始皇帝が行く! (ハルデリム)
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第一斬

これは、とある時代の一室で王とその臣下の会話である。

 

「はぁ、これでこの国も大丈夫だよね。どうやら、僕にはもう時間がないみたいだ。」

 

「・・・」

 

「最後に一つ、お願いをしてもいいかな。」

 

「何なりと申し下さい。」

 

「そうかしこまらないで、これは、お願いなんだから。」

 

「じゃぁ、言ってみろ。」

 

「この国を最後まで守ってくれ、親友。」

 

「あぁ、守ってやるよ。だから安心して行け。」

 

「ありがとう、じゃぁ、先に待ってるよ。」

 

こうして王は息を引き取られた。

 

そして、年月が過ぎ、その王は再びこの地に戻ってくる。

 

「さぁ、二度目の人生だ。今回は好き勝手やらせてもらおうか。」

 

この人物こそがこの帝国の創始者にして王、

 

始皇帝、ソロモン

 

そして、王は歩みだす。

 

だがここで一つ、問題が起きた。

 

「そういえばここ何処?」

 

王、二度目の人生の第一歩が止まった瞬間であった。

 

それから、数年が過ぎ、彼はいま帝国・・・つまり彼の国へと向かっている。

 

「帝国へ向かぞ~♪探検、探索、ラン、ラン、ラン♪」

 

上機嫌な始皇帝であった。

 

「ささ、あの子たちは元気にやってるかなぁ~?」

 

ここに至るまで始皇帝は、とある村に流れ着いた。

 

その時に助けられた代わりに村を守るということで数年間、彼は退役軍人ということで、その村を守りながら、何人かの弟子を持っていた。

 

正確には弟子と言うよりか、暇だったか戦い方を教えていただけである。そしていつ間にか師匠と呼ばれ始めた。

 

これには始皇帝もびっくり、暇つぶしをしていたら弟子ができた。まぁ、弟子なんて取ることのなかった始皇帝からしたら初体験で、喜んで受け入れた。

 

そして、その村が重税により苦しんでいるということで村を出た弟子を見に来たのである。

 

弟子は三人、名前はタツミ、サヨ、イエヤスである

 

「と言うわけで、僕の国に戻ってみたけど、…腐ってんね。」

 

始皇帝だからか、その場の雰囲気だけでこの国の現状をある程度は想像することができた。

 

「まぁ何百年もたってるから腐っていても仕方ないんだろうけど…これはタツミ達大丈夫かな~?さっさと見つけて、三人とも回収するしかないか。」

 

この帝国の現状を知って、田舎にいた無知な三人がやっていけるわけがない。

 

切り替えて、始皇帝は三人を探す。幸いなことにイエヤスとサヨはもうすでに、いるということ知っている。襲ってきた、野盗を逆に襲い、ひねりつぶした。

 

さっさと二人を探そう言うことで、急いで探す。

 

方法は簡単、匂いで分かるでわかる。

 

そんな超人的な能力でたどり着いた場所は倉庫のようなところだった。

 

「すごい、悪臭だ。これはもしかしたら…二人!無事かい!」

 

勢いよく扉を開ける。

 

「この声は…し…しょう…か?」

 

が、もうすでに手遅れだったようだ。

 

「イエヤス!?」

 

急いで近づき、彼を抱える。

 

「イエヤス!?大丈夫!?」

 

「し…しょう…気を付けてください…あいつら…俺たちを騙して、サヨを…」

 

「もういい、しゃべらなくていい。今は自分が助かることを第一に考えてくれ!?」

 

始皇帝は急いで応急処置をしようとするが拒まれる。

 

「俺はもう…むりです。…へんな薬を…入れられて。…たぶん、数日後には…もう…」

 

「駄目だ!君だけでも「師匠!」…なんだ、」

 

「俺の、そして…あいつの願いです。聞いて…ください。」

 

「…何。」

 

イエヤスの思いを彼は優しく受け止める。

 

「この国を…止めて…してください。」

 

「わかった。もう安心して眠りな。」

 

そしてイエヤスは眠る、最高の笑顔で瞳を閉じる。

 

「だれだ!そこにいるやつ今すぐ出てこい!?」

 

そして、警備隊が気付く。

 

「君たちか…僕のかわいい弟子を手にかけたのは!」

 

始皇帝は、素手で警備隊を襲う。

 

「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁ助けてくれ!俺は、俺は違う!俺はやってなぁぁぁぁぁぁぁぁ」

 

数分後

 

あるものは首を折られ、またある者は四肢が切断されており、もしその場を見ていた人がいるなら、きっとリバース待ったなしであろう。

 

「タツミは、まだ無事みたいだ。」

 

始皇帝は、倉庫の方を見ながら、言う。

 

「さようなら。」




正直こんな文でいいのだろうかと迷っています。

今後の流れとして、

始皇帝が、自分の軍を作り、帝国を攻めるのか、

もしくは、ナイトレイドに入ってつぶすのか、

又は帝国を内側から変えていくのか。

どちらがいいでしょうか


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