怠惰の才能 (まるぱな♪)
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番外編
11月11日はあれの日


お久しぶりです。
まるぱなです。

龍「さて...表出ろ」

口調キツっ!そんなキャラだっけ?

龍「久しぶりの投稿でしかも番外編かよ!」

だって自己満でしてるだけだから?
ひとつ言うと...評価1付けられて凹んで辞めたくなってた

龍「見切り発車でやるからだよ」

頭の中にはあるのよ?修学旅行編まで

龍「最新巻辺りまで行くなおい!」

最新巻呼んでね...推しがね揺らいでる

龍「...今は誰がいいと思って?」

五月or四葉!

龍「元々一花さんだったくせに...」

まあまあそれはそれとしてポッキーの日...SHARPさんいわくプラズマクラスターの日だからね

番外編いいスタート切れたらいいなと思って...ん?

いいスタート?
いいスタート?

イースターt...
龍「始めまーす」


龍「11月11日...なんかCMでもずっとポッキーの日を推してるな...」

 

そういう龍治はトッポを食べていた

だって最後までチョコギッシリだもん

 

龍「と言ううか棒状で細いのならなんでもいいんじゃねーの?」

 

すると龍治はSNSを開きリア充がやってるポッキーゲームを見て

 

龍「...なにこれこんなのやる人いるの?」

 

そう独り言をベラベラ述べてると

 

ピンポ~ン

 

龍「はーい...だれ...」

 

玄関を開けると意外な人物が

 

二「私よ二乃。ちょっとウチ来なさい」

 

龍「は?なんで?」

 

二「一花が王様ゲームしたいって聞かないのよ...だから人多い方が私の当たる確率減るからあんたを呼んだわけ」

 

龍「行かないとダメ?」

 

二「上杉も来てるからわたし的にも来て欲しいって言うのもあるわてか来なさい」

 

そう言われると龍治は中野家(マンションの隣)へ向かい

 

龍「お邪魔...します...」

 

四「おお豊倉さん!」

 

一「よし!役者は揃ったね...王様ゲームだー!」

 

龍「2,3戦したら帰るからな...」

 

風「俺もだ勉強したいしな」

 

三「とりあえず作って置いてあるから...ほら割り箸」

 

龍「レディファーストで」

 

風「それ語源知ってて言ってるか?」

 

龍「もちろん」

 

風「最低だな!」

 

そんな話をしてる間にも全員割り箸を引いて

 

全「王様だーれだ!」

 

五「私ですね...そうですね...5番の人が2番の人に普段思ってることを言ってもらいます」

 

一「私5番だ」

 

龍「一花さんが5か...俺2...」

 

五「クラスメイトだからこそ言い難いことをお願いします!」

 

一「えーっと...龍治くんって普段健康的な生活を送ってるのになんでそんなに寝てるの?」

 

龍「眠いから」

 

一「あーごめんそうだよね」

 

二「終わったでしょ次よ次!」

 

第2回戦!!

 

龍「あ...俺だ...4番ポッキー買ってこい」

 

風「なんでまた俺の時に!」

 

三「王様は絶対だから行ってらっしゃいフータロー」

 

四「本当は私も言ったらいいんですけど...王様ゲームですし!」

 

二「ほら早く行った行った」

 

それから40分後

 

風「はぁはぁ...ぜんぜんみつかんなかったんだけど!」

 

そこにはポッキーが7箱あり

 

龍「そりゃポッキーの日だから売れてるに決まってるじゃん」

 

四「おかえりなさい上杉さん!それじゃあ3回目!」

 

第3回戦!!

 

二「私ね...ふふ...豊倉のおかげでいいことが出来るわ!1と6でポッキーゲームしなさい!」

 

龍「んなっ!?」

 

一「へ!?」

 

三「二乃...それさせたかったの?」

 

二「もちろんよ」

 

龍「拒否す...」

 

風「王様の言うことは?」

 

龍「ぐぬぬ...」

 

一「や、やろっか...」

 

龍治がチョコの側を咥えて一花が食べ進めて.....

 

龍(ち、近い///いい匂いだしなにこれ)

 

一(近くで見るとやっぱりかっこいいな///最後までいっちゃいそう///)

 

そして...ついに!

 

五「不純です!」

 

龍「ほえ!?」ポキッ

 

二「あっ」

 

一「お、折れちゃったね...あはは...」(最後までしたかったな...)

 

龍「そ、そうだね」(折れてよかった...最後までいってたら///)

 

風「帰っていいか?」

 

と風太郎の一言でお開きになった




えーはいこれがやりたかっただけです。


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本編
初めての崩壊


五等分の花嫁にハマりまくって原作をレンタルで読んでもう止まらなくなったから書いちゃった!


世の中には色々な才能がある

演技の才能、料理の才能、変装の才能、運動の才能、大食いの才能、そして勉学の才能……と言ったように才能とは色々種類は豊富なのである。

 

はたまた…自分の才能に気付かずに人生を棒に振る人間もいる。

 

このお話の主人公もまたその1人……

 

 

~~~~~~~

 

?「眠っ…」

 

今はとある学校の昼休み…彼はいつもと同じように昼寝をしている。

 

女子生徒(以降女生)「また寝てるよ”豊倉くん”…お昼ご飯大丈夫なのかな」

 

男子生徒(以降男生)「大丈夫だってほっとこ”龍治”はいつもあれだから」

 

この物語の主人公は豊倉龍治、成績は下から9番目…しかし彼は1度も赤点を取ったことがない…なのにどうして下から9番目か…それは全教科”オール30点”なのである。

 

龍「ずぴ~」

 

彼の生活スタイルは

 

起床→朝食→登校→授業→昼寝→授業→下校→仮眠→夕食→入浴→就寝

 

なぜかこのスタイルはきっちり守っている

 

昼休み終了5分前になると

 

龍「よく寝た…さてと…」

 

そう言うと彼はカバンの中からゼリー飲料を取り出し

すぐさま飲み干すと次の授業の用意をする。

 

…しかし、彼の…彼の中での完璧な生活スタイルは本日で終わりを迎えるのであった。

 

~~~~~~

 

次の日

 

また昼休みの彼は昼寝をして5分前に起床の生活を送っていた…

 

男生「まるでルーティーンだな」

 

女生「ほんとだよね…いつも5分前…」

 

しかし…この後起こる事件が彼のこれからを大きく変えることになる…

 

先生「よーし席につけ。えーこれから転校生を紹介する…おい豊倉聞いてるのか」

 

龍「聞いてますよ…」

 

先生「それならいい入りたまえ」

 

?「は~い♪本日よりこのクラスでお世話になります。中野一花で~す♪」

 

男生「あの制服黒薔薇女子!?」

 

女生「どうしてそんなお嬢様がうちの学校に!?」

 

先生「それじゃあ中野の席は…はぁ…あの窓の外を覗いてるヤツの隣な」

 

一「了解で~す」

 

言われると一花は龍治の隣の席に付き

 

一「私中野一花よろしくね」

 

龍「どうも…」

 

一「反応薄いな~そんなんじゃ女の子にモテないぞ?」

 

女生「中野さんほっときなよ豊倉くんいつもあんな感じだから」

 

一「そうなの?…へ~」

 

その事を知ると一花は意地悪な顔をして

 

一「豊倉くん?だっけどうしてそんなに無視するのかな?」

 

龍「…」

 

一「分かった!本当はクラスの中に入りたいけど恥ずかしいんだね!」

 

龍「はぁ!?何言ってんの!?」

 

急に大声を上げる龍治に対してクラスの反応は…

 

男生「えっ…今のって龍治の声?」

 

女生「結構カッコイイ声なんだけど…」

 

先生「あいつ喋れたんだ…」

 

とクラス内がザワザワした……先生酷くないですか?

 

ちなみにその後龍治は赤面して顔を伏せた

 

~~~~~~

 

次の日…

 

昼休みに

 

一「ねぇ豊倉くん一緒にご飯食べよ?」

 

龍「すやすや」

 

一「昼寝とは感心しないぞ!」

 

そう言うと一花は龍治に後ろから抱きついた

 

龍「んが!?な、なに!?」

 

一「あ、起きた…ほら食堂行くよ」

 

龍「ま、待ってなんで連れてかれるの!?」

 

そして食堂に連れてかれた龍治は一花と相席することに

 

龍「中野さんどうしてそんなに俺と関わるわけ?」

 

一「隣の席だからだよ?」

 

龍「それ理由としては弱い…」

?「あれ…一花早い…誰?」

 

青いヘッドフォンを首にかけた少女が来て

 

一「あ、三玖この子は私の隣の席の豊倉くん」

 

三「ど、どうも…」

 

龍「はじめまして…」

 

?「あー!一花と三玖もう来てる!」

?「2人とも早かったわね」

 

次はぴょこぴょこリボンをつけてる子とロングヘアの子が来て

 

三「四葉…二乃…」

 

二「てかこいつ誰?」

 

一「私が連れてきた豊倉くん」

 

龍「ど、どうもはじめまして…」

 

四「はじめまして!中野四葉です!よろしくお願いします!」

 

二「二乃よ…一花が連れてきたってことは…またダメ男なの?」

 

一「お姉さんの趣味みたいな言い方やめなさい」

 

?「遅くなりました…」

 

赤い髪のヘアピンが特徴的な子が来て

 

二「遅いわよ五月」

 

五「すみません…そして彼は?」

 

一「彼は…」

 

龍「豊倉龍治…よろしく」

 

五「中野五月ですよろしくお願いします」

 

一通り挨拶を終えると…五月の後ろで棒立ちになってる男性が

 

龍「…何立ってんの上杉…」

 

風「と、豊倉か…てかなんでお前女子に囲まれてんだ」

 

龍「こっちが聞きたい」

 

~~~~~~

その後何やかんやあり

龍治は帰宅

 

帰宅するとすぐさまソファーで仮眠…するはずが玄関前が騒がしく寝れずに…

 

?「これから……教師の……が」

 

?「それ…俺」

 

?「ガーン!」

 

?「あれ…等生くん…」

 

?「さっき…ストー…!」

 

?「……さんが…トーカー!?」

 

?「……早とちり…」

 

そのやり取りがうるさくて怒りに行こうとした龍治は…

 

龍「玄関前でうるさい!…はぁ?」

 

一「豊倉くん!?」

 

風「龍治!?」

 

二「一花の連れてきた子!?」

 

三「…世間は狭い」

 

四「楽しめそうですね!」

 

五「挨拶し忘れてました…」

 

~~~~~~

 

時は流れて…

 

?「ほんと…俺が結婚できるなんてな…」

 

?「そんなに卑屈になること?」

 

?「まあ…6人が俺の人生を変えたのかもな…」

 

?「はじめて見た的はほんとびっくりしたからね」

 

?「でもあれがなかったら今はなかったよな」

 

?「そうだね…あの…地獄のような日々は…」





五等分の花嫁のオリ主モノ結構見てきて…このタイプなかったなっと思いやり始めました


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個性

まるぱなで~す。
意外と見てくれる人いてとても嬉しいで~す。

それじゃあ本編で~す。



五等分の花嫁展行きたかったで~す。(お金ない)


風太郎は何とか中野家へ入ることが出来た…が四葉以外の4人は自分の部屋へ

 

龍「眠い…」

 

風「豊倉はいてくれ頼む」

 

龍「報酬5倍に釣られた上杉が悪いよ…」

 

四「豊倉さんなんならソファーで寝てます?」

 

龍「まあ四葉さんがそういうなら」

 

風「見分けつくのか!?」

 

リビングに入って3人でそんな会話をしつつ

 

風「そういえばどうして四葉は授業受けてくれるんだ」

 

四「上杉さんから教わりたいからですよ」

 

風「四葉…抱きしめていいか」

 

龍「セクハラ教師…解雇…」

 

風「それはやめて!」

 

すると四葉が風太郎を5姉妹の部屋へ案内して

部屋の場所を説明…

 

 

四「五月は真面目な子で余程のことがない限り受けてくれますよ!」

 

ⅤⅤⅤⅤⅤ

 

五「お断りします!だいたい何故同級生の彼なんですか?この辺りにはまともな家庭教師はいないのですか?」

 

四「あ、あはは…」

 

そう言うと2人は五月部屋から退室し

 

一方下の階では

 

二「やば…生地作ったら多すぎたかも…」

 

龍「二乃さん…なにしてんの?」

 

二「クッキーよ一応あいつ家庭教師なんだから歓迎用に作ってあげようと思ってね…ってなんであんたいんのよ」

 

龍「俺が聞きたい…帰って寝たかったのに上杉にとめられた…」

 

二「お気の毒ね…なんならクッキーあげるわ」

 

龍「ありがとう…ちょっと上見てくるわ…」

 

と二乃と龍治が話していた

そこから龍治が四葉組と合流

 

四「あとは一花の部屋…なんですが…」

 

風「どうしたんだよ」

 

四「びっくりしないでくださいね」

 

中に入るとそこはものが散らかり放題で

 

龍「なんだこれ…俺の部屋といい勝負だぞ…」

 

風「こんな所に人が住んでんのか?」

 

一「人の部屋を未開の地呼ばわりして欲しくないなー」

 

そういうと一花は今まで寝ていたようで

 

龍「おい一花さんそこ変わって」

 

と布団を剥がそうとして

 

一「おっとダメダメ!」

 

龍「なんでだ…もしかして一花さん”も”?」

 

一「もってことは?龍治くんも?」

 

四「ほら服着て」

 

風「とりあえずなんでもいいから下に来い」

 

一「まさか龍治くんも脱ぎ癖あるんだね」

 

龍「気付いたら布1枚もなくなって」

 

一「脱ぎ癖って恐いよね」

 

と、一花と龍治2人で盛り上がっていた

すると下から

 

二「おーいクッキー作りすぎたからいる?」

 

龍「やっぱり多かったのか」

 

すると五月以外の6人がリビングに集まり

 

風「それじゃあ授業を…」

 

一「このクッキー美味しいね!」

 

三「二乃なんで私のジャージ…」

 

二「汚れたら嫌なんだけど」

 

四「安心してください上杉さん!私は始めてますから!」

 

風「名前だけじゃねーか」

 

龍「すやすや」

 

龍治が眠くなり船を漕ぎ始め一花の方に頭を乗せて

 

一「ふぇ!?り、龍治くん!?/////」

 

二「龍治って意外と大胆ね」

 

三「それよりジャージ」

 

風「お前らな…」

 

わちゃわちゃしていると二乃が風太郎に近付き

 

二「クッキー嫌い?」

 

風「い、いや」

 

二「大丈夫だって薬とか入っていないから」

 

風「それなら」

 

一掴みで大量に取って

 

二「すごい食べるわね♪はい水」

 

風「ありがとう」

 

と風太郎は水を飲み干して

 

二「ぶっちゃけさ…家庭教師なんて要らないんだよね…バイバーイ」

 

そういうと風太郎はパタリと倒れ

 

五「うるさいと思ってきてみたらどうしたら…あ、上杉さんどうやって送るんですか?」

 

一二三四「あっ…」

 

五「まったく…」

 

龍「んん…」

 

5つ子会議が行われてる中

龍治がモゾモゾし始めて

 

一「ま、まずい!ちょっと龍治くんを私の部屋に入れてくる!」

 

一花はそう言うと急いで龍治を抱えて部屋に戻り

 

五「なら私が送ります…」

 

そうして風太郎を送る人は決まり

…そんな中、一花部屋では

 

龍「んん…」

 

一「やっぱり脱いだか…脱ぎ癖あるとはいえど私以上じゃないかしら」

 

そして数時間経ち

 

龍「なんか迷惑かけてすみません」

 

一「大丈夫だから明日学校でね」

 

龍「う、うん」

 

そう言うと本日の家庭教師はお開きになった




1話1500を目安に頑張っていきますので応援よろしくお願いします


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実力を教えて

は~い…一年ぶり?

ごとぱずも始まったし……久しぶり過ぎて…うん…




 

龍「すぅすぅ…」

 

龍治はいつものように睡眠活動に明け暮れていた。

 

一「ありゃりゃ…龍治くんまた寝てる」

 

 

そのまま時間は過ぎて昼休みになり携帯を見ると…

 

風『話がある、昼休みに食堂に来い』

 

龍「はぁ…」

 

風太郎に呼ばれた龍治はめんどくさそうに呼ばれたままに食堂に向かった

 

 

~~~~~

 

龍「で…どうして呼んだの?」

 

風「家庭教師の補佐してくれ」

 

龍「嫌、無理、却下、めんどくさい」

 

風「否定の連鎖凄いな!」

 

龍「それに俺の学力を知らないで誘うのは頭悪い」

 

風「一応学年一位なんだが!?」

 

龍「そういう頭の良さじゃない」

 

風「なら今日あの5人の家でテストを行う、そのテストを受けてもらう」

 

とめんどくさい要求を受けてしまった

 

風「手は抜くなよ…お前の本当の学力を知りたいからな」

 

 

~~~~~

 

時間は進み5姉妹の家になり

 

風「よく集まってもらった!」

 

四「私たちの家ですし」

 

二「それより龍治もいるのよ!」

 

龍「スヤスヤ…」

一「すぅすぅ…」

 

五「一花と一緒に寝てますけど…」

 

三「まだ諦めてなかったの…」

 

そこからテストの説明になり…

 

三「合格ラインは?」

 

風「60…いや50でいい…おい龍治そろそろ起きろ」

 

龍「んあ?帰っていいの?」

 

風「お前もテスト受ける約束だろ!お前の合格ラインは80な?」

 

龍「え…まじ?」

 

そして6人はテストを受け始めて…10分後

 

龍「終わった…」

 

他『はや!?』

 

龍「どうしたらいい?採点する?ビックリすると思うけど…」

 

風「あ、あぁ…」

 

そう龍治が提案し風太郎が採点していると…

 

風「…嘘だろ…ありえるのか…」

 

龍「言っただろ?ビックリするって」

 

姉妹「できた!」

 

龍「姉妹さん方も出来たらしいよ俺のは後でも…」

 

風「龍治…80ジャスト…しかも最低限の問題しか解いてない…」

 

龍「だから言ったじゃん"まじ?"って配点くらい問題内容見たくらいでだいたいわかるし…」

 

風「…お前の定期テストの内容気になるぞ…」

 

龍「え?"オール30"」

 

他『オール30!?』

 

龍「え?おかしい?あんなの狙って取れるし…先生の配点癖とか見抜けたら最低限の問題数で赤点回避くらい余裕」

 

五「あなた…どうして真面目にテストを受けないんですか?」

 

龍「いや…真面目に受けたところで100取るだけだし…それに100点はもう見飽きた…誰も褒めてくれないし…100取るのが当たり前…そんなの面白くない…時間は有効的に使いたいし…」

 

風「龍治が語ってる間に採点終わったぞ100点だ!」

 

龍「ほら…一人くらい100点いるだ…」

 

風「全員合わせてな」

 

龍「…へぇ」

 

二「やば!逃げろ!」

 

それぞれが自室に逃げて行き

 

風「こいつら全員赤点候補かよ!」

 

龍「テストの解答見せて…」

 

風「あ、あぁ…」

 

龍治は風太郎から5人の答案を見せてもらい…

 

龍「…へえ…おもしろいなこいつら」

 

そのあとに風太郎に答案を返すと…龍治は…

 

龍「家庭教師補佐の件だが…テスト前だけなら受けてもいい…効率の良い点の取り方ならお前より俺の方が熟知してるから」

 

風「まじか!ありがとう!」

 

龍「あとは…4人を呼びつけるだけだけど…一花さんと五月さんは任せて…二乃さんと三玖さんは無理…」

 

風「いや…二乃と三玖って俺も厳しいんだが!」

 

龍「補佐にそこまで求めない…それに今日はもう無理だから帰った方がいい…二乃が通報してたらシャレにならないからな」

 

二「まだしてないわよ!」

 

風「するつもりなのかよ!」

 

龍「俺は帰るから鍵の戸締りだけ頼んでいいか?」

 

二「わかったわ…ほら早く帰った帰った!」

 

二乃に追い出された風太郎と龍治は

 

風「それじゃあ2人は任せた」

 

龍「おう」




リハビリ程度…これ今最初の方だよな…


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龍治と五月


二期始まって悶えてる限界オタクです。

どこまでやるんでしょうね…スクランブルエッグまで行くかな…


あと…三玖を風太郎に任せたせいで…みんなが見たいシーンが飛んじゃうかも!?


 

5姉妹+龍治がテストを受けた次の日…

 

 

龍「はぁ…昨日久しぶりに頭使ったから全然寝れないし…」

 

一「やっほ~龍治くん」

 

龍「おはよ一花…」

 

一「昨日のテストびっくりしたよジャスト80なんてね」

 

龍「効率的に点を取る方法なら問題内容とその人の癖さえ分かれば簡単にね」

 

一「へぇ~そういうの得意なんだ…」

 

龍「それと一花って得意…点とれる教科って数学?」

 

一「よくわかったね」

 

龍「昨日の結果見たから…」

 

 

~~~~~

 

昼休み、龍治はいつものよう…いやいつも以上の時間爆睡していた…

 

一「あらら…今日は声かけない方がよさそう…」

 

一花も声をかけない方が良いと思って龍治を置いて食堂に向かって行った…龍治が起きたのは五限目の授業が終わった後だった

 

龍「…やべ…昼飯食いそびれた」

 

龍治は最後の授業が終わると昼飯代わりになるようにと食堂に向かっていると…

 

龍「あれ…あの赤髪…五月?」

 

五「ん?豊倉くん?どうし…ああ今日は一花が連れてきてませんでしたね」

 

龍「それで昼食食べ損ねた…」

 

五「なら隣良いですか?」

 

龍「…ご自由に」

 

龍治は購買で購入したわかめそばにかぼちゃの天ぷらを食べていた。

 

五「あの昨日言ってた効率の良い点の取り方って…」

 

龍「教えてもいいが…それを教えるには早すぎる…それに上杉の手伝いするのもテスト前だけにしてあるからな」

 

五「…わかりました」

 

龍「…べつに勉強でわからないことあれば教えることはする…全国模試1位舐めるなよ?」

 

五「模試1位!?」

 

龍「うるさい…そうだよ…模試1位」

 

五「よ、よろしければ…家庭教師関係なく…教えていただけませんでしょうか」

 

龍「…おまえの部屋でいいか?」

 

五「いいですけど…」

 

龍「なら俺が食べ終わったら帰るぞ…かぼちゃ食べるか?」

 

五「いいんですか!?」

 

龍治は五月に1つ余ったかぼちゃの天ぷらをあげると嬉しそうに食べていた

 

 

~~~~~

 

龍治と五月がマンションに戻ると…

 

二「なんで五月とあんたが一緒にいるのよ!」

 

五「個人的に勉強を教えてもらうだけです、家庭教師ではないので」

 

龍「まあ…仲のいい人で勉強教え合うようなものだよ…安心して手は出さないってか他の4人もいるのに手を出すほど馬鹿じゃない」

 

2人は五月の部屋に入り…

 

龍「さてと…得意科目が理科だっけ…」

 

五「あれ…教えましたっけ?」

 

龍「昨日のテストの結果から思っただけ」

 

まずは理科の細かいところを教えてあげると五月は納得しているのかすらすらとペンが進んでいて

 

五「ありがとうございます。上杉君より家庭教師向いているのでは?」

 

龍「まあ…上杉は不器用だからな…」

 

五「…それはあなたもですよね」

 

龍「勉強面では器用だと思うが…」

 

五「…まあ配点調整してぴったりの点数とるんですもんね」

 

龍「日も落ちたし…そろそろ帰るわ」

 

五「今日はありがとうございました…また教えてくれますか?」

 

龍「…次はテスト前にな…しっかり今日やったことは復習しておけよ」

 

龍治は五月の部屋を出て…残された五月は…

 

五「豊倉龍治くん…あなたはどうして…」

 

五月はこんなに勉強ができるのに彼の事を認めない親に少し不思議に思い…いつしか五月の頭には落ち込んでいる龍治のことで頭がいっぱいになっていた。

 

五「…私じゃあなたの母親代わりにはなれないでしょうか」

 

この言葉は自分しかいない部屋で消えて行った…





ヒロイン誰になるかな~あ、もちろんあの子以外の4人で考えてますからね。

この調子だと五月が頭一つ抜けたかなって感じですね。
作者は全員好きだから!1人なんて選べない!


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少しの亀裂


唐突な過去エピソード来ます。


 

次の日の昼休み…

龍治は珍しく起きて食堂に向かった

 

龍「おい上杉目の下のクマどうした…目つきが怖いのがさらに怖くなってるぞ」

 

風「…寝ずに歴史の勉強」

 

龍「珍しいな…そこまで追い込まれてるのは」

 

風「…三玖に負けてられるか」

 

龍「…なんで三玖が…まさかお前が三玖に負けたのか?」

 

風「…ああ」

 

その答えを聞くと龍治は口元を抑えて笑いをこらえていて

 

風「…言っておくが三玖はすごいぞ」

 

~~~~~

 

そして放課後になると…

 

龍「帰るか…」

 

龍治が帰ろうとしていると…敷地内で走っている三玖と風太郎の姿を見つけると…

 

龍「なにしてんのあいつ…」

 

一「なにみてるの龍治君」

 

龍「あれ…」

 

走ってる二人を指差すと

 

一「風太郎君も強引だね~龍治君はそこまでって感じだけど」

 

龍「俺は雇われてるわけじゃないからな…」

 

一「龍治君にも聞きたかったんだけど…恋したいとか思わない?」

 

龍「新手の告白か?でもまあ恋はいいかもな」

 

一「あ、龍治君は肯定なんだ」

 

龍「あれほどうまくいかないものはないからな…出来たら楽しいだろうな」

 

一「ならこれから見つけたら?ほら私たち五人の誰かからとかね」

 

龍「なら一花以外かな…」

 

一「なんで!?」

 

龍「…部屋みたから」

 

一「あ、あはは…でも…体はどうか…」

 

そのセリフを全て言わせまいと頭に軽くチョップをかました

 

龍「女子がそれ言うな…」

 

一「あはは…私たち自堕落コンビだもんね」

 

龍「…たしかにな…帰るか」

 

一「なら一緒に帰ろ?」

 

龍「たまにはいっか…」

 

こうして龍治と一花は2人で家に帰っていった

 

~~~~~

 

一方風太郎は…

校庭で大の字になって寝転がっていた

 

風「ま、まさか俺と体力で互角何て…」

 

三「わ、私…クラスでビリ…」

 

と2人で息が上がっていた

 

三「あ、暑い…」

 

すると三玖は恥じらいもなくタイツを脱ぎだした

 

風「お、おい!ほんと…あいつの羞恥心はどうなってるんだ…」

 

すると風太郎は自動販売機で抹茶ソーダを買っていた…するとベンチに座っている三玖の頬に当てて

 

三「ひゃ!」

 

風「わ、わるい!ほら抹茶ソーダだ。言っておくがもちろん鼻水は入ってない」

 

三「え?」

 

風「あれからまた歴史について勉強したからな」

 

三「…みんなにいったの?」

 

風「それなんだが姉妹にも隠しておく必要あるのか?」

 

そう風太郎が聞くと三玖は目元を隠して

 

三「姉妹だからだよ…姉妹の中だと私が一番落ちこぼれだから」

 

風「でも一番点数が高いからな」

 

三「優しいね…でも…私にできること…他の子も出来るよ…五つ子だから」

 

風「ん?五つ子だから他も出来る?」

 

三「そうだよ…だから諦めて…」

 

風「大丈夫だ全員そろって卒業させてやる!」

 

三「私たち五人で100点の姉妹なのに」

 

風「だからだよ三玖の言葉を聞いて分かった…三玖にできることは他の4人も出来るって」

 

三「そうだよ…」

 

風「なら…他の4人ができることも三玖はできるってことだ」

 

するとこの前のテスト結果を見せると

 

風「なにか見えないか?」

 

三「あ…みんな正解してるところ違う…」

 

風「だから全員100点を目指せる逸材ってことだ」

 

三「…五つ子を過信しすぎ」

 

~~~~~

 

それから時間が過ぎて中野宅では

 

二「三玖あいつと何話してたの」

 

三「別に…なんでもないよ」

 

二「最近あの2人来てからみんな変わったわね…五月も四葉も…あんたも」

 

三「変わってない…」

 

一「そういえば上から見えたんだけど三玖と風太郎君どうして走ってたの?」

 

すると三玖の顔が赤くなり…

 

三「な、なんでもないよ…」

 

と言って階段をそそくさと上がり部屋に入った

 

二「一花…あんたも最近様子おかしいわ」

 

一「そうかな?」

 

二「豊倉となにかあった?」

 

一「あはは…昔の人と重なっただけだよ…」

 

二「それって…昔私たちと遊んでくれた子?」

 

一「うん…」

 

~~~~~

 

時はさかのぼり五つ子がまだ小学生の頃…

 

四「みんなこっち~」

 

二「よつばはやい~」

 

五「ま、まって2人とも~」

 

一「ほらみくもいくよ」

 

三「うん」

 

と大人数で遊ぶのには狭い公園がありそこで五つ子は遊んでいた…そこに

 

?「みんなってしまいなの~?」

 

四「そうだよ!わたしたちみんなかぞくなの!」

 

?「ぼくもいっしょにあそんでいいかな?」

 

二「いいよみんなであそぼ!」

 

?「うん!」

 

一「きみなまえは?」

 

?「ぼくのなまえは……」

 

~~~~~

 

現在に戻ると…

 

二「でもあの日以来あの子来なかったじゃない」

 

一「そうなんだけどね…ただ…龍治君とその時のかれが重なって見えるの」

 

二「ありえないわ!もしあの時の彼が大人になってるならもっとしっかりしてるはずよ!」

 

一「あはは…否定できないな…」

 

~~~~~

 

そして次の日の図書室…

 

風「また四葉だけか」

 

四「あはは…ん?上杉さん私だけじゃないみたいですよ!」

 

すると三玖がやってきて

 

風「よ、よう三玖!」

 

すると歴史コーナーの貸し出し履歴を確認すると

 

三「ほんとにしてるなんて…」

 

風「え?」

 

三「あんなことしたんだから…責任取ってよね?」

 

そのタイミングで龍治が図書委員の手伝いとしてくると…

 

龍「…何をした上杉」

 

風「誤解だ!三玖の言い方が悪いんだ!」

 

龍「教師が生徒に手を出すのはどうかと思うが…」

 

風「だから違うって!」





…あれ?三玖が風太郎に取られちゃう…?


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効率的なことしてみよう!


途中までは原作通り、途中から変えてます。

今のところ五月と一花が龍治にグイグイなんですけど…


 

龍「…なんでまた呼ばれたわけ?」

 

現在、龍治は中野宅に居た

 

三「フータローが1人じゃ無理だって」

 

龍「…俺が教えれるのには限界があるぞ」

 

龍治がこの一言を放つと五月がこちらを見てきた

 

風「悪いな龍治…」

 

龍「いいけど…暇だったし」

 

四「それでは勉強始めましょう!」

 

一「私は見てようかな」

 

三「日本史教えてね」

 

五「私はこちらにいるのでお構いなく」

 

リビングには一応二乃以外は揃っていた

 

風「やるか!」

 

二「またいたんだ…この前みたいに途中で寝ちゃわないといいんだけど」

 

と二乃が悪い顔をしながら風太郎に言っていると…

 

龍「俺は寝たい」

 

一「まあまあ私も起きてるから龍治君も頑張って起きてよう」

 

そんな2人を無視するかのように

 

風「どうだ!二乃も一緒に!」

 

二「死んでもいやだわ」

 

風「それじゃあ今回は俺達だけでやるか!」

 

龍「巻き込まれた…」

 

すると二乃が降りてきて

 

二「そうだ四葉、バスケ部が臨時メンバー探してるんだけど。今から行ってあげれば?」

 

四「い、今から!?」

 

二「なんせ5人しかいなくてやっと試合できるってときなのに…可哀そうよね」

 

四「うっ…」

 

風「あ、あはは…そんなの行くわけ…」

 

するとこの状況を見ていた一花と龍治は小声で会話していて

 

龍「これは行くよな」

 

一「行くね」

 

と風太郎には聞こえないように会話していて

 

四「上杉さんごめんなさい!困ってる人をほっとけません!」

 

風「嘘だろ…」

 

一「あの子ほっとけない性格だから」

 

龍「流石長女…」

 

一「もっと褒めてもいいんだぞ~」

 

二「一花も2時からバイトじゃなかった?」

 

龍「…それ間に合うのか?」

 

一「いっけない!忘れてた!」

 

そういって急いでで準備を済ませて出て行こうとする一花

 

龍「急がば回れ…焦って事故起こすなよ~」

 

一「ありがとう龍治君!」

 

と龍治に向かって一花はグッと親指を立てた

 

二「五月もこんなうるさいとこより別のところ行けば?」

 

五「そうですね…」

 

龍「なら俺の家来るか?ここまで減ると風太郎だけでも相手できそうだし」

 

五「ありがとうございます…よろしければ行かせてください」

 

龍「それじゃあリビング片付けてくるから」

 

風「お、おい!五月!龍治!」

 

すると五月は勉強道具を持ってくるために自分の部屋に龍治は家に帰った

 

風「ヨ、ヨシミンナアツマレジュギョウヲハジメルゾ」

 

三「現実を見てもうみんないない」

 

すると三玖がいたことに気付いた二乃が

 

二「あれ?三玖まだいたんだ間違って飲んだ私のジュース買ってきなさいよ」

 

三「もう買ってある、授業しよ」

 

風「あ、そうだな」

 

すると五月が下りてきて…

 

五「それでは…豊倉君のところに行ってきます…二乃何かあったら彼の家のインターフォンで呼んでください」

 

二「え…あ、わかったわ」

 

~~~~~

 

そして五月は龍治の家に来ると

 

五「突然なのにすみません…」

 

龍「いや…いいよ…それに5人にいつかやらせたかったものあったから先に五月にやってもらう」

 

五「え?」

 

すると龍治は1年度末テストの全教科をコピーしていて

 

龍「1年範囲の問題を解いてほしい…」

 

五「いいですけど…」

 

龍「ちなみに条件を付ける理科は普通に解いていいけど国語は6問、数学は10問、英語は8問、社会は10問だけ解いて」

 

五「どうして制限を?」

 

龍「ある場所をその個数だけ解くと30点になるからね」

 

五「効率化…ですか…でも」

 

龍「正直理科以外まだ信用しきれてないんだよ…だからお願い」

 

五「…わかりましたやってみます」

 

五月は渋々その条件で受けると

 

龍「本来のテスト同様1教科1時間ね」

 

そういうとスマホで1時間を計測して…

五月は時折悩みながらもスラスラと回答を始めて…

教科順は国→数→英→社→理となっている。

 

六時間後…

 

五「ぜ、全教科終わりました…」

 

龍「それじゃあ採点するから待ってて…」

 

それから龍治は採点を10分で終わらせて

 

龍「それじゃあ国数英理社で数字言うね」

 

五「は、はい」

 

国27、数22、英23、理78、社20となっていた

 

龍「さて…国語から行くか…解く問題は合っていたんだが…漢字間違いで点が引かれているな…」

 

五「うぐ…」

 

龍「次に数学…数学は最後の方の文章問題の途中式で点数を稼いだ方が良い…先生によっては答えまで行かなくとも部分点をくれる人もいるからな」

 

五「なるほど…」

 

龍「そして英語…スペルミスが目立つ…解く問題数は制限したがテストのどこかに書かれていることもあるからそこも見ておくように」

 

五「あ、あの…」

 

龍「ん?質問か?」

 

五「単語は覚えておいた方が良いと思うんですが…」

 

龍「覚えておくことに越したことはない…だが無理に覚えすぎて他の大事なところを忘れては意味ない」

 

五「ふむふむ…」

 

龍「次に社会…まあ…これに自治問題も加わるからな…毎回自治問題は10点出てるからニュースは見ておくように…スマホで世間で何が起こっているかはわかるだろ?」

 

五「なるほど…」

 

龍「次に理科…一番言いたくないが…」

 

五「ん?」

 

五月は龍治がどうして悩んでいるかわからず

 

龍「バカ真面目か」

 

五「はい!?」

 

龍「理科を最後にやらせた意味わかってるか?」

 

五「え?意味あったんですか?」

 

龍「最初の四教科は効率的なところをやれって言ったよな?」

 

五「はい…あ…」

 

龍「わかったか?クソ真面目に順番に解いてるんじゃない!理科もそうだ点が取れるところからやる」

 

五「なるほど…」

 

龍「俺は上杉と違って効率的なテストの受け方しか教えるつもりはない…ってかそれでしかあいつに勝てない」

 

五「…わかりました」

 

龍「ただ…クソ真面目に解いてこの理科の点数は立派だよ」

 

と今にも泣きそうな五月の頭に手をのせて撫でていた

 

五「…私まじめすぎなんでしょうか」

 

龍「真面目が悪いとは言わない…だけど適度に力を抜かないと体壊すぞ」

 

五「…豊倉君の前だと弱い私が出せそうです…」

 

龍「あはは…いつでも頼れな?」

 

五「…はい」





あれ…メインヒロイン五月?いやいやいや!まだわからん!


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冤罪(?)裁判


2期の2話見ててビビりました…

めっちゃ飛んでる!?って…飛ばしたらダメなところだし…いつの間にかボートに乗ってるし…池に落ちてるし…原作勢からしたらビックリでした。

ってことで原作買って見てください!…これ見てる人みんな原作勢なのかな?アニメ勢の方はどこが飛んだか確認してみてください。




 

龍治と五月はテストの復習をこなしていると外はすっかりオレンジ色になっていた。

 

五「も、もうこんな時間!?」

 

龍「あ~…さすがに二乃が晩御飯用意してるよな…」

 

五「そうですね…丁度タイミングもいいので帰りますね」

 

龍「…さすがに風太郎も帰ってるだろ」

 

五「そういえば…上杉くんと豊倉くんはいつから知り合いなんですか?」

 

龍「高1の最初のテストで同率1位だったからお互いに意識してた」

 

五「ってことは最初はオール100を?」

 

龍「先生の癖とかは和こなさないと分からないし…まあ二学期の中間でわかったが」

 

五「なるほど…」

 

龍「まあ…五月の性格的には正攻法の方が良いんだろうけど…どうしても無理だと思ったら今日教えた方法も一つだから」

 

五「わかりました、本当にありがとうございます」

 

すると五月は龍治の家を出ると自分の家に帰っていった

 

~~~~~

 

一方現在の中野宅では…

二乃がお風呂から上がっていると忘れ物をした風太郎がリビングにいた

 

二「誰?三玖?お風呂入るんじゃないの?」

 

風(二乃ぉ!?)

 

二「いつものとこにコンタクトあるから取ってくれない?」

 

二乃は目が悪くそこにいるのが風太郎だと気付いていないようで風太郎は無視をしていると

 

二「なに?お昼に意地悪したことまだ怒ってるの?」

 

風「や、やば!こ、コンタクト」

 

二「あ、あれは悪いと思ってるわよ」

 

風「どこだ…」

 

二「コンタクトはそこじゃなくってこの上の…」

 

と手を伸ばしていると二乃の胸が風太郎の背中に当たっており

 

二「あ、あれ…確かこの辺に…」

 

二乃は違うところを開けているとその隙に風太郎は離れて

 

二「やっぱり怒ってんじゃん!あいつらのせいだ!」

 

すると二乃は不満をそのまま告げて行き

 

二「パパに雇われたか知らないけどずかずかと家に入り込んで!」

 

まずは風太郎への不満をぶちまけて

 

二「もう1人のあいつも!家庭教師補佐として来てるようだけど雇われてもないのに勝手に来るなんて!今日だって五月を呼び出したりして!」

 

次に龍治への不満をこぼして

 

二「この家に私たち姉妹の中に入る余地なんて無いんだから!」

 

風(こいつ…もしや)

 

二「決めた!今度からあいつらは出入り禁止!」

 

そういうと開いたままの棚の戸に手が当たり…中に入っていた本が落ちてきて

 

風「危ない!上!」

 

二「へ?」

 

風太郎は咄嗟に二乃を押し倒してしまい

 

二「うそ…なんであんたがここにいるのよ!」

 

すると風太郎は…

 

風「ち、ちがう!俺は取りに!」

 

二「撮りに!?私の裸を!?」

 

2人が言い合ってる後ろで…カシャっと音が鳴り2人はそちらの方を見ると

 

五「…最低」

 

~~~~~

 

それから間もなく三玖も風呂から上がり、一花も帰ってきて

 

一「静粛に…」

 

龍「いや…なんで俺まで?」

 

状況を把握できていない龍治までもが連れ出されて

 

五「裁判長…これを見てください被告は家庭教師でありながら生徒の裸を襲っていた…これは上杉被告で間違いありませんね!」

 

風「は、はい…」

 

龍「うわぁ…ついにやったか…じゃあ有罪俺帰る」

 

風「ま、待ってくれ龍治!俺にはお前が!」

 

と強引にズボンを掴んで引き留めようとしていると

 

龍「お、おい!バカ!ズボンずれるわ!」

 

二「ここまで証拠がありながらまだ逃げる気?」

 

風「冤罪だ…」

 

龍「四葉は?」

 

三「まだ助っ人中…」

 

するとここで二乃が手を挙げて

 

二「裁判長!」

 

一「原告の二乃くん」

 

二「この男…2人いてややこしいわね…このガリ勉野郎は一度帰ったと見せかけて再び侵入し私の風呂上がりを襲いました!」

 

風「捏造だ!」

 

龍「ふ~ん…三玖的にはどうなの?ほら風呂入ってたなら音聞こえると思うけど」

 

三「まず風太郎を家にあげたのは私それはインターフォンを見たらわかる」

 

龍「なるほどね…確認するか」

 

と立ち上がりインターフォンを確認すると…

 

龍「…日時共にさっきだな…念のため俺の家のも調べていいぞ」

 

二「なんであんたそんなに協力的なのよ」

 

龍「現に女子が男子に襲われてるんだ…裁いておかないと何回もするかもしれないからな」

 

風「冤罪だって!」

 

五「確認する必要ないかと…その時間豊倉君の家には私もいましたから」

 

一「へぇ~五月ちゃんと2人ね~」

 

龍「裁判長今その話はいいのでこの最低被告人をどうにかして」

 

風「あたり強くないか!?」

 

龍「飯時に呼び出されてみろ…ブチぎれる」

 

五「わかります!」

 

一「インターフォンには録画も残ってるから二乃の行ったことは無理だけど…」

 

二「でもこいつは撮りに来たって!」

 

三「忘れ物を取りにでしょ?」

 

龍「うわ~日本語難しい母国語しゃべる」

 

五「あなた日本人ですよね?」

 

二「裁判長三玖は被告人への個人的な感情でしゃべってます」

 

三「へ!?///」

 

風「三玖信じてくれると信じてたぞ!」

 

三「これ以上近付かないで」

 

と三玖は風太郎を突き放した

 

二「ってことは警戒してるのかな?」

 

三「してない」

 

五「あ、あの今は2人でもめてる場合じゃあ…」

 

三「五月は黙って」

 

二「てかあんたもそれ消しなさいよ」

 

五「うぅ…裁判長ぉ~」

 

五月は涙目になりながら一花に抱き着いて

 

龍「五月も早く消してあげたら?二乃にとってはトラウマだし」

 

二「だからなんであんたはそんなに冷静なの!?」

 

一「だとしても…こんな状況になるかな」

 

二「流石一花!こいつはいきなり私に覆いかぶさってきたのよ!」

 

三「それほんと?」

 

風「それはそうだが…」

 

三「有罪…切腹」

 

龍「日本刀ならうちの家に」

 

風「何であるんだよ!」

 

すると何か考えてるようで風太郎がプルプルと震えて

 

風「あの…」

五「落ちてきた本から二乃を守った…ってことは」

 

その五月の発言に龍治以外がハッと五月を見て

 

風「そうだ!ありがとう五月」

 

五「あ、あくまで可能性を提示しただけです」

 

一「やっぱり風太郎君にそんな度胸ないよね」

 

二「な、なんでよ!本当に発情したかもしれないじゃない!」

 

三「二乃しつこい」

 

一「まあまあ…私たち昔は仲良し5姉妹って言われてたじゃん」

 

風「でも俺の不注意から招いた事後た…すまない」

 

二「なによ…昔はって…私は…」

 

そういうと二乃は家を飛び出していった

 

風「い、いいのか」

 

三「ほっといたらいいよ」

 

そして風太郎も家に帰ろうとした…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

五「そういえば豊倉君はわかってたんですか?」

 

龍「本が落ちてきたって?」

 

一「五月ちゃんが言っても驚いてなかったもんね」

 

龍「写真見ただけでわかったよ…テストで細かい採点を探してる観察眼舐めんな…」

 

三「ならどうして風太郎を追い詰めたの?」

 

龍「ん?だって面白そうだったから…飯直前の恨みだよ」

 

そう龍治が答えるとここにいた三人は絶対に龍治を怒らせないようにしようと誓った。





意外と長くなった…2600文字でした!寝る前なので誤字あるかもですけどその時は誤字報告お願いします!


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外出る時は確認しよう


花火大会や夏祭りみたいなイベントいつから行くの止めたかな…最後に夏祭りに行った記憶は…6年前かな…


今回長いかも




 

外では浴衣姿の人たちでにぎわっている…今日は花火大会が行われる日だ。

 

龍「…晩飯どうしよう」

 

龍治は昼寝から目覚めると辺りも日が落ちていた。

すると冷蔵庫を開けると…

 

龍「なんもない…買いに行くか…」

 

そう言って玄関を開けると…

 

風一二三四五「あっ…」

 

龍「…」

 

龍治は目の前にいる六人を無視して…

 

一「龍治君も一緒に行くよ」

 

龍「どこに?あとなんで浴衣?」

 

どこに?という問いには…

 

五「花火大会に」

 

と五月が答えなぜ浴衣なのかは…

 

三「花火大会だから」

 

と三玖が答えた。

 

二「ってかなんであんたも花火大会の事知らないのよ」

 

龍「興味ない、外に基本出ない、家で生徒と戯れたい」

 

すると最後に言ったことの意味が分からないのか龍治以外が首をかしげて

 

四「生徒って…私たちですか?」

 

龍「いや…ゲームの話…ってか俺は家庭教師じゃない…」

 

三「でも手伝い…同じようなもの」

 

龍「とりあえず…晩飯買ってくる」

 

そう言う龍治だが…一花が腕を離さずに

 

一「晩ご飯ついでに一緒に行こう?風太郎君だけじゃ頼りないから」

 

風「勉強以外で頼られるつもりもない」

 

二「勉強でも頼りたくはないわ」

 

五「早く行きましょう。らいはちゃんも待ってますよ」

 

風「そうだらいは!」

 

すると風太郎は心配になったのか残りを置いて急いで降りて行った

 

龍「らいはって?」

 

五「上杉君の妹です」

 

龍「ふーん…妹ね…」

 

~~~~~

 

それから屋台が立ち並ぶお祭り地帯にまで出てきて

 

龍「人多い…酔う…」

 

五「や、屋台がいっぱい…!!」

 

対極の反応を見せているこの2人を置いて残りは好きなものを買いに行ったり見に行ったりして

 

龍「つ、疲れる…」

 

少し開けたところに抜けると…

 

三「こういうとこ慣れない?」

 

と、お面を付けた三玖が龍治の前に現れて

 

龍「慣れない…どころか夜に出かけたのっていつぶりだよって感じ」

 

三「そういえば…なんで一人暮らし?」

 

龍「今更だな…両親ともに近畿に住んでるから…それに…」

 

三「それに?」

 

龍「何でもない!」

 

すると立ち上がり

 

「時が来たら話す…」

 

三玖にも届いたかわからないような声を発して

 

龍「さてと…二乃たちのところ行くぞ」

 

三「あ…うん…」

 

そして2人は二乃たちと合流して

 

二「あ!三玖どこにいたのよ!」

 

三「龍治が疲れてたから一緒にいただけ」

 

龍「一花は?」

 

二「電話だって…ってかなんであんたも来てるのよ!」

 

龍「一花が強引に一緒にっていうから来ただけなんだけど…」

 

龍治のことを睨んでいる二乃に対し龍治は全く相手にしていないような立ち振る舞いを見せて

 

ら「お兄ちゃん見て見て~四葉さんがとってくれたの」

 

そう言いながら、らいはちゃんが手に持ってたのはパンパンに入っている金魚の袋が三つ

 

風「よ、四葉…少し加減をしろ」

 

四「らいはちゃんが可愛くてつい」

 

風「わかる!わかるぞ!」

 

ら「あとこれ!」

 

手持ち花火のセットをもって

 

風「それ今日一番いらないやつ!…それとちゃんとお礼したか?」

 

ら「あ!ありがとう四葉さん!」

 

とらいはちゃんは笑顔で四葉にお礼をすると

 

四「らいはちゃん可愛すぎますよ!はっ!私が上杉さんと結婚すれば…合法的に姉妹に…」

 

二「あんた自分で何言ってるか分かってる?」

 

龍「そうだぞ四葉…らいはちゃんはメリットだがデメリットが大きすぎる」

 

風「おい龍治だれがデメリットだ」

 

龍「お前だよ!」

 

一「ごめんごめんお待たせ」

 

二「遅いわよ一花」

 

自然と8人全員集合していて

 

一「それじゃあ行こう」

 

風「どこか行くのか?」

 

三「二乃がお店の屋上借り切ってるから」

 

風「借り切る!?ブルジョワか…!?」

 

龍「…あのマンションの最上階の時点でかなりの金持ち」

 

五「…それ豊倉君が言いますか?」

 

龍「俺も親の金だ…赤点とったら転校するって条件でな」

 

この一言を言うと全員が黙り…

 

五「その条件付きでオール30狙って取るとか馬鹿ですか!?」

 

龍「あぁ…馬鹿だよ…でも…もう取れなくなったかもな」

 

五「え?」

 

龍「こんな心配な奴らおいて転校とか無理だわ」

 

五「心配な奴らでごめんなさいね!」

 

その二人の会話を見ていた人たちは…

 

一「…彼も心配してくれてるんだ」

 

二「わ、私的にはおせっかいなんだけど」

 

三「龍治が安心できるようにしなきゃ…」

 

四「頑張る理由が増えましたね!」

 

風「ったく…なら最初からやってくれたらいいのに」

 

言い合いも終わり…

 

龍「さて…行くんだろ?」

 

一「おっとそうだ…それじゃあ行こっか」

 

二「待ちなさい!せっかくお祭りに来たのにあれを買わないでいいの?」

 

風太郎とらいはちゃん、龍治はあれと言われてピンと来ておらず

 

一三四五「あぁ!!」

 

龍「五つ子テレパシー?」

 

一「確かに買ってない!」

 

三「忘れてた…」

 

四「あれはいるよね!」

 

五「私も忘れてました!」

 

五人でせーの!と息をそろえて

 

一「かき氷!」

二「りんご飴!」

三「人形焼き!」

四「チョコバナナ!」

五「焼きそば!」

 

風「えっ…」

 

風太郎は困惑をして…龍治は…その場に倒れていた

 

龍「新喜劇か!誰がネタ書いてんだ!」

 

すると中野姉妹は全員黙り…結果

 

中野姉妹「全部買いに行こう!」

 

風「ホントに五つ子が疑わしくなってきたぞ…」

 

~~~~~

 

すると時間も花火が始まる時間の少し前になり人の波も激しくなってきて

 

龍「離れすぎると逸れてしまうから気を付けろ」

 

と龍治が声をかけるも…人の波にもまれて…

 

五「と、豊倉く…」

 

五月がこちらに向かって手を伸ばしてきたので…

 

龍「くっ…」

 

龍治も手を伸ばして…

 

龍「と、届ぇ…」

 

指と指が触れて五月は頑張って手を伸ばして龍治の指を掴んで

 

龍「五月引っ張れ!」

 

五「は、はい…」

 

すると力いっぱい引っ張ると人混みの中から龍治が出てきて

 

龍「うぉ!?」

 

五「ひゃ!」

 

思わず龍治は五月に抱き着いてしまい

 

龍「わ、わるい!」

 

五「い、いえ!1人で迷子になるよりいいので…」

 

しかし龍治は五月から離れようとせずに

 

五「あ、あの…いつまで抱き着いて///」

 

龍「わ、わるい!」

 

そういわれると五月から離れて

 

龍「しかし…全員と逸れたな…らいはちゃんは大丈夫かな…」

 

五「そうですね…小さいですから…」

 

すると…ドーン!っと大きな音が鳴り夜空を見上げると

 

五「始まってしまいましたね…」

 

龍「なあどうして花火にこだわるんだ?」

 

五「母との思い出なので…」

 

それを聞くと龍治は何も言わずに五月の手を引き

 

五「ち、ちょっと!?」

 

龍「思い出なんだろ?だったら全員一緒に見ようぜ」

 

五「豊倉君…はい!」

 

するとしばらく歩いても誰も見つからず…

 

龍「クソ…こんなに人が多いと全員見つけるころには終わっちまう」

 

五「あ、あの…四葉から連絡があり…らいはちゃんと一緒だと…」

 

龍「…なあ予約した店の場所ってわかるか?」

 

五「それが二乃しかわからず…その二乃と連絡が取れないので…」

 

龍「三玖と一花は?」

 

五「三玖は今上杉君といるそうで…一花は…わかりません…電話に出ないので」

 

龍「ったくこんな時に長女は…」

 

すると五月は悔しそうに

 

五「あの…人探しばっかりだと豊倉君も楽しくないでしょう…だから一人で…「嫌だね」え?」

 

龍「こう見えて俺も諦めは悪いんだ…全員揃えて見せる」

 

五「…なら二手に分かれましょう」

 

龍「…連絡先渡しておく何かあったら連絡くれ」

 

五「わかりました」

 

そうして龍治と五月は連絡先を交換した

 

~~~~~

 

それから数分…龍治は1人で五月以外のメンバーを探していた

 

龍「ちっ…どこ行ったお騒がせ姉妹…」

 

?「五月ちゃんは良かったのかな?」

 

と後ろから話しかけられて

 

龍「え?」

 

龍治は後ろを向くと…

 

龍「一花!五月も探してる…せめて連絡くらい…」

 

一「ちょっとこっち来て」

 

龍「お、おい!」

 

龍治は一花に連れられて行った…





はい…いいとこで切りました!わざとです!

タイトルが考えられなくなってきた…

次回は多分行けるはず



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龍治と一花


さて…わざと中途半端に終わらせたので…

ん?タイトルが五月の時と同じだって?
龍治×ヒロイン回は全員用意してるから仕方ない!


 

一花は龍治の手を握ったままを裏路地に連れ込んで

 

龍「お、おい一花…何して」

 

 

 

一「ねえ教えて?どうしてそこまでしてくれるの?」

 

龍「そんなの…あれなんでだろ」

 

一「えぇ…」

 

龍「まあ今はどうでもいいだろ?ほら行くぞ」

 

そういいながら今度は龍治が一花の手を掴み行こうとすると…

 

一「や、やば!」

 

龍「ん?どうした?」

 

一「仕事仲間がこっちに…」

 

龍「はぁ?仕事?」

 

一「事情も言わず抜けてきたから…怒られるかも…」

 

龍「自業自得怒られろ…」

 

一「こ、こっちに来る!」

 

すると一花は人通りの多い道から顔を隠すように龍治に抱き着いて

 

龍「な、なにして…」

 

一「ちょっとだけだから…」

 

すると一花をさがしているおっさんはその路地の近くに腰を掛けてしまい

 

龍「…あのおっさんすぐそこに座ったぞ」

 

一「あ、あはは…まずいね…」

 

龍治は一花の顔を覗き込んで表情を確認すると…一花の顔は真っ赤だった

 

龍「ぷっw」

 

一「な、なんで笑ってるの…」

 

龍「い、いやいや…普段お姉さんに任せてみたいな感じなのに、こういうのに発展するとホント乙女だな」

 

一「わ、私も女の子なんだから…その…恥ずかしいよ///」

 

龍「でも恥ずかしさより怒られる方が嫌なのか」

 

一「でも…なんか悪いね…」

 

龍「クラスメイトが困ってるんだ…助けないわけには行かない…それが例え…お節介なバカでも」

 

一「…絶対に見返してやるんだから」

 

そうこうしているとおじさんの方から声が聞こえて

 

おじさん「もしもし…も、申し訳ございません!少しトラブルがあり撮影の際は大丈夫なので…」

 

龍「撮影?何撮ってんの?……いくら姉妹を守りたいからって未成年なのわかって…」

 

一「そ、そんなことしてない…その…カメラアシスタントを…」

 

龍「…カメラで撮影する人も大変なんだな」

 

一「そうなの…でもいい画を撮るためには必要だから」

 

龍「…なら合間見つけて俺の家来い効率的に勉強教えてやる」

 

一「…家庭教師じゃないのに?」

 

龍「一応…テスト前の助手を引き受けたからな…あいつが辞めない限り最後まで同じ船に乗るって決めてんだよ」

 

一「なんだかんだ優しいね…」

 

するとおじさんの方から叫び声が聞こえて

 

おじさん「一花ちゃん!」

 

2人はバレたと思い白状しようと出るがおじさんは違うところに走っていき…違う少女の手を握っていた

 

おじさん「探したんだよ今なら間に合う!」

 

?「え?あの…」

 

おじさんは星の形をした髪留めとしている子を引き連れていて

 

龍「あの髪留め…」

 

一龍「五月!?」

 

2人は間違えて連れて行かれた五月を連れ戻すべく全力疾走で追いかけて…

 

龍「お、おじさんストップ!その子一花じゃないです!」

 

おじさん「な、なんだ君は!悪いけど急いでるんだ!」

 

龍「な、ならお目当ての子の特徴くらい覚えておいてくださいよ…」

 

龍治は息を切らしながらおじさんと話していて

 

おじさん「それになんなんだ!君は一花ちゃんにとっての何なんだ!」

 

龍「一花にとっての…大事な…」

 

このとき龍治は考えていた…龍治にとって一花はクラスメイト…だが中野姉妹となればクラスメイトではなくただの同級生…

 

するとさっきの一花との会話を思い出し…

 

一『どうしてそこまでしてくれるの?』

 

龍「俺は…一花は恩人なんだ!俺に仲間として居場所をくれたんだ!」

 

一「龍治君…」

 

五「豊倉君…」

 

おじさん「何をわけのわからないこと」

 

龍「それにその子は一花じゃない!」

 

五「あの…ほんとに一花じゃないんですが…」

 

おじさん「いや!この顔は一花ちゃんだ!大事な若手女優なんだから見間違えるはずもない!」

 

五龍「え?」

 

すると龍治と五月は一花の方を向いて目で訴えて

 

一「はぁ…すみません社長…勝手に抜けて」

 

おじさん「君もなんだ…え!?一花ちゃんが2人!?」

 

五「わ、私は一花の妹です」

 

おじさんも困惑しているが携帯の時間を確認すると

 

おじさん「ま、まずい!」

 

するとホントの一花の手を掴んで

 

おじさん「君たちには悪いことをした!でもこっちにも時間が無いんだ失礼するよ!」

 

龍「あ!おい!…行ったか」

 

五「あ、あの豊倉君…さっき…一花は恩人だと…」

 

龍「なんだかんだ2年に上がって最初に話してくれたのは一花だったからな…一花がいなければここにいる理由もなく赤点とって近畿に帰るつもりだったんだけどな…」

 

五「でも…これで五人で花火はできなくなりましたね…」

 

龍「悪かったな…全員集めるとか言っておいて…」

 

五「いえ…豊倉君は頑張ってくれました…本当に不甲斐ないのは私です」

 

すると2人の後ろから4つの影が

 

四「その心配は」

 

三「ない…」

 

ら「これがあるからね!」

 

らいはちゃんが花火セットを持ち上げて見せて

 

風「だから行ってやれ龍治…」

 

龍「…わかった…ただお前ら…二乃を置いてくるな!」

 

風三四ら「あ…」

 

五「何やってるんですか…それより…豊倉君あなたの恩人に何か声をかけてきてあげてください」

 

龍「わかったよ!妹たちに心配かけさせたダメ姉にな!」

 

また龍治は一花たちが走っていった通りを駆け抜けていった

 

~~~~~

 

一花は車乗り場の前でおじさんの車を待っているようで

 

龍「一花!」

 

一「龍治君!?」

 

思ったより距離は離れておらず落ち着いていて

 

龍「おっさんは?」

 

一「車に行ってるよ」

 

龍「なら一つ…頑張ってこい!」

 

一「ねぇどうしてそこまでしてくれるのかな?」

 

龍「さっきも言っただろ…俺にとっての恩人だからだよ…」

 

一「ここで恩を返されてただのクラスメイトか~」

 

龍「…いまさらそんな関係に戻れないっての…これからは友達だよ」

 

龍治は一花に向かって友達宣言をすると

 

一「ならその友達にお願いこの台本の先生役を読んで?」

 

龍「わかった…俺もお願い…役取れたら…最初にサインくれ」

 

一「そんなのでいいならね…ファン一号ゲット♪」

 

龍「はいはい…それじゃあ読むぞ」

 

龍治は軽く息を吐き台本を読み始めた

 

龍「卒業おめでとう」

 

一「先生…今までありがとう。あの教室で先生に出会って…初めて私は…」

 

龍「…一花」

 

一「先生…あなたが先生でよかった!あなたの生徒でよかったよ」

 

龍「…俺教師目指そうかな」

 

一「唐突だね」

 

龍「演技とはいえここまで言ってもらえるような人になりたいなって…でもまあ俺は絶対にならないけどな」

 

一「理由は?」

 

龍「…親みたいになりたくない教師の息子だから勉強できた当たり前とか褒められないみたいな子を自分の子供にさせたくない」

 

一「そっか…だから君はテストであんな点ばっかり」

 

そして社長の車が来て

 

一「あ、来た行ってくるね」

 

龍「そうだ…一花!」

 

一「ん?」

 

一花が龍治の方に振り向くと…両手を一花の頬にやり

 

龍「作り笑い止めろ…笑顔の演技なら四葉の方が上だぞ」

 

一「よつ…え!?」

 

龍「これからは友達なんだから…アドバイスでも何でもしてやるから…勝ち取ってこい!」

 

龍治は一花に向かって拳を突き出して

 

一「…うん!やってくる!」

 

一花も龍治の拳に拳を付けてグータッチをして

 

おじさん「ほら一花ちゃん行くよ!」

 

一「わかりました」

 

すると一花は車に乗り

 

龍「あの…一花を頼みます…芸能界とかはわかりませんが…それ以外のことはバックアップするつもりなので」

 

おじさん「…言われなくても…そのかわりプライベートの保護は君に任せるからね」

 

龍「任されました!」

 

その会話を最後に車は発信していった

 

~~~~~

 

side 一花

 

おじさん「彼はいったい何者なんだね」

 

一「友達ですよ…私の夢を笑わずに応援してくれる大事な友達です…」

 

おじさん「そうか…将来的には彼を一花ちゃんのマネージャーにしようかな」

 

一「え!?彼真面目そうに見えて結構適当ですよ」

 

おじさん「そうなのかい?でも…彼は優しいから一花ちゃんのことも幸せにしてくれるよ」

 

社長はどうしてそこまで龍治君を評価しているのかはわからない…私も長い間彼と一緒にいるわけじゃないし…それでも社長より一緒の期間は長いはずなのに…

 

一「どうしてそこまでわかるんですか…」

 

おじさん「一花ちゃんより長い間生きてる勘だよ」

 

その説明でも正直納得はできないが…それでも生きてる年数を考えればもしかしたら身に着いたのかもしれない…と納得してしまった

 

side out

 





さてと…次回はいつになるかな!

早く二期のの頃を書きたい!
まだ中間→林間があるけど


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全員で五等分


思ったより長くなってしまった!

あと今回はタイトル変えてません。
タイトル変えない回もこれから何回か出てきます。


 

一花を送った龍治は帰ろうかとマンションの方向を向いたが、そのタイミングで五月から電話がかかってきて

 

龍「もしもし?」

 

五『一花は行きましたか?』

 

龍「あぁ…やってくるって」

 

五『そうですか…それでは…あなたにもう一つやって欲しいことがあります』

 

龍「ん?面倒ごとなら勘弁だぞ?」

 

五『ここまで来たんです…最後までお手伝いお願いします』

 

龍「はいはい…でやって欲しいことは?」

 

五『それは…』

 

~~~~~

 

龍治は車の通りが多い道路の近くのベンチに座り

 

龍「まぁ共犯みたいなとこあるからな」

 

龍治は疲れたのか半分寝かけていて…

 

龍「…仮眠してもいいか」

 

座ったまま眠ってしまい…それから数分後、龍治の目の前に一台の車が止まり

 

一「あ、龍治君」

 

その車から一花が下りてきて

 

一「ただい…眠ってるし…」

 

龍「んあ…思いっきり寝て…一花!」

 

一「ただいま…やってきたよ」

 

龍「そうか…なら行くぞお前の好きな妹たちが待ってる」

 

一「え…でも私…」

 

龍「怒られるなら一緒に怒られてやる…心配すんな」

 

おじさん「ちょっと君待ってくれないか!」

 

龍「ん?なんですか」

 

おじさん「よかったらこれ渡しておくよ」

 

そう言うと龍治に名刺を渡して

 

龍「え…スカウトとかですか?」

 

おじさん「違うよ?将来的に君を雇いたいと思ってね」

 

龍「わかりました…なにかあれば連絡します」

 

龍治はお辞儀をして一花の手を掴み隣を歩いて

 

一「ねえ龍治君…今日のオーディションうまくいったよ」

 

龍「…そっかよかったな」

 

一「ありがとう…私に勇気をくれて…」

 

龍「いいって…」

 

一「でも今からどこに…」

 

その声を遮るように遠くから聞き覚えのある話声が聞こえて

 

二「本当に来るんでしょうね五月?」

 

五「彼は絶対に連れてきますよ…一花を」

 

二乃と五月の声が聞こえると

 

一「…もう…ほんとに君はお人好しだね」

 

龍「…五月のためだよ…5人で花火を見る…それが毎年してきたことだろ?」

 

一「…でも花火大会は」

 

龍「終わったならまた始めたらいい…小さな形でもな」

 

すると騒いでいる6人のところに龍治と一花が合流して

 

龍「お騒がせ長女連れてきたよ」

 

二三四五「一花!」

 

一「みんな…」

 

五「それより…豊倉君はどうしてマスクを?」

 

龍「…昔花火の煙吸って声出なくなったことあってな」

 

龍治はこの空間から離れるべくベンチに座っている風太郎の隣に座り

 

風「おつかれさま」

 

龍「ホント疲れた…らいはちゃんは」

 

風「疲れて寝てるよ…」

 

そんな会話をしている時に…

 

一「ごめん!私のせいでこんなことに」

 

一花の謝罪と深々と頭を下げてる姿勢を見ていて

 

五「そんなに謝らなくても…」

 

二「全くよ!なんで連絡くれなかったのよ、今回の原因はあんたにあるわ」

 

風「お、おい二乃」

 

龍「やめろ風太郎」

 

二乃を止めに行こうとする風太郎を龍治は制して

 

二「あと…目的地を伝えてなかった私も悪い」

 

一「あっ」

 

五「私はみんなを探しておきながら自分が迷子になってしまいました…」

 

龍(え…あのあと迷子になったの?)

 

三「私も今回は失敗ばかり…」

 

四「よくわかりませんが私も悪かったってことで…屋台ばっかり見てしまってたので」

 

一「みんな…」

 

すると二乃が一花に歩み寄り

 

二「はい…あんたの分」

 

五「お母さんが言ってましたね…誰かの失敗は5人で乗り越えること…誰かの幸せは5人で分かち合うこと」

 

四「喜びも」

 

三「悲しみも」

 

二「怒りも」

 

一「慈しみも」

 

五「私たち全員で五等分ですから」

 

それを聞いていた男2人は

 

風「成績まで五等分しなくとも」

 

龍「お前はいつも空気読めないな…」

 

風「ん?待てよ…あいつらは花火をしている…らいはも満足して寝ている…俺帰ってもいいんじゃね?」

 

龍「…もう何も言わん!」

 

龍治は飽きれて離れたブランコに乗ると…小さな打ち上げ花火が上がった

 

龍「しょぼいけど…綺麗な花火だな…」

 

5人は花火を堪能していると

 

二「残り5本ね」

 

五「それじゃあ好きなのを選びましょう」

 

中野姉妹「せーの!」

 

指をさすと…一花と五月の取ったものが被ってしまった

 

一五「あ…」

 

五「今回は一花に譲ります」

 

一「でもいいの?」

 

五「いつも妹だから譲られてるので偶にはいいでしょ?」

 

一「ありがとう五月…」

 

そして五月は余った花火を手に取って…

 

五「…私は…あなたにとってなんなんですか豊倉君」

 

龍治のとなりのブランコに座ると

 

龍「…Zzz」

 

五「ね、寝てましたか…ふふ」

 

五月は龍治の寝顔を写真に撮ると…

 

五「…可愛い」

 

自然とその言葉が五月の口から発せられた…

一方、一花は風太郎の前に立って

 

一「君にも助けてもらったね…私これから勉強会参加するよ…でも私は一筋縄じゃ行かないから覚悟してよね」

 

風「…スゥ」

 

風太郎は目を開けたまま寝ていた

 

一「怖…もう…」

 

一花は風太郎に膝枕をして…

 

一「お疲れ様…君も私達のためにありがとう…おやすみ」

 

すると凄い負のオーラを放っている三玖が…

 

三「一花?」

 

一「ごめんごめん風太郎君は三玖に譲るから…」

 

三「え…うん…」

 

一「ほら…場所変わってあげるよ」

 

三「あ、ありがとう」

 

風太郎の体に負担をかけないように一花と三玖は入れ替わり

 

一「さてと…今回一番の功労者は…」

 

一花は龍治を探していて…

 

一「あ…いた」

 

龍治の方に歩み寄ろうとするが

 

一「五月…花火は譲ってもらったけど…龍治君は奪って見せるから」





ここで報告します!
ヒロイン決めました!誰かは言いません!最後まで楽しんでもらうためにも決定した報告だけします!



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テスト期間前





 

花火大会が終わりテスト期間がジリジリと迫ってきた

 

龍「なあ風太郎」

 

風「ん?どうした龍治」

 

龍「今日の家庭教師なんだが…俺にやらせてくれないか?」

 

風太郎は時が止まったかのようにピタリと動きが止まり

 

風「でもお前は…」

 

龍「今全員の五教科の実力を知っておくべきだと思って」

 

風「でもそんなテスト用紙なんて…」

 

龍「準備できてないわけないだろ?」

 

すると龍治は1年の学年末テストをヒラヒラと見せて

 

風「お前…」

 

龍「5教科5人分しっかりあるから」

 

風「でもそんなのどこで…」

 

龍「この時代複製なら簡単に作れるだろ?」

 

他愛ない会話をして2人は中野家へ向かった

 

~~~~~

 

一方中野家では…

 

五「豊倉君から連絡があったのですが…全員鉛筆と消しゴムのみを持ってきてほしいと」

 

三「龍治が言ったの?」

 

一「珍しいね龍治君が言ってくるなんて」

 

四「私は豊倉さんの授業受けてみたいので全然いいですよ!」

 

二「ま、まぁアイツには花火の借りもあるから…今日くらいはいいかしら」

 

本日は珍しくみんなが乗る気のようでリビングで待っており

 

風「悪いな…少し龍治と話してたら遅れた」

 

三「それはいいんだけど…」

 

四「肝心の豊倉さんは?」

 

風「ああ…それなら…」

 

龍治が5つのクリアファイルを持ってくると

 

龍「悪い…遅れた…」

 

五「と、豊倉君…そのクリアファイルはもしや…」

 

龍「ん?察しのいい五月は…そっか一回やってたな」

 

するとクリアファイルを1人1つ渡して

 

龍「最初に風太郎から5教科ごちゃまぜのテスト受けたの覚えてるか?」

 

二「忘れもしないわよいきなりあんなの受けさせられたんだから」

 

龍「…なら俺は鬼かもな…今から5教科それぞれのテストを受けてもらう」

 

一二三四「えぇ!?」

 

五「…やっぱりですか」

 

二「五月!知ってたならどうして止めないのよ!」

 

五「私も前受けましたから…ん?なら私受けなくていいのでは?」

 

龍「何言ってんの?復習を兼ねてやってもらう…あ、それぞれ条件付けるから部屋に戻ったらプリント確認するように」

 

風「条件ってなんだ?」

 

龍「それぞれ部屋でやってこ~い」

 

中野姉妹がイヤイヤ各部屋に戻ると…

 

龍「で…条件って言うのは」

 

風「おう…」

 

~~~~~

 

side 一花

 

龍治君も強引にしてくるんだから…でもやるって言ったからね…よし!やってやるぞ!

 

一「そういえば条件って…」

 

最初のプリントを取り出し確認してみると…

 

一「数学は全部…国語6問…英語8問…社会10問…理科15問だけ解いて…」

 

え…全部解かなくていいの?なら余裕だよこんなの!…でも赤点って30のはず……まさか!

 

~~~~~

 

side 二乃

 

なによアイツ!借りだから返そうと思ったけどタイミング最悪よ!こうなったらぎゃふんと言わせてやるわ!

 

二「ん?英語全部…国語6問…数学10問…社会10問…理科15問…」

 

え…これだけでいいの?これならできるかも!

 

~~~~~

 

side 三玖

 

思ったより龍治は強引…でも最近風太郎に教えてもらってるからできるはず…

 

三「条件…社会全部やって…国語6問…数学10問…英語8問…理科15問」

 

解く問題数指定されるんだ…やってみる…

 

~~~~~

 

side 四葉

 

豊倉さんから勉強教えてもらえると思ったのにテストなんて…でも頑張るよ!

 

四「ん?国語全部で他が数指定ですか…やってやります!」

 

私は言われた通りこなしますよ!

 

~~~~~

 

side 五月

 

豊倉君はまた私に…でも復習って言ってましたね…

 

五「問題指定ですよね…理科全部…前回と違う問題で30以上をって…わたしきつくないですか!?」

 

前回の部分しか復習してませんでした…でも…これくらいやらないと!

 

~~~~~

 

そしてリビングに戻り

 

龍「っとまあそれぞれの長所は伸ばして短所は最低限にってね」

 

風「なるほどな…悪いところを底上げすれば赤点は取らない…」

 

龍「だろ?ついでにいいところを伸ばせば成績も上がる」

 

風「それが効率化か…」

 

そんな会話をしていると

 

全員「終わった!」

 

龍「よし!風太郎採点手伝って」

 

風「了解!」

 

~~~~~

 

採点後…

 

  国 数 英 理 社

一 23 39 23 19 10

二 13 15 41 15 11

三 22 25 10 23 70

四 30  5 11 13 17

五 29 27 30 95 23

 

となっていた…

 

五「理、理科…95点…さ、採点ミスじゃないですよね」

 

龍「あぁ…よくがんばったな五月」

 

三「でも一回やったことあるなら…」

 

龍「あぁ…でも全員1教科は赤点を取ってないだろ?」

 

二「ふ、普段から英語をよく見るからよ」

 

龍「はいはい…あと前に五月にも行ったんだが…馬鹿真面目に最初から解くなわかるところで点を稼げ」

 

風「何前のことを言ってるんだ?」

 

龍「テストが苦手っていう人の中には一問を熟考する人もいる…まえの五月がそうだった」

 

五「はい…それで豊倉君が言ったようにわかるところから解いた結果…」

 

龍「95点ってことだよ…理科95って上位10人に入ったはずだぞ」

 

全員「え!?」

 

龍「さて…三玖前に風太郎に五つ子だから他の子も出来るって言ったみたいだな」

 

三「え…うん…そうだけど」

 

龍「なら全員可能だろ?95点取るの」

 

風「確かに…五月は2回目かもしれないがそれでも95を取った…なら全員出来るはずだ!」

 

風太郎と龍治が檄を飛ばすとやる気が出たみたいで

 

一「やってみようみんな!」

 

三「うん!五月に負けてられない」

 

四「私も頑張ってみます」

 

しかし二乃は…

 

二「そんな妄言信じないわ…今日は花火の借りを返しただけよ」

 

龍「そうか…なら別にいいぞ無理にやれとも言わんからな」

 

二「もちろんよ!私は頼らない!」

 

すると二乃は自分の部屋に戻った

 

風「お、おい…いいのか?」

 

龍「二乃はおだてたくらいじゃ納得しないと思ってたから大丈夫だよ」

 

五「あ、あの…豊倉君…」

 

龍「五月?」

 

五「その…テストまででいいんですけど…勉強教えてくれませんか?」

 

龍「それなら風太郎…あぁお前まだあいつを認めてなかったな」

 

五「はい…それに彼は頑固者なので」

 

龍「お前もな」





表の挿入ってできないのかな…今度確認しよう


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突然の試練


Vの沼にハマってしまった…気が付いたらYouTubeばっかり開いてる…スパチャはしてないけどね?

ってことで…12話行っちゃいましょ~~!


 

普段より早くに起きてしまった龍治は学校に行くついでに昼食を買って行こうとし玄関から出ると…

 

一龍「あっ」

 

花火大会の時と似たように一花とばったり出会ってしまった。

 

龍「…いっつもお眠長女にしては早起きだな」

 

一「そっちこそ授業中いっつも寝てるくせに」

 

龍「まあいいや…一緒に行くか?」

 

一「お、珍しいそっちが誘ってくるなんて…でもごめんちょっと行くとこあって」

 

龍「付き合うぞ?どこだ?」

 

一「それじゃあ来てもらおうかな」

 

龍治はどこに行くかも聞かないで一花と同行することにし…

 

龍「ちょっとコンビニ寄っていいか?」

 

一「いいけど…何買うの?」

 

龍「昼飯」

 

一「なら今日は購買じゃないんだ」

 

龍「人込みの中時間取られるはきつい」

 

一「最近は購買だよね?」

 

龍「…誰かさん達のせいで睡眠時間削られてるから朝だけでも長く寝たい」

 

一「…私たちの事?」

 

龍「さぁ?」

 

と龍治はコンビニの中に入っていくと…昼食と隣のコーヒーチェーン店のキャラメルフラペチーノを買ってくると

 

龍「ほい」

 

一「え?いいの?」

 

そのキャラメルフラペチーノ

 

龍「わざわざ学校の反対側に来てるんだ…どこかの勉強バカを待ってるんだと思ってな」

 

一「あ~バレた?」

 

龍「バレるわ。ここアイツの通学路だし」

 

龍治は自分の分で買っていたココアを飲んでいた。

 

一「わざわざここで買ったのにココアとは…龍治君意外と子供だね」

 

龍「…コーヒーは苦くて無理…せめてカフェ・ラテならいけるけどここのはコーヒーが強くて無理」

 

一「ならなんで私はこれなの?」

 

龍「一花になら似合うと思ったから」

 

一「ふ~ん…まあそういうことにしておくよ、ありがとう」

 

そんな会話をしていると…

 

龍「来たぞ…」

 

一「あ、おっは~」

 

風「ん?オッス」

 

一「冬服へのコメントなし?」

 

龍「…あれ今日から冬服だっけ」

 

風「この期間は自由だ…暑い日もあるし…で何の用だ」

 

一「用がないと来たらダメなの?」

 

風「お前は目立つから嫌なんだ」

 

龍「それはわかる」

 

一花はそんな2人に対して少しだけ頬を膨らませると

 

一「ふ~ん…あ、でね昨日改めてみんなに仕事のこと言ったんだ…みんなびっくりしてたな~」

 

昨日聞かされた人たちの反応は…

 

五『女優!?』

四『本当ですか!?』

二『ええ!?』

三『サイン頂戴』

 

と驚きと嬉しそうな表情をしていた

 

風「は?女優だと?」

 

一「あ、風太郎君には言ってなかったね」

 

龍「俺が言うより本人から聞いた方が良いだろ?」

 

一「でも…スッキリしたよ」

 

龍「…よかったな」

 

風「…勉強両立できるんだろうな?」

 

一「効率化の天才が君のサポート役にいるじゃん?」

 

風「そうだな…龍治、一花は任せていいか?」

 

龍「任せとけ…っても効率的にやるだけで応用とかは無理だぞ」

 

~~~~~

 

学校に着くと龍治、一花は風太郎と別れて自分の教室に行き…

 

龍「…寝る」

 

一「私も寝ようかな…」

 

と2人そろって机の上で眠り始めた…

それから数分経ちHRが始まると…

 

先生「あ~誰か中野と豊倉を起こしてくれないか?」

 

近くの女子生徒が一花を起こすと

 

一「あ、ありがとう…ふぁ~」

 

あくびをしながら起きて…

 

一「龍治君先生が起きろって」

 

龍「ん…珍しいですね…先生が起こす…あ、そっか…」

 

先生「豊倉を起こすってことはそういうこと…来週から中間試験が始まる…今回も各教科赤点は30点未満は赤点とします」

 

すると龍治の目つきが変わりそれを見た先生が…

 

先生「珍しいな豊倉…前期はこの話しても途中で寝ていたのに」

 

龍「あ~いえ…今回はちょっと事情がありまして…」

 

先生「?まあなんでもいいが普段も起きといてくれよ?」

 

先生は授業のために教室を後にして

 

龍「ふぅ~…さて…やりますか」

 

~~~~~

 

時間は過ぎて昼休みになり…

龍治はあらかじめ買っておいた昼食をすぐに食べ終えて教室を出て行った…すると購買に向かう四葉と出会い

 

四「豊倉さん!今から購買ですか?」

 

龍「いや…昼はもう食った…ちょっとパソコン室にな」

 

この高校にはパソコン室なる部屋が用意されており…現代では使えて当たり前とされているExcelやWordといったモノが勉強できるようになっている

 

四「なるほど…頑張ってくださいね!」

 

龍「ああ」

 

龍治はパソコン室に着くとUSBを接続して…

 

龍「さて…やっちゃいますか!」

 

とすぐにWordを開いて作業を開始した

 

~~~~~

 

そして放課後…図書室に集まっていた風太郎、一花、三玖、四葉は勉強会を開いていた…が風太郎の左頬に大きな紅葉が付いており

 

三「風太郎…赤くなってる」

 

風「二乃にビンタされた」

 

一「豪快にやられたね」

 

風「それよりも…龍治は?」

 

四「なんだか用事があるようで…でも下駄箱のところとは逆方向に」

 

風「あいつも裏切ったか…」

 

一「それは無いんじゃない?龍治君は最後まで手伝うみたいだし」

 

四「それよりも上杉さん!今日の私はどこが違うでしょうか!」

 

と風太郎の周りをうろうろしていて

 

風「お前らもうすぐ中間テストってことは聞いてるな」

 

四「無視!?」

 

風「いいか?」

 

四「ヒントは首から上で~す!」

 

途中で風太郎のセリフを遮るように四葉が話しているが…

 

風「いいか?このままじゃ全員赤点だ…試験は乗り越えられない」

 

四「じゃ~ん!正解はリボンの柄がいつもと違うでした!」

 

正解を言った四葉のリボン風太郎がを掴むと

 

四「いまはチェックが流行で」

 

風「よかったなお前のテストもチェックが流行みたいで」

 

四「わぁ~最先端~」

 

一「あははw」

 

風「一花笑っているが四葉はやる気があるだけましだ…お前は龍治に見てもらう予定だがあいつも自分のこともある…だから一週間徹底的に対策していくぞ!」

 

一「えぇ~」

 

風「当然だ!だから三玖も日本史以外も…ん?」

 

風太郎が三玖の勉強内容を見ていると…アルファベットが並んでいた

 

風「三玖が自ら苦手な勉強をしている!?」

 

三「少し頑張ろうと思っただけ…」

 

四「よ~し!みんな頑張ろ~!」

 

四葉が大声を上げると

 

?「図書室ではお静かに」

 

四「は、はい!って!」

 

一「龍治君じゃん用事は?」

 

龍「とりあえず一段落…この調子だと明日の朝までには完成する」

 

風「なにしてたんだ?」

 

龍「ん?パソコン室で中間試験の対策問題を全教科作成中」

 

一「それがあれば余裕なんじゃないかな!」

 

龍「ただし…お前らに渡すのは二日前だ」

 

三「でも対策ってどこが出るかわからない…」

 

龍「ある程度範囲は先生がプリントで配布してくれてるだろ?そこから絞ってある」

 

風「ホント器用だな」

 

~~~~~

 

そして帰る頃になり

 

風「…まずいな…放課後だけじゃ足りない…週末もどこまでできるか…」

 

龍「風太郎」

 

いきなり龍治が肩に手を置いて

 

龍「あまり焦るな…時間はまだある…それに足りないなら俺を頼れ…それと何かあったと器用に俺の携帯の番号とアドレス」

 

メモ用紙に書いてある電話番号とメールアドレスを渡して

 

風「…ああそうだな…頼らせてもらうよ」

 

一「2人とも何話してるの?」

 

龍「こいつが全員赤点回避するのに深く考えてるからな」

 

一「でもさ…赤点取っても退学になるわけじゃないし気楽に行こう?あ、赤点回避したらご褒美くれるとか」

 

四「なら私駅前のフルーツパフェが良いです!」

 

三「私は抹茶パフェ」

 

一「なんか食べたくなってきた」

 

三「今から誘って行こっか」

 

風「帰りたかったんじゃないのか…」

 

前を歩く3人は風太郎と龍治の方に振り返り

 

四「上杉さ~ん、豊倉さ~ん行きましょう~」

 

龍「あ、悪い俺は対策作るから無理」

 

~~~~~

 

風太郎は4人と離れて帰路についていた

 

五「って!待ちなさい!」

 

風「ん?」

 

五「あなたあの状況でよく帰りましたね」

 

風「龍治も帰ったじゃないか」

 

五「あの人は用事でしょ?」

 

龍「それの為に追いかけてきたのか?」

 

五「違います…あなたに連絡があると父が」

 

すると電話をかけ始める五月が携帯を風太郎に渡して

 

風「も、もしもし」

 

?『上杉君だね。娘たちが世話になっているね』

 

風「は、初めましてお父さん!」

 

中野父『君にお父さんと呼ぶ筋合いはないよ』

五「あなたにお父さんと呼ぶ筋合いはありません」

 

中野父『顔を見させられなくてすまないね。家庭教師はうまくいってるかい?』

 

風「今まさにしている最中です!あ~おいおい五月その答えは後で」

 

五「むっ…」

 

風「この調子なら問題ありません」

 

中野父『近々中間試験があると聞いてね君にノルマを与えようと思ってね』

 

すると電話に出ている風太郎は石のように固まり

 

中野父『次の中間試験…一人でも赤点が出るようなら…君を解雇するつもりだよ…それでは健闘を祈る』

 

電話を切られると風太郎は握っているスマフォを

 

風「クソっ!」

 

と言いながら投げようとしていて

 

五「ちょっと!?私のスマフォですけど!?」

 

風「悪い…ちょっと気がったって」

 

五「父に何か言われましたか?」

 

風「せ、世間話をしたまでだ」

 

そういう風太路のの額からは滝のような汗が出ており

 

五「それだけでその汗ですか?」

 

風「それより自分の心配をしたらどうだ?中間試験の対策はできているんだろうな?」

 

五「問題ありません!」

 

風「問題ないことないだろ…今日の小テストの点悪かっただろ」

 

五「見たんですか!?」

 

その言葉を聞くと風太郎は溜息を吐いて

 

風「ど、どうだ五月不安なところがあれば教えてやるぞ」

 

と聞くと五月は頬を膨らませて

 

五「わ、私が信用できないんですか?あなたには教えてもらわないと言ったはずです」

 

五月はそそくさと風太郎の元から離れて行き

 

風「一花や三玖を少しは見習えよ!」

 

風太郎が気が付いたときには五月に向かって叫んでいた

 

五「あなたは忘れてるかもしれませんが…私は最初にあなたを頼りました…それを拒否したのはあなたでしょ?いやいやされるならごめんです」

 

風「だったらお前ひとりで赤点回避できるのかよ!」

 

五「一人では無理ですが…私には頼れる人がいるので結構です!それに今回赤点でも次があります」

 

風「今回赤点なら次はない!」

 

五「え?」

 

風「これも仕事なんだ!わがまま言ってないで」

 

五「わがまま言ってるのはそっちでしょ?」

 

風「お前だって成績上げたいだろ?だったら黙って俺の言うことを聞いてろよ!」

 

その一言で五月は完全にキレてしまい

 

五「あなたの事少しは見直したんですが…勘違いだったようですね…お金のためですか?」

 

風「金のためじゃなきゃ誰がお前みたいな利かん坊の世話なんてするか!」

 

五「無理しなくて結構!私はあなたの金もうけの道具じゃありません!」

 

風「そうかよ!後悔しても知らねえからな!」

 

五「ええ!たとえ退学になってもあなたにだけは絶対に教わりません!」

 

風「お前にだけは絶対に教えねぇ!」

 

五月と喧嘩別れした後の風太郎は携帯をとり…

 

風「もしもし」

 

龍『なに?』

 

風「やらかした…」

 

龍『は?』

 

風「ノルマだ…五つ子全員赤点回避だそうだ…じゃなきゃクビ…」

 

龍『…了解…ただ…二乃には知られるな…何があっても』

 

風「…わかってる」

 

~~~~~

 

電話を切った後…龍治は…

 

龍「ったく…いきなりすごいこと言ってくるね"あの人"も…まあ…あの人らしいか…」

 

そういいながら龍治は作業を再開した…

 

龍「ただ…言ったことはホントにする人だからな…」

 

龍治はリビングから見える誰も使用していない部屋を見つめていた

 

龍「さて…"恩人"の娘達のために頑張りますか!」





はい…ながくなった…

ちなみに…わかるように龍治と中野父は知り合いです。
何故知り合いなのかは…後々出てきます。


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ビンタと好きなタイプ





 

風(やらかした…どうしてあんなこと言ったんだ…)

 

風太郎が中野父からの電話を受けてから次の日…風太郎は中野家にいた

 

風(しかし…最初は四葉だけだが…今では三玖…それに一花もいるから…進歩もしているな)

 

四「結婚しました!ご祝儀下さい!」

 

今は風太郎、四葉、三玖、一花で人生ゲームをしていた

 

風「あ、あぁ…」

 

龍「余裕だなお前ら…」

 

三「次私の番…」

 

風「せめてゲームでは富豪でありたかった…って!いつまで遊んでるんだ!休憩終わり!再開するぞ!」

 

一「え~!今日はたくさん勉強したし」

 

四「もう頭がパンクしそうです…」

 

三「無理は良くない」

 

風「そ、それはそうだが…」

 

すると椅子に座っていた龍治は立ち上がると…3人の前に行き

 

龍「赤点落第でお前らと一緒に卒業できなくなるのが寂しいな…」

 

三「なんかいつもより2人が強引…焦ってる?私たちそんなに危ない?」

 

一花、三玖、四葉の3人は立っている2人を眺めて

 

風「いや…その…」

 

風太郎が話そうとしていると…

 

二「あ~勉強さぼって遊んでるじゃない。私もやる…だから2人は帰った帰った」

 

三「風太郎…その…何?」

 

風「えっ…いや…」

 

二「うわ…お金少な…」

 

二乃がいる前では今回のノルマの件は話せないと龍治と相談して決めていた風太郎は、三玖に真実を告げることができず…龍治が

 

龍「…一旦帰るわ」

 

二「あんたも混ざる?」

 

風「え?」

 

不意に二乃がゲームへの勧誘をしたため風太郎はびっくりしているが…

 

五「私は自習があるので」

 

隣にいた五月に向かっての勧誘だった…そして五月がいることに化が付いた風太郎は

 

風「い、五月!昨日は悪かった!だから…」

 

五「ご心配なく!あなたの力など借りなくてもできますから」

 

いつまでも居座る風太郎にしびれを切らした二乃が

 

二「ほらあんたも、あいつと一緒に帰った帰った」

 

風「お、おい!」

 

風太郎の焦っている表情を見逃さなかった一花が

 

一「ちょっと風太郎君、話が違うじゃん」

 

風「え?」

 

一「今日は泊まり込みで教えてくれるって言ったじゃん」

 

風二「え…えええ!?」

 

龍「うるさい…玄関まで聞こえてるから…」

 

一旦帰って戻ってきた龍治がいて

 

風「り、龍治どこに!」

 

龍「どこって…家に帰ってこれ持って来たんだが」

 

龍治はまた5つのクリアファイルを持ってきていて

 

龍「ってか風太郎泊まり込みなんて聞いてないぞ…」

 

風「え?あ、ああそうだな!伝え忘れたわ!」

 

龍「はぁ…それと着替え持ってきてないみたいだから俺の貸してやる…待ってろ…」

 

すると龍治はまた帰っていった

 

~~~~~

 

時間は過ぎて夜になり…風太郎は1人中野家の風呂に入っていた…というのも

 

二「家隣なんだからこいつの家で風呂入りなさいよ!」

 

龍「二乃なら風太郎が俺の家に来た時に、鍵かけて、姉妹を見張って家に入れないとかしてきそうだから無理」

 

っとのことなので風太郎は1人風呂に入っていた

 

風「風呂だけでもでかいな…それよりもどうして一花は助け船なんか…でも時間はできた!これであいつとも…」

 

風太郎が風呂に入ってる扉の近くに一つの影があり

 

五?「上杉君、五月です」

 

風「え?」

 

五?「あなたから話したいことがあると一花から聞いたのですが」

 

風「俺が?そんなこと言ってないけど」

 

五?「そうですか…それでは」

 

とそそくさと立ち去ろうとしていて

 

風「う、嘘嘘!よく来てくれたな」

 

五?「話したいこととは何ですか?」

 

風「う…くぅぅ…昨日は悪かった焦って感情的になってしまった。俺に家庭教師をさせてくれ」

 

言葉に詰まりながらも風太郎は謝罪と家庭教師をさせてほしいと懇願をして

 

五?「なにがあったのですか?」

 

風「お前たちの誰かが赤点を取れば…俺は家庭教師を辞めさせられる」

 

五?「そういうことでしたか…」

 

と中に入ってきて

 

風「え!?五月何入ってきてるんだよ!」

 

風太郎は後ろを向いて

 

二「この前私の裸を見たんだからおあいこでしょ?」

 

と入ってきたのは…二乃だった

 

二「あんたと五月の様子が変だと思ってきていたら…赤点を取ればクビね~いいこと聞いたわ」

 

そこに着替えを持ってきた龍治が来て

 

龍「風太郎着替えここに…」

 

二乃が堂々と風太郎の裸を覗いてるように見えた龍治は…

 

龍「…生徒の方が欲情したか」

 

二「し、してないわよ!」

 

龍「まあいいや…風太郎…着替えたら呼んでくれ」

 

~~~~~

 

その頃リビングでは

 

四「上杉さん遅いね」

 

一「きっと美少女たちの残り湯を堪能してるんだよ」

 

三「お風呂…」

 

風太郎の風呂を想像しているのか三玖は少し赤くなって

 

一「呼びに行く?」

 

ウキウキな表情で三玖に提案するが首を横に振り

 

一「せっかく風太郎君いるんだから積極的にアプローチしなよ」

 

そんな会話をしていると…

 

パチン!

 

と大きな音が鳴り

 

四「今の音なんですか!?」

 

三「お風呂の方から聞こえた…」

 

それから少しすると…スッキリした表情の龍治と風太郎が帰ってきた

 

龍「ただいま」

 

風「いってぇ…」

 

四「うわぁ!?冷やすものもってきますね!」

 

風太郎の左頬が真っ赤に腫れていて四葉が慌てて氷を持ってきて

 

龍「あ~スッキリしたわ」

 

三「すごい音したけど…何したの?」

 

龍「ん?あぁ…実は…風太郎がお前らがこのままじゃ赤点どころか卒業も危ういとか言い出したからカッとなってビンタした」

 

三「風太郎が?…そうなんだ…でもそういうならもっと頑張る」

 

頬を冷やしている風太郎は周りをやっと確認すると…椅子に二乃が座っていた

 

風「に、二乃も一緒にどうだ?」

 

二「私は必要ないから」

 

龍「ちょっと寝ていい?」

 

一「どこ…あ、ソファーでなら横になってもいいよ?服だけは脱がないでね?」

 

龍「…寝てる時の俺は制御できない!」

 

といいながらソファーにダイブして…すぐに寝てしまった

 

一「さすが授業開始早々睡眠してる龍治君…」

 

風「それ聞くとこいつも危ない気がするんだけど…」

 

一「それより先生!ここわからないんだけど」

 

一花が質問を投げかけると

 

風「ん?どこだ?」

 

三玖の隣に風太郎が座り

 

一「ごめんちょっと詰めて~」

 

強引に一花は三玖の身体を押すと、三玖が風太郎の身体に身を寄せてる感じになり…

 

一「三玖も分からないことあるんだって」

 

風「そうなのか?」

 

三玖は顔を赤くさせながら起き上がると

 

三「い、一花!」

 

と一花に詰め寄り

風太郎は二乃を気にしているが…

 

風「よし!なんでも答えてやるぞ!」

 

四「はい![討論]って英語で何ですか!」

 

風「いい質問ですね!討論は英語でdebate」

 

風太郎が解説しようとしていると…

 

龍「すぅ…すぅ…デバテ…」

 

風「はい!?こいつホントに寝てるのか!?」

 

四「なんのことです?」

 

龍「すぅ…D…E…B…A…T…E…」

 

風「…龍治が言ったようにデバテで覚えるんだ」

 

三「…龍治ってスペック高い?」

 

一「う~ん…風太郎君の頭脳と私の自堕落と二乃の家庭的な面を足した感じかな?」

 

少しの雑談がある中で勉強会が進んでいくと…三玖が

 

三「質問…好きな女子のタイプは?」

 

龍「すぅ…すぅ…」

 

全員が黙り龍治の寝息だけが響いていて…

 

風「え?」

二「ん?」

一「お?」

四「ん?」

 

三玖が風太郎の方を向くと真剣なまなざしで

 

風「それ今関係あるか?」

 

四「私は俄然興味あります!」

 

風「そんなの…ん?」

 

何かを思いついた風太郎は突然フリップを持ち出して

 

風「教えてほしければ教えてやる!好きな女の子の要素TOP3!ただしノート1ページ埋まったら1つづつな!」

 

一「う~ん…あ!起きて龍治君」

 

龍「ん…にゃ~に~」

 

がっつり寝てた龍治を一花は起こして

 

一「龍治君も教えてよ好きな女子のタイプ」

 

龍「女子のタイプ~?いいよ~」

 

風「なんかこいつ緩くないか?」

 

ふわふわと龍治は半分夢の中だが全員真剣な顔でノートを埋めていき

 

四「できました!」

 

四葉が大きく手を挙げて

 

風「第3位は!いつも元気!」

 

龍「あ~目が覚めた」

 

龍治は完全に目が覚めて今の状況を確認すべく…

 

龍「四葉…どういう状況?」

 

四「ノート1ページ埋めると好きな女性の要素TOP3を言うって言うのをしてるんです」

 

龍「なら俺もか…3位…抱きしめたら気持ちいい」

 

三「できた」

 

次は控えめに三玖が手を挙げて

 

風「第2位は!料理上手!」

 

龍「…適度に甘えてくれる」

 

一「お、終わったよ~」

 

最後に一花が手を挙げて

 

風「第1位は!…」

 

風太郎が長くためを作ると女子達は緊張していて

 

風「お兄ちゃん想い」

 

二「それあんたの妹でしょ!」

 

二乃がツッコミを入れると

 

風「何だ二乃盗み聞きか?」

 

二「聞きたくないのに聞こえてくるのよ!」

 

四「らいはちゃんだったなんてずるいです!」

 

四葉はブーイングをし三玖は目から光が消えて

 

龍「…俺はいいかな」

 

一「だ~め…私は知りたいよ?」

 

一花は龍治の横に来ると耳元で囁き体を押し当てて…

 

龍「はぁ…最後は…」

 

一「最後は?」

 

龍「おしえねぇ」

 

一花の頭に手をのせていつもの仕返しというような笑顔をしていて

 

一「せっかく頑張ったのにずるいぞ」

 

龍「…自分のために頑張れよ」

 

一「これも自分のためなんだけど」

 

すると一花は龍治の胸に飛び込んで…

 

龍「え!?ちょっ…」

 

周りも一花の行動に驚いて…すると

 

五「うるさいですね…勉強会とはもう少し静か…!?」

 

五月は龍治と一花の体勢を見るや否や走ってきて

 

五「一花!何してるんですか!」

 

一「足がもつれちゃってね~」

 

龍「…二乃助けて」

 

二「なんで私!?」

 

二乃は一花と龍治を離して…

 

五「油断も隙も無いですね…」

 

龍「五月…順調か?」

 

五「は、はい!赤点は取りませんから」

 

龍「…はぁ…しゃあないテスト前だマンツーマンでしてやる」

 

五「っ!わ、わかりました」

 

すると五月は龍治といっしょに部屋に入っていった

 

~~~~~

 

五月の部屋では

 

龍「ここの公式の展開間違えてる…ってか公式を間違えて覚えてる」

 

五「うっ…」

 

黙々と勉強していると五月の手が止まり

 

五「豊倉君は赤点とったら上杉君が解雇になると聞いてますか?」

 

龍「あぁ…聞いたよ」

 

五「それだから手伝ってるんですか?」

 

龍「いや?」

 

五「それではなぜ…」

 

龍「友達と一緒に思いで作って卒業したいじゃん」

 

五「そうですか…」

 

龍「さてと…そろそろ下もお開きみたいだし帰るわ」

 

五「今日もありがとうございました…」

 

龍治は五月の部屋を出ると龍治の袖から一枚の紙が落ちた

 

五「これは…好きな女性の3要素…」

 

そこにはさっき発表した内容が書かれており

3位…抱きしめたら気持ちいい

2位…適度に甘えてくれる

と書いており…最後の行には…

 

五「自分をほめて認めてくれる…豊倉君がこの7人の中で一番大人になり切れてないのかもしれませんね…」

 

~~~~~

 

下に龍治が戻ると

 

龍「風太郎これ配っといて」

 

風「早くないか?」

 

龍「いいんだよ…じゃないと取り返し付かなくなるかもだぞ」

 

風「あと…ビンタしてくれてありがとう…」

 

龍「二乃には言うなってあれほど言ったのに…まあ…そのおかげで立ち直りが早くなったのならいいか」

 

龍治は自分の家で寝るため帰っていった





前書き思いつかなくなってきた時はもう書きません!


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試験と結果と家族と

あ、所々カットします。

途中原作と何ら変わりないので。そこも二次創作でするのは違うと思ったのでご理解のほどよろしくお願いします。

時々飛んでるなと思ったらそういうことなので。


風太郎が泊まり込んだ翌日の早朝…中野家でインターフォンが押された

 

二「はい」

 

龍「風太郎の着替え持ってきた。あと風太郎の昨日の服洗濯するから頂戴」

 

二「わかったわ…って!何朝から来てんのよ!」

 

龍「いや…あいつの裸+同じ洗濯をするのが嫌だ思って」

 

二「あんたなりの気遣いね…わかったわ、あいつの洗濯物だけ取りに来なさい」

 

二乃は龍治を部屋の中に入れて

 

龍「悪いが二乃が持ってきてくれないか?」

 

二「は?なんであんな奴の服触らないといけないのよ」

 

龍「いや…俺がしてもいいんだが…」

 

龍治はそこで言っていいのかわからず黙ってしまい

 

二「どうしたのよ」

 

龍「…下着見ていいなら俺がやるけど」

 

二乃も今気が付いたのか顔を赤く染めて

 

二「ダメに決まってるでしょ!」

 

龍「それじゃあ仕分け終わったら呼んでくれリビングいるから」

 

洗濯物は二乃に任せて龍治はリビングに行った

 

龍「おはよ~」

 

一「龍治君おはよ~」

 

五「おはようございます」

 

龍「風太郎どこ?着替え持って来たんだが」

 

一「風太郎君なら三玖の部屋だよ」

 

龍「それじゃあ行ってくるわ」

 

一花に言われて通りに龍治は三玖の部屋の前に行くとノックをして

 

龍「風太郎起きてるか?入るぞ」

 

龍治が部屋に入ろうとしたときに風太郎が部屋から慌てて出てきて

 

風「あ、ありがとうな!ほ、ほらお前はリビングにいる連中を教えてくれ」

 

龍治の持っている着替えを受け取ると風太郎は扉を閉めた

 

龍「はぁ!?お、おい!」

 

一「どうしたの龍治君」

 

龍「…締め出された」

 

龍治が階段を下りて

 

一「そういえば一緒に寝てたはずの三玖がいなかったんだよね」

 

龍「…三玖が?」

 

五「それで四葉が探してます」

 

龍「それで四葉がいないのな…」

 

少し会話をしていると…

 

二「仕分け終わったわ…これがあいつのね」

 

龍「悪いな二乃…」

 

二「これくらい一緒に洗濯されるのとあんたに下着見られるのに比べたらどうとでもないわ」

 

龍「あとはパジャマを受け取って終わり…」

 

五「あの豊倉君あとで勉強の方を…」

 

龍「いいけど…対策プリント貰っただろ?」

 

五「上杉君から貰ったものなど必要ないです」

 

龍「…あれ作ったの俺」

 

五「え!?な、なら…そこでわからないところあったら教えて欲しいので」

 

龍「オッケー」

 

すると着替えた風太郎が部屋から出てきて

 

風「お、おはようお前ら…」

 

一「おはよ~風太郎君三玖知らない?起きた時いなかったから」

 

風「み、三玖か?図書館にでも行ったんじゃないか?」

 

一「お、いいね~偶には気分変えようか」

 

龍「おい風太郎脱いだ服くれ、洗濯するから」

 

風「そ、そうか!五月と二乃もどうだ図書館!」

 

二「私はパス」

 

五「私も遠慮します」

 

やはり2人はまだ否定的だった

 

~~~~~

 

そして風太郎たちが図書館に行くため中野家を出て行くと

 

龍「それじゃあ始めるか」

 

五「はい」

 

龍「わからないところだけ教えるから…何でもかんでも聞くなよ」

 

五「もちろんです」

 

五月が勉強を頑張ってしていると…二階から騒がしい音がして

 

三「はぁはぁ…風太郎は?」

 

龍「図書館」

 

三「ありがとう…」

 

と三玖が足早に家を出て行って

 

五「気付いてたのですか三玖が部屋にいたの」

 

龍「日常の習慣は変えるのが難しいからな…大方トイレにでも行ったときに癖で自分の部屋に入ったんだろう」

 

五「そうなんでしょうか…」

 

すると龍治が自分の持ち物を確認すると…

 

龍「あ…自分の勉強道具忘れた…ちょっと取ってくる」

 

五「わかりました…」

 

と龍治が出ると…

 

五「少し早くに起きてしまいましたね…」

 

リビングの机の上で眠ってしまった

 

~~~~~

 

忘れ物を取って戻ろうとした龍治だったが…

 

龍「ん?風太郎…?…そういうことね…任せた」

 

風太郎が中野家に戻っていくのを見ると納得したかのように自分の家に帰っていった

 

~~~~~

 

そして時間は過ぎて試験日…

 

龍「遅い…インターフォン鳴らして何分経ってると思ってんだ…」

 

いつもは1人で登校する龍治だが試験日と言うことで中野家の前で待っていた

 

龍「…これ以上待つと俺もやばいってか風太郎に電話かけても出ないし…五月も出ない…ったく」

 

愚痴をこぼしながらスマフォを確認すると

 

龍「…これ以上待ってたら遅刻だな…悪いな6人とも…俺は待ってたからな…恨むなよ」

 

1人で登校した。

 

~~~~~

 

学校に着いた龍治は正門の前に立っている先生に

 

先生「珍しいな豊倉がこんな時間なんて」

 

龍「友達待ってたんですけど…これ以上待つと遅刻になると思って…」

 

先生「そうか…もう少しで予鈴が鳴るから早く準備するように」

 

龍「は~い」

 

龍治は靴を履き替えて自分の席に着くと…携帯をチラチラと確認していた

すると携帯から一本の連絡が入り

 

龍「おい風太郎今どこだ」

 

風『そ、それなんだが…タイムリミット越えた今学校に着いた』

 

龍「どうするかはお前が考えろ」

 

その電話から数分後

 

一「ま、間に合った~」

 

龍「ったく…テストの注意聞けなかったのに何が間に合っただよ…」

 

一「あはは…それよりも!見ててよ私たちの成績!」

 

龍「…期待してる」

 

~~~~~

 

試験日から日が経ち10月25日…試験の結果発表の日になった

 

龍「結果発表~!!」

 

風「うるさい」

 

龍「いや…結果発表ならこのネタはするべきだろ…むしろしない方がおかしい」

 

風太郎と龍治の茶番はおいておいて中野姉妹は真剣な顔をしていた

 

三「間違えたとこまた教えてね」

 

風「まずは全員の答案用紙を見せてくれ」

 

一「は~い私は」

五「見せたくありません!個人情報です…断固拒否します」

 

五月は答案用紙の公開を拒否しようとして

 

風「ありがとな…だが覚悟はしてる」

 

龍「どんな答案であれ…お前たちは苦手な勉強を頑張ったんだ…そこは恥じなくていい」

 

風「そうだな…だから教えてくれ」

 

2人が真面目なトーンで話を進めていくと

 

四「私は国語は山勘があたって40点でした!他の赤点で悔しかったですがこんな高得点初めてです」

 

三「社会は76点…そのほかも初めて赤点回避できたのもあった…でも赤点は悔しい」

 

一「私は数学と英語はセーフ、国語と理科、社会ももう少しだったんだけどダメだった」

 

二「国数理社が赤点よ、言っておくけど手は抜いてないから」

 

五「残念ながら全教科赤点回避はできませんでした…」

 

結果を聞いた風太郎と龍治は

 

風「全く…改めてお前たちのバカさ加減がわかったぞ」

 

龍「まあ…元々1教科で点が取れる人が多い中2教科以上セーフだったメンバーは上出来じゃないか」

 

二「うるさいわね…まあ一番高い教科がバラバラなのは私たちらしいけどね」

 

四「そうかも!」

 

三「最初の全員で100点に比べたら」

 

風「あぁ成長してる…三玖このテストで76は大したものだ…今後は姉妹にも教えられる」

 

三「え…」

 

風太郎のコメントに龍治は何も声をかけずに外を眺めていて

 

風「四葉…イージーミスが目立つぞ焦らず慎重にな」

 

四「了解です!」

 

風「一花…お前は最後までこだわら無すぎだ最後まであきらめるなよ」

 

一「は~い」

 

風「二乃…お前は結局最後まで言うことを聞かなかったな俺が来ないからって油断すんなよ」

 

二「ふん」

 

二乃まで風太郎がそれぞれにコメントすると

 

三「風太郎来ないってどういうこと…私!」

 

五「三玖…今は彼の言葉を聞きましょう」

 

風「五月…お前は本当に…変わったな」

 

五「え?」

 

風「それに…俺の教えた記憶にないところで点数が取れてる…龍治のおかげだろ」

 

五「それでも途中まで私はあなたに…」

 

すると五月の携帯が鳴り…

 

五「ん?父です」

 

携帯を風太郎に渡して

 

風「はい、上杉です」

 

中野父『五月くんと一緒にいたのか各々に聞いて行こうかと思ったが君の口から聞こう』

 

風「はい」

 

中野父『嘘は分かるからね』

 

風「つきませんよ…ただ、今度からはもっといい家庭教師をつけてやってください」

 

この言葉を聞いて真実を知らなかった一花、三玖、四葉の3人は驚いた表情をしていて

 

中野父『ということは…試験の結果は…』

 

結果について風太郎が述べようとしたとき…二乃が携帯を奪った

 

二「パパ二乃だけど一つ聞いていい?どうしてこんな条件付けたの?」

 

中野父『僕にも娘を預ける親としての責任がある』

 

二「私たちのためってことね…ありがとう、でも相応しいかどうかなんて数字だけじゃわかんないわ」

 

中野父『それが一番の判断基準だ』

 

二「あっそ…それじゃあ教えてあげる!私たち五人で五科目の赤点を回避したわ」

 

その言葉を聞いて外を眺めていた龍治が

 

龍「あははw確かに赤点回避したなw」

 

中野父『ほんとうかい?』

 

二「嘘じゃないわ」

 

中野父『二乃くんが言うならほんとうだろう…これからも上杉君と励むように…それとそこにいるもう一人の男と話をさせてくれないか』

 

二「え?わかったわ」

 

二乃は龍治に携帯を差し出すと

 

龍「もしもし」

 

中野父『久しいね』

 

龍「そうですね…」

 

中野父『最近来てくれないから"彼女"の容態を伝えられなくてね…』

 

龍「すみません、勉学の方が忙しくて」

 

中野父『そうかい…それで状態は良くなっているよ…あとは意識が戻るのを待つだけだ』

 

龍「そうですか…最善を尽くしてくれてありがとうございます」

 

中野父『こちらも医師としてのプライドもあるからね』

 

龍「試験も終わったのでこれからは」

 

中野父『あぁ…定期的に来てくれたまえ』

 

と通話が切れた

 

龍「ほい五月」

 

五「あの…父と何を…」

 

龍「世間話だよ」

 

五「それにしては重いような…」

 

龍「まあ…また時が来たら話すよ」

 

風「おいお前ら行くぞ」

 

五「どこにですか?」

 

風「一花たちと約束してたご褒美だよ」

 

龍「あぁ…パフェか」

 

風「五人で五教科だから一人前だけな」

 

二「え~せこい」

 

龍「…五人で十教科だから二人前だと思うが」

 

風「まじか!?」

 

龍「はぁ…俺が出すよ…」

 

龍治は前を仲睦まじく歩いてる6人の姿を見て

 

龍(…この光景をお前にも見せてやるからな…千怜(ちさと)




龍治のテスト対策によって全員の点数が上がってます。


  国 数 理 社 英 合計
一 26 50 34 21 37 168
二 18 23 29 21 48 139
三 28 36 29 76 21 190 
四 40 20 25 29 23 137
五 34 29 80 27 30 200

二乃だけ極端に上がり幅が少ないのは…風太郎と龍治の勉強会出てなかったからです.

豊倉千怜
龍治の妹で今は病院で入院中。現在中学3年生


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豊倉家


この話の為に残酷な描写をタグに入れました。
苦手な方は少し注意してください。

あとすごい会話文が多い…切るタイミング逃しまくった


 

龍治はテストが終わった次の週末自分の家のリビングで1人でゲームをしていた

 

龍「…誰がこんな鬱展開用意しろって言った!」

 

龍治はゲーム内で主人公の教え子を何人も天国に連れて行っていた

 

龍「絶対に教師になんてならん…これやってはっきりした…」

 

そして最終決戦を始めようとしたときに電話が鳴った

 

龍「はい…」

 

風『お前今どこにいる』

 

龍「は?なんで」

 

風『今日家庭教師の日なんだが』

 

龍「俺が手伝いうのはテスト前って言ったよな?」

 

風『普段は…』

 

龍「いやだ」

 

それだけを言い残してプツンと電話を切った

 

龍「…あ…連絡しないと」

 

そして思い出したかのように電話をかけると

 

龍「もしもし」

 

龍治母『遅かったわね、連絡はすぐするってあれほど行ったのに』

 

龍「ごめん…」

 

龍治母『それで赤点は?』

 

龍「取ってない…全部100」

 

龍治母『そう…わかったわ、何回も言うけど赤点取ったら…』

 

龍「そもそも娘が寝たきりで目を覚まさないのに見に来ない親ってどうなんだよ」

 

龍治母『私も旦那も仕事で忙しいから仕方ないじゃない』

 

龍「仕事でって…なら母さんだけでもこっちに転勤させてもらうくらいしてもらったどうなん?」

 

龍治母『…教育委員会に言いなさい、私じゃ決められないわ』

 

龍「別にそれはいいわ…でも赤点取ったらそっちに引っ越すのはどうかと思うけど」

 

龍治母『千怜より自分のことを大事にしたら?』

 

龍「…」

 

龍治はイライラが溜まりついに…

 

龍「子供の事心配しないで自分が大切なら親なんてやめちまえ!」

 

それを言って電話を切った

 

~~~~~

 

その頃中野家では

 

風「はぁ…龍治がいないとなんか締まらないっていうか…」

 

一「まあまあ1人で引き受けた仕事じゃん」

 

三「うん…でも風太郎最近優しくなってきたから」

 

風「あ、ありがとう三玖…ところで四葉は?」

 

一「部活の助っ人の為に部屋で準備中」

 

すると四葉が下りてきて

 

四「それでは行ってきます!上杉さん今日はすみません」

 

風「いや…今日くらいリフレッシュしてこい」

 

四「はい!では行ってきます」

 

四葉が玄関を出ようと開けると…

 

龍『………やめちまえ!』

 

四「え!?」

 

叫び声が通路にまで届いていて、気になった四葉は

 

四「あのすみません豊倉さん?」

 

インターフォンを押して中を確認しようとし

 

龍「ん?四葉か…悪い…今気が立っていてな…」

 

四「叫び声通路まで聞こえましたよ」

 

龍「苦情か?なら悪かった…」

 

四「い、いえ苦情ではなく…そこまで叫ぶのにどんな理由があるのか気になって…」

 

龍「…今から助っ人だろ?行ってこい…帰ってきたらインターフォン教えてくれ…」

 

四「わかりました…行ってきます!」

 

~~~~~

 

そして夕方になり…

 

四「豊倉さ~ん」

 

帰ってきた四葉がインターフォンを鳴らして

 

龍「あぁ…ありがとう…それじゃあお前たちの家でいいか?」

 

四「は、はい!」

 

四葉は龍治を連れて帰り

 

四「ただいま~」

 

龍「お邪魔します」

 

一「あれ?四葉と龍治君?どうしたの?」

 

龍「いや…ちょっと四葉に心配かけてな…」

 

四「それじゃあリビングで待っててください!私汗流したいので」

 

四葉はいったん部屋に行くと着替えをもってお風呂に行き、龍治と一花はリビングに行った

 

二「なんであんたいるのよ」

 

丁度キッチンにいた二乃が声をかけると

 

龍「…四葉がな」

 

二「今日覇気ないわね」

 

一「それ思った何があったの?」

 

龍「…その説明を兼ねるから四葉が来てからでもいいか?」

 

一「わかった。他の2人も呼んだ方が良い?」

 

龍「できれば呼んで欲しいが無理に呼ばなくてもいいからな」

 

一「ごめんもう呼んじゃった」

 

一花の画面には

<全員リビングに集合!>

 

と書かれていた

 

龍「仕事が早いね…」

 

一「ついでに風太郎君も」

 

龍「家庭教師終わったんだからもう来ないだろ…」

 

と思っていたら数分後…

 

風『あ~一花に呼ばれてきた』

 

一「どうぞ~」

 

風太郎はオートロックの扉の前まで来ていた

 

~~~~~

 

四葉もお風呂を上がり風太郎も帰ってきて全員が中野家リビングに集まり

 

一「さて…話してくれる?」

 

龍「…俺は生まれも育ちも関西なんだ…高校の為に今はこっちに住んでるけど」

 

二「それだけ?」

 

龍「元々は2人で暮らす予定だった…」

 

五「でもあなた以外誰も…」

 

龍「今…もう1人は病院にいる…」

 

三「体調悪いの?」

 

龍「…実は」

 

~~~~~

 

事の始まりは二年前…晩御飯の買い物のために龍治と千怜はスーパーにまで出かけていた

 

千「ねえお兄ちゃん」

 

龍「ん?どうした千怜」

 

千「パパもママも忙しいのは分かるけど…偶にはみんなと一緒に居たいよ」

 

龍「だな…」

 

そして2人は帰っている途中の横断歩道の前で目の前の信号は赤だった

 

龍「千怜…今赤」

 

千「あ、ほんとだありがと」

 

2人は青に変わるまで待っていると…

 

暴走する一台の軽自動車が龍治と千怜の方に突っ込んで来て……2人とも轢かれてしまった

 

~~~~~

 

龍「幸い近くの人がすぐに救急車とパトカーを呼んでくれて俺は頭を数針縫ったのと…左肩に深い傷が付いただけで済んだが…妹の方がまだ目を覚ましてない…」

 

四「それで…その運転手は…」

 

龍「すぐに捕まったよ…大量のアルコール摂取と危険ドラッグを使ってたみたいで」

 

一「龍治君の親は?」

 

龍「仕事が終わらないから今すぐには来れないってね」

 

二「そんなの…酷いわ」

 

龍「で…俺がここに来た理由なんだが…妹が近くの病院で入院しているから」

 

風「どうして地元じゃ駄目だったんだ?」

 

龍「地元の病院じゃどうしても限界があるって言ってな…それでこっちの大きな病院に来た」

 

五「大きな病院って…父のところじゃないですか?」

 

龍「そうだよ…君たちのお父さんから話しはよく聞いていたけど本当に会うとは思ってなかった」

 

一「あはは…それじゃあ私たち見たときの「はぁ?」って言ったのは…」

 

龍「まさか噂の姉妹が目の前にいたらビックリするわ」

 

二「それじゃあこの前…パパが電話変わってって言ったのは」

 

龍「誰かさん達のせいで妹の容態を確認できなくてね…ついでに教えてもらった」

 

すると全員黙ると…いきなり四葉が

 

四「それで千怜ちゃんってどんな子ですか!」

 

五「ち、ちょっと四葉」

 

龍「えっと…今起きてたら中三3で、性格は落ち込みやすいな物事を考えすぎて、でもそれだけ他人を大事にしてるよ」

 

風「ちなみになんだが…賢いのか?」

 

龍「あ~秀才って言われてたよ何させても一流って…おかげで周りからは俺が落ちこぼれ扱いだよ」

 

三「龍治が…落ちこぼれレベルって…」

 

二「それならこの勉強バカは落ちこぼれ以下ね」

 

風「な、なんだよ!」

 

龍「あはは…多分だけど高校の範囲の勉強ならすぐ覚えるんじゃないかな」

 

一「…もしかして私たち抜かれる?」

 

龍「俺は聞いて覚えるタイプだからな…一花は知ってると思うけどすぐ寝てるのは先生の話以外をシャットアウトするため…」

 

一「あ、それで寝てるんだ…」

 

龍「千怜は見て覚えるタイプ…逆に見たことは絶対に忘れない」

 

四「見たものは忘れない…それって勉強でですか?」

 

龍「人の動きでもだよ」

 

五「人の動きでも…」

 

龍「でもおかげでお礼外からは奇妙な目で見られてたけどな」

 

千怜のことを話していると…

 

四「それで肝心の叫んでいたのは…」

 

龍「あぁ…娘が寝たきりになってるんだから顔見せに来いって言ったら…仕事が忙しいから来れないって」

 

二「ねえあんたそんな親どう思ってるのよ」

 

龍「正直血縁切りたいレベル…しかも最後に言ってきたのが…千怜より自分を大事にしたらって…」

 

この言葉を聞くと全員が引いてしまって

 

一「…辛かったね龍治君」

 

龍「一花…」

 

一花は龍治を抱きしめると頭を撫でて

 

五「い、一花!?ずるいですよ!」

 

五月が引き離そうとして

 

四「2人ともいつも通りになりましたね」

 

一五「え?」

 

一花と五月は四葉の方を見て

 

風「龍治関係で睨み合ってるからな…」

 

五「なっ!///」

 

一「へ!?///」

 

龍「あははwまあ落ち込んでくれるのは嬉しいけどいつもの五人でいてくれよ?」

 

今まで話していた龍治が少しスッキリしたようで周りを見渡して

 

龍「よし!帰るわ!」

 

二「あんた急ね!」

 

三「大丈夫?」

 

龍「ノー問題!ありがとな」

 

軽く手を振ると龍治は自分の家に帰っていった

 

~~~~~

 

帰ってきた龍治は天井を見上げて…

 

龍「…五月と一花か…」

 

不意に2人の名前を呼んでいた





最初にしていた龍治のゲームはなんなんでしょうね~

作者はこのゲームやって2周目はいるのに1ヵ月かかりました。
理由は病んでしまった…シナリオに耐えられなくなって別ルート見たいのにまたこの鬱展開を見ないといけないのかと…

ゲームとしては100点なので面白いですよ


ちなみに龍治の母は中学教師、父は大学教授です。


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