 悟空と閻魔大王様というパターンに二つにわけてみました。 

これで五人とりますが。 悟空を覗いては 四人しか出てきてないので。作者の力量不足ですみません。


今回の修行のアンケートは ベルとだれを修行をさせるか それをなやんでいたので。アンケートにしてみました。


桜花にしてみても、アルテミス様以外のお客達と思っていたが、実際にベル達を含めたメンバーが今この屋台の目の前にいたのだ。

 

「うっ・・・・・・お、お前達・・・・・・いや、見て通り、ジャガ丸くんを・・・・・・一つ、どうだ?と言いたいところだが、アルテミス様が全て買い取ってくれる予定だからな」

 

その桜花に言われた、アルテミスと呼ばれる女神は同じく女神のヘスティアとなにやら色々と話をしている最中であったのだ。

 

ニ神とも天界では神友と呼べるほど、仲が良かったのだ。だからこそヴェルフと桜花がこの屋台で出会って話をしていても、二神は気にも留めていなかった。

 

「買う気がしない接客だな・・・・・・確かにアルテミス様が全てを買い取るならば、別に問題ではないが」

 

「あははは、そうなんだがな、タケミカヅチ様に頼まれてな・・・・・・今日は稼ぎ時とか、なんとかで・・・・・・」

 

 

実際に周りにもいろいろな食べ物を売っているのだ。それに前夜祭のために本当に様々な食べ物が売られていた。

 

「そのタケミカヅチ様からは・・・・・・?」

 

「アルバイト先の屋台でも特売をするという話になって、そっちに駆り出されていった」

 

そこへアルテミスとの会話を終えたヘスティアがアルテミスと共に戻ってきたのだ。

 

「なんともタケらしい話だねぇ・・・・・・」

 

「じゃあ、この屋台はファミリアでお店を出しているということですか?」

 

リリルカが桜花に話すと、桜花もジャガ丸君の屋台から話を始めた。

 

「ああ、今日はもう、なんだってアリらしい。ただ、そのせいで揉め事も起きたりするが・・・・・・」

 

実際に桜花が言っていることは間違いではない。だからこそアルテミス・ファミリアは自らの主神を守るためにも、あの古びた教会の周辺に護衛を30名フル装備が張り付かせているのだ。

 

だからこそ桜花もこの屋台を閉めると同時にある他の神様であっても、護衛としてその行き先まで守ろうと考えているのだ。

 

「揉め事?」

 

「ああ。たとえば・・・・・・アレとかな」

 

その指をさした先には、ナァーザと銀色の髪の女性が何かを巡ってくちげんかをしていたのだ。

 

 

「これ・・・・・・『グランド・デイ特製回復薬』って・・・・・・どういうこと・・・・・・?」

 

ナァーザが指摘するのも無理はないのだ。

 

「・・・・・・言葉の通り。『グランドデイ特製の回復薬』という意味です・・・・・・」

 

「おい、アミッド・・・・・・目を逸らすな。普通の回復薬と、何が違うの・・・・・・?中身は一緒でしょ・・・・・・?」

 

ナァーザにアミッドと呼ばれた銀髪の女性は・・・確実に黙って目線を逸らし続けるしかなかったのだ。

そしてそれのやり取りを見ていたのか、白と金色のローブをしたおじいちゃんといえる年齢の男性が急に声を荒らげたのだ。

 

「ブゥワァーーーーーーーーカなことを言うなァ!!貴様の目は節穴かァ!?ちゃんと『グランド・デイ』と書いた派手な紙を巻いてあるだろうがァァァ!!!」

 

「それだけで・・・・・・普通の回復薬の倍の値段・・・・・・?許されると思っているの・・・・・・?」

 

「許すも許されるも無い!! 儂はなにも嘘はついておらん!!ふははははははは!!」

 

その爺が大声で叫ぶだけで、実際にアミッドはナァーザにたいして、ちゃんとした説明をしたのだ。

 

「・・・・・・そういうことのようですので。その、一応、記念の粗品もつけるつもりです・・・・・・」

 

「ふははははははははは!!! 豪華であろう!! ではな、貧乏人どもォ!!!」

 

そしてアミッドと呼ばれる女性とおじいさんはナァーザの元から去っていく。

 

それを見ていたベル達はもはや、黙るしかないのだ。あんな光景をみてしまったら、なにも言えなくなるのだ。

 

「クソジジィ・・・・・・あの回復薬、豚の血が混ざっているって噂を流してやろうかな・・・・・・」

そんなことをナァーザが言っているとミアハも近くにいたのか、ナァーザの元に現れて。

 

 

「それこそ許される話ではないであろう、ナァーザ。しかし、ディアンケヒトに逆らえずに、アミッドも気の毒だな・・・・・・」

 

 

「・・・・・なんで商売敵の心配するんですかっ!!」

 

ナァーザにしてみれば、自らの主神が他派閥の女性を気にすれば誰だって、腹が立つのだ、特にナァーザはミアハの事が好きなのだ。その気持ちをちゃんと伝えられないだけで、だからこそ、目の前に自分がいるのに他の女性の名前や言って心配をする。

 

誰だっていい気分ではない。

 

だからこそナァーザは、ミアハに対して、詰め寄ることで何かをしようとしていたのだ。

 

「いたたたたたたっ、つねるなっ、つねるなナァーザ!!」

 

 

「揉めてますね・・・・」

 

「極東では、祭りに喧嘩はつきものと言うからな。ある意味、風物詩みたいなものだ」

 

「ディアンじゃないけど、この機会に儲けようとする奴も多そうだね・・・・・・」

 

「大丈夫です!! 騙されたりしません!!」

 

ベルが強くその言葉に出すが、実際にはベルは簡単に騙されやすいのだ。人と人の駆け引き、つまりは戦闘の駆け引きは、ベルはオラリオの中では一番うまいだろう。

 

なんせ、古代の英雄や、勇者たちから直接手解きされているのだ。無論あの世の世界でだ。

 

だが実際に人を見て、その言葉を信じるのはベルは簡単にできるが、その言葉が嘘か真実なのかは、まだベルにはその経験が圧倒的に足りないのだ。

 

人生経験が足りなさすぎると言ってもいいほど不足していた。だからこそベルがこの言葉を言ったら、周りのメンバーが口々に反論を言ってくるのだ。

 

「本当か? ベルはすぐ騙されると思うが・・・・・・」

 

「ボクもそう思うよ。すぐに騙される」

 

「リリも同意見です。すぐに騙されます」

 

「ああ、すぐに騙されそうだ」

 

「そうね、私もそう思うわよ、ヘスティアの子供は本当に純粋で、だまされそうね」

 

「みんなーーーーーー!? アルテミス様に桜花さんまでーー!?」

上から順番に、ヴェルフ、ヘスティア、リリルカ、桜花に最後はアルテミスの言葉なのだ、つまりそれほどベルは簡単に騙されやすいという印象がみんなに持たれているのだ。

 

「まあ、せっかくの祭だ。楽しんだ者勝ちだろう!!!」

 

「この屋台は閑古鳥だけどな」

 

「それは仕方がないわ。私が全て買い取ったから」

 

実際にアルテミス神によってここのジャガ丸君は全て買い取られているのだ。商売をするための売るものがなければ商売その物が成り立たないのだ。

 

「うぐ・・・・・・そうなんだ。今日特製のジャガ丸くんも、普通のジャガ丸くんも全てアルテミス様が買い取ってくれたからな・・・・・・」

 

「むむっ。ちょっと食べさせておくれよ。どこが悪いのかボクの舌で確かめてあげよう!!」

 

元々ヘスティアは、自らのファミリアを結成したが、その後も普通にジャガ丸君の店舗で売っていたのだ。緊急で入った桜花のようななりきり販売員ではないのだ。

 

ヘスティアは一か月以上もジャガ丸くんを作っているのだ。言ってみればジャガ丸のプロと言っても過言ではないのだ。

 

だからこそ、桜花がちゃんとジャガ丸くんを作って揚げているのか、心配になっているは無理はなかった。なんせこのジャガ丸君はヘスティアの神友であるアルテミス・ファミリアの眷属達も食べるのだ。つまりアルテミスも食べるとなれば。ヘスティアの中の何かが動いたのだ。

 

「ちょっとヘスティア、そんなむきにならなくても、私たちは本当についさっき戻ってきたんだから、小腹に入れる程度の物として、買うんだよ!!」

 

「だからこそだ!!、アルテミス!!、君に食べてもらうのに、味が悪かったでは、もう二度とジャガ丸君を食べてもらえないだろう!!」

 

「ちっとまってください、神ヘスティア様、ここを任されているのはっ!!!!」

 

だがヘスティアの何かによってそのまま桜花をジャガ丸くんの屋台の裏に連れられて行く、それを目の前で見せられたのだ。

 

「ただの食い意地ではないのですか・・・・・・?あ~~~、行っちゃいました」

 

「しかし、俺たちも腹がへってきたな・・・・・・・」

 

「お祭りと言えば、食べ歩きですね。今もおいしい匂いが街中からしてきていますね。あとで私のファミリアの他の人達も、ジャガ丸君以外なにかお腹にいれないといけません」

 

「そうですね。アルテミス様、本当においしい匂いがしてきますね」

 

「そうですね・・・それにしても三大処女神の内、二神もこのオラリオにいるなんて、なんだか不吉です!!」

 

 

最後のリリルカの言葉もなにも間違いではない、神話の時代から三大処女神はなにかと色々な厄介事が多いので有名な三大神と言えたのだ。

 

 

実際にリリルカもヴェルフも昼過ぎなのに、飲まず食わずでここまでいるのだ。本来ならば、この辺の屋台でなにを食べようとしていたのに、ヘスティアの暴走でそれどころではなくなっているのだ。

 

おまけにあのアルテミス・ファミリアの主神のアルテミスがいるのだから、そのまま黙って、どこかに行くことも二人にはできないでいたが、だがベルの姿だけはすでにその場にはいなかった。

 

 

すでにベルはとあるウェイトレスに捕まり、おかしな食べ物を大量に食わされていたのだ。

 

「おいしいですか? ベルさん・・・今日の料理は私が腕によりをかけて作りましたよ。まだまだ大量にあるので、ベルさんが全部たべてくださいね!!」

 

「はい・・・おいしいです・・・シルさん」

 

そうベルはあのシルの料理を一人で食べる決意をするしかない状況に追い込まれながらも、実際にベルも腹が減っているために、いつもと同じ量の【シルの料理】を食べているのだ。

 

それを黙って見つめているのはリューやこの女主人停で働いているウェイトレスのメンバー達だった。

 

 



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グランド・デイ イヴ  5話

色々と大変だったので、話を投降するのが遅れました。

後はアンケートも実施しています。


ベルが一心不乱で、シルが用意した料理と呼べる何かを食べているのをモルドが見ているからこそ、女主人停に一度は入ろうとしたが、逃げるように店から逃げ出しているのをヴェルフとリリも目撃してしまったのだ。

 

「バカヤロー!!!、こんなもん食えるか!!!、離せ、こらぁぁぁぁぁぁぁ、あのリトル・ルーキ―ですら、美味しいとしか言ってない料理を売るんじゃねぇぇぇぇぇーーー!!!!」

 

確かにモルドの言っていることはなにも間違いではない。ベルが美味しいと言ってその黒い何か得体がしれない種類の料理を食べているのだから。

 

「うニゃ~~~、逃げられたの二ゃ。せっかくのカモだったのにニャア・・・それにしてもリトルルーキーはよく、シルのあの料理を食べられるニャア・・・舌がマヒしているのニャ」

 

だがベルにしてみれば、シルの料理を食べても、なんでもなかったりするのだ。パンやブラの手作り料理の失敗作や、料理として呼べるのかが、わからない料理も食べていたのだから。

 

悟空とチチがいるパオズ山の付近でベルは畑を耕したり、その周辺に生きている生き物たちを食べたりしていることもあり、ゲテモノ系もベルは慣れて食べているのだから。

 

 

「むむ、新しいカモを見つけたニャ!! お~~い、少年の仲間達!!! こっちに来るニャ~~~!!! 少年はこっちで食べているニャン」

 

 

確かにベルはゲテモノは食べているが、それをリリやヴェルフにまで押し付けるのはなかなか無謀ではあるのだ。

 

「豊穣の女主人特別メニューを販売しているんだよ。さぁ買っていって!!! むしろ全部買って!!!」

 

 

「おい・・・特別メニューってのはなんだよ。それにベルが食べているあれはなんだ?」

 

「そうです。ベル様に一体なにを食べさせているんですか? 三人とも!!」

 

 

「あれはね、ふふふっ♪、よくぞ聞いてくれましたーーー。特別メニュー第一弾はこれです!!、がっつりいきたいあなたにお勧め!!! ベヒーモス丼でーーす!!!、ベルさんも食べているとんぶりです♪」

 

そうしてシルがヴェルフとリリに自らの作った料理説明をするために近づいてきたのだ。

 

「真っ黒い米の上に真っ黒い何かが敷き詰められています・・・・・・」

 

「食い物なのかこれは・・・・・・・?」

 

「滋養強壮にいいようです。それにベルさんもああやって食べていますよ、きっとおいしいんですよ」

 

 

「いやいや絶対、美味しくはないだろう・・・それにベルだって、なにか一心不乱に食べているだけで、絶対体に悪いぞこれは!!」

 

そんな話初めてとうぜんシルにも聞こえてしまうのは、仕方がないのだ。

 

 

「他にもこちら!! ホッとするひと時をあなたに!! ベヒーモスティー♪」

 

リリが新たにそのシルが取り出した飲み物を、見て思った一言はこれだった。

 

「真っ黒い飲み物ですね・・・・・・、本当に大丈夫なんでしょうか? ベル様もそろそろ食べるのをやめてほしいですよ」

 

 

「汚水かよ」

 

「滋養強壮にいいようです」

 

リューはこの言葉しか、なぜか言わなくなっているほど、他の言葉を忘れるなにかがきっとあったのだろう、例えば試食に付き合わされたりしたためとか。

 

「更にこちら!! 小腹がすいた時の味方!! ベヒーモスクッキー♪」

 

またシルが取り出したものは、自らがクッキーと言っているが、リリが見る限りでは違っていたのだ。

 

「真っ黒い何かの欠片が真っ黒い袋に放り込まれ、真っ黒いリボンが結ばれています・・・・・・本当に食べ物なんでしょうか?」

 

リリが困惑するのも当たり前である、もはやゴミと言っても、いいほどの失敗作を売りつけようとしている感じにしか見えないからだ。

 

「・・・・・・消し炭だろう?」

 

「・・・・・・・・・・・滋養・・・・・・強・・・壮にいいようです」

 

もはや無理やり声を出し切った感じがする、リューであった。

 

「リュー様・・・さっきからそれしか言っていませんよ!!! 他にはないんですか!!! それにベル様・・・そろそろ食べる物をやめてください、そんな危ない物は!!」

 

その言葉にさすがにベルもようやく、食べるのをやめたおかげで、ベルも正気をとりもどしつつあったのだ。

 

「僕は一体・・・あれシルさんに持ってきてもらったベヒーモス丼とか食べたら・・意識をあれ・・・」

 

「いいから買うニャ!!、食うニャ!!!、せっかくの新メニューなのにまた売れなくなるニャ!!」

 

ベルがようやくベヒーモス丼を30杯以上も食べたのだ。ベルの周り机には、そのからの丼が大量に積み上げられていたのだ。

 

だからこそアーニャは、また売り上げが下がり、女将に怒られるのが嫌なために、ベルに再び言った言葉でもあったのだ。

 

 

ただルノアだはけ、なんとなくわかるような気がしていたのだ。

 

「まぁわかるっちゃわかるんだけどねぇ。ベヒーモスだからって全部真っ黒にしなくてもさぁ」

 

「食い物に見えないニャ!! こんなのミャーでも買わないニャ!!!というわけで、おミャーらが買うニャ!!」

 

 

「なんでそうなるんですが!!! 確かに丼は食べましたけど・・・その間の意思は全くないんですよ!!!」

 

ベルにしてみても驚くしかないのだ。たった一口食べただけで、意識がなくなったのだ。ある意味でシルが作った料理は最強ともいえる現象が起きていたのだ。

 

 

そしてベルはベヒーモス丼30杯の値段として、30000ヴァリスを支払って、女主人停を後にしたのだ。

 

そしてそれと同時に、ジャガ丸君の屋台からいい匂いがしてくるのは、ジャガ丸君を上げているのは、桜花ではなくて、いつの間にかヘスティアが、ジャガ丸君を在庫がなくなるまで、特別バージョンも含めて100個上げ切ると。

 

 

「できたぜ、僕特製のジャガ丸君だ、さぁ、アルテミス君の所の子供達に一緒にもっていこうじゃないか?」

 

「いいのか、ヘスティア、ここまで私は君にしてもらって・・・返せるものは・・・」

 

 

「なにを言うんだ、アルテミス、君と僕との中だろう、それに君は隠していると思うけど・・・もしかして、モンスターなどに君の力をいいや、神の力の一部を食われたままだろう?」

 

 

「・・・・それは・・・やっぱりわかってしまうのね、ヘスティア」

 

「当たり前だろう・・・僕と君とそしてアテナの三神は天界ではいつも一緒だからね。君がおかしいのは最初からわかっていたよ。でもそれとこれとは違うだろう?」

 

「うん・・・ありがとう・・・ヘスティア」

 

「そういうわけだから、僕に構わずに、ベル君もリリも、ヴェルフもしっかり遊んでおいでよ。ちょっとアルテミスと色々と話があるからね」

 

「神様・・、分かりました」

 

「仕方ないですね・・・今のオラリオで神様達を殺すなんて罰当たりな人はいないと思いますが、誘拐なんてされないでくださいね。助けるのが面倒なので」

 

「しかたねーかベル・・・それならちょっとあのヘルメス様がやっている出し物に行ってみようじゃないか?」

 

「ヘルメス様の・・・わかったよ。ヴェルフ!!!」

 

「もう仕方ありませんね・・・ベル様は」

 

こうしてヘスティアとアルテミスは、二人を残して、ベル達はヘルメスが何かをする出し物に向けて歩き出していた。

 

 

そしてアルテミスとヘスティアは、アルテミスの案内の元に・・・なぜかヘスティアのホームに戻ってきていたのだ。

 

「おかしいぞ・・・なぜ僕のホームなんだい、アルテミス?」

 

「それは・・・ヘスティア実は・・・」

 

「アルテミス様・・・お戻りにいただけありがとうございます、我らはこうして、ここでアルテミス様の帰りを30名で待っていました、そして我らを助けた・・・あのお二人もいます」

 

 

「そうですか・・・わかりました、それから、私の神友のヘスティアです、くれぐれも今から行う話の邪魔はしないでください、それと護衛をよろしくお願いします」

 

「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「はぁ!!!!!!!!!!!!!!!」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」

 

 

こうして30名の護衛がアルテミスからジャガ丸君をもらって、護衛の任務に就くために、この廃墟の教会に周辺を守るように布陣しているのだ。

 

こうしてアルテミスとヘスティアそして廃墟の教会の奥にいる誰かたちとの会話が今行われようとしていた。

 

 

 



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グランド・デイ イヴ  6話

色々と新しいワードがでてきます、実際に神には神用の豆とかあってもおかしくはないと思ってかきました。




実際にヘスティアのホームに入ったアルテミスとヘスティアはその教会の奥にある場所に移動した。何故なら外とつながった壁やガラスが壊れているためにどうしても外の光が当たるための処置だった。

 

太陽の光で一瞬だけ全体が隠れてしまっているが、それでもヘスティアはこれで会うのは二回目であるのだ。

 

そう悟空とウイス様の二人に合うのは二度目。

 

「えぇーーーーーーーーーーまさか・・・ベルの師匠とウイス様・・・どうしてここに!!!」

 

「それはですね。私が世話をしている予言魚の一匹が、どうしてもあり得ないことを言ったので、悟空さんに頼んで一緒に来てもらいましたよ」

 

この言葉にさすがにヘスティアもアルテミスも完全に固まってしまったのだった。普通に予言魚の事は天界でもある程度は噂になる程度の情報は入っているのだ。予言魚がいる場所は破壊神がいる所しかいないのだから。

 

しかもそれで破壊神付きの天使であるウイス様と一緒にやってきた悟空をアルテミスからも最初はただの地上の子供達の一人と思い込んでいたのだ。

 

あの時アルテミスが助けられた後に起きた化け物と互角かそれ以上の戦いを目の前で見ていたのだ。

 

無論その戦いの最中にウイス様【特製の封印】によって今は化け物は封印中なのだ。

 

それを予言した予言魚の事が・・・ヘスティアとアルテミスの二神は、何もかもわからないでいたのだ。

 

だからこそ悟空はアルテミスとヘスティアに声をかけたのだ。

 

「・・・おい本当にでぇーじょうぶかな、いや~~~なんだがウイス様に緊急だっちゅうことで、ここに来るんことになったんだけどよ、そうしたら、そこのアルテミスっちゅう神様や仲間達が化け物にやられそうになっていたからよ、たけすたっちゅうわけだ」

 

悟空の言葉には嘘はない。そしてヘスティアは、すでにアルテミスの【神気(しんき)】が減っている原因を気づいていたのだ。

 

「もしかして・・・アルテミスの神気が減っているのは!!!」

 

「ええそうです。悟空さんが助けた時には、体ごとその化け物に食われそうになっていたので、悟空さんがその化け物もに攻撃をしてなんとか救い出しましたが、その時にはすでに両腕をその化け物に食われた後だったんですよ」

 

 

「それじゃあ・・・まさか・・アルテミスでも君の体は元通りになっているけど」

 

「それは・・私にもわからないわ。ただ悟空さんが持っていた仙豆を食べたら両腕は治ったけど、神気は減ったままよ」

 

「ボクの気も本当は君に渡したいけど・・・そんなことをすれば、僕は規約違反で天界へ強制送還されてしまう」

 

「ええ・・・そうね。だから私も少しづつだけど、二年もあれば、完全に回復はするけど、それまでは本格的な遠征も無理そうね」

 

「それよりもなんで・・・・・・アルテミス、君は毎回ボクは思うけど、君は確かに戦える神だよ。ゼウスの娘として生まれているし、妹神のアテナも戦女神だけど、僕からしたら、君は愚弟が作った子供なんだ、もっと体を大切にしてほしいよ」

 

 

「それは・・・確かにヘスティア、貴方からみれば、アテナも私も父神ゼウスの血と力を引いているわ、それに地上の神話と天界での序列は全く違うものですから」

 

確かにアルテミスの言っていることはなにも間違いではない。実際にアルテミスには兄がいるが、それはゼウスの血と性格を色濃く出ている性格なために、天界では下級神の女神や中級神の女神にも手を出すほど、暴れん坊であったのだ。

 

ちなみにヘスティアも求婚されてはいたが、その相手はただヘスティアの力と特権などが欲しいために、企んだ計画であったのだ。

 

ゼウスと女神の間に生まれた二神がアルテミスとアポロンの二神であり、その後に生まれたというべき存在がアテナである、ヘスティアは天界でも普通にゼウスの姉であり、ゼウスと同等ほどの力を持っていたのだ。

 

だからこそゼウスの息子である、アポロンはより力を高めるためにどうすればいいか考えた結果、最終的にどんな手段を使ってもヘスティア神を手に入れることであったのだ。

 

だが結果は失敗してしまったことや地上に神々が下りていく時に、妹のアルテミスと一緒に地上に降りてきて、今では上位ファミリアの一つとしてオラリオに君臨するほどでかくなっているのだ。

 

アルテミスとアポロンのファミリアは、ゼウスの神の血を分けた息子と娘という看板を二神は積極的に宣伝で使っていたのだ。実際に彼らが地上に降りたのは、五百年以上前の出来事であるのだ。

 

 

その時にすでに、オラリオではゼウスとヘラの二大派閥がすでに存在するほど有名な派閥の主神の娘と息子なのだ、簡単にファミリアに入る人間は多くなるのは仕方がないことでもあった。

 

 

そんなわけで、ヘスティアがアルテミスを心配するのは単に三大処女神と呼ばれるよりも深い絆でつながっているのだ。だからこそヘスティアはアルテミスを心配するのは当然の事であった。

 

 

 

 

「それじゃあ・・・その化け物は君の力を食らっているということだろう。下手すると君の力を吸収した化け物がオラリオを襲う危険性もあるんだ!!」

 

確かにその通りである。神の力は地上では圧倒的に強い力なのだ。しかも神々は制限がある中で、神の力を得た化け物達にはその制限は一切関係がないのだから。

 

彼等は地上で生まれて育った化け物なのだ。天界に帰るという規則その物が無効化するのはヘスティアでさえ分かりきっていた。

 

 

実際に物に神の力を閉じ込める方法もあるが、これは一部の例外を除き基本的に使われないことになる。それが戦争ゲームでオラリオ中に写しだされる映像を見る機械や道具の使用が可能になっているのだ。

 

だからこそ事態の把握をしたヘスティアは自らの脳裏に映る人物、そうベル・クラネルに頼るしかないと判断したのだ。

 

 

「アルテミス・・・君がその化け物に襲われた場所はもしかして、今回君の遠征先の化け物かい?」

 

「そうよ・・・私達・・・ファミリアの総力を挙げて、倒す予定だったんだけと封印されていた元精霊の実力を測り損ねた結果・・・私たちは全滅をして本来ならば、化け物に食われて終わるはずだったの・・・でもウイス様やそこの悟空さんが私達を助けてくれました」

 

「そうか・・・なら悟空さん・・・すまないが、僕のベルをすぐに呼ぶからその化け物を倒してくれないか?」

 

「いやーーーそうしたいのはやまやまなんだけとさ、どうもウイス様がその化け物を封印しちまって・・・手が出せなくなっちまった。いやーすまねーなヘスティア様」

 

 

「それじゃあ・・・ウイス様その封印を今解いて、頂くことは可能ですか?」

 

「はい、それはもちろん可能です・・・ですが、私の封印が持つのは一年間の間だけです。それまでに、ベル・クラネルの実力をもう少し上げた方が良いですね。今のベル・クラネルでは、無駄に死にますよ、そうなったら・・・ヘスティア貴方は責任を取れるんでしょうね?」

 

 

「うっ・・・それは・・・あの方に壊される覚悟を持てということですか? 今封印を解いてもらうとしたら」

 

「ホホホッ、そうなりますね。今のあの化け物はアルテミスの力を取り込もうと必死になっています。それを逆に利用して封印している状態です。【神の気の力】は貴方達が一番知っていますよね。その厄介な性質もなにもかも」

 

 

それは確かな事である。神の力または神気を少しでも取り込み完全に自分の物にしてしまえば、レベル差を関係なく、あのオッタルさえも指先一つで消し炭にしてしまうほどの力と能力をえるのだ。

 

 

無論完全に自らの力と能力に変換できたとしたらだ。そこまで行く前に大抵は遠征や初期段階の状態で大量の犠牲にすれば、なんとか勝てる程度なのだ。

 

初期状態の人間であり、冒険者でないと過程すれば、オッタルが全力をだせば、五分の勝ちを拾えるという程度の悪いかけでしかないのだから。

 

しかも今回はアルテミス・ファミリアが全滅する元精霊であり、今ではアルテミスの両腕を食べた半神精霊として自らを昇華している最中である。

 

本来の歴史で劇場版のアルテミス神を完全に取り込みかけている状態でもベル達は、オリオンの矢という神具がなければ絶対に勝てないほどの化け物に成長していたのだ。

 

あれでベル達が負けていたらオラリオは本当に灰塵と化していた可能性があるのだ。

それこそ神が自らのルールを破って力を使わない限りはどうあっても勝てない化け物に成長しつつあった途中なのだ。

 

 

だがこの歴史ではウイス様と悟空の活躍でそれは阻止されるはずが、歴史が正しい方向へ向かう修正力の一端かはしらないが、結果としてアルテミス神の力の一部を食べて吸収という流れが決まってしまった。

 

 

「それにしてもよ、ウイスさん・・・仙豆を食べて気が戻せないやつを見たのはオラは初めてみたぞ」

 

悟空が混乱するのは仕方がないのだ。本来の仙豆という役割を考えればこれは仕方がないことでもある。

 

仙豆は名前の通り仙人が食べる豆である。その分死にかけの人間を直せる事や一週間はお腹が減らないという能力はあくまで仙人まであり、神にそれが通用するかといえば完全には通用しないのだ。

 

「でもよ、オイラやベジータも神の気を使えるけど、仙豆で治るぞ、ウイスさん」

 

それは仕方がないのだ、いくら悟空やベジータが神の気を使えると言っても、肉体のベースはまだ人間である。

 

「それはですね、悟空さんやベジータさんはまだ人間です。神には神用の神豆【シンズ】という豆があります。それを食べないことには神の力や気を完全に戻すことはできないんですよ。神の肉体としてアルテミスもありますが、ほとんどオラリオにいる神々は神の力を使いませんから、肉体を修復させる程度ならば悟空さんに渡した仙豆で十分なんですよ」

 

「そうなんか・・・おいら全然しらんかったぞ」

 

「ええ、まだ悟空さん達に教えてはいない状態ですからね。この話はね」

 

「確かにそうだな、今までオイラがあった神様の多くは仙豆を食べてなかったな?」

 

実際に界王神は魔人ブウ戦では神の気ではなくて普通の気を使っていたのだ、だからこそ仙豆である程度までは回復したのだが。

 

全開までは行っていなかった。その後は悟空達の活躍によって魔人ブウは倒されている。その後は界王神は悟空達と一緒に戦場で戦ったことはないのだ。

 

だからこそこのような話をウイスと悟空はしているのだ。

 

「ならよ、ウイスさん・・・・・・ベルにおいらが修行をつけて、実力を上げたら封印は解いてもらっていいかな?」

 

「それはだめですよ、悟空さん。今回の事はあくまでもオラリオという世界で起きたことです、つまりベルさん達が自ら活躍して、倒さないといつまで悟空さん達がオラリオに来て、ベルさんのしりぬぐいをするんですか?」

 

「それは・・・確かにオイラがいなくなっても戦える戦士が育てねーといみないしな!!」

 

実際に悟空もその辺をわかっているために、セルゲームでセルの自爆後に地球のドラゴンボールの願いで新ナメック星と会話してドラゴンボールを使って自らを生き返ることを止めることをしたのだ。

 

そうでなければあの時悟空の仲間たちは確実にその願いをシェンロンに願いを言っていた可能性が高いのだ。

 

悟空もあの世での達人たちとの戦いや修行を興味を持ったために生き返るのをやめた経緯を持っていたのだ。

 

その後色々あって蘇っているのが悟空であるのだ。

 

だからこそ悟空も自らの後継者を育てるのを考えるのは当たり前の事であった。悟空の息子である悟飯もその事を考えており、だからこその【気】の本を出して、地球全体でなんとかすることを決めたのだ。

 

そう全ては力の大会を経験してから悟空達の道筋も変化していたのだ。

 

こうしてアルテミスとヘスティアと悟空とウイスの四人で今後の事を色々と話し合っていた。

 



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グランド・デイ イヴ  7話

なんとか書き上げられました 今回は アルテミス達が話している裏の話です 


アルテミスとヘスティアが悟空とウイス様と色々と話をしていた時、すでにベル達三人は、【神会主催・グランド・ディ特別イベント、オラリオで一番美しいのは誰だ!?最強美女コンテスト!!】会場に居たのだ。

 

現在は勝手に一位になってしまった神フレイヤ様に対して、ロキが突っ込んだことを言ったことで御開きになった。

 

二番手は誰だーーという事で会場が再び大混乱をしたために。

 

「ベル様・・・行きましょう 会場が混乱しているうちに逃げないと大変なことになります」

 

「そうだね、リリ。行こうか。ヴェルフも行くよ!!」

 

「ああっ・・・・・・そうだな。ヘファイスト様の深紅のドレス姿だけでも見れたのはよしとするか。ベルにリリ」

 

「まぁ・・・いいですけど・・・」

 

こうしてベル達はなんとか会場から、逃げ出していた。

 

そしてその混乱中の会場では、フレイヤが美女コンテストに乱入する少し前まで一時間以上前まで時間が戻る。

 

 

 

今はタケミカヅチ・ファミリアからは命と千草の二人が新しい着物を着て美女コンテストに参加していたのだから。

 

 

そう桜花やタケミカヅチが忙しかった理由はこの二人の着物を買うためのお金で色々と大変なことになっているのだ。

 

またロキ・ファミリアはリヴェリアが白を中心としたドレスを着てロキに強制的に出場させられようとしていたのだ。

 

「ふっふっふ・・・・・・今日はお祭りやろ? こんな特別な日に必要なのはサプライズやんか。うちらから、もうひとりエントリーさせるでぇ!!」

 

 

「なんだとぉ!!?? 飛び入りということか!!!」

 

 

「だまくら・・・・・・いや、説得にギリまで時間かかってもうたが、この子が出てきたら優勝は決まりや!!!」

 

まぁ・・・確かにロキが言っていることはなにも間違いではない。なんせリヴェリアとしみれば、ロキがとあるイベントに行くからという事で、護衛としてここまでついてきたのだが・・・なぜかリヴェリア本人が衣装室で白いドレスをいつの間にか、着せられていたのだ。

 

 

「さぁ、出ておいで~♪、うちの秘密兵器!!!」

 

「おい、まて!! 私はこんな話聞いてない!! 押すんじゃない、お前たち!!」

 

実際にロキに騙されてここまでやってきたリヴェリアであったが、白い衣装も着せられている状態で、ついさっきのロキの言葉である、つまりリヴェリアもようやくわかってしまったのだ。

 

 

自らが騙されて、この場所にいることは分かっているために、ロキの言葉で自らがあの舞台の上に立つことはなかなかリヴェリアも抵抗していたのだが。

 

だがそこはロキも布石を打っていたようで、ティオネとティオナの二人掛かりでリヴェリアを舞台にあげるために無理やり引っ張て来たのだ。そして、舞台にリヴェリアをそのまま勢いよく上げようとしていたのだ。

 

「ごめんね~~!! でも早く終わらせたいから~」

 

「ちょっとだけだから!! ちょっとだけ会場に出て、ちょっとだけ大歓声を浴びて、ちょっとだけ優勝すればもう・・・・・・、そうしたら団長もきっと私を褒めてくれるわ!!」

 

 

最後の言葉だけはなんだが、欲望丸出しではあるが、それは仕方がないのだ。

ロキが団長のフィンに頼み込んでティオネを出してもらったのだ。

 

「何がちょっとだ!!?? ま、待て!! やめろ!?、くっ・・・・・・なんだ、この辱めは・・・・・・」

 

実際に舞台の上に強制的に出されたリヴェリアの白を中心として、胸の部分にはハートマークがあり、その下には青色の服が見えていた、これは白のドレスタイプの下に青色の服を着ることでよりリヴェリアをきれいに見せるようにロキが作らせていたドレスであるのだ。

 

肩や腕などは金色の刺繍が入っており、本当にリヴェリアに良く似合っているドレスタイプの服となっていた。

 

現にリヴェリアが舞台に上がるだけで、観客の殆どが声援を上げるほどの大歓声がリヴェリアに向けてあげられていたのだ。

 

「そら見ぃ!! 大歓声や!! 一度出たらもう逃げれへんで~~」

 

「ロキ、貴様・・・・・・図ったな!!!」

 

「なははははははは!! すべてはうちの掌や『たなごころや』ー!!、エルフ票はいただきやで~~」

 

実際にロキにしてみればエルフの王族であるリヴェリアがこのような恰好して、美女コンテストに出ている時点で、オラリオにいるエルフ票の全ては手に入ると思っているが、実際にその通りだったりする。

 

 

「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!! ここでまさかの【九魔姫】『ナイン・ヘル』の参戦だあああぁぁ!!」

 

ガネーシャの人一倍でかい声が会場全てに聞こえていたのだ。

 

「どや!! びびったやろ~~~!? これで優勝はウチらのもんやーーー!!」

 

そこへ今回の舞台を見ていただけの、ディオニソスがロキの前に現れて。

 

「ふっ、なるほどね。これは確かにサプライズだ」

 

「なんや、ディオニソス。自分はただの観客やろ? せやったら客席で・・・・・・」

 

「いや私もここはセコンドとして参戦させてもらおう。私からもサプライズだ」

 

「なんやて?」

 

「確かに【九魔姫】は美しい・その美貌は女神をも超える。だが、いつまでも彼女の時代というわけではない」

 

「ほう、オモロいやんけ? リヴェリアの時代を終わらせるっちゅうんか?」

 

流石にロキもディオニソススの言葉に本気になってしまうのは仕方がないのだ。

 

そしてそれを舞台の上から黙って見つめているリヴェリアであった。

 

『当の私を置き去りにして、何を言っているんだ、こいつらは・・・・・・』

 

確かにそうなのだ、リヴェリアを置き去りにして、ロキとディオニソスが今は舞台の上で口喧嘩をしていたのだから。

 

「フッ、私も彼女を説得するのには手を焼いたが、ようやく決意を固めてくれたよ、さぁ、出てくるんだ!!。新たな時代の申し子たちよ!!!」

 

ディオニソスがそのセリフを言った直後に、舞台裏ではなぜかアマゾネス衣装を着ているレフィーヤとフィルヴィスが何やらもめていたのだ。

 

 

「・・・・・・・・・誰も出てけぇへんで?」

 

「・・・・・・・・・・・・・フッ。ステージにハプニングはつきものさ」

 

確かにハプニングはつきものではあるが、だかこれは意図的に行われた本人がこの舞台に出ないという唯一の抵抗であったからだ。

 

またやはりリヴェリアがすでに舞台の上に出ているために、フィルヴィスにしても、主神が用意した紫を中心とした色であり、肩のあたりの白いラインの上には白い十字架が刺繍としてつけられていたのだ。

 

またリボンはピンク色であり、スカート部分はピンク色となっていた服をなぜかティオネやティオナがいつも着ているアマゾネスの服を着て。肌を他種族に見せないはずのエルフのレフィーヤは、この祭りなのかそれとも舞台の熱に充てられたのか、レフィーヤは胸とスカート部分以外の布はなかったのだ。

 

本来恥が出ているはずのレフィーヤすら、おかしい感情に心が支配されているのか? それとも・・・。

 

「ダ、ダメだダメだダメだ!! やはり私には無理だ!! 帰るぞ!! レフィーヤ」

 

「えっ・・・なに言ってるんですか~~!! 早くこっちに来てくださいっ!! フィルヴィスさん!!」

 

「ぬっ・・・・・・・・・ぐぅ・・・・・・むぅぅぅ・・・・・・もぅ、乱暴だそレフィーヤ!!」

 

「だってフィルヴィスさんが、あんまりこちらに来ないから、だから無理やりでも来てもらいました」

 

「まったく君というやつは・・・」

 

「だからほら・・早く一緒にでましょう。そうしたらフィルヴィスさんも舞台に出てくれるでしょう。それにすっごく可愛いです!! この衣装も、ディオニソス様が選んでくれたんですよね?」

 

 

「・・・・・・ああ、そうだ。私も、気に入っては・・・・・・いるのだが・・・・・・」

 

「だったら出ましょう!! 恥ずかしがってないで!! 私の衣装なんて、こんなのですよ!?」

 

「・・・・・・・・・・・」

 

「気に入ってもないし、恥ずかしいし・・・・・・フィルヴィスさんが羨ましいですよ~~~!!」

 

「・・・・・・・・最初に見た時から思っていたが、よく着られるな、それ」

 

「着たくて来てるんじゃないんです!! とにかく行きますよっ!!」

 

「ああわかった・・・。親友にそこまでされているのに、私が勇気を出さないはおかしいからな」

 

「はい!!」

 

こうしてアマゾネス姿のレフィーヤと紫の衣装とその下にピンクのスカートを着たフィルヴィスの二人がリヴェリアが待つ舞台に上がっていくこととなった。

 

 

 

 

 



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グランド・デイ イヴ  8話

すみません 本気で色々とあり、一週間程度の時間はかかりました。

結構難しかったです。 


フィルヴィスも覚悟を決めていたために、レフィーヤと共に舞台に上がったのだ。

 

「それに!! フィルヴィスさんが!! 死妖精じゃなくて!!可愛くて綺麗な人だと知ってもらいたいで~す!!」

 

「むっ・・・・・・ぐぅ・・・・・・ぬぅぅぅ。もうやけだ、フィ、フィルヴィス・シャリア・・・・・・だ。【ディオニュソス・ファミリア】の・・・・・・その・・・・・・」

 

 

「お、おい。アレ【白巫女】たよな・・・・・・? あんな奴だったか?」

 

「いや、普段はもっと冷たい奴の印象だったが・・・・・・なんか、いいな。アレ。」

 

「おうそれにサウザウドエルフの衣装はアマゾネスだぜ!!」

 

「あう・・・それにいつもの服じゃわからないと思うが、アマゾネスの服を着ていると分かるが、あいつ結構胸があるよな」

 

「ああ確かにな・・・」

 

実際にエルフ族は基本的に肌を極力出さないようにするために、服も長袖長ズボンやスカートになってしまうために、どうしても、エルフ族は貧乳とイメージがオラリオでも付いているが、実際に違うのだ。

 

ようは服を着てサイズをごまかしているために、レフィーヤの今回の衣装ははっきりと言えば、エルフ族らしからぬ、衣装であり、服なのだ。

 

「えっ・・・えっと・・・私も参加しているんですか? ディオニュソス様?」

 

「ああそうだ、うちの切り札を出すにしても、説得するにしても、レフィーヤがいなければきっと、こんな舞台には出なかったとおもうからね」

 

「当たり前です・・・リヴェリア様の後ですよ、後・・・前であれば、多少は・・・」

 

「だからこそだ、君たち二人で一人ということで、舞台にでているんだ!!」

 

そんな観客を置き去りにした、ディオニュソス神とレフィーヤの話し合いを見ながら、ヘルメスがなにを言い始めていた。

 

「恥じらい、それはいつの時代も女性を引き立てる、また予想外も時には最高の【装飾品】『スパイス』・・・・・・それを最大限に活かしてきたか。特にエルフ族がアマゾネスの服を着るなんて、そんな予想外もまたいい、やるじゃないか、ディオニュソス。あっぱれだ」

 

ガネーシャもまた同じくそのでかい声で会場中に聞こえるように言っていたのだ。

 

「意外な人物達の意外な一面で会場が揺れている!!! これは誰が勝つかまったくわからなあああぁぁぁぁい!!」

 

「「「「「「「「「「「「おおおおおおう!!!!!!!!!!!!!!!!!」」」」」」」」」」」」」」」」」

 

実際にその言葉に喚起された会場中の男達が一斉に大声を上げるのは仕方がない。

 

あのロキ・ファミリアのリヴェリアが白を中心とした服でこんな舞台に出ているのだ、おまけにレフィーヤとフィルヴィスのエルフもそれぞれの意外性を使ってディオニュソスが二人をこの舞台にあげたのだ。

 

おまけに一人は水着よりも布が少ない服で登場しているのだ、それを近くで見れるとなれば、男性の殆どが大声を上げても仕方がない。

 

無論それを盛大にあおったヘルメスとガネーシャの二神がいたことも大きいが。

 

それをベル、ヴェルフ、リリの三人は見ていて、逆に心配になっていくレベルで盛り上がっているのだから。

無理からぬことである。

 

「なんだか、異常な盛り上がりになってきたね・・・・・・」

 

「ほんとだな・・・・・・おれとしてはヘファイスト様の赤いドレスが見れただけでも良しとはするが、ベルにリリどうする、これ?」

 

「どうするって・・・・・・下手には動けないよ、周りのみんながおかしいし」

 

「まぁ、そうだな・・・ところでリリなんでそんなに膨れた表情なんだよ!!」

 

「うるさいですよ、ヴェルフ様・・・それにベル様も・・・・・・たかだかエルフ族が服を水着のような薄い感じにしただけで、ベル様もヴェルフ様も鼻の下が伸びています、変態です」

 

「ひどいよ、リリ、僕はただ知り合いが出ているから見ていただけなのに!!!」

 

「知り合いがですか? ベル様はやっぱりあんな女性が良いんですよね?、スケベル様?」

 

「えっと・・・それは・・・そんなことよりもなんだが会場がさっきよりもより大変なことになっているような?」

 

「騙されませんよ、ベル様・・・ベル様!!」

 

 

「まぁ・・ベルのいう事もわからなくはないがな!!」

 

実際にヴェルフもさっきよりも会場がざわついてきている事を感じとれていたからだ。

 

「リリも会場が変になってきているのは、分かりますが、ですが・・今はベル様に先ほどの真相を教えてもらわないと!!」

 

 

こうしてリリはベルの近くでベルをはやし立てるような行動をしていた中でガネーシャが突然でかい声を上げてもっと会場を沸かす行動をとったのだ。

 

「さぁ熱狂してきただろう、子どもたち!! 次はいよいよ投票開始だああああああああああぁぁぁぁぁ!!」

 

 

そのガネーシャの言葉に会場にいるすべての冒険者はテイションを今以上に上げて大声で叫んでいた。

 

 

「「「「「「「「「「「「「「うぉーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」」」」」」」」」」」」」」」

 

 

「リヴェリア様ーーーーーーーーーーー!! やはりリヴェリア様が一番です!!!」

 

「なにをレフィーヤ&フィルヴィスのコンビだろうが、それにリヴェリア様も確かに綺麗だけど、高値の花なんだよ」

 

そんな罵倒や言葉が会場全体にまで飛び交っているのだ。千草や命などは すでに眼中にないのだ。今この会場にいる観客のほとんどは。

 

「うわぁ・・・・・・凄いことになってるよ・・・・・・?」

 

「最早、誰が何を叫んでいるのか判断できません・・・・・・」

 

 

「はははは!! すさまじい熱気だ!! やはり祭りはこうでなくてはな!!」

 

「笑っている場合じゃないわ。これ、収拾つかないわよ?」

 

確かにそのとおりである、ヘファイストが見ても、すでに会場の熱気は大変なことになっているのだ。

 

「わわっ! あそこ喧嘩してない!?」

 

「本当です!! これまずいですよ!?」

 

確かにティオナとレフィーヤの言っていることはなにも間違いではない、しかもだ、ティオネもなんだが踊子風の衣装で紫色を中心とした服であり、ティオナは赤色とオレンジを中心とした踊子のような服でこの舞台会場に出ているのだ。

 

しかもティオネとティオナの二人は腰に真珠らしき玉を大量につなげたアクセサリーを巻いていて、結構似合っていた。

 

それをベル達も見ているのだ、実際にさっきまでのリリとベルとの追いかけの騒ぎは、すでにこの会場の熱気に上書きされてしまった結果。

 

ベルもリリもヴェルフもこの会場の舞台を見てしまうのは仕方がないことでもあった。

 

それがロキ・ファミリア達の女子達が中心にいる舞台であってもだ。

 

「きぃーーーーーーーベル様は、ほかの女子があんな恰好をして舞台に出ているのを見て、顔がまた喜んでいます、どういうことですか? ベル様・・・確かに私は今回は、この舞台には出ていませんが、あの程度の服を着るのいつでもできるんですよ!!」

 

「だからそうじゃないよ、リリだって今日の服は本当にすごくきれいだよ、ただ舞台にいる知り合いのみんなが起用はべつの衣装を着ているから、つい・・・」

 

「ついではありません・・・ベル様・・・ベル様は全くだからすけベル様なんですよ、まったく!!」

 

実際にベルの言っていることはなにも間違いではない、本当にいつもは見せない服や衣装を着てきれいに着飾った状態で、この舞台に出てきているのだ。

 

そしてそんな混乱している会場中を注目させるほどの存在が現れたのだ。

 

「あらあら・・・・・・随分と盛り上がっているのね?オラリオ1の美女コンテストで、私が出ないわけにはいかないでしょう?」

 

「えっ? 今の声は一体・・・・・・」

 

この甘ったるい声で一瞬で会場の熱気もなにもかも、奪っていたのだ。

 

「少し遅れてしまったけど、今からエントリーしてもいいのかしら?」

 

「この声・・・・・・ステージの奥から・・・・・・?」

 

実際に舞台に出ているフィルヴィスも疑問に思えるほど何かを感じとっていたのだ。

 

「こ~の耳が蕩けそうな甘ったるい声は・・・・・・まさか!?」

 

ロキにしてみればもっと会いたくない神といえるのだ、この声の神が、ロキが考えている通りの神様であるならばだ。

 

「フフッ、オラリオで一番美しい女を決めると聞いてきたんだけど・・・・・・私がいないなんて、おかしくはないかしら?」

 

フレイヤは衣装はほぼウェディングドレスを中心に衣装の刺繍を少しだけ変更しているだけであり、それだけで舞台会場、ほぼ冒険者を魅力してしまっているのだ。無論神としての力を一切使わないだけで魅力しているのだ。

 

本当にすごいとしか言えない神ではあるが、だがロキとはやはり仲が悪かったりするのだ。

 

この辺りは持っている物と持っていない者のひがみでしかないのだから。

 

「「「「「「「「「「・・・・・・・・・・・・お、おかしいですーーーーーーーーーー!!!」」」」」」」」」」」」」」」

 

命、千草、レフィーヤもその光景に黙ってみているしかないのだ、会場中が一瞬のうちにフレイア一色になってしまったのだから。

 

そしてフレイヤはこの会場に止めを刺すために、言葉を出したのだ。

 

「私は誰?」

 

「「「「「「「「「「「「「「フレイヤ様ーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!」」」」」」」」」」」」」」」」

 

「オラリオで一番美しいのはだれ?」

 

「「「「「「「「「「フレイヤ様ーーーーーーーーーーー!!!!!」」」」」」」」」」」」」」

 

「じゃあ、コンテストの優勝者は?」

 

「「「「「「「「「「「フレイヤ様でーーーーーーーーーーーーーーーーーーす!!!!!!!」」」」」」」」」」」」」」

 

 

「・・・・・・・・・だそうよ? 決まっちゃったみたい。ごめんなさいね?」

 

だれの目でも明らかであったのは仕方がない、だがロキだけはロキだけは納得ができないようであった。

 

「なんやねん、それぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!! 納得できるかんなもん!!!」

 

当たり前といえば当たり前であったが、元々フレイヤが出ることはヘルメスが極秘に進めていた計画の一つであったのだ。

 

こんな美女コンテストだ、当然イシュタル・ファミリア全体で参戦する可能が高い以上は主催者側としても、それに対抗するためにも、フレイヤを極秘裏に呼んでいたのだ。

 

そもそもヘルメスにしてみても、優勝者は決定している、出来レースの美女コンテストでしかなかったのだ。

 

「何故? 観客の声で優勝者を決めるんでしょう?」

 

「確かにせやけどなぁ、自分の出方が卑怯やねん!! 美味しいところだけ持っていきよってぇ・・・・・・!!」

 

 

「私はべつに、出るつもりはなかったわ。結果が見えてしまうしね」

 

確かその通りである、実際にフレイヤの護衛はすでにオッタルではなくて、小人族の四人組がしっかりと守っていたのだ。

 

オッタルはすでに闘技場の控室で、装備の準備や整備を念入りに行っていたのだ。

 

「かーーーーっ、その言いぐさ!!気に食わんわーー!! せやったらなんでここにおったんや、自分!!」

 

「ヘルメスがどうしてもって言うから、こんな衣装を着て控えていてあげたの・・・・・・もしもイシュタルに荒らされた時のために、ってね」

 

この言葉の瞬間にヘルメスがいるはずの、会場の席をロキが見たが、すでにヘルメスの姿はフレイヤが出てきたときは、会場から逃げ出していたのだ。

 

「んなの知らんわーー!! このチート!! チート色ボケ女神!!自分はこの類のコンテストは永久出禁や、出禁!!」

 

「あら、そんなこと言っちゃうのね? せっかく混乱を収拾してあげたのに・・・・・・それなら貴方達?二番目に美しいのはだぁれ?」

 

この瞬間に会場は再び混乱を始めてしまった。

 

そして冒頭に時間は戻り、ベル達だけはさっさとこの会場から逃げ出していた、またレフィーヤも闘技場で予約している時間が近いために、いつもの服に着替えて、そのまま会場からやはり姿を消していたのだ。

 

未だに参加者として、残っているのはロキ・ファミリアとフレイヤ・ファミリアとタケミカヅチ・ファミリアなどちゃんと優勝や順番が決まっていないために、コンテスト会場から出れないという感じになっている連中だけだった。

 

 

 

 

 

 

 



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グランド・デイ イヴ  9話

今回の話は色々と大変でした、 結果的にはあいつらのデート回になっています。




フレイヤが割り込んで、あの会場中で大混乱中の内になんとか、ベル達は会場の外にまで逃げ出していたのだ。

 

「あぁ~~・・・・・・ひどい目に合いました。一体んなのですか、アレは?フレイヤ様のおかげで会場が一時的には一つにまとまりましたが、ロキ様・・・あなたという神は」

 

リリルカが文句を言うのも仕方がないのだ。ロキが舞台の上に現れなければ、無事にあのヘルメスが行った美女コンテストは終わっていたはずなのだから。

 

「でも命さんや千草さんにロキ・ファミリアの皆さんは色々な衣装をきていたね、リリ」

 

「そうですね。さすがはすけベル様です。そんなところまでちゃんとみているなんて、リリはがっかりです」

 

実際にリリも出たかったはずだが、未だにソーマ・ファミリアとの間で、色々とケリがついていないのだ。いくらお祭りとはいえ、下手すればソーマ・ファミリアの団長が問答用で舞台上に現れて、リリを奪う事もあるとロキは考えていたのだ。

 

そうでなればリリだけにこのような場所の情報が知らないというはおかしいことでもあったのだ。

 

 

「まぁまぁ、いいじゃないかリリすけよ。あんな特別な催しも祭りならではだしなベル!!」

 

「そうだよ。リリだって最初の方は一緒に見て、あんな服や衣装があるなんて、言っていたのに!!」

 

「それは確かにそうですが、・・・ですが、途中から美女コンテスの意味が絶対に代わっています。そもそもエルフの癖になんでアマゾネスの服を着て、舞台に出ているんですか?、レフィーヤ様は・・・まさか・・・ベル様を」

 

なんてリリは考えている事を口に出しているが、それは仕方がないことでもある。ロキ・ファミリアの衣装の一部を除いて、ほぼアマゾネスが着ている衣服を少しいじった感じで、出ているのだ。

 

 

誰だってそんなことを思うのは仕方がないことでもあった。

 

「それよりもだベルにリリ助、もう少し落ち着いて街をまわろうぜ!! ほら、いつもとは違う店も出ているようだぜ!!」

 

実際にヴェルフが指をさした先には、ロキ・ファミリアの二軍の中心人物として、有名なアキとラウルの二人が、その店の前にやってきているのだから。

 

ただしラウルの方は、なんだが挙動が不審なこともあり、一緒にいるアキの感情的にはラウルとデートしているという感じはないのだ。

 

どちらかというと、出来の悪い弟を見ている感じに近いのだ。今のアキの感情は、それにアキが見ている屋台では様々な小物が売りに出されていたのだ。

 

「あ、可愛いわね、これ。小さい剣とか、槍とか・・・・・・この装飾品、神ゴブニュが、お作りになられたんですか?」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

アキの問いかけにも神ゴブニュは無言を貫きながらも、屋台に売りに出されている小物達を見ていたのだ。

かの神にしてみれば、されど小物ではあるが、自らが作り出した作品の一つなのだから。

 

「えっと・・・・・・?」

 

アキが困惑するのは仕方がない。神ゴブニュはまともに言葉を発していないのだ。

 

「ああ、それはゴブニュ様、自らお作りになられたんだ。作業の合間に手慰みって仰っていたんだけど、あんまり出来がいいんで、こういう機会に売りに出したらどうかって提言差し上げたってわけさ」

 

実際にゴブ二ュ・ファミリアの団員が言っていることはなにも間違いではない。本当に工芸品としても十分に一級品として店などに飾っておけるほど綺麗に装飾品がある逸品なのだから。

 

「へぇ、これも『神の作品』ってわけか。一個ほしいかも・・・・・・」

 

アキがそう思うほど装飾品がある小物なのだ。しかもただの小物ではないのは、神が自ら作ったという事もあり。

 

ラウルにしてみれば、自分の評価や折角のアキとのデートと思っているラウル自身もアキになんとかしてあげようとするために行動をおこした。

 

「じゃあ、自分が買ってあげるっすよ。アキにこれなんかが似合うっす!!」

 

ラウルとしては男としてアキにある程度の資金があるところを見せるためにも、アキの隣にならんだが。

 

だが逆にその行動がアキにしてみれば、なんだが変な感覚を感じとってしまったのだ。

 

「なに、ラウル? いきなり・・・・・・ちょっと気持ち悪いけど?」

 

「気持ち悪いって言わないでほしいっす・・・・・・いや、自分もたまには男の甲斐性ってものを・・・・・・」

 

「はぁ・・・・・・またロキに、変なことでも吹き込まれたのかしら・・・・・・」

 

その言葉を聴いたラウルにしてみれば、余計に自らの感情に火をつけてしまったのだ。

 

『アキにあげるために、買うのに・・・せっかく恋人のようにデートできるようにロキに色々と教わったのに、なんだがすでに失敗してるっす。でもこの買い物だけは・・・絶対に間違えないっすよ』

 

「それじゃあ、リーネの分も合わせて三つ!! 値段は、えーー・・・・・・一つ二十万ヴァリス!!?」

 

だか神が作った品物である、普通の職人が作った者ならばこの程度の品物で売りに出すのは、さすがにぼったくりだといえるが、今回は神ゴブニュ作であり、決してあり得ない金額ともいえたのだ。

 

流石にラウルもこれほどの額はなかなか個人資産ではないのだ。精々三十万ヴァリス程度だ、ロキ・ファミリアで遠征に行った時の遠征メンバーで、遠征時に手に入れた、さまざまなドロップ品や魔石を売ったりした合計金額を人数分で割っているのが、ロキ・ファミリアの遠征だったりするのだ。

 

つまり最近のオラリオでは、色々なゴタゴタで遠征が二度も失敗している上に、ギルド側の遠征で手に入れた金額は結構少ない金額だったりする。 

 

 

「・・・・・・・・・・うむ」

 

神ゴブ二ュがその金額でうなずいているが、実際にはこんな小物を大人買いできるほど財力を持っているのは、上級冒険者と呼ばれるレベル五以上の一握りの冒険者達でしかないのだ。

 

ただ例外的には、ベル・クラネルのあり得ないほどの金額を手に入れたが、あれは階層主の魔石を二回も売りに出し結果に過ぎないのだ。 

 

 

「高ああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!??」

 

実際にラウルが驚くのも無理はない値段である。普通に考えれば、二十万ヴァリスもあれば、二流の装備程度ならば一つは買えるほど値段がつけられているのだ。

 

 

「オラリオでも一、二を争う神様の工芸品だぞ? これでも安いくらいだろう?」

 

確かに、神の工芸品としての値段としては安いのは当たり前ではある。だがそれでも二級冒険者のラウルにしてみれば、十分すぎるの大金であるのだ。

 

「屋台で出す値段じゃないっすよ!?なにを考えてるんすか!?」

 

確かに屋台の値段ではないのが実情だったりする。この値段であれば、普通に店で売られている小物と同じなのだから。

 

「む・・・・・・・・・・・・・」

 

ゴブニュもラウルの言葉のツッコミに対して、多少は表情を変えるぐらいしかしてないのだ。

 

「ちょっと、ラウル?・・・神ゴブニュに向かって、そんな・・・・・・アイズやティオナだって、いつもお世話になっているんだから」

 

確かにその通りだったりする、ティオナとアイズの二人の武器は神ゴブニュ・ファミリアによって作られている特注装備であるのだから。

 

だからこそラウルが神ゴブニュに対してそんな暴言を吐いてしまったことに余計にアキは不安を感じ取ってしまったのだ。

 

またアキもラウルがなぜ自分だけを誘ってイブの街を歩くかぐらいは、大体は予想はしていたが、それでも今のラウルを見れば、千年の恋も何もかもが覚めてしまうほど行動をとっているのだから。

 

『まったくラウルって・・・ギルドの遠征の時は一緒になって遠征部隊の指揮官として、優秀で、ちゃんとしている表情も出せるのに、買い物一つで、こんなにも悩むなんて・・・これじゃあ仮にもラウルと二人でデートをしていてもまるで手のかかる弟の感じでしかないわよ』

 

こんな事を思ってしまうのはアキの考えは仕方がないことでもあった。アキも実際にラウルの事を好きではあるが、自らの種族的に、どうしても感情や性格等で、なかなか言い出せないでいたのだから。

 

現に原作の未来では、リリがロキ・ファミリアの誰かに変身魔法で変身した瞬間に変身したリリを追い詰めて、アキが完全にブチ切れて、変身したリリにたいして恫喝や脅迫行為を行っているのだから。

 

それほどまでにアキはラウルの事を好きだという事でもある、ただし今のように迷いが出ているラウルはどうしてもアキ的には手のかかる弟という感じでしかないのだ。

 

「本当に・・・男の甲斐性を見せるんだったら最後までちゃんと見せなさいよ。ラウルのバカ・・・せっかくの私とのデートなんでしょう?ロキの奴に吹き込まれたとはいえ・・・最後までちゃんと見せなさいよバカ!!」

 

こんな事をラウルが聞こえないほど小さな声で言っているのだ、そこまでラウルを信頼しているし、アキ自身もラウルは恋人であると心では思っているのだから。

 

「あ・・・・・・・・・そうだったす」

 

「まったく、どこかで抜けているわね。ラウルは全く」

 

「えっと・・・・・・お怒りだったり・・・・・するっすか?」

 

「おいおい、ゴブ二ュ様がこの程度でお怒りになるわけないだろう?」

 

「そ、そうっすか・・・・・・えっと、もし可能でしたら値段交渉なんかを・・・・・・」

 

『ラウル・・・貴方・・・』

 

「ああ、それなら値引き分は、【剣姫】のツケにするってことでどうですか、ゴブニュ様?」

 

まるでいい提案であるとゴブニュ・ファミリアの売り手が、言っているが、実際に色々と大変なのだ。これは。

 

「・・・・・・・・・・うむ」

 

この言葉でラウルは完全に進退が極まったといっていいほどの出来事である。

 

「それだけは勘弁してくださぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁいいい!!!??」

 

実際にティオナとアイズもゴブニュ・ファミリアにいまだに武器防具の修理のツケが三千万ほど溜まっているのだ。

 

これは本来ならば58階層まで遠征に行くことで、このツケがきれいに消えているはずなのだが、この世界では二度も遠征が中止となっていることからも、ロキ・ファミリアの最高到達地点は55階層までとなっていたのだ。

 

それにアイズがレベル六になった単独での階層主撃破の成功報酬は以外にも少なかったりする、リヴェリアも一緒に居たので、当然リヴェリアにも階層主の魔石を売った分の報酬が山分けになったが、リヴェリアはもらったその分のお金は、例のドワーフ族の一族に伝わる大人の儀式で使われたアイズのバトルクロスを作ってもらうお金に消えたのだ。

 

 

そのお金額にすれば五千万ほどである、アイズは先に壊した借りた剣のお金や愛剣のツケなのでまだ一千万ほど足りてなかったりする。

 

ティオネに至っては、まだまだ資金調達の場所がダンジョンでしかないのだ、だが今の時期は流石にダンジョンに入ってお金を稼ぐという行為は、暗黙の約束事で雰囲気的に、禁止されているのだ。

 

そんなうちの一人にツケを残したのがラウルの買い物であると分かれば、当然大変なことになるのは目に見えているからこそ、ラウルは今もどうにかそのツケをなんとか自分に向けるようにゴブ二ュ・ファミリアの店番に頼み込んでいたのだ。

 

「いやいや自分の買い物で、ファミリアのメンバーに特にアイズさんに迷惑をかけるなんてありえないっす、だからこそなんとかしてほしいっす!! この通りっす!!」

 

ラウルは必死に頭を下げて、お願いしているとさすがに向こうも折れたようで。

 

「・・・・・いいだろう」

 

「えっ・・・本当っすか、やったすよ、アキ!!」

 

「えっ・・・ん・・・よかったね、ラウル」

 

そんなことで、アキはなんとか交渉が成功したラウルの腕を自らの左腕でまるで恋人つなぎのようにしていたのだ、ラウルはなんだが、慌てている感じはしているが、逆にアキにしてみれば、ある程度の甲斐性は見せたし、なによりも他人にそれを押し付けるほど愚図な人間でもないとはっきりとわかったことも大きかったのだ。

 

『まったく・・・こんなこともできるならさっさとラウルはもっと自信をつけて、早く私に告白でもしなさいよ、そうしてら、私は・・・』

 

 

「アキ・・・ちょっとなんなっすか、このつなぎ方は!!」

 

「ほら・・・・・・、ラウルさっさと次のところを行くよ。今日はイブの祭だよ!!」

 

「そうすっけどーーーーー!!!」

 

このような会話と行動をたまたまベル達も目撃してしまったのだ。

 

「まったく・・・買い物で甲斐性を見せると言っておきながら、たかだか60万ヴァリスも即決で払えないなんて、甲斐性もなにもあった者ではないですね。ベル様」

 

「お前・・・自らのファミリアの先輩にあたる人物でも、平気で毒舌を吐くな」

 

「ヴェルフ様・・・なにを今更、リリは、仮にファミリアを変わっても、リリはリリですよ、だからこそ、今はベル様と一緒に居られるように必須にロキ・ファミリアで勉強中なんですよ!!」

 

確かにそうなのだ。リリは今は必須にベルのためにだけにロキ・ファミリアの中で色々と教わっているのだ。それをロキは全く止めていないのは、さすがのロキも破壊神のおもちゃである。ある意味でベル・クラネルを守ると思って頑張っているのだ。さすがにロキ・ファミリア全体でヘスティア・ファミリアを守る事はオラリオ全体を守ることにつながることなのだから。

 



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グランド・デイ イヴ  10話

悟空達の出番はこれで終わりです、 証拠の部分は色々と考えましたが、ザマスの事を思い出して。

その結果色々とやりました、 こんな感じでしないと、無理だと判断しました。

槍の説明ですが、 この小説では多少のアレンジを加えています。 そうしないと色々と大変なことになりそうなので。

また小説は一週間に一度になりそうです、 仕事とか色々と忙しくなるので。


そんな二人をベル達は見ていた時に、未だにアルテミスとヘスティアの二人の神様の話は、ヘスティアのファミリアのホームで色々な意味で続いていたのだ。

 

「つまり・・・ベル君の師匠は完全に今回の件からは、手を引くという事だね」

 

「ああそういうことだ、オラがいないと世界の一つも守れないほどここの、ベル以外の戦士達も弱くはねーだろう?」

 

確かに悟空が言っている事は間違いではない、確かに悟空がその元精霊もどきのモンスターをサイヤ人ブルーの力を持ってして、倒すことはできる。だがそれはオラリオという世界にとっては、本当にいいことなのか? 

 

実際に悟空はウイスさんに止められていなければ、確実にあの場で神の力を食った精霊擬きのモンスターを倒せる実力は持っているのだ。

 

「ええだめですよ、今回は特例ということ、オラリオ側にちゃんと、証拠を提出していますからね」

 

実際には、その証拠というのはザマスの時のように、アルテミスが食われてしまった後の世界の映像をウイスが自らの父親に頼んで、時間を戻す三分間という制限を一か月にまで伸ばした結果の映像であるのだ。

 

ベル以外に生き残っている地上の人類は残っていない、そんな世界の映像を見せられたオラリオ側の天界側として意見としても結果、今回の特例が認められたのだ、実際にウイスはそれを無視してもオラリオ側に入ることはできる、だがそんなことをしてしまえば、後々大変なことになることは目に見えていることからも。

 

ちゃんとした証拠できちんとオラリオ側から特別許可で悟空とウイスは入っているが、悟空はそれを知らないでいるのだ。

 

 

「そうなのか、オラ知らなかったぞ、ウイスさん」

 

「当たり前です、悟空さんに任せれば、せっかくのベルさんの成長する促す戦いを、全て取ってしまうでしょう?」

 

「そらーーそうだな、オラも最近はウイスさんや、ビルス様としか修行はしてねーからよ、タイムパトロールになっているオラとベジータと時の界王神様の所で多少の手合わせはさせてくれっけるけど、本気のバトルがなかなかなくて」

 

 

「だからこそ、困っているんです、悟空さん、今のあなたは身勝手の極意を会得しているんですよ、いざとなれば、本当に私の父やあの方の許可が下りれば、ほぼ確実に悟空さんの人間としての肉体を【神の体】に変換することができるはずです」

 

「だからよ、ウイスさん、それは前にも断った話だ、オラは人間のまま地球生まれのサイヤ人として、どこまで強くなれるか、それが楽しみで今も修行もしてるんだ!!!」

 

 

「・・・・・ウイス様・・・・・【身勝手の極意】って、あの身勝手の極意ですか?破壊神様もウイス様も覚えることができなかったという、あの?」

 

「ヘスティアまさか・・・悟空という子供は・・・・・・本当に・・・覚えているのか?身勝手の極意を会得しているとでもいうのか?」

 

ヘスティアとアルテミスが驚くのも無理はない、元々あの破壊神ビルスですら、会得はできなかった最高峰の体術の極意である、これを会得した者は、破壊神すら超える力を得ることができるのだ。

 

ただしそれに耐えれるほどの肉体強度やスタミナが元からなければ、使った瞬間に人間としての肉体が身勝手の極意の負荷に耐え切れずに、内側から外側へ、身勝手の極意で手に入れた、最高神の力と呼ぶべき力で、自らの体を切り裂かれて死亡する、極意なのだ。

 

 

だからこそ力の大会で悟空が完全に身勝手の極意を会得したと思った瞬間に、悟空の背中から大量の身勝手の極意で得た力が悟空の体をズタズタにしたのだ。

 

それ以降は悟空は、何度も何度も破壊神ビルスやウイスさんの元で身勝手の極意を完全に自らの技術としてするために、色々と肉体改造やさらなる修行をやっていたのだ。

 

そんな時に、ベル・クラネル五歳児が地球にやってきてしまったのだ。

 

結果として、ベルはオラリオという世界では圧倒的な力を得ているが、それでも神の特権や神の力を持った者達との戦いは、あの世でも、悟空達の修行も行っていないのだ。

 

ビルス様のおもちゃという称号は本当にビルスがベルの事を気に入っただけであり、その為か修行などはビルスとウイスは一切ベルには行っていないのだ。

 

そうでなければベルの戦闘力のフリーザの第一形態と呼べるぐらいしかないのはおかしいのだ。

 

破壊神は世界の理すらも壊せるのだ、つまりベルの戦闘力の最大値が一億と過程しても、ビルスの破壊の力によって、その理は簡単に壊される。つまりあまりにもベルの戦闘力が低いのは、ビルスにしても何かしらのたくらみがあるという事である。

 

「そういうわけだからよ、オラたちも、そろそろ帰るぞ、ウイスさんよ、いくら祭やら緊急事態で、入れるとしても、チチと一緒になって畑仕事をしているのを放り出してきているからよ、そろそろかえねーとチチのやつがまたおこっちまう」

 

その言葉にウイスも、納得する、実際に十年間も悟空達と一緒にいれば、いやでもチチの性格等がわかってしまうのだ、だからこそ、悟空もさっさと地球に帰って畑の仕事の続きをすると言っているのだから。

 

だがまだウイスにしてみも、一つだけ残っている仕事があるのだから、本来はオラリオの天界にしか存在してはいけない、【神すらも殺す武具】をオラリオ側に預けるという仕事を、だからこそウイスと悟空はオラリオに入れるのだ。

 

「そうそう、これを忘れる所でした」

 

そうしてウイスが自らの杖を床にたたきつけると、その空間から現れたのは、【オリオンと呼べる神殺しの矢】と言える神気造武器【しんきぶそう】の一つが封印された場で、その場に現れたのだ。

 

これは本来の世界線では、アルテミスが最後の力で地上に召喚させた武器の一つであったが、今ではウイスがオラリオ側の天界から持ってきた神殺しの武器の一つなのだから。

 

流石にヘスティアとアルテミスは、この武器の登場に驚いてしまった、そう・・・この種類の武具類を召喚できるのは今のオラリオの世界のルールでは一つしかないのだ。

 

そう神自らを自らの眷属やほかの派閥のファミリア等に殺してもらう時に、自らの力の一部を使って天界から呼び出すのが神気造武器であり、自らを殺す武器が神気造武器なのだ。

 

だからこそヘスティアも、アルテミスもこの武器を見るのは天界以外ではないと思っていたのだから。

 

「それは・・・・僕達が僕達を殺すために作られた武器・・・・・本来ならば、地上に存在はしてはいけない武器のはずだ・・・それが何で・・・こんな所に」

 

 

「その武器は知っている元々は私が最後の最後で自らを殺すために、呼び出す武具・・・本当ならば私がアルテミスが自らを殺してもらうために呼び出す武器の・・・矢だ・・・それがウイス様が持っているという事は」

 

「ええ、すでに天界側からこのオリオンの矢をもらってきましたが、私の封印は一年しか持ちません、またこの武器には本来の殺すはずの【神の気】が入っていませんからね、これではたたの封印された矢・・・いいえ水晶に刺さっている槍でしかありませんからね」

 

ウイス様が言っている通り、この状態では水晶に刺さっている槍の状態になっている上に、確かに神の言語では書かれているが、同時に【その殺す神の力】がこの矢に封印されていなければ、使い物にはならないのだ。

 

ベルが持っている成長する短剣と耐久値は同じではあるが、それだけしかない、神すらも殺す武器の真価は発揮できないのだ。

 

だからこそウイス様は次のようにこの槍をしてしまったのだ。再びウイス様が自らが持つ杖を地面に四回たたきつけると。

 

水晶に刺さった槍上の携帯は、四個の光に分かれて・・・・・・。

 

一つはヘスティアにもう一つはアルテミスへ、残り二つの光の内一つは・・・美女コンテスで宴会を始めてしまった、ロキの目の前に現れたのだ。

 

そして最後の一つは・・・、ヘルメスの元に光が現れて、その光が収まると・・・、四個に分裂した封印の状態の槍が四個のペンダントの宝石の中に封印された状態上で、この光を受け取った神様の首元にいつの間にかペンダントの姿に現れていたのだ。

 

「これは・・・もしかして・・・オリオンの矢を四個に分裂した上でペンダントに封印したのか・・・でもなぜだ」

 

「私にもわかるわけないわ」

 

「これは・・・・このペンダントは・・・・」

 

「なんやいきなりの光が収まったと思ったら首元にいきなり、こないなペンダントが現れるなんて・・それらこの宝石の中になんか入っとるっ・・・・な!!!???」

 

 

ロキの言葉が続かないは仕方がない、この形で神の言語が刻まれた武器らしいものは、ロキの知識の中で一つしかないのだ。

 

そう・・・神気造武器でしかないのだ、それがペンダントになって自らの首元にある・・・しかもだ封印処理されているのだ。

 

あやしすぎるは当たり前であった。

 

『しかもや、並大抵の封印やない、それこそ封印に特化した神々がかけた封印でしかないとおもうけど、こんなものいきなりオラリオで使えば、ルール違反のはずや、でも神の送還で出てくる光がない・・・まさか・・・な』

 

 

「これで封印は完了しましたが、アルテミスもヘスティアもそのペンダントは常に身につけておいてください、私の封印が解けてベル・クラネルが力不足であった時は、その封印のペンダントの力を使えば、あの化け物を封印はできますよ、同時にその封印された矢の力は今はないですが、四名の神々の力を少しづづそのペンダントが自動で力を吸収します、【おおよそですが一年もあればオリオンの矢】はその本来の力を取り戻します」

 

「なるほど、分かりましたウイス様、私達の手てであれにケリをつけるために、分かりました」

 

「おいアルテミス・・・・・・何がわかったんだよ、僕にも教えてくれよ、ちゃんと」

 

ヘスティアにしてみれば、水晶にぶっ刺した槍がいきなり、自らの首にかかっているペンダントになっているのだ、訳が分からないのも無理はなかったりする、元々天界でもヘスティアはニートで中立でやっていたのだ。

 

つまり情報収集などは完全に放置していたのだ、必要最低限の神のルールは知っているが、それ以外はどうでもいいのがヘスティアという神の本性だったりするが、今はベルという眷属もいる、また地上で色々とわかったこともあるが。

 

流石にこれは分からないでいたのだ、だからこそヘスティアは混乱しているが、アルテミスは全てを察したのだ。

 

元々は武闘派で、オラリオにも、ダンジョンにもあまり潜らないファミリアではあるが、それでもレベル四~三のメンバーが100名もいる大きいファミリアの一つなのだから。

 

無論その光を受け取った、神を探し出して、今の事を話して、ペンダントを一年間も身に着けてもらわないとだめだが、今回は例外的に通るとアルテミスだけは思っていた。

 

そしてそろそろ時間になったために、ウイスが悟空の傍によると、悟空に何かを話しかけると、悟空もそれをうなずき。

 

「そうですね、そろそろいいころ合いですし、私たちはお暇しましょうか悟空さん、ここに居ても、もう話事はありませんから」

 

「そうだな・・・じゃあ、ヘスティア様とアルテミス様、元気でやれよ」

 

「はーーいそれでは行きますよ、悟空さん」

 

「おう!!」

 

こうして悟空とウイスの二人は前回と同じく悟空の瞬間移動の力を増幅させて、地球まで一気に行くのではなくて、界王様を中継して、そのまま地球へと戻っていく。

 

アルテミスを助けるためにオラリオに行くための瞬間移動的な物は確かにウイスは持っているが。

 

それでも緊急の時に使用するために使うものであり、現在は緊急性が乏しいために、こうして悟空が界王様を経緯したのちに地球へ、チチの元に帰っていくのだ。

 

そしてロキもヘルメスもその光によって現れたペンダントの中に入っている神の言語で書かれている何かを調べるために、こんな事が出来る人物がいたと思える、ヘスティア・ファミリアのホームに向かって歩き出していた。

 

 

そして、ロキとヘルメスはその光がペンダントになったと思える力を使った存在がいると思える場所、ヘスティア・ファミリアに着いた後は。

 

アルテミスとヘスティアの二人から直接色々と話を聞いたのだ。

 

「はあーーーーーつまりや、またあの方々によって、本当にオラリオという世界は救われたというわけやな、しかもその元凶になるはずのアルテミスを助け出すという偉業をしながら」

 

確かにそうなのだ、オラリオ的に考えれば、普通にそれは偉業といえることでもある、一つの神様を化け物から助け出す、偉業といえる事をしたのが悟空であったが。

 

同時に厄介な問題も抱えることになってしまったのだ、それが【封印のペンダント】である

 

「つまりだ、俺達の神としての力を今も吸収しているという事なんだろうが・・・、確かに気づかなければ大したことないレベルではあるが」

 

「しかたないちゃうん、実際にオリオンの矢をオラリオに持ち込んでいる時点でいまさらやろう?」

 

ロキの言っていることはなにも間違いではない、実際にウイス様が着ている時点で、十分に世界の危機であるのだ、しかもだ、ウイス様がオラリオ側の天界に出したなにかの証拠があるのだから。

 

「情報操作は俺に任せろ・・・問題ないように処理はしておくさ、ただし通すべき筋には通すけどね」

 

「それは仕方がないことやろうな、それならばうちらのファミリアはどのみち外にでれへんやろうな、下手するとダンジョン内部からダンジョンの外にモンスターがそれこそ大量に出てくるというありえへん自体が起きる可能性が高いで、結局行けるとすれば」

 

「私のファミリア」

 

「俺のファミリア位だろうな」

 

「無論僕のベル君が行くのならば、僕も一緒に行くさ、当然だろう!!」

 

「確かに、それが妥当なメンバーだろうけど・・・、一年か・・・いいや一年しか時間がないともいえるかな」

 

「ほんまにや、どのみち他のファミリアもダンジョンから出てくるモンスターを相手にするしかないからな、うちらだけでは多分全てを抑えきれんとおもうで」

 

実際にそうである、ロキ・ファミリア全てのメンバーであっても、ダンジョンのモンスター全てを相手にするのは無謀すぎるのだ。

 

「わかっているさ、だからこそ、それにするにも・・・ギルドの神には全てを言って予定を開けておかないと、行けないのさ、ああ忙しいことになるぞ、一年後には確実に破滅を防ぐためにも、色々と手を打つ必要が出てくるか」

 

「そやな・・・全くえらいことやでほんまに」

 

そう言い残して、ロキとヘルメスの二人は、この後にギルドの神がいる場所で色々と計画を練るのだ、ここでは情報が漏れやすいと思うのは当たり前であった。

 

そして残ったアルテミスとヘスティアもいまだに祭がある事を思い出したことで。

 

「それじゃあ僕は、ベル君達を探し出して、祭を楽しむよ!!」

 

「私は・・・ファミリアのホームに戻るわ、ヘスティア・・・だって色々とあったのだから」

 

「そうかい・・・でもわかっていると思うけど、自殺なんてするんじゃないぞ、アルテミス、君が持っているそのペンダントは封印にも使う予定なんだ」

 

「わかっているわ・・・それじゃあねヘスティア」

 

「あぁ」

 

こうしてアルテミスはヘスティア・ファミリアのホームから出て、自らのホームがある東地区の向かって歩き出すと、護衛として残っているアルテミス・ファミリアのメンバー30人と共に祭がづいている、オラリオの街にある自らのホームに向かって歩き出していた。

 

そしてヘスティアもまた自らのホームから出て、ベル達を探し始めていた。

 



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グランド・デイ イヴ  11話

輪廻転生がアニメでも使われていましたので、作者の独断と偏見で色々と設定を追加しています。

こちらの方がしっくり、来るので。 閻魔大王様と界王様という存在がいるので、できると思って色々とやりたい放題しています。

感想&指摘お待ちしております、 感想欄になにもないと、さすがにやる気がでないので。




【大剣闘祭】『だいけんとうさい』と呼ばれる、前夜祭のメインイベントが行われている闘技場では、オラリオ中の全て冒険者達が闘技場に集まっているからである。

 

無論気を察知できる、ベルにしてみれば、なぜあんなところにベルの知り合いの気が多いのか、まったくわからなかったが。

 

それはコンテストから逃げ出した、ティオナとティオネの姉妹によって色々と教えてもらったのだ。

 

『【地球の天下一武道会】のような感じかな、師匠さんの仲間も出ていたけど、八百長とかあるからな、今は気の理念や気の道場が地球にあるから、サタンさんとブウさんの決勝戦はいつもことだし、でもここではそんなことはないと思いたいけど』

 

そんなことを考えてベルは闘技場の中に無理やり入っていくが、当然ベルは小さいために、無理やり通ることもできるが、そんなことはベルはできないために。

 

「い、痛っ!! 痛たっ!! ふ、踏んでいますーーー!! ちょっと、うわっ、あたたたたっ!!!!」

 

「大丈夫ですか!? 手に掴まってください!!さぁ早く!!」

 

「えっ・・・・・・わかりました、レフィーヤさん」

 

「えっ・・・ベル・クラネル、なんで・・・?」

 

レフィーヤにしてみれば唖然であったが、同時にベルにしてもレフィーヤに手を出されるまでは気を探る事はなかなかできないのだ。

 

神の恩恵を受けている冒険者達は、言ってみれば独特の気をすでに発生させているのだ、しかも神々も同じく、そんな多くの人間がいる闘技場では、ベルの気配察知も無理があった。

 

そう今のベルの気配察知能力の技術では、オラリオの中にいる特定の人間でさえ、よほど神経を集中していないと難しい技術であったが、さすがにここまで近ければ、気の持主の特定はベルでもできたりする。

 

流石にレフィーヤ達を十八階層で気の勉強を教えたのは伊達ではないのだ。

 

そしてその差し出された、レフィーヤの手を取った、ベルは自らの体を闘技場の地面からなんとか体を起こしたのだ。

 

そして本気でレフィーヤはあきれるしかなかった。

 

「なっ・・・なんであなたが、こんな所にいるんですが、貴方は空も飛べるんでしょう?

ならば闘技場の空を飛んで、そこで見ればいいんじゃないですか?」

 

確かにレフィーヤの言っている事はなにも間違いではないが、同時にそれは厄介事しか生まないのだ。

 

「レフィーヤさん・・・それは無理ですよ、このオラリオ中でも空を飛べるのは、公式にはあの人だけですよ、しかも魔道具を使って」

 

「それは・・・そうですが」

 

確かにベルの言っている事はなにも間違いではない、空を飛べる魔道具は二つ名のペルセウスしか持っていないのだ、それをベルが使っていれば、いらぬ争いを生んでしまうのは目に見えていたのだ。

 

だからこそベルはとっさに話題を変えようとして、レフィーヤになにを言ったのだ。

 

「・・・・・・・いや、何だかんだ、結局助けてくれたような気が・・・・・・」

 

その言葉を聴いたレフィーヤは一瞬で顔が真っ赤になって、ベルに対して変なことを言ってしまったのだ。

 

「な、なーに言っているんですか!! そんなのありえませんよ!! 貴方が私のなにを知っているっていうんです!! 本当に全くアル兄さんは全く!!、生まれ変わっても全然その優しさは変わりませんよ、だから私が・・・私が!!あああぁぁぁぁぁ」

 

途中からの言葉から続く最後の方は言葉は本当にあまりにも小さい言葉とまたレフィーヤが無意識で発した言葉も周り闘技場の大歓声によって、ベルには全く届かなかったのだ。

 

 

実際の千年以上の前のオラリオの世界に存在していた、太古の英雄の絵本の物語として語り継がれているアルゴノゥト物語に出てくる【主人公の妹であり大魔法使いのハーフエルフ少女】がいるのだが、当然その英雄的な行動や功績からも、北の界王様の所で、ある程度は修行はしていたが、それはやはりアルゴノゥトと呼べる少年がいたからである。

 

彼も彼の仲間も来世には興味はあったために、800年ほど界王様の所で修行を終えて、閻魔大王様の管轄に戻り、肉体も魂も輪廻転生する準備に入り、輪廻転生したのが今ではレフィーヤと呼ばれるエルフ族の少女に生まれ変わったのだ。

 

だが本来の輪廻転生によって記憶も何もかもが失うはすが、なにかしらのバグが発生したのか?それとも魂の記憶か意識が多少は残っているのかは知らないが、レフィーヤと呼べる少女はベルに対して確かに【アル兄さん】と呼んだのだ。

 

無論すぐにその意識は消えてしまったが、だが確かにレフィーヤの無意識の領域にアル兄と呼ぶ存在がいることは確かなのだから、たがそれは一瞬しか出てきていないので、今は問題ではないが、今後はどうなるかはレフィーヤ本人も不明であるのだ。

 

ベルはそんなレフィーヤに対して、言葉を紡ぐ。

 

「えっと・・・・・・優しいところかな? 今もこうしてボクを助けてくれたわけだし?」

 

ベルの言っていることは なにも間違いではない、助ける相手がベルだと知っていても、結局はレフィーヤは手を伸ばしたはずなのだ。

 

「ななななななななななななな・・・・・・・・・・・・・なにを言っているんですか!!??ベル・クラネルは!!」

 

「エルフの迷子のお母さんを一緒に探してあげたり、獣人族のお爺さんの荷物を持ってあげたり・・・・・・」

 

このベルが言った言葉で完全にレフィーヤは顔を再び真っ赤にしてしまったのだ。

 

「なんで貴方がそれを知っているんですかーーー!! 『すとーかー』です!! ロキの言う『すとーかー』に違いありません!! だってあなたは私達の気を探し出すこともできるんですよ、そんな技術を持っている人がいるんです、絶対っっっっっっっにーーー『すとーかー』に違いありません!! ええそうですよ」

 

流石のベルもこれには答えたのだ、ストーカーという言葉自体も意味もベルは知っているのだ、それは地球で十年過ごした事もあり。ブラとパンの魅力に捕まった人達が勝手に組織した親衛隊やファンクラブ達か勝手にベルの行動を逐一【ストーカー行為】でベルの動きを見張っていたのだ。

 

『アイズさんに聞いたって言ったら・・・・・・何だかややこしくなる気がするから、黙っておこう、それにしてもレフィーヤさんの言葉からまさかストーカーという言葉が出るなんて、ああ地球に居た時は空を飛べることがあんなにうれしいことだとは思わなかったな』

 

 

実際にベルの行動を調べていたストーカー軍団の多くは、気の道場で通っている者達が多いが、それでも空を飛ぶ術はなかなか習得する者達が少ないのだ、その為か、ベルはいち早く道場が終わればパオズ山か亀仙人のじっちゃんがいる離島に空を飛んでさっさと避難していたわけである。

 

だからこそベルの顔色も若干は悪いのはそのあたりの事を思い出していたりするのだが、それすらも知らないレフィーヤはどんどんベルに追撃の言葉を言っていくのだ。

 

「最低ヒューマン!! すとーかー冒険者!! 無自覚女たらしーー≪本当にアル兄さんと一緒じゃないですか?≫」

 

またしても最後の方はどんどんでかくなる闘技場の冒険者の大声でかき消されていくのだが、こんな状態になるほど無自覚にポロリと転生前の人格がレフィーヤに出てしまうのも、ある意味でバグだったりするのだ。

 

 

そしてベルはというと、どんどんレフィーヤの言葉攻めを受けていたのだ。

 

『僕はどうして、この人にこんなに嫌われるんだろう・・・・・・気だって十八階層に一緒に教えた仲なのに?』

 

 

その辺がベルには全くわからないが、実際にレフィーヤはそこまでベルの事を嫌ってはいないのだ。むしろ逆であった、ミノタウロスの事や、十八階層の事もあり、ベル・クラネルという冒険者をしっかりと認めているのだ。

 

ただしレフィーヤの性格上はどうして、ベルに対してはきつく言っているのは、冒険者のレベル以外では全てがベルの方が上であるからだ。だからこそ、それ相応の風格や態度をしてほしいと思っているからこそ、こんな態度をとっているのだ。

 

流石のベルもそんな事はわかるはずもなかった。

 

 

「はぁ・・・はぁ、はぁ、はぁ、はぁ・・・・・・とにかく!! 貴方と並んで見るなんてごめんです!!せっかく一番前のいい席を確保したんですから!! どこか別の場所に移動してください!!今すぐ!!早く!!遠くへ!!できるだけ!!」

 

どれだベルを罵倒したのだろうか、十分ぐらいは続いたレフィーヤの言葉攻めはようやくレフィーヤが息切れするまで、続けられたのだから。

 

「ま、待ってください!!こんなに人がいたら、空でも飛べなきゃ移動はできませんよ!!」

 

「なら飛べばいいじゃないですか!!実際に十八階層でも見せてくれた空を飛ぶ術は使えるんでしょう???」

 

さっきベルが言ったことを怒りのあまり忘れているのは、さすがとしか言えないが、それでもベルにしても、空を飛ぶのは最悪事態でしか飛ばないと、決めているのだ。

 

「無茶言わないでくださーーーーーーーーい!!??」

 

ベルの言っていることは当たり前である、地球では気の事がすでに認知されていたが、オラリオでは違うのだ、さんざんロキ神やヘルメス神や自らの神様である、ヘスティアにも

 

「みだりにオラリオの中で気を使わないでくれよ。ベル君!! わかっているけど、気の技術は本当に公開するまでは秘密にするしかないからね」

 

こんな事を自らの神様に言われてしまっては、ベルもさすがに気をみだりに使うことはできなかった。

 

あくまで使えるのはダンジョンの中でしかないのだから。

 

そんなレフィーヤとベルトの会話の最中でも闘技場の控室では、闘技場に出てくる戦士達が控室で自らの防具や武具をきちんと手入れをしていたのだ。

 

 

 

 




声優さんも一緒であり、またエルフかハーフエルフの違いでしかありませんから。

転生ネタをぶち込んでみました。


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グランド・デイ イヴ  12話

何とか書き上げました 台風皆様は大丈夫でしたか、 こちらは大丈夫でした。




ヘスティアにしてみれば、ようやくベル達を見つけたと思ったら、ベルだけが闘技場に入る冒険者の波に攫われて、消えていく姿しか見えなかったのだ。

 

「うぅ、ベルくーーーーーーん・・・・・・人波に押されて、消えていく君の姿・・・・・・忘れられないよーーーせっかく見つけたのに!!」

 

そんなヘスティアの姿を見てリリだはけ普通に毒を吐いていた。

 

「なに今生の別れっぽく言っているんですか。でも・・・・・・はぁ、せっかくベル様とお祭りを回る予定だったのに、ヒュッテ姉妹は本当に要らない情報をベル様に持ってきますね、それにヘスティア様も来るなんて・・・」

 

「おい、サポータ君、君は少しは僕にえんりょうするということはしないのか?」

 

「しませんよ、リリが助かったのも、今の立場も何もかもがベル様がいたおかげですよ、ヘスティア様は、ベル様の主神というだけです!!」

 

毎度、毎度よくやるという感じであった、リリとヘスティアはベルを取り合っているのだ。

 

ベル・クラネルという男性を、だからこそ、ヴェルフはそれを見てため息をつくしかなかった。

 

「ベル・・・しっかりやれよ・・・お前の人生だ・・・」

 

なんだかヴェルフは、今後の事も考えるとベルという少年が少しだけかわいそうになっていたのだ。

 

「それにヘスティア様にリリも、祭りの屋台に行きましょうや、適当に楽しみながらベルが出てくるのを待てばいい」

 

実際にこうして闘技場の周辺に居ても、ただ時間をつぶすよりも、ヴェルフも何か食べへ物をおなかに入れたいと思っていても仕方がない時間帯である。

 

すでに昼の三時を過ぎていたのだ、ベル達も屋台で何かを食べようとしていた時に、ヒュッテ姉妹から闘技場の事を聴いたベルを心配でヴェルフとリリは一緒に闘技場の周辺まで一緒にいたが。

 

それでも昼飯を抜いているリリもヴェルフも何かを食べようとするのは当たり前の行動でしかない。

 

「ベル様がいないのにリリ達にやけ食いしろって言うんですか!!?? 名案です、ヴェルフ様・・・ヘスティア様一緒に行きましょう!!」

 

「情緒不安定になっていないか、お前・・・・・・?」

 

実際にリリの種族はサイヤ人に変更されているのだ、確かに小人族から種族が変わってしまったことで、体調も性格もサイヤ人のそれへと少しづつ変わっているのだか、その影響でリリは今まで以上に食事の対して拘るようになっているのだ。

 

現にロキ・ファミリアでも小人族が食べる一食の量を風に超えており、すでに成人のアマゾネスと同じかそれ以上の食べ物を食べるようになってきているのだ。

 

それに伴い、リリの身体能力や身長等色々と戦闘民族サイヤ人の女性と同じように細胞レベルで変化を起こしている最中であるのだ、これがサイヤ人ブルーの気をいまだにリリは体の中に残している影響だったりする。

 

 

その為か将来的には成人したサイヤ人の女性と同じレベルの身体能力や身長を得ることが約束されているのだ。

おまけに悟空の神の気を宿していることからも、修行をすれば、いずれは神の領域に入ることが約束されているのがリリだったするが、リリすらも悟空すらもまたベルすらも知らない真実である、だからこそベルはリリに対して、未だに本格的な修行をつけていなかったりするのだから。

 

それを聴いていた、ヘスティアも同じく食べ物に、この恨みを晴らそうとするために。

 

「よーし、こうなったらこの哀しさを食欲にぶつけてやる!! ついてこい、サポーター君!!」

 

「ええ、お供します!!ヘスティア様お祭り限定のジャガ丸くん制覇してやりまーす!!最近はそのぐらいは余裕で食べれます!!」

 

「うおおおおぉぉぉぉぉぉぉ、待ってろ屋台ーーーーーーーーーーー!!!」

 

ヘスティアのこの言葉と共にリリは共にヘスティアについていくが、さすがにヴェルフもそれを見ているだけはやはり心配なのだ。

 

いくら神ヘスティアがいるとしても、今このオラリオは祭の最中であり、治安が不安定になっているのだから。

 

「はぁ・・・・・・・・付いていきたくねぇ。けど・・・リリもヘスティア様も心配だからな仕方ない」

 

こうしてヴェルフは二人の後を追って闘技場の周辺を後にしたのだ。

 

その頃ベルとレフィーヤは完全に闘技場の最前席で身動きが取れなくなっていたのだ。

 

「あの・・・・・・レフィーヤさん???」

 

「・・・・・・もう、仕方ありませんね、動けないのはしょうがありません。私の傍で見るのを許可します、変なところとか、さわらないようにいいですね、ベル・クラネル」

 

なんたが最後の辺りのレフィーヤの言葉はただあきれるというよりも、この時間帯をもう少し一緒にベルといたいというレフィーヤの本心が見え隠れしている、言葉であった。

 

実際にレフィーヤはベルが隣にいるのを意識しているのだ、これはあの温泉以降からちらちらとベルの姿がレフィーヤの頭の中に明確に移りこんでいたのだ。

 

そうでなければ成人の儀式の時にベルの声が幻影でも聞こえるという事は、ベルを知らなかったレフィーヤには考えられないことでもある。

 

だからこそ、今のレフィーヤの感情としては戦友であると同時に友達以上、恋人未満という感じの感情がすでに心の中には存在していたのだ。

 

「あっ・・・・は、・・・はい・・・・!!」

 

ベルにはそのレフィーヤの表情はなにかと地球に居た時にすでに経験済みの空気であった、それはパンちゃんとブラちゃんとのどちらが先にベルと一緒に修行をするかという、ベルとの訓練を取り合いに感じた空気であった。

 

だからこそベルは何もレフィーヤの空気を察して、なにも言えなくなっていた。 前にも経験済みなのだ。

この空気を纏った女性を相手にしてしまったら最後であると・・・。

 

ちなみにパンちゃんとブラちゃんの時は、ベルは強制的に二人ともスーパーサイヤ人状態でボロボロにされるまで修行相手をさせられていたのだ。

 

だがそれでもなんか今の空気を払拭させるために、ベルは色々と考えていたのだ。

 

『うぅ、弱ったな・・・レフィーヤさんの纏っているこの空気は間違いなく、パンちゃんとブラちゃんと一緒に修行をしようといった時の空気だ・・・このままじゃ気まずいし何か話題は・・・・・・』

 

必死にベルは何か話をするための話題を考えて、考え抜いて絞り出したのだ。

 

そういえば美女コンテストに出てましたね、レフィーヤさんがアマゾネスさん達が着ている服を着てコンテストに出るなんて思いもよりませんでしたよ、でもいつものレフィーヤさんよりも別の意味で綺麗でしたよ」

 

『そうだこんな時は、女性に綺麗だと言って、話題を変えないと・・・』

 

これもまたベルが地球でいた時にパンちゃんとブラちゃん相手に獲得した、処世術の一つであったが、ここオラリオではある意味で違っていたのだ。

 

そうレフィーヤはエルフ族であるという点を完全にベルは忘れていたのだ、サイヤ人や地球人にしてみれば水着姿を綺麗だというのは何も間違いではないが、それをエルフ族に言うのは・・・ある意味では冒険している事をベルは気づいてはいなかった。

 

だからこそレフィーヤは完全に顔を真っ赤にしてしてしまったのだ、レフィーヤの心の内訳は未だに戦友であり、恋人未満という宙ぶらりんという感じの感情があるのだ、それを的確にベルは踏み抜いたのだ。

 

今のレフィーヤにしてみれば最大限の地雷をだ。

 

「っっっっっっ!!?? み、み、見ていたんですかっ!!!??? わ・・・私の・・・私の、恥ずかしいあの恰好も!!???」

 

レフィーヤの問いかけにベルは律義に言葉を返したのだ、なにも悪びれることなくだ。

 

「え、まぁ、はい・・・・・・似合っていましたよ、レフィーヤさんがああいう恰好するのは珍しいから、やっぱり新鮮で・・・・・・」

 

実際にエルフ族はなんで肌を出さない服を着ているか?ベルには分からないことでもあった、だからこそベルは温泉の時や今回のコンテストでレフィーヤが肌を見せる衣服を着て、出ていたために、軽く言ったつまりではあったが。

 

それをレフィーヤは本気で受け取ってしまって、余計に顔を真っ赤にして両耳を両手で防いで。

 

「ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・もうやだぁ、やっぱり出なきゃよかったぁ。死にたいよ、死にたいよ、死んでしまいたいですぅ・・・・・・」

 

『なんかもっと気まずくなってしまった、なんで・・・パンちゃんとブラちゃんならば、これで機嫌を直してくれたのに?』

 

この辺はオラリオの世界に居た人達とつい最近まで地球という場所にいた側との意識の違いである、ベルも修行では何度も何度も服が破れたりしたのだ。其のつどより強化した服をブルマさんが用意したりしたが。

 

またベルが持っている服で一番取っておきな服は全身が赤で黒と黄色の刺繍が入っている上に腰ミノは濃ゆい緑色の感じで、一張羅であったが、この服が特別なのは、それは界王神が来ている洋服をビルスがベルが自らのおもちゃであるという証拠のために、唯一生き残っている界王神に用意させたのが。

 

この衣装であったが、ベルがオラリオに戻ってくる時には、きちんとブルマが用意したホイポイカプセルの中にその特別用の服を入れるカプセルが用意されたほど重要な代物であった。

 

服のイメージ的には、ドラゴンボールヒーローズのヒーローアバターでサイヤ人男が来ている服である。

 

オラリオの中では基本的には着る事はない服でもある、この服を着てオラリオの中に歩くという事は、界王神かそれに連なる存在であるという事を、自らがばらしていることもつながるのだから。

 

だからこそベルはこの服を、オラリオにいるときは絶対に着ないと覚悟していたのだ。

 

それに時間的にもそろそろなはずだとベルは確信していたために。

 

「え、えーと・・・・・・これから始まる催し、楽しみですね!!!」

 

「・・・・・・貴方、話すのが下手ってよく言われませんか?」

 

実際にオラリオに戻ってからベルが言われることでもあった、この辺りは地球の感覚を持っているベルとオラリオの住人との感覚のずれが大きかったりする。

 

「ご、ごめんなさい・・・・・・でも本当に僕、上級冒険者が戦うって聞いて興奮はします、どんな戦い方をするのかを絶対に見たいなって・・・・・・」

 

実際にベルにしてみれば、上級冒険者達と戦うのは、ロキ・ファミリアの人達に剣技を教えてもらう時に稽古と称して戦った程度でしかないのだ、ほかの上級冒険者達がどのように戦うのか、それが楽しみで、闘技場に見に来ているのだ。

 

 

『オラリオ版の天下一武闘会って感じかな、八百長もないし、どんな戦い方をするか楽しみだな』

 

とベルは思っていた、実際にそれに近いことが行われるは、オラリオという特別な立地であるからだ、オラリオは国ではない、冒険者達がただダンジョンがある街に集まっているだけに過ぎないのだ。

 

だからこそ、オラリオ以外の国々からは、最初は野蛮な街や生贄の街など大昔は呼ばれていたが、たが神々が地上に居て百年も経過すると、それは一瞬で変わってしまったのだ、ダンジョンがある街、いいや無限の資源が取れる街へと・・・

 

つまりだ、当然他の国々からオラリオとその周辺へ土地を巡ってオラリオと国々との戦争が勃発したが、結果は当たり前だが、オラリオ側の勝利で終わっている。

 

気の使い手がいなくなった国々では、元々神の恩恵を受けた冒険者達と戦争をしても勝てないのは当たり前である。

 

そして結果として、残ったのは、このように闘技場内で模擬戦擬きをしてオラリオ側が外部の国々の人々を呼び出して、これだけの戦力があるのだぞという、簡単にわからせるために作られたのが七百年前ごろからの慣習でもあったのだ。

 

 

神々にしてみれば戦争はさんざん天界でもやっていたのだ、地上でそれを持ち込むのは阿保だと誰もが思っていた。だからこのファミリア間でどこまでダンジョンに潜ったとか、そのような感じで争いをしているのだ。

 

戦争ゲームもルールを決めて、やっている唯の遊びでしかない。

 

「・・・・・・まぁ、戦うと言ってもあくまで興行用のお芝居に近いでけどね、ベル・クラネルが思っているほど皆さん本気で戦うわけではありませんよ」

 

「・・・えっ、こちらでもそうなんだ」

 

 

「こちらでも?」

 

「なんでもないです・・・レフィーヤさん」

 

「そうですか?、それに知らないんですか? これはギルド主催の催しで目的は他国へオラリオの強さを見せつけることですよ。友好国の大使も来ているみたいです。だから、そんなに本気で戦いはしませんよ、残念でしたね、ベル・クラネル」

 

「へぇーーーそうなんですね。・・・・・・でも、上級冒険者って、気が強いっていうか、その・・・・・・ただのお芝居なんかで、満足するんですかね? 特にアイズさんやベートさんと訓練とは言え、一緒に戦いましたからわかりますが、自が強いですよ?」

 

「あはははは、そうなんですよ、去年もそれでもう本当に大変なことになっちゃって・・・今年は多分大丈夫だと思いますよ・・・あははは」

 

 

レフィーヤにしてみれば去年の闘技場で見ているからこそ、乾いた言葉でしか言えないのは仕方がない、実際に去年は色々とオッタルをはじめとするメンバーが暴走したのだ。それを防いだといわれるナイトと言われる人物が今年は来てないと、レフィーヤは団長から聞いていたのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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グランド・デイ イヴ  13話

色々とあったのでようやくかけました そろそろイブ編は終わりに近づいてきましたけど。

本当に色々と大変です。

ベルを出そうとしても・・・色々と問題しかないし。


闘技場の選手の控室では、何度も何度も太ったエルフの男性が選手たちに聞こえるように、同じことを言っていたのだ。

 

それは去年は本当に色々と大変なことになったことを知っているからでもあった。

 

「いいか!!台本は厳守だからな!!くれぐれも本気で戦うんじゃないぞ!!大使の連中も来ている!! みっともない姿を見せるな!!」

 

「入場したら大使と観客に一礼して、適当に戦って、適当に決着をつければいい!!あくまで『オラリオの冒険者は格が違う』と思わせればいいんだ!!熱くなるんじゃないぞ!!??」

 

それを言われたフィン、ベート、オッタル、アスフィ、アイズ、ガレス、シャクティ、ルルネはそれぞれで頭を抱えるしかない、どのように頑張っても無駄であると誰でもわかるのだ。

 

ただでさえ、別々のファミリアの連中を合わせて、戦いの演技をしろと言っているのだ、このエルフの爺は。

 

「・・・・・・・・・ンーー、僕らはまぁ、言われた通りやるつもりだけど」

 

「問題なのは私達よりも・・・・・・」

 

両軍のリーダーを任せられたフィンとアスフィはどう頑張っても無駄だと、ほとんどあきらめていたのだ。

 

それはベートとオッタルの会話を聞いていれば、誰だって無理だと判断するのは仕方がないことでもあった。

 

「・・・・・・・・・・・・・・今日こそブッ殺してやるからな、猪野郎」

 

「・・・・・・まだ・・・・青い」

 

オッタルはそれしか口にしないが、実際にはベートは気をベルから十八階層の時に習っているために、ベートも相手の力量や気の総量等はなんとか、多少荒くはあるが。探れる程度の力量を得ているこそ。

 

『チッ・・・ベルに教わった気ってやつでこの猪野郎を探ってみたが・・・今のオレの気の量では絶対に勝てないが、だか今日は奴に・・・挑戦できるまたとない機会だ!!』

 

実際にロキ・ファミリアの幹部連中ではベルに気を教わった連中は、今回の武闘大会では絶対に気を使うなと主神ロキから言われているのだ。

 

これはこれほどの大舞台で、気の事を公にしてしまえば、確実にそいつらが正確な情報を得る前に殺さないと、ダメであるのだ。これはロキをはじめとする一部の神々との命を懸けた約束事であったからだ。

 

ベートの戦闘力は普通に気を入れると最大値は600~700の間まで上層するのだ。

気を使わないベートの戦闘力は天才と呼べる部類であるためにレベル5でありながら普通に400~500の間で行き来するレベルではあるが。

 

それでもオッタルは手加減なしであれば戦闘力は1200なのだ、つまりどうあがいてもオッタルの半分程度しかないベートは絶対に勝てないが、今は流石に祭なのだ。

 

オッタルの主神であるフレイヤも、オッタルに直接命令を下していたのだ、

 

「ねぇ、私のかわいいオッタル、今日はお祭りよ・・・だからね、多少はロキ・ファミリアの連中にも花を与えないとだめよ」

 

「はっ!!!」

 

この命令をオッタルは受けているからこそ、今ここでオッタルは暴れたりしてないのだ、すれば自らの女神の顔に泥を塗ることや、お祭りを楽しみにしているフレイヤ様の楽しみを自らが奪うことになりかねないからだ。

 

「・・・・・・てめーーはそれしか言えねえのか。前の借りは絶対に返してやる」

 

ベートも前回はレベル3から4に上がる前の時、この闘技場で戦ったのだ。その時も手も足も出さずに、ベートはオッタルに完全に敗北している。

 

だからこそレベルも上がりそれにベルから気を教わったベートは、自らの実力が着実に上がったためにどうしても腕試しをしたいと思っているのだか。

 

ベルはここ最近何かと忙しいのか、全然捕まらずに、またロキ・ファミリアもアイズとレフィーヤの成人の儀式という事で、軽めの遠征でダンジョンの中で戦っていたのだ。

 

 

つまり、最近ベートも自分一人で鍛錬をしているが、それでもどこまで上がっているか、まったくわからないままであった、だからこそ今回の祭のメインイベントの闘技場で戦えると知ったベートは余計に興奮しているのだ。

 

だからこそ余計に感情を抑えきれずに、手あたり次第に多少強めの意識を控室に居る連中にぶつけて喧嘩を売っていたのだから。

 

「おぉぉぉい!! なにを不安な事を言っとるのだ!! 仲良くせんかぁぁぁぁ!!」

 

ここまで太った爺のエルフ、ロイマンと呼べる人物がケンカの仲裁に入ろうとしているが。

 

「同じファミリアでもない連中が『仲良く』など、できる筈なかろうに・・・・・・おい、やめておけ、ベート」

 

ガレスが軽く注意しても、ベートの雰囲気は全く変わることがなかったのだ。

 

「あぁ?なに言ってんだジジイ、ここでてめえも蹴り潰してやるからな!!!」

 

「はぁ・・・・・・やれやれ誰彼構わず喧嘩を売りおって。仕方がないやつじゃ、いくらこんなでかい大会で戦えるからと言って、興奮するではない」

 

ベートとガレスの言葉を聴いていたロイマンはすぐさまにでかい声で控室中に響き渡るほど大きい声で言ってみるが。

 

「仕方のない、ではなーーーい!!しかも何で笑っておるのだ!!やめさせんかーーー!! ガレスお前はこの中では年長者ではないか!!??」

 

実際にロイマンに言われたガレスは仕方がないことだと思っていた、実際にこれほどの大会で八百長とはいえ、ある程度は戦えるのだから

 

そこへガネーシャファミリア所属のシャクティが何かを感じてはいたが。

 

「ふむ・・・・・・あそこの二人は分かりやすいからまだいいが、それよりも私が気になるのは・・・・・・」

 

シャクティが見ていたのは目をつぶって黙って控室にいるアイズであった。

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・まだ?」

 

アイズは確かにレベル六になったばかりではあるが、ベルのあの冒険を近くで見ていたのだ、それに気の事を含めて色々と教わったりした、特に成人の儀式はアイズに何かしらの覚悟や感情を得ていたのだから。

 

それは今までのアイズでは考えられないほどの成長と言えたのだ。

 

『わかる・・・私は・・・強くなっているけど・・・いまだに気を教えてもらったベルやオッタルには勝てないけど・・・全力で当たれば・・また何かが変わるかもしれない』

 

そんな考えをアイズはしていたのだ、だからこそシャクティには余計に不安になってしまうのだ。

 

「一番やる気が溢れているように見えるのだが・・・・・・・心配しかないな、この面子は」

 

確かにその通りだったりするのだ、実際にシャクティが考えているほど色々と大変なことになっているのだ。

 

そしてそれを肌で感じ取っているのは、一番場違いな獣人族であり、ヘルメス・ファミリア所属のルルネぐらいしか居なかったりする。

 

「・・・・・な、なぁ、アスフィ。大丈夫なのか、これ?、本当に大丈夫なのか?」

 

「私はもう知りません・・・・・・なるようになるとしか」

 

アスフィはもう頭を抱えるしかないのだから、本当に仕方がない。

 

「それではいかんのだ!! 何の為に両軍のリーダーをお前達二人にしたと思っている!!? フィン!! アンドロメダ!! 何の問題もなく終わらせろ!!」

 

ロイマンとしては何の問題なく終わってほしいと思っているが、それでもいう事は言っておかないとだめなのだ、たとえ暴走すると分かっていてもだ、この辺もロイマンはわかっているからこそ、口でしか言っていない。

 

そもそも有名どころのファミリアの冒険者を集めているのだ、無理であると誰でってわかっているはずだ。

フィンもその中の一人であった。

 

「やってはみるけど、冒険者っていうのは大抵が自分の規則『ルール』で動くからね。あまり期待しないでくれ、ロイマン」

 

フィンが言っている事はなにも間違いではない、実際にフィンも今回ばかりは無駄だとあきらめているのだ。

 

『それにだ、ベル・クラネルがいれば話はべつだろうが、・・・ロキもヘルメス様も出すなの一点ばりだからね、彼の力・・・実力は僕らを圧倒している・・・ベル・クラネルの正体がばれないように変装するなどあったはずなんだとけね・・・無駄だろうね、これはあくまでもオラリオの冒険者達の実力を示すたの催しなんだし』

 

「おい!!お前がそんなことではーーーー!!」

 

ロイマンはフィンとまた話そうとしていたが、アイズの言葉で完全にロイマンは出れなくなっていた。

 

「・・・・・・・・・・・フィン、時間来た」

 

 

「ぐぬっ!! ええい、分かった!! とにかく行って来い!! いいか!!??? 絶対に!!ぜーーーつたいに、去年のような二の舞にはなるなよ!!?」

 

 

 

「絶対に上手くいく筈がないと分かりきっているのに、なぜ繰り返すのか・・・・・・理解に苦しむなぁ」

 

「同感です。他国への示威行為としては非常に効果的、とういうのは分かりますが・・・・・・一昨年のように、【ナイト・オブ・ナイト】がいてくれれば、収拾もつくでしょうが・・・・・・・私では完全に役不足です」

 

実際にアスフィも闘技場に出るために新しいバトルクロスを着ているが、それでも絶対という保証はないのだから。

 

「オッタルを抑えられるのは彼くらいだろうからね。でも、今頃は彼も海の上だろう。冒険者でもない者に頼ってもしょうがない。お互い、善処はしよう」

 

そうなのだフィンが言っている通りにナイト・オブ・ナイトは冒険者ではないが、その剣術の技量や身体能力であのオッタルを問答無用で封じた功績があるのだが、今回は流石に無理であったのだ。

 

だからこそフィンはベルに一部の期待をしていたが、変装などが一切禁止であれば、ベル・クラネルを出せないのだ。気の使い手という情報をオラリオ中に広めるわけにはいかないからだ。

 

ロキとヘルメスもその辺は合意しているために、そのへんはどうしようもなかった。

 

「了解しました。ただ、やはり・・・・・・期待はしないでください」

 

アスフィがいうのも無理はない、いくら二つ名が万能者であってもそれは魔道具を自ら作り出せて、その恩恵で色々とやって実力はレベル五程度なのだから、本来の彼女のレベルは未だに4でしかないのだ。

 

「そうか・・・ロイマン・・・話は終わりだ・・・僕達は出る!!」

 

 

「ええい勝手にしろ・・・たたしだ、台本は厳守だからな」

 

「へいへい白豚が・・・」

 

「もうやだ・・・このメンバーは」

 

「逃げちゃだめだよな、アスフィ」

 

等と・・・控室に集まった冒険者達が、時間になって、次々と闘技場に出ていく、それを見送ったロイマンはすぐにその太った体で、階段を上り他国の大使がいる貴賓室に向かって歩き出していた。

 

一方のフィン達冒険者達は・・・ようやく闘技場に姿を続々と見せていたのだ。

 

 

 

 

 

 



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グランド・デイ イヴ  14話


オラリオで戦う人達の戦闘力をいじるのに結構時間がかかりました。

オッタルも時間が経過しているので、ある程度は成長していますが・・・

それでも気の使い手の成長速度ど比べるとね・・・仕方がないです。

ドラゴンボールと融合した世界なので・・・気の使い手が有利になるのは当たり前です。




フィン達が闘技場に入ってきて、闘技場の客に向かってそれぞれ一礼をして、それから中央に戻り。一つのチームはロキ・ファミリアを中心として、もう一つは完全にファミリアはバラバラであるが、それでもリーダーはなぜかヘルメス・ファミリアを中心としたリーダーである程度の距離をとると。

 

ドーーーん どーーーん どーーーーーーん どーーーーーん

 

と銅鑼の音が四回会場中に鳴り響くと・・・

 

 

それを合図と共に、ガレスとシャクティの二人がまずは肩慣らしという感じて、力の入れ方は完全に五分の力も出していないのだ。

 

共にレベルは四以上の冒険者である、しかも両方ともトップを走っている冒険者である、本気で戦うとなれば、恩恵を受けてない人々もレベル二まで冒険者も移動もなにも見れないほど、素早い動きになってしまう。

 

これは正史においてベルがアポロン・ファミリアの団長と最初に戦ってしまった時は、ベルは防戦一方になってボロボロになるほど、移動する姿と攻撃に映る姿が見えないほど、早いのだ。

 

だからこそ観客に見えるように、彼等は最初に内は、台本通りにしか戦っていないのだ。

 

「ふむ。シャクティア、太刀筋と裁きが変わったか?前よりも鋭くなっておる」

 

先ほどからガレスが持っている大きい斧とシャクティはオールラウンダーであるのだ、元々彼女はガネーシャ・ファミリアの団長であり、ダンジョンのモンスターを捕まえてくるトップなのだ。

 

鞭も槍も剣も盾もあらゆることに精通していないと、難しい事出来事があるためだ。

その為か今回シャクティが持ち出した武具は二つだけ、一つは、両手用の小手であり、もう一つは誰の目から見ても綺麗に装飾品つけられた槍でガレスと打ち合っているのだ。

 

キン キン キン ガッキーーーーーーーーン

 

「涼しい顔で分析されるのは、なかなかの屈辱なのだがな」

 

ガレスの大斧とシャクティの槍がぶつかり合いながらも、二人はこのような会話もできるのだ。

 

つまりはそれほど二人は余裕があるという証拠でもあった。

 

「ふはははははははっ!!! まぁそう言うな。あくまで芝居、出どり稽古みたいなもんじゃろう?」

 

「それはそうだが・・・だが・・・それでも!!! なっ!!!」

 

斧と槍が二度ぶつかり合ったと思ったら、ガレスが持っている大斧をちょっと苦しそうな感じをだして、弾き飛ばすなど、この二人の演技というか客に見せる用の武芸はある程度は楽にできるのだ。

 

だからこそ、ガレスとシャクティの応援をする観客の声にも力が入るが。

 

だがその一方では・・・ベートと戦っている獣人族の女性は必死に逃げ回るしかないのだ。

 

元々彼女のレベルはレベル二でしかない、公式のレベルでは・・・そう本当のレベルはレベル三の中堅どころの実力は持っているのだが、なぜかレベル偽装をしているのだ。

 

それを主神のヘルメスはそのことを知っていることだからこそ、その弱みに付け込んで、色々と彼女に無理難題を吹っ掛けているのだから。

 

ガキィン!!! ガキン!! ガキィィィィィィィィィィ!! 彼女は無手であるからこそベートと同じように無手同士で戦うように台本が用意されてはいるが。

 

どうあがいても・・・土台無理であった。そうルルネは二倍以上のレベル差を相手に戦っているのだ。

 

無論ベートが手加減をしていることが条件であった。

 

「ちっ・・・ちっとは根性を見せやがれ!!、たたかぇーーーーーーーーーこの獣人族の恥さらしが!!!」

 

 

 

「うわっ!! わわわ そんなこと言ったって・・・私には無理だよ 無理だよ 私の種族は・・・種族は」

 

犬人の女性冒険者であるのだ、ベートは狼族出身であり、種族的にも確かに近い種族ではあった。

 

だからこそベートは、自らの種族に誇りとプライドを持っているために、本来の実力を隠して奴や、また努力をすれば実力が伸びるやつが全く努力をしないままで、パーティーの仲間にを言い訳にして、ふてくされている奴などは一番嫌いなタイプであった。

 

つまりルルネはそのベートの一番嫌いなタイプの奴に価値観がドンピシャであっているのだ。

 

「ならなんでてめーはおれが手加減している攻撃を簡単によけれるんだぁ!!!」

 

「それは・・・種族だよ 種族特性でなんとか避けているんだよ!!」

 

そんな会話をルルネがベートしていた時、いきなりベートはとっさにその場から離れると同時に巨大な火の渦がついさっきまでベートがいた場所から立ち上がっていたのだ。

 

 

「ちっ・・・おいおい、そういうのはアリなのかよ?」

 

「アリ、です。付け加えるならば、あなたならば避けられると確信した上でこの【爆炸薬『バーストオイル』】を投げました」

 

アスフィはマジックアイテムを作ることにたけているために、このような新作のマジックアイテムも使っているが、本来ならばダンジョンのモンスター相手に使うレベルのアイテムであったが。

 

それを簡単によけれるほどベートも成長はしていたのだ。

 

「面白ぇ、てめえの魔道具にも興味はあったからな、あの猪野郎とやる前に・・・・・・どんな代物があるか見せてみろよ!!」

 

 

『どのみちベル・クラネル、奴には絶対に勝てない実力差は今はあるが、それでもいつかは奴を超えてやる、そのための踏み台にしてやるさ、猪野郎もフィンも、そしてアイズもな』

 

今のベートの目的はただ一つである、ベル・クラネルと戦ってそして、倒すことであるだからこそ気の修行も格闘の修行も今以上のしていたおかげで、ベートの瞬間的な気での全力の戦闘力はなんと1,000はあるのだ。

 

ただしだ、それは火事場の馬鹿力と言われている、人が元々持っていた緊急回避的な力を出せばベートも強いことは強いが、それは完全なギャンブル性が圧倒的に高い力でしかない。

 

だからこそ今のベートは多少の無理をしてでも色々と実力を上げるときだと分かっているからこそ、余計にイラついていたのだ。

 

本気での戦いが一切禁じた遊びの戦いで、猪野郎つまりはオラリオ最強と言われているオッタルと戦うことがだ。

 

「・・・・・・【凶狼】、勘違いなさらないように。あくまで脚本通りにです。いいですね?」

 

アスフィがそのようにベートに言って、自前の魔法具を使って、ド派手にすることで会場を沸かせているが、

今回アスフィが使用している魔道具の殆どが威力が弱いが、派手に爆発するタイプしか用意していないのだ。

 

彼女もわかっているのだ、これが見世物であるという事は、だからこそ自らの手札や切り札の温存は当たり前でしかないのだ。

 

「はっ!!! もう聞き飽きたってわかんねえかあ!!!」

 

「はぁやれやれです、ルルネ行きますよ、ベートを抑えます!!」

 

「えっえーーーアスフィ冗談だよね・・・冗談と言ってよ!!ーーー」

 

「おもしれいぞ・・・別に二対一でも全然かまわねーぞ、おら!!」

 

こうしてベートがアスフィとルルネのコンビと戦っている時には、すでにオラリオ最強と言われているオッタルと同じくオラリオで剣姫と呼ばれている者同士が手を抜きながらでは戦っていたのだ。

 

ガキィン!! ガキン! ガキィィィィン!! ガキィン!! ガキン! ガキィィィィン!! ガキィン!! ガキン! ガキィィィィン!! ガキィン!! ガキン! ガキィィィィン!! ガキィン!! ガキン! ガキィィィィン!! 

 

剣姫と呼ばれている少女は自らが使っているレイピアタイプの剣を使って、オッタルの二刀流を何とか崩そうと、フェイントを混ぜながら戦ってはいるが、それでもオッタルの方が圧倒的に、対人能力、戦闘経験の差が出るのは仕方がない。

 

伊達にオラリオ最強と言われている猛者ではないのだから。

 

『でも・・・やはり・・・ベルと比べると、オッタルは・・・弱く感じる・・・それでも私の実力では今は勝てないでも・・・』

 

 

実際にアイズの戦闘能力は最近の成人の儀式やレベル6になったことや、特に気を使った訓練もしているために、

最高時で戦闘力は1000に達するのだ、平均では800位に落ち込むが、それでもベートよりも圧倒的に強いが、フィンの戦闘力は最大で1200、ガレスは同じく1300など、同じレベル6でも戦闘経験の差等が大きかったりする。

 

オッタルの戦闘力が最大で1500もあるのだから、ベルと比べるのはある意味でかわいそうとも言えるのだ。

オッタルは未だに気を習得してないのだ、気を覚えれば最低でも2倍か3倍まで戦闘力は膨れ上がるのは目に見えていたからだ。

 

またオッタルの戦闘力はベルがオラリオに来てから多少上がっているのは、ダンジョンにソロで潜ったり色々としていた結果に過ぎない、つまり気を覚えているロキ・ファミリアはいつかは戦闘力が完全に抜かれてしまうのは仕方がないのだ。

 

 

これは気の使い手とそうでない連中のと圧倒的な成長の差といえるのだ、気の使い手はその特徴から主に肉体や精神を鍛えれば鍛えるほど、気は大きく、そして強くなっていくのだ、ダンジョンに潜らなくても訓練や実戦方式で戦うだけでも十分実力を上げることができる。

 

ロキ達神々が恐れたのはこれが最大の理由である、地上に降りた神々の恩恵という管理された人々の成長以外に勝手に成長する技術等があっては、色々と困ることになるのだ。だからこそ技術も情報も根こそぎロキ達が消滅させたのだから。

 

実際にアイズもベルがロキ・ファミリアに来た時にベルに剣術を教えるために、実戦型としてティオネやベートと一緒に三対一でベルと戦っていたが、だか結果的には、訓練として一日ベルと戦ったが、まともにベルにダメージを入れた者はいなかったのだ。

 

これはベルの気配察知能力が圧倒的に高いことや三人の気配のみに集中して、戦っていたからである、さすがに百人と相手に一日中訓練として戦うとしたら、さすがにベルもダメージを受けていた。

 

この辺が地球のZ戦士達との実戦経験の差が大きいのだ、だが同時にアイズもベルから気と気配察知の訓練を行っていたために、前々から手にしていたある程度の実力は自然とわかっていたが、それに磨きがかかっていたのだ。そうでないと、成人の儀式において、レフィーヤを最後まで守り抜くことはできないのだ。

 

「・・・・・・・強い」

 

「・・・・・・満足か?」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

「わかっているだろう? 強者達を前にしておきながら・・・・・力を尽くせない鬱憤を・・・・一つ試してみるか?」

 

「!!!」

 

そしてオッタルは全開の殺気を目の前にいるアイズだけに送ったのだ、そしてアイズも咄嗟にその殺気に反応して、自らの剣をオッタルに刺しに行ったが・・・

 

今度はアイズの剣を防ぐ音すらしないのだ、そう完全によけていたのだ、この攻撃をだ、とっさにとはいえ、アイズもある程度は本気となった攻撃を楽々に避けてしまうオッタルの実力はやはり本物であった。

 

「・・・・・・・・・その程度の攻撃で・・・当たると思ったのか?」

 

そこへ指揮官という立場から元々完全にフリーになっていた、フィンが現れたのだ、

 

「君にアイズの攻撃が当たるとは思っていないさ。あくまでも台本通りの『お芝居』だからね」

 

確かにこの中でもフィンが最初から余っているのは仕方がないのだ、本来ならばアイズとフィンの二人係でオッタルを抑える役目なのに、アイズが速攻で動いて、その台本のお芝居を崩したのだから。

 

「それにね、今・・・君にこうして言葉をかけているは注意さ。うちの姫君に変な気を起こさせるのはやめてくれ」

 

「・・・・・・・このくだらない遊戯にいつまで付き合う気だ?」

 

オッタルの言っている事はなにも間違いではないが、それでもフィンとしては、アイズに全力を出してほしくはないのだ、アイズは隠し事が下手すぎるのだ、そう下手すれば【気の使い手】としてオラリオ中にばれてしまうからだ。

 

それでは何としても阻止したいのだ、フィンとしては。だからこそ、こうしてオッタルの前にも出てくるのは当たり前でしかない。

 

『まったくオッタルは・・・こちらの事情も知らないでおいてよくも言ってくれるね・・・』

 

「観客が満足するまでかな。こういうのも時には必要なんだよ」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・ばかばかしい」

 

「ボクも同意見なんだけどね!!」

 

風を切る音共に鉄が何かに当たる音が同時に会場中に響き渡る、フィンが持っている槍とオッタルの武器がこの一瞬のうちにぶつかり合っていたのだ。

 

 

ガッキーン!! フッン!!!

 

そしてフィンとオッタルがそれぞれの獲物で戦い始めると、アイズも台本通りに、フィンと組んでオッタルを押さえつける役目に回っていた。

 

 

「アイズ・・・行くよ・・・」

 

「フィン・・・わかった・・・行く!!」

 

「二人係か・・・それもまたよし・・・こい勇者に剣姫よ!!!」

 

「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

 

「やぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

 

「ふぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬ!!」

 

 

 

ガキィン!! ガキン! ガキィィィィン!! ガキィン!! ガキン! ガキィィィィン!! ガキィン!! ガキン! ガキィィィィン!! ガキィン!! ガキン! ガキィィィィン!! ガキィン!! ガキン! ガキィィィィン!! 

 

ガキィン!! ガキン! ガキィィィィン!! ガキィン!! ガキン! ガキィィィィン!! ガキィン!! ガキン! ガキィィィィン!! ガキィン!! ガキン! ガキィィィィン!! ガキィン!! ガキン! ガキィィィィン!! 

 

ガキィン!! ガキン! ガキィィィィン!! ガキィン!! ガキン! ガキィィィィン!! ガキィン!! ガキン! ガキィィィィン!! ガキィン!! ガキン! ガキィィィィン!! ガキィン!! ガキン! ガキィィィィン!! 

 

 

もはや観客は金属がぶつかり合う音や時たまに見えるオッタルやフィン、そしてアイズの姿を見てより一斉に応援を選手たちに向かって投げかけていたのだ。

 

そしてそれをベルとレフィーヤは黙ってみているしかなかったが、なんだか、ベルの様子だけ少し落ち込んでいたのだ。

 

 

 



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グランド・デイ イヴ  15話

ようやく終わりが見えかけてきました 

自分はドラゴンなボール風な物語にする予定なので、ある程度の時期まではベル一人だけが無双状態ですが、それでも最初の呪いのように弱点も多くあります。

今回の話も色々と考えた結果こうなりました、オッタルをより強くするには一度こうなってもらわないと・・・話すら聞いてもらえないので。 




ベルの異変にいち早く気づいたのは、やはり一番近くの席でいるレフィーヤであったのは、間違いではない。

 

 

「もういったいどうしたんですか? ベル・クラネル・・・折角のあれだけ楽しみにしていた高レベル同時の戦いですよ?」

 

レフィーヤにしてみれば、去年よりも十分まともでありながら、レフィーヤが憧れているアイズも戦ってはいたが、やはりダンジョンの中よりも動きが鈍いのは仕方がないとあきらめているが。

 

 

だがベルだけは違っていたのだ、地球にある天下一武闘会でも今では気の使い手が普通に出れるために、その実力を隠すことがなくなってきている悟空達が常に大会の常連となっている。

 

特に悟空一家にしてみれば、悟飯の学者としての収入『気の本』の収入以外にも格闘系で食べていける事が本気でうれしかったのだ。

 

だからこそベルは気の技術を使わない状態で戦っている所が見れるオラリオの闘技場でどのように戦っているのかを見てみたがったが。

 

だか現実は違っていたのだ、そうベルは一瞬で気づいてしまう、闘技場にいるすべてのメンバーが実力の半分も力を出していないことをだからこそ、ベルは機嫌を悪くしてしまう。

 

「あっ・・・レフィーヤさん、確かに、皆さんの動きは・・・凄いですけど、実力を皆さんが持っている実力を全力で出してないのが、特にアイズさん、ベートさんと一緒に僕の剣の修行をしてもらった時の動きと全然違うので」

 

「あははは、それは仕方がありませんよ、この戦いはあくまでもオラリオの外の国々対して、オラリオの冒険者達はこれほどまでに力を持っているぞーーーと示すための戦いです、つまり遊戯です、遊びなんですよ!!」

 

 

レフィーヤもこのオラリオに長年いるためにある程度の政治な理由は分かっているが、それでもやはり心の底ではレフィーヤもベルと同じく、あこがれのアイズが全力で戦っている所を見てみたいと思っているのだから。

 

 

「それに、オラリオ最強のフレイヤ・ファミリア所属のオッタルはベル・クラネルに比べると弱いかもしれませんが、それでも貴方を覗いては、現状ではオラリオ最強戦力ですよ!!」

 

 

実際にレフィーヤの言っている事はなにも間違いではないがそれはあくまでも気の技術を知らない表の最大戦力という意味であるのだ。

 

実際にフィンやガレスは気の技術の習得でベルがオラリオに来る前の時点のオッタルとなんでもありの戦いであるならば、ぎりぎり勝てるほどの実力を得ているのだ。リヴェリアは魔法という必殺技的な意味も込めて、オッタルを問答無用で倒せる実力はあるが、それは相手がきちんと魔法を唱えさせてくれるかどうかで決まるので、除外されているのだ。

 

 

「オッタルさんは・・・僕の力の秘密を教えたら、多分ですけど、今の実力は軽く三倍か五倍は伸びるでしょうね?」

 

「えっ・・・!!! えっ・・・・・・・・・・・・・・!!!!!!!!!!!」

 

レフィーヤの驚きも無理はない、レフィーヤだって気を覚えているのだ、そして、相手の気を気配を覚える技術は若干ではあるが、持っているのだ、これは自らが魔法を使うときに周辺の敵がいないことを確認して、そして前にいる盾役の仲間を信じて、呪文を唱えているのだ。

 

つまり移動している魔物に魔法を当てるために、やはりある程度の気配をつかむ技術はリヴェリアに教えられていたのだ。

 

それが今回のベルが教えて気という技術によって、レフィーヤが元々持っていたその気配を探る能力が開花したばかりではあるが、それでも一番強い人物程度は分かったりする、今回のように闘技場にたくさんの人々がいない場所であるならば、魔物の接近もだんだんとわかるようになっているのだ。

 

 

「あははは、確かにレフィーヤが驚いているのもわかりますよ、僕も強い人と戦いたいという気持ちはあります、だってそうしないと、あの人達がここに来た時に・・・時に・・・僕の実力が少しでも下がっていたら・・・」

 

そこから先はベルはなにも言わないまま、頭を抱えて完全に顔が真っ青になっていたのは仕方がない、そこまで厳しい修行や実戦訓練が行われるのだ。

 

レフィーヤは知らないが、下手すれば胴体に穴が開いたり、両手が吹き飛んだりするのは当たり前だったりする、ウイス様やデンデが完全に治せるから余計に厳しくなるのは仕方がない。死ななければなんでもありになってきているのだ。

 

それにベルの言っている事はなにも間違いではない、実際にフレイヤは今回の祭の最中に一度はベル・クラネルに接触した上で、気の技術をオッタルに教えてもらおうとしていたのだ。

 

これはオラリオという都市のパワーバランスを考えた上でフレイヤが決めたのだ、実際にロキもこれには同意している、ロキ・ファミリア一強では色々と都市としてはまずいのだ、実際にヘラの軍勢とゼウスの軍勢があったように最低限でも圧倒的に強い人物がいるファミリアが複数ある事が、オラリオ的には健全であるのだ。

 

でもだかそこにはベルの希望するより強い人達との戦いはないのだ、あくまでもオラリオという街に対しての利益という意味で必須であるだけであるが。

 

だがベルが落ち込んでいるのを見てられないレフィーヤは、とある事を考えていた、

 

『本当に・・・仕方がないですね、十八階層のダンジョンであれだけのゴライオスやアルゴノゥト波であんな化物を倒した人とは思えませんね、こうしてみると・・・ベートさんもいますし・・・アレをやるしかありませんね』

 

 

レフィーヤが何かを思ったのか知らないが、それでもベルのために動いたことは、普通に考えればあり得ないことでもあった、あれだけベルを嫌っている感じを出していたあのレフィーヤがであった。

 

「ベル・クラネル・・・今からあなたが求めていた、戦いをこの闘技場で見せてあげますよ」

 

「でもどうやってですか?」

 

ベルにしてみればうるさくしている闘技場の選手たちの応援によって、今も自分達の声さえも、大観客達が次々と大声でうるさくしているのだ、その為かベルとレフィーヤも大声でしゃべるかそれともレフィーヤとベルのおでこが完全に当たっている状態で二人はしゃべっているのだ。

 

 

「見ていてくださいね、ベル・クラネル」

 

「はい!! わかりました」

 

こうしてベルとレフィーヤはもう一度闘技場で戦っているフィン達を見ていると、急にレフィーヤの気だけがゆっくりと上昇していたのだ。

 

「ベル・クラネルこれが、私の答えです、ベートさん、アイズさん、ガレスさん フィンさんーーーーーーーベル・クラネルが見ていますよ、あなたたちの動きを見て本当にがっかりしています!!!!!!!!!!!!」

 

 

レフィーヤは自らの気で言葉を強化したのだ、これはレフィーヤが成人の儀式で使って見せた、【得意魔法アルクス・レイ】に最大魔力を一つにした特殊技をなんとか修行の果てにレフィーヤはこの技術を手に入れたのだ。

 

それの応用技であり、自らの言葉、つまり音を強化したのだから、当然闘技場にいるすべての人間に聞こえるほどでかい声で闘技場に響いたのだ。

 

それは当然ベートもアイズもフィンもガレスもレフィーヤの声を拾ってしまうのは十分であった。

 

「・・・・・・・・チッ・・・やつが見ているだと・・・・ノロマの分際で・・・ノロマが・・・確かにそうかもな・・・猪野郎悪いがここから先は、全力で行かせてもらう!!!」

 

「・・・・・・・ふん・・・・・・こい」

 

「いくぜーーーーーーーーーー!!!!!!!」

 

ベートはオッタルに全力で向かっていく、オッタルもそれがわかるのか、オッタル専用の剣二本を使ってベートの攻撃を受け流そうとしていたが。

 

「ぐっ・・・・・これは・・・・・・・・・・!!!????」

 

ドッカーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

「へっ・・・・・どうだ猪野郎が・・・これがオレの今の全力だ・・・」

 

「・・・ベートさん・・・ずるい!!」

 

「ㇵッ!! 知ったことかよ、それにこの程度でくたばるタマかよ・・・・な猪野郎が!!」

 

ベートがオッタルを吹っ飛ばした場所はまさに大使達がいる席の真下であり、さらにはオッタルが吹っ飛ばされた周辺はあり得ないほどのクレーターができていたのだ、そしてその中にオッタルは何かを決意したようにゆっくりと埃や岩等をどかしながら堂々と現れていたが、それでもオッタルが唯一持っていたアイテムボックスから上級ポーションを使わなければオッタルとしても先ほどベートの圧倒的な一撃は十分すぎるほどオッタルを本気にさせるには強すぎた一撃であった。

 

「・・・・・弱者と思っていたが・・・ベートよ、先ほどの一撃で我も目が覚めた・・・行くぞ本気の戦いだ!!」

 

 

「こい猪野郎が・・・奴が見ている試合なんだ、たとえ負けると分かっていても、奴にだけは・・・奴にだけは・・・失望はさせたくはない!!」

 

 

「私はも行く・・・ベートさんばかりずるい・・・それにベルが見ているならば・・・私も本気を出す!!」

 

 

「やれやれじゃな・・・レフィーヤのやつ・・・我々に本気を出させる言葉を使ってきおったわい、行くぞ!! シャクティよ」

 

「演技ではな・・・ガレス・・・先ほどの声援でロキ・ファミリアのメンバー限定で・・・奮起させる言葉か」

 

 

「そういうことじゃな・・・行くぞ!!」

 

 

「やれやれ・・・アスフィ・・・僕も少しは本気を出すよ・・・どうやら僕はいつの間にかベル・クラネルという毒にやられてしまったようだ・・・彼の力はあまりにも魅力的だったようだ」

 

 

「そのようですね、フィン・・・あなたもいいえ私も見ていましたから、18階層にてベル・クラネルが起こしたあの奇跡の数々は、それに主神がどうやら・・・色々と絡んでいるようですし」

 

 

「わかってくれて・・・なによりだよ、それじゃあ行くよ・・・!!」

 

 

レフィーヤの言葉をきっかけに、ベート&アイズ組がオッタルと再び戦い始めたが、先ほどまでは違ってベートもアイズもそしてオッタルも本気で戦っていたのだ、だがそれでもオッタルは徐々にだが、押されているのだ。

 

本気を出しているオッタルがたった二人組に押される・・・最初は演技だ!!とだれかの観客は言っているが。

 

だがレフィーヤとベルと一部の者達は分かってしまう、オッタルとの実力差はもはやほとんどなくなっているという事を。

 

「・・・・・・くっ・・・まさかな、ここまでの実力を隠しているとは・・・だが我とて負けはしない、わが神が見ておられるのだ、絶対に負けるわけにはいかない!!」

 

 

「いいぜオッタル・・・かかってこい・・・そして俺の実力を上げてくれよ!!」

 

「私も戦う・・・今はベルとの実力差はあるけど・・・それでも・・・今の貴方との実力差はだんだんとなくなってきていることだけは分かる」

 

実際にアイズもベートも今回の闘技場でオッタルと戦っていることで、自らの戦闘スタイルや気を使って身体能力を上げることをより効率的に使えるようになっている。

 

これはアイズもベートも強敵と戦うことで、自らの気で身体能力を上げる技術は普通にモンスターや団員との訓練でも上げられるがそれは数字で表すと精々技量は1から3ぐらいしか上がらないが、オッタルとの戦いは完全に格上であり、ある意味では死闘であるのだ。

 

 

つまり気を常に使って身体能力を上げないと、本気になったオッタルとの戦いは今のベートとアイズでは荷が重すぎるのだ、また彼らが覚えている気の技術は自らのスタミナを消費して身体能力を上げていたが、それでも訓練や雑魚モンスターを倒す程度は、適度に休憩はできるが、今は全然できなくなっている。つまりは・・・

 

今まで未熟すぎる気のコントロール技術をベートとアイズは実戦で上げているのだ。

 

「くっ・・・この猪野郎・・・体力の化け物かよ・・・こっちはもう体力がないぞ、アイズ・・・そっちはどうだ!!」

 

「こっちも・・・ベートさん・・・私もそろそろ限界・・・2撃程度はいけるとおもうけど・・・それ以上は耐えられない」

 

「俺も大体はその程度・・・ならアイズ大技で決めるぞ・・・」

 

「うん・・・わかった・・・まずは私から・・・行く・・・オッタル・・・覚悟・・・リル・・・フルーレ!!」

 

アイズは自らに風を纏って、オッタルに突撃をする、これは最後の一撃といえるほど強い一撃ではあったが。

 

それでもオッタルはなんとか耐えたが・・・たが次の攻撃はすぐにきた、この辺は気を使っている者と使わない者との違いである。

 

 

「猪野郎が・・・気絶しやがれーーーーーーーーーーーー!!!!!!!」

 

 

ベートの渾身の一撃で再びオッタルがまた吹き飛ばされたのだ、ただし今度はレフィーヤとベルがいる場所の近くに飛ばされて・・・そしてぶつかり、また闘技場の一部を破壊して、オッタルを埋めてしまったが。

 

同時にベートもアイズも、もはや肩で息をしており、その場に完全に座っているほど体力を消耗してしまった。

 

これにより闘技場での大会は、このままで終わってしまった、実際に戦闘不能者が3名も出ているのだ、どう考えてもこれ以上の戦いはやる意味がなかった。

 

ガレスとシャクティの戦いも、フィンとアスフィとの戦いも、二組ともオッタル達のように周り目を気にしないで最後まで戦い続けると選択はなかったのだ。

 

 

こうして、闘技場で行われていた、大会は幕を閉じたが、だかアイズもベートも共に気を使ったことで、体力が無いために、闘技場のその場でいつの間にか寝ていたのだ。

 

 

「やれやれだね・・・ここまで会場を盛り上げたうちの二人までもが・・・体力不足で寝ているとね」

 

「がははは、仕方がなかろう・・・・ベルから教えてもらった技は・・・体力を激しく使うからのう?」

 

「確かね・・・僕達もめったに使えない、けどアイズとベートはオッタル相手に5分も使い続けていたんだ、体が休みを欲するほどね」

 

 

「その結果が・・・これか・・・フィン・・・確かにわが女神が目をかけていた人物から何かを、教えてもらったようだが・・・この様子ではな・・・最後の最後まで倒したか? それすら確認しいないとは」

 

ボロボロではあるが、それでもオッタルは足元はふらついてはいないが、オッタル用に合わせた防具や武具の一部は完全に破壊されていたのだ。

 

つまりアイズとベートの合わせ技は十分すぎるほどオッタルと対等に戦えるとオッタル自信もわかってしまった。

 

「オッタル・・・君の言いたいことは分かるが、アイズとベートが使っていた、【なにかは】今のところは教えるつもりはないよ、君の主神や僕達の主神・・・それにギルドの創造神も絡んでいるほど機密性が圧倒的に高い代物なんだ」

 

 

「なるほど・・・確かに・・・そうだろうフィン・・・だがいつかは教えてもらうぞ、そこで寝ている剣姫と狼狂に今回は手痛いしっぺ返しを食らったからな、だが次は必ず勝つと伝えておいてくれ」

 

 

「わかった・・・確かに伝言は二人に伝えるさ・・・どのみち二人ともこのまま僕らのファミリアに運ばないといけないようだからね」

 

 

実際にアイズもベートもすでによほど深い眠りをしているようで、フィンとオッタルが話をしていても全く起きないほど消耗が激しすぎたのだから。

 

こうして闘技場での戦いは、無事に終わりをつけることになったが、同時に今回の本気の戦いを見ていたベルとレフィーヤは十分すぎるほどの衝撃をそれぞれ感じていたのだ。

 

ベルにしてみれば気を使わないで、気の使い手と堂々と本気で戦える人物がいたということや、

 

「ベートさんやアイズさんは、オッタルさんと戦っているうちに気のコントロールの技術を上げているようですが・・・ここまで体力の消耗が激しいというのはおかしい・・・もしかして・・・間違って・・覚えているとか?」

 

そんなことをつぶやいていたが、一方のレフィーヤとしてみればベートさんと敬愛しているアイズさんの本気の戦いを見て、驚くしかなっのだ。

 

「あれがベートさんの本気の戦い・・・あのオッタルを吹き飛ばすなんて・・・一方のアイズさんも本当にすごいです、オッタルに対して、ひるむことなく戦い、そしてアイズさんの十八番の必殺技も使うなんて、本当にすごいです」

 

 

こうして・・・ベルとレフィーヤは闘技場の観客が全ていなくなるまで、今回の戦いについて色々と話をしていたのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 



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グランド・デイ イヴ あと話

なんとか後の話まで書き終えました ようやく本番が始まる結構なががったです。

グランド・デイの本編はマジで大変そうになりそう。

ベルが一人で無双できません 腐食の毒はベルのステイタスでは防ぐ事はできません

オッタルレベルで解毒のポーションを使いながら戦えるレベルなので、状態異常系列の敵はベルには鬼門です。



流石にベルもレフィーヤも明日のグランド・デイの本番のために、ファミリアによっては色々とやることがあるためか、結局のところは、闘技場から二人とも出ていくしかなかったのだ。

 

 

一方で闘技場にある控室では、ロキ・ファミリアの団長とフレイヤ・ファミリアの団長の二人だけがなんとか言葉を出せる雰囲気しかなかった。

 

「やってくれたな、フィン・・・あの二人が使っていた技か技術なのかは知らんが、我にダメージを与えられるほどの威力を持たせるとはな、だが最後の詰めが甘いぞ」

 

 

実際にオッタルが言っている最後の詰めが甘いというのは、ここがもしダンジョンでオッタルが階層主であれば、確実にアイズとベートの命は尽きているという事でもあったからだ。

 

「あははは、それは分かっているさ、だがその未熟ななにかを使っても、君と互角に戦える事を証明したかったのさ」

 

「・・・・・・・証明か・・・フッ・・・わが女神が・・・目をかけている事はなにも間違いではなかったということか」

 

 

「そうだといいけどね・・・ただしだ、分かっていると思うけど、君たちの神、主神フレイヤと僕達の主神のロキとギルドの創造神とのやり取りが成立すれば、君にもその何かを教えられると思うけど・・・」

 

「なるほど・・・今はむりという事か・・・だが剣姫と狼狂の二人にはしっかりと未熟な技術に頼りすぎるなと言っておけ、今回はそちらの体力不足で我との試合は引き分けになっただけだ」

 

 

「そうだね・・・よく言いつけておくよ」

 

「・・・・・フィンでは先に行くぞ、わが女神の傍にいるのが我の使命だ!!」

 

こうしてオッタルは予備の上位ポーションを二個も消費して、自らのダメージと体力の消耗すらも消して、予備の武具を着こんで、自らのファミリアに戻っていく。

 

流石にベートに白豚と言われたエルフはここには来ていないのだ、すでに各国の大使達と色々と話し合っている最中だったりする。

 

闘技場の一部とはいえ、簡単に壊れるほどの戦いを見た各国の大使連中は自らの国にロキ・ファミリアかフレイヤ・ファミリアを送り込まれたら、一日で国が落ちると誰もが思ってしまうほど、強烈なインパクトを大使連中に植え付けてしまったのだ。

 

 

そしてベルとレフィーヤの二人は闘技場の外に一緒に出て、そこから別々の行動をとるしかなかった。

 

レフィーヤとしても団長達の元に行きたいために、ベルと簡単な別れの挨拶をして、そのまま再び闘技場の裏口に周り、フィン達がいる、選出の控室に向かって走っていく。

 

一方のベルもすでに夕方というよりも夜の六時過ぎを過ぎていたために、ヘスティア・ファミリア仲間達で一緒にご飯を食べるというよりかは、ベルが女主人停で色々と食べ物を注文して、ご飯を食べているという光景がオラリオで見られる普通の光景になりつつあった。

 

 

だがそんなグランドディ・イブでもとある荒野では・・・下級神の眷属である子供達が大量のスコップを使ってその砂・・・いや黒い灰の中から何かを掘り出そうと一生懸命に掘っていたのだ。

 

ザク、ザク、ザク ザクザクザクザクザクザクザクザクザクザクザク、ザク、ザク ザクザクザクザクザクザクザクザクザクザクザク、ザク、ザク ザクザクザクザクザクザクザクザクザクザクザク、ザク、ザク ザクザクザクザクザクザクザクザクザクザク

 

 

「いいのか? わかっているだろうが!! ここは黒の大地だ!! やつら【ゼウス・ファミリア】【ヘラ・ファミリア】が遺したドロップアイテムがあるんだ、それをこの連れてきたモンスターに植え付けてベヒーモス亜種として復活させて倒せば、こんなイブの日は消えて俺達のファミリアの名前と神の名前が永遠に歴史に刻むんだぞ、そこ手を止めるなーー」

 

 

ザク、ザク、ザク ザクザクザクザクザクザクザクザクザクザクザク、ザク、ザク ザクザクザクザクザクザクザクザクザクザクザク、ザク、ザク ザクザクザクザクザクザクザクザクザクザク

 

「親方・・・張り切っているな・・・地上の牛系モンスター最上級を連れてくるだけでも一億ヴァリスはかかっているんだぜ、確かに、亜種とは三大冒険譚の一角が復活しそれを倒せばよ・・・経験値も何もかも想いのままだけど」

 

ザク、ザク、ザク ザクザクザクザクザクザクザクザクザクザクザク、ザク、ザク ザクザクザクザクザクザクザクザクザクザクザク、ザク、ザク ザクザクザクザクザクザクザクザクザクザクザク、ザク、ザク ザクザクザクザクザクザクザクザクザクザク

 

「そうだろうが・・・なら掘るぞ・・・魔法使いがそろそろなにかあるといった場所だぜ」

 

実際に魔法使いに探索系の魔法を使わせて、それで反応したところを手あたり次第に掘っているのだ、彼等は、そしてこれで20回目以上無駄な穴を掘り続けているのだから。

 

だかついに彼らはそのお宝を掘り当てることに成功したのだ、ただし神も彼らもこれがなにを起こすかはまったく考えていなかったのだ。

 

そもそも彼らの平均レベル二を中心で50名ほどファミリアであったからだ、だがオラリオの中ではあくまでも彼らは中堅どころがいいところであり、このまま埋もれていくのが嫌なために、ベヒーモスのドロップアイテムが見つかったのか? それをオラリオで流したのか、さんざん調べた結果・・・ベヒーモスのドロップアイテムはどこにも見つかっていなかったのだ。

 

 

つまりは、地上のモンスターにベヒーモスのドロップアイテムか魔石を食べさせることで、亜種を作り自らのファミリアで討伐しようと考えわけだが・・・

 

だが彼らは考えもしなかった・・・なぜゼウス・ファミリアとヘラ・ファミリアは長い年月をかけて、ベヒーモスを戦うための装備を戦士を作り上げていたのかを。

 

 

そう・・・一人のファミリアの人間が、ようやくベビーモスの心臓を見つけたのだ、それも生きている状態でだ。

 

ドクン・・・ドクン・・・ドクン ドクン ドクン ドクン ドクン ドクン ドクン

 

灰の中から丁寧に取り出されたベヒーモスの圧倒的な大きさの心臓は脈を打っていたが、彼等にしてみれば何も問題ではなかった。

 

「いいぞ・・・これがベビーモスの心臓・・・ドロップアイテム・・・これから・・・これから俺たちの英雄譚が始まるんだーーーーーー」

 

 

「「「「「「「「「「「「「おおおおおおおおおおおおおおお」」」」」」」」」」」」」」

 

 

そしてその心臓を地上で捕まえた牛系の上級モンスターに無理やり取り込ませたのだ・・・

 

するとどうだろう・・・元々地上にいるモンスターは自らの魔石を分けることで同じモンスターを作り出す能力がある、つまりはベヒーモスはもう一度蘇りはしたが、たがその巨体は元の大きさよりも少しだけ小さくなっていたが、それでも自らが出す毒以外にも・・・大量の自らと同じ魔物を作り出す能力を得てしまったのだ。

 

 

「「「「「「「「「団長ーーーーーーーーなんたぜ・うぎゃあーーーーーー」」」」」」」」

 

 

「これはいつたい・・・いてぇーーーーーーーーーーー」

 

「これは夢だーーーひどい夢ぶべ!!」

 

次々と生まれた小型のベヒーモスや中型のベヒーモスによって殺されるファミリアの連中そして最後には名もなき神すらも殺されてしまったのだ。

 

その神が天界に戻る光すらもベヒーモスの新たに作り出した巨大な台風や竜巻によって、オラリオでも他の国々も観測されることなく、光は消えていく、そして亜種のベヒーモスが生み出した、自らの分身をオラリオに向けて30以上の数を黒い竜巻を発生させて・・・そしてオラリオの方向にゆっくりと進んでいく。

 

 

それを見ていた亜種のベヒーモスは静かに大地に向かって吠えたのだ。

そのベヒーモスが吼えたのは冒険者達を倒したのを喜んで吼えたのか・・・それともこの黒の大地と呼ばれる黒い灰・・・の自らの遺体の上に立ちなにを考えたのは分からないままではあったが、

 

だが静かにその目を閉じていたのだ、亜種のベヒーモスとはいえ、復活したとはいえ自らの分身を大量に作り出しだしたのだ、当然体力等がなくなるのも仕方がない。

 

その巨体は黒い灰の上に寝転んでただ静かにその時をいいや何かを待つようにベヒーモスは眠りについていた。

 

 

そして小型のベヒーモスは黒い竜巻の中にいるために、近隣の村や街などを襲撃していく、ゆっくりとゆっくりと確実につぶしているのだ。小型とはいえ過去の記憶があるのだ。

 

つまり近隣の街や村を放置しておけば自らを倒す存在【冒険者達】がいると思っても不思議ではない。

 

実際に過去のベヒーモス討伐戦においては近隣の村や街、国も協力して足止め程度に冒険者達を広く浅く配置していた過去が存在する、足土めした冒険者達もちゃんと猛毒用の装備やポーションを用意して置き、ゼウスとヘラのファミリアのエース部隊が来るまでの時間などをやっていたのだから。

 

無論今は辺境の村や街になったが、過去にはそこが最前線の都市や国や村や街であったのだ。

 

ベヒーモスはそれを覚えているために、復讐の意味も込めて・・・次々と村や街を襲撃していたのだ。

 

 

そしてその襲撃はほとんどが深夜に行われており、まともに半減もできないまま数多くの村と町は黒い台風や黒い竜巻によって壊滅または全滅していたのだ。

 

 

そしてオラリオでは・・・・グランド・デイの当日が迎えようとしていた。



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グランド・デイ 1話

結構な間投稿が遅れてすみません、実際に色々とありまして、小説を書く時間がとれませんでした。


本当にすみません、実際に半分はアプリの内容を見ながら書いていますが、残りの半分は完全にオリジナルなのでキャラの動きが結構複雑化しています。 

このデイが終わった後に書く予定の話のフラグも居れているので。時期的にこの位はしないと、アプリ版の夏のイベントが全て消えるので。 


オラリオがある場所まで日差しが昇るころ・・・オラリオを囲むように作られた巨大な壁から一斉にこの日のために用意された、鳩と紙吹雪とそして・・・音楽隊のラッパの音がオラリオ中に響き渡るのだ。

 

 

そしてギルドの放送用の魔道具からギルド職員エイナの声が堂々と響き渡る、昨日の放送をしたおかげなのか、エイナの声にも自信が乗るようにハキハキとした、響き渡る声が本当によくオラリオ中に響き渡る。

 

 

「迷宮都市オラリオに住む、すべての皆さんにお伝えします。本日は晴天にも恵まれ、最高の空の下で、この日を迎えられて、我々ギルドも嬉しく思っております」

 

「今日一日だけは、市民も、冒険者も、神々も、すべての隔たりを忘れ大いに騒ぎ、大いに歌い、大いにこの日を称えましょう!!それではここに【グランド・デイ】の開催を宣言いたします!!!」

 

 

エイナのこの最後の一言で、オラリオ中の全ての人々、いいや神々も一斉に大声を天に向かってあげたのだ。

 

「「「「「「「「「「「「「「「「うわわわわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」

 

 

ベルもヘスティアも、リリもヴェルフも一斉に大声を上げているのだ、しかも周りの人間も嬉しいようで本当に心から喜んでいる。

 

 

「ベル君・・・どうだい、オラリオに来て初の大規模の祭は!!」

 

「楽しいですよ、神様・・・こんなに多くの人を見るのは、天下一武闘会や昨日の闘技場での戦い以来ですよ!!!」

 

 

「そうだろうけど、僕達に確かに嘘は聞かないと言っても、天下一武闘会の言葉は周りには・・・聞こえてないけどね、これだけ大きな声や楽器により演奏が始まっているんだし、でもね、【ベル君がいた故郷】の話はこれからも十分に気を付けてくれよ、ボクら神々も情報は隠すんだからね」

 

 

「あはは、そうでしたね、すみませんでも・・・・昨日の戦いを見ていたら、本当にすごいと思っているので」

 

 

「確かにね、君はオラリオに来てからは、言葉を覚えたり、常識を覚えたり、ダンジョンに潜ったり色々と忙しかったからね、でもこのお祭りが終われば少しは時間ができるようだし・・・今度はオラリオの外・・・つまりは海とかいかないか、時期も過ぎてないからな」

 

 

実際にベルがオラリオに来てから、三か月以上は経過しているが、それでも今のオラリオの季節的には夏なのだ、未だ六月の中盤であり、この祭りが終わり、ひと段落しても七月か八月程度しかない、つまり海のシーズンに丁度いいのだ。

 

だからこそ先にヘスティアはベルと一緒に海に行こうとしているのだ、実際にベルと二人だけであれば、ベルの舞空術ですでに何度もオラリオから抜け出している、ヘスティアも慣れているのだ。空からオラリオの外の行くのは。

 

だがすでにベルには仲間がいるのだ、つまり当然その話はリリもヴェルフにも聞こえるのは仕方がない。

 

「だめですよ。ベル様・・・確かに今まではオラリオ・・・いいえギルド側にはばれてはいなかったかもしれませんが」

 

「そうだぜ、ベル、ヘスティア様がいうのは海だろう・・・確実にばれるぞ、海の街やビーチはギルドが仕切っているぞ、客としてビーチに行っても、ギルド側にばれたらどう言い訳するんだ?」

 

実際にヴェルフの言っていることはなにも間違いではない、実際にギルド側がきちんと海も山も管理運営しているからこそ、海の幸や山の幸が簡単に手に入るのだ。

 

魚等、山芋等の多くはこうしてギルド側が運用して、ここオラリオ側に馬車で運んできているのだ。

 

つまりは当然のごとくオラリオで活躍したファミリアの主神の顔と名前は普通に一般市民人も伝わっているのだ。だからこそギルド側の許可なく、勝手に外にでる神々はほとんどいなくなっている理由はこのように理由でギルド側に伝わり捕縛されたりするからであった。

 

そしてベルとヘスティアが今まで誰にも姿を見せなかった理由は一番簡単である、ベルが舞空術で無人島に行き、そこでホイポイカプセルを出して中で修行していたからである。

 

ヘスティアが一緒についてくるのは、ベルが修行中でも他の部屋は自由に使えるからである、つまりヘスティアにしてみれば、あの大きな部屋で地球のアニメや映画や雑誌を読んでいるのだ。

 

神々にしてみれば、地球の文字を習得するのは簡単であるのだ、一時間もあれば大体の言語や常識を覚えてしまうほど、才能が下級の神々でも普通に持っている。

 

だがヘスティアは最上級神の位置づけであった、しかもニート生活ができる部屋をどう使えばいいのか? それだけの覚えるの全力でその才能や能力を無駄遣いしたのだ。

 

 

「それにだ、ボクは今日の日のために、新しいドレスを用意したんだぜ、ベル君」

 

それを聴いていた、ベル、リリ、ヴェルフは驚いたが、一番ヘスティアにかみついたのはやはり、リリであった。

 

「ヘスティア様・・・まさか・・・借金をしてその新しいドレスを作ったとは言わないですよね、いくらベル様が一日に稼げるヴァリスが百万ヴァリスを超えているといえ・・・そのような出費をしているなんてことは」

 

「おいおい、ボクだって神様のはしくれだぜ、バイトしている所が臨時のボーナスという事で、用意してくれたんだ」

 

実際にヘスティアの言っていることはなにも間違いではない、現にこのドレスはヘスティアの神友である、ヘファイスト・ファミリアにバイトをしているのだ、自らの借金である、二億ヴァリスを何とかするためにだ。

 

それにだ、ベルの力になりたいという事もあり、自らが背負った借金であるために、ベルの貯金やファミリアの資金にもヘスティアは手を出していない所だけは、ある意味ですごいのだ。

 

「それってまた、借金返済が遠のくだけでは・・・ヘスティア様!!」

 

「そんなことはどうだっていいだろう、サポーターくん、君だって妙に気合の入った服を着ているようだし、さっそく、ファミリアを変わった成果が表れたようだね」

 

「くっ・・・それは、ですが、それとことはべつです、ヘスティア様!!」

 

実際にリリの衣服もロキ・ファミリアに入れば、いつも同じ服を着ているのはなにも問題ではない、それがバトル服であれば、だがリリの服はあまりにもひどすぎたのだ、実際にモンスターとの戦闘以外にも普通に冒険者達が殴られたり、色々とされているのだから、当然耐久値なんてあってないようなものでしかない。

 

だからこそロキ・ファミリアに加入後の後には、すぐに新人用の装備と服を渡されて、それでミノタウロスの攻撃を一度は防いだが、結果的にはそれで一撃で装備がボロボロになっているために、新しい装備などをロキ・ファミリアからファミリア全体の冒険者用が使える、量産型の装備を普段のリリは装備をしているのだ。

 

ただし今のリリは、ロキが用意したリリ用に合わせた新しいバトルクロスを今日の日に渡されて。

 

「リリに命令や今日は一日中それを着てオラリオの祭に参加することや、いいな」

 

「はいわかりました、神ロキ様!!」

 

実際にロキはリリをソーマをつるための餌として、極上の餌と見せるために。この日のためにリリ用のバトルクロスを用意させているのだから、この祭りでリリがさらわれたり、祭りの後にソーマの連中がリリに手を出してもある程度は自信を守れるようにするために、作られているのだ。

 

 

当然そんなことは知らないリリにしてみれば、ロキ・ファミリアの神ロキがリリという子供にもこの祭りのために新しい服をくれたという喜びが大きかったのだ。

 

 

そしてベルの横にはヘスティアと、新しい衣服でいるリリとそれを横から見て頭を抱えているヴェルフしかいなかったが。

 

 

その一方では、バベルの塔の一番上の階層の、フレイヤがいる部屋には昨日の闘技場の事で、オッタルの失敗を追求するために、四人兄弟と白い狼の獣人族がオッタルと共にフレイヤの前で座っていたのだ。

 

 

「それでは・・・この無様に闘技場でまけたオッタルをいまだに貴方様の傍に置いておくというのですが? フレイヤ様!!!」

 

「ええそうよ、だってあれは、本来は貴方達にも教えてならない技術で偶然私のかわいいオッタルを負かせただけよ、現にあの二人はその場で体力不足でそのまま気絶したそうじゃないの?」

 

「それは」

 

確かにフレイヤの言っていることはなにも間違いではない、現に未熟な気を扱う技術しか持っていない、アイズとベートの二人は、自らの体力をぎりぎりまで使い切り、それでオッタルの実力差を二人係で埋めただけに過ぎない。

 

これがもし決闘であり、命をとる奪い合いであれば、ベートとアイズの今頃この世にはいないのだ、オッタルがあの後平気で自らのファミリアに戻っているのとは違い、二人は気絶をしていたのだ。つまりどうあっても二人の負けは誰の目から見ても明らかであった。

 

「それは私は言ったわよ、【本来は貴方達にも教えてならない技術】を使ったと、この意味はあなたたちには分かるわよね、分からない子供は・・・オッタルもし私のファミリアでそんな子供がいれば言ってちょうだいね」

 

「ㇵッ!!」

 

「わかりました、オッタル・・・お前だけだと思うなよ!!」

 

「「「「わが女神様」」」」

 

フレイヤ・ファミリアがこうして昨日の事について話していると・・・オラリオに近づいてくる、不気味な不思議な気配とどくどくな気をもつ、黒い竜巻が合計で30は超えていたのだ。

 

だがオラリオの中と外の連中はだれもしらない、実際にベルも変な気配は感じていたが、だかオラリオの中にいる冒険者数と外からくる一般人の数やそして神々の独特な気配と気がまじりあった場所では、ベルの持つ気配察知能力は圧倒的役には立たないまま、ベル達は祭を楽しんでいた。

 

 

 

 

 

 

 



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グランド・デイ 2話 ロキ・ファミリア編 【ロキ視点とアイズ視点】

ロキ・ファミリア編です 主にロキ視点とアイズ視点で書いています。

ベル視点やほかの人々の視点は三話や 四話ぐらいに書きます。

完全に分けた方が話がまとまると思って書いているので。一話だけは話の流れに必須なので。無題で書きました。

それで結構の時間を取られました。 本当にすみません 結構長引いてしまって。




その頃ロキ・ファミリアはこのグランド・デイのお祭りを楽しむために、アマゾネス姉妹は二人だけで祭でやっている屋台を見て回っているのだ。

 

ベートは一人どこかへ消えていた、またアイズは主神ロキと共にリヴェリア達と共に一緒にいたのだから。

 

 

だかなんだかアイズだけがこの異変にいち早く気づいてはいたのだから、そうオラリオにくる黒い竜巻の空気をベルから教わった気や気配を読む力の向上の結果であったのだ。

 

本来の世界線のアイズでは感じ取れないままもう少し遊んでいるはずか、すでにアイズはだけは、いやな風の気配と不吉な気配を感じで、ロキ・ファミリアの本拠地においてある、自らの武器を取りに行っている最中なのだ。

 

「なんだか、いやな風・・・本当におかしい・・・元凶があるならば壊したい・・・だから私は私は・・・」

 

アイズは本能的に行動しているのだ、その嫌な感情を出し続ける元凶がいるならば、アイズ自らが壊したいという思いだけど動いていた。

 

「なんや・・・アイズのやつ、せっかくの祭やのに・・・いきなり家に帰るなんてこと言って帰りよって、それよりもやヒャッハー!!! ついに開幕やーー!! やっぱり祭が始まると血が騒いでまうなぁ~とりあえず、酒や酒!! 酒持ってくるんや~~!!」

 

その様子を見ていたリヴェリアは、頭を抱えながらロキに文句を言っているのだ。

 

「いきなりか。それで一日持つのか?」

 

実際にロキは自らの左手に木でできたジョッキを持って、いつでも酒が飲める用意をしているのだから、リヴェリアが頭を抱えるのは無理はない。

 

 

とうぜん酔った主神ロキを運ぶため、リヴェリア以外にもいるのはあたり前である、いくら祭であるといってもロキが天に帰ってしまうほどの何かがあってまえば、フィン達、ロキ・ファミリアに属している全てがその恩恵をなくしてしまうのだから。

 

その為か護衛としてフィンとレフィーヤも一緒についてきているのだ。

二軍の指揮官であるアキ達は今回は完全に別行動になっているからだ、さすがに祭の日にも護衛をしてもらうほど、ロキ・ファミリアの上級幹部やトップ連中はブラックではないからだ。

 

「まぁ今日ぐらいは大目に見よう。年に一度のお祭りなんだしね? リヴェリア」

 

「・・・フィンがそういうならば、問題はないが、あとが怖いぞ・・・」

 

 

「それは覚悟の上だね、今回の祭でどのみち僕達のファミリアの資金は結構額が飛ぶからね、祭り後のしばらく間は、ダンジョンに潜って資金集めかな」

 

「そうなるだろうな、このロキの飲みっぷりを見ていればな!!」

 

 

「なんやリヴェリアママ・・・今日は祭りやで、ママもフィンも・・・レフィーヤも一緒に飲むんや ほら・・・酒のもう!!! あはははは」

 

すでに十数杯もロキは酒をお替りをしているのだ、弱い酒であっても、酔うのに十分すぎるほどのお酒をロキは飲んでいたのだ。

 

 

「団長---- リヴェリア様 ロキにもう飲まないようにいってください・・・わたしにまでのませようとするんですよ!!」

 

レフィーヤもある意味では被害者側であるのだ、そもそも護衛としてアイズもいたから一緒についてきただけのレフィーヤであったが、急にアイズが一人だけ自らの家に戻ってしまったのだ、今更護衛をロキにたいしてやめるとはいえない、レフィーヤにしてみればロキの辛み酒は十分すぎるほど迷惑なものでしかなかった。

 

そして十分程が経過したとき・・・・空が少しだけ荒れてきたのだ。

 

ヒュウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥーーーーー

 

最初はレフィーヤも感じる程度の弱いつむじ風程度でしかない、そもそも風はいくらでも吹いてはいたが、それでも音が聞こえるレベルの風は地上ではめったに起きないのだ。

 

だがそれが起きてしまった、そう段々と風の音が徐々にオラリオに吹いているのだ。

そしてその音の発生源は・・・・・・

 

 

 

 

ヒュウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥーーーーーヒウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥーーーーー

ヒュウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥーーーーーヒウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥーーーーー

ヒュウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥーーーーーヒウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥーーーーーヒュウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥーーーーーヒウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥーーーーーヒュウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥーーーーー

 

 

 

とてつもないほどでかい音を立てながら、オラリオに確実に近づいていた、その為か、完全装備を整えたアイズはその嫌な風を目指して祭で混雑しているオラリオの中をゆっくりと歩くしかないのが現状であった。

 

ここでベルにアイズが空を飛ぶ技を教えてもらっていたら、今頃は人目を気にせずに空を飛んでいたが、さすがにレベル6の身体能力が走って冒険者以外の人間に当たってしまえば、それだけで大変なことになるのだ、だからこそアイズは本当は走りたいという思いをこらえながら、元凶に行こうとしている最中であった。

 

 

『祭りだから・・・人がおおい・・・・走ってぶつかったら・・・冒険者以外の人は・・・でもこの嫌な風は・・・こっちの方向のはず!!』

 

アイズは自らの本能に従って歩いている最中なのだ。

 

一方のロキ・ファミリアの連中も、さすがにおかしいと感じ始めていた。

 

だがそれはすでに時が遅すぎていた、オラリオ中から強い風の影響が出始めていたのだから、そう黒い竜巻も何本かはすでにオラリオには侵入していたのだ。

 

そして黒い竜巻が起こしている、人々の悲鳴はロキの耳にも入っている、当然フィン達もすでに解決に向けて動こうとしている最中なのだ。

 

「なんやねん、これ・・・・・・みんながウキウキ楽しんどったのに、街がめちゃくちゃ。せっかくのお祭り気分が祭が全てパ~や!!」

 

「ふざけたまねしおって!! 黒い風・・・・・・・黒い竜巻・・・・・・どっから沸いて出てきおった!!」

 

 

ロキが怒るのも無理はない、すでに人々の悲鳴はより大きくなっており、これが儀式系の魔法であり、オラリオの街を攻撃するために使われたとしたら?

 

そんなことをロキを考えている、実際に黒い竜巻なんてものは自然界には存在しないのだ、黒い竜巻に近い色の竜巻はよく見かけるがあれは自然現象であり、竜巻が大地や家畜や様々な物を巻き込んだ結果黒い色になるのだ、だがここまで黒い上に小さい上に数多くの竜巻は絶対にありえないのだ。それこそ魔法を使わない限りは。

 

 

それはフィンもリヴェリアもわかっているようで、フィンは必死に色々と考えていたのだから。

 

「ロキ。オラリオに侵入した竜巻の総数はほぼ確認できた。団員も分散して向かわせる。僕も出てくるよだから一緒にロキ・ファミリアの本拠地にもどるよ、ここじゃあいつあの竜巻の被害にあうかわからないからね」

 

 

実際にフィンの言っていることは正しいのだ、自らの主神を放り出して、そのまま事件解決はいいがそれでは主神にもしものことがあればフィン達は恩恵を失ってしまうのだから。

 

「すまんなぁ、フィン。【勇者】はお祭りの日も大忙しで」

 

「僕だけじゃないよ、戦える者達、全員だ。それじゃあロキ、一緒に行くよ」

 

「おう、護衛任せたで!!」

 

そしてロキが自らの本拠地であるホームにまで送り届けたフィン達は一斉に自らの装備を各自の部屋に取りに行っていた、そしてロキは自らの部屋の窓からオラリオを蹂躙している十数個の黒い竜巻に向かって捨て台詞を吐いていた。

 

 

「・・・・・・・ふん。調子よう回っとれ、黒ぐるぐる。ただなぁ、覚えとけや、お前らが荒らしとるここは、冒険者達のシマや。それに【今はあの方のお気に入りのベル】もいるやで!!」

 

ロキは本当にその細目を開けて、自らの窓からその黒い竜巻がすでに五個以上も次々と消滅しているのを確認しているのだ。

 

それがだれの手によって起きたことなのかは、ロキにわかっていた。

 

「ほれみい・・・もう五個も消滅しよったわ、やっぱりあの方のお気に入りのベルは強いわ・・・全部ベルが一人で食ってまうかもしれんけど・・・その時はフィン達を盛大になぐさめやな」

 

 

だがこの時のロキは知るよしもなかった、これがただの儀式魔法程度で思っていたこの時のロキは、それにロキもなにかがおかしいという違和感だけはぬぐえなかったのだ。

 

そしてホームで装備の準備が完了したフィン達が、それぞれの持ち場に向かって飛び出していく、アイズは人々の多さで結局はギルド本部の前までしか歩くことはできなかったが、それでも十分であった。

 

ギルド本部を守ろうとしてナァーザが覚悟を決めて、黒い竜巻と対峙していたのだから。

 

「ベルに教わった・・・・勇気・・・それに大切なことを思い出させてくれたから!!だから戦える!!」

 

そう本来はモンスターの気配で震えてしまったはずのナァーザが勇気を振り絞って携帯に優れたナイフを持って、モンスターと戦おうとしていたが。

 

だが・・・・・すでにオラリオの中に黒い竜巻が・・・そうアイズが嫌な空気と気配を放つ黒い竜巻がその場にいたのだから。

 

「ㇵッ!!!! 逃げて・・・今の貴方では・・・これは勝てない」

 

「アイズ・・・だけど」

 

「あなたがいなくなれば・・・・ベルは悲しむだから」

 

「わかった」

 

そしてギルドの職員二人が大きな声をだして

 

「今で剣姫があの黒い竜巻を引き付けているうちにギルドに入ってください」

 

「みんなこっちだよーーー早く入ってーーー」

 

「怪我人がいたら治す、それが私の仕事だから」

 

そんな様子を見ていたアイズはしっかりとした言葉を出して黒い竜巻にめがけて突撃を仕掛けていく。

 

「行く・・・いやな風を吐き出す黒い竜巻!!!」

 

キン キン キー―ン キン キン キー―ン キン キン キー―ン キン キン キー―ン キン キン キー―ン キン キン キー―ン キン キン キー―ン キン キン キー―ン キン キン キー―ン 

 

何度も何度もギルド本部前でアイズはこの黒い竜巻相手に愛剣を振っているが、それでも黒い竜巻の威力は若干落ちた程度でしかないのだから。

 

そしてアイズがギルド本部で戦っている間にも他の地域や祭りの会場でも戦いは繰り広げられていた。

 




襲撃の時間はバラバラになります 今回は主にロキとアイズと目線で書いていますから。



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グランド・デイ 3話 ロキ・ファミリア編 【ティオナ視点とティオネ視点】

ゲームではあまり出番がなかった人物に視点を当てて 書いています。

このように ファミリア別の視点をえがきます。 ベル君は強いので下手すると描写がないままおわってしまう可能性が高いです。



時間軸はエイナの放送を聴きながら、二人のアマゾネスが屋台で食べ物を食べていた頃まで遡る。

 

「ようやくグランド・デイの開始だね!!」

 

「そうだな・・・全く団長もロキの護衛でいなくなるから、久しぶりに姉妹でオラリオの屋台を見ているけど、昨日よりも派手になっている」

 

実際にティオナとティオネの二人は、今日の予定は流石にダンジョンに潜る必要はないためか。ロキ・ファミリア全体として、ロキが全体命令で、一部の幹部以外はお休みを出していたのだから。

 

 

だからこそティオネとティオナはイブのオラリオ中の美女コンテストには出ていたが、結局はロキがコンテストをつぶしたこともあり、本来ならばこのデイの日にフィンをデートに誘う予定であったティオネにしてみればロキの外出のためにどうしても護衛としてフィンを始めとした一部の幹部がロキの護衛として残ってしまったのだ。

 

 

だからこそ、ティオネはティオナと共に、やけ食いという形で屋台を回っていたのだが。

 

ヒュウ―ヒュウ―ヒュウ―

 

「・・・うん・・・なんか、風がつよくなってない!!」

 

「そうね、今日は祭の日なのに、風がこんなにも強く吹くなんてね・・・・おかしいわね」

 

 

「うーーーん・・・・そうかな、ただの気のせいじゃないかな? たまたま強い風が吹いただけとおもうけど・・・!!」

 

だがそれは勘違い程度では済まないレベルの風が出てきたと思ったら、どこか遠くでオラリオの壁の近くで何かしらの悲鳴らしき音や、そして血の匂いまでも強い風が周囲にばらまいていたのだから。

 

「!!!この声とこの匂いは・・・行くよ ティオナ!!」

 

「うん、わかった、なんだが壁ぞい当たりだよね、くんくん」 

 

「多分ね、それに故郷で嫌というほど・・・・嗅いだことがある匂いだよこれは」

 

「人の血の匂いだよね、オラリオではあまりに嗅いだことがないほど大量の血の匂いだ」

 

 

「きっと壁側にいた人々がたくさん死んでいる・・・人の手かそれとも・・・」

 

 

二人は元々同族同士での殺し合いが当たり前の国で育ったのだ。つまり日常茶飯事のように、一日に死ぬアマゾネスは十名を軽く超えていた。

 

そしてそこでティオネとティオナはある程度の年齢まで育ち、そして殺し合いをしてきた環境にいたのだ、血の匂いや殺気に敏感になるのはあたり前でしかない。

 

そしてオラリオに来てからはティオナとティオネは人同士の殺し合いはほとんどないのだ、あるとしても威嚇行動程度しかないのは、神が多くいる都市であり、人を殺した眷属がいる神のファミリアは何かしらペナルティを受けるからだ。

 

 

現に某店のウエイトレス達が一部を除いて本来のファミリアに戻らないのも、これと一緒であった。

 

 

そうこうしている間にもティオネとティオナが血の匂いが濃ゆい所に向かって走っていると黒い竜巻がオラリオの中に入って、そして人々をその竜巻が襲っていたのだ。

 

「なにこれーーー黒い竜巻が人を襲っている なにこれ楽しそう!!」

 

 

のんきにしゃべりながらもティオナは黒い竜巻に向かって素手で攻撃を仕掛けるしかなかった、元々祭の日なのだ、自らの武装なんてもは持っていなかった、あるのはお金が入った財布と食べ歩いていた食べ物程度しかない。

 

 

周りはすでに人々の死骸や屋台の残骸や怪我人がいる中で、ティオナだけが黒い竜巻と戦っているのは、ティオネは指揮官としての立場があるためか、ティオナが黒い竜巻を一人で抑えられていることを確認すると。

 

「ティオナ、あんたはその黒い竜巻をその場で押さえつけろ!! 私は周りにいる人達を助けたらその黒い竜巻の中にいるモンスターを一緒に絶対に倒すよくもオラリオを団長とのデートがあったかもしれないのに!!」

 

 

実際にティオネもティオナもベルから気と気配察知能力を鍛えられているおかげで、黒い竜巻の中はただの自然現象ではないこと、黒い竜巻と対峙した時にその気配察知能力でわかっていたが。

 

だからこそティオナはすぐにモンスターを抑えるためと被害を抑える事を考えたのか?それとも天然で明るい性格もあったのかはしらないが、黒い竜巻と戦ってくれるおかげでティオネは指揮官としての動きができるようになっているのだから。

 

「おらそこの冒険者達、黒い竜巻の中にいるのはダンジョンにいる、モンスターだ、ティオネが止めてくれている間に、お前たちはさっさと動いて怪我をしている人々の救助並びにお前・・・」

 

「え・・・っと・・・なんですが?」

 

「お前ぼけーとするんじゃない、暇があるならばギルド本部に走って報告にいけ、残りの者達は私の指示の元、オラリオの住人をたすけるんだよ、分かったか!!!!」

 

 

「「「「「「「「「「「「「「はっはいーーーーーーーー」」」」」」」」」」」」」」」」」」

 

 

そしてティオネが指揮官として近くにいた腰が抜けたレベルⅠから二までの様々なファミリアの冒険者達を一纏めにしたうえで、ティオナが戦いやすいように舞台を整えるために、怪我人や半壊している屋台などをどかしたりしていると、見知った人物が走ってきたのだ。

 

 

「アキ・・・丁度良かったは、現状はどう? 団長達もこんな状況になったけど指揮しているとおもうけど」

 

 

「はい、ティオネさんもここのまとめ役になったようで、私は団長との連絡役でオラリオ中を走っていますが、ベートさんとレフィーヤさんのコンビで黒い竜巻とその中にいた黒いモンスターの撃破を確認していますが、ティオナさん一人で黒い竜巻とそのモンスターを撃破したようですね」

 

「まぁね・・・たっくやりたくもない指揮をとったけど、これも団長に褒めてもらうためには仕方がないことだしね」

 

「あははは」

 

 

アキは先ほどまでの豹変したティオネの顔と言葉遣いに、相変らず慣れてはいるが、それでも切れている時のティオネには誰だって近づきたくはないのだ。

 

 

「それではこの場所はティオネさん達にまかせます、まだ運び出す人たちもいますしなによりも」

 

 

「ティオネ、ここは終わったけど・・・周りはどうする、アルゴノゥト君の気配も感じられるよ、アルゴノゥト君が何体も黒い竜巻を倒しているのは分かるけど、やっぱり彼はすごいね」

 

 

「本当にね・・・ベル・クラネルね、実力も何もかも違うけど団長も私達も今は勝てないかもしれないけど、いつかは勝つわよ!!」

 

 

「うん、その前にここの人達をたすけないとね」

 

「そういうわけだからアキは他の所に向かってちょうだい、私たちはここで怪我人とか埋まった人達を掘り返してたすけないといけないからね」

 

 

「はいわかりました、ここはティオネさん達にまかせます」

 

 

こうしてアキが一人だけダンジョンの下層に潜る武装をしているのをわかっているティオネとティオナではあったが、ベルから気を教わっていなけば二人係でようやく倒せる相手ではあったが、ティオナが気を使い自らの身体能力や打撃力を上げることで。一時的に自らのレベル以上の攻撃力で黒い竜巻を吹き飛ばしたうえで、その中に黒いモンスターをたった一人で撃破したのだから。

 

 

「まったく、こちらが一生懸命に戦いの場を整えた結果でしょうが? まったく」

 

「そうだけっ、でも最初よりも戦いやすかったよティオネ、ありがとうね」

 

 

「はいはいどういたしまして」

 

「それじゃあ私達も、怪我人達をギルド本部に運ぶのを手伝おうよ」

 

「そうね・・・そうするしかないようだしね」

 

こうしてティオネとティオナと周りにいた腰が抜けた冒険者達も使ったことで。黒い竜巻の被害者たちを少しでも抑えることに成功していたが。それでもそれはティオネとティオナがいた区画だけであった。

 

 

他の区画ではベルやほかの冒険者達も頑張っていたが、だがベルも実力はあるが、それでも十数個もある黒い竜巻を一気に壊すほどの威力はオラリオという街の中では使えなかったことも大きかった。

 

 

 

 




グランドデイではティオナとティオネの二人がどのように戦っていたのかそれすらわからないので。

ゲームではオラリオの中で黒い竜巻と戦っているシーンしかないので。撃破した情報はアキがフィンに伝えているので。 その空白の間を勝手に妄想して書きました。

だから結構な時間がかかっていますが 本当にすみません。


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グランド・デイ 4話 ロキ・ファミリア編 【ラウル視点とアキ視点】

これでひとまず ロキ・ファミリア編は終わります。

ぶっちゃけていえば ラウルとアキの関係性が難しかったので。

この小説ではすでにアキはラウルの事が好きであり、それを告白するためにデイでデートに誘うという感じに書いています。 アキのアイドル衣装のカードを引いた時に結構なインパクトだったので。

衣装があるから 最初から出してしまおうという感じになっています。

原作ではラウルとアキの関係性がなかった場面なので 書くのに結構な時間がかかりました。

次はだれを書くかは決まっていますが・・・どのように書くのかが難しいことになっています本当に遅れてすみません。


時は黒い竜巻がオラリオを襲う五時間以上前まで時間はさかのぼり。

 

 

ロキ・ファミリアに所属するアナキティ・オータムは今日のためにロキに頼んで作ってもらった、黄色と白色を中心としたドレスタイプの衣装をもらっていたのだ。

 

 

「グランド・デイだしね、今日のために奮発した上に、ラウルとのデートのために用意した服、勝負の衣装なんだから」

 

 

その衣装はまるで【黄昏貴猫】 アナキティ・オータムと呼べるほど綺麗に着込んでいたのだ。

 

 

これはアキがラウルの事が好きであり、その事はロキ・ファミリアの一部の女性陣には知られている周知に真実であった。

 

ただしラウル本人だけばそれは知らないままであった、昨日のイブの時も本当はラウルと二人きりで買い物をしていた時もアキは喜んでいたのだ。

 

ただしそれを顔の表情に出してはいなかっただけであり、本当は嬉しかったのだ。

 

「それにここまでしないとラウルは私の気持ちに気づかないままなんだから」

 

実際にラウルはアキとよく組まされており、二軍を任せられるほどの指揮官でありレベルが4もある人間の冒険者であるのだ。

 

 

他のファミリアではレベル4クラスで指揮官といえば団長クラスの扱いが当たり前である、だがそれがロキ・ファミリアでは二軍扱いというのがロキ・ファミリアの層の厚さを他のファミリアに冒険者達の厚さを見せつけているのだ。

 

だからこそ、同じファミリア同士で恋人関係から肉体関係に発達して、最後は結婚して子供を作るとか、このオラリオでは当たり前である。

 

最近入団してリリルカもこれに当たる、元はソーマ・ファミリアに入っていたリリルカの両親はそのままダンジョンに行き、そして死亡しているのだから。

 

それほどまでにダンジョンで冒険する、冒険者達の中には既婚者もいれば子供を作っている冒険者達もいるのだ。

 

アキも将来的にはラウルと結婚して子供を作りたいと思っているが、ラウル自身は自らの出生が元でどうしても心配性になってしまうために、アキがラウルを引っ張らないと恋人どころか、ラウルと結婚することもできないのだから。

 

 

「本当にラウルは、昨日はこんな買い物をするのも結構迷っていたのに、結局はかっちゃって・・・それをプレゼントしてもらえるのはいいけど」

 

アキにしてみれば鍛冶神が暇で作り上げた、小物を昨日ラウルに買ってもらったことのお返しとラウルには言っているのだ、こうしないとラウルは他の用事やほかの団員の面倒を見てしまうために、予定を無理やり作ったのだ。

 

「本当に・・・それにしてもラウルにこの衣装を見てもらって・・そして予約している店で私が告白しないとラウルと恋人同士には慣れないだろうな」

 

こんな事をつぶやきながら、ロキ・ファミリアの食堂ではいつもの黒と白の服で着て食べ物を食べ入るが、アキの内心では、今後の予定の事を考えると普段表情を崩さないアキの表情が少しだけ赤くなっていたのだ。

 

 

ラウルにしてみても、今日は本来ならばロキの護衛として一緒に行く予定ではあったが、なぜかロキが護衛を外したうえで、アキと一緒にオラリオで買い物するという予定があったために。

 

 

「なんっすかね、アキが昨日の買い物をおかえしっていって、俺を買い物に誘ってくれたっすよ!!」

 

「お前・・・それは・・・いや・・なにもいわないけどさ、ラウルちゃんとアキの返事だけは答えてやれよ」

 

「返事ってナンスか? 今日は昨日の買い物続きみたいなものっすよ、俺の買い物にアキを連れ回しった上にお礼に物を買って、アキに渡しただけっすよ?」

 

「お前は・・・本当にバカだろう?」

 

「バカとはなっすか?」

 

 

実際にラウルは農家の三男坊であり、オラリオに来たのも、三男坊は田舎の農家ではどれだけ頑張って畑を耕したとしても、その畑を継ぐことはできないのだ、大抵は長男か次男がその畑を含めて家の財産として継いでしまうことがおおい。

 

故にラウルは物心ついた時には、オラリオに行きロキ・ファミリアの扉をたたき入団したのだから。

 

つまり結婚や恋人なんてものは田舎では、家同士が決めた許嫁や幼馴染が適齢期になったら、そのまま家同士の決まりで結婚するのが当たり前なのだ。

 

 

ラウルはその枠を飛び足してしまった、つまりは自由に結婚や恋人を持つ感覚がほとんどないのだ、育たなかったといってもいいほどであった。

 

獣人たちやエルフまたはドワーフやアマゾネスはその辺は自由ではあったが、ヒューマン種だけは下手すれば、変な縛りや掟などが村や集落ごとに残っていたりするのだ。

 

それは集落や村が生き残るのは仕方がないと掟や縛りであるとは、分かっているが、それはそこで暮らしている人達にしてみれば当たり前の常識でしかないのだから。

 

 

こうしてラウルはロキ・ファミリアのみんなと一緒に食堂で色々食べ終わり、アキとの約束の時間になるまでの間、昨日の買い物で色々と軽くなった財布の中身を確認していたのだ。

 

そうこうしているうちにもアキの方も、いつもの黒と白の服を基準とした服ではなくて、今日のための勝負服である、黄色と白を基準とした服装を着てファミリアの出入り口で、ラウルの到着をまっていたのだから。

 

 

そして五分後、ラウルはようやく、いつもの感じで服も似たようなものしかないが、それでも鎧など装備品は全て外していたのだ、さすがに祭の日でも装備を着こんでいる冒険者達はあまりいないのだ。

 

ラウルも本来ならば、ロキの護衛の役目があったが、アキの頼みをロキが聴いたために、わざと外されているのだ。

 

そしてラウルはアキがいつもの服ではなくて、おめかしをしているのにようやく気が付いたのだ。

 

「綺麗っすよ、アキ・・・今日は祭りだからそんな服でオラリオを回るんすね」

 

アキにしてみればラウルの言葉には素直にうれしい反面、逆にデリカシーがない言葉もあったのだ。

 

いったいアキが何のために、わざわざ綺麗な服を着て、ラウルを出入り口で待っているのかを少しはラウルも考えればいいのに、それすらも考えていないラウルの言葉に多少は落ち込みはしたがアキではあったが。

 

 

「ほら行くわよ、ラウル、今日は一日私の買い物や食べ歩きに付き合ってもらうからね」

 

「わかったすよ、それじゃあいくっす」

 

「うん・・・そうね」

 

こうしてアキとラウルは二人だけでオラリオの街を探索して、三時間程歩いただろうが・・・屋台や出店をアキがラウルを引っ張りまわしていたのだから。

 

その様子はまるでデートではなくて、頼れる長女が頼りない弟をこの祭りに期間中にオラリオの街の中を見せている感じに見えるのだ。

 

そうしてラウルもアキも楽しんでいた時、丁度バベルの塔の付近の近くまでやったその時、突然黒い竜巻が周りの屋台や人々を次々と襲っていたのだ。

 

「なんなんっすか・・・これは黒い竜巻が・・・人々をオラリオの住人達を襲っているっす・・・これは明らかにおかしいっす・・・アキ・・・君は今すぐにファミリアに戻るっす、その姿じゃあまともに戦えなっすよ」

 

「戦うって・・・あれは黒い竜巻は自然現象かもしれないのよ・・・それに私もそうだけどラウルも戦うための装備がないじゃない、一緒にファミリアに戻ってからくるということもできるのよ」

 

「大丈夫っす・・・ここはすでにバベルの近くっす・・・それはつまりヘファイスト・ファミリアの本部が近くにあるっす・・・あそこならば武器も防具もあるっすから・・・それを借りるっすよ、借金が増えるかもしれないっすけど・・・背に腹は代えられないっすよ・・だからアキもさっさと行って団長に報告するっす!!!」

 

 

実際にアキの姿はいつものバトル服ではない、それに装備系も何も装備してないのだ、確かにラウルの言っている事は間違いではないのだから、足手まといがいる状態をなんとかするには、色々と方法があるが、ラウルは今回は堅実な方法を取っただけである。

 

 

実際にヘファイスト・ファミリアは鍛冶系統に属しているファミリアでありながら、戦闘集団のいるのだから、そのうちのトップが椿さんであるのだから。

 

「わかったけど・・・ラウルあんたも死なないでよね・・・今回の買い物の続きをしないといけないんだから!!」

 

「わかっているっす・・・さっさとアキは行くっすよ!!」

 

 

「ええ・・・それじゃあ・・・すぐに増援を送り込むから」

 

こうして。アキとラウルは二手に分かれることとなった、元々アキの服は一般人が着るために作られた服であり、バトル服でないのだから、逆にラウルは武装を外しているだけであり、鎧も小手も盾などもロキ・ファミリアに置いてきたが、軽装状態であり、服やズボンはバトル服のままであった。

 

これはラウルが今回のアキに呼び出された理由がわからないままであったことが、ラウルをこの場所に残し、逆にアキは自らのファミリアに戻り装備を整える結果となってしまった。

 

 

そしてその場に残ったラウルは即座にパニックになっているこの現状を収めようとして、自らの名前と二つ名を言ってこの場のパニックを何とか収めたのだ。

 

「大丈夫っす・・この黒い竜巻はうちら、ロキ・ファミリアが対処するっす・・・一般人の皆様や怪我をしている人は今すぐにバベルの塔に行くっす、この近くにあるっすよ、部屋や屋台の隅に隠れるよりかは、よっぽど安全っす」

 

 

「「「「「「「「ああそうだ・・・俺たちは 私たちは・・・バベルの塔に」」」」」」」」」」」」」」

 

こうして一般人の誘導を始めたラウルであったが、さすがにあれだけの大声を出していれば、黒い竜巻もラウルの存在に気付いて一気に近寄ってきたが・・・

 

『ちょっとまずいっすね・・・装備も何もないっす・・・アキは怒るだろうな・・・約束を破ってしまって』

 

と思ってラウルが考えて目を閉じてしまった瞬間に何者かがラウルの目の前に現れた感じを感じとった瞬間に。

 

キン・・・ザッュ

 

「せいっやーーーなんともはやだな、まさかワシの人生において、黒い竜巻をきる事になるとはな!!!!!」

 

鈍い音に加えて、何かを切ってしまった音を出したのは・・・

 

「椿さんすっか・・・助かったす!!!」

 

「これラウル・・・助かったとはいいではない、今の儂の一撃でもこの黒い竜巻は何ともないのだ。ホレ・・・お主の武具じゃ少しは役に立て」

 

「これはいいんっすか・・・魔剣すよ」

 

 

そう椿がラウルに手渡したのは、椿が自ら作った魔剣の一振りであったからだ。

 

「問題ない・・それにおぬしのおかげで・・・バベルの塔はすでに防衛戦が構築されておる、もはやここに残っているのはお主と儂だけじゃあ・・・それ行くぞ・・・ラウル!!」

 

「もう・・・椿さん・・・仕方なっす・・・うちも行くっす!!」

 

 

その後鋭い金属の音が何十回もこの通りに響き渡り、ドスンという鈍い音と共に黒い竜巻の中から現れた黒い魔物も椿とラウルの二人の攻撃によって何とか倒せたのだ。

 

もっともほとんどの攻撃をしていたのは椿であり、ラウルは椿の支援という形で椿から渡された魔剣で魔法攻撃をしていただけであった。

 

「黒い竜巻の中に・・・黒い魔物がいたっすか・・・しかも今も進行形でオラリオ全てで襲われているということすっか、椿さん」

 

「そうだ、手前どもでなんとかできればよかったがあいにくな・・・けが人が多く来たこともあり、儂一人でここまきたわけだ、お前が避難誘導をしていると聞いて予備に持ってきた魔剣が役に立ったというわけじゃ」

 

 

実際に椿はこの竜巻に相手にたった一人で戦うために色々な道具や武器を持ってこようとしたが、避難民や怪我人の多くから避難誘導にはハイ・ノービスがいるということが分かったこともあり、一人で戦うよりも二人で戦う方が危なくないと踏んだのだ。

 

 

流石に椿もこの緊急時において自らの作ったネタ武装などをもって試す余裕はないのだから。一歩間違えば多大な被害が出ることがわかっている椿だからこそ、魔剣を持ってきたのだ。

 

だがその魔剣もラウルがすでに十回以上も支援攻撃で使っていたために、ラウルの手元で灰となって武器としても再度新しく打つ素材としても使えないほど、すべてが灰となってしまった。

 

だからこそラウルは落ち込んでいたのだ。これはあくまでも椿がラウルに貸した装備であり、魔剣なのだ。

 

「ははははは、なにを心配しているのだハイ・ノービス、お主のおかげで黒い竜巻の中にいた、黒い魔物を倒せたのだ、奴をたおしていなければ余計に被害が出る所であったのだ、たかだが魔剣の一つや二つ程度なくなったとしても、またわしが打てばいいだけのことだ、それよりもだ、壊れた屋台の中いるかもしれないけが人や同じく壊れた建物の中にいる人々を助けるのが先だと儂はおもうぞ」

 

 

「そうっすね・・・確かに椿さんの言う通りっす・・・まだ残っている人達の救出もしなくちゃいけなっいすね」

 

こうして黒い竜巻が消えたためにヘファイスト・ファミリアの戦える一部の者達が装備を整えた上でようやく椿達と合流して、黒い竜巻が出した被害の場所から怪我人達を次々と助け出していた。

 

またアキもラウルと合流はできないまま、フィンの指示の元で、オラリオの中で散らばっているロキ・ファミリアの団員達の連絡役として、日が暮れるまでオラリオ中に走り待っていたのだ。

 

「ラウルの無事は確認できた・・・椿さんが助けてくれなかったら・・・きっと今頃ラウルは・・・でも今はラウルの心配よりも・・・オラリオ全体の心配をしないと・・・」

 

 

こうしてアキは不安の心と感情を押し頃ながら、オラリオの色々な所をフィンの命令でギルドの役人達とも協力して色々な場所にあの黒い竜巻の弱点などを教えたり、医療系ファミリアへのお使いなど、本当に様々な役目をこなしていたのだ。

 

 



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グランド・デイ 5話 女主人停編 【リュー視点とシル視点】

大変申し訳ありません この話を書くためにリューさんの資料を色々と集めていました

コミックス版や小説、アニメ 劇場版 ゲームに置いてリューのイラストが色々と変化していたので。

特にゲーム版ではリューさんのイラストを見るとスリーサイズが絶対に代わっていました、漫画版も同じだったので。それを少しだけ話に詰め込みました。 




グランド・ディの本番の日、リューはいつもの通りに女主人停に用意された自らの部屋で朝もまだ明けきっていない時から、起きて店の掃除などを始めようと。

 

リューは普通に背伸びをした瞬間に

 

プチン・・・ そうリューにも聞こえるほど何かが切れる音が確かにリューの耳にも聞こえたのだ。

 

 

「まさか・・・ええ、あり得ません・・・だって・・・ちゃんと適切なブラか下着をして昨日は寝ていたはず、それにいつもの通りに朝の運動もしていますし、急激に胸か下着の所が大きくなったはずもありません」

 

 

それは自分に言っているようにリューは恐る恐る、自らの寝間着を脱いでみると、やはりその聞こえた音は、間違いなくリューのバストサイズがいつの間にか成長していたのだ。

 

 

普段ならば多少の誤差であればブラはある程度の耐久度をもって大事ようなはずではあるが。だがリューが元々寝るだけのするブラのサイズは79で十分であったからだ。

 

だが今のリューはもう一度自らの胸のサイズを測ってみると・・・89センチとなっていたのだ。

 

これにはリュー自身が驚くしかなった、そもそもリューの胸のサイズは実際に本人が知らない間にゆっくりとはあるが確実に胸も成長はしていたのだ。

 

これはエルフ族という人間族よりも長く生きる種族のために体の発育がゆっくりと成長していくのは種族的にはあたり前のことでしかない。

 

そもそもエルフ族は普通に神の恩恵無しに300年は生きることができるのだ。 そしてリューの年齢的にいえばいまだに人間族の基準でいえば、第二次成長期が完全には終わっていないのだ。

 

だからこそ急激に胸も尻も身長も10㎝程度は成長することはまれにはあるが、今回のリューはそのまれにを引き当ててしまったのだ。

 

その結果普段の寝巻用のブラであれば問題なく収まったサイズが10㎝も変わってしまったのだ。当然今まで一番大きいサイズはリューも持ってはいなかったりする、80センチまでのブラは持っていても。

 

 

流石にそれを超えるブラは用意してないのだ、結果としては。

 

「はぁーーーーシルに頼むしかありませんね、シルのサイズ的には私よりも大きいはずですし」

 

実際にリューが全幅の信頼をしているシルの胸のサイズは95センチと結構デカかったりするのだ。ただしこの女主人停の人族の胸のサイズは大きさはやはりシルよりも確実に見て大きいと分かってしまうほどルノア・ファウストの胸のサイズ大きかったりするのだが。

 

 

その為か、シルが寝ている部屋までやってきたリューは、シルの部屋に入るために扉をノックする。

 

コン・コン

 

「シルいますか・・・少し厄介なことになりまして、シルの手が必要なんです」

 

 

「えっ・・・リューごめん・・・私も今起きたばかりだけど、そのまま入ってきてもいいわよ」

 

「ではシル・・・入ります」

 

 

こうしてリューは自らの胸のサイズが大きく変わってしまったことで、今まで使っていたすべてのブラが使えなくなったことをシルにちゃんと言うしかないのだ。

 

「そうなんだ、道理で・・・リューの胸のサイズが変わっているなと思ったけど、こちらももう一度ちゃんと調べるよ、一人で調べるよりかは二人で調べた方が確実だからね」

 

こうして、シルはリューはもう一度リューのバストのサイズを測り、確かに色々と成長していることが分かったために。

 

「それじゃあリュー、ミア母さんに事情を話して今日はリューの服や下着などをちゃんかわないとね、それに私のブラのサイズでも行けるとおもうけど、ちゃんと服や下着は自らの成長に合わせた物じゃないと、胸や脇に汗もができるわよ」

 

実際にこれは胸の大きい人ほど、あせもだったり、脇などが自らの胸に当たったりして邪魔になったりするのだから、シルはそれを一番よくしているのは仕方がないことでもあった。

 

 

「ええそれは、分かりますが・・・それにしてもシルどうしてそんなにご機嫌なんですか?」

 

実際にシルはリューの3サイズを正確に調べた結果胸以外にも、リューが色々と成長しているために、シルも親友の成長がうれしいのだ。

 

 

そして、ミア母さんとの話したをした結果、リューはシル共にシルのなじみの洋服屋さんで色々と試着して、リューの下着もいくつかを購入して。服なども購入したが。

 

「・・・リューどうしたの?」

 

「・・・この風は・・・おかしい・・・これではまるで・・・シル急いで私と共に店に戻りますよ」

 

「えっ・・リューわかったけど・・この風がどうしたの? それに急いでいるようだし」

 

「しまった・・・遅かったようですね・・・シルここから走って店に行ってください、私はこの黒い竜巻をこれ以上先にはいかせませんから」

 

 

ひゅーーーごぅーーーーーーー キン・・・キン キン キン キン ガキン

 

リューは予備として持っていた服にも隠せる程度の護身用のダガーを二つを使ってシルの方に行かないようにリューは自らに注目をさせようとして黒い竜巻にめがけて何度も何度も護身用のダガーを二刀流で十数回も切り付けて波いたが。

 

「やはり・・・ただの竜巻ではありませんね・・・明確な意思を持っている黒い竜巻・・・これはもしかして!!」

 

そうこの時はすでに、オラリオ中に黒い竜巻が色々な所で入ってきているために、すでにオラリオ中が混乱しつつあったのだ。

 

無理もないことであった、オラリオの中まで何かに攻められるということは、ここ数百年の間はまるっきりなかったことでもあった、アレスの軍隊と言ってもあれは一種のオラリオにある、戦争ゲームの真似事でしかない。

 

いくら恩恵を受けた国の兵士が一万以上もいたとしてもだ、そのほとんどがレベルⅠどまりなのだ。モンスターを狩ってレベルアップはしてないのだ。兵士としての訓練や国の治安維持で兵士達が恩恵を貰っているのは仕方がないことでもあった。

 

それに引き換え、オラリオ側はレベル三以上の冒険者がオラリオのダンジョンから出てくる大量の鉱物などで作られた防具や武具で身に纏っている、しかもステータスも完全にオラリオが上なのだ、だがアレスは全然こりてはいないむしろ一年に三回ぐらいは平気で戦争ゲームを仕掛けるのだ。 

 

だからこそ、ここまでオラリオが無防備にオラリオ内部に侵入されて、ここまで破壊行動されたりするのは、基本的にオラリオ側は全くの経験がないだからこそ余計混乱に拍車がかかっていたりするのは仕方がないことでもあった。

 

そこへいきなり竜巻が同時に三個も一気に消えてしまったのだ、しかも消える瞬間に竜巻の中では光が爆発したのをリューはこの目の前の黒い竜巻を相手にしつつその消えた竜巻を攻撃したのが誰なのか、はっきりとわかったのだ。

 

それはリューも正確に竜巻を倒した相手の声が聞こえたからだ。

 

「リューさん、この黒い竜巻の中にはモンスターがいます、黒い竜巻はリューさん程度の一撃ではがせます、そのあと間髪入れずに、そのまま黒いモンスターは倒せますから」

 

その声は当然リュー以外にも、聞こえるのは仕方がない。当然アイズにもその声を拾って、ベルに感謝を言って、アイズは自らの風を使ってベルの声を聞こえてしまった。

 

 

「・・・ベル・・・ありがとう・・・なら行く」

 

 

「助かりました、ベル・クラネル・・・さすがシルが好きになった相手ですね、私のような穢れた・・・エルフは・・・それでもあなたの事が・・・ですが今は!!!」

 

 

リューはベルの声を聴いて、護身用の二つのダガーが壊れてもいいほどの強い攻撃をしかけると。

 

ガキーーーーーーーーーーーーーッーーーーーーーーーン シューーーーーーーーーーーー

 

 

このリューの強い攻撃によって黒い竜巻はその姿を消えると同時に中から確かにベル・クラネルが言うとおりに

黒い猪型の二メートル以上の化け物が姿を現したのだが。

 

バッキン×2

 

それは同時にリューの攻撃手段であり護身用のダガーが2つとも壊れる音であった。

 

「仕方がありません、元々護身用のダガーです、今までよく持ったといえますが・・・さて素手で攻撃するという事も出来ますが」

 

 

リューが何かを考えてそれでもファイティングポーズをとっていると空から何かが音てきたのだ。

 

それもものすごい速さでリューめがけて落ちてくるのをリューも即座に見てそれに向かって目いっぱい力を貯めてリューはジャンプをしてその何かをリューはなんとかつかめた。

 

「これは・・・ベル・クラネル、あなたという人は、ですが・・・しばらくの間はこれを借ります」

 

そうベルがリューに投げたのは自らの武器である【ヘスティア・ナイフ】であった、確かにベル以外が使おうとしてもただの耐久性がバカみたいに高いほぼ何も切れないナイフでしかないが、逆にいえばちゃんした技量の持つ人間がそのナイフを使えば普通に人も鉄もそしてモンスターですら屠れるナイフなのだから。

 

 

そして黒いナイフを空中で受け取ったリューは、そのままその武器を自らの利き手でもって、落下の勢い力を使い黒いモンスターの脳天にヘスティア・ナイフを突き刺してすぐに抜いたのだ。

 

しかもその反動を使ってリューは何事もなかったように地上へ降りているのだ、その技量は押して知るべし元アストレア・ファミリアで唯一生き残った実力は伊達ではないのだから。

 

原作ではリリルカ・アーデがベルのヘスティア・ナイフを奪って転売しようとしたが、実際にはなにも切れないただのナイフで銅貨三枚以下と言われるほどのなまくら武器をリューの技量とステータスを受けても壊れない武器であるために、このような一撃ができたのだ。

 

実際にモンスターはすでに死亡して、その身を黒い灰に変えてしまったのだ。

 

「なるほど、このナイフは・・・持主以外では本来の切れ味が失うタイプか・・・それにディランダルの魔法をかけているように、この私の今の一撃でさえ、耐える武器はなかなかお目にかけない、それほどの武器をあの瞬間にベル・クラネルは私に自らの武器を貸してくれるほど信頼も信用もしているということか」

 

 

実際にベルの位置からリューが自らの武器をなくして素手で戦おうとしているのは、なんとか見えていたのだ。これも気によって身体能力と目の見える力が強化された結果でしかない。

 

たしかにロキ神との約束で安易に気の力を地上では使ってはいけないと言われたとしてもだ、さすがにこの混乱の中ではベル・クラネルも自らの力で助けられる人々がいるのに、助けないのは地球にいる師匠達に面目が立たないのだ。

 

結果今はベル・クラネルはオラリオの空中に今もいる、さすがに地上で気の力を使うのは目立つために竜巻よりもさらに上の安全に空中からベルクラネルは気弾をオラリオの中に侵入した複数の黒い竜巻に打ち、そしてまだオラリオに迫ってきている十個以上の黒い竜巻にめがけて気弾を打ち続けては、黒い竜巻事中の黒いモンスター事消滅をさせているのだ。

 

 

これを知っているは唯一、空を魔道具の力でなんとか飛べる、アスフィとその神である、ヘルメスとフレイヤとロキしかいないのだ。

 

流石にこれほどの騒ぎなのだ、オラリオの中からベル・クラネルが一人いなくなっても誰も気が付かないどころではない、それに気を回す余裕がないのだから。

 

 

こうしてオラリオを蹂躙していた黒い竜巻の被害はなんとか一部の区画のみで治まっているのも、ベルがこれ以上黒い竜巻の軍勢がオラリオに来ないようになんとか気弾の連打で防いだ結果でしかない。

 

つまりどこからあの黒い竜巻の軍勢が現れたのか? ベルですら知らないのだからその元凶を叩くこともできなくなっていたのだ。

 

こうしてオラリオの一日はオラリオに色々な被害を出しながら、なんとか終えたのだ。

 

そしてベルやオラリオの人々や冒険者に対しての、本当の試練は新にこれからが本番であったのを今のベル達には知る由もなく、ほとんどのファミリアの冒険者達は被害を受けた場所から取り残された人々を助けるために動いたために体力も神経もすり減らしたことで、オラリオは夜は本当にだれもいないように動物たちの鳴き声や瓦礫の崩れる音がどこからともなく聞こえるほど。

 

 

オラリオは本当に静かであり、冒険者達はそれぞれのファミリアで静かに彼果てたように眠りについている。

 

例外としてはギルド職員が警備をしている程度であったからだ。

 

 




リューの胸のサイズも変わっています アニメ版しか見てない人は 詐欺だおかしいと思っている人は多いと思いますが。 コミックス版やゲーム版ではむしろリューのサイズは結構あるので、一番でかいサイズに変更しています 

たぶん自分では90前後はあると思っています スリーサイズがわからないので周りの人と大体で測っているので。 間違っていたらすみません。


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