この素晴らしい?オリ主に祝福を! 凍結中〜 (伝説のダンボール)
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1章
転生します


どもー、伝説のダンボールです。
懲りずに新しいの作りました。
不定期更新ですね。

今までの小説は、今ネタ尽きちゃったんでしばらくお休みしまーす。


知らない天井だ…。

目を開けてみると、椅子が向かいになって2つ置かれている場所で横になっていた。しかも、周りは真っ暗で椅子以外に何も無い。

 

あれ?今まで何してたんだっけ…?

確か…知り合いの家に仮装パーティーに行く為に久々に家をでて、行ってる途中にあまりに服装がおかしかったから、警察に職質されて…分かってもらえなくて、パトカーに連れられそうになってたとこにチラシが飛んできて、顔に当たって、それで…何も無いとこで何故か躓いて、車道に転けた気がするんだが…しかもバイク見えなかったけ…?

 

!?「あれ!?もしかしなくても俺死んだ!?」

 

俺がその事実に呆然としていると足音が聞こえてきた。

 

「佐藤ハルキさん。ようこそ、死後の世界へ。あなたは先程警察にパトカーに乗せられかけた時に飛んできたチラシが顔に当たって、転けて車道に飛び出し首の骨を折りながら、バイクに突っ込まれて不幸にも死んでしまいました。」

 

青い服を来た女神っぽい人がこっちに歩いてくる。

けど、その前に「…嘘でしょ?そんな変な感じで死んだの?え…。マジか…。」

 

「ええ、そうよ。…プークスクスッ!これまでも何度もここに来る人の死に方見てきたけどあなたみたいに不幸が連続で起きて死んだ人見たのは初めてよ!」

 

なんだろ、この女神っぽいやつと話してると凄くイライラしてくるんだけど!

 

「なあ、一応聞いとくがあんたは誰だ?」

 

「私はアクア、女神よ。私はここで日本で若くして死んだ人達を天界に送ったりしているのよ。あなたには3つの選択肢があるわ。」

 

やっぱこの人女神だったのかよ。

 

「まず選択肢その1だけど、これはあんまりオススメしないわね。」

 

「なんでだよ?」

 

「天国的なとこに行くんだけどその場合、ずっとそこで日向ぼっこするだけで、他にほとんどする事ないのよ。」

 

「マジかー。残りの2つはどうなんだ?」

 

「2つ目はもう一度赤ちゃんになって、日本で過ごすものよ。もちろんこれは記憶は引き継げないわよ。」

 

「で、3つ目が何?」

 

「あなた、ゲームは好きでしょ?」

 

「うん、まー、そうだけどそれが?」

 

「3つ目はね、ゲームとかでよくあるように異世界に転生するのよ。オススメは3つ目ね。」

 

「どうしてだよ?」

 

「だってねー、記憶消して1からやり直すよりもやっぱ、記憶引き継いで、異世界で暮らすほうが楽しそうじゃない。しかも、そこでは魔王が魔物を使役し、人々を恐怖のどん底におとしているのよ!」

 

「で?」

 

「ようするに、そのせいで魔物に殺されちゃった人が生まれ変わるのを拒否しちゃうから、別の世界で死んだ人に肉体と記憶引き継いで貰って代わりに行ってもらっているのよ。」

 

「俺は異世界語喋れんの?」

 

「それは問題ないわ、神々の親切サポートで脳に負担かけてちゃちゃっと覚えられるようにしてあるから。」

 

脳に負担かかるのかよ…。まあいいか。

 

「それで?そのまま行ってもすぐ死ぬだけなんじゃないか?」

 

「それも大丈夫よ。私たちからの贈り物として何か好きな物もしくは、技能を1つだけ、持って行けるのよ。」

 

「マジか。1つ聞きたいんだがいいか?」

 

「えぇ、いいわよ。」

 

「スキルとか魔法ってある?」

 

「えぇ、あるわよ。で、どうするのよ。」

 

悩むな…。この女神イライラしてくるし、上手く誘導してお得に特典貰おうかな。

 

「あーじゃあ、全てのスキルに才能があって全体的に能力が高いっていう感じでいいか?あとおまけで無限ハンドガンもセットでのやつでお願いさせてもらうよ。」

 

「え?なんか1つじゃないような気がするんですけど。」

 

「あんた女神だろ?これどう考えてもセットなんだから1つってことじゃないか。」

 

…上手くいくかな。

 

「…ま、確かにそうね。分かったわ、それにするのね。」

 

「あ、そういえばその世界の通貨ってどうなってんだ?」

 

「ああ、硬貨はエリスって呼ばれてるわ。単位は日本と一緒よ。最初に3000エリス持たせるから、後は自分で頑張って貯めて頂戴。あとあなた魔王倒せるように頑張ってね。応援してるわよー。」

 

女神がそう言うと足元の地面が輝きだし、俺の意識がきれかけていた。

 

「じゃあ、頑張って下さいねー。」

 

女神が適当そうに言った所で完全に意識が途絶えた




これはカズマが転生するだいたい1ヶ月くらい前の話のつもりです。

評価や感想、お気に入り登録お待ちしております

読んでくださりありがとうございました!

ではまた!


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ファーストコンタクト

どもー、伝説のダンボールです。

今回は異世界に転生した直後の話です。

今回は若干グロいかもしれませんので苦手な方は御遠慮下さい。


ゆっくり眠っていると何処からか「GAHAHA!」という叫び声か鳴き声っぽいものが聞こえてきた。

朝から騒々しいな…。と思っていると何かの歩くヒタッヒタッという足音が聞こえる。

その音を聞いているとだんだん意識がハッキリしてきた。

 

…あれ?なんでここ、こんなに冷たいんだ?

慌てて起きて周囲を確認して見ると緑色をしたなかなかの大きさのゴブリンっぽいやつがいた。しかも…短剣のようなものを持って。

 

「あれ?俺、あのムカつく女神に転生させられたんだよな?ってことはここは異世界であれはゴブリン?!」

 

俺がその事実に驚いていると、ゴブリンがこっちに走ってきた。

 

…まさか餌と思われてる?

 

よくよく周りを見るとここはテーブルに使えそうだし、あのゴブリンがもってる短剣ぽいのってもしかしなくても、

俺の前に襲われたやつの荷物!?この洞窟みたいな場所ってこいつの巣?!

 

死んで転生したと思ったらなんでゴブリンの巣に俺いるの!?もしかしてあのダメダメな女神がなんかミスったのか?

 

とりあえずこいつ倒さないと!

 

俺が生前ゲームでみてかっこいいなと思ってもしもの為に、と考え覚えといたあの技の出番だな!

 

ゴブリンが突っ込んでくるのを俺はその技、CQCの構えで待ち受ける。

 

ゴブリンが突っ込んできた。

一瞬で倒せるかと思ったが考えてが甘かったみたいだ。

 

俺がやつの腕を掴んで勢いに任せて地面に叩きつけたのにやつは、そのまま起き上がり俺に向かって短剣を振り下ろしてきやがった。

 

咄嗟に腕をクロスしてガードしたが少し腕が切れやがった。

 

その後も足掻き続けたが、一向に決定打にならず、疲れてきた。

 

そのタイミングでまた短剣が振り下ろされた。

 

今度は疲労のせいでガードが出来ずに顔にモロに攻撃を受けた。

 

それでも立ち上がろうとしたが、違和感に気づいた。

右眼が全く見えない、酷くズキズキしてくるし、血が止まらない。

 

それに気づいた瞬間、俺の中にあった何かが切れた。

 

 

 

俺の意識がようやく回復した時、そこには俺と同じように右眼が斬られていてぐちゃぐちゃになったゴブリンの成れの果てが血の海に横たわっていた。そして俺が手にしていた短剣は真っ赤に染まっていた。

 

 

俺は近くにあった、こいつに殺された冒険者の亡骸を埋め、その冒険者が持っていたであろう回復薬を一気に飲んだ。そのおかげで全身の傷は回復したものの右眼は血が止まるだけだった。

 

俺は疲れた体を起こし、さっきの冒険者の持っていた包帯を右眼に巻き付けた。

 

それからそのまま近くに見えた町まで意識が朦朧としながらも重い体を引きづり、何とか辿り着いた。

 

俺は手早く宿をとり、明日また冒険者ギルドへ行くことにして寝た。

 

 




ご覧いただきありがとうございました。

感想や評価などお待ちしています。
お気に入り登録ありがとうございます!

次回はギルド行ったりするとこです。

ではまた!


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冒険者ギルド

どもー、伝説のダンボールです。

夏休み入ってから宿題手つけてない人います?

やってない人は仲間ですね。

今回はオリジナルスキルが出ます。
ではどうぞ!


朝になったのか鳥の鳴き声が聞こえてきた。

 

「はぁ…。右目どうしよっか…。」

 

俺がそんな事を考えていると、ふと頭の中に昔やっていたゲームに出てきた、単独潜入で世界を救った某伝説の傭兵の姿を思い出した。

 

「あっ!この世界だったら、バンダナと眼帯付けても怪しまれないよな?」

 

窓から宿の外を覗いてみるとフルフェイスの鎧で顔を被ったやつやほぼ半裸のやつ、世界が破滅した後に出てきそうなモヒカンまで居た。

 

こんなにいるなら、俺が伝説の傭兵に格好真似ても、へんじゃないよな?

 

そう思い、死ぬ直前の仮装パーティーの為に付けていた、バンダナと眼帯を取り出した。(因みに服は迷彩柄)

 

 

 

ー冒険者ギルドー

 

 

道行く人達にギルドの場所を訪ねながら歩くこと10分。

 

ようやく冒険者ギルドの入り口に辿り着いた。

 

入り口のドアを開けると大勢の人で溢れかえっていた。

 

 

おー!俺の思ってた通りの雰囲気じゃねーか!

 

入り口の前で少し感動しているとギルドの酒場?のお姉さんに「いらしゃいませー!お食事なら空いている席へどうぞ!お仕事ならあちらの入り口へどうぞ!」と言われた。

 

それを聞いて受付が何処か確認しようとするとイカつい冒険者風の男から「見慣けねー顔だな。どうした?その目。」と声をかけられた。

 

声をかけられたことに内心喜びながら「この眼帯か?こいつはな、昨日冒険者になる為にここに向かってる途中、普通の人の2倍ぐらいガタイのいいゴブリンに襲われてな。そいつに右目を斬られて、使えなくなったからこの眼帯をつけたのさ。」

 

「マジか。お前さんなかなかやるじゃないか!そいつは多分ゴブリンキングかホブゴブリンかなんかじゃないのか?」

 

「そうかもしれないな!しかもそんときは武器もなかったからキツかったぜ!」

 

「お前さん、すごいな!これからも頑張れよ!受付はあっちだ。」

 

「あんたも頑張れよ!じゃあまたな!」

 

俺は男と別れると教えてもらった受付へと歩いていった。

 

「すみませーん!あの、冒険者になりたいのですがー!」

 

「はぁーい!ちょっと待っててくださーい!」

 

少し待つと受付の女性がやって来た。

 

「冒険者になりたいのですか?」

 

「はい、お願いします。」

 

「では、最初に登録手数料が必要なのですが。」

 

「いくらですか?」

 

「1000エリスですね。」

 

「はいはいっと。」

 

俺はポケットから1000エリスを取り出し、受付に渡した。

 

「手数料確かに受け取りました。では、改めて冒険者について説明させて頂きますね?」

 

「はい、お願いします。」

 

「では、これが冒険者カード、モンスターを討伐した際もこれに記録されます。モンスターを討伐するとレベルが上がるので、その際にスキルに使うポイントが手に入ります。頑張ってレベルを上げてくださいね!それでは、こちらの水晶に手をかざして下さい。」

 

俺はそれを聞き、水晶に手をかざした。

すると、水晶が輝きだし、その下に置かれたカードにステータスが表示された。

 

きっとここで転生特典のステータスが出てきてギルド内が騒ぎ出すんだな!?

 

そう思いながら、カードに表示された部分を確認すると、

「おお!運以外の全てのステータスが平均を大幅に超えていて、しかも一番低い運でさえ平均よりやや低い程度ですよ!?」

 

予想通りギルド内が騒がしくなってきた。

 

やっぱ俺は凄かったんだ!

 

「このステータスならどんな職業にだってなれますよ!ってあら?」

 

「?一体どうしたんですか?」

 

「いえ?職業が見たことも無い職業になっているんですよ?」

 

「なんてなってるんですか?」

 

「…傭兵、となってます。」

 

それってどんな職業だ?

 

「それってどんな職業何ですか?」

 

「……えー!?この傭兵って職業、全てのスキルを本職とほとんど変わりなく使えるみたいですよ!?」

 

「「「はあーー!?」」」

 

そこに居た冒険者全員が素っ頓狂な声を上げた。

 

 

しばらくしてようやく収集が着いた。

 

「ゴホンッ! それでは冒険者ギルドようこそ!ハルキさま!スタッフ一同ご活躍を期待しております!」

 

マジで凄いな。やっぱ全てのスキル使いこなすなら、英雄って確かに俺にぴったりだ!

 

「まじかよ!?傭兵なんて職業があるなんて俺、初めて知ったぞ!」「私だってそうよ!あんなの凄すぎでしょ!」「いーなー!俺もあんなのになりたかった…。」「あんたみたいなやつが魔王を倒すのかもな!」

 

 

そこかしこでみんな俺の職業に驚いてる!

やっぱあれだな!

異世界転生するんならこーじゃなくちゃ!

 

よし!これから俺の冒険が始まるんだ!!




どもー、伝説のダンボールです。
どうでした?
自分はやっぱ、カズマと違ってチートアイテムとかあれば、絶対こんなんだと思います。

お気に入りや評価、感想などよろしくお願いします!

次回の話はカズマ来るまで飛ばしましょうかね?
もしかしたら、その前に冒険者になってからの初陣の話もいれるかもだけど。

では、また!


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ジャイアントトード

どもー伝説のダンボールです。

やっぱり前回のカズマが来るまで飛ばすというのはなしで
初陣だけかきましょうかね?

誤字報告ありがとうございました!


「すみませーん!この、ジャイアントトードの依頼受けたいんですが!」

 

俺はクエスト表の中から比較的安全で、結構な収入を得る事ができるジャイアントトードというカエル狩りのクエストを受けることにした。

 

「はーい!ジャイアントトード5体の討伐ですね。ジャイアントトードは金属を嫌うらしいので食べられたくないなら、金属製の装備をおすすめします!」

 

金属製か…。あの短剣だけじゃ小さすぎて効果あるか微妙だ。ま、なんとかなるか。

 

あとはこの前宿屋で寝たら枕元に置いてあった例のハンドガンどこまで使えるかな。とりあえずサブレッサー作ったから多少は音が消えると思うけど…。

 

 

ー平原ー

 

少し離れた丘の上からジャイアントトードを見下ろすと、

思ってた以上にデカい。しかも体表もなんかヌルヌルしてるし…。正直触りたくないな。

 

とりあえず、この前のゴブリン倒した時に上がったレベルでゲットしたスキル、【狙撃】と【スニーキング】(スニーキングは傭兵のオリジナルスキル、潜伏の上位互換)使って倒そうかな。

 

3体固まって移動してたから端っこの方で休んでたっぽいやつを狙って「『狙撃』!」ちゃんと倒したけどちょっと音でかくね?

 

バンッ!って音が出て、残りの2体がこっちに飛んできた。

サブレッサー効果なかったな…。

 

とりあえずこの2体倒そうか!

 

バンッ!バンッ!シュッ!

 

何とか3体倒したな。

 

てか、この腰に巻きついてるピンクのやつなんだ?

 

そう思った瞬間、それに引っ張られ生臭い所にハマった。

ハマった!?

 

そうか!さっきのピンクのやつってカエルの舌か!?

 

もしかして、さっきの銃声に反応してどっかから出てきたのか!?

 

俺は慌てて、腰に装備していた短剣を持つとそのままカエルの中からカエルを切った。

 

4匹目か…。それにしてもマジで臭い。早く倒して風呂行こ。

 

最後の1体を見つけた俺はすぐに撃った。その銃声に釣られてまたまたジャイアントトードが湧いてきたが、とりあえず臭いのでそのままギルドに向かう。

 

 

ー冒険者ギルドー

 

ギルドの扉を開けると皆こっちを見るが、ヌルヌルしてるのを見たくないのか、もしくは生臭いのが嫌なのかいまいちよくわからないが顔を顰めている。

 

とりあえず受付に報告に行くと可哀想な目で見られながら、「…。 ジャイアントトード討伐完了です。カエル肉は換金出来ますが、ご自身で運びます?それとも、売値を半分にして、ギルドの方で回収しますか?」

 

「えっと、回収お願いします。」

 

受付にそう伝えると、報酬金の10万エリスとカエル肉の換金で3万エリスが渡された。

 

俺はそそくさとギルドを抜けると、公衆大浴場へ向かった。

 

風呂上がりに牛乳を飲み、宿で貪るように眠った。




どもー伝説のダンボールです。

今回は恒例のジャイアントトードの討伐でした。そして、アクア達と同じように食われました。

今回はソロでしたので、全額報酬を手に入れ
少し懐が温かくなっています。

次こそは、カズマ達と合流しようかなと思っています。

では、また。


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同士

どもー伝説のダンボールです。

今回は軽く1カズマが来るまでの1ヶ月を振り返ってから
カズマと合流しますよ。多分。


この前のジャイアントトード討伐で全身が生臭くなったり、食われたりした俺は正直命懸けなのにクエストって割に合わないな、と思い、ジャイアントトードで貯まった10万エリスを使い、最低限の生活で殆どニートと化していた。

 

ここ最近はゴブリンが時々現れるらしく、夜中が主な活動時間である俺はそのクエストを受け(殆どの冒険者が寝ていて珍しく残ってた)、ゴブリンに夜襲を仕掛け、撃ち殺したりして1ヶ月を過ごした。

というか、もう殆どその2つのクエストで得たお金のみで1ヶ月過ごしてるため、正直貯金がやばい。

そもそも元々ここに来た目的が魔王討伐だったのだが、俺が疲れるのでもう諦めかけている。

 

そして、貯金が完全に消え去った今日、久々にギルドにクエストを受けに来ると、クエストボードに見覚えのある名前を見つけた。

 

…アクアという人が上級職の、パーティーメンバを募集しているようだ。

 

英雄は上級職に分類されるらしいので、ちょっと見てみる事にした。

 

そのパーティーの面接をする所に行くと今までこの世界では見たことの無い緑色のジャージを着た人とあの俺をこの世界に送ったダメな系統の女神がいた。

 

「なーあんた、ここがクエストボードでパーティーの募集してるアクアさんのパーティーか? 」

 

緑色の人が「ん?ああ、そうだけど?」と答えた。

 

もしかしてこの人も転生者か?だったらパーティー組んだ方が便利そうだな。

 

「あー、ここのパーティーに加入したいんだが、大丈夫か?」

 

俺は今まで2、3回ぐらいパーティーに入らないか、と声はかけられていたんだが、その時は、パーティーに馴染めない気がして、カッコつけて「俺は1人の方が気楽なんだ。」と断ったことはある。だが同じ日本人っぽいやつもいるしなんかここは俺にも馴染めそうな気がする。

 

「ああ、いいよ。まず、名前と職業教えてくれ。」

 

例の女神は寝ていて反応がないが、ジャージの人はちゃんと話ができるようだ。

 

「俺は佐藤ハルキ。職業は多分俺しか居ないが【傭兵】って職業だ。」

 

「【傭兵】ってどんな職業なんだ?」

 

「【傭兵】は【冒険者】って職業の上位互換だな。ただこれはスキルが本職と同じぐらいで使える分、習得スキルポイントが【冒険者】で覚えるよりもプラス5多いんだ。」

 

「マジで?」

 

「マジ。」

 

「出身は何処なんだ?」

 

「日本だ。」

 

もしこれで分かったらこいつも転生者だな。だってジャージだし、女神いるし。

 

「おお!俺もだよ!あんた、転生者だよな!」

 

「ああ、そうだ。俺はそこで寝てるやつにこの世界に送られた。」

 

「おい!アクア!起きろ!!」

 

ジャージの人が例の女神を叩き起すと「うるさいわね、カズマ、ようやく誰か来たのかしら?」

 

「ああ、きたよ!お前がこの世界に送った日本人が、来たんだよ!」

 

「はあ?そんなの来るわけないで」

そう言いながら、俺を見ると女神は固まった。

 

「久しぶりだな、この女神擬きめ。」

 

「なあ、あんたこいつに何されたんだ?」

 

「こいつに何処に送られたと思う?」

 

「?この町じゃないのか?」

 

「違う。この町の近くにあったホブゴブリンの巣だ。しかも、何も持ってない素手の状態で。」

 

「あ、そのえっと、ごめんなさいね?」

 

「じゃあその右目もそのせいで?」

 

「ああ、そうだ。いきなり短剣持ったゴブリンと素手で戦わされりゃ、こうなる。」

 

「おい!アクア!お前何してんだよ!早く目治してやれ!」

 

「うぅ、分かったわよ!やればいいんでしょ、やれば。」

 

治そうとする手を俺は止めた。

 

「この状態の方がしっくりくるから、もうこのままで大丈夫だ。というか、こんな怪我してる方が強そうだろ? 改めて自己紹介をしよう。俺は佐藤ハルキ、職業は傭兵だ。」

 

「佐藤ハルキか。苗字同じだな。俺は佐藤和真。職業は冒険者だよ。で、知ってるだろうけどあれがアクアだ。一応アークプリーストだ。」

 

「あ、ちょっとカズマ!なんで私のまで言っちゃうの!」

 

「うるさいな!お前が騒いでると話が進まないんだよ!駄女神!」

 

「駄女神、少しカズマと話すから黙っててくれ。」

 

「2人して駄女神って呼んだわね!」

 

「頼むから黙ってろ。お前のせいで右目負傷したんだかんな?少しは反省しやがれ。」

 

「っ!分かったわよ!静かにしてますよ!」

 

ようやくアクアが黙ったようでそのままカズマとパーティー加入についての話をパパっと終わらせる。




どうでしたか?
今回はカズマパーティーと合流し、ようやくちょっと物語が動きます。
お気に入りや感想、評価などお願いします。

ではまた。


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設定、現在のストーリーの大まかな状態

忘れる可能性あるので主に自分の為に上げときます。

もし、なんか違ってたりしたら教えてください。


ハルキとカズマの設定?です。
使わない情報等も混ざってます。
忠実に原作を再現している訳では無いので、スキルは若干無理矢理です。


佐藤ハルキ 15歳 職業【傭兵】

 

今作の主人公

死んだ理由は、夏休みにずっと引きこもり、ニート生活を満喫していたら、友達に仮装パーティーに招待され、その仮装パーティーの為に迷彩服で眼帯とバンダナを付け、友達の家に向かう途中、怪しい格好だったせいで、警察に職質され、説明しても「続きは署で聴きますから。」とよくある対応をされ、パトカーに乗せられそうになった時にチラシが顔に飛んできて、何も無い所に躓き、歩道から飛び出して転け、首を折った瞬間バイクに跳ねられ即死。

 

死後の世界で女神アクアに会い、天国か記憶を消し新たな人生を始めるか、記憶を引き継ぎ異世界に転生するかの三択で、異世界行きを選び転生。転生特典は全てのスキルを本職と同じように使いこなせ、身体能力が全体的に高くなる、という特典。アクアを誤魔化し、おまけで無限ハンドガン(オートマチック)を手に入れる。

 

生前、某潜入ゲームで見たCQCに憧れ、ある程度使いこなせるようになる。ナイフや短剣についても、生前木の板を加工し、ナイフ擬きを作って使い方を研究していた為、だいぶ使える。そこに他の剣などを使うアニメで覚えた攻撃(SA○など)をパクる事もある。

 

転生後、アクアに送られた所が町ではなく、ホフゴブリン(キングゴブリン(ゴブリンの最上位種)になる直前の状態だった。)の巣に丸腰で送られ、CQCで戦うも決定打を打てず

右眼を負傷した。

 

その後、アクセルの街に向かい、冒険者の格好を見て

死ぬ時付けていた(警察に職質された原因)、バンダナと眼帯を着けた。

 

その後ギルドで誰もなったことの無い【傭兵】の職業を手に入れ、ギルドに歓迎される。

 

初クエストでジャイアントトードの討伐に行くも、食われたりした為、やる気を失い、ほぼ元のニート生活に戻った。

 

1ヶ月後、カズマとアクアのパーティーを見つけ、パーティーに加入する。

 

狙撃の腕はスキルを使うと百発百中。(『狙撃!』と叫ばなきゃいけない為、声を出してバレるのを恐れ、ジャイアントトードのクエスト以降、最悪の緊急時しか使わないと決める)

スキルを使わなくてもある程度は当てられる。しかし百発百中ではない。

 

武器については、この世界に来た時にゴブリンから奪った短剣を使っている。今現在は、そろそろ買い替えようか悩んでいる。

 

意外と器用で色々なものを作る。(やる気がある時のみ)

 

習得スキル

・スニーキング(潜伏の上位互換、気配隠蔽(アンデットにも通用するように生命力も隠せる)痕跡を一切残さない)

・アクティブソナー(気配感知の上位互換、動いている生物の位置を把握する※アンデットは不可)

・狙撃(遠距離武器の攻撃スキル)

・根性(死ににくくなる時がある)

・ナイフさばき(ナイフ、短剣をある程度使える)

・鍛冶スキル(武器の修理、製造が可能)

 

職業【傭兵】

 

伝説の傭兵のように隠れながら、敵を相手にするのに効果がある。

人や人型モンスターに真価を発揮する。

スキルを習得する時に必要なスキルポイントが職業【冒険者】の習得可能性ポイントよりも少し多くなる代わりに本職と同じようにスキルを使え、他の職業のスキルも覚えられる。

 

佐藤和真 16歳 職業【冒険者】

 

原作主人公

ゲームを買った帰りにトラックが女子高生を引きそうだと思い、女子高生を押して、身を呈して守ったと思い込んでいたが実は、女子高生の前に来たのはトラクターで、しかも引くことはなかった。しかし、トラックに引かれたと思い込み、漏らしながら気絶し、病院に運ばれ、院内のドジっ子看護師が間違えちゃいけない系の薬を間違って投与してしまいそのまま死んだ。その死因には家族でさえも笑ったという。

知ってる人が多いかも知れないが、駄目人間で引きこもりのニートあるが根はいいやつ。

よくセクハラ等をやらかす。

パーティーをまとめたり、悪知恵がよく働く。

ステータスが低く、職業も最弱の【冒険者】である。

しかし、何だかんだ仲間思いで厄介事に巻き込まれても、最終的には「しょうがねーな!」と言い、引き受ける。

知力と運のステータスが高く、商人向きと言われることがある。

得意なスキルはスティール

 

 

習得スキル

 

・盗賊系スキル等、原作と同じぐらい

※まだ習得していない(原作と同じぐらいの時期に覚えてく)

 

職業【冒険者】

 

最弱の職業、さまざまな職業のスキルを使えるが、本職ほどは使えず、器用貧乏。

習得スキルポイントも本職の人よりちょっと高い。

 

使い手によってはかなり使える職業。



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紅魔族の少女

どもー、伝説のダンボールです。

映画見てきました。やっぱ相変わらずこのすばでした笑。
シリアスだった部分でもいきなり笑いに持ってきていて気楽に見れました。
小説に出てきた部分があったりなかったりいろいろ面白かったです。

今回はようやくめぐみん登場ですよ。

主人公を上手くカズマのように駄目人間にしたいと考えるこの頃です。


「なー、カズマ、なんでお前のパーティーは仲間募集してたんだよ?」

 

「あーそれか。それはジャイアントトードの討伐のクエスト受けたんだけど、あの駄女神が全然役にたたなくてな。まともな戦力になりゃしない。」

 

「ジャイアントトードかよ…。俺としてはあんまりあのクエストやりたくないな。」

 

「どして?」

 

「この前銃で戦ったとき、あいつらに不意打ち食らって食われたし、ヌルヌルで生臭かったし。」

 

「そういえば、お前銃持ってんのか!ちょっと撃たしてくれよ!」

 

「まーいいがお前使えんのか?」

 

使えないならもう貸さなくていいよな。

 

「やってみれば分かるよ。じゃあ後で貸してくれよ!」

 

「はぁ、分かった分かった。ジャイアントトードのときになー。」

 

そのまましばらく話していると誰かの足音がこっちに向かって来た。パーティー加入希望者か?ま、カズマに任せるか。

 

「カズマー、客だぞー。」

 

「募集の貼り紙見させて頂きました。」

 

「あぁ、了解、えーとまず名前と職業教えてくれないか?」

 

カズマの話している方向を何となく見てみると、俺より年下の女の子だった。格好はマントととんがり帽子に杖といういかにもな魔法使いの格好だった。

 

その子がマントを翻しながら「我が名はめぐみん!!アークウィザードを生業とし、最強の攻撃魔法!爆裂魔法を操るもの!!」凄い迫力のある自己紹介を始めた。

 

アクアとカズマは反応に困ってるなこれ。

というか、アクア寝かけてるな。

 

「えっと…。」

カズマがなにか反応しようとしたがまだ終わっていなかった。

 

「我が禁断の力を汝は欲するか。ならば!我と共に深淵を望む覚悟をせよ!人が深淵を覗く時、また深淵も人を覗いているのだ!」

 

「「…、冷やかしに来たのか?」」

 

俺とカズマが同時にそれを言った。

 

「ち、ちがわい!」

 

「?その赤い瞳、もしかして紅魔族?」

 

「っ!いかにも!我は紅魔族随一の魔法の使い手、めぐみん!!我が必殺の魔法は山をも崩し、岩をも砕くぅ…。」

 

そう言いながら紅魔族の少女は倒れた。

 

「おい!どうした!?」

 

カズマが聞くと、倒れながら「3日も何も食べていないのです。なにか食べさせて頂けませんか?」と言い出した。

 

「飯奢んのはいいけどさ、その眼帯はどうした?怪我してるのならこいつに治してもらったらどうだ?こいつ回復魔法だけは得意だから。」

 

そう言いながらカズマはアクアに指を向けた。

 

「だけ!?」

 

アクアが驚いていると例の紅魔族は眼帯の説明を始めた。

 

「ふっ。これは我が強大な魔力を抑えるマジックアイテム。もしこれが外されることがあればこの世に大いなる災いがもたらされるであろう。」

 

なんかマジックアイテムの部分の言い方なんちゃって英語みたいだな。

 

「封印かなんかか?」

 

俺がそう聞くと「ま、嘘ですが。単にオシャレで付けてるだけ」と言い出した。

 

俺は無言で眼帯を引っ張る。

 

「あぁっ!ごめんなさいっ!引っ張らないでください!ヤメッ、ヤメロォー!」

 

そんな少女を見ながらアクアが「彼女達紅魔族は生まれつき高い知力と魔力を持ってるの。魔法のエキスパートでみんな変な名前を持ってるわ。」

 

隣で何か言っているのを聞き流し、眼帯を手放した。

そのまま眼帯が目に当たると「イィッタイ!メガァァァ!!」と騒ぎ出した。

 

「そんぐらいで騒ぐなよ。」

 

俺がそう言うと

 

「じゃあ、あなたの眼帯はなんなんですか!」

と言ってきた。

 

「これはな、お前と違ってほんとに右眼が使えなくなって、眼帯付けたんだよ。オシャレでもあるけども。なんだったら確認するか?斬られてるの確認するか?なあどうするんだ?」

 

そう煽るように言うと「いえ、やっぱいいです。」

 

そう断られてイラッとした。しかし「根性なしか?たかがちょっと斬られた傷すら見れないのか?」と煽ると「私のことを根性なしだと言いましたね!?いいですよ!分かりましたよ!そんなに言うんなら見てあげますよ!」

 

俺が、眼帯を外してみせると「あぁ、ほんとーに目が使えなかったのですね。これはすみませんでした!」謝られた。

 

素直に謝られるとは思わず明後日の方向を向きながら「…分かったならいいよ。こっちこそからかってごめんな。」と言った。

 

微妙な雰囲気になったが「ゴホンっ!」カズマが咳払いして空気を戻した。

 

「カズマ、とりあえず一度パーティー組んでクエストやってから考えて見ないか?」と提案した。

 

「はぁ、分かったよ。じゃあ、めぐみんとりあえずよろしくな。」

 

「よろしくお願いします。」

 

「じゃあ、また自己紹介するか。俺は佐藤ハルキだ。よろしく。」

 

「俺は佐藤カズマです。よろしく。こっちはアクアだ。」

 

またカズマがアクアの自己紹介を勝手に終わらせた。

 

「ちょっ!カズマぁ!なんで毎回毎回自己紹介させてくれないのよ!」

 

俺とカズマはお互いに顔を見合わせ「「だってアクア出しなー。」」と言った。

 

「なんでよー!」

 

アクアが騒いでいるのは見なかったことにしてめぐみんに手を差し出した。

 

「じゃあ改めてよろしくな!めぐみん。」

 

するとめぐみんも手を出し、「はい!よろしくお願いします!」と言った。




どうでした?
今回ちょっと表現が難しくて、めぐみんの心の中での呼び方が何度も変わってましたが気にしないでください。

ちなみに主人公は心の中では紅魔族の感性にだいぶ共感しています。

この小説は一応笑えるネタ要素を混ぜているつもりです。(ほんとに笑えるかどうかは別として)(もしかしたら、作者のやり方もおかしいかもしれませんが)

とりあえず書き終わったのでこれで良しとしときます。


感想や評価などお待ちしております。

では、また!


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一発屋と駄女神

どもー、伝説のダンボールです。

夏休み開けたのに夏休み宿題が終わらず、面倒な事に巻き込まれたり、テストを連続でやらされたり台風でめんどくさいことになったりして正直やってらんね!と思い始めた今日この頃です。


今回はまたジャイアントトードです。


今更ですが、主人公の職業【英雄】ってのは無理があると気づいたので、職業の名前のみ変更しました。今回は【傭兵】です。能力の内容は変わってないですよ。…


このすばの映画特典の小説も面白かったですよ。
よかったらぜひ見てみてください。


金が無くて、このすばの小説が全く買えん!(2巻と5巻のみ持ってます)



あー!!!金が欲しい!!!!


まただ。また、あのカエル討伐をやる事になっちまった。

 

「カズマー、今回のクエストやっぱ休んでいい?」

 

「何言ってんだよ、ハルキ。俺はお前の戦闘力もちゃんと把握しなきゃいけないんだから諦めろ。」

 

はあ…。またあの地獄に戻らなきゃいけないのか。

まあ、いざとなったら駄女神囮にして戦おうかな。

 

「ねえ、ハルキさん?なんか今変な事考えなかった?」

 

「いいや?どう戦おうかなーって考えてただけだよ。」

 

「ほんとにー?ま、いっか。」

 

この駄女神、なかなか感が鋭いな。なんかウザイな。

 

「そういえばめぐみん。お前の爆裂魔法ってどんぐらいの威力なんだ?」

 

爆裂魔法の威力、正直すっごい気になる。

 

「!!我が爆裂魔法は人類最強の攻撃魔法!カエルごとき跡形もなく消し飛んでしまいますよ!!」

 

さすがは人類最強の攻撃魔法だな。絶対巻き込まれたくねー。

 

 

 

 

 

 

 

カズマ達と話しているとようやく平原にたどり着いた。

 

「めぐみん!あそこのカエルに魔法撃ってくれ!」

 

「でも、あっちにもカエルがいますよ。」

 

「ああ、そいつは俺に任せろ。こいつであのカエルの脳髄吹き飛ばしてやる!あとカズマ、後ろもにも1匹いるぞ?」

 

「あぁ分かってる!後ろはこっちに任せてくれ!」

 

「アクアはどうすんだ?」

 

「え?私はここからみんなのこと見守ってあげ「サボろうとすんじゃねー!駄女神!!」あ!またこのヒキニート私のこと駄女神って言った!私はこれでも水の女神、アクア様なのよ!」

 

「ヒキニート言うなし!」

 

カズマとアクアが言い合っている中、めぐみんが俺に向かって「ハルキ、あのアクアが言ってる女神ってどういうことなんですか?」と聞いてきた。

 

「あいつな、自分のこと女神だと思い込んでる可哀想なやつなんだよ…。気にしないでやってくれ。」

 

そういうと俺とめぐみんはアクアに向けて可哀想な人を見る目を送った。

 

「なんでそんな目で見るのよ!?ほんとに女神様なのにー!」アクアが叫んでいると一番近くにいたジャイアントトードがこっちに気づいて跳んできた。

 

「はあ、またアクアのせいでめんどくさいことになったよ…。よし、カズマ!そっちは任せた!めぐみんは魔法の詠唱始めてくれ!」俺はそう言うと真っ先にカズマ達が向かった方とは別の位置にいるジャイアントトードに向けて走っていった。

 

すると、カエルがこちらに気づいたようで舌を伸ばして捕まえようとしてきた。咄嗟にハンドガンを撃ち舌攻撃を避け、撃った弾がカエルの腹に当たり、少しカエルが怯んだ。その隙に近距離まで近ずき、頭にトドメの一撃を食らわせた。

 

カエルが倒れるのを確認すると、カズマ達の方を確認した。…アクアの足っぽいのがカエルの口から飛び出しているがとりあえずカズマに任せる。

 

頑張れ、カズマ。

 

「めぐみん!もう撃っていいぞ!」

 

詠唱が終わっためぐみんが叫ぶ。

 

「了解です!ハルキ! 穿て!!エクスブロージョンッ!!!」

 

めぐみんが爆裂魔法を放つと少し離れたここまで余波が届いた。大丈夫なようだ。カエルは木っ端微塵にされ跡形もなく消えている。

 

しかし、すぐに聞こえてきた地響きですぐ意識を切り替える。

 

「おい、カズマ!そっちは終わったかー?」

 

「ああ!終わったぞ!めぐみん、またカエルが来てるからもっかい移動して魔法撃ってくれないか…?どうした!?めぐみん!」

 

カズマにつられてめぐみんの方へ顔を向けるとめぐみんが倒れていた。

 

「フッ。我が奥義である爆裂魔法はその絶大な威力ゆえ、消費魔力もまた絶大。……要約すると、限界を超える魔力を使ったので身動き1つ取れません。やばいです。こんな近くからまた湧き出すなんて予想外です。助けてください。食われま」

 

めぐみんが言い終わらないうちにジャイアントトードがめぐみんを食った。

 

というか、女性陣あっさり食われすぎじゃねーの?

絶対一緒に街入ったら変態のレッテル貼られんだろ!?

もしそうなったらカズマに全責任押し付けるが。

 

そう思いながら、今はどうしようも出来ないため

「『狙撃』!」で正確に撃ち抜いてめぐみんをカエルの口から引きずり出す。カズマに動けないめぐみんを背負ってもらい、アクアと3人で並んで歩きながら街に向かう。

 

 

 

 

 

街の門を超えた瞬間から周りにいる人たちの視線をすごく感じる。

 

「なあ、カズマ。俺たちすげー、見られてるよな?」

 

「…そうだな。とりあえず早く行こう。」

 

やっぱりヌルヌルになって泣いてるアクアとめぐみんのせいで注目集めてるな。

 

「それはそうとめぐみん、お前の爆裂魔法が凄いのは分かったんだが、毎回1回で終わったらもう使えなくなるんだし、緊急の時以外禁止な。次から別の魔法にしてくれないか?」

 

「使えません。」

 

「「えっ?」」

 

カズマと同時に聞き返すと「私は爆裂魔法しか使えません。」めぐみんが信じられないことを言い出した。

 

するとアクアが「え、どうして?爆裂魔法なんて魔法使うんなら風属性魔法とか火属性魔法とかの事をしっかり理解しないと使えないはずよ。爆裂魔法使えるなら、他の魔法も使えるはずよね?」と聞いた。

 

するとめぐみんが大袈裟な仕草で「私は爆裂魔法を使う為にアークウィザードになったのです!爆発系統の魔法が好きなんじゃない!私は爆裂魔法しか愛せない!たとえ一日一発が限度でも、魔法を使った後に倒れるとしても!それでも私は爆裂魔法しか愛せない!私は爆裂魔法を使うためだけにアークウィザードになったのですから!」それはそれは見事に爆裂魔法への愛を語った。

 

「素晴らしい!素晴らしいわ!!非効率でどんな茨の道に行くとしても、それでも爆裂魔法を愛してるなんて、凄いじゃない!」

 

よりにもよってアクアが同調しやがった。あれは確実に厄介な人種だ。カズマと見合いお互い頷くと「へぇー、凄いね!これからも茨の道かも知れないけどきっと理解してくれる人も居るはずだよ!」

 

「そうそう!だから今回のクエストの報酬分配したら今日は解散だ!次いつ会えるかは分からないけどまたどこかで会おう!」

 

カズマと一緒に捨てようとしたがめぐみんはカズマにしがみついて離れようとしない。

 

「我が望みは爆裂魔法を撃つことのみ。なんなら、無報酬でもいいと考えています。そう!いまならアークウィザードの強力な力が食費と雑費だけで手に入るのです。これはもう長期契約を交わすしかないのではなかろうか?」

 

「いやいやいや、その力は俺達みたいな弱小パーティーには宝の持ち腐れだぁー。」

 

「いえいえいえ、弱小でも駆け出しでも大丈夫です。私も上級職ですけどレベルはまだ6ですから!ねえ、ですから私の手を引き剥がそうとしないで欲しいのですが!」

 

カズマとめぐみんが言い合ってるのが近所の人に変な風に勘違いされてるな。巻き込まれないうちにスニーキングで隠れとこっと。

 

俺はすぐスニーキングを発動させたおかげで気づかれていないみたいだな。

 

「いやいやいや、一日一発しか魔法使えない魔法使いとかないからー! お前!他のパーティーでも捨てられたやつだろ!離せー!ダンジョンなんて潜った日には爆裂魔法なんて使えないだろ!いよいよ役立たずだろぉ!」

 

うわっ!カズマがめぐみん振り回すせいでカエルの粘液跳んできた。汚っな!しかも生臭っ!

 

「もうどこのパーティーも拾ってくれないのです!お願いします!荷物持ちでもなんっでもしますから捨てないでください!!」

 

それを聞いた近所のおばさん達が「やだっ!あの男小さい子を捨てようとしてる!」「えっ!?」「隣には粘液塗れの女の子まで連れてるわよ!」「あんな小さい子を弄んどいて捨てるなんてとんだクズね!」「みて!女の子は二人ともヌルヌルよ!一体どんなプレイしたって言うのよ!?あの変態!」

 

…カズマが指されてすげー変な事言われてるな。可哀想に。

 

「ちがーう!!」カズマがそれに言い返そうとするとめぐみんが「フッ」怪しく笑った。

 

「どんなプレイでも大丈夫ですからっ!先程のカエルを使ったヌルヌルプレイだっ「わあー!もういい!分かった!これからよろしくな!」フッ。」

 

あっ、また笑った。

 

「というか、ハルキ!お前どこ行きやがった!!」

 

おっとお呼びたしのようだ。

 

「どうした?変態の称号を手に入れたカズマ君?」

 

さりげなく後ろからからかってやったが今はそれどころじゃないようだ。

 

「お前!なんで隠れた!」

 

「え、だって変態の称号なんていらないし、さっきのに巻き込まれたくなかったし。」

 

「ハルキ!俺だってな!好きで変態の称号撮ったわけじゃないんだよ!なんでお前だけこの称号貰ってないんだよ!」

 

当たり前の事言ってきたな。

 

「だってずっとスニーキングで気づかれないようにしてたから。」

 

すると早く風呂に入りたそうなアクアが「とりあえず、お風呂早く行きましょうよ。話はその時でいいじゃない。」

 

ヌルヌルのめぐみんを背負っている事を思い出したようでカズマが「分かったよ!行けばいいんだろ!?行けば!」

怒鳴りながら公衆浴場へ向かった。

 

はあ、これからは大変そうだなあ。

 

この後風呂で色々言われた。




どうでした?今回はちょっと長かったぶん、少し雑になっちゃったかもしれません。

今回はアクアは自分から食われただけですね。

カズマは変態の称号を手に入れたようです。
主人公はスニーキングで気づかれないようにしていて無事ですが。




ともかくありがとうございました!
感想や高評価、お気に入りなど色々まっているのでよろしくお願いします!

誰か作者の豆腐メンタルに癒しを…!

という訳でまた次回お会いしましょう!

では、また!


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スキル

どもー、伝説のダンボールです。


気付いた方もいるかもしれませんが、主人公の職業を
【英雄】から【傭兵】に変更しました。
ま、職業の名前が変わっただけで、能力も効果も変化ないんすけどね。


…正直文才ないんであんま、期待しないで下さいね。
期待してるときっと後悔するよ…?(遠い目)
とりあえず、どうぞ!


「はぁ…、昨日は変なのに絡まれて昼まで

寝ちまったよ…。」

 

「まあ、お前も災難だなー。因みに変なのってどんな奴なんだ?」

 

俺は昨日からバーティーを組み始めたカズマと一緒にギルドに向かっていた。

 

その途中、カズマが俺らのパーティーに入ろうとしていた奴の話しを聞いていた。

 

「それがさ、名前はダクネスっていって見た目は俺好みのクルセイダーなんだがな…。」

 

クルセイダーなら別に入れてもいいと思うんだが、カズマがここまで言うとか、どんな奴なんだ?性格が終わってるのか?

 

「お前がそこまで言うとか、また性格に癖があるやつなのか?」

 

「そうなんだよ…。こいつ凄いドMっぽいんだよ。」

 

「…カズマ。お前、確か幸運凄い高かったよな。なんで幸運高いのに変なやつばっか出てくんの?」

 

「それはこっちが聞きたいよ。 そういえばハルキってなんかスキル取ってんのか?」

 

「ん?何個か持ってるぞ。」

 

「なら便利なスキル教えてくれないか?例えばスニーキングとかさ。」

 

「はあ、それ俺に得あるのか?あるなら教えてやってもいいぞ。」

 

こいついきなり何言い出すんだよ…。めんどくせぇ。

 

「おいおい俺達仲間だろ?」

 

「カズマ。こんな言葉知ってるか?親しき仲にも礼儀ありってやつ。というか、そもそも俺ら昨日会ったばかりだろ?」

 

「マジかよ。お前がそんなこと言うなんて想定外だ。」

 

「マジだ。報酬次第では俺はすぐにでも動くぞ。ただし、それ相応の報酬が必要だがな!」

 

「くっ!ならギルドでの飯奢ってやるよ。」

 

「オーケー、商談成立だ。何を知りたい?」

 

そう言って俺は冒険者カードをカズマに渡した。

 

「ところで俺まだスキルポイント3ポイントしかないんだが俺が使えるのあるか?」

 

「スニーキングはスキルポイント2だったぞ。」

 

「じゃあスニーキング教えてくれよ。お前のスニーキングはマジでどこいるか全く分からん。俺とめぐみんがもめてた時も後ろから来るの気づかなかったぞ?」

 

ま、そうだろうな。このスニーキングスキル、昔からゲームの真似して足音たてずに誰かの後ろ行って、驚かしてた俺と相性抜群だからな。

…今、ただ単に影が薄かっただけじゃね?と思ったやつ正直に名乗り出ろ!

 

 

「で、ハルキ!早くスニーキング教えてくれよ!」

 

はあ、飯奢ってくれるしまあいいか。

 

「スニーキングはな、自分が周囲の景色に溶け込むようにに気配を殺して、スニーキングって念じると出来る。あと、足音も消すとなおよしだ。やってみろよ。」

 

「えーと、こうか?」

 

カズマが静かに歩いた。まあ、初めてにしてはいい方かな。

 

「そんな感じだ。冒険者カード見てみろよ?」

 

俺がそう言うとカズマはすぐに冒険者カードを確認した。

 

しかし、だんだん悲しそうな顔をしだしたカズマにどうした?と尋ねると。

 

「…ダメだった。代わりに潜伏ってスキルが合った。」

 

あー潜伏ね。しかし、なんで覚えられないんだろ?ま、いっか。

 

「カズマ!いいじゃんか!潜伏スキルはスニーキングの下位互換だが魔力の消費は少ないんじゃないか?やったじゃんか!これでスキル覚えられるぞー。ま、飯は奢んなくて大丈夫だ。気にすんな!」

 

これでカズマ元気になればいいが…。

 

「うっ…!これはこれで使えるからいいよな!よし!ありがとう!」

 

カズマが復活して良かったな。はあ、面倒事はあんまり関わりたくないな。めんどくさい。ま、頑張っていくかぁ。

 

 

カズマと気を取り直して、ギルドに到着すると駄女神がなんか宴会芸をしてギルドを盛り上げていた。

 

あいつ、あっちの道で生きていけば苦労しないだろうに。

楽して大金だって稼げそうだが。

 

ま、楽しそうだしいっか。

 

「カズマ、めぐみんと一緒になんか食おうぜ。あいつ今1人で寂しそうに食事してるし。」

 

「まあ、そうだな。あいつにスキルの事を聞いたりするのもいいかもな。」

 

めぐみんにスキル聞いても爆裂魔法しかないから意味無いと思うんだが。

 

「じゃあ行くか。」

 

 

 

そうしてカズマとめぐみんと食事してるとなんか鎧を着た綺麗な人が来た。もしかして、こいつがカズマの言ってた奴か?

 

ちらっとカズマを横目で見てみるとカズマが軽く頷いた。

 

はあ、そろそろ面倒なんだが。

 

「カズマ、めぐみん、後は任せた。俺はちょっと用事を思い出した。」

 

席を立とうとすると同時に2人が袖を掴んで抑えた。

 

ちょっ!めんどくさいんだけど!早く逃げたいんだけど!

 

するとその後ろに居た盗賊っぽい服装の女の子が声をかけてきた。

 

「さっきから、スキルの話してたけど盗賊系のスキル教えてあげようか?あ、私はクリス。今ならシュワシュワ1杯で教えてあげるよ。」

 

「是非!すみませーん!この人にキンキンに冷えたシュワシュワ下さい!!」

 

早速カズマが飛びついた。

 

はあ、しゃーない。俺も行こっと。このままさりげなくついてけばタダで盗賊系スキル手に入るし。

奢り代?勿論全額カズマの負担だよ。

 

なーに、気にしない気にしない。

 

じゃ、とりあえず行くか!




どうでした?今回はスキルを軽く教える回です。

因みに、カズマがスニーキング覚えられなかったのはスニーキングが特殊なスキルでとびきりの才能がないと冒険者には習得出来ないからです。ハルキは傭兵の為、ある程度の才能があり、日本で伝説の傭兵の空真似を長年続けていて(アホ)、無駄に技術が高かったからです。



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せこいですよ。ハルキさん

どもー伝説のダンボールです。


…正直挨拶めんどいんで気が向いた時だけでいいですかね?
他の人のやつ読んでるんですけど、結構挨拶なしの人いるし。



ま、なんかいい挨拶とか思いついたりしたら、やってみます。


今回はカズマがスティールで安定のやつやります。


とりあえず、どうぞー!


「『スティール』!」

 

カズマがクリス(カズマに声をかけた盗賊職の子)に盗賊系スキルを教えて貰っていたら、急にスティール勝負が始まった。

 

俺も急遽スティール勝負に参加する事になって、カズマの次にスティールをする事になった。

 

掛け金はカズマの薄いサイフ。俺の出費は500エリスのみ。もう一度言おう。500エリスのみで俺は勝負に参加する事が出来た。

 

カズマの出費の方が確実に多いだろう。

 

で、今カズマがクリスにスティールしたんだが、それで取れたのがパンツ。

 

…あいつ当たりひいたな。絶対声にはしないけど。

声に出したら絶対また変態の称号を手に入れるだろ。

 

 

…というか今チャンスかもしれん。

さっきカズマにパンツ取られた時にあいつ、スティール回避用の石全部落としちゃってたし。

 

今やれば大当たりのレアダガー手に入るかも!

やるしかないな。

 

「『スティール』!!」

 

この手にズッシリ来る感触は?!

 

「しゃー!!大当たり!!!」

 

ここでクリスがようやくダガーが取られたことに気付く。

 

「ああ!私のダガーまで!」

 

「お前、当たりがこのダガーって言ってたよな?40万エリスはくだらない、とか言ってたよな?ならこれちゃんと参加料も払ったしいいよな?」

 

「うぅ…。分かったわよ!もうそれはあなたのでいいわよ…!」

 

よし!そろそろ新しい武器欲しかったんだよなー!ちょうどよかった!

 

「クリス!ありがとうな。代わりにこの予備短剣2本あげるからこれで勘弁してくれ。あとカズマ、早く返してやれ。また変態になるぞー。」

 

「はあ!?好きで変態になった訳じゃねーし!と、というか変態の称号なんてねーし!そういうハルキだって変態の称号付いてんだろ!」

 

「ざんねーん、付いてません。俺はいい評価はないが悪い評価も一切ないから。あん時もスニーキング使ってたから見つかってませーん。まあ、そろそろ俺は帰る。じゃ、また後でー。」

 

 

 

 

ーギルドー

 

俺が帰って来たことに気付いたアクアとめぐみんが声をかけてくる。

 

「あれ?ハルキもう帰ってきたの?もしかして、才能なくてなんも覚えられなかったから帰ってきちゃった?」

 

「ちゃんと覚えてきたよ。それでスティール勝負をしてこのダガーゲットした。まあ、カズマがやらかしたけど俺は関わりたくないからさっさと帰ってきた。」

 

パンツ取ってたとかさすがに言いたくないしな。やらかしたで十分だろ。

 

「それでカズマは何をやらかしたんですか?」

 

めぐみんがカズマのやらかした事に興味津々で聞いてきた。

 

「あー、それは、カズマが帰ってきたらわかると思うよ、きっと。」

 

そんな話をしてるとカズマがクリス達を連れて帰ってきた。




雑です。凄く雑です。
ここ最近の疲れがどっと来て、書く気になれませんでした。

これについてはすみません。

次回も不定期なんですけどまた投稿されてるの気付いたら
気が向いたら見てみて下さい。


では、また!


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やっぱりあいつはヘンタイだ

紅伝説のDVDいつでるかなー

あと、お気に入り50人突破しました。
ありがとうございます!


あっ。カズマ達が帰ってきた。

…やっぱクリス泣いてるし。

これじゃ俺の忠告無駄だったんだな。

ま、カズマの自業自得か。

 

そんな事を考えているとめぐみんが声をかけてきた。

 

「さっきの人が泣いてるのってカズマがやらかした事が原因何ですか?」

 

「まあ、そうだな。あんな事されちゃ女子は泣くだろーな。」

 

「あんな事ってどんな事です?」

 

「どうせすぐに喋ってくれるんじゃないか?」

 

めぐみんとそんな風に喋っていると

やっぱりアクアが動いた。

 

「…ねえカズマ?その人何があったの?」

 

カズマの答えようとすると隣に居たダクネスが

「うむ、彼女はカズマとハルキに盗賊系のスキルを教えた後、スティール勝負を持ち掛けたんだが、その時にカズマにパンツを、ハルキにスティール回避用の石を落とした隙に当たりのダガーを持ってかれたんだ。そして、ハルキが帰った後カズマにパンツを返す代わりに有り金全てをむしり取られて落ち込んでいるだけだ。」

 

あ、俺の事までご丁寧に話しちゃった。でもまー、カズマのやってる事が目立ち過ぎて俺のは対して興味持たれてないだろ。きっと。

 

「おいあんた!なに口走ってんだ!」

 

カズマが必死に止めに入るが手遅れだ。

ギルドの女性陣のカズマを見る目がやばい。

 

あ、ちょっとこっちも睨まれ始めた!

 

すると、クリスがそれに関して泣きながら話し始めた。

 

「最初パンツ取られたあとダガー取られて代わりのダガー貰ったんだけどね、ハルキが帰ったあと、サイフ返すだけじゃダメだって、じゃあいくらでも払うからって言ったら、自分のパンツの値段は自分で決めろって…うぅ」

 

あ、俺の事はフォローしてくれた。

 

「おい待て!ほんと!…違わないけど、ちょっと待てー!!」

カズマが止めに入るももう遅い。

 

クリスが続ける。

「さもないとこのパンツは我が家宝にして称え祀られることになるって!!」

 

マジか…流石に無いわ。

 

「ちょっ!なんか既に周りの女性冒険者達の目まで冷たいものになってるからっ!ほんとに待てってぇ!」

 

カズマに対する評価がどんどん下がっていってる。

 

あ、今クリスのやつ笑った。絶対この状況狙ってただろ!

 

すると、めぐみんが話の流れを変えるように「ところでカズマは無事盗賊スキルを覚えられたのですか?」と聞いた。

 

「は?へへっ。まあ、見てろよ。行くぜ!『スティール』!!」

 

ん?またスティールかよ。

 

「フッ。」

 

俺とアクアが呆然としている中めぐみんが赤くなってきた。

 

おいおいマジかよ。またやらかしたのか?

 

「…うぅっ。」

 

めぐみんが泣きそうになっているとカズマが黒いパンツを持ちながら「なんだこれ。」と言い出した。

 

めぐみんが「なんですか。レベルが上がってステータスが上がったから冒険者から変態にジョブチェンジしたんですか。…あのスースーするのでパンツ返してください。」

 

「おいー!!バカだろ!?お前バカだろ!」

正直もう耐えられなかった俺は叫んだ。

アクアも「カ、カズマ…あんた…」言葉が出ないようだ。

 

カズマはパンツを引っ張りながら見苦しくも言い訳を。

「あ、あっれー?おっかしいなー!?取れるもの完全にランダムの筈なのにー?」

 

カズマが無駄な抵抗をしているとダクネスが飛び出してきた。

 

「こんな幼げな少女の下着を公衆の面前で剥ぎ取るなんて!真の鬼畜だ!許せない! 是非とも私をあなたのパーティーに入れて欲しい!!!!」

 

「え?」

 

最初の方は完全に正論だが、なんでそれでパーティーに入れて欲しいってなるんだよ!? あれがドMの習性なのか!?

 

「いらない。」

 

カズマがパンツを引っ張りながら即答する。

 

「くぅ!」

 

あれ?なんでそこで赤くなんの!?

 

ダメだ。こいつもダメなやつだ。

カズマと目が合った。カズマも同じ考えらしい。

 

するとアクアが「ねえ、カズマ。この人が私とめぐみんがお風呂入ってた時に来たって人?」と、聞いてきた。




※めぐみんのヒロイン化はまだまだ先です。
話数は2桁行きましたが、予定ではもっとストーリーが進んでからです。


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新しい仲間

ストーリーの一部分ならネタが沢山あるのに
全体的にストーリーを繋げるとわけが分からなくなる。


「ねえ、カズマ。この人が私とめぐみんがお風呂入ってた時に来たって人?」と、ダクネスの事を聞いてきた。

 

はあ、結局こうなるのか。

ほんとはこいつらに会う前にこれに関しては断りたかったんだが。そもそもかかわりたくないんだが。

 

「ああ、そうだよ。という訳で、カズマ、あとは任せた!」

 

カズマに押し付けて逃げようとしたが

 

「おい待て、ハルキ、お前も参加するんだよ。」

 

カズマに腕を掴まれて無理だった。

 

こいつ、地味に握力強くね?あれか、土木工事の成果か?

 

「はあ、わかったよ。とりあえず残るから話進めといてくれ。」

 

 

 

 

全員で席につく。そして面接?が始まったがこの騎士の冒険者カードを確認したアクアとめぐみんが

「すごいじゃないですか!?この人、クルセイダーですよ!?」「この人結構ステータスもいいじゃない。なんで断ろうとしてたの?」

 

2人が驚くのも無理はないが、こいつの趣味というか性癖がなー…。

 

カズマと目が合った。

 

凄く拒否りたいという思いがひしひしと伝わってくる。

 

カズマとアイコンタクトで言うかどうか決め口を開こうとしたその時。

 

『緊急クエスト!緊急クエスト!!冒険者の皆様は街の門の前に装備を整え、集合してください!』

 

どこからか緊急クエストのアナウンスが聞こえてきた。

 

「なんだ!?なにかあったのか!?」

 

「何が起きた!?」

 

俺とカズマが突然聞こえた緊急クエストの発生に驚いていると周りの冒険者達が「あぁ、そろそろあの時期か。」

「そうだな。いっちょ行くか!」等と言い出した。

 

いや、あんたら緊急クエストなのに軽くね!?

 

「なー、何が起きてんだ?他の冒険者達モンハンみたいな一狩り行こうぜ!のノリで向かってたんだが。」

 

するとめぐみんが答えてくれた。

 

「モンハンとか一狩り行こうぜ!はよく分かりませんがこの時期的にキャベツの収穫の時期だと思いますよ。」

 

は?「キャベツ?あの食べるとシャキシャキするやつ?」

 

「はい、そうですよ。」

 

「「冒険者にキャベツの収穫手伝わせんのかよ!?」」カズマも考えていたことは同じなようだ。

 

アクアが「あ、そういえば2人には言ってなかったわね。」

 

「何を?」

 

聞き返すと「この世界のキャベツはね、収穫の時期が近づくと食べられてなるものかって感じで空を飛ぶの。そして、最後には人類未踏の秘境でひっそりと息をひきとるのよ。だから、私達が捕まえて美味しく食べてあげようってわけ。」と言った。

 

なんなんだよこの世界。

 

カズマも「どうなってんだよ!この世界の食材は!!」

 

思うところがあったようで叫んでいた。

 

 

 

『今年のキャベツは、出来が良いのでひと玉1万エリスで買い取ります!冒険者の皆さん頑張ってくださいね!!』

 

街の門の所に行くと空一面が緑色のなにかで覆い尽くされていた。

 

それを見て他の冒険者が「よーし!今年は稼いでやる!」「そろそろ酒場のツケがやばいんだ!ここで集めないと!」「ここでやられる訳にはいかん!借金返済したいんだ!」「ここで稼げればしばらく何もしなくても…!」

 

…最後のやつ、同類か?

 

というか、この街の冒険者ツケとか借金とか多くないか…?

 

「マヨネーズ持ってこーい!!」「嵐が、来る…!」

アクアが叫び、めぐみんが呟いていた。

とりあえずほっとこう。

 

周りの声を聞いてたら、キャベツ達が目前まで迫っていた。

 

「やってらんねーよ、なんなんだよこの世界…。」

 

そう呟くとカズマが

「…ハルキ、その気持ちは分かるんだがとりあえず今はここで沢山取って金を手に入れよう。」

 

備えあれば憂いなしとか言うし、金があれば何かと動きやすいしなあ…。

 

「ああ、分かった。やれるだけやってみるか。じゃあカズマ、そっちは任せた。」

 

「了解!じゃあハルキも頑張れよ!」

 

じゃあとりあえずあのキャベツ共は撃ち落として行こうかな。

 

 

 

しばらくキャベツの突進を避けながらキャベツ狩りをしていると、少し前の方でキャベツの攻撃を全身で受け止めて少し顔を赤くしているダクネスが居た。

 

周りの冒険者達は口々に「凄い!」「皆に攻撃がいかないように自分の事を一切気にせず一心不乱に受け止めてるんだわ!」と高評価していた。

 

違うんです。あれは自分の欲求の為だけにあんな馬鹿な事をしてるんです。

 

カズマを見るとスティールを使い、大量のキャベツを背負っていた。…多くね?

 

そんな事を考えていると直ぐ側で凄い爆発が起きた。

そして、何かが吹き飛ばされたり、喜ぶ声とかが聞こえた。…喜ぶ声には心当たりがあるんだが。

 

爆発した方向を向いてみるとめぐみんがぶっ倒れていた。

 

大方キャベツに釣られてきたモンスターを纏めて吹き飛ばしたい、とかそんな理由だろう。周りの冒険者も吹き飛ばしてたからそれに関しては、謝らせよう。

 

そう心の中で考えながらめぐみんの所へ向かった。

 

「おいめぐみん。お前、なんでこんな人が密集してるとこで撃った?」

 

大体予想は着いてるが一応聞いてみる。

 

「あの辺りに大量のモンスターがいたので撃つしかないじゃないですか!」

 

予想通りだ…。

 

「…お前が吹き飛ばした他の冒険者に謝っとけよ?」

 

「うぅ、分かりましたよ。謝りますよ。」

 

「おーけー。とりあえずここから移動しよう。おんぶはいるか?」

 

「お、お願いしまーす。」

 

キャベツ回収用の籠を前に移動させたあと、めぐみんを背負った。

 

 

 

「めぐみん、お前はとりあえずもう動けないだろうからそこで休んどけ。キャベツ狩りは任せろ。」

 

そういいめぐみんを門の内側に下ろす。

 

「ハルキー。頑張ってくださいねー!」

 

「了解だー!じゃ、行ってくる。」

 

 

 

門の前に戻ってくるとあらかたキャベツは回収されてしまっていた。

 

アクアの姿が見えないんだが何処行ったんだろう。

 

まあいいや。

 

ラストスパート行きますかね!

 

最後の方は銃で撃って、スティールで回収してのコンボで一気にキャベツを回収出来た。

 

これが全部1つ1万エリス。最高だな。

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、酒場でみんなに合流すると既にダクネスがアクアとめぐみんの2人と意気投合してパーティーに加入していた。…もう無理やん。

 

カズマに咎めるような視線を送るも、カズマの手には追えなかったらしい。

 

とりあえず、この事は諦めて明日の換金結果の方を楽しみにしとくか。

 

ダクネスもパーティーに加入したのだから挨拶しとこうかな。

 

「ダクネス、これからよろしくな。」




終わり。ノリと勢いで書いた為、展開が自分にもイマイチ分からん。(何日かに分けて学校の昼休みに書いてました。)

なんかおかしな所あったらご指摘お願いします。


因みにこの少しあと(小説1巻終了前まで)に色々あってバイオのラクーンシティに少し旅立たせる予定です。
(タグのゲームやアニメの世界と技の詰め合わせ、色々混ざってる、の出番)



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キャベツ狩りその後

今更ですが、この前このすば的面白さが足りないと言われ、あー確かにと思ったので言っておきます。

この作品は作者の色んな妄想やらなんやらが混ざったりして面白さが足りなかったりするので気に入らない方もいると思います。
(文章構成や表現力もないのでご理解頂ける方のみお願いします。)

その場合はそっとブラウザバックをお勧めします。


レベルが上がった。

 

きっとこの前キャベツを狩りまくったお陰だろう。

 

因みにたかがキャベツひと玉に1万エリスだった理由は、新鮮なキャベツを食べると経験値が貰えるかららしい。

 

きっと金持ってるやつはこーやって採れた野菜を食べてレベルを上げたりしているのだろう。

 

そして、レベルアップと一緒にスキルポイントも少し貰えた。

 

せっかくなのでカズマがキャベツ狩りの時に知り合ったという冒険者の人達に片手剣と初級魔法を教えて貰った。

 

この2つを教えて貰い俺は完全に魔法剣士のスタイルにも出来るようになった。

 

ただし、初級魔法には殺傷力は皆無で普通の魔法使いは

中級魔法から覚えるそうだ。

 

 

 

 

ーーーーー数日後

 

 

 

あのキャベツ狩りから少し日にちが経った今日、あの日のキャベツの報酬が貰えるようになったらしい。

 

ここ数日色々あって、魔道具店を営むリッチーと知り合ったりと忙しかったが、ようやくまとまった金が手に入る。

 

 

「カズマ、ハルキ、見てくれ。キャベツの報酬がよかったから修理に出していた鎧を強化してみた。…どう思う?」

 

報酬をいち早く受け取ろうと混みまくっているギルド内でダクネスがピカピカの鎧を見せつけてきた。

 

「なんか、成金趣味の貴族のボンボンが着けてる鎧みたい。」

「無駄に高そうな材質使ってそうな鎧だな。」

 

「…2人ともどんな時も容赦ないな。私だって素直に褒めて欲しい時もあるのだが」

 

ダクネスが珍しくちょっとへこんだように言ってくる。

 

そんなの知るか。

 

「今はお前よりも酷いのがいるから、構ってやれる余裕はないぞ。お前を超えそうな勢いのそこでハァハァ言ってる変態をどうにかしろよ。」

 

カズマが隣にいるめぐみんを見ながら言った。

 

「ハァ…ハァ…。た、たまらない!たまらないです!魔力溢れるマナタイト製の杖のこの色艶……。ハァ…ハァ…!」

 

めぐみんが新調した杖を抱き抱え頬ずりしていた。

 

キャベツの報酬で高額な杖を購入したらしい。

 

マナタイトとかいう鉱石を使って作られた杖なようで爆裂魔法の威力が何割か上昇するらしい。

 

色々言いたいことはあるが、今はめんどくさい事に関わりたくないので放っておく。

 

俺とカズマも報酬を貰い懐は潤っている。

 

キャベツ狩りの報酬は均等に分けるのでは無く、自分が捕まえた分をそのまま今回の報酬にしようと言うことになった。

 

それは俺達の次にキャベツを多く捕まえたアクアが言い出した事だ。

 

今、そのアクアの換金待ちなのだが…。

 

「なんですってえええええええ!?ちょっとどうゆう事よ!おかしいでしょ!!」

 

アクアがギルドの職員に怒鳴っている。

 

「胸ぐらを掴みながらなんで7万しかないのよ!一体幾ら捕まえたと思ってんの!?50体位は捕まえた筈よ!」

 

「そ、その、申し上げ難いのですが…アクアさんが捕まえていたのは殆どがレタスで…。」

 

「…なんでレタスが混ざってるのよー!!」

 

 

これ以上は受付に言っても無駄だと思ったのかカズマの方にアクアが向かって行った。

 

「カズマさーん。今回の報酬は一体おいくら万円?」

 

「百万ちょい。」

 

「「「ひゃっ!?」」」

 

するとアクアがにこやかな笑みを浮かべながらこっちに来た。

 

「ハルキさんはおいくら万円だったの?」

 

「俺はカズマよりもちょっと多いぐらいかな。」

 

「「「ええっ!?」」」

 

「ん?ハルキもそんなに貰ったのか!いやー、今回のクエスト結構美味かったな!」

 

「本当だな!まさか一気に小金持ちになるとはなー!」

 

敢えて小金持ちの部分を強調する。

 

するとアクアが「カズマ様!ハルキ様!前から思ってたんだけど二人とも、なんかそこはかとなくいい感じよね!」

 

「褒めるとこがないなら無理すんな。」

 

「この金はもう使い道決まってるから分ける気はないぞ。」

 

俺とカズマが先手を打つとアクアの笑顔が凍りついた。

 

「カズマさあああああああん!!!私、大金入ってくると見込んで、ここ数日持ってたお金全部使い切っちゃったんですけど!というか大金貰えるからって、ここの酒場に10万近いツケまであるんですけど!」

 

カズマが半泣きのアクアを見てこめかみを押さえながら「知るか。そもそも今回の報酬は『それぞれが手に入れた報酬をそのままに』って言い出したのお前だろ。というか、いつまでも馬小屋暮しじゃ落ち着かないから、そろそろ拠点が欲しいんだよ。 」と伝えた。

 

アクアも負けじと「そんなぁぁぁぁ!ツケの分はらうだけでいいのっ!そりゃ、カズマさんだって男の子だし、馬小屋で夜中ゴソゴソしてるの知ってるから、早くプライベートな空間欲しいのは分かるけど!5万!5万エリス払ってくれれば後は何とかするから!お願いよぉぉぉ!」とカズマの恥ずかしい秘密を暴露した。

 

…カズマ、せめてバレないとこでやれよ。

 

それはともかく、アクアの口封じの為にカズマが迅速に動き出した。

 

「よし分かった!5万でも10万でも払ってやる!だから、さっさと黙ろうか!」

 

はあー、カズマみたいにやましい事してたらやばかったな。俺の尊厳と金が。

 

ま、俺は何ともなくてよかった。

 

 




気が向いたときに書いてるから何書こうとしてたか全く思い出せんね。

もし、面白かったら高評価と感想お願いします。


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