ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか?(少年とドラゴン) (とにかく帰りたい)
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プロローグ(人と変わらないモノ)
プロローグ、憧れの母。


初めまして、拙いながら頭の中で考えて自分が忘れない様にっと思って描きました。
誤字や、分かりにくい表現がありましたら受け付けておりますので、よろしくお願いします<(_ _)>
この話は、プロローグとして置いた方が分かりやすくなると思い最初に書きおきました。

楽しみたい方は、この後になりますお話で(誰かが語るので)その時に読見返すと楽しめるかと思います。

※チュウイ、ここに出てくるクロスオーバーキャラクターは、口調やキャラクターは、そのままですが強すぎるのでステータスの下方修正がかかる場合がございます。
ご了承ください(あくまでもダンまち世界なので!!)


ーーーー〇年前ーーーー(場所????)

 

ここは、どこでもない。

生まれた場所なんて意味を持ってる事すら今はどうでもいいと思ってる、、、

 

ここは、弱肉強食の世界で自分は一人ぼっちだと分かるーーー。

 

あぁーーーー。耳障りだ……俺は生まれたこの世界の片隅に、どこかにいる奴等が俺に呪詛のように話しかける。

 

『殺せーーーー大いなる母に、仇をなす徒を……』

 

知らん、私は1人だ。

 

『潰せーーーー徒は、いずれお前に害を持つだろう…』

 

どうでもいい、私に逆らってくるなら振り払うだけだ。

 

『情けないーーーー我らと同じ血統が流れてるというのに』

 

知るか、私はーーーーだ!!

 

かの大きな巨躯を持ったものは苛立ったので、その聞こえる声を威嚇と言うより脅しの様に、一際大きな砲声の様に吼えた。

 

ヴォォォォン!!!!ーーーー。

それは多くの地にて災害の前触れを意味するかの様に彼の地、神々が降り地上にて最も戦力があり、

数多くの英雄譚が語られる地『オラリオ』にて数多くの人から、神々に至るまでその猛る厄災では無いかと思うほどの大地の嘶きに震える。

 

「なんやけったいなヤツが居るみたいやな。

アイツも聞いてるんやろな……。

こりゃあ、このヤバいクエストに参加させて良かったんやろか…」

 

 

 

 

目覚めの悪いことにでもなってしまったらと、少し悲しげな顔をするロキは、窓から見える外に目を向ける。

人はまだ疎らであるが、冒険者の街らしく所々に活気がある所はある。

人々は、今危機に晒された様な様子もない。

それは、あるファミリアのお陰でもある…

 

(…まぁ、二つも達成しておるんやからそうなるわな。

残るひとつも達成できるやろとか、

噂もチラホラと聞くしなーーー。)

そう薄目をあけ、都市の外にいるだろう我が子達に心配の想いを胸につのらせる。

 

 

(ゼウスファミリア、都市の二大ファミリアのひとつ。

英雄を、子に持つ巨大ファミリアのひとつで、もう1つと双璧をなす。)

 

そっと、もう1つのファミリアへと目をうつす。

 

(ヘラファミリア、ゼウスファミリアと双璧を成す大看板、それは分かってるんやけどなぁ。)

 

なんともなければええんやけど……

そう今はいる館から祈るばかりだった。

 

 

 

………………とある農村。

 

「おいおい、そいつァ聞けないぞ。いくらあんたの頼みだからといって…なぁ、最近子供を危険から守るためだからってあんまりアイツに押しつけず子供との時間を大切にしてだなぁ…」

 

「それは……貴方も同じ事なのでは?」キョトン

 

「グッ…、しかしあの子は1人で待っているだろう?

俺には妻もいる。

しかもお土産とかも結構持って帰ってるんだぞ。」

 

私はキョトンとして同じ境遇で人の事を言えるのかと英雄さんに言ってやった。

 

最近の遠征する3大クエストの1つに向かう合間、団長副団長という立場でもあり別ファミリアでもあるが、

これだけの偉業達成に皆、私たちも含めて喜びを分かち合い、

…次も生きて帰るんだと言う決意を皆抱いて行軍の様に歩いていた。

そんな時に話が、帰りを待つ人達の話になって今に至るという事だ。

 

「ふふっ、オラリオトップの団長達は、些か見ていて飽きない。

同じ団長として、お主達のような豪胆な性格を団員達にも見せてやりたいくらいだ。

 

クスリとしなやかな二槍を持ち、厳かな雰囲気を持つ黒と紫をあしらった動きやすい些か扇情的格好でありながら、その強さ…その美貌で射殺す様な目元。

別ファミリアから出張で参加してきたスカーハは、

第1級冒険者であり英雄さんもびっくりし彼女に聞く…

確かに彼女は、オラリオの防衛戦力の1人だった筈だ。

 

「おいおい、あんたがいるのは嬉しいが…オラリオの方は大丈夫なのかよ。」

 

「心配するな、弟子に任せてきた。

主神も了承してくれたぞ!

それに、最後だ。

待っているよりも神速をもち万全を期すのは当たり前の事だろう?

お前との勝負もまだ着いておらぬ。」

 

嬉しそう……よっぽど待ってる事が性にあわなかったんだろうなぁ。

いつもの槍を演舞の様に回しその姿は、さながら戦神の様だ。

 

(…勝たないといけないなぁ。)

 

私は、希望を握りしめてまだ会えず、待たせてしまっている子供に申し訳なさもある。

それでもこのクエストが終わったらめいいっぱい可愛がって見守っていようと、

心に決める。

 

それは隣にいる英雄も同じ事なんだろうか……

ーーー少しだけ会いたいなぁ。

 

『おかーさん!寂しかっだァァァ…』グスグスッ

なんて泣いて飛び込んで来るのかな〜。

それとも、一緒によく遊んでるあの子の後ろに隠れながらも、来るかなー?

 

「おかぁさァァん!」

 

ーーーーそうそう、こんな感じでちょっと涙を溜めて走ってくるのも可愛いなぁ………………あれ?

 

「ベルぅぅ!?嘘、なんでここに貴方確か…」

 

主神に預けていたはず……と言おうとしたら、視界の端に問題の神(ヤツ)がいた。

すごくてへぺろと、可愛い孫の様に可愛がっていたのは覚えてる。

まさかね……

 

「連れてきちゃった!!ベルがあまりにも可愛かったから」てへぺろ

 

「何してるんですかァァ!!」

 

いや、嬉しいけどぉ…息子が逢いに来て、喜ばない選択肢なんて死んでも無いけどさァァッ…!

 

自分の主神を怒る子供の図……最近、ヘラ様の気持ちがよく分かるような気がしてきた……。

 

横の団長2人は、笑いを堪えきれずにいる。

一緒に戦って来た英雄さんに至っては

 

「クク、

やっぱりと言うよりなんか、もう…フフww」

 

笑っているんじゃないわよォ!

これ結構真面目な話なのよ?危ないから預けてたのにィ……

 

「おかぁさん…ゴメンなさい。

僕、おかぁさんに会いたくて…おじいちゃんに頼んだの。」

 

あぁ〜^^*ベルが可愛い〜。

こんな上目遣いで、涙目で抱きついてくる子供います??世界一可愛い←親バカ

 

こんな可愛い我が子を怒れる人います??

私無理です!!だって可愛いんだもん!!

あと、怒れる人って手を挙げた人私が後で行くので覚悟しててくださいね……ふふふふふッ。

 

ふぅ、取り敢えず落ち着こう。

自分のファミリアの主神は、後で怒るととして……。

取り敢えず、起きたことは仕方ないっか。

ベルのトレードマークの白い髪を撫で優しく微笑む

 

「気にしてないよ。ベルもお母さんに会いたいかったのと同じで、お母さんも会いたかったよ…」

 

「お母さん

グスッ、寂しかったよォ…」

 

あらあら…こんなに泣いちゃって、もう甘えん坊なんだから♪

よし、明日の予定あったような気がするけど…

まぁーーーーいっか!

 

「「良くねぇよ(ないぞ)!!!」」

 

さっきまで、空気だった2人が私の思った事を察したかのようにツッコミを受けた

ーーーーむむっ…するどいヤツらめ。

 

さっきまで、親バカしてた英雄さんが呆れた顔で私を見る。

 

「お前なぁ……子供が来た瞬間全力親バカするのはいいが、極端だなww」

 

なんだとー!お前より幾分かマシだぞー!!

 

「まぁ、ククッ…この様な休息も必要だろう。

アル!私が代わりにやれるものならやっておこう?

お前と彼奴はほとんど休んでいないんだろう?」

 

スカーハまで!いいわよ…すっごく休んで最後の目標速攻でやってやるしー!

そう言って私は、ベルの手をひいて自分の借りている部屋へ向かった…その日は、すごく甘やかした。

(ありがとう…2人とも、明日から頑張る。)

 

2人の親友に背を感じながらここの中でそうお礼を言った



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プロローグ2話(日常の休息)

『こんなに早く書く人ってどうかいてるのぉぉぉ』((作者の嘆き…


前話までのダンまちぃ!

不思議なドラゴンが吠えてたァ……。

私は、可愛い息子ベルに会いました!(ワーイ!ってナンデイルノォォ。)

連れて来ちゃった(テヘペロ!)

後であの主神…怒る。

なんやかんや一緒に冒険してる仲間と一時的な休息ぅ

とりあえずベルと過ごそっと←イマココ


「ふぅ…ベル、疲れたでしょ。なんか食べる?

私、今この村にお邪魔して、ここを拠点に偵察や、作戦を立てているの。」

 

ガチャりと先程の話してたスカーハや、英雄様とかの喧騒も遠くなり、自分が今仮住まいをしている場所は、

簡易で建てられたものだがしっかりとしており、戸締りも完璧で、トイレ台所の隅々に至るまでに村にある普通の家と変わらないものであった。

 

「ううん!大丈夫。

でも、お母さんに会えないのが寂しくて……」

 

ギュッと私の裾を掴む……なにこれ天使?

チョット私の尊さや癒しが、一定値を超えそう……。

 

ンンッ…ん。心の中で、これに耐えるための咳払いをしそっと撫で、ベルの目の高さに膝を折って屈む。

 

「うん、お母さんも寂しかったよ。

…でもベルやみんながいるから、頑張るぞ〜って思ってた。

1番はベルが危険な目に遭わないようにだけどね、

強そうなモンスターはみんなと倒したんだよ〜。

お母さんも剣とか槍で闘ったよ〜。」

 

そうやって、いつもの様に私は楽しそうに目を輝かせながらウン!ウン!って頷く我が子に冒険の話をする。

ベルは、私の冒険してきた話やその途中での会話等にキラキラして嬉しそうな目で私を見て…

 

「スゴい…お母さんはやっぱり凄いや!僕もお母さんみたいな英雄になりたい!!もっと!もっと聞かせて、お母さん!!」

 

と目を輝かせながら、抱きつきながらお話の続きをねだる。

 

「ふふっ、はいはい!。

お布団で話しますから寝る準備をしなさい。」

 

ベルは嬉しそうに「わーい!!やくそくだよ!」

 

ベルが小さい頃、本にあった英雄譚を眠れない時に読んであげてたりしたら、すっかりハマってしまい

英雄譚が大好きになってしまった。

その頃は、私もまだ普通の冒険者をしていた気がする……。

私の話を聞きたがったりもして、すっかり私の冒険者としての話を聞かせてしまうのが、前までの毎日の日課となっていた……

 

ーーーー

 

こんなモンスターと闘った。

綺麗な山で言葉にできない程の素敵な景色を見た。

英雄譚の冒険に憧れ、オラリオに来て…

ここまでの力を手に入れた。

団長と呼ばれ強くなるファミリアに何度プレッシャーに潰されそうになった事だろう……。

Lvが上がっても、私は変わらなかった。

アルと並び立つ英雄と持て囃されても……

ベル……私は、貴方がいるから頑張れる。

 

いつからか、私はかけがえのないものがあるこその強さを知った。

それは、冒険者である事を否定する事かもしれないが、

お腹を痛めてまで産んだ愛しい子。

ベル…貴方が産まれてきてくれた事、その可愛い顔を見た時から、私の世界はほんのちょっと変わったんだ…

それは、とても大きな事で……素敵な景色だったから。

 

「んむ……すぅすぅ。」

 

「あら?もう寝ちゃったのね、ふふふっ…こんな所では風邪をひくわ…。」

 

 

私の冒険譚を最後までベルが聞けることは、明日になった…

よっぽど疲れたのだろう。寂しかった…と私の部屋着の1部を掴んで、ホロリと涙を零す……

 

(甘えちゃってたんだなぁ……なんだかんだで。)

 

ーーーこのクエストが終わったらいっぱい…いーっぱい遊ぼうね。

 

 

そう心の中で決めて、右手でベルの涙を拭き

我が子に寂しさを与えることのないよう優しく抱きしめた。

ご飯にお風呂……部屋着に着替えて、

いつも寝ていたベットは、少し狭いと言えない程に広く感じた。

 

可愛い我が子の寝顔は、もう言葉で表せないほどに可愛い。

しんどく…辛かった冒険などの疲れは吹っ飛んだ。

そして…いつもの様に冒険の物語を思い返す……。

 

遠い海の覇者に、地の覇者…そのどれもが強かったーー。

然しながら、辛くても勝利を収めた2回も……皆が信頼出来る友が、仲間が…家族が私たちに前を向かせてくれる。

 

「ーーーーこれから未来はどうなるんだろう?

オラリオは、これからもっと……ロマンを求める人達が来ーーーー。」

 

コンコン)

突然のドアのノックがかかる…2回鳴らされたその後、カサッとドアの隙間から投げ込まれる………。

Lvは先程の2大クエスト分の経験値でランクアップをしており、それにも体は難なく適応を越えた安定感を出せた…英雄と活躍の差で少し勝っている。

それだけが唯一の英雄に自慢できる所((悲しい

そのスキルの1つ『感知D』のお陰で危なくないものとそれが何なのか把握した。

 

(手紙…こんな時間に誰が?)

 

ーーーまぁ、明日の朝でも大丈夫だろう。

今は、可愛すぎる我が子の寝顔を見るのに忙しいし一緒に寝る事に集中しないと…

 

(一方その頃、外。)

スカーハは、手紙を送った主が出てこずに困っていた。

大方その理由は、察していたが…

 

「困ったな…急ぎでは無かったが懸念材料が1つ出てきたんだが……。

まあいい、あの空気の中入るのは些か気が引けるな。

 

手紙に書いたから大丈夫だろうとスカーハの手紙は読まれるだろうか……。

 

その朝、ベルと朝食を食べる準備をする際、私がまさかの水を手紙の上からやってしまった。

………ドウシヨッカナァ!!?

 

 

ーーーーーーーー多分読まれるだろう。

うん、きっと……




はい、前の話で出てきた方は別ファミリア2槍の槍使い

『スカーハ』さんは
『Fate から、スカハサ師匠が元ネタとなってます。(そのままは、強いので弱体化してますが…強いです)』

ステータスは、後ほど!!別の話で公開します!
『その時は、活動報告にこの小説の登場キャラクター!』って書くと思います笑

まだ少しだけ引っ張ります。ベル君にお母さんと呼ばれてる人の名前はなんなのか……元ネタがあるのか、お楽しみに

(因みに作者は、元ネタのレパが少なくて悲しい(ポロロン))

とりあえず今、出てきている冒険者(神の血を受けてる人ら)メンバーは↓
ゼウスファミリア
主神
ベルママ(団長)

ヘラファミリア
英雄アル(団長)

その他ファミリアの冒険者

スカーハ(団長)

その他

ベル君が入らないのは、幼いから…とあとベルママの過保護のせいでもありますw


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プロローグ3話…英雄達は語ることは無く。ただ人として…(日常の急変)

!!チュウイ!!
ベルママがポンコツすぎる表現があります。
実際の彼女は、ちゃんと英雄していますが(天使で可愛い)ベル君が絡むと途端にやらかします。

あと、原作の1部ネタバレ(13巻)がガガガ…発生します

ーーーーーーーー

前回のダンまちぃ!!

ベル君と一緒におやすみィ!

寝顔可愛い!誰が来て手紙置いたけど後でいいや…

水「ゴメンヤン」手紙「ヤラレチマッタヨ……」

ベルママ「手紙ぃぃぃぃ!!」←イマココ


ーーーー私は今、すごくピンチな状況になっています…。

言わずもがなの手紙がお水を被り中の大切な物ごと、濡れてしまい読めるか怪しいです……よ、読めるわよ!これくらい手紙もどうってことな((グチャァビリィ……

 

……………………!!?ッ

 

「ああ^~、やっちゃったわー…。

これ本当にやっちゃったわぁ。」

 

何やってんのよ私ィィィ!?

ポンコツ道……ここに極まれりぃッッ!とか

最近団員とかによくベルがいる時とかに言われるけど…

ーーーー私はお母さんだしぃッ!ベルの手本にならないといけないですのでそんな事にはなりません!!

 

……って、すごくかっこいい事言ってたのにその結果の

これはダメ、絶対!!本当にどうしよォッ!!

 

(お母さんがおろおろしてる…また何かやっちゃったのかな?)

 

ベルは、慣れた光景にすごく近いものを感じて察した。

少し前のあれのおかげなのかな?……察する事が出来るのは……

 

ーーーーベル君6歳の頃

 

『くっ…描きにくいわね。言葉で伝えた方が早いのに、なんで文字とか分かりにくいもので……』

 

と文字の練習を一生懸命に頑張ってた母を見た次の日。

 

ーーーーベル、最近神様に勉強を教えて貰ってるわよね?文字はかけるようになった?

お母さんは、ちゃんとかけるわよ。

ね?ベルも頑張りなさい…私も教えてあげるから!

 

って、すごく嬉しそうに教えて貰ったんだろう文字を書いて見せていた。

でも、文字は(ポンコツツンデレ)って書いてた。

教えて貰った人を察してお母さんの主神(おじいちゃん)に

 

(じいちゃん……また、そんな事をして…)と、

ベルは苦笑いしながら、文字の意味を教えた。

 

お母さんは、炎を剣に纏わせ顔を瞬間沸騰のように真っ赤にさせて主神を探し(殴り)に行った(なお、主神はその時神会でいなかった……)

 

お母さんのオロオロしてる。

手紙の事かな、凄い破れてるし…うん。

 

「お母さん、お手紙僕が聞いてきていい?

お母さんの事手伝いたい。」

 

「え!いいの……ッじゃなくて!!

私がやった事だから大丈夫よ。

ベルは、ゆっくりしてなさい…」

 

そう優しくて天使すぎるベルの言い方に思わずホンネが…

いや、ダメだから…それでも自分の母親としての威厳を持っておかないと…

これでは、示しがつかない。

もとはと言えばここにある手紙が悪い…そうに違いないと軽いヤツあたりを手紙のせいにして吼える…

 

「なんでこんな紙は、すぐ破けるのよォォー!!」

 

すると…手紙の主は察してたかのように、コンコンと扉をノックし、声をかける。

絶好のタイミング(が悪い)

 

「起きているか??昨日の手紙でも言った通りなんだが…」

 

体を震わせる……ヤバい。

「も、もちろん。起きてるわよ!

手紙……うん。

とりあえず中に入って、」手紙を乱雑に隠して扉ガチャー

 

(お母さん……。

わかりやすい動揺、大丈夫かな。)

 

この親にしてこの子あり……顔にめっちゃ出てる。

何かを察したスカーハさん…

 

「……分かった1から説明しよう。

まさか、これ程とは我も察することは出来なかった……ふっ、まさか予想を上回るとはな…。

アルに、後で奢らなければならぬか…」

…なんか賭け事をしていたスカーハさん。

 

 

「えっ…ど、どう言う意味よ!!説明しなさい!」

 

説明を求める私の意を返さずに、スカーハは手紙の内容を覚えてるらしく口頭で喋り始めた。

 

ーーーー説明中ーーーーーーーー

 

「はっ、ドラゴンの巣!!……。

あの黒いやつ以外にいたって言うの?」

 

「あぁ…そうだ。アヤツとは別個体だろう…それも確認済みだ。

そして奴らとは違うのが…支配域を広げないのだ。

そのせいで、発見が遅れたのもある…が」

 

神妙な顔つきをして、驚きの言葉を発した。

ーーーーその支配地域のモンスターは人を襲わず、

はてまで人の言葉を話したと言う……

 

「え……??、」

 

ーーーーーーーーその頃、別の場所…

 

『眠りが浅い……木々が騒がしくざわめく。

まだ少し……あと少しなのに…』

 

『大丈夫ッスか!寝てても大丈夫ッスよ!』

 

『そうだ…俺たちは、ここで穏やかに暮らせてるではないか。』

 

誰かが、誰かをいたわり…労う。

誰が見ても中の良い人達なのはわかる……。

 

ーーーーそのもの達が異形の存在でいなければ……

誰もが彼らに手を貸しただろう。




はい、皆さんお察しの通り…ベルママの元ネタは、ジャンヌ・ダルク・オルタサンです。
名前は、ジャルク・クラネル

まぁ、この後の展開とかその後の1話が描きやすいってのがありますので((テヘペロ

性格は、至って真面目でしかもポンコツ。((見てわかる))
でも、お母さんしてる(家事得意)だけど、
それ以外でベル君に助けて貰ってる。((可愛い

服装は、元ネタのジャンヌオルタさんのマントを装備して、
あとはヘファイストス系の軽いフルプレートの動きやすさと機能性を重視してのガチ装備をしてますね。(値段もガチ)真面目だから是非もないよね!

武器は、剣と槍…ジャンヌオルタサンの装備がそのまま来た感じを想像してください。
ステータスや、武器の詳細は、これもまた後ほどに……
活動報告で載せます…。乞うご期待を!!
やっとプロローグのお話が発展してサクサク進む事ができる気がする。
みんなプロローグだけど頑張って着いて来てね((←はよちゃんと1話やれ!

PS、この続きは早めに投稿致します。

あと、近々1話前に○○投票を致します。
結果は、少し分岐しますが、おおもとは変わらないので、気になる方は投票お願いしますねー。
活動報告でその時再度通知します。


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プロローグ4話…空前のモンスターファミリア、虚構の主……。

お待たせしました。
何とか確認して、出しましたよ!
物語もいよいよ、中編です。
(本編まで早く行きたい……)
皆さんお待たせするかもですが、
着いてきて下さいね。
お願いします(ガッツリ土下座)


少しの沈黙、驚きの言葉にベルはここにいていいのか母であるジャルクの顔を見る。

ジャルクは、何時に無く真剣な表情で…スカーハを見て、その言葉に整合性を言う。

 

「そんなことがあるのスカーハ、私は聞いた事がないですけど…。

モンスターは、私たちを見て襲ってくるし知能は高い者もいるということもわかる……。」

 

「お主の言いたいことも分かるぞ。

私も、最初に上がって来たこの資料が来た時は、

思考をすぐ始めてしまって担当の彼奴にも迷惑をかけた……。」

 

スカーハは、目を瞑り…軽く息を吐いて右の指で鼻柱を抑え、言葉を続けた。

 

「何よりの問題は、この色の紙で来た時だ…。」

 

スカーハは、スっと手紙を取りだし…ジャルクの目の前に置く……。

その手紙は赤く染まって封が切られており、綺麗な切り方からして、スカーハが先に読んだのだろう……。

 

大規模クエスト中…重要度を色で判断する為、

色伺い紙(シグナル)として、青・黄・赤の3色分けられ連絡を滞りなく進める。

そして、3色でも決められないものが色の濃淡で分けられ濃いほど、その重要度は増していく。

 

青…注意、重要度低い、黄色…警戒、重要度高め急ぎ、そして目の前に置かれているのは、そのどれでもない。

 

「ーーーー最重要……即刻の判断を仰ぐ赤黒紙じゃない!。」

 

もっとも重要度が高い紅い血で濡れたような濃く、紅い色合いで、

明らかな事の重大な問題である事を示していた。

 

ーーーーそうだ。一刻も早めの対処をして欲しいためだけに使うあるだけの紙だと私も思っていた…滅多なことで使われることの無いやつだと…な。

 

スカーハは、懸念の色を変え…言葉を続ける。

 

「確かに……拠点の近くにこんな噂でもあったら団員達も、気を常に張らないといけなくなるわね。

すぐに決めましょう…場所や、あの英雄さんの見解は?」

 

そうジャルクが何かこの後の言葉をスカーハから聞こうとそちらに意識を集中していた。

その後ろの方では、彼の英雄アルが扉を軽いノックの後、扉を開けて来た

 

「まぁ、俺の見解は…そういう奴は実際にあった方が早いな。

幸いと言っていいのか、その件のやつは近くの山だ。

最低限の人数で、一気に行った方がいい。

伝言ゲームみたいに何組かこっちの状況を伝える奴もな。」

 

「ふっ、英雄さんは随分とした倫理感ですね。

ていうかアンタいたの?いつ来たのよ。」

 

「ついさっきな。

ベルは今、外した方がいいんじゃないのか?

こんなの聞いてたら、後の将来とかに…な?

まぁ、冒険者になりたいならな。」

 

ジャルクは彼の言いたい言葉を察した。

そうだ……今モンスターの脅威をまともに知られてない可愛い盛りで優しい天使のようなベルなら、

 

「ベル、少しだけ…お母さん達。

お話してるから、アリアさんの所に行っておいで。」

 

ベルは頷き、ドアからアリアさんの家に遊びに行っただろう。

最近よく遊んでいるアイズちゃんと村の子達がこの村に来てから、すぐ仲良くなったんだろうと思う。

ベルを見送ると…2人に向き直り話を戻した。

えっ、主神気になる?アイツはすぐ帰らせました!

今頃、ファミリアのホームで掃除していればいいなぁ…

 

ーーーーーーーー

「ぶえっくしゅん!……あ〜、なんじゃ。

誰かうわさでもしておるんかのー?」

その神。何もしていず雑談中…

ーーーーーーーー

 

話から、小一時間たった…

とりあえず、話の根本は少数精鋭での潜入というアルの意見で通った。

 

その方が、1番無難だと思ったからだろう

部隊が編成され、彼らは集まっていた。

その部隊には……

 

「まぁ、私達が行くのは当然なのね……。」

 

ジャルク、スカーハ、現状の最大戦力を2人入れていた。

アルは、くつくつと笑って

 

「まぁ、危険性があるからな。

こっちは、俺やアリアがいるから心配すんな!

まぁ、妥当っちゃ妥当の選択だろ。

なぁに、心配すんな!やばかったら、俊足くんに頑張って俺ら呼べばいいさ。」

 

「そんなぁ…しんどいんすよ?結構。

まぁ、頑張るんでそちらもそのもしもの時カッコ良くしてくださいよ?」

 

なんてそんな俊足くんと呼ばれた獣人も慣れてるようで

手足をほぐしながら、アルの無茶振りに笑って言う。

おちゃらけた雰囲気は、彼の得意な所のひとつでいじられキャラも道に入っている。

アルは、ハハハッ!と笑いながら任せておけなどと行って見送ってくれた。

行く前に、ベルもアイズちゃんには内緒にしてくれたし、少しの間なら面倒を見るとも言ってくれたのは

感謝しないと…。

 

数刻の時間は、すぎて目的の場所につく。

森が繁って、進みづらいが…何とかなるところで、助かった……。

 

ーーーーここがそうらしいな?静かで、ここから森が自然の神殿を作っているみたいに混じってて、まるで聖域だな。

 

感嘆とした声で払いどかしながら目の前の光景を言い得て妙な発言をして、団員達におぉー…とされていた。

しかし……それよりも、話よりも何かが違った。

 

「スカーハ、少し変じゃないかしら?

こんなにも静かで静謐な森は分かるけど、

モンスターが1匹も見られ無いなんておかしくないかしら?…」

 

この聖域みたいな所を歩いて、数十分も過ぎようとしている。

まるで景色の変わらない事に不安を覚える。

 

「全くだ。これでは、つまらないな。」

 

スカーハも同じようで、同意見をのべた。

つまらないは、彼女が生粋の戦闘職だからだろう。

 

しかして突然……私の身体で感じた。

いや、これは途方もない魔力だ。

おもわず身を震わせた…

 

『やいやい!おれっちらの場所になにかようかよ。

おれっちらは人を襲ってもないのによ!』

 

武具を装備したリザードマンがそこにいて喋っていた。

その武具が私たちも見なれた冒険者の装備であった…

 

「ほぉ?やる気があるのは充分だ。

かかってくるがいい!」

 

スカーハさんは初めて喋るモンスターに反応せず、戦闘できるという事に嬉しさがあるのだろう。

 

「いやいやいや!!待って、おかしいでしょ!!

反応する所。

あと、目的は討伐クエじゃないからァ!

確認でしょ!スカーハさん。」

 

まともな人がいてくれた…ありがとう俊足くん。

後で、骨あげるね。

 

「犬じゃないから!!」

 

そんなこんなの騒いでたら、リザードマンは…あっけに取られた表情で安心をしどこかに戻ろうとしていた。

 

『ま、まぁ。悪い奴らじゃねぇなら良かった!

何の用だい?

俺たちは、あの黒い龍から街を守ってるんだからよ。

また、何時あいつらが攻めてきても困るからよ。』

 

「えっ、そうなの?ちょっと詳しく聞いていいかしら!」

 

ちょっと食い気味になってしまった。

リザードマンは、少しタジタジになりながらも

 

『あぁ…それは、いいんだけどよォ。

おれっちよりも、アンタらを入れていいと判断したコハクっちに聞いてくれた方がいいぜ!

アンタらは、通っていい許可も出てるから案内するぜ!』

 

そう言って、少し歩いて立ち止まった。

その道中、俊足くんがジャルクにコソコソと

 

「いいんですか?ついて行っていいと思うんすけど、

罠かもしれないすよ?」

 

「いいのよ。

目的を知るのと、私達の仲間になってくれるならそれはいい事じゃないかしら?」

 

「それもそうっすけど…」

 

『着いたっす!ココが俺たちの街ッス!』

 

リザードマンの声に見ると、ポツンと扉があるだけだった。

風化で、少しボロボロとしている扉以外に壁や建物などは、なく……ただポツンとあるだけだった。

 

「えぇ……どこに、あるの??」

 

罠だったのかな。取り敢えず周囲を警戒しながらと

思った矢先…リザードマンがうっかりしていたと、自分の頭をあはは…と声を出しながら、ポリポリとかいていた。

 

『どう説明したらいいんすかねー……とりあえず、開けるんで目で見た方が分かりやすいっす!!』

 

そう言ってギィ…と鈍い音を立てながら扉を開ける…と、その先には…

 

「何……これ?」

 

活気のある街並みが扉の先に広がっていた……。



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プロローグ5話…ただ、それだけを望んでも

いよいよ、なんか……
これタイトル違わないかい?って言われそうですが…
本編は、しっかりとした本当のタイトル通り
なので楽しみにしてください!!

続きです!
ベルくんも出てくるよ!((少しとか言わないよ。
少し長めです…




変わらない日常を扉の中に切り取られたように、人と亜人、モンスターが扉の先に広がっていた。

 

肩を組み…昼間から、身の上話をしながらほろ酔い気分に笑っている男とゴブリン。

 

広場で綺麗な歌を歌い終えた、賞賛やアンコールの声を聞くセイレーンに、後ろで一緒に喜び合う男女。

 

「……これは、想像を超えるものっすね。

しかも、みんな楽しそうに笑ってるっす」

 

そう狐につままれた様な世界にボーゼンとしてる俊足くん…わかるけど、油断しないように行くっすって…言ってたわよね。

 

『此処が俺っち達の住む街、希望の街(アガルタ)っす!』

 

綺麗な程に、私たちはここは本当に幻想的に映っていた。

まるで人と亜人と異種族であるモンスターが手を取り合える様な世界があるとは思ってもなかった。

 

「凄いな。

まさか、私らの想像を超えるものでは無いか……

アッハハ、凄いな!

 

しかも誰も彼もが受け入れておる……」

 

スカーハもこんな見方のできる人達が多くいる事に、驚いて笑っている。

自身も、亜人と云うカテゴリに入るため…随分と苦労したのだろうか……

 

『さぁ、こっちっす!ーーーー

 

この先に見える大きな古時計の形をした場所が、

俺っち達の暮らす家族の家っす!』

 

案内する様に、リザードマンは白い綺麗な舗装された道路かの方に向かいながらこちらに手を振っていた。

皆も、リザードマンのいる方にかけていく…

ジャルクも走り出すその際……気になる人を見つけた。

 

ーーん、あの人……なんか薄いような??

 

早まった足を止めようとした時、

遠くの方で俊足くんが……

 

「おーい!ジャルクさーん早く〜。

置いていっちゃいますよー?」

 

「ちょっと!?はやくない……待ちなさいよー!」

 

俊足くんの声に足をとめずに、

私は走って合流し一緒に彼の知りうる者に会いに向かった……。

 

 

 

 

ーーーーーーその頃、

僕らは近くの綺麗な花と草の綺麗な場所にいた。

その隣には……

 

「はい、ベル。これあげる!」

 

「うわぁ…お花のかんむりだ!ありがとう。」

 

お花のかんむりをベルの頭に乗せて嬉しそうに笑う

淡い緑の女の子がクスクスと、

その横で少し膨れて花かんむりを持っている金髪の子がいる。

 

「むぅ……ベル、私のもあるよ?」

 

先に渡すつもりだったのか、持っている花かんむりは、少しよれているが、綺麗な花が咲いていて綺麗な花かんむりだ。

ベルは、あはは…と機嫌を少し損ねた彼女に少し困った顔をしながらも頭を撫で、

 

 

「ごめんね。

アイズの花かんむり、僕につけてくれないかな?」

 

 

おかあさんがよく女の子には優しくしてあげなさい!って言ってたし、主神(おじいちゃん)が女の子には撫でると嬉しいものじゃよ。って言ってたたから!

 

 

「……うん。いいよ」

 

 

すごく嬉しそうに、顔をほころばせて

アイズはベルにそっと、

頭に花かんむりをかぶせた。

 

 

「ひゅー、相変わらずだねー。

あっ、後でお兄ちゃんにも作って欲しいなぁ!

リリス〜」

 

 

少し離れた浅い川で、遊んでいるリリスのお兄ちゃん。

ノドル兄さんが少し羨ましそうに言う。

リリスちゃんはいたずらっぽくニコッと笑って

 

「ノドル兄さんは川遊びしてたじゃない。

どうしてもって言うなら、ノドル兄さんもこっちに来て一緒に遊びましょー?」

 

「ちぇ〜……

もう少しお兄ちゃんに優しくしたっていいんだぞぉ〜。

兄ちゃんは、そういう遊びは合わないって知ってるのになー。」

 

あはは、兄妹っていいなぁ……あと、アルおじさんなんでこっちを少し怖い目で見てるのだろう?

アリアおばさんも楽しそうに笑っているのに……?

そんな視線をおじさん達に向けていると、

 

ーーぷにっ……と頬をつつかれた。

アイズちゃんは、小首を傾げて不思議そうにベルを見る。

 

「…ベル、どうしたの?」

 

「あっ、ううん!なんでもないよ。」

 

 

お母さん頑張ってるかなー?

僕は首をフルフルと振って、アイズにノドル兄さんと一緒に川遊びしに行こう?って誘った。

アイズは頷いて、ベルの手を握って嬉しそうに…

 

(次はお母さんと来れたらいいなぁ、みんなで遊びたい。)

 

その心を隠して川遊びを始めたノドル兄さんの方に行く

リリスちゃんももちろんついて来た。

もう少しで帰ってくるかなー……

 

 

 

 

ーーーーー場面転換、

ジャルクは少し息を整えながら、リザードマンの後を追ってやっと、3人に追いついた…。

 

「はぁ…。貴方たち、すこし……早く…ない??」

 

「何言ってるんすか?

ジャルクさんがなんか、他のところ見てたから俺。

慌てて声掛けたんすよ…」

 

俊足くん……もうちょっと、早く……聞きたかった。

スカーハもなんか私を見て勝手に頷いている。

 

「なるほど!これは、効率的な訓練だな。

敏捷値を上げるためのものか…私もやるか。」

 

スカーハは、もうなんでも訓練ね…

自分のファミリアの主神と、同じ思考回路になってきてるんじゃないかしら…それだったらいやだなぁ。

 

そんなこんなで、敏捷性を上げる訓練みたいなことをやって着いた。

目の前には、大きな古時計と合わさった建物がそびえ立っていた……。

 

(しんどさ…?見ればわかるでしょ!

だるいわよ!!あの後、止まったり速度上げたりで、

もう汗でびしょ濡れになりそうよ……

てか、なかったらこんなところで愚痴なんてしないわよ!!

皆、なんか圧巻の表情をしてるけど、私は今すっごくお風呂入りたい……ベルに会いたい…。

 

「そんなことを考えるよりも前を見ろ……、私たちにも想像もしてなかった事態だ。」

 

「はっ?……。」

 

何言ってんのよそんなピンチ来るわけ……あるわね。

今目の前に、すごく大きなドラゴンがいるんだけど!!

なんでよ!?おかしい……。

すごく白い綺麗なスノーホワイトよりも、純白で…

目は琥珀色で、

とても綺麗で透き通っていてこちらを睨む。

凄い威圧感が半端じゃないけど……

 

気のせいか、殺気を顔にしてるだけで…目は何かを見定めてるような…?

見透かしてきている様にも感じる…。

 

「ジャルクさん、何してるんすか!?

やばいですよ!!はめられたんですよ!!」

 

俊足くんは、すごく慌てながら剣を手に掛け警戒心を逆立てる。

 

「むっ、そうなのか?…。

てっきり私は、手合わせだと思っていたが??」

 

「犬くんは少し落ち着いて…。

スカーハは、なんでも戦おうとしないで……

多分、試していると思うんですが……違いますか、

貴方が私達に許可を出した方だと思ったのですが?」

 

スカーハと、私に関しては少し違ったがだいたいの同じ思考で考えており、

その白銀の龍は綺麗なキュロロロン!と笑い声の様な、鳴き声を発したあと、

 

『ふふふっ、すまぬな。

妾がもてなしを許可した矢先に変な魔力を感じとってしまった故な。』

 

カラカラと笑うその女性の様な声質の龍は、先程の殺気すら霧散したかのような程に、掻き消えていた。

俊足くんは、ヘナヘナと座り込んで……

 

「び、びっくりしたっす……

もう、心臓がやばいっすよ。」

 

「む……少し残念だ。」

 

『くくっ、愉快な者達じゃな。

どれ…中に入ると良い!聞きたい事もあるだろう?

少しくらい質問にも答えてやろう。』

 

そう少し嬉しそうにその目を細めてジャルク達を招いた




ここから、本編にもう少し……もう少しでいけるぞぉぉ!!


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プロローグ6話…語るコト…勝たられぬコト

長くなったのと、独自解釈の様なものが入れてしまった。
後悔はしていない……。

もう少ししたら終わらせられるはずさ((虚ろ目


彼女に案内され、時計台の中に入って行く。

入る前にリザードマンに

 

『中は、凄いからジャルっち達、皆もきっとビックリするから!…覚悟した方がいいっすよ!!』

 

グッと親指を立ててアドバイスをくれる、取り敢えず落ち着いてから中に入ろっと……

 

 

ーーーーーーーー通されたのは、時計台の中…光が優しく差し込まれ、生命の息吹が今ここで産まれると思うくらい。

この場所は神聖な雰囲気を醸し出している、

大樹が根を張り支えるような形は、まるで母の様に微笑んでくれてるようだ……。

 

「すげぇっす……中がこんな風になってるなんて、知らなかったっす!!」

 

「不思議な感じだ…よもやここまでの聖域とは、」

 

「本当よ…こんな所がこの場所にあるなんて」

 

私達は口々にこの場所が信じられないと揃えて言う、

コハクは、龍の姿から…少女としての形どり楽しそうで嬉しそうなニコニコとした顔で言う。

 

『どうじゃ、中々のものじゃろ?

今の、どの専門の神々達の眷属達(ヤツらのファミリア)では創り出されぬだろうな!

これは、我らとの結晶じゃからな!』

 

くふふッ!と言い返せない私達にエッヘンと胸を張る。

揺れない慎ましい胸に思わずコハク全体の可愛さを認識して、彼女が龍である事を忘れてしまいそうだ。

 

『ーーさて、お主たちは知りたい事があるんじゃの。

それは、お主達取ってのなんじゃ?』

 

ニヤリと悪戯っぽく笑う琥珀色の瞳に透き通った肌は、きめ細かく世の女性なら羨むほどの白き雪の華のようだ。

 

しかし、その目は細く先程より人外の境である。

えも言えぬ存在は更に神々しさを増してある意味プレッシャーだ……。

 

そんなコハクにジャルクは、身は潔白であるかのように話を始めようと口を動かしはじめる……

 

 

「私達は……、これだけあなた方モンスターと呼ばれるカテゴリに、私達人間が勝手に決めてしまいました。

数多くの同胞と呼ばれた方すらも手にかけたのかもしれません。

 

ですが、あなた方はそれがまるでありませんというほどでした。

まるで共生のような?その感じが分かりません!!」

 

 

分かっている。……

知らなかったとしても戦争の都合としては、

これ以上にない手札で私達が不利で、殺されるのは納得のいく理由でもある。

でも他のもので報復行為を行う事も無く、カテゴリで捉えることもない。

 

モンスターらしさが、見た所ではカテゴライズすら出来ない。

むしろ、亜人種や人間と同じようなカテゴリーに分類されるのでは………

本能的な感情で、自己の心のままに願い生きる獰猛ではない

 

ーーーー自我の心があるという事が自分の中で引っかかっていたのだ。

 

「ジャ…ジャルクさん!?!?ちょっとぉぉぉおお!!」

 

後ろで仲間である瞬足君(イヌ)は、可愛い感じで吠えている。

あわあわと、震える手近かなに当たる剣は、カタン…カタン…と痛いだろうにも、その言葉の爆弾に反応し

痛みが無痛状態になっているようだ。

 

スカーハも、なんだなんだ?結局私と同じではないか。

と槍に手をかける……瞬足君は、もう少し落ち着く方がいいな〜。

スカーハは、あれ絶対わざとだ…そう思える。

握りがタダ握ったかのような構えですらない…

後で、絶対奢って貰う口実をオラリオで探してやるわ……

 

『クッ…ハハハッ!

あははは、まさかこれ程までの知の回転と心の豪胆さを持つ者がいるとはな!!

そうか、妾達が敵であるか…はたまた違う存在なのかと言うのだな。』

 

コハクはカラカラと嬉しそうな笑い声を響かせる様に、

彼女はニヤァッと薄い笑みを浮かべ、

ジャルクの言葉の問いを笑い終えたその口で呟いた…

 

ーーーーよかろう。お主の問いに応えてやろうでは無いか!!

 

コハクは、その少女のままであるが中央の玉座の椅子にその腰を下ろして、その小さな手を掲げれば…

呟く様に、母を呼んだ。

 

『遠き地におられる大いなる母よ…揺られるの炎は未だ変わらず、されど我らは活力の証を示す。』

 

ポォ……と優しい光が、辺りに広がる。

とても優しく暖かな光はまるで小さい頃守ってもらった時を思い出す様に…

 

『その大地の記憶、1度読み進む。

振り返し写されたページは、ひとたび我らが標の1つとして教え給え…』

 

そう声を高らかに上げ、それを掲げた。

 

『お主達に語るのは、妾達がお主たちにとっての何かではなく妾達の過去を語った方がはやいと思ったのじゃ……』

 

それが、その1つだとジャルク達3人にはわかった。

この場所だけが、淡い優しい光の色に染まっていった。

 

 

ーーーーーーーー????暗闇の洞窟内…。

 

ドクン……ドクン、心臓の鼓動が聞こえる。

ダンジョンの咆哮(おおいなる母の嘆き)が身体を軋ませる。

可愛い我が子を殺された怨みか、はたまた妬みなのか

我にも分からない

 

『均衡は崩れた……おおいなる母上の声はいささか耳に残るなァ。

煩わしいと言ってしまえば怒られてしまうかもなァ?、、』

 

ブォンッとつまらなさげに振り出される禍々しい尻尾は、周りのもの達を恐怖させる。

当たれば、彼の気がなくとも生命の活動を止める程に

それは、凶暴と獰猛な彼の性格をありのままに出している様にも見える。

覆われた漆黒に映つらんばかりに鱗は、先程飛び終えた飛龍に対して、ギラリッと目を竦ませるかの様な目で見据えて低い声でたずねる……。

 

 

『してぇ…どうだァ?奴は………見つかったかァ?。』

 

周りの竜達は、可哀想な目で彼を見ながら

(あぁ……彼は終わったな。)と、

これから彼が死ぬ様な事を考えて震えていた……

これは、もうウン千回目かの様な質問であり、決まって答えるのが、「いいえ…まだです。」

 

そして、存在を消し去るかのような炎によってウン千回の同胞達が焼き消えたんだから…

 

『………いいえ、まだです……』

 

また彼もそう答えたと思っていた。

龍達は、幻聴が聞こえる程に聞いてきたのだから…

目をつぶった見たくない同胞の死なのだから、

しかし彼はいつまでたっても焼かれなかった。

黒き鱗の主は、誰よりも内容を聞いていたのだから……

彼は、恐る恐る……ガタガタと歯を食いしばって口を開き、内容を伝えよう

 

『し……ししッかし、ながら…近しい反応ッ。気になる場所がありましてッッッ!!?……。』

 

その主はとても愉快そうに笑い、砲声のような声を上げた。

 

『そうか!!……よく見つけた!

クハハハハハ!!それは、正しい!!正しいぞ!。』

 

ーーーーーーやっと見つけたぞ……小賢しい真似をしおって、

………………コハク、今度こそお前を我がものに。。

 

 

ーー場面転換。(見張り台より……)

 

「変わらないな…いまだに動かずだ。

ずっと動かぬし、不気味だ。

あれから、あそこに飛龍もいるものだから、ある程度Lvの冒険者たちにしか偵察任務に行けないのもあるが…」

 

「ガッハッハッ、あれはまさしく暴君じゃからの、何かしら恐怖で食べ物でも運んでおるのじゃろう??」

 

「そうだとしたら、この親指の疼きはなんだろうね。

すごく嫌な予感がするよ……。」

 

見張り台ではそう動かない黒龍の監視が今も行われていた。

ハイエルフの女性とドワーフの男性はその状況を芳しく思わずに遠見で見ているが、仲間のパルトゥムの言葉に苦い顔をする。

 

「フィン…お前さんが、言うのならば嫌な話だ。

決まってそういう時は当たる…」

 

フィンと呼ばれたパルゥムは、そういう期待には答えたくないね。と、この先の嫌な予感を消して欲しいものだ。

遠征隊に混ざって、この戦いは何かしら僕らの糧になるはずと、当時のLvとはもう見るかげもなく上がった。

 

かなりの数の戦いをこの目で見てきた……

ついてきてくれた仲間達や、自分の言葉や策を聞いてアドバイスや考え方の助言もしてくれた人達もいる。

 

(僕はもっと強くなれる。

僕ら一族の為にも希望を、必ず……。)

 

「フィン、また1人で考え事か?

全く、お前は私らがいるだろう。

ロキからも団長として、こんな危ない事も出来るのも

お前やロキがいたこそだが、私達もいるだろう。

もっと私たちを頼れ…」

 

ハイエルフの女性は、まるで気にかける姿はお母さんのようで、少しほっとしてしまう。

家族か……こんな僕についてきてくれた2人や主神、そして主神があの時に言った『家族』と言う言葉。

彼は少しはにかんで

 

「ありがとう、リヴェリア。

まったくその通りだ、今僕達は家族としてロキに言われたあの時の言葉を思い出したよ。」

 

「ふっ、そうだろう。いい言葉を言うものだ。

だがな、最近アイツは私のことをオカンと呼ぶのだぞ?

まだそのようなことにもなっていないと言うのにもだ。」

 

3人はそんなたわいもない談笑をしていたが、

大きくその砲声のようなヤツの声を聞いてしまった。

遠くからでも聞こえてしまうような、その邪悪な声を

 

「「「……!!!。」」」

 

「……親指の疼きが増した。

言ってくるよ、流石にこれは看過できないものだろう。」

 

「いや、、大丈夫だ。伝えなくともいい

ヤツの声を聞いた途端、誰もが感じ取っただろうな…」

 

軽装な鎧を着ながら頭痛のタネが来たかのうよなしかめっ面の男性がまるでちょうどいい時に現れて言う。

長髪の長めをポニテの様に、括り魔法職なのか片手に小型の杖を持っている。

 

「そうでしたか、エルさんその顔をしてるということは、何か気づきましたか?」

 

そう彼も、先程の砲声のような声を聞いたのだ何となくのあたりを付けるだろう……

 

「まんまと、嵌められた気分だ……。

すぐにでも作戦会議だ。

彼にも、伝えねばな……。」

 

悪意は見え透かせぬな……そう彼は、再度確認しながら彼の英雄の元へと向かう……。




佳境が文章長くなるんだね…………
他の人収めてるの凄いや……(次も長い)


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プロローグ7話・災悪は音高らかに笑い静かに歩みを始める。

( ˘ω˘ ) なんか、お気に入りの作家さんが消えて悲しかったけど、
私は、消したりしないから勝手に続けて待ってようかなって思った。
少しだけ落ち着いたので、久しぶりに他のも手を出そうと思ったことを許してください((


ーー場面転換

 

のどかな原っぱから、彼とその妻は思わず顔を見合わせるほどに、驚きを隠せずにいた。

 

「奴の声だ、確かにあの時きこえたものだ。」

 

「えぇ、私もハッキリと……」

 

2人は顔を見合わせて、彼女達を呼ぼうとした……その時、ポスッ……彼の太腿に金髪の子が抱きつき少し怖がったような目で彼を見る。

後ろには、そんな女の子を恐がらせないように必死な

『だ、大丈夫だよ。お母さんもいるし…』

なんて、白髪頭の坊主、ベルがアイズに慌てながらもなだめようとしている。そんな顔にアイズも随分とまぁ、少し悔しいもあるが……。

 

「心配すんなっ、アイズ!父ちゃんがあんな怖いやつ。

ぶっ倒して来てやるよ。」

 

相も変わらず俺は父親らしく出来ているだろうか?

ひっついているアイズを持ち上げ、抱っこし優しさよりもせめて頼もしくいようと乱雑にわしゃわしゃと撫でる。

 

少しうっとうしそうにするが、アイズはそれを父親らしくと笑って返してくれてるのだろうか…

 

「もう…髪は、女の命なのよ。

貴方らしいけどね……ふふ」

アリアは、少し困った様に笑うが内心は彼らしいと笑っているのが分かる。

アイズを下ろしてやり、話をふる。

 

「ヤツの声だな……。

まさかだと思うが、事態は良い方向……とは言えないな。」

 

「それでも、貴方はやってくれるんでしょ、みんなの英雄さん?」

 

そう彼女は笑って言う……

俺は、あの時の様に笑って言った

「ーーーー当たり前だ。なんせ今の俺は、みんなの英雄と呼ばれる以前にアリアや、アイズを守る英雄(父親)だからな…これくらいのヤツに負けていられねぇな……。」

 

そう当たり前だと言わんばかりに、

しかし近くにいるベルだけは、とても不安そうに涙を浮かべそうに……

 

(なんて顔してやがるんだよ…。

ジャルクの子だろ。

そんな顔しやがって、初めて会った時のアイツに似てる気がするぜ……)

 

そう気付ける様に、自身の頬を叩き…

乱暴にその白い髪を撫でてやった。

 

「ベル!お前の母さんは、俺が連れて帰ってくるさ。

何…俺は強いからな。

アイツはそう簡単にくたばんねぇよ。」

 

「…でも、、、」

 

不安そうだ嫌でもわかる…俺もアイズが少しの間だけ帰ってこなくて心配してたもんだ。

 

家族は、心配になるもんだって分かるが……

しかし、ベルはそんなに心配なるもんなのか?

 

団長してるし、第1級の数少ない上位冒険者なんだがなぁ。

 

「お母さん……うっかりする事とか巻き込まれるのが多いから心配になっちゃうんだ。

僕も早くお母さんを守れるような冒険者になりたいよ。」

 

「……まぁ、信じることも大事って事だ。」

 

「アナタ、言葉に行動が伴ってないわよ?

もう早く助けに行かないと…ヤバいとかになってるわ。」

 

アリアの冷静なツッコミには、さすがだと言うしかないな。

だが、ジャルクの巻き込まれは嫌と言うほどに俺やアリアも知ってる。

解決した闇派閥(イヴィルス)の多くは、ジャルクのうっかりと巻き込まれやすさが、解決の糸口になってたりするのだ。

 

そりゃあ…もう、うん。

呪われてんのか!って思わず本人を目の前にして言ったほどだ。

実際言ったら謎のルールで

 

『知らないわよ!!!

アイツらが勝手に行く先々でいるのが悪いのよ!!

えぇ、私悪くない……これは私ルールで悪くありません〜だっ!!』

 

なんて言ってたな、敵からしたら溜まったもんじゃねぇな。

そんな団長を持った団員は、団員で…

 

『まぁ…あの人、やるときゃやるんで!あと第三者辺りから見てると笑っちまうくらい面白いんですよ?』

 

と来たもんだ……ジャルク、お前らの団員スゲーな。

まぁ、傍から見るとギャグみたいに闇派閥の犯行が浮き彫りにされるからな。

 

ーーおっと、そう思い出してる場合じゃねぇ。

子供達を避難さしてやらねぇとな…

 

彼は、アリアと目配せをして子供達を背負い…

村まで戻るつもりだ…。

この原っぱは、見張り台と村を繋いだ真ん中にあり、モンスターなど、ここでは見なかった。

 

その変わりと言っては見張り台の方から走る人影を見る。

自分もよく知る団員達だいつもと様子がおかしい…

あの気配か…はたまた砲声を聞き取ったのか

 

「アルさん!?ちょうど良かった…エルさんが緊急で会議を開くべきだって言って俺らは、他の幹部連中らに言おうと思って走って来たんです。

あの山から砲声みたいな恐ろしい声が…」

 

「奴だろうな…動く様子があったのか?」

 

「いえ!そんな事があったら逐一俺らが回してますよ!

ただ、あれを聞いた途端ロキファミリアのパルゥムとエルさんが、なにか合点がいったような顔をされてすぐ呼んでくれって!!」

 

ずっと動かないあの黒龍が、動かないまま砲声をあげたのか?……

嫌な予感を巡らせ、ひとつの可能性に行き着く…。

 

ーーヤツは、成長をした……。

 

「……ッ!!!」

 

「あっ!ちょっと待ってくださいよ!!

アルさん!アルさぁぁあん!」

 

嫌な予感を当たって欲しくはない。

しかし、英雄と呼ばれ…冒険者として呼ばれなくなった頃から考え始めた……そう言う事を考える様になった。

疾る、早く走る…。

 

「すぐに戦闘になるかもしれない…ジャルク、

今回ばかりはヤバいぞお前でも…。」

 

その声を、届くこともない遠くの友に対して叫ぶ様に言い…信頼のともの元へ向かった…

 

ーーーーーー少し前…不思議な広間にて

 

ジャルク達は、優しげな光に包まれていた。

仲間は、近くにおり下の広大な大地を見下ろしている……。

 

「う、うわわわ!!と、飛んでるんすか俺ら!?」

 

瞬足くんは、なれることの無い感覚にバランスを崩してスカーハに支えられている。

 

「幻術の魔法……いや、それに近しいものだな。

しっかりと地面だと思うんだな。」

 

スカーハは、器用なバランス感覚で先程の場所から立っているだけですんでいる。

さすがファミリア随一の戦闘バカ…慣れ過ぎて逆に怖い。

 

「惚けてる場合では無いが、どうやら始まるらしいな。」

 

どうやら、ここは大きなダンジョンの中の一つらしく。

遠くから耳をつくようなモンスターたちの声が聞こえてくる。

思わず体を強ばらせて、周りを見渡したが

 

ーーーー良い。今の其方達は、過去を見ているのだからここに実体はない…むしろ、ダンジョンと言うのだろ?

今のここは、そのダンジョンとやらで寝っ転がれる程に

お主達は安全なのじゃ。

 

そうコハクに諭されるように安心する。

 

「確かに…ここは、私たちでも見たことの無い階層です。」

 

ジャルク達は、数分たっただろうか…1つの壁から、大きな風船のように膨れ、生命の胎動を始めた。

コハクの壁のような場所に、揺れるように動きやがてピキッ!…とヒビが入る。

モンスターが生まれ落ちるのだ。

純白な白いドラゴンが姿を見せる。

 

キュー…キュー!!と声を上げ、可愛らしく綺麗な瞳で周りを見れば…キュー!っと声を上げる。

その時、ドラゴンの体は大きくなった…

成体に進化を遂げているのだろうか…

ピキピキと内側から殻を破るように脱皮を繰り返してゆく…そして見た事がある。

今目の前にいるコハクと呼ばれているドラゴンだ…。

 

「へ、へぇ…ダンジョンってなんか、私達の常識をぶっ壊して行くわね。

当たり前と言ってしまうのもあれなんですけど…。」

 

ジャルクは、ちょっとだけダンジョンの常識を覆す現象に顔を少しだけひきつらせ笑う。

その近くにコハクはくつくつと少し照れながら、

 

『“彼”にも言われましたね。

変わったヤツだと……』

少しだけ、悲しそうに喉を鳴らし写る昔の自分を見守る。

その時に……少しだけ小さな黒い何かが、私たちの目の前を通り過ぎた…

嵐の前の静かな風のように、ジャルク達の頬を撫でた。




そろそろ原作に行きたいですねー((ブーメラン


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プロローグ8話、小さな追憶と大きな夢の約束

いやぁ、過去編もいよいよです。
もうなんか楽しく書いてたのが不意にピタッ!、ピタッ!、ピタッ!ピタットハウス!Hi-Hi-Hiみたいに止まりました((よく分からない話振り

ここまで来たら、きっちり書いて本編行きます!
早くしろってわかってるんです!
だけどね………これ書きたかったんだよォ…うわぁぉぉ((議員ネタ
バジマリィマズゥゥウ…ウェッハ(むせる


ーーー風は、コハクの周りを守るようにくるりと1周回って、姿を変えた。

 

いや、姿を変えた訳ではなくジャルタ達が目で追えないほどに速かった。

元は、黒い何かが本当の姿だったのだろう…。

 

過去の話を一緒に見るコハクは、過ぎたこの時間に何かすごく思い入れがある様でときおり、悲しそうに喉をキュロロン…とナキ声を響かせる。

 

「彼奴はなんだ?…私らが見た所に、

あの気配は無かったぞ。」

 

「言いたくないこともあるでしょう?

その…なんというか、」

 

スカーハは、コハクよりあの黒き影が気になるようで、

コハクに尋ねていた。

そんなスカーハにジャルタは察しなさいよと言わんばかりの空気を出したが……

 

「むっ、彼奴か?

彼奴は、おぬしらが倒そうとしてる黒龍自身じゃよ?」

 

あっさり呆気なく答えた。

彼奴だろ?って、そう聞いて来るくらいにだ。

全員が嘘だろうと呟きを漏らしそうになる。

 

「まじっすか!!

でもそれだとありえなく無いっすか!

アンタがここにいる事自体が…」

 

瞬足君が…震えながら言う、無理もないあの姿は私でも堪える…。

しかしながらコハクは答えない、まるで見ていればわかると言いたげに過去の自分を見ているだけだった。

瞬足君も、どんよりと息をつく……。

結構な時間を食ったバランス感覚を取り出して、今は立っている。

 

「しかし、それなら私も納得がいく……。

でも、なんで………。」

 

ジャルタ自身も、不思議だったのだ。

彼女程の強さなら同族の嫌悪をされているなら傷、疲れるような体力の様な事で動く事はないのだ。

上位種のトップに位置するドラゴン。

見ただけでも、実力はかなりのものであるはずなのだ。

 

「くくっ…、そうだな。

特別種だろうな、彼も私自身もな……。

変異種より余っ程なでたらめさがあるだろうな」

 

コハクはニタリと、笑って過去を見ろと言わんばかりに、自身は少し後ろに下がって言う。

その先には、先程の2体……コハクと黒龍と呼ばれたものがいた。

ジャルタ達は、言われた通りに見るしかなかった。

 

ーーーーーー視点転換ーーーーーー

 

傷もない琥珀色の白いドラゴンは、彼を見て怯えることも無く笑う……。

恐ろしい闇より深く染まった黒い物体が、彼女に迫っていたが、彼女はなんのそのと言う様なクスッと笑い、

彼はそんなドラゴンに声をかける。

 

「少し遅くなった。

他のモンスターに襲われてないか?」

 

そんな心配性の彼は、遅くなったことを気にして私に怪我していないか確認をする為に聞く。

 

そんな彼がたまらなく可笑しくてクスクスと、笑う。

この階層は、比較的穏やかなモンスターが多く、

自分より強い者には滅多に争いごとをしようとしない。

 

 

「心配症ね…そんな事ないわよ。

貴方がはやかったから、ほら!なんともないわ。」

 

私は、そう言って彼に傷がない事を見せる為にクルリと、回った。

 

このフロアは広くて元のままでも充分に回ることが出来てお気に入りの場所だ。

 

「むむむ…それなら、いいのだが」

 

 

彼は不服そうだが、傷もない事に安堵し人の形をとり、

黒いコートを着た青年になり私を見る。

 

私はまた可笑しくて笑う、

少しだけ私を抱きしめたいけど迷惑じゃないかって、少し伺うような顔をしながら、寂しくて少しシュンッとした顔を見せるのだ。

その癖が私にはよくわかる彼の感情表現だと思っている。

少しからかうように抱きつこうとしながら、途中で

人の形に変身するようにとる。

 

彼は、面白い様に少し慌てながらも構えてやるぞっ!

って覚悟を決めた顔をするのが私の一番好きな顔でもあったりする。

可愛らしい小柄な白銀の髪を揺らす少女の様な姿になり、彼の胸に飛び込んだ。

 

「ふふふっ、おかえり……ファフ君。」

 

彼の胸に顔を埋めて、ソッと呟く。

彼は、ギュッと優しく抱きしめて受け止めてくれる。

 

「まだ別フロアだけどな……ただいま、待たせた。」

 

無骨だけど、不思議にギュッと心に安心感を与えてくれる。

生まれた直後、彼を見た時…時が止まったかのような静かな時間が流れた。

 

今のコハク自身では分からないけど、

あの黒い黒龍ファフに会った瞬間に奔流の様な温かな気持ちが溢れそうになり、溢れそうな涙を堪えた。

 

ーーーーーーーー

生まれたのは少し前、自分は上位の存在…として

ここより、別の階層に産まれた。

最初は、何も分からずにただぼぅっとしていた。

 

本能というものは、最初から付けてくれていたのだろうか?

私は殺した記憶が無い…闘ったと言うより、

目を向けて相手が敵意を持ってきて迎え撃つつもりで、

いつの間にか死体が出来上がっているのだ。

 

私は最初モンスターとして、殺した…人だったのだろうか、モンスターだったのだろうか…

分からない、その時は判別もつかない。

 

「自分は、モンスターと呼べるものなんだろうか…。」

 

生まれた時のことを思い出した。

すごく怖い……上位個体であるドラゴン種として全知にも似た知識と感情に、戸惑っていた。

いつもの縄張りとしてつけた場所には、落ち着ける場所など無く…、階層の間に潜むように隠れ住んだ。

怯える感情は無い、ただ……悲しく孤独に過ごしている自分がコハクにとって1番だったのだろう。

 

魔力で、色んなものに形を変えれた。

そんな発見が、1人でいた頃の唯一無二の楽しみだった。

 

「……どうした?もしかしてやっぱり痛いところとかあったのか!!」

 

 

「ううん……違うよ。」

 

いつの間にか、昔の孤独を思い出して泣いていたようだ……

私はフルフルッと銀髪の髪を揺らして、

心配そうにオロオロとする黒髪のファフ君にぎゅうっと抱きつき直して、そっと顔を埋めてコハクは言った。

 

「ありがとう……ファフ君。

私、今ファフ君が居てくれて凄く嬉しいんだ。」

 

「そっか…。」

 

黒髪の彼は、言葉を返せば黙って抱きしめ返してくれる。

今すごく自分達は、安心を求めてここにいる

今この時間が1番彼女にとっての1番だった。

 

 

そんな微笑ましい光景に隠れるようにモンスターの血で染め臭いを…存在を誤魔化すものがいた。

 

『こりゃあ、すげぇや……ヘヘッ、こいつぁ希少…いや、見た事ねぇ、、頭に言わねぇとな。』

舌舐めずる様にかなり遠くでシシシッ、と笑う



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幕間【 に嗤うもの】
プロローグ8.5話(別視点) 悪意の渦に佇む純心女神


はい、ちょっとだけ幕間的な8.5話です。
やっぱりちょっとだけキャラクターを出したいって言う
でも書きたいねん。
あの子を書きたいねん!!

((はよ本編はよ!って言われるかもですが、少々お待ちを!

あとがきにおまけがあるよ!!
ゆっくりしていってね


?????

ーーーーークスッと、ニヤけが溢れ出る。

あんなモンスターは、見た事が無かった…。

長年潜っていけ好かない奴らにどれだけの情報を売ったか…もう検討もつかないが…あのモンスターは、

俺が母なる迷宮に踏み入れてから、1度も見た事が無かった……

俺だけが、知っている、、!!!

神すら分からない地下に続く果ての迷宮の生き方。

 

地上からかけ離れた死がまとわりつき、一攫千金を当てる無法地帯……。

最近、俺は気になる情報や、噂を掴んでいた。

 

地上で発見されたこの入口には別の入口が存在しており、その別の入口は俺たちの様な、、、いや…俺らよりもやべェヤツらが根城にしていた。

 

俺たちの様な半端者には闇に生きて悪意に、呑むか…のまれるのかの2択を常に迫られていた。

そんな俺を救ってくれたのが……

 

「ふぃ〜……ただいま帰りました〜。」

 

こんないかにもボロボロで、住めたものじゃ無いが…

外面だけだ、、。

内装は、綺麗に整頓し、ピカピカに磨いて呑気に眷属達の帰りを心配しながらも、ツンデレするうちの神様だ……。

 

「ふんふ〜ん♪、これは上出来ではないかしら…なのだわ!

べ、べつに〜?…彼が仕事をこなしてくれないと私としては、飢えてしまうからであって…冥界も私がいない状態なのだから、コレは当然のことなのだわ。

…そう、そういう事なのだわ。」

 

(いつもの事だけど……気づかれてない。

スキルのせいとかでもあるのかと思うけど…、

俺らの為に集中し過ぎなんだよな〜。)

 

彼はいつもの様にすぃーっと、自分の部屋に入ろう……

ここでバレるとまた、女神をなだめなきゃ行けないからな。

そろぉ〜ッと抜き足さし足…っと、これでバレる事は絶対無いッ!!!

確信で言えるねッ、全てはここの時の平穏にかけてるんだッ…!!!

 

「あぁ!くぅちゃんまたオカエリ言ってない!」

 

「いっけないんだー!」

 

うちの門番している俺を見つけるのが上手いアンとジェリルがいたわ。

何故かしら此奴らにはバレる…あ〜、やっちまったわ。

 

「…いや、そうだったわ。

だけど、今はほっておいて欲しかったな〜……。」

 

アンとジェリルにただいまを言いながらバレていないことを祈りたい目的の女神様を見る……。

女神様は、顔を真っ赤にしながら今にも小言を言いそうになっている寸前だった。

取り敢えず、心配してくれるツンデレ女神様にお礼は言っておこうかな…。

 

「……あ〜、ありがとう…ございます?

エレちゃん。」

 

「〜〜ッッ!!!ちょっとそこ座りなさいなのだわぁぁ!!!」

 

晩飯……冷めないうちに終わるかな〜。

 

ーーーーー長い、エレちゃんがワタワタクドクドと説教している姿は、すごい可愛かったがご飯を食い損ねました。

なんでさ……。

 

次の日、エレちゃんが俺に客が来たと伝えてきた。

なんでもすごく怖い人が来たとかなんとかで…

俺は、察した。

はえーよ…せめて情報の価値ってのは、不確かな何かを見せて価値をあげるものなのによー。

 

「はぁ……わかった。

行ってくるわ、一応アイツら後ろにやっといてくれ。

俺一人で大丈夫だ。」

 

「だ、大丈夫なの?

私が神威を使えれたら問題はないのだけど、

それだと、強制送還されてしまうのだわ……どうすればいいの…うぅ〜。」

 

悩みを抱えると、途端に優しくなるうちの主神可愛い……じゃなくて、まぁチビ達や俺を拾ってくれたエレちゃんに恩返していかないとな…

 

「ヘヘッ!心配すんなってエレちゃん。

俺は、団長で強いレベル高い奴だぜ?」

 

ニカッと笑う、正直に言うと俺よりもレベルの高いやつなど、俺らのようなファミリアでは珍しいが上のファミリアならゴロゴロといるんだろうな…と内心はビビりまくりだ。

 

ーーーーしかしだ……エレちゃんに無茶は、させられねぇな。

コイツらもいる事だし、割とあれだよな〜。

ピンチってやつだろ?

 

頭の中で、カチカチと思考を巡らせパズルのようにピースを当てはめていく。

割とキツい、冗談無しでキツい……でもよ。

 

「やったら…めっちゃかっこいいよな。」

 

このクソッタレな世界が思い通りにいかなくたって、

決めれたら、あの時憧れた英雄には及ばねぇかもしれないが…近づく気がして笑う。

 

 

 

ーーーーよし、まぁ……何とかなるだろ。

 

そう一応の誰が待ってるのか、ソロ〜っとスキルでちらりと見る。

 

ニコッ…フードが、笑った。

ドッと汗が出る……嘘だろ、お前。

 

「やぁ、機嫌はどうだい?

私の方はてんでダメだ。

アイツらは、全く理解をしていないらしい。

全く………冗談無しでも君の価値を貶されるのは、

愚行だよね、そう思わない?」

 

ゆったりとした物腰柔らかな表情を浮かべ、

武器などを持っていないかのような袈裟の様な格好をし

ている。

殺せてしまうのではと楽観視してはいけない。

ただ、彼の力はそんじゃそこいらの冒険者よりはるかに人を超えたものだ。

 

「お前こそ、ここをどこだと心得てるんだ?

今更ながら、有名所の方がいらっしゃるところではないぜ、肯定してくれるのは有難いがな。」

 

「おいおい、、僕は君の名が売れていない事の方が分からないよ。

何の用と訊ねないあたり君は察しがいいね。」

 

優しい笑顔を浮かべてフードを外した……

白い髪に、赤い眼をした気味の悪いほど綺麗に整った顔で、思わず顰めたくなる。

上位ファミリアのヤバいやつだ……。

クスッと白い髪の男は笑って、精巧な絵を出てきた。

黒いドラゴンだ……。昨日の白い奴といた……

 

「ねぇ、このドラゴンって知ってるんじゃないかな??

僕、このドラゴンを欲しいって思ってさ。

情報を教えて?

わかってる…君の凄さは知ってるから見合う金額も提示するからさッ。」

 

そう言った後にパチンと指を鳴らして、誰かを呼んだ。

そうすると、正面の扉が厳かに開き男が一人。

大きな大金を持って来た。

 

「……、冗談だろ。」

 

「うん、足りないかい。今持ち合わせがそんなに無いんだけどな〜?」

 

「いやいや……付加価値での予想にしては、凄い見積もりなんだが…俺らはそこまで落ちてな……」

 

「いいや、君は此処にいるのには惜しい程の綺麗に見れる眷属だ。」

 

ニヤッと笑う、その時の赤目は言葉を詰まらせるには十分なものだった。

歪む様に赤い瞳から、恐ろしいものが流れてて来るようだ。

 

「………わ、わかった。

俺の望みはひとつだよ…。

金より、地上にファミリアとしての一員に1つ設けさせてくれ。」

 

「ふーん、そう?

君がそれでいいなら最高の場所を用意しようじゃないか!

任せたまえ、それならひとつ設けよう。

地上とのコネクトが楽になればそれは良いことだからね。」

 

楽しそうにパンパン…と手を叩いて拍手する。

了承の意を示してくれたのだろう…

契約書を持ってきてくれた。

 

「まぁ…君は此処に向いている方ではないからね。

正直にファミリアとしては、地上の方が良い刺激になるだろうね。

僕もたまに遊びに行ってもいいかい?」

 

そう話ながら、持ってきた契約書にサインすれば

スっと渡した。

契約書の内容的には、ファミリアの内容も悪くない。

しかも、潤沢な資金提供もついている。

ひとつを除けば……好条件すぎる

 

 

「いいのか?、て言うよりもこのお前をファミリアの一員として迎えるって言うのは……。」

 

「あぁ、それは違和感を消すためさ?

こんなところで知らない冒険者がファミリア自体に入っていくのは、少々おかしいと言われるのが地上だからね。」

 

ニヤニヤとして底意地が悪い、俺らを逃がしたくないのだろう。

 

「そういう事か……わかった。

これは受け取るわ、神様と精査して決める。」

 

だから、また来てくれとそう言った。

白い髪を揺らし、赤目を歪めて頷いた。

 

 

 

そして俺は対価として、手に入れた情報を話した、

赤目で白い髪の奴は、それは嬉しそうに水を得た魚のようなすごく嬉しそうにニタニタとした。

 

ーーーーへぇ……なるほどね〜、ありがとう。

しかも、攻撃されると思ってたのにしなかったのは僕も楽できると思ったのに、残念だったよ…クスクスクス。

 

 

そう座っていた椅子から立ち上がり、持ち合わせの金貨の入った袋を置いてそこから小袋を取り出して10枚金貨を掴めば、

 

「それ、報酬ね?それだけあれば僕十分だから」

 

そう言ってフードを被り出ていった。

その後ろから黒い粘性の高い何かがついて行くのを俺は見てしまった………。

 

 

少しの時間がたてば、俺はどっと疲れ果てドカッと近くの椅子に乱雑に座った。

 

 

 

 

「……あぁぁぁ、もう知ってたわ〜。

なんなんあのスライムみたいなやつ!

黒すぎんだろ…危険感知のスキル出てて良かったァァ。」

 

彼の主スキル・危険感知でもう相手したらダメだと感じていた。

いや〜、何あのスライム触れたらアウトっておかしい。

この後疲れすぎて椅子に座って寝てしまった。

エレちゃんが近くまで来ていたが、

 

「どうするのだわ……私言っても何も出来ないかもだわ…でも1人で行ってあの子が死んで欲しくないのだわ。

心配なのだわ〜…うぅ〜。」

 

とオロオロしてこの後4時間くらい扉の前にいた。

その後、しゃがみこんで彼が起きるまで

 

「心配なのだわ〜……」と考え込んでいた。

 

 

 




【おまけ・眷属(ファミリア)ラジオォ!!】

ヘスティア「僕のために出来た!ファミリ・アラジオォォ!!」

作者「いぇーい!(拍手)」

ヘスティア「ところでさぁ……作者くん、いつ僕の出番が来るんだい?(呆れ顔)
プロローグが終わらないと、僕を待ち望む眷属くんやベル君が、君に襲いかかってしまうよ?(人気者は辛いな〜って顔)」

作者「あ〜……そうですね。
でも、ベル君来たらあらすじでも言ってる通り着いてきますよ、あの人?
一応、差異が無いようにしますけど…。
かなりレアと言うより、くそ強レアスキルでやばくなる予定ですけど……」

ヘスティア「オォォイっ!
そんなベル君来たら僕、胃が痛くなるどころの騒ぎじゃないよね!!ね!!」

作者「なので、別ファミ((

ヘスティア「ふざけるなぁァァ!!(早い動きのブロー)」

作者「リ、ぶべェェ!!」(どんがらがっしゃーん!)

ヘスティア「僕とベル君の愛の時間とか、素敵な出会いとか…そう言うの一切ないがしろにするんだね!!(うわぁーん。)」

作者だったもの「……。
取り敢えずこうなので、ヘスティアファミリアに何人か、こんな人いたらいいなって言うのを募集しておきます。」

ヘスティア「ええっ!僕のところに誰が来るの!!
ベル君!!ベル君がいい!!」

作者「いやぁ……まぁ、一応ベル君多かったら、ベル君に似た子を出します。」

ヘスティア「やったぁ……って!ベル君に似た眷属くん!!ベル君がいい〜!」

作者「僕困っちゃうぅぅぅ!!!ベルアイさせてぇぇ!!」

ヘスティア「( ˘-з-)チェッ、ベル君と僕の関連増えないかな〜。
あのヴァレン何某くんのばっかりとか、でもベル君!
僕は、諦めないよ!!
必ず僕は、君を…」

作者「あっ、次回はロキ様とお願いね〜。
まだ先になると思うけど!」

ヘスティア「はぁッ!本気で言ってるのかい!
やなこった!アイツとは仲良く出来ないねッッ!!」

作者「おーう……それなら、別の神様にお願いしてこないとおッ!?」

ヘスティア「えっ!!それだと僕また出番ないじゃん!!!いつ出てくるんだよぉぉ!!(ブンブンブンブン)」

作者「ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙…首がァァァ…モォォゲェェルゥゥ…。」


【次回の眷属(ファミリア)ラジオ!は、第一話になると思います。
お楽しみに!!】

ヘスティア「えっ!?、ちょっとぉ!!まだ話は終わってーーーーーーーープツン。


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立ち止まるものーーそして、新たな始まり
プロローグ9話 悪意の憑依と母なる回帰


その日は、別段と何をするわけでもなかった。

ファフくんはここ最近、私を失う夢を見て寝不足気味らしい……戦闘に関しては、私も覚えがあるというよりファフくんと出会うまで1人で頑張っていたし、この辺りの岩盤は構造的にも強固なより硬く階層移動するモンスターも避けるほどで、しかも出るところは1箇所を守っていればあとは安全というものだった。

 

「ファフくん、寝ないとダメだよ!

もう!私だって戦えるし〜…いつまでも守られてばっかじゃないから!!」

 

ズイズイ…っと彼に詰め寄る。

彼は、まだなにか言いたげにしどろもどろだが、容量を得ない。

 

「だ、だけどな……、妙にリアルだったからさ。

なにか起きてからだと俺が後悔をするにしきれな…」

 

ブニュッ…彼の頬を両手で添えてこれ以上言わせないように触れた。

トーンは、この時ちょっと泣きそうだ。

彼に守られることしかされてなくて、自分は彼の役に立てているのかわからなかつた

 

「私、そんなに頼りないかな…!グスッ」

 

なさけなくている自分が悔しい思いをしていた。

ファフは、アセアセと手を振りながらリアクション大きく

 

「いや、そんなことない!!

寧ろ、いてくれてすごく頼りになっている。

コハクがいてくれるだけで、私も毎日が楽しく……

一緒にいる事が、何故か当たり前になってしまっていて伝え損ねた私が悪いな。

すまない……」

 

コハクを宥めるようにソッと手を頭に触れて撫でる。

優しく不器用ながらも大事にしているんだと言うその撫で方に、コハクは涙をためて泣きそうだった泪がこぼれ落ちる。

すごく嬉しかったのだ……。

その時間は、時間にして数時間ほどのものだった。

 

---ポニュン……。

いつの間にか、スライムの様な粘性の物体が壁から湧き出てきていた。黒く異臭も放たないベタっとしていて、見ているだけでも君が悪かった。

明らかに母から産まれたものではなく、ただ単にモンスターとしては、異質なものであった。

 

「コハク…。下がっていてくれ。」

 

ファフは、あのスライムが地上にいるとされる人の手によってもたらされた悪意の塊だと魔力から察して舌打ちをする。

 

ーーーー奴ら、もうこんなところを突き止めたのか……

クソッ、欲の深い連中め。

 

その気味の悪いスライムが何をするかは分からないが、

彼自身は人の作ったものがどうせ自身を止めれるようなものでは無いだろうと、タカをくくった。

彼は、いち早く人間の匂いを感じ取っていた。

そいつが犯人だろうと……思っていた。

 

「そう……思うんだね。

君は、だけどそう言うのって……行けないと思うんだよねぇぇぇ」

 

ぐにゃぐにゃと、スライムが動き彼にジリジリとよってきた。

 

ーーーナンダコレハ、こんな人間が………いるのか??

 

 

スライムとは、別の場所…

入口から、漆黒に染め上げられたような…黒が歩いてきた。

この場所は深層とニンゲンタチが呼んでいたはずだ。

 

その中でも、この場所は深層よりも深く。

モンスターでも苦労する場所である筈なのだ……

 

「何故……此処に来れた?ニンゲェン!!」

 

牙を向けやつに炎を吐いた……

 

「……… Fikir vermirəm(きニしナイデヨ)

aha…は6HA羽8!?」

 

その焼かれたはずなのに塵にすらならず、寧ろ無傷で

焼け爛れた頬をズルリと、落とした…。

黒々しいタールのような液体がそこから、垂れ出して来た。

 

「!???!……ニゲロ!!!コハk((」

 

ーーーブシュ……、

鮮血が綺麗にみずみずしい野菜を乱雑に切った時のような勢いで彼の血が舞い、コハクの顔を

少しばかり汚した。

 

「ファ………フ、くん??」

 

血は、彼の硬い装甲もある皮膚から今は、勢いをなくす切り裂かれた所の血が噴き出した後、

黒々としたタールの液体が入り込むように、その傷……口、耳、目の入れる場所から……ずるりずるりと、彼の頭を覆った。

 

周りには、飛散した血がコハクにありありとした現実をみせる……

 

ーーーーーウッ、なんなの……コレは、吐き気が酷くなる一方……

 

その光景をジャルク達は、虚脱感と吐き気に襲われながらも、しっかりと前を向いてその光景を刻んでいた。

 

『えぇ……妾もこればっかりは、いつ見てもなれぬ……』

 

絶望する様に…低く低く頭がさがるコハク、

やがてドラゴンより人間の体になれば、涙をいっぱいに頬を濡らし………その先にいる悪意を睨みつける。

上気するほどの怒りと憎しみに顔を歪め……

周りの大気を揺らす、、、

 

ジャルク達はその力に、片膝をついてしまう。

圧倒的な力に押し付けられたかのような、恐怖を体感してしまっている。

 

「殺す………殺してやる。

私も……上位種の端くれだ。

お前くらい………お前くらいなら………」

 

ーーーヤバ…いっす、、、!

なん、すか……この圧。

バケ、、モノって…Lvじゃ、ねーすよ。

 

 

その圧に瞬足くんは、ヘロヘロで今にも気絶しそうだった。

スカーハはその圧に、打ち奮わせるが…今にも獲物を落としそうになっている。

そして多くを語らずにただそこを見つめるコハク……。

 

『すまぬな……もう少し耐えてくれ。』

 

ーーーアンタぁ……一体、、、何を…知って、、、るのよォ。

 

『あやつが来る前に耐性をつけるためじゃ。』

 

そんなコハクに歯噛みするように睨みつける体力を見せるジャルク……その声も途中途中息を外してしまい言葉が連続して出てこない。

 

ーーーーーーーーーなに……それ…ぇ……ッ!?

 

Aぁ…コkロg震…el…。

dousitano?(どうしたの)-gekitt7e4jpdw(私に言ってみて)

 

「だ……だれ!!?、貴方は!?」

 

その大気が弾けて消えてしまう様な、底冷えのする

優しくネットリと、冷たい沼にハマるような感覚を、

この中の誰もが……それを感じ取る……優しくも恐ろしく、ズルりずるりと抱きとめる様に、引きづり込むように、その声は先程の殺意すら消し飛ばしてしまうほどだった。

 

それは、揺れていた……いや、大いなる太古の迷宮(マザーダンジョン)自体が、声を震わせるように

嗤っていた……。

 



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プロローグ10話 LAST Quest、【黒き龍】(終局・前編)

そろそろ、プロローグ終わらせにかかるので
1話書かないとな〜
とりあえずこれで終わらせる気満々で本編行きますよ〜
頑張りまっす!
そしてお気に入り登録が更に増えてめっちゃ嬉しいです!!


ーーーー夢を一言で表せるなら、それこそ幸福だと俺らは言えるのだろう。

視界を見上げれば、覆う空に誰が勝負を挑もうとするようなバカは、いない。

氷山の一角しか見えぬような、その空の先に全長も見えぬほどには絶望を味わうだろうし、何より届くことが無い。

かつて誰かが言っていたその言葉を今になって思い出す。

 

俺達は今世界から、光を失ったのでないのだろうかと思う程に……………空が暗くなったそれこそ夜になったのかと思うほど急に…

 

ーーーーなんだよ……これぇぇ!!

俺たちは、今どうなってるんだ。

 

他の奴が声を出した。

大きな声を響かせ、巨大な空を覆う………奴がいた。

空を見上げたら……大きな物体が翼をはためかせ、

ダラダラとヨダレを垂らしながらそのヨダレが、道に人のいない所に落ちているだけ幸いなんだろう。

 

「アリア!皆の準備ほどはどうだ?」

 

「大丈夫…みんな、大体の装備を整えているわ!

先に行って、後で追いつくわ!」

 

そう聞いて笑ったアリアの顔が瞳に映る。

 

「………わかった。

無理せず、なんかあったら守ってやってくれ。」

 

「ふふっ…バカね。貴方がやってくれるんでしょ?英雄さん。」

 

「当たり前……いや、俺だけじゃねぇな。」

 

自分の獲物を取り、装備を十分に整えれば

空の怪物達を見て…

 

ーーーー一緒にやってやるのさ。そうだろ?

 

そう呟けば、先に向かうと走り出して行く。

 

 

アリアは、何故か不安にかられていた。

愛する彼を見送ったあと、風が一瞬強く吹きすさび

髪を少しばかりみだす。

 

「大丈夫ですかい?」

 

同じファミリアの団員が、

気になって話しかけるまで気づかなかったくらい

 

「え、えぇ…大丈夫気にしないで。」

 

そう気丈に振る舞う。

大丈夫……彼ならやってくれる強く、そう信じる。

 

「ん…そうですかい?

なんかあったら言ってくだせぇ。

なんて言ったって、団長すごく暗い顔してたんで」

 

そんな顔をしてたのか、気づかなかった。

あははと笑って、少し緊張をしてたのが顔に出たのかもと言う。

 

「そうですかい。

確かにあんな事がありゃ、緊張もしますからね。

お前ら、これで最後だからって気ぃ抜くなよ!

今回くらいは、俺らもあの人らの負担をかるくしてやるんだぞ!」

 

団員に気を遣わせてしまい、ドワーフの彼は檄を飛ばし

みんなのやる気を聞かせてくれた。

周りの参加する皆は、「当たり前だろ!」

「お前こそ気張ってけよ!」

「1番の活躍したオレに酒奢れよ!」「1番は団長だろw」

 

などと口々に言葉をくれる。

そうだ、みんながいる…大丈夫。

そう新たに気合いを入れて…

 

「行くわよ!!、勝って最後に笑って帰るわよ!!」

 

そう勝どきを上げて、私達は歩き出した。

最後のクエストを終える為に……




ベル君も出るから!!出る……から((弱気
一応シナリオはできてるよ……うん。
……早めにかけるように頑張ります。
いよいよ


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プロローグ11話 温もりを求めて少年は…(終局、中編1)

少し文章は短め。

ベル君が出てきますよ。
あと、ちょっと足りなさそうなので、1と2でわけます。
本編楽しみにしてた人ごめんなさい!もう少し待って!

こういう感じに分けて書くのも、楽しく投稿です。
あとは、私の筆が早くなれば……


ーーー少年は、待つことに慣れていた。

強くなり続け、大きくなり続ける母の背中(あこがれ)

いつかなりたい面影を夢見て彼は、反芻する練習をする。

 

少年は褒められ、乱雑にクシャクシャと

頭を撫でられる時、

そして帰ってきた時のギューっ…が好きだった。

 

抱きしめて2人で嬉しそうに寝る前に母の冒険の話を聞くのが好きだった。

 

怪我をして、ボロボロになりながらも笑って。

でも、、、僕はお母さんがたった1人のだから…

もう1人ぼっちになるのは……イヤだ!!

 

人々の心には、依存の様な彼らならやってくれる。

そう希望にすがり、待つことをしていた。

近くにいる少女も然り自分たちよりも強いだろう村の人達までもが、1箇所に集まって怯えながらその知らせを待ち望んでいた。

 

少年は、立ち上がる…その真紅(ルベライト)の瞳に涙をため

物語の舞台へと進もうと、安全なこの場所(かんきゃくせき)から出て外に出ようとする。

少女は、気づいて袖を掴む……

 

「ベル…どこいくの?」

 

不安げに袖を掴んで離そうともせずそのまま目に涙を浮かべて金色の髪の少女は、不安に入り混じる声は年相応の泣きそうな声で言う。

自分よりも、年は少ししか変わらないが

まだ少女は、臆病に少年を引き止めてしまうのだろう。

 

少年の優しさや行動に、少女にいつしか小さな花の種(ほのかな恋)が芽を出していた。

幼い少年は気づかない……

まだそれを知らないから、幼い少女も気づかない。

子供と言う時間が過ぎ、いつか大きくなったら気づくものだから……少年は、悲しそうな笑顔で

 

「アイズ……僕、やっぱり嫌なんだ。

お母さんが、いなくなっちゃうんじゃないかもって思っちゃって…だから」

 

…ずっと、僕と一緒の環境で少女だって感じてた事に、僕は…僕だけ苦しいみたいな事を言って。

 

「ーーーイよ……ばいいよ。」

 

か細く聞こえてくる少女のか細い声、

ずっと苦しく耐えていた同じ家族と一緒にいたい(ちいさなワガママ)を我慢していただろう少女に…

金色の宝石の髪を揺らして、感情を爆発させる

 

「行けばイイよ!!……ベルなん…か、ベルなんか!!」

 

小さく震えながら、少年に彼女は言う。

その大きな声に注目が集まる…

少年はこれでいいんだと、心にチクリと刺さる小さな少女の涙(アイズ)に目をつぶり、手を振りほどこうとする。

振りほどこうとする袖にグッと掴まれた少女の手

 

「アイズ……。」

 

悲しいほどに震える感覚が伝わる…

強く当たる様な声は、いつしか小さなお願いになっていた。

 

「……いかないで、いか…ないでよォ」

 

シャイな少女は僕と同じ人々から愛された希望(ぼうけんしゃ)を家族に持ち、ずっと不安だったのだ僕は、

少女に近づいて掴まれた手をとり、笑って……

 

「ベル……。」

 

ーーーごめんね。

 

酷い嘘をついて走り出した……

後ろから、涙に濡れて僕の名前を呼ぶ声がする。

戻りたい!怖い場所だし、道も分からないけど

 

ーーーだけど!僕は、もう嫌なんだ!!!まってるのは!!

 

少年の最初の冒険が、今始まりを告げる。

走り出した歩みは止まることは無い……

少年は、一度の願いの為に舞台に上がる。

この先がどんな困難が待ち受けているのか……

 

ーーーーーーーーー少女は、床に膝をつき項垂れていた。

床や、スカートには涙のシミが所々にあり…

周りの気づいた大人達は、駆け寄って声をかける。

 

「お嬢ちゃん……。

あたしにはあの子の事は分からないけど、

貴方も外に出ちゃ危険だよ。」

 

そう肩に手を置いてなだめようとして、

他の人達に子供が1人外に出たことを伝えてなど、そう周囲の人達に言っていた。

 

「バーバラおばさん…ベルが、ベルが…」

 

「そうかい、大丈夫。

きっと神様が護ってくれるよ…。

神様ってのは、やっぱり私達のことを見守ってくれてるのさ。

私達、人間が好きなんだからこの地に降りてきたんだからね。」

 

悲しくて涙が流れる少女にバーバラは、優しく撫でて

少女をなだめる。

黒く染まった空は、いつしか小さな晴れ間を覗かせていた。

 

ーーーーーー黒い空の中にーーー

咆哮は、鳴り止まぬ雷鳴の様に刻一刻と目指す場所に向かっている。

大きな軍勢、まるでひとつの大きな命が獲物を探して飛び回っているようだ。

 

「ーーーあぁ…この身体は、声を発することもコハクを感じることも出来ない……

痛みも何も、光のある空も私から取られてしまった…。

私では無い何か…なんなのだ。」

 

かつての光景を浮かべながら、彼は眠るように底に沈む。

今逆らったとしても、手足の1本さえ動かせない。

今体を操るアイツは誰なのか……彼にはわからなかった。

 




やっぱり、このあたりまで家族がいるって言うことは、
普通な生活でなくても剣姫と後々で呼ばれていたとしても、年頃の少女らしさがあると私はそう思います。
この頃があったこその今原作でも見れる剣姫の強さ、可愛さあるんだと思ってます((上から目線になってたらすいません堪忍してつかぁさい!

ベルも、性格的にやらないかもしれません。
でもやっぱり、子どもらしいと男の子なんだなって言う心は冒険者として、そして読んでる身としてはあると、私は思います。
(解釈は、人それぞれ違いますから)

さてここから最終決戦です。
頑張って書いて行きますよ〜!(`・ω・´)


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プロローグ12話 英雄は時に残酷を…(終局、中編2)

ジャルクとスカーハさんの活躍回。
戦闘の時間をしたかっだァァァ!!((ドア蹴り

やっぱり、ここは盛り上がりどころだから時間がかかったのです。('、3)_ヽ)_
スカーハさんのステータスを活動報告で出していますのでよろしければご覧ください。

それでは、ジャルタ達のところから始まります。


空が黒き大きな軍勢が山に向かっている最中、

ジャルタ達は、そのホログラムされた映像を見て敵を知った。

 

黒龍…いや、龍と呼べるものではなかった。

人間の顔に裂けた口に並ぶ鋭い刃のような口、

頭からは、幾何学のような形を為した角。

発する声は、この世とも思えないほどに澄んだ威厳のある高い音。

人間の言葉に落とせる様な言語ではなく、喋っているのかすらも分からない。

ただソレを理解し、頭がそれを放棄したがる…

 

その風貌が恐怖を教えてくれるならまだマシで、

恐怖よりも慈愛に満ちた顔で発しているのだ。

そして、自分自身もそれが当然だと言わんばかりに受け入れている。

 

元の彼だった風貌は、内部から吹き出るようにドロドロとした泥のせいで形すら意味を成さないたおやかな姿をした女性と呼べるものに変わっていた……

その顔は、涙に濡れるように黒々としたタールのようなデロデロとしたものを流し…地面を溶かす。

 

ヤバい……ヤバいヤバいヤバい!コハクは、入口付近にいち早い速度で後ろを見ることを諦め、留まることをせず走り抜けようと向かう。

 

命からがらに人に姿を変え……フードを被り、秘密の抜け穴でオラリオから抜けて逃げていく…

そこで映像は途切れた。

 

「これが…、妾たちの知る全てじゃ。

彼は、今もなお母の中で生きて…死ぬ時を持っているのじゃろう。

奴には、妾は……妾は……」

 

喉を震わせ、悔しそうに鳴く……

その身体にはよく見れば目立たないが、身体のあちこちに傷をつくり綺麗なものとは程遠いのかもしれない。

しかし…綺麗なほどに、その涙は哀しそうに落とした。

 

少しばかり静かな音が流れたと思ったがそれはすぐ、

反転したかのように大音量の音と共に聞こえてきた。

 

「な、何が起きたんすか!?。ひぇぇ!?」

 

「ヤバいっす!!ヤバイっすよ!

コハク、アイツらが此処に来る……じゃなくて来てるっす!!」

 

そう1度だが見知ったリザードマンは、混乱したように慌てており、後ろからは暴風のような咆哮が音を立てて災害を告げているように感じさせるようだ。

威圧感よりも、吹き抜ける優しさは恐怖を滲みだして何倍にもあげていく。

 

「ふふっ、ヤツめ…あの様な盲目の結界での目眩しでは務まらぬか。

厄介で、空気の読めぬ奴じゃ…」

 

コハク(ドラゴン)のような永き時を生きるモンスターは、この時間ではまだ日も浅い…1年でも数分程度の紛れにしかならないのかもしれない。

 

「アンタは下がって置いて、その顔を何とかすればいいわ。

あんな奴らを相手するなんざダンジョン探索よりよっぽどの物だから、楽勝。余裕よ…余裕!」

 

愛する人を失う事は、そう簡単に割り切れるものでない事をよく知っている。

獲物の剣を抜き、リザードマンの横を語りながら通り過ぎて行く。

 

「奇遇だな、私は多くは語らぬがあヤツは共感し守って時間を作ってやると言ったんだ……。

あヤツなりの、労いと言うものなのだろな。」

 

「ぶ、分析してんじゃないわよッッ!

ただ単に大郡の奴がきたんでしょ。そいつの事なんてコレっぽっちも入ってないから、倒してやろうって思っただけよ。」

 

「ほう…?奇遇だな。

私も、鈍りそうな戦い方を鍛えなおしたくてな?」

 

「はぁ?、スカーハ!あんたは、いつもダンジョンに潜ってるでしょうがッッ!?

どんな時も関係なしに、戦い方備わってるでしょ?!」

 

「なんの事かわからんな?

と言うことで、私より少なく倒したら何か奢ってもらおうか…ふふっ、楽しみだ。」

 

「はぁッ?!ふざけんじゃないわよ!」

 

そんなやり取りに少しばかり笑ってしまう、最初の頃は本当に巻き込まれた様な関係だったが、この関係も悪くなくて、ファミリア関係なく接してくれていた彼女にも感謝しないとなと思いながら

 

「ふふっ、私は速さには自信があるのでな?

そうした迄だ。」

 

「いいわ、勝てなかった時の言い訳でも考えて置いておく事ね!」

 

そう変わらない出会った時のような返しで彼女と会話をしてその先を見る。

もう既に、一体が遠くから咆哮し騒ぎが起きている。

 

「やってやるわよ。あんな奴らに遅れをとるほどの力じゃないわよね?瞬足くん?。」

 

他の仲間も着いて来る……1度は、こんな事態に困惑した事だろうが笑って言葉を思い出す。

慣れ親しんだ愛用の剣を差し槍をかまえる、

見やった獣人の彼は、はぁ…と少しばかり楽しげに頷き

 

「仕方ないっ……やりますよ!サポートと撃破で俺が頂くんで賭けに混ざりますよ!」

 

「あなたも、割と負けず嫌いよね……ほんと。」

 

「いつものパーティメンバーに……というより、あの人がいないだけじゃないですかッッ!」

 

彼は、自信が無く冒険者で自分を変えたかった。

それがここまで変えてくれだ。

もう少ししたら息子も冒険者に憧れるだろう。

 

聞かせてやりますよぉ……お父さんは、すげぇ英雄さんだって!!!

聞かしてやりますよ。

 

「俊足、あれでも一応オヤジとしての威厳も持ちたいと思っているんだろうな。」

 

ワイバーンの群れは、群体して襲いに来る。

その中で1頭、飛び抜けて黒く塗りつぶされた図体のでかい奴が、見下ろしていた。

 

奴は、大きく翼を広げながらジャルタたちの奥の塔を見やる。

 

『縺溘☆縺鯛?ヲ縺ォ縺偵?√↓縺偵?√↓縺偵m繧』

 

叫びが変質したような金切り音がこちらに向けてビリビリと威圧感を放っており、見て忘れることも出来ないモノがドロドロと黒い液体を地に落としてこちらを睨みつけていた。

 

「うわぁ……これ倒せます?」

 

「や、やってみないと分かんないでしょ!」

 

「ふふ、此奴は三大クエストの1つに指定されている奴だな…実物を見るのは初だが、眷属の主神(アヤツ)が言うほどだな!

これは、やり甲斐のあるッ!」

 

『繝?繝ャ窶ヲ繝??滓ョコ谿コ谿コ谿コ谿コ縲∝ョ亥ョ亥ョ亥ョ医b繧ゅb繧ゅb』

 

ジャルタ達を視認すれば、1層金切り声のような嫌な音があたりに響かせて、聴覚から思考を阻害させてくる。

 

「あぁ〜…もううるっさいわねッッ!」

 

「割と、面倒っすね!こっちに誘導させる音のようで、阻害術式みたいなもんですかね?

これじゃあ、防戦一方になりそッス!」

 

物量による攻めに対処出来ているが攻められず、

疲労だけが溜まってしまう。

他の戦える子達も戦っているが、いかんせん物量差で負けているのをこちらでカバーしている状態のようなもの。

 

「スマねっス!!コハクっちのお客さんとか巻き込んじまってオイラもっと強くならなれれば……。」

 

「よい…気にするでない、妾もこの様なことに巻き込ませてしまった事を危惧するべきであった…」

 

なんて、今いる敵に集中する喋るリザードマン達も少し疲労の色が見える。

コハクも、皆を守るために必死だが……それに手一杯で焦りの色をみせる。

 

「謌サ繧後?∵擂繧九↑?√★縺」縺ィ荳?邱偵↓縲???£繧搾シ∽ソコ縺ョ繧医≧縺ォ縺ェ繧銀?ヲ窶ヲ繧薙□」

 

更に大きな咆哮が響けば、言葉にすらならない思いが何かと混ざりながら反発する。

不快……深い、不快が脳を揺らして生きいるものに

壮絶なる不理解にして押し殴り付ける言葉のようだ。

 

「ぐぅッッ……、どうにかならない…のォ!!」

 

「そう言われても!!スキルで防げてないっスのに!」

 

「これは、些か堪えるな……ウザイくらいだ。」

 

各々頭を振ったりして注意を散漫にならないように、集中させる。

しかし、この一瞬が僅かな死の恐怖を呼び寄せた……

 

「ナッ、何よこいつらァ……ぐぅッッ!?」

 

翼竜が上から爪をギリギリと

研ぎ澄ませたかのような、急降下する様に掴みかかろうとしていた。

咄嗟に防いでいたが、油断もせずにこの深い不快感の中では、コンディションも不調に近いもので……

弾き返せず防戦一方になって受け続けていた。

 

「ジャルタ!!」

 

「やらせますかよォ!!!」

 

2人もそれに気づき、周りに注意しながら加勢に来る。

しかし、止まぬ風のように徐々に激しさをましていった………。

 

それは嵐の幕開けであった。




何とか満足のいくものがかけたらいいなって思います。
少しばかりこんな悲しいことはあった方が、盛り上がるけど、心に残るものもある。

そして長くなったことと、遅くなったことをお詫び申し上げます


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プロローグ13話(英雄として……親として)

はい、遅ればせながら書き終えました。
とりあえず、この後にジャルクさんのプロフィールを書き出して載せておきます〜。(核心的な所は、説明蘭が穴空いてたり、書かれなかったりします。)
気になる方は確認してね!



勇気は時に臆病を捨てさせ、人の話を聞かず走り出す無謀な行為のことでは無い。

 

自身から湧き出る衝動を確かめ、いっそうの輝きを起こし………更なる飛躍の1歩を踏み出そうとする意思を奮い起こす為の動作だと彼の神は語る。

 

彼は走る……剣を担ぎ、走る姿は人に夢を見出させ

そして、希望を胸に点す。

彼【アルトバレンシュタイン】は後のオラリオに英雄として名を連ねるだろう。

 

しかし、彼は名を連ねる事に嬉しい栄誉な事であるが、自分の名を後世に語り継げることが出来るのは、素晴らしい事だとわかっている。

 

 

「やな空気だよ……ほんとに、やんなっちまうな。」

 

呼吸を乱すことなく、険しい山道を走り抜けながら

これまでを振り返ってしまう。

これまでの冒険譚と、日常の家族としての時間を振り返ってしまう……

 

初めてのオラリオ…初モンスターの討伐、

レベルアップの喜びやギルドの皆と呑んで騒いだ夜も、

頭に浮かんでくる……。

そして、妻との出会い………一緒に暮らした時間。

愛しい娘をこの手に抱いたあの時を、

 

「………気を散らしちまうよ。

ここに来るまでいい夢を見てたと思っちまうよ。」

 

目的の場所に近づけば惨状に目を疑わした。

扉みたいな場所があったのだろうか……。

跡形もなく、壊され……小型飛竜(ワイバーン)や、大型、中型飛龍(ドラゴン)が群れを為して、歪み壊れた穴に吸い込まれるように、突撃して行く奇妙な光景が広がっていた。

 

思い出した光景とのギャップに思わず息を吐き悪態をつく。

しかしながら混沌とした光景にすら彼は、

そんな状況すら先の未来を見据えて…ニヤリと笑った。

 

「アンタらと出会って俺も随分と、もてはやされるようになったよ……。」

 

スっと剣を上段に構え、目を向けるは群がる飛龍達が蔓延ったひび割れた入口だと思われるもの。

 

ーーーーリィンと、力を奥底から呼び寄せる度に綺麗な鈴の音が辺りに響く、その回数を数えれば4、5回…こちらに攻めてくるつもりもないのならば……

 

「……この頃の連勝ムードに、どこか浮わついてたみてぇだわ。」

 

振りかぶりを風を切り裂くよりも疾く、衝撃を連れて痛みを置いてゆく……

 

小型飛龍(ワイバーン)達は気づくことなく身体が揺れる。

そして、ボトボトと………床に落ちた地に引っ張られる感覚で、ようやく察したのだ。

しかしそれはもう遅く、その命の灯を風を切り裂くその一撃に、さらわれてしまったのだ。

 

拓けた視界の先を、目に写していく。

さらに大きく広がった道は、周囲の景色にヒビが入ったかのように、白い枝別れて溝を深めていく。

そして、扉の先には炎と阿鼻叫喚の声が響く都市が映りこみ夢の終わりを告げるかのように、崩れかけている街が見えるのだった。

 

「まいったな……。

こりゃ、すごい場所を当てたかもな…。」

 

 

ーーーーーーーーーーーー

森の中、英雄の子である少年(ベル・クラネル)は傷をつくりながら愛する母を求めていた。

子供が駆け回るには、きっと険しく遊ぶには向かない場所であった。

山の斜面には、所々に草を剥がされたか、焼かれたような後が点々として、向かう遠くからは狂乱の恐ろしい叫ぶ声が聞こえてくる。

しかし、少年には聞こえても止まらないだろう……

 

ただ1人の繋がり、ただ1人の家族を待つだけの寂しさだけでも、少年にはそれはそれは耐えれる程のものではなかったのだ。

安全な地を離れ、少年は大人に近づいていることは、人としての当たり前の成長と呼べるものなのだ。

 

しかし、耐えきれぬ感情に動かされるのも……また、

人である。

少年は、勇気を履き違えて道化に成り下がる。

それもまた、人間らしさで溢れた彼ら彼女らが好きな(かみがみがこころおどらせる)ことである。

 

ひび割れた扉のなかにたどり着いてしまえば、不思議でも冒険心に母にあいたい母痕跡に刈られ、入ってしまうだろう。

 

少年もまた幼く世界を知らなかった、、、その先は、きっと幸せを願いながら見ていた彼女の世界(コハクのゆめ)には気づかれることのなく雨が大地に染み込む瞬きのように、消えていく儚い終わりを告げていた。

 

何処か綺麗なその場所は今や荒廃し、切り取られた世界の境を漂うガラクタになった。

 

今更の恐怖が、呼び起こされそうに膝が震えるが隠れる場所は多く、すぐ近くの建物に飛び込んで息をひそめ、死の恐怖をジワジワと周りの音や唸り声が少年に手を伸ばしてくる。

 

「お母、、、さん、お母さん。

やだよぉ、僕は……」

 

ずっと、そばにいて笑いたかった。

でも、お母さんはすごく強い冒険者、憧れる夢で大好きな家族……ごく普通の家族として一緒にずっといて欲しい我が儘を少年は言えなかった。

 

少年もまた優しい子だから、英雄になを連ねる母の背中を追う子供だから、他者の幸せを願うからこそいえなかったのかもしれない。

独りで、耐えきれなくなって来たがもう、少年の心は幼くこの場所にいる勇気を持ち合わせることができない。

この場所で、震える身体を押さえることしかやれる余裕が出来るはずもなかった。

 

ーーーーーーーーーーーー

 

相も変わらない光景に嘆息する息も煩わしさを覚える。

死に場所を選べない(ぼうけんしゃ)という肩書きは、予想以上に私をイライラとさせる、、、、、、。

 

すでに山を築く程の量をやったのではと錯覚するほどに、

大量のワイバーンとドラゴンのサラサラと消える姿を見ただろう。

 

「なんなの、、、、、、邪魔!!!!!!」

 

剣や槍を振り回しながらはためく炎は、彼女達を串刺しにせんと槍を思わせるかのような形を成して迫り来るモンスターの波を穿つ。

 

集団で動くには有り得ないイレギュラーの対処について考える暇もない……個別でもぶっ飛んだ火力で未だ中級の個人冒険者達の死因の1つにされている奴らが一つ一つ細胞のような大きな怪物を浮かび上がって来るような大きな塊で襲いかかる。

 

時間が経つほどに、気力を減らされていく、、、、

途方もない時間、いつ終わるのか分からない小型や中型の飛竜(ワイバーンやドラゴン)のパレード。

狂乱するような鳴き声なのか叫び声は、人々に届かない場所で

人知れず戦いに向かう戦士たちを畏怖させる、、、。

 

疲労は常に限界を超え、それでも動き回り足を止めない。

止まれば身体が自覚するそれは、吐ききった空気を取り込む際の痛み、動く体からの信号、、、、、、

 

「こぉぉんッッ、のおぉぉぉぉッッッ!!!」

 

どれほどたったか、脳に問いかける時間もなかった。

もう振り回すくらいにしか相棒の手に馴染んだ武器は、それでも主の期待に応えて、刃こぼれもせず相手を斬り飛ばしている。

力任せで荒っぽくなっても本懐を果たそうとする武器、

このパレードもそろそろ終盤を迎えるかのように

奥に見えてきた一際大きな黒い龍に、聞き慣れた声に呆れそうに笑った顔が見せる戦友。

 

「ひでぇ顔になっちまってんなぁ!!

さすが、レベル最上位冒険者だよ、、、お前は」

 

黒い龍と反対の方から、吹き飛ばされていく魔物の一角と

土煙から出てくる見知った英雄が嘆息した顔をして地面に足を踏みしめるように着地した。

 

「う、うるさいわね!

あんたほどじゃないわよ、、、こんな多い敵にィッ!!」

 

「分かってる分かってるよっ!こんなやつに負けちまうほど、俺と肩を並べてる奴らは違うって言ってんだよ。」

 

 

そう言った彼は、少し頷けばパレードの中心地にある大きな黒い塊に嘆息すれば、頼もしく剣で奴を狙うかのように構えて

ニヤリと笑う。

 

黒い塊の中心地は、ニタニタと黒い龍が鎮座してジャルタとアルト達が守るものに向かって黒い涙をドロドロと流しながら、行く末を見ていた。

 

「もうひと踏ん張りね、、、行くわよ。」

 

 

「おうよ、、あの子らいるんだ。やってやろうぜ、」

 

 

「や、やるしかないっすね。」

 

 

「この戦場で私を殺せるやつはいない。お前たちは、私が認めているからな。」

 

それぞれ、決意の様に言葉を吐きながらも軽口を言い合える余裕があった。

親としての感情なのか、、、信頼関係の延長なのか。

 

ーーーーー続ーーーー

 

 

はるか人には住めぬ上の世界より、神はその手記を閉じる。

 

 

「子は、なんの為に行くのか。

そして、親はなんの為か、、、昔に捨てたものに嘆くよりかは私も随分の昔に忘れた。」

 

 

下に降りた神々の人達(どうきょうのもの)を眺め耽る。

まぁ、下界に興味が無いことはなく。

彼らの言い分も知っているただ、、、、気持ちが向かないだけであった。

この先の未来は、少しくらい明るいと私は思うよ。

 

 

そう言って、彼は誰かに会うために別の場所へと向かった。




これで、一旦プロローグを終えようと思います。
気になると思いますが、ベル君が大きくなるにつれて
閑話休題でちょくちょく語りだしていく方が、凄く楽しく読めるのではと思い、此のように話を切って
ベルくんの話を進めようと思います。


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少年の心と、消えない火
本編1話・その少年は夢を追いかけるもの。(眷属ラジオもあるよ)


やっとこさ来ました1話です笑
笑えない冗談でした…長かったでしょうが
ようやくベル君がメインで出てきます。
いろんなことで書きたいことも、ちょこちょこと書いては消してをしてたりとかしてました

おまけの方が長め、、、、だと!?


ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているのだろうか……

 

間違っていないと思う。

数多の冒険、多くの仲間達のその全てがダンジョンに集まって行くから…

でも、、、、、

 

ーーーー行ってきます、おじいちゃん………母さんも。

僕は、母さんみたいな冒険者になります。

 

手を合わせた……この村で1番の絵描きに描いてもらったのは、険悪でもありながら楽しそうに映る老人と母と小さい僕の姿。

旅の人に書いてもらったらしいけど、

何故か、僕はあまり覚えていない……。

お母さんの温もりも、成長したこの身体では、

微かすらも残ってなくて、悲しくなる。

 

小さい頃におじいちゃんが話してくれた。

あの話をすごく悲しく聞いていた事を覚えている。

 

 

ーー…お母さん………グスッ…泣いてたら、言われちゃうよね。

よし……いこう!

 

 

僕は、英雄になってお母さんを安心させるんだ!

その為におじいちゃんのお手伝いもしたし、

村の人たちのお手伝いもやった。

最近は、おばさんからたくましくなったわね〜。

なんて言われるほどだ!

 

 

「あらぁ、ベル!大きな荷物をしょって。」

 

「こんにちは、リラおばさん!」

 

「今日だったかい?来た時よりずっとたくましくなっちゃってね、、、、」

 

「あはは、まだまだですよ。これからオラリオに行って冒険者になるんです!」

 

いつもよく話しかけてくれたリラおばさんに

声をかけられて答える。

小さい頃から僕とおじいちゃんを気にかけてくれていたいい人だ。

 

「あぁ…そうかい、寂しくなるねぇ……。

そうだそうだ、あの人に渡してくれと頼まれていたもんがあるんだよ。

少し待ってな、すぐ持ってくるから。」

 

「え、なんですか。

僕に渡すもの……?」

 

 

話してる最中に思い出したリラおばさんに言われて少し待っていると、おばさんが古めかしい地図を持って来て、ぼくに渡してくれる。

 

 

「これだよ…アイツから言われててね。

自分に何かあった時、ベルに渡すようにってね…良かったよ、間に合って。

何処から、持ってきたか分からんがベルに渡してくれって、念を押すからさ。」

 

そういってベルにリラおばさんは持ってきたものを渡し、嘆息する。

 

「ありがとう、リラおばさん!

これは、、、なんだろ?」

 

「多分地図だね。

このタイプを見たことはないけど、ベルの為にアイツが用意したんだろうね。

全くアイツの孫バカには困ったもんだよ……。」

 

やれやれといいながら、用事をすませたのか優しくベルの頭を撫でて、優しく彼を心配してくれる。

 

「頑張るんだよ、あの孫バカが渡したからいいものだと思うけど、道中は最近物騒だからね。」

 

「はい、ありがとうございます!それじゃあ、行ってきます。」

 

そう別れを告げて、冒険者の街に足を向けた。

準備は、随分前からやって何度も確認した。

冒険者になるならと、鍛錬も頑張った!

道すがらそんなことを考えると、分かれ道に出会う。

 

「確か、おじいちゃんが言ってたとおりに進むんだったら…………こっちか!」

 

そう貰った地図のとおりに進んで行くと

鬱蒼とした森に差し掛かった。

昼間でも少しばかり暗く、なんか小さい頃通ったことのあるような気がする道なんだけど、気のせいだよね?

おじいちゃんの地図を信じて、まっすぐその森に入ってずんずん進む、ここを抜けると少しばかり大きな街に出るらしいんだけど……どこ?此処は。

繁茂した草と蔓、さらに木のたくましさで獣道より迷い込んでしまったのかもと思うくらいに、帰り道すら不安になってくる。

 

「間違えたかな、こっちが確か……正しい道だって書いてるけど、変わった?

それなら……引き返した方が、いや!これくらいなら、お母さんも経験してるはずだし。」

 

 

僕の初めての冒険かもしれない、、、そう僕の物語だ。

あゆみを進める。

バックの中身はおじいちゃんが、この中の物は必須と書いていたので、それを丁寧に丁寧に詰め込んだ。

 

「僕だって、、、みんなから憧れるような英雄になる為に、、、!」

 

ーーーーー

 

 

森の奥、いまだ癒えぬ傷を抱えたモンスターが、

眠りこけていた。

長い夢だ、甘美で、、、それでいて悪夢の様な浅く漂わせる自分の血の匂いで、小さく自分の息を確認して命がある事を確認していた。

 

夢の内容は、ずっと浅いせいかボヤけて顔も見えなかった。

時折自分が話しかける白髪の少年に私自身が慈しみ、誰かに思いを重ねて、この子の将来を楽しみにしていた。

少年はころころと表情を変えて、私の話を聞きいて目をキラキラさせてワクワクしたりとしていた。

 

 

『所詮は夢、、、されど、愛おしくなんとも心地よい夢の続きを見れぬとは、腹立たしいものだ。』

 

あぁ、、、予見していると言うならば、どうか私の前に現れて最後ひと目だけでも見ていたい。

 

to be continued、、、、、




おまけ【眷属(ファミリア)ラジオ!】

「おっしゃ〜!ファミリアラジオやで!
前回で言った通り、司会はうち!ロキが努めさせてもらうでぇ!
ちなみに、ドチビは眷属集めに急がしぃでおらんで」

「うんうん、僕もこんなところに出れるなんて上腕二頭筋が喜んで力入っちゃうよ!(ふんぬっとサイドトライセップス)」

「暑苦しいねん!!しかも、呼んでへんのに
なんで本編1話のここで、ブーメラン一丁やねん!
音声だけやとわからへんやろ、アホォ!!」

「僕としてはこれが1番僕の筋肉達の表情がわかるスタイルって言うものなんだよね。(アブドミナルアンドサイ)」

「いちいちポーズ取らんでええねんッ!!
わからんやろ!しかも、なんでおっさんとやねん!
まぁ、進めんで……はぁ〜こう言う時にアイズたんが横におってくれたら、まだやる気出んねんけどなぁー(チラッ)」


「………(絶対そっちには行かないって顔)」

「アイズたァァァん!!!うちを助けると思ってな!!頼むって!!!」

「…(フリップに忙しいから…と言う文字。)」

「アイズたァァァん!!!」

「とりあえず、進めた方がいいんじゃないかな?
(モストマスキュラー)」

「誰のせいや!!誰の!!
………まぁ、ええわ。
とりあえず、始まったな〜って言う話しやったな。」

「しかしあれだね!プロローグいっぱい使ったのもあって読者がいまいち、この子主人公だよな?……なんて、顔でもしそうだったし、割と主人公として視点充てましたよーって感じだったね!」

「まぁ、どっかのフリップかけて座っとるアホがいるさかい。(目を見やる)
これからあの少年の物語が始まるやろ。
ウチらの遠征のシーンが書かれるのか心配やけどな?」

(私は、プロローグでいっぱいで皆さんを待たせましたの札と、本編を投稿するのが遅くなりましたの札を下げて土下座をしてる投稿主。)

「あ〜、まぁいいんじゃない!
ようやく僕も出ることが出来るんだねっ!」

「しっかし、こんなプロローグで尺取ったんやけど、この話以外あらへんやろ。
ウチも次の話から出れんのこれ?って聞きたくなるわ……。」

「僕は、出れるよね?筋肉の表情いっぱい書かれるよね!この溢れ出て喜んでる三角筋とか!」

「あるかァァ!!こだわってるんですとか言いそうな素人黙っとれおじさんみたいに、筋肉見せんでえぇねん!
……は、ちらっとだけ出んの?
ウチは!出るんやろな!そう出ないと、アイズたんが帰ってまうやろ?なぁ!!」

作者は出る出るちゃんと出るよ。と言いながら揺らされてます

スタスタスタ(フリップに帰るねと見せて帰ろうとして)

「アイズたァァァん!!出るって言質とったで、
だからいてくれへん?なっ、なっ!
ウチを助けると思ってぇぇ!!」

「まぁ…こんな僕達も出るかもしれない、
次回予告するね。

【次回、傷ついたモンスター】

ムッキムキな僕達筋肉が待ってるからね!」

「あっ、何勝手に締めとんねん!てか、まだ出ェヘんのかい!?
まだ聞きたいことあるのに、しかも変な名前で待たすなや!
あぁっ、ちょ!終わんなっ!……次回は、ヘスティアとミアハ!?うちのコーナーちゃうん??なぁ!なァあ、、、」

【眷属(ファミリア)ラジオ~続く?~】


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