英雄伝説閃の軌跡 小話 (七瀬彩葉)
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英雄伝説閃の軌跡 小話
クロウ「暑い…なんでこんな暑い日に補習だよぉ……」
夏休みの教室にクロウの声が響く。
ガイウス「それ、さっきも言っていたからな?少しは集中したらどうだ?」
ここは2年の教室内。クーラーはかかっているが、それでも暑い。
クロウ「でもよ、こんなに暑い教室で補習受けるくらいなら、どこか行きたくねぇか…?」
マキアス「内申書に響くからな?あと、まだ始まったばかりだ」
クロウ「……そうだ」
クロウ「という訳で、補習をさぼってプールで水鉄砲使ってバトルしようぜ!」
ユ―シス「だからといってあの担任には、見つからないようにな?」
結果、4人はプールで水鉄砲使ってバトルを開始した。
モブ「副会長~」
どこか呆れた様子で、モブが生徒会副会長のリィンを
呼んだ。
リィン「いったい何があったんだ」
モブ「実は、副会長のクラスの補習受けていた4人の男子が、 水鉄砲使ってバトルしているそうです」
補習をさぼってプールでバトル…………!?
それはさすがに怒られる気がする。
リィン「……少し、確認してくる」
リィン「なんだこれ」
その時、リィンの顔面に水がかかった。
クロウ「やべ、リィンに見つかったんだけど。ガイウス、どうするよ?」
そこでガイウスに聞くのかよ。
ガイウス「じゃあ」
リィン「や…やったなぁっ!」
マキアス&ユ―シス「はい!?乗り気じゃないか…」
アリサ「何か声が聞こえるわね」
ラウラ「まさか、さぼっているのではあるまいな…?」
エマ「私達、Ⅶ組ならあり得ますけどね」
アリサ達は、プールの扉を開けた。
アリサ「ひゃあっ!」
一瞬、何が起こったのか。
アリサの顔面ではなく、胸に大量の水がかかった。
リィン「へ。」
アリサ「逃げるが勝ちかもしれないわ、サラ教官に報告してくる!」
エリオット「──!」
エリオットが何かに気づいた。クーラーのきいた教室に行くと、リィンら男子全員がいなくなっていた。
エリオットは声が聞こえるプールの方に走った。
エリオット「って何してるの!?」
大声でエリオットが叫ぶ。
マキアス「…なんかエリオットの声聞こえなかったか?」
最初にエリオットの声を聞いたマキアスが、声の聞こえたドアの方にそう言いながら歩いていった。
リィン「あ、俺も見てくる」
そう言ってドアに行き、ドアを開けた。
しかし、それが問題だった。
次の瞬間、全員にホースの水がかかった。
2回目となる攻撃は、もはやただの激痛。
そしてリィン達は、エリオットに向かって水鉄砲を撃った。
サラ教官「楽しんできたのは良かったけど、ちゃんと補習は受けなさいよ。おかげで2時に終わるはずの補習が6時に終わることになったのよ。あたしは少し買い出しに行ってくるから、ちゃんと補習受けなさいよ」
男子全員『はい……』
ラウラ「あと、男子全員ジャージ着替えてきてくれ。説教は、まだ終わっていないからな」
クロウ「マジかよ…」
その後、ジャージに着替えてきた男子全員は、ラウラに追加の説教をくらい、男子全員が風邪をひいた。
しかし、そのおかげか、男子全員の水に濡れた写真と薄い本が学校祭でたくさん売れたとか。
誰が撮って誰に渡したのかは、みんなに推理してもらいたい。
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