よう実。モブに転生憑依!?『自由気ままに頑張りま〜す』 (おべ)
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1巻 4月下旬~
1話 モブに憑依。即行動。


 

 

 

 俺は死んだ。

 

 目を閉じ眠りについた。

 

 俺は死んだと思っていた。

 

 

 

 

 

 

「おーい!直樹(なおき)!居眠りか〜?」

 

 直樹?誰だろうか。

 

「早く起きれつーぅの!」

 

「痛!」

 

 腹にチョップされたようだ。俺は慌てて起きた。

 

「珍しいなぁ〜。おまえが授業中に居眠りだってよ〜。」

 

 俺の今世の名前は直樹と言うらしい。

 

「すまんすまん。」

 

 ここはどこだろうか。

 

 俺は周囲を見渡す。俺はある人物を見つける。

 一之瀬帆波(いちのせ ほなみ)。よう実のヒロインだったな。つまり、ここはよう実の世界なのだろう。

 

 そんなことを考えていると隣の席の奴に声をかけられる。

 

「何キョロキョロしてるんだ?」

 

 周囲の人からは授業中なのに周りをキョロキョロしているのが不思議に感じたらしい。

 

俺「ごめん。寝ぼけてた。」

 

 テキトーに言い訳をする。

 

「ふ〜ん。」

 

 このやりとりの後からちゃんと授業に集中した。

 

 

 


 

 

 

 授業後の休み時間(現在は昼休み)

 

 隣の奴→健二(けんじ)

 

「今日のおまえ変だぞ〜。どうかしたのか?」

 

 今日の俺は変らしい。俺は今日、憑依したのだから仕方ない。

 

「ちょっと朝から調子悪いみたいだ。」

 

「ふ〜ん。辛いなら保健室へ行けよ。」

 

 テキトーに誤魔化すことができた。

 

 俺はさっさと教室を出て行く。

 

 出て行く時に友人に「どこ行くんだ?」と()かれたので、俺は「保健室。」と応える。周囲からは「お大事に〜。」と言われた。

 

 俺はとりあえず、食堂へ向かう。

 

 

 


 

 

 昼休み。食堂。

 

 俺の現場のプライベートポイントは6万。前の人は何かしらで4万は使ったみたいだ。

 

 俺は平穏に生きたいが、この学校はそうしてくれない。それくらいなら目立った方がいいよな〜。

 

 今日は小テスト1週間前。俺は綾小路くんと同じように山菜定食を食べている先輩へ向かう。

 

 時期が早すぎるので怪しまれると思うが俺は攻めるのみ。

 

 俺は先輩と相席する。

 

「先輩。1年1学期最初の小テストと中間テストの問題用紙くださ〜い。」

 

 俺は話術とかないので単刀直入に言う。モブだからな。

 

「ッ!なんで俺なんだ?」

 

 先輩は一瞬驚き、周りをキョロキョロしながら俺に言ってくる。

 

「欲しいから。ポイント払うからダメ?」

 

 先輩はかなりめんどくさそうなご様子。

 

「いくら払える?」

 

「1万。」

 

「最低3万だ。」

 

「無理です。手持ちが足りません。」

 

「あといくらあるんだ?」

 

「2万です。」

 

「ッチ!なら1万8000だ。それ以下は無理だ。」

 

「分かりました。1万8000ですね。」

 

「交渉成立だな。先に払ってもらうからな。」

 

「分かりました。いつもらえます?」

 

「明日までに準備する。」

 

「そうですか。ありがとうございます。」

 

 俺はさっさと席をたつ。長居する理由がないからな。

 

 俺は保健室へ向かう。

 

 教室のみんなには保健室へ行くと伝えているからな。

 

 

 

 


 

 

 

 保健室。

 

 保健室に入室するとそこには星之宮先生がいた。昼休み中は生徒が訪れるから大変だな。

 

 星之宮知恵(ほしのみや ちえ)。俺がいるBクラスの担任。

 

星之宮「あれ、直樹くん?どうしたの?」

 

俺「ちょっと調子悪くて。」

 

 憑依してからまだ1時間経ってませんから。

 

星之宮「大丈夫?午後の授業大丈夫?」

 

俺「大丈夫ですよ。ちょっと疲れが溜まっていたみたいなんで休んでもいいですか?」

 

 なんだったら、早退したいな〜。

 

星之宮「いいわよ。ちょっと休んでいきな。」

 

俺「ありがとうございます。」

 

 俺はベッドに腰を下ろす。

 

星之宮「熱はないみたいね〜。」

 

俺「ちょっと調子が悪いだけですから。」

 

星之宮「早退してもいいのよ。」

 

俺「でも、授業が。」

 

星之宮「でもじゃないよ。今日は休みな。」

 

俺「分かりました。じゃぁ〜、帰りますね。」

 

星之宮「ちゃんと休むのよ〜。」

 

 俺は早退することになった。

 

 

 

 


 

 

 

 

 教室。

 

 俺は鞄や教科書類をとりに来た。

 

健二「直樹〜!大丈夫なのか〜?」

 

俺「星之宮先生に早退しなって言われた。これから帰るとこ。」

 

健二「まじか!?お大事にな〜。」

 

俺「あ〜。俺は帰るから〜。じゃあな〜。」

 

 俺はさっさと教室を出る。 

 

 

 

 

 

 廊下(Bクラス教室前)。

 

一之瀬「直樹くん。大丈夫なの?」

 

 俺が教室を出ると一之瀬さんが話しかけてきた。

 

俺「大丈夫じゃない。これから早退するところ。」

 

一之瀬「お大事にね。ゆっくり休んでね。」

 

俺「あ〜。じゃあな〜。」

 

 俺はさっさと帰る。

 

 

 

 


 

 

 

 

 帰り道。寄り道。

 

 俺はコンビニやスーパーへ行き無料コーナーの商品を確認する。まだ学校がある時間なので店員は驚いていた。購入はしない。勘付かれても困るからな。消費は今まで通りにするか。ただし、遊びはしないけど。

 

 この学校を歩いていると分かる。カメラが異常に多い。ちゃんと生徒を監視しているのだろう。

 

 

 

 

 

 

 寮。自室。

 

俺「疲れた。」

 

 ついつい声に出してしまった。今日は疲れた。さっさと寝よう。

 

 

 

 

 

 

 

 




今後もよろしくお願いします。




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2話 小テストとか簡単だわ。冗談です。

 

 

 

 

 

 次の日。(午前3時)憑依2日目。

 

 俺はあれからぐっすり寝ていたようだ。12時間も。

 

 それでも早く寝ていたので、夜中に起きてしまった。

 

 俺は携帯取り出す。見てみると俺を心配するメッセージが沢山来ていた。グループチャットに『元気になった。心配かけてごめん。』と書き込む。

 

 その後、すぐに既読が付き、クラスメイトが安心するコメントがあがった。起きてる奴は起きてる時間だからな。

 

 暇だったので、今現在の状況整理をすることにした。

 

俺は昨日の4時間目に憑依した。

   ↓

昼休みに食堂でテストの過去問を取引。

   ↓

保健室による。

   ↓

教室によってから帰る。

   ↓

無料商品の確認。

   ↓

寮。さっさと寝る。

   ↓

今現在。状況整理。

 

 こんなところか。

 

 朝まで時間はまだあるし、勉強でもするか。

 

 

 


 

 

 朝。教室。

 

 俺はいつも通りに登校した。

 

健二「おい、直樹。大丈夫か〜?」

 

俺「あ〜。もうすっかり元気だ。」

 

健二「それは良かったぜ。」

 

 星之宮先生が来た。

 

星之宮「直樹くん大丈夫?」

 

俺「ええ。もう、元気です。心配をおかけました。」

 

星之宮「元気で良かったわ。」

 

 HRが始まり、今日の日程の説明や諸連絡が行われた。

 

 

 


 

 

 放課後。

 

健二「直樹〜。今日部活ないからこれから遊ぶか?」

 

俺「あ、ごめん。これから用事あるんだわ。」

 

健二「それならしょうがないな。」

 

 俺はその後教室を出て行き、3年生の先輩から例の物を受け取る。

 

 

 


 

 

 寮。

 

 小テストと中間テストの問題と解答を確認して行く。解答を全て鵜呑みにしたくないので、一から問題を解くことにする。小テストの難しい3問は調べながら解いていった。

 

 その後、必死に解答を暗記する。俺はモブ、馬鹿だからな。満点取らなきゃ意味がない。結果目をつけられるが。

 

 1週間後が楽しみだ。

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 憑依8日目。3時間目。教室。

 

星之宮「はーい。皆さん。これから小テスト始めまーす。」

 

男子「えー!聞いてないですよー!」

 

 クラスのみんなからヤジがとぶ。

 

星之宮「大丈夫よ。あくまで今後の参考用だから〜。成績表には反映されることはないから、安心してね〜。」

 

 原作通り、成績表に『は』か。

 

星之宮「じゃぁ〜、開始ね。」

 

 1科目4問、全20問。過去問と同じだった。暗記しているのでスイスイと問題を解いていく。最後の3問も問題ない。

 

 解答を書き終えたがこの時間が暇だな。寝ているか。

 

星之宮「はーい。書くのやめてね〜。私がそれぞれ回収しまーす。待っていてね〜。」

 

 星之宮先生は解答用事を数えて、全部あるか確認する。

 

星之宮「はーい。これで終わりです。皆さんご苦労様〜。」

 

女子「はぁ〜終わった。」

 

男子「テストとか嫌だよね〜。」

 

 俺もテスト苦手だな。期末テストはちゃんと勉強しよう。

 

男子「最後の3問難すぎでしょ。」

 

女子「だよね〜。一之瀬さんは分かった?」

 

一之瀬「全然だよ〜。」

 

 みんなは色々と感想を言いやっていた。

 

健二「直樹疲れた〜。」

 

俺「大丈夫か?」

 

健二「大丈夫じゃない。」

 

俺「そうか。」

 

 たしかに、死んだ魚の目だな。

 

俺「なんか奢ろうか?」

 

健二「お!まじで!?なら、食堂奢って!」

 

 復活するの早いな。

 

 

 

 それしても5月1日が楽しみだ。

 

 

 

 

 

 





次回は5月1日のHRです。

小テスト簡単って、既にモブではない。


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3話 5月1日。

 

 

 5月1日。朝。教室。

 

 どこのクラスでもざわついている。10万prptが振り込まれてないのだから。

 

健二「直樹は何ポイントだった?」

 

俺「6万6000だ。おまえは?」

 

 原作では6万5000だが、俺のイレギュラーの影響だろう。意外に10clpt影響するんだな。

 

健二「俺もだ。みんな6万6000なんだよ。」

 

俺「あとで先生に訊いてみようぜ。」

 

健二「だな。」

 

 周囲のみんなはざわついていた。Dクラスはもっと大変なんだろうな。憑依先がBクラスだったのは幸運だった。

 

 

 

 


 

 

 

 HR。教室。

 

 星之宮先生が教室に入って来た。

 

星之宮「それではHRを始めまーす。」

 

男子「先生!ポイントが10万じゃないんですけど?」

 

みんな「「「そうそう」」」

 

女子「なぜでしょうか?」

 

星之宮「それについてこれから説明しますね。」

 

 Dクラスは最初質問形式で最後まで煽るような説明だったが、星之宮先生は生徒で遊ばないらしい。

 

星之宮「気づいている人はいると思いますが、この学校は実力で生徒を測る。つまり、クラス全体の授業中の態度や成績でクラスポイントが算出されます。それに100をかけた数字が皆さんへのお小遣いとなります。」

 

男子「そんなの聞いてないですよ〜。」

 

 周りからは「なるほど〜」の声がある一方で、「聞いてない」という声も当然ある。

 

神崎「いや、入学初日の説明では毎月1日に振り込まれるが、かならずしも10万とは言っていない。学校側は嘘をついてないよ。」

 

 神崎頭良いなぁ〜。このタイミングで出てくるのか。

 

 周りからは「なるほどなぁ〜」や「まじかよ〜」と聞こえてくる。

 

星之宮「神崎くんの言った通りです。クラスポイントは皆さんの評価で決まるから注意してね。」

 

 星之宮先生は茶柱先生と違ってみんなにやさしく説明していく。

 

星之宮「これが今回の各クラスのクラスポイントよ。」

 

 星之宮先生が手にしていた筒から大きな紙を取り出し黒板に貼った。

 

Aクラス940clpt
Bクラス660clpt
Cクラス490clpt
Dクラス
0clpt

 

神崎「並びが綺麗すぎですよね。」

 

 並びが綺麗すぎる。AからCまでのクラスポイントは全部10の倍数だ。原作では次の月から一の位は0ではない。この月の採点基準は異質だろう。

 

星之宮「ふふ。だんだん気がついてきたかな?では、なぜ君たちはBクラスになったと思う?」

 

男子「テキトーなんじゃね?」

 

 Bクラスの池ポジの人が言う。

 

 クラスの配属の基準はテキトーではない。原作では推薦された人の調査で決まる。

 

星之宮「適当ではありません。優秀な子順にクラス分けされています。」

 

 優秀順か。俺はなんでBクラスなのだろう。それこそテキトーか。

 

星之宮「君たちはこの学年で優秀なクラスかな。Aクラスは優秀すぎ。Aクラスを基準したらダメですよ。」

 

 星之宮先生はクラスポイントの用紙を見ながらAクラスを基準にしたらダメと言ってきた。あながち間違いではないしな。

 

神崎「BクラスのクラスポイントがAクラスより高ければ、僕達はAクラスに上がっていたんですか?」

 

 やっぱり神崎くんは頭がいい。

 

星之宮「その通りよ。クラスポイントによってクラスが決まります。」

 

 周りからは「「おぉ〜」」と感心する反応。

 

星之宮「それに、『希望する進路を選べる権利』は『Aクラス』だけでーす。皆さん頑張りましょう。」

 

 ここで星之宮先生から爆弾発言。俺達にとって重要なことを言われる。

 

星之宮「この学校は実力主義よ。世の中甘くないわよ。でも、みんなにはチャンスがある。Aクラスになればみんなの夢が叶えられるわ。」

 

 現実を説明した後に希望を持たせる発言。茶柱先生なら絶対に言わないな。

 

一之瀬「ポイントは増えたりするんですか?」

 

 星之宮先生の説明があらかた終わった所で一之瀬さんが質問する。

 

星之宮「増えるわよ。」

 

 増える方法があることを知ってみんなが安堵する。

 

 星之宮先生がもう一つの筒から大きな用紙を取り出し黒板に貼る。Bクラスの小テストの結果だ。

 

星之宮「皆さんのテストの点数が高いとクラスポイントも増えます。皆さん頑張りましょう。」

 

 当然、俺の点数は100点だ。次点で神崎くんが90点。

 

神崎「小テストの点数もクラスポイントに影響するんですね。」

 

星之宮「その通りよ。神崎くんはこの中で一番()えてますね。」

 

 お!星之宮先生の認定貰ってるな。原作通り、一之瀬さんと神崎くんがこのクラスを引っ張っていくのかな。

 

男子「それにしても凄いな。直樹、満点かよ。」

 

 そりゃ〜、誰かに言われるよな。

 

星之宮「直樹くんは素晴らしいですね。1年生の中で1人だけですよ。この調子で頑張ってくださいね。」

 

 俺は褒められた。素直に嬉しい。

 

 周りから「おぉ〜」や「すげ〜」など様々。

 

星之宮「皆さん、中間テストは頑張ってくださいね。これでHRを終わりまーす。」

 

 Bクラスは無事にHRが終わった。

(Dクラスは悲惨だからな。某テレビ番組の『0円食◯』みたいな生活だからね。大変だ。)

 

 


 

 

 

 HR後。教室。

 

健二「おいおい、直樹って凄いんだな。」

 

男子「そうそう。おまえモブキャラだと思ってのに。」

 

神崎「それはさすがに言いすぎじゃないかな?」

 

 当然、そうなるわな。

 それに神崎くんの発言からして君もそう思ってたのかな!?後で問い詰めよう。

 

直樹「たまたまだって。俺は凄くない。」

 

男子「そういう奴ほど頭がいいんだよな。ムカつくぜ。」

 

健二「そうそう。分からない所は此奴(こいつ)に訊くか。」

 

 此奴ですか。

 

 

 

 

 

一之瀬「ねぇ〜、みんなに聞いてほしいことがあるんだけど。中間テストまでに勉強会開きたいと思うんだけど、いいかな?」

 

 俺達が馬鹿みたいな会話をしていると、突然一之瀬さんがみんなに呼びかけきた。もう既にこのクラスのリーダーだ。

 

神崎「いいと思うよ。他のみんなもいいよね?」

 

男子「ああ、いいと思うぜ。」

 

女子「賛成賛成。」

 

 普通なら嫌がる奴はいる。だが、ポイントが関係してくるためみんなはそれに賛同する。自分のお小遣いが減るのは嫌だからな。

 

一之瀬「それと、直樹くんはできるだけ参加してほしいな。」

 

 ですよね。めんどくさいけど、参加しますか。

 

神崎「そうだね。直樹くんは僕より頭がいいみたいだからね。」

 

 俺、頭良くないです。神崎くんがトップだと思います。

 

俺「はぁ〜。これ拒否権ないやつじゃん。」

 

健二「ドンマイ!」

 

 此奴、本当に俺のこと心配しているのだろうか。

 

 

 

 


 

 

 

 その日の放課後。教室。

 

健二「直樹〜。そろそろ部活行こう。」

 

 俺と健二は陸上競技部に所属している。

 

 健二は短距離。俺は長距離。

 

俺「そうだな。そろそろ行....」

 

 俺が言いかけ中に放送が流れる。

 

『1年Dクラスの綾小路くん。担任の茶柱先生がお呼びです。職員室まで来てください。』

 

 お。綾小路くんか。俺は呼び出しはないみたいだな。

 

『1年Bクラスの神崎くん。担任の星之宮先生がお呼びです。職員室まで来てください。』

 

 うん?神崎か。原作ではなかったが。

 

 俺も後で星之宮先生の所に行くか。やらないといけないこともあるし。

 

俺「健二すまん。俺もさっき、星之宮先生に呼ばれていたわ。先に行ってくれる。」

 

健二「そうだったのか。なら、顧問にはちゃんと言っておくから。さっさと来いよ。」

 

俺「あぁ。頼んだ。」

 

 俺は教室を出る。

 

 

 


 

 

 

 廊下(Bクラス前)。

 

俺「神崎。後で俺も用があるって先生に伝えてくれないか?」

 

 教室を出ると神崎がいたので俺は神崎を呼び止める。

 

神崎「別に構わんが。何か用事あるのか?」

 

俺「ちょっと野暮用でな。30分後に向かうから。何かあったら携帯で連絡してくれ。すまんな。」

 

神崎「分かった。先生には伝えておくよ。」

 

俺「サンキュー」

 

 伝え終わると神崎くんは職員室の方へ向かった。

 

 俺はテキトーに時間を潰すか。

 

 

 

 

 5分後。携帯。

 

『OKみたいだ。30分後に来てほしいみたいだ。』

 

 神崎から連絡が来た。返信で『了解』と送る。

 

 俺はあまり綾小路くんと会いたくない。

 

俺は30分後に向かうとしよう。

 

 

 




次回、生徒指導室ですが、ちょっと修正します。

没作品ができてしまった。

本編と没作品分けて出すか。


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4話 生徒指導室。神崎くんはかくれんぼ。

生徒指導室の話ですが、今後神崎くんをどうしましょう。

モブで行くか、主要人物になるか。

一応アンケート出しますね。


 

 

 

 

 

 

 30分後。職員室前。

 

俺「先生来ました〜。」

 

 職員室前に来ると、そこに星之宮先生が待っていた。

 

星之宮「神崎くんから聞いたよ。それで私に何の要件があるのかな?」

 

俺「ここで話すんですか?」

 

星之宮「それもそうだね。生徒指導室の方へ移動しようか。」

 

 俺と星之宮先生は生徒指導室に入る。先生は入り口の札を『使用中』に変更する。

 

 

 

 

 

 生徒指導室。

 

星之宮「それで私に何の用かな?」

 

俺「そうですね。ポイントを貰いに来ました。」

 

 星之宮先生の目が鋭くなった。

 

俺「この学校は生徒を実力で測るんですよね。なら、俺に ポイントをください。」

 

星之宮「あちゃー。これは再調査かな。」

 

 星之宮先生は手元の資料を見ながら小さく呟つぶやく。前の人と俺とで噛み合ってないのだろう。

 

星之宮「ふ〜ん。直樹くんはどこまで分かっているのかな?」

 

俺「ポイントは貰えるんですよね?」

 

星之宮「質問を質問で返さないでよ〜。貰えるよ。小テストのご褒美といった所ね。」

 

俺「ええ。何ポイントくらいですか?」

 

星之宮「10万かな。他に該当者がいないからね。」

 

俺「そうですか。それで俺に何の用ですか?」

 

 また、星之宮先生の目が鋭くなった。

 

星之宮「何のことかな?」

 

俺「誤魔化さないでくださいよ。俺にも用があるんでしょ?ねぇねぇ出て来たら?」

 

 星之宮先生は溜息をつく。

 

星之宮「神崎くん出て来ていいよ。」

 

 案の定、神崎くんが綾小路くんと同じようなことされていた。さっき、物音したからな。

 

俺「なぜこんなマネを?」

 

星之宮「はぁ〜、直樹くんなら分かるでしょ?」

 

俺「予想だけなら。神崎くんと同じように陰からBクラスを支えてほしいですか?」

 

 それだけではないはずだ。俺を査定するためか!?

 

星之宮「その通りよ。直樹くんと神崎くんには一之瀬さんのサポートをしてほしいの。」

 

俺「それだけですか?」

 

 完全に星之宮先生は疲れている。事前の情報と違うからだろう。

 

星之宮「直樹くん意地悪だよ。」

 

俺「そうですね。反省します。それと一之瀬さんをサポートできるか不安ですね。俺は神崎くんと比べて優秀ではありませんので。」

 

 それを聞いた神崎くんは俺のことを観察するように見る。

 

星之宮「まぁ〜、たしかにね。直樹くんの言ってることは合ってるけど…。」

 

 星之宮先生の発言により神崎は驚愕している。

 

星之宮「でも、貴方未知数なのよ。隠すのが上手いのかしらね?」

 

 いや〜それほどでも〜。冗談です。

 

俺「隠してませんよ。俺はこの学校で無能だと思ってますから。」

 

星之宮「ふ〜ん。学校のシステムに勘付いている人がね。手元の資料だけならそうなんだけど、事実と噛み合ってないのよね。本当に面白い生徒だわ。」

 

俺「へぇ〜、まるで俺の過去でも知ってるんですか?…それって、神崎くんも聞いて大丈夫なんですよね?」

 

星之宮「君の過去は知ってるよ。神崎くんもね。神崎くんも色々と勘付いているから大丈夫よ。まぁ〜、口にするのはNGだけどね。」

 

 神崎くんもある程度は知っているみたいだな。

 

俺「そうですか。」

 

星之宮「それで直樹くんは一之瀬さんのサポートしてくれるかしら?」

 

俺「できる限り頑張ります。でも、神崎くんの方がむいていると思います。」

 

星之宮「大丈夫よ。神崎くんも直樹くんのことサポートしてくれるから。」

 

 俺をサポートするのか。逃がさないつもりだな。

 

俺「はぁ〜。どうやら俺に拒否権はないみたいですね。」

 

星之宮「わ〜ありがとう。じゃぁ、神崎くんもよろしくね。」

 

神崎「はい。できる限り頑張ります。」

 

俺「では失礼します。」

 

俺と神崎くんは生徒指導室を退室する。

 

 

 

 

 

 




モブは気楽。でも楽しむなら介入か。


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5話 俺と神崎くん。

え???皆さん、ドンドン介入してほしいのか。まぁ~、作者の好きにさせてもらいますが。なるべく、穏便に進めたいですね、


 

 

 

 

 

 廊下。生徒指導室前。

 

俺「神崎くんも大変だね〜。かくれんぼとか。」

 

 星之宮先生も茶柱先生と同じことを。さすが永遠のライバル!退学を材料にはしなかったが。

 

神崎「僕も好きでやってるわけではないよ。」

 

俺「知ってるよ。先生の意地悪でしょ。だから、神崎くんは悪くないよ。」

 

 神崎くんも綾小路くんもお疲れ様です!

 

神崎「それならいいんだが。」

 

 俺と神崎くんは教室へ向かう。

 

 

 

 廊下。

 

俺「サポートか。めんどくさいなぁ〜。俺にできるかなぁ〜?」

 

神崎「できると思うよ。直樹くんなら僕より適任だからね。」

 

俺「え!どういう意味?」

 

神崎「それは内緒だよ。」

 

神崎くんも食えないな。

 

 

 


 

 

 

 教室。Bクラス。

 

 俺と神崎くんは教室に着く。

 

俺「神崎くんはこれから部活?」

 

神崎「いや、ちょっと生徒会の方へ行く予定。」

 

 一之瀬さんも生徒会について先生に用あったよね。俺は綾小路くん警戒して見ることはできなかったが。

 

俺「神崎くん生徒会に入るの?」

 

神崎「いや、そうとは決まったわけではないよ。あとで、一之瀬さんと一緒に行く予定だ。」

 

 一之瀬さんもか。俺は生徒会に入りたくないな。

 

俺「俺の予想では一之瀬さんと神崎くんは生徒会に入れないと思う。」

 

神崎「どういうことだ?」

 

俺「これはあくまでも俺の予想だよ。演説の時にも言っていたが、甘い考えで立候補する者は当選することはおろか、学校に汚点を残すと言っていただろ。」

 

 学校の現状や学校のルールを把握してる奴、綾小路くんみたいに面白いことをしてる奴が入れるのだろう。

 

神崎「あぁ。言っていた。それに生徒会には相当強い権力を持ってるらしいからな。この学校についてもまだ分からないことが多すぎる。」

 

 生徒会の権力は教師を超える。原作を見ていると教師は他クラスの生徒の情報を掴めていなかった。だが、会長は綾小路の凄さを知っていた。それだけ、生徒会会長には権力を有している。

 

俺「その通りだよ。まだこの学校を知らなすぎる1年生はあの会長によって当選できないと思うな。」

 

もう既に会長による生徒の品定めは済ませているはずだ。

 

神崎「そうなると僕や一之瀬さんでは無理かもしれないな。」

 

 いや、それはないだろう。必ず抜け道はある。

 

俺「いや、できると思うね。」

 

神崎「なぜだ?」

 

俺「会長の演説の最後に、『そのことを理解できる者のみ、歓迎しよう』と言っていた。つまり、嘘でも自分の考えを説明できれば入れると思う。」

 

神崎「嘘でもか?」

 

 お。食いついてきた。

 

俺「嘘でもいいんだよ。あの会長が確かめることなんてできやしない。」

 

 できるわけがない。それができたら、会長さんは神ですよ。

 

神崎「なるほどな。直樹くんはだいたいこの学校について把握しているのかな。そうでなければこんな提案もしないからね。」

 

 ここで俺が怪しまれても別に構わない。

 

俺「俺も俺で独自に調べているんだよ。あの会長にもちゃんと悩みごとの一つや二つあるもんだよ。」

 

 神崎くんの目が鋭くなる。それにしても嫌な視線だな。

 

俺「はぁ〜。君の視線はいつも疲れる。俺の情報があまり信用されていないようだ。」

 

神崎「ごめん。そういうわけではなかったんだが。」

 

 本当かな?俺を観察する時の視線ではなかったぞ。

 

俺「なら、2学期に入ってから生徒会に立候補したら?そうすれば今よりもっと楽かもよ。」

 

 俺はさっさとこの場を後にする。これ以上神崎に関わらない方が賢明だろう。

 

後ろから、「それはどういうことだ!」と言ってくるが。

 

 


 

 

 翌日。教室。

 

 

神崎「昨日は悪かった。直樹くんを疑ってしまって。すまなかった。」

 

 神崎くんは俺に謝ってきた。

 

俺「別に構わないよ。神崎くんが悪いんじゃない。俺が悪いんだ。」

 

神崎「でも、ごめん。」

 

俺「気にしてないから。それで生徒会に行ったらどうなった?」

 

 そんなことよりも生徒会について気になるんだよね。

 

神崎「君のいう通りダメだったよ。会長にも『何か入れ知恵されたか?』と言われてしまってね。」

 

 ちょっと入れ知恵はしたかな。おそらく、神崎くんの発言に曖昧な所があったのだろう。俺とのやりとりが影響して。

 

俺「そうだったのか。ダメなら、2学期にかけた方が良いだろうね。」

 

神崎「昨日も思ったんだが、どういう意味なんだ?」

 

俺「2学期は生徒会の選挙だよ。次期生徒会会長のね。」

 

 南雲の一人勝ちだと思うが。

 

神崎「そうなのか。それなら、一之瀬さんと頑張るよ。」

 

俺「あぁ。それが良いと思うよ。次の会長ならOKかもしれないからね。」

 

 

 

 

 

 

 




神崎くんに生徒会入ったら原作改変間違いなし。神崎くんはまだ危険人物ですかね。
9巻の謎の電話の正体は誰なのか。なるべく静かにしてよ。


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6話 テストはおまけ。二つの事件。

アニメの方を参考にしました。屋上より欄干蹴ってる場面の方がいいので〜。


 

 

 

 

 

 ある日の夜。

 

 俺はやっとの思いで、堀北兄妹事件を目撃できた。裏櫛田事件と堀北兄妹事件は原作とアニメで順番が逆のため、俺はかなり困っていた。

 

 結論からいって、堀北兄妹事件の撮影は成功。ちゃんと堀北兄妹と綾小路くんの撮影ができた。俺はすぐにその場を後にする。

 

 寮。自室。

 

俺「よかった〜。無事に成功して。あの怖い会長さんと交渉とか無理だわ。」

 

 こういうのは保険で持つのが効果的なのよね〜。

 

 屋上につけた隠しカメラには裏櫛田事件はなかったのでおそらくアニメ版の方だろう。

 

 

 


 

 

 1学期中間テスト。1週間前。

 

 俺達Bクラスは勉強会を開いていた。

 

健二「直樹〜。ここ分からん。」

 

 俺や神崎くんは先生役だ。

 

俺「数学か。どれどれ。ユークリッドの互除法か。自然数a、bについて、aをbで割った時の余りをrとするとこうなるの。」

 

 ノートに書きながら説明していく。

 

健二「はぁ〜?なんで最大公約数が必要なんだよ?」

 

 なぜ、高1の1学期中間テストで整数の性質が出題範囲になるのかと疑問に思ってしまったが、範囲の変更がここなのだから仕方ない。素因数分解が必要なのだが。

 

俺「神崎〜。ここ教えてやってくれないか〜。」

 

神崎「僕も他の人で手が離せない。直樹くん、頑張ってくれ。」

 

 健二くんは前回の小テストで45点。このクラスで最下位だ。そこで、前回満点の俺が教えることになったわけだが。神崎逃げたな。

 

健二「円順列教えてくれ〜。」

 

 やっとまともな範囲が来たな。この学校、範囲の指定場所はテキトーなのか。

 

俺「どれどれ〜」

 

 Bクラスはいつも平和だ。Dクラスは知らんが。

 

翌日。Dクラスでは範囲変更によりざわついていた。

 

 

 


 

 

 テスト当日。

 

星之宮「はーい。皆さん頑張ってください〜。」

 

 ついに、中間テスト当日が来た。

 俺は最終的にテストの過去問をみんなに配らなかった。配るメリットはクラスポイントが上がって俺達のお小遣いであるプライベートポイントが増えるだけ。

 

 この学校ではそこまでそのSポイントが重要なわけではない。Sシステムは常時変更があるためあまり原作改変はしない方いいだろう。もう既にしてあるが。

 

 俺は問題も答えも知っているため、ケアレスミスしないことだけを考えながら書いていく。

 

星之宮「はーい。そこまで。みんなお疲れ様〜。」

 

健二「やっと終わった〜。直樹どうだった〜?」

 

俺「全然自信ないなぁ〜。」

 

みんな「「「嘘つけ!」」」

 

 俺信用ないのかよ〜。

 

健二「どーせ、満点だろ!俺には分かる!」

 

俺「そうですか。健二はどうなった?さすがにあんなに勉強したから80は取れただろう。」

 

健二「たぶんな。あまり、満点様に言われたくないな!」

 

 俺は神様か何かか?

 

 

 

一之瀬「ねぇねぇ。みんなこれから打ち上げしない?」

 

みんな「「「賛成!」」」

 

 みんな切り替え早いなぁ〜。

 

白波「どこでするの?」

 

神崎「どこかのレストランで良いだろ。」

 

健二「なら早く行こうぜ。」

 

神崎「直樹も行こ。」

 

俺「悪い。俺、これから用事あるわ。みんなで楽しんで来て。」

 

神崎「そうか。来れるようだったら来いよ。いつものレストランだと思うから。あとは携帯で連絡する。」

 

俺「神崎ありがとうな。」

 

 俺はとりあえず寮へ向かう。

 

 

 

 


 

 

 外。寮入り口周辺。

 

 俺は1年生の寮の近くのベンチに座ることにした。時が来るまで待つことにする。

 

 2時間後。

 

 櫛田さんが出てきて、そのしばらく後に綾小路くんも探すように出て来る。

 

 俺は櫛田さんが出てきた瞬間にベンチから立ち、歩き出す。後ろから綾小路くん越される形にする。綾小路くんのタイミングなら100%怪しまれるからな。

 

 俺は2人の後に続き、裏櫛田事件の撮影に成功。ちゃんと櫛田が岸の欄干(らんかん)を蹴る所から胸を触らせる所までバッチリ。そして、すぐにその場を後にする。

 

 俺は急いでBクラスの打ち上げに向かうが時すでに遅し。だが収穫あったので良しとする。

 

 

 

 

 

 




次回、ifストーリーです。思いっきり原作改変なのifして出しますね。


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if。過去問作戦の弱点。

今回の話は没作品です。

その後の展開を書くのがめんどうなのでifストーリーとします。


 

 

 

 中間テスト2日前。生徒指導室。

 

 

俺「今日は貴重なお時間をお作りありがとうございます。」

 

星之宮「いいのよ〜。それで何!何!?」

 

 星之宮先生は興味津々のようだ。

 

俺「明後日の中間テストなのですが、全員満点狙った方が良いですかね?」

 

 俺は今回の小テストと去年の小テスト、1学期中間テストをテーブルに並べていく。

 

 星之宮先生の反応は普通。模範回答だからな。

 

俺「俺としては今回の中間テストの問題を変更してほしいんですよね。」

 

 当然、星之宮先生が目を見開く。

 

星之宮「どういう意味かな?それさえあれば、Bクラスは多くのクラスポイントを獲得できるよね?」

 

俺「できますよ。そのテスト内容だったら。でも、他のクラスもですよね?」

 

 星之宮先生は首肯(しゅこう)して、続けろと促す。

 

俺「そこで、次の中間テストの問題を変更する権利を買いたい。できるでしょうか?」

 

 星之宮先生は目を見開く。予想外だったのだろう。少しの沈黙の後、応える。

 

星之宮「10万です。今回に関しては前例はありません。ですが、購入はできます。」

 

俺「それは良かった。変えの問題でもあるんですか?」

 

星之宮「ありますよ。今回は初めてですが、すぐに変更は可能な状態です。」

 

 学校は色々な事態に備えているようだ。

 

俺「それは凄いですね。最初はダメかと思ってましたよ。では、10万prpt送りますね。」

 

 テスト2日前だから普通の学校なら不可能に近いだろう。いや、迷惑行為だな。

 

星之宮「10万ありますね。それにしても直樹くんは面白いことをしますね。他クラスも入手した事に気づいてたのですか?」

 

 当然、訊いてくるよな。

 

俺「いえ。それは知りませんが、3年D組の人と1年生の男女が取引してる所を見かけたという情報を耳にしたので。」

 

星之宮「それがテストの取引ということですか。それで、どこクラス何ですか?」

 

 1年生のクラスか。ここは真面目に言うか。

 

俺「確か〜、その1年の女子は櫛田さんらしいです。もう一方は分かりませんが。すみません。」

 

星之宮「うん。いいのよ〜。櫛田さんはDクラス。サエちゃんのクラスね〜。なるほど。ありがとうね〜。(ニヒヒ)」

 

 茶柱先生も大変だな。星之宮先生はいつも何を考えているのだろうか。

 

俺「顔が大変なことになってますよ。そんなに茶柱先生に勝ちたいんですか?」

 

 原作では茶葉先生から『高校時代常に自分の前に立たないと不満だった』と言っていたからな。船上試験の時だったかな。

 

星之宮「勝ちたいわよ。それで、何で直樹くんがそれを知っているのかな?」

 

 ついつい口が滑ってしまった。

 

俺「この前、茶葉先生が言っていましたよ。負けず嫌いだって。」

 

星之宮「余計なことを。まぁ〜、今回も勝てるみたいだからいいっか。こんなに優秀な子が私のクラスにいるもの。」

 

 それは良かったです。星之宮先生の駒にならないように頑張りますか。

 

俺「それではテストの変更お願いしますよ。」

 

星之宮「ええ。分かってるわ。」

 

俺「では、失礼します。」

 

星之宮「本当に貴方は何者なんでしょうか。あれは爆弾です。

 

 

 

 その1週間後、中間テストは行われ、Dクラスは悲惨な結果になり、退学者が続出。退学の救済はできなかったとか。見えないマイナスのクラスポイントを抱えることになったという。

 

 だが、悪いことばかりではない。

 結果的に綾小路くんは平穏な日常を得ることができた。

 綾小路くんの目標は達成できたのだから。

 

 めでたし。めでたし。

 

 

 

 

 

 

 

 




この方法なら綾小路くんの夢は叶えられる!

堀北さんは心が折れるか、心が折れずにAクラス目指して綾小路くんを散々こき使うかは知りませんが。

今後も没作品色々あるので出していきまーす。


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2巻 6月下旬~
7話 暴力事件。


とりあえず、暴力事件を撮影できればそれでいい。あとはどうでもいいな。


 

 

 

 6月下旬。特別練。

 

 報告書では日付は6月30と書かれていたが、いつやったのかは知らないので毎日通うことにする。

 

 そんなある日、暴力事件を目撃し、撮影に成功。俺はさっさとその場を後にする。

 

 

 

 

 

 

 7月初頭。HR後。教室。

 

神崎「やっぱり、CクラスとDクラスで暴力事件があったみたいだな。お前はどう思う?」

 

 朝のHRで星之宮先生が暴力事件の詳細について説明があった。

 

俺「酷いな。どんな理由でも人に暴力を振るってはいけないだろ。」

 

 俺は正論で答える。

 

健二「Dクラスの噂で正当防衛とは言ってたけど、Cクラスの3人は酷い怪我みたいだってよ。一方的にやられたみたいだよ。」

 

 ここ最近、暴力事件での噂が多く流れていた。被害者の3人も登校していたため、噂は事実起きた事として簡単に広がった。

 

俺「犯人はDクラスの赤髪バスケくんだっけ?名前忘れたわ。」

 

健二「須藤だよ須藤。赤髪バスケくんか〜。おまえネーミングセンスあるな。」

 

 健二はノリがいいな。

 

神崎「あんまり人を馬鹿にするとバチが当たるぞ。」

 

 神崎くんはノリが悪い。

 

俺「悪い悪い。本当に忘れていたんだ。第一印象が赤髪でバスケしてそうな奴だったからさぁ〜。」

 

健二「事実バスケ部だぞ。1年でレギュラー候補みたいだぜ。暴力事件起こすような奴がレギュラー候補って感じ悪いよな。」

 

神崎「まだ事件確認ができたわけじゃないから、あまり須藤くんを馬鹿にするのはよそう。」

 

 神崎くんはいつでもどこでも正論か。食えないな〜。

 

俺「そうだな。この話はこれでお終い。いいよな?」

 

男子「「「いいぜ」」」

 

健二「あんまり今回の事件興味ないしな。それよりもさ〜、昨日の〜。」

 

健二はすぐに別の話題について友達とお喋り出した。

 

 俺は神崎くんと話す。

 

俺「今回の事件めんどくさそうだな。」

 

神崎「あぁ。穏便に済めばいいが。」

 

俺「巻き込まれるのは勘弁だぞ。」

 

神崎くんも俺と似た気持ちのようだ。

 

 

 


 

 

 

 

 翌日。

 

俺「それで協力することになったと?」

 

 原作通り巻き込まれました〜!厳密にいうと一之瀬さんが進んで巻き込まれた形だが。(協力な!)

 

一之瀬「そうだよ。困った時は助け合いだよ。」

 

 一之瀬さんはキラキラしていた。神崎くんは一之瀬さんを支持しているが、その顔は苦労人の顔だな。おつかれ。

 

神崎「直樹も情報収集に協力してくれ。」

 

 苦労人は頭がだんだん白くなるらしい。神崎くんもならないかなぁ〜。

 

俺「いいよ。俺も俺で集めるよ。」

 

一之瀬「ありがとう。直樹くんならぱっぱと解決してくれそう。」

 

 俺は神崎くんの方を見る。神崎は俺から目をそらす。俺を売ったのかな?

 

俺「それは買いかぶりすぎだよ。俺は凡人だよ。」

 

 凡人とは言ったが説得力ないな。

 

一之瀬「直樹それ言っちゃいけないよ。」

 

 一之瀬さんがムスッとしている。可愛い子がすると絵になるな。

 

俺「はいはい。その詫びなんだけど、今回の事件で目撃者がいたみたいだよ。」

 

一之瀬「え!そうなの?ありがとう。」

 

俺「少しは俺の発言疑ったらどうだ?」

 

一之瀬「大丈夫だよ。直樹くんそう人じゃないから。」

 

 少しは疑え!

 

神崎「それで何でそうなこと知ってるだ?」

 

 当然訊いてくるよな。

 

俺「友達がその日特別練にいたみたいで、事件方向から走ってくる女の子を目撃したんだって。」

 

神崎「なるほどな。特徴とか分かるか?」

 

 どこまで情報をもらそうかな。

 

俺「悪い。そこまで聞かなかったわ。後で訊いてみるよ。」

 

神崎「大丈夫だ。情報があるのとないのとでは違うからな。」

 

一之瀬「そうだよ。情報ありがとうね。」

 

 オフ♡一之瀬さん。…冗談です。

 

俺「俺も何か分かったら連絡するわ。」

 

神崎「あぁ。頼んだ。」

 

 その後、原作通り掲示板で情報収集したようだ。最終的に佐倉さん見つけ、Dクラスは偽カメラ作戦をとり事件はCクラス側が退ける形になったようだ。

 

 

 


 

 

 

 

 審判2日目の翌日。

 

 Cクラス側が退ける形で終わったことにより、Cクラスの悪い噂が広まった。龍園は気にしてないだろう。

 

俺「それにしても何でCクラスは訴えを取り下げたんだろうね。須藤に怪我されたのにな。」

 

神崎「Cクラス側が嘘をついてたからじゃないのか?」

 

 俺と神崎くんで事件について会話していると一之瀬さんが近づいて来た。

 

一之瀬「なんでも堀北さんが須藤くんの無実を証明したみたいだよ!」

 

神崎「Dクラスにも優秀な人はいるみたいだね。」

 

俺「どんな手を使ったのかな。事件を聞く限りDクラスの劣勢だったからね。一之瀬、何か聞いてない?」

 

 俺は一之瀬さんに疑問をぶつける。

 

一之瀬「それは私も聞かされてないからね。ただ、ポイントを私に借りに来たことくらいかな。」

 

 一之瀬さんは事実を隠すようだ。

 

俺「ポイントで被害者と交渉したとか?」

 

神崎「それはありえないだろう。Cクラスはそんなことをしなくても勝てるからな。おそらく、ポイントであるもの買ったんじゃないか?」

 

 神崎は頭がいいな。俺なら無理だな。

 

俺「あるもの?情報でも買ったのか?」

 

神崎「それは分からないけど、Cクラスにとって都合の悪いものだと思うよ。」

 

俺「そうなのか。でも、神崎は凄いよな。それだけの情報でだいたいのことが分かる感じだし。探偵かよ。」

 

 神崎の雰囲気って探偵だよね。雰囲気がね!

 

神崎「探偵ではないよ。直樹くんなら分かるんじゃない?」

 

俺「俺は今回の事件あまり興味がないからね。まぁ〜、情報収集くらいはしたよ。」

 

 事実1つもやっていないが。

 

神崎「そうか。まぁ〜、直樹くんの情報には助かってるけどね。」

 

俺「おかげでポイントがどんどん減りますが。」

 

一之瀬「そうなの?ごめん。直樹くんに迷惑をかけちゃって〜。」

 

俺「別にいいよ。好きでやってるだけだから。それに、これはDクラスが起こした問題でしょ。日頃からの行いが原因だと思うし。」

 

 一之瀬さんは悪くない。全て、須藤が悪いんだから。

 

神崎「そうだよ。一之瀬さんが謝ることじゃないよ。」

 

一之瀬「2人ともありがとうね。」

 

 俺は感謝されるようなことはしてないのだが。

 

 結果的に暴力事件は無事に終わって何よりだ。

 

 

 

 

 

 

 




次回は無人島かな。さっさと進める。


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8話 撮影に関する取引

 今回は取引です。無人島は明日。申し訳ない。

 アンケートご協力お願いします。今回はこの話を本作に入れるか、没作品にするかです。詳しいことは下記をご覧ください。


 

 

 

 

 

 

 7月中旬。生徒指導室。

 

 俺は星之宮先生に呼び出されていた。何の用だろうか。

 

俺「先生、何の用ですか?」

 

 星之宮先生はニコニコしている。

 

星之宮「直樹くんなら分かるでしょ。」

 

 いえ、分かりません。俺は貴女の心を読める怪人ではありませんよ。

 

俺「俺、帰りますよ。」

 

星之宮「え〜。ごめん。話すから〜。」

 

 こうやって〜、男を嗜んでからやるだけやってポイ捨てするのかな。

 

俺「それで何の用ですか?」

 

星之宮「ねぇねぇ。いつ動くのかな?」

 

俺「どういう意味ですか?」

 

星之宮「隠さなくてもいいのよ。直樹くんがやってることは知っているのよ〜。」

 

 向こうはこっちを監視できるからなぁ〜。カメラでも見たか、俺の携帯の中身でも見たか。

 

俺「それで俺にしてほしいことは?」

 

星之宮「今は何も求めていないわ。」

 

 今はか。

 

俺「そうですか。あ〜、先生にお願いあるんですけど。」

 

星之宮「何!何!」

 

 星之宮先生は楽しそうだ。

 

俺「今度の夏休みって何か特別な試験があるんですよね?」

 

星之宮「どこで知ったのかな?口外されてないはずだけど。」

 

 口外されてはいないが、人の口に戸は立てられませんから。

 

俺「先日、先輩がそんなこと言ってましたから。『1年生は夏休みが大変だな』と。」

 

星之宮「そう。たまたま聞いたなら仕方ないね。本当はそのことを口外してはいけない決まりなのよ。」

 

 でしょうね。おそらく、先輩と情報の取引をしても教えてくれないだろう。何かしらのペナルティがあるだろうから。

 

俺「そうだったんですか。それはすみません。」

 

星之宮「謝らなくて良いのよ。それより、お願いって何かしら?」

 

俺「そうですね。夏休みは前から話していた豪華客船の旅ですよね?」

 

星之宮「ええそうよ。最初の1週間は無人島に建てられているペンションで満喫し、その後の1週間は客船内で満喫する予定よ。」

 

 予定ですか。変更する可能性があると。それに満喫するのは嘘ではないしな。現に龍園達は満喫していたからな。(最初の豪遊わね。)

 

俺「俺も楽しみですね。今まで船旅をしたことはないもので。沢山満喫する予定ですよ。」

 

星之宮「そうよ。直樹くんもちゃんと青春しなさい。」

 

俺「それでその無人島で何かをするんですか?」

 

 無人島についてなら大丈夫だろう。船上試験のことについて言ったら怪しまれるが。

 

星之宮「直樹くんならだいたい分かるでしょ。」

 

俺「まだ分かりませんが、有名な大手企業さんでは無人島の研修があるとか。その真似事をするということですか?」

 

 これくらいなら言っていいだろう。無人島の研修はよくある話だ。無人島とはいかなくても、林間研修といったものもある。

 

星之宮「ほんと〜、直樹くんは面白いね。今日は特別に教えてあげるわ。〜。〜。〜。そんな感じよ。」

 

 色々教えてくれたな。本当に教師の端くれなのでしょうか。良くも悪くも茶柱先生と似た所があるようだ。

 

俺「そうですか。面白そうですね。それで、その無人島に私物の持ち込みは可能ですか?」

 

無人島なら普通は無理だ。(人工ですが。)

 

星之宮「無理よ。原則禁止となっています。」

 

 原則ですか。取引が必要かな。

 

俺「それなら持ち込むための権限はどれくらいですか?」

 

星之宮「無理よ。できるけど、直樹くんの所持金では不可能よ。」

 

 思っていたより高そうだ。俺の現在の所持金は300万だ。一之瀬みたいに銀行制度はしていない。俺が自力で集めたポイントだ。Sシステムのルールは常時変更される。ポイントの価値が数分だが、変動する時があるんだよね。おそらく、多くの裏Sポイントが市場(校内)に流れたのだろう。

 

 銀行でも同じことがあるし、ある国の大統領もやっていた節もあるやり方だ。その分、損する奴もいるが。

 

俺「不可能ですか。できると思ってましたが。それなら、無人島で撮影した情報を今後購入できる権限はどれくらいですか?」

 

 当初はその持ち帰ることを考えていたが、一部の購入なら大丈夫だろう。高額になるとは思うがさっきの権限より安いだろう。

 

星之宮「可能ですよ。前例はありませんが問題ないでしょう。購入する権限は特別に100万でいいでしょう。販売は動画1分でも最低10万からになると思います。」

 

 10万か安いな。最低だから情報の価値によって値段が高くなりそうだ。

 

俺「そうですか。それなら100万でお願いします。」

 

 俺は星之宮先生に100万を送信する。

 

星之宮「受け取ったわ。それにしても、直樹くんは面白いわね。そんなに撮影してどうするつもり?」

 

俺「保険ですよ。今後に備えるためのね。先生なら分かるでしょ。この学校は実力主義。弱肉強食の世界ですよ。弱者は策で勝たなきゃ。」

 

 勝つことには興味ないがやらないとやられる学校だ。自由に過ごすためには確実に敵の弱みを掴むことが必要だ。始まる前から終わってるゲームがしたいというものもあるが。

 

星之宮「そう。何か困ったことがあったら私に相談してね。力になってあげるから。」

 

俺「上は大丈夫何ですか?」

 

 これは本音だ。星之宮先生みたいなキャラは好きだからね。櫛田さんより腹黒いと思うけど。

 

星之宮「大丈夫よ。過度な協力はNGだけど、ちゃんとポイントでの取引が成立しているから大丈夫よ。」

 

俺「そんなものですか?」

 

星之宮「そうよ。まだ入学して3ヶ月ちょっとなのに何回取引したかな?それだけ君は信用を買っているんだよ。」

 

 まぁ〜、二桁はしてるでしょうか。しかし、信用ですか。信用はお金より価値がありますからね。その信用が学校のものなのか、星之宮先生のものなのかは気になる所です。

 

俺「そうですか。そこまで信用されると面倒なことに巻き込まれるような気はしますが。」

 

 十中八九巻き込まれるだろう。信用取引は取り過ぎても毒にしかならない。

 

星之宮「それは大丈夫よ。君の評価は学年内でも上位にいますから。

 

 個人評価も当然行ってるわな。そうでなければクラスポイントの算出ができるわけがない。

 

俺「俺は何位くらいですかね?」

 

 俺はちょっと訊いてみた。

 

星之宮「諜報活動でトップよ。この学校のルールにも早い段階で気づいたのかな?」

 

俺「トップですか。素直に嬉しいですね。それに、俺が気づいたのは5月になってからですよ。」

 

 とりあえず嘘をつきますか。

 

星之宮「それはありません。直樹の購入履歴で一度に18000ポイントのお買い物がありますよね。この学校で18000ポイントで販売されている商品はありませんので。」

 

 痛い所をつかれた。商品を売る時、できるだけ安く見えるようにするためキッパリとした数字を使わない。18000なら17800とかだな。

 

(例)2000円→1980円/500円→498円など。

 

俺「そうですね。そこは盲点でした。」

 

星之宮「ふふ。それは別に気にしなくても大丈夫よ。その時期にそのような買い物をするから分かったのよ。」

 

俺「そうですか。今後気をつけます。」

 

 いい勉強になったのだから良しとする。

 

星之宮「直樹くんなら大丈夫よ。隠すのが上手だから。」

 

俺「俺はヘタですよ。隠すのが上手な人は他にいると思います。」

 

星之宮「ふ〜ん。そういうことにしてあげるね。」

 

俺「俺もそろそろ帰りますね。これからやることがありますので。」

 

 俺もこれから色々と用事がありますからね。

 

星之宮「そう。それじゃまた明日ね〜。」

 

俺「では失礼します。」

 

 俺は生徒指導室から退室する。

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 7月下旬。私達は豪華客船の旅へ出かけた。

 

 7月下旬。2年生と3年生の間で何かしらのトラブルが発生。

 

 7月29日。新しいルールが追加される。(本作主人公とは関係ありません。)

 

 同日。2年BクラスとCクラスとの間で問題が発生。(今後に影響あり。)

 

 

 

 




 今回の話は賛否両論あると思います。無人島での特別試験の場合、堀北と伊吹の戦闘を撮影し持ち帰りたいのですが、おそらくその情報を持ち帰るあるいは購入するための権利が必要になってくると思います。その場合特別試験が絡むため高額になるおそれが出てくると思います。

 そこでSシステムについて主人公が荒稼ぎする方法を見つけていることにしたいと思います。

 そこでアンケートを出します。OKの場合は本作続行。ダメなら没作品(ifストーリー)とし、今後展開を少し変更する予定です。



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3巻 8月~
9話 特別試験①


 特別試験①です。


 

 

 

 

 夏休み。船内。

 

 ついに豪華客船の旅。俺は楽しく満喫している。

 俺は適当に船を探検している。未知を探検するのは好きだ。船上試験で忙しくなるのだから、今のうちに船の構図を調べておくことにした。

 

 船上試験はカンニングしているためどうでもいいが、軽井沢ショーが行われる場所の確認だ。

 

 歩いていると前方から茶柱先生が歩いて来る。面倒なキャラのご登場だな。

 

茶柱「なぜここに生徒がいる!さっさと戻れ!」

 

 茶柱先生はお怒りのご様子だ。そもそもなんで先生もいるんだ?最初に集まる教室だったのかな。

 

俺「すみません。船内を探検していたら迷子になってしまって。」

 

 これは本当だ。軽井沢ショーの場所はあらかた分かったが、興味本位で潜っていたらすっかり迷子になってしまった。

 

茶柱「そうか。こっちだ。ついて来なさい。」

 

 茶柱先生が先導したので俺もそれについて行く。

 しばらくすると上の階に行けるエレベーターに着く。

 

俺「茶柱先生、ありがとうございました。」

 

茶柱「別に構わん。」

 

 茶柱先生がそういうとどこかへ去って行った。

 

 俺はエレベーターで外の方へ向かう。

 

 

 

 船上。デッキ。

 

 俺はデッキかは無人島を眺めていた。アナウンスと同時に不自然な高速移動をし始めた。ある程度この無人島の形を見ることはできたので良しとする。地形は現地で確認しよう。

 

 

 


 

 

 

 無人島。全員ジャージ姿。

 

真嶋「これより本年度最初の特別試験を行う。」

 

 ほとんどのクラスで騒ついた。

 

真嶋「期間は今から1週間。8月7日の正午に終了とする。」

 

 多くの生徒が疑問を持ちながらも、真嶋先生の説明は続いて行く。

 

真嶋「各クラスに試験専用ポイントとして300支給され、そのポイントに関するマニュアルも配布する。このポイントを上手く使ってこの特別試験を行ってもらう。」

 

 真嶋が淡々と説明していき、遊ぶこともできるためはしゃいでいると、真嶋先生が私達にとって重要な情報が伝えられる。

 

真嶋「この特別試験終了時に残っているポイントはクラスポイントに反映される。」

 

 この発言により多くの者がこの試験の重要性に気づいたようだ。Dクラスの方を見ると特に池辺りが「来月から3万。来月から3万。」と騒いでいた。次点でDクラスの女子という感じ。

 

 

 

 

 Bクラス。

 

星之宮「はーい。皆さーん。今から全員に腕時計をつけてもらいまーす。GPSや非常事態を知らせるためのボタンもついているので必ず装着してください。」

 

 試験終了時に坂上先生もこれを使って龍園の元まで行っていたな。

 

 俺はマニュアル見る。ルール次のように記載されている。

 

 


 

 

追加ポイントについて

 

各クラスは島の各スポットを占有しポイントを得ることが可能。(ただし、試験中の使用はできない。)

 

1.スポットを占有するのに専用のキーカードが必要。

2.1度の占有につき1ポイントを得る。占有したスポットは自由に使用可能。(ただし、8時間に一度占有権がリセットとする。また、スポット占有数に上限はない。)

3.他クラスが占有しているスポットを許可なく使用した場合はマイナス50ポイント。

4.キーカードの使用はリーダーのみ。

5.正当な理由なくリーダーを変更することはできない。

 

 


 

 

リーダー当てのついて

 

リーダー当ては7日目最終日の朝の点呼に行われる。そのタイミングに担任から用紙を渡されるのでそこに他クラスのリーダーを記入すること。(ただし、参加は強制しない。参加するしないは自由である。)

 

1.リーダーを的中したクラス1つにつき50ポイントを得る。

2.言い当てられたクラスはマイナス50ポイント。

3.リーダーを間違った場合マイナス50ポイント。

 

 


 

 

ペナルティについて

 

1.体調不良や怪我などにより続行不可能と判断された場合、1人につきマイナス30ポイント。及びその者はリタイアとする。

2.環境を汚染する行為を発見した場合マイナス20ポイント。

3.点呼は8時と20時に行われる。不在の場合1人につきマイナス5ポイント。(既にリタイアしている者はカウントされない。)

4,暴力行為、略奪行為、器物破損などを行なったと判断された場合、その者が所属するクラスは即失格。対象者のプライベートポイントの全てを没収する。(ただし、第三者の証人がいなければならない。)

 

 


 

 

 などなど。

 

 

 マニュアルには今回の特別試験に重要なことが多く記載されている。

 

 俺は終盤まで適当に過ごしますか。マニュアルを見ながら無人島試験での計画を考える。そうしていると、星之宮先生が話しかけてくる。

 

星之宮「直樹くんはどうする予定なの?」

 

 星之宮先生は今回の特別試験で俺はどういう風に動くのか気になるようだ。

 

俺「色んなプランはありますが、とりあえず占有ポイントをガンガン稼いだ方が良いと思います。」

 

 占有の上限がないから一ヶ所ではなく数ヶ所の方が良いだろう。Bクラスのリーダーは原作通り白波になったみたいだから一之瀬さんと一緒に未使用の占有場所を周れば良いだろう。

 

星之宮「ふ〜ん。リーダー当てのことは忘れていないよね?」

 

俺「忘れていませんよ。リーダー当てがあるということはスパイが登場するということですか?」

 

星之宮「それは私から答えられないけど直樹くんの考えた通りなんじゃないかな?

 

俺「そうですか。じゃぁ〜、Bクラスの方針に従って物事進めましょうか。」

 

 占有ポイントで100くらいは稼ぎたいのだが。

 

星之宮「でも、直樹くんならこの試験の抜け穴は見つけているよね?」

 

俺「もちろん。だから、ガンガン占有ポイントを荒稼ぎしたいんですよね〜。星之宮先生なら分かるでしょ?」

 

星之宮「なるほどね。まぁ〜最終的にBクラスの判断に任せるけどね〜。」

 

 星之宮先生はあくまでもBクラスの判断を尊重するようだ。

 

俺「そうですね。一之瀬達の判断に任せる予定です。あとで進言しますが。」

 

星之宮「今回の特別試験はBクラスの一人勝ちかしら?」

 

俺「それは終わってみないと分かりませんよ。」

 

星之宮先生は「そうだね〜」と言いながら俺から離れていった。

 

 とりあえず俺も一之瀬の所へ行くか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




 どーせ、リーダー当て参加するのでBクラスは1位ですよね。無人島でポイント変動するので7巻あたりを見ながら色々と変更しておきますか。よう実のSSを作るにあたってめんどうなのってクラスポイントですよね。それだから3巻目くらいで終わる人が多いと思いますね。(アニメ範囲でもありますが。)

 ペアテストどうしようかな。(独り言です。)


 次回は特別試験②です。どんどん進行して行きましょう。


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10話 特別試験②

 今回は初日から2日目までです。3日目以降から忙しくなりそうだ。それは明日出します。




 

 

 

 

 

 

 

 

 神崎くんはやはりリーダー当てを警戒しているようだ。今回の試験においてリーダー当ては勝負を分ける鍵になると考えているようだ。

 

 欲張って占有ポイントを取るよりもリーダー情報を隠匿してBクラス内でも秘密にする方法にするらしい。つまり、占有を放棄して、外部にリーダー情報を漏らさないというのがBクラスの方針。

 

 神崎くんも良く見ている。必ずしも占有しないといけないとはマニュアルに書かれていないのだから。それでも、Cクラスの金田くんにリーダー情報が漏れたということはどこから漏れたということ。

 

 俺の攻撃的な策に乗ってくれるとありがたいが。

 

 

 


 

 

 

 1日目。Bクラス。神崎くんと探索中。

 

俺「リーダー情報は隠匿する方針なんだな?」

 

神崎「あぁ。その方が鉄則だろう。今回の試験で重要なのは無事にスタートポイントの200を残すこととリーダーを当てられないこと。」

 

 なるほどな。神崎の方針は確実に試験ポイントの200を持ち帰る感じか。リーダー情報に関しては外部に漏らさない方向か。

 

俺「そうか。俺としてはどんどん探索して占有ポイントを稼ぎたい所だが。もちろん、リーダー当てについて考えていないわけではないよ。」

 

神崎「それは知ってるよ。でもBクラスの方針はもう決まっているから、現在のやり方で進めようと思っている。直樹くんも協力してくれ。」

 

 神崎くんはこれ以上余計なことはしない感じのようだ。

 

俺「分かった。その方針で大丈夫だよ。リーダー当てはするの?」

 

神崎「しないよ。余計なリスクを負う必要もないからね。」

 

 神崎は保守派だな。守りを固める感じのようだ。

 

俺「分かった。神崎くんのやり方でいいよ。俺も俺で調べるけど。あ、そこでビデオカメラを購入していいか?」

 

神崎「いいよ。直樹くんに考えあるんだろ?それくらいの買い物なら大丈夫だよ。まぁ〜、無理しないようにね。僕はそろそろ一之瀬さんの所に戻るよ。」

 

 そういう言ってみんなの所へ戻って行く。

 方針を変えることはできなかったがビデオカメラの購入許可は下りたしいいか。撮った後は星之宮先生に提出すれば後で購入できるだろう。

 

 俺もみんなの所へ向かう。

 

 

 

 

 

 無事にビデオカメラの購入はできた。今時のカメラは高性能でビデオ機能もあるんだが、学校側はそれを見越してカメラ機能とビデオ機能を分けて販売していた。学校も意地悪だな。

 

 なぜかカメラより3倍高かったが。(ビデオカメラは15試験ポイントです。ちなみに、トイレは20。)

 

 その後金田くんがBクラスに無事に潜入成功したようだ。

 

 高円寺はおそらくリタイアしただろう。

 

 無人島の特別試験1日目は無事に終了。

 

 

 


 

 

 

 2日目。

 

 今日は2日目か。原作では綾小路くんが伊吹さんのデジカメを弄っていた日だ。(アニメでは3日目です。)

 

神崎くんもDクラスへ偵察しに行く日だな。もう見ることはできないが。(アニメではカット。)

 

 起きてテントから出てみると多くの者が既に活動していた。寝坊したようだ。

 

健二「直樹〜!寝坊だぞ〜!」

 

俺「悪い悪い。今日の焚き火の枝集めの当番は俺やるから。」

 

健二「サンキュー」

 

 周りを見ているとそこには綾小路くんと堀北さんが一之瀬さんと話していた。原作通り偵察しに来ているようだ。

 

俺「あれ?お客さん?」

 

 俺は目をこすりながら一之瀬さん達に話しかける。

 

一之瀬「うん。そうだよ。Dクラスの堀北さんと綾小路くん。」

 

俺「あれ?敵じゃなかったか?」

 

一之瀬「違うよ。DクラスとBクラスは協力関係だよ。」

 

 Dクラスと協力関係ならDのリーダーを当てない方がいいな。

 

俺「そうなんだ。てっきり偵察しに来たと思ったよ。」

 

 誰でも他クラスがいれば偵察だと思うしな。(金田くんは放置。)

 

堀北「そんなのありえないわ。貴方、脳みそないのかしら?」

 

 堀北さんの毒舌。普通他クラスがいたら交流より先に偵察と考えるだろうに。

 

俺「ごめん。ごめん。堀北さん達を疑ってごめんね。」

 

 適応に謝罪する。

 

堀北「フンッ」

 

 どうやら嫌われたようだ。

 

俺「綾小路くんって堀北さんの彼氏なの?」

 

一之瀬「え?そうなの?」

 

堀北「貴方、コンパスとハサミどちらがいい?」

 

 一之瀬さんは驚き、堀北さんは物騒なことを言う。特別試験だからコンパスとかないと思うが。

 

俺「堀北さん怒らないで。でも、噂で綾小路くんと堀北さんが付き合っていると聞いたからね。」

 

 池達が騒いでいる所目撃したからね。(原作知識もあるが。)

 

堀北「そんなのは絶対にありえないわ。」

 

俺「ごめんごめん。それで偵察じゃないなら何して来たんだ?」

 

一之瀬「情報交換だよ。BクラスとDクラスは協力関係だから。」

 

俺「分かったよ。あ、俺はそろそろ行くね。焚き火用の枝集めがあるから。」

 

一之瀬「直樹くん、じゃぁねぇ〜」

 

 俺は焚き火用の枝集めに行くふりをする。

 

 


 

 

 

 俺はすぐにCクラスのいる海岸へ向かう。案の定、海岸ではCクラスが豪遊していた。林の中から撮っていると堀北さんと綾小路くんが龍園に接触していた。

 

 Cクラスが豪遊している動画、Cクラスの龍園と堀北達が接触している動画が撮れたので満足だ。

 

 俺はさっさと離れ焚き火用の枝集めをする。

 

 それにしてもさすがだな。この無人島は簡単に乾燥した枝が手に入る。今は8月。この時期は湿度が高くジメジメしているため、湿気のない乾燥した枝は取れないはず。それに甘い果物まである。普通、無人島の果物は大抵が苦い。

 

 やはり、人工的に作った島。それも放置ではなくずーっと手入れされている。動物もいないのに獣道が多すぎる。水の濃度とか調べると面白いのが見れるだろうな。

 

 2日目も順調に進み無事に終了。

 

 




 神崎くんは保守派だと思いますね。Bクラスの方針はみんなで決めるみたいな感じなので、攻撃的な策は無理ですね。リーダー当てだけにする方向です。

 3日目入れる予定だったのですが原作とアニメとでにらめっこしてたら9時になっていたw(アニメに夢中になっていただけですけど。)


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11話 特別試験③

 今日は4日目と5日目中心です。3日目見てるとトウモロコシくらいしかなかったな。

 4日目は高圧的なAクラスと綾小路の会です。


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 3日目。

 

 今日は試験3日目。今日は綾小路くんと愛理さんがトウモロコシ畑を見つけた日だな。その時葛城と弥彦もそのトウモロコシ畑を見つけるが、第一発見者のDクラスに譲るんだよな。良い奴だな。

 

 俺は適当にAクラスでも偵察するか。塔がある方に進んで行くと前方の方に人影あった。綾小路くんもここで捕まったのだろう。俺はすぐに引き返す。明日また来ることにしよう。

 

 

 


 

 

 

 4日目。

 

 今日は綾小路くんが捕まる日だな。

 

 俺はAクラスのベースキャンプへ向かう。(梯子とは別ルート。)

 近くに来たので草むらの中で待機。

 

 しばらくすると綾小路くんが梯子使って下りてきた。

 

A生徒「そこで何をしてる。ここはAクラスが利用してる場所だぞ。」

 

 Aクラスの男子2人が茂みから出てきた。獲物が罠にかかったからな。

 

 男の1人はスポットの装置へ、もう1人は綾小路くんを脅すようだ。

 

A男子「おまえは誰だ?」

 

 Aクラスの男子は木の枝を武器にして綾小路くんの喉元を当てている。「これは暴力じゃない。分かるな?」と言いながら。良い映像が撮れたな。

 

 坂柳派の人間が犯罪行為に手を染めちゃった。

 

綾小路「Dクラスの綾小路だ。」

 

A男子「怪しいものは持ってないだろうな?」

 

 Aクラスの男はニヤニヤしながら強制的に綾小路の身体検査をする。脅迫行為の後は本人の許可なく身体検査。おまえらにそんな権利があるのかな?

 

 男の1人が綾小路くんからペンと紙を奪う。

 

 綾小路くんはすぐに手を伸ばす。

 

綾小路「返してくれ。」

 

 Aクラスの男は綾小路くんから無理やり奪う。これは窃盗だろ。これ、坂柳さんに送り付けようかな。(冗談だよ。貴重な武器だから。)

 

A男子「目的は何だ?おまえ1人の行動か?」

 

綾小路「それは言えない。」

 

A男子「言えないということは裏で糸を引く人間がいるということか。」

 

A男子「そうか。紙は没収する。」

 

 ペンを綾小路に投げ捨てながら言う。

 

綾小路「返してくれ。」

 

A男子「駄目だ。これは俺のものだ。Dクラスの底辺に持つ資格はない。」

 

 それは貴方の方だろ。そもそも命令する権利はないはずだ。非常に高圧的な態度だ。

 

 その後リーダー情報売るか売らないか、話し出した。その中で綾小路くんが葛城の名前を出すと男の1人が突如形相(ぎょうそう)を変える。

 

A男子「なんでそこで葛城の名前が出る!Aクラスの代表は坂柳だ!覚えとけ!おまえに用はない。さっさと帰れ。」

 

 自己中心だな。おかげ良いスクープが撮れたし。

(おおやけ)にするつもりはないが。)

 

 その後俺は帰り、綾小路くんはCクラスの偵察へ向かったのだろう。

 

これで4日目を終了する。

 

 

 

 


 

 

 

 

 5日目。

 

 今日は軽井沢下着事件だっけ。あんまり興味ないからパス。普通に過ごした。

 

 夜。20時以降。

 

 俺は点呼の後、星之宮先生にあることを訊いてみる。

 

俺「星之宮先生。質問があるのですが。」

 

星之宮「何かな?」

 

 星之宮先生はニコニコしている。俺が動くからだろう。

 

俺「体調不良は自己申告ですか?」

 

 本人が悪いと言えば認められるのかが気になった。高円寺は泳いで帰ったため自己申告でOKだと思うが。

 

星之宮「どのような形であれ体調不良は体調不良となりますね。」

 

俺「なら嘘でもですか?」

 

星之宮「仮病も立派な病気ですよ。あ、冗談です。虚偽の場合はペナルティが発生します。」

 

 虚偽の場合は発生するのか。高円寺はどうなるんだ。

 

俺「それはリーダーだけですか?それとも全員が対象ですか?

 

星之宮「リーダーだけです。すでにリタイアした生徒は虚偽が疑われておりますがペナルティは受けないでしょう。」

 

 高円寺は疑われているがリーダーではないため良いか。

 リーダー変更の作戦も存在するため学校側も根回しをしてあるか。綾小路くんがやったのは正当な理由か。それなら取引をする必要があるか。

 

俺「星之宮先生。虚偽でもペナルティを免除にしてくれる権利が欲しい。」

 

星之宮「範囲は?今回だけなら10万で大丈夫ですよ。」

 

 そりゃ〜、今後も含まれないか。おそらく在学中にしたら1000万で買えるかどうか。無理だな。

 

俺「それでお願いします。」

 

星之宮「分かりました。勝手に10万抜いておきますから。」

 

俺「それにしても、特別試験中に取引ができるんですね。」

 

 葛城や龍園のように念書で生徒間での取引ができることは知っていたが、学校側と取引ができると思っていなかった。まぁ〜、マニュアルに禁止とは書かれていなかったけど。

 

星之宮「それにしても面白いね。直樹くんがやろうとしてることわかっちゃった。でも、リーダー当てはどうするつもり?」

 

 星之宮先生ならすぐに分かるだろう。この学校の卒業生だしね。

 

俺「全クラスのリーダー把握してますから大丈夫ですよ。」

 

星之宮「それなら私達Bクラスの圧勝ね。」

 

俺「そうですね。最終的な判断は俺がやります。リスクがあるので。」

 

星之宮「分かったわ。リーダー当てに関して直樹くんに任せるね。」

 

俺「そうですね。そろそろみんなが心配するから戻りますね。おやすみなさい。」

 

星之宮「明後日が楽しみです。」

 

 明日が勝負だな。

 

 

 

 

 

 

 

 




 次回は6日目。無人島試験で1番忙しい所ですね。自分的にはサイコパス山内が気になりますが我慢しましょう。それよりだったら林間学校でしょう。

 最近忙しいので更新遅れます。


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12話 特別試験④

とりあえず、原作改変しましょうか。


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 6日目。

 

 今日は忙しくなる。

 

 18時すぎ。俺は森の中へ入って行く。これからDクラスのベースキャンプへ向かう。

 

 着いた時綾小路くんがマニュアルを持っていた。その後原作通りに綾小路くんが火事騒ぎを起こしていた。

 

 それに乗じて伊吹さんが逃げ始めた。それについていく堀北さんもいる。俺も2人を追尾する。

 

 伊吹さんは無線機を隠してある所に行くと止まり堀北さんと会話した後、攻撃し始めた。堀北もそれに反応して相対する。

 

 俺は離れている所で撮影している。雨がどんどん激しくなって行く。結果的に堀北は負け力尽きた。

 

 その後伊吹さんは無線機で龍園と連絡を取り、龍園と葛城に接触した。声は拾えないが接触している証拠が取れただけで十分だろう。元々声は二の次だからね。俺が撮影しているほとんどは声といった音は拾えてない。

 

 龍園達が帰る所を確認すると俺もすぐに現場を離れる。

 

 

 

 

 

 Bクラス。20時。点呼。

 

星之宮「〜。明日が最終日です。皆さまおやすみなさい。」

 

 星之宮先生はそう言って離れていった。

 

 

 

 

22時。

 

 俺は白波さんを起こす。

 

白波「直樹くんどうしたの?」

 

俺「少し、外で話さないか。」

 

白波「え?もしかして告白?」

 

俺「あぁ。」

 

告白でもなんでもいいから出て来て欲しい。

 

 

 

 外。

 

白波「それで何かな?」

 

俺「そうだな。歩きながら話そうか。」

 

俺は先生達のいるテントに向かう。

 

俺「今回の試験、おまえをリタイアさせる。」

 

白波「え?なんで?」

 

 当然疑問に思うだろう。

 

俺「金田くんはCクラスのスパイだ。おそらくBクラスは当てられる。」

 

白波「そうなんだね。」

 

俺「驚かないんだな。」

 

白波「僕も疑ってたからね。それで僕はリタイアすればいいの?」

 

俺「あぁ。リタイアしてもらう。リタイアは理由は体調不良にしておく。俺の作戦が成功したら10万プライベートポイントやるからさ。」

 

白波「10万も?それ怪しくない?」

 

俺「念書でも作るか。支払わなければ俺は退学するとかね。」

 

白波「そこまでしなくていいよ。僕、直樹くんのこと信じるからさ。」

 

俺「ありがとう。」

 

 俺と白波さんは会話をしていると先生達のテントに着いた。

 

 

 

 

 先生達のテント。

 

茶柱「お前達何しに来た。」

 

俺「白波さんが体調不良を訴えているのでリタイアさせに来ました。」

 

茶柱「リタイアさせに?」

 

 茶柱先生を眉をひそめる。

 茶柱先生の顔怖いなぁ〜。

 

俺「そうです。体調不良なのでリタイアするのは当然かと思いますが?」

 

茶柱「それは認められない。リーダーはどんな理由でもリタイアすることはできない。」

 

 できないか。ルールが変更でもしたのかな。

 そんなやりとりをしていると星之宮先生が来る。

 

星之宮「サエちゃんどうしたの?あっ、直樹くん千尋ちゃん〜。どうしたの?」

 

俺「白波さんが体調不良だったのでリタイアすることにしました。でも、茶柱先生にリーダーのリタイアは認められてないと言われまして。どうすれば良いですか?」

 

星之宮「大丈夫よ。白波さんのリタイアは認めます。サエちゃんは後で私から注意しておきますから。」

 

俺「ありがとうございます。リーダーがリタイアしたので俺が新しいリーダーになりますね。」

 

 茶柱先生は俺を睨んでいる。

 

 俺は新しく作られたリーダーのカードキーを受け取る。

 

俺「大丈夫ですよ。俺はDクラスと構えるつもりはありませんから。それに近いうちに交渉があると思いますので。俺はこれで失礼します。じゃぁ〜、白波さんバイバイ。」

 

白波「うん。また明日ね〜。」

 

 俺はさっさとBクラスのベースキャンプへ戻る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





茶柱先生に俺の存在が露呈するので綾小路くんの体育祭みたいに表に出ましょうか。

次回は最終日です。クラスポイントが大きく変わるので色々と対策しないとな。


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13話 特別試験⑤

今回は最終日です。これで無人島の特別試験終了。次回は船上試験かな。


 

 

 

 

 7日目。最終日。

 

 白波さんのリタイアは一之瀬さんよって伝えられた。これは神崎による作戦であり、リーダー当てを避けることを伝えられた。

 

 朝の点呼も終わり、Bクラスはテントや仮設トイレの片付けをしている所だ。

 

星之宮「これに他クラスのリーダーだと思う人を書いてねぇ〜。」

 

 俺は星之宮先生からリーダー当ての用紙をもらう。

 

俺「AクラスとCクラスは問題ないが、Dクラスはどうするか。」

 

 AクラスとCクラスは問題ない。問題はDクラス。俺の視線は絶対に気づいているはずだ。そうなると綾小路くんがDクラスのリーダーを自分以外にするかもしれない。

 

神崎「Dクラスに問題があったか?」

 

俺「いや、一之瀬さんと神崎くんって協力関係だったよね。だからDクラスのリーダーを当てない方がいいかなって。」

 

 今はBクラスとDクラスは協力関係になっている。

(神崎くんと一之瀬さんが勝手にそう思っているだけ→それに綾小路くんも乗っているだけ。利用できる関係。)

 

 それを理由にしてDクラスのリーダー当てを避けるのも手だな。

 

一之瀬「これはあくまでも試験だよ。協力関係でも出し惜しみは嫌じゃん。」

 

神崎「そうだな。協力関係ではあるがこれは試験だ。真剣にやった方が良いだろう。」

 

 2人にアドバイスをもらうのは嬉しいけど、俺は協力関係を理由に拒否されて欲しかった。ここは強気でやってみるのも手だな。原作を見る限り綾小路くんは他の人に頼らないだろう。

 

俺「分かった。Dクラスも書くよ。」

 

 俺はリーダー当ての用紙に記入していく。

 

Aクラス 戸塚弥彦

Bクラス

Cクラス 龍園翔

Dクラス 綾小路清隆

 

俺「これでいいですか?」

 

 俺は星之宮先生に渡す。神崎くんと一之瀬さんには見せてない。

 

 星之宮先生は目を見開いた。

 

俺「それで勝ちますよ。」

 

星之宮「直樹くん。どういうことかな?」

 

 星之宮先生は疑問に思っているらしい。

 

俺「調べた結果ですよ。Dクラスで1番不審な動きをしていた生徒です。それがリーダーと思いまして。」

 

 星之宮先生もすぐに気づくだろう。船上試験で一之瀬さんを辰グループではなく卯グループにするくらいだ。(綾小路くんを調べるため。)

 

星之宮「なるほどね。分かりました。受理します。」

 

 OKのようだ。どっちにしろ俺が最終判断するから良いだろう。

 

星之宮「片付けが終わったら一ヶ所に纏めておいてください。今から2時間後までに初日の砂辺に集合してください。」

 

 その後俺達は順調に片付けが終わり、集合場所へ向かう。

 

 

 


 

 

 

 

 9時50分。砂辺。

 

 多くの生徒が集合している。龍園の登場もあり多くの者が驚愕していた。龍園は須藤くんにちょっかいをかけていたが。

 

真嶋「ではこれより特別試験の順位を発表する。最下位はCクラスの0ポイント。」

 

 Cクラスの結果を受けて須藤は龍園を馬鹿にする。

 龍園はあまりショックではなかったが、事態を理解できないようだ。

 

真嶋「3位はAクラスの70ポイント。2位はDクラスの175ポイント。」

 

 Aクラスは二桁。これにより葛城派はどんどん坂柳に吸収されるだろう。

 Dクラスは原作そこまでショックは大きくならない。Aクラスより100以上勝ったのだから。

 

真嶋「そしてBクラスは.....」

 

 一瞬、真嶋先生は目を見開いた。

 

真嶋「.....340ポイントで1位となった。以上で結果発表を終了する。」

 

 Bクラスは歓喜。2位と大差なのだから。

 DクラスもBクラスまで行かないが喜んでいる様子だった。

 

 Aクラスの方を見ると葛城が責められている。葛城はショックを受けているが、橋本を見ると驚愕している。Bクラスが予想以上のポイントだったからだろう。

 

 Dクラスの須藤は龍園を馬鹿にしていた。結果により火に油を注ぐように馬鹿にしていた。

 

 各クラスで反応が様々だ。

 

 その後特別試験は無事に終わり、全生徒は豪華客船に乗車する。

 

 

 


 

 

 

 ある部屋。数時間後。

 

 俺は試験後、星之宮先生に呼び出しを受けていた。

 

星之宮「直樹くん、特別試験お疲れ様でした。」

 

俺「疲れましたよ。Bクラスの作戦を尊重してポイントを稼ぐのは。」

 

 今回は余計な反感を買いたくないためBクラスが決めた作戦を進めながら、陰で動くことだけを専念した。元々そのつもりだから良いが。

 

星之宮「ありがとうねぇ〜。Bクラスの圧勝よ。直樹くんがいて良かったわ〜。」

 

 星之宮先生は嬉しいようだ。茶柱先生に勝ったからね。

 

俺「それは良かったです。それで何の用ですか?」

 

星之宮「直樹くんに頼みがあるの〜。直樹くんにDクラスの綾小路くんを調べてくれない?」

 

 はぁ〜蛇ではなく竜ですか。藪をつつきたくねぇ〜。

 

俺「嫌です。いくら先生でもその頼みは聞けないです。」

 

 星之宮先生は驚愕していた。俺が嫌がる相手だからな。

 

星之宮「直樹くんが警戒してる相手なんだねぇ〜。なら直樹くんと綾小路くんは距離を置いた方がいいみたいねぇ〜。」

 

 距離を置くか。向こうから近づいてきそうだな。茶柱先生の圧力というのもあるが、綾小路くんの場合は俺に興味を持つ可能性もある。

 

俺「そうですね。それをするなら一之瀬さんあたりが適任でしょう。偽善者というわけでもありませんから。」

 

 ここは原作通り一之瀬さんがいい。俺は凡人だ。すぐに見抜かれる。観察力と洞察力は高円寺以上だと思うからな。

 

星之宮「そうだね。なら直樹くんは陰で動いてもらいましょうか。」

 

俺「いえ、表に出たいと思います。無人島の特別試験であらかた俺の存在が露呈されたので。」

 

 主に茶柱先生だが。それでもBクラスの誰かと見ているだろう。Aクラスは知らんが、Cクラスの龍園はターゲットをBクラスにする可能性がある。あと綾小路くんがどう動くのかはわからない。

 

星之宮「う〜ん。露呈されたといってもサエちゃんくらいだし〜。まだ大丈夫じゃないかな。」

 

 綾小路くん以外なら大丈夫だろう。だが龍園や橋本がどのように行動するかは不明だ。炙り出しもしてくるだろう。

 

俺「念には念です。それに俺は表に出ると言いましだが裏で動かないとは言ってませんよ。といっても俺の自由行動ですが。」

 

 そもそも諜報活動とか得意じゃないし。(盗撮してるやろ。)

 

星之宮「分かったわ。直樹くんは自由にしてなさい。」

 

俺「ありがとうございます。ではこれで失礼します。」

 

 俺は退室する。

 

 船上試験前のイベントあるかなぁ〜。

 

 

 

 

 

 

 

 




無人島の特別試験疲れた。
次回は船上だっけ。その前に何かあった気がする。
ドラマCDだ〜!内容忘れた〜。夜聞くか。


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ドラマCD編
14話 会長さんとお喋り。俺の悪ふざけ。


今回はドラマCD会です。最初から言っておきます。参加しませんから。



 

 

 

 

 

 8月7日。夜。

 

 俺は電話をかける。

 

俺「堀北学先輩でしょうか?」

 

 電話の相手は生徒会会長である。

 

会長「誰だ?」

 

俺「1年Bクラスの直樹と申します。今お時間空いてますでしょうか?」

 

 電話の向こうの音は静かだ。ヘリにはまだ乗っていないようだ。

 

会長「直樹か。あぁ、空いている。おまえの噂はよく耳にする。随分と面白いことをしているようだな。」

 

 会長さんは俺がやっていることを知っているらしい。ハッタリの可能性もあるが。

 

俺「会長さんに知られるとは光栄です。」

 

会長「その割には喜んではいないようだだが。」

 

 会長さんに目をつけられるということは面倒ごとが増えるということ。もう既に自分から関わっているが。

 

俺「喜んでいますよ。会長さんほど凄い人は滅多にいませんから。」

 

会長「そうか。それで私に何の用だ?」

 

 お、前置きは嫌いですか。俺はそこから面白い情報が欲しかったのですが。(俺は凡人です。天才的な話術はありません。)

 

俺「————。他クラスは敵ですか?

 

会長「ッ!?」

 

 電話の向こうで会長さんは驚愕している様子のようだ。俺の質問の真意に気づいたのかな。他クラスは敵。当たり前のことだがそれは学校側がそのように仕向けたことに他ならない。

 

俺「学校側も面白いことしますよね。学校は何を目指しているのでしょうか。意図的に分裂させて。」

 

 『クラスポイントというポイントで各クラスを順位付けさせること』と『卒業時の特典の権利がAクラスしか持てないこと』を生徒に提示させただけ。それに続いて教師達が誤解を生ませる発言をしたり、特別試験という半強制的に自分達のクラスだけで挑ませるような形を取らせているだけ。

勝手に自分達が誤解しているだけであって他クラスは敵ではないのだろう。ここで利益が出ているのは学校側だけ。

 

会長「一筋縄ではいかないとは思っていたがここまでとはな。それで私に何かしてほしいのか?」

 

 あれれ〜おかしいぞ〜!!!

 俺が勝手に妄想したことを話しただけなのに俺は会長さんから凄い人認定されてしまった。

 

俺「そうですねぇ〜。今のところありませんが、綾小路くんに協力を頼まれたら聞いてあげてください。」

 

会長「何?」

 

 俺が綾小路くんのことを知っていることに疑問を感じたのだろう。それに綾小路くんと会長に接点があることと言えば3ヶ月前の堀北兄妹事件だ。その目撃者とし捉えたかもしれない。

 

俺「全教科50点丁度取る人を知らないはずがありませんよ。それと今回の特別試験で1番裏で動いていましたから。」

 

会長「おまえも綾小路を知っているようだな。それと今回の特別試験で1番裏で動いていた者は綾小路じゃない。おまえだろう。」

 

 裏で動いている奴を知るには同じく自分も必然的に動く必要が出てくるからな。

 

俺「俺は全然ですよ。綾小路くんは天才、俺は凡人ですから。」

 

会長「そうか。あんな権利を買う奴がよく言う。」

 

 あんな権利?生徒会会長は点数の他にも権利の購入者まで分かるのか。思っていたより会長はかなり知る権利があるようだ。

 

俺「物知りですね。それとも必然的に物知りになるのか知りませんが。」

 

会長「そういうことだ。他に要件はあるか?」

 

 俺はちょっと気になったことを口にする。

 

俺「クラスポイントを使って取引することは可能ですか?

 

会長「続けろ。」

 

俺「自分達のクラスが所有しているクラスポイントを他クラスまたは生徒個人に持たせることです。近いうちにクラスポイントを使用して他クラスと取引したいと考えていますので。」

 

 今回の無人島の特別試験でAクラスとBクラスのクラスポイントの差は100未満になってしまっている。そこで俺は坂柳さん達あるいは学校側とクラスポイントに関する取引をしたいと考えている。

 

 次の船上試験でAクラスの結果が悪くなれば原作より早く坂柳派閥が完成するだろう。

 

会長「可能だ。クラスポイントを要求するのは多額だが、自分達のクラスポイントなら大丈夫だろう。それにクラスポイントを使用した取引は過去に何回かある。好きにしろ。」

 

俺「ありがとうございます。」

 

会長「それにしても面白いことを訊くな。どこが凡人なんだか。」

 

 クラスポイントを自ら他クラスに提供するとか頭のとれているネジが一本どころの話ではないからな。

 

俺「俺は凡人です。かならずどこかでヘマをします。そこで会長さんに協力を仰ぐと思いますので。」

 

 綾小路の行動を見ながら協力してもらうか判断する予定だ。堀北会長さんに付くか、南雲先輩に付くかで今後が大きく変わるだろう。

 

会長「そうか。できることならしてやろう。高くつくが。」

 

 高くついても協力してもらえるか。有難いな。

 

俺「ありがとうございます。」

 

会長「それくらい気にするな。他に要件がないようなら私はそろそろ切るとしよう。」

 

俺「ええ。失礼します。」

 

 会長さんとの通話が終了。

 

 会長さんとの通話が終わると俺は布団の中に潜り込む。

 俺はさっさと寝た。

 

 

 

 

 

 

 

 8月8日。 昼過ぎ。

 

 無人島の特別試験が終わり多くの生徒が夏休みを満喫している。友人と遊ぶ者、1人で過ごす者、部屋で休息をとる者。俺は部屋で寝ている。

 

 

 

 

 15時。

 

 外の空気を吸いに船のデッキに向かう。デッキについてしばらくするとヘリコプターの音が聞こえてくる。ヘリコプターはこちらの船に近づいて着陸する。

 

俺はヘリコプターのある所へ向かわない。おそらく会長さんと書記の橘先輩だろう。途中から介入する方が面白いし、綾小路くん達と会わなくて済むからな。

 

 

 

 

 30分後。

 

 俺は一之瀬に遭遇する。

 

俺「一之瀬さん、何してるの?」

 

一之瀬「ちょっと探し物をね〜。」

 

 探し物か。それなら真嶋先生の追加ルールには抵触しない。

 

俺「俺も探すの手伝おうか?」

 

一之瀬「大丈夫だよ〜。でもありがとうね。」

 

一之瀬さんはそう言って俺から離れて行った。

 

 

 

 

 

 今回のルールを確認しようか。

 

 今回の特別試験。

 ☆堀北会長のハンカチを見つけ出せ!

 見つけた者に10万プライベートポイント。

 (堀北会長の財布から)

 主催.堀北会長、書記の橘先輩

 

 ルール内容。

1.宝の隠し場所のヒントを書いた紙を計8枚用意される。

2.これらのヒントの紙を各クラス2枚ずつ得られる。

3.ヒント同士がうまく絡み合って場合がある。

 

 →この場合で8枚のヒントを並べれば隠し場所の答えは明白になる。

 

 追加ルール(真嶋先生が提示)

今回の特別試験はここにいる者達以外の公言を一切禁止とする。

 

 ここにいる者(参加する者)

 

Aクラス。葛城+不明

Bクラス。一之瀬+不明

Cクラス。龍園+2人?(尾行は除く)

Dクラス。綾小路、堀北、平田、櫛田

 

 

 

 Dクラスがもらったヒント。

1.蜂F2

2.伊吹さんが見ているもの

 

 伊吹さんは高円寺くんを見ていた。

 高円寺くんの喋り方(癖)→日本語と英語

 

 「蜂F2」の「蜂」を和英するとbee。つまりB。

 →蜂F2は地下2階を表す。

 

 Dクラスがもらったヒントは一見噛み合ってないように見えて、本当は噛み合っていた。

 

 全クラスの最終的なヒント。

Aクラス。レストランの朝。

Bクラス。ロッカー。

Cクラス。2時半。4時半。6時半。

Dクラス。地下2階にある。

 

Aクラス、Bクラス、Dクラスはハンカチの場所を表し、

Aクラス、Cクラスは鍵の場所を表す。

 

 

 

 

 16時半。(午後4時30分。)

 

 俺はレストランのスタッフに話しかける。

 俺はスタッフから鍵を借りる。

 鍵には「64番」のタグがついてある。

 

 Cクラスのヒントである『2時30分。4時30分。6時30分。』とはAクラスのヒントである『レストランの朝』、つまりレストランのスタッフの入れ替わり時間を表している。よってAとCのヒントは鍵を見つけるためのもの。

 

 16時50分。

 

 俺は地下2階にあるロッカーを探すのに少し時間がかかってしまう。俺は64と書かれているロッカーから会長さんのハンカチを取る。代わりに別のハンカチと手紙を入れておいた。

 

 Dクラスの『地下2階』、Bクラスの『ロッカー』、Aクラスの『64番の鍵』によりハンカチの場所を見つけることができる。

 

 17時。

 

 ロッカーの鍵をさっきのスタッフに返しておく。

会長さんがどんな反応をするのか楽しみだ。

 

 19時手前。

 

 堀北さん達は無事にハンカチをゲットし会長さんにハンカチと手紙を提出したようだ。

 

 19時10分。

 

 俺はアナウンスで呼び出しされる。

 俺はめんどくさいと思いながら向かう。

 向かう場所は今回の特別試験のスタート地点付近。

 

 19時15分。

 

俺「何のようですか〜?」

 

会長「ふん。このハンカチと手紙に見覚えはあるか?」

 

俺「ありますねぇ〜。ついさっきまで持ち歩いていたハンカチですね。」

 

 会長さんに嘘をついてもバレるだけだからな。ここは正直に言う。

 

会長「やはりか。おまえは今回のことをどこまで知っている?」

 

俺「ルールしか。会長さんが何を企んでいるのかは知りませんが。」

 

 さすがに会長さんの頭の中までは知りませんよ。

 

会長「十分だ。やはりおまえは侮れないな。」

 

俺「そうですか。あと返しますね。」

 

 俺は会長さんのハンカチを取り出し、会長さんに放り投げる。会長さんも俺のハンカチを俺に放り投げる。

 

会長「たしかに受け取った。あとでポイントを振り込んでおく。」

 

 会長さんはそう言って真嶋先生の方へ歩いて行く。

 ちなみに手紙の内容は難しいものじゃない。

『ポイント金欠〜。ちょーだい。リーダーより。』と書いただけ。

 ちょっとした悪ふざけだ。

 

 後日俺の携帯にポイントが振り込まれていた。

 額は100万。太っ腹〜。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




次回船上試験です。
苗字どうするか!!!
決まってない!
良い苗字どこかに転がってないかな〜。


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綾小路視点
オレ1話 平穏を送りたい。


 今回は綾小路くん視点です。

 最初の冒頭。これ7巻で知る内容だったな。
 松雄さんなら大丈夫だけど坂柳さんの働きがあったことは知らないはず....。よし、見なかったことにしよう。


 

 オレは平穏な日々を過ごしている。

 

 松雄さんと坂柳理事長には感謝している。

 松雄さんにこの学校を紹介され、この学校の理事長である坂柳さんの働きもあってこの学校に入学できた。またオレへの負担を考えてDクラスになるように調整されており、オレは平穏な日々を過ごすことができる。

あそこから逃げられるのらどんな条件でもオレは従うだろう。

 


 

 4月。

 

 オレは友達作りに失敗した。

 入学式で失敗し、部活動説明会でも失敗した。

 友達がいないわけではない。

 オレはよく3バカとつるんでいる。

 池寛治、須藤健、山内春樹というようにクラスカースト最下位だ。

 唯一の友達は櫛田くらいだろうか。オレにとって天使だ。

 堀北は隣人だ。事あるごとにコンパスで刺してくる。痛いからやめてください。『罪と罰』を読むのは構わないが同じように実行に移すのだけはやめてください。

 

 友達作りには失敗したが、平穏な日々を手に入れられたのだから良しとしよう。オレは友達作りのためにこの学校へ来たのではないのだから。

 


 

 4月中旬。

 

 Dクラスの授業態度は最悪だ。私語や携帯に触るのは当たり前。他の人とお喋りをする者やゲームをする者、うるさくする者といったように授業中は動物園のような光景だ。ホワイトルームにいたため学校の授業というものは知らないが、この行為をやってはいけないということだけはオレでも分かる。

 


 

 4月最後の週。

 

 今日は小テストを受けることになった。

 オレは茶柱先生の説明に違和感を感じる。

入学式のSHRでもそうだったが何かを隠すような言い回しだった。嘘は言ってないのだがどこか引っかかる説明だった。といってもオレには興味はない。平穏な日々があればそれでいいのだから。

 

 小テストに取りかかる。最初は全部の問題を見る。最初の17問は中学生レベルの問題だった。だが最後の3問は異質。とはいってもオレは全ての問題の解答が分かるのだから関係ない。

 


 

 5月1日。

 

 Dクラスはクラスポイントが0。茶柱先生によりクラスポイント0の理由の説明があった。その理由は授業態度に関するものがほとんどだ。10万という大金を毎月貰えるわけがない。これが社会の厳しさだ。といってもオレには関係ないこと。オレ日常が奪われたわけではないのだから。

 


 

 放課後。

 

 オレは茶柱先生に呼び出しを受けた。他にもBクラスの生徒も呼ばれてた。職員室へ向かうと茶柱先生の姿は見つからない。代わりにBクラスの担任である星之宮先生がオレのことを気にかけてくれる。やりとりを交わしていると茶柱先生が生徒名簿で後ろから星之宮先生の頭を叩き登場して来た。

 

 その後生徒指導室へ案内され、隣接してある給油室に入れさせられる。退学を脅しにして。

ほどなくして隣人である堀北が入室して来た。堀北と茶柱先生のやりとりを給油室から盗み聞きするような形になる。一通り聞くと堀北は優秀以外ありえないと思っているようだ。

 

茶柱「出てこい綾小路。」

 

 その後オレは茶柱先生に呼び出さられる。堀北はまだいる。オレが出ないでいると茶柱先生は退学を脅しにしてくる。平穏な日常のためなら従うとしよう。

茶柱先生はオレの入試問題の解答用紙をゆっくりとテーブルに並べていく。全教科50点だ。

 

オレ「偶然って怖いっスね。」

 

 全て偶然だ。点数を揃えた証拠はないのだから。

茶柱先生の説明の後、茶柱先生は職員会議へ向かいオレと堀北は廊下に取り残される。沈黙の後オレは堀北と会話をした。

その後オレは強制的に堀北に協力させられる。

 


 

 寮。

 

 オレはベットに転がる。堀北の協力に興味はない。

 オレは携帯でこの前の小テストの結果を見ていた。先程生徒指導室を出る時、茶柱先生に見ておけと言われたためだ。

 『小テストの結果』というページを開くとそこに各クラスの結果が記載されている。ほとんどのクラスが最高点数が90点に対してBクラスだけ満点の人がいた。普段のオレなら興味はないが、茶柱先生は注視しているのだろうか、少し興味を持つ。平穏な日々を過ごしているが退屈はしている。我儘であるがそれくらい許してほしい。

 


 

 過去問。

 

 オレは櫛田と食堂へ向かった。櫛田は疑問に思っているようだが。

 結論からいって中間テストと小テストの過去問と解答を手に入れることができた。だが少しさっきの先輩の発言が気になった。オレの前に貰っている生徒がいるような発言をしていたためだ。

オレは1つの仮説を作る。この前の小テストでBクラスの人が満点を取っていた。これが取引で過去問を入手していた者と同一人物であるならば.....。証拠はないが調べてみるのも1つの手か。

 


 

 堀北兄妹事件。

 

 自販機で飲み物を買いに来たら路地裏で堀北ともう1人を目撃する。もう1人は生徒会会長で堀北の兄らしい。

 会長が堀北を撃ち込もうとしたので、オレは気配を悟られずに近寄り、堀北会長の右腕を掴み動きを制限する。

 その後にも互いに牽制をする。

 

会長「いい動きだな。何か習っていたのか?」

 

 その質問の後でここから誰が去っていく足音が聞こえた。

 オレ達の行為を目撃していた者がいたのだろう。妙な視線があったため知っていたが。

 

会長「ッチ!どうやら見られていたようだな。おまえの連れか?」

 

 会長はオレを疑っているらしい。

 

綾小路「違う。オレは知らない。」

 

 あの視線はオレの記憶にないものだ。

 

会長「そうか。」

 

 会長はそう言いながらここから去っていった。

 オレはまた堀北と取り残される。

 


 

 中間テスト後。

 

 中間テストの過去問は櫛田によって配布された。

 Dクラスの結果は高得点。多くの者が80点後半だった。

 須藤は39点で合格ラインに1点足りなかったがオレと堀北の働きにより退学は取り消せた。おかげ5万なくなったが。

 


 

 テスト打ち上げ後。

 

 オレの打ち上げが終わりみんなはそれぞれ帰って行く。櫛田も帰ったのだが、櫛田は携帯を忘れたようなのでオレは携帯を持って櫛田を追いかける。

 外に出ると向こうに櫛田と通行人が1人いる。通行人の1人は少し怪しかったが櫛田に携帯を届ける目的があったため放置する。

 

 オレは隠れ櫛田を見る。櫛田は殺意を持って欄干を蹴っている。オレは運が悪いようでオレの携帯が鳴ってしまう。案の定櫛田にバレてしまう。櫛田はオレの手首を掴み、オレの手のひらを自分の胸に当てる。

 

櫛田「あんたの指紋、これでベットリついたから。」

 

 オレは櫛田に弱みを握られることになる。

 弱みを握られたことはオレに落ち度だが、さっきから妙な視線を感じる。路地裏での出来事の時と全く同じ視線だ。何故だろうか、路地裏でも今でもそうだがどちらもオレに向けての視線だ。これは何かあるに違いない。

 


 

 7月。暴力事件。

 

 どうやら暴力事件があったようだ。Cクラスが被害届を提出しており、Dクラスの須藤が主犯のようだ須藤は自己防衛と言っているが、結果的にCクラスの連中が怪我を負っている。一方的な殴り合いだったのだろう。Dクラスは無罪を証明できるのだろうか。

 

 

 Bクラスが今回の騒動に協力してくれるようだ。その時に一之瀬と連絡を交換することができた。オレは嬉しかった。

 

 

 今回の暴力騒動で目撃者を見つけた。事件当日現場にいたようだ。カメラから騒動の時の画像があった。だがこれだけでは弱い。この事件、Dクラスが勝つのはほぼ不可能だろう。

 

 


 

 裁判。

 

 結果からいうとDクラスの劣勢。明日への持ち越しとなったがDクラスが勝つ方法はないだろう。

 

 その後一之瀬さんのポイントでカメラを購入し、上手く誘導して堀北にも一芝居打って貰った。結果的にCクラスが被害届を取り下げる形になったようだ。

 

 帰り際会長にお褒めの言葉を貰い生徒会の勧誘をされたが丁重に断った。隣の橘先輩は驚いた様子だが。

 

 会長とのやりとりの後、堀北はオレを呼び止める。堀北は何かと入れ知恵されたような質問をしたため適当に応えた。

 

 オレは最後に、

オレ「オレの詮索はするな。」

 


 

 

エンディング〜♪
冗談です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 






 はぁ〜、俺はどこのグループにするか。無人島試験の結果により他クラスの動きが変わるからなぁ〜。特に龍園が。


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オレ2話 敗北とは。

次回が船上試験かな。

先生視点や坂柳視点、龍園視点はまた今度。


 

 

 

 

 

 夏休みの1週間前。

 

 オレは茶柱先生に呼び出された。

 前回みたいなことがあったため、念のため給湯室の中を確認するが誰もいない。今回の話はどうやらオレだけに聞かせたいらしい。

 

 話の内容はオレの親父がこの学校に接触しに来たことだ。この学校のルール上、外部との接触は不可能に近い。だが、茶柱先生はそれを利用して自分のいうことが聞かなければ退学にするぞと脅してくる。断ることもできるが、話の内容が真か嘘かを判断することができないためオレは先生に従う。それにオレはホワイトルームから逃げるためにこの学校へ来たのだ。あそこに戻らないためならどんなことにも従う。それが今のオレの現状だ。

 

 イカロスの翼か。

 


 

 夏休み。船上。

 

 夏休みは豪華客船の旅のようだ。多くの生徒は楽しんでいる。オレはオレで楽しんでいる。

 

 無人島。

 

 これから1週間、この無人島で特別試験をやるらしい。

 


 

 1日目。

 

 オレと佐倉、高円寺で探索へ出かける。その途中で高円寺と逸れる。その後洞窟から出てくるキーカードを持った葛城と弥彦を見かける。葛城はリーダーではないだろう。あれは目撃者がいた時のための演技だ。おそらく隣にいる弥彦という男が迂闊にも占有してしまったのだろう。

 

 帰りに伊吹を見つける。どうやら龍園らに追い出されたようだ。伊吹はDクラスが保護する形になる。スパイかどうかは後々確かめればいい。

 

 20時の点呼の時点で高円寺が早速リタイアしていることが判明。オレは高円寺について考える。先程の探索で言っていた高円寺の問いは何を表しているのだろうか。おそらくこの無人島は人工的に作られたということなのか。

それとDクラスは大丈夫なのだろうか。オレが心配するようなことではないが。

 


 

 2日目。朝。

 

 オレはこっそり伊吹の荷物チェックをする。中からデジカメが出てくる。オレは伊吹がスパイであると確証する。カメラは直ぐに壊しておく。

 

 今日は堀北と他クラスの偵察へ出かけている。最初はBクラス。他クラスの中で1番摩擦がなく他クラスにも友好的だからだ。Bクラスは全然警戒心がないようだ。Cクラスのスパイであろう金田という者がいる。伊吹同様に怪我を負っているがあれは潜入の時に怪しまれないようにするためだろう。

 

 Bクラスのリーダーはおそらく白波という女の子だろう。よく一之瀬と行動してる所を目撃している。それに金田の視線が白波の方に注がれている。Bクラスはリーダーを当てられるだろう。

 

 次にAクラスの拠点へ向かう。Aクラスは洞窟を選んだようだ。内部はビニールによって隠されている。葛城はどうやらこの試験で重要なことを理解しているらしい。堀北と弥彦の言い争いはあったものの大きなトラブルがなかったので良しとする。

 

 次にCクラスがいる浜辺へ向かう。Cクラスは豪遊している。もう既に全てのポイントを使用したようだ。龍園はこの試験のルールをよく分かっている。堀北は侮辱していたがオレは良い作戦と思う。0ポイント作戦か、面白い。

 

 まただ。完璧にオレを見ている。これで3回目だ。最初は会長の時、次に櫛田の時、そして今現在。それにしても嫌な視線だ。龍園や堀北を見るのではなくオレ。つまり、オレを知る存在。最悪ホワイトルーム関係者又は出身者というところか。早めに正体を突き止めなければ手遅れになるだろう。

 


 

 3日目。

 

 今日はトウモロコシ畑を発見する。葛城達も見つけたようだがオレ達が早かっただけで譲ってくれる。好い人だ。

 


 

 4日目。

 

 オレはAクラスの生徒に捕まってしまう。木の枝をナイフにみたてて脅してくる。暴力じゃないと言いながら。結果的に釈放されだ地図を描いた紙は奪われてしまう。

 それだけならいい。またオレのことを見ている。伊吹みたいなスパイより厄介なタイプだ。オレはその人物を捕らえようと思った時にはもう既にいない。見るだけ見たら素早く逃げる。オレのことをよく知っている可能性が大だな。今後は今より警戒しよう。

 

 砂辺。

 

 Cクラスが豪遊してた所へ向かうとそこはもぬけの殻だ。Cクラスの生徒誰1人としていない。オレは周りをキョロキョロしていると後ろから人の気配がする。ずーっとオレを見ている犯人だと思ったが違うようだ。「やっほー」と言いながら一之瀬と神崎が出てくる。

 

 オレは一之瀬達とAクラスについて話しあう。主にオレが質問した内容で、葛城と坂柳に関する情報を教えもらう。Cクラスに関しては放置だ。龍園が島に残っていることを知っているためそこまで問題ではない。

 


 

 5日目。

 

 下着泥棒事件が発生する。クラスカースト上位の軽井沢の下着が盗まれたようだ。下着は池の荷物から見つかり、オレはそれを平田に提出する。

 

 堀北の体調が悪化している。昨日よりもふらついている。

 一応声をかけたが本人は明後日まで頑張るつもりらしい。

 

 6日目。

 

 山内に頼んで堀北に泥を浴びせる。堀北は水場に行き、その隙に伊吹が堀北のキーカードを盗む。

 

 マニュアルに火をつけ火事騒ぎにして伊吹が逃げるように誘導する。堀北は伊吹を追うようだ。

 

 1つ想定外だったのが平田だ。計画に支障があるわけではないがいつもと雰囲気が別人だ。オレは平田の事が少し気になったが直ぐ指示を出すように促す。いつもの平田に戻った所でオレは堀北達の後を追う。

 

 雨が降っていたため足跡が地面に残り追跡しやすい。無線機がある方に進んで行くとそこに堀北が倒れていた。軽傷だが殴られた箇所がいくつかある。オレは直ぐに近くの大きな木で休ませる。

 

 堀北が目を覚ました所でオレは今の現状を教えてやる。堀北からも何があったのかを聞き、全て順調通りであることを知る。

 

 オレは直ぐに教師用テントに堀北を運ぶ。堀北をリタイアさせオレがリーダーになる。茶柱先生は少し口角が上がっていた。

 

 今は嫌な視線はない。オレが1番懸念してたのはオレを観察している者だ。この現場であまりこの事を見られたくなかったため来る途中かなり周りを警戒した。結果的にいなかったので良かったが。

 


 

 7日目。朝。

 

 今日は最終日だ。長かった試験もこれ終わり。

 だが茶柱先生はいつもより機嫌が悪く見える。昨日は口角を上げ勝ちを確信してるような目だった。何か嫌な予感がする。

 

 結果発表。

 

真嶋「最下位はCクラスの0ポイント。」

 

 これはオレの予想通りだ。Dクラスのリーダーを外しオレがCクラスのリーダーを当てたのだから。

 

真嶋「3位はAクラスの70ポイント。2位はDクラスの175ポイント。」

 

 何?3位がAクラスなのは分かる。オレ達が2位だと!?

 いやまて、ならBクラスは.......。

 

真嶋「そしてBクラスは......340ポイントで1位となった。以上で結果発表を終了する。」

 

 Bクラスが1位か。オレの予想ではBクラスはAクラスとCクラスに当てられると思っていた。ではなぜ1位なのか、それはBクラスのリーダーは当たられていないから。試験終了前にリーダーが変わったのだろう。

 

 だがそれは些細な問題だ。ではなぜオレ達の点数は200を超えなかったのか。オレの予想では残りのポイントと占有ポイント、リーダー当てポイントで最低220になる計算だった。でも結果は175。つまりオレを当てた奴がBクラスにいるということ。

 

 

 

 ........オレが負けただと.......。

 

 

 

 

 

 

 .......面白い。

 

 

 

 

 当てたのは一之瀬や神崎ではないだろう。犯人はオレを見ていた奴の可能性が高い。証拠はない。だがオレの勘はそう言っている。会長にも協力してもらうか。オレだけでは無理な可能性がある。慎重に行こう。

 


 

 船上。劇場。

 

 劇場へ向かうとそこには茶柱先生がオレを待っていた。

 

オレ「できる限り頑張りました。」

 

 今回はオレの負け。だができる限り頑張ったつもりだ。

 

茶柱「私は怒っていない。今回は想定外だっただけだ。」

 

 茶柱先生はBクラスを警戒しているのだろうか。オレは警戒している。一之瀬や神崎を隠れ蓑にしている者がいるからだ。オレと似たタイプか、やりにくい。

 

 その後話の内容は終わり、オレは部屋へ戻る。

 

 イカロスの翼か。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




綾小路くんはチートなのでこれくらい朝飯前ですよね。
綾小路くんが負けたことにより原作改変してしまうおそれが。(←これフラグやな)
船上試験頑張るか。
あぁ〜、苗字どうするか。こうなったら適当でいいよね。


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原作データ
船上試験結果。原作版。参考用。


船上試験結果です。
参考にしてね。


 原作の船上試験の結果発表分かりにくいのでまとめてみました。

 

 参考用にしてください。

 

 PCの方が見やすいです。

 

結果1、グループ全員に50万pr(※優待者は100万)

結果2、優待者に50万pr

結果3、的中した場合。正解者に50万pr。正解したクラスに50cl。当てられた方のクラスにマイナス50cl。

結果4、外した場合。外したクラスにマイナス50cl。そのグループの優待者に50万pr。優待者のクラスに50cl。

 

ABCD結果

clprclprclprclpr

-50+50+50万3

-50+50+50万4

+50万2

-50+50+50万4

+200万+150万+200万+200万1

+50万2

+50+50万-503

+50万2

-50+50+50万3

-50+50+50万3

+50万2

-50+50+50万3

-200+200万0250万+200+550万+50+300万

 

 

 丑(牛)と牛(馬)について。

 

 丑と牛に関してどちらでもいい。

 

パターン1

BCD

clprclprclpr

-50+50+50万

+50+50万-50

パターン2

BCD

clprclprclpr

+50+50万-50

-50+50+50万

 

 

  ↓↓↓

 

(注意)BクラスがDクラスの優待者を的中し、BクラスがCクラスの優待者を外しています。同じ結果ではないのでご注意を。

 

 

結果2について。

 寅(虎)、巳(蛇)、未(羊)、戌(犬)。

 

 Bクラスが1つ、Cクラスが3つになり、

 Bクラスが50万pr、Cクラスが150万prになればOKです。

 

 

結果1について。辰に関して。

 

Aクラスは4人→4×50万=200万pr

Bクラスは3人→3×50万=150万pr

Cクラスは4人→4×50万=200万pr

Dクラスは3人→3×50万+50万=200万pr

 

結果1は全員に50万です。クラス別ではなく個人です。



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