UMP45がアレなウイルスにかかった (天海望月)
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UMP45がアレなウイルスにかかった

導入は思いっきり戦闘シーンから始まります。

表現が若干えぐかったりしますので、読む際は心して読んでくださるようお願いします。(グロはないです)


「45!まだ時間かかるの!?」

 

「あともう少しだけ耐えて!だいたい二分!」

 

「もう無理……」

 

「ほら諦めない!ハッキング終わったらすぐに帰れるよ!」

 

「うぅ……」

 

 鉄血の施設にて、複数の銃声が響いていた。

 

 と言っても実弾特有の乾いた発砲音は一つだけであり、他は鉄血兵の使用する光線銃の駆動音のみが聞こえるのみ。

 

 何せ小隊メンバーの四人のうち三人は銃口に消音器を取り付けているため、彼女らの発砲音は限りなく小さくなっているのだ。

 

「一体何体いるのよ、キリがないわね……。45、こっちはもうそろそろ限界よ!」

 

「もうすぐ終わるわ!――痛っ」

 

 彼女たちの任務は、鉄血のデータベースに直接侵入し、戦略的に重要な情報を手に入れることだ。

 

 最近では新兵器の存在がいくつかの記録から示唆されているため、それの確認が主である。

 

 UMP45は電子戦に特化された人形なため、必然的にアクセスするのは彼女になる。

 

 ハッキングが完了するまで、416、G11、UMP9の三人は45を守り抜いているのだ。

 

 45がデバイスに接続し、セキュリティを破ったところで、突然彼女の中にちくりとした痛みが走った。

 

 だが今は急を要する状況。そんなことは気にもしていられない。45は重要そうなデータをダウンロードし終えると、振り返って仲間たちに呼びかける。

 

「やることは終えたわ!帰るわよ!」

 

「うん!――でもどうやって?」

 

「フラッシュバンは余ってる、ナイン?それを一つ頂戴」

 

「分かった!」

 

 45がデータベースの入り口へと走る。そこに9が閃光手榴弾を投げ渡すのを右手でしっかり受け止め、助走を付けたままピンを抜いて投げ飛ばした。

 

 同時に安全レバーも飛ばしつつそれは放物線を描いて飛び、ちょうど角を曲がってきた新しい兵士の目を潰した。

 

「よし、416、G11!私たちが鉄血の死体を盾にして進むから、二人は援護お願い」

 

「了解」

 

「死体を盾にって、えぐいよ……」

 

 四人が部屋を出ると、45と9の二人は近くにあった鉄血兵の残骸を拾い上げる。

 

 そのまま体の前で構えれば、レーザーを防ぐ盾の出来上がりだ。

 

 廊下の角で目をくらませていた何体かを処刑し、大量に転がっていた死体のうち一つを掴んで角から投げ飛ばす。

 

 するとその死体が何発か攻撃を受けた。やはり角の向こうには鉄血兵がいるようだ。

 

「416、やれる?」

 

「任せなさい」

 

 416は腰に吊り下げていたグレネードランチャー、“M320”を持つと、銃と腕だけを角から出して引き金を引いた。

 

 放たれた榴弾はすぐさま着弾した。廊下の奥から爆音が響き、鏡を出して確認すると、立っている者はほとんどいなかった。

 

 盾を構えた二人がすぐさま飛び出す。相手も軍事用人形、反応は早く光線による応酬を受けたが、それらは全て仲間だったものに吸い込まれていく。

 

 そこを冷静に二人が撃ち抜いた。全身に鉛球を受けた兵たちは続々と倒れ、残りはみるみるうちに少なくなっていく。

 

「45姉!弾切れた!」

 

「私もよ!」

 

 だが案の定二人の銃は銃弾を撃ち尽くす。さっさと弾倉を変えたいところだが、弾切れに気が付いた敵は距離を詰めてくる。

 

「……甘いよ」

 

 だがそれも、分間二千発のレートで発射された大量の弾丸に貫かれ、目論見は失敗に終わった。

 

「ナイスカバー、さあ、進むわよ!」

 

 自分の後ろで硝煙をふかすG11に親指を立てながら、二人は盾を新調して進んだ。

 

 

 ◆ ◆ ◆

 

 

「たっだいまー!」

 

「何とか帰ってこれたわね。一時はどうなるかと思ったわ」

 

「あたしもう疲れた……」

 

「おかげで何とかなったわ。この次もこの調子で頼むわね」

 

 作戦終了後、彼女たちはグリフィン基地に帰還した。

 

 ここは彼女たちの本拠地ではない。作戦の都合上、情報の報告が必要となるため、しばらく身を置いているだけだ。

 

 中の人形や人間と接触することはあるが、去る際に記憶を消すなり口止めなりされるため、彼女たちの存在はほとんど広まることは無いだろう。

 

「じゃあ私はデータをアップロードしてくるわね」

 

「いってらっしゃーい」

 

 45はクライアントに依頼されていた情報を引き渡すために、グリフィンのデータルームへと向かう。

 

 部屋に入ると、基本的な通信設備が整えられていた。これがあればすぐに送信が終わるだろう。

 

 さっそく、彼女はインターネットに接続した。

 

 クライアント宛にデータを送信する。送るデータは、45側で一度ウイルスチェックを済ませておく。

 

 しばらくそうしていると、何故か徐々に身体が火照っていく感覚を覚えた。

 

「……一体?」

 

 最初は気のせいだと思った。ただ椅子に座って送信が終わるのを待っているだけなのに、身体が温まるはずがない。

 

 人が何もしていないのに火照るはずがないように、人間に構造が似せられた人形が勝手に身体が熱くなるはずがないのだ。

 

 だが少しすると自分が生暖かい息を出していることに気が付く。それに周波数、人間でいう鼓動が早くなっていることにも。

 

「何かが……おかしい……。アップロードが終わったら休もうかな……」

 

 段々と思考することも億劫になりつつも、残された力で45はそう決心する。

 

 身体が重くなり、机に突っ伏す45。吐き出す息も徐々に暖かくなり、全身が火照っていく。

 

 ――突然、45の中で一つの推測が生まれる。

 

「もしかして、興奮してる……?」

 

 そう思った一瞬、彼女は一気に息苦しくなった。

 

 息を吸うだけでも全身は沸騰しそうになり、鏡があったのなら顔は真っ赤に染まっているのが見えることだろう。

 

 思考が埋め尽くされていく。なぜ?どうして興奮している?どうにかこの気持ちを抑えられないか?

 

 ――どうしてか、とても寂しい気持ち。これを、どうにかして鎮める方法はないの?

 

「……あっ、終わった」

 

 そんなことを考えているうちに、情報のアップロードが完了した。

 

 もうここにいる義理はない。さっさと帰って、さっさと休もう。45は自室への道をたどる。

 

 彼女にとって、その道はとても遠く感じた。やっとの思いでたどり着いた部屋のドアノブに手を掛け、扉を開く。

 

「――416」

 

「あら、45。どうやら私はアンタと同じ部屋に割り当てられたみたいだけど……って大丈夫?調子悪そうじゃない」

 

「あ……ぅ、大丈夫よ……」

 

「――大丈夫じゃないでしょ。何があったのか分からないけど、ここのメンテナンス部門を頼った方がいいんじゃない?凄く辛そうよ」

 

 扉を開けて部屋に入ると、中で416と出くわした。

 

 彼女は45の異変をすぐさま見破ると、検査を勧める。

 

「……」

 

「……45?様子が変よ」

 

 416の顔を見ると、胸の高鳴りが抑えられない。間違いなくこの感情は興奮だ。普段はそんなこと微塵も思わないのに、今日はやはり何かおかしい。

 

 45は胸に手を当てて、何とか落ち着かせようと深く呼吸する。

 

「本当に大丈夫?何なら私も付き添ってあげなくもないけれど……」

 

 だが、416が肩に触れた瞬間、欲望が爆発した。

 

「もうダメ……、ごめんっ」

 

「えっ?――はぁ!?」

 

 ギリギリのところで抑え込んでいた欲が、彼女に触れられたことによって理性が崩壊しあふれ出てしまった。

 

 45は416の胸元にに飛び込むと、そのまま奥にあった寝具へともたれこむ。

 

 頭の中は白黒し、いつもの理知的でクールな彼女はどこへやら、今は416に抱き着いてだらしなく顔をうずめていた。

 

「ちょっ、ちょっと45、何やって……」

 

「もう抑えられない……。416の顔を見てると、何かこみあげてくる気がして。私、今日は確実にどこか狂ってる」

 

「狂ってるのは分かったわよ。でも、ずっとこうされているのは、その……」

 

「分かるよ。私も、死ぬほど恥ずかしいの」

 

「む……。なら何で離れないのよ」

 

 だがその問いには答えることは無く、彼女はぎゅっと416を抱きしめた。

 

「……変態みたい」

 

「そうだよね……。こんな姿、ナインが見たらどう思うんだろう」

 

「そう思うなら――」

 

「でも、離れられない。私、今の私は、416のことが――」

 

 彼女は潤んだ瞳で416の目をしっかりと見つめる。

 

「好きで、好きで、すきで仕方がないの」

 

「……」

 

 45は顔を真っ赤にしながらそう言った。

 

 突然そう告げられたことで、416はしばらく黙り込む。

 

 そして――

 

「……そんな、バカみたい」

 

「……そうだよね。普通はそう――」

 

「でも、今のアンタは本当のバカね。何も考えず、こんなだらしなく発情しちゃって」

 

 416は右手を45の左頬に当てた。さらに顔を真っ赤にして、彼女は自らの左手でその手を取る。

 

「でも、たまにはそんな日があってもいいかもしれない。いつもみたいに指揮するアンタとは別人の、変態な45。こうやって甘えるしか能がないダメな隊長」

 

「ぅ……」

 

「いつものアンタは正直言って張り切りすぎてるわ。いつも頭をフル回転させて、最善の方向にしか物事を導かない。そりゃあいつか壊れてもおかしくないわよ。――まあこんな壊れ方するとは思ってもみなかったけど」

 

 そう言うと、彼女は45を優しくゆっくりと包み込んだ。

 

「なら、さっさといつもの頭の切れるアンタに戻ってもらわなきゃ困るってものね。ずっとバカのままじゃ面倒くさいし」

 

「416……」

 

「ほら、少しくらいなら言うこと聞いてあげるわ。それで満足するんでしょ?」

 

 頬を軽く染めながら、彼女はそう言った。

 

 こんなことを言われてしまえば、もう45を縛る枷など全て外れたに等しい。

 

 45は両手を416の両頬に添えると、顔をゆっくりと近づけて――

 

「んっ……ふっ……んぅ……」

 

「んぐっ、うっ、――ぷはっ……。いきなり、大胆ね……んむっ」

 

 貪るように、45は416の唇をくわえて離さない。

 

 しゃぶりつくように、豪快に。彼女は舌だけでも416を責め立てていった。

 

「こんなこと……んんっ、どこで学んできたって、言うのよ」

 

「分からないわ。ただ、頭の中にどうすればいいか流れ込んでくる感じで」

 

「……恐ろしいわね、それ」

 

 そうして45が満足するまでしていると、やっと彼女は顔を離した。

 

「悔しいけど、頭が真っ白になりそうよ……」

 

「えへへ、私は今それ、常に味わってるのよ。苦しくって仕方がないの」

 

「なんか一種の病気みたいね」

 

 45がはにかむ。

 

「ねえ416?」

 

「何かしら」

 

「私、しばらくこうしてたい。こうやって、くっついていたいな、って」

 

「勝手にしなさい。私は早く満足してもらわなきゃ困るの」

 

「……ありがとう」

 

 45が、一層強く416を抱きしめた。少し苦しさも感じるが、それ以上に416の中では興奮が勝って、むしろ心地よく感じていた。

 

「ふふふっ、すき。わたし、416のこと好きだよ」

 

「ちょ、何子供みたいなこと言って……」

 

 ふと416が45の顔を見ると、幸せそうな顔で笑っているのが見えた。

 

 任務中や他のところでも、こんな顔は見たことがない。いつも腹黒そうな笑顔ばかり浮かべている彼女だったが、この笑顔は、屈託のない、本当に幸せだということを示す笑顔なのだ。

 

「416……わたし、もうずっとこのままがいい。もう離れたくない」

 

「そ、それは……困るわ。まだ私はあいつらを倒してないし」

 

「じゃあ、今日だけでもこうしていよう?それならいいでしょ?」

 

「ま、まあ……。それで満足してくれるっていうなら……」

 

「そっかぁ、いいんだ。いつもの416なら断ってそうなのに、おかしい」

 

「おかしいのはそっちの方でしょ!もう、私も調子狂うわよ」

 

 ふふふ、と笑う45。それをみて、つられて微笑む416。

 

 傍から見れば、これはもう立派な恋人の姿だった。

 

 寝具の上で顔を見合わせながら、二人は再度顔を近づける。

 

 ゆっくり、ゆっくりと唇を開きながら、また触れ合おうとして――

 

「よんごー姉ー!明日のことで、相談……が……」

 

 突然、部屋にUMP9が飛び込んできた。

 

 彼女の目の前には、ベッドの上で絡み合う二人の姿。

 

 着衣はやや乱れ、口元には少しの粘液。

 

 考えなくとも、何となくこの状況は察せるというものだ。

 

 9は驚愕のあまり手に持っていたファイルを落とした。

 

「えっ、ちょっ、あの」

 

 状況が呑み込めず、しどろもどろになる416。だが45はこんな事になっているにもかかわらず、未だ416の胸に頭を擦り付けていた。

 

「……二人って、そういう関係だったの?」

 

「ちっ、ちが……」

 

 だが416が否定するも、45は彼女をしっかりと抱きしめる。

 

 おかげで416は顔が真っ赤になっていた。

 

 ふと、45が9の存在を認知する。

 

「あっ……、ナイン……。ね、ナインもこっちくる?」

 

 そして、左手を広げて、9へと伸ばした。

 

「よんご……姉……」

 

 9は45をしっかりと見つめ、

 

「くるーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!」

 

「ナイーンッ!?」

 

 理性が吹きとんだ彼女は寝具に飛び込んだ。

 

 

 ◆ ◆ ◆

 

 

「解析の結果、どうやらこれは鉄血の新種のウイルスだった」

 

「へー」「……」

 

「システムに侵入し人形に強烈な催淫効果を与え、作戦続行を困難にさせるのが目的だろう。それと同時に、メモリに無駄な情報を大量に流し込んで思考させないようにするというのもある」

 

 後日、指揮官の私室に呼び出された四人は、彼から直接45の解析結果の報告を受けていた。

 

 メンテナンスによって正常に戻った45、そして416は、例の一件を思い出して顔を赤らめて黙り込んでいた。

 

「ウイルスの構成自体は単純だからこそ、45のファイアウォールを突破できてしまったのだろう。即効性のウイルスだったが、そこは45に何かしら免疫やらが働いて、発動までの時間を遅らせたのだろうな。作戦中に起動されていたら、それこそ壊滅必死だっただろう」

 

「でもおかげで、よんごー姉の見れない一面が見れたねー。ねえ指揮官、これいい感じにして売れないかな?」

 

「「絶対ダメ!!」」

 

 45と416の二人が、真っ赤な顔をしながら立ち上がって9の発言を止める。

 

「まあまあ、落ち着きたまえよ三人とも。正直このウイルスにはまだ潜在的な危険性がある故、そのままでは転用できないが――」

 

「よし」「あたり前よ」

 

「まあ同じようなものならいくらでも作り出せるだろうな。少しプログラムを組めば一発だ」

 

「「はぁ!?」」

 

 立ち上がったままの二人が顔を見合わせ、そしてあの惨状がまた繰り返されるのかと戦慄する。9は楽しんでいたのでむしろ満面の笑みで座っていた。

 

「そんなことさせないわよ……。どんな手段を使ってでも、阻止するわ。もうあんなことは絶対に嫌よ」

 

「そうね、私もいつもならこういうことには口は出さないけど、今回ばかりは黙っていられないわ」

 

「えー?私は結構楽しかったよー」

 

「「私は楽しくないの!」」

 

 指揮官の目前で繰り広げられる論争。この争いは、果たしてどうすれば収めることが出来るかと、先程の言葉を後悔しながら指揮官は椅子に座っていた。

 

 そしてこの怒声交じりのほぼ喧嘩の声で、ソファで眠り込んでいたG11がふと目を覚ました。

 

「ん……、指揮官……」

 

「なんだ?」

 

 目を擦りながら、彼女は指揮官を呼ぶ。

 

「これいる?」

 

 そう言うと彼女は、コートのポケットからメモリーカードを取り出した。

 

「言わなくてもわかるよね、内容は。……あたしが寝られる時間をくれるなら、これを渡してもいいよ」

 

「な……」

 

 彼は三人の方をちらりと横目で見る。白熱している様子で、こちらが何をしているかは気にも留めていないようだ。

 

 G11に感服させられる。たった一瞬のチャンスを逃さず、それを自部の利益にしてしまおうなんて。ある意味、彼女は暗殺者のようだ。

 

「くっ……、そう来たか……」

 

 G11は指揮官の顔を見てニヤついている。このメモリーカードは価値あるものだが、手にしてしまえばグリフィンの規則に違反してしまうだろう。

 

 取るべきか、取らないべきか。自分の理性と本能が頭の中でせめぎあい、

 

「ん?」

 

 そして一枚の写真が飛んできた。

 

 手に取ると、そこには45と416の二人が。

 

 そこで、理性は本能に崩された。眉唾を飲みながら、彼はG11から物を受け取ろうと近づき、

 

「しきかーん?」

 

「ぐっ」

 

 45に呼び止められた。

 

「あら、おかしいなー。何故だか、無性に指揮官に危害をくわえたい気分。これも、きっとウイルスのせいね」

 

「あ、いや、それはだな……」

 

「G11?アンタ一体それいつ撮ったのかしら?」

 

「え?ち、違うよ、これは……」

 

 416が写真を拾い上げる。それを見せられたG11は、まさに顔面蒼白というべき表情に。

 

「墓穴を掘ったわね。さあ、今日はみっちり絞めてあげるわ」

 

「ひっ……、し、指揮官、助けて……」

 

「すまん、私の階級では、何かしようものなら上からボコボコに怒られるだろう……。さっきのも含めて忘れてくれ」

 

「うらぎりもの――」

 

「いい判断ね、指揮官?さ、G11、行きましょう?」

 

 45がG11の襟首をつかむ。G11は指揮官に向けて手を伸ばしたが、あいにく彼には見ていることしかできなかった。

 

「じゃあ指揮官?規定通り、私たちのことについては“黙秘”でお願いねー」

 

「ぎゃああっ、痛い、痛いよっ」

 

「全く、今すぐにでも廃棄処分にしてやりたいぐらいだわ」

 

「じゃあねー指揮官!私たちのことは忘れてねー」

 

 そう言い残すと、四人は部屋から退出した。

 

「――はぁ」

 

 指揮官はため息をつく。

 

「少し、興味があったんだがな……。――クソッ、私は一体何を考えているんだ」

 

 そしてまた大きくため息をついて、手で顔を覆った。




普段クールな45の恥ずかしいシーンが見たい……。
ただその一心で書いた作品です。私は満足です。


もし私が失踪することがあったら、45姉に消されたってことでお願いします。






おや?こんな深夜に何だろう。ちょっと玄関出てきますね


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