病弱な僕が勇者になって捨てられたら過保護な魔族に保護されて色んなことをするお話 (sige・s)
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第一話 死んだら転生して勇者になって捨てらました....

こんな小説に目を読んでありがとうございます。誤字などの見苦しい所もあるとは思いますが、よろしければご覧ください。



 

ガハッ…嗚呼僕死ぬのか....母さんごめん、僕は貴方に何も返すことが死んでしまうみたいです。

これまで女手一つで育ててくれてありがとう....さようなら

 

 

ゴホッ!ゲホ!....視界がブラックアウトしてから数秒後吐血し苦痛が体に走る。そして意識が朦朧とする中で微かに聞こえる声があった。

 

早く勇者様にヒールを!

 

ガハッ!何か聞こえてから少しだけ楽になった、そしてしばらくすると段々と前が見えるようになりそこには美しい金髪に白いドレスに身を包んだ

耳が細長い女性とあたりには従者と思われる者たちが幾人かいた、そしてしばらくすると金髪の女性が口を開く

 

初めまして勇者様。私はフェアリーズ・シールド王国の王女アイサ・シールド・ガーネットです。

 

ケホ!自己紹介に感謝します自分の名前はといいます西村 望と言います

 

それからは俺はガーネット王女と国王から簡単な説明を受けた簡単に説明するとこうだ

まず俺が召喚された理由としては、魔族に攻められて世界ピンチそして長きにわたって魔族に攻められては応戦し、攻めては返り討ちのようなことを

繰り返していて、ある日勇者召喚の知識が記された本が王都の地下神殿で見つかり、魔族との戦争の切り札として召喚されたらしい。

 

ここまでは王道だが勇者召喚について違う点が幾つかあった、まず勇者召喚自体は多少の制約はあれども何度も行える点、そして前の世界での

身体能力、知能あらゆる物を引き継いでいる点

 

一通り話を聞き終わったところで、一つ思い出すかのように体に重りのようなだるさと、とてつもない程の吐き気がまた体を襲う

 

ゴホッ!オエエエエ!!そこでまた俺の意識は途絶えた

 

次に俺がベッドで目を覚ましたのはの召喚されてから二日目のの朝の事だった

ガーネット姫が紅茶を入れてくれて互いに息を整えると

そして絶望の一言が告げられた。

 

勇者様一つあやまらなければいけない事が御座います

 

ゲホゲホ、何でしょうかガーネット姫。

 

お父様、国王が新たな勇者を召喚すること決定いたしました.....

 

まあ大体予想は出来ていたがこうやって面を向って言われてみると結構精神的にくるものがあるな...

一応理由を聞いてみたがそれは僕の予想を凌駕するものであった。

 

完治不可の病に加えて現状今の解呪不可の呪いだそうだ、症状としては病の方は喘息、過呼吸、心臓病、そして一番致命的なのは呪いだ。

マナの自然供給が出来ない上に今俺の中にあるマナを蝕むものらしい、つまり魔法が使えないことも意味していた

そしてこの状態が続けば長く持って五年短ければ三年で死んでしまうらしい

 

はははは.....結局の所転生してもあんまり変わらない。新しい勇者の召喚それは同時に望がいらないものにされた事を意味していたそして

望に、自分には何もできない生きているだけで他人の迷惑になると痛感させるには十分だった。

 

そこでガーネット姫が口を開いた

大丈夫ですよ。勇者様...あなたにはできることがまだあります.....勇者様、勇者召喚に制約について詳しく説明するとこの三つです

一つ、王家のものが召喚に携わっていること

二つ、大規模な儀式が必要であること

三つ、勇者は同時一人以上存在できない事.....これが意味すること分かりますよね?勇者様

 

そこで自分の異変にようやく気付く、体が全く動かない、視界がグラグラと揺られるような感覚もある。

なにを.....するのですか.....

 

あははははは、なんてバカなんでしょうそんなことも分からないですか?貴方に死んでもらうと言うことですよ

いまから貴方には転送魔法で高Lvの魔物が多く生息している地帯に転送させていただきます

 

なぜこの場で殺さないのですか?と俺は力を絞って声に出した、そして意識が今にも途切れそうな時に王女の声が聞こえた

 

そんなことも理解できないなんて本当に貴方はバカですねえ

この場で貴方を殺すのは都合が悪いからですよ、よく考えてもくださいよ王族の者が勇者を殺したなんて万が一ばれたら王位を剥奪

されかねません、その分魔物に殺されて食われたなら証拠も残らないし直接手を下さないで済む。一つ残念だとしたら.....

 

貴 方 の 無 様 な 死 に 様 を 見 れ な い 事 で す ね。

 

さあ貴方たち勇者を転送してください。

 

その言葉に僕は絶望しそして僕は意識を手放した.....

 

 

ゲホゲホ!まだ生きてるけどもうどちらにしろ死ぬのか、僕の人生はもうせっかく転生したのにこんな結末で終わるのか...ゲホゲホ!。

 

グルルルルという唸り声が聞こえる

 

嗚呼ついに僕の人生は終わるのか、でも僕は.....

 

嫌だこんな無力なまま死ぬなんて、絶対に嫌だ!

 

望は自分の持てる力を振り絞って魔物たちから逃げた、現実は非常である、望の発作が彼を襲う。

 

ガハッ!ガハッ!もうなんだか本当に死が近づいているのを感じる。

グルルルルル

そして望は力尽きた、そして彼は最後に一つの望みをつぶやいた...............誰か助けて.....

 

炎よ悪しき魔物を塵とかせ、ヘルファイヤーブラスト!!!!

 

望が諦めた瞬間、望の耳に声が響く。それと同時に魔物の断末魔が聞こえた

 

ウアガガアアアアア!!

 

目を開けてみると一人女性がいた、そしてこちらに近づいて来るのが見えた

 

そして意識が朦朧とする中で女性が話し出す。

 

あんたこんな所で何をしているの!!、もしも私が近くを通っていなかったら今頃確実にあの魔物に食べられていたわよ!

これだから嫌なのよ人間って大体なんであんたみたいな子供が.....

 

ガハッ!オエエエエ!!!!

 

!?ちょあんた大丈?っ、すごい熱しっかりしなさいよ!!

 

もうだめだこれ以上は意識を保つのも難しい、そこで僕の意識は再び途絶えた

小さな男の子が倒れて魔物に襲われているのが見えた、人助けなど柄ではないがこのまま見過ごすのも夢見が悪い

そして助けたかと思ったらその少年は倒れてしまった、少し診てみると、とてもひどい熱だ、一体この子の親は何をしているのだ

ひとまずこの子は私の館に運ぼう話は彼が起きてからでも遅くはない。




短い!ていうのは作者も理解はしていますがどうかご了承ください。


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第二話 捨てられた僕を魔族の女が保護しました。

今回で女性の名前が明らかになります。短いのはご了承ください.....


貴方は何もできない・またどうせ死ぬんですよ?・あははははははなんて無様なんでしょうか・

 

貴 方 の 無 様 な 死 に 様 を 見 れ な い 事 で す ね......... 誰か助けて…

 

ウアアアアアアアアアア!!!!

 

「はあ、はあ、夢?なんで僕は確か魔物から逃げるときに力尽きて.........!!」

望は思い出す、自分が死にそうなときに誰かが自分のことを助けてくれた女性がいたことを

しばらく望が考えていると突然部屋の扉が開くそして今望がもっとも会いたいと思っていた女性が部屋に入ってきた

「目覚めたようだな少年よ色々と聞きたいことがあるだろうがまずは私の質問に答えてほしい」

彼女はまず自分にそのような事を聞いてきたが答えをせかすこともなくゆっくりと話を聞いてくれた、そして同時に

不思議と彼女に話をしていると、安心感を望は感じていた

少年から話を聞いて私は驚愕した

一つはこの病弱な少年がフェアリーズ シールドが最近に召喚に成功した勇者であることだがこれだけならばまだしも私が驚愕と共に怒りを真に覚えていたのは

この勇者と語る少年があんな危険地帯に一人彷徨っていた理由の方である

なんとフェアリーズ シールドの王室はこの少年の召喚を無かったことにし、この少年を殺し、新たな勇者を召喚しようとしたらしい。

そのことに私は怒りを覚えると同時に改めててこの世の中は腐っていると感じた。

 

「そうか.........それはとても辛かっただろうに.....」

「はい..ケホ!だけど本当に助けてもらいありがとうございました。自分なんてもう生きる価値なんてないって思った瞬間貴方が助けに来てくれて、

なんだか僕救われたような気分になったんです。」

「自分に生きる価値がないなんて、言うじゃない!君みたいな子は運が悪かっただけだからそんな事言わなくていいんだよ!」

その言葉を聞いた瞬間、望は自分が涙を流していることに気付いたそして彼女は彼が泣き止むまで慈愛の眼差しを向けながら彼が泣き止むのを待った

嗚呼どうして人はこんなにも醜いのだろうか、この子は前世で病死し、ようやく病から解放されると思ったら強制的に勇者に転生させられ、その挙句

使い物にならないと思ったらすぐに無垢な子どもの命でさえ投げ捨てる。そして同時に私は決意した。この少年に前世で出来なかった事を見れなかった事をさせて

あげたいと、それはこの世界の誰でもない私にしかできない事だと

 

 

「さてそれでは」

「ガハッ!、ゲホゲホ!」

「!?大丈夫?、これはこれは呪い!?なぜ、しかもこんなにも重いなんて!」

どうやらわたしが思っていたよりこの子の症状はずっとまずいものらしいマナを自然から吸えてないうえに重病ときた。

 

しかたがないアレをするしかないらしい

突然吐き気と苦しさがのしかかって来た、もう今度こそダメかもしれない

「大丈夫君の苦しみは私がいま楽にして見せる」

良いのね私は確かにこの子が苦しむの見るのは胸が張り裂けそうなくらい苦しい、でも

「誰か助けて.........」

あ。ブツ 彼の一言で私の中の何かが切れ、迷いなど全て吹っ飛ばした

「んっ  チュ」

 

彼女が近づいて来て僕はなにかされたような気がした、彼女が何かをし終わると僕の中から苦しみが消えていた、

 

「何をしてくれたんですか?」

「君はマナを自然から得ることができないだがなマナというものは自然以外にももう一つ得る方法がある。それが他人からのマナをもらう方法」

「つまりあなたは僕にマナを直接くれたんですか?」

「まあ簡単に言うとそのようなものよ」

途中彼女は目をそらしていたが本当に感謝の気持ちしかない

 

 

「さて少年君に君の今後についてだが」

選択肢としては三つだ、一つ目これは最悪な案だが君が死んでも戻りたいならフェアリーズ シールドに送ってあげる

二つ目このお城に残って生涯を平穏に過ごす

そして最後私について来て色んな町を歩いたりして君ができなかったことをして過ごす

さあ選んでこれはほかの誰でもない貴方自身の選択よ!

 

こんなの迷う余地も無かった

「もし本当にいいなら、僕は貴方と一緒に過ごしたいです!前の世界でみれなかったものを見たいです」

「分かりました、我が名 ソフィア・ディーナ・インペラトールの名に誓いましょう貴方は必ず守って見せます。

そういえば私たちこんなこと言いあってるのにお互いの名前言ってなかったね。少年、貴方の名前を教えて」

「西村 望ですこれからよろしくお願いしますソフィアさん」

「のぞむ.....望.....とってもいい名前ね、こちらこそよろしくね望」

 

こうして僕とソフィアさんとの冒険が始まったのだった

 



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第三話 旅の準備と暗躍する悪意

今回では八魔人という名のソフィアの部下が三人出てきます
最初に言っておきますショタコンです.....


ソフィアさんが僕に選択を与えてくれた夜の翌朝ソフィアさんが僕にこう言った

「望、いい?今から私は旅の準備をしてくるけど部屋からは出ないでね、部下には貴方のことは話していないし部屋には入るなって言っといたからもしも

ノックをされたら無視して、そうすれば大丈夫だと思うわ、あとこれ私のお守り絶対に肌身離さずもっていること」

「分かりましたこの部屋から出なければいいんですね。あとお守りまで...何から何まですいません」

「.........いいのよこれくらい、じゃあ行ってきます」

「行ってらしゃい、ソフィアさん」

この子がいつか「すいません」じゃ無くて「ありがとう」と言えるようになるまで幸せに絶対すると決意するソフィアだった

「二日前からお嬢の様子がおかしい、散歩から帰ってきたらと思ったら挨拶もせずに自室に戻ったと思ったらいきなり「私の部屋にはしばらく入るな」と」

ソフィアの部下ウヴァロヴァイト・レチェレステがつぶやく

「確かにヴァイトの言うとうり少々お嬢の様子がこの数日おかしいのう」

そしてヴァイトのことを肯定するのは同じくソフィアの部下であるレジスト・ヴォルペである

「お嬢は普段、あまり喋らない、食事の時に聞くのが、一番だと、思う」

そうぶっきらぼうに喋るのはショール・ジルコン・クリソベリル

この三人がにソフィアの最高の部下のうちの三人であり、魔族の中でも知性や力に秀でた者に名乗るのを許された八魔人の三人である

 

「お嬢があそこまで強く言うなんて珍しい事だよな」

ヴァイトがつぶやく

「もしかしたらないやら重要な事でも進めているのかもしれんのう」

次にヴォルペがそんなことをつぶやくとジルコンが案を出す

「お嬢だから…一人で抱え込んでるのかも…」

そういうとヴォルペがやれやれといいヴァイトが大きなため息をついた

そして三人は声を合わせて言う、

「お嬢の部屋を見に行くぞー」

 

ソフィさんはなんで僕のことをたすけてくれるのだろう、なんで迷惑にしかならない自分を助けてくれるのだろう

望はそんなことを考えていた、部屋に迫っているソフィアの部下たちを知らずに

「さて望の為にも早く戻らないと」、ソフィアはそんなことを呟きながら望との旅の為の道具を自分の城の倉庫から引っ張り出して準備がほとんど終わると

自分が望に渡した魔力リンク用のペンダントが危険を知らせる信号を発していることに気づく。

「望が危ない!!!!」

ソフィアが死ぬ気で自室まで全力疾走するとそこには驚くべき光景がソフィアの眼に映った

「望大丈夫ですか! !?????????」

 

 

 

そこには涎を垂らしながらながらジリジリと望に近寄っている三人の姿であった

「えへへへ君名前はなんていうの?良ければ私とお茶しない?」

ヴァイトがそういうと望は「えっと.....その...」と涙目になっている 後で覚えてろヴァイトそうソフィアが胸のなかでつぶやく

「コレコレ、ヴァイト怯えておるではないか。ここはワシと遊ばんかの?」とヴォルペがそのようなことを言うがヴォルペの眼から発せられるまるで狼のような

気配を望は危険信号として読み取っていた

「僕こんな…場所で何やってるの…私の部屋でお話しない?」

とジルコンが顔を赤らめながら言うとヴァイトが「ジルのむっつり!」などとギャーギャー騒いでいると

 

そこにソフィアはのドスの効いた声が響く

「お前たち.....何をしている..」

一斉にして部屋の空気が氷つきしばらく沈黙が続くとヴォルペがつぶやく

「見ての通りじゃこの子と遊ぼうとしているだけじゃよ」

そういうとさらにジリジリと望に近づいていると

望の呼吸が急激に荒くなったのをソフィアは感じた

「おい!お前らそこをどけ」とソフィアがものすごい剣幕で言うと素直に聞き入れる

「はあ、はあ、そ、ソフィアさん助けて.....」

「大丈夫、すぐに魔力を渡して乱れを落ち着かせるわ」

そうソフィアが言うとソフィアの周りを緑色の球体が囲みやがてそれを終えると望は意識を失っていた、そしてソフィアは部下たちに言う

「ヴァイト、ヴォルペ、ジルしばらくの間城を留守にするから警護のわよろしくね」

「お嬢待、!」「よろしくね.....」そう一言に残してソフィアと望の旅が本当に始まったのであった

同時 フェアリーズ・シールド王国

 

「なぜ勇者の召喚が出来ないのです!!!貴方たちそれでもシールド家に仕える魔導士ですか!!!

「申し訳ございませんガーネット様それなのですが一つ制約の条件が満たされていないようでして」

「何を言っているの?王家の者も関わっている上、あそこまでの生贄を用意した大規模儀式、それに勇者なんて生きてるわけ.....!?」

「ガーネット様その通りでございます。勇者がまだ生きているようでして...」

「…しなさい」

「?今なんと?」

「聞こえなかったの?殺しなさいと言ったのよ、もしも出来ないのならそうねえ」

「貴方の家族、友人、恋人から何から何まで消してあげるわ」

「分かったならさっさと動きなさい私に逆らったら本当に貴方も殺るかもしれないわよ」

「ヒィイイ」

勇者めあの役立たずがどうやら悪運だけは強いらしいまあせいぜい抗ってみなさい死の運命から

「ふふふふはハハッはあはっはっハハハハハっハハハハハ!!!!」



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第四話 旅の始まりとソフィアの過保護

今回は道をぶらぶらと歩いているところを描いてみました
見にくい所があったら申し訳ありません


「ソフィアさん、ケホッ、あの人達誰だったんですか?」

問いをこうして投げるのは、この物語の主人公 西村 望である

「さっきのは私の部下です.....すいません望怖い思いをさせてしまって.....」

そう言い彼の問いに答えるのは、ソフィア・ディーナ・インペラトールである現在彼の保護者であり、おそらくこの世界で一番大切に思っている女性である

「えっと....さっきは少し怖かったけど大丈夫なんですか.....そのソフィアさんの部下のみなさんなんか出ていくときに少し困った顔をしっ」

「大丈夫自業自得だから(ニッコリ)」

「でもやっぱり.........」

「大丈夫(虚ろな目)」

「はい.........」

ちなみにソフィアはこの時こんなを考えて事いた、

 

あの三人め、今度屋敷に戻った時キツイ罰を与えてやると。

 

そんなこと歩きながらを話している

そして望は再びソフィアに問いを投げる

「そういえばここはどこなんですか?」

「そういえば言ってませんでしたね、ここはディーナ・グランズ・ジェーマ帝国と言いますそしてここはその国の一部のディーナ領と言われる、私が統治、管理している

場所ですが、基本的に私の顔知っているのはさっき望に何か良からぬ事をしようとしてたさっきのバカ幹部三人と他の五人に、城の者、それに加えて、

他の領の幹部れに加えてその主たち位です、もっとも、まず私たちの国は知世を持っている者たちが少ないこともありますが。

 

「ソフィアさんは此処の領地ってことはソフィアさんは、かなり身分が高いんですか?」

「ええ、まあそうゆうことになりますね。ですが望は私の身分など気にしないでください。この行為は私が行いたいと思ったからやっているですから」

 

そんな話を道を歩きながらしていると、この物語の世界ではかわいいとされている魔物が1匹顔を出す

見た目は望の世界の野ウサギに可愛いい小さな角をはやしたような感じである

 

 

「ソフィアさん、あれは何ですか」

「あれはスモールホーンラビットという低位の魔物です。」

望はこの時こんなことを考えていた、あのウサギ可愛いから触ってみたいと、

 

「それよりも望、少しせき込んでいますが大丈夫ですか?何処か痛かったりしませんか?」

そう心配するソフィアを少しでも安心させようと、望は少し無理にでも体を動かす素振りをする、

しかし、ながらこれがその後のソフィアの過保護気味を加速させる事になるという事をこの時の彼は知らない.........

「大丈夫ですよソフィアさん、ケホッ、ほらこの通り体も動きますから.........カハッ!」

「あれ?なんで口から血が、僕は元気なはず…」

暗転する意識の中でソフィアの声だけが望の耳に届く

「全然大丈夫じゃないですよ!!!!、そんなになるまで無理をして!望!しっかり意識を保って!」

「嗚呼、なんで僕ってこうなんだろう、いつも両親や色んな人に迷惑をかけて.........」

「っ、通常の魔力補給じゃ間に合わない.........またアレをやるしか.........って何をいまさら、もうあの時にこの子を守ると誓ってから私はこの子のためにできる限りの

事をすると決めたではありませんか。」

闇の世界の中を彷徨うかのように望は、あの悪夢を見ていた、

「貴方は役立たず・本当にバカですねえ」だがその中に一筋の光が射すように自分の事を認めてくれた人の言葉が響く

「貴方は生きていいんです、自分をが生きる価値のない人間なんて言ってはいけません!!」

そしてしばらくすると望は目を覚ましていた、

「んっ、此処は.....」

「気が付きましたか望。」

「あの、ソフィアさんさっきは本当にすいませ.....」

「バカですか!貴方は、苦しいのにあんな無茶をして!!」

 

「大体ですね!私は言いましたよ、体に少しでも異常があるならすぐに私に言ってくださいと。大方貴方は私を不安にさせないように元気に振る舞っていたのかもしれませんが

無理をしてそんなことをしては逆にもっと心配しますよ!」

 

え、なんで、僕のやってたこと分かっんですか.....と望が考えている間ソフィアが次の言葉を発する

「次もしもこんな無理をしたらしばらく口を聞いてあげません!、それから明日からは望の体調に関わらず2時間に一回休憩を取ります。いいですね!」

「でもそれじゃ、ソフィアさんに迷惑.....」

「イイデスネ?」

「.....はい」

そんなこんなで望君が無理をした結果ソフィアがさらに過保護になりました

「望もういいですから、食事にしましょう」

「はい はむ、このお肉おいしい!、何のお肉なんですか?」

「スモールホーンラビットのお肉です柔らかくてそれでいて持たれにくいし貧血にも効きますよ。」

「へえーあのウサギさんのお肉.....あ.........」

 

そのあとに少しの間望が急に泣き出したしまいソフィアさんが悩んでいたのはまた別のお話

 

 

 

同刻 フェアリーズ・シールド王国

 

「勇者の所在はどうなっているのです?」

「はっ、全力を尽くしておりますがいまだに見つかっておりません」

「ふざけるな!!!、あと1週間以内に見つけなさい。でなければ貴方の命、もちろん家族もろとも殺しますよ?」

「ですがガーネット様魔物が出現する場所が近年増加傾向にありまして.........」

「ならばディーナ・グランズ・ジェーマ帝国にでも行きなさい、どうせあそこは調べていないのでしょう?」

「ですがあそこは.........」

「貴方どうやら今すぐに死にたいのね」

「お待ちください!どうか慈悲を...ああああああああああああああああ!!!」

「ディーナ・グランズ・ジェーマ帝国部隊を出しなさい勇者を見つけ出し必ず殺すのです。」

 



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第五話 ソフィアの怒りと望の優しさ

今回初めて戦闘みたいなことをしたんですが少し読みずらい内容かもしれません
ご了承ください


ソフィアさんに叱られてから大体1週間が経った、あれから宣言通り二時間動いた後には健康チェックと休みを二時間取らされるようになった

そのせいで旅はあまりスムーズに進まなくはなったものの、一応あれ以来無理をして倒れるなんてことはここのところは起きていない

 

「望、明日には小さな町だけどゲルトと言う町に着く予定です、」

「町!!!!、どんな町なんですかソフィアさん!!」

興味深々な望に対してソフィアがその問に答える

「ゲルトは小さな町ですが、活気があり商業が盛んです、それで名物で果物が美味しいですよ、」

 

そうソフィアが望に言うと、望が目を輝かせて言う

「楽しみだなあ.........ケホッ、」

「楽しみなのは分かりますが絶対に無理をしてはいけませんよ。もしも無理するなら宿にずっといますからね、あと望、少しせき込んでいる

みたいですのそろそろ休憩にしますよ」

「これくらいなら全然大丈夫ですよ」

「駄目です貴方の大丈夫は大丈夫じゃないですから」

「そんなことないですよ、確かにこの前は本当に迷惑を掛けましたけどケホッ、ケホッ、」

「はぁ、やっぱりせき込んでいるではありませんか、駄目ですこれ以上言う事を聞かないなら明日ゲルトに着いてから本当に宿にずっといますよ。」

「分かりました.........いつも迷惑かけてすいません.........」

そしてソフィアが謝る望に対して言う

「望、迷惑を掛けたくないのは分かりますが、無理をしてまで元気に振る舞うのは貴方はの悪い癖ですよ。さてそれでは休みましょう」

そう言うとソフィアが手際よくテントが張り、ものの5分で完成させた、

「さあ望中に入って休みましょうか」

「はいソフィアさん.........」

 

 

 

 

同刻 ディーナ城

 

「お嬢、帰って、こないね」

「ああ、帰ってこないな」

「帰ってこないのう」

そんなことを呟いているのはソフィアの部下の八魔人の三人である

「でもまさかお嬢の仕事と自分の仕事の掛け持ちがこんなにきついなんてなあ」

ヴァイトがそう呟く

「確かにワシ達もお嬢に許可なく部屋に入っていったが城を押し付けてまであの少年とどこかに行くってことはお嬢もやりおるのう」

そんなことをお茶をすすりながらヴォルペ言う

「でも、あんなに、怒ってる、お嬢、初めて見たあと、あの子ほんとに可愛いかった」

そんなことをジルコンが言うと

二人も「ああ」「うむ」とうなずく

そんなことをしていると、に三人の部下の者が現れる

 

「ヴァイト様  ヴォルペ様 ジルコン様ご報告したいことが御座います」

三人が頷きそれを確認すると三人前にあるメイドが報告を始める」

 

「先々日グランズ領でフェアリーズ・シールドと戦闘がありその時に何人かを逃がしてしまったので用心しといてくれとグランズ領から手紙が届きました」

「それは少し厄介じゃのう、よりにもよってお嬢がいないときにくるとは」

「一応、結界、強くしとくね.....」

「わかったもしも領内で見つかったら私報告してくれ」

ヴァイトが言うと「はっ」と返事をして「それでは仕事に戻ります」と言うがヴォルペが待ったをかける

「お主も少し疲れたであろう、少しやすむのじゃ」

と言う、それにたいしてメイドは「まだ仕事が残っているので」言うがヴォルペが「休息も大事な仕事じゃ」と言い

さすがにそこまで言われてはメイドも折れたらしくでは「少し休ませていただきます。」と言い部屋を後にした

 

それにしてもフェアリーズ・シールドの連中何を考えているんだ

そんなことを三人は考えていた

 

 

 

 

「さて望、そろそろ出発しましょうか、一応確認しますが体に異常はありませんか。何か異常を感じたらすぐに言ってください」

ソフィアが心配そうに望に問いかける

「はい、休ませていただいたお陰で咳も収まったし体もだいぶ軽くなりました」

「そうですか、ですが絶対に無理をしてはいけませんよ、貴方の症状は、貴方が思っているよりも大分深刻なものですから」

「.........気を付けます」

そんな会話をしながらソフィアが、テントをしまう

「そういえばソフィアさん、テントとかを入れてあるにしてはバックがとても小さいですが、どうやってしまっているんですか?」

「ああ、これはですね空間操作の魔法を応用したものをこのバックにかけていて小さく見えますがとても中は大きいんですよ。望そろそろ出発しますよ」

「分かりました、それじゃ行きましょうソフィアさん」

そうして二人は再び歩き始めた

 

 

そして歩き始めてしばらくしてから、森に入ってからソフィアは考えていた

「少し静かすぎる、それに何か嫌な空気が漂っている、なんなんですかこの嫌な予感は」

ソフィアがそんなことを考えていると、望がソフィアに気を掛ける

「ソフィアさん、どうかしましたかさっきからちょっと怖い顔をしていますが.........」

「いえ、少し辺りの空気が悪いとなんだか嫌な予感がするので、望が気にかける必要はありません、心配してくれてありがとう望」

 

二人が会話をしながら歩いている内に夜が暮れた

 

「だんだん暗くなってきましたね、とっても夜空が綺麗…コホッ 」

「そうですね望ですが、走っては危ないですよ」

そんな事を二人が言っている中で 一人の男が悪意に満ちた声を上げる

「そうだぜ、坊主走っていると危ないぜ、なんったて俺みたいな悪い男につかっまちまうからなぁ」

ソフィアの声色が一気に変わる

「貴様何者だ今すぐにその子を返せ、そうすれば痛い目を見ずに済みますよ」

「なら、金目の物を全部置いてけ、そうすればガキの命だけは保証してやるぜぇ、それにしてもこのガキのペンダント高く売れそうだなぁ」

男がナイフを望の首につきつけ、ペンダントを無理やり奪う

「ソフィアさん!僕の事はいいですから早く行ってください、ケホッ」

「うるせぇなあガキはだまっていろよっと!」

望の事を殴ろうとした瞬間、突然に望の体が男の手から消えて、同時に男の頬に鋭い痛みが走る

「!?なにをしやがった!このアマ」

「望、言いましたよね、私が貴方を必ず守ると、」

「望が怪我をさせようとするなんて、もし本当に怪我をさせていたら貴方どうなっていたんでしょうね.........」

「望、待っていてくださいすぐに終わらせます」

「このクソが、死ねええええええ!!!」

男がソフィアを刺そうと、突進してくるが、近くに来ては元いた場所へと戻される

「どうしたんです?そんなに息を荒げて、来ないのならこちらから行きますよ!グラビティ!!」

ソフィアが魔法を発動した瞬間男がピクリとも動かなくなる、それどころか男の体がどんどん地面に食い込んでいく

「このまま地面と一緒に永眠させてあげましょうか?」

そんなことをしていると望がソフィアに言う

「ソフィアさん 、ケホッ、もういいですから離してあげてください、ケホッ」

「ですがあの男は、望、貴方のことを!

「もう誰かが傷つくとこは見たくないんです.....だから彼を許してあげてください.........」

「.........分かりました、望は本当に優しいですね」

「望の慈悲に感謝しなさい、そして最後にお前に警告です、次にもしもこんなことしてみなさい、絶望と苦痛のなかで貴方は果てる事になるでしょう。

分かったなら今すぐに失せなさい!」

「ヒィイイ」

男はそのまま山に逃げていった

 

「望大丈夫ですか!」

「ケホッ、ケホッ、一応大丈夫ですがなんだか体が重くて.........」

嗚呼意識が吸い込まれる、「大丈夫貴方は私が絶対に守ります.........ん、チュ」

 

望はあれから二日間寝込みそれを付き切りで看病していたソフィアそして三日後、商業の街ゲルトへと二人は辿り着いた。



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第六話 商業の街ゲルト

今回から前回から前回から出ていた街のゲルトに入っていきます。


ソフィアさん、この先がゲルト何ですか?」

「ええ、この先がディーナ領の中でもかなり活気のある街のゲルトです。ですが望楽しむのは結構ですが無理は絶対にいけませんよ、もしも体調が悪く

なった時は絶対に私に言うのですよ。もしも無理をしたら.....」

「分かりました!分かりましたから、もうキングサイズのベッドに無理矢理拘束するのは、やめてください」

「本当に駄目ですからね!さてそれではゲルトに入りますよ」

「はい!ソフィアさん」

そしてゲルトの検問所に二人は入る

「ソフィアさん、検問みたいですけど僕が居ても大丈夫何ですか?」

「心配なく、私の部下の部下が各検問所にいるので、私の保護している貴方なら大丈夫ですよ。」

そして二人は検問に入って行く

「次、入れ!?ディーナ卿!失礼しました、おや、そちらの可愛らしい人間は何者ですか?一応原則ではありますので身分の説明をお願いします。」

「この子は私が保護している、名前を望と言います」

「念のために顔の確認をさせていただきます。少し失礼いたします。」

「すいません、これで大丈夫ですか?」

そう言い望が顔を上げる

「とても優しい目をしています貴方はどうやら信用に足る人物のようだ。ディーナ卿失礼いたしました、それではどうぞゲルトお入りください。」

「ご苦労様でした、それでは」

そう言って二人は敬礼をされ見送られた、

「さっきの検問の方とても優しかったですね。」

「はい、確かにヴォルペの部下はとても優秀ではあります、本人も少しは見習って欲しいものです」

「あはは.........そうですね。コホッ」

「全くです、さて望ついに着きましたよ。」

ソフィアがそう言うと望の前には今まで見た事のないような光景が目に写っていた

そこは確かに巨大と言うには少し言い難い街だった、だが望の生きて来た中でこの様な街は見たことがなかった。

街の人々は活気に溢れ、子ども大人も魔族でさえ、まるで種族など関係がないかのように眼には映った

「ソフィアさん、ここが!!」

望は満面の笑みでソフィアに問いかける

「ええ、ここが商業の街ゲルトですとても賑やかなでしょう?」

「ソフィアさんあれは何ですか?」

「あれはゲルトの特産品のドロンクシダーを焼き上げたものです。あ、でも望はまだ子供なのですからあれは食べてはいけませんよ。あれは確かに美味しいですが

食べた後に酔ってしまうことが多いので望が成人するまでは駄目ですよ。」

「そうなんですか.....ちょっとだけ残念です

ここでソフィアが素朴な疑問が現れる

「そういえば望は何歳位なのでしょうか、見た目から察するに大体12歳位ですが.........ここは少し聞いてみましょう」

「望貴方は今何歳なのですか」

「確か14歳だったと思います」

「それなら来年には成人ですね、一年後は好きなだけドロンクシダーを二人で食べましょう」

「え?成人って20歳じゃないんですか」

「ええ、少なくともこのディーナ・グランズ・ジェーマ帝国では15歳で成人です、あ、心配しなくても私は貴方の保護者ですから成人しても一緒ですよ。」

「やっぱり国などによって成人年齢もかわるですね」

そんなことを二人は話しながら街を歩いていくまるでその姿はまるで姉弟かのように

商店街を歩いていると望が目を輝かせてそれをソフィアが微笑みながら見つめている

「ソフィアさん!この果物は何ですか?」

「それはメーラと言います。甘くてとても美味しいですよ、試しに食べてみますか?」

「いいんですか?やったあ」

「全く望は本当に可愛いですね。すいませんメーラを一つ頂けますか?」

そうソフィアが言うと初老の男性が出てくる。

「銅貨三枚だよ、それにしても仲がいいねぇ、おし!おまけつけとくよ」

そう初老の男性が言うとメーラを三つにおまけしてくれた

「ありがとうございます。それではこれで」

「おう!また買いに来てね。メーラ以外にも美味しい物は一杯あるから」

「ええ必ず」

そう言いソフィアは店を後にした

「望、メーラを食べる前に宿を探したいのですが」

「はい、分かりました、ケホッ、ケホッ、」

そう答えるときに望は少し立ちくらみをしていた普通の人なら見逃していたかも知れないがソフィアには見逃すはずもなかった

「大丈夫ですか!、急いで宿を探しましょう、望、少し失礼しますよ」

ソフィアは望を抱っこした、正確にはお姫様抱っこでそこで望の意識が途絶えた

「うう、ここは僕はまた倒れて...」

「大丈夫ですか?望、もし食べられそうなら、メーラを剥きますがどうしますか?」

「お願いします」

「まったく、いつも言っていますが楽しもうとするのはいいですが無理をしたら駄目ですよ。今回は大目に見ますが明日からも気を付けてくださいね。はい剥けましたどうぞ」

「いつもいつもすいません、いただきます。とても美味しいです」

「そうですか、それはよかったです。さあもう今日はおやすみなさい明日も少し歩きますからゆっくり休みなさい。おやすみ望」

 

 

 

 

同刻 フェアリーズ・シールド暗殺部隊

「奴か、なんか変な女がいるが俺たちの敵ではないだろうぜ」

「今回は王家直々の命令だ報酬はたんまりもらえる、おめえらしくじるんじゃあねぞ。」

そんな事をつぶやく愚かな暗殺者たちはまだ自分達が敵に回そうとしているのが誰なのかを知らないのであっ



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第七話 ひとかけらの勇気

今回は望君が頑張ります!どうか優しい目で見ていてください


この無能なガキを連れて何になるんだぁ?」

嫌な声が聞こえる.....「このクソガキがぁ」

それをかき消そうともする声が響いている

「望.....望.........」

誰かが呼んでいる、そう望は微睡の片隅で聞えた。

「望.........望!」

「はっ!」

「大丈夫ですか?望、うなされていたようですが.........」

「すみませんソフィアさん、何か夢を見ていた気がします.....でも大丈夫この通り、あっ」

そうやって望が体を起こそうとすると転びかけてしまいそうになる、だがそれが分かっていたのようにソフィアは望を支える

「少しも大丈夫ではないではありませんか、朝食の準備が終わるまで休んでいなさい。」

「はい、いつもすみません.....おはようございますソフィアさん.....」

「良いのですよ.....おはようございます、望」

朝食を食べ終え、少し休憩している時にソフィアは前から抱いていた疑問を望に投げかける

「望、あなたは前の世界ではどんな生活をしていたのですか?無理に答えなくとも良いですが...............」

しばらくの沈黙が部屋の中に流れる。

「以前の世界では大体6歳くらいまでは外に出るくらいはできたんです....ですがそれからは病気が悪化してそれからはずっと寝たきりでした.....」

「ご両親は.....」

「母はずっと女手一つで嫌な顔せず育ててくれました、恩返しする事が出来ずに僕が死んでしまったものですから本当に残念でした.....。父は実の事を言うと

あまりよく知らないんです。僕が産まれてすぐに死んでしまったので」

「すみません悲しい事を聞いてしまって、無神経でしたよね.....」

「いいんです、それに今はソフィアさんがいてくれるから、死んでしまう運命からソフィアさんが救い出してくれたんですから。」

「望.....だめですね私は自分で聞いておいてこれでは。」

「ところでソフィアさん,今日はどんな所に行くんですか?」

「今日は、望の服を買いに行く予定です、少しあれですが、今あなたが着ている服は私が男装する時に着ている服ですが、その言いにくいのですが

少し大き過ぎる気がして.....」

そう、望は屋敷にを出てからはソフィアの男装用の服を着ていたのだがソフィアが175cmほど背があるのに対して望の背というと150cm程なのである

その為常に服を着ているときはブカブカだった。望は少し赤くなってうつむく

「もう!ソフィアさんバカーーー!」

「すみませんまた無神経なことを」

そういってしばらくアタフタしていると「あはははははは」と二人は互いに笑いあい「すいません」と言い身支度を済ませ、宿を後にした

「さて望そういうわけで服を買いに来ましたが何か希望はありますか?」

「恥ずかしいんですが、僕服の種類とか全然分からなくて.....ソフィア良ければ選んで貰えま..」

「分かりました!、絶対に似合う服をあなたに選んできます!」

それからのソフィアは半暴走気味だった、

「これはどうですか?こっちはどうですか?これもいいですね!」

まるで物をワープさせているかのようにあっという間に望の前に服の山が積み上げられていく、女の子が着るワンピースなどがその中にあるが夢だと思いたい望であった。

このような感じで朝一で服屋に入ったのに服屋を出たのは正午位の時間になるのであった

 

「良い買い物をしましたね!望」

「はい.....そうですね。ケホ!ケホッ!」

「大丈夫ですか!望すみません、疲れてしまいましたよね...休憩とお昼も兼ねてあそこの店に入りましょう」

そういって二人は昼食を食べに店に入って行った

「なんだか賑やかですねソフィアさん」

「まあここは酒場ですからね、冒険者達も少なからずいるのでしょうさて食事にしましょう、すみません干し肉を二つ頂けますか?」

ソフィアがそう言うと酒場の店主が「かしこまりましたぁ」と元気よく言いテーブルを後にする

「お待たせいたしましたぁ、干し肉とこちら当店のサービスのソテーでぇす、それではごゆっくりどうぞ」

「いただきます」と二人が食事を楽しんでいる...その時に複数人の男達が二人を囲んでいた一人ニタリと笑った男が声を上げる

「おい、そこの姉ちゃん、そんなガキと飯食ってねえで俺らの席に来ないか?、そこのガキよりもイイ思いもさせてやるぜぇ?あぁ?」

「はぁ...全くこれだから冒険者」とそんな事をソフィアは考えながら席を立とうとする前に望が動いた

「やめてください!!」

望はそう言って大声をあげてソフィアの前に立つ

「嫌がっているじゃありませんか!」

この時ソフィアは、驚きで少しフリーズしていた、普段大人しい望が大声を上げていたこともそうだが、何より自分が守ると言った人間の子が

自分を精一杯、必死に守っていたことに喜びと自分に対しての情け無さに震えていた。

「あぁ!!?なんだとこのクソガキが、てめら痛い目に合わしてやれ」

男の合図と共に数人の男たちが望を取り囲み望の事を殴ろうとした、だがその拳が望に届くことはなく寸でのところでソフィアによって止められる

「貴方たち、手を出したですからもちろん出される覚悟も持ち合わせているのですよね?それなら......」

ソフィアがそう言った瞬間望の事殴ろうとしていた男たちが吹き飛び、悲鳴を上げることもせずに気絶する

「この程度ですか...」

「このくそアマアアアアアア」そう言って最初に話しかけて来た男が飛びかかかってくるがソフィアは望抱えて、難なく避けて男は壁に激突し気絶した

「お騒がせして、すみませんでしたこれ食事の代金とお詫びです、それと干し肉大変美味でしたそれでは」

「いえいえ、こちらこそありがとうございましたぁ、またのご来店をぉ」

そうやって店主と会話していると去り際に店主が望に話しかける「キミ、かっこよかったよ」

そう言われて望が赤くなっているとソフィアが「望行きますよ」と声が聞こえ望は店主に一礼し酒場を去った

「望、なぜ守ってくれたんですか?」

「なぜって聞かれると難しんですけどなんだか自然に体が動いてしまって」

「だめですよ、自分の体の事をちゃんと考えてくれないと、ですがあの時の貴方の姿は.....その...かっこよかったですよ。」

「あははは..ありがとうございます、ケホッケホッ!!」

「少し疲れてしまったようですね宿に戻って魔力を渡すので帰りましょうか。」

「はい、わかりました帰りましょう.....ガハッ!ガハッ!」

「あああああ望むううううう!!!!!」

この後に望の体調が戻るまで「自分のせいだ」と望の看病を完璧にしながら自己嫌悪していたソフィアであった




ここまでがpixivさんでも投稿させて貰っている話です。投稿ペースはとても遅いですが書かなくなることはないと思うのでどうか暖かい目でこの物語を見て下されば嬉しいです。


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