とある派遣社員の教師生活〜IS学園教員議事録〜 (臥炎 狂四郎)
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プロローグ~とある派遣社員の教師生活~

どうも、臥炎です。IS題材の2次小説は初なのでどうぞお手柔らかに



それではどうぞ


「突然だが、教師にならないか?」

 

いやほんとに突然だな!?読者の方々まだ俺の事知らねぇよ!?

 

すまん、取り乱した。

 

俺は悠生 翔馬、17歳。派遣社員だ。16で高校中退して、親父のツテで働き始めた。ちなみに、今いきなり「教師にならないか?」とか言ってきたのは知り合いで高校の教師である織斑千冬。まぁ、俺は冬ちゃんって呼んでんだけど。

 

「あのさぁ?冬ちゃん……俺が教師になんてなれると思う?どっからどう見ても無理でしょ?教員免許もねぇのに。逆にまーやんがいるから別に俺行かなくてもいいじゃん。」

 

「よし決まりだ!明後日までにしっかり準備しておけよ?」

 

「は?いや、俺に拒否権は?」

 

「あるわけないだろう。」

 

デスヨネー……はあ……行くしかないのか……

 

まぁ、そろそろ安定した職に就こうとも思ってたし、これがいい機会かもしれないな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

〜入学式〜

 

俺は、人生で最大の山場に直面している。

 

「さて、諸君。このクラスの担任を務める織斑だ。お前たちをこの一年で使えるヒヨッ子に育てるのが私の役目だ。その際私に対しては、はいかYESで返答するように異論は聞かないし認めん。それでは、翔馬、事故紹介しろ。」

 

いやあのね?なんか字面が違う気がしたんだけど……気のせいだろうか?

 

「気の所為だ。そんなことより早くしろ。」

 

はいはい、わかりましたよお嬢様………

 

「どうもどうも、はじめましての人ははじめまして。久しぶりの人は久しぶり。俺は悠生 翔馬。つい先週まで派遣会社で働いてたど素人だ。好きな事はバスケ、嫌いな事は勉強。冬ちゃんのせいで来ることになってしまったわけだけれど。良ければこれからよろしく。」

 

よし、何とか言えたな……後は冬ちゃんに丸投げして俺は屋上でタバコでも……って……あれ?

 

「あのやろ……逃げたな……!」

 

俺の計画が台無しだ!くっそぉ!こうなったら真面目に授業なんかしてやるもんか!

 

「ほいほい、それじゃ今から質問タイムを設けよう。なんか質問とかある?」

 

そう言うや否や速攻でみんな手をあげる……いや、ほんとに女子しかいねぇな……まぁ、当たり前か。

 

「はいはーい!」

 

「はい、そこの茶髪ロングさん。」

 

「先生は彼女とかいるんですか!?」

 

おおぅ……彼女いない歴=年齢の俺にそれ聞いちゃう!?イジメかな?これは新たなイジメかな?まぁ、いいけども。

 

「彼女はいないかな……ただいま募集中!」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・」

 

いや、あのさぁ?スベったのは分かるけれどさ?無言の圧力って結構心に来るんだよ?

 

「よ、よし……気を取り直して……他に質問ある人〜」

 

「は〜い!」

 

「ほい、そこのピンク頭!」

 

「翔ちゃんは千冬ちゃんとどんな関係なの〜?」

 

「翔ちゃんって……まぁ、別にいいか。」

 

いや、本当は良くないけど……まぁ、めんどくさいからいいや。

 

「俺と冬ちゃんの関係?んー……彼女?嫁?」

 

 

 

ズパァァァァン!!

 

 

頭に突然なにか硬いものの(しかも角)が振り落とされた。

 

「痛って!なにこれ!?すっげぇ痛いんですけど!?」

 

俺は後ろを振り向く。そこに居たのはもちろん……

 

「げぇ!?呂布!?」

 

そこには腕を組んで仁王立ちしている冬ちゃんが居た……

 

俺、死んだな……

 

でもさぁ、俺今倒れてる訳よ?んでさ?この位置からだとさ?冬ちゃんのスーツの下が見える訳よ?綺麗に、鮮明に見えるわけよ?

 

 

「今日は黒か……」

 

「なにが黒なんだ…………ほぅ……まだ躾が足りんようだな……」

 

「ちょっ!?ごめんって!だからまじでそれだけは勘弁してくれ!冬ちゃんのヘッドロックはまじ洒落にならねぇからァ!?いだい!いだいからぁ!」

 

やばい……痛すぎだって!!でもこれって……?

 

「なんか、頭にやぁらかいものが当たってる……はっ!?ここが桃源郷か……!?」

 

「なっ!?死に晒せぇ!!」

 

ちょ!?横四方固めは厳禁だって!!死ぬ!!冗談抜きで死ぬからァ!!!

 

「わ、我が人生に……一片の……悔いなし……」

 

俺の意識はそこで途切れた……

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

〜千冬side〜

 

ったく……こいつは一体何を言ってるんだ……少しは教師としての自覚というものはないのか……

 

まぁ、いい。それよりも今からはクラス代表を決めなければならないからな……

 

「さて、授業を始めようと思うが、その前に一つ決めなければならん事がある。」

 

 

 

「クラス代表というものだが、まぁ、学級委員長と思ってくれればいい。自薦、他薦は問わん。誰かやりたい奴はいるか?いなければこちらが決めさせてもらうぞ。」

 

 

さて、誰が来るか……

 

 

 

「はーい!織斑君を推薦しまーす!」

 

 

 

「あ、私もー!」

 

 

やはり一夏を推してきたか……まぁ、アイツはこのクラスでたった1人の男子だ。きっとこうなるであろうと分かっていた。

 

 

 

「えっ!?

 

ちょ、ちょっと待ってくれよ!

 

俺はクラス代表なんてやりたくないぞ!?」

 

 

 

ふっ……残念だったな。このクラスのやつはみんなお前にやらせようとするだろうな。

 

 

 

「推薦された人間に拒否権はない。諦めろ。」

 

 

 

「そんな、あんまりだぜ、千冬姉!」

 

 

 

スパァァァァァン!!!!!

 

 

 

「だから、織斑先生と呼べと言っているだろう。少しは学習せんか。馬鹿者」

 

 

ほんとに馬鹿者だな一夏は……

 

 

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

〜翔馬side〜

 

いやね?意識が戻ってさ?話聞いてたらさ?何この状況?俺訳わかんねぇんだけど?

 

「今のところ、織斑が推薦されているが……これで決定でいいか?」

 

 

 

「お待ちください!納得がいきませんわ!」

 

 

おぉぅ...

 

次は何だ...……?

 

 

「なぜこのような選出をなされるのですが!?そこの男はまともにISの知識すらいらないのですよ!?織斑先生は、それに加えてこのような極東の地にまでやってきて、男の後に続けと仰っるのですか!?ありえませんわ!!!わたくしはサーカスや見世物をしに来たのではありません!」

 

 

 

「なんだと!?よく言うぜ!イギリスだってまずい料理ランキングで、何年間優勝してるんだよ!そんなに嫌だったら国に帰ればいいだろ!」

 

「なっ、ななな、何ですって!?よりによって祖国を侮辱なさいますの!?」

 

 

「先に言ったのは、お前だろ!」

 

 

「け、決闘ですわ!」

 

 

「おう、いいぜ!いくらでもやってやるよ!」

 

 

「おい、いい加減にしろよ餓鬼ども。」

 

おっと……そろそろ止めに入らないとやばいかな?

 

 

「まぁまぁ、冬ちゃん落ち着けって。それと一夏、お前もいいすぎだぜ?後先考えないで突っ走るのはいいけどよ?周りもしっかり見ろよ?そんで……キャロットとか言ったか?」

 

「オルコットですわ!」

 

 

「あぁ、めんごめんご。ちょい今から屋上付き合ってや。話あるから。」

 

俺はオルコットを抱きかかえるとそのまま屋上へと向かう。

 

「あっ!冬ちゃん?後は頼んだ!」

 

「は!?ちょっと待て翔馬!」

 

「待てと言われて待つ奴がどこにいるんだよー!」

 

 

「離しなさい〜!」

 

 

 

 

 

 

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 

 

~屋上~

 

ここの屋上はいわゆる庭園みたいになっている。俺はそこら辺にあるベンチに彼女を座らせると胸ポケットからタバコを取りだし火を付けた。

 

「1本……吸うか?」

 

「いりませんわ!それよりも、貴方まだ未成年でしょう!?なんで教師なんかしてらっしゃるのですか!?」

 

「ん?あぁ、それは冬ちゃんに言ってくれ。俺だってやりたくてやってる訳じゃないんだ。それよりも」

 

「それよりも、とはなんですか!?」

 

「まぁまぁ、いいからさ。それより問題だ。君はさっき、あの場所で何を言っていたでしょう。」

 

「え?何をと言われましても……あ……」

 

「分かったみたいだな。それじゃ、もう1つ問題だ。セシリアはここに何しに来たんだ?まさか日本を貶しに遠路はるばる来た訳じゃ無いだろ?」

 

「そ、それは……そうですわ……」

 

「だろ?じゃ、なんであんな事言ったんだ?」

 

「それは…………」

 

セシリアは……涙を堪えながら事の顛末を語りだした……

 

____________________________________ 

 

「そういうことか……」

 

まぁ、そんな人生歩んできたなら話は別だわな。

 

でもよ……

 

「セシリア、確かにお前がそうなるのも無理はない。だけどよ?言っていい事と悪い事の区別は付くだろ?今回の件は明らかにセシリアが悪かったと俺は思うぜ。」

 

「ですけど……!」

 

「ですけどもカスケードも関係ねぇ。お前だって自分の祖国バカにされたらキレるだろ?俺はそこまで愛国者じゃねぇから別になんとも思わねぇけどよ?他の奴らは分からんぜ?」

 

「そうなのでしょうか……?」

 

「そりゃそうだろ?まぁ、後で皆に謝っとけよ。それでも気が済まなかったら一夏に当たればいい。俺が許可するからよ。ただし、やり過ぎは良くねぇからな?」

 

「……はい!」

 

「よし、んじゃ教室に戻った戻った!」

 

「翔馬さんは戻らないのですか?」

 

「俺はサボりに来たんだよ。後はみんな冬ちゃんに丸投げしとけば問題ない。」

 

「そ、そうですか……ありがとうございました。」

 

「いいって事よ。気にすんな。」

 

「それでは失礼致します。」

 

「おう、んじゃな。」

 

俺は彼女を見送るとまたタバコに火をつけた。

 

「……ふぅ…………」

 

タバコの紙が燃えるジジッという音と共に俺は吸い込んだ紫煙を吐き出す。その吐いた煙は、初春の青空に吸い込まれていった。

 

 

 

「セシリア・オルコット……か……」

 

なんだかんだ言って、いい暇つぶしにはなったか……

 

「さて……と……そろそろ戻りますかね。」

 

俺はタバコの火を消して携帯灰皿の中に捩じ込む。

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

後日談というか今日のオチ

 

あの後、職員室に戻った俺は案の定冬ちゃんにこってりと説教され、まーやんに泣き付かれた。聞くところによると、あの後一夏が暴走して大変だったらしい。まぁ、俺には関係ないが笑

 

そして、セシリアは教室に戻った後、皆に謝罪をしたらしい。そして何故か俺にも謝ってきたもんで俺は「別に謝らなくていいっての」と返しておいた。

 

 

 

 

次回に続く

 

 




どうでしたでしょうか?今日中にもう1話投稿出来たらします。


評価・感想お待ちしております。



それでは、また次回


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クラス代表決定戦なのになんで俺が戦わなきゃならんのですかね……

どうも、臥炎です。第2話はクラス代表決定戦です。




それでは、どうぞ


今日はクラス代表決定戦……別にやらんでもいいだろうに……冬ちゃんは「アイツらの実力をこの目で一度見てみたいんだよ。」とか言い出してきかなかったんだよなぁ……まぁ、俺も楽しみにしてる所もあるし、別にいいんだけど……

 

 

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

~第3アリーナ内~

 

 

 

 

 

 

「よし、それでは今からクラス代表戦を開始する」

 

あぁ、やっぱやるんすね……

 

 

 

あの後、一夏とセシリアは仲直りした。まぁ、そこに至るまでが至極めんどくさかったんだけど……。

 

「おい、翔馬。」

 

「Hey!なんで御座いやしょう!」

 

「今からわたしと模擬戦をしろ」

 

「はぁ!?いや、俺IS乗れねぇんだよ!?」

 

いや、まぁ正確には乗れるし一応専用機もあるんだけど……さすがにここじゃまずいだろが!色々と!

 

「何を言っている、お前は扱えるだろう。それも織斑より前に扱って見せたでは無いか……」

 

 

「「「えっ!?」」」

 

冬ちゃんの発した言葉によって周りは一斉に騒がしくなる

 

いや、そうなるでしょうね……分かってたよ……

 

「あんたバカか!?それは内緒にしろって言ったろ!?」

 

「何を今更、隠す事もあるまい……それよりも早く展開しろ。」

 

「いや、あのね……?あぁもう!わぁったよ!やりゃいいんだろやりゃァ!」

 

取り敢えず俺は自らの腰に差している刀を手に取る。

 

 

「万象一切灰燼と為せ!」

 

そして、お決まりの解号を叫ぶ

 

「流刃若火!」

 

 

その途端、俺の刀は天をも焦がす刀身に炎を宿した刀となる。

 

これが俺のIS、流刃若火。

 

束に頼んで昔ハマってた漫画の武器そのものをISにしてもらった。

 

そのため、自らの身にスーツ等は必要無い。だから今俺の手元にあるのはこの刀のみだ。

 

「全く、いつ見てもお前のISは奇妙だな……」

 

「そうか?俺的にはそんなことないと思うけどな。まぁ、それよりも、殺るならとっとと殺ろうぜ。」

 

俺は精一杯の剣気を冬ちゃんにぶつける。まぁ、これで冬ちゃんがビビるわきゃねぇんだけどさ……それでも、やらないよかマシだろ。

 

「……まぁいい。それでは、始めるぞ。」

 

「あぁ、生きるか死ぬかのサシで勝負しようぜ!」

 

これが俺のいけない所……「IS展開すると性格が変わる」

 

これは俺が小6でIS起動させてから変わってない事だ……束ちゃんにも「直したほうがいいよ!」って言われてるんだが……何故か直らない……

 

「言っておくがこれは模擬戦だぞ?あまり物騒な言葉を使うなよ?弱く見えるぞ。」

 

そういうと冬ちゃんは速攻で斬り込んで来る。まぁ、もう見慣れてるからなんとも思わないんだけれど……いや、我ながらほんとハイスペックに生み出してくれたよなぁ……研究者さんよぉ……

 

「甘いぜ!松明!」

 

瞬間、俺の振るった刀から炎が飛ぶ……元の漫画は飛ぶだけなんだが、俺のはちいとばかし違う。追撃が可能なのだ。

 

「くっ!」

 

「あららぁ?冬ちゃんどったのぉ〜?隙だらけでっせ?」

 

「う、五月蝿い!」

 

そう言って冬ちゃんは再度斬り込んで来る。そうそう同じ手が通用するかっての……

 

「冬ちゃーん?ちょーっと直情的になりすぎてるんじゃぁないのぉ?」

 

「ほう、本気で潰されたいようだな?」

 

冬ちゃんの攻撃に一層気合いが入る。防げなくはないけれど、これ以上行くと俺の刀の方が危ういかもしれない……ここでキメるしかないな……

 

「ファイナルフェイズ!」

 

この技でキメるぜ!

 

「必殺ぅ!」

 

「なっ!?させるかぁ!」

 

「焱熱地獄ぅ!」

 

俺の必殺技『焱熱地獄』は発動した瞬間、広範囲に火柱を発生させて範囲内のものを焼き払う。この技は本来仕掛けに時間がかかるのだが、俺の場合は瞬時に発動させることが出来る。

 

 

 

いやぁ、我ながらなんちゅうチートなんだか……自分で自分が怖いよ……

 

そして俺は倒れた冬ちゃんの喉元に自らの刀を突き付ける。

 

「ほい、まだやるか?てか俺としてはそろそろ辞めないと周りの視線が痛いんだが……」

 

「いいや、私の負けだ……やはりお前には勝てんな……」

 

「はっ!なわけ。暮桜なら俺なんか一撃だろ?」

 

「ふふっ、そうかもな」

 

『織斑千冬、SEゼロ。よって、勝者 悠生翔馬!』

 

その途端、周りから大歓声が響く……

 

いや、そんな盛り上がられても嬉しくないんだけど……

 

「よし、それでは1試合目はセシリアvs織斑……2試合目は悠生vs織斑の順で行う。異論は認めん、いいな。」

 

「いや、冬ちゃん?俺に拒否権ってモノは…… 」

 

「あるわけないだろう、人外。」

 

「ひでぇ!?なんか的を射てるだけにひでぇ!」

 

「それでは、1試合目……始め!」

 

俺の悲痛な叫びも虚しく1試合目が始まった……結果はというと……まぁ、もちろんセシリアの勝ち。序盤は一夏も結構攻めてたんだがな……まぁ、白式の性能を把握しないまま発動した零落白夜であえなく自滅……まぁ、初めてにしては上出来だろう……(冬ちゃんはなんか満足してなかったみたいだけれど……)

 

 

 

そして……

 

 

「2試合目……始め!」

 

やっぱやるんですね!俺一応教師だよ!?なんかもはや生徒と勘違いしてない!?

 

「よっしゃ!お互いいい試合にしようぜ!」

 

「あぁ……そうだな……」

 

一夏は初手から零落白夜を発動して突っ込んでくる。ほんと……猪突猛進なんだよな……戦略のせの字もない……

 

「まだまだだなぁ……そんなんじゃすぐに捌かれるぞ?」

 

「うりゃぁあ!」

 

「おーい、聞いてるかぁ?」

 

「まだまだァ!」

 

だみだこりゃ……もはや自分の世界に入ってらっしゃる……んー……取り敢えずこっちからも攻撃してみるか……そこで反撃出来たら結構なモンだろ。

 

「おーい一夏ー、そろそろこっちからも攻撃仕掛けるぞぉ〜」

 

「おう!ドンと来い!」

 

「言ったな?食らって後悔すんなよ?」

 

「は?ちょっ!待っ!」

 

「撫斬ぃ!」

 

 

 

 

俺は一夏の攻撃を捌きつつ一太刀浴びせる。『撫斬』は、炎を纏った流刃若火の一撃で相手を一刀両断する。まぁ、一夏相手にはこれくらいで十分だろ……

 

 

「喰らえぇ!」

 

 

「ぐぁっ!」

 

 

え?おいおい……もうはいダウンかよ……

 

「織斑一夏、SEゼロ 勝者、悠生翔馬!」

 

いや……あっけねぇなぁ……おい……

 

まぁ……勝ちに変わりはない……!?

 

バキィッ!!!

 

「冬ちゃん!なんか来るぞ!」

 

「なんかってなんだ!?」

 

「知らん!とにかくここは俺が引き受ける!冬ちゃんは生徒を安全な所に速攻で避難させろ!」

 

「分かった!」

 

俺がそう言うやいなや、黒い全身装甲のISがアリーナ内に侵入してきた。

 

「ありゃまぁ……軍隊さんのお出ましだぁ……」

 

その数……ざっと30体……いくらなんでも多すぎだろぃ……

 

「おい翔馬!」

 

冬ちゃんからプライベートチャンネルで話しかけて来た……今それどころじゃないっての……

 

「さっきの攻撃でセーフティロックがかかったらしい!扉が開かないんだ!」

 

「マジかよ……おい一夏!いつまで寝てる気だよ!早く起きやがれ!」

 

俺は、さっきから気絶してる一夏を叩き起す

 

「どうした?」

 

すると一夏は間延びした声で返事をする……

 

「どうしたもクソもあるか!敵が攻めてきてんだよ!……取り敢えず!お前は今すぐ冬ちゃんとこ行って扉ぶった斬って来い!」

 

「わ、わかった!」

 

そう言うと一夏は冬ちゃんの元に飛んで行く

 

「ふぅ……着任2日目でこれかよ……先が思いやられるぜ……」

 

取り敢えず、周りにこれ以上被害は出せねぇ……やった事ねぇけど……あれをやるか。

 

「城郭炎上!」

 

俺がそう叫んだ途端、俺と敵の周りを炎が囲む……

 

「何とか上手くいったみたいだな……さぁて……敵さんよォ?覚悟はできてるんだろうなぁ、おい……」

 

 

 

教え子を怖がらせた代償……きっちり払ってもらおうか……!

 

俺は流刃若火を発動する。真っ赤に燃え盛る紅蓮の業火を纏った刀身は、妖しく揺れ動く……

 

「喰らえ!壱の秘剣、焔玉!」

 

瞬間、俺が振り切った刀から炎が飛ぶ。

 

「まだまだ行くぜぇ!?」

 

途端、光の粒子に包まれてISが解除される……

 

「え?ちょっ!待っ!」

 

「ひょっとして……これやばいんじゃない?」

 

さてさて、どうしよう……アイツらの攻撃は単調だからそこまで攻撃を食らう頻度は少ない……だけど……生身vs機械……どっからどう見ても勝ち目はねぇ……最悪、この刀であの技を放つしか……

 

「……やるしかねぇよな……!」

 

俺は、抜刀していた刀を鞘に戻す。そして、無行の位を取る……

 

「すぅ………………ふぅ……………………」

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

〜千冬side〜

 

「アイツ……ISを解除して一体何をするつもりだ!?」

 

私は、生徒全員を避難させ終えて、今一度ピットに戻ってきた。そこで私が目の当たりにしたのは驚愕の光景だったのだ……

 

 

「おい、翔馬!バカかお前は!生身でISに勝てるわけが無いだろう!」

 

「お、冬ちゃん戻ってきてたんだ。てっきりあのまま避難したかと思ったぜ。」

 

「なわけないだろう!それより何故ISを展開しない!?」

 

「出来たらとっくの昔にしてるよ!なんか知らねぇけどよ……突然展開出来なくなったんだよ!」

 

「それはSEが切れたからだろう!1度補給に戻って来い!」

 

「馬鹿野郎!今俺が戻ったら敵さんの思う壷じゃねぇか!それより、あのISに人は乗ってんのかよ!」

 

確かにそうだが……いや、アイツなりの何か作戦があるのかもしれん。

 

「そのISに人は乗っていない。所謂、無人機だ。」

 

「そっか!ならぶっ潰しても問題ねぇな!」

 

「は!?お前一体何をする気だ!?」

 

なにか嫌な予感がする。そう、私の勘が告げている……結果、その勘は的中した。

 

「アイツらを一撃でぶっ潰す!そして速攻で帰る!」

 

「バカ!無理に決まっ……!?おい!」

 

そこで翔馬との通信は途絶えた。

 

「ったく……何事もないといいが……」

 

私は、ただただ見守る事しか出来なかった……私は本当に情けない教師だ……

 

 

 

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

〜翔馬side〜

 

「さてさて、無人機ならば何してもいいよな……なぁ!?」

 

俺は、再度構えを取る……呼吸を整えて、この一撃に全てを賭ける為に。

 

「見様見真似飛天御剣流……」

 

そう、俺が中学の頃に見た漫画で唯一かっこいいと思った技……十字傷の流浪人の使う技……

 

「龍巻閃!」

 

その途端、巨大な竜巻が敵を襲う……

 

「まだまだァ!旋!」

 

「もういっちょぉ!凩!」

 

「嵐!吹っ飛びやがれぇえぇえ!!」

 

俺の放った3つの剣撃は敵を切り裂きながら上へと登っていく。

 

「よっしゃ!やりぃ!?」

 

 

 

ふはっ!慢心してたよ……敵さんはもう一体いたんすね……

 

「ちょっ!間に合わんっ!くっそぉ!」

 

俺がは死を覚悟した……その時

 

 

ガギィン!

 

俺の目の前に、白いISが現れた……このアリーナ内でこのIS使えんのはただ一人……

 

「一夏!なんで戻ってきたんだよ!」

 

そう……俺の前にいたのは敵の攻撃を防いでる一夏だった……

 

「そう易々とお前を死なせてたまるかよ!まだ勝負はついてねぇ!」

 

 

 

「はっ!お前らしいや!んで、なんか策はあんのか?」

 

「ねぇ!とにかくアイツをぶった斬る!」

 

「おう、了解!」

 

俺は再度、手元の刀に手をかける。

 

これが最後だ……これで決めなけりゃ2人ともここでお陀仏決定だ……だから、今まで封印してた最凶の技をここで使う。

 

「一夏!お前の零落白夜ちょっと貸せ!そしてあいつの元まで俺を運んでくれ!」

 

「あぁ、分かった!でも、チャンスは1回きりだぜ!俺の方もそこまでSE残ってねぇ、これで決めなけりゃ……」

 

「2人ともここでお陀仏決定!それで十分だぜ!」

 

ふっ、一夏も同じ考えだったみたいだな……やっぱ脳筋同士同じこと考えやがる。

 

 

「シャっ!行くぞ!」

 

「あぁ、吹っ飛べぇぇぇ!!」

 

一夏の助けによって俺は空高く飛び上がる。これが最後だ……俺は流刃若火を口に咥え、零落白夜を鞘に戻す。

 

「我流飛天御剣流!」

 

そう、俺アレンジの技!

 

「くらいやがれ!三段抜刀術!双龍閃 極!」

 

俺の放った斬撃は敵の懐めがけて飛んで行く。しかし生身とIS……力の差は歴然だった……

 

「やっぱ一筋縄じゃ行かねぇよな……まぁ、そこも織り込み済みだけどよ!」

 

再度構えを取る……刀を鞘に戻し、無行の位に移行する。

 

「見様見真似飛天御剣流!」

 

「九頭龍閃!これで最後だァ!」

 

 

 

ズガァアン!

 

俺の放った渾身の斬撃によって、無人機は盛大な爆発を起こす

 

 

「きたねぇ花火だなおい……」

 

まぁ、それでも自分の教え子を守ることが出来た褒美としては上出来か……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

 

 

 

後日談というか今日のオチ

 

 

結局、あの後ピットに戻ったら冬ちゃんにこってり説教されて、またもまーやんに泣き付かれた……いや、泣きたいのはこっちだっての……その後、冬ちゃんに引き摺られて医務室に連れてかれた俺は案の定全身打撲の全治1週間と言われた……(まぁ、クラスの子達に人外を見るような目で見られたのは言うまでもない。)

 

 

 

 

 

次回に続く

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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IS学園、晩夏のリアル野球BAN祭り

では、どうぞ


「いやぁ……やることがねぇな……」

 

今日は土曜日……いつもなら部屋でテレビ見てるかなんかしてるんだけど……今日に限っては何故かそんな気も起きないんだよな……

 

「一夏達誘ってバッセンでも行くか……」

 

流石に暇すぎるし、このまま部屋にいても仕方ないんだよな……やることがねぇし……

 

 

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

つーわけで、食堂に行ったら丁度一夏と箒がセシリアと話してるとこだった。

 

「よう、相変わらず仲良いなおい。」

 

俺は一夏の背中を強めに叩く

 

「痛っ!何すんだよ!」

 

「いや、別にこれといってなんも?」

 

「あら、翔馬さんじゃないですか!」

 

「よう、セシリア。元気いいな。」

 

「あぁ、翔馬。久方ぶりだな!」

 

「おぉ!箒じゃねぇか!中学ん時以来か?」

 

「そうだな……ところで、翔馬は一体何をしに来たんだ?」

 

「いや、暇だからよ。一夏連れてバッセンでも行こうかって思って部屋行ったら、楯無ちゃんが食堂に行ったって言ってたもんでよ。」

 

 

「ふーん、そうなのか。なら……私達も行っていいだろうか?」

 

「別に問題ねぇよ?なんだったら普通に誘おうって思ってたしな。」

 

「そうか!なら支度してくるから少し待っていてくれ。」

 

そう言うと箒はそそくさと立ち上がり部屋に戻る。

 

「りょーかい。んじゃ、駐車場んとこにおるわ。」

 

「あぁ、分かった!」

 

ほんと……最近の若い子は元気なこって……まぁ、俺もまだ17だから人のこと言えねぇんだけど。

 

「さて、俺はまーやんに車でも借りてきますかね……」

 

貸してくれるかわかんねぇけども笑

 

 

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

〜駐車場〜

 

あの後、まーやんに無理言って車を借りた俺は1人駐車場へと向かっていた。

 

 

「えっと……黒のステップワゴンだったよな?……何処だ……?おぉ、あったあった!」

 

 

職員室から歩いて10分位のところにその車はあった。俺は、エンジンをかけてクーラーを効かせておく。ちなみにこれは俺がいた派遣会社のとある人がいつも帰りにやっていた事だ。

 

「ふぃぃ……やっぱ外は暑いな……」

 

俺は一旦車から出るとポケットからタバコを取り出し火を付ける

 

「ふぅ……んぉ?なんだありゃぁ?」

 

吸い込んだ紫煙を吐き出しつつ空を眺めていた俺は、ふと視線を前に戻してみると、一夏らしき人物が数名の女子に囲まれていた。

 

「またか……」

 

ほんとアイツはモテるよな……羨ましすぎるよ……まぁ、見て見ぬふりをすんのもアレだし、助けてやるか。

 

「おいおい、お嬢ちゃん達?一夏にアタックすんのはいいけど、あんまり執拗い女は嫌われるぜ?」

 

俺は近くにいた女子生徒に声を掛ける。

 

「うるさいわね!中卒の落ちこぼれは黙ってなさいよ!」

 

「そうよ!人類の底辺になんか言われたくないわ!」

 

「そうそう!社会不適合者は黙ってなさいよ!」

 

 

おうおう……酷い言われ様だねぇ……

 

 

「おい!人の担任に向かってなんて口聞いてんだよ!」

 

「一夏くんには関係ないわよ!」

 

「そうそう!あなたは私たちの味方をしていればいいの!」

 

 

いや、一夏……別にフォローしてくんなくてもいいんだぜ?なんせこの子達の言ってることはホントのことなんだからよ……?

 

 

「まぁまぁ、一夏よ……そう怒りなさんなって。彼女達の言ってることは何一つ間違っちゃいねぇんだからよ。」

 

「だけど……!そんなの見逃しておけるかよ!」

 

やっぱ引き下がんねぇか。仕方ねぇ……これだけは使いたくなかったんだがな……

 

「一夏、俺の為に言ってくれるのは分かる。でもよ?別に俺は気にしちゃぁいねぇ。そうやって人の粗ばっか探すやつはロクな人生を歩まねぇんだよ。社会不適合者の俺が言うんだから間違いねぇ。それと、そこの女子生徒諸君。」

 

「な、何よ……!」

 

「あんまし人の悪口ばっか言ってると結婚のチャンスを逃すぜ?」

 

「「ぐぅっ!?」」

 

俺の一言が聞いたのか、それ以降女子生徒が喋ることは無くなった。

 

「それじゃ一夏ぁ、早く行くぞぉ〜。みんな待ってんだからよ。」

 

「ちょ!待てよ、翔馬!」

 

 

俺は一夏に声を掛けると、咥えていたタバコを携帯灰皿に押し込み駐車場へと元来た道を歩き始めた。

 

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

〜駐車場〜

 

俺が再び駐車場に戻った頃には皆揃っていた。

 

 

……ん?

 

 

あれ?なんか見慣れない方もいらっしゃるようなのですが?

 

「あのですね……?何故ここに千冬お嬢様がいらっしゃるのでしょうか……?」

 

「なんだ翔馬、私が行ってはなにか不味い事でもあるのか?」

 

アイエエェ!冬ちゃん!冬ちゃんナンデ!

 

「い、いや?べ、別にな、なんもねぇけど?」

 

やっべめっちゃ動揺してるやん俺。

 

それにどちらかっつーと来てもらっちゃ困る……みたいな?

 

この後、俺は帰りに酒買って帰るつもりだったし?

 

 

「ならば問題なかろう……よし!それでは出発だ!」

 

いや……なんで誰よりもあなたが1番行く気満々なんですかね……連れてくの一応俺だよ?

 

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

〜車内〜

 

「おい、翔馬。なんで貴様が運転している。」

 

「いや、俺が車借りたんだぜ?てか、ンなこと言うならなんで冬ちゃんが乗ってんだよ?」

 

「私も行きたくなったんだ。これ以上の理由はあるまい。」

 

「じゃ、せめて発案者に敬意を払うとかなんかしとくれよ……」

 

「なぜ人外に敬意を払わなければならんのだ?」

 

「いや、一応俺も人間だからね!?人を地球外生命体みたいに扱わないでくれる!?」

 

「半ば地球外生命体みたいなものだろう」

 

いや……確かにそうだけれど……

 

「納得が行かないのならばもっと言おうか?生身でISの装甲を真っ二つにできるやつなどもはや人外としかいい用がなかろう」

 

「分かった分かった!もう人外でいいよ!ンな事よりもう着くぞ!」

 

 

 

くっそぉ……なんか腑に落ちないけど……仕方ねぇよな……

 

俺は……人間の姿をしたナニかなんだからよ…

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

〜バッティングセンター陽炎〜

 

 

「いやぁ、初めて来たけど中々に広いな……」

 

「あぁ、気をつけないと迷子になってしまいそうだ」

 

ふと箒が発した言葉を脳内で妄想してみる……箒が迷子ねぇ……やばい、なんか背徳感があるな……

 

「おい、翔馬……」

 

「Hey!なんでございやしょう!」

 

「何か失礼なことを考えていなかったか?」

 

「い、いえいえ!そんな事滅相もございません!!」

 

やっべ、バレてる……こりゃうっかり下手な事言えねぇな……

 

「そ、そんなことよりも!一夏が打つみたいだぞ!?」

 

 

俺が慌ててバッターボックスを指差すと丁度一夏が立っていて、もう球を打とうとする気満々だった。

 

 

ここで俺はあることを考えた……まぁ、ネタが古いから通用するか分からねぇんだけど……

 

 

俺はバッターボックスの一夏に大声でこう叫ぶ

 

「おい、一夏ァ!」

 

「なんだよ翔馬!」

 

「左で打てや!」

 

「はぁ!?出来るわけねぇだろ!?俺は右利きなんだぜ!?」

 

まぁ、予想通りだな…。

 

「…………」

 

俺は一夏を冷たい目で見続ける……ここでやらなければ話が進まねぇんだよ!

 

「わかったよ!やりゃぁいいんだろ!」

 

「おっしゃぁぁ!」

 

よし、これでリアル野球BANの完成だ。隣では箒がしきりに「右で打て!」って叫んでるけど……まぁ、当の本人は聞く耳持たねぇだろうな……

 

「おい、翔馬……なんてことをしてくれたんだ……」

 

「ん?どうかしたか冬ちゃん?」

 

「アイツはああなったら手が付けられん……自然に燃え尽きるまで待つしかないんだ……」

 

気がつくと隣では冬ちゃんが死んだ魚のような目で遠くを見ていた……あ、目つきは元からか!(KONAMI感)

 

 

 

 

まぁ、そんなこんなでみんな楽しんでたから良しとしよう……まぁ、一夏があの後ずっと左で打ってたのは流石に笑ったけど。

 

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

 

後日談というか今日のオチ

 

〜車内〜

 

「いやぁ、一夏がまさかあんなに負けず嫌いだったとはな……いやはや恐れ入ったよ……」

 

「う、うるさい!元はと言えば翔馬が「左で打て」とか言ったのが悪かったんだろ!?」

 

「ははっ、そうだったな!悪ぃ悪ぃ!」

 

「いや、それにしてもこうやって一緒に外出るのは何年ぶりだろうな……」

 

冬ちゃんが柄にもなくしんみりとした口調でそう呟く……

 

「あららぁ?冬ちゃんらしくない言葉だねぇ?暑さで頭イっちゃったんじゃないのぉ?」

 

「翔馬……学園に戻ったら覚えておけよ……?」

 

「なぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?!?!?」

 

「ふふふ……帰ってからが楽しみだ……」

 

あのぉ…………冬ちゃん……?顔が悪役の顔になってまっせ……?

 

「大変申し訳ございませんでした.……!」

 

 

 

まぁ、そんな事言っても許してくれる筈もなく……学園に戻った俺は冬ちゃんに模擬戦という名の殺戮ゲームに参加させられましたとさ……めでたくねぇ……

 

 

 

 

 

 

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

 

次回に続く

 

 

 

 




どうも、臥炎です。今回の伏線……皆様もう気が付いたでしょうか?

この伏線はこの次の次で明らかになります……


お楽しみに。


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転校生はチャイニーズ

投稿遅れてすいません。次回はもう少し早く上げられるように努力します。




それでは、どうぞ


「ふぅ……やっぱこの時間が最高だな!」

 

 

 

俺は今日も例に漏れず、屋上でタバコを吹かしていた……

 

 

 

俺が今通ってる学園は、束の馬鹿が作り出した「IS」とかいう奴を乗りこなす為の技術を教える所……らしい。本来、ISってのは女にしか動かせないらしいんだが……これまた何処ぞの馬鹿が試験会場間違えてそこに置いてあったISにうっかり触っちまったもんだからあら大変……あれよあれよという間に強制入学つう形でこの学園に来たわけだ……まぁ、俺は最も教師としてだがな。

 

 

 

まぁ、俺としては別に不満なんかねぇんだけど。

 

 

 

「さて……そろそろ教室に戻りますかね……」

 

 

 

俺は咥えていたタバコを灰皿に捩じ込むと屋上を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

 

 

〜鈴side〜

 

 

 

「おっかしいなぁ。ここら辺のはずなんだけど……」

 

 

 

あたしは今絶賛迷子中だった……そうよ!悪いのは無駄に広いこの学園のせいよ!そう!学園が悪いのよ!

 

 

 

あたしは、地図とにらめっこしながらも元来た道を戻っていく。自分ではそこまで方向音痴ではないと思うんだけど……

 

 

 

「きゃっ!」

 

 

 

ドスッ!

 

 

 

いきなり目の前が真っ暗になった。なんか凄く背の高い物に埋もれているみたい……

 

 

 

「おい、いつまで人の胸に顔埋めてんだ鈴……」

 

 

 

 

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

 

 

俺は教室に向かう道を1人歩いていた。なんで俺が教師になんざならなきゃいけねぇんだよ……なんて事を考えながらも教室への道を歩いていく。

 

 

 

そんとき、いきなり俺の胸に何かが飛び込んできた。たく……ちゃんと前見ろっての……俺は半ば嫌気がさしながらもそのぶつかってきた物に目を向ける。

 

 

 

「おい、いつまで人の胸に顔埋めてんだ鈴……」

 

 

 

「ふぇ!?あ、ごめんなさい…ってあんた……もしかして翔馬?」

 

 

 

「おう、なんだよその人ならざるものを見るかのような目はよ……」

 

 

 

まぁ、人じゃねぇから仕方ねぇのかも知んねえけどよ……

 

 

 

「んで、なんでお前がここにいんだよ?小学生は小学校に戻れ」

 

 

 

「あ、あんたまでバカにするのね!?」

 

 

 

「はいはいチャイナちょちょ夢心地?」

 

 

 

「いーあるふぁんくらぶ……じゃないわよ!」

 

 

 

やっべぇ、すげぇ楽しい。後ちょっとだけ弄ってみるか。

 

 

 

「神戸中央区元町駅前、今日からドキドキニーハオハンユー講座、大人中高生おばちゃんにこんにちは?」

 

 

 

「ダメダメあなたもここでは『你好!!!』。じゃないわよ!ほんと何やらせんのよ!」

 

 

 

「いや、悪ぃ悪ぃ。お前があまりにもノリがいいもんでよ。」

 

 

 

「ウニャァァァァ!!!」

 

 

 

いや猫か……確かに猫っぽいなとは思うけどよ……

 

 

 

「ほーら、いい子だ……猫じゃらしだぞぉ?」

 

 

 

俺がポケットから猫じゃらしを取り出して鈴の前にかざすと鈴はじゃれ始める。

 

 

 

「お前……もう猫じゃねぇか……」

 

 

 

 

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

 

 

 

 

「翔馬〜ちょっと話があんだけどさ?」

 

 

 

3限目の授業が終わった後、一夏が俺を呼び止める……たく、この後屋上でタバコ吸おうと思ってたのによ……

 

 

 

「あんだよ……なんか用か?」

 

 

 

「2組の代表って誰になったんだよ?」

 

 

 

俺がンな事知ってるわけねぇだろが。そう言うのは冬ちゃんに聞けよ……

 

 

 

「知らねぇよ……どうせ何処ぞのチャイナガールがなったんじゃねぇの?」

 

 

 

俺は超当てずっぽうで答えてやった。確かあいつ2組に編入だって聞いてたしな。

 

 

 

そして、俺の予想は当たる訳だが……

 

 

 

「呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーン!お邪魔するわよ!」

 

 

 

たく……うるせぇのがまた来やがった……

 

 

 

「邪魔すんなら帰ってや……」

 

 

 

「それじゃ、ばいばーい!……って違うわよ!」

 

 

 

ノリの良さは変わんねぇなこいつ……

 

 

 

「んで、何の用だ鏡音リン」

 

 

 

「私は音楽ソフトじゃないわよ!」

 

 

 

「そうですかい……早く要件を言え……こちとら早く一服したいんだよ……」

 

 

 

「ほんとそういう所は変わってないわね……まぁ、いいわ!」

 

 

 

いや、良くねぇよ……お前のせいで俺の貴重な休み時間が減ってんだよ……

 

 

 

「2組の代表、私になったから!だから一夏!翔馬!私と当たるまで負けんじゃないわよ!」

 

 

 

おい……なんで俺まで巻き込まれてんだよ………Twi○terだったら速攻でブロックされてぞ?

 

 

 

キーンコーンカーンコーン……

 

 

 

「あ、チャイムなったな……」

 

 

 

「おい、一夏……てめぇのせいだぞ……」

 

 

 

「なんでだよ!?」

 

 

 

お前のせいで俺の休み時間が無くなったんだ……

 

 

 

「まぁ、いい。次の時間はちょうど実技指導だ……覚悟しとけ……」

 

 

 

大の大人が高校生にガチ切れしている姿がそこにはあった。というか、俺だった。

 

 

 

 

 

 

 

☆♡☆♡☆♡☆♡☆♡☆♡☆♡☆♡☆♡☆♡☆

 

 

 

〜第3アリーナ内〜

 

 

 

あの後、タバコ吸う暇もなく冬ちゃんに呼び出された俺は、半ば嫌々ながらもアリーナへと来ていた。

 

 

 

「さて諸君、今日からISを使った実習が始まる。これは兵器だ。人を殺せる力がある。そしてお前達はISを扱うに当たってそれ相応の責任が伴う。遊び感覚でこの授業を受けるのならば今すぐに出て行け。厳しい言葉を言うが、これはそういうものだ」

 

 

 

さすがブリュンヒルデ……言う事が違うねぇ……まぁ、俺にゃぁ関係ないけども。

 

 

 

「よし、それじゃ翔馬。やってみろ」

 

 

 

「は?」

 

 

 

今この人なんつった?俺にはよく聞こえなかったんだけど……?

 

 

 

「は?じゃない。お前が手本を見せろと言ってるんだ。」

 

 

 

「アホちゃうか?普通俺じゃなくて生徒の誰かにやらせるべきだろが。一夏とか、セシリアとかよ。」

 

 

 

「やかましい。早く殺れ。拒否権はない」

 

 

 

 

 

嘘やん……

 

 

 

 

 

まぁ、やるんやけど……

 

 

 

 

 

「取り敢えず、最初はISの起動時間からだ。目標は0,5秒を目指せ。それでは、翔馬。やって見せろ。」

 

 

 

「了解……万象一切灰燼と為せ……流刃若火!」

 

 

 

その瞬間、俺の刀に紅蓮の炎が纏われる。これで展開完了だ。

 

 

 

「……これでいいだろ?」

 

 

 

「あ、あぁ。山田君、タイムを」

 

 

 

「あ、はい!えっと……0,1秒です!」

 

 

 

「よし、合格だ」

 

 

 

いや、合格もクソもねぇだろ……

 

 

 

 

 

 

 

その後、セシリアが0,5秒、一夏が0,8秒とまぁ、初めてにしては上出来な数値を叩き出していた。

 

 

 

 

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

 

 

「よし、次はISの操作に関してだ。まずは翔馬、やって見せろ」

 

 

 

「だからァ!なんで俺なんだよ!冬ちゃんがやりゃいいだろが!」

 

 

 

「喧しい、お前に拒否権など無いわ!さっさとやれ!」

 

 

 

「なっ!?くっそ!やりゃいいだろ!?」

 

 

 

「あぁ、最初から素直にやればいいんだよ。まぁ、逆らったバツとしてそれ相応のレベルにあげるがな」

 

 

 

いつからアンタは悪役になったんだよ……

 

 

 

「取り敢えず、お前はアリーナ天井まで瞬時加速で行ってそこから更に瞬時加速を使って下まで戻ってこい。因みに制限時間は5秒だ」

 

 

 

「はぁ!?馬鹿なんじゃねぇの!?俺一応教師だぜ!?」

 

 

 

「喧しい、人外のお前なら出来るだろう」

 

 

 

「見事に全てカミングアウトしてくんじゃねぇ!」

 

 

 

 

 

 

 

とまぁ、そんなこんなもあって。謎の実践訓練は幕を閉じた。

 

 

 

え?冬ちゃんのお題?勿論クリアしたぜ。まぁ、面倒だったから瞬間移動で終わらせたけど。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

 

 

後日談というか今日のオチ

 

 

 

 

 

あの後、鈴と近所の定食屋で飯食ってから俺は自宅に戻った。そして玄関前に冬ちゃんがいたもんで家に入れてウォッカをショットで飲ませてやった。反省はしている。後悔はしていない。




多少、無理やり感があるかもしれません。次回はフランスとドイツの方が登場致します。やっと本編に入れる……


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ドイツとフランスからの転校生

どうも、あけましておめでとうございます。投稿が遅れてしまいすいません……


「ねぇねぇ、聞いた?うちのクラスに2人転校生が来るんだって!」

 

 

 

「ほんと!?一夏君みたいにイケメンだといいなぁ……」

 

 

 

 いや…… 一夏そこまでイケメンやないやろ……

 

 

 

 

「ほんとそれね!」

 

 

 

 

 

 

 

たく……高々転校生2人になんでそんなテンション高ぇんだよ……

 

 

 

「おらおら、お前ら席に着けぇ〜今からお待ちかねの転校生紹介すんぞ〜」

 

 

 

「ねぇ先生!」

 

 

 

「なんだ青髪ロン毛」

 

 

 

「その転校生ってどんな子なんですか?」

 

 

 

「俺がそんなの知るかよ……まぁ、ドイツとフランスからきたっては知ってるけどよ……」

 

 

 

「えぇー!なんて知らないんですか!?使えない人ですね……」

 

 

 

「おい、青髪ロン毛……お前1週間課題3倍な」

 

 

 

「なあぁあああああああぁああああああああああああああああああああぁぁぁ!!!」

 

 

 

「やかましい、黙れ。ほら、入ってきていいぞー」

 

 

 

俺は廊下の外で待ってるであろう2人の転校生を教室に呼び入れた。

 

 

 

「失礼します」

 

 

 

1番最初に入ってきたのは金髪の少女だった。

 

 

 

あれ……?こいつどっかで見た気がすんだよな……

 

 

 

まぁ、いいか……

 

 

 

続いて2人目……

 

 

 

「……失礼する」

 

 

 

次に入ってきたのは銀髪の眼帯少女だった。

 

 

 

ん?こいつもどっかで……

 

 

 

「まぁ、いいか。んじゃ、自己紹介してくれ……」

 

 

 

「はい、僕はシャルル・デュノアです。世界で1人の男性操縦者がいるという事で来ました。これから、お願いします」

 

 

は?今こいつ何つった!?俺の聞き間違いじゃねぇよな!?

 

まぁ……いいや。後で詳しく聞くか……。

 

 

 

 

「おら、次の奴早く自己紹介し……ろ!?ってまァ!?」

 

 

まさかまさか、次のヤツまで知ってる奴だとは……

 

 

「おい、なんでここに被検体No.39がいるんだ?」

 

 

「なぁあぁあああああああぁああああああああああああああああああああぁぁぁ!?!?!?!?」

 

 

嘘だろコイツ!俺の事バラしやがった!

 

「と、取り敢えずお前ら2人今すぐ俺の部屋に来い!マジで洒落にならんから!」

 

俺は、転校生2人の腕をとって自室へと引きずって行った

 

移動中、周りのめせんが痛かったが今はそんなこと言ってられない!

 

 

〜1238号室 翔馬の部屋〜

 

2人を自室まで引きずってきた俺は、早速疑問をぶつけることにした。

 

「よし……取り敢えず……シャル……お前からだ……」

 

「うん……」

 

「言いたいことはチョモランマ並にあるけど……今は1つだけ聞かせてくれ。なんで……男装してんの?」

 

「え?え、えっと……似合って……ない……かな?」

 

そう言ってシャルは上目遣いで俺の顔を見る。いや、ダメとかじゃねぇけど……つか、もはや理由も予想ついてるけど……

 

「いや、ダメとかじゃねぇよ?つか、めっさ似合っとるよ?けどね……はぁ……まぁ、いいわ。んじゃ、ラウラ。次はあんただ。」

 

俺は、ラウラに話を振る。此奴ァ……いいたかねぇけど……俺の悪友みてぇなもんだ……

 

「なんだ?被検体No.39」

 

「だから、その呼び方やめろォオオオォオォォォォおおおぉおおぉおおおお!!」

 

「じゃぁ、なんと呼べばいいのだ!」

 

「うぐっ……翔馬……今の名前は悠生翔馬だ……」

 

「そうか、ならば翔馬。貴様は何故ここにいる。」

 

「いやだから、それは俺のセリフだっつーの!」

 

「うるさい、答えろさもなくば尋問してでも聞き出すぞ?」

 

いや、マジで洒落にならねぇ!現役軍人の尋問って絶対やべぇやつやんか!

 

「詳しいこたァ冬ちゃんに聞けや。あいつが無理やり連れてきたんやから……」

 

「そうか……なら私も理由を聞い語ろう。織斑教官がここにいると聞いてな。遥々来たのだ。」

 

「いや、理由はそれだけじゃねぇだろがクソッタレ。」

 

「は?何を言っている。それ以外の理由があるものか!」

 

「へっ!どうかよ。大方、一夏のせいで冬ちゃんが大会2連覇できなかったことに関して逆恨みしてきたんだろが。」

 

「なっ!お前までもあいつの肩を持つというのか!?」

 

図星かよ……まぁ、いいや。ハナからそんなことはわかりきっていた。

 

「いいか?冬ちゃんが二連覇出来なかったのは一夏のせいじゃねえ。正確には俺のせいだ」

 

「な、なんだと!貴様が悪いのか!?」

 

「ああ、そうだよ...俺があそこで下手打ってなけりゃあいつは二連覇できたんだよ。だから一夏を恨んだって仕方ねえだろが」

 

「ぐぅ……たしかにそうだな……しかし、貴様は生かしておけん。よっていずれ決着をつける。それまでせいぜい首を洗って待っているんだな」

 

「ああ、楽しみにしてるよ」

 

取敢えず、ラウラとの話はこれでいいな……さて、お次は……

 

「シャル、お前の番だ」

 

「うん、僕の事がしりたいの?いいよ、何でも聞いてほしいな」

 

「いや、それはお前のセリフじゃねえだろ...まあ、いいや。そんで、なんでここに来た?」

 

「うん、それはね……?かくかくしかじかで……」

 

「ほーん、まるまる太った豚って事か……」

 

「お前らは何言ってんだ……」

 

いやね?最早予想はついてるわけよ?どうせ大方お袋の差し金でイッチーの白式データでも盗みに来たんやろ?そのついでに俺の流刃若火のデータも手に入りゃ万々歳とか思ってんだろ?知らんけど(天下無双)

 

「しゃーねぇな……俺の流刃若火やっからこれでもあのババァに送っとけや」

 

俺は手元にある日本刀をシャルに手渡す。これだけでもありゃ十分だろうよ。

 

「え!?いや……でもいいの?」

 

「おう、別に問題ねぇよ。それ1つだけじゃねぇからな。俺のISはよ。」

 

「え?それってどういう……?」

 

シャルが不思議そうな顔で俺を見てくる。

 

「そのうち分かるぜ。その身を持ってして……な」

 

俺は取り敢えず調弄す。今はまだ知られるわけにゃいかねぇんだよ

 

「まぁ、んなわけだ。あとはこっちで根回ししといてやっからよ。シャルはとりま女だって事バレねぇように生活してくれや。頼むぜ?」

 

「うん、わかったよ。」

 

「ほんとにわかったんだか。まぁ、いいや。あと、ラウラ!」

 

「なんだ翔馬。」

 

「とりま、近々一夏のバカと飯食いに行く予定やからお前も来いや。そんとき決着つけろ。」

 

「あ、あぁ……わかった。」

 

「よし、んじゃ解散。お前らは教室に戻れ……ついでに自習ってみんなに伝えといてくれや。」

 

「え?ちょっと翔馬?」

 

「お前はどうするんだ?」

 

「俺はやることがある。それが終わってから行くさ。」

 

「わかったよ。それじゃあね。」

 

「わかった、それじゃまたな。」

 

バタン

 

 

 

 

たく、やっと出ていきやがったか……さて、それじゃシャルの親父に連絡入れとかねぇと……

 

「おい、親父……久しぶりだな」

 

「おぉ、翔馬じゃないか。どうかしたのか?」

 

「親父の娘の件だよ……」

 

「やはりわかったか……すまんな……あれは儂のやったことではないんだ。」

 

「知ってるよ、んな事くらい。どうせあんたんとこのババァがやらかしたんだろ。とりま、俺の流刃若火送っといてやっからそれで何とかしろや。あと……シャルが女だってバレた時のために、一旦俺んとこに籍を移すからな。」

 

「あぁ……わかった……シャルを頼む……」

 

「了解だ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

後日談と言うか、今日のオチ

 

結果的にシャルが女だって事はバレた。一夏のバカがシャワー浴びてるとこを見ちまった事によってな。まぁ、後は想像通りだ。フランスの上層部はシャルの国籍を取り潰しやがった。まぁ、その事も予想してた俺は速攻でシャルに日本国籍を取らせて俺の家に住ませることにした。まぁ、仕方ねぇだろうしな。(その結果それを知った冬ちゃんにド叱られたのは言うまでもねぇ)

 



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