数人で無理矢理TRPG (黝 証呂)
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HUNTER×HUNTERでやってみようぜ?
1-01


GMは3人のキャラクターシートとそれぞれの念能力を確認しています。
PL同士は技能や能力を細かく確認していません。
それを踏まえてお楽しみください。


 ………はい。では全員揃ったので始めていきたいと思います。

 (わたくし)ことGM(ゲームマスター)は、本文ではこのように地の文として話させていただきます。

 PL(プレイヤー)の皆さんには名前と共に「」を使って発言していただきます。

 

 A

「こんな感じやな?」

 

 はい。

 キャラ紹介が終わってからは、キャラ名と使い分けて発言をお願いします。

 PL発言時はPLを、自キャラの発言時はキャラ名を使ってください。

 それでは早速Aからキャラ紹介をお願いします。

 

 A

「了解しますた」

 

 アカザ

「俺の名前はアカザ=レッドフリーズ。性別は男で、助けられるなら助けるをモットーにした18歳だ。念は強化系。武器は体術と木刀を主に使っている」

 

 アカザは誰もいない場所でそう呟きます。

 

 A

「えっ………」

 

 B

「友達が居ないんだろうな………」

 

 C

「私たちが友達になってあげるからね………」

 

 A

「ヤメロォ‼︎紹介しろってGMが言ったんだろうが‼︎」

 

 では次の方お願いします。

 

 B

「じゃあ私から…えぇー、名前はカノン=バンディック。12歳の女の子で、拳銃を武器にしてます」

 

 A

「キャラ名使って話せよ〜」

 

 B

「使う銃はスミス&ウェッソンみたいなのがいい。シリンダー? が剥き出しのやつ」

 

 C

「リボルバーみたいな回転式拳銃?」

 

 B

「そうそれ。念系統は具現化系なんだけど………」

 

 ん? あぁ。カノンはダイスの出目に愛されて特殊な設定を組み込めたんだったね。

 

 B

「そうです。先祖の誰かがクルタ族で、自分は先祖返りし緋の眼を持っています。普段はカラコン付けて隠してる。緋の眼発動時は特質系です」

 

 チート念能力にはしないでね? 

 

 B

「エンペラータイムはいらない」

 

 よかった。

 

 アズマ

「次は私ですね。私の名前はアズマ=ウインターライト! しがない女タクシードライバーです! さぁ、私のタクシーに乗ってください‼︎」

 

 はい。元気があってよろしいですね。

 アズマは早速お客さんを乗せ、目的地へとタクシーを走らせます。

 

 アズマ

「歳は20。念系統は具現化系です」

 

 A

「それ客に言ってることにならない?」

 

 でしょうね。

 

 それではシナリオを始めていきたいと思います。

 

 ー

 ーー

 ーーー

 

 〇〇年 △月 ×日

 貴方たちは各々に目的があり、ハンターライセンスを手にする為にハンター試験を受けることなります。

 その為に試験会場をまず目指す訳ですが………皆さん1d3振ってください。

 

 A

「1d3=1」

 

 B

「1d3=3

 

 C

「1d3=1」

 

 はいではアカザとアズマは今街に居ます。

 いつも通りの日常風景がそこにはあり、あなた達はハンター試験会場へ今向かうところです。

 

 A

「場所はわかるの?」

 

 わかりません。

 試験日だけがわかっており、その日までにバスに乗れば着く…って軽く調べたら出たってくらいには知ってるかな。

 

 A

「騙されてそうだな…」

 

 C

「GM、ナビゲートとか幸運で判定したらわからない?」

 

 ナビゲートなら許可します。さぁダイスを振れ。

 

 アズマ:ナビゲート(70)

「1d100=67」

 

 アズマは数日前から何人もの客を運んでいました。その中には屈強だったり、何かしらの突出した能力を持ってそうな人もいます。

 そういう人は決まって、港町にある料理店を目的地に選んでいました。

 

 アズマ

「そろそろ試験会場に向かいたいので、有給取って向かいますか〜」

 

 C

「って言って会場に向かいます」

 

 わかりました。

 それではアズマは目的地を目指してタクシーを走らせるでしょう………乗ってるのタクシーであってるよね? 

 

 C

「あってる。私の愛車であり所有物」

 

 アカザはどうする? 

 

 A

「え? アズマについてく」

 

 知り合いじゃないでしょ2人は。そもそも一緒にいるといつから錯覚していた? 同じ街にはいるだろうけど。

 

 A

「あ、そういう感じ⁉︎手あげる! へいタクシー‼︎」

 

 C

「偶然出会っても、今日は客を乗せる気が無いと思うけど?」

 

 アカザ:幸運(50)

「1d100=4(クリティカル)」

 

 アズマ

「お客さんどちらまで………ハッ! 今日は有給を取ったのに‼︎つい‼︎」

 

 アカザ

「職業病って怖いですね〜」

 

 A

「って言いながら乗車」

 

 C

「乗せたからには仕方ないから目的地を聞く」

 

 A

「アカザは目的地知らないんだよな。じゃあ強化系だし素直に聞くわ」

 

 アカザ

「ハンター試験会場までお願いします」

 

 それは単純で一途………なのか? 

 

 アズマ

「目的地は知らないようですね。ですが私も試験希望者で………これも何かの縁ですかね?」

 

 合流した2人はそのまま例の料理店へ向かいます。

 

 A

「ついでだから自己紹介する」

 

 アカザ

「俺の名前はアカザ=レッドフリーズ。性別は男で、助けられるなら助けるをモットーにした18歳だ。念は強化系。武器は体術と木刀を主に使っている」

 

 コピペやめい。

 ってか念能力までいきなり言うの? 

 あ、でもアカザは自分の乗ってるタクシーから念のオーラを感じますね。

 

 アカザ

「あんたも念能力者だな?」

 

 アズマ

「えぇ。もっとも、どんな能力かは秘密ですけど………機会があればお教えしましょう」

 

 では料理店に着きます。

 中はいたって普通の内装をしています。本当にここであってるか不安になる程に普通です。

 すると厨房で料理をしている店員が、貴方たち2人に質問を投げかけます。

 

「ご注文は?」

 

 アカザ

「目からウロコが落ちるようなステーキ定食2人前」

 

「焼き方は?」

 

 アカザ

「弱火でじっくりコトコト飽きるまで」

 

 アカザがそう答えると、2人はカウンター席に通されますね。

 

 A

「カウンター席?」

 

 B

「合言葉が原作と違うんでしょ」

 

 当たり前なんだよなぁ? 

 

 さて、このままだとステーキ定食が目の前に出されるがどうする? 

 

 A

「………決めた。時間をかけて食べる」

 

 ふむ。

 

 A

「んで、その間に入ってくる客を確認して合言葉っぽいのを聞き耳する」

 

 なるほど。ただ君は目星も聞き耳も初期値だよ? 

 

 アカザ

「頼んだぞ、アズマ」

 

 おんぶに抱っこかよ。

 

 アズマ

「仕方ないですねー」

 

 アズマ:目星(80)

「1d100=25」

 

 すると1人の少年が入店してきますね。

 ここ数日乗せた客と同じように、少年から何かしらの能力を持っていると直感します。

 少年は壁に掛けられたメニュー表を指差して口を開きます。

 

 アズマ:聞き耳(75)

「1d100=24」

 

 初期値で十分じゃないの。

 えぇー、その人は「火を噴くほど辛い豚骨ラーメン」注文します。サイドメニューを定員に聞かれると、メニュー表を指していた指を下ろして「ニンニクたっぷりの蒸し餃子」を指定します。すると少年は奥の部屋に通されました。

 

 アズマ

「合言葉ゲットだぜ」

 

 A

「GM、急いで食べて店を出て、Uターンして入店します」

 

 その前にここでシーンを切ります。

 

 ー

 ーー

 ーーー

 

 B

「私のターン」

 

 おまたせ♪ 

 えー、ではカノンは今港にいます。試験会場のある港町へ向かうための船を待っているところです。

 

 B

「ゴンいる?」

 

 いない。

 

 B

「今ダイス振ってクリティカル出たら同じ島出身ってことにしていい?」

 

 ダメです! 

 同じ流れで「出せたらそういう設定でいいよ?」って許可した結果、クルタ族になったんでしょ! 

 これ以上特別な補正は付けません! その可能性も与えません! 

 

 B

「ぶー。せっかく同い年にしたのに(12歳)」

 

 うるさいうるさい。

 ほら、船が来ました。早く乗船して話を進めてください。

 

 A

「おぉ、メタイメタイ」

 

 カノン

「港町までお願いします」

 

 そう言って乗ると「ハイヨ」と、船長らしき人が淡白に返事します。

 

 B

「そういえば天気は?」

 

 雨降ってますね。海も多少は荒れています。

 

 B

「とくにやる事ないなら船室で銃の手入れする」

 

 構いません。

 カノンは広めの船室に通され、そこで雑魚寝している同客を他所に手入れを始めるでしょう。

 しかし! 時間が経つにつれて海は酷く荒れていく。

 同客の中には気分が悪くなり退室する者や、完全にダウンしてしまう者もいます。

 

 船酔いの吐き気って精神的問題? 肉体的問題? ま、POW(精神力)でいっか。

 POW×5で振ってください。

 

 カノン

「この程度じゃ吐かないからな!」

 

 カノン:POW×5(70)

「1d100=70」

 

 B

「あっぶね」

 

 惜しかったな。

 では多少気分は悪くなりましたが、言うほどではありません。

 代わりに整備中のリボルバーの弾が、コロコロ〜と船内を転がっていきますね。

 

 カノン

「貴重な弾が」

 

 B

「風呂敷広げてその上に出してるつもりだったんだけど、整備中断して広げてたのを懐にしまってから弾を追いかける」

 

 その弾は同室の男性の足にぶつかり、男性は弾を拾い上げてカノンの方を向きます。そして「君の?」と言ってスッと手渡してくれます。

 

 C

「良い人」

 

 A

「イケメン?」

 

 イケメンの部類かな。

 

 カノン

「ありがとうございます」

 

 B

「って言って受け取る」

 

 すると男性はカノンに質問してきますね。

 

 男性

「君も試験希望者かな♤実は僕もなんだ♡」

 

 カノン:隠れる(80)

「1d100=81」

 

 はい1足りないw

 どうしたの? 急に? 

 

 B

「ヤダヤダヤダ! 目つけられたくないんだよ‼︎セリフで分かる! やばい奴やん‼︎アカン!」

 

 落ち着けイッ〇Qのお祭り男みたいになってんぞ。

 

 A

「お祭り女」

 

 隠れようとしたその素ぶりに気付いた男性はクスクス笑って話を続けます。

 

 男性

「別にとって食べたりはしないよ♡そんな怖がらなくてもいいじゃないか♢」

 

 B

「………一応聞くけど、服装、外見はどんな感じ?」

 

 逆立った赤い髪をしていて、目の下に星と涙のマークをメイクで付けている。ぱっと見の印象、ピエロみたいな出で立ちだね。

 

 ピエロのような男性

「それよりも…僕は今少し退屈なんだ。どうだい? 君さえ良ければ、軽いウォーミングアップに付き合って欲しいんだけど♡」

 

 カノン:隠れる(80)

「1d100=56

 カノン:忍び歩き(50)

「1d100=6」

 

 ピエロのような男性

「………つれないな♤」

 

 貴女は無事、ヒソカの前から姿を消す事が出来ました。

 

 C

「隠す気ないのね」

 

 ヒソカから隠れて過ごしていると港町に着きます。が、カノンは船員の1人に呼ばれました。

 

 B

「ついてく」

 

 ついて行くと操舵室に通され、そこには最初に見た船長もいます。

 酒で酔ったような赤い鼻が特徴的ですね。

 その船長はまず貴女に名を尋ねます。

 

 カノン

「カノン=バンディック」

 

 船長

「お前さんのハンター試験志望動機を聞かせてもらおうか」

 

 カノン

「身分証明書のためにライセンスが欲しい………ってのもあるけど、ライセンスがあれば好きに世界を回れるから欲しい」

 

 船長

「ほう? 旅するのが好きなのか」

 

 カノン

「はい。その国に3日滞在して次の国へ向かう。そんな旅がしたいんです」

 

 船長

「何故3日なんだ」

 

 カノン

「3日あればその国がどんな国かわかるからです」

 

 その答えを聞き、船長は「いいだろう」と頷く。

 

 そして貴女は船長から試験会場の入り方を教わります。

 

 B

「豚骨ラーメンのやつ?」

 

 そうです。

 とくにやりたい事がなければ入店するまで飛ばします。

 

 B

「許可します」

 

 はい

 

 ー

 ーー

 ーーー

 

 では入店しました。

 入店するとさっそく、店員が注文を訪ねてきます。

 

 B

「壁にかかったメニュー表を指さします」

 

 カノン

「火を噴くほど辛い豚骨ラーメン」

 

 店員

「サイドメニューは?」

 

 カノン

「ニンニクたっぷりの蒸し餃子」

 

 ………………

 

 B

「………っ! 指を下ろしてからそう言います!」

 

 ………まぁいいでしょう。話進まないし。

 カノンは奥の部屋に通されましたね。

 

 アズマ

「合言葉ゲットだぜ」

 

 っ⁉︎ え、時系列的にそうするの? 

 

 A

「おら急いで食って出て来店したぞGM。早よ早よ」

 

 あぁー、合流できるしいっかそれで。

 

 苦笑いしながら店員がメニューを聞きますね。

 

 アカザ・アズマ

「「火を噴くほど辛い豚骨ラーメン」」

 

 はい。もうカットでいいねこの辺。カーット! 

 

 A

「おい」

 

 C

「GMが良いなら良いけど………」

 

 ではアカザとアズマは奥の部屋に通されます。そこには先程先に入った少年と思われる先客がいます。

 

 B

「あぁー、先に少年って描写をしてたねそういや。女の子なんだけど?」

 

 見た目のイメージはある? 

 

 B

「キノの旅のキノちゃん」

 

 少年と間違えても問題ない。なおかつ美人のキャラですね。APPもそこそこあるし。

 

 C

「キノ旅とは良いセンスだ」

 

 アズマ

「真似して入らせて貰っちゃった。同じ志望者でしょ? よろしくね」

 

 カノン

「あ、はい」

 

 当然の塩対応w

 

 ちなみに他2人はイメージあるの? 見た目。

 

 A

「るろうに剣心」

 

 しかしAPPは8。

 

 A

「言わないで」

 

 C

「顔面偏差値が平均ちょいしたの男子高校生がコスプレした感じ?」

 

 なるほど〜

 

 A

「うわ…脳内のイメージが急にダサくなった」

 

 B

「コスプレにハマって浪人した、流浪人剣士」

 

 流浪人剣士は草。

 

 A

「職業は旅人だっつってんだろ‼︎」

 

 C

「私はイメージ決めてなかったな。ふつうにタクシー運転手の制服を着た女性(APP 16)かな」

 

 ひとまず美人だな。

 まぁそんな話…というか雑談をして3人が親睦を深めていると、急にガコンと音を立ててエレベーターが止まりました。

 

 A

「エレベーターの描写無いんだが?」

 

 ハンターハンター 見た人なら分かるだろどんな感じか! 

 通された部屋が大きなエレベーターで、それが下に降りていったの! それが今止まったの‼︎

 

 B

「ちょくちょく原作だったり違ったりすんのね。部屋から出ます」

 

 はい。

 扉は自動で開き、そこを潜ると巨大な地下トンネルに出ました。

 すると豆みたいな頭をした2,3頭身の男が3人に手を伸ばします。その手には番号の書かれた丸い札が握られています。

 

 アカザ

「番号札…胸につければ良いのか?」

 

 カノン

「普通胸でしょ」

 

 C

「つけました。そういやステータスでOPP(胸囲)振ってないから振る」

 

 また要らないことを…じゃあSTRとかと同じで3d6で決めてね。

 

 アズマ:OPP

「3d6=9」

 

 平均以下だね。(平均の出目は理論上10.5。最低が3、最高で18)

 

 アズマ

「スレンダーと言いなさい」

 

 カノン

「ちょっと番号札が付けにくいですね(OPP 14)」

 

 C

「お、その胸交換しようぜ」

 

 B

「嫌です」

 

 アカザ

「俺の胸筋スゲェw(OPP 17)」

 

 タピオカチャレンジでもしてろw

 シナリオに戻ります。

 

 ? 

「君たち、新顔だな!」

 

 貴方たち3人が番号札を胸につけると、小太りの男が話しかけてきます。

 

 A

「GM、居合使えば一回の行動で切れるんだよな?」

 

 まだ男性は何もしてません。いきなり攻撃を想定しないでください。

 

 B

「ひとまず話を進めて」

 

 トンパ

「オレはトンパって言うんだ、よろしく。なんだかんだで34回もハンター試験を受けてる……ま、この道のベテランってとこかな」

 

 そう言って何か聞きたい事があればなんでも聞いてくれ。と、新人に優しい人なのか貴方たちの返答を待ちますね。

 

 C

「心理学」

 

 アズマ:心理学(65)

「1d100=??」

 

 トンパは人のいい笑顔を見て、アズマはこの人が善意で動いていると思いました。

 

 C

「失敗か」

 

 A

「ってか心理学(65)ってなんでそんな微妙な数値を………」

 

(※心理学はGMがダイスを振り、成功だったら正しい情報を…失敗だったら嘘の情報をPLに教える。成否を知れるのはGMだけ)

 

 B

「私たちって何番ですか?」

 

 ………389〜391番だね。

 

 B

「ゴンたちが来る前にトンパを仕留めます」

 

 みんなトンパさん嫌いなの? 

 

 アズマ:目星(80)

「1d100=50」

 

 C

「どうせ持ってるであろう下剤ドリンクを見つけます」

 

 あ、はい。

 

 B

「アズマに教えてもらって、下剤ドリンクを芸術(スリ)で盗みます」

 

 はいw

 

 カノン:スリ(61)

「1d100=2(クリティカル)」

 

 お前w

 

 A

「トンパにバレずにスッた下剤を受け取り、トンパの口の中に隠します」

 

 流石にマイナス補正入るよ? 

 

 B

「私クリッたからマイナス補正消せない?」

 

 し…仕方ないなぁ〜。

 

 アカザ:隠す(80)

「1d100=68」

 

 えぇーーー、はい。

 トンパさんは動かなくなりました。




〇アカザ=レッドフリーズ(18) 職業:旅人 中の人:A
STR 11 DEX 8 INT 17 アイデア 85
CON 14 APP 8 POW 10 幸運 50
SIZ 14 SAN 50 EDU 11 知識 55

HP 14
ダメージボーナス 1d4

念能力 12
職業技能 220
趣味技能 170

応急手当:70 回避:16 隠す:80 値切り:45 マーシャルアーツ:76
居合:71 日本刀:80 キック:60

・持ち物
バック、財布、ケータイ、木刀、衣類、携帯食料(2食分)、水筒、サバイバルナイフ

A
「居合、日本刀を使って木刀で殴り、マーシャルアーツで蹴る&回避」



〇カノン=バンディック (12) 職業:放浪者 中の人:B
STR 8 DEX 13 INT 16 アイデア80
CON 13 APP 14 POW 14 幸運 70
SIZ 8 SAN 70 EDU 13 知識 65

HP 11
ダメージボーナス -1d4

念能力 10
職業技能 260
趣味技能 160

隠れる:80 聞き耳:75 忍び歩き:50 芸術(スリ):61 目星:80
回避:76 拳銃:75 薬学:41

・持ち物
リボルバー(装填数6)、マグナム弾(24)、火薬量を弄ったマグナム弾(6)
財布、十得ナイフ、衣類

B
「ダメボマイナスだから拳銃頼りに戦う。無理なら隠れて忍び歩き(逃げ)」



〇アズマ=ウインターライト(20 職業:タクシードライバー 中の人:C
STR 12 DEX 16 INT 12 アイデア60
CON 14 APP 16 POW 17 幸運 85
SIZ 16 SAN 85 EDU 12 知識 60

HP 15
ダメージボーナス 1d4

念能力 11
職業技能 240
趣味技能 120

運転(自動車):80 回避:32 機械修理:35 聞き耳:75 ナビゲート:70 目星:80
運転(バイク):80 心理学:65

・持ち物
バック、財布、衣類、携帯食料(2食分)、水筒

C
「タクシーで轢いて、バイクて轢く」



〇ハンター×ハンターのオリジナルルールについて
・念能力
3d6で初期の念の強さを決めます。
クリティカル、ファンブルなどのキッカケがあると1d3で成長します。
念を酷使する時や戦闘時で使います。

・SAN値チェックはいつするの?
格上の相手と対峙した時とかにします。
例としては、プレイヤーに興味を持って戦闘態勢に入ったヒソカとかと遭遇するとSAN値チェックします。


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1-02

 シナリオを再開します。

 何もなければイベントまで飛ばしますが、何かやりたいことはありますか? 

 

 B

「出入り口を見てゴンたちが来るの待ちます」

 

 はい。

 ではやがて、地下トンネル内にベルの音が鳴り響きます。

 その音につられて貴方たちは音のなる方を見るでしょう。見るとそこには気怠そうな男が目をこすりながら立っています。

 

 ? 

「はーい、お待たせしました〜。今を持ってハンター試験の受付を終了します………ふわぁ〜〜…」

 

 B

「ゴンたちは?」

 

 いません。

 そもそもいつ私がゴンたちと同時期にハンター試験を受けるシナリオだと言った? 

 

 B

「うわぁ………」

 

 A

「俺は元からそうだと思ってたけどな。試験会場原作と違うし」

 

 シナリオに戻ります。

 

 アグル

「えぇー、俺が第一次試験試験官のアグル。よろしくね。で、これから試験を始めるけど一応確認します…この試験は…えぇー命の危険を伴うので、参加を諦める人は今名乗り出てください。はい、居ませんね。では始めます」

 

 アカザ

「めっちゃダルそう」

 

 アグル

「この地下トンネルは北に向けて一直線に伸びています。トンネルから出ると森に出ます。そのまま北に真っ直ぐ進むと二次試験会場に着きます。その試験会場に無事にたどり着くのが一次試験です。それともう一つルールがあります」

 

 アズマ

「ルールとな?」

 

 B

「全員アから始まる名前でややこしいんだが?」

 

 C

「ごめん黙る」

 

 すまない、偶然なんだ。

 

 アグル

「まず2人1組になって二人三脚をしてもらいます。んで、そのまま会場を目指してください。足を結ぶ縄が切れる、解けたら脱落です」

 

 ルールは以上。

 さあ、どう別れる? 全員がNPCと組んでも良いぞ。

 

 カノン

「やっぱ女性同士で組んだ方が気が楽ですよね。組みませんかアズマさん」

 

 A

「先手打たれた…」

 

 アズマ

「お胸を交換してくれたら組むことを考えましょう」

 

 カノン

「何を言っているのかわからない」

 

 貴方たちの周りではペアが出来始めてきました。

 ペアが出来たところは前へ進み、アグルと先程番号札を配ってた豆みたいな人から縄を貰って出発していきます。

 

 A

「早く決めろと?」

 

 B

「目星で組みやすそうなNPCを探してみる」

 

 カノン:目星(80)

「1d100=91」

 

 B

「出目高くてわかんね」

 

 はいわかりませんね。

 ただカノンは1人の男性を見つけます。明らかに周囲と溶け込めず避けられており、きっとその人が余ると思われます。

 

 B

「どんな人?」

 

 ピエロみたいな人。

 

 カノン

「お願いアズマさん。豊胸手術でも移植でも受けるから一緒に組も?」

 

 A

「必死なの草」

 

 アズマ

「私としてはアカザさんを蚊帳の外にして、さよならするのも嫌なんですよね。なので公平にグッパーで別れません?」

 

 アカザ

「気遣いに感謝」

 

 ヒソカと組ませる可能性を手放さないの良いね。

 では1d2で被った人が組んでください。余った人はNPCと組むことになります。

 ダイスを振ってください。

 

 アカザ:グッパ

「1d2=1」

 

 カノン:グッパ

「1d2=2」

 

 アズマ:グッパ

「1d2=2」

 

 A

「え、嘘じゃん! マジで?」

 

 グーウッパーで別れましょ。

 そのリズムで拳を突き出したのはアカザ1人で、残りの2人は手を開いて突き出しました。

 

 A

「待って⁉︎流れもフラグも、俺ノーマークだったじゃん‼︎

 

 C

「私も流れ的に、これでカノンがヒソカと組んだら面白いな………でも私とヒソカになるフラグも立ってない? って思ってた」

 

 ダイスの女神に逆らうかのか? 諦めなさい。

 

 カノン

「よろしくお願いします、アズマさん」

 

 アズマ

「こちらこそよろしくね」

 

 アカザ

「クソ! 他に組みやすそうな人は!」

 

 アカザ:目星(25)

「1d100=46」

 

 人混みはありますが見つかりませんね。

 するとそこへ1人の男性が歩み寄ってきます。

 

 A

「幸運で降ったら良い人来ない?」

 

 有無も言わさずピエロのような出で立ちの人が話しかけてきます。

 もう分かっているけど名前はヒソカと言います。

 

 A

「隠れたいんだけど"隠す"で代用できない? 自分の存在を隠す」

 

 物は言いようだね。だが許可しません。

 ちなみに、四大行の"(ゼツ)"を行えば隠れるに補正が付きます。

 

 A

「判定はどうやるの?」

 

 念能力(NNR)×5で成功します

 

 アカザ:念能力"絶"(60)

「1d100=57」

 

 では"隠れる"の成功率が5倍になります。

 

 B

「念能力バカにできないね」

 

 アカザ:隠れる(10×5=50)

「1d100=20」

 

 A

「はい勝ち確〜」

 

 んなわけないじゃん。

 ヒソカは急に気配を消した貴方を見て不審に思い、目に念を集める四大行の応用"(ギョウ)"と目星を使います。

 

 A

「あ、ごめんなさいヤメテ」

 

 ちなみに今回のような念能力同士による対抗ロールは、STR対抗とかと同じルールで行います。

 つまりNNRが"22"の人と"12"のアカザが念対抗すると100%の確率で見破られる。

 格上の念能力者には通用しないという事だね。

 

 C

「自分たちの念のレベル知りたいから、比較例くれない?」

 

 君らの念のレベルが1だとすると、上位ハンターたちは5。独断だけどネテロ会長やメルエムに関しては6とかかな? 6の方のNNRは73〜88ほどです。

 メルエムは念なしでも種族的な強さがあってネテロ以上に強いけど、念そのものはそこまで差はないと思ってます。

 

 ヒソカ:念能力"凝"(???)

「1d100=55」

 

 絶を見破り………

 

 ヒソカ:目星(??)

「1d100=30」

 

 ヒソカはアカザを見つけます。

 

 A

「だよね! 念能力に関してだけで3倍以上の実力ありそうだもん!」

 

 いいチュートリアルだったよ。

 それではヒソカは貴方に興味を持ちます。

 

 ヒソカ

「ふ〜ん♤まだ未熟だけど、念が使えるんだね♡でも僕の気配を感じて隠れようだなんて心外だな♢」

 

 アカザ

「…悪い。何か嫌な予感がしてな」

 

 ヒソカは舌なめずりをします。

 

 B

「アカザ、ファイト」

 

 ヒソカ

「まぁそんなことは置いといて本題に入るけど…どうも君は余ってしまったみたいだね♧僕もなんだ♡良ければペアになってくれないかい?」

 

 A

「拒否権は?」

 

 ヒソカ

「他に残ってる人なんていなそうだけど?」

 

 彼の言う通り、周りに人はほとんどいません。もしかしたら貴方たちの会話を聞いて慌てて組んだのでしょう。

 

 アカザ

「人柱にされた」

 

 ヒソカ

「まぁそう言わずに♡」

 

 A

「諦めました」

 

 では先にペアになったカノンとアズマは試験管から縄を受け取ります。市販によくある普通の縄で、ちょっとやそっとじゃ千切れないでしょう。ただ切れる時は切れるでしょう。

 

 アズマ

「どう? キツくない?」

 

 カノン

「はい。大丈夫です」

 

 B

「そう言えばSIZの差があるけど、動きにくかったりする」

 

 そりゃ動きにくいでしょうね。2人のSIZ差は5。それにSIZは身長というよりは体積だと私は思ってます。

 SIZ 8のカノンは胸がある分普通のSIZ 8より身長は低いです。アズマはその逆です。

 

 C

「OPPの振り直しは」

 

 できません。

 二人三脚をする場合はSIZ差の5…2人の場合は6ね。

 相手の行動に合わせるという意味で、その6と2人はDEXで対抗ロールしてください。

 

 C

「アズマのDEXは16だから自動最高だね」

 

 B

「カノンは13だから…」

 

 85ですね。

 カノンの行動にアズマが息を合わせる場合は自動最高ですが、アズマの行動にカノンが合わせる場合は成功値"85"で対抗ロールが必要になります。

 

 カノン

「足を引っ張ったらごめんなさい」

 

 アズマ

「大丈夫ですよ。私は左足を結んだので、右足は自由です」

 

 あぁー、そういうことね。

 使えば一次試験が余裕になるでしょうね。

 

 C

「GM! 念能力"(ハツ)"を使います」

 

 アズマ:念能力"発"(55)

「1d100=17」

 

 A

「今更だけど念能力使うのって失敗するかもしれないんだな」

 

 失敗した場合は時間をかけて"発"を行う事になります。

 原作のグリードアイランド編で、ソウフラビの海賊たちと最初に相撲を取ろうとしたモブキャラ覚えてる? 

 あっけなく捕まって、土俵の円を描いた炎で炙られてゴンのキックで助けられた奴。

 

 B

「GMよく覚えてるね。今の説明で思い出したよ」

 

 アイツが四大行の応用技"(ケン)"を使った時、キルアが「堅の発動までが遅い」って感想を呟いてたんだ。

 イメージとしてはあのくらい遅い。

 

 C

「発動自体はできるんだね。どのみち成功したから普通に発動するけど」

 

 話の腰を折ってごめんね。では描写を行うので、念能力の技名を言ってくださいな。

 

 アズマ

「アカザさん。私が乗っていたタクシーがどこに消えたか気になりません? "愛車のタクシー(ビジネスパートナー)"。これが私の念能力」

 

 B

「流石タクシードライバー。その名に恥じない」

 

 アズマは右手を広げると、その掌の上に1つの鍵が現れる。

 差し込んで鍵を回すように手首を捻ると、その先に一台のタクシーが現れました。

 

 アズマ

「カノンさん。さぁ、私のタクシーに乗ってください!」

 

 マニュアル? オートマ? 

 

 C

「右ハンドルのオートマなのでペダルはブレーキとアクセルだけ。右足で十分」

 

 アカザ

「アズマ! 俺たちも後ろに乗せてくれ!」

 

 カノン

「えぇ………」

 

 お前、本当におんぶに抱っこだな。

 ちなみにヒソカは興味深そうにタクシーを見ていましたが、すぐに興味を失ったようです。

 

 アズマ

「私のタクシーに文句でも?」

 

 乗せてくれるなら乗ろうかなと考えるくらいには好評だよ。ただヒソカは戦闘力を気にするから………

 

 C

「移動用能力だからなぁ………」

 

 で、どうする? 

 

 アズマ

「別に乗せても構いませんよ。職業柄というのもありますが、私としても()()()()()()()()()()()()()

 

 A

「制約と誓約?」

 

 C

「自分と同乗者の念をガソリンにしてるの」

 

 B

「4人で割り勘すれば念を温存できるってことね」

 

 アカザ

「わかった。タクシー代としてそんくらいは払ってやる」

 

 では4人でタクシーに乗って移動するという事でよろしいですね? 

 

 C

「はい」

 

 では4人を乗せたタクシーは地下トンネルを走り、やがて外へ出ます。

 外へ出るとそこには広大な森が広がっており、一歩足を踏み入れれば前も後ろも分からなくなりそうです。

 

 アズマ

「カーナビにはコンパスくらいついてますよね?」

 

 はい。あなたは迷子になることはないでしょう。

 ただタクシーが通れるほどの開けた道はありません。

 

 アズマ

「お客様! シートベルトを‼︎」

 

 無理矢理突っ込むのね。

 ではエンジンにブーストをかけるために、4人のうちの誰か念能力を-1してください。

 

 B

「その場合念能力の判定も-1される?」

 

 基本的には減っても、念能力の初期値で判定するよ。

 念能力が0の場合は流石に判定できなくなるけど(一部例外あり)。

 

 一応アズマの能力なので、誰の念を消費するかCが決めてください。

 

 C

「じゃあヒソカで」

 

 やめろよ。ヒソカさんが可哀想だろ? 

 

 A

「今の消費でどこまで進めるの?」

 

 進み方によって念の消費は違う。

 

 C

「木々を薙ぎ倒すくらいできるけど燃費悪そうだから、車体を斜めにしたりして木々の隙間を縫う」

 

 ではまず運転で判定お願いします。

 

 アズマ:運転"自動車"(80)

「1d100=1(クリティカル)」

 

 そのハンドルさばきは正に神業。

 たった一回の消費で、だいぶ進みました。

 

 A

「そのだいぶがわからん」

 

 目星どうぞ。

 

 B

「私の出番」

 

 カノン:目星(80)

「1d100=97(ファンブル)」

 

 カノン

「アッ!?」

 

 はーいファンブル。またの名を致命的失敗おめでとう。

 処理する前に、他に目星する人いる? 

 

 アズマ:目星(80)

「1d100=84」

 

 アズマ

「うーん。カーナビのコンパスと目の前の木々に集中してわかりませんね」

 

 A

「お前らの目星(80)は飾りかよ!」

 

 アカザ:目星(25)

「1d100=9」

 

 やるやん。

 

 ではアズマの手腕によって森をかけるタクシーは、車体を斜めにして木々をすり抜け、時には崖をを錐揉み回転しながら飛びます。

 

 アカザ

「怖いよーーーッ!」

 

 そして飛んだその一瞬だけ木々の上にタクシーはでます。その時アカザは遠くに見えた二次試験会場と思われる建物を見つけました。

 感覚的には真ん中まで来たかな? って感じ。

 

 アカザ

「見えたけど怖いよーーーッ! 地平線も見えたーーー!!」

 

 そんなアカザの手をヒソカが優しく握ってくれます。よかったね。

 

 ヒソカ

「大丈夫だよ♤」

 

 アカザ

「怖いよぉぉぉぉお!!!?」

 

 そしてファンブルしてしまったカノンは、その荒々しい運転のせいでマグナムの弾を紛失してしまいます。

 

 まず幸運振ってください。失敗した場合、6発しかない火薬を弄った方が1d6個だけ紛失します。

 

 カノン:幸運(70)

「1d100=100(ファンブル)」

 

 カノン何か悪いことした? 

 

 B

「してないよ………」

 

 では最大値の6。カノンは火薬を弄ったマグナムの弾を6個紛失してしまいます。

 

 B

「元々6個しかないんだけど?」

 

 どんまい。

 では半分来たあたりで、結構開けた場所に出ます。

 そこには巨大なカエルのような生物が3体いて、二人三脚してる人が2組います。

 

 A

「つまり4人。襲われてる感じ?」

 

 襲われてる感じ。

 でもってタクシーなんて目立つもので突っ込めば、もちろん生物はタクシーに気を取られますね。

 

 戦闘開始です。

 普通はDEX順ですが、不意打ち扱いでアズマだけタクシーを使った行動をしていいですよ。

 

 アズマ

「カエル轢きます」

 

 知ってた。運転で判定をどうぞ。

 

 アズマ:運転"自動車"(80)

「1d100=68」

 

 無事に故意に轢くことができました。

 

 B

「無事に故意とは?」

 

 回避はしません。

 ダメージロールどうぞ

 

 タクシー:轢く

「4d8=16」

 

 A

「使うダイス違くない?」

 

 アズマ

「私のタクシーは念能力ですよ?」

 

 1匹のカエルは打ち所が悪かったのか、それとも妥当なダメージだったのか気絶しています。

 

 ではここから通常戦闘に移行します。

 1番高いのはヒソカですが、様子見で行動しません。

 ふ〜ん? って感じでヒソカは轢かれたカエルを見ます。

 

 アズマ

「次はまた私の番ですね。カノンが撃てるように、運転席と助手席…念のために後部座席の窓を開けます」

 

 それだけ? それとは別に一度行動しても良いよ? 

 

 アズマ

「じゃあ回避に専念」

 

 じゃあ回避率2倍ね。タクシーの回避率はいくつだっけ? 

 

 C

「タクシーのDEXは23。念の1消費で2増える」

 

 なら回避は46。回避に専念するなら69ね。

 

 B

「2倍じゃないんだ」

 

 生身の人間なら2倍だけど、小回りの効き辛いタクシーだから1.5倍です。

 

 カノン

「私の番ですね」

 

 今更だけど、キノをイメージしてるのに一人称が"僕"じゃないんだね。

 

 カノン

「僕の番ですね」

 

 修正が雑。

 

 B

「拳銃って1ラウンド中に3発撃てるんだよね?」

 

 最大3発撃てます。3発撃つ場合、処理としては自分の出番で2発…ターンの終了時に1発撃つことになります。

 

 B

「了解」

 

 カノン:拳銃(75)

「1d100=46,79」

 

 2発のうち、1発が被弾します。ダメージをどうぞ。

 

 カノン:リボルバー

「1d8=6」

 

 32口径の弾丸はカエルの胴体を撃ち抜き、カエルは苦しそうに嗚咽を漏らします。

 

 カノン

「火力が足りない」

 

 A

「次俺の番だけど何しよう。ヒソカと二人三脚してて動けないし車内だし」

 

 B

「念能力に遠距離技無いの?」

 

 A

「無い」

 

 アカザ

「危ないから自分の座席の窓は閉めるぞ?」

 

 次は2匹のカエルの出番ですね。

 どちらも舌を伸ばしてタクシーを攻撃します。

 

 カエル:舌(??)

「1d100=50,7」

 

 どちらも成功です。

 回避お願いします。

 

 タクシー:回避(69)

「1d100=40」

 

 1発目は回避しました。2発目の回避お願いします。

 ここでハウスルール、回避について説明します。

 このシナリオは戦闘が多いので、1ラウンド中に回避や受け流しを連続で使うと、使った数だけ-10の補正が入ります。

 回避に専念してる場合は-5。回避に失敗して当たった場合、このラウンド中の回避は更に-10されます。

 

 C

「ひとまず-5して回避ね」

 

 タクシー:回避(69-5=64)

「1d100=70」

 

 アズマ

「私のタクシーがぁーーーッ!」

 

 振り下ろされたカエルの舌がボンネットに叩きつけられ、車内は大きく揺れます。

 

 カエル:舌

「1d10=9」

 

 タクシー:HP(装甲6)

「30→27」

 

 A

「タクシー硬い」

 

 C

「お客様の安全を第一に考えておりますので」

 

 故意に轢いといて何言ってんだ。

 二人三脚してる他の2組は逃げるだけで行動しませんので、カノン最期の1発をどうぞ。

 

 B

「負傷した方だけでも仕留めたいから頭部狙いで…補正はいくつ?」

 

 頭部狙いはダメージ2倍になる代わりに、成功値は半分になります。おまけに頭部狙いをする場合は、そのラウンド中は一度しか攻撃できません。

 なのですでに2発撃ってるのでそもそも頭部狙いができません。

 

 B

「えぇー」

 

 二丁拳銃だったら片手で普通に攻撃、もう片方で1発だけ頭部狙いって事が出来るんだけどね。

 

 B

「仕方ないから普通に撃つ」

 

 カノン:拳銃(75)

「1d100=74」

 

 B

「出目高くない?」

 

 カノン:リボルバー

「1d8=2」

 

 B

「出目低くない?」

 

 2ラウンド目に突入です。

 ヒソカは顔色ひとつ変えずにトランプのカードを投げます。

 

 ヒソカ:投擲(??)

「1d100=5(クリティカル)」

 

 アカザ

「怖いよぉぉぉぉお!」

 

 ヒソカ:トランプ

「2d10=14」

 

 一見ただのトランプのカードですが、それは念を纏って強化されており硬く、同時に切れ味が鋭くなっていたようです。

 それはカエルの額に刺さったかと思うと、吸い込まれるように頭部に刺しこまれトランプは姿を消しました。

 カエルは声も上げずに絶命し、その場に倒れます。

 

 ちなみに片手で投げて、反対の手でアカザの手を握っています。

 

 アカザ

「嫌ぁぁぁあ!」

 

 そこまで叫ぶなら流石にSAN値チェックしようか。

 

 アカザ:SAN値(50)

「1d100=63」

 

 アカザ:SAN減少

「1d3=3」

 

 ロールプレイに恥じない数値が出たな。

 

 A

「ちゃんと削れちゃった」

 

 アズマ

「これが最後です! さぁ、道を開けなさい!!」

 

 アズマ:運転"自動車"(80)

「1d100=43 4d8=20」

 

 タクシーの突進を受けてカエルは横転しますが、それでも直進を続けるタクシーはその胴体に乗り上げ、頭を潰してから通り過ぎました。

 

 戦闘終了です。

 

 A

「16ダメージで気絶、20で絶命ならHPは17,8くらいか」

 

 C

「アカザの念を消費してタクシーを回復させます」

 

 タクシー:回復

「27→30」

 

 アカザ:念能力

「12→9」

 

 A

「SAN値に続き俺の削るの?」

 

 B

「戦ってないし当然じゃない?」

 

 カノンの残り弾数いくつ? 

 

 B

「21。もう少し積極的に念を使うべきかな」

 

 C

「使うべきだと思うよ」

 

 さて、カエルの生物から助けたわけですが、2組の受験者はどうしますか? 

 

 B

「ゴンたち以外に興味ない」

 

 C

「カエルを潰した後、減速せずに先へ進みます」

 

 了解です。

 同じように進むなら念消費してね。

 

 C

「先に運転します」

 

 アズマ:運転"自動車"(80)

「1d100=88」

 

 アズマ

「道が急に悪く………」

 

 念を1消費して1/4進みました。二次試験会場までの距離も残り1/4くらいです。

 

 アズマ:運転"自動車"(80)

「1d100=99(ファンブル)」

 

 では念を2消費して二次試験会場に着きました。

 最期の方に出発した割にタクシーのおかげか、まだ受験者のほとんどはまだ辿り着いてません。

 

 C

「念はアカザのを消費します」

 

 アカザ:念能力

「9→6」

 

 A

「ねぇーーー! もう半分しか念残ってないんだけど!?」

 

 B

「4人で割り勘とはなんだったのか」




愛車のタクシー(ビジネスパートナー) 使用者:アズマ=ウインターライト
具現化系の念能力。
念を込めて作った鍵を具現化し、その鍵を回す仕草を行う事でタクシーが現れる。
タクシーは念をエネルギー源にしている。
自分もしくは同乗者の念を消費する事で「運転技能補正」「轢く時のダメージ」「回避率」を上げる事ができる。
その他、念を消費して「修理」と「自動操縦」も行える。

〇誓約
1.毎年60000km運転する。
2.運転席に使用者(アズマ)以外を乗せない。

〇制約
1.毎日使用者(アズマ)の念の総量と同じ量(11)の念を使う。
2,1の制約を満たせない場合、翌日不足分の念を消費する。
3.誓約を破った時、タクシーは廃車される。
4.廃車を直すには使用者の念の総量の7倍を消費する必要がある。
(1人で直す場合、7日間"絶"で過ごし修理費に当てる事になる)

〇タクシー
STR 23 DEX 23 CON 23 HP30 装甲6

C
「カーナビの性能を上げると他の性能が落ちそうだったから、カーナビはショボい。コンパスは機能するが、アズマが道を覚えないとマップは表示されない」

GM
「ヒソカの念を1、アカザのを6使ったから、今日の制約のノルマは残り4だね」


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1-03

 シナリオを再開します。

 二次試験会場に着いた貴方たちは、係員の指示に従い二人三脚の縄は回収されました。

 ちゃんと一次試験は合格扱いなので、好きに行動して構いません。

 一次試験が終わるまで2時間はあります。

 

 C

「長い」

 

 どっかの誰かさんがタクシー走らせたからね。

 

 B

「弾薬を作りたい。火薬草とかニトロダケ生えてない?」

 

 ハンターはハンターでも、モンスターハンターですね。

 じゃあ幸運振ってみましょうか。

 

 カノン:幸運(70)

「1d100=6」

 

 良い出目ですね。まぁ普通の成功ですけど。

 

 B

「少しくらいボーナスないの?」

 

 ないの。

 処理としては運の良いことに、火薬の燃料になる植物が生えていますね。

 目星に成功すれば、雑草と見分けて採取できます。

 

 カノン:目星(80)

「1d100=25」

 

 アズマ

「私の運転のせいですし、手伝いますよ」

 

 アズマ:目星(80)

「1d100=62」

 

 ではそれぞれ1d6振ってください。

 それがそのまま弾薬の使える数になります。

 

 カノン:火薬採取

「1d6=4」

 

 アズマ:火薬採取

「1d6=6」

 

 では2人合わせて10発分の火薬の原料を採取しました。

 原料です。ここ重要。

 

 B

「薬学振って火薬にしろってことね」

 

 本来なら火薬は硝酸カリウムとかが必要なんだけど、採取したその植物に全て含まれてるって事でお願いします。

 10個纏めて振っても良いし、1個ずつ振っても良いよ。

 

 B

「纏めてやって失敗したら、入手量0になるんでしょ? 怖いので1つずつやります」

 

 アズマ

「薬学は無いので、ここからは手伝えませんね」

 

 カノン:薬学(41)

「1d100=50,72,22,35,11,17,87,3(クリティカル),25,54」

 

 5回成功+1回クリティカルね。乱数おかしくない? 

 

 B

「いくつ出来た?」

 

 6+1d3でどうぞ。

 

 アズマ:クリティカルボーナス

「1d3=2」

 

 じゃあ8発分の火薬が手に入ります。

 そしてカノンにここで重要なお知らせがあります。

 

 B

「なんですか?」

 

 貴女の持ち物に薬莢と弾頭…つまり火薬以外の弾の材料がありません。

 

 B

「………………」

 

 A

「そういえば港町に向かう船の中で整備してたけど、何でやってたんだ?」

 

 それは十徳ナイフの機能と、衣類に含まれるハンカチなどを使った扱いにします。なので整備はこの先やっても良いですが、弾薬の作製は許可しかねます。

 

 B

「プレイヤーとしてのミスです。甘んじて従います」

 

 C

「代わりに手に入れた火薬を使って、火薬量の弄った弾薬を作れるだけ作ったら?」

 

 正直火薬の量弄っても威力って変わらないんだよね。薬莢の重さとかに対して適切な量があって、それを超えたところで………

 

 B

「火薬を弄った弾薬は、薬莢と弾頭のサイズから違うんです(設定)………もしかしてこの火薬、現状使うことも保管することさえ出来ない?」

 

 ………可愛そうなので幸運振ってください。

 

 カノン:幸運(70)

「1d100=46」

 

 ではそのタイミングで他の受験者が会場に到着します。

 その1人にターバン巻いた男がいるんですが、その人がアズマとカノンを見つけて歩み寄ります。

 

 カノン

「何か用ですか?」

 

 バーボン

「俺の名はバーボン。さっきあんたらに助けられた者だ、感謝する」

 

 アズマ

「あぁーカエルの時の」

 

 カノン

「来年死ぬ人だ」

 

 言うな。やめなさい。

 

 バーボン

「二人三脚なんて慣れない状況でなければ対処のしようはあったが、あの時アンタたちが通らなければやられていた。何か礼がしたいんだが…」

 

 カノン

「僕は別に結構です」

 

 バーボン

「いやいやそうはいかない! 君の銃撃のおかげでヘイトは俺から君たちに完全に移った。借りは返さなければ気が済まない!」

 

 A

「執念深いというか、義理堅い………」

 

 B

「やめろよぉ…愛着わくだろぉ………でも死ぬんだろぉ?」

 

 カノン

「では…何か入れ物は持ってますか?」

 

 バーボン

「入れ物? …こんな物で良ければあるが」

 

 そう言って空き瓶をいくつか取り出しますね。

 蛇の毒を入れてるか分かんないけど、血清を入れる入れ物はあるはずだからね。

 

 B

「じゃあそれを貰います」

 

 了解です。では持ち物に空き瓶を3つ追加しておいてください。

 火薬は4発分まで空き瓶に入ります。

 

 B

「火薬入れてしまう」

 

 C

「良いな〜、空き瓶。緑の勇者の必須アイテム」

 

 A

「シェエアァァァア!!」

 

 回転斬りするな。

 ちなみにアカザは今何やってるの? 

 

 A

「休息してる。少しでも多くの念を回復させたい」

 

 では二次試験が始まるまで休息に専念するのであれば、終了時にNNR×5で判定してください。それで「1/1d3」念が回復します。

 

 A

「じゃあ休む」

 

 B

「ちにみにヒソカは何してる?」

 

 君たちと行動してるよ? 

 

 B

「えっ…」

 

 カノンとアズマが採取、バーボンから空き瓶を受け取る様子を隣で見守って、それが終わった今はアカザの隣で腰を下ろしています。

 

 C

「懐かれちゃった」

 

 他にとりたい行動ある? 

 

 C

「試験会場ってどんな感じ?」

 

 描写してなかったね。

 大きな屋敷です。外観からして3階建ですね。

 そしてその屋敷の後ろには海が広がっています。海岸沿いの屋敷ってところかな。

 

 A

「東京ドーム何個分?」

 

 そこまで広くない。学校の校舎くらい。

 

 B

「ほぉ………」

 

 では二次試験まで時間を飛ばします。

 

 ー

 ーー

 ーーー

 

 アカザ:念能力(60)

「1d100=18」

 

 アカザ:休息による回復

「1d3=1」

 

 アカザ

「全然リラックスできなかった(6→7)」

 

 ヒソカ

「♡」

 

 二次試験会場で待っていると、森から試験官のアグルが徒歩で姿を現します。

 その時点で一次試験が終了されます。

 

 アグル

「はい…んじゃあ一次試験を終えたばかりですが、早速二次試験を始めさせてもらいます…えぇー、どこだっけな………あった。これを見てください」

 

 アグルは懐から金色のコインを取り出し、受験者に見せつけます。

 コインにはハンター協会のシンボルが彫られています。

 

 アグル

「この屋敷の中のありとあらゆる場所にこのコインが隠されています。二次試験の内容はこの屋敷の地下に入ることなのですが、えぇー地下に入るにはこのコインが必要になります。じゃ、各々頑張ってくださいね」

 

 それを伝えるだけ伝えると、二次試験会場の中へとアグルは入って行きました。

 それに続き受験者もゾロゾロと屋敷に入って行きますね。

 

 B

「協力する?」

 

 C

「できるならお願いしたい。屋内じゃタクシー使えないし」

 

 A

「念の消費が怖いから俺も協力したい」

 

 決まりですね。

 ちなみにヒソカは別行動ですが、まずどこに行く? 

 

 C

「アズマだけアグルについて行きたいです。まずは地下へ向かう道を確認したい」

 

 なるほど。

 

 A

「コイン見つけたら他の受験者に奪われるかもしれないし、アカザはカノンと一緒に動いて探索始めます」

 

 了解です。

 じゃあアズマの方は特に問題は起きないので、アズマが合流するまではアカザとカノン視点で進めます。

 

 B

「うい」

 

 ではどこから行きますか? 

 

 A

「玄関から入って何がある?」

 

 十字路だね。右、前、左に同じような廊下が伸びている。

 アグルとアズマは左に進んだね。

 

 B

「前と右の廊下の奥って見えない?」

 

 見えるね。

 前は突き当たりに扉があって、道中に上に続く階段がある。

 右の奥には壁がある。つまり行き止まりだね。道中に3部屋あるけど。

 

 B

「二次試験にたどり着いた受験者は何人? 右の通路には何人いる?」

 

 40人くらい。

 何人かはわからないけど、右の通路に向かう受験者は何人かいるね。

 

 B

「人気が少ない手付かずの所から調べたい」

 

 A

「じゃあ3階からかな。あ、まだアズマは会話できる距離にいる?」

 

 左の突き当たりにある曲がり角まで行ってて、ちょうど曲がる所だね。

 

 アカザ

「アズマ! 俺たちは3階から調べるから後で合流なぁー!」

 

 アズマ

「はぁーい」

 

 うん。まぁ大声だせば聞こえるだろうね。

 

 では3階に向かいます。

 

 A

「待ったGM。道中も軽く調べたい。道中の部屋じゃなくて、廊下に絵画くらいはあるんだろ?」

 

 君のような勘のいいプレイヤーは大好きだよ。

 Aの言う通り、廊下には絵画や花瓶が飾り付けられています。

 

 A

「目星…無しでも良くない? 絵画をひっくり返して裏を見る」

 

 そのくらいの行動なら判定はいりませんね。

 

 アカザ

「ついでだから軽く調べようぜ」ガタッ

 

 絵画を取り外して裏を見ると何もありません。しかし絵画が掛けられていた壁に5つの穴が空いています。

 

 アカザ

「お、なんだこれ」

 

 興味を持ったな? 

 その穴全てから、鋭い銛が射出されます。不意打ち判定です。

 

 銛:ダメージロール

「1d8=4」

 

 アカザ:HP

「14→10」

 

 アカザ

「痛っ!?」

 

 カノン

「罠も張られてるんですね」

 

 カノン:目星(80)

「1d100=38」

 

 B

「花瓶を調べました」

 

 一見普通の花瓶ですけど、花瓶が乗っている台に四角い溝があります。まるで花瓶の自重で沈んでいるようです。

 

 カノン

「花瓶を重りにスイッチを………?」

 

 B

「ラリアットの要領で花瓶パリーン! そのまま走り去る」

 

 花瓶が台から消えると、沈んでいた台の溝がせり上がります。それに合わせて頭上のシャンデリアを吊るしていた鎖が切れます。

 

 B

「走り去る」

 

 わかってるよ。

 DEX×5で判定を。

 

 カノン:走るの! シャンデリアより速く! (65)

「1d100=73」

 

 カノンが走り去るより速く、シャンデリアは落ちてきました。

 

 カノン

「踵が潰れる!」

 

 シャンデリア:ダメージロール

「1d10=5」

 

 カノン:HP

「11→6」

 

 B

「最大値が出たら死んでいた」

 

 A

「心構えさえすれば不意打ち判定にはならないんじゃね? それだったら普通に回避すれば良かったのに」

 

 B

「あ」

 

 アカザ

「人の事言えねぇけど何やってんだ。ちょっとじっとしてろ」

 

 アカザ:応急手当(70)

「1d100=50 1d3=2」

 

 カノン:HP

「6→8」

 

 アカザ:応急手当(70)

「1d100=2(クリティカル) 2d3=4」

 

 アカザ:HP

「10→14」

 

 カノン

「ありがとうございます」

 

 B

「そのクリティカル、こっちに欲しかったな」

 

 A

「治しただけマシだろ。おまけにカノンはわかっててやったんだから自業自得」

 

 C

「地下の入り口? コイン使う所を確認したいだけなんどけど、まだ時間かかる?」

 

 そんなに距離は無いし、廊下で応急手当とかしてるから時間的に合流かな。

 

 C

「ほいほい」

 

 その前にアズマさん。アイデア振ってもらえます? 

 

 C

「うん? ほいほい」

 

 アズマ:アイデア(60)

「1d100=76」

 

 失敗ですね。

 ではアズマは、アグルがコインを使って入っていった扉を確認してから戻ります。その戻る道中でヒソカとすれ違いました。

 

 アズマ

「おや? 今のは………」

 

 A

「怖いな。今のは成功して欲しかった」

 

 B

「ガムでも付けられた?」

 

 わかりませんね。

 そこまで疑問にも思わずに、アズマは2人と合流します。

 

 C

「その前に心理学」

 

 アズマ:心理学(65)

「1d100=??」

 

(あ、ファンブルした)

 

 …えぇー、アズマはヒソカとすれ違いましたが、それが偶然には思えませんでした。私の後を付けてきた? 

 ………まさか! ヒソカは私の事を!? 

 

 C

「ヒソカ×アズマ」

 

 A

「ヒソアズはやめて差し上げろ」

 

 B

「絶対失敗したでしょ」

 

 合流しました。

 

 アズマ

「戻りました。まだ1階にいたんですね」

 

 カノン

「道中を調べていたら罠が………」

 

 アカザ

「どうしたアズマ。顔が赤いぞ」

 

 アズマ

「なんでもありません」

 

 どうする? 心理学する? 二次被害うむ? 

 

 B

「もう二次被害言ってるじゃん」

 

 初期値で成功するわけないからね。

 では3人で3階に向かうでいい? 

 

 B

「その前にシャンデリア調べたい。GMの事だから、起動後の罠に何かある気がする。銛には流石に付いてないだろうけど………」

 

 ………。

 

 カノン:目星(80)

「1d100=91」

 

 カノン

「むぅ………」

 

 アズマ

「それが気になるんですか? 

 

 アカザ

「どれどれ」

 

 アズマ:目星(80)

「1d100=36」

 

 アカザ:目星(25)

「1d100=96(ファンブル)

 

 シャンデリアの上に無造作に置かれていたのでしょう。

 落下した衝撃で落ちたのか、その付近の床にコインが転がっています。

 

 B

「やっぱりね」

 

 A

「君のような勘の鋭い仲間は大好きだよ」

 

 アズマがそれを見つけますが、アカザは気付かずに蹴飛ばします。

 結果、コインはシャンデリアの残骸の下に滑り込みました。

 

 アズマ

「あ、ちょっ!」

 

 アカザ

「え? なんかあった?」

 

 シャンデリアを退かすには、"25"に対してSTRで対抗してください。

 

 B

「3人のSTRは足すといくつ?」

 

 "31"だね。3人で退かすなら成功値は"80"です。

 ただし、シャンデリアはトラップとして落下してひしゃげています。折れて尖っていたりと持つ場所に困ります。

 

 ダメージ覚悟で持つなら問題ありませんが、怪我しないように持つと力が上手く入らずSTRが半減します。

 

 B

「GM、カノンは知っての通りキノをモチーフにしたキャラクターだ。そしてキノは手袋をはめている」

 

 モトラド…バイクに乗るときに使ってる奴ね。

 

 C

「アズマはバイクも乗りますので手袋着用以下同文!」

 

 以下同文ではないだろうけど、バイクも乗ってるのは技能を見ればわかりますね。許可します。

 

 A

「アカザは武闘派で手袋もバンテージも巻いてないや。ファンブったの俺だし、潔くガッと掴む」

 

 素直でよろしい。

 アズマとカノンは手袋のお陰でダメージはありませんが………? 

 

 B

「もちろんガッと掴むよ」

 

 C

「同じく」

 

 では3人でSTR対抗です。

 じゃあアカザ代表して振って。

 

 アカザ:シャンデリア退かすぞオラ! (80)

「1d100=75」

 

 3人は協力してシャンデリアを退かしますが、無造作に掴んだせいか掌に尖っていた部分が刺さります。

 

 B

「カノンたちも?」

 

 ダメージにははいらないけど、チクってしたね。見れば少し血が出てるってくらいの傷だ。

 ただ何も着けずに掴んだアカザの手はその程度ではすみません。貫通こそしませんが、掌からは血の雫が滴り落ちます。

 

 アカザ:HP

「14→13」

 

 A

「1ダメなら放置で」

 

 B

「いいの?」

 

 A

「うん」

 

 ではいい加減進みましょう。

 あ、コインはちゃんと入手しましたよ。

 

 C

「残り2枚」

 

ーー

ーーー

 

 3階に着きました。

 廊下の構造は1階と同じで、部屋は2つだけあります。大部屋が2つです。

 

 A

「ちゃんといた構造はこの際聞かない」

 

 B

「大部屋Aに入ります」

 

 ? 

「?d?=?」

 

 ………はい。

 

 B

「GMがなんかダイス振った」

 

 C

「中に誰かいるんじゃない?」

 

 居ますね、1人。

 その先客は貴方たちに気付きはしましたが、気にせず探索を続けます。

 

 A

「さっきのコインは俺が持ってていい?」

 

 B

「別に良いけど?」

 

 アカザ:隠す(80)

「1d100=44」

 

 貴方たちは基本、技能を"80"まで数値振るからつまんないなぁ。

 

 A

「失敗したくないんだから当然だろ。コインはアカザが隠し持っています」

 

 はい。コインはもともとポケットとかに入れていて、第三者は目星でそれがあるとわかります。

 ですが隠すに成功したので、ただ目星を振っても相手は気付かないでしょう。

 

 C

「会話せずに早速探索を開始します」

 

 B

「何がある?」

 

 壁掛け時計、テーブルと椅子、タンス、クローゼット、本棚、そういったものが壁沿いに並べられています。テーブルと椅子だけは中央に配置されています。

 生活感はなく、試験のために家具だけ揃えたって感じの配置ですね。

 

 先にいた受験者はクローゼットを調べています。

 

 カノン

「手分けして探しましょう。僕は本棚を」

 

 アズマ

「そうですね。私は時計を調べてみましょう」

 

 A

「アカザは"隠す"のが得意だ。その経験から"人が隠しそうな場所に目星をつける"という意味で補正くれない?」

 

 良いでしょう。目星+隠すの数値半分、端数切り上げで…成功値は"53"でどうぞ。

 

 B

「行動決まったので振りまーす」

 

 カノン:目星(80)

「1d100=97(ファンブル)

 

 アズマ:目星(80)

「1d100=80」

 

 アカザ:隠しそうな所を目星(53)

「1d100=17」

 

 B

「ねぇーーー! 2回目なんだけど!?」

 

 おめでとう。ではカノンは本棚から怪しい本に目星をつけ、手に取って開きます。それは薄い本で、生々しい内容に顔を赤く染めます。

 

 C

「ウブね〜」

 

 アズマは時計が止まっていることに気付きます。中の歯車が何かに引っかかっているのでしょうか? 

 

 C

「分解するには機械修理?」

 

 機械修理で分解すれば、分解後に組み立てるのが自動成功になります。失敗したら分解できませんが、物理でこじ開けることもできます。

 無理矢理こじ開けた場合は直すのに機械修理が必要です。

 

 C

「壊しても問題なさそうだけど、振るだけ振る。これでクリティカルでたら追加報酬あるかもしれないし、シナリオ終わってから成長ロールできるからね」

 

 成長ロールは文字通り、技能を成長させる機会のことですね。成長ロールができるのは、シナリオ内で"クリティカル"か"ファンブル"を出した技能が対象です。

 ちなみに重複はしません。なのでカノンがすでに2回"目星"をファンブルしてますが、目星は一回しか成長しません。

 

 説明終了。さぁCさん、ダイスを振りなさい。

 

 アズマ:機械修理(35)

「1d100=99(ファンブル)

 

 C

「やったぜ。成長できる」

 

 A

「できるけどファンブルなんだよなぁ………」

 

 では処理に入ります。

 

 アズマが分解するために壁から時計を外そうとすると、上手く外す事ができません。なのでアズマは全体重を使って引っ張ると、やがて時計が勢い良く外れてアズマもろとも床に叩きつけられます。

 

 アズマ:HP

「14→13」

 

 そして砕け散った時計の中からコインが飛び出て、音を立てて床を転がります。

 

 アズマ

「いたた………あ」

 

 アカザ

「む!」

 

 ? 

「あん?」

 

 先に大部屋にいた受験者もその音に気付きますね。

 そしてコインに気付いた瞬間、貴方たちを睨みつけます。

 

 アカザ

「俺が取る!」

 

 先にいた受験者とDEX対抗になります。

 そいつのDEXは………"14"です。

 

 A

「GM、受験者はクローゼットを調べていた。つまり壁沿いにいるんだろ? だが俺は部屋全体を見えるように部屋の中央付近にいる。そしてアズマが力任せに壁から時計を外せば、壁から垂直に…つまり部屋の中央よりに時計を飛ばすのは当然だと思うんだが?」

 

 C

「リアル言いくるめ」

 

 B

「だが確かに………」

 

 んん〜

(アカザのDEXが"8"で、素の成功値が20。アカザと受験者それぞれのコインまでの距離の比率が3:1だとするやん? %で言うと75と25で(?)、成功値に足すと95%で、受験者からしたら105%(?)で…」

 

 じゃあ成功値は"48(?)"にしましょう。

 

 A

「いまGMの頭の中、絶対意味不明な計算式が流れてたな」

 

 B

「GMって数学得意で計算速いけど、途中式が爆発してるよね」

 

 うるせー、ダイス振れー。

 

 アカザ:そのコインは俺のだ(48)

「1d100=33」

 

 アカザは受験者より速くコインを拾い上げます。すると受験者は間髪入れずに、アカザにナイフを振り上げます。

 

 受験者:ナイフ(60)

「1d100=77」

 

 気のせいでした。

 

 受験者

「悪い事は言わねぇ。そのコインを寄越しな」

 

 アカザ

「渡せないね。これは彼女のだ」

 

 受験者

「………どうやら痛い目にあいてぇようだな」

 

 戦闘開始です。

 

 アズマは転んでますので、戦闘介入は次のラウンドになります。カノンは薄い本に目を奪われ、聞き耳が成功するまで参加できません。

 

 カノン

「うわぁ…そんなことまで………わー………」

 

 B

「このロールプレイ恥ずかしいんだけど」

 

 では聞き耳どうぞ。

 

 カノン:聞き耳(75)

「1d100=51」

 

 まぁ後ろでこれだけ騒いでれば気付くよね。

 次のラウンドから参加できます。

 

 受験者:ナイフ(60)

「1d100=60」

 

 成功ですね。

 回避、受け流しをするのであればどうぞ。

 ちなみに受験者の武器はファイティングナイフ。ダメージは1d6+2+db(ダメージボーナス)です。

 

 A

「当たったら3ダメージは確定か。いい武器だ」

 

 アカザ:マーシャルアーツ・受け流し(76)

「1d100=60」

 

 どうって受け流した? 刃掴んだ? 

 

 A

「んなわけないじゃん! 間合い詰めて手首に手を当て、ナイフの軌道をそらす

 

 では手番はアカザに変わります。

 

 A

「居合でファイティングナイフを取って使う。でもって寸止めして様子を見る」

 

 アカザ:居合(71)

「1d100=68」

 

 アカザ:日本刀(80)

「1d100=50」

 

 回避します。

 

 受験者:回避(50)

「1d100=88」

 

 失敗ですね。

 

 アカザ:ファイティングナイフ

「1d6+2+1d4=9」

 

 A

「いや寸止めだって」

 

 あ、そっか。

 まぁいいや、この数値の5倍が受験者を脅しに対する補正になります。

 脅すのを目的とした"言いくるめ"、"説得"に+45の補正です。脅すならその数値を成功値として扱ってください。

 

 アカザ

「悪いことは言わない。このコインは諦めな」

 

 アカザ:説得(15+45)

「1d100=33」

 

 B

「おぉー!」

 

 では受験者から完全に戦意が消え、両手を上げて降伏します。

 

 アカザ

「ナイフは返す。だが次はないぞ」

 

 返すんだ。ではナイフを奪うように取ると、受験者は悪態をついてその部屋を飛び出して行きました。

 

 アズマ

「お手数おかけしました、アカザさん」

 

 アカザ

「気にしなくていい。それより気になることがある」

 

 A

「GM、戦闘前の目星の処理が終わってない」

 

 そうでしたね。

 ではアカザは自身の経験から「以外にあんな所にも隠してるかも…隠すことはできるよな?」と、天井に備え付けられた電球を見上げます。

 電球を消せば暗くて見えず、点ければ逆光で見えない。加工の手間はかかりますが、これはハンター試験…電球の中に隠すなんてこともあるかもしれない。

 

 A

「木刀で突いて割ります」

 

 それ自体は自動成功ですが、本当にコインがあるかどうか"幸運"でロールしてください。

 

 アカザ:幸運(50)

「1d100=26」

 

 電球が割れ、パラパラとガラスの雨が降りかかります。割れたことで明かりは消えましたが、廊下から差し込む光に反射してコインが空中で光る。

 

 アカザ:カッコよく取りたい(DEX×5=40)

「1d100=60」

 

 決まらねぇなぁ。

 

 アカザの手は空を切り、コインは音を立てて床に落ちます。そんなコインを1枚、ガラス片の中からアカザはゆっくり拾い上げました。

 

 カノン

(今ならバレないよね)

 

 B

「薄い本を本棚に戻します」

 

 はいw




コインは揃ったけど、まだ探索する?

C
「薄い本読んでたカノンに心理学」

B
「やめて!」

アズマ:心理学(65)
「1d100=??」

そうですね…アズマはカノンにニッコリ微笑むんじゃないですか?

B
「その反応はどっち!?」


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1-04

 休憩終了です。シナリオを開始します。

 

 3階を探索してコインを見つけた所で終わりましたね。

 

 アズマ

「カノンちゃんったら…フフッ」

 

 カノン

「見ないでくださぁい!」

 

 アカザ

「…? ひとまずコインは3人分揃った」

 

 A

「偶然3枚とも俺が持ってるから、1枚ずつ渡す。他の受験者に狙われるかもしれないから気をつけろよ? って言って」

 

 アズマ

「ありがとうございます」

 

 カノン

「どうも」

 

 C

「そういえば制限時間は?」

 

 一次試験と同じで制限時間の説明はありませんでした。

 

 アズマ

「そういうものなんですかね? 早いに越したことはないので行きましょう」

 

 では3人は一階に降りて、地下へ続く扉を目指します。

 ここで皆さん、アイデアをどうぞ。

 

 アカザ:アイデア(85)

「1d100=90」

 

 カノン:アイデア(80)

「1d100=30」

 

 アズマ:アイデア(60)

「1d100=76」

 

 アカザとアズマは、道中ですれ違う受験者を警戒しながら進むでしょう。自分のコインを奪われたくないもんね。

 その時、カノンだけがその違和感に気づきます。

 

 すれ違った受験者は()()()()()()()()()()()

 

 カノン

「………変ですね」

 

 アカザ

「なにが?」

 

 カノン

「誰もコインを探していない。誰かのを奪う予定なのか、もう見つけたのか………」

 

 C

「その受験者はなにをしてる?」

 

 カノンに言われて他の受験者を見ますが、彼らは壁に寄りかかっていたら辺りをウロウロしてます。

 

 アズマ

「見つけたとしたら地下に向かわないのは変ですね」

 

 アカザ

「俺たち狙われてる?」

 

 狙われてると思ったアカザ、もう一度アイデアどうぞ。

 

 アカザ:アイデア(85)

「1d100=47」

 

 貴方たちは今階段を降りています。待ち伏せしてコインを奪うなら、こんな中途半端な場所にいるのはおかしい。それにふらついている受験者は結構おり、その全員がコインを奪おうと考えているなら競争率がだいぶ高いです。

 

 A

「言うほど競争率が高いなら、別の場所で待ち伏せした方がいいだろ。それでもここでふらつく理由はなんだ?」

 

 C

「いけばわかる!」

 

 A

「お、そうだな!」

 

 B

「そんな不用心に行っていいのかな」

 

 カノン

「あ、じゃあ僕が一度行ってみます」

 

 なるほど。

 まずどこまで行く? 

 

 B

「今階段だよね」

 

 そうですね。

 地下に行くには、階段を降りて左に進む。すると玄関に出るので、PLから見て右に曲がる。その先の曲がり角を曲がった先が地下室へ続く扉があります。

 そうアズマから聞かされているでしょう。

 

 B

「ひとまず玄関まで」

 

 カノン:忍び歩き(50)

「1d100=81」

 

 壁に背を当てて進むが、まぁ周囲に存在はバレてますね。

 ただ、ここまでで変な所はないです。相変わらず他の受験者はうろついています。ただこの先、地下への道には誰もいません。

 

 B

「2人を手招きして右は曲がり、曲がり角まで進んでその先を見る」

 

 A

「言葉だけだと分かりづらい…今どこ?」

 

 階段を降りた所の玄関。

 これからPLからみて右…玄関から見て左に進む。そこの曲がり角まで行って、顔だけ出して見るって感じでよろし? 

 

 B

「よろし」

 

 アズマ

「その角の先に地下室へ続く扉があります」

 

 カノン:忍び歩き(50)

「1d100=96(ファンブル)

 

 カノン

「この先かーッ!」

 

 バアァァァァン!! 

 そんなジョジョ風の効果音と共に、カノンは曲がり角から先はと躍り出ます。

 

 C

「躍り出ちゃったよ…」

 

 躍り出たので先がハッキリ見えますね。

 曲がり角の先の突き当たりには1枚の扉があります。アズマの行っていた地下への扉でしょう。

 

 カノン

「ふむ!」

 

 そしてその前で座り込み、扉に寄りかかるヒソカの姿が見えます。

 

 カノン

「隠れる!」

 

 強制失敗です。カノンとヒソカは目が合います。

 

 ヒソカ

「………やぁ♤」

 

 B

「曲がり角だからまだ距離あるよね?」

 

 躍り出たと同時に4歩ほど進んでるけど、まぁそのあたりだね。

 

 アズマ

「ヒソカさん何してるんですか?」

 

 A

「え、アズマ出るの?」

 

 C

「そう言ってアカザの腕を引いて出ます」

 

 A

「なんでよ!?」

 

 アカザ

「嫌ぁぁぁあ!」

 

 ヒソカ

「君たち…もうコインは見つけたのかい?」

 

 アズマ

「そういうヒソカさんは? もしかしてここで持ってきた人から奪うつもりなんですか?」

 

 ヒソカ

「そうだよ♡」

 

 ヒソカはゆっくりと立ち上がり歩み寄ります。貴方たちまでの距離は、10mくらいですね。

 

 ヒソカ

「最初に来たのが君たちか…まだ青々しいから殺りたくはないんだけど………」

 

 そう言ってヒソカは、禍々しくいやらしい念をその身体から解き放ちます。精神に食い込むような…心臓を素手で撫でれるような感覚です。

 

 ひとまずSAN値チェックです。成功で1d3、失敗で1d8のSAN値消失です。

 

 アカザ:SAN値(47)

「1d100=58 1d8=4 47→43」

 

 カノン:SAN値(70)

「1d100=16 1d3=1 70→69

 

 アズマ:SAN値(85)

「1d100=48 1d3=3 85→82」

 

 A

「あぁ、SAN値の減りが………」

 

 まだセーフ。一度に5削れたり、現在のSAN値の20%が短時間で減ったらちゃんと発狂もさせるからね。

 

 ではシナリオに戻ります。

 

 ヒソカ

「そうだな♢君たちと僕でゲームをしよう♤」

 

 アカザ

「げげげげげぇえむぅ?」

 

 Aさん。まだ発狂してないので、平常運転でいいですよ? 

 

 A

「はい」

 

 ヒソカ

「そう♡3人がかりで一発でも攻撃を僕に当てるか、僕を満足させたら君たちの勝ち…それ以上僕は君たちを攻撃しないし、ここも通してあげるよ」

 

 B

「僕ら3人を殺して満足するってオチがすでに見える」

 

 ヒソカ

「それじゃ………いくよ♡」

 

 頑張ってね。戦闘開始です。

 ヒソカは身構えて臨戦態勢に入ります。が、先制は譲ってくれるようです。彼が動き出すのは次のターンです。

 

 A

「カノン、クルタ族GO!」

 

 B

「やめとく」

 

 A

「なんでよ!」

 

 緋の目を発動させると、STR、DEX、CON、NNRに+3の補正が入り、特質系の念能力が追加されます。それだけで一発当てたらOKの今回の戦闘で大した恩恵はないですね。

 

 B

「追加の念能力も、一度攻撃を成功させないと使えない奴なんだよね」

 

 A

「普通の念能力は?」

 

 B

「それも2発目以降に効果がある能力」

 

 C

「そういうアカザは?」

 

 A

「避けやすい分威力の高い念能力と、当てる事で動きを止める念能力」

 

 前者は当たらなそう。後者も当ててから能力発揮なので使えないですねぇ。

 そろそろ攻撃に出ないとヒソカから来ますよ? 

 

 そっちで一番DEX高いのはアズマですが? 

 

 C

「仕方ないんで二つ目の念能力使います」

 

 アズマ

「仕方ありませんね。"私生活の愛人(アナザーパートナー)"」

 

 そう言ってまた現れた鍵を捻る動作をすると、アズマは光に包まれます。

 

 C

「え、プリキュア演出?」

 

 光が治ると、そこにはヘルメットを被り、バイクにまたがるアズマの姿がありました。

 

 処理的にはこれでターン終了になります。

 

 B

「ヒソカは?」

 

 興味ありげに見てるけど「また乗り物…」って感じで微妙な顔してますね。

 

 B

「このターンでリロードする」

 

 そういえばしてなかったね。了解です。

 

 A

「木刀構える。で、隠す。太刀筋を悟らせないことで、相手の回避率を下げたい」

 

 成功したらいいでしょう。

 ただし、()()()()()()一つ目の念能力は使えません。

 

 A

「どうせ当たらないからやらないよ!」

 

 アカザ:隠す(80)

「1d100=47」

 

 あなたは自らの胴で木刀を隠しながら構えます。持つところを見ていなければ、ヒソカはアカザが何を持っているかもわからないでしょう。

 

 ………。

 

 結局攻撃してないじゃん! 

 

 C

「戦闘の意思は見せてるんだから、まだ待ってくれるんじゃない?」

 

 じゃあアカザ、幸運振って。

 

 A

「なんで俺?」

 

 一番幸運が低いから。

 

 アカザ:幸運(50)

「1d100=48」

 

 …チッ。

 ヒソカはまだ様子を見ています。

 

 C

「ヒソカはアカザに優しいからね。じゃあ突っ込みます」

 

 アズマ:運転"バイク"(80)

「1d100=17」

 

 アズマは凹凸のない床であるにも関わらず、バイクを走らせて跳躍。そのままヒソカを踏み潰そうと前輪を振り下ろします。

 

 ヒソカ:回避(??)

「1d100=78」

 

 しかし前輪はヒソカには当たらず、廊下の床を粉砕します。

 

 A

「何気にあのドライバー、ゴリゴリの戦闘キャラじゃね?」

 

 B

「砕けた床から地下には降りれない?」

 

 降りれない。床が砕けてわかるが、その下には銀に光る別の床が現れるね。

 

 A

「鉄製の床かな?」

 

 カノン

「そこを退いてください!」

 

 カノン:拳銃(75)

「1d100=67,70」

 

 ヒソカ:回避(??-5)

「1d100=23」

 

 ヒソカ:回避(??-10)

「1d100=5(クリティカル)

 

 クリティカルが出たので、連続回避によるマイナス補正をリセットします。

 

 B

「こいつやだーっ!」

 

 アカザ

「通してくださーい!」

 

 アカザ:隠した木刀による日本刀(80)

「1d100=28」

 

 太刀筋を隠した事により、回避に-30の補正がつきます。

 

 ヒソカ:回避(??-30)

「1d100=35」

 

 ヒソカは銃弾を避け、アカザの見えない太刀筋も躱す。その一連の流れが至極楽しいのか煌々とした笑みを浮かべている。

 

 ヒソカ

「良いぃ〜、凄く良いよ〜〜〜♡」

 

 A

「キモいよー!」

 

 カノン:拳銃(75)

「1d100=1(クリティカル)

 

 B

「あ」

 

 あっ! 

 

 A・C

「「………………」」

 

 ………ひ、必中とダメージボーナス1d8、どっちが…

 

 B

「必中で」

 

 ダメージボーナスだと一発で

 

 B

「必中で」

 

 ………はい。

 

 ヒソカ

「良いぃ〜、凄く良いy「パアァン………」

 

 カノンの不意をついた弾丸は、見事にヒソカの右腕に被弾しました。

 

 カノン:リボルバー

「1d8=5」

 

 ヒソカ:HP(防護点?)

「?? →??」

 

 ヒソカ

「………!」

 

 煌々と笑みを浮かべていたヒソカですが、その表情は右腕に入った衝撃によっと硬直します。

 先ほどの笑顔が嘘のように真顔で凍りついたその顔を、ヒソカは自分の右腕に向けてから、驚いたような表情を浮かべてカノンを見ました。

 

 ヒソカ

「………へぇ♡」

 

 息を吐くように出た言葉とも言えない短いセリフに、カノンは背中にガリ〇リ君で撫でられたような感覚に陥ります。

 

 C

「なんでガ〇ガリ君?」

 

 別になんでもいいじゃん。

 

 カノンはヒソカにとっての好奇心を向けられ、寿命の縮まる思いを今ここで体験しています。

 まるで檻の中に入れられ、その外から殺人鬼が貴女を殺そうと笑って手を伸ばしているような…檻の中にいるから死なずに済んでいる。檻が壊れたその時は………そんな狂気を彷彿とさせるヒソカの気配に、カノンはSAN値チェックです。

 

 B

「なんでだよぉー!」

 

 もう決まったことだ。だから説明してあげるけど、ヒソカに一撃加えた人は原作のゴンのようにヒソカに強く愛されます。

 

 A

「うわぁ………」

 

 B

「最悪………いや、災厄だ」

 

 アズマ

(そんな…ヒソカさん………まさか私に向けていたあの暑い視線は嘘だったの?)

 

 もしかしてヒソアズ続けてるの? 

 

 C

「正直続けるべきか悩んでる」

 

 とりまSAN値チェック。減少量はさっきと同じね。

 

 カノン:SAN値(69)

「1d100=94 1d8=3 69→66」

 

 B

「うへぇ………」

 

 ヒソカは吊り上がった口角を右手で隠すと、肩を震わせて堪えるように笑います。

 

 ヒソカ

「少し手を抜き過ぎたかな♡やるね、カノン♤」

 

 カノン

「約束通り、ここは通してもらいますよ」

 

 ヒソカ

「もちろんだよ♢それにこれ以上続けたら………歯止めが効かなくなっちゃうもん♡」

 

 そう言い残して、ヒソカは屋敷の玄関の方へと歩いて行きました。

 全身から溢れる殺意の矛先は貴方たちにこそ向けられていませんが、先ほどのものより禍々しく壮大です。

 

 A

「またSAN値チェック?」

 

 もし矛先が向いてたらするね。"1d8/1d20"くらいで。

 

 A

「もしやったらアカザ発狂しちゃう」

 

 C

「早く先は進みます」

 

 B

「地下への扉をガチャります」

 

 カノンが扉を開けると、そこにはやけに小さな小部屋があります。服屋とかにある試着室くらいの広さです。

 

 アカザ

「狭いな」

 

 B

「中に入る」

 

 カノンが中に入ると、入ってきた扉のある側の壁に何か機械がついている事に気づきます。

 コインの投入口があり、小さなモニターが付いているだけの機械です。

 

 アズマ

「ここにコインを入れるんですかね?」

 

 ん? その発言は機械を見るために部屋に入ろうとした感じかな? 

 アズマが部屋に足を踏み入れると「ブーッ!」と音がなり、モニターには「Over」と表示されます。

 

 カノン

「一人づつじゃないと行けないようですね」

 

 アズマ

「ではヒソカさんに攻撃を与えたMVP様からどうぞ」

 

 カノン

「ありがとうございます」

 

 では中に入って扉を閉めます。するとモニターにコインのマークが表示されます。

 

 B

「コインを投入」

 

 一度大きな音と共に部屋が揺れると、身体が一瞬軽くなるよくな錯覚があります。部屋ごと下へと降りているようです。

 

 カノン

「またエレベーター」

 

 10秒足らずでエレベーターは止まり、扉が自動で開きます。

 扉の先にあるのは地下…ではなく海蝕洞です。

 目の前に広がる海へ続く海面には、一隻の豪華客船が停泊していました。

 

 A

「かいしょくどう?」

 

 海蝕洞。要約すると波で削られた海面にできた洞窟の事だね。

 

 B

「誰がいる?」

 

 ビーンズがいます。あの豆頭の人。

 

 ビーンズ

「おめでとうございます。二次試験最初の合格者ですね」

 

 カノン

「僕が最初なんだ………たぶん、ヒソカが足止めしたせいなんだろうな」

 

 ビーンズ

「試験終了までどうぞ船内でおくつろぎください」

 

 そうこう行ってる間に、残り2人もエレベーターから降りてくるだろうな。

 

 A

「特に待ってる間問題無し?」

 

 問題無し。強いて言うなら後ろが騒がしいなぁー。

 

 アズマ

「ヒソカさん元気ですね」

 

 アカザ

「もうアイツとは関わりたくねぇ」

 

 次にエレベーターから降りてくるのはヒソカだと思うけどね。

 

 では2人も船に乗船するという事で………

 何かしたい事はある? 

 

 A

「念の回復」

 

 B

「客船の中に何か施設はある? 豪華客船って言ってたけど」

 

 まず貴方たちが泊まる寝室が一人一部屋割り振られています。

 正直それ以外は適当なんだよね〜。プールとかバーかな? 何か要望があればその施設が生えてきます。

 

 アズマ

「車やバイクには詳しいんですけど、船には疎くて…最近のは凄いですね。ほら見てください! バーが生えてきましたよ!」

 

 比喩だから生えるところを目撃しないで。

 要望にそって、予めそれがあったって処理にするんだから。

 

 アカザ

「俺は寝室で休ませてもらうぜ」

 

 カノン

「おやすみなさい、アカザさん」

 

 B

「そういえば今何時?」

 

 一次試験が始まったのが昼過ぎってことにしてください。今は…19:00くらいかな。

 

 B

「二次試験でだいぶ時間が過ぎたね。7時か………じゃあガンショップに行くから生やして」

 

 生やした。

 

 カノン

「僕はガンショップに行こうと思うけど、アズマさんはどうする?」

 

 アズマ

「んー、私は身体を動かしたいですね〜」

 

 プールあるけど泳ぐ? 

 

 C

「ダイス振ってクリティカルかファンブル出したい」

 

 A

「ここで成長する機会を稼ぐのか…」

 

 豪華客船にありそう…かわからないけど、スポーツジムとかでいい? 

 

 C

「ガンショップといい、この船なんなの?」

 

 うるせぇ。

 

 アズマ

「私はスポーツジムで一汗かこうと思います」

 

 A

「念が消費してさえなければ俺も………」

 

 で、カノンは何を買う。

 

 B

「念は温存したいしちゃんと寝たいから、火薬以外の素材を買う。弾頭と薬莢かな?」

 

 購入したら寝室で作るってことでいい? 

 

 B

「うん」

 

 じゃあ次はアズマ。ジムで何する。

 

 C

「サンドバッグはある?」

 

 あるね。

 

 C

「こぶしとキックをひたすら打ち込む」

 

 えぇー試験終了まで残り一時間を切ってます。

 そうだな………成長目的なら、10分に1回ダイスが振れます。6回振っていいよ。

 

 C

「轢き殺すのがメインだから、成功率の高いこぶしを育てます」

 

 アズマ:こぶし(50)

「1d100=60,44,57,55,17,55」

 

 はい。クリティカルもファンブルも無し。残念でした。

 

 そこで客船内のスピーカーに電源が入り、アグルの声が聞こえてきます。

 

 アグル

『えぇーはい。ただいまを持って二次試験終了です。合格者の方々、えぇー三次試験会場へはこの船で向かいます。到着は翌朝の5時…それまで各々好きに過ごしてください。俺の仕事もここまでなんで、俺はバーで飲みます。そっとしといてください………何か質問があれば係員に』

 

 音声はそこで途切れます。

 

 アカザ:念能力(60)

「1d100=32」

 

 アカザ:休息による回復

「1d3=3 7→10」

 

 A

「だいぶ回復した。アカザはこれから夕食食ってからジムでマーシャルキック育てます」

 

 B

「ガンショップあるなら射撃場あるでしょ。もちろん弾と銃は貸し出しだよね?」

 

 アズマの影響を請け負って…まぁ一度許可した手前、好きにしてください。

 ただし、全員10回までね! その後は風呂入って寝ろ! さもなくば寝不足補正かける。そしてファンブルしたらヒソカだす。

 

 B

「そんな扱いをされるヒソカが可愛そう」

 

 A

「とりま了解。ま、ファンブルなんて出るわけねぇし?」

 

 アズマ

「ふぅ………では夕食挟んで再開ですね!」

 

 アカザ:マーシャルアーツ+キック(60)

「1d100=45,47,47.65,9,38,1(クリティカル),24,41,18」

 

 カノン:拳銃(75)

「1d100=55,35,70,98(ファンブル),34,15,78,35,47,83」

 

 アズマ:こぶし(50)

「1d100=3(クリティカル),64,44,41,74,52,60,28,67,64」

 

 B

「フラグ立てたのはアカザだよ!!!」

 

 ー

 ーー

 ーーー

 

 カノンは射撃場でリボルバーを構えています。銃の貸し出しもしていますが、あなたは弾だけ貰って自分の愛銃を使っています。

 腕に伝わる反動が、まるで自分の心臓が生み出す鼓動のように感じる。一心同体とも言える状態で引き金を引いていた貴女は、すぐそばに立つヒソカの存在に気付きませんでした。

 

 ヒソカ

「………やぁ♡」

 

 カノン

「またあなたですか。何の用ですか?」

 

 ヒソカ

「別に♤用なんて無いけど………」

 

 カノン

「そうですか。じゃ、僕は失礼しますね」

 

 そんな貴女の腕を掴み、ヒソカは自分に引き寄せてから壁際に追いやります。

 左腕を掴んだまま、反対の手は壁につけている…俗に言う壁ドン状態です。

 

 カノン

「痛っ…用は無いんでしょう。離してください」

 

 ヒソカ

「んーーー、ど・う・し・よ・う・か・な・♡」

 

 カノン:こぶし(50)

「1d100=46」

 

 次第に顔を近づけて来るヒソカ。その顔面に、カノンの平手打ちが入ります。その隙にカノンは手を振りほどきますが、ヒソカは表情を変えずに貴女を見て笑っています。

 

 ヒソカ

「どうやら………別の意味で好きになったみたいだ。揶揄いがいがあって♡」

 

 カノン:隠れる(80)

「1d100=26」

 

 カノン:忍び歩き(50)

「1d100=30」

 

 カノンはその場から煙のように消え失せました。

 ヒソカはカノンのいた場所を眺めながら笑みを浮かべ、「そう言うところだよ、カノン」と独り言を呟きます。

 

 ー

 ーー

 ーーー

 

 はい。カノンさんはSAN値チェックです。

 

 B

「中の人も削れてるんだが?」

 

 C

「ヒソカさんはあまり好きなキャラじゃ無いの?」

 

 B

「うん。私はね」

 

 カノン:SAN値(66)

「1d100=77 1d3=1 66→65」

 

 A

「ヒソカノ」

 

 それはさておき、ひとまず本シナリオの一日目が終了しました。

 休息による自然治癒で、体力が1d2の回復。念は全回復です。

 

 B

「ついでに成長ロールしない?」

 

 うん? 成長ロールはシナリオが終了してから行う予定ですが。

 それを今行いたいと? 

 

 A

「まぁ長いシナリオなら、クリティカルとかが被ることもありそうで勿体ないからな。気持ちはわかる」

 

 C

「また"目星"がファンブルするかもしれないしね」

 

 このタイミングで………ふむ。いいでしょう。

 それでは「成長ロールはシナリオ中のその日の終わりに行う」をハウスルール追加します。今後はそのルールに従ってください。

 

 各自、成長ロールをどうぞ。

 成長ロールはその技能を振って、()()()()()1d10成長できます。成功してしまうと残念なことに成長しません。

 成功率の高い技能ほど、成長し辛いということですね。

 

 〜プレイヤー共成長中〜

 

 A

「成長したの、アカザは"キック"と"目星"だけか。"応急手当"と"マーシャルアーツ"成長して欲しかった」

 

 B

「カノンは"目星"2回ファンブルしたくせに、成長しなかったよ…あ、それと成長ロールでクリティカルが出たんだけど、その場合の処理は?」

 

 クリティカルは成功扱いで成長無し………と、言うべきかも知れませんが、発狂アイデア以外のクリティカルはちゃんとメリットとして与えたいので、固定で5成長していいですよ。

 ファンブルが出たら1d10+5で成長です。

 

 B

「やったー。それなら拳銃が5、薬学が11成長する」

 

 あと回復ロールもしといてね。

 

 アカザ:休息による回復

「念能力10→12 HP13→14」

 

 カノン:休息による回復

「HP8→10」

 

 C

「アズマの運転(自動車)は94です。こぶしと心理学もキチンと上がりましたね」

 

 成長し過ぎじゃない? 

 あ、それと今のうちに説明しておきますが、成長する上限は95までです。

 

 B

「ファンブル5%は揺るがないのね」

 

 では次回から二日目に入ります。




私生活の愛人(アナザーパートナー)
念を込めて作った鍵を具現化し、その鍵を回す仕草を行う事でバイクを召喚する具現化系の念能力。
バイクは念をエネルギー源にしている。
自分もしくは同乗者の念を消費する事で「運転技能補正+10」「轢く時のダメージ+1d6」「回避率+10」とバフを付けることができ、念を消費して「修理」も行える。
タクシーと比べて小回りが利き、本人曰く戦闘用であり緊急用。
ヘルメットもセットで現れる(防護点2)

・制約
1.使用した念能力と同じ量だけ、タクシーの維持費がその日は増える。
2.タクシーが廃車の間に使うと、タクシーの修理費が増える。


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1-05

現在のアカザ、カノン、アズマの体力と技能。

〇アカザ=レッドフリーズ(18) 職業:旅人
STR 11 DEX 8 INT 17 アイデア 85
CON 14 APP 8 POW 10 幸運 50
SIZ 14 SAN 50 EDU 11 知識 55

SAN値 50→43
HP 14
念能力 12

ダメージボーナス 1d4

応急手当:70 回避:16 隠す:80 値切り:45 マーシャルアーツ:76
居合:71 日本刀:80 キック:63 目星:32


〇カノン=バンディック (12) 職業:放浪者
STR 8 DEX 13 INT 16 アイデア80
CON 13 APP 14 POW 14 幸運 70
SIZ 8 SAN 70 EDU 13 知識 65

SAN値 70→65
HP 11→10
念能力 10

隠れる:80 聞き耳:75 忍び歩き:55 芸術(スリ):61 目星:80
回避:76 拳銃:80 薬学:52



〇アズマ=ウインターライト(20) 職業:タクシードライバー
STR 12 DEX 16 INT 12 アイデア60
CON 14 APP 16 POW 17 幸運 85
SIZ 16 SAN 85 EDU 12 知識 60

SAN値 85→82
HP 14
念能力 11

運転(自動車):94 機械修理:35 聞き耳:75 ナビゲート:70 目星:80
運転(バイク):80 こぶし:53 心理学:73


 アズマ

「おはようございます! いい朝ですね!!」

 

 あ、はい。では二日目を始めますか。

 貴方たちは客船内に響くアナウンスの声で目を覚まします。時計に目を向けると時刻は「AM 4:30」で、到着30分前のお知らせのアナウンスだったようです。

 

 アカザ

「クソネミ………」

 

 カノン

「まったくですね。僕も早起きする方ですが、後一時間寝たかったです」

 

 ………おや? 

 それではまるで同じ部屋で目覚めたようなロールプレイですね? 

 

 アズマ

「昨夜はお楽しみでしたね」

 

 それだとその場にアズマもいるね。

 

 A

「今のは間違いだ」

 

 アズマ

「一夜の間違いでしたか」

 

 A

「語弊を生む言葉を使うな!」

 

 カノン

「僕はヒソカに変な事言われて怖くて…それでアズマさんの部屋に逃げ込んだんです」

 

 アズマ

「よしよし♪」

 

 アカザは? お前もヒソカ怖くてアズマの部屋に? 

 

 A

「流石に女性の部屋には逃げないだろ。アカザは自分の部屋で寝ました! 起きたら何故か部屋にいたカノンに話しかけられただけ!」

 

 C

「じゃあ私たちが部屋を間違えてアカザの部屋で寝た事にしよう」

 

 アカザ

「自分の部屋に戻ったら二人がベッドで寝てるから、俺はソファーで眠ったぜ。で、アズマの馬鹿でかい声に起こされた」

 

 アズマ

「おはようございます!」

 

 アカザ

「はいはい」

 

 アカザの社会的名誉を守る建前はできましたね。

 では先ほども言った通り、まだ予定時刻まで30分あります。各自取りたい行動はありますか? 

 

 カノン

「では僕は銃の整備をしないと…」

 

 アカザ

「日課の素振り」

 

 アズマ

「うっ………念が…吸われ………」

 

 カノン

「アズマさん!?」

 

 え………あ、なんのロールプレイかと思ったら念能力の制約ね。

 

 C

「タクシーにアズマの念総量と同じだけ念を使わなければいけない。足りなかった場合は翌日に足りない分を消費する」

 

 アズマ

「いつもは足りない分でその日の夜にドライブするんですが、船の上で走らせる場所はなかったので………一次試験でヒソカさんとアカザさんの念を少し使わせてもらったので、残りは………」

 

 アズマ:タクシーの維持費による減少

「念能力11→7」

 

 不便な能力ですね。

 この中で一番不便かもしれない。

 

 B

「カノンの念能力は寿命削るんですが?」

 

 まだ使ってないクルタ族の方の念能力ね。

 でも余生を全うするまでH×H.TRPGやるとは思えないし、寿命とか正直………

 

 A

「GMがそれ言っちゃお終いよ」

 

 話は変わるけど、念能力はまだアズマしか使ってないのね。

 

 B

「そういえばそうだね。念能力は使わなくても、念は使いたいな」

 

 C

「タクシーの仕事すれば、乗客の潜在した念使ってノルマ達成するんだけどね。試験中の今は使わないと翌日の朝消費するから、他のみんなより積極的に使わないと」

 

 そんなアズマの不安など露知らず、「最終試験会場に間も無く到着します。受験者の皆様は甲板へ集合してください」とアナウンスが流れますね。

 

 カノン

「アズマさん。次が最終試験だそうですよ」

 

 アカザ

「昨日はこの船で三次試験会場に向かうっつってたよな?」

 

 アズマ

「はい。たしかに"最終試験会場に向かう"とは言ってませんでしたね」

 

 鋭い、よく覚えてますね。

 そこまで気付いたのなら、何か試験内容に変更があったんじゃないかと貴方たちは察するでしょう。

 

 カノン

「ひとまず甲板へ行きましょう。整備の片付けが終わったら僕も向かうので、先に行っててください」

 

 アズマ

「そのくらい待ちますよ」

 

 じゃあ3人揃って向かう感じでいいね? 

 

 アカザ

「俺も待つよ」

 

 はい。

 ではカノンを待って全員で甲板に出ると、船の進路上に大陸が見えます。

 向かう先には港もあり、そこを目指しているのは間違いないでしょう。

 

 C

「港町?」

 

 町というよりは大きな公共施設で、建物がいくつか建っている感じです。そこにとってつけられた港がある感じ。

 

 A

「じゃあもう聞いちゃおう。ビーンズさんいる?」

 

 いる。

 

 アカザ

「ビーンズさんとやら。あそこが………三次試験会場か?」

 

 ビーンズ

「最終試験会場です。受験者の減りが思ったよりも早かったので、急遽次が最終試験となります」

 

 アカザ

「あの施設はなんだ?」

 

 そう言うとビーンズはその施設が「ハンター協会の管轄下にある施設です」と答えます。正直なんて言えばいいかわかんないんだけど、「ハンター協会 第三支部」みたいなイメージでOKです。

 本部では無いけど、ハンター協会の人が仕事する場所。

 

 アズマ

「そんなに受験者減ったんですか………」

 

 カノン

「どっかの変態ピエロのせいでしょうね」

 

 ここで目星どうぞ。

 

 アカザ:目星(32)

「1d100=79」

 

 カノン:目星(80)

「1d100=83」

 

 アズマ:目星(80)

「1d100=72」

 

 成功したのはアズマだけね。

 ではアズマの視界の片隅に、カノンが話にあげたピエロさんが映るでしょう。ついでだから心理学も振ってみよう。公開でいいよ。

 

 アズマ:心理学(73)

「1d100=15」

 

 では見た感じ変わらない様子のヒソカですが、何かしらの強い感情を内側に秘めている。そう貴女は感じるでしょう。

 

 アズマ

「………お二人共、ヒソカさん…まだ何か燻ってるみたいですよ」

 

 アカザ・カノン

「「気をつけまーす」」

 

 はいw

 

 では船は港に停泊し、あなた達はビーンズを先頭に陸へ上がります。

 

 ビーンズ

「それでは最終試験について説明させていただきます。最終試験は協会の雇った試験官と直接戦っていただきます。戦い方、ルールは試験官によって違いますので、その辺は相手の試験官が決まってからその方に聞いてください」

 

 ようは試験官を相手に戦え。ルールは戦うまで不明…です。

 

 A

「うーん、シンプルだけど説明になってない!」

 

 しかしビーンズは説明を終えたつもりらしく、試験官がゾロゾロとやって来ますね。そして試験官が受験者を選び、次々と建物の中へと連れて行かれますね。

 では全員1d100振って。

 

 アカザ

「1d100=68」

 

 カノン

「1d100=14」

 

 アズマ

「1d100=57」

 

 はい。

 ではあなた達3人の前にも、2人の試験官が現れますね。

 

 C

「2人?」

 

 アカザの前に立っている試験官は、鎖鎌を持った初老。カノンとアズマの前にいるのは執事のような姿をした整った口髭のある男性です。

 

 あなた達はその試験官に連れて行かれますが、途中で離れ離れになります。別室で試験を行うのでしょう。

 

 ではアカザから処理します。

 他2人は別室で出番来るまで待っていてください。

 

 B

「ん、リアルで隔離するのね」

 

 ー

 ーー

 ーーー

 

 では最終試験のシナリオを始めます。

 

 A

「おう」

 

 アカザは初老の試験官に連れられてある一室に通されます。が、入る前に「この部屋で試験を開始します」と告げられます。

 

 A

「………わざわざ言うってことは何かある?」

 

 さぁどうします? 入りますか? 

 

 A

「うわぁー! ひとまず部屋の外から中に向かって目星」

 

 アカザ:目星(32)

「1d100=39」

 

 A

「失敗か〜」

 

 部屋の中にはローテーブルと、それを挟むように置かれたソファーがあります。それ以外は特に描写はありません。

 

 A

「失敗だからか、元からか………試験官がどういう意図で言ったのかがわからない。アイデアダメ?」

 

 この場合は心理学の代用ロールって事になるかな。

 じゃあ半分で成功したら、少しだけ教えましょう。端数は切り上げで。

 

 アカザ:アイデア(43)

「1d100=76」

 

 じゃあわかりませんね。

 その言葉を怪しく思うが、言葉の意味の核心に迫ることはできません。

 

 A

「…仕方ないから、警戒しながら入る。入らないと始まらないし」

 

 何に警戒する? 

 

 A

「全体的にじゃダメ?」

 

 その場合、もし罠が起動して床から矢が飛んできても、回避が半分になります。逆に床に的を絞って警戒するならマイナス補正無しで回避できます。

 

 A

「その場合、壁とかからの罠には反応できないか、より酷いマイナス補正をくらうんだろ? だったら全てに対して平等に警戒する。念を消費して"円"も使用する」

 

 わかりました。

 それではアカザは神経を尖らせて、周囲を警戒しながら中へと入ります。

 "円"の判定をどうぞ。

 

 アカザ:四大行の応用"円"(60)

「1d100=7」

 

 ではアカザは自分を中心に半径1mほどの"円"を展開し、その内側にあるものが手に取るように分かるでしょう。

 

 ここで聞き耳どうぞ。

 

 アカザ:聞き耳(25)

「1d100=52」

 

 失敗………ですが背後から鎖特有の「ジャラ…」という音が聞こえて来ます。

 そしてその鎖はやがて、あなたが展開している円の内側へと入ってきました。

 

 回避をどうぞ。

 "円"を使っているのでマイナス補正は無しにします。プラマイ0。

 

 A

「受け流しじゃダメ? "マーシャルアーツ"か"日本刀"で」

 

 いいよ。ただ手段によっては………何かが起きます。マイナス補正とか。

 今は一瞬の出来事で考える暇も本来ないので、どういう効果になるかは教えません。

 

 A

「木刀で受け流すなら取り出すために"居合"。受け流しに"日本刀"技能を使うって事で、両方判定させられそうだな。だったら素手の"マーシャルアーツ"で1発判定の方が確立高いよな………マーシャルアーツで!」

 

 アカザ:マーシャルアーツ 受け流し(76)

「1d100=2(クリティカル)

 

 チッ。

 

 ではアカザの後頭部を狙って放たれた鎖鎌の鎖を、あなたは素手で側面を撫でて軌道を変えました。

 鎌は壁に刺さるが初老が腕を振るうと抜け、今は左手で円を描くように振り回されています。その間にあなたは距離を取るでしょう。

 

 そしてアカザは掌の僅かな痛みに気付きます。

 素手で受けるには相性の悪い武器なのでしょう。今回は運良くダメージは入りませんでしたが、次回から素手で受け流して普通の成功ならダメージが入ります。

 

 アカザ

「………イテ」

 

 初老

「ふむ…不意打ちの反応は中々。念も習得し"円"も使える………と」

 

 風を切り裂く鎖鎌をBGMに、初老の試験官は淡々と確認するように述べます。

 

 アカザ

「わざと鎖の音を立ててといて、何が不意打ちだ。試験ってのは、タイマンって事でいいのか?」

 

(わざと音を立てたのは"聞き耳"成功でわかるんだけど………リアル推理? 偶然?)

 

 初老

「ざっくり言えばそうです。あんたがどんなハンターになりたいのか知りやせんが、ハンターになるには最低でも一つ。武器になる長所が必要です。アカザさん………あんたの長所は?」

 

 そう聞いて来ますね。

 

 アカザ

「俺の長所か………戦闘には心得がある。剣と体術。これは武器になるだろ」

 

 そう言って木刀を取り出す。

 

 初老

「でしょうね。ですがプロハンターの9割は戦える人です。あんたの長所がそんなありきたりのものならば、ワシに"参った"と言わせるくらいの力は必要です。特にこのような………中距離の相手にあんたはどうする?」

 

 そう言ってまた鎖鎌がアカザを襲います。

 特殊な動きをするその攻撃は"回避"などにマイナス補正がかかりますが、"円"が発動しているので無しでいいです。

 

 アカザ:日本刀・受け流し(80)

「1d100=90」

 

 アカザ

「ウグッ!」

 

 鎖鎌は木刀を縫うように飛来し、アカザの肌を傷つけます。

 

 初老:鎖鎌

「1d6=2」

 

 アカザ:HP

「14→12」

 

 初老

「どうしました。それがあなたの武器なのでしょう?」

 

 口ぶりからして、試験官はまだ本気を出していません。

 戦闘開始です。今のが試験官からの先制攻撃ということで、DEX関係なくアカザの手番でどうぞ。

 

 A

「"円"はどれだけ念能力を消費する?」

 

 1消費して5ラウンド使えます。

 途中で止めようが続けようが、1消費します。

 使用中は他の念技能に何かしらのマイナス補正がかかる。

 

 A

「"円"をやめて発を使う」

 

 アカザ

麒麟の蹄(サンドラ)

 

 お、念能力を使用しましたね。

 ただその念能力は変化系でしたね? 強化系の隣にある系統なので補正に-10入ります、

 

 アカザ:念能力"発"(60-10)

「1d100=54」

 

 アカザの握る木刀は文字通り木製の刀。にも関わらずそれは電気を帯び始めます。ただ強化系のあなたが変化系を使うのは手間取るようで、その木刀で攻撃ができるのは次のターンになります。

 

 初老

「電気ですか。優秀な属性ですね………だが発動までが遅い」

 

 初老:鎖鎌(80)

「1d100=50」

 

 アカザ:日本刀・受け流し(80-30)

「1d100=72」

 

 A

「マイナス補正30!?」

 

 あなたの"隠す"太刀筋と同じマイナス値よ。

 まぁその避け難さ、受け難さから相当の鎖鎌の使い手のようですね。

 ダメージロールします。

 

 初老:鎖鎌

「1d6=2」

 

 アカザ:HP

「12→10」

 

 A

「じりじり削られてる」

 

 アカザ

「一泡吹かせる!」

 

 初老の試験官とは距離があり、鎖鎌を振り回して牽制しています。接近するために何か技能を振ってください。成功すればアカザの射程圏内まで近づけます。

 的を射ていれば、使う技能はなんでもいいです。的外れな技能だとマイナス補正。

 

 A

「んー回避か受け流しか………いや、普通に受け流しで」

 

 アカザ:日本刀・受け流し(80)

「1d100=25」

 

 アカザ

「くらえ‼︎」

 

 アカザ:日本刀(80)

「1d100=96(ファンブル)

 

 いいね。そういう展開大好きよ。

 

 なんとかは鎖を弾いて道を確保しましたが、不慣れな変化系を使おうとしたせいか、木刀そのものの念による防御が疎かになり折れます。

 そして「笑止!」と言って試験官は再度鎖鎌で攻撃してきます。

 

 初老:鎖鎌(80)

「1d100=29」

 

 アカザ:マーシャルアーツ 受け流し(76-30)

「1d100=8」

 

 素手による受け流しなので固定で1ダメージです。

 

 アカザ:HP

「10→9」

 

 A

「アズマ…カノン………お前らの成功を祈るぜ」

 

 諦めやがった。

 一度休憩挟むね。

 

 ー

 ーー

 ーーー

 

 一方その頃、カノンとアズマ。

 あなた達1人の試験官に連れられ部屋に入りました。

 

 B

「アズマさんと同じ部屋?」

 

 そう。

 

 アズマ

「あらカノンちゃん」

 

 カノン

「それで、試験内容は?」

 

 試験官

「まずはいくつか質問をします」

 

 質問内容は以下の通りです。

 

 Q,何故ハンターになりたいのですか? 

 

 カノン

「身分証明書の代わりにもなるけど、一番の目的は世界を旅したいから」

 

 アズマ

「本業はタクシードライバーで、ハンターを乗せることもあります。そうなると、立入禁止区域の存在が仕事上邪魔で………ハンターライセンスを取ればその大半に入れるので、それが私のハンターになる理由ですね」

 

 Q,ハンターになるために、あなた達はどこまでできますか? 

 

 B

「どこまで? カノンならそうだな……」

 

 カノン

「命のやり取りに躊躇わず、必要とあれば命も奪う。ただ無駄な殺傷はしたくないから、時には足を撃って逃げるかも」

 

 アズマ

「ドライバーとしてお客様が第一ですからね。その為なら命の危険があろうとも、何度でも試験に参加しますよ」

 

 Q,ハンターになるために友人を殺さなければならないとしたら? 

 

 B

「なんで2人一緒かと思ったら……」

 

 C

「意地悪な質問ですね。と言って答えます」

 

 アズマ

「もしそんな場面に直面するなら、私は不合格になります」

 

 カノン

「僕も友人に手を掛けるのはやだな」

 

「なるほど」と言って、試験官は二人にこう告げて部屋から出ていきます。

 

 試験官

「私が退室してから敗者を一人決めてください。決めたらその敗者は退室してください。その後、部屋に残った人を合格にします」

 

 無情にもそう言うと、部屋の扉は強く閉められました。

 この部屋にいるのはカノンとアズマの2人だけです。

 

 B

「………PVP(プレイヤー対プレイヤー)?」

 

 C

「メタいこと言うと、GMはそんな事しない気がするな。"全員でクリア"ルートが絶対用意されてると思うんだけど」

 

 ………………。

 

 カノン

「…僕はアズマさんを蹴落としてハンターにはなりたくないよ」

 

 アズマ

「あらあら。私もですよ………もしかして他に誰かこの部屋にいる?」

 

 C

「ってなわけで目星」

 

 目星ね…どうぞ。

 

 アズマ:目星(80)

「1d100=70」

 

 特に人が隠れてそうな物、クローゼットとかは置いてないです。

 

 B

「聞き耳」

 

 はい。

 

 カノン:聞き耳(75)

「1d100=78」

 

 聞こえません。

 

 アズマ:聞き耳(75)

「1d100=85」

 

 聞こえません。

 

 B

「あぁーーー……どうする? 負けようか?」

 

 C

「……いや大丈夫。クリアルートわかったかも知れない。GM!」

 

 なんでしょう。

 

 C

「対象を絞ってもう一度聞き耳していい? 対象は─────」

 

 ………よろしい。それなら──────

 

 ー

 ーー

 ーーー

 

 A

「ばなな…」

 

 起きろ。アカザのシーン続きやるぞ。

 出番はそっちから。

 

 A

「つってもどうする…木刀は折れた。体術で鎖鎌を捌くのは体力的にキツい」

 

 そんな君に朗報だ。聞き耳どうぞ。+20でいいよ。

 

 A

「おん?」

 

 アカザ:聞き耳(25+20)

「1d100=86」

 

 流れる血が多いせいか、ドクドクという自分の鼓動音が邪魔して聞こえませんでした。

 

 アカザ

「クソ………」

 

 A

「テーブルとか無いっけ?」

 

 あるお。

 

 A

「テーブルを投擲…蹴っ飛ばす事は可能?」

 

 投擲とキックを、足して割った数値でいいなら。

 

 A

「44か。投げるよか成功値はあるな」

 

 アカザ:テーブルを蹴っ飛ばす(44)

(1d100=92)

 

 蹴飛ばしたはいいが、それはただ宙をまうだけで鎖鎌は容易く両断します。

 当てる事は疎か、障害物にもなりません。

 

 試験官

「どうしました。あなたの力はそんな物ですか?」

 

 初老:鎖鎌(80)

「1d100=34」

 

 A

「"円"を使う」

 

 アカザ:念能力"円"(60)

「1d100=63」

 

 円が展開されるのは次のターン。

 今回の受け流しは補正付きでどうぞ。

 

 アカザ:マーシャルアーツ 受け流し(76-30)

「1d100=31」

 

 アカザ:HP

「9→8」

 

 A

「勝てる気がしない」

 

 頑張ってほしい…そんなあなたに、もう一度聞き耳をどうぞ。

 

 A

「また?」

 

 補正+50で。

 

 A

「ほぼ成功じゃん」

 

 アカザ:聞き耳(25+50)

「1d100=87」

 

 あ? 

 

 A

「ごめんなさい」

 

 お前って奴は………。

 

 A

「守りに専念します。なんかありそうだから、持久戦に入ります」

 

 あいよ。"円"も展開されプラマイ0。専念したので受け流し成功率は+30。

 しかし! それを見て、初老の試験官もスピードを上げます。

 またもやプラマイ0‼︎

 

 初老

「やれやれ。この老いぼれを相手にジリ貧ですかい」

 

 初老:鎖鎌(80)

「1d100=92」

 

 うーん、この。

 先端の鎌は亜音速を超えて壁や床を切り裂きます。もはや素人の目で追うのは困難です。

 そんな鎖鎌の嵐の中で、初老は「老いて目も濁りやしたかな?」なんて自虐を零しています。が、余裕そうですね。

 

 A

「で、聞き耳だよな?」

 

 もうしなくても聞こえるよ。

 アカザが背にしてる壁から、大きな衝突音が聞こえてきます。壁に大きな生物が体当たりするような音です。アイデアどうぞ。

 

 アカザ:いい加減成功しろバカ(85)

「1d100=7」

 

 扉の前でカノン、アズマとは別れましたが、二人が進む廊下のその先にある部屋は一つでした。つまり隣の部屋にいるのはカノンとアズマ。

 そして大きな衝突音といえばタクシーで突っ込んでいると思うのが自然ですが………何故? 

 

 アカザ

「俺に何があるか…って聞いたよな?」

 

 初老

「聞いたのは貴方の朝食です」

 

 間違えた。

 

 アカザ

「今日はまだ何も食べてません」

 

 揚げ足取らないで。

 

 初老

「貴方の長所です」

 

 アカザ

「その答えだけどさ………仲間がいる。じゃダメかな?」

 

 A

「これだけ話せば会話で時間稼ぎできたんじゃない?」

 

 良いでしょう。二人とも、もう入ってきて良いよ。

 

 C

「はいよー。タクシー乗ってドーン!」

 

 B

「結構硬い壁だったね」

 

 アズマ:運転"自動車"(94)

「1d100=14」

 

 アズマ:壁を打ち破る

「4d8=14」

 

 背後の壁を突き破って現れたのは、タクシーに乗ったアズマでした。

 壁の向こうにはカノンもおり、銃を構えています。

 

 カノン

「試験内容は敗者を決めて、あの扉を潜らすこと」

 

 アズマ

「急ですみません試験官のお爺さん。あなたが敗者になってください」




アカザ良いとかないな。

A
「………もう俺が敗者になって、部屋出ようか?」

B
「いやせっかくだから、みんなでハンターなろうよ」

C
「私たちが初老倒して、アカザがクリアになるか知らないけど」


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1-06

前回のあらすじ。
アカザの中の人が、結構落ち込んでる。


 B

「あぁーーー……どうする? 負けようか?」

 

 C

「……いや大丈夫。クリアルートわかったかも知れない。GM!」

 

 なんでしょう。

 

 C

「対象を絞ってもう一度聞き耳していい? 対象は()()()()()()()()

 

 ………よろしい。それならアカザが誰かと戦っていることがわかるね。

 結構劣勢みたいです。

 

 C

「試験官の言い方が妙ってか、GMの言い方に含みがあるんだよね」

 

 てへ☆

 

 B

「勝った人が合格。じゃなくて、敗者を決めろ。ってとこ?」

 

 C

「そうそう。それに"二人の中から決めろ"とも言ってなかった」

 

 B

「それで敗者を外部から持ってくれば良いわけか。でも部屋から出ると敗者扱いされるから………打ち抜く?」

 

 C

「打ち抜くか」

 

 アズマ

「打ち抜きましょう」

 

 カノン

「後ろで見てるね」

 

 ー

 ーー

 ーーー

 

 B

「で、今に至る」

 

 A

「登場する時に格好つけることはできたから、もうどうでもいいよ」

 

 C

「いや戦え。手伝うから」

 

 ってなわけでカノンとアズマが戦闘に参加しました。

 ここからはDEX順に動いてください。

 初老のDEXは………うわ、高ぇ。16です。

 

 C

「DEX順ってタクシーじゃなくて、運転するアズマの値で決めるんだよね? 同値です」

 

 1d100振って。

 

 アズマ

「1d100=43」

 

 初老

「1d100=31」

 

 初老の方が早い扱いにします。

 

 カノン

「あのお爺さん。やけに早いよ」

 

 初老

「………ふむ」

 

 あなた達が戦闘に参加した事を咎めたりはせず、早速攻撃をしてきます。

 

 初老:鎖鎌(80)

「1d100=74」

 

 対象は………カノン! 

 

 カノン

「僕!?」

 

 初老

「やるなら…遠距離持ちからやらんとな」

 

 カノン:回避(76-50)

「1d100=58」

 

 B

「マイナス補正50!?」

 

 A

「"円"と回避専念でプラマイ0だったからな」

 

 初老:鎖鎌

「2d6=7」

 

 カノン:HP

「10→3」

 

 B

「死ぬんだが?」

 

 その前に気絶対抗ロールをどうぞ。

 

 カノン:気絶対抗(85)

「1d100=44」

 

 カノン

「グゥッ!?」

 

 アカザ

「カノン!!」

 

 アズマ

「そっちも手加減無しですか!」

 

 アズマ:運転"自動車"(94)

「1d100=58」

 

 初老:回避(50)

「1d100=12」

 

 C

「避けられたけど、回避はあんまりだね」

 

 B

「鎖鎌:受け流しとかに振ったんじゃない? アカザ、その辺どうなの?」

 

 A

「攻撃当ててないからわかんねぇ」

 

 B

「はぁ〜つっかえ(意味:使えない)」

 

 A

「ごめんて」

 

 カノン

「もう一度食らったらヤバい…」

 

 B

「隠れて銃撃てない? ガチで隠れるんじゃなくて、障害物を挟むくらいでいいんだけど…」

 

 隠れてから撃つ………まぁいいですよ。

 その場合、"避けやすい"というより"狙い難い"という意味で、カノンを狙う時のみ"鎖鎌"の成功値が下がります。

 そして砕けつつも残った壁かな、隠れるのは。そこに駆け込むだけなので撃つのも可能です。

 その代わり、撃つ回数は1回。

 

 B

「十分」

 

 カノン:拳銃(80)

「1d100=16」

 

 初老:鎖鎌 受け流し(80)

「1d100=78」

 

 カノンの放った凶弾は、初老が払う鎖の溝で受け止められました。

 イメージとしてはクラピカが同じことやってたよね。ハンターになった後の、雇い主に売り込む時の試験で。

 

 A

「あーあれね」

 

 B

「でもやっぱ受け流しあるか………ま、想定内だけど。当たったし」

 

 そうだね。()()()()()

 

 B

「鎖にも耐久度あるんでしょ?」

 

 もちろん。

 

 A

「サバイバルナイフを構えて、カノンの近くで待機します。もう肉盾になるしかねぇ」

 

 元気出せよ。

 

 ターンは頭に戻ります。初老からですね。

 命中率に差が出来たので、先にターゲット決めます。

 ………またカノンだ。

 

 カノン

「持てる女は辛いですね」

 

 初老:念能力(105)

「1d100=自動成功」

 

 B

「うぇっ?」

 

 C

「念能力:21だってよ。私らみたいな初心者念能力者とは違えんだ」

 

 初老:鎖鎌(80-20)

「1d100=60」

 

 B

「だぁー"1"足りない!」

 

 足りたんだよ。足りて当たったんだよ。

 

 A

「俺はやるぜ、やるったらやるぜ」

 

 鎖鎌は念を帯び、その壁ごとカノンを貫こうと直進します。

 ………否、貫くように見えました。

 

 アカザ:庇う(DEX×5=40

「1d100=36」

 

 B

「マジで庇った! 流石に死ぬぞそれは!」

 

 A

「今から"堅"で守れない?」

 

 念能力成功すれば好きなタイミングでできますよ? 

 急過ぎると失敗しやすいけど、あらかじめ庇うつもりでいたわけだし等倍で。

 

 アカザ:念能力"堅"(60)

「1d100=67」

 

 アカザ

「二人とも………あばよ」

 

 ダメージ! 

 

 初老:鎖鎌

「3d8=23」

 

 あ、オーバーキルになっちゃった。

 

 A

「堅失敗でしょ?」

 

 うん。成功しても、ダメージ軽減は1d10の予定だからどの道………。

 ちなみに"硬"だと2d10。

 

 A

「どの道バイバイ」

 

 B

「いーやまだだね」

 

 カノン:念能力"発"(50)

「1d100=48」

 

 まぁ使うよね。

 

 カノン

横に倒れた砂時計(ハーフリプレイ)。時を仮定段階まで巻き戻す」

 

 カノン:念能力

「1d6=5 10→5」

 

 B

「あ、演出上の問題でカラコン外します」

 

 はいよ。

 カノンの目は突如として紅に染まり始め、彼女が纏う念の性質が変化します。

 

 C

「どんな能力?」

 

 カノンが言ったように対象を、仮定の段階まで巻き戻す。用は振り直しだな。

 "対象だけ"だからリアルタイムは進んでるんだよね? 

 

 B

「そだよ」

 

 ならまた同じ攻撃をカノンに放とうとしているとこまで、初老の動きは戻ります。その一瞬の短い巻き戻しのおかげで、DEXの差的にアズマの後に判定かな。

 

 B

「仮定の段階に戻るだけで、何もなければ行動は変わらないからね」

 

 C

「つまり妨害すれば回避できると?」

 

 A

(…攻撃モーションって仮定なの…か? 言ったら訂正されそうだし黙っとこ)

 

 B

「最悪、当たったらまた巻き戻せるからね。回避が成功するまで巻き戻す事も可能」

 

 念が尽きなければね。

 

 アズマ:運転"自動車"(94)

「1d100=74」

 

 初老:回避(50)

 

 B

「攻撃モーションの途中なんだよね?」

 

 ………。

 

 初老:回避(50-20)

「1d100=11」

 

 ふうぅぅぅぅーーーーーーッ‼︎

 

 B

「ッチ」

 

 ただ避けたから攻撃はターンの最後まで遅延かな。

 

 B

「撃っていい?」

 

 良いけど念能力使ったから、また1発ね。

 

 B

「狙いも付けずに連写なら?」

 

 あぁー、やりたい事はわかった。念能力が成功したらいいよ。3発で。

 

 カノン:念能力"発"(50)

「1d100=49」

 

 成功するねぇ……。

 あ、先に1d6消費して。6でたら失敗ね? 

 

 カノン:念能力

「1d6=5 5→0」

 

 カノン

「僕の…最後の攻撃です。背を見て育つ凶弾(グローアップチャイルド)。3連射‼︎」

 

 受け流し………しても関係ないか。

 

 A

「GM。能力説明はよ」

 

 背を見て育つ凶弾(グローアップチャイルド)

 最後に撃った弾が被弾した場所に必中のマグナム弾を空いたシリンダー内作る具現化系の念能力。

 避けることができないが、十分な強度を持つ障害物で遮られた場合はターゲットに当たらずに弾丸は消える。(遮った障害物にダメージは残る)

 能力の関係上、最初の一発は実力で当てる必要がある。

 

 C

「一度当てなきゃいけないって言ってた能力ね」

 

 装填場所に直接作り速射された3発は、最初に被弾した鎖鎌の鎖の溝に狂いなく被弾します。

 

 

 カノン:拳銃

「3d8=17」

 

 A

「ダメージは普通の弾丸と一緒なんだ」

 

 B

「うん。ただ今、鎖鎌のさっきのダメージ的に"硬"か"堅"でガード入ってそうなんだよね」

 

 あ、"硬"が鎖鎌の()に入ってるよ。

 だから鎖は無防備。同じとこに着弾したわけだし、ダメージ的に鎖は砕けますね。

 

 カノン

「アカザ………最後くらい決めて」

 

 アカザ

「悪い………ありがとう」

 

 A

「本当にありがとう。俺も念能力使います」

 

 急にボンボン使うじゃんお前ら。

 

 アカザ:念能力"発"(60)

「1d100=23」

 

 アカザ

「拳の型・一迅」

 

 B

「GM」

 

 はいはい。

 

 一迅(いちじん)

 片手で構えて相手に向けて突きを放つ強化系の念能力。

 決まった動き、決まったリズムで放つ事を条件に威力をあげている。

 まったく同じ動きなので、一度見せると以降避けやすくなる。

 

 ジジイは避けます。攻撃モーションは一度解いて回避したので、モーション中による補正は無いです。

 ただこのターン2度目の回避なので、その補正はあります。

 

 初老:回避(50-10)

「1d100=90」

 

 うわ、出目が腐った。

 

 アカザ:一迅

「5d10+1d4=29」

 

 うん。強化系に恥じないダメージだね。

 その一撃は初老の腹部を打ち抜き、打たれた本人は後方の壁を突き破り隣の部屋に投げ出されました。

 

 アズマ

「部屋3つ繋がっちゃいました」

 

 初老

「………いやはや。余計なお世話だったとはいえ、仲間の為に盾になるその勇気」

 

 A

「余計なお世話は言わないで」

 

 B

「事実だけどね」

 

 初老

「そして今の一撃…言うほど優れた長所はありませんが、及第点と言うことにしましょう」

 

 即座に念で腹部を守ったのか、酷い痣はありますが自分の足で試験官は部屋を出て行きました。

 

 カノン、アズマの目論見も知っていたのか、入った時の扉でなく、壁を潜った先の扉から出て行きました。

 

 B

「これで敗者扱いされる?」

 

 心配せずとも、初老が出ると同時にヒゲを携えた試験官がヒョコッと顔を出して言いますね。

 

 試験官

「部屋に残ったお三方。最終試験合格です。おめでとうございます」

 

 ー

 ーー

 ーーー

 

 その後、あなた達は治療を受け自分のハンターライセンスを無事に手にする事ができました。

 あなた達は、これからのハンター生活に浮き足立ちしながらその場を離れる事でしょう。

 

 C

「そういえばヒソカは? 心理学で燻ってるのわかったよね」

 

 あぁ、試験内容決める為に1d100振らせたでしょ。

 あの出目次第で最終試験にヒソカが登場する。

 

 A

「うわぁ………出なくてよかった」

 

 B

「原作だと試験官半殺しにして落ちるんだよね。それで来年の試験でゴン達の代と共に参加」

 

 C

「な〜る〜」

 

 ともあれ「無理矢理TRPGしようぜ:ハンターハンター編」無事、クリアとなります。

 

 お疲れ様でした。

 

「「「お疲れ様でした」」」

 

 結構早く終わったから、後書きで感想とか聞かせてくだちい。

 

 A

「はいよ」

 




はい。
では参加者の皆さんに、今回の感想をお聞きしたいと思いますが………
まずAさん。どうでした?

A
「楽しかったと言えば楽しかったけど、やっぱこう言うのは話重ねていって楽しくなるパターンでしょ。原作キャラとはあまり会ってないし」

続編希望ですか。

A
「はい。次は活躍したい」

おんぶに抱っこでしたからねぇ。

A
「ホント、二人ともありがと。介護してくれて」

B・C
「「いえいえ」」

そんなにダイス目が荒ぶった感じは無かったイメージだけど、なんで活躍の場がなかったんだろ。

A
「………アカザって雑魚なのかな?」

C
「いやいや、コイン探しの時に他受験者一人で完封したじゃん」

ファンブル出したのもコインの蹴飛ばしと、最後の木刀折りかな?
前者は処理できたけど、後者が大きかったな。

A
「鎖鎌相手に何すれば良かったんだよ。素手で」

B
「あれはドンマイ」

では次はBさん。どうでした?

B
「ゴンに会えると思って参加したから、会えないと分かった瞬間萎えた」

ごめんなさい。

B
「というわけで、僕も続編希望です」

カノンの一人称が抜けて無いですね。

B
「TRPGやるとならない?この後遺症」

気持ちは分かる。
あと振り返ってみれば、体力的には一番苦しんだキャラだよね。カノン。

B
「そうだよ!SAN値チェックといい、ヒソカといい、最後の戦いのダメージといい!」

A
「アカザはチマチマ食らってたのに対して、カノン一気にと来たからね」

B
「最後のHP3だよ?強制気絶一歩手前だっての」

クレタ族は大変ですね。

B
「それも正直全然使えてないしね。クレタ族設定、途中で忘れてたし」

念能力だけ覚えてた?

B
「そうそうw」

最後にCさん。

C
「アカザ、アズマ、アグルがややこしかったです」

そうですね。それは満場一致でそうだと思います。
アズマだけアレなんだよね。モチーフにしたキャラがいるって…。

C
「はい。クトゥルフ神話TRPGで使った奴を、ハンターハンター用に改変しました」

B
「東条 冬輝………狂ったタクシードライバー」

A
「タクシー界の英霊………」

芸術(宝具展開)を覚える事を許された人型神話生物。

C
「お前らがこうしたんでしょうが!最初は普通のタクシードライバーで、ステータスも普通なんだよ」

ステータスも(ハンターハンターと)同じだっけ?

C
「違うね。クトゥルフのはEDUが14で、それ以外は10〜12しか無い」

普通だね。平均値だね。

A
「普通のタクシードライバーは、クトゥグアを轢き殺したりしない」

C
「だからそれはお前がふざけて、東条さんのタクシーを宝具に変えたからでしょ!」

B
「クトゥグアの退散の呪文を教えるタイミングで、運転が1クリしたんだっけ?」

A
「そうそう。それがきっかけでニャルさんが「クトゥグアを退ける力をタクシーに与えよう」って」

C
「大人しく呪文を寄越せよな」

はい。話の脱線はそこまでにいたしましょう。
今回のTRPGの感想をもうちょいください。

C
「そうですねー……楽しかったけど、俺も続編希望かな。原作キャラと絡みたいし、バーボンさんの行く末が気になる」

B
「あぁー、カノンも空き瓶くれた礼がしたいね」

A
「そういう事ならアカザはトンパに会いたい。どんな反応されるか気になる」

C
「あと自分はハンターハンター TRPGって聞いてから、G・I編かキメラアント編でタクシー乗り回したくて仕方がなかったので、その辺のシナリオをやりたいな」

そこまで続けばね。

B
「その前にカノンの寿命尽きたりしない?」

尽きないでしょ。寿命が減るのって、横に倒れた砂時計で戻した時の分だけでしょ?数秒じゃない。

C
「少なくとも50歳までは余裕で生きそう」

A
「もっといくでしょ」

せやね。
ま、感想はこんなもんかな。

A
「じゃね?ところで次やるシナリオは考えてたらする?」

私はハンターハンターの続編シナリオを考えます。すぐには無理です。

C
「じゃあ完成するまで私がGMするか?」

TRPGの趣旨は「無理矢理やろうぜ」だけど、それにあったシナリオある?

C
「あるんだなぁ〜題材は"モンハン"」

B
「決まりだな」

では次回作はモンハンで。

次回もながら見程度で見ていただけると幸いかな?
ここまで閲覧してくださりありがとうございました。


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モンスターハンターでやってみようぜ?
1-01


今回もGMはキャラクターシートを確認した上でセッションを仕切っています。しかしプレイヤー同士は把握していません。
それを踏まえてお楽しみください。

○ハウスルール
・HPはSIZ+CON。クトゥルフとは違い割らない。
 理由は忘れた。何故割らなかったのだろう。

・回避はターン中に何度でもできる。
 が、使うたびにマイナス補正。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

今回は導入前の描写から始まります。


 では始めましょう。

 前回のH×Hでアズマ=ウインターライトを操作した中の人。Cが今回はGMを地の文でやらせていただきます。

 そこで問題なんですが、前作GMの方………あなたの名前はDさんで良いんですか? 

 

 Aさん、Bさん、Dさんの3人でやりますか? その流れでCがいないの気持ち悪いですけど………。

 

 A

「これからは仮名を付けるか。統一性があれば別の名前でも良いだろ。アルファベットは順番があるから違和感を感じるんだ」

 

 そうですね。

 

 レッド(元Aの人)

「というわけで色で仮名を名乗ろう。俺はレッド、前作でアカザを操作した中の人だ」

 

 よろしく赤ちゃん。

 

 レッド

「レッドでお願いできる?」

 

 ブルー(元Bの人)

「じゃあ私はブルーで。前作はカノンを操作しました」

 

 グリーン(前作のGM)

「光の三原色は頂いた! 前作GMのグリーンだぜ!」

 

 オッケー名前決まったな。

 光の三原色は(グリーン)じゃなくて黄色(イエロー)だけど。

 

 グリーン

「え?」

 

 ブルー

「緑であってるよ」

 

 おん?

 

 レッド

「バーカ」

 

 じゃあ私はゼノね。

 

 ブルー

「あ? ゼノって何色?」

 

 グリーン

「シルバーのくだりもやってよ」

 

 レッド

「ハンターハンターネタは良いから」

 

 今作はモンハンを題材にしたので、職業にハンターが追加され、それっぽい技能が追加されています。

 

 ○ハンターの職業技能

 ・目星

 自然は危険がいっぱいだ。勿論ハンターには必要だよな。

 

 ・聞き耳

 自然は危険がいっぱいだ。勿論以下略。

 

 ・武器操作"任意"

 武器を操作する為の技能。初期値は25%。

 大剣を使いたいなら、武器操作"大剣"と記述。

 武器によってダメージと攻撃の仕方が違う。

 大剣なら通常攻撃とは別に、高威力で失敗しやすい「溜め切り」が存在。

 弓なら攻撃判定を3回行い、成功数だけ矢が当たる。と言った具合。

 武器全てに通常攻撃とは別のアクションを用意してます。

 

 ・回避

 攻撃を避けないハンターは居ない。

 ランスかガンランスなら話は別。

 

 ・剥ぎ取り

 モンスターから素材を剥ぎ取る技能。初期値10%。

 

 ・採取

 自然から素材を入手する技能。初期値25%。

 

 ・跳躍

 跳ぶ。

 モンハン4からジャンプ攻撃が追加されたから一応ね。

 

 ・調合

 アイテムを合成して別アイテムを作る技能。初期値25%。

 

 ・隠れる

 モンハンワールドプレイしたらあって当然と思った技能。

 

 ・忍び歩き

 隠れるがあるなら、これもいるだろ。

 

 ・投擲

 いろいろ投げるからね。ペイントボールとか。

 

 ・応急手当

 ハンター怪我する機会多いし。

 回復薬を使う時などにボーナスが入る技能。

 

 以上が職業:ハンターの職業技能です。

 

 ひとまず、セッションを始める前にキャラシを一人ずつ確認させてください。

 

 ー

 ーー

 ーーー

 

 入りたまえ。

 

 レッド

「失礼します」

 

 面接かな? 

 

 ではキャラシを拝見させていただきます。

 

 レッド

「お願いします!」

 

 ………………。

 まぁ誰かやると思ったけど、いきなり濃い設定持ってきたね。

 

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 ○ユート(15)

 STR 11 DEX 9 INT 15 アイデア 75

 CON 4 APP 9 POW 12 幸運 60

 SIZ 12 SAN 60 EDU 17 知識 85

 

 目星:80 聞き耳:50 武器操作"スラッシュアックス":80

 回避:68 剥ぎ取り:50 跳躍:50 採取:60 調合:60

 古龍の血 カバディ 投擲:50

 

 125

 

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 この"古龍の血"という技能は? 

 

 レッド

「はい。私はこの技能を活かし、古龍の力を引き出そうという所存であります!」

 

 カバディは? 

 

 レッド

「モンスターのヘイトを集める事ができれば幸いです。ですので初期値をGMに決めていただきたいと思うのですが………」

 

 ひとまず面接スタイルやめようか。

 古龍の血ね。

 

 レッド

「前作はクルタ族とタクシードライバーが活躍したから、キャラをひとまず濃くしようと………」

 

 タクシードライバーは普通の人です。

 

 レッド

「え?」

 

 ん? 

 

 レッド

「それで初期値は? 趣味技能ポイント125残してあるんだけど」

 

 まぁいっか。

 古龍の血の初期値は10で、カバディは芸術扱いにします。

 

 レッド

「了解」

 

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 ○ユート(古龍のハーフ)(15)

 STR 11 DEX 9 INT 15 アイデア 75

 CON 4 APP 9 POW 12 幸運 60

 SIZ 12 SAN 60 EDU 17 知識 85

 HP 16

 

 目星:80 聞き耳:50 武器操作"スラッシュアックス":80

 回避:68 剥ぎ取り:50 跳躍:50 採取:60 調合:60

 古龍の血:80 芸術(カバディ):60 投擲:50

 

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 レッド

「ユクモ装備が良いな。防御補正はいらない。デザインだけ」

 

 それは良いけど、CON低くない? 

 その体力でカバディすんの? 

 

 レッド

「うん」

 

 そ、そう………ちなみに古龍は何をモチーフに? 

(どうせクシャルダオラとかでしょ)

 

 レッド

「アマツマガツチ」

 

 ………ほう。

 では"古龍の血"が成功したら"水圧レーザー"と"雨乞い"を許可しよう。

 

 レッド

「やった」

 

 じゃあ確認したから次の人呼んで。

 

 ー

 ーー

 ーーー

 

 ブルー

「はい、これ」

 

 ふむふむ……。

 

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 ○ツキカゲ(15)

 STR 8 DEX 7 INT 14 アイデア 70

 CON 8 APP 9 POW 6 幸運 30

 SIZ 14 SAN 30 EDU 9 知識 45

 HP 22

 

 目星:80 武器操作"弓":70 回避:14 採取:30 調合:70

 応急手当:60 生物学:71 図書館:60 芸術(スリ):40

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 ………まじか。

 

 ブルー

「マジ」

 

 ほとんどステータス平均値以下だけど。

 

 ブルー

「マジ」

 

 回避無振りってマジ? 

 

 ブルー

「マジ」

 

 ………これは学者スタイルかな。

 

 ブルー

「ちなみに今回は男」

 

 使うの君だから別に良いけど………。

 

 ー

 ーー

 ーーー

 

 グリーン

「確認頼む」

 

 はいよ。

 

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 ○ソリッド(転成者)(15)

 STR 13 DEX 14 INT 18 アイデア 90

 CON 14 APP 10 POW 12 幸運 60

 SIZ 16 SAN 60 EDU 17 知識 85

 HP 30

 

 目星:70 聞き耳:70 武器操作"双剣":80

 回避:80 剥ぎ取り:80 跳躍:60 採取:58 調合:30

 芸術(料理):50 芸術(釣り):50 芸術(虫取り):50 追跡:55

 

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 はい。転成者ね。いると思った。

 申告書にない物は持ってかないから、ここで申請してね。

 

 グリーン

「………あ、考えてない。無しでいいよ」

 

 何か特殊な知識とか力は? 

 

 グリーン

「いやないよ? 知識的には頭良い日本人程度の………でも文化が違うからモンハン世界の文字は読めないんじゃない?」

 

 ま、まぁ会話はできるとしましょう。

 じゃあモンハンを全シリーズやってて、モンスターを熟知してるとかかな? 

 

 グリーン

「ソリッドは頭良い日本人くらいとは言ったけど、名前でわかるだろうけど異世界の人間だから。モンハンなんてゲームないよ」

 

 その異世界はどんな文明なの? 魔法文明? 

 

 グリーン

「全然? 日本現代と違いのない科学文明」

 

 ………え、何のための異世界転成? 

 

 ー

 ーー

 ーーー

 

 はい。

 キャラシを見た感想は「色々と不明点の多い探索者達でした」につきます。

 それと、職業技能にはありませんが、"芸術(料理)"を推奨技能に入れた気がします。

 

 レッド・ブルー・グリーン

「「誰か取るだろ(でしょ)………え?」」

 

 取ったのはグリーンだけでした。

 

 グリーン

「え、余った趣味技能ポイントで、ちょろっと取ったくらいなんだけど?」

 

 レッド

「シナリオ中に肉焼きセット買えば、こんがり肉限定でボーナス貰えるだろ」

 

 ブルー

「まぁ料理はそれでどうにかするとして、武器操作とったけど、アイテムって何持ってるの?」

 

 初期防具と武器+所持金で買えるアイテム。です。

 所持金は(3d6)×100。この金を使って好きなものを買ってください。値段はググって攻略サイトとかのを参考にしてください。

 

 グリーン

「了解」

 

 〜ハンター買い物中〜

 

 何買った? 

 

 レッド

「トビカガチの針」

 

 ブルー

「煙玉」

 

 グリーン

「何も買ってねぇ」

 

 オッケー! 今日もお前ら絶好調だな‼︎(?)

 じゃあシナリオを始めるぜ。

 

 ー

 ーー

 ーーー

 

 ユート、ツキカゲ、ソリッドの3人は、シガナロル村に来ています。

 

 レッド

「白ナルガ?」

 

 シガナロルです。

 ここは樹海に面する場所に位置しており、外へ出れば曲がり角で食パン加えたモンスターとぶつかるレベルです。

 

 ブルー

「怖っ。なんでここに私たちいるの?」

 

 あなた達はまだハンターではありません。ハンター見習いです。

 そしてこのシガナロル村。樹海の中にあることもあって、他の街や町と違い危険が多いと同時に、ハンターの聖地とされています。

 

 ここでハンター試験を受けて合格する事は、ハンターとして箔をつける意味合いもあります。

 

 ユート

「またハンター試験か」

 

 またじゃない。初めてだ。初受験です。

 それともユートだけ留年しとく? 

 

 レッド

「大丈夫です」

 

 では1d100を振ってください。

 出目が低い人から行動開始です。

 

 ユート

「1d100=58」

 

 ツキカゲ

「1d100=100(ファンブル)

 

 ソリッド

「1d100=98(ファンブル)

 

 ………幸先いいですね。

 

 グリーン

「悪いよ!?」

 

 ではユートから行動してください。

 

 レッド

「行動って言ったってな………」

 

 ここで事前情報を開示します。目的とやる事ね。

 ・試験を受ける手続きは申してあります。

 ・試験内容説明の為に教官の家に呼ばれています。

 ・呼ばれた時間は夜で、今は夕方でまだ時間がある。

 ・一度どこかを寄り道するくらいはできるでしょう。

 

 レッド

「なるほどね。要するに………」

 

 悪い事言わないから村の市場で肉焼きセット買え。560Gだ。

 

 レッド

「村には何がある」

 

 アイテムが買える市場。

 武器を生産、強化ができる鍛冶場。

 クリティカルを期待しろ、訓練所。

 今回は入った所で酒しか飲めねぇ、集会所。

 教官の家に先に行っても大丈夫です。

 

 ユート

「ここがシガナロル村…随分着くのが遅くなったな」

 

 レッド

「そう言って市場に行きます」

 

 ゲームを参考に、売ってるものは基本アイテムくらいです。

 

 ユート

「薬草ください。買えるだけ…5本」

 

 そんなに料理すんの嫌い? 

 

 レッド

「所持金が足りない。薬草5本しかか買えないんだぞ?」

 

 飛雷竜の電極針(トビカガチの針)なんか買うからだろ!? 

 

 レッド

「スラアク投げるわけにはいかないだろ」

 

 もういい。次、ソリッド。

 

 グリーン

「鍛冶屋に向かいます」

 

 ソリッド

「大将、やってる?」

 

 鍛冶屋のカウンターの向こうでは、筋肉質な男が熱した鉄を打っていました。その男はあなたの存在に気付くとハンマーを置き、カウンターへ歩いてきます。

 

 大将

「見ない顔だな。装備からして…新米ハンターかい?」

 

 カウンターに膝をつき、身を乗り出して尋ねてきます。

 

 ソリッド

「新米どころか見習いだ。ハンター試験を受けるためにこの村に来てな…時間があってちょっと油売ってるわけなんだが、武器強化はいくらかかる?」

 

 大将

「そうだな…強化したいのはその双剣かい?」

 

 ソリッド

「あぁ」

 

 大将

「それの強化なら1000Gだが…」

 

 グリーン

「GM。所持金が500Gしかねぇ」

 

 何も買ってないくせに……。

 

 大将

「受験者割引だ。500Gでいいぞ」

 

 グリーン

「やったぜ。おなしゃす」

 

 ではソリッドの武器にダメージボーナスが付与されました。

 

 ブルー

「なるほど、そういう感じね」

 

 レッド

「てか、ファンブルはどうなった?」

 

 ここでファンブルはないよ。

 

 ブルー

「つまんね」

 

 じゃあツキカゲにはファンブル補正あげるよ。

 

 ブルー

「大丈夫です」

 

 じゃあツキカゲ…の前に、鍛冶屋にいるソリッド。

 強化が完成するのは今夜で「店じまいの時間だから、明日の朝に受け取りに来てくれ」と言われます。

 

 グリーン

「じゃあ店を後にするな」

 

 すると一人の少女とすれ違います。

 

 グリーン

「ふむ? NPCかな。目星」

 

 ソリッド:目星(70)

「1d100=54」

 

 少女の防具からして新米ハンター、もしくは貴方と同じ見習いハンターかもしれません。

 武器のヘビィボウガンを背負っており、その武器も骨製です。所謂初期装備です。

 

 グリーン

「ふーん。顔だけ覚えとく。わざわざ呼び止めたら警戒されそう」

 

 レッド

「チキン」

 

 ブルー

「チキン」

 

 グリーン

「うるさい」

 

 では次はツキカゲの番ですね。

 村についた頃には夕暮れで、こちらもファンブル関係なく一度行動が起こせます。

 

 ブルー

「市場に向かってユートに対して芸術(スリ)」

 

 レッド

「嘘だろ?」

 

 ブルー

「前回の借りを返してもらおうと…」

 

 今回のキャラクターもスリ持ってんのね。

 カノンより成功値低いけど。

 

 ブルー

「そこは他の技能で補うのよ。生物学」

 

 ………へ? 

 

 ブルー

「生物学で人間にできる死角とかを把握してスリに補正入らない?」

 

 …いや〜ちょっと無理があるんじゃない? 

 

 ブルー

「振るだけ振るね」

 

 ツキカゲ:生物学(71)

「1d100=4(クリティカル)

 

 ブルー

「完璧よ」

 

 ………。

 

 レッド

「…こっち見んな。GMの処理に任せる」

 

 ブルー

「………?」

 

 えぇーと、クリティカルだからハッキリわかんだね。

 ユクモ装備の上からでも、ツキカゲの観察眼は生物としての全てを見抜きます。

 人間と全く同じ身体構成…に見えて、それとは違う驚異の気配。

 

 ブルー

「はい?」

 

 殺意や猛威は一切感じないが、内側に秘められた凶器に思わず足が竦む。

 

 ユートは人間じゃありませんでした…ひとまずSAN値チェックかな。

 

 ブルー

「ファッ!?」

 

 レッド

「なんかゴメン」




○レッド(元Aさん) 男
正直なロールプレイをする印象が強い。
ロールプレイ中も隠したい事を突かれると「言えない」とハッキリ言っている。
頭脳派キャラは避けてるのか、そういう探索者を見たことない。

GMをやるのは苦手。

レッド
「INT18のキャラが昔いたけど、目星と図書館が空回りして凡人として終わったトラウマがあるだけよ」

○ブルー(元Bさん) 女
やりたい事をやる。
「クリティカルはいらないから、ファンブルも出ないで」と、嘆いていた事もある。
トゥルーエンドより命を優先したキャラが多く、誰かが死ぬくらいなら諦めようとする。
しかし死にかける事が多い。

GMはやれるが、アドリブに弱い。
GMをやる時もプレイヤーを殺したくないという欲がつい出てしまう。

ブルー
「だって死にたくないじゃん。みんなと生きて後日談をやりたい」

レッド
「気持ちはわかる」

○ムラサキ(元Cさん) 男
仮名がイエローになるかと思いきや、好きな色が紫だからムラサキにしてとの希望。何故パープルじゃない?
今回はGMなのでムラサキとは呼ばれない。
彼が使うキャラは何故かステータスが尖る事が多い。ステータスが10〜12に収まったとしてもロールプレイで変人に変わるイメージが強い。

アドリブが得意で予想外の出来事を対処して矛盾ができれば、シナリオを即座に改変する。
プレイヤーの力でシナリオが変わるのが好評。


「心外だな。俺は特に個性のない普通の人間だぜ?」

レッド
「え?」

ブルー
「は?」

グリーン
「え?」

ムラサキ
「ん?」

○グリーン(前作のGM) 男
プレイヤーをやると美味しい所でファンブルを出してくれる。
場を盛り上げて死にかける事が、ブルーの次に多い。が、生存率は高い。
活躍するかと言えば…微妙。
特殊な設定を持ってきがちだが、宝の持ち腐れ技能が多い。

プレイヤーがシナリオを離れて走り出しても全力で答えてくれるGM。
4人の中で一番評判が良いGM。

グリーン
「嬉しいね〜。GMでも苦しむときは苦しんでるんだけどね」

レッド
「ごめんて」

○黝 証呂(本作品筆者) 男
セッションに参加しているが、誰かは教えない。
レッドかもしれないし、性別を女に変えただけでブルーかもしれない。
ブルーに限らず参加者たちの全員の性別が嘘かもしれない。
まぁ誰か当てた所で、景品も何もないんだけどね。

証呂
「閲覧ありがとうございます。次回もグダグダっとどうぞ」


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1-02

前回のあらすじ。
無意味なSAN値チェック。


 ツキカゲ:SAN値チェック(30)

「1d100=38 1d3=2 30→28」

 

 ブルー

「30しかなかったのに………」

 

 6減ったら不定の狂気だね。

 

 レッド

「いやホントゴメン」

 

 生物学クリティカルだしたブルーが悪い。

 

 ブルー

「出したからにはメリット欲しいんだけど…」

 

 そうですね…クリ報酬は保留にしておきます。

 どっかでいい方向に転がるように仕向けますね。

 

 ブルー

「ひとまずスルか。もう持ってる物全部取ってやるよ」

 

 ツキカゲ:芸術"スリ"(40)

「1d100=96(ファンブル)

 

 ブルー

「GM、早くキャラロスしてくれない?」

 

 相殺! さっきのクリティカルと相殺にしとくから! 

 でも失敗なので、スろうとしたところを本人に見られますね。

 

 ユート

「………えっと…見なかったことにしますね」

 

 ツキカゲ

「もうどうにでもなぁれ‼︎」

 

 ブルー

「煙玉を使います」

 

 グリーン

「村の中で使うな!」

 

 え、市場で本当にやるの!? 

 

 ブルー

「市場で本当にやるのw」

 

 ユート

「見なかったことにするって言ったのに!!」

 

 何かに向けて投げるわけでもなく、ただ煙を焚くだけならほぼほぼ成功だよね………一応1d100振って。

 

 ブルー

「………いやまさかね?」

 

 ツキカゲ:煙玉使用(95)

「1d100=94」

 

 成功! うん! 危なげなんてなかった! うん! 

 

 ブルー

「もうやだぁ…」

 

 では市場を中心に、辺りは煙に覆われました。

 効力は……1d3ラウンドとします。

 

 ツキカゲ:効力

「1d3=3」

 

 では3ラウンドの間、市場は煙に覆われ前も後ろもわからない状態になりました。その場に居合わせた住人や通りすがりのハンターは、煙による不意打ちで激しく咳き込みます。

 

 ユート

「ゴッボ!? え? 何あの人!?」

 

 はい次はユートの出番です。

 

 レッド

「じゃあ教官の家に行きます。で、扉をノック」

 

 その前に、今のあなたは前も後ろもわかりません。

 

 レッド

「煙玉ァ‼︎」

 

 教官の家に無事着くためには、時間をかけて煙幕から脱出してから向かう必要があります。

 それ以外の方法となると、(目星-50)(ナビゲート)(アイデア/2)のどれかを成功する必要があります。

 

 グリーン

「目星、ナビゲートはわかるけど、アイデアは何で?」

 

 記憶を頼りに土地勘で向かうということです。

 ただ初めてきた村なので、一目見た道を覚え、それを思い出せるかを判定します。

 

 グリーン

「なるほど。ちなみにGMとして聞きたいが、君はTRPGにおける"アイデア"と"知識"の違いはなんだと思う?」

 

 些細な記憶を思い出す…または授業で習わない事を使って閃き答えを出すのが"アイデア"。

 生きる上で培った情報を、状況場合に応じて適切に使いこなすのが"知識"ですかね。

 

 グリーン

「あぁーなるほど」

 

 レッド

「GM自身ニキども、そういう会話は後で頼む。で、一番確率が高いのは…アイデアか」

 

 端数は切り上げでどうぞ。

 

 ユート:アイデア(75/2=38)

「1d100=28」

 

 ではハプニングに見舞われこそしましたが、問題なく教官の家にたどり着きます。

 ノックすれば、中から1人の女性が出迎えてくれます。

 

 ユート

「えっと…ユートです。ハンター試験を受けにきました」

 

 女教官

「ユート、今期の受験者だな。全員が揃い次第試験内容の説明をする。それまで中で待っていなさい」

 

 ユート

「お邪魔します」

 

 レッド

「教官について情報カモン。技能ふらない範囲で」

 

 そうだなぁー…じゃあ簡単な容姿くらいは教えよう。

 まず顔は中々の美形ですが、左目の上から縦に傷が伸びています。

 それも相まって"APP(容姿)"は10………いや13…もっとあるか? 

 

 ブルー

「顔に傷のある美女…なんだ? お前の性癖か?」

 

 グリーン

「いやコイツはストライクゾーン広いからな」

 

 レッド

「それが原因で脳内美化され、NPCのAPPは上がり続ける」

 

 ヤメテヤメテ! 

 で、STR(筋力)は14。SIZ(体格)は15くらいですかね。

 今はインナー姿なので、何の武器を使うかはわかりません。

 

 グリーン

「目星で判断した情報がボロボロと〜」

 

 あれはすれ違いざまにパッと見た判定だから。

 

 レッド

「更に目星ふったら何がわかるんだ?」

 

 手のタコのつき方とかで使用武器とか、歩き方から体幹の強さを判断とか? 自分との力の差とかもわかるんじゃない? 

 やってみる? 

 

 レッド

「ジロジロ見て変な勘違いされたくないからしない」

 

 グリーン

「お前もチキンやんけ」

 

 はいでは次…ソリッドの番ですね。

 

 ソリッド

「さてと…そりじゃあ教官殿の家に向かうかな」

 

 そう言って歩いていると、何やら騒がしい声が貴方の耳に届きますね。

 

 ソリッド

「なんだ? 妙に騒がしいな」

 

 その声の方は視線を向けると、市場を中心に煙幕が展開されてるのが分かりますね。

 

 グリーン

「あ、そっか。ブルーの煙玉…まぁソリッドは知らないけど」

 

 ソリッド

「…触らぬ神に祟りなし」

 

 市場にいたわけではないので、ソリッドはそのまま判定も無しに家に行って良いですよ。

 

 グリーン

「ではお言葉に甘えてそのまま向かう。ノックノック」

 

 ソリッド

「たのもー。ハンター試験を受けにきたのだが」

 

 女教官

「今期の受験者か。名前は?」

 

 ソリッド

「ソリッド」

 

 教官はリストを確認して、視線を走らせます。

 やがて目の動きはピタリと止まり、そこに記述してあった情報を述べます。

 

 女教官

「ソリッド…双剣使いか。よし、中でくつろいでてくれ。受験者全員が集まったら試験内容を説明する」

 

 ソリッド

「失礼する………む?」

 

 ユート

「………(無言で会釈)」

 

 何かロール挟んどきます? 

 

 ソリッド

「俺はソリッド。アンタも受験者か?」

 

 ユート

「あぁ。俺はユート…使う武器はスラッシュアックスだ」

 

 ソリッド

「今手元にないが、俺は双剣を使う。試験内容次第では、共に前線に出る事になるな」

 

 ユート

「そうだな。よろしく」

 

 受験者同士でそんな会話をしていると、また新しく受験者がやってきました。あなた達と同じように教官に通され、あなた達のいる部屋に入ってきます。

 

 レッド

「そういえばここはどんな部屋」

 

 んんーリビング。

 テーブルが真ん中にあって、挟むようにソファが二つ。さらに1人がけの椅子が隣の面………お誕生日席みたいな感じで置いてある。

 

 そして入ってきたのは、黒髪で口元をスカーフで隠した少女です。武器は身につけていないようですね。

 

 グリーン

「鍛冶屋で見た子?」

 

 ですね。

 

 ユート

「俺はユート。試験がどんなものか知らないけど、協力する必要があったらよろしくな」

 

 ソリッド

「前衛になるであろう双剣使い、ソリッドだ」

 

 えーあなた方がそういうと少女はスカーフを少しずらし、若干はみ出た口を動かして短く自己紹介をしました。

 

 ユイリ

「ヘビィボウガン使い…ユイリ。よろしく」

 

 そう言って、ユイリは向かいのソファに腰を下ろしました。

 

 お待たせツキカゲ。

 

 ブルー

「今けむい?」

 

 けむいね。

 

 ブルー

「じゃあアイデアふります………はぁ。なんであんな事したんだろ」

 

 ブルーの頭は冷えたようだ。

 

 ツキカゲ:アイデア(70/2=35)

「1d100=35」

 

 成功ね。

 それなら無事に教官の家に迎えますが、その前に幸運をどうぞ。

 

 ブルー

「低いのに………」

 

 ツキカゲ:幸運(30)

「1d100=96(ファンブル)

 

 今回腐りすぎじゃ無い⁉︎

 

 ブルー

「馬鹿な事したからバチが当たったんや」

 

 じゃあ………聞き耳。

 

 ツキカゲ:聞き耳(25)

「1d100=5(クリティカル)

 

 ブルー

「もうやだぁ、この荒ぶりが怖いよ!」

 

 レッド

「俺らも関わりたくなくなってきた」

 

 仲間外れにしないで、君たちの仲間になるんだよ? 

 

 グリーン

「不安しかない」

 

 えぇー、ツキカゲは背後で聞こえてくる会話を、バッチリと聞く事ができました。

 

 ? 

「何かしらんが都合が良いぜ! このまま逃げおおせてやる!」

 

 ? 

「待て! クソッ、応援を呼べッ‼︎」

 

 ブルー

「………キョウカン ノ オウチドコー?」

 

 レッド

「変なフラグ立ったな」

 

 教官の家に着きノックすると、同じように出迎えられます。

 

 ツキカゲ

「ツキカゲです。試験を受けにきました」

 

 女教官

「ツキカゲ、弓使いか。他の受験者はもう集まっている。試験内容を説明するから席に着きなさい」

 

 ツキカゲ

「はい」

 

 女教官

「………ん? 市場が騒がしいな。何かあったのか?」

 

 ツキカゲ

「さぁ?」

 

 コイツ………

 

 ユート

「…あ」

 

 ツキカゲ

「……」

 

 どうすんだお前ら。

 

 レッド

「アイデア振っていい?」

 

 …? 

 どうぞ。

 

 ユート:アイデア(75)

「1d100=81」

 

 ユート

「うーん。知らない人だなぁー(棒)」

 

 アイデア失敗して、覚えてない事にしやがった⁉︎

 

 ブルー

「ありがとう。ホント」

 

 レッド

「こんな借りの返し方やなんだけど」

 

 女教官

「では早速、試験内容を説明する」

 

 そう言って彼女は試験内容を説明し始めました。

 

 女教官(以後はリン)

「君らにやってもらうのは、一泊二日の樹海キャンプだ」

 

 ソリッド

「キャンプ?」

 

 リン

「まず明日の朝、竜車に乗って樹海の入り口へ向かう。そこから真っ直ぐ北へ進み、川沿いでキャンプを始める。そこで一泊し、翌日の夜に樹海を出る。そこからまた竜車でこの村に帰還する。その間の食事は自給自足。そしてその間に、私が用意した3つのクエストを受注してもらう。狩りとサバイバル。ハンターとして必要な素質をそれで判断させてもらう」

 

 スケジュール表ぽっく要約すると、以下の通りですね。

 

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 1日目

 7:00〜   シガナロル村発 & 朝食

 8:00〜   樹海の入り口着 & キャンプ地目指して北上

 10:00〜   キャンプ地到着

 12:00〜   昼食

 13:00〜   自由時間 & クエスト受注(1)

 19:00〜   夕食

 20:00〜   自由時間 & 就寝

 

 2日目

 7:00〜   起床 & 朝食

 8:00〜   クエスト受注(2)

 12:00〜   昼食

 17:00〜   夕食

 20:00〜   樹海の入り口発

 21:00〜   シガナロル村着

 

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 レッド

「………?」

 

 不明点は質問してもいいですよ。

 意図的に答えない事もあると思いますが。

 

 ソリッド

「教官。質問してもいいか?」

 

 リン

「なんだ?」

 

 ソリッド

「自給自足と言っていたが、1日目の朝食もか?」

 

 リン

「それは例外だ」

 

 ソリッド

「聞く限りクエストは2つしかないが、3つじゃないのか?」

 

 リン

「3つ目のクエストはいつ出すかは、意図的に伏せている。ちなみに、3つ目に限らずクエスト内容は受注するまで教えない」

 

 ツキカゲ

「アイテムの持ち込みは?」

 

 リン

「制限はしない…が、過度な持ち込みは減点対象にさせてもらう」

 

 あとは質問あります? 

 

 レッド

「最後にアイテムについてGMに質問。寝袋や水筒を俺ら持ってないけど、必要だよね? 買わないと詰み?」

 

 それは大丈夫です。寝袋、水筒、砥石は貸し出してくれます。

 

 グリーン

「砥石忘れてた」

 

 リン

「質問が以上ならこれで解散だな。村の入り口に、明日の7時までには集合するように。遅れた場合は減点対象だ」

 

 というわけで解散です。

 これから宿に泊まって明日に備えてもらうわけですが、宿代は別で用意していた事とします。

 

 レッド

「もう金ねぇ」

 

 ここからは自由時間ですが、店は閉まってます。それでもやりたい事はありますか? 

 

 ソリッド

「訓練所に向かう」

 

 閉まってます。

 

 ソリッド

「宿で寝る」

 

 ツキカゲ

「その前に自己紹介いいか? 他は知らないが、僕はまだ君たちを知らないんだ」

 

 ユート

「なら俺から。俺の名前はユート、スラッシュアックスの使い手だ」

 

 ソリッド

「俺はソリッド。双剣を使っている。その双剣は今、鍛冶屋に出している」

 

 ユイリ

「ユイリ…武器はヘビィボウガン」

 

 ツキカゲ

「そっか。僕はツキカゲ、武器は弓を使ってるよ」

 

 ソリッド

「前衛2人、後衛2人か。バランスは良さそうだな」

 

 ブルー

「そんな話をしてる中、ユートに話しかけます」

 

 レッド

「ん? なになに?」

 

 ブルー

「いや、これはプレイヤー発言だな。スケジュール見た時に首捻ってたけど、なんかあった? 気になったのは朝食の事じゃないでしょ?」

 

 レッド

「あーいや。一日目はあったのに、二日目には自由時間がなくてさ。昼食と夕食の間」

 

 ………………。

 

 レッド

「ソリッドが聞いて、隠された3つ目のクエストが入るのかと思ったけど、こんなあからさまならタイミングなら伏せる意味はあるのかな…って疑問に思って」

 

 ブルー

「…GM、なんで伏せてんの」

 

 いや答えないよ!? 

 

 グリーン

「そりゃそっか」

 

 ソリッド

「もう良いか? 俺は寝る」

 

 ツキカゲ

「そうだね。おやすみー」

 

 何時に起きます? 

 

 ブルー

「6:30かな」

 

 レッド・グリーン

「「同じく」」

 

 じゃあ各自就寝でいいですね。

 では翌日までカットします。

 

 ー

 ーー

 ーーー

 

 翌日。

 開店準備を商人が始める頃、集会所から鐘の音が響き渡ります。

 ハンターの聖地であるシガナロル村の朝は早く、鐘の音が鳴り止む頃には人々の生活音があちこちで聞こえてきます。

 

 ブルー

「鐘?」

 

 レッド

「どっかの集会所に銅羅があったよね。あんな感じのがあるんでしょ」

 

 グリーン

「現代で言うチャイムか」

 

 せっかくだからちゃんと起きれるか、起床判定しましょうか。

 

 ブルー

「何がせっかくなの?」

 

 1d100振ってください。成功値は"50"

 

 ユート:起床(50)

「1d100=61」

 

 ツキカゲ:起床(50)

「1d100=46」

 

 ソリッド:起床(50)

「1d100=62」

 

 ツキカゲは集会所の鐘の音を聞いて、ゆっくりと瞼を持ち上げます。

 体を起こして窓から外を見れば、眼下ではすでに村の住人たちが活動を始めています。

 

 ツキカゲ

「ここの朝は早いんだな。ふわぁ〜…まだ寝てたいけど、早く行っておこう」

 

 ブルー

「荷物持って集合場所に向かいます」

 

 荷物って、装備以外は何持ってるの? 

 

 ブルー

「煙玉。昨日一個使ったから、残りは2個」

 

 了解。

 では宿から出ようとすると、宿のおばちゃんに呼び止められます。

 

 おばちゃん

「あらおはよー。これからハンター試験なんでしょ? これ食べて頑張ってね」

 

 あなたはおばちゃんから、朝食代わりに"こんがり肉×2"を貰います。

 

 ツキカゲ

「二つも?」

 

 おばちゃん

「ユイリちゃんだっけ? その子はもっと早く集合場所行っちゃってね。それで渡せなかったから、かわりに届けてほしいのよ」

 

 ツキカゲ

「わかった。ありがとね、おばちゃん」

 

 おばちゃん

「気をつけるのよー」

 

 集合場所につきました。

 まだ竜車はありませんが、村の門の縁にユイリが一人寄り掛かっています。

 背負ったままだと寄り掛からないからか、彼女の武器と思われるヘビィボウガンは隣に立て掛けられています。

 

 ツキカゲ

「おはよう」

 

 ユイリは小さく会釈します。

 

 ブルー

「可愛いやん」

 

 ツキカゲ

「これ、宿のおばちゃんから。これ食べて頑張ってね、だってさ」

 

 そう言って差し出されたこんがり肉を見て、ユイリはお腹をキュルキュル〜と音を立てます。

 無表情を装っていますが、みるみるうちに顔は赤くなっていきます。

 

 ブルー

「可愛いやん!」

 

 ツキカゲ

「はい、どうぞ」

 

 ユイリ

「…ありがと」

 

 こんがり肉を受け取ると、小さな口で早速食べ始めました。

 

 ブルー

「そういえば昨日の夕食って食べた?」

 

 食べてないね。

 正直そこまで作ってないけど、そのせいでみんな腹ペコじゃない? 

 

 ツキカゲ

「僕も食べよ。隣良い?」

 

 ユイリ

「……」コクン

 

 ツキカゲ

「可愛いやん」

 

 お? 

 

 ブルー

「ミス。今のミス。プレイヤー発言です」

 

 ……ユイリは黙って食事を続けます。

 

 レッド

「おいおい何いちゃついてんだぁ?」

 

 グリーン

「GM、こっち早く」

 

 はい、起床ロール。成功値"60"

 

 ユート:起床(60)

「1d100=98(ファンブル)

 

 ソリッド:起床(60)

「1d100=60」

 

 レッド

「あッ!」

 

 グリーン

「アブネ」

 

 ユートは目が覚めましたが二度寝を始め、更に深い眠りはと落ちていきます。次の起床ロールは"50"ね。

 

 ソリッド

「起きるのが少し遅れたか。まぁいい、まだ余裕はあるからな」

 

 でもアナタ、武器の受け取りもあるのよ? 

 ちなみに今は「6:40」です。

 

 グリーン

「あ、そうじゃん! 急いで宿を飛び出し鍛冶屋に向かいます!」

 

 ソリッドは宿を飛び出して鍛冶屋に向かいます。

 すると宿のおばちゃんがアナタと並行して走ります。

 

 ソリッド

「ファ⁉︎」

 

 おばちゃん

「今日試験日でしょ? これ食べて頑張ってね」

 

 グリーン

「そこまでして食わせたいか!ワレDEX(敏捷) 14やぞ⁉︎」

 

 ブルー

「結構早いね」

 

 ここ逃すと朝食抜きになっちゃうからね。

 シナリオを続けます。

 ソリッドが鍛冶屋に着くと、大将が既に店を開けていました。

 

 レッド

「大将の正式名称が大将で定着したね」

 

 ブルー

「だね」

 

 大将は強化された武器をソリッドに手渡します。

 相変わらず手に馴染む使い慣れた双剣ですが、見た目では分からない程度ですが確かに強化されています。

 

 ソリッド

「流石だな。いい腕をしている」

 

 大将

「今後ともご贔屓に。次は割引しねぇがな」

 

 一方その頃の集合場所。

 今回乗せてくれる竜車が現れ、商人と思われる男が積荷を乗せています。

 どうやらアナタ達を乗せるのは、外交のついでみたいですね。

 

 グリーン

「今更だけど、竜車とは?」

 

 現代で言う馬車。

 馬の代わりに、アプケロスとかが引いています。

 

 そして「6:50」になりました。起床ロール。

 

 ブルー

「心配なので起こしに行きます」

 

 レッド

「サンキュ」

 

 なら強制成功だな。でも一応振る? 

 

 レッド

「ファンブル? いやいや流石に出ないだろ! ファンブってツキカゲと一緒に二度寝とかあるわけねぇし⁉︎」

 

 ブルー

「なんでここぞとあからさまなフラグを立てんだよ⁉︎」

 

 ユート:起床(50)

「1d100=1(クリティカル)

 

 レッド

「ハハッw」

 

 …ではツキカゲがユートの部屋に向かい起こそうと掛け布団をめくりました。しかしそこには誰もいません! 

 驚いて外を見ると、集合場所にはすでにユートの姿が⁉︎

 

 ツキカゲ

「シンプルにイラつく」

 

 レッド

「あ、こんがり肉は?」

 

 ユートのポケットに入ってます。

 

 グリーン

「おばちゃん何者だよ」

 

 ブルー

「集合場所に戻ります」

 

 ツキカゲが集合場所に戻ると、積荷作業は終わっておりリン教官の姿もありました。

 

 リン

「よし! これで全員揃ったな!」

 

 ブルー

「これ絶対、ツキカゲが最後に来たって思われてるよね? ワレ最初やぞ」

 

 グリーン

「最初はユイリだろ」

 

 リン

「早速乗り込め! 出発するぞ!」

 

 全員が乗車すると、商人が手綱を握りアプケロスはゆっくりと歩き出しました。

 整備こそされてますがアスファルト道路とかじゃないからね。長い悪路をガタガタと揺らされながら進むでしょう。

 

 ソリッド

「現代人にはキツイ。ケツが痛ぇ」

 

 デメリットしかない異世界転生者。

 

 ここで皆さん。聞き耳をどうぞ。

 

 レッド

「おん? わかった」

 

 ユート:聞き耳(50)

「1d100=89」

 

 ツキカゲ:聞き耳(25)

「1d100=91」

 

 ソリッド:聞き耳(70)

「1d100=87」

 

 お前ら嘘だろ? 

 

 ユイリ:聞き耳(75)

「1d100=31」

 

 ユイリ

「………何が来る」ボソッ

 

 小声ですが、不意にそう呟いたユイリに注目が集まります。

 やがてそれは全員に聞こえるようなります。

 正体は地鳴りです。小刻みに響く音に合わせて、地面も微かに揺れます。もっとも揺れに気づくのは、竜車に乗り慣れてる商人だけでしょうけど。

 

 商人

「後ろだあぁ⤵︎」

 

 ブルー

「ブフォッ⁉︎」

 

 どうした? 

 

 ブルー

「どうしたじゃねぇだろ! なんで商人の声が若本 ○夫風なんだよ!」

 

 商人

「どうしたんだい? フ〜○タくぅ〜〜ん」

 

 グリーン

「商人(CV: 若○ 規夫)」

 

 いや、NPC増えたら紛らわしいから、特徴を持たせようと……

 

 レッド

「女教官(普通?)、ユイリ(無口系)ときて、なんでア○ゴさんチョイスなんだよ!」

 

 商人

「そんなことよりぃ⤵︎ 後ろが大変な事になってるぞぉ⤴︎」

 

 ブルー

「ヒ、ヒィッw う、後ろ?」

 

 アナタ達が振り向くと、遠くから小型の鳥竜の群れが走ってくるのが見えます。

 その先頭を走るのは、中型モンスターにしてその群れのボス…鳥竜種 ドスランポスでした。

 

 ブルー

「……?」

 

 レッド

「これって"ダンまち"だっけ?」

 

 違います。違いますけど、モンスターパレードです。




今回のセッション、出目が腐りすぎてない? なんで?

ブルー
「私が知りたい」


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