望んだ世界に転生したけど、なんか違う。 (叶屋グリ)
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みんな大好き転生の時間だぜ?喜べ!

お試し投稿


「バンドリ」という音ゲーにハマったのは約一年前。始めた理由はとにかく音ゲーがしたかったからだ。

だが、ほとんどがオリジナルばかりであったり、タップがしづらく操作が難しいものばかりで、某ナムコの有名な音ゲーも上手くできなかったほどだ。

そんな時に「バンドリ」の広告を発見したのだ。

曲は当然として、優しい世界観や心温まるストーリー、魅力的なキャラクターに引き込まれるまで1日とかからなかった。

課金はしない派だったのに、気がつけば無理をしない課金(無課金)勢になっていた。それに加え、CDやコラボシャツなど、様々なものに手をつけはじめた。

当時飽き性だった俺がグッズを買った時などは、周りにとても驚かれたのを覚えている。

 

俺が何故「バンドリ」の話をしているのか。

それはこの度、死んだ私の転生先となるからだ!

 

死んだ原因は忘れたが、希望の転生先を神を名乗る奴(翼黒いし絶対嘘だ)に聞かれ、その際に希望したのだ。

高校生だった俺は厨二病が抜けきらず、チーレムに憧れる身としては異世界転生やバトル物の世界を夢見ていたりもした。

しかし、王の宝物庫やベクトル操作やザ・ワールドを貰ったとしてもなんやかんや死ぬ気しかしなかったのだ。

なのでせめて好きなキャラクターがいる世界を所望したのだ。

なお、自称神は必要なものはすでに用意しており、時期が来れば手にはいると教えてくれた。必要なもの……金だな!

とても便利だ、ありがとうと伝えたら「金は自分でどうにかしろ」と言われた。解せぬ。

 

思い返せば平凡極まれりな人生だった。

ただ同じ毎日を繰り返し、刺激を欲しても不動に自室の布団に佇む日々。

どうせすぐ飽きると知っているから、数少ない趣味を全力で楽しむだけの人生だった。

いや、楽しめていたのだろうか?

だから俺は、とにかく前世よりは充実して幸せな人生を送ろうと心に決めたのだった。

あわよくば好きなキャラとお近づきにはなりたいがそれは二の次だ。

俺は絶対幸せを掴んでみせる!

 

そんなこんなで俺、泉 遊太郎はめでたく無事「バンドリ」の世界に生まれ落ちたのだった…………

 

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「次のニュースです。昨日行われた弦巻カンパニー主催のデュエルモンスターズ東日本大会ベスト16がついに出揃いました!アイドルグループ「Marmalade」のあゆみちゃんもベスト16入りを果たしており……」

 

 

ヲイ自称神、バンドリ世界に余計なもん混じってんぞ!




作者「はい、という訳で記念すべき第1話です(短い)
ここでは次回予告またはカード紹介を行う予定です。
失踪しないように頑張るので、紙船に乗った気でいて下さいね?

では次回予告!
早速デュエルをしようと外に出ると、新たな出会いが待っていた!はたして一番はじめに出てくるキャラは誰なのか?
デュエルスタンバイ!


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プロローグは、ここから始まる

前菜


俺の名は泉 遊太郎。

バンドリ世界7年目の転生ベテランである。

 

この7年間特に進展もなかったので割愛させていただくが、俺のやったことは周囲の情報把握と勉強、運動である。

後者2つは転生者あるあると言っていいチートへの第一歩だが、前世が飽き性なためガッツリではなく適度な量で抑えている。

まぁ、ガッツリやりすぎて天才に見られる方が都合が悪い気もするし、たまに物理法則を無視するこの世界に通常の運動程度で通用する訳がないという諦めもなくはない。

 

情報把握に関しては沢山の成果を得ることができた。

7年間の成果なので量が溢れかえるだろうから箇条書きで記すが、

 

・住所は羽丘女子の近くの住宅地

・父は一般企業、母はピアノの先生、兄は……後ほど記載。

・俺の容姿は黒髪に紫のメッシュみたいなのが3本右側にある。目は黄色。それ以外は普通。兄がイケメンなので将来性はあり。

・未だバンドリキャラには会えず。商店街メンバーなど場所がわかるところはこの歳では行かせてもらえなかった。ちくせう。

 

大量といった割には少ないって?

こんだけな訳ないだろ?

とっておきは最後に残す派だからな。

……というよりは危惧して目をそらし続けてただけだが、

 

 

 

・なんか遊戯王が蔓延しとる。それはもう生活レベルで。

 

 

 

なんかアニメ遊戯王レベルで周りのどこを見渡してもデュエルやカードが目に入ってくる。授業にも5年になると「デュエル学」とかいう何するか想像もつかない授業があったりする。

テレビをつけてもデュエル。学校でもデュエル。世間話もデュエルとデュエル尽くしである。

いや、俺としては遊戯王は大好きだ。バンドリより少し前から始めた新参者だが、死ぬまでハマっていた。アニメを見て、こんな世界でデュエルしてみたいとも思った。

 

では何を危惧しているのか?

そう、遊戯王……いやカードゲーム全般においてアニメや漫画では世界滅亡や陰謀が常に渦巻くトップクラスにやばい世界観が特徴なのだ。

カード1枚で世界が滅びるのが当たり前なのだ。

ここはバンドリの世界だから滅びたりしないだろうと楽観視したかったのだが、とあるカードがそれを否定してくれたのだ。

それは自称神が必要なものとして与えてくれたものの中にあった。

 

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小学校に通い始めたころ、郵便で俺宛のものが届いたのだ。

中身はデュエルディスクと前世で愛用していたデッキだった。(これを必要なものとして用意していた自称神は絶対知ってただろ)

 

当然愛用していたデッキが届いた俺は嬉しくてカード1枚1枚をしっかり確かめていたのだ。

そして例の一番問題のカードを見てしまったのだ。

 

No.50 ブラック・コーン号

ランク4 闇

植物族 2100/1500

レベル4モンスター×2

このカードは「No.」と名のついたモンスター以外との戦闘では破壊されない。1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除き、相手フィールド上のモンスター1体を選択して発動できる。選択したモンスターを墓地へ送り、そのモンスターの元々の攻撃力分のダメージを相手に与える。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アニメ効果だこれーーーーーーーーー!!!

 

 




誤字修正


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プロローグは……ちゃんと始まってるよね?

千里の道の第3歩目


前回のあらすじ

 

No.50 ブラック・コーン号がアニメ効果になっていました。

 

 

どうも、唐突な強化に驚きを隠せない泉 遊太郎だ。

ちなみに元の効果は与えるダメージは1000で固定され、効果を使ったターンは攻撃できないというデメリットがある。また、「No.」は「No.」でしか破壊できないという効果もアニメ設定である。

知っている人は知っているだろうが、「No.」はアニメの主軸にあたる不思議な力をもったカードの1つだ。

このカードを持っていると闇の力に飲まれたりダメージが実体化したり、転校生に裏切られたりするのだ。文字にすると碌でもないな!

 

とにかく、遊戯王に世界観を引っ張られている可能性がある以上、あまり悠長に生活していられないのだ!

 

 

 

 

というわけで俺は今、デュエルディスクを持って公園にいる。

別に今は気にせず遊ぼうとかそんな訳ではない。

デュエルポイントという、現金に値するポイントを稼ぐために時間があれば稼ぐように心がけているのだ。このポイントをたくさん稼いで今あるカード以外のカードを買うことで勝率の幅を上げておく必要があるのだ。

 

泉「フライングマンティスでダイレクトアタック!ウィンドクロウ!」

A「うわぁぁぁぁぁ!」

B「畜生!なんで勝てないんだよ!」

泉「いい事を教えてやる。この俺に挑むから負けるのだ!ワハハハハ!」

 

べ、別に子供相手にイキるためにデュエルしてるわけじゃないからね?ホントだよ?イズミンウソツカナイ。

他にもこの世界でデュエルが強いのは重要なファクターになる。子供間だけだとしても仲間を増やす事が出来れば情報もそれだけ手に入るのだ。

これでもしNo.関連の問題が発生しても情報が手に入りやすくなったことで、解決へと進むことができる。

後は原作キャラと少しは関係を持ちたいので探すのも含め、公園にきているのだ。

まぁ最も探し始めて半年以上経つが、まだ一度も遭遇出来ていないのだが……。

 

この公園も正直潮時な気もするし今日でくるのはやめようか……

そう思った時だ。

 

坊主のヤンキー「みない顔だな。迷子か?」

 

モヒカンヤンキー「そうじゃないですか?」

 

ロン毛ヤンキー「兄貴!こいつガキのくせに、デッキ持ってやがりますよ?やっちゃいますか?」

 

あからさま画風が遊戯王なキャラが小さな女の子を囲っていた。ヤンキーの方も女の子も見た事がなかったがヤンキーの方は他の子供から情報を聞いていたため、すぐに分かった。

平野とそのしたっぱだ。彼らはデュエルでデッキを賭けさせ、カードを奪うテンプレなガチ不良だ。テンプレを踏まえるならカッコ良く女の子を助けるために足を踏み出すべきだろう。

だが、俺は女の子の方を見て、固まってしまった。

 

水色がかった癖のある髪に星の様に輝く目。

ゲーム内において天才と言われ、やることなすこと全てを期待以上にそつなくこなす双子の妹。

 

 

氷川 日菜がそこにいたのだ。

 

 

俺は感動した。ゲームのキャラが目の前にいることに。

画面で見るのと実物は違うと言うが、それは今の様な場面でこそ使われるべきだと思った。

自分と同じくらいの年なのだろう、見たことのある姿形そのままではなかったが、ひとめみて日菜だとわかった。

例えるなら、るんってきたのだ!

 

しばらくこの感動をかみしめていたが、なにやら言い争いをしはじめたので、急いで彼女のもとへ駆け出した。

日菜を助けるべく……

 

ヤンキーめ、日菜には手出しさせない!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なんでぼーずの事、スキンヘッドって言うの?頭悪そうなお兄さん!ねぇ、教えてよ!ねぇ?」

「このガキ、絶対殺す……!」

 

日菜から喧嘩吹っ掛けたんかい!




作者「前回、カード紹介し損ねたので、今回からはちゃんとやります。今回はこちら!」

フライングマンティス レベル4 風
昆虫族 攻1500 守800
飛行能力を持ったカマキリ。昆虫が大好物。

作者「ブラック・コーン号かと思った? 残念、フライングマンティスちゃんでした!」
作者「風属性昆虫族なのでゴキパーク搭載されたB・Fなどで使うこともできるぞ!」

「次回こそデュエルするよ! ここで問題!
日菜のデッキは一体なんでしょうか? ではまた!」


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プロローグ……長くてごめんね?もうちょい待って?

みなさん、
あけましておそようございます!

もう3月ですね。
半年ですよ半年!

ルール改定とか色々来るだろ、って事で書いてませんでした!




すみません嘘です。
ホントはポケモンしたり部活したりで書いてなかっただけです。

遅れて真面目に申し訳ないです。

でもまだまだプロローグは続くんじゃなこれが


前回のあらすじ

 

日菜ちゃんがヤンキーを挑発なう

 

 

どうも、王道展開を原作キャラが踏み抜く瞬間を目撃してSAN値が2削れた泉 遊太郎だよ!

日菜……さん、マジパネェっす。

見た目がすでに自分より2まわりも大きい奴とか俺も極力避けるようにしている。

しかし、日菜さんは堂々と挑発を続けていた。

もう絶対さん付け取れねえな。

 

だが、日菜さんの見た目からして同い年だとするならまずいかもしれない。

なんせ相手は中学生である。

いくら日菜さんが天才でも経験や知識が足りない可能性があるのだ。

それに加え、カードを揃えるのは子供には難しいので、寄せ集めになっている可能性もある。

また、平野もテンプレ不良とはいったものの決して超弱いわけではない。

実際俺がこちらの世界に来てから集めたカモフラージュ用のデッキでは厳しい戦いになること間違いなしである。

 

 

まぁなんやかんや言ったが、ようは王道よろしく元の世界から持ち込んだデッキで不良をコテンパンにして日菜さんと仲良くなればオールオッケー!

我が計画に狂いはない!

 

そうと決まれば、と日菜さんの方へと駆け寄り

 

「女の子いじめるとかカッコ悪いことしないよね? 坊主の人」

 

 

挑発を重ねてやるのだったーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺様、平野 貴文は最悪に機嫌が悪かった。

 

なぜならパックから良いカードが出なかったからだ。

貯めた金で買ったパックにはクソほど役に立たないカードばかり。

八つ当たりしようにも店には潰せそうな奴が1人もいないときた。

思わず舌打ちをする。

俺様はイライラしながら店を出て、公園へと足を運んだ。

潰すなら公園の方がやりやすいからだ。

そんな時だ。

目の前に舐め腐ったクソガキが2匹いやがるからだ。

緑の方は俺様の最高にクールなファッションを貶しやがったクソガキで、もう片方の黒髪は正義感丸出しの正にクソガキ筆頭みたいな奴だった。

ロン毛の松下が言うには黒髪は最近この辺で

最強は俺だと宣ってイキってるガキらしい。

あぁイライラする。特にガキ特有のなんでもできるって余裕の笑みが腹立たしい。

 

……すり潰してやる。

 

そう思った時には既にデュエルディスクを構えていた。

そして俺様は怒りを露わにガキ供に怒鳴りつけてやった。

 

 

「歳上に随分舐めた態度だな、あぁ? クソガキ供。 デュエルでぶっ潰してやる!」「してやんよオラァ!」

 

「上等!」「るんってきた!」

 

「「「「デュエル!」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

流れに乗ってデュエルが始まった。

2対2で始まったデュエル。それぞれが最初の手札5枚を構え、そして己の失態に気づく大馬鹿者が約1名……

 

「……あ」

 

話に乗っかりすぎてデッキ入れ替えるの忘れてた!

これカモフラージュデッキじゃねえか!

 




今回はねーぞ


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