怪しげな取引を目撃したけど、死なないし縮まなかった工藤新一を名乗る男 (あがめにしき)
しおりを挟む

怪しげな取引を目撃したけど、死なないし縮まなかった工藤新一を名乗る男

オレは高校生探偵、工藤新一。幼なじみで同級生の毛利蘭と遊園地に遊びに行って、 黒ずくめの男の怪しげな取り引き現場を目撃した。

取り引きを見るのに夢中になっていたオレは、背後から近付いて来る、もう一人の仲 間に気付かなかった。オレはその男に毒薬を飲まされ、目が覚めたら蘭に置いて帰られた!!

 

工藤新一が生きていると奴らにバレたら、また命を狙われ、まわりの人間にも危害が及ぶ。

阿笠博士の助言で正体を隠すことにしたオレは、蘭に名前を聞かれて、とっさに永井圭と名のり、奴らの情報をつかむために、そこら辺の家に転 がり込んだ。

 

オレは妹を助けるため医者になるべく、時計型麻酔銃でおっちゃん(試験監督)を眠らせ、蝶ネクタイ付き鉛筆を使って、コナンくんがかわりに問題を解いている。 この二つのメカは、阿笠博士の発明品だ!博士は他にも…ターボエンジン付きスケー ドボードや、犯人追跡メガネ、チョコボールなど次々とユニークなメカを作 り出してくれた!

 

蘭もおっちゃんも、オレの正体には気付いていない。知っているのは阿笠博士と、西の高校生探偵、服部平次、それに小学生の江戸川コナン…。

彼は同じ工藤新一だったが、怪しげな取引を目撃する際、オレが飲まされたのと同じ薬を飲んで体が縮んでしまった!

黒の組織の正体は、依然として謎のまま…!

 

「小さくなっても頭脳は同じ!迷宮なしの名探偵!真実はいつもひとつ!!」

 

 

 

 

 

 

 

以下はんぺん

 

 

 

 

 

俺は永井圭だが、工藤新一でもあるので名声だけは高い。なので事件の解決率は100%を超える。

「目黒のおっちゃん!犯人がわかったぜ!」

 

いつものようにそう言った。

 

「新一くん犯人がわかったのかね!」

 

お決まりの返しがこれ。

 

「ああ!犯人はあのお姉さんだ!」

 

証拠はないが、工藤新一なので通る。

 

「ねえ新一兄ちゃん」

 

証拠は見つけるんじゃない。後から着いてくるんだ。

 

この少年の江戸川コナンといい、俺の推理の裏付けが好きな元気っ子。

みんなに分かるように証拠を集めてきてくれる。

 

しかし有能そうなコナンくんだが、二人きりになると、何故か俺を怪盗キッドと呼ぶ。こんな所に世紀の大泥棒がいるわけねえだろ。

誰かに聞かれたら銭形のおっちゃんが来るだろ勘弁してくれ。

 

だかしかし工藤新一である俺は優しいので話に乗ってあげることにしている。

 

「怪盗キッドお前なにがしたいんだよ」

 

「Y、X、K、Q...これが分かれば教えてやるよ」

 

答えはないが深読みが好きなコナンくんはこれで黙る。

 

 

 

あと他にもめんどくさい奴がいる。

 

コナンくんの同級生に灰原哀という事情通を装う女の子だ。

 

「あなた...私の作った薬飲んだのに、何故何も起こらないの」

 

工藤新一である俺は優しいので、お医者さんごっこに乗ってあげることにしている。

 

「耐性が付いちゃって...違う薬を用意してくれ」

 

耐性って言葉難しかったかな?変な顔をする哀ちゃん。

工藤新一である俺は天才すぎるらしい。こういう時はあれだよ。

 

「ばーろー」

 

工藤新一の決まり台詞でトドメだ。

 




誰かこういうの書いて


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

なんか体から黒いモヤが出たの巻

俺は工藤新一だが、永井圭でもある。

ある朝トイレで踏ん張っていたら黒いモヤが出た。

 

最初はばっちい何かと思ったんだけど、なんか操れるらしい。

 

「おい!焼きそばパン買ってこいよ!」

 

お金を渡すと焼きそばパンを買ってきてくれる便利な存在だったのだ。

 

俺はこいつを出前屋さんと呼ぶことにした。ばっちい何かということは忘れて。

 

工藤新一でも分からないことがある。

 

出前屋さんはどうやって焼きそばパンを買うのか分からないんだ。

 

工藤新一でも流石に通報するよ何か黒いし。

 

 

 

てことで出前を頼み、後をつけることにした。

 

今回はアンパンと牛乳を頼んだ。張り込みの時はアンパンと牛乳が必須なので。

 

 

小銭を握りしめた出前屋さん。

 

「アンパン...牛乳...」

 

少し距離はあるが何を言ってるのがわかる。

 

なんか健気ねえ。

 

「おい怪盗キッド何してんだ」

 

コナンくんが近づいてきた。でも怪盗キッドじゃないんだごめんね。

 

「コナンくんこんにちは」

 

「いいから答えろってバーロー」

 

その時工藤新一ひらめく。

 

実はコナンくん、バーローって言いたいだけなんじゃないか?

工藤新一である俺は地位も名声も思うがまま。憧れない方がおかしい。

いや間違いない。

でもなコナンくん、

…あまり強い言葉を遣うなよ、弱く見えるぞ

 

「(☝ ՞ ՞)☝」

 

クソガキは相手しないに限る

 

おっと?出前屋さんはコンビニを見つけたようだ。

 

だがしかし残念、モヤなので自動ドアに阻まれている。さあどうする?

 

「コナンくんはどう思う?」

 

「は?」

 

こんな簡単なことも答えられないのか?

やっぱ小学生だな

でも工藤新一である俺は優しいので、教えてあげることする。

 

「あんたバカァ?」

 

「は?」

 

コナンくんはフリーズした。

 

「出前屋さんは自動ドアをどうクリアするって聞いてんだよバーロー」

 

「?????」

 

おいおいIQ3か?それでも工藤新一グループかよ

 

「もういいやコンビニの自動ドア開けてきてよ面倒くさい」

 

「どういうことだ?」

 

「開けたらわかるよ」

 

謎解き大好きっ子コナンくんは開けに行った。

 

ウィーン

 

出前屋さんはコナンくんに会釈した。嬉しいんだねわかるわー

 

コナンくんはまだ分かってない様子。もう帰れよ。

 

出前屋さんはアンパンと牛乳を見つけ、手に取ったようだ。

 

レジ前へと進む。

 

回れ右。

 

自動ドアをくぐる。

 

店を出た。

 

おいおい万引きやんけ駄目じゃないか(憤怒)

工藤新一の名声が落ちたらどうするんだ。

 

コナンくんは出前屋さんにやっと気がついたのか、凝視している。

 

「どういうことだ?アンパンと牛乳が浮いている...?トリックか?」

 

ん?浮いているってどういうことだバーロー

 

工藤新一である俺はIQが高いのでひらめいた。

 

モヤは他人には見えない!!

 

今わかった。他人には見えないので工藤新一の名声は落ちない。

 

工藤新一である俺は知っている。

 

解けない謎はない。

 

つまり解けない謎は謎ではないのだ。

 

工藤新一である俺は胸を撫で下ろした。

 

 

 

おっと?出前屋さんと目が合ってしまった。後をつけたのがバレてしまったな。

出前屋さんが近づいてくる。

 

「出前お疲れ様」

出前屋さんを労うが、ここはコンビニ前、監視カメラがある。

おいおいアンパンと牛乳受け取ったらバレてしまうだろう。

 

「バーロー」

 

工藤新一の決めゼリフで叱ってやることにした。

 

 

 

 

 

 




なんで誰も書いてくれないん?


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

黒の組織を探ろう

今更なんですけど、名探偵コナンの知識ないんですわ


工藤新一である俺は何故か黒の組織?に追われていて、一時的に別の名前を名乗っている。

 

それを知るのは阿笠博士と服部、あと江戸川コナン。

 

でも待って欲しいコナンくんは自分こそが工藤新一と言っている。

 

工藤新一である俺はバーローと言いたい。

 

薬のせいで体が縮むとかありえなくね?

 

普通にありえなくね?

 

工藤新一である俺の推理によると、黒の組織に記憶を操作された可能性が高い。

 

黒の組織の目的は分からんが、取引前にジェットコースターに男2人で乗る奴らだ。

何やるか分からん。とにかく分からん。

 

コナンくんを探れば黒の組織の情報を手に入れられるかもしない。

 

「ねえコナンくん」

 

「なんだよ怪盗キッド」

 

もう工藤新一である俺すら正確に認識してない時点で怪しい。

 

「それは置いていて、コナンくんってさ何色が好き?」

 

「は?」

 

「いいから」

 

「青だけど何だよ」

「黒とか好きじゃない?」

 

「だから青だってば!」

 

「なんで?」

 

「えっ...なんかかっこいいから」

 

中々ボロを出さないので工藤新一おこ。

 

「黒好きだろ?ほら今やってるアニメで黒の剣士とか、かっこいいべ?」

 

「いやなんなんだよお前...」

 

工藤新一である俺でも何言ってるか分からない

 

「とりあえず見てきてくれる?話通じないから」

 

「は????何言ってんだよバーロー」

 

イライラして黒い出前屋さん出ちゃいそう。

 

「あーもう黒の組織調べてんだってば!!協力して!」

 

コナンくんが急に真剣になって笑った。

探偵ごっこ好きだなあ。

小学生同士で探偵団とかやってるんだっけ?

 

「...分かった待ってろすぐ見てくる」

 

 

------------1週間後---------

コナンくんに久しぶりに会った。

 

「怪盗キッド...あれ何が関係あるんだ...?」

 

「遅いよコナンくん…攫われたのかと思った」

 

「なんでアニメ見てただけなのにそうなるんだよ…」

 

「いや知らんけど、黒の剣士かっこよかった?」

 

「おめえバーローか????いやかっこよかったけど...」

 

コナンくんも気に入ってくれたらしい良かった

 

「じゃあコナンくんにこれあげるよキーホルダー。黒の組織だから多分黒色に好きだし食いついてくるでしょ」

 

「いやよく分かんない」

 

「バーロー!!!!!バーロー!!!囮作戦だよ!!」

 

「なるほど…???」

 

「あとさ今度劇場版やるらしいんだけど見に行く?」

 

「…」

 

「蘭も連れて行ってやるからさ」

 

「………いく」

 

 

こうして小学生の間で黒の剣士が流行り、少年探偵団のトレードマークは黒い服となったとさ

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む




評価する
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10についてはそれぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に
評価する際のガイドライン
に違反していないか確認して下さい。