俺と彼女達が目指す頂点の道 (しろう)
しおりを挟む

0章過去の話
プロローグ


新しく執筆しました!よろしくお願いします!


………10年前。

僕達は公園でタンバリンやカスタネットを使って歌を歌ったりしながらセッションしていた。セッションを終えると、妹の友希那考え事をしてから、喋り出した。

「ねぇねぇ!二人とも聞いてよ!」

「ん?どうした友希那?」

「どうかしたのー?友希那ちゃん?」

「あたしね、大きくなったらパパ見たいなカッコいいバンドマンになりたい!だからね大きくなったら、あたしと、リサちゃんとお兄ちゃんでバンドをしようよ!」

友希那の提案に僕とリサは嬉しかった!ちなみにリサは幼馴染なんだ。僕とリサはキラキラしている友希那の顔を見て僕達も最高の笑顔で答えた!

『うん!絶対!』

僕達は、必ずバンドをやろうと約束をした。

 

 

 

僕達は、バンドをしようと約束してから6年と半年が経過した。

あれから僕達の父さんは、プロのバンドマンになった。だがある日に家の中で、父さんとマネージャーが言い争っていた。

内容は、父さん達が作った曲をマネージャーがアレンジをしたが、アレンジしたことにより父さん達のバンドの音楽とは違うものになってしまっていたから、言い争いになっていた。プロの道に進むからには売れないと行けない、そんなことは父さんだってわかってる。だけど、マネージャーは、父さん達の音楽を否定してアレンジした曲にして、家を出て行った。僕と友希那は、ただ見ているだけだった。

僕達は、凄く悔しかった。

 

あれから数ヶ月後、父さん達のバンドは解散してしまった。

僕と友希那とリサはCDショップの中に立ち寄ると、周りから、父さん達のことを馬鹿にしているのが聞こえた。

僕と友希那は、言い返そうとしたが、リサに止められてショップを後にした。

その日から、友希那は、変わってしまった。それから、笑顔をみせなくなった。

友希那は、父さんの理念を晴らすために自分の音楽を認めさせるために音楽に真剣に考えるようになった。

僕もその日から少し変わった。

一人称を僕〜俺に変えた。

友希那を悲しませないように支えたいという気持ちが強くなった。

まぁそんなもんかな。

 

あの日を境に楽しくやっていたセッションも、厳しいものに変わっていった。

6ヶ月後リサは練習に来ないと言った。その時のリサは、凄く悲しい顔をしていた。 俺は止めたが、リサは2人に迷惑をかけたくないと言って、辞めてしまった。

 

リサが練習に来なくなった後も、俺達は練習を重ねていった。

俺は、ギターしか練習していなかったが、ドラム叩けるようにしてほしいと友希那に頼まれて、ドラムも叩けるようになった。

 

だが、俺達が高校1年になったある練習の日、俺は1人でライブハウスに向かっている時、中型の自動車が、ものすごいスピードで俺の目の前に突っ込んできて衝突した。俺は、意識不明の重体で、救急車で運ばれて、気がついたのは、車に衝突してから3日後の昼間だった。

周りを見わたすと、俺の両親とリサの両親と友希那とリサもいた。

みんな無事でよかったと言っていた。リサと友希那は泣いていて、俺を抱きしめてきた。俺は、左手を動かそうとすると、あんまり動かなかった。右手はうごかせたので、2人の頭を撫でて安心させた。

しばらくすると医者がきて、怪我をした所を聞いた。その話は、俺にとって地獄なようなことだった。

 

「湊君、君の左手は、あの事故で受けた時に後遺症が残ってしまって、上手く動かすことができません。悔しいですが、ギターとドラムはもう。」

「嘘ですよね?嘘だ!嘘だ!嘘だ!嘘だ!嘘だ!嘘だ!嘘だ!」

俺はショックだった。もう、友希那と一緒に音楽をすることができない。友希那と頂点をつかむこともできない。俺は声を上げて泣いた。

「友希那ごめん。」

そこで、俺の意識はとだえた。

 

「っふぁ!」

俺は気づくと自分の家のベッドだった。俺は起き上がると、目から涙が溢れていた。

「また、あの夢を見ていたのか。」

俺はそう呟くと、制服に着替えて、学校に行く準備をした。階段を降りて、リビングにいると、家族全員起きていて、イスに座っていて俺が座るのを待っていた。

『おはよう浩介。』

「あはよう兄さん。」

「おはよう母さん。父さん。友希那。」

「みんな来たわけだし食べましょうか。」

「そうだね。それじゃーいただいきます。」

『いただきます。』

 

 

「ごちそうさまでした。」

『ごちそうさまでした。』

 

 

朝食を食べ終えてしばらくした後、俺と友希那は玄関を出た。

玄関をでると、リサが待ってくれていた。俺達はいつも3人で学校に通っている。

俺達が通っている学校は、羽丘学園。3年前まで、女子校だったらしいが、少子化の影響で、共学になったらしい。

そして、俺達は今日から高校2年生になる。

俺は、左手が動かさなくてもこれから、友希那を支えられるように頑張ろうと思った1日の始まりだった。

そして、頂点を目指す日の始まりでもあった。




これからよろしくお願いします!
主人公は、湊浩介君です。
誤字がたくさんあると思いますがよろしくお願いします。
あと、過去の作品を消してしまいましたごめんなさい!


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

一章Roselia結成編
3人のそれぞれの思い


2話目です!見てくれると嬉しいです!


今日から、2年生になった俺達は、制服の色も変わり新鮮な気分で学校に向かっていた、俺達が通っている羽丘は学年が上がると、制服の色が変わる仕組みになっている。理由は俺もしらない。

まぁどうでもいいことを考えていると、学校についた。

学校の校門の周りはやはり賑やかだった。新しく入ってきた1年生はみんなとても元気な様子だった。

玄関まで、向かうと紙に自分のクラスが表示されていた。

自分のクラスを探していると、Aクラスと書かれていた。

 

「Aクラスか……」

「浩介〜どうだった?私もAクラスだったよー☆」

「じゃー同じか、今年はよろしくな!」

「よろしく〜☆」

「兄さん……」

「ん?え?!どうした!友希那!」

俺は友希那の方を振り向くと、青ざめた顔をしていた。

「友希那どうしたの?そんな青ざめた顔して!?」

「実は……私だけ、Bクラスだったのよ。」

「去年は俺も1人だったからな。大丈夫だぞ、友希那お昼とか休み時間は一緒にいような。」

「ええ。」(兄さんと一緒のクラスがよかったな……でも、お昼になれば兄さんが来てくれる嬉しいな!)

 

俺はそう言い友希那の頭を優しく撫でていた。

「ちょっと!兄さん!?////」

「そーれよしよしー」ナデナデ

「ふにゃ〜〜///」

「こらこら〜2人だけの世界に入らないの!☆」

 

リサに止められて俺は、他の奴がいることを知らずに公衆の面前で

妹に、頭を撫でていたというのか!?

俺はすぐさま友希那に謝った。

 

「ごめんな友希那。」

「ええ。大丈夫よ///」(もっと撫でて欲しかったな)

「友希那は、可愛いな。」

「え?兄さん今なんって言ったの?」

「ん?俺今なんか言ってたか?」

「ならいいんだけど。」

「そうか。」

「私はBクラスだから、先に行くわ。」

 

友希那は先に行ってしまった。なんやかんやで俺とリサも自分のクラスに向かった。

 

 

その後、始業式とホームルームをして今日は解散になった。俺とリサは、友希那の所に向かった。

玄関までいくと、友希那は、校門の前でまってくれていた。

「遅いわよ2人とも。」

「ごめんごめん友希那〜先生の話が長くてね」

「そう……ならいいわ。兄さん早くライブハウスに向かうわよ。」

「お、おう。」

「アタシは今から新しくできたアクセショップに行きたいから一緒に行……って!待ってよー友希那〜浩介〜。」

「もう、歩くの早いよ〜2人共。」

「ごめんなリサ、友希那は時間が欲しいんだ。」

「うん。そうだね。そういや友希那はBクラスはどうだった?」

「ごめんなさい。今は自分のクラスのことより気にすることがあるから」

「そっか…でも最近忙しそうだね毎日いろんなライブハウスに行ってて浩介も手伝ってるって。」

「そうね…元々兄さんと2人で、ライブハウスで歌ってたけど」

「ねぇ2人共…まさか毎日出演してるんじゃ…ないんだよね?」

『……』

ごめんなリサ……

「あのさ…この話したくないってわかってるけど….まだバンドのメンバー探しているの?」

「ええバンドのメンバーは当然探してるわ今年のフェスに向けたコンテストのエントリーの受付はもう始まっている……条件は3人以上…今年こそメンバーを見つけて見せるわ。」

「でもさなんかそーゆーのって…」

リサが言いたそうにしていたけど、俺は言わないといけないと思った。

「悪いなリサ俺と友希那はやるつもりだよ父さんの理念を晴らすために。………」

「俺はもう、楽器を演奏するのは一回ほどしかできない体になってしまったけど、俺は必ず友希那をあのフェスに……『FUTURE WORLD FES.』に行かせるって決めたんだ。」

「兄さん……」

「でも……でもさ…だからこそアタシは友希那と浩介には音楽で辛い思いをしてほしくないんだよ。」

「リサ…私はただ自分のしたい事をしているだけよ。」

「でも…….っ」

「私は真剣なのやるからには全てを賭ける。妥協のない完璧なバンドを作るには楽しさなんていらないわ。もうライブハウスについたからじゃあね。兄さん早く行くわよ。」

 

友希那に言われたけど、俺はリサに言わなくちゃいけないことがあると言って友希那に先に準備しておいてと言っておいてた。

「浩介…話ってなに?」

「リサ…単刀直入に言わせてもらうけど、またベースをやってみないか?」

「え!?で、でも…アタシもう全然引いてないよ。」

「大丈夫だ。教えられる所は全て教える。」

「でも、なんでまたベースをしてくれないかって頼んだの?」

「さっきの話でまだバンドメンバーを探しているっていっていただろ?俺はバンドのサポートしかできない。だから俺達の幼馴染で友希那事をよく知っていてベースも引いていたリサなら友希那のバンドに適していると思うんだ。」

「でも…アタシは昔2人を裏切ったんだよ?なんで私なの?」

リサは今にも泣きだしそうな様子だったけど、俺は答えた。

「友希那の笑顔を取り戻すためにはリサの力が必要だ!だから!リサがいないとダメなんだ!」

「本当にアタシが友希那のバンドに入ってもいいの?」

「俺がいいって言ってるんだぜ。だから俺達のバンドに入ってくれるかリサ?」

「うん!アタシももう一度友希那の笑顔を見たい!友希那の隣にいられるように。」

「ありがとうリサ。」

 

俺はリサに御礼を言いリサの頭を撫でていた。

「久しぶりに頭を撫でられたよ。ありがとう。///」

「どういたしまして。これからよろしく頼むぞリサ。」

「うん!こちらこそ!」

「もうすぐライブハウスに行かないと友希那に怒られちまうからもう行くわ。」

「うん。頑張って浩介!」

「おうよ!頑張ってくる!……あ、このことはまだ友希那には内緒にしといてくれ!」

「わかったー!」

 

 

俺はそう言いリサと別れてライブハウスに向かった。

ライブハウスに着くと結構人がいた。俺は友希那が準備している部屋に向かった。部屋に入るとものすごいオーラのようなものをまとった友希那がいた。

 

その後俺は友希那に15分ぐらい正座して叱られていた。

俺はこれから絶対に友希那を待たせないようにしようと心がけることにした。




最後まで読んでいただきありがとうございます!
3話目もよろしくお願いします!


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

2人の力

3話目です!お気に入り登録ありがとうございます!


これは、友希那達がライブハウスに向かう前にもどる。

 

 

 

 

いきなり……ごめんなさい… 私の名前は……白金……燐子と申します……私は今友達の宇田川……あこちゃんを待っている所です。

あこちゃん早く来ないかな……人混み……苦手…

そんなことを考えていると呪文のようなの言葉が聞こえてきました。

 

「…遥かいにしえの時より我と共に戦いし魔導士よ…こよい火と闇の封印が解かれし暗黒の地にていざ!あいまみえん!っふ!……キマった!」

「こんにちはあこちゃん」

「お待たせっりんりん!やっぱりんりんが考えてくれたセリフ最高にカッコいいよっ!」

「…ふふ今日もかっこいいねあこちゃん」

「えへへっありがとうっ!じゃ行こっか!……おっと!」

 

あこちゃんが、女性に当たってしまいました。

その人は私と同じ学校の氷川紗夜さんでした。

「…ごめんなさい!ケース当たってしまいました?」

「あ、全然大丈夫っ!こちらこそごめんなさいっ!」

「そうですか…では私はこれで…」

氷川さんはそう言い歩いて行ってしまいました。

 

「……ねぇりんりんあの人が持ってるのギターケースだよね?バンドやってるのかなぁ?かっこいーっ!あこもばんどやりたい〜!」

「…バンド…そうだったあこちゃんのお姉さんも…バンドやってるんだもんね…」

「そうっそうなのっ!お姉ちゃんのドラムちょーかっこいいんだっ!」

 

あこちゃんはカバンから、スマホを取り出してお姉さんのライブをしている動画を見してくれた。

「りんりん!見て見てっこれお姉ちゃんのライブの動画!すっごくかっこいいでしょ!」

「うん…すごい…」

「でしょーっ自慢のお姉ちゃんなんだぁー!あこもいつかお姉ちゃんみたいにかっこよくなるためにドラム練習してるんだよ!こうダカダカダーっ!!ってねー!」

「そうなの?…あこちゃんすごいね…」

「えっへん!!…でね今日はりんりんに見せたいものがあるんだけど…….」

私はあこちゃんのお姉さんの動画を見て胸がドキドキしていた。

バンドかあ…私には想像もつかない世界……

「りんりん聞いてる?今日はどうしてもスケジュール厳守でいきたいのっ!」

「あっうん……固まっててごめんね」

私はあこちゃんに案内してもらいその場所に向かった。

 

 

 

 

話は浩介達にもどる。

 

俺は友希那に説教されて、15分が経過していた。友希那も怒こるのがめんどくさくなってきたのか怒るのをやめて準備をしてと言った。

まさか友希那があれほどまで怒ると思わなかったよ。あと足が痺れてやばかった。……いやまじで。

俺は準備をすることにした。だいたい10分で準備を終えることができた。準備ができたから俺は友希那の所に向かった。友希那は他のバンドのライブを見に行くと言っていたからライブステージに向かった。

 

「友希那準備できたぞ〜」

「あら、兄さんもう準備を終わったのね。いつもより早かったじゃない。」

「ああ今日はいいことがあったからな」

「いいこと?」

「それは内緒だ。そんなに睨まないでくれよ〜友希那もそのうちわかるよ」

「兄さん今演奏しているバンドを見て。」

「おー友希那が他のバンドに興味をもつなんて以外だな……あのバンド…ギターがすげー上手いな」

「ええ、でも他のメンバーが話にならないからバランスが悪すぎるのよ。」

「そうだな。いったい毎日どれだけ練習しているんだろうな」

彼女は、土台になる基礎のレベルが尋常じゃないな。彼女ならきっと友希那の理想とするバンドのメンバーに入るかもしれないな。

そう考えていると演奏は終わっていた。演奏が終わると紗夜最高と声が聞こえてきた。彼女の名前は紗夜と言うらしい。もしかしてだけど、まさかあいつの言っていたお姉ちゃんじゃなきだろうな?

俺達は、次のバンドのつぎだから、ステージの裏に向かっていた。

向かっている途中、俺達に声をかけてきた同い年ぐらいの女性が話しかけてきたが友希那は無視をして先を行ってしまった。

俺はその女性に謝って友希那のところにいそいで向かった。

 

友希那のところに追いつくと怒鳴り声が聞こえてきた。

「もう無理!あなたとはやっていけない!」

「…私は事実を言っているだけよ今の練習では先がない。バンド全体の意識を変えないと…いくらパホォーマンスや衣装で誤魔化しても基礎のレベルを上げなければ…後から出てきたバンドに追い抜かれるわ」

 

どうやら彼女のバンドはもめているようだ。理由は言わなくてもわかるだろう。

 

「でも…ッ…いくらそうでも!あなたが入ってから…私達まだ高校生なのにみんな練習と課題で寝る時間もないのよ!」

「…ねぇ紗夜あなたの理想はわかる…でもあなたにはバンドの技術以外に大切なものはないの?」

「ないわ。そうでなければわざわざ時間と労力をかけて集まってまでバンドなんてやらない」

「ひどいよ!私達は確かにいつかプロを目指そうって集まったのに!でもみんな…仲間でしょ!?」

「……仲間?馴れ合いがしたいだけなら楽器もスタジオもライブハウスもいらない。高校生らしくカラオケかファミレスにでも集まって騒いでいれば充分でしょ?」

 

彼女の考え方は友希那に似ている所があるな。

 

「……ツ最低!…もういい!こんなバンド解散よ!!」

「落ち着きなって私達がバラバラになることないよ。この中で考えが違うのは1人だけ……紗夜そうだよね?」

「……そうね。私が抜けるから貴方達はバンドを続けて、その方がお互いの為になると思う。……今までありがとう」

 

話が終わったのか紗夜は部屋からでてきて、ため息をついていた。

周りを見ていなかったのか友希那にぶつかっていた。

 

「…ごめんなさい他の人がいた事に気づきませんでした」

「さっきの貴方達のステージを見たわ。貴方のギターとても素晴らしかった。」

「……いえラストの曲のアウトロで油断してコードチェンジが遅れてしまいました。拙いものを聞かせてしまって申し訳ありません」

 

俺と友希那は同じことを考えていた。確かにほんの一瞬遅れていたけど、ほとんど気にならない程度だった。あれがミスだと言っているなら相当な理想の高さだと。

友希那は一度俺にアイコンタクトを取って俺が頷くとまた前を向き紗夜に話しかけた。

 

「紗夜っていったわね貴方に提案があるの。私達とバンドを組んで欲しい。」

「…え?…私と…貴方達で…?……すみませんが貴方達の実力もわかりませんし今はお答えできません。」

「私は湊友希那。で、こっちは私の兄の…」

「湊浩介だ。」

「今はボーカルをしていて兄はギターをやっているわ。私達は『FUTURE WORLD FES.』に出る為のメンバーを探しているの」

「私も『FUTURE WORLD FES.』には以前から出たいと思ってます……でも、フェスに出るためのコンテストですらプロでも落選が当たり前の…頂点と言われるイベントですよね。私はいくつもバンドを組んできました。けれど実力が足りず諦めてきました…私はもうこれ以上時間を無駄にしたくない…ですからそれなりに実力と覚悟のある方とでなければ……」

「貴方と私達が組めばいける。私達の出番は次の次…聴いてもらえばわかるわ」

「ちょっと待ってください!たとえ実力があっても貴方が音楽に対してどこまで本気なのかは一度聴いたくらいではわかりません。」

「それは私達が才能があってもあぐらをかいて努力をしない人間のようにみえるということ?」

友希那がそう言ったとたん空気が冷たくなる感じがした。

 

「私はフェスに出るためなら何を捨ててもいいと思ってる。貴方の音楽に対する覚悟と目指す理想に自分が少しも負けているとは感じていないわ」

紗夜は少し友希那の迫力に圧倒されていたが言葉を漏らした。

 

「…わかりました。でもまずは一度聴くだけです」

「いいわ。それで充分よ。…兄さん行くわよ」

「了解。それじゃ〜紗夜さんまた……」

 

俺達はステージに向かった。

 

その頃リサも友希那の、ライブを見にライブハウスにきていた。

 

(やっばり友希那と浩介が気になって来ちゃった。)

私は友希那と浩介のライブが気になってライブハウスにきた。すると、いきなり、どんっ!と誰かに当たってしまった。

 

「あっごめんなさいっ」

「いえ…こちらこそ」

 

当たってしまったひとは、綺麗なエメラルドの髪をした同い年ぐらいの女性だった。その女性も謝ってきた。

 

 

 

 

紗夜視点

 

(すごい熱気…こんなにファンがいるの?しかも押してるのに全然騒がない…みんな彼女達の歌を待ってるみたい…)

私は彼女達が演奏するのを待っていた。 すると女の子の大きな声が聞こえてきた。

 

「りんりんーこっちこっち!」

「人が…たくさん……うちに…………帰……りた…い…」

「わわわわわ〜!り、りんりんの顔が青いー!りんりんしっかりしてぇ!友希那の歌を聴くまで死んじゃだめだよ〜〜!」

 

(あの人……確か同じクラスの白金さん…?彼女もファンなの?それにしても彼女の隣にいる子騒がしい……)

 

「ちょっと貴方達静かに……」

注意しようとしたが演奏が始まってしまった。

 

 

話は友希那と浩介に戻る。

 

ステージ裏

 

「兄さん体の方は大丈夫?」

「ん?あー大丈夫だよ。心配してくれてありがとな。やばいと思ったらすぐに抜けられるようスタッフにも言っといたから。」

「無茶はしないで。」

「うん。友希那お前は俺のことを一回忘れて自分の歌に集中しろ。今日が俺にとっての最後の演奏になるかもしれないしな」

「……わかったわ。兄さん行くわよ。」

「ああ!」(今日は最初から全力で行くからもってくれよおれの左腕!)

 

俺達はステージに立った。

 

「港友希那です。では、残酷な天使のテーゼ。」

友希那の一言で俺はギターの弦をひいた。

 

「♪〜〜〜」

 

(お、今日は調子がいいこれならもいけるかもしれないな!

それにしても友希那…あれ以来から凄く上手くなったな)

(兄さん!凄く調子がいいわ!私の兄さんはやっぱりすごい!カッコいいわ!)

 

こうして俺達の演奏は終わった。

 

 

紗夜視点演奏中

 

(言葉ひとつひとつが音にのって情景にかわる。色になって、香りになって、会場が包まれていく………この人達…『本物』……ーやっと……見つけた……)

 

演奏が終わりそのあと湊さん達と合流した。

 

「…どうだった?私達の歌」

「なにも言うことはないわ…私が今まで聴いたどの音楽よりも…貴方達の歌声は素晴らしかった。…貴方達と組ませて欲しい!そして…『FUTURE WORLD FES.』に出たい…貴方達となら私の理想……頂点を目指せる」

「…ええ!」

 

(よかったな友希那…っ!うぐ!ちょっと頑張りすぎたかな…)

 

「……貴方と組めることになってよかったわ。もうスタジオの予約入れていい?私、時間を無駄にしたくないの」

「同感ね。湊さん他に決まっているメンバーは?」

「いいえ…まだ誰も」

「え?貴方のお兄さんは、メンバーじゃないの?」

「ええ。兄さんは、演奏はしないでこれから私達のバンドをサポートしてくれるわ」

「……そうですか。ならベースとドラムのリズム隊それに…キーボードは特に重要。あと3人も…だったら急ぎましょう」

「友希那と紗夜さんバンドメンバーの1人は確保しているよ。」

「兄さんそれは本当なの?」

「ああ。楽器はベースだ。今度オーディションをしてメンバーに入れるか決まるといいよ。」

「わかったわ。ありがとう兄さん。」

「一応あと2人になりましたね。」

「そうね。」

「貴方となら、いい音楽が作れそうだわ。」

「…私も同じことを考えていたわ。」

 

友希那達が会話していると、150センチぐらいのツインテールの女の子が話しかけてきた。

「あ、あの!さっきの話って…本当ですかっ?友希那……さんバンド組むんですか?」

「…ええその予定よ。」

「あ、あこっずっと友希那さんのファンでしたっ!憧れてますっ……だ…だからお願いっあこも入れてっ!」

 

「!?」

「おー」(これは、新しいメンバーの予感がするぞ。)

 

 

続く

 

 




3話読んでいただきありがとうございます!
今回長かったです……
また、お気に入り登録してくださった、メタナイトさん、ニャンターニャンターさん、怪盗Nさん、弾バカさん、フユニャンさん、ブランドンださん、藤原勇司さん、滝の八百屋気さん、ジークさん、田中さん、ティアナ000782さん、戦刃さん、rimさん、理亜さん、後醍醐天皇さん、シンスケさん、ありがとうございます!
これからも頑張って行くのでよろしくお願いします!


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

世界で2番目に上手いドラマー前編

今回は前編と後編でわけてかきました!


「お願いっ!あこも入れてっ!」

俺はツインテールの女の子を見たとき、彼女が友希那達と演奏している姿がフラッシュバックのように目に入り込んできた。そのフラッシュバックは一瞬で、信じがたいものだったが彼女なら友希那のバンドの一員になるとそう思った。

 

「あこ世界で2番目に上手いドラマーですっ!だからあこもバンドに入れてください!」

「ちょっとあなた私達は本気でバンドを……」

 

「遊びはよそでやって私は2番である事を自慢するような人とは組まない。帰るわよ二人共。」

友希那はそう言い俺と紗夜を連れてライブハウスを後にした。

「あこぜーったいにあきらめないもん!」

 

そして翌日

 

「昨日はダメだったけど今日こそ…あっ来た!友希那さん…あのっ!」

 

「帰って」

「はぐう!!」

 

おおー紗夜のガードが固いなぁ明日はどうなることやら

 

翌翌日

 

「今日こそはぜったい…あっ友希那さん!!バンドに…」

 

「そろそろ諦めてください」

 

「ぐぇぇー」

 

やはり今日も来ていたな。あの子の諦めない精神は何か凄まじさを感じる。

俺は彼女が帰る前に声をかけた。当然2人には少し遅れてくるって言って。まぁ、怒られないように時間配分考えて話をするか。

「あー…悪いなバンドのメンバーの1人が追い出して。」

「い、いえ!諦めの悪いあこも悪いですし。お兄さんは友希那さんのバンドのメンバーですか?」

「ん〜?俺は彼女達のマネージャーって言えばいいのかな」

「そうなんですね。あ、自己紹介を忘れてました!あこは宇田川あこっていいます!」

 

「宇田川あこね…俺は湊浩介だよろしくな!」

 

「はい!よろしくお願いします!あ、あこっ!どうしても友希那さんのバンドに入りたいんですけどどうすれば入れてくれますか?」

「ん〜?教えてあげてもいいけど。そうなると君が成長できないから。まずは君が出来ることを考えてみるといいよ。あと、君を認めてくれる人に相談してみな。」

「わ、わかりました!あこっ頑張って友希那さんのバンドに入れるように頑張ります!」

「うん!期待しているよ。もう戻ってこないとあの2人に怒られるからもう行くね。それじゃー頑張って!」

 

「はい!ありがとうございました!さようなら!」

 

俺はあこと別れて急いでライブハウスに向かったが時間前に間に合う事はなく2人に怒られるるであった。

 

浩介と別れたあとあこは何ができるか考えていたが、思いつかなかったので、友達の白金燐子に相談して見ることにした。

(あー!!ダメだ!浩介さんに言われたことだけどぜんぜん頭に考えが浮かんでこない。……そうだ!りんりんに相談して見よう!)

[りんりーん!!]

[りんりーん!今日もダメだったよぉ〜!]

(あこちゃん…また断られちゃたの…)

[言葉だけじゃ伝わらないのかもしれないね。]

[じゃあどうしよ?]

[あこちゃんやわたしが友希那さんの歌を好きになった瞬間見たいに音で伝えられたらいいのになって思った。]

 

(はっ!…音で…)

[わたしもあの歌を聴いたときすごいと思ったから。あの感覚は言葉だけじゃ上手く表せないと思う。バンドってそういう感覚で繋がるってことかなって。]

 

(…あ…なんかちょっとだけ…わかってきたかも?)

[りんりん!ありがとう!あこっ!ちょっとわかってきたかも。]

[うん!友希那さんのバンドに入れるように頑張ってね!]

[うん!あこっ!頑張るよ!]

 

「ただいま〜」

「あ、おねーちゃんお帰り…」

 

「おっ、今日も不発だったみたいだなあこだけのカッコいい人とバンドやる作戦」

「そーなのっ特にギターの紗夜…さんがすっごい防禦力で…!」

「紗夜さん?…って、まさか湊さんとバンドを組んだっていうあの紗夜さんのことか?」

「え?おねーちゃん知り合いなの!?」

「あこ、お前カッコいい人って湊さんか。知り合いも何もあの人はうちの高等部の先輩。よく校内でもすれ違うよ」

「えっ!湊さんて…?」

「友希那さんの名字。中等部とは校舎が離れてるからな意外と気がつかないもんだ。あと、友希那さんは双子のお兄さんがいて紗夜さんって人が入るまでは、友希那さんと一緒にライブをしてたっていうし紗夜さんが入ってからはマネージャーをしているらしいよ。」

「しかもうちのダンス部のリサさんの親友だぞ湊さんは」

「え…ええーーっ!!!浩介さんは…友希那さんのお兄ちゃんで、リサ姉が2人の親友…」プシュ〜〜

「お、おい!あこっ!大丈夫かー!もどってこーい」

 

あこがオーバーヒートして巴はあこが元に戻るまで声をかけ続けるのであった。

 

翌日。友希那とリサはライブハウスに向かう途中。

リサは、友希那の放った一言に驚いていた。ちなみに浩介は教師に呼び出されて遅れてくるとのことだった。

「えっ!友希那今の話ってマジ!?」

「本当よ、バンドを組んだわ紗夜って子と。兄さんにも手伝ってもらってるわ。まだギターとボーカルだけだけど….コンテストに向けて新しい曲も出来上がってきてる」

「友希那がついにバンドしどうかぁら…アタシと浩介以外とつるまないで一人でいるからさこれでも結構心配してたんだよ。それに浩介も友希那のこと心配してるんだよ〜」

「リサ…でも私は…本気で…それにこれはお父さんの…」

「うん….わかってる。それでもアタシは嬉しいよ。友希那と一緒に練習せてくれる仲間ができたってことだし。あ、浩介から聞いたんだけど、友希那のバンドに見合うドラマーに声を掛けたって。」

「兄さんは私のバンドに見合う人を見つけてくれていたのね…」

(兄さんありがとう。でも、もしかしてあの子じゃないわよね…)

(アタシももっとがんばんないと!浩介に教えてもらった所は弾けるようになったけど、まだまだがんばらないと)

 

リサがそう考えていると、聞き覚えのある声が聞こえてきた。

 

「ゆ、ゆ、ゆ…友希那さんっおねがいします!!」

「…あなた学校にまで来…って同じ制服?あなたもしかして羽丘学園の生徒なの?」

「はい友希那さん!!実は中等部にいました宇田川あこです!」

 

「ん?あれ?あこじゃん!どうしたの?」

「…リサ知り合いなの?」

「うんダンス部の後輩で…」

「お願い!お願いお願いします!絶対いいドラム叩きます!お願いします!!」

「…ちょっとちょっと話が見えないんだけど、あこドラムやってるんだっけ?友希那のバンドに入れてもらいたいの?」

「うん!でも何度も断られちゃって……それで友希那さんの兄さんの浩介さんに友希那さんが歌う曲のスコアを貰って全部叩けるようになって来ました!お願いです!一回だけ!一回だけでいいからっ!一緒に演奏させてください!…それでダメだったらもう諦めるから!」

「貴方兄さんに会っていたのね…」

(あの子が兄さんが声を掛けたドラマー。兄さんの目に間違いがないのか知りたい。この子と一度演奏して見る価値はありそうね。)

「ね?友希那あこのことは同じ部活で見てきたアタシがほしょうする。やるときはやる子だよ!ちゃんすをあげるくらいはいいんじゃない?」

「リサ…わかったわ。貴方の実力見せてもらうわよ。」

「ほ、本当ですか!?…やったあっ!リサ姉ありがとう!」

「やったー☆よかったねーっ!……プルプル プルプル ……ん?浩介から電話だ!もしも〜し」

「もしもしリサか?」

「うん!アタシだよ〜そっちの方はもうすんだの?」

 

「うん今終わった所。リサ達今どこにいる?」

 

「校門の出口にいるよ〜あこもいるよ。今からライブハウスに向かう所。」

「了解。今からそっちに向かうわ。ピッ」

「ちょ、ちょっと待っ…あー切っちゃた… 浩介も仕事が終わったからそっちに向かうだって。」

 

「わかったわ。兄さんが来るまで待つわよ」

 

2分後…

「悪い悪い!待たせてごめん。おっあこドラムの調子は大丈夫か?」

 

「うん!浩介さんにスコアもらったから一生懸命頑張りました!!」

 

「そうか。なら大丈夫そうだな。」

「ねぇ、浩介?ちょっといい?」

 

「どうしたリサ?」

 

「ひょっとして今日がオーディションになるかもしれない?」

 

「多分そうなるな。でも大丈夫だリサならできるよ。」

 

「凄く緊張してきた!少し心配になってきた。」

 

「2人共何話しているの?もう向かうわよ。」

 

「お、おう。」

 

「待ってよー友希那!」

 

「友希那さーん!あこも置いてかないでー!」

 

 

こうして俺達はライブハウスに向かった。

 

 

(てか最後の方の俺全然でてきてなくね?)

 

後編に続く

 

 

 




お気に入り登録ありがとうございます!
後編の方もよろしくお願いします!
感想の方もよろしくお願いします!


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

世界で2番目に上手いドラマー後編

遅くなってすいません
テストが一週間あって描く時間がありませんでした
誤字があると思いますが呼んでくれると嬉しいです。


あれから数10分後……

 

俺達はライブハウスについた。

ライブハウスの中は冷房がちょうど良く涼しい部屋だった。

スタジオに入るとギターをセットしている紗夜がいた。

(お〜相変わらず早いな。)

 

「わ、懐かしいなぁこのスタジオーって感じの空気☆最後に入ったの中2の時だったっけ?」

「あ、あの…湊さんこの人達は?」

 

リサは紗夜を見た瞬間目をキラキラして紗夜に近づいた。リサは紗夜の手をぶんぶんと縦に握手をしていた。

 

「あいさつが遅れちゃってごめんね!アタシは今井リサ。友希那と浩介の幼馴染で今日は、見学に来ましたっ!」

(浩介いつまでかくせばいいの?)

 

「宇田川あこです!今日はドラムのオーディションをしてもらいに来ましたっ!」

 

「えっ…オーディション?」

 

「ごめんなさいリサと兄さんが……あいいえ、私が彼女のテストを許したの」

 

「ということは….実力のある方なんですよね?」

 

「努力はしているらしいわ。あと彼女を推薦したのは兄さんだと聞いたのよ。」

 

(浩介さんが推薦するということは、彼女には何か秘められた力があると言うのでしょうか?お手並み拝見といきましょう)

 

「勝ってに練習時間を使ってごめんなさい。5分で終わらせるから」

「いえ、私は構いません…ただ少し…意外です。湊さんはどんな形であれ音楽に私情を持ち込まない人だと思っていたから」

 

「その価値観はあなたと合致しているつもりよ。兄さんが推薦したであろうと、実力がなければすぐ勝ってもらうわ」

 

「はいっ!わかってますっ! リサ姉!浩兄!あこ絶対合格するように頑張るからっ!」

 

「んっそうだね!あこファイトっ!」

 

「そうだな!…って浩兄ってなんだよ。」

 

「え、浩介さんって言うより浩兄って言った方がいいなぁって思ったから、もしかして浩兄って言ったらダメー?」

 

(う、そんなウルウルしそうな目でみないでくれよ!友希那もなんで俺を睨んでいるんだよ!あと、リサ!なんでお前はニヤニヤしてんだよ!)

「わ、わかったよあこの好きな呼び方で言ってもいいよ。」

 

「やったー!あここれから浩介兄って呼ぶね!」

 

「2人とも、準備はいいかしら?」

 

「あーちょっとまってくれ友希那。できればベースもいたほうがいいんじゃないか?ベースもいればリズム隊として総合的な評価ができるし。」

俺はリサにアイコンタクトをして、いまだ!と言うように目を傾けた。

 

「あ…あのさっアタシ弾いちゃダメかな?」

 

「リサ?」

 

「えっ!?リサ姉ベーシストなの!?」

 

「昔ちょっとやってたんだよねっ誰もいないんでしょ?だったらアタシが弾くよ♪ ちょっと待っててベース借りてくるから!」

 

「湊さん今井さんは本当に弾けるんですか?」

 

「ええ、譜面で一通り弾くことは今でも出来ると思う。」

 

「悪いけどちょっとみんなには聞いてもらいたいことがある。」

 

「どうかしたの?」

 

「ああ、リサのベースをやることについてだけど、リサは譜面を見なくても、それ以上にベースが弾けるように上手になってるよ。まだブランクはあるけどね。」

 

「!?兄さん…それはどう言うこと?」

 

「あ、あーみんなには内緒にしてたことなんだけど、2週間前ぐらいに、俺はリサにベーシストをやってくれって頼んだんだよ」

 

「そう言うことだったのね。だから練習に来る時間が遅かったのかしら?」

 

「あの時は本当に…申し訳ありませんでした!」 土下座

 

「ただいま!いいよ準備オッケー☆……ってあれ?なんで浩介が友希那達に土下座しているの?」

 

「……あ兄さん顔を上げて。もうわかったから」

 

「お、おう。」

 

「みんな準備はいい?それじゃいくわよHacking to the Gate」

 

あこのドラムから、演奏は始まった。

 

 

 

 

 

 

(……なに?……この感じ…)

 

(見えない力に引っ張られるみたいに……指が…!)

 

(え……!練習してまだ少ししか経ってないのに…)

 

(…すごい!練習のときより、もっと上手に叩ける…!)

 

(…やはり俺があの時見た感覚は本物だった!彼女達なら間違いない!…頂点にいける!それにみんなすごく楽しそうだな。)

 

 

 

 

 

演奏が終わって全員固まっていた。

 

 

「……」

 

「あ、あの……さっきからみんな黙ってるけど……あこと、リサ姉….バンドはいれないんですか…?」

 

 

「はっ、そ、そうだったわねごめんなさい…」

 

「…ええ合格よ。紗夜と兄さんは?」

 

「ええ…私も同意です」

 

「ああ、これからよろしくな!2人共」

 

「!!いやったぁーっ!!やったよリサ姉!!」

 

「やったねあこ☆これから頑張ろうね」

 

「うん!! なんか…なんか…さっきの演奏すごかった!!初めて合わせたのに勝手に身体が動いて!こんな感覚初めて…!」

 

「そうですね…これは…技術やコンディションだけではない…その時、その瞬間にしか揃えない条件下でだけ奏でられる『音』……」

「ミュージシャンの誰もが体験できるものではない……ものではない……『感覚』…雑誌などで読んだことはあるけれど…兄さんは何かこの感覚を知っているかしら?」

「ああ、どこかでその事を聞いた事があると思うんだけど思い出せないんだ。ごめんな。……だけど、今の演奏で聞いたのは奇跡みたいだと思う。」

「うんっマジック!って感じ?」

 

「…そうね…そうとしか思えないわ……皆さん貴重な体験をありがとう。宇田川さんこれからよろしく。」

 

「はーいっ!」

 

「あとは、キーボードのみにね…」

 

「そうだな。あと1人……まぁキーボードのことはまた後で話すとして練習を始めようか?」

 

 

『はい』

 

 

 

 

練習が終わって全員帰宅をした。

 

 

すぐにあこはオーディションに合格した事を友達の燐子に報告していた。

 

〔でね!あこもリサ姉も、加入することになったの!今日のことは、一生忘れない!!〕

〔オーディション合格おめでとう!あこちゃんの努力が認められたんだね〕

 

〔うん!努力もしたけど…でも努力だけじゃないかも!〕

 

〔どういうこと?〕

〔曲が始まったら勝ってに身体が動いたの!それでねすっごくうまく叩けてリサ姉はマジックって言ってた!他のメンバーもいつもよりうまくやれたって、友希那さんと浩兄も言ってた!みんなそう思ったんだよ!すごくない!?〕

 

〔そんなことがあるんだ…!バンドってすごいね…!〕

 

〔ずっと一人で練習してたから超感動しちゃった!みんなでやるのって、楽しすぎる!〕

 

(…みんなで…昔からずっと一人で弾いてるピアノ……大好きだけど…誰かと一緒になんて…わたしは…考えたこともない…)

 

〔みんなで集まるとキセキを感じるの!〕

 

〔バンド、きっと成功するねわたしも応援する!〕

 

〔ありがとう!本当に嬉しい!りんりんも何か音楽始めてみたらこの感じわかるはず!〕

 

 

(あ……わたし…あこちゃんにピアノの話したことなかった…わたしも…)

 

〔バンド名はまだきまってないんだっりんりん何がいいと思う?……あれ?おーいりんりん?もしかしてもうゲームインした?なら我も出陣するのでしばし待たれよ!〕

 

「あっ……」

 

〔まだ、インしてないよその前にもう少しあこちゃんのバントの話を聞いたらだめかな?〕

 

〔任せよ!今宵は一晩中語り明かそうぞ!〕

 

〔ありがとう嬉しい〕

(…バンドの話…不思議だけど…聞いてるだけで…すごく….楽しい!)

 

 

 

 

 

 

 

続く。

 




後編ありがとうございました。
次回はりんりんがメンバーに加入する話です。今後ともよろしくお願いします!
またお気に入り登録もありがとうございます!私もとても嬉しくてモチベーションが上がります!次回もよろしくお願いします


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

引っ込み思案なキーボードは旋律を奏でる

遅くなってしまいごめんなさい。
やっと描くことができました。
裏の方でセカンドシーズンの話も描いている途中ですがよろしくお願いします!
今回は長いです


あことリサがメンバーに入ってよりバンドの意識が強くなった。

今日の練習も終わってあことリサは結構疲労していた。

「今日も疲れた〜」

 

「お疲れ様みんな。今日は始めてあの音を聞いた時に少し近い音が出ていてよかった。あと、はいこれ!自販機で買ってきた飲み物。全員分あるから飲んで。」

 

「ありがとう〜浩兄〜」

「ありがとういただくわ」

 

みんな頑張っているな。だけどまだこのままじゃー頂点には行けない。早くキーボードも見つけないといけないしな。

 

「みなさん少しいいですか?」

 

「どうしたの〜紗夜」

 

「オリジナル曲がまとまってきたので課題曲を増やそうと思いますこの辺りの曲で…」

 

紗夜は友希那に課題曲のリストを友希那と俺に渡した。

 

「バンドの底上げには最適なリストだと思うわ。来週までに全員練習してくること」

 

リサ あこ「「う、うう…頑張ります…」」

 

うーん。リサとあこは辛そうな雰囲気だな。……そうだ!いいこと思いついたぞ!

 

「なあ、リサとあこ」

 

「ん?どうしたの浩兄」

 

「浩介どうかしたの?」

 

「二人は1週間この課題曲を覚えてきたら俺が二人にパフェでも奢ってあげよう!」

 

「え!?浩兄いいの!」

 

「え!?本当にいいの?」

 

「ああ。男に二言はない。」

 

「やったね!リサ姉!」

 

「うん!あこ!1週間頑張ろうね」

 

「浩介さん。はやくスタジオから出ないと湊さんが起こりますよ」

 

「もうこんな時間か急いででるよ。」

 

俺は二人にパフェを奢る前提で課題曲をしっかり覚えてきてもらうことにした。

そんなわけで俺たちはそれぞれ帰宅した。

 

 

 

 

あこside

 

「ただいまぁ〜…あれ?おねーちゃん今から出かけるの?」

 

「ああ、ちょっと商店街の仲間に呼ばれてさあこも来るか?」

 

「行きたいっ!…けどぉ…くたくたなんだよぉ〜…うう…悲しい…また今度にする….」

 

「あははっ。よしよしあの友希那先輩とバンド組んだんだもんなライブ観にいくから決まったらすぐ教えろよ」

 

「うんっ!おねーちゃん大好き!」

 

「アタシもあこが大好きだよ。ドラムも負けないようにしないとなじゃいってくる」

 

「いってらっしゃい!またドラム教えてねっ」

 

姉の巴を見送ったあとあこは燐子に今日の練習を報告した。

 

 

 

燐子side

 

 

[って感じで、まだちょっと怒られはするけど認められるようになってきた!]

 

[バンドとして息が合ってきたんだねあこちゃんのドラムもどんどんうまくなってるんじゃないかな]

 

[ふ…これくらいぞうさもないことよ!]

 

(ふふ……最近バンドの話一色…本当にたのしいんだ…)

[では特別に、我が同朋りんりんにだけ演奏中のバンドを見せてしんぜよう]

 

あこちゃんから演奏している動画が送られてきたわたしはその動画をみた。

 

(!!…すごい…あこちゃんが友希那さんと…!)

 

[ありがとう、すごいね!全員がひとつの音楽を作り上げてる…みんなでってこういうことなんだね!]

 

[………]しーん…

 

(あれ?あこちゃん?あこちゃんが自分からチャット落ちるなんて初めて…なにかあったのかな……)

 

(それにしてもこの動画……なんだか身体が引き寄せられるかんじがする…たとえば…もし…わたしのピアノをあこちゃんのドラマのように友希那さん達の演奏に重ねたらどう…なるんだろう…そう…たとえば動画に合わせてピアノを少しだけ弾いてみたら……)

 

(……!!なに…これ…わたし…ずっと前からこうやってたみたいに…すごく…楽しい……!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の日

 

リサ あこ「今日も疲れたぁ〜。」

 

「ちょっと…宇田川さんも今井さんもここは通り道なんだからダラダラしないで」

 

「すみません、まりなさん次回の予約いいですか?」

 

「毎度どうも浩介君、友希那ちゃん…っとそうだ!来月のこの日予定どうかな?ほかのライブの予定入れちゃってる?」

 

「いえ、私達はまだ…」

 

「最近ソロからバンドに変えたんだっけ?じゃあ大丈夫かな?急遽イベントに穴が空いちゃって…他に頼めそうな人いなくてさ〜」

 

全員「!!!」

 

 

 

 

「すごいっ…早速ライフ出演がきまった…!メジャーのスカウトも来るって噂のイベント…も、もしかして…あこ達も…?」

 

「確かにこの地区のバンドにとっては登竜門と呼ばれるイベントねけれど私達はメジャーというよりもっと…もっと高みを目指しているわ」

「…メジャーは決して音楽の頂点じゃないそう思えない人はこのバンドに要らないわ」

 

「メジャーなんて『音楽を売るため』の場所よ本当の音楽のことなんてなにもわかってない…」

 

「?すべてがそうてはないと私は思いますけれど…でも、そうね私達は自分達だけの頂点を見つけるためにここにいるはず。宇田川さんあなたよくお姉さんの話をしているけれど…あなたが音楽をやりたいのではなくお姉さんに憧れてお姉さんのようになりたいだけなら私達とではなくお姉さんとバンドを組んだ方がいいわ」

 

「……!あ、あこはこのバンドがいいですっ!あこもおねーちゃんみたいにかっこよくなりたくてドラムを…」

 

「宇田川さん…私は今あなたの技術は認めています。でもあなたの『かっこいい』はただの『真似』だわ」

 

(紗夜があこに対するあの態度は一体なんだ?あの感じをみてもしかすると紗夜は妹である日菜と何かあったのかもしれないな。)

 

「ち…違うもんっ、あ、あこは…っ!」

 

「違わない…じゃあ答えてみて、お姉さんではないあなた自身にとっての『かっこいい』って何なのかしら?」

 

「そ、それは…」

 

「わかったでしょう?あなたのその意識はバンドを高める為に必ず変えて貰わないと困る」

 

「まっ…まあまあ!紗夜その辺でっ!あこはこう見えてしっかりしてる所あるし…ちゃんと自分で考えられるって!ね?あこ」

 

「…う…うん」

 

「でしたら構いませんだけど今井さん自身も大丈夫ですか?このジャンルやシーンについての知識はあるの?それにブランクのせいで大分無理してるみたいだけれど」

 

「……あーこの指なら大丈夫っ….それにこのジャンルについてはなんてゆーか…その…うん。アタシは昔から友希那と浩介から話聞いてたし…」

 

「すまないが、それよりキーボードのことだけど、ずっと探しているけど、キーボードなしでこのジャンル特有の音の厚みはだせないんだ…」

 

「ライブが決まったのに…」

 

「…とにかく、みんなで探してみるしかないよね……」

 

キーボードのことの話をしてから俺たちは解散した。

解散したあと俺はリサに家にくるよういった。

 

「浩介どうしたの?急に家に来いって言って。」

「リサ、指見してみて。」

「う、…うんわかった」

 

リサは指を前に出して見せてくれた。リサの指をみると爪がボロボロになっていた。

 

「リサお前指の手入れしないで演奏していただろ?」

 

「う、うん。ごめん」

 

「まったく、綺麗にしてあげるからもうちょっと前に出して」

 

「うん」

 

「指がボロボロになったら次は早く言ってくれよ?それにリサの指は綺麗なんだから自分の指は大切にしないとダメだぞ? 」

 

「あ、ありがとう//」

「どういたしまして。」

 

「あ、アタシもう夜ご飯の時間だから、帰るね!今日はありがとう」

 

「ああ、また明日ね」

 

リサ自分の家に帰っていった。

 

 

その後リサは自分の部屋のベッドでドタバタしていた。

 

(あ、あんなの!反則すぎるよ!……昔から一緒にいることが多かったけど浩介があんなにかっこいいなんて、いつもの浩介もかっこいいけど、今日の浩介はいつも以上かっこよかった//なんだろうこの気持ちは浩介のことを考えると胸が熱くなる//これは恋なのだろうか?……でも、 アタシは今のままでいいと思う。……だってアタシと浩介が、釣り合うはずがないのだから…….だからアタシはこの恋は自分の心の中だけにしまっておこう…そうしないとアタシはこのバンドにある資格がないから。)

 

リサは目を閉じて眠りについた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれから1週間がすぎた。未だにキーボードは見つかっていない。

 

「あれから1週間か…」

 

「どうしよう…キーボードできる人全然みつからないね…」

 

「短期間にこの4人が集まったことの方が異常よ、私は妥協してまでメンバーを揃えたくない」

 

「そうね…下手なものを聴かせるよりはいっそ居ない方がマシかもしれない…」

 

「オリジナル曲はキーボードありきで作ったんだが…」

 

「でも、それってさ、せっかく作ったきょくをベストな状態で聴かせられないってことだよね…」

 

全員 「……うーん…」

 

 

「…ちょっと待って!アタシ友達なら多いし音楽の経験とか関係なしに知り合い全員に電話してみる…っ!」

 

「あっじゃああこも!『自分達だけの頂点』…『あこだけの』かっこいいやりたいもん!!」

 

リサとあこは知り合いにキーボードをやってる人がいるか電話をした。

 

 

 

 

 

 

 

燐子side

 

燐子は演奏を合わせていた。

 

(……やっぱり何度弾いてもあこちゃん達の演奏と合わせるとすごく楽しい……)

 

「…ふぅ…あっもうこんな時間…?また…熱中しちゃった」

 

プルルルルルルル

 

(あこちゃんから…?)

 

「もしもし…あこちゃん…?」

 

「りんりーん!助けてぇ!キーボードがみつからないんだよぉ!ライブが決まったのに!りんりんの知り合いにいない?キーボード弾ける人!ぴあのでもいいんだっ…あ、でも上手い人じゃないとバンドには入れないんだけど…」

 

「…そっか…そう……だよね……」

 

(友希那さんのバンドは…すごく真剣に音楽をやってる…わたしは…ずっと部屋で一人で弾いてただけで…)

 

「りんりん?そうだよねってことは、誰か知ってるの?」

 

「えっ……わ…わたし……」

 

「ってそんな上手い話ないよねっ、あのねっ、もし上手い人がいたらあこに教えて…….」

「……ける……ひ…弾ける…!わたし…弾けるの…!!」

 

「ええっ!?」

 

 

 

 

次の日

 

 

「あっりんりんいたーっ!もーっピアノ弾けたなんて超〜おどろきだよっ!何年もつきあってるのに全然知らなかったぁ」

 

「あこちゃん…ごめんなさい…伝える機会が…」

 

「あっ、違うの!悲しいとかじゃなくてびっくりしただけだよ?」

 

「この子が燐子ちゃん?へーっ!あこの友達っていうから似たよーなタイプの子想像してたけど…よろしくね〜〜」

 

「りんりんはすっごいんだよっ!ネトゲでは無敵なんだからっ!」

 

「ゲ、ゲームの…話は…あんまり……!」

 

「音楽の話が聞きたいわ。燐子さん課題曲はあなたのレベルに合ってた?」

 

「わ、わた…し…動画……と……その……たくさん……一緒に……」

 

「動画?演奏レベルを確認したいのだけれど…それは難しかったという意味?」

 

(うーん。この子は引っ込み思案な性格なのか人と話すのが苦手らしいな。このバンドに、入ったら少しは克服出来るだろう。この子が弾くのを見るなが楽しみになってきた。)

 

「白金さん、同じクラスだけどこうして話すのは初めてね、ピアノ、有名なコンクールでの受賞歴もあると聞いたことがあります」

 

「…コンクールは…小さな…頃の話で……わたし…ただ……」

(この人達と、演奏したいって…その気持ちだけで来てしまったけど…)

 

「宇田川さん本当に大丈夫なんでしょうね?」

 

「りんりんはあこの戦友で大大大親友てすっ!だからあこはぜったい大丈夫って信じてますっ」

 

「でも、この子が演奏しているのを見たことないんでしょう?」

 

「なくても、信じてますっ!!」

 

「…オーディションはあこの時と同じで一曲だけよ、それでダメなら帰ってもらうから」

 

「はい…わたし…が…がん…ばり…ます…」

 

「……期待に応えてくれることを、祈っているわ」

 

スタジオに入り準備をした。

 

 

「いきますよ、白金さんいいですか?」

 

「は、はい……」

 

(さて、お手並み拝見といこうか。)

 

全員「……!!」

 

(すごい…動画と合わせるよりぜんぜん…)

 

(…この子…!何なの?)

 

(やっぱ…りんりんは無敵だねっ!)

 

(私…このキーボードに引き寄せられて…?いえ…違う…この感覚…!)

 

(この感じ…同じだ……!初めて4人で演奏したときと……!)

 

(またこの感覚を、聴くことができるとは、このバンドなら本当に行ける気がする。あの舞台に!それに……友希那…!楽しそうに歌っている。)

 

彼女達の演奏を見ていると、またあの時の感覚が蘇ってきた。

俺の目の前には、彼女達があの舞台に立って、演奏している姿とても楽しそうな表情をしている彼女達が目の前にフラッシュバックでうつりこんできた。

 

(またこの感覚だ、あこを見たときもそうだった……あれは一体なんなんだろうか?)

 

 

さまざまな思いがこみ上げるなか演奏は終了した。

 

 

「なんか…すごかった…4人より……」

「…私は問題ないと思いました…湊さんの意見は?」

「……なぜ?こんなこと何度も…おかしいわ……」

 

「友希那?何か問題でもあったのか?」

 

「……!い、いえ…演奏は問題ないわ技術も、表現力も合格よぜひ加入してほしい」

 

「……あ……」

 

「や…やったぁー!!やっぱりりんりんはすごい!最強だよっ!!この短い期間でノーミスだったもんねっ!」

 

「あ…家で……動画と一緒に…何度も…弾いてたから…」

 

「あ、あこがあげた練習動画のこと?あれで練習してたんだ」

 

「…なるほど…妙に一体感があったとは思いましたが…」

 

「あこ、燐子さん…それとリサあなた達も含めて、一度この5人でライブに出る」

 

「ラ…ライブ…?」

 

「やったねー★燐子ちゃん…じゃなくて…燐子っ!これからよろしく♪……ってどうしたの?慌てて….なんか顔色悪いよ?あこ、ちゃんと説明した?」

 

「したよっ!バンドしよって!スタジオであこ達と一緒にキーボードを引きに来てって!」

「あこ、その説明はちょっと足りないぞ」

 

「わた……し、そこまで…考えて……」

 

「それなら、もう帰って どんなに力があってもやる気のない人に割く時間はないの他のキーボードをさがすだけよ」

 

「ゆ、友希那さ….」

「…っ…わ…わた…し…っ!…弾きたい!わ、わたし…みなさんと…弾きたい…です……!が、がんばります…お、おねがい…します…っ!!」

 

「…そう燐子その気持ちライブで見せてもらうわ」

 

 

こうして新たに白金燐子を加えて友希那のバンドが結成した瞬間だった。頂点の道はまだ長いかもしれないけど、さっき見たあの光景を本当にするために俺は全力でサポートするとそう決めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

演奏くらいのシーンに入るとやっぱり俺の出番少ない気がする……

 

 

 

 

 

 

続く。

 

 

 




最後まで読んでいただきありがとうございます!
今回前編後編に分けなで一気に描きました。結構きつかったです!
更新が遅くなることが多くありますがこの作品をもっとより多くの人に見てもらいたいです!
セカンドシーズンの話の方も執筆中です!そっちの方ができたらぜひ読んでください!
よろしくお願いします!


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

青い薔薇

今回は話的の内容は少なめですが読んでください!
また、今回から台本形式で描いて行こうと思います!


金曜日

明日はついにバンドのライブの日。リサは緊張していた。

 

リサ (はぁ…明日はついにライブかぁ……)

 

浩介「おっすリサ。友希那が校門で待っているから、もう少しで行くぞ」

 

リサ 「わかった、準備するね」

 

アタシ達が校門前に向かうと後ろから「待ってー」って声が聞こえてきた。後ろを向くと同じクラスの日菜だった。

 

日菜「待ってー二人共!まだ帰らないで!」

 

リサ 「どうしたのヒナ?」

 

日菜「リサちー、こうくん、うちのおねーちゃんとバンド組んだってほんとー?」

 

リサ 「えっ、おねーちゃんって…あっ、そっか!ヒナって双子だったっけ…ってもしかして…」

日菜「そ、氷川紗夜があたしのおねーちゃん! あたしには何にも話してくれないからさー色々教えてほしーなっ!」

 

浩介「なぁ日菜?なんで紗夜は日菜にバンドやってるって話さないんだ?」

日菜「んー…まぁいいじゃんそれはっ、……それより、バンドしてる時のおねーちゃんってどんな感じ?楽しそう?嬉しそう?」

 

浩介(日菜のあの様子を見る限り、2人になにかあったんだろう。もしかすると、紗夜は日菜になにかを抱いているのかもしれないな。)

リサ「浩介?大丈夫?急に固まって」

 

浩介「あ、あー大丈夫。…日菜。紗夜はいつもと変わらず全力でギターを弾いてるよ。」

 

日菜「…そうなんだ。ありがとう!あたしこれから用事があるから帰るね!二人共ライブがんばって!」

 

日菜は猛スピードで帰って行ってしまった。俺はまだ、2人の姉妹になにかあったんだろうと考えていたが、友希那を待たせているので、俺達はすぐに玄関に向かった。

 

友希那 「二人共遅いわよ」

 

リサ 「ごめん!友希那!紗夜の妹と話ししてたの。」

 

友希那「兄さんも一緒だったの?」

 

浩介「うん。そうだけど、ごめんな友希那」

 

友希那 「……わかったわ。今回だけは大目に見てあげる。兄さん次は無いわよいい?」

 

浩介 「はい。……わかりました。」

(お、今回は優しいな。いつもは帰ってから説教タイムとか言うのに、まぁ説教している友希那は可愛いんだけどな)

 

友希那 「よろしい。二人共に行くわよ。」

 

俺達は下校した。

 

リサ 「あ、ところでバンド名って決まった?」

 

友希那 「…いえ、まだ…決まってないわ」

 

浩介「明日がライブだから今日中に、決めないとやばいな」

 

リサ「たしかに、でも、こういうのって初めてだから難しーよね」

 

浩介「なぁ、2人共花屋に寄ってみないか?なにか案が浮かぶと思うし」

 

リサ「そうだね!行ってみよ!友希那行こ行こ♪」

友希那「ちょ、リサ押さないで。」

 

店員 「いらっしゃいませ〜」

 

浩介 「こんにちは。…ん青いバラって珍しいですね?」

 

店員「そうなんです。めずらしくって綺麗ですよね!涼やかにみえる青いバラですけど、「不可能を成し遂げる」って情熱的な花言葉もあるんですよ」

 

友希那 「…!…そのバラください」

 

店員「はあい!ありがとうございまーす」

 

リサ「えっ、友希那?」

 

友希那「…兄さん、リサ、何か掴めた気がする」

 

リサ 「お?」

 

浩介 「よかったな友希那。」

 

友希那 「ええ」

 

 

 

 

次の日ライブ当日

 

あこ 「ついにこの日が来たねっ!ほらっりんりんこのボード見て元気出して!あこ達のバンド名だよっ!」

 

ボードにはRoseliaと書かれていた。

 

リサ「…そっか、友希那…色々考えてたけどこれにしたんだ!」

 

あこ 「よーしっ!Roselia初ライブ!!行くぞーー!おーーっ!」

 

リサ 燐子「……っ!おー……」

 

あこ「……ってあれぇ?りんりんだけじゃなくってまさかリサ姉も緊張…」

リサ「…!ギクッ!…し……してない、してないよ!ダンスの大会でも一緒にステージ出てるじゃん?あはははは…」

(…はぁとか言って参ったなぁ〜…めちゃくちゃ緊張してるじゃん…アタシ…)

 

アタシは自分の顔をぱん!って叩いて緊張をほぐした。

リサ「ほらほらいくよー!時間ぎりぎり!あの二人に怒られちゃう!」

 

友希那 「三人とも1分35秒の遅刻よ」

 

リサ「ごっ、ごめんごめん!おーっ!って気合い入れてたからさ!全員で一緒にやりたかったなっ」

 

友希那「馴れ合いはやめて、気持ちの整理は個人で済ませてきてもらわないと困るわ」

 

リサ「う、うんっ大丈夫だって!それくらいちゃんとできてるよっ」

(本当かな……アタシ、ベースをやらなくなったのだって2人と釣り合わないと思ったからで…)

 

燐子 「わたし…も、みなさんと…演奏するって…決めたから…が、がんばり…ます……っ!」

友希那「音での証明をお願いね」

 

リサ(…バンドで技術が足りないのはアタシだけ…でも、やるしかない結果を出して友希那の隣にいるんだ…!)

 

浩介(リサまだ、緊張が解けてないな、リサには悪いがあれをするしかないな)

 

浩介「リサ手を出してみて」

 

リサ「え?こう?」

バシン!手がジンジンする

リサ「痛ったぁ!浩介めちゃくちゃ痛いじゃん!」

 

浩介「ごめんごめん。まだ、緊張が解けてないから、緊張を解くためのおまじないをかけてみた。」

 

リサ(たしかに痛いけど、緊張がおさまった。)

 

リサ「あ、ありがとう!」

 

浩介「どういたしまして」

 

あこ「はいはい!Roseliaの闇のドラマー!!あこもがんばりますっ!」

 

燐子「Roseliaって響きがかっこいい…」

 

あこ「そういえば、なんでバンド名Roseliaなんですか?」

 

友希那「薔薇のRoselと椿のCamelliaからとったわ、特に青い薔薇…そんな…イメージだから…」

 

燐子(青い薔薇…花言葉は「不可能を成し遂げる」……だっけ……)

 

浩介 「みんな、思い切って演奏してこい!俺は観客席で見てるからな」

 

友希那 「ええ当然よ!いくわよ!」

 

燐子 あこ 紗夜 リサ「はい!」

 

 

 

 

 

Roseliaの演奏が始まった。観客席はとてつもない熱気だった。

 

観客1「高校生でこのレベル!バンド名は…Roselia……」

 

観客2 「この子達話題になりますよ!今月のPV数トップ狙えるかも!」

 

観客3 「今までどこのスカウトも受けなかったのに……友希那は、バンドが組みたかったのか…?」

 

 

友希那 「ラスト聞いてください。 『BLACK SHOUT』」

 

 

あこ(もっとみてみてっ!Roseliaって超かっこいいでしょっ!)

 

リサ(一人の時よりずっと上手く弾ける…!)

 

燐子(あんなに緊張してたのに……わたし…すごく…楽しんでる…!)

 

紗夜(この前よりも、もっと『音』に引き寄せられる!)

 

友希那(……行けるかもしれない……このバンドなら…!!)

 

浩介(いいね!すごくいい!これからの彼女達の成長が楽しになってきた!俺は願うRoseliaの未来に頂点の兆しを………)

 

 

ワァァァァァ!!

 

 

 

 

ライブ後楽屋にて

 

あこ「すっごかったね〜!ライブハウス出たらキャーって!初めてのライブでもうファンができちゃったっ!」

 

紗夜「あれくらいで騒がないでちょうだい、私達が、目指しているのは……!」

 

浩介「紗夜?どうかしたか?」

 

紗夜「…あ、いえ…なんでもありません」

 

浩介「なら、いいんだけど…」

 

あこ「それにしてもお腹減ったよ〜」

 

リサ「あははっ、ドラムは特に体力つかうもんね〜…あっ、じゃあさー初ライブ記念にみんなでファミレス行っちゃう?」

 

紗夜、友希那「……」

 

友希那「バンドに必要なのは技術と目標に対する揺るがない意志だけだわ他のものなんていら……」

 

浩介「友希那、俺はいいと思うけど、」

 

友希那 「兄さん……わかったわ//兄さんがそこまで言うなら行きましょう///」

 

リサ あこ「やったぁ!」

 

 

 

 

 

 

 

俺達は初ライブの記念でファミレスに行くことになった。

 

 

 

 

ファミレスにて

 

リサ「あははっ!お腹いたい!あこ、もっかい!もっかいリクエスト!」

 

あこ 「えーっと…この…闇のドラムスティックから…何かが…アレして我がドラムを叩きし時…魔界への扉が開かれる!いでよ!『BLACK SHOUT』!」

 

リサ 「あこ最高!めっちゃお腹いたい!」

 

燐子(ファミリーレストラン…普段来ないけど……楽しい……)

 

リサ「ほらーっ友希那も紗夜も!初ライブ記念なんだからさー二人ともなんか話して話してー?」

 

紗夜「……湊さんがこんなところに来るのは意外でした、私はこういった得体の知れない添加物系のメニューは受け付けませんので」

 

友希那 「…私だって普段は来ないわ リサ、私がしたいのは音楽の話だけよ」

 

紗夜 「同感ね」

 

浩介 「二人共相変わらず固いなぁ」

 

紗夜「…でも、ここはともかく今日の演奏はとてもよかった。今井さん、あなた上手くなったと思う」

 

浩介 「確かに、リサは俺が教えた時より上手くなったな」

 

リサ「………!あ、ありがとう…!///」

 

あこ「リサ姉ガチ照れだ〜!笑笑」

 

リサ 「あこ!うるさいよっ!!//」

 

友希那「そうね、この短期間でRoseliaのレベルは確実に上がった…あこ、燐子あなた達もよ」

 

友希那 「だから、本当にこの5人で本格的に活動するならあなた達にもそろそろ目標を教える 」

 

リサ(……!友希那…)

あこ、燐子「目標…って?」

 

紗夜「そうですね、私はそのために湊さん達とくみましたから確かにここで意思確認をすべきだわ」

 

友希那「兄さん説明をお願い」

 

浩介「ああ。みんなには今から言うのはとても難しい目標だ。 それは『FUTURE WORLD FES.』の出場権を掴むために、次のコンテストで、上位3位以内に入ることだ。その為にこのバンドにはこれから極限までレベルを上げる」

 

友希那「音楽以外の事をする時間はないと思って。ついてこれなくなった人にはその時点で抜けて貰うから」

 

燐子「ふゅーちゃー…」

 

あこ「…わーるど…ふぇす……?」

 

友希那「わたし達がこのFESに出られるようレベルを最大限まであげるそのためには覚悟が必要よ……スゥ…あなた達Roseliaにすべてを賭ける覚悟はある?」

 

それはFESに出たい友希那の強い気持ちだった

 

 

 

 

続く。

 

 




私もRoseliaにすべてを賭けるます!
第7話読んでいただきありがとうございました!
2ndシーズンの方も描いていくのでよろしくお願いします!
お気に入り登録の方もありがとうございます!
ではまた次回でお会いしましょう!


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

お誕生日会
リサの誕生日


リサ!誕生日おめでとう!ってことで、リサの誕生日会を書きました!
この話は、ネオアス編も終わっている前提のお話です。また、浩介君とリサは付き合ってます。


今日は、何の日か知っているか?今日はな、リサの誕生日だ!

俺はリサを除いたRoseliaメンバーで、プレゼントを買いに行っている。

 

「まさか、兄さんが、リサの誕生日プレゼントを買いに行こうって言うなんて以外だったわ。」

「あ、当たり前だろ!リサは、大切なメンバーだし。俺の彼女でもあるからな。///」

「あ、浩にぃー照れてる〜。」

「照れてますね。」

(浩介さん…可愛い……)

「ち、違うよ!そんなんじゃ……はい、ごめんなさい照れてます!認めます!」

なんか友希那に、叩かれそうな予感がしたので、認めました。

まぁ、俺達はそんなわけでリサのプレゼントを買いにショッピングモールにきている。

ちなみに、主役のリサは各バンドの人達からプレゼントをもらってパーティをしている最中だ。

え?なぜ前日にプレゼントを買わなかったって?

それは俺が前日に風邪をひいてしまったからだ!みんな前日に買いに行けばいいって言ったのに、俺が居ないとダメだと友希那達が言っていたから、今日買いに行っているんだ。みんなには本当に申し訳ないと思っているよ。ごめん。

気をとりなおしてリサのプレゼントを、さがしにいこう!

まず、みんなでプレゼントを買いにアクセサリーショップに向かった。

みんなひとつずつ良いと思ったものを選んでそれを見せ合おうと、燐子が言った。俺達は別れてアクセサリーを見に行った。これはラッキーだと思った。なぜなら俺はもう一つプレゼントしようと思っていたからだ。

 

ショップの中はいろんなものがあった。

俺はその中で、ピアスとネックレスに目をつけた。ピアスの方はバンドの方のプレゼントで、ネックレスは彼女としてのプレゼントだ。

ピアスは、青薔薇のRoseliaをイメージしたピアスで、ネックレスは、三日月の形をしたネックレスを購入した。案外高かったけど、彼女のために買ったので心地よかった。

俺はプレゼントを購入した後、近くのロビーで待つことにした。

まだ、みんなプレゼントを決めているのかまだ誰もきていなかった。

 

待つこと15分……ようやくあこと燐子がロビーにきた。

「あ、ようやくきた。」

「あ、浩にぃー!もうプレゼント買ったの?」

「浩介さん…早いですね…」

「そうだな。15分前からここにいたよ。…案外待ってた気がするけど。」

「ねね、浩にぃーは何を買ったの?」

「ん?俺はピアスを買ったぞ。ほら」

 

俺は2人にピアスを見せた。

「浩介さんセンスありますね。とても可愛いです。」

「浩にぃー、これ凄くかっこいいよ!リサ姉もきっと喜ぶよ!」

「ありがとうなあこ、燐子」

 

すると、友希那と紗夜も戻ってきて、みんなでプレゼントを見せ合った。

4人が買ってきたものは

 

あこは薔薇の形をしたヘアゴム

燐子はチョーカー

紗夜は赤色のキラキラしたペンダント

友希那はシルバーの指輪を購入した。

 

全員プレゼントを買ったので、ショッピングモールを出て湊家に向かった。

 

家に着き俺達は大至急誕生日会の準備をした。料理は俺と紗夜と燐子の3人で作り。家の内装は、友希那とあこに作らせた。

 

…1時間後…

料理と、内装も終わりあとはリサが家に来るのを待っていた。

俺はL○NEでリサに家に来るよう連絡した。

15分後…

インターホンが鳴り俺は玄関に行きリサを出向きにいきその間にみんなはクラッカーを持たせておいた。

リサを部屋に入れるとクラッカーの音がした。

 

「リサ」「リサ姉!」「「今井さん!」」

『誕生日おめでとう!』

「みんなありがとう!アタシのために開いてくれて。」

「はいリサこれを。みんなで買ったプレゼントよ」

「え!?みんなからのプレゼント?!本当にありがとう!開けても良い?」

「もちろん!」

「うわぁ!アクセサリーがいっぱい入ってる!ありがとうみんな!あ、このピアス前から欲しかったのだ!」

「リサ。このピアスを選んだのは兄さんよ。」

「そうなの?浩介?」

「ああ。これは俺が選んだやつだよ。リサに似合うと思って買ったんだ。」

「ありがとう浩介!みんなもありがと!」

『どういたしまして』

「それじゃープレゼントもしたし。パーティーを始めよう!」

『おおー!』

 

 

リサの誕生日会を始まった。みんなとても楽しそうにしていた。

友希那も昔みたいに少しずつ笑うようになった。俺達が固い絆を結ぶようになったのはあの日からだったな。これからも俺はRoseliaをサポートしていきたい!そしてこのメンバーで『FUTURE WORLD FES.』で頂点をつかみ取れるその日まで……

 

3時間後パーティーも終わってあこと燐子と紗夜は帰っていった。

友希那は、疲れたのかソファで寝ていた。俺は友希那をおぶって部屋に連れていった。

リサの元に戻ってくると、リサが抱きついてきた。

 

「ど、どうしたリサ!?///」(リサの…ま、胸が〜)

「浩介今日はありがとう。凄く楽しかったよ。//」

「そうか。楽しめて良かったよ!あ、まだリサに渡すものがあったんだ」

俺はポケットから、プレゼントを出してリサに渡した。

 

「これはRoseliaじゃなくて、俺の彼女のリサに」

「開けてもいい?」

「うん」

リサはプレゼントの中身を取り出した。

 

「これ…去年の誕生日にアタシが浩介にプレゼントしたものと同じ。」

「そうだよ。リサにもらったものと同じものを買ったんだ。リサつけてみてくれないか。」

「うん。浩介アタシにつけてくれない?」

「もちろん」

俺はリサの首にネックレスをつけた。ネックレスをつけたリサはとても綺麗だった。

 

「リサとても綺麗だよ。//」

「うん///ありがとう///」

 

リサにネックレスをつけたあと俺達は寝るまで一緒にいた。

俺達はこの日のことをずっとわすれることはないだろう。これからもよろしく。リサ!

リサの誕生日編完

 

 




誕生日会読んでくれてありがとうごさいました。
本編では2人が付き合うのはまだまだ先ですが応援の方もよろしくお願いします。
第4話も書いてるのでできたら読んでくれると嬉しいです!


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

燐子の誕生日

りんりん誕生日おめでとう!!

 すみません投稿が一か月ほど遅れました。
久しぶりに書いたので誤字脱字がありますが読んでいただければ幸いです

一応この話まで台本形式で描いてそれからアンケート結果で決めていきますのでよろしくお願いします


  10月17日木曜日

今日の練習はオフになっている。

いつもは水曜日が練習のない日なのだが、昨日練習して今日がオフになっている。

 

 

 

 さて、それはなぜだと思う?

 

 

 

 

 

 そう。今日は燐子の誕生日なのだ。

 

 

 

 今日は羽丘と花咲川どちらも、学校の創立記念日であり休みなのだ。

だが生徒会長を務めている燐子は書類を作る仕事があり、今は学校にいる。 

 

 

 

 燐子が仕事をしている間、俺達はリサの誕生日プレゼントを買った時と同じでショッピングモールに来ている。

 

 

  あこ「今日はNFOに続いて、プレゼントを買いにいきましょう!」

 

  全員「「ええ」「お〜!」「おー」」

 

  

  昨日はNFOで以前から燐子が欲しがっていたレアの素材を集めに行っていた。モンスターのレベルは高かったがあこや紗夜がいたおかげで3時間ほど倒していたらドロップした。そのアイテムは確立2%ほどしかなく3時間で手に入ったのは運が良かった。

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  俺達は服屋に着ている。

 

 燐子にプレゼントするのは服だ。

俺は女性用の服はどれがいいのか分からないため、4人が燐子に似合う服を選ぶようにと伝えて、俺は雑貨屋に向かった。

 

 

 雑貨屋にて

 

雑貨屋に着き、燐子に似合うようなアクセサリーや置き物などを探した。

  数分ほど探していると、燐子と同じ目の色をしたアメジストのようなものを使ったリボンがあった。とても綺麗な色をしていて俺は目を奪われた。俺はそのリボンを手にして会計に向かった。

 

  浩介「プレゼント用でラッピングをお願いします」

  

  店員「かしこまりました!すぐに行いますね?………お待たせしました!」

 

  浩介「ありがとうございます」

 

  店員「ご来店ありがとうございました!」

 

 

  俺はプレゼントを買い服屋に戻った。

  服屋に戻るとちょうど4人とも、プレゼントするものを買い終えていて俺が来るのを待っていたようだった。

 

   浩介「みんなプレゼントも買ったようだから家に向かうとしますか。」

 

 全員「「はい」「ええ」「オッケー!」」

 

 

 5人は湊家にむかった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 湊家に着き俺たちは急いで誕生日会の準備を進めた。

 

 準備をしながら4人は俺に何を買ったのか聞かれたが俺は「秘密」と微笑んで答えた。俺も4人に何を買ったのか聞くと4人も「秘密」と答えた。

 

 30分ほどで、準備を終えることができた。

燐子が来るまでの間少し休憩した。

 

 

 

 

 

 20分後……

 

 

 

ピンポーンと音がしたので、 「上がってー」と伝えてプレゼントを残して全員隠れた。

 

  

 燐子「お、お邪魔し……ます」

 

  燐子はおどおどしながらも、リビングの方に向かった。

 

 リビングの扉を開けると、宝箱のような箱があった。

 (た、宝箱?でも、みんながいない…どうしよう、開けてもいいのかな?)

 

恐る恐る燐子は宝箱を開けた。

  宝箱を開けると、中には、服やアクセサリーが入っていた。

すると、後ろから声が聞こえてきた。

 

  あこ「りんりんは、ゆきなのかぶと、リサのよろい、さよのペンダント、あこの手袋、こうすけのリボンを手に入れた!」

 

  友希那「happy birthday too you〜♪ happy birthday too you dear 〜♪」

 

  全員「「燐子」「白金さん」「りんりーん」」

 

  全員「happy berth day too you〜 〜 おめでとう!」

 

  燐子「!!あ、ありがとう…ございます!…」

 

  あこ「りんりーん誕生日おめでとう! はいこれ!みんなで作ったケーキ!」

 

  燐子「ケーキも…作ってくれたんですか!?……ありがとうございます…」

 

 

   リサ「いや〜燐子スタイルいいから服選ぶの迷ったよ〜」

 

 リサの言った一言でスタイルのことを気にしている二人がいた。名前は出さないでも思いつくだろう。

 

  友希那「……あこにプロデュースを任せて正解だったわね!」

 

   紗夜「そ、そうですね…湊さん!」

 

  浩介(2人とも誤魔化して入るけどスタイルは2人ともいいと思うけど、紗夜は気にすることは無いと思うけど……友希那は………うん、何にも考えないことにしておこう。)

 

  俺がそんなことを考えていると、リサがムフフとした口をしながらこっちを向いていていた。 どうやらリサは浩介の、考えていることが読めていた。  

     

   浩介(リサに心読まれてるよー女の子は人の心を読むのが得意なのか?俺が考えていることを言われる前にあいつに渡されてるものを燐子に渡さないとな)

 

 

  浩介「り、燐子ちょっといいか?」

 

  燐子「…浩介さん?…なにかありましたか?」

 

浩介「ああ、蓮から預かってた物だ。自分から渡せなくてごめんだって」

 

  燐子「れ.……蓮さんからですか?!//」

 

浩介「うん、燐子に渡してくれって頼まれたからな、中身は帰ってから開けてともいわれているよ」

  

  燐子「…ありがとうございます…帰ってから開けてみます///」

  

  あこ「よかったね!りんりん!あと、この間りんりんが欲しいって言ってたあのアイテムもドロップしたからプレゼントするね!」

 

  NFOの話を聞いた燐子は顔を赤らめながらも嬉しいそうだった。

 

 ちなみに蓮って言うのは、Afterglow(アフグロ)のボーカル美竹蘭の一つ年上の兄である。俺と友希那、リサと同じクラスで俺の数少ない親友の1人だ。

 

  本当は自分で渡したかったらしいのだがあいにく今日は家族と一緒に花道に行っているようだ。だからプレゼントを渡すことができないから、親友の、俺に渡してきたのだ。

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  プレゼントをもらった燐子はとても幸せそうだった。

 

  友希那「燐子のあんな試合そうな顔久しぶりに見たわ」

 

   リサ「確かに、バンドと生徒会で忙しいかっからあんな幸せそうな燐子久しぶりに見たね〜」

 

   紗夜「そうですね、でも、もう少し自分に自信を持てるように頑張ってほしいです」

 

  リサ「あはは〜紗夜は厳しいねー、でも、それが紗夜の優しいところだね!」

 

  友希那「そうね、それが紗夜の優しさだわ」

 

  紗夜「ちょっ…今井さん//それに湊さんまで!//」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな形で燐子の誕生日パーティは有意義なものになった。

 あれからゲームをしたりして盛り上がって誕生日パーティは幕を下ろし解散してそれぞれ帰宅した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 燐子side…

 

 燐子は今日の誕生日パーティですごく幸せな気分だった。

 

  燐子(今日はすごく楽しかった!みんなのプレゼントもとても綺麗でとても可愛い服で、それに蓮さんからもプレゼントを貰うなんて//……そうだ蓮さんからのプレゼントを開けてみよう)

 

 

 燐子は蓮のプレゼントを開けた。

   プレゼントの中には綺麗に薔薇のかたを削られた木箱だった。

  

  燐子(木箱?)

  

  燐子は木箱の中身を確認した。木箱を開けたら、綺麗なメロディーが流れてきた。そう、蓮がプレゼントをしたのはオルゴールだ。そのオルゴールは燐子が、好きな曲の流れるオルゴールだった。あと、オルゴールの中に手紙が入っていた。

 

  燐子はオルゴールを流しながら、手紙を読んだ。

 

 

 

 

   燐子へ

 

 

   燐子誕生日おめでとう!

 俺からのプレゼント受け取ってくれたかな?

 受け取ってくれたら超嬉しい!

  俺がプレゼントしたオルゴールは俺のお気に入りの曲から作ってもらったオルゴールなんだ〜。燐子も気に入ってくれたらいいな?

 あと、本当は俺自信で渡したかったんだけど、渡せなくてごめん!

 

 最後に、FESの本大会出場おめでとう!燐子達が頂点に狂い咲くのを楽しみにしてる!応援してるよ!

  

                          蓮より

  

 

 

 

  燐子は蓮の手紙を読んで心が満たされていた。

 

 

 燐子(蓮さん……ありがとうございます!…このオルゴール…大切にします。//本戦で必ず優勝できるように蓮さんも見守ってくれている!//……なんでこんなにも蓮さんのことを考えているとドキドキするのかな)

 

 

 

 

 

 

多分私はあの時以来から蓮さんのことが………………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

     

 

 

 

 

 

 

 

      …………………… 好きになってしまいました…………

 

 

 

 




読んで頂きありがとうございました!
 燐子の好きな人は蓮君です!
    
  さて燐子の恋が叶うのはいつになるのか!

 楽しみです!

  セカンドシーズンの方も描いて行けるように頑張っていきたいと思います!こっちの方もがんばって描いていきたいです!

 不定期更新になってしまいますが今後ともどうかよろしくお願いします!
   
 感想の方もよろしくお願いします!
次回もよろしくお願いします!ありがとうございました!
 


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

友希那の誕生日

友希那の誕生日だーー!!
  おめでとうー!!

アンケート結果で今回からまた台本形式ではなくなるのでよろしくお願いします

 話は短めですが読んでくださると嬉しいです!

  


  みんな!今日は誰の誕生日だと思う?

 

 

 

 

 

 

 

   そう、俺の最愛の妹友希那の誕生日だ!

 

 

 

 

 

 

 

  今、俺は友希那と猫カフェに向かってる最中だ。

 

 え?Roseliaのメンバーはって?

Roseliaのメンバーは今日は俺の家で、パーティの準備をしてくれている。リサから、友希那を連れて2人で猫カフェに行って来てと言われた。リサには悪いと思っているがリサに頼まれた以上、今日は楽しまないといけないな。みんなありがとう〜!

 

 

 猫カフェに向かってる中友希那は早くネコに戯れたいがために歩くスピードが早くなっていた。

 

 (おいおい友希那どんだけ猫カフェ行きたがってたんだよ。まぁ昔からネコは大好きだったからなー、俺は知らないがリサから聞いたんだけど、近くの公園にいる野良ネコに戯れてエサをあげたり遊んでいたりしていたのを何回も見たようだ。写真も撮ってあるらしから後でリサに送って貰おう。もちろん俺もネコは好きだぞ。)

 

 

 

  「兄さんもう少し早く歩いて。」

 

  「はいはい。友希那はネコが大好きだなぁ。」

   

  「べ、別にネコは好きではないは」

 

  「友希那、今はRoseliaのみんなや知り合いもいないんだし俺達2人の時だけは素直になってくれないか?」

 

  「うう、……わかったわよ。兄さんの時だけは素直になるわ//」

 

  「ありがとう友希那。」

 

 友希那が承諾してくれたので、友希那の頭によしよしと撫でてあげた。

 友希那の頭を撫でると、気持ちよさそうにしていた。

(なぜか、俺が他のメンバーに頭を撫でるとみんな気持ち良さそうにしてるんだよなぁ〜)

 

 

  「……ふぁっ!兄さん早くネコカフェにいきましょう。早くにゃーんちゃん達の所に向かうわよ。」

 

  「あ、ああ。わかった。……ん?にゃーんちゃん?(小声)」

 

  

 

 

 

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  ……5分後……

 

  「ここがネコカフェかぁー初めて来るな。」

 

  「兄さんは初めてだったのね」

 

  「うん。あんまり行く機会がなかったからね。」

 

  「なら今日は一緒にネコと遊びましょう。」

 

 そう言い友希那は微笑んで俺の手を引っ張って猫カフェに入っていった。友希那の姿はとても可愛いらしかった。

 

 中に入ると、ネコがたくさんいてとても癒される空間だった。

するとちょうど店員さんもきた。

 

   「いらっしゃいませー!何名様でお越しですか?」

 

   「二名です。」

 

   「二名様ですね。かしこまりました!ではあちらの席にお座りください。」

 

  店員さんに案内してもらい。俺たちは席についた。

 

俺たちは席につき2人とも、コーヒーを頼んでからネコに戯れていった。当然友希那は角砂糖を大量に頼んでいた。

  (ブラックが飲めないならカフェオレにでもすればいいのにと思うが、クールにコーヒーを飲んでいる友希那はとてもいい感じで絵になっていてギャップもあるから可愛いんだよなぁ)

 

  まぁコーヒーのことは忘れて俺たちは思い存分ネコと戯れた。

猫カフェにはたくさんのネコがいて、癒された。

 

  特に白色で毛がモフモフしたネコが俺のお気に入りになった。

 友希那の方は黒色の毛をしたネコがお気に入りになったようだ。この二匹のネコはどうやら兄弟のようで、黒猫が兄で、白猫が妹らしく、二匹を一緒にすると仲が良くて2人と遊んでいる俺たちも幸せだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  そろそろ帰らないと行けない時間になったので、友希那に声をかけた。

 

  「友希那。そろそろ帰らないといけないから……」

 

「……わかったわ……にゃんちゃんまた今度遊びましょ……」

「にゃ〜〜ん」

 

 友希那とネコ達も寂しそうだったけど、友希那に、また2人で猫カフェに行こうなって約束して、猫カフェを後にした。

 店を出てすぐにリサにLINEで『今から家に向かう』と連絡して、我が家に向かった。

 

 

  

 

 

 

 

  ……20分後……

 

 家に着いて、靴を履き替えてリビングに向かった。

 

  友希那を先に行かせてドアを開いた。

 

  ドアが開くと、クラッカーの音が部屋中に鳴り響いた。

 

  

  「「友希那」「友希那さん」「湊さん」!!」

 

   「「「「「誕生日おめでとうー!!」」」」」

 

  「!!みんな?!」

 

    「はい!友希那〜これ!みんなで選んだプレゼント!」

 

 

   「あ、ありがとう!大切にするわ。」

 

   「まだまだありますよー!はい!これはあことりんりんで作ったカップケーキです!」

 

   「………がんばって作りました!」

 

「あこ、燐子どうもありがとう」

 

   「湊さん…これは私と浩介さんで作ったクッキーとはちみつティーです。」

 

  「ありがとう紗夜。兄さんもありがとう。」

 

   「どういたしまして。」

 

  「さぁ、今日は盛り上がっていくよ〜〜!」

 

 

   「「「「おーう!」」」」

 

    

 こんな感じで、友希那の誕生日パーティが始まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 今日感じたことで、友希那のさまざまな表情を見れたきがする。

猫カフェの時も、パーティの時もRoselia結成当時とは違い昔のように笑うようになってくれて俺はとても嬉しかった。

  フェスの本選まで、あと半年ほど…俺たちは必ず頂点に立って見せる!そして、新たなる道の第一歩へ進んでいけるように……………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

誕生日パーティが終わって友希那は自分の部屋で考えごとをしていた。

 

 

  (今日は楽しい1日だった。私のためにパーティもしてくれてプレゼントも素敵な物だった。……あと、兄さんと2人で、猫カフェに行ったことは絶対に忘れない。……あの時……兄さんも言っていたけど、「素直になったら」と言われた時、私はまだ、みんなの前では素直な自分を見せてない。だからいつかみんなに素直な自分になれるように………そしてフェスでRoseliaを必ず頂点に狂い咲いてみせる!)

 

 

 

 

 

 

  

 

 

  

 

 

 

 

   本線まであと半年………今までのRoseliaを超えて新たなる道へ

   

 

  

 

 




  最後まで読んでいただき誠にありがとうございました!

  ゲームの話しだと、フェス本選は来年3月に行われるそうです。
Roseliaには優勝して頂点に狂い咲いてほしいですねー!
 Roselia!応援しています!
 
 次回もよろしくお願いします!ありがとうございました!


目次 感想へのリンク しおりを挟む




評価する
一言
0文字 10~500文字
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10は一言の入力が必須です。また、それぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に
評価する際のガイドライン
に違反していないか確認して下さい。