とある関西人の幻想入り (どっかの主)
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とある関西人の幻想入りPart0(八雲紫との出会い①)

「毎日疲れるわ」

俺は仕事帰りにいつもの居酒屋で一杯引っ掛けていたらいつの間にかそう言ったらしい。

「毎日仕事お疲れ様です。どうですか?最近の調子は」

そう話しかけてくれたのは居酒屋のお姉さん。一人で来て行き付けになってるからかすぐ覚えてもらえたのである。何とも言われへん

「相変わらずですわ。それにたまに思うんですよ、この世に嫌気がさしてるな~って」

そう、過去にさんざんな裏切り、別れ等を経験しているから思ってしまう。現世から消えたいと。

「相当ストレス溜まってるみたいですね。タバコの本数も増えた気がしますよ?吸いすぎはあまりよくないですからね?」

・・・酒飲みのヘビースモーカーの俺は言い返さなかった。なぜなら言われてることが正しいので。

「まぁ、消費税も上がるみたいやし1箱1000円になったらやめますわ。そもそも20代でラーク吸ってる人あんまおらんでしょうし上がってもしれてますよ。」

「あら、本当は10代から吸ってるのに?」

「なんでやねん。それは言わんといてくれよ・・・」

ヤンキーでもないのに10代から吸うとはどうなってるんやと思われてもしゃーないかもな。(皆さんは酒、タバコは20歳になってからですよ?さもないと親とかに迷惑かかりまっせ)

 

「ねーちゃん、鳥皮の塩だれ5本とだし巻きとから揚げと生中で。」

「いつも通りのメニューね。わかったわ。」

「あ、追加でサラダも」

「はーい。」

 

1時間くらいで平らげたのである。(追加で生中2本目突入したのは内緒)

 

「ほなねーちゃん、また来ますわ~。」

「はーい、1500円よ」

「うい、ほなちょうどで」

「じゃ、明日も仕事頑張ってね~」

「うーい、ねーちゃんも無理せんと休みや~」

「ありがとうね~」

 

こうして帰路へ着くのだった

 

・・・ある少女とすれ違うまでは

 

「タバコが無いやんけ、しゃーないからそこのコンビニでカートンごと買うか」

そしてコンビニへ赴こうとするが、ある人を見るなりこう思った

(えらい恰好してはるな、こんな時間にコスプレか?ま、好きなんやろな。つーか俺の家方面に向かったけどあんな奴見たことないで?今度会ったら声でもかけてみるか。可愛かったし)

と、わずか0.7秒で思ったのだ

 

「15番のカートンを2つ」

「少々お待ちください」

(帰って洗濯物せなあかんな)

「お待たせしました。お会計9000円になります」

「万券しかないから1万円で」

「1万円お預かりします。お釣りが1000円のお返しです」

「あ、レシートは大丈夫です」

「ありがとうございました~」

(明日行きゃ次の日休みやし、布団でも干すか)

 

「さっきの人?なんで俺の家の前に?」

 

家に入ろうと思ったらさっきすれ違った人が家の前におる。どういう事や

 

「あの、すんません。うちに用あります?」

「ごめんなさい。貴方の家ですか?」

「そうですよ」

「初めまして、私は八雲紫。以後お見知りおきを」

 

こうして、一人の少女と出会ったことによって俺の生活等が激変するのであった。

 

 

序章・一人の少女との出会い




はじめまして。
どっかの主と申します。(名前が無い為こんな名前ですw)
いつかは東方Projectの小説をやりたいと思っていたのですが、どうせなら何かとクロスオーバー的な感じにさせようか思ったけど無理でした。なので脳内での二次創作スタイルで行こうかと思います。(最悪ノリで行け的なw)
亀更新になるのは目に見えておりますが、なるべく完結させるよう頑張ります故、何卒よろしくお願い申し上げます。

追伸・文章力0なので許してください・・・。


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とある関西人の幻想入りPart1(八雲紫との出会い②)

「初めまして、私は八雲紫。以後お見知りおきを」
そう言われ、俺はその後恐怖を感じたのである。
なぜなら、初対面なのに俺のフルネーム(しかも漢字を一字一句間違えなかったのだから…

第2話、始まります

※投稿頻度が遅いのは仕事・そしてリアルで祭時期なので…
失踪はしません


 俺は混乱していた

 

 目の前におる少女が何で俺の家の前におるのか。そして俺の名前を全部当てやがったから。

 

「あら、どうかなさいまして?」

「どうかなさいまして?は俺のセリフじゃ。つか何で俺の名前を知ってるんや?初対面やのに、怖いわ」

「あら、怖いだなんてひどいわ。あの時可愛いって思ってくれたのは嘘だったの?」

「あの時って…、まさか俺の思ってたこと全部知ってるんか?」

「ふふ、どうかしら。それに貴方、幻想郷に来てみない?」

「ハ?言うてることが冗談抜きでわからんしわかったとしてもんな所行かへんから」

「あら、どうしてなの?」

「オマエがいくら美少女でも信用なんざ出来るか。帰れ、俺は明日も仕事なんや」

「あら残念。まぁいいわ、また来るからね」

「いや来んでええわ。何しに来んねん」

「貴方が幻想郷に行くって言うまでよ」

「アホとちゃうか、さっさと帰れ」

「また明日来るわ」

(次来た時警察呼ぶか)

 

 こうして彼の生活はこの日を境に変わっていく。

 

 ある休日

 

「ごきげんよう」

「なにしれっとっつーか堂々と俺ん家入ってんの?何しに来たん?」

「昨日言ったじゃない、貴方を幻想郷に連れていくのよ」

「いや帰れよ。まずさ、俺行かへん言うたやん。人の話聞いてた?」

「聞いてたわよ。そもそも貴方にしか声をかけてないのよ?この意味わかるかしら?」

「いやわからん」

 

 そんなこんな言い合いしてるうちに俺の腹が鳴った

 

「ぐ~」

 

「…そういや朝何も食ってねえな」

「あら、お腹が空いてるのね」

「あぁ、近所のスーパーで買ってくるから。オマエは何を食うんや?」

「あら、買いに行かなくても大丈夫よ」

「オイそれってどういう…」

 

 なんと、目玉がギョロギョロして気味の悪い物体から弁当やお菓子、果てには酒やタバコまで出したのだ。

 

「なぁ、今の何?どっから出した?スーパーからパクったんか?」

「これはスキマっていうものよ。これがあればどこにいても好きな物とかいろんな物が取れるのよ」

「いや、どこの四次元ポケットやねん…。あ、タバコありがとうよ」

「いいえ、どういたしまして」

「ところでさ、どっから持ってきたんや?」

「ふふ、内緒よ。ま、詳しいことは近くのスーパーに行ってごらんなさい」

「やっぱスーパーからパクって来てんじゃねぇか!どないすんねん…」

「まぁ、私がどうにかするわ」

「できんのか?」

「もちろんよ。私に任せてちょうだいな」

「大丈夫かよ…」

「一度騙されたと思ってスーパーへ行ってごらんなさい」

「絶対わーわー言うとるわ…」

 

 スーパーに到着した彼。当然店内では…

 

「おい!いきなり変なものが出てきて弁当とか何個も持ってかれたぞ!どうなってんねん!」

「こっちは金麦のケースが5箱も無くなったわよ!」

「こっちも在庫であった赤ラークのショートのカートンが何十個と無くなってるぞ!」

 

 店内は予想通りわちゃわちゃしてました

 

「疲れる…。どないすんねん、あの女は」

 

 彼が呟いた瞬間、不思議なことが起きたのである

 

「いや、やっぱり気のせいや。申し訳ない」

「こちらもです。すみませんでした」

「こっちもです。私の勘違いね…」

 

「…は?待て、何がどないなってんねん」

 

 帰宅後

 

「おい、俺が店着いたらギャーギャー騒いでたのが一瞬で勘違いだの何だの言うてたで? 何したん?」

「私の能力で記憶を少しいじったのよ」

「なんつー能力や…」

「私の能力?境界を操る程度の能力よ」

「…シンプルに考えたら恐ろしいな。間違った方向に使ったら内臓抉り出されそうやわ」

「使い方次第では不可能なことは無いわよ?」

「アンタ妖怪だろ?」

「あら、どうして?」

「そりゃそうやろ、普通の人間がそんな大層な能力なんざ持ってへんからな」

「ふふふ、よくわかったわね。そうよ、私は大妖怪でもあり幻想郷の管理人よ」

「ほんで、幻想郷の管理人が何で俺んとこに?」

「貴方にお願いがあって来たのよ」

「さいですか、とりま帰ってくれ。眠いんや」

「あら、私と一緒に寝る?」

「アホか」

「私の体を見て何とも思わないの?」

「胸がでかくてスタイルのええ美少女」

「そこまで言うなんて…。嬉しいわ」

「ん、ほな帰りなはれ」

「わかったわ。明日も来るからね」

「なんでまた…」

 

彼は半分嬉しいながらも半分恐怖を感じていたのである。

 

そう、また裏切られるのではと

 

第一章・八雲紫




はい、とりあえずここまでにします。

次回は彼の過去が全てわかります。

突然現れた少女・八雲紫に恐怖を隠しつつも普通に話す彼

だけど八雲紫には見え見えだったのである

「俺はオマエが怖いんや!普通に話しかけてもそのうち裏切るんやろうなって思ったらだんだん関わりたくも無くなるんじゃ!こっちは!」

「一度で良いから騙されたと思って幻想郷に来てみなさいな」

↑次回のセリフを抜粋しました


オリキャラはある東方Projectの二次創作RPGのキャラを出します
ただ、出てくるのはめちゃくちゃ先です


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とある関西人の幻想入りPart2(八雲紫との出会い③)

何で俺はあの女に気に入られたんや…?
どうせあの女もアイツ等みたいに裏切るに決まってる

そう思って感情が昂り、彼は八雲紫に自分の思っていることをぶつけ、そして斬りかかるが…?

第3話・始まります

※毎度毎度亀更新で申し訳ございません


ある日の仕事帰り

 

(あの女、何で俺に対してあんな事するんやろか…)

彼はそう思いながらいつもの居酒屋へ赴く

 

「まいど~」

「あら、お疲れ様。今日は早く終わったのね」

「まぁな。とりあえずいつものメニュープラスサラダで」

「はーい。あ、ビールは何本行っとく?」

「3杯で」

「わかったわ」

 

「お待たせ」

「ありがとうな」

「ところで、昨日けったいな客が来たわよ?」

「どんな客なん?」

「明らかにコスプレの格好だったわよ?しかもあなたの事を話してたみたいだし…。もしかして知り合い?」

 

この地点で思った。あの女、どうやっても俺を幻想郷とやらに連れて行く気やと

 

「いや、知らんで俺は」

「あら、そうなの?」

「うん。ところでねーちゃん、その女は何を話してたんや?」

「そうね~、貴方と一緒にどこかへ行くとか何とか。私もあんま聞いてなかったからわからないわ」

「そうか、ありがとうな」

「えぇ、ちなみに明日行ったら次の日休みだっけ?」

「せやで、どないしたん?」

「ううん、何でもないよ」

「さいでっか笑」

(デート何て私が恥ずかしくて誘えない…)

「ほなねーちゃん、おあいそで」

「ほーい、今日は3500円ね」

「うい、今日もちょうどあったわ」

「ありがとうね~。また来てね」

「あぁ、わかった。ほなねーちゃん、気を付けてな~」

(帰りしなに散髪屋寄って帰ろ)

 

青年移動&散髪中…

 

「あー、さっぱりした。さっさと帰ってごくせん見よ」

 

青年帰宅中…

 

「ただいま~、つっても誰もおらんから言っても無駄やな…」

「あら、おかえりなさい」

「おう、ただいま~、ってなんで俺の家にさも当たり前のようにおるん?」

「私の能力で入ったわよ?」

「マジで使い方間違えてるし平気で不法侵入とか何考えてんねん。つーか出ていけ」

「えー、私行く当てがないのよ?」

「ネカフェ行けや」

「この世界のお金が無いのよ?」

「ほなどうやって今まで生活してきたんや」

「スキマでチョチョイのパーよ」

「どっかの某アクションゲームのへんてこなお面が言いそうなセリフやなオイ」

 

アクアク「解せぬ」

 

「とりあえずさ、ハッキリ言うてええか?」

「何かしら」

「なんでそこまでして俺に構うん?そこもよーわからへんしましてや俺に対しての態度もおかしいんや」

「あら、私は貴方と一緒に幻想郷へ」

「そこもよーわからへん」

「……」

「オマエさ、俺のことどない思ってんの?」

「私はね、貴方を助けに来たの。それに幻想郷の異変も少しばかり解決して欲しくてそれで貴方を誘ったのよ。逆に貴方は私をどう思ってるのかしら?」

 

そう言われ、彼の頭の中は錯乱していた。何で俺を助ける?異変を少しばかり解決?ワレで解決しろや。助けるって言うた奴ら全員俺を裏切ったことも知らんくせに…!

 

「貴方は私と関わりたくないの?」

 

そうだよ、関わりたくないし今すぐ出てってくれ

 

「一度でいいから幻想郷にきてちょうだいな」

 

うるさい…!

 

「…貴方?」

もう俺に構うな…!

モウ裏切ラレルノハ嫌ダ

「ねぇ貴方?」

黙れ…、俺を呼ぶな…!

「どうしたの?貴方」

「…せぇ」

「え?どうしたの?

「うるせぇつってんのが聞こえへんのか!アァ?」

「え…」

「俺はオマエが怖いんや!普通に話しかけてもそのうち裏切るんやろうなって思ったらだんだん関わりたくも無くなるんじゃ!こっちは!」

 

突然立ち上がり、手にした日本刀で紫に斬りかかる

 

「コロシテヤル」

 

ドスの効いた声でそうつぶやく

 

「ちょっと、落ち着いて!」

「コロスコロスコロス…」

 

彼の眼は赤くなり、まるで過去に何十人も殺害したような目つきに変わっていたのである。

 

(あぁ、やっぱり…。彼の過去に何かあったのね。一か八かだけど賭けてみるみるしかなさそうね)

 

そう思った紫は彼に近づき、そして抱きしめたのである

 

「貴方、落ち着いて。私は貴方を絶対裏切ったりしないわ」

 

「omb殺wq」

 

そういう彼女だが、彼は紫の首元に咬みつこうとしていた。完全に殺す気満々である

 

「落ち着いて、私よ?」

 

そう言うと紫は彼の頭をやさしく撫でた

 

カラーン…

 

静まり返った部屋に乾いた金属音が鳴る

 

「ゆ、かり…?」

「そうよ、私よ。八雲紫よ」

「なん、で…?」

「ふふ、今日から貴方の面倒を見てあげるわ」

 

紫は優しく、そして妖艶な声で彼を諭した

 

「俺の、面倒を見る…?」

「そうよ。きっと今までつらいことがあったのは私にはわかるわ。だから私を信じてちょうだい。もし貴方を裏切ったりしたらさっきの刀で私を斬っていいわ」

「…わかった。もし裏切ってみろ、その時は容赦なく叩き斬るからな」

「えぇ、約束するわ。ついでに貴方にはこの能力をあげるわ。幻想郷で能力は最低限必要なのよ」

「どんな能力や?」

「ありとあらゆる物を反射する程度の能力よ」

 

※元ネタはとあるシリーズの一方通行の能力と一緒です。制限時間無し・へたし本家を上回る能力です

 

「紫?何か顔が近いんやけど…」

 

なんと紫は彼と唇を重ねたのだ

・・・うらやまけしからん

 

「ん…」

「紫…」

「ふふ、貴方…❤」

 

その日、俺は紫と一線を越えたのである

(18禁要素書いたらまたタグ追加せなあかんから割愛します。申し訳ございません。by作者)

 

次の日

 

「ねぇ貴方」

「ん?なんや?」

「一度で良いから騙されたと思って幻想郷に来てみなさいな」

「あぁ、わかった。ってちょっと待て。俺さ、地元で祭やってんねんよ。せやから祭の時期には戻りたいんや」

「ふふ、わかったわ。貴方の吸っているタバコも定期的に渡すわ」

「それなら助かる」

「本当は一度幻想郷に行ったら戻れないのだけれど、貴方は特別よ」

「そう考えると二度と祭も行かれへん、タバコも吸えないってなったら地獄や…」

「貴方の能力は欠点があって、ニコチンを取らないと能力が暴走するのよ」

「オイオイ…。重大にもほどがある欠点やんけ」

「だから定期的にタバコを持ってくるわ」

「ちなみに聞くけどもしも能力が暴走したらどうなるんや?」

「貴方一人で幻想郷が滅ぶわ。私が本気で戦っても勝てないかもしれないわ」

「恐ろしい能力やなオイ」

「あともう一つ。過去のトラウマ・生命の危機に瀕した時・貴方の感情が昂った時も能力が暴走するわ」

「なんでそんな能力を俺に…」

「貴方にピッタリかなって」テヘ

「幻想郷の管理人がそんなノリでええんかよ…」

「ちなみに幻想郷に行けば貴方が意識しない限り常時反射状態よ」

(シカトかよ)

「じゃあ、幻想郷行って紫のそば歩こう思っても俺が意識しない限り紫がどっかに吹っ飛ばされるって事か?」

「そうよ。だからその時は意識してちょうだいね」

「あぁ、わかった」

「じゃあ、幻想郷へ行くわよ」

「あぁ、頼む」

「ふふふ、ようこそ幻想郷へ。幻想郷は貴方を歓迎するわ」

 

そして彼は幻想郷の世界へ行ったのである

(祭になると戻るけどw)

 

第二章・ようこそ、幻想郷へ




はい、疲れました。

小説書くのって結構時間かかんねんな~と思った瞬間です(主に内容とネタ構成で)

その為、亀更新になったり2話連続投稿となったりしますがよろしくお願いします

ここだけの話、投稿主の私が幻想郷入りしたらの内容・二次創作なので原作崩壊にご注意ください。

何で主人公に名前が無いのか
それは当初私の本名を使おうと思ったのですがそれじゃマズすぎるので彼という事にしてもらえたら幸いです
(彼=投稿主の私の本名という解釈でお願いします。あと本名は教えません。個人情報に当たる為)


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とある関西人の幻想入りPart3(幻想郷での異変①)

「ようこそ幻想郷へ、幻想郷は貴方を歓迎するわ」

そう言われ幻想郷入りした彼

しかし、その先に待ち受けるのは度重なるバトル・異変の解決であった

第4話・始まります

※原作未プレイなのでなぁなぁですがご容赦ください…
二次創作、原作崩壊の為どうかご容赦ください


「さぁ、着いたわよ」

 

ここは八雲邸。幻想郷のどこかにある屋敷なのである

 

「あ、貴方にもう一つの能力を渡すの忘れてたわ」

「なんでやねん…」

「ありとあらゆる能力をコピーする程度の能力よ」

「オイ、俺能力2つあることになるぞ。ええんか?」

「もちろんよ。貴方は特別だもの」

 

※某ピンクボールのコピーという能力を思い浮かべたらわかります。が、能力はケタ違いです(by作者)

 

「んで、紫の能力をコピーしたらええんか?」

「そうよ。よくわかったわね」

「俺の勘や」

「あら、霊夢みたいね」

「誰なん、その霊夢って人は」

「博麗神社にいる巫女よ」

「神社ね」

「幻想郷には神社が2か所あるの。一つはさっき言った通り博麗神社。もう一つは二人の神と巫女の3人がいる守矢神社よ」

「そうかい、ま、暇なとき行ってみるわ」

「そうね。一度幻想郷を散策してみたらどうかしら?」

「せやな~、それの方が地形も頭に入るさかい、散策してきますわ」

「行ってらっしゃい。夕飯までには帰ってきてね」

「あぁ、ほな行ってくるわ」

 

青年(スキマで)移動中…

 

博麗神社

 

「ここが博麗神社か。おもっくそ博麗神社って書いとるからすぐわかったわ」

(クソ長い階段やなオイ。とりま1個目の能力使ってみるか)

 

キィーン…

「〇□?※×$≠!」

何言ってるかさっぱりわからないまま、神社にダイナミック参拝したのである

当然中から出てきたのは激怒した霊夢である

 

「ちょっと、何事よ!?って神社が崩壊してる…。アンタ、よくも私の神社を破壊したわね…!」

「待って、俺の能力にまだ慣れてなかったんや!神社は直す!せやから…、って何か嫌な予感」

「霊符『夢想封印』!」

「えー…、いや、待てよ?反射に賭けてみるか」

 

パキーン!

何と、霊夢のスペルカードを反射したのだった

 

「な…!私のスペルカードが弾かれた…?アンタ、どういう能力持ってるのよ」

「俺の能力か?ありとあらゆる物を反射する程度の能力・ありとあらゆる能力をコピーする程度の能力や」

「何そのチートじみた能力」

「せやから言うたやん。神社は直すって」

「直せるものなら直してみなさいよ!もし治せなかったらタダじゃおかないから!」

「先言うとくわ。俺に攻撃は通じへんで」

 

そう言いながらガレキと化した神社に触れる。すると元の姿に戻ったのである

 

「な…。いったいどうやって…?」

「詳しいことは俺も知らん。とりあえず直す気で行ったからちゃうか。ついでやしわびとして賽銭放り込んどくわ。500円だけ」

 

チャリーン

500円玉の入る音が鳴った瞬間霊夢は

 

「アンタ、賽銭を入れたのね!上がってお茶でも飲んで行ってちょうだい!」

(なんつー巫女や…)

 

青年&少女一服中…

 

「ねぇ、アンタは外来人でしょ?」

「せやで。紫と一緒に来たんや」

「へぇ~、珍しいわね」

「俺はしばらく紫のところで世話になる感じやな」

「そうなの?」

「あぁ、せやで。せや、自分が霊夢か?」

「そうよ。気軽に霊夢って呼んでいいわよ」

「あぁ、わかった」

「そういえばもう昼ね」

「せやな~、って何やあれ」

 

突然赤い空に変わり、不気味な空模様となったのである

 

「霊夢」

「えぇ、明らかな異変ね」

「やることは決まってるよな?」

「もちろんよ!」

「俺の能力見たやろ?俺も行くわ」

「アンタの能力ね…。わかったわ」

 

そこへ

 

「おーい、霊夢~!大変な事が起きて…、ん?誰だお前」

「初対面の人間に向かってオマエとはひどい話やな」

「私は霧雨魔理沙だ。気軽に魔理沙って呼んでもいいぜ。お前は?」

「〇〇〇〇(投稿主の本名の為自主規制。by作者)やで」

「そうか、よろしくな!」

「あぁ、魔理沙もあのわけのわからん赤いモンの正体を見に行くんけ?」

「そうだぜ。しかしあの方向…、ちょっと嫌な予感がするぜ」

「あのよーわからん真っ赤な館か?」

「だとしたら紅魔館に住んでる吸血鬼が今回の異変の主犯ね!後魔理沙、彼に一度マスタースパーク撃ってみなさいよ。面白い結果になるわよ?」

「そんな事したら消し炭になるぞ?」

「いや、一回撃ってみろ。俺の能力がわかるから」

「もし消し炭になっても文句言うなよ?恋符『マスタースパーク』!!!」

 

パキーン!

 

魔理沙の放ったマスタースパークはあらぬ方向へ反射されたのである

 

「私のマスタースパークが弾かれた…?いったいどうなってるんだ?」

「俺の能力はありとあらゆる物を反射する程度の能力・ありとあらゆる能力をコピーする程度の能力や」

「バケモンだ…」

「ほな、俺の能力も二人はわかった事やし、その紅魔館って所にカチコミに行くぞ!」

「そうね!」

「あぁ!私の弾幕で吹き飛ばしてやるぜ!」

(何か一瞬俺の能力とか見られた気がするけど反射しとこ)

「せや、紫に伝えとかなあかんわ。夕飯は遅くなるって。紫!聞こえるか?」

「バッチリよ!だいたいの状況は理解したわ。無いとは思うけど無事で帰ってきてちょうだい」

「あぁ、わかってるよ紫。帰ったら飯にしようぜ!」

「待ってるわ、貴方」

 

 

???「何故私の能力が効かない…!一瞬でも入れたのに跳ね返されるなんて…」

???「相手は3人…。だけど一人に至っては非常にまずい能力を持ってるわね…」

???「お嬢様…。お嬢様の目的を邪魔する輩は私が食い止めます!」

???「ねぇ…、誰か一緒に遊んでよ…。いっぱい壊シテアゲルカラ…!」

 

第三章・紅い空(前編)

 




はい、今日はオール確定です

次回から紅霧異変を書き、その後宴会、キャラ紹介、そして幽々子と出会うまでを投稿します

「貴様…!!どうやって私の能力を…!」

「人間やから言うてナメとったらいてまうぞ!!このクソ吸血鬼がァァ!!!」

「もうオマエは化け物でも何でもねぇよ。俺が保証したる!だから、俺が責任持ってオマエと一緒におってやる!」

↑次回以降のセリフの一部を抜粋しました

ちょっと仮眠して仕事行ってきます。今週何かと忙しいので更新が遅れます(金曜まで仕事・土曜は祭の練習・日曜は提灯付け・早くて月曜に更新します)


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とある関西人の幻想入りPart4(幻想郷での異変②)

博麗神社へ赴いた彼だが、ズボラな性格が災いしたのか博麗神社へダイナミック参拝&ガレキへ変えてしまった彼。これに対し霊夢は激怒するもあっさりと攻撃をはねかえされてしまう。彼はガレキの山に手を添えただけで元の神社に戻したのである。(彼自身もよくわかってないらしく一説ではベクトルを操作したものだと言われる)

霊夢と他愛もない話をしていると突然空が赤い霧で覆われる。彼らは異変だと気づき、霧雨魔理沙も慌ててやって来る。霧の出所を特定した彼の合図で紅魔館へ向かうのであった

前置き長くてすみません。今回からはルーミア、チルノ、紅魔館メンバー全員総出です

第5話・始まります

※原作未プレイなのでなぁなぁですがご容赦ください…
二次創作、原作崩壊の為どうかご容赦ください
(今回、めちゃめちゃ長くて疲れました)


どこかの森

 

「そろってカチコミ行く言うたわええけどさ、もうそんなに時間経ったんか?」

 

紅魔館への道中の森を歩いていると薄暗くなってきたのかと感じた彼は聞いた

 

「違うわ、ここは宵闇の森と言われるのよ」

「その割には真っ暗ちゃうけどな。宵闇の妖怪がおるからか?」

「アンタ、何で知ってるの?」

「神社への行きしなに行き倒れてたし腹減ったうるさいからスイカをあげたら喜んで食ってたわ」

「アンタよく平気でいてるわね。普通なら食べられてるはずよ」

「俺がそんなヘマすると思うか?」

「そういえばそうね」

「せやろ?つか魔理沙は?」

「さっき忘れ物したって一旦帰ったわ」

「俺そん時おらんかったし」

「何してたのよ」

「漏れそうだったから男の特権使ってきた」

「アンタねぇ…」

「しゃーないやん、生理現象なんやしさ…」

 

いわゆる物陰で立ちションをしていたのであった。最低…

 

「ところでアンタ」

「何?」

「この異変、アンタ一人で解決してきなさいよ。私と魔理沙は帰るから」

「博麗の巫女やろオマエ…。紫に何か言われても知らんぞ」

「そうよ。博麗の巫女が一人の人間を放っておく気?」

「その声は紫か?」

 

突然何もない所から声がしたと思った瞬間、声の主が姿を現し、霊夢をスキマへ連れ込んだのだ

 

「そら見たことか。俺は知らん」

 

そう言うと彼は木にもたれかかれ、持ってたタバコに火を付けて一服したのだった。

その姿はどこか不安げで寂しそうに見えたり見えなかったりだそうな

 

「あーあ、ほんの冗談なのにあそこまで言うかしら…」

「その様子やと紫にこっぴどく言われたんやな」

「そうよ、なにもあんなに言う必要ないじゃないの」

「それはオマエが博麗の巫女であり、原作の主人公だからやろな」

「サラッとメタいことを…」

 

本当に彼一人で異変解決してしまえば原作崩壊では済まなくなる。もっと別の話になってるだろう

 

「ただいま戻ったぜ!」

「お、おかえり」

 

魔理沙が戻ってきた瞬間

 

「闇符『ディマーケイション』!!!」

 

突然何者かにスペルカードを放たれる彼であったが、彼は平然としている

 

「ところで霊夢」

 

パキーン!

 

「どうしたの?」

「この森を抜けたら霧の湖ってとこに出るはずやんな?」

「そうよ。それにアンタ、スペルカードを放たれてるのによく平然としてるわね」

「ほんとだぜ…」

「能力のおかげや」

「うぅ、やっぱり私の攻撃が効かない…」

「言うたはずやで、ルーミア。俺に攻撃なんざ効かへんって」

「おなかすいたー」

「なんでやねん…、それやったら直接俺に声かけろよ…。つかさっきやった大玉スイカは?しかも5玉もやったのに」

「全部食べた」

「「「マジかよ」」」

 

人喰い妖怪ルーミア

闇を操る程度の能力

彼曰く「食べ物さえ与えりゃどうってこうはない」

 

「はぁ…。ルーミア、ちょっと待っとけ。後オマエら、コイツはもう無害やから」

「わかったわ」

「おなかすいたー」

「ったく、冗談やろ…。大玉スイカ5玉も平らげてさらに腹減ったとか」

 

そうボヤくと彼はスキマを使い、紫の元へ帰ったのだ

 

「紫、飯」

「あら、私を食べるだなんて大胆ね」

「なんでやねん」

「ふふ、食べ物でしょ?ちょっと待ってて」

「ついでにタバコ2箱も」

「あら、どうして?」

「今回の異変でな、どうも俺の能力が暴走しそうな気がすんねんよ」

「あら、そういう事ね。わかったわ」

 

少女準備中…

 

「はい、お待たせ。人喰い妖怪の分もあるわよ」

「サンキュー、ほな行ってくるわ」

「行ってらっしゃい」

 

そう言うと再びスキマを使い戻るのであった

 

「待たせたな!」

「お兄さん~、おなかすいたー。あなたをたべていい?」

「ええ訳ないやろ。とりあえず全員分あるから」

「なんか某蛇のセリフが聞こえたけどスルーするぜ…」

 

スネーク「解せぬ」

 

そして彼はルーミアに食べられそうになりながらも食料を用意する彼

 

「とんでもない量ね…。軽く宴会が出来るわよ?」

「だとしたら酒が無いぜ…」

「ええかルーミア。一人で全部平らげたらどうなるかわかるよな…?」

「う、うん。血液逆流は嫌なのだー…」

「アンタ、いったいどうやったらコイツがおびえるのよ」

「ちょっとその辺のネズミ捕まえて目の前でパン!ってやった後オマエもこうなりたいか?って聞いた」

「お前、残酷なとこもあるんだな…」

「ま、安心せぇ。この異変が終わったら迷惑料として金と食料をあの館からごっそり奪い取って来るからよ。そのまま餓死にまで追い込んでやる」

「アンタは鬼か!」

「そうだぜ!私でも死ぬまで借りてるだけなのに」

「オマエの場合は泥棒やんけ」

「借りてるだけだ!期間が死ぬまでなだけだ!」

「オマエな、魔導書借りに行くだけで壁ぶっ壊して大量に持って帰ってさ、やってる事が泥棒どころか強盗やんけ!」

「だから私は泥棒でも強盗じゃないって言ってんだろ!ちゃんと許可はもらってるんだ!それに食料はともかくお金まで奪い取るとかお前の方がやってる事強盗じゃないか!」

「やかましいわ!迷惑料と思ったら安いやろが!!オマエのやってる事はれっきとした強盗じゃこのボケ!!!」

「ちょっと!アンタらいい加減にしなさいよ!」

「ケンカはよくないのだー」

「おどれ(霊夢)は黙っとけや(いて)!!!」

「へぇ…、もう一度言ってごらんなさい?」

「ご、ごめんなさい…」

(魔理沙が謝るなんて珍しいのだー)

 

霊夢の笑顔(?)で魔理沙を黙らせたのだが…

 

「なんやねん、やるんかコラ」

 

ドスの効いた声で霊夢に詰め寄る彼

 

彼は一度ヒートアップすれば止まらないのであったが…

 

「アンタ、後ろに紫がいるわよ?」

 

そう言われ振り返る彼

 

「紫か、どないしたんや?っておらんやないけ!」

「しょうもない言い合いしてないでさっさと行くわよ!」

「はいはい」

(目が一瞬赤かったわ…。あんな殺気向けられて詰め寄られたら私殺されるとこだったわよ)

(わ、私もだ…。殺されるかと思ったんだぜ…)

(お兄さんの目つき、かなり人を殺してきた目だった気がしたのだー…)

 

3人は二度と彼を怒らせないようにしようと心に決めたのだった

 

第三章・紅い空(おとなしい人ほど怖いものは無い)




ひとまずここまでとします。
投稿遅くなり申し訳ございません。
次回は⑨が出てきます


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とある関西人の幻想入りPart5(幻想郷での異変③)

前回、彼がヒートアップしかけるものの霊夢の一言で事なきを得た霊夢一行
霧の湖にてチルノが彼に決闘を申し込むのだが…

前回、「今回からはルーミア、チルノ、紅魔館メンバー全員総出です」と言いましたが都合上各話に分けますのでご了承願います(by作者)

第6話・始まります

※原作未プレイなのでなぁなぁですがご容赦ください…
二次創作、原作崩壊の為どうかご容赦ください
(今回、めちゃめちゃ長くて疲れました)


ルーミアの食欲に唖然とした彼。そして宵闇の森を抜け霧の湖へ到着した彼らだが…

 

「ここが霧の湖か。オマエらなら飛んで行けるから楽やろな…」

「アンタも一応飛べるでしょ?」

「そうだぜ。だいたい能力使えばすぐじゃないか」

「あのな…」

 

少しでも楽をしようとする彼女らだが、以前に能力を使って神社をガレキの山へと変えた彼は能力で飛ぶのを拒んでいた

 

「霊夢、オマエ俺が能力使って俺が何したかわかるやろ?そーゆー事や」

「そういえばそうね。まぁ神社も元に戻ったんだからいいのよ」

「ほな次は紅魔館をガレキの山に変えようか?」

「お前…、やる事がアグレッシブだな」

「迷惑料と考えたら安いモンや」

「絶対高くつくでしょうが!そもそも私らは異変を解決しに行くのよ?だいたいアンタは…」

(あーあ、長くなりそうやから音を反射しとこ)

 

まるで能力の無駄遣いそのものである

 

「…するとアンタが異変の首謀者になるのよ?ってアンタ聞いてんの?」

「聞いてる聞いてる」

「聞いてないじゃない!」

「なぁ、霊夢」

「なによ!」

「そ、そんな私に当たるような返事しないでくれよ…」

「オイ、あそこに誰かおるで?」

「何?」

 

彼の指さす方向に人影らしきものがある

 

「オイ、そこにおるのはわかってるんや。出てこい」

 

彼の指をさす方向を向いてみると、水色の妖精が仁王立ちしていた

 

しかもその妖精が立っている付近は少しひんやりしている

 

「そこのヘンテコな服を着た人間!あたいと勝負しろ!」

 

外の世界でテーラードジャケットと呼ばれる服をヘンテコ呼ばわりされた挙句、お気に入りの服を貶された彼は、即座に戦闘態勢に入る

 

「ほぉ…、ずいぶん言うてくれるやんけ…!」

 

((あ、まずい…))

 

「なんぼでも勝負に付き合ってやるよ、その代わり何百、何千と死んでも構わねェならな」

「あたいは最強だぞ?人間なんてコテンパンにしてやる!」

(このアホはまともにケンカ売る相手すら見られへんのけ?)

(妖精だからしょうがないのよ。それにアンタ、やりすぎないでよ?)

「つーか、名前も名乗らんとよーケンカ売りに来たな」

「あたいはチルノだ!まぁ教えたところであたいが氷漬けにするから関係ないけどね」

(氷の能力でも使ってきそうやな…。今のうちに火をおこすか)

「ま、アホに用は無いから。はよ溶けへんうちにおとなしく帰れ」

彼の言葉が気に入らなかったのか、チルノは彼に吠える

「あたいはアホじゃない!最強だ!」

「…どないせぇと?」

あきらかにいらだっている彼は霊夢に問う

「…やりすぎないでちょうだい」

「へーへー」

彼は目つき、目の色を変え最後の警告を伝える

 

「オイ、チルノだっけか?最終警告や、そこをどけ。さもないとこの世から消す…!」

ドスの利いた声で最終警告を伝え、目の前でカエルを破裂させたのだった

 

「オマエモコウナリタイカ?」

「ひっ…!」

((あれは…!))

「わ、わかったよ…。け、けど次はあたいと勝負しろよ、人間!」

「はなからのいてくれりゃええのに…」

「アンタ、一体どうやってカエルをあんな風にしたのよ?」

「血液の向きを逆にさせただけやで」

「恐ろしいんだぜ…」

「オマエらも一回やってみるか?」

「アンタは悪魔か!」

「wwwww」

「本当に紅魔館をさっきのカエルみたいにさせそうだぜ…」

 

こうして、戦闘を回避させた一行なのだが、彼にはもう一つ秘密があるのだった

第三章・紅い空(不戦勝)




はい。長いこと空けてしまい申し訳ございません。祭が終わりその後怒濤の仕事ラッシュでした()
次回は紅魔館突入編です!
美鈴、咲夜が出ますが、霊夢は異変の主犯を探しに、魔理沙は毎度のごとくパチュリーの所へ向かったので主人公不在となります(え?)
軽くネタバレですが、彼が着ているあのジャケットは一定のダメージを受けると強制的に能力が暴走します
それと、いい加減名前を与えてあげますので少々お待ちを…(次回以降下の名だけですが名乗ります)


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とある関西人の幻想入りPart6(幻想郷での異変④)

前回、無事チルノを撃退(脅迫)した彼ら一行
ついに紅魔館に着くが、ある作戦を考えていたのだった

第7話・始まります

※原作未プレイなのでなぁなぁですがご容赦ください…
二次創作、原作崩壊、文章力皆無の為どうかご容赦ください…


紅魔館・正門前

 

「着いたぞ~。遠かったわ、ほんま…」

到着するなり愚痴る彼

「ご苦労さん、ここからどうするの?」

「オマエら飛べるなら飛べや!俺の能力を酷使しやがって…!」

「まあまあ、この異変が終わったらゆっくりできるんだから」

「そうよ。だいたいアンタはカリカリしすぎよ?」

(話聞くのもめんどくさいや…)

「とりあえず一服してくるわ」

「はいはい、それとアンタ」

「何?」

「この先どうするの?分かれて行動する?」

「ん~…」

(3手に分かれたほうが効率ええんかな…。ま、実際俺一人で行動できるし)

「どうするんだ?」

「3手に分かれる。霊夢、オマエは主犯格を探してくれ。魔理沙、オマエは好きなもん貰ってこい。俺は目の前で寝くさってる門番倒してから正面突破するわ。ほんでこれを渡すわ」

二人に渡したものは、外の世界で言うインカム(トランシーバー)というものを渡したのであった。ちなみに紫にも渡している(第4話の後半を参照)

「なにこれ?」

「俺が前おった所で遠くの相手と話せたり状況を知らせる機械や」

「へぇ~、この異変が終わったら持って帰ってもいいか?」

「オマエの収集癖には心底あきれるわ…」

「つーわけで、作戦開始!俺はタバコ吸ってから行くわ」

「アンタねぇ…」

「能力暴走してもええなr「さっさとしなさいよ!」

「そうだぜ!早く異変解決して魔導書をパk…借りて読みたいしな」

「オマエ…」

(多分なんべんゆーても無駄やな)

あきれる彼である

「せや、そこで寝くさってる門番を倒してから作戦実行するか?」

「それもそうね」

「えー…」

「文句があるなら一人で行け」

「わかったぜ…」

 

「あなた達は何をしに来たのですか?ここから先は通しませんよ?」

 

突然、さっきまで寝ていた門番が起きて戦闘態勢に入ったのだ

 

「さっきまで寝くさってたのにいつの間に起きたんや…?」

「そうよ。そんな事よりそこを通してちょうだい!」

「そうだぜ!異変を解決しに来たのだからな」

「異変…、この紅い空の事ですか?それならお嬢様がこの空に変えました」

「ならなおさら帰るわけにゃならんわな…」

「お嬢様から何人もここを通すなと命令されているので通すわけにはいきません!」

 

突如弾幕が降り注ぐが・・・

 

「なんやこれ?掴んだんやけど大丈夫なんか?」

「「「え…?」」」

「アンタ、いったい何者なのよ…?」

「私にも教えてくれよ、いいだろ?」

 

なんと弾幕を反射しつつ掴むというとても人間とは思えない事を成し遂げたのだ

 

「わ、私の弾幕をはね返すどころかわしづかみするとは…。しかし、これならどうですか?虹符『彩虹の風鈴』!!」

 

形で表すなら渦巻状の弾幕を繰り広げてきたが、一切の攻撃が通用しない彼

 

「私が近距離で戦うわ!アンタはその間に体勢を整えてちょうだい。それt「わかってる、魔理沙の援護だろ?」

(なんでわかったのかしら…?)「そうよ!」

「魔理沙、例の技出せるか?」

「もちろんだぜ!」

マスタースパークを出す準備にかかる魔理沙。そして弾幕が当たらないように魔理沙の肩に触れて反射を一時共有する彼

 

「そないちんたらしてたら頭が痛くなってくるから早くしてくれ…」(どうしよう、タバコが吸いたいし腹痛い…)

 

「よし!霊夢、伏せろ!恋符『マスタースパーク』!!!」

 

彼女のマスタースパークが直撃した美鈴。本来なら消し炭になっているのだが・・・

 

「中々やりますね・・・。魔法使いは近接戦闘が不得意と聞いたことがあります。そこの貴方、私と近接戦闘で戦ってみませんか?」

「俺か?」

「そうです。貴方からは何か特殊な気が放たれているので少し・・・ね?」

「はぁ…。俺はやらん。めんどくさい」

「「えぇ?」」

霊夢、魔理沙が声をそろえる

「なっ・・・!?では私から行きます!後悔しないでくださいね・・・?」

「オイ!俺の能力を聞kバキィ!「ギャアァァァァ!」

「あーあ、確実腕がイカれたな…」

 

先手必勝と思った美鈴は彼に右ストレートを出すも反射され、右腕は粉砕してしまったのだ

 

「あらら・・・。門番も寝起きで頭が回ってなかったのね・・・」

「腕がおかしな方向に向いてると思ったら骨が粉砕してるんだな…」

 

さすがにこのままではかわいそうと思った彼が美鈴の元に寄り

 

「オイ、俺の能力を名乗るのも名前も名乗ってなかったのは謝る。俺の名前はコウタ。能力はあらゆる物体を操作する程度の能力・複製(クリエイトコピー)する程度の能力や。その腕を治すから楽な体制になってくれ」

 

能力、そして自分の名を(メタな話ここからあの名前で行きます)名乗り、腕の治癒を試みるコウタ

 

「うぅ・・・、敵ながら・・・。ありがとうございます・・・」

「今度はサシで決闘でもするか?」

「ですね」

((あのバカ・・・))

二人の視線が冷たく、そして嫉妬の目つきに変わっているのをスルーするコウタ

しかし・・・

 

「へ、へっくしょい!!!」

((えぇ…))

「ヤベ、間違えた・・・」

 

次の瞬間

パァァン!!!

 

「はいやらかした~・・・。どないしよ・・・」

 

なんと、くしゃみをして治癒どころか肉塊に変えてしまったのだ

 

美鈴だったもの「」

 

「アンタ・・・、うっ・・・」

「おえぇぇ・・・」

 

ある意味阿鼻叫喚になってしまったのである

 

「人間ならここで終わりやけど多分コイツ妖怪やろ。とりあえず元の体にすればそのうち治るやろ・・・」

((うえぇぇ・・・))

リバースしている二人をよそに復元していく弘太

「これでええやろ」

 

つぎはぎだらけの美鈴「」

 

「アンタねぇ…。どう見てもつぎはぎだらけじゃない!うっ、吐き気が・・・」

「無理にこっち向かんでええのに」

「と、とりあえずこっからどうするんだ?」

「正面突破してその後に俺の作戦通りで動こや」

「そうね。さっさとこの異変を解決させましょ!」

 

正面玄関の扉を開ける彼女らだが、コウタはというと

 

「悪い、先行っててくれ」

「どうしたのよ?」

 

先へ行くように促す彼

 

「能力が・・・」

「なるほどね、早くしなさいよ?」

「わかった」

そう言い、先を急ぐ霊夢と魔理沙

そして美鈴のそばに駆け寄る

 

「さっきは悪いな、能力が暴発してしまったんや。悪気はない。もし意識を戻して復活したなら俺をブッ飛ばせ。それくらいのことやらかしたんや・・・」

 

返事を返さない美鈴に言い放ち、その場を立ち去ろうとするが

 

「いいえ、気にしないでください。げほっ、かはっ」

「!?オマエ、生き返ったのか・・・?てっきり殺ってしまったのかと・・・。すまんな…」

「大丈夫ですよ、私はこう見えて妖怪なので・・・。げほっ、げほっ・・・」

「もうしゃべるな。おとなしくそこで傷を癒してくれ…。俺はもう行くから」

「わかりました。お嬢様はとても強いです…。げほっ、げほっ」

「わかったからもう話すな!ええか、次話したら分子レベルにバラバラにすんぞ…!」

 

彼の殺気を感じ取ったのか、黙る美鈴

 

「もし生きて帰ってきたら、この責任は取るから」

(どうしてあんなに脅してきたのに目は悲しそうな眼をするのでしょうか…?それに責任って…?もしかして…?あぅぅ…///)

 

何か少し勘違いをしている美鈴をよそに、紅魔館の門を開けて進むコウタ

 

???「ようこそ、紅魔館へ。今日は誰も招待など受けていませんが…?」

「オマエは…?俺の背後をつくとは中々やるな…!」

 

門を開け、エントランスに入った瞬間、背後から声を掛けられる

 

「私は紅魔館のメイド長を務めている十六夜咲夜というものです」

 

第四章・紅魔館突入(能力の暴発にはご注意)




はい。また少しの期間空けてしまい申し訳ございません。モンハンフロンティアが今年いっぱいで終わるので悔いのないように遊んでました(小説進めろや。つーか仕事せーやw)
次回はVS咲夜編です!

※美鈴ファンの皆さん、申し訳ございませんでした

宴会編では完全復活しています
(ただ、主人公に新たな感情が芽生え始めていますが本人は全く気にしていない様子…)


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とある関西人の幻想入りPart7(幻想郷での異変⑤)

前回、紅魔館に到着したコウタ一行
門番を撃破(破裂)させた後、3手に分かれ異変の主犯格を探し出すが紅魔館のメイドに行く手を阻まれる・・・

第8話・始まります

※原作未プレイなのでなぁなぁですがご容赦ください…
二次創作、原作崩壊、文章力皆無の為どうかご容赦ください



紅魔館・エントランス

 

「私は、紅魔館のメイド長を務めている十六夜咲夜というものです」

 

紅魔館のメイド長・十六夜咲夜

 

「へぇ…。俺はこの世界に連れて来られたコウタっていうものや。能力はあらゆる物体を操作できる程度の能力、あらゆる能力を複製できる程度の能力者やで。メイド長さんは何の能力を持ってんだ?」

 

幻想郷の来訪者・コウタ

 

「私は時間を操る程度の能力です」

(少し戦い方を工夫せな反射が破られる…。そーなったらメイド長さんも美鈴の二の舞に…)「なるほどな…。ある程度予想はつく能力やな」

 

「察しが早いですね。ではそのままお帰りください」

「そーしたいのは山々や。せやけどこの異変解決せな帰られへんねんよ」

 

両者がにらみ合い、一触即発の危機的状況

低級妖怪や低級妖精がいたら間違いなく裸足で逃げるだろう…

 

「なるほど…。では貴方はお嬢様の行為を阻止するという事ですね…?」

「そーゆー事」

「ふと思いましたが、貴方がここにいるという事は門番の美鈴を倒したのですね?」

 

目の前にいる青年の実力を確かめたかったのか、そんな質問を投げかける

 

「美鈴の事か?()()()()()()()()で今は安静にしてるはずやで?」

「・・・どういう意味ですか?」

 

咲夜は怒りをあらわにしながら問う

 

「美鈴は俺と一緒に来た霊夢と魔理沙で最初は戦ってた。けどあの二人が負けたから俺が戦ったんや」

「それとどういう関係があるので?」

「そう怒んな。せっかくの可愛い顔が台無しになるからやめとけ。話を戻すけど、美鈴は俺に弾幕を放って殴りかかってきたんや。けど俺の能力で右腕が粉砕したんよ」

「反射で美鈴の腕が粉砕?いったい貴方、何をしたのですか…?」

 

さらに怒りが増す咲夜

 

「俺の反射は文字通り何でもはね返す。弾幕は明後日の方向にはね返せるけど肉弾戦の場合そうはいかん。はね返す方向が一点やからな」

「つまり、貴方が反射さえしなければ美鈴は右腕を粉砕しなくて済んだのですね」

「そんなことしたら能力の暴走が起こる。さすがに腕が粉砕したままはかわいそうやから能力使って腕の治癒を試みたんや」

「じゃあなぜ安静にする必要が?治癒を試みたって事はまさか失敗をしたのですね?」

 

今にナイフでも飛ばしそうな程怒りをあらわにする咲夜

 

「ちゃうちゃう、普通に使えば美鈴の腕は治っとる。せやけどな、魔が差したんか誰かのいたずらか知らんけど俺がおもっきしくしゃみをしてしもうたんよ。ほんで能力の計算が狂って美鈴は内側から破裂したんや」

「・・・貴方の言っていることがにわかには信じがたいですね。その後はどうされたのですか?」

「普通の人間ならあの地点で終わってる。せやけど美鈴からは妖気を感じた。一か八かで賭けたらつぎはぎだらけやけど治ったよ」

 

疑われているのをスルーし、淡々と答える

 

「それで、今は安静にさせているのですね?」

「あぁ、そーゆー事。あの件で俺の能力は人間はおろか上級妖怪にも危害を加える能力やなと思ってきたんよ…」

 

普通の人には見えないが、咲夜本人にはなぜか悟られる

 

「ではなぜ、貴方はそんな顔をしているのですか?」

「普通ならあれで美鈴を終わらせる事なんざ簡単や。俺はむやみな殺生はせーへん」

「…わかりました。これが最後の警告です。早々に屋敷から出ていきなさい」

 

先ほどとは違い、冷徹な表情でコウタに警告する咲夜

 

「…メイド長さんとは語り合えると思った俺がアホだったわ」

「なるほど、やるというのですね。私も貴方と語り合えると思ってました。残念です」

 

両者戦闘態勢にかかる

 

「…なぁ、メイド長さんよ」

「なんですか?」

「俺的には美鈴の二の舞にさせたくないんよ。メイド長さんみたいなかわいい人を見ると余計傷つけずどう戦うか考えてまうんよ」

「口説いているのか口説いていないのかはっきりしたらどうです?まぁ、仮に口説かれても別に私は…」

 

少し口ごもる咲夜

 

「メイド長さんよ、俺からは一切攻撃をせん。俺の反射を突き破ったらメイド長さんの勝ち。突き破れず、切り札でも俺を倒せなかったら俺の勝ちでええか?」

 

・・・よくわからない提案を出すコウタ

 

「ただ、俺の反射を突き破るって事は相当なダメージを俺に負わすけどメイド長さんは当然紅魔館がガレキに変わるってことを覚えとけよ?」

 

咲夜が先制攻撃でナイフをコウタ目掛けて投げるもはね返される

 

(なぜ私を攻撃しないと宣言する?しかも反射を突き破れば私が死んで紅魔館が崩壊する…?まるで意味が分からないわ。それにナイフじゃ歯が立たないわね)

 

大量のナイフを投げるも全て天井へはね返される咲夜

 

「ならこれならどうかしら?奇術「ミスディレクション」!!!」

 

突然クナイ状の弾幕がコウタに降り注ぐ

 

(コイツ天然とちゃうか?俺の能力を聞いてたやろ・・・)

(ふふっ、その弾幕は囮。本命はこっちよ?)「幻象「ルナクロック」!!!」

「メイド長さんよ…、ナメてんのけ?って、は?」

突如米粒弾を波紋状に飛ばすが次の瞬間

 

咲夜以外の時間が止まったのである

 

「ふふふっ、時間を止められたなら貴方は反射するのにも多少時間がかかるはず。貴方とならやっていけそうな気がするけど、ここでお別れね」

 

そう言い放ち、大量のナイフをコウタのゼロ距離に配置する

そして再び時が動く

 

「なっ…!」

 

いつの間にか大量のナイフが目の前に配置され、困惑するコウタ

しかし・・・

全て天井にはね返したのだった

 

「なっ!?私の攻撃が甘かったようね…。けどこれで本当に終わりよ。幻世「ザ・ワールド」!!!」

「どう攻撃しても無d」

 

再び時が止まる

 

「さっきのは軽く止めただけ。今回は完全に時を止めたわ。貴方の反射もこれで終わりよ?何せ、貴方の時間は私だけの物になるんですから…。フフフッ」

 

咲夜はトドメを刺そうとコウタの首筋に大量のナイフを配置する

しかし・・・

 

 

ほう、メイド長さんよ、とんでもないジャイアニズムな事しとるやんけ・・・!

 

背後からドスの効いた声が聞こえろ

(時を止めたはずなのになぜ!?)

 

「こりゃ完全に時間が止まってんな~。オイオイこりゃ一生見られへん体験やぞ?」

私だけの世界なのになぜこの男がいる・・・!

「時間を止めても意味ないのにな~」

ぐっ、おのれ・・・!

「貴様…!!どうやって私の能力を…!」

 

能力を破られ、怒り狂う咲夜

 

「まぁまぁそう怒んな。せっかくの顔が台無しになんぞ?」

「黙れ!なぜ私の世界に入ってきた!どうして私の世界に入ってこれたんだ!」

 

完全で瀟洒な従者と言われた十六夜咲夜が、彼女の切り札とも言われるスペルカードを使ったのにもかかわらず目の前の青年にあっけなく破られ、取り乱したかのように吠える

 

「はぁ…、簡単に言うとメイド長さんの能力が発動した瞬間に少し空気の流れが変わるんよ。一回目はまんまとやられたけど、二回目となりゃそうはならんよ。二回目の地点でおおよその計算は出来るからな。それに、俺にもう一つの能力があるのを忘れたんか?」

「なっ、まさか・・・?」

「そう、メイド長さんの能力を複製したんよ。そのかわり制限時間付きやけどな。それでも俺はやろうと思えば今すぐこの場でメイド長さんをバラす事も可能や。俺としてはメイド長さんを殺したくないから極力やりたくないけど・・・。どないすんや?まだやるんけ?」

「・・・私の負けですわ」

「そうか。ほな時を戻してくれ。その後少し話をしようか」

 

こうして咲夜は、どの能力を使っても目の前の男には勝てないと悟り、降伏したのだった

 

そして

 

「霊夢、俺や。聞こえるか?」

「今時オレオレ詐欺なんか引っかからないわよ!」

「後で合流した時ジャケット脱いでええか?」

「冗談よ。どうしたの?」

「主犯格のメイド長と接触。主犯格の部屋へ連れてってもらうからエントランスに来てくれ。それと白黒の強盗も」

「誰が白黒の強盗だ!借りに来ただけだ!いいかげんにしろよ!!」

「・・・メイド長さんよ」

「咲夜でいいわ。どうしたの?」

 

いつの間にか少し距離が縮まった二人である。その間のお話はまた番外編として

 

「後で魔理沙のボケが壊した壁直しとくわ。ほんで代わりに俺が謝りに行くわ」

「あら、意外と律儀なのね。昔の貴方はそうでもなかったって自分から言ってたのに?」

「・・・ほっとけ。とりあえずあの二人がここに来たらそのお嬢様の元へ案内頼むで?」

「わかったわ」

「ありがとうな、咲夜。俺は極力殺さない方針で戦う。ただ吸血鬼なら簡単にくたばらんやろ?」

「えぇ、お嬢様は私とはケタ違いの強さよ?たとえ貴方でも無事でいられたら奇跡よ」

「そーかい。ほな、俺が本気で戦ってそのお嬢様に瀕死の重傷を負わしても咲夜は絶対加勢すんなよ?俺は咲夜を殺したくもないしましてやその時は俺の能力が暴走してるからな。知らんけど」

「知らんけどって貴方ねぇ・・・」

 

きっと彼なりの警告だろう

何せこの後の戦闘で本当に暴走するとは誰も想像をしていないだろう

 

「ついたわよってアンタ!なんで敵であるメイドと仲良くしてんのよ!ほら、そこのメイド!さっさとそいつから離れなさい!」

「オイ待て霊夢。コイツはもう敵意は無いんや。もし変な事すればあの門番のようにするからって言ってあるから大丈夫や!」

「あの門番・・・。うぷっ・・・」

(よほどひどいものを見たのね…)

「そーゆーことや」

「あれ?魔理沙は?」

「あのクソカス白黒強盗…!オイ!!!ええかげんはよこいや!!いつまでかかっとんねんこのくされ白黒魔法使い!おどれのほうきはバッタ物かコラ!!」

(恐ろしい目つきになってるわね…。やっぱりまだ昔の口調なのね)

(またブチギレてるわね…)

 

魔理沙が来てないのをコウタはついに堪忍袋の緒が切れる

 

「いや~すまんすまん、借りた本を途中で落としたり無線機の調子が悪くなっt「遅いんじゃおどれコラァ!!!」

「ギャアァァァァ!!!」

 

ズドォォォン!

なんと魔理沙を音速で壁にぶん投げたのだ。普通ならそのまま壁のシミになったであろう・・・

 

((・・・))

 

咲夜までもがこの人は絶対怒らせちゃダメだと思った瞬間である

 

「うぅ、生きた心地がしないぜ…」

「オマエが悪い」

「アンタねぇ…。いくらなんでも壁にたたきつけるのはどうかと思うわよ?」

「アナタ・・・」

「咲夜、全員揃ったから案内頼む。っとその前に手洗い貸してくれ」

「わかったわ」

 

少女&青年移動中

 

「ここよ。洋式だかr「座ってやれってんだろ?わかっとるよ。俺が前の世界におった時もそうやったし」

「なら話が早いわね」

「待っててくれよ?」

「はいはい」

 

青年WC参加中

 

「終わったぞ。咲夜は?って当然遠慮するわな。野郎の入った後なんざ入らんやろうし」

「まずアナタにはデリカシーというものが無いのかしら?」

「知らん、とっくの昔にどっか行ったわ」

「そう…」

 

少女&青年再び移動中

 

「戻ったぞ~」

「ずいぶん遅かったじゃないの」

「すまん、ババしてた」

「アンタねぇ…」

 

やっぱりデリカシーが無いこの男である

 

「というかお前、なんで平気で一服してるんだ!?」

「アナタ、ここは禁煙ですよ?」

「能力が暴走してもいいなら」

「「なるほど理解」」

「アンタ達ねぇ…。なんで息ぴったりなのよ。というかアンタも早くしなさいよ!」

「へーへー」

「しかし不思議ですね」

「ん?何が?」

「普通なら煙の臭いがするのに全くしませんから」

「ん?能力で臭いを消してるけど?」

「「「マジかよ」」」

 

能力ってすごいですねー

 

「ふぅ、ほな行くか。霊夢、魔理沙。準備はええな?」

「もちろんよ!」

「同じくだぜ!」

「咲夜!オマエは俺らを案内したらその場から離れろ。ええな?巻き添え喰らってもさすがにフォロー出来へんから」

「わかったわ。再々言うけどお嬢様は私よりはるかに強いから」

(絶対生きて戻ってきてくださいね)

(あぁ、わかってる)

(約束ですよ?アナタ・・・///)

 

こうして三人は咲夜の案内で異変の主犯格の部屋へ案内されるのである

そして咲夜はというと、コウタに好意をよせていたのであったが本人は知る由もなかったのであった・・・

 

 

???「ようこそ、人間達よ。わが紅魔館へようこそ。歓迎するわ」

「へぇ、このクソ広い部屋に一人で・・・。()()()()()は威厳があるな、主犯格さんよォ…!」

「博麗の巫女としてアンタを退治するわ!」

「先に言っておく。私の弾幕は一味違うぜ!」

 

第四章・紅魔館突入(カリスマを持つ者は口調が一味違う)




はい。また少しの期間空けてしまい申し訳ございません。明日から仕事めんどくさいです(誰だってそーやw)
次回はVSレミリア・スカーレット編です!

※軽くネタバレしますが、ジャケットを脱いだその姿はバイオ2REに出てくるスーパータイラントと似た姿です(さすがに顔が焼けただれたり上半身裸にはなりませんがw)


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とある関西人の幻想入り(キャラ紹介①)

はい、今回は初のキャラ紹介です!
モンハンフロンティア終わって寂しいけど頑張って投稿しますのでよろしくお願いします。
今回は第一回です(今回ルーミア、チルノは紹介しません。申し訳ありません)


今作の主人公(オリキャラ)コウタ

あらゆる物体を操る程度の能力

複製する程度の能力

 

幻想入り前はある地方に一人で住んでいたが、そこで住んでた時は中々ひどい目にあったとの事

ある人物(後述)と出会い、幻想郷へと赴く

普段は何もしないが怒ると口調がヤクザ口調になったりとかなり気が短い(ように見えるが…)

話し方は関西弁丸出しだが標準語も時折話す

 

戦闘面では能力のおかげで相手に危害しか加えない為あらかじめ警告を行うがそれを無視すると相手は何もできず一方的にやられるしかない(後に能力を破る人が現れるがそれはまた別の機会に)

こちらから攻撃を加えないが、味方が攻撃されたりすると能力を駆使して戦うが命は奪わない(ただし相手は確実瀕死になる)

 

能力暴走時

普段着として来ているジャケットやコートが破れ、右腕のみ変異し大きなツメが生える。目つきは人を何十人も殺害したような目つきになり、紅くなる。なにより厄介なのが手当たり次第攻撃をする為、幻想郷で一番危険とされる。ただし、ある事がきっかけで自分で暴走時でも制御出来たり自分から暴走時の姿になれる。

 

能力暴走の条件

度重なるダメージを負い、危機的状況になった時。生命の危機に瀕した時。反射を破られた時。トラウマがよみがえった時。どの状況でも一番危険な状態となり、こうなれば誰も止めるものはいないが…

 

普段の姿

ジャケット姿、黒もしくは紺色のズボン、黒の靴(コート姿になるとオールブラックで統一)

視力があまりよろしくない為メガネを付けている

ヘビースモーカーでもある(能力暴走を抑える為)

周りの事を考えて能力で匂いを消している

 

性格

不器用でデリカシーの欠片も無いが、困ってる人や悩んでる人を助ける主義(本人曰く、本人の二の舞になって欲しくないとの事)

 

原作主人公、登場人物

八雲紫

境界を操る程度の能力

 

幻想郷にコウタを連れてきた張本人

幻想郷の管理者でもあり、幻想郷を誰よりも深く愛し、脅威になる者は排除する

ある日、コウタの家に乱入(?)して幻想郷へ誘おうとするが、豹変した彼に殺害されかけるも抱擁しながら「私が貴方の面倒を見て育ててあげる」と言い、そのまま一夜を明かした(らしい)

彼を呼べば紫の元へ一目散に駆け寄り、彼が危機的状況となればいの一番に駆け付けるという関係がある

彼の暴走時は誰もが止められず、彼女が駆け付けるも殺害されそうになるが抱擁する事によって事なきを得る(ただし、紫以外の人物が抱擁すればもれなく殺害されるらしいが…)

 

博麗霊夢

空を飛べる程度の能力

 

単純で裏表が無い。喜怒哀楽が激しく、人間・妖怪を問わず惹き付ける不思議な雰囲気の持ち主。

仕事が妖怪退治であるため妖怪に対しては厳しい態度を取るが、人間にも妖怪にもさほど興味はない。後述の霧雨魔理沙と二人で行動する場面がある。コウタが博麗神社をガレキの山へ変えたときは上級妖怪でもはだしで逃げだすほど怒っていたが、彼の能力を見るや否や彼に興味を持ち始める

お賽銭箱が年がら年中すっからかんらしい。その為定期的に彼にお賽銭を入れてもらったときはどんなに不機嫌でも上機嫌になる(彼曰くどういう生活してるのか心配との事)

 

霧雨魔理沙

魔法を使う程度の能力

 

魔法の森にある霧雨魔法店で一人暮らしをしている魔法使いの少女。

力に執着し、力を誇示する自信家だが、その力は誰にも見せない「努力」を積み重ねて得たものである。

紅魔館へ遊びに行っては毎回魔導書をどっさり持って帰り、しまいには「死ぬまで借りていくぜ!」というとんでもない事をする。(後日彼が魔導書の持ち主に頭を下げに行ったときはなぜかとばっちりを食らい、そのまま戦闘になったとの事。そして和解し、そのまま話し相手や愚痴り合いする関係になる)

 

紅美鈴

気を使う程度の能力

 

「気を使う」と言っても「気配り」とかそういった意味の“気”ではない。

オーラとかそういった類の、武術における“気”のことを指す。

 

普段は紅魔館の門番をしているが、しょっちゅう居眠りをして後述の人物に怒られたりナイフを飛ばされることもしばしば。

門番として侵入者を撃退するために戦うが、それとは別に武術の達人である事により、武術家としての挑戦者もかなりの数に上るらしい。

目撃報告例によると昼寝をしていたり、動きの変な緩い踊り(太極拳)を踊っていたりといった妖怪の割には穏やかなエピソードが多く、話しかけても普通に世間話をしたり愚痴を聞かされたりするという事から危険な妖怪ではない事が窺える。館に忍び込もうとしたりすると遠慮なく攻撃してくるようだが、その場合も謝って退散すれば見逃してくれる。

 

今回の異変(紅霧異変)で門番としての行動をするが、コウタの反射にやられ右腕を粉砕骨折してしまう。それを見かねた彼がかわいそうだと思い、治療するも彼の不注意で能力の計算が狂い、内側から破裂してしまうという余計かわいそうな事になるも、彼が修復して元の姿に戻る。そして彼に「こうなったのは自分のせいだから責任は取る」と言われるがなぜかえらい勘違いをしたのである。後日、彼と修行をしている姿が目撃され、彼はあらゆる方向から猛烈な苦情(?)が来ることになる。

 

十六夜咲夜

時間を操る程度の能力

紅魔館の主であるレミリア・スカーレットに仕えるメイド長。

紅魔館に住んでいる唯一の人間。

今回の異変(紅霧異変)でコウタと対峙。彼も美鈴のようにさせたく無いと戦闘を避けていて、彼女も危険を察知したのか戦闘を避けていたのだが、お互い語り合えれなくて残念そうに戦闘が始まる。反射を使われ、時を止めれば反射も破れると思ったのか時を止めるも攻撃は反射され、しまいには「幻世「ザ・ワールド」」を使うも時を止めたはずが彼には効いていなかったのに対し、激怒するも彼には勝てないと察知したのか負けを認める。

 

彼との関係

不思議な事に恋愛関係になっていっている

彼女の心境などを聞いた彼は、彼女にアドバイスしたことがきっかけで再び戦闘になりかけるが、心の底から思っていることそのまま素直に生きていけばいいと言われ、彼の生き方について行くことを決意。(彼曰くこんなろくでもない人間について行ってもつまんないぞ?と言っていたが…)

異変後はより一層彼にアプローチをするが、ある人物(番外編②に登場)が毎日彼にべったりとくっついている為中々出来ない模様。彼と一夜を明かした(らしい)




はい、現在出てきているキャラ達です
ルーミア、チルノ、レミリア、フランは次回のキャラ紹介に登場します


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とある関西人の幻想入りPart8(幻想郷での異変⑥)

前回、紅魔館のメイドを撃破したコウタ
不思議な事にメイドとある関係を持つ
そして、異変の主犯格と対峙するのであった
第9話・始まります

※原作未プレイなのでなぁなぁですがご容赦ください…
二次創作、原作崩壊、文章力皆無の為どうかご容赦ください
更新速度が遅いのは本当に申し訳ありません


「ようこそ、人間達よ。わが紅魔館へようこそ。歓迎するわ」

扉を開け、敵意の無いような口調で話す1人の少女

そう、今回の異変の主犯、そして紅魔館の主・レミリア・スカーレットである

「へぇ、このクソ広い部屋に一人で・・・。()()()()()は威厳があるな、主犯格さんよォ…!」

「博麗の巫女としてアンタを退治するわ!」

「先に言っておく。私の弾幕は一味違うぜ!」

こちらは敵意むき出しで話す

「ふふ、愚かな人間どもよ、この私を倒せるとでも思って?」

「俺としては倒すじゃなく殺すなんだけどな…!」

「アンタ、殺してどうするのよ!」

「そうだぜ!退治ならまだしも殺すなんて物騒すぎるぞ!」

…早速仲間割れするアホ3人

「だいたいアンタは…」

「そもそもお前は極端…」

(聞こえなーい)

音を遮断したのがわかったのか突然

「「無視するな!」」

と一喝する霊夢と魔理沙

「…あなた達はいったい何しに来たのかしら?」

見かねたレミリアが問う

「あー、そうだった。オマエにこの赤い霧を戻してもらうんやったわ。無理なら無理で力ずくで戻してもらうけどな」

「私は博麗の巫女としてアンタを退治するわ!」

「私は霊夢について行って面白そうだから私も参戦するぜ!」

「「オマエは帰れ!!」」

「あんまりだぜ…」

冷たくあしらう二人

「…で?私をどうするって?」

ややイラつきながらも問うレミリア

「さっきゆーたはずや。聞こえへんのか?()()()()

「貴様…!もう一度言ってみろ」

「なんべんでもゆーたるわ、クソコウモリ」

「貴様だけは殺す…!」

「やってみろや」

互いに臨戦状態になる二人

「まぁ、私としては楽しみなんだけどね」

「霊夢、楽しみって…?」

「ストレス発散よ」

一部の界で鬼巫女と言われるようなことを発言をする霊夢

「あら、楽しみって何かしら?」

霊夢の発言を聞いていたレミリアが問う

「あら、てっきりアイツとやり合っていたのかと思ったわ」

「ふふ、貴方達3人まとめて相手しないと私としては面白くないわ。それに…」

3人(約一名暴走寸前だが)の頭の上に?マークが浮かびそうな発言をするレミリア

「こんなに月も紅いから 本気で殺すわよ」

そう言い放つレミリアに対し

「そーか…」

敵意をむき出しにする3人

「「「こんなに月も紅いのに(んやったら)」」」

「「楽しい夜になりそうね(だぜ)」」

「「永い夜になりそうね(やな)」」

 

3人が言い放ち、戦闘状態へ突入する

「先に言うの忘れてたわ。俺に能力は一切効かんからそこんとこよろしく」

「アンタ能力名言いなさいよ…」

「言っとくが私の弾幕は一味違うぜ?」

「へぇ…、どんな弾幕か楽しみね。白黒の魔法使いさん」

「ア?なんでわざわざ…」

「貴方の能力はあらゆる物体を反射する程度の能力、でしょう?」

「なっ…!」

レミリアに能力が知られた彼は驚きを隠せないのであった

「オマエ、何で俺の能力を…」

「あら、伝え忘れたかしら。私は運命を操る程度の能力よ。例えばこういう風にね…!」

直後、無数の弾幕が飛び交う

「オマエは頭悪いんとちゃうか?んな弾幕…」

「アンタ!今すぐその弾幕から離れなさい!」

霊夢が叫ぶが間に合わず被弾してしまう

普段なら反射出来る弾幕が()()()反射出来ないのであった

「がああぁぁあ!」

無数の弾幕がコウタに降り注ぐ

「ふふふ、こういう事よ。貴方の運命を変えた。ただそれだけの事」

「お前…、よくも…!」

「アンタだけは許さない…!」

仲間の一人がやられたのに対し、怒りが彼女2人を包む

「うぐ…」

「アンタ、じっとしてなさい!私達がアンタの仇を取るから」

「そうだぜ、動いたら傷口が開いてしまうぞ?」

「あら、まだ生きていたのね。人間ってこんなにしぶとかったかしら…?」

3人をあおるレミリア

しかし、この時レミリアは大きな誤算をしていたのであった

反射を破り、さらにはダメージを与え、生命の危機に瀕した彼の本当の姿を見て絶望するとはレミリア本人もわからなかったのである

「オマエ…、俺の能力に干渉した挙句反射をぶち破って弾幕が当たるように仕向けたのか…!」

「仕向けた?言い方がなってないわね。貴方の能力の一部に私の攻撃が当たる運命にしただけよ?」

「オマエ…。後悔しても知らねぇぞ…!」

「後悔するのはどっちかしら?神罰「幼きデーモンロード」!!!」

さらに激しい弾幕が彼に降り注ぐ

「ぐっ…、俺もここまでか…」

「ふふ、貴方は運命に抗えるかしら?」

「アンタ…!」

「避けろ、コウタ!」

そんな二人の声も届かず、激しい弾幕を浴びたコウタはそのまま息を引き取った

「そんな…。アンタみたいな能力でもこんな事があるなんて…」

「レミリアとか言ったよな。お前だけは絶対許さないからな!」

「ふふ、避けないそこの人間が悪いのよ。それに避けたところで確実に当たるのよ?」

運命に抗えず息を引き取ったコウタ

誰もがそう思ったのである

だが…

「うぐ…」

「アンタ、生きてたのね!ってその目…!」

「ん?生きてたのか?」

「魔理沙、今アイツに近づけば大変な事になるわ」

「なんでだ?」

「目の色が紅いし、それにアイツの腕…」

「なっ…!?まさか…」

「あら、死にぞこないがまだ生きていたのね。面白いわ」

(まずいわ…。これじゃ私と魔理沙が巻き添えになるわね…)「魔理沙」

何かを悟った霊夢

「どうした?」

「一旦引くわよ」

「え?何でだ?」

「いいから!」

「あら、貴方達二人は薄情なのね。コイツを殺すけどいいのかしら?」

「えぇ、いいわよ。アンタが()()()()()()の話だけどね」

「お、おい霊夢…。こいつを見殺しにするのか?」

(違うわよ。アイツは暴走状態になったのよ。もしここにとどまれば私たちまでやられるわ)

(そういう事か…)

「…どういう意味かしら?」

「そのままの意味よ」

そう言い、二人は一時撤退をする

(あの巫女が言っていたわね。「アンタが()()()()()()」って。ふふ、ますます面白くなってきたわ)

「ククク…、面白そうな姿になってるじゃないの。人間」

「・・・・・・・・・」

レミリアの前に姿を現したのは先ほど無数の弾幕を浴びせ、絶命したはずの青年が立っていた

服は破れ、眼は紅く染まり、さらに右腕が変異し、手だと思われる部分からは鋭いツメが生えている

「…何もしないならこっちからいくわよ!」

レミリアはツメを生やし、高速で接近して彼の首筋を狙い、切り裂こうとしたが彼の右腕ではじき飛ばされる

「かは…!」

壁にたたきつけられるレミリア。そしてそのまま脇腹を変異したツメで突き刺す

「うぐぁ!ぐ…、貴様…!」

無言で突き刺したままさらに奥深くツメを食い込ませる

「ああああああああ! ぐふっ・・・!キサマ…!」

そして、ツメで脇腹を切り裂く

「っ!!!」

脇腹を切り裂かれ、もはや致命傷ともいえる傷を負わせた彼だが、それでも攻撃をやめることはなかった…

「いや…、やめて…、こないで…」

もうカリスマの面影もないレミリア。上半身だけになった彼女はとうとう命乞いをするも彼女に近づく

ザシュッ!!!

なんと、レミリアの首を刎ねたのである

 

 

その頃、八雲邸では

 

「あの子は今頃何をしているのかしら…」

彼の事が気になる紫

「少しスキマで覗いてみましょうか」

スキマで彼らの様子を覗く

「さて、どんな状況なn・・・っ!?」

紫が見たものは、かつての姿の面影を残しながらも右腕が変異し、眼は紅く染まったコウタの姿が

「あぁ…、そんな…。貴方…」

まるで殺害を楽しむかのような彼の姿に紫は呆然とする

「こうしちゃいれないわね」

そして、彼の元に向かうのであった

 

レミリアが殺害される数分前の咲夜視点では

 

「やはり致命傷を…。お嬢様も少しは加減したらどうかしら…」

柱の死角に身を潜め、彼の行動を見ていたのであった

「魔理沙!一旦引くわよ」

「あら、貴方達二人は薄情なのね。コイツを殺すけどいいのかしら?」

「えぇ、いいわよ。アンタが()()()()()()の話だけどね」

え?どういう意味?

お嬢様が私の大切な人を殺す…?

それに博麗の巫女…、彼を見殺しにする気なのね…!

レミリアと霊夢の会話を聞いていた咲夜に怒りの感情が増す

・・・そういえば彼はあんな事言ってたわね

(俺が本気で戦ってそのお嬢様に瀕死の重傷を負わしても咲夜は絶対加勢すんなよ?俺は咲夜を殺したくもないしましてやその時は俺の能力が暴走してるからな)

私は何も出来ずただ指をくわえてみているだけなのかしら・・・

私の主人はお嬢様、けど大切な人が主人のお嬢様に殺される…

私はそれを黙って見ておけという事…?

けど

(俺は極力殺さない方針で戦う。ただ吸血鬼なら簡単にくたばらんやろ?)

そう言っていた彼が殺される…!

私はどうすれば…

「咲夜…、聞こえるか…?」

「貴方?貴方なの?」

「そーや。俺の姿を見て咲夜もわかっただろ?俺はもうじき俺でなくなる。能力の暴走が起きる…」

「貴方…」

「咲夜、今すぐここから出ていけ。時間を止めてるけどそろそろ限界や…」

警告にも、そして懇願しているように見える

「けど…」

「はやくいけ…!」

「…わかったわ。お嬢様は吸血鬼。だから首を刎ねようが体を二つにしようがお嬢様は死なないわよ?」

「…わかったから行け」

「…必ず元の姿に戻ってくださいね?」

(俺はもう限界や…。意識が…)

そう言い、その場を後にする咲夜であった

 

そして

 

「ひっ…!」

ザシュッ!!!

 

無言でレミリアの首を刎ね、さらにレミリアの胴体から噴き出る血液を飲む彼

 

あぁ、アナタ…。いつからそんな子になってしまったのかしら…?

 

「・・・・・・・・・」

声のする方向へ振り向く彼

「アナタ…。私が誰だかわかる…?」

悲痛な声で問いかける紫

しかし、今の彼に紫の声は届かず、ただ目の前の敵を殺害するだけのバケモノと化した彼の姿

「・・・・・・・・・」

無言で紫に近づくコウタ

そして

 

グサッ!!

 

紫の腹に一突きしたコウタ

「アナタ…。私の血を…、飲んで思い出して…」

本能のごとく、紫の腹から流れ出る血を飲む

そして

「うっ…!」

彼の姿は変わらずだが

「ゆかり…?紫なのか…?」

自我を取り戻したのである

「俺はいったい…」

「アナタ…」

優しく彼を抱きしめる紫

「この腕…。そうか、とうとう暴走しちまったのか…」

変異した腕を確かめ、暴走していたのだと確信する

「紫、俺、あの吸血鬼と戦って弾幕を浴びた後記憶が無いんよ。それにあの転がってるのはなんだ?」

レミリアの亡骸を指さし、紫に問う

「あれはアナタが暴走してあの吸血鬼を殺したのよ」

「そうか…。やっぱろくでもないな、俺の能力は…」

「貴方、勝手に私を殺さないでくれる?それとその腕どうにかしなさいよ…」

突然、レミリアの頭が話しかけてきた

「うわ、化け物…!」

「化け物は貴方よ!私をこんな姿にさせて…!どう責任取るつもり?」

「あらあら、楽しそうな雰囲気が出てきたわね」

「「どこがよ!(じゃ!)」」

「ふふ、ではごきげんよう~」

(アナタ、私の血を飲んだからには暴走しても制御出来るわよ?)

(そーか、ありがとうな!)

スキマへと入り、そのまま帰った紫

その直後

「お嬢様!生きていたのですね…!」

咲夜までもが突然姿を現す

「なっ!オマエ、出ていけってゆーたはずやんけ!なんでここに…?」

「お嬢様があんな姿になって私は足がすくんでました…」

「そーか」

「ちょっと!私の事は無視?」

「うるせぇ!変異している腕で串刺しにすんぞ!」

「ひっ!いや…!」

もうカリスマはどこへ行ったのか、すっかりコウタにおびえてしまったレミリア

「せや。オイコウモリの頭。この空を戻すんやろうな…?場合によっちゃ全部串刺しにして天日干しにすんぞ!」

「いや…!そんな事されたら私死んでしまう…!」

すっかりおびえきったレミリア

「貴方、さすがにお嬢様がかわいそうですよ…」

「貴方、お願い…。私を元に戻して…」

今にも泣きそうな顔をするレミリアの頭

はたから見ればホラー以外なんとも言えない状況である

「はぁ…。しゃーないな…。次こんな事やってみろ。これだけじゃ済まんからな?」

「わかった…、約束するからぁ…!」

「あの、貴方?美鈴のようにならないでくださいね?」

「それは俺の気分」

「美鈴がどうしたのよ」

「俺が内部から破裂させた。オマエにもやってええんやぞ?」

「ひぃ…!そんなのやだぁ…」

はたから見れば弱い者いじめにしか見えない

弱い者いじめを通り越してホラーにしか見えないけど

「胴体どこやったっけ…?あ、あった。せやけど掴む所ねぇな…」

レミリアの胴体を掴むが、明らかおかしなところを掴んでいた

「ちょっ!な、何で私の胸を掴んでいるのよ!・・・っ///」

「何これ、フニフニしてへんし布の感触しかせーへんで?咲夜も触ってみるか?」

「咲夜、触ったらどうなるかわかってるでしょうね…!」

「おう、俺の大切な人を脅すんけ?目ん玉くりぬいたろかコラ」

「ひっ…、わ、わかったわよ…!」

「じ、じゃあ失礼します…。あ、貴方の言う通り布の感触しかしないですね」

「せやろ?直接触ってみるか?俺が許可する」

「はい…!あっ、冷たくてフニフニしてます…///」

「マジか、俺も~。すげぇ、咲夜の言う通り冷たくてフニフニしとるわ」

犯罪まがいな事をしているコウタ、そして咲夜の二人である

「うえぇぇぇぇん!」

とうとう泣き出したレミリア

もう不気味なのかカオスなのかわからない状況である

 

そして

 

「もうお嫁に行けない…。貴方、責任取りなさいよ!」

「俺はちっこい子と結婚する気はないからな」

「なにを~!私はこう見えても500歳なのよ!」

「んな歳で仮に結婚しても子供なんざ産めるかボケ!」

「そうですよ、お嬢様!いくら何でも吸血鬼と人間が結婚出来る訳ないでしょう?そもそも私なら…」

「せやぞ!オマエ頭と体分離して頭おかしなっとんのちゃうか?」

「貴方のせいよ!」

「黙れチビコウモリ」

「殺す」

「やれるもんならやってみろ」

「ひっ…、その腕見せないで…!」

「にぎやかね。レミィも嬉しそうにしているわ」

「そうですね、パチュリー様」

「おう、パチュリーと小悪魔か。あのチビコウモリ俺に責任取れだの結婚しろだのうるせぇんだよ…。どーにかならんか?」

「あら、レミィは貴方の事を気に入ってるのよ?」

「そうですよ、お兄さん。お嬢様はお兄さんの事話していたりしてたんですから」

「そーか。つかパチュリー、オマエあのチビコウモリの歳いくつや思うてんねん。500歳やぞ?しかも吸血鬼。んで俺人間、23歳。歳の差結婚にも限度があるわ!」

「そういえばそうね…」

「せやろ…。咲夜と結婚して幸せに暮らしたいわ…」

「わ、私と結婚…?あうぅ…///」

(小悪魔のスタイルもええし、パチュリーのスタイルも見る限り隠れ巨乳の可能性が…、いや、美鈴はどうだ?あのスタイルも中々…、咲夜のスタイルも俺抱いたからわかるんだよな~…。チビコウモリのスタイル?ガキじゃねぇか…)

いつの間にか異変も解決し、フレンドリー(?)になっていたのである

 

博麗神社・縁側

「なぁ霊夢」

「何」

「私らの出番はこれで終わりなのか…?」

「終わりじゃないわよ。アイツの事だからきっとまた私の神社へ来るわよ」

「なんだ、霊夢。もしかしてあいつの事が気になるのか?」

「そうじゃないわよ!でもアイツの能力は気になるけど…」

「やっぱり気になってるじゃないか!私もあいつの事気になってるからな」

「へぇ…」

「な、なんだぜ?」

「何でもないわよ」

 

紅魔館・???

「どうしてあんなに楽しそうなの…?私もあの中に混ざりたい…。お姉様のバカ…!ユルサナイ…!」

「よう、何か大きなモン抱えてそうな雰囲気駄々漏れやんけ」

「お兄さんは誰…?」

「俺か?俺はコウタ。能力はあらゆる物体を反射する程度の能力、複製する程度の能力や。自分は?」

「私はフラン。フランドール・スカーレット」

「…あのチビコウモリの妹か?」

「そうだよ?どうしてわかったの?それに何でそんなに服が破けてるの…?」

「自分がお姉様って呼んでたからわかったんよ。服?直すの忘れてたわ…」

「じゃあ、その右腕は何?」

「…能力の暴走」

「ふぅん…。ねぇ、一緒に遊んでくれる?」

(これはまた暴走するかもな…)

 

To be Continued

 

第五章・紅霧異変収束(昨日の敵は今日の家族)




はい、また少しの期間空けてしまい申し訳ございませんでした。モンハンフロンティアやりたい…(先週サービス終了したっつーのw)
次回はVSフランドール・スカーレット編です!


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とある関西人の幻想入りPart9(幻想郷での異変⑦)

前回、紅魔館の主を撃破(半殺害)したコウタ
そして、異変の収束と思われたが、ある少女が狂気に染まっていたのである
第10話・始まります

※原作未プレイなのでなぁなぁですがご容赦ください…
二次創作、原作崩壊、文章力皆無の為どうかご容赦ください
更新速度が遅いのは本当に申し訳ありません


紅魔館・地下室

「どうしてあんなに楽しそうなの…?私もあの中に混ざりたい…。お姉様のバカ…!ユルサナイ…!」

「よう、何か大きなモン抱えてそうな雰囲気駄々漏れやんけ」

「お兄さんは誰…?」

「俺か?俺はコウタ。能力はあらゆる物体を反射する程度の能力、複製する程度の能力や。自分は?」

「私はフランドール・スカーレット。フランでいいよ?」

「…あのチビコウモリの妹か?」

「そうだよ?どうしてわかったの?それに何でそんなに服が破れてるの…?」

「自分がお姉様って呼んでたからわかったんよ。服?直すの忘れてたわ…」

(チビコウモリで通じやがった…)

「じゃあ、その右腕は何?」

「…能力の暴走でこうなった」

「ふぅん…。ねぇ、一緒に私と遊んでくれる?」

(あーあ、これはまた能力が暴走するかもな…。とんでもなく嫌な予感がする…)

かくして異変が解決した事で、紅魔館の探索をしていたコウタは地下室で一人の少女・フランドール・スカーレットに出会う

「ふふふ、壊れないでネ…?」

(まずい…!)

とっさに避けるもさらに弾幕がコウタを包む

「禁忌「カゴメカゴメ」!!!」

弾幕がコウタを囲うようにした直後、大玉の弾幕が彼を目掛けて飛ばす

「こんなんアリかよ…。けど、俺に弾幕は効かん!暴技「暴君の腕」!!!」

そう、新しくスペルカードという物をコウタは発動させた暴君の腕(タイラントアーム)でフランの弾幕を振り払い、そのままそのスペルカードで全て受け止め、相手に返す

「アハハ!面白い♪ねぇねぇ、もっと遊ボ?」

(とんでもなく嫌な予感が…)

「ふっ、飽きるまで遊んでやるよ…!」

「禁忌「フォーオブアカインド」!!!」

なんと、フランが4人になったのである

「「「「フフフッ♪もっと遊んでくれるよネ…?」」」」

(反則だろオイ…)

「1対4とか何考えてんねん…」

4人に増えたフランの攻撃はさらに激しさを増す

「こうなりゃ…、反射技「反壁ノ舞」!!!」

再びスペルカードを使用、さっきとはまた別のスペルであり、反壁ノ舞(リフレクションダンス)全てのスペルカードおよび攻撃はもちろん、強化状態、特殊状態を解除させるスペルカードである。もはやいてつく波動とマホカンタ、アタックカンタを全て足して3で割った技である

「「「「あっ…」」」」

元に戻されたフランに怒りがこみ上げる

「なんで…!なんで私のスペルカードを解くの?もっと遊んでくれるんじゃなかったの!?」

「1対4なんざ相手出来るかボケ」

「…っ!」

ボケ呼ばわりされたフランに異常が起きる

「…さない」

「ア?」

「許さない!私の事をボケ呼ばわりして…!」

「・・・・・・」

「ユ ル サ ナ イ!」

「はぁ…」

狂気に染まるフラン。そして

「全部コワシテヤル…!」

「…!」

バキイィィン!

コウタの反射を破壊したのである

「なっ…!オマエ…」

「やっぱり…。私の攻撃がはね返されるのは()()()あったからなんだ…!」

反射を再び破られ、困惑する

「ふふっ♪()()()無いから私と同じ状況だね、オニイサン♪」

「くっ…!」(また暴走してこんな状態の子を殺しちまう…。俺はコイツを助ける…!)

反射を無くした彼は丸裸同然。フランの攻撃が当たれば即死は免れない

「オイ、フランだっけか」

「何?命乞いするつもり?」

完全に殺す。そんな感情が彼には見えた

「俺を殺す前に少し話をしようや。話が終わったら俺をここで殺してもいい」

眼は紅く、しかしかのレミリアを瀕死に追い込んだ眼差しではなく、純粋な眼でフランに話しかける

この時フランの狂気が収まり、純粋な眼でコウタを見つめ、返事をする

「なぁに?」

「まず一つ。俺はオマエの実の姉を殺害寸前まで追い込んだ。原因は俺の反射を破ったからだ。二つ。フランはいったいここにいつからおった?半年やそこらでそんな状態にはならんはずや。俺にはわかる。なんせ俺もフランと同じ状況になった事があるからな。まぁ、ほんの数年やけど。三つ目。オマエの眼を見てたら不思議に思う。()()()()()()()()()()()()()

まるでフランに自身の一部の出来事を語りかけるように話す

「…ねぇ、お姉様はもう死んじゃったの?」

「心配すんな、ピンピンしてギャーギャーうるさくしてる」

「そう…。でもなんでお兄さんの反射が無くなってお姉様を死の寸前まで追い込めたの?」

「それはな、俺の能力にはちと厄介な副作用があるからや。生命の危機に瀕したから能力が暴走し、あのチビコウモリを瀕死に追い込んだ。聞いた話俺がそうなると見境なく誰彼構わず殺害するらしい…」

「・・・・・」

(私と少し似てる…?私は昔に化け物呼ばわりされたのに…)

淡々とフランの質問に答えるコウタ

「それと、私は495年もここに閉じ込められてたの…」

「495年?オマエ、生まれてすぐにこんなとこに放り込まれんたか?」

(半年や1年のレベルじゃねぇ…)

「うん…。お姉様がここに閉じ込めたの…」

「あのクソコウモリ…、実の妹やのに何考えてんねん…!」

不思議と彼は怒りがこみ上げる

「ううん、私が悪いの…。私の能力はありとあらゆるものを破壊する程度の能力なの」

「・・・・・」(俺と正反対の能力やな…)

彼女の能力によって反射を破られたのと確信した彼

「私だってお姉様や咲夜達と一緒に過ごしたい!なのに…」

「もういい、状況とオマエの思ってる事は全部俺が理解した」

「…え?」

「なんべんも言わせんな。フラン、オマエはアイツ等と一緒に過ごしたいんだよな?」

「うん。けど私ね、昔に化け物呼ばわりされたの…」

「は…?誰に」

「わかんない…」

かつて化け物と呼ばれたフラン。現在進行形でバケモノのコウタ。

彼は悟った

(コイツにはこれ以上辛い気持ちにはなって欲しくない。俺が何とかしてやらねぇと)

「フラン」

「何?お兄さんまで私の事化け物って呼ぶの…?」

「呼ばねぇよ。フラン、もしオマエがよけりゃ俺と一緒に外に出るか?」

「え?でも…」

「でももへちまもねぇよ。フラン、正直に全部ここで言いなよ。俺が全部聞く」

コウタの意外な提案に半信半疑ながらも現在の気持ちを彼にぶつける

「私だってお外に出たい…!お姉様と一緒に遊びたい!もうこれ以上一人ぼっちは嫌…!」

フランは禁忌「レーヴァテイン」を発動させ、コウタにぶつける

「ぐぅっ!そーや、そーやってオマエの思ってる事を俺にぶつけろ…!」

明らかに直撃しているのにも関わらず、まるでフランの思いを受け止める姿勢で仁王立ちする彼

「ねぇ…。お兄さんが初めてだよ…?私と対等に話してくれたのは」

「そうか…。スッキリしたか?」

「うん…。でも、私みたいな化け物がお兄さんと一緒に外へ出てもいいの…?」

「ええかげんにせぇよ?もうオマエは化け物でも何でもねぇよ。俺が保証したる!だから、俺が責任持ってオマエと一緒におってやる!オマエが暴走しそうになったら俺が止めてやる!そんなけ思ってる事言えるオマエは化け物じゃねぇ!もしオマエの事を化け物呼ばわりする奴がおったら俺が代わりにソイツを壁のシミか肉塊に変えてやる!約束じゃ!」

「…!ほんと?約束してくれるの…?」

「あぁ、約束する」

「私はお兄さんのそばにいてもいいの…?」

「あぁ、飽きるまでおってもええ」

「お兄さんは私のそばにずっといてくれる…?」

「あぁ、オマエが飽きるまでおってやる」

「…!うぅっ、うえぇぇぇぇん!」

そう言い、コウタは優しくフランの頭を撫で、フランは泣きながらコウタに抱きついた

 

こうして、本当に紅霧異変は収束を迎えたのである

数日後

 

「お兄様~♪」

「ぐぇ!飛びかかるなよ…。反射してたらどないすんねん」

毎日のようにフランに飛びかかられ、そのまま抱きつかれるコウタ

「お兄様は私の事を反射するの…?」

「アホか。せーへんっての」

「えへへ♪ねぇお兄様?」

「ん?」

「大好き♪」

「ん…」

そう大胆に言われ、ただただフランの頭を撫でるしか出来なかったのである

 

その日の夜中

 

「お兄様…、お兄様…」

「ん…、なんや、フラン」

「一緒に寝てほしいの」

「さすがに一人で寝ろよ…」

「私と一緒にいつでもどこでもずっとそばにいてくれるんじゃなかったの…?」

「わーったわーった。布団に入れ」

(一緒におってやるとは言ったけどどこでもとは言ってへんのやけど…。ま、ええか。コイツが幸せなら)

「わーい♪」

なぜかその後、一夜を明かしたのである

曰く「なんであんなことに…」

 

紅魔館・レミリアの部屋

 

「ねぇ貴方」

「なんや?」

「ちゃんとフランの面倒を見てる?」

「見とるよ。いつでもどこでもべったりくっつくから嫌でも面倒見てる」

「そう、それならいいわ。それと貴方の部屋が出来たわよ」

「そうか。ありがとうな、レミリア」

「べ、別に貴方が住む所無いから作っただけよ?」

「はいはい」

この頃よりコウタは紅魔館に住むことになったのだ

フランが彼になついており、レミリア曰く「フランの運命は貴方が紅魔館に住んで貰わないとフランがまた暴走してしまう」との事

これに対しコウタは「アホか、最終判断はアイツや」

そう言い、レミリアは反論する

「いい?貴方がいなくなればあの子はまた一人なのよ?それに貴方にずいぶんなついてるみたいだし…」

「オイ、平たく言うたら俺はフランの()()()か?」

「そうよ。それに私も貴方の事を気に入ってるのよ」

「そーか」

「そういう事。じゃあ改めて…。ようこそ、我が紅魔館へ。貴方を私の家族として歓迎するわ」

「ふっ、たまにはオマエのその姿も悪くねぇな。俺こそ改めて…。こんな俺を住まわしてくれてありがとうな。感謝するよ、レミリア」

(案外この暮らしも悪くねぇや。後で紫に伝えないとな。新しく住む所が出来たって)

(ふふ、見てたわよ♪アナタなら大丈夫。吸血鬼の妹の事をしっかり見てあげなさい。近々アナタに面白いことが起こるわよ)

こうして彼は紅魔館の住人の一人になったのである

 

紅魔館・大浴場

 

「ふぃ~。湯船最高!つか広すぎ」

すると

「「「「お兄様~!」」」」

バタン!と勢いよく扉を開けて大浴場へと入るフランとフランの分身達

しかもそろいもそろってすっぽんぽんである

「オイ、フラン!いくら何でも風呂を一緒に入るとは言ってへんぞ!」

「「「「え・・・」」」」

しょげた表情で声を発するフランと分身達

「…わかった。好きなようにしてくれ」

「「「「わーい♪」」」」

「じゃあ私はお兄様の頭と背中を洗うね♪」

「私は体を~」

「私は足を~」

「私は腕を~」

好き放題するフランを見たコウタは

(コイツら俺とおる時だけは幸せそうにすんねんな~。この前俺がババしてる時に凸られたのは焦ったわ…。さすがにあれは俺も怒ったけど)

「つかさ、何で4人になった?」

「「「「ん~、何となく?」」」」

「そーかい…」

フランが幸せそうならいいやと思い、身体を洗ってもらったコウタは再び湯船に浸かる

そしてフラン達も同時に浸かる

 

紅魔館・大浴場前脱衣所

 

「オイオマエら、じっとせんかい!頭乾かすぞ」

「「「「キャッキャッ♪」」」」

はしゃぐフラン達

それを見ていたレミリア達は

「フランが幸せそうで何よりね」

「そうね、レミィ」

「妹様があんな元気に…。これもあの人のおかげですね…」

「咲夜?もし彼がいなかったら今頃あの子は…」

「ですね、お嬢様…」

 

こうして平和な日々が続くのでした

 

To be Continued

 

第六章・化け物とバケモノが重なり合うとき、新たな感情が芽生える(紅霧異変篇・完)

 




はい、また少しの期間空けてしまい申し訳ございませんでした。今年は冬コミ行くぜ!
次回は番外編(キャラ紹介)や紅魔館での日常をダラダラ(オイw)書いていきます
霊夢と魔理沙?必ずまた出します


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とある関西人の幻想入りPart10(紅魔館での日常①)

前回、紅魔館の主の妹・フランと対峙コウタ
そして、フランの思いをぶつけられ、ある約束をする

第11話・始まります

※二次創作、原作崩壊、キャラ崩壊、文章力皆無の為どうかご容赦ください
更新速度が遅いのは本当に申し訳ありません

※ここから以降のお話は全て二次創作です


ある日

 

「あーあ、暇や…」

そうつぶやくのは先日正式に紅魔館の住人となったコウタである

「フランも~…」

「「「同じく~…」」」

毎日のように彼に引っ付いてるかの如く行動するフランとフォーオブアカインドで分身したフラン達

「暇だからお兄様にくっつく~♪」

「「「私も~!」」」

「オマエらくっつくな!身動き取れんくなる!」

「「「「うー…」」」」

フラン達はそろいもそろって姿勢を低くし、頭を守るかのような行動を取った

俗にいうカリスマガードである

彼曰く「俺のせいなのか…?しかもシュールすぎて笑う」と

何せ変異した右腕を出した原因でフラン達はかのポーズを取ったのだ

「はぁ…。それにしても見事なまでに暇やな…」

「「「「だね…」」」」

「てか元に戻れよ…」

「うー…」

しゃーなしと言わんばかりに元に戻るフラン

「んで、何するか思いついたか?」

「うん!面白い事思いついたよ!」

明るい声で返事をするフラン

「何するんや?いたずらか?」

冗談のつもりで聞いたコウタに対しフランは

「うん!お兄様と一緒にいたずらするの!」

(オイ俺まで巻き添え喰らうやんけ…)

「せやけど誰に対してやるんや?咲夜か?パチュリーか?それともチビコウモリにか?」

「うん!そうだよ~」

(俺時止めて部屋から出ていいかな?30秒もあれば十分やろし)

「まず咲夜にいたずらするの」

「なんでまた…」

「昨日咲夜のおやつを私が食べたの。それで怒られて…」

「それただの逆恨み!しかも食ったフランが悪いしそら咲夜も怒るわ…」

咲夜のデザートをつまみ食いしたことによって怒られたフランが咲夜を標的にする

完全逆恨みそのものである

「せやけどどうやって仕返しするんや?俺も手伝うで?」

「わーい♪でも何でお兄様まで?」

普段のコウタならこんな事はやらないが、今回はやけに乗り気である

「実はな…」

 

遡る事2日前

 

フランを寝かせたコウタが手伝いを終わらすために食器洗いをやっていた時である

「はぁ…。何枚あんねん」

「貴方?文句言ってないで終わらせなさい」

「はいはい」

眠そうな声で返事をした彼に対し咲夜は

「なんですか、その態度は」

「ア?」

「ア?じゃないです。貴方ねぇ、今の状況がわからないのですか?」

突然咲夜に怒られた彼は咲夜に言い返す

「ただ手伝ってるだけやのに何で怒られなあかんねん」

「手伝うにしても私の前では仕事と同じです。文句言う暇があれば手を動かしなさい」

(コイツ…。手伝ってるだけやのにえらそうにしやがって…!)

「チッ」

「今舌打ちしましたか?」

お互いのイライラは頂点に達していた

「そーや、したよ。文句あるんけ?」

「何て口の利き方…!いいでしょう。その減らず口を叩けなくしてあげます…!」

「やれるもんならやってみぃ!生理中の人間が無理しやがってボケが!」

彼の一言により咲夜の怒りが頂点に達する

「貴様…!」

「来いよ、ボケ」

突如変異した右腕で戦闘態勢に入る彼

しかし

「うるさいよ~…」

フランが騒ぎを聞き苦情を申し立てた

「フランか…。悪い、咲夜と話をしてたんや」

「お兄様?何でここにいるの…?」

実は寝かす前に一緒に布団へ入っていたがフランが先に寝た為、残りの手伝いを終わらせて寝ようとしていたのである

「すまん、オマエを寝かした後も山ほど残ってるもんがあってな…。後で戻るから先寝とき」

「え、やだ」

フランは彼と一緒に寝たいのだろう

「必ず戻るから」

「やだ…」

狂気を感じ取ったコウタは

「わかった、戻ろか」

「うん!」

(オイ咲夜、オマエ後で覚えとけよ…!)

小さくドスの効いた声で咲夜に言った

しかし咲夜は

(ごめんなさい、貴方…。仕事上どうしてもあんな事を…)

小さな声で謝る咲夜に対し彼は

(オマエ明日か明後日湯船にゆっくり浸かって生姜湯でも飲んどけ。疲れが出すぎや)

そう言い、寝室に戻る

「お兄様~、早く~」

「わーってるわーってる」

そしてフランとコウタは眠りについたのである

 

そして現在に至る

「つーことがあってな、咲夜を脅かしてやるって思ったんよ」

「そうなんだ~」

2日前の出来事を機にフランと彼は咲夜にいたずらを決行するのである

「どんな事するの?」

「簡単に言えば咲夜が浸かってる湯の温度をクソ冷たい水に変えて、その後50度くらいの温度に戻す」

いたずらと言うより嫌がらせのたぐいである

「私は何したらいいの?」

やる事が無いと思ったフランは彼に何をすべきか聞いた

「ん~、俺が熱々の湯に戻した後入浴剤と書いた容器に大量の塩を入れとけ。そしたら身体中塩でベタベタでもっかい洗いなおすだろうよ。んでシャンプーとリンスとボディーソープの位置をごちゃ混ぜにするだけや」

もはや嫌がらせである

「でもそれだけじゃ気づかれるよ?」

例え順番を入れ替えても押すところにデコボコがある為それで判断できる

「そこは大丈夫。咲夜は自分が使った後右からシャンプー、リンス、ボディーソープって並べてるからそこに細工してくれ」

「どうやってやるの?」

どこに細工するのかわからないフランは聞く

「シャンプーやボディーソープにはデコボコしたのがあるんや。そのデコボコを取ってくれ」

「うん!その時私の分身も出していい?」

「おう!俺ら5人で咲夜を混乱させよか~」

悪い奴らだ…

 

その日の夜

「じゃあ、私はシャワーを済ませて来ます」

「しっかり湯に浸かれよ~」

「わかってますよ」

そう言い、風呂に入った咲夜

(よし、タイミングを合わせて時を止めて水風呂にするから。後は作戦通り行くで)

((((はーい♪))))

この後咲夜はひどい目に遭うとも知らずに湯船に浸かったのである

(よし、今やな)「複技「ザ・ワールド」!!!」

そして時を止めたコウタは湯船に手をつけ、40度はあったであろう湯船の湯を0度の冷水に変えたのである

(10秒もあれば十分や。制限時間は30秒やし余裕や)

そして時を戻す

その瞬間

「きゃあああぁぁぁ!」

咲夜の悲鳴が響き渡る

「何事や!」

「何事?」

知らん顔して咲夜の元へ駆けつける彼とフラン

「あ、貴方…。湯船の温度が…」

慌てる咲夜をよそにフランに指示を出す彼

(ええか?30秒以内に作戦通り終わらすぞ?塩を容器に入れてシャンプーとリンス、ボディーソープの配置を変えてデコボコを無くせ)

(うん!わかった!)

「咲夜、疲れてんとちゃうか?とりあえず待っとけ」(複技「ザ・ワールド」!!!)

そしてフランとコウタ以外の時を止めた

「「「「終わったよ~」」」」

素早く終わらせたフラン達。さすが吸血鬼といった所か

「おう、俺も終わったぞ」

お湯の温度は55度

咲夜のマイ入浴剤には大量の塩

咲夜自身にも少し細工をし、10秒程だが40度のお湯と感じさせるようにしたのである

シャンプーとリンス、ボディーソープの順番を入れ替え、細工もした

その間25秒

「よし、戻すぞ」

そして再び元に戻る

「さぁ、もっかい湯に触ってみ?」

何も知らない咲夜は湯に触れる

「あ、ちょうどいい湯加減です。ありがとうございます。私の入浴剤は…」

「これかな?」

「そうです!ありがとうございます、妹様」

入浴剤には塩が入っているとも知らずにそのままぶち撒くかの如く入れたのである

「んじゃ、俺らは出るわ~。咲夜の後フランが入るから」

「やだ!お兄様も一緒に入るの!」

「はぁ、わかったよ」

「わーい♪」

(掃除が大変や…)

 

そして

「きゃあああぁぁぁ!熱い!熱いぃぃぃ!」

再び咲夜が悶絶しているのを聞きながらコウタとフランは笑っていたのである

「何よこれぇぇ!ベタベタするわよ!いったい何なのよもう!」

一人で騒ぎ立てる咲夜を見て二人は腹を抱えて笑っている

悪い奴らだ…

「いやあぁぁぁ!何でシャンプーのはずなのにリンスが出たりカラシが出たりわさびが出るのよぉぉ!」

二人は転がりながら笑っていたのであった

 

次の日、げっそりとした咲夜はしばらく寝込んでいたそうな

まだまだ2人(時に5人)のいたずらは止まらないのである

 

To be Continued

 

第七章・無邪気な二人の暇つぶし(紅魔館の日常篇)

 




はい、今回から紅魔館での日常篇をやっていきます。さっそくいたずらざんまいでやりたい放題をする2人(時に5人)です
次回はパチュリーにいたずら篇です
キャラ紹介?待ってくださいな…
次回の投稿は年明けになります
それでは皆さん、よいお年を
フラン「お兄様、私と出かけるんでしょ?」
咲夜「あなた、私と初詣に行くのでしたよね…?」
主人公「俺は冬コミに行く」
2人「はぁ!?」

作者は冬コミに行きます(低予算で)


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とある関西人の幻想入りPart11(紅魔館での日常②)

前回、咲夜にいたずらをして爆笑していたコウタとフラン
今回、新たにいたずらを決行するが大惨事になるとも知らずに…

第12話・始まります

※二次創作、原作崩壊、キャラ崩壊、文章力皆無の為どうかご容赦ください
更新速度が遅いのは本当に申し訳ありません

※ここから以降のお話は全て二次創作です


ある日

 

紅魔館・コウタの部屋(お兄様と私のお部屋)

 

「あー面白かった~」

「「「「だね~♪」」」」

コウタとフラン達は悪びれもなく、咲夜に対して行った行為を振り返る

その咲夜はというと

「うぅ…。カラシが頭に…。わさびが身体に…、熱いよぉぉぉ…」

精神的におかしくなってしまったのである

 

「ちとやりすぎたかもな…。ところでフラン」

「なあに、お兄様♪」

返事とともに彼に抱きつく

(もうこのままでいいや…)「俺の部屋の扉にさ、名前書いてあったよな?横に書いてあるあれ、なんなん?」

ふと思い出したかのように、入り口に書いてある部屋名について聞く

「お兄様と私の部屋って名前?もしかして気に入らなかったの…?」

“コウタの部屋”と書いてある横に書き足したかの如く“お兄様と私の部屋”と書いてあるがフランは勘違いをし、気に入ってくれなかったのかと不安げにうつむく

「いや、気に入らんなんて言ってへんからな?何で書き足した?それだけ教えてくれ」

気が付けば書き足されていたので書き足した理由をフランにたずねる

「あのね、私はお兄様と一緒に居たいの。私の部屋もあるけどお兄様の隣が一番落ち着くの」

(お兄様は私だけの物なんて言えないよ…)

「そーか。そう言ってくれりゃええのに…。まぁいいや、わかった。飽きるまで俺の部屋で過ごしな」

本当は知っている

フランが好意を向けている事を

しかし現実はそうはいかない

何せ人間と吸血鬼だから…

 

その日の夜

 

「ん…、お兄様…」

フランは横で寝ているコウタをじっと見つめ、小さな手で彼を抱きしめる

「お兄様は私だけの物ダヨ…?ドコニモ行カナイデネ?」

そして彼女はコウタの首筋を噛み、そのまま血を吸ったのである

その瞬間から彼は吸血鬼と同じ寿命を得るのだった

 

次の日の朝

 

「ん…、首がチクチクするんやけど」

首に違和感を感じた彼は鏡を見る

そして

「…フランだな。俺に噛みつきやがって」

文句と悪態をつきながらもフランの寝ている姿を見たコウタは

「まぁ、フランが俺と一緒におって幸せならええか…。この状況を潰しにかかる輩は全員殺す」

眼は紅く光り、右腕は変異し、手からはするどいツメが生えていた

 

紅魔館・廊下

 

「咲夜の様子でも見に行くか…。やりすぎたからあの後どーなったのか俺知らんし。気になるけど」

咲夜の部屋へ向かう彼はそうつぶやきながら扉前に着く

「オイ咲夜、入んぞ」

部屋へ入ったコウタは、咲夜の変わり果てた姿に呆然と立ち尽くす

髪の毛はボサボサになり、目は虚ろで不気味な笑みを浮かべたその姿はまるで廃人のようである

「咲夜…やんな?」

虚ろな目がこちらを見る

「あなた…、あなたぁ…!」

フラフラとこちらに近づき、そのまま彼を押し倒す

「アナタ…、アナタ…!」

「んむぐ…!ちゅる…」

強引に深くキスをされ、そのまま行為をしたのである

 

次の日

「おはようございます。妹様、あなた、朝食の時間です」

前日の夜の事をまるで無かったかのように二人を起こす咲夜

「ん~…、お兄様、朝だよ?」

「あ~…、眠い…。朝飯は抜きで」

朝に弱い彼は二度寝をしようとする

「何を言ってるのですか?毎日朝食を取らないと体調崩しますよ?」

“お前は何を言っているんだ”と言わんばかりに反論するコウタ

「咲夜、オマエここ数日寝込んでたやろ?寝込んでた人間に言われても説得力の欠片も見当たらんぞ」

(ゆうべの事は黙っておこ…。フランが発狂しかねん…)

「もう治ったんですから。さあ、お嬢様がお待ちです」

「へーへー」

 

少女達移動中&食事中…

 

「私のシーンは?」

「食事中は静かにするもんや。それくらいわかれやクソガキ」

「なんですって!?」

「いちいちうるせぇんだよチビコウモリ」

「殺す」

「やってみろや」

「ひっ…!」

 

食事中は静かにしましょう

 

 

紅魔館・パチュリーの部屋

「ようパチュリー、生きてるか?」

「毎回貴方はふざけないと生きていけないの?」

「毎日図書館にこもってる人間に言われとうないわ」

「私人間じゃないんだけど」

「いちいち揚げ足取んなやひきこもり」

「なんですって!?もういっぺん言ってみなさい?」

「なんべんでもゆーたるわ、紫もやし」

「殺す」

「やってみろや」

「ひっ…!その腕見せないで…。私トラウマなのよ…」

罵詈雑言が日常会話なコウタとパチュリー

はたから見れば仲が悪いように見えるが、お互い信頼しているのである

「せや、こあに呼ばれて来たんやったわ。こあ?買い物行くんやろ?フランも連れて行くから」

「お兄さん、妹様は吸血鬼なのですよ?日傘が必要なのでは…?」

「いらん。俺の能力でどうとでもなる」

能力ってすげーな

「じゃあ私は寝ておくから。夜になったら起こしに来て」

「へーへー」

 

少女達移動中…

 

「こあ、作戦通りでいくで?フランも」

「「「「うん♪」」」」

「はい!」

「こあはさんざん使い倒されてストレス発散、俺は逆ギレされた恨み、フランは何となくか…。まぁ、壊れんように限度をせなあかんな」

「お兄さん、図書館の本棚の配置を変えるんですよね?」

「せやで。当初は本の入れる向きを全部逆にしてやろうかと思ったけど時間が足りないから配置変更してやるんや」

当初本の背表紙と開く方を全て逆の方向にしようかと思ったが、時間不足の為配置変更らしい…

 

何があってパチュリーにいたずらしようとしているのか…

それは紅霧異変解決後の事である

「あら、貴方。その本私のよ?さっさと返して出て行ってちょうだい」

「返すわこんな読みずらい本なんざ。壁も修理して本も取り返したってのになんやねんその態度は」

本を魔理沙から取り返し、破壊された壁を修理し、さらに強化したことによってたとえマスタースパークを撃たれてもびくともしないように改修したコウタに返ってきた言葉はありがとうでもなく、恩を仇で返すような言葉が返ってきた

当然彼は青筋を立てる

「こあ、早くこの人間を追い出してちょうだい。目障りなのよ」

 

こめかみがピクッと動いた彼

レミリアが今の彼の姿を見ればきっと失神するであろう

なにせ変異した右腕を露出し、眼は紅く光り、殺気を放っている

 

「コ ロ ス」

「やってみなさい。日符「ロイヤルフレア」!!!」

突然巨大な火球がコウタを包む

しかし

「・・・・・」

あの時レミリアを圧倒した時と同じく、無言でパチュリーに近づく

「…!パチュリー様!」

突然目の前に小悪魔が立ちふさがる

「こ、ここからは私が相手します!パチュリー様には指の一本も触れさせません!」

しかし、目にもくれず小悪魔をスルーしていく

裏拳を小悪魔に当てながらパチュリーに近づく

「…?魔法が効かない…!」

そして圧倒的な力でパチュリーをねじ伏せたのである

彼曰く「あの時の記憶?無けりゃ今頃パチュリーと小悪魔はもれなく壁のシミやで?」と

 

「むきゅ~…」

「パチュリー様…」

2人そろって意識が飛んで行ったのであった

 

そして現在に至る

 

「って事が以前にあってだな」

「な、なるほど…」

小悪魔もこの人を敵に回したり怒らせたらひどい目に遭うと感じた瞬間である

「でも、どうやってパチュリーに仕返しするの?」

「ん?アイツが寝てる間に本棚にある本という本を全部逆さに置いてやろうかと思ったけどな」

それだと時間がかかるのは確実なのである

すると小悪魔がある提案を出す

「ではこうしましょう。お兄さんが時間を止めてその間に私と妹様で本棚の位置を魔法陣のように入れ替えるのですよ」

小悪魔もきっとストレスが溜まっていたのだろう。その笑みは不気味に微笑んでおり、目は笑っていなかったのである

「ほな、そないしよか。フラン、また分身作って今度は俺とこあ含め6人で協力やな。やる時間は夜でええか?」

「「「「うん!」」」」

(早すぎるわ…)「おっけ、こあもそれでええな?」

「はい!」

こうしてパチュリーの寝床および図書館は本棚の位置が勝手に変更され、さらに大惨事を引き起こすキッカケにもなるのだが、紅魔館組は全員知らなかったのだ

超爆発を起こす魔法陣とも知らずに…

 

少女達移動中…

 

「ス~ス~…」

パチュリーは完全熟睡していたのである

 

「オイ、音を立てるなよ?」

「「「「こっちだったよね?」」」」

「妹様、そっちじゃなくここです」

着々と本棚の位置を魔法陣型に入れ替える

パチュリーを囲うように

「おし、こんなもんやろ。つか眠い…」

「うん!お兄様、早く寝よ?」

「お兄さん、この後はどうします?」

「知らん顔しとけ。ほんで普通にふるまえよ?俺らは寝るから」

こうして、魔法陣型に入れ替えた彼らは次の日大惨事になることも知らず、そのまま解散したのであった

 

次の朝

「きゃあああぁぁぁ!何よこれ!」

パチュリーが悲鳴を上げる

「なんや!どないしたんや!」

「「「「うー…」」」」

しがみついていたフラン達を引き剥がし、パチュリーの元へ駆けつける

「いてて…、うわなんやこれ」

目にした光景はまるでパチュリーを囲うかの如く、綺麗に本棚が並べられていた

やった本人は知らん顔している

悪い奴だ

 

「あぁ…、むきゅ~…」

「オイ大丈夫か?」

「貴方…、今すぐ逃げたほうがいいわ」

「なんでや!何が起こったんや!」

パチュリーは本棚の並びを見て深刻な表情でコウタに避難を促す

「この並び、そして魔導書を直してある本棚…。この館は大爆発を起こすわ。それももうすぐに」

「何ならはよ逃げなあかんやんけ!パチュリー、掴まれ!」

「きゃあ!ちょっ、放しなさいよ!」

「アホ言うな!オマエ走れるんけ?無理やろ?こうするしかないんや!」

(えらい事してもうた…)

後悔しつつも今助けるべき人を避難させた彼は安堵するが…

「しまった、レミリアとフランと咲夜が!」

「心配ないわよ、貴方」

振り返ると、レミリアが立っており、隣には日傘を持った咲夜がいたのである

「おぉ、いつの間に…。てかフランは?」

「「「「ここだよ~」」」」

分身したままコウタの真横にいたのである

「はぁ…、寝るわ」

「ここは地面ですよ、あなた?」

そのまま寝ようとしたその時

 

紅魔館から凄まじい轟音が聞こえ、やがて地割れでも起きたかのように地面が揺れ、そして紅魔館は跡形もなく崩壊したのだった

 

全員その光景を見て呆然と立ち尽くすしかなかったのである

 

「私の館が…」

「お兄様の部屋が出来たところなのに…」

「私の書斎が…」

「お嬢様との思い出が…」

「パチュリー様…」

「あぁ…、申し訳ありませんお嬢様…。私が敵の侵入を許したばかりに…」

6人は立ちすくんでいたのである

 

「オマエら、こうなってしもうたのは何とも言えん。せやけど俺ら全員で出来ることをやろや」

彼の一言で皆がうなずく

 

こうして、紅魔館復旧をすべく、紅魔館の住人は日々奔走するのであった

 

To be Continued

 

第八章・いたずらも程々に(紅魔館の日常篇)

 




新年あけましておめでとうございます!
正月休みは家で死んでましたw
私事ですが、今年から例大祭、コミケ等の東方イベに参加します
なので投稿がやや遅くなりますがお許しください(元々おそいですがw)
次回から紅魔館再建篇です
シリアス?今の所無いです
それではまた!

フラン「お兄様、今年は何するの?もちろん私と一緒に過ごすんだよね…?」
咲夜「あなた、私といつ初詣に行くのですか…?」
主人公「俺は例大祭に行く。初詣はもう行った」
2人「はぁ!?」

作者は3月の後半に例大祭へ行きます(予定では日帰りで)


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