戦姫絶唱シンフォギアエターナル (ルオン)
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プロローグ:NEVERの生き残り

かつて、ある街を地獄に変えようとした者たちがいた。

 

その者たちの組織名は【NEVER】

その組織に所属しているのは、生物兵器、正式名称【NECRO-OVER(ネクロオーバー)】と呼ばれる化学薬品・クローニング技術を駆使した死亡確定固定確定術にて蘇生された死者で()()形成された組織である。

身体能力は生前の数倍に増幅され、通常兵器を一切受け付けない高い耐久性と、驚異的な再生能力を持ち、更に死に対する恐怖心も喪失している。

NEVERのリーダー、大道(だいどう) 克己(かつみ)を筆頭に、仲間である(いずみ) 京水(きょうすい)羽原(はねはら) レイカ、芦原(あしはら) (けん)堂本(どうもと) 剛三(ごうぞう)は、風都(ふうと)と呼ばれる街へ行き、財団Xと呼ばれる死の証人から、輸送されていた、【T2ガイアメモリ】と呼ばれる、地球の記憶が宿った次世代型メモリを奪いとる。奪い取り、互いに引かれあうメモリを入手し、その街を守る【仮面ライダーダブル】と【仮面ライダーアクセル】と戦う。

大道克己は、【ロストドライバー】と呼ばれるベルトと、自身が手にした【エターナルメモリ】を使用して【仮面ライダーエターナル】へと変身し、【ドーパント】と呼ばれる姿へと変わった仲間たちと共に、仮面ライダーたちを撃破した。

撃破した彼らは、風都のシンボルである風都タワーを占拠し、風都に住まう人々をNEVERにしようとした。だが、復活した仮面ライダーたちにより、大道克己たちは倒され、死んでしまった。

これによりNEVERは滅びた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

()()()()()()()()()

 

 

 

 

とある国ある財団Xの研究所

その研究所は今、1人の男の襲撃により、壊滅寸前であった。

 

「早く研究資料を持って逃げなければ!!奴にこの資料を奪われてなるものか!!」

 

「ほう、何を奪われてなるものかって?」

 

「ッ!?」

 

研究資料を鞄に詰め込んでいた研究員は、突然聞こえてきた声に驚き、声のする方へ顔を向ける。

そこには、右手に銃を、左手にナイフを持った、男が立っていた。

 

「よぉ、見つけたぜ?所長さんよ?」

 

「くっ!!何故だ、何故貴様が我々を襲う!?NEVERの大道晃人!!」

 

男の名は大道 晃人(あきと)。NEVERのリーダー、大道 克己の義理の弟で、唯一、生きた人間でありながらNEVERに所属していたメンバーである。

彼は、風都襲撃時は、別の国で傭兵としての仕事をしていた。任務を終え、風都へ向かう途中、大道 克己の市民へ向けた報道を見て、自身の知る兄と違っていて、急いで向かったが、駆けつけた頃には、仮面ライダーダブルに倒された後だった。

様々な感情が渦巻く中、晃人は克己が使用していたロストドライバーと、砕けたエターナルメモリ、そしてNEVERのメンバーが使用していたメモリを含めた全てのT2メモリを回収し、仮面ライダーダブルに『兄を…………優しかった兄を止めてくれて………ありがとう』と言って、その場を後にし、1人、NEVERとして活動していた。

それから暫くの月日が経ち、彼は現在、ある人物の依頼で、財団Xの研究所を襲撃していた。

 

「そんなの簡単だ。ある人物から、お前らのアジトを潰すように依頼があったんだよ」

 

「だ、だったら、倍の金を「それに」!?」

 

「それによ…………財団X(テメエら)を潰すのは、兄さんの…………大道克己の願いだったんでね」

 

「ふざけるなぁ!!」

《ハイマグマ!!》

 

研究員は、首元へメモリを突き刺す。

それにより、研究員の姿は見る見るうちに変わっていき、その姿をドーパントへと変えた。

 

「ハイマグマ…………噂に聞くハイドープをマグマメモリで無理矢理再現したか」

 

「そうだ!!この力があれば、貴様など敵ではない!!」

 

「そうか…………ま、無意味だがな」

 

そう言った晃人は、ロストドライバーを取り出して腰に装着し、1つのメモリを取り出す。

そのメモリを見たドーパントは、驚きを隠せないのか、後ずさるように、左足を退いていた。

 

「な、何故だ!?そのメモリはダブルによって砕けたはず!!何故貴様がそのメモリを所持している!?」

 

「簡単だ、俺が直したからな」

《エターナル》

 

「変身」

《エターナル》

 

晃人は取り出したエターナルメモリをロストドライバーに装填し、克己と同じ仮面ライダーエターナルへと姿を変える。

 

「バカな!?エターナルメモリに認められただと!?」

 

「そういうことだ。かかってこい」

 

「舐めるなぁあああ!!」

 

ドーパントは拳にマグマを纏わせ、エターナルに投げつける。だがその攻撃は、あらゆる攻撃を無効化するマント、【エターナルローブ】により防がれる。

 

「ば、バカな!?」

 

「しっかりエターナルのことを調べとくんだったな…………さて、終わりだ」

《エターナル・マキシマムドライブ》

 

「ハァッ!!」

 

「ぐぁあああああああ!?」

 

晃人は専用武器である【エターナルエッジ】に、ドライバーから抜き取ったエターナルメモリを装填し、エターナルエッジを包み込むように発生した青い炎を斬撃としてドーパントへ放つ。

その攻撃を喰らったドーパントはその場で爆発し、体からメモリが出てきて砕けた。そしてそのメモリを使用していた研究員の体が、徐々に粒子となって消え始めていた。

 

「な、なんだコレは…………何故、体が消え始めているんだ!?」

 

「当たり前だ。本来なら長年使用して手にする力を、無理矢理メモリで使用したんだ、その代償が大きくても仕方がないだろ?」

 

「そ………んな…………消えたくない…………………まだ私には…………やらなければ―――!!」

 

研究員は言い終わる前に、粒子となって完全に消えてなくなった。

それを確認した晃人は、スマホを取り出し、ある人物へ電話をかける。

 

「『はい』」

 

「大道だ、依頼されていた財団のアジト、潰し終えたぜ」

 

「『ありがとうございます。依頼料は口座に振り込んでおきます』」

 

「ああ、頼む。それじゃあ切るぞ」

 

「『待ってください。此方に来て()()()()()に会って行きませんか?そこからでしたら、そう遠くないはずです』」

 

「…………悪いが教授、それは出来ない。あんたの気持ちも分かるが、俺が行けば面倒になるのは予想つくだろ」

 

「『…………そうですね、無理を言ってしまい、すみません』」

 

「謝るな。また何かあれば依頼してこい」

 

「『分かりました。では、お元気で』」

 

そう言って、電話の相手は通話を切り、晃人はスマホをしまう。

 

「さて、久々に日本に帰るか」

 

そう言った晃人はアジトを爆破し、日本へと向かった。そして彼は、日本である出会いを果たし、彼の運命の歯車が動き出すことを、まだ誰も、知るよしがなかった。




ということで、企画に向けて作ったエターナルとシンフォギアのクロス小説です!!

次回は晃人が、あの事件に巻き込まれます!!

次回も是非読んでください!!


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Memory1:2人の歌姫とEの力

お待たせいたしました‼️

今回は晃斗があの事件に巻き込まれます‼️

それでは本編をどうぞ!!


「たく、なんでこんなことに」

 

日本へ帰国した彼、大道 晃人は、溜め息をつきながら、あるライブの長い列に並んでいた。

こうなってしまったのは、彼の交遊関係が原因である。

 

彼が日本に帰国後、住みかにしているマンションへ、1枚の封筒が届いた。

中には、1枚の手紙とチケットが入っていた。

手紙の送り主は、入っていたチケットで見るライブの歌手、天羽(あもう) (かなで)風鳴(かざなり) (つばさ)の2人、ツヴァイウイングからであった。

 

彼女たちとは、晃人がそれぞれ幼少期の時に、NEVERの任務で行った任務先で出会ったのがきっかけである。

兄である克己から、現地の調査にNEVERのメンバーと一緒に行くように言われた晃人は、行った先々で天羽奏と風鳴翼と出会った。

そしてNEVERのメンバーが死に、自分1人でNEVERとして活動して、久々の休日を過ごしていたある日、いきすぎたファンと呼ばれるファンたちに囲まれ、困っている天羽奏と風鳴翼がいたのを見つけた。

晃人は関わる気はなかったが、道の邪魔だったため、ファンの1人の腕を捻り、殺気を飛ばしたら、一目散に逃げていった。

そのまま、行こうとした晃人だったが、奏に腕を掴まれ、名前を言い当てられる。

その際、翼も晃人だと気づき、お礼をしたいと言い、晃斗は無理矢理な形で喫茶店に引きずられていった。

喫茶店で奏と翼の2人と過ごしていた際に、奏と翼に住所を聞かれた。教えないと言った晃人であったが、奏に抱きつかれ、翼に手を握られてしまう中、喫茶店にいた店員を含めた客から(男性人)送られてきた、嫉妬が混ざった殺気に面倒くさいと思い、2人に住所を言って、注文したコーヒーを飲みほし、その場を後にした。

 

そして今回、チケットが送られてきたのだ。

行かなければいいだけたのだが、『来なかったら夜中に侵入して歌いまくってやる!!』という手紙が同封されていた。

誤魔化せば良かったものの、訪ねられて探されたりしたら面倒と思い、本当の住所を言ってしまったことに、晃人は後悔しており、現在に至るのだ。

 

「(自分の交友関係が嫌になってくるぜ。まさか、こんな面倒に巻き込まれるとは…………京水姐さんが言ってた『晃人ちゃんはいつか、女関係で色々巻き込まれるわね!!』って、こういうこと言うのか?)はぁ……」

 

京水に言われた事を思い出しながら、ため息をつく晃人。

すると

 

「あの、どうかしたんですか?」

 

「ん?」

 

晃人の後ろに並んでいた1人の少女が、晃斗へ声をかけた。

 

「いやな、知り合いにチケットを貰ったんだが、詳しくないユニットのライブだから、あまり乗り気じゃなくてな」

 

「そうだったんですね。実は私もなんです。私も詳しく知らなくて、友達に誘われて来たんですけど、友達が来れなくなったんです」

 

「そうか…………まぁ何にせよ来ちまったからな。お互いに楽しんで行こうじゃないか」

 

「はい!!」

 

晃人の言葉に、元気良く返事をする少女。

 

「あ、そういえば自己紹介してませんでしたね。私は立花(たちばな) (ひびき)っていいます!!好きな物はごはん&ごはんです!!」

 

「俺は大道 晃人。好きな物は特にないな」

 

互いに自己紹介をした2人は、中に入るまで話をし、中に入ってペンライトを購入してから別れた。

 

一方その頃、舞台裏では、ある計画と同時進行で、ツヴァイウィングのライブ準備が行われていた。

 

「スゥ………ハァ~…………」

 

「緊張してるのか翼?」

 

「奏…………」

 

ライブステージの裏で、緊張を解すため、深呼吸するツヴァイウィングの1人である、翼。

そしてその翼に声をかける奏。

この2人には、歌手としての顔以外に、もう1つの顔があった。

 

人類共通の特異災害【ノイズ】。

ノイズには、通常兵器での攻撃は通用せず、ノイズに触れられた人は、炭素化して死亡してしまう。

そのノイズに唯一対抗できるのが、【聖遺物】と呼ばれる欠片から作り出された【シンフォギア】と呼ばれる物である。

そのシンフォギアの1つ、【天羽々斬】の【装者】と呼ばれるのが翼である。

そして奏も、シンフォギアの1つである【ガングニール】の装者である。

 

今回のライブは、観客に歌を聞かせるのと同時に、装者の2人が歌うことで発生する【フォニックゲイン】で、新たに発見された完全聖遺物【ネフシュタンの鎧】を覚醒させるためである。

 

「奏は、緊張しないの?」

 

「するさ。でも、それ以上に、こんなおっきなステージで歌える嬉しさが大きくて、緊張なんて吹っ飛んだよ‼」

 

「そっか♪」

 

「それに今日は、晃人も見に来るんだ。緊張して、失敗なんてできないよ‼」

 

「そ、そうよね//////」

 

「だから翼、あいつにいいとこ見せるためにも、楽しくやろうぜ♪」

 

「……うん‼私も、彼にに誇ってもらえるよう、頑張るわ‼」

 

「いい顔だな、2人とも‼」

 

「叔父様……⁉」

 

「ダンナ」

 

奏と翼が話している所へ、彼女たちが使用するシンフォギアや聖遺物の管理、及び対ノイズ対策部署である【特異災害対策機動部二課】の司令官で、翼の伯父である風鳴弦十郎(げんじゅうろう)がやって来た。

 

「2人とも、今日は頼んだぞ‼」

 

「任せておきなダンナ‼あたしらの歌で、会場を盛り上げてやるよ‼」

 

「そして、私たちのフォニックゲインで、ネフシュタンの鎧を覚醒させてみせます」

 

「期待してるぞ2人とも‼」

 

そう言った弦十郎は、その場を後にし、奏と翼は、ライブの準備に取りかかった。

 

それから暫く経ち、ライブが始まった。

元気良く、そして楽しそうに歌う奏と翼の姿と歌声に、観客たちは盛り上がる。

客席で歌を聞いていた晃人は、自然と笑顔になっていた。

 

「(いい歌じゃねぇか)」

 

そう思いながら目を閉じ、歌を聞く晃人。

やがて、歌が終わり、観客たちから、アンコールの声があがる。

 

「もっと盛り上がっていくぞぉおおお‼」

 

『『『『『オォオオオオオオ‼』』』』』

 

奏は観客たちのアンコールに答え、翼と共に、再び歌い始める。

だがその時

 

―ドゴォオオオオン!!―

 

「ッ⁉なんだ⁉」

 

突如、ステージの一部が爆発した。

そしてそれと同時に、開閉された天井から、大量のノイズが出現した。

 

『の、ノイズだぁあああああ⁉』

 

ノイズを視界に捉えた観客たちは、慌て逃げ惑う。

 

「(ちっ!!面倒なことが起きやがったな)」

 

内心でそう思いながら、ノイズを睨み付ける晃人。

すると、ある方向から攻撃が飛んできて、数体のノイズが倒された。

攻撃が飛んできた方へ、視線を向けると、ガングニールを纏った奏と天羽々斬を纏った翼が、【アームドギア】と呼ばれる槍と剣で、ノイズを撃退していた。

 

「まさか…………奏と翼か?」

 

奏と翼がノイズを倒していることに驚く晃人だが、奏に違和感を感じていた。

 

「何だ?動きが鈍い?」

 

「くっ‼時限式じゃここまでか‼」

 

奏は【LiNKER】と呼ばれる、シンフォギアの適合率が基準値に満たない人に投与される適合率を上げる薬の効果が切れてしまい、ガングニールの力が下がってしまった。

そんな時

 

「うわぁあああああ!?」

 

「ッ!?アイツは!?」

 

客席の一部が崩れ、入場するまで話していた響が落ちる。その響を狙ってノイズが襲いかかるが、奏が何とか撃退して守る。

だが

 

『¥∞¢℃&#@$§』

 

「くっ⁉」

 

大型のノイズが、奏に向かって液体を放つ。

それに気づいた奏は、槍を前方で回転させて攻撃を防ぐが、槍に亀裂が入る。

そして

 

「……えっ?」

 

「しまった⁉」

 

槍が砕けてしまい、その破片が奏の後ろにいた響に突き刺さり、大量に出血してしまった。

ノイズの攻撃が止んだのを確認した奏は、響の元へ駆け寄る。

 

「おい‼しっかりしろ‼目を開けてくれ‼生きることを、諦めるな‼」

 

響に必死に呼び掛ける奏。

すると、奏の呼び掛けに答えたのか、響の瞳がうっすらと開く。

それを見て安心する奏。

そしてその場に、翼が駆けつける。

 

「奏‼大丈夫⁉」

 

「大丈夫だよ、翼」

 

奏が無事だと分かり安心する翼。

すると奏は、ノイズがいる方へ顔を向ける。

 

「いつか……体の中空っぽにして、おもいっきり歌ってみたかったんだよな」

 

「奏?」

 

「今日はこんなにも聞いてくれる奴等がいるんだ…………あたしも全力で歌うよ」

 

「奏…………まさか絶唱を⁉」

 

【絶唱】……それは装者への負荷を省みず、シンフォギアの力を限界以上に解放する歌。

だが強力な分、装者への負荷が大きく、最悪の場合体ごと消滅してしまう。

奏が絶唱を歌おうとしていることに気づいた翼は、奏に駆け寄って必死に止める。

 

「やめて奏‼今のあなたが絶唱を歌ったら死んでしまう‼」

 

「ノイズを倒せるなら、それでもやるさ……」

 

そう言い、立ち上がる奏。

それを見ていた晃人は、懐からロストドライバーを出していた。

 

「…………死なれたら、寝覚めが悪いしな」

 

そう言って晃人は、ロストドライバーを腰に装着し、エターナルメモリを取り出す。

 

《エターナル》

 

「変身」

《エターナル》

 

晃人はロストドライバーにエターナルメモリを装填して、エターナルへと変身する。

晃人が再び奏たちへ視線を向けると、液体をはいたノイズが再び、奏たちへ向けて液体をはいた。

晃斗はすぐに駆け出して跳び、奏たちの前へ着々し、ノイズのはいた液体をエターナルローブで防ぐ。

 

「なっ!?あんたは!?」

 

「白い…………死神!?」

 

「白い死神…………懐かしいな」

 

白い死神

それは、晃人が変身したエターナルのよび名である。晃斗は日本に滞在している際、度々ノイズと遭遇しているため、エターナルに変身し、ノイズを倒していた。

エターナルの目撃情報が全国へ知れ渡り、世間から白い死神と呼ばれるようになったのだ。

 

「さて、お前らはその少女を守ってろ。ノイズは…………俺が倒す」

 

「死神…………」

 

「任せて…………いいんだな?」

 

「ああ」

 

晃人はそう言って、エターナルエッジを取り出し、2つのメモリを取り出して、1つを右胸の【マキシマムスロット】に、もう1つをエターナルエッジに装填する。

 

《アクセル!!マキシマムドライブ!!》

《ヒート!!マキシマムドライブ!!》

 

「さぁ、地獄を楽しめ」

 

「~~~♪~~♪」

 

「これは………」

 

「歌?」

 

晃人は、生前克己が歌っていた歌【cod-E Eの暗号】を歌いながら右胸のマキシマムスロットに装填した【アクセルメモリ】の能力で加速能力で高速移動し、エターナルエッジに装填した【ヒートメモリ】の能力で、エターナルエッジに炎を纏わせ、ノイズを次々と斬りつけていく。

斬りつけていかれたノイズは、燃えて炭素へと変わる。そしてその炭素が燃え続けてる影響で、ノイズのほとんどが炎に囲われるようになってしまう。

 

晃人は高速移動をやめ、別なメモリを胸のマキシマムスロットに装填する。

 

「さて、次はコイツでも喰らっとけ」

《ウェザー!!マキシマムドライブ!!》

 

晃人は、新たにマキシマムスロットへ装填した【ウェザーメモリ】の能力で竜巻を発生させ、ノイズを吸い込む。それと同時に燃えてるノイズの炭素も吸い込まれ、竜巻は炎を纏い、吸い込まれたノイズたちは炎で燃えつきた。

 

「さて、後は…………ヤツだけだな」

 

『℃$¢ヰ♀ゑ§#♯!!』

 

巨大ノイズへ視線を向ける晃人。

その晃とへ、巨大なノイズは液体をはくが、再びエターナルローブによって防がれる。

 

「無駄だと分からないようだな。まぁ、地獄へ行くから構わないか。大サービスだ、受け取っとけ」

《アクセル!!マキシマムドライブ!!》

《ヒート!!マキシマムドライブ!!》

《ユニコーン!!マキシマムドライブ!!》

《ジョーカー!!マキシマムドライブ!!》

《エターナル!!マキシマムドライブ!!》

 

晃人は右手に、【ユニコーンメモリ】の能力でドリル状のエネルギー波を纏い、そのエネルギー波にヒートメモリの赤【ジョーカーメモリ】の紫、エターナルメモリの青の三色の炎を纏わせ、アクセルメモリの能力で一気に巨大ノイズの目の前まで移動する。

 

『♀¥¢ヰ$Ψ†◎℃♯!?』

 

「地獄へ落ちな」

 

晃人は拳をノイズへ叩き込み、ノイズは三色の炎によって燃えつきた。

 

「ふん…………少しは歯ごたえあれば良かったんだがな」

 

そう言った晃人は、奏たちの元へ歩いていく。

 

「死神…………」

 

「どけ…………その女に用がある」

 

「何をする気だ!?」

 

「傷を多少治す」

 

「「え?」」

 

『ヒール!!マキシマムドライブ!!』

 

晃人は自作した【ヒールメモリ】の能力で、響の出血を止め、治せる傷を治した。

 

「傷が!?」

 

「治ってる!?」

 

「これで病院まではもつだろう。」

 

「死神………お前…………」

 

「後は任せる」

 

そう言った晃人は、奏たちに背を向けて歩き出す。

その晃人を、翼が引き留める。

 

「ま、待て死神!!お前には聞きたいことが――!!」

 

「その女を………頼んだぞ」

《ゾーン!!マキシマムドライブ!!》

 

晃人は【ゾーンメモリ】を使用して、その場から姿を消した。

 

to be next memory




今回はここまでです!!

次回は晃斗が怒ります。

次回も是非読んでください!!


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Memory2:Eの怒りとJへの連絡

お待たせいたしました‼️

今回は晃人が怒り、ある人物へ連絡します。

それでは本編をどうぞ!!


あのライブから10ヶ月が経過した。

あのライブでノイズを撃退した晃人は今

 

「ふぁ~…………眠い」

 

公園のベンチで寝ていた。

というのも、最近彼に来る依頼がないため、暇になっていた彼は株や宝くじで資金を集めていた。

そんな彼は気分転換に公園へ来たのだが、眠くなりベンチで横になっていた。

 

「(あのライブ事件から10ヶ月……あの時みたいに大量にノイズが現れることはなくななった…………あのライブの時に現れたノイズは、自然に現れたのか?)」

 

晃人はあのライブ時に現れたノイズについて考えていた。だが彼はすぐに首を横に振るう。

 

「(考えたところで意味はないか。俺のやることは変わらない。財団Xを潰し、兄さんたちのような人間を生み出さない!!そこにノイズが現れるなら、いつも通り潰すだけだ)」

 

エターナルメモリを出し、見ながらそう思った晃人。そして晃人はエターナルメモリをしまい、ベンチから腰をあげ公園から出ていこうと歩き出す。

その時

 

「やめて!!」

 

「ん?」

 

少女の悲痛な声が公園に響き、晃人は足を止めて声が聞こえた方に顔を向ける。

そこには、見覚えのある少女を3人の少女から守るように立つ少女がいた。

 

「(あいつは…………)」

 

「どきなさい小日向。私たちはその屑に正義の鉄槌をくだしてるんだから」

 

「「そうよそうよ!!」」

 

「響は被害者なんだよ!?あのライブに現れたノイズのせいで、響は死にかけたんだよ!?なのになんでこんなことするの!?」

 

「どうせ政府から支援金貰うために、わざと怪我したのよ」

 

「ち、違う!!私はわざとなんて」

 

「屑は黙ってなさい!!」

 

「「そうよそうよ!!」」

 

3人の少女から責められる2人の少女。

するとリーダー格の少女が落ちていた石を拾い上げる。

そして

 

「いいわ、そんなに屑と一緒にいたいなら、あんたも怪我しなさい!!」

―ヒュン―

 

「ッ!?未来!!?」

 

「ッ!?」

 

少女を守るように立っていた少女に向かって、石を投げつける。守るように立っていた少女は咄嗟に目を閉じる。

だが

 

―パシッ―

 

「くだらねぇことしてんじゃねぇよ、クソガキども」

 

「「「なっ!?」」」

 

「「えっ?」」

 

晃人がアクセルメモリの力を使って、高速で移動し、投げられた石をキャッチした。

投げた少女とその仲間少女たちは驚き、被害を受けていた少女たち2人は呆気にとられていた。

 

「な、なんなのよあんた!?」

 

「お前らが屑って言ってる奴の知り合いだが?」

 

「はぁ!?その屑の知り合い!?」

 

「ああ。立花、久しぶりだな?」

 

「だ、大道さん!?」

 

見覚えのある少女は、晃人がライブの列に並んでいる際に知り合い、エターナルに変身した際に怪我を治療した立花 響であった。

 

「だ、大道さん、生きてたんですね!?」

 

「勝手に殺すな立花」

 

「あの、貴方は?」

 

「大道晃人。ツヴァイウイングのライブでコイツと会った知り合いだ」

 

「あのライブの!?私、小日向(こひなた) 未来(みく)っていいます!!響を助けてください!!」

 

「…………どういう意味だ?」

 

晃人は響の友人である小日向未来から事情を聞く。聞いていく内に、明らかに晃人は不機嫌な顔へと変わっていく。

 

「つまりコイツらは、あのライブで怪我した立花が国からの支援金を貰うために、わざと怪我したと思ってる訳か」

 

「そうです‼️」

 

「…………おいガキども」

 

「な、なによ!?」

 

「そこまで立花を罵倒するってことは、証拠があるんだろうな?」

 

「ざ、雑誌に書いてあったわよ!?」

 

「じゃあその雑誌に、証拠写真が載ってたのか?」

 

「そ、それは…………」

 

晃人の質問に答えられなくなり、黙るリーダー格の少女。周りにいる取巻きの少女たちも晃人から視線をそらす。

 

「証拠がある訳でもない、証拠がのった雑誌とかを見た訳でもないくせに、立花を屑呼ばわりとは、いったい何様のつもりだお前ら?」

 

「で、でも―――」

 

「失せろ、クソガキども!!2度とコイツらに手を出すんじゃねぇ!!手を出したら、ただじゃおかねぇからな!!」

 

「「「―――ッ!?」」」

 

晃人から発せられた殺気と怒鳴り声によりビビった3人組は、その場から逃げ出した。

 

「屑が、いっちょ前なのは言葉だけか」

 

「あ、あの」

 

「大道さん」

 

「「助けてくれて、ありがとうございました!!」」

 

「ん?気にするな。ああいった連中が嫌いなだけだ」

 

そう言った晃人は響へと近づき、響の体全体を見る。

 

「あ、あの、大道さん?」

 

「お前、軽く捻挫してるな?」

 

「ッ!?そうなの響!?」

 

「う、うん。さっきあの子たちに石投げられて転んだ時に。でも大道さん、どうして分かったんですか?」

 

「……昔、兄や姉が怪我したりしてたから、手当てしていく内に分かるようになったんだ…………よ」

 

「うわっ!?」

 

晃人は響に説明しながら、響を抱き上げた。

抱き上げられた響と、それを見ていた未来は顔を赤くする。

 

「あ、あの////」

 

「下手に動かすと酷くなるからな。小日向、すまんがあのベンチに置いてあるスマホと、スマホの後ろにあるグレイのメモリを持ってきてくれ」

 

「は、はい!!////」

 

未来は顔を赤くしながらベンチへと向かい、スマホとメモリを持ってきた。

 

「も、持ってきました。でもこれ、録画されてますけど?」

 

「さっきの一部始終を録画しといたんだ。ついでで申し訳ないが、録画を終了してホーム画面にある先生という人のとこに電話して、大道晃人の知り合いだと言ってくれ」

 

「わ、分かりました」

 

未来は晃人に言われたようにスマホを操作し、晃人が言う先生に電話をかける。

 

『もしもし?晃人か?』

 

「あ、あの」

 

『む?晃人じゃない?誰だ?』

 

「私、大道さんの知り合いなんですが」

 

『なるほど、そういうことか。お嬢さん、晃人に言ってくれ、来て大丈夫だと』

 

「わ、分かりました」

 

『それとお嬢さん、晃人が抱き上げてる患者の家族に連絡して、今から言うとこに来るように言ってもらえるか?』

 

「ど、どうして晃人さんが患者を抱き上げてるって分かるんですか!?」

 

『晃人は、いつも患者を連れてくる時に抱き上げてくるか背負ってくるの二択だからな。あと、自分で電話せず知り合いにさせるのは、患者を抱えてる時だからだ』

 

「な、なるほど」

 

未来は電話の相手の言葉にとりあえず納得し、電話の相手から場所を聞き、通話をきった。

そしてそのまま、電話の相手の場所へ向かいながら、響の家族へ連絡して来るように言う。

数十分後、晃人と響、未来の3人は1つの建物へとやって来た。

 

「着いたぞ」

 

「えっと……『安居クリニック』?」

 

「知り合いが経営していてな。そこらの病院より適切に処置してくれる」

 

「じゃあ、さっきの電話の相手は……」

 

「ここの医者だ」

 

「「響!!」」

 

「ッ!!お母さん!!お婆ちゃん!!」

 

晃人が説明していると、響の母親と祖母が慌てた様子でやって来た。

 

「大丈夫!?」

 

「うん、捻挫しただけだよ」

 

「捻挫!?」

 

「また同級生に石を投げられて、それで」

 

「そうだったの…………」

 

「見た感じ、そこまで酷くはない」

 

「あの、貴方は?」

 

「大道晃人。ツヴァイウイングのライブの時にご息女と知り合った者だ。偶々公園で再会し、俺の知り合いがいる病院へ連れてきた」

 

「そうだったんですね。この度は娘を助けていただきありがとうございました」

 

「ありがとうございました」

 

晃人に頭を下げる響の母と祖母。

 

「気にしないでほしい。それより、中に入ろう」

 

そう言った晃人は建物の中へと入っていき、未来たちも入っていく。

 

「勝男、来たぞ」

 

「いらっしゃ~い。ささ、お嬢さんをここに寝かせて」

 

「分かった」

 

晃人は勝男と呼んだ男の指示に従い、響を設置してあったベッドへ寝かせる。

 

「ふむふむ、軽い捻挫だから湿布を貼っとけば治るね。だいたい2日だね」

 

「本当ですか!?」

 

「うん。ただし、他の怪我と精神へのダメージはここに通院か入院しなきゃダメだけどね」

 

「え……」

 

「あの、分かるんですか?」

 

「うん。お2方もそうですが、相当精神へのダメージが酷いですね」

 

「「「………………」」」

 

勝男と呼ばれた男の言葉に、響たち家族は黙ってしまう。その響へ、晃人が質問した。

 

「立花、1つ聞かせろ」

 

「なんですか?」

 

「お前は、ライブ前の状態…………窮屈な想いをせず過ごした日々のような生活を送りたいか?」

 

「…………はい」

 

「……分かった」

 

響の返事を聞いた晃人は建物から出ていき、ある人物へ電話をかける。

 

『もしもし?久しぶりだな、お前から電話よこすなんて』

 

「久しぶりですね。貴方に依頼がある」

 

『依頼?』

 

「ああ。その街の住人じゃないが、1人の少女の涙を拭うため、その家族を救うため、俺に力を貸してくれ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

左 翔太郎」

 

to be next memory




今回はここまでです!!

次回は晃人があることをやります‼️

次回も是非読んでください!!


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Memory3:DたちとAとの再会と過去の話

エターナル好きの皆さん、シンフォギア好きの皆さん、
大変長らくお待たせいたしました!!

今回は少し内容を変更し、晃人と翔太郎たちの過去の一部が書かれています。
そしてある方が考えてくれた、オリキャラが出ます!!
それでは本編をどうぞ!!


風都

 

かつてNEVERのリーダーである大道克己によって破壊された風都のシンボルである【風都タワー】の風車は元通りになり、風都に住まう人々は()()を除いて平穏に暮らしていた。

 

その風都へ晃人は、愛車でありサポートマシンである【マシンエターナル】へ乗ってやって来ていた。

 

「(この街へ来るのも久しぶりだな)」

 

マシンエターナルに乗りながら、街の風景を見る晃人は、自然と笑みを浮かべる。

そして晃人は、かもめビリヤード場という看板がついた建物の前にマシンエターナルを停め、積んでいた鞄を手に階段を登り、2階にある【鳴海探偵事務所】と書かれた看板のすぐ近くの扉を開けた。

 

「よぉ、待ってたぜ?晃人」

 

「久しぶりだね、大道晃人」

 

「晃人くん、久しぶり♪」

 

「元気そうだな、大道」

 

「お久しぶりです、左さん、フィリップさん、亜樹子さん、照井さん」

 

扉を開けて中にいたのは、風都を守る仮面ライダー、仮面ライダーダブルの(ひだり) 翔太郎(しょうたろう)とフィリップ、仮面ライダーアクセルの照井(てるい) (りゅう)、照井竜の妻で鳴海探偵事務所の所長を務めている照井(てるい) 亜樹子(あきこ)だった。

晃人と彼等が出会ったのは約1年前の事だった。

 

 

 

 

 

 

 

~約1年前~

 

その頃、風都では妙な事件が起きていた。

それは、人が炭素化して死ぬという事件だった。

それだけなら、ノイズの出現による被害だと思うが違った。その事件は必ず夜の10時を回ると起きていた。必ず死ぬのは1人だけで、しかも証人が必ずいるという事件だった。

そして全ての証人が口を揃えて『NEVERを名乗るノイズのような怪物に殺された』と証言していた。

それを聞いた照井竜は直ぐ様、鳴海探偵事務所に協力要請した。

協力要請されたフィリップは、地球(ほし)の本棚 と呼ばれる地球の情報を有したデータベースに接続し、キーワードとなりうる【NEVER】【ノイズ】で検索をしてみたが、適当な情報が出てこなかった。

フィリップの相棒である左翔太郎は、地元の仲間たちに協力要請して、あらゆる情報を集め、キーワードとなりうるワードをフィリップに言った結果、1つのメモリの情報がヒットした。

 

そのメモリの名は【ノイズメモリ】。

人間をノイズの力を持ったドーパントに変身させるメモリで、あらゆる者を炭素化させる事が可能である。

メモリの詳細を掴んだ左翔太郎たちは、今度は使用者について調べ始め、ある事に気がついた。

被害者全員が、過去に同じ会社に勤めていたのだ。

その会社では、過去にパワハラが問題になっており、パワハラをしていたとされる上司を、人事部に訴えたのが被害者たちだ。左翔太郎たちは、元上司が犯人だと思ったが、元上司は暫く前からがんの為入院生活をしており、犯人から除外された。

そこで浮上してきたのが、元上司の息子だ。被害者たちが勤めていた会社に同じ時期に入社し、唯一上司を弁護した人物だ。その息子を含め、当時入社した新入社員は2人しか残っていなかった。

 

左翔太郎と照井亜樹子は息子に、照井竜はもう1人の新入社員につき、見張る事となった。

夜の10時を回ると、新入社員の方に1人の男が現れた。それは、元上司の部下であった。パワハラの問題が本来なかったにも関わらず、指導が厳しいと言うだけで、元上司を親族にいる人事部に連絡し、元上司をクビにするように頼んだ新入社員たちが許せず、犯行に及んだ。

メモリを使ってノイズドーパントへと変身した部下を見た照井竜は、直ぐ様左翔太郎に連絡し、仮面ライダーアクセルへと変身して応戦を始める。

暫くして、仮面ライダーダブルへと変身し、フィリップと意識を統一した左翔太郎が駆けつけ、照井竜と共にノイズドーパントを追い詰め、マキシマムドライブを発動し、強力な一撃を叩き込んむ。

だが、ノイズドーパントは倒されなかった。

 

『バカな!?マキシマムが効いていない!?』

 

「どうなってやがる!?」

 

「ははは……販売人の言うとおりだ。仮面ライダーの必殺技喰らっても無事でいられた!!」

 

「どういう意味だ!?」

 

「販売人が言ってたんだよ。このメモリはノイズの力が宿ってるから、特殊兵装じゃない限りメモリは壊れないってな!!」

 

『くっ!?』

 

「そういう事かよ……!!」

 

「マズイな……!!」

 

「これでようやくこの街を潰せる!!あんな屑どもを育てた風都を!!俺がNEVERの意志を継いで街を壊す!!」

 

ピンチに追い込まれる仮面ライダーたち。

その時だった

 

─パァン!!─

 

「ぐっ!?」

 

「なんだ!?」

 

『銃声!?』

 

「どこから!?」

 

1発の銃弾がノイズドーパントに命中し、ノイズドーパントは膝をつく。

仮面ライダーたちは驚き、辺りを見渡す。

すると仮面ライダーたちは、銃を持った1人の人物を視界に捉えた。

その人物こそが、晃人であった。

 

「アイツは!?」

 

『大道克己の弟!?』

 

「なにっ!?大道の弟だと!?」

 

晃人の登場に驚く仮面ライダーたち。

そんな仮面ライダーたちを気にすることなく晃人は歩き出し、仮面ライダーたちの前で止まる。

 

「久しぶりだな、仮面ライダーダブル」

 

「大道の弟……何故お前が?」

 

「NEVERを名乗る奴が出たと噂で聞いてな?NEVERの名に泥を塗る奴を潰す為に来た」

 

そう言った晃人は腰にロストドライバーを装着し、エターナルメモリを取り出す。

 

「なっ!?ロストドライバーにエターナルメモリ!?」

 

『何故君がその2つを!?』

 

「俺が直したからさ」

〈エターナル〉

 

「……変身」

〈エターナル〉

 

驚くフィリップに答えた晃人は、ロストドライバーにエターナルメモリを装填し、仮面ライダーエターナルへと姿を変えた。

 

「な、なんだお前は!?」

 

「お前が名乗っていたNEVERの残党だよ」

 

「ね、NEVERだと!?」

 

「勝手にNEVERを名のり、人殺ししてるテメエを地獄に叩き落とす」

 

そう言った晃人は、ノイズドーパントに近づいていく。ノイズドーパントは腕を触手のように変化させ、晃人に向かって攻撃する。

だが晃人は、エターナルローブで攻撃を無効化し、ノイズドーパントを殴り飛ばす。

そして晃人は【cod-E Eの暗号】を歌い始める。

それからの晃人の攻撃は、ノイズドーパントに効果抜群で、ノイズドーパントを追い詰めていく。

 

「な、なんだコイツ!?仮面ライダーたちの攻撃よりも痛ぇ!?」

 

「どうなってんだフィリップ?」

 

『恐らく、大道の弟が戦いながら歌っている歌が、影響しているのかもしれない』

 

「歌が?」

 

「さぁ、フィニッシュといくか」

〈トリガー!マキシマムドライブ!〉

 

晃人はマキシマムスロットに【トリガーメモリ】を装填し、武器である【トリガーマグナム】を召喚する。

 

〈エターナル!マキシマムドライブ!〉

〈ユニコーン!マキシマムドライブ!〉

 

「さぁ……地獄を楽しめ」

 

「ぐぅぅ……がぁああああああ!?」

─ドガァアアアアアアン─

 

晃人はトリガーマグナムにエターナルメモリを、ドライバーに装着してあるマキシマムスロットにユニコーンメモリを装填した。

それにより、トリガーマグナムの銃口に青い炎が灯り、引き金をひいた事で、銃口からユニコーンの角を模した弾丸が青い炎を纏ってノイズドーパントの腹を貫き、ノイズドーパントは爆発した。

そして、エターナルのマキシマムドライブによってノイズメモリが元部下の体から飛び出し、砕け散った。

 

「そ、そんな!?」

 

「NEVERをまともに知らない奴が、NEVERを名乗るな」

 

「がっ!?」

 

晃人は、メモリが砕けた事に驚いている元部下の腹を殴って気絶させた。

その後、元部下は逮捕され、晃人は左翔太郎たちに無理矢理な形で鳴海探偵事務所に連れてかれ、交流を深めた。その際、鳴海探偵事務所のメンバーに気に入られ、たまに連絡を取り合うようになった。

 

 

そして現在、晃人は鳴海探偵事務所の力を借りるべく来ていたのだ。

 

「で、いったいどういった案件なんだ?電話じゃ、少女の涙を拭うため、その家族を救うためと言ってたが?」

 

「コレが、俺があなたに……鳴海探偵事務所のメンバーに頼みたい案件の詳細だ」

 

そう言った晃人は、鞄から書類を出して左翔太郎へと手渡す。

気になったフィリップ、照井亜樹子、照井竜の3人が、左翔太郎の後ろから書類を読む。

読んでいくに連れ、4人の表情は段々と怒りのものに変わっていく。

 

「なんだよ……コイツは……!!」

 

「胸糞悪いとは……まさにこの事だね」

 

「私……許せない!!」

 

「これが人間のする事か!!」

 

「残念ながら、それが現状の人間の一部ですよ、照井さん。俺はその書類に記載されている少女を救いたい為、今回依頼をしにきたんです」

 

晃人の話を聞き、書類を置いた左翔太郎は、大きな溜め息をつく。

 

「お前の気持ちは分かった。勿論、依頼は引き受けるが、その前に確認したい事がある」

 

「確認?」

 

「お前……俺たちを恨んでねぇのか?」

 

「僕たちは、街を守るために君の家族と呼べる人たちを死なせてしまったんだ。そんな家族の仇である僕たちを恨んでないのかい?」

 

「…………正直、まだ割りきれない部分はあります。ですが、それ以上に俺は皆さんに感謝してるんです。あれ以上の罪を兄さんたちに背負わせないでくれた事に」

 

「晃人君……」

 

「………分かった。快く依頼を受けさせてもらう」

 

「ありがとうございます」

 

礼を言い、頭を下げる晃人。

 

「頭下げんな。それで?具体的にどうするんだ?」

 

「それについては、俺の相棒から説明します」

 

「相棒?」

 

「えぇ。そろそろ来る筈なんですが」

 

晃人が事務所内の時計に目を向けると、事務所の扉が開く。

そこから入ってきたのは、NEVERのジャケットを着たオレンジ色の髪をした女性だった。

 

「晃人、遅れてすまない」

 

「いや、丁度良いタイミングだ」

 

「そう」

 

「あ、晃人?もしかしてこの美人さんが?」

 

「えぇ、紹介します。俺と同じNEVERの生き残りで相棒の、機雷 ルミエです」

 

機雷(きらい) ルミエだ。よろしく、仮面ライダーダブルにアクセル、照井亜樹子さん」

 

晃人の相棒、ルミエの登場により、晃人たちの響を救うための作戦が始まったのだった。

 

to be next memory




今回はここまでです!!
ルミエを考えてくださった、肘神さまさん、ありがとうございます!!

次回は晃人が、響たちを救う為にある事をします。
次回も是非読んでください!!

それと現在、活動報告にて、企画についての事で皆様のご意見を募集している事があります。
もしよろしければ、ご協力をお願いいたします‼️


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