戦姫絶唱シンフォギアchao ~Seelf-sacriflcing devil~ (瞬間接着剤)
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戦姫絶唱シンフォギア
プロローグ ノイズと戦士


初めまして皆様、Ganguni-ruと言います。
今作が処女作なのでどうか生暖かい目で見てください。ダメ出しやらなんやらもくれると嬉しくて裸躍りを始めます。ps.スマホ投稿デス。


 とある町、誰もが平穏と暮らしている町とても

戦争戦い等とは離れた町だが誰かが突如と叫ぶ

 

ノイズだぁぁぁぁぁぁ! 

 

 その直後空から灰のようなものが降ってくるそれ と同時に町中にサイレンが鳴り響き、誰かが叫んだ方角からまるで遊園地のマスコットのような姿をした奇妙な生物が現れる。その奇妙な姿をした生物が次々と人々を襲い始めるその生物に触れられた人々は、その姿を炭素の塊にと変えていく。人々を襲い始めたノイズと呼ばれた生物は、認定特異災害と今から十三年前に国連総会で特異災害として認定された未知の存在であり、その姿も多種多様であり有効な手段は無くノイズが自然消滅するのを待つしかない。そんなノイズから避難所に逃げ人々から一人の少女が転けてしまう。

 

「あぁっ!」

 

ノイズたちはそんな少女を逃すはずもなくそこ

でこの少女の人生が終わろうとしていた。

 

「レディーゴー! カオスティックフィニッシュ!」

 

空から不気味な曲が流れ紫のエネルギーと共にに人型の()()が降ってくる。その姿は天球儀や星座早見盤などが体中に、付いており、頭部の目に当たるところには悪魔の翼が付いており背中には悪魔の翼であるが先端には閉じた目のような紋様が付いている腰の横には二つのボトルのようなものが刺さった銃があり、体の色は紫、藍錆、黒、金であり全体的に凶悪であり恐怖を煽る姿をしている。その人型は怯える少女に首で逃げるように促し、直ぐそこまで来ていたノイズに向かって走り出す。基本的にノイズに人が触れるとその体は直ぐ様に触れたノイズと一緒に炭素の塊になってしまう。しかしその人型……いや、その戦士はその姿を炭素の塊に変わること無く、その禍々しい拳や蹴りをノイズの群れに当てて行く。人々はその戦いが始まったことを見ると驚きの顔から、直ぐ様に避難所に逃げるためにその顔を恐怖で歪めながら走る。その頃あの戦士はノイズ相手に拳や蹴りを食らわせノイズ達を一ヶ所に集めると腰にあった奇妙な形をした銃の銃身部分を押し込み銃から不気味な曲が流れ始める。その後直ぐさまに銃身を伸ばし元の位置に戻ると

 

 「レディーゴー! カオスティックフィニッシュ!」

 

その直後足に紫色の禍々しいエネルギーを纏うと背中の翼からエネルギーの翼を生み出し天高く舞い上がる。ビルよりも高く舞い上がり、直ぐ様にノイズ達に向かって急降下し、下にいたノイズ達を全て砕く。戦士は回りを見渡しノイズが居ないことを確認するとエネルギーの翼を生み出し、去ろうとした直後、

 

Croitzoi ronzell gungnir zizzl(人と死して

も、戦士として生きる)

 

Imyuteus amenohahakiri tron(羽撃きは鋭

く、風切る如く)

 

空から戦士にとって、聞き覚えのある歌が空から落ちる二人の少女から発せられる。直後二人の少女の姿は変わり、全身にプロテクターを装着した姿になる。またそれぞれが刀と槍を持ち戦士に話しかける。

 

 槍を持った少女「今日こそ、あたしらのところ に来てもらうぜ!」

 

 戦士はなにも答えずに去ろうとする。

 

 刀を持った少女「答えないと言うなら無理矢理

にでも来てもらう」

 

それでも戦士は去ろうとするため刀を持った少女が戦士に斬りかかる。しかし戦士は、後ろに目があるようにひらりとかわし、戦士はカウンターの要領で無防備になった腹に拳を叩き込む。

 

「カハッ」

 

腹を殴られたことにより肺にあった空気を吐きながら、後ろに飛んでいく。それをみていた槍を持った少女が叫ぶ。

 

「ッ! よくも翼を!」

 

そういった手に持った大型の槍を戦士に向けて振り下ろす。しかし戦士はそれを受け止め、逆に槍を持った少女を投げ飛ばす。

 

「ぐわっ!」

 

戦士は少女達を殲滅し、エネルギーの翼を生み出し空高く飛び立っていく。その直後通信から二人の上司であろう男の声が聞こえ、二人を心配するように

 

「翼! 奏! 無事か!!」

 

 少女達はふらつきながらも立ち上がり

 

 槍を持った少女「あぁ、あたし腹に無事だ」

 刀を持った少女「同じく、私も無事です」

 

 二人の少女は自分達の上司に無事を伝える。

 

「よし、今からそっちに迎えのヘリを向かわせ

る。その場で待機していてくれ」

 

その頃、戦士は誰もいない森の中で腰につけていた、奇妙な形をした銃に付いていた、二つのボトルのようなものを抜き取り、白衣を来た男の姿になる。

 

「あ~~~~疲れたぁ~~いつになったらノイズ は消えるんだ?」

 

 そう言いながらズボンのポケットから普通とは違うかなりゴツイスマホを取り出し、それにオレ

ンジのライオンが付いているボトルを取り出し、 スマホに差し込むとスマホはバイクに変形し、白 衣の男は森の中から消えていった……




後書きです。今回が初めてなので色々分からないところや、おかしい部分があるかもしれませんが、楽しんでいいただけたのならば幸いです。
もしよければこれからも応援や感想、ダメ出し等々どんどん寄越してください。ノシ


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現段階で公開できる設定と人物

初めましての方は初めまして、プロローグを見てくださった人達は Ciao~~! 今回は現段階で公開できる設定と人物です。
良かったら見ていってください。


1:ノイズ

今から十三年前に国連総会によって認定された特異災害の総称。

現段階では様々な姿が確認されており、人型等多種多様に居るとされている。

ノイズに共通している特徴として

 

・人間だけを襲い、触れた人間を炭素転換する。

 

・自身の位置をずらし通常物理的エネルギーの干渉を減衰または無効化する。

 

・何処からともなくまるで空間からにじみ出るように突如と発生する。

 

・現段階では有効な撃退法が無く、同体積に匹敵する人間を炭素転換し、自身も炭素の塊となって崩れ落ちるか、出現から一定時間経過してからの自壊するのを待つしかない。

 

・過去にコミュニケーションを取ろうとしたがいずれも失敗に終わってるため、ノイズの意思の疎通や制御は、不可能である。

 

しかしてその正体はかつて魔術王であったソロモンが造り上げた魔獣であり、狂気の末に誕生したもの

 

 

2: 仮面ライダーカオス 本名 石動 一真(いするぎ かずま)

 

 

・正体

 

正体は地球外生命体カオスであり、先進文明より前より存在しており、なぜいるのかは仮面ライダービルドが新世界創造に共に戦う形で巻き込まれており新世界ではなく全くの異世界であるが宇宙が始まる頃に飛ばされている。その強大な力により、周りからは邪神として信仰されてしまったために神格化してしまった。ただし本人は信仰によって持った力を自身の力とは認めておらず()()()()()に渡した模様しかし三割ほどは持っている。石動自身は自身を含めた神話生物を憎たらし思っておりいつかは自身を含めた全ての神話生物を根絶やしにするつもりでもある。ちなみに神格化する前まではブラッド族の一人であり、ブラッド族最高の科学者であり研究者でもあり制作者でもあった。エボルドライバーを作ったのも彼であり、パンドラボックスも作っている。パンドラボックスに関してはその前にプロトパンドラボックスがあり、黒のパンドラパネルと白のパンドラパネルはプロトパンドラボックスの一部である。パンドラパネルが黒と白のパネルになったのは、本人ですら想定していなかった事態であり今でも首を傾げている。勿論トリガーもある。過去編で色々明かされ恐らく今後登場するどの人物よりも闇が深く最も傷ついている人物

 

 

・カオスマグナム

 

石動が仮面ライダーカオスに変身する際に使用する物、これは石動自身が作った物であり、異端技術どころの騒ぎではないものが使われている。そしてカオスの弱点でありこれを破壊できれば直すまでにはただの人間と変わらなくなる。一部と言うか大部分がエボルドライバーを参考にしている。見た目はディエンドライバーであり、それをエボルカラーにし、エボルドライバーを組み込んである。例のか◯やんさんのブラ◯ドドライバーを参考にしている。(作者)

 

 

・カオスボトルとロストライダーシステム

 

カオスボトルはエボルトで言うところのエボルボトルに値するものであり、かなり重要度が高いまたハザードレベルも10.0を越える必要があるため人では使用できない。そもそもネビゥラガスが無いため石動以外変身できない。またカオスボトルにもいくつか種類がある。因みに誰にも悟られずに作っているため製造方法は分からない。

 

 

・カオスボトルの種類

 

デビルカオスボトル

石動が最も使うボトルである。悪魔の力をちゅうしつした物にカオスの力を入れたものであり、かなり禍々しい気配がある。見た目は悪魔を翼を入れて横から見たものボトルのキャップには罅の入ったビルドのマークがある。このマークは全てのボトルにある。

 

ハンターカオスボトル

石動の持つカオスボトルの中で最も非力な代物ゆえに最も人命救助に適している。見た目はマスケット銃が二丁交差している。

 

ソロモンカオスボトル

石動が過去にソロモン本人から生成したカオスボトル、石動が持つ中で最も強力であるがカオスボトルの中で最も大事な物。見た目はソロモンの杖が縦にある。このボトルは新世界(シンフォギアの世界)で作られたはじめてのボトルである。

 

ロストライダーシステム

全てにおいて基礎となるボトル。ケーキで言うところのスポンジのような物。見た目はライダーシステムの銀色を金色にしたもの。

 

 

・フルボトル

 

ドクターフルボトル

石動が自らの体から成分を抜き取って作った物。

ただのドクターフルボトルではなく、治療以外のことに使えない。

更に治療にも所有者が医学知識を持っている必要がある。

更に更に、其処まで万能ではなく対象の治癒力に大きく左右される。

 

 

・変身シーン

 

ボトルをセットしカオスマムグナムをスライドさせるとまず体を宇宙色の霧が包み、ファーストステージの姿をとる(翼なし)

そして体からまず銀色の歯車が飛び出し、その後パイプが飛び出し歯車に突き刺さり、中をそれぞれのステージにあった色の液体で満たす。そして歯車がいきよいよく回転しパイプが巻き付き変身が完了する。

 

 

・ファーストステージ

 

最も多用される姿、仮面ライダーエボルの赤を紫、青を藍錆に変更したカラー。背中には悪魔の翼のような翼があり、先端には瞳を閉じたかのような紋様がある。腕にはエボルの腕にキルバスの触手のようなパイプがある。目は悪魔の翼が付いており真ん中から裂けるように赤い線がジグザグに入っている。さらに両肩の刺を消している、胸にある棘?も無い。本来の力の2割が引き出せる。普段は1.5位である。

 

 

・セカンドステージ

 

カオスが持つなかでも最も弱い姿、全体の一割であるが人命救出に最も向いている。見た目はカオスの目を三対六のマスケット銃、背中の翼は消え、紫の部分を灰色にしたカラー

 

・サードステージ

 

カオスがボトルを使った中で最も強力な姿、ソロモンの持つ魔術王の方の力であり、科学と錬金術に別れる前の魔術を扱う。見た目はエボルフェーズ4の白を金色、その他黒を除き白になっており、翼は消え代わりに、腰にマッスルギャラクシーのようなローブがあるが青黒の部分が無い。さらにカラーも白になっており、禍々しさもあるが神々しさもある姿になっている。目にはソロモンの杖(下の部分がない)があり真ん中にある宝石は赤く光り輝いている。

 

 

・ファーストステージα

 

怒りが爆発し、変身により封じていた邪神としての力が内側から侵食し始めた姿。

生物と無機物の中間のような存在であり、並大抵の人が見たらSANチェックで1D10は間違いない。しかし現在ではトリガーを使用しない状態では最も強力な姿。

見た目はG編で説明した通り複眼は無理矢理開かれ内側の目が見え隠れしている。さらに背中は背骨が浮き出し、翼は目が中途半端に開かれ意識があるように揺れ動く。足はしっかりと足の指が確認できるようになっている。

 

 

・サードステージα

 

専用に調節が成されたエボルドライバーを使用して変身した姿。本来のサードステージとは違い赤い差し色も加えられている。

神々しさよりも圧が前に出ており完全に戦闘に特化した姿。メイン武装として、ネビゥラスチームガンとスチームブレードの2つを使い更に魔術を使い遠中近全てに対応した万能。

また今回はボトルにもとある細工がされており、シンフォギアシステムの絶唱が加えられており絶唱を放つことも可能になっているがそれを使うと二度と同じように絶唱を放つことはできない。

理由としては今回のソロモンカオスボトルは長い年月と本人から生成したという事があり一種の聖遺物になっている。

そのためシンフォギアシステムの絶唱を仕込むことに成功したがこの絶唱はソロモンカオスボトルが聖遺物である言う概念を消費して放つため一度使うと聖遺物であったという概念が消えるため二度と同じようにシンフォギアシステムを仕込むことは出来ない。

これは錬金術の応用で生まれたもであるため正確には概念を燃焼して絶唱を放っているが正しい。

 

 

・ハオストリガー

 

カオスの持つ自身のトリガー、ビッグバンの最大で五割の力を使うことができる。見た目はエボルトリガーの持ち手?の部分が無く、色は白の部分を全て金に変更してある。トランセンデンスメーターも変更してあり、メーターが一周するようになっており、星の崩壊するように見えるようになっている。またとあるもう一つのトリガーの制御装置の役割も果たしている。

 

 

・性格ついでの恋愛

 

ねんどう事を後回しにやるべきことはしっかりやる、だが頼まれたものは最後までイヤイヤ言いながらもやってくれるためよく二課の書類を一人でやっている。そのため研究と書類により社畜一歩手前の生活を送っている。ちなみに朝は苦手の模様。ちなみに過去に色々とやらかしているそのため錬金術の幼女やら革命家、アイドル大統領等がライバルにいる、そのため恋愛するためにはかなり道が厳しい。本人に誰が良いと聞くと苦笑いしながら目をそらす。

ちなみに本人は告白されても答えない模様、理由としては邪神であるためにほぼ無限に生き続けるさらに石動の本当の姿を見たものは邪神以外あまりの醜悪でおぞましい姿のため皆それこそかつて背中を任せた友からも拒絶されるほど。更に過去編で大きすぎる十字架も出てきため余計に難しい。最近の悩みは装者四人組が良くないことなったことにより胃の痛みが追加された事。しれっと机に胃薬を毎度おいてくれている人物に感謝している。

 

 

・容姿

 

見た目は普通イケメンでもなければ、ブスでもないフツメン髪型も普通、日本人より黒髪、目の色は血のような赤であり目の下にはたまに隈がある。

 

 

・邪神ハオス・ナイフートシェエ

 

石動の本当の姿、この姿には二種類あるがどちらも常人が見れば良くて廃人になるほどの見た目とオーラを持っている。かつて一度だけ人類に見せているが、現在ではゾロアクアー教最強の邪神アンリ・マユの原点になっている。またそれぞれには大きな弱点が存在する。

 

 

・邪神ハオス・ナイフートシェエ完全体

 

ハオスの最も使う姿こちらも方が有名である。見た目は顔以外は皮膚を剥がされ火炙りにされたようになっており、鎧を着ているが鎧は張り付くように着ており、色は相済茶色であり鎧のかたちは胸から背中にかけ怪物が食い付いたような形でありそれ以外は焼けただれたようになっている騎士甲冑、顔は首以外は頭蓋骨でありそこに悪魔が後頭部から張り付いたようになっており目の代わりに悪魔の翼の真ん中から真っ直ぐに裂けており、そこから爬虫類の目が無数に見えており、それぞれが別の方向を向いている。背中にはカオスの翼が五枚あり瞳が半分だけ開いている。武器に自身と同じ背丈がある大剣であり、見た目は炎のような形をした七支刀。弱点は特にないが人としての心、つまり人間性が化け物ではなく人としていたい石動の心そのものが弱点

 

 

邪神ハオス・ナイフートシェエ究極体

 

ハオスの全力であり、白痴の魔王に渡した力を取り戻した姿、見た目は先程と同じく悪魔の張り付いた頭蓋骨、全身は皮膚を剥がされ火炙りにされたようになっているがそこに鎧ではなく機械を張り付けており、成人男性の二の腕二人分の腰の細さであり、肩は肥大化しており機械の瞳が埋め込まれており、足は太ももが肥大化しており指先が三本に減りかかとに新たに指が生えており指は爬虫類のものなっており、肩の裏には二本の片刃しかない機械の剣があり、口の中に、人間の瞳が浮いており、常にこちら側を見ている。完全体では弱点であった人としての心は失っており代わりに肩、口にある瞳が弱点。

 

 

・G編二話にて登場した石動の行動についての補足

 

石動は昔から邪神または外宇宙と繋がろうとしていた者達を一人残らず虐殺している。理由は基本的に邪神にとって自身以外の生物は信仰を捧げるだけの存在でありそれをどうするも自分達次第であり代表としてニャルラトポテプ等の遊びに人間を適当に誘拐したり等があげられる。石動はその行動がかつてネビゥラガスにとりつかれていた頃の自分自身と重なるため忌々しく思っている。更に白痴の魔王に無理やり神格を埋め込まれ、そのせいでであってきたものの命を最終的にはどんな形であれ奪っているため原因である邪神を外宇宙の存在を恨んでいる。そのため人間であれ仲間であれ邪神やそれに準ずるもの特に外宇宙の存在を呼び出すものなら容赦なく殺し、その場所と儀式に使われた物は燃やされるなどして二度と人間の知的生命体の手に触れないようにする。この補足が役に立つのは恐らくGXよりあとである。と言っているが実際はわからない。

 

 

3:シンフォギア装者

 

 

・槍を持った少女 本名 天羽 奏(あもう かなで)

 

日本が誇るトップアーティスト ツヴィウイングの片割れ特務災害対策機動部二課に所属している装者。第三号聖遺物ガングニールの適合者でもある。カオスと敵対していた理由は国の上層部が何としてでも手に入れたいがためである。あの事件後はカオスのことが忘れられないでいるが、今までのバックファイアによりあのあと意識不明の重体になり入院中であったが石動の精神論で復活した。どうやらこれにより思いが爆発した模様。ちなみにかなり悪い方向に爆発した模様。現在(G編まで)はリハビリ中でありやっと一人で私生活ができるようになったがシンフォギアを纏うことはできない。ちゃんとした出番は予定ではGX編からである。

 

 

・刀を持った少女 本名 風鳴 翼(かざなり つばさ)

 

日本が誇るトップアーティスト ツヴィウイングの片割れ特務災害対策機動部二課の装者である。また第一号聖遺物天羽々斬の適合者でもある。事件後は奏が意識不明の重体になってしまっているため自分自身を攻め続けている。カオスに対しては若干いやかなり敵意を持っているが色々ありさらに奏の復活などにより好感度が上の人と同じように変に爆発した模様。

 

 

・立花 響(たちばな ひびき)

 

第三号聖遺物ガングニールの適合者?である。現在は未熟なため、色々頑張っている。翼との仲はかなりギスギスしていたが司令の粋な計らいにより仲良くなった。石動に対してもかなり好感度が高いが未来程ではない。はずだったが上の二人と同じく良くない方向に爆発した模様。

今回の事件により正式な適合者になった。

 

 

・雪音 クリス(ゆきね クリス)

 

第二号聖遺物イチイバルの適合者元々は敵であったがルナアタックでの活躍などもなり捕まることなく二課所属になった。皆とは中は良いがまだ馴染めていないところもありツンデレのようになっている石動の前では甘える理由としては一番の理解者でありクリスの思い人(未だ自覚なし)であるためちなみに家は石動宅である。上の奴等よりもひどい模様さらに家が同じ事が合間って拍車がかかった模様。

原作とは違い、食事は酷くはないだがまだ頬についたりなどあるためその度に近くに石動後いるときは取って貰っている。

 

 

・小日向 未来(こひなた みく)

 

響の幼なじみにして真性のレズ

神獣鏡のギアをDr.ウェルにより無理やり装者とした仕立てられた。

その際歌った歌は今でも語り継がれるほどに愛が深いもの。

今回の事件により響がどれ程石動一真のことを好いていたのかを知り、レズからクレイジーサイコレズに進化した。石動のことは嫌いではないが恋愛のことになると殺せるほどの目で見始める。

 

 

4:特務災害対策機動部二課 司令 本名 風鳴 弦十郎(かざなり げんじゅうろう)

 

二課の司令を勤めるOTONAであり、二課ではもっと も強力な人物である。本人いわく

 

「男の修行は映画見て、飯食って、寝るで十分だ!」………らしい

 

最近はそっと机に胃薬を置いている。

 

 

・藤尭 朔也(ふじさと さくや)

二課のオペレーターの一人。最近は石動のストレス解消のために飲み誘ったりしている。

 

 

・友里 あおい(ともさと あおい)

二課のオペレーターの一人。石動のストレスを解消するために藤暁と飲みに誘っている。

 

 

 

5:櫻井 了子(さくらい りょうこ)

 

シンフォギアを作り上げた天才、だが助手いわく できる女は自称だそうで……その正体は先進文明の巫女フィーネであるが計画は失敗し現在は何だかんだあって二課に所属している。因みに恋愛感情は無い。一度ネビゥラガスについて調べようとしてが全力で石動に止められた。最近は石動の過去を探ろうと頑張っている。

 

 

6:FG式回天特機装束 通称シンフォギア

 

・櫻井了子の提唱する「櫻井理論」に基ずき、 「聖遺物」と呼ばれるものから作られている。

 

・現段階ではカオス以外に分かっているノイズに対抗できるもの。

 

・歌を力にしているため喉や肺などにダメージが入ると使えなくなってしまうがロストライダーシステムよりはだいぶ人道的




読んで下さりありがとうございました。
これからもこの設定は新しい情報が増えるたびに更新していきます。
楽しみにしていてください。それではノシ


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第一話 LOVE&ピース

記念すべき(自分のなかで)第一話です。
ここから彼女達の物語が始まります。
生暖かい目でご覧になられると幸いです。
それでは……どうぞ!


とあるライブ会場の前

 

 

 

三人称視点

 

 

「みく~~今どこ?私もう会場だよ?」

 

 

オレンジの髪をした中学生くらいの少女がスマホ 向かって、自身が探している少女に電話する。

 

 

 

「ごめん、ちょっと行けなくなっちゃった。」

 

 

それを聞いたオレンジの髪をした少女……立花 響 (たちばな ひびき)は大声で驚く。

 

 

 

三人称視点=立花 響視点

 

 

 

「うぇぇぇぇぇ!?どうして!? 今日のライブは 未来が誘ったんだよ!?」

 

 

 

 

未来と言われた少女は家から、電話で響に事情を 説明する。

 

 

 

「盛岡のおばさんが怪我をして…お父さんが今か ら車を出すって…」

 

 

 

それを聞いた響は

 

 

 

 

「私よく知らないのに………私って呪われてるかも」

 

 

 

それからしばらくし、遂にライブが始まる。

 

 

 

前奏が始まり、観客が騒ぎながら一斉にペンライ トをつけ始める。それからしばらくライブは続いていく……

 

 

 

 

 

???視点

 

 

 

ライブ会場から一番近いビルの屋上、そこにはあ の白衣を着た男がいた。その手には悪魔が書かれたボトルをもって

 

 

「遂に始まった……俺も…覚悟を決めよう………」

 

 

???視点=三人称視点

 

 

ライブは有頂天に達しようとしていたそのとき空 から灰のようなものが降ってくる。

 

 

 

奏(ノイズが………くる!!)

 

 

その瞬間巨大なノイズが出現する。

 

 

ノイズだぁぁぁぁぁぁ!

 

 

 

誰かがそう叫ぶ。巨大なノイズから次々と小型の ノイズが現れ、ライブ会場に来ていた人々を次々と襲っていく。

 

 

「うわぁぁぁぁぁ!助けてく」

 

 

 

そう言いながら人々が炭素転換されていく。

 

 

 

「飛ぶぞ翼!この場に槍と剣を携えているのは私 たちだけだ!」

 

 

そう翼に奏では言った。しかし翼は

 

 

 

「あっ…で、でも指令からはなにも…」

 

 

奏はそれを無視して独りでに駆け出す。

 

 

「か、奏!」

 

 

翼がそう叫ぶも奏は止まらずにステージから飛び出す。

 

 

Croitzoi ronzell gungnir zizzl」(人と死しても、戦士として生きる)

 

 

 

奏の口から聖詠が紡がれる。その瞬間今までライ ブ衣装だったのが、一瞬にしてプロテクターを装着した戦士としての姿に変わる。奏は自身の武器であるアームドギアを展開し巨大な槍とかす。奏は自身のアームドギアと歌を歌いながら使い襲いかかる、ノイズ達突き進みながらを倒していく。奏は大量にいるノイズ達に向かって、槍を増やしノイズ達に投げつける。

 

 

STARDUST∞FOTON

 

 

これにより多くのノイズが倒されていく。翼は迫り くるノイズの群れに突っ込み自身のアームドギア刀を使いノイズを切り裂いていく。奏も槍を高速で回転させ竜巻をおこしノイズを引き裂いていく。

 

 

 

LAST∞METEOR

 

 

 

……その光景を目の当たりにした響は

 

 

「あれは……えっ?」

 

 

奏と翼二人は協力し、ノイズを倒していくが、奏の プロテクター……シンフォギアが光を失っていく。自身のシンフォギアが光を失っていく姿を見た奏は忌々しそうに

 

 

「時限式はここまでかよ…!ハッ!!」

 

 

その瞬間にノイズの一撃を受け後方に飛ばされ る。その衝撃か否か響が立っていた観客席が崩落する。

 

 

「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

 

響は悲鳴を上げながらしたに落ちその時の瓦礫で 運悪く足を怪我してしまう。ノイズはそんな動けない響を狙って迫りくる。……が奏が響の方に行かないようにノイズを食い止める。

 

「駆け出せっ!!」

 

奏がそう叫ぶと響は、足を引き釣りながら会場か 足を引きずりながら逃げようとする。奏はその間ノイズを食い止めるため槍を回しながらノイズから響を守る。しかし、シンフォギアやアームドギアにヒビが入っていく。

 

「うぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

………だが、運悪く、砕けたシンフォギアの破片 の一つが響の胸に突き刺さってしまう。

 

 

「おい!死ぬな!生きるのを諦めないでくれ!」

 

 

奏は響に対して叫ぶ。響はうっすらと目を開け る。それを見た奏は安堵したような顔になる。しかし響は胸から大量の血が溢れだしてしまっている。そして奏は覚悟を決めたような顔をし喋り始める。

 

 

 

 

 

 

 

「……いつか、心と体全部空っぽにして思いっきり歌いたかったんだよな……」

 

 

 

そう言いながら槍を持ちノイズに向かって歩き出す。次の瞬間だった。

 

 

 

空から禍々しいエネルギーで生み出された翼で急 降下してきた、戦士が来た。戦士は奏の横に降り立ち()()()()()

 

 

 

「自分自身で生きるのを諦めるなと言った、お前が死ぬ気か?」

 

 

 

初めて戦士の声を聞いた奏は困惑したが戦士の質 問に答える。

 

 

 

「こ、こうでもしないと!あの子も!翼も!皆を救えないんだよ!!」

 

 

 

戦士は奏の答えに答える。

 

 

 

 

「………だったら、俺がどうにかしよう。」

 

 

 

 

奏は困惑する。今こいつはこの絶望的な状況をど うにかすると言ったのか?と、

 

 

 

 

戦士は駆け出す。自らが言ったことを実行するた めに戦士は腰にある銃を取り出し、ノイズ達に向けて叫びながら、乱射する。

 

 

 

「ウオオオオオオオオオオ!」

 

 

 

戦士はある程度ノイズの数が減ってきたことを確 認し、腰に銃を納めノイズを殲滅するために、迷い無く駆け出しノイズに拳を打ち込む、だがいつもとは違いその拳には薄く禍々しいエネルギーを纏っていた。その拳の一撃で複数のノイズを同時に倒していく。さらに蹴りも同じく禍々しいエネルギーを纏っているため圧倒的な強さで殲滅していく。残すは大型ノイズだけとなり、戦士は腰にある銃を取り出し、銃身を上下に素早くスライドし足に紫色の禍々しいエネルギーを普段より多く纏うと、天高く舞い上がり()()()()()を放つ。

 

 

 

 

レディーゴー!カオスティックフィニッシュ!

 

 

 

三人称視点=奏視点

 

 

 

 

 

あたしは困惑していた。なぜあの戦士はあたら ちを救ってれたんだ?わからない今まで無理矢理な勧誘をしてきたのはあたしらのはずだ。なのにどうして?あたしは戦士に問いいかける。

 

 

「どうして?あたしらを助けてくれたんだ?」

 

 

戦士は答えてくれた

 

 

「……………LOVE&ピースだ。」

 

 

…………は?、ぇ?

 

 

「俺はおれ自身が信じたもののために戦う……… あいつらがそうしたように。」

 

 

…そうか…こいつは

 

 

「なぁ、あんた名前はなんなんだ?。」

 

 

戦士は……いやライダーは答える。

 

 

「仮面ライダーカオス、混沌、混乱の意味のカオ スだ。それじゃあな、天羽 奏。」

 

カオスは右手をグーパーグーパーしながら左手に いつのまにか持っていた奇妙な形の銃から黒い煙を出しながら消えていった………




どうだっだでしょうか?遂に主人公の仮面ライダーとしての名前が出てきました!
そして奏が最後にどう思ったのかは皆様の想像にお任せします。
今回の話はあくまでも響とその回りのことを三人称で見たものです。
設定の更新もあるのでよければそちらも見てください。
それではノシ


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第二話 覚醒そして始まり

遂に、原作主人公が動き出します。
翼との関係は良くしたい(願望)


よし!この路地裏を通れば、

 

「ハッ!ハッ!ハッ! 嘘っ!」

「お姉ちゃんっ!」

 

……そんな、ここにもノイズが、私に一緒に逃げ ている女の子がくっつく。

 

「大丈夫、お姉ちゃんが一緒にいるから…」

「うん…」

 

こうなったら……私は女の子を抱きしめ目の前に あった川に飛び込む。

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

「ハッ!ハッ!ハッ!ハッ!シェルターからっ!離 れちゃってた! うわっ!」

 

私は、女の子を背負って走っていたが転けてしまう。

……ノイズが直ぐそこまで来てる!

 

『生きるのを諦めるな!』

 

そうだ…私は!私は女の子をつれて工場にまで逃 げ込む。

 

 

……良し、さすがにここまで来ればノイズは追っ てこないはず。 私は工場にあった梯子を登って高い場所に逃げる、女の子は恐怖で泣きそうな声で私に話しかける。

 

「死んじゃうの?」

 

私は女の子を安心させるために、話しかけようとした。

 

「ヒッ!」

 

そこには追ってくるはずの無い、ノイズがいた。

 

(私にできることを、きっと出来ることがあるはずだ!)

 

「生きるのを諦めないで!!」

 

Balwisyall nescell gungnir tron(喪失までのカウントダウン)

 

私は、無意識に胸の奥から湧いてくる歌を歌った。

 

 

 

 

響視点=三人称視点

 

 

 

 

まるで映画に出てくるような場所、基地らしい所 そこでは慌ただしくしていた。

 

「反応絞り混みました!位置、特定!」

 

「ノイズとは異なる、高出量エネルギーを検知!」

 

「波形を照合、急いで!」

 

メガネをかけた研究者らしい姿をした女性が、驚 きの声を上げる。

 

「まさかこれって、アウファゲン波形…!」

 

またその近くにいた、白衣を着た男……石動 一真 も驚きの表情をしていた。

 

 

基地にある巨大なモニターにはG()U()N()G()N()I()R()と、表

示される。モニターに表示された瞬間ひときわ、 がたいのいい赤いシャツの男が驚きの声を上げる。

 

「ガ、ガングニールだと!」

 

その場にいた、翼も同じく驚く。

 

 

その頃、ノイズに囲まれた響は体から光の柱が現 れその姿を変えていく。その姿は奏と似ているが奏のものより装甲が増えていた。

 

 

 

 

三人称視点=響視点

 

 

 

 

「うえ?、え?何で?私どうなっちゃってるの?」

「お姉ちゃんかっこいい!」

 

私の体がどうなっちゃってるか、気になるけど今 はこの子を守らないと。私は無意識に歌を歌い始める。女の子に手を伸ばし手を繋ぎ、抱きしめる。

 

(そうだなんだかよくわからないけど、確かなのは 私がこの子を助けなきゃいけないってことだよね。)

 

私は、飛び出そうとしたがなぜかいきよいよく飛 んでいってしまう。

 

「えっ、なに? うわわわわぁぁぁぁぁぁ!」

 

私は、落ちていってしまう。でもどうにか着地は できた。さっきいた所を見上げると次々とノイズが降ってくる。私は、しっかりと女の子を握りし め飛ばされても怪我の無いようにする。ノイズがいきよいよく降り注ぎ私は吹き飛んでしまう。次にノイズが体を糸のようにして突っ込んできた、私は、避けるためにジャンプしたけどいきよいが良すぎて、近くの塔のようなものにぶつかりしがみつく。けど近くに大型のノイズが居てその手で潰されそうになったから、飛び降りる。飛び降りた先にいたノイズ一匹が飛び込んできた。私は拳を握りしめ腕を振り上げる。その時ノイズに当たり()()()()()()()

 

(私が…やっつけたの?)

 

 

 

 

響視点=三人称視点

 

 

 

 

 

 

 

ノイズ達の群れの後ろから一台のバイクがノイズ を吹き飛ばしながら、響達の所に向かってくる。そのバイクには風鳴 翼が乗っていた。翼は響達の隣を通りすぎ奥にいた大型ノイズに向かっていく。大型ノイズの足に乗っていたバイクをぶつけ、翼は空に飛び上がり聖詠を歌う。

 

Imyuteus amenohahakiri tron(羽撃きは鋭く、風切る如く)

 

「呆けない、死ぬわよ。貴方はそこでその子を守ってなさい。」

 

翼は響にそう言うと駆け出す。

 

「翼さん?」

 

翼の姿はあと時のライブ会場と同じシンフォギア を装着した姿に変わる。翼は自身のアームドギアである刀を巨大化させノイズ達に蒼い斬撃刃を飛ばす。

 

[蒼ノ一閃]

 

その斬撃刃はその場にいたノイズ達を切り裂いて いく。さらに大量の刀を落とす。

 

[千ノ落涙]

 

翼は刀を使いノイズ達を次々と殲滅していく。

 

「すごい…やっぱり翼さんは……」

「うぇ!」

 

女の子が見上げた場所には先ほどの大型ノイズ がいた。だがノイズが響達を襲う前に空から、壁のような大きさの刀突き立てる。翼はその上から響達を見ていた。

 

 

 

 

 

 

工場の回りには立ち入り禁止と書かれた壁が設置 してありその回りを武装した警備員達が警備していた。その中ではノイズによっておきた被害の後始末をしていた。

 

 

 

 

 

 

三人称視点=響視点

 

 

 

 

 

「あの、暖かいものどうぞ。」

「ああ、暖かいものどうも。」

 

私は暖かいものをふーふーしながら飲む。

 

 

「なっはぁ~~~」

 

次の瞬間私が着ていた物が光り、元のリディアン の制服になる。私は驚き暖かいものを落としてしまう。

 

「うわ、わわわ!」

 

私は転けてしまいそうになったけど、誰かに支え られた。私が慌てて後ろを向くとそこにはさっき戦っていた翼さんがいた。

 

「わぁ~~!ありがとうごさいます。実は翼さんに助けられたのは二回目なんです。」

「ん? 二回目?」

 

さっき私と一緒に逃げていた女の子は無事にお母 さんと会えたみたい。なんだか色々言われてるみたいだけど…

 

「じゃあ 私もそろそろ…」

 

私が帰ろうとしたその時私の回りには黒服の人た ちと翼さんが囲っていた。何で!?

 

「貴方をこのまま返すわけには行きません。」

「何でですか!?」

「特異災害対策機動部二課まで投降していただき ます。」

 

そして私は腕に手錠を付けられた。

 

「すみませんね、貴方の身柄を拘束させていただ きます。」

 

そして私は車にのせられ連れていかれた。

 

「な~~んで~~~!」

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

 

 

 

 

 

「何で…学院に?」

 

私は翼さんと黒服の人につれられリディアンの先 生達のいる中央棟に来た。

 

「あの…ここ、先生達のいる中央棟ですよね?」

 

私は訳もわからないままエレベーターに乗った。 皆が乗って黒服の人が何かをかざすとエレベーターが変形した。

 

「あ、あの…これは…?」

「さぁ危ないから捕まってください。」

 

私は黒服さんに言われるがまま掴まる。

 

「危ないって…うわあああああああああああああ

あ!!」

 

そのままエレベーター高速で下に降りていった。

 

「あ…あはははは…」

「愛想は無用よ。」

 

すぐに翼さんに切り捨てられた……

気づけばエレベーターは広い場所に出ていて回り の壁にはよく分からない模様がたくさん書いてある。

 

(これから向かうところに微笑みなど必要ないから…)

 

私達がエレベーター降りるとそこには私の名前が 書かれた紙が貼ってあった……え?

 

「ようこそ!人類守護の砦特異災害対策機動部二 課ヘ!」

 

がたいのいい男の人が腕を広げて頭にシルクハッ トをかぶっている。

 

「え?」

「はぁ……」

「あはは…」

 

私に白衣を着たメガネをかけた女性が来た。

 

「さぁさぁ!笑って笑って!おちかずきの印にツ ーショット写真」

 

そう言いながら私と写真を撮ろうとする。私は慌てて

 

「嫌ですよ、手錠をしたままの写真だなんてきっ と悲しい思いでとして残っちゃいます。それにどうして私と初めて会う皆さんが私の名前を知ってるんですか?」

「我々の先進は大戦時に作られた特務機関なので ねぇ、調査などお手のものなのさっ」

 

がたいのいい男の人がそう言うすると隣から白衣 を着た男の人と同じく白衣を着た女の人が現れ男の人が私カバンを持っている。

 

「わあーーーー!私のカバン! なぁにが調査がお手のものですかぁ!カバンの中身勝手に調べたりなんかしてぇ!」

「はぁ… 緒川さんお願いします。」

「はい」

 

黒服の人が私に付いていた手錠を取ってくれる。

 

「ありがとうごさいます。」

「いえ、こちらこそ失礼しました。」

「では、改めて自己紹介だ。俺は風鳴 弦十郎ここ の責任者をしている。」

 

弦十郎さんはにこにこしながら自己紹介していく。

 

「そして私はぁできる女と評判の櫻井了子、よろ しくね♪」

 

了子さんは機嫌が良さそうに紹介する。

 

「俺の名は石動一真そこの自称できる女の助手を している。」

 

石動さんは了子さんを若干バカにしながら自己紹 介している。

 

「ああ、こちらこそよろしくお願いします。」

「君をここまで呼んだのは他でもない、君に協力 してもらうためだ。」

 

私はあのときに自分自身が纏ったものを思い出す。

 

「教えて下さい!あれはなんですか?」

 

弦十郎さんと了子さんそして石動さん、三人が顔 を見合せ頷き、了子さんが出てくる。

 

「貴方の質問に答えるためにも二つばかりお願い があるの。最初の一つは今日のことは誰にもナイショ、そしてもう一つは…取りあえず脱いでもらいましょっか?」

「えっ?だからぁなぁんでぇーー!」




今回はここまでです。今回はまったくと言っていいほど

主人公がしゃべりませんでした………次回からはおそら

く喋っていくと思います。それではノシ


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第三話 責任と仲間

第三話です。 一部設定を変更しました。皆の関係を良

くしたい(願望)


三人称視点

 

 

 

時間は進み響は翼につれられ二課にもう一度来ていた。

 

 

「それでは、前日のメディカルチェックの結果発 表~♪」

 

 

了子は上機嫌に響のメディカルチェックの内容を伝える。

 

 

「初体験の負荷は若干残っているけど、体に以上 はほぼ見られませんでした~~♪」

「ほぼ…ですか…」

「う~ん、そうね、貴方が聞きたいのはこんなこ とじゃないわよね。」

「ッ教えて下さい!あの、力のことを!」

 

弦十郎は、翼に目を向ける。翼は服のしたから首 にかけてあった赤い石のようなペンダントを取り出す。

 

 

「天羽々斬、翼の持つ第一号聖遺物だ。」

「聖遺物?」

「聖遺物とは、世界各地の伝承に登場する現代で は製造不可能な異端技術の結晶のこと,多くは遺跡から発掘されるんだけど経年による破損が著しく てぇかつての力をそのまま秘めた物は本当に希少なの。」

「この天羽々斬も刃の欠片、ごく一部に過ぎない。」

「欠片にほんの少し残った力を増幅して、解き放 つ優一の鍵が特定振幅の波動なの。」

「特定振幅の波動……?」

「つまりは歌、歌の力によって聖遺物は起動するの

だ。」

「歌?…そうだ、あの時も胸の奥から歌が浮かん できたんです。」

「うん。」

 

 

翼はそれを聞いて忌ましめるように顔を変える。

 

 

「歌の力によって活性化した聖遺物を一度エネル ギーに還元し、鎧の形に再構成したものが翼ちゃんや響ちゃんが身に纏うアンチノイズプロテクター()()()()()()なの♪」

 

 

それを聞いた翼はまたも顔を変え、

 

 

「だからとてどんな歌誰の歌にも聖遺物を起動力 が備わっているわけでもない!」

 

 

周りは翼の言葉により静まり返るそんな中、弦十 郎は立ち上がり響に話しかける。

 

 

「聖遺物を起動させ、シンフォギアを纏い歌を歌 える僅かな人間を我々は適合者と呼んでいる。それが翼であり、君であるのだ。」

「どうぉ、貴方に目覚めた力について少しは理解 してもらえたからしら?質問はどしどし受け付けるわよ♪」

「あの!」

「どうぞ!響ちゃん♪」

「全然分かりません…」

 

 

回りの人もわかっていたような反応を示している。

 

 

「いきなりは難しすぎちゃいましたね…だとした ら聖遺物からシンフォギアを造り出す唯一の技術、()()()()の提唱者がこのわたくしであることだけは覚えて下さいね♪」

「はぁ…でも私はその聖遺物と言うものを持って いません。なのになぜ?」

 

 

 

響が疑問に思いそう言うと隣のスクリーンに胸の レントゲン写真が写し出される。そこには心臓付近に細かな破片が散らばっていた。

 

 

「これがなんなのかが君にはわかるはずだ。」

「は、はい二年前の怪我です。あそこに私も居た んです。」

 

 

翼は少し驚き響を見る。

 

 

「心臓付近に複雑に食い込んでいるため、手術で も摘出不可能な無数の破片、調査の結果この影はかつて奏ちゃんが身に纏っていた第三号聖遺物、ガングニールの砕けた破片であることが判明しました…」

 

 

翼は驚きながら唖然とする。

 

 

「奏ちゃんの…置き土産ね。」

 

 

翼は近くにあった物に手をおき自身の顔を掴む。 そのまま翼は部屋から出ていく。

 

 

「あの…」

「どうした?」

「やっぱりこの力のこと誰かに話してはいけない のでしょうか?それと、石動さんと奏さんはどこに?」

「まずは、君がシンフォギアの力を持っているこ とを何者かに知られた場合、君の家族や友人回りの人間に被害が及びかねない。命に関わる危険すらある。」

「命に…関わる…」

「俺達が守りたいのは機密なのではない。人の命 だ。そのためにもこの力のことは隠しとうしてもらえないだろうか。」

「それと一真は上層部に提出する書類の制作、奏 ちゃんは…二年前の事件から今も目を覚まさないわ。」

「そう…ですか、ありがとうごさいます。」

「改めて君に聞きたいその力を対ノイズ戦用に力 を貸してくれないだろうか?」

「私の力で誰かを助けられるんですよね?」

 

 

二人はその答えとして頷く。

 

 

「分かりました!」

 

 

三人称視点=石動視点

 

 

俺は自身の部屋もとい研究室で大量の書類を作っていた。

 

「あ~~~!やっと終わった、後は上に提出する だけだ~~~~」

 

俺が提出しようとした矢先回りに警報が鳴り響く。

 

「まさか…!ノイズ!くそっ!何で人が色々終わ ってゆっくりしようとしていたところに!」

 

俺はそのまま()()()()()()()()()に近くにあったアタッシュケースから数本のボトルと奇妙な形の銃…カオスマグナムを取り出し、その場から少しばかり()()を残しノイズが出現した場所に向かう。

 

 

「変身!」

 

 

ノイズが出現した場所にたどり着いた、その場所 には翼と響おり、すでにノイズは殲滅されていた。

 

(少し遅かったか、)

 

俺がその場から去ろうとすると俺を発見した翼が こちらに向かって、叫ぶ。

 

「待てっ!仮面ライダーカオス!二課に投降して もらう!」

 

…どうやらあの時の奏との会話は聞かれていたらしい。

 

「……お前達の所には行くつもりはない。ここに はノイズも居ないなら、俺は帰る。」

 

「待て!答えないのなら力付くでもっ!」

 

翼が俺の方に刀を構えて向かってくる。

 

(力の差は分かっているはずだが…)

 

俺は翼の攻撃を受け止め、地面に向かって蹴り落とす。

 

「ぐあ!」

 

響が俺達に向かって叫ぶ。

 

「待ってください!なぜ戦うんですか!?」

 

…逃げるなら今のうちだな、俺はその場からネビ ゥラトランスチームガンから黒煙を出して去る。

 

 

俺は自分の研究室まで戻り変身を解除し、ボトル とカオスマグナムを元のアタッシュケースに戻す。

 

「さぁて、司令達にはどう言い訳するかなぁ……」

 

本当にどうしよう…




後書きです。

いやぁ想像以上に会話が多くなってしまった。

ちなみにこの後二人はちゃんと戦いました(白目)


「あたしは後どれくらい寝ていればいいんだ?」


…………後少しで(目そらし)


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第四話 新たな敵

第四話です。ついにクリスちゃんが、登場します。

そして………あの人も!復活はまだしません。


私立リディアン学院高等科、その寮内その一室そこには響と未来がいた。それぞれが、自身のパソコンに向き合っていた。そんな中、響の携帯が鳴る。携帯に来ていたメールを見て響は肩を落とす。

 

「なに?まさか朝と夜を間違えてアラームを

セットしたとか?」

「いやぁ…えっと」

「まさか、こんな時間に用事?」

「アッハハハ……」

「夜間外出とか門限とかは私で何とかするけれど」

「う~ん、ごめんね。」

「こっちの方は何とかしてよね♪」

 

そう言って未来は響に自身のパソコンにある流れ星の動画を見せる。

 

「一緒に流れ星を見ようて言う約束したの覚えてる?山みたいにレポート抱えてちゃ、それもできないでしょ?」

「うん、何とかするからだから、ごめん…」

「もう…」

 

そう言って未来は響の着替えの手伝いをする。

 

「ほら、バンザイして。」

 

響は辛そうな声で言う。

 

「私…このままじゃ、ダメだよね…」

 

未来はその言葉に首を傾げる。

 

「しっかりしないといけないよね、今よりもずっときっともっと。」

 

 

 

 

 

場所は代わり二課本部

 

「遅くなりました!」

 

響は了子の近くに行き謝る。

 

「すみません…」

「でぇわ、全員揃ったところで、仲良しミーティングを始めましょ♪」

 

響は近くにいる翼に心配そうに目を向ける。翼は見えてないのかそれとも無視しているのか飲み物を飲んでいる。

 

モニターには複数の赤い点と大きな黄色い点が表示される。弦十郎は、響に問いかける。

 

「どう思う?」

「うん、一杯ですね、」

「フッ、ハッハッ全くその通りだ。」

 

翼はその答えに少しムッとする弦十郎この赤点について説明する。

 

「これは、ここ一ヶ月にわたるノイズの発生地点だ。ノイズについて、響くんが知っていることは?」

「テレビのニュースや学校で教えてもらった位ですが、まず無感情で機械的に人間だけを襲うこと、そうして襲われた人間が炭化してしまうこと、時と場所を選ばずに突然現れて周囲に被害を及ぼす、特異災害として認識されていること。」

「以外と詳しいな…」

 

響は照れくさそうに後頭部を撫でながら、答える。

 

「実は今、まとめているレポートの題材なんです。」

「そうね、ノイズの発生が国連での議題に上がったのは十三年前だけど、観測そのものはもっと前からあったわ、それこそ世界中に太古の昔から。」

「世界の各地に残る神話や、伝承に登場する数々の異形はノイズ由来の物が多いだろうな。」

「ノイズの発生率は決して高くないの、この発生件数は、誰の目から見ても明らかに以上事態だとすると、そこに何らかの作為が有ると考えるべきでしょうね。」

「作為、てっことは誰かの手によるものだと言うんですか?」

「中心点はここ、私立リディアン学院高等科我々の真上です。サクリストD、デュランダルを狙って何らかの意志がこの地に向けられている照査となります。」

「あの…デュランダルって一体…」

 

二課のスタッフの一人である友里 あおい(ともさと あおい)は響の疑問に答える。

 

「此処よりもさらに下層、アビスと呼ばれる最新部に保管され、日本政府の管理下にて我々が研究している、ほぼ完全状態の聖遺物、それがデュランダルよ。」

 

さらに続くようにもう一人のスタッフ、藤尭 朔也(ふじさと さくや)が言う。

 

「翼さんの天羽々斬や、響ちゃんの胸のガングニールのような欠片は、奏者が歌ってシンフォギアとして再構築させないと、その力を発揮できないけれど、完全状態の聖遺物は一度起動した後は100%の力を常時発揮し、さらには奏者以外の人間も使用できるであろうと、研究の結果が出ているんだ。」

 

了子は振り返り、響に向けて自慢げに話す。

 

「それがぁ、わたくしが提唱した櫻井理論!だけど、完全聖遺物の起動には、それ相応のフォニックゲインが必要なのよね。」

 

響は理解しようと頭を捻る。そんな中、弦十郎は話し始める。

 

「あれから二年、今の翼の歌であれば、あるいは」

 

そんな弦十郎の話に翼は表情を変える。そんな中、友里と藤尭は話し始める。翼はその話を聞きながら紙コップに入った物を飲み干す。響はその話を不安そうに聞いている。さらに弦十郎の話を聞いた翼は、紙コップを握りつぶす。

 

「風鳴司令」

「あぁ、そろそろか。」

「今晩はこれからアルバムの打ち合わせが入っています。」

「え?」

「表の顔ではアーティスト風鳴 翼のマネージャーをやってます。」

 

緒川はそう言いながらメガネをかけ、名刺を響に渡す。響は嬉しそうに名刺を受けとる。

 

「うおぉ、名刺をもらうなんて初めてです!こらまた結構な物をどうも。」

 

そのまま緒川は翼を連れ、司令室から抜けていく。そこに入れ替わる用に石動が入ってくる。

 

「すまない、遅れた。今どうなっている?」

「今は響くんに、色々な事を説明していた。」

「了解」

 

石動はそのまま自分の席につきその話に参加する。響は弦十郎に話しかける。

 

「私たちを取り巻く驚異はノイズばかりではないですね。」

 

周りの人々が頷く。

 

「何処かの誰かがここを狙っているなんてあんまり考えたくはありません。」

「大丈夫よ♪何てたってここはテレビや雑誌で有名な天才考古学者、櫻井 了子が設計した、人類守護の砦よ♪先端にして異端のテクノロジーが悪い奴らなんか寄せ付けないんだから♪」

「俺も入っていることを忘れるなよ。」

 

響は二人に向けて頭を下げる。

 

「よろしくお願いします!」

 

了子は満足げに石動は少しばかし照れくさそうにしている。

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

時間は進み、響たちが飲み物を飲んだりして休憩している。

 

「どうして、私たちをノイズだけではなく人間同士でも争っちゃうんだろう?どうして、世界から争いが無くならないんでしょね?」

「それはきっと、人類が呪われているからじゃないかしら?」

 

了子は響の耳元でそう言いながら響の耳に噛みつく。

 

「ヒイイイヤァ!!」

 

響は叫びながら立ち上がる。それを見た了子は、

 

「あらおぼっこいわね、誰かの物になる前に、私の物にしちゃいたいかも。」

「バカ言うな、キモいぞ、それに立派なセクハラだ。」

「何よ、少しおちょくっただけじゃない?」

「お前のおちょくり方に問題があるんだ。」

 

二人はそのまま口喧嘩になっていく。周りは苦笑いをし響は顔を赤くしていた。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

 

さらに時間は進み次の日となり、二課では警報が鳴り響く。奏者である響は未来との約束を果たせずに駅に出現したノイズと戦うために聖詠を歌う。

 

Balwisyall nescell gungnir tron」(喪失までのカウトダウン)

 

聖詠を歌い、体にシンフォギアを纏いノイズと戦う。ノイズに弱々しいながら確実に攻撃を当てていく。

 

二課ではモニターに他のノイズとは違い一際大きい反応が写し出されていた。弦十郎は響にその事を伝える。

 

「この手の中に一回り大きな反応が見られる、まもなく翼も到着するからそれまで持ちこたえるんだ。くれぐれも無茶はするな。」

 

響は返事を返しノイズを倒しながら進む、ある程度進むと他とは違う、ブドウのような形をしたノイズが現れる。

 

「私は私にできることをやるだけです!」

 

響はそう言いながらノイズに飛びかかり、ノイズ達を次々と倒していく。しかしブドウノイズは体にあるブドウのようなものを取り外しそれは爆発をおこす。響はその場にしゃがみこみ爆風を防ぐが瓦礫に潰されてしまう。だがそんな瓦礫の中から響の声が聞こえ、瓦礫を吹き飛ばしながらノイズに突っ込む。

 

「見たかった、流れ星見たかった!未来と一緒に流れ星見たかった~!!」

 

その攻撃はどんどんと荒く獣のような戦い方になっていく。響はブドウノイズを追っていく。だがその言動も普段の響とは違うものになっていく。

 

「あんたたちが、誰かの約束を犯し、嘘のない言葉を、争いのない世界を何でもない日常をかけだしすると、言うのなら!」

 

響はノイズを先程までは拳だったものが獣のように引きちぎったり等をするようになりさらにその顔は黒くなり眼は赤く怪しく光、輝いている。だがブドウノイズは地下の天井を破壊し逃げられてしまう。

 

「ッ!待ちなさい!」

 

響もその後を追おうとするが、空になにかを見つける。

 

「流れ……星?」

 

しかしそれは流れ星等ではなく風鳴 翼であった。翼は空から残撃波でブドウノイズを切り裂く。響はその姿に見とれる。

 

「私だって、守りたいものがあるんです!だから!」

 

翼はその巨大化した刀を構える。周りは静寂に包まれる。

 

???「だから?でっ?どうすんだよ?」

 

彼方から聞き覚えのない少女の声が聞こえその方向を向くとそこには翼にとっては見覚えのあるものだった…

 

月明かりに照らされその姿が見えるようになるその姿は全身が白で統一され肩には鞭のような物がついておりその顔はバイザーがあり、顔はわからないものになっていた。

 

「ネフゥシュタインの…鎧」




後書きです。
ついにクリスちゃんをだすことが出来ました!
もし何か変なところがあったらどんどん書き込んでください!
霧沢さん、白虎さん、ラミアキッドさん、山也さん、ユーたさん、英霊ジョナサンさん、赤コブラさんお気に入り登録ありがとうごさいます!私の生きる糧になります!本当に!ありがとうごさいます!


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第五話 防人の生きざま

第5話です。今回は主人公が良く喋るようにしたい。

翼さん……申し訳ない。


その頃二課では、ネフゥシュタンの鎧の出現に困惑していた。石動は顔を歪め、自身の席を立つ。

 

「弦十郎!俺は研究室からネフゥシュタンの鎧に関する資料を持ってくる!」

「なっ!?おい待て!」

 

石動はそんな弦十郎の制止を振り切り研究室に向かう。

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

翼と鎧の少女はお互いに武器を構える。二人が戦おうとしたそのとき、翼を止めるために響が抱きつく。

 

「止めてください!翼さん!相手は人です!同じ人間です!」

「「戦場で何をバカなことを!」」

 

次の瞬間空から歯車に包まれながら人型の何か…いや仮面ライダーが降ってくる。

 

「ハンター!ハンター!カオスッ!ハンター!」

 

その姿は今までのもとは違い、翼はなくその眼は悪魔の翼ではなく、マスケット銃が変わりに三丁ずつあった。それを見た翼や響さらに鎧の少女、二課これを見ていた全ての人が驚いていた。

 

「お前の着ているのがネフゥシュタンの鎧か…それは危険だ、破壊させてもらう!」

「ッ!待ちなさい!それは私達が!」

 

「黙れ」

 

「あれはお前達が知っての通り完全聖遺物だ、欠片ではどうすることも出来ない。」

 

カオスはその一言で奏者達を黙らせ、鎧の少女に突っ込んでいく。二人の戦闘が始まり、カオスは今までの拳や蹴りを使ったものではなく、そこに銃を加えたガンカタに近い戦い方になっている。その攻撃は、反撃すら許さない連撃でありしかしその一撃一撃がとても軽いものになってしまっている。それもそのはず、このセカンドステージはカオスが持つ形態の中で最も弱く相手を殺さずに無力化するための物、そのため初めは優勢だったがその攻撃の軽さが原因でどんどんとその攻撃を読まれ防がれるようになる。

 

「ハッそんな子供だましの攻撃で!このあたし様を倒せると思ってンだ!」

 

ネフゥシュタンの鎧はカオスが思っていた以上に耐久力が高く、カオスは吹き飛ばされ、さらにそこに鞭による追加が入り遠くに吹き飛ばされる。さらに杖から4匹のノイズを解き放ちそのノイズが響を捕らえる。

 

(クッ!私は何処までも無力なんだ!)

 

「おいおい、どうした?人気者?来ないのか?ならあたしから行くぞ!」

「クッ!」

 

そのまま鎧の少女は翼に挑み翼は抵抗するも虚しく鎧の少女にやられ頭を踏まれる。

 

「ハッ良い事を教えてやる。あたしの目的ははなっからこいつをかっさらうことだ!」

 

響はその事に驚く。

 

「鎧も仲間もあんたにはすぎてんじゃ無いのか?」

 

翼は刀を空に上げ、空から大量の剣を降らせる。

 

「千ノ落葉」

 

捕らえられた響は何かを思い出す。

 

「そうだ!アームドギア!奏さんの変わりになるには私にもアームドギアが必要なんだ!それさえあれば!出ろ!出てこい!アームドギアァァ!」

 

しかしのそ声にガングニールは答えない。

 

「何でだよ、どうすればいいか分かんないよぉ」

 

その頃二人はあちらこちらを行き来しながら戦っていた。

 

「鎧に振り回されているだけではなく、この強さは本物!?」

「ここでふんわり考え事たぁしべてぇ!」

 

翼は攻撃を回避するもその隙に大量のノイズを放たれる。翼はそんなノイズと戦いながら鎧の少女に残撃波を当てるが避けられてしまう。鎧の少女は鞭の先に黒い雷撃を包み込むように白いエネルギー球を作り出し翼に向かって放つ。翼はその攻撃を受け止めるも吹き飛ばされしまう。

 

「フッ!まるででき損ない。」

「確かに私はでき損ないだ。」

「ハァン?」

「この身をひと降りの剣と鍛えてきたはずなのに、あの日無様に生き残ってしまった。でき損ないの剣として恥をさらしてきた。だがそれも今日までのこと奪われたネフゥシュタンを取り戻すことでこの身の汚名を注がせてもらう!」

 

翼は刀を杖にし、ふらつきながら立ち上がる。

 

「そうかい、脱がせるものなら脱がせ、なっ!?」

 

「影縫い」

 

「クッ!こんなもので私の動きを!まさか、お前…」

「月が覗いているうちに決着を着けましょう」

「まさか、歌うのか?絶唱…」

「翼さん!」

「防人の生きざま覚悟を見せてあげる!貴方の胸に焼き付けなさい!」

 

翼の顔は覚悟を決めいていた。鎧の少女は必死に抵抗し叫ぶ。そこにカオスが戻り、叫ぶ。

 

「それを歌うな!バカ野郎!!」

 

翼は歌う。禁忌の歌を、

 

「Gatranadis babel ziggurat edenal Emustolronzen flne el zizzl Gatranadis babel ziggurat edenal Emustolronzen flne el zizzl」

 

翼はゆっくりと鎧の少女に向けて歩き始める。鎧の少女はノイズを放つが翼は進み続ける。そして翼は鎧の少女の肩をつかみ笑う。次の瞬間周りのノイズは消し飛び、響や鎧の少女は叫びながら吹き飛ばされる。ゼロ距離にいた鎧の少女は鎧の再生に最盛に巻き込まれ叫ぶ。そして鎧の少女は舌打ちをしながら飛び去っていく。

 

「翼さ~~ん!翼さ~~ん!」

 

その場に弦十郎達の載った車が到着する。

 

「無事か!?翼!」

「私とて人類守護の勤めを果たす防人、こんなところで折れる剣じゃありません。」

 

しかし目や口からは大量の血を流していた。そして翼はその場に倒れこむ。弦十郎は翼のもとに行くが後ろからカオスが現れて言う。

 

「どけ、今から応急措置をする、このままでは手遅れになるぞ。」

 

そう言いながら何処からか取り出した白色のボトルをカオスマグナムにセットする。

 

「ロストライダーシステム!ドクター!クリエイション!」

 

カオスはその手から淡いピンク色の光をだし、翼を包み込む。すると先程まででていた血が止まる。

 

「俺がしたのはあくまでも応急措置だ、速く連れていけ。」

 

そう言ってカオスはその場からネビゥラスチームガンを使って消える。

 

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

 

場所は変わり病院、そこには翼が搬送されていた。

 

「辛うじて一命は取り止めました、しかし容態が安定するまでは、絶対安静余談も許されない状況です。」

「よろしくお願いします。」

「俺たちは鎧の行方を追跡する、どんな手がかりも見落とすな!」

 

響は手術室の隣にある椅子に座り込んだいた。そこに緒川が近づき響に話しかける。

 

「貴女が気にやむ必要は有りませんよ。」

「翼さんが自ら望み歌ったのですから。」

 

響は消え入りそうな声で緒川の名を呼ぶ。

 

「緒川さん…」

「ご存知とは思いますが、以前の翼さんはアーティストユニットを組んでいまして。」

「ツヴァイウイング…ですよね」

 

響は緒川から渡された飲み物を受けとる。

 

「そのときのパートナーが天羽 奏さん今は貴方の胸に残る、ガングニールのシンフォギア奏者でした。」

「二年前のあの日、ノイズに襲撃されたライブの被害を最小限に抑えるため奏さんは絶唱を解き放とうとしたんです。まぁカオスに止められてしまったんですが。」

「絶唱…翼さんも言っていた…」

「奏者への不可を厭わず、シンフォギアの力を限界以上にうち放つ絶唱は奏者の命を同時に燃やし尽くす物です。」

「奏さんは今までのバッグファイヤにより意識不明、一人なった翼さんは奏さんの抜けた穴を埋めるべくがむしゃらに戦って来ました。同じ世代の女の子が知ってしかるべき、恋愛や遊びも覚えず自分を殺しひと降りの剣として生きて来ました。そして今日剣としての使命を果たすため、死ぬことすら覚悟して歌を歌いました。」

「不器用ですよね、でもそれが風鳴 翼の生き方なんです。」

 

響はその事を聞き涙を流す。

 

「そんななの、酷すぎます。」

「そして私は翼さんのこと何にも知らずに、一緒に戦いたいなんて、奏さんの変わりになるだなんて。」

 

響は泣きながらその事を話す。

 

「僕も、貴女に奏さんの変わりになってもらいたいだなんて思っていません。そんな事誰も望んではいません。」

「ねぇ、響さん僕からのお願い聞いてもらえますか?翼さんのこと嫌いにならないでください。翼さんを世界にひとりぼっちなんてさせないてください。」

 

「……はい」

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

石動の研究室…

 

「ついに…翼までも倒れたか…それにそろそろ、正体を隠すことも難しくなってきた………そろそろ潮時か……さて、それはともかくこの山のような書類を終わらせるか………」

 

その目下にははっきりとうつるほどの、隈があった…




後書きです。ついに主人公が二課に自身の正体を明かす覚悟をしました。次回かまたはそのつぎには明かしたい(真顔)


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第六話 困惑と正体

お待たせしました。m(_ _)m 第六話です。


翼が入院してから、暫くたち、二課では職員が集められ会議が行われていた。その会議では了子がデゥランダル輸送について説明していた。そんな中当たり前だが石動もいた。石動は了子の話を聞きながらも全く別のことを考えていた。

 

(恐らくだが皆、俺の正体に勘づいてきている。今回でバレるだろうな……覚悟を決めてもやっぱり恐ろしいことには変わり無いか。)

 

会議は石動が考え事をしている間に終わりそれぞれが持ち場に戻ろうとしていた。石動もそれに乗じて自身の研究室に戻る。

 

 

説明が終わり、響は作戦までの暇潰しとして新聞を読んでいた。そこに石動が近付く。

 

「ヨッ響、どうやらその新聞の様子だと緒川の情報操作はうまくいったみたいだな、あぁそれと翼は一番危険な状態を脱したそうだ。」

「本当ですか!良かった……」

「今回の作戦、お前が要のようじゃないかまぁ無理せず適度に頑張んな、それじゃあチャオ♪」

「まっ…待ってください!石動さんに聞きたいことがあるんです。」

「ん?まぁ俺が答えられる範囲なら。」

「あ、あの石動さんがカオスさん何ですか?」

「………どうしてそう思う?」

「石動さんはいつもカオスさんが現れると何らかの理由で居なくなりそのあとカオスさんが現れます。だから石動さんがカオスさんだと思って…」

「たまたまなんじゃないの?それに作戦があるしな、それじゃあ俺も準備とかあるからチャオ♪」

 

石動は自身の研究室に行く道の途中で考える。

 

(やはりもう無理か、何で人間はこんなにも察しが良いんだろうかね戦兎。)

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

場所は変わり四台の黒の車と一台のピンクの車が並びその前に黒服の男達と響が並ぶ。

 

「防衛大臣殺人犯謙虚する名目で検問を配備、記憶の遺跡まで一気に駆け抜ける。」

「名付けて、天下のお笑い一人占め作戦♪」

 

モニターからは、了子の乗るピンクの車を黒い車が囲むように走っている。石動はそのモニターを見ながら、目を細める。

 

(ついに始まった、まだ奏も救えていない翼もだ、俺は次こそは誰も失わせはしない。)

 

石動は()()()気付かれることなく通りすぎていく。

 

その頃、響は了子の車から顔をだし回りを見渡していた。次の瞬間前の道路が割れ、一台の車が落ち爆発する。

 

「敵襲だ、まだ確認できていないだろうがノイズだろ、ッ待て!カオスの反応もある!」

「なんですって!?想定していた展開よりも違いすぎる!」

 

その通信の直後隣の脇道からバイクに乗ったカオスが現れる。次の瞬間、道路のマンホールからノイズが現れるがノイズにカオスがぶつかり倒した行く。

 

「仕方ないわ、このまま工場に行くわ!」

 

だがしかし、新たなノイズが現れ車を破壊し、了子の車を逆さまに横転させる。響達が車から出るがその周りはノイズで埋め尽くされていた。

 

その頃カオスは、先程のノイズを相手に次々と倒し、響達の場所に向けてバイクを走らせる。

 

響はデゥランダルを車から取り出すがそこにノイズが突っ込み車が大破する、さらにノイズが響達に突っ込もうとするが了子が前に行き手をかざす、するとそこから紫色の()()()が発生する。

 

「了子……さん?」

「しょうがないわね、貴女のやりたいことをやりたいようにやりなさい。」

「私、歌います!」

 

Balwisyall nescell gungnir tron」(消滅までのカウトダウン)

 

聖詠を歌い響はシンフォギアを纏う。響は歌いながら戦い始める。その場に遅れて登場した、カオスはその戦いに参加する。鎧の少女は響の戦いを目の当たりにし、驚く。

 

「こいつ、戦えるようになっているのか?」

 

了子も驚くが了子の近くにあったデゥランダルの入ったアタッシュケースから電子音が鳴る、そしてアタッシュケースは開き始める。

 

「この反応、まさか!?」

 

響の戦いにカオスも驚くが響に鎧の少女が攻撃を仕掛ける。

 

「今日ぉこそはものにしてやる!」

 

そう言いながら響の顔に蹴りを入れる。アタッシュケースからデゥランダルが独りでに飛び出し空に止まる。

 

「覚醒!?起動?」

「こいつがデュランダル…」

 

鎧の少女がデゥランダルを奪おうとデゥランダルに向けて飛び上がる。しかし後ろから響が体当たりをし、体制を崩す。

 

「渡すものかぁ!」

 

そう言いながら響はデゥランダルを手に取る、次の瞬間デゥランダルはより一層輝き響は上半身が黒く塗りつぶされる。鎧の少女は声を張り上げ、叫ぶ。

 

「そんな力を見せびらかすなぁ!!」

 

しかし響?は唸り声を上げながら鎧の少女に切りかかる。

 

「ッ!まずい!やらせるかぁ!!」

 

そう言ってカオスはカオスマグナムの銃身を上下スライドさせ、右腕にエネルギーを込めデゥランダルを止めようとする。しかし膨大なエネルギー同士のぶつかり合いで大きな爆発が起こる。

 

「無事か!了子君!響君!」

「ええ私は無事よ、それと響ちゃんもでも気絶しているわ。」

「わかった、今から迎えに行く、そこでじっとしていてくれ。」

「わかったわ、さてそろそろ貴方の正体を教えて下さらない?」

 

そこには右腕を押さえたカオスがいた。

 

「あぁ、そうだなもう隠し通すのも持つ無理か、」

 

そう言ってカオスはカオスマグナムに付いている二本のボトルを抜き取る。そこには良く見慣れた石動 一真がいた。




なんだか急ぎになってしまった……さらに短い。
申し分けない、許してくれたまえ


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第七話 化け物と片翼の目覚め

第七話です。

終わっちゃう……シンフォギア終わっちゃう…(´・ω・`)


「どういうことかしら…!石動!」

「まぁそうかっかするな、シワ増えるぞそれよりも今はデゥランダルと響だろ、俺のことは二課に戻ってから詳しく話す。」

 

石動は了子の質問には答えずに、響とデゥランダルを心配する。二課では石動がカオスだったという真実に戸惑いを隠せていなかった。

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

「では話してもらおうか、君の正体とカオスについて。」

「ハイハイ、まずは俺の方から俺の名は石動 一真改めて()()()()()()()()()そして仮面ライダーカオスについてはあれは()()()()()()()()()()()簡単に言えばシンフォギアのようなものだ。」

 

その事を聞いた二課全員が驚き、警戒する響に関してはギアを握り、弦十郎は構える。

 

「おいおいそう警戒するな、俺が今までお前達や誰かを殺したか?」

「……いや無いな。」

「だろ?」

「ならなぜ今まで正体を隠してきた?」

「俺は未だに信用していない。」

「俺達をか?」

「いや、この国それと国連の上層部だ、俺の力は誰の目から見ても強力なものだ、だからこそ隠す必要があった特に俺は後ろ楯も何もないからな、そしてもうひとつ俺の正体が化け物だと知られたくなかった。」

「何でですか?」

「……人間は自分達と違う物や人を見ると知るよりも前に潰す、これは歴史が語る通りだ、俺は長いこと生きてきたかつて一度人間の前で正体を明かしたすると俺のことを邪神だとか何とか言って俺を殺そうとしただから正体を明かす気はなかった、だが今回は明かすしかないお前達が気づいていたからな。」

「…………」

「そう気を落とすな、俺は二課は信用している弦十郎、上層部にはこの事を伝えないでほしい。」

「あぁわかった」

「恩に着る、それとこれが一番俺の中では重要だ」

「なんだ?」

 

 

 

「奏を救うことが出来るかもしれない。」

 

 

 

その言葉に二課の全員が驚く。

 

「それは本当か!?」

「恐らくはな。」

「確信はないか?」

「あぁ俺も一度もやったことがない、シンフォギア自体がよく分からない物なのに絶唱による限界を越えた出力だからな、二年間ひたすら考えていたが今回の翼の絶唱のおかげでようやく原因が判明した。」

「……まるで翼が歌ってくれてほしかったような言い方だな。」

「すまない、気を悪くしたなら謝る、だが今は奏だ、だがやるのは翼が一緒にいることだ。」

「何故だ?」

「俺のかってな予想だが奏の肉体は未だにバッグファイヤの影響があるが目覚めることは出来るはずだ、しかし未だに奏は昏睡状態、原因は恐らくだが精神の方だろうな、俺がやるのは肉体の完全修復、翼にしてもらいたいのは奏に呼び掛けることだ。」

「そのために翼に…」

「あぁ医療がダメなら精神論だ。」

「……脳筋ね」

「脳筋で結構、だいぶ話が逸れたが俺が言いたいのはこれだけだ。」

「わかった、すぐに始めることは出来るか?」

「翼次第だ。」

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

 

響は左手に花束、右手にリディアンの鞄を持って翼の病室の前にいた。

 

(翼を呼ぶのは、通信すれば良いんだがそれでは響君との絆が深まらない、そこで響君には翼を読んできてもらう!)

 

「フゥー、よし」

 

響は病室の前でここに来るまでの原因と気合いを入れていた、そして響は小声で『翼さーんいますかぁ?』と言いながら病室に入る、そして響は自身の見た光景に目を疑う。

 

「ま、まさか、そんな…」

「何をしているの?」

「あ!大丈夫ですか!ホントに無事なんですか!?」

「入院患者に無事を聞くって、どういうこと?」

「だって、これは…」

 

響が指を指したその先には荒らされたとしか見えないほど散らかった病室があった。

 

「私、翼さんが誘拐されちゃったんじゃないかと思って、二課のみんなが何処かの国が陰謀を巡らせているかもしれないって言ってたし!」

 

響が必死に話していたが響がその顔を良く見ると翼は目をそらし頬を赤くしていた。

 

「え?え?あぁ……ええっと…」

 

響は翼が片付けられないことを知り、翼の病室を片付けながら、翼と会話していた。

 

「私は二課の皆さんに翼さんを読んでくるついでにお見舞いも頼まれたんです。」

「?いったい何を」

「奏さんを目覚めさせることが出来るかもしれないって。」

「ッ!それは本当なの!?」

「は、はい石動さんのことはある程度は聞いているとは思いますけど……」

「………」

 

翼は何も言わずに、手を握りしめる。

 

「……分かったわ、でもどうして私を?」

「それは……」

 

響は翼に理由を説明していく。

 

「そう言うことね、良く分かったわありがとう必ず奏を目覚めさせるわ」

「はい!」

 

 

 

 

 

場所は変わり二課そのメディカルルームに石動、弦十郎、了子、藤尭、友里、響、翼そして未だ寝たままの奏がいる。

 

「それじゃあ始めるぞ、Are you ready?」

 

皆が皆、それぞれの返事で答える。

 

「行くぞ」

 

「ロストライダーシステム!ドクター!クリエイション!」

 

石動はカオスマグナムから桃色の光の玉をだし、奏の体を包み込み肉体を完全に修復する。

 

「翼、後はお前次第だ今までの思い伝えてこい。」

「…はい!」

 

翼は覚悟の入った言葉で答える、そして翼は奏に呼び掛ける。今まで二年間溜まりにたまった、伝えたいことを…

 

 

 

 

 

 

 

周りが見守る中、モニターを見ていた了子が驚きの声を上げる。

 

「ッ!奏ちゃんの脳波が!良いわそのまま続けて!」

「よし!良いぞ翼!」

「このままうまく行けば……!」

 

翼泣きながらは奏の手を繋ぎながら眠り続ける奏に呼び掛ける。

 

「お願い!奏…私を置いていかないで……!」

「………あたしが翼を置いていく分けないだろ…」

「ッ!奏!」

「あぁ…なんだ、翼…おはよう」

「ええ…!おはよう、奏」

 

奏は痩せ細った腕で翼の頭を撫でながら照れ臭そうに答えた。




主人公の正体と奏を目覚めさせることが出来ました!

これがやりたいがために悩んだ甲斐があった!

それと随分遅くなりました。本当に申し訳ない(例の博士風)


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第八話 魔弓と化け物

ついに……クリスの登場!やったぜ
シンフォギアロスに耐えきれない(確信)
最終回良かった………


二課の病室、そこには奏の目覚めによりその場にいた多くの人が泣くか、喜びの声をあげていた。

 

「奏!無事か!」

「奏ちゃん♪おはよう♪」

「上手くいって良かった……」

「奏さん!」

 

奏は困惑しながら皆に返事をしようとしていた。

 

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁん!か~な~で~!!」

 

翼は嬉しさのあまり泣き叫び、奏を含めた皆が苦笑いしていた。

 

「あはは…翼、嬉しいのは分かるが、奏は目覚めたばかり今からメディカルチェックだ。」

 

奏から翼を引き剥がしメディカルチェックを行う、その間翼は親から捨てられた子犬のような目で奏を見ていた。

 

「どうやら問題は無さそうだ、当分ベッド生活だリハビリもある、二年間寝ていたんだ最低は一年のリハビリだ、まぁ無理せず適度に頑張んな。」

 

そう言って石動は奏に現状を伝える。

 

「奏、色々と変わっているがそれは追々説明するとして、今は翼と話せ二年間ご無沙汰していたんだからな。まぁメディカルチェックの後だが」

 

石動含めた皆は翼を引き連れ、病室から出ていく。

 

 

 

 

 

時間はたち、夕方翼と奏は未だに話を続けていた。そんな中突如として、鎧の少女の反応が現れる。

 

「ネフシュタンの鎧の少女の反応を検知!まっすぐこちらに向かってきています!」

「ならば、私が!」

「翼は待機だ!」

「なぜですか!」

「お前はまだ目が覚めたばかりだ、それにまだまともに歩けやしない。」

「クッ!」

「俺と響で行く、響掴まれ!」

 

響が掴まった次の瞬間石動は瞬間移動し、鎧の少女が現れた場所の近くに移動する。響と石動は通信を聞きながら移動していた。しかしそこには()()()()()がいた。

 

「あ!響~~!」

「未来!?」

「お前が!」

 

鎧の少女は鞭を放つ。

 

「来ちゃダメだ!」

 

しかしその警告も遅く、未来は突き飛ばされてしまう。

 

「しまった、あいつの他にもいたのか!」

 

さらに運が悪く、未来の上に車が落ち最悪の事態に鳴るはずだった。

 

Balwisyall nescell gungnir tron(消滅までのカウトダウン)

 

その場に聖詠が聞こえ、響は未来の前でシンフォギアを纏い、車を止め吹き飛ばす。

 

「響?」

「ゴメン…」

 

そう言って響は、鎧の少女に突っ込む。そして石動は舌打ちしながら変身する。

 

デビル!デビル!カオスデビル!」

 

「チッ!アイツも居るのかよ!」

「何で…響が、それにあの人は…」

 

その頃二課では

 

「響ちゃん及びに石動さん交戦に入りました、現在市街地を駆けて移動中!」

 

響と石動はある程度移動し、誰も居ないところに誘導する。

 

「どんくせぇのがやってくれる!」

「どんくさいなんて名前じゃ無い!私は立花響15才誕生日は9月の13日で血液型はO型、身長はこの間の測定では156センチ体重は、もう少し仲良くなったら教えてあげる!趣味は人助け、好きなものはごはん&ごはん!後は…彼氏いない歴は年齢と同じ!」

「な、何をとちくるっているんだお前…」

「いきなり、何を言っていやがる響…」

「私達はノイズと違って言葉が通じるんだから、ちゃんと話し合いたい!」

「なんて、悠長この期に及んで!」

「チッ!無事か、響!」

 

飛んできた鞭をカオスが受け止める。さらに次の攻撃を響は的確に避けていく。

 

「話会おうよ!私達は戦っちゃいけないんだ!だって言葉が通じていれば人間は!」

「ウルセェ!!わかり会えるものかよ!人間が!そんな風にできているの物か!気に入らねぇ、気に入らねぇ、気に入らねぇ、気に入らねぇ!分かっちゃいねぇことペラペラと知った風に喋るお前が~!」

「お前を引きずってこいと言われたがもうそんなことどうでもいい!お前をこの手で叩き潰す!お前の全てを踏みにじってやる!」

「私だってやられるわけには…」

「ぶっ飛べ!」

 

そう言った鎧の少女は鞭の先端に、黒い雷撃を閉じ込めた白い球体を出現させ響に叩きつける。

 

「響!逃げろ!」

「持ってけ、ダブルだ!」

「チッ!響!俺の後ろに隠れろ!」

 

カオスのいた場所は煙に包まれていた。そこには先程の球体を片手で受け止め小さく圧縮し消し飛ばした無傷のカオスと同じく無傷の響がいた。鎧の少女はその光景に息を飲むが頭を振り響に向かって、鞭を投げるが逆に捕まり引き寄せられる。

 

「響!息を会わせろよ!」

「はい!」

 

鎧の少女には二人の鋭い一撃が入り、ネフシュタンの鎧、全身にヒビが入り当たった所には大きな穴が空いていた。しかしその一撃は決定打にはならずにネフシュタンの鎧は鎧の少女を巻き込みながら再生する。そんな少女を横目に響は歌い、カオスは見ている。その姿に鎧の少女は叫ぶ。

 

「お前ら、バカにしているのか!あたしを、雪音 クリスを!」

「そっか、クリスちゃんて言うんだ、ねぇクリスちゃんこんな戦いもう止めようよ、ノイズと違って私達は言葉を交わすことが出来る、ちゃんと話をすればきっとわかり会えるはず!だって私達同じく人間だよ!」

「お前、くせぇんだよ、嘘くせぇ、青くせぇ!」

「響!構えろ!」

 

カオスのお陰か、響は防御が上手くいくが吹き飛ばされ、木にぶつかる。さらに追撃が来るがカオスが受け止める。

 

「大丈夫ですか!」

「俺の心配より、自分の心配をしろ!」

 

次の瞬間鎧の少女が叫び、鎧が光り吹き飛ぶ。

 

「ぶっ飛べ!アーマーパージだ!」

「ッ!しゃがめ!響!」

 

響はしゃがみダメージは無いが、近くにいたカオスは少し吹き飛ばされてしまう。

 

Killter Ichaival tron(銃爪にかけた指で夢をなぞる)

 

そこにはネフシュタンの鎧ではなく、()()()()()()()()を纏っていた。

 

「歌わせたな、あたしに歌を歌わせたな!教えてやるあたしは歌が大っ嫌いだ!」

「ボーッとするな!響!構えろ!」

 

響はクリスのアームドギアの射撃を必死に避けるがカオスは考え事をしながら避けていく。

 

(まるで俺のセカンドステージのような先頭スタイル……何故彼女にシンフォギアが?まさか、)

 

クリスはクロスボウからガトリンガンにアームドギアを変形させ、さらに弾幕を濃くしていく。

 

「BILLION MAIDEN」

 

さらに追い討ちをかけるようにミサイルを発射する。

 

「MEGA DETH PARTY」

 

これにより辺り一体が爆発する。クリスは肩で息をしながら響達がいたところを見る。そこには巨大な()があった。

 

「盾?」

「剣だ」

 

クリスが見上げた場所には翼がいた。

「ハッ!死に体でおねんねしてると聞いていたが足手まといと化け物を助けるために現れたか」

「もうなにも失うものかと決めたのだ。」

「もういいのか?翼?」

「いや先程忠告されたばかりだ。」

「無理はするなよ」

「分かっている」

「立花、私は十全ではない、力を貸してほしい」

「はい!」

 

クリスは先程翼がいた場所にガトリンガンを掃射するが避けられ、クリスは追い詰められる。

 

「翼さんその子は…」

「分かっている。」

 

会話によって出来た隙により逃げられてしまう。クリスが翼に攻撃しようとした次の瞬間上から飛行ノイズがクリスのアームドギアに突撃し破壊し、クリスに当たろうとするがカオスの銃撃でノイズを破壊する。

 

「お前!何を!」

「無事か」

 

だが突如として聞こえた声その声はクリスに失望していることを伝える声であった。

 

「命じた事も出来ないなんて何処まで私を失望させるのかしら。」

「フィーネ…!」

 

そう言われた女の上空では飛行ノイズが飛び回っている。

 

「フィーネ?」

「終わりの名を持つのか、随分と大層なこって」

 

クリスはフィーネに対して必死に話しかけるがフィーネからは一方的にお別れの言葉をぶつけられ、ネフシュタンの鎧は手のひらから青白い光をだし回収し、響達に飛行ノイズをぶつける。フィーネはその場から飛び去るその後をクリスは追っていく。

 

二課ではフィーネとクリスの反応は逃したがクリスについての情報は入手する。

 

「あの…少女だったのか…」

「雪音クリス、現在16才二年前に行方知れずとなった過去に選別されたギア装着候補の一人です。」

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

あれから数日が経過し、石動はノイズの不可解な出現と数ヶ月ぶりになる自宅への帰宅をしようとしていた。

 

「さぁて何ヵ月ぶりかね、自宅はかなり汚れてそうだがしかし、ノイズの出現に関しては意味がわからん。まるで何かを追うような出現、第一物理学者に考古学とかわかるわけ無いだろ、あの野郎(了子)ふざけやがって…」

 

石動がぶつぶつと文句を言いながら帰宅していると、ふと横にあった路地裏を見るそこにはボロボロになった雪音クリスが横たわっていた。

 

「………………マジかよ…」

 

場所は変わり石動宅そこにはクリスがベッドに横たわっていた。

 

「…ウッ、ここは一体……」

 

クリスが目を覚ましたと同時に部屋の扉が開き、お粥を持った石動が現れる。

 

「どうやら目は覚めたみたいだな、ほれ出来立てのお粥だ、食っとけ。」

「どうしてあんたがここに?」

「俺の家だからだ、お前かなり危なかったんだぞもう少し発見が遅かったら死んでたぞお前。」

 

その言葉にクリスはうつむいてしまう。

 

「まぁそう気を落とすな、今は食って体を暖めてゆっくり休むことが大事だ。」

 

クリスは石動からお粥を受け取り、食べ始める。

 

「……………あんがと」

「どういたしまして、ああ後服は濡れていたから乾かしてるぞ」

「…………………は?」

「嫌だから服を、ああ~~~~……すまん…」

「ふざっけんな、お前!あたしのは、裸を見たのか!」

「いやぁ~~あ~するしか命が助かる方法はなかったもので……本当にすまん」

「いいから出ていけ!」

 

石動は部屋から追い出され、石動は外で反省していた。しばらくたち、クリスは食べ終わり、着替えも終わっていた。

 

「いやぁ本当すまん」

「絶対に許さねぇ…それと話は変わるが何故あたしを助けたんだ?それにあんたは何者なんだ?」

「じゃあまず一つ目から助けた理由としては、助けたかったただそれだけだ、それに俺は弱っている女を痛め付ける趣味は無いからな、では二つ目俺の名は石動一真またの名を地球外生命体カオスだ、以後よろしく♪」

「そんなことあたしに言っていいのかよ?」

「別にたいした問題にはならん。」

「そうかよ……」

 

そんな二人が会話をしていると突如としてアラームが鳴り響く。さらに石動の通信機に通信が入る。

 

『聞こえるか?石動そちらはどうだ?』

「こっちは問題ない!今から直ぐに向かう!」

 

そう言って通信を切る。

 

「なぁこれはなんの騒ぎだ?」

「ノイズ出現のアラームだ、お前はここにいろ!まだ全快していない」

「まっ、待ってくれあたしも行く、行かせてくれ!」

「チッ!なら好きしろ、だが限界が来たら直ぐに言え、駆けつけてやる。」

「ああ!」

 

二人は石動のバイクで現場に駆けつける。

 

「行くぞクリス」

「ああ」

 

「デビル!デビル!カオスデビル!」

Killter Ichaival tron」(銃爪にかけた指で夢をなぞる)

 

二人はシンフォギアとカオスになり、ノイズと先頭を始める。ノイズの数は多いがクリスのお陰で次々と殲滅していく。

 

「便利だなお前のギア」

「あたしの名前はお前じゃない、雪音クリスだ」

「すまなかったな、クリス」

 

石動がクリスの名前を呼ぶと少し顔をそらす、その事にカオスは不思議に思うが、直ぐに切り替えノイズを倒していく。しばらくたち、クリスとカオスはノイズの殲滅を完了する。

 

「ノイズの殲滅は完了した、後の事は頼むぞ。」

『ああ、すまないな』

「気にすることじゃないぞじゃ、頼んだぞ。」

 

そう言って通信を切る。クリスはその場から立ち去ろうとするが石動に引き留められる。

 

「何処に行くつもりだ?」

「これ以上あんたを頼れない、あたしは行く」

「帰る場所も無いのにか?クリス、また倒れるぞ次倒れたらまた同じように助けられるとは限らない。」

「だったら!どうすればいいんだよ!誰もあたしを助けてくれなかった!あの時も!」

 

クリスの目には涙が溜まっていた。

 

「俺がいるだろお前が過去に何があったかは知りはしないだけどな、お前はまだ子供だ大人に少しは頼れ」

「ッ!あたしは大人が大っ嫌いだ!」

「だとしてもだ、一人で全てを抱え込もうとするな、近い未来確実に死ぬぞ!あいつらのように俺はもう誰も死なせたいくない、俺に関わった全てを、お前も同じだ俺が出来ることは統べてやる、だから思いっきり思いを吐き出せ、クリス」

 

クリスはその言葉に今まで誰も理解者がいなかったのか今までの不満、恐怖全てを吐き出し、泣き疲れたのか変身解した石動の腕の中で眠ってしまう。

 

「……そうだもう誰も死なせはしない、死ぬのは俺一人で十分だ」




後書きです。シンフォギアきっと劇場版あると信じてる


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第九話 しばしの日常と繋いだ手

シンフォギア終わってしまった……XV最終回のエクスドライブ切りちゃん良かった、と言うか皆良かった
ps.キャロルが当たらなすぎて発狂中


クリスとノイズを殲滅した次の日、石動宅には一人住民が増えていた。石動は二課から久々に休暇を取り、朝ご飯を()()()作っていた。

 

「お~~い!そろそろ起きろ、クリス~~~!」

 

石動が少し大きな声で寝ているであろうクリスに呼び掛ける。

 

「ん~……おはよう…」

 

上から眠そうな声で服を着崩したクリスが降りてくる。

 

「飯、出来てるからな。しっかり食えよ」

 

「「いただきます」」

 

二人はサンドイッチを食べていたが石動は途中から食べていなかったためクリスは疑問に思い質問する。

 

「なぁ、何で一真は食べないんだ?」

「………いや、それ以前にクリスお前は何も疑問に思わないのか?」

 

無理もない石動の目線の先には口の回りにサンドイッチに入っていたドレッシングをつけ下にはボロボロと食べこぼしが落ちていたのだから。そして石動はクリスに質問するが解らないように首をかしげるクリスを見て心の中で『まずは食べ方を教えよう』と誓った。二人が食べ終わり片付けも終わりクリスが出掛けようとする。

 

「どこか行くのか?」

「ああ、フィーネの場所だ」

「送るぞ」

「いやいいこれはあたし一人で行かなくちゃいかないことだ」

「そうかい、ならほれっ」

 

そう言って石動は自身の作ったスマホを渡す。

 

「持っていけ無いよりかは便利だ」

「……ありがとう」

「必ず帰ってこい、待っといてやる。休みだしな」

 

クリスは顔を赤くしながらその場からフィーネの居場所に向かう。

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

そこから時間がたち石動の通信機器が鳴り石動がそれを取り通信に答える。

 

「どうした?いきなり」

「クリス君からの情報だ。どうやらフィーネはカ・ディンギルと言う塔を作り何かを起こすようだ。」

「了解した。此方でも色々調べ「飛行タイプの大型ノイズが一度に三体!いえ四体出現!」はぁ!?場所は何処だ!今すぐに向かう!」

 

石動は急いでバイクに乗り込み通信から場所を聞きながらノイズが出現した場所に向かう。大型ノイズは体の至るところから様々なタイプのノイズを出現させる。そしてその場に到着した、響はヘリから落ちながら聖詠を歌う

 

Balwisyall nescell gungnir tron」(消滅までのカウトダウン)

 

響は落ちながら腕のアームドギアを展開し、大型ノイズの背中から打ち込み大型ノイズの体を貫き大型ノイズは爆発する。さらにその場に翼が撞着し、シンフォギアを纏いアームドギアから斬撃波を飛ばす。

 

「蒼ノ一閃」

 

空のノイズを倒すが大型ノイズには届かず顔を歪める。

 

「敵に頭上を取られることがこうも立ち回りにくいとは!」

「私達もヘリを使って…」

 

しかしヘリに飛行ノイズにより破壊されてしまう。

 

「そんな……」

 

「ロストライダーシステム!デビル!エボルーション!」

「デビル!デビル!カオスデビル!」

 

後ろから変身したカオスがバイクから背中の翼を使い仕留め損ねた大型ノイズに必殺技を叩き込む。

 

「レディゴー!エボルティックフィニッシュ!」

 

「出番だ!クリス!」

「ちょせぇ!」

 

石動の言葉と同時にこちらに迫ってきていた、飛行ノイズにクリスのアームドギアの射撃が当たり、倒す。

 

「あたしはあんたらのために来た訳じゃないからな!」

「クリスちゃん!」

「助っ人だ、少々到着が遅れたみたいだな 」

「助っ人?」

「ああそうだ、第二号聖遺物イチイバルのシンフォギアを纏う戦士雪音クリスだ!」

「クリスちゃ~~~ん!ありがとう!絶対に解り会えるって信じてた~~♪」

「あたしの話を聞いていなかったのかよ!」

「とにかく今は、連携してノイズを」

 

クリスは抱き付いていた響から抜け出し、喋る。

 

「そんなこと知るかよ、あたしは一人でやる!邪魔だけはすんなよなよな!」

「全く…クリスと俺が空のノイズをやる下は任せたぞ!」

「はい!」

「了解した」

 

クリスはその場でアームドギアをガトリンガンに変化し、カオスはネビゥラスチームガンと、カオスマグナムの二丁銃で空中戦を繰り広げる。しかし翼とクリスが後退したさいにぶつかってしまう。

 

「何しやがる!すっこんでな!」

「貴女こそいい加減にして、一人で戦っているつもり?」

「あたしはいつだって一人だ!こちとら仲間と馴れ合ったつもりはこれっぽっちもねぇよ!」

 

その言葉に翼は顔を歪める。

 

「確かにあたし達が争う理由なんて無いのかもな、だからって争わない理由もあるものかよ!この間までやりあっていたんだぞそんなに簡単に人と人が…」

「出来るよ誰とだって仲良くなれる。」

「そうだぞクリスお前はもう一人じゃない俺が…仲間がいるだろ?」

 

響はクリスと翼の手を握り、カオスはクリスの頭に手をのせ撫でる。

 

「どうして私にはアームドギアが無いんだろうってずっと考えてたいつまでも半人前はやだなぁ~って…でも今は思わない何もこの手に握っていないから二人とこうして手を握り会える。仲良くなれるからね♪」

「立花…」

 

翼がアームドギアを地面に突き刺し、クリスに手を伸ばす。クリスは戸惑いながらも手を伸ばし手を握るが翼が生き良いよく手を握ったことに驚く。

 

「このバカに当てられたか!?」

「そうだと思うそして、貴女もきっと…」

「冗談だろ…」

「お前ら青春するのは良いが時と場所を考えろよ」

 

その言葉と同時に大型ノイズは皆の頭上にいた。

 

「親玉を止めないと切りがない」

「あたしに考えがある。あたしじゃなきゃ出来ないことだイチイバルの特性は超射程広域攻撃派手にぶっぱなしてやる!」

「まさか、絶唱を」

「バーカあたしの命は安物じゃねぇ」

「ならばどうやって?」

「ギアの出力を引き上げつつも放出を押さえる行き場の無くなったエネルギーを臨界まで溜め込み一気に解き放ってやる!」

「だがチャージ中は丸裸も同然これだけの数を相手にする状況では危険すぎる」

「そうですねだけど私達がクリスちゃんを守ればいいだけのこと♪」

「クリス、任せたぞ」

 

その言葉にクリスは顔を赤くするが直ぐ様にチャージを始める。

 

(頼まれてもいないことを…あたしも引き下がれないじゃないか…)

(誰もが繋ぎ繋がる手を持っている私の戦いは誰かが手を繋ぐこと!)

(砕いて壊すも束ねて繋ぐも同じ力…フッ立花らしいアームドギアだ!)

(アイツらは必死に希望を掴み取ろうとしている。だからこそ力を貸したくなる。あがき続けろ!絶望から!)

 

クリスのチャージが終わり腰にあった装甲が変化し、大型のミサイルとガトリンガン腰に小型ミサイルを作りだし一斉に打ち込む。

 

「MEGA DETH QUARTET」

 

腰の小型ミサイルからはさらに小型のミサイルを飛ばし広範囲を殲滅し、大型のミサイルは大型ノイズ2体にそれぞれ二発づつヒットし倒す。 地上のノイズも同時に殲滅する。

 

「やった!やった~!」

「何すんだバカ!」

「勝てたのはクリスちゃんのお陰だよ♪」

「だからやめろといっているだろうが!」

「クリス、よくやったな」

石動がクリスの頭を撫でるとクリスは顔を赤くしながら下を向いているがその手を払いのけ喋る。

 

「良いかお前たちの仲間になった覚えはない、あたしはただフィーネと決着をつけてやっと見つけた本当の夢を果たしたいだけだ!」

「夢?クリスちゃんの?どんな夢?聞かせてよ~!」

「うるさいバカ!お前本当のバカ!」

 

その光景を微笑ましそうに石動は見つめる。そこに響の通信機器が鳴る。それに響が聞き始める。

 

「はい?」

「響?学校が!リディアンがノイズに襲われ」

 

未来は話の途中で切れるがその情報は響を絶望させるのに十分であった。




いよいよ1期の最終回に近づいて来ました。主人公と言うイレギュラーがあるために最後はどうなるのか?お楽しみに♪


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第十話 終わりの名

第十話です。いよいよ一期最終回間近、楽しんでいってください。



響達がスカイタワーで戦っている頃リディアンでは多くの大型ノイズが暴れまわっていた。

 

「落ち着いて!シェルターに避難して下さい!」

 

未来は生徒の避難の手伝いをしていた。そこに未来の友人が近寄る。

 

「日向、、」

「みんな!」

「どうなっているわけ?学校が襲われるなんてアニメじゃ無いんだからさぁ…」

「みんなも早く避難して」

「小日向さんも一緒に…」

「先に行ってて、私他に人がいないか見てくる!」

「日向!」

 

そこに自衛隊が避難するように促す。

 

「君達!急いでシェルターに向かってください!校舎内にもノイズが、、グアッ」

 

目の前で人が炭素になる光景を見てしまい彼女たちは声を上げる。

 

「イヤァァァァァァァァァァァァ!!!!」

 

 

 

場所は変わり未来はリディアン内を誰か居ないか探していた。

 

「誰か!逃げ遅れている人は居ませんかぁ!キァッ!」

 

外を見ればそこらじゅうをノイズが破壊して回っている。

 

「学校が…響の帰ってくるところが…!」

 

そこに三匹のノイズが窓を破壊して侵入してくる。そして未来を襲おうとするが緒川が未来を抱きしめ攻撃を回避する。

 

「緒川さん!」

「ギリギリでした、次うまく出来る自信は無いですよ」

 

再度ノイズが攻撃してこようとしているため緒川は未来をつれ走り出す。

 

「走ります!」

「ふぇ?」

「三十六計逃げるにしかると言います!」

 

緒川は目の前にあったエレベーターに未来と共に乗り込み端末を使い二課にまで逃げる。

 

「はい、リディアンの破壊は以前拡大中です。ですが未来さんたちのお陰で被害は最小限に抑えられています。これから未来さんをシェルターまで案内します。」

『分かった。きよつけろよ』

「それよりも司令、カ・ディンギルの正体が判明しました。」

『なんだと!?』

「物証はありません。ですがカ・ディンギルとは恐らく、、」

 

緒川が伝えようとしたその時上から何かが落ちてくる。それと同時に未来の悲鳴を最後に通信が切れてしまう。

 

「どうした!?緒川!」

 

エレベーター内部では緒川の首を絞める黄金の鎧を着たフィーネがいた

 

「こうも早く悟られるとは何が切っ掛けだ?」

「塔なんて目立つもの誰にも知られること無く建造するには地下へと伸ばすしかありません。そんな事が行われるとすれば特異災害対策起動部二課本部そのエレベーターシャフトこそ、カ・ディンギル…そしてそれを可能とするのは…!」

「漏洩した情報を逆手にうまくいなせたと思っていたのだが…」

 

エレベーターがつくと同時に緒川を投げ捨てるが緒川は銃により反撃するが全くフィーネにはダメージが入っていなかった。

 

「ネフシュタン…!」

 

フィーネは鞭を手に取らずに指示をだし緒川を捕らえる。

 

「緒川さん!」

 

緒川は苦しそうに未来に逃げるように言う。

 

「未来さんッ!逃げて…!」

 

未来はその言葉に逃げずに後ろからタックルする。しかしフィーネに睨まれ後退りする。フィーネは緒川を地面に落とすと未来の顎に触れながら喋り出す。

 

「麗しいな、お前たちを利用してきた物たちを守ろうと言うのか?」

「利用?」

「何故二課本部がリディアン地下にあるのか聖遺物に関する歌や音楽のデータをお前たち被験者から集めていてのだ…その点風鳴翼と偶像は生徒を集めるのによく役立ったよ…フフフッ」

 

そう笑いながら進もうとするフィーネに未来は叫ぶ。

 

「嘘をついても、本当のことが言えなくても誰かの命を守るために自分の命を危険にさらせている人が居ます!私はそんな人たちを…信じてる!」

 

その言葉にフィーネの顔は怒りに染まる。そして未来を打つと首を持ち上げさらに打つ

 

「まるで興が覚める!」

 

そう言ってフィーネは奥に進もうとするが緒川が端末を破壊する。

 

「デゥランダルの元には行かせません!この命に変えてもです!」

 

フィーネが鞭を操り攻撃しようとするがそれを止める声が聞こえる。

 

「待ちな、了子君」

 

その言葉にフィーネは疑問を持つがすぐさま上から天井をぶち抜いて弦十郎が現れる。

 

「私をまだ、その名で呼ぶか…」

「女に手を上げるのは気が引けるが二人に手を出せばお前をぶっ倒す!」

 

そう言って弦十郎は構える。

 

「司令!」

「調査部だって無能じゃない米国のご丁寧な道案内によってお前の行動にはとっくに行き着いていた。後はいぶり出すためあえてお前の策に乗り、シンフォギア奏者と石動を動かして見せたのさ!」

「陽動に陽動をぶつけたか、食えない男だ…だが!この私を止められるととでも!」

「おうとも!一汗かいたところで話を聞かせてもらおうか!」

 

その言葉を後に弦十郎は飛び出しフィーネは鞭を振るう。

しかしその攻撃は避けられる。さらに二発目を避け上から生き良いよく攻撃し腕は地面にめり込む。さらにかすり傷だけでも黄金のネフシュタンの鎧に亀裂が入る。それに驚きの声を上げるが直ぐに鎧は再生する。

 

「肉を削いでくれるっ!」

 

しかしその攻撃も当たらずに鞭を握り逆に引き寄せる。そして無防備な腹に拳を叩き込む。その一撃によりフィーネは地面に落ちる。

 

「完全聖遺物を退ける…どう言うことだ!」

「しらいでか!飯食って映画見て寝る!男の鍛練はそいつで十分よ!」

「けれど人の身であるのなら!」

 

フィーネはソロモンの杖からノイズを出そうとするが弦十郎の攻撃により杖は天井に突き刺さる。

 

「なっ!」

「ノイズ出てこないのなら!」

「弦十郎君!」

 

弦十郎はその顔と言葉により一瞬隙を見せる。それにより弦十郎の腹部を貫かれる。

 

「司令…!」

 

弦十郎はその口と腹から大量の血液を流す。

 

「イヤァァァァァァァァァァァァ!」

「抗うも覆せないのが定めなのだ…」

 

未来が叫ぶ中弦十郎の端末をフィーネは取り出し鞭を使いソロモンの杖を回収しデゥランダルを手にするために奥に進む。

 

「殺しはしない。お前たちに救済など施すものか…!」

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

しばし時間がたち奏者と石動がリディアンに到着するがその光景に言葉を失う。

 

「未来~~!みんな~~~!」

「リディアンが…」

 

石動は崩れた建物の上にいた了子に問いかける。

 

「一体どう言うことだ!了子!」

「櫻井女子…」

「フィーネ!お前の仕業か!」

 

皆の問いかけに了子…いやフィーネは笑う。

 

「その笑いこそ答えなのか!櫻井女子!」

「アイツこそアタシが決着をつけなくちゃならないクソッタレ!フィーネだ!」

 

フィーネはメガネを取り髪止めも外し、光が溢れ出す。

 

「うそ……」

 

そこには残酷なことに黄金の鎧を着たフィーネがいた。

 

「うそですよね?そんなのうそですよね?だって了子さん私を守ってくれました。」

「あれはデゥランダルを守っただけのこと…希少な完全状態の聖遺物だからね。」

「うそですよ、了子さんがフィーネだと言うのなら本当の了子さんは?」

「櫻井了子の肉体は先だって食い尽くされた…いや、意識は十二年前に死んだと言っていい。超先史文明の巫女フィーネは遺伝子におのが意識を刻印し、自身の遺伝子を持つものがアウファバヘン波形に接触したさいにその身にフィーネとしての記憶、能力が再起動する仕組みを施していたのだ。十二年前、風鳴 翼が偶然引き起こした天羽々斬の覚醒は同時に実験に立ち会った櫻井了子の内側に眠る意識を目覚めさせた。その目覚めし意識こそが私なのだ」

「貴女が了子さんを塗り潰して…」

「まるで過去からよみがえる亡霊!」

「意地汚いな…」

「フッハッハッ!フィーネとして覚醒したのは私一人ではない。歴史に記される偉人、英雄世界中に散った私達はパララズシフトと呼ばれる技術の大きな転換期にいつも立ち会ってきた。」

「ッ!シンフォギアシステム…」

「そのような玩具為政者からコストを年収させるための福寿品に過ぎぬ」

「お前の戯れに奏の人生を…!!」

「私を拾ったり、アメリカの連中とつるんでいたのもそいつが理由かよ!!」

「そう……全てはカ・ディンギルのため!」

「……そのためにかつての英雄が犠牲になってきたのか?」

「そのとうりだ!石動一真!貴様もいい働きだったぞ…」

 

それと同時に地面は大きく揺れ動き、地面から虹色の様々な装飾が施された巨塔が地面を貫き現れる。

 

「これこそが!地をより屹立し、天にも届く一撃を放つ家電粒子砲カ・ディンギル!」

「カ・ディンギル!こいつでバラバラになった世界がひとつになると!?」

「ああ、今宵の月を穿つことによってな」

「月を…!」

「穿つ言ったのか!?」

「何でさ!」

「私はただ…あのお方と並びたかった。そのためにあのお方と届く塔をシアルの脳に建てようとした。だがあのお方は人の身が同じ高みに至ることを許しはしなかった…あのお方の怒りを買い、雷帝に塔が砕かれたばかりか人類は交わす言葉まで砕かれる。果てしなき罰…」

 

「「バラルの呪詛」」

 

その言葉にフィーネは少し顔を歪める。

 

「知っているのか貴様…!」

「ああ、かなり前からなまぁいい、何故月が古来より不和の象徴として語られてきたか…それは!月こそが!バラルの呪詛源だからだ!人類の相互理解を妨げるこの呪いを月を破壊することで解いてくれる!そして再び世界を一つに束ねる!」

「呪いをとく?それは…お前が世界を支配すると言うことなのか?安い!安さが爆発し過ぎてる!」

 

その言葉にフィーネは余裕の表情を浮かべる。

 

「フッ、永遠を生きる私が余人に歩みを止められることなどあり得ない…」

 

その言葉に皆は覚悟を決める。

 

Balwisyall nescell gungnir tron」(消滅までのカウトダウン)

 

Imyuteus Amenohahakiri tron」(羽ばたきは鋭く、風切る如く)

 

Killter Ichaival tron」(銃爪にかけた指で夢をなぞる)

 

「ロストライダーシステム!デビル!エボルーション!」

「デビル!デビル!カオスデビル!」

 

少女達は聖詠を歌い戦士は鎧を纏う。

クリスは自身のアームドギアであるクロスボウから三本の赤い光の矢を放ちフィーネを地面に落とす。そこに響、翼、クリス、石動が攻撃を始める。クリスは腰にある腰部アーマーを展開し、追従式の小型ミサイルを発射する。

 

「CUT IN CUT OUT」

 

しかしその攻撃はたった一撃で全て凪ぎ払われる。爆風から響、翼、石動の三人が飛び出し連携攻撃をしかれる。翼がフィーネの相手をしている間に響が左横からフィーネに拳を叩き込み、その衝撃で煙が巻き上がる。フィーネは後ろに下がるが横にすでに巨大なミサイルを用意していたクリスの姿があった。

 

「本命は此方だ!」

 

クリスは二つの内一つを射出し、フィーネは避けようとするがミサイルはしつこくおってくる。

 

「ロックオンアクティブ!スナイプ!」

 

更にそこにもう一発のミサイルを射出する。しかしその塔に向けた攻撃はフィーネの手により破壊される。

 

「もう一発は!?」

 

フィーネは上を見上げるそこにはミサイルに乗ったクリスの姿があった。

 

「クリスちゃん!?」

「何のつもりだ!」

「ッ!まさか、止めろ!クリス!」

 

フィーネは顔を少し歪める

 

「足掻いたところで所詮は玩具!カ・ディンギルの発射を止めることなど…!」

 

「Gatranadis babel ziggurat edenal Emustolronzen flne elbabel zizzl Gatranadis babel ziggurat edenal Emustolronzen flne el zizzl」

 

「この歌…まさか!」

「絶唱…!」

 

クリスは宇宙空間にまでミサイルで飛び後ろにある腰の装甲を展開し中から小さな黄色のクリスタルを射出する。更に腕から二丁の銃を取りだし、そこから一発ずつ光弾が発射し、クリスタルにぶつかり合い増幅され巨大な花びら状になる。更に二丁の銃を巨大化させ繋ぎ会わせバスターライフルとし、銃口にエネルギーを溜め込みカ・ディンギルの発射と同時に打ち出し、増幅された光弾を更に繋ぎ会わせ、カ・ディンギルのレーザーを押し止める。その光景に響と翼は見とれ、石動は仮面の下の顔を歪めていた。

 

「一転終息…押し止めているだとッ!」

 

しかしカ・ディンギルの威力にバスターライフルは耐えきれずにヒビが入り更に鎧全体にも広がっていく。クリスは口から血を流しているが、その顔は安らかなものだった。

 

(ずっとあたしはパパとママのことが…大好きだった。だから二人の夢を引き継ぐんだ…パパとママの変わりに歌で平和を掴んで見せる。……あたしの歌は………そのために!)

 

クリスの放った光は最後まで押しと止めきれずにクリスはカ・ディンギルのレーザーに巻き込まれていった。更に月の一部により当たりその部分が剥がれ落ちる。

響と翼はさっきとは違い唖然とし、石動はうつむき拳を握っていた。

 

「僅かに剃らされただとッ!」

 

空からは光を溢しながら落ちるクリスの姿があった。その姿に響と翼は声を上げる。更にそれを見ていた二課と未来たちも驚く。石動はその光景をひたすら黙ってみていた。たとえ仮面の下を醜悪の鬼に変えていたとしても………




後書きです。後二三話で一期の最終回です。それと時間がかかって申し訳ない。m(_ _)m恐らく次回も時間がかかるかと思いますが、暖かい目で見ていただけると幸いです。では次回でまた会いましょう。ノシ


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第十一話 奏でるは命の歌

恐らく次の話で一期の最後です。楽しんでください。


「ウワァァァァァァァァァァァァ!!!」

「そ、んな…やっと仲良くなれたのに…こんなの…嘘だよ……もっとたくさん話したかった…話さないで喧嘩することももっと仲良くなることもできないんだよぉ…クリスちゃん夢があるって私クリスちゃんの夢聞けてないままだよ…」

 

響は地面に崩れ落ち言葉を吐き続ける。

 

「自分を殺して月への直撃を反らしたか…ハッ無駄なことを…見た夢を叶えなれないとはとんだ愚図だな」

 

フィーネはクリスの生きざまを嘲笑う。

 

「笑ったか…命を燃やして大切なものを守り抜くことを………お前は無駄と背世羅笑ったか!」

「…ソレガユメゴトイノチヲニギリツブシタヤツガイウコトカァァァァァァァァァァァァ!!」

 

フィーネの言葉に響はその姿を黒く染め眼は赤く光り獣のように叫ぶ。その姿に石動は驚き、フィーネはその口角を上げる。

 

「立花おい!立花!」

「融合したガングニールの欠片が暴走したか…制御出来ない力にやがて意識が塗り固められていく。」

 

翼はかつてフィーネが言っていた言葉を思い出す。

 

「まさか、お前立花を実験を…」

「実験を行っていたのは立花だけではない、見てみたいとは思わないか?ガングニールに翻弄されて人としての機能が喪われていくのは」

「お前はそのつもりで立花を!奏を!」

 

「……………もういい…喋るな」

 

その一言でフィーネや翼、ましてや響すらも動きを止める。

 

(どう言うことだ…!生物ではあり得ない!なんだこの殺気は!どうなっている!?私は一体何を目覚めさせたのだ!)

 

フィーネは冷や汗を掻きながらカオスのことを見る。そこには体の隙間から生物の…いや星すらも拒絶するほどの()()が溢れていた。しかしその何かは直ぐに引き込みいつものカオスになる。そして翼に話しかける。

 

「…みっともないな大の大人が感情に任せるのは…翼、響のことを頼んだぞ。」

 

そう言ってカオスはフィーネの元に拳を握り締めながら飛び立つ。その光景に翼は響に向き合いアームドギアを構える。

 

「貴様は一体なんなのだ!その力も!その姿も!その頭も!」

「言っただろ俺は地球外生命体カオスそもそも根本的な物から何もかもがッ!違う!」

 

そう言いながらフィーネとの空中戦を繰り広げる。フィーネが鞭を振るうとカオスは拳で弾きカオスが蹴りを入れると両腕で防がれる。二人の戦いは互角であった。更にカ・ディンギルのチャージが開始する。

 

「チッ!やはりそうか一発では終わらない!」

「フッ!カ・ディンギルにはエネルギー炉心としてデュランダルを使用しているからな!」

 

それを聞いた石動は更に攻撃の激しさを増していく。

 

「バカな!どう言うことだ!何故完全聖遺物である、ネフシュタンの鎧と互角なのだ!」

「知るか!ネフシュタンの鎧がその程度だったんだろうな!フィーネ…いや櫻井了子!」

「ッ!貴様も私をその名で呼ぶか!」

「俺はお前を人間として裁く!先史文明の巫女としてではなく!ただの人間として!」

 

その言葉にフィーネの顔は大きく歪み、怒りの表情でカオスを睨む。

 

「ふざけるなッ!何故、貴様は絶望しない!何故だ!何故!」

「…俺は人を…人間を、アイツらを信じる!アイツらが諦めない限り!その命をかけて守ろうとしたものがあるなら、仲間として信じる!人は何処まで言っても人だ!たとえ神になろうと!何になろうと!」

 

カオスはカオスマグナムを上下に動かし、脚部に紫のエネルギーを溜め込みフィーネに対して飛び上がり、急降下し蹴りを放つ。

 

「レディーゴー!エボルティックフィニッシュ!」

 

…しかしフィーネはその攻撃を待っていたかのように鞭を使い大きな壁を作りだし、その攻撃を防ごうとする。

 

「ASGARD」

 

 

 

時間は先登り、フィーネとカオスとの戦闘が始まる前それと同時に翼と響との戦いが始まっていた。

 

「行くぞ、立花!必ず止めて見せる!」

 

翼はアームドギアを構え、響が獣のように突撃する。翼はカウンターで響を吹き飛ばすが、しかしすぐさま響は突撃してくる。翼はその攻撃に対して先程と同じようにするが響のパワーに耐えきれずに大きく後方に吹き飛ばされる。さらに続く攻撃によりギアが次々と破損していく。そこにカ・ディンギルが再びチャージを始まり、翼もその事に気付き焦り始める。

 

「クッ!」

 

翼の体制が崩され響はそこに今までよりも溜め込み地面を破壊しながら突っ込む。その攻撃を翼は()()()()()()()

 

「ッ!石動さん!!」

 

 

 

更に場所は変わりカオスが蹴りを放ちフィーネの張ったバリアに当たり砕け後方に距離をとったカオスそこに翼の叫び声が聞こえる。その瞬間カオスの横からカオスの横腹に響の飛び蹴りが当たりめり込む。

 

「ガァッ!」

 

その一撃が入りカオスは横に飛ばされ変身も解除される。

 

「フハハハハハ!やはり、獣は理性がないぶん扱いやすいな、更にカオス貴様は一定以上の攻撃を食らうと変身が解除されるようだな!」

 

変身が解除された石動は血が滲む横腹を押さえながらフィーネを睨み付ける。その光景に翼は瞼を閉じ覚悟を決め、響に刃を向ける。

 

「立花…私はカ・ディンギルを止めるだから…」

 

響は腕のアームドギアを展開し、翼に対して突撃してくるが翼はその場にアームドギアを突き立て防御もせずにその場で目を閉じ立つ。響の攻撃はそのまま当たり胸から血を流す。しかし翼は響を抱きしめまるで子供に教えるように優しく自身の血が流れ落ちる響の腕を持ち上げる。

 

「これは…束ねて繋げる力のはずだろ?」

 

翼は太ももにある装甲から小さなナイフを取りだし響の影に突き立てる。

 

「影縫い」

 

翼は突き立てたアームドギアを拾い動けない響に話しかける。

 

「立花…奏から託された力をそんな風に使わないでくれ…」

 

その言葉に響は涙を流す。翼はフィーネに向き合う。

 

「待たせたな」

「何処まで剣と言うことか」

「今日に折れて死んでも明日に人として歌うために風鳴翼が歌うのは戦場ばかりではないと知れ!」

「人の世界が剣を受け入れることなど…!ありはしない!」

 

そう言ってフィーネは鞭を翼に向けて振るうが翼はその場から飛び立ち足にある刃の装甲を展開し回転しながらフィーネに突っ込む。フィーネは鞭を振るって防ごうとするが足の装甲に当たり翼を止められない。さらに翼はアームドギアを大型化し斬撃波を放つ。

 

「蒼ノ一閃」

 

しかしフィーネはそれに鞭の先端を当て止める。翼は着地し、飛んでくる鞭を紙一重で避け巨大化したアームドギアでフィーネに切りかかる。その一撃にフィーネはカ・ディンギルの壁に飛ばされる。そこに翼は先程まで巨大化していたアームドギアを投げつけその形状は変化しさらに巨大化し、翼はアームドギアと共にフィーネに突撃する。

 

「天ノ逆鱗」

 

フィーネは顔を歪め石動したと同じようなバリアを張るがバリアを二重三重と重ねる。翼共に放った天ノ逆鱗は防がれ、逆さまになり、翼は天ノ逆鱗の上でアームドギアを二降り用意し、炎を纏わせ飛び上がる。

 

「火鳥極翔斬」

 

「はじめから狙いはカ・ディンギルか!」

 

翼の行動に気付きフィーネは鞭を飛び上がる翼に向けて振るう。しかしその攻撃は当たり、はしなかった。フィーネの放った鞭は翼に当たりかけた瞬間に紫色の光弾により剃らされる。

 

「レディーゴー!エボルティックフィニッシュ!」

 

「ッ!貴様!」

「ハァ…ハァ…誰が…やらせるか…」

 

フィーネは邪魔をした生身の石動に対して鞭を振るって地面をくり貫く。

 

「スゥ……翼!行けぇ!!」

 

翼は石動の言葉を聞いてさらに行き良いが増し、カ・ディンギルに当たりカ・ディンギルの様々なところから光りが溢れだし、大きな爆発を起こす。その光景にフィーネは目を見開きながら叫び、響は涙を流し石動はクソォ!と叫びながら地面に拳を振りかざす。

 

(私の思いはまたも……!)

 

響の影に刺さっていた小刀は光になり、響のシンフォギアは解除される。

 

「ぁ…ぁぁ、翼さん…」

 

そしてその場に崩れ落る。二課の職員もその光景を目の当たりにし、現状を報告する。

 

「天羽々斬…反応…拒絶」

「人命をとしてカ・ディンギルを破壊したか…翼、お前の歌世界に届いたぞ…世界を守りきったぞ…!」

 

弦十郎は拳を握り締めながら震えた声で喋る。

 

「…わかんないよ…どうしてみんな戦うの?痛い思いして!怖い思いして!死ぬために戦ってるの?」

「わからないの?」

 

未来はそんな友人の肩を握り涙を流しながら喋る。

 

「わからないの?」

 

その言葉に友人は声を張り上げながら鳴きに叫ぶ。

 

 

 

 

「クソォ!クソォ!クソォ!クソォォ!!!また俺は見ているだけなのか!?あの時と同じように!こうならないために俺は力を手に入れたはずだ!!もう誰も傷つかずに俺だけが犠牲になるために!!!ふざけるなぁ!!!ガァ!」

 

石動は感情に任せて横腹から血を流しながら地面に拳を叩きつけながら叫ぶがダメージが酷いのか血を吐く。フィーネも似たように地面に鞭を振り下ろしながら叫ぶ。

 

「ああ!忌ましい!月の破壊はバラルの呪詛を解くと同時に重力破壊を引き起こす!惑星規模の天平地位に人類は恐怖し、狼狽えそして聖遺物の力を振るう私の元に基準するはずであった!痛みだけが人の心を繋ぐ絆たったひとつの真実なのに!それを!それをお前は!お前が!」

 

そう言いながら近づき響の腹に蹴りを入れる。しかしフィーネは響の髪を握り持ち上げ冷静に言葉を続ける。

 

「まぁそれでもお前は役に立ったよ?生体と聖遺物の融合症例お前と言う生命体がいたからこそ私はおのが身をネフシュタンの鎧と同化させることが出来たのだからな…」

 

フィーネは喋り終えると響を持ち上げ投げ飛ばす。

 

「…翼さん…クリスちゃん…二人とももういない…学校も壊れて…石動さんにも攻撃してみんないなくなって…私?何のために…何のために戦ってるの?…みんな…」

 

響は光の無い目で喋っていた。

 

場所は変わり弦十郎たちのいる部屋そこに緒川に連れられて多くの人がくる。

 

「司令!周辺にあったシェルターから生存者を発見しました。」

「そうか!よかった…」

 

その中の一人の少女が表情を明るくする。

 

「あっ!お母さん!カッコいいお姉ちゃんだ!」

 

そう言いながらモニターに近付く。母親が止めるが言うことを聞かない。

 

「ビッキーのことを知ってるんですか?」

 

友人の一人が話しかける。母親は少し悩み答える。

 

「詳しくは言えませんが内の子はあの子に助けていただいたんです。自分の危険をかえりみず助けてくれたんです。きっと他にもそういう人たちが…」

「響の…人助け」

 

先程泣いていた友人がポツリと言う。

 

「ねぇ?カッコいいお姉ちゃんを助けられないの?」

 

先程の少女がそう言う。その言葉に友人の一人が答える。

 

「助けようと思ってもどうしようもないんです…私達には何も出来ないですし…」

 

その言葉を聞いた少女が明るい笑顔で答える。

 

「じゃあ一緒に応援しよう!ねぇ?ここから話しかけられないの?」

 

そう問いかけられた藤暁が答える。

 

「う、うん出来ないんだ。」

 

その言葉に未来は思いつく。

 

「応援?ここから響に私達の声を知らせるにはどうしたらいいんですか?響を助けたいんです!」

「助ける?」

「学校の施設がまだ生きていればリンクしてここから声を遅れるかもしれません」

 

藤暁がそう答える。未来はその事を聞き覚悟をする。

 

 

 

 

場所は変わり外、夜は明けそうになりその中でフィーネは語り始める。

 

「もうずっと遠い昔…あのお方に支える巫女であった私はいつしかあのお方を…創造主を愛するようになっていた。だがこの胸の内を開けることはできなかったその前に私から人類から言葉が奪われた。バラルの呪詛によって優一創造主と語り合える統一言語が奪われたのだ、私は数千年に渡り…たった一人バラルの呪詛を解き放つ為抗ってきたいつの日か統一言語にて胸の内の思いを届けるために…」

「胸の…思い?だからって」

 

響は光の無い目で喋る。そしてフィーネは響の言葉に怒りの表情で振り向く。

 

「是非も問うなと!?恋心もお前がぁ!」

 

響の髪をまたも掴み叩きつける。

 

「シンフォギアシステムの最大の問題は絶唱使用時のバッグファイヤ…融合体であるお前が絶唱を放った場合何処まで不可を押させられるのか?研究者として非常に興味深いと思うが、ハッ!最早お前で実験使用とは思わぬ。この身も同じく融合体だからな、新霊長は私一人がいればいい。私に並ぶものは全て絶やしてくれる。」

 

フィーネはそう言いながら近づき響に鞭を向ける。しかし突如として周りから()が聞こえる。

 

「チッ!耳障りな!何が聞こえている?」

 

その歌に響が反応する。

 

「なんだ?これは何処から聞こえている、この不快な!歌!…歌だ、と!?」

 

フィーネは自身の言った言葉に困惑する。

 

「…聞こえる、みんなの声が……良かった…私を支えてくれてるみんなはいつだってそばに…みんなが歌ってるんだ…!だから…まだ歌える…!頑張れる!戦える!!」

 

次の瞬間響のいた場所に光が現れ、フィーネは吹き飛ばされる。

 

「まだ戦えるだと!?何を支えに立ち上がる!何を握って力と変える!?鳴りにわたる不快な歌の仕業か?そうだ、お前が纏っているそれはなんだ?ここらは確かに降り砕いたはず…なのに何を纏っている?それは私が作ったものか?お前が纏うそれはなんだ?なんなのだ!」

 

次の瞬間赤、オレンジ、青の光の柱が立ち上がり、三人が飛び上がり新たにギアを纏う。

 

「シンフォギアァァァァァァァァァァァァ!!!」

 

その姿は天使にも天女にも捉えられるほどに美しく姿であった。




後書きです。次で間違えなく一期の最終回です。間違えない(確信)主人公後半空気過ぎた……次はいい働きするはず…!


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第十二話 愛と平和

遂に一期の最終回!


「ハハッ…!随分と綺麗になったな…俺もずっと寝惚けているわけには行かないか、頼むもってくれよ…俺の体…」

 

そう言って石動はふらつきながらもカオスマグナムにボトルをセットし変身する。

 

 

 

 

 

場所は変わり限定解除されたギアを纏った響達

 

「みんながくれた歌声が私に負けないギアをくれた…クリスちゃんや、翼さんにもう一度立ち上がる力を与えてくれる、歌は戦う力だけじゃ無い…!命なんだ!」

 

フィーネは響達の限定解除されたギア見る。

 

「高レベルのフォニックゲイン…こいつは二年前の異種返し…」

 

クリスはフィーネに向かって()()()()()()言い返す

 

『そんな事どうでもいいんだよ!』

 

それを聞いたフィーネは忌々しそうに喋る。

 

「念話までも…!限定解除されたギアを纏ってすっかりとるきか!」

 

そう言ってフィーネは杖からノイズを召喚する。

 

『いい加減芸にも乏しいんだよッ!』

『世界で尽きぬノイズの災害も全てお前の仕業なのか!』

 

その質問にフィーネは同じく念話で返す。

 

『ノイズとはバラルの呪詛によって相互理解を失った人類が同じく人類のみを殺戮するために造り上げた自立兵器…』

『人が…人を殺すために…』

『バビロニアの宝物蔵は扉が開け放たれたままでな…そこからまろびいずる十年に一度の偶然を私は必然へと変え純粋に力と使役しているだけの事…』

『まだ訳の間ねぇ事を…!』

 

クリスがそういい終えたとたんにノイズが響達に突撃してくるがそこにカオスが現れ、カオスマグナムからの銃撃によってノイズを全て破壊する。

 

『!?無事だったんですね!?』

 

しかしその言葉にカオスは忘れていたかのように答える。

 

「ん?あ~~…念話かぁ……『あーあー聞こえるか?』

『ハイッ!聞こえます!』

『よし取り敢えず俺は無事だともかく今は俺の心配よりフィーネのことをどうにかしなくちゃな!』

 

フィーネはカオスが現れたことに対して忌々しそうに呟きソロモンの杖を上に構える。

 

『チッ!貴様も…ならば!墜ちろォォォ!!』

 

杖からは緑色の眩い光りが溢れだしそこから一本の光の線が伸び上空で細かく弾け飛び、弾け飛んだ光が当たり一帯に広がりそこからノイズが出現する。またその中には大型のノイズから飛行ノイズと様々なノイズが当たり一帯を埋め尽くす。その光景にフィーネは口角を上げる。

 

「あっちこっちから…!」

「…俺はフィーネの相手をする俺の力は一対一だからな」

「分かりました!」

「ああ!ノイズの相手は任せとけ!」

「ではいくぞ!」

 

響達がノイズに向かって飛び立っていくのを見てカオスはポツリと言う。

 

「頼もしいな…もしアイツらがこの場にいたら……ハッ無いものをねだっても意味はないか……」

 

そう言ってカオスはフィーネの元に飛び立ちフィーネの前に降り立つ。そしてカオスは響達が飛び立った方角を見て、戦闘が始まったことを確認する。

 

「あっちも始まったようだ此方もおっ始めようか…なぁ?了子」

 

フィーネは表情を歪める。

 

「またしてもその名で私を呼ぶか!カオス!」

「ああ何度でも呼んでやるよ…俺はお前の助手だからな…お前の失敗も俺の失敗だ、だからこそお前が間違った方向に進むのなら俺はそれを引き留めなくちゃならない。それが助手ってもんだろ?」

 

しかしフィーネはその言葉に普通は何かしら言うはずがフィーネは口角を上げ、杖を腹に当てる。カオスはその行動に止めようとする。

 

「何をするつもりだ!?了子!」

 

しかしフィーネはその事を無視し腹に杖を突き刺す。さらに体から触手のようにした体を杖に突き刺す。フィーネは顔を歪ませるが直ぐ様にいつもの余裕のある顔になる。さらにそこに倒しきれなかったノイズが次々とフィーネの体にまとわり付いていく。そこに杖からノイズを召喚しさらに体にまとわり付かせていく。カオスは舌打ちしながらその場から飛び立つ。

 

「ノイズに取り込まれて…」

「違う!そうじゃねぇアイツがノイズを取り込んでんだ」

 

響達がいる場所に融合している肉塊を触手のようにして伸ばしてくるが響達はその攻撃を避ける。フィーネはさらにそこにデュランダルを呼ぶ。

 

「きたれ!デュランダル!」

 

フィーネはカ・ディンギルからデュランダルがあるエネルギー炉心にどろどろの肉塊のようなものを流し込みデュランダルと融合する。

 

「なんだ?…あれは?」

 

カオスがそう呟く。そこにはまるで巨大な竜のような姿をしたフィーネがいた。フィーネは竜の頭部から赤い光線を放ち巨大な爆発を起こす。その一撃で町は消滅する。

 

「町が!」

『逆さ鱗に触れたのだ…相応の覚悟は出来ておろうな?』

 

竜の中心そこには下半身が竜と融合し、デュランダルを持ったフィーネがいた。フィーネは先程の光線を響達に向けて放つその威力に響は吹き飛ばされるがクリスは飛行ユニットを出現させフィーネに向かってレーザーを発射するがフィーネは自身の場所を閉じレーザーを防ぎ、逆に翼のような部位を広げそこからホーミングするレーザーをクリスに向かって放つ。クリスは避けきれずにレーザーに当たり飛行ユニットを破壊される。翼は蒼ノ一閃を放つが当たった部分が瞬時に再生し、攻撃が無効化されてしまう。響も攻撃するが直ぐ様再生し、レーザーを放つ。

 

『いくら限定解除されたギアであっても所詮は聖遺物の欠片から作られた玩具!完全聖遺物に対抗出来るなどと思うてくれるな…』

『聞いたか?』

「チャンネルをオフにしろ」

「もっぺんやるぞ」

「しかしそのためには…」

 

二人は響を見る。カオスはその二人を見て、二人がやろうとしていることを察する。

 

「え、えぇとやってみます!」

 

その返事に二人は笑みをこぼすが後ろからフィーネ…いや黙示録の赤い竜からレーザーが飛んでくるが二人はレーザーを避けながら黙示録の赤い竜に突き進む。

 

「ええいままよ!」

「私と雪音で梅雨を払う!」

「手加減なしだぜ!」

「分かっている!」

 

クリスは飛行ユニットに乗りながら黙示録の赤い竜に向かい、翼は巨大化したアームドギアを構える。翼はそこにさらに力を加え、さらに巨大化させ、振り落とす。

 

「蒼ノ一閃 滅破」

 

その一撃はフィーネのいる中心に当たりクリスは再生するより前に中に飛び込みクリスは中でレーザーを縦横無尽に放つ。フィーネはとっさに扉を開くがそこにはアームドギアを構えた翼がいた。翼は先程と同じく蒼ノ一閃を放ちフィーネはバリアを張る。竜の中で爆発が起きるが爆風の中からデュランダルが飛び出す。

 

「そいつが切り札だ!勝機をこぼすな!掴みとれ!」

 

翼がそう叫びクリスがデュランダルを撃ちながら響の元に運ぶ。

 

「ちょせぇ!」

 

響はデュランダルを掴むために飛び出し、デュランダルを掴む。

 

「デュランダルを!?」

 

フィーネは驚き叫ぶが、響は体を黒く染めながら暴走寸前の状態になる。フィーネはそれをよしとはせずに攻撃を仕掛けようとするがカオスが黙示録の赤い竜に銃撃する。

 

「こいつの相手は俺がやる!響!掴みとれ!仲間のいる明日を!」

 

さらにシェルターの扉を破壊し、中から弦十郎達が出てくる。弦十郎達が響に向かって叫ぶ。

 

「正念場だ!踏ん張りどころだろうが!」

「強く自分を意識してください!」

「昨日までの自分を!」

「これから成りたい自分を!」

 

(み、みんな!)

 

響は押し潰されそうになる衝動に耐えながら皆を見る。そこに翼とクリスが響の腕を支えながら語りかける。

 

「屈するな立花、お前の覚悟私に見せてくれ!」

「お前の真実お前に全部懸けてんだ!お前が自分を信じなくてどうすんだよ!」

 

さらに響の友人達が叫ぶ。

 

「貴女のお節介を!」

「あんたの人助けを!」

「今日は私たちが!」

 

カオスの相手をしているフィーネがその言葉を希望を打ち消そうとする。

 

「かちましい!黙らせてやる!」

「誰が!やらせるかァァァァァァ!」

 

カオスはカオスマグナムを瞬時にスライドさせ必殺技を発動させる。

 

「レディーゴー!エボルティックフィニッシュ!」

 

フィーネが飛ばした触手を破壊しながら黙示録の赤い竜の頭部に当てる。響は未だに黒く塗りつぶされているがデュランダルを天に掲げる。そこに未来が響に叫ぶ。

 

「ひびきィィィィィィィィィィィィィィィ!!!」

 

(そうだ…今の私は…私だけの力じゃ無い!そうだ!この瞬時に塗りつぶされてなるものか!)

 

響はデュランダルを翼とクリスと共に持ち黄金の光の柱を放つ。

 

「その力何を束ねた!?」

「響会う皆の歌声がくれた!シンフォギアだァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

響はそう叫びながらデュランダルを振り下ろす。

 

「Synchrogazer」

 

その光の柱は黙示録の赤い竜の頭部に当たり竜は体の至る所が膨らみ始め爆発し始める。

 

『完全聖遺物同士の対消滅…どうしたネフシュタン再生だ!この身砕けてなるものかァァァァァァァ!』

 

その直後赤い竜を中心に巨大な爆発が起こる。

 

 

町は至る所が破壊されシェルターから出てきた住民達はその光景に様々な気持ちを抱く。響はフィーネを担ぎながら皆の場所に進む。フィーネはその響の行動にかすれた声で質問する。

 

「お前…何をバカなことを」

 

その光景にクリスはあきれ返りながら呟く。

 

「このスクリューボールが…」

 

響はフィーネを座らせ質問に答える。

 

「みんなから言われます、親友からも変わった子だぁって…もう終わりにしましょう了子さん」

「…私はフィーネだ…」

「まだ維持を張るのか?あの時俺は言ったはずだお前の失敗も俺の失敗だってな…お前は俺と違って人間だ、何度でもやり直せるチャンスがある人間は何度も失敗を繰り返して進化する生き物だ、いつしかきっと人間の力は神にも届く。その時まで待っていてくれないか?了子それともう二度と俺に仲間を同族を家族を殺させないでくれ」

 

フィーネはカオスの言葉に驚く。

 

「お前は………フッ…月の欠片が落ちてくる調べてみろ」

 

その言葉に皆が驚き調べ始める。

 

「軌道計算出ました直撃は避けられません…」

「あんなものがここに落ちたら…」

「私達…もう……」

 

響が先に進み始め未来が響の名前を呟く。

 

「響…」

「何とかするちょーと行ってくるから生きるの諦めないで」

 

…しかしそこで響、翼、クリスに触手が突き刺さり身動きが取れなくなる。

 

「な…なにを……」

「何故だ…何故…」

「ど…して…ですか?石動…さん」

 

触手を放ったカオスはうつむき直ぐ様に顔を上げ、月の欠片を見る。

 

「これ以上お前達を巻き込むわけにはいかない。これは了子の一番近くに居たにも関わらずに気付けなかった俺の罪だ…月の欠片は俺が責任もって止めるじぁ…チャオ~♪」

 

そう言ってカオスはエネルギーの翼を広げ月の欠片目掛けて飛び立つその姿を誰一人も止めることは出来なかった。

 

 

 

 

場所は変わり月の欠片付近

 

「まさか、これを使うことになるとはな…」

 

カオスの手には星が爆発したような見た目をした下の部分に突き刺すためのパーツが付いていた黄金の機械の上部にあるスイッチをカオスは押し込む。

 

「ハオストリガー!」

 

カオスはそのトリガーをカオスマグナムのストック部分に差し込みスライドする。

 

「オーバーザエボルーション!ロストライダーシステム!デビル!レボリューション!」

「ビッグバンッ!ビッグバンッ!ビッグバンッ!レボリューション!」

 

その姿はカオスのファーストステージの色を金、白、紫にしたもので背中の翼が美しくも禍々しい瞳が少し開かれているような模様になっている。カオスは月の欠片に向かいカオスマグナムを瞬時にスライドさせ足に惑星の形をした黄金の禍々しいエネルギーを固定させ月の欠片にぶつける。

 

「レディーゴー!ビッグバンッ!フィニッシュ!」

 

 

 

 

 

地上では月の欠片に黄金の惑星がぶつかり合い黄金のエネルギー波が生まれ、消滅する姿が見てとれた。クリスはその場から崩れ落ち放心状態、翼は震える体を掴み現実から目を背ける、響は泣き崩れ顔を覆い隠す、了子は目を見開きあり得ない…と、呟く。各々がそれぞれの反応で仲間の死を受け止めきれていなかった。

 

「おいおい、なんだこの騒ぎは?いったい全体何があった?」

 

その場に一人この騒ぎの原因である石動一真が間抜けな声をだし、戸惑っていた。その姿に響は飛び付き、クリスは安心したのか声を張り上げ泣き叫び、翼もまだクリスほどではないが泣いていた。その光景に大人はあきれ返り、子供は目をぱちくりしていた。等の本人は響に抱き締められたことによりさらにキズが開き横腹から大出血していた。

 

 

 

 

 

あの事件通称ルナアタック事件から一週間、一真は二課にある医療室で入院していた。理由はお察しの通り横腹の傷のせいで医師によると内臓さらには肋骨にまで来ていたらしいまぁそこはいいんだだが問題は毎日()()()がお見舞いにくるせいだ。別に来てほしくない訳ではないただ…

 

「おい~す邪魔するぞ」

「入るぞ石動さん」

「おっじゃましま~す!」

「…入るぞ」

「失礼します」

「今日も来たのか飽きないなお前達も毎日毎日頼むから静かにしてくれよな…」

 

静かにしてくれない。でもなだからこそ守りたくなる……戦兎、万丈、幻徳、一海、美空その他もろもろお前らも元気やってるか?俺は相も変わらず愛と平和のために頑張ってるよ




一期完結!ではありません後日談と言うなの日常編が入ります。そのあとにG編に入ります。G編まで日常編もといしないシンフォギア見ていってください!ではではチャオ~♪


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過去編
閑話 過去編上


現在(G編 第二話)何故あそこまで主人公が感情的になってしまっているのかそれと同時に二課に所属するまでの間何をしていたのかを上中下に分けてやるつもりです。

ps.全編を通してほぼオリジナルです。


「ヨォ皆俺だ、この戦姫絶唱シンフォギアchaoの主人公こと石動一真だ。今回は俺の過去編もといこれを見ればより本編が楽しくなる可能性がある閑話だ。基本読んでも読まなくても自由だからな、そこのところは皆に任せる。上で作者が上中下に分けると言っていたが、簡単に説明させて貰う。

上、俺がこの新世界に来る以前の話だ、と言ってもブラッド族の中での話だがな。

次に中これは俺が邪神として信仰されるようになってしまったのかだ、これが一番短いな。

最後に下、俺が二課に所属するまでの間の話、つまり地球に来てからの話だな、長々しくなってしまったがまずは上だ、楽しんでくれよな!」

 

 

 

一つ昔話をしようむか~し昔、それこそ俺がこの新世界に来るより昔の話だ、俺がまだまだパンドラボックスすら作っていなかった頃の話だ。

 

あの頃の俺はそれそれは今とは似つかわしくないほどに人の心なんて無かった。ひたすら来る日も来る日も実験実験回りのことなんてお構いなしだった。そんな中、俺は新たな実験の素材を集めるためにブラッド星にある誰一人近寄らない森があった、その森は禁忌の森って呼ばれていた。

その時、俺は皆から「止めろ!」「行くな!」「考え直せ!」って呼び止められていた。

 

そんな心優しい皆の制止を振り切るどころか俺は「黙れ!!所詮皆臆病なんだ!もしあそこに新たな新物質があれば俺の研究も新たな段階に踏み出せるかもしれないんだ!」そう言って突き放して進んでいった。ハッ皆があそこまで必死に止めていたのにもちゃんとした理由がある。あの森には度々化け物が生まれるんだ。鳥の姿をしていたり、多種多様だけどなどれも、一つの共通点があった。それがどれもまるで人工物のようであったんだ。察しの良いヤツラなら気づいただろ?そう()()()()()だ。そうあの森にはネビゥラガスが充満していんだ。当時の俺はそんなこと気づくはずもなかった。皆の制止を振り切っていった俺は森に到着した。その森はまるで死んでいるかような静寂に包まれていた。今思い出しただけでも身震いをするほどには生命が一つも感じ取れなかった。

 

当時の俺は歓喜したよ。「あの化け物を産み出している存在がいるんだ!その技術さえあれば俺の実験は更に前に進むことが出来る!」てな具合にな。当時やっていた実験って言うのはこのカオスマグナム、及びエボルドライバーの試作品に当たるものさまぁどうでも良いな。話を戻そう俺は何としてもその正体を探すために毎日毎日飽きずに探していた。

 

森に入ってからもう1ヶ月たとうとしていた。流石に俺も諦めようとしていたよ後一週間たって見つからなかったら諦めようってね。でも運が良いのかそれとも悪いのか見つかってしまった俺の目の前で恐らく迷い混んだ人がスマッシュに変化する瞬間をこの目でな。俺は嬉しさと恐怖で足がガクガクになっていた。ひたすらスマッシュが去るのを息を潜めて待っていた。

そしてスマッシュが去ってからは凄いいきよいでその回りにテントやらなんやらで直ぐ様に調査できるようにしたよ。そして俺はついに発見したんだ。()()()()()()を、俺は余りにも嬉しくて小躍りしてしまうほどだった。

 

まぁこれだけなら良かったさ、これだけならね俺は何を思ったのかネビゥラガスを兵器にしようと思ってしまった。その時にはもう俺はネビゥラガスに取り憑かれていたのかもしれないな。俺は一心不乱にやったさ、だが始めに大きな壁にぶつかることになった。元より分かっていたことだがただの一般市民が兵器をつくることなんざ出来っこない。ガキでも分かることだだから当時の俺はネビゥラガスを使うことにした。簡単だったさ位が上のヤツに特に兵器産業をしていたヤツに近づきネビゥラガスを少量吸わせるんだ。すると面白いほどに好戦的なる。アイツら(東北西の代表)見たいにな、お陰で付け入る隙はイヤと言うほど見せてくれた。そしてその企業のそれなりの地位を作り裏から乗っ取ったさ、我ながら人間性が腐っているじゃないかと心配になるな、まぁ腐っていたんだけどな。それはともかくそこからはトントン拍子さ、次々とネビゥラガスを吸わせ、ボロが出たら上に国のヤバイところに報告し、敵対するヤツらは潰していったそしてついに待ちに望んだ王とのパーティーにてネビゥラガスを吸わせ俺の作ろうとしていた物を提示した。そしたら王は簡単に首を縦に降りやがった。そして俺はネビゥラガスがどれだけヤバイのかそして兵器としての可能性が有るのかを再確認することになった。

 

それからは新たな兵器……もといその試作品ネビゥラドライバーを作り上げた。見た目は…そうだなビルドドライバーのカラーを灰色一色に染めたものだと思ってくれそして俺は更に自身の地位を確実なものにするため時期王であるとある兄弟に付け入った。そうエボルトとキルバスさ、俺はキルバスとエボルトにネビゥラガスを吸わせ王にするため暗躍した。そして王をキルバスすることに成功した辺りから俺はネビゥラガスの新たな性質に気づいた。初めは自身の体に違和感を感じたまるで空気になったように体が良く動くようになったのさそこから更に体の変化に気づいた。スマッシュのような人工物ではなく()()()のように体の一部が変化していた。俺は恐怖と歓喜で狂ったように研究した。そしてネビゥラガスの新たな性質に一つ仮説をたてた。『ネビゥラガスに長期間または大量に投与すると肉体が変化するのでは?』と、俺はこの仮説に自身を持っていた。今思えば馬鹿馬鹿しいましてや子供が思い付きそうなことだ、だが当時の俺は確信していた。間違っていたと…

 

そして俺はすぐさま人体実験に移した。浮浪者を大勢拐い無理やり実験した。すると数えるほどだが肉体がスマッシュではなくそれこそ神話の化け物のように変化した()()がいた。俺は涙したよ。「やはり仮説は正しかったんだ!!アハハハハハハハハ!!!」てな具合にな。話している俺でもドン引きだよ流石に、だが大きな問題点があった。その頃の国の信頼は地に落ちていたからな。当たり前だ国のトップは皆俺が戦闘狂に成るほどにネビゥラガスを吸わせていたからな、そこで俺は国民全員にネビゥラガスを大量に投与して怪人にしてしまえば良いと、そこからはネビゥラドライバーを改良して安全に怪人に成るようにしたさ、それが俺達と言っても皆が知っているのはハオストリガーとエボルトリガー位だろうが俺はそれを()()()()()()()()作り後は作るのが比較的簡単な量産型を作り新たな新製品として国民全員に無償で提供したさまぁほぼ無理やりだがそして国民全員が改良したネビゥラドライバーとトリガーを着けたことを確認すると国中のありとあらゆる場所から高濃度のネビゥラガスを放出させ俺を含めた全てのブラッド族を怪人に変化させた。こうして皆が知る残虐無慈悲な星狩り族、ブラッド族が誕生したのさ。

 

俺はとんでもないことを取り返しのつかないことをしたのさこれが俺の背負っているでかすぎる十字架の一つさ、そしてブラッド族はその力を活かして自身の星以外を侵略していった自身の心にある闘争心を満たすために星の侵略が始まりそこからは何年かたったある日キルバスが侵略した一つの星を破壊したと連絡がきた。その時は流石に驚いたよ何せ星だ惑星を破壊したんだからな更に驚いたのはその後さ破壊した星のエネルギーを吸収したんだとさ、頭がどうにかなりそうだったよ()()でな、頭までネビゥラガスに侵食されたブラッド族はそこからは侵略した星を次から次へと破壊し、吸収していった。

 

だがそんな事をして他のヤツらが黙っているわけが無かったどうにか母星を守るために抵抗してきたヤツもいたよだが全てが無駄だった圧倒的な力の前に全てねじ伏せられていった。そして俺はブラッド星であるものを作り上げた。そいつの名は()()()()()()()()()()()、パンドラボックスの原点のようなものさだが困ったことにこいつは核以上に不安定で危険か代物だった元々ブラッド星はかなり寿命がいっている星だった、自身の星が滅びればネビゥラガスが無くなると危惧した俺が焦って作り上げたものだっただが不安定すぎて逆にブラッド星が崩壊しかけるほどの物だったからなすぐに改良したよそして誕生したのが()()()()()()()()だったのさ。そしてブラッド族は無限のエネルギーと圧倒的な力を持った最強の種族になることができた。だがある日、パンドラボックスが暴走しかけたのさ理由は今でもわかりはしないだがそれを止めるために俺はパンドラボックスに触れた。すると次の瞬間俺は弾かれたのさパンドラボックスに、赤い光と共に、すると目の前でパンドラボックスが大きく変化を始めた、皆が俺を見るが俺は唖然として次々と構成されていく、巨大なタワーを見上げることしかできなかった。それが(パンドラタワー)生まれてからは俺は疑問を持つようになったイヤどちらかというとようやく自信がしてきた事の重大さをようやく自覚することができたんだろうな。バカみたいだろ?数多の星を破壊し、自身の種族を利用し、全てが手遅れになった目の前で起きたタワーの生成を見て、ようやく目が覚めたのさ、そこからは今までどうりにしながら俺が今までしてきた事に顔を青くしながらどうすれば良いかを模索するようになったのさ。

 

そしてキルバスに新たに名にかないかを探しにいくと言って、逃げるようにブラッド星を後にした。そこからはブラッド族を全て相手にしても勝てるようにひたすら強さを求めていた。俺が目を覚ましたようにもし皆の目が覚めてからの報復を恐れてな。うんざりさ、自身がしでかしたことなのに今さら怖くなって逃げ出すとかな。だが今更さ、俺はこれからコイツ以外にももっと多くの十字架を背負って生きる必要があるんだからな。それはともかく、ビクビク震えながらも力を手にいれるために色々な事をしたさ、人体改造禁忌の術やら何やらな。そこから何年、何十年何百年と続いた。そんな中もう大丈夫と安心しきっていた頃に一つの噂話を耳に挟んだのさ。それはブラッド星が滅んだってねしかも原因がキルバスだとよ。耳を疑ったよ、俺は急いでブラッド星に向かったさだがそこにあったのは小さなと言っても大人ぐらいの岩が四方八方に飛び散っている光景だった。俺は嬉しさと同時にパンドラボックスがどうなったのが気になったあれを使えば、何でもできるからな。俺は急いで探したさするとどうだ未だに星狩りをしているバカいる噂を聞いたのさそしてその見た目を聞いたとき、頭を殴られたような衝撃が走ったさ、そいつは俺がよく知る人物だったからなそうさ、エボルトさ。

 

俺はどうするべきか悩んださ、そして腹をくくることにした。今さらになってようやく罪を背負うことにしたのさ、遅すぎることには気づいていた。手遅れだってことも何を言われても仕方ないことさ。我ながら最低なことをしていることには自覚があったさ。それでもやるしかなかった、誰かがイヤ俺が全ての原因を作った俺がどうにかするしかなったのさ。

 

後は皆が知る通りさ、少し違うがエボルトを追って、地球に降り立ち、戦兎、万丈、玄徳、一海そしてその仲間たちと出会い俺は自身のしてきた事の重大さを再確認し、おかげで本当の仲間を知ることができた。新世界創造に協力し、俺は()()()()()()()()()()()だが世界が許しはしなかったのだろうさ。俺一人新世界しかも、宇宙が始まった少し後に放り出されることにな。

 




オリジナリティ100%☆
はいと言うわけで主人公、石動一真の過去編上でした。清々しいまでのクズ行為の連発流石にこれには考えた作者(Ganguni-ru)も苦笑い。やりました怒られても仕方ない事をしでかしましたが次は中編です。ここからは新世界(シンフォギア世界)での贖罪と神格化した理由です。それでは引き続き中編もお楽しみください!


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閑話 過去編中

引き続き中編です。これ主人公いくら贖罪してもダメじゃないかな?


「ヨォ皆引き続き中編だ。楽しんでくれよな、楽しめるかどうかは別としてそれじゃあいくぞ?」

 

 

 

俺がこの新世界に放り出されて、直ぐ様俺は俺を見つめる視線にイヤどちらかというと観察されているような感覚だった。勿論俺は回りを見渡したが誰一人として居なかった。当たり前だ、宇宙の誕生した瞬間放り出された俺以外の生命がしかも知的生命体など持っての他だ。だが当時の俺は確かに視線を感じていた。最初は飛ばされたときの影響だと思っていたが時間が立つほど確かにしかし強くはない視線を感じることができるようになっていた。そのときの俺はトリガーを使っていることもあり、余計にはっきりと分かってしまった。()()()()()()()()()()と言うことに、恐怖しかなかった逃げ出したさ、だが何処まで行っても視線は追い掛けてくる。俺は思いっきり叫んださ「誰だ!誰が俺の事を見ている!?姿を見せろ!」てな具合にすると俺の視界はまるで粘土をネジ切るように歪み、その歪みが収まり始めると、この世の物とは思えないほどの白さと美しさそして鏡より反射すると思うほどに磨きあげられた、大理石でできた白亜の神殿が目の前に初めからそこにあったかのように佇んでいた。俺はなんの疑問も抱かずに息をするのと同然と言わんばかりにその白亜の神殿に向かっていった神殿の入り口は鉄に似た謎の鉱石を用いた迫力のある扉が固く閉じられていたが俺が近づくと簡単に空いてしまった。もしこのとき俺がこの違和感に気付き引き返していたら俺はいつまでたっても後悔していただろうな今でも疑問を抱かなかった俺に称賛を送りたいよ。話は戻して神殿の中に入った俺を待っていたのは、ヒキガエルに似ているが絶えずその見た目を変え続けそのナニかの体内からだろうか、嫌らしい吹奏楽器のような音を鳴らすナニか鳴らす気味の悪い音楽と共に不定形の体をくねらせながら踊る本物化け物がいたのさ。

 

その化け物……イヤ神は俺に話しかけてきた。「何故、何故、何故、何故お前はここにいる?ここはこの世界は私の見ている夢のはず、何故?私はお前を知らない」これはお前たちにも分かるようにしたものだが本来は聞いただけでも発狂して死んでしまうほどの冒涜的な言葉と時折呻き声のような物が混じり合い、そこに気味の悪い音楽が混じりまさしく混沌と称すに相応しい音と光景が広がっていたのだからな。何故発狂しなかったのかは解らんが恐らくネビゥラガスで既に手遅れだったのか取り敢えず俺は神にこれまでの経緯を話すことにした。本能からなのか、逆らえば死ぬと感じていたからな。今は違うが

 

話終えると神は嗤い始めた侮辱するように心を抉るように回りのヒキガエル達も演奏を陽気なものに変えまぁそれでも気味が悪いのは変わらないが。俺は恐怖よりも怒りが増したさ、「ふざけるな!貴様は!俺に仲間とはなんなのかを教えてくれたアイツらを!嘲笑うか!?」まぁそれがさらに面白かったのか神は更に嗤い出したさ。そしていきなり正気戻った。そして俺に嗤わせていれたお礼だと言って無理やりいきなり胸に触手を押し込まれ神格を埋め込まれたさ。次の瞬間俺のナカでナニかが変わってはいけないものが次々と変わり、想像を絶する痛みが胸から徐々に頭の上から足の先まで広がり、血反吐を吐きながら身体中の穴からそれこそ毛穴からも血が吹き出し、どれくらいたっただろうか分かそれとも何時間かはたまた年単位か気付けば俺は何もないイヤよく見渡すと星々がきらめく宇宙空間に投げ出されていた。夢だと思ったさ最初はだがな俺のナカの全てが作り替えられていることに気づくことは簡単だったさ、おかげであの光景が嘘ではなく現実だと教えくれた。

 

それからはというもののありとあらゆる星を巡り思い付く限りの偽善行為をしてきた。小さなこととからはゴミ拾いからでかいことでは戦争を止めるために、怪人体になり両軍を崩壊させたりな、と言っても腐っているヤツは殺したが一般兵士は武器を壊し、戦意を削いでいたが。気付けば俺の悪評だけが大きく広がっていた。当たり前だ。怪人体と言ってもあの神のように冒涜的な見た目をしていたのだからな。気付けば俺は邪神としてありとあらゆる種族から恐れられ信仰されるようになってしまっていた。まぁ信仰と言っても襲われないために貴方様の信者でございますと言って逃れるためだろうが。

 

そして俺が邪神 ハオス・ナイフートシェエとしての名が広まった頃俺はまたもあの神殿にいる神もとい白痴の魔王(アザトース)に呼び出された。ほぼ拉致に近い形で強制的に流石にこれには怒りを覚えたよ。呼び出されて早々言われたのが「私と一緒に主神をしないか?」実際はもっと罵詈雑言やら冒涜的な言葉を吐きまくっていたが。勿論断らせてもらった。俺は贖罪のために力を手にしようとしたがそもそも信仰で得た力は他人の力同然だから白痴の魔王(アザトース)に無理やり押し付けて瞬間移動したよ?当たり前だろ?関わりたくないからな。

 

それからは様々な外なる神々が生まれたがやらかしそうになるたびに事前に防いだりしたが無理だったな結果として余計に悪評に拍車がかかる結果になっちまった。それからも何度か呼び出されたが無視するか、逃げてた。嫌なものは嫌だからな。

 

それからいく百年かたち、白痴の魔王(アザトース)のように俺にも二つ名?のようなものができていた。本当気づかないうちに、正直戦慄を覚えたよ。できた名は

ハオス・ナイフートシェエ(機械仕掛けの混沌)

 

うんまぁ見たまんまじゃねえか。確かに最初は上手く制御できずに初めから究極体だったけどさ、なんかこうもっと捻ろうよでもまぁ愚痴愚痴いっていても仕方ないからいいが。その名は出来てから物凄いスピードで広がったさ、どの星に来ても俺の本当の姿もとい怪人体の姿を見せる度に皆腰を抜かし、英雄は顔を青くしながら必死に武器を構え、皆口を揃えてこう言う。「皆は俺が守る」てな、その言葉を聞くたびに俺の中にあるアイツらからもらった人の心がどんどん壊れていくように感じるのさ。そして決まって俺は悪役英雄の共通の敵として例えその星の人を守ろうと、厄災を倒そうと、平和をもたらしても、圧政を止めたとしても、流行り病を治しても、英雄に勉学を教えても、政治家として革命を成功させても、弱きを助け、強きを挫いても、星の崩壊を救おうと、英雄の隣に立っても、国の基礎を作っても、文明開化をしても、孤児を救おうとも、飢餓から救おうとも、戦争を止めても、悪夢を終わらせても、医学を発展させても、何をしても最後にあるのは悪役として滅ぼすか、英雄を殺すか。やることが大きくなるにつれ後から来る後悔も大きくなる。漫画のような主人公のようなことをしてもダメだった。何時からか俺は何もしなくなってしまっていた。この頃の俺はなかなか大変なことになっていたな。何度友人を親友を仲間を切り捨て、燃やし尽くし、崩壊させたか数えるのが馬鹿馬鹿しくなっていたな。何せ()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()これで絶望しない方が凄いさ。

 

ともかくこんな感じで当時の俺は何とか贖罪しようとしていた。今でもそうだ、意味なんて無いことはよくわかっているさ。そして俺は何時しかたどり着いた、イヤたどり着いてしまったと言った方がいいな。そう皆さんご存じ、青い星地球だ。

 

 

 

 




うわぁ………一番短いわりには最後完全に主人公の心砕きに来てるよ……まぁやったの作者(Ganguni-ru)だけど!

ごめんなさい、石を投げないでください!いつかいつかは救済されるはずだから……(目そらし)ともあれ下編お楽しみに!

手かほんとに短いな我ながら


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閑話 過去編下

最後です。地球に来た主人公石動一真

さて上編での主人公の十字架でかすぎたな。まぁ良いか今回もそれとなく主人公の心が普通に考えて折れるような展開を入れる予定。


「ヨォ皆話していて若干、イヤ結構精神的に滅入ってきた石動一真だ最後だなそれじゃあ気分を入れ換えて下編だ」

 

 

 

 

同時の俺が地球に降り立ち1ヶ月、今みたいに言語はバラバラではなくちゃんと全て統一されていた。これは普通に感動したな今まではその星更には地域にあった言語を喋る必要があったからな。だが文明レベルは変に片寄っていたな服やら生活は古代だが武器やら生活必需品の一部が明からに進化しすぎていたな。それに当たり前のように魔法やら魔術やらがあったな。最初見たときは目を疑ったよ。あっ因みに今は肉体をこの時代にあったようにしているからな現代と比べて化け物揃いだからたいして変える必要はなかったな。と言っても当時だがな、その頃の俺はだだっ広い砂漠を永遠と歩いていたな。今後の事を考えながら。結局、偽善活動もとい贖罪はやめるつもりはなかったな。

 

砂漠の中にはオアシスが有ることを知っているよな?この時代と言っても、砂漠にある集落や、国は大抵は川やオアシスの近くにあったりするからなてか無かったら死ぬ。その話をしたと言うことはそうオアシスの近くに集落を発見したのさ、俺は旅人して一時の間そこにお世話になることになった。一日の当時の俺のサイクルは朝は起きて顔洗いやら何やらなまともな行動は昼からだな昼は飯を食ってから子供に旅の話やら集落の手伝いなんかをしていたな、夜は狩りやら魔獣やら魔物から集落を守るための柵の設置なんかをしていたな、ほんと懐かしい。そんな生活をどこにいくかを決めてる間にしていたな。そんなある日俺の力は今は完全に制御できているがいきなりの大きな環境の変化によって上手く制御できずにたまにガス抜きのために怪人体になり体を動かす必要があった。例えるなら日本からカナダに行くには冬服の準備やらあるだろ?それと同じだ。結果としてやらかしたんだがな。

 

ガス抜きのために俺は集落から離れた場所で体を動かしていた。おっと究極体ではなく完全体だからな?今思えばもっと回りを確認しておけばよかったなんて後の祭りだ。そうさ見つかってしまったのさしかも大人と子供に、どうやら狩りに出掛けていたらしいな。おかげで集落から追い出され、後ろ指を指され続けたな見えなくなるまで。「化け物」「悪魔」「魔獣」「二度と来るな」てな具合にな。しかもその集落その場が呪われたとかなんとかで各地に散らばったらしいしかもそのうちの一人がゾロアクター教の創設者の一人なって、アンリ・マユとか名前付けやがった。まぁそれはおいといて、ともかく俺はまたそこからは何ヵ月もかけて大きな国につくことになる。

 

それこそあの賢王、魔術王等々様々な呼び方をされているあの、ソロモンが納める国

 

イスラエル王国

 

凄いところだったさ、そりゃあもう活気づいていた門番も快く問題がないとわかると笑顔で入れてくれた。今まで来たどの国よりも活気づいていた素晴らしい国だった。魔術王と呼ばれるだけあり、国にある学校には魔術の教科が有ると聞いたときはひっくり返ると思ったさ。そしてイスラエル王国に来てから5日程して国から王室の連中が来たな何でもソロモン王が合いたいとのこと、まてまて理由もちゃんとある。当時旅人は特に一人旅は珍しくてな、魔獣を一人で相手にして生き残れる強者だけが一人旅なんてするものだった。だから大体の国の王は旅人の情報なんかも参考にして他国との行商なんかをしているからな。来たときだけよく見せても旅人なんかによく見せるわけがないからな。旅人はその国の本当の姿を見ているんだよ。まぁそんなんでソロモン王との話に火が付いてな暑く語り合ったさ。ん?何を話したかって?政治なんかだな賢王でもあるソロモン王はそこら辺の知識も求めていたようだ。こうして俺は直々にソロモン王からイスラエル王国に住むことが許されたと言うか押し付けられ勢いにのせられてそのまま永住することになってしまった。それからは国の政治をソロモン王と共に考え魔術も教わった変わりに食べられる魔獣の種類や防衛方法などを教えていたな。と言っても俺は魔術適正が低くてな私生活で便利だと思うような簡単な魔術しか使えなかった。そうしていくうちに歴史と言っても実際よりかなり変わっていたが後は歴史が語る通りに………なればよかったんだがな。イスラエル王国に住み初めて四年半、()()()()()()()()()イヤ正確には奪われたと言った方が良い。元々イスラエル王国は人当たりのよさとソロモン王の政治によって様々な人種が入り乱れていた。そのせいか、他の国よりもひどく荒れてしまった。言葉が通じなくなり皆が皆ソロモン王の王宮に押し積め、王宮の外ではそれを止める兵士などで大変なことになっていた。ソロモン王も頭を抱えいたよ。どうするべきか、何をすればこの大きすぎる問題を解決することができるのかってな。結果としつてソロモン王は心を病んでしまった。信頼していた部下とも会話は出来ず、魔術も意味をなさなかった。そしてソロモン王は何時からか自室と言っても魔術工房のような所に籠るようになった。そこから来日も来日も工房からソロモン王の狂気的な笑い声が聞こえてくるようになった。そこから新たなイスラエル王国のみで通じる言語が生まれたがソロモン王は工房から出ることなく、俺と家臣達が政治の変わりをするようになった。

 

数年の月日がたちようやくソロモン王が工房から出てきたさ。その時は嬉しさのあまり涙したよ。まぁすぐに絶望することになったがな。ソロモン王の姿は変わり果てていた。髪や髭は髭は延び放題延び放題そしてその目には狂気が宿っていた。そしてソロモン王は自身の持つ杖から()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

目を疑ったよ。あのソロモンが賢王であった王がしかもよ、同盟国などに向けてだ。アイツは笑っていたよ。嬉しそうに。狂ったように。「何故です!王よ!一体どうされたのですか!?」家臣の一人が叫んだ。俺達の気持ちを代弁するように。ソロモンは答えさ。イヤ答えたよと言うよりは独り言のように「これで!国は救われる!蛮族どもはこれで消える!アハハハハハハハハハハハハハハハハ……」てな具合にな。そこからは国はどんどん沈んでいった。活気溢れていた場所には笑みはなく。皆の顔が恐怖に染まっていた。当たり前だ隣国にあまつさえ同盟国などに向けてだ。だがいつまでたっても他国からの攻撃は来ることが無かった。そこで俺は隣国に行くことにした。門は閉じられていたが門番は居なかった。変わりに門番がいるべき場所には()()()()があったな。俺は直ぐ様中にはいったよ。俺の目の前に広がっていたのはあちらこちらにある炭素の塊の山だった。先進むにつれて、争ったであろう形跡が見られるようになったがやはり人は誰一人として居なかった。俺は理解した。イヤ理解していたが受け止めきれなかった。あのソロモン王が人を殺すことだけに特化した兵器を産み出すなど。俺は直ぐ様イスラエル王国に情報を持ち帰り、報告した。

 

あの日から世界各地で魔獣イヤ、ノイズの出現するようになった。俺はノイズを殲滅するためイスラエル王国を離れ、一人世界各地を転々とした。ほとんどは瞬間移動だったがな。とある日その日は雨が降っていたな。俺はとある都市に入った。と言っても不法入国でな。瞬間移動だがな。その都市の道を歩いていると近くの民家から少女と思わしき鳴き声が聞こえてきたのさ。気になるだろ?俺も気になって覗いてみることにした。するとそこには母親であろう人物が横たわるベットの近くで泣いていた少女がいたのさ。母親は遠くからでも既に事切れていることがわかった。この時代子供をおいて親が死んだりして、孤児になることは珍しくはなかった。俺は無視してその日は宿に泊まることにした。後日俺はまたあの少女と街中でばったりあってしまった。少女は昨日の間ずっと泣いていたのか疲れきっている様子だった。俺は無視して先進もうと思ったが何故だかな。今日は無視することが出来なかった。俺は少女に近づき話しかけた。「その様子だと親が又は親族が死んだか……お前名前はなんだ?」その少女はかすれた声で答えた。「サンジェルマン……」そして俺は何故か少女を宿に連れて帰り、一人で生きるすべを教えることになった。イヤ当時の俺が何を考えてこんな性犯罪者みたいな発言をしたのかは今でもわからん。まぁそれから色々ありサンジェルマンに錬金術を教えることになってしまった。と言っても初歩的なことを教えただけだがサンジェルマンはそれを見るたびに目を輝かせて「凄い!凄い!カオス凄いよ!」って跳び跳ねながら感激してくれたもんだから此方も嬉しくなってな?少し変なことも教えてしまったがサンジェルマンは錬金術を覚えていった。そこからはサンジェルマンが一人で生きることができる当時の年齢までねんどうを見てから手紙で離れることを伝えて俺は次の場所に向かっていった。そこからはノイズを探しては殲滅の繰り返しで特に何もなかったな。

 

それから中世に入り、俺はある友人と出会うことになったその名前はイザーク・マールス・ディーンハイムと言っていた。イザークは錬金術がかなり上手くてな錬金術を使って村の病気などを治療していたらしい。そしてイザークには一人娘がいた。名前はキャロル・マールス・ディーンハイムであった。イザークとは俺が森の中を進んでいるときにたまたま出会い意気投合して、イザークの錬金術の手伝いをすることになった。キャロルにはイザークと共に錬金術を教えながら俺は村で必要な物を聞いたり、錬金術で使用するものなんかを買ったりしたりしながら生活してきた。だがなそんな幸せな日々を当時の奴等は許しはしなかった。そもそも村に幾度に奇っ怪な目で見られていることに気付けばよかった。慣れとは怖いねぇ…歴史で習ったろ?中世の時代、特に欧米辺りでは魔女狩りが広まっていた。悲しきことにこと村にもその魔女狩りが広まっていた。その対象が()()だっのさ。その日はたまたま俺が夜中森に行かなくてはいけない用事が出来てしまった。もしそのとき俺が家にいたら結果は変わっていたかも知れなかった。俺が森から家に帰ると、村の中心で村人が集まっているのが見えた。俺は首をかしげていたがすぐにその理由がわかることになった。家に帰ると家の中は滅茶苦茶に荒らされていた。キャロルの姿もイザークの姿も何処にもなかった。俺は焦って村の中心に走って向かったが遅かった。見えてくる頃、そこにはキャロルが泣き叫びながら柱にくくりつけられていたイザークに必死に手を伸ばそうとしていたが村人たちに止められ、イザークには既に火が放たれていた。イザークはキャロルに名にか言っていたが俺はよく分からなかった。俺は泣き叫ぶキャロルと魔女狩りにより、燃やされてるイザークをただ呆然と見ていることしか出来なかった。イザークはその日、死んだ。後日俺はキャロルから家を追い出された。「パパを見殺しにしたお前の顔なんて見たくない!」てね。当たり前だ。俺はまた誰も助けることは出来なかった。俺の心の中には後悔しかなかった。お前たちはドクターフルボトルで助ければよかったと思わなかったか?俺の持つドクターフルボトルはオリジナルではなく、完全劣化版。実際の医療知識と相手の体力が物を言う代物だ。火に焼かれたイザークの体は俺が到着したときは既に体の一部が炭化していた。既に手遅れだった。そこからはまた一人旅の始まりさ。少し違うとすれば誰とも話すことなく一人で旅をしたことだろうな。それからは二課に引き込まれる前はプロローグと同じようになっていたな。二課は俺の正体に気づかずに二課に所属し、今に至るわけだ。




過去編が終了!後半なんだか無理やりなったような気がする。気がするだけだと良いが。因みに一番シンフォギアでの押しキャラはキャロルです。


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しないシンフォギア
入院中の出来事


しないシンフォギアというなのオリジナル編


石動が入院して4日、石動は様々な機械に繋がれていた。そんな中石動の目が覚める。その光景に回りにいた了子が驚きながら連絡する。

 

「!?皆来て!一真が目を覚ましたわ!」

 

石動は状況が飲み込めずにどうしてこうなったのかを考えていた。

 

(ん?なんの騒ぎだ?それにどうして俺は入院しているんだ?)

 

時間は石動が月の欠片を消滅させ戻ってきたところまで戻る。

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

「ギァァァァァァァァァァァァァ!!止めろ響!それ以上抱きつくな!力を弱めろ!ァァァァァァァァァァァァ!!」

 

石動は響に抱きつかれただでさえたっていることさえ限界な石動の体に響はさらに力を込めさらにダメージを与えていく。

 

「ウワァァァァァァァァン!よかったですぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!」

 

回りは主に奏者が泣き叫び阿鼻叫喚としていた。石動はさらに力が籠ったことにより意識を失う。

 

(アッもう無理)

 

石動が意識を失ったことによりさらに阿鼻叫喚としいく。そんな光景に大人や回りの人達は目を点にするしかなかった。

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

病室の前では石動が起きるのを今か今かと響、翼、クリス、奏が病室の前のベンチに座って待っていた。そこに先程の了子の声が聞こえてくる。その声で四人は暗かった顔がパァァァァと明るくなり病室に突撃する。

 

「大丈夫ですか!?」

「ああ~~まぁこの通り入院しているわけだがまぁ大丈夫?だなそれとお早うさん」

 

その答えに響達は飛びかかろうとするが了子に止められる。

 

「こらこらダメよ一真は今目が覚めたばかりなんだから♪」

「なぁ?俺はどれくらい寝てたんだ?後体の状態も」

「寝ていたのは4日よ」

「そんなに……」

「体の状態は肋骨の骨折に内臓に深刻なダメージこれは折れた肋骨による二次災害ねよくこの状態で戦えたわね…」

「うわぁ…自分の体のことだけど引くわぁ…」

 

石動は自身の体の状態を聞き自分で引く。それを聞いた四人も顔を暗くする。

 

「おいおい、そんな顔をするなよ此方が悲しくなるそれにこれしきのことで……」

「これしきのことじゃあありません!どれだけ私達が心配したと思っているんですか!?」

「お…おう、すまなかった…」

「そうだぞ石動さんどれだけ心配したことか…」

「こいつに関しては体の状態を聞いたとき泣き出しそうになってもんな?」

「ふざっけんな!」

「ハハハ、随分と打ち解けて…」

 

石動は今の皆の状態を見て安心するそして石動は今まで疑問に思っていた事を問いかける。

 

「ところでお前達が持っているものはなんだ?俺の気のせいであってほしいが俺の服やらなんやらでは…?それにタオルやらなんやらまで……」

「ハイッ!その通りです!石動さんが動けない間私達がお世話をしようと!」

「うん、うん?待て待て待て!ちょっと待てどう言うことだ了子!」

「あらあら青春でいいじゃない♪」

「これが青春ならお前の目は腐っているッ!」

「…イヤ、何ですか?」

 

響達の目には光りが灯って居なかった。

ゾクッ!これは逆らったら後がヤバイやつ!ここは素直に従っておくべきか……

 

「ヨロシクオネガイシマス」

「ハイッ!」

 

返事はいいんだが頼むからハイライトをどうにかしてくれッ!怖いッ!嗚呼どうなんだ俺の入院生活………




やりたいことはやった後悔も反省もしていないむしろ清々しい気持ちだ!………正直すまんかった我慢できなかった本当に申し訳ない


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IF もしも石動一真が人理修復の旅に呼ばれたら

何となく作りました。特に本編とは関係ありません。強いて言うなら資格試験からの息抜き。

注意この小説の大幅なネタバレを含みます。それでも良い方は楽しんでください。それとしないシンフォギアの方は時系列などはバラバラですのでよろしくお願いします。


クラス フォーリナー

真名 石動一真(ハオス・ナイフートシェエ)

年齢 ???

性別 男

身長 186cm

体重 78㎏

属性 混沌・悪

詳細

本人いわく別の世界、平行世界から来たと言っているサーヴァント

ダヴィンチちゃんと並ぶほどの天才。頼めば何でもやってくれるただし力仕事は無理。

 

 

ステータス

筋力 C~A+

耐久 C~EX

俊敏 C~EX

魔力 EX

幸運 B

宝具 EX

 

 

 

宝具

カード アーツ

 

繋ぎ会わせた絆(カオスシンフォギア)

 

石動が仮面ライダーブラッドとの最終決戦で自身の肉体と魂を使い組み合わせ造り上げた奇跡の姿。その力は石動の邪神としての姿すらも敵わないほどの力を持つ。ただし犠牲として肉体と魂を引き換えにしているため本来なら二度と見ることはできない形態。

 

自身に大幅攻撃力アップ、大幅防御力アップ、スター集中、必中付与 オーバーチャージで更に性能アップ

使用後2ターンの間宝具使用不可。更に宝具使用後死亡(デメリット)

 

 

 

クラススキル

・領域外の生命[EX]自身に毎ターンスター獲得を付与(2個)

・狂化[EX](E相当) 自身のバスター性能をアップ(2%)

・神性[EX]自身に与ダメージプラスを付与(250)

 

 

 

保有スキル

・統一言語[EX]

1.自身のNPをチャージ(150)

2.アーツの性能アップ(12%)

・外宇宙の存在[EX]

1.自身のバスター、クイックの性能アップ(12%)

2.敵全体に防御力ダウン

・love&ピース[A++]

1.味方自身も含む全体の弱体状態の解除(自身の宝具のデメリットは不可)

2.味方全体の回復(2000)

3.自身にガッツ付与(2ターン)

 

 

 

霊基

・第一再臨 仮面ライダーカオスのファーストステージただし戦闘中のみそれ以外はいつもの白衣

・第二再臨 仮面ライダーカオスのサードステージただし戦闘中のみそれ以外はいつもの白衣

・第三再臨 普段着(白衣)であるが左腕や体の一部が邪神(完全体)になっている。戦闘のモーション変化(錬金術+邪神の力またエクストラアタックではファーストステージに変身し必殺技を放つ)

・最終再臨 何処かの草原20人の女性達が一つの名前も無い墓にそれぞれが花や様々なものをお供えしている。その姿を後ろから表情が緩み笑みを浮かべながら見る体の掠れた石動一真の姿。

 

 

 

戦闘開始時

1.「Are you ready?」

2.「さぁ贖罪を始めようか?」

 

 

 

戦闘終了時

1.「ちょせぇ!なんつってな?」

2.「まだまだ俺の贖罪は終わらないな……」

 

 

 

カード選択時

1.「あいよ」

2.「了解」

3.「それだな」

 

 

 

スキル選択時

1.「これでいくか…」

2.「覚悟はできたな?」

 

 

 

宝具選択時

「見せてやるよ、俺の…俺達の力を!」

 

 

 

戦闘敗北時

1.「此処までか……」

2.「出来ればアイツらに看取られたかったな…」

 

 

 

 

 

 

南極にあるとある施設その施設の名はカルデラ。

そこには人類最後のマスターがいた。現在の地球は魔術王ソロモンの人理焼却により、2016年以降の未来が消えてしまった。人類最後のマスターこと藤丸立花は今までに六つの特異点を元に戻し、残るは第七特異点ただひとつになっていた。立花は第七特異点のために戦力を増やすため新たにサーヴァントを召喚しようとしていた。

 

「先輩今回はどんな人が来てくれるでしょうか?」

「やっぱり優しい人とか頼りになる人が良いなぁ……」

「じゃあマシュそれに立花ちゃんもそろそろ始めようか?」

「安心したまえよ!この天才のダヴィンチちゃんがいるんだからね!」

 

マシュが召喚室の真ん中に自身の持つ背丈ほどのある盾を置き、立花が聖昌石を3つ使い召喚が始まる。

三本の虹色の線が現れ、回転し始める。その光景を見たマシュ、立花、Dr.ロマン、ダヴィンチは誰が来るのかを今か今かとソワソワしながら待っていた………が線が回転を始めた次の瞬間、線の中心からどす黒い禍々しい魔力が溢れだし、虹色の線が崩壊し始めその光景を見たDr.ロマンとダヴィンチはマシュと立花をそこから逃げるように叫ぶ。

 

「二人とも!今すぐそこから逃げろ!」

「ダメだ!間に合わないぞロマン!」

 

更にその以上に気づいた近場のサーヴァント、アルトリア・ペンドラゴンも召喚室に入り込む。

 

「マスター!無事ですか!?」

 

しかし等の本人達はあまりの醜悪な魔力に当てられその場から釘図けにされ動かない。イヤ正確には動けずにいた。そんな回りの反応とは別に召喚は進みついに線が崩壊し、一気に魔力が溢れだし、新たなサーヴァント召喚される。

 

「サーヴァントクラスはフォーリナー真名は石動一真またはハオス・ナイフートシェエ好きな方で呼んでくれ。人類最後のマスター?」

 

召喚されたサーヴァントは自身の名を言うが誰も喋ろうとはしなかったがアルトリアがその沈黙を破り聖剣を構えながら石動に質問する。

 

「貴方は一体何なんですか?答えてください。」

「何って…呼ばれたからこうして来たんだが……扱いが酷いなこれは………」

 

石動は困ったように答える。その頃Dr.ロマンとダヴィンチは石動が一体何処のサーヴァントなのかを探っていた。

 

(石動一真?ハオス・ナイフートシェエ?調べても何処からもそんな名前は出てこない……まさか偽名?……聞いてみるか)

 

「すまないが貴方の名前を調べたんだが何処の神話や歴史を調べても出てこないんだ。」

「当たり前だろうな俺はこの世界には存在しない。別世界から平行世界から来たからな。」

「別世界?平行世界?つまり平行世界の英雄?」

「英雄だなんて……俺はそんなたいそれたことはしていないさ。どちらかと言うと化け物だと最低最悪の存在として罵られる側だからな。ともあれ俺は人類が滅びることは例え平行世界だろうと止めたくてな、だからその子の人類最後のマスターの呼び掛けに答えたのさ……ところでそろそろ警戒は解いてくれても良いんじゃないかな?聖剣をそれもこの星の最後の幻想(ラストファンタズム)を向けられながら質問に答えるのはこれが初めてなんだが……」

 

そう言いながら石動はアルトリアのことを横目に見る。だがそれでもアルトリアは警戒を解こうとはしなかったが立花が止める。

 

「もう大丈夫だよアル」

「ですが…!あれが何なのかわかっていなんですよ!」

「あれって…俺は物じゃないんだけどなぁ……」

「ねぇシェエさん貴方は私達に敵対するつもりですか?」

「イヤそのつもりはない。」

「だったら大丈夫ですね!ほらアルも警戒を解いて!みんな仲良くしよう?ね?」

「で、ですが……」

「シェエさんも大丈夫ですよね!」

「お、おう…」

 

石動はそんな立花と回りの会話を見て心の中でとある人物を思い浮かべる。

 

(まるで立花響のようだな……ああ会いたいなぁもう一度アイツらともっと一緒に居たかったなぁ……)

 

「あれ?何でシェエさんは泣いているんですか?」

 

石動はそう言われ目元に手を当てる。そこには確かに涙が流れていた。石動は白衣の袖で涙を拭き答える。

 

「何でもない。ここにはお前たち以外にもいるんだろ?それじゃあ俺は挨拶回りでもしてくるとするよ。といつ訳で誰か道案内できるか?」

「それだったらこの立花にお任せください!」

「じゃっ宜しくな?」

「ハイッ!」

 




資格試験辛いナリ………
それはともかくIFでした。もしかしたら続くかも?


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嘘予告 fate/Grand Order 混沌戦姫世界 シンフォギア

嘘予告の時間だとも、貴公等よ。







すんません。やりたくなってしまった。それとこれは本編とは全く関係ありません。自己満足です。それでもなお楽しんでいたたけるのなら幸いですm(_ _)m
あとフロム要素も若干


ああ、素晴らしい。人理は修復された。お前達は様々な狂った人類史のターニングポイントを修復してきた。

 

 

だがな、果たしてそれはこの世界だけか?もし魔神王の聖杯がこぼれ落ちていたら?7つではなかったら?

 

 

もしお前達が、己の世界だけではなく見ず知らずの世界にも手を伸ばすのならば見るがいい!!

 

 

世界は一つではない!

平行世界(別世界)の中には神ではなく、人が不死の世界すら存在する。

ヒトが外宇宙の存在を狩り殺す世界が存在する。

はたまた人々が宇宙に進出した世界すら存在する。

 

 

もしあの時、第一特異点でマリーアントワネット達が駆け付けていなかったら?

第四特異点で魔術王が退かなかったら?

もしお前達の旅が成功していなかったら?

 

 

これからの世界はそんな世界の存亡を賭けた闘いが()()()()()()()()()()

 

 

それでもなお、救おうとする英雄(愚か者)ならば見るがいい!!

これからお前達が相手にするのは平行世界の意識その物だ!!!

 

 

絶望をくべよ。悪を否定せよ。己の正義を握りしめ信じきれ。愛を肯定せよ。その心が折れたときが世界の終焉(世界の修正)だ。

 

 

混沌戦姫世界 シンフォギア

 

 

それは本来ならば歌姫達(戦姫達)による物語だ。

世界は異物を嫌う。異物(ゴミ)には異物(ゴミ)を。

 

 

勿論それはお前達にも相当する。覚悟があるなら進むがいい。新たな旅の始まりだ。だがしかし、世界の終焉(修正)は既に始まっている。

 

 

 

第一亜種特異点【永遠真愛 カ・ディンギル】

 

『ノイズ』

死んだ(生きた)歌姫』

『新たな神槍』

『不滅の鎧』

『防人』

『天を貫く塔』

存在しない(存在する)化け物』

『先進文明の巫女』

『滅亡迅雷』

 

それは何度も何度も繰り返す巫女の愛

しかし聖杯により狂ってしまった愛による歌姫の敗北による修正(終焉)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第二亜種特異点【狂壊英雄船 フロンティア】

 

『新たな敵』

『喪失までのカウトダウン』

『狂愛』

『黒き神槍』

『月』

存在しない(存在する)妹』

『狂った英雄志願者』

『鳥之石楠船神』

『存在しない形成された鋼』

 

それは英雄に為ろうとする、愚か者とそれに従う者達の物語。

しかしそれは関わるはずの無いものと存在しない者によって物語は崩壊する(作り替えられる)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第三亜種特異点【崩壊解明 チフォージュ・シャトー】

 

『錬金術』

忘却した(大切な)思い出』

解き明かされた(崩壊した)世界』

『オートスコアラー』

『呪いの旋律』

『ファウストローブ』

『アルカノイズ』

『奇跡の殺戮者』

『約束』

『ロストスマッシュ』

 

それはかつての約束。例え全てを忘れて(忘却して)

成し遂げようとする一人の錬金術師の物語。

しかしどんなに忘れなくても世界には逆らえない。

 

 

 

 

 

 

 

第四亜種特異点【神造原初 アダム】

 

『始まり』

『錬金術師達』

『革命』

『神の力』

『機械人間』

『賢者の石』

『生け贄』

『神殺し』

『人類にかせられた罪』

『哲学の呪い』

『白の魔法使い』

 

それは現代に甦った、始まりの男。決して解けるはずのなかった罪。そして居るはずの無い化け物(邪神)

 

 

 

 

 

 

 

第五亜種特異点【降臨世界 アヌンナキ】

 

『アヌンナキ』

『月の真実』

『陽だまり』

『アマルガム』

『怪物達』

『原初の歌』

『銀腕』

取り戻せた(取り戻せなかった)親友』

『統一言語』

『黄金の果実』

 

それはかつて存在した神による救済(崩壊)

護国を掲げる者による陽だまりの損失。

 

 

 

 

 

 

 

 

終局亜種特異点【終■■狩惑■ ■■■ド■】

 

『雲星の煙』

『禁忌の森』

『贖罪の始まり』

『狂気』

『混沌』

『邪悪』

『ライダーシステム』

『3つのトリガー』

『星狩り族』

『世界の修正』

 

それは存在しない(存在する)者の始まり。贖罪の旅。

そして裏切り。世界が否定する存在。救いなど無い。

 

 

 

例えお前達が全力を尽くそうとも救われてはいけない物語。そう決定付けられた者。しかし交わるはずの無い世界に交わったことによりそれは歪められてしまった。世界は自身が望んだもの以外の結末を許しはしない。

可哀想?辛そう?そう言ってお前達は手を伸ばすのだろうか?その結果、お前達が消えることになってもか?

もしそうなら、そんな救世主(愚か者)がお前達だとするのなら。私はお前達にこの世界の命運を託そう。

 

これから始まる旅はお前達が旅をしてきたどの特異点より厳しく、救いなど無いだろう。だが、世界はお前達を否定しても、英雄達(戦姫達)は手を貸してくれるだろう。

決して諦めることはこの私が許しはしない。

 

私は救うことができなかった愚か者だ。世界から否定され(忘れ去られ)、それでもなお私は立ち上がろう。贖罪こそが私の存在意義なのだから。

 

私の名はハオス・ナイフートシェエかつて歪んだ世界で戦姫達と戦い、消えたもの。そして聖杯を手にした世界により存在を否定された(忘れ去られた)者。

 

 

 

 

もう一度聞こう。お前達にこの世界を救うつもりはあるか?もしあるのなら己の全てを賭けて見せろ!そしてお前達の世界ように全ての狂った歴史を修正し(終わらせ)て見せろ!さぁ来い!!

 

これからの旅はお前達にとって世界を救う旅だ。

だが私にとってこの旅は世界に対しての贖罪(復讐)の旅だ。

 

 

 

 

 

 

 

Fate/Grand Order

混沌戦姫世界 シンフォギア

 

~2XXX年~

 

コラボ開催予定

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

期間期間限定ピックアップ開催中!

 

 

 

 

 

【class】アヴェンジャー

【真名】ハオス・ナイフートシェエ

【属性】悪・混沌

【出典】シンフォギア・仮面ライダービルド

【ステータス】

筋力:C+

耐久:B

俊敏:D

魔力:EX

幸運:E-

宝具:EX

 

 

【保有スキル】

 

贖罪(復讐)者EX

聖杯によって全てを失ったが故に歪んだスキル

相手がどんなclassであろうとも、ものともしない。

 

・上位者EX

自らの本来のあり方に戻った際に追加されたスキル

魔力放出とカリスマ、そして自己改造のスキルを複合したもの

 

・魔法(偽)―

誰でも使える錬金術が彼の手によって歪められ、魔法とすら言われるほどに昇格された際に追加されたスキル

ただし誰でも錬金術自体は使えるためランクは存在しない。

 

 

【宝具】

 

 

『|崩壊侵蝕厄災《ガラッシア・デーフェクトゥス・デザストル 》』

ランク:EX 種別:対界宝具

レンジ:― 最大捕捉:―

 

彼が本来持つ宝具。しかして正史ならば一度も使用されることなく終わるはずだった。

この宝具は彼が邪神としてのあり方を受け入れそして人間の部分を捨て去ったときにのみ使用することができる。

この宝具は自らがいる宇宙を自身に適した世界に侵蝕し、自身から生まれ出でた者達(邪神達)()()()()()()()、世界を崩壊させる宝具。

この宝具に終わりはなく文字道理世界が滅びるまで厄災を振り撒き続ける。例え何であろうとこの宝具を止めることはできない。何せ相手は宇宙(根源)そのものなのだから。

 

 

 

 

【再臨】

 

・第一再臨

最も見慣れた姿。しかし服はボロボロであり、腰にあるカオスマグナムは中心から大きく穴が開き、そこから全体にヒビが入っている。さらに顔は常に無表情であり、眼はハイライトがない。全体的に傷が多くあり、全身の至ることから血を流している。

 

・第二再臨

ハオス・ナイフートシェエの完全体。ただし全身にわたりヒビのようなものが入り、隙間からは無数の大小様々な目が爛々と輝いている。

 

・第三再臨

ハオス・ナイフートシェエの究極体。全身にわたっていたヒビは消えているが体の隙間から絶えず黒い煙が漏れ出している。

 

・最終再臨

何もない暗闇、彼の周りには誰一人としておらず彼は手元にある集合写真を慈しむように見続ける。しかし彼の後ろには一筋のまるで月明かりのように、まさしく月光のような今すぐにでも淡く消えてしまいそうな光が突き出している。

 




ダクソをやる、フロム脳が活性化する。FGOをプレイする。シンフォギアを見る。ハッ!閃いた!(この嘘予告)

すまんかった。早く本編更新しなくてはいけないのは分かっているが我慢できなかった。

次は必ず本編更新します。m(_ _)m


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戦姫絶唱シンフォギアG
第一話 新たな敵


更新遅れて申し訳ない!リア友とブラボとディスティニーやっていて遅れました
ち、違うんだ!ゲームが楽しすぎるのがいかんのや!イヤ本当に申し訳ないそれではG編第一話お楽しみください!


ルナアタックから2日、回りは暗く時間帯にして深夜四時辺りだろうか、カ・ディンギル跡地、そこに一人の赤黒い色をした服を着た男が一人右手に銀色のガジェットを持ち左手に空のボトルを持っていた。男はかつて黙示録の赤い竜がいた根本部分に行きガジェットとボトルを近づける。するとそこから赤い粒子がガジェットとボトルに吸い込まれガジェットは赤く色づきボトルも赤い竜の形に変化する。男はそれを見てほくそ笑みながら呟く。

 

???「………まずは一つ……」

 

男はそう言ってその場から()()()()()()()()()()から黒い煙をだしその場から消えた……

 

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

 

何処かの研究所その研究所は至る所が崩落し炎を上げていた。そこにシンフォギアを纏った幼い少女が白い巨人の相手をしていた。もう一人の少女はシンフォギアを纏った少女の姉なのか安全圏にいる大人達に叫び助けを求める。

 

「誰かッ!お願い!このままじゃセレナが!誰か!」

 

がその言葉に誰一人として……イヤ一人以外は答えはしなかった。研究所内はさらに崩落を始め火の手も回り、危険であった。セレナと言われた少女は白い巨人に向かって覚悟を決めたかのような仕草をし、ある歌を……禁じられた歌を歌おうとしたが次の瞬間天井が崩落し、そこから悪魔の姿をした戦士が少女と白い巨人の間に割り込む。そこの光景に大人達は状況が理解できずに目を見開き、少女達はその姿に怯えていた。戦士……カオスはシンフォギアを纏った少女に下がるように顔で仕草をする。少女はその恐怖からかその指示に従い後ろに下がる。カオスは下がったことを確認すると白い巨人に向かって真っ直ぐ飛びかかり、蹴りを頭に叩き込みさらに腹に拳を叩き込む。そこからはカオスの独壇場であった。反撃の隙を与えずに顔や腹など比較的筋肉の薄い部分を狙い攻撃をねじ込むように加える。白い巨人が体制を崩し地面に倒れた瞬間カオスはカオスマグナムを瞬時にスライドさせ足に禍々しい紫色のエネルギーをため踏みつけるように顔に叩き込み白い巨人は活動を停止する。カオスは白い巨人が動かなくなったことを確認すると立ち去ろうとするがシンフォギアを纏った少女に止められ震えた声で名を聞かれる。

 

「あ、あの…貴方は何なんですか…?」

「……………カオスだ」

 

カオスは小さなそれこそ少女にしか聞こえないほどの小ささで答え崩落した天井の穴から消えていった。少女はその立ち去った穴をを姉に話しかけられるまで見つめていた。

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

 

場所は変わり、東京そこでは今夜とある大きなライブが開催されようとしていた。その近くの道路その道路を石動が脇にバイクを止め弦十郎からのノイズ襲撃についての詳細を聞いていた。

 

「あぁ、わかった取りあえず俺は今からライブ会場に向かうまた何かあったら連絡してくれじゃあな、さぁて今回のライブは今まで以上に大きなライブだ、ただ奏がアーティストをやめるとは思わなかったなまぁ二年も眠っていたんだ敷かないか、じゃあ行きますか」

 

石動は脇に止めていたバイクに股がりエンジンをつけライブ会場を目指してバイクを走らせる………が渋滞に捕まり到着する頃には既にライブは始まってた。

 

「…フゥ……さてどう言い訳するかなぁ……」

 

石動がそんなことをぼやいているとライブ会場にいる緒川から連絡が来る。

 

「大変です!会場にノイズが…!」

「なっ!?それは本当か!?くそ!今から向かう!」

 

会場ではノイズにより会場内は阿鼻叫喚としていたがマリアの一言により静まる。

 

「狼狽えるなッ!」

 

 

 

その頃響、クリスはヘリに乗り会場に向かっていたが突如のノイズ出現の通信が友里に届いていた。

 

「了解です、奏者二名と共に状況介入までに四十分に予定事態の収集に当たります。聞いての通りよ疲労抜かずの三連戦になるけどお願い」

 

二人はその言葉に頷きモニターから会場内の様子を伺う。

 

「またしても操られたノイズ…詳細はまだ解らないが…だけど」

「だけど?」

「ソロモンの杖を狙った敵とライブ会場に出現したノイズが全くの無関係とは思えない」

 

 

 

 

一方ライブ会場ではステージを守るかのようにノイズが並び翼は隠していたギアを見せ、ギアを纏おうとするがマリアが翼に煽るかのように話しかける。

 

「怖い子ね、この状況にあっても私に飛びかかろうと伺っているなんて、でもはやらないのオーデエンス達がノイズからの攻撃を防げると思って?」

「クッ…!」

「それに、ライブの模様は世界中に中継されているのよ、日本政府はシンフォギアについての概要を公開してもその奏者については秘匿したままじゃなかったかしら?で?風鳴翼さん?」

「甘く見ないでもらいたい、そうとでも言えば私が鞘早しするとでも思ったか!」

「フッ貴女のそういう所嫌いじゃ無いわ貴女のように誰もが誰かを守るように戦えたなら世界はもう少しまともだったかもしれないわね…」

 

その言葉に翼は驚きマイクを下げる。

 

「な…んだと…マリア・カデンツァヴナ・イヴ貴様はいったい…」

「そうねそろそろ頃合いかしら?」

 

マリアはマイクを回りながら持ち替えマイクに向かって自身()の組織の名を叫ぶ。

 

「私達はノイズを操る力を持ってしてこの星の全ての国家に要求する!」

 

その行動に翼は驚く。

 

「世界を敵に回しての交渉!?これはまるで…!」

「そして…!」

 

マリアは空高くマイクを放り投げ聖詠を口にする。

 

Granzizel bilfen ganguni-ru zizzl」(溢れ始める秘めた情熱)

 

その姿はかつて奏が纏っていたガングニールそのものだった違う点が有るとすれば黒く染まりマントが追加されていた。

 

 

 

二課ではそのあり得ないはずの波形パターンに戸惑いを隠せないでいた。

 

「まさか…!この波形パターンは…!」

「ガングニールだとぉ!」

 

また響達もその姿に唖然としていた。

 

「黒い…ガングニール」

 

マリアはマイクから世界に要求を始める。

 

「私は……私達は()()()()!そう…終わりの名を持つものだ!」

 

そこに空から月をバックにバイクでステージに突撃しながら変身する石動の姿があった。

 

「デビル!デビル!カオスデビル!」

 

その姿を見たマリアは目を見開き唖然とする。無理もない話だ、かつて自身らの命を救った戦士が敵として目の前に現れなのだから。

 

「翼、下がれアイツは俺が相手をする。」

「ッ!頼みました!」

「頼まれた…いくぞまずは邪魔なノイズを片付けるか…」

 

そう言ってカオスはバイクから降り、エネルギーの翼を背中に出現させカオスマグナムをスライドさせ、さらに翼にエネルギーをためノイズに向けて一気に解き放つ。

 

「レディーゴー!エボルティックフィニッシュ!」

 

その一撃で紫色の風を出現させ、ノイズにのみ当てていく。その光景を見たマリアは驚き、冷や汗を垂らす。

 

「あり得ない……そんな事が…」

「だが実際に目の前で起こっている、さっさと逃げろ!死にたいのか!?」

 

カオスはその見た目と力そして恐怖でその場を支配し声を変え、オーデエンス達を会場の外に逃がす。

 

「これで、人質も邪魔も入らなくなったな…さて始めるか?黒いガングニール奏者」

「クッ!」

 

マリアは顔を歪ませながらも、マントを使い、カオスに攻撃を仕掛けていくが攻撃は当たらずに反撃をもらい吹き飛ばされてしまう。

 

「ゲホッ…!なんてパワー……デタラメのような強さ…それでも私は…!」

 

マリアがカオスに攻撃をもう一度仕掛けようとするが後ろの大型のモニターいや会場にあるモニター全てが消える。

 

「なっ!?中継が中断された!?」

 

その光景を裏から見ていた翼は緒川に感謝しながら聖詠を歌い、シンフォギアを纏う。

 

Imyuteus amenohahakiri tron」(羽撃きは鋭く、風切る如く)

 

そのギアは今までの元は違い、白色の部分が増えており、足に付いていた装甲もより剣に近付き、今までのギアよりも出力が高くなっていた。その姿を見たカオスは安堵し翼はマリアに攻撃を仕掛けようとするが翼に丸の子と刃が当たり、のけぞり、カオスはその攻撃が飛んできた場所にいる三人の少女を見る。

 

「ヒッ!怖いデスよ…!アイツの目は!」

「う、うん切りちゃんでもやらないと…」

「どう…して…」

 

カオスはその三人の少女の中の一人に見覚えがあり思い出そうとするが大量の丸の子が飛んできたため戦闘に集中する。

 

「α式 百輪廻」

 

カオスはその攻撃を翼の風圧で弾き飛ばす。

 

「行くデス…!」

 

「切・呪リeッTぉ」

 

さらに後ろから来た、二枚の刃は蹴りで弾き飛ばす。

 

「あり得ないデスよ!」

「化け物……」

「俺にばかり注目していていいのか?」

「まさか…!上か!」

 

マリアが上を見上げるとそこには翼と同じように出力が上昇したギアを纏ったクリスがクリスボウをガトリングガンに変え、打ち込む。

 

「土砂降りの十億連発!」

「BILLION MAIDEN」

 

二人は避け、マリアはマントを広げ、セレナごと覆い防ぐ。そこに更に出力が上昇したギアを纏った響が拳を叩き込もうとするが避けられマントにより追撃が来るがステージより下に逃げ、そこに翼、クリス、カオスが集まり、ステージにはマリア、セレナそして二人の少女と、別れる。

 

「止めようよ!こんな戦い!今日であった私達が争う理由なんて無いよ!」

 

その言葉を聞いた一人の少女の顔が怒りに染まり、言い返し、そこにもう一人の少女も入る。

 

「そんな、綺麗事を……!」

「綺麗事で戦うヤツの言うことなんか信じられるものかデス!」

「そんな…話せばわかり会えるよ、戦う必要なんか…」

「偽善者…この世界には貴女のような偽善者が多すぎるッ!」

 

そこにカオスが割り込み話し始める。

 

「だからどうした?口だけのヤツよりも行動するだけましだろうが、それにな偽善も貫き通せばいつかは正義になる悪と正義は紙一重だ、だからこそ偽善者は必要なんだよ俺のようになそれにな俺からしたらあんたらも偽善者と同じだぞ」

 

その一言を聞いた少女はカオスに問答無用で丸の子を大量に飛ばしてくるが簡単にさばかれてしまう。更にクリスが前に出てガトリングガンをばらまくが避けられ反撃をもらいそうになる更に一気に距離も詰められてしまう。

 

「近すぎんだよ!」

 

そう言いながらガトリングガンをクリスボウに戻し、反撃するが鎌でさばかれてしまう。カオスはマリアに攻撃しようとするがセレナに邪魔されてしまう。

 

「…お願いです。私達側に来てくれませんか?」

「それは冗談かなにかか?だとしても受け入れられない相談だな!」

「そう……ですか、だったら無理矢理にでも連れていきます。」

 

そう言いながらセレナとカオスは戦闘にはいるがその直後会場の真ん中かから緑色の光りと共に新型の大型のノイズが出現する。

 

「わぁ~~なにあのでっかいイボイボ!」

「増殖分裂タイプ」

「こんなの使うなんて聞いてないデスよ!」

 

マリアはそのノイズを確認し何者かに通信する。

 

「マム」

???「四人とも引きなさい」

「…わかったわ」

 

そう言ってマリアは腕にあったガントレットを合わせ、槍型のアームドギアを出現させる。

 

「アームドギアを温存していただと!?」

 

マリアはアームドギアをノイズに対して構え、アームドギアの先端は割れ、そこから紫色の巨大なレーザーを放つ。

 

「HORIZON T SPEAR」

 

「おいおい自分等で出したノイズだろ?」

 

その一撃はノイズを分断させるのには十分な威力があり、ノイズはバラバラに飛び散る。そのうちに四人は引き返していく。

 

「ここで撤退だと!?」

「せっかく暖まって来た所なのに尻尾を降って巻くのかよ」

「なっ!?ノイズが…!」

「まさか…増殖しているのか…?」

 

翼が切るが増えるだけで攻撃を与えることが出来ない。

 

「こいつの特性は増殖分裂」

「放っておいたら際限無いって訳か、そのうちここから溢れ出すぞ!」

 

そこに緒川からの通信が入り会場の外の状況が伝えられる。

 

「皆さん聞こえますか?会場のすぐ外には避難したばかりの観客達がいますそのノイズをここから出すわけには……!」

「観客!?皆が…」

「迂闊な攻撃ではいたずらに増殖と分裂を促進させる…」

「どうすりゃらいいんだよ!」

「…絶唱、絶唱です!」

「待て、あれはまだ未完成…やれば不可でどうなるか解らないぞ」

「あぁそうだあのコンビネーションは未完成なんだぞ!」

 

しかし響はそれでも止まろうとはしない。

 

「増殖力を上回る破壊力にて一気に殲滅…立花らしいが利に叶っている。」

「おいおい本気かよ!」

「だが時間もない、援護はする失敗するなよ響」

「はい!」

 

響はそう言ってクリス、翼達は三人で顔を見合わせ頷き手を繋ぐ。その直後カオスはカオスマグナムをスライドさせ銃口にエネルギーをため、回りに飛散していたノイズの欠片を消し飛ばす。

 

「行きます!S2CAトライバースト!」

 

響がそう叫び三人は絶唱を口にする。

 

「Gatranadis babel ziggurat edenal Emustolronzen flne el babel zizzl Gatranadis babel ziggurat edenal Emustolronzen flne el zizzl」

 

響達が絶唱を言い終わるとそこから光りが溢れだしカオスはその姿を静かに見つめていた。

 

「スパーブソーブ!」

「コンビネーションアース!」

「セットハーモニクス!」

 

その言葉を言い終わると響の胸の傷が光り、虹色のエネルギーを作り上げる、そのエネルギーの中心では響が絶唱による不可を一人で耐えていた。

 

「耐えろ!立花!」

「もう少しだ!」

 

緒川はその光景を心配しながら見ていた。

 

「S2CAトライバースト…奏者三人の絶唱を響さんが調律し一つのハーモニーへとかす、それは手を繋ぎ合うことをアームドギアの特性とする響さんにしか出来ない、だがその不可は響さんただ一人に集中する…」

 

外の会場からは虹色の光りが溢れだしノイズはそのエネルギーにより体にまとわり付いていた肉も一つ残らず崩壊し骨格だけになっている。

 

「今だ!」

「レディー!」

 

その掛け声と同時に響のギアは各部の装甲を展開し、響は腕にあるガントレットを組み合わせ、変化させる。そして回りに広がった虹色のエネルギーを集めガントレットに集中させる。ガントレットは更に変形し、虹の輪を出現させ響はノイズに対して構える。

 

「ぶちかませ!!」

「これが私達の絶唱だぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

響は腰にあるブースターを点火し、飛び上がりノイズに拳を叩き込みガントレットを更に展開し、回転させ虹の竜巻を引き起こし、ノイズを完全に破壊する。その光景を会場の外から見ていた四人はその力に自身達がこれから挑む相手を再確認し、驚く。

 

「何デスか?あのとんでもは!?」

「…綺麗…」

「こんな化け物もまた、私達の戦う相手……そして」

「私達の命を救ってくれたあの人も私達の敵に……」

 

絶唱が終わり三人はギアを解き、石動も変身を解除するが響はその場に崩れ落ちてしまう。

 

「無事か!?立花!」

「へいき、へっちゃらです」

「へっちゃらなもんか!どうした?痛むのか?まさか、絶唱の不可を中和しきれなくて…?」

 

その心配に響は顔を横に降り否定する。

 

「私のしてることって偽善なのかな?胸が痛くなることだってしてるのに……!」

 

響はその場で泣き出してしまう。

 

「偽善なものか、響正義は誰の心にもある何時だって戦いはこちら側の正義と相手の正義…正義と正義のぶつかり合いだ、それにお前のやっていることで救われた人もいるだだからその信念決して捨てるなよ」

 

………そんな響達の姿を遠くから見ている一人の男の姿があったが男の手には消えたはずのソロモンの杖が握られていた。

 

 




イヤ本当にすみません次からはこんなことがないように頑張ります。


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第二話 再誕せし者

お待たせしましたG編第二話です。どうぞお楽しみください。

ps.今回主人公のヤバイ一面が見られます。


場所は変わり二課そこでライブ会場に現れた新たな敵についての情報などを集めていた。

 

「ライブ会場での宣戦布告からもう一週間ですね。」

「ああ。何もないまま過ぎた一週間だ。」

「政府筋からの情報ではその後フィーネと名乗るテロ組織による一切の行動や各国との交渉も確認されていないとのことですが…」

「つまり連中の狙いがまるで目に見えてこないと言うわけか…」

「そうよ、それに私の名前を使われているんだから困っちゃうわ…」

「はた目には派手なパフォーマンスで自分達の存在を知らしめたくらいです、お陰で我々二課も即応できたのですが。」

「ことをたくらむ奴等には似つかわしくないやり方だ、案外狙いはその辺りなのか…」

 

弦十郎達が武装組織フィーネのことで話し合っているとそこに緒川からの通信が入ってくる。しかしその通信からは明らかに戦闘しながらの通信であり時折驚愕の声が聞こえてくる。

 

「風鳴司令」

「緒川か、そっちはどうなってる?」

「ライブ会場付近に乗り捨てられていたトレーラーの入手経路から遡っているのですが、たどり着いたとある除染屋さんの出納中に架空の企業から大型医療機器や、医薬品計測器等が大量発注された痕跡を発見しまして」

「ん?医療機器が?」

「日付はほぼ二ヶ月前ですね。反社会的な此方の方々は資金援助に体よく使っていたそうですが……この記録気になりませんか?」

 

そう言って緒川は封筒から一枚の紙を取り出す。

 

「ふむ……追いかけてみる価値はありそうだな。」

 

 

その頃石動はとある場所に来ていた。その場所は町からかなり離れた、廃墟であった。

 

「ひぁ……誰か、誰かああ…我らが神よ、私達を襲う悪魔をどうか殺して…ギャアッ!……嫌だ…死にたく……」

 

そう言いながら地面に這いつくばっているローブを着た男に石動は容赦なくカオスマグナムの引き金を引く。弾丸は男を殺すには余りにも多すぎる量を打ち込んでいく。その場所は回りには常人が見るなら気が可笑しくなるような不気味でおぞましく冒涜敵な文字が狂ったかのように壁や天井、床にまでびっしりと所是ましに書かれていた。部屋の中心には巨大な魔方陣が描かれており明らかにインクなどではなく()で描かれていた。更にその回りには男と同じようにローブを着た男が皆身体中から血を流し死んでいた。石動はその光景を当たり前の日常のように眺めており、その姿は正気を逸していた。そこに一つの電話がかかってくる。石動は懐からスマホを取り出し電話に出る。

 

「な、なぁ今日は家にいるのか?」

「今日か?ハハッ安心しろ一週間ほど休暇を取ったんだ、ちゃんといるぞ。」

「そ、そうか。」

「料理、用意しているから期待しとけ!」

 

そう言って石動は電話を切りスマホをしまい、懐からライター取り出し、火を付けたまま男の死体に放り投げ火が移り大きく燃え広がったの確認するとその場から瞬間移動をし、自宅に帰宅した。しかしその目はクリスとの会話でも生気を感じさせないゴミを見るような目であった。

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

その日の夜二課は掴めた情報からある程度の敵の潜伏場所と思わしき廃病院に来ていた。

 

「いいか?今夜中に終わらせるぞ!」

「明日も学校があるのに夜間の出動を強いてしまいすみません。」

「気にしないでください、これが私達防人の務めです。」

「町のすぐ外れにあの子達が潜んでいたなんて…」

「ここはずっと昔に閉鎖された病院ですが二ヶ月前から少しずつ物資が搬入されているみたいなんです、ただ現段階ではこれ以上の情報が得られずイタチ返しではありますが…」

「尻尾が出てないのなら此方から引きずり出してやるまでだ!」

「そう言ってしくじるなよクリス」

「あったり前だ!誰がしくじるかよ!」

 

 

そう言ってクリスと翼、響そして石動が駆け出す。敵であるウェルはモニターから四人の様子を観察し、トラップを発動させる。

 

「おもてなしといきましょう…」

 

病院の通気孔から赤い煙が吹き出し廊下を埋め尽くす。

 

「やっぱり元病院ってのが雰囲気出してますよね…」

「なんだぁ?びびってるのか?」

「そうじゃないけど…なんだか空気が重いような気がして…」

「以外に早いで向かいだぞ!」

 

廊下の奥からはゾロゾロとノイズ達が来ていた。その光景を見た四人はそれぞれギアを纏い、石動は変身する。

 

Killter Ichaival tron(銃爪にかけた指で夢をなぞる)

Balwisyall nescell gungnir tron」(喪失までのカウトダウン)

Imyuteus amenohahakiri tron(羽撃きは鋭く、風切る如く)

「デビル!デビル!カオスデビル!」

 

クリスはアームドギアであるクリスボウを変化させガトリングガンにし、ノイズに銃弾をばら蒔き、倒していく。

 

「BILLIONMAIDEN」

 

それでもなおノイズは次々と現れてくる。

 

「やっぱりこのノイズは……!」

「ああ、間違いなく制御されている」

 

そう言って四人は前に突き進む。

 

「立花!クリスのカバーだ!懐に入らせないように立ち回れ!」

「ハイッ!」

 

それぞれが次々とノイズを倒していくがクリスや翼、響が攻撃したノイズだけは()()してしまう。

 

「どう言うことだ!?……まさかギアの出力が落ちているのか?」

「ハッハッ……!」

「どうすれば……!」

「チッ…ッ!なにか来るぞ!」

 

その叫びと同時にノイズではない別の生物がカオスに飛びかかるがすぐに振り払う。その見た目は灰色のボディに目はなく巨大な口に四本の手足そして頭と腕に発光する謎の機関らしき物がある謎の生物であった。

 

パチパチパチパチパチパチパチパチ

 

突如回りに拍手する音が鳴り響き音の発生源を見るその姿を見た響は驚き声をあげクリスはその男の名を叫ぶ。

 

「えっ!?」

「ウェル博士!?」

 

ウェルの足元には鉄のゲージがあり先ほどの生物はその檻に大人しく入っていく。

 

「意外に敏いじゃないですか?」

「そんな…博士は基地が襲われたときに……」

「つまり、ノイズの襲撃は全部!」

「明かしてしまえば単純な仕掛けですあのときすでにアタッシュケースにソロモンの杖は無くコートの内側にて隠し持っていたんです。」

「ソロモンの杖を奪うため、自分で制御し自分に襲わせる芝居をうったのか!?」

「バビロニアの宝物庫よりノイズを飛び出し制御するなどこの杖を持って他にありません、そしてこの杖の所有者は今や自分こそが相応しい!そう思いませんか?」

「……フザケルナ人間風情ガ…高ガアイツノ杖ヲ持ッタダケノゴミムシガ……」

 

そう言ってカオスはまるで理性を無くしたかのようにノイズを翼で吹き飛ばすが廃病院であったのか耐えきれずに崩壊してしまう。崩れた病院から四人が出てくるがカオスは

先ほどではないが未だに苛立っているように見える、クリスや翼が心配そうに見ている中響が空を見上げるとそこには先ほどの生物を入れたゲージが飛行型のノイズに運ばれているのを発見する。

 

「ッ!皆あれを見て!さっきのゲージを持って!」

 

二課でもその様子を確認していた。

 

「このまま直進すると洋上に出ます!」

 

その様子をウェルも見ていた。

 

(さて身軽になったところで、もう少しデータを取りたいところだけど…ん?)

 

ウェルの目線の先には拳を構えた響がいた。ウェルは笑いながら手をあげる。

 

「立花その男の確保を…石動さん!雪音を頼む!」

「…言われなくとも」

 

そう言って翼は駆け出していく。二課では翼がノイズを追いかけている様子を見ているがその様子から追い付きそうにないことが分かる。

 

「翼さん!逃走するノイズに追い付きそうであります!ですが…!」

「司令!」

「そのまま!跳べ!翼!」

 

それと同時に緒川からの通信が翼に入る。

 

「翼さん!海に向かって跳んでください!どんなときにでも貴方は!」

 

翼は途中途切れた道からいきよい良く跳びだしそれと同時に足にある装甲からブースターを展開し更に飛ぶが安定せずいつ落ちるか不安なものになってしまっている。

 

「仮設本部!急速浮上!」

 

弦十郎の声と同時に海から潜水艦がいきよい良く浮上する。翼は潜水艦の先端に飛び乗りそこからまたノイズに向かって跳び出し、飛行型ノイズを切り裂きゲージを確保しようとするが寸でのところで上空から一本の槍が翼をはね除け海上に停止する。翼ははね除けられた勢いのまま海に落ちてしまい響が翼の名を叫ぶ。

 

「翼さん!」

 

海上に停止した槍、その持ち手の部分の先に一人の桃色の髪をした女性が乗り落ちてきたゲージをキャッチする。

 

「アイツは……!」

 

その姿を見たウェルは喋りだす。

 

「時間どうりですよフィーネ」

「フィーネだと!?」

 

その名を聞いた三人は驚く。

 

「終わりを意味する名は我々組織の象徴であり彼女の二つ名でもある」

「まさか…!でも!」

「新たに目覚めし再誕したフィーネです!」

 

カオスはその姿を見ながら拳に力を込め震えていた。

 




今回かなりヤバイ石動の一面が出てきましたがちゃんと理由があります。石動は自身を含めた神話生物をかなり意味嫌っています。それこそ神話生物を呼び出す人間ですら簡単に殺してしまうほどには意味嫌っています。これが今後どのように物語に影響してくるのかは皆様の考えに任せますがかなり重要になってきます。それではまた次回お会いしましょうチャオ


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第三話 心の迷いとステージ

D2楽しすぎてヤバい……(^q^)

それと恐らくこれからあまり更新できなくなるかもしれません。理由としては資格試験があるためです。楽しんでいる方々にはご迷惑をお掛けします。m(_ _)m


お互いがお互いを見つめ合い誰一人として動こうとはしなかった。

その沈黙を破ったのは先程海に落とされた翼であった。翼は勢いよく海から飛び上がり海上を滑りながらマリアとの距離を急速に縮めていく。マリアとの距離が縮まり、翼は飛び上がりマリアを切りつけようとするが、簡単に避けられてしまう。

 

「甘く見ないでもらおうか!」

 

そう言って翼はアームドギアを肥大化させ斬撃を放つ。

 

「蒼ノ一閃」

 

しかし蒼ノ一閃はマリアのマントに防がれてしまう。

 

「甘くなど見ていない!」

 

翼はそのまま攻撃するが先程と同じようにマントに防がれ逆にマントによる攻撃で仮設二課にまで吹き飛ばされてしまう。マリアは持っていたゲージを上空に投げゲージが突然消える。マリアは吹き飛ばした翼のいる仮設二課に飛び乗る。

 

「だからこうして私は全力で戦っている!」

 

マリアはそう言うと翼に向かって飛び上から槍を振り下ろす。

しかしその攻撃は翼ではなくカオスに受け止められてしまう。

 

「……無事か?」

「ええ大丈夫です。」

「マリアは俺がやる。それと…ようやく思い出せた。あのとき以来か?ずいぶんと成長したようだな。」

 

マリアはその質問に笑みを浮かべ答える。

 

「ええ、でも貴方はあの日から何も変わっていないのね?どうしてかしら?それに病院ではずいぶんとひどいことをしたんじゃないかしら?」

 

カオスはその質問に対してマリアとは違い仮面の中で顔を歪める。

 

「………お前たちには聞きたいことが山ほどある無理やり捕まえても話を聞かせてもうぞ。」

「それは私達も同じよ貴方を力ずくでも連れていくわ。」

「やれるもんならやってみろ。」

 

そう言ってカオスはマリアに向けていき良いよく突っ込み懐に入り込もうとするがマリアは直ぐ様マントを使いそれを防ぐ。

 

(何てスピードとパワー…!長期戦は不利ね。なんとしても短時間で捕まえる。)

 

マリアの放つ槍とマントの連携をカオスはものともせず、防いでいく。しかしマントの攻撃をカオスは防げても仮設二課に次々と当たっていく。

 

(これ以上は不味いな。)

 

カオスは背中の翼を使いマリアに突風を浴びせ距離を取る。

 

二人の戦いを見ていた三人の元に丸の子が飛んでくる。三人は丸の子を避けるためにDr.ウェルの腕を離してしまう。更にクリスの元には切歌がいつの間にかおり、鎌を振り上げクリスに飛び込む。

 

「なんと…イガリマ!!」

 

クリスはその一撃を飛び上がり避けるが着地と同時に追撃が来る。

翼の元にはセレナがおり、アームドギアである短剣を向けており翼もアームドギアを向けにらみあっている。

響の元には調がおり、先程と同じように丸の子を飛ばす。

響は飛んできた丸の子を全て弾き壊すが調はその隙に自身を中心とした巨大な丸の子を作り出す。

 

「非常Σ式 禁月輪」

 

調はそのまま響に突っ込むが避けられる。

切歌はクリスに対してひたすら距離を縮めクリスの腹に鎌の持ち手で弾き飛ばす。

 

「グワァ!」

 

クリスはその一撃で弾き飛ばされ何度か地面を転がる。更に手に持っていたソロモンの杖を落としてしまう。

 

「クリスちゃん!」

「雪音!」

 

響は飛ばされたクリスに向かって叫び駆け寄り声をかける。

 

「大丈夫!?クリスちゃん!」

「しっかりしろ!雪音!」

 

調は落としたソロモンの杖を持ちDr.ウェルの近くにいく。

 

「時間ぴったりの帰還です。おかげで助かりました。…むしろ此方が遊び足りないくらいです。」

「助けたのは貴方のためじゃない。」

「いやぁこれは手厳しい。」

 

クリスは響の肩を借りながら立ち上がる。

 

「クソッタレ適合係数の低下で体がまともに動きゃしねぇ」

「でも一体どこから?」

 

仮設二課内部でも一体どこから敵が来たのかを探すが一切見つかりはしない。

 

 

 

その頃マリアとカオスは誰の目を見てもマリアが劣性であることは明らかだった。マリアは額から汗をかき肩で息をしていた更に所々に傷が見える。それに比べてカオスはこれと言って傷はなく疲れている様子は一切見つかりはしない。

 

(化け物ね…それにギアが重い…!)

 

そこにマリアに一つの通信が入る。

 

「適合係数が下がっています。ネフェリムは回収しています。此処までです。」

 

その通信を聞いたマリアが悔しそうに声をあげる。

 

「時限式では此処までなの!?」

 

その言葉に未だリハビリ中である奏を思い出す。

 

「…まさか、リンカーを使っているのか?…だがあれは…」

 

カオスが何か言おうとしたとき何もない上空から風が吹いてくる。更にマリアが飛びその先にはロープがあり突如と巨大な輸送機が現れる。

 

 

 

「あなた達は一体何を!?」

「正義では守れないものを守るために」

「それは一体…」

 

それと同時に上空から先程と同じ輸送機がDr.ウェル達を回収しに来る。Dr.ウェル達は輸送機から垂れ下がっているロープを掴み逃げていくがクリスがそれを止めようとする。

クリスの持っていたボウガンが変形し、スナイパーライフルとなり頭部のギアが下がり右だけが見えるバイザーが下がり頭部のギアの左右の一部が延びその先端にカメラが開く。

 

「RED HDT BLAZE」

 

「ソロモンの杖を返しやがれ…!」

 

しかしクリスが狙っている輸送機が突如と姿を消す。

 

「…!なんだと…!?」

 

 

 

 

 

「反応…消失」

 

仮設二課でも同じく輸送機が消えたことに驚いていた。

 

「超常のステルス性能…これもまた異端技術によるものか…!」

 

 

 

 

 

 

その頃、輸送機の内部ではパイロット席に一つの()()が設置されていた。

 

(神獣鏡の機能解析の過程で手に入れたステルステクノロジー……私達のアドバンテージは大きくても同時に儚く脆い…)

「ゴホッ!ゴホッ!」

 

ナスターシャ教授が咳をすると口に当てていた手には血が付いておりその口からも血が漏れていた。

 

「急がねば…!儚く脆い物は他にもあるのだから……」

 

場所は代わり輸送機内部そこでDr.ウェルは切歌に突き飛ばされ襟を持たれていた。

 

「下手打ちやがって!連中にアジトを押さえられたら計画実行までどこに身を潜めれば良いんデスか!」

「お止めなさい、こんなことをしたって何も変わらないのだから」

「胸くそ悪いデス」

「驚きましたよ。謝罪の機会すらくれないですから…」

 

そこにナスターシャ教授からモニターにて通信が来る。

 

「虎の子を守りきったのがもっけの幸いとは言えアジトを押さえられた今ネフェリムに与える餌がないのが痛手です。」

「今は大人しくしててもいつまたお腹を空かせて暴れだすか分からない。」

「持ち出した餌さえ失えど全ての策を失ったわけではありません。」

 

Dr.ウェルは切歌の首にかかっているギアを見つめ不気味に口角をあげた。

 

 

 

 

 

その頃、石動達…イヤ石動に対して仮設二課の司令部で弦十郎達と話をしていた。

 

「さて、何故お前はあの時敵のアジトであのような味方を巻き込むようなことをした?」

 

石動はその質問に対して何も答えず無言を貫く。

 

「……………」

「何で答えてくれないんですか?」

「ああ、そうだぞ」

「石動さん何故答えないんですか?」

 

石動に対して弦十郎だけではなく響達も質問していく。

 

「………すまない…暫く、独りにさせてくれ……」

 

石動はそう言って一人自身の研究室に戻り中で椅子に座り頭を抱える。

 

「俺は……どうすれば良い?……どうすればよかったのだ…あの時に感じた怒りを今何にぶつければ良いんだ?……なぁ…戦兎、俺はどうすればよかったんだ?……俺の選択は…いつも間違っているのか?……」

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

私立リディアン音楽学院、学祭当日

 

その日は普段とは違いリディアンが一般向けに解放され誰でも入れるようになる日である。そんな中、響は一人でいた。その近くに未来が近寄り声をかける。

 

「ひ~びき」

「未来?どうしたの?」

「どうしたの~?じゃ無いわよもうすぐ板場さん達のステージが始まる時間よ?」

「え!?もうそんな時間だっけ!?」

「行こう?きっと楽しいよ?」

「うん、ありがとう未来」

 

そう言って未来は響の手を繋ぎ、引っ張っていく。

そんな二人の会話を影から見ている二人の少女がいた。その少女達も二人の後を追い掛けるように同じ方向に進んでいった。

 

 

 

その頃、石動はと言うと

 

「えっと……ステージって何処であるんだ?早くしないとクリスのステージに間に合わないぞ……」

 

パンフレット片手にすっかりいつもの調子戻っていた。因みに結局パンフレットを見ても分からなかったため途中で生徒に聞くことになっていた。

 

「良かった…なんとか間に合った。とにかくアイツらもいるだろうから探してみるか……」

 

石動は無事、間に合い中に入ったと同時にクリスのステージが始まる。

 

「ヤッバ、早くカメラカメラ………良し!がんばれッ!クリス!」

 

石動は持っていた肩掛けバックから見るからに高そうなビデオカメラを取り出し、三脚も取り出し構える。

………何をやっているだこのブラッド族は……因みにクリスのステージが有ることは翼から連絡をもらい、その日の内にカメラを購入している。それはともかくクリスのステージが始まる。

 

「良し!良いぞそのまま……」

 

石動はカメラを構えながらそう呟く。

 

「ねぇ…翼さん、未来…あれって石動さんだよね?」

「……あ、ああそうだなまさか…来るのは知っていたがカメラを…しかも三脚まで…」

「ア、アハハハ………」

 

どうやら残りの三人も気づいたようだ。因みに回りの目線は奇っ怪な目であった。

本当に何をしているだ?この親バカは?

クリスのステージが終わり回りから拍手をし、皆がクリスの歌を絶賛している中ただ一人……そう石動はカメラを構えながら涙を流していた。

 

「良かった……本当に良かったぞ…しっかりとその姿カメラに納めたぞ……」

 

クリスからしたら傍迷惑な事をしていた。

もう救いようがねぇな。この親バカ。

 

「勝ち抜きステージ新チャンピオン誕生!」

 

司会の言葉と共にクリスにスポットライトが当たる。クリスはいつもとは違い困惑したようにしているが司会はお構い無しに進めていく。

 

「さぁ!お次の挑戦者は?飛び入りも大歓迎ですよ!」

 

そんな司会の言葉に反応したかの用に一人の少女が手をあげる。

 

「やるデス!」

 

回りからは困惑の声が上がり、手をあげた少女の隣にいたもう一人の少女も立ち上がる。その姿を見たクリスは驚きの声をあげる。

 

「なっ!アイツら!」

 

二人の少女は数日前戦い逃げられた切歌、調だった。

 

「チャンピオンに…」

「挑戦者デス!」




何故だろう何故後半は石動が親バカになったのだろう?
これあとからクリスちゃんが知ったら大変なことになりそう……

ps.D2ルミナ辛い………


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第四話 血に濡れた妖精

ついにッ!ついにッ!ゴジラコラボのカウトダウン開始ッ!…………ところで皆さん石の貯蔵は充分か?作者は出来ているッ!


「あの子達は!?」

 

石動は名乗り出た調、切歌の登場に驚くが周りのことも考えて小声で驚きの声をあげる。

 

「翼さんあの子達は…!」

「ああだが何のつもりで…」

「響…あの子達を知ってるの?」

 

その質問に響は答えずらそうにに答える。

 

「え、うん…あのね未来」

 

しかしその途中で翼が立ち上がり響の代わりに説明を始める。

 

「彼女たちは世界に向けて宣戦布告し、私達と敵対するシンフォギア装者だ。」

「じゃあ…マリアさんの仲間なの?ライブ会場でノイズを操って見せた…」

「そう…なんだけど…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃Dr.ウェル達が乗る輸送機の近くに彼らを追ってきた部隊が突撃を開始しようとしてた。

輸送機の中ではマリアとセレナ、マムが同じ部屋にいた。そしてマリアは調達が学祭に行くまでのことを思い出していた。

 

『マリアが力を使う度フィーネの魂がより強く目覚めてしまう…それはマリアの魂を塗りつぶしてしまうと言うこと…そんなのは絶対にダメ!』

『あたし達がやるデス!マリアを守るのはあたし達の戦いデス!』

 

「後悔しているのですか?」

 

マムの言葉にマリアは首を横にふる。

 

「大丈夫よマム、私は私に与えられた使命を全うして見せる」

 

その言葉を言い終えたと同時に突如警報が鳴り響く。

マムは直ぐにモニターを開き部隊が周りに居ることを確認する。

 

「今度は本国からの追って……」

「もう此処が嗅ぎ付けられたの!?」

「異端技術を手にしたと言っても私達は素人の集団…訓練されたプロを相手に立ち回れると思い上がるのは虫が良すぎます」

「どうするの?」

「踏み込まれる前に攻めの枕を押さえにかかりましょう」

「マリア、排撃をお願いします」

「排撃って…相手はただの人間、ガングニールの一撃を食らえば…」

「そうしなさいと言っているのです」

 

マリアはその言葉に戸惑ってしまう。

 

「ライブ会場の時もそうでした。その手を血に染めることを恐れているのですか」

「マム、私は…」

「なら、私がやるよマリア姉さん」

 

先程まで黙っていたセレナが口を挟むがその言葉はマリアが想像していたものとはかけ離れていた。

 

「セレナッ!貴方何をいっているの!?」

「マリア姉さんが出来ないのなら私がやるよ。私はあの日から血に濡れることなんて恐れないから」

 

(どうしてなの?セレナ…貴女はあの日から変わってしまった…あの日…()に救われたあの日から…)

 

その言葉を吐くセレナの目には光が灯っていなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場所は元に戻りリディアン調と切歌が観客席からステージに足を進めていた。そしてステージ前までいくとステージに立っているクリスに向けて下を出す。

 

「ベーー!」

 

その行動にクリスも構える。

しかしその行動を見て構えたのは二人だけではなかった。

 

「ね、ねぇ未来後に居る石動さんからなんだか感じるんだけど…」

「そ、そうだね響…」

「はぁ…親バカにも程がありますよ石動さん…」

 

そう我らが主人公である石動一真はその行動を見て、見た目は普通?(最新式のカメラを三脚に乗せいつでも撮影出来る状態)だが周りに人が近寄らないくらいには覇気を飛ばしていた。

 

「切りちゃん私達の目的は…」

「…聖遺物の欠片から作られたペンダントを奪い取ることデース!」

「だったらこんなやり方しなくても…」

「聞けばこのステージを勝ち抜けると望みを一つ叶えてくれるとか…このチャンス逃すわけには「おもしれぇやりあおうってんならこちとら準備は出来ているッ!」

 

その光景に調はため息をつく。

 

「はぁ…特別に付き合ってあげる、でも忘れないでこれは「わかってる!首尾よく果たして見せるデス!」

 

 

一度場所は代わり輸送機内部先程の会話の続きからであった。

 

「ではマリアの代わりにセレナに任せるとしましょう」

「ちょっと待ってマム!」

「ですがセレナの覚悟は決まっています、それともマリア貴女がやるのですか?もしそうなら覚悟を決めなさい」

 

 

 

場所は元に戻りリディアン二人にスポットライトが当たり、司会が始まりを合図しようとする。

 

「それでは歌ってもらいましょう!え~と…」

 

司会がそういうが司会の代わりに調と切歌は自分自身で名乗る。

 

「月読調」

「暁切歌デス!」

「オウケ~イ!二人が歌うORBITAL BEATもちろんツヴァイウィングのナンバーだ~~!」

 

そうして彼女たちのステージが始まる。

 

「こ、この歌!」

「翼さんと奏さんの…!」

「なんのつもりの当て擦り、挑発のつもりか?」

 

 

 

場所は輸送機リディアンではステージが始まると同時に此方では輸送機の周りで部隊が仕掛けた爆弾が爆破し、監視カメラの一部が破壊されてしまう。

 

「始まりましたね、さぁセレナ!行きなさい!」

「ええ、分かったわマム」

「…………クッ!」

(どうして私は肝心なときに選択できないの?どうしてなの?)

 

 

外では部隊が突撃しようと輸送機に近づいていくがそこにギアを纏ったセレナが立っていた。

だがその手にはアーマードギアともう一つそこには()()()()()()()()()()()()

 

「なっ……!」

 

先を進んでいた部隊の誰か一人が声をあげる。そこには反対側から攻めていたはずの残りの部隊の血まみれの死体がそれもどれもかれも体の一部を切られ、確実に死に至らせるように急所の近くを狙われていた。そして理解してしまった。

この惨劇を引き起こしたのが目の前に居る、一人の少女の仕業であると理解してしまった。それを理解してしまった内の部隊員の一人が叫びながら一心不乱に手に持ったアサルトライフルをうち始める。

それがこれから始まる、一人の少女によって始まる一方的な虐殺の合図であった。

 

「そ、そんなどうしてセレナが……!」

「………これが彼女の、セレナの本性なのでしょう」

「あり得ないわ!マム!セレナがそんなことをするはずがないわ!」

「でしたら見守りましょうマリア」

「どうしてなの、セレナ…」

 

輸送機の隠し場所その外そこには三人の少年が自転車に乗り様子を見に来ていた。

 

「すげェ音聞こえたよな?」

「どっかの工事だろ?」

「早く練習に行かないと監督に怒られるってば~~」

 

しかしその中から走る音が聞こえてくる。その音はどんどん近づき、中から一人の男が外に出てきながら中に向けて叫びながら銃を乱射していた。

 

「ウワァァァァァァァァァ!!来るな!来るなぁぁぁぁ!」

 

しかし中から一人の赤い少女がいきよいよく飛び出し、過ぎ去り際に男の腰にアーマードギアを当て男の上半身と下半身を切り飛ばし更にその体を赤く紅く染めっていった。

そして赤い少女……血まみれのセレナが次の標的に目を向けた。その顔は常に無表情であった。

 

「やめて!セレナ!もうやめて!お願いセレナ!セレナァァァァァァァァァァァ!!!」

 

 

 

 

 

 

リディアンのステージ切歌達のステージが終了し司会が言葉を発する。

 

「さぁさぁさぁ!チャンピオンもうかうかしてられません!素晴らしい歌声でした!これは得点が気になるところです!」

 

そう司会は興奮ぎみに言った。

 

「二人係りとは卑怯なことをしてくれる!」

 

しかし二人の元にマムから通信が入る。

 

「アジトが特定されました。襲撃者を退けることはできましたが場所を知られた以上長居はできません。私達も移動しますのでこちらの指示するポイントで落ち合いましょう」

「そんな!あと少しでペンダントが手に入るかも知れないのデスよ!?」

「緊急事態です。命令に従いなさい」

 

マムはそう言うと通信を切断する。

 

「さっ!採点結果が出た模様です!あれ?」

 

司会がそう言っている間に切歌達は逃げるように会場から去っていく。それを見た会場の人は困惑の声を上げている。

 

「なっ!おっおい!ケツを巻くのか!!」

 

クリスもそう叫ぶが振り向きもせずに急ぎでステージを後にしる。

 

「し、調…」

「マリアやセレナ後いるから大丈夫だと思うでも心配だから」

 

それを見ていた翼達も二人の後を追うために席から立ち上がる。

 

「行くぞ立花」

「未来はここにいて、もしかすると戦うことになるかもしれない」

「う、うん………響やっぱりこんなのって………」

 

未来は自身の手を握り、ポツリと呟いた。

石動は翼達が行動を開始したのを確認し、同じく行動を開始する。

 

「二人も動き出したか、俺も後を追うとしよう」

 

調と切歌は会場の外を急ぎならがら進んでいたが四人に追い付かれてしまう。

 

「切歌ちゃんと調ちゃん…だよね?」

「4対2数の上ではそっちに武があるでもここで戦うことで貴女達が失うものを考えて」

「お前!そんな汚いことを言うのかよ!さっきあんなに楽しそうに歌ったばかりで……」

「…此処で戦いたくないだけ…そうデス!決闘デス!然るべき決闘を申し込むのデスッ!」

「どうして!?会えば戦わなくちゃないわけでも無いでしょう?」

「「どうっちなんだよ/デスッ!」」

 

二人が息ぴったしで言うが本人達は顔を赤らめていた。

 

「決闘の時はこちらが告げる。だから…」

 

そう言って、調は切歌の手を握り学園を後にした。そこに司令から通信が入る。

 

「四人とも揃っているか?シンフォギアの出現パターンを検知した。まもなくして反応は消えたが念のため周辺の操作を行う」

「「「はい/ああ/了解」」」

 

しかしその通信を聞いた響の顔には不安があった

 

「はい……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場所は代わり仮設二課そこで例のシンフォギアの出現があった場所についての情報をまとめていた。

 

(遺棄されたアジトと大量の惨殺死体……しかも外には一般市民までも…しかしその惨殺死体はアメリカの部隊の者……これまでとは大きく違う状況…一体何を示している?)

 

「司令ッ!了子さんからの解析結果が出ました。モニターに回します」

 

藤尭のあと言葉のあとに、モニターにアウファベン波形が写したされる。

 

「アウファベン波形照合、誤算パーツワントリリョインレベルまで確認できません」

「つまり完璧な本物のガンニールか……」

「マリア・カデンツァブナイブの纏う黒いガングニールは響君の纏うガングニールと寸分たがわぬ本物ということか…」

 

響は自身の胸の中にあるガングニールに手を当てる。

 

「私と、同じ…」

「考えられるとすれば米国政府と繋がっていたフィーネによってガングニールの一部が持ち出され作られたものでは無いでしょうか?」

「そもそもガングニールはギリシャ神話の物、つまり米国政府からすれば技術さえあれば簡単に作れるだろうな」

「だが米国政府はフィーネの技術を狙っていた、米国政府にはFISがあり、更にシンフォギアまで作っていたんだなんのために…」

「政府の管理から外れ暴走するから察するにFISは聖遺物や異端技術の情報を独占し、独自判断で動いているで間違いないと思う」

 

司令はため息をつく。

 

「FISは自国の政府を敵に回して何をしようとしているんだ」

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃武装組織フィーネは神獣鏡のステルス性能を使い輸送機を気づかれないように上空を飛んでいた。

 

(自国の追ってにも気づかれてしまった、だがネフェリムは以前成長段階…フロンティアの起動には遠く及ばない)

 

マムはモニターを切り替えマリヤとセレナのいる場所を写し出す。

 

(教えた下さい。セレナ貴方の本性を…)

 

「セレナどうしてなの?何で無効果せずに殺したの?教えてセレナ」

「…そっちの方が速いから、私達は世界を敵に回したの、それにマリア姉さんは恐れている。誰かを手にかけることを」

「…ッ!当たり前よ!血に濡れることを恐れないなんて……」

「でも私は違う。あの日から恐れないと決めたの私はあの日命を救われた。彼に…一真さんに救われた。それに彼を捕らえてその力を自分達の物にしようとするあの米国政府(ゴミ)の追ってだもの、生かしておいて良いことなんて一つもないわマリア姉さん」

 

(どうして…そんな顔をするの!?セレナ…どうして…)

 

マリアを見つめるその目には光はなくその顔も何一つ変わらない無表情であった。

そこにマムからの通信が入る。

 

「まもなくランデビゥーポスターに到着します。良いですね?」

「分かったわマム」

「……okマム」

 

カ・ディンギル跡地輸送機はそこに着陸する。調と切歌は隠れていた場所から動きだし、輸送機からマリアとセレナがやって来る。

 

「マリアとセレナ大丈夫デスか!?」

「…ええ」

「良かった…マリアの中のフィーネが覚醒したらもう会えなくなってしまうから…」

 

調はマリアに抱きつきそう言う。マリアはそんな調にあやすように言葉を発する。

 

「フィーネの器となっても私は私よ…心配しないで」

 

その言葉を聞いた切歌も同じくマリアに抱きつく。

 

「二人とも無事でなりよりです。さぁ追い付かれる前に出発しましょう」

 

その言葉に切歌は焦って言う。

 

「待って!マム!あたしたちペンダントを取り損なってるデスッ!このまま引き下がれないデスよ!」

「決闘するとそう約束したから、うッ!」

 

そこにマムの平手打ちが調の頬に当たり、調が悲鳴をあげる。

 

「マム!」

 

何かを言おうとした切歌の頬にも同じように平手打ちを当てる。

 

「いい加減にしなさい!!マリアも貴女達二人も!この戦いは遊びではないのですよ!」

「そのくらいにしましょう。まだ取り返しのつかない状況ではないですし、ね?それにその子達の交わしてきた約束、決闘に乗ってみたいのですが…」

 

 

 

 

 

 

 

「ノイズの発生パターンを検知!」

 

それと同時に二課内部にも警報が鳴り響く。

 

「古風な真似を…決闘の合図とは……!」

「位置特定、ここは!?」

 

藤尭はノイズの出現した場所に驚きの声をあげる。

 

「どうした!?」

「場所は東京都番外地特別指定封鎖区域!」

「カ・ディンギル跡地だとっ!?」

 

 

 

 

 

 

 

時間は夜四人は決闘の地であるカ・ディンギル跡地に足を運んでいた。

しかしそこにいたのはあの二人ではなくDr.ウェルであった。

 

「やろう!」

 

ウェルはソロモンの杖を使いノイズを召喚する。それを見た四人もそれぞれシンフォギアとロストライダーシステムを使う。

 

Balwisyall nescell gungnir tron(喪失までのカウトダウン)

Imyuteus amenohahakiri tron(羽撃きは鋭く、風切る如く)

Killter Ichaival tron(銃爪にかけた指で夢をなぞる)

「デビル!デビル!カオスデビル!」

 

それぞれが準備が完了し戦闘が始まる。

響は拳で、翼は剣で、クリスはガトリングガンで、カオスは蹴りと拳を使い次々と迫り来るノイズを倒していく。

 

「調ちゃんと切歌ちゃんは!?」

「あの子達は謹慎中です…だからこうして私が出張ってきているのですよ。お友だち感覚で計画に支障が出ては困りますので…」

「何を企てる!FIS!?」

「企てる?人聞きの悪い我々が望むのは人類の救済!」

 

Dr.ウェルはそう言うと天に浮かぶ月に向けて指を指す。

 

「月の落下にて損なわれる酷の命を可能な限り救い出すことだ!」

 

その言葉石動を覗く全員が驚く。

 

「月の公転軌道は各国機関が三ヶ月前から計測中!月の落下など結果が出たら黙ってなど!」

「黙っているに決まってるじゃないですか?対処法などあるはずのない厄災など……更なる混乱を招くだけですそのような不都合な真実を隠蔽するなど!!」

「まさか!それを知っている連中は自分達だけが助かる算段じゃないだろうな!」

「だとしたらどうします?貴女たちなら、対する私達の答えが……!ネフェリム!!」

 

それと同時にクリスの下からネフェリムが飛び出す。

 

「クリスちゃん!」

「雪音!」

「クリス!」

 

駆け寄った翼はクリスを抱えるがそこに糸を吐かれ身動きができなくなってしまう。

 

「クッ!このようなもので…!」

「人を束ね!組織を束ね!国を束ね!私達を守護する!ネフェリムはそのための力!」

 

ネフェリムが捕まったクリス達の元に駆け寄り食らおうとするが横から響とカオスの飛び蹴りにより大きく後方に吹き飛ばされる。更にそこに響はネフェリムの懐に入り、アッパーからの腹部に連続の蹴りを打ち込む。それでもネフェリムは物ともせずに反撃をして来るが響はその攻撃を避け更に拳を叩き込んでいく。

 

「ふむ、それにしても貴方も驚くと思いましたよカオス」

「おれ自身も月の公転軌道に何かしら変化がないかを個人的に調べていたからな、月が落下することは知っていた。」

「ならばなぜそれを言わなかったのですか?」

「言ったところでなにかなるか?」

「確かにそれもそうですね……それにしたってその力!その力は間違いなく人類救済のために振るうべき力!やはり貴方はこちら側(FIS)今からでも遅くありません貴方も人類救済のために!その力を振るいませんか?」

「魅惑的なお誘いだが俺は俺の方法でやらせてもらうDr.ウェル」

「そうですか…残念ですねその力があればどれだけの人類を救済できるか……」

 

その会話の後カオスは響とネフェリムの戦いを見ていた。響は腕のアーマードギアを展開し、強力な一撃をネフェリムに食らわせる。その一撃で飛び上がりながら吹き飛ぶネフェリム向けて追撃の一撃を放とうとするがDr.ウェルがそこにノイズを放つ。

 

「やらせるものか!」

 

しかしDr.ウェルの放ったノイズは召喚と同時にカオスがノイズに向けて飛び高速で殲滅する。

 

「ありがとうございます!」

「ッ!ダメだ!響!前を見ろ!」

 

響の見せた一瞬の隙はネフェリムが起き上がり響の近くに移動するまでには十分であった。響はとっさに振り向きと同時に拳を振るうがその先にはネフェリムの腹ではなく()()()であった。

ネフェリムは口をいきよいよく閉じ響の腕にかぶり付きその腕を食らった。

 

「えっ」

「立花ァァ!」

「ッ!貴様ァァァァァァァァ!Dr.ウェルゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!」

 

おびただしい血を流しながら唖然する響の前でネフェリムは食らった腕を見せつけるかのように生々しい音をあげながら租借していた。

 

「あ、あ、あ、ウワァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!」

 

 




次は一真怒りのネフェリム心臓抜きと謎の財団でお送りいたしま~~す♪(サ◯エ風)


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第五話 化け物と影で暗躍する組織

やぁゴジラコラボのガチャで機龍マリアが二体連続で当たって少し意気消沈気味の作者だ。皆はゴジラ奏は当たったかな?作者はダメだったよ………

そんなことより最新話です。どうぞッ!


ネフェリムは食らった響の腕を飲み込み、響は無くなった腕を押さえ座り込む。Dr.ウェルはその姿を見て喜びながら叫ぶ。

 

「いったァァァァァァァァァァァ!!!パクついたぁ!シンフォギアをぉ!これでェェェェェェ!」

 

それを輸送機のモニターから見ていた切歌は壁を殴りDr.ウェルに対して怒りを示す。

 

「あんのキテレツ!どこまで踏み外してやがるデスか!」

「ネフェリムに聖遺物の欠片を餌さと与えるって、そう言う…」

 

そう言って調はマムを見る。

マリアはその光景を見て、あの時セレナの手によって消えた子供達のことが頭によぎり、モニターから目をそらしそこを去ろうとするがマムに止められてしまう。

 

「どこにいくつもりですか?貴女たちに命じているのはこの場での待機です」

「アイツは…!人の命をもて遊んでいるだけ!こんなことが私達の成すべき事なのですか!?」

 

その問いにマムはなにも答えない。

 

「…私達、正しいことをするんデスよね?」

「間違ってないとしたらどうしてこんな気持ちになるの?」

「その優しさは今日限りで捨ててしまいなさい。セレナのように、私達には微笑みなどしつようないのですから…」

 

その言葉聞いたマリアは部屋を去りその後を追うようにセレナも部屋をあとにした。

 

フザケルノモタイガイニシロヨ、Dr.ウェル

 

その言葉をトリガーにカオスから目に見えるほどの怒りと殺気が溢れだし始める。Dr.ウェルは声にならない悲鳴をあげ、ネフェリムは進化を止め逃げ出そうとしているが恐怖で動けずにいた。遠くにいるはずのマリア達にすら恐怖を植え付けるほどの強烈なものだった。

 

「な、なんデスか…あのトンでもは……」

「…こ、怖いよマリア、セレナ、切りちゃん、マム……!」

「…私達は一体何を目覚めさせてしまったのですか!?」

 

その言葉を発したマムの顔は真っ青になっていた。

更にカオスの体は生々しい音をたて紫電が走り、後ろにあった翼の眼は無理矢理開かれ、カオスの顔にある複眼の真ん中は少し開かれ、その後ろにある大量の目が見え隠れしている。

 

「ッ!石動さんの回りにて未知のエネルギーが発生!」

「危険です!司令!」

「一体何が起こっているのだ……!」

「一体どうしたと言うの…!?」

 

二課ではカオスから発せられた殺気と共ににじみ出たエネルギーも検知され、混乱を招いていた。

カオスは無言で響に近づきドクターフルボトルを取り出し、カオスマムグナムに差し込み響の失った腕を再生させるが響は意識を失う。

そして逃げ出そうとしているネフェリムに向かって瞬時に近づきネフェリムの両足を粉砕し、膝をつかせ後ろから回し蹴りを食らわせ、ネフェリムはいきよいよく地面に叩きつけられる。そして腕を振り上げネフェリムの背中に突き刺した。

 

「グギャァァ!グギャァァァァァァァァァ!」

「止めろォォォォォォ!ネフェリムは新たな新世界において重要な存在!それをぉぉぉぉぉぉぉぉ!」

 

Dr.ウェルは叫びながら大型のノイズを放つが放つと同時に、カオスはネフェリムに腕を突き刺したまま背中の禍々しい翼を使いノイズを出現と同時に消し去る。

カオスはそのまま更に深々と腕をねじ込み、ネフェリムの体内から()()()()()()()()を抜き取る。

 

「ウワァァァァァァァァァ!」

 

それを見たDr.ウェルは発狂し、叫び続ける。

 

「どんな生物も心臓を抜き取れば死ぬと思ったが、どうやらお前は違うらしいな。だがどうでも良いことだ」

 

やっと口を開いたカオスの口からは感情の一切が籠っていない無機質な声であった。それを聞いた翼は自身の耳を疑う。

 

(あれは本当に石動さんなのか!?あの優しい石動さんなのか!?)

 

カオスはネフェリムの心臓をまるでゴミのように投げ捨て、ネフェリムに向かって今度は頭に先程と同じ、腕をねじ込む。ねじ込まれたネフェリムはただただビクビクと体を震わせるだけで抵抗はしていなかった。

それは誰の目から見てもネフェリムが既に死んでいることが分かるような動きであった。だがカオスはそれでも止めずにネフェリムの脳をかき混ぜ内側からネフェリムの亡骸を蹂躙していった。

そしてカオスは飽きたように腕を引き抜き、カオスマムグナムにを取り出し、スライドさせ足に禍々しいオーラと紫電を纏わせ亡骸のネフェリムの頭部に足を当てそのまま力を込めネフェリムの亡骸を大きな爆発と共に完全消滅させた。

そのエネルギーは凄まじく、翼達を捕らえていたノイズを爆風で粉砕するほどであった。

 

「あの姿は……一体どのデータにも存在しない姿、まるで内側から()()()が無理矢理出てこようとしているような姿、一体…ゴッホ!ゴッホ!」

「マム…!」

 

マムのおさていた手には吐血した血が付着していた。

 

(こんな時に……!)

 

しかしそれでもマムの咳は治まらなかった。

外でセレナと共にいたマリアの元に切歌からの通信が入っていくる。その通信はとても焦っていた。

 

「ねぇマリア!ねぇ!マリア!」

「マムの具合が……!」

「ッ!マム!」

 

外ではカオスによるネフェリムの完全消滅によって起こされた爆発により二人を拘束していたノイズが消え更に意識を失っていたクリスが目を覚まし、カオスの姿に言葉を失う。

その姿は先程より生物感が増しており、腕にあるパイプは脈打ち、翼は意識があるように揺れ動き、口元は開きかけ、背中には背骨が浮き出し、足はしっかりと足の指が確認できるようになっていた。

それを見たDr.ウェルは直ぐ様その場を逃げ出し、それを追おうとカオスは動き出そうとするが響の姿を見て、カオスマムグナムからボトルを引き抜き、変身を解除させ、響の元に近づき響を肩に担ぎ上げ二課に瞬間移動をした。

しかしあの姿を見たクリスはただただうわ言のように「嘘だ嘘だ」と言っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場所は代わり、輸送機内部

 

「「マム!」」

 

そこには胸元にすら吐血した血が付着しぐったりとしているマムの姿があった。

 

「マム!マム!しっかりして!」

「大丈夫なの!?マム!?」

「至急Dr.の回収をお願い!」

 

しかし切歌と調は言葉をつまらせながら答える。

 

「あ、あの人……デスか…?」

「応急処置は私でも出来るけれどやっぱりDr.に見てもらう一つ用がある!だから…!」

「わかったデス!」

 

切歌はDr.を探すために部屋を急いで出ていき調もその後をつける。

またセレナも同じようにDr.を探しに外に出る。

 

「マリア姉さん、私も探してくるね」

「えぇお願いセレナ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

二課では意識を失った響を治療室に運んでいた。

 

「響君…石動……」

 

弦十郎の隣では翼が顔を歪め壁を殴り付けていた。クリスはあの光景を目の当たりにし、別室で了子と一緒に精神を安定させていた。

石動は響を二課まで運んだあと直ぐ様姿を消し、それ以降一切姿を表していない。

 

「俺は、結局……アイツら(神話生物)と何ら代わりないのかよ……糞がッ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

あれから一時がたち響は治療室で目を覚ました。響がベッドから体を起こそうとすると胸の当たりに違和感を持ち起き上がり見てみるとそこには()()()()()()()()()()()()()がくっついていた。

響が触れると簡単にこぼれ落ち響は疑問の声をあげる。

 

「へぇ?…かさぶた?」

 

 

 

 

 

あれから翌日二課ではDr.ウェルが言っていた月の落下について各国に問い合わせていた。

 

「米国からの協力を煽るべきではないか?」

「米国からの情報の信頼性が低い今、それは考えられません」

 

モニターには月の落下にてどれだけの被害が出るかなどが写し出されている。

 

「状況は一刻を争います。まずは月軌道を算出するのが先決です」

「独断は困るといっているだろ!」

「まずは関係省庁に根回ししてからそれから本題に入っても遅くない」

 

場所は代わり二課にある映像水槽の前そこで翼と弦十郎が響の胸から出てきた黒いかさぶたについて話していた。

 

「これは…」

「メディカルチェックの際に採取された響君の体組織の一部だ」

 

更に弦十郎は一命のレントゲン写真を翼に見せる。そこには心臓にあるガングニールから全身に線が行き渡っていた。

 

「胸のガングニールが…」

「見に纏うシンフォギアがエネルギー化と再構築を繰り返していった結果、体内の侵食スピードが進んだのだ」

「生体と聖遺物が一つに溶け合って…」

「適合者を超越した響君の爆発的な力の源だ」

「この融合が立花の命に与える影響は……」

「遠からず死に至るだろ」

 

それを聞いた翼は手が震えさらには声も震えていた。

 

「立花…死、死ぬ?…バカな…」

「そうでなくてもこれ以上の融合状態が進行してしまうと、それは果たして人として生きていると言えるのか…皮肉なことだが先の暴走時によって我々では知り得なかった危険が明るみに出たわけだ。それとこれも見てくれ」

 

そう言って弦十郎は映像を切り替え一つの映像を流す。

そこには常に無表情でローブの者達を射殺し最後には日を放つ、石動の姿があった。

 

「こ、これは……一体、何かの冗談ですよね?」

 

弦十郎は無言で首を横に振る。

それを見た翼はその場で力なく座り込む。

 

「…これはとある放火事件の際に回収された破損したスマホを回収、データを抜き取ったものだ。この放火事件には元々聖遺物が関わっているとされ我々が調査していたものだ。だが突撃する前日の夜放火事件が起きた。そしてデータの中にあった映像に…石動が中で人を殺している映像が混じっていた。この事を知っているのは俺と了子君の二人だけだ。この事はお前や響君、クリス君にも伝える予定だが言語道断で頼む。」

 

翼は立ち上がりしかしうつ向いて弱々しく返事を返した。

 

「…はい、それとなぜこの事を…?」

 

弦十郎は少し間をおいて答える。

 

「この事は今回のあの姿に関係することだと思ってな。それにこの事はいつか伝えなくてはならないことだからな」

 

 

 

 

 

 

その頃、Dr.ウェルはソロモンの杖をつきながらカ・ディンギル跡地から逃げようと崖を下ろうとするが足を踏み外し崖を滑り落ちていく。

 

「ウワァァァァァァァァァ!」

 

Dr.ウェルがかけから滑り落ちその衝撃で落としたソロモンの杖を拾うとするとそこに黒の服をき、手には布に包まれた()()()()()()()()を脇に抱え片方の手に大きくX()()()()()()()()()()()()()()()()()()()を持っている男がいた。

 

「な、何者だお前は!」

「我々は貴方を手助けしたいと思っているものです」

 

その男は柔らかな口調で答える。

 

「我々の名は()()X()我々には現在、石動一真またの名をハオス・ナイフートシェエと呼ばれている貴方方の敵である()()()()()()()()()の存在が邪魔で邪魔で仕方がありません。それに我々は貴方が英雄になる手助けをしたいと思っております」

 

Dr.ウェルは疑問の顔で更に質問する。

 

「何が目的ですか?」

「そのような邪悪な思いはありません。それに貴方が我々の力で英雄になれば我々の名は大きな物となります。そこで貴方にこれをお渡ししたいと思いこうして貴方を探し出しました」

 

そう言って男はアタッシュケースを開け中にある、()()()()()()()()()()更に()()()()()()()()()()()()をDr.ウェルに見せる。

 

「こ、これは…一体……」

「この力があればあの忌々しき仮面ライダーを越えることができます。これの名はそれぞれビルドドライバー、ハザードトリガーそしてタンクフルボトルです。この力と貴方の持つソロモンの杖、ネフェリムがあれば貴方は完璧な英雄になることができるはずです。どうですか?」

 

Dr.ウェルは口角を大きくあげその提案に頷いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、石動は町を一人で歩いていた。

石動は顔を下に向き、ポツリポツリと歩いていたが遠くで爆発音と煙が見えた。

 

「まさか!Dr.ウェル!!」

 

そう言って石動はその場所にめがけてスマホを取り出しバイクに変形させその場に急ぐ。

しかしその場には、Dr.ウェルと石動にとって最も触れてはいけない逆鱗に触れるものが有ることを石動は知るよしもなかった。




ええ、そうですよ。皆さんご存じメタルビルドそしてあの、財団Xが参戦です。そして黒の服を着て、それでいて仮面ライダービルドに関係がある人物は!?
まぁ察しのいい人は気づくかも?


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第六話 形成される兵器

どうも資格勉強中にプラモデル作りの楽しさに気付いてしまいそろそろヤバイと感じ始めてきた作者です。
今回はついにヤベッーイヤツが登場しますよ~~


石動がたどり着くとそこにはシンフォギアを纏った響がDr.ウェルの出したノイズと戦っていた。

そこに石動はカオスマムグナムでノイズに向けて響に当たらないように銃弾をばらまきノイズを破壊する。

 

「石動さんッ!」

「すまない、遅れた。響後ろに下がっていてくれ」

「どうしてですか!?」

「その体で戦い続ければ手遅れになる。だからだ、それにお前も気づいているんだろ?」

「……分かりました」

「すまないな響」

 

石動はカオスマムグナムにロストライダーシステムとデビルカオスボトルをセットしスライドさせすると、体が宇宙色の霧に包まれ、霧の中から二つの歯車とパイプが飛び出し、カオスマムグナムを腰にあるホルダーに戻しカオスマムグナムから音声が発せられる。

 

「ロストライダーシステム!デビル!」

 

「エボリューション!」

 

「Are you ready?」

 

「変身」

 

すると歯車が回り始めパイプが巻き付き変身が完了する。

 

「デビル!デビル!カオスデビル!」

 

しかしそれを見たDr.ウェルは恐怖するどころか不気味な笑みを浮かべる。

 

「フヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ!それではこの力を試してみるとしましょう!」

 

そう言ってDr.ウェルはXの文字が入った銀色のアタッシュケースを開け中にあるベルトとトリガーそして黒いタンクフルボトルを取り出しベルトを腰巻きつける。

それを見たカオスは驚愕と怒りの混じった声をあげる。

 

「何故、それを持っているDr.ウェル!」

「フヒヒある男から貰ったんですよ!貴方を殺すために!」

 

そしてDr.ウェルはベルトにトリガーを付けボトルをセットする。

 

「ハザードオンッ!」

 

「タンク! タンク!」

 

そしてDr.ウェルはベルトについているハンドルを回しそこから独特な音がけたたましく鳴り響き機械音がなる。

 

「ガダガダゴットン!ズッタンズタン!ガダガダゴットン!ズッタンズタン!」

 

「Are you ready?」

 

「変身ッ!」

 

「アンコクトロールスイッチ!ブラックハザード!」

 

「ヤベーイ!」

 

そしてDr.ウェル後ろと前に黒く分厚いフレームが出現し、Dr.ウェルはそれにプレスされ更にフレームが吸収される形でDr.ウェルはメタルビルドに変身する。

その姿を見たカオスそして響は目を見開き、カオスは見たことの無い姿に驚く。

 

「えっ!」

「何だ!?そのビルドは!」

「アハハハハハハハ!これこそが僕の!英雄の力ッ!素晴らしい!これさえあれば!僕は!!」

 

そう言ってカオスに向けて走りだし強烈な蹴りを腹に当てる。

 

「ガアッ!」

 

その一撃でカオスは吹き飛ばされ後方にいた響の場所まで吹き飛ばされる。更に近づきカオスの顔をつかみトリガーのボタンを押しハンドルを回し始める。

 

「マックス!ハザードオン!」

 

「ガダガダゴットン!ズッタンズタン!ガダガダゴットン!ズッタンズタン!」

 

「レディゴー!」

 

「ハザード!フィニッシュ!」

 

フィニッシュと同時にカオスの頭部に強烈な電流が流れカオスは強制変身解除されてしまい、さらに石動は意識を失ってしまう。

 

「ガァァァァァァァァァァァァァ!!!」

「石動さん!」

「アヒャハハハハハハハハハ!素晴らしい!素晴らしい!素晴らしい!これの力は間違いなく僕のために!」

 

さらにDr.ウェルが石動に完全に止めを刺すためにもう一度トリガーに手をおいたときに後ろから調と切歌がDr.ウェルを止める。

 

「Dr.探した」

「早く帰ってマムを治療するデース!」

「チッ!まぁ良いでしょう。殺すのは次の機会にしておきますか」

 

そう言ってDr.ウェルは変身を解きと切歌、調は異端技術によって見えない輸送機から落ちてきたロープに捕まり去っていった。

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

二課治療室

そこに気絶した石動が運び込まれていた。

 

「なぁ!おい!フィーネ!一真は無事なんだよな!?」

 

その問いに了子は下を向きポツリと答えをいった。

 

「……少なくとも彼の食らった電流は、常人しかもシンフォギアを纏っていたとしても脳に致命的な障害が残りかねないものよ」

 

それを聞いたクリスは膝から崩れ落ち、翼は口を押さえ響は唖然とする。

しかしそこに気絶した石動が目覚めたと通信が入る。

 

「ッ!それは本当なの!?」

「…どうしたんだよフィーネ」

「みんな聞いて!彼が目覚めたわ!!」

「それは本当か!」

「ええ!本当よ♪」

 

それを聞いた装者達は石動のいる治療室に走って向かっていった。

 

「「「「大丈夫/か/ですか/なのか!?」」」

「ああ、すまない目覚めたばかりで頭に響く。頼む静かにしてくれ」

 

そう言って石動は頭を押さえ、ベットに倒れ込むように元に戻る。

 

「本当に大丈夫なんだな?」

「ああ、と言っても今日中は戦前復帰は無理だがな。糞、こういう時はこの体に感謝しないとな

「ん?今何か言ったか?」

「いや気のせいだろ?」

 

それから翌日、石動は戦前復帰しようとしたが皆に止められ無理矢理休暇にされてしまい、適当にドライブと散歩に出掛けていた。

 

「ああ~~どうしてこうも休暇中はやることがないんだろうかな~~」

 

そう言いながら石動は解体途中の場所のとなりでバイクを走らせていた。

するとその解体途中の場所の中に調と切歌がいるのを発見し、二課に連絡しようとしたとき二人のとなりあった鉄のパイプに調がバランスを崩しぶつかり、それにより上にあったパイプが振動により崩れ落ち二人にのし掛かろうとしていた。

 

「なっ!危ない!!」

 

そう言って石動は駆け出し二人の上に覆い被さりパイプが石動の体にぶつかり更にその内の一本が横腹に突き刺さってしまう。

 

「グッ!……おい、二人とも無事か?」

 

それを見た調と切歌は顔を青くする。

 

「私達より自分のことを心配するデスよ!」

「だ、大丈夫…なの?」

「ああ、心配するなこの程度…!グッ!慣れてるからな」

 

そう言いながら石動は横腹に突き刺さった鉄パイプを引き抜き、その傷跡はネビゥラスチームガンにドクターフルボトル入れそれを使い瞬時に修復される。

それを見た調と切歌は驚愕しながらも石動を警戒し、ギアを握りしめ戦闘準備をする。

 

「今ここでやるデスか?」

「いや、やるつもりはない今回のことはお互い見なかったことにしよう」

「何故デスか!」

「そんなに戦いたいのか?俺は無理矢理と言えども休日だからな。それに戦うの嫌だろ?」

 

その言葉に調も切歌も答えようとしない。

 

「黙秘は肯定と受け取るぞ。それにまぁ見るからに買い出しとわかるし、何よりそちら側にいるセレナが怖いからな…」

「?何故デスか?」

「まぁ…理由としては会うたびにあんたら側に来い来いとうるさいし、何より目、がな…」

「「あぁ……/デス」」

 

その言葉に二人も納得する。

 

「分かったデス、今回のことはお互い見なかったことにするデス!」

「よし!じゃあ気よ付けて帰れよぉ」

 

そう言って石動はバイクに乗り込みまたドライブを開始した。

 




今回かなり短くなっちゃった…ともあれ第六話でした。それでは次回もお楽しみ!


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第七話 米国の策略

皆さんゴジラコラボが終わりクリスマスになりました。
今回のクリスマスキャラは、キャロルとガリィでしたね。
ところで皆さんゴジラ奏さんは当たりましたか?作者は確定を引こうとし、ログインしようと思ったらメンテナンスそして、ログインしてみたらクリスマス
久々に絶望を味わいました。


石動宅その地下

 

そこには、石動の研究室そして開発室を兼ねた部屋があった。

石動は帰宅後、直ぐ様地下に籠っていた。

その部屋は了子が見れば、驚愕するような異端技術の塊であった。

その部屋の中心、そこには赤と青、金と様々な色でカラフルに塗装された物であり、一般人が見ればただの悪趣味な色のドライバーが様々な計器に繋がれ、石動の近くにあるモニターには彼の生体データとドライバーのデータが写し出されていた。

更にドライバーの近くには()()()()()()()()()()()()()()が同じく様々な計器に繋がれ、モニターにそのデータが写し出されていたが今度は石動のデータではなく()()()()()()()()()()のデータが幾つも写し出されていた。

 

「フゥ……」

 

石動は一息つき、近くにあったコーヒーの入ったコップを持ち一口飲み、モニターを見つめる。

石動の見たモニターにはボトルや、ドライバーとは違い、一つの新たなドライバーの設計図が写し出されていた。

 

(出来ればコイツを使わずに済んで欲しいな)

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

「デタラメ、だと?」

 

二課ではF.I.Sの装者がいっていた月の落下についての情報を探っていた。

しかし結果は散々な物であった。

 

「はい、NASAが発表している月の公転軌道には僅かながら差異があることを確認しました」

「誤差は非常に小さな物ですが、間違いありません。そして…」

 

二課の大型のモニターに地球とその回りを回る月が写し出される。

 

「この数値のズレがもたらす物は…」

「ルナアタックの破損による月の公転軌道のズレは今後、数百年の間は問題ないと言う米国政府による公式見解を鵜呑みには出来ないと言う事か」

 

弦十郎はDr.ウェルのいっていた事を思い出し、冷や汗を垂らす。

 

「やはり、遠くない未来には落ちてくるからこそF.I.Sは動いていた訳だな」

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

場所は代わり、東京スカイタワー

 

そこにマリアとマムが来ていた。マリアはマムを運ぶ途中マムの言った事を思い出していた。

 

『貴女にはこれ以上新生フィーネを演じてもらう必要はありません』

 

「マム、あれはどういう…?」

「言葉道理です。私達がしてきたことはテロリストの真似事に過ぎません。真になすべきことは月がもたらす最悪の被害をいかに押さえるか?違いますか?」

「つまり、今の私達では世界を救えないと?」

 

マリアはマムを運び、会議室のような場所に到着する。

そこには黒服を着たアメリカ人達が待っていたようにいた。

 

「マム、これは…?」

「米国政府のエージェントです。講話を持ちかけるため私が招集しました」

「講話を結ぶつもりなの?」

「Dr.ウェルには通達済みです」

 

そう言ってマムは一人で車イスを操縦し、窓際付近に移動する。

 

「さぁ、これからの大切な話をしましょう」

 

 

 

――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

同時刻、東京スカイタワー内部にある水族館

 

 

そこに響と未来が来ていた。

回りは少し騒がしく、皆が皆、誰かと一緒に魚を見に来ていた。そんな中に響は一人、ポツンと一人でいた。そこには一緒に来ているはずの未来の姿はなかった。

そんな中、響は二課の病室で自身の命が危うい事を聞かされ更に、先輩である翼から泣きながらに言われたことを思い出していた。

 

(死ぬ…戦えば死ぬ考えみれば当たり前のこと

でもいつか麻痺してしまってそれは遠いことだと錯覚していた。戦えない私って、誰からも必要としない私なのかな?)

 

そんな事を思っていた、響の頬にミカンの缶ジュースを当てる未来がいた。

集中していたこともあり、響は大声でビックリしてしまい、驚いた他のお客が響の方を見ていた。

 

「大きな声を出さないで」

「だ、だだだだだってぇーこんなことをされたら誰だって声が出ちゃうって」

「響が悪いんだからね」

「私?」

 

そう言って響は自身を指差す。

 

「だって、せっかく二人で遊びに来たのに、ずっと詰まらなそうにしてたから…」

 

そんな未来の言葉に響は困ったように未来に謝る。

 

「あ~……ゴメン」

 

しかしすぐに気分を変えいつもの陽気で元気な響に戻る。

 

「心配しないで~今日は久しぶりのデートだもの♪楽しくないはずがないよっ♪」

「響…」

 

しかし未来はそんな響を見て、弦十郎に言われたことを思い出した。

 

『君の側で穏やかな時間を過ごすことだけが、ガングニールの侵食を抑制出来ると考えている』

 

「デートの続きだよ♪せっかくスカイタワー!まるごと楽しまなきゃ!」

 

そう言って響は未来の手を取り、引っ張っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

同時刻、スカイタワー

 

そこでマム達と米国政府のエージェントによる講話が終了し、マリアの手から米国政府のエージェントの手に異端技術の情報が入ったSDカードが渡される。

 

「異端技術に関する情報、確かに受けとりました」

「取り扱いに関しては別途私が教授します。つきましては…」

 

マムが何かを言いかけた時、エージェントの一人がマム達に向かって拳銃を構える。

 

「マム!」

 

更に残りのエージェント達も同じようにマム達に向かって拳銃を構える。

 

「貴女の歌よりも、銃弾は遥かに早く躊躇なく命を奪う」

 

その表情は嘲笑うかのような顔であった。

 

「クッ!」

「初めから、取引に応じるつもりはなかったのですか」

「必要な物は手に入った後は不必要な者を片付けるだけ」

 

しかしエージェントの隣の窓から飛行型のノイズが接近し、エージェント達に覆い被さり炭素転換する。更に残ったエージェントの頭上から貫通してきたノイズが次々と現れる。

 

「誰も彼もが好き勝手なことばかり…」

 

ノイズを出現させた張本人であるDr.ウェルはスカイタワーがよく見える場所から優雅に飲み物を飲みながらその光景を見ていた。

 

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

 

 

スカイタワー襲撃から約三十分ほど前、スカイタワーと遠く離れた場所

そこは回りがただの住宅街でありその住宅街を二、三台ほどの黒いトラックが並んで走っていた。

 

「彼方では既に講話が始まったそうだ。此方も作戦を開始する」

「「「了解」」」

 

運転手である一人の男が同じく乗っている三人の男に確認をとる。

四人の見た目は明らかに日本人ではなく、更に武装までしておりこれから戦争に行くと言われた方が納得するような見た目であった。

 

そして残りの2台に乗っている人達も同じであり、トラックは回りからは中が見えないように特殊な加工が施されていた。

トラックは住宅街をある程度進むと一つの一軒家の目の前で止まった。

その家は他の家に比べればかなり大きい方であり、モダンなデザインであった。しかし何故彼らがこの家の目の前で止まったのかは謎であり、トラックの中では運転手の男が手にあるスイッチを押し、それと同時にトラックから男達が飛び出し、一軒家に……石動一真の家に突入していった。

 

その頃石動は突如と使えなくなった電子機器に驚きはしなかったが、その後の扉を破られる音を聞き、目を細める。

 

「…まさか」

 

そう言って石動はパソコンを操作し、家の中にあった小型のカメラを起動するが直ぐ様砂嵐なるが、一瞬見えた男達を見て一つの結論に達する。

 

「米国の犬どもか…相変わらずあの国はいちいちやることが派手なんだよ」

 

そう言って石動は椅子から立ち上がり、自身の研究室兼開発室を後にした。

 

 

 

「俺達の目的はフィーネもとい櫻井了子の助手である石動一真の確保だ。生きていれば例え手足が無くても良いそうだ」

「楽ですね。今回の任務は」

「油断はするなよ。仮にもあのフィーネの助手であった男だ。どんな異端技術があるか検討もつかない。くれぐれも警戒を怠るなよ」

 

恐らく部隊の隊長である男が部下と話ながら地下へと続く階段を降りようとしたその瞬間、先程まで話していた隊員の首が血を撒き散らしながらまるでスーパーボールのように飛び、壁に肉が当たる嫌な音をあてながらコロコロと転がり、隊長の足にぶつかり首だけの隊員がこちらを見つめる。

 

「なっ!?全員!辺りを警戒しろ!ヤツは既に近くにいる!」

「確りと上も見なければね?」

 

驚きの声を上げながら、隊長が天井を確認するとそこには物理法則を無視し、天井をまるで地面かのように立っている石動の姿があった。

石動は直ぐに天井から地面に戻り、その手には隊員の首を飛ばしてあろう、血のついた大型のマチェットを持っていた。

 

「おいおいどうした?お前達は誇り高い、アメリカ軍人だろ?高々一人だろ?何を怯えていんだ?」

「き、貴様!何時からそこにいた!?」

「何時?()()

「なっ!?何を訳の分からないを!」

「おいおいそんなことよりさっさと撃ったらどうだ?そのご自慢の銃でな?」

「きっ貴様!全員!射撃用意!撃て!ただし殺すな!」

 

その声と同時に一斉に射撃が開始され石動の手足は文字通り蜂の巣になり、とても見ていられるような状態ではなかった。

 

「フッ!所詮この程度か…手足を切り落とし、止血しろ!連れていく」

 

隊員は石動の手足を切り落とすために近づきナイフを手に当てようとしたとき

 

「ちゃんと確認しないとな?それに手足じゃなくて頭を狙えばよかったのにな?」

 

それと同時にぐちゃぐちゃになった手で隊員の手を握り、引き寄せ、心臓付近に手を差し込みそのまま心臓をえぐりだす。

更にそのまま起き上がり、近づいてきた隊員をナイフとマチェットを使い、舞うように首を掻き切る。

その光景を見た他の隊員と、隊長は自身の目を疑うが血の放つ嫌な匂いがこれが実際に現実で起きていることだと無理やり認識される。

更に錯乱した隊員が石動に向けて銃を構える。

 

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

しかし石動は発射より先にナイフを投げ、喉に突き刺さる。

それを見た隊長は残った隊員に銃を構えるように指示を出し、石動を射殺しようとするが、当たることはなく、次々と隊員達が殺されるか身動きを取れなくしていく。

最後に隊長の足の腱を切り、身動きを取れなくし、額に銃を突きつける。

 

「さぁ俺の質問に答えてもらうぞ?」

「だっ誰が貴様のような悪魔なんぞに!」

「…悪魔か、だったら悪魔らしくしなくちゃな?」

 

石動は腕から機械のような触手を生やし、生き残った隊員に突き刺す。すると刺された隊員は苦しそうに首をかきむしり、眼は裏返り、口から泡を吹き出し悶え苦しみながら光の粒子となり、消えていった。

 

「ヒッ!?」

「さぁさぁ質問に答えなかったら次々と生き残った隊員達全員死んじまうかもなぁ?」

 

石動は次々と触手を突き刺し生き残った隊員達を光の粒子のようになり、遺体すら残さず消していった。

そして残りが二人になると隊長は声を上げた。

 

「わっわかった!だからこれ以上仲間を、同胞を殺さないでくれ!」

「よし、だったら質問するぞ?」

 

そうして石動は隊長から様々な事を聞き出し、最後に生き残った二人の隊員に触手を突き刺し消した。

 

「なっ何故だ!何故!殺さないのではないのか!?」

「俺が一言でも生きて返すなんて言ったか?そもそも俺を捕らえに来たんだ。死ぬくらいの覚悟をしなくてはな?じゃあ、Chao♪」

 

最後に石動は隊長に触手を刺し跡形もなく消し去った。

 

「さぁて、クリスが帰ってくる前に綺麗にしなくてはな?」

 

石動のいた場所は辺りが一面血まみれになっていた。

そして石動の顔は常に無表情であった。

 

しかしそこに通信が入る。

 

「どうした?」

『大変だ!スカイタワーがノイズによって襲撃された!』

「ハッ!?待て!直ぐに向かう!」

 

石動はその場を一瞬にして元に戻し、その場から瞬間移動した。

 




いやぁかなりと言うか後半がほとんどオリジナルになってしまった。
それと始めに出てきたドライバーは皆さんの想像道理の物です。えぇあの不味いコーヒーしか入れれない地球外生命体のドライバーです。


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第八話 鏡に照らされた陽だまり

最近友達の運が良すぎてそろそろ何か大きな事故に遭うのではないかと少し心配な作者です。
そんなどうでも良いことはさておき、最新話です。どうぞ!


石動が家から瞬間移動し、スカイタワーが見える場所に来た時、スカイタワーの展望室から大きな爆発が起こる。

 

「ッ!クソッタレがぁ!!」

石動は更にその場から瞬間移動し、スカイタワーの下に到着する。

そこには纏うなと言われていたガングニールを纏い、爆発した展望室を絶望した顔で膝をつき見上げる響の姿があった。

 

「何故ギアを…!」

「未来が…未来が…何で、こんなことに…」

 

石動はその言葉と姿を見て顔を歪める。

 

「まさか…!」

 

響はそのまま泣き出し、ギアが解除される。しかしそんな響を狙い、飛行型ノイズが次々と動くことのできない響に突き刺さろうとするがクリスの赤い矢が響の頭上にいたノイズを貫き更にその他のノイズを翼が切り裂く。

 

「デビル!デビル!カオスデビル!!」

 

 

更に響の前方にいたノイズをカオスがカオスマグナムを使い撃ち抜く。

 

「立花!」

「そいつは任せた!」

 

更にクリスは飛び上がり体制を整え、向かってくる飛行型ノイズに対して腰の装甲を展開し、ミサイルを射出する。

 

「MEGA DETA PARTY」

 

クリスはノイズを攻撃を避けながら反撃する。

 

(少しずつ何が狂って壊れていきやがる。私の居場所を蝕んでいきやがる!)

 

「BILLION MAIDEN」

 

更にアームドギアを巨大なガトリングガンに変形させ飛行型ノイズを次々と撃ちまくる。

 

(やってくれるのは何処のどいつだ!お前か!お前らか!)

 

クリスは移動しながら更にノイズを殲滅していく。

 

(ノイズ!あたしがソロモンの杖を起動させてしまったばっかりに!…何だ、ノイズはあたしのせいじゃねぇか。あたしは)

 

「もう逃げない!」

 

クリスは叫びながら肩から大型のミサイルを展開し空にいる大型の飛行型ノイズ2体に撃ち込む。

 

「MEGA DETA FUGA」

 

全てのノイズを殲滅したクリスは完全に息が上がっていた。

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

クリス達がノイズを殲滅したスカイタワーはノイズの手により、悲惨なことになっていた。

 

「米国政府が?」

「間違いありません。F.I.Sと接触し交渉を試みたそうです」

「その結果がこの惨状とは。交渉は決裂したと考えるのが妥当か」

「ただ、どちらが企てようと人目につくことは極力避けるはず」

「F.I.Sと米国政府が結び付くのを良しとしない第三の思惑が横上を破ったか」

 

弦十郎と緒川はスカイタワーで起こったことについて情報を交換しあっていた。

 

 

 

 

 

 

場所は代わり二課の車の中そこに響がいた。

しかしいつもとは違い、元気を完全に失っていた。

 

(やっぱり、見放さなきゃよかったんだ。未来と繋いだこの手だけは…!)

 

「温かいものどうぞ」

 

そう言って響に友里が紙コップに入った飲み物を渡す。

 

「少しは落ち着くから」

 

響はそれを受けとるが陽だまりを失ったショックに耐えきれずに泣き出してしまう。

 

「響ちゃん…」

「私にとって温かいものはもう…」

 

その頃石動は一人自身の無力さに怒りを爆発させていた。

 

「何が!仮面ライダーだ!仲間の親友を守れずに!あの日と同じようにならように!力を欲したのに!結果がこれか!!自身の無力さに!慢心に!反吐が出る!!!」

 

石動は行き場のない怒りをただひたすら誰もいない場所で撒き散らしていた。

 

(もうこれ以上仲間を、家族を大切なものを失ってたまるか…!)

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

 

 

あれから翌日二課で響に壊れた通信機が弦十郎から手渡される。

 

「これは…?」

「スカイタワーから少し離れた地点より回収された未来君の通信機だ」

「発信記録を解析した結果、破損されるまでの数分間ほぼ一定の速度で移動していた事が判明した」

「え…?」

「未来君は死んじゃいない。何者かによって連れ出され拉致されていると見るのが妥当だが…」

 

それを聞いた響が弦十郎に飛びかかりそうな行きよいで聞く。

 

「師匠…!それってつまり!」

「こんなところで呆けている場合じゃないってことだろうよ!」

 

弦十郎は響に近づき頭を撫でる。

 

「さて!気分転換に体でも動かすか!」

「ハイッ!」

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

場所は代わり何処かの海沿いの鋪装された道そこを響、翼、クリスそして弦十郎と石動が並んで走っていた。

弦十郎は更にあの英雄事故を歌いながら走っていた。

 

「何でオッサンが歌ってんだよ…!てかそもそもこれなんの歌だ?」

「これはな?かなり有名で名前は知らなくとも聞いたことならある人が大半の"英雄事故"だ」

「そもそも何で一真もいるんだよ!」

「いや~~最近研究開発とあまり体を鍛えていなかったからな?この際参加したんだ」

 

(そうだ!うつ向いてちゃダメだ!私が未来を助けるんだ!)

 

とうの響は何か決意を抱き、弦十郎と一緒に歌い始め、それを見た石動は少し安心した顔で走り始めた。

 

 

今回の訓練は時に小さなコップに逆さまの状態で、持ち上にあるバケツに入れたり、縄跳びをした更に頭と太もも、両腕に先程と同じくコップを載せ、バランスをとったり、冷凍庫で吊るされた肉をサンドバッグの代わりに叩いたり

生卵を三個一気飲んだりかなりきついものであった。

因みにクリスは完全に疲れきっていた。

 

「な、何で一真は全然疲れていないんだよ…!」

「イヤイヤもっと辛いものを想像していな?何せあのOTONAの修行だからな、てっきり人をやめなければ無理なものかとばかり…」

 

そして弦十郎は思い出したように石動に話をふった。

 

「良し!では石動ッ!後は頼んだ!」

「任された」

「?一体どう言うことですか?」

「これから響以外の二人には俺と全力で戦ってもらう。これはお前達が響が居なくともF.I.Sに対抗するためギアを纏った状態での訓練だ。今回の訓練には現在のギアを纏った状態での全力がどのくらいか?と言うものも含まれている。計測は二課にいる了子だ」

「ハ~イ♪」

「それじゃあ二人とも俺の手を握ってくれ。後響は二課でできる範囲で計測の手伝いをしてくれ」

「ハイッ!分かりました!」

 

二人は言われるまま石動の手を握り、石動は二人が握ったのを確認するとその場から瞬間移動した。

 

石動が瞬間移動した先は辺り一面何もない平らな場所であり、いくら暴れても大丈夫なような場所であった。

石動は懐から計測器一式を取り出し、セッティングし二人に準備が良いかの確認をとる。

 

「Are you ready?」

「大丈夫です」

「あたしの方も大丈夫だ!」

「それじゃあ行くぞ?」

 

石動は確認が終わるとカオスマグナムにボトルをセットし、変身する。

 

「ロストライダーシステム!デビル!エボリューション!」

 

不気味な変身待機音が鳴り響き、石動の体を宇宙色の煙が包み込み、化け物の体に変化し更に金色の歯車が2つ飛び出し、後を追うようにパイプが飛び出し歯車に突き刺さる。そしてパイプの中を紫色の液体で満たされ、機械音が鳴り響く。

 

「Are you ready?」

 

石動はその機械音に返答する。

 

「変身」

 

すると歯車が回転し、パイプが巻き付き変身が完了する。

 

「デビル!デビル!カオスデビル!」

 

それを見た二人も各々のギアを纏いそれぞれの準備が完全に完了する。

 

「ああ、それと今回の訓練は先程と言ったようにお前達の本気を知るためでもある。だから……殺す気でこい

 

その瞬間、カオスは普段の優しそうな雰囲気ではなく明らかな殺意を込めたものに変化する。

 

「な、なんだこの雰囲気は!」

「本当に、一真の雰囲気かよ!」

「これから俺はお前達に本気でやる。だから、仲間だと腹をくくっていると死ぬぞ?

 

その瞬間カオスは常軌を逸した速度で二人に近づき、翼の腹を殴り、吹き飛ばす。

 

「ッ!クソッタレ!」

 

クリスはアームドギアであるクロスボウを構えるがそこにはカオスの姿は一切なく、クリスの後ろから蹴りが迫りクリスは避けきれず当たってしまい吹き飛ぶ。

 

「……オセェもっと反応速度をあげろ!それとも死にたいのか?次はちゃんと反応して見せろ装者」

 

カオスは瞬間移動を多用しながら距離を積めたり、逆に距離をおきカオスマグナムで段幕を張る等いった近遠を使い分けながら戦っていく。

しかし装者は先程よりは反応しているがどんどんボロボロになっていく。

 

二課では計測をしているが友里や藤尭、了子は目をそらし、響は弦十郎にやめさせるように訴えかけていた。

 

「止めてください!このままじゃ!」

「分かっている!だがな止めることはできやしない…!」

「どうしてですか!」

 

弦十郎は黙ってしまうがこの事がどうしても必要なことであり、弦十郎が嫌う非人道的事をしていることは気付いている。

そもそもこれを持ちかけてきたのは石動であり、それを話していた石動は顔を歪めその目は様々な感情が渦巻いていた。

 

(石動、お前は一体何を体験してきたんだ……)

 

「クソッ!」

 

弦十郎はなにもできない自身の無力さを拳を作り自身の机に当たりながら呪った。

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

訓練は終了し、ボロボロになった二人を石動は顔を歪めながら治療していた。

 

「すまなかった。全力を出させるにはこうするしか方法が見つからなかったんだ…本当にすまない!」

「大丈夫です。私達も自身の限界を知るにはちょうどよかったので、しかし本当に怖かった…」

「………すまん」

 

その場には何とも言えない微妙な空気が漂っていた。

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

あの地獄の訓練が終わり、仮設二課内でノイズの出現を意味する警報が鳴り響く。

 

「ノイズのパターンを検知!」

「米国所属艦艇より応援の要請!」

 

そしてスクリーンに米国の艦艇が写し出される。

 

「この海域から遠くない、急行するぞ!」

「応援の準備に当たります!」

「翼さん!私も…」

 

しかしそれはクリスに止められる。

 

「死ぬ気かお前!此処に居ろって、な?お前はここから居なくなっちゃいけないんだからよ、頼んだからな」

 

そう言ってクリスは翼の後を追う。

 

「響、お前の命はもうお前一人じゃない。だから無茶はするなそれにあれくらい俺達だけでなんとかなるさ♪」

 

石動は響の頭を撫でながら石動も二人の後を追った。

 

米国所属の艦艇の上ではノイズと、アメリカ兵が戦っていたがノイズに現代兵器は効かずに次々と炭素転換されていく。

 

それを見ているマリアは血が出るほど下唇を噛み、調の問いにも答えなかった。

 

「こんなことがマリアの望んでいることなの?弱い人たちを守るために本当に必要なことなの?」

 

調は一人輸送機の扉を明け出ようとする。

 

「何をやってるデスか!?」

 

切歌はそんな調を止めようとする。

 

「マリアが苦しんでいるなら私が助けてあげるんだ」

「私もついてく」

「ッ!セレナまで!」

「私もマリア姉さんが苦しんでいる姿は見たくないから」

 

二人はそのまま輸送機からノイズと戦っているアメリカ兵達の上空に飛び出す。

 

「調!セレナ!」

 

Various shagana tron(純心は突き立つ牙となり)

Seilien coffln airget-lamh tron(望まぬ力と寂しい笑顔)

 

輸送機では切歌が二人を連れ戻そうとしたときに後ろからDr.ウェルが切歌の肩を掴み優しく語りかける。

 

「連れ戻したいなら、良い方法がありますよ?」

 

調は上空から小さな丸の子を複数飛ばす。

 

「α式 百輪廻」

 

セレナは左腕のユニットからアームドギアを引き抜き、それに連なった複数の短剣を一斉に投擲する。

 

「INFINIT†CRIME」

 

それにより船上にいたノイズを撃破し、二人は残ったノイズを殲滅するためにノイズが多くいる中心に向かい次々と撃破していく。しかし油断してしまい調は後ろからノイズの攻撃を食らいそうになるが飛んできた鎌がノイズを切り裂く。

 

「切りちゃん、ありが…」

 

切歌は調が言い終わる前に首にアンチリンカーを撃ち込む。すると調はふらつきギアが解除されてしまう。

 

「な、何を…?」

 

『これは?リンカー?』

『いいえ、それはアンチリンカー適合係数を引き下げるために用います。その効果は折り紙付きですよ…』

 

それを見たセレナは直ぐ様調の近くに行き、調を支える。

 

「切歌!何て事を…!」

「あたし…!調やセレナを失いなくないんデス!」

「切りちゃん…?」

「例えあたしが消えたとしてもみんなを…世界を失いたくなんデス!だから…あたしはDr.のやり方で世界を守るデス…!もうそうするしか…」

 

切歌が何かを良いかけようとしたとき海からミサイルが飛び出し、中からクリスと翼そしてカオスが現れる。

そして翼は切歌をクリスとカオスは調を支えているセレナを相手にする。

 

「邪魔するなデスッ!」

 

翼は次々と切歌の攻撃を避けながら反撃をしていく。

 

「切りちゃん…!」

「おい!他の野郎は此処にはいないのか!ソロモンの杖を使うアイツはどこにいやがる!」

「それ以上閉めるな!今のシュルシャガナの装者は恐らく無理やりギアを解除されている」

 

石動はセレナを押さえながら興奮し、調を強く閉めるクリスをなだめる。その間に切歌と翼の戦闘には決着が付き翼のアームドギアが切歌の首に当てられている。

 

「翼さん!」

「切歌!」

「ならば傾いた天秤を元に戻そうとしましょうよ、出来るだけロマンティックに…!出来るだけロマンティックに…!」

 

そう言ってDr.ウェルはパネルを操作し、何かを作動させる。

 

「まさか、あれを!」

 

そして輸送機から紫色の輝きと懐かしい声と共に聖詠が流れる。

 

Rei shen jing rei zizzl(鏡に映る、光も闇も何もかも)

 

船上に行きよいよく着地し、紫色の輝きが晴れるとそこには余りにも変わり果てた未来(陽だまり)がそこにいた。

 




主人公直々の鬼特訓!そもそもOTONAの修行が、かなりキツそう。作者だったら最初の走りで死ぬ自信があります。皆さんはどうですか?


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第九話 陽だまりと呪い

最近パズドラでいいキャラが当たり、少しテンションの高い作者です。
今回は主人公の天敵である神獣鏡が登場します!
そしてクレイジーサイコレズも……


「何処まで腐っていやがるッ!」

 

カオスは神獣鏡を纏った未来を見て、仮面の下の顔を怒りに染めながら上空にある輸送機を睨み付ける。

 

カオスが睨み付けた輸送機の内部ではまだ万全ではないマムが操縦席に来ていた。

 

「神獣鏡をギアとして人の身に纏わせたのですね」

「マム!まだ寝てなきゃ」

「あれは封印解除に不可欠なれど人の心を惑わす力」

 

そう言ってマムは近くにいるDr.ウェルを睨み付ける。

 

「貴方の差し金ですね…!Dr.」

 

しかしDr.ウェルは顔をにやけながらマムの問いに答える。

 

「使い時に使ったまでのことですよ…」

 

『そんなに警戒しないでください。少しお話しでもしませんか?きっと貴女の力になってあげられますよ?』

『私の…力?』

『そう…貴女の求めるものを手に入れる、力です…!』

 

Dr.ウェルはそんな未来を薬品に付け、無理やりギアを纏わせていた。

 

「マリアが連れてきたあの娘は融合症例第一号の級友ではないそうですか…?」

「リディアンに通う生徒はシンフォギアへの適合を見込まれた装者候補達つまりあの子は貴方のリンカーによってなにもわからぬまま無理やりに…」

 

しかしDr.ウェルはその事を否定する。

 

「ちょっと違うかな?リンカー使ってホイホイシンフォギアに適合できれば誰も苦労はしませんよ装者量産し放題です」

「ならどうやってあの子を!」

 

Dr.ウェルはその問いに愉快そうに笑いながら答えた。

 

「愛、ですよ!」

「何故そこで愛!?」

「リンカーがこれ以上、級友を戦わせたくないと思う思いを神獣鏡に繋げてくれたんですよ!」

 

Dr.ウェルは更に顔を歪め嗤いながら言う。

 

「ヤバイくらい麗しいじゃないか!!」

 

 

 

船上では神獣鏡を纏った未来が戦闘態勢に入っていた。

 

「ウォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!」

 

それ見た装者も驚愕する。

 

「小日向が何故!」

「何でそんな格好してんだよ!」

 

クリスの問いに調が答える。

 

「あの装者はリンカーで無理やりに仕立てられた消耗品、私達以上に急ごしらえなぶん壊れやすい」

「ふざけやがって!」

 

翼は通信で未来を発見したことを二課に伝えるがその声には少しの戸惑いも含まれていた。

 

「…行方不明になっていた小日向未来の無事を確認ですが…」

「無事だと!?あれを見て無事だと言うのか!?だったらあたしらはあのバカにどう説明すれば良いんだよ!!」

 

それを見ていた響は唖然としていた。

 

「響ちゃん…」

「F.I.S、何て事を…!」

 

未来は頭部に付いている上下のバイザー閉じ浮かび上がりながら高速で接近してくるそれを迎撃しようとクリスが行こうとするがカオスに止められる。

 

「こういうのはあたしの仕事だ!」

「待て、俺がやる」

「どうしてだ!?」

「頼むそれとクリス、この子達を頼んだ」

 

カオスは迫り来る未来をカウンターの要領で回し蹴りを当て、転倒させるが直ぐ様起き上がり接近してくるが次は拳を当て、船上から落とし未来は後ろに下がるためカオスも空を飛びその後を追う。

翼がそれを目で追ったのを見た切歌は隙を見つけたと逃げようとするが失敗する。

 

「隙あり!…じゃないデスね…」

 

カオスは空からカオスマグナムを使い縦断の雨を降らせながら攻撃する。

更にカオスは懐からガトリングガンの描かれたボトルを取り出し、それをデビルカオスボトルと入れ替え更に段幕を濃くしていく。

未来も時おり反撃するがカオスはかわしながら段幕を張っていく。

段幕を濃くした影響かぽつりぽつりとカオスの攻撃が当たり、その度に未来が少し吹き飛ぶためどれだけの威力があるのかは見てとれる。

 

「脳へのダイレクトフィードバックによって、己の意思とは関係無くプログラムされたバトルパターンを実行!流石は神獣鏡のシンフォギア!それを纏わせる僕のリンカーも最高だ!」

「それでも偽りの意思ではあの人達には届かない!」

 

マリアはその光景から目をそらす。

 

二課では空からの段幕に反撃する未来が反撃する度に被弾している映像がモニターに写し出されていた。

 

「カオス圧倒しています!」

「これなら…!」

 

回りがカオスの攻撃で未来のギアが解除される事を期待している声が上がっているが響はモニターをただただ不安そうに見ていた。

 

(ごめん、ごめんね)

 

それを見た弦十郎が響の頭に手を置く。

 

「師匠…」

 

響は少し震えた声で師匠と言いながら弦十郎を見ていた。

 

 

 

カオスの攻撃を避けながら跳ぶ未来はついには最初の翼達のいる船上に戻ってきていた。

カオスはそこにカオスマグナムをスライドさせ段幕を一点集中させる。

 

「レディゴー!ガトリングフィニッシュ!」

 

未来は避けきれずに直撃し、船上にぶち当たり黒い煙をあげる。

カオスはそのまま翼達の前に降り立つ。カオスは未来の元に駆け付け無事かどうかを確認する。

そこにはうつ伏せに倒れた未来がいたためギアを剥がすために手を伸ばそうとすると何処からかDr.ウェルの声が聞こえてくる。

 

「女の子は優しく扱って下さいね?乱暴にギアを引き剥がせば接続端末が脳を傷つけかねませんよ?」

 

それを聞いたカオスはためらいその隙に未来は立ち上がり、手に持っていたアーマードギアを展開し、そこから紫色の光を放つ。

 

「避けてください!石動さん!」

 

「閃光」

 

カオスは身を捻り、その攻撃をかわしながら翼達の元に戻る。

 

「クソッ!まだ動けるか!」

 

未来はアーマードギアをしまい、その場で浮き始め脚部の装甲を展開し頭の上に繋げる。

未来はそのまま歌い始め、丸くまるで鏡のように展開された装甲が紫色の光を吸収し始め、さらに強く光始める。

 

「ッ!何か来る!全員逃げろ!」

 

未来は貯めた光を巨大なビームとしてうち放つ。

 

「流星」

 

カオスは迫り来るビームを拳に紫色の禍々しいエネルギーを纏いビームを殴り付ける。

 

「レディゴー!エボルティックフィニッシュ!」

 

ビームとエネルギーがぶつかり合い、一部は相殺するが仕切れなかったビームが回りに飛び散り、大きな爆発を起こす。

 

「調、セレナ!今のうちに逃げるデス!消し去られる前に!」

「ッ!どう言うことだ!」

 

その問いにセレナが答える。

 

「無垢にしてがれつ、魔を退ける輝く力の奔流これ神獣鏡のシンフォギアの力です」

 

(ダメか!やりたくなかったが使うか!あの力を!)

 

「オォォォォォォォォォォォォ!!」

 

突如カオスの体から宇宙色のエネルギーがぶつかり合っている右腕に収束し、カオスは叫びながら未来の流星を打ち砕く。

 

「ッ!一真!」

 

皆が喜ぶ前にカオスの右腕を見るとそこには肘より下がどろどろに溶け落ち、その下には溶け落ちたであろう生々しい色の半固形物が落ちていた。

 

「無茶をしすぎたか…!」

 

それと同時にカオスは変身解除されて腕を失った光景を見た未来以外は顔を青くする。

更に未来はもう一度光を貯め始めるが切歌がそれを阻止する。

 

「止めるデス!調とセレナは仲間、あたし達の大切な…!」

「仲間と言いきれますか?僕たちを裏切り的に利する彼女達を仲間と言いきれるのですか?」

 

その問いに切歌は声を震わせながら答えようとする。

 

「違う…あたし達の、大切な…」

 

そこを調が大声で裏切った理由を説明する。

 

「切りちゃん!Dr.のやり方では弱い人たちを救えない…!」

「そうかもしれません、何せ我々はかかる最悪に対して余りにも無力ですからね?シンフォギアと聖遺物に関する研究データは此方だけの専有物ではありませんから、アドバンテージがあるとすれば…せいぜいこのソロモンの杖!」

 

そう言ってDr.ウェルは米国の艦艇に次々とノイズを召喚していく。更に海の中に召喚されたノイズは船をよじ登りアメリカ兵を襲っていく。

 

「ノイズを放ったか!?」

「クソッタレが!」

 

そう言ってクリスはノイズを相手にするために駆け出す。

 

(ソロモンの杖があるかぎりはバビロニアの宝物庫は空きっぱなしってことか!)

 

クリスは跳び上がり、ガトリングガンとミサイルをばらまき、飛行型ノイズを次々と仕留めていく。

 

「デーース!」

「クッ!」

 

翼は先程と同じく切歌を相手にしていた。

 

「こうするしか世界を守ることができないデス!」

「そうそうそれそれそのまま押さえていてください後は彼女の仕上げをごろうじろ!」

 

未来は突如チャージをやめ海上に飛んでいく。

 

「このまま手を子招くしか無いのか!?」

 

そこに水中から出てきた仮設二課しかし内部では突如移動した未来の行方をおっていた。

 

「未来ちゃん交戦地点より移動!トレースします」

「ッ!石動さん!」

「ノイズの殲滅はクリスくんに任せて、俺達は人命の救助にまわれ!それと早く石動を回収しろ!決して死なせるな!」

 

 

 

――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

その頃翼は未だ切歌の相手をしていた。

 

(降りきることは不可能ではないだが…!そうするわけには!)

 

翼は後ろにいる右腕を失った石動と調、セレナがいた。

しかし海面に突如と水柱が出来上がりその中から緒川が出てくる。

 

「調、セレナ!」

「緒川さん!」

「人命救助は僕たちに任せて!それよりも翼さんは未来さんの補足を!それと石動さん!無事ですか!?」

「迷惑をかける。俺は大丈夫だ、だが体力がほとんど無くてな瞬間移動も俺一人ならギリギリだが三人だと無理だったからな助かる緒川」

 

そう言って石動は仮設二課に瞬間移動し、緒川はセレナと調を連れて消えていく。

 

「緒川さん!お願いします!」

 

翼は切歌の鎌を弾き切歌を蹴り飛ばし後方にジャンプし、本来は戦闘機などを飛ばすための装置にアーマードギアを突き立て自身を射出する。

 

「調、セレナ…」

 

切歌も肩のブースターを吹かし翼の後を追う。

調とセレナは緒川が二人を持ちながら海上を走り、仮設二課を目指す。

翼が他の船上に着地したと同時に後方から切歌の声とチェーンが迫り、翼はチェーンに捕らわれてしまう。

 

「マスト…ダーーーイ!」

 

更に翼の左右に切歌はギロチン状にした鎌の左右先端を伸ばし、切歌はギロチン状になった鎌に乗り、肩のブースターを使い翼を両断しようとする。

 

「やるデス!」

 

「断殺・邪刃ウォttkkk」

 

しかし、いつからか用意していた千ノ落涙で拘束を解錠し、すんでのところで避ける。

 

「千ノ落涙」

 

翼は体についたチェーンを振り払いアーマードギアを構え切歌に問う。

 

「お前は何を求める!」

「皆を、救うためデス!」

 

 

 

――――――――――――――――――――――

 

 

 

仮設二課では未来のギアが何なのかを解析していた。

 

「未来ちゃんのギアより発せられるエネルギーは聖遺物や魔に関する力を分解する特性が見られます!」

「それってつまり…!シンフォギアやカオスでは防げないってこと!?」

「この聖遺物殺しをどうやったら止められるのか…!」

 

モニターを見ていた響が突如弦十郎に思い付いたように話しかける。

 

「ッ!師匠!」

「どうした」

 

 

――――――――――――――――――――――

 

 

 

「少女の歌には血が流れているフハハハッ!人のフォニックゲインにて出力を増した神獣鏡の輝き…これをフロンティアへと照射すれば…!」

「今度こそフロンティアに施された封印は解除される」

「ゲホッ!ゲホッ!」

 

しかし未だ万全ではなく無理をして戻ってきたマムが血を吐きながら咳き込む。

 

「マム!Dr.マムを!」

「いい加減お役ごめんなんだけど、仕方がない」

 

そう言ってDr.ウェルは嫌がりながらマムを治療室に連れていく。

 

「私がやらねば…!私が…!」

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

その頃クリスはノイズを殲滅し、肩で息をしながら船上に降り立ち炭素になった人の中から炭素になった手の中に娘とのツーショット写ったロケットペンダントを見つける。

 

「分かっている!あたしが背負わなきゃいけない十字架だ」

 

クリスは炭素になった人たちを見ながら誰にでもなく自分自身にそう言い聞かせた。

 

 

 

――――――――――――――――――――――

 

 

 

その頃未来は仮設二課のすぐ隣の船の船上にいた。

更に仮設二課の外には響が立ち二人は見つめ会うようにしていた。

 

「一緒に帰ろう?未来」

「…帰れないよ、だって私にはやらなきゃならないことがあるもの」

 

そう言って未来はバイザーを開く。

 

「やらなきゃならないこと?」

「このギアが放つ輝きはね?新しい世界を照らし出すんだって、そこには争いも無く誰もが穏やかに笑って暮らせる世界なんだよ?」

「争いの無い世界…」

「私は響に戦ってほしくないだから、響が戦わなくていい世界を作るの」

「だけど未来、こんなやり方では創った世界は温かいのかな?」

 

その問いに未来は答えなかった、イヤ答えられなかった。

 

「私の一番好きな世界は未来が側に居てくれてくれる温かい陽だまりなんだ」

「でも響が戦わなくていい世界だよ?」

「例え未来と戦ってでもそんな事させない!」

「私は響を戦わせたくないの」

「ありがとう、だけど私…戦うよ」

 

そう言って響は自身の戦うための…イヤ繋ぐための力を纏う。

 

Balwisyall nescell gungnir tron(喪失までのカウントダウン)

 

響はそのまま跳び上がり未来もバイザーを閉じ跳び上がり響と戦闘を始める。

 

「響ちゃん対話フェーズBへとシフト!」

「カウントダウン開始します!」

 

そこに石動が右腕腕を押さえ了子に支えながら入ってくる。

 

「始まったか…」

「!無事なのか!」

「このとうりな」

 

そう言って石動は失ったはずの右腕を降る。

 

「ビックリしたわよいきなり紫色のスライムが出てきたと思ったら、いきなり右腕の形になって復活するんだから」

「そんな事はどうでもいい今は響達だ」

 

モニターには二人と別に大きく制限時間が出てきた。それを見た弦十郎は冷や汗を垂らしながら二人の行く末を見守る。

 

二人は空で響は拳を撃ち込むが未来は手に持った扇のような大型のアーマードギアを使い響の攻撃を防ぐ。

二人は船の上に降り立ち構えるが響の体は淡く光り汗を流していた。

 

(熱い、身体中の血が沸騰しそうだ…)

 

響はあの時言った言葉を思い出す。

 

『あのエネルギー波を利用して未来くんのギアを解除する、だと!』

『私がやります!やって見せます!』

『だが君の体は!』

『翼さんやクリスちゃんは戦って、石動さんは右腕を失っています!今動けるのは私だけです!死んでも未来を連れて帰ります!』

『死ぬのは許さん!』

『じゃあ死んでも生きて帰ってきます!それは、絶対に絶対です!』

『過去のデータと現在の融合進度から計測すると響ちゃんの活動限界は2分40秒になります!』

『例え微力でも私達が響ちゃんを支えることができれば、きっと』

『オーバーヒートまでの時間はごく限られている…勝算はあるのか!』

『思い付きを数字で語れるものかよ!』

『お、おお』

『フッヘヘッ…!』

 

響は更に蹴りを加えて攻撃するが未来からの反撃で吹き飛ばされ船の壁に叩きつけられ更に未来の後ろにあったマフラーのような部分ので響に絶え間なく攻撃を仕掛けていく。響はそれをただただ守ることしかできない。

そこに弦十郎からの通信が入ってくる。

 

「胸に抱える時限爆弾は本物だ!作戦長過その代償が確実な死であることを忘れるな!」

 

(死ぬ?私が?死ぬ…?)

 

「死ねるかぁぁぁぁ!」

 

そう言って未来の攻撃を弾き更にアンカージャッキを使い未来に強烈な蹴りを入れ吹き飛ばす。

しかし未来は体制を整え鏡を展開し、紫色のビームを放つが響はアンカージャッキを使い一気に加速し、上空に逃げる。ビームが当たった船は大きな爆発と同時に破壊され未来は小さな鏡を出し、そこから小さなビームを放つ。

響は次々と来るビームをアンカージャッキによる加速による空でもいきなりの方向転換で次々と避けていく。

 

それを見ているマリアが輸送機から鏡を射出し、それに当たったビームが反射され、更に未来の攻撃は複雑になっていく。

 

「戦う何て間違っている、戦わないことだけが本当に温かい世界を約束してくれる。戦いから解放してあげないと…」

 

しかし時間が近づき響の胸の傷を中心にオレンジ色の大きな結晶が身体中から生え始め、響が苦しそうな声をあげる。

それを聞いた未来が泣きながら叫ぶ。

 

「違う!私がしたいのはこんなことじゃない、こんなことじゃ無いのにぃぃぃぃぃぃぃ!」

 

(誰が未来の体を好き勝手してるんだ!)

 

しかしダイレクトフィードバックにより、未来の意識とは関係なしに響に攻撃をかけるが未来に響が行きよいよく飛び付き、未来を囲っていた大きな鏡を破壊する。

 

「放して!」

「嫌だ!放さない!もう二度と放さない!」

「響ィィィィィィ!」

「放さない!」

 

しかし、ギアから発せられたビームを輸送機から射出された鏡が一点に集めフロンティアへと照射しようとする。それを見た響が未来を抱えながら腰のブースターを吹かし、更にアンカージャッキを使い射線上に出ていく。

 

「来る!フロンティアへと至る道!」

 

神獣鏡の輝きがただ一点に集まり一つの鏡に収束し、フロンティアへと当てられる。

 

「そいつが聖遺物を消し去るって言うなら…こんなの脱いじゃえ!未来ゥゥゥゥゥゥゥゥ!」

 

そして響達は神獣鏡の輝きに突っ込み二人の纏っていたギアが消し去られるがその輝きはフロンティアへと照射され遂にフロンティアがその姿を表す。

 

周りが見えなくなるほどの光が辺りを照らし弦十郎は困惑する。

 

「作戦、成功なのか?」

「いや失敗でもあり、成功でもある」

 

輸送機ではマムの手当てが終わり、Dr.ウェルが戻ってくる。

 

「作戦は成功です。封印は解除されました!あれが、フロンティアの浮上です」

 

そう言って指を指すDr.ウェルの先には蒼白い光りの柱が立っていた。

そして光が消えると海上に巨大なそれこそ島と見間違える程の大きさの遺跡が浮上してきた。

 

「いったい何が…」

 

困惑する翼の後ろからクリスが銃を向け一切の容赦なく引き金を引き翼が倒れ、切歌が困惑する。

 

「なっ!?」

 

クリスは静かに近づき銃を向ける。

 

「雪音…?」

「サヨナラだ」




今回主人公の腕が何故何故焼け爛れたのかは

悪魔パワー+邪神パワー+ダークライダー×魔を払う神獣鏡= クリティカルヒット 効果はばつぐんだ!/(^o^)\ナンテコッタイ

と言うわけです。相性が悪いとかそういうレベルじゃねぇなこれ…XVどうなるだろうなぁ(知らん顔)


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第十話 悪魔の切り札

最近ニャルラトホテプを見てエロスを覚えた作者です。

思った瞬間「あ、もうダメだ」と思いました(真顔)


仮設二課の収容室そこに緒川、調、セレナがいた。

 

「すみませんがこれは預からせてもらいますね」

 

そう言った緒川の手には二人のギアが握られていた。

 

「…お願い、みんなを止めて」

 

まるで絞り出すかのように言った調の声に緒川は驚く。

 

「助けて…」

 

フロンティアが浮上し、クリスが裏切ってから数時間後仮設二課の治療室そこには未来と念のため了子に腕を見てもらっている石動がいた。

 

「未来~~!石動さ~~ん!」

 

そう言って石動と未来の事を心配しながら治療室に入ってきた響は未来に抱きつく。

 

「小日向の容体と石動さんの右腕は?」

「リンカーの洗浄も完了、ギア強制装着の後遺症も見られないわそれと石動さんの事だけど…」

「それに関しては俺が説明する」

「やっぱり本人が一番ね♪私も分からないし」

 

そう言って立ち上がった石動は今はある右腕を紫色のスライムのような半固形物に変化させる。

 

「「「「!?」」」」

「やっぱりどうなっているのかしら?」

「だっ大丈夫なんですか!?」

「心配するな俺達ブラッド族は皆こういうことができる」

 

そう言って石動はスライムになった腕を元に戻し説明の続ける。

 

「本来なら四肢の欠損でしか使わないことだこれを使えば相手を乗っとることもできる。腕だけではなく全身いけるからな、さらに形も自由自在だ」

「それってつまり…私になることも?」

「出来るぞ」

 

それを聞いた他の皆が驚く。

 

「それよりももっと大事な知らせがあるだろ?友里」

「ええ、そうね」

 

そう言って友里はモニターに正常なレントゲン写真を写し出す。

 

「これ、響?」

「あのギアが放つ輝きには聖遺物由来の力と魔に準ずるものを分解し、無力化または消滅する効果があったのその結果二人のギアのみならず響ちゃんの体を蝕んでいたガングニールの欠片も除去されたのよ」

「ヘえ?」

「小日向の強い思いが死に向かって疾走するばかりの立花を救ってくれたのだ」

「私が本当に困ったときやっぱり未来は助けてくれた!ありがとう!」

「私が…響を?」

 

そう言う未来の表情は明るくなっていく。

 

「うん!」

「ここでイチャイチャするのはいいけどまだ問題は解説していないわよ?」

「今回はその発言に賛成だ」

「ええそうよ、F.I.Sは遂にフロンティアを浮上させたわ、本当の戦いはこれからよ」

「F.I.Sの企みなぞ私一人で払って見せる。心配など無用だ」

「一人?石動さんそれにクリスは?」

 

未来の問いに友里、翼、響、了子はなんとも言えない顔になり、石動はうつ向いてしまう。

 

 

 

――――――――――――――――――――――

 

 

 

その頃F.I.Sはフロンティアに上陸し、輸送機から出てきていた。

 

「こんなのが海中に眠っていたとはな」

「貴女が望んだ新天地ですよ?」

 

『仲間を裏切ってあたし達につくと言うのデスか?』

『こいつが証明書代わりだ』

『しかしデスね…』

『力を叩き潰せるのは更に大きな力だけ…あたしの望みはこれ以上戦火を広げないこと無駄に散る命は一つでも少なくしたい』

 

そしてクリスを含めたF.I.Sはフロンティアの内部を小さな明かりを頼りに進んでいく。

 

「本当に私達と一緒に戦う事が戦火の拡大を防げると信じているの?」

「ハッ信用されてねぇんだな、気に入らなければ鉄火場の最前線で戦う私を後ろから撃てばいい」

「勿論そのつもりですよ」

 

そうしてF.I.Sはとある場所につく。そこは石の球体を中心に回りを結晶が渦巻くように囲った場所であった。

 

「着きました。ここがジェネレータールームです」

 

切歌は中心にある石の球体を見て困惑する。

 

「なんデスか?あれは」

 

Dr.ウェルはその球体に近づき持っていたネフェリムの心臓を近づけさせると心臓はひとりでに動き触手を張り巡らせながら赤くまるで脈打つように輝く。

すると先程まではただの石の球体がオレンジ色に光り複雑な模様が浮かび上がる。それは辺りを照らし結晶を通じてフロンティア全体にエネルギーが広がっていく。

 

「ネフェリムの心臓が…!」

「心臓だけとなっても、聖遺物を喰らい取り込む性質はそのままなんて卑しいですね…フヒヒヒ」

 

外では海中に沈んでいたのにも関わらず次々と緑が生え始め木々が生い茂り、とても先程までは茶色い地面だけだったとは信じがたいような光景が広がり始める。

 

「エネルギーがフロンティアに行き渡ったようですね」

「さて僕はブリッジに向かうとしましょう、ナスターシャ先生も制御室にてフロンティアの面倒をお願いしますよ」

 

『Dr.のやり方では、弱い人たちを救えない!』

 

切歌は調に言われたことを思いだし調の言っていたことを否定する。

 

「そうじゃないデス、フロンティアの力でないと誰も助けられないデス!」

 

 

 

――――――――――――――――――――――

 

 

 

「助けて欲しい、そう言ったのか?」

「はい、目的を見失って暴走する仲間達を止めて欲しいと」

 

弦十郎は緒川から調のギアを受け取り調の言っていたことを聞く。

そこに本来ならまだ安静にしていなくてはいけない響と未来、そして様子を確認しにいっていた翼と友里そして右腕を見てもらっていた石動が銀色のアタッシュケースを持って入ってくる。

 

「まだ安静にしてなきゃいけないじゃないか」

「ごめんなさい、でもいてもたってもいられなくて」

「クリスちゃんが居なくなった聞いたらどうしてもって」

「確かに響君とクリス君が抜けたことは作戦遂行に大きく影を落としているのだが…」

 

弦十郎が困ったように頭を掻きながら答える。

 

「でも、翼さんに大事が無かったことが本当によかった致命傷を全てかわすなんて…流石です」

 

(かわした?あの状況で雪音の射撃をかわせるものか?だとしたら…あれは?)

 

そこに藤尭からの報告が入る。

 

「フロンティアへの接近はもう間もなくです!」

 

そして弦十郎は今まで気になっていたことを口にした。

 

「なぁ石動?お前の持っているそれは…」

「ああこれか?まぁ…秘密兵器のようなものさ、気にするな」

 

 

 

――――――――――――――――――――――

 

 

 

その頃Dr.ウェルとマリアはフロンティアのブリッジに来ていた。

そこは見晴らしの良い場所であり道の先には紫色の結晶が固まって群生している場所があった。

Dr.ウェルはそこに近づき紫色の球体の前で立ち止まり、懐から銃型の本来はリンカー等を体に入れるための注射器を取り出す。

 

「それは?」

「リンカーですよ。聖遺物を取り込むネフェリムの細胞サンプルから生成したリンカーです…!」

 

そしてDr.ウェルは何を思ったのかそれを自らの左腕に打ち込む。

するとDr.ウェルの左腕は一度大きく脈打つと黒く変色し線が生まれその線は赤く発光する。更に手首の近くから大きな三本の爪が生えDr.ウェルの左腕は正しく化け物と言うに相応しい姿に変化する。

Dr.ウェルは少し笑い左腕を先程の球体に触れるとそこからまるでひび割れるように赤い線が広がりフロンティアのブリッジが起動する。

 

「フヘヘヘヘヘ…早く動かしたいなぁちょっとくらい動かして良いと思いませんか?ねぇ、マリア?」

 

するとその意思に答えたように米国の艦艇が近づいてくる様子を写し出す。

 

その頃マムは制御室に来ていた。そこは水に浸りせいか美しい光景を作り出していた。

 

(フロンティアは先史文明期に飛来したカストディアンの遺産ならば、それは異端技術の集積体…月の落下に対抗する手段もきっと…)

 

そこに静かながらも警報が鳴る。マムがそれに気付きモニターでもある板状の結晶を見るとそこには米国の艦艇が近づいてきていることが書いてあった。

 

「これは…!」

「どうやら少しまずいようですよ?一つに繋がることで、フロンティアのエネルギー状況が伝わってくる…!これだけあれば十分にいきり立つ…!」

 

それを聞いたマムが急いでDr.ウェルを止めようとするがDr.ウェルはそれを聞かずに自身がやろうとしていたことを実行する。

 

「速すぎます!Dr.!」

「さぁ!行けぇ!」

 

するとフロンティアの一番頂点にある塔がオレンジ色に光り輝き紫色のエネルギーの塊が3つ生成されそれが遥か天にある月に向けて放たれる。

それは途中色を黄色に変え3つのエネルギーの柱は絡み付きながら月を目指す。月に届くと3つのエネルギーの柱は巨大な光り輝く左腕になり、月を上からまるでよじ登るように力を加える。

フロンティアではそれと同時にDr.ウェルが嬉しそうに叫ぶ。

 

「どっ…こいしょォォォォォォォォォォ!!!」

 

光り輝く左腕は消えるがフロンティアはそれにより持ち上がり、姿を全て現す。

 

「加速するDr.の欲望…!手遅れに成る前に私の信じた異端技術で阻止して見せる!」

 

また持ち上がるフロンティアに巻き込まれる形で仮設二課はフロンティアに上陸する。

 

「一体、何が!?」

「広範囲に渡って地殻が隆起!我々の直下からも迫ってきます!」

 

また完全に姿を現したフロンティアの全貌はまるで船ような形であった。

 

「作戦本部より入電です!制圧せよと…」

「あんなのとは聞いてないぞ!」

 

フロンティアのブリッジではモニターから艦艇がこちらに向けて砲撃している姿が写っていた。

艦艇の砲撃は当たるものの巨大な島ほどあるフロンティアには蚊に刺された程度しかダメージはなく無意味に終わる。

 

「楽しすぎてメガネがずり落ちてしまいそうだ!」

 

Dr.ウェルは更にフロンティアに命令し、フロンティアの下部にあった塔の一番下と考えられる部分が発光し、黄金の光の輪が放たれる。

すると先程までは砲撃していた艦艇が全て浮き始めまるで紙を丸めるように艦艇を一つ残らず圧縮し、破壊する。

 

「フゥン、制御できる重力はこれくらいが限度のようですね…フハハハハハハハ…」

 

(果たしてこれが人類を救済する力なのか?)

 

そう困惑するマリアを隣にDr.ウェルは狂ったように笑い欲しかった物が手に入った子供の様に嬉しがっていた。

 

「手に入れたぞ!蹂躙する力!これで僕も英雄に成れる!この星のラスト・アクション・ヒーローだぁぁぁぁぁ!イヒヒヒヒヒヒヒ!ヤッタァァァァァァァァァ!」

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

それからほんの数分かまたは数時間か民間の放送局のヘリが到着し、フロンティアによって圧壊された船を写し出していた。

更にそれは全世界に生中継されていたが突如ヘリが圧壊され映像が止まる。

 

「こういう事件って…」

「まさか、立花さんも…」

「関係してたりして…」

 

その生中継を響の友人達も見ていた。

 

 

――――――――――――――――――――――

 

 

その頃弦十郎達は動かなくなった仮設二課にいた。

 

「下から良いのを貰ったみたいだ…!」

「計測結果が出ました!」

「直下からの地殻の上昇は奴らが月にアンカーを打ち込むことで…」

「フロンティアを引き上げた!?」

「はい!それだけでは無く…」

 

Dr.ウェルは困った素振りもなくとんでもないことを言った。

 

「行きがけの駄賃に月を引き寄せちゃいましたよ…」

「月を!?落下を早めたのか!?」

 

そう言ってマリアは焦ったように球体を操作しようとするが反応しない。

 

「救済の準備はなにもできていない!これでは本当に人類は絶滅してしまう!どうして!どうして私の操作を受け付けないの!?」

「ウヒヒヒヒ…リンカーが作用している限り、制御権は僕にあるのです。人類は絶滅なんてしませんよ、僕が生きている限りはね?これが僕の提唱する一番確実な人類の救済方法です!」

 

それを聞いたマリアは今までの事も考え怒る。

 

「そんな事のために、私は悪を背負ってきた訳ではない!」

 

マリアはDr.ウェルを問いただすために駆け寄るがDr.ウェルはそんなマリアの頬を変質した左腕で殴る。

 

「ここで僕に手をかけても地球の余命が後僅かなのは変わらない事実だろう?ダメな女だなぁ…」

 

そう言ってDr.ウェルはマリアに指を指す。

 

「フィーネを気取っていた頃でも思い出して、そこで恥ずかしさに悶えたな…!」

 

マリアは耐えきれずにセレナの名を呟きながら泣いてしまう。

 

「セレナ…セレナ…セレナ…!」

「気が済むまで泣いてなさい、帰ったら僅かに残った地球人類をどう増やしていくか一緒に考えましょう?」

 

そう言ってDr.ウェルはブリッジを後にした。

 

 

 

――――――――――――――――――――――

 

 

 

仮設二課ではライダースーツに着た翼とアタッシュケースを持ったいつもの白衣の石動が並んでいた。

 

「翼、石動行けるか?」

「無論です」

「同じく」

 

二人はそのまま出撃しようとするが響が引き留める。

 

「翼さん、石動さん…」

「案ずるな、必ずクリスを連れ戻しこの事件を止めて見せる」

「それに、俺もいるからな二課のことは頼んだぞ」

 

そう言って二人は指令室から出ていった。

 

仮設二課の先端が開きそこからバイクに乗った翼と石動が出てくる。

 

Imyuteus amenohahakiri tron」(羽撃きは鋭く、風切る如く)

 

「石動さん!私は此方に!」

「分かった!きよつけろよ!」

 

そう言って二人はふたてに別れ、翼はまっすぐ進み翼の前方にノイズが現れるが足についている装甲を展開し、バイクの先には刃を作り出す。

翼はバイクを更に加速させノイズを切り刻みながら更に自身のアーマードギアを使いながら殲滅していく。

 

「騎刃ノ一閃」

 

翼の事を計測していた友里がその戦いぶりを絶賛する。

 

「流石は翼さん!」

「此方の戦力はたったの二人…この先どう立ち回れば…」

「いえ、たったの二人ではありません」

「ギアの無い響君を戦わせるつもりは無いからな」

「戦うのは私じゃありません」

 

そう言って響は否定する。

 

「響…」

 

指令室にて調とセレナについていた大きな手錠が緒川の手により、外される。

 

「捕虜に出撃要請って何処まで本気なの?」

「勿論全部!」

 

それを聞いたセレナは少し笑い微笑む

 

「どうして笑うですかぁぁぁぁぁ!」

「ううん、ただ余りにも正直だから…私は信じるよ?調は?」

「私はそう言うところ好きじゃない正しさを振りかざす偽善者の貴女は…」

 

その返答に響は困ったように言う。

 

「私、自分のやっていることが正しいなんて…思ってないよ。以前大きな怪我をした時、家族が喜んでくれると思ってリハビリを頑張ったんだけどね?私が家に帰ってからお母さんもお婆ちゃんもずっと暗い顔ばかりしてた…それでも私は自分の気持ちだけは偽りたくない、偽ってしまったら誰とも手を繋げなくなる」

「手を繋ぐ?そんな事本気で…」

「だから調ちゃんにも勿論セレナちゃんにもやりたいことをやりとげて欲しい」

 

そう言って響は二人の手を握る。

 

「もしそれが私達と同じ目的なら少しだけ力を貸して欲しいんだ」

「私の…やりたいこと」

「やりたいことは、暴走する仲間達を止めること…でしたよね?セレナさんも同じですか?」

 

セレナは少し微笑みながら答える。

 

「はい、同じですよ」

 

調は恥ずかしさからか響が握っていた手を振りほどき、背を見せる。

 

「みんなを助けるためだったら手伝ってもいい」

 

その返答に皆の顔が明るくなる。

 

「だけど信じるの?敵だったのよ?」

 

その問いに弦十郎が答える。

 

「敵とか味方とか言う前に子供のやりたいことを支えてれない大人なんてカッコ悪くて叶わないんだよ」

「師匠~~!」

 

そんな弦十郎の問いに響が絶賛する。

そしてそんな弦十郎の手には調とセレナのギアが握られていた。そした弦十郎は調とセレナに近づき、ギアを手渡し調は少し泣きながらしながらも受け取った。

 

「こいつは可能性だ」

 

調は涙を吹きながら言う。

 

「相変わらずなのね」

「ああ、甘いのはわかってる性分だ」

 

響はセレナと調をハッチに連れていくために手を繋ぎ連れていく。

 

「ハッチまで案内してあげる!急ご!」

 

そうして響の案内のもと調とセレナはギアを纏いハッチから出ていく。

それをモニターで見ていた未来があることに気づく。それは進んでいる調の隣にセレナと同じように捕まりながら出ていった響の姿だった。

 

「ああ響!」

「何をやってる!響君を戦わせるつもりは無いと言ったはずだ!」

「戦いじゃありません!人助けです!」

「減らず口を上手い映画など見せた覚えはないぞ!」

「行かせてあげてください!人助けは一番響らしいことですから!」

 

そう言う未来に弦十郎も観念する。

 

「こういう無茶無謀は本来俺の役目だったはずなんだがな」

「弦十郎さんも?」

「帰ったらお灸ですか?」

「特大のをくれてやる!だから俺達は…」

「バックアップは任せてください!」

「私達のやれることでサポートします!」

「子供ばかりにいい格好させてたまるか…!」

 

そう言って弦十郎は指の骨を鳴らした。

 

「立花とあの装者達が一緒にですか?フッ」

(想像の斜め上すぎる)

「了解です直ちに合流します」

 

そう言って通信を切った翼は現状を確認する。

 

「ノイズを深追いしすぎたか…」

 

しかしそこに赤い矢が雨のように降り注ぐ。

 

「どうやら誘い出されたようだな」

 

そう言った翼の見上げる先にはクリスがいた。

 

「それそれだと思っていたぞ、雪音」

 

その頃響達は目的の場所にたどり着きそうになっていた。

 

「あそこにみんなが…」

「分からない…だけどそんな気がする」

「気がするって…」

「調…」

 

しかし突如、調はその場で止まった。

 

「ど、どうしたの?」

「ッ!響さん!行きましょう!」

「え、え!」

 

そんな中調が見上げる先にはギアを纏っていない切歌がいた。

 

「切歌ちゃん!」

 

Zeios igalima raizen tron(夜を切り裂く曙光の如く)

 

切歌はギアを纏い調達の前に立ち塞がる。

 

「切りちゃん!」

「調、セレナどうしてもデスか!」

 

そう言いながら切歌はアーマードギアを構える。

 

「Dr.のやり方ではなにも残らない!」

「Dr.のやり方では無いとみんなを救えないんデス!」

「二人とも落ち着いて話し合おうよ!」

 

響は二人を止めようとするが逆に怒られてしまう。

 

「「戦場で何を馬鹿なことを!」」

 

「貴女はセレナと一緒に先にいって!貴女達ならきっとマリアを止められる手を繋いでくれる…!」

「調ちゃん…」

「私とギアを繋ぐリンカーにも限りがある。だからいって」

「行きましょう!」

 

二人はマリアがいるブリッジを目指して走っていく。

 

「させるもんかデス!」

 

そう言って妨害しようとした切歌に調は小さな丸の子を飛ばして妨害する。

 

「調!何であいつを!あいつは調の嫌った偽善者じゃ無いデスか!」

「でもあいつは自分を偽って動いているんじゃない、動きたい事で動くあいつが眩しくて羨ましくて少しだけ信じてみたい」

「さいデスか…でもあたしだって引き下がれないんデス!調やマリア、セレナにマムの暮らす世界を守りたいんデス!」

「それが理由?」

 

そう言って調は頭にあるアーマードギアを構える。

 

「これが理由デス!」

 

切歌は鎌の刃を増やし、調は足の装甲から小さな丸の子をだし二人は動き出す。

 

「切・呪リeッTぉ」

 

「γ式卍火車」

 

2つは激しくぶつかり合う。

 

その頃翼とクリスはお互いに一歩にひけをとらない互角の戦いを繰り広げていた。

クリスはサブマシガンをタップ撃ちをしながら翼はそんなクリスの銃弾を近距離で弾きながら反撃する。

クリスも反撃してきた翼の攻撃を防御しながら戦っていた。

 

場所は戻り、切歌と調の戦いは更に激しさを増していた。調は更に頭部にあるアーマードギアを四つに増やして反撃する。

 

「裏γ式滅多卍切」

 

切歌は肩のブースターを使いながら攻撃するが四つの大きな丸の子に弾かれる。更に調はそこに追撃を加えるが切歌は後ろに下がりながら避ける。

切歌は肩から鎌をもう一つ取り出し、二刀流になる。

 

「この胸に!」

「ぶつかる理由が!」

「「あるのなら!」」

 

更に場所はクリス達に戻り、跳びながら避けるクリスは空になったマガジンを捨て着地と同時に腰の装甲から新たにマガジンをだし、リロードする。

 

「ハァァァァァァァ!」

 

翼は装甲でもあるブースターを使い一気に距離を積め斬り込もうとするがクリスがサブマシガンを乱射し、近付けさせないようにするが跳んだと同時に斬り込むが避けられ反撃を貰うが更にそれを避け二人は見合う形になる。

 

それを双眼鏡を使い遠くから見ている杖を持ったDr.ウェルがいた。

 

「ウヘヘヘヘ!ウヘヘヘヘ!ウヘヘヘヘヘヘヘヘ!」

「ようやく見つけたぞDr.ウェル」

 

気味悪く笑うDr.ウェルの後ろから石動が話しかける。

 

「ヒヒッ!いいでしょう次こそ止めを指してあげますよ!」

 

そう言ってDr.ウェルは懐からハザードトリガーのついたビルドドライバーを取り出し、腰につけDr.ウェルはメタルビルドに変身する。

 

「どうしました?変身しないのですか?」

「いや今日はとっておきを持ってきたのさ、行くぞ()()()()

 

そう言った石動はアタッシュケースからビルドドライバーとよく酷似した赤い色のドライバーとソロモンの杖が描かれたボトルを取り出し、ドライバーを腰に巻き付ける。

 

「エボルドライバー!」

 

「どうしても僕と似たようなものを!」

 

石動はそのままボトルを入れ変身する。

 

「行くぞ!Dr.ウェルどっちが最低か決めようじゃないか!」

 

「ロストライダーシステム!ソロモン!」

 

「エボリューション!」

 

ドライバーから不気味な曲が流れ、前方と後方にハーフボディとそれを取り囲む金色の歯車が生成され、石動の体が宇宙色の霧に包まれドライバーから機械音が鳴り響く。

 

「Are you ready?」

 

「変身!」

 

「ソロモン!ソロモン!カオスソロモン!」

 

「フッハッハッハッハッ!」

 

石動をハーフボディが挟み込み更に金色の歯車がカオスの上と下に移動しその場で回転し、歯車が吹き飛び変身が完了する。

その姿は今までのとはうって変わって今までは装甲と言うよりも飾りのようであった装甲が完全に戦闘用の装甲に変わっており、目の部分にはソロモンの杖があり、中心の宝石の部分は赤くなっており、腰にはボロボロのローブが追加されており全体的に金と黒、そして赤色にカラーリングされていた。

 

「…サードステージα完了」

 

メタルビルドはカオスから発せられる圧倒的な圧で怖じ気づいてしまう。

 

「ヒッ!なんなんだその姿は!」

「おいおい、どうした?今までの威勢はどうした?」

 

そしてカオスとメタルビルドととの戦闘が始まる。

 

その頃マリアは調達が戦っているのを見て絶望する。

 

「どうして、仲の良かった調と切歌まで…私の選択は…!」

 

そう言って膝から崩れ落ち泣いてしまう。

 

「こんなものを見たいが為ではなかったのに…!」

「マリア」

 

そこにマムから通信が入る。

 

「マム!」

「今貴女一人ですね?フロンティアの情報を解析して月の落下を止められるかもしれない方法を見つけました」

「え…!?」

「最後に残された希望、それには貴女の歌が必要です」

「私の…歌?」

 

その頃響とセレナはフロンティアのブリッジを目指してひたすら走っていた。

 

「大丈夫ですか?」

「へいきへっちゃ!」

 

そう言う響は額から汗がにじみ肩で息をするほどに疲れていた。

 

(胸の歌が…)

 

「ある限りィィィィィィィ!」

 

そう言って響とセレナは全力でブリッジを目指して走っていった。




今回は遂にブラッド族の代表でもあるエボルトのエボルドライバーが登場しました。
今回のエボルドライバーは主人公専用に調節がされたものであり完全に専用になっています。
更にエボルドライバーを使用して変身したさいにはその姿も多少または大幅に変化します。
更に更にエボルトドライバーとカオスマグナムとの違いはエボルドライバーは拡張し放題
カオスマグナムは出力アップ代わりに拡張はある程度犠牲になったのだ。
と言ったぐわいです。
ところで皆さん皆さんが一番エロいと思う神話生物はなんですか?
作者は前書きの通りニャルラトポテプです(不定の狂気)


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第十一話 復活の激槍と決着のハザード

かなり遅くのメリークリスマス!
作者は当日体調を無事に崩し、周りのリア充共がキャッキャウフフしてメリークリスマスしている間作者はメリークルシミマスでした。
今までの短い人生の中で一番辛いクリスマスでした。



「何故弓を引く!雪音!」

 

翼の問いにクリスは無言ままその手に持った銃を翼に向ける。

 

「その沈黙を私は答えと受け取らねばならないのか!」

 

それを聞いたクリスは初めて顔色を変え翼に突撃していく。それに対して翼は対応し、クリスも反撃するが鍔迫り合いが続くだけで何一つ状況は変わっていなかった。

 

「何を求めて手を伸ばしている!」

「私の十字架を他の誰かにかすわけにはいかねぇだろ!」

 

クリスがそう吠え、大きく首が動き、クリスの首に付けられた首輪を翼は見つける。

 

「何?…ッ!」

 

その首輪は何処からか操作されているのか赤く点滅していた。

 

 

 

――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

場所は変わり、切歌と調両者は自身の得物を持ちいがみ合っていた。

 

「切りちゃん、どうしても無理なの?」

「当たり前デス!あいつらのやり方じゃみんなを!調を守れないデス!Dr.のやり方でないと、ダメなんデス!」

「それでも私は切りちゃんを止めて見せる。そしてDr.のやり方以外で世界をみんなで守る」

 

それを聞いた切歌は顔を怒りに染め自身の得物である鎌状のアーマードギアを調に向ける。

 

「ふざけるなデス!Dr.のやり方じゃないとダメなんデス!」

「切りちゃん…」

 

そう言って調は自身のアーマードギアを丸の子状からプロペラ状に変化させそれを自身の頭の上と足の下におき、中に上がる。

 

「緊急Φ式双月カルマ」

 

それを見た切歌も肩のブースターを広げ四つの刃を作り出す。

 

「封伐・PィNo奇ぉ」

 

二人はそのまま動きだし緊急Φ式双月カルマと封伐・PィNo奇ぉを激しく叫びながらぶつけ合う。

 

「「この…わからず屋ぁぁぁぁ!」」

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

その頃メタルビルドことDr.ウェルは新たにエボルドライバーを使いセカンドステージαに変身したカオスを見て戦意を一瞬喪失したがかつてカオスに不意打ちぎみだったが勝てたことを思い出し自身を奮い立たせていた。

 

(大丈夫だ、かつて勝てた敵ッ!姿が変わったところでェェ!)

 

メタルビルドは動きだし拳を構えようとするがその瞬間カオスが目の前まで瞬間移動し、その場でサマーソルトをかまし、メタルビルドは中を回転し、その場に叩き付けられるがメタルビルドは想定外の事と顎に伝わる痛みにより正常に物事を判断できなくなっていた。

 

(何故!?何故!?何故!?何故僕が地面に叩き付けられるッ!この力は全てを凌駕する英雄のッ!)

 

「この程度か?Dr.ウェル」

 

カオスの一言によりメタルビルドは完全に切れ感情のままにカオスに立ち上がり拳を振るが当たるはずもなく簡単に腕を捕まれ空に投げ飛ばされる。

 

「ウワァァァァァァァァァァァ!!」

 

更にカオスはメタルビルドに下に移動し、ベルトのハンドルを回し始める。するとベルトからは不気味な曲が流れカオスは機械音と共に腕をメタルビルドに向け手のひらを広げる。

 

「レディーゴー!エボルティックフィニッシュ!」

 

広げた手のひらには人間が描くには余りにも不気味で醜悪なそれこそ狂人にしか描けないような陣が現れそこから()()が放出され空に投げ出されたメタルビルドは体をもがくがなす統べなく紫雷に当たり全身から火花が散り、もう一度地面に叩き付けられる。

 

「まだまだ行けるよな?英雄Dr.ウェル?」

 

カオスは皮肉を込めていい放つ。

 

「グッ…!カオスゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!」

 

メタルビルドは叫びながらベルトのハンドルを乱暴に回し足の裏から戦車のベルトに似たエネルギーをカオス目掛けて放つ。

 

「レディーゴー!ハザードフィニッシュ!

 

しかしそこには大したダメージはなく平然とカオスがそこに立っていた。

 

「なっ何故…!?」

「その程度か?今度は此方の番だな覚悟は出来ているな?Dr.ウェル?こっからは一切の手加減なしだ」

 

そう言ってカオスは右腕にスチームブレード、左腕にネビゥラスチームガンをパイプから作り出し、左腕のネビゥラスチームガンをメタルビルドに向け引き金を引いた。

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

緒川と弦十郎はフロンティアに直接乗り込むため座礁した仮設二課の内部にあるジープに乗り込む。

 

「世話の焼ける弟子がいるお陰でこれだ」

「きっかけを作ってくれたと素直に喜ぶべきでは?」

「フッ…」

 

しかしそこに藤尭から通信が入る。

 

「指令!」

「なんだ?」

「出撃の前にこれをご覧ください!」

 

取り出した端末にはマリアが写し出されていた。

 

「私はマリア・カデンツァヴナ・イブ月の落下が起こす最悪を最小限に抑えるためフィーネの名を語った者だ3ヶ月前…」

 

マリアの映像は世界各地で放送し、大勢の人達がそれを見ていた。

 

「この期に及んでF.I.Sは何を狙って…」

 

弦十郎はそれに答えずに難しい顔をして唸っていた。

 

マリアは世界に向けてことの経緯をそして世界がどれだけ腐っているのかを語っていた。

 

「パヴァリア光明結社によって、隠蔽されてきた事態の真相は世界財界の一角を占領する彼ら特権階級によって極めて不都合であり不利益を…」

 

『月を…私の歌で?』

『月は地球人類より総合理解を剥奪するためカストティアンが設置した監視装置、ルナアタックにより一部不全となった月機能を再起動出来れば公転軌道上に修正可能です…ウッ!』

『マム!マム!』

『ハァァ…ハァァ…貴女の歌で世界を救いなさい…!』

 

「全てを偽ってきた私の言葉が、どれ程届くか自信はないだが、歌が力となるこの事実だけは信じて欲しい!」

 

Granzizel bilfen Ganguni-ru zizzl(溢れ始める秘めた情熱)

 

マリアは世界に対して世界が隠してきたシンフォギアを纏い自身の信じた歌を歌い始める。それが世界に届くと信じて………

 

「私一人の力では落下する月を受け止めきれない…!だから貸して欲しい皆の歌を届けて欲しい!」

 

 

 

――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

その頃翼とクリスは先程から変わらずクリスは銃弾を吐き出し、翼はそれを打ち落としていた。

 

(ソロモンの杖…!人だけを殺せる力なんて、人が持てちゃいけないんだ!)

 

翼はクリスの首に付けられた首輪に狙いを定める。

 

(あれが雪音を従わせているのか!)

 

「犬の首輪をはめられてまで、何を成そうとしているのか!」

「汚れ仕事は居場所無いヤツがこなすのが相場だ、違うか?」

 

それを聞いた翼は顔に笑みを浮かべる。

 

「首根っこ引きずってでも連れ帰ってやる。お前の居場所変える場所に」

 

それを聞いたクリスはハトが豆鉄砲を食らったような顔をするがする顔を背ける。

 

「お前がどんなに拒絶しようと私はお前のやりたいことに手を貸してやるそれが片翼では飛べぬことを知る私の先輩と風を吹かせる者の使命だ!」

 

(そうだったよね奏)

 

それを聞いたクリスは泣いていたがクリスは泣きながら翼に噛みつく。

 

「その仕上がりで偉そうな事を!」

 

しかしクリスの首に付けられた首輪から悲鳴交じりにDr.ウェルの焦った声が聞こえてくる。

 

「早くしない!その首のギアスがはぜるまでもうまもなくヒッ!」

 

クリスはそれを聞いて覚悟を決める。

 

「風鳴、先輩」

「ハッ…!」

「次で決める、昨日まで組み立ててきたあたしのコンビネーションだ!」

「ならば此方は真打ちをくれてやる!」

 

それを聞いたクリスは笑みを浮かべアーマードギアを構える。翼はアーマードギアを巨大化させ構える。

翼は跳び上がり巨大なアーマードギアを振り下ろし、クリスは構えていたアーマードギアを一つ失うがもう一つのアーマードギアから二本の矢を放ち矢は空中で何百にも増えるが翼は巨大化したアーマードギアを盾にし、防ぐがクリスはその隙に腰の装甲から小型のミサイルを展開し、翼は巨大化したアーマードギアをもとに戻し小さな剣を何十にも放つ。

 

「MEGA DETH HPARTY」

 

「千ノ落涙」

 

それはお互いにぶつかり合い二人はミサイルの爆破に巻き込まれ巨大な煙が発生する。

 

 

 

――――――――――――――――――――――

 

 

 

場所は変わり、切歌と調

二人はお互いの信じる事のためにぶつかり合っていた。

切歌は肩の四つの刃を使い絶え間なく攻撃を浴びせていくが調は巨大な丸の子を盾のようにして防いでいくがどんどん後ろに下がっていく。

しかし調は隙を見て2つの巨大な丸の子を合わせ自身を中心にした更に巨大な丸の子を作り出す。

 

「非常Σ式禁月輪」

 

切歌は2つの鎌をハサミのように組み合わせ巨大な鎌のハサミを作り出し構える。

 

「双斬・死nデRぇラ」

 

切歌は肩のブースターから鎖を発射し、調の動きを止めようとするが調はそれを次々とかわし切歌の双斬・死nデRぇラとぶつかり合うが調は車輪のような丸の子を消し、小さな丸の子を大量に飛ばすが切歌はハサミから2つの鎌にし、飛んでくる丸の子を打ち落とし二人は何度も激しくぶつけ合う。

 

「切りちゃんどうしても引かないの?」

「引かせたいなら力ずくでやって見せるといいデスよ」

 

そう言って切歌は調にリンカーを投げる。

 

「リンカー?」

 

切歌はリンカーを首に押し付ける。

 

「ままならない思いを力ずくで押し通すしか無いじゃ無いデスか…」

 

そして切歌はリンカーを打ち込み絶唱を口にする。

 

「「Gatranadis babel ziggurat edenal Emustolronzen flne el babel zizzl Gatranadis babel ziggurat edenal Emustolronzen flne el zizzl」」

 

更に調も打ち込み共に歌う。

 

「絶唱にて繰り出されるイガリマは、相手の魂を刈り取る刃!」

 

切歌はアーマードギアを地面に突き刺し切歌の何倍もあるような巨大なブースターのついた鎌となる。

 

「わからず屋の調からほんの少しだけ負けん気をけずれば!」

「分からず屋はどっち?Dr.のやり方じゃ世界は滅んでしまう」

 

調は両手足が装甲が変化し、巨大な全身に丸の子がついたロボに変化する。

 

そして二人がぶつかろうとしたその時

 

「レディーゴー!エボルティックフィニッシュ!」

 

二人の間をメタルビルドが簡単に人を飲み込めるような巨大な火球に押し潰されながら飛んでいく。

 

「なっなんデスか!」

「切りちゃん…あれ」

 

調が指差した先には回りが燃え盛りながら両手にスチームブレードとネビゥラスチームガンを持ったカオスが此方を正確にはメタルビルドを見ていた。

 

「調に切歌か今すぐここを離れろ死にたくなければな、今の俺は加減が出来ていない」

 

そう言ったカオスはふらつきながらも立ち上がろうとするメタルビルドに向けて走り出す。

 

 

 

――――――――――――――――――――――

 

 

 

その頃マリアは、世界に向けて独奏を届けていた。

しかし一向に月の機能を復活されるほどのフォニックゲインは溜まっていなかった。

 

「月の遺跡を以前沈黙」

 

マリアは自身の不甲斐なさに涙を流す。

 

「私の歌では…誰の命も救えないの?セレナ…」

 

 

 

――――――――――――――――――――――

 

 

 

調や切歌が後ろから怯えながら見る中カオスは満身創痍のメタルビルドを攻め立てていく。

 

「かつての俺の最も信頼を置いた仲間の姿をそれも最もあいつが嫌っている姿をし、あいつが嫌った事を全てしたお前を俺は許しはしない。誰もいなかったら殺していたよ

 

更にそこに戦いが終わった翼とクリスが合流するが何時もとは違うカオスの姿と戦い方に驚く。

 

「どうなってんだよありゃ…」

「荒々しすぎる…」

「調、怖いデス…」

「私も切りちゃん」

 

メタルビルドが焦り、怒りのままに放ったハザードフィニッシュは簡単に防がれ逆に攻撃をもらっていくメタルビルドは更に焦りやっては()()()()()()()()()()()()()()()()()()をする。

 

「行けェェ!ノイズ共ッ!!」

 

メタルビルドはソロモンの杖から次々とノイズを出していくが次の瞬間その全てが塵と化す。

 

「なっ何が…ッ!」

 

メタルビルドが、いやその蹂躙を見ていた者達が皆同じ場所を見ていた。

そこには本来、エボルティックフィニッシュでなければ放つことの出来ない()()を放っていたカオスの姿があったが普通ならばそこまで気にする必要は無いがその陣から溢れ出る力は全ての生物の魂に直接来るような力であった。

更に一番の問題は辺りにも雷、炎、水、風、土煙を撒き散らしていた。まるで今のカオスの心情を表しているようであった。

 

「…もう、終わりにしようDr.ウェルこれで文字通り最後だ。死なない事を祈れ」

「ウ、ウワァァァァァァァァァァァ!!ふざけるなぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

メタルビルドは錯乱したように叫びながらベルトのハンドルを回し腕に黒いエネルギーを溜め、カオスは静かにベルトのハンドルを回し足に周りに撒き散らしていた雷、炎、水、風、土煙を集め飛び上がる。

 

「レディーゴー!ハザードフィニッシュ!

 

「レディーゴー!エボルティックフィニッシュ!」

 

両者は辺りに甚大な被害を撒き散らしながらぶつかり合うが今のメタルビルドではカオスのサードステージαの力に耐えきれずにその腕ははね除けられメタルビルドのベルトにカオスの必殺技は突き刺さりベルトとボトルそしてハザードトリガーにも大きなヒビが入り始めそれは次第に全身に広がり遂にベルトが完全に破壊され辺りは一瞬白いまばゆい光に包まれる。

 

「な、なんデスか!このとんでもは!」

「何も,見えない…!」

「クッ!」

「一真!」

 

そして光が止み、そこに現れたのは恐らく気絶したDr.ウェルとその手に大きなヒビが入ったハザードトリガーを持ちもう片手にはソロモンの杖を持ったカオスであった。カオスはそのままハザードトリガーを握り潰したと同時にその場に緒川達がジープに乗って駆け付ける。

 

「無事か!?お前ら!」

「どうやら全員無事なようですね」

「緒川に弦十郎か、良いところに来た。そこに気絶しているDr.ウェルを…」

 

そう言ってDr.ウェルのいた場所を確認する皆だがそこにはDr.ウェルの姿は跡形もなくなっていた。

 

「逃げられたか!」

 

誰がそう言って皆が騒ぐ中カオスは手に持ったソロモンの杖を見ながらポツリポツリと言い始める。

 

「ようやく、取り戻せたか…ソロモンお前をあの時無理をしてでも止めていれば良かった、あの時お前の狂気に気付いていればこんなことには成らなかったんだろうか?今となっては後の祭りだがな…なぁソロモンこの罪は決してお前だけではない…そうだろ?」

 

フロンティア内部の通路をDr.ウェルはボロボロになり怒りを撒き散らしながら進んでいた。

 

「クソクソクソクソクソクソ!ソロモンの杖を奪われ更に僕の英雄の力をォォォォォォォォォォォォ!こうなったらマリアをぶつけてやるッ!!!!そしてカオスッ!貴様だけは絶対に殺してやるゥゥゥゥゥゥゥ!!!」

 

 

 

―――――――――――――――――――――

 

 

 

「マリア、もう一度月遺跡の再起動を」

「無理よ!私の歌で世界を救うなんて…!」

「マリア!月の落下を食い止める最後のチャンスなのですよ!」

 

しかしそこにDr.ウェルが戻り、マリアの頬を殴り突き飛ばす。

 

「月が落ちなきゃ好き勝手出来ないだろうがッ!」

「マリア!」

「ああ?やっぱりオバハンか…」

「お聞きなさいDr.ウェル!フロンティアの機能を使って収束したフォニックゲインを月へと照射しバラルの呪詛を司る月を再起動出来れば、月を元の軌道に戻せるのです!」

 

しかしDr.ウェルはそんな事はお構い無しにフロンティアを操作しあまつさえマムのいた制御室を月へと向かって射出してしまう。

 

「そんなに遺跡を動かしたいならあんたが月に行ってくれば良いだろッ!!」

「マム!」

 

それを見たマリアは悲鳴に近い声をあげてマムの名を叫ぶ。

 

「有史以来数多の英雄が人類支配をなし得なかったのは人の数がその手に余るからだ!だったら支配可能なまでに減らせばいい!僕だからこそ気付いた必勝法!英雄に憧れる僕が英雄を越えて見せる…フハハハハッ!ヘッハッハッハッ!」

 

マムを飛ばされたマリアは怒りのままにDr.ウェルに向けてアーマードギアである槍を向ける。

 

「よくもマムを!」

「手にかけるのか?この僕を殺すことは全人類を殺すことだぞ!」

「殺すッ!」

 

そう言って飛び出したマリアはDr.ウェルに槍を突き立てようとするがそこにブリッジにたどり着いた響が割り込みDr.ウェルの前に両腕を広げDr.ウェルを守る。

 

「そこを退け!融合症例第一号!」

「違う!私は立花響、十六歳!融合症例なんかじゃ無い!ただの立花響がマリアさんとお話ししたくてここに来てる!」

「お前と話す必要は無い!マムがこの男に殺されたのだ!ならば私もこいつを殺す!世界を守れないのなら私も生きる意味は無いッ!」

 

そう言って振り上げた槍を振り下ろすが響はそれを()()でつかみ取る。

 

「お前…」

 

驚くマリアを見ながら響は優しい目でマリアと向き合う。

 

「意味なんて、後から探せば良いじゃないですか」

 

しかしその手からは赤い血が流れ落ちていた。

 

「だから、生きるのを諦めないで!」

 

マリアが驚く中響は聞こえないはずの胸の歌に従い聖詠を歌う。

 

Balwisyall nescell gungnir tron」(喪失までのカウントダウン)

 

「貴様!なんのつもりで!」

 

響が聖詠を口にしたとたん握っていたアーマードギアが共鳴するように光り輝きマリアの纏っていたガングニールが解除されその輝きはブリッジを抜けフロンティア中に広がっていく。

 

それを見た調、切歌、セレナ、翼、クリス、カオスは安堵する。

 

「あれは…」

「マリアを助けるデス!」

「あのバカは…」

「立花らしい…」

「復活か、響?」

「凄い…」

 

そしてそれは世界中で映し出されていた。

 

「何が起きているの…!?こんなことってあり得ない!融合者は適合者ではないはず!これは、貴女の歌?貴女の胸の歌がして見せた事?貴女の歌って何!何なの!」

 

マリアは驚きながら叫びそれを見ていた未来は響に二課から叫ぶ。

 

「行っちゃえ響!ハートの全部で!」

 

そしてその輝きは響の回りに収束し、ガングニールは復活を遂げる。

 

「激槍、ガングニールだァァァァァァ!」

 

 

 

しかしその輝きは世界中だけではなくギャラルホルンを通じて別の世界にも届いていた。

 

「ほう、神殺しの激槍か…やはり素晴らしいな、ますます貴様らの世界が欲しくなってきた、その世界の聖遺物があれば…だがな私達の望む世界に仮面ライダーは存在しない」

 

誰かが言ったその後ろには巨大なXの文字が描かれていた。

 




ま☆さ☆か☆のギャラルホルン

と言ってもXDUにこの作品はあまり関係ありません。やるとしてもしないシンフォギアでチョロットするかもしれませんが…

既に最終回はどの様に終わるのかは決まっていますが少なくともXVでは終わりません。

今回退場したメタルビルドの事は後で設定の方で詳しくやりますが大雑把に説明すると量産された安心安全のメタルビルドです(^^)


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第十二話 暴食と喪失

遂にやってきましたG編
実はですね今回の話は間違って削除しちゃいましてね。
かなり心折れました(血涙)

そして………明けましておめでとうございます。今年も本作品を宜しくお願い致します。


「ガングニールに適合、だと…!?」

 

それを見てDr.ウェルは叫びながらブリッジの階段を下がってくが途中で滑り落ちていく。

 

「こんなところで!ウワァァァ!」

 

それでもなお諦めないDr.ウェルはネフェリムと融合した左腕を振り上げ地面に叩きつける。

 

「こんなところで!終われるッ!ものかぁぁぁ!」

 

融合した左腕で、叩き付けた場所を中心に歯車のような模様が円形状に広がり穴が出現する。

それを見て響が後を追おうとするが今までの疲労なのかマリアがたおれこんでしまいそれを響が支える。

 

「ウェル博士!」

 

更にその場にフロンティア内部に侵入していた弦十郎と緒川が駆け付けるが寸でのところでDr.ウェルに逃げられてしまう。

 

「クッ!」

「響さん!そのシンフォギアは!」

「マリアさんのガングニールが私の歌に答えてくれたんです」

「響さん、マリア姉さんは私に」

 

響がセレナに優しくマリアを渡した直後大きな地響きが鳴り響く。

 

「な!?」

「これは!?」

 

その地響きはフロンティアが上昇していることを指し示していた。辺りでは重力がおかしくなり、持ち上がらないほどの大きな岩が浮き上がっていた。

 

「重力場の異常を観測!」

「フロンティア!上昇をしつつ移動を開始!」

 

それは無線を通じて響達にも伝わっていた。それを察してかマリアが響達にポツリポツリと独り言のように情報を伝えていく。

 

「今のウェルは、左腕をフロンティアへと繋げることで意のままに制御できる…」

 

Dr.ウェルはフロンティアの心臓部である炉心に通じる道を進む中常に左腕をフロンティアへと繋げていた。

 

「英雄の力を無くしても、ソロモンの杖が無くとも、僕にはまだフロンティアがある…!邪魔する奴らは、重力波にて足元からひっぺがしてやる!」

 

響達はマリアの情報を黙って聞いていた。

 

「フロンティアの動力にはネフェリムの心臓、それを停止させればウェルの暴挙も止められる、お願い戦う資格の無い私に代わって、お願い!」

「セレナちゃんや調ちゃんにも頼まれてるんだ」

 

それを聞いたマリアは目を見開く。

 

「マリアさんを助けてって、だから心配しないで!」

 

弦十郎はDr.ウェルが穴を開けた部分を殴り付け大きな亀裂を生み出す。

 

「師匠!」

「ウェル博士は追跡は俺達に任せろ!だから響君は…」

「ネフェリムの心臓を止めます!」

「行くぞ!」

「ハイッ!」

 

響の返事を聞くと弦十郎達は亀裂の中に入っていった。

 

「待ってて、ちょーと行ってくるから!」

 

そしてそこに行き違えで、ソロモンの杖を持ったカオスが入ってくる。

 

「響とは行き違えたか…まぁその方が此方の都合が良い」

「ど、どうして貴方がここに?」

 

マリアとセレナは困惑し、カオスに問いかける。

 

「ん?まぁなんだちょっとお届け物さ、世界を救おうとする歌姫様にね?」

 

カオスはセレナに近づき問いかける。

 

「なぁ、セレナ?ちょっとばかしギアを貸してくれないか?」

「ど、どうしてですか?」

「少しばかしの魔術をね?」

「?取りあえず…どうぞ」

 

セレナは多少困惑しながらもカオスにギアを渡す。

 

「よし確かに受け取った。それじゃあやりますか」

 

カオスはギアを握り、握った拳の上に綺麗で美しい陣を描き始める。

 

「キレイ…」

「だろ?これは俺の知っている魔術の中でも飛びっきりキレイな方さ…よし」

 

カオスが拳を開くとそこには()()()()()()()()()()()が握られていた。

 

「!?一体どうやって!」

「言っただろう?魔術だって、ほれっ」

 

カオスはそう言ってマリアとセレナにギアを返却する。

 

「マリア、それは一度しか使えない。俺の投影魔術は完全再現する代わりに一度しか使用することが出来ないし一度投影したものは二度と投影出来ない。だからここぞ言う時に使ってくれ用件はそれだけだ。じゃチャオ~♪」

 

カオスはそう言って響の後を追うように外に飛び出ていった。

それを見てマリアは困惑していたがすぐに笑みを浮かべていた。

 

「…凄かったわね」

「当たり前です何だって私の命の恩人で私の一番好きな人ですから!」

 

セレナは胸を張って言った。

 

 

――――――――――――――――――――――

 

 

「翼さん!クリスちゃん!」

 

そこに少し遅れてカオスがやってくる。

 

「カオスさん!」

「立花!」

「もう遅れはとりません!だから!」

「ああ、一緒に戦うぞ!」

「ハイッ!」

 

響はクリスを見てクリスの手を握る。

 

「良かった!クリスちゃん!きっと帰ってくると信じてた!」

「あ、あったりまえだ!」

 

クリスが照れ臭そうに答えそれを翼とカオスが穏やかな顔で見ていたがそこに弦十郎からの通信が入る。

 

「本部の解析にて高質量のエネルギー反応地点を特定した!恐らくあそこがフロンティアの炉心!心臓部に違いない!装者達とカオスは本部からの支援情報に従って急行せよ!」

「行くぞ!この場に槍と弓、更に杖そして剣を携えたいるのは私達だけだ!」

 

四人は本部の情報に従ってフロンティアの炉心がある場所を目指して跳んでいったがDr.ウェルはそう易々と行かせるような男ではなかった。

 

「人ん家の庭を走り回る野良猫め!フロンティアを喰らって同化したネフェリムの力を!思い知るがいいッ!」

 

響達が跳んでいる最中先の地面が生きているようにうねりだす。

 

「何!?」

「今さら何が来たって!」

 

泥は形を大きく変えそれは流れるように一つの生命体を構築する。

それは紛れもなく()()()()()であった。

 

「グォォォォォォォォォォォォォ!」

 

ネフェリムが咆哮を上げると同時に自らの棘をミサイルのようにして響達に飛ばしてきた。

ミサイルは自らの体組織を推進材とし、響達のいた場所に着弾するが響達はそれを飛ぶことで避けるが着弾した場所は大きな爆発が起こる。

 

「あの時の!自立型完全聖遺物なのか!」

 

更にネフェリムは着地したクリス目掛けて火球を生み出し、打ち出すがクリスはそれを間一髪で避けるが当たった地面はまるでマグマのようにほとばしっておりその見た目からどれ程の熱量があったのかは簡単に想像できるような光景が広がっていた。

 

「にしては張り切りすぎだ!」

 

Dr.ウェルは炉心でネフェリムの心臓に向かって語りかけていた。

 

「喰らい尽くせ!僕の邪魔をする何もかも!暴食の二つ名で呼ばれた力を!示すんだ!ネフェリィィィィィィィィィム!!」

 

 

 

――――――――――――――――――――――

 

 

 

その頃マリアはカオスに貰ったギアを見ていた。

 

「…やっぱり私では…」

「マリア姉さん」

「セレナ…」

「マリア姉さんがやりたいことは何?」

「…歌で、世界を救いたい月の落下がもたらす最悪からみんなを助けたい」

 

セレナはそんなマリアに近づき優しくその手を握る。

 

「生まれたままの感情を、隠さないで?」

「セレナ…」

 

セレナはマリアの手を握ったままとある歌を歌い出す。

その歌はappleと呼ばれる歌であった。

更にそれにつられるようにマリア、いや世界中の人々が歌い出す。本来なら月によって引き裂かれた統一言語でなければ伝わるはずの無い思いは、今一つの歌によってなっていた。

射出されたフロンティアの制御室においてもそれは観測されていた。

人々が一つになり生み出されたフォニックゲインは今まで観測されたどのフォニックゲインよりも美しく莫大な物であった。

 

「世界中のフォニックゲインがフロンティアを経由してここに収束しているこれだけのフォニックゲインを照射すれば、月の遺跡を再起動させ公転距離の修正も可能」

 

瓦礫から抜け出したマムはその事を伝えるためにマリア達に通信する。

 

「マリア!マリア!」

「マム!」

 

マリア達はブリッジの中心にある球体の元に向かい、マムからの通信を聞く。

 

「貴女の歌に世界が共鳴しています。これだけフォニックゲインが高まれば月の遺跡を稼動させるには十分です!月は私が責任を持って止めます!」

 

その言葉の意味を理解したマリア達は叫ぶ。

 

「「マム!」」

「もう何も貴女方姉妹を縛るものはありません。行きなさい行って私に貴女方の歌を聴かせなさい」

「マム…!Ok!マム!世界最高のステージの幕を上げましょう!」

 

 

 

―――――――――――――――――――――――

 

 

その頃響達は泥によって造り出されたネフェリムと激しい戦闘を繰り広げていた。

 

「ハァァァァァァァ!」

 

しかしどの攻撃もネフェリムの強靭な肉体に弾かれるばかりそれを見たクリスは自身の持つ武器をすべて展開し撃ち込む。

 

「なら、全部乗せだァァァァァァ!」

 

しかしそれも効かずネフェリムはまたも巨大な火球を生み出し、放つがカオスがそれを蹴り飛ばしネフェリムに弾き返すがネフェリムは同じ火球を放ち相殺する。

 

「クソッ!ダメか」

 

ネフェリムは自らの腕を伸ばし、カオスを押し潰そうとするがそれを紙一重で避ける。

 

「カオスさん!」

 

響がそう叫ぶがネフェリムは後ろを振り向かずにまたも腕を伸ばし、響に向けて飛ばし、響に当たりかけた時空から鎖が巻き付きネフェリムの腕を囲む形で支柱が刺さり空から大きな鎌の刃を肩のブースターで押しながら切歌がネフェリムの腕を切り飛ばし、更に調がネフェリムの横腹を切り裂く。

 

「シュルシャガナと」

「イガリマ到着デス!」

「来てくれたんだ!」

「とは言えこいつを相手にするのは結構骨が折れそうデスよ」

 

響達が見る先には既に切り飛ばされた腕を修復し威嚇するように吠えるネフェリムの姿があった。

 

「だけど歌がある!」

 

声がする方を向いた先には浮いた岩の上にセレナとマリアがこっちを見ていた。

 

「「マリア!」」

 

調と切歌がそう叫び皆がマリア達の元に駆け付ける。

 

「マリアさん!」

「覚悟は決まったような?」

「えぇ、もう迷わないマムが命懸けで月の落下を阻止してくれている」

 

しかしDr.ウェルは見て悪態をつく。

 

「でき損ないが集まったところで!此方の優位は揺るがない!焼き尽くせ!ネフェリィィィィィム!」

 

それに答えるようにネフェリムが口の中に今までよりも強大な火球を生成し、マリア達が集まる場所に向けて放つがそれは一つの歌によって防がれる。

 

Seilien coffin airget-lamh tron(望み掴んだ力と誇り咲く笑顔)

 

そこにはシンフォギアを纏うさいに発せられるエネルギーをバリアのように展開されていた。

 

(調がいる切歌がいるマムもセレナもついているみんながいるからこれくらいの奇跡…)

「安いもの!」

 

しかしそこに予想外の事態が起こる。

 

「ッ!」

 

「レディゴー!エボルティックフィニッシュ!チャオ~♪」

 

カオスが放った火球の先は()()()()()()()()()がこちらに火球を放とうとしていた。

 

「アハハハハハハ!誰が一体しか作れないと言った!ネフェリムはフロンティアを喰らったんだ!二体ぐらいならぁぁぁぁぁ!フヒッハッハッハッハッ!」

 

それを見て先程まで歌っていた響達が歌をやめてしまいそうになるがカオスがそれを制止する。

 

「歌い続けろ!お前達の歌が世界を救う歌だ!今ここで止めたらすべてが水の泡になってしまう!奴らは俺が相手する!世界を…奇跡を起こせ!シンフォギア装者!」

 

カオスはそのままネフェリム達の相手をするが勝てるわけもなく最初は有戦だったが徐々に追い詰められていく。

 

「ガッ!」

 

カオスはネフェリムの攻撃で響達の目の前まで吹き飛ばされてしまう。

 

「…覚悟を決めたんだ。俺もやらなくちゃな」

 

カオスはそう言って()()()()

 

「GatrandisbabelzigguratedenalEmustolronzen fine el baral zizzlGatrandisbabel ziggurat edenalEmustolronzen fine el zizzl」

 

その歌は本来ならシンフォギア装者しか歌えないはずの絶唱であった。

 

「俺のサードステージαはソロモン本人から造り出したボトルだ。それにかなりの年月がたっている、だったらこいつも一つの聖遺物のような物だ。シンフォギアシステムは無理だったが絶唱はなんとか行けたからな。さてネフェリムどもAre you ready?」

 

カオスは全身に様々な属性の魔力の鎧を造り出しネフェリムに突撃し二体の足を引き裂く。しかし直ぐ様再生してしまう。

カオスはそれを見て更に攻撃の速度を上げていく。

ネフェリムが火球を放つとカオスはそれの何倍もある火球を放ち相殺するどころか押し返しネフェリムを焼き尽くすがネフェリムが消えるごとに新しいネフェリムが生成される。その後ろには絶唱を歌っている響達の姿があった。

 

「何度産み出そうとも、あいつらには指一歩触れさせるものか!必ず守りきって見せる!あのときのようにただただ見ているだけではない!」

「フンッ!高々六人ぽっちの絶唱!守ったところで何ができる!」

 

Dr.ウェルがそう言って次々とネフェリムをぶつけている間響達のギアが崩壊し新たな姿に変化していく。

 

「違う…私の束ねるこの歌は…70億の絶唱ォォォォォォ!!!」

 

響がそう叫び空に空に飛び上がり響達はその身に奇跡を纏う。

それはかつてルナアタックとと呼ばれた事件のさいに発動したエクスドライブと呼ばれる姿だった。

 

「響会うみんなの歌声がくれた…」

 

「「「「「「「シンフォギアでェェェェェェェェェェェェェェェェェ!!!」」」」」」」

 

響達が一つになりカオスの相手にしていた複数のネフェリムをその場一帯ごと粉砕し虹色の竜巻を引き起こしそれははるか天にまで届いていた。

 

それを見ていたDr.ウェルはあまりの衝撃に膝をついて絶望する。

 

「なん、だと…」

「ウェル博士!」

 

そこに炉心にたどり着いた弦十郎達が駆け付ける。

 

「お前の手に世界は大きすぎたようだな」

 

しかしDr.ウェルは最後の抵抗にと炉心のコントロールパネルに触れようとしたその時緒川が放ったリボルバーの弾がDr.ウェルの腕の影に当たり弾丸で影縫いを行う。

 

「影縫い」

 

それにより先程触れようとしていた腕が固まったように動かなくなりそれをDr.ウェルは必死に動かそうとするがびくとも動かなくなってしまう。

 

「貴方の好きにはさせません!」

「奇跡が一生懸命の報酬なら…僕こそぉぉぉぉぉぉ!」

 

Dr.ウェルはその執念で血の涙を流しながら影縫いを解きコントロールパネルに触れる。

するとフロンティアの炉心が今までに無いほどに光り輝きそれを見て弦十郎達が警戒する。

 

「何をした!?」

「ただ一言、ネフェリムの心臓を切り離せと命じただけ…!」

「「な!?」」

 

その命令を受けたフロンティアはネフェリムの心臓を切り離し切り離されたネフェリムの心臓は赤黒く輝き始める。

 

「此方の制御から離れたネフェリムの心臓はフロンティアの船体を喰らい糧として暴走を開始する!そこから放たれるエネルギーは、一兆度だァァ!フハハハハハハハ!」

 

Dr.ウェルは自暴自棄なりながら笑い始め弦十郎はそんなにDr.ウェルに近づき、コントロールパネルを木っ端微塵に破壊する。

 

「僕が英雄に慣れない世界なんて蒸発してしまえば…ヒッ!」

 

しかしネフェリムの心臓は止まることなく脈打つような音をたてながら着々と大きくなっている。

 

「壊してどうにかなるような事では無さそうですね」

 

その情報は他の皆にも伝えられていた。

 

「分かりました。臨海に達する前に対処します」

 

翼がそう答えた時フロンティアの中心の塔から電撃が散っていた。

 

 

 

――――――――――――――――――――――

 

 

 

その頃Dr.ウェルを乗せて脱出したジープは二課目掛けて走っていた。

 

「確保なんて悠長なことを、僕を殺せば簡単なこと…ハッ!」

 

Dr.ウェルが見上げる先には巨大な岩が一直線に落ちてきていた。

 

「ウワァァァァァ!」

 

飛んでくる岩を弦十郎は拳ひとつで粉々に破壊する。

 

「…殺しはしない。お前を世界を滅ぼした悪魔にも理想に準じた英雄にもさせはしない。何処にでもいるただの人間として裁いてやる!」

 

それを聞いたDr.ウェルは初めは唖然としていたが子供のように癇癪を起こし始める。

 

「畜生!僕を殺せ!英雄にしてくれ!英雄にしてくれよぉぉぉぉぉぉぉおおぉぉぉ!」

 

 

 

――――――――――――――――――――――

 

 

 

その頃響達はフロンティアの中心を見ていた。電撃が散り、紫色の光が漏れ出すフロンティアの中心は突如爆発し中から巨大な心臓が現れる。

それは二課でも観測されていた。そこには先程Dr.ウェルを捕らえ戻ってきた弦十郎の姿もあった。

 

「藤尭!出番だ!」

「忙しすぎですよ!」

「ぼやかないで!」

 

仮設二課はフロンティアから退散するために本来ならば水中から使うためのミサイルを打ち上げそれを二課の周辺に撃ち込み周りの地面を破壊し、退散する。

 

「ッ!あれを見ろ!」

 

翼が目を向ける場所にはフロンティアのすべてを喰らい付くし自らの肉体を作ろうとするネフェリムの心臓があった。

 

「あれが、指令の言っていた…」

 

ネフェリムの心臓はすべてを平らげると赤いどこまでも赤い巨大な肉体を造り出す。

 

「再生する、ネフェリムの心臓…!」

 

調はいち早くネフェリムに攻撃を仕掛けるために近づき、調の後を追い切歌も接近する。

調は自ら纏っているギアの装甲を集め一つの人が乗り込める大きさのロボを作り出す。

 

「終Ω式ディストピア」

 

切歌は自らの倍ある鎌を振り回しネフェリムを切りつける。

 

「終虐・Ne破aァ乱怒」

 

しかしネフェリムには生半可な攻撃は効かず逆にギアのフォニックゲインを吸いとられてしまう。

 

「聖遺物どころかそのエネルギーすら喰らっているのか!?」

「臨海に達したら地上は!?」

「蒸発しちゃう!」

「カオス!ソロモンの杖を貸せ!」

「…分かった」

 

カオスはクリスにソロモンの杖を投げ渡す。

 

「バビロニア!フルオープンだァァァァァァ!」

 

クリスはネフェリムの後ろにノイズ達のいるバビロニアの宝物蔵を開ける。

 

「バビロニアの宝物蔵!?」

「エクスドライブの出力でソロモンの杖を機能拡張したのか!?」

「ゲートの向こうバビロニアの宝物蔵にネフェリムを格納できれば!」

 

クリスはソロモンの杖に向かって叫ぶ。

 

「人を殺すだけじゃないってやって見せろよ!ソロモォォォォォォォン!!」

 

杖はクリスの言葉に答えるように宝物蔵の扉を開く。

 

「あれなら!」

 

しかしネフェリムもただただ見ているだけではなかった。

 

「避けろ!雪音!」

 

ネフェリムは巨大な腕をクリスにぶつけその衝撃でソロモンの杖が弾き飛ばされしまうがそれをマリアが受け止め叫ぶ。

 

「明日をォォォォォォ!!!」

 

宝物蔵は更に大きく開くがまたもネフェリムが邪魔をし、マリアに指先から放たれた触手で捕らえマリアも道連れにしようとする。

 

「「「マリア!/マリア姉さん!」」」

 

「格納後私が内部よりゲートを閉じる!ネフェリムは私が!」

「自分を犠牲にする気デスか!?」

「マリア!」

「マリア姉さん!そんなの誰も望んでない!」

 

そこにスチームブレードを持ったカオスが近づき、ネフェリムの触手を切断する。

 

「どうして!」

「一人でいかせるものか。どちらにせよ内部から閉じる他方法はない皆覚悟は決まっている」

「そうですよ一人でなんて行かせません」

 

マリアの周りに皆が集まり一緒にバビロニアの宝物蔵に侵入する。

 

「英雄でない私に世界なんて守れやしない。でも私達、私達は一人じゃないんだ…!」

 

その姿は二課にも写し出されていた。

 

「響ィィィィィィィィィ!」

「衝撃に備えて!」

 

それと同時に二課の指令室を含む部分が切り離される。

 

 

――――――――――――――――――――――

 

 

マムは月を元の位地に戻すために月の遺跡にフォニックゲインを照射していた。

 

「フォニックゲイン照射継続…ゴホッ!」

 

しかしマムの肉体は既に限界を迎えていた。

 

「月遺跡、バラルの呪詛管制装置の再起動を確認月起動アジャスト開始…」

 

マムが見上げる先にはフォニックゲインによって包まれた美しい地球の姿があった。

 

(星が、音楽となった…)

 

 

――――――――――――――――――――――

 

 

「ウオォォォォォォォォ!」

 

響達はバビロニアの宝物蔵の内部で迫り来るノイズ達を倒していた。

 

「いっけぇぇぇぇぇぇぇぇ!」

 

響は腕の装甲を槍の先端にし、一直線にノイズ達を破壊していく。

翼は足の巨大な剣とアーマードギアの剣を合わせ大型ノイズを切り刻む。

 

「ハァァァァァァァ!」

 

クリスは浮遊ユニットに乗り全砲門からピンク色のレーザーは放ちノイズを相殺する。

調と切歌は協力し調は巨大なロボで切り刻み、切歌は鎌を振り回し嵐を引き起こし、大量に巻き込む。

 

「一振りの杖では、これだけの数を…」

「マリア姉さん…」

「マリアさんはその杖でもう一度宝物蔵を開けるか試してみてください!」

「何?」

「外から開けるなら中から開くことだってできるはずだ!」

「鍵なんだよ!そいつは!」

 

皆が戦いながら言う中カオスがマリア達の元に来る。

 

「マリア、ちょっといいか?」

 

カオスはマリアの返事も待たずに杖を持つ。

 

「な、何を!」

「これは俺達の過ちだ。本来なら巻き込むことなく終わらせるつもりだった、だが…やるしかい」

 

カオスは大きく息を吸い腹のそこから叫ぶ。

 

「聞けぇ!!俺の名はハオス・ナイフートシェエ!ソロモンの杖よ!俺の意思に答えろォォォォ!!」

 

カオスがソロモンの杖に命令し、外への扉を開く。

 

「脱出デス!」

「ネフェリムが飛び出す前に!」

 

皆が開いた扉に向けて飛んでいく。

 

「行くぞ!雪音!」

「おぉ!」

 

クリスは浮遊ユニットをパージし、ノイズ達に向かって飛ばし大きな爆発を引き起こす。

皆が集まっていくなかネフェリムも扉に向かって進んでいく。

 

「迂回路は無さそうだ」

「ならば行く道はひとつ!」

「手を繋ごう!」

 

響がそう叫び皆が手を繋ぐがカオスは手を繋ごうとはしない。

 

「カオスさん!」

「俺が手を繋いだら外に出たときすぐに扉を閉めることが出来ない。安心しろちゃんと付いていくさ」

「…分かりましたでも、ちゃんと絶対!付いてきてくださいね?」

 

そしてカオスを除く皆が手を繋いだ中マリアの胸の赤い宝石から一本の両刃の剣が出現し、マリアはそれを引き抜く。

そして再度皆と手を繋ぐ。

 

「この手、簡単には離さない!」

「「最速で最短で、真っ直ぐに!」」

 

引き抜かれた剣は光となり皆に降り注ぐ。すると響とマリアの装甲がひとりでに集まり金の腕と銀の腕を構成し、響達を囲む形で組合わさる。

 

「「一直線にィィィィィィィ!!!」」

 

ネフェリムもそれに対して触手を伸ばして抵抗するがそれを聞いたお構い無く、突っ込み続ける。

 

「「「「「「「ウォォォォォォォォォォォォォ!!」」」」」」」

 

拳はネフェリムの巨体にぶつかり止まることなく貫く。

 

「Vitalizatioo」

 

そのままいきよいのままに進み扉の先に、外に脱出する。しかしそこにはカオスの姿はなかった。

 

「カオスさん!?」

「まさか!?」

 

皆の想像道理にカオスは爆発寸前のネフェリムのいるバビロニアの宝物蔵の内部にいた。

 

「お前ら!少しの間そっちのことは頼んだぞ!それじゃあチャオ~♪」

 

カオスがそう言った最後にバビロニアの宝物蔵が閉じられた。

 

「■■ルト■ガー!」

 

最後に聞き覚えのある声を残して。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「此方エージェントXメタルビルド及びにカオスの消滅を確認…ハイ、データも収集しています。分かりました。帰投します」

 

フロンティア付近に来ていた艦艇の一つそれには小さくXの文字が入っている艦艇が来ていた。

 




殺っちゃったぜ☆

えぇ、やりましたとも今度は消し炭だぜ☆

そして次は皆さん主に作者が一番好きなGX編です!そしてGX編からXV編にかけて大きく物語が進んでいきます。
まぁ進むのは主に主人公関連ですが。
それでは皆さんチャオ~♪


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