モブに転生したし、のんびり過ごしたかった(仮題) (家無しじゃない無銘だ)
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カントー編
1話
8/6(火)
顔文字が苦手な方がいるようなので顔文字の部分を修正しました。
オッス!おら悟○!…じゃなかった。マサラタウンのモブに転生(?)した男だ。
何故転生したのかは俺が知りたい。
普通に寝た→起きたら身体が縮んでいた→俺「は?(唖然)」→突然頭に激痛→今世?の記憶が流れてくる→今ここ☆
って感じで現在記憶の整理中。因みにこの世界って名字って概念がほとんどないみたい。詳しくは知らんけど。だからサトシ君はマサラタウンって出身地を前振りで名乗っていたんだって一応、納得した。
話を戻そう。記憶が戻って(?)きて、自分のことがわかった。名前はユウマ。現在5歳って事。母さん(めっちゃ美人)は専業主婦で父さん(イケメンと言うより男前)は単身赴任で他地方に出張。これくらいかな?
それにしても、ユウマ(自分)って年齢の割にガタイが良いな。本当に5歳児か疑問だわ。このまま成長したら、スーパーマサラ人に仲間入りか?(戦慄)
あ、後、最初に名乗った時に言ったけど、今住んでいる所はマサラタウンな。
因みにポケモンについての記憶が流れたとき、間抜けな顔をさらしてしまった。…ハズカシイ。
今のところ、一番の問題はここからなんだよなぁ。
ここがポケスペ時空かアニポケ時空かゲーム時空か、はたまた俺が知らない別の時空か。
ポケモンの世界って平和そうだけど意外と危険が多いんだよなぁ…。世界が何回か滅びそうになったし。密猟者とか犯罪組織もいるし。普通にポケモンも危険がないわけでもないんだよな。
けど、俺が憑依したのはモブ。原作キャラとかに関わらなければ、まあ、命に関わる危険がないだろ………たぶん(目そらし)
それに元々ポケモン好きだし、映画は殆ど観に行ったし、ゲームも廃人って程じゃなくエンジョイ勢としてやり込んだからなぁ。厳選とかしなかったけど、捕まえるボールをモンスターボールのみとか縛りプレイしたのが懐かしい。
そんな俺がポケモンの世界(どこの時空か判らない)に転生したからにはやることが1つ。…平和に暮らしながらポケモンを愛でる事だ!(キメ顔)
いや、現実となったこの状況。命大事にでポケモンを愛でるしかないでしょう⁉
…ん?原作キャラへの絡みは? 命大事にって言ってンだろうがゴラァ!
ってことで積極的に関わる気はありません(フラグ)。
でも、ここがどこの時空か気になるので散策に行こうと思います!(敬礼)
主要キャラ出会う危険があるけど、遠目からの確認だからたぶん大丈夫………だと思いたい。
でも好奇心には勝てなかったから行くであります(フラグ)。
散策し始めたけど、本当に田舎だな。畑とか民家とかしかないね。でも空気は澄んでいてうまい。
あ、研究所らしき所を発見した。坂の上にあって、町のなかで見た感じ一番大きい建物。柵みたいなのが続いているからたぶんアレかな?
研究所を遠目からし、さらに散策しているとちょっと木が生えている広場みたいなところにでた。
するとなんて事でしょう!虐め現場に遭遇しました。………いや、なんでさ。
様子を見ると、3人の子供が1人子供を囲み、暴言を吐いている。
…てかさ、その虐められている子になにやら見覚えのある面影があるんだが。
「 お…、サト…。おま………パパがいな……だってな!」
「 ポケモン…………なしていて………わるいな!」
「 な……いえよ!」
………。少し離れていて聞こえづらかったけど、やっぱりサトシ君(ショタ)かぁぁぁああああ!!!!
そういえば、なんかで虐められていたって設定があったような?
いやいや!今はそんな事はどっかに投げ捨てて! 何、サトシ君(ショタ)を虐めてンだよ!?ってことで突撃しまーす!!
…えっ? さっき原作キャラに関わらないんって言ったんじゃなかったか?そんなもん後だ後!俺は、虐めとかが大嫌いなんだよ!ってことで殴り込みだZE☆
~暫くお待ち下さい~
『 お、おぼえていろよぉぉおお~!!!』
と虐めていた3人はどっかの悪役のような捨て台詞を言いながら走り去った。どうヤったか?…ノーコメント。
で、その場に残ったのが俺とサトシ君(ショタ)。
………めっちゃキラキラした目で見られている。やっべ。自分でフラグ回収しちゃったよ。←自業自得
その後、家まで送り届けたらハナコさんに会った。メチャクチャ感謝された。家のコを助けてくれてって。まあ、そうだよなぁ。
それからもサトシ君と家族絡みの交流が続いた。…最初の目的ぇ。
それにしてもサトシ君活発過ぎない? てことで、少し教育(お話)をした。無印時代が少しひどかったからね。先手を打たせてもらったよ。…ごめんなさいカンナ様。役割取っちゃった。
てか、サトシ君ほんとポケモンバカ(褒め言葉)。
普通に勉強嫌いだけど、ポケモンの為とかポケモンが喜ぶって言うとやる気を出すし、呑み込みも若干早くなった………ちょろいな。お兄さん心配だよ。
後、料理とかも出来るようになった。なんか、ハナコさんに耳打ちされたら、顔を真っ赤にしてやる気を出した。………何言ったのさハナコさん。
そんなサトシ君と交流を持ってたら当然オーキド博士とも会うわな。そして何故か気に入られた。…なんでさ。
で、シゲル君(ショタ)とも関わる事になった(諦め)。
嫉妬かな?大好きなおじいちゃん(オーキド博士)をとられたと思って。そんなシゲル君を暖かい目で見てたら、余計に突っ掛かってきた。…耳、赤いの隠せてないよ?
1回、構ってちゃん?って聴いたら、顔を真っ赤にして脱兎の如く逃げられた。やっべ、不覚にも可愛いって思った。
そんな風に思ってたら、袖口を引っ張られた。そっちを見たら、不機嫌そうなサトシ君がいて頬が膨れていた。………その後、メチャクチャ頭をなで回したり可愛がりました。
そんな風に過ごして、ついに10歳です。
………そんな過程で、衝撃の事実を知りました。
…サトシ君はサトシちゃんでした。………嘘だって言ってよバー○ィ!!!
ハナコさんの家の子→家の娘だったのね。………マジか。名前もサトミでした。………マジか。サトって読んでって言われたからそう読んでたので気付かなかった。周り(サトシ君改めサトミちゃんに親しい人達)もサトちゃんって読んでたし。
………マジか。気づける要素あったじゃん俺。orz
…てことは、オリジナル時空ッスか?いや、まだ判らんな。
…えっ?サトミちゃんって気付いた理由? ……話さなきゃ、ダメッスか? …あ、ハイ、ハナシマス。
………お泊まりで俺がサトミちゃんの家に泊まって、一緒に御風呂へ入った時、に、です。……もう、勘弁してください。
そんなかんなで過ごして行き、ついにポケモンを貰って旅立つ日です。そんな俺が朝早くいる場所はどこでしょーか?
………正解は、サトミちゃんの家の前でーす。……マジでどうしてこうなった。まぁ、理由がハナコさんなんだけど。
「 ユウマ君。家のサトミと一緒に旅をしてくれないかしら?母親として娘が一人旅をするのはやっぱり心配なのよ。だったら、ユウマ君と一緒に旅をしてくれたらとても安心なのよ。サトミの裸を見たことあるし、断らないわよね? 」
………って。完全に脅迫じゃないですか、やだー。
それに御風呂はハナコさんに一緒に入ってって言われたんだけど。外堀を埋められているような気がするんですけどー。
って、サトミちゃんが出て、き、た……。(ぽかーんとアホ面)
………。めっちゃ可愛いです、ハイ。あの、顔を真っ赤にしないでください。こっちが反応に困ります。
ニヤニヤしないでハナコさん。あ、バリちゃんおはよう。
カオスな空間が広がった。
お互いに落ち着いて研究所に向かってます。…サトミちゃん、チラチラ見ないで。ボソッと格好いいとか聴こえてるから。………、早く研究所に着いてええええ!!!
なんとか無事(?)に研究所にたどり着いた。入口には、オーキド博士がいた。こちらに気付いて驚いた顔をした。
「 おはようございます。オーキド博士。」
「 おはよーございます!オーキド博士!」
「 ああ、おはよう。ユウマ君、サトミ君。ずいぶん早く来たのう。正直、一番遅く来ると思ってたわい。」
とサトミちゃんを見る。
その視線の意味に気がついたのか、サトミちゃんは頬を少し膨らます。
「 もう、博士っ! いくら私でも遅れませんー!」
「 ホッホッホ、すまんのぉー。…ゴホンッ!では、ポケモンを選ぶのにこちらに来なさい。」
オーキド博士はサトミちゃんの様子に微笑ましい
その様子に、俺とサトミちゃんは自然と姿勢を正した。
オーキド博士に着いていき、見慣れた部屋に入る。
「 さて、ここで君達の旅に連れていく
そうオーキド博士が言った。けど気になることがあるんだよなー。
「 博士。」
「 ん? なんじゃ?ユウマ君。」
「 色々調べました(前世の知識とは言えないからね)けど、始めのポケモンは御三家と言われているポケモンを渡されるんですよね?」
「 ウム。よく調べておるのぉ~。」
「 でも、確か今回旅に出るのは、俺とサトを合わせて5人でしたよね?」
そう、俺というイレギュラーが入ったために、4人から5人に変わったのだ。だから、どうなるのか気になっていた。
「 …気づいてしまったのかのぉ。」
「 えっ!? もしかして、貰えない子もいるんですか!?」
サトミちゃんも気づいてオーキド博士に尋ねる。
「 いや、そういう訳ではないんじゃが…、渡すポケモンがのぉー。」
「 ? 何かあるんですか?」
「 ウム。ちと新人トレーナーには厳しいかもしれんのじゃ。」
「 あの!私、会ってみたいです!」
「 なら、俺もお願いします。」
「 …。わかった。君達なら大丈夫かもしれん。」
そうオーキド博士は言うと機械を操作し始めた。モンスターボールが置いてある台座の真ん中から二つのモンスターボールが出てきた。そのボールをオーキド博士は持ちこちらに来る。
「 コレの中に入っている子達がそうじゃ。出すぞ。」
そう言うと、ボールから二つの光が出て形が顕になる。
『 ピカ?』『 ブイ?』
「 黄色いポケモンが鼠ポケモンのピカチュウ。茶色いポケモンは進化ポケモンのイーブイじゃ。」
出てきたのは、やはりピカチュウでもう一匹はイーブイだった。マジ可愛いな。モフりたい。サトミちゃんもめっちゃキラキラした目で見ている。…尊い。
「 ~っ! 可愛い!博士!触ってもいいですか!?」
「 う、うむ。だが、気をつけるのじゃよ?」
「 はいっ!」
そう言うとサトミちゃんはピカチュウ達に近付く。俺も触りたいので近付く。
すると、ピカチュウは少し警戒した態度を、イーブイは少し怖がった様子を見せた。
それを見て、俺達は互いに顔を見て頷いた。サトミちゃんはピカチュウへ、俺はイーブイへ向かった。
サトミちゃんはピカチュウへ近付くとゆっくりしゃがむ。その様子を見ているピカチュウ。
「 はじめまして、ピカチュウ。私はサトミ。私はあなた達ポケモンが大好きで友達になりたい。私と友達になってくれませんか?」
優しく語り、手を差し出すサトミちゃん。その言葉に驚いた様子を見せるピカチュウ。差し出された手と顔を何回か見て、おずおずと自分も小さい手を出し、触れる。それに嬉しそうにするサトミちゃん。
「 友達に、なってくれる?」
『 ピカ!』
「 ! ありがとう!これからよろしくね?ピカチュウ!」
『 ピッピカチュウ!』
………やっぱり、女の子でもサトシ君なんだなぁ。おっし!俺も頑張りますか!
俺はイーブイの前に近付くとゆっくり床に座る。それでも怯えた様子を見せる。それでも俺はゆっくりと手の平をイーブイに出す。
「 俺はお前に危害を加えない。俺もお前達ポケモンが大好きだ。少しずつでいい。信じてくれないか?」
出来るだけ優しく語る。するとぽかーんとしたイーブイの顔が出来る。でも、待つ。
ゆっくりとイーブイが近づいて来る。手の平まで来るとクンクンにおいを嗅がれる。すると頭を擦り付けられる。
「 撫でて、良いか?」
『 …ブイ。』
コクリと頷いたのでゆっくりと頭を撫でる。うわぁ、モフモフだ。気持ちいいのか目を閉じている。可愛ええのぉー。ワシャワシャワシャー、と撫でる。
「 ワシですら余り触らせて貰えんのに、ここまで心を開かせるとは!」
オーキド博士が驚いた声でなんか言っているが、俺達はスキンシップを止められるまで続けた。
暫く撫でていたら、オーキド博士に止められた。現在二匹は俺達の肩にいる。…、俺はともかくサトミちゃんェ。やっぱりマサラ人だからか?
俺がそんなバカな考え事をしている間に話が進んでいった。一応聞いているから安心してね。
俺達は二匹をパートナーにした。ピカチュウはもちろんサトミちゃん。俺はイーブイを。
意外な事に二匹ともモンスターボールに入る事に抵抗がなかった。戻したら、図鑑と空のモンスターボールを5個受け取った。
外に出ると俺とサトミちゃんの母さんがいた。それに近所の人達も。それぞれ、言葉を掛けてもらった。応援してくれる者は良いが、サトミちゃんとのことをからかうのはやめてほしい。サトミちゃんは女性陣に何を言われたのか顔を真っ赤に染めている。…マジで何を言ったぁあ!!?
そんなこんなで俺達は見送られて旅にでた。
余談だが、自信満々で一番乗りだと思っていた少年がとある二人をからかおうとしたが、実際は彼らの方が先に旅に出たと知り、地団駄を踏んでいたとかいないとか。
次回に続く。
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説明
・人物
ユウマ
性別:男 年齢:10歳
今作の主人公。
寝て起きたらポケモンの世界に転生していた。始め動揺していたが順応した。理不尽が嫌い。虐め等前世から嫌っていたので見つけたら殴り込みしていた。この世界でサトシ♀が虐められているのを見つけて、当初の目的を投げ捨てて助けた。
そこから付き合いが続いた。泊まり会をするほど。その際にサトシ♂がサトシ♀と気付いた。なんか声が少し高いなぁと思っていたが子供だからと気にしなかった。アホである。
過ごしている内に少しずつ惹かれていった。しかし、鋼の精神で耐えている。(ヘタレとも言う)
サトシ♀を虐めから守っている内に近所から好かれていった。陰で【サトミの守護者】等呼ばれている。
身体能力はアニメのサトシ♂を余裕で超える。
イケメンと言うより漢前。父親似である。
サトミ
性別:女 年齢:10歳
今作のヒロイン。
サトシ君の女性バージョンである。
父親がいないことやポケモンとばかり遊んでいたため、虐められていた。そんな時、ユウマに助けられた。
そうして付き合いが続き、自分の事を助けてくれるユウマに惹かれていって堕ちた。色々、アピールするが効果がない(ユウマが耐えている)為、そろそろ押し倒そうかな?と考えている。因みに、この色々な入れ知恵はハナコさんである。外堀を埋める所か壁で囲おうとしている。この事は周りも応援している。
身体能力は女の子の為、若干下がっている。しかし、普通の人と比べるとやはり高い。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
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8/5(月)
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