アズールレーン ―あの素晴らしい海をもう一度、です― (ブロックONE)
しおりを挟む

懐ネタは常套手段、です。by綾波

指揮官の皆様こんにちは、ブロックONEと申します。

アズールレーン二周年おめでとうございます。

そんなこんなで、アズレンSSを投稿させていただきます。



アズールレーン陣営に送り込まれた重桜の綾波…

 

あまりに楽しげなアズールレーン陣営に拍子抜けしつつ歩いていると…

 

(あの、このローブ取っても良い…です?)

 

いやちょっと勘弁してください…

 

(えー…これ暑すぎです…しかも今日猛暑日です…)

 

 

あとちょっとなので…

 

 

 

と…不満を漏らしつつ歩いていると、そこにジャベリンとラフィーとユニコーンが。彼女たちは、まさか綾波がレッドアクシズからやってきた艦船だとは知らずにフレンドリーに話し掛けてきた。

 

 

「私、ジャベリンですっ」

「ラフィー」

「ユニコーン」

 

「お名前 聞いても良い?」

 

 

 

「えっと…」

(困りました。これ絶対に名乗ったらゲームオーバー…です!タイムパラドックスです…!!)

 

 

そこで綾波はどうしようかと考えた。

 

 

\ジャン ジャン ジャン ジャンッ/

 

 

おっといけない…と、綾波はスマホを落とした。水に濁す作戦だ。気を反らすのはこう言うときの常套手段。ここでさっと拾ってごめんなさいしてトンズラすれば、上手く行ける。そう考えた。

 

しかもイヤホンが外れ、大音量のダンシングでヒーローな曲が流れ出した。

 

 

すると、その直後三人は踊り出す。

 

 

「!?」

 

綾波は突然踊り出した三人から目線が送られた。一緒に踊ろう!と。

 

 

(え………ま、まぁ良いです、鬼神のダンシングヒーローを見るのです!)

 

 

そして踊るが、そこで思わず綾波が前に出て魚雷をマイクに…

 

 

「ないしてるよなんて~♪…」

 

 

スパァン!!

突然三人から頭をスリッパで叩かれる綾波。

 

 

「歌詞がちがうよー!!」

 

「…『ないしてる』じゃなくて…『あいしてる』…」

 

 

 

「…っ…っ…」

 

ユニコーンは腹を抱えて笑ってしまっている。

 

 

「そう聞こえるのです。というか、一体どこからスリッパを取り出したです…?」

 

 

頭を押さえつつスマホを取る

 

 

「ブリっちゃん、音ッ!」

 

 

ジャベリンが画面外に隠れていた汎用型ブリに音楽を流すように指示を促すと、再び音楽を再生し、四名は踊る。

 

 

 

 

「あいしてるよなんて~」

 

「お?いいよいいよ!」

 

 

 

「さそっても、くれないぃ~」

 

「…そうそうそうそう…」

 

 

 

「真夜中の…メリィゴゥランッ!」

 

「えいっ」

 

ユニコーンの容赦ないスリッパ攻撃が綾波に炸裂。

 

 

「何よメリーゴーランドって~!!」

 

「…歌詞の順番が違う。よくない…」

 

「…っ…っ…!」

 

ジャベリンとラフィーが突っ込む。

その場にしゃがみこんで笑いを堪えるユニコーン。顔は真っ赤である。

 

 

 

「そ、そういう風に聞こえるのです~!!」

 

 

 

このやり取りはこの後30分近く続いたそうである。

 

 

 

 

………………………………………………

 

 

 

「唐突なるオギノメヨウコ作戦は成功ね…」

 

「何だその歌手の人みたいな作戦名は…」

 

綾波たちのいる島から離れた沖にて。重桜の一航戦の赤城と加賀が静かに見据えていた。

 

すると突然音楽が鳴った。

 

 

 

 

 

 

すると赤城の隣で座っていた加賀が突然立ち上がり…

 

 

 

 

 

 

 

 

「そいつ(指揮官)の前では女の子~ つーんとおすまし それはだぁれ? それは秘密 秘密 秘密 秘密のカッガちゃん♪」

 

 

 

 

 

 

 

その時、歴史は動いた。

 

それは後に『運命の五分間(の沈黙)』と後世に伝えられたという…

 




最後のところ、 中の人ボイスで脳内再生余裕だった方、これを見てレア艦ドロップした方は是非ご感想やご投票をお願い致します(マテ

by筆者


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

びそくぜんしんドロップキック! byジャベリン

赤城による『唐突なるオギノメヨウコ作戦』が開始されてから30分経過した後。短編なのに続いてしまったけど前回のパート2となります。


見所:ジャベリンにご注目。


沖合にて…

 

 

 

「ないしてるよじゃねえっつってんだ!!」

 

「解せん…!お前を斬るっ!!」

 

 

 

艤装を構え合い、大声を張るジャベリンと綾波。

 

空気は緊迫していた。

 

先程の島でのやり取りは30分どころで済む話ではなかった。

 

 

ラフィーとユニコーンはどうしたらいいか分からず、二人のコント染みたやり取りに笑いを堪えながら静観することにした。

 

 

 

 

「ちゃんと歌えるんだね綾波ちゃん!あなたとはこういう戦いにはなりたくはないの…!もう一回だけいくよ!音っ!

 

 

 

画面外で笑いを堪えるブリが、ジャベリンからの合図の後に音楽を再生させた。

 

 

 

 

「良い汗掻いてー!一所懸命!…それぇ!はい下がってってー、歌レッツゴ~!」

 

 

 

 

 

「ないしてる…」

 

 

 

その瞬間、ジャベリンは主砲を三発発砲し、槍を構えた。

 

 

 

「『ないしてる』でなくて『あいしてる』だ!!」

 

 

綾波も空気を読んでジャベリンに向けて対艦刀を構えた。

 

 

この中世の武士か騎士の決闘を彷彿させる異様な空気。

 

 

この斜め上の二人の変容ぶりに、顔を真っ赤にして笑いを堪えるユニコーン。普段表情の起伏の少な目なラフィーもこれにはやはり笑わざる得ない。

 

 

「い、一体どうした…?」

 

エンタープライズは気になってラフィーとユニコーンに訊ねてきた。その後ろには同じアズールレーンに属するロイヤルから来たベルファストが着いてきている。

 

 

「あ!君は!」

 

 

綾波はエンタープライズの掛けた声に気づいて目が合った。

 

「あ、不味いです…!これじゃ捕虜になるビームの餌食になってしまうです!」

 

 

「え、何それ…」

 

そんな技ないよ私…とエンタープライズは思わず綾波の発言に困惑する。

 

 

「いけません、思いの外スベってしまったです…間が持たないのでとりあえず…ブリっちゃん、音っ!

 

 

 

綾波の合図で音楽が再生され踊り出す。今度はエンタープライズやベルファストたちも一緒に。こんな一面を見た全世界のファンは涙ものだろう。

 

 

 

「ないしてるよなんて…」

 

 

びそくぜんしんドロップキックっ

 

 

ジャベリンのドロップキックが綾波に炸裂するが、笑いながらのために殆ど威力は無かった。

 

「返しの急旋回キックっ」

 

今度は綾波がお返しをジャベリンに食らわせる。足に引っ掛かり倒れてバシャンと音を立てた。

 

立て直す。もうグダッている。

 

 

「立て続けに行くです!音っ!

 

 

再び音楽再生を要請する綾波。ブリはこの時どんな様子なのだろうか気になる所だが、ノリに乗ってるエンタープライズが何故か綾波からマイクを渡され、前に出てきた。

 

 

「ないしてるよなんて~」

 

 

 

援護のために駆け付けたクリーブランドによるスリッパ攻撃がエンタープライズに炸裂した。

 

 

「…え?何だ?え?クリーブランド…?」

 

「そのーあれだよ、あれ!お約束ってやつ…うん」

 

 

 

その隙に綾波は無事に脱出して見せたそうな。

 




ここまで閲覧ありがとうございました。


はい、意味不明で始まり、意味不明で今回も終わりました…。大体こんなノリです。

そした、この作品見た後にクリーブランド兄貴姉貴(兄貴姉貴以外のレア艦でもOK)を入手した方がいましたら、是非感想やお気に入り、投票をお願いします(何

by筆者




目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

あなたに会えればそれで満足…ルート

アズきゅん学園ネタ。

僕も最近になってから初めてやりました。ゲーム本編では掘りとレベリング中ではありますが…

こういうルートだってあっても良いよねって考え、そのまま筆が走りました。

世界観的には「今日もお早いお帰りですねルート」を全部の分岐で連発してた時、みたいなのを想定。

感動ものなんて自信ありません…

生暖かい目で、どうかご覧くださいませ。


【○月○日 月曜日】

 

「おかえりなさいませ、ご主人様。お早いお帰りですね。ええ、理由は存じ上げてます」

 

 

学校から疲れたので早く帰った。

ハウスメイドのベルファストが出迎えてくれた。

 

 

 

 

【○月△日 火曜日】

 

「おかえりなさいませ、ご主人様、今日もお早いお帰りですね」

 

今日もベルファストが出迎えてくれた。

 

 

 

【○月□日 水曜日】

 

「おかえりなさいませ、ご主人様…」

 

今日も早く帰った。

ベルファストはいつも出迎えてくれる。

 

 

【○月×日 木曜日】

 

「お、おかえりなさいませ、ご主人様……」

 

早く帰った。

いつも通り、ベルファストが出迎えた。

 

 

【○月◇日 金曜日】

 

「おかえりなさいませ、ご主人様…その…あ、いえ、失礼しました…」

 

 

 

今日も早めに帰った。

ベルファストの様子が変だった。

 

 

 

土日はのんびり過ごした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<翌週>

 

 

 

 

 

 

 

【○月※日 月曜日】

 

「おかえりなさいませ、ご主人様」

 

今週も早めに帰った。

ベルファストが出迎えてくれた。

 

 

【○月∀日 火曜日】

 

「おかえりなさいませ、ご主人様…この頃、お帰りがお早いですね?理由は存じ上げてはおりますが…」

 

何時ものようにベルファストが出迎えてくれる。が、ちょっと心配そうな顔をしていた。

 

 

「もしかして…なにか嫌なことでもありましたか?私でよろしければ、お話ししていただけませんか?」

 

 

特にないよ!と元気に振る舞ってみせた。

 

現に変なことは特にない。

 

最近は青組のボルチモアの試合を応援に行ったり、インディペンデンスと勉強したり、ユニコーンとエルドリッジの二人とお昼に食堂行ったり、赤組の愛宕と高雄に誘われ剣道のトレーニングに付き添ったり、シュペーにSNS乗っ取り防止のためにパスワード変更のやり方とか、アカウント連携の切り方を教えたり、U-73の薬品実験に付き合ったり、大鳳の気配を感じるのはデフォだから空気読んで振り向かずにそのまま帰宅…うん、何もない。というか、ごめんね大鳳…

 

以上の伝えると、ベルファストはここは引き下がった。

 

 

 

【○月☆日 水曜日】

 

「おかえりなさいませ、ご主人様。」

 

ベルファストが変わらず出迎えてくれた。どうやら昨日の納得してくれたのだろうか。

 

 

 

 

【○月♯日 木曜日】

 

「おかえりなさいませ、ご主人様…」

 

この日も早めに帰宅した。

ベルファストが出迎える。いつもの彼女であるが、どこか影があるかも。

 

 

 

【○月♪日 金曜日】

 

「おかえりなさいませ。ご主人様…いつもお早いお帰りで…はい、存じております…ですが!」

 

だよね、自ら行動しなきゃ事は始まらない…よく言ってたものね…

 

でも、 帰るとベルファストが出迎えてくれるのが嬉しくて、それで早く帰ってきたんだよ。

 

「え…えええ!?」

 

だからその……うん。ごめん、嫌なら少し遅くなるように…

 

「ご主人様…っ…」

 

え?なぜ泣いてるの…!?

 

 

鼻水垂れてるよ?鼻咬んで?

 

ベルファストは抱き付いてきた。胸当たってるけどなんだこの粘っこい感触は。スライムみたい…

 

頼む、離れて鼻水を咬んでくれベル。

 

体に垂れてるから。うわっ…ちょっと…お願いだから、一旦離れろよお前。花粉症の人みたいになってるぞ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『あなたに会えればそれで十分ルート 完』

 

 

 

 

 

 

「おい大鳳、居るならテッシュ持ってきて!」

 

 




はい、ベルファストルートでした。


はい…最後の方に関して、書いてて調子に乗ってしまいました…反省しています…。

もしこれ見た後にベルファストを入手した方がいらっしゃいましたら、是非ともお気に入り登録や投票、ご感想をよろしくお願いします←

by筆者


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

大鳳に捕まったのでオネェで対抗してみた…ルート

またアズきゅんネタです。


大鳳ルートの創作をしてみました。


閲覧注意…と言うようなグロいのはありません。


ではどうぞ。


何があったのか振り返ってみよう。

 

学校から家に早く帰ろうとしたら大鳳に捕まった。

 

 

「さあ、早く愛の巣に帰りましょう?」

 

 

 

すると、愛の巣(自宅?)に連れてこられた。

 

 

 

中々返してもらえない。

 

 

 

危機感MAX。それは疲労と共に心身を蝕む。

 

 

 

 

そこで…

 

 

 

 

 

いい加減帰してくれないと、ファッションチェックするわよ!!

 

 

ついでにお部屋チェックも!!

 

 

と、突然切り出す。

 

 

 

 

「え…?あのー…どうされたのですか…急にオネェ言葉に…」

 

 

 

先ずはぁ…あんたのそのお面。

 

 

「え、これですか?」

 

 

そう!

これ、つけまつげをつけまつったら?100均にあるでしょ?あれを付けるの。これでアナタも艷女(アデージョ)よ。

 

 

「…アデージョって何ですか…?」

 

 

何がおかしいのよ。アデージョはアデージョなのよ?それが何がおかしいのよ?言ってみなさいよ~?

 

 

「いえ、何でもないです…」

 

 

んーあんたの着物、良いわね。和の朱色。味があるわぁ。

 

 

「あ、ありがとうございます…お気に入りでして…」

 

 

 

さて、ファッションはまぁいいわ。

 

 

 

じゃ、じゃあお部屋チェックといこうかしらぁ?

 

 

 

言っとくけどぉ、アテクシをここまで拐っておいて、みっともないお部屋だったなら承知しないわよ!!?

 

 

 

 

大鳳は苦笑いしつつ、どうぞこちらになります…と案内してくれた。

 

 

半ば一方的に大鳳のペースから、こちらのペースに持っていくことに何とか成功した。しかし、どこまで間が持つか…。

 

 

「では、ここが居間です」

 

 

あらぁ?白を基調としてるのね?

 

 

クネクネしながら歩く。

 

 

ベルファストと一緒にテレビで見たオネェ系タレントの仕草をモロパクしてるが、大鳳はこちらの変容に対して困惑を隠せない様子。

 

 

「今他の女の名前が出たような…」

 

 

 

お黙りなさいっ(オネェ濃度120%)

 

 

 

 

 

…あら?これ値札着いたまんまじゃないの!

 

 

「ど、どこですか!?あら…今ハサミをお持ちいたしますわ!」

 

 

と、大鳳凰はハサミを取りに行こうとするが…その必要はないので止めた。

 

 

「…50円玉二枚?どうされるのですか?」

 

 

ちょっーと見てなさいよぉ?これをね、こうすると…

 

値札を外す。

 

「あ、外れましたね!すっごーい!」

 

 

覚えておくと良いわよ。

 

 

何がしたいのか見失いそうになるが、お部屋チェックだったと思い出す。

 

 

あら、ベッドルーム?これあんたの趣味ぃ?

 

 

「すごいでしょう?」

 

 

シルバ○アファミリーにこんなのあったわね(辛口)

 

 

「シルバ○ア…ファミリー…ガクッ」

 

あ、なんかショック受けてる!?辛すぎたか…!?

 

 

 

あら、何よもう大鳳ちゃんったらぁ~

 

 

 

冗談に決まってるじゃないの~そんなショック受けないの!ね?

 

 

 

「冗談…もう、びっくりしましたわ~」

 

 

 

あえてここでは謝らないスタイル。ごめんよ大鳳…

 

 

んーフカフカ、あなた良いお嫁さんになれるわねぇ

 

 

「お布団は、叩かず、そっと撫でる様にハンドクリーナーでやるのがコツです♪」

 

 

あ、笑顔になった。危ない危ない…変に機嫌損ねるのもね…ここは持ち上げておく。

 

 

 

さ、さぁて、アテクシ、エステあるから、もう帰らないと…あら、ここの扉、鍵どうなってんの?開かないじゃないの!

 

 

ダメだ、開かない…

 

「あら、何故でしょうねぇ…?」

 

 

とぼけんじゃないわよアンタ。

 

 

 

 

 

うおおおおオカマパワー全開いいいいいい!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「これ引き戸ですよ?」

 

 

ガラッ

 

 

盛大にずっこけた。

 

 

オネェ演技で消費したエネルギーはどうしてくれるんだ…

 

 

そんなこんなで思い付きとはいえ大鳳の普段見られない表情を垣間見ることが出来た。

 

 

 

「あら、エステでしたわね?美容は大事ですわ!ささ、お忘れものはありませんか…?」

 

 

帰り際。献身的に接してくれるが、忘れものなんてした暁にはまた鍵が閉じられてしまうかもしれない。それこそ今度こそ返しては貰えないだろうから…ここはもう我が身を優先しよう。

 

 

 

「あら…他の女の匂いがしますわ?」

 

 

!?

 

やばい!

 

こうなりゃ…

 

 

……あら、アテクシの香水の匂いねそれ。

 

 

 

 

 

 

果たして…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なーんだぁびっくりしましたわ~」

 

 

じゃあ、アテクシはこれで。チャオ~

 

 

 

最後まで演じきり、大鳳の家を出た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

現在帰路。

 

にしても、帰り際の時の大鳳の一瞬見せた真顔が目に焼き付いて離れなかったのは言うまでもない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その背後から大鳳の気配を感じるが、きっと気のせい。

 

 

 

 

 

 

『大鳳に捕まったのでオネェで対抗してみたルート 完』

 

 

 

 




ヤンデレにはオネェをぶつけろ(謎理論)

閲覧ありがとうございました。

これ、後が絶対恐いよね…この先は皆様のご想像で(コラ

プレイヤー(?)のオネェ口調はビーストのナイトス○リームみたいなのをイメージしてくださいませ…。

もし大鳳のファンになった方いらっしゃいましたら、ご感想やご投票、お気に入りをお願いします…

さて、ネタが出来次第、また投下していきます。


by筆者


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

明石の日記

世界観はバラバラです。


今回は明石の日記です。


ではどうぞ…!


【○月○日】

 

明日から新しい指揮官が来るにゃ!どんな奴か楽しみにゃ。

 

ケチらずいっぱい買ってくれると、こちらとしては立場的には救われる思いにゃ…

 

さてさて、ぬいぬいとお店の新装開店準備にゃ!がんばるにゃ♪

 

 

 

【○月□日】

 

今日、ついに指揮官が着任なさったのにゃ。

 

何やら面白い奴だにゃ。

 

撫でるのはいいけど、明石の耳がペタンコになりそうにゃ。

でも、お客様は神様にゃ。

一先ず御近づきの印にアイテムと一緒にメールを送っておくにゃ。

 

 

言っとくけど、売れ残り押し付けてる訳じゃないのにゃ。

 

 

 

【○月△日】

 

指揮官、今日もショップに顔を出してくれたにゃ。

 

頭を撫でられたにゃ。

 

という事で、色々教えてあげることになったにゃ。

 

ぬいぬいも一緒にゃ。来てばかりの指揮官に、後々爆買いしてもらうための信頼作りにゃ。商売とはお客様との信頼で成り立つものなのにゃ。

 

 

でもでも、真面目にダイヤが欲しくなったら何時でも来てにゃ。

 

 

【○月×日】

 

指揮官は今日も来てくれたにゃ。

 

でもなにも買わなかったにゃ。

 

まぁまだその時ではないという事なのにゃ。

 

明石の頭を撫でてさっと帰ってくのにゃ。

 

一先ずお返しに粗品をメールと共に贈るのにゃ。

 

 

【○月▼日】

 

指揮官が駆け込んできたのにゃ。

 

どうやら、指揮官が不注意でスマホを落としてしまったそうなのにゃ。

 

そこで明石が直してあげたのにゃ。痛々しいことに画面がバリッと割れてたにゃ…

 

バッテリーとかイヤホンジャックとかには損耗なし、なのでモニターだけの交換にゃ。ぬいぬいから部品が来たので早速作業開始にゃ。

 

部品を送ってくれたぬいぬい、ありがとうにゃ

 

 

直すのは得意にゃ。今回は初回だけに代金はまけておくにゃ。

 

明日こそダイヤを買ってくれると嬉しいにゃ…。

 

感謝しながら撫でてくれたにゃ。

 

また売れ残…じゃなかった、ささやかなギフトを添えて、指揮官にメールと共にお贈りするにゃ。

 

 

 

【○月※日】

 

 

今日も撫でてくれたので、メールと粗品をば…にゃ。

 

 

さて、ぬいぬいは最近自分も撫で撫でしたらサービスをするかどうか考えてるらしいにゃ。

 

 

それ下手に送ると、違うところに転売される可能性あるから、慎重になる必要があることをアドバイスしたにゃ。

 

 

すると、割引デーを設けていくことになったそうにゃ。何だかごめんなさいにゃ…ぬいぬい…

 

 

【○月◇日】

 

指揮官が来たにゃ。

 

遂にダイヤに手を出すときが…?

 

 

 

…と思ったら、指揮する部隊を強化する件についてのご相談にゃ!

 

 

こうなれば新兵器を開発するのにゃ!ぬいぬいのところで売ってる箱から良いもの引き当てたら、艤装のチューンを施す様にアドバイスしたら、撫で撫でしてくれたにゃ。

 

 

 

6万パイル?そんなの扱ってないにゃ。

 

 

 

 

【○月☆日】

 

今日も指揮官から撫でられたにゃ。という事で、メールと粗品にゃ。

 

建造のやり方を教えたにゃ。小型艦に大型艦に特型艦!

 

メンタルキューブと運を信じるにゃ。

 

 

 

足りないなら買ってってにゃ。

 

 

黙って買うのにゃ(迫真)

 

 

 

え?KARASA○A?

 

 

 

だーかーらー そんなの無いのにゃ…

 

 

 

 




閲覧ありがとうございました。

時系列だとゲーム開始して数日ってところです。

次回は不知火verを予定しております。お楽しみに。

この作品を見て明石の頭を撫でたくなった方は、ご感想、お気に入り登録、投票をお願いします←

by筆者


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

不知火の日記

日記ネタ。

不知火バージョンです。明石バージョンと連動してます。


【○月○日】

本日は、明日お目見えになられる指揮官様の御着任日。それに伴った新装開店に備え、明石と準備日でございます。

 

果たしてどの様な方なのでしょうか?

 

不知火は気になります。はい。

 

 

 

 

【○月□日】

 

指揮官様が無事に御着任されました。

 

同じくしてこちらも新装開店です。ご挨拶を済ませ、開店中の看板を上げましょう。

 

やはり新しいと言うのは良いものですね。気持ちを一新して参りましょう。

 

慣れていらっしゃらない様なので、我々が色々教えながらです。はい。信頼は大切でございますゆえ。

 

 

【○月△日】

 

指揮官様が御着任後初の来店です。

 

 

 

買え買えビームを視線を通してぶち込んで起きましょう。

 

 

 

 

 

私のは遅効性です。

 

 

 

 

【○月×日】

 

指揮官様がご来店されました。買え買えビームの効果が来たのかと思われましたが、明石を撫でて私を撫でて帰りました。

 

『通り撫で撫で』でしょうか…

 

 

 

 

 

 

 

【○月▼日】

 

 

明石から連絡が来ました。どうやら指揮官様のスマホの機種のパーツを取り寄せたいそうです。落として壊してしまったみたいです。

 

あらあら、これは大変…

 

内容からして、その機種ですと、確か他のKAN-SENの皆様も使われてるものなので、有事に備えて部品は多く取り寄せてあります。確か備品庫にまだあったような。

 

探して明石の方へお渡ししておきましょう。

 

 

 

 

 

 

買え買えビーム発生アプリもインスコさせておきましょうか……これは冗談でございます。

 

 

 

【○月※日】

 

明石に、指揮官から撫で撫でしてきた時のサービスについて相談しまして、議論の結果、割引デーを設けることになりました。

 

 

あ、下手に転売ですね。たしかにそれをされたら、こちらの利益にはなりませんねぇ。その際は我々に通してくれると良いのですが。

 

 

さて、割引については、その収益次第という形ですが…結構お求め易い時はガッツリ買っていってくださると嬉しいですね。

 

 

明石はどうやら撫で撫でされた時のサービスの粗品に困ってるそうなので、こちらの在庫からちょこっとお送りいたします。指揮官、気に召してくださると良いのですが…明石共々、それを願うばかりでございます。

 

 

 

【○月◇日】

 

指揮官様がご来店されました。

 

はい?6万パイル、ですか?

 

おや、体が闘争をお求めですか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(当店では取り扱って)ないです。

 

 

【○月☆日】

 

本日は指揮官様が建造を行うそうでして。

 

メンタルキューブに運を委ねる作業です。

 

『建造時間』にご注目すると大まかに分かるかもしれません。

 

足りないものはどうぞお求めください。

 

突っついてもオマケしませんよ?

 

 

え?KARA○AWAですか?

 

 

 

 

 

つまりそれって…

 

 

周回で艦船の皆様を海域に向かわせる。

 

 

敵が強くて中々安定しない

 

 

レアドロ周回には強さが必要。

 

 

身体が闘争を求める

 

 

 

アーm…いえ、取り扱ってないですね。

 

 




閲覧ありがとうございます。

今回は予定通り不知火verでした。

買え買えビーム(?)を食らい続けた筆者は、遂にダイヤを買いそうになりましたが、そこは我慢して装備箱を買いました。許してや、明石…



こうしたネタはまた思い付き次第ではありますが、ごゆるりとお待ち下さいませ。


では、もしこれを見てレアドロ(装備と艦船)した方がいらっしゃいましたら、ご感想とお気に入り登録、投票をお願いします←


by筆者


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

ローンが教える『釣り野伏(つりのぶせ)』のやり方。

どうもです。一先ずリットリオとフェアリーアルバコア(サディアの栄光引き換えの方)のGETをめざして栄光集めを頑張っております…(˘ω˘;)



さて、計画艦のローンさんの発言にある釣り野伏(つりのぶせ)。今回は、これについてローンさんが直々に解説してくれるそうです。


うちではまだ建造できてないという…


では、どうぞ。


こんにちは!指揮官のみさな…みなま…あうう…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

噛んだ自分が……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

許せないっ!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

………はい、無理矢理ですがノルマ達成しました。鉄血巡洋艦のローンです♪

 

 

 

 

 

 

 

え?どうしてそんなに引いてらっしゃるのですか?ふふふ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

怖くないですよぉ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

というわけで、今回は『釣り野伏』について。

 

 

 

 

気になった方も多いのでは?

 

 

 

 

では、解説させていただきますね!

 

 

 

 

 

まず、釣り野伏というのは、かの戦国大名島津義久氏が考案し、実施したという戦法の1つです。表記揺れですと、『釣り野伏せり』、とかあります。

 

 

 

 

 

 

分かりやすく一例を。

 

 

 

 

ここに、赤が三つで黄色が二つのマーカーがあるのでこれ使いましょうか。

 

アカレンジャイとキレンジャイの武力抗争があったとします。

 

 

 

赤があなたの軍だとします。黄色が敵軍です。

 

 

黄色のマーカーは二つですが、赤よりもおよそ15倍を上回る戦力を持っていると考えてください。

 

 

 

 

 

 

先ずは軍を三つに分けますね

 

 

二つの隊を左右に伏せさせます。つまり伏兵ですね。この伏兵の皆さんたちが『野伏せ』に値します。

 

 

 

 

中央の部隊で、キレンジャイの軍勢に正面から交戦…

 

 

 

『アカレンジャイ!』

 

 

 

『キレンジャイ!』

 

 

 

 

 

 

交戦中に上手いこと敗走を装ってその場から引きます。

 

 

 

『アカン、これじゃやられてまう!ここはもう逃げるで!』

 

 

『そうはさせへんで!黄色全軍、追えー!』

 

 

 

 

これが釣り野伏せの『釣り』に値するのです。

 

 

 

 

そして、アカレンジャイ軍の敗走が『釣り』だと気付いてないキレンジャイ軍を、先程分けた左右のアカレンジャイ軍の伏兵で包囲して攻撃します。

 

 

 

『アカレンジャイ!』

 

 

『アカレンジャイ!』

 

 

 

 

『五人揃って!ゴレン…』

 

 

 

 

 

 

…ざっとこんな感じです。

 

 

 

 

 

 

結局包囲殲滅やんけ、とお思いの方もいらっしゃると思います…ええ、私もそう思いました。

 

 

 

しかし、これは難易度が高い技だったりするのです。

 

 

 

どうしてかと言うと…

 

 

中央の部隊が敵を本気にさせる様に戦い、敵に完全に敗北したと思わせなければならないのです。

 

ある種の演技力ですね。

 

 

 

それに、指揮官の立場の方の統率力と采配もそうですし、錬度も士気も有します。特に中央の釣り役の兵士さんたちは負担が強いですからね…

 

 

 

あ、そうそう、島津義久さん以外にも、この戦法を取った方もいるそうですよ。諸説もあるそうなので、気になった方は色々調べてみてくださいね?

 

 

 

 

 

 

 

所で、指揮官…

 

 

 

 

 

私は建造できましたか?

 

 

 

 

 

できましたよねぇ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……ねえ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ねえ!!!ねゲッホッゲッホ…

 

 

 

 

 

 

勢い余…って、蒸せちゃっ…いました…ゲホッ…ゲホッ…

 

 

 

 

 

んんっ…それでは指揮官の皆様、ご機嫌よう…

 

 

 




閲覧ありがとうございました。

『許せない!!!』の使い方盛大に無理矢理過ぎてる感ありますね…


もし、これを見た後でローンさんが好きになった方やローン返済し終えて、無事入手した方がいらっしゃいましたら、是非お気に入り登録や感想、投票をお願いします←


by筆者


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

陣形ってなんだっけ…です。by綾波

どうもです。閲覧ありがとうございます。

先週から日刊更新をしてからもう一週間経ってましたね…UAとか見たんですが驚いてます。本当にありがとう御座います。




ゲームでは周回から逃げないように回りまくってます…(˘ω˘;)


そんなこんなで、リットリオを作戦補給でゲットしました。カブールはドロップしました…止まるんじゃねぇぞ…(周回)


キューブは無論溶かしました…(白目)


ではでは、どうぞ。


どこかの母港にて。

 

 

 

 

「そういえば…!」

 

「綾波ちゃんどうしたの?」

 

 

「陣形ってあるですよね…」

 

「何時も出撃してる時に組んでるあれのこと?」

 

「そうなのです。あれってよくよく考えたら何の意味があるんでしょう?気になって夜も眠れないのです…」

 

「そ、 そうなんだ…」

 

 

「ラフィーも気になる…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「と言うことは、私の出番ですねっ!!」

 

 

 

 

 

 

声がしたので振り向くと、そこに何者かが颯爽と現れた。

 

 

「ニーミちゃんじゃないですか!」

 

 

「残業はどうしたのです?まさか、サボり…です…!?」

 

 

「…サボり、よくない…」

 

 

 

「綾波にラフィー!私はサボりじゃないですから!早く終わっただけですから!」

 

 

 

「ついにニーミちゃんもやっちゃったかぁ…」

 

 

「ジャベリン!『も』って何ですか!『も』って!」

 

 

「分かるです…あの書類の煩わしさは異常です…ニーミも艦船(ひと)の子、です…」

 

 

「もー!綾波~!なんでサボり前提になってるんですかぁ!」

 

「書き損じ…やり直し…パソコンだとバックスペースして行きすぎ…打ち直し…誤字脱字チェック…すすまない…ブルースク…」

 

 

「おっとラフィーちゃん、そこまでですよぉ!」

 

 

「あなたたちどんだけ職務怠慢なの!?まぁ最後ら辺はメンタルぶち破ってくるとは本当ですが…コホン!」

 

 

一度咳払いをして、Z23再び胸を張る。

 

 

「この私、Z23が!陣形について説明いたしましょう!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「この後ゴースト○コンやるので、今日はやめとくです…」

「ラフィーも…武器集め…」

「私まだカルテル全滅させてないんですよねぇ~」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ、それなら私も~……待てぇい!!!

 

 

 

 

「うう、今日のニーミはかなりアグレッシブなのです…」

 

「そりゃあもう、やっとの出番だもの!」

 

「ニーミちゃん、最初尺的な問題で出てなかったもんね…」

 

「やめて!!?」

 

………………………………

 

 

えー、陣形には単縦陣、複縦陣、輪形陣というのがあります。アプリ版で出てくるこの三つに絞りましょうか。

 

 

「いきなりドデカいメタ発言…です」

「…全国の指揮官とお話しできるニーミ…すごい…」

「ニーミちゃんいつ身に付けたんですか?あ、まさか残業の影響で…」

 

 

あの…文字数稼ぎのために無理矢理突っ込んでくださったところ申し訳無いのですが、そろそろ怒られてしまいそうなので、早速紹介を始めますね…?

 

 

 

………………………………

 

【単縦陣(たんじゅうじん)】

 

 

「これはよく知ってるです。縦一列です」

 

そう、縦に一列並んだのがこの単縦陣です。

 

砲戦に強いと言われてますね。

 

ゲーム(アプリ)で言うと火力が上がりますね。

 

 

 

 

「これを見て思い出したです。この前ユニオンの皆さんがこの陣形で手をぐるぐる回して踊ってたです…!」

 

 

 

 

それはチューチュートレ○ンでしょっ!!

 

 

 

確かに縦一列は合ってるけど!!

 

 

 

ってエンタープライズさん!?何してるんですか!?

 

 

『いやちょっとレクリエーションをな?』

 

 

 

「他にも予約して発売日に開店時間待ちで並んでるのもありますです…皆眠い中頑張ってましたです…綾波もロングアイランドもその中に居たことが…」

 

 

それは単に開店待ちでしょ!?

 

艦隊運動ってレベルじゃねぇって怒号が飛んできそう…

 

 

「そうそう、これを赤城さんたち空母の皆さんで並べて想像したのですが、これだと後ろの方の翔鶴さんが赤城さんに対してドス黒い笑みを浮かべてそうです…」

 

『先頭が赤城さん…プークスクス…』

 

 

確かに…安易に想像つきますね…ってもっとマトモな例え無かったの!?

 

 

 

………………………………

 

【複縦陣(ふくじゅうじん)】

 

単縦陣を二列にしたものです。

 

ゲームでは初挑戦のステージとかで選ぶと単縦陣に比べて被弾率下がるので攻略しやすいとか攻略wikiにあります。

 

実際にはというと…うーん、ごめんなさい。これは私もわからないんですよね…複雑な作戦に対応できるのでしょうか?

 

 

 

 

 

「なるほど、さっきのを二列…赤城さんたちの列とエンタープライズさんの列で…です」

 

チ○ーチュートレインから離れようね!?

 

「フッドさんたちも混ぜましょ!」

 

あ、それならビスマルクさんたちもって…次行きましょう。

 

 

 

 

 

 

 

………………………………

 

【輪形陣(りんけいじん)】

 

 

さてさて、輪形陣ですね。

 

これは戦艦や空母等、主力艦を中心に置き、その周囲を巡洋艦や駆逐艦で囲う陣形です。周囲で警戒を張れます。

 

利点は、対空砲火を濃密にできる事と、対潜警戒が行いやすい点にあります。対艦攻撃は反面難しいです。

 

 

 

「なるほど、対空砲火と対潜警戒にはWA(輪)になって踊ろうと…流石はニーミです」

 

 

「ラフィー知ってる…歌と踊りは士気高揚に繋がることを…」

 

いやいや、敵の真ん前で歌って踊ってどうするの!?真ん中の主力の人が困惑しちゃうからね!?

 

 

 

『かなしい~ことがあればもうすぐ~♪』

 

 

踊っちゃった!?しかも主力の人エンタープライズさんじゃないですか!?

 

 

 

 

 

 

『『なんか楽しそう…』』

 

潜水艦たち警戒するどころか呼び寄せちゃってる!?

 

 

「…ライジ○グサン…」

 

「サンディエゴさんとかサラトガさんとか喜んでやってそう!」

 

 

「踊ってるところは空撮してるところを見るのが良さそう、です」

 

 

 

そうなると、『Rising Sunディエゴ』とか『Rising サラトガ Sun』とかになるんでしょうかねぇ…(遠い目)

 

 

 

 

………………………………

 

 

「…と、まぁこんな感じですね」

 

「なるほど~分かりやすかったよ!」

「ラフィー、珍しく起きいられた…」

「綾波もこれで落ち着いて夜が眠れます。ニーミ、ありがとうです!」

 

「いえ、それほどでも…」

 

 

 

 

 

 

 

 

しかしその夜、今度は複縦陣の事を思い出してしまい、眠れなくなったニーミであった…。




閲覧ありがとうございます。

やっとニーミを出せた…(けどアプリ版では未入手)

でも原作の彼女はきっとサボりしてないです。きっと…←


陣形ところいじくってたらこのお話を思い付きました次第…。

正直『Rising 綾波 Sun』とかも思い付き悩んだ次第…←

このお話を見た後、欲しかったキャラがドロップしたり建造で出た方はどうぞお気に入りや感想、ご投票をお願いします←


では、またネタが出来次第、投稿させていただきますm(_ _)m



by筆者


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

プロポーズ考えてみましょう!

どうも、周回で遂に燃料が尽きた筆者です。AとBは無事に星三クリアを果たしました。

欲しい艦と装備は概ね揃いましたので、後はのんびりと。


ではどうぞ。




明石のお店に妙なものが陳列されていました。

 

 

 

 

なにかのアクセサリーでしょうか…?

 

 

 

 

あれ?これってもしかして……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「明石、ついに悪徳商法に手を染めてしまったですか…!?」

 

「断・じ・て・違・う・にゃ・!!ついでに霊感商法でもないのにゃ!これは、ケッコン指輪というものにゃ!」

 

 

 

 

何だ違うのですか…

 

 

 

 

 

 

そんなこんなで並べられたケッコン指輪。

 

 

 

 

そう、これは指揮官との絆を深めた末、ケッコンという儀式で贈られる大変稀少なもの…

 

 

 

 

それを指揮官から渡された者は、ロイヤルのヨーク曰く、新たなる力(†フォース†)を得られるのだという……です。

 

 

 

 

そこで、母港では教練を終えた後、早速ジャベリン、ラフィー、ニーミの三名も加え、早速議題に上がりまして…

 

 

「やっぱり、プロポーズって相手からされた方が良いですか?それともこっちから行く感じ?」

 

 

いつの間にか、プロポーズはどちらからする派かのお話になりましたです。

 

 

「…わりとどっちでもいい気がする…」

 

「無口な人やシャイな人、色々な方もいますです」

 

「となると、私たちからするのが無難かも…?」

 

「確かに…そうかもしれないな~…あ!」

 

 

ジャベリンは何かを思い付いたのです…それは…

 

 

 

「第1回、チキチキ!艦船から指揮官へのプロポーズ台詞を考えてみよー!ですっ!」

 

 

「「「……」」」

 

 

これには思わず沈黙。

 

 

 

「あれれ!?ノリ悪くないですかー!?」

 

 

 

そんな感じで、四人で発表しあったです…。

 

 

………………………………

 

 

それじゃあ…先鋒はこの私、Z23から!

 

 

 

 

 

「指揮官…あっ…仕方ないですねぇ…ん…」

 

 

 

 

「ニーミちゃん!エロ(を連想させるのは)はダメです!」

 

「真面目な子がそうなると、かなり来るものがあるのだそう…です」

 

「…破壊力抜群…」

 

 

まだ何も言ってませんからね!?

 

 

すみません、準備不足でした…

 

 

 

 

………………………………

 

じゃあ、ラフィーやる。

 

 

「…指揮官、寝よ…浮気、よくない…寝れ」

 

 

 

 

「…結構がっつきますね、ラフィー」

 

「ラフィーの場合は一緒に寝られるほどの安心感がある人であるというのが前提みたいです…?」

 

「寝ると聞いてビビったよラフィーちゃん…あれ?最後…」

 

 

それこそラフィークオリティ。

 

 

 

………………………………

 

さあ、スマホの前の指揮官の皆さん、鬼神のプロポーズを味わうがいいっ

 

 

 

 

「指揮官…私が好きなら大人しく綾波に指輪を差し出すのです…!」

 

 

ジャキッ…

 

 

「さあ、さあ、さあ!!恥ずかしいなら綾波に渡すです!綾波から指揮官に付けてやるのですっっ」

 

 

 

 

 

「ストップ ストップ ストーーーップ!!!綾波ちゃんストッーーープ!」

 

 

 

どうしたです?

 

 

 

「それじゃ指揮官がビックリしちゃいますよー!」

 

 

「でもラフィーは知ってる。愛の中には略奪愛があると…」

 

 

 

打って出なければ取られてしまうこともあるのです…!

 

 

 

「むしろ指揮官の命が略奪されそうになってるからねそれ!?ねえ綾波、一先ずそのDX綾波ブレードを納めて…?」

 

はい…納めました。

 

因みにこれは赤城さんやローンさんに教わったのです。

 

 

 

(((影響受けたところがまた凄い件…)))

 

………………………………

 

じゃあ、ジャベリンいっきまーす、です!

 

 

 

 

 

 

 

「指揮官…私、あなたのことが好きです!(迫真)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「何時も言ってそうなのです…でもアレなのです、本番だとガッチガチになってそうなのです…」

 

「…あまりのベタさで草生えた…」

 

「素直な気持ちをドカーンと表現していこうと考えるのは、やっぱりジャベリンらしさを感じますね…?」

 

 

 

 

えええー!それって結局地味って事じゃないですかぁ~!

 

 

 

シンプル・イズ・ザ・ベスト!です!

 

 

………………………………

 

そんなこんなで話が盛り上がって来た時、高雄さんと愛宕さんがやって参りました。なにやら気になって声をかけに来たそうです。

 

 

 

「まあ!プロポーズの言葉?確かに、落とす前の止めの一撃だものねぇ~」

 

「な、何でそんな気の早いことをっ!?」

 

 

 

 

楽しげな愛宕さんに、耳元まで真っ赤になった高雄さん。

 

 

 

この二人にも伺ったのですが…

 

 

 

 

その時のお話は、また別の機会に…です。




閲覧ありがとうございました。


ほら、やっぱりされる方が好きな方もいると思いまして…自分は恋愛経験おりゃんので、実はその辺はよくわかりません。


もし、この作品見た後に好きなKAN-SENたちとケッコン果たした指揮官様がいらっしゃったら、感想、お気に入り、投票よろしくお願いいたします←


そして、また筆が走り終えたら投稿させていただきます。


by筆者


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

AZLEN RECON…?です。

今日は演習やってて閃いたお話です。


母港:大講堂。

 

 

 

「ええ、今回の演習についてなのだが…お前たち…」

 

 

 

この日は演習があり、今ではそれが終了し、反省会のためここ大講堂に参加していたKAN-SENたちが集められていた。

 

 

 

「この報告書にある戦い方について、説明を乞いたいのだが…」

 

 

 

教官兼監督官役の高雄は、参加者の演習中での行動に困惑していた。

 

そう、今回の演習は対セイレーンを兼ねているのだが、どうやらその時のKAN-SENたちの行動に問題があったためだ。

 

 

 

 

「む?演習が終わったのではなかったのか?」

 

 

たまたま講堂を訪れていた加賀が教室に訪ねてきた。

 

 

「ああ加賀さん…先程の演習の反省会で…」

 

 

「ほう?先程そちらを眺めてたら面白いものが見れたからな。良いだろう…私も反省会とやらに参加させてもらうとしよう」

 

 

 

ああ、やはりこっそりと見ていたのか…と高雄は呆れてしまった。

 

 

 

「何れにせよ、自陣の結果は何れ自陣に知れ渡ることだ。面白いものならば、我々もそこから共有された情報から実践させられることもあるだろうしな………すまないが、この椅子と席を借りるぞ?」

 

 

 

加賀は皆がよく見える位置の席に移動した。

 

 

「…続けてくれ」

 

 

「はぁ…では…君から」

 

 

 

………………………………

 

 

【証言者:駆逐艦A】

 

◼◼◼◼時になり、演習開始。

 

輪形陣で移動開始。

 

 

軽空母Sに偵察機を飛ばしてもらい、攻撃目標を索敵。

 

 

「事前に観測機を飛ばしたか、赤城もよくやってる」

 

 

攻撃目標役のKAN-SENに位置を気付かれぬ様に接近…です

 

「ん?気付かれぬ様に?」

 

 

「ちょっと待て!気付かれぬようにと言っても、艤装にはレーダーがあるんだぞ?それをどうやって潜り抜けた!?」

「詳細kwsk」

 

「加賀さん…」

 

 

相手の死角を突いたのです。今回の演習は襲撃でしたから。相手を観察しつつ移動。怠けたところをズドン!です

 

 

 

 

 

「怠けだと?具体的に相手はどうしていた?正直に話してくれるか?」

 

 

 

談笑してたです。きっと演技かなと思ったのです。

 

 

 

 

 

「ほほう……まぁセイレーンにもそんなのを見かけることあるぞ?この前量産型を発見した際に、その裏側でなんか薄い本を読んでた呑気な奴がいてな。姉さ…赤城に話すも、中々信じてもらえなかったが……」

 

「あまりにレアケース過ぎる…加賀さん…そのセイレーンは…」

 

「無論討ち倒したぞ。因みに読んでいた本がまた凄いんだ…何でも男とおと…イカンイカン、この時間帯でその話しをするとまずいことになるな…」

 

 

「にしてもだ、最後のシンクショットって…何だこれは…?」

 

 

ああ、それは倒す際に皆でタイミング合わせて狙って撃ったです。そうしてまとめて倒せば見つかることはないと判断したからです。倒せなくても、追い討ちを掛けられますので。

 

 

そこで倒して、状況終了……

 

……………………………

 

「そ、そうか…」

 

「この前、ユニオンのロング・アイランドから聞いたな…『シンクショットで同時に敵兵士を倒せば発見されるリスクが少ないのー』と…」

 

「加賀さん、それもしかしなくてもゲームネタの様な気が…」

 

「そうだが?ユニオンの方で作られたTPSでな。……もしや高雄、お前ゲームやらないのか!?」

 

 

「生憎…拙者は造詣が無く…あんまり…じゃなくてだ!ここは反省会だ!ゲームネタは終わってからにしろ!何より拙者がおいてけぼりだ!」

 

「まぁそう拗ねるな…」

 

「拗ねてるんじゃない!どう考えてもゲームの知識を持ってこられたら困惑してしまうだろう!?」

 

「まぁ、お茶の間パーフェクトフリーズばりに気まずくなるよな。一瞬」

 

「しかし…まぁ…判断した上でそういう対処したともあると判断し…こう助言しておく…一発で倒せるように命中制度を上げること!これにて反省会は終了だ。」

 

 

 

 

 

 

…After…

 

 

 

 

 

「いらっしゃいませにゃ!あれ?どうしたのにゃ?」

 

「これ…置いてるか?」

 

「あるにゃ。ハードはあるかにゃ?」

 

「ハード?」

 

「ゲーム機のことにゃ」

 

 

 

 

 

とある重巡洋艦のKAN-SENがゲーム機とシンクショットが出来る例のTPSゲームのソフトを購入したとかなんとか…。

 

 




閲覧ありがとうございました。

ただ加賀さんを狂言回しっぽくしたかった…

だいたい幽霊さんのせい…?



もしこれを読んだ後に幽霊さんとゲームしたくなってきたお方、そして高雄さんと加賀さんが好きになったお方は、お気に入り登録や感想、投票をよろしくお願いいたしますm(_ _)m


またネタが出来たら同じ時間に投稿すると思いますので、ごゆるりとお待ちくださいませ……


by筆者


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

対潜、です。

今回は対潜のお話です。




ではどうぞ。


綾波たちはこの日、指揮官から任務を言い渡されました…です。

 

 

 

それは………

 

 

 

『対潜警戒』

 

 

この海域で潜水艦の量産型が見付かったという報告が増えたそうです。そこで、駆逐艦と巡洋艦の編成で警戒に当たるそうで…たまたま非番だった綾波たちも参加させられることになったです。

 

 

最近対潜の訓練が多かったのはそう言うことでしたか。と思い、早速ドックへ向かいましたです。

 

 

「ええと、コレがソナーで、こっちが改良型爆雷投射機にゃ」

 

 

 

 

ドックでは、明石が綾波たちが携えていく艤装について解説してくれました。

 

 

おお、これはどちらも珍しき紫装備!指揮官太っ腹なのです!金装備までとはワガママは言えません!

 

 

珍しく良い装備にホクホクしながら、ドックから出港し、沖に出て警戒に当たりました。

 

 

ソナーで探知しながら回っていると……

 

 

 

 

 

 

 

「げっへっへっへっへ…よく来たなけほっけほっ…」

 

 

海中から悪っそうな顔したセイレーンが現れました。

 

 

折角の見栄切りのタイミングなのに噎せてるです…なんか締まらないのです。

 

 

 

「けほっ…取り合えずお前らはここで沈んどけっ」

 

ザブンっと潜られました。まずいのです。量産型も現れました。

 

 

「綾波、取り合えず探そう!」

 

「了解なのです、吹雪」

 

前衛組の吹雪たちと手分けして探します。

 

ソナーの感度は…近い!

 

 

位置特定したので、あの辺りに狙いを定めて…発射!

 

 

 

って、あ、あれ…変です…

 

 

 

 

あれ?え?嘘です…よね?

 

 

「綾波!どうしたの!?」

 

 

「発射されなのいです!吹雪は!?」

 

 

 

「あれ?あ!こっちも壊れてる!?」

 

 

 

 

 

 

艦隊は騒然となったです。祥鳳なんてうせやろ!?って驚いてるです。

 

「ここは冷静になるのです…!」

 

 

 

無線機は壊れてないので明石に通信。

 

 

「明石、綾波です。突然ですが、爆雷投射機が壊れたです!」

 

 

にゃにいいいいいい!!?やっちまったにゃ…じゃなくて!それは不味いのにゃ!!一度撤退するにゃ!指揮官からもヤバけりゃ撤退するように仰せつかってるのにゃ!』

 

 

慌てて返答する明石。

 

やっちまったにゃ…ってとこは聞かなかったことにするです。

 

 

にしても…撤退するようにって言われても、こいつを野放しにしても自沈してくれる訳でもないので、帰投する訳にもいきません…

 

 

 

 

「…一つ思いついたです。爆雷単体って投射機なくても使えるですか?」

 

『今回持たせたのは使えるにゃ…どうするつもりにゃ?』

 

 

「大丈夫です。………さて吹雪、FPSを思い出すです!」

「ん?FPS?…あれをやるんだね!よーしっ」

 

 

「へ?綾波、吹雪、何やるん?ええ、なに投射機から爆雷外しとるん!?」

 

 

 

……………………………

 

 

 

 

 

(へへへ、どうした艦船ども…)

 

 

不適な笑みを浮かべる潜水艦型のセイレーン。

 

 

(さて…ここいらで浮上して驚かせてや…ぶっ!?)

 

 

顔を出したセイレーンの顔面に、何かが命中した。

 

 

 

 

……………………………

 

 

 

「当たったです…!」

 

「本当に上手くいった…」

 

「見事命中や!ようやった!それでこそ艦船や!」

 

 

「このまま皆で一気に攻めるのです!」

 

 

 

 

手に持った爆雷を投げつける事もできる……

 

 

……そう、KAN-SENならね!です。

 

 

 

「やめろー!!?いだっ…痛い、痛いから!?良い子の皆ぁ!!不法投棄はらめえええええ!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

敵は爆発四散した……………です。

 

 

 

 

「……汚ねぇ花火です」

 

 

 

 

 

……………………………

 

ある場所にて…二体のセイレーンがその一部始終を監視していた。

 

 

「ねぇオブザーバー…」

 

 

「何かしら?」

 

 

 

「あいつらさ、さっき爆雷手に持って投げちゃってたけど…」

 

 

「ま、まぁ、それも…進化…なのかもね?」

 

 

 

「あれ角に当たったら痛そう…」

 

 

「まぁ…確かにね…」

 

 

 

 

……………………………

 

 

 

 

 

母港にて。

 

 

 

「ごめんなさいにゃ…ちょっと改良が必要にゃ…というか、爆雷単体をそんな風に使うとは…」

 

 

 

明石と指揮官は概ね悪くは無いのです。戦場は何が起こるか分かりませんのです。

 

 

でも、改良してくれると嬉しい…です。

 

 

この後ユニオンのボーグから「ピッチングが上手い」と称賛されたです…

 

 

 

尚、報告書に目を通した時の指揮官の表情は…

 

 

 

それは皆様のご想像にお任せします、です……。

 

 

 

 

 




閲覧ありがとうございました。

爆雷は投げ付けるもの(何


ゲームでは投射機故障のトラブルは起きませんのでご安心を…


これを読んだ後に爆雷投射機をゲットした方は是非ともお気に入り、感想、投票をお願いします←




by筆者


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

お仕置きとは何をするのです?

前回、投稿時間を誤り、18時18分に投稿してしまいました。ご迷惑お掛けして申し訳ありませんでした…



さて今回のお話。



愛宕さんのお仕置きとはどんなものなのか…気になりますよね。今回はそれに纏わるお話…だと思います(何



ではどうぞ。


「さて…お仕置きが必要かしら?」

 

大講堂で愛宕さん激おこなう、です。

 

 

そう、ある日、演習でおふざけが過ぎてしまったあの人たちです。

 

 

演習で組んだメンバーは、雷と電と吹雪、そして綾波、です。

 

 

 

原因となることを思い出すと、魚雷を槍投げのように投げて命中させようとか、爆雷をキックでパスし、最後はシュートを決めて止めを刺そうとかしようとしたら、案の定注意され、結局反省会です。

 

 

「あの、愛宕さん、質問良いです?」

 

 

「?…なぁに?」

 

 

「お仕置きってどんなことをするんです?」

 

 

その時、愛宕さんは一瞬何かを躊躇したような顔をしましたです。

 

 

「え、ええっと…」

 

 

あれ?何で戸惑ってるのです?

 

 

 

「それは指揮官が受けた事があることです?」

 

 

 

「指揮官はタレントにやらせる前の罰ゲームをテストするスタントマンじゃないわよ!?」

 

 

………………………

 

 

 

「うーんそうねぇ…ムチで百叩き…とか?」

 

 

「アフロ頭のどこかの指揮官が、ラップで歌ってそうなノリなのです」

 

 

「そうだよアホd」

 

 

その直後、ネタに走ろうとした吹雪にDX綾波ブレードが振り落とされる音が響いた…

 

 

 

「峰打ちなのです」

 

 

 

「あの大きさだと峰でも十分に破壊力あるわよ!?」

 

 

 

「なるほどね!これが身体を張った芸ってやつなのね!」

 

 

 

 

「身体張るどころか死と隣り合わせ…?」

 

 

 

「いたた、鋭いツッコミだね?綾波~」

 

 

「あ、生きてたです。」

 

 

「焦ったぁ…体力ゲージの二分の一は持ってかれたよ~」

 

「ごめんなのです」

 

 

「良いって良いって~」

 

 

いやどう考えたって一撃で沈んでそうだな、とか気にしてはいけない。です。

 

 

「ええっと、なんか話がよくわからなくなったけど……」

 

 

愛宕さんは話を戻し…

 

 

「じゃあ、高雄ちゃんにスタントマンしてもらいましょう」

 

 

「おい!サラッと拙者を巻き込まないでくれ!!」

 

 

「つれないこと言わないでよぉ~…グスッ…」

 

 

出た、愛宕さんの泣き落とし…です。

 

 

「な、泣くことは無いだろう!?」

 

 

「ええーーん!!高雄ちゃん最近ゴーストリ○ンでもディ○ジョンでも組んでくれないじゃないぃ~…」

 

 

「待ってくれ!招待の送り方とかが今ひとつわかってないだけだからな!?というか、あからさまな嘘泣きするなっ」

 

 

 

 

 

 

 

 

(やってるんだねぇ…)

 

(アカウント教えるのはあえてやめとくのです…)

 

(だねぇ…ソロでそれっぽいの見掛けたらこっそり観察しよう…)

 

(高雄さんの場合、 真っ正面から突っ込んでそうなのです)

 

(走りながらリロードしてそう…)

 

 

(なるほどね!これは『じらい』ってやつなのね!)

 

 

(電は応援してあげますよ…?)

 

 

 

 

 

…数分後…

 

 

「というわけで、罰ゲー…じゃなかった。お仕置き何がいいか考えましょう」

 

 

 

(今さりげに罰ゲームって言いそうになったな…?ていうかそんなものここで考えるか普通…)

 

 

………………………………

 

では、綾波から失礼します、です。

 

 

 

演目は『指揮官スリップストリーム』です

 

 

 

 

 

「それって、エ○ちゃんよね?前までやってためちゃ○ケでやってたのリアルタイムで見たわ…ん?演目…?」

 

 

そうです。禿げかけた某指揮官に猛追されるという刑です。

 

 

『なんで私が終われるんだ…って足早ッッ!?何だこいつはぁぁぁ!!』

 

 

試しにロングアイランドで試してみたら、50m行く前にバテてリタイアしたです。

 

 

『あの指揮官の目…メッッチャ血走ってたのぉぉ……』

 

 

『お試し済みかあああ!!?』

 

 

 

 

「なるほどね!これが現人神(アラヒトガミ)ってやつなのね!」

 

 

 

 

島風と駿河に試させたら、海の上からでも追って来てビビりましたです。

 

 

「二人どういう扱いなの!?」

 

 

クリーブランドとユニコーンの追跡みたいに、デッドヒートでした、です…!!

 

 

「現人神だものね、仕方ないね」

 

「なるほどね!これが偉業というやつなのね!」

 

「電は近くで見てみたかったですよ…?」

 

 

『やめい!私の尻かじられる!!』

 

 

『ユニコーンは、かじらないよ?』

 

 

『え?ああ、まぁそうだろうな!?って追い付かれるううう!?』

 

 

 

 

では、綾波からは以上になります、です。

 

 

………………………………

 

 

取って入れて出すっ

 

取って入れて出すっ

 

じゃあ、次は吹雪がお送りします!

 

 

 

 

シャチホコ立ち!

 

 

 

 

 

『いやまて、それってかなり難易度高くないか?んっ…こうか?』

 

 

「高雄ちゃんすごーい!!」

「おお、マジで成功した、です!」

「なるほどね!これがカンコピってやつなのね!」

「電は感動してますよ……?」

 

 

『罰ゲームじゃなくないか?これって』

 

そこで!

戦闘シーン全部シャチホコ立ち!するっていう感じです!

 

 

『え?これで戦えと!?一気にハードル上がってるぞ?キツくね?これで撃てというのか…よし、あの演習用のターゲットに…きっつ…なんだこれ…うわ反動でくぁwせdrftgyふじこlp』

 

 

 

「お仕置きどころか下手すると伝説作りそうなのです」

 

「なるほどね!これが『お膳立て』ってやつなのね!」

 

 

『これうまくやれると戦術の幅が……』

 

「ハマッちゃったかしら…?」

 

「電は…み、見守っていますよ?…でもキツそう…頭に血が上りそうです…よ?」

 

 

 

 

 

 

 

………………………………

なるほどね!次は雷が発表するのね!

 

 

ええっと~『タイキック』とかいいと思うのね!

 

 

「サラッとエグいやつが来たです」

 

「これお尻が轟沈するやつ…」

 

「電としては、それは年末スペシャルまでとっておいた方が…」

 

「待って!痛いのは倫理的にアウトよ!?せめてあのお尻ペシペシするやつならまだ!」

 

「それ完璧に笑ってはいけないやつになってるのです」

 

 

『それはそれで痛そうだがな…?』

 

「となると、本国からタイキックの人とか誘致しないとねぇ…」

 

 

『それは年末企画だけにしておけぇぇ~!!』

 

 

なるほどね!これがキカクダンカイってやつなのね!

 

 

 

 

………………………………

 

では、電が発表する番ですね。

 

 

 

『ガッペ=ム○ーツク号(指揮官のお部屋)に突っ込む』というのはどうでしょう?電は見守ってますよ…離れたところで…。

 

 

「電の普段のキャラからして斜め上のえげつないの来ちゃった!?」

 

「あの指揮官のお部屋に突っ込むとか貞操のリスクしかないのです。まさにスリルなのです」

 

 

「だからエガ○ゃんから離れましょ!?ね??ていうか、いつからそんな名称になったの!?お姉さん初耳よ!!?」

 

 

『というかスタントのやり様がないだろ!?私はどうなるんだ!』

 

 

「というか、最早指揮官への罰ゲームになってるのです」

 

 

早速この方にデモンストレーションしてもらいましょう…あ、着いたみたいですよ?

 

 

 

 

『いよおおおおおおおおし!!!!ぬううううう!!!』

 

 

 

(島)参上!!

 

 

 

『おい島風!?何故シャチホコ立ちしてエレベーター乗ってるんだ!?拙者もう混乱してきたぞ…』

 

『不肖、島風!推して参りますっ…ぬぅぅぉぉおおおおお!!』

 

 

壁に衝突しながらくるくる回りつつ、指揮官の部屋に猛ダッシュする……というのを付け加えさせていただきますね。

 

「早きこと島風の如しとはよくいったもの…です」

 

「なるほどね!扱いが酷いってこういうことなのね!」

 

 

「島風~途中で全裸になって捕まらないでねー?」

 

 

『ぬううううう!!!うぉおおおおお!!!』

 

 

あら、なんか目が血走ってますね?

 

 

「今すぐ島風を止めろです!でないとなんかヤバイのです!」

 

 

『あああーーー!勢い余って止まれま―――』

 

 

 

 

 

 

 

 

………NO SIGNAL………

 

 

あら…?

 

 

「嘘おおおお!?」

 

「マジで!?島風ー!?」

 

「島風…良い奴だったのです…」

 

「なるほどね!これが大惨事ってやつなのね!って助けは!?」

 

『今駿河と向かっているぞ…』

 

『連れがご迷惑をお掛けしました…』

 

 

「高雄さんと駿河…苦労人です…」

 

 

 

指揮官のお部屋の片付けは、電も手伝いますよ…?

 

 

 

………………………………

 

 

そんなこんなで語り尽くし…

 

 

 

 

 

 

「ええと…じゃあ一先ず高雄ちゃん、タイキック!」

 

 

 

「ナズェダ!!!おかしいだろ!なんで拙者なんだ!?しかも愛宕がやるのか!?」

 

 

 

会議に参加したので、綾波たちは無罪放免となりました。でも指揮官から諸注意を受けました…です。

 

 

というか、高雄さんと指揮官がひどい目に遭ってたような…高雄さんの方の理由はやはりゴースト○コンとディ○ジョンの件でしょうか?だとしたら、まんま私情じゃないですか…そんなので良いのか重桜…です。

 

 

…そして指揮官なんて更に災難です。お仕置きのデモンストレーションとして島風に予告なしに部屋凸され、勢い余って部屋の中のものを多数巻き込んで大クラッシュしたのです…。マジやられたとかいうレベルじゃなかったのです…。

 

 

駿河と高雄さんにより救出された島風は、どうやら無事だったそうです。

 

これも高雄さんからの鍛練のお陰なのかもしれない……のです……?

 

 

 

何はともあれ、私たちは次の演習では真面目にやりました、です…

 

 

 

流石に私たちまでタイキックはヤバイのです…

 

しかもまだ年末ではないのです。

 

 

 

 

 

 

 

「なるほどね!これが『良い子は真似しちゃダメよ』ってやつなのね!」

 

 

 

 

んーまぁそう言うことなのです?無理矢理ではありますが…

 

 

 

 

 

………………

 

 

 

 

 

…翌日の軍事委託からの帰り…

 

 

 

 

「そんな事があったんだね…」

 

「一番の被害者は指揮官、です」

 

「何より『指揮官スリップストリーム』っていうの初めて聞いて、思わず戦慄した…」

 

「ていうか、その『禿げかけた指揮官』って何処所属の指揮官なんですかねぇ…」

 

 

するとその刹那、母港が爆発した…です。

 

 

 

 

 

 

誰も母港爆発しろとか言ったり思ったりした覚えは無いのですが…

 

 

『た、大変にゃ!!』

 

 

明石が慌てた様子で通信を入れてきましたです。

 

 

「明石、どうしたです!?また実験に失敗したですか!?」

 

『母港にセイレーンがやって来たにゃ!!コードレッド!繰り返す!コードレッドにゃああ!』

 

 

綾波たちは母港へ急ぐことにしました、です…!

 

 

 

 

 

 

 

To be Continued…

 

 

 




高雄さんがスタントマンにされてしまい…そして島風たちに持ってかれるという、キテレツかつ、イミフなお話でした。


ゲームではあり得ないですからご安心ください(念のため…)


なんと次回に続きます。


そんなこんなで、是非とも感想やお気に入り登録、投票等よろしくお願いいたします←


筆が走り終えられたら、その時はまた18時30分に上げます。それで、どうかごゆるりとお待ちくださいませ。



by筆者



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

指揮官が誘拐された!?唐突なるセイレーン襲来です!

別名、『一週間以上無事に続いちゃったスペシャル』です。

本当に皆様に感謝感激です(涙声)

ではどうぞ…


母港。

 

 

燃え盛る母港。そして指揮官も姿を消していた事もあり、パニックに。

 

 

 

セイレーンはすでに上陸し、興味赴くままに母港を探検し出した。

 

 

秘蔵の薄い本コレクションが見付からないことを祈るばかり。

 

 

………

……

 

 

「歩いてる…」

 

「というかこの基地、警備ザル過ぎでしょ…」

 

 

ニーミとラフィーは、物陰からそっと上陸してきたセイレーンの二体を観察していた。

 

 

すると、ニーミたちに気づいたセイレーン

 

 

「今誰かそこにいなかった?」

 

「たしかに…何か居た様な…」

 

 

最後は目で「見に行こう」と合図する。

 

 

そこでニーミとラフィーはそっと身を隠すが、警戒したセイレーン二体が近付いていく。

 

 

 

 

すると、ニーミたちから向かって右側のセイレーンが何者かに腕を掴まれた。

 

なんと掴んでいたのは華奢な腕、そこを辿るとジャベリンがいた。掴んだあと後セイレーンを殴打して倒した……

 

「ぐっ…」

 

 

(これがロイヤル式CQC…このZ23、初めて生で見ました…)

 

 

彼女に気を取られているもう一方を、綾波がDX綾波ブレードで襲い、斬りつけた後投げ技で倒す……

 

 

 

(切られたところ…痛そう)

 

 

 

すると、ジャベリンと綾波は位置を交代し、ジャベリンはセイレーンの首をへし折り、綾波はブレードを突き立てた。

 

 

 

 

(絞めた…後は血抜き)

 

(ラフィー、魚じゃあるまいしそんなことは…)

 

 

 

 

そしてもう一方も念のため綾波はジャベリンが手を離した途端、容赦なくブレードを突き立てた。

 

 

 

(そっちも絞めるんだ…!?)

 

(オーバーキルで草)

 

 

 

 

「あ、綾波ちゃん…何故…ぐはっ…」

 

 

 

 

「「ええええ!?」」

 

「ジャベリンごと刺しちゃった!?」

 

「フレンドリーファイア…」

 

 

(ジャ)お約束。

 

 

「ジャベリン、刺してないのです」

 

 

 

 

「あ、ジャベリンの演技だったんだ…」

 

「ラフィーも思わずどうしたらいいかわからなくなった…」

 

「笑えば良いと思う……です」

 

「えへへ、ごめんね~?やっぱお約束みたいなのはやっておくと良いってフッドさんたちに言われてるから」

 

「ロイヤル恐るべしです…それにしても、ここってこの倒した奴しか居なかったですね」

 

「そうだね…そろそろ母港へ急ぎましょう」

 

 

かくして、学園やらショップがある広場へ急ぐ。

 

 

 

……………………………

 

母港、広場。

 

 

 

『プリン!母港の皆さまへ、セイレーン襲来につき、非戦闘員のみんなは至急待避してくださーい!マジでゲキヤバよー!』

 

「あ、綾波にジャベリンにラフィにニーミ!無事かにゃ!?」

 

 

明石が駆け寄ってきた。

 

 

「大変にゃ!指揮官がセイレーンに拉致られたにゃ!!」

 

 

 

 

((((手遅れだったぁぁーーー!!!!))))

 

 

 

 

「大丈夫にゃ。以前大鳳が指揮官の服に鉄血製の生体電流式のビーコンを仕込んだままにしておいたらしいのにゃ。その発信を辿れば…」

 

 

「地味に高スペックです…!」

 

「さすが大鳳さん!…ジャベリンもこんどお弁当に一緒に詰めておこうかな…?」

 

「いや待ってジャベリン!あれは食べ物じゃないからね!?」

 

「異物混入」

 

 

「とにかくにゃ!ここは明石たちに任せて、四人で行って連れ帰って来てにゃ!」

 

 

 

 

 

「その心配はないぞー」

 

「あなたたちの指揮官はこちらよ?」

 

 

と二人組の声が聞こえた。

 

 

そこには…

 

 

 

ピュリファイアー

 

 

そして…

 

 

 

タコレデ…オブザーバー。

 

 

「ちょっと名前を間違えないでくれない!?とりあえず、返してほしればここまで来てみなさいな…♪」

 

「熱きデュエリストたちの挑戦を、待ってい――」

 

 

「DA☆MA☆RE!!!」

 

 

「というわけで、全速前進☆DA!!!(緊急離脱)」

 

 

と、指揮官を連れて二人組はどこかへ消えた。『この座標のところで待つ!デュエルスタンバイ!』という書き置きを残して。

 

 

 

えええ!?これじゃ読者さん困惑してしまうのです……!

 

 

 

「ええと、これからどうするです…?」

 

「罠くさいですよねぇ…」

 

「んー指揮官の反応辿ると、どうしてもその辺りからなんですよね…」

 

「というか、デュエルスタンバイって久しぶりに聞いた…あ、行くならラフィーも一緒にいくっ…」

 

 

 

審議の結果、そのまま行ってみることにしたです。

 

 

 

その前に、補給を受けるべく、明石に連れられドックへ向かったわけですが…何やら地下の扉が開いたです。そこを歩いていくと…

 

 

 

「ジャーン!明石の秘密武器庫兼補給室にゃ!まぁいざって時に備えて備蓄しておいたものだけどにゃ?事態の収拾と折角のスペシャルだから、今回は特別に使わせてあげるにゃ!」

 

 

 

見渡す限り全て金装備。公費がとんでもなく掛かってそうなのです……!弾薬もたくさん積まれてたです。

 

 

「明石、こういうものを皆に使わせるべきなのです…」

 

「か、数に限りがあるから取り合いにならない様に別にしておいただけにゃ…け、決してネコババなんてしてないのにゃ…!?」

 

 

 

 

あ、目を反らしたです。

 

さておき、弾薬と燃料を補給…です。

 

途中、ラフィーが手に持って何か見せて来たのですが、見るからに指揮官所有の薄い本でした…です。

 

ラフィー、それはそっと戻しておくのです…。

 

 

 

 

…移動中…

 

 

「この前、イラストリアスさんたちがデュエルの生配信やってたのです」

 

「へぇ!あの人たちもそういうのやるんだぁ…綾波ちゃん、どんな展開だったんですか?」

 

「ええと、綾波が見たのは丁度フォーミダブルさんとヴィクトリアスさんのデュエルで、ギリギリで戦局をひっくり返したのです。その時、ヴィクトリアスさんの攻撃(バーサーカーソウル)でフォーミダブルさんが金切り声上げながらライフポイントゼロにされていく様子は正に神回でしたです。演出上でしょうか、モンスターカード以外が出るまで攻撃してたです」

 

 

「オーバーキルで流石に草」

 

 

「イラストリアスさん…どんな表情だったんだろう…気になります!」

 

 

「というか、ヴィクトリアスさん玄人ですね…あれって早々発動しないそうですよ?」

 

 

 

 

 

そんなこんなで座標へ向けて舵を取る、です

 

 

 

 

……………

 

 

その頃の母港にて。

 

 

 

「ブリ、避難誘導ありがとにゃ」

 

「へへーん、わたしにお任せ~!」

 

 

火災は無事消化終了。避難した人員たちで復旧作業に移る。

 

 

「にしても…指揮官はとんだ趣味してたのにゃ…」

 

 

手に持ってたのは薄い本。

 

そう、指揮官秘蔵のコレクション。

 

その内容がアレすぎて困惑する明石。

 

 

 

「あ、インディちゃんの薄い本がある!これは先に確保しておこっと!」

 

「お、お姉ちゃん……」

 

「ま、まぁ、指揮官のだけどにゃ…この際大丈夫だと思うのにゃ…」

 

 

 

 

ポートランドは無事だったインディアナポリスの薄い本だけ回収し、残りは焦げてしまったり、教育によくない等の単にいろんな理由が混ざり、結果処分が決まったとさ。

 

 

「うはー!これって姉貴主役の薄い本じゃないの~?」

 

「コロンビア!?…うわーなんだよこれぇ…こんな性癖あったのかぁ?ある意味では女の子扱いだけど、複雑だなぁ…」

 

「姉貴顔真っ赤だよ?」

 

「う、うるさいっ」

 

 

 

「指揮官も指揮官ですから、薄い本の一つや二つは…ユニコーンちゃん、あなたには早すぎるかも…」

 

「そうなの…?」

 

「あらあら…ご主人様の性癖はどうであれ、これはもう全部廃棄ですね。サフォーク様、ノーフォーク様、こちらを資源ごみにまとめておいてくださいますか?」

 

「「はーい」」

 

 

 

「野暮なことは申すのはあえて控えておこう…うん…きっとヨークタウン姉さんもそう言う筈だろうし…ヴェスタル?」

 

「あらあら?これは帰ってきたら指揮官の健康診断に頭蓋骨を開いて診る…を項目に付け加えなくては…」

 

「それもう健康診断じゃない様な…」

 

「脳ドックと言うことにしましょう…」

 

「し…指揮官…がんばれ…」

 

 

 

「高雄ちゃん、コレ見てよ~」

 

「やめてくれ愛宕…別にそんなの見せなくてもいいだろ…」

 

 

 

 

「おお…赤城、見てみろ!こんな…こっ…ふふふ、こんなになったしまうのかぁwwwww」

 

「指揮官様…そんな、あぁぁ…」

 

「ああああじぎがんざまぁぁぁぁぁ!!…ふふふ、ふふふふ……大鳳は…大鳳…は……ガクッ」

 

 

 

 

 

「私の本はないみたいだな…ふう」

「駿河、そういう問題ですか?」

 

 

 

 

 

「兎に角ゥゥ!全部処分不可避にゃ!ていうか、お前らも早く復旧を手伝えにゃ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『プリン!みんなにお知らせよ!手の空いてる方は広場の修復作業に…へ…へっくし!!…(カチッ)あっ…』

 

 

 

 

 

\ジャンジャンジャンジャン!……/

 

 

 

 

「ないしてるよなんて、誘ってくれな………いったぁ!?」

 

 

 

「エンタープライズ!だからどうして『な』って歌うんだよ!?今のはお約束だったけどさ!!」

 

 

「歌ってたやつがそう歌ってたんだって…!というか、クリーブランド…どこからそのスリッパ持ってきた!?」

 

 

「ヴェスタルがなんか嫌な予感するからって…一瞬どこにしまったのか探してて時間かかったけど…」

 

 

 

 

 

 

復旧作業続行までは結構時間が要る模様。

 

 

 

To be continued...




はい、指揮官がセイレーンに捕まってしまいました。

ちなみに、筆者のゲームデータにおいて三幻神はいまだに揃ってません…(汗




ええと、スペシャルなんで、次回に続きます。

またの更新をごゆるりとお待ち下さいませ…




by筆者




目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

鏡面海域でセイレーンと闇のゲームで対決、です!

「「デュエルッ」」

 

 

 

その勇ましく濁点まみれに近い掛け声が響き、指揮官の命を掛けた闇のゲームの火蓋が、今切って落とされたのだ… です。

 

真横でジャベリンたちとセイレーンの皆が素で笑ってるです…。

 

 

 

 

…30分前…

 

 

「さて、座標まであと少しです。天気もおかしくなってきてるです」

 

「なんか見えません?」

 

「セイレーンの…量産型でしょうかね?」

 

「『おいでませ』とか書いてある…」

 

 

『デュエリストの諸君たちよ…』

 

 

ピュリファイアーの声が聞こえたです。

 

 

『その前方の艦艇が見えるか?そこに…』

 

 

「反応が強い!指揮官がいるみたい!」

 

ニーミが言うとおり、探知機には指揮官の位置を表すであろう信号がでていたです。

 

 

「とりあえずピュリファイアーもろともぶっ壊して指揮官を連れ戻す、です!」

 

 

『落ち着け!そうじゃない!とりあえず前方の入り口から上がって来いっての!』

 

 

『待ってピュリファイアー、私が空気なんだけど…』

 

 

((((グダグタになってる…))))

 

 

とりあえず入り口から船内に入ることにしたです。

 

 

………………

 

部屋の中は薄暗く、節電と書かれてました。

 

 

「ねえ、この部屋…表札に麻布十番とか書いてあるんだけど…」

 

ニーミが部屋の看板を見ながらそう言いました。

 

「ニーミちゃん、こっちには青山二丁目って出てるよ?」

 

「ニューヨーク52番街…」

 

「何処かでみたことある部屋名です…」

 

「綾波ちゃんの方はなんて書いてあるの?」

 

 

「…船橋市」

 

 

そんなこんなで深く考えず部屋を抜けて行きましたです。すると、ガ○ナ立ちするピュリファイアーが目の前に。

 

オブザーバーが何故か吹き出しているのは何故でしょうか?

 

 

 

 

「よく来たな!」

 

 

 

「来いって言ったのはそっちです」

 

「さあ、指揮官をさらった狼藉!どう落とし前を着けてくれようかっ」

 

「筋1本でも動かせば…」

 

 

 

「この槍をジャベリンごと投げつけるです!」

 

 

 

「私ごとですかーーー!?」

 

 

 

「大丈夫です!一撃目は浅くても、二撃目で必殺です!」

 

「雀蜂…」

 

「待って待って!そんな能力無いですから!!」

 

 

 

「もしくは、ジャベリンが神殺鎗をお前らにぶち込むですっ」

 

 

「私も鎗(やり)も13kmも伸びないよ!?」

 

 

「刺さると毒が回って解号唱えると…ですね?」

 

 

「そんな力ないからね!!?ていうか刺さないと!」

 

 

「そう言えばジャベリン…さりげに字が金偏の鎗(やり)になってる…」

 

 

 

 

「へ、へーんだ!こっちの技術なら月牙天衝くらい…」

 

 

刹那、ピュリファイアーが、黒い蛸足にぶっ叩かれました。です

 

悶えるピュリファイアーに、オブザーバーが一言

 

「そろそろお話進めましょうか?」

 

 

そんなこんなで内部に案内されると、テーブルが置かれていました。

 

 

「よく来たなデュエリスト諸君っ」

 

 

「さっさと指揮官返すです。スペシャルだからって引っ張りすぎると流石に色んな方々から怒られるです」

 

 

「フゥン…では指揮官を返してほしければ、私たちと『闇のゲーム』をしてもらう。私たちに勝てたら、返"じでや"る"よ"ぉ"…」

 

 

「海○からマ○クになったです…」

 

 

「ン落ち着け(海馬)ではルールはこうだ、これからこちらの出す千年玩具を使い、勝敗を決める」

 

「ええと、ピュリファイアー?相手は4で、こちらは2ってどうなのかしら…」

 

「私らは交代すればいいだけだろ?」

 

「待って、テスターとかは?あなたよく寄越せって言うのに呼んでないの?」

 

「あいつは今日裏方だから…という訳でだ!一回戦目はこれだ!!」

 

 

そう言ってどこかから取り出したものは『黒ひげ危機一髪』

 

 

 

 

 

 

 

「…もうこれアレです、動画でみたことあるです」

 

 

「お?指揮官を返してほしくないのか?なんなら、もっとリアルな奴でもいいんだぞ?」

 

 

「リアルな奴って…下手するとどっちにしろ指揮官死にますよね…?」

 

 

「揺さぶりする以前にゲーム選びに問題ある様な気がするです…カードゲームに行くと思ってた私たちの少年心(?)も返せです!」

 

「ゲーム始まったら起こして…おやすみ…Zzz」

 

 

「ラフィー!起きて?もう始まるよ!」

 

 

 

 

 

デュエルスタンバイ!です。

 

………………………………………

 

 

そして現在に到る。

 

現在は綾波のターンです。

 

「これは指揮官との絆が試されるのです…ドロー!」

 

 

結局オモチャの黒ひげになりました。セットを用意してなかったそうなのです。ここはマジでリアルなセットを用意しておくべきだと思うのです…

 

 

「良いだろう…どれ程のもんか見せてみろ…ドロー!」

 

 

(ジャベリン…ドローってそっちの言葉でなんて意味だっけ…)

 

(ええっと…抜くって意味ですよ?)

 

(刺してる…)

 

 

「ドロー!!です!」

 

「フゥン…私のターン!ドローッッ!!」

 

 

「次はジャベリンの番です!ドロー!」

 

「私のターンね?ふふふ…ドロー」

 

 

 

「Z23、参りますっ!ドロー!」

 

「私の"ターンだァ…ドローッッ!!」

 

 

 

「ターンエンド…おやすみ…」

 

「終わらすなっ!あれ?んーオブザーバー?どうしようこれ…」

 

刺せるところは残すところ一つだけになりました。となると、ここを刺すと指揮官に見立てた黒ひげが飛ぶ…です。

 

 

「あーこれは…引き分けねぇ~」

 

 

 

 

 

「仕方ない!もう一回だ!」

 

と、ピュリファイアーは言うものの…こちらはバテバテになり掛けてる…です。

 

「カロリーの消費がすごぉい…計算外でした…」

「ま、まだ続く感じかなぁ…?」

 

「ニーミ、ジャベリン、 諦めてはダメです」

 

「声張ってるから当然…おやすみ…」

 

「では、ここは綾波に任せるです。ロング・アイランドと一緒にコミケで鍛えた体力を味わうがいいっ」

 

 

(((こいつ普段どんなトレーニングしてるんだよォォォ!!?)))

 

 

 

 

 

「おお?まだやるか?では…順番を決めようか…闇のゲームの始まりだぜ!」

 

 

「とっくに始まってるのです!」

 

 

「はい、じゃあ私も見てるわね?サイコロどうぞ」

 

 

「行くです…ピュリファイアー!」

「掛かってこい、綾波…!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「「運命のダイスロール!!」」

 

 

 

 

 

 

To be.continued...




はい、スペシャル二回目、閲覧ありがとうございました。



次回『指揮官死す(仮)』


デュエルスタンバイ!



…アズレン要素どこやねん(^ω^)


もし、お気に召していただけましたら、是非お気に入りや感想、投票をよろしくお願いいたします。

by筆者


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

指揮官死す!?…です!

唐突なる一週間継続しちゃったスペシャルの三回目。滑り込みセーフで投稿します。


そう言えば、デュエリストっぽいKAN-SENにハーミーズが居ましたね、甲板がデュエルディスクみたいな子。うちの母港にも居ます。

今回で決着付きます。

デュエルスタンバイ!


前回の、「あの素晴らしい海をもう一度、です』を三行で表してみよう、です。

 

 

セイレーンに指揮官拐われる。

 

 

綾波たちが助けにいく。

 

 

母港にて指揮官の薄い本が大量に見つかった。

 

 

 

以上。

 

…………………………

 

運命のダイスロールの後…先行は綾波、です。

 

 

「さっさとゲームを始めちまおうぜです!」

 

 

 

どこかから取り出したカードの束をシャッフルさせられる。

 

 

「おいピュリファイアー、ショットガンシャッフルはカードを痛めるぜ!です!」

 

 

「おい、それって言いたかっただけだろ。ていうかショットガンシャッフルじゃねえしこれ!」

 

 

「言ってやったです!」

 

 

ガチで痛めるので止めましょう、です。この前ロングアイランドと遊んだ時にやってキレられた事あるです。

 

後ろでオブザーバーとジャベリンたちの『素の笑い声』が聞こえた気がするです。

 

 

 

 

 

…カンコーン…

 

 

「どこからこんな音がするのです?」

 

「気にしたらダメだ」

 

 

気を取り直してゲームは振り出し。

 

どう見たってこれもうグダり始めているです。

 

 

飛ぶ確率は24分の1…

 

 

「このゲームでは指揮官との絆が試されるのです…」

 

 

「ほう?」

 

 

「死ぬがよい」

 

一つ刺した。セーフです。

 

「ちょっとww今ww死ぬがよいってwww」

 

「はっきり聞こえたwww」

 

「絆…とは」

 

 

「フゥン…ならば、こちらは真正面からいくとしよう…」

 

 

 

「エグいですね…」

 

「二人ともバイタルライン行った」

 

「残りは22…綾波ちゃんの番だよ!」

 

次のターンで黒ひげを飛ばすか、このまま運よくピュリファイアーの番で飛ばせるか。

 

 

「膝裏あたりをいくのですっドロォー!

 

セーフ、です。

 

「生々しいんだよなぁ…じゃあ私はここにするか…ドロー!

 

 

ピュリファイアーが刺すもセーフ…

 

 

「くう、悪運が強いやつです…!弁慶の泣き所へ…ドロー!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その刹那、黒ひげが飛びました。

 

 

 

 

「しきかあああああん!!?」

 

 

 

後ろで見守るジャベリンたちも目が点に…メガテンじゃないです。

 

 

 

指揮官、死す…

 

 

「綺麗に飛んだな?黒ひげ」

 

 

……垂直落下し、テーブルの上に転がる黒ひげ。あ、そうか、生の指揮官じゃなかったのです。

 

 

「勝負あったなァ!ハッハッハッハ!綾波にダイレクトアタッ…」

 

 

「ピュリファイアー、まだ私には切り札があるのです!」

 

 

 

「なに!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

トラップカード発動!!

 

 

 

 

 

 

「「「は?」」」

 

「…あら」

 

 

「聖なるバリア ―ミラーフォース!―」

 

 

「おい!セコいぞお前!」

 

 

 

「負けるの分かってで引き分けにする奴に言われたくないです!」

 

 

「バレちゃってるわ☆ピュリファイアー」

 

 

 

モロバレだぜ…です

 

 

 

「指揮官って何カード扱いなのかな?」

 

「無茶苦茶で草」

 

「Z23から良い子の皆さんへ、黒ひげってそんな遊び方じゃないからね!?」

 

 

「鬼神デッキを味わうがいい!」

 

 

 

「その使い方おかしいだろ!!何処に跳ね返す気だよ!!」

 

 

「…今です!指揮官を連れ出すのです!」

 

 

「な、なにいいいい!!?」

 

 

ジャベリンたちに指揮官を連れ出させます。

 

 

「指揮官を返してもらいますよー!」

 

「どうぞぉ~」

 

 

 

 

「オブザーバー!お前なにすんなり返してんだよ!?」

 

「だって、指揮官さん退屈そうにしてるし~」

 

「そういう問題か!?」

 

「まぁ、機会はこれからもあるんだし良いじゃないの。焦ったら何も得られないわよ?あなたはそんな惨めな思いを繰り返すの?この前もKAN-SENに挑発しすぎてダイレクトアタック(集中砲火)もらった挙げ句爆発したでしょ?そんな事をここでもやらかしてみなさい、暫くあなたをリスポン禁止(謹慎処分)にするわよ?

 

 

オブザーバー、笑顔なのにどこか黒いです。それを聞いたピュリファイアーがぐぬぬな表情になっていたのです…

 

「く、仕方ない、譲ってやるよ…」

 

「さあ、つまらないお話はここまでにしましょうか…さあて、次のゲームにしましょうか…それでは、どんっ」

 

 

オブザーバーはテーブルに『拳闘士』と書かれた箱を置いた。なんて懐かしいものを持ってるのやら…

 

 

「これで四回勝負して三回勝った方の勝ちにするわ。そうしたら、あなたたちの指揮官を連れて逃げる権利をあげる…どう?」

 

「…結局返すつもりなくて草」

 

「どうやって遊ぶんですか?」

 

「ああ、これ、グローブみたいなのはめて前に拳を動かすと、グローブに繋がってるセンサーが反応してこの人形が動く仕組みなの。」

 

(あら、知ってる子が居たわね?)

 

「ビスマルクさんが、よく鉄血にやって来たロドニーさんとかフッドさんとかと遊んでるのを見たことがあっね…その時のビスマルクさん達ったらもう…くわばらくわばら…」

 

 

「ニーミ、それはきっと…見てはいけないものを見たんだと思うのです」

 

 

「やっぱり…そう思う?」

 

「ここで勝って、魔除け…しよう」

 

 

 

なんだか妖怪扱いされてるです…

 

 

 

 

「では、始めましょうか…この玩具、私たちの技術で少し改良してあるから反応速度が早いわよ」

 

 

技術の無駄使い…です。

 

 

……………………………

 

「それじゃあ、ラフィー最初にやる」

 

 

ラフィーが先鋒です。それから、ニーミ、ジャベリン、そして綾波、です。

 

 

「オブザーバー、準備はいいか?」

 

「良いわよ?」

 

 

「ラフィーもいいか?」

 

「是非にあらず」

 

 

「結構やる気だな…それではゲームスタート!」

 

 

拳を前後に早く動かし出したです。ラフィーのマシンガンパンチに、オブザーバーもタメを張っているです。

 

 

すると。ラフィーが早かったのかオブザーバーのが倒れました…です

 

「あららーやられちゃったわ?」

 

「一点先取…」

 

でかしたです、ラフィー!

 

……………………………

 

「次は私、Z23が参ります…!」

 

「フゥン…鉄血のZ23か…どれ程のものか見てやるとしよう」

 

頭脳派のニーミが小さいながらもグローブはめるとかもうレアな光景ですよ指揮官…!

 

「では、ゲームスタート!」

 

オブザーバーの掛け声と共にオブザーバーから交代して出てきたピュリファイアーと打ち合う…です

 

ニーミが素早く腕を動かしそれをトレースした人形が、ピュリファイアーの人形に命中した。

 

「く…やるな…」

 

「へへーん!私だってやるんですよ!」

 

「オブザーバー!」

 

「交代ね?はーい」

 

…………………………

 

ジャベリンvsオブザーバー…こんな対決もまた新鮮味があるのです。

 

「優雅に勝ちに行きますよ!指揮官、みんな、見ててくださいね!勝ったら、金装備くださいね?」

 

 

「ではこちらも気合いをいれるとしましょうか…」

 

 

「ゲームスタート!」

 

ロイヤルネイビー出身故の優雅さとはかけ離れた素早いジャブ、オブザーバーも負けじと動かす。涼しい顔してすごい早い、です。

 

「ドローね?」

「なんと!?」

 

どちらも凄いのです…

 

 

このまま、綾波に交代です…!

 

 

………………………………

 

最終戦は綾波、そして合間見えるのはピュリファイアー。泣いても笑ってもこれが最終戦です!

 

「さあ、サレンダーするなら今のうちだぞ?」

 

「今更サレンダーとかグダらせる原因なので断るです!」

 

 

 

「ゲームスタート!」

 

オブザーバーの掛け声と同時に動かしましたです。筋肉痛を覚悟で。

 

勝負はまたドロー

 

 

「ドローだァ!」

「ドローです!」

 

「綾波、貴様の最大限に発揮した力をこの私がねじ伏せてや…あ!!」

 

ピュリファイアーはそう意気込んで人形をセットし直すのですが…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……自滅してしまいました。

 

配線が引っ掛かっていたのです。天然…です。

 

 

 

 

 

「今のはノーカンだ!ノーカン!」

 

「ピュリファイアー…今のは敵ながらダサいのです…」

 

 

「自滅(ほろび)のバーストストリームは草」

 

「ピュリファイアー、自爆は自爆でもそっちの自爆じゃないってのwww」

 

ジャベリンたちはお腹を抱えて笑いこけていた、です。

 

 

 

「く…もう一度だっ」

 

 

 

「「デュエル!!」」

 

オブザーバーのゲームスタートの掛け声を待たず、ゲームが開始されました。

 

……………………………………

 

 

 

こちら、母港の不知火です。

 

 

 

現在復旧作業が進んでいる…いえ、いたのですが……

 

 

 

 

 

「指揮官所蔵の薄い本…至るところにあるにゃ…」

 

 

「見付けたら取り合えず回収して、追々資源の日に…」

 

 

 

指揮官の薄い本探しが始まってしまいました。

 

 

というか、私のお店の復旧も手伝っていただきたいのですが…

 

 

 

面白そうなので私も少し手を出してみるとしましょうか。

 

おや、あれはロイヤルのフッド様では?

 

 

 

 

 

 

「指揮官…はぁ…ネットは広大だわ…」

 

 

 

……ですね。

 

 

 

 

………………………

 

 

 

「今度こそ!滅びのバーストストリーム!!」

 

 

「トドメです!ブラックマジック!!」

 

 

結果は…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「winner綾波~!」

 

 

「やったぜ!です!」

 

「やったね!綾波ちゃん!」

「……グッジョブ」

「おめでとう!綾波!」

 

 

これで、漸く指揮官を連れて帰れるのです…!

 

 

なんか大声で叫んだりでカロリーの消費が…ああ、とうとう綾波疲れが…

 

 

 

 

「またねー!」

「次は負けないからなー!」

 

 

警戒しつつ量産型から出ました。セイレーンは約束通り指揮官と私たちを解放してどこかへ去っていきました。

 

奴等が去ると同時に、気候が元通りになっていきましたです。

 

 

指揮官はおんぶしてるです。

 

 

取り合えず、明石たちに連絡。

 

……………………………

『綾波です、明石、聞こえるです?』

 

「聞こえるにゃ!指揮官はどうしたのにゃ?」

 

『皆で無事に助け出しましたです』

 

 

すると、歓声が聞こえて来たです。

 

四名ともに母港に到着し、指揮官を下ろしてあげました。

 

しかし、指揮官はこの後、KAN-SENたちの査問に招かれることになりました。

 

 

 

そう、明石たち曰く至るところに隠したとされる薄い本の件で。

 

セイレーンからの攻撃で生じた火災で失われたものが多いため、その大半は資源の日に出されてしまうとのこと。

 

 

 

その後メディカルチェックを受けるために被害がなかった医務室へ向かい、付き添ったのですが、指揮官に笑顔を向けるヴェスタルが超怖かったです。

 

そ、その明らかに脳神経外科から持ち出したようなドリルはなんなのですか…?

 

 

 

そこで、慌ててエンタープライズさんたちがなだめに来たりで、無事に指揮官は職務復帰しましたです。薄い本については、あれ以来指揮官が厳正に取り扱うそうです。その方がいいです……。残ったものはまた何処かに秘匿したそうです。

 

 

 

「なに!?デュエルだと!?なら私を呼んでくれればずっと私のターンで嬲り殺しに…」

 

「幽霊さんも生で見てみたかったのー どうだったのー?」

 

「えっと…」

「ジャベリンたちもよく…」

「――カロリー消費…」

「大体それで合ってる」

 

「そうか…カロリー消費…大声は確かに腹が減るな…そうか!闇のゲームだな?闇のゲームなんだな?惜しいことをしたっ…」

 

 

ハーミーズ、きっとそのうち出番あるです。多分…

 

「雪風様にも分かりやすく教えてほしいのだ。こっちは闇のゲームどころか指揮官の薄い本の闇鍋だったのだぞ!どっちが多く薄い本集められるか時雨とデュエルしたし…うう…どうして雪風様の見付けたのは肌色が多いのだ…」

 

 

雪風の幸運もある意味凄いのです…

 

 

 

 

指揮官も含めて皆で手分けして母港は修復。一週間たらずで直しました…です…あ、指揮官はちゃんと仕事してるです。安心してくださいです。

 

 

だって、他のはぐれたセイレーンが来るかもしれないので、復旧はマッハでやらないと、そこを狙われる可能性があったからなのです…指揮官は足りないものを取り寄せたり人員纏めて効率化したりと大忙しでした。

 

 

そんなこんなで今では爆発前と変わらぬ賑やかさと静けさのバランスを保っています、です。

 

何時ものように軍事委託を行って演習して、遊んで……平和維持に努めていますです。

 

 

 

明石の秘密武器庫はその後、また秘匿されていました。皆は空気を読み、そこはあえてヌルーしておいたそうです。

 

 

さて、ここまで…ですかね?

 

 

セイレーンは今でも警戒してるです。

 

 

はぐれたやつとかたまに出てくるのです。きっとまたやって来るです。そんな気がしてならない…です。

 

 

 

 

 

 

 

 

また、どこかでこの日記を拾ったら、どうか内容はお気になさらず、そのまま○○○○基地の遺失物係に届けてくださいです。指揮官の薄い本は…一応こっそり出しに行けば大丈夫だと思うです…

 

 

 

では、ロング・アイランドたちとゲームやるので、またなのです。

 

 

 

――綾波より

 




はい、閲覧ありがとうございます。突っ込みどころ多すぎなスペシャルでした。尚、最終回ではありません。

次回からはまたいつも通りにやっていきます。無事に筆が走り終えたらまた何時もの時間に投稿して参りますので、またよろしくお願いいたします。

もし、これを見た後にレア艦や装備を入手した方は、お気に入りやら感想投票をよろしくお願いいたします←

by筆者


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

ブリの日記。

裏方に徹してくれてるブリにスポット当てました。

ではどうぞっ


【いちにちめ】

 

プリーン!

 

 

汎用型ブリだよ!

 

 

 

 

指揮官に発見されて配属になったの!

 

 

 

連れてこられた部屋なんだけど…

 

 

 

なんで私が一杯いるの!?

 

 

 

え?なに?放逐?放生?

 

 

 

残念だけどわたし、マイ○ラみたいにほっといてもふえないよ?

 

今20人ほどはいるんじゃない? ここのドック大きいし!

 

 

まあいっか!

 

 

 

プリーン!

 

 

 

 

 

 

【ふつかめ】

 

 

プリン!

 

 

 

 

 

母港はなにやら忙しい空気…。

 

 

 

あ、そうそう。

 

 

 

わたし、艦隊を強くすることが出来るみたい!

 

 

 

あれ?なんか一人足りないような…

 

 

 

ま、いっか!

 

 

プリーン!

 

 

 

 

 

 

【みっかめ】

 

 

 

プリン!

 

 

 

今日はなんと姉ちゃんこと、試作型ブリmk2がやってきたの!

 

 

姉妹揃って…

 

 

 

プリンプリーン!

 

 

 

 

 

【よっかめ】

 

 

プリン!

 

 

お姉ちゃんと遊んだよ!

 

 

あ、そうそう、今度、『おんきょう』ってところに配属されたよ!音楽を流すんだって!

 

 

プリンっと面白くしちゃうよ!

 

 

 

プリーン!

 

 

 

 

【いつかめ】

 

 

プリン!

 

 

 

この前、綾波とジャベリンの掛け合いで『おんきょう』さんとして盛り上げたよ!

 

 

 

これって今流行ってるらしいよ?

 

 

 

ブーム再燃って奴?

 

 

 

そう言えば加賀も歌ってたプリン!

 

 

 

『秘密のカッガちゃん』

 

 

 

これを聞いた人どんな気持ちになったんだろうね…?

 

 

 

 

『あどりぶ』ってやつ!

 

 

さて、わたしも歌おう…

 

 

 

 

ないしてるよなんて…いだっ!?

 

 

姉ちゃん!?どこからスリッパ取り出したの?

 

 

 

プリーン!

 

 

【むいかめ】

 

 

プリン!

 

 

最近部屋の人数が減ってきてるような気がするの…

 

 

あ、そうそう、今日もおんきょうやったよ!昨日の続き!

 

 

 

綾波とジャベリンの掛け合いが面白くて…つい仕事を忘れちゃいかけたわ!

 

 

 

姉ちゃんも隣で笑ってたし!

 

 

 

 

 

 

 

【なのかめ】

 

 

プリン!

 

 

 

今日も収録日。

 

 

 

なんかスタッフさんたちかなり神経張ってて…それが何故かというと…

 

 

 

なんと、あのローンの回だったの…一見そんな怖そうには見えないからね…

 

 

 

でも、迫真の台詞に音楽止めちゃって…どうなることかと思ったけど……

 

 

 

結構良いの撮れたみたい!

 

 

 

 

 

最後、ローンが噎せたところで爆笑しちゃった☆

 

 

 

 

 

それで、お仕事終えて部屋に戻ろうとしたら…

 

 

 

 

 

 

「あら?これはなにかしら?」

 

 

 

 

その時背中に激震が走った。

 

 

 

 

ローンの手にはわたしの日記帳が!

 

 

 

 

拾ってくれたの?ありがとう~

 

 

 

 

大丈夫、変なことは書いてないはずだから…

 

 

 

 

日記帳は…念のため金庫の中にしまっておくことにしました…。

 

 

 

 

プリーン…

 

 

 

 

 

【ここのかめ】

 

プリン!

 

 

そう言えば、収録日と放送日は違うってわりとよくあるの知ってた?

 

 

知ってたらごめん…

 

 

 

さて、今日も収録日。

 

 

 

ベルファストと大鳳のお話!

 

 

 

一日に二つは大変だったプリン…でも楽しい!

 

 

 

しかし見ている人にはどう思われるかわからないのがつらいのよね…

 

 

 

 

プリーン!

 

 

 

【とおかめ】

 

プリン!

 

 

突然だけど姉ちゃんが居なくなったの。

 

そして同じ汎用型ブリが足りない。うん、もうわたしでも見て分かる位減っているの……

 

 

…今10人。

 

 

 

どうやら書き置きが残されていた。

 

 

『旅に出てきます。わたしがいなくても強く生きて』

 

 

 

なーんだ旅かぁ

 

 

ビックリしたぁ

 

 

 

 

プリーン!

 

 

【じゅういちにちめ】

 

プリン!

 

 

また一人足りない

 

 

ドックに向かった。

 

 

 

すると、腕を引っ張られた。そこを見ると…

 

 

 

「止めておきなさい…行かない方が良いわ…」

 

 

ローンでした。

 

 

 

 

 

どうも慈しむお目めをしてたプリン!

 

 

うるうるしてた…

 

 

 

その眼差しに負けて、ひとまずお部屋に…

 

 

 

 

その代わり、ローンはわたしにプリンをご馳走してくれました。

 

 

 

美味しかったなぁ…

 

 

感謝プリン!

 

 

 

 

 

また収録頑張るね !

 

 

 

 

プリーン!

 

 

 

 

 

 

【じゅうににちめ】

 

 

 

ま た 一 人 足 り な い 。

 

 

 

 

 

 

するとわたしと同型の子が一人元気よくやって来た。

 

 

 

 

「はじめまして!」

 

 

 

その言葉に、わたしは打ち砕かれるものを感じた……

 

 

 

プリーン!

 

 

 

 

【じゅうさんにちめ】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(記述なし)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【じゅうよんにちめ】

 

 

プリン!

 

 

ええと、何か面白そうだから日記書くね!

 

 

 

ここから書けば良いのかな?

 

 

はじめまして!汎用型ブリだよ!

 

 

今日からおんきょうってところをお願いされたの――

 

 

 

 

 

 

 

To be continued…?

 

 




ブリお前ほんとに何者だよ…(^ω^ )

日数と話数が合ってない…(^ω^)ナン…ダト?


尚、私も例に漏れず金ブリは不足しています。


さてさて、この作品を見てブリが好きになった方は是非ともお気に入りや感想、投票をお願いいたします←


by筆者


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

翔鶴の笛。

エロい意味はありません。

今回も投下させていただきやす…


ではどうぞっ


ごきげんよう。私は五航戦の瑞鶴よ!

 

 

 

 

そう言えば、皆は翔鶴姉の笛の音色を聞いたことある?

 

 

 

 

すっごく良いのよ!

 

 

 

 

なんかリラックス効果があるんだって!でも今聴いてるこの調って、亡者を鎮める鎮魂曲なんだよね…

 

 

 

 

でもさ……

 

 

 

 

 

音楽って、人に依っては、同じのだと飽きちゃう事ってない?

 

 

 

 

そう、今日も翔鶴姉が横笛吹いてるから、聞かせて貰ったんだけど…

 

 

演奏終了後…

 

 

「翔鶴姉…あのさぁ…」

 

「どうしたの、瑞鶴?」

 

「そのー…翔鶴姉って笛とても上手じゃない?他にもないのかなーなんて…」

 

 

すると、翔鶴姉は…

 

 

「うーん…これ以外ってあまり吹いたことがあまりないのよねぇ…」

 

「アップテンポとかないの?」

 

「あっぷてんぽ?」

 

「そう!もっとほら、疾走感のあるとか…気分とか上がるのとかさ」

 

「ああ、そういうこと!じゃあ次回までにネタ仕入れてくるわ!」

 

手をポンとたたいて、次回に期待することに。

 

 

 

 

 

 

…別の日…

 

 

「それじゃあ…行くわよ?」

 

 

果たしてどんな曲なのか…あの翔鶴姉だ。

 

 

 

きっとナイスな選択を……

 

 

 

 

お、この調……

 

 

 

 

聞き覚えがあるぞ?確か歌にすると…

 

 

 

(アイワナビアビップスター 君がずっと 夢中なそれなんてエロゲ)

 

 

何かの聞き間違いか?

 

 

(―――再うpをしてあげよう 君だけに)

 

 

 

 

「ブフーッ!!!」

 

この時、私は盛大に吹き出した。

 

 

 

 

 

「ちょっとwww翔鶴姉!ストップ!ストップ!踊り出すのもストップ!」

 

「……え?なに?ここからが良いところなのに…」

 

 

何故か吹きながらステップしている翔鶴姉を止めに入る

 

 

「その曲って…」

 

「あ!この曲はね、基地の皆に聞いて回ったら、それならこれどう?ってお勧めされて聞いてみたの。そうしたら、中々刺激的だったから頑張って譜面作ってみたの!耳コピで!指揮官からも好評だったわ!」

 

 

嬉しそうに話す翔鶴姉。

 

 

「そうなんだ…それに指揮官からのお墨付きか…あれ?どこからこの曲の事を聞いたの?」

 

 

 

「綾波ちゃんたちからよ!お勧めされちゃったのよ~」

 

 

聞く相手が相手だった…か…

 

 

原曲なら兎も角、それ音の連続してる部分からして多分替え歌の方じゃん…!!動画サイトでそんなのあったよね…

 

 

しかも、翔鶴姉と他の艦船の子達も一緒に楽しく踊ってる走馬灯を見たのだけど、あれはなんだったんだろうか…

 

 

 

 

…また別の日…

 

 

 

「瑞鶴~!新曲だドン!」

 

 

翔鶴姉の新しい調をマスターしたそうで、また聞くことになった。口調がおかしいよ翔鶴姉。新曲とか何処の太鼓○達人だよ…

 

 

 

 

「ではご静聴を…」

 

篠笛を吹き始める。

 

 

 

(……マシェリー マーシェーリー)

 

 

ん?

 

これは…

 

 

(―――そら無理じゃわ)

 

 

うん、吹き出しそうなのを我慢するのは無理あるわ。

 

 

 

 

演奏後…

 

「翔鶴姉、これって…もう一回錆の方やって?」

 

 

(トゥートゥートゥマシェリー マーシェーリー)

 

 

 

 

 

もう察した。

 

 

 

 

 

「ありがとう翔鶴姉…今日のところはお腹いっぱい…」

 

「それなら、覚えた甲斐があるわ♪」

 

「ちなみにそれも…」

 

「あ、これはね、ロングアイランドちゃんからのお奨め!」

 

「大体合ってた」

 

 

 

 

 

 

…またまた別の日…

 

 

 

「新しい笛を導入したわ!」

 

 

その手に持っているのは明らかに篠笛ではない。よりによってそれになったのか…いつもの篠笛はどうした翔鶴姉…

 

 

 

 

「見て瑞鶴!ウインドシンセサイザーよ!

 

 

 

!?!?

 

 

 

「それもはや笛じゃないじゃん!?」

 

そうこうしつつも、翔鶴姉はウインドシンセのケーブルをアンプに接続した。

 

 

「この楽器すごいのよ?まぁ、とにかく一曲聞いてみて!…さて、ウインドシンセならこれから行きましょうか♪」

 

 

 

 

楽器と音が変わっても翔鶴姉らしさは健在だった。

 

 




翔鶴姉がウインドシンセで演奏するF1のテーマ曲が聞きたくなった方は是非ともお気に入り、感想などよろしくおねがいします…←


by筆者


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

オフニャの知らない世界

遅くなり申し訳ありませんでした…


オフニャ良いよね…オフニャ。

という事で、今回もどうぞ。


母港の明石からお送りするにゃ。

 

 

実はちょっとばかり大変なことになったにゃ…

 

 

 

 

 

 

それは……

 

 

 

 

 

新開発のオフニャの一体が…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オフニャが……………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「明石ちゃんさ、ハムスターに似てるって言われたこと無い?」

 

「どこをどう見たらハムスターに見えるのかこっちが聞きたいのにゃ」

 

 

 

 

 

 

喋ったアアアアアアアアアア!!!

 

 

 

 

 

 

 

うん、しゃべったのにゃ。

 

 

 

 

 

どうしてにゃ?

 

 

 

 

 

しかも

 

 

 

 

「私さぁラフィーちゃんの秘伝冷却水っての飲んでみたいのよ…」

 

 

 

 

野太くて見るからにオネェな喋り方。

 

 

 

「秘伝冷却水?それなら近くでも売ってるのにゃ明石のお店にもあるにゃ」

 

 

「秘伝冷却水が飲みたいんじゃなくて、ラフィーちゃんの飲んでる秘伝冷却水が飲みたいのよ」

 

 

「同じ味と銘柄のにゃ?…銘柄って何だにゃ…買ってくにゃ?」

 

 

「みんな…これが商売の闇に染まった明石よ!これその内あれよね、ウン億円売り上げた女とか言われるタイプよこれは」

 

 

なんかトーク番組みたいになったにゃ…

 

 

「そそ、そんなことないのにゃ!」

 

 

 

「じゃあ先ずさ、明石ちゃんってプロフに工作艦って…書いてあるけど」

 

 

 

「そうだにゃ」

 

 

 

「この工作艦って何する艦なの?ほら、公式の三笠大先輩でも、まだ取り上げてないじゃない?まずこれがよくわからないのよ」

 

 

 

「ふふーん!じゃあ…ダイヤ買ってくれたら教えてたげるにゃ?」

 

 

「ほら来たぞ指揮官たち~!え?なに指揮官……買うの?幾つ?1万円も?………ちょっとお…生々しいじゃんかもう~なんだこの作品!? 」

 

 

 

「毎度ありがとうにゃ指揮官!なら今日はそれに免じて自己紹介かねて教えちゃうにゃ!」

 

 

「はい」

 

 

フリップ出現。

 

「え、流ニュースみたいに映像で出ないんだ…」

「即興で作ったからフリップの三つの内容とトークが食い違うかもしれないにゃ」

 

「あーこれ読んでくださる指揮官たちにも配慮って奴ね~」

 

 

 

 

 

……………………………

 

 

『工作艦明石とは』

 

1、クレーンや溶接機など、工作機械を沢山搭載している!

 

 

2、幹ドックがあり、艦を修理できる!

 

 

3、実はゲームの明石は二代目!(三代目もあった)

 

 

 

……………………………

 

【1】

 

「へー、クレーンとかついてるのかぁ…フリップ見るだけで言うの変だけど、正に『工作』艦ってやつなのねぇ。その萌え袖ついてたりするの?」

 

 

「流石にあっちのは萌え袖なんてしてないのにゃ!こんなダランとした袖付いてたらむしろ恐怖にゃ!」

 

 

「まぁねぇ、甲板とかに袖がファサーってくるわね!そうそう、他は?」

 

 

「ドイツ…まぁこの世界の鉄血製の工作機具とか載せてたのにゃ。」

 

 

「ほうほう…鉄血製、これは工作力高いわ…こういうのはアイツらの領分だからねぇ~なぁビスマルク~!」

 

 

 

ビスマルク苦笑い。

 

 

 

「そう、それで日…重桜では…」

 

「あの、無理しなくて良いからね?大体これとか他のアズレンSS読んで読んでる指揮官たちは分かってくれるはずだから!」

 

「それならいいにゃ…あ、 それで、修復機能は移動型工廠とまで言われたにゃ!」

 

 

 

 

「へぇ~…だってよ○○さん!」

 

 

唐突に三笠の中の人の名前を出して観客も明石も思わず爆笑。

 

 

……………………………

 

【2】

 

 

「さてその2。明石には幹ドックがついてるのにゃ!」

 

 

「幹ドック…ああ、あれね。船の整備できるやつ!水門閉じて排水するやつ!この母港にもあるわよね?二つしかないけどさ」

 

 

「それは…中々ショップで買ってくれないのにゃ…」

 

 

「世知辛いわね………おい買えよ指揮官~!売上げアップさせてやれよそこ…どうせ高速建造でそんなことしなくても良いと思ってるんだろ?わかるけど~」

 

 

「それで!幹ドックで小型の艦船を修理したりとかできますにゃ!大きなクレーンとか5つ搭載してたにゃ」

 

 

「ガチ勢じゃん…!」

 

 

「造船技術向上のお陰にゃ。」

 

 

「艦船を幹ドックに入渠(にゅうきょ)する…どうやるの?貴女で例えてみて?」

 

 

「え…あ…明石でかにゃ?」

 

「そうよ!え?あんた、今さら…実は巡洋艦でしたなんて言い出したら大変よ?多分画面の前のプレイヤー(指揮官)たちに激震走ると思うから。いろんな意味で」

 

「じゃあ…こうかにゃ?」

 

席を立ち上がり、テーブル前でしゃがむ。

 

テーブルが海面、猫耳と猫耳の間…登頂部に、艦船と見立てたヒヨコを乗せる。

 

「丁度一カメさん、アップして…明石ちゃん?いいわよ?」

 

「はーい、じゃあこのままぐいいーんと…」

 

 

 

 

「ファサーって来たぞファサー――――お前らよく見とけ?これ三笠大先輩の方でもやらないだろぉ~…」

 

 

 

 

「かなりざっくりにゃ…こう、こういう感じ…にゃっ…にゃっ…」

 

 

カメラ目線明石。目だけじっと見ている。眼力が強くなる

 

 

 

「多分これ読んだ指揮官たちが情景想像したら、なんてもん書きやがったんだ筆者って言ってきそうよね?はい、ありがとう…」

 

 

明石は席に戻る。

 

 

「実際だと、壊れた艦に横付けして、修理することもあるにゃ」

 

 

「え、なら今の迫真の工作艦イメージなんだったの!?今のところ多分めちゃくちゃ見所だったぞ今ぁ!!」

 

 

「まぁ次行きますにゃ」

 

 

「ああ、うん。はい次ね~…」

 

 

……………………………

 

【3】

 

「その3にゃ!これは明石本人の事になるのにゃ」

 

 

「そうね、これ大事なところね。これまでどっちかというと殆ど工作艦っていう艦種の話も入っていたからねぇ…あれ?あんた二代目なんだ…初代とかいるの?」

 

フリップの隠してある部分をめくる。

 

 

「初代は…防衛巡洋艦でしたにゃ」

 

 

「そうだったんだ…それで二代目はあなたが名前を引き継いだのね~。そうよ、海軍の船ってね、名前を引き継ぐのよ。なるほどぉ…」

 

「そうですにゃ。トラック島で活躍しましたにゃ」

 

「直せる奴ってだけで結構狙われるでしょ?戦略的にも」

 

「………そうだったのにゃ…いやーやばいのにゃ…あれは無理ゲーにゃ…」

 

 

 

するとオフニャはスタッフたちに向いて

 

 

 

「お前らこの子を侮るなよ?ショップに待ち構える妖怪ダイヤ買えに見えるけどさぁ…いいか?兵站とかもそう、縁の下がいないと戦争勝てねぇからな?ほんとに~」

 

「それで…実は、三代目もいるのにゃ」

 

 

「え?あなたの次の代もいるの?…ってどんなやつ?」

 

 

「海洋観測艦っていって、1969年に進水して、99年まで海上自衛隊が使っていた…海流とか波とか、海域の状態を調べるための艦なのにゃ」

 

「あー対潜ね!戦後対潜水艦の研究も色々必要になったわけだからねぇ…」

 

「そうですにゃ」

 

「…どうせUボートのせいでしょ?ねぇ?」

 

 

明石は吹き出してしまう。

 

 

「まあ、それは……www」

 

 

「素直ね!うん!」

 

 

……………………………………

 

 

「じゃあ、なんかアピールタイムあげるわよ…ちょっとさ…指揮官たちにさ、一言…告知でもなんでもいいわよ…一カメさん因ってあげて?」

 

「…一言?(そこに?)」

 

 

 

「そ、そうそう…じゃあ…告知、キュー!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ダイヤ買ってください、お願いします…(切実)

 

 

 

 

「ちょっと…おい、中の人の○○さんになんつー台詞言わせるんだよ筆者!この台詞脳内再生される声優の立場にもなれよ!www」

 

 

 

お願いします…ダイヤ買ってください…もっと買ってくださいお願いします…!

 

 

 

 

か細い声で何度も頭を下げる明石。

 

 

 

「もういいから、わかったから!おいカメラ!ここで寄るの止めてやれって!中の人が大変だから!」

 

 

「今なら○○%オフ…」

 

 

「わかった!もうここまでにしような!!」

 

…………………………………

 

 

「そういえばさ、修理得意よね、明石ちゃんって」

 

 

 

「そこは得意にゃ!艤装以外にも家電にゲーム機、スマホ…ユニコーンの持っているユーちゃん…色々にゃ。この前指揮官からスマホ修理依頼が来たにゃ」

 

 

「あら、指揮官のスマホ直したの?」

 

 

 

「そう、直したのにゃ。画面が落として割れちゃったそうで」

 

 

 

「ゴリラガラスがねぇ…割れちゃうことあるのよ~ほんと…中身覗くの?」

 

 

 

すると、明石が吹き出す。

 

 

「覗いちゃったか…あらあらあらあら…」

 

 

「勿論、データのバックアップをしてから、そこから分解して…っていう感じにゃ。」

 

「まぁそこはね?」

 

「でもなんかデータが沢山あって、移すのに時間かかったにゃ……」

 

 

「…アプリとか?」

 

 

 

「ううん?それはそこまで入ってないにゃ、なんだろうと思って開いたら…」

 

 

「なんだったの?」

 

 

「エロ画像にゃ」

 

 

「エロ画像wwwwwちょ…ちょっと明石ちゃん!…そ、それは禁じ手だろぉ…」

 

 

「フォルダ開いた途端にモニター一面が肌色にゃ…しかも、もう無いだろうって思って非表示とか見たらまーた肌色…」

 

 

 

「おい指揮官、バックアップしたら初期化しときなよ~?今回の場合セクハラで訴えられるからな今~!」

 

 

「流石に取りに来た指揮官にこっそり『バックアップを取ったら初期化してから持ってきくれると嬉しいにゃ?』って…」

 

 

「やり取りがリアルすぎるわ…指揮官も気まずいわねこれ。この話題だけで作家の一日のノルマ字数余裕で行けそうだわ…」

 

 

…………………………………

 

 

 

 

 

「あのさ、増税されるじゃない?2019年10月から…10%だっけ?」

 

 

 

「そうなのにゃ…」

 

 

 

「明石ちゃんの店も値上げってするの?」

 

 

 

「もちろんにゃ。それで新しいレジスターも早速導入して商売以外でも忙しかったにゃ…」

 

 

 

「それさ、前のレジスターを10%対応に改造すればよくない?」

 

 

観客からおおー、と反応が出るが、明石は苦笑い。

 

 

「それも考えたのにゃ…でももう古くなってて直すと余計にお金掛かるわで、やむなく新品取り寄せたにゃ…」

 

 

 

「ああ、老朽化にゃあ勝てねーわな…」

 

 

 

「そうにゃ~…しかも!指揮官がePay対応しないのかとか訊ねてくるにゃ…」

 

 

 

「ePayか…ついにそっちにもその時代が来たか…」

 

 

 

「ついに来ちゃったのにゃ…だから、魔法のカード買って入金してから来くるように教えてるのにゃ…」

 

 

 

「そうなるよなそこは…え?じゃあサラトガちゃんどうなったの?あれってさ、確か初回課金でもらえるんでしょ?」

 

 

 

「最低金額の120円は変わってないにゃ」

 

 

 

「え?www じゃあ据え置きぃ!?サラトガちゃん値上がりしなかったのね!」

 

 

…………………………

 

 

「どうでもいいことなんだけどさ、ダイヤの絵見て思うんだけど…ダイヤっつーかルビーだよなあれ」

 

「ダイヤにゃ!断じてルビーじゃないにゃ!」

 

 

To be continued…?




閲覧ありがとうございました。

内容において、はい、どうせ登場させるならばと…筆が走りました。毒多目です。



オフニャをモフりたくなった方々は是非ともお気に入り登録や感想、投票をよろしくお願いいたしします…←


by筆者


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

オフニャの知らない世界 #2

また遅くなり申し訳ありませんでしたorz




またオフニャものをやってしまった…



正直お伝えすると、これ書いてて楽しかったです…


ではどうぞ。


お喋りオフニャは早速持基地のマスコット(?)の座についた。

 

 

「お前私はそこらのふ○っしーみたく動かねえからなぁおい…」

 

毒の強い発言を駆使。

 

 

………………………………

 

 

さあ、今回のオフニャの知らない世界二回目は…

 

 

なんと、赤城が登場!

 

 

オフニャの毒舌にたじたじ…?

 

そして知られざるヤンデレの世界…!

 

 

 

「……診察受けな」

 

 

「いやいやwww平気ですってば~!www」

 

 

 

 

 

この直接対決の結果は…?

 

 

………………………………

 

 

 

「…二回目やっちまったな…今回のゲストです。はいどうぞー」

 

「こんにちは」

 

「はーいこちらへどうぞー」

 

 

着席

 

「ではお名前は?」

 

「はい、私は重桜艦隊所属、第一航空戦隊の赤城と申します…」

 

 

赤城は思わず笑う。

 

「指揮官、見てみろよモッフモフだぞ…?もう2カメでもっ…存在感凄い!?」

 

「そうですか?加賀が来るとリオのカーニバルみたいになりますよ?」

 

「そうよね、あの飾り要らないわね!そのままどさくさに紛れられたらむしろ探すの大変だわ」

 

「指揮官様はどちらですか?」

 

「居るわよそこにほら…指揮官?あんた隠れてないで出てきなさいよ…今、赤城ちゃんの指揮官様はどこって所で『うわめんどくせえ奴が来た』みたいな顔してたぞ?見てたんだからな私は!お前の事だよ、指揮官!」

 

 

カメラが切り替わり、指揮官が映る。ツッコミを受けて苦笑いする指揮官。

 

オフニャと赤城の方に替わると赤城が手を振るう

 

 

「開始早々でグダッてるっていうね?この吹き出しまでから639文字くらい稼げたんじゃない?うん…」

 

 

………………………

 

 

「あのさぁ、もうね…眉間にシワ一つ無いのよ。伸びきっているっていう」

 

「えwwwwそう見えますか?」

 

「うん。…ヤンデレとか言われてるんだって?」

 

「まぁ、どこかヤンデレなのかちょっと…私わからないんですが…はい、そうみたいですね?」

 

「…紹介してあげようか?専門の先生」

 

「いえいえ!そこまでっ…その…」

 

笑い崩れる赤城。

 

「ほんとに?」

 

 

…………………………

 

「ヤンデレとかメンヘラって最近聞くけどさ、どう違うの?」

 

 

「では!赤城がお教えいたします!フリップどーん!」

 

「今聞いた?フリップどーん!よ?赤城のフリップどーん!これはレアだぞお前ら~」

 

 

「はいwwwでは順に参りますね!結構ざっくりです」

 

「赤城がざっくりなんて言葉使うのね!なんかね、全然ざっくり感がないのよね…」

 

「ふふふ、普通に使いますわwww」

 

 

……………………

 

【ヤンデレとメンヘラの違い】

 

 

まず、ヤンデレから好きな人を愛するが故に精神的に病んでしまう方を言います。病みにプラス、デレ…ですっ

 

 

「なるほど」

 

 

それでですね、ツンデレって言葉ありますよね?あれと同じイントネーションです。

 

「ツンツンしてるのと病んでるって全然異なるわよね」

 

 

まぁアグレッシブですわね、ツンデレって。

 

 

 

 

さて、メンヘラというのは、精神的な疾患を持っている人」という意味で使われているネットスラングになります。オフニャさん、果たして何の略でしょうか?

 

「メンヘラ…?…あ、メンタルヘルス?とかかしら?」

 

そうです!メンタルヘルスという言葉を縮めたようなものです。

 

通常は、「精神的な疾患を持っている人」という意味で、使われますが…

 

「はい」

 

近年ではそういった疾患を持っていなくとも、後述する特徴や行動をする人に対して呼ぶことが多々あります。

 

 

最近では、あのー、混同されてしまいますねぇ…各々の主観もありますが、厳密にいうと…やはり異なってくるんですが。

 

 

「あらそうなの?へぇ…じゃあさ、依存性が強い方もさ、それ…どっちも見てもらった方が良いんじゃないの?って思うのよ…私の主観だとね?」

 

 

赤城は口許を押さえて笑ってしまう

 

「…やっぱ紹介してやろっか?いい医者知ってるよ?」

 

「いえ、赤城は平気ですっ☆」

 

 

……………………

 

それでは!ヤンデレの一日をお送りいたします!どの様に過ごしているのか…ご覧くださいませ…

 

「どんななんだろ…」

 

【VTR】

 

(指揮官の寝室)

 

この日は秘書官が赤城。番組スタッフは赤城の動向に特別に密着させてもらった。

 

スタッフと同じくらいに不安そうな面持ちの加賀も…。早速話しかけてみることに…

 

『赤城さん…お早う御座います』

 

『あら、お早う御座います…朝早くからご苦労様です』

 

『あの、今…何をされてたんですか?』

 

『指揮官様の携帯に…カレログを…』

 

 

 

 

「え、待ってよ早速やらかしてるじゃんか!?」

 

「カレログのインスコは…もう常套手段ですわ」

 

 

 

『カレログ?』

 

『GPSです…♪』

 

『防犯ですか?』

 

『そうでもありますね…この前消されてしまったので…』

 

 

 

『おいおい…』

 

加賀も呆れぎみ

 

 

「加賀ちゃん呆れてんよ…!?」

 

「加賀は…まぁアプローチがことなるので…」

 

「そういう問題じゃねえって…」

 

 

 

AM14:00

 

どうやら誰かの視線に気づきそちらへと消えてしまった赤城。しばらくすると戻ってきた。

 

『これは…先程は一体何を?』

 

『悪い虫の排除でございます…♪』

 

 

「スタッフ、お前…生きた心地しなかったろうな…」

 

 

 

 

『悪い虫の排除?とは…』

 

『指揮官様に言い寄る方々を予め遠ざけると言いますか…』

 

 

 

 

「防犯のためでございます(迫真)」

 

「……本当かぁ?」

 

「ふふっ……っ…!」

 

 

笑い出す赤城

 

 

 

お昼を済ませて午後の勤務へ。

 

『何されてるんですか?』

 

『他の女の匂いがないか…チェックをしております…クンカクンカ…』

 

「まじかぁ…!!」

「マジでございます!」

 

 

『それ、変態ですよね?』

 

『wwwwww』

 

背後で吹き出す加賀。

 

「分かるもんなの?」

「わかりますね…結構」

 

「端から見たら何してんのこいつってなるわよ…?」

 

「そこは…あの、ささっと…」

 

 

執務のお手伝いにも工夫が…

 

指揮官の部屋に何やら仕掛けてあった…

 

 

『なんですこれ…?』

 

『ASMRのマイクですわ…』

 

 

どうやら、指揮官の息遣いが録音されているという。

 

 

「気分はボンドガールですわ!」

 

「これ指揮官気づかないの?…ねえ指揮官…気づいた?ASMRのマイクとか」

 

 

苦笑いする指揮官は首を横に降った。

 

「指揮官様と私の仲ですので…♪」

 

「お前のこれまでの行動が説得力を削いでるわ!」

 

赤城含めスタジオ中爆笑。

 

 

 

 

 

続いて、職務が終わり寮舎へ向かう赤城一同。

 

「あら良いわね!重桜の寮舎って…」

 

「重桜の様式を最大限に取り入れた自慢の寮舎ですわ」

 

「へぇ…美しいわねここ。まぁ寮舎は良いわね?そう、寮舎は良いのよ」

 

夕食の支度をするということで、二手にわかれたスタッフ

 

 

「お?なんか企んでるな?」

 

 

 

ここで、スタッフは赤城たちを知るという航空母艦翔鶴にインタビュー。

 

「そうか、そう言うことか…お料理するの?」

 

「バリバリします!指揮官様のお口に合うように日々努力を…!」

 

 

Q.赤城さんの指揮官に対しての動きどう思う?

 

 

『そうですねぇ…隠れてても見つかりますし、中々敵いませんねぇ…』

 

 

 

 

「この子、この前篠笛でリ○ク・アストリーの曲吹いてた!」

 

「あらそうなのですか?」

 

「うん、Together Fo○ever吹いてたの…上手だったわよ?」

 

「あらあらぁ…今度指揮官様と一緒に………ねっ☆」

 

「い、今、指揮官ガチで引いてたわよね…?」

 

 

 

 

調子に乗ったスタッフは他の方にもインタビューを敢行。

 

 

※顔を伏せてあります

 

 

Q.赤城さんの動向どう思いますか?

 

 

『仲良しは良いと思うのですが…ぶっちゃけ引くです』

 

 

 

 

 

「口調で誰か分かっちまったぞ…」

 

「正直ですね…うんうん」

 

 

 

 

 

 

 

そして、夕食。

 

「美味しそうね…この辺はいいお嫁さんになれるわよ」

 

「あら!ありがとうございますわ!」

 

 

 

そして就寝時間。

 

指揮官はまたこっそり抜け出す。

 

『どうされたんですか?』

 

『ははは…仕事です』

 

どうやらやり残しを片付けるべく執務室に…

 

「あらあら……」

「あんた休めてるの?」

 

 

何とも言えないのか苦笑いする指揮官。

 

「御自愛下さいませ…そして赤城にも…」

 

「さりげにそこで赤城にもって言うのね…」

 

 

 

そして今日の取材は終了…

 

…………………………

 

 

「…うん…」

「どうでした?」

 

「まぁ、ASMRのマイクとか、クンカクンカとかは…あれだけどね…って、スタジオの空気が静ーかになってる…」

 

スタジオ一同笑いに包まれる。

 

 

「やっぱ、診察受けな」

「いやいやwww平気ですってば~!www」

 

 

…………………………

 

「あのさ、今度加賀ちゃんにも来てもらおうよ、ここに…え?来てんの?ここに?じゃあ、どうぞー」

 

「第一航空戦隊、航空母艦の加賀、呼ばれると思って1時間前くらいから馳せ参じたぞ」

 

「あー嫌な予感したわけか…あ、じゃあ、そこ…私のもう片方の隣の椅子にへどうぞー」

 

加賀が座る。

 

 

「ボリューミーよこれ…尻尾フッサフサなのよこれなんか暖かいのよね!」

 

加賀と赤城が笑う。

 

 

 

「ところで…今のV見てた?」

 

 

「見た…全部、見た…」

 

 

ナチュラルな苦笑いをする加賀に、笑いを誘う。

 

 

「凄いだろ視聴者の皆…これが一航戦の赤城なんだぞ?」

 

「ちょwwwやめてよぉwww膨脹しちゃうから!」

 

 

「因みにさ、他にもすごいことってある?」

 

「あるぞ」

 

「…ど、どんななの?」

 

「ついこの前だが、指揮官の出向く先に先回りしていたそうで…あーついにそこまで来ちゃったか~って……」

 

スタジオは爆笑。赤城も口許押さえて笑っている。

 

 

「あのASMRってさ、何に使うの?」

 

「寝てる時に聞いてすやすやーっと…」

 

「人の吐息をヒーリングに使う奴って初めて聞いたわ…」

 

「たまーに赤城の携帯から『ん~…ぬっ…ぬぅ~』って聞こえるから何だろうと思ってたらそれだったのか…!」

 

「イヤホン取れちゃったのねきっと!」

 

 

「もう重症よこれは……やっぱ…紹介してやろっか?」

 

「大丈夫ですからwwwww大丈夫ですからぁ!www」

 

 

 

To be continued…?

 

 

 




閲覧ありがとうございました。


そう言えば、10/3(木)からアズレンのアニメ始まりますね。



それでは、また筆が走り終えた時、また投稿します。




by筆者



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

あれ?ユーちゃんの様子が…?目覚める最速の一角獣ユニコーンマグナム!

どうもです。

昨晩のリアルタイム見逃してしまいました…なんたる失態…

ゲームの方では綾波とケッコンしました。その直後カレンダー見て気づいたのですが、今日って『友引』らしいですね…?

今回はロイヤルネイビーのある艦船のお友だちのお話です。


母港の浜辺。

 

イラストリアスはこの日、基地を散歩していた。

 

今日は穏やかな海。

 

平穏な海がずっと続きます様に…そう願うばかり

 

 

 

 

 

「うわああ!!イラストリアス姉ちゃん、危ない!伏せてーーー!!」

 

 

「あら?ユニコ…グバアァァッッッッ

 

 

背中を何かが直撃した、物凄い音とが鳴り響いた。

 

その場に倒れ込むイラストリアス

 

 

「姉ちゃーーーん!!?」

 

 

「くはっ…っ…いっつぅぅ……っ!…に、人間だったら軽く…背骨をっ…やられてたわ…!」

 

 

 

ユニコーンの目の前に写る、痛みに顔を歪ませたイラストリアスは、よもや優雅さの欠片もなかった…開始早々すごい顔をして悶えている。

 

 

「ごめんなさい…」

「ふう、大丈夫よユニコーンちゃん…」

 

服を払う。

 

「い痛かった…?」

「正直…それはもうかなりね…痛くないって方がおかしいくらいよ…?」

 

「ごめんなさいっ…ユーちゃんも…!」

 

イラストリアスは再び謝罪の言葉を言ったユニコーンの、その視線の先を見た。

 

 

何か車輪のついた何かがひっくり返っている。

 

 

よくみるとミニ四駆であった。

 

 

 

「何これ…」

 

拾い上げて砂を払ってあげる。

 

 

「それ、ユーちゃんだよっ」

 

 

 

 

 

「ユーちゃん……?ユーちゃんってもっとお馬さんだったような…」

 

 

「ごめんなさい……組み込んだプラズマダッシュモーターは外してレブチューンに換えるね……」

 

いやいやそう言う問題じゃない。

 

 

確かにユニコーンは手ぶらで、お友だちの一角獣がどこにもいない。

 

 

「ユーちゃん怪我しちゃって…明石ちゃんとお兄ちゃんたちに直してもらってる間、ユーちゃんはこうなってるの…」

 

 

(頼む相手間違えたんじゃないのかしら…)

 

 

イラストリアスはそのユーちゃんの一時であれど変わり果てた姿形を見て思う。でもうねうね動いているので、やはり意思はある模様。

 

「聞いて?ユーちゃんったら元気に走り回ってて、こんな技できるようになったんだよ!」

 

たのしげに戯れるユニコーンとユーちゃん(ミニ四駆形態)

 

ユーちゃんに至ってはその姿で苦しんでる様子はなく、楽しんでいる。頷くときは車体の前後を上下させて返事している。

 

 

というか、プラズマダッシュとかユーちゃん自体が耐えられるのか。下手すると永遠のお別れになりかねないのではないかとむしろ心配だ。

 

 

「……技?」

 

 

「うん!みてて?…いっくよー!」

 

 

ユニコーンが合図すると、ユーちゃんは助走を付け加速し…

 

 

 

マグナ○トルネーーードッッ

 

 

刹那ジャンプしてくるくるとバレルロールしていった。

 

 

 

「ユーちゃん、今度は…マ○ナムダイナマイッッ

 

 

ジャンプの衝撃を利用してもう一回飛び上がり、バレルロール。

 

 

「ユニコーンちゃん、コースで走らせてあげたらどうかしら?」

 

「コース?」

 

「そう!今のユーちゃんなら上手いことやれば大会で一位取れるかもしれないわ…?」

 

「ユーちゃんが?ほんとう…?」

 

 

「ええ!でも…プラズマダッシュモーターは規定違反だから必ず外してね…?」

 

 

 

「うん!」

 

 

 

 

 

………………………

 

 

 

その後、ユニコーンは明石の元に向かっていった。

 

 

「レース?それなら、蔵王重工主催の模型祭りがあるのにゃ。そこのチャレンジカップに出てみるといいのにゃ」

 

 

「ユーちゃん走れるの?」

 

「心配ないのにゃ!パーツは規定に合わせてるにゃ。この規定なら…あ、出られるにゃ」

 

「ほんと?マグナムト○ネードとかしてもいいの?」

 

「コースからはみ出たら流石に怒られるから、それは控えるにゃ…規定書のコピーとるにゃ」

 

 

 

寮舎でもらった規定書のコピーを読み更け、準備を備える。

 

……………………

 

 

『さあ、蔵王重工主催、重桜模型祭り…ここでmini-4チャレンジカップが開かれます。エントリーはお早めに!』

 

 

ユニコーンが参戦した大会、ユーちゃんは、『ユニコーンマグナム』の名前で参戦。早速受け付けに向かい、エントリーを済ませる。

 

 

その中には…

 

 

「む?余に、いや、私に何か?…お、お主は!…あ、赤城には内緒にしてほしい…」

 

「なるほどね!『オシノビ』ってやつなのね!」

 

「私たちは堂々参加…ですよ?」

 

 

 

 

また別のブースでは…

 

 

「あら?これはユニコーンちゃん!」

 

「青葉さん…!取材…ですか?」

 

「そう!今日はいろんな所から参加者が出てるからそれでね!あなたも出るの?」

 

「はい、ユーちゃんと一緒に…!」

 

「ユーちゃん?…そっか、そのマシンもユーちゃんなんだね!頑張ってね!」

 

 

どうやらマシンのニックネームと思われた模様。ユニコーンはその方が良いよね?とアイコンタクトをユーちゃんに送る。

 

青葉からのエールにお礼を言い、コースへ向かっていった。

 

 

『never give up!走り抜けろ 明日を~』

 

 

会場にはミニ四駆アニメのテーマソングがループで流れていた。

ユニコーンは車検を済ませた後に出走を待つのみだった。

 

 

(出走メンバーは…)

 

先程の長門、雷、電、ユニコーン、そして……

 

 

金髪碧眼の大きなお友だちがそこに居た。

 

 

 

 

 

 

「ヴィクトリアス…お姉ちゃん…?」

 

「あら、ユニコーンも参加していたのね!お手柔らかに」

 

 

 

……………

 

 

 

 

「いけー!ヴィクトリアス・スペシャル~!」

 

「あわわ、ユーちゃん頑張って~!」

 

 

コーフオフ寸前にマグナムトルネードを繰り出してコースに戻り、会場は騒然となったそうな。奇跡と報じられた。

 

 

 

……………………

 

 

更に数日後…―

 

 

 

「今日も良い天気ね……」

 

 

すると、何やら排気音が聞こえてきた。排気量の小さいオートバイのような音。

 

 

 

 

 

「イラストリアス姉ちゃん…!」

 

 

 

 

 

 

 

「…え?ユニコー…ん!!??」

 

 

 

呼ばれた方向を見ると、白いレーシングスーツに紫のヘルメットを被った小柄な人物が、白と紫のレーシングカートに乗って現れた。ロイヤルや鉄血、サディア等では子供たちには人気である乗り物。レースが盛んに行われており、イラストリアスも出身地故に認知していた。

 

 

「見て見て!姉ちゃん!」

 

 

 

「今すぐ元に戻してもらいましょうか…」

 

 

「え?ユーちゃんはこっちだよ?」

 

 

レーシングスーツのファスナーを少し下ろす、するとアンダーウェアが露出し、背中を指す。そこにお友だちのユーちゃんの絵が顔を出す。そう、なんとユニコーン自身が身に付けている白いプロテクターであった。

 

 

 

「そっちだったの!!?」

 

 

 

その数日間、白いフルカウルのミニバイクにもなったりしたが、最終的には元通りの姿になったとさ。




ユニコーンのお友だちの謎の生物、ユーちゃんのお話でした…(˘ω˘)


ユーちゃんミニ四駆形態はマグナム系です。

ユニコーンの乗ってるレーシングカートにおいて、カラーパターン的にはコスミックのカートをイメージしてます。


内容的には一番身体張ってたユーちゃん…


そんなこんなでユニコーンとユーちゃんのファンになった方はお気に入り、感想、投票をよろしくお願い申し上げます…←



尚、アニメ一話の事ですが、7日以降の配信で視聴することにしました。


二話は見逃さない様に、放送前にはテレビの前で待機しておきます…はい…。


それでは、筆が走り終えた時に、また投下させていただきます ○┓ペコリ


by筆者


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

ジャベリンはマンネリ化を防ぎたい

ジャベリンのあの台詞を聞いたときに頭がスパークした衝撃で筆が走ったお話です…(˘ω˘)

注目ポイント:ジャベリン。


「ジャベリンです!あれれ?好みの女の子が秘書艦になったから、どうしていいか分からないって顔してる!」

 

 

毎度お馴染みジャベリン登場時の台詞。

 

 

しかし、いい加減聞き慣れてきた指揮官は次第にマンネリしていた。

 

 

そこで…

 

 

「え?秋田?指揮官、帰郷でもするのですか?…はい?え?そっちではない…?…うーんそうですねぇ…ちょっと次の担当する時までに考えてみますね!」

 

 

 

 

次の担当する日がやって来た

 

 

「ジャベリンです!あれれ?建造して狙った子が出ずに資材溶かした時みたいな顔してる!」

 

 

その直後、指揮官はがっくりと肩を落としてしまった。

 

 

「えええ!?どうしたんですか指揮官~!!…まさか…あ、マジでしたか…ご愁傷さまです…ほら、今日もお弁当作りましたから、後で食べましょ?ね?」

 

 

ジャベリンに支えながら、執務をこなす指揮官なのであった…

 

 

 

…………………………

 

その後の大講堂にて…

 

 

 

「見事にクリティカルヒットだったです」

 

「メンタルに鎧袖一触……」

 

「抉り込んだね…ジャベリン…」

 

「怒られはしませんでしたが…今朝はなんだかお通夜ムードでしたよ…ということで!皆さんのご助力をお願いしたくて!」

 

 

「なるほど、それならば綾波たちに任せるのです」

「 い つ も の 」

「議題は登場台詞…ですかね?」

 

「ありがとうみんなー!」

 

 

手元のフリップにそれぞれが考えた台詞を書き、それをジャベリンが音読する、という方式である。

 

完璧にバラエティの大喜利である。

 

……………………

 

では1発目は綾波から行くです。

 

 

 

 

『あれれ?カッチャマ…に抱き枕カバー見付かってどうしたら良いか分からないって顔してる!』

 

 

 

 

 

「エグい(確信)」

 

「その時の指揮官って、研究中に独り言呟いてたり、一人でニヤケてるのを目撃された時のビスマルクさんの様な顔…みたいなものですかね?」

 

『それはそれで見てみたいですね…次お願いします』

 

 

……………………

 

 

次は、ラフィーが行くね?

 

『ん、よいしょっと』

 

 

「何してるの?ジャベリン…」

 

『シャチホコ立ち…ですっ』

 

「おおー」

 

「その時点で出オチじゃないのそれって!?」

 

 

ん…綺麗なシャチホコ立ち…上出来。

 

 

『くっ…ありぇれ?…で、出禁になった芸人さんが突然押し掛けてきてどうしたら良いか分からないって顔してる!』

 

 

「最初、ちゃんと言えてなかったのです」

 

『結構、きついんですよぉ…これ…』

 

 

 

…以上、次の番までラフィーは寝る…おやすみ…

 

 

 

……………………

 

 

では、このZ23の番ですね!参ります!

 

 

 

 

『あれれ?Z23かと思ってたらジャベリンやんけって顔してる!』

 

 

「ニーミ、出番が少ないからってステマは流石にアウトなのです」

 

 

「自分を売る…」

 

 

『むしろダイマ?ああ、○○だと思った?私だよ!みたいな?』

 

そうそう!ウケを狙ってみたんだけど…難しいなぁ…

 

 

 

 

 

…………………………

 

 

綾波、閃きましたので二回目発表させてもらうですっ

 

 

 

 

 

………ではジャベリン、手筈通りに…

 

 

『ええっと…このスイッチを入れて…と』

 

 

 

\ブシャー!!/

 

 

 

「!?!?」

 

「炭酸ガス!?」

 

「トコロさんとタケシさんの番組で使ってるやつ………?」

 

 

 

 

 

\ジャジャジャジャーーン ジャジャジャジャーーン/

 

 

 

 

 

 

 

『いよーーーっっし!!しきかーーーん!!元気かァァーーーー!!』

 

 

 

 

 

 

ド派手な登場なのです。

 

 

 

 

 

「スリルな音楽は草」

 

 

「エ○ちゃんどんだけ好きなの!!?」

 

 

 

コンセプトは…『一回の戦果よりも一回の伝説』…です!

 

 

「かの現人神みたいなコンセプトだなおい!?」

 

「ジャベリン、目が血走ってる」

 

 

 

 

 

『うおおおおおおおおおおおおおお!!』

 

 

 

 

指揮官に向かってダッシュして…ダイブ。

 

 

 

「一回の戦果よりも一回の伝説…」

 

 

「それじゃ執務室出入り禁止になっちゃうでしょ!!?」

 

 

『ぬううううううううん!!!』

 

 

 

 

…NO SIGNAL…

 

 

 

 

 

「ジャベリンの霊圧が…消えた…?」

 

 

これで指揮官もイチコロです。

 

 

「どっちの意味でイチコロなの!?これじゃどっちも怪我するじゃん!!?」

 

 

………………………

 

そんなこんなで語り尽くし…

 

 

「皆ありがとう~参考になったよ!」

 

 

 

「是非とも参考にしてくださいです」

 

「信じれば救われる」

 

「途中からどこが参考になるのか私には分かりかねるけど…ジャベリンらしさで選ぶと良いですよ!」

 

 

そんなこんなでお開きとなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

次の当番の日……

 

 

 

 

「いよーーーっっし!!!しきかーーーん!!元気かーーーッッ!!?」

 

 

 

 

指揮官はジャベリンの新たなる登場パターンに激震が走った。なによりその血走った目。

 

 

ジャベリンは指揮官に向けて全力疾走の末にダイブし、執務室の指揮官に困惑とパニックに加えて神話を刻み込んだ。

 

 

なんとか落ち着かせた後、指揮官は『やっぱりいつもの通りで良いや…』と命じたという。




閲覧ありがとうございます。


今回はジャベリンのお話でした。
ゲームにおいて、スマホの画面をぶち破ってすっ飛んでくるようなことはないと思われるのでご安心を。

このお話を見てジャベリンのことが気になりだしまった指揮官がいらっしゃいましたら、是非ともお気に入りや感想、投票をお願いしますm(_ _)m

それでは、また筆が走り終えた時、また投稿します。

by筆者


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

長門が予約ゲームの店舗特典版を引き取りに向かう話。

長門のちょっとしたお話です。


ではどうぞ!


余は重桜艦隊の長門なり。

 

 

え?今何してるかって?

 

 

 

 

 

赤城に見付からぬよう隠れておるのだ…

 

 

 

 

「長門様ー?まったく…どちらへ向かわれたのやら…ここにはいらっしゃらないようね…」

 

 

 

ふぅ…

 

 

 

 

実は…予約したゲームの特典版を引き取りに行こうとしたら…

 

 

 

『長門様、あなた様は重桜の誇り…むやみやたらに外出は危険でございます!』

 

 

 

と、連れ戻されてしまった…。

 

 

受けとり期限は本日まで…赤城たちには伝えてはいない…ゲームにうつつ抜かしすぎてると思われると、示しがつかなくなる…

 

 

…というわけで、こっそりと買いに出て帰る算段を付けたのだ。

 

 

 

 

ほら、お主たちもFPSとかでも何でも、立ち回りを考えるであろう?あれと要領は同じぞ。

 

 

 

 

 

 

 

まぁ不安にさせるのも何だがこれも余のこれからの独り立ちのため!

 

 

 

 

 

済まぬ赤城!許せ陣営の皆…!

 

 

 

 

しかし、余を探している赤城は空母…なんだこの音?

 

 

 

艦載機を発艦しておった…だと?

 

 

 

 

しまった。身を隠さねば…

 

 

 

プロペラの音…通りすぎるが何もない。

 

 

 

こっそり段ボール箱の取っ手になる穴から見ると、通り過ぎた様だ。

 

 

さて、急ぐかな…貴重品と予約した時のレシート、それに満充電のスマホ等は持ったぞ…うむ。

 

 

 

 

 

すると、足音が聞こえた。自分のものではない…

 

 

 

咄嗟に物陰に隠れる

 

 

 

そこには江風が。

 

 

あの無愛想な表情はやはりそうか…

 

 

 

「ックチュン!…うう…」

 

 

ええ…(困惑)

心の奥で呟いただけでくしゃみをしてしまうとは…

 

 

しかもなんだその普段と裏腹に可愛らしいくしゃみは…!!?

 

 

まぁ通り過ぎたから良いか…

 

そっと表に出よう…

 

 

 

 

 

 

 

「♪それは秘密 秘密 秘密 秘密のカッガちゃん―――」

 

 

 

その歌どこかで聞き覚えがあるな…もしかしなくても加賀ではないか…

 

 

その尻尾でわかったぞ…

 

 

通り過ぎたか…

 

 

 

ホフクして隠れた甲斐があるぞ。

 

 

 

 

まぁ艤装は外してるから…余の小柄な体型が身を救ったか…はぁ…

 

 

 

 

 

 

…………………………

 

 

 

艤装を外してる時は余もしがない重桜乙女なり。

 

 

 

 

普通の女の子らしく振る舞わねばな…

 

 

 

 

艦隊のメンバーは見当たらぬ…これは好機だ。

 

 

 

そう、この予約したゲームについてだが、店舗特典のコスチュームがあって、自分の操作する特殊部隊の兵士に付けられるのだ…!しかも、珍しい重桜の装備がだ…!

 

 

 

 

 

いざ!

 

 

 

 

………………………………

 

(その頃)

 

 

「あら指揮官様、長門様を見掛けませんでしたか?…そうでしたか、失礼しました…」

 

 

どこ行ったのかしら…

 

 

「あら?」

 

部屋にも戻られていない。

 

そう言えば…このところ、長門は綾波やロングアイランドたちとゲームの話をしていたのを赤城は思い出していた。

 

あら?

 

床には小さな紙が落ちており、それはレシートだった。

 

かなり数ヵ月前のもの。もしかして…と思いよく探す。すると、もう一枚見付かった。ゲームのコントローラーだ。棚を見ると、印字されたものと同じハードのコントローラーが置かれている。買った店名は何れも同じ。

 

もしかして…

 

そう思い、早速行動に出たのだった。

 

 

 

 

…………………………………

 

 

ゲームショップまでは徒歩。

人通りはそこまで多くない。

 

こうして歩くと、どこか平穏さを感じる。

 

 

しかし、油断はできぬのだが…

 

 

 

そんなこんなでゲームショップに到着。

 

 

 

「いらっしゃいませ~」

 

「これを引き取りに参りました」

 

レジに並び、店員に引換券を渡す。

 

「受け賜りました。少々お待ちください」

 

 

暫く待つ間、念のために重桜の艦船たちが居ないか周囲を軽く見渡す。居ない。

 

 

「番号札25番の方ー」

 

すると、受けとり用のお呼びだしカウンターに呼ばれたのでそこへ向かう。

 

 

 

 

「はい。商品はこちらでお間違えありませんか――」

 

 

 

 

 

カウンターに品物を持って訊ねてきた店員。その声に聞き覚えが………?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「―――長門様?」

 

 

 

 

 

 

恐る恐る店員に目をやると、何とその店員はゲームショップのエプロンを付けた赤城だった。

 

 

「え…………」

 

 

「長門様、もしやこの赤城がここを知らないとでも?」

 

 

なぜそこにおるのだ!?

 

 

「どうして…」

 

 

「お部屋にこちらを見付けまして…もしかしたら…と」

 

 

赤城は自室に来たときに片付け忘れていた領収書を見せてきた。

 

というか、どうやって店員に成り済ましたのだろうか。

 

 

 

「騙すつもりは無かったのだ…」

 

 

 

「承知しております。折角予約されたのに受け取らぬままではお店にご迷惑が掛かる事を考えていらっしゃった様ですね………お話しいただければ、我々で引き取りに向かいましたのに…」

 

 

結局のところそれもあるが…客観的にゲーム(私物)ごときでそれはどうかと思ったからこうしてるのだが…

 

 

「済まぬ…」

 

素直に謝る他ない。

 

「いいえ長門様、それでは帰り道、お気をつけくださいませ。暗くなる前に…さあ」

 

 

「赤城…本当に迷惑をかけた…これにて失礼するっ」

 

 

商品の入った袋を受け取り、赤城に詫びてから店を出ていった。

 

 

その背中は少し嬉しそうであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「す、すみませーん…こちらのお客様もお願いしてもらって良いですか~?」

 

 

「あ、はーい!今お受けいたします~!」

 

 

 

 

本日はある種の書き入れ時だったそうで、その後帰って来た赤城の疲れっぷりから、今度からは通信販売で購入することを堅く心に誓った長門であった。

 

 

そして、その後は明石や不知火のお店を通じて母港に取り寄せてもらい、その都度赤城か、もしくは言い付け通り書き置きを残した後に長門が直接取りに行くようにもなったという…

 

 

「長門様がここに来たですか?」

 

「そうなのにゃ。この前はハードに外付けSSDを搭載したいと相談に来てくださったにゃ」

 

「案外ガチなのです…!」

 

 

 

To be continued…?

 




閲覧ありがとうございました。

そのー…あれです…『一人で出来るもん』なお話のつもりが…こうなったといいますか…


江風初登場なのに台詞がくしゃみだけって、まさかこのSSだけ…?

そんなこんなで長門や江風たちが気になった方は、是非ともお気に入りや感想、投票をよろしくお願いします…m(__)m

それでは、また来週も筆が走り終え次第投稿します。

by筆者



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

カミって何だ? by加賀

重桜の『カミ』。それは果たして…?







母港の重桜寮舎にて。

 

 

「姉様」

「あら?どうしたのそんな改まって…」

「…」

 

加賀は赤城に訊ねる

 

 

 

「カミって…何ですか?」

 

 

「……はい?」

 

 

「いえ、その、ですから、カミとは何なのでしょう…」

 

 

 

「なんだと思えばそういうこと…」

 

 

 

「…済まない…何というかほら…触らぬ神に祟りなしって言うだろ?」

 

 

「まぁ、確かに下手に言及するのは罰当たりな感じするわよね」

 

 

「にしても、一体何のカミなのか?そもそも、『カミ』って色々いるだろ?重桜には八百万の神がいるわけだ。長年使う物に宿る九十九神、疫病神、貧乏神、七福神、邪神、ロマンスの神様、カミまみた……それに黒タイツで半裸の現人神…キリがない」

 

 

「途中から何だかおかしくなってるけど、最後のは神かどうかは見た人の判断次第だと思うわね。確かにいろんな神様が居ると言われて信仰されてるのは本当ね」

 

 

 

「あれか?神子たちが豊作とかを祈って人知れずこの様な神楽とか踊られるのだろうか…」

 

そう言いつつ、加賀は突然腰を突き出し両手を前に突き出したり、ぐねぐねと不思議な舞をやり出した。かなりキレが良い。

 

 

「待ちなさい加賀、そんな『取って、入れて、出す!』みたいな神楽は聞いたこと無いから…ていうか、お笑いの神様降りてきちゃうから止めなさいっ」

 

 

 

「そう言えば!この前、指揮官がいないと思って探してたら、潜水艦の皆と水中息止め対決してたな…結果は良い勝負だったようだが…」

 

「仕事の合間に何してるのあの人…!?決めたッ…」

 

 

すると赤城は立ち上がる。

 

「姉様?どちらへ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「私も潜水艦の子達と水中息止め対決に……」

 

 

「待て」

 

 

………………………………

 

 

 

 

「重桜のカミ…そう言われると、確かに気になりますよね?飛龍、どう思う?」

 

 

「んーやっぱりヤオヨロズノカミガミへの信仰っていうからには、新世界のカミ…いや、むしろ全知全能…ですかね?蒼龍姉様」

 

 

「おお、やはりそう思うか、飛龍…やはり神楽もこうなのか…」

 

 

「だからね!?黒タイツの神様降りて来ちゃうから止めなさいっつの!!」

 

 

「飛龍、キレが甘いわよ。こう!次にこう!そしてこう!」

 

 

「蒼龍まで!?」

 

 

「あらー?そんなに吠えてどうされたんですかぁ~?せんぱーい?」

 

「こんにちは…」

 

翔鶴と瑞鶴たちが通りかかった。

 

 

「翔鶴に瑞鶴…丁度良かったわ」

 

「おお、翔鶴、瑞鶴二人にも訊ねたい事があってな」

 

 

「何でしょう?」

「その踊り…神楽ですか?」

 

 

「どこをどう見たらこれが神楽に見えんのよ!!?お前らの信仰してる神ってあれか!!?」

 

 

 

「どれや!!!」

 

「瑞鶴…そのフリの返し、よく知ってるわね…?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「喧しいぞ?どうしたのだ…廊下まで聞こえておるのだが…」

 

 

長門が入室してきた。

 

 

「「「「「「長門様…」」」」」」

 

 

声を揃える赤城たち

 

「楽にせい。カミがどうとか話しておったな?」

 

「ええ…加賀が重桜のカミは一体何のカミだろうと疑問を持ってまして…」

 

「ふむ……」

 

 

長門は「うーん…」と暫し考え出す。その間、加賀たちは『取って、入れて、出す』の踊りを繰り返して様子を見る。

 

 

 

 

 

「それは決まっておろう。カミというのは、己の心の中に思い浮かんだもの…それこそ、そのカミのお姿なのだ…」

 

 

 

ゆっくりと語り出す長門。

 

 

 

 

 

「その姿の見え方は各々によりけりなのだ…どれが正しいなんてものはない。ロマンスの神様だろうと、新世界のカミであろうと…かの半裸で黒タイツの現人神だろうとな」

 

 

 

静まり返り、言葉を思い返した。

 

 

『己の心の中に思い浮かんだもの。それがカミのお姿』

 

この言葉を聞いてやはりアレもカミの姿の一つと確信した。

 

 

「待ってください、それじゃフリーダム過ぎませんか?」

 

「まあ、あれを神楽にするのも楽し…ゴホンしないと思う…多分………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…………………………………

……………………………

………………………

…………………

……………

………

……

 

 

 

 

『…………草』

 

 

何者かはそう呟いたそうな。

 

 

To be Continued…?




重桜のカミ………?についてのお話でした。


まぁその、あれですね。きっと観測続けてる『彼女たち』もその上の方々も、草を生やしていると思われると思いました。


それでは、今週もまた筆が走り終えた時に投稿していきます。

by筆者


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

オフニャの知らない世界 #3

まさかの三回目。

ではどうぞ。


オフニャの知らない『王家グルメ』の世界。

 

 

オフニャも思わず…

 

 

「私はお前に恨まれるようなことしたか…?」

 

 

その知られざる『王家グルメ』とは…?

 

 

 

 

 

母港…スタジオにて。

 

 

「今回のこれ…王家グルメっていうの?あのーアズステでネタ送って採用されたり運営からもらえる奴…今回のゲストは…ロイヤルのプリンスオブウェールズ?うちには不釣り合いな位の高貴なお名前だけど…このスタジオにお呼びして本当に大丈夫…?」

 

『王家グルメ』の文字がクローズアップされる。

 

「……と言うわけで、プリンスオブウェールズさんでーす」

 

 

 

 

 

 

「ごきげんよう」

 

 

 

歓声が上がった。さすがSSR艦。

 

 

 

「では、こちらの席へどうぞー」

 

「失礼致します…」

 

 

………………

 

 

「この、王家グルメって言うのは、一体何なの?」

 

「ロイヤルでは古くから伝わるお料理の事です」

 

「へえ…ロイヤルの古くから伝わる…古(いにしえ)のお料理なのね!…なんだろ?魔女の宅○便に出てきそうなの想像してるんだけど…

 

「ふふふ、今回はですね…」

 

「はい」

 

「『スターゲイジーパイ』と呼ばれるものをご紹介いたします!」

 

 

「スターゲイジーパイ…?」

 

 

……………………………

 

 

【スターゲイジーパイとは】

 

 

はい。 諸説有りなのですが……

 

その昔、嵐により魚が取れず、飢餓に貧したある村の漁師が、命懸けで漁に出て、無事に尚且つ村全体に提供できる程の魚を得て帰って来た。

 

 

 

 

 

 

 

「今で言うと…よゐ○のハマグチさんみたいな人?」

 

 

 

『とったどォォォォォォォ!!!』

 

 

 

 

うーん…まぁそんな感じですかね?

 

その漁師の勇気を称えて食べられるものでして、捕らえた魚が見えるように顔を出してパイに入れられて振る舞われたのです。

 

 

 

「そうなんだぁ…何のお魚?」

 

これですか?これはピルチャードと言います。ニシン科イワシ類ですね。このピルチャードを含めて7種類入れて作ったそうです。

 

 

「なにその魚のバトル・ロワイアル…」

 

 

代用品としてサバやニシンを用いることもありますよ。

 

「へぇ~」

 

 

 

 

ピルチャード、イカナゴ、トラザメ、アジ、ニシン、クロジマナガダラの6種類…でも、7匹目がわかってません…

 

「分かってないんだ…7匹目…なんだろうね…?」

 

 

ほんとそれです。

 

 

 

 

お魚だけって訳ではなく、ジャガイモ入れたりとか具材のバリエーションは豊富です。

 

 

 

 

 

………………………

 

 

 

「そして!」

 

「…え?」

 

「こちらが、本場のレシピで作りました、スターゲイジーパイです!」

 

 

 

「作って来ちゃったの!?」

 

 

銅鑼の効果音と共に蓋が外された。

 

魚の頭と尻尾が飛び出ている。

 

 

 

 

「私はお前に恨まれるようなことしたか?」

 

 

 

 

PoWと観客は笑ってしまった。そして、オフニャは再び目線をスターゲイジーパイに移す。

 

 

 

「どこから突っ込んだらいいのよこれ……」

 

 

「どうでしょう…!このフォルム!」

 

 

 

自信満々なPoW。

 

 

オフニャはうーんと唸りつつこう一言。

 

 

 

「うん、魚の墓標ね」

 

 

スタジオ中は再び爆笑。墓標の二文字はきっと恐ろしげなフォントで字幕が出ていてもおかしくない。しかし、オフニャからはそう見えていた。

 

 

 

「これさ…せめて、せめて切り身にはできなかったわけ…!?」

 

 

あまりに仰々しい見た目。思わず溢れる本音。

 

 

「習わしだと頭は取り出さずに焼くそうなので…中身はほぐしてます。そうそう、星を見上げるお魚さんに見えませんか?」

 

 

 

「見えなくもないけど、どっちかというと、この世の全てに絶望して放心状態になってる様に見えるんだけど…」

 

 

 

「では試食しましょうか」

 

 

「待って?ホントに食べるの?」

 

「是非是非」

 

 

「ま、まぁ……分かった――」

 

 

PoWはノリノリで切り分けていく

 

 

「サクサクな耳に良い立てちゃって~パイ生地!音だけでお腹いっぱい…」

 

 

「それで目を開けるとこれですからね?www」

 

 

「現実ってつらいな?」

 

 

「そうですね…はい!どうぞー」

 

 

「ありがとうございます…それじゃ、いただきます…」

 

 

オフニャは口に運ぶ。パイ生地はサクサクしている。

 

 

「…うん」

 

「どうですか?」

 

「お魚は美味しいのよね…うん、なんかね?一緒に食べると、なんか…んーって感じ」

 

表現しづらいオフニャ。食べれない味ではないと言う。

 

 

「ちなみに…ロイヤルのとあるレストランだと、ザリガニと羊肉だとか…」

 

 

「………それもっと早く言おうな?」

 

 

 

………………………

【おまけ】

 

 

「ウェールズちゃんってさ、鯛焼き好きなんだって?」

 

 

「そうなんです…オフニャさんも?」

 

 

「そうなのよぉ…!」

 

 

「あぁ^~たまりませんよねぇ^~…ふふふ…」

 

 

「今、すごい声出てたわよ貴女…!?」

 

 

「ついwwwwww」

 

 

「ご趣味に王家パーティとかあるけど、そこで出たりするの…?」

 

 

「勿論…!ベルファスト辺りが用意してくれますよ!」

 

 

「ベルファストちゃんが作ってくれるの…?」

 

 

「はい。重桜伝統の一丁焼きで…くるくるっと」

 

 

「メイド服なのは…まぁ、メイド隊だからメイド服がね?ユニフォームだからね…あのベルファストが一丁焼きで鯛焼きよ?指揮官…へぇ…」

 

 

「是非今度オフニャさんも」

 

 

「機会があればね、是非…」

 

 

 

 

To be continued…?

 




ウェールズさんのお話でした。

そんなこんなでウェールズさんの口調変だったら許して…


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

オフニャの知らない世界 #4

お待たせしました…m(_ _)m

今回は盆栽好きなあのKAN-SENが登場します。

ではどうぞ。


今夜は、オフニャの知らない盆栽の世界!

 

 

 

「これは正にクール重桜だわ…!」

 

 

 

オフニャも感動する盆栽の魅力とは…?

 

 

 

…………………………

 

 

「はい。今回は盆栽だってさ。この前、ユニオンとかロイヤルとかが『クール重桜だな』って言ってたのよ。さあ、それでは今回のゲスト、クリーブランドさんです。どうぞ~」

 

 

「お邪魔しまーす!ユニオンから来ました、海上の騎士クリーブランドだ!」

 

観客からは歓声。

 

 

「さあ、お隣どうぞー」

 

「失礼します~」

 

 

着席

 

 

「貴女って盆栽がお好きなの?」

 

「そうなんだ。自分用のも買ってるくらいに…」

 

「手入れもご自分で?」

 

「勿論!これ写真なんですが」

 

 

世話をしている盆栽の写真が映像に出てくる。

 

「あら良いじゃん!」

 

「でしょ?」

 

「この際さ…『海上の侍』に改名した方が良いんじゃない…?」

 

クリーブランドと観客たちが笑う。

 

「さ、サムライだなんて、そんな~私には勿体無いよ!」

 

「…そう?え、高雄ちゃん?この刀使っていいの?あ、抜かなければオッケー?オッケー出た。ちょっと持ってみて?」

 

「良いの?」

 

高雄は両腕を輪っかにして『○』のサインを出している。

 

 

「じゃあ、ちょっと前に立って…一言」

 

 

「え…一言?」

 

「そう、アドリブで、何でも良いよ」

 

 

 

「じゃあ……ilove 盆栽」

 

 

シャキーン、と効果音が鳴る。

 

 

 

「…はい、開始早々で良い絵取れた。ありがとうクリーブちゃん。高雄ちゃんもありがとねー?」

 

 

「ありがとう、高雄」

 

クリーブランドは受け取りに来た高雄に両手で渡す。

 

高雄は受け取ってお辞儀するとそっとカメラからフェードアウトしていった。

 

………………………

 

「盆栽ってそちらの国だとクール重桜って言われてるそうじゃん?」

 

「そう!最近色んな国々で『BONSAI』って単語が、結構知れ渡ってるんだ」

 

 

「これは正にクール重桜だわ…!」

 

 

クリーブランドの参考として持ってきた写真を見て一言。

 

 

「昔はオッサンの趣味だったけどもね…」

 

 

「そうなの?」

 

 

「そうよー近所のオッサンがよく野球少年の場外ホームランの餌食になってたりね、まぁ今じゃ世界で注目浴びるようになったのか…」

 

「事故とは言えど、やられたら結構ショック大きそうな…」

 

「だろうねぇ!…実はさ、私そこまで盆栽詳しくないのよ。そもそもやったことなくて…まぁ生まれてからあまり経ってないってのもあるけど」

 

「そっかぁ!じゃあそんなオフニャのために、あのー解説をしていこうかなって思います」

 

 

「お、フリップ来たぞ!」

 

 

…………………………………………

 

 

【盆栽とは】

 

盆栽ってのが何なのかっていうとこれは

 

 

陶磁器の鉢などで植物を育てながら、 植物の姿の美しさを求めていく重桜の伝統的な芸術。もしくは趣味。

 

2000年前くらいからある国で背景のミニチュアが作られたのが発端です。

 

「クリーブちゃんのですます口調なんて珍しい…」

 

 

いつもタメグチじゃないよ!?

 

 

「…そうね!ごめんね?続けて?」

 

 

はい!盆栽として育てる植物もいろんなのがあります。じゃあオフニャ、どんなのがあると思う?

 

 

「松っぽいよね?松ってもエグ○イルのMAT○Uさんじゃないよ?」

 

因みに私は…おっとそうじゃなかった!

 

そう、松!松の木。黒松っていうのもあるね。

 

 

実は木だけじゃなくて花物とか葉物とかもあるよ。

 

 

 

「へー!あー確かに、育てて飾ったら和室とかに良いわね…」

 

 

 

そうそう!花だと、梅UMEにSAKURA、HUJIやSARUSUBERIとか

 

 

葉物だとMOMIJIにKAEDEとか!

 

 

「あ、あのさ…」

 

 

どうしたの?

 

 

「エグ○イルみたいに言わなくても大丈夫よw」

 

 

その方が取っつきやすいと思ってww

 

 

 

「まぁ…そうだわな!」

 

 

これはね、流派とかも無いんだ。

 

「へえ~…流派とかあるのかなーとか思ってた。意外ねぇ~?」

 

でしょー?

 

 

 

……………………………………

 

 

【やってみよう】

 

「それでは早速、一緒にやってみましょう!」

 

「はーい」

 

「まず、こちらがオフニャの」

 

「これね?これが私…」

 

「そして私のと…」

 

クリーブランドはオフニャと自身の盆栽とをテーブルに置いた。

 

 

 

「どうしたら良い?」

 

「手入れがメインかな。盆栽用のハサミで、長すぎるやつを…切ったり、雑草をピンセットで抜いたりね?お水あげたり…」

 

「この辺のイビツな奴からね…ちょきっと…」

 

「個性が出る趣味となってます…」

 

「趣味か…」

 

 

 

少し考えるオフニャ。

 

 

「よし、パーク・○ンサーみたいなのにしよう…!」

 

「凄い懐かしい!」

 

「クリーブちゃんも『学校○行こう!』見てた世代?」

 

「うん、リアルタイムで!」

 

「パ○クって、今じゃY○utubeでニンジン育ててるのよね…」

 

「そうなの?見なくなったからどうしたのかなって思ってた…」

 

 

 

 

すると、オフニャは手を止めて顔をカメラや観客に向ける。

観客は失笑仕掛けているのをこらえている。むしろ何か爆笑の引き金になるものを求めている。

 

 

 

「なんかさ、スタジオ…静まり返ってんのね…」

 

「ブフッ……」

 

思わず吹き出すクリーブランド。

 

 

 

……………………………………

 

 

「さあ一先ずここまでね」

 

整った二つの盆栽。

 

「オフニャのこれ…パ○クのアフロっていうか、日○の樹にも見えなくない様な…」

 

「盆栽バージョンね!」

 

 

 

To be continued…?

 




閲覧ありがとうございます!

クリーブランド回でした。

そんなこんなで、また次回も筆が走り終えましたら投稿いたします…m(_ _)m


by筆者


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

インディアナポリスの日記

日記系。今回はインディちゃんことインディアナポリスです。

迫り来る例の姉に対しどう立ち回る?(何


ではどうぞ。




【△月○日】

 

インディアナポリスだよ。姉のポートランドと共に配属されたので日記を書いていこうって思ってたら…

 

「インディちゃん!これ使って!」

 

お姉ちゃんに早速渡されたのは交換日記用のノート。

 

なんか嫌な予感を感じ、光の早さで返却した…

 

ごめんね…

 

 

 

【△月□日】

 

お姉ちゃんは何やらページ数の少ない本を読んでいる。

 

 

 

文庫本かな?あれ?なんで、私の絵が…

 

 

 

何を読んでるのか知りたくなくなった…そこは…うん…

 

 

下手に刺激すると危険だし…

 

 

 

 

【△月×日】

 

お姉ちゃんは何かとかわいいかわいいって言ってくれるわけで…

 

言われて嫌かと聞かれても嫌ではない。

 

 

お姉ちゃん…

 

 

何時からそこにいたの…?

 

 

 

 

【△月△日】

 

お姉ちゃん、指揮官に薄い本見せてる…

 

 

指揮官…お姉ちゃんがご迷惑お掛けします…

 

 

軍事委託の時も布教しているみたい…

 

 

 

 

 

【△月※日】

 

 

特にないくらい平穏だったので、お姉ちゃん語録を思い出して書き出してみた。

 

『ハムマンをロドニーしてネルソンする』

 

これって、どういう意味なんだろう…

 

ハムマンって、ヨークタウンさんと一緒にいるあのハムマンだよね…?

 

 

ロドニーさんとネルソンさんって…ロイヤルの人じゃ…

 

 

お姉ちゃん……一体何を企ててるの?

 

 

もしやミッションでインポッシブルなもの?

 

 

せめてこの発言が国際問題にならないことを祈りたい……。

 

 

 

【△月#日】

 

こ の 日 記 の 所 在 が バ レ た 。

 

 

 

 

一先ずお姉ちゃんは笑って許してくれた。というか謝ってきた。

 

 

 

 

何だかんだあってもお姉ちゃんだもの、ここは私も寛容になるべきかも知れないから。今回は許す。

 

 

 

そう言えば、綾波たち重桜艦隊の皆が、対潜警戒任務にて、潜水艦型のが出たことを教えてくれた。

 

 

ボーグたちも話してた。何やら綾波たちは爆雷を素手で投げ付けて倒したって。素手で投げるって発想は無かったな……

 

 

 

 

明石曰く、緊急メンテ開幕だったそうな…

 

 

 

 

 

【△月*日】

 

この日はお姉ちゃんとお喋りしていた。姉妹水入らず。

 

 

相変わらず誉めてくれる。

 

 

 

 

 

 

 

【△月◎日】

 

 

セイレーンがやって来た。

 

 

 

混乱の中で指揮官が連れ去られた。

 

 

 

鮮やかすぎだろ…ってクリーブランドたちが突っ込んでる。

 

 

綾波たちが補給後に直ぐに出発していった。

 

 

私たちは残骸を片付けて母港機能の復旧に尽力する。

 

 

 

指揮官も、綾波たちも、皆無事だと良いな…本当に…

 

 

 

ところでお姉ちゃん、私の絵が描かれた本を何冊も持ってホクホクしてる…

 

 

あ…指揮官、隠し持ってたんだね…

 

 

 

残りは処分されるらしい。どんまい…

 

 

 

数時間後、無事に指揮官と皆が帰って来た。

 

 

良かった…指揮官危うくセイレーンにリアル黒ひげ危機一髪の黒ひげにされそうになったらしい。

 

 

どこのバラエティ?闇のゲームって…

 

 

でも、無事で良かった…!

 

 

さて、指揮官が落ち着いたら私も薄い本のこと聞いてみる仕事に入ろう…

 

 

あと、ヴェスタルの目が笑っていない…?

 

 

怖い…うん…まぁそうなるよね…エンタープライズが慌てて飛び出していったくらいだもの。

 

 

指揮官が帰ってくる間の、エンタープライズとクリーブランドの掛け合いは正直面白かった。

 

 

PS:指揮官は無事にメディカルチェックを終えた模様。

 

 

【△月☆日】

 

 

(祝)指揮官復帰!

 

 

母港も落ち着きを取り戻した。指揮官は足りないものや損失を補填するために手続きをしていたらしい。

 

 

私たちも手伝ったよ…かなり大変だった。

 

 

 

そうそう、最近実装されたオフニャっていう謎の生き物がかわいい件について。

 

 

明石の方で新開発したらしい。

 

 

連れてくと、戦闘能率が上がるみたい。

 

 

リラクゼーション効果かな?

 

 

…にしてもお姉ちゃんの動きがキレッキレだった件。

 

 

 

 

 

 

【△月◇日】

 

 

この日はお姉ちゃんと委託へ。

 

 

内容は機密ってわけではなく、何時もの警戒任務。

 

 

敵が出てくることはなく、無事に帰還。

 

 

うん。

 

 

この無事に帰ってこれたってことは、良いことだよねって常々思う。

 

 

忘れないようにここにも記しておこう…いや、定期的にでも。

 

 

 

PS:夜寝てるときにお姉ちゃんが布団に忍び込もうとした気配を掴んだので、暁に教わった『隠れ蓑の術』を実践してみたら無事に危機を脱することが出来た…ありがとう

 




閲覧ありがとうございます。

インディちゃんの日記(の一部という設定)でした。

これを読んだ後にインディアナポリスとポートランドで周回したくなった方がもし居ましたら、是非お気に入り登録やら感想、投票をお願いしますm(_ _)m


by筆者


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

三笠大先輩のミカラップ!

三笠大先輩がこの作品において初登場します。


見所:三笠大先輩、 大ハッスル。





母港は大講堂の特設スタジオ。

 

 

 

「よおおおおおおし!!!お前らー!!元気かああああ!!?」

 

 

 

叫ぶのは戦艦三笠。

 

 

 

「「「「「「「「元気でえええええす!!!」」」」」」」」

 

 

 

返すのは後輩たち艦船。艦船たちは綾波、ジャベリン、ラフィー、ニーミ、電、雷、暁、吹雪の計八名。

 

 

 

 

「おーし!お前たちに!この我が!!わかりやすーーくっラップで!色々教えてやろうぞおおお!!」

 

 

 

「三笠大先輩、何時の間にラップ出来るようになってたのです?」

 

 

 

「割りと最近になって覚えたぞ!」

 

 

 

「なるほどね!付け焼き刃ってやつなのね!」

 

 

 

 

 

 

 

 

今回のテーマ【カレーライス】

 

 

「………」

 

沈黙

 

 

「あ、あれ?」

「大先輩固まっちゃったのです…」

 

 

すると…

 

 

「チェケラー?」

 

 

 

『(お?)チェケラー!(です)』

 

 

 

 

 

「……♪チェッケーチェッケーチェケチェケー」

 

 

BGMと共に三笠は歌い出して動き出す。

 

 

 

「チェッケーチェッケーチェケがっぺ!」

 

 

 

 

 

………………………

 

 

 

 

我は戦艦三笠なり!

 

 

『ハイッ』

 

 

 

 

 

連合艦隊の元旗艦!

 

 

 

 

 

『ハイッ』

 

 

 

付いたアダ名は大先輩!

 

 

 

 

『ハイッ』

 

 

 

 

わからない事なら、我に聞けっ

 

 

 

 

『おおおー!!!』

 

 

 

チェッケーチェッケーチェケチェケー

 

 

 

「最初自己紹介から来ましたね!?」

 

「韻がお上手、です!!」

 

 

 

チェッケーチェッケーチェケがっぺ!

 

 

 

最初は『脚気』を防ぐため!

 

 

 

『ハイッ』

 

 

 

英国のカレーシチュー 参考に!

 

 

 

『ハイッ』

 

 

 

白米に合うようにやったのが!

 

 

 

『ハイッ』

 

 

 

それが カレーライスの始まりだ!(※諸説あり)

 

 

 

 

 

「良い調子なのね!」

 

 

 

 

チェッケーチェッケー…チェケチェケー…

 

 

 

「失速しちゃったです?」

 

「…ペース崩れた」

 

 

チェケ…チェケ…ゲホッ!ゼェ…

 

 

 

 

「ええええええ!?」

 

「嘘でしょ!?」

 

「もうバテ始めたです!?」

 

「これが老いってやつなのね!?」

 

 

 

 

げほっ…

 

 

 

カレーは金曜って聞くけどね?

 

 

 

『ハイッ』

 

 

最初は土曜日だったのさ!

 

 

『ハイッ』

 

 

 

後に 週休二日が 始まって!

 

 

 

『ハイッ』

 

 

 

金曜になったと言われてるっ

 

 

 

 

「そう言えば、昔は半ドン(土曜は半日まで勤務)だったのです!」

 

「なるほどね!これが時代の変化なのね!」

 

「電たちや指揮官はすっかり馴染んでますよ?」

 

 

 

「半ドンって聞いて懐かしむ人、読者さんにどれくらいいるんだろう…じゃなくて、いるんでごさろうか…?」

 

 

 

 

 

 

 

なんか、我の息、上がってる?

 

 

 

『ハイッ』

 

 

 

やっぱ…息 上がって…る…?

 

 

『ハイッ』

 

 

 

 

上がってきたのは#/☆◎^…

 

 

『ハイッ?』

 

 

 

…ふー…ふぅ…フッフッハー…

 

 

 

(三)体力的撃沈

 

………………………………

 

 

ふぅ…飛ばしすぎてしまったな…ゼェ…ゼェ…

 

 

「中身は結構おばあちゃん…です」

 

 

 

 

おばあちゃん言うな!!我まだ若いもん!!

 

 

 

 

「さりげなく語尾に『もん』って付けてたでござる…」

 

 

 

「なるほどね!心は若くってやつなのね!」

 

 

 

「むしろ若作り…」

 

 

……チェケラー?

 

 

 

 

『(お?)チェケラー!』

 

 

チェケラー!?

 

 

『チェケラー!!』

 

 

チェッケーチェッケーチェケチェケー

 

チェッケーチェッケーチェケがっぺ!

 

 

 

チェッケーチェッケーチェケチェケー

 

チェッケーチェッケーチェケがっぺ!

 

 

 

 

今では艦船ごとで カレー作り

 

 

『ハイッ』

 

 

私のカレーを当ててごらん?

 

 

『ハイッ?』

 

 

答えは背中に書いてある!

 

 

『えっ?』

 

 

背中のここに◎#☆◇*……

 

 

 

『あれ?』

 

 

 

 

 

 

(BGM停止…)

 

 

 

 

「あのー吹雪だけど、三笠おばあちゃん大丈夫!?」

 

「おばあちゃん…無理しちゃだめですよ…?」

 

「なるほどね!三笠大先輩、スローダウンしちゃったのね…」

 

「むしろ止まっちゃったでござる…」

 

 

 

 

 

 

 

 

………休憩しよっか?

 

 

 

 

 

 

 

 

Check it out!?

 

 

 

(To be continued…?)




三笠大先輩の回がまさかこうなろうとは…。

ニーミ先生のニミラップとか、エンタープライズのエ○ラップとか考えてましたが、前者はお手つき、後者は完全にアウト(名前的な意味で)。


加賀と三笠で悩んだのはここだけの秘密です…(˘ω˘)


今回ここで出たネタは本文にもありましたが、諸説ありです。気になるかたは調べてみると良いかもしれません。


これを読んだ後に、三笠大先輩と横須賀でカレーライスが食べたくなった方がいらっしゃいましたら、是非ともお気に入り登録や感想、投票をよろしくお願いしますm(_ _)m


by筆者


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

赤城の知らない世界(!?) 上

タイトルの通り、今回は特別編っぽいのやります。


母港、スタジオ内。

 

 

 

 

 

 

 

「――こんばんは。重桜一航戦、赤城です」

 

 

お辞儀。

 

「今日は予定を変更して、赤城の知らない世界をお送りいたします…あのね?ニュース番組じゃないからね?だからチャンネル変えないで?いい?」

 

 

ニュースキャスターみたいな出で立ちから急に砕ける赤城。

 

 

 

 

「今日はオフニャさんがお休みです、代わりに私が代理で進行して参ります。指揮官様ー?観てますかー?……あーほらやっぱりね!めんどくせー奴が来たよって顔してるのwwwwwそこにいるってことくらい分かってますからね?www」

 

 

指揮官を軽くいじる赤城。観客も沸く。指揮官も苦笑い。

 

 

 

「それじゃあ今回なんだけど…ここにねテレビゲームの世界…って書いてあるの…ゲームって言ったらもう誰かしら想像つきますよね?…あんまり長く尺稼いじゃうと色んな所から怒られちゃうから、もう呼んじゃいましょっか!それでは今回のゲスト、ロングアイランドさんです!」

 

 

拍手と共に出迎えられる…が

 

 

「あ、あれ…!?出てこない…?」

 

 

すると

 

 

 

 

 

 

 

「ばあっ」

 

机からひょこっと顔を出したロングアイランド。

 

「こんにちはー!ユニオンから来ましたロングアイランドでーす」

 

「はい。それでは隣どうぞ~?」

 

「失礼します~」

 

 

着席。

 

 

「実は…放送直前から匍匐して待機してたのよ?」

 

 

 

「お騒がせしましたなのーwww」

 

 

…………………………………

 

「引きこもり…なの?」

 

「そうなのー赤城さんも、働きたくないって感じたことありますー?」

 

「……」

 

沈黙の後

 

 

「ある…たまーに…ね?」

 

「たまーに…?」

 

「うん…たまーに…よ?」

 

 

スタジオ爆笑。

 

 

「エンタープライズは怒らないの…?」

 

次に赤城から問う。

 

「まぁ…そこは…最低限動いてますから…うまい具合に艦載機」

 

「ああ、うまい具合にね?うんうん…」

 

 

 

すると赤城は一呼吸置き……

 

 

 

「ユニオンってどこからどこまで…あ、それ引っくるめて自由なのか…そっかぁ…広いなー世界って…………重桜もゆとり作っかぁ!」

 

 

 

 

…………………………………

 

 

「という訳で~幽霊さん、今回はオススメのゲーム持ってきたのー」

 

 

「あらあら!」

 

 

 

 

「このパッケージのアズレン感の無さ!長門様が買ってたのもあるわよ…スゲェ雄々しい。これね、この前明石の店で高雄が買ってってるの見たわ…」

 

「その通り!今回は、時間の都合もあるので、この作品をやっていこうかなって思いまーす」

 

 

 

「ゲームハードまで持ってきてるの?え?この番組ってさ、毎回準備が良いみたいじゃん?オフニャさん時もさ、急に恐くなってきちゃった…」

 

 

ロングアイランドと観客の笑いを誘う。

 

 

 

「それでは失礼して…ソフト入れまーす」

 

 

 

起動しメニュー画面の所でディスクを入れる。

 

 

「今のゲーム機ってメニューから始まるの…昔はさ、ソフト外してからってなってたの…その機種シリーズの旧型…指揮官様も持ってますわよね?」

 

 

指揮官は震えつつ、頷く。

 

 

「怯えなくても結構ですよ~www」

 

 

「オープニング始まりましたのー」

 

 

「お、来たのね…わーすごい!綺麗ねぇ…見てよこの髪の毛とケモミミの自然感…あのヅラ感とか偽物感が無いのよね…」

 

 

映像美に感動する。

 

「オープニング終わったわね」

 

「はいーでは、スタートボタンを押してくださいなのー」

 

「あ、私押すのね!はい」

 

スタートボタンを押す赤城。

 

「皆さん見てる?ゲームなんかしてなさそうなイメージ持たれてる私がゲームするからね?」

 

「普段やらないんですか…?」

 

「隣で見てることが多いわね、というか、加賀が好きなのよ…特にこういう、ミリタリーシューター系のゲームって言うのかしら?そういうのをよくね~…週末とかたまに『今日はExp.2倍デーだな?』とか聞くの。…Exp2倍ってどういうこと…?」

 

「はい、Exp2倍デーっていうのは、Exp…つまり経験値の事で、敵倒したりすると沢山貰えるのー」

 

「経験値かぁ…上げると何かあるの?」

 

「そうです!こういうゲームだと、武器とか早めに使えるようになるの!稼ぎとかするにも、二倍だから早く済むの!高レベになると…まぁ…うんそうですね、お得でなのー………」

 

「次のレベルまでってのが増えまくるってわけか」

 

 

「そうなんです…結局のところ…何度も周回しないといけなくなるの…」

 

 

「そうなのか…ねえロングアイランドちゃん、指揮官様と観客様たち見てみて?『わかりみ…』って顔してるわよww」

 

 

「わかる?わかるよね…うん…幽霊さんもわかるのー」

 

 

 

………………………………

 

 

ゲーム開始。

 

 

【キャラクリエイト画面】

 

 

「あれ?なにこれ?」

 

 

キャラクリエイト画面に戸惑う

 

 

「これはキャラクリエイト画面です!」

 

 

「あー、アバターを作れるんだ…!へー!これがずっとゲーム中に出てくるの?」

 

「そうなのー昔は決められたシーンだとデフォルトに戻ったりしてたけど、これはシームレスになってるのー」

 

 

「あら良いじゃない。ふふふ、モヒカンもあるのね…」

 

 

アバターを色々変えてみる赤城。

 

 

「ところで、この眉毛のパーツ…あ…!」

 

赤城は女性アバターにして重桜系な女性を選ぶ。ロングヘアーに狐耳…そこで赤城の手が止まった。

 

 

 

「あれ…?赤城さん、どうしたの…?」

 

 

 

 

「そのー…この組み合わせ、姉〈身内〉に似てて…www」

 

 

 

 

「そ、それは…」

 

ロングアイランドもこれには困惑。

 

 

 

「良いわ!こっwwこれにしましょ!人は二度死ぬって言うから…ね?姉様がいたの。謀〈はかりごと〉が得意なお方でね?眉毛もこんな感じだったのよ?」

 

 

 

「そ、そうなんだ…これは何とも言えないの…」

 

 

 

「流石にこんなガチなミリタリーな格好はしてなかったけどね…?」

 

 

 

そしてギアやウェアを選ぶ。実際に軍需品を供給している企業との提携しているらしく、多く収録されている。

 

 

赤城は一呼吸おき…

 

 

 

「まさか姉がこんな登場の仕方されるだなんてね…姉様…ごめんなさい…ww」

 

 

きっと『私みたいに早く死んだりしないでね?そこまでリアルに再現しなくていいですからね?』と言っているだろうと思いつつ、いざスタート。

 

 

因みにあの眉毛の女性アバターのモヒカンは―カットされました……

 

 

 

(当たり前です!!www)

 

………………………………

 

【キャンペーン】

ゲームプレイ。

 

「これをこうすると…そうそう!赤城さんスゴいの…二体同時に倒しちゃったよ!?」

 

 

「実際にプレーするのは初めてよ?本番前になんか、練習なんてしてないからね?姉様こんな対物ライフルなんて携えてる…本人見たらなんて言われるんだろう…」

 

 

 

 

スタジオは笑いに包まれる。

 

 

「うわー姉様ヘリ操縦してるわ…たっくましい!!よし、攻撃!よし!当たった!姉様が戦闘ヘリ乗って対地攻撃してるwww直に手を下したわwww」

 

 

「あのー、赤城さんのお姉さんってどんな人なんですか…?」

 

 

「…えっとね、物腰低くてね、優しい人よ。新しいものとかにも造詣があってね…たまにこういう一面も…よいしょっと」

 

 

と言って、敵にCQCを食らわせた。

 

 

 

 

「恐っ!?」

 

 

「流石にスライディングしながら相手の足をナイフで切ったりはしないわよ?……スタッフさん、下に大きくイメージですってテロップいれておいて!絶対おねがいね!姉様の名誉のためだから」

 

 

 

※イメージです。

 

「フラグムービーみたいにしたら…きっと映えると思うの!」

 

「あ、それ良いわね!これも『※イメージです。』って入れてね?姉様の名誉のためだから。他意はないわよ!?」

 

 

 

 

 

 

『ふんっ!ふんっ!ンー!』

 

『ひでぶっ』

 

※イメージです。

 

……………………………………

 

 

続いて、赤城がスコアアタックモードに挑むことに…

 

 

「この…ランキングっていうの?これ…あましろさん?」

 

「あ!このトップの人は、伝説のプレイヤーさんなのー!」

 

 

 

スコアボードのトップには『Amashiro_San』と書かれていた。

 

 

 

「あましろさん…なるほど…スコアぶっちぎってるわ…」

 

 

「エンタープライズさんのスコアは丁度トップから70%圏内なのー」

 

「やるならばそこは越えたいわね、これは…『あましろさん』って方には無理あるから…www」

 

 

いざ挑戦。

 

 

結果はギリギリで越えた。

 

 

 

 

……………………………………

 

【マルチプレイヤーに挑戦】

 

 

「さあ、次はこのマルチプレイヤーモードをやっていこうと思います!」

 

「いきなりやって大丈夫なの?」

 

「大丈夫!ローカル対戦も出来ます!フレンドさんに招待送ったり、招待されたりするの!それで、今日は対戦相手もお呼びして参りましたっ!」

 

 

「あら!わざわざ来てるの?どうぞー!お入りなさってー?」

 

 

すると、複数の何者か現れ、赤城とカメラに向けてお辞儀した。

 

 

「この人たちが…」

 

「ええと、一緒にプレイしてくれるプレイヤーさんたちでーす!」

 

 

綾波、吹雪、夕張、加賀…そしてもう一人、狐耳と和装の方が佇んでいる。顔は覆面を被っており、笑顔で手を降っている。

 

 

「一人だけ、凄い存在感放ってる人が居るんだけど…では、左端から順にお願いします」

 

 

 

 

「綾波です」

「吹雪だよ!」

「夕張…」

「みんな大好き加賀さんだZO☆」

 

 

 

 

「…」

 

 

 

「ええと、一番最後の方…は…?狐耳で覆面被ってて尻尾が九つある方…そう、貴女…」

 

すると、口許に手を当てた。

 

隣の加賀が代わりに述べる

 

「では私が代わりに!え?はい…はい……」

 

狐耳の覆面が加賀に耳打ちする。声が相当小さいために聞き取れない。

 

 

「こちらが伝説のプレイヤー、『あましろさん』ご本人です」

 

 

 

『あましろさん』が照れながらお辞儀する。

 

 

「トッププレイヤー!?すごいじゃないの今日…わざわざご足労ありがとうございます…!」

 

お辞儀する赤城に『あましろさん』もお辞儀で返した。

 

 

「因みに、あましろさんのゲーム歴ってどれくらいですか?」

 

赤城の質問に加賀に耳打ちする。

 

「…10年以上とのことです」

 

「結構コアなファンで?」

 

耳打ち。

 

「ええ、はい………このゲームの原作の小説から好きだそうで…」

 

「大ファンなんですねぇ…」

 

「あましろさんについて…綾波ちゃんたちどう思う?一言で…」

 

「「「ガチで強い」」」

 

声が揃う。

 

「指揮官様は、どう思われます?」

 

 

指揮官は同意見だと述べた。

 

「じゃあ、今日はその腕を披露していただけるのね?」

 

 

 

 

「では、皆様こちらの席に座っていただいて…」

 

 

スタッフが誘導するとそこにはプレイシートとモニターがずらりと置かれていた。

 

 

 

 

 

 

次回!

赤城の知らない世界、赤城vsあましろさんによる壮絶なマルチ対戦!

 

 

 

「嘘でしょ!?あいつ今どっから撃ってきた!?」

 

 

 

 

 

 

To be continued.

 

 

 




赤城さんが代わりに出てきましたね。

あましろさん…一体何城なんだ……(˘ω˘)

この作品は色々とカオスです。登場キャラの扱いも…?

さて、次回投稿は少し時間をいただくかもしれません。筆が走り終えた時、また投稿させていただきますm(_ _)m



※台風19号の接近しております。皆様ご自身の安全を優先してください。


by筆者


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

赤城の知らない世界(!?) 下

台風19号、通りすぎましたね…

赤城の知らないゲームの世界…の続きです。


……前回の、赤城の知らない世界は…

 

 

 

赤城、ロングアイランドの手引きでゲームの世界に踏み込む!

 

 

「お姉さんって、どんな人なのー?」

 

「物腰低くて――こんな感じ」

 

『ふんっ!ふんっ!ンー!』

『ひでぶっ』

 

「姉さん……ごめんね?」

 

 

そして、マルチプレイに挑戦!プレイヤー登場!

 

「綾波です」

「吹雪だよ!」

「夕張…」

「みんな大好き加賀さんだZO☆」

 

 

「…」

 

謎のプレイヤー『あましろさん』電撃参戦!

 

 

赤城による初マルチプレイ対戦が始まる…?

 

 

 

 

……………………………………

 

 

「台詞のところ、見事に編集しやがったわねぇ?」

 

スタッフ、出演者が笑い出す。あましろさんも口許を押さえてる。

 

 

「まぁ、マルチっていっても、ほぼローカルだねー。じゃあ、ええっと…最初はどんな感じかフィールド内を動いてみようと思うの~」

 

 

赤チームは、赤城、加賀、ロングアイランド…しかし、一人足りない。

 

青チームは、あましろさん、綾波、吹雪、夕張。

 

 

赤チーム、ここはどうするか。

 

するとそこに…

 

 

 

「どうもー」

 

オフニャが入場。

 

「あらオフニャさん!」

 

「赤城ちゃんもゲストのロングアイランドちゃんも、皆さんもお揃いで~」

 

挨拶に回る。

 

 

「じゃあ、オフニャさん赤チームにお願いしますなのー」

 

 

「はーい」

 

 

オフニャは着席する。

 

「これが私のキャラね」

「そうなのー。実はここにお呼ばれする前に作ってみたのー」

 

顔を白く塗った猫耳スキンヘッドでメッチャガチムチ。

 

「あら良い男じゃないですかぁオフニャさん」

 

「このスキンヘッドの丸みがちょうど私の登頂部に似てるわww」

 

 

『えー皆さん聞こえるかにゃ?』

 

「明石ちゃん!?」

 

『あ、どうも皆さん。実況はー明石でお送りするのにゃ。ええっと、プレイヤーの皆の気が散らないように、この後実況は観客席にだけ聞こえるようにしておくにゃ』

 

「結構本格的ですね?」

 

「あれね、Eスポーツの大会みたいな感じね」

 

 

『実際のものとはかけ離れてるくらい緩くいくにゃ。一回目はチームデスマッチ。復活できるけど、先に40キル取った方が勝ちにゃ。赤城、ラスボス風を維持できるかにゃ…?』

 

 

「えーっと……頑張ります☆」

 

「ベターに言ったな?」

「指揮官さん、勝った方にさ、何か奢ったげたら?ご飯とかさ」

 

指揮官が苦笑いする。

 

 

「あら、では指揮官様にご飯デートお願いしましょう♪…良いですよねぇ?」 

 

 

「赤城さんめっちゃ目がぎらついてるのーwww」

 

「見とけ、これが赤城だよww」

 

 

「一応だが姉様にとっては平常運行だからな?」

 

 

「あったり前じゃないの…指揮官様だもの」

 

 

 

 

出演者とスタッフ含め、スタジオ中が大笑い。

 

………………

 

【対戦一回目-チームデスマッチ】

 

 

両チームヘッドセットを身に付ける。

 

 

「獣耳あるのにヘッドセットっていうね。すごい、綾波たちを見てみて?さも当たり前みたいに着けてるっていう」

 

赤城が突っ込む。

 

 

 

 

 

… v(・_・)v

 

ダブルピースで応答する青チーム。

 

 

 

『mission start.にゃ!』

 

 

「始まったわ」

 

「よし、ロングアイランド、二人ずつで分けよう。姉様と私で右へ」

 

「了解なのー。じゃあ、幽霊さんとオフニャさんは左ルートで進軍するのー」

 

 

『おお、二手に別れた赤チーム。一方青チームは…』

 

 

「あましろさん、位置についたです。ロングアイランドはこの辺り得意だから絶対取りに来るです。」

 

あましろさんはか細い声で指示を送る。

 

 

『どうやら青チームはなにか作戦を展開しているにゃ…?』

 

 

「さて、この辺りに…」

 

「多分綾波ちゃんとかこの辺りにいそうなの…」

 

 

全く気配が無いと思った矢先。

 

「あ、やられた!」

 

加賀が打ち負けた。

 

「姉様一度戻って。いるぞ」

 

「……あ」

 

「二人ともやられたの…スポーンしたら慎重にね?誰かしらリスキルやらかしててもおかしくないのー」

 

 

「ヤバイわねこれ……緊張感パナい…」

 

率直な感想を述べるオフニャ。

 

 

「姉様、盾持ってみたら?w」

 

「盾?あるの!?ほんとだ。これでいきましょう」

 

『おお、ここで加賀の薦めで盾を持った赤城にゃ。ライオットシールドは銃弾を防げるにゃ。正面だけ。』

 

 

「盾持ちいる…!」

「赤城さんじゃんw」

「ん…?あましろさん…?はいなのです。では集中砲火です」

 

 

「ホラ撃ってきなさいよホラホラホラホラ……」

 

 

赤城に向けて集中砲火する。

 

 

 

 

「綾波たちね~?来なさいよホラホラ…あっ」

 

 

 

すると、突然誰かに倒された。倒したのは『あましろさん』

 

 

 

 

「嘘でしょ!?あいつ今どっから撃ってきた!?」

 

赤城が驚きの声を上げるとチーム全員に笑い声が続く。

 

 

 

「あ、背後かぁ」

 

「背後はよく狙われるの~」

 

 

「私ショットガンで5キル目よ」

 

黙々とオフニャはキル数を稼ぐ。

 

「姉様、盾もう一回やってくれませんか?」

 

「良いけど…はい」

 

「よしこれで前進しよう」

 

 

 

『おおーっとここで盾持ちの赤城とライフル兵の加賀がタッグにゃ~!弾丸が弾かれるぅ~!』

 

 

 

「あ、いいねそれ~!」

「よしリロードするぞ」

「これで皆で移動するのーww」

「盾ってすげぇ」

 

 

両チーム善戦するも、ここであましろさんがスタングレネードで目眩ましの末、連続キルして終了。

 

結果は青チームの勝ち。

 

 

………………

 

【二回戦目 サボタージュ】

 

リスポン無し。

 

攻守に別れ攻撃側は爆弾を設置し爆破で勝ち。全滅するか爆弾を解除されたら負け。

防衛側は敵の全滅か、仕掛けられた爆弾を解除することで勝利。

 

三点先取で勝利。

 

『さあ、ある意味チームの絆が試されるにゃ。ではmission start.にゃ-!』

 

 

 

ゲーム開始。一先ずロングアイランドと加賀に付いていく赤城とオフニャ。何と再び盾を選んだ赤城。

 

 

果たして…?

 

 

お互い良い勝負。

 

 

2点ずつ。残す最後のラウンド。赤チームが丁度攻撃…。

 

 

「あ、すまんやられた!」

 

「やーらーれーたー ごめん」

 

「ごめんなさい爆殺されたわ…」

 

「ごめん、殺られた…」

 

加賀とオフニャが倒され、相手チームは夕張と吹雪が倒れる。

 

 

綾波とあましろさん。なんとか相討ちで綾波とロングアイランドが倒れる。

 

 

『さて、ここからあましろさんと赤城の一騎討ちにゃ!』

 

 

緊張感が走る。

 

 

出くわして弾を貰うも何とか盾でほぼ防ぎきる。

 

すると、なんとあましろさんも弾切れ。

 

 

「やばいww赤城さんがww良い勝負してるww」

 

 

「食らえシールドバッシュ!」

 

しかしうまいこと距離を取られ、回避。

 

 

「焦らないで~落ち着いていくの~」

 

 

 

その後、爆発物設置エリアの手前での攻防。

 

すると、タッチの差で赤城のシールドバッシュが命中。

 

 

ゲームは決着。

 

拍手でお互いを称え合う。

 

 

「さて、あましろさん、今日はどうでした?」

 

 

オフニャが質問した。

 

すると…あましろさんは答える。

 

「そうですねぇ…」

 

「…え、嘘…」

 

赤城はその声に聞き覚えがあるのか、口許を手で押さえる。

 

すると仮面を外し…

 

「初めてにしては、凄い善戦でしたね…楽しかったです!」

 

 

「天城姉様…!?」

 

 

「赤城姉様、気付かなかったのか?」

 

 

 

「あ、あましろさん赤城さんのお姉さんだったのー…!」

 

「どうしよう…さっきのシングルプレイの時めっちゃ姉いじりしちゃった~!!プレイヤーキャラの時…!」

 

「赤城…?もっ、モヒカンにしなかっただけ、今回はよしとしましょう……」

 

 

「許してもらえて良かったねぇ赤城さん!幽霊さんも何だか救われる思いなの……!」

 

 

 

 

『ふん、ふん、ンー!』

『ひでぶっ』

 

※イメージです

………………

 

 

 

 

 

「さぁ、どうだった?今回…司会やってみて」

 

「楽しかったです!また機会がありましたら是非とも!……そう言えば、オフニャさんゲームやる方だったんですね…」

 

 

「そうなのよ。つい運動不足でさ…だからこんな真ん丸なのよ……って何言わせんのよ!?勝手に言っちゃったけどさ!?」

 

 

 

 

 

to be continued...?

 




閲覧ありがとうございました。

プレイしたゲームは色々ごちゃ混ぜです。

天城さん(˘ω˘)

ではまた来週からも筆が走り終えた時に投稿して参ります。m(_ _)m


by筆者


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

グダる!レッドアクシズ、です。by綾波

アニメ二話はリアルタイムで見れました。

動きが凄ぇ……(語彙力)


ではどうぞ。


海上。

 

 

「ほら、じっとしてなさい…」

 

「姉様…近いです…」

 

赤城は負傷した加賀の怪我の治療を行っていた。

 

しかし、赤城の顔がいちいち近く、加賀は苦笑いしている。

 

 

「ほら…顔にも怪我していだだだだだ!?」

 

加賀が苦笑いしながら、 接近してきた赤城の顔を押し退ける。

 

 

「近いですから!ね?そんな接近しなくても、脱脂綿に消毒液浸けてポンポンとか、色々あるでしょうに!?」

 

「そんなこと言わないで…?」

 

「wwww…あの、姉様…」

 

「なぁに?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昨日餃子とか食べました?

 

「食べてないわよ!!」

 

「ブ○スケアそこにありますよ?救急箱に。何で入れてあるのか私は知らないですけど…」

 

 

「だから食べてないっつの!!一昨日位にちょっとニンニク入りの料理食べたけど!昨日は食べてないわ!もう…」

 

 

 

イイ空気が台無しになってしまった。

 

 

 

 

 

「…っ…っ…!」

 

その後ろでは、やり取りを聞いて吹き出さないように必死で堪えているプリンツ・オイゲンの姿があった。加賀は気配に気付き身構えた。

 

 

 

「あ、あーら?…っ…お邪魔だった…っ…かしらぁっ…?」

 

「貴様…!」

 

「そんな恐い顔しないでよぉ…。…っ…っ!」

 

「なにわろてんねん」

 

加賀がツッコミを入れた直後、瑞鶴が連絡を入れてきた。どうやら応援が駆けつけた模様。

 

「じゃあうちのニーミと綾波って子を連れてくわね?それとお団子一つ貰うわ」

 

 

 

一つの串に四つ付いた団子の内、二つ食べると…生物的な艤装に一つずつ食べさせた。

 

 

 

「おいマジか!?」

「艤装、普通に食べちゃったわよ…?」

 

「あら?あなたたちのは食べたりしないの?」

 

 

「いやー流石に…そこまで食い意地は張ってないぞ」

 

「むしろシキガミ達が食事し出したら私らの食費が大変よ?」

 

 

 

 

……………………………

 

その後…夕日の海の上にて。

 

 

アズールレーンの基地から無事に脱出して見せた綾波は、量産型の上に座り、海を眺めていた。

 

 

「夕暮れ 空に 指を…おっといけない…です」

 

 

 

そして、暇な時間をどう過ごすか。

 

 

彼女は考えていた。

 

 

 

 

「…ブリっちゃん、音ッ!!

 

 

ここならジャベリンたちのツッコミはなく、思う存分に歌える…!

 

 

そう思い、魚雷をマイクに見立てて歌おうと考えた。

 

 

 

 

「ないしてるよなん…」

 

せいっ

 

「痛っ!?あ、いけないすべっ…うわああ!」

 

 

背後からスリッパで叩かれ。足が滑って甲板から海に転落。

 

 

水浸しで頭を押さえながら戻ると…

 

 

「あ…あぶなかったのです…って、ニーミ…!」

 

 

スリッパを持ったZ23の姿があった。

 

「い、何時からそこに居たのです…?」

 

「綾波。『ないしてる』ではなくて『あいしてる』です」

 

 

 

 

 

 

「歌ってた人がそう歌ってたのです…!」

 

「オイゲンさんとビスマルクさんみたいな事言いますね…?この前の打ち上げの際、その曲歌ってたらティルピッツさんにお約束よろしく、スリッパで叩かれてたんですよ…しかも真似したツェッペリンさんまで…」

 

「ほら!オイゲンさんやビスマルクさんだって、そう聞こえた筈なのです!あのにくすべお姉さんだってきっと…」

 

 

「いやいや、ツェッペリンさんはオイゲンさんたちの影響受けただけですからね!?……それに『にくすべお姉さん』ってwwwもう!ちょっとぉ綾波ぃ~www」

 

 

 

 

「取り合えずお約束なのでニーミも一度落っこちておくです!」

 

「え?あ!ちょっとまっ…きゃああああ!?」

 

 

ニーミをドボンさせるつもりが、綾波も一緒に転落した。水浸しになりつつ、甲板に上がる。

 

 

「ちょっとお!もー!」

 

「勢い余って綾波も落っこちたのです…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『にくすべっ!』

 

 

 

 

 

夕暮れの空に、ここにいない筈のグラーフ・ツェッペリンの声が聞こえた様な気がした。

 

 

 

 

 

 

 

『あのーオイゲンだけどー…二人ともさ、アズールレーン陣営の増援向かってるらしいから、一緒に叩きに行ってくれるー?』

 

 

 

to be continued?




閲覧ありがとうございます。


綾波とニーミは特別な訓練に加え安全を考慮して行っておりますので、危ないので決して真似なさらぬ様に…(˘ω˘)


このお話を見て綾波が出た方が居ましたら、是非感想やお気に入り、投票をお願いいたしますm(_ _)m


ではまた筆が走り終えた頃に、また投稿して参ります。



by筆者







目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

グダれ!レッドアクシズ、です。by綾波

『グダる』が『グダれ』に変わりました。


前回の続きになります。


ではどうぞ。


夕日暮れる中、航路をオイゲンの話していたエリアの方角へ舵を切る。

 

 

その途中にて……

 

 

 

「綾波、作戦はどうされますか?ここはオイゲンさんも交えてジェットストリームアタッ………」

 

「ニーミ、ここは意表を突くのはどうでしょう、です」

 

「意表?と仰いますと…?」

 

「はい………………」

 

 

 

耳打ちでニーミに伝える。

 

 

 

「…え…それって……」

 

「一か八か、です」

 

 

その後も打ち合わせをするも、波の音で掻き消される。

 

 

 

…………………………

 

そして…

 

「げっへっへっへ……ハムマンに絡まれたらもうおしまいだぞ~!」

 

「えーそんなキャラだっけ~?幽霊さん初めてみたの~…」

 

 

 

「翔鶴姉、どうしようある意味やべーの来ちゃったよ…」

 

「あーん、意地悪な先輩たちにこき使われた挙げ句…出先でこんな辱しめを~!」

 

「翔鶴姉…真面目にやろうね?しかも、今回そういうお話じゃないから…!おまけに、誰もカキタレになるのだー!とか言ってないから!」

 

 

え?そうなの?なーんだ…と翔鶴はつまらなそうな表情になり、直ぐに艤装を展開した。

 

その後、エンタープライズ、クリーブランド、ジャベリン、ラフィーたちが駆け付けた。

 

そして…

 

 

「グーテンターク、私たちとも遊んでよ…(ねっとり)」

 

 

オイゲンが量産型と現れる。

そして、オイゲンと合流したニーミと綾波も登場するが…

 

 

「あ、綾波ちゃん……え?」

 

「にちぇ…です」

 

 

ニーミは隣で笑いをこらえる。それもその筈。

 

 

「ちょっと綾波!?何してんの!?」

 

 

何だか 場の空気がおかしいと感じ、見渡したオイゲンが突っ込む。

 

 

 

 

「これは地毛、です」

 

 

アフロのヅラを被る綾波の姿があった。

 

 

 

 

 

すると、どこかから音楽が鳴り始め、綾波の様子が変わった。ゆらりゆらりと動き、音楽が盛り上がると同時に激しく踊り出した。

 

 

 

「え?」

 

「コ○ロさんの曲…ラフィーこれ好き」

 

 

 

「♪誰の誕生日まだ覚えてる~……」

 

 

ニーミが曲に合わせて歌い出した。

 

 

 

 

 

「―――アホだなぁ~」

 

 

 

 

「そうだよアホだよ!」

 

 

綾波は、ジャベリンから向かって斜め上にあるカメラに向かってそう言った。

 

 

 

「アホだなぁ~」

 

 

 

「それがどうしたアホだよ!」

 

 

 

「アホだなお前 任務を追っかけ回してまたドジしてる~」

 

 

 

「え、 なにこれ…」

 

「何か既視感ある」

 

 

 

 

「この前アズレンの基地行って 偵察任務をやったのさ!歩きにくくて足元見れば

 

ユーちゃんの角、刺さってたー!!

 

 

 

 

「えええええ!?」

 

「痛そう…」

 

 

 

「早速負傷のアホだよ!」

 

 

「アホだなぁ」

 

 

「それでも任務は続くよ!」

 

 

 

 

「重桜の福利厚生って一体…」

 

 

 

「あれは去年のサマースクール 良いとこ見せるぜスイカ割り!フルスイングして目を開けりゃ、指揮官の頭が真っ二つー!!」

 

 

 

「あの剣でやったんだね…」

「指揮官、南無」

 

 

 

「もしも願いが叶うならぁ…」

 

 

 

 

 

「Woo oh」

 

 

 

 

 

「明日から アズレンに 入れてくれ~!」

 

 

 

 

 

 

 

 

この綾波のラップに激震が走った。

 

 

 

 

 

「ちょっと何言ってんの綾波!?」

 

 

『おい!どういうことだ!?』

 

『綾波、考え直すのよ!労務とか考えてあげるから!』

 

 

 

果たしてそういう問題なのだろうか。

 

 

「え?綾波ちゃん、今なんて…?ラフィーちゃん…」

 

「明日からアズールレーンに入れてくれって。唐突でラフィー驚き」

 

 

 

「堂々と言っちゃうのか…潔いのは結構だが…明日からとなるとどうなるか…」

 

「待ってよエンタープライズ、そういう問題か!?」

 

 

 

 

…………………

……………

………

……

 

 

 

 

 

「とまぁ…そんなこともあったのです」

 

「ちょっと待ってよ!?なんか展開がおかしいよ、綾波ちゃん!」

 

「少なくとも戦場でネタぶちこむとか、正気の沙汰じゃなくて草」

 

「やっぱ、ほら、笑顔で大団円とか素敵だと思うのです」

 

「というか、私も歌うんですね…」

 

 

 

 

今日も母港は平和です。

 

 

 

『ちょっと!!折角の私の出番はどうなるのかしら!?』

 

 

クイーンエリザベスの声が聞こえた気がした。

 

 

 

 

To be continued..?

 




アプリでもゲームでもこんな展開はあり得ません…(˘ω˘) 


それではまた筆が走り終えた時にまた投稿して参ります。

この作品を見た後に主人公組やクイーンエリザベスたちの何れかでもゲットした方がいらっしゃいましたら、是非ともお気に入り登録や感想、投票等、よろしくお願いしますm(_ _)m


by筆者


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

ネオン艦、です。

イベントの「悲歎せし焔海の詩」に強化型の量産型艦船いましたよね。


あれを見てビビッと来て、やがて筆が走ってしまった次第です…(˘ω˘)


では、どうぞ。


某海域にて。

 

 

「出撃させスギィ!…です」

 

「まあまあ、これを終えれば次はニーミちゃんたちと交代なんですから~」

 

「綾波、初っぱなから例の台詞ぶっ込んできて草」

 

 

「多分ここで言っとかないと、ニーミたちに『○○要素はありません(大嘘)』という台詞を言わせる流れにすらないのです…」

 

 

「用意が良い。+114514点」

 

 

「ええっと…二人とも、何のお話を…?」

 

 

そんなこんなで綾波、ジャベリン、ラフィーが前衛としてやってきたのは、某海域。

 

そこは、何やらヤバイ空気が立ち込める。おまけに、夜間であることも含めて魔境度が引き上がっている。

 

 

 

「あ、敵艦発見!12時!」

 

 

案の定、敵の量産型艦隊と出くわし交戦。砲と魚雷を叩き込み仕留めた。

 

 

「相変わらずワンパターンなやつらなのです…出方を伺ってるのでしょうか?」

 

「奥に何かあるよ?光って――」

 

 

沈めた先になにかを見つける。

 

 

そこには量産型が。

 

 

しかし、何かおかしい。

 

その量産型の浮かぶ水面は、何やら赤く光っていた。

 

 

「ネオン管つけてるとか、どこのワ○スピなのです?それともニードフ○ースピード?」

 

「あれ?もしかしてこれ何かの撮影中…?」

 

「あ、撃ってきた」

 

 

 

放物線を描いて砲弾が飛来してくる。

 

 

 

「「「避けよう!」」」

 

 

 

回避成功。しかし、相手は予測しているのか、次々と撃ち込んでくる。

 

 

 

「狙いが良い感じがするのです」

 

「それって…あの量産型って…」

 

「強化版の…量産型…」

 

 

完璧に向こうはこちらを狙ってきている。

 

 

「せめてバイナルくらいしっかり貼ってから出て来てほしかったのです…」

 

 

「そこ!?」

 

 

「トライバルパターン貼った潜水艦とかならどこかで…」

 

 

「ラフィーちゃん、それ違う作品だよ!?」

 

 

「あ、撃ってきた」

 

 

 

 

「「「避けよう」」」

 

 

再び回避。

 

やはり精度が高い。比較的に。

 

取り合えず、このままではじり貧は必須。指揮官は周囲に他の量産型が居ないのを綾波たちからの連絡で理解すると、三人に両側に回り込んで雷撃を食らわせる様に命じた。

 

 

魚雷は命中。強化型の撃沈に成功。

 

 

 

その後は一度帰還する。ニーミたちにバトンタッチ。

 

しかし、ニーミたちもやはり出くわしたらしい。強化版に。

 

 

 

「強化版…あれは一体…」

 

「やっぱりバイナルも貼ってからのほうが良いのです」

 

「ジャベリンとしては船体にキャンディペイントを…」

 

「NoS搭載」

 

「ちょっと待って皆、それもう艦の話じゃなくなってませんか!?」

 

 

 

 

 

ドックにて。

「ちょっと待つのにゃ。そんなに派手派手にしてどうする気にゃ!」

 

 

「仮想敵訓練にでもと思いまして、です」

 

 

「ええ……(困惑)」

 

その後、指揮官から『やめようね!』とマッハで止められ、訓練用ターゲットに施されるようになったとか……。

 

 

 

 

to be continued...?

 

 

 




閲覧ありがとうございました。


あの光ってオーラですかね?
私には当初ネオン菅くっ付けて光らせてるようにも見えてしかたがなかった次第……。

さて、ではまた筆が走り終えた時、また投稿していきたいと思います。リアルが忙しくなりそうなので、執筆そのものも含め、もしかしたら滞ってしまうかもしれません。何卒ご了承を…m(_ _)m

by筆者


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

フォーミダブルの日記

フォーミダブルの日記です。


ではどうぞ。


【□月○日】

 

ロイヤルネイビー所属のフォーミダブルですわ。

 

この度日記を付けることにしましたの。書けるときには書く気ではいるわね。

 

 

ではごきげんよう~

 

 

 

【□月×日】

 

この日は、駆逐艦の皆さんと母港を探検したの。

 

 

探検してみてわかったんだげと、この母港には懐ネタが溢れてるわ…

 

 

 

何故かって?

 

そりゃ突然ダンシ○グヒーロー踊り出して、歌い間違えるとスリッパでぶっ叩くお約束があったり…

 

 

夏にはサザン、冬には広○○美とか流れるのだとか…因みにロイヤル寮では冬は山下○郎だったそうよ。どうしてかは分からなかったけど…。

 

 

【□月□日】

 

 

指揮官がいつどこかで入手したフェアリーアルバコアのT3を搭載。

 

調子が良いわ。

 

今後出撃に備えて艤装のメンテナンスもしてもらったの。

 

 

そして演習。

 

 

さて、取り合えず私の部屋にこのポスターをつけて、と。

 

 

 

…誰も見てないわよね?

 

 

少なくとも、段ボールに座った途端に腰掛けて潰れたのは私の体重ではなくてよ?中身は無事…ほっ…

 

 

 

【□月△日】

 

本日は、ある海域の哨戒任務へ。

 

 

未だに謎の多いセイレーン。

 

 

噂をすれば影…っていうのかしら。案の定現れやがったわ。

 

 

一先ず発艦させて撃滅成功。

 

 

どうよ、見たかティルピッツ。

 

 

 

【□月※日】

 

本日はイラストリアス姉さんたちに、妹のユニコーンを紹介してもらった。恥ずかしがり屋さんみたい。

 

 

にしても素直な子ね。

 

なんていうのかしらね、薄汚れてないわ…ええ子や…心が洗われる感じがする…ううう…

 

 

あれは、隠しても隠せなくなるのよね…。

 

 

どうか心清らかなままであってほしいと願うこの頃。

 

 

 

 

【□月◇日】

 

 

仲良くなった艦船のみなさんとゲームして遊びました。

 

ユニオンのロングアイランドさんや重桜の綾波さんたちともフレンド登録完了。

 

 

そう言えば、こちらのランク1に君臨なさっている、『あましろさん』って方は何者なのかしら…?重桜のプレイヤーであるのはわかるのだけど…

 

 

 

 

【□月☆日】

 

 

ロックだぜ!

 

 

本日はセイレーン出没につき出撃。

 

特に騒動も問題もなく、帰還後は飛行機ゲーを遊ぶ。

 

イラストリアス姉さまが代わり番で出撃なので、艤装メンテ中にユニコーンと遊ぶことに。指揮官も一緒。

 

 

《ああ~…良い声だぜぇ…》

 

 

好きなキャラが死んだ。こんちき…いえ、落ち着きましょう。

 

 

 

 

訓練も頑張らないと…。

 

 

尚、ユニコーンにプレイさせた時、しぶといネームド機を余裕でガンキルしてたり、敵ボスの航空機をボムキルするなど、指揮官と私は思わず震えた。

 

 

 

【□月◎日】

 

 

サディアに用事で出発。ヴェネトさんは忙しいみたい。旗艦も大変ね…

 

 

姉妹艦のリットリオさんたちが絡んできて驚く私。

 

 

いや、まぁ…ああいうノリは嫌いじゃないけどね?

 

 

私は優雅っていうの性に合わないから…かも。

 

 

少なくともイラストリアス姉さん、サディアへ渡航の際はお気をつけて、と信号を送信しておいた。

 

特にリットリオが姉さんになにか着させるつもりだから。まぁ、見せてもらったけど、姉さんなら似合うかも?

 

 

 

 

【□月◆日】

 

サディア渡航の二日目の朝。

 

姉様たちにお土産を購入。リボ払いでお願いします。

 

ユニコーンの好きそうなお土産を買ったから安心してね?

 

するとリットリオさんがまた絡んできた。今度は車に乗り込んでる。

 

 

乗ってきたのは、その赤い車…あ、これサディアの誇るF社の車。F1グランプリって、このメーカーのマシンが活躍してるそうね。指揮官が話してたわ。

 

でも重桜のエンジン乗せた赤い牛の青い車のチームとか、鉄血のシャーシにロイヤルの名門M社のエンジン乗せたチームとかに押されてなかった?…勝ってるの?

 

確かそのメーカーのF1マシンって、エンジンもシャーシもF社だっけ。

 

さて、そんなこんなでサディアの誇る市街地コースを回った。これイラストリアス姉さまへの足掛かりにしようとか考えてないわよね……?

 

ありがとうリットリオさん。そしてごきげんようサディア。

 

 

 

 

え?リットリオさん?なんで貴方も量産型なんて出してるのかしら。まさか…

 

 

指揮官から通信。

 

 

《リットリオたち、うちに来ることになるからよろしくね》

 

とのこと。よくみるとカラビニエーレさんもいる。

 

 

 

 

 

マジかー…来ちゃうのか…

 

 

 

 

ま、いっか♪

 

 

 

 

 

 

 

 

………万一、この日記帳を拾った際は、○○○○基地の遺失物係まで送ってくださるとうれしいですわ。

 

 

 




閲覧ありがとうございます。


久しぶりの日記ネタでした。っていうか結局筆が走った次第です…(˘ω˘)

地中海…行ってみたいですね。


そんなこんなでサディアに行ってみたく感じた指揮官がいらっしゃいましたら、是非お気に入り登録、感想、投票をよろしくお願い致します←


ではまた筆が走り終えた頃に…m(_ _)m


by筆者



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

あの日見た動物の鳴き声を私はまだ知らない。 by加賀

前に公開した『カミって何だ? by加賀』に続く、加賀さんの疑問シリーズ(仮)の二回目。



…では、どうぞ。


ある日の重桜の寮舎にて…

 

 

「姉様」

 

「加賀、どうしたの?」

 

 

加賀はふと赤城に訊ねた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「キツネって…どう鳴くのだろうか」

 

 

 

一瞬静まり返る。

 

 

 

「こん、こん、じゃなくて?」

 

「姉様……それは流石にフィクション臭くないですか?」

 

 

「なら、加賀はどう思うわけ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

「…ンバアアアアア」

 

 

 

「待って!そんなVTECみたいな音の訳ないでしょ!!」

 

「ふふふ、そうか…」

 

 

「当たり前じゃない!そんな音してたら動物園のキツネの所が環○族になってるわよ!」

 

 

 

という訳で、出撃も無いので聞いて回ることにした。

 

 

「前もこんな風に動いた覚えがあるわね?」

 

「気にしたら負けです、姉様」

 

……………………………………

 

 

 

 

「キツネの鳴き声…ですか?蒼龍姉様…」

 

「こんこん、とはよく聞きますね…あまり聞いたことない様な…」

 

「殆ど母港勤めですからね…」

 

こんこん派であった。

 

 

「たしかに!ゆーきやこんこんって言いますね?」

 

「飛龍、そっちのこんこんじゃないって…」

 

「じゃあ、タンスにおくやつですかね?」

 

「それはゴンゴンよ」

 

 

 

二人はコント染みたやり取りを始めた。確かに、母港や近くの町を除き、セイレーン警戒のため、ほぼ海の上の艦船からすれば動物園なんてあまり行ったことは無いのだった。

 

 

 

「ダメだこいつら。早くなんとかしないと」

 

「貴女が振ったんでしょ!?」

 

 

次に当たることになった。

 

 

 

…………………………………

 

 

五航戦を見付けた。

 

 

 

「あらぁ、先輩たちではありませんかぁ?」

 

「ええと、どうされました?」

 

 

 

「安心しろ。ゲットしてイートする様な真似はしない」

 

「加賀…台詞、何だかルーっぽいわよ?」

 

 

「あの生八つ橋食べたのは…決して普段の仕返しとか、わざとじゃ…ひいいっ!?」

 

 

 

「翔鶴お前…赤城姉様のは良いとして、私のまで手を出したというのかっ…!」

 

「怒るところそこ!?待って!地味に私の扱いひどくない!?ねえ!!」

 

 

 

 

 

 

…しばらくお待ちください…

 

 

 

 

 

 

 

 

「という訳で、キツネは何と鳴くか…だ」

 

 

「むー……そんくらいググれば良いではありませんか~」

 

「翔鶴姉言い過ぎだよ!?」

 

「答えてくれたら許す。翔鶴、お前から答えてくれるか?」

 

 

 

 

 

 

「私ですかぁ?はぁ…仕方ないですねぇ…」

 

 

すると、コホンッと咳払いをして…

 

 

 

 

 

 

 

 

「……こやぁーん……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「よし、許さん♪」

 

「わああ!?待って!待ってください!ちょ、ちょ、待って、引っ張んないでー!?ポロリと行っちゃいますからああ~!!

 

「うわあああ翔鶴姉ええええええ!!?」

 

 

「スタッフさん!ボカシ入れて!今すぐよ!今すぐ!早くして!!!やめなさいっての!放送コードに___」

 

 

 

 

 

 

 

…しばらくお待ちください…

 

 

 

 

 

「オヨメニ=イケナイ…」

 

 

「翔鶴姉…よく持ちこたえたね…ポロリまではしてなかったから元気だして?この生八つ橋食べる?」

 

「タベ=リュ……」

 

 

「よしよし…」

 

 

 

「瑞鶴はどう思う?」

 

「そうですねぇ…こやーん…ですかねえ…?翔鶴姉と見た動画だとそんな風に聞こえた様な…だよね、翔鶴姉?」

 

 

「そうね…って加賀さん!?うわ、ちょちょちょwwww引っ張らないで!?引っ張らないでえええ!!や、やめろぉ!!?

 

「スタッフ、ボカシー!!加賀!止めなさいっつの!!」

 

 

 

 

…しばらくお待ちください…

 

 

「Oh…Oyome=ni=Ikenai…」

 

「Ikenai…?」

 

「Ikenai…」

 

「ポロリ…シテナカッタヨ?」

 

「ソウナン?」

 

「ウン…多分」

 

「…コレ地デジ?」

 

 

 

 

 

 

「多分地上波だな。礼を言うぞ。生八つ橋の件は許す」

 

 

何故か片言になった鶴姉妹に礼を言い、五航戦の部屋を出ていった

 

 

「今度…中にTシャツとか着ておきましょうか…」

 

「そうだね…」

 

 

……………………………

 

 

「まったく、また随分と騒がしくしておるのう。誰かがポロリしたらこの作品R指定になるではないか」

 

「「長門様…!」」

 

 

「今回は二人だけか…まぁ良い…それで、何だ?」

 

 

「はい、実は加賀がキツネの鳴き声がどんなのか気になっている様で…」

 

「夜も眠れません」

 

「ふむ…」

 

 

すると顎に手を当て暫し考える。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「くぅーん」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「犬じゃん」

 

「こ、こら…!」

 

 

「えーだって姉様…それ一昔前にTVCMでやってた消費者金融のチワワみたいじゃないですか…」

 

「おっと、それ以上はいけないわ。」

 

 

「ほう…?…まぁとりあえず、これを見るがよい………」

 

 

長門は懐からタブレットを出して動画を加賀に見せることにした。

 

 

 

数分後。

 

 

 

「…良くわからん鳴き声だな…」

 

「キツネの鳴き声はいろいろ聞いた側の解釈が多岐に渡っている。余が聞いたのはこの声。あくまでほんの一例に過ぎん」

 

 

他の動画でも怯えたような鳴き声だったり、ワンと鳴いていたりする。

 

 

 

 

 

「……翔鶴たちに謝ってくる…」

「そうね。そうしなさい…?」

 

 

「次は指揮官を……」

 

「だからダメだっての!!あの人をポロリさせたらそれこそ執務室出入り禁止になっちゃうから!!」

 

 

 

重桜の寮舎は本日も平和であったとさ。




閲覧ありがとうございました。


あれですね、キツネの鳴き声って面白い声してますよね。


そんなこんなで、加賀さんたちの尻尾をモフりたくなった指揮官の皆様がいらっしゃいましたら、是非お気に入り登録、感想、投票をよろしくお願い致します。


では、また筆が走り終えた頃にm(_ _)m



by筆者


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

駿河七変化、です。

今回は19時から投稿させていただきました。きっと(じゃなくても)筆者の遅筆のせい。


駿河のミミを見て思い付いた話。



日曜夜の投稿だけあって、珍しく長めです。


ではどうぞm(_ _)m


重桜艦隊の寮舎にて。

 

「駿河~」

 

 

「ん~?なあにー島風~」

 

 

寝そべって煎餅を頬張る駿河。この日二人は訓練もなく非番なのでのんびりと過ごしていた。テレビは西遊記の再放送。

 

 

島風は今の駿河を見て思った。

 

何故かオフの日の干物女スタイルがこんなにも様になってるのか、と。

 

 

「駿河って、お耳をツノに変えてますよね?」

 

 

「そうねぇ…気が付いたらそれが当たり前になってた様な気がするけど…」

 

 

緑の葉のアクセサリーを外すとタヌキ耳が出現する。

 

 

「…それがどうかした~?」

 

「えーっと、それって…他の形にも変えられたりする?」

 

 

すると、駿河は耳を軽く撫でつつ…

 

 

「あんま試したことないけど出来ると思うわよ?」

 

 

その返答に、途端に目が煌めく島風。

 

 

「何だ…そのキラキラした目は…!?私のミミでなにする気…!?」

 

 

 

「えっへっへっへぇ~…」

 

 

 

 

………………………………

 

 

 

 

 

「はい、ということで第一回、チキチキ!駿河七変化~!」

 

 

「え?なに?先輩型の会議中に面白い格好して笑わせてこいってやつ?あの空気をぶっ壊せって言いたいわけ?ねぇ?」

 

慌てる様子で詰め寄る駿河。

 

「よく知ってますねぇ駿河殿~」

 

「日曜夜はまぁお楽しみだもの。弱冠サ○エさん症候群に…なりかけてたけどね…」

 

 

「は、はぁ…」

 

気だるそうになっていく様子から、駿河の説得力は抜群だった。

 

 

 

「ええっと、面白い格好をするっていうか、お耳をですね、変化させて、皆様の反応を…」

 

 

「ほらー!耳だけってもやっぱり会議に凸するんじゃん!!しかも指揮官も参加してるじゃん……」

 

 

「大丈夫です!事情はお伝えしておりますから!」

 

 

「どんだけノリが良いんだよこの母港!!?」

 

 

「では一先ず次の会議からいってみましょー!」

 

 

「まじかぁ……」

 

 

 

………………………………………………………………

【会議一回目】

 

「では、次の合同大演習の余興についてですが…前回は」

 

 

会議はZ23(ニーミ)を議長に進められている。

 

 

「ネタの実演版とかどうだろうか。戦っているだけではチビッ子の受けが良くないらしい。萎縮させてしまって逃げられた事がある…」

 

 

加賀が挙手し、そう発言する。

気心知れた間柄ならまだそんなことはない。しかし、一般人の子供達からは萎縮したのか引かれたという。

 

 

「大丈夫よ。あのあとね、加賀のことカッコよかった!とか、ご利益あった!って言ってたわよ?」

 

 

「そうか…うーむ…ご利益かぁ…あれば良いのだが…どっちかと言うと雪風か時雨の方が…」

 

 

「え、そっちですか!?」

 

 

「まぁ、そうだな。また来たいとも話している者も多いし、マンネリ化は避けるべきかもしれんな」

 

 

三笠も続いた。手元の資料に記された過去の演目からして、実は演目がいつもバンドの生ライブが余興の中心であった。

 

「そうですねぇ…折角ご来場してるのですから、楽しんでもらうのは大事ですね」

 

艦船たちは頷いている。

 

すると…

 

「すみません、お花摘んできます…」

 

「あ、はーい」

 

三笠の隣に座っていた駿河は、一言断って退出。

 

この時、自然すぎてだれも不審に思わなかった。

 

 

 

数分後。

 

「すみません、戻りました…」

「駿河さんおかえりなさー……い…?」

 

何食わぬ顔で席に戻る駿河。しかし、議席に着いている艦船たちがチラチラと駿河に視線を向ける。

 

 

 

 

 

「ジオ○グ…?」

 

 

加賀が駿河の耳に向けて思わず声に出す。

 

 

とたんに緊張の糸が切れたのか、顔を伏せたり、笑いを必死で堪えていた。ニーミはホワイトボードの後ろに隠れて肩を震わせて必死で吹き出すのをこらえている。

 

「どうされました…?」

 

「い、いや~何でもないぞ?」

 

駄洒落ではないが、三笠は燃料を投下してしまい、全員笑ってしまった。

 

 

 

 

 

「想像の上を行っていたな……!?Z23、大丈夫か君?」

 

エンタープライズも何とか我慢するも、どう突っ込んでいいかわからなかった。

 

「ダメ、思い出しちゃっ…!っ…!っ…!」

 

 

一番笑っていたのがニーミであったのは言うまでもない。

 

 

………………

 

 

「どうでした…?」

 

「最初は凍りつくかと思って内心ビビってたの。それで実際やってみたら、皆…何あれ?っ驚いてた。」

 

「でしたね!」

 

「極めつけは加賀さんの『ジオ○グ…?』と、その後の三笠さんの…あれね」

 

「いや~がイヤー(耳)に変換されてしまったんですね…!」

 

「そうね!脳内変換余裕だった。その後、会議中、皆私の耳から目を反らそうと必死なのよ?こっちも笑いこけそうになったもん!」

 

「そうでしたか…まぁ、会議は進みました?」

 

「ああ、会議は進んだよ。次またやるって」

 

「はぁ、因みに今回の耳って…グレードは?」

 

「一応マスターグレードつもり。じゃあ、耳戻すわね」

 

 

 

 

………………

 

 

会議室では

 

「……っ…!」

 

赤城がまだ弱冠笑いそうにている。

 

「もっと自然体なのをイメージしてましたが………」

 

ホワイトボードの後ろにいたニーミは、お腹を押さえつつ出てきた。

 

「……まさか初っぱなからジオ○グで来るとはな?」

 

 

「三笠大先輩の、耳見ながら『いや~』は本当に笑いそうになったわ…恐れ入ります…」

 

 

 

「すまんな、耳に気を取られて思わず…な。駄洒落を言ったのつもりはないぞ?ほんとだぞ……?」

 

 

ちょっと申し訳なさそうに言う三笠。ナチュラルで出たというのか。

 

 

 

「Z23、これは後何回あるんだ?」

 

そこで、エンタープライズがZ23に訊ねた。

 

「後すところ六回です…」

 

 

「次の会議って…ロイヤルからも…来るんだったな…」

 

 

「そうです…エンタープライズさん…」

 

 

 

………………………………………………………………

 

 

【会議二回目】

 

「では、会議を始めます。議題は合同大演習のことです」

 

この日はロイヤルからはフッドとウォースパイトが来ている。

 

会議が進む。

 

 

 

すると…

 

「お花摘んできます…」

 

駿河は一言声を掛けて退出。

 

 

 

 

 

 

数分後……

 

 

「ただいま戻りました…」

 

 

戻ってきた。

 

 

「「ぶふっ…!!?」」

 

 

それを見たウォースパイトとフッドは思わず紅茶を吹き出した。ウォースパイトに至っては噎せてしまっている。

 

 

「ケッホ…ケッホ…い"え"、お"、お"気遣い"な"ぐ…」

 

 

ウォースパイトは必死で声を出しているためか、おばあちゃんボイスになっている。

 

「ンンッ…私も…大丈夫です…から…っ…」

 

なんとか気品さを取り戻そうとするフッド。

 

 

「クオリティ高いな…」

 

ウォースパイトの方と駿河を交互に見て呟く加賀。

 

「はい?」

 

「あ…いや、何でもないぞ駿河」

 

 

よく見ると、ベルファストもそっぽを向いて笑いを堪えていた。

 

 

会議は無事終了。

 

 

………………

 

 

「二回目、どうでした?」

 

「えーっとね…効果は抜群だったわ。お二人とも盛大にお茶吹いてたし!」

 

「ええ……(困惑)」

 

 

……………

 

会議室にて…

 

「…まさか…ウォースパイトの耳をコピってくるとはな…」

エンタープライズから切り出した。

 

 

 

 

「本当に驚きました…これ癖っ毛なんだけど…」

 

「え、そうなのか!?私はてっきり…」

 

加賀はケモミミだと思っていた模様。

 

「因みにだが…ウォースパイト、フッド、駿河のクオリティは…どうだった?」

 

エンタープライズが訊ねた。ここで比較的ツボを刺激せず聞けるのは彼女しかいない。

 

「「高いです…」」

 

「今回は本当にありがとうございましたわ…」

 

「いえいえ。あ、そうですわ!ニーミさん、今度の合同大演習、今回のを演目に加えたらいかがでしょう?」

 

「ええええ…?これやるんですか?合同大演習で!?」

 

「はい!面白いと思いますわ♪」

 

 

「フッドとウォースパイトがお茶を吹くレベルか…これはたまげたなぁ…ユニオンも頑張ってネタ作らないと…」

 

 

「え、エンタープライズさん…そういう問題ですかね?」

 

 

 

 

「これって、後何回ほどあるのですか?」

 

「えーと、残すところ後五回です…」

 

「長い戦いですわね…また来ましょうか」

「フッド、また来るつもりなの…?」

 

「お茶でしたなら、まだ用意がございますので…」

 

「ところでベルファスト、あなたも笑い堪えてたわね?」

 

「はい…極力お耳を見ないように…ふふっ…っ…!…」

 

 

 

 

 

………………………………………………………………

 

 

【会議三回目】

 

 

「さて、今回も合同大演習についてですが…」

 

 

今回は鉄血からビスマルクが出席。

 

 

「この辺りになんかぶちこんでいきたいと考えている」

 

「修理費、どうなさるおつもりで?」

 

「それは無論こちらで出そう。それに、研究に明け暮れたために、まだお年玉を貰っていないからね…正当性が認められれば降りる」

 

「お年玉…ですか」

 

話は進む。そして、また駿河が一度退出。

 

数分後に戻る。

 

 

ビスマルクは何かに気付き駿河を二度見した。

 

 

(なんか違うような…)

 

 

加賀たちは、ビスマルクの反応から顔を押さえて笑いを堪えていた。

 

 

ニーミも思わずホワイトボードの後ろに隠れた。

 

 

会議終了。

 

 

今回は早めに終了。

 

 

…………………

 

「さて、三回目でしたね?」

 

「そうね…」

 

「にしても、今回のって…っ…」

 

じわじわ来るものがあり、島風は顔を押さえた。

 

 

「今回は自然を意識して…ね?」

 

 

 

……………

 

会議室にて

 

 

「ビスマルク、気付いたか?」

 

「ああ、なんかその…駿河のツノが、変わってた様な…」

 

 

「あれ、綾波のミミです…再現率高すぎますっ…!」

 

 

「そういえば…前回はフッドとウォースパイトがお茶吹いたって本当か……?」

 

 

 

「本当ですよ…ビスマルクさん…映像もあります」

 

「後でじっくり拝見させてもらうよ、Z23…」

 

「ビスマルク…お前何か企んでるな?」

 

「そんなことは無いさエンタープライズ…」

 

 

 

………………………………………………………………

 

 

【会議四回目】

 

四回目がスタート。

 

今回は一回目と同じメンバー。

 

 

「演目どうされます?出来れば見るがわに刺激が少なそうなので…」

 

 

「加賀さんの疑問シリーズ…実演版」

 

「我のミカラップ」

 

 

「どちらも一長一短な感じが…」

 

 

すると途中で駿河が一声掛けて退室。

 

 

全員は「お、遂に来たか」、とタイミングを察知していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数分後。

 

 

 

 

 

 

 

「戻りました~」

 

 

何時ものように戻ってきた。

 

 

 

「…おお、戻ったか駿…河…?」

 

加賀が声をかけたが思わず途切れ途切れになる。

 

 

「!?」

 

隣の赤城も目を丸くする。

 

「な、何か…?」

 

思わず質問する。

 

「「いいえ何も…」」

 

「…?…っ…っ!」

 

隣の三笠も思わず笑いを堪える。

 

ニーミはもう言わずもがな。ホワイトボードの後ろにまわっている。ツボに入った様だ。

 

エンタープライズはそれを見て笑うと言うより「そう言うことか!」と納得した。

 

会議終了。

 

 

 

……………

 

 

 

「四回目…もう終わったのでしょうか?…お早いですねぇ…」

 

「終わったよー」

 

「あ、駿河!どうでしたか?」

 

「四回目は自然な感じって思って『これ』にした訳だけど…」

 

 

 

「あ、これは…そうですね…」

 

 

 

……………

 

「四回目、終わったな…」

 

加賀が切り出す。

 

 

「まさか、我のツノを模してくるとは…」

 

 

 

「模していると言うか、違和感無さすぎて溶け込んでた様な…」

 

 

「納得したって感じの笑いだったわね…」

 

 

会議室は比較的穏やかであった。

 

ニーミはツボに刺さっていたのか、腹筋を痛めている。

 

………………………………………………………………

 

【会議五回目】

 

今回は雪風たちが参加している。

 

「では会議を始めます。今回は…合同大演習で配布する『雪風様の幸運なのだぞストラップ』についてです」

 

会議が進んでいく。

 

何時ものように一度退出し、数分後に駿河は戻ってくる。

 

 

「おお、戻ったか!する…………が…?」

 

思わず雪風が固まった。

 

 

それに続いて加賀たちも反応する。

 

 

「…?ええ……」

「その路線来ちゃったか…」

 

三笠とエンタープライズは何度もチラ見しては隣で笑いを堪える。

 

 

 

……………

 

「戻ったよ~」

 

「どうでした?五回目でしたが…」

 

「自然すぎたのか、受けはそこまでよくなかったかもしれないわね…」

 

……………

 

会議室にて

 

「まさか私たちの耳をね…」

 

赤城が言うと、加賀も頷いた。

 

「雪風、どうであったか?」

 

「油断すると分からなくなるだぞ…危うく気づかず終わってしまうかと思ったのだ…」

 

「全然違和感ないな…シムスとハムマンをそちらの艦隊に預けた後に溶け込んで『あれ?どこだ…?』っていう様な感じだな…」

 

「ここにオイゲンさんいたら笑ったでしょうか…」

 

「きっと、顔面伏せてそうね…」

 

 

六回と七回、どうなるのか気になるのだった。

 

 

 

 

 

………………………………………………………………

 

【会議六回目】

 

「それでは、今回も会議を始めましょう」

 

 

六回目だ。ニーミは張り切って進行を執り行う。

 

今回は途中で退室は無かった。

 

 

それもその筈………

 

 

……………

 

「さあ、笑わせる目的から、むしろ気付かれるかどうかになりつつある七変化ですが…あ、出てきましたね」

 

「終わったわ」

 

「あれ?変化は…?」

 

「あ、してるわよ。ほら…」

 

「…え…ああ、そういう変化でしたかぁ…」

 

……………

 

会議室にて

 

「みんな、気付いたか?」

「わからなかったわね……」

 

加賀と赤城は気付かなかった。

 

「むしろなにかパーツが足りないというか…」

 

エンタープライズはそう続く。

 

「耳もツノも隠して髪飾りだけにしてた…とか?」

 

三笠はもしや、と思い出し、伝える。

 

 

「六回目にしてシンプルになりましたね…」

 

 

 

………………………………………………………………

 

【会議七回目】

 

今回で一応最後の七変化。

 

「それでは会議を始めます」

 

七回目の会議。一先ず合同大演習の取り決めの続き。一先ず後輩たちからの意見をまとめた資料を見せる。

 

 

「ちょっとお花摘んできます」

 

「あ、はーい」

 

 

何を仕掛けてくるのやら…

 

 

数分後…!!

 

 

「戻りましたー」

 

「お帰りなさー…い……!?」

 

 

絶句。

 

何か頭部から神々しい光を放つ。

 

絶対的な存在感に圧倒されつつ、会議は終了した。

 

 

……………

 

「島風~終わったわよ~」

 

 

「あ、駿河…えええ!?どうしたんですかその頭ああ!?」

 

頭部の神々しさに驚く島風。

 

 

「あ、これ?……ああ、変化よ」

 

 

変化を解くと、ポンと音をたてて何時ものサラッとしたロングヘアーに戻った。

 

 

「それもう耳じゃないですよね!?頭部そのものですよね!?」

 

 

「ネタ切れしちゃってさぁ…したらね、ふと昔読んだ西遊記の三蔵法師様を思い出しちゃって…つい…」

 

 

「因みに、駿河殿はサカイさん版ですか?それともカトリさん版?」

 

 

「正直、ドラマ版って甲乙つけがたいのよね。この前カトリさん版みたけど、どっちも好きよ」

 

 

……………

 

会議室にて

 

「ハゲヅラとは驚いたな」

 

「そうですねぇ…」

 

「頭テッカテカだったな…」

 

「頭の形、凄くキレイだったわね?」

 

 

これまで指揮官はどんな面持ちで艦船たちを見届けたのだろうか。それは居合わせた指揮官だけが知る世界である。

 

………………………………………………………………

 

 

「えーという事でここで七変化は終了ですね…どうでした?」

 

 

「やっているうちに抵抗無くなっていく自分が怖くなった…」

 

 

「そ、そうでしたか…」

 

 

「皆、会議は真面目に受けましょうね?駿河との約束よ!」

 

 

 

 

To be continued...

 

 

 

 




閲覧ありがとうございました。


はい、駿河と島風による、七変化な話でございました。

かなり長くなりましたね…いつもは内容次第ですが1000文字から2000文字を意識しておりますが、まさか5000文字越えてしまうとは…

そんなこんなでこの作品を見た後に駿河の可能性を感じた指揮官様がいらっしゃいましたら、是非ともお気に入り登録、感想、投票など、よろしくお願いいたします。


では、また次回、筆が走り終えた時に投稿いたしますm(_ _)m


by筆者。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

ユニコーン迫る

某CMを見てティンと来たものを書き起こさせていただきました。


指揮官視点とかいうレア物です。


ヤンデレ味…?いやどうだろうか。


ではどうぞ。


【指揮官】

 

 

オッス!オラ指揮官!

 

今日はユニコーンが副官だぞ。

 

 

 

「ねぇねぇ、お兄ちゃん…

 

そ の ス マ ホ で 何 し て る の ? 」

 

 

その時、電撃が走った感覚に見舞われた。

 

 

ユーちゃんの頭でユニコーンの顔が隠れているからか、どこか虚ろな瞳をしていそうにも見える。

 

 

それは真っ直ぐ私に突き刺さっているのは目を合わさずとも理解できた。

 

 

 

 

どうする…!

 

 

どうする!?俺ええええ!?(ラ○フカード)

 

 

『逃げる』『デ○ステ』『CoD m○bile』

 

 

 

 

 

……………………………

 

『デ○ステ』

 

ユニコーンに画面を見せた。

 

 

「あ!ユニコーンそれ知ってるよ!中井さんのCMのだよね!おーねがいーシンデr……」

 

 

井が違う。

 

 

「えー?この前イラストリアス姉ちゃんたちと観た○テレの番組だとそう出てたよ?中井しゃん中井しゃんって…」

 

 

なんつー時間まで起きてんのこの子は…

 

 

だからその………井じゃないからね?

 

 

 

……………………………

 

『CoD mobile』

 

ユニコーンに画面を見せた

 

「あ!それならユニコーンもやってるよ!お茶会でよくバトルロイヤルをプレイするの!お兄ちゃん、この後の休憩時間に一緒にやろ?」

 

スマホを取り出した。

画面にはしっかりあのアイコンが出ている。

 

ロビーに行くと、かなりレベルが高いユニコーンのアカウントに誘われたので、『承認』を押した。

 

 

 

…プレイ開始。

 

 

「取り合えずバギー乗ろ?ああっエリア縮小が始まったよ!急いでお兄ちゃん!」

 

 

…中盤

 

「ここに武器は…あ、あった!ここで暫くエリア縮小まで待とっか。アイテムも揃えないとね」

 

だねー…こういうゲーム、よく移動中に出会してやられてたなぁ…

 

 

 

「…お兄ちゃん…ユニコーン、7.62mmなんて持ってないよ?9mmなら沢山あるけど使う…?」

 

サブ武器のSMGに弾薬補充。謝謝茄子。

 

 

 

…終盤

 

「お、お兄ちゃん…瀕死状態でゾンビ引き付けて相手のプレイヤーに近づいて襲わせるのがあまりに奇策過ぎて…ユニコーン、ビックリしたよ…?」

 

 

生き残った。

 

「またやろうね!お兄ちゃん!」

 

 

楽しい時間を過ごした。

 

 

 

 

 

 

 

 

……………………………

 

『逃げる』

 

 

この選択を選ぼうとした時、誰かの声が聞こえた気がした。

 

 

 

 

 

(本当に良いんだな?)

 

 

 

(後悔はないか?)

 

 

 

(よし、行くぞ)

 

 

 

 

 

 

あ、ごめん。催したのでちょっとトイレに…

 

 

「……お兄ちゃん」

 

 

呼び止められてびくりと震わせる。

 

 

「見せて?」

 

いたいけな目線を向けられる。

 

それでもごめんと謝りユニコーンを見るとハイライトが消えているように見えた。

 

はっきりと。

 

 

 

 

 

オッス!オラ指揮官!今執務室から少し離れたトイレに立て籠り中。ちょっと距離が離れてるのが好材料だな。時間は稼げた…

 

 

さて、なんて言い訳しようか考えないと…

 

 

 

 

 

 

よし、こうなりゃ謝ろう。いきなり逃げて悪かったことを…こうして私が生まれてきたことも…

 

 

 

 

 

 

 

きっと執務室で待機してるのかな?うん。手を洗って出よう。うん、そうしよう。さあ扉を開けて…………

 

 

 

 

 

 

(ガラッ)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お兄ちゃん」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(ガラッ)

 

 

 

 

 

 

今なんかいた気がしたな。

 

 

 

 

 

 

状況を整理しよう。

 

 

 

 

 

扉を開けたらユニコーン。幻覚と幻聴か?嫌々そんな馬鹿なこと…

 

 

 

 

「お兄ちゃーん?」

 

 

 

 

 

 

幻聴じゃない!?ていうか、なんでここまで来たああああ!?

 

 

 

 

 

 

「あれぇ?ユニコーンは言うほど良い娘じゃないよって話したよね、お兄ちゃん…?もしかして、律儀に執務室で待ってると思ってたのー?」

 

 

 

 

 

ああ、そうだな。まさか、トイレの扉の向こうまで来る積極的なロイヤルレディは君がはじめてだよユニコーン。

 

 

 

 

将来大物になれるぞ君。

 

 

 

 

あれだな?どこかの愛の重たそうな大きなお姉ちゃんたちに、何か吹き込まれたな?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お兄ちゃーん、開けてくれるー?」

 

 

 

 

うわーどうしよう……

 

 

 

 

これを誰かに見られたら、誤解の末、あのアーク・ロイヤルにすら軽蔑されるぞこれは……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……本当は催してなんてないでしょ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いやいや、むしろチビりそうになってるんだけどね!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「開けてよー」

 

 

 

 

 

 

扉を叩いてくる。

 

 

 

 

 

大きな声を上げられれば大変なことになる。

 

 

 

 

 

 

 

震える手で恐る恐る扉を開け_______________

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハッ…………!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夢か。

 

 

オッスおら指揮官!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お兄ちゃん」

 

 

 

 

 

正夢でした。

 

 

 

 

 

to be continued...?

 

 




閲覧ありがとうございます。


先ず、ユニコーン好きな皆様へ、本当に申し訳ありませんでした…。


そんなこんなで、ユニコーン話でした。作中の指揮官がスマホで何をしていたかはご想像にお任せします(何



では、ユニコーンと追い掛けられたい指揮官がいらっしゃいましたら、お気に入り登録、感想、投票をよろしくお願いいたします…←


また筆が走り終えたら投稿してまいりますm(_ _)m


by筆者


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

オフニャの知らない世界 #5

今回はラフィーvsオフニャです(何


今回は、オフニャの知らないお昼寝の世界は…!

 

 

「あー…これたまらんわぁ~……」

 

 

オフニャ、本番でガチ寝!?

 

 

…………………………………………

 

 

「どうも皆さん、ご無沙汰でーす」

 

母港のスタジオにて。

 

 

「さて、今日さ、お昼寝の世界って書いてあるのよ、ほら」

 

 

企画書がアップされる。

 

 

「最近さぁ、寝付き悪いのよね。だから、気が付くと寝ちゃってさぁ…明石ちゃんに起こしてもらったことあるの…というわけで、今回のゲスト、ベンソン級駆逐艦、ラフィーさんでーす」

 

 

「…こんにちは」

 

 

「こんにちは~、お隣へどうぞ~」

 

「おじゃまします」

 

席に座る。

 

 

「いつも綾波ちゃんたちと一緒に居る子よね」

 

「そう、お友達。そうだった…オフニャ」

 

「ん?」

 

すると、何やら取り出した。

 

 

「おみやげ。どうぞ」

 

何やら飲み口が二つ付いているボトルを差し出した

 

 

「あら!これ…まさか…」

 

 

「ラフィーの、秘伝冷却水だよ」

 

 

スタジオが沸き上がる。

 

 

「あら!?良いの?ずいぶん前くらいにラフィーちゃんの秘伝冷却水飲みたいのって話してたのよ…」

 

 

「…へんたい」

 

「やかましいわwww」

 

「それ、ぶどう味」

 

「バリエーションあるのね!?喉ごしスッキリぃ…これ、ランチとかに飲みたい味よね…うん、おいしい!」

 

「ラフィーもお気に入り。よく明石から買う」

 

「…買う…?………あれ?これだけで500文字くらいかけたんじゃね?」

 

 

………………………………

 

 

 

「お昼寝の世界?」

 

「うん、おひるね」

 

「なんか拘りとか、そうあの、あるんだ?」

 

「そう。今日はそれを教えにきた」

 

 

………………………………………

 

 

じゃあ、おひるねのメリットについて。

 

フリップどーん。

 

 

「はい」

 

 

 

・寝ることで身体も心もスッキリ。仕事の能率が上がる。

 

 

これに尽きる。

 

起きっぱってツラい。ラフィーもそれはツラい…

 

 

「そうね…わかるわ…朝イチでスタジオ来たときとかさ…」

 

 

デメリットは…多分テレビとかでやってると思うけど……

 

 

 

・適切にとらないと身体を悪くしてしまう。よくない…

 

 

 

「ああ…それ、私もよく言われるのよ…」

 

 

そう、理想的には14~16時辺りで20分から30分の睡眠。

 

 

「なるほどね。」

 

 

これ以上になると、夜寝るときに寝付けなくなったり変わっちゃう。よくない

 

 

 

「じゃあさ、なんか、コツとかあるの?」

 

ある。

 

寝る前にコーヒー。

 

 

「コーヒー!?起きちゃうんじゃないの!?」

 

これがミソ。

 

カフェインは飲んで20分くらいかかる。だからちょうどいい。

 

睡眠カフェ、あそこ、いい。至福。

 

ラフィーのお気に入り。母港にもほしい。

 

「おい指揮官。睡眠カフェだってさ!でも私もそこ行ってみたいのよ~…」

 

指揮官苦笑い。

 

………………………………………

 

 

「枕とかさ、ベッドとかあるじゃない?…ラフィーちゃん、こだわりある?」

 

「ある。低反発…でも一番いいのは…今日持ってきた」

 

ラフィーは椅子の後ろを指差す。

 

「え、なに持ってきたの!?」

 

ラフィーはうん、と頷いた。

 

 

「うっわ…これ無○良品にあった人をダメにする奴じゃん…」

 

 

スタジオにおかれたのは、体にフィットするアイツである。しかも二つ。

 

「ラフィーのお気に入りっ」

 

馴れた動作でソファに寝転がる。

 

 

「迷い無く行ったわね…?」

 

「オフニャも」

 

「はい、じゃあ隣の失礼しまーす…」

 

腰かける。

 

「あ、…ええ…

 

「どう?」

 

「すごいわ…」

 

「あー…これたまらんわぁ~…」

 

体が包まれる。

 

「このビーズタイプの感触が好きな人はもう出られないわね!……うわ、毛布ほしくなる…あ、ラフィーちゃ…」

 

「…Zzz」

 

 

「早いな寝るの…ここいらで休憩挟むか…?」

 

 

 

 

 

To be continued...

 

 




閲覧ありがとうございました。

あのソファー欲しすぎる…筆者です。

そんなこんなでラフィーとお昼寝したくなった指揮官様がいらっしゃいましたら、是非ともお気に入り登録、感想、投票をよろしくお願いいたしますm(__)m


また筆が走り終えた時に、また投稿して参ります。

じゃあ、U110のイベント回ってきます。

by筆者。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

不知火です。

今回は不知火と明石のやりとりです。

アプリ内の『明石のお願い』から着想得て、閃いたまま筆を走らせました。 アプリ版の展開とは異なります。

では、どうぞ。


購買部から不知火がお送りいたします。

 

 

大変な起こりました。それは、明石から仕入れたスポンサー別装備箱に…………ありました。

 

 

 

 

重桜のスポンサー様は、お馴染みの蔵王重工です。その箱を開けると…一つ商品が入っております。

 

 

 

まず、天山、これはいいですね。

 

 

二つ目の箱、流星。これもいいですね。

 

三つ目。

 

 

 

 

 

三つ目…何が出るかな、何が出るかな…(棒読み)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『シーファング』

 

 

 

 

 

………ん?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シ ー フ ァ ン グ

 

 

 

 

 

これ、ロイヤルのヴィスカー製じゃないですか…

 

 

鉄血発の企業、クラップ社様からのMe155Aとかならまだ分かります。陣営的には同盟ですからね…でも企業ですと…どうですかねぇ…(遠い目)

 

 

あのネコめ、もしや梱包をミスりましたかね?

 

 

 

気心知れた同胞故、疑いたくはありませんが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

実際に聞いてみた。

 

 

 

 

 

Q.別のスポンサーのものが入ってましたが。

 

 

 

『そ、そんなわけないのにゃ…まさか…そんな…』

 

 

 

プツッ

 

 

 

あっ

 

 

 

 

切りやがりましたね。確か電話線は指揮官様ご着任後に新しく引き直しましたからね。

 

 

さて、リダイヤルしてやりましょう。

 

 

 

 

 

『はーいもしもしー?』

 

 

不知火です。切らないでくださ…

 

 

(プツッ ツー ツー ツー ……)

 

 

 

 

あのネコめ。リダイヤル攻撃が一回だけだと思うたか…

 

ふっふっふ………

 

 

 

あ、明石?なぜ切るので…

 

 

 

(ツー ツー ツー)

 

 

またですか。

 

 

 

そしてかれこれ20回のリダイヤル攻撃を行い…

 

 

 

やっと出てもらえました。

 

『わ、悪かったのにゃ…ちゃんと確認してくるにゃ………だからリダイヤル攻撃は止めてほしいのにゃ…』

 

そうでしたか。電話線を引っこ抜かなかっただけ、よしとしましょう。こちらこそ失礼いたしました(遠い目)。

 

 

ではお待ちしております。

 

 

少しした後……

 

 

『もしもし?明石にゃ。今見たら、箱に入れる装備品の数に幾つか誤りがあったのにゃ…今回は本当に申し訳ないのにゃ…』

 

 

あら?そうだったんですね…。

 

 

 

『それに、イマイさんが世間に知れ渡った理由がわかった気がするのにゃ…』

 

 

 

 

 

 

 

 

では改めまして……

 

 

 

 

Q.混入してたらどうすれば?

 

 

『うーん…その場合は…避けて上手いこと売ってくれるかにゃ?』

 

 

 

 

…なるほど。

 

 

 

 

 

 

こうしてこの母港にまた一つ、新たなトリビアが生まれた。

 

 

 

 

 

 

母港 ペンネームぬいぬいさん(??)からの種から生まれたトリビア。

 

 

 

 

"明石も梱包の誤り"は実在する。

 

 

 

 

 

 

 

『それを言うなら、"弘法も筆の誤り"にゃ!種とかいつ投稿したのにゃ!?』

 

 

 

とりあえず納入分はこちらで上手くやっておきますゆえ。

 

 

 

 

にしても、指揮官様にはどう説明したらいいのでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あ!

 

 

 

 

 

 

不肖、不知火。

 

閃きましたっ____

 

 

…………

 

翌日の購買部にて。

 

「ん……?不知火、これは何なのです?」

 

 

購買部にやって来た綾波は、新商品の看板の付いた陳列棚に並べられた『Tiar ?』と記され、何処のスポンサーかも分からない装備箱を見付け、訊ねた。

 

 

「それは、新しい装備箱セットでございます。ランダムで他社の製品が混ざっております。まさしく運次第です。5つセットでこれくらいとなっておりお求め易くなっております。決して梱包ミスを誤魔化しているわけでは…」

 

 

(ボロが出てる感じがするのです…)

 

 

 

 

 

 

T o

B e

C ontinued...?

 

 

 

 




閲覧ありがとうございました。

アプリ版ではこんなことは多分ありませんと思うのです。

というわけで、このお話を見た後に不知火のファンになったり、明石にリダイヤルしたくなった指揮官様がいらっしゃいましたら、是非お気に入り登録やご感想、投票をおねがい申し上げます。


では、また筆が走り終えたら投稿して参ります。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

ベルファストは見た!?

今回はベルファストが何か見てしまったようです。


皆様ご機嫌よう。

 

 

私はエディンバラ級軽巡洋艦、ベルファスト。

 

 

ロイヤルメイド隊のメイド長を務めさせていただいており、ご主人様の御世話をさせていただいてもおります。

 

 

 

ええ、まあ、色々ありますよね。

 

 

ちょっとメモに書いておきましょう。

 

 

………………

【一つ目】

 

私は見てしまいました。

 

 

 

 

 

姉のエディンバラがサボっている所を…

 

 

 

「さてさて…ついにこの前アンロックした新しいPERKを試す時が…」

 

 

 

FPSゲームですね?

 

 

 

とりあえず、タイミングを見てこの部屋のブレーカーを…

 

 

「ベルもこうして、また遊んでくれたらいいのに…」

 

 

…!?

 

 

「はあ、ダメかぁ…サボってるものね…一緒になんてされたくない、よね…」

 

 

 

姉さん…

 

 

 

 

「でもまぁ!こうしてコソコソやるのも…ぐふふふ…」

 

 

 

 

はい!見逃そうと思いましたがやっぱりアウトです。処します。

 

 

 

そして、一瞬姉さんの独り言にウルッと来てしまった私は一体……

 

 

 

その後、試合終了後のタイミングで部屋のブレーカーを落としました。

 

 

「あ、あれ!?なんで真っ暗!?ちゃんとアンペア調べて使ってたのに!?」

 

 

細かいですね

 

 

 

 

「まさか、ベルにバレた!?………あっ……」

 

 

 

 

姉さん、一先ず、お仕事に戻りましょうね?

 

 

 

 

…………

 

【二つ目】

 

 

私は見てしまいました。

 

 

シリアスがお料理の自主練をしていたのを…

 

 

 

 

 

「上手く行きませんね…焦げてしまいますわ…」

 

 

ご主人様にお料理の腕を突っ込まれてましたものね…

 

 

身辺警護の能力はとても優れている彼女ですが、反面料理等に至っては…ええ。

 

 

「卵焼きのレシピ、検索…と」

 

 

クッ○パッド使ってるんですね?

 

 

 

 

私、たまに投稿してます。

 

 

 

 

「ランキング1の方を参考にしましょう…ええと…『謎のメイドさんX』…ありました…!」

 

 

 

ファッ!?

 

 

 

それって私のアカウントじゃないですか…

 

 

 

 

気恥ずかしいというか、何というか……

 

 

 

 

 

「『簡単な卵焼きの作り方』…これですこれ」

 

 

 

ああ……!

 

 

それズボラレシピではありませんか…!

 

 

 

これで失敗したら補講ものでございます。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ええっと……」

 

 

 

 

あら、良いですね。その調子。

 

 

 

「あ、しまった、焦げた…!」

 

 

 

 

あらー…ドンマイでございます…

 

 

 

「はぁ…。……!!」

 

 

気付かれました。

 

 

 

「どなたかいらっしゃるのですか?」

 

 

無表情な彼女の視線が飛んできます。地味に怖いです

 

 

「ご…ごきげんよう、シリアス…」

 

 

「メイド長…!これは失礼いたしました…」

 

 

「良いのですよ…それに関しては…お料理ですか?」

 

 

「はっ…!?これはその…すぐ片付けます!」

 

 

「そのレシピ…変わっていただきますか?」

 

 

「は、はい…」

 

 

ここで例として再現するという建前で作って見せました。

 

 

もちろん、喜ばれました。

 

 

「簡単なレシピですね…」

 

 

そうですね、物事というのは、難しく考えるとどうしてもハードルが高く感じますから…

 

 

ていうか、何故なら自分で投稿したレシピですし…今回は別人のふりして再現した建前ですし。要領をつかめばこれくらいは出来るようになりますよ。

 

 

 

「まるで本人が作ったみたいです!」

 

 

ギクッ

 

 

「メイド長?」

 

 

「あ、いえ…あ、用事を思い出しましたので失礼いたします!」

 

 

「は、はい…」

 

 

 

あっぶなぁ…取り合えずこの場を去りましょう…

 

 

………………

 

 

【三つ目】

 

 

私は見てしまいました。

 

 

 

ご主人様が、潜水艦の皆様と水中息止め対決をしていた真っ最中であることを…

 

 

 

って、最悪死にますよ!?

 

 

 

潜水艦の皆様がドン引きしてますし…

 

 

 

ご主人様の後を追い掛けてきたと思われる大鳳様や、見物していた艦船の皆様も引いてます。

 

 

 

どんだけ肺活量あるんですか…

 

 

取り合えず、一緒に引き上げます。手伝いに来た大鳳様がご主人様にさりげなくボディタッチしているのは見なかったことにしておきますね…?

 

 

 

ご主人様、アラヒトガミを目指すにも、どうかご慈愛くださいませ…

 

 

【四つ目】

 

 

 

私は見てしまいました。

 

 

 

この日は同メイド隊のシェフィールドと行動を共にしておりました。

 

 

 

お掃除していると…

 

 

 

「ベルファスト、この本棚を…」

 

 

シェフィーが見つけたのは仕掛けの施された本棚。

 

 

何てことでしょうか。

 

 

そんなの映画だけかと思っておりましたが…

 

 

 

 

 

「ご主人様…もしや護身用の新しい銃とか保管なされてるとか?」

 

 

確かに…指揮官様も護身用くらいは持っていても不思議ではない様な気がしなくもないですが…………

 

 

 

一先ず開けてみましょうか。

 

 

 

仕掛けを解除し開けた途端、私たちは固まりました。

 

 

 

そこには薄い本がぎっしりとつまっていたからです。

 

 

「処分しましょうか」

「そうしましょう、メイド長」

 

 

 

 

【五つ目】

 

 

私は見てしまいました。

 

 

 

アークロイヤル様が駆逐艦たちの後を付けているのを…

 

 

 

筆舌しがたいお顔をなされてましたので、流石にMPをお呼びしておきました。

 

 

 

数分後…

 

「え、待て、私は!そうだ!見回りだ!そう見回りできてるんだ!だから!HA☆NA☆SE!!」

 

 

 

 

お許しくださいませアークロイヤル様…これも健全な育成のためでございます…。

 

 

 

 

(…To be continued...?)

 

 




閲覧ありがとうございました。


今回はベルファストの話でした。


このお話を見てベルファストにお世話されたくなった指揮官様がいらっしゃいましたら、是非とも、お気に入り登録、ご感想、ご投票をよろしくお願いいたします。


では、また筆が走り終えたら投稿して参りますm(__)m

もし更新が滞ったら、次の更新までごゆるりとお待ちくださいませ。


by筆者



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

あの海カート、です。

艦船たちがあれやったら…というやつです。


「こんにちは、鉄血駆逐艦、Z23です!」

 

元気よくハキハキと挨拶するニーミ。

 

 

 

「さあ、やって参りました!『あの素晴らしい海をもう一度、です』の新企画!艦船たちが挑むのはレーシングカート!舞台はここ、重桜が誇るレーシングカート・サーキット、APJ(オートパラダイス ジュウオウ)です!現在は、そのパドックに来ています!」

 

 

コースは木々に囲まれた山の中。桜の木が多く植えられ、その上、空気はとても澄んでいる。

 

 

 

「それでは、第一回『あの海カート』。出場者の皆様に出ていただきましょう!」

 

…………………………

 

すると、パドックにジャベリンが現れる。

 

「こんにちはーーー!!!」

 

紫のレーシングスーツを来て元気よく登場したのは、ロイヤル駆逐艦ジャベリン。

 

「あれれ?好みの女の子がライバルなったからどうしたら良いかわからないって顔してる!」

 

「そう、少なくとも壁に押し出して脱落させたくなること間違いなし、ジャベリン選手です!」

 

「ちょwwwひどくない!?よろしくおねがいしまーす」

………………………

 

「では、次の出場者の方、どうぞ!」

 

 

 

「ラフィーなら、寝てでも勝てる。ぶっちぎりっ」

 

ビシッとウインクとサムズアップをする。ピンクのレーシングスーツのラフィー。

 

「酸素コーラ片手に居眠り運転は危険ですよ!?ラフィー選手!」

 

「いえーい」

 

 

…………………………

 

「さあ、出場者の三人目ですが…見当たりませんね?」

 

「どこでしょう…?」

 

「あそこ!」

 

 

 

ラフィーがコースに向けて指差す。

 

 

そこには真顔で阿波おどりしながら踊り子(本職)たちと行進してくる綾波の姿があった。

 

 

「ちょ、綾波!?何してんの!?」

 

 

ニーミが突っ込むも綾波は踊り子たちと行進を続ける。殺気だった真顔でカメラに接近しまくる。

 

「怖い怖い怖い!怖いよwww」

 

「綾波、踊りがキレッキレ」

 

すると躍りが終わり、解散する。

 

「どうも、全国の指揮官、綾波です。シムで鍛えた腕、見るがいいっ」

 

「最新のトレーニングで磨きを掛けた鬼神走法に、もはや隙なし?綾波選手ー!」

 

 

「よろしくお願いいたします、です」

 

 

「綾波ちゃん、やっぱり重桜らしさって奴ですね?」

 

「そうなのです。」

 

「あの人たち、だれ?」

 

「重桜に古くから伝わる、伝統の躍りをマスターする、本職の方々です。お呼びしたです」

 

「本職ですって!?綾波、わざわざ呼んだの!?」

 

「今の出囃子のためにですかぁ!?」

 

「豪華」

 

「踊り子の皆様、本当にありがとうございましたです」

 

 

綾波たちが踊り子の皆様にお辞儀する。踊り子たちも笑顔でお辞儀を返し、退場していった。

 

 

 

………………

 

 

「実は今回ゲストをお呼びしてます。というか、志願者を募った訳なのですが…ではどうぞ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「どうも、ミカサ・ハッキネンです」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「どう見ても三笠大先輩なのです。本当にry」

 

「そうです!今回のゲスト出場者、戦艦三笠さんです!」

 

 

「踏み間違いはしないから安心するがよい」

 

「取り合えず落ち葉マークが必要なのです」

 

「おい待て綾波、我はそこまで耄碌してはいないぞ!?」

 

 

と言いながらも、三笠の乗るカートにはなんと落ち葉マークのステッカーが貼り付けられていた。

 

「ホントに貼り付けられてる!?しかもマグネットではなくシールか!?」

 

 

 

※走行中に脱落するとマジで危険なので、その配慮…です。

 

 

 

そんなこんなでいざレースへ。事前にドライバーズミーティングを行い、いざヘルメットとグローブ、プロテクターを身に付けてカートへ。

 

…………………………………………

 

 

【グリッド紹介】

 

さあ、それでは今回のグリッドを紹介いたします、

 

ポールポジションには、三笠大先輩。決して優先しなきゃとか他意はありません。

 

二番グリッドにはジャベリン。

 

三番グリッドには綾波

 

四番グリッドにはラフィー

 

 

四台とも中々いいタイムでした。

 

しかし、モータースポーツは結果の世界!

 

厳しいですが、これもまた醍醐味と言っていいでしょう。

 

「解説は明石がやってあげるにゃ」

 

 

それでは、よろしくお願いいたします。

 

 

 

さあ、三笠大先輩が先行したまま逃げ切きり貫禄を見せるのか、主人公組がパスしてしまうのか…!それとも衝撃のドラマが起こるのか!

 

「明石としては、衝撃のドラマって悪い予感しかしないのにゃ…」

 

確かに…

 

それでは注目の一戦!

 

えー、スタッフのみなさんに押しがけしてもらい、順にスタートです。

 

 

 

「今回はローリングスタートにゃ。これはSAFの公式レースのルールに則ってるのにゃ。一周回って、グリッド順に一列になって走り、先頭の車がコントロールラインを越えたらその時点でスタートにゃ。

 

あ、そうそう!SAFっていうのは…

 

Sakura empire

 

Automobile

 

Federation

 

………の略にゃ。ごましお程度に覚えておくにゃ」

 

 

ゆっくりとホームストレートに戻ってまいりましたっ

「レース開始の直後ってかなり荒れるのにゃ…ここで三笠がしくじると、いきなりじり貧になるのにゃ。あの三人組は何かしら企んでそうにゃ…」

 

私もそう思います…。

 

 

 

お、来ましたね、今、スタートッ!

 

 

…………………………………………

 

 

【スタート序盤】

 

さあ、四台とも快調にスタートですね…って、何か距離が開いてませんか…?

 

「あー多分落ち葉マークの車、なにより三笠選手が相手だから、上手いこと手を抜いてるのかもしれないにゃ」

 

 

早速接待プレイ!?

 

 

 

(ふっふっふ!快調だぞ!)

 

 

((((やっべー、誰か前へ出ないかな…)))

 

 

 

「これは出オチものにゃ…」

 

…………………………………………

 

 

【中盤】

 

レースは中盤です。タイヤも暖まり、ラップタイムも延びてきました。

 

あら?ジャベリン選手、ついに目立ちたさが爆発したか、接近!

 

そこに綾波が続く!更に、すぐ後ろにはラフィー!

 

「綾波とラフィーのやつ汚いにゃ!ハードプッシュしてジャベリンにKYの汚名を着させて、どさくさ紛れにオーバーテイクする気にゃ!?」

 

ええええ!?

 

 

(綾波ちゃん!そんなプッシュしないでくださいよ~!?)

 

 

 

 

(さあ行くのですジャベリン。どさくさ紛れにぶち抜いてやるのです。ホラホラホラ…)

 

 

(漁夫の利。ラフィーがもらう)

 

 

 

地味に後ろの三台の息が合ってますね?

 

「これにニーミが加わるともっとカオスになるにゃ。ていうか、前にいるのにゲストがおいてけぼりにゃ!」

 

 

どうでしょうかね~…あ、いけない、三笠選手を忘れてました!

 

(三台のペース…上がって来てる感じがするぞ?なら我も!)

 

 

「三笠もペースを更に上げてきたにゃ」

 

 

これで終盤どうなるかぁ!?

 

 

 

…………………………………………

 

 

【レース終盤】

 

 

残すところ三ラップです!

 

「さあ、ここからにゃ。周回数重ねる時に次第にラインがずれてるにゃ、体力かタイヤにゃ」

 

おっと、ここで、三台が三笠選手を抜こうとするが~~上手くブロックラインに入られてしまう!

 

 

「三笠地味にバトルが上手いにゃ」

 

これもカンレキの長さでしょうか!?

 

 

残り二週!

 

接近戦が繰り広げられる!

 

 

「ここで、しびれきらしたら取り返しつかなくなるにゃ。三笠頑張れ!悪童三隻に負けないでにゃ!」

 

 

 

(ほらオーバーテイクするのです)

(ロックオン、いつでもいける)

 

(ちょちょちょ!これじゃある意味目立ちますけどお!)

 

 

 

(残り一周だな!このまま勝つ!)

 

 

ファイナルラップ!

 

「中々いいレースにゃ」

 

 

(おっと!?突っ込みすぎた!!)

 

 

おおーっと!三笠大先輩、第一コーナーでスピン!それに吊られて三台も回避しようとしてスピンしてしまう!

 

 

エンストしてしまいました!

 

おや?この光景は…

 

「綾波たちの押しがけ式にゃ。三笠はカンレキ故に一応スタータ付きにゃ。他意はありませんのにゃ」

 

 

これは!?押しがけするも中々エンジンが掛からない~!!

 

 

「押しがけはコツがいるのにゃ…」

 

 

おや?コースに戻っても足で地面を蹴って走行してますよ!?ついに掛けるのを諦めたか!?

 

 

「まるでキックボードやってるみたいにゃ…公式レースならこれはペナルティ課されてもおかしくないにゃ…良い子の皆は真似してはダメなのにゃ…」

 

 

三笠大先輩が離されていく!

 

(掛かれ!掛かれ!………掛かってくれ!よし!)

 

 

おっと掛かった見たいです。

 

 

このままパスして勝てるのか!?

 

 

「一回目にして、ここでゲストにボロ負けたら笑い者にゃ」

 

果たして、誰が勝つのか!?ここで三台は一度止めてエンジンをスタートさせました。

 

 

「それをはじめからやれっていう…にゃ」

 

 

ここで、三笠大先輩、ラフィーを追い抜いた!

 

(あっ)

 

綾波も抜かれた!

 

(やっちまったです!)

 

そして、ジャベリンを抜いて、今フィニッシュ~!

 

 

1位は三笠大先輩、二位はジャベリン、三位は綾波、そして四位はラフィー!

 

 

 

(間に合わなかった…)

 

(悔しいのです…さっさと掛けておくべきでしたです)

 

(あわわ、あと少しだったのにー)

 

 

 

…………………………………………

 

 

「えー、三笠大先輩、優勝おめでとうございます!」

 

「はっはっはっ!大勝利だぞ!」

 

 

 

「さ、三人とも最終ラップのアレは何だったのにゃ!?」

 

 

「「「中々掛からなくって…(です)」」」

 

 

「キックボードみたいになってたぞ?」

 

 

「まさかセルついてるなんて思っても見なかったのです…」

 

ジャベリンとラフィーは頷く。

 

 

「さあ、第一回目、大きな事故もなく、レースを終えましたが、指揮官の皆様はルールを守って楽しく走行してくださいね!」

 

 

「また見てにゃ!」

 

 

To be continued…?

 

 

 

 

 




閲覧ありがとうございました。


海はどこ行った…(˘ω˘)



ということで、やって参りましたが…カートと競艇で迷いましたが、結局カートになりました。競艇はあまり知らないという…←

二回目以降はまた筆が走り終えた時に上げるかもしれません。


では、綾波たちとカートで勝負したくなった指揮官様がいらっしゃいましたら、是非ともお気に入り登録、ご感想、ご投票をお願いいたします。


ではまたm(__)m


by筆者




目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

三笠大先輩のミカラップ! 二限目

土曜だから、Check it out!


今回は重桜から四名のゲストが登場です。




大講堂 特設スタジオ

 

 

 

「よおおおおおおし!!!お前らー!!元気かああああ!!?」

 

『げんきでーーーす!!!』

 

 

 

何時もの綾波たち四名。

 

今回はゲストに夕立、時雨、雪風、明石がやって来ていた。

 

それぞれ元気よく大きな声で答える!

 

 

「よおおおおし!今回も、この我が疑問に答えて見せようぞ!!」

 

 

 

 

 

「あのー」

 

綾波が挙手する。

 

「ん?」

 

 

「これ、カートのあと直ぐ後の収録ですけど、おばあちゃん身体大丈夫です?」

 

「お…おばあちゃんいうな!まぁ身体の節々が痛いけど」

 

 

(三)全身筋肉痛。

 

 

 

「と、という訳で!今回のお題は!」

 

 

 

 

ニーミがそこで切り替えさせた。

 

 

 

『魚雷~!!!』

 

【お題:魚雷】

 

 

「…うーむ…」

 

三笠沈黙。

 

 

「…チェケラーッ!!」

 

 

『チェケラー!』

 

チェッケーチェッケーチェケチェケ

 

チェッケーチェッケーチェケガッペ!

 

(2回)

 

 

皆魚雷は知ってるかい?

 

『ハイ』

 

駆逐艦が いつも ぶっぱなす

 

『ハイ』

 

黒くて太いアイツだよ

 

『ハイ』

 

今のは下ネタじゃないからね!

 

『ん?』

 

二度も言うけど 下(ネタ)じゃない!

 

 

(大事なことなので二回言いました)

 

 

チェッケーチェッケーチェケ……

 

「まってください、三笠大先輩、ちょっと…」

 

ニーミが飛び出して制止した。出演者爆笑。

 

「え、何だ?」

 

「(下)連想させるのは放送コード的にちょっと…」

 

 

「今時子どもたちは刺激がないと見ないぞ…?少年ジャンプとか見てみて?お色気とか載って…」

 

 

「いやいや、そう言う問題じゃありませんからっ!!」

 

 

…しばらくお待ちください…

 

チェケラ-?

 

『チェケラ-!!』

 

 

チェッケーチェッケーチェケチェケ…チェッケーチェッケーチェケガッペ!

 

 

世界初の魚雷はね

 

『ハイ』

 

ルッピスとホワイトヘッドらにより 作られた。

 

 

『ハイ』

 

管状の装置(Minenschiff)を発明し

 

 

『ハイ』

 

それが魚雷の始まりだ。

 

 

 

『おおー!!』

 

 

(ルッピス……オーストリア海軍士官ジョバンニ・ルッピス)

(ホワイトヘッド……イギリス人技術者で町工場の経営者ロバート・ホワイトヘッド)

 

 

 

……チェッケーチェッケーチェケガッペ!

 

 

 

 

魚雷は世界で流行りだし

 

 

『ハイ』

 

 

色んな改良重ねられ

 

 

『ハイ』

 

航空魚雷なんてのも現れた。

 

 

『ハイ』

 

チェッケーチェッケーチェケチェケ、チェッケーチェッケーチェケガッペ!

 

 

 

皆は魚雷は撃ってるか?

 

 

『ハイ』

 

 

実は魚雷は弱点だ

 

 

『ハイ』

 

 

爆薬の塊載せている

 

 

『おお!!』

 

 

狙われる前に 食らわせろ!

 

「良いですよー!三笠大先輩~!!」

 

「良い感じなのです!」

 

ジャベリンと綾波は思わず声を出す。

 

「スゲー!!」

 

「おおー!!」

 

「大先輩キレッキレなのだ!」

 

ゲストで来た夕立、時雨と、雪風の三名も喜ぶ

 

 

 

……

 

皆は魚雷撃てるけど

 

『ハイ』

 

我は魚雷撃てないぞ

 

『え!?』

 

皆、何故って顔してる

 

『お?』

 

それは明石に聞いてくれ!

 

 

『ええええ!?』

 

「投げた。大先輩が投げた」

 

「ここで明石に振られても困るのにゃ!?それに史実だと魚雷発射管は三笠大先輩にもついてたにゃ…」

 

 

 

ゼエッ…ゼエッ……チェッケーチェッケーチェケガッペ!

 

 

 

チェケ……チェケ………

 

 

 

「あれ?大先輩?」

「息切れしだしてるのだ!」

 

 

ゼエ…ゼエ…ぎょらっ……

 

 

「ぎょら!?」

 

 

「魚雷ガールになったです…?」

 

 

…一時停止…

 

 

「ハァッ…ハァ…」

 

 

「おばあちゃん大丈夫?」

 

「おばーちゃん?」

 

「BBA無理すんなです」

 

 

「誰じゃBBA呼ばわりしたのは!!せめておばあちゃんじゃ!!」

 

 

「三笠大先輩がのじゃっ娘になったのです…?」

 

「雪風様、こんな三笠大先輩見たの初めてなのだぞ!?」

 

 

「多分のこの作品だけですね…」

 

 

 

 

Check it out!

(To be continued…?)

 

 

 

 

 

 

 

 

 




今回も閲覧ありがとうございました。




もし出してほしいと思った艦船とかいましたら、メールにて送ってくださると採用されるかもしれません。既出の場合は…ごめんなさいorz

(公平性のため、返信はしない方向で。何卒ご了承下さいませ…)

ミカラップはまた思い付き次第お送りいたします。


では、今回のゲストに出てきた夕立たちを入手した指揮官様がいらっしゃいましたら、是非お気に入り登録や感想、投票などをよろしくお願いいたしますm(__)m


では、また筆が走り終えたら投稿して参ります。


by筆者



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

大喜利なのにゃ? by明石

今回は大喜利です←


ある日の母港にて…

 

 

 

艦船同士による大喜利が行われた。

皆其々座布団一枚からスタート。

 

 

 

「はい!それでは進行は明石が行うにゃ!お題はこちら!」

 

 

鉄血出身G.Zさんからお寄せいただいたお題。

 

 

 

 

 

「『に く す べ』 で、あいうえお作文を作ってください…にゃ」

 

 

 

 

 

「はい!」

 

 

 

「では一番最初に挙手したレパルス、どうぞにゃ」

 

 

「に…にゅううううん!

く…くぅん…(子犬)

す…Soon Soon Soon

べ…ベストマッチフォーム!」

 

 

「うーんごめんなさいにゃ…おしいにゃ」

「うーん残念、捻り直そう…」

 

「はい!」

「加賀、どうぞにゃ」

 

 

 

「に…にくけれど…

く…くんかくんか

す…すごく、大きいです…

べ…ベストマッチフォーム!」

 

 

「これは何なのにゃ…?」

 

「重桜の文化を出してみたんだが…」

 

「ぬいぬい、加賀の座布団一つ持ってっちゃえにゃ!」

 

「え、嘘だろ!?」

 

 

加賀、座布団一つ没収。

 

 

「はい」

 

「じゃあ…えーっと…なんか前に母港で指揮官拐ったセイレーンのウネウネしてる方!」

 

 

「ウネウネ…って…ww

 

に…にゅるんにゅるん

く…くちゅくちゅ…

す…すーはーすーはー

べ…ベストマッチフォーム!」

 

 

「言語道断にゃ!座布団ボッシュートにゃ!」

 

「結構ウケると思ったんだけどねぇ」

 

「ウケどころか下ネタにも見えるにゃ…て言うか、ベストマッチフォームは鉄板になってるにゃ…?」

 

オブザーバー、座布団没収

 

 

 

 

「はい!」

 

「では…次はローンにゃ」

 

 

「に…入渠中に

く…クリスマス

す…過ぎ去り悲しみ…

べ…ベストマッチフォーム…」

 

 

 

「泣きっ面に蜂、にゃ…」

「そうなんです…レベリングの際に訪れた先で…はい…」

 

「そんな無理しちゃアウトなのにゃ!…んーでも…うん、座布団一枚」

 

「っしゃあ!!」

 

 

「はい!」

 

「では綾波」

 

「に…ニューゲーム

く…クリアすると

す…全て引き継げずクソゲー化

べ…ベストマッチフォーム!」

 

 

「今の人のクソゲー認定ってよくわからないにゃ…強くてニューゲームは最低でも必要にゃ…うーんごめんなさいにゃ」

 

「明石、後で覚えておくのです」

 

「何でにゃ!?wwwwwそこで転嫁されても困るにゃww」

 

司会者いじりで出演者と観客大笑い。

 

 

「はい!」

 

「では加賀」

 

「に…ニンテンドー○イッチ

く…くぃどうしない」

 

「ん!?」

 

「す…全て明石の店で買ったやつ

べ…ベストマッチフォーム!」

 

「待っ…おかしいのにゃ!『『く』から変にゃ!そしてじみにここでクレーム入れてこないでにゃwwwww……気になる人は、後でこっそりショップにレシートと一緒に持ってきてほしいにゃ…」

 

 

「レパルスだけど、Wi○も壊れたよ?」

 

「ちょwwwクレーム大会ではないにゃwwwもうW○iは生産してないからスイッチに移行するにゃwwじゃあ今回はここまで!」

 

 

 

出演者全員はお辞儀。

 

 

 

「故障対応は後でショップまでお願いにゃ!」

 

 

 

この後めちゃくちゃ修理しましたとさ。

 




閲覧ありがとうございました。

あいうえお作文って難しい…


尚、今回の大喜利における座布団の枚数は

レパルス…1
加賀…0
オブザーバー…0
ローン…2
綾波…1

ローンがリードしてます。
レパルスも綾波もぶっちゃけアウトなのですが、ある意味大目に見てもらったということで。でも次やらかすと多分没収…(˘ω˘)




そんなこんなで、また筆が走り終えましたら、投稿して参ります。





目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

ミミってなんだ? by加賀

加賀さんの疑問シリーズ。

加賀さんやりたい放題。


昼下がりの母港の重桜寮舎にて。

 

 

「赤城姉様…」

「どうしたの?加賀…」

 

加賀はふとこんなことを訊ねてきた。

 

 

 

 

 

「なぜ我々にはミミと尻尾が生えているのでしょう?」

 

 

 

またこの子は…赤城はやれやれと言った表情。

しかし、無視するわけにもいかず、

 

「重桜人の特徴を引き継いだとか?」

 

「重桜人…まぁ確かに…では、重桜の人々だけが、なぜケモミミ尻尾なのですかね…?翔鶴達みたいなのもいるというのに」

 

赤城と加賀は狐の耳と九つの尻尾。

 

「大人の事情…いえ、これは抜きにしましょう…この世界観に置いての重桜の人々はミズホの神秘とカミとの調和で……」

 

 

「つまり、('神`)はケモナーだったと……!?」

 

「ちがうわい!!つーかそのカミどこから呼び寄せたのよ!?」

 

 

「そんな風には見えなかったが…せめてもっとメカっぽかったような…」

 

「だから違うっつの!!!」

 

 

「では、ちょっとばかり見て見ましょう…」

「加賀、これは人種に纏わるデリケートな問題だと思うんだけど…」

 

すると……

 

 

「へーきへーき!重桜のフレンズにも色んな子がいるから!それに中にはユニオンやロイヤルにも耳生えてるのがいますしおすし」

 

 

余計に不安になった赤城であった。

 

 

……………………………

 

 

 

ニ航戦の元に訪ねてみた。

 

「お前たちは何のフレンズだ?」

 

「直に聞くのね…?」

 

 

飛龍と蒼龍の二人は……

 

「うさぎのフレンズです」

「うさぎのフレンズです」

 

 

ノリが良かった。

 

 

「にしても、お二方どうしてその様なご質問を?」

 

 

「あー、加賀がまた拗らせたのよ…」

 

「知識欲には勝てなかったよ…何故、我々にケモミミ尻尾が付いてるかを考えていた」

 

 

飛龍と蒼龍の二人は納得した。

 

 

「付いてて良いことあったりするか?例えば高速で飛んで来る粒子砲を避けられたり、死した魂と交信したり…他には…」

 

「おい待て愚昧」

 

「「うーん………」」

 

「ってあんたたちも何真剣に考えてんのよ!?」

 

 

 

赤城はそこで突っ込む。

 

 

「あ!」

 

飛龍が挙手する。

 

「では飛龍から聞こうか」

 

「花札で遊んでるとき、蒼龍姉様が猪鹿蝶の役が揃うと、耳をピクピクさせます!」

 

「え、ちょっと飛龍なに言ってんのよ!?そう言うあなただって、花見が一杯の役ができるとお耳が動くじゃない!」

 

「二人ともバラし合い宇宙(そら)になったな。覚えておこう」

 

「加賀、あなたってボードゲームは…」

「おっと姉様そこまでDA」

 

 

 

……………………………

 

続いて、五航戦の部屋に。

 

 

「翔鶴、瑞鶴……」

 

「「はい…?」」

 

 

「あなたたちはなんのフレンズ?」

 

 

突然高めの声で訊ねる加賀に、困惑する。

 

 

「翔鶴姉…」

「お姉ちゃん困ったわ…」

 

 

すると

 

 

「よし、処す☆うみゃー!!!」

 

 

「だああああ脱がさないで!!?止めって!止めてください!?ポロリするからぁ!!?」

 

「えええまた!!?」

 

「加賀!やめなさいっての!!ちょっとスタッフ!はやくボカシて!!急いでええええ!!」

 

 

 

 

 

…しばらくお待ちください…

 

 

 

 

 

 

「……Oyome_ni_ikenai…」

 

「翔鶴姉…」

 

「今日は脱がしは無いって仰ったじゃないですか……」

 

「あれ?そうだっけ?」

 

「とぼけてもムダよ。完璧にわざとやりやがったわね?」

 

「バレてたか…かくなる上は…うみゃー!!!」

 

 

「うわっ、今度は私かあ!?加賀、ちょっと、これ全国の指揮官様に見られちゃうからやめなさいっての!!」

 

 

「スタッフ-!!!ボカシー!!!赤城先輩にボカシ!!急いで!!」

 

「ちょちょちょ、止めて!!HA・NA・SE!!」

 

瑞鶴が何とか引き剥がす。

 

 

 

 

 

 

 

 

…しばらくお待ちください…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…Oyome_ni_ikenai…」

「Shikikan_sama…………」

 

「赤城先輩…翔鶴姉も…」

 

「加賀、これって…地デジ?」

 

「ネットの海だな」

 

「オウフ…」

 

 

「お主たち、何を騒いでおる!」

 

長門登場。

 

 

「「長門様」」

 

「あなたはなんのフレンズ?」

 

 

 

「狐だが」

 

「え、即答ですか…?」

 

「ふむ、ヤオヨロズノカミガミ同様、我々も多種多様な者がいる。誰がなんのフレンズなどと訊ねるのは無粋ではないか」

 

「では、カミはケモナーなのですか?」

 

「鬼のツノとかもいるであろうに」

 

そこで加賀は電撃が走った。

 

 

そうだ。

 

 

重桜の艦隊の中には……

 

 

「なるほどね!これが『加賀さんの疑問』ってやつなのね!」

「一先ず出番が久しぶりで電はうれしいですよ?」

「二人とも、本番中だから、本番中でござるから!」

 

暁、雷、電。

 

 

 

 

「あてのはミミっていうよりツノだよね?」

「そだね~」

 

長良型の姉妹たち。

 

 

「鬼だー!ツノツノ-!」

「これは綾波のミミです…ツノじゃないです…ていうか、綾波のミミをシコシコすんなです」

 

 

ポキッ

 

「「あっ………」」

 

夕立と綾波。

 

 

「ごめん綾波…」

 

「弁償しろです…」

 

 

 

「綾波の耳ってどうなってるんだ…?」

 

「見てるとこそこなのか!?…とにかくだ!重桜はけものはいても、のけものはおらぬ__!」

 

「ホントの愛はそこにあった…?」

 

「…まぁ、そう言うことだ」

 

 

 

「言っとくが、私も赤城姉様もそして天城さんも、尻尾は毛先をワックスで固めて分けてるわけではないぞ?」

 

「そんなこと聞いとらんぞ!!?」

 

 

 

 

「ん?指揮官、今マジかよって顔しなかったか?ん?んん?んんん~~?」

 

 

「スタッフ、加賀を止めるのだ!!おい!執務室出入り禁止になっても知らぬぞ!!?」

 

 

 

 

 

重桜の寮舎は平和であった。

 

 

 

 

 

 

……………………………

……………………………

 

 

 

 

 

 

 

『危うく性癖バレるところだった……ふう……』

 

 

何者かは呟いたとか呟かなかったとか。

 

 

 

 

 

To be continued...




閲覧ありがとうございました。

そして、アンケートへの投票ありがとうございますm(__)m

綾波の機械的なデザインのミミってなんの耳でしょうね?

世界観的な意味で、カミの性癖かどうかはよくわかりませんが……

そんなこんなで、加賀さんに急襲されたい指揮官様がいらっしゃいましたら、是非ともお気に入り登録、ご感想、ご投票をよろしくお願いいたします←

では、また筆が走り終えましたら投稿して参ります。

by筆者


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

オフニャの知らない世界 #6

今回のゲストはあの人たちです(誰だよ)


オフニャの知らないメイド隊の世界!

 

 

ロイヤルが誇るメイド隊の一日、そして!

 

オフニャ、メイド隊に入隊か!?

 

「さあどうぞ…なにフフって?遠慮要らないから!いいから飲めって!ここまで安心できるオカマはいねえぞ?しかもそれ、か○だ健やか茶だからさ、ポットの中身」

 

爆笑ご奉仕…!?

 

 

……………………………

 

「…えー今日も始まるのだけれど…なにこれ…メイド隊の世界ですって。メイドって…あのメイドさん?え?ロイヤルに回転したメイドカフェの従業員さんじゃなくて、マジもんのメイドさんなの?」

 

 

 

スタッフに目をやるとスタッフはカメラの死角にて頷く。

 

 

 

「マジで…?って、ちょっとスタッフと指揮官ニヤケてるけど、メイド…好きなの?」

 

スタッフと指揮官はニヤケつつも頷く

 

 

「素直でよろしい!」

 

 

そこでスタッフはまた頷く。あまり立場的に放送中は滅多なことで声に出せないが。嬉しそうである。

 

 

「という訳で、今回のゲスト、ロイヤルメイド隊の皆さんです。どうぞー」

 

 

すると、メイド服の一団がやって来た。

 

『失礼いたします』

 

ハキハキと挨拶を済ませて入場する。

 

 

「それでは…こちら雛壇みたいなところなんだけど、どうぞー」

 

 

 

着席。

 

「壮観だわ…皆メイドさんなの?」

 

『はい』

 

………………………………

 

「じゃあ一人ずつお名前を」

 

「メイド長のベルファストでございます」

 

「シェフィールドです」

 

「ベルファストの姉のエディンバラです」

 

「サフォークです」

 

「hello!ケントです」

 

「カーリューです」

 

「キュラソーです」

 

「シリアスです」

 

 

「すっげーよこれ。お前らよく見とけ、皆マジモンのメイドさんよ?」

 

観客に笑いを起こす。メイド隊の艦船たちも思わず笑っていた。

 

「何から話そっかぁ?この中でさ仕事サボったことある方居たりする?」

 

 

すると、サフォークとエディンバラあたりが苦笑いしつつも目を一瞬泳がせる。するとベルファストが二人の方を見た

 

「今さ、ベルファストちゃんすっっごい顔してたわよ?」

 

「いえいえ、そんな事は…ありませんよ…?」

 

苦笑い。

 

「え?誰よサボったやつ!?って顔してたぞ…」

 

リプレイ再生。

 

 

「あら、本当…!わたくしったらガッツリ顔に出てましたね…!」

 

 

 

………………………

 

 

 

「ちょっとさ…一回目をつぶって貰える?」

 

メイド隊は目をつぶる。

 

 

「この中でさ、メイド長とかにバレずにさ…サボる方法編み出そうとした子、素直に手を挙げてみて?」

 

 

すると…

 

 

 

全員手が上がる。

 

 

「えぇぇぇぇ!?」

 

驚くオフニャ。

なんと、ベルファストも挙手した。ちょっと赤裸々。

 

 

 

「タモさんの番組みたく何分の一ってのがいると思ったらこれか!!」

 

 

 

「ちょっと皆さ、目ぇ開けてみ?」

 

皆は開けてみると、ベルファストが挙手したのが驚きだった。

 

「え?メイド長!?」

「あーやっぱりそうでしたか…」

 

「マジですか…?」

 

 

「因みに…ベルファストちゃんの場合、それっていつ頃?皆気になるわよね」

 

 

 

「…前任者がいた頃、ですね」

 

 

ハキハキと話すも、ベルファストは笑いながら直ぐに顔を伏せてしまった。

 

 

「あの頃は…未熟でしたもので…神出鬼没な方でして…二~三分くらいなら平気かなーって…」

 

「前任者の方はどうされてるの…?」

 

「…メイド長が私になったあとも、続けてます…!」

 

「まだ現役メイドさんなのね…!そうか…神出鬼没なの?」

 

「…はい」

 

「もしかしたらさ、スタジオにさ、観客に紛れてるとかない?前任者さんのお名前何て言うの?」

 

「ニューカッスル様です」

 

 

 

「ニューカッスルさーん?」

 

「…?…あ!」

 

「あら、居た?」

 

 

「はい、私ですが…♪」

 

メイド隊たち苦笑い。

 

「ベルファストちゃんのサボりについて…」

 

「あ、はい、存じてましたよ?」

 

「あの頃は…申し訳ございません…!」

 

非は素直に認める潔さ。

 

「構いませんよ、時効ですし。あ、そうそう、エディンバラとサフォークがカモメさん数えてるのもたまに…」

 

「「バレてた!?」」

 

 

…………………

 

 

「メイドの一日の、まぁ一例なのですけれど、こちらをVTRでご紹介しようと思います」

 

「はい」

 

 

 

……

【VTR】

 

『お早う御座います今日はよろしくお願いいたします…』

 

『あらお早う御座います、スタッフ様、こちらこそ』

 

 

午前4時。

 

メイドの朝は早い。

 

「結構早いのね…」

「ご主人様よりも早めに起きてって感じですね」

 

 

スタッフに挨拶後、朝食の準備等々で役割分担する

 

その後、指揮官を起こしに向かう。

 

「指揮官、お前なぁ…世の男性の幸せだぞ?」

 

(指揮官、苦笑い)

 

「起こすとき、確実に起こす方法ってあるの?」

「定番なのは、日の光を浴びせる攻撃ですね。日差しがすごいので、何故かサテライトキャノンって呼んでます」

 

 

「サテライトキャノン!?朝なのに?」

 

 

「ケントが名付けました」

 

「いいネーミングでしょ?」

 

 

 

 

 

お昼、今回はのお世話や執務の手伝いしつつ、頃合いを見て紅茶やお菓子の用意を行う。

 

 

 

「紅茶が美味しそうなのよねこれ…」

 

「ありがとうございます」

 

「茶葉何処で買ったの?」

 

「そこのスーパーの安売りで買ったものですね」

 

「安売り!?メイドさんが安売り!?行くんだ…?シリアスちゃんも?」

 

「そこが一番お安いので、よく利用させていただいております…20日30日5%オフのところにも…」

 

「AE○N行くんだね?」

 

 

 

 

指揮官は会議のため講堂に。護衛にはシェフィールドさんとシリアスさんが担当。今回は対セイレーンの新装備の件で鉄血のビスマルクさんと会議に。

 

 

 

 

『スタッフさん。これから会議なので…指揮官お借りします』

 

 

「ビスマルクちゃんも丁寧ね?」

 

「素養はありますね」

 

 

そして、会議終了後に連絡をくれるそうで、その間は別のところに移動。

 

キュラソーさんたちがなにやら料理の指導中。

 

「先生ね?」

 

「姉は先生の経験がありまして…」

 

「いえいえそんなことはないですよ?ふふふ♪」

 

すると、オフニャは映像からあることに気づく。

 

「あれ?あのちっちゃい子…」

 

「あの子はベルちゃんです」

 

「子持ちなの?」

 

「い、いえ…明石さんの実験でメンタルキューブから生まれたそうです…私もよく存じ上げません…」

 

「あのネコ娘…またあいつか!www」

 

 

「メイド見習いとして日々精進をしております」

 

 

 

するとスタッフが窓から外を映した時…

 

 

『あれ?誰ですかね?』

 

スタッフが近づくと…

 

 

 

「おいこれ、サフォークちゃんじゃないのか?」

 

 

 

『こんにちは…』

 

『へっ!?こんにちはー…』

 

『ええと、何をされてるのですか?』

 

 

 

 

「堂々と聞くのね!そこ!?」

 

 

 

『雲さんを…』

『雲?』

『この頃っ天気が荒れてますから…?』

 

 

 

「雲行きが怪しいと思いまして…あはは」

 

「そうかそうか…(遠い目)」

 

 

 

 

その後、エディンバラさんのお菓子作りのために連行され…スタッフも見させてもらうことに。

 

 

 

「お菓子作りには自信ありですっ」

「確かあのケーキセットとかも作ったそうですが…」

 

エディンバラの横で、サフォークは胸を撫で下ろす。

 

「ほーっ…」

 

 

 

 

 

 

夜に備え、ベッドメイクはカーリューさんが担当。

 

『結構こだわる感じですか?』

 

『そうですね…ご主人様に気持ちよく寝ていただきたいですから…となると…ここを…こうして…』

 

「カーリューちゃん、拘るんだ…」

 

「細部まで拘ります!はいっ」

 

なんと、スタッフに力説するカーリューさん。

 

「え!カットされちゃったんですか!?」

 

「カーリューちゃん、ごめんなさいね?」

 

「では別の機会に!」

 

 

 

夕食を終えて、片付け。後はケントさんとシェフィールドさんが指揮官が夜更かししないように監視し、寝静まったところでお仕事は終了。

 

 

「私、やっと出てきた!」

 

「その間どうしてたの?」

 

「執務のバックグラウンドでのお手伝いとか、委託で出た皆のお迎えとかしてました。差し入れとかおやつとか用意したり、あ、サフォークもいましたからね?」

 

「はい、いました~」

 

 

「今ね、ベルファストちゃんが……うん、うん、よろしいって顔してたわ…」

 

(ベ)迫真の顔。

 

 

 

………………………

 

 

 

「忙しいんだねぇ…?」

 

「適材適所、サフォーク様は天気悪くなると教えてくれますし」

 

「えへへ~」

 

「見てんのか?毎日?ん?」

 

「…はいw」

 

「そうか…!見てるのか…!(遠い目)」

 

 

「それとさ、シェフィールドちゃんとシリアスちゃん?SASみたいだったわよ?」

 

「ソウジは得意でございます」

「誇らしきご主人様の為でしたらば」

 

「シリアスにキルハウスをやらせると、凄い勢いで制圧していきます」

 

「いえいえ…そんなことは…ww」

 

 

「あ、はい!」

 

ケントが挙手

 

「サフォークって、カモメ見るとめちゃくちゃ強くなるんですよ!」

 

「え?そうかなー?」

 

 

「カモメ!?」

 

「そう!セイレーンやっつけた時、やつらの量産型の船体に大穴開いてたもの!」

 

 

「これやベーやつだわ…困ったら空にカモメ放っとけばなんとかなりそうね?」

 

 

…………………

 

 

「では、オフニャ様にもメイドのお作法を体験してもらいたく思います」

 

「体験コーナーか…あれ?増えてない!?」

 

ニューカッスルとベルちゃん登場。

 

「登壇いただきました。…では、ご主人様…」

 

「指揮官を使うのか!マジか!」

 

苦笑いしながら登場する。

 

 

「本格的に…その方が」

 

「本格的にって、こいつ本人だよ!?」

 

 

 

「では先ずお手本を…」

 

すると、シェフィールドがお手本を行う。

 

 

それをオフニャが真似することに。

 

 

「お茶を注いで~」

 

「注いで~…それで、さあ…ご主人様へ」

 

「フフっ…」

 

苦笑いしている指揮官。遠慮がち。

 

「さあどうぞ…なにフフって?遠慮要らないから!いいから飲めって!ここまで安心できるオカマは早々いねえぞ?しかもこれ『か○だ健やか茶』だからさ、ポットの中身!」

 

 

 

メイド隊、出演者全員爆笑。

 

 

「中身をお教えするのは…安心させる面では、良い心掛けかなと思います…www」

 

「そうなの?ww」

 

「まぁ、あの、茶葉の名前をお教えしますから、ええ…材質的には、その方がわかりやすいですね…」

 

 

 

……………

 

 

「いやーほんとすごかったわ…メイド隊…」

 

「左様でございますか?」

 

「うん…戦闘とかもやるんでしょ?」

 

「はい…セイレーンたちには空気をお読みなってほしい時もありますね…料理中に警報鳴る事もありますから…」

 

「あら…おいピュリっち~そこでスタッフに紛れてる…そう、あなたよ!」

 

 

ピュリファイアー発見。

 

(違う!あれは私じゃないから!料理の件は私全然関係ないから!)

 

手と首を横に振って否定する。

 

 

「普通に居ましたね…!」

 

 

 

 




閲覧ありがとうございました。

今回はロイヤルメイド隊回でした。

無論、原作のアプリとは何ら関係ありません(一応)

そんなこんなで、イ○ンのショッピングモールが昔ジャ○コだった時代に足を運んだことある指揮官様がいらっしゃいましたら、是非ともお気に入り登録、ご感想、ご投票お願いいたします。

では、次回はまた筆が走り終えた時に投稿して参ります。


by筆者



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

ハロウィン、です。

ハロウィンイベントネタ。

ではどうぞ。


10月と言えば何だろう。

 

 

そう、ハロウィンだ。

 

 

重桜の某スクランブル交差点では、若者が仮装して闊歩し、ゴミの不始末がなんだの、ニュースじゃ決まってどこかの飲食店が今年はどうだのと取材を受けている映像が流れる。

 

 

 

そのハロウィンはの日は迫り。この母港でもどんな仮装をするか考えている艦船達がいた。

 

 

 

 

 

「さて、ハロウィン何着ようかなー」

 

 

駆逐艦ジャベリンは、今年のハロウィンに参加する予定とのこと。

綾波はどこか見当たらず、ニーミは現在指揮官の執務。ラフィーもどこかに向かったきり。

 

現在はジャベリン一人。

 

 

 

すると……

 

「なるほど、あのスクランブル交差点のある街に繰り出すのですね、わかります」

 

綾波が魔女コスで登場。

 

「綾波ちゃん!その格好は?」

 

「魔女なのです。去年着たやつがクリーニングから帰ってきましたので」

 

「カンワイイ…」

 

「見つめてるとリリカルトカレフキルゼムオール!するのDEATH☆」

 

 

「呪文から先が殺伐ゥゥ!!?」

 

 

 

 

そんなこんなで、ハロウィンに備えて見て回ることに。

 

 

 

 

 

「テラーは棺とミイラなのです…あれ?もう二つの棺桶は…」

 

 

「片方…寝息が聞こえるね…?」

 

 

 

開けてみることに

 

 

一つ目…

 

 

「がぱっとな、です」

 

「あ…!」

 

 

棺の中にはラフィーが寝息を立てている。

 

 

 

 

そしてもう一つの棺開けると…

 

 

「やったのー!今のチーデスは幽霊さんたちの勝ちぃ~!あ、綾波ちゃんにジャベリ……」

 

 

 

棺を閉めた。

スマホゲーに勤しんでいたのはよく見えた。

 

 

もはや言うまでもなかった。

 

 

 

「今のって…」

 

「…開けてはならない棺だったみたいです」

 

「もー、幽霊さんやっとでばんなのにー」

 

「ロングアイランド…そこで何を?」

 

「新しい引きこもりエリアのテストだよ~明石ちゃんに頼まれたの~」

 

「電波通るのです…?」

 

「ばっちり通るよ~」

 

「むにゃ…?あ、綾波、ジャベリン」

 

「どうしたの…?」

 

 

ラフィーが目覚めた。

 

すると隣の寝ていたはずのテラーも。物音で

 

 

「ゾロゾロ起き始めたのです!?」

 

「見知った顔なのにこわいよ!?」

 

薄暗い部屋故か。

 

一度退散することに。

 

 

途中でエレバスとキョンシーコスの三日月を見掛ける。

 

「綾波~ジャベリン~」

 

三日月がぴょんぴょんと跳び跳ねながら近づいてきた。

 

「三日月はキョンシーなのです」

 

「可愛い~…あ、前…見えてる…?」

 

札が三日月の目に覆い被さっていた。

 

「……ギリギリ」

 

 

 

「一方のエレバスは妙に似合うのです…」

 

 

「闇夜の空に浮かぶ魂たちのつぶやきが聞こえるわ…何を言っているか、知りたい…?」

 

「なら当てて見せるのです。違和感仕事しろ…これにはヨークもビックリ、です」

 

 

「あら、そう…それってつまり普段からこういうの着てそうだとか、そう思ってない?」

 

 

「何故かヨークさんを引き合いに出した事には突っ込まないんですね…」

 

 

 

各々準備があるらしいので一度別れることに。

 

すると、エディンバラと、メンフィス、そしてグナイゼナウがハロウィン関連の準備しているのを見付けた。

 

 

 

そして、物陰でほくそ笑むアバークロンビーも……

 

 

 

 

その頃の明石のお店では……

 

「さて…ハロウィンの準備はこれで一段落にゃ…」

 

 

なにやら企んでるような笑みを見せる明石。その最中、つけっぱなしのテレビでは天気予報が流れている。

 

 

 

 

 

『台風が接近しています。繰り返し、お伝えします。台風が接近してます____』

 

 

その後、母港を通っていく予想図が映し出されていた…。

 

 

to be continued...

 




閲覧ありがとうございます。



次回に続く、と思います(何


では、また筆が走り終えた頃に投稿して参ります。ではまた。




by筆者



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

ハロウィン、です。part2

前回の続きだと思います。

注目ポイント:ジャベリン


ジャベリンは綾波とハロウィンパーティーの準備をしている母港を回り、ジャベリンの衣装のヒント探しを手伝う。

 

一通り見回った後。

 

それでも中々考えが定まっていかないジャベリン。そこで綾波がこう切り出した。

 

 

「衣装はどんなのが良いのです?」

 

「うーん、派手にアピールできてー」

 

「ほう…それで?」

 

「それで、思い出に残る様なものが、良いよねーって」

 

「ほほ~、です……アピール、思い出に残る…露出とかは?」

 

 

「やっぱり欲しいよね…うん…指揮官の目を釘付けに!」

 

 

 

すると、グナイゼナウが通り掛かる。

 

 

 

かなり大胆なデザインの服。

 

 

 

「うわーグナイゼナウさん、すごいのです…」

 

 

その出で立ちはまるでサキュバス。

 

きっと指揮官の皆は心と目を奪われる事だろう。

 

 

 

 

「セクシーですね…」

 

「あら!かわいい魔女さんですね?ロイヤルのジャベリンちゃんもご一緒?」

 

「そうなのです。ジャベリンの衣装をどうするか迷ってまして。あの、参考にしても良いのです?」

 

「あ、綾波ちゃん…グナイゼナウさんに悪いよぉ…! 」

 

「構いませんよ。私ので参考になるならば、是非とも。ふふふ!」

 

 

参考にする許諾は取れた。

 

 

 

綾波の頭の中には、『目立つ』、『思い出』、そして、グナイゼナウから貰った『セクシーさ(露出)』の三つが揃っていた。

 

 

科学部の夕張も、綾波から聞いて、一緒に相談に乗って貰っていた。きっと科学的な観点から指揮官の目を向けられる筈、と。どう見てもグナイゼナウを参考にするどころか上回るものをやろうという感が否めない気もしなくはない。

 

 

 

 

 

 

しかし、あの三つの要素でも、なにかが足りないと感じる。

 

 

そんな時である。

 

 

台風速報が食堂の備え付けのテレビに表示された。

 

 

「台風かぁ…」

「台風なのです…」

「台風…予報だとこの台風は母港に直撃することは無いみたいだけど大荒れしそう…」

 

 

 

 

 

その時、夕張の目からハイライトが消えた。

 

 

 

 

「…っ!」

「夕張ちゃん?」

「どうしたのです?」

 

 

「ひらめいたっ!」

 

 

その後、夕張は科学部の部屋に連れていった。

 

 

 

そして、来るべきハロウィンパーティーの日がやって来た。昼間は何時もの業務と共に嵐の前の静けさがあった。風は強め。

 

 

 

 

そしてそして、夜の時間がやって来た。

 

重桜にあるどこぞのスクランブル交差点みたいには混雑はしていないものの、お菓子が大好きな駆逐艦たちに、エディンバラが手作りのお菓子を配ったり、もしかしなくても綾波を始め指揮官にお菓子を貰おうと執務室に特殊部隊よろしくダイナミックエントリーをしようとする艦船も現れ、ニーミに阻止される等、お祭り騒ぎ。

 

 

科学部の暗躍で幽霊騒ぎが起こり、魔女に扮したベイリーと長良とネルソンの三名が巻き込まれ、アバークロンビーがフッドをおばさん呼ばわりし、フッド本人にツッコミを食らったり…

 

 

 

「賑やかですね~指揮官~」

 

Z23(ニーミ)は指揮官の執務を手伝う。おまけに、綾波と悪ノリしたラフィーたちもお菓子を渡す変わりに手伝わされていた。

 

 

 

「そう言えば、ジャベリンは?」

 

「はい、ジャベリンは準備のため、別行動なのです。」

 

「……手が込んでるの?」

 

「はい。これはきっと思い出に残るのですっ」

 

「へぇ、どんな衣装なんだろう…?」

 

指揮官は珍しいと思い、カップのコーヒーを一口。

 

「そろそろ始まると思うのです。講堂に集合とのことです」

 

 

「始まる?」

 

 

すると、母港の大講堂に艦船達が集結しているのが窓から見えた。どうやら今回は仮装していない艦船達もいる。指揮官たちも向かうことに。

 

 

 

講堂に設置された4Kのスクリーンには、カウントダウンが始まっている。

 

 

そう言えばジャベリンの姿がない事が唯一の気掛かり。ハロウィンパーティー中にジャベリンの姿を見た艦船は居ない。一部の艦船たちも足りないことに気づく。

 

 

 

嫌な予感が過った。

 

 

 

 

カウントダウンが終り、上映が始まる。

 

 

 

 

 

すると、雨はふってはいないものの、強風と波風荒れる海が映された。

 

画面右上には『LIVE』の四文字が出ている。それに続いて、海面が光度の高いライトに照らされた。母港が映っていることから、上空からの映像。

 

 

すると、照らされた中心に近付くと軽快な音楽が鳴り出す。中心に迫るとカメラが回っているのか、幾つかの撮影機材と、見当たらなかった機材を真剣な顔つきで使用している艦船達が映り込んだ。

 

その中心には……

 

 

 

 

 

 

『Yo! say!夏が胸を刺激する___』

 

 

 

 

この瞬間、艦船たちは驚愕の声を上げた。

 

 

そう、中心にはオレンジの星形の足場の上で、強風を真っ向から受けながら躍り歌う、黒いガムテープを格子状に巻いたような衣装のジャベリンの姿が大々的に映し出された…!!

 

 

 

 

 

「何してんのあの子!?」

 

「ジャベリン、大胆…」

 

「見事なT○Rなのですっ!」

 

 

 

 

驚くニーミ。

感心するラフィー。

ガッツポーズしている綾波。

 

 

 

 

 

他の艦船たちも衝撃の声を上げる者が続出。

 

アバークロンビーや魔女っ子仮装の艦船たちは唖然。

 

 

 

 

 

何故か嬉しそうにハミングするグナイゼナウ。

 

 

 

 

これでもかと言うくらいの強風の中、髪が激しく揺れても抗うかのごとく躍り歌うジャベリン。

 

 

 

 

 

 

その衝撃の光景を呆然と見ている指揮官。

 

 

『誤魔化しきかない 薄着の曲線は 確信犯のしなやかなstyle__』

 

 

 

それは薄着っていうレベルではない。しかも、心まで脱がされるといっても、それ脱いだら全裸だろお前、と思う艦船たち。

 

 

『___真夏は不祥事も 君次第で__』

 

 

下手すれば強風で不祥事どころかジャベリンもろとも吹っ飛び兼ねない。

 

 

止めないと下手する色々と不味いことになりそうなのだが、この場ではだれもそんな事まで考えられなかった。

 

こんな状態になるのは初めて生でセイレーンと対峙したとき以来だろうか。

 

 

いやセイレーンでもこれには驚きを……

 

「~♪」

 

 

なぜオブザーバーが撮影クルーに混じって楽しげにしているのか。

 

 

 

これはもしや、認識覚醒したKAN-SENの力なのだろうか。

 

 

そうであってほしくはない。

 

 

しかし、勇猛果敢かつ強風をもろともしない様を見るとそれの可能性も否めないのは何故か。

 

 

 

 

『__本物の恋ができそうかい?』

 

 

 

ドボーン!と、直後に海面が爆発し、足場の四方の海面に大きな水柱が上がった。

 

ニーミは驚いたまま。

 

 

「ワンコーラス歌いきったのです!」

 

「さっきの爆発、お魚さんも吹っ飛でて草」

 

 

 

「ジャベリンちゃん…!?」

 

目を見開き、ジャベリンを見詰めるユニコーン。純粋無垢な瞳に、今のジャベリンはどう映っているのだろうか。

 

 

しかし、リズムを掴んだのか他の艦船たちと体が左右に揺れている。

 

 

 

「夕張、これはどういうことにゃ!!?」

 

「ふっふっふ…これぞ、ニシカワノアニキ作戦!」

 

 

 

 

 

 

 

『_ネタにかまけて ハロウィンやるのも シキカン的にもオールオッケー!』

 

 

 

 

その瞬間、艦船たちが指揮官の方を見た。

 

 

いやいや、そこまでオールオッケーなんてしてないからな!?と驚き、苦笑いしながら手を横に降る指揮官。

 

 

 

 

 

「私もあれやりたかったなぁ…」

 

「アネキ…!?」

 

 

どこのクリーブランド級だろうか。

 

 

 

 

「何だこれは…たまげたなぁ…」

 

エンタープライズも感心している。

 

 

 

 

注目を一気にかっさらったジャベリンのLIVE映像は、突然ワケわからない所に産み落とされた小鹿みたいなポーズを取って幕を閉じた。

 

 

 

 

「ジャベリン、一気にスターの道をかけ上ったのです!」

 

 

「かっこよかった」

 

 

「こっ…っ…これはどういうことですか!?」

 

 

と、主人公組はコメント。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

尚、各勢力の艦船たちもこのようにコメントしている。

 

 

 

 

流石に私でもこれは出来ないわ……!!(ロイヤル 装甲空母V)

 

 

ジャベリンさんから力<†フォース†>が伝わって、今でも竜巻<†トルネイド†>が巻き起こってます!(ロイヤル 重巡洋艦Y)

 

 

 

その発想はなかった。(鉄血 戦艦B)

 

 

 

これが正しく発想の転換ですね!(鉄血 戦艦G)

 

 

まだまだこの世界の全て憎むには早いのかもしれない(鉄血 空母G.Z)

 

 

 

勲章ものよ!(ロイヤル 陛下)

 

お待ちください陛下!?(ロイヤル 戦艦W)

 

 

 

 

 

私も今度やってみようと思った。(重桜 正規空母K)

 

 

 

私たちの世界でも追い付けないセンス(不明 セイレーンO)

 

 

 

 

 

翌日。

 

 

「大成功だったのです。ジャベリン」

 

「そう、だね……」

 

「すごかった」

 

「下手すると危険ですよこれ!?」

 

 

「さあ、次は重桜にある例のスクランブル交差点で公演なのです!」

 

「え、行くの!?」

 

「スクランブル交差点は草」

 

「お待ちなさーいッッ!!」

 

尚、ハロウィンパーティー後の母港内における仮装大賞では参加していないのにも関わらず、ぶっちぎりの優勝を果たし、新たな伝説の1ページを刻んだジャベリンだったとさ。

 

 

 

 

 

 

「あの足場みたいなの、何だったのにゃ?」

 

「試作の艤装。試すには良いかもと思って……」

 

 

一方で、夕張は明石の問いに対し、そう答えたそうな。

 

 

「そう言えば、『μ兵装』というのを今度実施するのにゃ…」

 

「へーそうですk…いっだぁ!?」

 

「無理してボケなくて良いにゃ…」

 

 

 

 

 

『ハロウィン、です』end.

 

 




閲覧ありがとうございました。

ハロウィン編は終わりです。



ジャベリンは特殊な訓練と夕張が開発した艤装により安全を確保してますので、良い子も悪い子も危険なので真似は厳禁です…やるなら安全で迷惑のかからない広いところで扇風機を使いましょう…(˘ω˘) 


そんなこんなで、ジャベリンに衝撃を感じた指揮官様がいらっしゃいましたら、是非ともお気に入り登録や感想、投票をよろしくお願いしますm(__)m

では、また筆が走り終えたら投稿して参ります。


by筆者


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

ベルちゃんは見た!

思い付きをそのまま書きました。


ごきげんよう、ご主人様。

 

 

 

 

 

メイドのベルファストですっ

 

 

 

 

今回は__

 

 

 

 

 

見てしまったんです!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何をって?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シェフィールドさんが

 

 

 

 

 

 

パンツはいてないらしいのを…!

 

 

 

 

 

 

 

これってメイド長にご報告した方が良いのかなぁ…?

 

 

 

 

 

 

だって、風邪引いちゃいますよ?

 

 

 

 

 

 

私もやってみましたけど、瞬時に風邪引きかけましたから!

 

 

 

 

 

ご主人様だって半裸タイツでお過ごしになっている位だと思ってたかを括りすぎた私の落ち度ですが…

 

 

 

 

 

うーん…でも…其々個性があるってメイド長も仰ってましたし…

 

 

 

 

 

「なるほど…やはり…」

 

 

 

 

 

あ、メイド長…

 

 

 

「ベルちゃん?暫くご主人様にお説教して参りますので少々お時間をいただけますか…?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

重桜のアラヒトガミ様のパワーは凄まじいですね…

 

 

 

 

 

「ご主人様、またあの様な格好で伝説作りとやらをなさったようですね?」

 

 

 

 

 

メイド長、『激おこ』です……?

 

 

 

 

 

伝説作りってなんでしょう…?

 

 

 

 

 

 

 

「 あ の で す ね え ! 会議でいきなりあの格好にならないでと何べん仰れば気がすむのですか!?そんなに出禁になりたいのですか!?」

 

 

 

 

 

あわわ……

 

 

 

 

 

 

「ウォースパイト様たちから伺いましたよ?何やら意見を否定されたのをトリガーに、いきなり半裸タイツ姿で上官の方を抱き抱えて海に飛び込んだそうですね!?」

 

 

 

 

 

 

 

えぇぇ……

 

 

 

 

 

 

 

 

随分とアクロバティックな抗議ですねご主人様…?

 

 

 

 

 

「上官の方々の目が点になってましたよ!?幸い、上官の方が何時ものネタだと満面の笑みでしたけど!!」

 

 

 

 

ご主人様って、いつもアズールレーン上層部の方とどの様な会議をされてるんでしょうか…?

 

 

 

 

 

……ご主人様、安心してください。

 

 

収監されても、ベルファストはお食事をお届けしますよ。

 

 

 

 

 

 

「ベルちゃん、どうされました?」

 

 

 

 

 

 

シェフィールド…さん!?

 

 

 

 

 

 

「はい。シェフィールドです」

 

 

 

 

 

 

…やっば…どうしよう…ご本人登場で気まずくなっちゃいましたよ………めいどちょー、ピンチです!

 

 

 

 

 

ここでいきなりノーパン道極めてるんですか~?なんて聞いたら無言で銃撃されても文句は言えません!

 

 

 

 

 

「あら、メイド長にお説教ですか…やはり、この前の上層部の方々との会議で…」

 

 

 

 

 

ご存じでしたか。

 

 

 

 

「あれがヴィクトリアス様が相手とかなら身体を張ったコントで済まされるとは思いますが…!」

 

 

 

 

 

 

 

引き合いに出す方がヴィクトリアス様って……それちょっと……

 

 

 

 

 

 

「それで、どうかされましたか?」

 

 

 

 

シェフィールドさんが此方を向いたっ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここはめいどちょーとしてしっかりせねば!

 

 

 

 

 

 

 

「シェフィールドさん、貴女は……ノーパン道極めてるって本当なのですか…?」

 

 

 

 

 

 

 

 

あ………

 

 

 

「まさか…………見ましたね?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ひっ………

 

 

 

 

 

 

 

 

「それは……」

 

 

 

 

 

 

 

「スースーしますが動きやすいですよ…皆さんには内緒に…あと……」

 

 

 

 

え?

 

 

 

 

 

 

「ご主人様が半裸タイツで戦えるだからと、あれと同一視せぬよう……お願い申し上げます」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

察しが良いですね…

 

 

 

 

その後、メイド長の説教は一時間にも及びましたとさ。

 

 

 

 

 

「シェフィールドがノーパンだからって半裸タイツは!!」

 

 

 

 

To be continued…?

 

 




閲覧ありがとうございました。



中々筆が走り終えずにこのネタになりましたことをお詫び申し上げます。



では、もしベルちゃんを見事入手した指揮官様がいらっしゃいましたら、是非ともお気に入り登録、ご感想、ご投票をよろしくお願いいたします←


ではまた筆が走り終えた時に…(˘ω˘)


by筆者


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

FF外からポラリスのメンバーのSNSを荒らしてみたゾ

ゲームでは指揮官(プレイヤー)からのコメントは定型文でしたね。


ではどうぞ


μ兵装の運用を試験するための部隊として、アイドルユニットPolaris(ポラリス)が編成され、早速、ライブ会場こと実験海域へ繰り出していく。

 

 

 

 

艦船も招かれた観客もノリノリ。持ち歌やダンス等のパフォーマンスが行われ、海域は楽しい空気に包まれる。

 

 

 

 

 

そして、ポラリスのメンバーが書き込んでいくSNS、ポラリス通信にて…。

 

 

 

 

GascogneT8.「自由行動」指示の意味、判断しかねる

 

 

ガスコーニュのアカウントからの発信。

 

クリーブランド(Cleveland☆kights)からは、『折角のオフの日なら遊んだ方がいい』と返信が来ていた。

 

 

するとそこに……

 

 

SURF_K_Skkn.ご無沙汰しております。悶絶指揮官、専属調教師のSkknと申しナス。海水調教なんてどうでしょう。あそうだ、ガスコーニュさん好みかなって思うんですよ…

 

 

という意味深な返信が来た。

 

 

 

Cleveland☆kight.えぇ……(困惑)

 

 

 

 

 

GascogneT8.「海水調教」詳細説明を希望。

 

 

 

 

Cleveland☆kight.そこの説明は希望しなくて良いから(良心)

 

 

 

SURF_K_Skkn.卍解~

 

 

 

 

GascogneT8.「卍解~」同調を実行。

 

 

 

Cleveland☆kight.お前指揮官みたいだな?

 

 

 

 

 

バレました。

 

 

 

 

 

 

 

GascogneT8.「仕方ないね」許容の心。

 

 

 

 

Cleveland☆kight.うん。そこまでだガスコーニュ。

 

 

 

……………………

 

 

 

Ootori_Shikikan.饅頭、意外と美味しいわね…頭からパクっと………ふふふふふふ

 

 

これは『Ootori_Shikikan』という、赤城のアカウント。そこにガスコーニュやシェフィールド、アドミラル・ヒッパーたちからコメントが書き込まれている。

 

 

 

 

 

するとそこに……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

SK↑KN↓. FF外から失礼するゾ~(謝罪)このツイート面白スギィ!!!!!自分、RTいいっすか? 淫夢知ってそうだから淫夢のリストにぶち込んでやるぜー いきなりリプしてすみません!許してください!なんでもしますから!(なんでもするとは言ってない)

 

 

突然意味のわからないコメントがやって来た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Ootori_Shikikan.え?フォローありがとうございますわゾ

 

 

 

困惑しながら応じる赤城。

 

 

 

尚、『ゾ』は誤爆だった模様。

 

 

 

ShiningS.謎の誤爆に草。

 

 

Ootori_Shikikan.やっちまった感MAX

 

 

R-Guitarist.ごめん、ツボった

 

 

GascogneT8.それはお菓子の「まんじゅう」と認む ゾ。

 

 

Ootori_Shikikan.頭からかぶりつくスタイル。

 

 

SK↑KN↓.怖スギィ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Cleveland☆kight.荒れスギィ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

To Be Continued…?

 




閲覧ありがとうございました。


※実際でやるのは嵐なのでやめましょう(戒め)

赤城の呟きをコピペで荒らしてみようと思った勇気ある指揮官様や、μ兵装の赤城が当たった指揮官様がいらっしゃいましたら、是非ともお気に入り登録、ご感想、ご投票をよろしくお願いいたします。


では、また筆が走り終えた頃に…(˘ω˘)


by筆者


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

明石が隠れるだけ



明石「初めは閲覧注意にゃ」

アニメ5話の明石を見て、もしアズレンがFPSになったらこのシーンはこうなりそうだな…とかいう、しょーもない発想から生まれました。少々展開を改編してます。ご留意をお願い申し上げます。


ではどうぞ。





ご無沙汰にゃ…明石にゃ

 

 

 

そう言えば、三味線ってあるにゃ?

 

 

 

 

あれって、実は動物の皮が使われてるのにゃ。

 

 

 

 

では何の皮なのか…にゃ

 

 

 

 

 

 

それは…

 

 

 

 

 

 

猫の皮にゃ。

 

 

 

 

 

 

しかしながら、実際には犬の皮…犬皮(けんぴ)が使われることが多いのにゃ。後は合成製品にゃ。合成の皮はお土産用とか練習用の三味線に使われるにゃ

 

 

猫の皮は猫皮(よつかわ)って呼ぶのにゃ。…あんまり良い感じしないにゃ……

 

 

 

 

え?猫の皮じゃないのかって?それは素材的に価格が高いからにゃ…

 

 

 

だから、猫の皮は基本的に高級な三味線とかに使われるにゃ。

 

 

 

 

因みに、猫はお腹の皮、犬は背中の皮が使われるそうにゃ。

 

噂じゃカンガルーの皮も使われるそうにゃ。

 

 

 

 

にしても、猫の皮…考えただけでゾッとするにゃ…

 

 

 

 

 

ある意味、人間ってすごい種族にゃ…サバイバルにおいて容赦がないにゃ…!

 

 

 

 

 

まぁ、下手すると明石もそうなる可能性は濃厚にゃ…

 

 

 

 

 

 

誰か助けてにゃ…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…どこでしょうかね…」

 

 

 

 

鉄血のマーク…あれはケルンにゃ…眼鏡をくいっと上げる仕草…間違いないにゃ!

 

 

 

 

瓦礫の中に隠れたけど、近いにゃ…!

 

 

 

 

 

あっ……少し崩れたっ

 

 

 

「ん?」

 

 

 

 

"左スティック押し込みで伏せる"

 

 

 

 

 

にゃ…!?なんか、変な一文が頭に過ったにゃああ………!?

 

 

 

 

一先ず伏せてじっとするにゃ…

 

 

 

 

 

「……気のせいですね」

 

 

 

 

 

ほっ………

 

 

 

 

 

なら今のうちに移動………

 

 

 

 

 

「やっぱ気になりますねぇ…」

 

 

 

 

 

 

また来たぁぁぁ!!?

 

 

気にならないでほしいのにゃ…

 

 

 

 

 

 

 

「んー…やっぱり気のせいですね…」

 

 

 

 

 

 

 

 

あ、離れてった…?

 

 

 

 

 

 

 

あ、どうやら足音が遠くなったにゃ…

 

 

 

 

 

よし、移動するにゃ…

 

 

 

 

 

あ、このアラーム付きの時計……よく見れば手持ちの工具で直せそうにゃ。持ってくのにゃ。

 

 

 

 

入手【壊れたアラーム付き時計】

 

 

 

 

とりあえず屋内に入れそうなところ…だめにゃ、ばつ印の様な亀裂が入ってるにゃ…下手すると三味線以前に瓦礫の下敷きにゃ…

 

 

良さげなところ…良さげなところ…

 

 

 

あ、偵察機…!

 

 

 

 

不味いにゃ!偵察機の死角を考えると、天井が覆われてる屋内に隠れないと…!

 

 

 

 

仕方ないにゃ、あの建物…崩れそうだけどやむ得ないのにゃ…!

 

 

 

 

 

………

 

 

 

 

「うーん…見つからないなぁ…」

 

 

 

 

………

 

 

 

 

 

通りすぎたにゃ。

 

 

 

 

でもあれだと瑞鶴の偵察機にゃ…

 

 

 

 

早く動かないと…三味線どころか……うう、このまま投降するにゃ?

 

 

 

 

いやいや、それはないにゃ。向こうの思惑がハッキリしないなら…あーでもセイレーンの横流し品を見てしまったのは不味いにゃ…口封じはされるのは濃厚にゃ…

 

 

 

 

 

 

せめて値打ちものにしてもらいたいにゃ…

 

 

 

 

 

 

「うん。やっぱり気になりますねぇ?」

 

 

 

 

また!?ケルンが来たにゃあああ!?なんか、今日のケルン、ぬいぬいと一緒に見るお昼のドラマの右京さん張りの鋭さにゃ!!

 

 

 

 

 

あああ……足音が近くなってきたにゃ……!!

 

 

 

 

 

「こう言うのって、よく建物内に隠れてる事あるんですよねぇ…」

 

 

 

 

 

 

当たってるにゃ…今その建物の中にゃ…!

 

 

 

 

 

 

 

「ふむ、バツ印…ここは倒壊の予兆とか言われてますね……しかし、この状態でも、有事ならば致し方なし…安全な所を探す方がむしろ難しい…ここはセイレーンの襲撃で放棄され、無人に…はぁ…無情ですねぇ…次を当たりましょうか」

 

 

 

 

 

 

 

 

は、離れてったにゃ。

 

 

 

 

 

 

取り合えずこの目覚まし時計はアラームを解除して…よしっ…あれ?よく見たら珍しいにゃ。これ蔵王社の時計にゃ…

 

 

 

 

 

まぁ、取り合えず先に進むにゃ。これは万一の時様にゃ。時間も、山勘ながら現時刻にしておくにゃ。

 

 

 

 

 

 

「おーい、ケルン~」

 

 

 

Z1…!

 

ケルンと合流したのにゃ…

 

 

 

 

不味いにゃ…

 

 

 

 

「アズールレーンのやつらを見付けた…隠れてやがったぞ!」

 

 

「行きましょう」

 

 

 

 

ええと、なんか聞き間違えたにゃ?あ、救援が来たにゃ?

 

 

あーでも明石レッドアクシズ側だからきっと捕虜にゃ…ろくでもない扱いされそうだにゃ…尋問されても明石なにも知らないのにゃ…

 

 

 

 

 

困ったにゃ…

 

 

 

 

 

取り合えず出るにゃ…

 

 

 

 

 

またケルンにゃ!!

 

 

 

今度はプリンツ・オイゲンとZ23もいるにゃ…!ベルファストがエディンバラとシェフィールドの前にいる…これは不味いにゃ。タイミング的に動けないにゃ…

 

 

 

 

咄嗟に廃棄された冷蔵庫に隠れたは良いけど、また振り出し…にゃ…

 

 

 

 

 

…………

………

……

 

 

 

その後、エンタープライズとベルファストたちが到着。

 

 

 

鉄血たちは撤退。

 

 

 

明石は生きた心地がしない中、その様子を伺うのだった。

 

 

 

 

 

 

 

アラーム付き時計は結局使われることはなかった…にゃ。

 

 

 

To be continued…?

 




閲覧ありがとうございました。

この頃、ドックの空きがケルンまみれに…(˘ω˘)

きっと使用率が少な目の彼女をもっと使え、改にせよ…という、一種の思し召しでしょうか…?


そんなこんなで、ケルンまみれになったことがある指揮官様や改にした指揮官様がいらっしゃいましたら、是非ともお気に入り登録やご感想、ご投票をよろしくお願いいたしますm(__)m



by筆者



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

ポラリスってなんだ? by加賀

大人気『加賀さんの疑問シリーズ』。

今回は激奏のポラリス開催記念回です。




ある日。

 

庭園が美しい重桜の寮舎にて。

 

 

 

 

鍛練と整備は欠かさず行うのだが…………

 

 

 

 

 

そして暇になった頃、加賀はその中でふと疑問を抱く。

 

 

 

「姉様」

 

「何かしら?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「その格好は何です?」

 

 

 

「μ兵装と呼ばれるものよ」

 

 

 

「へーそうなんd…いったぁ!?」

 

 

赤城からチョップを食らう。

 

 

「夕張がやってたボケをパクらないの」

 

 

「流石は姉様…危うく耳が四つに増えるとこだった…

 

 

「まったく…」

 

 

 

「そうそう、姉様……」

 

 

 

「今度はなぁに?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「何か…少女っぽくなってませんか?」

 

 

「…そこは突っ込まないで頂戴」

 

 

 

………………

 

 

 

「なるほど、新兵装のテストですか」

 

 

「そうなのよ…何故か選出されちゃって」

 

 

 

 

 

「なるほど、赤城姉様はエレキですか。引けるのですか?」

 

 

「ふっふっふ……」

 

 

 

軽く引いて見せる。音が出ない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「アンプある?」

 

 

「こちらに…」

 

 

 

加賀は何処からか取り出したアンプにエレキギターの端子を接続。

 

「端子が端子を接続する…」

 

「誰が上手いこと言えと…」

 

 

そして、赤城は赤いエレキギターの弦を弾くと、何時もの刺激的な音が鳴った。

 

 

「おお~!まるでホテイさんみたいだ…!」

 

 

「ベビベビベイビ…ってちがうわい!アイドルユニットよ!!アイドルユニット!!」

 

 

 

……数分後。

 

「なるほど、新兵装試験ユニットの『ポラリス』ですか…上の判断基準はよくわかりませんね…きっとマク○スとか観てた世代でしょうか…」

 

 

「キラッ☆」

 

 

 

「ぅゎ…」

 

 

「加賀…何で引いたの?」

 

 

 

「いやそのーうわキッツとかそういういだだだだ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…しばらくお待ちください…

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ…ヤッヴェ…耳がピサの斜塔みたいになるところだった…」

 

 

 

 

 

耳を押さえる加賀。

 

 

 

「あら、それは見てみたかったわね?」

 

 

 

「にしても…」

 

 

「なぁに?」

 

 

 

 

 

 

 

「そのギター、火吹かないんですね…?」

 

 

 

「あんたどこの世紀末を想像してたのよ!?火炎放射機なんて内蔵してないわよ!!」

 

 

「てっきり量産型の艦橋の上で演奏して鼓舞するものかと…」

 

 

「し な い わ よ」

 

 

「だって、赤城は尚も燃え盛るとかおっしゃってたではありませんか~」

 

 

「あれは台詞よ!どこぞのデスロードは無関係よっ」

 

 

「無いなら作れば良いのですよ!」

 

 

「どこの農業アイドルよ!?」

 

 

 

 

 

「では、早速二航戦たちにも聞いてもらいましょう」

 

 

…………………

 

二航戦の部屋にて。

 

 

 

「「おおー」」

 

アイドル衣装の赤城を目の当たりにして飛龍と蒼龍は歓声を上げる。

 

 

 

「は、晴れがましい感じするわね…何か演奏しましょうか?一応リクエストは受け付けるわよ?」

 

 

「スリル!加賀はスリルを所望します!」

 

「蒼龍としてはサーカスを!」

 

「ここはロシアンルーレットを!」

 

 

 

「だからH○TEIじゃないっつの!!」

 

 

何だかんだ言って引いて見せた赤城。

 

 

 

 

 

「「「完成度高ぇなおい」」」

 

「練習の甲斐があったわ」

 

………………

 

 

 

折角なので、五航戦も招いてみた加賀と赤城。

 

 

読者の皆様もこう思うだろう…

 

 

 

 

『もう嫌な予感しかしない』

 

 

 

 

何時ものようにやって来た翔鶴と瑞鶴。

 

 

 

 

 

 

「ではぁ、翔鶴は…うわ加賀さん何するのですか!?まだ言ってません!言ってませんから!まだフリすらしてませんって!!引っ張らないでぇ!!ポロリといっちゃいますからぁ!!」

 

 

「翔鶴姉!?」

 

 

 

「加賀やめなさないっ!!この前執務室出禁一週間食らったばかりでしょ!ちょっと!!スタッフ、ボカシー!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…しばらくポラリス赤城がヘッドバンキングしながらギターを演奏する映像を見てお待ち下さい…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「Oh…Oyome_ni_ikenai…」

「あー、何かお約束になってきちゃったね…」

 

 

 

翔鶴のインナーとして来ていた白いTシャツには『メントレ』と記されていた。なんの意図があるのだろうか。

 

 

 

 

「あ、危うくポラリスの赤城先輩の前でポロリスするところだったわ…」

 

「翔鶴姉wwwww」

 

 

 

 

 

「ポラリスの前でポロリスとはこれいかに…」

 

「何だかテトリスみたいに言うね、長門姉!」

 

 

長門と陸奥も騒ぎを聞き付けてやって来た。護衛として付いて来た江風も顔を手で隠して笑ってしまっている。

 

 

 

 

 

「えーそれじゃあ皆何が良い?姉様弾いてくれるぞ」

 

 

「…じゃあ、宇船(そらふね)が良いです!」

 

 

「瑞鶴はどうしたい?」

 

 

「じゃあ、ウルトラソウルで!」

 

 

「長門様と陸奥様と江風はどうされます?」

 

 

「では、余もウルトラソウル」

 

「私もウルトラソウルー!」

 

 

 

 

「私?………では…な天使のテーゼ…で…」

 

「ん?」

 

聞き返す加賀。

 

「ざ、残酷な天使のテーゼをっ!」

 

 

江風はJAMだった。

 

 

その後見事に全曲演奏してみせ、おどろかせたという。

 

 

本日も重桜寮舎は平和だったとさ

 

 

 

To Be Continued…

 

 

 

 

 

 

 




閲覧ありがとうございました。


このお話を見た後にμ装備の方をお迎えした指揮官様は是非ともお気に入り登録、ご感想、ご投票をよろしくお願いいたしますm(__)m


では、イベント走りつつ、またお話が出来たら、その時投稿して参ります。


by筆者



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

オフニャの知らない世界 #7

今日はこの方をゲストにご招待<†フィーチャー†>。



そして遅筆で申し訳ないです…OTL


母港スタジオ。

 

 

「はい、前置きなしで始まっちゃいました。今回はね、オフニャの知らない力<†フォース†>の世界…ゲストのヨークさんです。どうぞー」

 

 

「こんにちは!ロイヤル重巡洋艦、ヨークです!」

 

 

観客からの歓声。

 

 

「ではお隣にどうぞ~」

 

「失礼致しますっ」

 

 

着席。

 

 

「前々からこの番組に出たいと思ってまして、その夢<†ドリーム†>、やっと叶いました!」

 

「あらそうなの?結構人気なのね?あのー確かアンケートで加賀ちゃんの企画と二番手位だったのよね?んで、確か、オギノメヨウコ作戦と投票数が同じなのよ」

 

 

観客とヨークは『へぇ~』と声を上げる。

 

 

「トリビア○泉じゃねえぞ?」

 

 

スタジオ一同爆笑。

 

 

「今日は……フォース?」

 

「はい!力<†フォース†>ですっ」

 

 

「要するに中二病か!」

 

「人間の皆様からすると、大人になったら黒歴史…になり得ませんね……」

 

「自分で言っちゃうのね、そこぉ!?」

 

「そこは自己責任ですね…スベった時…とか…」

 

 

「力<†フォース†>低下してったわよ?」

 

「はっ…!?いけません!危ない危ない……」

 

 

 

 

 

……………

 

 

「何時もはさ、あのー艦船の皆の文化をね、知らない世界って訳で切り込んでいくのだけれど、今日は珍しく本人の性癖に切り込んでいくっていう訳ね」

 

「私の暗黒<†ダークマター†>な所に、触れるわけですね…ついにこの時がっ」

 

「この番組ごときに化けの皮を剥がされる事になり得ないけど、良いの?」

 

 

「ドンと来い………ですっ」

 

 

「力<†フォース†>低下してるぞ!?」

 

 

「いけないいけない…!ほっ…」

 

「この番組にはパワーを吸い取る呪具でも置いてあるの!?」

 

 

スタジオ爆笑。

 

………………

 

 

 

「ヨークちゃん、気になったんだけどさ、パワーじゃないの?」

 

「力と書いて『フォース』、です!」

 

「同じじゃない?意味的には」

 

「……まぁ…確かに…www」

 

「ちょちょ、パワーダウンしてるって!」

 

 

 

「しまった!!…オフニャさん、もしかして……マガノイクタチとか装備してますね!?」

 

 

「そんなMSVに出てきそうな装備は無いわよ!?明石ちゃんとか夕張ちゃんなら作りかねないけどな!?ねえ明石ちゃん」

 

 

 

(そんなの作ってないにゃ!)

 

 

明石は苦笑いしつつ否定の仕草。

 

 

「ちょっと、夕張ちゃんが何か閃いた様な顔してる」

 

 

 

「…ん?」

 

 

そのままカメラ目線になる夕張。

 

 

「吸い込まれる目してるわwww皆トラウマになっちゃうからカメラさん寄せないで!」

 

「凄い混沌<†カオス†>な目をしてらっしゃいます…!」

 

 

 

 

 

「因みに、ヨークちゃん的には何が好き…?」

 

 

「……んー…バエルですねぇ…」

 

「鉄血か!そうか!確かに好きそうだよね。羽生えてるし…」

 

「羽はほしいですね!はい!」

 

 

…………

 

 

「……私思うのよ。力<†パワー†>でも良いと思うのよ…フォースだとさ、あの…ダース・○イダーが首閉めるときに使うアレを思い出させるっていうか…」

 

 

「私のはあれとは似て非なるものでして、指揮官から感じる様な…」

 

「なに?指揮官、力<†フォース†>発してるの?」

 

指揮官は苦笑い。

 

「あれか!金と書いてフォースか!薄汚れてきたなお前も!」

 

オフニャのいじりにヨークと観客は爆笑。

 

 

「明石さんのカンペがwwwww」

 

「明石ちゃん、カンペで広告出すなってwww」

 

カメラが明石からのカンペを撮すと、そこには『ダイヤ購入お待ちしておりますにゃ!』と書かれていた。

 

 

 

「じゃあ、ヨークちゃんがさ、好きな人が他の子と…いちゃついてたらさ、どうする…」

 

 

「…」

 

暫く考え…

 

「暗黒面<†ダークサイド†>に堕ちちゃうかもしれませんねぇ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…………

 

 

「妹さんいらっしゃるの?」

 

「はい!エクセターって言いますっ」

 

「へぇ…え?なにスタッフ…え、来てるの?ここに?」

 

「おお~!流石は我が妹です!」

 

「では、ご登場お願いします~」

 

 

「し、失礼致します~」

 

エクセター登場。

 

「あら!え?……お姉さんですか?」

 

「いえいえ!こちらが姉さんです。私が妹でして」

 

 

「嘘!?……ヨークちゃんがお姉ちゃん?」

 

「いかにも!」

 

「じゃあさ…ちょっと、並んでみて?カメラさんから向かって左にヨークちゃん、右にエクセターちゃんで…」

 

 

オフニャも二人の横に立ってみる。

 

 

「うん、中川家ね!!」

 

 

スタッフ、観客、出演者爆笑。

 

 

 

 

 

………

 

「姉さんがとんだ失礼を…」

 

「大丈夫よ、スタ○ウォーズとガ○ダムくらいで留まってるから…!」

 

スタジオ中爆笑。

 

 

「じゃあさ、あの、エクセターちゃんが見て、そこの指お姉ちゃんにさ、力<†フォース†>…感じる…?」

 

「え?うーん…よくわからないですね…」

 

エクセターは指揮官を見る。

 

指揮官は苦笑い。

 

「ヨークちゃんがなんか力を<†フォース†>送ってるっていう……」

 

「く、うう……」

 

首もとを抑えるエクセター。

 

「えええ!?首に回っちゃった!?ヨークちゃんの力<†フォース†>が妹襲い出したわよ今!!」

 

「…そんなわけないじゃないですかwww」

 

エクセターは何事もなかった様に回復。

 

「あると思いますww」

 

「姉の圧力<†プレッシャー†>ね、これ…」

 

 

出演者と観客、スタッフ爆笑。

 

ヨークは笑いながら違います違います、違いますからね?と否認。

 

 

 

 

………

 

「ダークマターな部分、触れるまでもなかったわ…」

 

「ふふふ…でしょう?」

 

「充分醸し出してたわ…」

 

「そうですか……はっ!やっぱりオフニャさんマガノイクタチを…!」

 

「持ってねーよ!?こんなデブ猫の私が持っているように見えるか!?」

 

 

to be continued...

 

 




閲覧ありがとうございました。

エクセターさんはまだお迎えできてません…(コレクター魂)

そんなこんなで、ヨークさんの力<†フォース†>の流れを感じ取った指揮官様がいらっしゃいましたら、是非ともお気に入り登録やご感想、ご投票もよろしくお願いしますm(_ _)m


by筆者


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

重桜無尽のコーヒールンバ、なのだ! by雪風

この作品における『唐突なるオギノメヨウコ作戦シリーズ』、その正史(?)四回目となります。

遅筆で申し訳ないです…


※三回目ではなくて四回目でした。(修正済み)


桜咲き誇り、舞い散る重桜。

 

桜があろうと無かろうと、その大きな鳥居があろうと、吹き飛ばされてようと、別にここが重桜であることには変わらない。

 

 

その港に、赤城たちに続いて綾波とZ23たちも到着。

 

 

「戦いで疲れたら、この情景に癒されましょう、です…(˘ω˘)」

 

 

「ですねぇ…あぁ、良い匂い__」

 

「それ、綾波のワキガです」

 

「ケッホケッホ!!?マジかぁ……」

 

「嘘に決まってるじゃないですか。そんな良い匂いならデオドラントスプレーなんて量産型に積み込んでないのです」

 

「積んでたの…!?あの中に…?ゲッホ…!」

 

 

「おーい綾波ー!」

 

そんなこんなで港の奥へ入っていこうとすると、雪風と時雨に夕立の三名がやって来る。

 

 

綾波も空気を読んで駆け寄ろうとするが、垂れ下がった枝に額がヒットすると、あのダンシングでヒーローな曲が流れ……

 

 

 

「ないしてるよなんて…いたっ!?」

 

 

ニーミにスリッパのジャンピングアタックを食らう。スリッパの快音に思わず笑いが出る。

 

 

「だーかーらー!どうして、『な』って歌うんですか!!」

 

「歌ってた奴がそう歌ってたのです!」

 

 

夕立らはこのやり取りの中、どうしたら良いか分からなくなり、笑うことしかできなかった。

 

 

 

 

「こ、この雪風様がわざわざ出迎えてやったのだ!感謝するのだっ」

 

「…っ…何隻やっつけた!?」

 

 

「まぁ土産話はお茶でもしながら聞きましょっか!」

 

 

 

「……無理して台詞言ってる感が強いのです…」

 

 

 

「そこは、まぁ展開的に、な?」

 

「そうね…」

 

「そうなのだ…尺とかの兼ね合いもあるのだ」

 

 

「おっとそこまで、です」

 

……………

 

茶屋にて

 

 

「ふぅ…」

 

 

桜を眺めつつお茶を啜り、栗羊羮を一つ。

 

 

「皆、よぉく見とくのです。これからニーミがどう食レポするか…とくとご覧あれ、です」

 

 

「しないよ!?そんなの台本に無かったよ!?」

 

 

「アドリブ…アドリブ…です!」

 

「えぇ……じゃあ…」

 

 

ニーミは一呼吸起き…

 

「この抹茶の苦味に、羊羮の甘さが打ち消して……」

 

 

 

 

 

 

「それってつまり苦味と甘味が殺しあってるってことなのだ?」

「間違いじゃなさそうだけどなー。うん」

「まぁ、あれよね。明確ったら明確なレポだわ」

「あんまり美味しそうに聞こえないのです…」

 

 

 

 

「あんたらがやれって言うからやってあげたんでしょうが!!!」

 

 

鋭く突っ込むニーミ。

 

 

「空気がヤバくなったので……ブリっちゃん、音っ!!」

 

 

すると久方ぶりに音響の汎用型ブリが綾波の要請に従いBGMを再生する。

 

 

『昔アラブのえーらーいお坊さんが』

 

 

今回は何か曲が違うが、それでも全員は見事に踊れている。

 

 

『恋を忘れたあわれな男に しびれるような香り一杯の 琥珀色した飲み物を教えてあげました レッツ ダンス!』

 

 

 

決めポーズ。

 

 

 

 

 

 

 

「ここよく考えたら茶屋なのだ……」

 

「そこは突っ込んだら負け、です」

 

 

……………

 

 

 

「お早うございま~す………」

 

一方で、ベルファストは早朝バズーカの如くエンタープライズの部屋に入り込もうとしていたのだった。

 

「あーよく寝てますね……エンプラファンの皆さん、ナマ足ですよ……!!」

 

ネタでも完璧にやり遂げようとするメイド長だったとさ。

 

 

 

to be continued...?

 

 

 

 

 

 

 




閲覧ありがとうございました。

お茶シーンでコーヒールンバやりたかった衝動を押さえられなかった……(˘ω˘) 

そんなこんなで綾波たちとお茶したくなったや艦船たちに寝起きドッキリしてみたくなった指揮官様がいらっしゃいましたら、是非ともお気に入り登録やご感想、ご投票をよろしくお願い致しますm(__)m

ではまた筆が走り終えた時に投下して参ります。遅筆により投稿できない時もあるかもしれませんが、その際はごゆるりとお待ちくださいませ…(汗

by筆者


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

やるなら格好よく、です!

このμ兵装の実験で編成された『ポラリス』と対峙するには、相応のネタが必要であった…です。

by綾波


μ兵装のテストに選ばれたガスコーニュたちは、ポラリスというグループとして、実験海域として設営されたライブ会場での公演を控え、練習に備えている。

 

このμ兵装の力を引き出す鍵は、自他の「楽しい」という感情。それは赤城を始め次第に気付きつつあった。

 

 

が、その頃、ポラリスのテストの成果に必要な対戦相手となるべく、アイドルユニットを結成し、レッスンや打ち合わせが行われており………綾波、ジャベリン、ラフィー、ニーミの四名もその一つ。

 

 

元気アイドルのジャベリン、ウサミミアイドルのラフィー、おませアイドルの綾波、マネージャー兼アイドルのニーミ…という草案が決定した。ジャベリンとラフィー、ニーミは予想がつくが、なぜ綾波だけおませアイドルなのか。言うほどマセてるのか?それは指揮官の解釈次第ということもあり、わからなかった。

 

 

「ええと、では、我々のユニット名は便宜上、一先ず『主人公ズ』と仮定しておくとして…」

 

 

ユニット名は簡単でもキャッチーでも、覚えてもらえればそれで御の字。変に飾りっけがあっても名前負けする。しかし、このネーミング、主人公らしくないと確実に名前負けしてしまう可能性が浮上した。

 

せめてヒーローの邪魔する、おまけに人気投票をかっさらう宿命のライバル系ヴィランの位置を目指さねば、双璧は成せない。

 

となれば、コンテンツを充実させるべき…という意見は共通していた。

 

 

「では、何をやろうか、と言うことなんですよね…」

 

 

 

持ちネタを持ち込むか。幸いニーミたちには人気曲はあり、綾波もまた然り。しかし、綾波の『おませアイドル』というキャラに合わせたネタが決まっていなかった。しかも、今回は綾波がトリを務める事になっているため、慎重を有する。

 

 

 

しかし、綾波は何かしら画策してるようだった。

 

 

「じー」

 

「ラフィー、どうしたのです…?」

 

「……綾波、何か企んでる顔してる……?」

 

 

ラフィーはそれ気付いたのか目が泳いでいる綾波を指摘する。

 

(ぎくっ…)

 

 

無表情でもやはり何処かに表情が現れていた。

 

 

「お、綾波ちゃん、何か閃いたんですね?」

 

 

 

「ほう?では綾波、マネージャーとしても是非お聞かせ願いましょうか…!」

 

 

 

 

「…ええ、こちらに…」

 

 

 

 

観念した綾波は皆を引き寄せ、小さい声で伝えた。

 

 

 

 

すると……

 

 

 

 

 

「それって大丈夫なのかな……?」

 

「むしろ規模」

 

「ステージの大きさ的には問題ないですけど…確かに」

 

「未開のチャレンジ。レキシントンたちもいまだにトライしてない…」

 

 

ステージに普段出慣れているKAN-SENたちは出場できず、慣れていないKAN-SEN達をサポートすることだけ。と言うことは、ステージに出慣れているKAN-SENたちは新曲や新ネタを披露する事ができない分、その分、新人にチャンスが来ていると、綾波は考えた。

 

 

「だからこそ、先にトライしてやるのです…『おませ』なら、とことんかっこよく決めてやるのです」

 

 

 

 

 

 

 

綾波の瞳の奥はどこか気合いに満ちていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……これぞ、AYAXILE(アヤザイル)第一章…です!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

To be continued...?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




閲覧ありがとうございました。

『vsポラリス』…のお話は飛び飛びながら続くと思います。

ではこの物語を見て綾波たちと踊って歌いたい指揮官様がいらっしゃいましたら、是非ともお気に入り登録やご感想、ご投票をよろしくお願いします。


by筆者


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

嵐を呼ぶ練習風景?…です! by綾波

『vsポラリス』その2。


ポラリスとの対決に備え、主人公ズ内にて発足されたAYAXILE(以下アヤザイル)。


その練習風景に迫る……!?


練習室。

 

AYAXILE発足直後から動きは早かった。アヤザイルは作戦名として主人公ズの間でコードネームとしても浸透。

主人公ズのトリになる分、先んじて早速振り付けを練習。今まで実際にやったことのない動き故、確認しながらという形でスタートする。

 

 

 

そして、主人公ズの練習場に使っている部屋にて。

 

 

「それでは通しでやってみるのです」

 

 

演目を通しで行う。

 

 

慌てず騒がず、確実な練習で一ヶ月。全員が振り付けをモノにしてみせていた。

 

しかし、綾波たちが練習場やリハーサルで使っている時間は、サラトガを含めるステージ慣れしたKAN-SENたち、並びに『主人公ズのメンバーと関係者以外』は会場への一切の介入を禁止にしていた。おまけに、その関係者以外は、それがアヤザイルという作戦コードの名前すら、無論知らされていなかったのだ。徹底した情報統制に、不穏さを感じざる得ない。

 

 

 

 

そう、これは本番に全貌が明かされる事になっているためであった。

 

サラトガとZ35たちは、自身らのレッスン後、自主的に練習している主人公ズたちを気に掛けていた。

 

 

 

 

 

 

 

「一体何やるんだろうね、『主人公ズ』…」

 

「うーん…私たちに頼らずに特訓って所が興味をそそられちゃう!」

 

 

 

練習場前はニーミの姉妹艦Z35と、サラトガたちが明石と共に駆け付けていた。理由としては、単に気になるからである。

 

中からはリズミカルにステップする際に踏み込む音だけが聞こえる。

 

「あ、でもちゃんと練習してるみたい…」

 

サラトガはステップ音が揃っているのを発見した。

 

「音楽が聞こえないよ…?何の曲だろう…」

 

 

すると扉が開く。

 

「………あ、こんばんはです…」

 

綾波が顔を出す。

 

「「こんばんはー」」

 

「遅くまで、ご迷惑お掛けしますです…」

 

「いえいえ!」

 

「平気だよ☆ それに!ステップの音が聞こえたし。しかもよーく揃ってた!」

 

「ええ、ありがとうございます。本番に備えて調整です。」

 

 

上手いこと断って穏便にお引き取り願おうとする綾波。

 

 

「じゃあさ、ちょーっとサラトガちゃんたちに見せてくれたりしない?」

 

「おねがい…!」

 

キラキラした目線が綾波を襲う。

 

(う……アイドルのおねだり……!!まばゆいっ)

 

容赦なく突き刺さる。しかし、なにか違和感を感じる。

 

 

 

「って、明石まで何してるです…?」

 

「入れてくれたら一品だけ50%割り引き券あげるにゃ」

 

ここで観念し、皆の方へ案内する。

 

嫌な顔せずすんなりと中に入れたこと。しかもそんな綾波を誰も止めない。むしろにこにこして迎え入れた事に、この時は誰も不審には感じなかった。

 

 

秘密を知れると思うと優越感を感じるサラトガたち。

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし、その中を見た途端、思わぬ光景が広がっていた。

 

手を二回叩いて右手と右足を出し、また二回目叩いて今度は左手と左足…という振り付けを繰り返す艦船たち。その背後には、バラクラバを付けたパフォーマーたちもいる。その何ともシュールな光景に、思わず言葉を失うサラトガたち。

 

 

「うんうん、ぽんぽんみーぎ、ぽんぽんひだり、ぽんぽ…ん?…ええええええ!!?」

 

うっかり乗せられていたサラトガ。

 

「な、なにこれ!?」

 

驚くZ35。

 

 

「それ『変なおじさん』にゃ!」

 

そう。明石の指摘通り、重桜の誇るコメディアンの名物ネタ『変なおじさん』の振り付けで踊っているジャベリン、ラフィー、ニーミ。そして、覆面を被った人物も一緒。

 

「息ピッタリだね?」

 

 

「…あ!もしかして、バカ殿スペシャル公演でもやるの?私アレ好きなのよ~。あの床におちるコント、私もやってみたくて…他にも、ロン○ーのアツシがゲストの時、アツシと剣の稽古してて防いでもその剣と頭の隙間をバシバシやっちゃうのはホントに笑っちゃったわ!」

 

 

横から出てきたサラトガの姉、レキシントンが語りだした。

 

 

「お、お姉ちゃん…ごめんねみんな。お姉ちゃんはシムラさんの番組のファンなの…」

 

申し訳なさそうに詫びるサラトガ。いたずらっ子な彼女も思わず

 

「ユニオンに居た頃から衛星放送で必ず予約録画して観てるの!いつかコンサートとか収録とかでコラボしてみたいわ♪」

 

「そうなのですか…」

 

 

場が和む。

 

「あと、エガ○ゃん!」

 

「おお……レキシントンさんは伝説のアラヒトガミの信者でもあったのです…?」

 

 

すると、今度は『取って入れて出す』あの舞を踊り出す覆面パフォーマー&主人公ズ。

 

 

「待って、待ってにゃ!」

 

明石が慌てて止める。

 

「ていうか、どうやって合わせてるの?」

 

Z35が訊ねる。

 

「今はオフにしてますが、明石が設置してくれたこの特殊なスピーカーからです」

 

綾波が指す所にスピーカーが設置されている。

 

「ああ、これは指向性スピーカーにゃ。駅の構内に設置されてるアレみたいなものにゃ。ここにあるのは科学部の開発した特殊なもので、実際に駅に設置されてるものとは別物にゃ…」

 

 

「これで周囲への曲のネタバレは極力避けられる」

 

ドヤる夕張。どうやら彼女も一枚噛んでいる…というか、明石は機材を綾波たちのために貸しただけであった。

 

「まさか、こういう使われ方をされてたとは思っても見なかったにゃ…」

 

「ご協力感謝なのです」

 

 

その後も訊ねるが、どうしてもこれ以上は教えられないと言う。そこで、主人公ズ+覆面パフォーマーたちと共に『変なおじさん』を踊るレキシントンたちアイドル艦船たちと、明石と夕張。

 

 

(すげー絵面にゃ…)

 

 

 

「ちゃんと休んでね?」

「本番応援してるわ♪」

「フュンちゃんも応援来るからね!」

「うちは皆を信じてるよ!」

 

 

「足りないものがあったら、また言ってにゃ」

 

 

「皆さんありがとうなのです」

 

主人公ズと覆面パフォーマーたちは心遣いに対してお辞儀する。

 

 

 

 

 

 

「何とか帰ってもらえたのです……」

 

 

「上手くいきましたね!綾波!」

 

 

「はいなのです」

 

 

 

 

覆面パフォーマーたちも胸を撫で下ろす。

 

 

 

そう、これはアヤザイル作戦における機密維持のための情報工作。

 

割とどうでも良く、無関係そうなものを見せておき、本番のネタバレを防いだのだ。

 

 

 

 

「それでは、本日は解散なのです。また明日もよろしくなのです。ゆっくり休んでほしいのです」

 

 

 

 

アヤザイル作戦は着実に準備を進めている。

 

 

………………

 

 

一方…

 

「『もう一回』セッションを所望……」

 

「そうね、纏まりが出来てきたわね」

 

「ふん!これなら本番なんてちょろいわ!」

 

「キレも増した感じしますね」

 

「さあ、もういっちょやるか!」

 

 

 

スケジュールの関係上、アヤザイルの存在を知らないガスコーニュたちPolaris(ポラリス)は、アヤザイルの撤収後から更に少し後まで練習を続けていた。

 

 

「♪その手でそっと溶かして__」

 

こちらも纏まり、かなり形になりつつあった。

 

 

To be continued…!

 

 




閲覧ありがとうございました。

AYAXILE vs Polaris

果たして……?

これをお読みになったあと、μ装備の艦船を入手した指揮官様や、綾波たちと変なおじさんを踊りたくなった指揮官様がいらっしゃいましたら是非ともお気に入り登録、ご感想、ご投票をよろしくお願いいたします。


by筆者。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

三笠大先輩のミカラップ! 三限目

三回目。今回の三笠大先輩は完全燃焼なるか…?





母港、大講堂特設スタジオ。

 

 

 

久しぶりの収録に一際気合いを入れている艦船がいた………!!

 

 

 

 

 

「いよおおおおおし、お前らああああ元気かあああああああ!!」

 

 

 

 

 

『『元気でええええええす!!!』』

 

 

 

今回のゲスト:クリーブランド海上騎士団(アネキ・コロンビア・モントピリア・デンバー)

 

 

「いよおおおおし!!!今宵のゲストはユニオンから、来てくださったぞ!!」

 

 

 

「次女のコロンビアよー!」

 

「三女のモントピリアだ!」

 

「デンバーでーす!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ、はい、えー長女のクリーブランドです!よろしくお願いしまーす」

 

 

 

改めて自己紹介し、拍手を送られる。

 

 

 

 

「クリーブランドさんだけ勢いがちょっと、滞ったのです!」

 

「ええっと、ここってさ、大講堂じゃない?にしては結構テンション高いなーって思ってww」

 

「ミカラップは基本大講堂で収録してますので…はい…」

 

「ああ~」

 

ニーミが補足に納得した。ここはもうスタジオなのか、と。

 

 

 

コロンビアたちは「え?そうなの!?」と言った表情。

 

「この四姉妹…大丈夫です…!?」

 

「温度差…」

 

「ケンカでもしたんですか?」

 

 

「それはしてないから平気。でもさー、姉貴ばっかり企画に出てるの!ズルくない?ねえ!」

 

「それってヒガミだったんですか…?」

 

コロンビアたちはジャベリンからの指摘に苦笑い。

 

「醜すぎ、よくない…w」

 

ラフィーも思わず突っ込み。

 

 

 

「それは書いている筆者に言ってあげてなのです…」

 

 

 

「ちょっと筆者ー!」

 

「ボクと姉貴のツーショット増やせ!」

 

「出番増やしてくれないと、スマホが燃える呪いをかけますよ!エレバスが!」

 

 

「エレバスさん巻き込まれたですwwwwww」

 

 

 

…………

 

 

「……ん?」

 

 

(エ)呼んだ?

 

 

…………

 

 

「そういえばだが…」

 

 

「どうされたのです?」

 

 

「皆アイドルとかのオファー来た子がいるこうだが……我、小○幸子か美○憲一的な立場でオファーが来るかなーって思ってたら………一切来なかったぞ☆」

 

 

 

 

「あのーおばあちゃん、紅白じゃないですからね?」

 

 

ニーミがそっと伝える。

 

 

 

 

「おばあちゃん言うな!!?」

 

 

 

「因みに、大先輩は年末どっち見ます?紅白です?」

 

 

 

「ガキ使とダブル録画して、年明けに見るぞ」

 

 

 

「ついにダブ録使う様になったのです…!」

 

 

 

「つい最近覚えたぞ☆」

 

 

 

(三)気持ちは若く!

 

 

 

 

……………………

 

 

 

「で、では!今回のお題は~?」

 

ニーミが何時ものように無理矢理切り替える。

 

 

 

 

 

 

『砲弾~!!』

 

 

 

 

 

 

 

【お題:砲弾】

 

 

 

 

 

 

 

「……うーむ………」

 

三笠、暫し沈黙。

 

 

「あれ?大先輩?」

 

綾波が声を掛ける。

 

 

「…!チェケラー!」

 

『(お?)チェケラー!』

 

 

 

……………………

 

 

チェッケーチェッケーチェケチェケー

 

 

チェッケーチェッケー チェケガッペ!

 

 

 

×2

 

 

 

お前たちの艤装に付いてる

 

 

 

『はい!』

 

 

我の艤装にもついている

 

 

『はい!』

 

 

発射すると、飛んでいく

 

 

『はい!』

 

 

あの飛翔体だ やってくぞ

 

 

『はい!』

 

 

「滑り出し……めっちゃ良い…!」

 

 

 

 

 

 

チェッケーチェッケーチェケチェケー

 

チェッケーチェッケーチェケガッペ!

 

 

 

 

はじめは 真ん丸の 弾だった。

 

 

『はい!』

 

 

それが時を重ねていき

 

『はい!』

 

 

今の形になったとさ

 

 

『おおー!』

 

 

「ゴーゴーゴー、なのです!」

 

 

チェッケーチェッケーチェケチェケ

 

チェッケーチェッケーチェケガッペ

 

 

 

徹甲弾は 装甲抜く

 

『はい!』

 

 

焼夷弾は 燃やし尽くす

 

 

『はい!』

 

 

セイレーンのは レーザー砲!

 

『お?』

 

 

あれは 弾じゃなくて レーザーだ!

 

 

『おおー!』

 

 

チェッケーチェッケーチェケチェケ

チェッケーチェッケー…ゼェ…チェケガッペ!

 

 

『あれ?』

 

「三笠大先輩疲れ始めたです…?」

 

 

 

皆はどんな 弾が好き?

 

『はい?』

 

我は やっぱり 徹甲弾

 

『はい!』

 

大きい奴 倒せる スグレモノ

 

『はい!』

 

 

それでも装填時間いる…

 

 

『おお!』

 

 

「リカバーした」

「お見事です!」

 

ラフィーとニーミが称賛の声を上げる。

 

 

 

 

 

 

 

 

「てっこーてっこーてこてこー!」

 

(綾)謎の替え歌

 

 

 

 

 

 

てっこーてっこーてこてこー…

てっこーてっこーてこてこー…

 

 

 

(三)困。

 

 

 

なんか 我のラップ 変わってる?

 

 

『はい!』

 

 

チェケチェケ てこてこ に変わってる?

 

 

『はい!』

 

 

我の主砲の弾 変わってる?

 

 

『え!?』

 

 

 

何を積んでたか ええと…

 

 

『んん?』

 

 

 

…弾入ってないから ワ カ ラ ナ イ 。

 

 

はい~

 

 

 

 

 

「ええええ!?」

 

「おばあちゃんどうしたのです!?」

 

 

 

「弾は撃つ時以外積んでなかったのだ…すまぬ!」

 

 

 

素直に謝れる大人の基本。三笠大先輩。

 

 

 

「まぁ、まぁ確かに誤射とかすると危ないからね!」

 

クリーブランドは積んでいないことに納得する。

 

 

 

 

「そういえば、クリーブランド姉貴が前に演習中に放った弾…ペイント弾だったんだが…」

 

 

「うん?」

 

 

「弾道ミスってコロンビアに当たって…ボクとデンバーとヘレナと…ああ、 ウィチタとかもいたんだけど、皆でどっちがクリーブランド姉貴で、どっちがコロンビア姉貴だか気が動転して分からなくなっちゃって、話し掛けるの戸惑ったことあったなwww」

 

 

 

 

「ええええ……軽く大事故じゃないですかこれ…」

 

 

「下手するとペイント弾でも怪我することあるのです…」

 

 

 

モニターに映し出された当時の写真を見て唖然とするジャベリン。ラフィーも口には出さないが思わず困惑。綾波はペイント弾について言及する。

 

 

 

 

 

「「どっちも姉だよ!?」」

 

 

 

クリーブランドとコロンビアがハモる。

 

 

「どっちがどっちだか一瞬わからなくなったのです」

 

 

 

「中の人も一緒だよ!?」

「同じパツキンだよ!?」

 

 

 

「いいか諸君?そういう時はな、盆栽やってる方を探すと良いぞ!」

 

 

『おおお!』

 

 

「流石は三笠大先輩なのです」

 

 

「ちょっと、見分け方雑すぎじゃないか!?手元に盆栽なかったらどうするのさ!?バトルスターの数の多い方手を挙げてとか言うの?コロンビアとか、絶対ノリで手挙げるよ!?」

 

 

 

 

クリーブランドの突っ込みに思わずコロンビアは図星ゆえか吹き出してしまった。

 

 

 

 

 

 

 

Check it out!

(To be continued…?)

 

 

 

 




閲覧ありがとうございました。




そんなこんなで、これを読んだ後、三笠大先輩のアイドル衣装が見てみたいなとか思ってしまった指揮官様がいらっしゃいましたら、是非ともお気に入り登録、ご感想、ご投票をよろしくお願いいたします。


では、また筆が走り終えたら投稿させていただきますm(__)m



by筆者


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

あの海カート、です。 #2

あの海カート二回目。今回は綾波、ジャベリン、ラフィーたちレギュラーが、その意地を見せられるのかにご注目。


重桜領内。

 

「さあ、今回もここ、APJ(オートパラダイス・ジュウオウ)からお送りしております。『あの海カート』!実況のZ23です!」

 

 

桜舞うAPJ。天気は快晴。

 

 

「明石にゃ。今回は晴れて解説に任命されたにゃ」

 

「よろしくお願いします!」

「よろしくお願いしますにゃ~」

 

「ということで、早速、選手たちに登場していただきましょう!どうぞ!」

 

………………………………

 

「あれれ?好みの女の子が走るってわかってどうしたらいいかわからないって顔してる!…あ…順番逆だけど、今日も元気なジャベリンですっ!」

 

「はい!幅寄せしたくなるランキングぶっちぎり、お馴染みのジャベリン選手で~す!」

 

「この前2位でした。今回は1位取ります!……って幅寄せしたくなるランキングってあんまり嬉しくないような!?…あ、がんばりまーす!」

 

………………………………

 

「ラフィー、昨日よく寝たから5馬力くらい上がってる。この前ビリだったから頑張るっ」

 

 

「これってぶっちぎり宣言でしょうか!ウサミミ界最速レーサー、ラフィー選手です!」

 

 

「いえーい」

 

 

………………………………

 

 

「綾波です。前回は作戦失敗に終りましたが、今回は小細工はしないのです。番狂わせマジ卍、です」

 

 

「前回は3位という結果でしたが、今回はサーキットの鬼神となるか?今回は大人しめの登場!綾波選手!」

 

 

「応援よろしくなのです」

 

 

 

………………………………

 

 

「という事で、今回伝説のレーサーを三名ご招待しました!」

 

「「「おおお!」」」

 

 

「マジでにゃ!?」

 

 

「それではどうぞっ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふっふっふ!このユキ・ラウダ様がレースに出ればどんなのが相手でもぶっちぎりなのだ!」

 

 

 

「ふふん!このシーグレ・ハントも参戦するわよ!」

 

 

 

「伝説の戦い再び!?…雪風選手、時雨選手、呉の雪風、佐世保の時雨、まさにラウダとハントを彷彿させますね!そして、もう一人!」

 

「えーっと、ユウ・ダチベルグだぞ」

 

 

「そんな二人に無理矢理合わせて登場!夕立選手です!」

 

 

拍手。

 

 

「しかし夕立、名前が無理矢理過ぎるのです」

 

「しょうがないだろ!?対応しそうな名前無かったんだからな!往年には悪いが、ここで伝説作るぞ!」

 

 

 

 

 

そんなこんなで出場者は準備に取り掛かる。

 

 

「勝負よ雪風!ここで決着つけてやるわ!」

 

「望むところなのだ!」

 

 

時雨雪風対決の火蓋が切って落とされ、それを生暖かい目で見守る夕立。

 

 

………………………………

 

えー実況のZ23です

 

タイムアタック予選結果が出ました。

 

ポールポジション:綾波

2位:ラフィー

3位:夕立

4位:ジャベリン

5位:時雨

6位:雪風

 

 

となりました。

 

レギュラーそっちのけで時雨雪風の争いです。

 

なんと時雨選手がタイムで雪風を上回りましたね?

 

「他のみんなは近差でも速いにゃ。中でも綾波はポールをゲットにゃ。時間ギリギリの最後のアタックでは確りと自己ベストを更新してラフィーと夕立を振り切ってみせたのにゃ」

 

 

ああ見えて、ちゃんと集中してやれば恐ろしく出きる子なんです…。

 

因みにですが、綾波は実は先ほど、ゲストにもレギュラーにも気心知れてる方がいる分、複雑な気持ちだと話していました。

 

「あーたしかに…どちらの肩も持てない分下手すると双方から嫌われる可能性もあるにゃ…」

 

決勝に対しては、予選の結果で察してほしいとのことです。

 

 

「なるほど…にしても、そんな心理状態でもタイムを叩き出しているにゃ。これはもう何もかも開き直って、今回は一人勝ちするっていう意思表示のつもりかにゃ?」

 

なるほど……これはレース二回目にして、鬼神の真髄を発揮してくれることを期待しましょう…!

 

「そうだにゃ…プラスに、にゃ。そうしてあげようにゃ」

 

 

………………

 

【レース開始、序盤】

 

 

さあ、綾波選手を筆頭に一斉に第一コーナーへ飛び込みました。

 

「好調なスタートにゃ。クリーンに終わることを祈るにゃ」

 

前回は途中からキックボード大会になってましたものねぇ…

 

「読んでる人きっとこう思ってるにゃ。『原動機を信じろ』って!」

 

 

その結果が、三笠大先輩の逆転勝利に繋がったわけですねwww

 

 

「三笠は最後まで信じてたということになるにゃ」

 

 

さあ、順位は不動のままコントロールライン通過。

 

 

ってあれ!?綾波選手がエンジンの方に一瞬手を回してますね?

 

 

 

 

「スローで見ると…綾波のやつ、さりげにキャブ調整用のHIニードルをいじくっていたにゃ…ルール上は問題ないにゃ。これは、LOニードルが直接触れられるやつが付いてないモデルなのが証拠にゃ。実際はLOニードルいじるとルール違反にゃ…」

 

 

 

うっわぁ…綾波選手はどこでそんなの知ったのでしょうか……。

 

 

「多分…ロングアイランドと調べたか、筆者か指揮官からの入れ知恵にゃ」

 

 

登場人物は書いてる人の影響を受けると…怖いですね…

 

 

(さあ、このままぶっちぎってやるですっ)

 

 

そして、ここで時雨選手と雪風選手がサイドバイサイド。

 

ラフィー選手、夕立選手、ジャベリン選手は様子見でしょうか?

 

 

「この状況だと下手に動けないにゃ。こうなると、トップの綾波に引っ張ってもらうのが案配にゃ」

 

 

なるほど…うしろの時雨選手と雪風選手を巻き込んでしまうと?

 

「そうにゃ。特に後ろの二人の勝負が加熱する前に綾波と並ばなきゃ、最悪前に出られたらフィニッシュまで塞がれてしまうかもしれないにゃ」

 

 

それは展開的に見てみたい気もしますが、レギュラーが簡単に負け続けては企画が台無しですもの!

 

 

 

 

 

………………………………

 

【レース中盤】

 

 

さあ、中盤戦です。タイヤと体力が今回心配されます。トップの綾波選手ペースを崩さない。しかし、タイヤが持つかどうか。

 

 

「そこはポイントにゃ。でも引っ張ってもらってる後続もかなりキツキツな感じするにゃ。雪風と時雨がそれでも食いついてるにゃ」

 

もしかしたら、追い上げてくるかも?今ジャベリン選手を雪風選手がパスしましたね。

 

「今回ペースが早いってのもあるにゃ…決してジャベリンが遅いわけではないからジャベリンファンは安心してにゃ」

 

 

現在順位がですね、綾波が1位。

 

そのすぐ後ろに二位の夕立選手。

 

更にラフィー選手が三位。

 

雪風選手が四位浮上です。

 

ジャベリン選手が更にすぐ後ろ、五位ですね。

 

6位の時雨選手はジャベリン選手のすぐ後ろです。スリップについてます。

 

 

 

(んぬぅぅ~…あああっ!?滑ったです!?)

 

(よし、もらい)

 

(悪いな綾波ぃ!)

 

 

おっと!?綾波選手がテールスライドで失速!ラフィー選手と夕立選手が前に出た!

 

 

「あらー綾波失速にゃ…でもまだわからないにゃ」

 

 

そうですね。やる時はやってくれますから。

 

 

「それが、この前みたいなキックボードみたいにならないのを祈るばかりにゃ」

 

 

それは確かに。あれはひどかったですね。最終のオチであれをやられたらレースどころじゃないですね。しかも最終ラップでですよ!?

 

 

「普通に考えたらあれは審議ものにゃ!」

 

 

 

 

(後ろ速いなぁ…そろそろペースを上げてかないとダメかも…!)

 

 

(へへん!ここはこの私、時雨が勝つわよ!あとは前方に…)

 

 

(まだ終わってないのだ!雪風様を舐めるな~!)

 

 

 

ジャベリン選手が…時雨選手のインを突きました!

 

「おお、結構綺麗に入ってるにゃ!」

 

 

そして、ジャベリン選手、綾波選手のスリップに入りました。綾波選手はまだペースが完璧に戻らない!でもしっかりとブロックラインに入る…!

 

 

 

 

(おおお、綾波ちゃん!)

 

(ジャベリンが来てるです!)

 

 

 

 

 

綾波選手、ブレーキングでラフィー選手と夕立選手に詰める!おっ、おっとインリフトだ!綾波選手、大きくインリフトしてるううう!浮いているぅぅぅ!ジャベリン選手も同タイミングで突っ込むうう!!

 

 

 

 

「一瞬だから分かりにくかったけど、よく見るとしっかりタイヤが浮いてるにゃ」

 

 

 

※インリフト※

ざっくり説明すると、コーナーに突っ込んだ時にコーナー内側のリアタイヤが浮くこと。

 

 

 

(んぬううう!!届けです~っ!)

 

(前に行きますよー!)

 

 

 

二回目にしてちゃんとレースっぽくなってますよ!

 

って…これってアズールレーンでしたよね!?

 

 

 

「これはもう、普通にレーシングカート小説にゃ!」

 

 

 

ジャベリン選手、綾波選手と並ぶ!おーっと、綾波選手が前だ!雪風選手と時雨選手もそれに続いていく!ラフィー選手と夕立選手に迫るうう!!

 

 

「めっちゃ熱いにゃ!!」

 

 

 

 

 

 

そして、レースはここから終盤戦へと向かっていきます!

 

 

 

………………………………

 

【レース終盤】

 

さあレースはついに終盤です!ここから何が起こるのか…予測つきません

 

「もう無事にレースが終わってくれてほしいにゃ」

 

 

同感ですね…。

 

おっと、雪風選手が漁夫の利か!?

 

(そこ、いただくのだ!)

 

「綾波の前に出ようとしてるにゃ!」

 

 

綾波選手、姿勢を低くしてストレートスピードを稼ぐ!

 

「これも指揮官たちからの入れ知恵かにゃ?」

 

 

 

おおーっと!綾波選手が前に出ました!現在二位に浮上!!トップのラフィー選手に迫る!あ、ならんだああ!!?

 

 

「見せてくれるにゃ!」

 

 

ジャベリン選手も続いて三位!!

 

 

「夕立、ちょっと突っ込みすぎたにゃ」

 

 

(うわーまじかー!?)

 

 

(綾波、プレッシャーすごい)

 

(今日は勝つのです…!!)

 

(負けないよー!ジャベリンは最後まで諦めませんからっ!)

 

 

 

 

おおー!やっとレギュラーが真面目にレースやっているぅぅぅ!!

 

 

「ゲストの雪風たちもすぐ後ろにゃ!KAN-SEN同士のネタレースのつもりが、本物のSAFのレースを見てるみたいにゃ!!」

 

 

 

カーターの皆さんごめんなさああい!(詫)

 

 

 

さて、レースはいよいよ!ファイナルラップ!

 

 

(ラフィーまであとちょっと…あとちょっと…です!)

 

(ラフィーはもう逃げる)

 

(ここは最終コーナーまで…!)

 

 

(これは優勝は無理なのだ…!)

 

(こうなれば雪風との勝負になるわ!)

 

(最後までわかんねえぞ!?まだ諦めてないからな!)

 

 

 

 

「皆きっとスゴい顔してるにゃ…」

 

そうですねぇ…

 

やっと、真面目にレースをやってくれてますから…えぇ…

 

 

今回は綾波選手が一位…

 

 

あれえええ!?

 

 

 

 

 

「皆煙吹いてるにゃ!?」

 

 

 

(あれ?なんか臭いのです…)

(け…煙い!?)

(モクモクしてる)

 

(くっさ!?)

(焦げ臭い?)

 

(あれ、皆どうしたのだ!?)

 

 

な、なんと!!

 

雪風選手を除く全員が失速~!煙を吹いてる~! そして、失速の末に停止したー!!綾波選手、ラフィー選手を追い抜くもエンジンから煙を吹くううう!!

 

 

 

「焼き付きかにゃ?」

 

 

(ふっふっふー!雪風様がトップでフィニッシュを飾るのだ!)

 

 

 

(うわ、まじかです!?こうなれば…)

 

 

おや、綾波選手、体を揺らして…動かしてます!

 

 

「執着心強すぎにゃ!!」

 

動かなくなったため、マシンを降りたジャベリン選手たちが笑っている

 

 

「綾波ちゃん!嘘でしょ!?」

「粘り強い」

 

 

 

雪風選手と綾波選手。差が詰まってくる!諦めるな二人とも!!

 

 

「おおおお!」

 

 

 

ここで、フィニッシュううううう!!!

 

 

 

 

 

「同着にゃ!?」

 

 

二人ともどうしたら良いかわからないって顔してます!

 

 

というわけで、スローで確認しましょう!

 

 

 

 

 

……。

 

「……。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はい!確認が終わりました。

 

 

二人ともカートから降りまして、コースオフィシャルの誘導で安全エリアに移動しております。

 

 

 

 

今回の第二回あの海カート、優勝は綾波選手ー!

 

 

 

 

「びくとりー、です!」

 

 

「良いレースだったのだ!!」

 

 

 

 

 

 

 

………………………

 

 

 

「綾波、おめでとう」

「綾波ちゃんおめでとう!」

「二人ともすごかったわ!」

「拍手だ!感動したぞ!」

 

 

「良い最終回だったにゃ…」

「まだ最終回じゃないですからね!?」

 

「遂に、やったので…すっ…っ…」

 

(綾)嬉涙。

 

「あ~綾波ちゃん泣かないでぇ~」

 

「鬼神の目にも涙です…っ……」

 

「見事な走りでしたよ、綾波!さあ、涙を拭いて?」

 

 

「次は負けないのだ!」

 

「凄く白熱したわ!」

 

「楽しかったぜ!次こそ勝つ!」

 

「はい!雪風、時雨、夕立。また次の機会に来てくださいです…!」

 

 

 

出演者とスタッフ、全員が感動に包まれる。そこに、様子を見に来た三笠大先輩たちも出場した艦船たちに称賛を送り、大団円で第二回大会は幕を閉じたのだった……!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

To be continued.

 

 




閲覧ありがとうございました。

今回は、綾波が見事レギュラーの維持を見せつけました。雪風も二位ではありますが、故障しなかった強運を見せました。



では、これを読んで、レーシングカートに興味を持たれた指揮官様や、雪風、時雨、夕立を入手した指揮官様がいらっしゃいましたら、是非ともお気に入り登録、ご感想、ご投票をよろしくお願いいたします。


※実際のレースとは異なる場合があります。実際にやる際は正しい知識を持ち、ルールとマナーを順守して走りましょう。おすすめはカートショップにて相談してみると無難です。筆者もかつてJAFライセンス取る前はそうしてました。

by筆者


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

Choo Choo 綾波 Train、抜錨です。 byAYANAMI

遂に決戦の日がやって来た。


ライブ当日。

イベント会場こと実験海域にて。

日程に沿って各艦船たちはカバーソングや持ち歌等のパフォーマンスを披露していく。

 

沸き上がる会場。そこには羽目を外した軍の上層部のおじさんたちも推しメンのグッズ片手に喚声を上げていた。

 

 

「イモアライ係長みたいなのいるよ!インディちゃん」

 

「キレッキレだね?」

 

 

 

「上層部のあのおじさん、推しメンとかいたのかにゃ…」

「さあ、グッズはこちらでございます。お早めにお求めを…」

 

明石と不知火がグッズ売り場で商売を展開する。

 

 

そして、綾波たち主人公ズとポラリスの直接対決の時が迫り…

 

 

始めはガスコーニュたちポラリスがステージに立った。

 

 

「一人で__佇み__」

 

ポラリスの曲は『coeur』。

 

 

 

「始めて」『始めて』

「感じた」『感じた』

 

現在二番の歌詞。

 

ヴォーカルのガスコーニュと、演奏しながらのコーラスを行う赤城、シェフィールド、ヒッパー、クリーブランド。μ兵装の性能実験とは思えないパフォーマンスに、観客たちは大興奮。

 

そして大盛況の中でポラリスの出番が終了。続いて、綾波たち主人公ズ…そして最後、主人公ズのトリを務める、綾波主催の『アヤザイル』の出番がやって来た。

 

 

「次って誰でしたっけ?」

 

ガスコーニュは次の番が気になっていた。

 

「綾波様たちの番ですね」

「赤城の同僚のあの子ね?」

「そう。あの綾波ちゃんよ。ニーミちゃんのお友だちの」

「あ、あの子か…!」

「綾波たちってなにやるんだろ…なんかすごい練習してたって聞いたんだけど…」

「予測不能を認む…気になる…」

 

 

 

 

「それでは皆さん、本番、行くです」

 

『おおー!!』

 

 

 

AYAXILE第一章の幕が、今、上がる________!!

 

 

 

――――

 

真っ暗のステージ。

 

 

 

 

 

突如点灯するスポットライトに照らされ、その下には綾波を先頭にロールダンスする複数の艦船たちが。

すると、イントロが流れて散開する。

 

「ええ!?なにあれ!?」

「ロールダンス美しいですね…!」

「あらまぁ…!」

「息ぴったり…やってくれるじゃないの!」

「おませアイドルの域、というか、皆吹っ切れてないか!?」

 

 

 

 

 

『Fun Fun we hit step step__同じ風の中 we know we love oh___』

 

最初のサビの歌詞をメインボーカルの綾波とコーラスのニーミたちが歌い上げる。

 

 

 

 

「な…何が起こってるにゃ…」

「ヴォーカルは綾波殿、コーラスはZ23殿ですね」

 

綾波と不知火が実況する。

なにせ明石は一緒に『変なおじさん』を踊ったことしか実感がないのだ。これが同じ綾波達なのか。

 

 

おまけに覆面を被っていたのは、これまでパフォーマンスをしていた吹雪たちであることが判明。その中には暁たちもパフォーマーとして参加。

 

 

サラトガはその出来映えに驚いて一瞬声がでなかった。

 

 

 

――――

 

 

『heat heat (the) beats like a skip skip!__ときめきを運ぶよchoo choo train__』

 

 

 

直後、綾波が決めポーズをするのだが、綾波だけは腕を真横に曲げたり、両手を下から上まで上げたり、首を回したりといったポーズを取る。

 

 

 

 

「アイーンにコマネチ、あの首回し…」

「シムラさんとタケシさんにゃ!」

 

 

 

突然のことに観客は驚く。

 

…が

 

「い、今のもパフォーマンスかな…?」

「いいとこ押さえてるわね、綾波ちゃん…!」

 

困惑するサラトガに、レキシントンはどこか感動している。

 

 

 

「今!今見ちゃったにゃ!」

「どうされました?」

 

「エンタープライズにゃ!そこ…ステージに!」

 

「あぁ…ホントです…!!」

 

何と、パフォーマーの中にあのユニオンの誇るエンタープライズが!

 

「鉄血のビスマルクに…ティルピッツ、オイゲン…ツェッペリンにゃ…なんでこんなところに首を突っ込んだにゃ…!!」

 

「なんかはっちゃけたら面白そうな連中まるごとぶちこんでるようにもお見受けできますね…」

 

 

 

――――

 

 

『月明かりにfreak 誘えば my bro_』

 

Bメロから一変。

綾波たちは突如俗に言うヒゲダンスになり、観客に笑いを誘ってきた。

 

 

「え?これって」

「加トちゃんですね」

 

「ちょっ…エンタープライズたちもやりだしてるにゃ…」

 

 

 

 

『みんな巻き込み 急ぐ edge of time』

 

 

続いて、明石も練習室で一緒に踊った『変なおじさん』__。

 

 

「やりやがったにゃwwwこれで綾波のペースにゃ…あれ、観客のみんなやってるにゃ!これは上層部のおじさんたちに怒られ…」

 

 

 

よくみると、踊っている綾波たちに続いて軍の上層部のおじさんたちも一緒にヒゲダンスを踊っていたのを明石は目にした。

 

 

 

 

「………みんな巻き込まれてたにゃ」

 

 

 

 

一方

 

「おおおお!!!」

 

レキシントンは興奮。

 

ーーー

 

 

『胸に who’s that guy__届く i don’t care__merry sympathy__』

 

 

「『おにゃんこ』になりましたね…?」

 

「これ一体誰へのメッセージにゃ…あ、もしかして指揮官と…赤城かにゃ?」

 

指揮官は思わず笑顔。

ポラリスはポカーンとしている。が、赤城だけがにやけているのは古参ゆえ、きっと世代なのか…

 

――――

 

そして再びサビに。

 

『Fun Fun we hit step step__同じ風の中 we know we love oh___』

 

「あ、元に戻ったにゃ」

「動きが揃ってます。」

 

 

 

 

『heat heat (the) beats like a skip skip!__ときめきを運ぶよ "アヤザイル" __』

 

 

 

 

「アヤザイル…!?」

 

 

ガスコーニュが反応し、思わず口に出す。

気がつくと観客、パフォーマンスしているアヤザイル、それを見守るサラトガたち、そしてポラリスのみんなも口ずさみリズムを取りだす。

 

一帯は何故か「楽しい」感情に満たされていた。

 

 

「なるほど、これが『アヤザイル』…。綾波がやりたかったのはこれだったのにゃ!?」

 

「なんというネーミング…」

 

「まさか、μ兵装に既視感で対抗しようとは…しかも練習の成果か、皆キレッキレにゃ…やりきったにゃ…!」

 

 

『駆け出して 跳び乗る 綾波 Train___』

 

 

 

 

そして、最後まで歌い切り…

 

 

 

 

アヤザイル、第一章となる初のステージ『Choo Choo 綾波 Train』はこうして幕を閉じた…!

 

 

 

 

 

この時、会場の盛り上がり様から、勝敗など、最早関係なくなっていた……!

 

 

――――

 

ポラリス控え室。

 

「「「「「はぁ…」」」」」

 

 

一息つくポラリス…

 

 

「スゴかったですね…アヤザイル…」

 

 

シェフィールドの一言に頷く面々。

 

 

「まさか…あのステージで『おにゃ○こクラブ』をやってくるとわねぇ…歳バレるわよこれ…」

 

赤城はやはり反応を示してきた。思い出し笑いしてしまう。釣られて笑ってしまうポラリスメンバー。

 

 

 

 

「シュペーとオイゲンも、なにより、ビスマルクたちも踊ってたわ…すごいキレッキレだったし…」

 

ヒッパーはなによりも、あのオイゲンや、堅物系のビスマルクたちもあの中で楽しげに踊ってたなんて思いもしなかった。

 

「エンタープライズにもいたよ…すごい楽しそうだった…!」

 

「フッド様たちも見付けました…」

 

「きっと溜まってたのよ…」

 

「まぁ、多分それもあったのかもね…」

 

 

 

 

「あれ?ガスコーニュ、何してるの?」

 

クリーブランドがガスコーニュの方を見やる。

 

 

「あ、その…さっきの躍りが印象的で…つい…」

 

 

ガスコーニュは先程の『Choo Choo 綾波 Train』の振り付けに興味を持っていた。

 

 

「それは『変なおじさん』だよ!?」

 

 

と、クリーブランドが突っ込むも、何だかんだ一緒にやってみる。折角なので、赤城もシェフィールドもヒッパーも加わった。

 

 

踊っていると、彼女たちは「なんか無性に楽しい」と思い始める。合わさると何故か感動を覚える。

 

 

 

この時、ポラリスのメンバーは、今踊っている『これ』こそ、真の『μ兵装』なのではないのか…?と思い始めるのだった。

 

 

それは「盛況につき、しばらくライブを続けていい」というお達しがきた事を明石が伝えに来るまで、その踊りは続いていたという。

 

 

 

 

 

 

「えっと…何をしてるにゃ…?」

 

 

 

 

 

to be continued.




数日ぶりの投稿でしたが、閲覧ありがとうございました。

アンケートや作品の投票に付きましても、ありがとうございますm(__)m

vsポラリスの結果については最初はアプリ準拠のつもりです(どこがだよ)


では、また筆が走り終え次第、投稿して参ります。

この作品を読んだ後、綾波たちに巻き込まれた指揮官様やレア艦をドロップした指揮官様がいらっしゃいましたら、是非ともお気に入り登録やご感想、ご投票など、よろしくお願いします。

by筆者


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

AYAXILE、改名のピンチです? by AYANAMI

懲りずにアヤザイル。


前回…

 

μ兵装の実験のために開かれたライブにて、実験部隊として結成されたユニット、『ポラリス』と、その対抗馬として、綾波が発案した事で発足された『AYAXILE(アヤザイル)』との直接対決が行われ、見事にそれをやりきる。

 

 

「皆さん、お疲れ様でした、ですっ」

 

と、参加した艦船たちは打ち上げ。

 

「エンタープライズたちも、凄かった」

 

「それほどでもないぞ?丁寧にレッスンをしていただいたお陰だ…ちょっと不安だったからな…うん」

 

「ほう?かなり満面の笑みで踊っていた君がかい?」

 

ビスマルクはからかうも、そういう本人も楽しそうだった。

 

「にしても綾波…最初のサビの後。、アイーンとかコマネチ~とかしてましたよね…?」

 

 

「あれは指揮官たちへのメッセージです。きっと反応してくれるはずだと思いまして」

 

 

「どっちかというと、Bメロのヒゲザイルの所からの様な…」

 

 

 

 

 

その後、明石からライブの期間が延長の知らせを受ける。

 

 

そして、第二回のライブにAYAXILE(アヤザイル)が再び出られることが決定。

 

 

 

 

綾波たちは、その翌日、皆と練習に励んでいた。

 

 

 

 

 

その背後をある少女が影から凝視していたのを綾波たちは知るよしもない。

 

 

 

 

 

 

 

次の日、主人公ズと覆面パフォーマーたちの練習後…

 

 

明石たちが頃合い見てやって来た。

 

 

「調子はどうにゃ?」

 

「音は問題ないのです」

 

「そうかにゃ………にゃあああ!?」

 

 

明石は目の前の綾波の格好に驚く。 何とジャージやら動きやすい格好の皆と異なりら股間に白鳥の付いたバレリーナの格好をしていた。その出で立ちに笑ってしまった主人公ズ。中でもニーミが一番吹き出しそうになっている。

 

 

「これは何なのにゃ…?」

 

明石は質問した。

 

 

「白鳥です」

 

綾波の動きに合わせて揺れる白鳥。ステップは良いのに。

 

 

 

「不知火から仕入れた、です」

 

「ぬいぬい、なんつーもん売ってくれたにゃ…!」

 

「色んな所から怒られるでそれ!?」

 

祥鳳からもツッコミが来る。

 

「大丈夫なのです、これは恥ずかしさに慣れるトレーニング用なのです」

 

「どんなトレーニングにゃ…」

 

「堂々とし過ぎやで綾波ぃ…」

 

 

 

 

そこに…!

 

 

「たのもおおおおおおもおおおおおおお!!」

 

 

道場破りがやって来た!

 

その姿は…一角獣のぬいぐるみ的なお供をつれてきていた。

 

「ユニコーン!?どうしてここに!?」

 

「私、もう見てるだけなんて嫌!綾波ちゃんたちと一緒に踊りたい!」

「もしかしなくても下手すると綾波ではヤバイことになると思うので、代役を連れてきてるにゃ」

 

 

この展開に盛り上がる主人公ズと覆面パフォーマーたち。

 

 

「負けたら、UNIXILE(ユニザイル)に改名してやってもらうにゃ!」

 

 

その発言にざわつく。しかし、あまりに唐突なので

 

 

「ちょ、ちょっと待つのです明石!ならば先ず小手調べです。では…USA…じゃなくてSHIMAKAZE、出てくるのです」

 

「はい!」

 

すると、綾波と同じ格好の島風が現れた。

 

 

 

 

「うっさっさー!」

 

 

 

「こいつもそれを着てるのかにゃ…」

 

思わず呟く明石。何着か纏めて買ったに違いない。そう確信する。

 

 

「ではUSA…SHIMAKAZE、ユニコーンと踊ってあげるのです」

 

「では不肖島風、勝ったらSHIMAXILE(シマザイル)に…」

 

「それはダメなのです」

 

有無を言わさず却下する綾波。

 

「そんなぁ、折角の出番なんですから!まだフレッシュですよ私ぃ!こんなびーんびんに!手触りもいいし!それと比べて、綾波先輩のはちょっと萎んでるじゃないですか!なんか汚れてますよ」

 

「そんな触り方はやめろなのです!?」

 

 

「なんか、やわらかいですね?」

 

白鳥を指して言う確かに綾波の装着している白鳥は萎んでいる。島風は自分の白鳥でパシパシと小突きはじめた。それは次第に力が入り始め…

 

 

「あ!あ!やったですね?そら行くです!」

「負けませんよー!」

 

 

 

すると、綾波も白鳥を握り締めて島風にぶつける。すると島風がそれを防ぎ鍔迫り合いになる。白鳥を掴み下段の構えを取る。

 

 

「チャンバラ始めおったで!?」

 

「何てリーチの短いチャンバラにゃ…」

 

 

ユニコーンそっちのけで白鳥チャンバラをし出す二人の艦船。先輩と後輩の維持に掛けた激しい戦い。これにはその場の全員が笑いだした。

 

 

 

「AYANAMI、SHIMAKAZE、頑張れ」

 

ラフィーが二人に声援を送る。その隙間からパフォーマーとして真ん中で踊っていた駿河も困惑しながら見守る。

 

 

すると…

 

 

ユニコーン、たまらずユーちゃんを構えて参戦。

 

「お、ユニコーンや!行ったれ行ったれ!」

 

祥鳳が応援する。

 

その時、ユーちゃんの角が二本の白鳥の頭に刺さる。

 

 

あいっつつ!?

 

いったぁ…!?

 

 

「何でソコを押さえるのにゃ…?」

 

途端に白鳥の頭を押さえて苦悶する島風と綾波。チャンバラは両成敗という形で決着が付いた。

 

 

「今めり込んだです、グサっと…」

 

「ったぁ…」

 

「『お口』にグッサリ入った…です…」

 

「やかましいにゃ!」

 

 

「アカンてこれ。下手すりゃ下ネタやで!」

 

ユニコーンの諸行とその経過に突っ込まざる得なくなる祥鳳。

 

 

 

 

 

「AYANAMIちゃん!SHIMAKAZEちゃん!エロはダメです!! 」

 

そこで、ジャベリンが飛び出て止めようとすると……

 

 

 

「どこがエロだと言うのです?」

「仰ってみてください、JAVELINさん!」

 

 

「…」

 

白鳥を構えて詰め寄り、白鳥を突き付ける。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それがエロを連想させるんじゃいっ

 

 

すると、ジャベリンは光の早さで白鳥の首を鷲掴みにして、手を滑らせたり振り回そうとした。

 

 

 

まさに衝撃の光景である。

 

 

 

 

 

「うわっ…うわっ!こいつヤバイのです!手つきが、手つきがぁ…!」

 

「JAVELINさんすみません、ここでそういうのは止めてください!ほんっとここではそれはマジ勘弁してくださいぃ~!」

 

 

「ならソレをしまいなさ~い…? 」

 

 

一転攻勢。ドン引きする綾波と島風。追い詰めるジャベリン。その手はワキワキしている。

 

ツノで白鳥を突っついたユニコーンは不問にされた。しかし、この光景に思わず顔を赤くしてしまう。

 

 

 

「NI-MI、ユニコーン、顔真っ赤」

 

「LAFFEY…やめてくださいよぉ…もうっ…三人とも、ユニコーンもみんなも見てるんですからぁ…」

 

 

 

赤面するNI-MI(ニーミ)。しかし、指の股を開いて覗いている。

 

 

「JAVELIN………いい加減にストップ(・×・)」

 

ラフィーが止めた。

 

 

「よく考えたら名前がアルファベットになってるにゃ…」

 

 

―――――

 

 

隠して、綾波たちの前で『Choo Choo綾波Train』の振り付けをやって見せるユニコーン。その容姿に合わぬ機敏ぶりに、これは負けられないと島風も続く。

 

 

パフォーマーたちも声援を送る。

 

 

そして…

 

 

「研修生としてスタートなのです」

 

 

綾波はひとまずAYAXILE研修生としてユニコーンを迎え入れたいと明石に打診。すると、渋々オーケーを出した。

 

 

 

「やったー!」

 

 

 

喜ぶユニコーン。

 

 

「あかしな真似したら…」

 

「"あかし"な真似、です?」

 

「違うにゃ!wwおかしな真似にゃ!おかしなことしたら怒られちゃうかもしれないから、その時はUNIXILEに改名するのにゃ!」

 

「AYAXILE TRIBEとしてでは、ダメなのです…?」

 

「余計にダメにゃ!!」

 

 

 

「て言うか、変な質問ですけど、どうして怒られてしまうのですか?」

 

ニーミが訊ねる。

 

 

 

「それには理由があるのにゃ…」

 

 

 

 

 

 

 

……………

 

 

 

 

 

 

 

『ええええ!!?』

 

 

この場のパフォーマーたちと綾波たちの声が揃った。

 

 

「一体どういうことですか?明石ちゃん!」

 

「あのお披露目を見て、ポラリスのガスコーニュたちがアヤザイルと一緒に合同のコンサートやりたいって打診してきたのにゃ…」

 

「ガスコーニュ、遂に気を違えてしまったのです?」

 

信じがたい。すると、指揮官が映像を見せてあげるように明石に頼む。

 

 

 

 

 

『皆さんごきげんよう、ポラリスです__』

 

 

 

 

 

ガスコーニュが挨拶すると、横のクリーブランドたちも挨拶し、同時に字幕で名前が表示される。

 

「カウントダウンTVとかでやるビデオメッセージみたいなのです…」

 

 

 

 

 

 

 

『ええと、実験海域でのライブが延長されたそうなので、私たち、アヤザイルさんと合同のコンサートを開きたいと考えております。良いお返事をお待ちしております……以上、ポラリスでした!』

 

最後は皆がお辞儀し、手を降った。

 

 

 

 

「マジだったのです…!」

「やったね!綾波ちゃん!」

 

 

「それは私の白鳥さんです…」

 

「あ、ごめん!こっちだったね!ごめんごめん!こっちか!」

 

ジャベリンは綾波の腕をもった筈が白鳥の首に手が延びていた事に気付き、驚いて手を離す。

 

「今、ナチュラルに触ってたです…」

 

「まだ着てたのにゃ…」

 

 

To be continued...?




閲覧ありがとうございました。

なんとかジャベリン衣装を確保することに成功しました。


では、綾波たちと白鳥チャンバラして遊びたくなった指揮官様がもしいらっしゃいましたら、是非ともまたお気に入り登録、ご感想、ご投票をよろしくです。


ではまた筆が走り終えたら投稿して参ります。

by筆者


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

感動の再開。ラフィーうれしい byラフィー

『唐突なるオギノメヨウコ作戦』の五回目…だと思います。


アズールレーン基地、エンタープライズの部屋の前にて。

 

 

「気を取り直して……おはよーございます………」

 

 

寝起きドッキリの要領で部屋に入り込む。

 

 

 

「さて、みなさん……この前の終わりごろから引き続きてす。見てくださいまし、エンプラファンの皆さん……エンタープライズさんのナマ足ですよ…!さて、エンタープライズさんからしたら、見知らぬメイドがまさか突然部屋来るとか、これもうわかんねぇな…と言ったところでしょうね」

 

 

小声で謎の実況を行うベルファスト。

 

 

 

「さあ、どうしましょう…サテライトキャノンの準備を…あら…?」

 

 

MREが積まれているのを発見する。

 

 

 

「エンタープライズさんの食生活…心配になりました…あ……!見てくださいみなさん…カロリーメ○トのフルーツ味ですねぇ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

「何…してるんだ…?」

 

 

 

(エ)起。

 

 

 

(ベ)固。

 

 

 

「お早うございます。寝起きドッ……お目覚めの時間です」

 

 

「おはよう…ベルファスト、今なにか言い直したな?」

 

 

「な、なんの事でしょう…」

 

 

「どうせこの辺にホーネットとか居るんだろ?」

 

 

「いえ、一人ですから!私だけですから!」

 

 

 

 

……………………

食堂にて。

 

 

「あれ?これは…」

 

「朝食でございます」

 

「うわーおいしそう…じゃなかった…私にはこれがあるんだが」

 

「ダメです。こんなものばかりではお身体を壊しますよ?」

 

「え、でもバランス栄養食って書いてあるぞ?」

 

「それでもです!たまにはキチンと食事をとってくださいまし」

 

「原料、大豆なんだけどなぁ…」

 

 

すると、飲み物を用意するベルファストに…

 

 

「あ、私コーヒー」

 

「空きっ腹のコーヒーは胃を痛めます」

 

「じゃあ、午後ティー」

 

「…はい?」

 

一瞬ベルファストの目付きがマジになった。

 

「ご、午後ティー」

 

「はい??今なんと?…午後ティーとか聞こえましたが」

 

「え、まさかダメなのか?午後ティー美味しいじゃん…!」

 

「確かに!私もよく飲みますよ?ええ!重桜の午後ティー、すっっっごく美味しゅうございます。因みにストレートが好きです。しかし!ここは是非とも!淹れたての紅茶を飲んでいただきたいのです!…どうぞ 」

 

 

 

(めっちゃ拘りがあるんだな…)

 

 

 

「ロイヤルの茶葉です。」

 

「あ、この香り…ああ、良き良き…」

 

香りを楽しむ…自分よりも姉のヨークタウンの方が合いそうだと一瞬思ったエンタープライズ。

 

 

 

 

 

「午後ティーと同じ香r…」

 

「はいい???」

 

 

 

一方。

 

ジャベリンたちも食堂にやって来た。トレーを持って厨房前のカウンターに行く。

 

 

「今朝のおすすめはおにぎりです。重桜から持ってきたお米なのです。具は、こちらから鮭、こちらが昆布、こちらは高菜、こちらはおかか、そして、こちら程よい塩味でさっぱりとした塩むすび…ここでは貴重かつヘルシーな重桜メシ、是非とも御賞味あれ、です」

 

 

何やら本日限定の朝食メニューが置かれている。かなり珍しい

 

 

「へぇ~!重桜の料理なんですか?あ、じゃあ、それの鮭ください!」

「ラフィーはおかかがいい」

 

「はい、どうぞなのです」

 

「ありがとう」

「ありがとう!綾波ちゃ………え?」

 

 

ジャベリンは一瞬違和感を感じ取った。おにぎりと呼ばれる重桜の料理は実に美味しそうなのだが、問題はそこじゃない。ベルファストや料理の得意な艦船ならレシピを見て真似るくらいはしてそうなのだが…なによりも問題なのは、カウンターに立って料理を提供するその人物であった

 

 

 

「えええ!?綾波ちゃん!?なんで!?」

 

 

この前Z23と撤退していったばかりの綾波だった。

 

 

「綾波、元気?」

 

「はい。本日は偵察がてら遊びに来たのです」

 

「なんか友達に遊びに来たノリで偵察ってどう言うこと!?」

 

「お、重桜の朝食か…これは米粒がふっくらしていておいしそうだな…?よし、鮭と昆布と塩むすびを一つずつ頼む」

 

「では、私は昆布とおかかを頂けますか?」

 

「はい。どうぞです」

エンタープライズとベルファストもしれっとおにぎりを貰っていく。

 

 

「え?え?どうしよう、私、朝から頭が追い付かないよぉ…><」

 

「ここ、気に入った?」

 

 

「はい、色々と環境が素敵すぎて涙が出ちゃう、です…」

 

 

「向こうはどんな感じなの?」

 

 

「ここみたいに楽しい空気です。でも、綾波にとってはここの方が好き、です」

 

頷きながら語る綾波。

 

 

すると着信音が鳴る。

 

「あ、すみません……………はい。了解しました………ごめんなさい、出撃しないといけないので」

 

「ここから行くの!?」

 

「そうですが…?」

 

「この際レッドアクシズ、裏切っちゃおう!」

 

ラフィーが思いきった提案をする。youアズレン入っちゃえYoという軽いノリだ。

 

 

 

「まだ正式に離職してないのです…ではまた!…あ、お先失礼しますです」

 

「おーう、おつかれさーん!」

「おつかれさまー」

もう一人のカウンター担当であるネバダとオクラホマと入れ替わり、基地から海へと旅立っていった。

 

「普通に母港に停泊してたんだね…綾波ちゃん…」

 

「皆、空気読んでた」

 

 

……………

………

 

 

一方。

 

突然、重桜に潜伏を命じられたシェフィールドとエディンバラたちはというと…

 

 

「皆さんこんにちは、メイド隊のシェフィールドです。本日は『潜入、レッドアクシズ24時』、やってまいります」

 

「シェフィ…急に実況プレイヤーみたいに始めたら…」

 

 

「前回、展開のどさくさに紛れ重桜に潜入しました。」

 

「うん。ほんと急展開よね…読者の指揮官様方が困惑してそう…」

 

 

「そこで、なんとこの謎の洞窟にやって参りましたが…よし、行くどー(棒読み)」

 

 

(シェ)ヤル気MAX

 

 

「い、行くどー…?」

 

 

 

洞窟内。

 

「明かりが点いてますね…癒され度高いです…(˘ω˘)」

 

「確かにそう見えるけどね…これ潜入だから…」

 

 

 

「この辺りにコレクタブルアイテムが…無い…イースターエッグも…無いっぽい?」

 

「シェフィールド…まさか、こんなところにイースターエッグなんてあったら大変よ…?」

 

 

「おや?」

 

シェフィールドは何かを発見する。

 

 

 

 

 

「はぁ…ぬいぬいも猫使いがあらいにゃ……」

 

 

 

猫…というより、工作艦の明石であった。

 

 

 

「猫ですね」

 

「いやいや!どう見ても艦船だよねあれ!?」

 

 

すると、一航戦の加賀に見付かった

 

「猫さん、狐さんに見付かりましたね。あれ?あれってタコレディじゃないですか!?あ、タコレディに絡まれたwwwwwタコだけにwww」

 

 

 

「シェフィ、あれセイレーンですから!」

 

 

「行きましょう、アニメ(手筈)通りに!」

 

 

 

「ここで!?何時話したの!?」

 

 

 

艤装を展開し、シェフィールドは加賀たちに。エディンバラは下の階に向かう。

 

 

 

 

 

「♪そいつの前では女の子 つーんとおすまし それはだぁれ?それは秘密秘密秘密 秘密のカッガちゃん」

 

 

 

「それさぁ、無理してない?」

 

 

タコレディことオブザーバーに突っ込まれる加賀。

 

 

「もう!静まり返ってしまったじゃないの…失笑ものよ、これは…」

 

 

 

「洞窟らしい空気だな」

 

 

その直後発砲される。シキガミで防ぐ。

 

「え、それ防弾ですか!?」

 

「50口径は流石に無理だ!」

 

「ちょっと!侵入されてんじゃん!なんなのここの警備!ザル過ぎでしょ!?明石、どうなってるのよこれ!」

 

 

突っ込む赤城。

 

「明石は知らないにゃwwwだったらセコムくらいそっちで入れとけにゃ!!こんなところに洞窟作るなにゃ!!」

 

返す明石。

 

 

そしてシェフィールドがスモークグレネードを投げ込むが…キャッチしてしまうオブザーバー。

 

「あら?」

 

「あ、いけない!これ普通のグレネードでした」

 

 

炸裂。

 

 

「とりあえずスモークも投げちゃいましょう」

 

 

怒濤の追いグレネード。

 

 

そして赤城が落とした黒いメンタルキューブを顔面キャッチするエディンバラ。

 

 

 

そのまま逃げる。

 

 

 

「さて、やっと出番です」

 

綾波は重桜に到着。

 

「おお、よく来たな。依頼を説明しよう。侵入者が逃げるのを食い止める。尚、今回はこの私が支援として向かうぞ。以上だ」

 

「…ここはブレオン部屋ではないのです」

 

「気にしたら負けだ」

 

 

………一方

 

 

「ここは……エディンバラ、アニメ(手筈)通りに」

 

「ええええ…省略し過ぎじゃないそれえ!?ていうか何で着いてきちゃったんですか!?」

 

「明石捕まったら消されるにゃ!口封じにゃ!」

 

 

明石も何故か一緒。再び二手に別れる。シェフィールドは追っ手として現れた高雄と綾波と対峙。

 

 

「このボートをハック…にゃ」

 

「それ大丈夫なんですか?なんかボロボロですけど…」

 

 

「これ不発弾扱いで後々処分する自爆ボートにゃ…これ以外に遠洋のビークルは無いにゃ!」

 

「マジですか!?」

 

「下手に衝撃加えると即爆発のオワタ式にゃ…あはは…あははは…これで逃げれると実績解除にゃ…あはははは…ははは…はは…」

 

「パニックでおかしくなっちゃったああ!?」

 

 

 

その後、自爆ボートで凸するのだが………

 

「えぇ…(困惑)」

 

「こっちにくるなぁ!!」

 

 

 

 

「エディンバラ、今です!」

 

 

大爆発。混乱に乗じて、そして離脱成功。

 

 

 

かつて人々が住んでいた島の市街地に逃げ込み、救援を待つことに。

 

 

しかし、レッドアクシズは黙って見逃す訳もなかった。

 

 

素早く島を取り囲む。レッドアクシズの艦艇たち。

 

 

 

 

「さあ、おいで?」

「接触恐怖症なので遠慮しておくです」

「嘘よねそれ!?そんなの公式設定に無かったわよ!?」

「デスストのサムだって接触恐怖症なのです…!」

 

愛宕のハグをあの手この手で拒否る綾波。

 

 

 

 

無論、シェフィールドたちの救難信号を検知したエンタープライズ一たちが駆け付ける。

 

 

三味線にされてしまうことへの恐怖と戦う明石。

 

 

 

 

 

一方、クリーブランドたちと一緒に来たジャベリンたちは…

 

 

「綾波ちゃん…」

 

「…!」

 

 

綾波に追撃されていた。

 

 

 

「今回は二度目の出番です!」

 

 

飛び六方で追い詰める綾波。

 

 

 

「綾波…」

 

スッと手を出すラフィー。

 

「ラフィー、綾波と友達になりたい」

 

「わ、私も…ていうかさ、今朝、さも当然のように厨房に立ってたよね!?」

 

 

 

「「…っ…っ…」」

 

ラフィーと綾波は緊迫のシーン故に笑いをこらえる。だめだ…まだ笑うな…と言い聞かせていた。

 

 

「とっても美味しかったよ?おにぎり…ちょっと鮭に小骨が入ってたけど…」

 

「…それは…小骨は綾波のミスなのです…本当にごめんなさいなのです…」

 

 

小声で伝える。

 

 

「それは良いの…うん。それは良いんだよ?たまに他の料理でもあるから…」

 

 

「ラフィー知ってる。重桜はブラックらしい」

 

 

「そうだよ!重桜って労務おかしいってよくみんな話してるよ!」

 

「うん…うん…」

 

 

 

 

「きっ…っ…基本給が低いから残業するしか無いのです!!」

 

 

 

 

「やっぱお二人も変だと思われますかっ!?」

 

 

 

 

綾波の背後から声が聞こえた。

 

 

「貴女は…!」

 

 

 

「ご無沙汰ですね、Z23です!え?綾波?…なんですか?」

 

綾波はニーミを連れ、こう耳打ちした。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここでニーミが出たら…展開めっちゃくちゃになるです…」

 

「とっくにめっちゃくちゃだと思いますが…」

 

 

その指摘に笑いだしてしまう綾波。

 

「と、とりあえず…レーベたちの方で次のシーンに備えててほしいのです!」

 

「折角の出番だったのに…まぁ展開的なら、仕方ないですね…では」

 

 

ニーミはレーベたちの方に向かっていった。

 

 

「ふう…タイムパラドックスは防げたです…ん?」

 

 

 

 

 

再び手を差し出したラフィー…

 

 

 

「綾波……!」

「綾波ちゃん…!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「すみません、握手する前に手を洗ってきても良いのです…?…こちら綾波…今良いとこなのです…え、撤退する?……二人とも、撤退しないとならなくなったので、またなのです」

 

 

綾波は帰っていった。

 

 

「えぇぇぇ………」

 

 

 

「撤退してったい」

 

 

 

「ラフィーちゃん、ここで寒いギャグは止めて…」

 

 

「ごめん」

 

 

 

その後、レッドアクシズ陣営が居なくなったので、二人もアズールレーンの仲間と共に撤退していった。

 

 

 

 

 

 

 

「ニーミ…」

「はい…?」

「そんなに…重桜の労務管理って…おかしいです?」

 

 

「はい。おかしいですね――」

 

ニーミはその事について帰り際、語りまくったとか。

 

 

 

 

to be continued...?

 

 

 

 




閲覧ありがとうございました。

今回は長めになりましたことをお詫び申し上げます…。

さて、ニーミ先生の授業を受けたい指揮官様や、手を洗ってないまま誰かと握手した経験がおありの指揮官様がもしいらっしゃいましたら、是非ともお気に入り登録やご感想、ご投票をお願いいたします。

by筆者


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

お風呂にお邪魔するです by綾波

時系列的にはお風呂回あたりが元になっております。

『唐突なるオギノメヨウコ作戦シリーズ』の六回目…じゃないかと思います。

万一回数間違ってたら追々修正いたします。

さあ、今回はお風呂回です(大事なことなのでry)。



今回は色々と危ない表現が多い(!?)ので、ぶっちゃけ閲覧注意です。それでも良いと言うならば、どうかお楽しみくださいませ……(˘ω˘)


アズールレーン基地。

 

大浴場。

 

 

 

ジャベリンとラフィーは、シェフィールドたちの救援作戦にて、綾波との三度目の邂逅を経た。

 

『綾波と友達になりたい』

 

『わ、私もっ…!!』

 

 

ラフィーから手を差しのべるも

 

『すみません、握手する前に手を洗っても良いです…?…こちら綾波…今良いとこなのです…え、撤退?……二人とも、撤退しないとならなくなったので、またなのです』

 

『『え……』』

 

 

 

この思いが伝わる日が来るのか。

 

 

そんな事を考えつつ、一先ず汗を流してスッキリしよう大浴場までやって来た。

 

大浴場では、艦船たちも多く入っており、大浴場はにぎやかであった。

 

そこにユニコーンを見つける。

 

 

「ユニコーンちゃん?」

 

「胸だけこんなで…」

 

 

ああ、コンプレックスか。ジャベリンは察した。そこでラフィーが…

 

「ユニコーン△」

 

「ふぇ?そう?」

 

「うん」

 

 

尚、ユニコーンの視線の先にはハムマンが脱いでいる。そう、小柄で胸も以下略。

 

 

「あれは駆逐艦だからしょーがない」

 

ラフィーはサムズアップしながら言う。

 

 

 

「ユニコーンちゃん軽母だし気にしない方がいいんじゃない?」

 

「そう…?」

 

こんなので励ましになるのか兎も角、ユニコーンは元気を取り戻す。

 

そんなこんなで身体を洗って入浴。ここで仲良く談話しようとした矢先であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ"ぁ…ここのお風呂、広々して気持ぢい"い"の"で"すぅ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「えええええ!?」

 

「あ、綾波だ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ、皆さんこんにちはです」

 

オヤジ臭く、足を投げ出してお風呂に入っている綾波が目に飛び込んだ。

 

「ど、どうしてここに?」

「道に迷ってしまったのです…」

 

「手洗った?」

「洗ったです」

 

「元気だった?」

 

最初の2話以来である。

 

「ご無沙汰です、ユニコーン。実はちょっと長旅過ぎてツカレマシタ…」

 

ユニコーンともごく自然に会話をしている。

 

 

「さて、ちょっと出ましょうか…たまにはやりましょう…ブリっちゃん、音っ!」

 

 

 

\ジャンジャンジャンジャンッ/

 

 

あのダンシングなヒーローのソング。綾波はタオルを巻いている。

 

風呂場は滑りやすいので良い子は真似しないように気を付けよう!

 

 

「ないしてるよなんt…あ"っっ!!?

 

 

 

すると、エルドリッジに触れられ感電。

 

「うわぁ……綾波ちゃん…」

「思いきりビリって言った」

「大丈夫なの…?」

 

「肩、凝ってる…(アホ毛が綾波の凝ってるポイントにぴょこぴょこ反応している)」

 

「…も、もう少し電圧を下げてくれると嬉しいのです……」

 

「…わかった(ぴょこぴょこ)」

 

 

 

 

「…あれ?肩が軽くなったのです…!」

 

「…それはよかった(嬉しそうにしている)」

 

 

 

「そこで倒れてる方はどうしたのです?」

 

「サンディエゴはツイてなかった…(残念そうにしてる)」

 

 

 

綾波の足元には痺れるサンディエゴが倒れていた。

 

 

「AED~(シャキーン)」

 

 

 

「かはっ…はっ!私は一体…!?」

 

 

 

 

「そこでくたばりかけてたのです。ブリっちゃん、音っ!」

 

 

音二回目。

今度はサンディエゴも一緒も一緒。

 

しかし、綾波たちのタオルが外れる。

 

 

 

 

 

「あああー!タオルが!」

 

「マッパだ」

 

「放送コード!綾波ちゃん放送コードが!」

 

 

「ないしてるよ…」

 

 

「久しぶりの…びそくぜんしんドロップキック!!

 

 

ジャベリンのドロップキックが炸裂。

 

 

「おっ!?(ゲーム違い)……ジャベリン…初めてお会いした時より精度が高まってるのです…!」

 

 

「やかましいわ!」

 

 

「モロに入った」

「いっ…今のは痛そう…」

 

ラフィーとユニコーンは其々感想を述べる。エルドリッジとサンディエゴは思わず吹き出してしまった。

 

「そんな見えちゃいけないところ堂々写っているよ!?」

「どうせ指揮官たちはこれよりもっとエッグイものを見ているのです。マッパくらい序の口なのです。絶対『綾波 ××××』とか『ジャベリン ×××』とか『ラフィー ××××』とか、『ニーミ ×××××』とか…検索してるです!」

 

「こ、こら!?それ以上ダメだよ!?」

 

 

「他にも『ユニコーン ×××』とか!絶対好きな方は検索してるはずなのであいたぁ!?」

 

 

 

 

 

 

「……じちょう(ぶんぶん)」

 

 

 

エルドリッジに突っ込まれ、感電する。

 

「それ以上だめだから!いいね?」

 

「じゃあ、きっとこれでポーズすると…ブリっちゃんあたりがシャキーンって効果音入れてくれてると思うのですのです」

 

 

(念のため、シャキーンを入れとくプリン!)

 

 

 

 

「なんか綾波の方がやってて恥ずかしくなってきたです…」

 

「自業自得だよ!?」

 

「良い子の皆さんは、真似してはダメなのです。下手すると事案なのです」

 

「下手しなくても、既に事案だからねこれ!?」

 

「事案(卍マジ卍)」

 

 

 

最後に注意喚起する綾波と、それに突っ込むジャベリンとエルドリッジであった。

 

 

 

 

to be continued.




閲覧ありがとうございました。

結局こうなるんだな(遠い目)

えーこのお話、実は出すか否か悩んでましたが、踏み切って出してみることにしました。

アニメでもゲームでもここまでな表現はなされませんのでご注意下さい。

エルドリッジの電気風呂に浸かりたいと考えた事がある指揮官様がいらっしゃいましたら、是非ともお気に入り登録やご感想、ご投票をよろしくお願いいたします。

by筆者


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

唐突なるオギノメヨウコ作戦を振り返るです。by綾波

おまけ付きです。

では、どうぞっ


大講堂。

 

 

いよおおおし!お前らああああ!!元気か…ん?ミカラップではないのか?おお、そうだったか…あ、あのーすみません、リテイクおねがいしまーす!」

 

 

 

 

Take2

 

 

 

 

 

___全国の指揮官諸君、今回は、表現の限界に挑み続ける、本作のメインコンテンツがひとつ!

 

『唐突なるオギノメヨウコ作戦』

 

 

を振り替えるぞ!題して…

 

 

 

 

 

 

 

『三笠大先輩と学ぶ、唐突なるオギノメヨウコ作戦』だ!

 

 

 

 

 

 

 

ちょっと待て!

 

 

これ、モロパクじゃないか!!!

 

 

 

名前が色々あれだぞ!?これ表現に入るのか!?

 

 

さて…

 

 

 

 

このシリーズのあらすじだ。

 

アズールレーンの新設された基地にて、綾波が潜入したことからすべてが始まる。

 

 

早速猛暑日の中、基地を歩いているとジャベリン、ラフィー、ユニコーンと出会う……

 

 

 

……が。

 

 

 

『ないしてるよなんて…』

 

 

 

そう、この作戦名に呼応するがごとく、『ダンシン○ヒーロー』が流れ、みんなで踊り始める。

 

 

上手上手……。

 

うむ、それができるならもう争う必要ないじゃん。というのは…出来ることなら無しだ。大人の事情というものは常にある。

 

 

ああ、この『あの海』が危ういなと筆者が思う理由もきっとそう。大人の事情という奴が密に絡んでるかもしれぬな。

 

 

 

……さて、踊っては突っ込まれる理由は歌詞間違いだ。正確には 、『あいしてるよなんて』だぞ。

 

 

 

 

 

「ないしてるよじゃねえっつってんだ!!」

 

 

あれ?ジャベリン!?

 

「解せん…!お前を斬るっ!!」

 

 

 

おい綾波!!

 

 

どうしてこうなった!?

 

 

そして、綾波はエンタープライズとベルファストたちに見つかってしまうも、隙をついて逃げることに成功した。

 

 

 

 

そして、次に会うも……

 

 

明日(あす)から アズレンに 入れてくれぇ~!」

 

 

 

まさかの移籍宣言。

 

 

 

が、この日の内にそれが果たされることはなかった…。

 

 

 

 

 

 

当たり前だろう……。

 

 

 

 

重桜でもダンシングなアレをやり出す始末…おまけに今度は茶屋でコーヒールンバとは…どうなってるんだ?これは。

 

 

 

無論何故か皆仲良しの平行世界での夢オチとかいう酷い終わり方したが。

 

 

すると、今度はアズールレーン基地に遊びに来てしまう始末……って待て!なにやってんのあの子!?

 

友達の家に来るノリとは、よく言ったものだ。ジャベリンに座布団一枚ッ!

 

 

 

『こちらから鮭、こちらが昆布、こちらは高菜、こちらはおかか、そして、こちら程よい塩味でさっぱりとした塩むすび…ここでは貴重かつヘルシーな重桜メシ、是非とも御賞味あれ、です』

 

 

うん?おにぎりを朝食で振る舞っているとは、綾波もある意味見事なりっ!

 

 

 

………ってやっぱり待て!突っ込みどころが多過ぎて何がしたいのかわからなくなるではないかっ!?

 

 

 

 

『あああー!タオルが!』

 

『マッパだ』

 

『放送コード!綾波ちゃん放送コードが!』

 

 

 

 

 

『ないしてるよ…』

 

 

 

 

 

『久しぶりの…びそくぜんしんドロップキック!!

 

 

 

全裸でこんなアクティブとかすごい光景だな…画面ほぼなんも見えないぞ?

 

 

 

下手すると違った意味で心停止する指揮官が現れてもおかしくないな。

 

 

 

『AED~(シャキーン)』

 

 

 

そうなったのならば、エルドリッジが上手いこと蘇生してくれるのを待とう…

 

 

 

…さて、ここからはおまけだぞ!

 

 

 

嫌な予感しかしないぞ?

 

 

 

ではどうぞ!

 

 

 

 

……………………………………

……………………………

……………………

………………

 

大浴場にて。

 

 

「さて、今後のアズールレーンがどうなるかは流石に『こっち』では預かり知らぬことになってしまうため、ここは一つ、アヤザイルのお話をしていこうと思うのです」

 

『おおー』

 

「今度はユニコーンも一緒に出る事になったです」

 

「研修生から一気にレギュラーだよ、姉ちゃん!」

 

喜ぶユニコーン。

カメラの反対側にいるイラストリアスたちもこれには嬉しそう。

 

「アヤザイル、第二章はポラリスとのコラボもありますから、色々大変かつ楽しそうなのです」

 

 

すると、タオルを巻いて出る…

 

「このステップ、これですこれっこれが中々難しいですっ」

 

 

軽く振り付けをやってみるが、タオルが取れる。

 

 

 

『あ!!?』

 

カメラ前で取れた為に慌てて止めようとする。

 

 

「綾波ちゃん!タオル!タオル取れてるよ!?」

 

 

ジャベリンが声をかけるも夢中になっているのか、そのまま躍り続ける綾波。カメラの前に堂々と立つ。

 

 

(シャキーンの効果音入れとくプリン!)

 

 

「多分謎の光でホワイトアウトしてそう…」

 

「真っ白け」

 

 

「取り合えずタオル巻き直そっか!」

 

「……?…あ…はいなのです…。巻き直してもう一回やるです…ジャベリンも!」

 

「私もやるの!?」

 

と言いつつ並び、踊る。

 

「ほっ」「ほっ」

 

タオルが取れた。

 

 

『えええええええ!?』

 

 

「それでも続けるとか根性あるな!?」

「タオル巻き直そうよ!?」

 

ネバダとオクラホマが突っ込む。

 

 

すると

 

「私もっ」

 

ラフィー参戦。

 

「ラフィー!?」

 

 

三人。

 

 

タオルを身体に巻いたニーミが横から参戦。

 

「ニーミ!?鉄血にいた筈じゃ!?」

 

「収拾付かなさそうなので、この際お邪魔いたします!」

 

 

 

アヤザイル…もとい主人公ズ集結。

 

 

 

 

この番組は、ゴランノス・ポンサーの提供でお送りいたしましたっ____

 

 

 

 

「こんな所でも踊るのかにゃ!?」

 

 

 

 

……………

 

 

 

 

 

 

 

言わずもがな、結局こうなってしまったか…(困惑)

 

 

 

指揮官が見たらどう反応が来るか分かったものではないな…うん。

 

 

…………我にもオファー来ないかなぁ…あ、ゴホンッ!

 

 

 

 

 

では諸君、またな!

 

 

 

 

To be continued..?

 

 

 

 




閲覧ありがとうございました。



綾波たちと風呂でランニングマンをやってみたくなった指揮官様がもしいらっしゃいましたら、是非ともお気に入り登録やご感想、ご投票をよろしくお願いいたします。

では、また筆が走り終えたら投稿致します。

by筆者


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

アヤザイル、第二章……です? byAYANAMI

ポラリスイベント楽しかった(´^ω^`)




ユニコーンを加えたアヤザイル。

 

そのキレの良さから一気に研修生からレギュラーに昇格。

 

 

そして、新しいネタを混ぜて第二章の幕が上がり、次のライブに備えて、早速ポラリスと話に向かうのだった。

 

 

「というわけで、よろしくお願いいたします…です」

 

「よろしくお願いいたします…」

 

ポラリスのメンバーたちと挨拶をかわす。

 

すると、綾波は赤城の方を見た。

 

「赤城さん…」

 

「なぁに?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なんか若々しいのです…」

 

「そこは突っ込まないで頂戴…」

 

 

 

 

…………………

 

後日。『お互いに曲を披露し、最後は一緒に歌う』という提言に、お互いは合意。後は細かなネタの会議を行う。

 

 

「じゃあ、これをここで…です」

「それいいですね」

「この時にこちらに行っていただいて…」

 

 

 

 

 

 

 

 

その帰り。

 

「実は、会議の後にポラリスのみんなとアヤザイルのみんなでカラオケ行く約束だったのです……しかし…」

 

 

「来ませんね」

 

綾波とニーミはカラオケボックスに来ていた。

 

どうやらガスコーニュたちは、急用で来れなくなっていた。

 

 

「どうやらこれだと来れなさそうですね?」

 

「それなら仕方ないのです」

 

ガスコーニュたちが委託の条件に合うためにやむ得ず向かうことになってしまった。その代わり、指揮官や他のアヤザイルメンバーを呼ぶことに。

 

「「おまたせー」」

 

その間に、ラフィーとジャベリンがやって来た。

 

指揮官も続いてくる。その表情は、仕事から漸く解放された金曜のサラリーマンの時の様な面持ちである。

 

 

 

綾波に続き、艦船たちはお礼を言う。

 

指揮官は苦笑いするもハンドサインで私のことは気にするな、と返答した。

 

 

「では、早速始めましょうです。ガスコーニュたちの分まで歌うです」

 

 

そして、順に歌い始めた。

 

 

 

…………

 

 

 

ガスコーニュたちはというと…

 

 

 

 

「チクショウめぇ~!」

 

 

「はいはい金髪テンプレ…というか総統ネタいただきました。さて、急がないと…うう…指揮官様ぁ……」

 

 

「ううう…こういう時、レポートとか死ねば良いのに…って思いますね…」

 

 

「みんな元気だしてよ!?」

 

 

「「レポートタヒね」…同意の感情を認む…うぅ…」

 

 

「大丈夫だよ!これ仕上げよう?そうりゃ少しは時間できるって!」

 

 

クリーブランドが何とか士気を保たせる中、必死でレポートを仕上げていた…!!

 

 

 

 

……………

 

「レポート…終わるんですかね?結構お互いに楽しんでましたし…」

 

 

「ライブ延長につき、その経過は必要なのです…やむ得ないのです…多分綾波たちもμ兵装を託されると同じ目に合うかもなのです…」

 

 

「や、やめてよ綾波ぃ!?」

 

 

 

 

 

「じゃあ、次はジャベリン歌いまーす、です!」

 

 

 

ジャベリンが自分の番が来たのでマイクを取る。

 

 

 

「指揮官。ラフィー、コーラ飲みたい」

 

「指揮官、私はグリーンティーを頼んでも良いか?」

 

 

 

そこにはエンタープライズたちの姿も。すっかりノッている。

 

 

 

そこで、すっかり週末のサラリーマンと化した指揮官が代わりに注文する。デスクワークが板に付いた彼には注文の電話など朝飯前だった…!

 

 

 

楽しむ反面、ポラリスたちといつかカラオケへ行く約束は忘れてない主人公ズ(特に綾波)。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「これ…ガスコーニュたちが見たらどんな顔するのかにゃ……あとは赤城とか特に…」

 

「ぶっちゃけ考えたくもありませんね…明石、ここは楽しみましょう…」

 

 

 

 

明石と不知火もちゃっかり参加していたのだった……!!

 

 

 

To be continued...




閲覧ありがとうございました。


これ後が怖いな…(特に赤城)




そんなこんなで、艦船たちとカラオケへ行ってみたいと考えたことがある指揮官様がいらっしゃいましたら、是非ともお気に入り登録したり、ご感想やご投票をよろしくお願いいたします。


では、また筆が走り終えた時に。


by筆者


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

セイレーンって何だ? by加賀

『加賀さんの疑問シリーズ』でございます。


思い付きの一つから走りまくったこのシリーズ。ご好評いただきまして誠に感謝です。頭が上がりません…!

では、今回もどうぞm(__)m


重桜寮舎にて。

 

 

加賀は鍛練と整備を終えて寮舎に戻る。

 

 

 

すると何か考え出す。

 

 

 

「姉様…」

 

加賀はすかさず、同室で茶を楽しむ赤城を呼ぶ。かなり神妙な面持ちで。

 

 

 

「なにかしら?」

 

「セイレーンって」

 

「それは敵よ」

 

「即答ですか!?」

 

 

姉の赤城からの展開ブレイクに驚く加賀。

 

 

 

「それだけ?ほんっとにそれだけですか!?」

 

「当たり前でしょう!?少なくとも情勢的にはセイレーンは敵なのよ!?この前だって指揮官様のご用命でサディア行ったら撃って来たじゃないの!栄光集めに何周したと思ってるの!?」

 

 

「でもぉ…」

 

 

「まだ説明が足りない?」

 

「そうではありません」

 

「ではどう言うこと?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なんであんな際どい格好をしてるのかなって……」

 

 

「えっ…」

 

 

 

 

 

 

赤城は先ほどの捲し立てる勢いが一気に困惑に向かった。何故ならば、そんなことお構いなしに艦載機の爆弾やら攻撃機やらで焼き払っていたからだ。

 

 

 

 

確かに気になるところ。

 

 

 

「あれか?もしや、アレの影響なのか……?黒タイツの…!?」

 

 

「そんな見るからにアラヒトガミリスペクトな訳がないでしょ!?そもそもヤバイところ以外は上半身裸よあの人…っていうか、いい加減それから離れなさいよ!?」

 

 

「また騙された…」

 

「最後はカミガミの遊びとか言うんじゃないかって見抜いたわ」

 

「流石姉者(´<_`)」

 

「やかましいわっ」

 

 

 

結局聞いて回ってみることにした。

 

 

あのセイレーンのファッションセンスについて。

 

 

「では姉様。何時もの様に…ほら行くどー」

 

「はいはい、結局こうなるのね…」

 

 

 

………………………

 

蒼龍と飛龍の部屋にて。

 

「セイレーンのファッションセンスについて、ですか?」

 

「蒼龍姉様…」

 

二人は考え出す。

 

 

「ごめんなさいね…拗らせたのよ…」

 

「チテキコー・キシンってやつだ。あれには敵わんな」

 

「『・』の入れて人名にしても誤魔化せないわよ?」

 

 

 

「まぁまぁ…そうですね。確かに際どいですね」

 

「ピュリファイヤーとかセーラーに短パンみたいなの穿いてますね?」

 

 

 

「奴等のことだ。きっとはいてn」

 

「おっとそこまでよ、加賀」

 

「いかん危ない危ない危ない危ない…」

 

「あはは…」

「にしても、あのファッションセンス、確認されたセイレーンの衣装からして、下手すると…かのニシカワの兄貴にも通じるような気がしますね…」

 

「なるほど、言われてみると、強風が似合いそうな格好だよな…よし、もし教本にそう記す様に…」

 

「風評被害が発生するからやめなさいっ!」

 

 

 

 

 

………………

 

五航戦にも聞いてみた。

 

 

「というわけなのよ」

「どう思う?」

 

 

 

「そうでしたかぁ…」

 

「それって、つまりあの者たちの世界のトレンドではないかなって思うんですよねぇ」

 

「トレンドとな?」

 

 

 

「そうです!きっとセイレーンたちは、我々のファッションセンスを淘汰する目的もあったはず…」

 

「あと、魚介類な感じするよね、艤装とかもファッションとかあるのかな?なんて思ったり!」

 

「艤装でもファッション…?まぁ…確かにそんな気がしなくもない…」

 

セイレーンの艤装を思い返すと確かにそうだ。奇っ怪ながら高性能ぶりを遺憾なく発揮してくるセイレーン。オブザーバーなんてタコである。

 

 

(タコ可愛いわよね?ねぇ?)

 

 

 

「魚介類に比べ、先輩方なんてケモノ臭がする……」

 

 

「ぬうううん!!」

 

 

「うわなにするやめ…やめろぉ!?ポロリと行きますからぁぁぁぁぁ!?」

 

「翔鶴姉えええええ!?」

 

 

「またか…スタッフ!ボカしなさい!?急いで!やめなさいっつの!」

 

 

 

 

 

…しばらくお待ちください…

 

 

 

 

 

 

「Oh…Oyome ni ikenai……」

 

うずくまる翔鶴

 

 

「翔鶴姉、今日はなんのTシャツ?」

 

翔鶴のTシャツを見ると、胸元の部分には『オーラの泉 』と記されている。

 

「あぁ…懐かしいね…ミワさんのかぁ…」

 

「そうよ…エハラさんも出てるわ…」

 

 

「すまん、私は当時めちゃイケばっかり見てたぞ」

 

「裏番だったわね、そういえば」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ちょっと早めに出てきたが…お主たち、また何か騒ぎを起こしておるな?」

 

『長門様…』

 

 

「実は……」

 

 

加賀は長門に事の次第を伝えた。

 

 

 

「その様な事を考えておったのか…ふむ」

 

 

「毎度妹がご迷惑を…」

 

「良いぞ。ふむ…セイレーンのあの格好…」

 

 

暫し考え込む。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それはきっと罰ゲームなり!」

 

 

『おおー…』

 

 

「ちょっと長門様…?罰ゲーム…?」

 

 

 

「そうだ。カミガミの遊びぞ…」

 

 

「ちょっと待ってください長門様、それって単に遊びの罰ゲームでコスプレするみたいなアレだと仰りたいのですか!?」

 

赤城は問う。あんなノリで

 

「奴等にも…ほら、きっとそう言うのがあるのだろうて…」

 

…………………………………

 

 

「無いって!無いから!そんなだったら、隣のオブザーバーとかはどうなるんだよ可哀想過ぎるだr…」

 

「ピュリファイアー。この世には露出も時にファッションなの。向こうの人類が追い付いてないだけよ?」

 

「そりゃ無理矢理過ぎるような…どこのT○Rだよ…」

 

 

…………………………………

 

 

「つまりじゃ、あれなら綾波たちはどうなる?余なんて、寝巻きファッションはネグリジェだぞ」

 

 

その発言に一瞬固まる加賀たち。

 

 

 

 

「マジで?」

 

 

 

「さっ…さりげに爆弾発言しちゃいましたね、長門様…」

 

 

赤城が可能な限り冷静に突っ込む。

 

「だ、誰が選んだのですか…?」

 

「それは聞かぬ方が良いぞ?」

 

「兎に角、奇抜さなど関係無いのだ。ファッションは魂ぞ。そう、個性なのだ!」

 

 

 

 

 

重桜寮舎は本日も平和であったとさ……

 

そう、重桜にはけもの(耳と尻尾)はいても除け者はいない。

 

 

「無理矢理纏めましたね…長門様…」

 

「加賀…そこまでよ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…………………

……………………………

…………………………………………

 

 

 

 

『じゃあこの前の罰ゲームとして、今度からこれを着て人類を淘汰しに行ってもらうから』

 

 

「「「…」」」

 

 

 

 

 

何処かではそんなやり取りがあったとかなかったとか……

 

 

 

To be continued...?

 

 

 

 

 




閲覧ありがとうございました。

セイレーンそのものから、何故かファッションへの突っ込みに移項していった回でした。


そんなこんなで、これを見た後に3-4で赤城さんと加賀さんのどちらかを見事ドロップした指揮官様がもしいらっしゃいましたら、是非ともお気に入り登録やご感想、ご投票をよろしくお願いいたします。


by筆者。




目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

オフニャの知らない世界 #8

今日はあの人が登場。


今回は…オフニャの知らないくぁwせdrftgyふじこlp………

 

 

 

 

 

 

……………………

 

 

 

 

「はーい、八回目ね~今回は…」

 

 

一瞬見渡すオフニャ。

 

何やらスタジオの様子が違った。

 

 

「あのさぁ、今回スタジオどうしたの?なんかさ、急に模様替えしてるけど…ミステリアスって言うか…なんなのこのダウナーな装飾…海底ってやつ?ついにこの企画も水底に沈むか……まじかぁ…」

 

 

すると…

 

 

「あのね、今回はなーんも知らされてないのよね…まぁでも、ゲストさんも伏せられてるし…なんだろう…ではゲストさんどうぞ~」

 

 

 

「はーい、こんにちは~」

 

 

と、真横からヌッと現れた。

 

「えっ!?なに?え?ちょっとまって?」

 

 

目を疑った。

 

 

「鏡面海域からこんにちは!オブザーバーよ~♪」

 

 

「お前セイレーンじゃん!?」

 

「そうよ?私、セイレーンなの」

 

「何で?遂にこの番組を淘汰しに来たか!!」

 

「まっさかぁ~♪出てみたかったのよ~」

 

「そんなオープンでいいの?」

 

「うん♪」

 

「えええ………」

 

「正攻法では出演出来ないから、ちょこっと私たちのテクノロジーでスタジオの一部を…ね?」

 

「お前ら便利すぎるなぁおい!?」

 

「出演料は結構よ?だって無理矢理だし!」

 

「な、なんかよくわからないけどよろしくね?」

 

「こちらこそ~」

 

 

 

……………………

 

 

 

「そもそもさぁ」

 

「なぁに?」

 

「セイレーンって、何モンなの?」

 

「そうね、先ずそこよねぇ…ここからはネタバレ注意よ?」

 

 

「ネタバレかぁ…まぁでも気になるよね?」

 

……………

 

【セイレーンとは】

 

セイレーンは、宇宙人ではないと思うわ。

 

 

「アンノウンエネミーじゃないの?」

 

 

少なくともヴェイガンではないわねww私レギルス好きなんだけどね?

「結構まともなチョイスね?」

 

腹筋良いわよね、腹筋。

 

「そこ!?」

 

 

ま、まぁ…宇宙人って、仮に向こうにも生命体がいたとしても、彼らからしたら地球人は宇宙人だし。異星人か、その際は…

 

 

ごめんなさい。話を戻すわね。

 

 

 

つまるところ私たちセイレーンは、平行世界の未来からバックトゥザフューチャーしてきたのよ…

 

 

「平行世界?そんなのあるの?」

 

 

この世は三千世界がどうたらっていうでしょ?アレよ。

 

「目的は?」

 

 

そうねぇ、人類を淘汰する。

 

 

淘汰してどうしたいかって?

 

 

早い話、『強くすること』よ。

 

 

「なに?強くする?まぁ、確かにほら、あなたたちって殆ど海を奪ったって聞いたわよ」

 

そうね。やった…ていうか散々やらかしてきたわね?うん。

 

 

 

でもほら、まだ可能性があるじゃない。人類って

 

 

 

あなた達の言う…KAN-SENが生まれてからよ。

 

 

ほら、どんでん返しされてきたわけで、人類からしたら、私たちセイレーンは今や蚊帳の外よね。

 

 

「まぁ、なんか複雑よね。和平交渉すらままならないしさ…私はほら明石ちゃんがなんかやって作られたし。じゃあさ、KAN-SENってさ、メンタルキューブじゃない?」

 

 

そうね。

 

あれ、私たち側からもたらされたのよ

 

 

 

 

 

「嘘だぁ~」

 

ホントよ~♪

 

 

「もっとさぁ、ほら、バックトゥザフューチャーのドグみたいなのがさぁ…これはメンタルキューブというものだ…みたいなさ…」

 

 

その方が自然っちゃ自然かもねwwwwww

 

 

メンタルキューブは、私たちセイレーンの元でもあるの。

 

 

「へー生まれ元同じなんだ…」

 

 

まぁね?

 

それゆえに…有効打を放てるしね?私たちもやられたわけよ。

 

 

それで、また独自に技術上げたし、戦争もなにも色々あるから。

 

 

それだから、観測してみようと思ったの。人類。後、KAN-SENの皆も。たまーに『駒』として実験に使ってるわ。

 

 

「こマ?」

 

そ、そっちじゃなくてwww駒ね?ww

 

 

チェスの駒の、駒。

 

 

「実験ってなにやってるの?…あれか?H○NDAみたいな?」

 

卵焼きで発想得るあの人みたいなノリね?そこまで穏やかなものではないかもしれないわ…

 

「あれは?あの雪ん中埋めても温かい魔法瓶みたいな」

 

 

まぁ、それ近いわね。まぁ…まぁいい線かしら…

 

 

「人類にさ、なんか還元してはくれないの?」

 

 

 

苦笑いするオブザーバー。

 

 

 

「その…メンタルキューブで勘弁してくれる?

 

 

「そ、そうか…メンタルキューブか!そうだな!ある意味テクノロジーの結晶だもんな!」

 

 

ここまでにしておくわね?

ネタバレし過ぎるとやりにくいから。

 

 

 

 

………………

 

 

「あのさぁ、あのー、セイレーンって、あなた以外にも種類いるの?」

 

「いるわよ?フリップどーん」

 

 

「あ、フリップ出たね」

 

 

人格ある私たちみたいなのは…まぁ、中間管理職ね?ピュリファイアーとかテスターとかもいるわよ。

 

 

「一番板挟みにされるところよね」

 

そうねぇ…

 

 

 

 

あ、この子達は旧式のエクセキューターシリーズね。

 

 

人格プログラム入れてないから無口よ。

 

 

「あら…」

 

 

それで、このクラゲっぽいのが、上位種のオブザーバー零ね。

 

「あら神秘的~」

 

でしょー?

 

たまーに変なオーダーが来ることもあるけどね?

 

 

「どんな?」

 

 

罰ゲームでこの衣装着て人類淘汰しておいで…とか、ケモミミつけてお買いもの行ってくれるかな?いいとも~…的なのとか。

 

 

「バラエティ番組の司会かっ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

………

 

 

「オブザーバーちゃんからしたらさ」

 

「あら、ちゃん付けしてくれるの?ウレシィ~♪」

 

「ここではね?www それでね、人類ってさ、どう思う?強さ以外に…」

 

 

オブザーバーは笑顔が張り付き沈黙…

 

 

「…薄汚れてるか?ん?」

 

 

「ふふふ…wwwwwww」

 

追求するオフニャに吹き出すオブザーバー。

 

 

 

「そうか…他にさ…食べ物とかどう?なんかここが変わった~とかさ」

 

 

 

 

「そうねぇ…うーん…」

 

オブザーバーは少し考え…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

崎○軒のシウマイの味が変わってなかったくらいね?

 

 

「えええ!?崎○軒!?」

 

「そうよ」

 

「あるの!?」

 

「さすがにあるわよ~ この世界来る前、よく週末に買いに行ってたもの♪」

 

 

「そっちの崎○軒ってどんなの?」

 

 

「ジェットボックスがね…」

 

 

「あれ、復活してたりするの?」

 

 

「実は……まだ復活しないままなのよ…」

 

「えぇぇ…マジかぁ……」

 

「でも!無くても美味しいのよね~お家でレンチンしたり~♪今だと、焼いたりとかねぇ」

 

「そうね…!あれ、確かシウマイ自体は昭和3年くらいからだっけ…?……あ、スタバは?」

 

 

「無論あるわよ」

 

 

「タピオカミルクティー…」

 

「それはちょっとねぇ~」

 

 

 

オフニャはオブザーバーを見て頷きながら…

 

 

「あ……察した…」

 

 

「そうしておいてくれる?結構…デリケートな問題だし…」

 

 

「そうね…ごめんね?」

 

「味は好きなんだけどね?ピュリファイアーとかがよく谷間に挟んで飲んでるのよ…ぶっちゃけ殺意沸くわよねあれ」

 

 

「ついに言っちゃったよこの子!!?」

 

 

 

…………

 

 

「綾波ちゃんっているでしょ?あの子のAYAXILEも可能性だとおもう?」

 

 

 

「まぁ…ふふっ…平行世界のとある人がやってたのよね…なんでしたっけあれ…」

 

「オ○ザイルか…」

 

 

「OBXILE(オブザイル)やりたかったなーとか思ってたら、見事に綾波たちに先を越されてしまったわ…」

 

「あいつらで踊ろうとしたの…!?」

 

 

「踊らせると結構上手なのよ?」

 

 

すると映像を見せる。

 

 

「……量産型の上で…ロールダンスしてるセイレーンってwwwww」

 

「上手でしょ?」

 

「上手だけどさ…踊ってるこの子たちと出くわしたら、まずどうしたら良いかわからなくなるわなぁ…」

 

 

 

To be continued…?




閲覧ありがとうございました。

そんなこんなで今回はオブザーバーさんに出てもらいました。ネタバレし過ぎないように努めましたがこんな感じになりました…(白目)

セイレーンの踊ってるのがみたいなとか思った事のある指揮官様がいらっしゃいましたら、是非ともお気に入りやご感想、ご投票をよろしくお願いいたします。

ではまた次回。

by筆者


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

夢に出たよ!天城姉様! by赤城

久しぶりにノンジャンル話を書いてみました。


みんな大好き天城さん。

イベント復刻しないかな……


ではどうぞ…!


赤城は夢を見た。

 

 

「天城姉様!」

 

 

その後ろ姿を見ると…

 

 

顔がなかった。

 

 

「いやあああ!!?」

 

「ゴフウッ!!?」

 

 

咄嗟に天城らしき人物に右ストレートを直撃させる赤城。見事に回転しながら吹っ飛ぶ。

 

 

 

「赤城…変な育ち方……しちゃいましたね……………ガクッ…(チーン)」

 

サムズアップしながら力尽きる天城らしき人物の顔の横には、拳の形で凹んだ肌色の仮面が転がっていた。

 

 

 

 

………………………

 

 

「という夢を見たのよ……」

 

 

「夢の中の出来事とはいえ、見事に引導を渡してしまわれましたね…」

 

 

 

加賀は静かに突っ込む。

 

 

「あんなシチュエーションではあったとはいえ、天城姉様を一撃でノックアウトしてしまうなんて…うっ…うっ…私はなんてことを…」

 

泣き出す赤城。

 

 

「姉様、お気を確かに!?」

 

 

なんとか宥める。

 

 

……………

 

 

「というわけなんだ…」

 

加賀は二航戦と五航戦が委託で不在なため、いつも議題を上げては会議している(?)綾波たちにそれを相談していた。

 

「なるほどなのです…赤城さん、どんまいなのです…」

 

「特にお姉さんの天城さんからしたら、突然すぎて成仏出来なさそうな気がしますね…」

 

「亡くなられたのは痛み入ります…にしても…ある意味悪夢ですね」

 

「肌色の仮面…赤城さんへのどっきり?」

 

「天城さんは参謀として秀でていたからな…それもあるかもな…うむ…そこで、姉の赤城に助言をしたいのだが、生憎私はその辺における発想には疎いものでな…悪夢をどうにかしてやりたい」

 

 

「加賀さんの疑問シリーズではぶっ飛んでるのに、です?」

 

「よく知ってるな…?」

 

「『あの海』のアンケだとまた見たいネタでぶっちぎってるです」

 

 

 

※筆者調べ

 

 

 

「あれはまぁ…じゃなくてだ。もっと笑顔にして上げたいのだ。さすれば…うなされずにすむやもしれぬ」

 

 

というわけで…「赤城スヤスヤ作戦」の会議が始まった。

 

 

 

 

……………………………………………

 

 

「まずは…再現するためにスタントマンを用意したです」

 

「スタントマンだって!?」

 

 

『綾波先輩…これで…良いですか?』

 

天城のコスプレをした駿河が現れた。駿河本人はちょっと困惑している。

 

「レベル高いな!?」

 

加賀が驚くのも無理はない。

 

「明石と不知火に頼んで同じカラーリングの装いを用意したです。監修は赤城さんの小さい方…赤城ちゃんに聞いて再現いたしました、です」

 

「えっへん!」

 

赤城ちゃんは仁王立ち。

 

 

「駿河さん、よくこのお誘い引き受けましたね…?」

 

『この前の会議で七変化やってたのを綾波先輩が見てまして…』

 

「違う意味でかなり目立ってたぞ、あれ…」

 

再現率が高い。狐耳もしっかりと化けている。おまけに艦種は一応戦艦。

 

「駿河、ここでばっちり決めていけば、出番は増えるはずなのです」

 

『そういう問題ですか!?私はてっきり、罰ゲームのテストとかそういうのかと思ってたんですけど!?』

 

 

 

バラエティ系の罰ゲームとされるテストはスタントマンがテストして安全性を確かめるという。しかし、それはそれで過酷な依頼だなと思ったニーミであった。

 

 

 

 

「では、アクションの準備をお願いするです」

 

『りょ、了解しました…』

ある種の駿河の可能性を感じながら、スタントマン駿河は配置につく。

 

アシスタントは島風である。

 

 

「だが、赤城姉様役はどうするんだ?」

 

『それこそお姉さんの役割ね!』

 

愛宕参上。

 

「愛宕!?完成度高いな!?」

 

「赤城ちゃん監修、です」

 

 

「褒めても良いのよ!」

 

 

ふふん!と鼻を鳴らす赤城ちゃん。

 

「確かに姉様だ。あの眉間に皺寄せてなさそうに狂ってそうな顔」

 

 

 

 

 

……………………………………………

 

 

 

 

では、先ずはジャベリンからいっきまーす、です!

ロイヤル式ではありますが…

 

「良かろう。是非とも聞かせてくれるか?」

 

では…先ずはロイヤル式の挨拶をして…

 

 

『ロイヤル式…こうですね?』

 

 

そして、肉薄して~

 

 

『こうかしら?』

『~っ』

『今一瞬逃げたわよね?』

『いえ…その…』

『お姉さんのこと怖い?ねえ?』

 

「ほほう?」

 

「そっちの会話からヤバイ空気感じる件について…」

 

「駿河!そこはもっと抵抗するです!」

 

「駿河乙」

 

あれれ?

熱い抱擁的なのをイメージしたら…なんか凄い光景になりましたよ!?

 

『怖いです!怖いです!目がマジになってます!』

 

 

 

(愛)迫真。

「な、なるほどな。抱擁か…」

 

 

 

 

……………………………………………

 

 

 

 

次はZ23、参りますね!

 

「ニーミの考える対策法、です?ベッドインとかは無しなのです」

 

 

「ふむ、Z23、続けてくれるか?」

 

はい!では、先ずは押し倒した天城さんを…

 

 

「待つのです!なんでヘルメットとCCDカメラが駿河に!?」

 

『安全のためです…綾波先輩…』

 

CCDカメラは表情の観察のために着けていただきました!

 

「映ってるのは天城さんではなく、天城さんのコスプレした駿河なのです…おまけにマスクしてるのです…」

 

 

 

『準備は良い?駿河ちゃん』

『は、はい…』

 

 

 

では、そこでジャーマンスープレック…

 

 

「まてまて!荒事は止めてくれ!?人の悪夢をプロレスに変える気か!?」

 

やっぱり、キチンと意思表示はするべきかなーって思うのです

 

 

「なるほど…どっきりの復讐というやつか…」

 

「そこ、納得しちゃうのです?」

 

 

 

 

……………………………………………

 

 

 

 

次、ラフィー。ユニオン流、見せちゃるぜ~

 

 

「軽く口調が崩壊してるのです」

 

「ユニオン流か…よし、見せてくれるか?」

 

 

先ずは川の時に寝てもらい…

 

「いきなり寝るシーンか!?」

 

 

膝枕。ねんね。

 

安らか。バッチリ。

 

 

 

『ふふふ?どうですかぁ?』

 

『おっぱいでお顔がよく見えません』

 

 

「駿河そこ変われって言いたい指揮官はいると思いますけど、問題点を指摘して見せた駿河は偉いのです」

 

 

『これ、お膝ツラくないですか?』

 

「姉様だと、多分顔が凄いことになってそうだな…」

 

 

すると…

 

 

『あのー』

 

 

「駿河?どうしたです?」

 

 

『このお面…ふふっ、息、しにくいんですけど…』

 

 

「一度取ろうか、駿河よ」

 

マスクを外すと、汗だくの駿河が現れる。

 

 

「まぶたの紅が汗で流れて血の涙みたいになってるよ!?」

 

 

『あらぁ…メイク担当の方って、居ます?駿河ちゃんを…!』

 

『あの、お願いします…』

 

「なんだ?つまりユニオン名物のゾンビものか?」

 

「ホラーです…」

 

「ラフィーちゃん、狙ったの!?」

 

「どうみてもこれ偶然でしょ!?」

 

 

想定外。でも面白い。

 

「暗闇でニヤけてる赤城姉様を見たときよりも怖いな…これは…」

 

「あれはもう魑魅魍魎よね~」

 

「加賀さんと赤城ちゃん、さりげに爆弾発言しちゃったです…!」

 

 

 

 

……………………………………………

 

 

 

 

 

最後は、綾波です。

 

 

では駿河、愛宕さん、準備は良いですか?

 

 

『駿河、オッケーです』

『愛宕も良いわよ!』

 

 

「なんか変な予感がするんですよね…綾波ちゃんの時って…」

 

 

 

 

では、愛宕さん、ボルテージマックスでよろしくお願いします、です。

 

 

『うおおおおお!!!』

 

『愛宕さん!?ちょちょちょ!ちょっと勢い強____』

 

 

 

 

 

 

 

…NO SIGNAL…

 

 

 

 

「「「「ええええええええ!!?」」」」

 

「おまっ…綾波、何をさせた!?」

 

 

愛宕さんにアラヒトガミさんの下ろしてみたです。

 

 

 

「ダメだよそれ!?」

 

「夢の中の赤城さん天城さん以上にぶっ飛んじゃいますよ!?」

 

「ちょっと待て、天城さんは特にぶっ飛んでるわけではないぞ!?」

 

 

 

 

 

『えー!?ちょっと、なぜ島風までえええ!?』

 

 

 

あちゃー…久しぶりの伝説作りのチャンスに、アラヒトガミさんはしゃぎ気味です…スタッフ、愛宕さんを止めるのです。

 

 

「すぐに戻せ!今すぐ戻せ!!」

 

 

…数分後…

 

 

『ゼェ…ゼェ…あら、私は一体…』

 

 

「無事に戻ったのです」

「危うく愛宕さんが伝説作りの代行者になるところだったね…?」

「いろんな意味で神回」

「誰が上手いこと言えと…」

 

 

「…ふ…ふむ…一対一ならば、勢いよく襲い掛かれば天城姉様もびっくり、だな?」

 

 

「とても天城さんを尊ぶ様な要素が見当たりませんよね、綾波…?」

 

「ま、まぁ、受け取り様です…赤城さんと天城さんの一対一ならば、ワンチャン…」

 

 

 

 

 

 

そして、加賀は赤城に伝えるのだった…

 

 

 

「あなた…正気なの?」

 

「赤城姉様のためです」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……その夜……

 

 

 

「重桜は!!!」

 

「赤くぅ!!!」

 

 

 

 

「「燃えている!!!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

……………

………

……

 

 

「という夢を見たのよ♪天城姉様ったらとってもノリが良かったのよ!」

 

 

「そ、そうですか…」

 

 

((((そっちに行ったかぁ…))))

 

 

赤城は楽しそうにその夢の様子を加賀と綾波たちに語ってくれたという。

 

 

 

to be continued…?




閲覧ありがとうございました。

筆者は2019年の夏ごろにアズールレーンを始めて、やっと初期艦の綾波さんが認識覚醒を向かえました。

そして、実は天城さん自体はこの作品ではあるお話で既に出ています。もし、このお話からお読みになられた方は、もしよろしければ探してみてくださいませ。

天城さん復刻を心よりお待ちしている指揮官様や、イベント時にもう入手済みだZE☆な指揮官様がいらっしゃいましたら、是非とも、お気に入り登録やご感想、ご投票をよろしくです。

という事で、年末に備えてネタを考える作業に戻ります…(˘ω˘) 

それでは、また次のお話で。


by筆者


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

天城さんってなんだ? by加賀

加賀さんの疑問シリーズ可変型(展開的な意味で)。


重桜寮舎にて。

 

 

加賀たちは有事に備えてトレーニングや演習、そして時おり委託に出向くなど、わりと何時ものように過ごしている。

 

 

しかし、寮舎にて待機している時……

 

 

 

「わりと何時ものように過ごしているって、それではまるで冴えないサラリーマンみたいな言われようだな?まぁいいか…実際そうだしな…」

 

 

加賀は天の声に突っ込む。

 

 

しかし、そこで彼女はなにか考え事をするが、赤城に声をかけた。

 

 

「姉様…」

「なにも答えないわよ?」

「ひどい…姉様最近ひどい…」

 

 

「貴女が下らない疑問をぶつけてるからでしょう…突っ込みが追い付かないわ…」

 

「では姉様…」

「あー結局ごり押しね…」

 

 

 

 

 

 

「天城さんって……何だ……?」

 

 

 

 

 

 

 

「よし、焼き払ってやるから表出ましょうか!」

 

爽やかな満面の笑みの赤城。

 

「えええええ!!?待ってくださいよ姉様ああ!!?」

 

 

 

 

…一時間後。

 

「…なるほど、天城姉様の事を今一度思い出そう、と」

 

「は、はいぃ…(っべー……っべーわ…姉様の攻撃…)」

 

演習用の九九艦爆により死にかけた加賀は息を荒げつつ頷いた。

 

「そうね…時に思い出してさしあげるのも…それもまた供養よね…」

 

赤城は納得してくれた様で加賀は胸を撫で下ろす。

 

 

 

「姉様は重桜の戦艦。加賀、貴女も前はそうだったわね」

 

「ええ…私も元・戦艦です☆」

 

「ええ…うん…そうねぇ…」

 

 

わざとらしくおどける加賀に目を一瞬反らす。

 

 

「天城さんと赤城姉様って、もし二人とも姉様と呼ぶ際イントネーションで被りますね。言い間違えてしまいそうになります」

 

 

 

「あまぎ…姉様…あかぎ…あっ…(察し)」

 

 

「こういう時でも天城さんを絶対に呼び捨てにしない赤城姉様、ほんとすこ」

 

「噛まずに言えたわね。上出来よ」

 

「では、皆に天城さんの事を布教し…訊ねにに参りましょう。あま…赤城姉様」

 

「今ナチュラルに噛んだわね?」

 

 

 

 

……………

 

 

 

 

「お悔やみ申し上げます…」

「お悔やみ申し上げます…」

 

加賀たちは、先ずは何時ものように二航戦の二人の所に向かった。そして訳を話すと早速お通夜モードに切り替わる。一応二人も訃報を知っている。

 

 

「お気遣いありがとうね…?」

「天城さんも喜んでる事だろう。きっとその辺に寝そべりながら」

 

「地味に姉様らしくないわよねそれ…」

 

 

 

 

「そう言えば…この頃重桜にモノノケの類いが出るとかいう噂をご存じですか?」

 

蒼龍は突然切り出す。

 

「モノノケ…?」

「加賀、米良さんの曲は関係ないからね?」

 

赤城は咄嗟に加賀を落ち着かせる。

 

「え、読まれた!?」

 

「紫の和服で、羽織は赤色…それで馬の頭の被り物をしてまして…」

 

「ボクも見ましたよ…のそのそと現れては消える…黒というか焦げ茶というか、尻尾は先輩方と同様に9つ…毛の色は赤城先輩にちょっと質感が近いですね」

 

 

「ついに重桜も魔境と化したか……!」

 

「待ちなさい、これは馬の被り物の時点で不審者よ!?」

 

「9つの尻尾…?」

 

「長門様の悪戯の可能性は?」

 

 

「悪戯?長門様が?姉様kwsk」

 

「あれは数日前の事よ…」

 

 

…………

 

『長門様、赤城です……』

 

 

『どうだ?』

『わあ!長門姉の尻尾9本ある~なんで?なんで9つあるの?』

『エクステというやつだ。陸奥と江風も着けてみるか?』

『うん!』

『ぜ、是非↑っ!!』

 

 

 

 

…………

 

 

「尻尾のエクステなんてあるのか…ふむ」

 

「着けてみようとか思ってないでしょうね…?」

 

「何故わかったし!?…にしても最近の江風、ノリが良いんだな…」

 

「まぁ、江風もあの気むずかしいキャラから、せめてル○ン三世の五○門くらいには付き合い良くしないとって話してたわ…陸奥様に引かれてたのが響いたのね…」

 

「下手すると高雄と被りそうだな…」

 

 

「お二方、道中お気をつけください…」

「見つけたら慌てず騒がず、被り物を…」

「被り物がウィークポイントね。わかったわ」

 

 

 

 

 

その陰で……

 

 

馬の被り物をして日傘を差した人物が木陰からそっと顔を覗かせていた。

 

…………

 

 

五航戦の部屋にて。

 

「あらぁ…あ…それは…お悔やみ申し上げます…」

「流石に煽れないよね翔鶴姉…お悔やみ申し上げます…」

 

 

流石に赤城たちは煽れても、何故か煽れない。

 

 

空気は、お通夜モード。今回二回目。

 

 

しかし、加賀は訃報を教えに来たのではなく、布教のためにやって来たのである。しかも訃報は彼女たち後輩が現れる前に遡るのだ。

 

 

「そうだな、きっと天城さんも喜んでおられるだろう。………ランニングマンしながらな」

 

「待って加賀!あなたの天城姉様への印象ってそんなアクティブだったの!?」

 

「だって一応は戦艦ですし」

 

「戦艦だったからって必ずしもアクティブとは限らないわよ!?五航戦の二人、説明するわね?」

 

かくかくしかじかと説明する。

 

「ええっと…天城さんのことは…存じ上げております」

 

 

「まぁ、それならいいがな」

 

「姉様はお体が弱かったのよね…よく咳き込んでたわ…リュウコツをかの震災で痛めてて…ていうか、ランニングマンなんてやってないから安心なさい…?」

 

 

「今の赤城姉様を見たら、天城さん何て言うか…」

 

「余計な事を言わないで頂戴…!マジで化けて出られたら怒られるわよ私!?」

 

 

 

ガタッ

 

 

「え、なに!?」

「今誰かずっこけたわ!?近いわ!瑞鶴気を付けて!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いったぁ…私としたことが、被り物がワイヤートラップに引っ掛かってしまいましたわ………え?」

 

 

被り物を直す何者か。

 

その姿をばっちり赤城たちは目の当たりにしていた。

 

 

 

 

「押さえろ!その者を押さえるのだ!であえ、であえー!」

 

 

遠くから長門の声。

 

 

「やばっ…逃げるが勝ちです!」

 

馬の被り物を直し廊下を走り出す。

 

「あ、待て!」

 

 

 

「二航戦のとこへ向かったわ」

 

「以外と足早いぞあいつ!!五航戦、駆逐艦の皆に連絡しろ!」

 

 

 

 

「「は、はい!!」」

 

 

 

………………

 

 

「えーと、そこよ!」

 

赤城が艦載機を飛ばして馬の被り物の人物を見付ける。

 

 

廊下を走って追いかける。

 

 

 

「中々しぶといですね…!」

 

すると、馬の被り物の人物が立ち止まって一言。

 

 

 

「見付けたぞ!ふふふ、ここであったが百年目!とうっ…………」

 

「そこまでよ!とうっ…………」

 

 

 

 

加賀と赤城は、二航戦と応援を呼び終えて加勢してきた五航戦を引き連れ勢いよく飛び込むも、足元が崩れて落ちる。

 

 

『うわあああああ!!?』

 

 

「ちょっwww…っ!www…いけませんわ、今のうちに退散退散…」

 

 

馬の被り物の人物は思わずその様子に笑ってしまうも、再び逃走。

 

 

 

 

「ふう…あぶなかったー…」

 

慌てて部屋に入り込み襖を閉じた。

 

 

 

 

 

 

「誰…です?」

 

「へ?」

 

逃げ込んだ先は綾波の部屋だった。ちょうど綾波は準備を整えて部屋を出ていこうとした矢先のことだった

 

 

「…あ!!」

 

 

「お、お待ちなさい!私はその…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ハイポーションの方ですかっ!?」

 

 

「は…ハイポーション?…人違いです…」

 

 

 

「ようやく見つけたわよ?馬の被り物の怪!」

 

 

赤城が現れた。長門と加賀たちも駆けつけている。

 

 

「オワタ」

 

「さあ、お縄につくのです」

 

 

「その前に、先ずは面を割らせてもらおうかっ!ぬううううん!!」

 

 

加賀は飛び掛かった。

 

 

「止めて!離しなさい!ていうか加賀!脱がすなっ!ちょ、服に手を入れないで!!ポロリと行くから!赤城!スタッフ助けて!やめろぉぉ!!?」

 

 

 

 

…暫くお待ち下さい…

 

 

 

 

 

 

 

 

「天城姉様…!」

 

「暫くぶりですね…赤城…加賀…」

 

 

その正体は天城であった。

 

中に『ど○兵衛』と文字が書かれたTシャツを着ていたので、ポロリは無かった。

 

「お亡くなりになられたはずでは…?」

 

赤城はちょっと涙声になっている。

 

 

「見事に復活ですよ。それにしても、赤城…」

 

 

「は、はいっ」

 

赤城の変容に驚く艦船たち…

 

 

「夢の中で私をノックアウトしたってマジなんですか?その後、重桜は熱く燃えている!とか…」

 

ぎくりと赤城は肩を震わせる。

 

 

「はい…」

 

 

「赤城姉様…本番中、本番中ですから…頼むからここでガチ泣きは止めてください…!?」

 

「あらあら………『赤城の知らない世界』で一度お邪魔しましてからてっきり慣れてくれたかなーなんて思っていたのですが…よしよし…」

 

 

「あの後、信じられなくて…楽屋で泣いちゃったんだからぁっ…」

 

なんとか笑い話にしようとするも、涙が流れている。

 

 

 

「妹たちがお世話になっております」

 

二航戦や五航戦、並びに関係者は挨拶を交わす。

 

 

 

 

「久しいな天城さん…」

 

「そうですね加賀…すっかり空母も板に着きましたね?」

 

「いやいや、まだまだ…」

 

 

 

「でもどうして姉様が?お体は?」

 

「残念でしたね赤城…トリックだよ…じゃなくて、いつぞやの建造で…」

 

「さりげにメタいこと仰有りますね?」

 

「いやぁ、まさかまた生を受けられるとは…この世も捨てたもんではないですね…っていうか、加賀?」

 

 

 

「は、はい…?」

 

加賀はここで嫌な予感がした。

 

 

 

「本番中に面割るとか言いつつ服脱がすって、これ前代未聞ですよ!?桃ハゲに襲われた忍者になった気分です」

 

「いやいや、桃ハゲは脱がしませんから…それを言うなら天城さんの方こそ、あの床どうなってるんですか…?」

 

「ちょっと図らせてもらいました。思いの外掛かってくださるものですから、思わず笑ってしまい…ふふふっ」

 

 

「そりゃあ…お約束ですからね?」

 

 

さっそく策を炸裂させていた天城だった。

 

 

 

 

 

「なるほどね!その内何度かやられてると恥ずかしい写真とか貼り付けられちゃうやつなのね!」

 

「あの床直すなら相当掛かると電は思いますよ?」

 

 

 

 

「うーむ、それにしても、あの崩れた床…指揮官になんと申せばよいのかのう…天城、何か策はないか?」

 

「それでしたら、事故だと仰有ればよろしいかと…」

 

「いやいや、天城姉様、指揮官様は絶対不審がりますからねそれ!」

 

 

 

本日も重桜寮舎は平和だったとさ。

 

 

To be continued…?




閲覧ありがとうございました。

今回は思い付きでこうなりました。ごめんなさい…。



次回以降はちゃんとした加賀さんの疑問シリーズになると思いますのでご安心くださいませ。

このお話を見た後に、赤城さんたちを入手したり、艦船たちと追いかけっこして床落ちをやりたくなったりした指揮官様がいらっしゃいましたら是非ともお気に入り登録、ご感想、ご投票をよろしくお願い致します。

では、また次のお話で。

by筆者


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

ポラリスと綾波、です。

今回もぶちかまして参ります。

ではどうぞ。


母港の食堂にて。

 

 

 

 

「ちょ、ちょっと…一口くださいです…!」

 

「え!?ちょ、ちょっと…ふふふふっwwwww」

 

 

ガスコーニュの懐に潜りこみ、強制アーンをしてもらおうとする綾波。ガスコーニュは苦笑い。

 

 

「がんばれ!がんばれガスコーニュ!」

「がんばって!www」

「負けないで!」

「良いですよガスコーニュ、押し返しましょう。行けますよ!そのままお口に!」

 

 

 

 

 

パクっ

 

「あ…」

 

綾波を防ぎきり、ガスコーニュの口に運ばれる。

 

 

 

「ん…結構…力強いですね…?」

 

「食べたいからなのです」

 

 

 

 

 

 

「綾波、一体なにやってるにゃ?」

 

その様子を、明石は冷静に突っ込むのだった。

 

 

 

………

 

少し前のこと。

 

ベールを脱いだアヤザイル。

 

次の第二章に向けての準備がここ母港の特設会議室にて進められていた…

 

 

「さて、ユニコーンをこの前加入し、AYAXILEは早くも第二章へと突入していくわけなんだけど…」

 

「メタい話、ポラリスと練習するに備えて身体を作っておく必要が出てきました…」

 

「パフォーマーの皆さんは元より高レベだものねぇ…」

 

「ビルドアップ必須…」

 

「一先ず寮舎で食べまくった王家グルメとカレーライスの分は頑張るのです…」

 

 

 

 

艦船には体重の懸念はなさそうに見えるが、実は気持ち的な問題だったりする。

 

 

と言うことで、綾波は母港にてトレーニングを行うことに…

 

 

気持ち的に軽くなったのか、ダンスのキレも増す。

 

 

 

「よろしくお願い致します」

「こちらこそよろしくお願い致します、です」

 

 

挨拶するガスコーニュと綾波。

 

ポラリスと練習開始の日がやって来た。パフォーマーたちとも挨拶を済ませ、練習を行う。

 

 

「キック、キック、しゃがんで膝つき、右足伸ばして、戻してターン…という形ですね…もう一度やってみましょう」

 

後ろの方で踊って全く目立っていなかった駿河がポラリスたちにレクチャーする。

 

 

 

 

「SURUGAさんって何気に上手ですね…!」

 

「後ろの方で踊ってもらってたのです。今度はセンターに…」

 

「そ、それは勘弁してくださいっ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お邪魔するにゃ。さてさて、元気にやってるかにゃ?」

「お邪魔いたします~…」

 

 

ふと明石と不知火たちが、指揮官と共に綾波たちの練習部屋の様子を見にやって来た。

 

 

 

「相変わらず凄い光景にゃ…」

「陣営関係なくやってますねぇ?」

 

「赤城とエンタープライズが隣同士にゃ…!」

 

 

 

 

「では、ここからやろうか。…1、2、3、4…」

 

「こう?」

 

「そうだ。いいぞ!」

 

 

指揮官も二人の関係上心配が無さそうで一安心である。

 

 

 

「明石と不知火、来てくれて有難うです」

 

「調子はどうにゃ?」

 

「…飲み込みが早いのです。ユニコーンには新しい振り付けを教えたのです」

 

「新曲でございますか?」

 

「はい。二章を飾る曲なのです」

 

 

「白鳥チャンバラを島風とやってた時が昔のように見えるにゃ…」

 

「黒歴史…です…あ、もう一つあるのです…ポラリスに…おっとそこは当日のお楽しみです」

 

 

しかし、キレを増すということは反動もあり…

 

 

「もしかして、あんまり食べてないのかにゃ?」

 

「はい…キレを増すためです…!でもめっちゃ食べたいのです…」

 

「倒れるにゃ!?」

「あら…」

 

「ライブ終わるまで栄養ゼリー以外の間食や過食は禁止にしてます…でも綾波だけ、ちょっとやりすぎだよ…?」

 

ニーミが補足する。

食事量を少な目にコントロールしていた。

少食な艦船たちもいる。

 

 

「現に体も軽いのです」

「たまにはちゃんと食べないと~」

「綾波ちゃんガチですね?」

「ラフィー、ちょっと心配」

 

 

「艦船に体重の概念ってあったかにゃ?」

「味も良く消化に優しい栄養ゼリーならば当店まで…」

 

「必要ならみんな指揮官が奢ってくれるにゃ」

 

 

「おおお!」「指揮官太っ腹」

「良いのですか!?」

「お気遣いありがとうなのです」

 

 

ライブを終えるまでの辛抱。

 

 

……………

 

 

そして現在に至る。

 

そして、食堂の出来事が、まさかの悲劇の始まりだとはだれも思いもしなかった。

 

 

 

 

 

この日はポラリス単体のライブイベント。ポラリスは、持ち歌coeurを披露。

 

 

 

「さあ、今日はポラリス単体にゃ」

 

 

 

『一人で佇み__』

 

観客を沸かす。

 

すると…ステージのスポットライトの照らされていない所に人影が…!!!

 

「あれ?誰かいるで!!」

 

ツッコミ役として明石と不知火により招集された祥鳳が人影に指差す。

 

 

ガスコーニュたちはその気配に気づいていない。

 

「あの格好は…ポラリスですかね…?」

 

おかしい、たしかポラリスは、5人だ。

 

このタイミングで新メンバーを発表か?

 

 

するとガスコーニュの隣に出てきた。

 

「あれ?…あ!!」

 

「綾波や!綾波やで!?」

 

「あいつ何やってるのにゃぁぁ!?」

 

ポラリスのメンバーと同じ格好をした綾波であった。しかし、様子がおかしい…

 

 

「手に持っているの…マメカラや!綾波がマメカラもっとる!」

 

「壊れて音でてないにゃww」

 

 

すると…

 

「あ、ガスコーニュが…」

 

ガスコーニュが綾波に気付いて苦笑い。

 

(危ないですからwwwこちらへ…!)

 

 

ガスコーニュが綾波を誘導する。

 

 

「ほら危ないよ綾波wwwほらこっちやwww」

 

「ガスコーニュたち苦笑いにゃwwwww」

 

するとどうしても歌いたいのか…綾波はガスコーニュからマイクを強引に奪おうとした。必死に抵抗するガスコーニュ。

 

 

 

「ああああ!?」

「奪おうとしてるやん!?」

 

 

「がんばれガスコーニュ!負けないでにゃwww」

「取られそうですね…?」

「赤城たち笑てるやんwww」

 

すると、ガスコーニュはマイクを取られてしまい…

 

 

『波の白さを 知ったんだ_』

 

 

 

「これ怒られるで!?」

 

明石たちはまさかの展開に大笑い。

 

もう一度ガスコーニュは奪い返そうと引き寄せる。

 

『隠さ”ず告”げて”い”く”の”~』

 

 

 

食堂の再現。

 

 

「あははwwwこれ食堂のにゃwww」

 

 

 

ガスコーニュは苦笑いし、音楽を止めた。

 

 

「綾波さん!な、何やってんですか!?」

 

 

「どうも、みなさん楽しんでるです~?」

 

 

その掛け声に観客は沸いた。

 

「サプライズゲストの綾波さんです!」

 

ガスコーニュが紹介する。

 

「こんな登場されるとは思わなかったよ流石に!?」

 

「しれっと同じ衣装着てますね?」

 

クリーブランドとシェフィールドの指摘。一方のヒッパーと赤城は笑ってしまっている。

 

 

「そのサングラス…オイゲンのでしょ…?」

 

笑いを堪えてヒッパーが綾波のドットサングラスを指して訊ねた。

 

「借りましたです」

 

 

 

何だかんだあってポラリス全員と観客を楽しませたのだった。

 

 

「あ、サプライズゲストなんやな?これなら許されるとちゃう?」

「ニーミが何て言うかにゃ…オイゲンは多分面白がってサングラス貸したにゃ、きっとww」

 

 

 

が、これはアヤザイル第二章の序幕でしかなかった…!?

 

 

to be continued...

 

 

 




閲覧ありがとうございました。

既視感たっぷりでお送りしました。

あのドットサングラスが気になる指揮官様がいらっしゃいましたら、是非ともお気に入り登録やご感想、ご投票をよろしくお願いいたします。

では、また筆が走り終えたら投稿させていただきます。

by筆者


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

ヤンデレを怖いなぁ…すると怪談になる。

後三ヶ月くらい前に投稿しておくべきだった感満載なお話です。でも完成したので上げておきます。

諸事情に付き、何時も投稿する時間より早めですm(__)m

それでは、ごゆっくりどうぞ。


どうも指揮官です。

 

 

 

 

先日…経験した話なんですがぁ…

 

 

 

 

夜中、執務室の外に物音がしたんですよ。

 

 

 

その時、私~書類仕事をね、してまして…ええ、上層部からの連絡だったり、セイレーンの目撃情報だったり、あ、秘書官は先に寝かせまして、私一人でやってたんです。

 

 

 

 

するとね…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カサカサ……

 

 

カサカサ……

 

 

 

 

なんて物音が聞こえるものですから、何だろう?って思って~

 

 

 

 

覗いたんですよ…

 

 

 

 

どうせ、猫か明石がなんかやってるんだろうなとか、暁たちが屋根裏で色とり忍者でもやってるのかなーなんて思いながら、ちょっと気分転換がてら、母港を見て回る事にしたんです。

 

 

深夜に色とり忍者って…まぁセット的には夜中ですけど、ホントに夜中にやってたとしたら、それはちょっと突っ込みどころありますが…

 

 

 

それで、帽子を被って扉を開けて廊下に出ると、真っ暗の一歩手前。なーんかちょっと朧気なんですよねぇ。

 

 

うちの基地の施設って、和風と洋風なところも混ざってあるんですけど、深夜で明かりが消えますと、あんまりにも不気味でして…

 

 

 

歩く度に…

 

 

 

やだな~怖いなぁ~

 

 

 

 

この前も暗闇で何故かこちらに向けてにやついてる赤城を見たり、貞子かと思ったら結局赤城だったし、なんかツインテールだと思ったら大鳳だったり、座敷わらしかなって思ったらなんと赤城ちゃんの方だったり…

 

それで、たまに赤城かなーって思ったら貞子だったこともあったもんで、まぁどっちでもいいやぁって思いつつも、一応警戒しながら歩いていてまして……

 

 

 

それで扉の前を通りすぎると突然…

 

 

 

 

に"ぃ…

 

 

 

って音がしたんですよ。

 

 

思わずビクウウってなりまして。

 

 

 

 

恐る恐る、後ろを見ると……ニヤリと笑う女性の顔が浮かんでいたんです。

 

 

見た瞬間に思ったんですよ、その赤城さん、…この世のものじゃないんだな、って……

 

 

瑞鶴なら瞼に塗ってるし、眼鏡掛けてれば蒼龍だし、

 

 

 

 

 

 

 

「ちょっと…あのー指揮官様?」

 

 

 

 

 

 

 

あ、はい?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……それはこの世の赤城です」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

うわあああっっ!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「何でそこで驚いたのですか!?ていうか、驚くところですかそこぉぉ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「姉様…暗闇だからってそんなことしたら…(ガクブル)」

 

「そ、そうですよ、赤城…おいたは…なりませんよ…?(ガクブル)」

 

 

 

 

「加賀!?天城姉様まで!?」

 

 

 

 

「こっ…これはぁ…夜中に見たらダメな奴だ…!!(ガクブル)」

 

 

貴女には流石に言われたくないわねエンタープライズ!?

 

何なら、今度貴女の部屋の前で私の顔写真貼り付けておいてあげましょうか!?ねぇ!?

 

 

 

「それは止めてくれ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここまで幽霊さん出てないから、セーフなのー」

 

 

 

 

 

今宵も母港は平和です。

 

 

 

 

「あれ?サダコなんてお名前の艦船、重桜に在籍してましたっけ?蒼龍姉様」

 

「それ名前からしてヤバイ奴の様な…」

 

 

 

 

 

 

 

………

……

 

 

「じー…あら?貴女も指揮官様を?負けませんわよぉ?」

 

「………」

 

 

「大鳳…誰と話してるの…?」

 

大鳳が何者かに話し掛けているのを目に掛けた瑞鶴なのであった。

 

 

To be continued…?




閲覧ありがとうございました。


季節外れです。本当にry


そんなこんなで赤城さんが夢に出た指揮官様がもしいらっしゃいましたら、是非ともお気に入り登録やご感想、ご投票をよろしくお願い致します。

ではまた筆が走り終えましたら投稿して参ります。


by筆者


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

なるほどね!これが瞬間的スプセルごっこというやつなのね! by雷

なるほどね!昨日は単なる予約投稿をし忘れたってやつなのね!

ということで、本日はいつも通り18時30分からの公開です。


ではごゆっくりどうぞ。




こんにちは指揮官、雷だよ!

 

なるほどね!これが主役ってやつなのね!

 

一先ずなにやろうかなぁ…

 

 

 

そうそう、最近『あふぃりえいと』を始めたよ!

 

 

さて、気になる人は私のblogの下部にある…

 

 

 

 

「姉さん…姉さん…」

 

 

ん?どうしたの電?

 

 

「ブログのダイマしてるところ申し訳ないんですが、暁ちゃんが居なくなってしまいました」

 

 

また響を探しに行ったんじゃない?

 

 

「この前、ロイヤルにお呼ばれした時に北方へ行くとか言って突き進んだ挙げ句、南極へ行っちゃいましたから、今回もきっと迷子に…」

 

 

 

 

 

なるほどね?暁ちゃん救援作戦ってやつなのね?あれ?あの白い…

 

 

 

 

「白熊さんですね。」

 

 

 

声優さんの?

 

 

 

「いえ、暁ちゃんの南極でのお友だちのシロクマさんですよ…?」

 

 

なるほどね!タクさんのチャンネルに出てくる、あのし○まるが一分の一スケールのRG(リアルグレード)になったのね!

 

 

「それは忍者は忍者でも、現代忍者のあのお方になってしまいますよ?」

 

 

あ、シロクマさん、フリップ持ってるよ?

 

 

 

 

『これを見たらきっとそれがしは捕まったかなにかあったでござる!by暁』

 

 

 

 

なるほどね!助けに来いって事なのね!

 

 

 

 

「でもどうやって探しましょう…」

 

 

『暁さんの電探の痕跡をたどりませう。フォローミー』

 

 

シロクマさん優秀ね!

 

 

「これで後は暁ちゃんの所へ向かうだけですね」

 

 

 

………

 

 

反応からしてこの海域みたいだね?

 

 

 

 

「しかも、時刻からして真っ暗ですね…あれ?シロクマさん浮いてますよ?」

 

 

背中に二連装砲乗っけてるね…?

 

 

 

『母港で明石さんに改造されますた』

 

 

 

…あ、あえて聞かなかったことにしておくからね…?

 

 

しかも前方にセイレーン!?なんか派手派手な量産型!

 

 

「ヤバイですね…」

 

 

なるほどね!探照灯に照らされたらヤバイやつなのね!?

 

 

 

「一先ず上手いこと救い出しましょう」

 

『暁さんは近いですよ』

 

 

うーんでもどうしようかなー…

 

 

 

 

 

 

 

「ま、真っ暗…(ガクブル)」

 

 

あ、なんか震えてるの発見したよ!

 

 

「相変わらず暗いところ苦手ですね…」

 

 

(あれ?雷と電!?それにシロクマくん!!…来ちゃダメ…!危ないでござる!)

 

 

なんかジェスチャー送ってるね?

 

 

『しかもあの探照灯は敵のだから迂闊に動くと照らされるって言う…特に暁さんの方』

 

 

探照灯…うーんそういえば、綾波と遊んだゲームでも散々苦しめられた様な…

 

なるほどね!暗闇の修行も兼ねてたのね!

 

 

「見る限り、思いっきり…震えてましたよ?…」

 

 

あ!そうだ!

 

 

………

 

 

(あわわ…響探しがいつの間にかセイレーンとかくれんぼになっちゃった………あ、なったでござる…)

 

 

心の呟きでも言い直す暁の周囲にはセイレーンの艦艇が。サーチライトで探されている

 

 

(雷、電、シロクマくん…ここに来ては危ないでござる!ていうか、情けないところは見せられないよぉ…!でござる…)

 

 

思いきり震えているところを見られている。

 

 

暗所恐怖症を抱える彼女にしては探照灯を使いたいが、位置バレしたら一貫の終わり。

 

 

すると、こちらを探すために敵が照らしていた筈の探照灯の灯りが途絶えた。

 

 

 

(あれ…?)

 

 

玉切れでも起こしたのだろうか。

 

 

次々と灯りが消えた。暁にとっては地獄絵図。

 

 

 

……………

 

 

ライトはぶっ壊して真っ暗にするって、ステルスの基本なのね!

 

 

「壊すってそれ…足が付きませんか?」

 

『地味に魚雷ぶち当てて沈めてましたけどね…』

 

 

「雷に電…それにシロクマくん…!」

 

 

 

さあ、一度母港へ帰ろう?

 

 

 

「そうするでござる…かたじけない…!」

 

 

 

 

 

…なるほどね!これで後は母港へファストトラベルすればいいのね!

 

 

 

 

「また再出発でござるよ!」

「え、また出るんですか…!?」

『無茶はあかんって』

 

 

なるほどね!チャレンジ精神ってやつなのね!

 

 

 

 

 

 

to be continued..?

 

 




閲覧ありがとうございました。


隠密ならば忍者だと言い張れば行けると思った。でも撃って壊すって隠密じゃない気がする。まあ見つからずに沈めてしまえばワンチャン…?

尚、筆者の方では暁をお迎えするには今しばらく時間が掛かりそうですorz


そんなこんなで、第六駆逐隊の響を見掛けた方や(!?)、南極で暁を見掛けた指揮官様がもしいらっしゃいましたら、是非ともお気に入り登録やご感想、ご投票をよろしくお願いいたします。

後、コラボイベントはじまりますね…

筆が走り終えましたらまた投稿して参ります。

それでは次のお話で。

by筆者


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

※※※っち(本人のプライバシー保護のため伏せ字)ってなんだ? by加賀

加賀さんの疑問シリーズ。




桜美しき重桜の寮舎にて。

 

 

「これ学園ものなら伝説の樹の下…いや桜の木だけどなこれ」

 

「………ときメモ?」

 

加賀と赤城は待機中。

 

 

「ところで姉様…」

 

 

「なぁに…?また拗らせたの?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ピュリっちってなんだ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

「そこでときメモRTAやってるこいつね」

 

「よーっす」

 

 

そこにはピュリファイアーが返事をした

 

 

 

「えええええ!!?」

 

 

 

…………

 

 

 

 

「何やってんのさ貴様…」

 

加賀は驚愕の表情でピュリファイアーを指す。それもそうだ、こいつはセイレーン。人類の敵。気が付くとアズールレーンvsレッドアクシズになってすっかり蚊帳の外になったのを良いことに好き放題観測している。

 

 

 

「ときメモだけど~?」

 

 

「改めて…こいつがピュリっちなのか…」

 

「クロスウェーブでそう名乗ったら定着したんだけどねー」

 

「セイレーンって神出鬼没なのを良いことにやりたい放題だな…」

 

「それを言ったらKAN-SENだってそうなるじゃん。つーか、お互いメンタルキューブ生まれ同士なんだから、そこは寛容になるべきだろう?」

 

「一理あるな……じゃ、なーいっ!!つかそれ私の私物のゲーム機だ!勝手に使うなっ!」

 

「え、そうだったの!?」

 

「おいおい、最新の機種で往年のゲームやるってそれロマンじゃないか…?」

 

「確かにロマンとか分かるけど!って姉様!」

 

「ごめんなさい加賀…貴女のPSNアカウントで、映画数本落としちゃったわ…」

 

 

「通りでHDD減ってると思ったら…まぁ姉様は良いでしょう…姉妹ですから…」

 

「えーそれじゃセイレーンだってある意味姉妹じゃんかー」

 

「等親離れてるだろ!?ってなんで!?何で私ツッコミ役なんだ!?」

 

 

加賀は自分の置かれた状況を整理することにした。

 

 

(あ…ありのまま今起こった事を話すぜ!

 

『私は全国の指揮官たちの前で加賀さんの疑問シリーズを展開していたと思ったらいつのまにかセイレーンがいた』

 

な…何を言っているのかわからねーと思うが

おれも何をされたのかわからなかった…

 

頭がどうにかなりそうだった…

催眠術だとか超スピードだとか

そんなチャチなもんじゃあ断じてねえ

 

もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…)

 

 

「貴様、自分の名前に「ち」を着けるってどんなセンスだよ…」

 

「それ、オブザーバーにもいじられたんだよなぉ…わざと『ピュリっち?www』ってさ~」

 

 

愚痴り出した。

 

 

「それでさ~、『オブザーバーだってタコレディやんけ』って言ったら、満面の笑みでアームロックされたっけな」

 

 

 

 

(あのあだ名…相当嫌がってたのか…)

 

(誰もタコ呼ばわりされたら不愉快にならない方が不思議な感じするわね……ってあれ?なんで関西弁?)

 

 

 

 

「ボディの一つくらいは別にいいやって気持ちで普段から振る舞ってるけど、あれは痛かったわぁ…テスターが『それ以上いけない』って言ってくれなかったら腕とサヨナラしてたな、うん」

 

 

いつの間にかゲームを終えたピュリファイアーは語る。

 

 

 

「何故爆発する?いつも大爆発するが…この前だって」

 

「そうね、今朝のニュースでも謎の大爆発ってあったわ」

 

加賀と赤城は今朝のニュースを思い出した。

 

 

「え?ああ、そうだなぁいっつも大爆発してるが…つーか、お前らの攻撃日に日に苛烈になってるからだろ!?」

 

 

ピュリファイアーは思い返す。

 

 

「しかし!この前のは誤爆だ!」

 

 

「なに?誤爆だと?」

 

 

「そうだよ!あれ、島風に『ピュリさん!艤装の修理覚えたので試させてくださいっ』って無理矢理艤装弄られて、そのおまけに配線間違えられてエネルギー暴走した挙げ句のあぼーんだぞ!新手の破壊工作か!?」

 

 

「いやそれについては知らんな…」

 

「にしても、よく島風は無事だったわね…」

 

 

 

「貴様がピュリっちで通るとはいえ、何故私たちは加賀っちとか赤城っちとかは定着せんのだ?不公平だろ!!」

 

「幾らなんでもそれは気恥ずかしいわよ!?」

 

「行けんじゃね?」

 

「同調すなっ!」

 

 

 

するとそこに…

 

「あら、では天城っちも追加を御願い申し上げますわ…」

 

 

「僕と姉様だとヒソウリュウですよね…」

「なんか羞恥心とか悲壮感みたいなあだ名ね…」

 

 

「翔鶴姉…ヤバイと思って駆けつけた先でカオスが起こってるよ…」

「ええ…そういえばぁ…瑞鶴って『ずいずい』ってあだ名あるわよね」

「別の瑞鶴と被るから止そうね…?翔鶴姉だって翔鶴姉じゃん」

「お姉ちゃんは万国共通よ☆」

 

 

 

 

 

「許せん!ぬうううん!」

 

「え、ちょっと加賀先輩!?脱がさないでくださ、ポロリと行っちゃいますから!!?やめろぉ!?」

 

「翔鶴姉ええええ!!?」

 

「スタッフ!加賀お止しなさい!だめだこりゃ、スタッフ、ボカシして!早くー!!」

 

 

 

 

 

 

…暫くお待ち下さい…

 

 

「Oyomeni…ikenai…」

 

「翔鶴姉…」

 

ポロリ防止のTシャツには『ちんじふ』と平仮名が記されていた。

 

 

 

 

 

「おおーマジな脱がしじゃん…ってうわ私もか!?やめろ!!爆発するぅぅぅ!!!」

 

「加賀、止まりなさいっつの!スタッフー!ピュリファイアーにボカシ~!!」

 

 

 

…暫くお待ち下さい…

 

 

 

「な、なぜ私も…」

 

 

ピュリファイアーは生の脱がし芸に圧倒…というか引きぎみ。何時もの上着の上は何も着ていなかった模様。

 

 

「何を騒いでお…セイレーン!?」

 

 

長門がやって来た。

 

 

「皆の者、安心せい。この至近距離で余の主砲をぶちこめば、奴が自爆する前に…」

 

「それ下手すると違う意味で私たちも吹き飛ばされる様な気がするんですがそれは…」

 

 

赤城は冷静に突っ込む。

 

 

 

「その時は江風が多分踏ん張るだろうて」

 

 

思わず「え、私?」と言いたげな表情で、江風は長門を見た。

 

 

 

「まぁ取り合えず、今日のところは帰るわ。クリアデータは好きにしていいよ。じゃあ皆さん?これにてしっつれーい☆」

 

 

 

 

ピュリファイアーは姿を消した。RTAのレコードを残して…

 

 

 

 

 

その後…

 

「結局やつのことは分からなかったな…」

 

「まぁ、セイレーンだものねぇ…」

 

「奴は…なぜRTAにときメモを選んだのか、だ」

 

「そこ!?」

 

 

 

 

本日も重桜寮舎は平和でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

………………………………

 

 

 

 

 

 

 

『あの子がタコなら私クラゲじゃん…』

 

 

 

 

…と、誰かがそっと呟いた。

 

 

 

To be continued…?




閲覧ありがとうございました。


ピュリファイアーも毒牙に掛かる企画…(˘ω˘)




そんなこんなで、伝説の樹の下で思いを伝えたいと考えたことがある指揮官様がいらっしゃいましたら、是非ともお気に入り登録、ご感想、ご投票をよろしくお願いいたします。

では、また次のお話で。


by筆者


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

江風が迫ってくる話。

江風って可愛いよね。


これは、指揮官と…その指揮官が秘書官に任命した江風の好感度が高くなった頃のお話である。

 

 

『まあ、肩の力抜きましょ?観測を始めるわ……』

 

『なんでそんな楽しそうなんだろう…?』

 

……………

 

 

 

「指揮官、今日の仕事もこれで終わったな…」

 

 

江風は執務室にて、書類作業を指揮官と共に行っていた。

 

 

時間を見れば現在夜中の12時。寝静まっているか、もしくは夜間の哨戒や委託で出払っており静かである。

 

 

執務室は静寂に包まれている。すると彼女はこう告げてきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「では、私と接吻してくれ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何かの聞き間違いだろうか。冗談もほどほどにしてほしいと思うところ。

 

 

 

 

 

普段からカタブツな彼女が冗談なんて言ったことは余り無い。

 

 

 

 

思わず目を反らしてしまう。

 

 

 

「こっちを見ろ指揮官!」

 

 

ぐいっと引き寄せてきた。実に女の子である。

 

 

 

え?なにこの超展開…指揮官は困惑する。

 

 

 

 

もっとフラグがあるべきだろう…

 

 

「どうしてダメなんだ?私の何処が不満なんだ?」

 

 

 

江風は武人らしく真っ直ぐな視線を向けてくるも、指揮官からは答えようがない。

 

 

 

不満はない。だが、底知れず強い不安があったためだ。そういうのは無責任な判断はできない。

 

 

 

一度落ちたら上がれなくなる様な…。

 

 

 

しかも、赤城にここを見られた場合は修羅場と化してしまう。

 

 

 

そこで、指揮官は用事を思い出したように立ち上がるも

 

 

 

 

「指揮官…今宵は用事など無かっただろう?」

 

 

 

ぎょっとする指揮官。

 

 

 

江風は予定を把握していたのだ。

 

 

 

逃げられなくなった。

 

 

 

しかし、何故江風はここまで接吻に拘るのか。

 

 

 

指揮官はそう思うと、江風に応接用のソファに座るように伝えた。

 

 

江風は何かを期待しているように少し嬉しそうであった。

 

 

しかし…

 

 

何 故 仰 向 け に な っ て い る の か 。

 

 

 

「指揮官…素直ではないな…さぁ…遠慮はいらないぞ?」

 

 

 

今度はそっちか。

 

 

 

もうド直球過ぎてむしろ冷静になっていた。

 

 

 

ちょっとばかり江風の声色が上擦っているのは気のせいか。

 

 

 

「どっ…どおしたぁ?」

 

 

 

これは誰かに吹き込まれたのか…指揮官は考察する。あのごく自然に仰向けになる艦船を思い出そうとしていた。

 

 

 

訊ねるのはそこからでいい。

 

 

 

 

こんなあからさまに『私は地雷(機雷)女です☆』と自己主張してくるとは…。

 

 

 

 

赤城からだろうか、と思考を巡らす指揮官。しかし、赤城なら、登山客が獣道に入った途端に襲い来るようなものだし、おまけに誰かに吹き込むなんて敵に塩は送らなさそうだし…と指揮官は解釈していた。

 

 

 

 

この江風の振る舞いは、容姿からしてもキツくもないし、むしろ可愛らしい。笑いが込み上げてくるくらいに。目をつぶり、半開きの唇に色気を感じざる得ない。

 

 

 

指揮官は江風の様子がどこか面白いと感じ、反対側の席に座った。

 

 

 

 

「なっ…!?」

 

 

 

 

江風は反対側に座られて驚愕した。

指揮官は『まだだ…まだ笑うな…』と、言い聞かせつつ、質問した。なぜ急に?と。

 

 

 

 

「接吻に…理由が必要か?」

 

 

 

違うそうじゃない。指揮官は何かの影響でそうなったのか。しかも、そもそも江風のキャラじゃない。

 

 

いや、どう見ても目の前でキス顔を決めているのは江風だった。

 

 

 

「ふむ、理由などない。ハニートラップでもないぞ?私はあなたと接吻がしたいのだ」

 

 

だからなぜ接吻なのか。

 

 

そこに…

 

 

 

 

 

「ただいま戻りました、です……あれ?」

 

 

 

 

 

綾波が入ってきた。

 

 

…………

………

……

 

 

 

 

「なるほど、江風は指揮官とキスしたいと…」

 

 

「ああ…」

 

 

「しかし、指揮官は早まるなと江風に言いたいのです…?」

 

 

そうだ、と頷く指揮官。

 

 

 

「何故だ…私は指揮官…あなたと…」

 

 

「そもそも、接吻…キスというのは、お互いに尊重し合えるくらいの仲でないと成立しないのでは?です」

 

 

綾波が語る。

 

 

「一方的に接吻しようとかそれ尊重してるとは言いがたいと思うのです。下手したら強制わいせつなのです」

 

 

「なん…だと…」

 

 

 

江風は一瞬ガクンと肩を落とす。

 

 

「という訳で、指揮官は綾波が貰っていくのです」

 

 

「させぬ」

 

 

立ち塞がる江風。

 

 

「むむ、江風…そこは主人公艦の綾波に譲るのです!綾波は指揮官と長いのです」

 

 

 

 

「ふむ、ならばここで一本勝負だ…鬼神…!」

 

 

「『ドクシャノキタイ』に答えてこんな時に綾波を渾名で呼んで雰囲気出そうったって、そうは問屋が卸さないのです!」

 

 

 

何だか『びそくぜんしんドロップキック』の序盤を彷彿させる二人。

 

果たしてこれで期待に応えられているのか

 

 

そしておいてけぼりにされる指揮官。

 

 

その時である。

 

 

 

 

「指揮官!江風は居るかにゃ!?」

 

 

明石が駆け付けた。

 

 

「明石!これからゴボウしばき合い対決するので後にしろです!!」

 

 

「その対決の後は、豆板醤掛け合い対決だっ!!」

 

 

「八宝菜の九番目の具材にしてやるですっ」

 

 

「べっこうみたいにしてやる!」

 

 

「お前らどこのガキ使にゃ!?」

 

 

 

 

綾波と江風の謎テンションにより、カオス極まる執務室。

 

 

指揮官も止めに入った。しかし、二人からこれ見よがしにボディタッチされまくるという地獄絵図となってしまう。

 

「兎に角にゃ…江風に飲ませた栄養ドリンク、間違えてしまったのにゃ…」

 

 

 

明石が言うには、江風が買って行ったドリンクが発注間違えで惚れ薬に刷り変わっていたという。

 

 

しかも驚くのは、製薬会社がラベルを張り間違えていたそうである。明石は念のため成分を分析した時、興奮剤の物質を発見した事から明石は販売を止めるが時既に遅し…。

 

 

「そうだったのですか…何だかごめんなさいです、江風」

 

「こちらこそ、申し訳なかった…指揮官…綾波…」

 

 

 

そんなこんなで指揮官は安堵した。

 

 

 

「あ、そう言えば…他にも買った奴がいるにゃ…」

 

 

 

 

と、明石は不穏なことを告げた。

 

 

 

 

 

 

 

やめろ、それは聞きたくない…!その時、反射的に指揮官の本能が叫んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

引けば老いるぞ

 

 

 

臆せば死ぬぞ

 

 

 

 

我が名は…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「指揮官様ぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 

 

 

 

赤城であった。

 

 

 

 

「指揮官、逃げるのです!!」

 

「こ、ここは私たちに任せろっ」

 

 

 

 

指揮官と明石は非常口から離脱。

 

 

 

 

 

 

 

 

……………

 

 

 

 

「えーそういう終わり方になっちゃう?ふつー」

 

 

「オブザーバー…その惚れ薬って…」

 

 

「ああ、これ?成分は毒ではないわよ」

 

 

「そうじゃなくてね…?」

 

 

「まぁ、時短アイテムみたいなものね」

 

 

「何の時短だよ何の!?」

 

 

 

 

 

 

 

To be Continued?




閲覧ありがとうございました。



安定の赤城さん……(˘ω˘)



結局こうなりましたね…(遠い目)





綾波と江風をすこれ。

そんなこんなで、赤城から逃げるスリルを感じたいと思った指揮官様がいらっしゃいましたら、是非ともお気に入り登録やご感想、ご投票をよろしくお願いいたします。


では、また次のお話で。


by筆者


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

二章目のライブ、です! byAYANAMI

アヤザイル第二章ライブ編の続きとなります。

ではどうぞっ


アヤザイルとポラリスのライブの日が近づいてきた。

 

 

 

「綾波…この前のポラリスのライブの件につきましては……」

 

「はい…」

 

 

マネージャー兼任のZ23(ニーミ)はそう綾波に話をしていた。サプライズゲストとは言え、あの諸行には流石にお冠かと思われた。

 

 

 

 

「明石さんと指揮官たちとのお話では、アヤザイル第二章の序幕…という事で大目に見ておきます!」

 

 

 

 

 

「「ええええ!!?」」

 

 

 

驚くジャベリンとラフィー。

何事にも第三者視点でリアクションする人間は必要だが、ニーミ裁判長はまさかの判決を出した。

 

 

 

「あれ許されるんだね…」

 

 

「ラフィー、てっきり直前でUNIXILEに改名されるかと思った」

 

 

「まぁ、それも面白そうではありますが、綾波はやりきってましたからね…評判からは不利益にはなっていないと判断しました。

 

 

 

 

 

………でも!次からは私も行きますからね!」

 

 

ビシッと告げる。

 

 

「じゃあ、またマイクの取り合いになったら…ニーミどうするです?」

 

 

「無論私もそこに乱入します!」

 

 

 

「ニーミちゃん、出番ほしかったんだね…?」

 

 

「この作品、ニーミ率少ない…」

 

 

「それは…筆者が日本鯖プレイヤー故にニーミを未入手だからだと…思うのです…(名推理)」

 

 

「ゲームは未入手でも、SSくらいなら出し放題です!MORE DEBAN!」

 

 

 

 

 

 

ニーミさんの今後の活躍にご期待ください。by筆者

 

 

「あれ?筆者さんがもしやっていたのが大陸版なら逆転するんじゃ…」

 

「それは…否定できないです…」

 

………

……………

 

ライブ当日。

 

 

 

 

「それでは、本日は本番にゃ!ポラリスとアヤザイルのコラボ…どうなるかにゃ?…一杯にゃ」

 

明石は別室で観察。

 

ドーム型屋内会場での観客は満席。

 

また上層部のおじさんが興奮で息を荒げながら、待機していた。

 

 

「あのおじさんたちも来ちゃってるにゃ…これもうどこからどう見ても普通のアイドルファンの中年にゃ…」

 

おまけに、上層部のおじさんたちはしっかりとうちわも持っている。

 

 

真っ暗な会場は、開演の合図でライトアップされると、観客から「おっ?」と声が上がった。

 

 

「お、始まるにゃ」

 

 

 

 

イントロが始まる最初は前回同様ポラリスから。

 

 

そして、次にChoo Choo 綾波トレイン。

 

 

今回は合同だけあり、アヤザイルの音楽にはポラリスのメンバーも踊っている。

 

 

 

 

「お?アヤザイルにポラリスの皆もしっかり混ざってるにゃ!」

 

イントロが始まると、綾波を筆頭にロールダンスする。

 

 

 

 

『Fun Fun we hit step step__同じ風の中 we know we love oh___』

 

 

「相変わらずアヤザイルは躍りが凝ってるにゃ…あれ、ガスコーニュ歌ってるにゃ!?」

 

 

今回はコラボという事で、ガスコーニュと綾波が歌う。ニーミはコーラスなので、その分パフォーマンスにも力が入る

 

「TAKAHIROさん側がガスコーニュで、ATUSHIさん側が綾波にゃ…」

 

 

 

『heat heat (the) beats like a skip skip!__ときめきを運ぶよchoo choo train__』

 

 

「おお…また綾波がアイーンやり出したにゃ…はいコマネチ!首回し!」

 

綾波の特徴的な振付(暴走)にツッコむ明石。

 

 

 

『月明かりにfreak 誘えば my bro_』

 

 

ここでヒゲザイル。

 

 

「あ、始まったにゃ……みんな巻き込まれたにゃ…」

 

 

『みんな巻き込み 急ぐ__』

 

 

続いて変なおじザイル。

 

「おー、皆も…ポラリスも見事に巻き込まれたにゃ!」

 

すると…

 

『胸に who’s that guy__届く i don’t care__merry sympathy__』

 

すると、今回は腰に手を宛てる綾波。雪風の立ち絵と同じポーズを取っていた。

 

 

「これ…ユキザイルにゃ!ww」

 

 

『ときめきを 運ぶよ アヤザイル___』

 

 

「盛り上がりすごいにゃ……お客さんアヤザイルによるユキザイルが見れて幸運にゃ…」

 

そんなこんなで雪風のポーズを使った振り付け(ユキザイル)が見れるという幸運なChoo Choo トレインは無事に終わる

 

 

 

しかし、本当の第二章はここからだった…。

 

 

「え、なんかまだあるのにゃ…?」

 

 

 

To be continued…

 

 

 

 

 

 

 




閲覧ありがとうございました。


下手すると長くなりすぎてしまいそうなので、次回に続いてしまいます。


それでは、また次のお話で。


by筆者。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

Rising 綾波 Sun、抜錨です! byAYANAMI

アヤザイル第二章ライブ・下…です。



ではどうぞ。


ライブ会場。

 

 

 

Choo Choo 綾波トレインが終わった。初陣となるユニコーンも見事に踊りきった。

 

 

 

 

 

「雪風様のポーズが真似されたのだ!?幸運どころか、 むしろ軽く放送事故なのだぞ…!?」

 

「それ、下手すると自分自身を放送事故って言ってるわよね…」

 

 

 

雪風と時雨のやり取り。

 

 

 

またステージは暗転した。

 

 

「これまだ続くのかにゃ…?」

 

明石はどこか不安そうな面持ちであった。

 

アヤザイルはまた何か考えているのか

 

 

 

 

 

 

すると、イントロが流れ出すのだが、少しずつライトが照らされ、綾波たちが姿を現した。

 

 

「この曲………あ」

 

 

明石は聞き覚えがあった。

 

 

ステージのアヤザイルとポラリスは、両腕を上に掲げる。

 

 

 

 

 

 

『So Rising Sun____』

 

 

 

綾波の歌い出す歌詞を聴いて思わず吹き出した。

 

 

 

 

「これ RISING SUNにゃ!!」

 

 

 

『陽はまた上って行く___So Rising Sun___夜明けはそばに来ている__』

 

 

 

「出だしからこの動きはスゴいにゃ…!」

 

よく見ると赤城たちも元気よく踊っている。

 

『その光がここから__どこまでも広がっていく___So Rise Rising Sun_』

 

イントロ後のサビから激しい動きを見せるアヤザイルに明石と観客は驚いている様だ。

 

 

『どんな暗い闇のなかでも』『開けない夜はないと信じて』『未来のため なにかを感じてる』

 

綾波から、ニーミ、ガスコーニュと交代している。

 

「上手いにゃ…とてもさっきまで真顔で変なおじザイルとかやってたKAN-SENとは思えないのにゃ…」

 

 

 

『先が見えない旅だとしても』

『この鼓動が止まる日まで』

『決して諦めないと誓おう そう今__』

 

 

そしてまたサビ。

腕を振ってその逆方向に片足を振る動き。一糸纏わずとはよく言ったものだ。

 

 

歌は二番に向かう。

各パートをしっかりと歌い上げていく。

 

 

観客はサイリウムを振っている。

 

 

 

 

 

『このOne One way road__』

 

二番のサビが歌い終える。

 

この時、綾波はポラリスの皆やパフォーマーたちを突然追い回し始めた。それでも歌い続ける

 

 

「あれ?どうしにゃ?あ、ポラリスたち追いかけ始めたにゃ」

 

 

そして、ステージ上部へ綾波が追い詰めると、ガスコーニュから何かのジェスチャーをしている

 

 

「ガスコーニュが…『このおじさん、変なんです』…綾波が『そうです綾波が…』あっ…(察し)」

 

 

何かを察する明石。

 

 

その時、ニーミたちの目に飛び込んできたのは

 

 

 

『So Rising Sun_』

 

 

 

変なおじザイル再来。

 

明石は心の中で咄嗟に呟く

 

 

 

ま た や り や が っ た 。

 

 

 

「何してんのにゃ本番中に…って、ポラリスまでやらなくてもいいにゃww!?www」

 

 

笑いながら明石は言う。

 

 

 

明らかにこっちも練習していたっぽい変なポラリス。そう、念願だった真のμ兵装こと、変なおじザイルを使用した瞬間だった……!

 

 

ニーミはその光景に驚き思わず笑いながら歌っている。

 

 

 

『一人で崩れそうな夜は__』

 

綾波が歌い……

 

『目を閉じて感じてみる__』

 

 

ガスコーニュが続く…

 

「ステージ上部から降りてきたにゃ…」

 

 

 

そして最後のサビへ突入。

 

舞台はクライマックスへ。

 

最後のイントロが終わるまで皆で踊る。

 

 

 

 

その様子は、ポラリスもアヤザイルもない。みんなそれぞれ違うが同じ艦船同士、息が合った躍りで最後まで踊り、観客も共に楽しい空気に満たされていた。

 

上層部のおじさんたちや指揮官も熱狂する。もう目を細めれば、一般の客そのものにしか見えない。

 

 

 

 

 

明石もいつの間にかハミングしていた。

 

 

 

 

第二章のライブは無事成功に終わった。

 

 

 

 

 

「お疲れさまにゃー……ほんと。ポラリスも見事にやってくれたにゃ…」

 

 

 

 

 

 

 

…………

 

一方。

 

 

「すごーい!アヤザイルすっごーい!」

 

 

「オブザーバー…マジかお前…これは…wwwwww」

 

 

「ピュリファイアー」

 

 

「んー?」

 

 

「OBXILE…」

 

 

「やらないよ!!?」

 

 

 

 

 

観測していたセイレーンたちも楽しんでいた模様。

 

 

 

to be continued…?

 




閲覧ありがとうございました。

AYAXILE書く前に、今回の元ネタである『オリジナルのオリジナル』の振り付けをやってる動画とか見たんですけど、あの曲の振り付けって難しいですね…

ホロライブのコラボイベントは順調に進んでます。早く大神ミオさんお迎えしたい…尚、白上フブキさんはまだお迎え出来てません…(・ω・`)

因みにキズナアイさんのコラボは時期的に未プレイですorz

それでは、この作品を読んだ後に、もしレア艦が当たったりした指揮官様や、Rising Sunのサビの振り付けをマスターしている指揮官様がもしいらっしゃいましたら、是非ともお気に入り登録やご感想、ご投票をよろしくお願いいたします。

それではまた次回をお楽しみに!


by筆者


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

ホロでライブなあいつらがやって来た!です。 by綾波

実在のホロライブやコラボイベント等とは無関係です。


…念のため。


ではどうぞっ




母港。寮舎にて。

 

 

 

「さて、諸君…」

 

 

綾波、ニーミ、ジャベリン、ラフィーは寮舎にて会議を行っていた。四名はこたつを囲む。

 

 

それぞれ、かなり神妙な面持ち。

 

尚、ラフィーはあまり変わらない。

 

 

「この人たちをどうするか、です…」

 

 

綾波はテーブルに写真を幾つか並べた。

 

ケモミミな白い人や黒い人、メイドにJK…

 

 

「そして…この人…」

 

 

 

最後の写真…

 

 

 

 

 

 

 

 

そう、この写真は青葉が極秘に撮影に成功したという、ホロライバーとおぼしき人物であった。白い耳は白上フブキ。黒い耳は大神ミオ、JKは夏色まつり…残りはまだ現像中らしい。

 

 

 

 

 

 

 

「まさか……この世界にも出てきてしまったです…」

 

 

綾波は青い顔で言う。

 

 

「これ、怒られないんですかね……?」

 

ジャベリンは不安げに問う。

 

 

「分からないのです…少なくともグレーゾーンであってほしいのです…」

 

「確かに、にしては、オギノメヨウコ作戦とかモロですし…」

 

「アヤザイルはオカ○イル」

 

「あの海カートは…結構前の生ダラですかね?」

 

「オフニャもオネェでデラックスです…三笠大先輩のミカラップはエ○ラップで、本人はいつもヤル気満々で挑んでくれるのです…マトモな企画は加賀さんの疑問シリーズくらいです…」

 

「あれもちょっとヤバイ領域へ踏み込みつつありません…?」

 

「う、確かに…この前指揮官の部屋に凸って一週間出禁になったのです…」

 

 

 

 

どう考えてもヤバイ領域でしかない。マトモなものこそレアなのだ。

 

 

 

「けど、帰すの可哀想」

 

 

ラフィーの意見も同感だった。

 

 

 

「…彼女たちは何故かこの世界を馴染もうとしてるです…まだ現像中の写真に写る方も含めて、めちゃイケ世代がいるのかどうかが怪しいところ…です」

 

 

「もしそうだとしても…ネタに加えるとなると大変ですね……」

 

 

「筆者…通信制限の制約であまりつべを視聴できないのです…」

 

「綾波wwmそwwそれは言っちゃwww…」

 

 

 

 

 

マジです。 by筆者

 

 

 

 

 

 

「だからデータ無制限プランに変えろと」

 

ラフィーはカメラ目線になり、何時ものトーンで一言。

 

 

「ラフィーちゃん…!ラフィーちゃん…!壁まで破っちゃダメ…!…っ…っ…!」

 

 

一同思わず失笑。

 

 

 

 

「そ、そうだ…今、ホロライブの方々はどうしてるの?」

 

 

ジャベリンはふと訊ねる。

 

 

「指揮官と明石たちと一緒に執務室です…」

 

 

どうやら挨拶に向かったのだそう。

 

 

「ヤバイのです…思春期の男の子が、お母さんに内緒で入手したエロ本が見付からないかどうか、ハラハラする様な感じがするです…!」

 

 

「生々しい表現やめい…」

 

 

ニーミが突っ込む。

 

きっと家族会議とかいうレベルでは済まされないだろう。綾波はそう懸念する。

 

 

「そして、その後、各寮舎に遊びに来ると言うのです…!」

 

 

アカン。

 

これまでのネタが彼女たちに割れてしまう。そうなれば、変なおじザイルやダンシングなヒーローを一緒にやりかねない場合もある。しかも、年末には……

 

 

 

 

 

 

その時だった…!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『おじゃましまーす!』

 

 

 

綾波たちの部屋の扉が開くと同時に、元気の良さそうな女子たちの声が聞こえたのだった。

 

 

 

To be continued?

 




閲覧ありがとうございました。


遅筆でした…申し訳ありません…orz


今回はホロライブイベント中なので、雲の上の人がマジでやって来ると知りドキドキして戸惑ってる…的なお話になりました。『あの海』はどうなるのか…無事に年越せるのか…(˘ω˘)


通信制限の話はマジです(迫真)


それでもちゃんと時々視聴しておりやす。


さて、この作品を見てエロ本が見付かったことがある指揮官様や、上手く隠し通せた指揮官様がもしいらっしゃいましたら、是非ともお気に入り登録やご感想、ご投票をよろしくお願いいたします。



では、また筆が走り終えました頃に投稿させていただきます。毎度ご迷惑をお掛けしますことをお詫び申し上げます…m(__)m


by筆者


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

Z旗(ゼットき)ってなんだ? by加賀

加賀さんの疑問シリーズ。ご好評いただきありがとうございますm(__)m

今回はタイトル通り、アレを題材にしています。





重桜寮舎。

 

 

演習が終わると…

 

 

「けものはいても」

「のけものはいない………ってこれ別の作品の歌じゃないの!!」

 

 

 

「姉様ナイスノリ突っ込みです!」

「やかましいわっ」

 

 

初っぱなからかっ飛ばしていく加賀。それに突っ込む姉の赤城。

 

演習や任務以外は、割と暇だった。

 

加賀の私物のPS4のカラオケソフトを使っている。

 

 

 

 

 

 

「さて……姉様……」

 

すると、突然真面目な面持ちになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なぁに?『ぱびりおん』のテーマ曲にするってのは無しよ?二人じゃ歌い切れないし」

 

「確かに、それも楽しそうとは思いますが…」

 

「やるつもりだったのね…」

 

 

「そ、そうではなくてですね…その…」

 

 

加賀は一旦溜める。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「Z旗ってなんだ…?」

 

 

 

 

 

 

「さーて、次は何歌おうかしら?」

 

「え、無視ですか姉様!?」

 

「…あ、あのさぁ…Z旗って…あなたさ…フネよね?」

 

「フネはフネでも、カンレキからして年代的には私の方が若いフネですね」

 

「磯野さんところのおばあちゃんのことじゃなくてね!?」

 

 

「にしても、何故あの旗を掲げてるのか…よし、訪ねてみよう!こんにちはー!」

 

「待って、どこのTOKIOよ!?」

 

 

結局、訪ねて回ることに

 

 

……………

 

 

二航戦のところに来た二人。

 

「と、言うわけでな…」

「ごめんなさいね…またこじらせたのよ…」

 

「「なるほど…」」

 

 

事情を説明すると、声を揃えて返答する飛龍と蒼龍。

 

 

「そういえば!…っ!?」

 

ポンと手を叩き何かを思い出す蒼龍。しかし冷え込んできたためか少し手がかじかみ、痛そうにしている。

 

「姉様大丈夫…?」

 

「冷えて…手が…こほんっ!確か…国際信号旗だとか…」

 

 

 

「なるほどな…信号でゼェェェ-------ッツ!!!をやれば、国際的に通じるだろうな…うん」

 

「あの旗が『マジンガーZ視聴中』なわけないでしょ!?」

 

 

 

「そう言えば、この前嵐で遭難した漁船を助けに行ったのですけど、そこで助けた漁船のおじさんから投網をするって意味であの旗を上げているって教えてもらいましたよ!」

 

 

飛龍は言う。

 

 

「ほう?投網でゼェェェ-------ット!!!か…。確かに、漁船は大忙しだと聞くが…」

 

 

 

加賀は想像を膨らます。

 

 

 

「そんな水木さんみたいな漁師さんいたら、魚も流石にビビるわ!!」

 

赤城が突っ込む。むしろ他の漁船も何事かと心配になるレベル。

 

 

 

………

 

「Z旗?まさか、加賀さん知らないで出撃してるのですか?」

 

「ああ…気が付いたら疑問になった」

 

「煽ってるけど、なんか、今回はマトモな返しにも見えわね…」

 

 

五航戦のところにもやって来た。

 

 

 

大丈夫かよこの一航戦…瑞鶴は思う。恐らく全国の指揮官の皆も…

 

 

「どうしたのだ?」

 

長門が声をかけた。その後には陸奥と江風。

 

 

 

そして三笠も一緒だった。

 

 

 

「ふむ…お困りのようだな?一航戦よ」

 

 

「はい。実は……かくかくしかじか……」

 

 

事情を説明すると……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「チェケラー?」

 

「ちょっと待ってください大先輩」

 

加賀が止める。

 

「ん?何故止めるのだ?」

 

「これ…ミカラップじゃないので……」

 

加賀が耳打ちする。

 

 

「えー」

 

「えーじゃありませんよ三笠大先輩www」

 

「ミカラップの投票数、ビリじゃないけど少ないから、これチャンスかなーって思ったのだが…」

 

 

意外と気にしていたご様子。

 

 

「地味に狙ってますね?」

 

 

「まぁ、良いだろう。今回はじみーな講義だな…Z旗は、国際信号の旗だ。というのは蒼龍たちから聞いてるな?」

 

 

 

「ええ、漁船の投げ縄の下りもこともお伺いしました」

 

「ゲームのイベントみたいにショートカットしようとすなっ!?それと、投げ縄じゃなくて投げ網よ!投げ網!」

 

早く進めようとする加賀を止める赤城。

 

「う、うむ…そう言った使われ方もあるな……これは、我のカンレキに纏わってしまうが、日本海海戦の時、『皇国ノ興廃此ノ一戦ニ在リ、各員一層奮励努力セヨ』…という意味を掲げてマストに掲揚したのだ。それ以来、この旗は特別な意味を持つようになったのだぞ!」

 

 

「まぁ、指揮官の方には日本で通じるな。うん」

 

「雰囲気ぶち壊してくれたわね…」

 

 

「それ以降については、勝利の意味を込められることがあったそうな。赤城はMIの時にDG旗をその代わりに掲げたとされる」

 

「ええ、まぁ確かにそうなりますわ。DG旗はZと同じ意味ですから」

 

 

「そうなんですねぇ~てっきり死亡フラグ立てないようにするためか…うわやめてくださいポロリしちゃいますからァァァァァァァァ!!!」

 

 

「翔鶴姉!!?」

 

 

「えええ赤城姉様ぁぁ!?スタッフ!ボカせ!急げ~!!」

 

 

 

 

 

 

 

ーしばらくお待ちくださいー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「Oyomeni…ikenai…」

 

「まさか…姉様が脱がしをやるとは…」

 

「結構難しいわねこれ」

 

 

「これ異例ですね…翔鶴姉…今日のTシャツは___」

 

「オウフ…」

 

 

 

「そうだな…だが、いつものお約束だ!……ぬううううんっ!!」

 

 

 

お約束として、今度は加賀から三笠に飛び掛かられてしまう。

 

 

「ななっなんで我までぇぇ!?加賀!やめるのだ!!離せ!離して!?我までポロリしたら色々不味いからぁッッ!!」

 

 

 

 

 

「おい止めぬか!!誰か加賀を止めよ!!」

 

「スタッフさん、急いでボカして!!早く~!!」

 

 

 

 

 

 

翔鶴のTシャツにはこう書かれていた。

 

 

 

『To be continued…?』

 




閲覧ありがとうございました。



旗って色々あるみたいですね(筆者調べ)

今回は気になって調べたら後、そこから着想を得まして、筆が走った次第です。


では、このお話をお読みになられた後にレア艦ドロップしたり、もしくは当たった時に『ゼェェェ-------ッツ!!!』と叫びたくなった事がある指揮官様がいらっしゃいましたら、是非ともお気に入り登録やご感想、ご投票をよろしくお願いいたします。


では、また筆が走り終えましたら投稿させていただきます。

寒くなってきたのでお体にお気をつけてくださいませ。


by筆者


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

こんなクソ寒い中での出航です…。 by綾波

久しぶりのオギノメヨウコ作戦編。





夜の重桜横須賀鎮守府。

 

 

(天城姉様…)

 

港にて赤城はふと呟く。

 

 

 

『赤城…』

 

 

(天城姉様の声…もう一度…)

 

 

 

『ねえ、知ってる?』

 

 

天城の事を思い出すと、その声が聞こえてきた感じがした____

 

 

(え、天城姉様…………?)

 

 

 

『老衰って、実は脱水症状なのですよ___』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ハッ!?」

 

 

赤城は天城の豆知識により、一瞬で我に帰った。

 

 

『そうですよ。ですから、点滴を止めるかは家族の判断になるわけですね…』

 

 

(……あれ…?そんな会話、何時したかしら…)

 

『そうそう!それとね、ペットボトルはぁ~』

 

 

「天城姉様、そこまでです。そこまでにしてください…」

 

『えーもうちょっと言わせてくださいな~』

 

「せっかくの雰囲気、ぶち壊しですから!!」

 

 

………

 

 

 

「っ…っ…ふう…」

 

加賀はお猪口に酒を注ぐ。

 

 

「なんだこれ…」

 

 

呑んでいる酒に違和感を覚えた。

 

「え、水じゃないか…エ○アンか…?」

 

 

瓶の裏には…

 

 

『呑みすぎはダ・メ・よ(はあと) by赤城』

 

似顔絵付き。

 

 

「姉様……ったくもう…仕方あるまい」

 

 

瓶に栓をして、寮舎の冷蔵庫に向かう。

 

 

「はぁ…まったく…あれ?…ふふふっ…軽い…軽い…!」

 

 

酒瓶が軽い。

 

加賀は思わず笑ってしまう。

 

 

「おっおかしいな…?これまだ栓開けてないんだがな…ふふっ……」

 

 

そして、一先ずお猪口を洗ってコップに注ぐ。

 

 

「やっぱりミネラルウォーターじゃないか!」

 

 

これも、姉からの気遣いか…と思い、ミネラルウォーター入りの酒瓶とコップを手に窓際に戻る。

 

 

「まぁ、たまにはいいか…」

 

 

再びミネラルウォーターを口に含む加賀。

 

 

すると、

 

 

「へっへっへっへ…」

 

 

背後からいきなり絡まれる加賀。

 

 

「うわっ酒臭っ…」

 

これは飲酒した者のアルコールの臭い。

 

 

加賀に絡んだのは、ヘベレケ気味のプリンツ・オイゲンその人だった。普段の面持ちから一変しすぎている。

 

 

「お前…酔うとそうなるのか!?」

 

 

「さあ、のーんでのーんでのんでーのーんでのーんでのんでー」

 

「むごっ…ごっ…」

 

「もう一杯~もう二杯~あと何杯のませっかなぁ…」

 

「おい、もしやお前か!」

 

「重桜のお酒っておいしいわねぇ~ん♪」

 

 

「冷蔵庫の酒飲んだのお前か!!…って触るな!脱がすな!加賀さんの疑問は昨日やっただろ!やめてくれっての!ここでポロリは不味いから!やめい!!」

 

 

なんとか引き剥がそうとする。

 

 

「あらぁ~!加賀、賑やかで楽しそうねぇ!珍しいわね…」

 

 

 

赤城がやって来た。

 

 

 

 

「あ」

 

 

 

 

 

少しの沈黙が続き…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「たまには脱がされて恋」

 

 

 

 

 

 

 

 

「待ってください!誤解です姉様!!」

 

 

 

赤城は去っていく。

 

 

「あのさ、あんたさぁ…加賀さんの疑問シリーズってさ…どうやったらそのぉ…出られるのよぉ…」

 

 

 

「…か、帰れっ!」

 

 

加賀の叫びがこだました。

 

 

…………………

 

 

 

 

 

 

 

 

「やっとこさ綾波の出番です…あぁぁ…寒いですぅぅぅ…」

 

手が悴む綾波。

 

 

 

「大丈夫か?SAM波~」

 

「安心なさいなSAM波、この時雨様が居るのよ!」

 

「夕立も居るぞSAM波」

 

「みんな、SAM波じゃないです。綾波です…そんな背丈高くないのです…」

 

 

見事に返す。

 

 

 

「せめて…せめてそこは頑張ってHIRO波にしてほしかったです…」

 

「あっ…そうね!アヤザイルやってるものね!」

 

「何かひっちゃかめっちゃかになってないか?ネタが…」

 

「ここはコーヒールンバなのだ!動けば体が暖まるのだ!ブリっちゃん、音!!」

 

するとBGMが流れ出す。

 

『昔アラブのえーらーいお坊さんが__』

 

 

「寒い!」

「ダメだこりゃ!」

「これはヤバイ、ヤバイ!」

「冷えるですっ冷えるっ」

寒くても頑張って踊る駆逐艦四名。脇を広げたところに冷気が入り、それを堪えている。

 

『___Let's dance!』

 

 

「ダメだ…もう一曲!音っ!!」

 

 

綾波がブリに音を要請。

 

 

 

 

『__Fun Fun we hit step step__同じ風の中 we know we love oh_』

 

 

Choo Choo Trainが流れ出す。

 

 

『__ときめきを運ぶよChoo Choo Train__』

 

 

サビが終わり、決めポーズ。

 

 

各々ポーズを決めるが_

 

 

「あれ、綾波どうしたのだ?」

 

「綾波?」

 

「そこでもそのポーズやるのか?」

 

 

綾波は何時ものアイーンとコマネチ、首回し。

 

 

完璧にAYAXILEになっていた。

 

 

「オリジナルも、オリジナルのオリジナルも、そのさらにオリジナルも偉大、です」

 

 

 

唐突なるオギノメヨウコ作戦を前にして、身体は十分暖まりつつあった…!

 

 

 

 

To be continued…?




閲覧ありがとうございました。

久しぶりのオギノメヨウコ作戦…ほんと久しぶり(˘ω˘;)



果たして、綾波は寒さに打ち勝ち、今度こそジャベリンたちとケリを着けられるのか…?

ネタ切れ感しつつありますが、年末年始までは一先ず行きたいと考えてます。

それでは、このお話をお読みになられた後、寒空の下で踊った事がある指揮官様や、レア艦ドロップした指揮官様がいらっしゃいましたら、是非ともお気に入り登録やご感想、ご投票よろしくお願いいたします。


ではでは、アニメを待機しつつ、また次回のお話で…!


by筆者


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

加賀さんの疑問シリーズスペシャルって何だ? by加賀

今回はスペシャルゲスト。

アプリのコラボイベとは無関係です。


重桜寮舎。

 

この日、寮舎は賑やかだった。

 

「お邪魔いたします~」

 

 

「ようこそジュウオウパークへ」

 

 

スペシャルゲストとして白上フブキたちが江風の案内により迎えていた。

 

 

「これが、加賀さんの疑問シリーズのセットだ。ここで数多の疑問を赤城姉様たちにぶつけては解決してきた」

 

「大体加賀の拗らせよ」

 

「知的好奇心には勝てなかったよ…」

 

と、寮舎内は楽しそうな空気に包まれていた。

 

 

「ここから、廊下を通り、二航戦、そこからもっと奥に五航戦の部屋に行くわけだ」

 

「へぇ~!」

 

 

解説する加賀。

 

ここまでは何もおかしな所はない。

 

 

そう、ここまでは。

 

 

 

 

 

 

 

「今回は特別に何か疑問に思っている事あるか?けものはいてものけものはいないから安心してくれ。どんと来いっ」

 

「ケダモノは一名いるわねぇ…」

 

「私のことか姉様!?」

 

 

 

このやり取りにフブキたちは思わず歓声が飛び出す。

 

 

 

にやけつつも「どうしよう…」「誰から行く…?」「お先どうそ~」という声が続く。

 

 

「はい!私から行きまーす!」

 

 

 

皆の推奨から、白上フブキから行くことに。

 

 

 

 

「では…わたし、キツネなんですけど……」

 

 

 

 

「え!?お前猫じゃないの!?」

 

「おい愚妹」

 

 

 

赤城は加賀にツッコミを入れた。

 

 

 

「…よく間違われてしまうのですが、キツネです。こやーん!」

 

「こやーん☆」

 

 

 

カメラに向かって加賀とフブキが人差し指と小指を上げてキツネのポーズを取ってノリノリにカメラ目線を決め込む。

 

 

「フブキちゃんたちは可愛いから良いのよ?」

 

 

 

この様子を目の前で見た赤城は一瞬溜め…

 

 

 

 

 

 

 

「_でもね、全国加賀愛好会の指揮官様方が、この加賀を見たら何と申されるか…想像したくないわ…」

 

 

率直な意見を述べて加賀とフブキ含めた全員が爆笑。

 

 

 

「あ、そうそう!しっぽ、どうやって増やしましたか?」

 

 

この疑問に加賀は……

 

 

 

「そう言えば、どうやったんだっけなぁ…うーむ…」

 

 

 

 

途端に真剣に悩む加賀。

 

赤城は「そうねぇ…」と一緒に考える。なんだかんだ言って赤城はお姉ちゃんなのだ。

 

 

 

 

「増殖バグかな?姉様は…あれか?育毛…」

 

「んなわけないでしょっ…私はナチュラルよ!毎日手入れしてるわっ」

 

 

このやり取りは笑いを誘った。

 

 

 

「では二航戦…」

 

 

「ええ、僕たちですか!?」

 

「お手上げです…」

 

 

そして結局五航戦に移る。

 

フリとは言え、なんたるたらい回し。フブキはそんな彼女たちの生声に感動を覚えていた。

 

 

 

「やはり…そうなるわけですね、先輩方…翔鶴姉どう思う…?」

 

「そうねぇ…ヨウリョクを蓄えると、しっぽが増えるとか伝記で読んだことありますよ!」

 

 

「ヨウリョクですかっ!?やっぱり…もっとエスコンを…」

 

 

「ちょっと待って、それって…ひょっとして『揚力』のこと!?」

 

 

赤城はフブキにツッコむ。

 

 

「エスコンかぁ…因みに筆者はインフィニティまでやってるみたいだから7は未プレイだ」

 

「止しなさい!話がおかしくなるでしょ!?」

 

 

 

 

※マジです。 by筆者

 

 

翔鶴は胸を撫で下ろした。

 

 

 

 

 

しかし!!

 

 

 

「……ぬううううん!」

 

 

安心したその矢先、加賀が飛び掛かった。

 

 

 

「キャッ!!?ちょっと!!加賀先輩ぃぃ!?」

 

「ちょっと、ゲストの前ですよ!?」

 

 

フブキたちは突然の事で目をぱちくりさせる。

 

 

そう、これは恒例の脱がし芸。

 

 

 

「こら止めなさい!!止めなさいっつの!!」

 

 

「ちょwwやめっwwポロリといっちゃいますからぁぁぁ!!」

 

「スタッフ!ボカして!!今すぐよ!!」

 

 

 

 

「み、見ちゃダメですよ?それと決して真似してはなりませんからね?蒼龍たちとの約束です…」

 

『は、はい…』

 

フブキたちは苦笑いしながら見届けている。

 

 

 

 

 

…しばらくお待ちください…

 

 

 

 

 

 

「OYOMENI…IKENAI…」

 

 

「今日は全部大文字だね…翔鶴姉」

 

「逃れられるカルマ…(予測可能回避不能)」

 

 

慰める瑞鶴。そのTシャツには『れっぷう』と平仮名で書かれていた…!

 

 

「すごーい…」

フブキたちは笑っているがドン引き。

 

 

 

「まぁ、これが、加賀さんの疑問シリーズの醍醐味だな!」

 

「どこがだよ!?みんな引いてるじゃないの!!」

 

 

 

「これこれ…本題から離れてるではないか…」

 

 

出てきたのは長門。

 

 

「さて…ふむ…お主は白上フブキと申したか?」

 

「はい!長門様ですよね?」

 

「如何にも。ではフブキよ…」

 

 

 

 

長門は一瞬、間を置く。

 

 

 

「お主はそのままが一番よいと思うのだ…」

 

 

 

「さらっと美味しいところ持っていきましたね?」

「加賀、今は流石に黙ってなさいね?」

 

 

「余を見てみよ、しっぽは__な?戦艦なのに、ほれ」

 

 

 

艤装を外して後ろを向く。背中を指す。

 

 

「だから、しっぽなど気にしなくてもよいのだ。その1本に集約されておるのだ」

 

 

 

(おー長門様上手いことまとめたわ!)

(にしては無理矢理な感じがするが…)

(だまらっしゃいっ)

 

 

 

「あ、ありがとうございます!」

「うむ!」

 

「フブキ、良かったな…!」

「うん!江風ちゃん!」

「解決したか?ん?」

「はい!加賀さんありがとうございましたっ」

 

フブキと江風が並ぶとよく似ているが細かいことは気にしてはいけない。どさくさに紛れて加賀も戯れる。

 

 

「加賀、あなた絵師が違うでしょ!?私もだけど!」

 

「へーきへーき!艦船によって絵師が異なる子もいるから!さーて…」

 

 

獣の目になる。

 

すると、次の脱がし芸の犠牲者(獲物)を探し出した。

 

 

「次は誰にするかな?……ん?んん?んんん~?」

 

 

尻尾をうねうね動かし、手をワキワキさせてフブキたちに近寄っていった…!

 

 

『キャーッ』

 

 

 

 

謎の逃走劇勃発。

 

にしても皆敏捷さが高く、止められなかった。

 

 

 

 

 

 

「ちょっと!加賀を止めて!!間に合わない!二航戦、五航戦、こいつ止めて!」

 

 

すると…

 

 

「えいっ」

 

 

 

フブキが加賀のしっぽをモフった……!

 

 

「ヒョエッ!?…触ったな?私の尻尾さわったな?今モフって言ったぞ?ん?んん?」

 

 

「加賀先輩ヒョエッてwww」

「初めて聞きましたよその声www」

 

二航戦はそこに言及し、思わず吹き出してしまう五航戦。

 

 

悪化。

 

 

「マジ!?こっち来たよ!?」

 

「フブキ、今すぐ逃げて!超逃げて!」

 

 

 

 

 

「うわー!?助けて江風~!!」

 

「おい待てフブキ、どさくさ紛れに盾にすなっ!?」

 

 

すると…加賀が迷い出した

 

 

「あれ?」

「加賀先輩…どっち襲おうか迷ってるよ!

 

瑞鶴がその様子を言及する。

 

 

 

 

…しばらくお待ちください…

 

 

 

 

 

「まぁ、ここまでが…加賀さんの疑問シリーズだからな?」

 

 

赤城たちによってなんとか制止された加賀。

 

ホロでライブな彼女たちも含めて、出演者一同はいい汗を掻いたような爽やかな表情であった…!

 

 

 

「これオンエア出来るのかしらねぇ…」

 

 

一方で、この顛末に思わず呟く赤城であった。

 

 

To be continued…?




閲覧ありがとうございました。


尺の関係上、今回はこうなりました(コラ)


未だに白上フブキさんが出ません(血涙)

さて、そんなこんなでレア艦がドロップした指揮官様がいらっしゃいましたら、是非ともお気に入り登録やご感想、ご投票をよろしくお願いいたします。


それでは、また次のお話で。


by筆者



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

ブラックフライデーからのクリスマス何にしよう?です。 by綾波

クリスマスまで早いですね。


母港は多忙に付き一足早めにクリスマス談義をしているKAN-SEN達がチラホラ。

 

 

 

「あぁ…漸く嵐は去ったにゃ…よく売れたにゃ…」

「ごった返してましたね…何故かめまいが…」

 

 

明石と不知火はげっそりとしていた。

 

 

 

「ブラックフライデー、終わったね」

 

酸素コーラを口に含み、ラフィーは一言。

 

「ですね。予測はしてましたが…」

「すごく混んでましたです…」

「ユニオン勢の皆さん、かご一杯にしてましたね…」

 

ブラックフライデーにより、その日はごった返した明石と不知火の店。主人公ズも年末に備えるべく買い出しに出ておいたのだった。

 

 

「それにしても、もうクリスマスかぁ~早いですね~」

 

「その次はあっという間に年末なのです。クリスマスケーキの後は年越しそば、年始にはおせちとお餅、です」

 

「胃もたれしそう」

 

「まぁ、バタバタするよね…」

 

 

ニーミはふとカレンダーを覗くと、今年が終わるまで一月を切っていると直に感じる。

 

 

すると、ジャベリンが話を切り出した。

 

 

「先ずはクリスマスのプレゼント!指揮官にプレゼントを送りましょう!」

 

「それはいい案です」

 

「日頃の感謝」

 

「そうですねぇ…普段から私たちのために頑張ってもらっていますし…」

 

その頃、書類の束と格闘する指揮官とこの日の秘書艦のベルファスト。その量は彼女ですら何どもチラ見する程。

 

 

「というか、指揮官に贈るにしても、あの人の欲しいものって…何です?」

 

「「「……」」」

 

 

 

情報収集が必要になった。

 

 

そこで、青葉に頼み、匿名の相談として指揮官宛に手紙を出した。

 

『今ほしいものはなんですか?』

 

 

 

この手紙において、指揮官からの返事は……

 

 

 

 

『お金』

 

 

と返答を記した。

 

 

これを見た綾波たちはというと…

 

 

「これは…指揮官もかなり薄汚れてきてやがるのですっ…」

 

 

「も、もしかしたら、指揮官も月々のお支払とか色々あるかもしれないよ…!?」

 

「指揮官も大変」

 

「うーん、どうしましょう…」

 

 

全くプランが決まらないので、四名は早速会議を行うのだった。

 

 

 

……………

 

 

 

「それでは今回もスタントマンを起用しましたです」

 

 

『不肖島風、馳せ参じましたっ』

 

 

 

「またなの!?」

 

「島風、健気…」

 

「スタントマンというか、むしろ鉄砲玉と化してない…?ていうかクリスマスプレゼントの会議なのに何でスタントマンが!?」

 

 

 

「一先ず再現用なのです」

 

 

そしてジャベリンから発表が始まった。

 

 

………

 

 

では、ジャベリンからいきまーす!ですっ!

 

 

「さて、先鋒でなにを繰り出すのか、です」

 

 

 

では島風ちゃん、お願いしますね!

 

 

『はいそれでは…』

 

 

「島風、懐から何か取り出したです…」

 

 

そう!

 

 

『万年筆です』

 

 

 

「ベターです」

 

「ベタ」

 

「無難な選択と言いましょうねそこは…」

 

 

飾りっけなし!これでケッコンのサインを…

 

 

 

「では次行くです」

 

 

………

 

 

じゃあ、次はラフィー。島風、スタンバイして。

 

 

『はい!ラフィーさんのプレゼントは…これですっ』

 

 

抱き枕。これで快眠。

 

 

「日頃の疲れを睡眠から改善ってことですね、ラフィー?」

 

そう。

 

「ラフィーちゃんらしくて良いね!」

 

「これなら、この頃真っ暗闇の中に笑顔の赤城さんの笑い声を聞いたり、金縛りでうなされるという指揮官も快眠です」

 

 

寝てるも赤城に押さえ付けられ体が動かない指揮官を想像する。

 

 

「それむしろ金縛りというか拘束されてるから!?」

 

 

「じゃあ、次はニーミちゃん行きます?」

 

「はい!お任せください!」

 

 

………

 

 

それでは…Z23、発表いたします!

 

 

「プレゼント辺りはニーミは期待できるのです」

 

「真面目に考えてそう」

 

「一体なにを贈るんですか?」

 

 

それでは島風さん、お願いいたします。

 

 

『はい、ニーミさん!』

 

 

…本です!

 

 

「秋はとっくに過ぎたです」

 

「綾波ちゃん、そこまで!ね?」

 

 

ふっふっふ…

 

 

『なんですこれ?…えーと、足…蜜…?』

 

 

 

 

わあああああ!!!読まないでえええええ!!!

 

 

 

 

 

「まさか…ニーミ!お前やっぱりムッツリだったですか!?」

 

 

やかましいわ!!ムッツリで悪いかッッ!!私だって乙女じゃ!!

 

 

 

「内なるニーミが解き放たれた」

 

「因みに島風、タイトル分かるです?」

 

『はい。ええと…カバーを外して…ええと…○○○○ですっ』

 

「モロ官能小説は草」

 

 

 

「ニーミちゃん、えっ…ふふふっ…え、エロはダメです!」

 

 

私のお気に入り作品なんです。

 

 

「では、最後は綾波が参るです」

 

 

………

 

 

島風、早速ですが、スタンバイおkです?

 

 

『バッチリです!』

 

 

では…

 

 

「ちょっと待って綾波!なんで執務室前の廊下が映ってるの!?」

 

 

すべてはこの時のために…です

 

 

「不味い…高雄さん!?居ますか?」

 

 

『居るぞ~?』

 

 

島風、そのクラッカーを持って行くのです!

 

 

『行ってきまーす!うおおおおおおお!!!速きこと島風のごとくっ!指揮か…あ、滑っ___』

 

 

 

 

 

…NO SIGNAL…

 

 

 

「嘘おおお!!?」

 

「いつもの」

 

「もはや様式美…じゃなくて!救助おねがいします!」

 

指揮官にサプライズですっ!

 

 

『えーと…現場の高雄だが、島風は搬送したぞ?それと、手編みのマフラーが回収されたのだが…』

 

 

これが綾波からのプレゼント、です。

 

 

「以外とプレゼントはマトモだった!?」

 

「綾波ちゃん、普通に渡そう!?」

 

「勢いが良い +114514点」

 

 

鉄砲玉をこなしても翌朝にはピンピンしていたという。

 

………

 

 

「ご主人様、早急にドアの修復を手配しました…島風様も搬送が済んだと連絡が…」

 

 

先ほどの島風の襲撃(?)に困惑する指揮官と、ドアの修復を依頼したメイド長

 

 

「あ、そうでした…ご主人様、欲しいものはありますか?」

 

 

秘書艦権限を行使し、直接聞き出そうとするベルファストであった….

 

 

 

 

 

 

「え?皆と楽しく過ごせれば?そうですね…盛大にやりましょう」

 

 

 

 

今年のクリスマスも楽しみな指揮官であった。

 

 

 

To be continued…?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




閲覧ありがとうございました。

一足早めのクリスマスの前話でした。

そんなこんなで、プレゼントにダイヤが欲しいとか思ったことがあったり、せめて明石に値切り交渉したくなった指揮官様がいらっしゃいましたら、是非ともお気に入り登録やご感想、ご投票をよろしくお願いいたします。


それでは、また次のお話が出来たら投稿して参ります。


by筆者


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

寒い日に美味しいものを、です。

やっと寧海と平海が揃いましたので筆を走らせてみた。






母港も寒くなってきて、艦船たちもあたたまる物が食べたくなる季節。

 

この日、綾波たちは軍事委託の帰りであった。

 

風が冷たい。

 

クリスマスプレゼントをどうするか否かの会議が終わったばかりに、まさかのクリスマスセールの商品などを運ぶ海運の護衛や、近海にセイレーンが出たという噂を確かめるために確認へ向かわされることになった。

 

 

 

指揮官もそれにおける采配や事務仕事、会議などでばたついていた。秘書の年末ってどうもこんなに忙しいのか。しかし、有事においては休日なんてやってられず、

 

 

「うう、年の瀬だけあって冷えるようになったです…」

 

「そ、そうだね…」

 

「指がカチ○コチン…ラフィー氷属性になった」

 

「さりげにラフィーに伏せ字が…?うう、冷えるぅ…」

 

 

指先の感覚が損なわれる感覚に見舞われた四名。

 

 

…そこに、平海が何かを載せたおぼんを手に持ち駆け寄る。

 

 

「皆お疲れさま。寒い日には東煌(ドンファン)名物、包子(パオズ)をどうぞっ」

 

 

「おお…湯気のせいか、神々しく見えるのです」

 

「出来立てだよ。姉ちゃん特製~」

 

四名は礼の言葉を送りながら寧海特製の包子を受けとる。その熱々な湯気がまた美味しそうに見えてしまう。

 

寧海のいる屋台の方では、包子の入ったせいろから湯気が吹いている。

 

 

 

「ドンファン料理、おいしい」

 

「身体が温まります~!」

 

「あ、なるほど、生姜が入ってますね?」

 

ニーミは気づく。

 

「そう。生姜を入れることで体温が上がるんだ。豚肉と合わせると効果を引き出せるって姉ちゃんが言ってた」

 

 

 

 

「寒い日には嬉しいのです…!」

 

「他にもあるよ。餡まんにピザまんも!」

 

 

せいろの中にある模様。

 

「品揃え豊富ですね…?」

「コンビニ顔負け」

 

ジャベリンとラフィーは一言。

 

 

 

 

 

 

 

 

(ふっふっふ…!喜んでくれてよかったわ…!中高生や社会人の皆が寒い季節になると包子が食べたくなるあの心理を利用した販促作戦、大成功ね!)

 

屋台で調理する寧海は綾波たちの嬉しそうな様子に、思わずにやける。

 

綾波たちは完食すると、寧海と平海の二人にお礼を言ってから指揮官へ改めて任務報告へと向かった。

 

 

尚本日は軍事委託に出た艦船が沢山いたため、かなり盛況だった模様。

 

 

 

…………

 

次の日。

 

 

再びセイレーンの出現の噂を聞き、そこへと調査に向かうが…

 

 

 

 

 

…マジだった。

 

 

 

 

「「「「………」」」」

 

 

綾波たち4名によりその姿を発見するが…

 

 

 

 

 

「寒いなぁ…」

 

 

「そうねぇ…今年ももう冬…クリスマスソング何流そうかしら?」

 

 

「観測してる身も一応防寒対策しておかないとな…艤装が凍ったりしたら大変だ…」

 

 

「あ、そろそろ鍋は良いんじゃないか?」

 

「開けるわね?」

 

 

 

 

ピュリファイアー、オブザーバー、テスターたちがこたつを囲んでとり、鍋から湯気が出ている。

 

 

 

 

「今日はカニ鍋よ♪」

 

 

「おおー!獲ってきた甲斐がある!」

 

「これは美味そうだなぁ…」

 

「さあ、食べましょう♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「な、何が行われてるんでしょう…?」

 

ジャベリンは思わず一言…

 

 

「こたつ囲んで…おまけにカニ鍋食べてるです…!」

 

「セイレーン、思いっきり冬を満喫してる」

 

「これ、指揮官にどう報告すれば良いんだろう…」

 

 

その後そっと帰還するが、指揮官はありのままを記した報告書に目が点になったのは、言うまでもない。

 

 

 

To be Continued…

 

 

 




閲覧ありがとうございました。

寒い日には美味しい物…な話でした。


これを見て中華まんを食べたくなってコンビニに向かった指揮官様や、鍋料理を食べたくなった指揮官様がいらっしゃいましたら、是非ともお気に入り登録やご感想、ご投票をよろしくお願いいたします。


by筆者


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

因縁のダンシングなヒーロー(?)です。 by綾波

唐突なるオギノメヨウコ作戦。



重桜・横須賀鎮守府。

 

 

綾波たちの後方から赤城たちも抜錨し、作戦海域へと移動を始めていた…!

 

 

「アズゥルレェン…まんまとこの策に掛かってくれたわねぇ……このオギノメヨウコ作戦の肥やしにしてくれるゥ…覚悟するが良いわ…!フゥーハハハァ…!」

 

狂気に満ちているかの様な笑顔。セイレーンのテクノロジーで炙り出すことに成功。戦闘のデータを蓄積した黒いキューブを掲げていた。

 

 

 

 

「姉様?あの、姉様?」

 

加賀は赤城を揺する。

 

 

 

「…あっ…えっと…加賀、どうしたの?」

 

 

少し動揺しつつも微笑みながら返答する赤城。

 

 

 

「いえ、あの…何時もよりも怖いというか…」

 

「…はい?」

 

「いえ、何か悪い霊が憑いた様なお顔をなされてるので…つい…」

 

「それってさ…私が普段から何かおかしな人みたいじゃないの…!?」

 

 

 

 

最悪の道へ進むのは凄く楽なのだ。なにより心理的にも物理的にも、良い結果への道へ進むよりも負担が掛からないのだ。

 

 

…かくして、その作戦エリアに着くのだった。

 

 

そして立ち並ぶ両陣営。

 

赤城はセイレーンの摩訶不思議なテクノロジーで気候を操り出した。共鳴してるのかはわからないものの、黒いキューブはより一層、まるで漆器の様な輝きを見せる。

 

尚、ここまで、ハンカチでキューブを研き上げていたのだが、加賀あえて突っ込むことはなかった…。

 

 

 

(いやそれは流石に突っ込んじゃダメだろ…)

 

 

 

 

 

 

 

 

一方。

 

「うわー手が冷えてるです…」

 

「気温低くない?見てよこれ…」

 

「何でこの海域氷点下なのだ!?もっと暖かい筈なのだぞ!」

 

 

気候を操ったがために氷山まみれになった海域。

 

何かおかしい。

 

 

「もうほら…綾波の手…ほら…触ってみるのです」

 

「え、何ヒャアッ!?

 

「待つのだ、せめて養命酒…つべたっ!?

 

 

「お、おい、まて綾波、首の後ろはやめ「ほらほら~」はひゃあぁ!?

 

 

綾波が冷えきった手を時雨たちに押し当てる。触ってみろと言う割りには、腕を掴んでいる。相当冷えていたのか、甲高い声で驚く。

 

 

「ちょっとぉ…冷えすぎじゃない?もしかして冷え性?」

 

「首の後ろ…暖かいとこ狙いやがったwwwwww」

 

「ちょっと暖まったです」

 

養命酒を飲むのだ!今すぐ飲めなのだ!

 

 

 

※用法用量を守って適切に服用しましょう。

 

 

 

すると…

 

 

 

 

「あのーまだ掛かります?」

 

誰かが声を掛けてきた。

 

 

 

「あ、もうちょっと掛かるです……って!?」

 

話し掛けて来た相手に応じるが、その声の方を向いた途端に驚く綾波。

 

 

「ジャベリン!!?」

 

「ラフィーも居るよ」

 

「二人とも、どうしてここに!?」

 

 

「えっと…」

 

「尺の関係」

 

「ちょっとラフィーちゃん!wwwそれはwwww」

 

「ごめん。…ふふっ…ボロが出ちゃったww」

 

 

 

口許を手で押さえて謝る。

 

 

 

 

「な、何はともあれ、ここであったが…」

 

 

 

「三~四週間ぶりだね!綾波ちゃん!」

 

「綾波、久しぶり」

 

 

「台詞潰されたです…!?」

 

「退職届出した?」

 

 

ラフィーのこの質問に激震が走った。

 

「え?なに?どう言うことなの?」

 

「退職届だと?」

 

「綾波、もしや…こいつらと行くというのか?」

 

 

 

凍りつく空気。

そして、綾波はカメラの方へ向き、神妙な面持ちで…

 

 

 

 

 

 

「はい」

 

 

 

雪風たちがずっこける。

 

「素直ーっ!?」

 

「今の溜めはなんだったのだ!?」

 

「どうしてだよ~!」

 

 

耳を疑う雪風たち。

 

 

「皆も来る?」

 

 

と、ラフィーが一言。

 

 

「あ、じゃあ私いく!」

 

時雨が手を上げる。

 

「なら雪風様もなのだ!」

「夕立も行くぞ!」

 

雪風と夕立も続く。

 

 

「では、綾波もそちらへ…」

 

 

「「「どうぞどうぞ!」」」

 

 

「え"え"え"え"!?」

 

 

綾波は思わず、この場では出たらいけない地声らしき声が出てしまう。

 

 

「あ、綾波…?」

 

「今の声、何だ?」

 

「雪風様、綾波から中の人の地声みたいなのが聞こえたのだぞ?」

 

 

 

「…え?あ、コホン!んんっ……あっ綾波です。着ぐるみじゃないです、中に人など居ないのです」

 

 

急いで声を戻す綾波。

 

「綾波ちゃん、今度はロドニーさんみたいな声してるよ……?」

 

「そ、そんなこと…コホン…コホン…んーっんんっ…ふぅ…そんなこと無いのです。綾波は綾波です!ブリっちゃん!音っ!

 

 

即座に音響のブリに声を掛けて何時ものあの曲を掛けた。

 

 

\ジャンジャンジャンジャンジャンッ/

 

 

寒い中でもキレ良く踊る綾波たち。何気に後ろから瑞鶴と翔鶴、ユニコーンやエンタープライズたちも踊っている。

 

 

 

そして、前に出た綾波は……

 

 

 

「ないしてるよなんて___」

 

 

ジャベリンとラフィーがスリッパを探す。中々手間取り、少し笑い声が聞こえる。エンタープライズたちもその光景に吹き出している。

 

 

 

「誘ってもくれない…真夜中のいだっ!?」

 

 

スパーンッと音が響く。

 

 

「な…ないしてるよじゃねえって言ってるでしょ!!今スリッパどこやっちゃったか焦ったけど!

 

 

笑いつつも声を張って突っ込むジャベリン。

 

 

「う、うた、ふふふっ…歌ってた人がそう歌ってたのです!!」

 

 

綾波もお決まりの返しで受け答えると、周囲は大爆笑。

 

 

 

一方。

 

 

「グレイゴーストぉぉっ」

 

「おまっ…あの展開でこれはおかしいだろ!?」

 

 

 

瑞鶴とエンタープライズの決闘が行われる。しかし、黒いキューブが彼女に共鳴し、様子が変わる。

 

 

すると、途端にとんでもない数の艦載機が発艦される。

 

おまけに、空間には次元の裂け目みたいなものが現れ、最早戦闘どころではなくなりつつある。

 

 

 

「グレイゴーストおおお!って何だこれ避けられない!?」

 

「瑞鶴ーッッ!!」

 

 

途端に叫ぶ翔鶴。エンタープライズは軽くマジモードなのか、その詳細は不明。このまま瑞鶴の出番を永久に終わらせてしまいかねない。

 

 

 

「…っ」

 

弓を引くも…

 

 

 

「おいっ」

 

バシッと綾波が魚雷で頭を叩く。

 

 

「あいだぁっ!?」

 

 

腑抜けた声を上げるエンタープライズ。

 

「あ、君は…ていうか私はなにを…」

 

 

「あのー二人だけで盛り上がらないでくださいです。空気嫁です」

 

するどく突っ込まれる。瑞鶴は思わず失笑。

 

「嘘でしょ?展開ぶっ壊されたよ翔鶴姉wwwww」

 

 

「側面から魚雷でブスりはやめてよ…!?ふわっ!?」

 

「ここですかっここですかっ…このこのっ」

 

横っ腹や脇腹を突っつかれるエンタープライズ。

 

 

 

「やめて、ちょっとそこは弱いのぉ!!wwwヴェスタルのエコー検査とかでもひゃっ…やめろぉ!

 

 

 

 

「よし!良いよ!綾波!そのままフィニッシュムーブ」

 

「瑞鶴!お姉ちゃん思うんだけど、なんか物語の主旨が変わってきてない!?」

 

 

 

 

 

 

「オロチ計画ではなく、唐突なるオギノメヨウコ作戦ってところでもうとっくに変わってるぞ!?」

 

 

高雄はそこで突っ込んだ。

 

 

 

「エンタープライズ、脇責められてる」

「色々怒られそうだね…」

 

 

 

 

「脇、弱いです?」

 

「はぁ、はぁ…ああ。…はぁ…あの…エコー検査ってあるだろ?あれはもう…よくヴェスタルに怒られるんだ…」

 

「ヴェスタルさん大変なのです…あ、行けない!足すべっ……」

 

 

 

転落する綾波。

 

 

 

 

「あぁ…まさかこんなところで奈落の底に落ちる落ち…ん?オチが落ちる?あははは…変なのです…」

 

付近に居たジャベリンたちが駆けつけ救助され、見事に連行されたとさ。

 

 

 

To be continued…




閲覧ありがとうございました。

遅筆です。本当に申し訳ありません。

※アニメもゲームも無関係です。




はい。エンタープライズの脇を魚雷で突っつけるなんてKAN-SENだからこそ出来そうかなって思いつつ…


さて、それでは、もし冷え性な指揮官様やがいらっしゃいましたら是非ともお気に入り登録やご感想、ご投票をよろしくお願いいたします。


また筆が走り終えた時に投稿して参ります。


by筆者。





目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

捕まったのです。by綾波

唐突なるオギノメヨウコ作戦はグダグダな局面に。

ではどうぞ。


ゴルフ場にて。

ロイヤルの戦艦、クイーン・エリザベスたちはゴルフウェアに着替えてゲームに興じていた

 

 

ロイヤル戦艦のフッドの弾道はグリーンに見事乗る。フッドはガッツポーズ。

 

そこで、クイーンエリザベスは口を開く。

 

「セイレーンって何なのかしら…」

 

「陛下、畏れ多くも…この前の加賀さんの疑問シリーズでやったばかりでございます…」

 

隣に控えるウォースパイトはそっと伝えた

 

「…マジ?…そうなの筆者?」

 

 

 

 

そうです。

 

 

 

「そこは私のために取っておくとかしておきなさいよ!?」

 

 

すみません…。

 

 

そして次のコースへ車に乗って移動し、降りる時だった。

 

 

 

 

「さて、セイレーンはどうして人に干渉す___」

 

 

 

話の途中で消えるクイーン・エリザベス。

 

 

地面は落とし穴になっており、彼女はそこに落ちていた。

 

 

 

 

 

 

「な、ナイスショット…」

 

 

「今のは優雅に決めましたね。自然体のまま、流れ行くままに」

 

 

実況席からエディンバラとシェフィールドがその場の状況を伝える。

 

 

 

その後、スタッフとウォースパイトたちに引き上げられる。

 

 

「陛下…お見事です!」

 

「…ちょっとこの落とし穴、予定より深すぎだとはおもわなくて!?」

 

 

 

「ご安心ください陛下、その分上質なスポンジをタップリと敷き詰めておきましたので」

 

 

「そういう問題!?」

 

 

 

…………

 

一方、アズールレーン基地では、捕まった綾波がベッドに横たわっていた。

 

あの時足を滑らせ転落し掛けたが間一髪でジャベリンとラフィーにより救助。

 

その後、連行された。

 

 

「…こ、こんな怪我した覚えないのです…www 」

 

身体や指には包帯が巻かれている。もしかしたらどこかで身体をぶつけて切ったりしたのかもしれない。

 

が、途端にミミに手を当てる

 

 

(綾波の耳…折れてないです…セーフ…です)

 

 

何よりもアイデンティティは失われていなかった。

 

 

「逃げようとしても無駄だぞ。見張りはついてる。なぁに、とって食う事はしないさ」

 

 

アークロイヤル。綾波は彼女の声の震えからヤバイ空気を感じた。ある意味で。

 

 

(ヤバイのですニーミから聞いた話だと、駆逐艦以上は萌えないとかいう、トンでもない奴なのです…)

 

(ふふふ…うむ、よく知っているな!感心するぞ?)

 

(うーわっ…こちらの心を読みやがったです!?)

 

 

 

………

 

また一方…

 

 

「ちょwwwまてヴェスタルwwそこはダメっwwヒャハッww」

 

「もう!エンタープライズちゃん、動かないのっ」

 

検査を受けていたエンタープライズ。

ヴェスタルは横っ腹ジェルを塗って容赦なくエコーを当てる。

 

くすぐったくて情けない声を上げているのは本当にエンタープライズなのかと疑いたくなるが、そこで寝転んで検査を受けているのは紛れもなく彼女である。

 

 

「うん、異常ないわね…」

 

幸いにも身体に異常は見当たらなかった。

 

 

 

……

 

ジャベリンとラフィーの二人は、ウェールズたちの部屋にて『ウェールズ 艦(ふね)の空騒ぎ』のゲストとして招かれていた。

 

 

 

 

「どうも、司会のウェールズです!今日のゲストは……じゃなかった。さて、今回の件どうしたものか…」

 

 

レギュラーとしてなのか、クリーブランドやホーネット、ベルファストも雛壇に居る。

 

議題は綾波の処遇もそうだが、なにより助けたジャベリン達に対してだった。

 

「ウェールズさん、ノリノリですね?」

「場馴れしてて草」

 

「まあな…ジャベリン、ラフィー。…にしても、これでは示しがつかんな…」

 

 

司会席にもたれ掛かるウェールズ。

 

 

「むしろ、これじゃ示しが付けられる所ではない気がするんだよね…」

 

クリーブランドがウェールズの仕草に突っ込む

 

 

「すまんな。貴重な出番なんだ…ここはバッチリと決めさせてほしい」

 

 

 

 

「ウェールズ様、前回台詞全く無かったですものね…」

 

「そこなんだよ…結局尺の都合でカットされたしな?私、アニメだと最初から出てるのに…出たのだってオフニャの知らない世界くらいだったから…」

 

何時ものような口調なのにどこか哀愁漂うウェールズ。カットされたのが悔しかった模様。というかむしろ、その『オフニャの知らない世界』一つだけでも出演があるなら最早御の字だろう、とジャベリンたちは思った。何せ未だに、それすらにも出ていない艦船が山ほどいるのだから。この場において出番が来たのに何も言及されないホーネットはどうなるのか。

 

 

そして…判決は…

 

 

「そ、それじゃ…懲罰として、捕虜の監視に任命する」

 

 

結論はホーネットが代わりに告げた。

 

 

 

「ほ、捕虜は大切に扱うってルールだから……ね?うん!」

 

クリーブランドも苦笑いしながら頷く。

 

ジャベリンたちは喜ぶ。

何せ、あの綾波の突っ込み役は自分達でないと務まらないと思っていたからだ。

 

 

………

 

綾波はジャベリンたちに連れられ案内される。

 

「まずは必要なもの、買いにいかなくちゃ。暫くはこっちで暮らすんだから、色々準備しないと!」

 

「売店なら揃ってる」

 

「そうだね!行こう行こう!」

 

 

途中でボーグやチャールズ・オースバーンと出くわす。雪風たちの顔馴染みとはまた違った感じで新鮮味を感じつつ…

 

 

 

 

……と、思われたが。

 

 

 

「その、思ったんだけど…」

 

「綾波、道を知ってる歩き方してる」

 

「ここへは散々入り浸ってましたから、です」

 

「お店の常連みたいに言っちゃったよ…?」

 

 

「あっちへ行くと講堂で、向こうの橋渡るとお店が並んでて、そこにはおいしいパンケーキのお店があるです。初めてお会いしたところは、そこから更に裏手に…」

 

 

「詳しい!!?」

 

「綾波、土地勘有りすぎてて草」

 

 

偵察任務は伊達ではなかった…!

 

 

……

 

ショップに到着。

 

「……」

 

綾波は店に入った途端絶句する。

 

「いらっしゃいませにゃ」

 

明石がいた。

 

 

 

 

「ついに亡命したですか、明石…」

 

ジャベリンとラフィーは店内を見て回っている。ここは重桜出身同士水入らずと言ったところか。

 

「亡命って…お客様がいれば、どこでも商売ができるにゃ」

 

 

 

 

「ねえねえ、これまけてよ~」

「ビタ一まからないにゃ」

「けちー」

 

ロングアイランドは値切りを持ち掛けるが、プラモデルを安くすることはできなかった。

 

 

 

ジャベリン曰く、明石が来た後から品揃えが良くなったらしい。

 

そして…話題は重桜のことについて。

 

 

「赤城さんが?そういえば…」

 

一航戦の影が薄かったことを思い出す綾波。横須賀を出た後は、雪風たちやジャベリンたちアズールレーン陣営とのやり取り(コント)しかしていない。関わった空母はエンタープライズと交戦した瑞鶴くらいであった。

 

 

「赤城はおっかないけど、仲間を裏切るやつではないにゃ…まぁ今は生活用品を揃えてってにゃ」

 

明石は無理矢理商売に話を戻す。

 

 

 

「綾波ちゃーん!どれがいい?」

 

「絶対こっち」

 

 

ジャベリンとラフィーがマグカップを持って出てきた。

 

 

「ジャベリン、ラフィー…それ、綾波に貸してほしいです」

 

 

すると、綾波は不審に思い、マグカップを一つ一つ見て、明石に背中を向け耳打ちする

 

 

 

 

「これ…割高なのです…重桜の時同じのをみたんですけど、もっと安かったです…値段は__」

 

「え!?」

「初耳」

 

 

 

 

「くぉらー!!ばらすにゃー!!」

 

 

聞こえていた模様。

 

 

「ネットだと…余程のものじゃない限り、これくらい200円もしないのです」

 

「送料で掛かるにゃ!?」

 

 

「明石?……これがバレたら大変ですぅ…きっと不買運動が行われるですぅ…ですぅ~?」

 

真顔で明石に詰め寄る綾波。

 

「げっ…それは不味いにゃ…」

 

 

「綾波ちゃん…口調が…ww」

 

「綾波の経歴、気になる」

 

「綾波ちゃん!これだといくらぐらいなのー?」

 

ロングアイランドが先程のプラモデルを見せた。

 

「あーそれは値下がり出来ないです…このモデル、今だとコレクター間でかなり高騰化してるです」

 

「そうなの!?」

 

「明石も始めて知ったにゃ」

 

 

綾波の経歴の謎も気になるが、一先ず必要な生活用品を購入した。

 

 

 

 

 

その背後に、アークロイヤルが付け回していたのだが、綾波たちはあえてスルーしている。

 

 

 

……

 

 

「うん、やっぱりここのパンケーキは美味しいのです」

 

「詳しいね?」

 

ユニコーンも合流して一緒に食事。

 

割りと普通に食事をしている。

 

 

「いやほら、アニメではどうだったかなんて関係ないのです」

 

「えいっ」

 

ラフィーにイチゴを取られてしまった。

 

「あっ…」

 

「ふふん」

 

 

「鬼神の力、見るがいいですっ」

「受けてたつ」

 

 

 

 

「ブリっちゃん、音っ!」

 

\ジャンジャンジャンジャンジャンッ/

 

口許をペーパーで拭い、席を立ち踊る。

 

 

「愛してるよなんて…」

 

 

「「「お?」」」

 

珍しく正確に歌う綾波。

 

 

「誘ってもくれない…」

 

 

「良いよ!良いよ!」

 

「そうそう」

 

 

 

「真夜中のメルィゴゥラン…」

 

その背後からユニコーンがスリッパで綾波を後ろからスリッパで叩く

 

ユニコーンの方を見た綾波。

 

顔を真っ赤にして笑ってしまうユニコーン。

 

 

その場の艦船全員が笑ってしまっていた。

 

 

 

 

 

 

 

「尊い…私もあの中に…今ぁ…今行くぞっ…あいったぁ!?」

 

 

見ていたイラストリアスからスリッパで叩かれるアークロイヤル。

 

 

……………

 

夕焼けの横須賀鎮守府では、撤退した重桜艦隊が戻ってきていた。

 

「綾波が敵に連れ去られたのだ…!」

 

「きっと、飲み会強制参加させられるんじゃ…」

 

「そんなわけないでしょ…重桜じゃあるまいし」

 

雪風と夕立は泣き崩れ落ち込む。時雨はなんとかなだめるが…

 

 

 

「ごめん…私のせいで…せめて強制参加の風潮すら破壊できてたら…大丈夫…私と翔鶴姉の代になったら、それはぶっ壊して自由参加にっ…するからぁっ…ううっ…」

 

 

瑞鶴も泣き出す。

 

「瑞鶴さん!?そういう問題じゃないですからね!?」

 

 

……………

 

時は進み、夜。

 

アズールレーン基地の食堂では…

 

「重桜での食事ってどんな感じなの?」

「うーん…ここと大して変わんないです。いろんな人が一緒に食べてるです…強いて言うならこの頃米粉のパンが流行ってるです」

 

「米粉…?」

 

「お米を粉末にした物です。小麦粉アレルギーの方に向けて朝に出したらかなりウケて以来、週一で出てるです」

 

「なるほど、これはメイドとしてメモっておきましょう」

 

 

 

さりげにベルファストやエンタープライズも同じテーブルにいた。

 

 

「そう言えば、エンタープライズさん検査じゃなかったんですか?」

 

「普通に食事して良いってヴェスタルが話してたんだ」

 

 

 

夜の寮舎。ジャベリンとラフィーと同じ部屋で寝ていると、ふと目が覚め、外出。脱走する気はなく、外の空気が吸いたいだけ。

 

 

そこでエンタープライズと出くわし…

 

 

 

 

 

「そんなに脇が弱いのですか?」

 

「まぁな…ヨークタウン姉さんと妹のホーネットからもいじられるんだ…」

 

「わかるです。弱点は知られると、必ず身内がいじって くるです…」

 

 

 

 

エンタープライズが綾波に愚痴を溢していたところを、木陰からベルファストが覗いていた。

 

 

「じゃあ夜も遅いし、コーヒールンバを踊って締めるか」

 

 

「そうですね。ブリっちゃん、音っ!」

 

 

イントロが流れ出した。

 

 

『昔アラブの偉いお坊さんが__Let's dance!』

 

 

「エンタープライズさんノリが良いのです」

 

「だろ?」

 

 

 

 

 

「メイドは見た!…指揮官の皆様、風邪にはお気をつけてくださいまし…!」

 

 

ベルファストはカメラに向けて締め括るのだった。

 

 

 

 

To be continued…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




閲覧ありがとうございました。

今回も遅筆となりまして申し訳ありません…。

綾波の新生活…という感じな話でした(どこがだよ)


そんなこんなで、この話を見た後に綾波に脇をくすぐられたい指揮官様や、エンタープライズみたいにエコー検査が苦手な指揮官様がいらっしゃいましたら、是非ともお気に入り登録やご感想、ご投票をよろしくお願いいたします。


では、また筆が走り終えた頃に投稿して参ります。

by筆者


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

メンタルキューブってなんだ? by加賀

加賀さんの疑問シリーズをお送りいたします。

久しぶりに何時もの時間に間に合った…!(涙


ではどうぞ。


重桜寮舎にて。

 

 

 

「演習 任務 整備に委託、あんなこっとこんなこっといっぱーいあるーけどー ウェイウェイwwwwwww」

 

加賀は歌う。

 

 

「ウェイウェイって何よウェイウェイって…ド○えもんの歌はそんなウェイ系なわけないでしょ…」

 

 

赤城は聞いていたのか、ツッコミを入れざる得ない。

 

 

「さて、姉様…」

 

 

「………はぁ…」

 

ため息を付く。

 

 

 

「メンタルキューブってなんだ……?」

 

 

「……!」

 

 

加賀の新たなる疑問。いや、これは以前から気になっていたものだが………

 

 

 

 

 

「ググレ愚妹」

 

 

「姉様!?さっきの…なんか、ティンと来たみたいな面持ちは何だったのですか!?」

 

「いやーついにここまで来たかと思ってねぇ~…ネットで全国の指揮官様方の考察とかが載ってるから、それ見て来なさいな…」

 

 

「で、でもぉ~…分かりました…」

 

加賀はやむ得ずパソコンの前に座り、検索エンジンを使って調べる。

 

「メンタルキューブ、検索検索ゥ!っと…」

 

 

適当にページを読む。

 

「思い入れ…うーむ。確かにそうだが、別に艦船でなくても出せそうだよな…軍艦に興味ない人が扱ったらどうなるのやら…あれ?姉様!姉様!!」

 

 

「んー?なぁに?なんか変なページ踏んだの?」

 

 

加賀の隣に座る。

 

 

 

 

 

「メンタルキューブらしきものがオークションサイトに出品されてます!!」

 

 

 

 

「え?…はあああああ!!?」

 

 

 

 

赤城は目を疑った。

 

 

 

「メルカリに諭吉さんとか妙なものを出品するのは以前からよくありましたけど…これは…」

 

 

よりによってメンタルキューブ。

 

 

「ちょっと明石連れてくるわ」

 

 

 

 

 

…数分後。

 

 

「明石なんも知らないにゃ。そもそも出品者は誰なのにゃ?」

 

 

 

 

「えーっと…『オブっち』と書かれてるな…?」

 

 

「オブ…あっ…(察し)」

 

 

赤城は察する。

 

 

「ふふふ♪察してくれたのね?」

 

 

何処からともなく現れたのは…

 

 

「タコレディ…!?」

 

「オブザーバーね?」

 

「貴様…!ここは土足厳禁だぞ!?」

 

「私、裸足なんだけど…」

 

「石田○一か…?」

 

「ふふふ?浮気は文化…でしたっけ」

 

 

 

「無理して調子合わせんで良いわッッ!!」

 

加賀とオブザーバーに突っ込む赤城。

 

「さて、明石はお店に戻るにゃ…クリスマスセールの準備しないといけないのにゃ…」

 

まるで後退りするかの様に、明石は退室していった。

 

 

「さて、ではタ…オブザーバー。メンタルキューブを置いていってくれたら土足で上がったことを許してやろう」

 

「買えば良いのではなくて?」

 

 

「こんな1円とか明らかに乗っ取られたアカウントみたいな価格設定で誰が買うのよ!?」

 

「あ、ホントだ……」

 

画面を見ると価格が1円に設定されていた。

 

 

「なら一つにつき10万ぐらいにしておくべきだったかしら…」

 

とオブザーバーは手を頬に当てて考える。

 

「値上げしろって意味じゃないわよ!?」

 

「取り合えず、この崎陽軒のシウマイあげるから今日の所は帰ってくれないか…これ私の企画だから…」

 

「あらそう…では、また機会があったら勝手にお邪魔させてもらうわね?それじゃあご機嫌よう♪」

 

と、シウマイの入った箱を両手で受け取った後にオブザーバーは消えた。

 

 

「勝手にって…まぁセイレーンだものね…」

 

この前はピュリファイアーが勝手にやって来たのを思い出す。神出鬼没さは何時の世も変わらないのであった。

 

 

 

「値上げか…指揮官、幾つ持ってたかな…」

 

 

「おい愚妹」

 

 

金儲けを考えた加賀を赤城がたしなめる。

 

確かこの前大型建造で大量に使っていたため、どのみち戦力にされるだろう。

 

仮に指揮官が持っていなくても…

 

 

…………

 

 

「にゃああ!?メンタルキューブこんな値段に!?在庫幾つあったかにゃ…?」

 

 

案の定、明石はそれに飛び付くのだった

 

 

…………

 

 

 

 

「では…このキューブで何が作れるだろうか…艦船とセイレーン以外で…!」

 

「おかしなこと考えるのはおよしなさいな…」

 

 

「では、ほらいくどー」

 

「前置き長いなぁ…まぁ行くけどね…?」

 

………

 

 

「なるほど、キューブで…ですか…」

 

飛龍と蒼龍の部屋に来た。

蒼龍は加賀の問に眼鏡をくいっと上げて応じる。

 

 

「随分と前置き長かったですね?」

 

そう、飛龍は言う。何時もならもっと短め。今回は長めであったためだ。

 

 

「タコ…オブザーバーに対応しててな?」

 

「割と普通に来てますね、セイレーン…」

 

「害を及ばさないなら、それに越したことはないけどね…」

 

 

二航戦は納得。

 

「そうですねぇ…やっぱり便利グッズとか?」

 

「良いわね飛龍。あのレンチンできるタッパーとか欲しいわ…」

 

 

「メンタルキューブを100均か何かと勘違いしてない…?」

 

 

 

「やはり、ここはあの人を召喚するのにキューブを…」

 

「加賀!あなた今、アラヒトガミを呼ぼうとか考えなかった!?そんなの降ろしたら大荒れ待ったなしよ!?」

 

 

そんなこんなで、意見は聞けたので五航戦の部屋に向かうことに。

 

 

 

「この廊下…もう随分と通ったな…」

 

「あんまり描写してないけど、通い慣れると家の中歩いてるみたいな感じするわね…」

 

 

………

 

五航戦の部屋にて

 

「キューブで兵器以外を作るなら…ですか?瑞鶴、どう思う?」

 

「コロニー作るってのどう?」

 

「コロニーって……あのスペースコロニーか?」

 

「100均グッズから一気に規模がデカくなったわねぇ…」

 

 

「翔鶴姉は?」

 

「そうねぇ…新しいTシャツを」

 

 

「ぬうううん!!」

 

 

「え!?待ってまだ何も言って…って止めてください!?ポロリといっちゃいますからぁぁぁ!!や、やめろぉ!?」

 

 

「翔鶴姉!?」

 

 

「あースタッフさん?ここボカしておいてくださいます…?」

 

 

赤城はスタッフにお願いする。もはや冷静である。

 

 

 

 

…暫くお待ち下さい…

 

 

 

 

 

「Oh…Oyomeni…ikenai」

 

「あ、今日は普通だね?」

 

 

翔鶴のTシャツは『いつもの』と平仮名が四文字。

 

 

 

 

 

 

 

 

「何を騒いでおるのだ?まぁ何時ものことか…」

 

 

長門が現れた。

 

 

『長門様!?』

 

 

声が揃う。いつの間にか二航戦もやって来ていた。

 

 

「ふむ、天城と二航戦から聞いたぞ?キューブの使い方、しかも、兵器以外で何を作るのかと…」

 

 

長門は考える。

 

 

 

 

名案が出るかと期待する中、その答えは…

 

 

 

「余でもさっぱり思い付かん!」

 

 

 

その言葉に加賀たちはズッコケた。

なんと長門もである。

 

 

「な、長門様までズッコケなくても良いのですよ!?」

 

「むしろ、よくご存じで…」

 

「う、うむ…」

 

 

すると長門は一度咳払いし…

 

 

「今は皆で多くの意見を出し合っていくべきぞ」

 

「長門姉、それって下手すると先延ばしになって、繰り返していくうちに忘れ去られてしまうパターンに陥らない?長門姉、よく国会のテレビ見てるとき私に話してたじゃん!」

 

 

「陸奥!う、それは…」

 

 

 

 

(あれ?長門が論破されたぞ?)

(加賀、そこは言わないであげなさいっ)

 

 

「焦ってはならぬ。それ故慎重に扱うのものと考えられるであろう?」

 

「どうだろう…その間に全国の指揮官たちの建造にあるだけ注ぎ込まれる事になるんじゃ…バクシ?って状態になってる指揮官の萎んだ姿なんて…私見たくないよ…」

 

 

「陸奥、それはっ…www いっ…言うてはならぬぞ…!www こ、この答えは時期尚早なり、答えを急ぐ必要はない!以上っ」

 

 

無理矢理締める長門。

 

 

重桜寮舎は本日も平和であった。

 

 

 

…………………

……………

………

 

 

 

ある場所にて…

 

 

 

「んで、シウマイもらって帰って来たわけか…」

 

「そういうこと♪」

 

「んー…なーんか変な感じするけど…興味はあるよね」

 

 

ピュリファイアーはオブザーバーから事の経緯を聞いていた。

 

 

ちゃぶ台には加賀から貰ったシウマイが置かれており、テスターが小皿を三枚もって現れた。

 

 

 

「しかし、これからどうなるか…はい 小皿」

 

テスターが小皿を並べつつ言う。

 

「そうねぇ、さあ、年末年始は忙しくなるから、今はシウマイ食べて鋭気を養いましょ♪」

 

 

 

「「「いただきまーす」」」

 

 

 

 

 

珍しく団らんとするセイレーン達であったとさ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ほな、ためしにメルカリにも出品してみよか?』

 

 

何処かでは、『オブっち』を名乗った別アカウントがメンタルキューブを出品して騒ぎになったとかなかったとか。

 

 

 

 

 

To be continued…?

 

 

 




閲覧ありがとうございました。


ほんとメンタルキューブって何なんだ…


関係無いことですけど、飯テロシーンは難しいですね(白目)


そんなこんなで、崎陽軒のシウマイを食べたいと感じた指揮官様や、今日出先やらどこかでシウマイ(弁当含め)を食べた指揮官様がもしいらっしゃいましたら、是非ともお気に入り登録やご感想、ご投票をよろしくお願いいたします。


では、また筆が走り終えた頃に投稿して参ります。


by筆者


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

明石商店にゃ。by明石

今日も元気に明石のお願いをこなす筆者です。


母港、明石商店ことショップでは様々なものを扱い、日々来客が…

 

 

 

「理想と現実は厳しいにゃ…」

 

この頃、不良在庫を抱える。自分のスキンを売る以来の事態である。あの時は何とか売り込んだので何とかなったが…今後は試着チケットというものが発行されたために、その購入を検討してくれる人間は少なくなるかもしれない。余程のコレクターな指揮官くらいしか、購入してはくれなくなるだろう。

 

 

 

 

「あ、そうだにゃ!」

 

そこで、閃いた。

 

 

………

……

 

 

 

 

 

「明石、呼ばれてきたのです」

 

綾波たちがやって来た。

 

 

「一体どうしたんですか?」

 

「在庫処分…?」

 

 

ラフィーの指摘の後、明石の魂が抜ける。

 

「ごめん明石」

 

「……」

 

「あ、とどめ刺しちゃった」

 

「返事がないです。ただの屍の…」

 

「勝手に殺すにゃ!」

 

と、急に息を吹き返す。

 

「ということで、明石のお店の商品を使ってイベントやるにゃ!」

 

 

 

 

「まさか…ネズミ講、です!?」

 

 

 

「そんなことしないにゃ!!ちょっとは考えてたけどにゃ!?」

 

「やるつもりだったんですね…」

 

「構想段階だからグレーゾーンにしておいてやるです」

 

「一先ず、ルール説明するにゃ…」

 

 

………………

 

えーと、明石のお店の商品のうち、ここにあるのは『ほぼ100円』にゃ。

 

 

「それ以前重桜に居たときテレビで見た事あるです…」

 

お、知ってるにゃ?

 

そうにゃ!ここにあるものをひとつ選んで100円ならセーフ。でも!

 

「どうせこの中に1万円とか時にお財布の範疇越える破格の商品が混ざってるとかです?」

 

 

そうにゃ…選んだらお買い上げ、にゃ!

 

……………

 

 

 

「どんだけ不良在庫揃えてるの…?」

 

「売れると思ったのに旬が過ぎて売れ残った物とか、自己満足で仕入れた挙げ句、結局誰も買わなかった物が山ほどあったです」

 

「グサリと来るにゃ…それで、みんなに買ってもらうにはこう言う風に親しみやすくしようってことにゃ。要は遊びにゃ」

 

「お金がかかる遊びですね…?」

 

「それならゲーセンに100円入れてる方がましな気がするのです」

 

 

「これ高額引いて、足りなかったら皆や指揮官から借りるってことですか?」

 

 

 

「それを今ここで言ってはダメにゃ…!では、一先ず一人一個ずつ選んでみてにゃ!」

 

そんなこんなでゲームスタート。

 

順番は綾波から、ジャベリン、ラフィー、ニーミの順に決まった。

 

 

机の上には明石のピックアップした商品が置かれている。

 

マグカップ、カレンダー、瓶入りの鮭フレーク(三つ入り)、ブローチ、腕時計、熊の置物。

 

 

最近の100均は商品が良くなりつつある。デザインも100円かと疑いたくなるものもあるし、中には掛かっても200円くらいのものも並ぶようになったため、判別は難しかった。

 

 

 

 

見るからに高そうなものが一つ置かれており、

 

「じゃあ…綾波から行くです」

 

綾波はマグカップを手に明石に渡した

 

 

「さあ、お値段は………」

 

明石はレジスターに通すと…

 

 

 

 

 

 

「100円にゃ!」

 

 

マグカップ、100円。

 

 

「おっしゃ!です」

 

 

 

…………………

 

二品目。

 

 

 

「どうしましょう…」

 

次はジャベリンの番。

ここでミスると、ジャベリンがドボンになる。

 

「一先ず、ブローチと時計と…熊の置物は…やばそうです…」

 

「じゃあ…カレンダーで!」

 

「はいにゃ!」

 

 

明石に渡す。するとじーっとカメラを見詰め微動だにしない。

 

 

 

 

 

「妙に溜めますね?明石…」

 

ニーミが突っ込むと、綾波たちは押さえつけていたのか吹き出す。

 

 

 

祈るジャベリン…

 

 

 

すると、さっとレジスターに通す。

 

「高額商品ですにゃ!!」

 

 

「えええ!?」

 

真っ青になるジャベリン。

 

「嘘でしょ明石?」

「カレンダー高いの?」

 

「幾らなんです?」

 

 

 

「このカレンダーは…570円にゃ!」

 

 

カレンダー、570円

 

「100円以上っていったら確かにそうですね…?」

 

「割りと普通」

 

「焦ったです…」

 

「ビックリしたぁ…!ほーっ…」

 

ジャベリンは胸を撫で下ろす。

 

 

「これは、明石のお店のいつものカレンダーの一つにゃ!因みに来年の」

 

 

「もう~明石ちゃん!半泣き返してよぉ~><」

 

「お買い上げだからあげるにゃ!」

 

「そう?大事に使うね…?」

 

「言っとくけど、クーリングオフは無しにゃ!」

 

「不良在庫だからです?」

 

 

「ぐっ…はい、にゃ…」

 

………………

 

三品目。ラフィーの番がやって来た。

 

「あれ?ラフィーちゃん?」

 

 

すると、彼女は100円出して酸素コーラを買う。

 

 

「喉乾いた」

 

「それで100円まけてもらおうとか考えてもダメにゃ」

 

「ちぇっ」

 

「じゃあ…ブローチ。行くっ」

 

「え!?待ってラフィー!」

 

「早まるなです!?」

 

「こういう時勢いも必要」

 

「じゃあ行くにゃ?この商品は…」

 

 

 

 

再びカメラ目線になる明石。

 

 

 

 

ラフィーは酸素コーラを飲む。いつもと変わらない様子。

 

 

 

 

 

「100円にゃ!」

 

 

 

ブローチ、100円

 

それを聞き、ラフィーはドヤ顔。コーラを掲げる。

 

 

「へぇ~!これが100円なんですか?」

 

「とっても綺麗なのです」

 

「高そうに見えますねぇ…」

 

「これは、100円ショップから上手いこと仕入れてきた商品にゃ。とあるロイヤルの人たちからのご要望にゃ。戦闘で無くしたりして代替するとお金がかかるらしいのにゃ」

 

「王家の人達も100均…ですか…」

 

 

「ちょっと!私を見ないでよ!」

 

 

視線がジャベリンに注がれる。

 

 

……………

 

四品目。ニーミの番。

 

ここでジャベリンを越える高額商品を引き当てるか、それとも100円を引き当てるか。実際はジャベリンは570円で済んだのだから、まだセーフなのかもしれない。

 

 

「さて、私の番ですね…」

「ニーミ、ここは頭脳派の維持を見せるです」

 

「そうですね…うーん…」

 

考えるニーミ。

 

「鮭フレークを100均で見た事あるような気がする」

 

「あ、確かに!私、三連の買ったことありますよ!」

 

ラフィーとジャベリンは意見を述べる。

 

 

しかし、ラベルや品名が分かる所はクエスチョンマークの書かれた紙で隠されていた。明石はにやけている。

 

 

「明石、なんだかニヤケてるです…」

 

 

「にゃにゃにゃ…」

 

 

「にゃにゃにゃって何ですかwwwww」

 

明石に突っ込む綾波ジャベリン

 

「にゃにゃっ」

 

「口調を有効に使ってるです…!」

 

 

「うーん…困りましたぁ…Z23、これで参りますっ」

 

 

ニーミは鮭フレークを渡した。

 

 

「マジです!?」

「ニーミちゃん!」

「大胆っ」

 

 

「いいのかにゃ?」

 

「はい…!」

 

 

「ニーミ、かっこいい」

 

「…ありがとっ!」

 

 

 

 

「さあ、鮭フレークはー?」

 

 

 

 

 

祈るニーミ。

 

そして、明石がレジに通すと…………

 

 

 

「高額商品にゃ!」

 

 

 

「…え?高額……!?」

 

ニーミはハッとした顔になる。

 

「幾らなのです?」

 

 

「この商品は…4800円!」

 

 

鮭フレーク、4800円。

 

すると、今度は微妙そうな顔に変わったニーミ。

 

「4800ぅ………?」

 

ちょっとフラついた。

 

「ニーミちゃん、しっかりして!?4800万円じゃないからね?ニーミちゃん!!」

 

フラつくニーミを必死に支えて呼び掛ける。

 

 

「むしろそんな高い鮭フレークあったら食べてみたいのにゃ…」

 

「確かに」

 

「何故そんな価格なのです?」

 

「気になる」

 

 

 

「これは、重桜で有数の高級な鮭を使った品なのにゃ!売れ残ると明石の夜食か食堂にタダ同然で提供することになるにゃ…」

 

「高級品なんですね…」

 

「普通に食堂に売り付けろです…」

 

「買ってくれないのにゃ…」

 

「4800…良かった…買います…皆さん、今日は鮭のお握りですよ…ぐはっ」

 

「ニーミ放心状態です…!!」

 

 

「ちなみに、この時計と置物が高額商品にゃ……」

 

 

高級時計、100万。

置物、5万。

 

 

明石いわく、どちらも職人の手によるものらしい。

 

 

母港は本日も平和であった。

 




閲覧ありがとうございました。

という訳で、今回は100円ショップネタでした。

筆者も100均の鮭フレークにはお世話になっております。


そんなこんなで、ニーミの作ったおにぎりが食べてみたいと思った指揮官様がいらっしゃいましたら、是非ともお気に入り登録やご感想、ご投票をよろしくお願いいたします。


では、また筆が走り終えたらまた投稿して参ります。


by筆者


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

戦士の証をこの手にっ! byウォースパイト

復刻イベントネタです。筆者は初挑戦です。




母港付近の演習海域

 

「さあ、行くわよ!ドーンときなさいっ」

 

 

気合いを入れるロイヤル戦艦、ウォースパイト。今回、ここで何らかの演習が行われていた。

 

 

その演習とは…

 

 

「うおらあああ!!饅頭どもぉぉ!掛かってこいやぁぁぁ!!」

 

 

 

ウォースパイトの向こうを張るのは浮き輪にのって向かってくる饅頭たち。

 

 

 

 

 

(軽くキャラ崩壊してますね、ウォースパイトさん…)

 

(戦士っていうか、レスラーみたいになってるです)

 

(あの子ったら、自分の強化アイテムが掛かってるものだから、やる気だしてるのよ…)

 

ジャベリンと綾波、そして、クイーンエリザベスがその様子について言及している。

 

 

(ウォースパイトさん、撃ってませんよ!?)

(敢えて弾は入れてないみたいね)

 

 

 

 

 

「ッシャァオラァァ!!!いったああ!?」

 

プロレスラーめいた怒号を放ちつつ、群れをなして向かってくる赤い浮き輪の饅頭を避け、青い饅頭に激突していく。ちょっと痛そうである。おまけに饅頭が乗った浮き輪は、触れると爆発している。

 

 

 

 

(これってなんの訓練です?)

 

(戦士としての心を鍛えるものだそうよ…)

 

(爆発してますよ!?)

 

饅頭の爆発に巻き込まれるウォースパイト。おまけに自分から突っ込んでいる。

 

 

 

「痛いって!?ちょっと止めっ!痛いって言ってんでしょきゃあっ!!」

 

 

 

悲鳴が聞こえてくる。

 

 

 

 

(過酷なのです…)

(戦士のメンタルトレーニング…と言うべきなのかしら…)

(メンタル鍛える前に命がへし折れますよねこれ!?)

 

(ウォースパイトさん、下手するとドMにも見えてしまうのです)

(それには同意だわ…)

(えええ!?ていうか止めなくていいのですか?)

 

 

 

「ウラーラーラーラー!」

 

 

(黄金伝説のハマグチさんみたいになったです)

 

(これ、止めた方が…)

 

(うーん、確かにこれはいい加減止めた方がいいわね)

 

 

「そこまでよ!一旦お止めなさい!」

 

 

「陛下!しかしうわっ」

 

 

 

 

「ウォースパイトおおおおお!!?」

 

 

「ってあの饅頭の群れ…こっちにも来たです!?」

 

「来ないでええええ!?」

 

「撃って!撃って!」

 

 

綾波たちは装填してある実弾で処理することになった。

 

 

 

 

「饅頭怖い…饅頭怖い…」

 

 

 

そして…放心状態のウォースパイトを何とか曳航することに成功した。

 

 

 

 

 

「それで、こうなったのですね…案の定…」

 

「もう、だからあれだけ無謀だって言ったのよ、ウォースパイト…」

 

クイーンエリザベスはウォースパイトに声を掛ける

 

「これも戦士の証のためです…これも戦士の…」

 

 

 

控えていたメイド隊とクイーンエリザベスによりウォースパイトは介抱されていた。

 

その翌日に復帰し、また懲りずに饅頭に果敢に挑んでいくウォースパイトの姿が確認されたとか。

 

 

 

綾波たちはその不屈の精神は見習わなければならない反面、それでも流石に無謀過ぎる事はしない方が良いということを学び取ったのだった。

 

 

 

尚、後に訂正することになったのだが、ウォースパイトが言っていた戦士の証とは、些細な言い間違いで、正確には『戦士の心得』だったことに気付くも、そこにはあえて触れないでおくクイーンエリザベスであったとさ。

 

 

 

 

To be continued…?

 

 

 

 

 

 




閲覧ありがとうございました。

ウォースパイトの荒行回でした…(˘ω˘)


一応筆者もウォースパイトはおります。なので改にすることを踏まえて今日も青い浮き輪の饅頭目掛け…


さて、そんなこんなで、このお話を見た後に『ウォースパイトもそうだけど、サンディエゴのイベントもやってほしいな…』、と思った指揮官様がいらっしゃいましたら、是非ともお気に入り登録やご感想、ご投票をよろしくお願いいたします。


では、また筆が走り終えた頃に投稿して参ります。



by筆者


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

オブえもーん! byピュリっち

今回は珍しくセイレーン側です。


セイレーンが世間を監視しているいつもの場所。

 

そこでは、KAN-SENだけでなく、重桜のとある科捜研の女性科学者や、天才的な推理力をもつ警視庁の警部が難事件を解決したり、ユニオンでは科学実験の事故で発生したメタヒューマンの犯罪を追う光の様な速さを手に入れたヒーローの行動記録、はたまた、探偵の猫が突然オネェに変身して喋る様子など各地の様子が映し出されている。

 

 

「おい、途中からおかしくなってるぞ?じゃなかった、オブザーバーは…」

 

セイレーンの中間管理職にあたる一体、ピュリファイアーはオブザーバーを探していた。

 

 

「オブザーバー?いるー?」

 

 

返事がない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「オブえもーーーーーーーーーーん!」

 

 

と、途端にウソ泣きを交えて呼ぶ。

 

 

 

「なぁにぃ?ピュリ太くん」

 

 

フーフーフー…といつものタコ型艤装のオブザーバーが顔を出した。

 

 

「えーん!テスターとかKAN-SENたちが、お前自爆しすぎプゲラwwwって言いながらいじめるよ~!何か道具無い~?」

 

 

 

「無い。あなたがみすみす殺られるからでしょ?それって」

 

 

 

「へ!?…うえぇ……」

 

 

 

無慈悲なオブえもんことオブザーバーの返答に、ついにマジ泣きになるピュリファイアー。

 

 

 

 

「あーよしよし、泣かないで?そうねぇ…」

 

 

 

すると、背中から何か出した

 

 

 

「エネルギー緊急抑制装置~」

 

 

 

「なにそれ…」

 

 

「これを艤装に組み込む爆発をギリ防げるわよ!ポン付けで!でも…」

 

 

「でも?」

 

 

「火力が落ちるわ」

 

 

「やっぱいいや…」

 

 

受け取り拒否するピュリファイアー。

 

 

「え!?使わないの?ここまで来て!?泣きついてきてまでそれ!?ちょっとこれどうするのよ…確かクーリングオフ出来たかしら…」

 

 

とりあえず取説を取り出したオブザーバー

 

 

「え、なにそれ買ったの!?」

 

「あったり前じゃない…!こんなの一々作ってたらこちらも体作るためのリソース尽きちゃうわよ。それに…」

 

 

 

オブザーバーは間を置いて…

 

 

「自爆、押さえたいでしょ?」

 

 

耳元で囁く。

 

 

 

 

 

「…オブザーバー、昨日餃子食ったろ?○浜中華街の…」

 

「く、食ったわよ!ええ、食ったわよ!!大事な話の途中で変なツッコミ入れないで!?……コホンッ、一回だけ、ね?すか~っとするよ?」

 

 

「保険体育の教科書にあるようなテンプレ誘惑台詞やめいっ」

 

「でも爆発は避けたいでしょ~?」

 

 

「しつこいなオブザーバー!?…わかったよ、しょうがない…このボディとはおさらば、かな」

 

「素直でよろしい♪」

 

「始めっから素直に対応してたよ私!?」

 

 

そんなこんなで、バックアップを取り、艤装に搭載する。

 

 

「テストとして、丁度いいタイミングね…鏡面海域発生するからうまいことやって見せて?」

 

 

「いきなり実戦で使わせるって…なんか怪しいなぁ…」

 

 

「平気よ~一度だけなら…」

 

 

「だから、保険の教科書にあるみたいなテンプレやめろって!?これ外すぞ!?外しちゃうよ!?」

 

 

 

 

 

………………

 

 

 

「さーて、鏡面海域に降り立ちましたよっと…」

 

ピュリファイアーは見渡す。すると、丁度艦船たちが鏡面海域に困惑しているのを発見。

 

 

「さあ、遊ぼうか!うおっ!?」

 

 

戦闘体制になるが、艦船から先制を食らう。その攻撃に『苛烈が凄まじい』と感じるピュリファイアー。

 

それなりに練度を経ているのか。やたら反応がいい。

 

 

すると…

 

 

「おっと!?惜しいねぇ!」

 

 

砲弾がカスる。

 

すこし本気を出すのだが…

 

 

「くらいなっ……………あれ?」

 

 

自慢のレーザー砲にエネルギーを送り、発射する。

 

 

が、肝心のレーザーの低く、思ったように飛ばない。おまけに滑空しても速度が目に見えて遅かった。

 

 

 

 

 

「まさか…エネルギー抑制装置が…」

 

 

『あ、ごめんピュリファイアー、それ不良品だったわ』

 

 

「おい!どうするんだよこれ!?」

 

 

『外したら?』

 

 

「今そんな暇無いよ!?」

 

 

艦船たちは…

 

 

「油谷さん!」

「関ヶ原!」

「布団は縮む」

「あちらの窓から投げてるーっす」

 

 

 

 

「お前らどこの民兵だよっ!!?あ、やっと外れ……」

 

 

 

その時、鏡面海域に爆発が起こった。

 

 

 

……………

 

 

 

 

いつもの場所。

 

 

原因は、抑制されたエネルギーが一気に流れ出したための爆発…と結論付いた。

 

 

 

「これでレポート書いて送信すると50%還元されるわ♪」

 

 

「私はモルモットかッ!」

 

 

するとカメラ目線になり…

 

 

「良い子の皆、私たちは訓練を受けて安全に考慮…いやむしろ、セイレーンだから大丈夫なんだぞ?初めて使う道具は、予め慣らしたり試したりした上で本番で使ってこうな?ピュリっちとの約束だ!」

 

 

「オブっちとも約束してね♪」

 

 

「やかましいわっ」

 

 

「ふふっ♪」

 

 

 

To be continued…?




閲覧ありがとうございました。


今回は愉快なセイレーン編(!?)でした。

油谷さんの下りはググると幸せになるかもしれません。

さて、もしアブラタニサーンと叫びたくなった指揮官様がいらっしゃいましたら、是非ともお気に入り登録やご感想、ご投票をよろしくお願いいたします。


by筆者。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

モーニングコールです。 byベルファスト

オギノメヨウコ作戦。

寝起きネタ。



見所:窓から…


ではどうぞ。


母港。

 

エンタープライズの部屋。

 

 

 

「zzz……」

 

 

 

 

 

「あら、まだ寝てますね…」

 

 

ベルファストはいつもの時間にモーニングコールにやって来た。

 

 

 

\ジャンジャンジャンジャン/

 

寝返りを打った時、エンタープライズのスマホが転がり落ち、途端にダンシングなヒーローで有名な音楽が鳴る。

 

 

すると飛び起きて踊り始めた。

目を瞑って寝息を立てている。ベルファストも釣られて一緒に踊る。

 

 

すると、エンタープライズがマイクを手に前に出て……

 

 

 

 

 

 

 

「ないしてるよなんっ…いったあ…」

 

刹那、ベルファストが予め準備していたのか、スマホを広い上げて音楽を止め、同時にスリッパでエンタープライズの頭をはたく。パコンッと軽い音が響くと、スタッフは笑っている。

 

 

「…………あれ?ベルファスト…?」

「おはようございます。エンタープライズ様」

「おはよう…あ、すまない…拾ってくれたのか…」

「どうぞ」

 

スマホを受けとる。

 

「朝食の時間でございます」

「え、もう?昨日も検査だったんだよ…ふぁぁ…もうちょっと寝かせて…」

 

「え?ちょっと!?」

 

 

布団に入るエンタープライズ。途端に寝息が立つ。

 

 

 

「早いですね、寝るの…」

 

 

 

 

ベルファストはその様子にツッコミを入れた。すると、彼女はエンタープライズのスマホをこっそり奪取し、音楽アプリを開いた。

 

スタッフはそのメイドらしからぬ強引な行為に笑いが巻き起こる。

 

 

 

「再生リスト…ここにはないか…アプリ内検索…アニソンばかりですね…石川由依さんの曲が多いですね……堀江由衣さんの音楽は…」

 

地味にファイルを覗きまくるメイド長。

 

 

「……あ、あった…!」

 

 

先程の音楽を見つけ出す。

 

 

 

「ものは試しです…!」

 

 

\ジャンジャンジャンジャン/

 

 

 

音楽が鳴る

 

 

 

エンタープライズは飛び起きて、見事に振り付けを踊りきる

 

「ぇぇぇ…!?」

 

 

ホントに起きたことを驚く。

 

 

「愛してるよなんて 誘ってもくれない__キャンドルライトが 素敵な夜よ__」

 

 

「え、お上手…!?」

 

おまけに歌唱力も高かった。

 

 

 

 

そこで音楽を止める

 

 

「ガラスの靴なら_星屑にか……」

 

 

止めると素早くベッドに戻った。

 

「Zzz…」

 

「ちょっと息上がってますわね…?」

 

 

ベルファストはもう一度音楽を再生した。

 

飛び起きる。

 

「ないしてるよなん…んあぁっ!?」

 

 

綾波が突然横から魚雷で脇を突っつかれる。

 

 

「え?綾波…?」

 

「綾波の持ちネタ取るなです」

 

魚雷はいつも綾波が自身の艤装に装填していた物だった。

 

「今、どちらからお入りに…?」

 

 

 

「カメラさんたちの居る側から入ってきたです。もう一人一緒です__」

 

 

「開けて、開けてー」

 

すると、窓からヴェスタルが入り込んできた。服の上にはロープ降下用のハーネスがくっついている。窓を開け、ヴェスタルを入れさせ、綾波がハーネスを外した。朝っぱらから堂々とした入室方法だった。

 

 

 

 

 

「これで大丈夫、です…」

「ありがとう綾波ちゃん…」

 

 

 

すると…

 

「もう!エンタープライズちゃんったら!今日も検査だって言ったじゃない!ごめんなさいベルファストさん…わざわざ」

 

「い、いえ…」

 

 

「というか、お前今どこから入ってきたんだよ!?」

 

 

「兎に角、けつかっちんなので行きますよ!ほら!それでは二人とも、失礼しますっ」

 

ヴェスタルは腕を引っ張り、連行していく。

 

 

「お気を付けて…」

「行ってらっしゃいです」

 

 

ヴェスタルに連行されていくのだった…

 

 

「……私たち、どうしましょうか?」

 

「一先ずハケるのです」

 

「そうですね!」

 

 

一先ずカメラからハケる綾波たちであった。

 

 

 

To be continued…?




閲覧ありがとうございました。

寝起きネタから、綾波乱入、からのヴェスタルのダイナミック入店(!?)な話でした。

そんなこんなで、ベルファストに寝起きドッキリを仕掛けられたいと僅かでも思った指揮官様や、検査前の食事制限を経験なされた指揮官様がいらっしゃいましたら、是非ともお気に入り登録やご感想、ご投票をよろしくお願いいたします。


では、また次回。

by筆者


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

サンタープライズだっ byエンタープライズ

先日のご連絡通り、先日は本当に申し訳ありませんでした…orz




それでは、今回もどうぞ。




母港はユニオン寮。

 

そこに悩める空母が居た。

 

 

「ふむ…」

 

悩める空母こと、エンタープライズはカレンダーとにらめっこの最中。

 

12月のカレンダー。24日の項目。そう、クリスマスイブだった。

 

 

(どうするかな…去年と同じだと、またホーネットにドン引きされるかもしれないしな…)

 

 

去年は堂々とサンタをやって見せたが、何故かホーネットを初めとする一部からドン引きされた。

 

 

彼女はそれが気掛かりだった。クリスマスのために姉妹仲に亀裂が入ってしまっては大変だ。というか、今後クリスマスを心穏やかに過ごせなくなってしまうこともある。

 

今年は自粛するべきか…そう考えたが、やっぱりサンタをやりたい気持ちが果てしなく強かった。指揮官も良い案が浮かばないため、ここは、やはり方法を変えたらどうだろうか、と進言してきた。

 

 

 

そのため、エンタープライズは立ち上がった……………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

綾波たちの寮舎にて。

 

 

「と言うわけなんだ…」

 

 

「「「「なるほど…」」」」

 

 

エンタープライズは何時も楽しげに会議ネタをやっている彼女たちに相談することにした。すると綾波たちは去年のクリスマスの事について先ず振り替える。

 

 

 

「去年のエンタープライズ、真顔でサンタっぽい台詞とテンションでプレゼントを配って回ってた。真顔で」

 

「皆ビックリしてたです…きっと罰ゲームかなんかだろうかと…」

 

「なにより真顔でしたね…」

 

 

「あ、当たり前だろ!?一応グリーンランドへ修行に向かって修了してきたサンタさんだぞ?真顔で配れなかったらプロ失格じゃないか…」

 

 

「ガチ勢で草」

 

そんなこんなで、会議が始まった。

 

 

…………………………

 

 

別の部屋にて。

 

 

「では、一先ずスタントマンをお呼びましたです」

 

「島風さんに駿河さん…あ、今回もよろしくお願いします…」

 

ニーミが上手いこと挨拶するも

 

 

『今回は私もいるよ!』

 

 

モニターの先でピースサインする瑞鶴。

 

 

「瑞鶴さん!?」

 

 

「今回エンタープライズさんは空母ということで、そのつながりでお呼びしたです」

 

何故か感心するエンタープライズ。

 

『見ていろグレイゴースト!私がここで伝説を作ってやるゥ!』

 

瑞鶴はビシッと決める。

 

 

「け、怪我だけはするなよ?」

 

と、エンタープライズが思わずそう伝えると…

 

 

 

 

『はい、気を付けて取り組ませていただきます…』

 

 

ペコリと一礼する。

 

 

「さっきの勢いはどこ!?」

 

 

ジャベリンが突っ込んだ。

 

 

「シチュエーションは、受け取る役が指揮官にお願いしてるです」

 

「指揮官!?」

 

「指揮官、本日もよろしくお願いします…」

 

ニーミが皆を代表してカメラ越しに指揮官に挨拶する。すると、サムズアップで答えてくれた。

 

「あの…指揮官に怪我させないでくださいね!?年末年始セイレーンがどう動くかわからないので…ww」

 

 

「正月のノリで馬鹿騒ぎしたセイレーンに襲撃なんてされたら溜まったもんじゃないです…」

 

 

 

 

…………………………

 

 

では、ジャベリンいっきまーで、す、行きますです!

 

 

「噛んだです」

 

「草」

 

「ジャベリン、落ち着いてくださいねー」

 

「エンタープライズ、楽しそう」

 

「え?そうか?加賀から聞いてな、こういうの出てみたかったんだよ…!」

 

「そうだったんですか…」

 

「楽しんでってくださいです」

 

 

「ではジャベリン、お願いします」

 

はい!それでは島風ちゃん。始めてくださいっ!

 

 

『承知しましたっ!それでは参りますっ』

 

 

__島風はインターホンをならす。

 

 

『ちわーす!ミカワヤでーす!』

 

 

 

「待つのです!それ…サザエさんです!」

 

 

「サブちゃんで来たか…!」

 

 

やっぱあのーそこはまじめに配達員スタイルという感じですね。それならホーネットさんも「あ、ありがとーお疲れ様ー」程度ですむかなーって

 

「反応が微妙そうで草」

 

 

 

「普通に指揮官受け取って…あれ!?料金とったです!!」

 

「なに?プレゼント着払いか?」

 

やっぱほら、中にはそういうプレゼントを欲しがるかなーってことを踏まえまして…

 

 

『毎度ありがとうございまーす!』

 

 

「まぁ、その……良いかもな?うん…」

 

「クリスマスプレゼントに着払いさせるってそれどこの業者です…?」

 

 

 

…………………………

 

 

それでは、このZ23が提案するプレゼントの渡し方を発表いたしますね!

 

 

 

「ニーミ、エロはダメです」

 

「官能小説」

 

 

 

 

や、やかましいわい!私とて乙女じゃいっ!

 

 

コホン…

 

それでは、二人ともお願いします!

 

 

 

 

『『はーい』』

 

 

 

~♪

 

「何か音楽流れ出したです」

 

 

「キャッツアイだな?」

 

 

「あれ?島風と駿河の格好もキャッツアイじゃないか?」

 

 

「しかも、艤装を銃みたく構えて登場してる!」

 

 

「瑞鶴さんもしれっと参加してるです…!」

 

 

 

ポージングは拘りましたっ

 

 

「島風ちゃんから、指揮官へ…普通に受け取りましたね」

 

 

 

\Get wild and tough/

 

 

 

 

 

「帰り際、シティーハンターになったです」

 

 

 

 

「終始無言で渡されて指揮官困惑してる」

 

「ホーネットさんが今の指揮官の立ち位置にいたら、これ困惑する…です」

 

 

少なくとも、喧嘩にはならない筈ですよ?

 

 

「シュールさで戦意を削いで勝負すると…なるほど」

 

 

そういうことです!

 

 

「無理矢理まとめたのです…」

 

 

 

 

…………………………

 

 

 

次はラフィーの番。

 

エンタープライズ、よく見てて

 

 

「あ、ああ…」

 

 

 

島風、駿河、瑞鶴、アクション!

 

 

 

 

「あれ?刀抜きましたよ?」

 

「おいおいおい!?」

 

 

 

 

 

『であえー!であえー!』

 

『はっ』『はっ』

 

 

 

 

「お、両脇に駿河と瑞鶴が並んだぞ…ってあれ?」

 

 

 

 

「三人で殺陣始めたです」

 

「であえって言った島風さんが襲われてません!?」

 

 

 

水戸黄門。

 

 

「仲間割れしてません!?」

 

「黄門様が助さんと角さん切り合ってるwwww」

 

 

「お銀と飛猿はどこです?って島風!切り払ってカメラ目線って、杉○太郎さんになってるです!?」

 

「カメラワークすごいなこれww……あ、収まったな?」

 

「何か取り出してる」

 

 

 

 

 

『この小包が目に入らぬかぁぁぁあ!』

 

 

 

 

『プレゼント様の御前である。頭がたかああい!控えおろーう』

 

 

 

 

 

「プレゼント様って何だよwwwwwww」

 

「プレゼントがドアップしたですwwwww」

 

「駿河さんと瑞鶴さんがノリにノッてるwwwww」

 

「さりげに小包呼ばわりされてるwwwww」

 

 

 

「指揮官、普通に受け取ったです…」

 

 

そして、プレゼントを指揮官に渡した一行は、次なる旅路へと続いたのだった………おわり。

 

 

「寸劇な筈なのに、こうも壮大だったとは…アクション性、だな…?」

 

 

「次は綾波ちゃんの番だね?」

 

「はい…それでは綾波の発想、見せてやるのです」

 

「期待しても…良いのだろうか…?」

 

「綾波の場合、内容次第になるかと…」

 

 

 

 

 

 

…………………………

 

 

 

では、これより綾波の発想を発表させていただくのです。

 

島風、駿河、瑞鶴さん。お願いします、です。

 

 

 

「綾波の時、なんか妙な予感がする」

 

 

「トリが綾波の時って、大抵ろくなものではないですからね…」

 

 

「え、そうなのか?」

 

 

「お約束というか何というか…って、あれれ?画面の奥に何かいますよ?」

 

 

「ホントだ…奥に何かいる!」

 

 

 

 

 

気付いたですか?

 

 

「島風ちゃんがトナカイさんの上に乗ってますよ!?」

 

「おい、駿河と瑞鶴はどこだ!?」

 

「駿河さんと瑞鶴さ……あーー!?」

 

「トナカイの前足と後ろ足…駿河と瑞鶴がやってるのか!?」

 

 

流石に島風じゃないと重くて上に乗っからなかったのです。

 

 

「ちょっと待て、見てくれ…前足の片足、地面蹴ってる…」

 

「それって…」

 

 

 

 

 

 

『……はいやぁぁぁ!!!』

 

 

 

 

そう、走ってお届け、です!

 

 

 

「ハリボテエレジーで暴れん坊将軍は草」

 

 

 

「あれってトナカイじゃなくて馬だったような気がするんだが…」

 

 

 

「指揮官のお部屋に向かってますよ!?これヤバイんじゃ…」

 

 

「上様ご乱心ですー!?」

 

 

 

「ラフィーが思うに、このままだと指揮官の部屋の扉がまたお亡くなりになりそう」

 

 

『はいやー!あっ、駿河スピードおと…』

 

 

 

…NO SIGNAL…

 

 

 

あっ…

 

「「「ええええええ!?」」」

 

 

「え、何がどうなったんだ!?」

 

 

 

 

ヤバそうなのです…救助スタッフ、お願いするです!!

 

 

「案の定で草」

 

「これは…」

 

 

「エンタープライズさん、その…これは…ねえ?ニーミちゃん、ラフィーちゃん?」

 

「ええ…」

 

「うん」

 

 

 

「……これは使えるぞ!」

 

 

(((えええええ!?)))

 

 

 

『えーっと、これで良いのかな?んんっ…救助スタッフのヴェスタルでーす。聞こえますかー?』

 

 

「あ、通信回復しましたね?」

 

「ヴェスタルさん、状況を教えていただけますか?」

 

『はーい。先程駆け付けたら、お馬さんみたいな被り物が千切れ飛んでて…

 

 

「生々しいなおい!?」

 

 

軽く事故現場です…

 

 

「モロ事故現場だよねそこ!?」

 

 

「千切れ飛んだって悲惨じゃないですか…」

 

「ハリボテエレジー、かわいそう…」

 

 

 

一応、トナカイ…です。

 

 

 

『え、そうなの…?あ、確かに頭部には角生えてるわね…』

 

 

 

 

「駿河の角が折れて…その破片じゃないよな…?」

 

「エンタープライズさん、不穏な事を言わないでくださいよ…!?」

 

 

 

『んー多分駿河さんの頭にくっ付けてみないとわからないかも…あ、それでそこから島風ちゃん、前足から駿河さん、後ろ足からは瑞鶴さんの三名を救出しました~』

 

 

「瑞鶴さんも…綾波の鉄砲玉に…ごめんなさい…」

 

「本人楽しそうだったから…良いんじゃないか?」

 

 

『あのね?瑞鶴さん、やりきった顔してたわよ?w』

 

 

「ちゃんと検死してて草」

 

 

「ヴェスタル、指揮官は無事か?」

 

 

『無事よ~。まぁ、かなり困惑してたけど…』

 

 

指揮官が座ってた執務机までの距離が命を救ったです。

 

島風…駿河…瑞鶴さん…惜しい人を…

 

 

「綾波ちゃん、勝手に殺しちゃダメだよ!?」

 

『大丈夫、生きてるから心配ないわ!辛うじてね!そうね…HPがミリで残ってる程度には元気よ!

 

「それ瀕死ってやつですよね…?」

 

 

「なるほど、命を懸けて相手に突撃プレゼント…と」

 

 

「さりげにきちんとメモしてて草」

 

 

 

 

 

……………そして語りつくし………?

 

 

 

 

「よし、これで本番はバッチリだな!」

 

 

意気込むエンタープライズ。

 

 

 

「エンプラ姉…今年もサンタやるのかな…?」

 

 

どこか憂鬱気なホーネット。すると…

 

 

「hoーhoーhoー」

 

大きな白いトナカイ(?)に股がったサンタコスのエンタープライズが。

 

 

「え、エンプラ姉!?」

 

 

 

「メリークリスマスッ!サンタクロースが聖夜の贈り物を届けに来たZO☆」

 

 

 

「エンタープライズちゃん、おかえり~」

 

 

「今の私はエンタープライズではないぞ。サンタクロースだ」

 

 

「どっちかというと、暴れん坊将軍に見えるよ?エンプラ姉…」

 

 

「それでは着払いの方から配ってくるから、またあとでな!先ずは…着順だと、ユニオン寮のヨークタウン姉さんからだな」

 

 

 

「ん?着払い…?待ってエンプラ姉!その勢いで行ったらヨークタウン姉が気絶しちゃうから!?待ってえええ!」

 

 

凄まじい迫力で白いトナカイ(?)に股がり、颯爽と母港を駆け抜け、その後方からプレゼントを積載した『いーぐるちゃんソリ』が追走していった。

 

ドン引きはされたが、結局一緒にプレゼントを配っていった模様…

 

 

 

 

 

 

 

 

艦船たちはこう評価する。

 

 

 

サンタさんが目の前でチャンバラしだしたのだ!? by重桜 駆逐艦Y

 

 

なるほどね!サンタさんにもセルフディフェンスの時代が来たのね! by重桜 駆逐艦Ik

 

 

ミカワ屋に見せ掛けてサンタクロース…ユニオンは規模が違うわね…! byロイヤル 戦艦Q.E

 

 

 

酒屋かと思ったらサンタクロースだった。 by重桜 正規空母K

 

 

 

その発想は無かった by鉄血 戦艦B

 

 

 

 

 

サラちゃんなにも知らないよ!?一言も教唆なんてしてないよ!? byユニオン 空母S

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

電子マネーにも対応してるにゃ。 by重桜 工作艦A

 

 

 

 

 

 

 

 

To be continued…?

 

 




閲覧ありがとうございました。


大潮のスキンは無事入手しました。


エンタープライズにプレゼントを渡されたい指揮官様がいらっしゃいましたら、是非ともお気に入り登録やご感想、ご投票をよろしくお願いします。

それでは、また筆が走り終えましたら投稿いたします。


by筆者



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

女神様の飛び六方だよ、インディちゃん! byポートランド

着想はクロスウェーブから。



では、どうぞ!



インディアナポリスだよ。

 

 

早速ですけど、姉が熱を出しました。

 

 

ヴィクトリアスさんがティルピッツさんのところで氷を入手しに向かっている間、イラストリアスさんと看病することに。そして、医務室からヴェスタルを呼んできたりして、なんとかお姉ちゃんは快方に向かった。

 

 

そして復帰して最初の演習の後。

 

 

 

 

「お姉ちゃん、あの後はどう?」

「へへん!姉は強しってね!あ、ねえねえインディちゃん!私ね、この前も面白い夢を見たの!」

 

「そ、そうなんだ…どんな?」

「__私ね、なんか、金髪の女神様がね~?」

 

また出たんだね、金髪の女神様…

もしかしなくてもその正体が連想できてしまうけど、それだけお姉ちゃんの脳裏に深くその存在感を刻み付けたに違いない。

 

 

 

 

「あ、そうだ!それなら明石ちゃんとこに行こう!」

 

 

「またどうして?ちょっと、待ってよ!?」

 

 

 

手を引かれ、明石さんの元に。

 

 

 

「にゃ?ああ、あの発明品を試したいってことにゃ?」

 

 

発明品…少し怪しい感じがする。

 

 

「一先ず科学部の部屋に入るにゃ」

 

 

科学部の部屋って確か夕張さんが使ってたような…

 

 

部屋に案内されると、夕張が何かをトレーに載せやってきた。

 

 

トレーに載っかってるの…何あれ…?VRゴーグル?

 

 

「これ、一週間内なら寝ているときの夢を再構築して見れる装置…」

 

夕張さんは一言で説明した。

 

夢を映像化するって、確かユニオンでもどこかの大学で研究されてたのは聞いたこと有るけど…。

 

 

「KAN-SENや人々の記憶や思い入れとかを再構築する研究の一環で…たまたま出来た…自信作っ」

 

 

サムズアップする夕張さん。

 

なるほど、これは深く聞かない方が良いのかもしれない。

 

 

「共有機能もあるから、一緒に見れるにゃ」

 

 

 

という訳でお姉ちゃんと私はそれを身に付けるのだった。VRゴーグルには、特に針が付いてるわけではないみたい…

 

 

真っ暗。現在、VRゴーグルにはなにも映っていない。

 

 

「それじゃ…」

 

お姉ちゃんは先程話した夢を見た日を教えると、夕張さんがパソコンにそれを入力しているのか、キーボードを叩く音が聞こえていた。

 

すると……意識が遠退いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

すると。お姉ちゃん曰く金髪の女神様が現れた。その回りには、セイレーンのような…悪の秘密結社の手下みたいな戦闘員が構えていた。

 

 

金髪の女神様が構えると同時に、歌舞伎の時に流れる音楽が聞こえ出した。太鼓の音や笛の音に合わせて、お互いが動き出す。

 

 

(え?…ええ?)

 

お姉ちゃんの見た夢ってこれのこと?

 

 

(どんなスペクタクルなの?これコメディ映画かなにか?)

 

 

お金を払って見るより、全国ネットのテレビで見た方がよさそうな感じがするんだけど……

 

 

 

 

 

すると、オリーブの冠を着けた女神様は石柱を掴み、それを豪快に引き抜く。それを薙刀のように構え、振り回し、突貫していった。

 

 

 

戦闘員が囲むなか、女神様はなぎ倒しまくる。石柱を地面に突き立て、ネオがスミスを倒すがごとく蹴り倒していく。

 

 

お姉ちゃん…もしかしてマトリックスが好きなのかな…?いや、どうみてもヴィクトリアスさんが豪快に敵を倒してるようにしか見えない…うん。

 

 

しかし問題は手下を全滅した後。ここからだった。

 

 

突然、くるくると石柱を振り回し、片足立ちする。

 

 

(ここからだよ!インディちゃん!)

 

 

 

お姉ちゃんの声曰く、見所はここからみたい。

 

 

 

すると、女神様は片足でピョンピョンと跳び、その都度和楽器が鳴る。

 

 

 

そして、そのまま、音楽と共に退場していった。どこかから拍手が起こり、そこでお姉ちゃんの夢の再構築が終了した。

 

 

 

 

 

 

…………

………

……

 

 

 

「…すごかったね、インディちゃん!女神様の飛び六方だよ!」

 

 

飛び六方、たしか重桜の伝統芸の歌舞伎にあったような…

 

 

 

海○蔵さん怒らないのかな…これ…

 

 

少なくとも、身近な人達に例えると、ヴィクトリアスさんが海○蔵さんの芸を再現した様にも見えなくもない。

 

 

 

「どうだった?」

 

顔を除き混み尋ねる夕張さん

 

「良かったよ!はっきりと際限出来てたし!」

 

「う、うんうん…!」

 

頷く私…

 

「それはよかった…!」

 

「これで母港のアクティビティが増えるゃ…」

 

なにか企んでる明石さん…。

 

その後、お礼を言ってから退出し、寮舎に戻る途中……。

 

 

 

 

 

 

「お姉ちゃん」

 

「なになに?どうしたの?」

 

「歌舞伎、見に行こう」

 

 

「へ!?インディちゃん、今、何て?」

 

 

「だから、重桜に歌舞伎、見に行こう?」

 

 

「いよっしゃああ!!インディちゃんとデートっ!デート来たぁぁ!!」

 

 

 

うん。喜んでくれた。

 

 

姉妹で水入らず。

 

 

というより、何故か、ちゃんと本物を見せた方がいいよね…って思ったわけで。

 

 

指揮官にお休みの相談すると、指揮官も「うん、そうした方が良いね…」と薦められた。

 

 

 

 

 

もう一つあって、何時もお姉ちゃんに誘われてばかりじゃ悪いし、今度はこちらから遊びに誘ったりするのも悪くないかなって思ったんだ。

 

 

 

 

 

 

 

が、いざ歌舞伎を見に行った時、特別ゲストとしてやって来たヴィクトリアスさんが本当に飛び六方をやって驚愕したのは、また別のお話。

 

 

 

 

 

To be continued…?




閲覧ありがとうございました。


今回はポ姉ちゃんとインディちゃんとヴィクトリアスちゃん(?)が出てきましたね…


そんなこんなで、ヴィクトリアスの飛び六方を脳内再生出来てしまった指揮官様や、ポートランド級姉妹を入手した指揮官様がもしいらっしゃいましたら、是非ともお気に入り登録やご感想、ご投票をよろしくお願いします。


では、また筆が走り終えた頃に投稿して参ります。



by筆者


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

ベルファストとデートしてベイルアウトする話

遅筆で申し訳ありませんorz


デート(?)話です。


それは秋の事だった。

 

 

「ご主人様」

 

声を掛けてきたのは秘書艦のベルファスト。

 

 

「デートしませんか?」

 

何を藪から棒に…と思うが、普段から頑張ってるしたまにはいいか…デート!?

 

 

 

困惑していると…

 

 

「そうですよね…ご主人様も人の子でございます…いきなりメイド長がデートの誘いとか、絶対なにか裏があるなーとか思われますわよね……うう…うっ」

 

 

泣いた!?もしやベルファスト疲れてるのか?ってなんで涙目にうかべてんのこの子!?

 

 

ヤバイヤバイ、これ泣かしたとか思われたらシェフィールドに銃弾避けの刑に処されるぅぅぅ…!!

 

 

良いよ!行こう。早速次の休みの日!

 

すると、パアッと明るくなった。

 

 

 

……

 

当日。ロイヤル領地にて。

 

 

「待った?ご主人様」

 

今きたところ…って地味に彼女を待たせてる彼氏みたいな口調だな?

 

 

メイド服を脱いだベルファストは…それでもベルファストであった。

 

 

 

 

「ちょっとお待ち下さいませ、今地味に失礼な事を申されませんでしたか?」

 

 

イイエナニモ…

 

 

 

「では参りましょう。こちらへ…」

 

 

ベルファストに導かれるままアストンマーチンDB9の助手席に。

 

頭ぶつけない様に手を乗せるとか紳士過ぎんだろ…!?

 

 

 

「陛下が用意してくださいました。ご主人様はミニの方がお好みで?」

 

 

ミスタービーンの愛車の事か。

 

 

DB9でお願い致します。

 

 

 

 

「ここがテムズ川です」

 

 

途中で車を降りて歩くと、ベルファストが河川を指差した。

 

ここがテムズ川か…

 

 

古めかしい建物が栄える。こうも美しく見えるとは。

 

 

「ここは歴史が深いのですよ。その昔、後に大悪臭と呼ばれる事件がありまして__」

 

 

 

おいおいメイド長!?

 

 

 

「当時は生活排水を全部流してましたから__」

 

 

丁寧に皮肉ったなおい。

 

 

「行政にも影響を出したこともあったのです。そこで下水道作ってテムズ川に遺棄することになり、ありとあらゆる生活汚水が流れ込む結果となりまして__」

 

 

 

歴史もそうだけど、業が深いな。

 

 

「今では河川らしくさらーっとしてますし、クルーズなんてありますけど、当時は淀んでいたそうです」

 

 

 

堂々とガイドしてくれるけど、隣に黄昏てるおじさんがそれを聞いて苦笑いしてる件について。

 

「うんうん、そうそう…」って頷いてるぞ。

 

 

やっぱり気にしてんだな?

 

「その~…ああ、失敬?今はその心配は無いからね?ここに住んでウン十年私が保証しよう」

 

 

ってさ。

 

 

 

そんなこんなでフィッシュアンドチップスを食べながら観光する。うん、デートっていうかツアーだな。

 

 

 

DB9に乗ってまた移動することに。

 

 

にしてもメイド長、運転上手いな?

 

 

 

「それでもありません…陛下の計らいもありまして、RDRSへメイド隊の皆で向かい…」

 

 

スゲーなおい。

ロイヤル一のレーシングスクールじゃんよ…

 

 

「ですが…卒業後、ユニオンの方へ教室が移転になりまして…」

 

 

 

 

 

その後、後ろからオレンジのジャガーに追い回されてるDBSがかっ飛んできたので前に譲るが、なんとそのDBSと間違われる。

 

オレンジのジャガー、殺し屋みたい髭ダルマのおっさんが運転している。

 

 

「間違われましたね?掴まってくださいませ」

 

 

速度を上げるこちらのDB9。

 

 

 

助けてボンドさん。

 

 

 

 

 

 

ねぇ、ベルファスト……その車、なにか秘密兵器とか載っかって……

 

 

 

 

 

 

 

 

「ございません」

 

 

 

 

 

デスヨネー

 

 

 

 

 

「ここで艤装を展開するわけにもいきませんね…」

 

 

市民を巻き込んでしまうか……

 

(あのDB9、コロチュ…コロチュ…!)

 

ジャガーの髭ダルマのおっさん。早く間違いに気づけ。お前が追ってるのはDBSだろう!つーか、本当にプロの殺し屋だったとして、そこで人を間違えるとかお前プロ失格じゃないのか。

 

 

 

「ご主人様、ここは一つこのベルファストのプライス大尉かソープ大尉になってくださいませ」

 

 

 

無茶言うなよ!?あれか塞がれた時は正面突破しろってことか!?

 

 

 

「冗談ですわ」

 

 

余裕綽々なメイド長。

 

楽しんでやがる…これがロイヤルネイビーの優雅さか…!いかなる時でも優雅さをってやつか…!

 

 

 

 

フッドだったらどうなってうわっ

 

 

 

 

 

「ご主人様…今他の女のことを考えませんでしたか?」

 

 

 

 

こんな時に嫉妬はやめてよベルファストぉぉぉ!?君だって乙女なのは分かるよ!?つーか、語気がなんか鋭いよ…!?

 

とりあえず前見て運転、しよう!

 

すると、またテムズ川にやって来た。

 

 

「あ、そう言えば!私としたことが失念しておりました。ご主人様、今一度、しっかりとシートに深く座り、ベルトをお付けくださいまし。ガッチガチに」

 

 

ベルファストに言われるがままベルトをしっかりつける。

 

 

 

すると、ベルファストはコンソールをいじくり出した。

 

 

 

 

え?なに?

 

 

 

 

 

 

 

まさか…!?

 

 

 

 

「行きますよ!」

 

 

 

カチッ…とスイッチを押すと、体が車体から真上に飛び、車は河川に落下。そして、車を追った髭ダルマのおっさんのジャガーも続いた。

 

 

 

川の向こう側に着地。

 

放心状態になりつつも、ベルファストと共に腕を組んで堂々と歩く。当局の警官にごきげんようと声を掛けて通りすぎた。

 

 

 

 

 

 

 

あのジャガーの髭ダルマのおっさん、間違いだったと気付いてくれたかな…。

 

 

 

 

つか、ベイルアウト機能あったのか……

 

 

 

 

そんなこんなで、お土産を買ってから母港へと帰ったのだった…

 

 

 

 

 

途中からなんかおかしい点もあったが、ベルファストのデートは刺激的で退屈はしなかった。

 

 

 

いい疲れ方をした感じがする。羽休めになった…良き良き…。

 

 

 

 

さて、土産の冷凍フィッシュアンドチップスやお菓子を嬉しそうに食べているシグニットたちを見て癒されよう…特にシグニット。

 

 

 

 

 

 

あのDB9、どうなるんだろうな?考えない方がいいか。エリザベスが何とかしてくれるはずだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

To Be

Continued.

7

 




閲覧ありがとうございました。

デートなんてしたこと無い頭で筆を走らせましたが…

ベルファストだって女の子だもの…デートくらいはね?


という訳で、ベルファストたちメイドと時計棟を前にSNS栄えする記念撮影をしたいな…と考えたことがある指揮官様がいらっしゃいましたら、是非ともお気に入り登録やご感想、ご投票をよろしくお願いします。


by筆者


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

サーチライトってなんだ? by加賀

お久しぶりです。





「前々から思ったが、ミカラップあるならば加賀ラップだってあってもいい筈だろう?」

 

「いきなりどうしたのよ…」

 

 

 

重桜寮舎にて。加賀と赤城は仕事を片付け、暇をもて余していた時であった。

 

 

 

「筆者の構想では元々あったのだろう?」

 

 

 

 

 

 

 

※ありました。by筆者

 

 

 

 

 

「嘘でしょ…?それやってたら母港が色々パニックになってたわよ!?」

 

「というか、前々から思ってたが三笠大先輩よくラップなんて引き受けたな…さすが大先輩だ…」

 

「そうね…即断して即行動だったそうよ…」

 

……………………

 

ありし日の会議室にて。

 

 

『よし!我はラップやるぞ!』

 

 

『え!?』

 

『おばあちゃん舌噛まないでくださいよ…!?』

 

 

 

『おばあちゃん言うな!!まだピチピチだぞ!?ナレーションだって英語だってイケるぞ!?』

 

 

『ピチピチって死語ですよ…三笠大先輩…』

 

『え、マジか……だ、だが、我は志願するぞっ』

 

 

 

※イメージです

 

……………………

 

(あんなやり取りもあったわねぇ)

 

 

 

 

 

「さて……」

 

振り替える赤城を尻目に、加賀はふと神妙な面持ちになった。

 

赤城は「あ、来た…」と身構える。咄嗟のフリにも対応するために。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「探照灯(たんしょうとう)ってなんだ?」

 

 

 

「つまりは夜戦で使うサーチライトのことでしょ?はい!解決!」

 

 

 

 

「ちょっと待ってくださいよ姉様」

 

「なぁに?疑問は解決したじゃない」

 

「『三笠大先輩のミカラップ』が用語や物自体の解説なら、加賀さんの疑問はそれらの明後日か明々後日の方向の新しい使い方をネタにしていくものです。ここは一捻りして参りませんと…」

 

「どっちも同じ様なものじゃないの…それに、ここだと最終的には長門様が締め括るのよ?長門様締め括れなかったら、どうでもいいツッコミくらいしかやってもらえなくなるわ!」

 

 

 

「ならやってもらうまでです。ほらいくどー」

 

 

「あーもう待ちなさいって!」

 

 

しょうがないわね…と呟きつつも加賀を追い掛けた。何だかんだでお姉ちゃんな赤城なのだった。

 

 

 

……………………

 

 

 

「今年も終わりですね、蒼龍姉様…」

 

「そうね、飛龍…」

 

すると、部屋の中が真っ暗になった。

 

「あれ!?真っ暗に!?」

 

「停電…って日の光が無いわ!?あれ?」

 

 

そこに突然ライトが光り、グラサンを掛けた加賀と現れた。

 

 

「「加賀先輩!?」」

 

 

 

 

 

 

『No No~baby!何故うつむくの?その目に僕だけを うーつーしーてー』

 

 

 

 

 

 

Oh my juliet!を歌いながら壁やタンスに張り付いたりくねくねと動く。

 

 

 

「藤井隆ですか…?」

「またずいぶんと懐かしいの来たわね…」

 

 

 

『恋する僕のそばーにいーて…いたっ…っつ… oh

Juliet!』

 

 

足の小指をタンスの角にぶつけ悶え顔を大きく歪ませるのの、歌い続ける。

 

この冬場で冷えた爪先がぶつかる際に生じる痛みは凄まじかった。

 

 

その必死なパフォーマンスに二航戦は笑い出す。口許を手で覆う二航戦。

 

 

 

 

 

 

「不実な月に背いて僕をみ…いたっ」

 

 

頭をチョップする赤城。その手には艦載機の形をした艦載機が握られていた。

 

「そこまでよ!」

 

「姉様…主翼で叩かないでください…地味に痛いんですから…」

 

「やかましいわっ」

 

 

そして加賀は頭を押さえつつ二航戦に訊ねた。

 

 

「なるほど…新たなる使い方ですか…」

 

「それにしても、今の使い方は面白かったですね!夜間出撃して前衛が無双してて暇な時にでも…」

 

 

 

 

「探照灯は撮影用のスポットライトじゃないわよ!?夜戦で自分の位置をアピールとか流石の私でもやらんわ!」

 

 

「姉様いつもラスボス感出てますものね。ここではツッコミに徹してますが」

 

 

「ふふふ?そうねぇ…ならば、この流星ってやつを貴女に飛ばして差し上げましょうか?この蔵王製の最新型爆弾なら飛行甲板くらい軽々吹き飛ぶんじゃないかしら…」

 

 

「いやいや、それは勘弁してください…それなら別に流星じゃなくても良さそうな…うわっ危ないからやめてくだしあ姉様!?」

 

 

 

 

 

「お邪魔しまーす。あらあら?部屋が真っ暗になったり明るくなったりしたと思ったら」

 

「お邪魔しまーす…」

 

 

 

五航戦がやって来た。

 

 

「やあ、翔鶴、瑞鶴」

 

「また加賀先輩の疑問が始まったのよ」

 

 

 

 

「今度はどんな?」

 

 

 

「探照灯だっ」

 

 

 

「ググれば良いじゃないですか…きゃっ!?止めてください加賀先輩!ポロリと行っちゃいますからぁ!!」

 

 

 

「来た瞬間やられた!?あああ翔鶴姉ぇぇぇ!?」

 

 

 

 

 

「スタッフ!ボカシ…いや、暗転させて!暗転!!」

 

 

 

 

 

 

赤城の要請で暗転。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―しばらくお待ちください―

 

 

 

 

 

 

 

 

 

すると部屋が再び明るくなった。

 

 

 

 

「Oyomeni…ikenai…oh…」

 

「翔鶴姉…なんか慣れてきてるね…」

 

「へ、下手に抵抗すると怪我しちゃうからねぇ…」

 

 

 

翔鶴のTシャツ…今回は黒色。そこに緑の文字で『ヒデオ』と記されていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「何をしておるのだ?」

 

 

長門がやって来た。

 

 

『長門様!』

 

「うむ、昼寝の途中で目が覚めたのに辺りが真っ暗でな…何かと思いきや…」

 

 

「そちらの部屋と連動してたのね…謎だわこの寮舎の設備…長門様、実は…」

 

 

「かくかくしかじかでして…」

 

 

一航戦の二名が長門に説明した。

 

 

 

 

 

 

 

「なるほど、探照灯か…」

 

 

 

すると、長門はあるものを取り出し、探照灯の電球の部分に張り付けた。

 

 

「これでよし…スタッフ、暗転を」

 

部屋が暗転、すると、探照灯で照らした所に何かのマークが。

 

 

「バットシグナル?」

 

「そうだ。これなら敵にも畏怖をさせられるであろう!」

 

 

 

「というか、暗所でよく操作できたな…」

「そこは突っ込んじゃダメよ…!」

 

 

 

ちょっと楽しそうにする長門。

 

 

 

(あれ?そういやツッコミは?)

(加賀、時と場合があるからね?)

 

 

 

「停電したら探照灯ぞ!そう言えば、この寮舎にはヤバイのが出るって聞いたことがあってな…」

 

 

「なるほど、暗闇の所で微笑む赤城姉様が現れると、流石にビビりますからね、夜間は持って歩きましょう…」

 

 

「おい愚妹。……そう言えば、この探照灯…なにか書いてあるわよ?」

 

 

赤城は気付いた。

 

『きつかあ』

 

そう記されている。

 

 

そこで、赤城たちは察した。

 

 

 

 

 

 

そんなこんなで重桜寮舎はバタバタすることはあっても平和であったとさ。

 

……………

 

 

一方

 

 

「あれ?それがしの探照灯が…ない!?」

 

「暁、どうしたです?」

 

「探照灯、寮舎に置いてきちゃったでござる…」

 

 

 

その夜、半泣きでセイレーンに立ち向かう謎のニンジャが海域に現れた…という都市伝説が始まったという…

 

 

 

 

 

 

 

…………

………………

……………………

 

 

 

 

 

またある場所にて…

 

 

 

 

『暗視ゴーグル、いるかい?(にっこり)』

 

 

 

カミはそう呟いたとか、呟かなかったとか…。

 

 

 

 

 

 

 

 

To be continued…?

 

 

 

 




閲覧ありがとうございました。

休んだ分、久しぶりに初期の加賀さんの疑問シリーズを見つつ筆を走らせました。お約束は盛り込めている…はず…!

そんなこんなで、暁を優しく照らしてあげたい指揮官様がいらっしゃいましたら、是非ともお気に入り登録やご感想、ご投票をよろしくお願いいたしますm(__)m


では、次のお話をお楽しみに…!


by筆者


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

クリスマスと侵入方法、です。

遅筆で申し訳ありません…!m(__)m

本日はクリスマス。

なので、懲りずにもう一度クリスマス話です。

アクション多め(何


では、どうぞ…!


母港はクリスマスの飾りつけが施される。

 

 

「そんなこんなで、クリスマスのサンタさんはどこからやって来るのだ?煙突なんて無いぞ?」

 

 

雪風はふと疑問を持つ。

 

 

 

「雪風、サンタさんなんて子供っぽいとか話してたです」

 

 

 

綾波はそう返答すると、雪風は少し慌てた様子になり

 

 

「プ、プレゼントくらいもしかしたら貰えるかも知れないのだ!?」

 

 

 

結局のところ信じている様なので…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……………………………

 

 

「今回はクリスマスでサンタさんか入ってきそうな経路について、です」

 

「この前エンタープライズさんが着払いで贈ってましたよね…」

 

「あれはきっと白い配達人」

 

「ホーネットさんもご一緒に配ってましたね…」

 

 

 

「となると、マジもののサンタさんってイメージだと図体デカいのだ」

 

「サンタさんだからといって、必ずしもメタボな訳がないですよね。」

 

 

 

 

「もしくはバイオ7のジョーおじさんみたいな体形の可能性だってあるです」

 

 

…………

 

 

『Hoーーーhoーーーhoゥゥアッッッッ!!(力技)』

 

 

※イメージです。

 

…………

 

 

「それならクリスマスツリーにモールデッドが居てもこわくない…」

 

「困ったらクリスかジョーおじさんに殴らせればおkです」

 

 

「そんなB.O.Wとかアンブレラが混ざってるクリスマスはトラウマでしょ!!?」

 

 

ニーミが突っ込む。

 

 

 

 

「さて、それにしても母港の建物ってそんな煙突って無いですね?」

 

「大気汚染予防」

 

「世界で騒がれてる奴なのだ」

 

「暁曰く、また北極へ行っては南極まで行ったそうですが、前に迷い混んだときよりかなり溶けてたらしいです」

 

「また迷ったのだ!?」

 

 

「それが、旅行らしいのです。写真あるです」

 

 

スマホを見せる。

 

かまくらの前で忍者のポーズをする三人。雷と電、そして、暁の北極圏で出来たお友だちこと『しろくま君』もいる。

 

 

それを見たジャベリンは…

 

「これって、暁ちゃんがまた迷った末、迎えに行ったとかじゃ……」

 

 

「それは否めません、です」

 

 

 

 

……………

 

 

 

「さて、それでは検証用のスタントマンを用意したです」

 

 

「え?スタントマン?」

 

雪風は綾波の発言に疑問を上げる。

 

 

 

『Ho ho ho………』

 

 

 

「なんでエンタープライズさんが!?」

 

「ついにこの人も鉄砲玉に………」

 

「鉄砲玉じゃないです、スタントマンです」

 

「エンタープライズ、様になってる」

 

「ラフィー、それって褒めてるの…?」

 

 

「島風ちゃんと駿河さんたちはどうしたんですか?」

 

「いるですよ。島風ー駿河ー」

 

 

 

『はーいこちら島風ですー』

『駿河もいまーす』

 

『瑞鶴もいるよー』

 

 

 

「あれ?瑞鶴さんレギュラー化!?」

「増えちゃったよ!!?」

「準レギュです」

 

「この場に居合わせた雪風様ってやっぱり幸運なのだ?時雨に勝てた可能性が微粒子レベルで存在する…?」

 

 

「四連装で草」

 

そこで発表することになった。

 

………

 

では、先ずはジャベリンからですね!

 

お願いしまーす!

 

 

「あれ?ここどこなのジャベリン…」

 

お風呂場ですね!

 

 

「あ、窓が…えええ!?」

 

 

あれ?アークロイヤルさんがいる!?そんなプランは無かったのに…!?

 

 

『ちょっと、署まで来てもらおうか』

『え?なんだ?おい、待て!私はそのっ…』

 

 

エンタープライズさんが連れてっちゃった!?ww

 

「ファインプレー +114514点」

 

「治安維持を果たしたのだ!」

 

「今度からはアークロイヤルさんもスタントマンにするのも検討するです」

 

「それ大丈夫なんですか!?」

 

 

『えーと、とりあえず調書を取るぞ』

『出来心だったんです…』

 

 

 

「もう映像止めなさい!?」

 

 

………………

 

ラフィーの番。皆、お願い。

 

 

『はーい』

 

「瑞鶴さんです」

 

『煙突がない。魔法も使えない…どうしよう…そういう時は!』

 

「刀出したです!?」

 

 

壊して進めっ

 

 

「おい!?」

 

 

「強襲したwwwww」

 

「部屋に島風達が居るですよ!?」

 

『メリクリー!』

 

『『『ありがとう(ございます)』』』

 

 

普通に去る…(˘ω˘)

 

「見事に砕け散ってる」

 

「ダイナミックです…!」

 

「せめて壁を直していけなのだ!?」

 

 

 

……………………

 

 

では、このZ23の番ですね!

 

 

 

「ニーミ、エロはだめ」

「ラフィーちゃんwwww」

 

 

 

 

やかましいわっ! 私とて乙女じゃいっ

 

 

 

 

 

っていうのは、一先ず置いておき…では、お願いします!

 

「拾ってくれた」

 

「かなり自然な返しだったよww」

 

「『あの海』において、恒例になってきたです」

 

 

「どうなるのだ…?」

 

 

 

指揮官の部屋の隣の窓を開けて…

 

 

『…島風、開いた?』

『もうちょっ…と…開いたっ…』

 

 

統計学的に出入りの少ない所を選び…

肩車して鍵を開けて侵入…

 

瑞鶴さんとエンタープライズさんは反対側から…

 

 

ここからなら

 

 

「ただのコソドロです!?」

 

「計画的犯行で草」

 

 

「普通に入ろうよ!?」

 

 

「サンタさん夜中にピッキングとか夢ぶち壊しなのだ!?」

 

……………………

 

では、綾波の番なのです!皆さん、お願いしますです!

 

 

 

「綾波ちゃん…なにをやるんだろ…」

 

「きっとヤバイ」

 

「想像つかない…」

 

「もう何だっていいのだwww」

 

 

「明石ちゃんのお店だよ?」

 

 

宣伝しろって言われたので協力してもらったです…

 

 

「嫌な予感するんですがそれは…」

 

 

「明石さんの店…何もありませんね?」

 

 

「あれ?島風ちゃんと駿河さん、普通に入店したよ?」

 

 

「なんかやりだしたのだ…」

 

「回りをキョロキョロし出して…」

 

 

 

『よし、寝てるな?』

 

「お客の前で居眠りしてるwww」

 

「明石商店の文字入りの法被を着出したぞ…?」

 

 

 

スタッフに化けて…

 

 

 

 

「「「「あっ……」」」」

 

 

 

 

明石の店のバックルームに行き…

 

 

 

 

「ダイヤあるよ!?箱に一杯…いくつも!」

 

「不良在庫もこの中に…」

 

 

「ま、まさか…www」

 

 

「あ、バックルームの窓が開いた!瑞鶴さんとエンタープライズさんが受け取ったww」

 

「ちょっと、全部持ってっちゃった!?」

 

 

「大胆で草」

 

 

「なにこれ…雪風様思うんだが、侵入方法の話なのか…?」

 

 

 

『よし、後は頼みます!』

 

 

島風と駿河はしれっと法被を脱いでバックルームを出る、です。

 

 

 

「明石さん目を覚ましたww」

 

『にゃ?』

『あ』

『あ』

 

 

 

「あ!見つかったぞ!」

 

 

 

 

 

(ルパンルパンルパンルパン___)

 

 

 

 

「逃げた!逃げたよあの人達wwwww」

 

 

「明石が追いかけてったのだぞwww」

 

 

「スタコラサッサで草」

 

 

「綾波!侵入方法ってそういう意味じゃないからね!?」

 

 

 

今回は明石の協力のお陰で成立したもの、です。

良い子は真似してはだめですよ?

 

 

「これはただの窃盗だよ!!?」

 

 

「ちゃんと注意換気するのだな?」

 

「偉いっちゃ偉いのかな…?」

 

「うーんどうだろうジャベリン…ねぇ綾波、そのダイヤどうするの?」

 

 

 

指揮官に渡すです。

 

 

「雪風様思うのだが、それって…わ、賄賂じゃないだろうな…?」

 

 

綾波はそこまで堕ちては居ないのです。まぁ、一年間のお詫びとしてお渡しすることも考えましたが…

 

 

『待てにゃー!ダイヤを盗るなんて、しかも全部!?そんな話は聞いてないのにゃぁぁぁぁ!!

 

 

『『うわああ!?』』

 

 

明石、足早いですwwwww

 

 

 

「盗るもの決めてなかったの!?」

 

 

 

不良在庫を少し貰っていくとだけお伝えしたです。ちゃんとお手紙も用意しました。

 

 

「予告状送ったんだねwww」

 

「手が込んでる +114514点」

 

「少しどころかごっそりだよ!?」

 

 

 

 

これをお読みになった指揮官はちゃんと買いましょう。です。

 

 

 

 

 

 

 

「あ!クリスマスも年末年始も、明石の店をよろしくにゃ!って、待てー!ダイヤ返せにゃぁぁぁ!」

 

 

 

 

 

 

※後に返却しました。

 

 

 

 

 

 

To be Continued…?

 

 




閲覧ありがとうございました。


サンタさんは24の夜中に来るってGoogle先生にお伺いいたしまして、そこから膨らみ、短いながらも筆が…(˘ω˘)



魔法使って侵入する…とか昔聞きましたが、魔法って意味深な使い方されますよね?歳を取るって嫌だなと思います…毎年。




ということで、明石の店に怪盗ごっこを企てた事がある指揮官様がいらっしゃいましたら是非とも正直にお気に入り登録やご感想、ご投票をよろしくお願いします←


ではまた筆が走り終えた時に。


by筆者



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

そもそも加賀さんの疑問ってなんだ? by加賀

このシリーズにつきまして、ご好評に本当に感謝です。今回も遅筆で申し訳ありませんorz

ではでは、今回もどうぞ。


「今更かいっ」

 

 

赤城の突っ込む声が轟く重桜寮舎。日付は25日。イブは過ぎ去るが、クリスマスムードな母港。昨晩のパーティは陣営関係なく呑み、楽しんだ後。

 

珍しく休みだったため、パーティの片付けという仕事が済み暇していたとはいえ、タイトルからして明らかに加賀の拗らせた疑問に困惑を隠せないでいた。

 

 

 

いくらなんでも前置きがないだろ、と。

 

 

 

「そのー…ほら姉様、大体大まかな展開は纏まっているが…どうしてこうなったのかっていう。なぜ翔鶴が脱がされるのか…とか」

 

 

「そりゃあんたが脱がすからでしょう…」

 

 

「あれは二回目の生八ツ橋の恨みの勢いだ」

 

 

食い物の恨みは恐ろしい。

 

 

「あれ以来定着したわね…?」

 

 

「では、振り返りつつ来年に備えるとしましょう。ほらいくどー」

 

 

「そうね、それもまた良いかもね…今行くわよ~」

 

 

赤城は加賀を追う。

 

 

…………………………

 

二航戦の部屋にて

 

 

「年の瀬ですねぇ」

 

「そうねぇ…」

 

「今年は色々あったなぁ…」

 

加賀は飛龍と蒼龍の隣に座っている。

 

 

 

「元号変わったものね…」

 

 

「姉様、リアル重桜の事は禁忌です…」

 

「え、あ、ごめんなさい!ついね?」

 

 

「にしても指揮官たちの世界も激動だったそうで…」

 

 

蒼龍も地味にリアル重桜の事を口に出した。

 

 

「特に言及はしないが、増税に喘ぐ母港…」

 

「言った側から止めなさい…地味にリアル重桜もだからそれは…」

 

 

加賀の発言に対して赤城が突っ込む。蒼龍たちは思い出す笑い出す。

 

 

「さて、そもそも加賀さんの疑問シリーズって何なのだろうな?」

 

 

 

沈黙。

 

「ここで漸くタイトル回収ね?」

 

「前置き無かったし、多少はね?」

 

 

 

五航戦がやって来た。

 

 

「失礼致します~あら?皆さんお揃いで…」

 

「失礼致します~」

 

「翔鶴と瑞鶴、なぜ加賀さんの疑問シリーズには脱がし芸があると思う?」

 

翔鶴と瑞鶴が入った途端、加賀は訊ねた。

 

身構える翔鶴。

 

 

 

「さ、さぁ…」

 

「脱がしたいから……ですか?」

 

「え!?瑞鶴!?」

 

瑞鶴が口を滑らせた内容に驚く翔鶴。

 

「ふむ…毎度恒例の脱がし芸の謎…なぜ翔鶴を脱がすことが決定したのか…」

 

「受けが良かったからかしら?知らぬ間に定着してったわね」

 

「三回目くらいから文字の入ったTシャツとか着てたよね。」

 

「あ、はい、飛龍先輩…」

 

 

 

「因みに…翔鶴、Tシャツって誰のチョイスなの?」

 

赤城の問いに翔鶴は…

 

 

 

「瑞鶴です♪」

 

 

 

自信満々に答える姉。

 

 

一瞬赤城は瑞鶴の趣味に疑念を持ち始めるものの、瑞鶴は選ぶときに自信満々だったそうだと語った。その辺の才能がある様である。

 

 

 

「なら、瑞鶴、今日のTシャツは?」

 

「ズバリ、『サタン・クロース』です!」

 

 

 

 

「なるほどねぇ、サタンさんか…確かにクリスマスだものねってなんだよサタンクロースって!?なんかのラスボスか!?ケモミミ尻尾だからって、そんな魔境じゃないわよ重桜は!?」

 

 

「むしろ昔の少年ギャグ漫画の文字間違えみたいだな…」

 

 

 

「翔鶴姉、少年ギャグ漫画おろかクリスマスという根幹にまで煽ってくなんて…凄いよ…!」

 

 

「瑞鶴が選んだやつでしょ!?さりげにお姉ちゃんのせいにしないでよ!?」

 

ばっと自分から脱ぐ。

Tシャツはカタカナ表記で『サタン・クロース』と確かに記された

 

 

 

 

「あはは!冗談だよ翔鶴姉!」

 

 

 

「自分から脱いでいくのか…」

「でもまぁ翔鶴の脱衣は達成ね…後は…」

 

 

 

「余だな」

 

「あ、長門様!失礼しました…!」

 

赤城が気づき声をかけた。しかし、なにやらクリスマスムード全開な装いである。

 

 

 

「よっ!ながもん」

 

「おい愚妹」

 

 

 

「長門様、一航戦の先輩方の不躾をお許しくださいませ…」

 

ここぞとばかり翔鶴と瑞鶴が詫びる。

 

 

「う、うむ…余とは違う長門が出てきそうなあだ名ではあるが、今回だけは許すぞ…」

 

 

長門にしては地味に危ない台詞である。

 

 

「よっしゃ!さすがながもn」

「そこまでにせいっ!」

 

チョップする赤城。

 

 

「に、 二度は言わぬぞ…?」

 

 

しかし、長門は満更でも無さそう。

 

 

「で、これか、加賀さんの疑問シリーズとはなにか…と?」

 

「如何にも…空母として変わり果てた私でも、知識欲だけはどうにも…」

 

「それってもう答え出てるではないか…あーつまりだ加賀よ、お主はクリスマス後の年末年始前に振り返りをしておきたかったと見受けられるぞ?」

 

 

「……それだ!あ、それです!」

 

 

「なーんだ…それならそうと言いなさいって~」

 

 

 

「初回はカミについて、二度目は鳴き声…三度目はミミか…四回目以降はポラリス、ホロライブ、Z旗…まだ一年も経ってはおらぬ」

 

 

「十月の七日でしたね?カミのお話の時」

「取って入れて出す!を加賀先輩がやっていましたね!」

 

蒼龍と飛龍が思い出す。

 

「あれが伝説の始まりか…」

「今、自分で伝説って言ったわね、加賀」

 

 

「アンケートを見ると票数は一番多く入っていましたねぇ」

 

翔鶴がスマホを取り出して確認する。

 

 

「あれの票数はどこから来てるのか…」

 

 

「翔鶴が脱ぐからかしら?」

 

 

「止めてくださいまし!まるで翔鶴が脱ぐのが女芸人の女捨てた時の爆笑ネタみたいじゃないですか!」

 

「このあの海において、半ば女を捨てた様な言動はわりとあることよ?」

 

「人はそれをボーイッシュと…」

 

「言わねーよ!!どこにそんな要素満たすものがあるのよ!?」

 

 

ツッコミを入れる赤城との掛け合いに沸く。

 

 

 

 

「年末、嫌な予感がするのう…」

 

呟く長門。

 

 

 

重桜寮舎は平和であった。

 

 

その後、クリスマスパーティの二次会が開始され、ベロンベロンになったプリンツオイゲンに絡まれる加賀とそれを観察する赤城たちであったとさ。

 

 

 

 

…………………………

 

 

 

「あれ?私出番ここだけ~?じゃあここで呑んでやるわぁ~♪ほら行くわよ~…脱がし芸っ」

「呑み過ぎだろお前!うわ脱がすな!?姉様助けて!!」

 

「あら良いじゃない♪」

 

 

…………………………

 

 

 

 

『因みに、御用納めは27日だよ!』

 

 

カミか何者かはそう一言世界に向けて放ったそうな…

 

 

 

 

Tobecontinued…?

 

 

 




閲覧ありがとうございました。


クリスマスが終わるとすぐ年末。

そんなこんなで加賀さんたちを入手したり、寝ている時の夢に出た指揮官様がいらっしゃいましたら、是非ともお気に入り登録やご感想、ご投票をよろしくお願いいたします。

片付けや家庭状況の都合上、投稿できなかったら申し訳ありません。。


では、また次のお話で…!


by筆者


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

大掃除、です。

母港の大掃除の一幕。

少し遅くなり申し訳ないです…!


大掃除って計画的にやらないとバタバタしますよね。


ではどうぞ!


母港はクリスマスが終わり、片付けが始まる。

 

 

が、もっと問題なのは

 

 

 

「大掃除、です」

 

 

「場所によりけりではありますが…」

 

 

「そろそろ始めてかないと…バタバタしちゃいますね…」

 

 

「ある意味激務。普段の片付けよりちゃんとやらないと…」

 

 

四名も新年を迎える準備のために少しずつでも始めておかないと忙しくなる。

 

 

 

「そもそも、私たちと指揮官に御用納めなんてものがあるのでしょうか、です」

 

 

 

確かに…と頷くジャベリンたち。

 

 

 

セイレーンも空気を読んでくれるかどうか。

 

おまけに報告書から諸経費、接待等の書類の山。

 

仮に指揮官がいくら優秀だからっていい加減な処理をする訳にもいかず…。

 

今年は民間企業だけでも多くの流出事件や政治家がらみの悪代官よろしく不正取引で騒いでいたのだから。どれだけの山吹色の菓子が行き来したのだろうか。

 

そんなこんなで、サラリーマン張りの書類仕事を行う指揮官。これもまた大掃除の一つとなりつつあった。貯めると片付けが辛くなるからだ。溜め込んだまま新年を迎えるのは流石に不味いと指揮官は感じ、オフィスワークという海域を攻略すべく立ち向かっているのであった。

 

 

 

 

「今年のセイレーン…マイペースにも程があるです」

 

「まぁ、カニ鍋食べたりしてましたし…」

 

「崎陽軒寄ってるの、ラフィーこの前横浜で見た」

 

「思いっきり人々の世界楽しみだしてますねこれは…」

 

 

今年は指揮官がセイレーンに誘拐され、それを助けに向かうも、セイレーンと闇のゲーム。

 

 

危うく指揮官は樽から飛び出た黒ひげの如く死ぬところだった。

 

 

「綾波~ジャベリン~ニーミ~ラフィ~」

 

明石がやって来た。

 

 

「明石、どうしたです?」

 

「倉庫の片付け手伝ってほしいにゃ…」

 

 

 

 

頼む明石。猫撫で声。猫なのに猫を撫でる声を出す。

 

 

 

 

 

 

「「「「バイト代は?」」」」

 

 

 

 

「に"ゃっ!?」

 

 

 

対価は必要だった。

 

…………………………

 

「うわ…」

「凄い事になってる…」

 

明石の倉庫に来た綾波たち四名は思わずリアクションを取った。理由は簡単だ。

 

この頃指揮官が装備箱の外れ品を引きまくったために装備という装備が残ってしまっていた。

 

捨てようにも優先順位的に後回しにしたのが祟り、この様に山になっている。

 

 

「明石ぃぃぃ…?」

 

綾波から視線が刺さる。重桜時代の同僚故によく見知る故に察しがついた。

 

 

………………………

 

 

『指揮官~買ってにゃあ~』

 

秘書官を担当することになった時。よく安くすると言われて買わされていたのを綾波は報告しに来た際に目の当たりにしていた。

 

………………………

 

「あ、明石はなにも知らないにゃ……ていうか、指揮官のくじ運の悪さを恨めにゃ!」

 

「クーリングオフ」

 

「基本返品は不可にゃ…」

 

 

 

 

 

 

 

「ていうか、明石ちゃんこの前盗られたダイヤはどうしたの?」

 

ジャベリンはふと思い出した。数日前にサンタの侵入経路に関する会議にて、綾波の計画によりごっそり持っていかれたダイヤたち。

 

 

「アレ戻ってきた後に確認したら、200個ほど足りなかったにゃ…」

 

 

 

これに四名は思わず笑ってしまった。

 

 

「まぁいいにゃ、母港拡張の要請で200ダイヤ分戻ったにゃ…」

 

 

それはもしかしたら指揮官が出来心で結果的にネコババした可能性が否めない。お金をかけずに母港拡張したことになるのだから。それか、頭を働かせて『返してやるから母港拡張』して、と頼んだのだろうか。明石の言動からでは分からない。

 

それは遺失物としてダイヤが落ちていたというのを知っていた綾波は、ここで明石の手元にダイヤが戻ったことを察したのだった。

 

 

「まぁどっちにしろお正月セールで一杯購入してもらうにゃ…これは明石からの投資にゃ♪」

 

 

この猫、中々考えてやがるな…と思う四名。

 

 

 

「一先ずこれからお願いするにゃ」

 

さて問題の倉庫。ハズレ品の魚雷が積まれている。

 

「これ…」

 

綾波が何か閃く。

 

「あーこれは信管が壊れててぶち当てても爆発しないにゃ」

 

 

「不発弾で草」

「そんな危ないものこんなところに仕舞っとくなです!?」

 

「とりあえず爆薬は外してあるから安心してにゃ」

 

 

それを聞き胸を撫で下ろす。そうして魚雷天国は無事に片付いた。

 

 

続いて綾波たちが見付けたものは…

 

 

「明石、これ、どうするです?」

 

 

「にゃ?」

 

 

目の前には鉄血製とおぼしき艤装。

 

 

「あ、これローンのにゃ。でっかいから置場所に困ってここに置かせてたにゃ。」

 

 

「ここまでデカいなら利用料金取れなのです」

 

 

「駐車料金は草」

 

 

「鉄血の艤装って、生き物みたいですよねぇ

~」

 

 

 

ジャベリンが撫でるとくすぐったいのか動いた。

 

 

 

「テクニシャンです」

 

「ジャベリン、手つきがイヤらしい」

 

「手慣れてますね…」

 

「そ、そんなことないよっ!?」

 

 

 

 

 

 

 

「シュペーの艤装はぶっちゃけとんがりコーンなのです」

 

 

「あ、それそこにあったのかにゃ?直した後色々あって忘れてたにゃ…後でシュペーに引き取りに来てもらうにゃ」

 

 

「この前演習で、シュペーは中指だけにこれ付けて雀蜂ってやってたのを思い出したのです」

 

 

「どこの砕蜂にゃ!?」

 

 

「これ、卍解したら照準器付きのミサイルになるんですね?」

 

「三日に一発しか撃てなさそう」

 

 

「流石に鉄血でもこんなオサレ装備は作りませんよ!?」

 

「ふむ、それは面白そうだな。来年の研究に備えてメモっておこう…」

 

ビスマルクがやって来ていた。

 

「ってビスマルクさんいつの間に!?今のはジョークですよジョーク!?」

 

「何を言うんだZ23、こうしたジョークから発想が生まれるものだ」

 

 

説得力を感じるのはなぜだろう。

 

 

「鉄血の艤装、ちょっと愛嬌ある。かわいい」

 

 

「ふふ…そうでしょう?」

 

 

ビスマルクがドヤる。

 

 

「にしてもデカいのです」

「整備も大変にゃ…部品もでっかいにゃ…」

 

「び、ビスマルクさんも日夜頑張っていますから、ここはどうか許してあげてくださいね…?」

 

 

「ほう?やはり小型化か…よし、来年は薄小さいをコンセプトに加えよう…」

 

 

「どこのPSPですか!?」

 

「いくら艦船とは言えど、重たいと気分的に沈むでしょう?気にせず突き進んでいくスタイルを持つ者には…いささか無縁かな?明石、こちらの艤装のパーツ、少し回収していくにゃ」

 

 

 

((((………『にゃ』?))))

 

 

 

「はーいにゃ。ビスマルクに何故か語尾が映ったにゃ」

 

「年末テンションと言うやつかもね。私も少し受かれていたのかも。それではまた!」

 

台車にいくつか部品を乗せて颯爽と去っていく。

 

 

「このでっかいのはどうするにゃ?」

 

「ローンが後で取りに来るそうだ」

 

「了解にゃ」

 

 

 

 

その数分後にローンが艤装を引き取りに来た。

 

「ごめんなさーい!ありがとうございます~!」

 

 

 

……………

 

「このでっかい…扇子ですかね?」

 

ジャベリンは、自分の背丈程はありそうな大きな赤い扇子を発見する。

 

「それ、私のですわ」

 

「大鳳さん!?」

 

「これ、動かすと…ここがね?こう…動くの…トランスフォームッ!!」

 

掛け声は兎も角、飛行甲板だった。

 

「これで幾つものウィンドブレードが飛び立つのです…?」

 

「サイバーバースですね?指揮官様が物真似やってほしいとか無茶ぶりぶちかましてきましたわ…あ、そうそう!大掃除とお聞きして引き取りに参りましたの!」

 

「メンテは終わっているにゃ。早速持ってってくれると助かるにゃ」

 

「有り難うございます…よっこいしょういち…」

 

背中に扇子を背負う。

 

 

「それでは皆様ごきげんよう…」

 

落ち着いた様子で大鳳は去っていった。

 

 

 

「あ、ハーミーズの飛行甲板ことデュエルディスク…ラフィーのターン!」

 

「ああ、遊ばないでにゃ!?」

 

「暁のオートバイです…プロテクター着けて…よいしょ」

 

綾波はいつぞやの暁が乗っていたオートバイに股がる。

 

「えーっと鍵は確かこれ…です…あ、掛かったです」

 

走らせて倉庫を出ようとする。

 

「盗んだバイクで走り出そうとすなっ!?」

 

ニーミがその様子に突っ込む。

 

「借りるだけです~」

 

「綾波ちゃん、免許あるの!?」

 

すでに走り去ろうとしている綾波。

 

「私有地なら多分おkだったと思うにゃ」

 

「地味に手慣れてる +114514点」

 

 

 

その後、小物の配送に使われた。

 

 

 

 

 

 

「そ、それがしのオートバイで……何をしてるでござるか…?」

 

「倉庫の荷物の配送、です……借りるです…です…」

 

 

 

(事後報告かにゃ?)

(((ま、そうなるわな……)))

 

 

そして、倉庫に装備を取りに来た暁にばったりと出くわし、冷や汗を掻いた綾波たちであった。

 

 

 

to be continued…?

 

 

 

 




閲覧ありがとうございました。

暁のオートバイを借りていくスタイル(しかし無断)


そういえば、本日から駿河が実装ですね。

筆者はこれから溜め込んだメンタルキューブを捧げるんだ…(フラグ

そんなこんなで、新艦を早速ドロップした指揮官様や大掃除を終えた指揮官様がいらっしゃいましたら、ぜひともお気に入り登録やご感想、ご投票をよろしくお願いいたします。

では、また筆が走り終えた頃に…


by筆者


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

三笠大先輩のミカラップ! 2019年内最終回

遅くなりました…

ミカラップの年内最後の授業です。


※筆者調べです


母港

 

大講堂・特設スタジオ

 

 

 

「いよおおおし!お前らぁぁぁ!元気かああぁぁぁ!!」

 

 

『げーんきでーーーーす!』

 

レギュラー:主人公ズ

ゲスト:能代、駿河、鬼怒、響、霞

 

「よおおおし!今宵はな?2019年内の最後のミカラップだぞ!」

 

「へ…?最終回…?」

「え?マジ?折角合流したのにねーちゃんと会わずじまいで終わるのこれ?」

 

「霞、響、年内において、です」

 

「ミカラップそのもの以前に、来年やるかは筆者のリアルと人気度合いによるかもしれん!」

 

「まだリアルオギノメヨウコ作戦も終わってないのです。筆者はなるべく逃げちゃダメなのです」

 

「綾波、リアルオギノメヨウコ作戦ってなにwwwオロチ計画ね?オロチ!」

 

「「「…www」」」

 

「綾波ちゃんメタ過ぎるよww能代さんとか鬼怒さんとか龍鳳さんとか、身内ネタ聞かされて困惑した人みたいになってるよ!?」

 

「唯一笑ってるの、駿河だけ」

 

 

 

「まぁそうですね!ホントはここで初登場になるはずでしたよww」

 

 

「七変化、見たよ…?凄かった…!」

 

 

霞が目を煌めかせる。

 

 

「なに?七変化…?あの、ガキ使みたいなのやったのか…?」

 

 

鬼怒が反応した。

 

 

「そうです。やりましたよ…ジオングとか、赤城さんのミミとか色々…」

 

 

「あのー、良くできたぞ!特に我のミミとか…」

 

 

「あれミミなのです!?」

 

 

「しかし、良かったのですか?能代さん、鬼怒さん、龍鳳さん…って綾波、あなたのそれはミミでしょ!?」

 

「鬼怒と龍鳳と綾波、並んでも違和感無い +114514点」

 

「綾波のはツノじゃないです、ミミです」

「私のもミミです」

「霞のはミミだよ。ふわりんもそう言ってるよ…?」

 

「一応こちらもミミってことにしてくれ?」

「そうしておきましょう…ミミですっwww」

「響もミミだよっ」

 

 

「しれっと混ざったww」

 

 

「さっそく『あの海』のノリに馴染み出しましたね?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「では、今日のテーマは……」

 

 

 

『船の動力原~!』

 

 

テーマ:船の動力原

 

 

「……ウーム…」

 

 

「あれ?固まっちゃった?」

 

 

 

「チェケラー?」

 

 

『(お?)チェケラー!』

 

 

 

………

 

 

チェッケーチェッケーチェケチェケー

チェッケーチェッケー チェケガッペ!

 

 

お舟の動力何じゃろな?

 

(ハイ!)

 

自然の力や原動機?

 

(ハイ!)

 

時代や用途で変わるのだ!

 

(ハイ!)

 

それじゃあ今宵もやってくぞ!

 

(ハイ!)

 

チェッケーチェッケーチェケチェケー

 

………

 

「滑り出し良いですねぇ」

 

ニーミが指摘する。

 

「これがミカラップ…」

 

能代が感動する

 

「ここからです」

「そうなんですか?」

「はいなのです」

 

………

 

チェッケーチェッケーチェケガッペ!

 

手漕ぎのボートからはじまった

 

(ハイ!)

 

その内、帆船(ほふね)が生まれたぞ

 

(ハイ!)

 

セイル(帆)で風受け 推力を得る。

 

(ハイ!)

 

風力タービンと同じ原理だ

 

(ハイ!)

 

蒸気船の登場で廃れたぞ…

 

(ハイ!)

 

 

 

………

 

「手漕ぎ…あっ」

 

「龍鳳さん、エロはダメですよ!?」

 

「大丈夫です!変な事は考えてませんからww」

 

龍鳳が慌てて伝えた。

 

………

 

チェケチェケーチェケガッペ

 

1783年に蒸気船

 

フランスのダバンさんが作ったよ

(おお!)

 

蒸気でパドルやスクリュー回すんだ

 

(はい!)

 

それでも、発明したのはダバンだぞ!

 

『おおお!!』

 

 

※実は蒸気船はフランスのダバン氏が発明。

その後アメリカのフルトン氏が改良。

 

 

…………

 

 

「凄い調子いいのです大先輩~!」

 

 

(三)ドヤ顔。

 

…………

 

チェッケーチェッケーチェケガッペ!

 

蒸気で タービンブレード回してく

 

 

これが所謂、蒸気タービン

 

 

他にも内燃機関なんてのも現れて

 

 

ガスタービンってのも出てきたよ

 

(おー!)

 

 

お舟も 時代と共に進化だぞ!

 

 

※内燃機関の誕生もあり、多様化していった。

 

 

 

 

………

「おおおお!!」

 

 

 

「変わってるのだなぁ…」

 

(鬼)感心。

 

 

……

 

 

チェケチェケーチェケガッペ

 

 

因みに日本で初の蒸気船

(はい!)

 

雲行丸(うんこうまる)って言うんだけど

(お?)

 

 

何時作られたか知ってるかい?

(わからない!)

(何時なのです?)

 

なんと、江戸の幕末だ!

(えええ!?)

 

 

 

※雲行丸は薩摩藩が建造されたとされる(現存なし)。

 

※その後、佐賀藩では日本初の"実用"蒸気船『涼風丸』、江戸幕府では『千代田形』等が作られていった。

 

………

 

「なるほど、幕末…でしたか」

 

ニーミは頷く

 

 

「マヨラーとかケツゴリラ局長の時代ですね?」

 

 

「能代さん能代さん…それは銀魂です」

 

 

「好きなんですよ銀魂…♪」

 

 

………

 

チェッケーチェッケー チェケガッペ!

 

 

外輪船ってのを 知ってるかい?

(ハイ!)

 

船に車輪みたいなのついてる

(ハイ!)

 

パドルが水を掻いていく

(ハイ!)

 

結局、スクリュー(プロペラ)に変わられた…

 

(おおおおお!!!)

 

 

※時の流れは無情なり。

※スクリューにも紆余曲折あり。

 

……

 

チェッケーチェッケーチェケガッペ

 

なんか、我、調子いい?

(ハイ!)

 

調子いいよね? くぁwせdrf

 

 

「あれ?」

 

「三笠大先輩?」

 

「どうしたんですか?」

 

「ガス欠です?」

 

 

 

 

フウ…フウ…ハァァァァ…スゥ、ハァァァァ…

 

 

 

(三)ガス欠。

 

 

 

 

「あれ、止まっちゃった!?」

 

「おばあちゃんどうしたです!?」」

 

 

 

「すみません、お水下さい…」

 

「喉乾いてたんです…?」

 

「うむ…。……よし、チェケラー!」

 

『チェケラー!』

 

「お?」

 

「再開するんです?」

 

「今日はタフ」

 

……………

 

チェッケーチェッケーチェケガッペ

 

 

ソーラーパネルを知ってるかい?

(はい!)

 

太陽光で エネルギー得る。

(はい!)

 

実はリアルの方では船に付けて

(はい!)

 

世界の海を渡ったよ

 

(おおおお!!)

 

 

※ラップ内で言及されてる話の元ネタは、出港は2010年。2010年の9月27日にモナコを出発。そこからおよそ19ヶ月。乗組員は6名。

 

 

 

チェッケーチェッケーチェケガッペ

 

スマホの電池 リチウムイオン

(ハイ!)

 

あれも動力に利用された

 

(え!?)

 

環境考え研究中。

(はい!)

 

 

これぞ、正しく多様化だ!

 

(おおお!)

(すごいです!)

 

 

 

※電気推進技術のこと。

 

 

 

……………

 

(三)完全燃焼。

 

 

「ジャベリンですけど、今日はやりきりましたね!」

 

「だな…」

 

「いつも途中でガス欠して終わってたです」

 

 

 

「ふぅ…年末パワーだな。あのね、我は思うんだ…」

 

 

「どうしたのです?」

 

 

 

 

 

「我もね…?…エコな機関に載せ換えたい…」

 

 

 

 

 

 

 

はにかみつつに話す三笠。

 

 

「お、おばあちゃん若返りたいのですね?」

 

「ちょっと能代さん!www」

 

「自然に言っちゃったぞ!?」

 

ニーミや鬼怒が能代に突っ込む。能代は「あ、やばい!?」と思い笑いつつも三笠に謝る。

 

 

 

「うん…」

 

 

 

「あれ…?」

 

「おばあちゃん?」

「おばあちゃんどうしたです?」

 

響と綾波の声

 

「おばーちゃん…?」

 

霞も続く

 

「やめなさいっ!?」

 

ニーミが注意する。

 

 

 

「あ、いかん!い、今誰だおばあちゃんコールしたの!?おばあちゃん言うな!wwwもうww」

 

 

「今一瞬肯定してたですwww」

 

 

「まぁ…年末だし…許すっ」

 

 

 

 

 

Check it out!

 

よいお年を!




閲覧ありがとうございます。

※ラップの内容は筆者調べです※

ラップ風に収める関係上、不足点が有るかもしれませんので、興味が出たり気になる方は調べていただくと良いかもしれません。ご了承くださいませ…(˘ω˘)

そんなこんなで、このお話を見た後に建造回してゲストキャラの皆さんの何れかが当たった指揮官様や、既にケッコンまでした指揮官様がもしいらっしゃいましたら、是非ともお気に入り登録やご感想、ご投票をよろしくお願いいたします。

では、また次のお話で…!

by筆者



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

年越し云々って何だ? by加賀

先ず、遅くなりました。申し訳ありません…m(__)m

加賀さんの疑問シリーズ単体では、このお話が2019年内における最後の回です。




母港・重桜寮舎。

 

 

クリスマスの片付けやら任務を終え、いよいよ今年も残すところ三日に迫るこの頃。

 

スケジュール的に其々が自分達の住まう寮舎にて大掃除に取り掛かるなどの動きが行われつつある。

 

が、いつ出撃や襲撃に逢っても良いように日頃からの整理整頓は欠かせず、殆どが綺麗になっている。

 

 

 

ぶっちゃけそこまでやることはない。年賀状は殆ど同じ寮舎に居るため書くことがない。

 

すると、加賀はふと思い、赤城を呼ぶ。

 

 

 

 

「姉様姉様(届かぬ想い)」

 

「めっちゃ届いてるわよ…それでどうしたの?」

 

 

「年越し云々って、一体何なのでしょうかね…」

 

 

赤城はその問いに対して、思わずポカーンとした。

 

「あれ?あの、姉様…?」

 

「あ、いえ、その…哲学的な事聞かれたもんだからね…」

 

 

何時もはどうでもいいような事を訪ねてきた事もあってか、

 

 

 

 

 

「そういう哲学♂的なではないのです。年末にやる行いについてですよ。ほら、大掃除やら年越しそばとか…」

 

「そりゃあ1年の溜まったものをしっかりと払い落とすために大掃除をするじゃないの。有事に備えて普段から綺麗にしてるから、殆どやること無かったけどね?明石の倉庫は凄かったみたいだけど…」

 

実は明石たちが作業しているところを艦載機越しに見ていた。倉庫は綾波たちが明石を手伝っていた。

 

 

「では、なぜ年越しそばを食べるのですかね?べつにうどんでもいいと思うんですけど」

 

「あーそれは確かに言えるわね…好みとか、もしくはご病気やアレルギーとか…色んな要因でお蕎麦がダメって方はうどんを選ぶ方もいるわよね」

 

 

赤城が言っているのは、持病等でそば粉が残留して腸にダメージを与えるため、食すのは控えろと医師から言われたりする場合。特にIBDやお腹回りだとそうである。

 

 

「でしょう?おまけに言い伝えでは、細く長くってありますよね、これは意味がわかりません。ぶっとくて長くて堅牢な方が良いなって願掛けにしては思うわけですよ」

 

 

「それはっ…か、加賀?どういう意味合いよそれ…」

 

「え?あっ…(察し)…姉様の創造力は果てしないな…これは…」

 

「やかましいわっ」

 

 

 

「では、大掃除が終わったそうだし、皆に聞いて参りましょう。ほらいくどー」

 

 

「え?あ、今行くわ!」

 

 

慌てて後を追う赤城。

 

 

……………

 

二航戦の部屋。

 

「そんな大掛かりなものは無かったですね~」

 

「そうね。埃を払うくらいかしら?」

 

「全ての和室で畳も新しく張り替えて、古いのは処分いたしましたから…」

 

 

イグサの香りがほとばしる。

 

 

 

 

 

「という訳で、その新しい畳でお送りする加賀さんの疑問、年内分最終回だぞ」

「お邪魔します~」

 

加賀と赤城がやって来た。

 

「この畳では最初で最後の、2019年最終回…」

 

「すごい記念よこれは!」

 

 

 

「あの…出直すわよ?このあたりでとっくに1000文字以上越えてるし…」

 

「ね、姉様!?ここで強制終了するんですか…!?」

 

「新しい畳をあんたの疑問で吹っ飛ばすわけにはいかないでしょ…!!」

 

 

 

「「いえ、是非っ」」

 

 

「良いってさ、姉様」

「ホントに?」

 

「「どうぞどうぞ!」」

 

「このあたり、落とし穴あったりして…」

 

「急に疑り深くなったわね…」

 

と冗談をまじらせつつ、かくかくしかじかと伝える。

 

 

「あー確かにそうですよね!長くは良いですけど、どうして細くする必要があるのかなって…」

 

「細い方が良い理由があるのでしょうか…」

 

 

「細くたって細いは細いで良いことだってあるわよ…」

 

 

「赤城姉様、貴女がいくら指揮官に対してフルスペ全開スケベなのは仕方ないでしょうけど、限度がありますよ?」

 

「誰が全開スケベよ!!?あんただってケダモノじゃないの!?つーか "フルスペ" って何よ!?」

 

 

「フルスペックの略です」

 

「何処がフルスペックよ!?」

 

 

 

「まぁまぁお二方…では、薄小さいのはどうなるのでしょうね?」

 

蒼龍の提案。

 

 

「軽くて持ち運びしやすそうですね?」

 

 

「願掛けがPSP並みのスケールっていうのも、中々質素だな…」

 

 

「スマホにぶっちぎりで負けてるわよ!?」

 

「持ち運びしやすくても、あれ無くすと中々見つからんよな…」

 

「利便性の話してないからね!?」

 

 

「ではでは、あえて細く短くっていうのはどうでしょう?長いと扱いに困る、無用の長物予防で!」

 

 

 

「短命で細いって、もうそれオワタ式よ!?むしろ生きるの諦めてないそれ!?」

 

 

赤城が鋭く突っ込む。

 

 

「あらぁ~?大掃除後に元気ですわねぇ先輩?」

 

 

「翔鶴と瑞鶴か…ちょうど良い。お前たちの方にも向かおうとしたところだ」

 

 

「掃除は終わらせた?」

 

「ええ、終わりましたよ~」

「事前にやっとくって良いですね~」

 

 

そして五航戦も交える。

 

 

 

 

「細く長くの意味ですか?私にはよくわからないですね…翔鶴姉はどう思う?」

 

「そうですねぇ…細く長く…うーん…でも、普通くらいの太さが一番良いかなーって細くてもすぐ途切れちゃうし…太過ぎても亀裂入ってボロボロになっちゃいますもの」

 

「ふむ…」

 

「確かにそうよね…うん…(意味合いがマトモなのか否かまではわからないけどね…)」

 

 

 

(ほっ…)

 

頷く加賀に胸を撫で下ろす翔鶴。

 

 

 

 

(脱がされずに済……………)

 

 

と赤城が安心したその次の瞬間。

 

 

 

 

 

 

「ぬうううん!!!」

 

 

加賀が翔鶴に飛び掛かった

 

 

「ええええ!?」

 

 

 

 

「翔鶴姉!!?」

 

 

「きゃっ…や、やめてください加賀先輩っ!?ぽ、ポロリと行っちゃいますから!?」

 

「年末でも脱がされちゃうの!?」

 

 

 

「スタッフ!急いで!ボカして!」

 

 

 

赤城が慌てて止めに入る。

 

 

 

 

 

 

 

…しばらくお待ち下さい…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「Oyomeni…ikenai…」

 

 

「翔鶴姉…」

 

 

翔鶴のTシャツには『緑のたぬき』と掛かれている

 

 

「何を騒いでおるのだ?」

 

長門と陸奥に江風がやって来た。どうやら大掃除が終わった後に翔鶴の悲鳴が聞こえてきたという。

 

 

『長門様…!』

 

「長門様…今年最後の脱がしが決まりました」

「決められちゃいましたぁ…oh…」

 

加賀がドヤる。

 

「そ、そうか…っていうか何の話だ?」

 

「はい、年越しそばの細く長くっていう意味についてです…」

 

 

「ふむ、細く長く…願掛けよのう。」

 

「なんで?なんで細く長くなの?」

 

陸奥はそう訊ねた。

 

 

 

 

「細く長くというのは、物事を地道に持続させる様を表しておる…反対語は太く短く…だ」

 

 

 

 

 

「短小で太いとどうなるのですか?」

「おい愚妹」

 

加賀が訊ねると、言葉運びに突っ込む赤城。

 

長門は顔を真っ赤にした。

 

 

 

「な…な…なんと…!?」

 

「長門姉、顔真っ赤~」

 

「加賀さん、どうかそこまでに…」

 

「何を想像したのです?あ、長門様も思春期…」

 

「年越し前になんてことを余に聞くのだ!?」

 

「ご安心下さい長門様、要約いたしますと、太く短くの意味を加賀は訊ねておりますので…」

 

 

「へ?そうか…」

 

 

赤城のフォローで心を落ち着ける。

 

「太く短く…やりたいことをして楽しく人生を過ごせるならば、長生きをしなくても良いという態度を表すのだ」

 

 

「つまり…ライフポイントを払って良いモンスターを召喚していくスタイルって事か…戦況弁えずやらかすと相手からの不測の一撃で命取りになりそうだ…」

 

 

「むしろ、風邪引いてるのに無理してカード屋で勝負に挑んで死にかけるデュエリストっていう方がイメージしやすいような気がするわね?」

 

 

 

『デュ、デュエルだぁ…ゲッホゲホッ…!』

 

『ハーミーズ、先ずはゆっくり休むの~!? 』

 

 

何故かハーミーズとロングアイランドに置き換えて想像する赤城。

 

 

 

 

「う、うむ…そういう考え方が近いかものう…」

 

 

「ねぇねぇ!お財布轟沈させて食を切り詰めるの覚悟で明石にダイヤとか買いにいく指揮官も太く短くっていうのかな?」

 

「太く短くというより、明石の押し売りに負けてる感じがするぞ、陸奥よ…」

 

 

 

 

 

………………

 

「では、除夜の鐘ってあるだろ?」

 

「あるわね。大晦日の夜ね」

 

「108回鳴らす意味ってあるのかって思うのだが」

 

「108回は、煩悩の数だって言われるわね」

 

「108も煩悩ってどんだけ入り交じってんだよって思うぞ…」

 

加賀の次なる疑問。

 

二航戦と五航戦、そして長門たちは、意味や言い伝えは知っていても、よく考えればどんなだよ…と思う点を感じていた。

 

諸説ありだが、仏教では、人間には『眼(げん)、耳(に)、鼻(び)、舌(ぜつ)、身(しん)』、そして第六感の『意(い)』という6つの感覚がある。『好(良)、悪、平』の3つ。さらには『浄(きれい)、染(きたない)』の2つに分類され、これをかけて、6×3×2=36個。

 

 

加えてこの営みが、「前世・今世・来世」。

 

つまりは『過去』『現在』『未来』の3つの時間軸に分けられるということで「36×3=108」。すなわち、108の煩悩。

 

 

「解説乙」

「加賀?壁を破るのはお止めなさいね…?」

 

 

「嫌らしい目で見て、鼻を利かせ、舌で舐め回し、体を束縛し…あっ、これ指揮官を前にした時の姉様じゃ!?」

 

「やかましいわっ!!要素が全部マイナスに作用してるじゃないの!!?」

 

 

「赤城…変な育ち方しちゃいましたね…」

 

「天城姉様!?またしれっと甦りましたの!?」

 

「いやほら、姉妹ではないですか…年末に備えて、ね?」

 

「天城…赤城たちが心配で来たのではなかろうな?」

 

「それもありますわね~」

 

「それって、死にきれないってやつ?」

 

「陸奥様…ズバリ仰有られましたか…」

 

「それも…ええ…」

 

「認めちゃったわね、天城姉様…」

 

 

「赤城…」

「あ、はい…」

 

 

「進展はありましたか?ん?」

 

 

『ええええ!?』

 

 

「天城さんが赤城姉様と指揮官の間柄を心配し出した!?」

 

「(進展は)ないです…」

 

「あらぁ…」

 

口許に手を当てる天城。

 

「そんな悲しいお顔なされないでくださいませ…」

 

「では私が」

 

「おいおい!?」

 

 

 

「冗談です♪」

 

 

胸を撫で下ろす赤城。

 

 

「そう言えば、天城からの疑問が一つ…」

 

 

「ふむ、申してみるがよい」

 

 

「それでは…」

 

 

天城は一呼吸置き…

 

 

 

「来年もやれるのですかね?『あの海』は…?」

 

 

その率直な疑問に全員真顔になる。

 

 

「確かに…そうだな」

 

「アニメは来年に持ち越しですし…」

 

二航戦と五航戦も頷いた。

 

 

 

「でしょ?」

 

「筆者にもリアルの都合上難しいこともあろうしな」

 

「更新はしてなくても、他の作品もちょこちょこ編集してるらしいね~」

 

「陸奥よ、ここでその言及は止しておくのだぞ…?世界戦吹き飛ぶからな…」

 

「あ、うん、そうだね!」

 

 

「アズールレーンの長編とかやらないのかしら?天城最強伝説!とか!」

 

「天城姉様…」

 

「加賀さんの疑問単体で連載とかな?」

 

「筆者のスケジュール次第によるでしょそれ…」

 

 

 

 

今のところ来年については未定です。 by筆者

 

 

 

 

 

 

「では、まぁ年の瀬を楽しく生きるとしよう」

 

 

長門が締め括る。

 

 

「来年も縁があれば加賀さんの疑問をよろしく頼むぞ!」

 

『よいお年を』

 

 

 

 

カメラに向かって声を揃える艦船たち。

 

 

重桜寮舎は平和であったとさ。

 

……………

 

 

『来年もやるか、もしくはやらないかってのが、先ず先決だと思うんですけど…(名推理)』

 

 

 

 

 

 

カミはそう突っ込んだとかなかったとか…

 

 

 

 

 

To be continued………?

 

 

 

 




閲覧ありがとうございました。

今年最後の加賀さんの疑問シリーズでした。

来年は未定です(オイ

また閃けば筆を執るかもしれません。

それでは、このお話をお読みになられた後、レア艦ドロップした指揮官様や、重桜の寮舎に癒しを感じた指揮官様、そして、コミケへお行きになられたり、大掃除を済まされた指揮官様がいらっしゃいましたら、是非ともお気に入り登録やご感想、ご投票をよろしくお願い申し上げます。

では、また筆が走り終えた頃に。


by筆者。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

オフニャの知らない世界 #9 2019年年末回

遅筆になり、申し訳ありませんでした…

オフニャシリーズにおいては2019年内における最終回です

今回のゲストはなんと…?


今回は、オフニャの知らない『いーぐるちゃんの世界』。

 

 

「私さぁ、オフニャちゃん出てこなかったら、 先にここで…これやってたのよ?」

 

2019年、ゲストからの衝撃の告白!

 

 

…………

 

「はーい今日も始まりました。9回目ね。スタジオも元通りねぇ…」

 

 

セイレーンであるオブザーバー回の後、スタジオは元通りになった。

 

 

 

「今日は…なにこれ?いーぐるちゃんの世界ってあるんだけど…いーぐるちゃん…?」

 

 

オフニャは思考を巡らせた。

 

 

「ゲストは…あ…おお…」

 

 

感心したような面持ち。

 

 

「それでは、本日のゲスト、『いーぐるちゃん』です。どうぞー」

 

すると、覚悟を決めたようにゲストを迎え入れることした。

 

 

スタジオに舞う何かが飛んで来て、止まり木に止まる。

 

 

 

「こんにちはー」

 

「お邪魔しまーす」

 

バサバサと羽をはためかせる。

 

「年内の最後に鳥類がゲストって…ここから見たやつ、シムラ動物園かなにかと思っちゃうわよね…」

 

スタジオ中に笑いを誘おうとするオフニャ。

 

 

「えーっと、いーぐるちゃんよね…」

 

 

 

 

「そうよ~ いつもエンタープライズちゃんたちの近く飛んでるの」

 

野太い声、尚且つオネェ口調で語るいーぐるちゃんにどよめく。

 

「お前もオネェか!?」

 

苦笑いしつつ突っ込むオフニャ。

 

 

…………………

 

 

「えーっと、じゃあさ、ちょっと自己紹介してよ。皆きっと驚いてるだろうし」

 

 

「そうね。うん。じゃあフリップどーん」

 

 

くちばしでフリップを持ち上げる。

 

『元はヨークタウンになついていた』

 

 

 

「元はヨークタウンちゃんのなの?」

 

「まぁね~あの子ったら自信なさげだから、よく枕元に止まってさぁ…」

 

………

 

『大丈夫よ!第一印象はよく振る舞えてたわ…!』

 

『いーぐる…ちゃん…?なんでオネェ口調なの…?』

 

………

 

「そんな野太い声とオネェ口調で毎晩囁かれるヨークタウンちゃんがちょっと可愛そうになってくるわ!?」

 

「で、まぁいろいろあってさ、エンタープライズちゃんとこに来たのよ」

 

「餌付けされたんじゃないの…?」

 

「違うわよ!?餌は同じものよwww」

 

 

「クリスマスイベントとかでもよく引っ張ってたわね」

 

「いーぐるちゃんソリよ。あれ、私が引いているの…」

 

「そうだったの?VFXとかじゃなくて」

 

「ガチよ、ガチ。霞ちゃんって重桜の子と一緒にいる『ふわりん』ちゃんにもよく言われたわ…『よく羽折れないわよね!?』って」

 

「霞ちゃんしか見えないはずの…ふわりんが見えて会話…え、なに?いーぐるちゃんって美輪さんみたいな種族なの…?」

 

「んなわけないでしょwww私ただのハクトウワシよwww」

 

 

「それとさ、なんかあなたの企画上がってたんだって?」

 

オフニャは資料を目にしつつ訊ねる。

 

 

 

「そうなの。私さぁ、オフニャちゃん出てこなかったら、 先にここで…これやってたのよ?」

 

 

 

 

衝撃の告白。

 

 

スタッフのカンペ曰く『わし、いーぐるちゃんの知らない世界』という、企画が上がり、その後結局『オフニャの知らない世界』に変わったということを知り、真顔になるオフニャ。おまけに、最初のゲストがエンタープライズにする予定であったそうである。

 

 

「そうだったんだぁ…」

 

 

「エンタープライズちゃん出たらアニメもあって数字とれるんじゃね?って思ってたけど、結局

オフニャちゃんになったって言うね」

 

「オネェ枠…奪っちゃったのね…」

 

 

 

恐ろしき弱肉強食の世界。

 

 

………………

 

 

「まぁそんなこんなでね、出撃とかで忙しくなったしさ…」

 

 

「イベントあったものね…私も心配だったわ…番組なんてやってられる状況かなって思ったりしてさ…結局暇してた赤城ちゃんにキラーパスすることになってしまったけど…」

 

「加賀ちゃんだと加賀さんの疑問シリーズの延長になってたわよね…」

 

 

『皆大好き加賀さんだZO☆』

 

 

いつぞやの映像が流れる。

 

「それもなんか見てみたかったなぁ…」

 

 

「一回目ってさ、明石ちゃんが最初のゲストよね?」

 

「なんか流れでね?あ、いーぐるちゃん見てくれたの!?」

 

「そりゃあ獣だもの、獲物を観察するのは当然よ~」

 

 

「根に持ってたかwwwwww」

 

 

「いつでも隙を…って冗談、冗談だからねwww」

 

 

スタジオ一同に笑いが込み上げる。

 

 

 

…………………

 

 

 

「エンタープライズちゃんがここまで踊ったりさ、スタントマンやったりしてたけど」

 

「そうねぇ…体張りまくってたわw…え、なにスタッフさん…え?ここに来てるの!?」

 

スタジオから歓喜の声が上がる。

 

「どうぞー入ってー」

 

 

「お邪魔しまーす」

 

 

エンタープライズ登場。

 

 

「では、そこね、いーぐるちゃんの隣へどうぞ」

 

着席。

 

 

「早速だけどさ、エンタープライズちゃん、体張りすぎよ貴女…?」

 

 

「そうか?あの…払拭したかったんだ。従来のイメージ…お堅いイメージが皆にあって…それをね?こう、拭って楽しくやれればなーって」

 

「払拭どころか…『あの海』だとぶっ壊れも良いところよ?女芸人張りになっているし…まあAYAXILEとかは良いけどさ…」

 

 

「お、女芸人か!?www」

 

「そう。あなたもっと…」

 

「…?」

 

「自分の乙女心を大事にしなさいよ…?」

 

 

このオフニャの発言にスタジオ中に笑いが込み上げた。

 

 

 

「乙女心…!?www」

 

 

 

エンタープライズ苦笑い

 

 

そして

 

 

 

 

 

 

 

お、乙女心ってなんだ…?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「加賀ちゃんパクったわねwww………レアだぞお前ら…!」

 

 

スタジオは何故か爆笑。エンタープライズも口許押さえて笑い、ごめんなさい、ごめんなさい、とジェスチャーする。

 

 

「まぁ良いけどさ、それはそうと、あのコードGってなに?」

 

「コードG?私によく似たあいつのことか?」

 

「そう…あなたの…体張りすぎた成れの果てみたいになっているけど?」

 

「いやいや、そんな筈はないよ!?体張りすぎたってあんな風にはならんだろwww」

 

「まるでエ○ちゃんが水中息止め対決した後みたいな目付きね…」

 

「い、いーぐるちゃん、その例えだと色んな所から怒られるから…!www」

 

エンタープライズがいーぐるちゃんに突っ込む。

 

 

 

「今年最後にして、ペットに突っ込むエンタープライズちゃんなんて貴重だぞおまえら…」

 

 

 

 

………………

 

「さて、2019年最後のオフニャの知らない世界だったけども…」

 

「にゃ。どうだったかにゃ?」

 

「艦船の子達通じて、色々『闇が深い』なって…」

 

明石が笑い出す。

 

「闇深い?そうかにゃ?www」

 

「あ、これきっと『あの海』だからか。びそくじゃやらないようなネタばっかだもんな…」

 

「まぁ…そうかもしれないにゃ」

 

「来年やるのかな、これ」

 

「・・・。」

 

「おいなんか言うよそこ!?」

 

「すべて筆者次第にゃ…」

 

 

「そうね…最後になんか言いたいことある?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ダイヤ買ってください……お願いします…

 

 

 

 

 

 

「生々しいわ……www」

 

 

 

 

「お願いします…不良在庫はちょっと勘弁にゃ……」

 

 

 

「だそうよww はい!それではー」

 

 

「みなさまー」

 

 

「「よいお年を!(にゃ!)」」

 

 

 

 

 

 

「指揮官、ダイヤ買ってにゃ?」

 

 

 

「だから、生々しいからもうwww」

 

 

 

笑いに包まれ終了。

 

 

 

 

 

 

 

 

……………

 

 

 

 

 

 

 

「オフニャはここで…これを。明石は綾波たちを…ここに」

 

「はい、えーっと…これで良いのよね?」

 

「そうだにゃ。そしたら…」

 

その後、オフニャと明石は次なる仕事か、急ぎで何かの準備を進めるのだった。

 

 

果たして……?

 

 

 

 

 

To be continued………?

 




閲覧ありがとうございます。

遅筆ですorz

匂わせつつもオフニャシリーズ単体の2019年の話はここまでです。

まだ登場させてない方も居ますが、来年は無論未定…(˘ω˘;)


それでは、このお話をお読みになった後で、建造でエンタープライズが出た指揮官様や、明石の店にダイヤを買いに駆け込んだ指揮官様、年越し支度を終えた指揮官様がいらっしゃいましたら、是非ともお気に入り登録やご感想、ご投票をよろしくお願いします。


では、また次のお話で。

by筆者


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

あの海カート、です。#3 2019年シリーズ最終戦

『2019年シリーズ最終戦!ロイヤルからやべーやつがやってきた!』の巻。


ではどうぞ!


重桜領地。

 

「はい!実況のニーミです!今回もオートパラダイス重桜にやって参りました!」

 

「解説の明石にゃ。今日のAPJは年末だけあって冷えるにゃ~…こたつに入って丸くなりながら解説にゃ」

 

「そうですね…手が悴むどころではありませんよ。寒空、しかもAPJは、標高が高いところにあるので気温15度余裕で下回るのはザラです。そんなこんなで、選手を紹介していきましょう!」

 

 

 

 

 

 

 

「ジャベリンです!」

 

「ラフィー」

 

「ユニコーン」

 

 

 

 

 

そして

 

 

 

 

 

 

「綾波、です」

 

 

 

「あら、まるでアニメ一話を彷彿させますね。割りと普通…?」

 

「それにしても、一人だけレギュラーにしては見ない顔が居るにゃ」

 

 

え、誰々?と言った選手四名。

 

 

「ちょっと待ってなのです。綾波はレギュラーなのです」

 

「もう一回ご挨拶してみましょうか…」

 

 

 

 

 

 

「ジャベリンです!」

 

「ラフィー」

 

「ユニコーン」

 

「綾波、です」

 

 

 

 

「ほら、やっぱり一人多い感じするにゃ!」

 

「待つのです!最後に挨拶した綾波がゲストみたいに見えちゃうのです!どう見てもそこでぬいぐるみ抱いてる子がゲストなのです!」

 

「寒いコントはここまでにしましょう…ぐだっちゃうから…」

「はい…」

「はいにゃ」

「さて、ゲストはこの方です!」

 

 

カメラが白い馬のぬいぐるみらしき生き物に向く。

 

 

 

「…っ!…っ!」

 

 

 

「なんか喋れですっ」

 

生き物を軽くチョップした

 

 

「ユーちゃん!!?」

「綾波ちゃん何してくれてんの!?」

「動物虐待」

「やり過ぎたです…」

 

「ひどいよ!ユーちゃんの側頭部ちょっと凹んじゃったよ!?ほら!?一話で頭強打した時以来だよ!?」

 

 

「ご、ごめんなさいです…」

 

(ユーちゃん)入渠。

 

(なにげにユニコーン笑っているにゃ…)

 

 

 

 

 

 

「というわけで、改めまして、ユニコーン選手です!」

 

「よ、よろしくお願いしますっユニコネンです!」

 

「ライコネンにゃ?」

 

「ユニコーンちゃんがカートに?」

 

「意外…ラフィーびっくり」

 

「全然イメージが湧かないのです…」

 

 

 

 

「それでは、早速予選と行きましょう!」

 

 

 

 

この後、悪夢のような出来事に恐怖と絶望することになるとは、綾波たちレギュラー三名は知る由もない…

 

 

かくして、準備をしてカートは一台ずつコースイン。

予選が始まるのであった。

 

……………

【予選】

 

 

さあ、予選結果が出ましたね…今回は速いものが後ろにいくと言う唐突なリバースグリッド方式を採用しました。

 

そういえば、一台だけF1レーサーの少年時代みたいな走りッぷりな方が約一名居たような…

 

「さてタイムはどうかにゃ…」

 

えーっと……あ、あれ?ユニコーンさんがぶっちぎりの一位ですよ…!?

 

「前回の綾波たちのファステストを1秒以上越えてるにゃ!?」

 

 

 

(ウソでしょ…!?)

(ラフィー思わず目が覚めた)

(置いてかれたです…!)

 

 

 

(理論値は出た…後は本選)

 

 

明石さん、車体は同じですよね…?

 

「年式も性能も…何もかも同一の車種にゃ…!」

 

あれ、これってホントにユニコーン選手ですか…?今年度のチャンピオンとかでは…!?

 

「あ、やっぱりユニコーンにゃ!可能性の獣にゃ!」

 

綾波選手、ジャベリン選手、ラフィー選手、思わず三名が思わずアイコンタクト…動揺しています。

 

 

 

「不安そうにゃ…」

 

リバースグリッド方式ですので、ユニコーンさんが最後尾にいくことになります。

 

「綾波たち後ろを気にしてキョロキョロしているにゃ…いま、ちらっと見えたけど、ユニコーンの目が据わっているにゃ」

 

 

(あ、皆見てる!ふふふ!)

 

綾波たちと目が合ったのか、手を振っていますね…

 

「きっと「今からこいつら処刑しまーす」って宣告してるみたいにゃ余裕さを感じるにゃ…!?」

 

それでは改めて…

 

トップタイムはユニコーン

2位が綾波。

3位がラフィー。

4位がジャベリン。

 

「2位からは僅差にゃ…圧倒的にゃ、ユニコーン…」

 

…………………………

 

【レース開始 ~ 序盤】

 

さあ、ローリングスタートです。4台とも発進。コントロールラインに向けてスタートしました。

 

「嵐の前の静けさの最後ら辺みたいな空気にゃ…ユニコーン、ローリングスタートでもブレてないにゃwwwタイヤを温めるのがしなやかにゃwww手慣れてるにゃwwwww」

 

 

さあ、ここで、五台がホームストレートに戻って……今戦いの火蓋が切って落とされた!!ユニコーン選手、いきなりコーナーのイン側に突いてきた!!ごぼう抜きしようとする!!

 

「エグいにゃwwwww一気に詰めてきたにゃ!!wwww」

 

(((ヒェッ…!!?)))

 

咄嗟にラフィーがインを塞ぐ!!

 

「ブロックラインだから問題ないにゃ」

 

(あ、おしい…!)

 

(危なかった)

(消えたですよ今!?)

(こっわ…!?ユニコーンちゃんこっわ!?)

 

 

現在1位がラフィー、その後ろに、ユニコーン、ジャベリン、綾波の三台が追いかけます。

 

 

その直後、綾波がラフィーをパス!!ジャベリンも綾波のスリップに付いていく。漁夫の利でジャベリン選手がトップに!おっとまたユニコーンが仕掛けた!

 

 

「またレース始まったばかりにゃ。ここで諦めたら試合終了にゃ…あれ!?もう三人とも抜かれたにゃ!?」

 

 

(は!?)

 

(何時もより自分が遅く見える…って、これユニコーンちゃんが速いんだ…!)

 

 

 

「初っぱなから引っ掻き回されてるにゃ…!?」

 

 

際どい走りでガンガン攻めていく!!

 

 

…………………………

 

【レース中盤】

 

ゲストの皆さんも観客席で見守っています。

 

「わざわざ来てくださって本当に感謝にゃ!」

 

 

 

さあ、レースは中盤。ユニコーン選手一人により大きな番狂わせが起こった序盤。タイヤも次第に熱を帯びだしてくる!

 

「こんなの絶対パニックになるにゃ…そのなかでもタイムが出始めてるにゃ。誰が勝つにせよ、このままトラブルなく終わってほしいにゃ」

 

ですねぇ……えー現在、ユニコーン選手がダントツのトップ。二位には綾波選手、三位はジャベリン選手、四位はラフィー選手です。

 

「二位からは固まってるにゃ…ユニコーンは一線画してるにゃ。明石まだ鳥肌止まらないにゃ…」

 

 

ユニコーン選手との差がじわりと広がる!それでも必死に付いていく!!

 

「ここからが正念場にゃ。何が起こるか赤城の思惑張りにわからないにゃ…!」

 

おっと、ユニコーン選手バランスを崩し、そこに綾波選手たちがパスする!!

 

「距離を引き離そうとして突っ込みすぎたにゃ!?」

 

こ、これは痛恨なり、ユニコーン選手最下位に転落してしまう!

 

 

「やっちゃったにゃ…!」

 

…………………………

 

【レース終盤】

 

さあ、レースは残り二週です。先頭では膠着状態が続…おっとユニコーン選手、みるみる追い上げていっています!?

 

「えええ!?あの状態から猛プッシュしてくるにゃwwwwwメンタルどんだけ屈強にゃ…?」

 

(また来たー!!?)

(頭おかしくなりそう)

(もうパニックです)

 

 

ここからさらに追い上げる!ラフィー選手をパスし、ジャベリン選手のスリップに付いていく!その前には綾波もいる!!

 

「綾波たち何が起こってるか把握できてないみたいにゃwww」

 

ラフィー選手も続く!尚、楽屋では「まだ一度も勝っていない、最後はラフィーが勝って最高の寝正月をする」と豪語しておりました!

 

「勝って寝正月…ラフィーらしさがにじみ出てるにゃ」

 

ジャベリン選手も堪える!楽屋では「勝ったら指揮官に告る」そうです

 

「ジャベリン…それフラグにゃ…」

 

先頭の綾波選手、「ここで勝利して、重桜には、タイラ、ミナモト、そして綾波がいると証明するです」と豪語しておりました!

 

「最後に綾波はぶちこんできたにゃwwカペタと奈臣に並ぶって事かにゃ?って、時空が壊れるにゃwwww!」

 

 

さてファイナルラップです。四台とも一歩も引かない!

 

「これまた熱くなってきたにゃ!」

 

遂にユニコーン選手がジャベリン選手をパスして綾波選手に迫る…!綾波選手堪えきれるか!?

 

 

(ヤバイです追い付いてきたです…!!)

 

「これでそのまま良いレースでフィニッシュすれば大団円にゃ。誰が勝ってもおかしくないにゃ…」

 

そして、ホームストレッチ!

四台とも横並び、頭を低くして少しでもドラッグを減らす…!!

 

 

 

「まさかのフォーワイドにゃ!!」

 

 

 

 

そのまま、ユニコーン選手が綾波選手の前に出て…フィニーッシュ!!

 

 

「うおおお!!」

 

 

 

…………………………

【レース終了】

 

 

 

 

「皆さん、お疲れさまでした!」

 

 

「お疲れさまでしたっ」

 

「「「・・・」」」

 

 

ユニコーンを除く三人は放心状態であり、どうしたら良いか

 

それだけ見かけ以上のプレッシャーに当てられていたと言うことか。それでもニーミはインタビューする。それが司会者と実況の仕事である。

 

 

 

「燃え尽きた」

 

と、ラフィーは一言。

 

「煩悩が浄化された様な感覚です…」

 

ジャベリンは少し壊れ気味。

 

「軽くトラウマになりそうです…」

 

綾波もレースの疲れと共に顔色に出ている。

 

そこでユニコーンに訊ねてみると…

 

「リバースグリッドってだけあって、序盤しくじると大変なので攻めに徹しました。気温が低いですから温まるか心配で、それに、皆思った以上に早くって差を詰められそうだから、広げるために攻めてたらバランスを崩しちゃいました…でも、それで終わっちゃったら絶対にダメだって思って必死で___」

 

しっかりと答えるユニコーンに目が点になる綾波たち。息を切らしていないのだ。

 

一糸纏わず粛々と受け答える様子は、ジャベリンからしても正真正銘のロイヤルレディであった。

 

 

その様子に三人は感動したのか、ユニコーンに称賛の拍手を送った。観客席にいた三笠たちやスタッフ、指揮官も拍手している。

 

 

 

「ユニコーンの立ち振舞い、かっこいい」

「ロイヤルレディです!ユニコーンちゃん!」

「ユニコーン、走りもプレス対応も完璧、感動したです…!」

 

 

それに対して、ハッとしたのか顔を赤らめ、いつの間にか入渠から戻って見守っていたユーちゃんを抱き上げ、顔を隠す。

 

 

 

「それにしても…今シーズン最終戦に相応しい展開でした」

 

「まさしく可能性の獣にゃ…!」

 

「うう、角は割れないよっ…?」

 

照れ笑いしつつもジョークを返すユニコーン。

 

 

 

「因みに、運転はどちらで?」

 

「イラストリアス姉ちゃんとRDRS(ロイヤルドニントンレーシングスクール)に…今は改名されて移転したけど…」

 

「おおー、ユニコーンはカペタならぬカナタだったのです」

 

「MFゴーストにゃ…?」

 

 

「あ、そうそう!ユニコーン、勝った後、何がほしいですか?」

 

 

 

「来シーズンのレギュラー参加権」

 

「ん?すみません…もう一度…」

 

「来シーズンのレギュラー参加権、ください…!」

 

 

 

 

「そうですか…来シーズンですね…」

 

「え、だめ…?」

 

「いえいえ!だめではないですよ!?ええ、だめでは…」

 

「ま、まぁ来年の筆者次第、にゃ…?」

 

 

そして、一呼吸置き…

 

 

「それでは、皆様、よいお年を~」

 

『よいお年を~』

 

 

 

APJは祝賀ムードに包まれた。

 




閲覧ありがとうございました。

今シーズン最終戦はユニコーンちゃんが決めましたね。

来シーズンは未定です。本当に申し訳ありませんm(__)m

そんなこんなで、お読みになられた後にユニコーンちゃんを入手した指揮官様や、ユニコーンに追い回されたい指揮官様がもしいらっしゃいましたら、是非ともお気に入り登録やご感想、ご投票をよろしくお願いいたします。


明日は大晦日。では、またのお話で!

by筆者



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

わし、イーグルちゃんの知らない世界(没ネタ)

えーと、年の瀬なので、以前『オフニャの知らない世界』にて言及された没ネタを少し編集し直して公開しておきます。

おまけ程度にお楽しみくださいませ。


見所:鶏のから揚げの下り


「あのさぁ、あんたっていつもさぁ…上着はだけさせてるわよね?誰か誘ってるわけ?」

 

私にそう語りかけてくるのは…

 

 

ヨークタウン姉さんになついていたいーぐるちゃんである。

 

 

「え?どうした急に黙りして!悪いか!?ハクトウワシがしゃべっちゃ悪いか?放送コード引っ掛かるって?おいスタッフ!!」

 

 

なぜかキレられた。

 

スタッフって何の事だ。

 

というか何で人語を喋っているんだ…

 

 

「す、すまない…」

 

「まぁ、そうなるわよね。ヨークタウンちゃんも同じ反応してたわ」

 

 

そうなのヨークタウン姉さん!?

 

 

 

 

 

「なあ、本当にいーぐるちゃんなのか?」

 

 

 

「あったり前よ!なんだと思ったの?ちょ、ちょっと言ってみ!フィーリングでいいからさぁ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…オネェのハクトウワシ」

 

「まんまかよっ!!?小林幸子の紅白衣装の部品とか言われるかと思って身構えた私がバカだったわ!」

 

 

「あの人の衣装すごいよな…サラトガあたりがよく言及してたぞ」

 

 

……………

 

 

「あのさ」

 

「ん?」

 

「エン(タープライズ)ちゃんたちロードトリップやるんだって?今度…」

 

「そうなんだ。今から楽しみでな~」

 

「そうよね、戦いばかりじゃないからねぇ人生って」

 

「まあな…良ければだが、いーぐるちゃんも行くか?」

 

 

「…。うーん…私行くと食事がねぇ…獲物狩らないとさ…」

 

 

「wwwww」

 

「ごめんね?私はお留守してるわ…見たかないでしょ?ハクトウワシが目の前で獲物にクチバシ突っ込んで啄んでるのなんて~」

 

 

「ちょっと見てみたい気もするけどな?」

 

 

「止めときなって!テーブルマナーの欠片もないわよ?」

 

 

「どんな風にやるんだ?ちょっとこれ食べていいからやって見せてくれ」

 

 

「いいの?猛禽類の素が出ちゃうよ?それにこのお肉、高いやつじゃない?」

 

「大丈夫だ。今日5パーオフで買ってきたから沢山ある」

 

 

「え?あ、これイ○ンのか!へぇイ○ン行くのね?そういう割引デーってさ、気が付くと忘れちゃうわよね。ではいただきまーす」

 

 

 

(ガブッ……)

 

 

 

 

「うん、やっぱりいーぐるちゃんはお留守番しててくれ…」

 

 

「ほらな!やっぱ言われたよ!」

 

 

「そうだ!オートバイをいーぐるちゃんっぽい塗装にすればいいか!そうすれば一緒に旅してる感じするかもしれない…早速明石に頼んでやってもらおう!」

 

「ペットの代用品にするのかオートバイを!?で、どこをどう塗るのよ?」

 

「フロントカウルの先っちょにクチバシの部分の色をな」

 

「そこしか私の要素無いのかよ!?」

 

 

 

………………

 

 

 

 

 

「そういえば、いーぐるちゃん」

 

「どうしたの?」

 

「突然さ、こう…鶏のから揚げ食べたいって思ったこと無いか?」

 

 

「一応私鳥なんだけど…」

 

 

「でも肉は食べるだろう?」

 

 

「ま、まぁ、食べるけどさ…鳥からしたらこれほど不穏さを感じるものはないわよね…」

 

 

「安心しろ、ヨークタウン姉さんが可愛そうだからそれはやらんから」

 

「ヨークタウンちゃんゴーサイン出してたら食われてたのか私ぃ!?」

 

 

 

To be continued…?

 




閲覧ありがとうございました。




後にオフニャに取って変わられ没になった、いーぐるちゃん(オネェ)のネタでした。

元々はこの作品の『オネェ枠』はいーぐるちゃんになる予定でした。



この作品を見た後にエンタープライズを入手した指揮官様がいらっしゃいましたら是非ともお気に入り登録やご感想、ご投票をよろしくお願いします。


では、また次のお話が出来た頃に。


by筆者


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

笑ってはいけないアズールレーン24時 part1

ついにハジマタ…。




母港のある島。ここに主人公ズはやって来た。

 

 

「おはようにゃ~お前らは今日からここクロビカリ司令部に一泊してもらうのにゃ!」

 

明石の声。

見慣れた司令部の建物を指して言う。

 

どうみてもいつもの母港と対して変わらない。

 

 

「クロビカリ司令部は新しく出来た司令部にゃ。そのテストとして、お前たちを呼んだのにゃ」

 

 

「差し詰め、指揮官はガー○ーさんです?」

 

「ヘ○ポーが夜に出てきそう」

 

「机の中にゴリラが入ってると年末っぽいなって思うんですよね」

 

「○頭さんとか出てくるんですかね?ジャベリンあの展開好きなんです!」

 

 

 

「よく知ってるにゃ…?と…取り合えず、明石に付いてくるにゃ」

 

 

 

 

明石に連れられて寮舎や各施設を回る。

 

 

 

 

 

 

 

大講堂に食堂、Px、寮舎、ドック…Pxには不知火が待機していた。

 

 

 

 

そして通路を歩いていると…

 

ボーグたちが野球をやっている。その手には何とアメフトのボールであり、ホームベースまで駆け抜けてきた。

 

 

「タッチダウン!」

 

激しい物音が響く。

 

「バッターアウト!」

 

 

 

 

「「ブフッ」」

 

 

荒唐無稽さに耐え切れず吹き出す。

 

 

『綾波、ジャベリン、アウトー!』

 

「あっ!」「いっ!」

 

 

 

綾波とジャベリンの尻が饅頭たちに叩かれる。使われたのはスポーツチャンバラ用のアレ。

 

ラフィーとニーミは何とか耐えきった。

 

 

 

「ボーグ、いつの間にアメフトに転身したの?」

 

ラフィーが質問すると

 

「そりゃ契約金が良かったからね!」

 

 

 

 

「フフッ…!」

「ッ…」

「ンフフフ…!」

 

『綾波、ジャベリン、ニーミ、アウトー!』

 

今度はニーミも巻き込まれ、尻を叩かれる。

 

 

 

「ラフィーちゃん!?(ラフィー!?)」

 

「ごめんごめんww」

 

『ラフィー、アウトー!』

 

 

「いだっ…自爆した…」

 

 

「フフッ」

「ぐふ、ふふっ」

「ふふふ…」

 

『綾波、ジャベリン、ニーミ、アウトー!』

 

「「「嘘ぉ!?」」」

 

自分から笑っても、釣られてもアウト。無情なり。

 

 

 

すると、明石いわく、バスに乗る様に指示してきた。

 

 

「この企画のためにわざわざバスと運転手さんをお借りしたですか…?」

 

「…っ!?…み、見て…?」

 

ジャベリンが気付いた。指差す方を見ると…

 

 

「ムキムキのオフニャとオフニャデラックスさんがいるです…」

 

後部座席に二人(?)が鎮座している。

 

 

「ムキムキの方って、正月イベントで鬼怒さんと出てましたね…」

 

「肉体が顔と不釣り合いなのです…デラックスさんもそれなりにデカいのです…」

 

 

「一瞬にゃんこ大○争かと思った」

 

 

地味に笑いそうになるが堪える。

 

すると…オフニャデラックスは徐に立ち上がり…

 

 

 

「え?なにか取り出し…」

 

バズーカを取り出した。

 

「カールグスタフ取り出した」

 

 

「え、待ってです、そんなの出して何をするでs」

 

 

綾波が言い終える前に発射された。

 

 

 

「撃っちゃったよ!?」

 

「くふっ空砲みたい…」

 

「となりのムキムキオフニャ、止めろです…っっ!…」

 

「ガチで引いてましたね今…っ…」

 

「情けない顔してた…ふっ…」

 

 

 

『全員、アウトー!』

 

 

バスが停車すると、饅頭たちがケツシバきにやってきた。痛む尻を押さえつつ、そしてさらに遠回りしつつも広場に到着。

 

「普通に歩けば良いのです…」

 

企画が始まった以上、何気ない会話やリアクションですら罠になる可能性がある。

 

 

そして、広場を見て回る。

 

 

「やっぱり…いつもの母港とそう変わんないのです…」

「綾波もそう思います?」

「だよね」

「にしてもほかの艦船の皆さんが見当たりませんね?」

 

「それなら安心してにゃ。後から皆来てくれるにゃ!というわけで、ここがお前たちの寮舎にゃ」

 

 

部屋は綺麗。ロッカーやベッドも備え付け。

 

 

「「「「おお~」」」」

 

「以外と普通ですね?」

「ふつー」

「四つの机にロッカーにベッド…」

「何も変哲もないところ、です…?」

 

 

「まぁ、埃っぽいと生活しにくいしにゃ。綺麗に使ってにゃ~」

 

 

一先ず皆で席につく。

 

「これで落ち着きましたです」

「この光景、年末のアレそのものですね…というわけで」

「机の中身、見てみます?」

「え、見るの?」

「ゴリラとか入ってそう」

 

 

「物はあべしなのです」

 

 

「綾波、それを言うなら物は試しでは…?」

 

嫌にシーンとする空気が、綾波の軽いギャグでも大笑いしそうになるが、堪える。

 

机の中身を開けてみることに。

 

 

……………

 

「じゃあ…ジャベリンから行きますね…?」

 

がらっ…

 

「あ、何もない…」

 

安心する。しかし、まだ全部ではない。

 

 

………

 

「次ラフィーの番。開ける」

 

勢いよく開ける。

 

「一気にいきましたね」

「躊躇いないです…」

「ど、どう?ラフィーちゃん…」

 

 

 

ラフィーは中身を確認する。

 

 

 

 

 

 

 

その結果は…

 

 

 

 

 

 

「セーフ」

 

サムズアップと共にラフィーは応えた。

 

この時、謎の安堵感に見舞われる。

 

しかし、まだあと二つ。しかも、四分の一。綾波かニーミが引き当てる可能性もあれば、全部セーフの場合もある。

 

 

次はニーミの番。

 

真面目な奴こそ笑いのツボは多くある。

 

 

…………………

 

「では、Z23、参りますっ」

 

ニーミは覚悟を決めて扉を開けた

 

 

そこには…

 

 

「何これ…」

 

 

机の中には何かを見つける。

 

 

 

 

 

 

 

 

「オイゲンさんの………………グラサン…」

 

「「「「ぶふっ!!」」」」

 

 

綾波、ジャベリン、ラフィーは抑え込んでいたのか、思いきり吹き出した。ニーミも声には出さずとも釣られて笑う。

 

『全員、アウト』

 

その饅頭たちの中に顔だけ出している不審なものが混ざっており…

 

 

「今…饅頭の着ぐるみを着た高雄さんが居たような…」

 

「私も見たよ!大きな饅頭!」

 

「顔も塗ってなかった…?黄色く…」

 

「去り際ちょっとずっこけてた」

 

 

高雄らしき饅頭の着ぐるみは、他の饅頭たちと去る際に足を滑らせバランスを崩しかけていた。

 

 

 

 

 

 

席に戻る。

 

「それにしてもニーミ、そこで唐突なギャグは反則なのです…」

 

オイゲンサンのグラサン…そう脳内変換されたのだった。

 

「オイゲンさんのサングラス…これにやられるとは…」

 

「まさかの地雷です…」

 

 

「も、申し訳ないです皆さん…つい…」

 

 

そんなこんなで席に戻る。

 

 

「でも、これオイゲンさんのです?」

 

「ここに…プリンツ・オイゲンって…」

 

名前が印字されていた。

 

「ホントなのです…」

 

「これ、よく掛けてますよね?流行りなんですかねぇ?」

 

「ユニオンだとわりといる。クリーブランドも掛けてた」

 

「確かになのです」

 

「オイゲンさん…どこで入手したんでしょうね…まさか遙々ユニオンに…」

 

「現地コーディネーターを色気で釣って買ってこさせたかもしれないのです…あの人にやられる奴は数知れず…」

 

「確かにその可能性も…あ!そう言えば、オイゲンさんって実はお酒に弱くって……」

 

主人公ズの四名は雑談を始める。笑いをこらえながらのためにかなり静か。

 

 

 

 

 

『みんなー聞こえてるかにゃー?』

 

明石からの放送。

 

 

 

『皆さん講堂に来てほしいにゃ!座学の時間にゃ!筆記用具と教科書は教室にあるから、今回は手ぶらで良いにゃ!』

 

という訳で講堂に向かうのだった…

 

 

 

 

To be continued...

 

 

 




年末と言ったらこれですね(直球)

次のお話に続きます。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

笑ってはいけないアズールレーン24時 part2

四名は大講堂へと向かう。



笑いの刺客はまさかの姿で登場……?


大講堂へ向けて歩を進めていく四人…

 

 

その途中で…

 

 

「~♪」

 

スケバン姿の飛龍と出くわす。

 

 

「あ、みなさんおはようございます!」

 

 

 

「「「「おはようございまーす」」」」

 

 

 

「飛龍さ、フフッ…」

 

 

飛龍の装いのインパクトと普段とのギャップに吹き出す。

 

 

『綾波、アウトー!』

 

 

「綾波ちゃん…そこで、わ、笑ったらダメだよ…!?」

 

 

「おしりがピリッとするのです…」

 

「それではエスケープしますんで!お先に!」

 

 

綾波以外はセーフ

 

 

 

「飛龍さん…エスケープしてもやることないのです?」

 

綾波の指摘の後、風紀委員の蒼龍が飛龍を追い掛けて白昼堂々大追跡が始まるも、全員セーフ。

 

クリーブランドの盆栽やらが置かれてたりする。

 

 

「すごい綺麗です…」

「盆栽ガチ勢」

「これ…教室?」

 

 

 

 

 

 

 

 

教室の表札が見えた。綾波たちは入室する。

 

挨拶して入ると…

 

 

「あら!おはよう~」

「お、おはよう…」

 

セーラー服姿の高雄と愛宕。

 

「「「「ブフーッッ!!?」」」」

 

 

『全員、アウトー!』

 

 

饅頭が駆け付けるも、そこに高雄饅頭は居なかった。

 

 

そして、ケツシバきが終わり、席につく。

 

「お早う御座いますにゃ!」

 

明石が先生役。

 

 

 

「今日は転校生が来る日にゃ」

 

(へ?転校生です?)

(どんな人だろう)

(唐突すぎますね…)

(なーんか嫌な予感がするんだけど…)

 

 

 

ニーミが感じる嫌な予感…

 

 

 

「では、入ってにゃ!」

 

 

 

「はーい!」

 

 

すると、扉から……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「戦艦三笠ですっ☆」

 

 

 

 

 

 

 

セーラー服姿の三笠。

 

 

 

(うわキt…)

 

思わず目を背ける綾波。

 

 

(綾波ちゃん、そんなこと言ったら!?)

(口調から違和感だだ漏れですよ、三笠大先輩…!!)

(けど、結構似合ってる)

 

「皆、三笠ちゃんと仲良くしてあげてにゃ?」

 

 

「「「「グフッッ…」」」」

 

 

 

三笠『ちゃん』の所で堪えきれず吹き出してしまう。

 

 

 

『全員、アウトー!』

 

 

 

ケツシバきを食らい、席に戻る。

 

 

 

「あっ…愛宕さんも笑いそうになってたのです…」

 

「そ、そんなことないわよ…!?」

 

「いやいや、笑ってたろ今…」

 

 

「クフゥッ」

 

『綾波、アウトー!』

 

ある意味で自爆。

 

ジャベリンたち三名は肩を震わせつつもなんとか堪えきった。

 

 

「じゃあ…綾波のとなりが空いてるにゃ!」

 

「失礼しまーす」

 

「どうぞです…」

 

 

隣に座る三笠大先輩。ものすごい絵面。

 

 

「よろしくお願いしまーす♪」

 

 

「よ、よろしくお願いします…です(大先輩、キャラ…ブッ壊れてやがるです…)」

 

三笠は楽しそうであるが、綾波は若干引いていた。

 

 

(((すごい存在感…)))

 

笑いを堪える三人。

 

では教科書を開いてにゃ。机の中に入ってるから出してみてにゃ!

 

 

(お、教科書があるのです…?)

(中になんか入っているから気にしないようにしてましたけど、普通に教科書ですね?)

 

綾波とニーミの指摘通り、教科書は普通のものだった。

 

 

 

「では、ホームルーム終わりにゃ」

 

と言って、明石は教室を出ていく。

 

教科書のチェックを行うと…

 

「大先輩…」

 

「ん?どうした綾波よ」

 

((((口調戻った…!?))))

 

「その服装…」

 

「これか?着てみたかったのだ…!どうだ?我のセーラー服姿は…?」

 

「似合う、です…」

 

 

(((ブフッ)))

 

 

 

『ジャベリン、ニーミ、ラフィー、アウトー!』

 

 

ケツシバきを受ける三名。

 

綾波のちょっと遠慮気味だったのがツボにはまったようだ。

 

 

 

 

「あれ、痛そうだな…?」

 

「あれはマジで痛いのです…」

 

 

 

 

 

…………………

 

「一時限目は、夕張の、タマの選び方っ」

 

 

 

授業が始まった。

 

 

 

 

 

「いつやるのか、今でしょっ」

 

 

 

シュールさを狙ってのギャグを突然ぶちかます。

 

 

こういう時のシン…とした空気だとほんの些細なギャグでも笑ってしまいそうになる。例えスベり芸であろうとも。それを夕張は堂々と狙っていたのだ。

 

 

(堪えたか…)

 

 

全員セーフ。

 

 

その後は遇えてジワリジワリと焦らしつつ。

 

「では、この弾薬の事について誰か読んでくれる?じゃあ……『ござる』、32ページを読んで?」

 

 

「はい__」

 

 

「ふふっ…」

「クフッ」

 

『ジャベリン、綾波、アウトー!』

 

 

 

(ござる?)

 

(高雄さんの事…!?)

 

(確かにござる口調でござる)

 

「フフフッ……」

 

 

 

『ニーミ、アウトー!』

 

 

(あっ…)

 

 

「あれ、毎回同じ奴が常駐してるのか?」

 

「ッ…ッ…」

 

『綾波、アウトー!』

 

 

 

取っ替え引っ替えケツシバきされていく。

 

 

(ラフィーのさりげない返しがジワリと来るのです)

 

(ごめん)

 

ラフィートラップ恐るべし。

 

 

「ではここで、ビデオを見てみよう~」

 

 

笑わないように押さえ、夕張がビデオをセットする。

 

 

※DVDならぬVHS

 

 

((((懐かしい!?))))

 

 

そして、再生される。

 

 

『姉様…赤城姉様…』

 

『なぁに?』

 

 

 

(え?なにこれ…)

 

 

 

(ここ、重桜寮です)

 

(ラフィー、このセット見た事ある)

 

 

その映像の正体は…

 

 

 

『タマってなんだ?』

 

『ググれ』

 

 

「「「「ブフォッ」」」」

 

 

 

 

『全員、アウトー!』

 

 

「これ加賀さんの疑問シリーズです…?」

 

「しかも、戦艦の艤装付けてる方の加賀さんだったような…」

 

ニーミの指摘通り、そのビデオに出てくる加賀は、戦艦加賀であった。

 

 

 

 

「そっちの加賀さんも出てくるなんて思いもしなかったです…」

 

 

 

「ググれは草」

 

………………

 

二限目。

 

 

 

「あれ?二限目なのに講師が来ないよ?」

 

ジャベリンが声を上げた。

 

「どうしちゃったんだろう…」

 

 

 

「出るタイミング伺ってるかやもしれぬな?」

 

 

「「「「ブフッ」」」」

 

 

「いたっ!?」「んぎゃっ」「あっ」「いっ…」

 

 

ケツシバき。

 

さりげなく会話に混ざる三笠大先輩。思わず吹き出す四名。

 

 

 

大先輩トラップ。無論大先輩はそんなつもりはなく、天然で行っている。

 

 

 

 

すると…

 

 

教室の扉が開く。

 

「な、なに!?」

 

「あそこに誰かいる」

 

 

 

 

教室の扉からそっと覗き込んでいる。

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「フフッ…」」」

 

 

『ジャベリン、ニーミ、ラフィー、アウトー!』

 

 

 

綾波はなんとか堪えきった。

 

 

 

「おはようございます。教鞭を取らせていただく、ロイヤルメイド隊のロイヤルかわいいスーパーめ…メイド長、ベルファストと申します」

 

 

(ベル)噛。

 

 

「「「「フフッ…!」」」」

 

『全員、アウトー!』

Go to ケツシバき。

 

 

「船内に取り残された際に備えて、割りとよくありそうな食材での調理法方です」

 

 

(意外とマトモな講義…です?)

 

 

「では、まず…安全な闇鍋のやり方からまいりましょう…

 

 

 

 

 

「「「「ブフッ」」」」

 

 

『全員、アウトー!』

 

 

 

(闇鍋ってなんだよです…)

 

(非常時に食べ物で遊ぶとかぶっちぎりで草生えそう)

 

(ベルファストさん…基本真面目な方なので衝撃強い…www)

 

『ジャベリン、アウトー!』

 

 

「あうっ…」

 

 

 

 

「それでは、シリアスさん、お手伝いをお願いいたします」

 

 

「はい…!」

 

 

シリアス登場。トレーに食材が乗っている。

 

 

 

 

「では、目隠しを着けておこないます」

 

 

ベルファストはトレーの前に目隠しを着ける

 

 

「視界ゼロの場合、先ず、食べられるものは匂いでかぎ分けましょう…では…」

 

 

 

 

トレーの中身『ベルファストが用意した本来使う筈の食材』『指揮官の靴』『饅頭(食べられる方)』『シュールストレミング』

 

 

 

(えええええ…)

(指揮官の靴?)

(シュールストレミングって正気ですか!?)

 

 

(ちゃんと保存されてるわね…)

(拙者、あれを選ぶ前に逃げたしたい)

(これは教室中匂いが籠るぞ…)

 

愛宕と高雄、そして三笠は身構える。

 

(かぎ分けろって…フォックスハウンドじゃあるまいしです…)

(綾波ちゃん…それ、フォックスハウンドちゃん怒るから止めたげて…?)

 

(クサヤあるですよ…!)

 

「ひとつめ…参ります!」

 

(マジでやるですか…ふふっ)

 

 

『綾波、アウトー!』

 

ケツシバき。その間もベルファストは目隠しをしたまま。

 

 

 

そして、席に戻ると一品めを選ぶ…

 

 

 

「では…これを…」

 

 

 

※クサヤ

 

 

「あ、あかんです…!」

「それは…」

「鼻近づけちゃダメなやつ…!!」

 

「あ、嗅いだ」

 

 

 

 

 

 

くっさ…!!ケホッケホッ!

 

 

 

 

 

 

「「「「グフフッ」」」」

 

 

 

『全員、アウトー!』

 

 

 

ベルファストのリアルな反応に笑ってしまった。

 

 

 

 

 

「これは…今回は止めておきましょう…」

 

 

 

(それが無難なのです…)

 

 

 

「ではもう一度…」

 

 

ベルファストはもう一度かぎ分ける。

 

 

「これにしましょう」

 

 

ベルファストが手に取ったものは…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シュールストレミング(缶)

 

 

 

 

 

 

((((マジかぁぁぁぁ!!?))))

 

 

 

 

武人な高雄も、今回ばかりは愛宕と同様のヤバイものを見て引く女の子の顔をしている。

 

 

 

 

 

「缶ですね…うーん…やめましょう。嫌な予感がしております

 

 

(早く片付けちゃいましょそれ…)

 

ジャベリンの心の声。

 

 

(シリアスさん、すごい顔してましたよ…?)

 

ニーミがシリアスが顔を少し歪めながら引いている様子を見た。

 

(クリーブランドなら危なかった)

 

 

ラフィーもクリーブランドを引き合いに出す。

 

 

そして、ベルファストは再び選定する。

 

(シュールストレミングの後だからもう平気ですね)

 

(靴を取ったのです…)

 

 

ベルファストはそのまま鼻に近付けると

 

 

 

 

 

 

「ゴッフッ…コホッ…」

 

 

 

 

「「「「ッッ~…!!!」」」」

噎せてしまうベルファストに吹き出してしまった。

 

 

 

『全員、アウトー!』

 

 

「ベルファスト顔が歪んでたです…」

 

「フフフフッ」

 

『ジャベリン、アウトー!』

 

 

綾波の言及に笑ってしまうジャベリン。

 

ケツシバきが終わり、席に戻ると、

 

 

 

 

 

 

 

ぬっ…脱ぎたてのお日様の香りがいたしますぅ……

 

 

「フフフッ」

「クッ…フフ…」

「プフッ」

「……~ッ!」

 

 

『全員、アウトー!』

 

 

 

そして、漸くきちんとした食材をかぎ分けると、コンロの上に乗った鍋に入れる。

 

 

どうやら今回は流石に粉末スープを入れる。

 

 

そして、トレーの下段から既に煮詰めた完成品を取り出したところで綾波たちは吹き出す。

 

 

 

『全員、アウトー!』

 

 

 

「三分クッキングじゃあるまいしです…いたっ」

 

「このZ23、まったく予測出来なかった…いたた…」

 

「ベーシック過ぎてむしろ草」

 

「時間惜しいんだねベルファストさん…」

 

 

 

 

そして、食べてみる事になるが…二人場織りをし出す。

 

 

 

(普通に食えです!?)

 

(笑っちゃだめ…笑っちゃだめ…同じロイヤルだもの!)

 

(ジャベリン、堪えようとしても、顔を隠したら反則ですよ?)

 

(崩壊寸前)

 

 

(メイド隊の皆さん二人羽織りなんてよく知ってるです…!)

 

 

(これアツアツなやつだな?)

 

三笠はちょっとウキウキしながら見ている。

 

 

 

 

「では、用意は良いですか、シリアス…」

「はい!参ります!」

 

 

背後にシリアスが配置につく。

 

なぜシリアスをそこに配置したのかツッコミたくなる綾波たち。

 

 

 

 

 

アッツ!!?そこほっぺです!!だあっつううう!!?違うそこじゃない、もうちょ、もうちょいしたです!?ああっつううう!!?

 

 

 

体を張ったベルファストのネタに、綾波たちは盛大に吹き出してしまい…

 

『全員、アウトー!』

 

 

 

「ベルファストさん体張りすぎなのです…」

 

「あんな声出すんだね…ロイヤルでも見たことなかったよ…?」

 

「そりゃ湯気出てるくらいにアツアツだものね…」

 

「おいしそう」

 

 

そのあと、皆にも試食として配られる。そのお味はとても美味かったそうな。そりゃそうである。きちんと事前に仕込んだためだ。

 

 

「何故調理実習室を使わなかったのかは謎、です…」

 

 

 

二限目はそこで終了した。

 

 

 

 

To be continued…

 




閲覧ありがとうございます。

また続きます。 もし、年明けからご覧になられてましたら、明けましておめでとうございます。2020年もよろしくお願いしますm(__)m

では次回で。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

笑ってはいけないアズールレーン24時 part3

その後…


そして、三限目。

 

 

三限目は体育。今回は重桜の剣道。

 

そこで、綾波たちは体操着に着替え、道場に入るとそこには…

 

「「「「失礼します…」」」」

 

 

 

「床…ブルーシート敷かれてるです…」

 

「これもう重桜の芸能人さんたちがやるやつじゃん…」

 

「ぬるぬるするアレですか…!?」

 

「まさか母港でこれやるとか草はえそう」

 

 

 

 

 

「よくぞ参られたっ!」

 

 

声を張り上げる。

 

 

 

その先には声の主である高雄。そして、瑞鶴、鬼怒、能代、龍鳳、江風、出雲、霧島らがプロテクターとヘルメットを身に付け控えていた。

 

 

「絵面がこれまたすっごいのです…」

 

「正月イベントで居たよね、この人達…」

 

「真剣な顔つきなのに、格好がぬるぬる相撲ライクなんですがこれは…」

 

「鬼怒が笑いそうになってる」

 

「ここに霞が居合わせてたら大変だったのです」

 

「ふわりんがぬるりんになってた」

 

 

「プッ」

「ッッ…」

 

綾波ともう一人が吹き出す

 

『綾波、アウトー!』

 

 

ケツシバきが終わると…

 

「そういえば、もう一人笑ってたです」

 

「えっと…私たちじゃないとすると…」

 

 

 

「ッ…ッ…」

 

 

もう一人の笑い声の一人は瑞鶴だった。

 

 

「瑞鶴さんだったよww」

 

『ジャベリン、アウトー』

 

ケツシバき。

 

 

「これは…瑞鶴さんもケツシバきを食らうべきでしょ!?」

 

 

「いやいや、待ってよ、私たち仕掛人だからね!?」

 

 

すると、放送が入り…

 

 

『瑞鶴、アウト~』

 

 

翔鶴の声が響いた。

 

 

「な!?翔鶴姉えええ!?イタッ!?」

 

 

ケツシバきを食らう瑞鶴。

 

すると、それを見て吹き出してしまった綾波たち

 

『全員、アウトー!』

 

 

「いたっ」「あうっ」「いっつ!?」「ああっ」

 

「イタッ」「うおっ!?」「ぐっ」「いっ…」「うっ」「くあっ」「きゃっ」「いったぁ!?」

 

 

全員ケツシバき。

 

 

「え?なんでこの人達も!?」

 

「せっかくの新キャラの扱いおかしいですこの作品!?」

 

「駿河が居ないのはやはり鉄砲玉効果ですか…?」

 

「鉄砲玉じゃないです、スタントマンです……」

 

 

『えー明石にゃ。ここでは、全員アウトになると高雄たちもケツシバきの対象になるにゃ。連帯責任にゃ』

 

 

「なんの連帯責任だよ、何の!?」

 

 

高雄が突っ込む。それに綾波とニーミが堪えきれず…

 

 

『綾波、ニーミ、アウトー!』

 

「あいたっ!?」

 

『説明中に吹き出さないでほしいにゃ…』

 

「ごめんなさいです…」

「ごめんなさい…」

 

『という事で、ここから高雄たちとぬるぬる剣道をやってもらうにゃ。試合中は笑っても良いにゃ。でも、試合の前後はケツシバき、そして、負けると負けたチームは…チーム全員ケツシバきにゃ!』

 

 

 

「え、4VS8ですよ!?」

 

ニーミは数が合わない事を指摘した。

 

『そう言われてみればそうにゃ…じゃあ、助っ人を送ってあげるにゃ』

 

 

すると、マスクを被った人物がエフェクト共に四名現れた。

 

 

「なにこれ…?」

 

「なんか登場の仕方がディビジョンのハンターみたいです」

 

「トム・クラ○シーは草」

 

「むしろ炎の体育会TVみたいな感じがするよ…?」

 

「じゃあ、とりあえずそこの指を口許に当てている…マスク被ったオイゲンさんに出てもらうです」

 

「っ!?」

 

ばれてしまって動じるオイゲン。

 

 

「オイゲンさん、ばれてますよ…?」

 

「で、では参ろうかーはっはっはー」

 

演技しつつもリングに上がっていく。

 

 

高雄チームはというと…

 

「能代!君に決めた!!」

 

 

能代を繰り出してきた。

 

 

「行って参りますっ」

 

 

……………………

 

『では、もうばれてるけど、マスクを取ってにゃ。』

 

リングイン。

 

そして、マスクを取ると、やはりオイゲンであった。

 

「バレちゃったらもうしょうがないわ!イベントのリベンジマッチなら受けてたつわよ。能代さん?」

 

「ケツシバき結構痛いのでここは勝ちます!綾波さんたちには申し訳ないですが」

 

『試合はじめ!』

 

 

「ヴェアアアアアア(`0言0́)」

「はあああああああ!!」

 

 

 

 

「オイゲンさんの掛け声が…」

 

 

しかし、掛け声の割には少しずつ歩を進める。

 

 

「ぬるぬるだからですね!www」

 

そして、オイゲンがバランスを崩し…

 

「きゃっ!?」

 

能代に衝突。

 

「能代さんと衝突事故起こしたです!?」

 

「もう草刈り間に合わない」

 

「オイゲンさん!!?」

 

「頑張れ!ってどっちも立ち上がれてない」

 

 

「折角『あの海』にシラフで出てんのよ…花持たせなさいな…!わっ…」

 

「いやいや、そこは後進に譲ってくださきゃあ!?

 

 

『グダグダだしここで試合終了にゃー。引き分けにしておいてやるにゃ』

 

 

 

「ごめんみんな…」

 

詫びるオイゲン。しかし、どこか清々しい。全身ぬるぬるまみれではあるが。

 

 

「見事なり……」

 

ぬるぬるまみれの能代とオイゲンを誉める高雄。

 

「次の試合は……おにおこ!」

 

「キヌだからな?キヌ」

 

鋭く突っ込む鬼怒が前に出た。

 

綾波たちは次に誰を出すかで悩んだ。

 

「次は仮面スルガー、出番です!」

 

綾波は角が特徴的なマスクのKAN-SENを指名した。マスクKAN-SENはぎょっとした顔になる。

 

「スルガー!」

 

「ヌルガー」

 

「いえーい、って誰がヌルガーじゃ!!駿河だよ!!」

 

と、ノリツッコミするマスクKAN-SEN。

 

『早くリングインしてにゃ~』

 

「はい。では行ってきます」

 

両チーム、リングイン。

マスクを外すとやはり駿河。

 

 

 

「駿河、女子プロレスラーみたいです」

 

「かっこいい」

 

「やめてくださいwwwこの前島風にも言われたんですから!」

 

 

「頑張れ、仮面スルガー!」

 

「ヌルガー!」

 

 

「ヌルガーじゃねえよ駿河だよ!!床ぬるぬるだけどさ!!」

 

 

 

ツッコんでみせる駿河。

 

 

「行くぞ!!うおおお!!」

 

そして、鬼怒が切りかかるが足を滑らせる。

 

「うわっちょっとこっち倒れないで!?」

 

「うおおっ!?スベるうう!?」

 

二人は転倒。

 

「駿河、チョークスリーパーです!」

 

「無理だよ出来ないよ!?」

 

「鬼怒、ジャーマンスープレックスだ!!」

 

「いやいや、無茶を言わないでくれ!スベる、スベ…あっ」

 

駿河にしがみつくも滑ってしまう

 

 

 

『おまえら剣道やれにゃ!!?引き分けだけど全員アウトにゃ!!連帯責任にゃ!!』

 

 

 

 

 

全員ケツシバき。

 

 

 

かくして、綾波たちの体育の授業は幕を閉じた。

 

 

 

to be continued...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




閲覧ありがとうございました。


笑ってはいけないアズールレーン24時が終わったら暫くお休みします。

では、よいお年を。

そして今年もありがとうございました。2020年もよろしくお願いします。

地味に次の話に続きます。



by筆者


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

笑ってはいけないアズールレーン24時 part 夜

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたしますm(__)m

さて、笑ってはいけないアズールレーンの続きから参りましょう。


見所:夜ならやはりこれですね?



 

クロビカリ司令部にて四名は就寝時間のために床についこうとしていた。

 

 

「皆さんお休みなさいです」

 

「「「おやすみー」」」

 

 

 

就寝する。24時間笑わないようにして笑いこけるのは、普通に寮舎でお笑い番組で笑うよりも、何倍ものエネルギーを使っていた。これをセイレーンが見たらなんて思うのか。

 

 

 

 

(私たちでも感情抑制が追っ付かないわよ…!?)

(軽くオーバーしっぱだったよね、オブザーバー…)

 

(二人とも腹抱えて笑ってたじゃないww)

 

 

(((という事で、こっちの時間では明けました。今年もセイレーンをよろしくお願いしまーす)))

 

 

(決まったZE!)

 

(新年一発目だからね!)

 

(では、映像を戻すわよ)

 

 

___さて、残すところ後6時間。翌朝になれば綾波たちは解放される。

 

 

 

 

綾波たちが寝息を立て出して、その数十分後…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『…ーイ…』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ん?」

 

ニーミと綾波は、なにかを聞き取り起きた。

 

「なんか聞こえたですね?」

 

「はい…」

 

 

 

 

微かに聞こえた声。

 

 

 

 

耳を済ませる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ショ…イ』

 

 

 

 

 

 

 

また聞こえた。

 

 

「あれ…!?」

 

「何か聞こえた」

 

 

 

ジャベリンとラフィーも音に気付き初め目を覚ました。目を擦るラフィーとジャベリン。

 

 

 

「音が近付いてるのです」

 

 

 

 

 

 

 

『ショウヘ…イ』

 

 

 

 

 

段々音が大きくなり…。

 

 

 

 

 

 

『ショウヘイヘーイ…………』

 

 

 

 

「…?」

「あれ」

 

 

 

 

 

小さいながらはっきり聞こえた。

 

 

すると…

 

 

 

 

 

 

 

 

『ショウヘイ・ヘェェェェェェェイ!』

 

 

 

 

 

「ブフッ…クッ…」

 

「フフフ…」

 

 

『綾波、ニーミ、アウトー!』

 

 

夜中の部屋に尻を叩かれる音が響く。

 

「いっつつ…ここでリアルにショウヘイヘイが流れるとは…」

 

「やられたです…」

 

 

「笑瓶…」

 

 

 

 

そして…

 

 

 

 

 

 

 

 

「さあ、お尻は痛みますけど寝よう、です…」

 

 

「「「さんせーい…」」」

 

 

再び寝静まろうとしたが…

 

 

 

 

 

 

 

『ショウヘイ、ヘーイ!』

 

 

 

 

((((…))))

 

 

 

 

 

『ショーウ、ヘーイ…』

 

 

 

 

静まる綾波たち四名。

 

 

 

 

 

 

 

 

『ショウヘイ・ヘェェェェェェェイ!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(もうその手は効かないのです)

(スヤスヤ…)

(気が抜けませんね…)

(これ、寝れるのかな…)

 

 

 

 

 

 

 

その直後…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ワァーキレイナカモメサァーン』

 

 

 

 

 

「「「「ブフォッッ!!!」」」」

 

 

 

 

四人は一斉に吹き出した。

 

 

 

 

『全員、アウトー!』

 

 

 

 

 

 

 

「……今のサフォークさんだよね!?」

 

 

「さりげに耳をくすぐってくる声してて草はえた」

 

 

 

「サフォークさん…才能有るです…」

 

 

「この『あの海』の笑ってはいけない初回にして、開花しちゃいましたね……」

 

 

 

 

 

突如として発覚したサフォークの可能性。

 

 

 

 

それは決して侮れないものであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

to be continued...

 

 

 

 

 

 




閲覧ありがとうございます。



波乱(?)の夜パートでした。


突然のサフォーク…(˘ω˘)


では、また次回に続きます。


by筆者


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

笑ってはいけないアズールレーン24時 part4

夜からの続きです。


閑静な母港(?)に衝撃の人物が…!?


夜のクロビカリ司令部。

 

 

 

 

 

綾波たち四名は寝息を立てている。

 

時刻は現在、丑三つ時(およそ2時くらい)

 

 

 

母港に突如としてサイレンが鳴り響く。

 

「……ん?もう朝です?」

 

「ふぁぁ…ねむ…」

 

「サイレンなってますねぇ…ん?サイレン!?」

 

「なんかヤバくない?」

 

『大変にゃ!母港周辺の海に何者かが奇襲して来たにゃ!至急先頭配置にゃっ』

 

 

となると、綾波たちは素早く準備してドックに向かった。

 

 

 

「あ、綾波たちにゃ!とりあえず抜錨してにゃ!」

 

 

 

これが笑ってはいけないということを忘れて急いで出撃。

 

 

 

沖に出てみると………

 

 

 

そこには艦船とおぼしき二名が……

 

 

 

 

「……」

「……」

 

 

 

【不審者役:余燼(よじん)&コードG】

 

 

 

 

 

 

 

 

二人は沈黙してこちらを見据えている。思わぬ人物の出現に綾波たちは吹き出した。

 

 

『全員、アウトー!』

 

 

すると、手漕ぎボートに乗った饅頭が現れ、ケツシバきして帰っていった。

 

「わ、わかってはいたけど、です…」

 

「ここにも饅頭さん来るんだね…」

 

綾波とジャベリンは饅頭に向けてコメントする。

 

 

余燼とコードGは黙ったまた立ち尽くし、ケツシバきの様子を眺めている。

 

 

 

「現れたのって、この人達の事…?」

 

「むしろ出るところを間違えてる様な気がするのです」

 

「イメージぶっ壊れかねなくて草生えそう」

 

「むしろ中身が元々同じ方なら出そうな感じするんですが……」

 

 

 

 

 

すると…

 

 

 

「あ、ありご、アルゴリズム行進ー!!」

 

「ありご、リズム行進ー!!」

 

 

 

「「「「ブフッ」」」」

 

 

まさかのネタ披露。が、直前に吹き出し…

 

 

『全員、アウトー!』

 

 

「噛み噛みなのです…」

 

「出オチで草はえた」

 

「余燼さん、コードGさん…そこはスラッと言いましょうよそこは…」

 

 

 

「す、すまぬ…」

「悪気はない」

 

 

 

「っ…っ…!」

 

「ふふっ…」

 

『綾波、ラフィー、アウトー!』

 

ナチュラルなボケを発揮して見せた

 

 

ケツシバきが終わった後に…

 

 

 

 

「ありゅ…アりゅゴリズム、たい…行進ー!」

 

「あり…アルゴリズム行進ー!」

 

 

 

「くふっ……!!」

「ふふっ…ふふふっ…」

「あふっ…!」

「っっ…!」

 

『全員、アウトー!』

 

 

「こりゃダメだよ…!」

 

「もうグダグダです!?」

 

「草生え散らかる」

 

「この真顔がね?すごい…笑い誘ってくるっていう…反則ですよこれは…」

 

 

 

「アルゴリズム行進ー!」

「アルゴリズム行進ー!」

 

 

(あ、言えたです)

 

(やっと始まった…)

 

(上手)

 

(なんかまた嫌な予感するんですよね…)

 

 

アルゴリズム行進…アルゴリズム体操の長いやつ、という認識で大体あっている。

 

すると、BGMがどこからか聞こえてきた。

 

「いっぽすすんで まえならえ」

「いっぽすすんで えらいひと」

 

 

 

 

((((なんか、動きが噛み合ってない様な…))))

 

踊っている二人のタイミングが噛み合っていないことに気付く。

 

 

 

 

「ひっくりかえって ぺこりんこ」

「よこにならんで きょろきょろ」

 

 

コードGの肘が余燼の頭を掠める。

 

 

「危なっ…!?」

「今掠めてったです」

「勢いが良い」

「…下手すると余燼さんの頭モロに当たりますねこれ…」

 

 

スリリングな状態。

 

 

 

そして…

 

 

 

 

「いっぽすすんで まえならえ」

「いっぽすすんで えらいひと」

「ひっくりかえって ぺこりんこ」

「よこにならんで きょろきょ___」

 

「がはっ__!?」

 

 

コードGの肘が余燼の額に命中。

 

 

「「「「ブフッッ!!」」」」

 

 

『全員アウトー!』

 

 

 

思わず吹き出す四名。急いでケツシバきに来た饅頭たち。そのケツシバきが終えた後…

 

 

 

 

「痛っつ…」

 

「すまん」

 

 

 

 

すると、余燼とコードGは帰っていった。

 

 

 

 

 

「一体何しに来たんですかね、あの二人…」

 

「さぁ…」

 

「余燼さんどう見ても仕草が何時もよく見る高雄さんなのです」

 

「寝直したい…ねむ…」

 

 

 

 

 

 

 

『大変にゃ!まだ海域に何かいるにゃ!…セイレーンにゃ!』

 

 

 

 

明石曰くセイレーンを確認した模様。

 

 

「またですか明石ちゃん…」

 

 

「セイレーンだったとしてもこう言う時くらい空気読んで襲来してこないでほしいです…」

 

 

「あれ…なんだろ…?」

 

ラフィーが指す。

 

「妙ですね…」

 

 

身構えると…

 

 

 

「ごきげんよう、クロビカリ司令部の皆さん?」

 

 

声が聞こえると共に、前方から何かが姿を表した。

 

そのバックには音楽が流れており…鏡面海域と化した。

 

 

 

声からして、その正体はオブザーバーであった。

 

 

それを見た綾波たちは…

 

 

 

「オブザーバーの艤装がなんかいつもよりでっかいのです」

 

「紅白にでも出ようとしたんですかねぇ…」

 

 

『今年も終わりだし、平和的にやっていましょう♪それではお聞きください…』

 

 

夜なのに熱唱しながら巨大タコレディことオブザーバーがマイクを片手に…

 

 

 

『大胆不敵にハイカラ革命__』

 

 

 

 

歌い出した。

 

「千本桜!?」

「歌い方が(小林)幸子!幸子です!」

 

ジャベリンと綾波が突っ込み、ニーミとラフィーが吹き出す。

 

 

(既に笑い始めてますが、しばらくお楽しみにくださいにゃ)

 

 

「セイレーン、歌上手」

 

「まぁ、セイレーンですからね…きっと流行りとか押さえてくるでしょうし…」

 

 

ニーミの憶測は大体当たっていた。

 

 

 

 

『__日の丸印の二輪車転がし 悪霊退散』

 

 

 

 

『『ICBM!!』』

 

 

 

 

ピュリファイアーとテスターが合いの手を入れた。

 

 

するとオブザーバーの艤装の触手が二輪車のタイヤをイメージするように可変していき……。

 

 

『♪環状線を走り抜けてー東奔西走なんのそのー♪』

 

 

綾波たちに向けて迫ってきた。

 

 

 

「やばいこっちきた!!」

「接近する意味ってあるですか!?こっち来るなです!」

「逃げよう」

「急いで!」

 

 

綾波たちは距離を取るためにも、慌てて逃げ出す。

その図体の勢いに笑い出してしまいながらも必死で逃げる。

 

 

オブザーバーのレーザー砲がステージライトの代わりになっており、海面や上空を照らす。綾波たちはパニックになるが、端から見るとまたきらびやかになっていた。鏡面海域になったせいか防音対策してるのか、夜中なのに遠慮なく歌う。

 

 

 

 

すると…

 

 

『百戦錬磨の 見た目は将校…』

 

 

 

「二番目の歌詞を歌い出したです…!?」

 

 

 

盛り上がるところで接近してくるオブザーバー。

笑いの刺客として、綾波たちに淘汰を促すのか…。

 

 

 

なんとフルで歌いきる。そして、満足したのか…

 

 

 

『ありがとー!皆さん来年もよろしくね!』

 

『良いお年をー』

 

 

と、セイレーンたちを引き連れ帰っていった。

 

 

『全員、アウトー!』

 

 

その年最後の鏡面海域が消えゆく最中、ケツシバきのために饅頭が駆けつける。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『みんなー、海域はクリアにゃ!戻ってにゃ!』

 

 

 

 

 

おしりを押さえながらも綾波たちは母港へと帰っていくのだった。

 

 

To be continued…




閲覧有難うございました。

三が日終わりましたね…

余燼とコードGの登場となりました。

そして紅白艤装(?)のオブザーバー…(˘ω˘)

次にまた続きます。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

笑ってはいけないアズールレーン24時 part2.5くらい、です。

全部見せますのアレ。


見所:机とミミにご用心。


部屋に戻る四人。

 

 

「三笠大先輩…まさかあんな姿になるなんて…です」

 

「止めてよ…わ、笑いそうになるからぁっ…」

 

「さて…あら?机に何かありますね。チェックしましょう」

 

 

ニーミが机チェックを呼び掛けた。

 

「それは流石にやめとこうよニーミちゃん…!」

 

「見るからに開けさせる前提にも見えるのです」

 

「恒例の潰し(わらかし)合いは草」

 

「でも…こちらの鍵…」

 

ニーミは其々の机の上に何故か置かれた怪しい鍵を指した。おまけに机の引き出しに何故か鍵が掛かっているのを見ると、これは十中八九机の鍵である模様。

 

 

「きっと、鍵を開けると無敵学ランみたいなグッズやら、恥ずかしい過去とかとんでもないシュールなものが入ってるです」

 

「えええー!?」

 

「なにそれこわい」

 

「どうしましょう…」

 

 

 

迷う。

 

 

開けてみないと分からない。

 

不安潰しに開けてみる事に。

 

 

ジャベリンの机を見ると、何かが入っており、確認してみると…

 

 

「え?これ……くっ、ふふふっ!」

 

『ジャベリン、アウトー!』

 

 

「え、なに?」

「何かがあったのです?」

 

「ジャベリン、TMR…」

 

いつぞやのハロウィンで披露したHOT LIMITのコスチュームでポーズを決めるジャベリンの写真が入っていた。

 

 

「あ、これってこの前のです!」

 

「前から思ったけど、何でこうなった…?」

 

「グナイゼナウさんのハロウィンコスチュームにインスパイアされて…です」

 

「「ふふっ…」」

 

『ニーミ、ラフィー、アウトー!』

 

 

ケツシバき終了後……。

 

 

「グ、グナイゼナウさんの…?」

「はい…」

「インスパイアどころか、ニシカワの兄貴だよそれは…いつつ…」

「地味に格好よかった」

 

「あれね?風すごくて…」

 

「水しぶき、お魚さんぶっ飛んでた」

 

「カメラだと映ってなかったけど、吹っ飛んだお魚さん、顔面に飛んで来てさ~ベッチャアッ…って」

 

 

 

「ぶっ…」「んふっ…」

 

 

『綾波、ニーミ、アウトー!』

 

 

 

そして、二人のケツシバきが終わると次はラフィー。

 

「次は…ラフィーの番。えいっ――」

 

 

解錠して開けると…

 

 

「セー…………フ?」

 

イントネーションからして、なにか入っていた模様。

 

 

 

「ラフィーちゃん、何かあったの?」

 

「…ニーミの…」

 

「私の…なんですか…?」

 

 

「ニーミはスパッツ直穿き派なのかパンチラは割りと無いのです」

 

「ぐふっ…」「~っっ…!」

 

「ちょwwwふふふっ…」

 

『ジャベリン、ラフィー、ニーミ、アウトー!』

 

 

「もう!綾波~!」

 

「でもホントのことなのです」

 

「んなわけあるかい!中に穿いとるわ!CWじゃ黒いの見えるわいww」

 

「ってなんの会話なのですこれwww」

 

 

『全員、アウトー!』

 

 

ラフィーの手に持ってたのは36年Z組ニーミ先生の頃の写真である。

 

 

「おお、ニーミが真面目な顔してるです」

 

「当たり前だよ!?元から真面目じゃい!!」

 

 

 

「くっふふ…」「ふふふ!」「っ…っ…!」

 

『綾波、ジャベリン、ラフィー、アウトー!』

 

 

ケツシバき。ニーミはツッコミに無事専念したお陰かセーフ。

 

 

 

「いっつ…次はニーミの番」

 

「では…いきますっ」

 

ニーミが引き出しを引くと…

 

 

 

また鍵が入っていた。

 

 

 

「え?なにこれ…また鍵?どこのだろう…あ!」

 

部屋を探すと、鍵穴の付いた戸棚を見つけた。

 

 

「脱出ゲームの謎解きみたいです」

 

「どうしましょう…」

 

「先に綾波の机を確認してから、後でじっくり探すといいと思うです」

 

「そうですね…そうしましょっか」

 

「それにしても、綾波ちゃんの机…何が入ってるんだろう…」

 

「気になる…」

 

「それでは…えいっ」

 

 

引き出しを開けると…

 

 

 

「……!?」

 

思わず机から離れる綾波。

 

「なに!?」

「どうしたの!?」

 

 

「あ……」

 

「あ…って?」

 

すると、ラフィーが堂々と引き出しから引っ張り出す。

 

 

「赤城さんの顔でっwwwですwww」

 

 

綾波の机の中には赤城の顔のお面が入っていた。

 

「「「wwwwww」」」

 

 

『全員、アウトー!』

 

 

「ちょっとぉぉ…赤城さん…!」

 

 

「赤城さんの顔面…あ、人数分あるです…!」

 

よくみると四枚もあり、配ってみる

 

「何に使うのでしょうか…です」

 

赤城の迫真の微笑みを直視すると吹き出しそうになる。

なんとか我慢しつつ、部屋の戸棚の鍵を開けることに。

 

そこにはティーセットが置かれており、茶葉もある。

 

 

「お、これはロイヤルのかな?」

 

ジャベリンは故郷のものと分かると喜んでいた。

 

 

すると、綾波はそれを見て吹き出す。

 

 

『綾波、アウトー!』

 

「いっつぅ…」

 

「どうしたの綾波!?」

 

 

「アルファベット読んだら…それ…」

 

 

 

綾波が指すのはジャベリンが持っている紅茶の茶葉の入っている箱。

 

 

 

 

「日○紅茶って書いてあったです…」

 

 

 

「ふふふっ…」「ふふっ…」

 

「え?嘘…ホントだwwwあははははは…ふふふふっ!」

 

笑ってしまったニーミ、ラフィー。そのあとに気づいて大笑いするジャベリン。

 

『ジャベリン、ニーミ、ラフィー、アウトー!』

 

 

 

 

 

 

 

 

ひとまずお茶を淹れて次の呼び出しまでのんびりすることに…

 

 

 

しかし、そこでジャベリンは思わぬ行動に出る。

 

 

「では、ロイヤルレディーらしく~」

 

 

茶葉ではなく、その隣のティーバッグを手に取りカップに入れるのを見てずっこける。

 

 

 

 

『綾波、ニーミ、ラフィー、アウトー!』

 

 

「え?どうしたんですか?」

 

「茶葉…横にあったのに、です…」

 

「進んでティーバッグ選んでて、ラフィーもう草生え散らかった」

 

「ジャベリン…庶民派なんだね…」

 

 

「二回くらいは使えますよ!」

 

ポットのお湯を注ぐジャベリン。

 

「よく見るとクッキーもありますね」

「しかもメーカーはM○RINAGAです」

「用意が良くて草生えそう」

 

 

 

かくして、ティータイムが始まった。

 

今年も色々あったね…と話を始める。

 

唐突なるオギノメヨウコ作戦(コント)。

 

指揮官がセイレーンに拉致される事案。

 

三笠大先輩がラップに挑んだ『三笠大先輩のミカラップ』。

 

『あの海』において人気企画となった『加賀さんの疑問シリーズ』。

 

ハロウィンではジャベリンが大荒れの夜の海でTMR。

 

人気も回数もそこそこながら白熱した『あの海カート』。

 

ポラリスに対抗して、当初は綾波の出し物として始まったAYAXILE。

 

随所でノリにノッてるセイレーン……

 

 

今年は色々ありすぎていた。

 

 

来年はどうなるのやら…

 

 

 

…が、談"笑"といかないのは、笑うとケツシバきになるため…どこかしんみりとしている。

 

 

 

すると、机の先に炬燵(こたつ)が用意されていた事にも気付く。

 

 

「罠ですね」

「罠なのです」

「絶対罠」

「罠以外考えられませんね」

 

 

にしても、部屋の湿度が異様に低く感じる。

 

「おまけに寒いですね…」

 

「これ…こたつへ行けってことです?」

 

「えぇ…(困惑)」

 

 

 

「こたつ…何かいる」

 

ラフィーはこたつでうごめくものを発見した。

 

 

恐る恐る近づくと……

 

 

 

 

 

 

 

「Zzz…」

 

 

寝ている駿河。

 

 

 

 

「くくっ…」

「くうっ…ふふ」

 

『綾波、ラフィー、アウトー!』

 

 

ケツシバき。

 

バタバタしてるのだが、駿河は気持ち良さそうに寝ている。

 

「駿河?起きてです~」

「おーい駿河さーん」

「起きてくださーい」

 

「ラフィーも寝る」

 

ラフィーもこたつに入ってみると、駿河が寝そべっている以外は特に何も無かった模様。

 

「駿河…?」

 

ラフィーが近寄るも起きない。

 

「こ、こいつガチで寝てるです…!…あれ?」

 

綾波は駿河の異変に気付いた。

 

「駿河の…ミミが…」

 

「あ!ホントだ!片方がミミになってる!?」

 

「ていうかツノ?」

 

「つん、つん…」

 

ラフィーがツノをつつく…

 

 

「硬い」

 

「ちょ…ラフィーちゃん…!?」

 

 

ポロッ

 

「あっ」

 

 

ツノが外れた次の瞬間、突如煙が吹き出した。

 

 

それの荒唐無稽さに思わず笑いだす。

 

 

『全員、アウトー!』

 

 

見事全員わらかす事に成功した、笑いの刺客、駿河。

 

その後ろでケツシバきの音が響く。

 

「Zzz…」

 

やはりガチ寝。

 

イビキを掻く駿河に思わず…

 

「ゴゴーッ…ゴゴーッ…」

 

『全員、アウトー!』

 

 

「駿河、それは反則です…」

 

「ナチュラルなイビキは草はえちゃう」

 

 

 

 

 

 

 

 

「くか~…ぴゅー…(˘ω˘)」

 

 

「「ぶふっ!!」」

 

『ジャベリン、綾波、アウトー!』

 

 

 

「っつぅぅ…」

 

 

「た、たたがイビキなのにこの破壊力…流石戦艦、です…」

 

 

「「「ぶふふふっ!!」」」

 

 

『ジャベリン、ニーミ、ラフィー、アウトー!』

 

 

綾波の指摘が思わず笑いのトリガーになる。綾波はなんとか表情を強張らせつつも堪え切った。

 

一先ずケツシバきを終えた三名に駿河を起こそうとする。

 

「とりあえず…起こすです…駿河~」

 

 

 

 

 

 

「んん…ん?」

 

 

 

目が覚めると…

 

 

 

 

「ひぃやぁぁぁ!!?」

 

 

悲鳴を上げて起きる駿河。

 

目の前には赤城の面を付けた綾波たちが。

 

果たしたこれが地獄絵図なのかどうかは、受けとる側次第になってしまうのだが。

 

 

そこで駿河は、思わず口に出す。

 

 

 

 

 

 

 

 

「なんで口が動いてないの…?」

 

 

 

 

 

「「「「ブフッ」」」」

 

 

 

 

『全員、アウトー!』

 

 

 

 

To be continued…




閲覧ありがとうございました。

亀更新なのなここで突然のpart2.5をお送りしました。

机ネタと、笑いの仕掛人こと駿河は如何でしたでしょうか…?




それでは、また次のお話で。



by筆者


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

笑ってはいけないアズールレーン24時 part2.5.5くらい

2.5のつづき




↓見所↓

愛宕「高雄ちゃん、覚悟は良いかしら?」

高雄「……え?」


part2.5の続き。

 

 

 

「それでは失礼しましたー。そのこたつ、遠慮なく使ってくださいね!それではよいお年を!」

 

 

 

そして、駿河が撤収していく。

 

 

 

「帰っちゃったです」

 

「あれ、なにかありますよ?」

 

 

ニーミはテーブルの上に何かの装置が置かれているのを発見した。

 

なにかのボタン。

 

そう思うと…

 

 

 

「押して…みる?」

 

「あからさまに罠だと思うです」

 

「…えいっ」

 

カチッ

 

「「「あっ」」」

 

 

 

 

ラフィーが押してみた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『高雄、タイキック』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「え?高雄さん!?」

 

 

「どこにいるのです?」

 

 

 

すると…

 

 

「え、ちょっとまて、なんで拙者がタイキックされるんだ?」

 

 

高雄が逃げるように部屋にやってきた。その後ろから半袖半ズボンという、いかにもスポーツルックな愛宕が追い掛けて来ている

 

「高雄ちゃん?これは年末恒例のお約束よ。ここで史実を再現しましょう!」

 

「それはココ○コのタナカでやれば良いであろう!?」

 

 

「それでは先生、よろしくお願いいたします!!」

 

 

「は、はい!」

 

 

タンクトップと短パン姿のユニコーン。

 

 

「嘘でしょユニコーンちゃんなの!?」

「なぜその役回りで来たしです!?」

「もう草」

「ギャップすごい…」

 

 

 

「た、頼むからそーっとやってくれるか?やさーしくっ…ね?」

 

この時点で笑いかけている綾波たち。

 

 

 

「一気に行っちゃいましょ!年忘れだもの!ほら、高雄ちゃん動かないのっ!」

 

 

高雄の腰に手を回し、子を叱り付けるかのような愛宕の物言いに笑いそうになる。

 

「愛宕さんの手付き、いやらしいのです」

 

「だ、ダメ…笑っちゃダメ…!むしろユニコーンちゃん真っ赤になってるよ…!?」

 

「ラフィー、もうそろそろ草生えそう」

 

「お母さん役やりましたものね…中の人…」

 

 

 

戸惑うユニコーンだが…

 

 

 

「行きますっ……え、えいっ!!」

 

 

勢いよくキックを繰り出した。

 

それは鞭のようにしなやか。ヒュンッと風を切るような音が聞こえてきた。

 

 

 

 

「うみゃあああっっ!!?」

 

 

 

 

「ぐふっ…!!」

「んふふっ」

「ええちょっと…ふふふっ」

「いっ、痛そう…ハハハwww」

 

『全員、アウトー!』

 

 

 

綾波たちもケツシバき。高雄の甲高い悲鳴のギャップがツボにはまった様である。

 

 

 

 

「これで年も越せるわね…」

「いつつつ…そうだな…」

 

(いつつつ…なんかでよく済んだ、です…)

 

 

「高雄さん、だ、大丈夫ですか…?」

 

 

「高雄ちゃん重巡だから多少は平気よ…多分…」

 

「多分って何だ多分って…せ、拙者は平気だ…被弾した時に比べれば…これで来年も安泰だな…?」

 

 

高雄はお尻に手を当てながらも成し遂げた様な立ち振舞い。堂々たる去り際であった。

 

 

 

「ユニコーンも、よくこんなの引き受けたです……!」

「結構威力ありそうでしたよ…?思いっきり行ってましたから…」

「イラストリアスさんたちもよく怒らなかったよね…」

 

 

ラフィーは沈黙してうんうんと頷いているが、笑いを堪えているため、どこか引き吊っていた。

 

 

「あーあの人たちユーモアとか好きですから…きっとそのノリで送り出したんですね…」

「ブラックユーモアな領域で草」

「ロイヤル面恐るべし…」

 

 

 

 

すると綾波は笑いを堪えつつ…

 

「高雄さん、お尻をタイキックされる前、とても女の子みたいな声と顔をしてたですwwwぬふっwww」

 

 

 

「いやいや、高雄さんも女の子だよ一応!?wwww」

「ぷふふっ…」

「くっ…くくくっ…」

 

 

 

 

 

『全員、アウトー!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……

…………

………………

 

 

「ユニコーンちゃん…」

 

「い、イラストリアス姉ちゃん…?」

 

「来年、ヴィクトリアスが変なことしてたら、その時はタイキックをよろしくね?」

 

「……え?」

 

 

 

 

 

To be continued…

 

 

 

 

 

 




閲覧ありがとうございました。

高雄がタイキックされるのは、実は2019年内に投稿したお話でも遠巻きに触れてます。

もしユニコーンにタイキックを食らってみたいと考えてしまわれた指揮官様がもしいらっしゃいましたら、是非ともお気に入り登録やご感想、ご投票をよろしくお願いいたします。


ではスケジュール上更新はグダっておりますが、次のお話で。


by筆者


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

笑ってはいけないアズールレーン24時 part3.5

ぬるぬる剣道の後。


綾波たちは次の授業へ。



見所:教室が犯行現場に…?


連帯責任で全員ケツシバきの後………

 

 

通路の植木には…

 

 

「あれ、エンタープライズ…」

 

ラフィーは植木を指す。

 

 

「イーグルちゃんも一緒、です…」

 

 

茶色い全身タイツ+顔を塗ってるエンタープライズ

 

 

「イーグルちゃんの首になにか掛かってるよ…カードがくっついてる…」

 

「『剥製 えんたーぷらいず』って書いてあるです…」

 

「バリバリ生きてますよ…!?」

 

「エンタープライズ、達筆…」

 

 

すると、イーグルちゃんは首を動かし、エンタープライズの頭をクチバシでつつく

 

「いっ!!?やめっ…イーグルちゃんやめてっ」

 

 

「「「ブフォッ」」」

 

 

 

 

 

 

『綾瀬、ラフィー、ニーミ。アウトー!』

 

 

 

ジャベリンは難を逃れた。

 

 

 

ケツシバきの後……取り合えず通り過ぎる。

 

 

 

「エンタープライズさん地味にシュールなことしてきますです…」

「普段のキャラからしてもう草生える」

 

 

 

かくして次の授業のために教室へ。

 

 

 

 

「遅かったな?」

 

 

アークロイヤルが教壇に立っていた。この時点で不穏な空気が立ち込めていたのは最早言うまでもない。

 

 

 

(どうしよう…)

(このままばっくれちゃうです?)

(不良行為は流石にラフィーも草)

(そこは憲兵呼んでおきましょうよ!?)

 

 

「んふふ……遠慮はいらないぞぉ?」

 

 

声が上擦る。

 

 

「アークロイヤルさん、時間巻いてる、です…」

 

すると時計を見るアークロイヤル。

 

 

「え?あ!本当だ…私としたことがついフライングを…!?…ぬふふ…」

 

 

「「フフッ―――」」

 

 

『綾波、ジャベリン、アウトー!』

 

 

「笑い声がヤバイ、です…」

「テンション上がってますね…いつもより声が上擦ってるもん…」

 

 

 

 

かくして、『アークロイヤルの艦種が違えどもこれだけ知っておきたい!よく分かる空母講座』が始まった。よく見ると、高雄たちはおらず、代わりに駆逐艦たちが揃っていた。

 

 

(授業監修(一部):アマゾン)

 

 

(タイトルは割と真面目、です…?)

 

(この頃、空母の皆さんも頑張ってますものね…足並みを揃えるためにもというのは頷けますが…)

 

 

「さあ、それではテキストの32ページを開いてくれ」

 

 

その内容はやはり難解であった。

 

 

「分からないことがあれば、ぐふふ…遠慮はァ…要らないぞォ…?ぬふっ」

 

 

(アークロイヤルさんの目付きが色々とヤバイ、です…!)

 

 

 

 

 

(ア)テンション↑↑

 

 

 

 

 

 

(どうしよう…退路を確保しようとして教科書ぜんっぜん読めてないんですけど私…!?)

(ジャベリン、それ私もです…!)

(警戒解けなくて草生えそう…)

 

 

「さあ…!どこだ?お姉さんが…じっくりぃ…」

 

 

本能の赴くままアークロイヤルが接近してきた。ボディタッチをしようとするアークロイヤル。何故か手袋を外しており、その感触は汗でぬめっとしている。他の駆逐艦たちはどこか嫌そうである。

 

 

すると、今度は綾波たちの方へやって来た。

 

 

そう、これは笑いの刺客としてのアークロイヤルの罠であった。

 

 

「嘘っ…こっちに来た…!」

「なんか見境なくなってるのです…!?」

「白昼堂々の犯行は草」

「だめだこりゃ…もう食われますよこれ…!」

 

 

 

 

 

諦めかけたその時…

 

 

 

 

 

 

 

『アークロイヤル、逮捕ー』

 

 

 

 

「え!?なに?なにこれ…あっ」

 

 

狼狽えるアークロイヤル。

すると、饅頭たちが押し寄せ手錠を掛けられ、連行されていった。

 

 

「ま、待てー!私はっYES駆逐艦NOタッチだぁ~!」

 

綾波たち四名は最早展開に着いていけていないが、笑ってしまっていた。

 

 

 

 

すると…

 

 

 

 

「はいっ…えー授業を始めます…」

 

金○先生の装いを真似たエンタープライズが入れ替わる登場した。髪を耳に掛ける仕草。

 

「はい、私、坂本エン八と申します――アークロイヤル先生は…諸事情につき早退しまして~」

 

 

綾波たちは思わず再度笑ってしまったとさ。

 

 

 

 

『全員、アウトー!』

 

 

 

ケツシバき。

 

 

「さて、空母という字は…」

 

 

 

エンタープライズはチョークを持ち、黒板に何かを書き込んだ。

 

 

 

 

 

「"そらママ(空 母)"と書いて…」

 

 

「フフッ…」

「っ…!」

 

 

 

『綾波、ジャベリン、アウトー!』

 

 

「いったた…そらママって…『ときのそら』さんのことですよね…?」

「うう…ミオママ(大神ミオ)も忘れないであげね、です…」

 

 

 

「っ…」

「ンフッ…」

 

『ニーミ、ラフィー、アウトー!』

 

 

 

「つられた」

「確かに、そちらもママですね、ええ…」

 

 

 

 

………

 

授業は終わり…部屋に戻る。

 

 

「あれ?教科書の真ん中…なんか挟まって…ふふっ…!」

 

『ジャベリン、アウトー!』

 

 

 

「えー!やだもー!wwいだっ…」

 

 

 

 

「ジャベリン、どうしたです?」

 

 

ジャベリンは笑ってしまった原因を見せた。

 

 

「教科書に…あ!」

 

「アークロイヤルのブロマイド…」

 

よく見ると、他の皆の教科書にもあった。

 

「裏にもなにか…ん?連絡先みたいなの書いてますよ?」

 

ニーミはブロマイドを裏返す。そこにはアークロイヤルの連絡先が記されていた。

 

「え、これガチな奴、です?」

 

 

 

"分からないことがあれば、個別レッスンを承るぞ! byアークロイヤル TEL ○○○―△△△△―□□□□"

 

 

 

「そこは普通に名刺にしておけば良いと思うのですが…」

 

「むしろスパムみたいになってて、ラフィー草生えそうになった…」

 

 

 

 

 

To be continued…




閲覧有難うございます。


安定のアークロイヤル(˘ω˘)

エン八先生ネタは今回限定です。


では、次のお話で。

by筆者


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

笑ってはいけないアズールレーン24時 part3.5.5

どうもです。では続きをば。


見所:オイゲンたちが…?


授業後、綾波たちの部屋にて。

 

 

「アークロイヤルさん…大丈夫かなぁ…」

 

「年末に逮捕されるとか洒落にならないのです」

 

「エン八先生はさすがにラフィー草生え散らかった」

 

「まぁ、当時の髪を掛ける仕草くらいでしたが…」

 

破壊力はそれなりにあった。

 

「そらママ…」

 

「ふふっ」

「ふふっふふ…」

 

『ジャベリン、ニーミ、アウトー!』

 

 

 

「っ…っ…!」

 

 

堪える綾波。最早変顔になっている。

 

「綾波ちゃん、お顔崩壊してるから…っ!」

 

 

「フフッ…」「ブフォッ」

 

 

『綾波、ジャベリン、アウトー!』

 

 

「ふぅ…自爆したです…」

 

 

その時…

 

 

『みんなー!体育館に集合にゃ!』

 

 

「体育館…?」

 

「え?なに?また"ぬるぬるごっこ"やるの?」

 

「「「フフッ」」」

 

『綾波、ラフィー、ニーミ、アウトー!』

 

 

 

「ぬるぬるごっこって…ジャベリン…」

「自分からエロはダメって言ってたです…」

「表現に草生えた」

 

「ご、ごめん!剣道ね?剣道!うん、オッケー!」

 

 

 

そんなこんなで移動開始。

 

 

 

……

…………

………………

 

 

 

 

「よく来たにゃ!」

 

「明石、今度は何をするです?」

 

「今回は母港のカゲキ団からの出し物があるにゃ」

 

 

それだけ言い残して四人の隣に座る。

 

 

「カゲキ団…嫌な予感しますね…」

 

ニーミが一言コメントすると…

 

 

 

 

 

 

 

「チーノちゃ…」

 

「その…今日はそっちじゃないからね…?」

「あらやだ…!こほん、会場にお越しの皆さん、ご来場有難うございます!」

 

「本日は、楽しんでいってくださいね?」

 

「ボ…私の忍術、見せてやるっ」

 

「そんじゃあ、幕開けだぁーっ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

幕が上がり…

 

 

 

 

「オイゲンさん!?」

 

 

「ビスマルクとアラバマ…」

 

「響に島風です…?」

 

 

 

後ろを見ると…

 

 

 

 

 

「響ー!」

「「響ちゃーん!」」

 

後ろの観客席に暁たち第六駆逐隊が揃っており、声援を送っていた。

 

「島風~!」

 

駿河の姿も。

 

 

 

 

「後ろに、暁達がいるです…」

 

 

「というか、オイゲンさん何で袴姿に…?」

 

「帯刀(たてわき)してるです…響も赤い袴…どこかで見たような」

 

 

「ビスマルクさんの衣装すごいね…?」

 

「アラバマの服がいつもより可愛い」

 

「エンタープライズさんもいますよ…?燕尾服に眼鏡かけてますね」

 

「スミレさんはどこにいるのです?」

 

 

 

 

 

すると、オイゲンは刀をスタッフ役の饅頭に手渡した

 

「お願いしまーす…」

 

「刀は流石に置くのです?」

 

 

「タイショウザクラに……」

 

 

「「「ロマンの嵐!!」」」

 

 

 

 

 

 

「え!?」

「ゲキテイ…あ、サクラです!サクラ」

「しかも声的に"新サクラ"の方ですね…」

「中の人ネタは草」

 

 

壮大なBGMが流れ出し、綾波達は気付いたのか、各々反応し始めた。

 

 

 

『碎け散る闇に 突き立てろ刃__悪を 許さない__愛の夢 (たぎらせて)並び立つ(戦士達) 輝ける乙女__』

 

 

 

 

『走れ 光速の 帝国華撃団__唸れ 衝撃の 帝国華撃団__』

 

 

「私たち 正義のために戦います。 たとえ それが命をかける戦いであっても_私たちはあなたと共に参ります!それが!」

 

『帝国カゲキ団なのです!!』

 

 

 

 

オイゲンの迫真の台詞

 

 

 

 

「オイゲンさん上手です!マジさくら、です…!」

「すごーい!」

「謎の感動」

 

 

 

「これが笑ってはいけないじゃなかったら良かったのになって…」

 

ジャベリンのこの一言に頷いて同意する三名。

 

 

『我ら新たなる___帝国カゲキ団___』

 

 

曲が終わり、拍手を送る綾波達。

 

しかし、終わるまでに笑ってしまっていたため、終わった途端に…

 

 

 

 

 

『全員、アウトー!』

 

 

 

 

To be continued…




閲覧ありがとうございました。年内に出しそびれましたので、この際きちんと供養を…。

まんまでしたね…(˘ω˘)



では、また次のお話で。

by筆者


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

笑ってはいけないアズールレーン24時 part5(暫定最終回)

長かったクロビカリ司令部での生活も、遂に終わりに…?



見所:終わりはお約束のアレです。


クロビカリ司令部に戻った綾波たちは広場へ行くと………

 

「なんかいるよ…?」

 

ジャベリンが指す方向には…

 

 

「うらめしや…」

 

 

司令部広場の幽霊:不知火

 

 

「…不知火…!?」

 

「妾はいつも購買部の人って呼ばれてて、名前を覚えてくれませぬ……」

 

 

 

「不知火…盆休みの終わりで帰り損ねた幽霊みたいになってるです…ふっ」

 

 

 

「ぷふっ…くくっ…」

「ふふふふふ…」

 

『綾波、ジャベリン、ニーミ、アウトー!』

 

 

「不知火です…霞殿のふわりんに怖がられました…解せませぬ…」

 

「…っ…」

「もう…草っ…」

「笑っちゃだめだよwwwww」

「…ふくくっ…」

 

 

『全員、アウトー!』

 

「不知火です、これ除くと、2019年は日記くらいしか妾の出番がありませぬ…!」

 

((((少ない…))))

 

 

 

 

 

 

「不知火です…明石に不良在庫押し付けられました…」

 

 

 

 

「他所に転売しろです…」

 

「うん、ここで売れないならそれしか…」

 

「ていうか、それって大丈夫なんですかね…明石さんが怒る可能性も…」

 

「宣伝は草」

 

 

 

 

「不知火です……三が日は返上です……」

 

 

 

ここで何故か吹き出す綾波にジャベリンとラフィー。

 

 

 

「ちょっと…!そこは笑っちゃだめでしょwwwwww」

 

 

ニーミも笑いが伝染し…

 

『全員、アウトー!』

 

ケツシバきのあと、ぼやくだけぼやいた不知火はそろりと帰っていった。

 

というか、三が日の話は決して他人事とは言えなかった。

 

 

そして、不知火と別れを告げると、指揮官に報告へ執務室に向かった。指揮官と明石がおり、指揮官は笑ってしまったら彼女たちに砲撃されかねないため、一緒に笑うのを押さえつつ報告を受ける。

 

その背後に大鳳が影から覗き込んでるのを発見するも、笑い出すことなく執務室を退室していった。

 

 

謎の視線=大凰

 

 

 

 

(全員セーフ)

 

 

(感じたですか…?)

(大凰さんいましたね?)

(なんかずっと指揮官見てる)

(年末も相変わらずなんですね…)

 

 

そして、部屋に戻るとき。

 

 

 

 

「何かいるです…」

 

 

 

 

「うらめしやー」

 

ロング・アイランド:司令部の浮遊霊。

 

 

 

 

「ロング・アイランド、眠そうです…」

 

「真ん中に立ってる…ラフィー、怖い…」

 

 

 

 

「幽霊さん、不知火ちゃんとキャラかぶりしてるっていつ言われるかわからないの…あっちは意外とガチな部類なのー…」

 

 

台詞の毒に吹き出しそうになる。

 

 

「今は成仏しててほしいのですロングアイランド…今ここで綾波たちが笑ったらケツシバきなのです…」

 

 

 

 

 

 

 

 

「昨晩からずぅーっとスタンバってたの~…でもぉ、今回の幽霊さんの出番はこのワンカットだけなの~」

 

 

 

 

 

 

「ぶふふっ!くっ…ふふふ…!!」

「くっ…ふふ…!」

「んふふふふ…!」

「ふっ…くふっ…」

 

 

『全員、アウトー!』

 

「んふふ…っ」

 

笑いを堪えるロング・アイランド。

 

 

 

 

 

すると、背後から不知火が現れ…

 

 

「ロングアイランド殿…」

「不知火ちゃん…」

 

 

 

奇跡のコラボ(!?)

 

 

「折角ですし初日の出見に行きましょう」

 

「そだねー…」

 

 

すると、構内からBGMが響き…

 

「ス○ラーです…」

「マイ○ル・ジ○クソンってもう何年も聞いてなかったなぁ…」

「祖国の曲でラフィー草はえそう」

「最後くらいは耐えないと…!」

 

しかし、ロングアイランドと不知火のキレッキレな躍り。

 

「不知火とロングアイランド、上手いのです…ふふっ」

 

 

 

「ぃっ…」

 

ロングアイランドは手の小指を壁にぶつけてしまった。

 

「いたそう…っ…」

「絶対……ふふふ、痛いよ今のは…!」

「っ……!」

「ふふふ…!」

 

「「ポォウ!!!」」

 

 

 

「「「「ブフッ………」」」」

 

『全員、アウトー!』

 

 

その後、部屋に戻るとなんと朝。鏡面海域の独特な景色のせいか、朝方を迎えていた。

 

 

 

 

「改めておはようにゃ!クロビカリ司令部での生活も、もう間もなく終りにゃ。お疲れさまにゃ!」

 

 

「「「「終わった…!」」」」

 

 

喜びを噛み締める綾波たち。

それだけこのロケが過酷(?)であった証拠である。もう既に日は昇り、青空。

 

 

恐る恐る労いの言葉を掛ける指揮官。

笑うとケツシバきに処される環境下で、笑いの刺客と渡り合ってきた綾波たちの表情を推し量ると、どうしてもパッと言うのは難しかった。

 

 

 

明石に連れられ、外に出た。外の空気を吸わせるためだそうだが、綾波たちの足取りは重かった。

 

そこで明石は、感想を聞かせてほしいとのことで訊ねた。今回は年末ロケ。態々ここまで準備をしたのだ。感想の一つは締め括りも兼ねて聞いておきたかったそうである。

 

 

 

「いやー短いようで長かったですねぇ…でも、二日も三日もは無理ですね!」

 

「戦いの方が幾分ましに思えたです」

 

「面白いのに…大変だった」

 

「笑いを堪えるって簡単なことなのに、これほど難しいとは…改めて思い知りました…」

 

 

其々が感想を述べ終える。

 

そんなこんなで、綾波たちは全員無事で任務完遂を果たしたのであった。

 

 

 

 

『指揮官、アウトー!』

 

 

 

 

 

 

………

 

 

移籍するボーグと セーラー服の三笠

 

夕張の 授業 シュールだったのに

 

覗いて、噛むベルファスト

 

二人羽織 するベルとシリアス

 

心と心が 何故か もう通わない

 

 

あの素晴らしい海をもう一度

あの素晴らしい海をもう一度

 

 

 

 

 

 

ぬるぬる剣道 アークロイヤル逮捕

 

エン八 そらママ オイゲンはサクラに

 

あの時、お茶はティーバッグ

 

駿河のイビキで ケツシバき

 

赤城のお面 ユニコーン 高雄にタイキック

 

 

あの素晴らしい海をもう一度

あの素晴らしい海をもう一度

 

 

 

 

 

ショウヘイの後に サフォークのカモメさん

 

笑いが知らずに 溢れてくるのさ

 

コードG 余燼 オブザーバー

 

ぼやく 不知火 地縛霊

 

ロングアイランド 毒吐いて 小指打つ

 

 

あの素晴らしい海をもう一度

あの素晴らしい海をもう一度

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

笑ってはいけないアズールレーン24時

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

fin.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…………………

……………

…………

………

……

 

 

 

 

「と、言うわけで!ここまでが笑ってはいけないアズールレーン24時、です」

 

「長かったねぇぇ…!」

 

「お尻まだヒリヒリしてて、ラフィーもう草」

 

「これが万一吹き矢だったらパンツが血だらけになるのも覚悟の上ではありましたが…って、何で指揮官までお尻シバかれてるんですか!?」

 

「歌まで作ってて草」

 

 

 

場所は変わって指揮官の執務室。VTRを見つつ振り替える。

 

その最後には、何故か指揮官までお尻をシバかれていた光景が映し出されていた。

 

 

 

 

「指揮官、笑ってたです?」

 

指揮官は答えづらそうに苦笑いして頷いた

 

「なるほど、です…」

 

 

 

 

 

 

 

そして話題は…

 

 

「高雄さん、一杯出てたです」

 

「えーっと…ケツシバき、教室、ぬるぬるプレ…剣道…タイキック…だったっけ?」

 

「役回り多かったですね…あの方…」

 

 

「エンタープライズのそらママ発言は草生えた」

 

「確かに漢字の意味合いはそんな感じにゃwww」

 

 

 

「…それにしても、不知火とロングアイランド、あれカメラワークとかでだとやんわりしてますけど、いきなり目に飛び込んできたこちらとしてはかなりビビりました、です」

 

「小指が痛そう」

 

「そう言えば、お部屋そんな寒かったにゃ?」

 

「凄く冷えてましたよ…明石ちゃん?」

 

「何のことかにゃー?」

 

 

冷や汗を掻く明石。

 

 

「そういえば…あの時の駿河さん、ガチ寝してましたね…皆で赤城さんのお面つけて声掛けましたけど」

 

 

「そういえば、なんで、赤城のお面を着けたにゃ?ww」

 

「寝ぼけて尺を取られるよりは、悪夢の方が起きようとするんじゃないかなって…です」

 

「軽くトラウマになるにゃ…!?」

 

「一富士 二鷹 三赤城さん…です」

 

「あれ、実は赤城からネタに使ってくれって持ってきたものにゃ」

 

「どういう売り込みですかそれ!?」

 

 

 

 

「赤城さんのお面、ここに持ってきたです」

 

思わずどよめく執務室。

「綾波ちゃん、そのお面…物々しく見えてしまうのは何故だろう…」

 

「赤城さんの魔除けパワーでも備わってるんじゃないかと思うです…」

 

 

(赤)祓うわよ?

 

 

 

 

すると、綾波は赤城の立ち上がり、赤城の立ち絵のポーズを取り

 

赤城のお面で顔を隠す。

 

 

スタジオ爆笑。

 

 

「綾波ちゃんそれ怒られちゃわない?」

 

 

「グレーゾーンなところ、です」

 

 

ざわつくスタジオ

 

 

「何度も言うけど、このお面は実は赤城からなんかのネタに使ってと言われて提供されたものにゃ!明石なんも企ててないにゃ!?」

 

 

「本当に…!?」

 

 

 

「だとしたら太っ腹、です」

 

 

 

「自分を売る」

 

「ラフィー、それ以上いけない」

 

 

 

 

(赤)夢に出るわよ?

 

 

……

 

「オイゲンさんたちのゲキテイ、すごかったねー!」

 

「あんなオイゲンさん初めて見ましたよ…」

 

「というか、足りない人が居たのです。新はあれだけじゃない筈、です」

 

「スケジュールの問題もあるかもにゃ…翌年あればどこかで出る可能性はあるにゃ…」

 

 

※未定。

 

 

 

「という感じでもう年越したにゃ」

 

 

 

 

「そうでしたです…」

 

「締めはやっぱりご挨拶ですね!」

 

「…あけおめ」

 

「一年のはじめ…まぁ、かなりグダってますけど…」

 

 

 

「えーそれでは、今年もよろしくお願いいたします、です」

 

 

 

 

 

『よいお年を~(です)(にゃ)』

 

 

 

 

 

………………

…………

……

 

 

 

 

「2020も色んな手段で類淘汰してっから、よろちくび」

 

オブザーバー・零はそう一言、どこかに向けて言葉を送った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

END

 

 

 

 




閲覧ありがとうございました。

いつもお読みになられる皆様へ

遅筆により年末から長引いてしまい、誠に申し訳ありませんでした…。


さて、やっぱり笑ってはいけないの終わりは音楽ですよね。


原曲は『あの海』のタイトルの元ネタです。

一応ですが、歌詞は無理矢理当て嵌めてるので、万一自らお歌いになられたい方やボカロとか使って歌わせたい方がいらっしゃった際には、そこは自己責任で。私もそうします…(˘ω˘)


さて、2019年9月15日20時08分から始まった本作品の更新は一先ずここまでにしておきます。

そして、ここまでご覧くださり、誠にありがとうございました…!

もしまた違う形で続くような事があれば、その時はまたよろしくお願いいたします(オギノメヨウコ作戦とか途中のものもあるため)。


それでは皆様、改めて良いお年をお過ごしくださいませ。



by筆者


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

新年、です。

二月になりましたが、改めて今年もよろしくお願い致します。

では、どうぞ。




笑ってはいけないの後、元旦の母港にて。

 

 

「皆さん、明けましておめでとうございます。です」

 

「「「明けましておめでとうございます」」」

 

綾波たちは新年の挨拶を交わす。

 

今年もまた、多くの困難に立ち向かうことになるだろう…主人公ズ面々はそう思いながらお辞儀をする。

 

日の出暴走よろしく、セイレーンが正月衣装で襲来してくるのか、それとももっとヤバイ奴等が押し寄せるのか。

 

 

母港はお正月でも稼働中であった。大晦日の夜は除夜の鐘を鳴らすだけなのに緊張感もあった。しれっとピュリファイアーが鐘を鳴らしに並んでるかもしれないし、それに対するツッコミのストックも用意しなければならなかったためである。

 

 

 

「早速除夜の鐘を鳴らしに行くのです」

 

「え?この母港にも有るんですか?除夜の鐘…」

 

ジャベリンは見掛けたことがない。というか、そのふりをしているかもしれないが…

 

 

「あるのです…指揮官と明石が設置で議論していたのを聞いちゃったのです…」

 

そこで連想する。元よりアズールレーンにあったのはユニオンやロイヤル風の建物。重桜風の建物は気が付いたら併設されていた。きっと赤城の策略か。

 

ならきっと除夜の鐘くらいある筈…

 

「笑ってはいけないの後ですし、きっと落ち着いて鳴らせられる筈、です…」

 

少し痛むお尻を擦る。人間だと痔になるのは必須。が、綾波たち艦船はメディカルチェックの末、どうやらセーフであった。トイレがトラウマになる自体は避けられた。きっと『笑ってはいけない』の中で雪風か時雨、もしくはエンタープライズのご利益があったのだろう。それだけ過酷でもあったことがうかがえる。

 

(ラフィーは知ってる。ラッキーEはエンタープライズ自身にしか効果が無いということを……)

 

 

(今度はエンタープライズさんも笑ってはいけないに五人目として出してみます、です?)

 

(綾波、そんなことしたらユニオンから抗議来ちゃいますよ!?)

 

(あの人の事だから、面白がってきっと二つ返事で来そうな感じが…?)

 

 

 

 

さて、ロイヤル寮の建物に大きな鐘があったが、もしかしてそれを使うとでも言うのか。

 

 

 

一先ず除夜の鐘のある場所へ向かうことに。

 

「これロイヤルの鐘だよ…?」

 

井ノ一に反応したのはジャベリンであった。

 

やはりロイヤル寮の大きな鐘を使うことになった。鐘は建物から降ろされ、そこに列が出来ていた。どうやって下ろしたのか。誰もが疑問に思いつつ行列に並んでいる。

 

 

 

「案の定並んでやがったのです…」

 

 

綾波は一言漏らす。

 

その先にはピュリファイアーにオブザーバー、テスターの三名がしれっと混ざっていた。

 

「おお!お前らあけおめ!」

「あけおめー♪」

「あけおめー」

 

 

「フツーに並んでた…です」

 

 

「ほら、やっぱりさーこう言うのって?始めが肝心でしょ?」

 

 

 

 

「指揮官、早くコイツらを閉め出す指示を出せなのです!」

 

「綾波ちゃん、落ち着いて!?もう笑ってはいけないは終わってるから!?」

 

 

そして、セイレーンの番がやって来た。

 

鐘を鳴らすため縄を持つのだが、年始めらしく決めるため、見るからに勢いを付けすぎている。下手すると、管理している人に怒られれてしまいかねない。しかし、そこにセイレーンらしさがにじみ出ている。

 

 

「ちょっちょっちょ…そんな後ろに持ってったら!?」

「下手すると跳ねっ返るです」

「危ない」

「少し離れましょう…!」

 

綾波たちは思わず下がる。

 

 

 

 

「「「そーれっ」」」

 

 

 

 

金属音がめちゃくちゃ響いた。

 

 

が、ピュリファイアーが転倒。

 

 

 

「いでっ!?」

 

 

 

 

「大丈夫ですk…」

 

「ジャベリン、待つのです!」

 

 

救護に駆け付けるジャベリンを制止し、ピュリファイアーを指す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「え?あ…!」

 

 

 

 

 

 

 

ピュリファイアーの身体が光っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「あれ、身体が光っ_____」

 

 

 

 

 

直後、大爆発が起こった。

 

 

この時の爆発で生じたきのこ雲は、ピュリファイアーの顔のような形であったと言う。

 

 

「キタねぇ花火、です」

「無茶しやがって」

「綾波ちゃん、ラフィーちゃん、むしろあれは煙の様な」

「そんなこと言ってる場合じゃないでしょ!?」

 

 

 

………………

 

その後……

 

 

 

「早速、今年一発目の惨事を先んじてやりやがったのです…綾波達の平穏な正月はこの時点で消え去った、です…」

 

 

「それにしても、規模と威力が比較的小さめで助かったね…?」

 

 

「新年早々からもう草」

 

 

「お陰で鐘の回りが吹き飛んで、除夜の鐘どころではなくなってた様な…」

 

 

修繕作業は饅頭たちが行い、代わりに用意された鐘で鳴らし、無事に行事は終了した。

 

 

 

 

 

 

……………

 

 

 

「新年早々やらかしやがったわねぇピュリファイアー?」

 

「いやーメンゴメンゴwww自爆装置外してなかったわww」

 

「テスターだけど、新年一発目にしては中々凄かったなって…」

 

「あれでも小さ目になるようにしておいたんだよ?」

 

「普段どんだけでかい花火上げてたんだよ!?」

 

 

 

尚、セイレーンたちの世界ではとっくに年が明けていた事を忘れてはいけない。

 

 

 

 

To be continued…?




閲覧ありがとうございました。

ネタのキレを維持するのって大変だなと思いつつ、また次のお話で!

by筆者


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

正月ってなんだ? by加賀

加賀さんの疑問正月スペシャル(だったもの)です。

とっくに一月は終わってますが…では、どうぞ。




「新年明けましておめでとうございます」

 

『おめでとうございます』

 

「今年もよろしくお願いいたします」

 

『お願いいたします』

 

 

門松に鏡餅。

 

餅つきをする指揮官と饅頭。そして、吹雪と綾波の方では綾波の降り下ろした杵が臼を真っ二つに。

 

 

駿河はこたつでタヌキ道を突っ走り、それを島風が遊びに誘い、動かぬためにこたつごと引っ張っていく。

 

 

 

振り袖の艦船たち。

 

 

正しくお正月な重桜寮。

 

 

重桜に限らない。

 

 

「姉様…今年、東京五輪ありますね」

 

「そうねぇ…去年は選手にまつわるニュースも沢山あったわ…」

 

「ところで姉様……」

 

 

「なぁに?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お正月ってなんな__」

 

 

 

さあ、羽根突きやりましょー!!

 

 

加賀の面持ちから察して突如話を反らそうとした赤城。

 

 

「えええええええ!!?新年早々そりゃないですよおおお!!」

 

 

 

「加賀、今回は答えるまでもなかったわね。さぁ、たーのしー!お正月ってのを満喫しましょうよ!!さあ!!」

 

 

いつになく明るい赤城。

 

照らされるとヤバイ草花が生えてきそうな程の明るさ。

 

これは何かの宣告なのだろうか。

 

 

 

加賀は赤城と羽根突きをすることに。肩慣らしといったところか。

 

 

「姉様、羽根突きってなんか原点とかありましたっけ?」

 

 

「懲りないわね?なら私から一本取ってみなさいな!簡単に知ってしまったら面白くないでしょ_____」

 

 

 

その瞬間、赤城の顔面の横を何かが掠めていった。

 

 

 

「なん…だと……?」

 

 

背後を見ると、そこには地面に突き刺さる羽根突きの羽が。そして何故か焦げた臭いが立ち込める。

 

 

 

「後5センチ………」

 

 

「ちょっと!?なによその5センチって!?明らかに弾丸を掠めたみたいになってたわよ今ぁ!!?」

 

 

加賀の持つ羽子板から硝煙の様な物が立ち込める。

 

 

「姉様、先手必勝というやつです。外しましたが」

 

 

「何で私を殺ろうとしてんのよ!?今ヒューンつったわヒューンって!!」

 

 

「姉様、正月早々、タマヒュン発言はまずいですよ!」

 

 

「言っとらんわいッッ!!!」

 

 

 

……

 

 

「こほんっさて、先ず…羽根突きの原点…というか歴史よね…」

 

「はい」

 

 

それは奈良時代に遡るわ___

 

 

「おお!なんか吹き出し消えて雰囲気出て来ましたね!」

 

 

この時、正月では、男子は蹴鞠、女子は毬杖(ぎっちょうをプレイしていたわ。

 

 

「言葉が途中で横文字になってますよ?」

 

 

だまらっしゃい。

 

 

「で、その料亭みたいな名前の…?」

 

 

 

 

 

それは船場○兆よ!!

 

…『ぎっちょう』ね?言っとくけど、焼け野原のあいつでもないわよ!?

 

 

 

 

 

 

……さて、その毬杖が、時代の流れで進化したのが羽根突きよ。

 

 

「なるほど…」

 

 

 

…………

 

 

「これで良いかしら?」

 

「まぁ分かりやすかったです」

 

「それ、返す感想が思い付かない人の反応よね…」

 

 

 

 

 

「とりまもう1セット行きます!」

 

 

「羽根突きの王女様の座は私のものよ!おりゃっ」

 

 

飛び交う羽根。赤城からサーブ。

 

「くぅ、ツイストサーブ…!まだだっ フシューッ」

 

「スネイクとは姑息な真似をしてくれるわねッ__」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うわぁすごいや…あれが本場の『HANETHUKI』かぁ…」

 

 

「ねぇクリーブランド、あれは流石に何か違う感じがするんだけど…」

 

 

その一方で、テニヌに近くなりつつある羽根突きを観戦し感動するクリーブランドと、それに突っ込むヘレナであった。

 

 

………

………………

 

 

「さて、次は…こちらです」

 

 

加賀は何かを取り出す。

 

 

「え、これって…ちょっと加賀!これはっ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「福笑いですっ」

 

透明な袋の中身は顔面のパーツが別々になって入っている。しかしそのパーツには見覚えがあった。

 

 

「何処が福笑いよ!?それ私の顔じゃないの!!?

 

 

何を隠そう、その題材はおかめではなく、赤城の顔であった。

 

 

「赤城笑いって呼ぶべきでしたか…」

 

 

「そういう意味じゃないわよっ!!?普通の無かったの!?」

 

 

 

 

 

 

「えーっと、ここっ!できたっ!」

 

睦月たちが赤城笑い(仮)を使って遊んでいた。

 

 

「えー赤城さんの顔のパーツってそんな真ん中寄りだったっけ?」

 

 

 

すると、ふと赤城は気付いた。

 

 

「ちょっとおかしいわねこのパーツ。なんでヒョットコの口が付いてるのよ!?これ普通のおもちゃのやつじゃない!?」

 

 

「それは、姉様がいつも指揮官とあいだだだだっ!?」

 

 

「ヤッとらんわ!!子どもたちの前でなんつーこと言いかけてるのよ!!?」

 

 

言い掛ける加賀の耳を掴む。

 

 

「ふー…さて、福笑いっていつ頃からあったのですかね?」

 

 

「そうねぇ…」

 

 

「えーっとぉ、赤城先輩はぁ…子の辺りにお口がついててぇ…」

 

「良いよ~翔鶴姉!…ぶふっ…」

 

吹き出す瑞鶴

 

 

「中々やりますね?あら?」

 

「あ、赤城先輩と加賀先輩!」

 

二航戦と五航戦たちもどうやら遊んでいた。

 

 

 

「おお、蒼龍と飛龍。ちょうど良いところに居た」

 

「ていうか、貴女たちまで私の顔で福笑いを?」

 

「えーっと実は…ねぇ、蒼龍姉様…」

「そうね…飛龍…えっと、明石から売れ残りを…」

 

「よし、あの猫にクレーム付けてくるわ」

「姉様、せめて本番の後にしましょうか」

 

 

すると…

 

「えっとぉ…たしかぁ…お口…どっちだったかしらぁ?」

 

 

 

赤城に気付いたのか、迷い始めた翔鶴。

 

「あれ、 翔鶴姉?」

 

 

 

 

「うーん…正月早々から赤城先輩はきっと~こっちかなぁ~?」

 

 

ひょっとこ口を手に取る翔鶴。

 

 

 

「よし、ケツ出せ!」

 

 

姉様!幾らなんでも臀部の露出はアウトです!!放送出来ません!

 

 

「そうですよ!目隠ししてる人脱がすってどんなプレイですか!?」

 

「え、そこ突っ込むとこそこなの翔鶴姉!?」

 

 

「新年早々だが、ぬううん!!」

 

ファッ!?ちょっとこの手つき加賀先輩ですね!?ちょっ…ホント止めてください、新年早々ポロリしちゃいますから!?

 

 

「えええ!?手つきでわかるようになっちゃった!?

 

 

「ボカシて!スタッフさんボカシ入れて!!」

 

 

 

 

…暫くお待ちください…

 

 

 

「Oyomeni…ikenai…new year…」

 

「新年だものね…」

 

「目隠ししたまま顔赤くしてるって凄い絵面だな?」

 

「加賀、明らかにあんたのせいでしょそれは…」

 

翔鶴が晴れ着の中に着ているTシャツの胸元には『ことよろ』と平仮名四文字が記されている。

 

「姉様だってケツ出せって言ってたじゃないですか~」

 

「あぁ、そうねぇ、ケツシバきしようって思っただけよ~?たしか羽子板があったわねぇ」

 

「うわぁぁぁぁそれは痛いですよ赤城姉様!?」

 

 

 

「脱がされるの分かってたんだね、翔鶴…」

「恒例だものね…カメラワーク的にもばっちりね?」

 

感心する飛龍と蒼龍。

 

 

 

 

「正月早々、何を騒いでおるのだ?」

 

 

『長門様!?』

 

 

 

「我もいるぞ!」

 

三笠も一緒である。

 

 

「豪勢ね…!?あ、実はお二方、新年早々こちらの愚昧が…」

 

赤城はことの次第を伝えた。

 

 

「ふむ、やはりな…(確信)」

 

「成る程…では、早速聞いてあげようぞ!質問してみるが良いぞ!」

 

 

 

「では、お正月祭りの『門松』についてお願いします」

 

「うむ…」

 

 

すると一拍置き…

 

 

 

「チェッケーチェッケーチェケチェケ…」

 

 

「すみません、大先輩…あの…すみません」

 

 

三笠を止める加賀。

 

 

「って加賀!?なぜ止めるのだ!?」

 

「…これ…(企画は)ミカラップじゃないので…」

 

「えー!新春くらいコラボしたって良いだろう!?」

 

 

 

「あの、普通に、普通にお願い申し上げます…」

 

 

「そうか、ふむ。諸説あるが、平安時代には既に重桜(日本)で門松が飾られる風習が存在したとされる。東煌(中国)から伝わったもの等とも文献はあるが、桃の木の人形やら札やらを飾っていたそうで、門松が飾られるのは限定だったそうな」

 

「大先輩………もしやウィキで調べたりとか…」

 

長門が訪ねる

 

「(ギクッ)…何故それを」

 

「おお、遂に大先輩がウィキペディアを使いだしたか!?」

 

 

「こら愚妹っ!いくら先輩イジリだからってそれは失礼よ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「何時も普通に使ってるよ?」

「ええっ!?」

 

 

 

 

 

 

何故か驚く長門。

 

 

すると、三笠に今なぜ驚いた?と見詰められる。

 

 

「あっ…」

 

 

思わず口許に手を当てた。

 

 

「長門様!?ちょっと…!」

 

「今…凄いスットンキョウな声で驚いてたぞ…!?」

 

「めちゃくちゃレアな声だったなぁ…我も初めてだぞ?」

 

「肩震わせてたよ長門姉!」

 

 

しれっと現れる陸奥と江風。

 

 

「すみません…」

 

「しょうがない!うん!あの、まぁ普段のキャラがな?我はこうだから…」

 

「おばあちゃん」

 

「おばあちゃんじゃねえっつの!!」

 

 

 

加賀の不遜ぶっちぎりのフリに突っ込む三笠。

 

 

 

「おばあちゃま…」

 

「誰がおば…え?」

 

「フフッ……フフフッ」

 

赤面する長門。

おばあちゃまコールは彼女からだった。

 

「長門様も遂に先輩イジリし始めたわwww」

 

「しかも、ちゃま付けするとか可愛いですね長門様…!?」

 

 

 

 

(長門)初の先輩イジリ。

 

 

 

「あらあら♪楽しそうですわね?」

 

 

どこから甦ったか、天城参戦。

 

 

「天城姉様!?ってことはこれ喪中…」

 

「死んでないから…!今だけは死んでないから…!」

 

「成仏してくだしあ…」

 

「加賀も、お止めなさいなww」

 

 

 

 

「なんかグダりそうなので、兎に角だ!正月は羽目を外し過ぎず、楽しく過ごすのがベターなりっ!」

 

 

「あ、無理矢理絞めたな?」

「それは言っちゃだめよ!?」

「では、天城とHANETHUKIしましょうか」

 

「天城姉様、流石にそれやったら確実に死にますから!?永遠にリスポンできなくなりますからぁっ!!?」

 

 

 

 

………………

……………

………

……

 

 

 

 

 

 

「私らこれだけ頑張って淘汰しまくって来てるのに、なんでこっちには特別衣装とか無いんですか」

 

 

 

 

『カミ』は受話器を手に何者かに訴えたとか、訴えなかったとか……。

 

 

 

To be continued…?




閲覧ありがとうございました。

結局投稿が二月になりました…が、いかがでしたでしょうか。

ではそんなこんなで、またお話が出来次第投稿するとは思いますので、ではまた。


by筆者




目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第一回 チキチキ これやってみたかってん!絶対に美味しい秘伝冷却水選手権!!

お久しぶりです。
ではどうぞ。


「タイトル長いわっ!!?」

 

開口一番、祥鳳が突っ込んだ。

 

 

「祥鳳、早速拾ってくれてありがとうです」

 

 

艦船たちはエプロン姿。場所は母港の食堂。

 

 

 

「えっと、今回は、皆で持ち寄った材料を加工して、秘伝冷却水のフレーバーを作るです」

 

「持ち寄った材料は、このフレーバー製作マシンに投入して、そこから秘伝冷却水に混ぜて飲むっちゅうことや」

 

 

 

 

「この機械は何処から入手したんですか?」

 

すると、ジャベリンが訊ねる。

 

「明石からやで!では、明石から簡単な説明をお願いしますー」

 

 

 

……

…………

 

 

 

 

『ジャー○ネット ジャパ○ットー』

 

 

『夢のジャパネ○トアカシ~』

 

 

「モロパクりやがったです」

「伏せ字機能してないやんけ…」

 

 

 

 

「はい、それでは説明します商品はこちらにゃ!」

 

 

 

 

『蔵王重工製 秘伝冷却水製作マシン』

 

 

 

 

「名前まんまやん…」

「ペットネームとかないの、です?」

 

「元々食堂とかに置く業務用として作ったらしいから無いらしいにゃ」

 

 

 

「面倒なんでマシンって呼ばせてもらうです」

「綾波、それは安直すぎへんか?」

「変に名前つけても全国の指揮官たちに『?』って顔されるだけなのです」

「あー確かにそれあるわ…ってメタいこと言わんで…な?」

 

 

「もうどっちがボケてどっちがツッコミか分からなくなってるっていう…」

 

 

 

「えーっと、このINって掛かれてる所に食材を入れて、ここに、伝冷却水のプレーンを注ぐと混ざってできるにゃ」

 

 

 

 

「結構簡単やな?」

 

「全自動コーヒーマシンみたいなのです!」

 

 

「おまけにお手入れも簡単にゃ!こうして、外して、水ですすぐだけにゃ!」

 

 

「業務用どころか家電みたいになってるのです」

 

 

「メーカー小売価格は…」

 

 

「え、売るんか今…!?」

 

「明石、流石に本番中なので、そこはCMでやるのです!」

 

「じゃあ、綾波たちの実演にお任せするのにゃ!電話番号は」

 

 

 

 

ここで映像は止まった。

 

 

 

 

 

「と、というわけで、先ずは…」

 

「はーい!ジャベリンからいっきまーす!です!」

 

 

 

 

 

蓋を明けると…

 

 

食材:ティーバッグ(紅茶)

 

 

 

 

 

 

 

「それスーパーとかで売ってるやつやん」

 

「因みに銘柄にこだわりとかあるです?」

 

 

「うーん…とくにないですねぇ。これ部屋に残ってたやつで、大安売りで沢山買ったんですよ~!」

 

「もしかして、飲み飽きて処分困ったんです?ww」

「お裾分けとかすりゃええやん!ww」

 

 

早速ティーバッグを分解して茶葉を投入し、スイッチを押す。

 

 

「おお!動いた」

 

「後はコップを添えて、このまま出来るまで待機、です」

 

 

テーブルには無惨にも開けられ中身をくり貫かれたティーバッグが置かれていた…

 

 

 

 

数分後。

 

 

 

 

 

(ゴバーッ)

 

コップにフレーバーと混ざった秘伝冷却水が注がれた。その注がれる音にデジャブを感じた指揮官はどれほどいることだろう。

 

そして、当企画で作った記念すべき第一号の秘伝冷却水が完成し、謎の感動が起こる。

 

 

「うん、紅茶です?」

「まぁ飲んでみよか?」

 

 

 

 

 

 

 

ストローを刺して飲んでみることに。

 

 

 

 

 

「まんま紅茶やな…」

「紅茶なのです…」

 

「しかも、薄めた感じのする…」

「はい」

 

 

そしてジャベリンも一口飲むと…

 

 

「…紅茶ですね?」

 

そして、砂糖を入れたりして飲むも…やはり紅茶。

 

「まあ、案の定無難やな?5点にしとこか?」

「5点なのです」

 

 

 

 

 

 

 

評価(10点中):☆☆☆☆☆

 

 

最終的には6か5で迷ったものの最終的には冷却水の分量に対して紅茶が負けていたか、5点。

 

 

先ず先ずの滑り出し。量や好みで化ける見込みあり?

 

 

 

 

……………………………

 

「さあ、次の方どうぞ、です」

 

「こんにちは~」

 

 

 

ローンの番。

 

(…こいつ大丈夫なんか…?)

 

(ローンさんは料理が上手だとニーミから聞いたのです)

 

一体何が飛び出すのやら……

 

 

食材:ハンバーグ

 

 

「お惣菜やん!?」

 

「ちなみに誰の肉を使ってるのです?」

 

「近 所 の お 肉 屋 さ ん の で す !………あっ…」

 

 

 

 

何故か強調するローン。が、途端になにかを察した。

 

 

 

 

 

 

 

「お肉屋さん…」

 

「惜しい人を亡くした…です…」

 

「南無…」

 

「えええ!?普段私の事どう思われてるんですか!?」

 

「でも、美味しそう…お肉屋さん…」

 

「お肉屋さんで買った奴ですからね!?皆さん…あああ、ローンさん、お気を確かに!」

 

 

 

ラフィーは率直にハンバーグを見て一言感想を述べる。

ニーミもフォローに入る。

 

 

「と言うわけで、ここに投入ですね?…」

 

ローンが投入口にハンバーグを入れていく。砕きやすくするために器用に切り分ける様を見ると主婦である。

 

 

「おおお…入っていきますね~」

 

「加工されたお肉屋さんが更に加工されていくです」

 

「ハンバーグで終わるか思たら…そこから更にフレーバーやからな?どないなるん?っていう…」

 

「だーかーらー!違いますからwwwお肉屋さんご本人は健在ですからね!?www」

 

「ローンさんいじりもそこまでにしなさいっつの!www」

 

 

かくして、デミグラスソースも投入しスイッチオン。

 

 

完成して注がれるが…。

 

 

「え…ちょっと…なにこれ…」

 

ジャベリンが口許に手を当てる。形容しがたいが、ソースが混ざって赤黒い様な。スタジオ中が困惑する。

 

 

「これ…凄い絵面、です…」

 

「めっちゃええ匂いするんやけど…」

 

「ジューシーな匂いです…ね…?…ね…」

 

「ハンバーグなんですかこれ…ええぇ…」

 

「サラッとしてるです」

 

「自分で撒いた種が発芽するってこう言うことなんですね…」

 

 

飲んでみることにする。が、色の凄まじさから飲むのを躊躇う。

 

 

「ハンバーグの肉汁と…ざらっとした…コリコリとする食感が…あるねんな?」

 

「ハンバーグですから、です…」

 

 

「今回は硬めの部分を使いましたから、多分それですね?」

 

ローンも顔がちょっと引き吊っている。そこでニーミは…

 

「パンとかスナックお菓子に掛けるソースとかに使ったら…美味しいと感じますね…?」

 

「ナチョスのソースみたいな?」

 

「そうそう!それですラフィー!」

 

「これ、持ってかえって良いですか?調理してみます!」

 

「えええ、持って帰るん…!?」

 

「とりあえずです。採点しましょうです」

 

一先ず点数を着けないことには先に進まない。

 

「ローンさん的にはどれくらいです?」

 

 

 

 

 

 

「飲み物ではないので…1で」

 

 

するとスタッフ饅頭が…

 

「ナチョスありますよ」

 

「え、あるん!?」

 

「準備がいいのです…!」

 

掛けて加熱後に食すと美味しいのコールが連発。

 

 

 

 

評価(10点中):☆☆☆

 

やはりハンバーグという選択では飲み物としては☆は少な目。だが、これはナチョスのソースには抜擢。この点は飽くまでも秘伝冷却水としての点であった。

 

……………………

 

続いてはニーミ。

 

「では、私の持ってきたものは、此方です!」

 

食材(?):カトッフェルズッペ

 

 

「え?なにこれ…?」

「あー!カトッフェルズッペですね!鉄血のジャガイモを使ったスープ料理なんですよ♪」

 

ローンが反応した。計画艦とはいえど、流石に故郷となるものには詳しかった。

 

「はい!今回は、こちらをフレーバーに…」

 

 

「いや、まってです」

 

「綾波?」

 

「普通にこれはこれで注文するべきではないかなって…」

 

「まぁまぁまぁ!そう言わずに!手軽に飲めれば…ね?」

 

「ローンさん、どう思いますか?」

 

「…んー…これはこれで食べた方がよくないかなって…」

 

 

 

そして投入し数分後

 

 

出てきたのは…

 

「乳白色みたいなサラッとした液体が…注がれましたぁ…」

「私のハンバーグフレーバーみたいに硬くてコリコリしたものは無さそうですねぇ…?」

 

「表現からしてもうヤバイです…」

 

 

実食

 

『いただきまーす』

 

ストローで吸う。

 

「うん…サラッとしてるなぁ」

「温めて飲むとよりおいしいかも、です」

「お湯で作るカップスープみたいね?」

 

 

と、不味いわけではなさそう。

 

「故郷の味…温めましょう」

 

 

加熱して飲むと、かなり美味しいと評判もいい

 

 

 

「ミル○ンやな?」

 

「中まで着けてないのですwww」

 

 

 

数分後。

 

 

「耐熱容器にしておいてよかったです」

 

再び実食。

 

「うん、あたためたら、美味しい…」

 

ラフィーの目が覚める。

 

「美味しい、です!」

「美味しい…!」

「これ、結構いい点行くんじゃないですか!?」

 

「自販機のあったかーいにありそう、です」

 

「コーンスープやな?」

 

そして点数は…

 

 

「7やな」「7ですねぇ~」「7…」「フレーバーでいうなら7.5…ですかね…?」

 

 

 

ローン本人は故郷の味補正の模様。

 

 

「温めたら私のハンバーグフレーバーも…あー無理ですね…」

 

舌触りを思い出して取り下げた。

 

「せやな」

 

 

 

評価(10点中):7.5点。

 

あたためて化けた!現在高得点をマーク。

 

 

……………………

 

 

続いてはラフィー

 

 

 

「これ、持ってきた」

 

 

 

食材:フリ○ク(ペパーミント味)×3ケース分

 

 

『!!?』

 

戦慄する出演者たち。

 

「アカンやろ…」

「お約束のアレなのです…」

「ラフィーちゃん…」

 

「ロクなものにはならへんで?」

 

 

 

「目が覚めるっ(ドヤァ)」

 

 

 

サムズアップし意気込み、150粒投入するラフィー。

 

「一個でええやろ!?」

吉と出るか凶と出るのか…

 

「ガリガリ言うとるで…」

「ヤバイのです…」

「どんなふうになるんだろう…」

「想像つかないわ……」

 

「明石さんもう後退りしてますよ!?」

 

スタジオの奥では明石が後退り。

 

数分後

 

 

「ついに出来たのです…」

 

 

近寄ると…

 

 

「なんなのこの臭いの強さ!?」

「濃縮されてへんこれ…!?」

 

「うわ…」

 

「ペパーミントの香りが凄まじいのです…」

 

「飲めるのかしら…」

 

 

実食。

 

「うわあああ!?」

「うげえっ…すごいです…」

 

「ううわぁぁ」

「凄いミント…」

 

 

 

強烈なミントパワーに綾波たちは阿鼻叫喚。これは大袈裟に見えてもマジなリアクション

 

「一口飲むと…口の中がスカーッとするどころか、ブワァァァァァァってなりますね?」

 

 

ローンのジェスチャーを交えたコメント。それだけ味も強烈である。

 

ラフィーもまさかと思い口に含む。

 

「お目めがシャキーン ゲホッゲホッ」

 

ちょっと見開くも途端に噎せる。

 

「ラフィーちゃん大丈夫!?」

 

 

「ダメだこりゃ」

 

 

苦笑い。

 

「口臭キツい人がデート前に飲むやつみたいになった…」

 

「ブレ○ケアやな!?」

 

「うん。それ…」

 

ラフィーのコメントを拾う祥鳳。

 

「指揮官…飲んでみて」

 

と、苦笑いする指揮官に渡す

 

「ラフィーの、秘伝冷却水だよ…フリス○味」

 

手を合わせてから貰ったストローで恐る恐る飲む指揮官。この時、襲い掛かるミントパワーに負けぬように飲もうとする指揮官は、まさに高難度海域に挑む時の様な顔であった。

 

口に風穴が空いた様な感覚に襲われ顔を歪めるも何とか飲み干す。

 

 

「飲み干しちゃいましたよ!?」

 

「流石指揮官です」

 

「スースーした?」

 

うん…と頷く指揮官。

 

さて、評価を考えなければならない。

 

尚、明石は影に隠れてしまっている。

 

「明石~どこにおるん?」

 

「…にゃ…にゃ?ふふっミントの香りがここまでするにゃ…www」

 

 

「そんなに遠くまでするです?」

 

スタッフの饅頭たちも頷く。

 

 

指揮官の口臭が何れだけ変わったかも気になるところ。

 

 

「ラフィーちゃん的にはどれくらい?」

 

少し考え…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ドクロ」

 

 

その一言で出演者全員ずっこける。

 

 

 

 

 

評価(10点中):ドクロ

 

流石に名物のフ○スクは分量と濃度からか、安定のドクロ。

 

ラフィー、もしやこの企画故に狙ってきたか?

 

 

尚、指揮官の口臭に劇的な変化が…?

 

 

 

 

「指揮官のお口がリフレッシュされたです…」

 

「凄い爽やかな匂いしてるにゃ!?」

 

 

 

……………………

 

「次はうちの番やな」

 

「お?これは…」

 

 

食材:かりんとうまんじゅう

 

「そう!横須賀名物やで」

 

「京言葉使ってるのにです?」

 

「うち生まれは一応…横須賀やからな…?」

 

「ああ、あーたしかにですww」

 

「これ、もうこれ単体でいいじゃない!フレーバーにするのは勿体ないわよww」

 

「パッケージからしていず○やのですね…!」

 

「美味しそう」

 

「勿体ないような…w」

 

「やっぱほら、和なフレーバーがあってもええやろ?みたいな」

 

「温めれば化けるシリーズです?」

 

 

そして、マシンに投入。

 

 

数分後。

 

 

「おお、なんか黒っぽいのが出てきました、です」

 

「かりんとうのあの匂いがしますよ!」

「色が凄いわ…」

 

 

実食。

 

「いただきます、です…お、これは…」

 

「ん、甘くておいしい。あんこの味する」

 

「んーあんこの加減がいいですね…」

 

「うちも飲も!…ん…甘味や甘味!」

 

「かりんとうの甘さとあんこの甘さが迸(ほとばし)ってるわ」

 

「んん…お菓子ベースか、あまーい飲み物ですね…疲れたときに口にしたいです…」

 

あたためて飲んでみる。

 

「んー…おしるこっぽいような…いやこれかりんとうまんじゅうです…あたためると美味しく感じます」

 

「小豆バーみたいな感じでしょうか…」

 

「あ、それに近いのですローンさん」

 

 

 

評価に悩む。

 

「うーん…間とって7…です」

「7…」

「そうねぇ…7!」

「7ですね!」

 

 

 

 

評価(10点評価):☆☆☆☆☆☆☆(7)

 

これは当たりか、ベースの味が引き立って評判通り。だが、甘いのが苦手な人には向かない可能性も。

 

最後は綾波の番。

 

果たして……何が飛び出るのか?

 

 

……………………

 

 

 

「さあ、綾波の番です。」

 

 

 

 

 

食材:オットセイの睾丸

 

 

「うわああああっ」

 

「凄いにおいする…くさっ」

 

「うわ…」

 

「どこで手に入れたのこんなの!?」

 

激臭にドン引きする出演者。なんとスタッフの饅頭と明石、そして指揮官も表情を歪める。その入手先とは…

 

「暁に譲って貰ったのです。」

「暁ちゃんから!?」

「はい」

「あの忍者何者よ!?」

「暁によると、古くから精力剤効果があるそうで、疲れたときに口にするそうです。医学的な根拠もあるとか無いとか…高級なものらしい、です…」

 

凄まじい臭い。くさいではなく、におい。

ラフィーのフリスクとはまた別の凄まじさを放つ。

 

ラフィーの場合は加工されているのとそこまでの激臭を放っていない物であること。が、綾波が暁を通して持ってきたこの食品は、もはやそんな加工など施されていないのだ。

 

 

綾波も顔を歪めつつマシンに投入するために近づいた瞬間。

 

 

 

「おっヴぇえ…げっほ…げっほ…」

 

 

 

臭いの強い所に来たためか、思わず嗚咽する綾波。

一番女の子が上げてはならない声を上げてしまう。

 

「はよ入れろやwwwww」

「だって…だって思った以上に臭いが凄まじくってwww」

 

と突っ込む祥鳳も臭い負けしそうになる。

 

そこで頑張ってマシンに投入。

その時の明石とスタッフ饅頭の顔が引きつる

 

 

 

「すごい、まだ臭いが残ってるよ!!」

 

ジャベリンの指摘通りである。

 

 

換気扇を回すことに。

 

 

数分後。

 

 

「うわっ…なんちゅう色してるん!?」

「我ながら酷いのです…げほっ…」

 

「うう…カフェオレみたいな色なのに…(泣)」

「もう臭…草」

「うわもう無理です…」

 

オットセイの睾丸味の秘伝冷却水が爆誕。ある意味で『秘伝』の冷却水。

 

 

「こ、これ飲んで疲れを取りましょう」

 

「取れるどころか、臭いが着くで!?」

 

「ローンさんがもし…許せない相手を撃滅する際に、これ飲んで戦いに備えるという使い方も…」

 

「セイレーンの前で?こう…許せないよねーって言ってから?」

 

「は、はい…」

 

「…それセイレーンとか許せないって人に無理矢理飲ませた方が良くない…!?」

 

「戦意削げるわな…この臭いの強さなら…」

 

「料理企画で兵器作ってどうするの!?」

 

ニーミのツッコミはごもっともである。

 

 

実食。

 

 

鼻を押さえて飲むことに…

 

「うええええっ!!?」

「あああっ…口の中が大変でっすっ…」

「これ、点滴で入れるべきものですよね?」

「ローンさん、それは片付ける方も大変になるです…」

 

それだけ得たいの知れない味。

 

 

「秘伝冷却水ならぬ…むしろ霊薬…です」

 

そして、評価。

 

 

「これの評価…」

 

「ドクロ、です…」

 

綾波の自己申告により

 

 

 

評価:ドクロ×10(測定不能)

 

 

フリ○クを凌ぐ凄まじい激臭…今回のワーストをぶっちぎって見せた。

 

 

尚、暁に罪はありません。

 

 

 

「指揮官、飲んでみてくださいです」

 

指揮官に飲ませようとする綾波。それを苦笑いしつつもワンショット飲み込む

 

もう顔が歪みきっている。うんうんと頷くも、折角艦船たちが作ったものを酷評する訳にもいかなかった。

 

 

 

 

「暁もこれ飲んで見て、です」

 

「え、止めてあげようよ綾波ちゃん!?」

 

すると、物陰からささっと暁が現れた

 

 

「良いでござるよ?」

 

「良いの!?」

「大丈夫…?」

 

ワンショット分受け取る。

 

 

「ぐっ…相変わらずのこの臭い…うっ」

 

 

 

「暁、涙目になってる」

 

そして飲み込む

 

目を丸くする綾波たち…

 

 

「はぁっ…ふぅっ」

 

暁も指揮官同様に飲み干した。我慢しているのか、表情が固い。

 

「修学旅行のバスでこんな感じで悶えてる子みたいや…」

 

「く、こほっこほっ…」

 

噎せ返る暁。

 

「綾波殿…」

「はい…?」

 

「…っ…臭み何とかしなきゃダメでござる…!!」

 

 

「そこかいなっ」

 

「取れるものなの!?」

 

「比叡さんが詳しいと思うでござる……んあっ…この臭い…くっ…」

 

 

「い 今あれやで?くノ一が悶える貴重なシーンやったで?」

 

「見ないでぇぇ!?…じゃなかった…見るなでござる~!!」

 

 

流石に暁でもキツかった模様。

 

皆様は然るべき調理を行いましょう。

 

 

 

 

その後。

 

片付けのための饅頭たちが控えていたのだが、そんな彼等も苦悶の表情。綾波たちも頑張って片付けるのだった。

 

 

そして……

その後に出撃した際、セイレーンに何故か逃げられてしまい、戦闘は無かったとか。

 

 

 

 

to be continued...?

 

 

 




閲覧ありがとうございました。

比叡もこれお手上げなんじゃないかなって。


またお話ができた頃に投下します。


それでは、次のお話で。

by筆者




目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

【バレンタイン】第1回 チキチキ これやってみたかってん!絶対においしいバレンタインチョコ選手権!!

ようつべの公式動画でシリアスが頑張ってたので、私も筆を執らざる得なかった…今は反省している。


それではどうぞっ


「第1回 アズールレーン―あの素晴らしい海をもう一度、です― チキチキ これやってみたかってん!スペシャル!絶対においしいバレンタインチョコ選手権~!!」

 

 

食堂特設スタジオ。

綾波がタイトルコールを一息で読み上げ、拍手が起こる。

 

 

「よう言えたなぁ!?ww」

 

「章のサブタイからしても文字数スゴいことになってますよ!?」

 

「お約束…すごい」

 

「綾波、大丈夫ですか…?」

 

 

 

 

「ゼェッ…ゼェッ…ですっ!」

 

 

 

 

サムズアップで答える。

 

 

「肺活量もっとあるやろww」

 

「ちょっと油断してたです…フゥーッ」

 

 

息を吹き返す。

 

「さて、今回はタイトルコールの通りバレンタインチョコ選手権、です。指揮官宛のチョコを作るのです」

 

「そういえばその時期ですね!ジャベリンも今年何にするか迷っていたんですよー!」

 

「因みに、去年はどんなの渡したん?」

 

 

 

 

「気持ちさえ伝わればって思って迷った挙げ句、買いました!」

 

「結構ええのかったんちゃいます?」

 

 

 

 

「…スーパーに売ってた安いのです!」

 

 

「安もんかい!?」

 

「心込めて渡したのに中身が安いのって、指揮官は結構複雑な心境になってそう、です」

 

「中身スカスカで草」

 

「ジャベリン、そこはですね?もっとほら、あのー安く見せないように一度溶かすとかしないと!」

 

「あーやっぱり12個に割ってお渡ししておくべきでしたね……」

 

「それなんてダース、です…?」

 

 

 

 

 

というわけで…

 

……

………

…………

 

 

 

「まずはジャベリンからいきまーす!です!じゃんっ」

 

 

 

食材①:クッキー

 

 

「これ旨そうやな!」

 

「ナイスチョイスなのです」

 

「塩梅」「ほほー!良いですね!」

 

 

「では、もうひとつ!じゃじゃーん」

 

 

 

食材②:ペットボトルの紅茶(ストレートティー)

 

「ペットボトルのやん…」

 

「因みにこの二つの食材、何処のスーパーで仕入れたです?」

 

「AE○N?…7○i?」

 

 

 

 

 

「○エツです!」

 

 

 

 

「伏せられてないよジャベリンwwww」

 

 

溶かしたチョコに紅茶を混ぜて冷やす。

 

 

…………

 

 

「ラフィーの持ってきた食材はこちら。どん」

 

 

食材①:リンゴと水飴

 

「好きなもの…絶対合う」

 

「リンゴと水飴、です?」

 

「あ、リンゴ飴になるわけやな!」

 

「甘さと酸味。きっといける」

 

サムズアップするラフィー。

 

 

 

 

そして二つ目は…

 

「どどん」

 

 

食材②:フリ○ク

 

 

「またかいな!?」

 

「懲りずに持ってきたのです…!?」

 

「今回はそこまでキツくない…と思う…」

 

 

「ちょっと自信がなさげやんな?」

 

「前スゴかったですからね…」

 

「目、覚めたでしょ?」

 

「うん、覚めるくらいやったな」

 

「覚めるどころか、眠気という概念を忘却するくらいの逸品でした、です」

 

かくして調理に。リンゴを種を取ってミキサーに。

それを水飴と混ぜる。

 

それをトレーに敷かれたチョコレートの上に乗せ、更にチョコレートを掛ける。

 

 

そして、隣のトレーにはチョコの上にフリスクが…

 

「フリスクが綺麗に並べられとるわww」

 

「芸術性…今回はいけるっ」

 

……………

 

「では、私、Z23の持ってきた食材はこちらです!ばんっ」

 

 

食材①:蒸かしたジャガイモ

 

 

「…コロッケでも作るん?」

 

「そうと見せかけて…チョコで包んで冷やすのです!」

 

 

「ニーミちゃん…」

 

「衣がチョコ…」

 

「ニーミ、ついにおかしくなったです…?」

 

「違いますから!!おかしくなってませんからぁっ!!つか、あるでしょ?ポテチのチョコかかってるやつ!あれです!」

 

そしてもうひとつの食材はというと…

 

 

食材②:ハリボー

 

 

「これ、何なん?」

「鉄血で人気のグミです!」

「なんか…硬そうだね?」

 

「咀嚼力を高めるためにこの固さなのだとか…わりと最近知りましたww」

 

「おしゃれ…美味しそう」

 

「形も熊の形してる、です」

 

果たしてどうなるのか…

 

 

 

 

 

 

 

…………

 

 

「次はうちやな!食材は…ぽんっ」

 

 

食材①:生八つ橋

 

「あ、八つ橋ですね!」

 

「名物やで!」

 

「祥鳳って確か横須賀生まれでした、です?」

 

「やかましいわwww…チョコの上に乗せて、その上にまた掛けて冷やすで!」

 

 

 

 

 

気になる二つ目は…

 

 

「ぽぽんっ」

 

食材②:海苔

 

 

「合うんですかこれ…」

 

「パリッパリな和風やで!これでチョコを挟むんや」

 

「確かに和ではありますけど…です」

 

「ロイヤルのサンドイッチみたいな挟みものですかね?ジャベリン楽しみですっ」

 

「せめてパンに挟みましょうよそこは!?」

 

 

……………

 

 

 

「最後は綾波、です。ぬうん!」

 

 

食材①:マシュマロ

 

 

「おおお!綾波ちゃん!」

 

「組合わせ良いですね!」

 

「このマシュマロを焦がしてチョコでクルリと…です」

 

「絶対ウマそうやん!」

 

 

 

 

そして、二つ目の食材。

 

 

「ぬぬぅん!」

 

「加賀の姉さんみたいやんそれ…」

 

 

 

 

食材②:ドリアン

 

 

 

「あ、綾波ちゃん……これは…」

 

「くさい」

 

「これドリアンやん!!?」

 

「またスゴいものを持ってきちゃいましたね…」

 

 

「これ、中身はクリーミーな食感で美味しいらしいです。きっとチョコで包めばベストマッチするかも、です!」

 

 

刺に覆われ、臭いを放っているフルーツ、ドリアン。

 

綾波はマスクを付けて手袋と大きめの包丁を使ってカット。

 

「綾波って、でっかい包丁似合うなぁ…」

 

「ナマハゲ」

 

「ナマハゲじゃないです、キシンです」

 

 

 

「ナマ波ちゃん?」

 

「ナマ波でもないですww綾波ですww……はい、割れたのです」

 

 

中身はなんとも柔らかそうな可食部が出現。

 

 

「柔らかそう」

 

「ドリアンは運送するときには未熟で臭くないやつを送られてくる、です」

 

「臭いがやばいからですか?」

 

「その通りです、熟成すると臭くなるです…ぅぇっ…」

 

 

 

 

顔を歪める綾波。

 

「うっ…っ…」

 

 

「今の綾波、ナマハゲみたいになっとるで?」

 

 

「だからナマハゲじゃないです、キシンです!ww」

 

 

 

……………

 

 

 

 

「実はどうしてもやってみたいのがもう一つあるです」

 

「え、なになに?」

 

 

 

 

 

食材X=???

 

 

その中身に驚きの声が上がった。

 

 

「こ…これって…」

 

 

 

「食用のバッタです」

 

 

 

 

仰々しさは群を抜いた。

 

 

食材X:バッタ(食用)

 

「えええ!?」

「バッタ!?綾波、合うのこれ!?」

 

「昆虫チョコ」

「あかんやんこれ!」

 

「物は試しです」

 

 

「まぁ、昔からイナゴやらタニシを捕まえて食べるとは言いますけども…せやけどこれ、絵面がすごいわぁ…」

 

 

 

試しに試食するも、言うほどの不味さはない。

 

「エビみたい…」

「パリパリいいますねぇ」

「珍味」

「まぁ、重桜などでは昔から伝わるもの、です…水田で捕れるタンパク源ともいわれてるです。捕まえるの大変でしたです…」

 

 

綾波は、この日のために用意した型にチョコを注ぎ、そこにバッタを並べ、冷蔵庫へ。

 

かくして、各自準備を終える。

 

 

 

 

 

……………

 

【ジャベリン】

 

チョコが完成。

 

①クッキーチョコ

 

 

早速実食してみることに。

 

 

「サクサクやな~」

 

「無難オブ無難、です」

 

「食感すき」

 

「これは、おいしいですね」

 

 

「スーパーで売っている物を利用して、スーパーで売っているようなものが出来た」

 

「えええwwwww美味しいじゃないですかぁ~!評価はどれくらい?」

 

 

「6」

「7かなって」

「6、です」

「5やな」

 

 

 

「真ん中!?」

 

 

 

評価(10点中):☆☆☆☆☆☆

 

無難な評価。

スーパーのものでスーパーのものが出来た。だが、このサクサクの食感は好評を得られ6点。

 

 

 

②紅茶クッキー

 

「たまにチョコ専門の洋菓子の店で売っているのを見るです」

「抹茶チョコの紅茶版です!さあ、どうぞ!」

 

実食。

 

「おおー」

「…うん」

「香りが良い。あじもする」

「食べれない味ではないですねぇ」

「でしょー?あ、でしょーっておかしいかww」

 

 

 

「評価は5くらいです?」

「せやな」

「5」

「悩みますけど5ですね」

 

 

「うそー!?」

 

 

評価(10点中):☆☆☆☆☆

 

満場一致の5。やはりベター。しかし好み次第か?

 

……………

 

【ラフィー】

 

①リンゴ飴チョコ

 

 

「出来た」

 

果たして、その味は…

 

 

「おおお、なんだか美味しそうです…!」

 

「切り分けるね」

 

と言って、包丁を手に取って切り分ける。

 

「…よしっ」

 

「うまそうやん!」

 

 

 

実食

 

「うん。リンゴと水飴とチョコレートが混ざって…うん!ウマイで!」

 

「おいしいのです」

 

「うはーおいしい!」

 

「酸味と甘味が程よいというか…これ貰えたら嬉しいでしょう!」

 

 

好評。無言でどやるラフィー。

 

 

 

 

評価(10点):☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

なんと初の満点。もはや言うまでもなかったか

 

 

 

 

 

そして、続いてはフ○スクチョコレート。

 

 

②フリス○チョコレート

 

 

「次はお楽しみ…」

 

「お楽しみって何やねん!?」

 

「まだ秘伝冷却水の阿鼻叫喚が残ってるです…」

 

「ペパーミントの猛攻撃はすさまじかったですよね…」

 

「ラフィーちゃん、今回は大丈夫だよね?だよね…?」

 

「取り合えず、食べてみて?」

 

ラフィーがお皿に盛る。

 

 

実食…

 

「うーん…」

 

「んー」

 

唸る綾波と祥鳳。

 

「なんか違うです。チョコミントかなっていうと、そうでもないような…です」

 

「前回のあれに比べると落ち着いてますね…」

 

「スゴかったもんね…ラフィーちゃんのフリ○ク秘伝冷却水」

 

「あれは、都市伝説のMKウルトラって実験の被験者にでも飲ませた方が良いようなレベル、です…」

 

「それ拷問やんwwwww」

 

 

評価(10点中):☆

 

ギリギリドクロを回避。しかし、リンゴ飴チョコとの落差が目立つ。

 

 

……………

 

 

【ニーミ】

 

①ジャガイモチョコ

 

 

「さあ、出来ましたよ!」

 

綺麗な小判型のチョコが完成。お皿に一つずつ盛り付ける。

 

「あら~」

「コロッケみたい」

「チョコパイみたいにも見えるです…」

 

実食。

 

 

「割と…まぁ…」

 

「です」

 

「ジャガイモが柔らかい」

 

「チョコレート掛かったポテチというか、衣外したコロッケにチョコかけた感じかなって」

 

「チョコ溶けるの覚悟で、温めて食べてみよう、です」

 

「せやな」

 

「ニーミの作ったの、温めるの恒例になってて草」

 

「で、ですね~…」

 

「うーん、やっぱり温め系になってましたね。そうしましょう…」

 

加熱後。

 

「チョコソースみたくなってるです…」

 

「ホクホクしてる…化けた」

 

「うん、ニーミのは温めたほうが上手いな?」

 

「あれです、事前に仕込んで加熱して…出すみたいな…です」

 

「半調理品みたいな感じで」

 

「それ、冷めたら不味いということですか!?」

 

 

 

「じゃあ…5点!」

「ラフィー的には、チョコとポテトが美味しかったから6点」

「うちは…6.5や!」

 

すると綾波は…

 

 

 

 

「……ドクロ」

 

 

「まていっwww何でドクロなのよwww」

「じょ、冗談、冗談ですよニーミ…www 改良の余地有りで、6です」

 

 

 

評価(10点中)☆☆☆☆☆☆

 

評議の結果、6点という結果に。

チョコレートとポテトの組み合わせ。しかし温めてこの点数。馴染みが少ないゆえか。しかし、食べてみるとジャガイモのホクホク感と塩味、そしてチョコの絡みがよくこの点数に。

 

やはり温めは必須か。

 

 

続いては…

 

 

②ハリボーチョコ

 

「さあ、出来ました!どうぞ!」

 

 

 

「コンクリで埋められた人みたいです…」

 

チョコに埋まる熊の形をしたハリボーたちを見て一言。

 

「よし、後で綾波も埋めて差し上げましょう…」

 

「ごめんなさいです…そんなことしたら綾波の鋳型が出来るのですwwm」

 

「等身大スタチューみたいなの量産できるやんww」

 

「あれは彫像だから良いのですww」

 

「ダビデ?」

 

 

「あんな粗○ンと一緒にするなです」

 

 

「言いおった!!皆、聞いた?…綾波が粗○ン発言しおったで!!!」

 

 

スタジオ重大爆笑。

 

「綾波ちゃん!シモ発言はやめなさいっ!ww」

 

「でもダビデは諸説あるけどマジで粗○ンなのです」

 

「やめなさいっつの!ニーミちゃん顔真っ赤になってるから!」

 

「想像したですか?」

 

「しとらんわい!!www」

 

「まぁ、もし指揮官が粗○ンだったらそれは…その…ご免なさいです」

 

「なんで謝ったん!?指揮官が粗○ンとか関係あらへんやろwww」

 

 

 

気を取り直して実食。

 

「…うん」

 

祥鳳が頷き

 

「チョコにグミ…です」

 

「硬いんだねこれ…」

 

「はむっ…硬い…」

 

 

どうやら硬さで難航している。

 

「咀嚼力上げるためにこんな硬いってこれチョコ砕いたらさらにそこにボスおるで」

 

「これは鍛えられるチョコです…」

 

「もっと鍛えろって意味ですかねこれ…」

 

「グミおいしい」

 

「これだと指揮官にお渡ししても、この硬さで意図が湾曲しちゃいかねませんね…」

 

 

評価(10点中):☆☆☆

 

残念ながら硬さが災いして3点。

 

しかし、グミの味は良好。ドクロにはならず。

 

 

 

……………

 

【祥鳳】

 

①生八つ橋チョコ

 

「はい、完成やで!」

 

祥鳳が完成した生八つ橋チョコを持ってきた。

 

 

「おお…生八つ橋がチョコでガッチリコーディングされてるです!」

「美味しそうです!」

 

「形もとても美しいですね…!」

 

「絶対においしい」

 

 

「ほなお皿に分けるで!」

 

一つずつお皿に盛る。

 

実食。

 

 

「ひんやり、モチモチ…」

 

「うん。チョコとアンコと、生地が良い感じでおいしいです」

 

「おいしいので10点。文句なしっ」

 

ラフィーは頷きサムズアップした。

 

「お土産にいいと思いますよ?ん~おいしい!」

 

「今日遠征に出てるローンさんへのお土産にしましょう」

 

「きっと喜ぶです」

 

「よっしゃ!」

 

 

 

評価(10点中):☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

なんとまた満点。形と食感がベストだったために満場一致。

 

 

続いて…

 

②海苔チョコ

 

 

「さあ、二つ目のチョコやで!」

 

「ちょっと…すごいよwww」

 

「緑と焦げ茶色の何かになってるです」

 

「手を汚さんように、テレビ見ながらかじれそうやん?」

 

「休日の駿河あたりに食べさせてみるといいと思うです」

 

「せやろ?まぁサイズ的には煎餅とはいかずとも、海苔あられみたいな感じやろ?新感覚的な!」

 

「その辺はビミョーなラインですねぇ…」

 

「まぁ新感覚と言われると、新感覚な感じするとは思うけど…」

 

「チョコが溶けても、海苔がくっつく、です…」

 

 

 

評価(10点中):☆☆

 

残念ながら2点。受けは良くなかったか。しかし、手を汚さないという点はナイス。

 

 

 

 

次は綾波の番。果たしてどうなるのやら…

 

……………

【綾波】

 

「出来たです」

 

①焼きマシュマロチョコ

 

トレーを持ってきた。

 

「これはウマイわ!!」

 

「見た目からしてもう良すぎるよ、綾波ちゃん!」

 

「期待です!」

 

「美味しそう」

 

実食。

 

「ああ…ええわぁこれ」

 

「おいしい」

 

「合いますね…!」

 

「綾波、やれば出来るじゃない!?」

 

「なんか何時もはダメみたいに聞こえるですww」

 

「前回のね?オットセイの睾丸がね…?」

 

「あれはもうお約束みたいなものです」

 

「にしても、このチョコ、名作」

 

ラフィー絶賛。

 

「言うことなしやな!」

 

ジャベリンとニーミも言わずもがなと言った様子。

 

「ご好評でなによりですっ 」

 

 

 

 

評価(10点中):☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

文句なしの満点。

初の「テンシ」マークとなった!が、表示されないので☆10個。

 

…が、この後はドリアンチョコ…!!

 

どうなるのか…!?

 

 

 

 

 

②ドリアン

 

 

「うう、臭いがするぅwww」

 

「お待ちどうさまです…」

 

その臭いを感じつつ実食。

 

「あ、これ…クリーミーやな?」

 

「チョコの甘さが良い感じで作用してる様なしてないような?」

 

「微妙な味わいですね…でも良いですねこれも」

 

「あっ…」

 

ジャベリンが何かに気付いて顔を歪めた

 

「どうしたです?」

 

 

「臭いが鼻に回ってきちゃったwww」

 

「鼻で呼吸は控えた方が良いですね…?」

 

「味はエエねんけどな、臭いが…」

 

「あ~そこですかやはり…」

 

「ドリアンの果肉、ちょっと臭いけど…おいしい…」

 

 

評価(10点中):☆☆☆

 

ドクロは免れ3点。これは臭いの強さに比例した果肉の美味しさから来るものか。臭いは強し(確信)

 

さて、トリを務めるのはバッタチョコ。

 

 

果たしてどうなっているのやら…?

 

 

 

③バッタチョコ

 

「それではいざっ――」

 

 

一先ずトレーを覗く。

 

 

「えっと…先ず思ったこと言ってええか?」

 

 

「どうぞ」

 

 

 

 

「メタルクラスタホッパーみたいになっとるで…!?」

 

 

スタジオが爆笑。綾波たちも笑ってしまう。

 

 

 

バッタの並び方がどうしてもそれを彷彿させる。

 

 

「衛星アークでもこんなの作らへんよ…チョコで人類滅亡させよか~みたいな…1000%おじさんでもこんなん見せられたら見限るで…『よりによって食用のバッタかぁ…』って」

 

 

 

「1000%可食部で草」

 

 

 

「これアークが作ったとしたらやで?今度はヒューマギアが衛星アークシバキまわしに行くんとちゃう…?『ンマァァァア!!』って…」

 

 

 

「今度は逆にアークを滅ぼしに行くですねwww」

 

「そうそう!」

 

「バレンタインの悲劇は草」

 

 

ジャベリンとニーミは笑いこけている。

 

覚悟を決めて実食。

 

 

「うん…まぁ、さっきさんざん言うたけど………微妙な感じやな?」

 

「そうなのです…」

 

「食べても一杯出てこない」

 

「出てきたらスタジオ中がパニックですからね!?」

 

「なんだろうこの惜しい感じは…人類滅亡させるんは今はやめとこか?みたいな」

 

「延命しましたです」

 

「形がプ○グライズキーなんですよねぇこれ…」

 

ジャベリンはちょうど食べる前にその形を見せた。チョコに埋められた食用バッタの横顔が地味にクオリティを高くしている。

 

 

 

「綾波、この型はどちらから入手を?」

 

「明石と夕張からです」

 

 

ひょこっと顔を出す夕張と明石。

 

 

 

「あぁ…作れそうな感じするやんな?」

 

「食べてみるです?……… 指 揮 官 、 出 て く る で す 」

 

 

しれっと逃げようとした指揮官を呼び止める綾波。

 

ギクッとする指揮官。誘導するスタッフ饅頭により、もう退路は絶たれてしまった。苦笑いする指揮官。

 

「これ、指揮官食べたあとアークと接続するんとちゃうか?」

 

「そうなったらその勢いでセイレーンを滅亡させてきて貰うまで、です」

 

「綾波、この味わいだと暴走しようにもしようが無いと思うのだけど…」

 

「不味くて人類滅亡は草」

 

 

と指揮官と明石たちに食べさせる。

 

 

「んー」

「んー」

 

唸る。

指揮官も無言で頷いている。

 

「あれ、暴走しなかったの です」

 

どうやら微妙そうである。

 

「エビっぽいにゃ」

「エビっぽい」

 

指揮官も頷く。

 

 

「ちょっと味にパンチが足りなかったみたいです?」

 

「見た目の時点で十分パンチ効いとるで?」

 

「やっぱり、食玩にするにはもっとこう…キャッチー名前じゃないと、です」

 

「これ食玩にするつもりだったの綾波ぃぃ!?」

 

 

 

「閃いたです。メタルならぬ、リアルクラスタホッパー、です!」

 

「スーパーに並んでなさそうで草」

 

「バレンタインに受け取られても困惑ものにゃ…」

 

 

「ならゴデ○バのチョコ買って溶かして作るのです…」

 

「わざわざ買ってきたの溶かすんかいな!?」

 

「色々と勿体なくて草」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

評価(10点中):???

 

 

そこはやはり指揮官の皆様の好み次第か。

 

 

イナゴでも作れると思う…です。でも味は(ry by綾波

 

 

 

 

 

……

………

…………

 

 

【お片付け前のトーク】

 

「これ、炙って食べてみるです?」

 

「え?まだドリアン残ってるの!?」

 

「安かったのです。ほかのとこだともっとするので…」

 

「果実は焼くと甘味が出るって言いますものね」

 

「焼きドリアン、ラフィー食べてみたい」

 

「気になるなぁ?ウマかったし」

 

 

 

「皆さんただいま~」

 

ローン登場。

 

「あ、ローンさん!」

 

「お疲れ様~ そうそう!企画出演のお礼と皆さんにお土産買ってきたの!どうぞ!」

 

 

 

 

(((((げっ)))))

 

 

 

 

 

箱の中身はドリアンだったとさ。

 

 

「これ、臭いが凄いんだけど、焼くと甘くて美味しいのよ♪……あら、なにこれ、今回はチョコなのね?ってなんでバッタ!?」

 

 

リアルクラスタホッパー(仮名)に驚くローンであったとさ。

 

 

To be Continued…?




閲覧ありがとうございました。

ローンさんはあくまでゲストのつもりで、今回も二連続として出そうと考えましたが、閃かず…

次の絶対においしいシリーズからは、また別の人が一名ほど出すか、もしくは五人でやって参ります。


では、また次のお話で。

by筆者。





目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

忍んで忍ばずとか言っても結局は科捜研の女が全部調べりゃ犯人分かるから結果忍べてない、です

お久しぶりです。ではどうぞ。


夜の重桜寮の一角。

 

 そこに複数名が屋敷に侵入する。

 

 

 

 

 

 

 「ウォォォォォォアア!!」

懐からお箸を取りだし、ボウルに落ちた卵をかき混ぜ……

 

 

 その隣で…

 

 「ウオオオオオオオオッッッ!」

二刀流の包丁を取り出し、交互に葱と肉を切り刻む音。

 

 

 

そして、最後の仕上げとして…

 

 

「てえええああああああッッ!!せえいっ!!ていっ!!ほああっ!!ほあああああっ!!」

 

 

 すると、背後のふすまが開き…

 

 「てええいっ!ほわあ!おおお!!」

 

「人んちで何やってんだぁぁぁッッ!!!」

 

「ごわあああーーーっっ!!?」

 

 

 加熱した中華鍋に頭を突っ込まされている正体は綾波。

 

 そして電気がつけられると、葱と肉を刻んでいたのがラフィー、卵をかき混ぜていたのがジャベリン。

 

 

 「なに夜中に人んち忍び込んでスタイリッシュにチャーハン作ってるでござるかテメエら!!?オイ消せ!うるせえからその曲消せ!近所迷惑だろーがっっ!!!」

 

 口調を崩壊させつつ必死で突っ込みどころを突っ込んでいく部屋の主こと暁。すると、いつの間にかジャベリンの手にラジカセがあり、ラフィーが再生停止を押す。

 

 

 

 「ちょっと待って!?それはそれがしの所の食材…っていうか、こんな夜中に何しに来たでござる!」

 

 「いやほら、この前見たジャンプに、夜中に友達のお家でチャーハン作ってるのを見たら、どうせお世話になるし早速恩を着せておいて、最後にお釣り返してもらおうとか考えてた訳…です」

 

 「なんでござるかその動機!?っていうか薄情どころかむしろ下心まで言葉に出ちゃってるじゃんそれ!?」

 

 

 

 「お邪魔しまーす」

 

 ドガンッ

 

 壁に大穴が開いて、Z23と指揮官がやって来た。

 

 「ニーミ殿までなにしてんの!?玄関から普通に入れでござる!! ……え?なに?もしかしてこの部屋収録スタジオのセットだと思われてるの!?」

 

 綾波たちは「え、違うの!?」と言いたげに驚いている。指揮官は損害の補填を悟ってか、どこか遠い目である。

 

 「ニーミちゃん、指揮官、チャーハン出来てますよ!」

 

 「わあ~美味しそ~!頂きましょうよ指揮官!ささ、暁も!」

 

 「って話聞けコラーっ!!!」

 

 

 

 数分後。

 

 「それで…それがしに何の用事でござる?」

 

 綾波たちに訊ねる暁。さりげにチャーハンを戴くことにした。

 

 

 「実は、セイレーンの海上の要塞が見つかりまして…もぐもぐ…」

 

 

 「海域に忍び込んでドンパチするです…もぐもぐ…」

 

 「カチコミ…もぐもぐ…」

 

 「フタリトモそれを言うなら夜襲でしょ…もぐもぐ…」

 

 指揮官もうんうん、と頷いている。

 

 「そこで、暗所恐怖症と方向音痴なところを除けば忍者っぽい暁のノウハウを盗めば、作戦が有利に働くかもと思って、です」

 

 「そうだったのですねー…もぐもぐ…」

 

 「なるほどね!これが犯行準備と飯テロってやつなのね!もぐもぐ…」

 

 

 

 「暗所恐怖症と方向音痴は余計でござる……そういう事ならそれがしに…って雷と電まで!?」

 

 しれっとお皿に装ってもらったチャーハンを頂いている雷と電の二人がいた。

 「もぐもぐ」とはまたベターな擬音。そこに突っ込もうとするも、キリがなくなるのでここは見逃しておくことにした。

 

 「暁ちゃん、ここは教えてあげようよ~」

 

 「出し惜しみは良くないですよ暁ちゃん。それに、夜襲ですよ?暗所恐怖症と方向音痴ってそれもう忍んでる癖に真っ暗闇のスリルと恐怖に耐え忍べてない時点で、綾波さんたちに任せた方が良いと思いますよ?」 

 

 心配そうな面持ちなのに、何気に毒を吐いている電。

 

 「地味に刺さること言ってくるよね電!?ていうか、スリルってなんでござるかスリルって!!」

 

 「ということで…ここは一つ、よろしくお願いいたします、です」

 

 指揮官も一緒に頼み込む。

 

 「し…仕方ないでござるなぁ…」

 

 

 

 

 

 「なるほどね!これが御都合主義とパクりってやつなのね!」

 

 「むしろ暁ちゃんがめんどくなって無理矢理折れてあげた感じもしますよ?」

 

 

 そしてニーミが自分の登場を華やかにするためにわざわざ開けた壁の穴は、後日饅頭たちにより修復されるのであった。

 

そして…

 

 「第1回 アズールレーン―あの素晴らしい海をもう一度、です―

 

 チキチキ 真の忍者は誰じゃろな?風雲・暁城~!!」

 

 

 忍び装束の綾波たち。

 

 

 

 「そこは色取り忍者じゃないのです?」

 

 

 綾波のツッコミが入るが、暁はどうしてもこれをやりたかったそうで、何故だか…

 

 「私も参加します」

 

 黒潮も参加者になった。

 

 「黒潮殿まで参加でござるかっ!?」

 

 

 

 

 

………

 その切っ掛けはこの日だった。

 

  

 「さて、主にご報告を…」

 

 地面に着地しようとした瞬間、黒潮の尻に暁のオートバイの尖端部が刺さった。

 「あっ」

 

 運転していたのは綾波。

 

 「いっだぁぁぁあ!!?え?なに!?私あなたの親でも殺したって言うんですかねえ!?」

 

 「いやぁごめんです黒潮、クリーブランドさんからお借りしたスクーターが黒潮の肛門に吸い込まれていっただけなのです」

 

 「人のケツの穴を立体駐車場みたいに言うなッッッ!!!」

 

………… 

 

 

 「しっかり史実再現(意味深)されてて草」

 

 

 「何時あったのよそれ!?そんなやり取りなかったよね!?普通にチャーハン作っただけだよね綾波ちゃん!!?」

 

 「ていうかどこに出演の切っ掛けになる事象があったでござるか!?何かの冗談!?」

 

 「し、暫くボラギノールが手放せませんでした…私のお尻は呪われてしまったのかもしれませんね…」

 

 

 

 おしりを撫でる黒潮。

 

 「ええええええ!!マジであったの!?ていうか何時だよ!?時間軸おかしくないそれ!?」

 

 突っ込む暁。

 

 (クリーブランド、今朝も普通に乗ってた…)

 

 

 

 

 

 

 ……

 

 

 「あれ?なんだこの赤いの…うーん…あ!もしかして綾波が剥げてるところ塗装してくれたのかな?さーてジャンプ買いに行こうっと」

 

 

 ……

 

 (クリーブランド…ご愁傷さま…)

 

 (なるほどね!これがタイムトラベラーってやつなのね!)

 

 (めっちゃくちゃになってて流石に読者さんが困ってますよ…?)

 

 

 

 

 

 「忍者なんて簡単です。バレなきゃ良いのです…バレなきゃ立件はされませんから…ふふふふ……」

 

 「怖いよ黒潮殿ォ!?」

 

 「殺しは何処からともなくマリコさんに全部調べられてしまうので、控えましょう。それか見たやつはオールマストダァイ…」

 

 「怖いから!!忍のイメージ覆っているからぁっ!!つか全部殺してる時点でもう捕まえてくださいって言ってるようなもんじゃんそれェェ!!?目に写ってねぇやつに通報されんだろぉぉ!!?」

 

 暁のツッコミが冴える。

 

 「海からマリコさんは草」

 

 

 「なにせ、かの有名な忍者戦隊だってこうおっしゃっています……

 

 ……『忍なれども忍ばない』と…」

 

 「どこのカクレンジャーだよ!!?」

 

 

 「「「「「「そうなんだ…メモメモ」」」」」」

 

 

 「あああ!!もう浸透してるぅぅぅぅ!!?しかも雷と電までメモってるし!?」

 

 時既に遅し。

 

 「カメラワークを意識してスタイリッシュに決めていけば自然なアクションができます」

 

 「カメラワーク!?あれか?これスーツアクター向けのアドバイスでござるか!?」

 

 

 「さて、それでは実戦経験を詰むのが手っ取り早いですね…主、的(テキ)の座標を教えて下さいますか?」

 

 「『的(テキ)』って何だよ『的(テキ)』って!!?」

 

 すると指揮官は、懐から巻物を取り出した。

 

 「巻物…?変なところに力入ってるでござる…」

 

 「一先ず、敵のエリアにカチコミ掛けましょう。では皆さん、カワバンガッッッ!!」

 

 

 

場所は変わってセイレーンの要塞のある海域。夜間だけあって静かだった。人型の下級セイレーンたちが居眠りして、潜水艦型が要塞に座礁している。

 

 (かなり士気低くないですか?)

 

 (セイレーン、寝てる…)

 

 (絶好のチャンスですよねこれって…)

 

 (カチコミも焼き討ちもヨユーのよっちゃんです)

 

 (どちらも隠密じゃないでござるよ!?)

 

 (時にはド派手にドンパチ決めてやるのも忍です)

 

 (だから黒潮殿、それもう忍じゃないでござる…)

 

 すると、指揮官からの通信が入った。

 

 (U-47さんが一人で偵察に行ったきり帰ってこないから探してきて…って指揮官が言ってるです)

 

 (え!?幾らなんでも単身で偵察は無茶ですよ…)

 (あぁ…あの人静かなところ大好きだからなぁ…)

 (この海域にシグナルが出てるそうなのです)

 

 (あ、そこに座礁してるのがその方では?)

 

 黒潮の指す方向を見ると、何時も乗ってる艤装を抱き枕にして寝ているU-47が居た。しかも腕にはセイレーンががっつりヘッドロックされており、苦しそうにしている。

 

 寝相だけで静かにセイレーンを沈めた暁には武勲が着くことだろう。それはまもなく達成されようとしていた。

 

 (なに一緒になって休んでるのあの人ぉぉぉ!?)

 

 ニーミが突っ込み始めた

 

 (つか寝相わっるぅぅ!!?離してあげて!流石に可愛そうだから!!セイレーンさん今にも死にかけてっから!!ってどうすんだよ、セイレーンのやつ目ェ覚めてこっちに助け求めてきてるし…!?)

 

 

 

 

 (とりあえず、一斉に魚雷叩き込んでさっさとトンズラする、ですっ)

 

 (え!?U-47さんを助けないの綾波ちゃん!?)

 

 (きっと爆発の衝撃で起きてくれるです。…生きていれば)

 

 (要塞もろとも吹き飛んじゃうよ!?)

 

 

  

 

 「ん…」

 

 U-47が起きた。

 

 「いっけない…長時間依託サボれると思ったらこんなところで寝…ん?」

 

 「ぐっ…くぬっ…」

 

 表情が固まるU-47。

 

 「うわっ…!?」

 

 すると咄嗟にセイレーンを締め上げ、止めを刺した。力尽きるセイレーンはサムズアップして海底へと沈んでいった。

 

  「あー危なかった…っべーわ…まじっべーわ…」

 

 

 (マジでやっちゃったよあの人ぉぉ!?)

 

 (居眠りから起きてからの即とどめです…これが鉄血のUボートの力…です?)

 

 きっと違う。

 

 「ふぅ…あれ、母港の皆じゃん…何してんだろう?」

 

 U-47が綾波たちに気づきサインを送る。が、途端に他の居眠り勢だったセイレーンもタイミング悪く起き始めていた。

 

 「あ!ヤバイよ!?」

 「セイレーン起き出した」

 

 目を擦る仕草をするセイレーン。

 

 「随分人間臭い動き、です」

  

 「ふふふ、こうなりゃ火遁の術(武力行使)ですね…」

 

 「案の定最悪な事態が来てしまったでござる…」

 

 

 

 「ん?なに?…えっ」

 

 セイレーンが動き出しているのに漸く気付いたU-47。すると、綾波たちの方からなにかが水面を這っていくこを確認した。

 

 

 

 「やばっ!?」

 

 魚雷の束。

 

 即座に急速潜航。すると背後で大爆発が引き起こる。

 

 それは綾波たちのであった。間一髪爆発に巻き込まれずに済んだ。

 

 一先ず最大船速で距離を取り、周りをよく確認すると…

 

 「いやー焦ったぁ…え、何なのよあれ…」

 

 この時、停泊した所が意匠からセイレーンのものだと理解した瞬間だった。

 

 海上要塞は音を立てて崩落し、沈んでいく。

 

 

 「っぶねー…巻き込まれるとこだったよ…」

 

 「U-47さん発見です」

 

 「もう、危うく当たり掛けたよ…!?なにあれ?新しい寝起きドッキリ!?」

 

 「早朝魚雷は草」

 

 そんなこんなで艦船たちはワイワイ仲良く帰投したとさ。

 

 

 

 (あれ?『風雲!暁城』はどうなるでござるか…?)

 

 

 

 

………

 

その後日。

 

「今回の訓練は、この先の部屋でお昼寝してるU-47さんに気付かれぬように、巻物を持ち帰るっていうものです」

 

 

黒潮により企画は再開していた。

 

 

 

「なんかそれがしのより企画っぽいでござる!!?」

 

 

 

 …………

さらに別の場所にて。

 

 『全員寝てるってそれ淘汰どころか戦闘する前に先制攻撃くらって壊滅してどうすんのさ』

 

 『『『……』』』

 

 カミは戻ってきたセイレーンたちに突っ込みを入れたとかなんとか…。

 

 

 

To be continued…?




閲覧ありがとうございました。

北方連合編はクリアしたので、まったりとpt稼ぎしてます。

それでは、また次のお話で。


by筆者


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

黒いメンタルキューブって何だ? by加賀

加賀さんの疑問シリーズ。


重桜寮にて。

 

 「アニメのアズールレーンも再放送と、そして第11話も終わり、遂に12話へと進みますね」

 

 「そうね…なんだかんだ言ってあっという間だったわ…」

 

 

 

 「ところで姉様」 

 「なぁに?」

 

 

 

 「この黒いメンタルキューブってなんだ?」

 

 「え?」

 

 

 

 

 加賀の手には黒いメンタルキューブが。

 

 

 

 「なんであんたがそれ持ってんのよおおお!?!?

 

 

 

 「聖地巡礼してたら拾っちゃいました」

 

 「聖地巡礼ってなによ!?ていうか勝手に持ってきちゃったの!!?」

 

 「ええ、折角なので」

 

 「元あった場所に返してきなさい!今すぐッッ!!

 

 「ケチー」

 

 いつぞやのロングアイランドめいた表情になる加賀。

 

 「兎に角、これって何なのですか?艦船ほしけりゃ普通のメンタルキューブで召喚すれば事は足りるでしょう。下手すると同じのばかり…姉様が秘書艦と言えど、爆死しちゃうリスクはあります…今朝、姉様と指揮官がドリル片手にドックに向かった時みたく…」

 

 「やかましいわっ!本日はついてなかっただけよっ」

 

 すると、赤城は一呼吸置く。

 

 「…そうね、これって普通のメンタルキューブじゃないのよね?オブザーバー曰く死んだ姉様だってリスポン出来る代物だとか」

 

 「天城さんが?病弱スキルもそのまんまでリスポンするんですかね?せめてバッキバキになって…」

 

 「幾らなんでも、はち切れんばかりの筋肉ムキムキになった強化型天城姉様なんて見たくないわよ!!」

 

 

 

 

 

 「あら困りましたわ。せめてリュウコツくらい直してから復活してみたいものですね?」

 

 

 

 「天城姉様!?」

 

 「また性懲りもなくリスポンしましたね」

 

 「そう言わないの!ほら、これはSSだし、その辺はお構い無く?それでは二人とも、そろそろ私は配信する時間なので…」

 

 「え?配信?姉様それって…」

 

 「それでは失礼いたしますね~」

 

 そそっと帰っていった。

 

 「天城さん…最近やりたい放題だな?」

 

 「新しいチャレンジってやつね…」

 

 「では…お楽しみ中の天城さんを邪魔するのは野暮というものですし。それじゃ姉様、ほらいくどー」

 

 「無理矢理繋げたわね?…ああもう待ちなさいなっ」

 

 加賀の後を追い掛ける赤城。

 

 

 

……

 

 「黒いメンタルキューブですか?」

 「ほんとに真っ黒…」

 

 「ああ…まるで、姉様のどす黒い心を写し出しているかの__」

 「おいこら愚妹」

 

 二航戦の部屋に来た。飛龍と蒼龍はその黒さ加減をしかと目の当たりにする。いや、赤城は言わずもがな、黒いメンタルキューブの方である。

 

 「そういえば、天城さんならさっき普通にゲーム配信しに行きましたね」

 

 「僕たちもこっそり参加して偶々マッチできたのですが、立ち回りがスゴかったですね」

 

 「天城姉様は将棋がお強いから…盤面が液晶になっただけでは変わらないのね…」

 

 赤城はてっきり将棋ゲームかと思っていた。

 

 

  

 「いえ、タルコフですよ赤城先輩」

 

 

空気が固まった。

 

  

 「タルコフやってるのかあの人ww」

 

 「天城姉様…随分と硬派ね…」

 

 「さて、これでなにを生み出したい?」

 

 

 

 

 

 

 「「金装備の烈風」」

 

 

 

 

 

 「切実すぎる思い入れ(願望)ね!!?」

 

 「確かに出ないよな…烈風って…」

 

 

かくして、次は五航戦。

 

 「あらぁ、まるで赤城先輩の心を写し出したようなドス黒さですねぇ?」

 

 「おお、やっぱりそう思うか翔鶴。」

 

 「モロに刺さること言うわね」

 

 「それにしても、それで生み出せるものって限度とかあるんでしょうか?」

 

 「限度か…」

 

 言われてみればそうだ。どこから何処まで作れるのか。

 

 瑞鶴と翔鶴は考えた

 

 (金装備の流星)

 (金装備の流星…もしくは腹黒くない赤城先輩)

 (江頭)

 

 

 「だから現実すぎるわよ!!?それに翔鶴あなた地味にそれ私が黒いって言いたい訳…

 

 ってさりげに不穏な固有名詞を思い浮かばなかった!?」

 

 あら、読まれちゃいましたぁ~?と思わせるとぼけた表情の翔鶴と口笛を吹く加賀。

 

 

 

 

 「そうですねぇ、やはり一航戦はって加賀さん!?ちょっと前後関係なく脱がさないでくださいっっ!?ポロリと行きますからぁぁぁ!!?

 

 

 「翔鶴姉えええ!!?」

 

 「スタッフー!ここから少しボカして!」

 

 

…………暫くお待ちください………

 

 

 

 

 

 

 「我不能去新娘……」

 

 「うん、お嫁に行けないって言いたいんだね…?」

 

 翔鶴が羽織の中に着ていたTシャツの胸元には「あと、一話」と記されていた。

 

 

 「全く、何を騒いでおるのだ?」

 

 長門たちがやって来た。お約束として、いつの間にか二航戦たちもそこにいた。

 

 「長門様、陸奥様…」

 「それに江(え)っちゃん」

 

 「江っちゃん!?」

 何故かあだ名っぽく呼ばれた江風は自分の事だと気付き、思わず顔を赤くしてしまう。

 

 「さて、お三方、ここに黒いメンタルキューブが…」

 

 「通報した」

 

 長門が瞬時に切り返す。

 

 「それアニメのでは無いのか?」

 

 「聖地巡礼して拾ったそうです…」

 

 「直ぐに元の場所に戻すのだっ!」

 

 「ていうかなんで?なんでそんなの落っこちてるの?」

 

 「陸奥よ、それは聞いたら野暮ってものぞ…」

 「そうなの?」

 

 そっと陸奥を宥める。

 

 

 「しかし…どんなものか知っておかないことには危険では?」

 

 「まぁ確かになぁ…」

 

 「おい魚介類、居るなら詳細キボン」

 

 誰もいないところに声を掛ける加賀。

 

 「__タコレディ呼ばわりしなかっただけ良しとしましょう…」

 

 オブザーバー出現。

 

 「そういえばお前、履いてない説出てるよな?触手で股間隠してる絵面をよく見掛けてるが…」

 

 「履いてるわよ?」

 

 「あ、ホントだ!海パン刑事みたいなの履いてる!」

 

 「陸奥様、それむしろ海パンです…」

 

 「少なくともなにも入ってないわね」

 

 「さて、この黒いメンタルキューブは何だ?」

 

 加賀は改めて尋ねた。

 

 「それ?ああ、それ…はあ!?なんでそれここにあるの!?

 

 どうやらオブザーバーも知らない模様。

 

 

 

 「さて、それはね…ところで知る覚悟おありかしら?」

 

 

 

 

 「え、なにその勿体振り…」

 「ここまで来て出し惜しむってぐだるわよね」

 

 「それって、検索しては行けないワード的なものでしょうか?」

 「…待って飛龍、検索したがるかもしれないし…だって私気になってるもの」

 

 

 

 「ここまで来て『それは単に黒く塗っただけのメンタルキューブよ?デュフフww』だったら承知はせんぞ…ホァァァッッ」

 

 台詞の後に荒ぶる鷹のポーズを取る加賀。

 

 「あらあら?みんな落ち着いて?」

 

 「それで、金の装備出せるのか?」

 

 「出せるんじゃない?ていうか、もっと良いものが欲しいんじゃないの?」

 

 「レギュレーション違反になるから遠慮しておく」

 

 「レギュレーション…?…あ、まぁいいわ。でもいいの?一回くらいなら…ふふふ?」

 

 と薄笑いを浮かべつつ詰め寄るオブザーバー。加賀は素直に下がる。

 

 「ちょっと、ガチ引かないでよ…?そう、一回、一回だけよ?」 

 

 「一回…くらいなら…」

 

 「誘惑すなっ」

 「あいたっ!?」

 

 オブザーバーの横に回り込み、チョップする赤城。

 

 「金装備出る?」

 「出ると思うわよ」

 「エ○ちゃんは?」

 「…出るんじゃない?思い入れ(芸歴)長いから」

 

 「あんたやっぱり召喚するつもりだったのね!!?母港大混乱に陥らせる気か!!?」

 

 「しかし、普段は礼儀正しい人だそうですし」

 

 「知っとるわい!!」

 

 

 「あのー…我の若返りキットみたいなのは…」

 「私も~」

 

 「出るんじゃないかしら?」

 

 

 しれっと三笠と天城も訊ねていたという。若返りという言葉の意味合いに困惑するオブザーバーであった。

 

 

 

 「兎に角、今は保管しておくのだぞ…?それを聞いた大和が波動砲とか欲しがるようになったらどうなるのやら…」

 

 「さーらばーちきゅうよーってやつだよね、長門姉?」

 

 

 

……

 

 

 

 

 

 

 

 『既にこっちは、元居た世界で去らば地球してるんだけどね?』

 

 

何処かでカミはそう呟いたとかなんとか。

 

 

 

To be continued...?




閲覧ありがとうございました。


これをお読みになった後に黒いメンタルキューブの力で金装備を狙いたいなとお考えになられた指揮官様がいらっしゃいましたら、是非ともお気に入り登録をよろしくお願い致します…←


新型コロナウイルス流行につき、お体には十分にお気を付けてくださいませ。

それでは、また次のお話で。

by筆者。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

真のメイド王選手権でございます! byベルファスト

お久しぶりです。


ロイヤル寮のティータイムにて。

 

「そういえば…ベルファスト!」

 

「はい、陛下」

 

ロイヤル戦艦クイーン・エリザベスはベルファストを呼んだ。駆け付けるまで5秒足らずなのは、茂みに隠れていたためなのは言いっ子なしである。

 

 

「貴女たち、なにかやる気はないかしら?」

 

「つまりは他の方々のように、娯楽の企画というものをお考えなのですね?陛下」

 

「早っ!?…あ、コホン!そうよ!さすがはベルファストね!話が早くて助かるわ!」

 

と慌てながらも賛辞の言葉を掛ける。隣で苦笑いするウォースパイト。

 

それもそのはず、ロイヤル時代から重桜バラエティ番組を見たり、歌番組でスパッツの男が大暴れするシーンを随分と気に入っていたのをベルファストはバッチリと見ていたからである。

 

 

………そこで、ロイヤルでもなにかやりたいと思い付いたエリザベスは、一先ず他の者の意見を聞いてみよう、と考えた。

 

「やるならば、ロイヤルらしい盛大なイベントよね…でも、色々あるけどまとまらなくって…」

 

 

 

「陛下、おそらく陛下の思い描く構成ですと、タイトル的にも『24時間ロイヤルテレビ』としてやらないと流石に収まらないのではないかと思うのですが…」

 

 

「そこよ!やりたいこと多すぎるんだもん…」

 

「あの…陛下?よろしいですか?」

 

「え?ええ、言ってごらんなさい!」

 

「一度で全部やったとしても、演者と演出にノウハウがなければ数字など取れません。滑ったら全部台無しになりかねません。車の真上に幾つピアノをいくつ落とすおつもりですか?スポンサーだってクソな番組に広告乗せたらお国柄ルビッシュという声援と、訴状の束でございます」

 

ウォースパイトはベルファストに『え、あの子『クソな番組』なんて言葉使うんだ…!?』と驚いている。

 

 

「たっ確かに…!?それは盲点だったわね…!つい重桜のバラエティやチャリティのノリが混同してしまってた…!では、ベルファスト」

 

「はい」

 

「これ…一緒に見て考えてもらえる?」

 

エリザベスと空気を読んだウォースパイト二人から渡されたのはエリザベスが考案した企画を書き留めたノートであった。

 

(うわー緻密ですねぇ…)

 

お尻に白い粉を詰めたり、大喜利したり。これはもう女を捨てる以前に身体を酷使するものが多い。むしろ罰ゲームばかり。

 

 

この中を見て良さげな物を見つける

 

(…これだっ)

 

「陛下、この企画をモロパ…脚色して使っても?」

 

「どれどれ?…あーこれね!勿論よ!」

 

…………

……

 

 

 

 

 

「第1回 ロイヤルネイビー主催 チキチキ 真のメイド王選手権~!!」

 

 

 

 

高らかに開幕宣言するベルファスト。

 

 

 

「ベルファスト、浜ちゃん張りのタイトルコール、ご苦労様!」

 

「恐縮でございます、陛下…」

 

 

 

 

 

 

 

「という事で、なんで綾波たちが呼ばれたです?何かの罰ゲームです?」

 

メイド服姿の綾波たちがそこにいた。

 

 

「去年の笑ってはいけないがおもしろく無かったとか…?」

「やっぱりロイヤルの方ってジャベリン以外だと、タイキックやって頂いたユニコーンさんと、シリアスさんベルファストさんくらいしか出てなかったからですかね…?

「少ないから根に持たれた?」

 

 

「そんなんじゃないわよ!?私の指名よ!それにあんたたちの方が出番ある分やり易いのよ!ありがたく思いなさい!」

 

「「「「え…」」」」

 

「…ってなにめんどくさい先輩に呼ばれた時みたいな顔してるのよ!?」

微妙そうな表情に突っ込みを入れるクイーンエリザベス。陛下直々である。

 

苦笑いなベルファストとウォースパイト。

 

「ちょっと待って下さい陛下!なんでエンタープライズさんまで巻き込まれてるんですか!?」

 

ジャベリンが指摘する。

メンバーをよく見ると、一際存在感を放っている艦船が一名。それこそユニオンが誇る空母エンタープライズであった。

 

 

「やっぱりほら、私はノリ悪そうな艦船ランキングの上位に居るっぽいだろ?なら、ここで好感ポイントを稼ごうと思ってな!」

 

ウインクするエンタープライズ。普段の彼女にしては珍しい。きっと弾けたいお年頃と言う奴なのだろうか。

 

努力のベクトルがどこか間違えている気がしなくもない。が、お茶の間で威厳と女を引き換えに、笑いを生み出そうという彼女の考え方は

 

……やはり努力がずれている感じが否めない。

 

 

(おいナレーター!そこは賛美の言葉に切り返すべきだろ!!)

 

 

すみません…。

 

 

「因みに、陛下が2019年の笑ってはいけないをご覧になられた際にエンタープライズ様のエン八先生がツボったそうで…ついでながらお呼びになりました」

 

 

 

「あれって、結構スベっていた方なのです」

「エン八先生以前に、アークロイヤルさんがね…」

「エンタープライズ、スベり芸…?」

「アークロイヤルさんのそれ以前に、三笠大先輩のセーラー服で大分持ってかれてましたから…」

 

 

「ちょっと待ってよ!!スベったとか言わないでほしいなそこォ!?」

 

衝撃の事実。

 

「コホン…それでは、このティーカップに注がれたアツアツ紅茶を載せたオボンを、こうして片手に持っていただき、溢さないように往復していただきます。コースは…」

 

「1つ言って良いです?」

 

「綾波様、どうぞ」

 

 

「湯気、めっちゃ出てるです…」

 

 

綾波の指摘通り、湯気が凄まじい。飲もうとするのも躊躇う程。縁に少し焦げのようなものが付着している

 

「100度越えでございます」

 

「「「「「えぇぇ……」」」」」

 

溢したら火傷。しかもなぜかボコボコと音を立てているのを見ると熱湯レベルでは済まされなさそうである。

 

 

「やっば!?なにこれ!?」

 

「明石様に製作していただきました、超高温加熱機能付きの特殊なティーカップでございます」

 

「明石ちゃんの作…」

「悪魔の発明…」

 

「理由につきましては、アツアツのおいしい状態でお召し上がりいただきたいというのと…冷めたものなど言語道断という二つの考えから考案されてます」

 

むしろ考えが重複している。真っ当そうに聞こえるのにどうして取って付けた感がするのだろうか。

 

 

「どう見たってご主人様火傷するだろう…あのー 流石に選手権とあらば、少し冷ましてはどうだ?」

 

「ダメでございます。撮れ高が無くなってしまいます」

 

 

即答。撮れ高のために負傷を覚悟しろというのだろうか。

 

これがもし女王陛下の場合、ある意味撮れ高なのかもしれないが。

 

 

「待って、これを飲むませようっての!?私陛下よ?陛下にこんな100度越えした飲み物飲ませようっての!?」

 

 

……

 

そして、案内されたところはなにやらアスレチックが。

 

 

「SASUKE、です?」

「MEIDOでございます」

 

 

KAN-SENたちの体力ならば余裕で乗り越えられそうな感じがしなくもないが、カップの中身は溢しかける。

 

「テストしたのです?」

 

「ベルがやったわ!」

 

「ハードル高いなぁおい…」

 

かくして、ジャベリンからスタートする。

 

 

 

「ジャベリンいっきまー…」

 

と意気込んだ瞬間…

 

 

 

 

「だあっつゥゥゥ!!?」

 

 

跳ねる熱々紅茶が引っ掛かり、熱さから思わずお盆を落としてしまった

 

 

「揺れてピチョンしたです」

「ピチョンで草生えた」

「ジャベリン大丈夫!?」

 

 

 

割りと洒落にならなさそうなリアクションである。エンタープライズは思わず口に手を当てている。

 

ジャベリンはあえなく脱落となってしまった。

 

 

「ミナサーン…アトハマカサタ…」

 

 

 

 

 

 

「次はラフィーいくっ」

 

 

同じ鐵は踏めまいと、振動を与えないように静かに進む。

 

が、直後…

 

 

足元には五段飛び。

 

ラフィーは黙ったまま見詰める…

 

すると…

 

「よっ…よっ…よっ…ほっ…っと」

 

飛び越えた。

 

 

 

『ラフィー様が飛び越えたッッ』

 

いつの間にか実況席に着いているベルファスト。

 

おお!と綾波たちの声が上がる。

 

 

飛び石上の足場とボールが横から襲い掛かるエリア。

 

『さあ続きましてフィッシュボーン!これはご主人様となるお方が敵の襲撃中に紅茶を飲みたいけど罠作動しちゃったてへぺろ☆な時にでも対応するべく取り入れました!』

 

 

「KUNOICHIです?」

「ていうか、どんだけご主人様抜けてるんだよ!?」

 

 

 

「自己リミッター解除あっつ!!?

 

勢い余って溢れる。なんとか耐えるラフィー

 

 

 

「えっ!?ちょっと危なっっ…!?」

 

 

ザパーン………と水飛沫が上がった。

 

(ラ)転落。

 

「ラフィー!?」

 

「ちゃんと池になってたです…」

 

「艤装展開してない分、沈むのか…」

 

「とりあえず一つ前に出たっ…」

 

タオルで髪や身体を吹きつつサムズアップ。酸素コーラを飲んで観戦席に。

 

「ラフィーちゃん…すごい声出てたよ?」

 

「メッチャ熱かった…」

 

 

 

「じゃあ次は綾波、行ってくるのです」

 

 

ティーカップの置かれたお盆を持つ。

 

「凄い良い香りするです…ジャベリンの部屋にある激安紅茶に似てるような…」

 

 

 

『え!?』

『マジです』

 

シェフィールドがコメントする。

 

 

「綾波ちゃん!何気に私生活の一部をバラさないでよ!?」

 

「ジャベリン……」

 

「うちもコーヒーはインスタントだぞ?安いやつ」

 

 

 

 

そんなこんなでスタートを切る。

煮えたぎる紅茶が波打つ。

 

「キシンの力、思い知るがあっつ…!!?

 

五段飛びの衝撃で跳ねる。

無表情キャラが歪む。

 

「っつぅ…!あ、熱さに負けてはダメなのです…!」

 

フィッシュボーンも突破。

 

『跳ねる紅茶の熱さに悶えつつ、見事に突破』

 

 

 

 

「お盆がホッカホカになってきてる、 です」

 

なんとお盆が熱を帯び始めていた。

 

「ふーっ…ふーっ…」

 

 

冷まさんとする綾波。

 

 

「ふーふーし始めたぞ!?」

 

『おお、メイドさんのふーふーとはかなりポイント高いですね?流石は鬼神・綾波様、ツボを押さえてますね』

 

シェフィールドが解説する。

 

 

 

「だめだァッ…冷えない、です…」

 

「綾波、一先ず先に進もう!?」

 

 

ニーミの言うとおりに冷ますのを諦め、先に進む。

 

 

 

「え…これどうするのです?」

 

 

反り立つ壁が目の前に現れた。

 

 

「これ、絶ッッ対に溢れるです!」

 

『さぁ!綾波様はどう乗り切るか!?』

『ベル、これはどういう理屈で建設されたのですか?』

 

『はい、こちらは諦めない心を磨くためでございます』

 

『根性論ですねわかります』

 

 

 

「あーもう行くっきゃ無さそう…ですッッ!」

 

覚悟を決めて反り立つ壁に挑むも…

 

 

全て溢れてしまい失格。

 

 

『やはり、反り立つ壁はここでも挑戦者に立ちはだかったァァ!』

 

ベルファストも悔しげな様子を実況する。口調が崩壊している。

 

「ニーミ、エンタープライズさん、後は任せますです…」

 

 

 

そしてニーミの番がやって来た。

 

 

 

「それでは参ります!」

 

後発故に攻略法を考えていたニーミ。スタートはスムーズ。

 

(溢さないようにっ…歩幅を合わせてっ)

 

五段飛びとフィッシュボーンを楽々クリア。

 

「ここまでは良いでしょう…さあ、次は反り立つ壁に熱っ!!?」

 

助走を着けるために降りた瞬間、跳ねて体に掛かる。

 

 

 

「我慢っ我慢ですZ23…笑ってはいけないの苦痛に比べれば…うっ身体が、動かない…」

 

すると…

 

(ここで上手いこと溢しちゃいなよニーミィ…楽になろうよ?)

(ダメだよニーミ!ここは突破してメイド王取りましょうよ!肩書きの用途は不明だけど!)

 

 

善悪双方の心の声と葛藤する。

 

 

「ニーミ、もしや内なる虚と対話してるです?」

 

「ニーミちゃん!戻ってきてー!これはアズールレーンだよー!?」

 

「負けるな!Z23!」

 

「ニーミ!がんばれ!」

 

 

「私はッ――――メイド王になるっ!おりゃああっ」

 

掛け上がるニーミ。

 

 

『ここでZ23様が登ったぁぁ!』

 

『やりますね…!?ここはベルでも600回程やっておっとこんな時間に誰で…』

 

 

 

「やった、やりましたっっ!!登りまし………」

登り上がり、達成感に浸るニーミ。テレビでしか見たことがなかったものを自ら突破した喜びに、思わずお盆ごと突き上げる。

 

 

 

 

が。

 

 

 

「あっ」

 

 

 

バシャッ………

 

 

飛沫の音がステージに響いた。

 

 

 

 

 

『まさかの展開ぃぃぃ!』

『えっと…これは失格ですか?』

『ゴール時にティーカップの中身が残ってればオーケーです』

『それもっと早く言いましょうよ…』

 

 

落胆するニーミだが、ティーカップの中身は幸い一口分。それをもってゴールへ。

 

クリア。

しかし、ニーミは浮かない表情であった。

 

 

 

「…やらかしてしまった…ははは…はは…」

 

「ニーミちゃん!?」

 

死んだ魚の様な目をするニーミ。

立ち直らせるためにも、エンタープライズは立つ。

 

 

 

『さあ、今日の大トリとなるか、エンタープライズ様ですッ』

 

 

「エンタープライズ、エンゲージッ」

 

堂々スタートラインを切る。

 

 

五段飛びとフィッシュボーンは楽々。やはりユニオンの誇る空母は伊達ではない。

 

 

さて、問題は反り立つ壁。そこでどうするか、エンタープライズの腹は決まっていた。

 

 

「出でよ、いーぐるちゃん!」

 

掛け声と共にいーぐるちゃんが舞い降りた。

 

 

 

 

『はいぃぃぃぃ!?』

 

『大トリだけあり鳥を召喚しましたね?』

 

 

 

「マジですかエンタープライズさん…」

「もう草」

「まさかとは思ったけど、やりやがったよあの人ぉぉぉ!!?」

 

 

へこたれるZ23に代わり、綾波とジャベリンがツッコミを入れる。

観客席にいたホーネットとヨークタウンたちも唖然とする。

 

さすがの珍事に、これには審議が入った。

 

 

 

 

 

 

そして。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『エンタープライズ様、失格でございます』

 

冷静にベルファストが通達した。

 

 

「なんでや!?」

 

『いーぐるちゃんをお使いになられましたね?』

 

「使ったが、いーぐるちゃんくらい良いだろ!?出番ほしいって、なぁ!?」

 

 

「!?」

 

いーぐるちゃんも「そんな事言ってないよ!?」と驚く。

 

 

 

 

 

 

『ダメです。ご自分の力で突破なさいっ』

 

 

「いやだってほら、いーぐるちゃん飛ばしたって戻ってくるぞ?鷹匠みたいに!ほら!」

 

飛ばして帰ってくるいーぐるちゃん。

 

「しかもだ、後輩のエセックスの場合だと飛ばしたっきり帰ってこなくなったりするんだぞ!?

 

「地味に刺さること言わないで下さいよ!?」

 

エンタープライズの発言に、観客席にいたエセックスが突っ込んだ。

 

 

『エンタープライズ様?そもそもいーぐるちゃんは、ハクトウワシですよ?兎に角、ダメったらダメです!しっかくぅぅ!』

 

 

 

切り返すベルファスト。

 

まるで駄々を捏ねる子どもを叱るお母さんである。

 

 

 

ある意味エンタープライズはベルファストに対する撮れ高を作ったために、企画的にはMVPではあるが。

 

 

 

「ということで、今回のメイド王選手権は、Z23様でございます!!」

 

 

「え?私?おっしゃああ!なんか実感無いけどぉぉ!?」

 

拍手に包まれる中、真のメイド王選手権第一回目は終了した。

 

 

 

その後……

 

「エンタープライズさん!いーぐるちゃん飛ばすの見せて~!」

「お、お願いしますっ」

 

「ああ、良いぞ~!それっ!」

 

睦月と如月たちにいーぐるちゃんを飛ばすところを見せていた。

 

「おっと!指揮官との約束をしてたんだった。すまない、そろそろ失礼するぞ!」

 

「「またねー!」

 

エンタープライズの思いきった行動に、以前より少し話しかけやすくなった模様。

 

 

 

 

 

綾波たちはというと…

 

 

この日、指揮官と主人公ズ4名たちを任務の報告書の整理の手伝いする担当の日であった。

 

約束の時間まで待っていると…

 

 

 

 

 

執務室のドアが突如開き……

 

 

 

 

 

 

「赤メイド!」

 

ずっこけながらも飛びだす綾波。

 

 

 

 

「黄メイドっ!」

 

窓から入り込むジャベリン

 

 

 

「赤メイド~」

 

天井から逆さにぶら下がり現れるラフィー

 

 

 

 

「赤メイドぉぉ!!」

 

ソファーの下から出てくるエンタープライズ

 

 

 

 

「黄メイドッッ!」

 

壁に掛かった額縁が動きだし、その奥の隠し収納からから顔を出すニーミ。実は額縁が上手く動かず最期になっただけであったのは内緒。

 

 

 

 

「5人揃って!!」

 

 

『ゴメイドー!!』

 

 

メイド服姿の綾波たちが集い、ポーズを取った。

この頃の書類が多くなる時期、ぶっ通しで疲労困憊の指揮官を少しは楽しませようと、エンタープライズも誘い、わざわざメイド服を用意してまでネタを展開していた。

 

 

 

 

一方で、疲労が飛ぶどころか、ツッコミ所に困る指揮官であった。

 

 

 

 

 

To be Continued…?

 

 

 




閲覧ありがとうございました。

この時の指揮官の表情は皆様のご想像にお任せしたいと思います(コラ

さて、もし赤城たちにフラガマンをやらせてみたいとお考えになった事がある指揮官様がいらっしゃいましたら、是非ともお気に入り登録やご感想、ご投票をよろしくお願いいたします。

それではまた次のお話で。


by筆者


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

天城姉様がオロチなら何故オネェ言葉にならないのか by赤城

唐突なるオギノメヨウコ作戦編でございます。




「きっとそれはオロチ違いですね」

 

加賀は天城に絡み付かれている赤城に向けて冷静に突っ込んだ。

 

 

 

 

「あらやだわぁ…(しわがれ声)」

 

目の前の天城はわざと誰かの声真似する。

 

 

 

「姉様…ってちょっと何処触ってるんですか離してください。って、離しなさいっつの!もうっ」

 

 

天城の手を払おうとする赤城。

 

「あらあら…もしや、反抗期!?」

 

「そんなわけ無いでしょ天城姉様!?つかなんでそうなったし!!?どうして天城姉様に手を回されてるのか誰か説明してよ!?」

 

「そうだぞ天城さん、もっとこうズバッと!ガバッと行かねば!」

 

「おい愚妹」

 

 

早速突っ込みが炸裂するこの空気。

 

黒いメンタルキューブのせいで蘇ったとされる天城は、その影響で精神的に解き放たれて上擦っているのか、どこかフリーダムであった。

 

それにはさすがの加賀も突っ込まざる得ないし、赤城もそこで暴走しかけた加賀にまた突っ込まざる得なかった。

 

「流石のってなんだ流石のって、それでは私が普段からボケ担当みたいじゃないか」

 

「第四の壁ぶち破ってる時点でもうそれ説得力ないわよっ」

 

「うふふ…最初からクライマックスですわね?」

 

「天城さん、意味わかって仰有っているのでしょうか…」

 

 

……

 

 

 

「はぁ…出番まだかなぁー」

 

楽屋で寝そべるピュリファイアー。

 

出番お預けを食らい早一ヶ月ほど。

 

待ちくたびれていたのである。

 

すると、綾波の剣とジャベリンの槍が彼女の脇腹を突っていきた。

 

 

 

「アイテッ…ええっ!?ちょっと!ちょっとやめって…あああっ! ?」

 

 

かなり効いている模様。

 

「な、なんなのよ突然!?」

 

「出番なのです」

「出番?今から」

「はい」

「ほら、いきますよー」

 

「え…?え…!?」

 

困惑する中でピュリファイアーは担ぎ込まれて連行される。

 

 

「堂々と楽屋撮してて草」

 

 

ラフィーはカメラ目線でそう一言告げると、綾波たちの後を追ってカメラからフケていった。

 

 

 

…………

 

 

 

「あなたは天城のパーツを使ったテセウスの船」

 

 

 

唐突に天城は語り出す。

 

 

 

加賀は飽くまで予備にすらならないことをここで知る

 

そこにショックを受けるものの附に落ちず…

 

 

 

 

 

 

 

「天城さんって戦艦でしたよね?私空母なんですけど…」

 

 

(引っ掛かるところそこおおお!!?)

 

「いやいやそうじゃなくてね!?空母に改装されるはずだった私のパーツが貴女に使われてるってことですからね!?カンレキ的には!!」

 

 

「テセウスの船ってなんです?あ、ドライブだった竹内さん主演のあれか?」

 

 

(もうこの空気…どこからつっこんで行けばいいのやら…)

 

 

虚ろな目の赤城は、見上げていた空に向けてそう呟いたのだった。

 

 

 

 

 

…………

 

一方、転職した事になっていた綾波はジャベリンたちとアズールレーンの基地にいた。

 

しかし、戦況の変化から重桜の事が気になって仕方がない様子。

 

そこに声を掛けたのはジャベリンたちであった。

 

 

「あれです、海に出たら元職場の人に出くわしてしまうんではないかって言う不安です」

 

「随分リアリティある心理だねそれ…」

 

「もう草」

 

「とりあえず、不安なときは踊って元気になろうです。ブリっちゃん、音っ」

 

 

\デンッデンッデンッデンッ/

 

BGMが流れ出して三名は踊る。

 

前回から時間が開いてしまったのか、少しおぼつかない。

 

 

「歌レッツゴー!」

 

 

「ないしてるよ…いッつ!?」

 

 

脇腹に何か突き刺さりバランスを崩し、あまりの出来事に思わず口を抑えて笑ってしまうジャベリンとラフィー。

 

 

そして、脇を抑えて横に向くと、ゆーちゃんを前に構えるユニコーンの姿が。

 

「ないしてるじゃなくて、あいしてるだよ?…ッ…」

 

 

ユニコーンとその後ろで見守っていたイラストリアスまでも笑ってしまっていた。

 

 

 

 

 

 

 

その頃…

 

 

「綾波は転職していくし…赤城は居なくなるし…」

 

 

 

※この時まで、雪風たちは赤城が紆余曲折ありながらも既に戻ってきていた事にまだ気付いてはおりません。

 

 

「戦い起こってから悲しい気持ちばっかりなのだ~!」

 

 

 

 

嘆く雪風。

 

戦の無情さ。

 

時雨と夕立もその悲しさを痛感していた。

 

 

 

 

 

すると………

 

 

「呼んだです?」

 

 

カメラの前にひょっこり顔を出した綾波。

 

 

「えええ!?綾波いいい!?」

 

 

「嘘!?転職したんじゃなかったの!?」

 

 

「やっぱりあれか?やっぱりその、ご飯抜きにされたのか!?」

 

 

 

 

 

 

「がっつりとおいしいやつが三食ありましたです」

 

 

この時、夕立は「え、じゃあ夕立も行こうかな…」と考えだすも、それを察知した時雨に止められてしまった。そもそもそんな事言っていられない。

 

眼前にはセイレーン。しかも大量のテスターαたちが上空にいたのだった。

 

 

「どれで喋ろうか」「迷ったから」「一斉に喋るわねww」

 

 

「出たなセイレーンの上位個体、です」

 

 

余分三兄弟を呼ぶ感覚で良い放つ綾波。

 

 

 

が、早速攻撃を始めたのはテスターたちだった。

 

 

 

「雪風、時雨、夕立、綾波!ジェットストリームアタックです!!」

 

「「「お前誰だよ!?」」」

 

 

御決まり。

 

「あ、綾波は自分自身でしたです」

 

 

 

一先ず雪風を先頭に一直線で滑走。テスターたちの攻撃を掻い潜り応戦。

 

 

「おい、一人足りないぞ!」

 

 

上空からだとよく見えるために、テスターがツッコミを入り、雪風たちは確認しあうと

 

綾波が居なかった。

 

「「「綾波ィィィ!!?」」」

 

 

遂に本格的に裏切り始めたか、と思う矢先……

 

 

 

 

 

 

「その時、不思議なことが起こった、です!」

 

(((…ブラック?)))

 

 

 

「なに?……あっ…」

声がすると、テスターの身体をDX綾波ブレードが貫いた。

 

 

テスターの一体を討ち取る。

 

「おおおー!」

「綾波、お見事」

 

ジャベリンとラフィーが拍手する。

 

綾波ブレードの柄には巻き布が確りと巻かれており、いかにもオサレな死神の内なる存在がやってそうに鞭か鎖かたびらがごとく振り回していた。そして、振り回しつつ手元に戻そうとすると、ジャベリンたちの真上を掠める

 

「「危なっ!?」」

 

 

 

「おい綾波、今の技は何だよ!!?」

 

「どこのBLEA○Hなのだ!?」

 

 

 

「ねえ…重桜の子ってみんなあの様な技使うの…?」

 

「使わないわよ!!?」

 

 

時雨が通りすがりのオイゲンからの質問にツッコミを入れるも…

 

 

「うおおおお!!」

 

「瑞鶴!!お姉ちゃんも続くわよ!袖の白ゆk____」

 

 

 

時既に遅し。

 

戦場は色んな意味で無法地帯と化していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「これオロチあってもなくても変わらないじゃん……」

 

 

 

オロチの船体から、 加賀は一言。

 

 

気が付いたら行方不明の赤城に黙ってオロチを動かしてみたのが数時間前のこと。

 

ロマンとハイテクな概念溢れるステキな船。加賀は一先ず何故これを他の量産型にもさっさと共通装備として載せないのか、ツッコミを入れたくなった。

 

そう、ボケ役を一挙に担ってきた加賀は、一個人として重桜の戦力について考えたのである。

 

 

こんなにも若本ボイスが似合いそうな艦、単一だけとか勿体無い。

 

 

しかし、一つの強力な兵器よりも、幾つもあった方が良いに決まっている。それが天城でなくても分かることなのに、この目の前の天城と来たら、ロマン砲掲げて酔っぱらってるのか、赤城に手を回してキャッキャウフフを………

 

 

 

「してないですからね!!?」

 

 

(もう、どうにでもなれ…)

 

 

 

「姉様…天城さん…とりあえず間が持たないから、ブリっちゃん、音ぉッ」

 

 

\ジャンッジャンッジャンッジャンッ/

 

無理矢理繋げるためにBGMを要請し、流れる。

 

すると、天城たちも一緒になって踊る。すると、天城がマイク片手に前に出てきた。

 

 

「ないしてるよなんt イダア!!?」

 

「え!?赤城姉様!?」

 

すると、赤城が背後から天城の頭をひっぱたく

 

「っつぅぅ…赤城、何するの!?」

 

 

「天城姉様、『ないしてる』ではなくて、『あいしてる』……です」

 

「赤城姉様、口調が綾波みたいになってるぞ…?」

 

「それに、メッチャ痛いと思ったら…それ金装備の流星じゃないですか!?イタタ…私のアカでもまだ出てないのに…」

 

 

「メタいな天城さん」

 

 

 

 

 

その頃。

 

 

 

 

「アハハハッ!やっと出番だよー!」

「そのまま控えてろっ!!」

 

エンタープライズは迷いを捨てつつ駆け付け、無数のセイレーンを撃ち落とした矢先、若干段取りを無視したピュリファイアーがエンタープライズと交戦していたのであった……!!

 

 

 

To be continued…?




閲覧ありがとうございました。

アニメも無事に終わりましたね…。

さてさて、コント(?)こと、『唐突なるオギノメヨウコ作戦編』の顛末はどうなるのか。天城がフリーダムすぎて赤城にツッコミとして流星でぶっ叩かれるのは、恐らくこの作品くらいかもしれません…(オイ


そんなこんなで、また次回のお話で。


by筆者


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

オフニャの知らない世界 #10 (2020年 初回)

今日は一度はイベントとかで見たことある様なアイツがやってきます。

2020年一回目。

ではどうぞ。


「はい。という訳で2020年の初回でーす」

 

母港スタジオ内にて。

 

 

「今日は…見てよこれ…」

 

進行する内容が書かれた紙には、『オフにゃの知らない○○の世界』と伏せ字のまま書かれている。しかも、ゲストも『????????』となっている。

 

 

 

「『????????』………このハテナマーク見るとさ、プレステ1のチョロQ3ってレースゲームの、ハイパーグランプリにいたアイツを思い出すのよ…めっちゃ速いのなあいつ!」

 

懐かしいゲームを引き合いに出すオフにゃ

 

「ってこれアズールレーンなのに、これじゃ車ゲーの話になっちゃうか!」

 

するとスタジオから笑い声が聞こえてきた。

 

 

「それでは今回のゲストの方、どうぞ~」

 

 

オフニャが声を掛けると。

 

 

なにやら大きな気配を感じたオフニャ。

 

ずしっとした足音が響く。まるでクリーチャーの足音。

 

そのゲストを見たオフにゃは絶句した。

 

 

ガタイの大きさ。逆三角形。プロレスラーの様な体躯。

 

そして頭はオフニャ。

 

 

 

 

 

 

 

 

ゲスト:強化型オフニャ

 

 

 

 

 

 

「 ( ゚Д ゚) 」

 

 

言葉を失うオフニャ。

 

強化型は堂々と佇む

 

 

「え…スタッフ…誰なの?え?ゲストなの?」

 

強化型はうんうん、と頷いている。

 

 

「あなたもオフニャなの!?え、着ぐるみじゃないの…?」

 

頷く強化型オフニャ

 

「では、どうぞお隣に…?」

 

着席する。

 

 

「この顔と図体のギャップがね…?見てよこの腹筋と力こぶ…」

 

 

クローズアップされる腹筋と力こぶ。

 

 

「私なんてデブ猫よ?これライザップのCMみたいよ ね…」

 

 

 

 

「え、自分で鍛えたんじゃないの?誰にやられた?ん?明石か…!そうか…!」

 

頷く強化型。

 

 

……………

 

 

「初めて出てきたのはいつ頃なの?」

 

 

その問いかけに対し、強化型オフニャはフリップにこう記した

 

 

『鬼怒さんのイベント』

 

 

「え?鬼怒ちゃんの?あー!あれね!剣道着みたいなの来た鬼怒ちゃんに、投げて切らせるやつ!」

 

 

イベントが初陣。

 

 

「こんなの本編で出てきたらヤバイわよ?セイレーンをさ、撲殺したりとか…出てこないんですかねースタッフさーん?」

 

 

スタッフは何とも言えず苦笑い。

 

「(*´ω`*)」

 

強化型も微笑む。

 

「ムキムキなのに仕草が一々可愛いのよね…もうさいっこう…!」

 

スタジオは笑いに包まれた。

 

 

 

「そういえばさ、体型維持ってどうしてるの?」

 

 

すると強化型はスラスラとペンを走らせ…

 

 

「あ、筆談ね?オーケー!」

 

 

スラスラとペンを走らせる。

 

 

 

「ペンの持ち方綺麗…!大人の持ち方してる!」

 

 

そこかよ、とツッコむかのように観客は笑う。

 

すると、書き終わり、フリップを見せた。

 

 

 

 

 

 

 

『プロテイン』

 

 

 

 

 

 

 

「だろうね!うん!そうだろうね!うんうん!」

 

 

お約束。

 

スタジオ中がじわりと笑いに包まれる。

 

 

強化型もにこやか。

 

 

 

「じゃあさじゃあさ……明石ちゃんのことをどう思ってる?」

 

 

(にゃ!?)

 

 

スタッフ側にいた明石が思わずビックリする。

 

 

 

 

強化型はしばらく考え…

 

 

 

 

 

 

ペンを走らせる。

 

「ダンディーなペンの持ち方ねぇ…!ダニエル・クレイグみたい…!」

 

 

すると、書き終えた。

 

 

 

 

 

 

その内容は…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『 死の商人。』

 

 

 

 

 

「ええええっ!!?」

 

驚くオフニャ。

 

 

この時、スタジオ中が大爆笑。

 

 

 

 

「だってよ明石ちゃん!」

 

(違うにゃ!断じて違うにゃ!ww明石はただの工作艦にゃ!!)

 

首をブンブン横に振る明石。

 

 

 

 

「この顔でこの発言って…ギャップがすごいわ…!」

 

「(*´ω`*)」

 

にこやかな強化型オフニャ。

 

 

 

 

 

「じゃあさ、そこの…観客席でいつも苦笑いしてる指揮官に…一言、書いてみてくれる?」

 

 

 

再びペンを取る。

 

 

「うわ、もうこれよこれ…!この腕のダンディさがさぁ…イヤらしい腕だわぁ…」

 

 

舐め回すように強化型の腕を見て、ため息が出るオフニャ。

 

 

スラスラと書き込む。

 

 

そして、フリップを見せた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『 早く寝ろ 』

 

 

 

 

 

 

 

「………だってよ?」

 

 

スタジオに笑いが起こる。苦笑いしつつそこは頷く指揮官。

 

 

「指揮官、最近あんた…イベントとか重なってたでしょ?」

 

 

「(´-ω-`)ウンウン…」

 

強化型も一緒に頷く。

 

 

 

 

 

 

 

「…この空気なんだろうなぁ…」

 

 

にしても、どこかお腹一杯のオフニャであった。

 

 

To be continued…?




閲覧ありがとうございました。

2020年初回のゲストは強化型オフニャでした。

そんなこんなで、強化型オフニャが夢に出てきたことがある指揮官様がいらっしゃいましたら、是非ともお気に入り登録やご感想、ご投票をよろしくお願い致します。


それでは、また次のお話で。

by筆者


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

あの海カート、です #4 (2020年シリーズ開幕戦)

あの海カート2020年シリーズが開催されました。


重桜。

 

「行く年来る年。あの海カート…!2020年シリーズの幕が上がろうとしております。実況は私、Z23です!」

 

「2020年はどんなバトルが見られるかにゃ?オートバイの排気量だからって侮れないのがカートにゃ。解説の明石にゃ!」

 

 

「今年はAPJ(オートパラダイス・ジュウオウ)から始まりますが…明石さん」

 

「そうだにゃ、実はこのAPJ、移転したのにゃ!」

 

「それでこんなに路面が綺麗なのですね…!」

 

「そうそう!まぁ、SAFのレースで使われてるからラバーが乗っかってるけどにゃ?」

 

「未来の選手たちが既にここで才能を開いていくのですか…胸が熱くなりますね!それでは、選手たちに登場してもらいましょう!」

 

 

 

 

 

「ジャベリンです」「ラフィー」「綾波です」

 

そして、今回は新メンバーを迎えます!こちらの方です!

 

「2020年から参戦します、ユニコーンですっ」

 

 

ロイヤルからの刺客で、去年の最終戦ではみんなのトラウマ、RDRS出身の奇跡のワンダー支援空母ユニコーン。

 

「今年こそ絶対タイトル取るね!お兄ちゃん!お姉ちゃん!」

 

 

 

すると綾波が前に立ちはだかり。

「おっとそこまでです!」

 

「待ていっ」

 

「いだっ!?」

 

ジャベリンが突っ込んだ。

 

「綾波、のっけから新人いびり、よくない」

 

「…ごめんなさいです」

 

 

出演者は全員笑っていた。

 

「楽屋で登場の打ち合わせしてるのを聞いちゃったにゃ…」

 

「明石!それを言ったら駄目なのです!」

 

「それなら普通に出て来てにゃwww」

 

 

「指揮官の皆さん。どうも、高木 "綾"之助…です」

 

「それ下手するとトラノスケさん怒るからやめーにゃ!?」

 

 

「というわけで、今回のゲスト挑戦者の方をご紹介致します!どうぞ!」

 

 

 

「やっほー!ピュリっちだy」

 

黒、黄、白のトリコロールカラーのレーシングスーツを着て現れたのは…

 

 

「あ、この前12話で首もがれた奴です!」

 

「「「うわあ…」」」

 

 

「ちょっと、誰にゃこいつ呼んだのは!?」

 

 

 

 

「おいなんだよ連れないなぁ!?つーか、首もげた所でわたしゃ死なねーんだよ!!ふざけんなビデオオプシ◯ン!」

 

 

(ピュ)テンション↑↑

 

 

「テンションがラーマンみたいで草生える」

 

 

「ラーマンじゃねえからな?良いか?わたしゃラーマンじゃねえかんな?な?」

 

訴えかけるピュリファイアー。

 

 

 

 

「何でしたっけフルネーム…ええっと…ピュリラーマン?」

 

 

「だからラーマンじゃねえよ!?ピュリファイアーな!?ていうか、山◯英二さんの部分から離れようよ!?いいか?私が一番なんだよ!

 

あ、開幕戦は私が淘汰するぞっ☆」

 

 

 

 

………

 

 

 

「あぁ…なんか初っぱなから不安にゃ…」

 

 

同感です…。

さて!グリッドは…

 

ポール:ユニコーン

2nd 綾波

3rd ラフィー

4th ジャベリン

6th ピュリっち

 

 

……なんとピュリファイアー選手、自ら最下位から追い上げてやると予選を棄権しました!

 

「相当な自信にゃ…セイレーンだけあって侮れないにゃ…恐らく、実力を隠しておくスタイルにゃ?」

 

 

恐らくそうかもしれないですね…決勝どうなるんでしょうかね…あ、こちらの黒と黄色のカウルがピュリファイアー選手のカートです。

 

 

「こ…これはこれで毒々しいカラーにゃ…」

 

 

 

尚、今回のシリーズから、マシンも最新のモデルになりました!

 

「GAMAHAさんからの新型エンジンに載せかえにゃ!伸びも良くなってるにゃ!」

 

実際に私もコッソリと乗ってみたんですが、かなりフレキシブルでして、世界で使われるの頷けますね!

 

「このメーカーのフレームは、柔軟性が良くてセッティングが出しやすいのにゃ。一長一短な物が多い中、このメーカーだけは常に使われてるのにゃ」

 

 

それを綾波たちが乗ると…どうなるんですかね…

 

「攻防戦が激しくなるにゃ。普通に勝負した時はにゃ?」

 

そうですね……ああ、それとですね?あの海カートのルール上、ニードルいじくるのは禁止になりました!

 

「そうなのにゃ。一部しか知らないのをここでやるのは反則にゃww整備以外で触れないようにカバー着けておいて様子見にゃ!」

 

 

 

 

 

 

 

それでは、決勝が始まります!

 

シグナル点灯……今スタートっ!

 

………

 

【序盤】

 

 

さあ、ここでユニコーン選手から順に第一コーナーに入っていく!

 

「ユニコーン頭ひとつ抜けてるにゃ…でも、綾波たちも頑張ってきてるにゃ」

 

綾波たちも続いていきます!ピュリファイアーもお行儀よく走っている!!

 

「絶対スタートから撃ってきそうだなと思ってたにゃ…けど、案外そうでもなかったにゃ?」

 

 

 

(ふっふっふ…覚悟しとけよー?ww)

 

何か企んでるのか!?予想がつかない!虎視眈々とテールを眺めている。

 

 

「とりあえず無事に終わってほしいにゃ…」

 

 

………

 

【中盤】

 

 

 

(タイヤが暖まってきたな?よぉし!)

 

おおっと、ここでピュリファイアー選手がプッシュしてきた!

 

 

「わざと余力を残したにゃ?でも、ユニコーンはもっと前に居るから無茶にゃ!」

 

 

(綾波ちゃん、ラフィーちゃん!)

 

((おうっ))

 

(へ?お、おいいい!?)

 

ん?あれえええ!?

 

 

「前を塞ぎ始めたにゃwwwwwwww」

 

 

これ三人とも反則じゃないですか…?

 

「ちょーっと確認するにゃ?……あの海カート的にはこれはギリギリセーフにゃ。でも公式ルール的にはセコいのにゃ!!悪質にゃ」

 

 

セイレーンには負けられない、その心の声が走りに現れたか!!?

 

 

(お前らセコいぞ!?退けっての!!)

 

 

(((計画通り…!!)))

 

 

(~♪)

 

ユニコーン選手が現在トップ、その後ろを綾波、ジャベリン、ラフィー、そして、三人に押さえられる様にピュリファイアー!

 

ペースもタイムも結構速いですね…

そろそろタイヤも熱ダレを起こしてくる頃、終盤戦に突入します!

 

………

 

【終盤戦】

 

 

(そっちがその気なら……バカに付き合ってやらあっ!!)

 

 

(((しまっ…)))

 

あ、遂に抜かれはじめた~!!

 

 

「どうしようにゃ、地味に綾波たちの応援してたにゃwww 隙を突かれたにゃ…」

 

この僅かなタイミングで、ピュリファイアー選手が綾波選手と並ぶ!ジャベリンとラフィーが追い付いて僅差でのドッグファイトです!!

 

 

「白熱してるんだけど、どう受け止めればいいのにゃ?これは…」

 

 

 

さて、何と!!ユニコーン選手が追い詰められています!

 

「おおお!」

 

(まずい、追い付かれたっ……っ!)

 

(へっへーん!どんなもんだいっ)

 

 

 

 

(ヤバイです)

(アカン)

(このままじゃユニコーンちゃんが!)

 

 

(((追い付けええええ!)))

 

 

ジャベリン、ラフィー、綾波の三名も必死で追い掛ける!

 

「タイムすごい良いにゃ…このまま無事に終わってほしいにゃ…」

 

 

 

 

 

そしてファイナルラップ!

ピュリファイアー選手、ユニコーン選手に肉薄!

 

「今思うと、1位の選手が、まさかあのユニコーンだとは信じられないにゃ…」

 

 

(ほらほらどうしたぁー?)

 

(くっ…!後5馬力あればこんなやつっ…)

 

 

 

おっと?ラフィーがジャベリン選と綾波の前に出ましたよ!?おっと、せめぎ合っている!!3位争いが激化しているぅぅ!!

 

 

「仲間割れしたにゃwwwwwww」

 

 

 

これはひどいっっ!骨肉の争いかっ!!

 

 

 

(((せめて3位はっ)))

(私がっ)

(綾波がっ)

(ラフィーがいただく…!)

 

 

 

(誰か後ろのピュリファイアーにぶつかって行ってくれないかな…)

 

(な!?なんだこの黒いオーラっ!?だが簡単には諦めない……ZOッッ☆)

 

 

(あっ)

 

 

ユニコーンが抜かれた!!

 

 

「これは最後まで分からなくなったにゃ…綾波たちは突っ込みすぎてるにゃ!あっそれ以上はっ」

 

 

ああああ!!?綾波、ラフィー、ジャベリン、三人仲良くスピンしてコースオフ!!

 

エンジンが止まるううう!

 

 

「ええええ!!?」

 

 

そんなこんなで、ユニコーン選手が最終コーナーで抜き返して、鼻面押さえてフィニーッシュッッ!!

 

 

1st ユニコーン

 

2nd ピュリファイアー

 

 

「3位どうなるのにゃ!?あっ…」

 

まさか…

 

 

(((エンジンがっ)))

 

 

(お先に失礼するのですっ)

 

(させるかあっ)

 

(抜け駆け、よくないっ)

 

 

キックボード~~!

 

 

 

 

(え?何やってるの三人とも!?)

 

(普通にエンジンかけて走れよ!?)

 

 

 

ユニコーン選手、ピュリファイアー選手も凝視するー!!!めちゃめちゃ見ているぅぅぅ!!!

 

 

「セイレーンも突っ込むレベルにゃこれはwww」

 

 

三人とも、それセル着いてるのに!!?

 

 

「原動機を信じろにゃwwwwwwww」

 

 

そして、何故か三台並んでコントロールラインを通過ー!!

 

 

なんでそんなに嬉しがってるのかぁぁぁ!!?

会場からの拍手も飛ぶぅぅぅ!!!

 

 

「謎の感動にゃ…」

 

 

………

……

 

 

 

【レース終了後】

 

 

「お前らさ、ファイナルラップの時どうしたのよ!?ww」

 

ピュリファイアーが訊ねた。

 

「普通にエンジン掛けて無かったよね、キックボードみたいに蹴って動かしてたじゃんwww」

 

ユニコーンも驚きで笑ってしまっていた。

 

「いやー……ねぇ?」

 

ジャベリンが見やる

 

「「うん……」」

 

 

仲間割れから最終的には手を取り合ってゴールした、と釈明した。

 

 

呆れるユニコーンとピュリファイアー。

 

「と、取り合えず、ユニコーン選手、おめでとうございます!」

 

「あ、ありがとうございますっ…や、やったよ!お兄ちゃん!お姉ちゃん!」

 

「いやーおめでとー!」

 

ピュリファイアーも賛辞を送る。

 

「さて、ピュリファイアー選手、二位で終了しましたけど、ご感想を!」

 

 

「負けて爆発しないで終わったのって新鮮だな!うん!」

 

 

「じゃあ、残存されるとグダりそうなので、爆発させるです?」

 

 

適当に背中に触れるKAN-SENたち…

 

 

 

(カチッ)

 

 

 

「あっ…」

「なんかイヤーな音が聞こえたにゃ…」

 

 

「ちょっと!?それ私の自爆スイッチ____」

 

 

 

「「「「!!?」」」」

 

 

この日、APJにピュリファイアーの頭の雲が上がったとか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……

………

 

『ピュリファイアー?』

 

『ごめん、ごめんって!ちゃんと煙幕に変えたから!』

 

 

『さて、私も出ようかしら?』

 

『…え?』

 

 

 

 

これもうわかんねえな?とテスターは眺めていた。

 

 

 

 

………

 

さて、APJでは…

 

 

 

 

煙が晴れるとそこにピュリファイアーの姿がなく、その変わりに、手紙が置かれていたのをスタッフとKAN-SENたちが見付けると、そこには……

 

『これを見る頃には恐らくピュリファイアーが自爆したことでしょう。ご迷惑をお掛けしました…byオブザーバー』

 

 

 

 

 

 

 

To be continued…?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




閲覧ありがとうございます。

久しぶりの『あの海カート』でしたが、如何でしたでしょうか…(初めて読んだ方も)

安定のピュリっち。


それでは、また次のお話で。


by筆者


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

復讐の鬼神、です!

お久しぶりです。

イントレビットたちを無事にお迎え完了…

突如始まる謎回でございます。



ではどうぞ。


「綾波が、二人、です?」

 

この日、綾波が遠征任務の帰りに見たのは、自分の色違い。綾波自身のカラーリングを反転真逆にしたような黒い服。セイレーン染みた装い。

 

 

 

「お?これは…みなさんこんにちは、本物はこっち、です」

 

 

と、色違いの綾波こと、ニセ波は自らを指差して言う。

 

 

「嘘つくなです。綾波はそんなハレンチな格好なんてしないです。もっとスカートの裾長いです」

 

と、返す。

 

「ハレンチならそっちも負けてない、です」

 

 

「綾波はハレンチじゃないです。………セクシー派ですっっ!」

 

どっちにしろ謎の口論はグダるため、綾波はニセ波に斬りかかるが…

 

「ぬん!」

「ぬぬん!」

 

綾波ブレードに似た形をした、ニセ波ブレード。

 

 

「「ぬぬぬん!」」

 

ぶつかり合う刃と刃。ニセ波も中々イケる口。

 

 

「知ってたです?綾波」

「何がです?」

 

 

「フラミンゴの汗はピンクゥゥゥ!!」

 

と、レーザー砲を食らい、吹き飛ぶ。

 

ボロボロになった綾波。ニセ波は「今日はこの辺にしておくです」と帰っていった。

 

 

 

明石の店。

 

 

任務帰りの途中でニセ波に襲撃された綾波は、ポーカーフェイスの奥ではその悔しさと執念と失意が渦巻いていた。

 

店内にて、一先ずは寮舎で一休み入れるための酸素コーラとポテチ、そして、指揮官へのおべっかのためか、菓子折りを買おうとレジに持っていくが……。

 

「商品はこれで以上にゃ?」

 

 

ふと、背後の棚に置かれたアニメアズールレーンのパッケージに目をやる。

 

エンタープライズとベルファストのジャケット。どうやら通常版の様だ。

 

 

となりには『びそくぜんしん!』。どうやらアズレン関連作はこれだけ。

 

 

そして、その更に真ん中にはジョン・ウ○ックとホット○ァズのDVD…

 

 

 

 

びそくはジャベリンが表紙を飾っている。

 

 

 

自分はそのアズレンアニメのジャケット中に何処にもいない。この距離でも確認できない。

 

 

なぜ綾波たち主人公組がアニメ内容にもジャケット絵にも大きく描かれて居ないのか。無論、ジョン・○ィックとホットファ○に限っては、そもそも二次元ものではないので当たり前なのだが…

 

 

そして、Z23のニーミのイントネーションで珍しく『ミ』の音が上がっていたこと…

 

 

 

ジャベリンが弁当を作っているシーンがなかったこと…

 

 

 

 

 

自分が出てるのなんてキャラソンとエンディングテーマのCDのジャケットくらいである。

 

最近は近々DLCが追加されるというコンシューマー版のCWだってメインを島風と駿河に取られてしまっており、助演になっている。唯一重桜が舞台なので、所々で言葉をかけたりするのをメインのストーリーパートで散見されるくらい。クリアポスターは綾波自身。

 

それらは主人公組の一員としてはどうしても突っ込み疑問ではあるが、アニメについてはもう終わった事でもあり、後はDVDにて自分達が可愛らしく修正されていることを祈る他無い。そして次なる公式のメディアミックスで主人公組が返り咲く日を祈るだけ。

 

 

しかし、そんな疑問は吹き飛ぶ。

 

 

 

そう、あからさまにギャップのあるジョ○・ウィックとホットファ○のジャケットを見た途端、体の内側が熱くなる感覚に見舞われ、何かが覚醒した。

 

 

そして、決意の眼差しを明石に向け…

 

 

綾波には、まだやることがある、ですっ

 

「…にゃ、にゃ?」

 

 

咄嗟にレジ横の棚からサングラス、そして、先程の棚からアニメアズールレーンのDVDと、その横で売れ残っていたびそくぜんしんの単行本を手にとり…

 

 

 

足りない分の代金を追加で支払う。すると、これは返すにゃ、と混ざって入っていたお菓子の当たり券を返却された。

 

そのまま品を受け取り、明石の店を勢いよく出ていく。

 

 

「ジ○ン・ウィックとホ○トファズは買わないのかにゃ!?」

 

「ネトフリで見れるから良いのです!」

 

「あと、菓子折りの下りはどうなるにゃ!?おーい!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一度部屋で予備の服に着替え、そしてドックの倉庫へ。暗証番号を入力して入室する。

 

薄食らい倉庫の照明をつけると、しめ縄のついたワタツミと、重要参考人として連れてき(海域に転がってたので拾ってき)たという首だけになったピュリファイアーが棚に保管されており…

 

「お?…出番?」

 

と喋りかけるが、華麗にスルーされる。

 

「えええええ!?そりゃないよ!?」

 

叫ぶピュリファイアーを尻目に装備を黙々と整える綾波。

 

MAX強化された主砲、魚雷発射器、通信装置、バルジを二つ胸に入れてベルトで固定。

 

棚から流星二機を手に取り、弾をウェポンベイに取り付け、クルクルとガンプレイしながらベルトで更に固定。途中でキメ顔のピュリファイアーの流し目にカットが切り替わるが、準備を進めていく綾波。

 

 

部屋のど真ん中に堂々と鎮座するワタツミの存在感を感じさせつつ…

 

 

(私ってなんのためにここに?)

 

ピュリファイアーの心の声もさることながら、扉は閉じられるのだった。

 

 

 

 

「綾波、指揮官から連絡が来てるよ?………」

 

 

無言でゆっくりと振り向く綾波を見た夕張は…

 

 

「…後で連絡するって言っておくね?」

 

 

そして、ゆっくりときびすを返して扉を開けてドックから出ていく。

 

 

何故か馬の鳴き声が聞こえ、そこで後ろにいた明石に聞いてみることにした。

 

 

「明石…」

「にゃ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「海軍に騎馬隊なんてあったっけ…?」

 

「さぁ…前後はどうであれ、まさかここまでモロパクするとは思っても見なかったにゃ…」

 

 

 

その馬の鳴き声はゆーちゃんからの可能性も否めなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

To be continued..?




閲覧ありがとうございました。


どうしてこうなった…(^ω^)


まぁ、やっぱり綾波は可愛いですね。ハイ。

それより皆様、手洗いうがいを忘れず、お体を大切に。

では、次のお話が浮かんだらまた投稿してまいります。

※この話が続くかは正直分かりません。悪しからず。


by筆者



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

とある艦船の日記。

久しぶりの日記ネタです。

あることから思い付きました。


【○月○日】

 

私は本日からここに配属になった艦船だ。

 

セイレーン撃滅のため、指揮官に尽くす所存だ。

 

とりあえず日記を付けていく事にする。

 

 

それにしても布団がふかふかで気持ちいい…。

 

 

 

 

 

【○月☆日】

 

着任後から早々に任務だ。現れたセイレーンの殲滅であった。

 

先達に引っ張ってもらい、援護射撃を行いつつ、無事に帰ってくる事が出来た。

 

私はまだ力不足を感じる。

 

今日はもう寝よう。また明日も出撃だ。

 

 

 

 

 

 

 

【○月△日】

 

力不足をカバーするため、指揮官に頼んで訓練に参加。

 

早く前線で活躍できるくらいにはならないと。

 

現在は寮舎で一休み。

 

まだ反省点も改善点はある。

 

 

そう言えば、同僚の艦船の一人が限界突破をしてもらったそうだ。

 

私も早くやってもらえないかなぁ…

 

さて、明日に備えるとしよう。

 

 

 

 

 

 

【○月◇日】

 

本日は軍事委託で同僚たちと出発した。目的は味方の通商の護衛。

 

通商は大切。これを絶たれると大変なことになる。何とか守りきり、達成して母港に戻った。帰ってくると、今後の戦いに備えてか、強化を受けていた艦船たちを見掛けた。体が軽くなるらしい。

 

 

はぁ、にしても今日も疲れた…という訳で今日はここまで。

 

 

【□月○日】

 

ここのところセイレーン撃滅の任務が度重なっており、途絶えてしまった。

 

無論無事に終わったのだが、最後の止めは私が決めた。

 

そして、報告後に指揮官に呼び出され、なにかと思ったら、遂に強化を施してもらった。

 

装備も強力なものを搭載することに。

 

 

これでより戦果を上げられる…!

 

 

 

 

さあ、早めに寝よっと。

 

 

【□月△日】

 

同僚たちはまた限界突破を施してもらったそうだ。

 

 

何だか動きのキレが良さそうだ。演習してみると、それは一目瞭然。私も負けられない。

 

 

この日はほぼ演習だけ。

 

 

 

【□月☆日】

 

この日は出撃。

セイレーンたちを殲滅して何時ものように帰還。

 

そう言えば、私の限界突破って何時だろうか…

 

 

 

PS:紫と金色不思議な二人組が追いかけっこしてるのを母港で見掛けた。ブリって言うらしい

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【△月○日】

 

もっと強くなりたい。

 

 

 

体がそう訴える。もどかしさを感じる……

 

 

訓練、演習、そして実戦。

 

気がつけば、私は前線に立ち続けている日が多くなっていた。

 

 

 

 

 

【△月□日】

 

 

体が痒い。

 

そう感じる。

 

 

力がほしい。

 

 

もっと力を…!

 

 

 

 

 

 

【△月△日】

 

 

ああどうすればいい

 

 

どうしたらつよくなれるのか

 

 

わからない

 

 

だれかおしえて

 

 

 

 

【△月☆日】

 

ブリたちがはしりまわる かわいい

 

 

つよさが欲しい

 

 

どうりょう つよい

 

 

ごはんおいし

 

 

 

 

 

【△月日】

 

 

ぶりかわいい

 

 

 

 

 

かわゆ い

 

 

 

 

 

 

かゆい

 

 

 

 

 

うまい

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ぶり うま

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日記はここまでの様だ。

 

 

To be continued…?




閲覧ありがとうございました。


とある(無凸)艦船の日記でした。


実際はブリ枯渇してたり、あえて無凸で低燃費にしてたりだと思います。私もそうです…(˘ω˘)

日記を書いていた艦船につきましては特に誰かは指定しておりません。そこはご自由に…


さて、そんなこんなで、また次のお話が出来たら投稿してまいります。



by筆者


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

終幕のオギノメヨウコ作戦、です! 前編。

なしてるよなんてry


(戦争は何時の世も変わらない……そうさ………)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「叩いて被ってジャンケンポン!!」」

 

「せいっ!」

 

「おっと!アッハッハッ!」

 

 

 

前回、ピュリファイアーとの戦闘が始まり一時間ほど経過。流石にバテてしまいかけていた矢先、埒が明かないためこれで決着を付けようと提案し、ピュリファイアーも何故か二つ返事でオーケーした。

 

そんなんで良いのかは疑問ではあるものの、ここでおちおち引き下がる訳にもいかない。

 

 

エンタープライズはジャンケンで勝利しピコハンをピュリファイアーの脳天に降り下ろすが、その前に素早くヘルメットを装着して防がれてしまった。防ぎきったピュリファイアーは反応が遅かった彼女を嘲笑う。

 

 

 

 

(かくなる上はっ)

 

エンタープライズは覚悟を決めた。

 

 

「よーし!次いくぞ!せーのっ」

 

ピュリファイアーが音頭を取る。

 

 

「叩いて被ってジャンケンポ…がはあっ!?」

 

手を出す前に弓矢を取りピュリファイアーに射った。

 

 

「え?何!?何今の段取りにあった…?」

 

 

「戦いとは無情だな…」

 

帽子を深くかぶり一言。

 

「無情どころか反則だろ今のぉ!?ジャンケンする前に手ェ出しやがったよこの人!!?」

 

 

ピュリファイアーの発言の後、笑いを堪えるエンタープライズ。

 

が、砲火の音が響き、エンタープライズはピュリファイアーそっちのけで向かっていった。

 

 

 

………一方。

 

 

 

 

 

「天城さん、もう止めましょう!貴女はもう包囲されている!これじゃあもう愉快犯です!!」

 

 

オロチの船上では、加賀が天城相手にネゴシエートをし始めた。それもそのはず、アズールレーンとレッドアクシズの両陣営の艦船たち揃い出していた。

 

 

「えーこちらレッドアクシズ署ー…現在~」

 

 

 

「柳沢○吾かしら…それ…」

 

虚ろな目ながらも赤城は加賀の突然なる警察無線ネタに反応している。

 

 

「今このネタ知ってる指揮官様ってどれ程居るのでしょうねぇ…まぁいいですわ…オギノメヨウコ作戦は最終段階に…さあご覧あれ!」

 

 

すると、甲板が展開され、飛翔体らしき大きなものが飛び出した

 

「え、なにこれ…」

 

「これは…Missileよ…と言ってもその先駆け。戦争の概念…」

 

「ん?み、味噌…?」

 

「Missile.Ok?」

 

「お、おk…www」

 

(めちゃめちゃネイティブね、天城姉様…)

 

 

天城の発音が凄い。

 

 

「その…オロチにVLS着いてるなら我々にもつけてくださいよ!航空優勢取りにくいったらないんですから!」

 

メタな事言う加賀。

 

「ん?…VL…S?なんですのそれ…?」

 

 

天城はVLSまでは知らなかったそうである。

 

サイズ的にはICBMにも思える。

 

 

それはあまりのデカさのために、海上にいる他の艦船たちにも見えていた。

 

 

「フリッツXかしら?」

 

 

オイゲンは自国で見た無線誘導兵器に近いと感じてその名を呟く。

 

 

「いやいや、フリッツXにしたってあんなでかいわけないでしょ!?」

 

ヒッパーが突っ込んだ。

 

 

「やっぱり重桜って面妖で変態ね…」

 

 

「おい!聞こえてるぞ!少なくとも重桜は皆が皆変態じゃない!変態じゃないからな!」

 

 

夕立が反応する。

 

その場に突っ込める位置にいたのは夕立だけであった。

 

これで誰も突っ込まなかった場合、沈黙は肯定として変態を認めてしまうことになる。

 

 

「まぁとりあえずぶっぱなしますわね?狙って~………」

 

天城がミサイルに向けて声を掛けると点火される

 

 

「え、なにこれ盛大だなオイ!?」

 

 

 

 

BGMも盛大になり。

 

 

 

「……ポン☆」

 

 

 

の可愛らしい掛け声で赤いミサイルはオロチから飛び立った。

 

(うわきっつ…)

 

背筋がゾクリとする加賀。

 

なによりも…

 

 

(あっ…天城姉様…ご勘弁を…)

 

天城からもっとも手前赤城も苦笑いしつつも、恥ずかしさで火を吹きそうである。

 

 

なによりもレパルスが一番の被害者である。

 

 

「堂々パクられちゃったよ…」

 

「そう言う問題…?」

 

となりにいたレナウンはそう訊ねた。

 

 

それはピュリファイアーとのバトル中のエンタープライズの方でも確認できた

 

 

ピュリファイアーはエンタープライズを追い、先ほどの不正はノーカウントとして再戦を挑まれる。

 

 

「叩いて被って…あれ?」

 

 

「アハハッ!たーまやー!かーにやー!」

 

「それを言うなら…」

 

「え?」

 

 

 

 

 

「鍵屋だぁっ!!」

 

とツッコミ様にピュリファイアーの上半身に弓を引き、爆発が起こった。

 

ピュリファイアーは天高く吹っ飛んだ。

 

むしろ放たれたものから火の海を走馬灯の様に想像したエンタープライズは…

 

「えーっとー…取り合えず艦載機召喚!あれにおいつけー!」

 

追い掛ける。しかし…

 

 

 

「あっつぅ!!?」

 

 

 

ジェットノズルの凄まじい高温がエンタープライズに襲い掛かる。

 

 

「ダメだこりゃっ…あ、これだめだ、火傷しちゃう…わりと洒落にならないぞ?…よし!」

 

ここで決めなければカッコが付かない。何故か覚醒して目覚めたパワーから、飛行機を八艘飛びが如く飛び越え先回りし…

 

「フルパワッ!!!」

 

そして弓を引いて放った。距離故に命中ミサイルは分離後の再加速前に破壊された。

 

そして、それを天城は見越していたのか、もう一発撃とうとするが両陣営の砲撃でそれどころではなくなっていた。エンタープライズはこんなのを何度も撃たれたら大変なのでオロチへと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いっつ…変なところねじっちゃった…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、綾波たちが向かうも、加賀が立ち塞がっていた。

 

「加賀さん、赤城さんたちも同様に既に包囲されてるです!!観念するのです!」

 

加賀は構えるも…

 

 

「よし、行くが良いっ」

 

ひとつ返事で道を開ける。その場にいる皆をずっこけさせる。何故かボケた側の加賀も一緒に。

 

「ちょっとお姉ちゃん意味がわからないわ…」

「しかも、加賀先輩までコケちゃったよ…?」

 

「企画違うけど……ぬうううん!!」

 

 

「きゃっちょっと!」

 

「おい愚妹っ」

 

 

バシッと加賀の後頭部を弓でひっぱたくエンタープライズ。

 

エンタープライズ(グレイゴースト)…!!それは『あの海』における赤城姉様の突っ込み…

!?」

 

 

「馴染みある方が良いと思った。反省はしている___」

 

 

「エンタープライズ…」

 

「エンタープライズさん!」

 

ラフィーとジャベリンがその名を呼ぶ。

 

 

 

 

そして…

 

 

 

 

「台詞のせいか地味に締まらないのです…!!」

 

「そ、それは言いっ子無しにてくれ…」

 

 

 

 

役者は揃った。

 

 

そして、一斉に攻撃してオロチの防御フィールドは薄まり、ダメージを蓄積していった。エンタープライズは一人フィールドの穴から入り込んでいった…。

 

 

 

「後半へ続く…でsぬふっ…!?…え?」

 

 

オチも無いので綾波が口走るが、笑いを堪えるジャベリンの槍に脇腹を突っつかれた。

 

 

 

 

「そこまでにしようね~綾波ちゃ~ん?」

 

「ごめんなさいです……い、今、めっちゃ刺さったです…おわっ!?」

 

 

To be continued...




閲覧ありがとうございました。


グダる前に無理矢理一旦ストップさせるスタイル。

そんなこんなで、ジョークを言った後にジャベリンに槍で脇を突っつかれてみたい指揮官様がもしいらっしゃいましたら、是非ともお気に入り登録やご感想、ご投票をお願い致します(何

では次のお話で。

by筆者


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

終幕のオギノメヨウコ作戦、です! 後編。

さそっても、くれなぃ~…


見所:ギリギリの戦い(!?)


オロチの甲板にて。

 

 

エンタープライズが駆けつけるとそこには……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なんでこうなったの!?前置きはどこなのよ!?ねえ赤城!?」

 

 

「天城姉様、流石にここまでのおイタにしては度が過ぎてますので」

 

「ちょっとwwおイタって何の事よww私は重桜のために…つて、そこのエンタープライズ、助けてください!!」

 

 

 

 

天城は、某お笑い番組で使われてそうな"とあるセット"に縛りつけられていたのだった。

 

 

「どういうことだ…!?」

 

「エンタープライズ…現れたわね…」

 

赤城は天城の元を離れてホイッスルを首にぶら下げていた。

 

「さあ、天城姉様の向かい側の席にどうぞ、お座りくださいな?」

 

赤城はエンタープライズに向かい側の席に誘導する。

 

 

 

これで決着を着けろと言わんばかりのオーラを、赤城はわざわざ語るまでもなく醸し出していた。

 

 

「待て待て、そもそもだ、この装置は何なんだ!?」

 

 

「重桜の誇る『もんまり』のセットです。前述の通り、お笑いバトルに使われる由緒正しきものなのよ…?さあ!」

 

 

困惑するエンタープライズ。

 

まさか最終ボスとの決着が『もんまり』になるとは誰が想像しただろうか。

 

 

「そんなのよく積んでたな…」

「明石に頼んで事前にオロチに入れておいたのよ。こうなることを予測してね」

 

「え?そうだったの赤城!?私聞いてませんよ!?」

 

天城も知らなかった模様

 

「私はルールを知らんぞ?」

 

「そう…ならば、簡単に説明するわ。司会が質問を出すから、二人で交互にそれに纏わるもの、当てはまるものを交互に言うの。爪付いたら負け。その目の前の墨のたぁっぷりと着いた魚雷が接近するわ。幾つか勝負してそれが顔面にくっついた方の負けよ…」

 

 

オーラが台無しである。

 

 

やってることはお笑い番組と同じなのだから。

 

 

やむ無く座ると腕を固定される。

 

 

 

「え、ちょっと…」

「逃げられては撮れ高は無いからね…」

「なんだよ撮れ高って!?」

 

…………

【一戦目】

 

「それでは最初のお代は…ゲーム版の、母港画面の項目。それでは、はじめっ」

 

 

赤城がホイッスルを鳴らす。

 

先行はエンタープライズから。

 

「出撃!」

 

続いて天城。

 

「編成!」

 

 

次は再びエンタープライズ。

 

「え?…ええっと、ショップ!」

 

 

「はええ!?…んん…」

 

すると、赤城がホイッスルを口に加え、ピョーっと音を出す

 

 

「待って!待って!!…えっと…モードですから……ず、図鑑!!」

 

 

見事突破。

 

「…設定!」

 

「母港!!」

 

 

柄にもなく、やたら焦る天城。それを押さえるもエンタープライズも焦りつつある

 

「ええっと…メール!」

 

「えっと、あ、倉庫!」

 

天城も答える。

 

「ドック!」

「大艦隊!」

 

「…?後は…あー…あ!イベント!」

 

「…言われた!?ええっと…えーっと…」

 

 

悩む天城。策士、遂に…

 

 

ピョー……

 

「うわあ!?待ちなさい赤城ぃ!!」

 

ピョォォォォ……

 

そこで、赤城は天城の目がぐるぐるになってるのを見てホイッスルを鳴らした。

 

 

「うそぉぉぉ…」

 

「ありますわよ。天城姉様?"建造"とか」

 

「"プロフィール"とかもあるな?」

 

「あ!やってしまいましたわ…」

 

 

天城に魚雷が近づいていく。

 

 

「墨のにおいが…しゅごい…」

 

 

「今回使用している重桜製の墨汁です。お肌に優しい特別製ですよ…?」

 

「皮膚は良いにしても、服に着いたら落ちないですよこれは…」

 

 

「私は元より白い服だからより目立つよな…」

 

 

 

…………

【二戦目】

 

「それでは続いてのお題は……」

 

赤城は少し間を開ける。心臓に悪い。

 

 

アズールレーン―あの素晴らしい海をもう一度、です。―における、笑ってはいけない2019で、吹き出しが出ていない艦船!

 

「「え…!?」」

 

 

 

「それでは始めっ」

 

 

 

ホイッスルは鳴らされた。今度は天城からスタート。

 

 

「あ…え…黒潮!」

 

「親潮!」

 

「荒潮!」

 

「満潮!」

 

「ヒキ…シオ?」

 

「その名前の子は重桜に居ません!www」

 

詰まるエンタープライズに赤城は突っ込んだ。しかし、 一瞬「あれ待って…居たかしら…」と呟き、念のため所属艦船の名簿の記される台帳を覗くが、ヒキシオという読み仮名の艦船は無かった。

 

「大潮!大潮!」

 

大潮の名前を言って通過。天城のターンに繋げる。

 

「朝潮」

 

ここは天城、重桜の艦船としてすらりと答えて見せる。

 

えっと…あと"何潮"がいたっけ…えーっと」

 

 

ピョ~…

 

 

つまるエンタープライズ、赤城は「何潮」という言葉に吹き出しながらもホイッスルを加えて迫る。

 

 

 

「待て、思い出すから!待ってくれ!…あ、コイツ!コイツ!」

 

「ちゃんと名前で答えないとカウントしないわよ?」

 

「天城!そこの天城!」

 

「出てませんでしたね…私…。えっと、島風」

 

「…シュロップシャー」

 

「…ドーセットシャー」

 

「ロンドン」

 

「コロンビア」

 

「デンバー」

 

 

 

「あの…ツルピカ金髪テンプレートの…」

 

 

 

「誰がツルピカ金髪よ!髪あるわよ!さらっさらよ!!お手入れしてるわよッッ!!?」

 

「姉さん、ヅラなの!?」

 

「んなわけないでしょオイゲン!!地毛よ、地毛ッッ!!」

 

 

オロチの外からヒッパーが突っ込み、オイゲンが悪ノリを起こす。赤城と天城も吹き出していた。

 

 

 

 

「あ、ヒッパーだ!思い出した!」

 

「Z1!鉄血のZ1」

 

「…クリーブランド」

 

「フォーミダブルっ」

 

「…えーっと…ヘレナ!」

 

 

そして天城の番の時…

 

 

 

…(ホイッスル加えてる)こいつっ!

 

 

おい愚姉

 

 

 

姉にこいつ呼ばわりされる赤城はすかさず突っ込んだ。

 

「ごめんなさい!あ、赤城ね!」

「私は出てますわよ、天城姉様」

 

「えっ……!?そうなの…?じゃあ…ボルチモア」

 

「他にいなかったっけな…あ、シェフィールド」

 

「戦艦じゃない方の加賀!」

 

「いつもの加賀の事ね?天城姉様。まぁゲーム的には良しとしましょう…」

 

 

ここで、オロチの甲板から離れた加賀は、私か?私だな?と自分を指差す。

 

 

 

「えっと…えーっと…」

 

詰まるエンタープライズ。焦りにより答えが出なくってきた。

 

ンピョォォォォ……

 

「待て、思い出すから待て…ホイッスルを吹こうとしないでくれ!?…えーっと…」

 

ここで長くなりすぎたために、赤城がはっきりホイッスルを鳴らした。

 

二戦目はエンタープライズが敗れ、これで天城と一勝一敗。

 

 

 

「2019年版は、出てなかった子を探す方が簡単ね」

 

「あ、ヴェスタル、ウィチタ、オクラホマ…サラトガ…エセックス…!思えば沢山いたな…あぁ、焦りでこうも出なくなるとは…!」

 

悔しがるエンタープライズ。彼女側に置かれた魚雷が接近してきた。

 

 

 

「…ちょっと近くないか?臭うぞ…」

 

「尺の問題よ」

 

 

…………

【三戦目】

 

「さて、そろそろ次の勝負で決着をつけてもらいましょう」

 

ごくり、と唾を飲むエンタープライズと天城。

 

そして最後のお題とは…

 

 

 

「それじゃあ…」

 

 

「最後のお題は、荻○目洋子さんの曲の名前!

 

 

「「はあああ!?」」

 

 

 

アズレン関係ないじゃないそれ!!?

 

「…あ、このネタシリーズのタイトルがあれ(オギノメヨウコ作戦)だからか…?」

 

これは最後の対決にふさわしいのだろうか。タイトル的にならば妥当にも思えなくはないが、同氏のシングルにはアズールレーンに関連する楽曲は一つもないのであった……!!

 

果たして、この二人はどれ程存じているのか。

 

ここは重桜艦である天城に軍配は上がっている。

 

 

待ってくれ、そもそもあの人って何の擬人化だよ!?

 

『擬人化…!?』

 

ここで、いつの間にか観客と化していた艦船とセイレーンたちがエンタープライズの発言にツッこむ。

 

 

 

「エンタープライズ…同氏は普通に歌手よ?」

 

「強いていうならば、歌の__」

 

「姉様…」

 

「アッハイ」

 

天城がエンタープライズに便乗し、突拍子ない事を言いそうになるところで、赤城にグダグダ防止のために止められてしまった。

 

お姉ちゃん、まさに妹にタジタジである。

 

「それでは、はじめえっ!!」

 

ホイッスルが鳴る。

 

ここで、天城からスタートする。

 

 

 

「未来航海!」

 

「こっ…コーヒー・ルンバ!」

 

エンタープライズと天城の二人は最初のターンを終えた。特にタイトル名についての制限はなく、これを許可しないと天城が一方的に勝ってしまうため、面白味がないためである。

 

 

「さよならから始まる物語っ!」

 

「流星少女!」

 

(あら、結構知ってそうね二人とも?)

 

内心驚く赤城。

 

 

そして再び天城のターン…

 

「ピンク・サファイアっ」

 

「ユア・マイ・ライフっ」

 

「恋しくて」

 

「DEAR〜コバルトの彼方へ〜」

 

 

そして天城のターンにて…

 

 

「ダンシング・ヒーロー」

 

「っ!?」

 

柄にもなく動じるエンタープライズ。

謀らせてもらいましたっと言いたげに微笑む天城。そう、ここまで来て負けたくないために、簡単なのを先んじて答えてしまおうという考えに至った。

 

「えっと…他には…他には…!あ、恋してカリビアン!」

 

(おおー見事に返したわね)

 

「…雨とジャスミン」

 

そしてさらっと返す天城。

 

赤城は天城に年季の違いを感じるのだった。エンタープライズも必死で絞り出す。

 

「ええっと、湾岸太陽族!」

「___ストレンジャーtonight」

 

(早っ!?)

さらりと返す天城に焦るエンタープライズ。これが地元ブーストか、と思わんばかり。そこで……

 

「美女と野獣っ」

 

「…っ!?」

 

天城はエンタープライズがそれを言うとは思わなかったのか、動じてしまった。

 

 

(おっ?)

赤城はバトルの流れが変わることをこの場で感じ取った。

 

「うっ…しまった…えーっと…」

 

記憶を絞り出す天城。

 

「__starship」

 

切り返す天城。

 

「__愛はユメ恋はマボロシ」

 

「Moonlight Blue_」

 

「__ささやかなレジスタンス」

 

「SOMETHING ABOUT YOU__」

 

 

 

 

「天城さんが動じてからというもの、CDのB面の曲ばかりになったな?」

「エンタープライズさんもよく食いついてるです…」

 

見守る加賀と綾波がそう一言。

 

世代が違う者にはもはや着いていけてないが、展開的には焦る大物、片やユニオンの英雄であるエンタープライズ。

 

 

そして、あの赤城の姉である天城。

 

こうも必死で悩み、素に戻ったように焦る様子は、戦いを忘れさせ、むしろ近年のお笑いにはすくなりつつある白熱さとスリル。そして、そこから生じてくる"面白さ"を成り立たせていた。

 

「問題は全国の指揮官たちがどう思うかだよね…」

 

瑞鶴は続いて一言。

 

 

……確かに。

 

 

 

そして一方もんまりバトルは続き…

 

 

動じるに加えて、覚えている曲名出し尽くした感MAXに陥る天城。

 

(やばいですわね…短期決戦に鳴るかと思いきやここまでやるとは…)

 

策士、ここにて本当に窮地に立つ。

 

焦りか、覚えている曲名もう出てこなくなりつつある。まさに手詰まりとは良く言ったものだ。

 

詰まる天城を目の当たりにした赤城はホイッスルを口にくわえて迫る。

 

 

 

「ンピョォォォォォ…」

「お、お待ちなさいな赤城!い、今、今思い出しますからっ!?」

 

 

焦る。

 

 

「な、夏の微笑!」

 

 

無事に繋げる。

 

 

「…えっと…」

 

…ンピョォォォォォォォ?

 

「…えっと…スイート・ヴァケーション!」

 

エンタープライズもなんとかひねり出してみせた。

 

「…北風のキャロルっ」

 

天城もまだ諦めない。

 

「月曜日のマリーナ」

 

「えっ…どうしましょう…どうしましょう…」

 

天城も流石に目がぐるぐるになり出す。

 

ンピョォォォォォォオオオ…?

 

ホイッスルの音が次第に大きくなる

 

「わああああ!?待ちなさいな!www待って!ww待ってください!!?ww」

 

迫真の赤城の詰め寄りに苦笑いする天城。

 

「お早めにお答え下さいねぇ?天城姉様~?」

 

「ちょっと待ってってばwww」

 

エンタープライズこのやり取りに思わず笑ってしまう。

 

 「…あ…forever!」

 「__Feeling!」

 

天城の答えの直後に直ぐにエンタープライズは答える。

 

「_海の珊瑚!」

 

やっと思い出した天城。

 

エンタープライズは少し間を開けて

 

「んー…生命の詩っ」

 

そして再び天城に。

 

「…え…何があったかしら…」

 

ネタギレ。

 

「まだ有りますわよ?」

 

そっと赤城はどす黒い笑顔で語りかける。

 

「えーっと…困ったわぁ…歳なんて取るもんではありませんね…」

 

ンピョォォォォォ…

 

再び赤城はホイッスルを加え迫る。

 

「待ってってば!?まだよ!まだ終わって…」

 

 

ここで天城の旅は終わってしまった。

 

 

ホイッスルが高々と鳴り響き、天城はげっそりとしている。

 

 

勝負の決め手は、早すぎる切り札にあったのか。天城は敗因を探るも…

 

「と言うわけで!この対決、エンタープライズの勝利ーっ!!」

 

「生きた心地がしないな…」

 

 

「あと100年、せめて50年。時があれば…間に合うかも知れ…」

 

そこでその台詞を言いますか天城姉様!?さ…さぁ、泣いても笑っても決着が着いてしまいましたので、天城姉様に魚雷発射~!!」

 

魚雷が天城の顔面に向けて移動し出す

 

 

うわっちょっと待って待っ、ギュムッ__くぁwせdrftgyふじこlp!!?

 

 

『うわああ!?』

 

観客と化していた艦船とセイレーンたちの叫びが木霊した。

 

顔面に墨の着いた魚雷がゆっくり押し込まれる。弾頭は罰ゲーム用らしく、スポンジで出来ていた。吸い込まれていた墨が押し潰されために垂れる。

 

「ぷふっ…はぁっ…www」

 

苦笑いしつつも顔面は真っ黒になってしまう。

 

エンタープライズは目を伏せている。

 

戦いとは何と残酷なんだ…と。

 

そこで加賀は…

 

「すごい…天城さんの顔面、松崎しげるみたいになってるぞ…!?」

 

ひきつる笑顔の天城。

 

赤城はこの時、ふと、かつて喧嘩していた加賀と強制的に仲直りさせられた時の事を思い出し__

 

「このままじゃオチにならないわね…」

 

そう呟いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 ……そして

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 エンタープライズ側の魚雷が動き始める。

 

 「なんだこの音って…えええええ!!?

 

 『あるぇぇぇぇ!!?』

 

 

オロチの外から見守っていた艦船たちも驚く。

 

 

 「おい何でだよ!?何で!私勝っただろ!?勝っただろおくぁwせdrftgyふじこlp____

 

 エンタープライズ悲痛な叫びが上がると同時に、一帯を更に盛り上げてしまうのだった。

 

 一方、何処からともなく現れた強化型オフニャが、首だけになったピュリファイアーをヌンチャクの様に振り回していた。

 

 「おいいい!!こいつ一体どこからやってきtギャアアアアアアアアアア!!?

 

 ピュリファイアーの叫び声が海に轟いた。

 

 

 To be continued…

 




閲覧ありがとうございました。

赤城が容赦なく姉いじりをするSS、恐らくこのSSだけだと思われます。あれ、天城って咳してなかったっけ?まったくしてないですね。

そう言えば、天城が出てくる復刻イベントが始まりますね。



ということで、また次のお話で。


by筆者


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

結末のオギノメヨウコ作戦、です。

キャンドルライトが……


 

 

 

「メリィゴウランッ」

 

 

「違うわァッッ!!」

 

 

 

 

 

 

 

刹那、歌い出していた綾波の後頭部に、盛大にジャベリンのツッコミとスリッパが炸裂する。

 

あまりに唐突すぎる展開に、付近にいたラフィーたちは笑いを堪えきれず肩を震わし、顔を伏せてしまった。

 

 

 

 

 

 

「もう綾波ちゃん!最終回くらいちゃんと歌ってよ~!」

 

「だって、そう聞こえるのですー!」

 

 

 

 

「か、かれこれ30回くらいリテイクしてる…よくない」

 

 

 

 

 

 

 

 

あのオロチとの戦いから数日、母港は賑やかさを増していた。

 

偶々外に出ていたニーミの目に映り込んだのは、アズールレーンとレッドアクシズの両陣営の艦船たちであった。

 

両陣営の共同拠点として、新たなるスタートを切ったのだ。

 

明石は不知火に重桜でサボった分は働かされまくり、五十鈴たちがケルンたちとお昼の右京さんのテレビを視聴したり、何故か赤城対加賀によるもんまりバトルが繰り広げられたり。そこに着物を来た赤城の姉っぽい艦船と思われる人物が司会をやってたり

 

 

 

 

鉄血に帰ったオイゲンは…

 

「出番、無かったわよね?」

 

「そ、そのタイミングでそれを言わないでよ…!?考えないようにしてたんだからっ」

 

 

 

 

…………

 

遠洋にて

 

「これでよかったの?」

 

テスターがオブザーバーに訊ねる。

 

「…うーん…想定外ばかりだったし、まぁ良かったんじゃない?そう言えば、ピュリファイアーはどこ?」

 

「そう言えば、居ない様な…」

 

 

 

 

「ギャアアアア__!!?」

 

母港にて再び強化型オフニャに振り回されていた。

 

「どうするのよこれ…」

 

「面白いからもう少し眺めてましょう♪」

 

 

「助けてオブザーバーさーん!?吐く!吐くから!?」

 

 

 

…………

 

 

 

 

 

 

 

その中…

 

「なぁ、この後さ…収録終わったら…」

 

「え…この後、姉妹と温泉行くんですけど…すみません、急用があるので…」

 

「ちょっと待てヨ(キムタク)」

 

 

 

おい

「痛っ!?」

 

ニーミは初春に絡んでいたレーベの頭をチョップする。

 

「なに収録中にナンパしてるんですか!戦い終わったからって浮かれすぎでしょ!もう!」

 

初春は顔を手で隠して笑いを堪えようとしていた。ニーミは笑いだしつつも

 

「ごめん…ごめんてニーミ…な?な?」

 

「姉がご迷惑を…」

 

「い、いえ…」

 

 

 

そして、レーベたちと別れるニーミ。

 

 

完全にアドリブであったのか、「これで本当に良かったのかな…」と呟きつつ、見晴らしの良いところにやって来た。

 

 

 

「ニーミちゃーーーん!!」

 

自分を呼ぶ声。

 

ジャベリンであった。

 

そこに遂に構ってくれる人に出会えた感じがしたのか、半べそ寸前になるのを堪えつつ笑顔で駆け寄る。

 

 

 

「皆揃ったことですので…ブリっちゃん、音ッ!

 

 

 

綾波は音響スタッフのブリに要請すると、ミュージックが流れる。

 

今度こそ締め括りか、誰かが歌い出すのか注目が集まる。

 

 

 

 

 

 

 

ジャンッ

 

 

「愛してるよなんて 誘っても…あれっ!?」

 

 

ニーミが歌い出すのだが、皆が決めポーズを取っており、驚愕。地味にエンタープライズも混ざっていた。

 

視線を集めて慌てつつも、最後にポーズを決め……

 

 

 

 

 

ジャンッ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『オギノメヨウコ作戦』編

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Fin.

 

 

 

 

 

 

 

…………………

 

 

 

『うちら(セイレーン)の出番ほんと少なくね?』

 

 

カミは配下のセイレーンたちに、そう訊ねたそうな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Fin.

 

 

 

 




閲覧ありがとうございました。

と言うわけで、オギノメヨウコ作戦編はこれにて終了です。

お読みになられた後、当編にて登場した艦船が出た方は、是非ともお気に入り登録やご投票、ご感想をよろしくお願いいたします←


それでは、また次のお話で。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

強さってなんだ? by加賀+???

加賀さんの疑問シリーズです。

今回は永遠のテーマ。

そして、新キャラ登場。

ではどうぞ。



昼下がりの重桜寮。

 

 

 

 

何故年がら年中桜が咲き誇っているのか突っ込みたいものの、加賀はそんなありきたりなものを吹き飛ばす程に、更なる疑問を抱いていたのだ……

 

 

 

 

 

 

「「……”強さ”って、何だ?」」

 

 

 

 

 

 

 

テーマ:”強さ”

 

 

 

 

 

ハモる声。

 

振り向く加賀の目線の先には、見慣れぬ艦船が一人…

 

 

 

 

 

 

 

 

そう、彼女は…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「戦艦土佐だ」

「土佐……」

 

 

 

 

 

 

 

「って姉上、台詞を被せないでくれ。折角の初登場の台詞が台無しではないか」

 

「お前こそ、そこは姉である私に譲るべきではないのか?」

 

 

 

 

戦艦土佐。

 

加賀型戦艦の二番艦有り得たかもしれない可能性の一つ。

 

 

差し詰め、(どちらかというと戦艦の)加賀の姉妹艦である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「『あの海』においては、出オチはむしろ名誉なのよ。土佐…」

 

 

赤城は、加賀と土佐の二人だけではボケ殺しになりかねないと察知し、「これは放っておいたらまずいわ!」と言わんばかりに人知れず駆け付けていた。

 

 

 

 

 

 

「姉様…!」

「姉上…?こちらの方は?」

 

 

「ツッコミ役の…(ボソッ)」「正規空母赤城よ…っておい愚妹」

 

 

「おお…」

 

ノリツッコミする赤城。謎の感動を覚える土佐。

 

少なくとも赤城はこの時ノリツッコミのつもりはない。加賀が横で妙なことを発したが為に起きたものである。

 

 

土佐から見れば、異様なほどの息ピッタリさを感じてしまっている。

 

 

 

しかし、今回の強さとは何なのだろうか。

 

 

「姉様、ナイスツッコミ」

 

「だまらっしゃいっ…さて、強さね。それはレベルのことかしら?」

 

「ふーむ…力の強さと言うわけか…」

 

 

「"ここ"の強さかもな?姉上方」

 

 

差し詰め心の強さ。土佐はそう身振りで表現して見せる。

 

 

 

 

 

 

 

「くっさwwwwwww」

 

「何故笑った!?」

 

 

 

土佐の回答に加賀は吹き出してしまう。

 

 

「ま、まぁ…赤城が指揮官に幾度となくアプローチして惨敗してるのにしぶとく続けてるというのは、ある種の心の強さかもしれぬな?」

 

 

「よし、次回からは『土佐さんの疑問』にシリーズのタイトル改名しようかしら?」

 

「やったぜ。」

 

ガッツポーズの土佐。

 

 

「やめて!?私の看板企画取らないで!!?」

 

 

 

慌てて陳謝する加賀。姉の威厳が一撃で崩れ去り、それどころか姉妹艦の土佐に企画を取られかける。

 

 

「と言うわけで、今回は土佐を加えて三名で聞いて回ってみよう。ほらいくどー」

 

「おー」

 

「あ、もう、待ちなさいって!」

 

 

二人を追いかける赤城。

 

 

 

 

 

 

 

二航戦の部屋を訪ねてみた。

 

 

 

 

 

「なるほど、強さ、ですか…」

 

考える蒼龍。

 

「うーん…」

 

唸る飛龍。

 

確かにこれは永遠の疑問だと言える。

なにせ強さという言葉には定義があまりに多い。

 

力の強さにしても、飛龍の求める女子力、思考力、洞察力、執着力、心理的なものや体力的なもの、有事では戦闘を行う彼女達にとっての強さ。心か、そのまま腕っぷしの力か、まさに悩む。

 

 

 

 

「振り向かないことってのは無しだぞ?」

「MaわレMeら輪な居こと(゚Д゚)サァ?…というやつだな、姉上」

「流石だな土佐」

「ああ、姉上」

 

 

「それは強さって言うかむしろ若さ…ってそれはギャバソよ!!」

 

交互にボケをかます加賀と土佐に突っ込む赤城。

 

「ギャー…」

「ババーン!」

 

 

 

「お前らも便乗すなっ!!」

 

 

そして、五航戦にも聞いてみようと、部屋を訪ねる。

 

 

「あらぁ、先輩方ぁ?その様な質問するとかもしや…」

 

 

「「よし、脱がす」」

 

 

 

「はいい!?ちょっと、あなたどこ触って…って脱がさないで!?いやああ!?ポロリと行きますからぁぁぁぁ!!?

 

 

「翔鶴姉ぇぇぇぇ!!?」

 

 

 

 

「何しとんじゃお前らあああ!!?おいスタッフ!こいつら二人押さえて!あとボカして!急いで!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…しばらくお待ちください…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「oh…」

 

「翔鶴姉…今日は二人がかりだったね…」

 

「oyomeni ikea…」

 

「ん?…IK○A(イ○ア)…?」

 

噛んでしまい、その言葉だけを復唱した加賀。

翔鶴本人と出演者たちは皆笑ってしまう。

 

そして、今回中に来ていたTシャツには『イベ復刻』と記されていた。

 

「ikenai…oyomeni ikenai…www」

 

「翔鶴姉…噛んじゃったねさっき…」

 

 

 

「ノルマ達成だな姉上」

「だな、土佐よ…」

 

「おい愚妹たち、これ以上蛮行を重ねる前に金の流星T0投げ付けて置こうかしら♪」

 

 

と、赤城は今以上に面倒ごとになる前に笑顔で発艦準備を始めていた。

 

 

「「ヒェッ…」」

 

「ふむ、ならば天城さんの妹の実力、試させてm…」

「止めようね!?流石に姉様のツッコミ爆撃と攻撃機はヤバイから!お姉ちゃん一緒に謝ってあげるからっ」

 

 

「何を騒いでおる!?え!?赤城、なんで発艦準備してるの!?」

 

「あら長門様。これは加賀と土佐に先制ツッコミの準備でございます♪

 

「やめーい!とりあえずやめーい!セットが燃えるからー!!?」

 

 

長門の要請に応じて、一先ず引っ込める赤城。

 

 

 

「はぁ…はぁ…それで、強さとは何たるか、とな?」

 

「左様でございます、長門様」

「姉上の持論だな」

 

 

 

 

 

 

「…強さ、ですか__」

 

 

 

 

 

「天城姉様!!」

 

「天城さん、また性懲りもなくリスポンしたな…?」

 

 

おお、天城が来てくれた…と長門は少し肩の荷が下りた感じがした。

 

 

 

「これがリスポン芸か!何なんだこのSS…」

 

「と言うわけで、長門様…?」

 

 

天城にパスされる。

 

 

(ええー!?結局余が絞めるのぉぉぉぉ!!?)

 

 

(お約束ですから♪)

 

(心をここで読むでないっっ)

 

 

一瞬テンパる長門。

 

 

 

「強さとは……むー…」

 

 

 

 

期待が集まる。

 

 

 

「心技体、それら間にある、奥ゆかしさ…それすなわち、懐の大きさなりっ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「差し詰め、おっぱいの大きさと…うむ!

 

胸を張る加賀。土佐は困惑。

 

 

 

 

長門はおっぱいという単語に纏められ、カチンと来た。

 

そう、自分の胸。まさしくコンプレックスという名の逆鱗に触れてしまい……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………やはり、次回からは『土佐さんの疑問』に改名する様に頼んでみようかのう…?」

 

「や っ た ぜ 。」

 

「それだけはおやめください長門様!!?」

 

 

 

 

重桜寮は今日も平和であった。

 

 

 

…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『この復刻イベント、涙がで…出ますよ?』

 

 

カミはとある復刻イベントに感動していたとかなかったとか。

 

 

 

To be continued…?

 

 

 

 

 

 

 

 

 




閲覧ありがとうございました。

久しぶりの加賀さんの疑問でした。

危うく『土佐さんの疑問』にシリーズタイトルが改名されそうになってましたね…


と言うわけで、土佐さんのふとももに感動した指揮官様がいらっしゃいましたら、是非ともお気に入り登録やご感想、ご投票をよろしくお願いいたします。

それでは、また次のお話で。

by筆者


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

姉上ってなんだ? by土佐

今回は特別回。


重桜寮。

 

 

演習を終え、ふと一休みの空気。

 

委託を得て帰って来た艦船たちを出迎えたり、非番の艦船がのんびりしている頃…

 

和室にて姿勢よく正座しつつ、ある艦船は……

 

 

 

 

 

 

 

 

「姉上ってなんだ?」

 

 

 

 

ついに妹にとって変わられたか。戦艦土佐は加賀に代わり一言。

 

 

 

 

 

「ちょっと待ていっ!!」

 

 

 

加賀が慌てて割り込んだ。その背後には赤城の姿も。

 

 

 

「姉上方…」

 

「土佐、無理は禁物よ。自然な流れでボケをかますのよ?」

 

 

赤城もアドバイスする。

 

 

 

「う、うむ…」

 

 

「姉様!何故ですか!!なぜ土佐が!?」

 

「あら?前回の蛮行を忘れたわけではないわよ?」

 

 

前回の蛮行。赤城と長門をいじった時の事である。

 

 

「姉様は本当じゃないですか…それに、長門様のは不可抗力です!それに、収録終わった後にきっちり謝りましたからね!?」

 

 

「うふふ?未だに生殺与奪の権利はこちらにあることをお忘れ?」

 

「ぎくっ…わかった…確と受け入れましょう…」

 

 

 

 

 

「さて……では、姉上とはなにかだ、ほらいくどー」

 

 

「はーい」

「ああ。そう慌てるでないぞ、その先には__」

 

 

落とし穴が如く、土佐の足元の床に穴が開いた。

 

 

「土佐ー!!?」

 

「ちょっと、これ、いくら自然体でっていってもそこまでやれとは!?」

 

 

何とか出てきた土佐はこう言った。

 

 

「この寮舎、建て替えた方がいいぞ?」

 

 

 

………

 

二航戦の部屋にて…

 

 

「姉上…加賀先輩ですね?」

 

 

 

「まぁ、加賀先輩は…うん」

 

 

「うんってなんだようんって…私をなんだと思っておるのだ…」

 

 

 

飛龍の一言に突っ込む加賀。

 

 

「「『あの海』屈指のボケ担当」」

 

 

「やかましいわっ!それを言うなら、ここにはいないが綾波だってそうではないかっ」

 

今回は加賀が赤城の台詞を言った。赤城は『あら?』と口に手を当て、めずらしがる。

 

 

 

「土佐的にはどう思っているの?」

 

 

そこで赤城が振ってきた。

 

 

土佐は少し考え……

 

 

 

 

 

 

 

「……例の姉(上)」

 

 

「おいなんだよそのタグみたいな表現は!?」

 

 

 

加賀は直ぐ様ツッコミを入れる。

 

 

赤城たちはツボにはまってしまうのだが、特に赤城においては人の事を笑えない可能性がある事を忘れてはならない。

 

 

「あらぁ、ここはお姉ちゃんとして受け入れるべきよ?加賀?」

 

「赤城!貴様とて例には漏れんのだぞっ!?この前、指揮官の布団に涎垂らしながら潜り込もうとしたの知ってるのだからな!?あれ見せられたら例に漏れないわけないだろ!!」

 

 

「やかましいわっ!あれは愛情表現よ!つか人の内側の生活バラすなっ」

 

 

「どこが愛情表現だよwwwww指揮官からしたら恐怖映像も良いところだろおお!!ww」

 

 

 

 

 

「では、二航戦のお二方、参考になった。それでは失礼する」

 

「「あ、はーい」」

 

 

「姉上方、次いくどー」

 

白熱する赤城と加賀を尻目に、土佐はお礼を述べて二人を引っ張っていく。

 

 

部屋を続いて、五航戦の部屋に向かう三名。

 

 

「加賀先輩のことですかぁ?そうですねぇ…」

 

「ご利益ありそうなかんじかな?」

 

 

「ご利益と?姉上にご利益の欠片がどこにあるだろうか_」

 

 

「おい土佐ああ!?どう見たってご利益あるだろ!?この尻尾と耳!白い狐だよ!?雪風ばりにありそうだろパッと見ぃぃ!!つーか、地味に姉いじりしおったな今ああ!?」

 

 

「あはは!いつもの加賀さんの疑問の空気みたいだね!」

 

「このまま看板取っちゃいましょうよ♪」

 

 

 

称賛の五航戦。

 

 

 

「ふむ、やったぜ。………ぬううううん!!」

 

次の瞬間、土佐は何故か翔鶴に飛び付いた。

 

 

「キャア!?」

 

「ええええ!?」

 

驚愕する瑞鶴。

 

「離して!!?ポロリと行っちゃいますからああ!?」

 

「何で!?何でなの!?」

 

 

 

「スタッフ!!何時ものあれよ!!ボカしてー!!」

 

「急げスタッフ!手遅れになる前に!」

 

赤城の要請。

 

 

 

 

…しばらくお待ち下さい…

 

 

 

「Oyome ni ikenai…」

 

 

「翔鶴姉…」

 

翔鶴のTシャツには、漢字一文字で『姉』と記されている。

 

 

「何時もの展開だね…うん…」

 

 

「まったく、お前と言うやつは…もう少しこう…たおやかに…」

 

「あ、姉上…?」

 

「あんたも同じノリでやってるでしょ何時も!!」

 

加賀が土佐に注意を促すものの、赤城が突っ込む。

 

 

「何を騒いでおる~?」

 

長門たちがやって来た。三笠も一緒にいたと言うことは…

 

 

 

「ふむ、言うてみるがよいぞ?」

 

「はい、今回は姉上についてです」

 

 

三笠は頷くと…

 

 

 

「……チェッケ チェッケ チェケチェk「三笠大先輩ちょっと…」…え?なに?」

 

 

「これ、ミカラップじゃないので…すみません…」

 

土佐に止められ、その場の全員が爆笑の渦が巻き起こった。

 

 

 

「えええ!?加賀だけでなく土佐までもか!!?しかも口ぶりも一緒!!?」

 

 

リアクションを取る三笠。

 

「で、では、ここは…長門に締めてもらおうぞ!」

 

 

「今回は加賀か……空母、戦艦、脳k…あっ…(察し)」

 

 

「おいwww今ww脳筋とか言い掛けたな?wwおいwww」

 

 

笑いながらも詰め寄る加賀。

 

「私は言うほど脳筋じゃないぞ?wwwいたあ!?」

 

「長門様にだるガラミすなっ」

 

赤城が流星T0で加賀の後頭部をはたく。

 

 

「天城さん?いるんでしょう?」

 

「いますわよー」

 

ひょこっと顔を出す天城。

 

 

 

「天城姉様、今回は突然リスポンというより、自ら応じて出て来ましたね…?」

 

と赤城が突っ込む。すると、天城は考えを巡らし…

 

 

 

 

 

「んー…そうですねぇ…戦艦の時から…うーん…血気盛んでしたし、この時から戦闘に長けてましたから…どちらかと言うと、脳筋…ふふっ…かもですわね?」

 

 

「うそーん!?知的な戦艦を自負してたのに~…」

 

「姉上…現実とは無情だな」

 

「知的な戦艦ってむしろ天城姉様の方ね」

 

 

頭を抱える加賀。

 

 

 

 

「と、兎に角だ土佐、お主の姉は…偉大なり。一応…」

 

 

「一応ってなんだよ一応って!?何故少し間を開けたし!?」

 

苦笑いの長門に突っ掛かる加賀。

 

 

 

 

本日も重桜寮は平和だったとさ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…………………

 

 

 

 

『わたしってみんなの姉になるんだっけ?』

 

『…』『…』『…』

 

カミは配下のセイレーンにそう訊ねたそうな…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

To be continued...?




閲覧ありがとうございます。


さて、今回は前回のフラグ回収として、『土佐さんの疑問』をお送りいたしました。

まぁ、アズレンの加賀は赤城と一航戦を組む以上、多分脳筋ではないことを信じましょう…

きっと戦闘では戦艦時代から知的な人だったかもしれません(何)


さて、そんなこんなで、この作品を読んだ後、土佐が加賀に負けない可能性を感じた指揮官様がもしいらっしゃいましたら、是非ともお気に入り登録やご感想、ご投票をよろしくお願いいたします。


では、また次のお話が出来た頃に。


by筆者


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

きつね・こんこん・赤城さん by赤城

タイトル?そりゃ狐耳だからです。



「きっっっt いっだぁっ!?

 

「だまらっしゃい!!!」

 

 

率直な意見の加賀に赤城のチョップが炸裂する、重桜寮。

 

 

「赤城姉様、流石に歳を考えてくださいっ流石に全国の指揮官もドン引きされるレベルですよ!?wふふふっwwぐふっww」

 

「なに最後笑ってんのよ?もうwww」

 

「いやまぁ…な?…な?」

 

カメラに向かって訊ねる加賀。

 

スタッフ饅頭たちも苦笑い。

 

 

「私が、かの神様の格好して指揮官様に…」

 

「それじゃ姉様がイキオクレノカミになってしまうのでは…」

 

「やかましいわっ!縁起でもないこと言わないでよ!?割りと洒落にならなくなりつつあるからっ!?」

 

 

 

 

………しばらくお待ちください………

 

 

 

 

 

 

「それで?何をするんだ?」

 

「指揮官様の縁(えん)チェックをするのよ」

 

「それはまた妙なチェックだなぁ…」

 

「悪い虫には匂いの付かないムシューd…じゃなかった。ソウジが必要だからね…ふふふ…彼を知り己を知るってやつよ」

 

「…新顔が増えたしな。ええと、北方連合の…」

 

 

「前々から知ってるアヴローラ、ソビエツカヤ・ロシア、パーミャチ・メルクーリヤ、ガングート、チャパエフ、ミンスク、グロズヌイ、タシュケント…」

 

 

「えっ、ああ、あとユニオンからは…」

 

 

「イントレビット、ブレマートン、カサブランカ、リノ、クーパー、ブルーギル、マーブルヘッド…」

 

 

 

「こっわ!?…姉様の性格的には大体知ってたのに、こっっわぁ…!?」

 

 

戦慄する加賀。

流石にしたってもうマークしていたのだ。

 

 

赤城は早速執務室に隠れてチェックをすることに

 

今回はユニオンの新顔たちが秘書艦をする週である。

 

 

 

………

 

チェック初日。

 

指揮官がトイレ休憩中に執務室に忍び込んだ赤城と、巻き込まれる形で一緒に来た加賀。

 

上手いこと家具に変化して隠れていた。

 

 

その後、指揮官が戻り、今日の秘書艦担当のブレマートンが執務室に入ってきた。

 

執務の手伝いは普通にしてるが、その休憩中に自撮りし始め、それが終わると…

 

 

 

「指揮官、ツーショットしよう?」

 

SNS映えするとにらんだのか、突然のお願いに苦笑いする指揮官

 

 

(はぁぁぁ!?ツーショットですってぇぇぇえ!!?)

 

(姉様、落ち着いて…!変化解けちゃいますよ!?)

 

(ちょっと行ってくるわね)

 

(あっ…赤城姉様っ!?)

 

 

「じゃあ行くよー?」

 

ブレマートンがシャッターを切った途端。

 

赤城は指揮官とブレマートンの間に一瞬顔を出す。流石は一航戦、タイミングとカメラの位置を把握しているのか、見事に首もとだけ映り込む事に成功する

 

 

「…。なにこれ…!?指揮官、なんか写っちゃったよ!?」

 

戦慄。

 

ブレマートンは慌てながら指揮官に映り込んだ写真を見せる。指揮官は見慣れたシルエットに思わず苦笑いし出す。

 

しかし、指揮官からすれば、ブレマートンの胸部装甲に目が行きかけるのだが…

 

 

 

 

「何なんだろう…スクリームみたいなの…」

 

 

「誰がスクリームよ誰が!」

 

 

「ちょっと、姉さwww赤城!?」

 

 

 

赤城が目をひん剥いて突っ込みを入れながら現れた。

これもまた恐怖。サラッと恐怖感を醸し出すのは赤城の計算の上とも取れていた。

 

 

「うわっ!?マジもんだった!?」

 

マジもんってなによ、と突っ込みたい赤城。にしても、これはこれでSNS栄えしそうではある。

 

 

「その、姉様がご迷惑をお掛けした…すまん」

「ううん?そんなことないよ?一航戦の二人も一緒に!」

 

 

隠して四名のSNS栄えしそうな写真はバズり、母港中で話題になったとさ。

 

………

 

 

(さあ次ね)

 

(誰がくるんだろうなぁ)

 

 

懲りずにまた家具に化けて隠れる赤城と加賀。尚、赤城と加賀のSNSアカウントのフォロワーが一気に増えた模様。

 

 

 

扉が開くと…

 

 

「Hi指揮官!今日の秘書は、このイントレピッドよ!」

 

 

イントレピッド。それはエセックス級の姉妹艦。

通称『Fighting "I"』。怖れ無きイントレピッドとは彼女の事。

 

 

 

(来たわね…)

(果たしてどうなることやら…)

 

 

そして執務開始。

 

「はい、これ、ここに置くね~?よいしょっ」

 

 

微笑みながら頷く指揮官。

 

 

(以外となにも起こらないわね?)

 

(平和だなぁ…平和に終わって(懇願))

 

すると、思わず動いてしまい、化けている家具の上に乗せた置物がずれる物音が。痛恨である。

 

加賀はくわばらくわばら、と他人のふりをし出す。

 

 

 

 

「ん?指揮官、なんかあっちで音なったよね…ゴゴンって」

 

指揮官も確かに耳に入った。

 

((やっべ!!?))

 

 

「ちょっと見てくるね~」

 

 

イントレピッド、どんどんと距離を詰めてきた。

 

 

 

怖れ無きイントレピッド、踏み込む。それが例え退治し損ねたゴキブリであっても。

 

 

 

 

 

姿は、家具に化けている赤城と加賀にとっては恐怖であった。

 

 

 

(ちょっと、こっち来んな!?)

 

(戻って…頼むから気にせず執務にぃぃぃ……!)

 

 

 

 

「……ああ、これか!指揮官、置物がずれただけだったみたい!あっ…」

 

 

ゴトンと滑り落ちる。

 

 

「ったぁ!?」

 

「ひゃあっ!!…え?」

 

 

 

化けの皮が剥がれるとはよく言ったのである。

 

 

 

「………ど、どういうこと?あ、もしやドッキリってやつ?」

 

 

指揮官はきっと違うことに気付いたという。

 

 

 

…………

 

(さて、また次の日っていうわけで今日も頑張りましょう。)

 

(かれこれ三日だな…)

 

 

今回も指揮官に気付かれないように不在時に侵入し、家具に化けて身を潜ませる赤城と加賀。

 

 

 

 

そこに

 

「今日はリノが秘書艦だよ。よろしくね?」

 

(あら、珍しい艤装ね?)

(ゴツいの着けてるなぁ…)

 

 

かくして、執務スタート。

 

書類を纏めたり区分したり、そして持ってきたり。

 

 

が、

 

「ねえ指揮官、リノの作ったこのガジェットはどう?」

 

 

(ガジェット?)

 

(ああ、それってあやつが作ってるのか!)

 

 

「そうそう!これ便利だよ~。やっぱり、ヒーローにはガジェットがないと!」

 

 

 

(あぁ、特撮ヒーローの装備ね!)

 

(むしろユニオンだとマーベルとかか?なら疲れ知らずの身体になる変身ベルトでも作ってやってくれって思うのは私だけか…)

 

 

「この国のヒーロー戦隊って面白いよね。リノはやっぱり仮面ライダーかな?」

 

 

(ライダーは戦隊じゃないわよ!?)

(きっとプリキュア終わった後のスーパーヒーロータイムのジャンクションを見て、同じ世界軸で戦隊の一人だと思ったのだろうか…)

(まぁ、あと最近よく戦隊とコラボ回放送してるものね…映画とかテレビで…)

 

 

一時間後

 

「指揮官~!リノ~!」

 

クーパーが入ってきた。

 

 

(あれはクーパーね?)

(一体どうしたんだろうか…昨晩委託に向かわせた子だな?)

 

 

 

「あ、クーパーちゃんおかえり~」

 

 

 

「ただいま!そうそう、帰りにセイレーンがやってきてさー」

 

(あらあら…)

(となると報告だな…いい心がk…)

 

 

「やっつけたは良いけど、こんなの持ってたよ」

 

クーパーは箱に入った変身ベルトのおもちゃを見せた。

 

 

 

(略奪すなwww)

(やってることヒーローってレベルじゃないぞwww)

 

 

この時、思わず物音を立てる加賀。

 

(あっ)

(なにしてんのよ!?)

 

「ん?」

 

クーパーが加賀たちの方に忍び寄る

 

 

 

(こっちくんあww)

 

(くわばらくわばら…)

 

 

「もしや、…ショッカー?」

 

 

(いえ、こいつはその親戚のカッガーよ!)

 

(姉様ぁぁぁ!!?)

 

 

 

「指揮官、リノ、ここは任せて!もしかしたら悪の秘密結社の工作員かも!」

 

(ちがう!私はここの通りすがりの正規クウボーだ!頼むからやめろっ!?)

 

 

(くわばらくわばら…)

 

 

 

「大丈夫!ボクがやっつけるから!うおりゃー!」

 

 

クーパーによるライダーキックが家具(加賀)に炸裂する。

 

 

(うわあああ!!?)

 

「感あり!ここだよ、カサブランカ!」

「ありがとうブルーギル!クーパー…――」

 

 

 

カサブランカとブルーギルが慌てた様子で入ってきた途端、時既に遅し。

 

 

「ナイスキッ…ク…」(チーン)

 

 

赤城も変化を解いて一言。

 

 

「危うく巻き込まれるところだったわ…」

 

 

ネタばらし中。

 

 

 

「もーそれなら行ってよぉ~僕てっきり!」

 

「ああ、それは…すまなんだ…」

 

「ていうか、どうやって変身を?リノ知りたい!」

 

「あーもう二人とも!?指揮官、赤城さん、加賀さん、本当に申し訳ありませんでしたっ…」

 

 

 

 

「いえ、良いのよカサブランカさん。こうなるところは想定してたのよ」

 

「全く、危うく五分間どころか五秒で死ぬところだったぞ…」

 

 

息を吹き返す加賀。この日は指揮官の取り計らいもあり、穏便に終わった。

 

 

 

………

 

 

(さて、四日目よ)

(今回は誰が来るのか…)

 

 

すると、指揮官が部屋の戸締まりをする。

 

 

(あれ?おかしいな…)

(閉めちゃったわね…)

 

 

 

 

 

 

……次の瞬間…!!

 

 

 

指揮官は突如ズボンのファスナーを下ろし出した。

 

 

 

(っておいいい!?)

 

(ああああああ!?)

 

 

 

これはまずい……二人は一斉に変装を解いて指揮官に組み付いて

 

 

「止めろ!!とりあえずチャック閉めろ!!姉様そっち押さえて!っておい何してる!?」

 

 

「指揮官様指揮官様指揮官様~!」

 

とりあえず指揮官を押さえ込まると、暴走した赤城を引き剥がし、スタッフも駆け付けて一緒に止めに入った。

 

 

「おい赤城!指揮官!お前ら頭を冷やせ!スタッフ、早く!とりあえずボカせっ」

 

 

 

苦笑いするスタッフ

 

 

…暫くお待ち下さい…

 

 

 

 

 

 

 

加賀により二人の暴走は止められた。そして、指揮官による新たなる伝説を作った瞬間に立合うのであった。

 

 

 

 

「指揮官wwおまっwwwふふっww全く、お前なぁ、まだ真っ昼間だぞ?そう言うのは…ん?」

 

笑いつつも暴走し頭を冷やす赤城の代わりに説教する加賀。

 

 

しかし、指揮官は股間を押さえている。バレたのがショックだと思われたが、実は咄嗟に仕舞おうとした際にファスナーに『挟んで』しまったらしく、悶えてしまっていた。

 

 

 

「『挟んだ』のか?ん?『挟んでしまった』のか?そうか…!」

「やめなさいっつのwwwww」

 

殿方とは大変なのだな、と思う加賀と、ここで漸く頭の冷えた赤城だった。

 

 

 

 

 




閲覧ありがとうございました。

タイトルは兎も角、ノンジャンル回でした。

さて、このお話をお読みになられた後にレア艦が出たり…ご自宅の執務室で伝説を作りかけた指揮官様がもしいらっしゃいましたら、その時は是非ともお気に入り登録、ご投票、ご感想をよろしくお願いいたします。

では、また次のお話で


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

将棋だぞ by加賀

GW明けましたね…。

今回はご支持いただいてるシリーズが未完成のため、ノンジャンルネタです。

メモ帳でそのまんまになってたのを編集。そして供養します…(˘ω˘)

それではどうぞ


ある日の母港・重桜寮にて。

 

 

 

「赤城姉様…」

 

「何かしら…?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「今日は……私がネ申を見せてやる…」

 

 

 

「なにいってんのよ!?あんたいつも戦法ガバガバじゃないの!!?

 

「う、うるさいっ!赤城姉様こそ、全部天城さんのコピペじゃないかっ

 

「だまらっしゃい!だったらあんたもちょっとは対策してみなさいよね!!?」

 

「それならば、もう一度勝負だっ!」

 

「上等よ!」

 

そして、二人は向き合って座った。

 

 

そして

 

 

 

「お互いの手札を カットアンドシャッフ…」

 

「普通に並べようね!?」

 

 

 

そして、先手と後手を巡る最初の…

 

 

 

 

 

 

 

「「運命のダイスロールッ!!」」

 

 

 

お互いサイコロを転がす。

 

赤城は5、加賀は6の目が出た。

 

「ふん、今日は譲ってやるわ?」

 

「その余裕が命取りにならねばいいがな?」

 

「あらあらぁ?士気が高いこと~?」

 

 

 

 

「「デュエルッ!!!」」

 

 

 

熱きデュエリストたちによる…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

………将棋。

 

 

 

重桜寮に例のBGMが流れ出した。

 

 

 

 

「私のターン、ドロー!歩を一つ前に動かし、ターンエンド――」

 

 

「わ、私のターン、ドロー!金将を一つ動かし、ターンエンドっ――」

 

先行の加賀の謎テンションに乗せられる形で喋りつつ、駒を動かす赤城。

 

 

 

 

 

 

 

(何だか熱い戦いが始まったです)

(これって怒られないのかな…)

(将棋 #とは)

(オイゲンさんが酔っぱらってチェスやってるときこんな感じだったような…)

 

 

 

重桜寮の綾波の部屋に遊びに来ていたジャベリンたちと、迎えに来ていた綾波が通り掛かり、興味本意から観戦していた。

 

 

(そう言えば、昔…)

 

赤城が着手するために考えている最中、加賀はふと昔のことを思い出す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(あれは、桜の舞い散る寒い日の事だった……)

 

 

 

 

…………

 

 

 

 

 

 

 

在りし日の重桜にて。

 

「……王手」

 

天城との将棋。

 

攻めるもそれが誘い込みだと知らずに進めてしまい、遂には王手を指されてしまった加賀。かれこれ10連勝目の天城。

 

 

 

しかし、今回は奥の手があった。

 

そして最後の一手が打たれたその時…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「トラップカード発動ッッ!!」

 

加賀は高々に宣言。その唐突すぎる展開に天城は呆気にとられ、赤城は思わずお茶を吹き出してしまった。

 

 

 

「は、はい…?」

 

「攻撃表示のモンスター(駒)を全て破壊すr…」

 

宣言を終えた加賀が攻撃表示の駒に手を掛けた次の瞬間―――

 

 

 

 

 

 

 

「トラップ・スタン 発動ッ」

 

 

おもむろに天城は袖の下から何かを取り出して言う。笑顔で宣言する天城。なんと天城もカードを持っていた。

 

「えええええ!!?」

 

「対策されてたwwwwwっていうか、天城姉様まで何してるんですか!?ちょっと!?www」

 

目には目を。と言わんばかりに

 

「どうせこんなことだろうとは思っておりましたわ…はい!これで無力化しましたわね?今度こそ、詰みです!」

 

 

 

「城之内くうううううん!!!?」

 

 

パチンと駒を打つ音が響いたと同時に終止符を打たれ、加賀は崩れ落ちる。

 

 

赤城はこのやり取りの荒唐無稽さに笑いをこらえ切れず、腹を抱えていた。

 

 

 

 

 

 

闇のゲームに敗北した様な顔になる加賀。今回の連勝阻止は空に打ち砕かれたのだった。

 

 

 

…………

 

 

「(そう言えば、こんな事もあったっけ…)お?私のターン、ドロォッ!!

 

 

パチンという音が響く。

 

「掛かったわね?」

 

「ダニィ!?」

 

目の前には赤城の銀将が。

 

 

 

「金将はいただくわ!ダイレクトアタック!

 

「あっ…しまった…あれ?赤城姉様、ダイレクトアタック…?どうやらノッて来ましたね?」

 

「やかましいわっ!ほら、貴女のターンよ?」

 

「よっし、私のターン。…んぬふふふ、ふははは!!」

 

何故か高笑いする加賀。

 

赤城も荒唐無稽さに思わず吹き出しそうになる。

 

そう、加賀の駒である『飛車』は…

 

「行くぞ!ブルーアイズ・ホワイトドラゴン!

 

 

『竜』に成っていた。

 

そして、赤城は駒を一つ動かす。

 

「ふはははは!行くぞ赤城ィィィ!!滅びのバーストストリィィィィム!!」

 

加賀の龍が動く。目指すは赤城の『玉(ぎょく)』。

 

 

 

「はい、角筋いただきましたっ」

 

 

パチンと赤城の『角』が走った。

 

「グハァッ」

 

 

 

何と、龍は赤城の角筋に入り込んでしまったのである。

 

 

 

そして…

 

「私のターン、ドロォッ!歩を攻撃表示で召喚___」

 

二歩(にふ)よそれ

 

「あっ」

 

 

 

 

 

 

 

 

(あらあら…)

 

 

まさかの反則負け。

 

顛末を静かに見守る綾波たちと、しれっと姿を現して一緒に観察していた天城だったとさ。

 

 

To be continued…?




閲覧ありがとうございます。

縹映る深緋の残響の将棋シーンから着想を得てます。

羽生さんと天城さんが対局したらどうなるんだろうと思った指揮官様がいらっしゃいましたら是非ともお気に入り登録、ご感想、ご投票のほどをよろしくお願い致します。

それでは次のお話で。


※デュエル部分を修正。


by筆者


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第一回 チキチキ これやってみたかってん!絶対に美味しい王家グルメ選手権、です。

これやってみたかってんシリーズ。

今回は王家グルメの巻。



「第1回 アズールレーン―あの素晴らしい海をもう一度、です。― チキチキ! これやってみたかってん!絶対に美味しい王家グルメ選手権~!!」

 

 

母港・食堂特設スタジオ。綾波によるタイトルコールが響いた。

 

 

 

「はい、今回は…名の通り、王家グルメです」

「あれやな、寮舎にたまに補充される魚のあれやな…」

 

ああ…あれか…と、残念そうな顔をする。艦船たちからしたら、祥鳳の言おうとした『スターゲイジーパイ』をイメージしていたためである。

 

スターゲイジーパイの歴史は不漁で食料不足の中、漁師が嵐の日に決死の漁に出掛け、大漁の魚を捕らえて帰還してきた時、作ったなど、諸説ある料理。

 

「ジャベリン、どういう意味でしたっけ」

 

「星を見上げるって意味だよ。名前は…格好いいんだけどね…」

 

ジャベリンの言う通り。名前は大層なのだが、その絵面は強烈。

 

ピルチャードと呼ばれる魚の頭が突き出てる。それが星を見上げている様に見えるためなのだそう。材料は作られるところで異なるのだとか。

 

決して食べられない味ではないが、インパクトが強い見た目で馴染み無い所から母港に来た艦船の中には食べるのを躊躇う者もいた。

 

 

 

 

「そこで、皆さんに持ち寄っていただいた食材をピルチャードの代わりにパイ生地に包んで焼き、それを採点するという訳です」

 

「ピルチャード(魚)以外で、という事でしたら!」

 

「ラフィーたちも勝てるっ」

 

ニーミとラフィーも意気込む。

 

「今回は良いのが手に入りましたから、ジャベリン高得点狙っちゃいます!」

 

 

かくして、食材を発表することに。

 

 

………

 

「それでは!ジャベリンから参ります!です!どんっ」

 

 

蓋を開ける。

 

「これは…」

 

「秋刀魚(サンマ)ですっ」

 

 

食材①:サンマ

 

 

「一瞬、本家のピルチャードとかサーディンかと思ったでしょ?」

 

「「「「はい」」」」

 

「あの、ごめんww危うく、止めに入ろうとする所やったでww」

 

 

 

全員爆笑。

 

 

「どこのスーパーです?」

 

「これは…AE○Nですっ」

 

「またかいな!?」

 

「まぁ、流石に不猟らしくてちょっと値が張ったよ?そして、二つ目はぁ…どどんっ」

 

 

二つ目の蓋を開けると…

 

「なんやこれ…?」

 

「これも安いものの中でお気に入りですっ」

 

食材②:お餅

 

 

「え!?」

「えぇ……」

「焦げないの!?」

「特売品…草」

 

 

「とろっとしてていいかなーって!」

 

パイ生地に包む…

 

 

※今回はベルファストに手伝いに来てもらいました。

 

 

「そのまま入れちゃうのです!?」

 

「うわぁ…」

 

「昼間のビル街みたいになっとる…」

 

 

ベルファストも声に出さずに苦笑いする

 

 

 

続いて、ラフィー。

 

……

 

「次、ラフィーの番。ぽんっ」

 

蓋を開ける。

 

「カニかま」

 

「おー…ん?」

 

食材②

 

「適当に選んだわけやあらへんよな…?」

 

「だいじょーぶっ…CO○KPADでもパイのレシピでカニかま使ったの載ってた」

 

「あっ…じゃあ問題無さそうだね!」

「ホッとしたような、なんというか…」

 

「では、そのまま次の食材。ぽぽんっ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

食材②:フリスク

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

出演者は騒然。

饅頭スタッフたちも苦笑い。

 

「ラフィー、これ…」

 

「フリスク。リベンジ」

 

「あかんやん!?いやいや、あかんて!!」

 

「なにか一発は当てときたい…ラフィー、本気っ」

 

前回のチョコの件はドクロではなかったのだが、これだけでは飽き足らないらしい。

 

ラフィーは生地に並べていく。

 

「そんな…ああ…」

 

「入れすぎです…」

 

 

「ほ、ほら見てみ?ベルファストの顔…」

 

祥鳳の指摘通り、ベルファストは顔が引きつっている。

 

「どうなるん?って顔やで。あれは…」

 

ベルファストは苦笑い。

 

それに気付いたラフィーは…

 

 

 

「祥鳳、ツッコミのお礼に一杯食べさせてあげる」

 

 

 

「ぶくくっ…墓穴掘ったですwww」

「いやいやいやいや!?」

 

 

 

 

 

 

続いて、ニーミ。

 

……

 

「はい!それでは、このZ23の持ってきた食材を発表いたします! じゃんっ」

 

蓋を開ける。

 

 

「「「「お?」」」」

 

食材①:ジャガイモ

 

「おおー!」

 

「確実に美味しそうなのが来たです」

 

「でしょでしょ!皮剥いたものを切って、散らします!ジャガイモ重視ですよ!」

 

 

と、ジャガイモを包んでいくニーミ。ポテトパイを連想する。

 

 

「パイです…」

 

「パイのパイやで…!」

 

「パイって何回いったっけ…」

 

「今四つ」

 

 

スタジオ中にじわじわと笑いが込み上がっていく。

 

 

「あの…さっきからパイパイパイパイ連呼するのやめてもらえますか…!?www」

 

「よう考えたら、下手するとセクハラやん…」

 

ベルファストここでポーズを決め、笑いを引き起こす。

 

「ちょっとちょっと!?ベルファストさんがセクシーポーズでアピールしてるよ!?ww」

 

「ベルファストさんがノリにノッてるですwww」

 

「貧乳にケンカ売りよる内容やでwwwwww」

 

 

 

(ベル)存在感・強。

 

 

「では続きましては~…じゃじゃんっ」

 

 

 

食材②:粗挽きソーセージ(鉄血産)

 

 

 

「おお~!ええやん!」

「これを待ってたです!」

 

「やっぱりこういうものには良いかなと思いましてっ本国から取り寄せてまいりました!」

 

 

今回のニーミは期待大か。

 

 

パイ生地と共に仕込んでいく

 

「ソーセージ、突き立てていくんやな…」

「ニーミがソーセージ掴んでるです…」

「鷲掴みやん…」

「もう草」

「え、エロはいけませんよ!?www」

 

「やめましょうね皆さん!?ww」

 

「ベルファストさんも顔真っ赤になってるですwww」

 

苦笑いしながら否定するベルファスト。確かに紅潮してる。

 

続いては祥鳳。

 

………

 

 

「さあ、皆さん。今回のお品はこちらやでっ でんっ」

 

 

「Windowsがエラーした時の音みたいです…?」

 

 

 

食材①:タコ

 

 

「これまた珍しいです」

 

 

 

 

「シーフードやで!一応、湯でダコになるんやけど。これを生地に入れて焼くわけや。続いてはこちら! ででんっ」

 

 

 

食材②:サツマイモ

 

 

「おおー」

 

「安納芋ですね、祥鳳」

 

「せやで!この皮洗ってあるから、このまま輪切りにして乗せるっちゅーことや!」

 

「甘くて美味しそうです」

 

「有望っ」

 

 

ということで、材料を生地に投入。

 

 

 

最後は綾波

 

 

…………

 

 

「さて…キシンの具材、みるがいい、ぬん!」

 

「相変わらず綾波の効果音『ぬん!』なんやな…?」

 

 

 

食材①:ワニの手羽

 

 

「「「「ッッッッ!?」」」」

 

祥鳳たちは綾波の食品に衝撃を受ける。生々しいウロコ状の皮膚。まさしく爬虫類の物だとはっきり主張していた。

 

 

「何処で買ったの綾波ちゃん…?」

 

「これは暁からもらったです」

 

「またあの忍者かいな!?」

 

「あ、ラフィー知ってる。ユニオンにはアリゲーター料理がある(・x・)」

 

ラフィーが興味深そうにワニの手羽を見つめる

 

「ほんとに!?」

 

「うん…丸焼きとか、ハンバーガーとか…」

 

明石がその場で饅頭と調べたところ、どうやらマジだった模様。

 

 

「そうそう、暁からもお聞きしましたが、お肉にしてはあっさりしてて美味しいと好評らしいです。それでは次の食材、です。…ぬぬぅん!」

 

 

蓋を取ると、突如強烈な臭いがスタジオを襲った。

 

 

 

 

その正体は…

 

 

食材②:くさや

 

 

「なにこの強烈な臭いは!?」

「臭くて草」

 

「お魚…ですよね!?」

 

「はい。イオンのネットスーパーにて一枚税込537円くらいで売ってるです。でも、こちらは任務で出向いた先で、現地の人からお礼にいただいてきた物、です」

 

『おおー!』

 

任務で伊豆諸島に行った時のお土産らしい。

 

伊豆諸島の名物である、くさや液と呼ばれる発酵液に漬け込んだニシンの干物。それがくさやと呼ばれるものである。

 

…が、それを生地に包むとどうなるか。ニシンはニシンでも、重桜は伊豆諸島のくさや。発酵させたものの場合はどうなるのか。焼き立ては美味しいと言われるが…?

 

 

 

ベルファストも思わず興味をそそられる…が、ガスマスクを着けている。

 

 

にしても、この企画は『あの海』版の『これやってみたかってんシリーズ』。前後の評判は決してイコールとは限らないが、期待は出来そうである。焼き魚で美味しいやつならばきっと……

 

ジャベリンのサンマに勝てれば御の字。

 

 

その臭いを醸し出しつつ、綾波は堪えつつ開いた身を生地に包みオーブンへ。なぜ綾波はマスクをしないのか…。

 

(撮れ高、です…ヴッ…)

 

 

 

……

………

…………

 

順に焼き上がり…

 

 

 

【ジャベリン】

 

①サンマゲイジーパイ

 

 

「出来ましたよ!さあどうぞ!」

 

 

これだけ見るとスターゲイジーパイそのままに見えてしまう

 

「そのまんまやんけ…」

 

「本家と変わらないのです…」

 

実食。

 

 

 

「サンマが美味いなぁ」

 

「脂が良く乗ってる…おいしい」

 

「生地から下ろして大根おろしとお醤油で食べたいです」

 

「生地に味がほしくなるというか、ですね…値が張るだけはあります」

 

「で、でしょう?」

 

「となると、評価どうしましょう?」

 

 

「「「…4(やな)(です)」」」

 

 

「ジャベリン的には何点です?」

 

「5!」

 

「ベルファストさんは何点くらいです?」

 

ベルファストは指で4を示し頷いた。

 

 

 

「「「「よし、4点!」」」」

 

「えええー!?」

 

 

評価:☆☆☆☆(10点中)

値が張るだけの価値甲斐があったのか。しかし、そこそこの評価を得ていた。

 

 

②お餅ゲイジーパイ

 

「さあ、次ですよ!」

 

 

お餅ゲイシーパイが焼き上がる。そこにはなにかが溶けたものが乗るパイがあった。

 

 

「何が起こったです?」

 

「焦げとるで…」

 

「お餅…なの?」

 

「溶けてる…」

 

「では、取り分けますね!」

 

ジャベリンが取り分けて回る

 

 

実食

 

「食感はモチっとしててさっぱりしてるです」

 

「うん!美味いな!」

 

「ピザのチーズみたいに伸び伸びする…」

 

噛んで引きちぎろうとすると、伸びる。

 

「これはこれでええな」

 

「やった!」

 

 

 

「評価は…5?」

「5です」

「5…」

「私的には5ですね」

 

 

ベルファストは8を示した。

 

「お、これは好感度ですね?」

 

 

評価:☆☆☆☆☆☆(10点中)

 

 

 

点を出したが、更に悩んだ末に6点。

餅が溶けてしまうものの、パリッとしてモチっとする食感が好評価。

 

 

 

続いて、ラフィー。

 

 

…………

 

【ラフィー】

 

①カニかまゲイジーパイ

 

 

 

「焼き上がった。どうぞ」

 

カニかまの焦げた匂いが包む。

 

 

 

 

実食…

 

「…うん、美味い」

「普通に美味しいのです」

「美味しい」

「これはありですね!」

 

ドヤ顔のラフィー。サムズアップする。

 

「評価どうするです?」

 

「7やな」

「安めで美味しいので、8くらいですね!」

「どんな基準やねん!?」

 

「私も…7で」

「綾波的には7です」

 

 

「ラフィーちゃん的には?」

 

「10!」

 

「高過ぎひん?ww」

 

「次があれだから…♪」

 

「「「「あっ…」」」」

 

 

 

評価:7点(10点中)

 

高得点。

 

ベターを付くスタイル。

 

そして次はお待ちかねのフ○スク…!

 

 

果たして…?

 

 

 

②フリ○クゲイジーパイ

 

 

「どうなるんやろ…」

 

「もう不安が一杯、です…」

 

 

ベルファストもオーブンを開くのを一瞬戸惑う。

 

 

「大丈夫っラフィーのフリスクだから!」

 

「絶望だよラフィーちゃん!?」

 

「あ、出て来た!」

 

 

先ずはじっくり眺めるために近付く。

 

「顔が涼しい、です」

 

「こんな爽快なパイ始めて…」

 

「ロイヤル料理のボーダーラインぶっちぎっとるがな…!!」

 

「そんなひどくないよ!?ね!ベルファストさん!」

 

ベルファストが顔を押さえて笑いをこらえる。

 

「毎回思うけど、メントールが凄い主張してる…」

 

 

「香りを楽しんだところで、早速取り分けるね…」

 

取り分ける。

ベルファストはここで、『嘘でしょ…これ食べるの?』と言いたげな、何とも不安そうな顔になった。

 

実食。

 

一口かじると全員が顔を歪めた。

 

 

「…スーッと…スル…デス…」

 

「口の中に広がっていきますよぉぉぉ!!?」

 

 

 

ほとばしるミントパワー。そのメントールの力でスースーするのか、口腔内が冷える感覚に見舞われた。

 

 

 

「なんか…歯みがき粉押し込んだ味するんやけど…」

 

「凄い、段々凄くっ!?…あーしゅごいいっ!!?」

 

「鼻孔にミントがバックファイアしてるです…」

 

 

阿鼻叫喚。

 

 

 

 

ベルファストも一口食べた。が…

 

「見て!ベルファストさん鼻と口押さえてるよ!?」

 

 

どうやらミントパワーによる鼻孔責めには勝てなかったらしい。その表情は鬼気迫ると言ったところか。

 

 

 

「では…採点です」

 

「これはもう採点不能ですぅ…」

「同感…」

「あかんて…ラフィー的にはどうなん…?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…やっぱりドクロ」

 

 

 

 

 

 

 

評価:ドクロ(評価不能)

 

猛烈なミントパワーはパイをも兵器に変える…!?

 

 

 

 

 

 

続いてはニーミ。いろんな意味でお口直しとなるか…?

 

……………

【ニーミ】

 

「まだ口ん中スースーするで…?」

 

 

ミントパワーの余韻。

 

 

 

 

①ジャガイモゲイジーパイ

 

 

「はい、焼けましたのでお配りしますね!」

 

ニーミは丁寧に分けていく

 

念のために言うと、ベルファストも試食するのである。

 

 

「うん!まぁまぁウマイで!」

「はい、おいしいです」

「ラフィー、これ好き」

「鉄血のジャガイモ、美味しいです~」

 

ホクホクのジャガイモ。

 

 

 

ベルファストも美味しいとサインを送る。

 

 

 

評価:☆☆☆☆☆☆☆☆(8点)

 

もう言うまでもなく高評価。

 

 

 

②ウインナーゲイジーパイ

 

「ええ匂いやん!」

 

焼き上がり、オーブンから取り出されると、そこにはこんがりとしたウインナーが突き刺さるパイが現れた。

 

仰々しい見た目にどよめく。

 

 

 

「真っ黒けやん…」

「かなり使い込まれたみたいになってるです…」

 

突き出たウインナーに言及する二人。

 

「お前ら頭にはそっちのことしかないんかい!!?ちょっとベルファストさん!貴女も何で顔真っ赤にしてるんですか!?」

 

ベルファストは顔を押さえている。

 

「エロはダメですよ!?」

「こんがりしてる。おいしそう」

 

そして、ツッコミが終わったところで取り分ける。

 

 

実食。

 

「お!」

「うはぁ…ジューシーで美味しい、ですっ」

「朝御飯に食べたいですよね!」

「ジャガイモのと一緒に出たら…ラフィー嬉しい」

 

絶賛。

ベルファストも完食し、サムズアップして答えた。

 

これにはガッツポーズのニーミ。

 

「評価どないする?」

 

「綾波はこの際天使マークで良いと思うです」

 

「天使マーク」

 

「ジャベリンも異論ありません!」

 

「ベルファストさんはどう思いますか?」

 

ベルファストは何か手でジェスチャーする

 

「それ梟ですよ!?」

 

 

 

評価:(天使マーク→絵文字が化けてしまうため)

 

期待通り。満場一致の満点。

もはや言うまでもなかった。

 

次は祥鳳。

 

……………

 

【祥鳳】

 

①タコゲイジーパイ

 

焼き上がったそれは、焦げたタコが埋まっている。

 

「なにこれ…」

「タコが焼けたのです…」

 

「ほ、ほな!取り分けてこか!」

 

そして実食…

 

 

「硬いです…」

「硬い…」

「んーっ…んーっ…」

 

咀嚼するので大変。いつぞやのニーミが持ってきた食材を彷彿する。

 

「パイ生地のサクッとした感触の後に…ぐにーって来るです」

 

ベルファストもこれには苦戦。

 

 

「評価はどうします…?ジャベリンは3」

 

「1、です」

 

「なんでや!?」

 

「よくて3でしょうかね…」

 

「ラフィーとしては、2…」

 

「細かく切って埋設すれば反転していたとおもうです」

 

「埋設ってなんやそれwww」

 

 

評価:☆☆☆(3点)

 

まさかの三点。

固くなった分食べにくくなったためか、三点。

 

 

 

 

 

 

②サツマイモゲイジーパイ

 

 

「うわぁ…」

 

ほんのりとした甘い香りが漂う。恍惚の出演者たち。

 

確信した。これはウマイと…

 

「ほな、取り分けるで!」

 

お皿に盛って

 

実食。

 

 

「安納芋…グッジョブっ」

 

「美味しい、です…!」

 

「甘みがあってホクホクですね…!」

 

「これジャベリン的には満点ですよ!」

 

「せやろ?」

 

ベルファストも『美味しいですよ!』とサインを送る。

 

「評価はどうします?」

 

「ジャベリン10点です!」

「綾波は9点」

「9点」

「ニーミとしては、…10!」

 

 

 

 

ベルファストも9点。

 

 

 

評価:☆☆☆☆☆☆☆☆☆(9点)

 

安納芋効果か、高評価を得て9点。

 

 

 

 

続いては綾波。果たしてどうなるのか…!?

 

 

 

…………

 

①ワニ肉ゲイジーパイ

 

 

 

「綾波の作品が焼き上がった、です」

 

焼き上がり。

 

オーブンから取り出す際、ベルファストは一瞬躊躇ってしまった。

 

それは、焦げた手のような物体が挙手しているように見えたのである。

 

 

恐る恐る取り出す。

 

饅頭スタッフも出演者たちも凄いものを見る顔になった。

 

「仕入れてきて貰ったロングアイランドには悪いですけど、ぶっちゃけ不気味、です…」

 

「手羽だもんね…」

 

「皮が真っ黒…こわい」

 

「とりあえず…取り分ける、です…」

 

実食。

 

思いきって手の付いたワニ肉の包まれたパイ生地をかじる。

 

何故かバーベキューソース付き。

 

「あれ?う、ウマイやん…」

「おいしい…ユニオンの味思い出す…」

「本当…肉あっさりしてる!」

「癖になりそうですね…」

「こ、好評でなにより…です。うん美味しいです…」

 

暁に感謝する綾波。

 

ベルファストも食べてみると、概ね美味しいとサインを送った。

 

 

「さあ、綾波のワニ肉ゲイジーパイの評価と参りましょうか…私としては…6くらい」

 

「7ですね…」

「7」

「8やな。見た目こんなでも、美味いねん…」

 

これではまるでワニ肉単体での評価合戦にも思えなくはなかったが…

 

 

 

評価:☆☆☆☆☆☆☆(7点)

 

 

悩みに悩んだ末、なんと7点!

お約束のネタ枠として持ってきた綾波が、高得点を獲得。

 

これは今回暁にも顔向け出きるか!?

 

 

(7点かぁ…)

(なるほどね!これが『ワリトフツウ』ってやつなのね!)

(これってもう王家グルメのでもなんでもなくなってる様な気がしてるのですが、電はもうわかりません…)

 

 

 

②くさやゲイジーパイ

 

釜戸の前には再びガスマスクをつけたベルファストが待機していた。

 

何を隠そう、くさやの臭い対策である。

 

 

釜戸から取り出す。

 

その臭いは凄まじい。

 

綾波は事前に渡されたガスマスクを装着。

 

「あ、焼けたのです…」

 

すると、わざと外し…撮れ高のために臭いを嗅いでみることに。

 

「え、止めておこうよそれは…」

「あかんよ…やめとこ?」

 

ジャベリン祥鳳が声をかけるも、綾波は度胸一番で嗅いでみせた

 

「臭いは ヴッ…」

 

鼻と口を押さえマスクを着ける綾波。一瞬女の子が出してはいけない声を上げてしまいそうになり、それが張り詰めまくるジャベリンたち四人とベルファストの笑いのツボを刺激してしまった。

 

 

 

「ほらぁ!言わんこっちゃない!www」

 

「こらあかんわww」

 

「こっちまで臭ってくるよ…!?」

 

「もう草…臭(くさ)…」

 

 

 

 

 

 

実食。

 

 

 

「「「「「…」」」」」

 

沈黙が起こり…

 

 

「…美味いな」

「美味しいのです…」

「味は良いですね…」

「特有の臭いはありますが…」

「美味しくて草」

 

 

「この様な食べ物があるとは驚きですね…」

 

思わず声に出すベルファスト。

 

 

 

 

「ベルファストさん遂に喋ったです!?」

 

「これ、前回や前々回だったらもっと大変でしたよね…」

 

 

前回のドリアンチョコとリアルバッタチョコ、そして前々回はオットセイの睾丸フレーバー。バッタはまだマシ。

 

 

「さて、評価どうしよう、です…?」

 

「落とし所に困るわぁ…」

 

「味は美味しいかった…」

 

「臭いが凄かったからね…ほら、饅頭スタッフさん見て?」

 

顔を歪める饅頭スタッフ。

 

彼らも臭いに負けじとカメラを回していた。

 

 

「これ、下手な点数は後先色々ヤバイかと…」

 

「今回は保留と言うことで…です」

 

「ええのそれ!?」

 

 

 

 

評価:保留(測定困難)

 

味は美味しかった。

…が臭いが強い。

 

結局答え出ず、保留に。

 

 

 

(なるほどね!これが『一長一短』ってやつなのね!)

 

 

 

 

 

 

…………

 

そして…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ちょっとそこで観測してるタコさん」

 

綾波は気配を感じて声をかける。

指揮官は逃走した模様。

 

 

「それって私のことかしら?」

 

「はい。そうです」

 

戦わずして観測することに定評のあるセイレーンこと、オブザーバーがそこに現れた。

 

 

 

 

 

「ふふふ…リアクション芸人張りに頑張ってたわね?あなたたち…♪」

 

 

 

 

 

 

「でもくさやの時、そちらも表情歪んでたです」

 

「流石にあの臭いは凄まじかったわね…嗅覚切ったわ…」

 

 

どうやらオブザーバーにも堪えた模様。

 

 

「ならば…そうねぇ…こちらを一ついただこうかしら♪」

 

「それラフィーちゃんの…!!」

 

 

ぱくっと一口。

 

 

「ああああ、そんなに頬張っちゃ…」

 

 

 

「んん~……これはぁ…っ!!?℃%¥$※$¢&¢!!?

 

 

 

 

発狂し出すオブザーバー。

 

 

 

 

「ミントパワー…恐るべし、です」

 

 

 

 

 

澄み渡る未来が来たとしても、パイに大量のフリスク(ミントパワー)は兵器になってしまうことを知ったオブザーバーであった。

 

 

 

 

 

 

To be continued…?




閲覧ありがとうございました。

実は買えるんですよね、ワニ肉。
SS内にて綾波が暁経由で持ってきたものは、私がとあるオンラインショップでクロコダイル(確か)の手羽肉が販売されていたものが元ネタです。

さて、そんなこんなでこの作品を読む前に王家グルメを寮舎に補充した指揮官様がいらっしゃいましたらお気に入り登録、ご感想、ご投票をよろしくお願いいたします。

by筆者


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

KAN-SEN達のSNS荒らすゾ(仮題)

ポラリスの時以来のJUUSTAGRAM(艦船通信)ネタ。

※良い子は真似してはいけない(戒め)


『・Javelin☆』…これはジャベリンのアカウント。

 

写真を見ると、新しく買ったフライパンに問題が生じた模様。フライパンからは大きな炎柱が。

 

 

 

 

 

明石や綾波、ラフィーも自身のアカウントで書き込んでいる。どうやら明石から購入したものらしい。

 

そこに…

 

 

 

 

 

 

 

SkkN_114514.【悲報】新商品に重大なリコール発覚【返品】

 

 

と書き込んだ。

 

 

 

すると…

 

 

 

 

 

 

 

akashi_TUUHAN.おいリコールとか言うなにゃwwもっとオブラートに包めにゃwwwwww

 

Lafite.82.返 品 不 可 避

 

 

 

と、返答が続いた。

 

 

 

さらに…

 

 

 

 

 

AYANAMIN.TMG「アツゥイ!アツゥイ!(迫真)」

 

Lafite.82.試されるTMGは草

 

・Javelin☆.ジュージューになるまでやるからな?(加熱)

 

Lafite.82.火気なんか必要ねえんだよ!(オール電化)

 

 

akashi_TUUHAN.なるほど、これが炎上商法にゃ…!売れるッ

 

SkkN_114514.(価格)14万!?うせやろ!?

 

 

Lafite.82.高過ぎて草

 

 

akashi_TUUHAN.(値段)違うだろ!いい加減にしろにゃ!www

 

AYANAMIN.火気火気って言うんじゃねえよフライパンの癖にオォン?

 

 

akashi_TUUHAN.フライパンは調理器具だから(良心)

 

 

 

AYANAMIN.:明石、売る前にかつての暖房器具のリコールCM的なものを作って流せばいいと、思うんですけど…です(名推理)

 

 

 

 

 

 

 

 

荒れるどころか、むしろ一気にクッソ汚くなってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

Zestorer_23.指揮官の返答の後に一斉に便乗しだして草。

 

 

 

 

 

……………

………

……

 

 

Zestorer23ことニーミが、綾波たちと写真を取ってアップしている。

 

……が。そこに鼻血を垂らす怪しい影が…

 

 

 

SkkN_114514.おいAKRIYLゥ

 

ArkRoyal_Defense.な、なんだ?閣下…

 

 

SkkN_1141514.お前、五人のことチラチラ見てただろ?(因縁)

 

 

 

 

Enterprise.あ、お前さ、AKRIYLさ、さっき指揮官からヨッ呼び出されたときにさ、なかなかカフェテリアから出てこなかったよな?

 

 

 

ここでまさかのエンタープライズ参戦。

 

 

まさかのエンプラ介入によりTLは修羅場になるのかと誰もが思われていたその時。

 

 

 

ArkRoyal_Defense.そうだよ(確信)

 

 

あっさりそれを認めてしまったアークロイヤル。

 

 

 

 

 

 

指揮官とエンタープライズは揃って「えぇ…(困惑)」とそのまま困惑不可避であったのは言うまでもない。

 

 

 

 




閲覧ありがとうございました。

良い子は真似しないように気を付けよう!

そんなこんなでKAN-SENたちの呟きに草を生やしたい指揮官様がいらっしゃいましたら、是非ともお気に入り登録やご感想、ご投票をよろしくおねがいします。

by筆者


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

テスっち・ピュリっち・オブザーバーのオーラの泉


見所(?):あなたの心に愛とパワーを。


母港とはまた異なる場所。

 

そこに何故か作られたセットに三名のセイレーンが出現した。

 

 

 

 

 

「はい!指揮官の皆さんごきげんよう!何故か司会になったテスターです。さて、ついに本番が 始まってしまったけど…」

 

 

「始まっちゃったねー」

 

「そうねぇ~」

 

 

 

 

ナビゲーター:テスター

 

愛の伝道師?:ピュ輪明宏

 

スピリチュアル・カウンセラー:オブ原ザバ之

 

 

 

 

 

 

 

「つーかさ、なんでテスっちがナビゲーターの国分くんポジションなの?普通に考えたら私だろそこ~」

 

「あなたがナビゲーターやったら番組が進まないわよ…!?」

 

「それにしても、オブザーバーは羽織袴とか着ちゃってるね?」

 

 

 

「着てみたかったのよ♪」

 

 

 

「え、え~と…そういうわけで、第1回目のゲストは…ソロモン海域で活躍したあの方をお迎えしてやっていきます」

 

「トチってもエディターかコンパイラーがうまいこと編集してくれるだろうから気楽にやろうよ~」

 

 

苦笑いのエディター。

出番来るまで昼寝を決めんとするコンパイラーなのであった。

 

 

 

「それでは今回のゲスト、綾波さんです!」

 

 

「綾波です。認識覚醒したら、なんか呼ばれたです…」

 

 

 

 

 

 

ゲスト:綾波

 

ソロモンの鬼神と異名を持つとされているKAN-SEN。

 

………

 

そんなこんなでスピリチュアルチェック。

 

【チェック○】

Q.自分の性格を一言で言うと?

 

A.うーん…大人しい、と言われてるです。

 

 

 

 

頷きながらチェックシートに記入するテスター。

 

 

 

 

 

【チェック○○】

Q.(あなたの)元気の源は?

 

A.ニコ動です

 

 

「ニコ動?あのニコ動ね…?」

「はい」

 

テスターはチェックシートに記入する。

 

 

 

【チェック○○○】

Q.苦手なことはありますか?

 

A.人付き合い、 です

 

 

「切実ねぇ…」

 

 

「わかるわぁ…新しいプログラム来ると接し方考えたりで大変になるわよね…」

 

オブザーバーも頷きながら頷いた。

 

 

 

【チェック○○○○】

Q.好きな言葉は?

 

A.共同戦線、です

 

 

「Zzz…」

 

ふとカメラがアップになると、いつの間にか寝ているピュリファイアーが映る。

 

オブザーバーに起こされる。

 

 

【チェック○○○○○】

Q.ストレス解消法は?

 

A.魚雷をぶっ放すことです。

 

 

過激な答えが来て吹き出す出演者一同。

 

 

 

【チェック○○○○○○】

Q.尊敬する人は?

 

A.よくわからないのでパス。です…

 

 

「そ、そう…」

 

テスターが頷きつつ記入する。

 

 

 

【チェック○○○○○○】

 

Q.なにか不思議な体験は?

 

A.今朝、執務室で指揮官がすっ裸で執務していた事です。

 

 

 

「それただの変態じゃん!」

 

「その後新聞乗っちゃうパターンよねこれは…」

 

 

 

 

「は、はーい。それではどうぞお席に……」

 

 

 

この番組は認識覚醒したKAN-SENたちのスピリチュアルを観測していきます__と、字幕が出る頃…

 

 

ここでピュリファイアーが《何か》を感じ取ったのか何かに語りかける。

 

既に霊視は始まっていたのだ。

 

 

 

「…あれ?ちょっ…ピュリファイアー?」

 

 

 

テスターが呼び掛ける。も、会話は止まらない。

 

 

 

 

番組始まっていきなりのことに困惑する。

こんなことは台本に無いのだ。

 

 

 

 

 

 

「綾波になにかヤバイものでも憑いてるのです?」

 

 

 

 

 

「ピュリファ…ピュ輪さん?見えたもの言ってくれる?」

 

 

 

 

あ、平気よ平気…

 

「そ、そう…」

 

突然○輪さんボイスの物真似で返すピュリファイアー。

 

そしてにこやかなオブザーバー。

 

 

「…。お、オブ原さん、何が見えたのです…?」

 

 

「そうねぇ…これもう真っ赤なものが見えるわね?」

 

 

「…!?」

 

 

 

 

____真っ赤なもの?

 

 

 

「は、はぁ…」

 

 

 

「(お…?)あ、赤色のオーラとはどんな状態なの?」

 

「赤は攻撃的なオーラと言われているのよ。綾波は戦艦を前にする時、どうかしら?」

 

 

 

 

「はい、兎に角真っ先に魚雷叩き込んでぶっ潰す、です」

 

 

 

(こええよ!?むしろどす黒いよ今の!?)

 

 

あらまぁ…まさに朝に採った、タケノコの様な気持ちなのね…

 

 

 

 

_____朝採りのタケノコ?

 

ピュリファイアーが突然コメントする。

 

 

(朝採りのタケノコってもう意味がわからないわよ…)

 

 

 

 

「…?ピュ輪さん、それってどう言うこと、です?」

 

 

 

あれよね?赤い帽子的なね!

 

 

 

「むしろキノコにも見えるわね?」

 

 

 

 

____赤い帽子?

 

 

キノコ?____

 

 

 

 

ピュリファイアーとオブザーバーによる霊視によるコメントが字幕にされる。

 

 

「ちょっと字幕入れてるの誰よ!?」

 

 

___字幕?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

____字幕担当:コンパイラー

 

 

 

 

「字幕お前かよっ!!?あれだけめんどくさそうにしてたのどこ行ったのよ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて、攻撃は相手をやっつけたりすることなのだけど、倒したあとは何もないわ…」

 

 

「何も…?」

 

 

「…それは虚無なの…だから、適度に寮舎でグータラすると良いわ?」

 

 

 

 

 

 

「寮舎で…グータラ…です?」

 

「そう!ゲームしたり、お風呂でのんびりするの…私もそうしてるわ?」

 

 

 

あらオブ原さん、お風呂入ったりするの?

 

「入るわよ!?」

 

 

 

そして、ネタ的にも肝心な前世からの言葉。

 

果たして、ピュ輪とオブ原の霊視の結果とは…?

 

 

 

 

 

 

(赤いオーラから始まって赤い帽子…タケノコにキノコ?…一回目からぶっ飛んでるわ…リカバリーした方が良いのかしらこいつら…)

 

 

テスターは思う。

 

 

___リカバリー?

 

 

 

(心の声まで字幕流さないで!!?)

 

 

 

 

 

 

…配管工が見えたわね?

 

「…ッッ!?」

 

オブ原は気まぐれにも近いピュ輪の霊視結果に思わず耳を疑った。

 

 

「…。60代くらいのね…?」

 

 

 

 

 

 

___60代?

 

 

 

 

 

 

(合わせちゃったよオブザーバー…!?)

 

「おお…!」

 

 

(綾波もなに感動してるの!?そこ突っ込みなさいよぉ!!目の前のオブザーバーが突然ピュリファイアーに振り回されてるのよ!?キャラおもっくそぶっ壊れてるじゃないの!!)

 

 

 

(年齢、若年層にしよっか…24か25くらい?)

(出来ればそうしてほしいわ…)

 

 

 

「何こそこそ話してるんだよお前らぁぁぉッッ!!!?」

 

 

「いやちょっとそのー ねぇピュ輪さん?」

そうなのよ。凄いのが見えちゃって…

 

 

 

___すごいの?

 

 

 

 

 

「す、すごい、です…?」

 

「じゃあ言ってみなさいよ!!あんまりにもあんたたちの挙動が不審すぎてゲストの綾波が困惑してるわよおおおお!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして…

 

 

 

前世の方、寮舎の配管には気を付けた方がいいって言ってたわよ

 

 

「詰まったら指揮官に頼みましょう!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はい!気を付けるです…!」

 

 

 

「何で納得した!!?どこに納得できる要素あったの!!?あれか!?マリオか!?マリオ配管工だからか!!?」

 

 

 

 

 

 

【前世:配管工(24~25)からのメッセージ】

 

 

『マンマミーヤ!』

 

 

【ピュ輪からのアドバイス】

ニコ動にマリオの動画上げよう

 

 

 

 

 

「完全にマ○オじゃないの最後の…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

____今さら伏せ字?

 

 

 

 

 

 

 

 

「やかましいわッッ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…………

……

 

 

 

『下手したら怒られるんとちゃう?この企画…』

 

 

零はモニターしながら一言突っ込んだとかなんとか…。

 

 

 

 

 

 

 

To be Continued…?

 

 




閲覧ありがとうございました。

それでは、もしオブザーバーにスピリチュアル(?)な相談をしてもらいたい指揮官様がいらっしゃいましたら、是非ともお気に入り登録、ご感想、ご投票をよろしくお願い致します。

今後アンケの結果次第では続くと思います。

by筆者


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

指揮官君に教えたいっ byレンジャー

ノンジャンル話です。



レンジャーの初めて…?


母港

 

「はぁ…」

 

渡り廊下。

 

ユニオンの空母、レンジャーは憂鬱だった。

手には何かの教科書。

 

 

母港の噴水前のベンチにて肩を落とす所、そこにジャベリンたちが話し掛けたのが始まり。

 

 

……

…………

 

「指揮官が授業に出てくれない、ですか?」

 

レンジャーは静かに頷いた。

 

「指揮官って、授業に出る必要ありましたっけ?」

 

「指揮官になって勤続2~3年目は経ってますし…」

 

「アマゾン…指揮官に色々教えてた」

 

「当時は新入社員らしく初々しかった言いますか、なんと言いますか」

 

「今では週末になると花金のサラリーマンみたいになってるです

 

 

 

指揮官の普段の様子を思い浮かべ笑みがこぼれるKAN-SENたち。

 

 

それにしても、レンジャーは何の科目を教えているのか。それを知らないと助言のしようがない。

 

 

 

「そう言えば…レンジャーさんの科目って何でしたっけ?」

 

「作戦以外だと……せ、せい…保健体…」

 

 

 

 

 

性教育(健全な男子育成授業)ですねわかります「おいっ」いたっ!?

 

 

 

綾波が言い当ててしまうが、ジャベリンからチョップを食らう。

 

「ほ、保健体育ですよ!?誘っても来て貰えないの…」

 

レンジャーは赤くしている。そう、彼女は保健体育を指揮官に教えようとしていた模様。

 

「どの様に誘ったのです?」

 

 

………

……

 

 

どうやら以前…

 

 

『指揮官君!私の授業、出てくれる…?ふ、二人っきりになっちゃうけど…え?何の科目かって?せ…性教i…あっ…』

 

 

……

………

 

 

「そりゃまずいですよ!?」

 

「指揮官はその…赤城さんとかに異性とは言えど異性以前にドン引きする様な思いをしまくってるそうですからね…」

 

「何か危機を感じたのかもです、クォレハ…」

 

「条件反射みたいで草」

 

つまりは珍妙不可思議かつ強引なアプローチを受け続けているため、そこから面倒ごとを察して書類仕事を理由に上手いこと脱したのかもという。というより、レンジャーは単に授業を受けてほしいだけであったのだが、如何せんその

 

 

「というか、授業が必要なご年齢でしたっけ?」

「うーん…しなくても良さそうな感じがするです」

 

 

「ど、どうしても、一度はきちんと受けて欲しいのよ…!」

 

「レンジャー、どうして…?」

 

 

 

「やっぱり…ほら、KENZENが一番に決まってるじゃない?

 

頬を染めてモジモジしつつ答えるレンジャー。その様子は色々と突っ込みたいところ。

 

 

「…と言うことは、今回の議題は指揮官への授業参加呼び掛け方…です?」

 

かくして、レンジャーをゲストに何時もの様にモニターのある部屋へと向かうのであった。

 

モニターには、執務室前の渡り廊下が映っており、綾波たちはそこの椅子に座る。

 

「さて、この部屋久しぶりな感じするです」

 

 

「毎回思うけど、ご出演なさってくれる指揮官は懐が深いのか、それともノリが良いのか分からないですね…」

 

 

「と言うことで、ジャベリンから順に提案を披露していきます、です」

 

 

「行ってみよー d(・x・`)グッ」

 

……………

 

 

【ジャベリン】

 

 

それでは一番手はジャベリンから行きます!…です!

 

 

(どうなるのかしら…)

 

 

 

 

「指揮官指揮官!」

 

 

(普通にノックして入った、です?)

 

 

 

「そう言えば、履修していないのありましたよね?この内容、お勉強してみませんか…?」

 

 

 

(ここでシャララーンなんて効果音が付きそう、です)

 

 

(ジャベリン、かなりベターに行ったね…)

 

(わりと普通。問題ない)

 

 

 

(ふ、普通ねぇ…)

 

 

 

下手に恥ずかしがらずにって感じです!byジャベリン

 

 

 

 

(なるほど、確かにこれいいわね…)

 

「指揮官指揮官!紳士を目指しましょう!」

 

 

(ジャベリン、もうその辺で戻ってきてください、です)

 

 

「はーい」

 

………………

 

【ラフィー】

 

次ラフィーの番。頑張る。

 

 

(ラフィーが保健体育の授業の誘いをするっていうのも、中々想像つかない…)

 

(ユニオンでも、ラフィーちゃんがあんまりそういうのやる風には見えないわね…)

 

 

(当SSは『あの海』ですから…まぁ多少はね?…です)

 

 

 

 

 

 

 

「指揮官、ラフィーとやろっ」

 

 

(ファッ!!!???)

 

(レンジャーさん!?)

 

(落ち着いてくださいレンジャーさん!ラフィー本を指して言ってますから!?)

 

 

 

「うん…指揮官、このページ、読んで?

 

 

(ちょっと…これは突然すぎて指揮官困惑のあまり苦笑いしたです…!)

 

 

 

 

(ラフィーちゃん、それって子守歌がわりにしてもらって快眠したいだけなんじゃ…!?)

 

 

 

バレた。byラフィー

 

 

 

…………

 

【ニーミ】

 

 

それでは、不肖Z23、提案を発表いたします!

 

 

知的好奇心をビンッビンになるくらい揺さぶりますよ!

 

 

(あの海におけるニーミがやるってだけあって不安…です)

 

(ん?ニーミの手元の本…)

 

(カンノウ…?)

 

参考文献です、参考文献!やましい気持ちなどありません!

 

 

 

 

 

気を取り直して…

 

「指揮官、Z23です。失礼致します!」

 

 

(普通に入っていった)

 

(いつもの秘書艦の時のニーミです)

 

(指揮官、にやけてますね…?)

 

(どこで仕掛けてくるか、もう身構えてるです…)

 

 

 

 

 

「す…指揮官」

 

(『す』ってなんです?)

(噛んじゃいましたねニーミちゃん…)

(草)

 

 

 

 

「突然ですがクイズです!」

 

 

 

 

 

((((お?))))

 

 

 

「これは何でしょうか!」

 

 

((((ブフォッッッ!!?))))

 

 

(ニーミちゃぁぁぁぁん!!?)

 

(ちょっとwwwww)

 

(草)

 

 

(あら?これってコンd…)

 

 

(強制終了ー!!ニーミ、戻ってです!!)

 

 

「ええええ!?何故ですかぁぁ!?これからなのにいいい!!?」

 

 

(全国(男子)高校生クイズで草)

 

 

 

クイズ形式により、焦らしながら掻き立てていきます(意味深) byニーミ

 

 

 

 

黙れです

 

 

 

 

 

 

……………

 

【綾波】

 

はい。綾波の出番がついに来たっ…です。

 

 

(止められた側としてはアレですけど、不安しかないんですがそれは…)

 

 

(指揮官がもう身構えてて草)

 

 

(「あ、次はアイツ(綾波)だな」って顔してますね?)

 

 

 

今宵もイクぜ。です。by綾波

 

 

 

………

 

 

 

(廊下伝って普通に執務室に行くんですねぇ…)

 

 

(ここまでは良い…ここまでは…)

 

(今執務室のカメラ映像見たんですけど、怖くてどうしたらいいかわからなくなってますよ!?)

 

 

(退路探してますね…)

 

(指揮官割りと素になってますwww)

 

(どうかこのままであってほしい…(-x- ) )

 

 

 

(指):怯。

 

 

 

 

(え、どうするんだろう…?)

 

 

 

(なーんか嫌な予感が…)

 

 

 

そして…綾波は執務室の扉前の廊下で…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

脱ぐですっ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(綾波!?)

 

(えええ!?)

 

 

(上下もパンツも全部脱いじゃったわよ!?)

 

 

 

(綾):脱。

 

 

 

 

 

(こらあああああっ!!!)

 

(やっちゃった)

 

 

(まだ未遂だよラフィーちゃん!?)

 

 

(やめいっwww)

 

 

(なんか、お風呂でタオル肩に掛けてるおじさんみたいで草)

 

 

 

 

 

「指揮官~? 綾波です。居るですか~?」

 

 

 

 

(大草原不可避)

 

 

(警戒して正解でしたね指揮官ww)

 

 

(ちょっと…嘘でしょ!?あんな子だっけ綾波ちゃん!?)

 

 

 

(んなわけないですからね!?あの海内でそういうキャラになってるだけですからね!?)

 

 

 

 

 

「んー…」

 

 

(なんか廊下戻ってくよ…!?)

 

 

 

そして、廊下の全裸でクラウチングスタイルを取り…

 

 

(その格好でクラウチングとっちゃダメでしょwwwwwwww)

 

 

(堂々としてる +114514点)

 

(凄い!脱いだのにここまで顔色変えてないよ!?)

 

 

 

全力疾走。

 

 

 

 

(えええええええ!!?綾波ちゃん!?ww)

 

(綾波、『アレ』が舞い降りた…)

 

(ここでそれ舞い降りちゃだめでしょ!!?ボカし間に合って!!)

 

 

(扉!?扉閉まったままよね執務室!?)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…No signal…

 

 

 

「えええええ!!?」

 

 

「…クラッシュしました。諦めましょう」

 

 

「諦めちゃダメだよラフィーちゃん!?」

 

 

「大丈夫なの今のぉぉ!?」

 

 

 

 

 

 

 

「レスキュー饅頭隊さん、おねがいします!!」

 

 

 

 

 

 

 

綾波は担ぎ込まれていった模様…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

やっぱり、時には勢いが大事、です。 by綾波

 

 

 

「上手く絞めたつもりになってるけど割りと洒落にならないよ綾波ぃぃぃ!!?」

 

 

「ていうか、ニーミちゃん…あの床に落ちてる帽子って」

 

 

「え…?あ!指揮官ーー!!?」

 

 

サムズアップする指揮官がレスキュー隊饅頭に運ばれる様がカメラに映っていた。

 

そして、執務室には破損した執務室の扉の破片が転がっている様子だけが映る…

 

 

 

 

……………

 

 

 

その後…

 

 

 

 

「やっぱり、思いきり行くのが良いのかしら…脱いだりして…」

 

 

「あのですねレンジャーさん。落ち着いて考えてみてください?ここのSSでは仮に脱いだとしても、直後に全力でネタ回になり、その後全力で饅頭とかスタッフに取り押さえられかねませんからね?しかも、会議場のプールで指揮官が半裸スパッツ姿で上層部のおじさんを抱えて絶叫しながらダイブしたり!」

 

「指揮官君が!?保健体育どころの問題じゃないじゃんそれ!?」

 

「会議場がプールっていうのがまたすごいなぁ…」

 

 

 

どんな会議なのか気になるところ。

 

 

 

 

 

 

「ラブコメなんて生易しい…」

 

「ああいうのはな、『アラヒトガミ』って言うんだよ、 です」

 

 

 

 

「ニーミちゃん、ラフィーちゃん、綾波ちゃん!?それ噛み合ってないよ!しかも、途中からおもいっきりエ○ちゃんみたいになってるからね!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

解決策:普通に保健体育の補講と言えばおk

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

To be continued…?

 




閲覧ありがとうございました。

最後の指揮官の下りがメチャクチャになってますが、一応、ノンジャンル話でした。


そんなこんなで、レンジャー先生の補講を受けたい指揮官様がいらっしゃいましたならば、是非ともお気に入り登録、ご感想、ご投票をよろしくお願いします。


by筆者


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

デ錬度って何だ? by加賀

加賀さんの疑問シリーズです。





ある日の重桜寮。

 

 

イベントに次ぐイベントという無茶なスケジュールに、文句の一つでも言いたくなる中、指揮官やKAN-SENたちはなんとかこなしつつ過ごすこの頃。

 

 

現在は一段落したのか、思い思いにのんびりとしている。

 

 

 

「あ"ぁー五月病かと思って身構えてたらもう六月じゃないか…梅雨じゃん…早くないか?」

 

「そうね。何だか早いわ…」

 

一航戦の部屋にて、うな垂れる加賀。隣で季節の変容を感じる赤城。

 

五月病とは何だったのか。度重なるイベント海域への出撃の影響か。

 

 

 

 

「ところで、赤城姉様…」

 

 

 

 

赤城を呼び…

 

 

「なぁに?」

 

 

 

 

 

 

首をかしげつつ、微笑みながら返す赤城を見据え…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

デ練度って、何だ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さぁて、今年の水着何にしようかしらねぇ?」

 

 

「えええ!?姉様!?」

 

 

「なによもう…そんなの簡単よ。あi」

 

 

「はいはい愛ですねぇ愛~」

 

 

「何その呆れた物言い!?」

 

「だって~、赤城姉様ってしょっちゅう指揮官にアプローチしてますけど、愛が伝わるどころか、ドン引かれた末に逃げられてませんか?

 

「こっこれからよ!これからなのよぉっ!!」

 

 

 

「そんなこんなで、他のみんなに聞いてみようじゃないですか。そうしたら赤城姉様の進展…まぁそれはいっか!ほらいくどー」

 

「はいはい…」

 

赤城は加賀を追い掛けていく。

 

 

 

……

………

 

 

 

二航戦の部屋。

 

 

「デ練度、ですか…?」

 

「うーん私たちにはあんまりわかりませんねぇ…」

 

 

二人もあまりよく分かっていない様子。

 

 

「そもそもだ。うちの指揮官に一目惚れする少女漫画の様な奴って母港にいるか?」

 

 

その加賀の問い掛けに、暫く考える蒼龍と飛龍。

 

 

一瞬赤城を見るものの…

 

 

 

(赤城先輩?)

(いやーあれはむしろ自分からカッ飛んでるし…)

(流石に赤城がそんな少女漫画な性格なわけが…いやもしかして…)

 

 

 

 

「「ぶっちゃけ、思い当たりません」」

 

 

 

「今の心の声一人多かったわよ!?」

 

 

「なに?赤城、図星だったのか?」

 

 

「んなわけあるかいっ!!」

 

 

「そう言えば、吾妻さんが秘書艦だと、かなり指揮官と良い感じが…」

 

 

 

 

 

「なん…だと…?」

 

「いつもの指揮官の様子からすると、良い感じというよりは旦那不在にマッサージ師やらに掛かる近所のおばちゃん的なのにも見えるがな?

 

「流石に生々し過ぎよ!?」

 

 

 

 

そんなこんなでお礼を言い、瑞鶴と翔鶴の部屋へ。

 

 

 

 

「あら先輩方、デ練度なんて今更愚問ではないですかぁ~?」

 

「翔鶴姉…台詞的に煽ってるのかどうか分からないよねそれ…」

 

 

「指揮官のこと、どう思う?」

 

 

 

 

「「普通ですねぇ…」」

 

「まぁ、指揮力が高くても、厳格でも、それが男女の関係って必ずしも恋愛に関係するとは限らないですしぃ?」

 

 

「確かに!これで一々靡いてたら、俗に言われるチョロイン扱いだよね!」

 

 

「ふむ、チョロインか…」

 

土佐が現れる。

 

 

「そう言えば、男性に怒られたり負けたりするとすぐ好きになったりする奇っ怪な人柄もいるものよな…

 

「土佐、それ以上いけない」

 

毒が強いので赤城に止められた。

 

 

 

「赤城姉様の場合…あぁ…」

 

「何よ、ドロップしたら即惚れたら悪いの!?

 

 

 

「うーん、それでは大鳳ちゃんとかはどうでしょうかねぇ?あの子しょっちゅう指揮官のこと覗いてますよ?」

 

「それ単にストーカー気質なだけじゃないの…」

 

赤城は突っ込む。その通り。気がつけば指揮官の後を着けている。秘書艦の時はわりと真面目にやっているらしいが…

 

 

「じゃあ、隼鷹はどうですか?指揮官のことを幼馴染みだとか言ってるし…」

 

「隼鷹とあやつが幼馴染か否かは別として、むしろ指揮官は幼馴染みのよしみをでっち上げた上で書類関係の仕事を押し付けていそうだな?」

 

「お止めなさいっww」

 

「そういえば…隼鷹が秘書艦担当の時に見かけたんですけど…」

 

瑞鶴はふと思い出す。

 

 

 

 

………

……

 

 

 

『あら?指揮官どうしたの?…書類仕事?しょうがないなぁ~。オサナナジミのよしみとして手伝ってあげるっ』

 

 

 

 

……

………

 

 

 

 

「ウソでしょ指揮官様!?」

 

「指揮官…隼鷹のオサナナジミの思い込みを利用するとは…策士だな…?」

 

「え、そういう問題!?…まぁ、アレな子達相手でも指揮官様って大してノリが変わらないのね?」

 

 

 

 

 

 

 

「赤城もまた随分とアレな…」

 

「だまらっしゃい!私と指揮官様は純愛よ!純愛っ!!」

 

「逃げられてるのにか?」

 

「やかましいわい!照れてるだけよきっと!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「加賀先輩は…あっ(察し)」

 

「ぬぅぅん!!」

 

 

脱がしに掛かろうとした刹那……

 

 

 

 

 

「待て」

 

 

 

 

 

 

「土佐…?」

 

 

 

土佐が立ち塞がった。赤城たちは「お?」とついに翔鶴脱がしの展開が変わるのかと期待感を寄せた。

 

 

 

 

 

 

 

そして…

 

 

 

 

「どうぞ」

 

 

 

「えええええ!!?」

「譲っちゃったよ!!?」

 

 

 

「ぎゃっっ!?ちょっと脱がさないでください!?土佐さんもなにしてんですか!?ちょっとポロリといっちゃいますからぁぁぁ!!!

 

 

 

「翔鶴姉ぇぇぇ!!?」

 

 

「スタッフ!ボカシて!早く!」

 

 

赤城がスタッフに呼び掛ける。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…しばらくお待ち下さい…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「OYOMENI IKNAI…」

 

「翔鶴姉…今回も…お約束通りだったねぇ…」

 

 

翔鶴の着物の中に着てるTシャツには、『指輪』と二文字の漢字が記されていた。

 

 

「何を騒いでおる!?」

 

長門たちが物音を聞き付けてやって来た。

 

 

 

「長門様、実はこちらの加賀がこじらせまして…」

 

「はい、デ練度についてです」

 

「また妙なものに好奇心をくすぐられたのよのう…」

 

 

「ふむ!デ練度…って…つまりは好感度か?」

 

三笠が訊ねる。

 

「はい」

 

 

 

 

 

 

 

 

「…チェッケ「ちょ、ちょっと大先輩、すみません…」え、なに?…なんだ?」

 

 

 

 

加賀に止められる。

 

 

「あの…シリーズが違うので…」

 

 

「えええ!?ていうか、前から思ったけどなんか我の扱いひどくね!?ついこの前アンケでも我の企画消えたし!」

 

「ハーメルンのアンケ、アップしたこの日の時点で項目5つしか記入できないから仕方ないかと…なぁ、赤城?」

 

「そうね…他意はないと思いますので、ご自愛くださいませ、三笠大先輩…」

 

 

「う、うむ…ん?自愛?」

 

 

加賀と赤城による説得で引き下がった。地味におばあちゃん扱いである。

 

 

「まぁいいか。…しかし、あれだなぁ、水のような関係が良き関係だと良く言うが…」

 

 

 

そして、締めの一言として長門は考えを口にした。

 

 

 

「デ練度、それは即ち好感度越え程よく親しみ愛し合う長さ…というより、"信頼"なりっ」

 

 

「長門様、無理して締めてしまった感強いな?」

「だまらっしゃい」

 

 

 

 

…………その頃。

 

 

 

「指揮官様、まだ書類仕事は終わってませんわよ?いくら電子で早く済む時代とは言えど、届いた数はその分山の様に届くのですから~」

 

 

一方、サボろうとする指揮官を止める天城。

 

 

 

その笑顔に秘められた圧力は凄まじい。

 

 

「ご心配要りませんわ指揮官様。この天城も一緒ですからねぇ♪……ねぇ?」

 

 

迫り来るその圧力に、指揮官は苦笑いしつつも諦め執務に戻るのであった。

 

 

結局その後も、なにかと艦船たちが命ゼられるより前から気にかけて進んで手伝いに来て、キーボードを叩く音が執務室を賑わせるのであった。

 

 

業務上の立場や下心を除けば、親愛というより、一緒に戦ってきてくれたという信頼というべきだろうか。

 

 

 

 

 

それは指揮官の受け取り方に依るのかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

因みに、赤城が誰よりも多く片付ければ気を引けるかもしれない…そう考えていたのは最早言うまでもないのである。

 

 

 

 

……………

 

 

 

 

 

 

 

『結構色々やって来てるセイレーンにも…デ練度実装されませんかねぇ…(チラッチラッ)』

 

 

 

 

カミはそう溢したとか溢さなかったとか。

 

 

 

To be continued...?

 

 

 




閲覧ありがとうございました。

そんなこんなで、艦船たちの力を借りたいほど多忙で苦笑いが絶えない指揮官様がいらっしゃいましたら、是非ともお気に入り登録したり、ご感想、ご投票をよろしくお願いいたします。


by筆者



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

絶対に美味しいマドレーヌ選手権!です。

『神穹を衝く聖歌』をクリアした記念。

当SSによる『これやってみたかってんシリーズ』です。


「第一回!アズールレーン―あの素晴らしい海をもう一度、です―チキチキ!絶対に美味しいマドレーヌ選手権~!」

 

母港、食堂特設スタジオにて。

 

綾波の宣言の後、出演者の艦船たちが拍手する。

 

「はい!と言うことで、今回はマドレーヌ…?」

 

「そうなのです」

 

 

マドレーヌはアイリスの銘菓。

この頃、アイリスとヴィシアから艦船が母港に配属され、ついに企画に上がったのだった。

 

 

「今回は持ってきて貰った食材はマドレーヌのフレーバーの部分に使って作る、です」

 

「ロイヤルと鉄血…お菓子戦争?」

 

 

 

「それで、今回は…そこにダンケルクさんがおるわけやな!」

 

 

今回のお手伝い役:ダンケルク

 

「お菓子と言ったらこの人です。そこからドンドンくっころに…

 

「やめいっ」

 

突っ込む祥鳳。

苦笑いのダンケルク。

 

 

 

「その辺なら…あちらのリシュリューとかジャンヌとか…そこのアルジェリーとかの方が色々と面白いわ!」

 

 

「ちょっとダンケルクさん!?」

 

「スゴい一言でて草」

 

 

様子を見に来たリシュリューたちは、手を横にして必死で否定する。

 

 

……

………

【ジャベリン】

 

「それではジャベリンからいきまーす!です!じゃんっ」

 

 

① お徳用ポテチ(のり塩)

 

「安かったのでこちらに!」

 

 

「え…?でもなんでポテチ?」

「ジャベリン、流石にこれは…」

 

「やっぱほら…低コストは良いことですから!ね?ダンケルクさん!」

 

 

 

何故かダンケルクに振る。

 

 

「うーん…それならわざわざフレーバーにせずそのまま食べたほうが手っ取り早いかもしれないわね…」

 

「そんなぁ!?」

 

「割とマジレスされてて草」

 

 

 

気になる二つ目の食品は…?

 

「というわけで二つ目!じゃじゃんっ」

 

 

 

② 乾燥ワカメ

 

磯の香り。

 

「広告の品でして、昨日買って使ったものの残りです!」

 

「主婦かっ!?」

 

祥鳳が突っ込む。ダンケルクも思わず凝視。

 

 

「ところで、何に使ったです?」

 

「…お味噌汁」

 

シュールなやり取りにじわりと笑いが生じる。

 

優雅にコストの安いものを選んできたジャベリン。

 

彼女は二つの食品を細かく砕き、それぞれを生地に混ぜたのであった…。

 

 

………

 

 

【ラフィー】

 

「ラフィーの番。どんっ」

 

蓋を取ると…

 

 

「お?おお?」

 

 

①ショウガ(ドライフルーツ)

 

 

「生姜、です」

 

「ジンジャー味ってやつやな」

 

「あら?ジンジャー使ったマドレーヌってクッ○パットで見たことあるわ?」

 

 

ダンケルクが指摘した。

 

「あ!」

「禁じ手ですか!?」

 

「勝ち確っっ」

 

ガッツポーズ。

 

 

「そして、二つ目の厳選素材っ…どどん」

 

 

 

 

 

 

 

②フリスク ブラックミント(150粒)

 

 

 

「えぇぇ…あかんよそれ!?」

 

「毎度のことながらフリスクはもう定番になってるです…」

 

息をするように登場。

 

 

 

「この時点で完成形になってるわよねそれって…」

 

 

「細かくすれば混ざるはず。今回はフリスクでも☆10っ」

 

 

そしてフリスクの粒を粉砕し、生地に混ぜる

 

「あかんて…あかんて…あーそんな入れたら…」

 

「…今回もおたのしみにっ」

 

 

 

………

 

【ニーミ】

 

「それでは…今回、Z23が持って参りました食材はこちらですっ ずんっ」

 

①ジャーマンポテト

 

 

「…ニーミちゃん?」

「ニーミ、郷土料理の無駄使いは…」

「もう草」

「合うん?それ…」

「ヤバイわ…(直感)」

 

ジャベリンたちから懐疑的な目線が送られた。それも頷ける、ジャーマンポテトは普通に料理なのだ。

 

 

「それはそれだけで食べたいのです…」

「そうだよね…」

 

「甘塩っぱさ枠ですね!そして二つ目の食材ですっ ずすんっ」

 

②ヴィシソワーズ

 

「こちらはヴィシソワーズといいまして、ジャガイモの冷製スープです!」

 

「あら!ヴィシアの料理ね?」

 

ダンケルクが言及する。さすがはニーミ、ヴィシア出身の艦船たちのハートを…と思った矢先…

 

 

 

「え?そうなんですか…?」

 

 

ニーミ、まさかの勘違い発覚。

 

 

「え、知らなかったです!?」

 

「ニーミちゃん!?」

 

 

 

「あはは、しまった…忘れてた…」

 

 

 

「むりやり台詞繋げてて、ラフィーもう草」

 

「おいいい、あかんやろそれぇぇ!!?」

 

「すみません…!!ジャガイモだからてっきりぃぃ…」

 

 

笑いつつも恥ずかしさで悶えるニーミ。

 

ダンケルクやジャン・バールたちも笑いをこらえる。

 

「あのー、良いのよ?ヴィシソワーズは、確かアイリス出身でユニオンのレストランで働いてるシェフが考案した冷製クリームスープを指すわけだし…ね?」

 

 

詳しかった。

 

ということで、食品を生地に混ぜ、準備を終える。

 

「やばいやばい…これは高得点でお礼しないとなりませんね…!」

 

しかし、選んだものがものなので、その雲居きは怪しい。

 

果たして…

 

………

 

【祥鳳】

 

「それではうちの番やな!ばんっ」

 

①こし餡

 

 

「おおー こし餡、です」

「これだけでわかる。美味しそう」

「うんうん!」

「もうベターにいこかーなんて思って。あのー最近ね、そういう和風なお菓子もあるやん?」

 

「これは期待できますね」

 

「せやろー?そして二つ目!ばばんっ」

 

 

②梅干し

 

 

「キシュウ梅ですか?」

 

ニーミが訊ねる。

 

 

「せやで!甘味と酸っぱさで勝負するっちゅうわけや!」

 

「美味しいのです…?」

 

「あれ、これもクックパッドで…」

 

「ダンケルクさん、そうなん!?」

 

頷くダンケルク。

 

「まさかの禁じ手です…?」

 

「しゃーない!そのまま作ったるわ!勝ち確っ」

 

「ラフィーの(手口)パクった。訴訟」

 

「訴訟!?」

 

かくして、生地に混ぜる。にしては香りが良い。

 

 

……

 

 

【綾波】

 

「それでは、綾波の番です。一つ目はこれです。ぬぅんっ」

 

 

 

①アーモンドチョコ

 

 

 

「ベターです。これは美味しいはず…です」

 

「紛れもない高得点ものですね…綾波」

 

「この前、ロング・ アイランドたちとゲームしながら食べてたやんな?」

 

「あ、はい。その時食べてたのと同じ品です」

軽く私生活バレする綾波。

 

「拘りか何かあるの?」

 

「安いから、です」

 

「ジャベリンの思想と一緒じゃないですかっ!?」

 

「やっぱ安くて美味しいって良いですよねー綾波ちゃん!」

 

何故か嬉しそうになるジャベリン。そこはむしろお手付きと突っ込むべきなのかもしれないと感じるラフィー。

 

「そして二つ目っ ぬぬぅん!」

 

 

②XXX

 

二つ目の食材の入った蓋を開けた時、

 

「な、なにこれ!?」

 

スタジオ中が騒然とした。

 

 

 

 

 

 

 

「高麗人参、です」

 

 

 

 

②高麗人参

 

 

 

 

「それ漢方にある奴やん!?」

 

漢方独特の臭いが立ち込める。

 

「綾波、因みに何処から入手したの…?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「暁から頂きましたです」

 

「また暁かいな!?」

 

「はい」

 

「多分そういう使い方をしろって意味じゃないと思うよ綾波ちゃん…ダンケルクさんどう思います?」

 

そしてダンケルクに聞いてみると…

 

「それお菓子に使うって、私からしたら初めて聞いたわ…どうなるのかしら…」

 

 

「あ、もうひとつあるです」

 

「…え?」

「まだあるんですか…」

「な、何やのもう綾波ぃ…」

 

 

 

 

 

 

「こちらです。ぬぬぬぅん」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

③XXX

 

その時、スタジオに電撃が走る感覚。

 

 

 

「「「「うわあああ!?」」」」

 

声を上げるジャベリンたち、ダンケルクは「え、なにこれ…」と怪訝そうな面持ちになる。

 

それは、ジャベリンたち四名にとっては見覚えのあるもの。

 

「③オットセイの睾丸秘伝冷却水Ver.Hi、です」

 

 

「何やねんVer.Hiって!?」

 

「カトキさんみたいな表記で草」

 

「比叡さんが調理したもの、です」

 

「比叡さんwww」

 

「こんなことに比叡さん起用したら怒られるで!?」

 

 

カメラの裏側にて苦笑いの比叡。

 

 

 

 

 

そして、各食材ごとに生地に練り込む。

 

 

※アーモンドチョコと高麗人参はフードプロセッサーで砕きました。

 

 

 

 

……

 

 

【ジャベリン】

 

①お徳用ポテチ(のり塩)マドレーヌ

 

焼き上がる。

 

 

 

「のり塩が見た目で主張してるって言う…」

 

練り込んだ際にポテチについた青のりが剥がれ、混ざっている。

 

 

 

そして実食。

 

 

「…うん…なんやろうなこれ」

 

「ちょっとしょっぱい?」

 

「甘いのとのり塩の味がする…」

 

「甘味としょっぱいのが殺しあってるです」

 

「なんかなぁ…」

 

ダンケルクも一口

 

「んー…食べたら違う意味で歯を磨かないとならないわね…」

 

 

「結構美味しいと思ったんですけどねぇ…」

 

 

評価:☆☆☆☆

 

ミスマッチか。四点。

 

 

 

 

②乾燥ワカメマドレーヌ

 

「さあ、二つ目です!」

 

 

「すごい磯の香り…!」

 

ダンケルクが一言。

 

「ほうれん草が混ざったパンみたいです…」

 

「まぁ、見た目はそこそこ?」

 

「どうなんでしょうこれ…」

 

 

実食

 

「ワカメの味する…」

 

「んー微妙やな…」

 

「美味しいかと聞かれると今回のは微妙なのです」

 

「安くて微妙…これはある意味で大変なことになりますね」

 

 

「そんなぁ!?」

 

 

「発想は面白かったわよ!うん!」

 

 

ダンケルクは苦笑いしつつ、その発想を誉めるのだった。

 

 

評価:☆☆

 

前評判からしても微妙なところ。最終的には二点。

 

 

今回は外してしまったか…

 

 

 

 

 

続いてはラフィー

 

 

………

 

【ラフィー】

 

①ショウガ(ドライフルーツ)マドレーヌ

 

 

 

早速焼き上がる

 

「あら!ショウガの香りがするわ?」

 

取り出す。

 

そこまで見映えは悪くない。

 

 

「じゃあ、皆に取り分ける…!」

 

配る

 

「お?美味しそうです?」

 

ジャベリンが一言。

 

「後は、味です」

 

 

実食。

 

 

「…うん」

「まぁ、普通にショウガ、です」

「見た目通りでしたね」

「にしても美味しいですねこれ」

 

「うん、美味しいわ!」

 

「勝ち確っ」

 

評価:☆☆☆☆☆☆☆☆

 

評価は可もなく不可もなく、むしろ美味しいので高得点。後は微調整次第であった。

 

 

 

……

 

②フリスクマドレーヌ

 

 

 

「マドレーヌはたくさん作ってきたけど、こんなに清涼感のあるものは初めてだわ…」

 

 

「うわぁ…」

「ミントパワーやわそれ…」

 

「150粒分混ざってるんでしたよね…」

 

「しかも、ブラックミントっていう…」

 

普通そうなビジュアルに反するミントパワー。

 

ラフィーはダンケルクから受け取り、配って回る。

 

 

「直に嗅いでみよか……うわぁぁぁ…すごいっ」

「ミントの香りがパナイ、です…」

「口に入れるの恐いですね…」

 

「食べて平気なのこれ?」

 

 

 

そして実食。

 

 

『ふあああああ!!』

 

 

悶絶。

 

 

 

「あーこらアカン!!ケホッ」

 

「…すごいっデスッ…」

 

「ミントつっよ…」

 

 

「…舌がスゴいことになってる…」

 

 

「どれどれ…私も一口いただきまーす…」

 

ダンケルクも一つ食べてみる

 

 

「なにこr…あーこれは…あっ…ハァッ…!!」

 

眉を険しくしつつ悶えるダンケルク。

 

 

「どうしよう…めっちゃスースーすりゅううう!」

 

 

「ダンケルクさん、話し方がおかしくなってるです…」

 

 

「分量ミスった…」

 

 

もはやミスどころの問題なのか。

悶絶する艦船たち。

 

 

 

 

評価:ドクロ(測定不能)

 

 

ほとばしるミントのパワーは未知数。

 

採点する以前の問題だった模様。

 

が、無事にお約束を決めてくる所は、流石はラフィーと言ったところか…?

 

 

続いてはニーミ。

 

 

………

 

【ニーミ】

 

①ジャーマンポテトマドレーヌ

 

焼き上がり、オーブンを開ける。そこにはジャーマンポテトが混ざったマドレーヌ的なものが出来上がっていた。

 

「出来たそうですので、取り分けますね」

 

ニーミはダンケルクに手伝ってもらい、配膳する。

 

その表面はベーコンとジャガイモの欠片が混ざっていた。

 

「これ…どうなんやろなぁ…」

 

「しょっぱいものと甘いものっていう組み合わせ…のり塩があったので比較してみるです…」

 

 

「安価vs郷土料理…」

 

「これ、ジャベリンの方が美味しかったらどう判断すれば良いのです?」

 

この質問に対してスタジオに笑いが生じる。ニーミとジャベリンは苦笑い。

 

そしていただきます…と手を合わせ、実食が始まる…!

 

 

「…うぅー」

 

「うーん…」

 

「んー…」

 

綾波と祥鳳とダンケルクは唸る。ラフィーは味わいなどをよく考えているのか無言。

 

「うん…ジャーマンポテトですね…あら?どうしたんですか?」

 

ジャベリンはそのシュールな様子に笑いを堪える。

 

 

「塩ッ辛いのです…」

「…うん、塩ッ辛いんよぉ…」

「塩辛いですねぇ…」

 

 

「ラフィーとダンケルクさんどうです?」

 

「塩ッ辛い…」

 

 

ダンケルクも少し、考えつつ

 

 

「塩ッ辛いのよねぇ…」

 

 

 

 

 

 

「えー!?」

 

 

「ラフィーの持ってきたアレ(フリスク)に比べれば…な?」

 

「どういうことですかそれ!?」

 

 

評価:☆☆☆

 

評価は三点。この勝負はジャベリンの勝ちか…?

 

 

 

 

②ヴィシソワーズマドレーヌ

 

 

焼き上がり、配膳する。

 

「真っ白…です」

 

「見た目はええな?」

 

「まぁ悪い感じしないですね」

 

「美味しそう…?」

 

 

見た感じは美味しそうではある。

 

 

 

 

そして食べてみる。

 

「…うん」

「甘いようなしょっぱいような…コクもあるし…その真ん中?ジャベリン的には5点です!」

「…。綾波的にはこの味だと5点です…」

「そこそこなので5点」

「コクと甘さで5点やな…」

「うーん…5点くらいかしら…」

 

 

 

評価:☆☆☆☆☆(10点中)

 

審議の結果5点。

 

まずまずの結果。

 

 

 

次は祥鳳。ここまで来たら口直し枠となれるか…?

 

 

………

 

【祥鳳】

 

①こしあんマドレーヌ

 

 

「出来たみたいやで!」

「私的にこれは期待してる…!」

 

ダンケルクが期待してる分ならば…と安堵する綾波たち。配膳されるやいなや…

 

「良いにおい…です」

 

「うわぁこれ良い…!」

 

「美味しそう」

 

「これは美味しいですね…」

 

もう食べる前からの高い評価。しかし、実際に口に入れてみてからどうなるか。

 

実際に食べてみると…

 

 

「甘ぁい」

「こし餡の甘さが程よい、です…」

「おいっしぃ~…」

「この程よい甘さが癖になるわ…」

 

 

 

 

 

 

そして審議へ。

 

 

 

 

 

 

 

 

「10点」

「10点ですっ」

「ニーミ的には10点…!」

「私的にも10ね!」

 

「…2点」

 

「綾波だけ厳しない!?」

 

「冗談です」

 

 

評価:天使マーク(文字化けするため)

 

案の定とは言え、今回の超高得点!というか満点。

 

 

続いて、キシュウ梅。果たしてどうなるのやら…?

 

 

 

②キシュウ梅マドレーヌ

 

「んー…梅の香りね」

 

 

梅の香り…ダンケルクが取り出して見ると、その匂いはKAN-SENたちの嗅覚を刺激した。

 

 

「すさまじい梅パワーです」

 

「梅の香りがしっかりとしますねぇ~?」

 

「よだれ出そう」

 

「これも美味しそうです…!」

 

 

 

「ほな、取り分けるで~」

 

 

実食。

 

 

「んん!」

 

「梅の酸っぱさが強いです…」

 

「あれ…?」

 

「酸っぱい」

 

「んー…なんか変やな…」

 

「一度、梅をジャムにした方が良かったかも知れないわね?まぁ、これはこれで…」

 

「まぁ、酷く不味いわけではないです」

 

「「「うん…」」」

 

評価:☆☆☆☆(10点中)

 

審議の結果、四点になった。そのまま梅を使ったためか、酸味が強すぎる結果に。

 

 

 

 

さて、最後は綾波。今回はどんな嵐を巻き起こすのか…!?

 

 

 

……………

 

【綾波】

 

①アーモンドチョコマドレーヌ

 

 

「はーい。焼けたわよ~」

 

「今のところ、お母さんみたいです」

 

思わず笑ってしまうダンケルク。

 

 

そして配膳し、実食へ。その香りは中々香ばしい。

 

「うん…ウマイ」

「美味しい…うん!」

 

「香ばしさと甘さ、ラフィー好き」

 

「これは良いですね…名作です!」

 

「美味しいわ…!」

 

「それは何よりです…うん、おいしいのです」

 

 

食べ進める出演者たち。

 

空気は自然と静まり返っていた。

 

「何やねんこの空気…?」

 

「まるで嵐の前の静けさですね」

 

「あれやな?この後の二つが…あれやもんな…楽しんどかんと…」

 

「お楽しみに、です」

 

 

 

スタジオ中にじわりと笑いが広がる。

 

 

 

評価:天使マーク(意味深)

 

意味深ながらも評価は文句無しの満点。まさかの二人目。

 

 

 

 

そして…二つ目。

 

 

②高麗人参マドレーヌ

 

 

ダンケルクは念のためにガスマスクを取り付けて立っていた。

 

『さ、さぁ、焼けたわ…』

 

オーブンの扉を開いた途端

 

「っ!?」

 

高麗人参の香りが鼻を刺激した。綾波は思わずビックリする。

 

 

「え、どうしたの?わぁ…!?」

 

「お菓子の匂いじゃないですよこれは…?」

 

「もう臭(くさ)」

 

 

「すごい…漢方のパワーやん…」

 

 

 

実食へ。

 

 

 

「…うーん」

 

「微妙ですね…」

 

「生地に入れてるお砂糖が混ざってるのが、唯一の救いですね…」

 

「苦味やなこれ…」

 

「抹茶…というのにも遠いような…です」

 

「元気の良いとき食べたくない味がする…」

 

そしてダンケルクはとあうと…

 

「千と千尋の苦団子みたいな…いやそれをマイルドにしたような…うーん…」

 

 

 

拍子抜け。先ほどの身構えっぷりは何処へやら。

 

 

 

「暁も食べてみるです」

 

綾波が呼ぶと、暁がカメラの裏から挨拶しながら現れる。

 

「わりと登場が落ち着いてますね暁…?」

 

「蔕にホコリ立てたら衛生上不味いでござる…」

 

「ま、まぁそこはな?配慮してくれとんのやな…」

 

そして、綾波から分けてもらい…

 

「それでは…いただきます、でござる」

 

 

すると

 

「綾波殿…煎じた後甘味と混ぜた方がいいで、ご、ござるぅ…」

 

「ちょっと悶えてませんか暁ちゃん?」

 

「なんで悶えとんねん!?」

 

 

「も、悶えてないもん!でござる!w」

 

 

 

 

 

評価:☆☆☆☆(10点中)

 

審議の結果、四点。

 

しかし、良薬口に苦し。一工夫あれば高得点も狙えたかもしれない…?

 

 

 

最後の一品へ…!

 

 

 

③オットセイの睾丸秘伝冷却水Ver.Hiマドレーヌ

 

「長いねん名前!?」

 

 

『や、焼けたわね……』

 

ガスマスクを再び付けたダンケルクはオーブンを開けるとひとこと。

 

「み、見た目はそこそこ…です?」

 

そしてダンケルクはガスマスクを取って見ると…

 

 

「生臭い…わね…」

 

 

「生臭いマドレーヌってどないやねん…」

 

「臭み…前よりはマシ…」

 

 

多少の臭いを我慢して、実食。

 

 

「あんまり…美味しくないねんな?」

 

「生臭くなっただけっていう…」

 

「うーん…」

 

 

 

出演者たちは微妙な反応。

 

 

 

評価:☆(10点中)

 

比叡がてを加えたただけあり、ドクロにはならなかったが、一点…

 

 

 

 

 

 

 

しかしこれでは面白くないと判断したスタッフは…

 

 

「え?この前の臭いほうの秘伝冷却水…残ってるんですか?」

 

 

どうやら保存されていた模様。折角なので…とスタッフは持ってきた

 

「捨てたんちゃうんかそれ!!?」

 

そして、ダンケルクが恐る恐る嗅いでみることに

 

 

「ッグウェッ…ゲホッ…ダメヨコレハ…」

 

 

激臭に顔を歪ませるダンケルク。

 

 

 

「こんなのよく飲めたわね…指揮官…?」

 

 

カメラの裏から見守っていた指揮官は苦笑いである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「これ、あなたたちも嗅いでみる?」

 

「オレは止めとく…」

「私も遠慮しておきます…!ていうか、ここからでも臭いますよ!?」

 

という事で、最後には出来の良かったマドレーヌをリシュリューたちにも食べてもらう事にした。

 

 

 

 

 

 

「のり塩ポテチの…ウマイなぁ…」

 

「でしょー!」

 

何故かジャン・バールはジャベリンの『のり塩ポテチマドレーヌ』を好んでいた模様…

 

 

 

 

「これもオススメっ」

 

ラフィーがお皿に装い持ってきた。

 

 

 

「あ!待つです!それはフリスk…」

 

 

綾波が止めるも時すでに遅し。

 

 

 

「「「「*@*%%&**♪※!!?」」」」

 

リシュリューたちは、そのミントパワーの凄まじさを身をもって体験したのであった…

 

 

「あ、ごめん。間違えちゃった…(・x・ )」

 

「おいいいどないすんねんこれ!!?」

 

「ていうか、なぜそのまま手を出したのよ!?」

 

 

 

曰く、お約束の魔力には勝てなかった模様。

 

 

 

 

 

To be continued…?

 

 

 

 




閲覧有り難うございました。

そんなこんなで、ラフィーのフリスクマドレーヌを食べる勇気がある指揮官様がいらっしゃいましたら、是非ともお気に入り登録やら感想、ご投票をよろしくお願いします。

by筆者


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

指揮官の奇行(?)、です。

指揮官が出るノンジャンル話です。


指揮官。

 

それはこのアズールレーンの母港において、かKAN-SENたちを束ねる存在。

 

 

それは、あなたもそうかもしれない。

 

 

"あの素晴らしい海をもう一度、です。"においては、いつも企画中にKAN-SENたちの奇行に対して苦笑いしながらも見守っているあの人がそうである。

 

セイレーンに拐われたり、時に半裸スパッツ、時に海面を人間の癖に滑走するシーンも、何とこの人物なのだ。

 

 

…どちらも奇行をやっていることには変わらない。

 

 

しかし、平時では比較的苦労人側(であるはず)である。

 

 

さて、今回は母港にて勤務中である、その"指揮官"が新たなる伝説を築こうとする瞬間をお見せしよう。

 

 

 

 

 

(指)暇。

 

 

見るからに暇そうな様子の指揮官。それもそのはず、連続したイベント(作戦)が片付き、報告書を確認するのもやっと終わったのだ。束の間の休息……

 

 

 

 

 

 

…と、思われたが!?

 

 

 

 

「指揮官様~」

 

 

(赤)参上。

 

何処からともなく音もなく、執務室にやってきた赤城。腕章には秘書艦と記されている。

 

 

 

 

「そうですわねぇ…3-4、ええ、今でも覚えてますわ…」

 

 

指揮官はこの日赤城と初めて出会った時のことを振り返っていた。

 

「そうそう!着任早々、真っ先に加賀と一緒に寮舎にぶち込まれましたわねぇ…レベリングってやつで」

 

冗談半分に語る赤城。

 

苦笑いしながら頷く指揮官。

 

「危うく封印されるものかと!じょ、冗談ですよ!もう指揮官様ったらぁ♪」

 

 

赤城はどんどん接近すると感覚を開ける。指揮官は見るからにロックオンされ逃げ惑う戦闘機のようであった…!

 

 

そして、暫くすると。

 

 

 

 

「Zzz…」

 

 

(赤)寝。

 

 

どうやら指揮官の隣で寝てしまったようだ。

 

余程の安心感か、それとも、イベントで酷使された分の疲労か…?

 

 

どちらにしろ、良い寝顔である。

 

 

 

するとここで指揮官は……

 

 

 

 

(指)視。

 

 

指揮官は、赤城が寝ているのを良いことに尻尾を触り出した。

 

 

ふさふさの毛並みの九つの尻尾。

 

 

普段は気にしないようにしていたが、どうしても気になってしまっていた。

 

 

手触りは良さそうである…!

 

 

そして…

 

 

ここで、なんと尻尾のにおいを嗅ぎ出した!!

 

 

 

 

 

 

「ゲフッゲフッ…」

 

 

(指)噎!!!

 

 

勢いよく嗅いだのか、それとも凄まじい獣臭か、噎せ返る指揮官。

 

 

 

 

 

 

 

すると…

 

 

(加)覗。

 

 

赤城の暴走に備えてか、加賀が執務室に顔を見せた。

 

 

(指)(加)固。

 

 

 

指揮官の見るからにヤバイ性癖を爆発している場面を目にした艦船と、見られて固まる指揮官の図が。

 

 

暫く目線が合い続ける。

 

 

 

 

その間も、赤城の尻尾を鼻にくっつけたまま。

 

 

 

すると、加賀は執務室の扉をそっ閉じするかと思われたが…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(私のもキメてみるか?ん?)

 

 

と、悪ノリのつもりか自分の真っ白の尻尾を指差し、勧め出した…!!

 

 

「んー?」

 

 

赤城が目覚めた。

 

 

「………え?」

 

 

 

この時、執務室の空気が暫く止まったのは言うまでもない。

 

 

 

 

………………………

 

 

 

 

 

 

【別の日】

 

 

 

 

「指揮官様…」

 

 

呟く一人の艦船。

 

 

 

重桜の装甲空母、大鳳。

 

 

 

 

指揮官に謎の熱い視線を向ける。指揮官を観察している。曰く、二人の恋路(?)には敵が多いらしく、偵察機以前にこの目で直接偵察に現れていた。

 

 

 

 

 

その背後に…

 

 

 

 

(ア)潜。

 

 

 

アルバコアがそっと忍び寄り、背後に付いた。

 

 

 

 

 

 

そしてその更にその後ろから

 

 

 

 

 

(指)潜。。

 

 

 

 

指揮官はこっそりとアルバコアの背後に付くと、三名はキョロキョロと辺りをクリアリングし出したのだ。

 

 

その時、指揮官の表情は、役柄で真剣な顔になるクリスチャン・ベールかスティーブン・セガールばりのキメ顔になっていた…!

 

今この顔を誰かに見られたら空気が気まずくなってしまうだろう。

 

 

 

 

そして、大鳳は足音が増えていることに気付いて、背後を見た。

 

 

 

「指揮官様…何をしてらっしゃいますn…ッ!!?」

 

 

次の瞬間。

 

 

指揮官は、表情変わらずアルバコアを抱えて大鳳の前に付きだした。目の前には何が起こったのかわからぬまま

のアルバコアが大鳳と見合うと大鳳は声にならない断末魔を上げ気絶してしまった…?

 

「さ、 サプラーイ…ズ?」

 

 

 

(大)気絶。

 

 

 

「えぇ………あれ?指揮官…なにして…」

 

アルバコアはいつもの『サプラーイズ!』の後に、自身を抱える指揮官に漸く気付くのであった。

 

 

 

 

 

「ハッ…指揮官さmウーン…(気絶)」

 

飛び付こうとする大鳳に思わずアルバコアを突き付ける指揮官。

 

 

このやり取りはしばらく続いたとか。

 

 

「なにこれ…ぜんっぜん状況が掴めないんだけど…」

 

 

困惑するアルバコアであった。

 

 

………

 

 

 

【また別の日】

 

 

 

 

 

「ハムマンよ!今日の秘書は私よね!だ、だから来てやったのよ!…あれ?」

 

 

その日、秘書艦はハムマン。

 

人選の法則は謎であったが、呼ばれて来たのに執務室の机にはおらず…

 

突如、窓がガラッと開き、驚くハムマン。

 

 

 

 

「なっ…あんた…何してんのよ…?」

 

 

なぜか窓からロープ降下して出勤してきた指揮官。少し息が上がる。そして、そのまま何時ものように挨拶した。

 

 

「え?あ…おはようございます…」

 

 

ツンとした態度のハムマンもこの時ばかりは素に帰るのであった…!!

 

 

 

 

 

 

【更にまた別の日】

 

 

執務室。

 

 

 

「え?どうしたの~指揮官?」

 

 

秘書艦はサラトガ。

 

 

 

 

 

「早速だけど『お兄ちゃん』って呼んでほしい?それはないでしょ…(ゴゴゴゴゴ)ってなに!?え!?なに!?」

 

 

 

「お兄ちゃん」呼びを拒否られた途端、指揮官はサラトガに詰めより…

 

 

 

 

母港近海。

 

 

「いいいいやぁぁぁぁぁぁあ!!!?」

 

 

「あれ?」

「サラトガ…」

「一体どうしたです?」

「サラトガさんの後ろ…はぁぁぁ!!?」

 

 

演習中だった主人公ズが目の当たりしたのは…!?

 

 

 

 

 

海上を滑走し、サラトガの背後を足を短距離走選手ばりに動かし、猛追する指揮官の姿が…!!

 

 

 

 

これぞ、人呼んで『指揮官スリップストリーム』である。

 

 

 

 

 

「ええええ!?指揮官!?」

「海面を突っ走ってるです」

「ラフィーもう大草原」

「何気に追い付いてませんか!?」

 

 

 

 

 

「ちょっ…待って!!待ってってば指揮か…きゃあっ」

 

 

 

ついに捕まってしまったサラトガ!!足を押さえられ海面に転倒!!

 

 

「は、離してよ!?って指揮官!沈んでる!指揮官体が沈んでるよ!!?ていうかっサラちゃんのお尻をかじろうとすなっ!!」

 

どうしてもお兄ちゃんと呼んでほしかったのか、キャパオーバーの全力疾走を決めた指揮官!

 

アイドルのお尻をかじりつこうとする。デスロールをしても離れない。

 

 

「スッポンみたいで草」

 

 

そして、主人公ズも駆け付け…

 

 

 

 

 

 

 

 

「おいこら指揮官、おいたはそこまでです」

 

引き剥がし、軽く額をペチペチとはたく綾波。

 

 

 

指揮官は完璧に息を切らしていた…!!

 

 

「心臓破けてそうな顔して割りと草生える」

 

「ラフィーちゃんそこ草生やしちゃだめだよ!?除草剤撒こう!」

 

 

 

 

「だ、大丈夫ですか?サラトガさん…」

 

 

 

その後、饅頭の乗ったボートに乗せられ、執務室へと連行されたとさ。

 

 

 

「いやーサラちゃん焦ったぁ…たまに勢い余って歌い出し間違えたときくらいだよ…」

 

 

 

「さらっとエピソード飛び出たです」

 

 

 

「というか、あれってどういう原理で滑走してるんでしょうね…」

 

 

 

 

 

「Deja Vu~」

 

 

「ユーロビートだね、ラフィーちゃん…」

 

 

 

 

 

※この指揮官は特殊な訓練(?)を受けています。大変危険なので、良い子の皆さんは決して真似しないでね!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……………

………………

…………………

……………………

 

 

 

 

 

 

 

『指揮官スリップストリームって前にもやらへんかったっけ?』

 

 

 

 

 

 

 

オブザーバー・零はその一部始終を静かに観測していた…!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

To be continued…?

 

 




閲覧ありがとうございました。



冒頭の部分と、最後にオブザーバー・零が言及してたのは、同SS内にある『お仕置きとは何をするのです?』をご覧下さいませ。


『お仕置きとは何をするのです?』
URL→ https://syosetu.org/novel/202181/12.html



それでは、これを読んでレア艦ドロップした指揮官様がいらっしゃいましたら、是非ともお気に入り登録やご感想、ご投票をよろしくです。また話が出来たら更新してまいります。


by筆者。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

バレずに撮りたいっ byアークロイヤル

ノンジャンル話です。


当SSは犯罪を推奨するものではございません(戒め)


では、どうぞ。


母港には色んな艦船がやって来る。

 

 

 

 

 

その中でアークロイヤルは小さい子が大好きである。

 

 

 

 

 

「ふむ…」

 

アークロイヤルはカフェテリアにて紅茶を楽しむものの、どこか苦い顔。どうやら砂糖を入れずに飲んでいるためではない…

 

 

手元にはグローウォームや睦月等か遊んでいる写真。さらにその中にはベルちゃんも含まれていた。そして、この頃『リトル・レナウン』や『リトル・イラストリアス』の呼ばれる少女たちが母港に配属になったりと、その凛とした顔もたわむのであった…

 

 

が迂闊にはしていられない。以前はエンタープライズに見つかり、衝撃の逮捕劇が展開された。

 

ベルちゃんの写真はその際にギリギリ撮れたもの。こっそりフィルムを取り替えたのであった。

 

 

 

が、どうしようか、活きの良い小さい子たちを写真に納めたいが、自分の手口は知られていたのである。

 

 

 

 

そこで…

 

 

……

………

…………

 

 

「なるほど…」

 

「ここでもう草」

 

「私たち、まさかアークロイヤルさんに犯行計画の相談されるとは…」

 

「は、犯行計画だって!?違う誤解だ!私はただ、小さい子たちをだなっ!?」

 

 

 

 

 

 

「ネタ的には面白そうなので、やるです」

 

 

「やるのぉぉ!?」

 

 

かくして、何時ものようにモニタールームにやって来た綾波たち。

 

 

 

…………

 

 

「という事で、モニターには広場で遊ぶ駆逐艦の子達の周辺が映っています。です」

 

モニターを見ると駆逐艦らしき何かがいた。

 

「ちょwwwこれってwww」

 

遊んでいる小さい子の役には睦月型の艦船たちが着ているような服を来ている島風と駿河の二人が映し出されている。

 

 

「二人とも良く着たよね!?やたら堂々としてるし!!」

 

ニーミのコメント通り、なんの躊躇い無く着ている事である。

 

 

 

 

「衣装製作はヴィクトリアスさんです」

 

 

「ヴィクトリアスさん!?仕事選ぼうよ!!?」

 

「クオリティ高くて草」

 

「ではジャベリンから行ってみよう、です」

 

 

 

……………

 

ではジャベリンからですね!いっきまーす!です!

 

 

 

 

「えーバレた時は『それなりにアドリブでアクション』する様にお願いしましたので、気を付けるのです」

 

 

え?そうなの?わかった!

 

 

 

先ずはぁ…

 

 

『見て駿河!そこにコミュ力お化けいますよ~!』

 

 

 

誰がお化けやねんコラ(豹変)

 

 

 

「バレてんじゃん!!!」

 

「これがコミュ力…」

 

 

 

 

『うわー!怒ったー!(すみませんすみませんすみません!!!)』

 

『わ、わー!た、助けてー!(申し訳ありません本当に申し訳ありません生まれてきて本当に申し訳ありません!!!)』

 

 

 

 

えいっ☆(カシャ)

 

 

 

「草」

 

「堂々と撮ったです…」

 

「なるほど…ビックリ作戦だな?」

 

「頷いちゃったよこの人…」

 

「しかも島風と駿河、わりとガチで引いてたです…」

 

 

えへへ☆

 

 

 

 

……………

 

次はラフィーの番。

 

 

 

「あれ?ラフィーちゃんはどこ?」

「画面確認しま…あっ」

 

 

 

 

Zzz…

 

 

『『Zzz…』』

 

 

 

「ラフィー!?」

 

「寝ちゃったです」

 

「起きて皆、収録中だよ!?

 

「む?見ろ…!カメラ寄って!そこ、もっと寄って!」

 

 

 

(ラフィーはそっとスマホのカメラを起動し、シャッターを押した)

 

 

 

…作戦通りっ

 

 

 

「ふむ、被写体と行動を共にして警戒心をなくし、自然なところを取る…絵になるなぁ!」

 

 

「これラフィーたちだからいいですけど、リスキーすぎますよね、ある意味…」

 

 

 

……………

 

 

では、Z23の提案を発表いたします。

 

 

「想定してる相手次第ではいつもの手は通じないです」

 

 

わかってます!そんな教育によろしくないやり方は…

 

 

『うっわぁ…見てこれ駿河…!パネェッ!!』

 

『うわ何だこれうっわスッゲェパネェ!ぬるっぬるじゃん!

 

 

 

 

あああ!!!?

なんつーもん読んでるのよ貴女たちぃぃぃ!!?

 

 

 

 

『え?あ!!』

『ヤッヴェ!ニーミ先生だ!!』

 

 

 

 

 

 

「島風と駿河、エロガキ演技乙」

 

「くぁwせdrftgyふじこlp」

 

「アークロイヤルさんが壊れかけてるよ!?」

 

 

「袋とじの読み方が生々しい…です」

 

 

止さんかぁ!!ニーミ先生そんなこと教えたつもりはありませええええん!!!

 

そこで空かさずニーミフラッシュ!!

 

 

「○竹フラッシュみたいで草」

 

 

「証拠写真みたくなっちゃった…それか!」

 

 

 

 

……………

 

さて、とうとう綾波の出番が来た…です。

 

 

「今回は何するんだろう…」

 

「なんでこんなにワクワクするんだろうね…」

 

「何かやりそう…」

 

「綾波、ちゃんとやってね…?」

 

 

 

お楽しみに、です。

 

 

 

 

『この前ロイヤルの方へ行ったらねー』

『うん』

『ウナギのゼリー寄せ食たべさせられたのー』

 

 

「ロイヤルの話してるよwww」

 

「あるねw…って、綾波ちゃんは?」

 

「あ!」

 

「いた!そこだ!」

 

「画面と奥、何か飛んでない?」

 

「え?おかしいですね、空母の皆さんの演習はあちらではないような…」

 

「あ…綾波いたっ」

 

「どこ!?あああ!!」

 

 

 

ここです。か、風がっ

 

 

 

(ノイズが混ざっていて聞き取りづらい)

 

 

「この音って…」

 

「まさか…」

 

 

 

 

 

 

 

 

飛行機、です。今から、降りるですっ

 

 

 

 

(風の音)

 

 

 

 

 

 

「何やってんのあの子ぉぉぉ!!?」

 

「空挺盗撮ほんとすき」

 

「ダイナミックすぎるよ綾波ちゃん!!?」

 

「ふむ…特殊訓練と見せかけて駆逐艦を撮れる…なぜ空挺かは問わぬが、やるではないか!」

 

「いやいやいやいや!?明らかに落ちるところミスったら撮影どころじゃなくなりますよ!?」

 

 

 

 

 

 

 

着地っ!ですっ

 

 

 

「お見事っ( ・x・)b」

 

「見事な着地だ!」

 

「なにこの謎の感動!?ジャベリンなぜか感動しちゃいましたよ!?」

 

 

 

 

 

 

 

島風、駿河、パラシュートの回収よろしくです。

 

 

 

 

 

 

 

『『はーい』』

 

 

「そこで手伝わせるんかいっ!」

 

「草」

 

「ていうか、わざわざ撮影のために飛行機動かすって大事ですよね…ジャベリンは思うんですよ、エンタープライズさんの艦載機とかに見付かったら…」

 

「訓練と言い張ればワンチャン…あるか?」

 

 

「カメラでもう察せられそう…」

 

 

 

 

 

 

(そして語りつくし…)

 

……………

 

 

別の日。

 

 

「まてー!そのカメラで何をしようとしたぁぁぁぁ!!」

 

綾波の策を採用するのだが、運悪くエンタープライズに鼻の下が伸びきっているのを見付かってしまう。

 

 

 

「なぜバレたし!!?」

 

 

 

白昼堂々の大空の大追跡が展開されたとか………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

母港に駆逐艦が居るとき

 

 

 

アークロイヤルはその姿を表す

 

 

 

初めは可愛いもの好きのお姉さんとして

 

 

 

 

アークロイヤルは その力をもって カメラ片手に駆け回り

 

 

 

 

 

 

 

やがて死ぬ(逮捕)

 

 

 

 

 

 

 

 

しばしの眠りの後

 

 

 

 

 

 

アークロイヤルは再び現れる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「真正のロリコンとして現れる…です」

 

 

 

「おい!?なんかカッコいいけどおかしくないかその締めェェェ!!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

To be continued…?

 




閲覧ありがとうございました。


アクロさん登場回でした。


そんなこんなで、当SSをお読みになられた後、お気に召されたり、またはアークロイヤルの入手に成功した指揮官様がいらっしゃいましたら、何卒お気に入り登録やご感想、ご投票をよろしくお願いします。では、またお話が出来たら更新します。


by筆者


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

謝罪会見ってなんだ? by加賀

ご好評の加賀さんの疑問シリーズ。





ある日の重桜寮。

 

相変わらず大きな桜の木が咲き誇っている。

 

 

 

「もう夏じゃん…」

 

「お止めなさいっ」

 

 

加賀と赤城は縁側にいた。

 

 

 

梅雨が明ければもう夏。

 

 

 

水着の準備も必要となる。

 

 

 

 

 

すると、加賀はふと立ち上がり……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「謝罪会見ってなんだ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ、もしもし長門様ですか?赤城です~。加賀が日頃の事で謝罪会見を開きたいと申されまして~」

 

 

「赤城姉様!!?」

 

 

「冗談よ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『うむ、そうであるか。検討してみよう』

 

 

 

 

「繋がってるうううう!!?」

 

 

「いっそのこと、これ企画にしたら?」

 

 

「いやいや、割りとガッツリとタブーに触れてませんか!?…ゲフン……とりあえず、何時ものように、ほらいくどー」

 

 

「そこは普通に言うのね…」

 

 

 

 

……かくして、二航戦の蒼龍と飛龍の部屋に到着。

 

 

 

「謝罪会見…」

「ついに加賀先輩もやらかしましたか…」

 

 

 

 

「待て待て、私何もやらかしてないよ!?やらかしたならむしろ赤城を…」

 

 

 

「な ぁ に ?」

 

 

笑顔で流星T3を肩に担いでる赤城。滲み出る殺気。

 

 

「何時の間に流星を召喚したんだよ!?つかそれ立ち絵の飛行甲板に載っからないだろぉぉぉ!!?」

 

 

「もしもの事態(ツッコミ)に備えてよぉ♪」

 

「むしろセットごと私を亡き者にするつもりだよなそれええ!?」

 

 

「謝罪会見と言えば、野…」

「飛龍、それ以上はだめよ!?」

「おっと!いけません!」

 

「早速触れかけてるわね。」

「一文字出ちゃったな?」

 

 

 

 

 

 

 

 

かくして、台詞は少ないながらもノリに付き合ってくれた蒼龍と飛龍に礼を言い、五航戦の部屋へと移動する。

 

 

 

 

五航戦の部屋にて。

 

「瑞鶴ぅ♪お姉ちゃん、"でぃてぃえむ"っていうのに挑戦してみたの♪」

 

「へぇ~スゴいね翔鶴姉!これで横笛吹かずに鎮魂の調を奏でられるね!」

 

「…えっ…う、うん!そうねぇ!」

 

「それにしては、どうしてどれもコムロ進行なの?」

 

 

 

「入るぞー?」

 

「あらぁ、赤城先輩と加賀先輩ではないですかぁ…?」

 

「悪いわね?また加賀が拗らせちゃったのよ…」

 

 

「そうでしたか…ということは対に加賀さん降b」

 

「ぬぅぅん!!」

 

 

「きゃっ止めて、止めて下さい加賀先輩!!?ちょっ!!ポロリといきますからァっ!!?」

 

 

 

「あぁぁ翔鶴姉!!?変なこと言うからぁぁ!?」

 

 

「スタッフ~!ボカしてー!!何時もみたいにー!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…しばらくお待ちください…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「Oh yo Me ni i ke na I」

 

 

「なんか文字的にコード進行みたいになってるよ翔鶴姉…ていうかどう演奏するのさそれ…」

 

 

 

 

そのはだけた着物の中に着ていたTシャツの胸元の部分には『RQ衣装』と記されていた。

 

 

 

「何を騒いでおりゅ!お、おるっ!!」

 

カミカミで長門がやって来た。

 

 

「今、おりゅって…申されませんでしたか?ヤバイですよ…!?」

 

加賀が反応した

 

「い、言うてはおらんっ!!噛んじゃっただけ!そう!記憶にございません!」

 

 

「都知事乙。筆者も長門さまは未入手だゾ」

 

「おいこら愚妹」

 

そろそろヤバイ領域に突っ込みそうな所で、赤城が制止させた。

 

 

そして事の次第を長門に説明し始めた。

と言っても、冒頭で思いきり分かっていたのだが…

 

 

 

 

「謝罪会見…それすなわち公開処刑なり!」

 

「ほう?」

 

「やらせられた末にネットに晒されネタとして刻まれる…そして、MADや実況動画の音声素材にされ…」

 

「むしろそれ晒しものだと、思うんですけど…」

 

「作ってもらいなさいよww」

 

「嫌ですよ姉様!?」

 

 

そして暫く長門は考え…

 

 

 

「うむ、では加賀よ、せめて会見の場所はお主の希望を聞こうではないか…」

 

 

「ファッ!?」

 

 

 

 

 

重桜寮は今日も平和だったとさ。

 

 

 

 

 

 

……………

 

 

 

 

 

 

『むしろ、物語ある程度まできたら、■■■に全国ネットで謝罪会見させた方がええんとちゃう?』

 

 

 

"カミ"はそう呟いたとか、呟かなかったとか…

 

 

 

 

 

 

 

 

To be continued…?

 

 

 

 

 

 

 

 

 




閲覧ありがとうございました。

そんなこんなで、このお話を読んだ後にレアなKAN-SENの入手に成功した指揮官様がいらっしゃいましたら、是非ともお気に入り登録やご感想、ご投票をよろしくお願い致します。では、またお話が出来次第投稿します。


by筆者


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

天城さんのアマラップ! by天城

アンケから消えましたけどたまにはミカラップ。

シリーズ外伝。

特別回:天城姉様ご乱心!?



※念のために※
内容の知識はうp主調べであり、作品のシリーズのノリに合わせてめちゃくちゃざっくりにやってます。




母港特別スタジオ。

 

今回は異様な空気に包まれていた。

 

 

「いよおおおおし!お前らあああ!げぇぇんきかあえあ!?」

 

 

 

『げーんきでーす!』

 

 

学生服姿の綾波たちレギュラー

 

 

『…んきでーす…』

 

「ん?そちら側の方?聞こえませんわよ?One more please!」

 

 

『(げっ)げーんきでーす…』

「「げーんきでーっっす!」

 

顔を真っ赤にするのは今回のゲスト。

 

 

赤城と加賀。そして長門と陸奥。元気な声で答えた三笠。

 

赤城と加賀がやはり声が小さいため、笑顔かつ無言で二人に詰め寄る

 

 

「One more…?」

 

 

「「げーんきでーすっ!?」」

 

 

 

 

(めっちゃ殺気強すぎて、もう草)

(これは前代未聞ですね…)

(一番気になるのは、ここまですごい天城さんの妹である赤城さんが、どうしてこうなった、です)

(そこ突っ込んじゃだめだよ綾波ぃ!?)

 

 

そう、今回のラップを歌う人は…

 

 

 

 

「はい!良くできましたっ!さて、今回はこの巡洋戦艦天城が特別講師としてお送りする、ミカラップ特別回ですわ!」

 

 

 

やたらハイテンションな特別講師:天城

 

 

 

ピラっと開いた扇子には特別回と記されている。

 

そして何よりも…

 

「赤城さんたち…いつにもなく萎んでるです…!」

 

「そりゃそうよ!?天城姉様がこの様な企画に名乗り出るとか事案レベルなのよ?」

 

「 赤 城 ぃ ~ ? 」

 

「はひいいいっ!?」

 

 

 

 

「いやーまぁ、あの天城さんだからな…そんなキャラじゃなかったような気がするんだg」

 

「 な に か ぁ ? 」

 

「イイエナニモ…」

 

 

完全に負けてしまっていた。

 

 

 

 

「し、しかし、天城がこの様な教鞭の取り方をしようとはのう…」

 

「今回の我は生徒側だから、楽しませてまらうぞ!天城よ!」

 

「誠心誠意、歌わせていただきますわ」

 

 

お辞儀。

 

「今回のテーマは!?」

 

 

 

 

 

『戦艦!』

 

 

テーマ:戦艦

 

 

「……んんん…」

 

 

(天)固。

 

 

 

 

「あれ、天城?どうしたのだ?」

 

「天城?」「なんで固まったの!?」

 

「天城さん?」

 

「天城姉様…」

 

 

 

 

 

 

 

 

「Check it out?(ネイティブ)」

 

 

 

 

 

 

『ちぇ、チェケラー!?』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「No No No!"check it out".ok? Please.repeat after me__もう一回行きますわよ?」

 

 

「英語の授業始まっちゃったよ!?」

 

「発音ネイティブです」

 

「天城姉様の声帯がそうさせてるのねきっと…」

「目を閉じると別人に聞こえるぞ…」

 

「あれ、これミカラップです?」

 

「チェケラーの部分から実用的で草」

 

「おい、我のラップだって実用的だろ!?え?違う!?」

 

 

 

三笠大先輩、窮地。

 

 

 

 

「あのー天城さん?」

 

「はい?」

 

「あのーキャラ的に知識深くても、ラップ中で内容を間違えて言ったりしたらめっちゃハズいですよ?」

 

「おい愚妹」

 

 

加賀が謎のプレッシャーを送り、天城の笑顔が張り付いてしまう。

 

 

(天)今に見てろよ?

 

 

 

「天城さん目が笑ってないのですwww」

 

 

ある意味、フラグ。

 

 

 

「Check it out?」

 

『(お?)check it out~!』

 

 

………

 

 

チェッケー チェッケー チェケチェケ…

 

チェケ チェケ チェケガッペ!

 

 

 

 

みんなは 戦艦知ってるかい?

 

 

『はい!』

 

 

船体でかけりゃ 主砲でかい

 

 

『はい!』

 

 

防御と攻撃 大迫力

 

 

『おお!』

 

 

分からない? それなら ググんなさいっ

 

 

『えええええ!?』

 

 

………

 

 

 

「おい天城よ!?まんま我のノリじゃんよそれぇぇ!?」

 

「天城姉様、それは禁じ手が聞こえましたよ!?」

 

「堂々とググんなさいって言ってたですwww」

 

「え、言って良いものなのか…!?」

 

「一応グレーゾーンですね…」

 

 

 

………

 

 

 

戦艦だなんだって言うけども

 

 

『はい!』

 

 

最初の軍艦は 木造だった。

 

 

『はい!』

 

 

それをぶち抜く 砲が出来…

 

 

『お?』

 

 

段々とデカく なったのさ

 

 

 

『おおおお!』

 

 

 

……

 

 

「なっ…なんか、我感動してるぞ!」

 

「天城さん初っぱなからカッ飛ばしてる、です」

 

 

 

 

「もしかして、長門姉って木造?」

 

「ンな訳あるかいっ 余はそこまで古くないぞ!wwww」

 

 

 

「それって、三笠大先輩よりおばあちゃんになっちゃいませんか…?」

 

 

「おばあちゃん言うなっ!?」

 

 

………

 

 

チェッケーチェッケーチェケガッペ!

 

 

戦艦にだって 色々とある

 

『はいっ』

 

戦艦に匹敵する主砲 巡洋戦艦(早口)

 

『はいっ』

 

航空機運用できる 航空戦艦(通称)

 

『おお!』

 

因みに赤城と加賀は 元・戦艦※1

 

 

『おおおお!!』

 

 

 

※1 赤城は天城型巡洋戦艦として生まれたが、ワシントン海軍軍縮条約により天城と赤城が空母に改装されるはずだった。

 

加賀は加賀型戦艦ネームシップ。関東大震災で天城が大破したため、代艦として空母改装された。

 

 

………

 

 

「赤城さんが…?」

 

「そうよ? 」

 

「戦艦だったら戦艦だったでまた色々すごかったと思うです…いろんな意味で」

 

「ハートにズッキュンってやつですねぇ!」

 

「あー赤城の性格で戦艦なら、執務室ごとズッキュンしかねんなぁ…」

 

「それってズッキュンで済むものなのか…?」

 

 

「それな!我も思ってたぞ!」

 

 

「むしろドカーンじゃない?」

 

 

 

 

「やかましいわっ!」

 

 

………

 

戦艦の始まりは 装甲艦

 

『はい!』

 

大砲載せまくると 被害デカい

 

『はい!』

 

そこで威力あげて 砲減らした

 

『お!!』

 

 

装甲増やして 発展した末…

 

 

『おお!!』

 

皆(みな)が知る 戦艦になりました! ゼェ…ゼェ…

 

『おおおお!!』

 

 

※ざっくり

 

 

………

 

「息上がり始めた」

 

「天城姉様無理はダメですよ!?」

 

 

「ちょっと勢い落っこって来てるです」

 

 

 

 

………

 

 

 

 

 

 

 

 

戦艦の時代 大鑑巨砲主義(早口)

 

『はい!』

 

切っ掛けは 英国ドレッドノート!

 

『はい!』

 

あいつは かなり画期的

 

『はい!』

 

けれども 航空優位思想が浸透し

 

『おお!』

 

紆余曲折経て 空母に……ゲホッ ゲホッ$%#※$!!

 

 

 

「天城姉様…止まりましょうか一度」

 

「天城さん!お水、お水飲みましょう!」

 

 

 

 

(天)噎。

 

 

「…ッハァ…!ふぅ…ふぅ…」

 

 

「す、凄い、めっちゃ汗掻いてますよ!?」

 

「おい、大丈夫か天城よ…!?」

 

 

するとカメラの側から何者かの手が延びてきた。

 

 

「ん?土佐!?おまっwwwそうか、わかったww」

 

 

土佐がカメラ外からタオルを出して渡すようにジェスチャーした。

 

 

 

 

 

「スー…ハァー…いやー行けると思ったら駄目だったですわねぇ…フーッ」

 

 

 

Check it out!!

 

 

 

 

「あのー、やっぱここは我が補足しようか…チェッケ…「ちょっと待って、待ってください」え、何?何?」

 

ニーミに止められた。

 

 

「普通にお願いします…普通に…!」

 

「いやいや、良いではないかZ23!?ここミカラップなんだから!?」

 

 

……

えーでは、ガス欠した天城の代わりに、我が解説しようか。

 

戦艦のなりたちからな?

 

最初は大砲の技術が上がったのだが…

 

そこから、昔は横に砲が着いてたが、それだと被弾した被害が大きくなってしまうとわかった。

 

 

そこで、砲の威力上げて本数減らそうよってなったのがそのー装甲艦の始まりなのだぞ?

 

 

そして、時代が進み技術も上がり、英国のドレッドノートの様な画期的な戦艦が現れた。これを弩級戦艦という。

 

そしてそして、それを越えるオライオン級とよばれる、ドレッドノートを超えた大きさの超弩級戦艦が出て、砲の口径とかの枠も色々越えてしまった。

 

 

結局のところワシントン海軍軍縮条約の調印により、制約を課され、未完成艦を廃艦、もしくは、ワンチャン空母にしたりとか、戦艦新造は条約締結後10年間は行わない。艦齢20年以上に達した艦は条約の範囲での代艦建造はOKだったりと色々あったわけだ。

 

 

 

 

 

艦船以外だと、要塞化の禁止とかもあったな。

 

 

「なるほど…」

 

 

 

1930年にロンドン海軍軍縮条約と、36年の第二次ロンドン海軍軍縮条約で定義が拡張し修正が行われるが、調印を脱退したり密約与えた国もあったから、海軍軍縮においては次第に失効へ向かっていた。

 

日本は1934年の12月に表明し、36年には条約から脱退していったのだぞ。

 

 

「36年の日本の主張はどうしたのです?」

 

 

 

「軍備平等と、戦艦、空母、重巡洋艦などの攻撃的艦種の全廃、または大幅削減……でしたわね」

 

 

very god!だぞ、天城!

 

そうだ!

が、他の国はそうもいかなかった。アメリカは特に日本が事実上の軍拡になると脅威度が増えてしまうと。

 

他の国々で条約に引っ掛からない船を作ろうとして競争が始まっていたのもある。

 

細かいことはググれば出てくるから見てみるがよいぞ。

 

 

「……陸奥、お主…危なかったのだぞ?」

 

 

「え、何で?私、完成艦だよ!?ww」

 

内容からして、ブラックジョークになるかは怪しいものの、陸奥が完成艦と主張すると、バラエティのノリ故に笑いが生じた。

 

 

「ねえ!ジャベリン、ラフィー!」

 

 

 

 

突然陸奥はジャベリンとラフィーに話を振る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ラフィーちゃん…?」

 

ジャベリンは答えづらかったため、ラフィーと見合う。

 

 

「………そうだっけ?」

 

 

「こら二人ともっ!?」

 

何故かニーミに突っ込まれる。

 

 

「ちょ、ちょっと~!そこはノリでもうんって言ってよぉwww」

 

笑いながらリアクションする陸奥。

 

 

「惚けられたです」

 

 

「そりゃ答えずらいよなww」

「陸奥様、空母になられますか?」

「お止めなさいっ!!w」

 

 

 

スタジオが笑いに包まれ、なんとか空気を保ったとさ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…後で、江風になんかコスプレやってもらおうかな、うん」

 

「これwww江風に当たっちゃだめ!wwwww」

 

 

 

まさかのとばっちりを食らい、カメラの外側で手を横に降り「私関係ない!関係ないですからね!?www」と苦笑いしつつジェスチャーする江風だったとさ。

 

 

 

 

 

To be continued…?

 




閲覧ありがとうございました。

三笠大先輩の代わりに天城がやりましたね。



装甲艦や軍縮条約などの事につきましては、気になった方は是非wikiなどで調べてみるとここより正確な知識を得られるに加えて幸せになれるかと思います。

そんなこんなで、江風が何のコスプレさせられるか気になった方は是非ともお気に入り登録やご感想、ご投票をよろしくです。

by筆者


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

時化ってなんだ? by加賀

加賀さんの疑問シリーズです。


見所:エグい表現にご注意。


母港は重桜寮。

 

この頃イベント攻略もあってか多忙だったり、元帥を目指すべく演習にて力を振るう日が続いている。

 

一段落して重桜寮に戻り思い思いに余暇を過ごす中…

 

 

「時化(しけ)ってなんだ?…」

 

 

ふと、加賀は赤城に訊ねた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「よし、この前出撃で見損ねて録画した相棒でも見ましょうかねぇ…」

 

 

「姉様ぁぁ!?」

 

 

 

「なぁに?…あー時化だっけ~?波の荒れたりすることねー…えーっとお煎餅とお茶は…と」

 

 

「あ、手伝います姉様…」

 

 

加賀も手伝う。

 

 

 

 

『気になりますねぇ…』

 

 

煎餅とお茶、4Kテレビに映る二人の刑事。

 

 

「時化のこと…(ボソッ)」

 

「やかましいわっww…台詞に地味に合わせてきたわね…?」

 

 

「さて、相棒も見終えたので、 いつも通り参りましょうか。ほらいくどー」

 

「はーい今行くわー」

 

 

かくして前置きは終わるのであった。

 

 

 

……

………

 

二航戦の部屋にて。

 

 

「時化…ですか…?蒼龍姉様…」

「波が荒れたりする奴ね…」

「波が時化るって良く言いますけど、片仮名でシケるって使っていると『シラケてる』と混同してしまいそうです…」

 

蒼龍と飛龍の反応。

 

「ふむ、やはりな…そう言えばお前たち、時化の時に酔ったりしたことは無いか?」

 

「艦船が荒れた海で酔うってそりゃあんたねぇ…」

 

 

 

 

 

 

「ありますありますっ」

「たまーに大きな時化ですと…」

 

「おいいい!!?」

 

驚きの声を上げる赤城。

 

 

KAN-SENが時化に負けたらダメでしょ!?

 

 

「赤城姉様…まさか酔ったことないのか!?」

 

「あたり前よ!!私ら艦船が酔ってたらどうするのよ!?戦う以前の問題よそれ!!?」

 

 

するどく突っ込む赤城。

 

 

「そう言えば、作戦海域行った時なんですが、赤城姉様がご自身の量産型から降りた際に、甲板にて顔真っ青で口許押さえながらうずくまる指揮官を見たような…見なかったような…」

 

「不穏になる事言わないでよ!!?あれか?私の量産型の甲板上でゲロってたとか言うんじゃないでしょうね!?」

 

 

「姉様、ゲロったとは流石に直球過ぎではありませんか?そこはリバースと…」

 

「やかましいわっ!!どっちにしろ同じじゃないの!!」

 

 

「まぁまぁお二人とも…」

「そうですよ。指揮官だって人の子ですし…船酔いの一つや二つくらいは…」

 

海軍の人間となるわけで、果たしてそれは良いものなのか…。まぁそれでも生理現象はやむ得ない。

 

「そう言えば、この前、綾波たちが真っ青な顔で自分の量産型の甲板を指揮官と洗い流してるのを見たような…」

 

 

……

………

 

 

まったく指揮官、だから綾波は完クリしてないのに花金気分で呑むなとあれだけ言ったのですっ…ですっ…(ブツブツ)

 

 

………

……

 

「あっ…(察し)」

 

「既にやらかしてたんかいあの人ぉっ!?」

 

 

「まぁ、一応配置的には前衛ですものね?綾波たちって…」

 

飛龍が言及する通り、綾波たち駆逐艦や巡洋艦たちは前衛に配置される。赤城たちは後衛。

 

 

「そういえば、ロイヤルのユニコーンさんも確か…」

 

……

………

 

 

お兄ちゃん…最低…!!

 

 

………

……

 

 

「指揮官様!?二度もリバース!?」

 

「うそだろ…ユニコーンは後衛だぞ!?」

 

「そう言う問題じゃないでしょ!!」

 

 

 

そして、加賀と赤城はお礼を告げて五航戦の部屋に向かう。

 

 

 

 

 

 

 

「時化~?あ!もしかしてぇ、先輩たち艦船の癖に船酔いしてるとかぁ~?ぶふっ

 

 

「早速ぬぅぅん!」

 

 

「ちょっと加賀先輩っまだ前置きがって脱がさないでください!?ポロリと行っちゃいますからぁっ!!?

 

 

「脱がされるの早くないって、翔鶴姉ぇぇ!?」

 

 

「はーいスタッフさーん、ボカしてー(棒読み)」

 

 

 

速攻で脱がされる翔鶴。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…しばらくお待ち下さい…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「oyomeni ikenai…」

 

「一言目からいきなりだったね…」

 

「さて、時化の事で参ったのだが、お前たちはそれで酔ったりしたことは?」

 

 

「「ないですねぇ…」」

 

翔鶴が着物の中に着ていたTシャツには『酔い止め』と記されている。

 

「先輩方が船酔いなんてしてたらもうそれはプフーッ」

 

「よし、今度はTシャツごといくか?」

 

「止めてください!?それこそホントに放送できませんからぁぁぁ!?」

 

 

 

 

「お主ら何を騒いでおる!」

 

長門たちがやって来た。

三笠も一緒である。

 

 

「長門様…!」

「久しぶりに通る声聞いたぞ…!」

「今はお黙りなさい…ええと、また加賀が拗らせまして」

 

「知識欲って抑え利かないね、仕方ないね…って姉様!流星T3を仕舞ってください!?」

 

「ふ、ふむ…今回は時化…とな?」

 

「まあ、なんか途中から船酔いの話になってますけど…そんな感じですわ…」

 

 

赤城がここまでの成り行きを説明する。

 

 

「時化と船酔い…切実な問題ですわね…」

 

天城もひょこっと顔を出す。

 

「天城さん…」

 

「アマラップお疲れ様です天城姉様…」

 

「正直ラップにして教えるって大変ですのねぇ…」

 

 

「よし!では我が解説しようっチェッケ チェッケ…「すみません、三笠大先輩、すみません…」え、なになに!?」

 

加賀に止められる。

 

「ミカラップではないので…その、別の機会に…普通の解説でお願いします…」

 

「う、うむ…。船酔い、そして時化…時化とは知っての通り、波が大荒れの事をそう呼ぶが、その時の揺れ、そして、何時酔うかわからないという不安により、自律神経の乱れが生じるなどして、そこから吐き気を催すようになっていく…ということだ」

 

 

「うーむ…」

 

「長門様?」

 

「あ、長門姉のトラウマスイッチが入ったみたい」

 

 

 

「うむ、話してみよ、スッキリすると思うぞ?長門よ!」

 

 

 

そして、長門は思いきって説明するのであった。

 

 

……

………

 

 

 

「よもや直接指揮官をおんぶして航海する日が来るなど思っても見なかったのう…。指揮官?余の艤装にしっかり捕まっておるのだぞ?ん?なに…このうめき声は…?え、顔真っ青にしてどうしちゃったのしきか…え、ちょっと待って…いやあああああ!!!

 

 

………

……

 

 

「これはひどい」

 

「長門様…」

 

「一応だが、艤装は衛生の懸念からも全て洗浄する羽目になったぞ…やれやれ、焦った…」

 

「長門姉、洗浄後も母港のドックで暫く放心状態のままだったよね!」

 

ヤメテ…オモイダシタクナイ…

 

 

 

「そう言えば、土佐は何処へ?」

 

最近レギュラー化しつつある土佐の姿が見当たらないことに気付く加賀。

 

「土佐なら指揮官と任務で遠洋へ向かっておるぞ?」

 

「なにそれ羨ま…じゃなかったわ…指揮官様と土佐、大丈夫なのかしら…?」

 

 

……

………

 

 

 

 

 

「ふむ、まさか指揮官を背負って海を往くことがあるとはな?まぁそれも面白…ん?おい指揮官、貴様何をそんなに顔を青くしている?もしや、これしきの波で…うわ!?吐くなら外で吐けこのバカぁぁぁっ!!?」

 

 

 

 

 

………

……

 

 

 

 

 

 

 

 

『何時ものように母港からKAN-SENに指示出せば良くない?』

 

 

カミはそう突っ込んだとか、突っ込んでなかったとか…

 

 

 

 

 

To be continued...?

 

 




閲覧ありがとうございました。



そんなこんなで、このお話を読んだ後にレア艦ドロップした指揮官様がいらっしゃいましたらならば、是非ともお気に入り登録やご感想、ご投票をよろしくお願いします。では、またお話が出来た時に。


by筆者。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

暑さってなんだ? by加賀

ご好評、『加賀さんの疑問シリーズ』です。

金流星ってT0ではなくT3でしたね…

修正してはいますが、赤城さんのツッコミ用に使ってる流星は大きさ的にも用途的にも特殊すぎるので、ある意味T0ということで(コラ


ではどうぞ。


段々と暑くなる重桜寮にて。

 

 

「あっついわねー…」

 

赤城は扇子で仰ぐ。

 

 

 

 

「…ふぅ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「抜くなよ」

「抜いとらんわいっ」

 

 

隣にいた加賀は、どうやら涼しそうである。

 

 

「それにしても、あなたは随分と涼しそうよねぇ?」

 

「白色多いからな」

 

全部黒と言うわけではないものの、赤城は正に黒い服装ゆえに光を吸収し、熱を感じていたのだ。

 

 

 

 

「ところで姉様」

 

「なぁに…?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「暑さって何だ…?」

 

「今さらそれ繰り出すのね」

 

「とにもかくにも、ほらいくどー」

 

 

何時もの様に『加賀さんの疑問』が幕を上げた。

 

 

 

…………

 

 

 

「暑さですかぁ…」

「日照りも強いですからね…この頃」

 

蒼龍と飛龍は考え込む。

「暑さでおかしくなったのか、拗らせちゃって…」

 

赤城はやれやれと言った表情。

 

 

 

 

 

「赤城は指揮官の事になると、いつも熱くなっておかしくなr」

おい愚妹

 

これでは年中おかしいやつ扱いではないかと判断した赤城は加賀を制した。

 

 

「まぁまぁお二人とも!そう言えば、暑い季節って美味しい季節でもありますよね!」

「冷えた飲み物やかき氷も、まさに時期よね」

 

「ふむ、冷やっこに枝豆…ビアガーデンもこの時期からだな」

「指揮官様、誘ってくださらないかしら…」

 

「さて、世話になった。ではまたな」

 

(え、スルー?)

 

ということで続いて五航戦の部屋へ。

 

 

「暑さ?なるほど!暑さで頭をやられちゃったわけですねぇせんぱ~い?」

 

 

ぬぅぅん!!!

 

 

 

 

 

 

「うわなにするんですか加賀先輩ぃ!?やめてくださいポロリと行きますからぁぁぁ!?」

 

 

 

「翔鶴姉エエエ!?」

 

 

「スタッフ、ボカして!」

 

 

 

最近は翔鶴の煽りもあるものの、わりと脱がすのが早かった。 果たして、映像スタッフのボカシ処理は間に合うのか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…しばらくお待ちください…

 

 

 

 

 

 

 

「Nettyuushou…ni…kiwotukete…」

「翔鶴姉…」

 

 

翔鶴の着物の中のTシャツの胸元には「OS-1」と大きく刻まれている。

 

「ふむ、熱中症か」

 

「KAN-SENも熱中症なったとかあまり聞いたことがないけど、気を付けないとならないわね」

 

「赤城は指揮官相手にいつも熱中症…」

 

「な ぁ に か し ら ぁ ?」

 

 

ニコニコ顔でハリセンよりも斧のごとく流星T3を担ぐ赤城。エンジンが動き出しているのか。地味に振動している。

 

「で、ですから赤城姉様!艦載機は鈍器ではありませんよ!?

 

 

 

「な、何を騒いでおる!?」

 

 

長門たちが現れた。

赤城は長門に事の次第を説明し始めた。

 

 

「ふむ、暑さ…とな?」

 

またなんという不毛な…と言いたげに長門は考えるのだった。

 

 

 

「それにしても、長門様と陸奥様って暑さでやられたりとかしませんか?」

 

「黒い髪だからわりと暑さを感じるのう…」

「でも、江風が居るから平気だよ!」

 

「な…江風ですか?」

 

「うん!」

 

 

 

 

 

…………

 

 

太陽ぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!う、なんかフラフラしてきた…

 

 

…………

 

 

 

「なにそのボクタイ的な江風の使い方!?日除けのつもりですか!?下手すると倒れてしまいますよそれ!!?」

 

「あ、でもね?たまに花月が…」

 

 

 

…………

 

 

 

 

『太陽ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!』

 

 

 

 

…………

 

 

「って江風の隣でやってることあるよ!」

 

 

「完全にボクタイだな…」

 

 

「むしろ日除けというより光合成しに来ただけですよね!?」

 

 

「たまに二人して干からびそうな顔してる時が…」

 

「お水あげましょうね!!お水!!」

 

 

 

 

 

"花"月なだけに。

 

そして江風にも。

 

 

 

「う、うむ…さて、暑さ…それすなわち…」

 

 

長門は捻る。

 

 

その締めの言葉とは…

 

 

 

 

 

「太陽からのギリギリマスターの挑戦状なり!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「『ぷっ』すま…?」

「『ぷっ』すま…よね」

 

 

 

 

「よ、よく知っておるなお主たち…」

 

 

 

 

 

本日も重桜寮は平和であったとさ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……………………

………………

…………

……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『熱中症には気を付けよう!』

 

 

"カミ"はそう注意換気したとか、しなかったとか…。

 

 

 

 

 

To be continued…?




閲覧ありがとうございました。


江風と花月はKAN-SENであるに加えて特殊な訓練を(ry

…と言うわけで、このお話をお読みになられた後にSSR出たりとかした指揮官様がいらっしゃいましたら、是非ともお気に入り登録やご感想、ご投票をよろしくです。

ではこれから熱中症にはお気をつけて。

by筆者


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

ニホンハムマンってなんなのだ? by雪風

アズステ視聴後ですが、今回はノンジャンル話(仮)をお送りいたします。

あくまでノンジャンル(仮)です。

ではどうぞ。




「それあんたのことよwww」

 

時雨が雪風に向けてそう返した。

 

 

「ハムマンってユニオンのあの駆逐艦なのだ?」

 

「うん」

 

「そんなに雪風様に似てるのか?」

 

「うーん…うん」

 

 

 

 

 

なぜ一瞬迷ったのか。

 

 

 

 

 

 

 

「なるほどね!カップ焼きそば現象ってやつなのね!」

 

「髪の毛の色くらいしか合ってませんよね…?」

 

 

 

 

 

「となると…あの子はアメリカユキカゼ…だと…?」

 

「どうしてそうなるのよ!?」

 

 

 

 

「こうしてはいられないのだーっ!」

 

 

雪風は思い付いて走っていった。きっと文句を言うためだろうか…

 

 

 

 

「待ちなさ~い!!私との勝負はどうすんのよー!」

 

 

「そんな前フリありましたっけ…地の文見ても何ら記されてないですよ…?」

「これこそ即興アドリブって奴なのね!」

 

 

 

…そして、ユニオン寮に雪風は到着する。

 

 

 

 

「ここか…!」

 

 

息巻く。まるで、親の仇の如しと言った表情。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「こんにちは~」

 

 

 

 

 

 

普通にノックして入る。

 

息巻いていたのはどこへやら。

 

 

 

 

 

 

「あ、こんにちは~」

 

ハムマンもやたら大人しい。

 

 

 

 

 

そして、雪風はハムマンをびしっと指差し…

 

「お前がハムマンなのだな!?」

 

「そ、そうだけど…え?急になによ…?」

 

 

 

「この雪風様と、お互いの名前を掛けて勝負なのだ!!」

 

「はぁぁ!?」

 

 

 

いきなり過ぎる展開にハムマンは…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「待って、いきなりすぎて全くわからないんだけど…」

 

「んー…言ってるこちらも、 ちょっと出任せすぎたのだ…」

 

 

 

 

 

 

 

「「「お邪魔しまーす…」」」

 

 

 

更に来客。

 

それを気にすることなく…

 

「と、とりあえず!ハムマンは一隻で十分だってこと教えてやるのだ!(一神教)」

 

「それは雪風様だって同じことなのだ!ていうか語尾被ってるのだぞ!!」

 

 

 

「おいっ」

「いったァ!?」

 

雪風の頭にチョップを食らわす。その方を向くと時雨たちがやって来ていた事に今更気づく。

 

 

「幾らなんでも無茶苦茶だっつの!このヴァカ雪風っ!」

 

「"ヴァカ"だと雪風様が『機動艦船ユキカゼさん』になっちゃうのだぞ!?」

 

「意味がわからないわよ!赤くて仮面のあいつか!」

 

 

 

時雨の口ぶりから、『赤くて仮面のあいつ』の漫画は母港でも読まれているらしい。おまけに一つ足りないものは『三倍速い』…である。

 

 

 

「と、取り合えずハムマン!雪風様と勝負なのだっ」

 

「や…やってやるわ!!」

 

 

 

 

「やっちゃうの!?」

 

 

 

 

 

「なるほどね!これがゴリ押しね!」

 

「いやもうこれって読者さんも私も意味がわからないですよ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…母港海域特設スタジオ。

 

 

 

 

大勢の観衆が囲む中にリングが備わっており…

 

 

 

 

【雪風vsハムマン】

 

 

 

 

……と記された看板が吊り下げられている。

 

 

 

実況席並びに審査席に付いたのは…

 

 

 

 

 

 

 

「なぜ綾波たちも巻き込まれたです?」

「主人公ズの無駄使い」

「まぁまぁ二人ともぉ~」

「ていうか、これ…やって平気なネタなのかなぁって…」

 

「あのーうち、祥鳳やけど、どうしてうちもこっちの席で呼ばれたん?ユニコーンの方がええんとちゃう?」

 

「ユニコーンですと、無邪気に爆弾発言されて大変なことになってしまうという懸念が生じたためだそう…です」

「えぇ…(困惑)」

 

 

一方、ニーミはリングを見て重桜のテレビ番組でやっていた『あれ』を思い出す。下手するとみんな試合に夢中になって台詞が少なくなる恐れもあるのだが。

 

 

むしろ、看板通りに章のタイトルを『雪風vsハムマン』にするべきだったのではという突っ込みはここでは誰もしなかった。

 

 

そして、なによりユニコーンによる無邪気の爆弾発言を期待している人が読者の中にどれ程いるのかが気になるところ。

 

 

 

「取り合えず、面白そうなのでこのままやっていくです」

 

 

「もうこの時点で色々草」

 

「ええんかなぁこれ…」

 

 

そして、試合前の雪風とハムマンの控え室の様子を見てみる事にした。饅頭カメラマンとリポーターの青葉が様子を伝えていた。

 

 

お互いあからさまに殺気立っている。その目が血走り様に、綾波たちは笑いだしそうになっていた。

 

それだけ似てる問題は二人…むしろ幸運艦である雪風にとっては死活問題だった。

 

そんなことを言い出したら、ラッキーEことエンタープライズだっているし、カンレキ的な幸運艦の類いとなるKAN-SENは雪風以外にも少なからずいるのである。目の前の時雨もそうだ。

 

しかし、ハムマンとの細かい差異はともかく、語尾が被っている。ニホンハムマンというあだ名にキャラかぶりの危機感を感じてしまっていたのだろうか。そして、思い付きに走ったに過ぎなかった。ここまで来たならもう後には引けない。

 

 

 

「雪風、取り合えず肩の力抜きましょう、です」

 

「ハムマン、冷静、冷静…」

 

そして、ハムマンは頭の耳に手を掛けて…

 

 

 

 

一度外した。

 

 

 

 

「えええ!?」

「外れるのそれ!?」

「衝撃です…」

「ラフィーと同じ(・x・)b」

 

 

「映してええんかこれ!?」

 

これ以上は流石にカメラを戻すことにした。

 

 

 

かくして、

 

 

「では、最初の対決はぁ…」

 

 

 

 

 

 

「魚雷しばきあいィィ対ィィィ決ゥゥゥ!!!」

 

 

 

 

コールにより、大声援が返ってきた。

 

 

「いきなりそれから行くの綾波ちゃん!?」

 

「もう草」

 

流石にクライマックスでやるべきではないのか。それはもはや言うまでもない。

 

 

「ほら、駆逐艦は魚雷叩き込んでナンボ、です」

 

「ま、まぁそうだけど…」

 

「説得力有りすぎて草」

 

「綾波は重桜艦の中でも雷装値が高いから、むしろ説得力の概念を振り切ってるというか…」

 

「ある意味ぶっちぎりや…」

 

「取り合えず、やらせてみよう、です」

 

 

「ええと、ルールは、柔らか魚雷を使ってシバきあい、三本取った方が勝ちで、魚雷の構え方は自由…となってますね」

 

 

 

 

「母港で指揮官と三笠大先輩が試合をテストしたそうですが、指揮官は見事にボコられた末、三笠大先輩も止めの袈裟斬りを繰り出そうとして、腰を痛めてドローとなりました…です」

 

「なにやってんのあの人ぉぉ!!?」

 

「ボコったのにドローは草」

 

「むしろ三笠大先輩の判定勝ちやん…」

 

 

 

 

そして、リングインする雪風とハムマン。

 

 

 

 

「雪風様の新陰流を見せてやるのだ!」

 

「どんな風に来ようと、受けて立ってやるわ!」

 

 

 

バチバチを火花を散らす。

 

 

 

 

 

 

「カップ焼きそば現象のためにここまでやるです…? 」

 

 

綾波のツッコミ。

 

 

「き、気を付けてね…?」

 

 

ゲスト席のヨークタウンも心配そうである。

 

 

 

そんなこんなでゴングを鳴らした。

 

 

 

雪風とハムマンはマウスピースとヘッドギアを身に付け、そしてお互いのセコンドから『魚雷』を受け取り、一刀流で構えた。

 

 

「魚雷がしなってるwww」

 

そう。柔らか魚雷はスポーツチャンバラの剣のように柔らかめに作られている。が、それでもこの思いきりの良いブン回しようでは掠めただけでも…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「アッツァァァァ……」

「いッッ……」

 

 

何かが思いきり擦れる音が響くと、ハムマンと雪風の両名が離れて手に息を吹き掛け悶えはじめた。観客席は沸き上がる。ヨークタウンは思わず吹き出してしまっていた。

 

「今の痛い」

「絶対痛い、です」

「軽く擦過傷ものやで?」

 

ラフィー、綾波、祥鳳は率直な感想を述べる。

 

 

「例えるなら、ジャベリンの振り回す槍が肩を掠めた時です…ここです」

 

「え!?」

 

綾波の肩に貼られた絆創膏がアップで映される。

 

「それ絆創膏で済む話なん!?」

「あれは勢い余って当たっちゃっただけだよ綾波ちゃん!?」

 

突っ込む中、下段で突っ込んだ雪風に魚雷を振り下ろすハムマン。

 

ここで雪風が身体を捻ってギリギリ回避。幸運艦は伊達ではない。

 

「ていうか、リングではかなりのアクションが展開されてます!目を離したらダメなやつですね!?」

 

そして、ハムマンは雪風の下段を回避して、地面に突っ伏した雪風の尻をシバきまくる。

 

秘技、連続ケツシバき。

 

「おりゃっ!おりゃっ!おりゃっ!」

 

「ちょちょちょ、痛っ!痛いのだぁっ!?タンマ!タンマー!」

 

 

そしてゴングが鳴った。

 

 

 

魚雷しばきあい対決 winner:ハムマン

 

 

 

 

 

 

 

 

重桜駆逐艦、魚雷に破れる。これは本当の戦闘でも、ましてや演習ですらないのだが、雪風の目は死んだ魚の様な顔になっていた。これは公共の電波に流して平気な顔なのか。

 

 

セコンドの時雨が思わず苦笑いしながら雪風を担いでいく

 

 

 

 

「ハムマン勝った」

「凄まじかったですねぇ最後の…」

 

最後のハムマンによる連続攻撃。

 

「雪風、毛をむしられたファービーみたいな顔になってるです」

「怖っ!?」

 

 

 

そして、雪風は次の試合に挑むべく息を吹き返す。

 

 

 

 

…………

 

 

「第二試合ですね!」

 

 

「つづきまして、キングサイズベッド対決ゥゥ!」

 

 

リングに大きなベッドが敷かれる。

 

 

「これってどういう試合なんです?」

 

「ゴングがなったらピロートークが始まるです。そしてもう一度ゴングがなったらパンツの脱がし合いでケリを着けるというもの、です」

 

「ガキ使準拠は草」

 

「それ公開して良いの!?下手したら…」

 

「このSSにガールズラブ要素は皆無です。やっても単なるお笑いコントのネタにされてまう落ち、です」

 

 

 

百合もくそもないこのSSにおいて、女子同士のピロートーク。これは一体どうなるのか。

 

 

 

注目の一戦。

 

 

 

 

「綾波ちゃん、この試合の見所については?」

 

「はい……ええっと」

 

 

綾波は進行用の台本を見つつ…

 

 

 

「甘い展開に見せかけた駆け引きからの、体勢的に寝技による壮絶なインファイトに切り替わるところに注目です」

 

「きっともつれたんですね」

 

「そういう問題ちゃうやろww」

 

試合開始の一回目のゴングが鳴ると、雪風とハムマンが向かい合ってベッドに横たわっている。ツンデレキャラを展開するかとおもわれたものの、ニヤけているハムマン。

 

 

 

 

「__雪風様はどうだったのだァ…?」

 

この時の雪風の無理矢理なイケボに会場の観客を爆笑させた。セコンドの時雨は、雪風が次に何を言い出すか不安であった。

 

 

「なんで雪風が攻め側みたいな物言いなん…!?」

「これは良い流れ、です。雪風、初手から押してるです」

 

 

 

 

 

 

 

「スゴかったわよ…もうっ…」

 

 

 

ハムマンはなんで頬を染めるのか、実況席にいる四名は笑いと突っ込みたくなってしまうのを堪える。まるで本当の事後ではないか。

 

 

 

 

このハムマン、ノリノリである。

 

 

 

 

「ヨークタウンさんのと、雪風の、どっちが良かったのだァ…?」

 

 

ここでハムマンに対して切り返す雪風。

 

 

 

「なんの話してんねん…!?」

 

 

雪風に向けてコメントする祥鳳。ラフィーたちはここでもう吹き出しそうになるのを堪えきれない。

 

 

 

「どうしてでしょう…ぜーんぜんキマせんね?」

「ジャベリン…。ていうか、このSS内にキマシを期待する方っているんですかねぇ…」

 

 

 

 

一方、リング上のハムマンは…

 

 

「え?あ、うぅ…」

 

 

 

 

 

「ハムマンさん…!?」

「何で悩むのそこ!?」

「究極の選択、です」

「これに対してヨークタウンがなにも言わないっていうの草」

「いやもうこれ答えられへんやろ!?」

 

 

 

と言っても次のゴングを鳴らすタイミングがわからなくなりつつあったので…

 

 

 

 

 

 

 

綾波がその場でゴングを鳴らした。

 

 

「そこでかいなっ」

「不意打ちで草」

 

 

 

 

 

「あ!雪風ー!」

「鳴ったぞー!」

 

セコンドの時雨と、一緒にセコンド側に居た夕立が声をあげる。

 

 

 

 

が、ゴングの音でスイッチが入ったかのように、ハムマンは雪風を自分の方へ一気に引きずり込んでいった。

 

掛け布団にくるまる雪風は完全に後手に回ってしまった。抜け出そうと必死でもがくものの、ハムマンがあまりにも早く立ち回ったために為す術無く…

 

 

「押さえられてますよ!?」

「ジャベリン、落ち着けです。重桜には柔道という武道があるです…きっと…」

 

 

「おりゃあっ」

「HA☆NA☆SEなのだっ」

 

抜け出そうとしたが、掛け布団ごとハムマンにがんじがらめにされてしまった。

 

 

「雪風ーーーー!!?」

「まぁ、そうなるわな…」

 

 

そして、いち早く掛け布団から抜けたハムマンは雪風の下半身だけ露出させ、パンツを脱がしたところで試合終了のゴングが鳴る。

 

 

 

 

 

キングサイズベッド対決 winner:ハムマン。

 

 

 

 

高らかに雪風のパンツを掲げ観衆にガッツポーズをするハムマン。ニーソは掛け布団内で雪風が手を掛けたのか、左側がずり落ちている。

 

 

 

 

 

 

「どうしよう…パンツが映ってるのにぜんっぜんエロさを感じないんですけど!?」

 

ジャベリンは言う。エロさなどこの空気では吹き飛んでしまっていた。ハムマンはそのお子様御用達の柄の下着をリングに投げ捨てた。

 

 

 

無惨に舞う雪風のパンツ。

 

 

 

観衆は『何れだけ柄が可愛かろうとセクシーだろうと、布地の多さなども関係ない、所詮パンツはただの布でしかないのだ』と認識させるに相応しい試合となった。

 

 

 

すると、終了後のリングの方を見つめる綾波とラフィーは…

 

「何かキャスパーみたいなのがいるです」

「キャスパーってなんやねん、雪風やで?ww」

「不気味…」

 

それは方向感覚を失いかけ、試合が終わっても未だにもがいている雪風のことであった。

 

「あああ、外してあげるから止まりなさいって!」

 

セコンドの時雨たちが駆け付け、雪風にまとわりつく掛け布団を外してあげていた。

 

汗でべっとりくっついており、少し外すのに時間が掛かってしまっていた。

 

その間にハムマンはニーソを直す。事を終えて颯爽と去るメンズめいた立ち振舞いであった。

 

 

「むしろ女抱いた後のゴ○ゴ13みたい…です」

 

 

 

 

………

 

 

「ま、まだ負けてないのだ……!」

 

 

 

控え室にて、「いや負けてるよ、お前もう二回も負けてるよ…!」と時雨は冷静に突っ込みつつも、雪風の身体をチェックしていた。怪我はない。ハムマンもそれなりに加減はしている事が見て取れる。メンタルはボロボロだが。

 

 

「おい雪風、しっかりしろよ~?まだ全部終わってないぞー?」

 

 

夕立は雪風に声を掛ける。

 

 

「なるほどね…これが背水の陣ってやつなのね…!」

 

「それですともう洒落になりませんよ…?」

 

 

 

 

「やれやれ、雪風、とりあえずまだもう一回勝負あるから元気出せです」

 

「綾波!?ホントなのだな!?」

 

「はい」

 

突如現れた綾波たち。ジャベリンたちも頷く。

 

 

 

そんなこんなで最終戦。

 

雪風は名前を守れるのか。

 

 

 

 

…………

 

「次は、最終対決っ」

 

「それでは…ガーターベルト外しあい対決ゥゥゥゥ!!!」

 

 

 

 

入場前の雪風たちには、衣装新たにTシャツに短パン。その短パンの上に重ね穿きされたガーターベルトが見えていた。明らかにチラ対策。というかチラなど度外視であった。

 

 

「綾波、どんな試合?」

 

 

「三つのガーターベルトを先に外した方が勝利という単純なルールです」

 

 

セクシーさの欠片もない勝負。

 

雪風にとっては背水の陣。

ハムマンはここで勝ち抜けてしまえば、名前における生殺与奪の権利はもはや彼女にあったも同然である。というより、ここでハムマンが負けても何も失わない。

 

「雪風ー!しっかりー!」

 

「ハムマーン!がんばれー!」

 

声援の中、雪風とハムマンがリングイン。

 

というか、本来ハムマンなら嫌がる情けない格好に抵抗しないのは何故だろうか。後に引けないのか。

 

一方、雪風の背中は先程の死にかけた様子から打って変わって勇ましかった。

 

 

そして、泣いても笑っても今回における最後の勝負。

 

 

今、そのゴングが鳴った。

 

 

「さあ、最終決戦が始まりました…です」

「どっちも頑張れ」

 

 

お互いに牽制し合う。ぐるぐると

 

「あの…なんで二人とも下段で行かないんですか…?」

「誘い込みでしょうか…下に手が行く時間を稼いで攻撃に転ずるつもりだと推測できるです」

 

「それにしても…雪風さん追い詰められてません?」

 

 

キメ顔だが逃げ回っている雪風。それをじわじわとリングの端に追い詰めるハムマン。

 

隙を見て抜け出し、また反対側へ追い詰められるという不毛過ぎる展開に。

 

 

そして…

 

 

「おっと、ハムマン選手が捕まえた!雪風選手を捕まえましたです!」

 

 

持ち上げて身動きを取れなくし、逆さにすると、雪風のガーターベルトの一つを外した。

 

「やめろなのだ!?うおおお!!」

 

「ふふっもう終わりよ!!って暴れんな!!」

 

ジタバタする雪風により、一回降ろすことに。しかし雪風の抵抗で床に膝ま付き、そこから更にガーターベルトの二本目に手を掛け、外した。

 

 

そしてさらに立て続けに最後の三本めに手を掛ける。

 

 

あーこれもうだめだ。もうニホンハムマン確定だ……

 

誰もがそう思った次の瞬間。

 

 

雪風はハムマンのガーターベルトをズボンごと下ろすことにした。

 

 

 

「バカっ何してんのよこのHENTAI!!」

 

顔を真っ赤にしながらハムマンは吠える。

 

「ていうか!ずっと言わなかったけど!なんでハムマンに似てるからってここまでやるのよ!?」

 

 

「二人も三人も雪風様に似てるの居すぎたら、混同してそれこそ雪風様のキャラが立たなくなっちゃうのだ!!幸運が二つも三つもとか絶対おかしいのだ!!雪風様が一番の幸福を掴むのだっ!独り占めしてやるのだっ!」

 

 

それは時雨に対してある意味失言であった。

 

 

「別に良いじゃないの!ハムマンはシムス級なんだし!!それにニホンハムマンなんてどうせ非公式の俗称なんだから!!つか、幸福の独り占めって私欲!!?白いくせに腹ン中は真っ黒じゃねえかァァァ!!?」

 

 

 

 

 

(雪風からすごいこと聞いちゃったです…)

(あかんやろこれ…)

(ハムマン…)

(本心じゃないですよね…!?)

(なんか修羅場見てるみたいで、ジャベリンドキドキします!)

 

 

(な、なるほどね!つまりはホシンってやつなのね!)

(それって動機からしてアカンやつだと思いますよ…)

 

 

 

 

 

「隙ありなのだぁっっ!」

「あっ」

 

そして、その隙に雪風はハムマンのガーターベルトにて手を掛け、三つとも一気に引きちぎったのであった…!!

 

綾波たちは総立ち。まさかの逆転である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

試合終了。レフェリー役の饅頭が今更感MAXでリングに上がり確認する。

 

 

すると…

 

饅頭は『ドロー』とジェスチャーした。

 

 

 

 

よく見ると、雪風のガーターベルトも外れていたのである。

 

 

 

二勝しているため、ハムマンの勝利であるが、結局のところ、二人とも疲れきってしまい、それどころではなくなったために改名は取り止めになった。

 

 

 

ほっとするヨークタウン。

 

 

 

 

 

 

痛み分け(?)の雪風とハムマン。

 

 

 

 

 

 

 

そして、雪風の名前は守られた。それはもしかしたら、雪風の幸運が運んだ結果なのかもしれない。

 

 

あの後、雪風とハムマンが『あみだくじファイナルリベンジマッチ』なる対決を繰り広げて時雨たちを困惑させていたという。

 

 

「なるほどね!不毛な争いってやつなのね?」

「対決の方法があみだくじってそれ雪風さんが有利では…」

 

 

 

 

 

 

 

「あ、当たったわ!ハムマンの勝ち!」

 

「なにいい!?もう一回なのだ!」

 

 

 

 

 

 

母港は概ね平和でした。

 

 




閲覧ありがとうございました。


あくまでノンジャンル話(のつもり)でした。

魚雷はゴボウの替わりです。

そんなこんなで雪風とハムマンの片方、もしくは双方を入手した指揮官様がいらっしゃいましたら、是非ともお気に入り登録やご感想、ご投票をよろしくお願いいたします。

では、次のお話が出来た頃に。


by筆者


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

密着ヨークタウンさん、です。

今回はこちらをお送りいたします。一応ノンジャンル話になります。

見所(?):ヨークタウンの破天荒ぶり(?)


母港・会議室にて。

 

 

「さて、次の企画についてです」

「次はそろそろ季節的なテーマとかも考えへんとなぁ…」

「次は皆でスーパーの食品とかでやってみません?」

「コストダウン?」

「次、イベントがなければ、思いきってやってみても良いかもね!」

「やるならば…20日と30日あたりが狙い目です?」

「お客様感謝デーで草」

 

 

 

主人公ズと祥鳳は、次の企画について会議をしていた。

 

 

 

 

 

そこに…

 

 

「「おはようございまーす…」」

 

揃って挨拶して入ってきたのはエンタープライズとエセックスの二人。

 

 

 

「どうしたんですか?浮かない顔して…」

 

 

「ま…まぁな?」

「はい…」

 

ジャベリンが問い掛けてみると言いづらそうな顔。

 

 

 

 

 

「実は、姉のヨークタウンなのだが、今回の企画に欠席を申し出てきたんだ…」

 

 

欠席。普段からの控えめな性格故に自分よりも他の子を優先させてほしいのだと感じ取れる。

 

が……

 

「あの海で自分の出番が少な過ぎて、むくれてしまった様でして…」

 

 

 

エセックスが補足する。

 

それに対して綾波たちは…

 

 

 

 

 

 

 

「むしろ正常なご判断だと思うです」

 

「ここに出ても、ネタ扱いされる危険性大ですよね?」

 

「無茶ぶりの餌食になる可能性が微レ存……」

 

「横でリアクションしてる時に狙い定まってる事もよくありますからねぇ…なりたての若手俳優の注目株が、ドラマの端役から成り上がるみたいに」

 

 

 

 

 

 

困惑するエンタープライズたち。

しかし、ヨークタウンの普段を綾波たちは知らなかった。ラフィーといえどベンソンたちが主。母港ではロングアイランドとはゲームをすることがあれど、ヨークタウンたちとはあまりツルんでいる事は少ないためわからないという。

 

 

 

「まぁ、そんなこんなで、ヨークタウン姉さんの生態(プライベート)を記録したのを持ってきたんだ…」

 

と言って、DVDを渡した。

 

「この中に…この前、オフでエンタープライズ先輩たちと遊びに行った時に"カメラマン"もお呼びして撮影したのが入ってます…どうぞ」

 

 

 

「どうもです」

 

 

 

すると、綾波が受け取り、そのままDVDプレーヤーにセットした。

 

 

 

「え、見ちゃうの!?」

「やっぱりほら、気になってしまうです」

「怖いもの見たさに見えて草」

「いやいや、それはまずいよ綾波!?」

 

 

「まぁ、姉さんも見せていいって言っていたし…良いぞ?」

「ご遠慮なくっ」

 

 

結局視聴してみることに。

 

 

 

……

………

…………

 

 

一日目。

 

AM 9:00

 

エンタープライズとエセックス、そして、もう一人カメラマンが寮舎前にて待機していた。ユニオン空母同士で水入らずのオフ日を満喫するつもりである。

 

 

「今日の撮影、よろしく頼んだぞ…?」

 

 

カメラ役に声を掛けるエンタープライズ。エセックスも隣で頭を下げる。

 

 

 

 

 

「あ!みんなー!おーはー!!!」

 

 

 

 

元気の良い声が聞こえてきた。

 

 

 

(おーはーとかなついですね!?)

(おはスタ…しかも慎吾ママじゃなくて山ちゃんのです)

 

 

 

 

「お、おはよう、ヨークタウン姉さん…」

「お早うございます…」

「うんうん!元気そうね!!」

 

 

(本当にヨークタウンさんですか…?)

(朝っぱらなのに凄い声量で草)

(ちょっと無理してるように見えるです…?)

 

「今日はカメラ回すが、それでも良いだろうか…?」

「え?聞いてないわよ?まぁ良いけど…おもろないわよ?」

 

 

 

(そこ気にするんですねぇ…)

(最後関西弁みたいになってるです…)

 

ということで、撮影は無事に許可され、早速移動する際…エンタープライズは何かに気付いた。

 

「ん?姉さん、その手は…」

 

それは、ヨークタウンの手であった。オイルだろうか…黒く汚れている。

 

 

「あ、これ?艦載機の整備してたの!イベントで散々出たでしょ?」

 

 

 

(空母らしい理由で草)

 

(超きゅ…超空強襲派イベントでしたね)

 

(…エセックスさーん?)

(今お前噛んだだろ)

(か、噛んでませんから!ノーカンです!ノーカン!)

 

 

 

歩いていると、ヨークタウンの携帯が突如鳴った__

 

「あ、ごめん!皆ちょっと待ってて?」

 

二人に一言断ってから電話に出る。どうやら画面にはマネージャーからと記されていた。

 

 

 

 

(マネージャーなんて居ましたっけ…?)

(ニーミ、そこは深く突っ込んだら負け、です)

 

 

 

 

 

 

 

 

すると突然…

 

 

 

 

 

 

 

「はぁぁ!?なに言ってるの…?なんで私だけそんな朝早いのよ!!レキシントンとサラトガなら私関係無いじゃない!!指揮官にもそう伝えておいてよ!!い↑い→!?」

 

怒声を上げる。

 

 

(えぇぇ…皆さん見てるです…)

 

 

「…ええ、じゃあね!!」

 

そして通話を切る。

 

 

 

(い↑い→?のイントネーションがもう…ですw)

 

(そこのフレッチャー級の皆さん、ビックリして見てるですwww)

 

 

フレッチャー級のKAN-SENたちに見られるのも意に介さず、ヨークタウンはエンタープライズたちの元に戻ってきた。

 

 

 

「……はぁ…まったくムカつくわね……人気者に埋もれる者の気持ちをわかってなさすぎるわ…!」

 

 

 

「ヨークタウン…姉さん…?」

「何かあったのですか…?」

 

「あ、平気よ?まぁちょっとした手違いね♪」

 

 

 

いろんな意味で気まずくなる空気。

 

 

 

(どこかに本音混ざってるみたいにも聞こえて草)

(というか怒鳴ってる時の声、上擦っていましたよね…?)

(もうここで止めてあげたいけど、更に見たいのはどうしてでしょう…)

 

 

 

一体何が彼女を掻き立てているのか。

 

 

続いて、一先ずのんびりと母港周辺を歩く。特に目的はない。

 

 

その途中……明石の店に立ち寄る。

 

 

「あら?これって…」

 

 

ケースに入ったハムマン改のフィギュアに興味を引かれたヨークタウン。

 

 

 

(明石のお店に何故!?)

(あれれ、クオリティ高いですね?)

 

(かなりハムマンだよ、です)

(ハムマンにしようぜ…(・x・ ) )

 

 

 

そして、彼女は驚きの行動に…!!

 

 

(え?何です…?)

(なにするの…ヨークt…あ!!)

 

 

下から凝視。

たくしあげるスカートの真下からである。

 

 

(うわ!?)

(まじです…?)

(白昼堂々何やってるんですか!?www)

(がっつり覗いてて草)

(アカンわwww)

 

「姉さん?…姉さ…えぇ…(困惑)」

「何やってんですか…?」

 

 

「下から覗いてんのよ?」

 

 

 

(今覗いてるとき、スゲー顔してたです)

(いつぞやの生放送のマフィア梶田みたいで草)

 

 

 

「下からって…姉さんそれ…ちょっとwwえぇぇ…」

「それは流石に止めましょうね!?」

 

 

一体なにが彼女を掻き立てているのだろうか…。

 

 

 

「何を言ってるのよ二人とも!フィギュアってのはスカートの中まで作ってるかが肝なのよ?確認したいとか思わないわけ?」

 

 

(ハムマンさんがこの場に居たら、どんな顔してたんでしょうねぇ…)

(幻滅してそう…)

(そして普通に何時もみたくキレてそうやな…?)

(あーほらガン見したらダメだよ睦月ちゃん、如月ちゃんwww)

 

 

駆逐艦の睦月と如月にガン見されてもお構いなしに。

 

 

 

そして、満足したのか、今度は隣の島の街へ向かって海を渡る。外出許可は取得済み。

 

 

すると、柵から堂々と飛び出す。

 

「姉さん!?」

「うそ…!?」

 

 

(ダイナミック☆進水は草)

 

 

アニメ一話のクリーブランドを彷彿とさせる飛びだしっぷり。

 

 

 

街を歩く三人とカメラマン。

 

 

 

 

昼食。

 

「気がつけばお昼時ですね?」

「そうだな…あ、姉さん、お昼はどうする?要望があれば、私たちは着いていくが…」

 

「それじゃあ、ここにしましょうか!」

 

 

ヨークタウンが指したのは…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…ステーキハウス。

 

 

(ヨークタウンさん肉女子です…?)

(全然そんなイメージ無かった)

 

そして、ヨークタウンが頼んだものとは……

 

 

 

 

 

 

 

 

牛肉(700g)のサーロインステーキ。

ここで頼める最大量である。

 

 

 

(何なんですかこの人ォwww)

(やけに大食いです。しかも地味に某店みたくご飯無しの肉だけ、です…)

 

 

 

「よく食べるよな、姉さん…」

「ん?そうかしら?」

 

 

 

(地味にテーブルマナーが良いのがいじらしく見えて草)

(ほんとそれ…です)

(ホントにビビりましたよ~…)

 

 

ヨークタウンは700gの肉を綺麗に平らげ、ご満悦。

 

 

そして食後。母港へと帰っていった…

 

 

(帰ったんかいww)

 

 

…………………………

 

二日目。

 

 

ヨークタウンは、エンタープライズとエセックスに加え、ハムマンも連れて歩いていた。

 

「撮るの?あまり面白いもの取れないかもしれないわよ?それでも良いなら…」

 

ということで、あの海カメラマンが着いていく。

 

(カメラマン)

 

 

 

この日は服を作る材料を見たりと、

 

 

ハムマンに先行させる。なにやらハムマンの背後が気になる模様。

 

(嫌な予感するです)

(スカートん中覗くんとちゃう?)

(ま、まさか、ヨークタウンさんがそんなことするわけ…)

 

 

 

白昼堂々ハムマンの長いスカートの下を覗こうとするヨークタウンが…!その姿を見つけたエセックスがエンタープライズに知らせ…

 

「ハムマン後ろ!後ろ!」

 

「スカート…!ハムマン、スカート…!」

 

「え?あ…ええっ!?ヨークタウン姉さん、なにしてるのだ…!?」

 

 

(えええ!?え、エロは行けませんってwww)

(思いっきり覗いてたですwww)

 

 

エンタープライズとエセックスは背後から腰に手を回して引き上げる

 

「ちょっと姉さっ姉さん!www」

 

「え!?え!?」

 

 

 

「やめてくださいよこんなところで!もう!www」

 

 

 

(二人とも笑てるやん!www)

(ダイナミックです…)

(白昼堂々で草)

(ハムマンさんが固まっちゃったwww)

(ジャベリン的にもう理解が追い付きませんww)

 

(焦ったなぁこれは…)

(ハムマンビックリしたと思うでしょうね…)

 

(思いっきり驚いてたですwwwww)

 

 

「股下幾つくらいかなーって」

 

「おいwww」

「股下www」

 

あまりの出来事に呆然とするハムマン。

 

(そらそうなるわな!うん!)

 

 

何がヨークタウンを掻き立てているのだろうか…

 

 

(さっきからオチ辺りで同じフレーズ使われてるですwww)

 

ちょくちょく覗き込むヨークタウン。

 

(ハムマンもう意に介してなくて草)

(不自然過ぎでしょ!?スカートの中見られたのに!www)

(苦笑いしてるです)

 

 

 

 

………………………

 

三日目。

 

 

 

ヨークタウンたち一行は、明石の管理している倉庫に来ていた。倉庫には小さな艦載機たちが並べられている。

 

 

ヨークタウンはそれをおもむろに手にし…

 

 

 

 

 

 

…発艦させようとした

 

 

 

(おいおい、アカンて!!wwwアカよww)

(それはだめなのですwwww)

 

 

 

「姉さん!?」

「それ赤城さんのですよ!?」

 

 

なんと、赤城の使っている艦載機である。

 

(あーあ、赤城さんの艦載機が飛び立っちゃったですwww)

(下手したらこれ、明石も怒られるやんwww)

 

 

「結構良いわね?あなたたちも使ってみなさいな?ほら」

 

そしてまたもう一つ艦載機を手に取る。

 

「え!?私は遠慮しておく!うん!」

「私も遠慮しておきますね!?」

 

 

 

(それ、加賀姉さんのやでwwwwww)

(ラフィー大草原)

 

 

「えー別に同じ母港の仲間のだから良いじゃないのー 指揮官だってたまに蔵王のやつ無・理・矢・理、私たちに載せようとしてくるんだから!」

 

 

 

(いやそりゃそうやけどね!?)

(メタはダメですよ!?ヨークタウンさん!?)

(無理矢理のイントネーション草)

 

 

そして、また倉庫に陳列された魚雷を見るヨークタウン。

 

 

すると……

 

 

「~ッッ!!」

 

「おい姉さん!!」

「やめてください!!それは幾らなんでも」

 

 

 

(それは荒れちゃうですwww)

(伊168引いとるやんwww)

 

たまたま通り掛かった伊168もこの様子。

 

 

果たして、何が彼女を掻き立てるのか

 

 

(それに限ってはもう100パー魚雷です、魚雷)

(やられたのはハムマンの方だけどな…?)

 

(ちょっと綾波とエンタープライズさん、ここでカンレキを引っ張ってくるのは流石にNGですからね!?)

(ニーミちゃん落ち着いて~><)

(本人から聞いたんやけど結構エグかったって聞いたで?)

(ですから!そこまでですよ!?そこまで!)

 

 

 

 

 

 

 

__あれはめっちゃ痛かったのだ。byハムマン

 

 

………………………

 

四日目。

 

この日は重桜寮前に来ていた。

 

 

(え、何しに来たですか…)

 

 

ただ何となくである。

 

「ここ綺麗よねぇ…重桜の庭園…素敵よね」

 

「クリーブランドがよく盆栽やってたりしますね…」

 

大人しく建物の造形や、庭園を見て楽しむヨークタウン一行。

 

 

 

「あ…」

 

ヨークタウンはあるものに反応した。

 

 

(ん?障子、です?)

 

(まさか…!?)

 

 

 

 

 

そっと障子に近づき…

 

 

 

 

 

 

 

 

プスッ

 

 

(あ、やったです)

 

(やりおったww)

 

 

 

人差し指を障子に刺し込むヨークタウン。

 

 

(草)

 

 

「ちょっ…姉さん…!?」

「ちょっとなにしてんすか…!?」

 

 

小声で止めに入るエンタープライズとエセックス。

 

(しかもここ、『加賀さんの疑問』で使ってる部屋ですwwwww )

(そないにしても、加賀姉さんと赤城姉さん気付かへんの!?いつもそこに居るやん!!www)

 

 

 

 

「なんか…今モフッてしたんだけど」

 

 

「「おいいいい…!!(小声)」」

 

(それ赤城さんか加賀さんじゃ…)

(天城さんの可能性も微レ存)

(アカンよ!アカンよ!それ以上手ぇ突っ込んだら~ww)

 

 

何が彼女を掻き立てるのか……

 

 

 

 

……………………

 

五日目。

 

 

今回はヨークタウンから直々に飲みに誘われたエンタープライズとエセックス。

 

(ユニオンの空母が堂々歩き回るこの商店街って…)

(普通に飲み屋さんに向かったです)

 

 

 

中身は重桜風の高そうな店。行きつけの店との事。

 

 

(おおー)

(ええやん)

(店のチョイス良いのです)

(なんか高そうだね…)

(ここ、一番高いところですよ…!?)

 

 

頼んだお酒と料理がやって来て、一先ず乾杯。

 

食欲があるのかよく食べ進めるヨークタウン。

 

 

(おいしそう)

(綺麗に食べますねぇ…)

(食いしん坊万歳ばりに美味そうに食べてるですww)

(味に引き換え、空気は気まずかったな…)

(ええ…)

 

 

 

 

そして、ヨークタウンの顔に涙が浮かび…

 

「姉さん!?」

「どうしたんですか!?え?」

 

 

 

 

(嘘やろ…!?)

(何故泣くのです!?)

(どうした…?)

(どうしちゃったんですかヨークタウンさん!?)

(ニーミですけど、感情が分からなくなってます…)

(感情豊かです…!)

 

 

「私といると…楽しいでしょ…?」

「え、そりゃまぁ」

「一体どうしというんだ…ヨークタウン姉さん…」

 

 

 

 

ヨークタウンの中で、うごめく何かが溢れたった。

 

我々には、涙の真意はわからない___

 

 

…………………

 

 

翌日、ヨークタウンとの連絡が途絶えた。

 

ヨークタウンが心配だったあの海スタッフは。マネージャーの仄めかす情報を便りに、歓楽街へ。

 

 

すると、お気に入りの店か、出入り口から出てくるヨークタウンが

 

(え…!?)

(そんなところ撮しちゃダメですwww)

(もう草)

(姉さん…www)

(うそでしょヨークタウン先輩…ww)

 

 

「あ、こんばんはー」

 

カメラマンの「こういう店行ってるんですか?」との問いに

 

「結構行ってるわよ?んー、指揮官よりも行ってるんじゃない?」

 

 

("指揮官よりも"は草)

(だろうと思ったですwww)

(指揮官も大概だがヨークタウン姉さんwww)

(レンジャーさん聞いたら失神するんとちゃう?ww)

 

 

………………

………

……

 

 

 

再生終了

 

 

 

 

「ユニオン空母って恐ろしいね…」

「ていうか、出番無いだけでこんななっちゃうんですね…ジャベリンビックリです」

「あの顔を指揮官に変えたら納得できるです」

 

 

 

 

すると突然、 会議室のドアが開いた。

 

 

 

「こんにちは~」

 

ヨークタウンだった。

 

 

「いままで、ごめんなさい…ムクれてしまって…」

 

 

「え?まあ…良いと思うのですが…」

 

「姉さん…一体今までどこに!」

「私たち心配してたんですよ?」

 

 

 

(心配してた?うちら…)

(んー…してない感じしてたです)

(微妙)

 

 

詰め寄るエンタープライズたち。そしてこれまで鳴りを潜めていたいーぐるちゃんもどうしたらいいのか困惑しており、綾波たちをチラチラと見る。

 

 

「本当にごめんなさい…!お詫びとして、これを用意してきたの!」

 

 

持ってきたのは大きな肉の塊。何と牛肉である。

 

 

「これ、皆で食べて?」

 

 

「生肉、です…?」

 

「それでしたら…夏のバーベキュー企画にでも使いましょうか?」

「そうですね!ニーミちゃん!」

「良いと思うです」

「焼いたら美味しそう」

 

「是非使って!」

 

ニーミが上手いことまとめ、綾波たちも頷く。饅頭に生肉を預けて持って行ってもらう。

 

 

 

「じゃあ、私、先にスタジオ行って待ってるわね!!」

 

 

と上擦りつつも、キャラに合わないほどにハツラツな一言と共に会議室を出ていった。

 

 

 

 

「ヨークタウン姉さん!?」

 

「行っちゃったです」

「特に収録ないんですけどね、今日…」

 

 

ニーミは手帳を見るも、本日の収録は無い。

 

 

そして、また扉が勢いよく開き…

 

 

 

「なんなのよもう!皆してノリ悪いわね↑!!?ほら、行くわよー↑!!?」

 

 

 

そんなこんなでヨークタウンの後に続いて会議室を出るのであった。

 

 

 

 

(無理しすぎて草)

 

 

 

 

 

…………………………

 

 

 

 

 

 

 

収録終了後。

 

 

 

 

 

「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい___」

 

 

素に帰ってVTRを見て、皆に全力で詫びるヨークタウン。顔は真っ赤である。

 

 

「あぁ…ヨークタウンさん…お顔を上げて下さい!全部これネタですから!?」

 

「そうだ。顔を上げてくれ、ヨークタウン姉さん…」

「とても迫真でしたよ!?ハムマンもなんだかんだ言って許してくれましたから!ね?ね?」

 

 

『そ、そうよヨークタウン姉さん!あれはあれで面白かったから、ハムマンは気にしてないわ!』

 

 

ヨークタウンを励ますエンタープライズたち。執務室からエセックスのスマホにビデオ通話を介して言う絶賛執務手伝い中のハムマン。指揮官も苦笑いである。といつか指揮官の執務手伝いの最中に繋いだのはエセックス。

 

 

『な、なによ指揮官…え?ヨークタウン姉さんの買ったやつの領収書を帳簿に付けておいてほしい?んもーあとでやっとくからそこ置いときなさいよ!』

 

 

(地味に裏側です)

(草)

 

 

 

「姉ちゃんたち、結構良く撮れてたけどね?」

 

 

 

 

一方で、VTRでは"カメラマン"役だったホーネットが、編集し終えた映像を見ながら笑っていた。

 

 

 

そして…いーぐるちゃんは、静かにその様子を見守っておりましたとさ。

 

 

 

 

 

 

※このお話は全てネタであり、関わった全てのKAN-SENや人物、物品等は全てあらかじめ事前に用意されたものです。ヨークタウンさん、本当にお疲れさまでした。

 

 

To be continued…?

 

 




閲覧ありがとうございました。


ヨークタウンさんの迫真の演技。

そんなこんなで、このお話をお読みになられた後、ヨークタウンを入手したり、艦隊に編成したくなったりした指揮官様がもしいらっしゃいましたら、是非ともお気に入り登録やご感想、ご投票をよろしくお願いいたします。


では、また次のお話が出来た頃に。

by筆者


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

密着ヨークタウンさん、です。 part2

前回では描ききれなかった部分を公開いたします。

見所(?):迫真の破天荒


密着ヨークタウン

 

その記録はまだDVDに残っていた。

 

 

これは、その映像である。

 

 

 

 

っつーわけで、ヨークタウン姉の迫真の演技…その続きを………

 

 

「ホーネット!恥ずかしいからやめて!?特に歯を見せて笑ってるところとかはぁ!!?」

 

 

 

 

一挙公開っ!(ピッ…)

 

 

 

 

 

………

…………

 

 

 

母港を歩いているヨークタウン。後ろからはエンタープライズとエセックスが付いていく。

 

 

「このサングラスどう?」

 

 

通り掛かった不知火の店にて、サングラスの棚にやって来た。試しに着けてエンタープライズとエセックスに見せた。

 

 

 

「似合ってるよ姉さん」

 

「良いですね!」

 

 

 

 

(さすがはヨークタウンさん、絵になるです)

(おしゃれ)

(あれ?ヨークタウンさん歯黒くないですか?)

(え…?あ、本当だ…)

 

 

すると、ヨークタウンはサングラスを棚に戻し…

 

 

 

 

 

 

超音波洗浄機に蓄えられた水を飲み始めたのである。

 

 

(え!?)

 

 

 

「ちょっ…姉さん!?」

「それメガネの洗浄につかう水ですよ!?」

 

「喉乾いちゃってねぇ」

 

 

(うわぁ…不知火見てるで…?買わへんの?って)

(綾波でもそれは流石に躊躇うです…)

(草)

 

 

その後も止まっている自転車を突然蹴り倒したり、突然のことに、我々も驚きが隠せない。

 

 

 

 

 

スイッチ入ったら…あんな感じになるのかなぁ―――

 

―――――悪いことかはわからないけど…

 

『大胆でいたいね』っていうのはあるわね―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(大胆どころか下手すると捕まるです)

(不知火…しれっと水を補充してるやん)

(ていうか、よく買わされませんでしたね)

 

 

 

 

 

……

 

明くる日。

またしても意外な一面を見ることになった。

 

 

 

 

 

ヨークタウンがやっていたのは麻雀。

 

 

 

(あれ?セーラー服着とるで!!)

(急にSakiになったです)

()

 

 

 

「よく来るんですか?」

 

「ええ、よく来るわよ」

 

 

 

(面子凄いです…)

(あの向かい側の席の人、指揮官ちゃう…?)

(あっ!ほんとだ!)

(指揮官ー!?www)

(存在感強くて草)

 

 

 

…………

 

 

 

そのまたある日のこと、今度はヨークタウンから誘いがあった。

 

「今日はすみません…お休みのところ…」

 

「いえ、良いのよ?」

 

 

 

 

ヨークタウンの車で移動することに。

 

 

「これが噂の…ですね?」

 

「そうよ」

 

「結構長く乗ってらっしゃるんですか?」

 

「そうね、7年ぐらいかな」

 

 

 

 

(ボルボやん)

(車なんて持ってたです?)

 

 

 

ヨークタウンのハンドルさばきは、思いの外穏やかだった。

 

 

 

そして、駐車場入り口を鉄血製の車が塞いでいた。

 

(まさか…)

 

 

 

「…言ってきましょうか?」

 

カメラマンが気遣って声をかけに向かうと申し出る。

 

 

するとクラクションを鳴らすヨークタウン。

 

 

(あかんねんって…)

 

 

「うーん、ちょっと注意してくるわね?」

 

 

 

 

(やめたれって…)

(あー行っちゃった)

 

ハンドブレーキを掛けて車から降りていくヨークタウン。

後続車のそして前方の車の運転席の窓をノックし…

 

 

 

 

 

 

「邪魔よ!!!どこ止めてんのよ!!ね↑え→!!」

 

「すっすいませんっ!?」

 

 

 

「早く行きなさいっ!!」

 

すごい剣幕に、カメラマンも怯えた。

 

 

 

(あらーやってもうたわ)

(これはひどい)

(運転手さんの顔、ちゃんとモザイク掛かってるです)

(運転手の顔が饅頭なのが唯一草)

 

 

 

 

一体、何が彼女を掻き立てているのか…

 

 

 

 

 

鉄血製の車は走り去っていった…。

 

 

 

 

(これはあかんwwwww)

(何だかキレ芸真っ只中のローンさんみたいになってたです)

(キレ芸ってww綾波、あの人の場合は割りとナチュラルですからね…!?)

 

 

 

「これでいいわ」

 

一体何が彼女を掻き立てているのか…

 

 

もはや、感情の抑制が利かなくなっていた。

 

 

 

 

……喫茶店にて。

 

 

「やっぱ、『危険な女』でいたいっていうか…」

 

 

「艦船として世間体とか気にしないんですか?」

 

 

「何で?気になる?」

 

 

ヨークタウンがコーヒーを一口含み、おもむろにエロ雑誌の袋とじを開け始めた。

 

 

(うわわ…)

(やっぱそういうの見たくなるです…?)

(開け慣れてて草)

 

 

 

夢中になって袋とじを見るヨークタウン。

 

 

 

「エロいのとか好きなんですか?」

 

 

 

(おいカメラマンww)

(直球過ぎじゃありませんか!?)

 

 

 

「エロい事ばかり考えてるわよ?」

 

 

 

 

(きゃーwwwww >< )

(ヨークタウン真顔で答えてて草)

 

(話の途中でも堂々と開けるとは…下手したらイントレピットでも勇気がいる行為だぞ、姉さん…)

(イントレピットでも流石にやりませんよ…!?)

 

 

 

 

 

 

渦巻くような、エロスと怒り…

 

ヨークタウンの片鱗はどこにもない…

 

 

(ヨークタウン、立ち絵の顔してる)

(あれ、歯塗ってません?)

(めっちゃ歯汚れてへん!?)

(ブラックレインの時の松○○作さんみたい、です)

 

 

 

………

 

常軌を逸した振る舞いは、新宿でも…

 

(新宿…です?)

(また重桜やんww)

 

「おーーい!」

 

(また随分とテンション高いですねぇ…?)

 

「おはようございまーす」

 

(あれ?車…あ!!)

(草)

 

 

ヨークタウンは霊柩車でやってきた。

 

(えぇぇ…)

(これはひどい)

 

 

「ごめんなさい遅れちゃって!遅刻しちゃったと思ったら、偶然通りかかって、ここまで乗せてもらって…」

 

(よく乗せて貰えたです…)

(これ、ご遺族乗られてたらどうしてたんやろう…怖いわぁ…)

 

 

「ごめんなさいね?ありがとうございます~」

 

 

(運転手…オフニャみたいな頭してる…)

(今のところは、割りといつものヨークタウン姉さんだったな…)

 

 

 

向かった先は、ヨークタウン行き付けの回転寿司。

 

 

(ヨークタウンさん色んなところ行ってへん?)

 

 

皿を残して、寿司だけ取る。

 

 

 

困惑の大将。

 

 

 

(堂々とやってて草)

(残念な美人になってるです…)

(だめやろ!?誰か止めへんと!?)

 

 

………

 

さらに別の日、母港にて自販機に落書きをする。

 

 

 

(あーあ、怒られちゃいますよ…)

(指揮官の顔の写真にもしれっと落書きしてて草)

 

 

 

「わりと何時もやってるわね!」

 

 

そして、駆逐艦たちと突然戯れる。

 

 

 

 

(端っこで覗いてたアークロイヤルさんがポカーンとしてるです)

(しかも、アークロイヤルさんのカメラの狙いが定まってないwww )

(撹乱作戦は草)

 

 

 

 

 

 

 

ありのまま。

 

心が剥き出しのヨークタウンがそこにいた。

 

 

 

(これだけだと愉快なお姉さん、です)

(指揮官…すまない…)

 

 

「ほらほらー!」

 

「なんで私も追いかけられてるんだぁぁ!?」

 

 

(アークロイヤルさんも巻き込まれちゃったです)

 

(凄い絵面)

 

(映ってるのが姉とは言えど、ある意味地獄絵図だな…)

 

 

 

………

 

 

 

 

また次の日。

 

エンタープライズとエセックスたちは公園に呼び出された。

 

 

 

(ていうかどこやねん!?)

(もしかしてまたもや重桜です…?)

(にしても歩き慣れてますね?)

 

「鳩にエサやる?」

 

「え?あぁ…」

 

 

二人はヨークタウンの奢りでエサを入手。

 

 

「来るんですか?鳩…」

 

「結構来るわよ」

 

 

 

けれどこの日…

 

 

「中々こないわね…」

 

 

鳩は飛んで来なかった…

 

 

 

 

「おっさん?今日、鳩どう?」

 

 

 

(おっさん呼びは草)

(せめてお父さんとかやろwwwwww)

 

 

 

「おっさん、餌買うわね」

 

 

餌を購入。

 

 

 

すると…

 

 

ヨークタウンは餌を持つち…

 

 

「ア"アーッ ア"アーーーーーッ」

 

 

(鳩来ないんちゃうのそれ…?)

(反応してるのいーぐるちゃんだけです…)

 

 

 

 

――動物って、自分にないものを持ってるから。

"ライブ感"あるでしょ?それぞれ違うから――

 

 

それはもう、カッコいいわよね。全然、違うわよね―――

 

 

(いーぐるちゃん…ハトさんたちを狙ってませんか…?)

(地味にハトの餌も食べてるです)

(サラダの後のステーキ楽しみにしてる人みたいで草)

 

(時間帯的にお腹空いてたんだな…いーぐるちゃん…)

(むしろ、ハトの餌のところ、ヨークタウン先輩に気を遣ってる様にも見える様な…)

 

 

………

 

「この公園、よく来るんですか?」

 

「そうね~ イライラした時とかよく来るわ…」

 

 

また明くる日。

 

我々を呼びつけたヨークタウンは、苛立っていた。

 

 

 

(ここも重桜です…)

 

(重桜に出没する頻度多いですねぇ…?)

 

 

歩いていると、学生野球チームが練習中。

 

フェンス越しに眺めるヨークタウン。すると、彼女は突然フェンスを揺らし始めた。

 

 

 

(何がしたいんやwww)

(監督かコーチの人、ビックリしてるです)

 

 

 

 

揺らしまくる勢いが増していく。

 

 

(あれ?学生さんたちの中に何かおらへんか?ピッチャーのところ…)

(ボーグが混じってて草)

 

 

 

………

 

 

居酒屋にて。

 

エンタープライズとエセックスは、ヨークタウンを気遣っていた。

 

 

 

 

「「「かんぱーい」」」

 

飲み始める。

 

二人よりもグイグイとビールを飲むヨークタウン。

 

 

「結構いくなぁ姉さん」

 

 

 

汚れた手のままつまむ、スペアリブ…

 

「姉さん、手…拭かなくて良いのか…?…ぁ…」

 

(スペアリブ美味しそう)

(ああ、手に油が…)

(すごい食べっぷりです…!)

 

 

異様なまでの食欲。油まみれの唇。

 

(拭き始めたで?)

(ちょっと多すぎたんですね、油)

 

日々壊れていく様な先輩が、二人には切ない。

 

(その割りには綺麗に食べてるです)

(ヨークタウン、地味に行儀良い)

 

 

突然、ガシャンとグラスが落ちる音が響くと反応する。

 

「…!」

 

「あ、姉さん、何も揉めてないぞ?」

 

「大丈夫!揉めてないです。大丈夫」

 

 

「私 全然行けるわよ?」

 

 

(艦載機発艦しようとしてるです)

(スクランブル発進は草)

 

 

「なんでちょっとワクワクしてるんだ…?っいったぁwwww」

 

すると、ヨークタウンはふざけてエンタープライズを小突いた。

 

 

 

後輩の不安を察してか、ヨークタウンは暴れなかった。

 

 

(暴れたら軽く火の海なのです)

(赤城の姉さんとかじゃないんやからwww)

 

 

「何か酔ってきたわねぇ」

「そうか?」

 

 

物憂げな表情。

 

 

「ヨークタウンさん、妹さんや後輩さんたちはどう思います?」

 

「可愛がってるわよ。姉さん、姉ちゃん、とか、先輩~って言ってくるし………面白いでしょ?私…グスッ」

 

だんだん涙声になるヨークタウン。

 

 

(泣き出したです)

 

 

「私…何時もこんなだし…うっ…」

 

「え…ええ…そうです…ね…?」

「一人で居るときは心配だが…まぁ私たちが居るときは、全然平気だな…」

 

 

 

ヨークタウンは、「おもしろいでしょ?」と何度繰り返したことか。

 

 

彼女の中で蠢く何かが、ふたたび溢れ出した。

 

 

 

涙の真意は、やはりわからない………

 

 

(いーぐるちゃん、あまり映ってなかったですけど、黙々とお刺身食べてるです…)

 

(やっとマトモにハクトウワシらしくなったな、いーぐるちゃん…)

 

 

 

………………

…………

……

 

 

 

 

 

 

 

 

「もう!ホーネットったら~!」

 

「ごめんて、ヨークタウン姉www」

 

「にしても姉さん、よくあの手で食べれたな…」

 

「おまけに、あの歯と手のメイク…クオリティ高いですね…」

 

「ヨークタウン姉、今は綺麗にしてるんでしょ?」

 

「当然よ…収録に備えてキチンと洗えば落ちるやつを塗ってたんだから…ていうか、何時も綺麗にしてるわよ私…ほら?」

 

 

 

ちょこっと歯を見せると白く美しい歯が見えていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、いーぐるちゃんはその様子を生暖かい目で見守っていたとさ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※このSS内は全てフィクションです。ヨークタウンが食べたもの、触れたもの、人物などは、全て劇用に用意されたものです。ヨークタウンさん、本当にお疲れさまでした。

 

 

 

 

 

 

 




閲覧ありがとうございました。


さて、どれほど『ヨークタウンは』から始まる文章を書き込んだんだろう…(˘ω˘)


このSSは全てフィクションです。
このお話はヨークタウンの迫真の演技でs(ry

魚や肉が主な食事なのに、ハトの餌を食べるいーぐるちゃん…。

そんなこんなで、このお話を読んだ後にヨークタウンたちを始め、レア艦ドロップや建造で入手した指揮官様や、いーぐるちゃんに癒しを感じた指揮官様がいらっしゃいましたら、是非ともお気に入り登録やご感想、ご投票をよろしくお願いいたします←


では、また次のお話が出来た頃に。


by筆者


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

24時間あの海テレビ―愛はあの海を救う、です?―

例のテレビが終わったので初投稿です。


見所:おもイッきり発言(?)に注意


母港は特設スタジオ。

 

 

「さくらーふぶーきのー」

 

 

 

綾波はマイクを片手に歌う。

 

 

 

 

「サーラーイーの蕎麦へ~いったあ!!?

 

 

綾波にジャベリンの槍が降り下ろされた。痛いで済むのだろうか。

 

 

「サライの蕎麦へってなんだよ!!?どこの蕎麦屋行こうとしてんだよ!!?」

 

 

ジャベリンは思わず叫ぶ。

 

これはあの海の連載当初の方のノリである。

 

そして、綾波たちを初めとするKAN-SENたちと、苦笑いしている指揮官は黄色、白、薄ピンクのTシャツを着ており、下はいつものスカートやズボン、もしくはいつもの露出度の高い服の上に着用している。

 

 

 

 

「空耳は草」

 

「開幕早々、やってくれましたねぇ…」

 

 

 

「"蕎麦へ"じゃなくて、"空へ"だよ!?」

 

「そ、そう聞こえたのです…!あと、お蕎麦食べたいです…

 

「とりあえず、蕎麦から離れようね綾波ちゃん!!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「っていうか、あの海では訪問募金は行っておりません。例え明石であっても出たら最後、です」

 

 

「そこで明石を巻き込むなにゃwwwwww」

 

 

「なぁ、"オギノメヨウコ作戦"の時って何時もさっきみたいなノリだったんか…?」

 

 

 

 

祥鳳は問う。それはあの海のコンテンツにおける始まりとなったシリーズで、それは、アニメ版を元ネタした、似ても似つかなくなっているコントである。オロチなど所詮シリーズ内では雰囲気作りのための置物。もしくは最終決戦の会場となった。

 

 

 

 

「大体そんな感じ、です」

 

 

「綾波ちゃんが歌い間違えとダンスの切れがスゴかったね…」

 

 

 

ユニコーンも当時の事を思い出しつつ言う。

 

 

 

「歌ってた奴がそう歌ってたのです、だから綾波に罪はないで___」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「転・嫁・す・な」

 

「ああああああああああ__」

 

 

 

 

 

 

 

 

綾波のミミに手を伸ばしてシコるジャベリンの手付きに悶絶。

 

 

「やめ、HA☆NA☆SE!!あああああああ__

 

 

 

 

 

※引き続きミミをシコられる様子をノーカットでご想像しつつお楽しみください。

 

 

 

 

 

 

 

「オウフ」

 

漸く開放された綾波は、まるで生まれたての小鹿の如くといった感じで、そこからなんとか立とうとしている。

 

 

「24時間ネタなのに初っぱなから射爆綾波は草」

 

「見せ場をほぼ持ってかれました感がしますね…?」

 

 

「危うく、体のいろんなところから鬼神演舞が暴発するところでした…です…

 

漸く立ち上がる綾波。まだ若干内股である。

 

 

「草」

 

 

というより、ここまでのフリと衣装からして、何をしようというのか。

 

まさか筆者に24時間分の話を作らせようとしているのか。

 

 

「24時間分も書かせたら、流石にトーシロの筆者では精神がZ最終回か、止まらないようにするあの人みたいになると思うです」

 

 

「カミ○ユかオ○ガの二択は草」

 

 

「片っぽ死んでるやんけ!?」

 

 

 

「で、どうするです?24時間のぶっ続けで誰かがマラソンするですか?それとも『24時間加賀さんの疑問』とか、『24時間これやってみたかってん』でもするです?」

 

 

 

そう、肝心なのはこれから何をするかである。

 

折角それっぽいTシャツを着ておまけにステージに上がって話しているというのに、これで何もないならそれこそ多方面から怒られてしまう可能性が高かった。

 

 

 

「何でもかんでも24時間付けたらえらいことになるやんそれ…加賀さんの疑問とかどうなるん?赤城の姉さんとか喉つぶれるで!?」

 

「これやってみたかってんは…後片付けが大変になりますよねそれ…」

 

「ていうか、ユニコーンもVを見てるんだけど、ラフィーちゃん毎回フリスク持ってくるよね…」

 

「ロイヤルの人にも大人気~」

 

「んなわけないでしょ!?ドクロじゃん評価!」

 

「フリスクによる武力介入、です?」

 

「破壊による(味覚の)再生っ…」

 

 

 

「さ、さて…皆さん本当にどうしますか?最低限の文字数越えてますけど…」

 

 

 

 

 

 

『とりあえず平常運転で(です)』

 

 

「結局それかいっっ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

「第一、よく考えてみるです、高々24時間分の愛で何かを救おうとなんて考えが薄っぺらいにもほどがある、です

 

「やめい!」

 

そして、一日分の愛で世界を救えてたら、セイレーンなんてわざわざやって来ることないやん…覚醒もなにもないやん…

 

 

そうそう。今ごろ皆でWAになって踊ってる頃合いですよね…ていうかそうなったら私たちKAN-SENはそもそも…

 

 

 

 

「ストオーーッップ!!お前ら最後に歌う"サ○イ"を"ペライ"にする気かァァァ!?

 

 

「ペライは草」

 

「ある意味ニーミにも爆弾発言が混ざってたです」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そういえば、"あの海"に救い様なんてあるの?

 

『!!?』

 

 

 

 

その時、何気なく無邪気な発言に出演者に電撃が走った。イラストリアスは驚いてしまっている。

 

 

「うわー!?ユニコーンちゃんなんてことをぉぉぉ!?」

 

 

「だって、ランキングにすら載ってないよ…?」

 

 

「あかん!!そこまでやユニコーン!!それ以上はホンマにあかん!?ほんとの事でもあかんよ!!?な!?」

 

 

「サラリとエグい台詞飛び出て、ラフィー大草原」

 

 

 

「というか、このSSがランキングなんかに載ったら…それはもうこのSSの戦犯度合いを全国隅々にさらけ出すことになるです…そもそも何時もの話の内容的に、下手したらいろんなところから怒られ兼ねない、です」

 

 

 

「そんなこと言ったら折角の24時間ムードが変な意味でシリアスになっちゃうでしょ!!?」

 

 

 

 

ニーミの突っ込む声が響き、結局母港はいつもの空気(?)であったとさ。

 

 

 

 

 

To be continued…

 




閲覧ありがとうございます。



そんなこんなで、残りの夏日を各々生き残ってまいりましょう…(˘ω˘)


それでは、次のお話が出来次第また投稿して参ります。


by筆者


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

24時間加賀さんの疑問ってなんだ? by加賀

間に合わなかったので供養させていただきます…(˘ω˘) 




引き続き、母港スタジオにて。

 

「と言うわけで、最初は、『加賀さんの疑問、オンエアー』です!」

 

 

と言っても、やることはあまり変わらない。

 

 

ニーミの宣言のあと、加賀たちが登壇した。

気易く挙手と会釈で挨拶する。

 

 

 

「うむ、苦しゅうないぞ~?」

「開始早々何様のつもりよっ」

 

と、加賀にツッコミを入れる赤城。

 

 

「あ、これですよこれ!」

「い つ も の」

 

 

「ご説明しますと、加賀さんと赤城さんにいつも通りに展開していただき、こちらの出演者に振ってもらいます。皆さんは頑張って答えていく、ということです」

 

 

「皆、遠慮せずぶちかますんだぞ?何なら赤城いじりでも…」

 

「余計なことまで言わんでええわっ」

 

「で、では!今回のテーマを発表を、加賀さん何時もみたいにお願いしますっ」

 

 

 

 

「よし……」

 

 

 

 

呼吸を整え…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「―――愛って…なんだ?」

 

 

 

 

 

テーマ【愛】

 

 

 

 

「"あい"ね…深いテーマよね?」

 

 

 

「うむ。姉様がアニメでもウンチク垂れてた奴さ。それでは、愛が愛を『重すぎる』って理解を拒み、肉染みに変わってくまえに…ん?重すぎる…?」

 

加賀は思わず赤城の方を見た。

 

「なんでこっちを見たのよ!ww」

 

「さ、さて……皆から意見を聞いていこうではないか。今回は折角だから大喜利っぽくやっていこう。ほらいくどー」

 

「皆目の前にいるからね?しかも、今日はセットないからね!?」

 

「あ、そっかぁ…じゃあ、そこのジャベリンから聞いてみようか。」

 

 

 

 

 

 

「"慈しみあい"です!」

 

「なるほどな?慈しみあい…」

「あら…愛…"あい"なるほどね!読み仮名にかけたのね?」

 

 

「あんまりに地味なのです」

「うっせえわいww」

「じゃ、じゃあ…綾波、言ってみようか」

 

 

「めぐりあい、です」

 

『おおお…』

 

「マトモなのか、ボケてるのかどう拾ったらいいんだこれは…」

「宇宙世紀に発展する勢いね」

 

 

 

 

 

「はい!」

「じゃあ、祥鳳。申してみてくれ」

 

「○隈さん」

 

「あなたユニコーン・高雄・エクセターの中の人よねそれ!?」

「その発送はなかった」

 

「だめですか?じゃあ、…か、茅○さんっ」

 

「それ中の人!!しかも加賀の中の人になった!?下の名前の読み仮名"あい"だけどさ!?」

「おいまて赤城、愛宕とツェッペリンを忘れてるぞ」

「やかましいわっ」

 

「次はラフィーに聞いてみよう」

 

 

 

ラフィーはカメラの方を見て…

 

 

「…殴りあい」

 

「殴り愛宇宙ってやつか…!」

「それ完全に暴力沙汰に発展してないかしら…」

 

「はい、はい!」

「よし、じゃあ…そちらにいる、ユニコーン!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「しばきあい」

 

 

 

 

 

 

「しばきあいィィィ!!?この子見た目に反してエグくない!?」

 

「ユニコーンちゃん!?wwww」

 

「いやほら、そういうお年頃なんだよ…よくあるだろ?小学校でお笑い芸人やらギャグ漫画の真似する奴とか…そういうノリだよ。な?ユニコーンよ」

 

「え?…ユニコーン、変なこと…言った?www」

 

「おもっくそ言ってたです」

「もう草」

 

「ゆーちゃんで顔隠してるみたいだけど、確信犯って顔してますよユニコーンちゃんwwwww」

 

「まさかユニコーンからしばきあいって言葉が出るとはwww」

 

「あざとい…です」

「そ、そんなつもりないよ~!?可能性を示したかっただけだよ~!」

 

「なんの可能性やねん!!wwwww」

 

 

 

 

 

すると…

 

「はい」

 

エンタープライズが手を挙げた。

 

 

「じゃあ、オチは…お前に任せるとしよう」

 

 

 

 

期待が集まる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「絡みあい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「轟さんか?ん?昔の水10か?よりによってお前の選んだオチはそれか?」

 

「なんだよ!轟さん面白いだろ!?ユニオンに居た頃、演習前の士気高揚のための余興で真似したら何故か空気が凍りついたけどさ!!?

 

「そりゃ凍るわよ!!?士気高揚どころかパーフェクトフリーズよ!?

 

 

 

「エセックスさんたちどんな顔したんだろう…」

 

「え、まさかエンタープライズさん…お顔も塗ったです?

「塗ったぞ?あの太い眉毛も書いたしな!」

「嘘ぉぉ…」

「エンタープライズさん…」

「ラフィー、その話ってマジなのです?」

「マジだよ…?エンタープライズ、ノリノリだった…クリーブランドも知ってる」

 

するとカメラはクリーブランドに向けらた。

 

「クリーブランドさん、そうなのです…?」

「うん…すっっごい恥ずかしかったんだよ!?…あんなのと艦隊組むのかよって…」

 

クリーブランドは赤裸々に語る。しかもエンタープライズへの毒が混ざる。

 

「あんなのって何だよあんなのって!?で、でも……士気上がったろ?」

 

「上がるどころか凍りつくよ!!?しかも聞いてよ!あの時、筋肉青年隊やらされたんだよ!?私女の子なのに!」

 

 

衝撃の発言。

 

「しかもね?サラトガったら面白がって最後の部分延々とリピートするんだもん…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お茶の間の指揮官たちが凍ってるよなクォレハ…」

「まさかの暴露オチになっちゃったわね…」

 

 

オチをかっさらわれてしまったため、今更『何を騒いでおる!?』とは出ていこうにも出られず、長門は困惑するのであった。

 

 

 

 

 

 

(いやむしろこれどうやって収拾つけろというのだ!?…いくら余でも無理だよ!?)

 

 

 

 

 

 

 

To be continued…?

 




閲覧ありがとうございました。



(当SSでは今回のお話の中で触れた様に、エンタープライズが中心となってはっちゃけてるエピソードっていまだに)ないです。いつかはあるかもしれません。

そんなこんなで、水10時代を思い出した指揮官様がいらっしゃいましたら、是非ともお気に入り登録やご感想、ご投票、ここすきをお願いいたします。

それでは、また次のお話で。


by筆者


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

絶対に美味しいアイスクリーム選手権!です。

これやってみたかってんシリーズ。

涼しい(?)お話。
長めです。


【どうでも良いTips】
このSSでの綾波は、ガキ使で言うところの松ちゃん枠の筈でした。


母港は食堂の特設スタジオ。

 

 

「第1回 アズールレーン―あの素晴らしい海をもう一度、です― チキチキ!これやってみたかってん!絶対においしいアイス選手権!」

 

 

暑い日の母港スタジオにて綾波のタイトルコール。

 

『おおー』

 

拍手するKAN-SENたち。

 

 

「というわけで今回は皆さんが持ってきた素材を使って、アイスを作るです」

 

「アイスか!気がつけばもう夏やな?」

 

「そうなのです。季節の流れは早いのです」

 

 

※もう末です(投稿時刻的に)

 

 

「毎回思うけど、噛まへんの?このタイトル」

 

「『これやってみたかってん』の『これ』が危うく『こりぇ』になりそうになってるです…」

 

 

 

と言うことで、前回のマドレーヌから、今回はアイスクリーム。

 

アイスマシンは明石製。

 

「アイス用のマシンを導入したです。そこで、このVを見てほしいとのことです」

 

「ほぉ…」

 

…………

 

『にゃーパネットにゃーパネット~』

 

(またこれかいな…)

(地味にCGの風景が母港の噴水前、です…)

("ジャ"の部分が"にゃ"に変わったね…)

(曲調はまんまですけどね…?)

(明石たち、たのしそう)

 

 

 

 

 

さあ、始まりましたにゃ!今回はこの蔵王重工製アイス製造機!

 

ここを開いて材料を入れれば、ほーら簡単!アイスクリームやシャーベットが簡単に作れるにゃ!メーカー保証はなんと5年保証!壊れても安心!最低二ヶ月以内に新品と交換に参りますにゃ。

 

(ご、5年保証…ですか…)

(ていうか、買ってすぐ壊れたらこの夏お預けやん)

 

お手入れも簡単にゃ!

これをこうしてすすーっとにゃ?

 

(あら便利ですね!)

(簡単そう…)

 

 

そんなこんなでお電話待ってるn…

 

 

………………

 

 

「ということです」

 

「途中だったよね今!?」

 

「あまり長く見てると、機器がトロイの木馬に感染して強制購入ページに移動されて戻れなくなりそうになるため、です」

 

「巧妙で草」

 

 

 

…………

 

【ジャベリン】

 

「では!ジャベリンの持ってきた食材はこちらです!じゃんっ」

 

 

①干し柿

 

 

「干し柿…?」

 

「…どこで買ったん?」

 

「近所のスーパーです!広告の品だそうで~」

 

「干し柿は…ありかもです?」

 

 

 

「さあ、続きまして二品目は…じゃじゃんっ」

 

 

 

②えびせん

 

 

 

「いやいや…あかんわ…このままがええねんて…」

「合うのです?」

「ほぼチャレンジですね!」

「ていうかジャベリン、どこで買ったの…?」

 

 

 

 

「横須賀のイ○ンスタイルです!」

 

 

 

 

「位置情報が生々しいねん…w」

「三笠大先輩と散策ついでに寄ったです?」

 

 

かくして、食材を投入。どんなアイスができるのか。

 

 

 

 

……………

 

【ラフィー】

 

 

「次はラフィーの番。どーんっ」

 

 

①ラム酒

 

「おおー」

 

「そういえば、ローディング画面でそれっぽいの持ってた感じしたです」

 

「確か、チョコかなんか作ってるやつでしたっけ?ジャベリンがマシュマロにチョコ付けて…」

 

「ラフィーが持ってましたね。なんのお酒だったかはうろ覚えですが…」

 

「綾波が"なんか"をペロペロしてたやつや」

 

 

「なんかって何ですww泡立て器ですwwチョコ舐めてたですww」

 

 

「ラムレーズンのラム抜きになると思う…ラフィー今回勝つ…」

 

ラフィー拘りのユニオンの銘柄とのこと。

 

自信満々のサムズアップ。

 

 

 

 

そして二品め。

 

「ラフィーの厳選食材、二品目…どどーん」

 

 

 

 

 

 

 

 

②フリスク

 

 

 

 

「もう見慣れてきたな…?」

 

「爽やかなアイスになりそう、です」

 

「この企画の風物詩ですねぇ…元ネタ同様に」

 

「今回は合いそう…?」

 

 

 

「これ、全部入れる」

 

 

『いやいやいやいや!?』

 

持ってきた大量のフリスクを粉にしたものを投入せんとするラフィー。

 

その時点で、もうヤバい感じがしてしまう。いや、ヤバい。

 

そう言うのはなるべく少な目に入れるべきではないのか。

 

ラフィーは余すことなくふんだんに投入した。

 

 

 

…………

 

 

【ニーミ】

 

 

 

「では、このZ23がもって参りました食品はこちら!…ばんっ」

 

 

 

①ミンティア(ピーチ)

 

 

「おいいい!?ミントタブレットが増えてもうた!?」

「遂にあのニーミが血迷い始めたです」

「ミンティア…セーフ」

「ニーミちゃん、どうして…?」

 

「やっぱりアイスはフルーティなのもいいじゃないですか。さっぱりして夏らしいかなって!実は今回は私のチョイスって訳ではないんです」

 

「それじゃ、こちらを選んだのって誰です?」

「たまたま手が空いてたフィーゼ(Z46)ちゃんからの薦めです!」

 

 

 

 

 

 

 

(フンス!)

 

Z46は自信満々であった。

 

 

「続いて、二品目です! ばばん!」

 

 

 

 

②アイスバイン

 

 

 

「…チャーシュー?」

「いえいえ、アイスバインです!アイスバイン!」

 

何かを狙った様に強調するニーミ。

 

「アイスっていうより、ミートです」

 

 

皿の上には加熱調理した豚のスネ肉。

 

 

「美味しそう。ビールほしくなる」

 

「ひょっとして、アイスに因んでこれ選んだんか?」

 

「はい…!」

 

「どうみても肉、です。本当にry」

 

「ええ、まあ肉ですね…」

 

認めた。

 

 

ミンティアは細かく砕き、アイスバインはほぐして投入。

 

どんな物ができあがるのか…

 

 

……………

 

 

【祥鳳】

 

「うちが持ってきたのはこれや!…ぽんっ」

 

 

①お好みソース

 

「お好みソース…」

 

「祥鳳、一応ですけど出身地は…」

 

「お、よ、横須賀やからな?wええやろ?これ好きな人は世界中おるんやからww」

 

「アイスクリームに合うですか?これ…?」

 

「想像つきませんね?」

 

 

「酸味としょっぱさにクリーミーさで勝負しよかなと。新食感ってやつや!」

 

 

 

 

 

 

そして二つ目は…

 

 

「じゃあ、二つ目やで!…ぽぽんっ」

 

 

②海苔の佃煮

 

「海苔の佃煮?」

 

「有明○産の岩海苔の佃煮やで!」

 

「また良い所のを持ってきたです…!」

 

「そうなんですか?」

 

「はい。塩の流れが激しいところで育まれたもので、その分、味が濃くて美味しいです」

 

 

「磯の香りで海に行かずとも楽しめる様にするっちゅう訳や!ほんでもってクリーミーさで」

 

「祥鳳、クリーミーさを混ぜれば何でも許されると思ったら大間違い、です」

 

 

 

という訳で、機械に投入する。

 

 

……………

 

 

【綾波】

 

 

「さあ、お楽しみの時間、です」

 

「やめーやww」

 

 

「というわけで、綾波持ってきた食材はこちら、です。…デンッ」

 

 

 

①かつお節とお醤油

 

「…ほほう?鰹節と醤油…」

「掛けるん…?」

「混ぜるです」

 

 

 

「後から掛けた方が良くないですか?」

「混ぜるです」

 

 

 

「何やねんその…確固たる信念みたいなwww」

「混ぜたいのです」

 

「エスケープゾーン無くなって草」

 

 

綾波は兎に角混ぜたいらしい。

これではアイスへの逃げ場がほとんど無い。

 

 

「これは…明石が好みそうですね?」

 

「猫まんまの発想やん…」

 

 

明石はそれ聞いて苦笑い。

 

 

「綾波ちゃん、このかつお節を撰んだ切っ掛けは?」

 

「明石がおかかを好んで食べてるのを見て…」

 

「猫やしなぁ…?」

 

「やっぱほら、磯の香りで海を…」

 

「おい!パクるなやwww」

 

「では、明石の気持ちがわかる味です」

 

 

「流石に明石でもソフトクリームにそれはしないにゃwww」

 

 

 

「続いてはこちらです。デ→デンッ↑」

 

 

②???

 

「なにこれ…?」

 

器に収まる、透き通った美しき黄金色のブロックが。平面に六角形の穴が整列して空いている。

 

観客は、おおお!と声を上げた。

 

 

 

 

「あ、これ…蜂の巣や…!!」

 

 

②蜂の巣(蜂たちは退去済み)

 

 

「そうです。この夏を生き残るため、この蜂の巣で滋養をつけてもらっていなと、です」

 

「なにこの急な切り替わり!?」

 

「甘くて美味しそう…」

 

「うわぁ…蜜が垂れてますよぉ…あ、蜂蜜のことですからね…!」

 

「ニーミちゃん、ギリギリでしたよ今w」

 

「こんなんどこから持ってきたん?」

 

「この前、委託で行った時、現地の養蜂家の方からいただきました、です。いっぱいあるので、一部使ってみようかなと持ってきましたです」

 

「ええやん!ベストマッチやで!?」

 

「前評判最高。グッジョブ」

 

試食をしてみる。

 

 

「おいしい…良いの…?この企画で使うの勿体なくない?」

 

「んん…うわぁ…スッゴい濃厚ですよぉぉ…んほぉぉ…」

 

「とってもおいしい…♪…ニーミ顔、顔」

 

「おっといけません!本番中でした」

 

 

「これは…一番ちゃう?……ん?なんやこれ…」

 

 

すると、なにやらまだ一つトレーが置かれている。

 

 

「では、三つ目です。デ→デ↑デンッ↑」

 

 

 

③???

 

 

この時、スタジオの空気が固まった。

 

 

 

「なにこれ…」

 

 

 

 

 

「魚油(ぎょゆ)、です」

 

 

 

③魚油

 

 

 

 

 

「美味しいんか?」

「確かに体には良さそうですけど…」

「健康志向で草」

 

魚油には必須脂肪酸が含まれるもので、健康食品にもある。それを投入するというのだ。

 

「健康食品の粒が飲めない人にも試してガッテン、です」

「むしろ、 発掘!あるあr…」

 

「ラフィー、それ以上いけないっ」

 

 

 

 

かくして、綾波は装置に食材を運ぶ。蜂の巣は細かく砕いてから投入した。でなければ流石に混ざらないからである。そして、しれっと残った蜂の巣をに振る舞うのであった。

 

 

 

 

………

 

 

【ジャベリン】

 

①干し柿ソフト

 

「さあ!出来ましたよ~!」

 

「これでくるくるっとやるわけですね?」

 

レバーを押し、コーンに綺麗に納める。

 

 

「上手…(・x・)b 」

「ありがとうラフィーちゃん」

「アルバイトの若い女性店員さんみたい、です」

「綾波ちゃん、それ誉めてる…?」

 

 

 

 

 

 

 

「…グレーゾーンです」

 

「何やねんグレーゾーンってwww訳がわからんわwww」

 

 

実食

 

 

『いただきまーす』

 

 

「うん…うまい」

 

「これは良いお味です」

 

「おいしい」

 

「さっぱりしておいしいです」

 

 

「お、それじゃあ今回ジャベリン高得点ですか!?」

 

 

「…7やな」

「7くらいですかね?」

「9!」

 

 

 

 

 

 

「1です」

 

「ナズェダ!!?」

 

「冗談です。綾波的には8くらいですww」

 

 

 

 

しかし、ニーミは何か引っ掛かり…

 

 

「これ…お手付きでは?」

 

「えっ」

 

「どう言うことです?」

 

「重桜のご当地グルメに、干し柿ソフトクリームって…」

 

 

「マジですか…?」

 

 

※マジでした。

 

 

 

 

 

 

評価(10点中):6点

 

滑り出しは良かったものの、まさかのお手付きにより減点。

しかし味は良くて(KAN-SENたちのメンタル的には)滑り出しも良好となった。

 

「あの、決して指揮官にアピールするために知らず知らずに然り気無く選んで、そしてそ知らぬ顔して高得点を得ようとしたわけでは…あっ」

 

「今思いっきりボロを出したです」

 

「確信犯で草」

 

 

 

②えびせんソフト

 

 

「さあ、もう一つが出来ましたっ」

 

「どうなるんでしょう…」

「なんかピンクです…」

「色、かわいい」

「しっかりえびせんの色してるで…」

 

 

色はえびせんの薄ピンク。

 

そして実食。

 

恐る恐る口に運ぶ。

 

 

「…んー」

「甘さとしょっぱさとエビの風味が報復(あやまち)の連鎖を繰り返してるです…」

「めぐりあい…」

「白がア○ロで、赤っぽいのは○ャアですかね?」

「エビの破片はラ○ァかサイコフレームの破片やな?」

「君は、刻の涙が見えそうなのは草…」

 

「色混ざってるの見ると、シャ○が優勢ですね」

 

「意味わかんないよそれ!?」

 

 

「では採点をしましょう、です」

「3やな」

「んー…2」

「2です」

 

 

「ドクロです」

 

「待ていっ!気が早いよ綾波ちゃん!?」

 

「冗談です。ギリギリ2です。ジャベリンも食べてみ?です」

 

一口。

 

 

 

 

 

「…1ですね?」

 

 

 

 

 

 

評価:1.5点

 

別々に食べたい派が多いためか、残念ながら1.5点…!

 

 

 

続いては、ラフィー。

 

 

………

 

 

【ラフィー】

 

①ラム酒ソフト

 

 

 

「出来た」

 

ということで、レバーを引っ張り、ラム酒ソフトをコーンに盛り付けていく。

 

 

「うわぁ…良いにおいだね~?」

 

「これは美味いで…」

 

「芳醇です…」

 

「楽しみ~」

 

そして実食。

 

 

「あぁ…ええわこれ。ラム酒の香りが…ぁぁ…」

「美味しいです」

 

「お酒の味と、クリーミーさが良いですね…」

 

 

「あぁ…これは美味しいです…ってあれ?クッ○パットにそれっぽいのありましたよね、これ…」

 

「あっ…」

 

口許に手を当てるラフィー。

 

「やっちまった系です?」

「情報化社会怖くて草」

 

「とりあえず、天使マークです!」

「ニーミも同じく!」

「うちもや!」

「じゃあ、こうしましょう、です___」

 

 

 

 

評価:測定不能(良い意味で)

 

 

前評判から良く、味も良し。

 

 

「あれ?じゃあジャベリンのも測定不能に~!」

「ジャベリンは確信犯でしたので、お手付きです(確固たる意志)」

「えええー!?」

 

 

さて、この後は………

 

 

 

 

②フリスクソフト

 

 

「来たですよ…」

 

「どんなんなるやろ…」

 

「ミントの匂いは…あぁ…案の定してますねぇ…」

 

「明石ちゃん、引いてません?」

 

隠れる明石。

 

 

身構える。

 

「召し上がれ」

 

息を飲み、いざ実食。

 

 

 

 

 

 

 

「「「「フゥァァァア!!?」」」」

 

 

発狂する四名。

リアクションからも伝わる(?)凄まじきミントパワー。

 

 

「あふっ…ふうーっ…ほっ…入れ過ぎたっ…」

 

 

ラフィーも苦い顔をする。

 

 

 

「だから言ったやん!?」

 

「ツめタいノト…ミんトガ…オソッテクル…デス」

 

綾波の喋り方がおかしくなった。

 

どうみてもフリスクの分量である。

 

 

 

 

 

評価:ドクロ

 

案の定。

 

 

 

「口直しにラム酒ソフトか干し柿ソフトを下さいです…」

「ラフィーもぉぉ…(白目)」

 

「口直し枠になったでジャベリンwww」

 

「喜んで良いのかなこれは!?ww」

 

「ここで活躍するんですね…」

 

 

次はニーミ。

 

 

……

 

【ニーミ】

 

①ミンティアソフト

 

 

ニーミのミンティアソフトが盛り付けられた。

 

 

 

「さあ、皆さん…ミンティアソフトが出来ましたよ…!」

 

 

 

 

 

フィーゼも見守る。

 

そして実食へ。

 

 

しかし、反応はラフィーのフリスクよりも薄い……

 

「…ん?んん?…」

 

「…んー…」

 

「うん…」

 

「分量的にミンティア…」

 

そして、ニーミも食べてみる。

 

「あのーフィーゼちゃんには申し訳ないですけど、恐ろしいほどにミンティアでした…」

 

「そうなのか…?」

 

フィーゼにも食べさせてみる。

 

 

 

 

 

 

「ミンティアなソフトクリームだな」

 

 

 

 

評価:4.6点

 

協議の結果、4.6点に収まった。

微妙な味わい。分量が救ったようである。

 

「ん?どうして4.6なんだ?」

 

「こまけぇこたぁいいんだよ!ですっ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

②アイスバインソフト

 

 

一つ目のミンティアソフトが終わり、二つ目。

 

アイスバインは肉。それが混ざったソフトクリームとはどんなものなのか…。

 

 

 

「できました~」

 

「ほぐしたアイスバインが出てるです…」

 

 

ソフトクリームと一緒に出てくる、ほぐしたアイスバインの混ざっているインパクトは地味に強い。

 

 

 

そして実食。

 

 

 

「ボソボソしてるなぁ…」

「びみょー」

「サワークリーム的なものかと思ったら、噛む必要があるソフトクリームって感じになってますね」

「アイスの中身にお肉の食感があるです…歯に詰まりそうです」

 

 

「…んー…たしかに…」

 

 

 

 

 

 

評価:ドクロ

 

なんとニーミにしては珍しいドクロ。フィーリング任せはダメだったか…?

 

 

 

 

続いては祥鳳。

 

………

 

 

【祥鳳】

 

 

①お好みソースソフト

 

 

「出来たみたいやな?」

 

 

 

盛り付けると、ソースの香りが。

 

マシンから出てくるソフトクリームにも、少しソースの色が混ざっている。

 

 

「色はご当地で売ってそうな感じがしますね?」

「匂いもそこまで変じゃない感じです…?」

 

そして実食。

 

 

 

「ソフトクリームの甘さとしょっぱさが結構マッチしてる様な…です」

 

「変わったお味…」

 

「良い感じですねぇ~」

 

「これは…あらぁ…不思議…!先入観って怖いですね…癖になります!」

 

「せやろ?」

 

 

そして評価は…

 

 

「ニーミ的には7くらいですね」

「ジャベリンは8点です!」

「ラフィー的には6」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「綾波的には33-4です」

 

 

 

「何でや!?」

「惨敗は草」

 

「冗談です。おまけして7にするです」

 

 

 

 

「祥鳳的にはどうですか?」

 

「そら…9やろ?」

 

「高っ!?」

 

 

評価:7.5点

 

話し合いの結果、7.5点に決定。

ソースの味とクリーミーさがマッチ。

 

しかし、ネットで探すと既視感ある組み合わせなため、満点にはできず…。

 

 

 

 

②海苔の佃煮ソフト

 

二品目が完成。

マシンから出てきたのは…

 

「出来たで!」

「黒いです」

 

海苔の佃煮の混ざる黒目のソフトクリーム。

 

「おおお…これはまた…」

「黒ごま…とはちょっと違いますね…?」

 

「色的には、まぁまぁ…」

 

 

それでは実食。

 

「…うん」

「ソフトクリーム…のしょっぱいやつです」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、最後は綾波。どんな珍味が出来るのか。

 

 

「珍味とか言うなです」

 

 

 

…………

 

 

【綾波】

 

 

シリーズ真打ちとなっている綾波。そんな彼女の渾身の作品(?)が、今出来上がろうとしていた。

 

 

「あ、出来たみたいです」

 

 

 

 

①かつお節しょうゆソフト

 

 

 

 

 

「長いから"明石ソフト"に命名するです」

 

「明石の名を使うなら使用料払ってもらうにゃ」

 

「…やっぱり止めとく、です」

 

「商標権は草」

 

 

そして盛り付ける。醤油の色が混ざったソフトクリームに所々鰹節が混ざる。

 

「おおー」

 

「まぁ…見た目は…そこそこですね…」

 

「美的感覚が狂いそうになってきて草」

 

「では皆さん、どうぞです」

 

配膳される。

 

「醤油と鰹の風味がする…」

 

「おばあちゃんのぽたぽた焼みたいなイメージです」

 

「せんべいかっ」

 

 

 

 

 

そして実食。

 

「…んー甘じょっぱい感じですねぇ」

 

「鰹の…出汁が出てませんか…?」

 

「歯に引っ付いてくる…けど…甘じょっぱいの、良いっ」

 

「お菓子の……いや、駄菓子みたいやな?」

 

「自分でいうのもアレですが、駄菓子の方が美味しいような気がしたです…」

 

 

 

 

 

反応は、 まちまち。折角なので明石に食べさせてみた。

 

 

「ウマイにゃ」

 

「「「「えっ」」」」

 

 

 

評価:4点

 

わりと不味すぎなかったが、美味すぎるわけでもなく、相談の結果4点。しかし、明石にはその好みの問題か受けが良かった。

 

 

「完食にゃ。ご馳走さまにゃ」

 

「じゃあついでにこのフリス…」

「それはダメにゃ!ww」

 

「桃のミンティアもありますよ!」

「やめろにゃwwwwww」

 

 

 

 

②蜂の巣ソフト

 

 

前評判から好評の蜂の巣ソフト。

 

 

マシンのレバーを下げると、ハチミツの香り漂うソフトクリームが出てきた。細かく砕いたハチミツ付きの蜂の巣。

 

 

これはかなり期待できる

 

 

「それでは、どうぞです」

 

 

実食

 

「あんまぁぁい!」

「ええやん…うまい!」

「おいしい…♪」

「これは美味しいですよ!」

 

「…ベストマッチです」

 

「ちょっと塊あるんやけど、これがええねん」

 

「それは蜂の巣の破片、です」

 

 

 

 

評価:天使マーク

 

前評判も実食時の評判も良く、天使マークとなった。

 

 

そして、最後は…

 

 

 

③魚油ソフト

 

最後のソフトクリームが完成する。

 

 

「ついにこの時が…」

 

「さっきのが良かった分、余計に不安やで…」

 

「そ、そんなこと言わないで欲しいです…綾波を信じて…(素)」

 

「まさかの素が出てて草」

 

 

 

そして盛付け。最初の一つが完成する。

 

「あんまり見た目が変わらないですね…」

 

ニーミが言及した。

機械から出たのは、いつものパリパリのコーンに乳白色のソフトクリーム。

 

「魚油にはオメガ3だか11だかが含まれるので、身体に良いです」

 

「ベイルアウターは草」

 

「綾波、オメガ3ね?オメガ3…」

 

「ホントに入ってるの…?あ、臭いがちょっとしますね」

 

「まぁ、食えへんもんやないしな…?」

 

そして二つ目以降の盛付けへ。

 

 

 

「ソフトクリームをイメージしてくるくるっと…出来たです」

 

「要らんギャグやめーや!www」

 

「綾波ちゃん、それソフトクリームだから…」

 

「草」

 

「後で全国の指揮官に怒られるやつですねこれは…」

 

 

 

お店で見る綺麗なソフトクリームの出来上がりである。

 

 

 

 

そして実食

 

 

「ん…不味くない…」

 

「そこまで変な味せえへんな?魚の臭いするけど」

 

「ソフトクリームの甘味でわからないですね」

 

「あーでもこれなら接種しやすい…かも?」

 

「嗅覚を塞げば…まぁ…いけるです…?」

 

 

 

 

評価:3点

 

色々議論が続くも3点。主なマイナス点はその臭いか。それ以外は普通。これで臭いが何とかなれば5点はいけた模様。

 

 

「なんか、オチとしてはちゃんとしてないっていうのがなぁ…」

「祥鳳、それ言うなです!ww」

 

 

 

 

 

「と、言うと思って、もう一個持ってきたです」

 

『えっ』

 

すると綾波はトレーに被さる布を取る

 

 

 

スペシャル食材:????

 

 

 

 

 

「うわ…!?」

「変な色…」

「なにこれ!?」

「見るからにヤバそうですよ…!?」

 

それぞれリアクションする。

 

淀んだ茶色。見るからにヤバそうな液体が納められた瓶。

 

 

 

「綾波ぃ!?これはなんなんですか!?」

 

 

 

 

 

 

「ハイポ○ションです」

 

 

 

 

 

 

 

 

「ハイポー○ョン…?」

 

「FF…?」

 

「綾波ちゃん、もしやニコニコとかで上がってるあれですか?」

 

「はい、あの"ハイポ"です」

 

 

 

 

 

 

 

 

④ハイ○ーション

 

 

 

 

 

 

 

「綾波、もう伏せ字が機能してませんよ…」

 

「これを混ぜるです」

 

「あかんて!!」

「それはやめよう!!?」

「流石にこれはマズイですからね!?綾波!」

「ハイポーション、皆で食せば、怖くない…」

「ラフィー煽らないで!?あの子ホントにやりかねないから!?」

 

 

 

 

 

 

「実はもう出来てるです」

 

 

 

 

 

「「「ファッ!?」」」

 

スタジオにアイスクリームマシンが運び込まれた。

 

「準備良くてもう草…草…」

 

 

 

 

スペシャル:ハイポソフト

 

 

「因みに、このハイポ…何が入ってるんですか?」

 

「これは赤城さんと大鳳さんとローンさんに愛宕さんや隼鷹さんから一本ずつ厳選していただいた滋養強壮剤と、あのレシピを参考に…煮詰めたものです」

 

 

「煮詰めちゃったかぁ…」

「しかも提供者やべー人たちやん…」

「やべーやつ汁は流石に草」

「大丈夫なのかな…」

「ていうか、タウリンとかすごそうです…」

 

少なくとも摂取をためらいそうではある。指揮官は苦笑いした。いやそれしか出来ない。

 

むしろKAN-SENでも摂取を躊躇うレベル。

 

 

そして、盛り付けてみる。

 

「あれ?なんか色的には普通やな…」

「チョコみたいな…なんというか…」

「変な色…」

「あの人たちの執念とか怨念みたいなのを感じます…」

 

 

「さ、さぁ、早速実食です…」

 

 

 

 

配膳を終えて実食。

 

 

 

 

 

 

『ウェアァァァッッ!!?』

 

 

しかし、一口入れた途端、綾波たちの顔が歪み、凄まじい嗚咽を上げだす。

 

 

おかしい、ソフトクリームマシンにいれる前、ハイポを精製するときにちゃんと乾燥剤は事前に抜いたはず…と思いつつ。その生まれ持った凄まじい味わいが味覚に襲い掛かった。

 

 

 

「けほっ…な、なんれすかこれはぁっ…」

「まじゅい…らひぃ、さしゅがに草はえない…」

「ダメだよこれ…」

「駄目やで…これ…ゲホッ」

 

 

「…これもうドクロです…兵器です…」

 

 

 

評価:ドクロ二つ(測定不能)

 

ラフィーのフリスクシリーズや今回のニーミのアイスバインソフトをぶっちぎり、ドクロ二つ。

 

 

 

「いや二つでも足りないです…」

 

 

 

 

「綾波にハイポの材料提供した方々も、食べてみてください…」

 

 

 

 

赤城たちにハイポソフトを食べさせてみると

 

 

 

「あら、そんなマズイの?__ウゥェッ!!?ケッホ…」

 

赤城は盛大に嗚咽をあげて歪めてしまった。

 

そして大鳳から一人一人口にすると…

 

「ゲフッッ…うわ、ダメですわ…ゲホッ…」

 

「まっず…ヤバいよ…!?」

 

「ダメだこれ…ゴホッ」

 

「だっ誰ですか!!こんな素材綾波ちゃんに渡したのはぁっ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

と、盛大にリアクションを取る中、一部始終をこっそり観測していたオブザーバーたちは、『いやお前らだよ!?』と言いたげに後退りするのであった。

 

 

 

そして、アイス好きのマッコールにもハイポソフトを食べさせてみたところ、案の定顔を歪めたのは言うまでもない。

 

 

「こ、こりゃドクロというか魔王じゃない?」

 

 

「えー…皆さんは用法容量を守ってお使いください、です…」

 

 

 

 

 

 

To be continued…?

 




閲覧ありがとうございました。



長くなってしまいましたが、夏らしいお話でしたね…(˘ω˘)

皆さんはお話の中で食べてみたいなと思ったりしたものはありましたか?←

そんなこんなで、このお話を御覧になられた後にレア艦ドロップしたり、またはラフィーのフリ○クシリーズに挑戦したいと思ったチャレンジングな指揮官様がいらっしゃいましたら、是非ともお気に入り登録、ご感想、ご投票、もしくは『ここすき』をよろしくお願い致します。

それでは、また次のお話で。


by筆者


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

七夕祭り、です。

遅れましたが七夕ネタです。

あの海2020年8月における最後の投下。



見所:垣間見える本音(!?)


8月。

 

母港にて七夕祭りを開くことが決定した。

そのため、KAN-SENたちはその準備を進めていくことになり…

 

 

 

 

 

 

 

 

「高難度海域のボス、七夕の日くらい自分の弾薬を爆発させて沈んでくれないかな…です」

 

「それだと『棚ぼた』ですね!」

 

「恒例ギャグは草」

 

「という訳で、この短冊に願いを書くんですね?」

 

 

主人公ズ四名もそれに伴い、今は短冊に願い事を書いていた。

 

 

そして、外の笹に短冊やら七夕飾りを飾り付けしていく。

 

 

 

 

 

 

 

「さーさーのはーさーらさらー♪ふふん!サラちゃんの髪もサラサラだよー!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「あっちのほうも、です?」

 

 

ふと、通り掛かりのサラトガにツッコミを入れた綾波。

 

 

「ふふん、サラちゃんにはそんなの生…」

 

「コルァァァァァァァッッ!!」

 

 

唐突に始まった綾波とサラトガとのやり取りはニーミに止められてしまったのであった。

 

 

 

 

(まぁ、そうなるわな)

(草)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その影で……

 

 

 

 

 

 

「七夕…もうこんな時期なのね…」

 

オブザーバーたちセイレーンは、遠くから母港の様子を観察している。

 

「連載開始の去年はこのネタをやってなかったみたいだから、どうなってるんだかなぁ…」

 

「ぶっちゃけ嫌な予感しかしないのよね…」

 

 

 

「それなら、ちょっと覗いてみましょっか♪」

 

 

 

オブザーバーの提案で、興味本意で立ち寄ってみることに。光学迷彩を使って身を隠し、母港の七夕飾りを見て回る。中央の広場まで来ると、KAN-SENたちの願い事が記された短冊たちを発見する。

 

 

それを覗いてみると…

 

 

 

『飴さんいっぱいほしい! むつき』

『皆と仲良く! 吹雪』

『おいしいご飯を皆で食べられる日々が続きます様に 平海』

『節約して100万貯めるわよ! 寧海』

『皆で楽しく過ごせます様に。 逸仙』

『給与アップして欲しいです 島風』

『もっと危険手当てを… 駿河』

『目指すは、世界一受○たい授業出演! ケルン』

『科学部の栄光を君にっ 夕張』

『商売繁盛! 明石&不知火』

 

 

 

(割と普通だな…?)

 

(へーえ、可愛いわね…)

 

(まぁ、商売繁盛は運営の存続のためにも必要だよなぁ…島風と駿河はスタントマン役になってるからか現実味が…)

 

 

 

更に見てみると…

 

 

『若返り!これに尽きるっ 三笠』

 

 

『平和と安寧、そしてスベり脱却! エンタープライズ』

 

『にくすべよ、もっと流行れ。さあ、みんなで一緒に…せーの、にくすべっ! グラーフツェッペリン』

 

(エンタープライズ…最後の部分って…)

(ツェッペリン、お前短冊は布教の道具じゃないっつの!?)

 

 

 

 

(これはメイド隊のかしらね…?)

 

『メイド王選手権で優勝したいです。 シリアス』

『捨てられないメイドに、私はなるっ ダイドー』

『ノーパン道最強の名を欲しいままに。流行れノーパン道。 シェフィールド』

『綺麗なカモメさんがいっぱいの空 サフォーク』

『いろいろ考えましたけど、やっぱり平穏が良いですね。 ニューカッスル』

 

 

(メイド隊の短冊かぁ)

(まあ突っ込みどころはあるわね)

(…あれ、テスっち、どうしたの?)

(これ見て…?)

 

 

 

テスターの指す短冊を見る。

 

 

 

 

 

『どうか陛下とご主人様からの無茶振りが減りますように…。 ベルファスト』

 

『お胸はこのままでも良いので、今横でくたびれてるメイド長みたいにはならないようにしたいです… ベルちゃん』

 

 

(ちょっとちょっとベルファスト!!?お前そんなキャラだっけ!?しかもベルちゃんもスゲーことを…)

 

(さらっと本音出てるわねぇ♪)

 

(むしろ何があったのよっていう…)

 

 

 

 

 

 

次の短冊たちを見る…。

 

 

 

 

 

 

 

『エロカワ路線に行きたい。 クリーブランド』

『ムリムリwww コロンビア』

『ナイナイ(ヾノ・∀ ・`) デンバー』

『姉貴、無理は禁物です。 モントピリア』

 

『お前ら後で覚えとけよ!? クリーブランド』

 

 

(切実すぎるだろ…)

(兄貴って呼び名…未だに根付いてるのかしら?)

(しかもさぁ、短冊で会話してるっていうのがもうね…)

 

 

 

『指揮官様と赤城√実装はよ 赤城』

『赤城自重しろ 加賀』

『だまらっしゃい!あんたこそ自重しなさいよ!? 赤城』

『短冊ってなんだ?ぬぅぅん! 加賀』

『ポロリと行っちゃいますからぁ!! 翔鶴』

『翔鶴姉ー!?七夕でも脱がされるのぉぉ!? 瑞鶴』

 

 

 

『世界の平和…って何を騒いでおる!?せめて七夕くらいは自重せいっ! 長門』

 

 

『平和が良いですわねぇ 天城』

 

 

『取り合えず、姉上から看板奪取。 土佐』

 

 

 

(願い事の後にネタ混ぜてるのね…ユニークだわ…)

(つか、短冊で会話すなwww風景が頭に浮かぶじゃねえかっ!www)

(…そろそろ主人公ズのも見てみようかしら?)

(何て書いてるんだろうなぁ…)

(なんだろう、この怖いもの見たさ…ってか、口調的に私とオブザーバーが被ってるっていうのがね?)

 

 

 

( カ ブ り 許 す ま じ )

(カブってるけどわざとじゃないわよ!?お願いだから触手しまって!?)

 

 

 

 

 

 

………

 

 

 

 

 

 

 

(さあ、主人公ズの短冊があるところへ来たわ)

(いやー…あの触手すげーわ…)

(テスっち…どんまい…)

 

 

 

『指揮官や皆とずーっと仲良し! ジャベリン』

 

(やっとそれらしいのを初めて見た気がするのよね。どうしてかしら?)

(いや待ってよオブザーバー、普通にもあったよな最初の方に!?)

 

 

 

 

 

 

『皆と安眠、そしてスリル。 ラフィー』

 

(ん?スリルですって?)

(スリルってこれまたえぐいな…)

 

 

 

 

 

 

『皆と今後も楽しく仲良くやっていきたいですね、そして出番プリーズ! Z23』

 

 

(安心しなさい。今後は貴女にも出番あると思うわよ…)

(敬語キャラはジャベリンと被ってて、読み飛ばすと筆者でもどっちがどっちだか分からない時あるけどな?)

(それはZ23本人には言わないであげなさいねぇ…?)

(あーピュリファイアーなら言いそう…)

(や め な い か)

 

 

『最低限の努力で最大限の幸福を掴みたい、です 綾波』

 

 

(おい!?)

(綾波…いくらSSだからって殺伐としすぎよ!?もっと夢見なさいって…)

 

 

すると、もう一枚の短冊が飾り付けられていた。

 

(ユニコーンが書いたものみたいよ…?)

 

オブザーバーはそう言って見てみる。

 

(へぇー?アニメ終わった頃、写真取ったりしてツルむ様になったからか?)

(このSSの『あの海カート』だと、キャラ崩壊してるくらいにぶっちぎりの活躍を見せてた様な気がするけどね…?)

 

ピュリファイアーとテスターはこれまでのことを振り返る。

テスターはピュリファイアーが前にアップロードした記録からあの海カート出演時の映像を見ていた。

 

 

 

 

 

果たしてその内容とは………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

セイレーン爆ぜろセイレーン爆ぜろセイレーン爆ぜろセイレーン爆ぜろセイレーン爆ぜろセイレーン爆ぜろセイレーン爆ぜろセイレーン爆ぜろセイレーン爆ぜろ_

 

 

 

 

背筋が凍りついた。

 

まるで本当に呪いが込められているかのように、その文字は滲んでいたのだ。

 

 

(こええよ!!?どんだけ恨んでんだよォォ!!?私ら何かしたか!?ねえテスっち、オブザーバー!?)

(まぁ…私らいろんなやつに攻撃とかしてるかねぇ…)

(そうねぇ…?あら?ねぇピュリファイアーにテスター、裏にも書かれてるみたい…)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして短冊の裏を見てみると…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

主人公入り希望主人公入り希望主人公入り希望主人公入り希望主人公入り希望主人公入り希望主人公入り希望主人公入り希望主人公入り希望主人公入り希望主人公入り希望主人公入り希望主人公入り希望主人公入り希望主人公入り希望主人公入り希望主人公入り希望主人公入り希望主人公入り希望主人公入り希望主人公入り希望主人公入り希望主人公入り希望主人公入り希望主人公入り希望主人公主人公主人公主人公主人公主人公主人公主人公主人公主人公主人公主人公主人公主人公主人公主人公主人公主人公主人公主人公主人公主人公主人公主人公主人公主人公主人公主人公主人公主人公主人公主人公主人公主人公主人公主人公主人公主人公主人公主人公主人公主人公主人公主人公主人公主人公主人公主人公主人公主人公主…

 

 

 

 

 

(うわぁぁ!?なにこれ!!?)

 

(無邪気って怖いわね…)

 

(これ最早無邪気ってレベルかよ…あの成りでどんだけ淀んでるんだよ…!?怖すぎんでしょ…!!?)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(あら、もう一つ見付けたわ?)

(今度はなんだよ…ってなんだこの短冊ぅ!?)

 

 

 

 

ピュリファイアーが驚くのも無理はない。オブザーバーが見付けたその短冊とは、なんと自分達セイレーンの技術で作られたとされる透明な短冊型の媒体であった。

 

 

(あらぁ…誰のかしらぁ?)

 

 

 

その板にはレーザーで刻印されており、この様に記されていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『この時空をどうやって淘汰したらいいか、段々わからなくなって来た。誰か助けて…。 オブザーバー・零』

 

 

 

(零ぃぃぃぃ!!?)

(あんたがそれを言ったらどうなっちゃうんだよ私たちは!?)

(しかもしれっと本心みたいなのさらけ出してるじゃないの…)

 

 

 

 

 

To be continued…?




閲覧ありがとうございました。


そんなこんなで、ユニコーンの可能性を感じた指揮官様やオブザーバー・零に思わずエールを送りたくなった【審判者】様がいらっしゃいましたら、是非ともお気に入り登録やご感想、ご投票、ここすき等をよろしくお願い致します。

では、また次のお話で。


by筆者


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

鉄血の鮫、です。

ノンジャンル話。

今回は主人公ズへの刺客(?)として例の子が出ます。


見所:沼にハマる…?


母港の演習海域。

 

この日は演習の日。綾波たちは敵の拿捕をするという任務という形で進行していた。

 

 

 

 

「ごきげんよう画面の前の指揮官の皆さん。綾波です。ところで皆さん知ってるです?潜水艦の給与は高いらしいです」

 

「綾波ちゃん…画面の前ってそれどういう…」

 

「そりゃあほぼ海の中で勤務ですもの…それなりに危険が伴いますし、その分の手当は出ている筈ですよ?」

 

「にしても、寄港しない限り、貯金使うことなさそう…」

 

 

 

 

 

「わりとマジで使うこと無いぞー?」

 

 

と、何者かの声が聞こえ、四名は警戒モードに。

 

「ジャベリン、銛(モリ)の準備をしておくです…大物は近いっ!です」

 

「いや待って、これ槍(ヤリ)だよ!?一応投げ槍だよ!?」

 

「濱○さんは草」

 

「懐かしいですね?木曜日の黄金伝説…」

 

 

そして、水飛沫が上がる。

 

 

 

 

 

「サメだぞー。いじめてきたら噛みつくぞー。がおー」

 

 

と、その正体は、相手役となる潜水艦部隊のU-110。

 

 

 

「噛み付けるならいつでも114514、です。ホラホラホラホラ…あれ、こないのです…?」

 

 

 

するとU-110は潜ってしまった。

 

「潜っちゃった…」

 

 

 

そこで…ジャベリンは声を試しに掛けてみる。

「おーい、出ておいでー!」

 

出てこない。

 

 

「出てこない…」

「海中深くに潜ったのでしょうか?」

「うーん、対潜レーダーに感はあるんですけどね…」

 

 

そして綾波は呼吸を整え…

 

 

 

 

 

 

 

「山下○二のー」

「くいしんぼーばんざーいっ」

「ぎゃあああぁぁぁぁ!!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…暫くお待ちください…

 

 

 

 

 

 

 

「ふう…ふう…危うく下半身がバイバイするところでしたです…」

 

「草」

 

腰をさする綾波。そこにはU-110の艤装のものと思われる歯形が付いていた。

 

「よりによってU-110本人ではなく、艤装にかじられるとは…です」

 

「綾波ちゃん、横っ腹あたりから歯形付いてるよ…?」

 

「変に煽るからですよ!?」

 

 

 

そして、再びU-110は潜る。

 

 

 

「あ…」

 

「また行かれてしまいましたね…」

 

「どうやって釣ればいいか考えないと、です」

 

「さ、魚釣りみたいに言わないの…」

 

ニーミにツッコまれる。

 

「ニーミ、U-110の好物とか知りませんです?」

「好物?うーん…そうですねぇ…」

 

演習中にそんな呑気な…と思うも、誘き出すには何か策を打たねばならない。

 

 

「ラフィーが思うに、ヒレ酒…好きそう」

 

「おお!鮫だけに、です」

 

「待ってラフィー、それってある意味共食いですよね…」

 

 

「あ!それならフカヒレってのはどうですか?」

 

「ジャベリン、だからそれ100パー共食いじゃないですか!!…ん?あら…?」

 

 

 

 

すると、ヒレらしきものが水面に出しており、遊泳しているのを見つける。

 

 

 

「…っ…そこおっ!!」

 

ニーミはもしやと思い、それを掴んでぐいっと引っ張った。

 

 

 

「いだだ、やーめーてー!噛みつくよ!!?今度は甘噛みどころじゃないよ!?わりとマジで噛みつくぞー!!?」

 

 

「あれ甘噛みってレベルじゃなかった様な気が…」

 

「結局力技で草」

 

 

「って、なんだZ23かー。びっくりしたー」

 

「なんだじゃありませんよU-110!もう…」

 

「てっきり綾波がボケを噛ましたから、タイミング計ってお腹目掛けて飛び付こうかなーって思ってたぞー」

 

「綾波は餌じゃないです…」

 

「ごめんごめん。じゃあさー」

 

「「「「…?」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「第1回 チキチキ!U-110の110のことー」

 

 

何故かクイズが始まった。

 

「ちょっと待って、今演習中ですよね!?クイズなんてやってる場合ですか!?」

 

「なるほどです…。ニーミ、もしやこれは捕虜へのコミュニケーション能力が試されてるかもです!戦闘の緊張したばかりの空気を和ませられるかとか、そう言うのです。きっと!」

 

「いやいや、そんなまさか…ていうかU-110から仕掛けられてませんか!?それじゃむしろこちらが空気読めるか否かを試されてるんじゃ…」

 

 

 

 

 

 

「早速だけど第一問ー。U-110の好きな"ぐるぐる"ってなーんだ?」

 

 

そしてシンキングタイムが始まる。やむ得ず乗ってみることに。

 

 

 

 

 

 

「"ぐるぐる"って…あっ」

 

 

 

ここでZ23は感づく。

 

そう、U-110は『エニグマ(暗号装置)』を持ち歩いているのだ。そして、たまにいじくって暗号にしりとりが混ざったりしてしまうこともあり、ある時の暗号ではビスマルクや、下手したら東大王の学生でも解くのに時間を有してしまうほどの難問になったという伝説を作っていた。

 

「もしや、発想がものを言う問題なのでしょうか…?」

 

「ええ…!?」

 

「いきなり高IQ問題は草」

 

「いや待ってです、U-110って結構マイペースさんなところあるですよ?さすがにそこまでは考えてないと思うです」

 

「綾波、以外とああいう感じの子って、メチャメチャ難問を解き明かす時があるじゃないですか。ほかにも突然閃いたりとか!」

 

「それは…たしかにですっ」

 

「それに、普通の人が実はすごーい力を持ってたり…!土壇場でカリスマ性を発揮したりとか…実は、すごい人の孫とか!

 

「ほうほう…です」

 

「それだと最早ラノベの主人公だよニーミちゃん…」

 

 

 

「沼にハマってて草」

 

 

「さあ、お答えをどうぞー」

 

「ああっまだ答えがまとまってないのに!?」

「そもそも答えの話とか全然してないです…」

「取り合えず一人ずつ答えましょっ!」

「うんうん」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そういうことでまずはジャベリンから

 

「蚊取り線香」

 

「ぶぶーっ って、それが必要な潜水艦ってどんだけ衛生環境悪いの!?つか煙くなりそう…」

 

 

 

 

続いてニーミ

 

「ドラム式洗濯機っ」

 

「ぶぶー。確かにぐるぐるしてるけど、ぶぶー」

 

 

 

更に続いてラフィー

 

「数取り団」

 

「めち○イケ?ざんねーん…確かに楽しいけどね」

 

 

 

 

 

そして綾波。

 

「腹の中が、ぐるぐるしてくるし…」

「がおー」

「ぎゃあああ!!?」

 

 

 

「「ええぇぇぇ!!?」」

 

「草」

 

 

U-110の乗る艤装に横から噛み付かれ、そのまま海中へ引きずり込まれていった。

 

 

 

…しばらくお待ち下さい…

 

 

 

 

 

 

 

「ごめんなさいです…今のはふざけすぎたです…」

 

びしょ濡れの綾波。その横っ腹には歯形が増えていた。

 

 

 

「えーっと、ペロキャンです」

 

 

 

「ぴ っ た ん こ カ ン カ ー ン」

「ぎゃ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"あ"!!!?」

 

『綾波いいいい(ちゃぁぁぁぁん)!!!?』

 

 

 

 

 

 

 

 

…しばらくお待ち下さい…

 

 

 

 

 

 

「U-110ゥゥゥ!!?お前綾波のお腹に何の恨みがあるですかァァァ!!?どうしてくれるですこれェェェ!!?」

 

横っ腹の歯形が更に増えていた。

 

「にしてもそれでよく生きてますよね、綾波…」

 

そして浮上したU-110の艤装に掴みかかる綾波。そしてそれを持ち上げて上下に揺さぶり出す。

 

「うわー!?やーめーてー!転覆するー!縦に転覆するー!!

 

「綾波ちゃん!?止めたげてよぉ!?」

 

 

U-110もなんとか踏ん張る。

 

 

「ああぁ!?放してあげなさいって!?」

「良い勝負」

 

「よし決めたっ!そのニンニク頭をフカヒレみたいにしてやるですっ」

 

 

「にんにくからフカヒレって無理があるよね!?ていうかあれは髪の毛だよ!?」

 

 

「もうやめなさいっての!危ないから!」

 

 

「やーめーてー!?せめて黒柳○子で勘弁してー!!?

 

 

 

 

「ニンニクもサメも諦めてタマネギに魂売ったの、もう草」

 

 

 

 

その頃、U-110だけ中々帰ってこないために心配になった敵潜水艦部隊役のU-556は駆け付けたのだが…その光景に困惑していたのは言うまでもない。

 

 

 

 

to be continued…?




閲覧ありがとうございました。

U-110登場回でした。

それではU-110の艤装にかじられても耐えられる自信のある指揮官様がいらっしゃいましたら、是非ともお気に入り登録、ご感想、ご投票、ここすき等を宜しくお願い致します。


それでは、また次のお話が出来次第投稿します。

by筆者





目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

トーク術を磨きたいわ…! byパーシュース

ノンジャンル話。

ナーセリー勤務タイムで有名になった、パーシュースの回です。


見所:満を持してユニコーン登場。そしてパーシュースの可能性。


母港、執務室。

 

 

「この程度の執務でバテるなんて、まるで打ち上げられたアザラシね?」

「むしろ海に戻りたがらないセイウチです」

 

執務後にバテてソファーに横になった指揮官に突っ込むロイヤル空母、パーシュース。

 

綾波もそれに続いて毒づく。

 

 

「その発想はなかったわ…」

「実は今思い付いたです」

 

 

指揮官にはきっと良い声による毒舌はむしろ子守唄であったのか、それとも…

 

指揮官は目を閉じて意識を失った。

 

 

 

「トドメ刺しちゃったみたいね?」

「Kill Confirmed. です」

 

「いやいや、勤務中にスヤらせちゃダメでしょ!?指揮官!起きてくださーい!!」

 

 

ニーミはすかさず綾波とパーシュースに突っ込み、指揮官をスリーピング・ワンダーランドから現実溢れる執務筆へと引き戻す。

 

 

「それではジャベリンたちはコーヒー入れてきますね?安いやつ」

 

「AE○Nの値札付いてて草」

 

 

 

 

……その一幕の後。

 

 

 

「トーク術を身に付けたい?」

 

「うん…」

 

綾波たちの部屋にてパーシュースは打ち明けた。着任早々指揮官への発言でスベりまくった事により、自信がなさそうであった。とは言え、自室の姿見でしゃべる練習をしても中々上手くいかず…

 

「まぁ、"雨降って量産型固まる"は秀逸な迷言だったと思うです」

 

「やめて!?私の黒歴史ほじくり返さないで!?」

 

そう、ある任務中にロイヤル駆逐艦ヴァンパイアを困惑させた伝説の一言である。

 

 

「まぁまぁ、パーシュースさん。ペルセウスだかデスソースだか知らないですが、この際新しいネタをストックするのはどうです?」

 

 

 

「デスソースってなんだよ。完全に調味料じゃねーかそれ。どうやったら私の名前が星座から調味料になるんだよ?つか最初に正解言ってるじゃないのよ!」

 

 

 

 

「そうだよ綾波ちゃん!デスソースちゃんが困ってるよ!

 

しれっと姿を表すユニコーン。

 

「オメーも大概にしろよユニコォォォン!!?」

 

 

と、口調が変わりつつも鋭く切り返すパーシュース。

 

 

「もう草」

 

 

そしてモニター室へやって来る。モニターには執務室前の廊下、執務室の中が映る。プライバシーとか突っ込みどころが満載。その中で気にせず過ごす指揮官も指揮官である。

 

 

「というわけで、ユニコーンにとっては今回初となるノンジャンル話です。折角なので久方ぶりにスタントマンを起用するです」

 

「よろしくお願いいたしまーす」

 

「って、ちょっと待ってよ?あの子達に何をさせるつもりなの?」

 

 

パーシュースは、 まさかトーク力というより身体を張った行為を提案されるのかと不安になった。そりゃそうだ。なぜならスタントマンなんて本来なら呼ぶ必要などない。助言をしてあげれば良いのだ。

 

おまけに指揮官は先程叩き起こしたばかり。

 

 

 

「久しぶりに島風と駿河、頼むです」

 

『はーい!』

『はーい』

 

 

かくして、綾波たちのプラン発表会が始まった。

 

 

……………

 

 

 

というわけで、ジャベリンからいきますねー

 

 

 

先ずは指揮官のためにお弁当を作り…

 

 

(あー会話のきっかけ作りにね?)

 

 

 

そうなんです!作って食べさせてどうでしたーって渡します

 

 

『指揮官!このお弁当はいかがでしょうか?はい、減塩ですよ!薄目です!』

 

(指揮官、案外健康志向なのね?)

(それ単に違う意味があるかと…)

 

 

 

『塩と言えば指揮官はどの様な塩がお好きですか?味の素?あははーやだなー指揮官、味の素はお魚の骨の粉末ですよ~?』

 

 

(…お弁当作って雑談ね?よしメモったわ)

 

 

(ていうか、この後が不安なんですが…ってお弁当片付け忘れてません?)

 

 

…………

 

 

ラフィーの番。

 

 

 

じゃあ、先ずはお酒を注いだコップを持って__

 

 

(お酒…?昼間っから飲むの?)

 

 

『さぁさぁさぁ指揮官、はい__』

 

 

指揮官に

 

 

 

『ウオラッッ!!!』

 

 

スプラーッシュ

 

 

(まてええええええい!!)

 

 

どうしたの?

 

(明らかに指揮官にお酒ぶっかけてどうすんのよ!?つかなんでホースなんか付いてんのこの酒瓶!?)

 

 

酔わせて口を柔らかくする。

 

 

(調理される前の肉かっ!!?)

 

(明らかに駿河にぶっかけられるって凄い絵です)

 

 

『あれ?これ味うっす…』

 

 

お弁当残ってるから活用して効果倍増

 

 

(明らかにそこはアドリブよね…!?)

 

 

………

 

さて、指揮官も着替え終えたので、このZ23の提案を発表いたしますね!

 

 

(おお、私の知る36年Z組ニーミ先生ね!)

 

 

お褒めに預り恐縮ですっ

 

ということで、先ずは普通に執務室へ…

 

 

『失礼しまーす』

『失礼しまーす』

 

 

(あれ?二人?)

 

 

『さあ、飲みましょう』

『おツマミもありますよぉ~』

 

 

残ったお弁当も使い__

 

 

(またお弁当使った)

 

 

酔ったところを…………

 

 

 

 

(ちょっとちょっと!ピロートークとか言うんじゃないでしょうね!?)

 

 

ファッ!?

 

 

(ニーミちゃん、エロはダメですよー?)

(しかも人数多いね?)

(煩悩解放は草)

(きっと暑さでヤられてしまったのです)

 

 

うっせえわい!私とて健全な乙女じゃあ!!

 

 

(酔わせて既成事実って健全からエラく離れてない…?)

 

(島風、駿河、戻ってです)

 

 

『『はーい』』

 

 

私としたことがこの前読んだ薄いほn…じゃなかった…あのですね?これは健全な…

 

 

(弁明は察しついてるので結構なのです)

 

 

(ニーミちゃん…)

 

止めてユニコーン!?そんな目で私を見ないでぇぇ!?

 

………………

 

 

 

…さあ、ここからが綾波の出番です

 

 

(嫌な予感しかしないですけどね…?)

 

 

 

(あ…指揮官が身構えてる)

 

(綾波のイメージ的に何が起こるのか予測できないんだけど…)

 

 

 

 

 

そんなこんなで、島風、駿河、準備出来てるです?

 

『こちら島風、いつでも行けまーす!』

『駿河も完了でーす』

 

 

 

先ずは準備運動します。

 

 

 

(え?)

(綾波ちゃん…?)

 

 

 

そして、二人で合体!

 

 

 

(合体!?)

 

(草)

 

 

地獄車を繰り出して廊下を走行するです。

 

 

 

(うわ!?)

 

(しかも移動速度早くなってません!?)

 

 

 

 

そこの曲がり角を適当に右左折するです。

 

 

 

(一輪でドリフトかましてる +114514点)

 

(通りかかったU-556が素の表情になってましたよwww)

 

 

『え?なにあれ…え?』

 

 

 

 

(あ、あれ?島風ちゃんと駿河さんの進んでる先って…まさかお兄ちゃんの…!!?)

 

 

 

 

そのまま…

 

 

『島風、曲がろう!流石に曲がろうよ!?』

 

『する、駿河っ速度下げてうわ止まれな___』

 

 

 

……NO SIGNAL……

 

(嘘ぉぉぉ!!?)

(またこの落ちかい!?)

( い つ も の )

(扉穴空いてる…)

 

(お、お兄ちゃあああん!?)

 

 

 

入念に奇行を行い、多少の皮肉もユーモアになるように…

 

 

(無茶言うなや!!?それ解決策じゃなくて自棄っぱちじゃん!!?しかも指揮官あんたも止めなさいよ!?)

 

(お兄ちゃん…怪我はなさそう…良かったぁ…)

 

 

『やあ指揮官、ちょっと世間話でもしようです』

 

 

 

(待てい!世間話する前にそこで伸びてる島風と駿河を助けるのが先決でしょ!!?指揮官も気に止めなさいよ足元ォォォ!!?)

 

(大丈夫だよパーシュースちゃん、あんな風に扱われてるけど、きっとまたゴキブリ並みの生命力で復活するはずだってユーちゃんが言ってるよ?)

 

(ユーちゃんその成りでどんだけエグい台詞吐いてんの!!?つかマトモなの弁当とお酒くらいしかないよどうなってんの!!?トーク術どこに関係すんのよこの発表会ィィィ!!?あれか!?犯行の動機を供述しろってか!?)

 

 

(パーシュースさん、斜め上に行きがちな我々の発表会でマトモとされるのって結構珍しいですよ?)

 

(ニーミ、斜め上を否定してなくて草)

 

 

(というか、パーシュースさんツッコミ向けですね~?)

 

(あ、ほんとだ私ここまでツッコミばかりしてるゥゥ!!これでもかってくらいツッコミいれてるじゃん!?皮肉っぽい物言いどこ行ったし私!?)

 

 

という訳で綾波からは以上です。救出チームの皆さんお願いします、です。

 

 

 

…………………………

……………

……

 

 

数日後。

 

パーシュースはこの日、夕張たち科学部が開発した無線式艦載機のテストをしていた。

 

 

そして…悲劇が起こる。

 

 

 

 

「あれ?操縦が…うそ、あれ?」

 

プロポからの操縦を受け付けなくなった。

 

夕張に渡すものの改善されない。ヤバイと思って艤装で撃つも…

 

 

 

「むむむwwwwwどうしようwwwww速すぎて落とせないぞwwwwww」

 

まさかの出来事に笑ってしまう夕張。パーシュースも発艦させるも間に合わない。というかこのままでは流れ弾が母港に着弾する。

 

そして、その操縦不能の艦載機は執務室の窓へ吸い込まれるように吸い込まれるように突っ込み、夕張とパーシュースによる、「あっ…」という察する声の直後、執務室が燃え盛る。

 

この日、パーシュースはトーク術どころか話題と注目をかっさらったのである…!

 

 

「あ"あ”ーーーーー!!?」

「お、おー…これで一役人気者だぞパーシュース。怪我の功名だぞ。語り草になるし話し相手に事欠かないぞ」

「よくねーよ!!?どうすんのよこれ!?どう見ても事故でしょ!!怪我の功名って怪我してるのむしろ指揮官だよ!!?つかその口ぶりハメたわね!?

「ハメたとは失礼な。夕張はパーシュースの為に『図った』だけだぞ(ドヤァ)

それをハメたっていうんだよ!?これ下手したらテロじゃねぇかァァァ!!?

 

 

 

 

尚、指揮官は一休みのために部屋を出ていたので事なきを得たが、突然の事ゆえに、何が起こったのかを理解するまで時間が掛かったのは言うまでもない。

 

 

 

 

 

 

 

「……いいセンス、です」

 

「パーシュースちゃん…」

 

 

 

 

 

To be continued…?




閲覧ありがとうございます。


パーシュースどころか、ユニコーンもすっかりと毒を得てしまった回でした…(˘ω˘)

そんなこんなでパーシュースとお話したい指揮官様やパーシュースの部屋の姿見でジョジョ立ちしたい指揮官様がいらっしゃいましたら是非ともお気に入り登録やご感想、ご投票、ここすき等をよろしくお願い致します。

では、また次のお話で。

by筆者


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

指揮官ってなんだ? by加賀

『加賀さんの疑問シリーズ』です。

長めになっておりますが、どうぞ。

見所:タブーに触れる。


残暑残る母港は重桜寮。

 

 

 

あの海もそろそろ連載から一周年の日が迫りつつある。その連載第一回目が9月15日である。

 

 

 

「まぁ…これが年明けからも日刊更新してたのなら、素直に感慨無量ではあったのだが…」

 

「およしなさい…」

 

 

 

 

 

 

「所で姉様……」

 

「なぁに?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「指揮k…」

「指揮する人の事よ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

重桜寮は今日も平和だったとさ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「まあってくださあああいッッ !!!!」

 

 

 

「なによ~?速攻で疑問解決したじゃないの。まだ何かあるっていうのかしら?」

 

 

「姉様、ちょっとタブーに触れるかもしれないが、最近の指揮官の中には将来有望な年少の者(ショタっ子やロリっ子)も含まれ足り含まれなかったりするよな?」

 

「ロマンあるお話よね~。少なくとも、アプリの対象年齢からしたら離れてるけど…」

 

「私思うんですよ…正直もっと職の選択肢あったんじゃね?って。軍部であっても、もっとあるはずでしょう…」

 

 

「そう言わないの。志あるならば良いことじゃないかしら?」

 

 

「そうですか…?」

 

 

すると少し間を明け…

 

 

 

 

 

「執務室に毎日山のような件数の書類が届くんですよ?電子化したら更に。それに、理性が切れたらアラヒトガミが降臨して海の上を何故か走り回り、潜水艦たちと息止め対決して、二十歳過ぎたら花金気分でうっかり呑み過ぎてKAN-SENの量産型の甲板でリバースする未来なんて、そんなの絶望極まりないじゃないですか…親の仇討ちにしてもそれどころではいだっ!?」

 

 

「夢壊すのやめいっ!!つかそれ"あの海"での指揮官様の話でしょ!?」

 

 

 

 

 

「では…男女比的に指揮官はハーレムになりますよね?」

 

「まぁ…指揮官様の性別次第ではそうなるかもしれないわね」

 

「となると、チートクラスの頭脳や技能を持ってたり、KAN-SENに匹敵する体力を持ってるはず…となれば、ここの指揮官はどうなるんだと…」

 

「水の上走ったり潜水艦たちと息止め対決したり、半裸で上司を抱えてプール飛び降りたり、私たちKAN-SENたちからの無茶ぶりを苦笑いしながらも見守ってくださるってのは…相当なタフネスだと思うわ?いろんな意味で…」

 

 

「ほかにも、他所の指揮官って地味そうで隠れイケメンだったりとかありがちかもしれませんが、うちのところの指揮官って、そもそもイケメン?

 

 

 

赤城はその質問に対し、途端に真剣な顔して考え込んでしまうのだった。

 

 

 

 

「姉様?」

「え、あのー…うーん…指揮官様をお顔で判断することは出来ないわよ…!」

「…まぁ、赤城姉様は割りと指揮官なら無差別みたいだしな?

 

テメェ今なんつったァァァァ!!?もういっぺん言ってみろやァァァァ!!?

 

 

顔面崩壊させる赤城。

 

 

 

 

「ささ、というわけで、ほらいくどー」

 

「はぁ、やれやれ…冒頭から無駄なエネルギー使ったわね…はーい今行くわー」

 

 

 

 

 

かくして、いつもの様に皆の意見を聞いて回ってみることに。しかしその質問の内容は……

 

 

 

 

「ということで、だ。仮に指揮官の志望動機は別として、その人物がショタだったりロリだったりしたらここがどうなるか…という事だ。皆の意見を聞こうと思ってな…?」

 

(タイトルコールから離れてしまいそうな…まぁいっか!)

 

 

諦める赤城。そして、「うーん」…と揃えて唸る蒼龍と飛龍。

 

"ここ"の彼女たちにとっての指揮官はここではあの苦笑いしつつも見守っている指揮官しか知らない。ていうかそいつが指揮官である。

 

それがその人物以外の少年少女等の人物ならば、果たしてどうなるか。

 

「はい!」

 

すると蒼龍が挙手。

 

 

「では先ず蒼龍から」

 

「少なくとも、"あの海"の空気は青少年の教育には…あんまり良くなさそうですね…

 

「フム…確かにそうだな」

 

「中身がグレーかブラックだしねぇ…」

 

 

「あ、はい!」

 

「よし、飛龍」

 

「僕が思うには、慣れぬ間は空母の加賀先輩と戦艦の加賀先輩を…間違えて編成したまま出てしまったりとか…」

 

編成間違い。

これは機能に慣れない内はあり得そうなことである。

 

 

「海に出たら突然無線で『あれ?加賀違いだったわ、メンゴメンゴ~www一度戻って~www』って感じになりそうだな。戦艦の方も空母の私もきっと何とも言えぬ気持ちになりそうだが…」

 

 

「アプリだと艦種と立ち絵で分かりやすいけどねぇ?直接面会してということになると…その時点で間違えてても変ではないかも。切迫して編成ミスとかうっかり思い込みとか…空母だと思って戦艦の方の加賀に声かけちゃったけどここで人違いって言っちゃうと今後の関係悪化を懸念して泣く泣く…とかね?」

 

「それむしろあの指揮官がたまにやらかしてるぞ…」

「「え!?」」

 

「そうなの…?指揮官様が?」

 

 

「ああ。それは、今から数日前のことだ…」

 

 

……

………

 

 

『さーて、今週のジャンプ…と。ん?』

 

 

ある日母港の売店にて。

加賀は指揮官ともう一人の人物を見つける。

 

 

 

『どうした指揮官?ふむ、空母機動部隊を編成したいだと?……あのー指揮官?私、戦艦なんだが…

 

 

(ええええ…てか何で黒歴史の私がそこにいるんだ…!?)

 

 

 

 

 

余にも奇妙な○語。

 

 

………

……

 

 

「って言うことがあってだな…」

 

「指揮官様ァァァ!?」

 

「似てますものね、相貌とか」

 

「相貌どころか性格もですね。ちょっと若さがあるくらいで」

 

「まぁそれは否定せんがな…ちょっとハズーい、ぞ…?」

 

何故か照れる加賀の仕草を赤城は思わずツッコミたくなったがここでは堪える。

 

 

 

 

 

「実際どうなるのかも想像つきませんね?ショタっ子ロリっ子っていうとどれくらいのご年齢でしょうか…?」

 

 

蒼龍の問い。年齢差があっても、未成年にも色々あるのだ。

 

 

「例えるならだ、見るからに当時の子ども店長くらいじゃないか?」

 

「懐かしい名前ね…」

 

「そうですねぇ…それはそれで…って、執務に耐えられるんでしょうか?むしろ心配です…毎日指揮官について回るかも…」

 

 

「まぁ、確かに支援は必要だわな」

 

「脚立も幾つか必要になるわね。棚の整理とか」

 

「悪戯心でスカート短いやつに脚立上らせて中身覗こうとしたりするかも知れぬな。赤城は…うっ頭が…」

 

「それはないでしょう」

「後が怖いですものね」

サラッと言ってくれたなおどれらッ!?

 

 

 

 

 

「あと、編成とかで、ふざけて赤城(ちゃん)+赤城(μ)+赤城(目の前にいるこいつ)で……うん、 もう想像したくねーわ…

 

「よし、コケにしてくれた暁に加賀?代表として表に出なさい♪」

 

 

どこからか流星を取り出し肩に担ぎ、目だけが笑っていない笑顔の赤城がそこに立っていた。

 

そう、このツッコミ専用の流星はエンジンが掛かるとプルンプルンと振動し、赤城の肩を揺らしている。

 

 

 

 

「しーましぇぇぇぇんんん!!?」

 

 

「おおーすっごい迫力ですね、蒼龍姉様!」

 

「そうね、飛龍…!そういえば赤城先輩、毎回思うんですけど、そんな特大サイズの艦載機をどうやって甲板から飛ばしてるんですか?」

 

気合い、気合い、気合いの3Kよ!

 

「沢木いいいいい!!?あっぶね!?

 

そして、赤城のお仕置き爆撃の末、礼を告げてから五航戦の部屋に向かった。

 

 

 

 

「まぁ、とりあえず…執務の過酷さは一つの懸念だな」

「そうね。少なくとも、それはあの海の執務室だけであってほしいわ

 

 

……

 

五航戦の部屋にて。

 

 

「なるほどぉ~?指揮官がもしそうなら、それはそれでまた変わってたかもしれませんねぇ?」

 

 

「うーん…報告書や書類でげっそりしてそう…学校の宿題のプリントでゲンナリする学生さんみたいに…ここ、あの海だし」

 

 

ふむ…と頷く加賀。『あの海』は割りと人間の性(さが)が表に出やすい空気感で展開される以上、熱血漢や無理矢理なポジディブの方がむしろ寒くなり、ネタにもなりやすい。

 

そもそも、この世の人間というものは、決して事前にやるライフスタイルの人間ばかりというわけではない。多少は是背はできるだろうし、時には一念蜂起して頑張る必要もある。

 

 

しかし、一晩で捌けない量を見れば、どんだけ事務処理が得意な者でも流石に『めんどくせェ…』、『もうやりたくねェ…』、『冗談じゃねぇ………』等の様な心理的負荷を自ずと感じる筈である。

 

大量の書類の束メンタル的なダメージを受けた中でも、指揮を執ったりするいつもの指揮官様はタフと言えばタフなのかもしれない。

 

が、それが万一低年齢の場合、下手したら、戦闘やら人間関係よりも先に事務仕事でPTSDになってもおかしくないのかもしれないのである。

 

 

「生々しいけど、わりとゲンナリしてもおかしくないわよね、あの書類の束を見ると…」

 

「むしろ拷問だぞあれ…出張から帰ったら自宅のポストや新聞受けが一杯になってビビるパターンに似てるぞ…」

 

 

 

やはり執務に関する懸念。母港、ひいては軍部に着任したらアレからはもう避けられない。

 

 

 

赤城はここで初めて秘書艦として任命された時の事を思い出す。

 

 

 

………………………

 

 

 

 

『指揮官様、赤城が参りましt…うわなにこの量の書類…』

 

 

出来る女でも流石に素に返ってしまう程の書類の山。

 

机には無心にサインを書き、判子を押すのを繰り返す指揮官。そこで漸く赤城に気付いて、その死にかけた魚の目で赤城を見つつ、ニタァ…と弱々しく微笑む指揮官がそこにいた。

 

 

 

 

………………………

 

(そう言えば、そんなこともあったわねぇ…地味にホラーだったなぁ…あの時…)

 

 

 

 

「取り合えず赤城先輩の扱い方くらいは教えといたほうがいいですよねぇ~?」

 

 

「そうねぇ、今一度私の扱いを……ってなによその危険物みたいな扱いは!?色んなところから誤解受けるでしょうがッ!!?私は基本無害よ!?指揮官様が関わるとちょっと狂っちゃうだけだもん!!!

 

「ちょっと所じゃない気がしますよぉ~?」

 

「狂うどころかブッ飛んでるな?」

 

「やっかましいわッッ!!」

 

 

 

「に、にしても、そんなに年幾ばくもない方ってそもそも志願できるんですか?飛び級だとかいっても、ラノベじゃないんですし軍部に入るのは早すぎですよ…絶対にピュアな心が薄汚れてしまいそうで…最低限でも志願可能な最低年齢までは…」

 

「まぁ、筆者の手に掛かれば、嫌でもピュアな心が闇に染められていくだろうて。そしてその内、愛宕が次第に欲情しなくなる

 

 

「わりと現実味あるわね…」

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて……忘れぬように、ぬぅぅぅん!!」

 

 

加賀は翔鶴へ飛び掛かる。

 

 

「うわっちょっと何やってるんですか!?ダメえっポロリと行っちゃいますからぁぁぁ!!?」

 

「翔鶴姉ぇぇぇぇ!?」

 

 

 

「スタッフ!!ぼかしてーっ!!?」

 

 

 

 

 

 

………暫くお待ち下さい………

 

 

 

 

 

 

 

 

「Oyomem ni ikenai…」

 

「翔鶴姉…」

 

翔鶴のTシャツには、何故か『新卒・中途歓迎』と記されていた。

 

「議題に夢中で完ッ全に油断してたわ…」

 

「これ忘れたら加賀さんの疑問じゃなくなってしまうのでな…」

 

赤城は頭を抱えながら、きっとボカシが間に合うことを祈る。

 

むしろこれって子供に見せて良いものなのか。

 

 

 

 

「そろそろ出番かのー?」

 

 

長門が現れた。三笠も一緒。

 

 

「長門様…三笠様も…!」

 

 

「長門様、三笠大パイセン、指揮官がショタっ子かロリっ子とか、イケメンとかだったらどうされます?」

 

 

 

「項目一つ増えてない?」

 

質問が増えていることを突っ込む。なにも隠し要素を満たすことなどしていない筈なのに。

 

 

 

 

 

 

 

すると、長門は……

 

 

 

 

 

「ふむ…どちらにしても、"あの海"の空気で思いきり心が毒されては汚れ行く未来が見える見える…」

 

 

 

 

 

これには三笠も苦笑いし…

 

 

 

「我が思うに、指揮官の保護者になりたい系KAN-SENと、教師系KAN-SENで議会が行われそうであるな…」

 

 

「PTAですねわかります」

 

強ち有り得そうではある。

 

「まぁ、これを執筆してる筆者も小学生の頃からガキ使にめちゃイケを楽しみ、ワンナイR&Rで宮○氏の演じる轟さんにドハマりし、ボーボボやら銀魂を楽しんでいた者たちの一人であったからn」

 

「おっとそこまでよ」

 

 

「うん、まぁこれまでのSSの内容的に頷けるのう。ある意味闇が深いこと深いこと…」

 

 

 

 

 

「ところで長門よ…ショタとロリはわかるが、"いけめん"って何だ?」

 

「重桜でいう、魅力的だったり、面貌がイケてる人の略です、大先輩…」

 

「め○ゃ"イケ"に出てる"メン"の略かと思ってたぞ…ふむ、つまりソース顔とかしょうゆ顔ってやつか、めちゃイケでいう武田か?」

 

「まぁ、概ねそれで合ってるかと…」

 

 

 

(なんでショタとロリは知ってるんだ…?)

(今は静かにしてなさい…)

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふむ……む!…チェッケ、チェ「大先輩、ちょっと…ちょっと待ってください…」え!?何だ何だ!?」

 

 

少し沈黙が走ったのを見計らい、三笠はラップを始めようとするも加賀により止められた。

 

 

 

 

「あの…これ(企画が)ミカラップじゃないので…」

 

「えええ!?思い当たる"いけめん兵士"の話をだな…?」

 

 

「そうそうたる顔ぶれがラップに出てきそうですね長門様…」

 

「むしろある意味世界史ネタになりそうだのう…」

 

 

 

 

 

 

「ふと余は思うのだか、先程出てた愛宕の下りに続くのだが、ある意味過労死しかけそうだのう…こんな感じで…」

 

 

 

 

 

………………………………

 

 

 

 

『指揮官…お姉さんとのデートは今度でもいいかしら…?…流石にこの書類の束をやって出撃してからってのはキツいわね…ごめんなさい、わりとマジで休ませて…あ、高雄ちゃんなら空いてるらしいわよ?』

 

 

 

 

『指揮官くん…ごめんね…デートはまた今度ね?え?どうしてもって言うならヘレナが空いてるから…

 

 

 

 

………………………………

 

「長門様ァァァァァァァァァ!!?」

 

「デートする前提したり姉妹売ったりってどういうシチュ想像してんですか長門様っ!?エロゲかっ」

 

「ってコルァァァ!!?地味になんつークチ利いてんのよ!!?」

 

 

 

加賀の一言に赤城が慌てて止めに入った。

 

 

 

「う、うるしゃいっ!?どうしてエロゲとくくりつけるのだ!?」

 

「どっからどう見てもエロゲだろ!?あの台詞ン中に健全要素が何処にあんだよ!」

 

「長門様もお止めください!?巫狐のお立場以前に貴女の方からエロゲとか言ったらなりませんよ!!?」

 

「良いではないかエロゲ!余のお勧めはソフマうわぷっ…」

 

「そこまでだぞ?な?…うん?」

 

何かを察した三笠により口を塞がれる長門。

 

 

 

 

 

「すまぬな長門よ…いくらあの海とは言え、それ以上はカミも引っくり返るからな?ん?…いいか?」

 

優しく問い掛ける三笠。コクコクと頷く長門。

 

 

「加賀…?」

 

「スミマセン…」

 

 

何故か皆笑ってしまっている。

 

 

 

「ていうか、長門様のご想像した通りだと、くたびれたOLのそれになってるような」

 

「この前、秘書艦交代時にて余は見たのだ…呪詛のように書類に念仏を唱え干からびた愛宕を…」

 

 

 

「指揮官絞る前に事務仕事の多忙さで絞られたか」

「やめなさいっつの」

 

赤城は加賀の頭をチョップする。

 

 

「それにしてもだ、おねショタ系なんてもう見慣れすぎましたよ…んー赤城なら…うん、ねえわ」

 

「おい愚妹。もう一度食らいたいかしら?今度は…」

 

「ご、ご勘弁を!?では、ロリ指揮官でも考えてみよう!」

 

「ロリ…延いてはロリとは言わず、女性指揮官にしても、筆者の書き方だと、鼻ほじって毒舌振り撒いてそうな感じがする様な気がするのだがな…」

 

 

 

…………

 

 

 

『あー執務かったるいアル…おい大鳳、そんなとこで覗いてないでちょっとカルピスウォーター買ってこいヨ』

 

 

 

…………

 

 

 

 

「神○ではないか…しかも覗いてた大鳳パシられてんじゃん!?母港どうなっちゃうのこれ!?てかそれロリなの!?」

 

「長門様、口調、口調が…っていうか何故この声…」

 

 

 

 

 

 

 

『明石~、今月のみかじめ料さっさと寄越せアル~』

 

 

突然セットのどこかから声が聞こえてきた。

 

 

「ん?どこから…?」

 

 

 

 

『早く寄越さないと、トイチで詫びキューブに加えてダイヤも請求するアル~』

 

 

『不知火、店のもん高いネ、これで50%オフとかなめてるアルか?もっと下げろヨ』

 

 

 

 

「フォーミダブル!ヴァンパイア!あんたらそこに居るでしょ!?出てきなさいっ!!つかどっちかわかんなくなるからやめいッッ!!」

 

 

 

赤城は突き止めた声の方向に向けて言うと、セット裏にマイクと台本を持ったフォーミダブルとヴァンパイアの二人が笑いながら庭園から出てきた。

 

 

「お前らどこからアフレコしてるんだ?」

 

 

 

「マイク借りてここでやらせてもらったアル」

「ここの警備ガバガバ過ぎアル。まぁロイヤルよりはましネ。つか、誰かメロンパンと午後ティー買ってこいヨ」

 

「だから、どっちがどっちのだか分からないわよそれ!?」

 

ということで、纏めて出入り口へ案内することになった。

 

 

 

……数分後。

 

 

 

「そういえば、指揮官の髪型も色々あるよな」

 

指揮官の髪型についての議題。

 

「毛髪は別によいのではないか?余は思うのだが、今更こうではいけないというのを決めるのも時代錯誤であろう…」

 

「むしろ、それどうやってセットしてるの?っていう髪型って結構ある様な気がするわね…」

 

「ツンツン頭…逆立った髪型…こうかっ」

 

と、両手で溜めるポーズを取る加賀。

 

「それどこのサイヤ人よ!?」

 

 

 

 

「加賀よ!そうではない」

 

すると、長門は加賀に待ったを掛け…

 

「こうだっ」

 

長門もポーズを取った。

 

 

「だからそれサイヤ人だっつってるでしょ!!?確かに強そうっちゃ強そうだけどさ!!?ってお前らもなに混ざってんのよ!!?」

 

 

気が付くと二航戦と五航戦も一緒にやっていた。しかもなんか顔のデザインがいつもと異なる。

 

「下手するとモザイクもんよそれ!?」

 

 

「うーむ?聞いたところによると、最近のは金から青に変わるそうだな?いやはやスゴいな!」

 

「では、私も…」

 

 

 

「三笠大先輩ィィ!?しれっと天城姉様もぉぉぉ!!?サイヤ人から離れろよお前らァァァ!!?指揮官=サイヤ人の図式が出来ちゃうじゃないのォォォ!!?」

 

 

 

 

 

 

 

「あ!そういえば、これまで、頭が平仮名の【し】やアルファベットの【S】とか【T】のもおった様だが…」

 

「長門様、あれは髪型っていうか、頭の形がそう描かれてるのでは…?」

 

 

「言っておくが、私は地毛だぞ?」

 

すると赤城たちは怪訝な表情を加賀に向けた。

 

 

「なんだよ?私は地毛だぞ?見てみこのさらっさらの絹糸のような白い髪を…」

 

「加賀、あんたマジで言ってんの…?」

 

「赤城!?」

 

「いやほら、戦艦時代から言いヅラいことがあるのかなーって聞かなかったのだけども…」

 

「天城さんも!?それヅラに掛けてたな!?文字的に!?」

 

「赤城先輩も天城先輩も、幾らなんでも加賀先輩が可愛そうですよぉ?」

 

「翔鶴…お前…」

 

フォローする翔鶴に感動する加賀。

 

 

 

 

 

 

「もしかしたら、ヘアコンタクトかもしれませんし!」

 

 

「ンな訳ねーだろっ!!?アー○ネイチャーもプロ○アも行ってねえよ!!つか話的におもっくそ蛇足じゃねえかこれ!?」

 

 

 

 

 

「あ、そうだ!はい!」

 

すると瑞鶴が挙手して発言した。

 

「ん?どうした瑞鶴?」

 

 

 

「仮面の指揮官ってはのどうでしょう?たまに」

 

「仮面かぁ…」

 

「ガン○ムネタね」

 

考えてみる加賀。

 

(執務室に仮面の指揮官がいるときにありがちなこと…)

 

………………

 

 

 

 

 

 

『認めたくないものだな。若さゆえの過ちとは……ララァ(駆逐艦)…私を導いてくれ…(作業効率化)(周回から逃げるな)(通常の三倍)』

 

 

 

 

 

 

………………

 

「執務机に向かって名言連発……ってこれ赤いあの人じゃないの!?」

 

「なぁ赤城よ、お前、あやつと相性良いんじゃないか?赤だけに」

 

「何の相性よ何の!?頭にツノつけろっての!?」

 

 

「あ!そうそう!こちらもどうでしょう?」

 

 

 

………………

 

 

 

 

 

『KAN-SENたちを赤く塗れぇ~(あ、そーれ!)KAN-SENたちを赤く塗れぇ~(あ、よいしょ!)グホァッ…』

 

『指揮官様~?あなたの血で、真っ赤に染めて差し上げましょうかぁ~?』

 

『ごっゴメンナサイ…』

 

 

………………

 

「えっ天城さん!?」

 

 

「"そっち"の赤い彗星も連れてきちゃったの!!?」

 

 

「そうか、後者のノリなら綾波たちの企画に参加してそうな…となれば、生存性は高そうだと見える…」

 

「自分から執務室のドアを吹き飛ばす時点で下手したら負傷してるわよそこ!?」

 

 

あのノンジャンル話での例の一幕はかなりハードであるそうで、実際に指揮官も巻き込まれて救急搬送されている。

 

そして、あの赤い彗星が来たのならば、赤い饅頭もそこらへんに現れ、執務傍ら人知れず争っているだろう。と、瑞鶴は語った。

 

 

 

 

 

「ふむ、しかし、秘書は赤く塗るというのがのう…赤城は名前的にも良いとして…」

 

「長門様ぁ!?貴女までもうされますかァッッ!

?」

 

「丸々赤ではないからなぁ…我的には、それに合わせるKAN-SEN側のハードルが上がってしまった様な気がするぞ…?」

 

「元から赤いカラーの子にすれば良いのでは?なるべくバブみがある子に」

 

天城の提案。元から赤くてバブみがある子。そんなの居たのだろうか。特にバブみ。

 

「吾妻を赤く塗るか?本人が好むだろうかは知らないが…」

 

「いやいや、吾妻本人が拒否ったらどうするのよ?」

 

 

「むしろアカよりサーモンピンクか?……あっ花月と如月!」

 

「いやいや長門様その子たちむしろピンクですから!!どっからどう見てもピンクですから!」

 

「赤城姉様、それでは花月たちがいやらしい子みたいじゃないk」

 

「だまらっしゃい!」

 

 

「それでは、雷と電はどうであろうか?」

 

そこで、三笠が思い付いた事を話した。

 

 

 

『……それだ!!』

 

 

 

………………

 

 

 

 

 

『見える!私にも敵が見えるぞ!(錯乱状態)』

 

『なるほどね!これぞ若さゆえの過ちってやつなのね!』

 

『グフって必要ですか?電にはよくわかりません…』

 

 

 

 

………………

 

 

 

 

「ふむ?赤いしツノもあるし、やっぱり親和性が良いな…おまけにグフもいる」

 

「なるほど…確かに可能性あるわね…って話更にずれてるし!?」

 

にしても違和感を感じない二人組。

 

 

「そして、その内、余も預かり知らぬ所で……」

 

………………

 

 

 

 

 

『閣下ほどの指揮官が情けない!』

 

『駆逐艦たちは私の母になってくれるかもしれなかったKAN-SENだ!その駆逐艦たちを盗撮してたのは貴様だ!アクロ!』

 

『お母さんに?駆逐艦たちが?うわっ…………なら私にも分けろ閣下ァッ!!

 

 

 

 

 

『なるほどね!雷は指揮官たちを眺めてればいいのね!(面白半分)』

『電たちは指揮官たちがどうなっても、側で見てますよ…?(遠い目)』

 

 

『やるぅっ』

『アークロイヤルは伊達じゃない!』

『まだだ、まだ終わらんよ!!』

 

 

 

 

 

………………

 

「__なるほど、こうして地球は救われるんだな(確信)」

 

「ていうかなんの争いよこれ!?相手がアークロイヤルって事は限り無くアウトな内容でしょ!?つか仮面外してるし!?つか、サイコフレーム使ってなんつー争いしてんのよォォォォ!!?」

 

「そうなったらそうなったらで、それぞれお仕置きが必要ですわね…?」

 

「天城姉様、頼むからオロチからサイコシャード発生させるのだけは勘弁してください…アニメのミサイルだけでもうお腹いっぱいですから…」

 

「あら残念…あの海ならなんかのネタで実装可能かなと思いましたのに~」

 

 

 

天城の背後から、『未塗装なのか白いオロチの予備パーツが丸々残ったから組み立ててみたらIIでオロチの範疇を超えちゃった何か』の気配を感じた赤城。

 

 

「待って!どうやったらあれだけの艦艇のパーツがネオ・ジオ○グみたいになるのよ!!?つーか何を燃やすつもりだよ!!?」

 

 

 

『オロチ改めIIネオ・アマングですわっ』

 

 

 

「天城さん、どんな謀りは存じ上げないが、下手すると運用費だけで指揮官の精神とキューブが連れてかれてしまいそうだからその辺で…」

 

 

 

 

「…で、では長門よ。長引くとあれだし…そろそろ締めの言葉をたのむぞ?」

 

 

 

三笠により最後の締めの言葉へ。これ以上は脱線とグダりになりかねない。いやもう遅い。限りなく。

 

 

 

 

 

 

 

 

「…明日のために今始めよう」

 

 

 

 

カメラ目線の長門。

 

果たしてそれは地球温暖化やトラブルが起こる前に対策するためか、それとも、指揮官に理性や心の余裕を保たせるため、そして忙しさの反動でうっかりIIネオ・アマング実装をしないようにするためにも、早めに書類を片付けるべし、という事前の訓戒か。

 

 

 

そんなこんなで、重桜寮は平和だったとさ。

 

 

 

「長門様、それなんて公○広告機構?」

 

「やめいっ」

 

 

 

 

 

…………

………

……

 

 

 

『これからも指揮官たちから目が離せへんわ』

 

 

カミはそう一言発したとか…

 

 

 

To be continued…?




閲覧有り難うございました。

果たして仕事してたのだろうか、タイトル…(˘ω˘)




さて、指揮官とKAN-SENの可能性を信じる指揮官様や、IIネオ・アマングが気になって眠れなくなったお方がもしいらっしゃいましたら、是非ともお気に入り登録やご感想、ご投票、お気に召した表現や発言にはここすき機能でマークしたりなども宜しくお願い致します。

それでは、また次のお話で。


by筆者。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

クロスでウェーブでスイッチ、です。

分類的にはノンジャンル話です。



見所:ツッコミの嵐。






寮舎にて。

 

秘書艦の当番がほかのKAN-SENに変わり、非番を言い渡された綾波たち主人公ズは、暇を持て余したため綾波の部屋に来て各々のんびりと過ごしていた。

 

 

 

 

 

「アズールレーン クロスウェーブ、です?」

 

綾波はゲーム情報サイトのページを覗いた途端、気になる単語を見つけて読み上げた。

 

「ああ、それってPS4で出てた私たちのゲームだね!今度スイッチでも出るんだって~」

 

アズールレーンクロスウェーブ…それは島風と駿河の初主演あり、初登場を飾っていた。

 

「綾波たち特に大袈裟な名前の必殺技とか無いですよ?オーバーソウルも卍解も、かめはめ波すらないです…あっても一斉掃射くらい、です」

 

「というか、私たちが突然かめはめ波なんて撃ったら指揮官の皆さん引っくり返りますよね…ていうか、このSSを読んでいらっしゃる指揮官の皆さんの中で、オーバーソウルとかの元ネタを知ってる方どれくらいいるんでしょうね…」

 

明らかにジャンプ系の漫画ネタ。

しかし、過ぎ行く時の流れとは冷酷で、残酷、そして空しいものだ。平成生まれが知るネタが、その内、令和生まれに通じなくなり、淘汰されるのも最早時間の問題なのだろうか…。

 

 

「スイッチ版、DLC標準装備されて、お得…ネプテューヌ、出てくる」

 

「それは全然良いのです。コン○イルハート製ですし。ていうか、初回特典のネプテューヌの水着版って、ネプテューヌ自体知らなきゃ与えられた所で豚に真珠なのです…

 

「綾波ちゃん…そう言わないで?確かに…最近のVVVテューヌは低評価だったけど…

 

しれっと抉るなよ!!?つかあれはtpsとしてでしょうが!!?しかも原作がネプテューヌだからあれは!!

 

「敵の出現…カメラと照準不便…TPSならディ○ジョンの方がラフィー好き」

 

やめんかッ!?多方面から怒られんだろうがァァ!!?

 

 

「バトルっても海域決まってるです…そうなると必然的にステージが少ないしクラシファイド武器なんか転がってすらないし…どうせ次世代機でアクションやるなら、量産型の残骸に隠れてやり過ごしたり出来た筈です…航行不能になったから艦載機やら砲でセイレーンの上陸阻止とか…綾波たちが空挺降下したり夜襲かけたり、艦載操作したりとか…どうせ世界情勢的にフラストレーション溜まってるです…架空の世界で思いっきりオープンワールドしたり、マルチで協力プレイしたり、演習のテイでチーデスやらバトロワ形式でドンパチしたり、思いきってクロスプレイ対応にしたり…それこそ本当の意味で"クロスウェーブ"ではないかと、綾波は思うです」

 

 

 

「それもうU○Iのディ○ジョンどころかコー○オブデューティみたいになってんじゃん!!?どう考えたってそれアクティ○ジョンとかトレ○アークとかがやりそうな仕事になるでしょ!?つか、Y○star困惑しちゃうからそれェ!!?」

 

 

 

「それにタイトルもアクションなら、例にならってテイルズオブと付けるとか…です」

 

何でもテイルズ付けりゃ良いもんじゃねえよ!!つかそれじゃあバ○ナムのゲームでしょうがっ!?」

「何だかんだあってもシリーズ並べてるんだから、一つくらい混ざってもバレないです。ここは銀の魂宜しくテイルズオブるのも戦略です」

 

「何の戦略だよ!?バン○ムもY○starも許す訳ないでしょそんなごっちゃなタイトル!!?」

 

 

 

 

 

 

すると少し考え…

 

 

 

 

 

 

「では…テイルズオブアズールレーン エクストリームバーサス…です?」

 

 

「だから一旦バン○ムから離れろよ!!!クロスプレイどころかリアルファイトにまで対応させるつもりかァァァァ!!?」

 

「んー…じゃあ、KAN-SENブレイカーとかです?

 

「KAN-SENの何処をブレイクするつもりだよ!?手足もげても戦えってのか!!?だれがそんな殺伐なアズレンやりたがるんだよォォ!!?」

 

 

 

(今日のニーミちゃんツッコミキレッキレだね?)

 

(ニーミ、台詞増えて良かったね)

 

 

 

 

「あ!じゃあ仮にもですよ?万一アズールレーンでオープンワールドっていったら…どんな要素入れられるかなぁ?」

 

ジャベリンはここで思うのだった。果たして今後万一アズールレーンがマルチ対応3Dオープンワールドゲームになったりした場合、世界観的に何が入れられるのか。

 

「あ、散策とかはほしいですよね。そうなったら」

 

「イベントで艤装やコーデ追加。帰還限定。ズンパスで先行DLCストーリー…いけるっ」

 

「どうせ海がだだっ広く収録されるだけではつまらないので、母港とか停泊できる各地を散策したり、乗り物奪ってわざと明石の店に突っ込ませて遊んだり、明石の店にC4設置して爆破できれば更に良しです」

 

「完全にクライムアクションですよねそれ!?ロ○クスター製のアズレンなんてどんな無法地帯で地獄絵図な世界観になるんだよ想像したくねえよ!!?ていうか明石どんだけ損害被るんだよォォォ!!?」

 

「セイレーンの拠点で強盗ミッションしたりとか面白そうだね!」

 

「金増殖バグで増やしまくるです。あと装備もキューブもダイヤも…」

 

「下手したら対策されるかBANされるゥゥゥゥゥゥ!!?つかバグ使った裏技の話になってない!!?」

 

「ていうか、キャラデータのMODを上手いことぶちこめば行けそうですね~」

「うんうん」

 

「どこぞのGTASAの二次創作動画かッ!!ていうか、クロスウェーブの話はどこ行ったんだよ!?完全にGTAにMODぶちこめばで全部片付いちまう話になってるじゃねえかァァァ!!!…もっとあるでしょ!お部屋の模様替えとか!王家グルメとか!海域攻略とか!信頼度とかケッコンとか!」

 

 

 

「「「おおー」」」

 

「おおーってなんだよ!?忘れてたのォォォォ!!?」

 

「ケッコンしたら指揮官どうなるです?ゲームで結婚しても空しいだけなのです…もしゲームサーバー割られてデータロールバックされなくなったら、それもう死別どころの問題じゃないです。存在そのものを消されたと同然です

 

「ま、まぁ、確かに最近のゲームではたまにありますけど…」

 

 

 

………

……

 

 

 

「にしても…スイッチの話になりますけど…うっわぁ…まだ結構しますね…」

 

ニーミはスマホから相場を調べると、本体価格の推移に驚く。

 

しかし、綾波たちの給与なら一つくらいなら買えないことはない。

 

 

 

 

 

「どうせ"背取り"で稼いでる奴等が値段吊り上げてるのです…」

 

「副業系の動画とかも増えましたもんね!」

 

「まぁ、クリーブランドさんが上げてるくらいです。たしかこれだった…あったです」

 

すると、綾波は自分のスマホからクリーブランドがアップしたと言う動画を表示させた。

 

 

 

『hey guys!今日はお家で出来る合法な副業を紹介するよ!安心して?身体を売ったり、臓器を売ったり、挙げ句の果てには雇われた取り子を装って受け子を襲撃したりとか、そういう危険なことじゃないから!

 

 

声からしてもあのクリーブランドである。その最後の一文には疑問符を上げざる得ない。というか、最後のは完璧に傷害である。

 

 

 

 

「ほんとだ…」

「クリーブランド…ノリノリ…」

「生き生きしてますね…」

 

『__そうそう!この前からスイッチの価格が高くなってて!___』

 

 

「…さて」

 

 

 

 

 

そして、綾波は立ち上がる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「安かった時に買いに買い集めたスイッチ達を爆売りする時が来た、です」

 

 

部屋の押入れのふすまを開ける綾波。

そこには、山のように積み上げられた未開封のスイッチ達が眠っていた。

 

「おおー!?」

「ゲーム同梱版もある…」

「売れたら焼き肉食べいこう、です」

 

「オメーもせどらーかァァァァァァァ!!?」

 

 

 

 

 

…そんな寮の一幕。

 

 

 

To be continued…?




閲覧ありがとうございました。

ニーミのツッコミが冴えました。

そんなこんなで、スイッチ版を買おうしてる指揮官様がいらっしゃいましたら是非ともお気に入り登録やご感想、ご投票。お気に入りのフレーズ等にここすきなど、宜しくお願いいたします。

では。また次のお話で。


by筆者


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

潜水艦と魚雷と指揮官と痔と綾波、です。

ノンジャンルな話だと思います。

見所:お前今どうやって撃った?


某日。

 

 

明石の店に何者かが入店した。

 

「ん?どうしたのにゃ?え?潜水艇ならドックに停めてあるにゃ。ああ、演習の視察にゃ?この頃勤勉だにゃ…」

 

 

 

 

 

 

その数分後…

 

 

「指揮官、綾波です。失礼するです……あれ?指揮官ー?いるですー?」

 

綾波は執務室へとやってきた。

 

しかし見当たらない。

 

 

「隠れてないで出ておいでー、です__」

 

 

ついに脱走したか。

…そう思い、とりあえず海軍部に問い合わせようとした矢先、案外そうではないらしい。

 

その証拠に、書き置きが置かれていた。

 

 

 

『潜水艦の演習を見てくる』

 

 

綾波は気になったので行動に出た。

 

 

 

ドックへやって来ると、委託の帰った時に小型潜水艇を借りて母港から演習海域に向かう指揮官を見たと伊168が教えてくれた。どうやら潜水艦演習はそこで行われるとの事で、この日の予定表にも記されており、その情報と合致している。

 

秘書艦を連れていかないという不審な行動から、168に頼んでそこまで行って貰うことに。

 

「とりあえず掴まっておきなさいね」

 

「あの168、掴めるところ…ないです…」

 

「 や め な い か 」

 

腰に手を回してニケツスタイルの潜水艦と駆逐艦が移動を開始。

 

潜航しつつ演習海域に到着すると、指揮官の乗っているであろう小型の潜水挺を発見した。

 

 

 

『あの背中向けてるエンダーマンみたいな黒いのは誰です?』

 

『アレはエンダーマンじゃなくて指揮官よ!?潜水スーツね!』

 

黒い潜水スーツ。取り合えず視察をしているのは確かだ。

この頃潜水艦のKAN-SENが増えたことで戦力増強のためによく訓練をしている。

 

しかし、なぜカメラなど持っているのか。まるでアークロイヤルを彷彿とさせる。

 

 

 

しかし、綾波は決定的なものを見つけてしまった。

 

『あっ』

『どうしたの?』

 

 

 

指揮官のカメラに注目した時、液晶モニターに何かが写っていた。

 

 

そう、潜水艦のKAN-SENの下半身である。

 

 

『あの野郎…執務室に居ないと思ったら"ソレ"が目的だったです…』

 

『え?…あぁぁ…!!!』

 

 

顔を赤くする168。綾波はむしろ冷静。

その指揮官の雰囲気はまるで紳士であった。撮影していたのは潜水艦の下半身の写真。確かに潜水艦は水上のKAN-SENに負けない美脚持ち。そりゃ辛抱たまらんこともあるだろう。

 

『ハムマンだけでは飽き足らず、潜水艦まで…です』

 

『ていうか、なんで私のは無いのよっ』

 

『そう言う問題じゃないと思うです…流石にこのまま放っておくのも面白くはならないです』

 

 

すると、指揮官が気配を感じてこちらに顔を向けてきた。

 

 

『『あっ』』

 

 

 

目が合い、空気が固まる。

 

 

 

 

 

 

 

『うわっバレたわ!?』

 

 

『許せ指揮官!です!!』

 

 

 

 

 

『あああ!!?何勝手に魚雷撃ってんのよってつーかどうやって撃った今ァァァァァ!!?』

 

 

咄嗟に艤装から魚雷を一発放った。

 

 

 

バレたために慌てて逃げる指揮官。しかし、間に合わず、魚雷は指揮官の尻に吸い込まれるように_____

 

 

 

 

 

 

 

 

演習海域に断末魔が響いた。

 

 

 

 

 

 

 

…帰還後。

 

 

 

「まったく…魚雷撃ったこちらも非がありますが、指揮官も人騒がせです…下手したら逮捕もの、です」

 

「いやむしろ逮捕もんでしょ!?つーか許せ指揮官って言ってた時点で故意だろ!?100%故意だろ!?」

 

 

正座してしょんぼりとする指揮官。その顔には反省の色が見えた。

 

 

そして、何故かアークロイヤルもそこにいた。どう見ても駆逐艦たちの観察の中、それを欺瞞するために通り掛かったふりをしてやって来たに過ぎないのだが、話を聞いて立ち会うことになった。

 

 

 

「ふむ…閣下、やったことは素直に認めるべきだ…」

 

「アークロイヤルさん…それっぽいこと言ってるのに説得力を感じないのです…にしても指揮官、ケツに魚雷刺さったのによく生きてる、です」

 

「閣下、後で肛門科受診した方がいいぞ?」

突っ込む綾波と168。そして、魚雷で沈んだカンレキから、何故か苦い顔しつつも受診を薦めだすアーロイヤルも、徐にカメラをぶら下げている。

 

そして、指揮官の横には尻に刺さった魚雷が転がっていた。

 

 

「…第一に!可愛らしい子を足や尻だけで満足するなど勿体無いではないかッッ!…良いか?全体を納めるてこsだはぁぁぁっ!!?」

 

 

突如アークロイヤルが崩れ落ちる。

 

 

「ごめん!!みんなケガはない!?」

 

U-81たちが牽引してきた指揮官の小型潜水艇の船体が後頭部ぶち当たったためであった。これは痛い。

 

 

 

「いえ、むしろジャストタイミングでしたです。U-81」

 

 

かくして、母港の秩序は守られたのである。

 

 

 

 

 

しばらくの間、指揮官はベルファストたちによる監視と、円座クッションがついて回るのであった。

 

 

そして、暫く指揮官は医務室に通うのだが…

 

「あっ主…もしや、主もですか?」

 

 

 

何故か、度々黒潮と出くわすのであった…。

 

 

 

 

To be continued…?

 

 




閲覧ありがとうございました。



指揮官って執務でデスクワークばかりになりそうなイメージなので、ここの指揮官は魚雷刺さる以前に痔になりやすそうだなと…。

筆者も、痔は痔でも痔ろうになったことがありまして…ここでは省きますが、円座クッションも持ってますよ。あれは治療後も使ってたりします。


最後の黒潮は、当SSのとある話での出来事が原因ということになってます。
気になったら当SSの113話『忍んで忍ばずとか言っても結局は科捜研の女が全部調べりゃ犯人分かるから結果忍べてない、です』をご覧くださいませ。


そんなこんなで、痔の経験有無に関わらず、多くの指揮官様からのお気に入り登録やご感想、ご投票、お気に入りのフレーズが御座いましたらここすき等を宜しくお願いいたします。

では、また次のお話で。


by筆者


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

あの海1周年なので毒舌トーク、です

このSSを始めてから一周年過ぎてしまったので、ノンジャンル話を投下いたします。せめて投稿時刻は初回と同じ時間です。

見所:読者の皆さんに感謝し、今回は話中のネタというテイで裏話(?)を公開。



母港。寮舎にて。

 

「さあ皆さん、このSSも1週年です」

「よくもここまでBANされずにやってこれたよね…」

「不思議」

「ミ○○ー○○スを出してないだけまだ首は繋がってるです」

「綾波ストォォォップ!!そこでストップな!!?それ以上言っちゃ消される!!!」

 

 

 

 

 

 

 

【コンセプト?】

 

 

「そもそも、このSSのコンセプトってなんだっけ?」

 

「んー…」

 

「ジャベリン、ラフィー、それ私も思ってたところです…」

 

「タグにはシュールってある…」

 

 

「少なくとも、本家でもびそくでも出来なさそうなネタ全般等をここでやろうとしたのが、筆者の思い描く『あの海』のコンセプトです

 

 

 

「どちらも出来ねーよ!!?びそくもそうだけど本家がキレるわ!!!どれだけ他所のフンドシ汚して来たんだよこのSS!!?パロネタばっかりじゃねえかァァァ!!!」

 

「そう、この勢いの良いツッコミです。ニーミ」

 

「…どういうことですか?」

 

「本来そう言うのは、大体は二次創作のオリ主でもなんでも、主役となる指揮官が突っ込んだりするです」

 

「確かにそんな傾向があるような、ないような…」

 

「他にも、ギャグシーン中のボケたり突っ込んだりする掛け合いは、イメージとしては可愛らしいミニキャラでのじゃれあいをイメージされる方もいらっしゃると思うです」

 

「ほのぼの系でよく見るあれですね?」

 

「むしろ、ミニキャラでのじゃれあいで片付くレベルじゃないですよここのって…」

 

「つまり!このSSでは、KAN-SEN(擬人化キャラ)としての等身大でボケとツッコミのコントをやってるです」

 

 

「台詞もスゴいのありますからね…」

 

「それに、KAN-SENが痔になるってどこのSSにもないのです」

 

「それは綾波がクリーブランドさんのスクーターで黒潮さんの尻にぶつけたからでしょ!?」

 

「美少女も歩けば…痔になる…」

 

「ラフィー!?」

 

 

「美少女だからって痔にならないとか、そんなメルヘンもメドヘンもここにはないのです…痔のリスクはKAN-SENにだって常にあるものと考えるべきなのです…」

 

 

 

「夢壊れリングで草」

 

 

 

「そんなこんなで最近、たまに他の人のアズレンSSを始め色々読んでるです」

「少なくとも"あの海"より果てしなく真っ当なSSですよね…」

「そうだよね…"あの海"は独特というか…ねぇ?ラフィーちゃん…」

「ラフィーも、草とか言わなくて…ほんと草」

「指揮官も花金気分で飲み過ぎて綾波の量産型の甲板とかでリバースしたりなんかしないのです…」

「根に持ってるんだね…」

 

「そうそう!ほかにも、ニーミちゃんがエロに走りませんね?」

「当たり前だよ!?あれ?ジャベリンはむしろ比較的安定している…?」

 

そこでジャベリンを除く三人は少し考える。

 

「ドロップキック食らわすくらいなら…まだまだ普通…」

「うん、普通だね…」

「普通です」

 

 

 

「普通で悪かったな普通でッ!!!ここで食らわしたろかあのキック!!?」

 

 

 

 

そして三人はジャベリンを宥めつつ…

 

 

 

 

 

 

「そういえば………"あの海"ってほのぼのしてるです?百合百合してるです??ラブコメってるです???

 

 

 

 

 

 

その質問に静まり返る

 

 

 

「どれもしてない」

「結局、会話やリアクションがこうも生々しいものばかりな気がしてなりません…指揮官だって苦笑いか困惑してるし…」

「というか、ここでほのぼのなんてやったら、どうなるんだろうね…?」

 

 

「寒いギャグで無理矢理盛り上がってる空気とか、です?他にも、ファーストフードで一人で来た客に対して、近くを通っただけなのに、特に変ではないのに理不尽にけなしたり煙たがったりして面白がってる迷惑客たちみたいな、です…」

 

 

「止めようね!?特にリアル方面のそれは図星過ぎて動悸起こしてる人とかいそうだから!!」

 

「草。ラフィーならめんどくさいからとりあえずそいつら発砲してる…」

 

「KAN-SENがファーストフードで迷惑客相手に発砲事件ってシャレにならんだろ!!?万一被害妄想でしたじゃ済まされないよそれ!!?」

 

 

 

 

「……さて、特に何をするかなんて決めてないのです…これも即興なものなので、とりあえずこれまでこのSSでやったことを振り返ってみよう!です」

 

 

 

 

 

 

かくして、一周年記念談義が始まったのである。

 

 

 

 

 

 

………………………

 

 

【唐突なるオギノメヨウコ作戦編】

 

『あの素晴らしい海をもう一度、です。』連載初期のメインコンテンツ。

 

「記念すべき一回目からとんでもないパロネタの嵐でした、です」

 

「ダンシングヒーローの下り、『とん○るずのみなさんのおかけです。』でのコントでしたね。貧乏家の人々…リアタイで見てた人には懐かしいでしょう…」

 

「一応、筆者さんは平成生まれですけどね?」

 

※マジです。

 

「あの海二話目にしてジャベリンが綾波にドロップキックするの好き」

 

「あれ地味に痛かったです…」

 

「二話のびそくぜんしんドロップキック、どこにもびそく感の無いアグレッシブさほんとすき」

 

「ジャベリン、本番前までに凄く練習したんですよ?どうせSSだからパンチラなんぞ別に構うものかってくらいの勢いでやったんですから!」

 

「あの勢いとノリでパンチラなんかされても男子興奮しないのです…」

 

「いきなりフルチンになった時みたいにボカシ入ってそうで草」

 

「ラフィー…フルチンとか言っちゃだめwww…そうそう、びそくでもジャベリンはあんなダイナミックな蹴り技繰り出したりしないですものね…実際見えてなかったですけど」

 

「収録の後、軽くアザが出来てたです…」

 

「え?そんな痛かったの!?」

 

「めっちゃ痛かったです…高難度海域の魚雷ばりに…」

 

 

生々しい表現に真顔になる三名。

 

 

「ていうかさ?綾波ちゃん…レッドアクシズからアズールレーンに転職したいって、騒ぎになってたよね…」

 

「労務もそうですが、重桜の飲み会の制度は勘弁なのです…」

「え、それが転職に至った原因なの!?」

 

「だって…いくら女同士だからって全裸でスリラーやらされるです…っていうアウトな台詞があったですけど、流石に没になりましたです…」

 

 

 

 

 

※あくまであの海時空でのお話です。

 

 

 

 

「絞まらないエンタープライズは草」

「ピュリファイアーのところ、変に体捻っちゃった様なのです」

「しかも、その前ピュリファイアーさんをわざわざ楽屋から連れ出しましたからね…」

「あれはほんと草…普通にくつろいでた」

「あれでも踊り上手でした、です」

 

 

そして最後の場面。

 

「最後は天城さんとエンタープライズさんとのもんまりバトルでケリ着きましたよね…」

 

「エンタープライズさん頑張って勝ったのに不憫なのです」

 

 

「ていうか、なんでオロチにもんまりマシンなんか積んでるの!?」

 

「メンタルキューブで製造したんじゃね?です」

「既存のものは作れそうですからね、キューブ…」

 

 

「最後の岬のシーン、ニーミだけ最後間違えてたです」

「止めてよ!?アレとても恥ずかしかったんだから…!?」

「結構ナチュラルに間違えてたよね…」

「草」

「いやああああ!!?」

 

 

「最終的にはブリが上手いことBGM付けてくれたからオチとしての面白味に繋がってたです」

 

「私オチかっ!!?」

 

………………………

 

【ノンジャンル話】

 

「これもめちゃめちゃやりましたよね…」

 

「スタントマンとして島風さんと駿河さんを起用したり…元々…高雄さんでしたっけ?スタントマン役って…」

 

「初めの頃は高雄さんです。話の展開的にノリで起用したです。えーと、島風と駿河は後からなのです」

 

「丁度、時期的にもPS4版クロスウェーブ発売されたばかりでしたものね…」

 

 

「執務室の扉必ず大穴空いてましたよね…指揮官も胃が痛かったでしょう…」

 

「綾波の時になるといっつも指揮官身構えてたです…指揮官の身の安全は考慮したのに…」

 

「身構えて当前だよ!?毎回ダイナミック入店してきたらそうなるからね綾波ィ!!?しかも一回巻き込まれて緊急搬送されてるから!!!」

 

「にしてもバラエティ豊か…」

 

 

 

「メイド王は火傷しましたね…」

 

「あれは明石作といえど悪魔の発明、です」

 

「しかも、あのメイド王の肩書きなんですけど、あのお話以降は全然出てこなくなりましたし返納しようかなって…」

 

「まぁ、陛下の思い付きとベルファストさんたちの脚色ですしあの企画…」

 

「その上ウケもあまり良くなかったですから、流石にクイーン・エリザベスさんも懲りてると思うです」

 

「ベルファスト、クイーンエリザベス、頑張って………」

 

尚、七夕祭りでシリアスが密かにメイド王の座を狙っている旨が記されていたもの、次回の開催は未だに未定なため、挑戦が出来るか不明である。

 

「そういえば、日記ネタってありましたよね」

 

「あの海では唯一のまともなお話だったような気がするです」

 

「明らかにそれって正統派な美少女系なお話に飽きてネタに走ったのもありますね…?」

 

「ジャベリン、よく考えてみてほしいです…何気ない日常だけのものなんてどこが面白いのです…?これは第一に二次創作なのです」

 

「そ、それは…」

 

「やっぱり、途中からギリギリまで踏み込んでいくのがスリルあって…」

 

「そこまでです綾波っ!!つーか二次創作でも度を越したらBANされるだろォォォォォ!!!」

 

 

 

 

 

 

………………………

 

 

【オフにゃの知らない世界】

 

 

 

 

「こちらも人気シリーズですね!ジャベリンこれ好きなんですよぉ~♪」

「切っ掛けは明石の発明ことオフにゃです」

 

「オネェ言葉を話すオフにゃさんですね…」

「みんなから『オフにゃさん』って呼ばれていますが、一応、彼(?)にも名前があるです」

「え、名前あったの…………!?」

 

ラフィーが驚愕する。

 

 

 

 

「ど、どんな名前なの…?」

 

 

 

 

 

「その名は…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

………………………………『デラックス』です」

 

「「まんまじゃねぇかッッ!!!」」

 

「もう草」

 

「最初はハクトウワシのイーグルちゃんをオネェにして喋らせる方針だったです。でも、本家実装時にオフにゃを入手してまい、電撃が走った筆者が、また一から構築し直したのがこの『オフにゃの知らない世界』です」

 

「実装…遅れてたら変わってた………?」

 

「だと思うです」

 

 

 

………………………

 

 

【加賀さんの疑問シリーズ】

 

 

 

 

 

企画の主役である赤城と加賀がやって来ていた。

 

 

 

「いつの間にか爆誕してたら当SSでは大人気だったシリーズです」

 

「私もこれ行けるんか?なんて思ってんだがな?」

「そうね、紛れ当たりなものよね」

「そういう赤城は、この前指揮官のハートを見事に外したよな?」

「うるせえわ!wwwここで失恋を抉るなッッ!!?」

 

 

早々と姉いじりとその姉による凄まじいツッコミ。

 

というか何時ハートを射抜こうとしたのか…あ、いつもか。と主人公ズは思った。なにせ指揮官が絡むと乙女(?)になるらしいのだから。

 

 

 

「加賀さん…ここだとノリ良いですよね…」

 

「違った意味で狂ってて草」

 

「狂ってる?ははは、それは赤城の事だな?いたっ…」

「やめなさいっつの」

 

 

「加賀さんはこの企画で、あの海時空で屈指のボケ役になった瞬間です」

 

「イメージ…柔らかくなった」

 

「ほら、イメチェンだよイメチェン」

「そうねぇ…あの海では、堅っくるしいとか怖い一航戦のイメージ吹き飛ばしてお笑い姉妹みたいになったわ?」

 

 

 

「ていうか、なんで翔鶴さん脱がされてるんですか?」

「それは加賀さんのアドリブで生まれたです」

「まあな。物事には時に勢いってのが大切だ」

「いつも勢い任せよねあんた!?」

 

「赤城さんのこのツッコミの鋭さと返しもまたスゴいですね…」

「あれ突っ込まなかったらボケ殺しになるし収拾つかなくなるからねぇ…だって突然、『指揮官ってなんだ?』とか、『ミミってなんだ?』とか言われてみなさいな…綾波たちだと、突然姉妹艦が自分の級のことを聞いてきたらビビるでしょ?」

 

頷く綾波たち。何故か加賀も頷いている。

 

「天城さんにもあのツッコミは向けられるです。こんなのあの海以外に無いと思うです」

 

「私もそうなる日が来るなんて思ってなかったわ。この時空でも本家と扱い変わらないと思いきや思いっきり例の姉になったもんだからびっくりよ」

 

 

 

「他人のこと言えるのか?赤城」

「やかましいわっ!」

 

 

「このシリーズのせいで『唐突なるオギノメヨウコ作戦編』でも天城さんに愚姉って言っちゃうです。本来ならあり得ないのですwwwwwwww」

 

「段々とギリギリな所いきますよね…この前は指揮官についてでしたっけ…」

 

ふと思い返すニーミ。

 

「結構ギリギリだな。指揮官の様式って様々ではあるし、他のSSを批判する形にならぬようにってやってみたらこうなった…」

 

「お陰でもっとカオスになったわね?天城姉様がサイコシャード展開したら精神世界でお説教と暴露祭りよ…」

 

(あら赤城!そんなこと言うものではありませんよぉ…?)

 

 

 

何かが聞こえた気がした。

 

 

 

………………………

 

【これやってみたかってんシリーズ】

 

 

 

 

ここでは祥鳳と初期の方で出ていたローンも交えて振り替えっていく。

 

「元はガキ使です」

「一応、収録は母港の食堂で行ってますね…」

「祥鳳もツッコミ役兼ねて出演してもらってるです」

「ローンさんも最初居ましたよね…途中から主人公艦と祥鳳に変わりましたが…」

「まぁ、大人の事情ですよねぇ…」

「あの…ユニコーンちゃんは呼ばなかったの?」

 

「それは…実はユニコーンにも一応オファーを出そうとはしたです。でも、万一女の子があげちゃいけない声を出させると全国のお兄ちゃんとお姉ちゃんにブチギレられてしまいそうなので、そこは考慮の上、見送ったです…」

 

「あっ…綾波、もしやそれってフリスクですか…?」

 

「え、まさかのラフィーのせい…?ww」

 

「だって、毎回フリスクでものの見事に凶器に変えてるじゃないですか…!!」

 

「凶器じゃない。どっちかというと兵器」

 

「それ結局同じですよラフィーちゃん!!?」

 

「でも、ユニコーンも出演重ねて結構毒をなしてきてるから、今度呼んでみよう……」

 

「そろそろ味を占めてるです。頃合い的にも良いかもです…」

 

「何の頃合いやねん!!?」

 

「ダメだよ綾波!?筆者さんも企てたりしたらダメですからね!!?それこそ大きなお兄ちゃんとお姉ちゃんがガチキレるから!!?」

 

「いろんな所から『許せない!!!』が来そうですねぇ…というか、私思ったのですが、初回から綾波ちゃんの出してる最後の食材とかってどちらで入手を…?」

 

「あぁ、それは、委託で出た先で貰ったやつです。特にキワモノ食材とかは、大体は暁からの貰い物、です」

「あ、綾波って吹雪の姉妹艦ですから、おすそ分けですね?」

「それもあるです。でもほとんど綾波から交渉してるです…」

 

 

 

 

 

 

『えーまたでござるかー?』

『そこを何とか…です!』

『でも、放送したらテロップで『この後美味しくいただきました』って出ても結局捨ててるって聞いたことがあるでござるよ…?』

『それを言うなですッッッ!!?』

 

 

 

 

「まあ、そうなりますよねぇ…」

「だからこそ、結構裏側では様々な交渉が行われてきたです。やっぱり本家のマーケティング部の三○木さんみたいには上手くいかないのです…」

「いやいや大体番組の予算とかで買うからねあれ!?ていうか暁も出先での人も怒らないのあんな風に使って!!?」

 

 

「今度私も暁ちゃんに聞いてみましょうか…」

 

「ローンさん!?」

 

 

………………………

 

 

【あの海カート】

 

 

ここでは、明石とユニコーンが綾波たち四人に混ざって話をしていた。

 

 

 

「これは完全に筆者の性癖です。あと、生ダラカートが元ネタです」

 

「生ダラカートをKAN-SENでやったらどうなるか…でしたね?」

 

「毎回勝てない…ラフィー別に悔しくない…悔しく…ない……」

 

 

と、負のオーラを出しまくる。

酸素コーラの瓶が震えていた。

 

「ラフィー…ちゃん……?」

 

「メッチャ悔しそうに見えますよラフィーちゃん…!!?」

 

「まぁ、回数少ないし、今シーズン以降頑張りましょう!ね?」

 

「…うん。救いなのは、車が同じこと…」

 

「確かに…あの海では唯一まともな点です…」

 

「明石たちには苦労を掛けてます…マシンの整備に調整……にしても綾波、ニードルいじくるのどこで知ったんですか?」

 

「そうだにゃ!この際はっきり聞いておこうにゃ!ww」

 

レース中、綾波は走行中にキャブ調整用のニードルをいじくっていたのは、リプレイでも残っている。

 

「筆者に悪いことに使わないのを条件に聞き出したです。みんなやってるって話してましたです」

 

 

 

※というテイです。

 

 

 

「ニードル調整、みんなでやれば、怖くない…」

 

「一部のSAFルールでは問題なくても、思いっきりあの海カートでは反則ですよ…あの時なんか速かったですもん!」

 

「綾波が弄くったのは、厳密にはHiニードルだけです。LOニードルいじくるとそれこそ反則です」

 

「ま、まぁ、ルールにはそうあるよね…実際あの海カートのルールには禁止されてなかったし…」

 

「こんなに変わるなんてラフィーもびっくり」

 

「エンジン変わる前までの明石のセッティング、ちょっと直線かったるくて、つい…です」

 

「それは安全のためにゃ。普通の車と違ってパワステ無いから、速度あげて曲げると慣れてる人じゃないと曲げられなくなるからにゃ!400ccのカートが来ると思ったらGAMAHAさんからKT100のエンジンが来ちゃったから、調整には時間が要ったにゃ…」

 

わざわざ企画用にデチューンしていたのである。

 

 

「でも、皆普通に曲げてた」

 

「ま、まぁ、それのお陰で2020年シリーズではフレームもエンジンも良いのを貰えたし、ニードルいじくるのは全面禁止にしたにゃ」

 

「気が付いたらカバーがつけられてたです…」

 

 

「むしろ、エンジン止まった時なんて、キックボードみたいにエンジン掛けずに動かしてたのは大問題ですよ!」

 

「あれはノリと勢いで閃いたです」

 

「ジャベリンよく考えてみたんですけど、素直にエンジンかけた方が早かったですね…」

 

「ラフィーはあの時コースから出そうとしてただけだからセフセフ…」

 

「思いっきりそれで走り切ろうとしてたにゃ!?やったやつは皆アウトものにゃwww」

 

「まぁ、2020シーズンのルール厳格化によってユニコーンちゃんのヤバさが際立ってたよね…一瞬見えたけど、ステアリングあまり切ってなかったもの…」

 

 

「ユニコーンがRDRS出身とかはあくまであの海時空でのお話にゃ…でも映像見るからに改めてヤバイにゃ…」

 

「ロイヤルはレースの本場のひとつだから…かな?サッカーかレースだってよく言われてるし…」

 

「まぁ、筆者さんの趣味的にサッカーは書けないですね…」

 

「豪快にシュート決めるユニコーンちゃん…」

 

「見てみたい…」

 

「本場といえるならニーミもそうです…鉄血と言えばシューマッハです」

 

「わ、私は実況ですからね!?」

 

「夕張とぬいぬい(不知火)がいるから代打は出きると思うにゃ」

 

 

 

 

ニーミ参戦を熱望するニーミ好きな指揮官の皆様は、是非ともご一報くださいませ。 by筆者

 

 

………………………

 

 

【三笠大先輩のミカラップ!】

 

 

ここでは、三笠が会話に入っていた。

 

「うむ、我の企画であるな!」

 

「まさかの迷企画です…受け狙いだったです」

 

「筆者の奴曰く、本家がつべに上げてる『三笠大先輩と学ぶ世界の艦船』に触発されたそうです。」

 

「ていうか、なんでラップなんですか…?」

 

「めちゃイケのエ○ラップで歴史教えてたから、なら三笠大先輩にやらせようって…筆者が…」

 

「ラップの方が若人たちに受けるかなって思ったのだ。いやー命に掛けて刻むラップ、特と見よ!」

 

「命掛ける以上に命削ってませんかそれ!?」

 

「息上がっちゃうのすき」

 

「あのー…よいか?好きで上がってるんじゃないのだぞ!?ラップを歌いつつ体全体でリズムとるのって結構来るんだからな…?」

 

「天城さんにも取られてたですww」

 

「天城さんの回も結構命削ってましたね…見守ってる赤城さんたちの顔が…」

 

「保護者のそれになってたです」

 

「まぁ、それは我も天城には忠言していたのだがな…どうしても本人がやりたいって…」

 

 

「止めなかったんですね…」

 

「止められないよ…あんなキラッキラの目をされたら断れないぞ…」

 

 

『あの、三笠様?』

『む?どうした天城よ』

『私も!ラップやってみたいのですがっ!』

『え!?』

 

 

 

「にしても三笠大先輩、加賀さんの疑問シリーズでもむりやりラップやろうとしてたです?」

 

「それは…まぁ…だって…我の企画ぅ…最近アンケでも項目消されたし、結果でも芳しくないんだもん…そりゃあ宣伝兼ねてやりたくなるではないかっ…」

 

「『もん』…です!?」

 

「加賀さんの疑問内で三笠大先輩がラップやろうとしてる所、突然出てくる広告みたいで草」

 

「あーわかるー!突然コンピュータウイルス感染したって不安煽る…って違うわっ!!我のはタブレットでスマホページ開いたときに画面一杯に出てくる漫画広告だぞ!?」

 

「時と場合では充分に迷惑ですからそれ!!?」

 

「まぁ、ミカラップが減ったのは多分一つは筆者のネタ切れによるもの、です…」

 

「疑問解き明かす系は加賀さんたちのと被ってますし…」

 

「まぁ、お題が思い付いたらやると思うです?」

 

「うん、我もそれを信じるとしよう…それまでは加賀の企画でちょろっと…」

 

 

「ゲリラライブ企んでるの流石に草」

 

 

………………………

 

【AYAXILE】

 

 

「これも迷企画になりましたよね…綾波…」

 

「セカンドステージ止まり…です」

 

切っ掛けはポラリスのイベント。そこで綾波は自身に付いた「おませアイドル」の肩書きをふんだんに使い込んだ企画。見事にあの海時空におけるアイドル作戦は成功したのである。

 

「岡○さんと本家EX○LEは偉大、です」

 

「最終的にはポラリスの皆さんも釣られましたからね…あの例の踊り…」

 

「ヒゲXILEに変なおじSUN…皆で踊るの面白かった」

 

「た、確かに…」

 

「そうだね…?みんなで踊るのも楽しかったよ!」

 

「確かに…でも!完全にオカザイルのパクリじゃんこれ!!」

 

 

……………………

 

【テスっち・ピュリっち・オブザーバーのオーラの泉】

 

セイレーン三名の企画。まだ一回のみしか展開されていない。

 

 

「これは…」

 

「直球なタイトルで草…」

 

「セイレーンたちにしてはキレが悪いコントでしたです…綾波も出ましたが…はい…一回目からマリオはびっくりです…一回しかやってないから印象薄いです」

 

 

 

………………………

 

【指揮官の話】

 

 

 

「そういえば、 このSSの指揮官ってあんまり喋らないよね?」

 

「厳密には一言もキチンと吹き出し付いたことは無いです。連載初期の方にあるベルファストさん鼻水垂らした話とか、大鳳さんの家から脱出した話とか、ユニコーンにスマホの中身を聞かれて逃げたらトイレまで追いかけ回される事案とか、江風による強制わいせつ未遂事件の話の痔の文とかくらいです…」

 

「"痔"の文ってなんだよ!?ていうかせめてサブタイトルで言えよ!!これじゃまるであの海内でKAN-SENが不祥事起こしてるみたいになるだろうがァァァァァァァ!!?」

 

「とにかく、指揮官は一部除き、地の文で『そう、指揮官は伝えた』という様な形で発言してコミュニケーション取ってる所が主なのです。まぁこれは筆者によるコンセプトによるものなのです。肩肘張らずにということで決まったそうです」

 

「つーかこの辺りは筆者自身が言うことだろォォォ!!?」

 

 

基本的に指揮官は一部除いて喋りません。

 

 

「その理由は?」

 

 

設定を考えていないからです。

 

 

「おいいい!!?」

 

「えーそこはせめて『コンセプト的には指揮官は皆さんです』とか気を利かせましょうよ~」

 

「それ余計に怒られるだろォォォ!!?その一文読んだ瞬間スマホをブン投げるパターンじゃねえかァァァァァ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

………………………

【終わりに】

 

 

 

 

綾波にライトアップされる。

 

 

 

 

 

「さて、"あの海"は他の筆者の連載しているSSの中でもこれらの根本的なコンセプトの違いや、そこから構築された今の作風で書きやすいからって理由でここまで更新頻度も比較的多く、回数を重ねてきた訳です…が」

 

 

 

 

 

次にジャベリンがライトアップされた。

 

「ここまで来て、読者の皆様は、わざわざここでも右ならえのほのぼのや百合話が読みたいなぁとか…そう思っていらっしゃる方はどれ程いらっしゃるでしょうか…?」

 

 

 

 

 

すると、ラフィーにライトアップされ…

 

「…そもそもこのSS、百合じゃない。ラブコメでもない…恋愛要素、欠片もない」

 

 

 

 

 

最後にニーミがライトアップされた。

 

「むしろ、重複するようですが、シュールとブラックジョークになり損ねたものってイメージが強いですね。寒いギャグやるくらいなら勢いよくいろんな意味でグレーゾーンかブラック寸前まで踏み込み、そこでドカーンとツッコミ入れてくのがこのSSですから。それに、ここのKAN-SENは皆が皆女捨てたGEI-NINみたいなものになってますし…」

 

 

 

 

 

 

そして、四人全員がライトアップされる。

 

 

 

「そう…今時かわいい原作キャラがほのぼのして可愛らしくきゃぴる力押しだけでなんとかなるなんて思ってたら、それは大間違いなのです。読み始めは良くても、その文明に慣れると、美人は美人でも単なる美人では三日どころか一時間足らずでグロッキー…です。」

 

 

「このSSだってある種の力押しじゃねえか!?オギノメヨウコ作戦だって元ネタ知らない世代からしたら只のアニメアズレン題材で寒いコントにしか思われない上にクスりとも来ねえだろうがァァァァァァァァァ!!?」

 

 

 

 

「そうそう、ニーミ、あの海と言ったらそのツッコミです。では、さっきのをちょっと甘くしてみて、です」

 

「え…?はぁ…わかりました…それでどんな感じですか?」

 

「美少女アニメの掛け合いのツッコミ的なので」

 

「なるほど。…ちょっと待っててくださいね?」

 

すると、ニーミは軽く咳払いし喉を整える……

 

 

 

 

 

「これだって力押しでしょ!?!?」

 

 

 

 

(もっと甘く、もっと甘く、です)

(え、もっとなの…?)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「メタ過ぎぃ!?」

 

 

 

 

 

 

「んーまぁこれくらいでいいです」

 

ゼェ…ゼェ……と、何故か息を荒げるニーミ。

 

 

 

「ほんとだ……文面だけなのに、ここで少しでも可愛い子ぶると途端に今のあの海らしくなくなる……!!?」

 

「なんかちがう…あの海ズム感じない…よくない…」

 

「あの海ズムってなんだよそのお○ゃれイズムみたいな単語はッ!!?ていうか、突っ込むにも話の前後次第ですけどね…?」

 

 

「ではニーミ、何時ものノリでもう一度…です」

 

 

 

「メタ過ぎるんだよ話題がァァァァ!!?」

 

「こういうSSもっとあって良いと思いますよね~」

 

「そうそう…激しくいこっ」

 

 

「あってたまるかァァァァァァ!!!!こんな他人のフンドシにクソ付けて回るSSがこれ以上増えたら本家から怒濤の訴訟祭りが始まるだろォォォ!!!?」

 

 

「と言うわけで、これからもいつ作者が止めるか、もしくは消されるか分からない、それはまるで汚れ(てるの)を知らない『あの海』を、これからもよろしくお願い致します、です」

 

「「よろしくお願いしまーす」」

 

 

「よろしくお願いしまーすって勝手に終わらすなァァァァァァァァァ!!?

 

 

 

To be continued…?

 

 




閲覧ありがとうございます。


さて、筆者の悪癖が大量に出た所で、今後もチキンレースな当SSをよろしくお願いいたします。

ではまた次のお話で。

※あの海カートの話題の部分を加筆修正しました。ご迷惑をお掛けしてしまいましたことをお詫び申し上げます。

by筆者


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

これぞ正しく新世代のお昼寝、です。

ノンジャンル話。


信濃さんが出ませんでしたので初投稿です。このSSなら(キャラを掴んだと思い込んだ途端に)出せると思った。今は反省している。


それでは、どうぞ。


見所:お昼寝の常識を変える(!?)


母港にて。

 

大講堂での本日の講義終了後。

 

「そういえば、お昼寝できるカフェって出来たよね!」

 

「泊まれる本屋って感じのホテルとかもできましたね」

 

「重桜の睡眠カフェ、ラフィーの行きつけ…」

 

「流石お昼寝ガチ勢のラフィーなのです」

 

流石にこの後は出撃も演習もなく暇なので、のんびりと世間話を展開していた。この頃重桜には仮眠が取れるカフェや風変わりな宿泊可能施設がオープンしており、ラフィーがお昼寝ガチ勢と言うこともあって話題に上がっていたのだ。

 

それだけ日々の鍛練や勉学、そして任務の過酷さから、癒しを求めている証明か…。

 

そこに…

 

 

「主人公ズの皆…今、何のお話してた…?」

 

夕張が突如として興味津々そうな表情といつものトーンで話し掛けてきた。そう、彼女は重桜昼寝部という謎部活を行っているのである。目の前にぬうっとハイライトの消えた目で覗き込む。

 

 

話を聞いてみると、なにやら少し困っているようで、ちょうど昼寝の話をしていた主人公ズのところに思いきってメロンソーダ片手に首を突っ込んで来た。

 

 

「というか演出の都合上、カフェテリアには綾波たちしか居ないのです」

 

「やめなさいよねそうこと言うの!?…それで夕張、一体どうしたんですか?」

 

 

 

 

ニーミが訊ねると、夕張は説明し始めた。

 

 

 

……

…………

………………

 

 

 

『お昼寝2.0…?(…です?)』

 

 

「そう…!重桜昼寝部では核心的かつ健やかな昼寝技術の研究をしているの…でもまぁ色々とヒントが浮かばず…」

 

昼寝は従来ならば怠けの象徴。しかし、この頃はやり方を間違えなければ頭をスッキリさせて仕事を効率化できたり、効率化アップが図れると発見がなされた。これは激務多しKAN-SENと指揮官のためにもと、夕張たちは研究を開始したのである。

 

「そうです、潜水艦も浮上して昼寝していることもあるです」

「それってもしかしなくても私と同じ鉄血出身のU-557の事ですよね…」

 

「一緒にいる伊58曰く、海上だと凄く寝づらそうにしてるらしいです。屋上での寝ピクもまたすごいそう…です」

 

「それ、寝相悪い可能性…」

 

「いつセイレーンが来るかわかりませんし…寝れる時にはどんな体制でも寝ておかないとってなりますね…」

 

「因みに、U-110はサメごっこして557に接近した際に…」

 

 

…………………

 

『U-557~あそぼ~…あれ?気付いてない…?おーい、おーいってごめんってば!?離してU-557!?縦に転覆する!!縦に転覆するうゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!

 

…………………

 

「おまけにうなり声を上げていたとか…です」

 

「寝相悪ッッッ!!?ていうかU-110を縦に転覆させる体勢ってどんな寝相だよ!?しかもうなされてるじゃねえかッッ!!?」

 

「夕張、お昼寝はお昼寝らしく健やかにお昼寝しているのが最高のお昼寝だと思うです」

 

「無駄に洗練された無駄の無い無駄な動きみたいな台詞回しで、ラフィーもう草」

 

「オチ出ちゃったよ!?」

 

 

「なるほど、それで……その方法は?

 

 

「……方法……です…?」

 

 

「そう、方法。詳細kwsk」

 

 

 

まさかの切り返し。

にやける夕張。尻尾も耳も動く。

 

 

 

しまった、考えていなかった…!と綾波は頭を抱えた。

 

 

((まぁ、そうなるわな))

 

(もう草)

 

 

 

 

(ハッそうだ、この方法なら…です!)

 

 

 

 

綾波はその答えを閃く。

 

 

 

 

 

 

「よし、それでは夕張、そこに座ってほしいです」

 

「え?座るの?ここでもよくない?」

 

 

 

そして綾波の方へ来てその場で座る。

 

 

 

 

 

「そして…このDX綾波ブレードを抜刀し…!」

 

可変させて刃を展開する綾波。そして、首もとに突き付ける。夕張も何故か目を瞑る。そして振りかぶる

 

 

「待てェェェェェェい!!!仮眠どころか永眠させる気かァァァァァァァァァ!!?」

 

「冗談です」

 

「冗談でしたか…全く心臓に悪いですね…ん?」

 

 

 

 

 

「あわ…あわわ…あわわわわ…」

 

 

 

虚ろな瞳で震えている夕張。

 

 

 

「夕張ィィィィィ!!?」

「とりあえずそこから逃げて超逃げて!?」

 

「冗談冗談。重桜ジョークだよ重桜ジョーク」

「そうなのです。夕張、ありがとうです」

「どういたしまして」

 

 

「ジョークに見えんわァァァァァァァッッ!!!」

 

「マジで焦ったよぉ…」

 

「草…zzz」

 

かくして、いつもの様式でモニター室へ向かい、提案を出し合うのであった。

 

 

「さあ、やって来ましたですモニター室」

「結局ここなんですね…」

「あれ?この場所……」

 

 

そこは指揮官が仕事中の執務室。

 

 

「ここでやるの!?執務室だよ!?」

 

「指揮官から許可はいただいたです」

 

「しかもあいつ思いっくそ仕事中じゃねぇかァァァァァァァァァァァ!!!?」

 

 

 

事務仕事中である。

 

 

 

「指揮官いわく、秘書官のお昼寝中の寝顔で癒されたいそうで、です」

 

「むしろまさかこんな風に使われると思ってなかった顔してるよ!!?悪夢よ早く終われって顔してるよ!!?」

 

 

 

指揮官は反面、冷や汗を掻いている真っ只中でもあった。

 

 

 

……………

 

 

ではジャベリンから発表いたしますね!

 

 

 

(あのー、さっきの綾波のを意識して初っぱなからかっ飛ばさなくても良いですからね?いきなり見所さんなくなっちゃいますから…)

 

(綾波はあれでも頑張って考えてきた、です)

 

(フリの話じゃねえよ!!!議題についてだよ!!?)

 

(草)

 

 

 

と、というわけで、まずは執務室に…戻りまして…

 

 

 

 

先ず横になります。

 

 

 

(まぁ、いつもの秘書艦お昼寝スタイルです)

 

 

(んなわけあるかいっ!!)

 

(おおお…寝てはダメなところって何故か異様に眠くなるから、スリル満点…たまらんっ)

 

(真似してはダメですからね皆さん!?)

 

(シンプル・イズ・ザ・ベスト…)

 

 

………

 

 

次、ラフィーが発表する……

 

 

 

(お昼寝ガチ勢です…)

 

(楽しみ…!)

 

 

 

先ずはアロマキャンドルに火をつけて……

 

 

 

(なるほど、癒し効果ですね?)

 

 

 

 

 

そして………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それを指揮官の頭の上に乗せるっ

 

 

 

 

 

 

 

(何やってんだァァァァァァ!!?)

 

(おお…スリルです!指揮官が集中切れて頭から落とせば火災になるです!)

 

(なるほど…確かにこれなら寝たらヤバい、けど眠たくなっちゃうってなるぞ…!)

 

(ならねえよォォォォ!!?むしろ下手したら執務室火災だよ!?気が気じゃなくて目覚めちゃうよォォォォ!?)

 

(あ、危ないよラフィーちゃん!戻そう!火災になる前に)

 

 

あ、ラフィー以前に指揮官がウトウトしだした…

 

 

 

 

 

(しきかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!?)

 

(アロマキャンドルの香りに負けないで指揮官!!?火災になっちゃいますからァァァァァァ!!?起きろォォォォォォォォ!!!)

 

 

(流石はラフィーです)

(指揮官にも効果があるとは…夕張驚いたぞ)

 

 

(悠長なこと言ってる場合かァァァァァァァ!!?)

 

 

 

あっ…落ちた。

 

 

 

 

「「「「あっ」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

______指揮官ナイスキャッチ。

 

 

 

 

ん?なに…?"燃エテナーイ"?

 

 

 

 

 

 

(あっぶなぁ…)

ナイスです…)

 

 

うん。Schickは草。

 

(さりげにマイク・ベルナルドさんですね…)

(なんだか懐かしいぞ?)

 

 

(あわや火事だよ執務室!!?)

 

(流石は癖のない火力のラフィーです…)

 

 

 

 

……………

 

 

 

…ということで、次はこのZ23が発表致しますっ!

 

 

(ニーミちゃん、エロはダメですよー?)

 

 

 

何をいってるんですかもう…指揮官も心配そうな顔なさらないでくださいね?そんな悪いことはしませんよ?

 

 

(逆に不安そうになってるです)

(草)

 

 

 

先ずは指揮官の……

 

 

 

(ニーミちゃん…何をやっているの…?)

 

 

何って指揮官の部屋に入ります!

 

 

 

(夕張、何だかワクワクすっぞ)

(草)

 

(まぁ、お部屋の一角を借りるってことです?)

 

 

 

 

下手に寝そべるのもよろしくないですから。

 

この前自室のソファーで寝たらヤバイくらい体が痛かったんですよね…

 

 

 

 

(なるほどなるほど、ついに我慢しきれず…)

 

 

 

ちげえよ!!!なんだよそれ私が我慢できず襲ったみたいな言い方ァァァァ!!?

 

寝違えたんだよ!!?

 

 

(ニーミ、ここでは流石に、しーっ…)

 

 

あ、はい…ごめんなさい…静かにしませんと…

 

 

 

(わかるよニーミちゃん…私も寝違えることたまーにあります!)

 

(そうなの?ラフィー、あんまりない…)

 

(綾波もお布団の上で横になってるから寝違えることって少ないです)

 

(綾波ちゃんのお部屋、たまに万年床みたいになってるよね…)

 

(おっとそこまでだ、です。今日はきちんと全部洗濯して干してきたです)

 

(草)

 

 

 

(なるほど…でもそれって………)

 

(指揮官、寝顔見れなくて病みそう)

 

 

 

 

 

 

 

なん…だと………!?

 

 

 

 

(に…ニーミちゃーん?ここからどうするのー?(棒読み))

 

(試されるニーミは草)

 

 

 

 

 

 

 

指揮官ー!一緒に寝ましょう!!!

 

 

 

 

 

 

(はいアウトォォォォォォォォ!!!)

 

(ニーミちゃんwwwwww)

 

(案の定で草)

 

 

 

指揮官を眠らせておけば後はフリータイムですよ!

 

 

あ、私は寝袋で寝ますからね!!

 

 

 

(おいニーミ、禁じ手使ったのでここまでです。戻ってです)

 

 

 

 

 

 

……………………

 

 

 

さぁ、ここで綾波の出番です。

 

 

(不安しかない)

 

(なんでか知らないけどまたワクワクすっぞ)

 

 

(一体何する気なの?綾波…)

 

 

 

 

 

 

 

さて、先ずは信濃さんをお連れして、ここで指揮官の方へ向いて横になってもらい…

 

 

こいつ重鎮を盾にしやがったァァァァァァ!!?

 

(堂々とグレーゾーン入ってる +114514点)

 

(しかも信濃さん普通に寝てるよ!?なんの疑問抱かず寝てるよ!!?つかグレーどころか真っ黒だよ!!?)

 

(なるほど、指揮官への癒しバフは信濃さんのお昼寝姿でカバーしつつ、綾波は尻尾をもふって安眠バフを貰うと…!)

 

(なんで納得してんだよォォォ!!?これどう見ても信濃さん盾にして怒られないようにしてるだけだろうが!!?)

 

 

 

綾波は尻尾をもふりつつ寝る、です。

 

 

 

 

 

 

 

(あのー信濃さん?信濃さーん?)

 

 

 

 

※(信)ガチ寝。

 

 

 

 

(寝るの早ッッ!!?)

 

 

さあ、綾波はこのまま…あれ?信濃さん?ちょっと…こっちに倒れないでくだs______ッッ!!?____……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

………NO SIGNAL………

 

 

 

 

 

 

 

 

(えええええ!!?)

(綾波ちゃぁぁぁん!!?)

(信濃の背中に押し潰されたwwwwwww)

( い つ も の )

 

 

 

 

『あ!お、お詫び申す!!?ちょ、え、大丈夫か…綾波っ!?』

 

 

 

 

綾波は生きてるです…

 

(どうやら無事でしたね…)

 

 

 

KAN-SENじゃなかったら死んでた、です…

 

 

(むしろ生きてるっていうのすごいっていうね…)

 

 

大和型には勝てなかったよ…です…

 

(相当(信濃さん)…重かったんだね…)

(背中からドーンはもう草)

(指揮官固まってる…)

(何が起こったのって顔になってるよ!?)

 

 

指揮官…大丈夫だから仕事して、です…

 

 

信濃さん、ありがとうございました…です……

 

 

(あ、綾波が力尽きた)

(レスキュー隊饅頭さん搬送お願いしまーす!)

 

ニーミの号令で饅頭に運ばれていった。

 

 

 

 

…………………………

…………………

…………

……

 

 

 

 

 

 

「と、言うことでしたが…」

 

一先ず締め括った。

 

「いやー危なかったです。浜風たちの気持ちが分かった様な気がするです…」

 

「それはカンレキでの話でしょ!?少なくともあの海(このSS)おいては今のは史実再現というより、完璧な事故だよ!!?」

 

「ほ、本当にお詫び申す…」

 

「平気です。むしろ撮れ高になったです」

 

「と、撮れ高!?体を張り過ぎではないか!?」

 

「このSSでは割とよくある…だから平気平気」

 

「そうか…?なら良いのだが…」

 

 

 

 

 

「良いんですか…?そこもっと突っ込めるような…」

 

「ではでは、締めに信濃さんからもご提案をどうぞ、です」

 

 

 

まさかのキラーパス。

え?妾(わたし)!?と驚く信濃。

 

まるで加賀さんの疑問の中で無茶ぶりさせられる長門の様である。信濃は苦笑いしつつ少し考えてみた。

 

 

 

(これ、後で加賀さんたちから『パクるな』ってクレーム来ませんかねぇ…?)

(どちらかというと長門からクレーム来そうで草)

 

 

 

「お、お昼寝とは…」

 

 

これまで見てきた夢を思い出す。

 

 

 

「「「「「お昼寝とは…?」」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「寝たい時に寝るのが良いお昼寝なり__」

 

 

 

「あんたどこでも寝れるじゃねえか、です」

 

 

「こらァァ!?」

 

 

「まぁ否定はせぬな?」

 

「しないんですねぇ…」

 

「うむ…この前寝ながら執務手伝った故…夢の中、指揮官の驚く顔が不思議でならぬと思い、いざ目を覚ましてみれば、まさか夢のカケラではなく現(マジ)だったとな?…と」

 

 

「それ、何時もの癖というより、信濃さん自身が精魂果つってるサインだと思うです…」

 

 

「という訳で妾も改めて提案するとしよう…zzzZZZ」

 

 

 

…………………………

 

 

「さて、信濃さんの提案とは…ってなんで布団二つ敷かれてるの!?

 

 

 

ということで、安眠には子守唄が必要…と来れば、このお方以外には居らぬ…

 

 

それではご登場をどうぞ。

 

 

 

(……え?)

(誰か入って来た…)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『失礼するわ…』

 

 

 

 

(ちょっと、フリードリヒ・デア・グローセさんが来ちゃいましたよ…!?)

 

(なるほど、下手に凝ったものより、思いきり原始的な手法に戻ると?)

 

 

 

 

 

『ンンッ…ンッ…スゥ__』

 

 

 

 

 

(喉を整えましたね…)

 

 

(歌うの…子守唄…だよね?)

 

 

 

 

 

 

 

 

『♪ ねーるーのーだぁ…… ねーるーのーだぁぁ………ねーるーのーだぁぁぁぁぁぁぁぁ!!

 

(CMソング歌い出してるゥゥゥゥゥゥ!!!?)

 

(闇ママすごい声量です…)

(フリードリヒ、歌上手なのに突然声量上げてて逆に寝れないの草)

 

 

あの…フリードリヒ殿…

 

 

『ァァ…ん?どうしたのかしら?』

 

 

ちょっと…選曲をかえていただけませぬか……?

 

この前夜にテレビつけっぱで居眠りしたら結構辛かった故

 

 

『あっ…ごめんなさい…つい夢中になるとね?ほんとにごめんなさい…』

 

 

明らかに確信犯だろそれェェ!!?)

 

(声量で子守唄にならなくなってるの草)

 

 

 

『じゃあ、次これにしてみましょうか……再生っ…』

 

 

 

 

(iPod持ち出して…あっ音楽が…)

 

 

(クラシック流れ出したね)

 

 

 

『♪夜の風をきり馬で駆け行くのは誰だ? それは父親と子供 父親は子供を腕にかかえ しっかりと抱いて温めている__』

 

 

 

(『魔王』ですね?)

(魔王?大野くんのです?)

(懐かしい)

(夕張だけど、毎週録画して観てた勢だよ)

(それドラマのでしょ!!?シューベルトのだよこれは!!?)

 

 

 

 

 

 

『___ゆらり 揺れる 光 一つ 痛み 癒す ことなく消える I take your life forever. You take my life forever__』

 

 

 

 

(あら…?)

(そっちに曲変わっちゃったァ!!?)

 

(闇ママ対応力高いです)

(あれ?信濃さん起きちゃったよ?)

 

(お?)

 

 

ひらり 落ちる 涙 一つ 思い 届く 事なく消える I take your life forever. You take my life___

 

『ひらり 落ちる 涙 一つ 思い 届く 事なく消える I take your life forever. You take my life___』

 

 

 

 

 

(ハモったです)

(あんたも歌うんかいッッッ!!?)

(信濃さん上手だよ!?)

(お昼寝どこ行ったしwwwwwwwwww)

(ラフィー、もう、大草原…っ……っ!)

 

 

 

 

『とーまーらーなーい』

とーまーらーなーい

 

 

 

"こぼれ落ちた涙の跡(口パク)"

 

 

 

(指揮官もォォォォォォ!?)

(カメラ目線でwww口パクし出したですwwwww)

 

 

『時に潜む』

時に潜む

 

"凍えそうな涙の色(口パク)"

 

 

 

(だからお昼寝の話しはどこ行ったの!!?夕張)

(完全起きちゃってるよ指揮官www)

(ラフィー、笑いすぎてお腹いたいwwwww)

 

 

愛はきっと 降り注ぐ 雨のように__

 

 

もどれなーい "こぼれ落ちた涙の跡"

 

記憶 "凍えそうな涙の色" 巡る

 

(指揮官、設定されてないからって調子乗り過ぎなのです)

 

 

『全て奪われたこの世の果てに かーなしみ 例えどんな終わりを描いても 心は 謎めいて___』

 

全て奪われたこの世の果てに かーなしみ 例えどんな終わりを描いても 心は 謎めいて___

 

"全て奪われた心の果てに かーなしみ 例えどんな終わりを描いても 心は 謎めいて___(口パク)"

 

 

 

 

 

(はい、強制終了です!!)

 

 

ええええ!!?

 

『ここからが良いところなのよ!?』

 

 

(指揮官も、もうお歌は終わりです。口パクはそこまでです)

 

(口パクするだけで人を笑わせてしまう指揮官に草)

 

(企画…明後日の方向行っちゃったね…)

 

(まぁ、睡眠作用を促す音楽を流すってことだよね…生歌はかなりハードル高いけど)

 

 

(フリードリヒさんのボーカロイドを作ればワンチャンあるです。"フリド音 リヒ"とか名前つけとけば行けるです)

 

(…それだっ)

(変なこと吹き込むなっ!!)

 

 

…………………

……………

…………

………

……

 

 

そしてあれから数日後。

 

 

 

夕張たちは収録したフリードリヒの子守唄で実験を行っていたところ20%向上したと指揮官に報告した。しかし、これは基本的にお昼寝2.0と言えるのかというと微妙なところであるのは言うまでもない。

 

「まぁ、そうなるよね…」

 

むしろ、お昼寝とは別の話題が強くなってしまった。

 

突如として明石の店で発売された『ボーカロイド・フリド音リヒ』と、正体不明の声の主でサンプリングされた『信州しなのん』は母港のボカロPたちの間で流行ったのだとか…

 

 

 

「作っちゃったの!?」

 

 

 

しかし、『信州しなのん』は名前からして重桜出身…ということしかわからず、特に童謡を歌わせたらピカイチと評価されており、そこからファンを増やしつつあるのであった__

 

 

「信州しなのん…中の人はどこの大和型です…?」

「綾波、もうその時点で正体判明してるからねそれ…」

「どっちかというと、目覚まし向きな気がするんですよね~」

「童謡…迫力ある…ちょっとこわい…」

 

 

 

 

 

 

 

 

To be continued…?

 




閲覧ありがとうございました。



お昼寝2.0 #とは
一応、指揮官は声を発してないことになってます。他者の声を借りたエアボです。



そんなこんなで、願いは透明なままでありたい指揮官様がいらっしゃいましたら是非ともお気に入り登録、ご感想、ご投票、お気に入りの台詞等ありましたら、ここすきをよろしくお願いいたします。

では次のお話が出来ましたら、また投稿させていただきます。

by筆者


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

いにしえの骨董品とビームサーベル、です。

ノンジャンル話です。

長めです。

見所:前任者(!?)、時を経て…?


母港。

 

執務室。

 

 

 

 

 

「___指揮官、そう言えばこの前の委託の途中で桃の香りのするセイレーンの骸が岩場に漂着してたです…」

 

雑談が混じりつつ、指揮官は鼻をほじりつつ事務仕事をしている真っ最中、突然電話連絡がやって来た。本日の秘書艦担当は綾波。執務の途中で綾波から途中での話を聞く。そう言えば、報告書にもそう記されていたなと思い出しつつ、受話器を手に取った。

 

 

 

 

それは、工房にいる明石からだった。

 

『倉庫整理してたら使われてない武器みたいなのが出てきたにゃ。引っ張り出したから指揮官にも確認してほしいにゃ。後、人も回してにゃ過労で死にそうだにゃ指導するから未経験大歓迎にゃ…』

 

鼻ほじりをやめ、指に鼻くそが付いたままの指で席を立った。

そんなの後回しにしてこの前のイベントで疲労困憊の艦隊の艤装メンテをやらせれば良いのでは、とも考えてしまうところだが、指揮官は何故か奮い立っていた。

 

その原因はその古い武器という部分。それに思わず光放ってしまった少年のハート。指揮官は急ぎ明石たちのいるところへ向かう事を決めた。他のことは今のところはない。

 

 

そして、この日の秘書官担当の綾波はその颯爽とした指揮官の背中に向けてこう言った____

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「指揮官、せめて指の鼻くそを拭き取ってからにしましょう、です」

 

 

 

 

あっ…いけない。

 

そう思って立ち止まった指揮官は数歩戻ってティッシュで拭き取った。

 

…さて、道中にて手透きのKAN-SENたちにも声を掛けようとアポなし突撃する指揮官。

 

大鳳はこんな時に覗いてない。

 

理由は執務室から出た廊下で気絶していた。きっとアルバコアに遭遇した事によるものと断定。 いやそれしか考えられなかった。つか大鳳もアルバコアも覗きしてるなら普段から執務手伝ってくれ…!と悔やむ指揮官。

 

 

この頃のイベントの多さゆえ、皆それぞれに仕事を割り振っていたのが仇となったか。いやそれでも概ねしっかり動いている。となれば、明石たちの方へはコンディションが回復している少ない非番を向かわせようと考えた。指導するにも、技術者の明石と夕張たちの助手として動いてもらえれば負担は楽になる。

 

そして紆余曲折経てその結果、手伝えそうな手透きのメンツとして、結局いつもの主人公ズたちが付いて来てもらう事に。

 

 

 

持つべきものは初期艦(主人公)ズと言うべきだろうか。というか、何時ものメンバーがどうしてこういつも暇してるのか。そこに突っ込む余地はない。

 

 

 

 

 

 

 

明石たちのいる倉庫へと到着する。

 

中には一休み中の明石と夕張がそこにいて、床に敷かれた白い風呂敷の上にはその発掘された品が並べられていた。

 

作業をしていた饅頭たちも疲れた様子で眺めていた。

 

 

 

 

その白い布の上に鎮座されていたのは…古ぼけた艤装や使用されていない刀剣。指揮官はこれを見たことがなかった模様。恐らく古くからの貯蔵品がそのままになっていたのだろうか。ていうかなんで今になって見付かったのか。

 

 

 

 

 

そんなこんなで並べられたものを見てみると、ある一つを除いて、古い艤装が並ぶ。それらはモスボールされている。でも現行のものではない、古いロット。

 

 

 

 

 

 

 

そして…

 

 

 

 

 

「ヒッ!?なんですかこれ…!?」

 

 

 

「まさかこれ…持ち主まで付いてきてません…?」

 

 

 

 

人の骨。しかも体一式揃って横たわっている。

 

 

 

 

 

「え、これストラップじゃないのです?」

 

「なんでストラップで持ち主の屍ぶら下がってんだよ!!?」

 

 

ニーミの指摘通り、この剣を握りしめたまま白骨化した遺体はストラップにしてはやたらにクオリティが高く、もはやただの遺体とかいうレベルではなかった。

 

とんでもないものを掘り出してしまった様だ。

 

 

「もしかしたらそういう趣味かもしれないよ…?ラフィー、この前ミネアポリスの部屋でそういうの見たことある」

 

「これは狩猟とかのトロフィーじゃないよ!!?普通に白骨化したご遺体だよ!!?」

 

 

「ていうか明石ちゃん、夕張ちゃん…こちらのご遺体の身元は…!?」

 

「わからないにゃ…あーでも、分かるのはこのアズールレーンの官帽(かんぼう)からして、関係者にゃ…」

 

 

 

 

官帽…それは指揮官が被っている帽子がそうである。つまり、制服の一つである帽子。

 

 

大体は総称である制帽(せいぼう)やら軍帽(ぐんぼう)とかで通じてしまうので、割りと影が薄目の単語である。

 

 

 

「じゃあ、この人って…」

 

「前任者……?」

 

 

前任者が剣を上段構えしたまま白骨化してるというのは、死ぬ直前はどんなシチュだったのだろうか。

 

しかも剣は何故か綺麗。

 

 

 

 

「装備したら呪われて、装備が外せなくてこうなったのかにゃ?…呪い、どう対策するかにゃ…セイレーンにも効くのかにゃ…?」

 

「南無…骨の髄まで大切に使いますので…南無…」

 

「いや普通に火葬と納骨してやろうよ!!?遺族と会わせてやろうよ!!?どんだけ酷な扱いしていく気なんだよお前らァァ!?セイレーンだって引くだろ流石にィィ!?」

 

 

 

 

 

「呪われるとめんどくさいので、たけしごと装備してみるです」

 

綾波は前任者を剣のように持ってみる。

 

「たけしに呪われるゥゥゥゥゥゥゥゥぅ!!?」

 

 

 

 

 

「では、ここは指揮官の護身用に装備するとかどうですか?前任者さんだって指揮官をいざって時に守ってくれそうだし!」

 

ジャベリンの提案。すると指揮官は、前任者たけしの両足の脛骨を持ち、正眼の構えを取る。そしてなによりキメ顔。

 

 

「言われるままにたけしごと帯刀しやがったァァァァァァァァァ!!?つか骨も剣も剥き身のまんまじゃん!!危ないよ指揮官!!?つか前任者になんつー扱いしてんだよ!!?キメ顔してもその得物で台無しだよ!!?」

 

「じゃあ…この古い艤装をここに懸架するのってどうよ?」

 

夕張は指揮官から渡された前任者たけしの両肩に、古い艤装を懸架しようと考えた。古い艤装は主に主砲や副砲。

 

というか撃てるのか怪しい。

 

すると、綾波たちはその艤装をいじくりだし…

 

窓に向けて撃った。屋内だけあり、凄まじい音が耳をつんざく。

 

 

 

「何やってんだァァァァァァァァ!!?」

 

「試し撃ちです」

 

「お前今なんて事してくれたにゃ!!?か、壁に穴が…」

 

窓を貫いたどころか周辺の枠まで吹き飛ばし、大きい穴が空いてしまった。

 

 

「いやほら、ニーミだってクロスウェーブで重桜の古い備蓄倉庫を実弾ぶちかましたです。あれと同じです。後で皆で仲良く修繕すれば良いのです。」

 

「それにたけしときよし、新鮮な空気吸える筈…」

 

「ふざけんにゃ!?誰が直すと思ってるにゃ!!?」

「つーかクロスウェーブはそんな軽いノリで撃ったんじゃねぇよ!?そういう命令だったんだよあの時は!!?」

 

「ええ!?違ったです!!?」

 

「なんですかその顔ォォォ!!?あれがありし日のテレビ番組みたいに無駄に金掛けたVの類いだとか本気で思ってたのォォォ!!?」

 

「昔やってたトリビアのVTRとかみたいな?」

 

「そうそれです!てっきり綾波は…」

 

「TV黄金期みたいで草」

 

 

 

 

「あ、そうです。指揮官に背負いっこ付けてもらって、そこにたけしを載せるってどうです?」

 

「た、たけしを媒介にして指揮官も艤装使えるようにする考えにゃ…?」

 

「流石綾波、名案…うーん…こんな感じ?」

 

艤装を施す夕張と綾波。

 

 

「指揮官とたけし、二人ともキマってる」

 

 

ドヤる指揮官。

背中にはたけし。

 

「リボガンのキャノンの部分みたいで草」

 

 

「たけし媒介にされちゃったァァァァァァ!!!?」

 

「ニーミ、そんな驚くことではないです。亡者を生きてる様に大切に扱う考え方だってこの世にはあるのです」

 

「装備してる時点で大切もクソもねえよ!!?生きてるどころか思いっきりたけし物扱いしてるじゃねえかッッ!!!」

 

 

 

すると、ジャベリンはたけしの骨格を眺めつつ、何かを見付けた。

 

 

「あ、皆!あれを!」

 

え?と指揮官とKAN-SENたちは指差すところを見ると、前任者たけしの恥骨に何かが挟まっているのを見つける。

 

「えええ!?なんでそんなところに巻物なんか挟まってるの!?」

 

 

この反り立つ角度と位置では…まるで…

 

 

 

 

 

 

「ラフィー、てっきりチ○コかと思った」

 

「綾波もチ○コかと思ったです」

 

 

指揮官も顎に手を添えてたけしの骨格を眺めている。確かに巻物だ。

 

 

 

「ちょっと二人とも!?」

 

 

「ラフィーちゃん!!綾波ちゃん!!」

 

 

ジャベリンが思わず声を荒げた。遂にジャベリンがツッコミに回ってくれるのか…!とニーミは期待を寄せた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そういう時は"おいなりさん"って言わなきゃ!!!」

 

 

「どっちにしても隠せてねえェェェェェェェェ!!!?」

 

 

 

ダメだった。

 

 

「ハッ…もしや…!!」

 

 

綾波はなにかに気づいた。

 

 

 

「こんなところに巻物…前任者の性癖だったです……?

 

「気付いたのそこかよ!?死因はなんだって言いたいの!!!?」

 

 

…そして、綾波は明石から貰ったゴム手袋を付け、恥骨から反り立つ巻物を引き抜いた。

 

 

力付く過ぎて思わず指揮官は股間を押さえる。

 

 

 

 

 

 

『これを読んでいる後任の君、もしくはたまたま運悪く見つけてくれちゃった人や、KAN-SENの皆へ…アナタたちがもしこれを読んでいると言うことは、私はセイレーンの攻撃が済んでるか、もしくはここでとっくにこの世を去っていることだろう。

 

そして、そんな私の白骨化した遺体ごと装備したり、綾波あたりが指揮官に装備させたりしてることでしょう』

 

 

 

 

「先見の明有りすぎでしょこの前任者!?」

 

 

「見抜かれてたです」

 

 

 

『そうそう、この遺書、読まれたらクッソハズイから、尿道と肛門どっちに隠そうか迷ってたんだけど__よし、折角だから肛門にしよう!あ、葬儀は楽しげな空気でお願いね!』

 

 

「思いっきり暴露してる!!?」

 

「未来へ向けてカミングアウトしちゃうの草」

 

「そして葬儀の事まで記されてるです」

 

 

『あ、そうそう、どこかに同業者のきよしが居るらしいから探してみてちょ』

 

「きよしって誰だァァァァァァ!!?」

 

「ニーミ、たけしと言ったらきよしなのです」

 

「相方…見つけてあげれば寂しくない。問題ない」

 

「そういう問題じゃないでしょ!!?ここに白骨化した遺体が複数ある時点で問題ありすぎだろうが!!?」

 

「で、でも…お友だちの方だというなら、見つけてあげましょうよ~!」

 

ジャベリンの訴え。指揮官も頷く。

 

 

確かに。一人取り残されるのは可哀想過ぎる。死んでも死にきれない。死ぬ直前の事はどうであれだ。

 

 

 

「あの古い大きな箱、あれはまだ開けてないにゃ…。もしかしたらあの中に潜んでるかもしれないにゃ」

 

 

 

 

開けてみた。

 

すると、体育座りしている白骨遺体を発見してしまう。

 

「これ、もしや…きよしです?」

 

 

 

「本当にいた!?」

 

「な、なんというかもう突拍子無さすぎて逆に怖くなくなったんですけど…こちらの方がきよしさん…?縮こまってるポーズ的に、キューブ持って建造行って帰って来た時の指揮官みたいになってますけど…」

 

 

きよしも制帽を被っていた。その裏側にひらがなで『きよし』と記されている。

 

「南無…死因は…ガチャ爆死です?」

 

「南無…来世はよく当たりますように…」

 

 

指揮官も同情と共感から合唱している。

 

「勝手に死因決めるなよ!?ガチャで死ぬってどんだけメンタルクソ雑魚なんだよ!!?指揮官、遅いかもしれませんけど海軍部に通報しましょう!!今すぐッ!!!

 

 

 

一先ず他のKAN-SENたちに見えないように、カーテンを閉めた。艤装を施された前任者たけし、そして相方(?)きよしが向き合って工房に安置されている。まるでベッドで向き合う男女みたいに見えなくもない。

 

指揮官は海軍部に連絡。しかし担当がお昼休みのために折り返すそうで、一先ず掘り起こしちゃったのは仕方ないとして、指示に従い、たけしときよしはそのままにしてあげることに。

 

 

 

「死して骨になっても向き合ってるって仲良しなのです。きっと今ごろあの世でピロートークしてるです」

 

「今じゃ仲良くカルシウム同士だもんね…」

 

「んなわけねえだろ!?お前らがそんな風に並べただけじゃねえかそれェェェェ!!?」

 

 

 

「寝づらそうなので、こちらも添えるです」

 

 

と、枕を置いてあげる綾波。表にはYESと記されている。

 

 

「ってなんでYES/NO枕なの!?」

 

 

「なるほど!許容の心ですね!」

 

「何の許容だよ!!?まるでたけしときよしがそういう中みたいに見えるじゃねえかァァァ!!」

 

 

「ここで売れなかった枕にゃ…柄はあれだけど唯一使いどころが生まれたにゃ」

 

 

 

 

……

 

 

一先ずたけしときよしは保留しておくことに。

 

 

 

そして引き続き明石たちの工房にて。

 

 

 

「明石、居るか?」

 

「どうしたにゃー?」

 

「実は…拙者の刀を診てもらいたいのだが…」

 

 

と言って、照れ臭そうに背中に回していた刀を見せた。

 

 

一先ず見てみると…

 

 

 

 

え、なに!?何に刺さってるのこれ!?つかこれ漫画とかで見たような気が…」

 

「桃缶…草」

 

桃缶の中身は腐っている。臭いを放ち、鼻をつまむ。缶自体はべっこりと凹んでおり、なにやら血痕らしきものがこびりついていた。

 

 

 

「出先で腹が減ってだな…腹が減っては戦は出来ぬから、そこで持ってきていた缶詰を刀で開けようとしたら、その…刺さったまま抜けなくなってしまい…」

 

「高雄さんも横着するんですねぇ…?ジャベリンも包丁で開けようとしたりしますよ?」

 

「包丁と刀じゃ違いすぎるでしょ!?」

 

「じ、時短だよ時短…そ、そうしたらまた突然セイレーン出現し、それどころではなくなり…刀を慌てて抜こうとしたら取れない故、缶詰くっついたままセイレーンたちを殴打した…倒したが、その…余計外れなくて…」

 

 

 

「なんつーアバウトォォォ!!?それでぶっ叩かれたセイレーン可哀想すぎるだろ!!?」

 

 

「あ、この前の桃の香りのするセイレーン、それが原因だったです?」

 

 

 

 

「あーあ…これはもう直せるか分からないにゃ…」

 

「直すとか以前の問題でしょ!!?」

 

「今度から缶切り持ってくなり、居合いの町井先生みたく、スパッと蓋切ったりするなり気を付けて使ってにゃ?ていうか腐る前に持って来いにゃ!桃缶が勿体無いにゃ!」

 

 

 

「明石ィィ!?普通そこ缶切り使えだけで済むでしょ!?なんでわざわざチャレンジングなことさせんだよ!!?」

 

 

「おお、居合いか!その手があったな!助言に感謝するぞ!拙者もまだまだでござるな…更なる妥協なく鍛練に励まなくてはならぬ!」

 

「横着して缶にブッ刺してる時点で思いきり妥協だよ!!?」

 

 

 

「それでは、頼めるか?」

 

「やるだけやってみるにゃ」

「まぁ、直せる可能性は無きにしも非ず…だね…」

 

 

「では、頼むぞ?」

 

高雄は颯爽と出ていった。

この後、新しい桃缶を不知火のところから購入していく姿が見られたという。

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてまた数分後。

 

 

 

 

 

「失礼しまーす」

 

そこにまた来客。

どうやらやって来たのは愛宕だった。辺りを気にする様子である。

 

 

「愛宕?どうしたのにゃ?」

「あの…じ、実はね?これを…」

 

どうやらまた修理依頼であった。背中に何か隠しており、それをそっと前に出して見せる。

 

 

 

「実は…刀…やっちゃったの…」

 

 

 

またか。と明石たちは困惑する。

 

 

恥ずかしがりながらも、愛宕が言うには、普段携えている刀がセイレーンと打ち合っていた際に岩に刺さったまま抜けなくなり、めんどくさくなってそのまま持って帰って来たそうである。

 

「すごいです…」

 

「封印されし伝説の剣みたいです…!」

 

「このままオブジェにしてみるのも…ラフィーとしては悪くない…」

 

 

指揮官も頷いている。

 

 

「武器だからね!?さっきまで普通に武器として使ってたものだからねこれ!!?」

 

「全く…今度からやる時は、居合いの町井先生みたいに岩ごと叩っ切るようにしてにゃ?」

 

「だからなんでそんなハイレベルなもん要求すんだよォォォ!!?刀こんな状態にする時点で町井先生とレベル差ありすぎんだろォォォッッ!!?」

 

 

ニーミは叫んだ。

そして、愛宕はありがとう!高雄ちゃんには内緒ね?とお礼を言って工房を去った。

 

 

 

 

 

 

 

 

「しかし、どうするかにゃ…うわー何でか知らにゃいけど、缶が取れないにゃ…」

 

「あっ…ごみ袋とか持ってくるね…」

 

そして…たけしときよしが向き合って横たわる中、作業する羽目になった。

 

 

 

「取り合えず、来た順では高雄さんの刀を桃缶から分離しないとです」

 

「トリアージ…」

 

トリアージするならば、高雄の刀に至ってはある意味救命不能レベルであった。

 

「綾波ちゃん、どうするつもり?」

 

「綾波は重桜出身ゆえに、一応刀には造詣がある方です」

 

「確かに、綾波は普段から刀剣を手に持ってますけど…」

 

「造詣があるだなんてそんなの初めて聞いたにゃ…まぁ、刀剣使いにゃ?」

 

 

 

 

 

 

「ここは綾波を信じて。……ピンプ・マイ・カタナー!!

 

このままでは埒は空かないため、掛け声と共に綾波は思いきり床に叩きつけ、刀身をへし折った。

 

 

 

 

「にゃああああ!!?」

「バッキリ行った…!!」

 

「折っちゃだめでしょォォォォォ!?」

 

「たまたま力かけたらたまたま折れちゃったのです」

 

「そうそう、不可抗力もあるってニーミちゃん!」

 

「不可抗力に見えねェよ!!!思いきり床に降り下ろしただろうが!!!?つか曲がる前に折れちゃったよ今ァァァァ!!」

 

 

「じゃあ、分業。ラフィーも手伝う。愛宕のは任せて……えいっ」

 

 

愛宕の刀もへし折られてしまった。

 

 

 

「ア"ァァァァァァァァァァァァ!!?」

「に"ゃあァァァァァァァァァァ!!?」

 

「ご、豪快すぎる…」

 

 

 

「だから!!なんで折っちゃうんですか!!?もっと他にやれることあったでしょ!?つかなんでこんな簡単に折れるの!!?指揮官も止めろよォォォォォォォォ!!!?」

 

 

 

ツッコミを入れるニーミの後ろにいる指揮官も唖然としてしまっている。

 

 

 

 

「まぁまぁニーミも指揮官も落ち着いて、です。あれ?なんだか高雄さんの方が長いです」

「不公平…よくない」

 

「どこが不公平だよ!?どっちも折れてこれじゃ使いもんにならねえだろうがァァァ!!?

 

 

すると、指揮官が何か綾波に伝え、綾波は了解すると…

 

 

「なるほど、んーじゃあ早速金槌を…この辺りから…ですっ」

 

金槌が振るわれ、金属のぶつかる音と共に短くされていく。

 

「あれれ?今度は愛宕さんの方が長くなったよ?」

 

「じゃあ…こっちも短くしよう…」

 

「任せて、です」

 

ジャベリンの指摘から、今度は愛宕の刀を手に、再び金属のぶつかる音が響いた。

 

 

 

「え、ちょっと何してんですか!?指揮官なに吹き込んだのォォォォォ!!?

 

 

 

 

 

「あ、今度は高雄の刀が長くなったよ」

 

何故か夕張も参加している。

 

「よし、じゃあここから…ですっ」

 

 

 

 

 

 

作業が終わって出てくると…

 

 

 

綾波とラフィーは感動したような顔になり…

 

 

 

 

 

 

 

 

「これが拙者のビームサーベルか、です」

「これが私のビームサーベルか」

「誤魔化せるかァァァァァァァァァァァァ!!!」

 

 

その完成した新たなる姿を見てニーミは叫ぶ。

 

すでに刀は二本とも鍔から先が無くなっていたのである。

 

 

「まぁこういうのは6割本当と4割の嘘のセールストークが物言うのです。知ってるです?重桜の刀が光輝いているのは、敵に幻惑して間合いを誤魔化すために…」

 

「誤魔化すどころか刃渡り1ミリすらねえよ!!!刃がある事自体10割嘘になったじゃねえかよォォ!!?」

すると、綾波とラフィーは疑問符を浮かべる。

 

 

 

「えーっと…どっちが高雄さんので」

 

「どっちが愛宕のだっけ……」

 

 

分かんなくなっちゃったの綾波ちゃんラフィーちゃん!!?

 

「どっちも似てる…」

「仕方ないのです…では…取りあえずはこのあたりの隙間にこうやって、です」

 

「じゃあ、可哀想だから、きよしにも…」

 

 

すると、前任者たけしときよしにそれぞれ装着する。

 

 

 

股間に。

 

 

「何つー所に差してんのォォォ!!?高雄さんと愛宕さんの握ってたもの何つーところに差してんだよォォォォォォ!!?」

 

 

ニーミは叫ぶ。

 

 

「よかったにゃ。たけし、きよし。お墓に入れる前にチ○コが再建されたにゃ」

 

 

「墓入れる前に再建されたのチ○コだけって何事だよ!!?どこエンバーミングしてんの!!?もっとやるべきところあるだろォォォォォォォォ!!!高雄さんにどう説明するんですかっ!!!」

 

 

「ありったけのパーツ(厳選素材)をぶっ込んだと言っとくです」

 

「オートにすると自分から敵を斬ってくれる。股間から」

 

「あ、ジャベリンみたことありますよ!微刀・釵ですね!」

 

「そうそれ…」

 

「どこにそんな股間一本差しと手に一本の変体刀があるんだよォォォォォォ!!?」

 

「じゃあ、具像化してみたって言うのはどうです?」

 

「斬魄刀かッッッ!!つかいきなり中身の人見せたら持ち主困惑するわ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

それから少しして…

 

 

 

 

 

 

 

「す、すまぬ…拙者の刀の方は…どうなった…?」

 

 

 

高雄がやって来た。ドッと滝汗が出るニーミと指揮官。そして夕張と明石。

 

 

 

「出来たです」

 

「ちょっと綾波そのまま渡すの…!?」

 

 

たけしごと手渡してしまった。

 

 

 

「ふむ、ちょっとカルシウムっぽくてごつごつしてるが、ふむ、良い仕事だ

 

高雄は何故か

たけしごとブン回す。遠心力で骨格がカラカラと音を立てる。

 

「どこがだよ!?それ白k…」

 

「世話になった!恥ずかしいから愛宕には黙っててくれるか?それでは失礼する」

 

 

そのままたけしを背負って帰っていった。

 

 

 

 

その数分後、愛宕も再び工房に戻ってきた…

 

「そのぉ…刀、出来てるかしら…?」

 

そんなすぐ出来るわけないのにどうして…?

 

 

と突っ込みたくなる指揮官たち一同。

 

 

「ラフィーが手伝った…」

 

「ああああ、ちょっとラフィー…!?」

 

「あらあ!これは良いわ!ちょっとゴツゴツしててカルシウムっぽくなってるけど…

 

 

振り回す。たけし同様にきよしもカラカラと音を立てるきよしの骨格。

 

 

 

「うん!これなら負ける気はしないわ!」

 

 

「愛宕さんが負ける前に先ずそっちが負けちゃうだろォォォォ!!?」

 

 

「ありがとう!それじゃ、高雄ちゃんには内緒ね?」

 

 

 

 

 

指揮官とニーミは、これこの後どうすっかなぁ…と案じた。なにせ前任のたけしと相方のきよし。

 

 

 

 

更にその後。

 

 

 

 

 

「な、何をする!?」

「あらぁ~?良いじゃない。身体が堅いわよ~?」

 

 

噴水前ではとんでもないことが起こっていた。

 

声からして愛宕と高雄と思われる。少なくとも加賀とエクセターが接点も脈絡無視して絡んでなにかのコントをしている訳ではなさそうだ。

 

 

見るものは普通なら愛宕からのスキンシップとして特に大袈裟に見ることもなくスルーするが、この有り様とドン引き様では異常事態とも言えた。背負うたけしときよしも含めて。摩耶と鳥海も例には漏れず言葉を失っていた。

 

 

 

「もう、いいじゃないの!愛宕ちゃんったら連れないわね?お姉さん悲しくなっちゃうわぁ~」

「何を申すか高雄!?うわやめろっ」

 

なんと高雄から愛宕にスキンシップを行っていたのである、そして愛宕が恥ずかしがって逃げるという事象が起こっていたのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「高雄さん……ござる系からオネェ系になったです?」

 

 

ござるからオネェってどんな転身だよ!?

 

「オネェ系って…高雄さんはござる系だけど女の子ですよ?きっと、今さらになって女の本能に目覚めただけかも…?

 

確かに高雄は高雄型のネームシップ。愛宕、摩耶と鳥海の姉である。

 

「愛宕の口調は説明がつかないの草」

 

 

 

 

 

「でも何故そんな現象が?」

 

ここでまさか…とニーミはある部分に注目し仮説を立てた。

 

たけしときよしの股間にセットされた刀の柄。

 

もしや…

 

 

 

 

「おお、股間の柄が逆だったです?いやいや!まさか…そんなはずは…」

 

「ラフィー、もうここで大草原…」

 

 

「どうすんだよォォォォォ!!?これこのまま放って置いたらお二人が…つかなんでたけしときよしが骨なのに気付かないの!?スルースキルそこだけ高くない!?」

 

 

 

「これ…取り替えれば二人とも元通りじゃないかな?」

 

「こっそり…付け替える……?」

 

 

 

そんなの出来るのだろうか。

 

 

 

「なら綾波に任せるです」

 

綾波が立候補した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…という訳で、指揮官!後はお願いしますですっ」

 

「結局指揮官に丸投げかァァァ!!!」

 

 

指揮官は真顔になった。

 

かくして、苦笑いの奇行士こと指揮官は、責任者でもあるため、なんとか高雄と愛宕の背負うたけしときよしの股間の刀を如何にして取り替えるのか。

 

いや、取り替えるのではなく、一度奪取する提案をする。

 

 

 

そして数分後、作戦開始。

 

 

眼前には変貌しオネェ系(?)になった高雄、もう一方はござる系になった愛宕が待ち構える。

 

指揮官は内心二人の変わりように躊躇する。特に高雄。あのボイスでテンションの高い女性口調は上司に誘われて行ったシンジュク二丁目のそれに負けず劣らずの存在感を放っていた。

 

 

そこに一人向かっていく指揮官。

 

(なんか何時もの指揮官よりカッコいい…です?)

(目がマジになってて草)

(それって警戒心で顔が強ばってる様にも見えるような…)

(大丈夫ですよ指揮官!絡まれても元は二人とも女の子ですから!)

(そういう問題!?)

 

 

 

「あら指揮官?どうしたの?」

「指揮官、何か用か?」

 

向けれる視線から、電撃と寒気が背中に走る指揮官。

 

 

 

(どうやら無事に接触できましたね…)

(愛宕、SA○のア○スが取り乱してるのをキ○トに見られた時みたいで草)

(高雄さんはアークナイツのフランカを声低くしたみたいです)

(ラフィーちゃん綾波ちゃん!それ以上はしーっ!いろんな意味でっ)

 

 

 

 

すると、指揮官は高雄たちに、たまには試合をしよう…と持ちかけた。

 

 

「あらぁ」

「ふむ…それは良いな」

 

指揮官もたまには一緒に汗を長したい素振りをする。実質勝てるのかは別だ。

 

(おおーそれなら道着に着替えてるときに竹刀に持ち帰る筈です)

 

(重桜の剣道…となれば重桜寮の道場ですね!)

 

(後は忍び込むのみ…)

 

(流石ですよ指揮官!!)

 

(天城さん著作の『天城式・これでもう何も怖くない!読むだけで誰でも策士になれる本』を読み漁ってただけはあるです)

 

(いつそんなハウツー本執筆したのあの人ォォォォォォ!?)

 

そして道場へ。

 

 

しかし…

 

 

 

(なんで真剣使ってるんだろう……)

(まさかの実戦想定です…)

 

 

高雄と愛宕の傍らには、なんとたけしときよしが正座している。刀の柄が恥骨辺りからそびえ立ち、日の光を反射して煌めいていた。なんて事だ。試合と聞いて竹刀を持つ筈、と思い込んだ浅はかさを恨む。

 

綾波たちは見学ということで参加している。

 

チャンスを見つけるため、どうするか考える。

 

 

 

 

(どうするのこれェェェ…)

 

(4対1って割と卑怯です)

 

(たけしときよしも参加するみたいな物言いは草)

 

(ていうか、このままたけしさんときよしさんを傷付けたら100%海軍部にしょっぴかれるじゃないですか…!!)

 

明らかに死体にむち打ちされるリスクしかない前任者たけしと同業者きよし。

 

苦笑いを絶やさない指揮官。

 

何故だ。なぜセイレーンへの作戦は割と成功するのに、こんなところで裏目に出る…?指揮官はそう考えた。

 

 

あ、そうか!普段から綾波たちに任せて(オート周回させて)たんだな、と思い返した指揮官。

 

ここは腕の見せどころ。ここで無理に格好をつけ…

 

『まだこの貞操が欲しいか?…取りに来いよ!!』と強者っぽく出たところで、この指揮官はこの頃連発するイベントにより生じる指揮と、基地運営の事務処理により、まともな運動どころではなかったため、試合中のスタミナ切れが心配されていた。

 

 

 

(指揮官があの台詞言ったら単なるイキリになってしまいますよね、体力的に)

 

(全くなのです。下手してもしなくても、目の前のタカオウォーカーとアタゴウォーカーに瞬殺されてしまうです)

 

(なにその坂○拓主演映画のア○スウォーカーの量産型みたいなのは!!?し、指揮官だって、そこまで貧弱なわけが…)

 

(アズレンの戦って『映画』じゃなくて『ガチの戦争』…)

 

(このSSだとコントですね?)

 

 

そして、指揮官は念仏を唱え終えると…

 

 

 

 

 

"再建されたばかりのチ○コめいた刀の柄を再びぶち抜くことをどうかお許し下さい"

 

 

………と祈った。この想いは届くのか。

 

届かないならばそれは母港に混乱が生じかねない。

 

 

(地味に酷いこと祈ってて草)

 

(仮に、もし海軍部しょっぴかれそうになったら、科学部が遊びで作って放ったらかしにしたリン酸カルシウムとタンパク質で出来た、リアルグレード一分の一スケールのストラップだって言い張ればなんとかなる筈、です)

(あ、確かにそれなら…明石ちゃんや夕張ちゃんも巻き添え食らいたくないし口裏合わせしてくれるかも…)

 

(アリバイ工作やりだしてラフィーもう草)

 

(だからそれ骨だよリアルグレードどころかリアルに遺体だよ!?しかも主成分口に出してる時点でむしろ隠せてないから!!それにいい加減ストラップから一端離れろよ!!?)

 

 

 

 

「で、では…先ずは拙者から参ろうか…」

 

愛宕が立ち上がる。

いつものキャラと打って変わってかっこよさげなのはどうしてだろうか。

 

「愛宕ちゃん!」

 

それを阻んだ高雄。

 

「高雄、妹として先鋒を務めさせてもらう__さあ、構えよ指揮官…!」

 

「待って!なら私も行くわ!!」

 

 

 

 

たけしときよしの股間に刺さる柄を力強く握り構える二人。

 

 

 

「なんつーとこ握ってんだァァァァァァァァァ!!?」

 

 

ニーミは腹の底から叫んだ。

この構えはあまりに衝撃的すぎる。握られる柄の先が白骨遺体のたけしときよしだからだ。それをこれから引き抜かんとするのだ。それを見て叫ばずにはいられない。

 

 

 

真剣な顔つきで余りにも力強く握る。ジャベリンは剣圧とはなにか違うものを感じて笑いを堪えつつ顔を伏せてしまっていた。緊急事態につき見に来た明石と夕張は高雄たちの異様な有り様に真顔になってしまっている。

 

この場を摩耶と鳥海に見られたら、一体どう説明すれば良いのだろうか。ありのまま説明してもまず信じては貰えなさそうである。

 

 

何より、もっとも強い衝撃を受けているのは、それに合間見えていかねばならない指揮官なのであった。剣を構えるものの、高雄たちの抜こうとするのを見るとその物々しい手の位置に唖然となり、更には顔が青ざめていくのである。

 

 

 

「おお、始解しようとしてるです!?」

 

「ポーズ的に霊圧解放してるみたい…かっこいい」

 

「これ大丈夫なの…指揮官青ざめてるよ!?」

 

 

「ていうかどこから霊圧出してんだよォォォ!!?」

 

 

片や指揮官の前任者だから威厳はあるだろうが、尻に遺書をぶっ刺して死んだ(?)一人。

 

もう片方はガチャ爆死した謎の人物(の骨)、きよし。

 

 

 

斬魄刀にしてもあんまりなものである。

 

 

「いいや此処は拙者に任せろ高雄」

 

きよしを銃のように構える愛宕。きよしの頭が前方を向き、ガングリップのように持つと、きよしの口が大きく開く。

 

 

 

「剣の試合じゃなかったの!?剣っつーか、きよし銃みたいになってるよ!!?」

 

 

 

しかし、愛宕を止める高雄。

 

 

 

「何を言ってるの愛宕ちゃん!相手は指揮官よ?強いかどうかは微妙だけど、ここはお姉さんが悪☆即☆斬するからっ

 

 

 

たけしをうつ伏せ状にして股間の柄をグリップとして持ち、尻を向けて開脚させ、射撃兵器のように展開する高雄。

 

 

 

「だから剣の試合じゃなかったのかよ!?つかたけしの尻をこっちに向けるなァァァァ!!?」

 

 

 

 

すると…

 

 

 

(さて、たまには我も自主トレするとしようかな……ん?)

 

 

ミカラップで散々バテてきた反省から、ビリーズブートキャンプのDVDと小型プロジェクターにビリーバンドを携えて道場に入ってきた。

 

 

「あっ」

 

『あっ』

 

 

見つかってしまった。

 

無論、たけしときよしも。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「何をやっとるかァァァァァァァァァァァァ!!?」

 

三笠の怒号という雷が指揮官たちに降りかかった。

 

なによりたけしときよしも何故か正座している。それでも骨盤ビンビンと突き刺さったままの刀の柄。

 

 

「海軍部にどう説明するつもりだ…?しかも…見ないうちに痩せこけたなぁ二人とも…」

 

「痩せたっつーか二人とも骨です…もう死んでるのです…」

 

「やっとストラップではないことを認識しましたね、綾波…」

 

肩に手を乗せる三笠。話が読めないが、たけしとは顔見知りだった模様。

 

「しかも、ついにお主は艤装を使えるようになったとは…よく我の艤装いじくってたら誤ってたまに暴発させたりしたのが昨日の事みたいだぞ…うわーなついなこの剣…セイレーンに二束三文で買わされた挙げ句、手から離れなくなっちゃったやつではないか…

 

 

「艤装いじくって暴発させるって危ない趣味してて草」

 

「あの呪いの剣、セイレーンからのものだったんですね…ていうかなんですかそれ初耳ですよ…林先生も知らないってやつですよねこれ?」

 

とんだ初耳学である。

 

「どうせ、仕組みは当時にはなかったけど未来から持ってきた単なる最新の瞬間接着剤でくっついたと思うです。アロンアルファみたいな…」

 

「このSSのセイレーンも大概ですからねぇ…」

 

というか、セイレーンたちはこんなものを前任者の指揮官に売り付けて何を淘汰しようとしたのだろうか。

 

 

 

それと同じくして…

 

 

「というより何なのだこれは…刃無くなってるじゃないか…おお…!!」

 

「私のもじゃない…なるほど…これが…!!」

 

 

引き抜かれた柄を、元の持ち主のものに取り替えて漸く元通りになった高雄と愛宕は。

 

うん、やっぱりこれこそしっくり来る。と言わんばかりに握り締める。変わり果てた愛刀を観察する。

 

 

やはり刃が無い。

 

 

しかし、何かに気付いた様な顔つきになり…

 

 

 

 

「拙者のビームサーベルかっ」

「私のビームサーベルかっ」

 

 

 

「違うわッッ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

その直後、指揮官のスマホに基地宛に海軍部から連絡が来たそうで、応答する指揮官。

 

 

 

通話が終わると、綾波たちにそれを教えた。

 

 

 

「え?ここに勤めていた職員の方だったのならば、軍部から費用出してあげるのでお葬式をしてあげてほしい…です?」

 

かくして、無事弔われることが確定。

指揮官も書類は増えても必要ならばと今回は受け入れることにした。

 

 

 

 

 

 

しかし…

 

 

 

 

「じゃあ取り合えず、斎場とかの場所は決まったところがあるので良しとして、通夜振舞いは何にするです?」

 

「あ、綾波ちゃん!王家グルメは無しって出来ます?」

 

「出来るみたいです。ではこちらのコースで…」

 

「真っ先に不人気料理省かれてて草」

 

 

指揮官と綾波たちKAN-SENたちは通夜振舞いについて相談し始めていた。何故かたけしときよしも参加している様に座っている。

 

 

 

何故かたけしに業者から支給されたカタログを保持させ、きよしがこれがいいと言わんばかりに指を写真に指しているポージングを取っている。

 

 

「っていうか、たけしときよしを勝手にいじくったらダメでしょ!!心霊現象みたいになってんじゃねえか!?」

 

 

結局は母港のKAN-SENたちにも聞いたりして決めたが、それにしても本当に無事に葬儀が執り行われるのか、心配になったニーミであったとさ。

 

 

 

To be continued…?




閲覧ありがとうございます。



このSSをご覧になられた後、性格が入れ替わった高雄と愛宕相手に打ち合ってみたいと思った指揮官様がいらっしゃいましたら、是非ともお気に入り登録やご感想、ご投票などをよろしくお願いいたします。

それでは、また次のお話が出来た時に。

by筆者


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

秋ってなんだ? by加賀

久しぶりの加賀さんの疑問シリーズです。

では、どうぞ…!

見所:初登場・紫電改二。


重桜寮にて。

 

 

 

 

「おいおいおい、残暑が続くと思ったら一気に寒くなりやがったよォ…風邪引いちゃうじゃねえかよどうすんのこれ?どうせセイレーンだかアンチエックスだかが気候いじくってんじゃねーの?天気予報に駆り出された明石とか吹っ飛んでるじゃないか…」

 

と、加賀は愚痴る。

 

「加賀…もう10月に入ったのよ?10月。もう少し経つと、栃木は日光のいろは坂が絶景になる頃合いね?もう寒くもなるわよ」

 

 

母港は気温が下がっていた。気がつけば九月は終わりを迎え、カレンダーを見るに、秋と冬が待ち構えていた。

 

 

「ふむ、紅葉の季節ということか。秋なのだがどうにもこの寒さがなぁ…」

 

母港の気温は低かった。夏に比べてがらりと変わる。それは、本日の秘書艦を担当することなっていた駿河が、わざわざコタツを引っ張り出そうとしたほどである。

 

 

 

「む?そういえば姉様」

 

「…なぁに…?……フフッ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ちょ、ちょっと赤城姉様?なんで笑ってるんですか?」

 

「ごめん…!ごめんね…?」

 

「SSでそれやっても見る(読む)者次第では冷めますよ…!?」

 

「ごめんって!…ッ…」

 

間が空くと、ジワジワと笑い出してしまう赤城。

セット裏の饅頭スタッフたちも笑っている。

 

 

 

「ど…どしたのよ…?」

 

 

 

そして間を起き。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「秋ってなんだ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「この季節よ」

 

そう一言告げると、長門の等身大パネルを引き出し始める赤城。

 

 

「うむ…ってちょっと待ってよ姉様ァァァ!!?っていうかまだ600文字入ったばかりくらいですよ!?」

 

 

加賀はこのまま終わらそうとする赤城を止めた。

 

 

「惜しかったわねぇ…後一押しで強制終了出来たのに…中々上手くいかないわ…」

 

「描写とか気が付けば軽々1000文字越えますからね……って赤城姉様!そんな楽したいだけのヤンデレだけが取り柄の女に指揮官がホイホイと靡(なび)くとお思いですかっ!?それに赤城姉様からヤンデレ取ったら、何が残るって言うんですか!ただの残念な女になってしまわれますよ!?」

 

 

「やかましいわ!誰が安っぽい女よ!!ヤンデレは私の専売特許よ!?それにアレなライバルが多いだけだもん!!ていうかヤンデレ関係ねえよ!!?

 

「ってことはやっぱキャラ立ってないじゃないですか!!」

 

 

謎の口論。

饅頭スタッフたちは笑いだしてしまう。

 

聞こえていたのか、隣の二航戦の二人と、さらに隣の五航戦の二人と長門たちも突然声をいろんな意味で荒げた赤城に笑いをこらえて肩を震わせていた。

 

キャラがあまり立たないことを気にし始めてていた赤城。

 

 

「なんなんだこのやり取りは…」

「秋を感じないわよね…って平常か…そうよね…」

 

「では、姉様にとって秋とは?」

 

「食欲の秋とか読書の秋とかかしら?」

 

 

 

「そこ色欲の秋とか言うんじゃないかと思…いだっ」

 

頭をチョップされる加賀。

 

「なによ色欲の秋って!?そんなアバズレに見えるのか私は!?365日指揮官様一筋よ!!」

 

その愛は実る日が来るのか。

 

「さ、さて…それでは聞いて回ろうか…ほらいくどー」

 

「はーい」

 

 

加賀と赤城は『秋と言えば?』を主題に訪ねて回ることに。

 

 

先ず、ニ航戦。飛龍と蒼龍。

 

 

「僕からすれば…スポーツの秋、ですね!」

 

「なるほど、確かに気候も秋は程よい…か。蒼龍は?」

 

「夜長には読書ですね」

 

「読書の秋ね。"燈火稍く親しむ可く"…とも言うしねぇ?」

 

「つまり、秋の夜は長くて涼しくてキンモティィィィィィィィィィィ!!!ビクンビクン、というわけだから読書には最適な季節だ、と…」

 

加賀は口語に訳す。

 

「ってなによそれ思いきり全裸で歩いてる変質者みたいになってるじゃないの!!名言が完全に見る影ねェェ!!?」

 

赤城はすかさず加賀に突っ込んだ。

しかし、それを体現しそうな人物が既に母港に存在している。

 

「もしや、あいつか…」

「待って、今指揮官様を思い付いてなかった!?」

 

「あ、バレてました?」

 

「バレバレよ!?指揮官様見付けたら取り合えず服着せましょう…」

 

この気候では明らかに風邪を引いてしまう。

 

 

 

「この前、指揮官が海パン一丁でバモス踊ってましたね…」

「衝撃的だったわよねぇアレ…」

 

「え!?なにそれ私も見たかったわ!」

「仕事のストレスを脱いで晴らすって…駆逐艦の子達とか真似しないうちになんとかせんとな…よし、私も負けてはおられn」

 

「やめいっ」

 

赤城によりそれは制止された。

 

 

「…とまぁ、世話になった」

「二人とも、次指揮官様が脱いでたら教えなさい?真っ直ぐに飛んでいっちゃうから」

「赤城、それ以上は行けない」

 

かくして、飛龍と蒼龍から別れを告げる。

 

 

 

そして五航戦の二人が居る部屋へ。

 

 

「なるほど、秋ですか。うーん」

 

「加賀先輩、もしや…曜日感覚どころか季節の感覚失っちゃいましたk」

 

「ぬぅぅぅん!!!」

 

「ぎゃああ!?何するんですか!!?ポロリといっちゃいますからぁぁぁ!!?

 

「翔鶴姉!!?」

 

 

 

「久しぶりだからって脱がし早くない!!?スタッフー!久し振りだけどぼかしてー!!」

 

 

 

赤城がスタッフに声をかける。

 

 

 

 

 

…しばらくお待ちください…

 

 

 

 

「Hisashiburide=Oyomeni=ikenai…」

 

 

「翔鶴姉…久し振りだもんね…うんうん…」

 

 

 

翔鶴のTシャツが長袖になっていた。

 

胸元には『秋刀魚漁』の四文字が刻まれていた。

 

 

「ふむ、食欲の秋、とな?」

 

「あ、ええと、はい…この時期って秋刀魚とか、美味しいですし!」

 

瑞鶴が答える。

 

「にしても、今年の9月とかでは水揚げゼロのところがあったり、不漁が続いたりだとかって聞きますねぇ…」

 

不漁…それは重桜の漁業においては深刻なニュースとして報じられていた。去年も記録的な不漁が報じられている。要因は秋刀魚そのものが減っているとされ、豊漁期から離れてしまってるとも言われている。

 

 

生の秋刀魚はこのまま高級魚への道をこのまま歩み続けるのか。

 

 

「これ、アレだよな?セイレーンとかが乱獲して重桜とかドンファンとかの漁獲量の多いところに擦り付けてそ知らぬ顔してたりはせんよな?」

 

「ついにあいつら食卓にも淘汰しに来たのかしらねぇ」

 

選択すると言ったら養殖か漁獲量の規制くらいしか無さそうである。

 

 

そして、加賀は気配を感じて振り向く。

 

 

「ん?なーんだびっくりした…長門様の立ち絵の等身大パネルではないか。クオリティ高ぇなおい」

 

 

「加賀!?おやめなさい!」

 

「それ本人だぞ!長門本人ぞ!」

 

三笠も現れ声をかける。

 

 

「やめよ!?ちょっ…ちょっと待って!突っつくな!?いくら装甲あってもそこは痛いよ!?

 

「本物の長門様かよォォォォォォォォォ!!?」

 

「そうだ!悪いかっ!!www」

 

「長門様、こちらの愚妹は後で処しますので、どうか…」

 

 

 

 

(え?赤城、そういや私らって実際姉妹艦では…)

(ちょっと黙ってなさいっ)

 

 

 

 

 

かくして、赤城が代わりに事情を話した

 

「また拗らせまして…斯々然々…」

「四角いムーびゅふっ…

 

茶化そうとした加賀の尻に赤城が繰り出した制裁として流星TO(?)が突き刺さり、倒れる。

 

瑞鶴と翔鶴、そして色々この後が心配でやって来た飛龍と蒼龍は「うわぁ…」と揃って声を上げている。

 

 

 

そして加賀はそのまま立ち上がり…

 

「やはり、この加賀とて、知的好奇心には抗えませぬ…」

「だまらっしゃい!?尻に流星刺さったままそんな風に話してもカッコ付かないわよ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

「皆の者、落ち着かれよ…」

 

 

突然の声。

 

カメラの前にはいつの間にかそこで寝そべってる信濃が。

 

「信濃!?」

 

「つーか信濃!貴様昨日執務中指揮官より先に寝てただろあびゃぁっ!?」

 

 

紫電改ニが尻に突き刺さった。

 

「け、結構なお手前で…ゲハッ」

「えええ!?加賀先輩いいいい!?」

 

再び倒れる。こんな理不尽な展開はあまりに酷すぎる。流れからして完全に口封じでもある。

 

瑞鶴らが駆け寄る。

 

「止まるんじゃねえぞ…」

 

 

「ありがとう信濃。おしおきする手間が省けたわ」

 

 

 

…そして再び加賀は立ち上がる。

 

「1UPキノコ取ってなかったらホントにさよならしてた…」

 

なぜ立ち上がれるのか。疼いてうごけないだろうに。

 

 

 

「それでは長門、三笠殿、後はお頼み申す…おやすみ…zzZ」

 

「え!?」

 

「うむ…」

 

まさかのキラーパス。信濃は寝てしまった。

 

 

 

 

そして…

 

「チェッケーチェッケ…「待ってください、待ってください三笠大先輩…」え、なになに!?我まだあんまり喋ってないよ…!?」

 

「あの…これ…ミカラップじゃないので…」

 

久しぶりなのにガードはやはり固かった模様。

 

「うむ…これ、解説するところ、あるのか?」

 

 

そうだ。こんな周知され過ぎている秋。三笠でも食欲や読書、スポーツなどの事は知っている。

 

それをここでわざわざやるべきなのか。

 

 

「ふむ、他のものとなるならば、うーむ、やはり行楽の秋とかだな。キャンプや登山するにも良い気候だ!紅葉を見ながら呑むのは格別だろうし、食事も美味い…!」

 

 

 

(ミカキャン…?)

(ミカキャンって…加賀…)

 

赤城に突っ込まれる。

長門は笑いを堪え肩を震わす。

 

 

 

そして、カメラは長門にアップする

 

 

「え…ここで余になるのか…?」

 

「では、長門はどう考える?」

 

 

そこで考える。

 

 

 

 

 

 

 

 

「予防接種…」

 

 

 

「長門様注射嫌いなん?」

「ちょっと加賀」

 

「これ!笑うでないwww…だ、だってこの頃からよくインフルエンザのワクチンとかあるだろ!?この頃になると思うのだ…」

 

 

 

重桜寮は平和だったとさ。

 

 

 

…………………………………………………

…………………………

……………

……

 

 

 

 

 

 

 

 

『そういえばリアルではGo Toキャンペーン始まったね…』

 

 

と、『カミ』は呟いていた。

 

 

To be continued…?

 




閲覧ありがとうございます。

※流星TOはゲームでは実在しません。元は筆者による誤植です。

久しぶりにこのシリーズを記してみましたが如何でしたでしょうか。

いろんな秋がありますね…(遠い目)

体質的に体調が変わりやすいので、指揮官様方はコロナ対策も含めて何卒お身体にお気をつけて。私もそうします…(˘ω˘) 

そんなこんなで、また次のお話が出来次第また投稿いたします。

by筆者


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

動画でも商品何でも、中身がクソでもタイトルやサムネでクリックしてるにゃ。 by明石

ノンジャンル話となります。



見所:やっぱりキャッチーなのが良い…?


母港。

 

 

この日、明石はある用事で寮舎は綾波の部屋の前にやって来ていた。

 

 

さっそく襖(ふすま)の縁を小突いてノックする。

 

 

 

「綾波~?明石にゃ~」

 

 

 

 

するとノックの音が強くなる。

 

 

 

襖がガタンガタンと音が立った。

 

 

 

「綾波~居るにゃ~?」

 

爪を立ててガリガリと引っ掻く。

 

「何です昼間からにゃーにゃーにゃーにゃー鳴きまくってぇ…発情期ですかぁこのやろう、です」

 

襖が開くと綾波が出て来た。

 

「ていうか引っ掻くのやめてです…あーもう手に引っ付いた工具が引っ掛かってるです…」

 

どうやらかなりかったるそうである。襖の縁には傷が。

 

「明石…新聞ならいつも電子版で済んでるです。それじゃ…」

 

と言って、綾波はそっと襖を閉めた。しかし、明石は万力を滑り込ませて阻止した。ネジを回してキリキリと襖を開いていく。

 

「よいしょ…ちょっと時間掛かるにゃ…」

 

 

 

 

思わず真顔になる綾波。

微妙な間が空いてしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「こほん!綾波~そんなこと言わないでにゃ、イジワルしないでにゃ~」

 

「…もー何なのです…?今日綾波は振替休日です…つか地味に怖いです、マジな顔して万力でこじ開けるって…」

 

 

万力を外しながら明石は言う。

綾波は珍しく単独での休日だった。スケジュール的にジャベリンたちと交代し任務も講義もなく、この後はexp2倍デーを利用してゲームで自分のキャラをレベリングする予定であった。

 

 

「明石を手伝ってほしいのにゃ~」

 

「手伝う…?綾波が?主人公ズなら委託に行ったジャベリンたちが帰って来るまで待っててほしいのです…」

 

「もし手伝ってくれたらお礼も弾むにゃぁ~?」

 

 

 

猫なで声。

これは確実にろくなことがなさそうである。

 

 

しかし、お礼。

 

そこにツノが…

 

(ミミですミミ。ミミです)

 

ミミがぴくんとなる。原理は不明。

 

(ミミだからです)

 

 

 

「そ、そんな猫なで声なんて上げなくても用件次第では普通に手伝うです。ていうか、猫が猫撫で声って何事です?」

 

「じゃあ____」

 

「という事で綾波は忙しいので、ごめんなさいです」

 

 

やっぱりやばそうな感じがしたため、パタンと襖を閉めた。

 

 

 

すると流石に静かになった。明石は帰ったのだろうか。

 

 

綾波は襖を開けて確認し、またそっと閉め、PS4を起動した。

 

 

明石は諦めたのかと思いきや…

 

 

 

その数分後。

また出入り口の襖に気配を感じた綾波はヘッドセットを外す。

 

『さてさて、綾波のPSNとsteamのログインパスワードはぁ…たしかぁ…これで解析すると~あ!これにゃ!?』

 

 

そして襖が勢い良く開き…

 

 

「わ、わかったですから!だから!人んちのパスワード割ろうとするなです!!?割らないで!!お願い!!」

 

あまりの衝撃に、綾波は、とりあえず部屋に入れてあげるのであった。

 

しかし、明石が入る寸前…

 

 

「あ、ところで明石」

 

「えー今部屋入ろうってのにまだ何かあるのかにゃ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「PS5はお礼に入るです…?」

 

「自分で買えにゃ」

 

 

 

 

「予約抽選漏れたです。」

「どんまいにゃ…」

 

 

…明石は綾波の部屋へ入っていく。

 

 

「それで、どうしたのです?」

 

「実は、明石のお店のイメージキャラクターを考えてほしいのにゃ」

 

「そんなの饅頭にでもしておけば良いのです。あいつら見た目がゆるキャラみたいなもんですしおすし、です。第一、見慣れたキャラをリストラするような事をしたら、経営者の人格が問われるです…Manjuの社長もキレるです」

 

「んーでも、お店の饅頭たち見慣れてるし、実際に働いてるキャラ過ぎてどうもにゃ…そこでにゃ。宣伝用に、新しいのを描くことにしたにゃ!なんかそれっぽい案とかないかにゃ?看板役者!って感じのにゃ」

 

 

「うーん…」

 

 

暫く考えながら、タブレットPCを持ってきてイラスト製作アプリを起動した綾波は、一先ず例を挙げようと筆を走らせてみることにした。

 

 

「じゃあ…一先ずはこんな感じでどうです?」

 

筆を走らせ終え、画面を見せる綾波。

 

目力が半端ない人型饅頭が描かれてあった。

 

 

「なんか目付きが海○蔵みたいにゃ?…って看板役者って言ったけどこれ目力強すぎにゃ!!?顔とか黄色に塗ってくちばしとかつけた海○蔵にゃ!!もっとこう、可愛らしくてファンシーなのにしてにゃ!?」

 

歌舞伎役者めいた饅頭が紙に描かれていた。

 

 

「なるほどです。ではここをこうして、そしてここを…こうして…これでどうです?」

 

 

出来上がったものを見てみると、そこにはタートルネックの首の部分を顔半分まで持ち上げた…

 

 

 

「"かぶり饅頭"」

 

 

 

エ"ッッッ!?なんか違う広告になったにゃ!!?つーかどこかでやってたやつだよこれェェェェェェェェ!!?

 

驚きのあまりに口調が壊れる明石。

 

「パクリはダメにゃ!!せめてオリジナリティをだにゃ!?普通に考えてこれは訴えられるわッッ!!?

 

「別にトレパクなんて今時割と何処にでもあるのです…じゃあこの隣に…出来たです」

 

画面を見ると、エビ饅頭よりもタートルネックに顔面がほぼ入った指揮官らしき人物が描かれていた。ギリギリ露出している頭頂部は官帽が乗っかっている。

 

 

「指揮官かよォォォォォォォォォ!!!?」

 

 

叫ぶ明石。

 

「キャッチは、『明石のお店で、ひとつウエノ指揮官になる』…です」

 

エビ饅頭(仮)の方を羨ましそうに見る指揮官(?)の絵。

 

「それに、割と皆最初は被ってるです」

 

「それはもっとダメにゃァァァァァァァァァァ!!?」

 

「えぇ~…仕方ないです…こうなれば…」

 

 

 

 

 

隣にさらに描かれたのは……

 

 

 

 

…更に目元ギリギリまで被ったコードG。

 

「しれっとコードG混ぜやがったァァァァァァァァァ!!?」

 

「いやほら、なんとなくエンタープライズさんがひとつウエノ方へ行きたけど勇気足りなくて少し照れてる様な、もしくはお茶目な感じ、です

 

 

お茶目どころか目力もまた凄い。むしろどこか嫉妬めいている視線を向けられているようにも見える。

 

「なんでちょっと横目で羨ましそうに指揮官たち見てるのにゃ!?指揮官よりも剥けてないってどんな状況だよ!!?」

 

 

内に秘める悩み事は、ヴェスタルさんのところじゃちょっと恥ずかしいけど、明石のお店で解決っ!です」

 

「何を解決する気にゃ!?泌尿器科なんてやってないにゃ!?下手したらヴェスタルにやらせるべきにゃ!!」

 

「明石、この際新規事業をやる頃合いなのですっ」

 

「 や ら ね え よ ! ! ? お前明石に何やらせようとしてるにゃ!!?」

 

 

 

すると…

 

 

 

 

『失礼します綾波殿、明石はそちらにいらっしゃいますか?』

 

「不知火です?明石ならいるですよー」

 

不知火が入ってきた。どうやら店に居ないために連れ戻しに来た模様。

 

 

「ぬいぬい!助けてにゃ!綾波に泌尿器科開業を勧められてるにゃー!?」

 

「何を言うですか。明石だって新規事業展開の大チャンスなのです」

 

「勝手にチャンスに変えるなにゃ!?こっちからしたらイメージひっくり返るくらいの大ピンチにゃ!!?」

 

 

 

「新規事業展開…とな…!?」

 

 

入るや否や二人に詰め寄った不知火。

 

「それはまことか、二人とも…!!」

 

真顔でさらに詰め寄る不知火。地味に恐怖である。

 

 

「ぬいぬいも乗せられないでにゃー!?」

 

 

そして事の流れを説明する。

 

 

「なるほど、明石のお店の新しいイメージキャラクター…ですか…」

 

「良かったら、ぬいぬいも一緒に考えてほしいのにゃ」

 

「それでしたらば、イメージキャラクターというより、マーケティング自体を変えたらどうでしょうか…?」

 

 

マーケティング。それは商売人としては必要なもの。明石もそれは良く理解している。資金費やしてサクラを雇って自演し印象を良くしたり、販促と集客の基本となる『注目度』を集めたり。SEO対策をして検索トップに行くように細工したり…

 

成功者オーラを見せ付けて大きく見せ、そこから信用を得たり…。

 

「やめろにゃ!?さりげに手法ばらすにゃ!?」

 

「こんなの普通に考えれば運次第です。その手の情報商材なんか要らなくても資金あるならだれでも比較的出来るです…」

 

「というより、商材なんて所詮売ってる方が最も儲かります故…それだと妾たちの商売がいかに天使か…ふふふ…」

 

 

急に謎のマウントを取り出す不知火。

 

 

「ぬいぬい、比較しちゃダメにゃ!そもそも被害報告ばかりで返金すらしないで名前変えてトンズラしたりするやつらなんかとUNEIを比べちゃダメにゃ!?」

 

「ということで、公の商売として実績があるのですから、実演販売なされば良いのではないか、と…」

 

「実演販売…うーん…仕入れたもので出来るものあるかにゃ?」

 

 

 

 

 

明石は考えてみる。

大体使い方を知ってるものばかり。というかみんな知ってるために指揮官の使いで建造を回す秘書艦も見るほど。

 

 

 

 

 

 

「うちで買ったキューブは良くSSR艦が出る…とかです?いやいやキューブはキューブです。もし明石がどこかの別ゲーがやったように、課金でSSR等の倍率が上がる様に細工をしたと仮定するなら、というかしなくても、むしろダイヤそのものを買わせた方が確実にお得な筈、です。」

 

 

 

 

 

 

「やめろォォォォ!!?そこは色んな意味でイジっちゃだめなところにゃ!!つか明石そこまで悪徳じゃないにゃ!!」

 

 

「綾波殿の申す通りですね…全ては明石にカネを注がねば成立しませぬ…でしたら、これはいかがでしょう。明石の店限定の品でキャンプするというのは…?」

 

 

最近はキャンプブームまっさかり。

 

それを題材にしたアニメも人気を博し、特に芸能人がトーク番組でソロキャンプを自慢し始めたりとそのブームは広まっている。

 

「他のKAN-SENや指揮官がキャンプ動画出したりする際に提供するってのも良いかもです」

 

「下手するとステマになるにゃ…」

 

 

「では、先ず多くの人を儲かるビジネスがあると勧誘して高めの有料の会員を作り、そこからセミナー開いて、明石のお店の自慢の商品を紹介し…」

 

「それネズミ講にゃ!!」

 

「それでは、こう言うのはどうでしょう?先ずは無料会員登録して会員を集めます。そこから、明石の自慢の商品を販売させ…その報酬を明石と会員とで分けて…」

 

「それはマルチ!!!」

 

 

「えー…『ネコなのにネズミ講』って結構キャッチーだなって思うです。下手すりゃイメージキャラなんて要らないです」

 

「確かに…!」

 

「それ悪い意味でキャッチー過ぎるにゃ!?注文よりも苦情か来るか下手すりゃ捕まるにゃ!!せめて合法にしてにゃ!!」

 

「ではでは、夕方とかに実演生放送というのはどうです?指揮官と上層部に売り上げ一部献上したり根回ししてもらって、"これやったみたかってんシリーズ"みたいに『ニャパネットあかし』をテレビ局にお願いして流してもらうとか」

 

「それって9時11分くらいとか16時20分になったら始まるあれにゃ?」

 

「そうです。そうそう明石。こう言う時こそ指揮官からキューブをお借りするのです。平和利用、です」

 

「何を考えてるにゃ?…まさかあの"タカタさん"を建造する気じゃ…あ、確かに、こういう時には鬼に金棒にゃ……ってそんなことしたらSSRどころかURとかDRとか、そういうレベル越えるにゃ!?建造で出たら出たでむしろ大変なことになるにゃ!?」

 

「えーどうせメンタルキューブは人々の想いに反応するんですから、タカタさんの一人や二人くらいは…」

 

 

 

セイレーンたちから与えられてるだけで制約がないというのならば、それもまた使い道なのかもしれないな、と思い始める明石。

 

しかし、ある主の禁じ手。

 

 

 

「…それか博多まで行って本社から"海域ドロップ"しても良いかもです…?」

 

「母港まで拉致ってくる気かにゃァァァァァァ!!?なんでそうなるにゃ!?ていうかイメージキャラの話からおかしくなってるにゃ…」

 

「じゃあ、タカタ社長がだめなら思いきりエビ饅頭に販促番組をやらせるってのはどうです?テレビは情強情弱関係はないのです。テレビ着ければ明石、テレビ消しても明石…買っても明石…売っても明sうっ…これ以上は想像したくないです…」

 

「猫は執念深いとよく言われますね…おそろしや…」

 

 

「それどういう意味にゃ!!綾波だってお店で色々買ってるだろにゃ!?」

 

「まぁ、たしかに。ごめんなさいなのです、明石」

 

「素直でよろしいにゃ…?」

 

「うーむ、では、買っても売っても付いて回ると言うならば、ブックオフみたいにアカシオフとかいうのはどうですか?中古市場で買い取りを実施するのというのは…」

 

 

「何だか明石のことボイコットしてる名前みたいにゃ…?まぁいいにゃ、でも、要らなくなった装備品なら、明石も売却手続きしてあげてるにゃ…?最近はそれも増えてるにゃ…それでも、低レア装備にゃ。集めてレアリティあげたりなんて今んところは仕様上は…今後のアプデでどうなるか、にゃ」

 

 

確かに。装備箱のように幾つかかき集めて上のものに変えたりする様にはならない。これ以上は深く突っ込めない。

 

 

 

「では、普段使う品とかの扱いはどうです?要らなくなったエロ本とか使い終わったTEN○Aとか…

 

「ふむ、最近加熱してる中古市場に乗り出すのですね?」

 

「そうなのです。販売実績があるなら行けるです」

 

「エロ本とかは創刊号とか相当なレアリティがないなら基本は古紙回収になるにゃ。つか使用済みのなんかこっちに送ってこられても困るにゃ!?キタねえにゃ!?可燃とプラに分けて普通に捨てろにゃッ!!

 

「あ!お二方、機密書類やそう言う内密にしたいものを内密に処分するというのはいかがでしょう?」

 

「おお!それなら見られたくないモノをKAN-SENたちに見られずに捨てられるのです!全国の指揮官とかに需要がありそうなのです…!」

 

「それで送られてくる物の中に何があるかなんて想像したくないにゃ…ていうか明石もKAN-SENにゃ…饅頭にでもやらせるかにゃ?あーでも赤城たちが黙ってないにゃ…最近新顔増えたから忙しないにゃ…」

 

赤城たちの横槍が入りそうだと思う明石。こそこそすれば逆に怪しまれる。問題はどう持ち出すか。ヤンデレは知らない所から眺めているもの。案外この会話も…。

 

 

 

 

 

「明石。綾波は応援するです。例え、指揮官がナニに使ったかわからないものが送られてきたとしてもです!赤城さんたちの抜き打ちチェックがこようとも、です!」

 

「明石ならやってのけられます…!」

 

「嫌にゃァァァァァァ!!?ていうかキャラクターの話はどこ行ったァァァァァァ!!?」

 

 

「では、話を戻すです…早速ひらめいたです」

 

「まったくぅ…海老饅頭以外にしてにゃ…?」

 

「明石が母校を象徴しているものと扱うもの、でしたね?」

 

「そうだにゃ、ぬいぬい。」

 

「むしろ型破りで良いのでは?」

 

だめにゃ!?歌舞伎役者っぽいデザインの海老饅頭はギリギリアウトにゃ…丸っこいのは良いとしても…もっとこう、国民的にも人気がありそうなので頼むにゃ…」

 

一方、綾波は再びペンを走らせていた。しかし、同時に綾波の方から歌声が聞こえて、会話を中断する。

 

 

 

「っててー………まーるかいっててー」

 

「___ちょん!!!!」

 

 

 

 

明石は描かれようとするものと歌詞から察して、明石は艤装を振り下ろした。

 

 

 

「いったた…こ、これもダメなのです…?せめておひげをつけるまで待ってくれても…

 

タブレットの液晶も綾波の額が激突した際に割れてしまった。

 

 

「ダ メ に 決 ま っ て る に ゃ ! ! !どこを敵に回すつもりにゃ!?つーか地味に歌詞が違うにゃ!!それ替え歌にゃッッ!!!」

 

 

 

 

「むしろ、よく痛いで済みましたよね…?確かに国民的に知れ渡りやすそうです…」

 

「知れ渡った後が怖いにゃ!!」

 

「ていうか明石、弁償しろです!バックアップして以来今日まで触ってないけど!です!」

 

「それならちゃんと考えてほしいのにゃ。そしたら考えてやっても良いにゃ?」

 

「むう…まんまとハメられたです…」

 

 

「ハメてなんてないにゃ!!?一体どこにハメる要素あったにゃ!!?」

 

 

 

かくして、綾波のデスクトップは専用のツールや機材を持ってしていないため、以降はポストに入って手付かずの明石の店のチラシの裏を使うことにした。明石からは何だか苦い顔をされるが、それもまぁ仕方ない。

 

 

 

 

「執務以外で紙にペン走らせるのは久しぶりなのです。蕁麻疹出そうです…」

 

「どんだけ紙媒体避けてんだにゃ…」

 

「執務がパソコンに切り替わって以来、です…楽すぎてモウモドレナイ…」

 

 

ペンを走らせる綾波。

バックアップを取っていたことによって不安は消えた。

 

 

「そう言えば、執務室に秘書艦担当用にと上層部から贈られた事務用のパソコンがあったにゃ?」

 

「ありましたね、5台ほど…」

 

「あれが全部壊れて工房に運ばれて来たことあったにゃ…」

 

「ああ、そんなこともありましたね」

 

 

描き終わるまで、思わず話を不知火に振り、聞こえた綾波はビクッと震える。

 

この日の数日前に、明石の工房に執務室のパソコンが5つ運ばれてきた。アズールレーン上層部からの贈り物。これも時代の変わり目か、アズールレーン上層部から執務効率化のために送られたのだった。これで執務室が紙だらけになるのを減らせる。これならエコにもなるからと。

 

しかし、ある日それは、画面が真っ二つになったり、大きな弾痕らしきものがいくつもあったり、なにか槍らしきものが刺さった後だったり、そもそも画面を立てるためのスタンドだけ残して綺麗に消し飛んだり、それは凄まじい有り様であった。

 

 

 

 

「工房に運ばれてきたのっていつ頃でしたっけ?」

 

「確か綾波たちが秘書艦だった時にゃ…綾波ーなにか知らないにゃ?」

 

「あ、綾波は知らないです…綾波が真っ二つにしたやつ以外…

 

「真っ二つにしたのはお前の仕業にゃ!!?なんてことしてくれたにゃ!?あれ上層部からの贈り物にゃ!」

 

「だって…執務中にエラーやブルースクリーンが連発するです…お下がりとはいえ、あんな低スペPCなんて掴まされたら誰だって発狂するです。指揮官もかなりげっそりしてたです。明らかに貧乏くじです」

 

 

切実すぎる。

 

 

「…というわけで、出来たのです」

 

綾波は明石と不知火に見せる。

 

 

 

「ド○ミでs」

 

次の瞬間、再び明石の艤装が降り下ろされた。

 

 

「だから何でそっちに走るにゃ!!!」

 

「ほう…兄妹共演も悪くないですn」

 

 

 

不知火にも艤装が降り下ろされてしまった。

 

 

 

 

 

 

 

「「――――――ビックリしちゃったな(瀕死)」」

 

 

 

 

 

 

「黙れにゃ!?ビックリしちゃったのはむしろこっちの方にゃ!!」

 

 

「では、こう言うのはいかがでしょう?」

 

 

起き上がった不知火が何かを閃き、ペンと紙を借りて綾波と明石に書いて見せた。

 

 

 

「やはり、親しみやすさならこうしてみたらどうですか?」

 

 

「それうま○棒ォォォォォォ!!?」

 

グレーの頭、青のジャケット、赤のズボン。

 

 

 

「おおー!これなら親しみやすいのです!執務室にも沢山あるくらいです、きっと売り上げも爆上げするですっ」

 

「売り上げ以前に罰金が爆上げするにゃ!!ていうかなんでそのものダメなら似てるやつを推そうとするにゃ!?確かに明石の店にもそれ置いてあるけど!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「…びっくりしちゃったな(驚愕)」」

 

 

 

「あーそうだにゃ!まさかの発想にびっくりだにゃ!?」

 

 

 

 

そして…

 

 

 

 

 

 

 

「ふぁーやっと終わりましたねぇ委託…」

 

「そうですね…長かった…はぁ…」

 

時刻は16時を過ぎた頃。ジャベリンたちは母港へ帰って来た。

 

 

 

 

「…?ニーミ、ジャベリン、アレ…」

 

ラフィーの指差す方には明石商店が。

 

しかもなにやら様子が変わっており…テレビの中継で使われるカメラを持った饅頭も居た。そのカメラが写す先は…

 

 

「さあ始まりました、ニャパネットあかし!今回ご紹介する商品は___」

 

 

と、明石は店の商品を紹介し始めていた。

 

 

 

「あ、ジャベリン、ニーミ、ラフィー、お帰りなさいです」

 

綾波と、タートルネックを被った指揮官が出迎えた。

目元から笑んでいる指揮官は手に持つ看板に「おかえりなさい」と記されていた。

 

 

「ちょっと指揮官もなにしてんですか!?」

 

「ひとつウエノ指揮官は草」

 

綾波は説明した。

 

納得はしたが、なにより指揮官がそれを許可したのは流石のノリの良さか。

 

明石の後ろで、結局採用された眼光の鋭い海老饅頭たちがカメラを凝視するというシュールな光景故か、商品よりも彼らが気になって仕方がない視聴者達だったとさ。

 

 

 

 

「ニャパネットあかしでは家電の場合お買い上げ金額から5%の金額上乗せで、購入後から5年保証にゃ!」

 

 

 

 

 

 

 

更に離れたところから、コードGが困惑した面持ちでその様子を眺めていた。

 

 

 

 

To be continued...?

 

 

 




閲覧ありがとうございます。


そんなこんなで、明石の自慢の商品よりも海老饅頭に目が行ってしまった指揮官様は、是非ともお気に入り登録やご感想、ご投票などよろしくお願いいたします。

それでは、また次のお話が出来次第投稿いたします。

by筆者


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

オサナナジミのよしみ、です。

当SSの指揮官がやったとされることを折角なので言及するノンジャンル話。

※指揮官は喋りません。


見所:皮は被ってても猫は被るな(?)


母港。

 

『艦船!ナイトスクープ』

 

と看板が掛けられている綾波の部屋。

 

「さあ、今日はやるですよ」

 

「何を?」

 

ジャベリンが問うと、綾波はふふふ…と笑い…

 

「指揮官に纏わる噂の解明、ですっ」

 

「噂?…なにかあったっけ?」

 

「うーん…」

 

「ラフィー、あんまり聞いたことない…」

 

 

 

それもそのはず、噂どころか堂々とやっている。

潜水艦のKAN-SENたちとの素潜り対決。たまに裸躍りしたり、潜水艦の足を視察と銘打ちカメラに納めるなど、奇行に走ることもしばしばある。それを除けばノリが良く、企画にも見に来て苦笑いをしている。悪い噂など聞かないし、先ず基本的には奇行に対して突っ込まれ放題である。

 

 

「一つ目は…これです」

 

 

 

 

 

 

【オサナナジミのよしみ】

 

 

 

 

 

「…え?綾波ちゃん…これって…」

「綾波、これって隼鷹さんのことですか?」

 

「はい。隼鷹さんは指揮官をオサナナジミと自称してる事で有名な方、です。証拠VTRもあるので、今回はその辺をお送りするです」

 

 

「まさか、隠し撮りしたんですか…?」

 

「あ、カメラは指揮官が『踊ってみた』を投稿するために付けてそのまんまにしたものらしいです。つけっぱなしなので折角だからそのまま勤務時間に脱走防止するのを兼ねて録画させていただきました、です」

 

「なに職務の合間に踊ろうとしてるのあの人ォォ!?」

 

「指揮官、一人で踊るって空しくないですか…?ジャベリンたちも誘ってくれれば…」

 

「え、そういう問題!?」

 

「建前が脱走防止って言うの中々に草」

 

 

 

指揮官の奇行はその幅を広げている様であった。

 

ということで、VTRを除いてみることにした綾波たち。果たして…。

 

 

 

 

 

……………………

……………………

 

 

 

 

ある日の執務室。

 

 

「指揮官、今日から暫くこのオサナナジミの隼鷹が秘書を勤めるから、よろしくね!」

 

頷く指揮官。

オサナナジミ…そんなものになっていた覚えは指揮官には無論無い。

 

ケチを付けるのも可愛そうだし、そういうテイで仕事を始めることにしたのだった。恐らく幼馴染みに美形が居なかったのだろうか。指揮官はロールプレイに努めた。

 

そして、早速溜まってる書類を処理することから始まった。デスクに座り、貯まった書類を手分けして裁く。

 

「あ、それ隼鷹に任せて?」

 

彼女は働き者だった。指揮官は書類の束を渡す。

 

「うう…こうして見るとスゴい量だよね。パソコン、早く来ると良いねぇ…」

 

苦笑いの隼鷹。その台詞は素のものと言えた。指揮官も同感で頷く。しかし、パソコン等で電子化したとなると、早く処理できる分量が増えたり、出来ることが増えると、今度は仕事が増えたり等の懸念も考えられた。この時はそれを知る由もない…

 

「お昼の時間だね?あ、待ってて?食堂まで行ってきてあげるよ」

 

 

隼鷹は自分と指揮官の分のカレーライスを食堂に行って注文し、持ってきた。指揮官はここで一旦休憩しようと提案し、カレーを口に含んだ途端に気づく。

 

 

 

そういや今日金曜日じゃん…!……と。

 

 

 

 

 

 

(曜日感覚麻痺ってるじゃないですか指揮官…)

(海に出てないのにこれは草)

 

 

 

一方…

 

 

「ああ、指揮官様…ムグムグ…」

 

 

張り込みする刑事のごとく覗きつつトレーから器を手に取りカレーを楽しむ大鳳。

 

 

(目付きが張り込みしてる刑事さんみたい、です)

(あれれ、ボッチ飯ですか大鳳さん…)

(大鳳は気づいてないみたいだけど、隣にアルバコアも一緒に食べてるだらギリセーフ…)

(本人気づいたらひっくり返るパターンですよね…)

 

 

 

そして食後に片付けようとした大鳳は、ついにアルバコアと目が合い気を失い、驚いたアルバコアにより案の定医務室に運ばれていった。

 

(この辺りはカットです)

(大鳳…どんまい)

 

 

 

 

「指揮官、どうしたの?」

 

なにやらそわそわし始めたのを指摘する隼鷹。

 

 

「あ、(執務から)逃げちゃだめだよ指揮官?まだこーんなに処理しなきゃいけないのを残ってるのに。もう、昔から宿題一緒にやってる時集中力切らして半裸でイナバウアーしながら三回転ひねりやりだそうとしたの、隼鷹ちゃんと覚えてるんだから!」

 

 

 

 

 

(イナバウアーしながら三回転ひねりって指揮官どんな少年時代送ってたのか心配になりますね…)

(下手すると割とマジでやっていそうな気がするです)

 

 

 

一方、指揮官は『なんでそれ知ってるん…!?』と言いたげな面持ちになる指揮官。

 

 

(え、ひょっとしてマジだったです…?)

(指揮官!?)

(嘘でしょォォォォォォ!?)

(もう草)

 

 

「え、この後見逃した上に録画し損ねた相棒の再放送が観たいの?…確かに、昔から好きだったよね、相棒。しょうがないなぁ…オサナナジミのよしみだし、特別に隼鷹がその間はやっておいてあげるよ!」

 

 

(((えぇぇ…)))

(指揮官相棒観たさだったです…?)

 

 

「あ、やってあげるから次回の放送は隼鷹と一緒に観よう?」

 

(オサナナジミのテイが乱れ無く続いてる +114514点)

 

 

………………………………

 

 

 

「相棒には勝てませんでしたか…」

 

「あれって見てるとついつい引き込まれちゃいますよね…ジャベリンもつい手元が止まっちゃいますよぉ~」

 

「なにより、指揮官が特別何かしたわけではなかったのでホッとしましたです」

 

「幼馴染みって言うテイを今でもしっかり守ってるってのがまた凄いの草…」

 

…………………

…………………

また別の日。

 

この日、明石の店の手伝いをしてあげた指揮官、そんなこんなで残業してデスクワーク。

 

それは夜遅くまで続いた。

 

(結構溜まってるんですね…)

(ラフィーたち、もう爆睡してる頃…)

(綾波はバリバリL.Iとゲームしてた、です)

(ま、まぁ…自由時間ではありますねこの時間帯は…)

 

「あれ?また残業?しょうがないなぁ…もうっこれはオサナナジミよしみだからね?」

 

 

溜まった事務仕事を手伝ってくれることになった隼鷹に感謝と謝罪の意を伝える指揮官。

 

しかし、隼鷹は何かに気づく。

 

「でもさ、どうして上だけいつもの服じゃなくてタートルネックなの?しかも顔隠してるし…え?ちょっとそれ…なんのメタファー?ちょっと、ふざけてないでちゃんとやりなよ~」

 

 

(そりゃあそうなりますよね)

 

(マジレスされてるの草)

 

 

指揮官の奇行にマジレスするオサナナジミ隼鷹。どう見ても明石の仕事の影響でこんな姿であることを知る。

 

 

「明石が?あぁ…やってたやってたぁ…それでかぁ」

 

 

 

そして次の瞬間、隼鷹から衝撃的な一言が。

 

 

 

 

 

「ま、まぁ…オサナナジミとして言うなら、○茎の治療するなら明石だけは絶対やめた方がいいよ指揮官…」

 

 

 

((((ブフッ…))))

 

 

まさかの包茎発言。指揮官も吹き出してしまった。

 

怒る怒らないのレベルではない。衝撃的過ぎる。

 

 

 

「あ、べつに○茎だからって隼鷹は嫌いにはならないよ?包茎なんて男の人には言いづらい問題だもの…」

 

 

 

(隼鷹さん…!?)

(ラフィー大草原)

(隼鷹さん、もう止めて上げてくださいです…)

 

 

 

ある意味地雷を踏み抜く隼鷹。

 

 

 

(オサナナジミと言ってもそれはダメでしょ隼鷹さん…!?)

(包茎ってハッキリ言った… +114514点)

 

 

「でも!包茎だからって人柄まで(猫を)被ってるとは限らないもの!男性は心よ心!カントンだろうが仮性だろうが、それが真性であっても、そんなの人柄には関係ないから元気出して?」

 

 

(寛容さ伝えようとしてるのわかるけど、台詞回し的に台無しになってますよ!?)

(あれれ?指揮官が憔悴してるよ!?)

(頑張れ指揮官)

(それで元気出してってのは流石に無理があるです…)

 

 

 

まさか隼鷹から包茎の二文字が飛び出すとは…

 

これには指揮官も苦笑い。どう返答したらいいものか。

とりあえず、話を合わせてこの日は無事に執務をやり終えたのだった……

 

 

………………

………………

 

「いやースゴいですねぇ『よしみ』って…」

 

ニーミは驚きが収まらない。

 

「『よしみ』どころか、隼鷹さんからまさかの発言まで撮れていたとは…綾波もビックリです」

 

「ラフィー…っ…今でも草生え散らかってる…っ…っ…」

 

綾波の横でラフィーはお腹を抑えて堪える。

 

「ジャベリンとか、(あの海の舞台裏で)指揮官に言ってそうなのです…」

 

すると、綾波は突然ジャベリンに振る。

 

「ジャベリンでも言いませんよそれ!?デタラメ言わないでよ!?(b)カミーユだって引くよそれ!?(/b)」

 

 

 

 

「これ読んでる全国の指揮官たちが何て仰有るのでしょう…」

 

 

掛け合う二人と堪える一人を尻目に、ニーミは些か不安になった。

おまけに、赤城や指揮官LOVE勢からしても驚愕ものだろう。

 

 

 

 

 

「では、綾波も今度指揮官のオサナナジミを名乗りよしみ使って相棒…」

 

「ラフィーも相棒…」

 

「では、ジャベリンも…」

 

「で、では…このZ23も…じゃなかった、やっぱりダメです!!つーか刑事ドラマをサボりの言い訳に使うなァァァ!!?

 

 

 

 

 

目論みはニーミによって見事阻止されるのであった。

 

 

 

 

 

To be continued




閲覧ありがとうございました。


隼鷹が当SSで漸く喋った回となりました。



度肝を抜かれた指揮官様もそうでなくても、もしお気に召したり吹き出してしまった方は是非ともお気に入り登録やご感想、ご投票等をよろしくお願いいたします。



それでは、次のお話が出来ましたらまた投稿いたします。


by筆者


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

予防接種ってなんだ? by加賀

加賀さんの疑問シリーズ。


今回はタイトル通り、お題は予防接種となっております。

見所:





母港は重桜寮。

 

 

この頃、母港の中にあるヴェスタルの診察室にはKAN-SENたちが往来し、腕を押さえながら出ていく。

 

 

診察室の扉には『予防接種』の文字が入った張り紙が張られており、睦月たちが痛みに堪え涙を流しつつ保護者役の大人なKAN-SENと一緒に出ていく様子が見られた。

 

 

 

 

 

「姉様、姉様」

 

「どうしたの?」

 

 

「予防接種ってなんだ…?」

 

 

 

 

 

 

 

思わず空気が固まった。

 

 

 

 

 

 

「あんた…ついに常識すら失い始めたのね…」

 

「んな訳ないだろ赤城姉様。フリだからな?ていうか、私たちも先程受けたではないか。土佐とか一部は泣きはせずとも涙目にはなっていたが…」

 

 

 

 

………………………………

………………………………

 

数時間前の記録…

 

 

 

 

 

『つうぅぅ…(例の)姉上ぇ…』

 

『よしよし。よーく我慢したな土佐。よしよし…って痛いからって地味に姉をディスるでないぞ~?よしよし…』

 

 

『聞いてよ天城姉様!ヴェスタルったら私の筋肉注射のために触っただけでなく子分(指揮官)までさわってたのよ!一体どこのまさぐってたのよ!ええ!?チ○コか!?チ○コか!!?注射前にどこマッサージしてたのよ!!?』

 

 

 

『こらこら!赤城ちゃん?その様な言い方をしてはなりませんよ?』

 

 

 

叱る天城。

 

『そういう時はおち○ち○と言わないと!』

 

 

謎の説教、というか説教になっていない。

 

苦笑いするヴェスタル。

 

 

(赤城ちゃん…なんで天城姉様の前でなんて発言を…って天城姉様もォォォォォォ!?)

(まぁこのSSならありうる反応だな~赤城~?)

(なんで私をみるのよ!?私自身生まれてこの方チ○コ発言なんかしてねーよ!?)

 

 

何が行けなかったんだろうか。どこで教育を間違えたのか。

 

い、やあの海(この時空)の影響であることは明らかであった。

 

 

 

 

………………………………

………………………………

 

 

 

 

「さ…さて、予防接種…それは流行り病の予防よね。ワクチンを注射で打って身体に抵抗力をつけるの。何故か私たちも受けてるけど、人々への感染源にならないようにするには必要な配慮よ。土佐たちは…そうね、まだここで建造されたばかりだし、あまり馴れてないのかもしれないから時間の問題かもね。あと、刺すところの痛覚と力むと痛くなるわ」

 

 

「ふむふむ。あるぇ?そういや、指揮官以外の人間って居ないような…この母港…」

 

「ちょっと!それを言ったらダメよ!?」

 

「あと!中々出ませんよね市民とか。殆ど市民とはオフ会ZERO人兄貴ですよ?」

 

「やめんかッッッ!」

 

 

 

 

「というわけで、いつものように訊ねて参りましょう。ほらいくどー」

 

「はいはい」

 

かくして、予防接種の事について訊ねて回ることに。

 

 

先ずはニ航戦の部屋から。

 

 

「予防接種…ですか?」

 

「あぁ…私たちも先程受けてきましたね?」

 

 

飛龍と蒼龍の二人は予防接種を思い出す。

 

 

「そうそう。それだよそれ。お前たちにとって予防接種ってどう考えてる?では飛龍から」

 

「やっぱり…初めは怖かったですね…」

 

「飛龍ったら半べそだったんですよ?」

 

「止めてください蒼龍姉様!?だって、針を身体に入れてナニかを注ぎ込むって正気の沙汰では…えっと生ワカメみたいな…」

 

「生ワカメってなんだよ生ワカメって…」

 

「あ、生ワクチンのことかしら?」

 

生ワクチンとは、ウイルスの毒性を弱めたもの。抗体を付けるに使われる。しかし、妊婦などには危険であるため、不活化ワクチンが使われる様にもなったのだが、生ワクチンとは事なり、抗体を作るためには、間隔を開けて何度か打たねばならない。

 

「そ、そうです…生ワクチン…」

 

「ひどい言い間違いね…これが乾燥ワカメだったらわからなかったわよ?」

 

蒼龍は眼鏡を直しつつ返す。

 

 

 

「生か乾いてるかでこんなにも違うのか…」

「あんたまでなに言ってんのよ」

 

調子を合わせる加賀にツッコミを入れた赤城。明らかに下手すれば下ネタにも聞こえかねないと判断したからだ。

 

「という事で、世話になった」

 

かくして、飛龍と蒼龍の部屋を出る。

 

 

続いて、五航戦の部屋へ。

 

 

 

「なるほどぉ、もうそんな季節になりましたね!私たちも先程受けてきましたよ。ね?翔鶴姉!」

「ええ、伝染病はホントに気を付けないとなりませんもの…」

 

切実な問題。

 

 

「あれぇ?先輩方、もしかして注射が怖いとかいう話ですかぁ~?」

 

煽る翔鶴に加賀は…

 

「ぬ」

 

「っ!?」

 

手を前に出した途端に引いた翔鶴。

 

 

「む?どうした翔鶴よ」

 

「つ、つい何時ものように脱がされるかと…」

 

「フフッ…いつもそうとは限らんよ___」

 

赤城と瑞鶴は、加賀の変容ぶりに思わずじわりと笑いの表情が出てくる。まさかの脱がし芸卒業か…?

 

 

 

 

 

「痛くない痛くない…コワクナイヨ…コワクナイ…コワクナイカラ…」

 

そっと手を差し伸べる加賀。そっと仏のように優しく声をかける。

 

「何よ、どうしたのよ急に…」

「痛くないって注射に因んでますね?」

 

 

 

 

 

 

 

 

「コワクナイヨ…コワクナイヨ…コワクネエッツッテンダロ…」

 

 

 

「おい口調」

「おかしくなってますよ口調…」

 

 

 

そして、翔鶴もそっと距離を取ろうと足を擦るように細かく動かす。まるで湖を泳ぐ白鳥を彷彿とさせた。シーンと静まり返る寮舎の空気。そしてジリジリと緊迫感が迫るのと同時に、そこから啜り笑いが混ざっていく。

 

 

寮舎の緊張感は高まっている。

 

 

その様子をそっと合流してきた飛龍と蒼龍も静かに見届けていた。

 

 

 

 

 

 

 

そして…庭園の鹿威しが落ち…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…掛 か っ た な ? 」

「ヱ?」

 

 

 

 

「ぬうううん」

 

「嘘おおおお!!!?」

 

 

『ええええ!?!?』

 

 

 

「ちょっと!さっきまでの張り詰めた空気は何だったんですか!?って止めてください!引っ張らないでェェ!?ポロリといきますからァァァァァァ!?!?」

 

 

「翔鶴姉ェェーー!!?」

 

「スタッフ!ボカして!ここボカして!!?急いでー!!」

 

 

 

 

…暫くお待ち下さい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「oyome ni ikenai…」

 

 

「結局脱がされちゃったね、翔鶴姉…」

 

 

 

翔鶴のTシャツの胸元には『やめへんで』と記されている。

 

 

 

「どうしたのだ?」

 

「あ、長門様、三笠様…!実はまた加賀が拗らせてしまいまして…」

 

と、長門がやって来た。三笠も後ろから入ってくる。

 

 

「知的好奇心が出てくると、ついやっちゃうんDA☆」

「よし、フライヤーにポテトと一緒にぶちこんでやりましょうか?」

「五右衛門かっ」

 

と、赤城にぺしっと突っ込む。

 

「やかましいわ!五右衛門は釜茹ででしょうがっ」

 

笑いつつも即座に切り返す赤城。

 

 

 

そして静まり返る寮舎

 

「ふむ…」

 

考え始める三笠。

 

 

「チェッケ チェッケ…「あの、三笠大先輩、すみません…」え、え、え!?止められたし!?」

 

加賀に止められる三笠。

 

 

「あのー…これミカラップではないので…」

「あ、普通にやれってことか…?」

「…はい」

 

ガードも堅い。

 

 

これも鍛練の成果か。いや、毎回粘り強く突然ミカラップを始める三笠も三笠であるのだが、割りとレギュラーポジションである。

 

かくして、三笠による簡単な解説が始まる。

 

 

「さて、予防接種というものだが、その歴史は、紀元前1000年くらいから行われてきている。初めは天然痘に対する免疫を持たせるための研究であった。そこから、研究が進み、天然痘だけではなく様々な病気の蔓延を防ぐために『予防医学』の概念が形成されていくとともに、今のように至るのだ」

 

 

 

 

 

「なるほど、予防医学ですか…なら姉様やヤンデレ系が指揮官相手に我を忘れそうになるのは、去勢するのもまた予防ということ…

「おい愚妹、私も一応"女の子"なんだけど?」

 

 

「ふっ、なにを世迷い言を…それ見た目的に赤城ちゃんのほうだr」

「炎の呼吸っ」

「いだだだだだ!!?それ剣の技!!それ剣の技ァァァ!!しかも注射より痛いからな赤城ィィ!?」

 

「取り合えずあんたの頭に血が回るようにしーっかりマッサージしなきゃねぇ~?」

 

「マッサージどころか折れますからそれェェェ!?」

 

 

「赤城、程々にな…?」

 

「ご心配要りませんわ長門様。…おら愚妹っ!ここか?ここかぁ~?」

 

「うああああ!!?」

 

 

 

 

…しばらくお待ちください…

 

 

 

 

 

「…オウフ」

 

力尽き、倒れ込む加賀。

 

 

 

「…にしては、大鳳ちゃんとか出てませんよね?」

 

翔鶴はふと疑問を口にする。

 

「キャラ増やすと話回すの大変だから、 その辺りの事情もあるわね。だからこそ、言及だけとか若しくは準レギュとかの扱いに止まるのかも知れないわね?」

 

 

 

その通りでございます。by筆者

 

 

「正直者よのう…」

 

「まぁ、バッシングは筆者に降りかかるし私たちは気にすることはないわ」

 

 

「大鳳の奴なら、予防接種の時に指揮官の事を叫びながら受けていたそうだぞ?」

 

 

息を吹き帰したか、加賀は言及する。

 

 

 

「指揮官は大鳳にとっては鎮痛剤に等しかったのかのう…余なんて涙目になったのに…

 

 

………

 

ヴェスタルの診察室にて

 

「指揮官様ァ…大鳳は指揮官様さえ居るならこんな針の一つや二つ!痛くなどはないですわぁ…!!フーッ…よし、ではお願いしますわ!」

 

 

「はーい、それではチクッとしますよ~」

 

「ぐぅ、くっうっ…指"揮"様"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"!!!

 

「はい、終わりました♪」

 

 

………

 

「想定通りだったわね。ってチョイ役じゃないのこれ…」

 

「大丈夫ですよ、大鳳ちゃんまた次のイベントで出てくるそうですから!ネタに起用される可能性は無きしも非ずですし!」

 

「綾波がアヤザイルをやるのなら、まだワンチャンありそうだね、翔鶴姉!」

 

 

「まぁ、アヤザイルを求める指揮官様たちが居らっしゃるのならね?それでも筆者の気まぐれだってあるだろうし…」

 

 

 

 

 

 

「では長門、締めを頼んだ…」

 

 

「そ、それでは…」

 

 

暫く考える。

お?何が出る?と期待感を持つ。

 

 

「取り合えず加賀が拗らせぬよう、土佐に変えるか」

 

 

「そんな殺生な!?変に主人公チェンジするってそれ嫌われるだろ!?」

 

「ってあんたさっきのマッサージで倒れた筈じゃ…!?」

 

 

と、再び倒れた筈の加賀の声。しかも声の張りが戻っている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私、戦艦の方なんだけど…

 

 

全員「え?」とよく見ると、マッサージ(お仕置き)の後の大鳳について言及していた時から、"戦艦"加賀が発言していた事に驚愕する赤城たち。

 

 

「あんたいつ入れ替わったのよ!?」

「いやー丁度そこに空母の私が沈んでるのを見つけてな?」

 

 

 

 

 

「オウフ…」

 

 

 

 

 

 

 

今日も重桜寮は平和だったとさ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…………………………

…………………

……………

………

……

 

 

 

『うがい手荒いも忘れずにね!』

 

 

 

 

 

"カミ"はどこかでそう呟いたとか…

 

 

 

 

 

 

To be continued…?




閲覧ありがとうございました。


予防接種の注射よりもある意味グッサリとした内容でしたね(˘ω˘)

あと下ネタ使っても下品なだけでエロくならないという…
(元々このSSは『堂々とした下ネタ』はあっても『露骨な性表現』はコンセプト外でございます。ごめんなさい…)。


そんなこんなで、このお話を読む前若しくは読んだ後に予防接種した際に秘書艦の名前を(声出さずとも)叫んだことがある指揮官様がいらっしゃいましたら、是非ともお気に入り登録やご感想、ご投票をよろしくお願い致します。

では、また次のお話で。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

【需要不明】KAN-SENのSNS【JUUSTAGRAM】

JUUSTAGRAMの二次創作ネタ。


見所:このわけわかめ度合い。


KAN-SENたちが利用するJUSTAGRAM…

 

 

 

 

 

 

 

【ニーミの新垢】

 

Z233. しまった…忘れた…ってなったときの対策に設立しましたっ

 

 

 

 

ニーミはこの日、もしもに備えてサブアカを作り、その記念すべき一つめの呟きをした。

 

 

その三分後。

 

 

 

 

 

AYANAMIN.ニーミーミってなんかお前ニーミみたいだな?です。おめでとうです。

 

 

Z233. ニーミだよ!?どっからどうみても私のサブアカにしか見えないでしょォォォ!!?

 

 

Lafite.82.ニーミ、解説早々荒らされるの草。開設おめでとう。

 

 

 

Javelin☆.開設おめでとー!

 

 

Z233.お前らちょっとまって…おめでとうよりボケが文の始めに来るってどういうことなの…ジャベリンくらいしかまともなのいなくね!?

 

 

 

SuperHIT○SHI.世界 不思議発見!

 

 

 

 

Z233.なんか急に変なのも絡んできたァァァァァァァァァァ!!?

 

 

 

 

 

 

 

 

Z223.スーパーヒトシくんって直球すぎひん?

 

 

 

 

 

 

 

 

AYANAMIN.223…?誰だお前、です?(錯綜)

 

 

Javelin☆.あれれ!?!?ニーミちゃんどっち!?

 

 

 

 

Z233.本物はこっちです!

Z223.本物はこっちです!

 

 

 

AYANAMIN.いっぺんに喋られたらわからないのです…(混乱)

 

 

 

Lafite.82.開設早々に偽物出現してるの早すぎて草

 

 

 

 

 

 

 

Z223.偽物現れやがったァァァ!!?

 

 

Z233.それはこっちの台詞じゃァァァ!!!

 

 

 

 

 

 

 

Unicorn172.どういうことなの…

 

 

 

AYANAMIN.ニーニーミとニーミーミ、本物の台詞をニーニーミが呟き、ニーミーミが偽物に突っ込む、これもうわかんねぇな?です。

 

 

 

Lafite.82.こんがらがってきてもう草。

 

 

 

 

Zerstörer.23.まったく…ご用の方はこちらにお願いしますね?

 

 

 

Lafite.82.増えた

 

 

Zerstörer.23.はいい!?

 

 

 

 

Javelin☆.あれ…え…?ちょっとまって頭が追い付かないよぉ…

 

 

 

 

AYANAMIN.ええと…まとめるです。

 

Z233…ニーミーミ

 

Z223…ニーニーミ

 

Zerstörer.23…第三のニーミ←NEW!!

 

 

 

 

 

Lafite.82.第三のニーミは流石に草

 

 

 

Javelin☆.ナイス!

 

 

 

 

Zerstörer.23.やめろっつの!!余計混乱するでしょうが!!?

 

 

Unicorn172.つまり、この会話の中にニーミちゃんは三人いた…?

 

 

Zerstörer.23.いや待ってユニコーン!?真に受けてはダメですよ!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Z223.そう…

Z233.私たちは三つ揃って…

Zerstörer.23.ニーミです

 

 

 

 

 

 

 

 

Lafite.82.本物も調子乗り出してて草

 

 

AYANAMIN.もう面倒なので全部ニーミで良いよ、です…

 

 

Zerstörer.23.いやダメでしょ!?このアカとZ233は私ですからね?

 

 

 

 

 

 

AYANAMIN.さて…Z223のIP調べたのですが……

 

 

 

 

ニーニーミ、お前指揮官だろ?です

 

 

 

 

 

Z223.ファッ!?

Z233.そんなまさか…

 

 

 

AYANAMIN.だから一斉に喋ったらわかんないのです…

 

 

 

Z223.さぁ…

Z233.どれが…

Zerstörer.23.指揮官か…

 

 

 

Javelin☆.そう言えば、執務室からキーボードをタイプする音がするんですけど…

 

 

あっ…

 

Z233.

 

 

 

 

 

 

 

 

Z223

 

 

 

 

 

 

 

 

AYANAMIN.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Lafite.82.

 

 

 

 

 

 

Unicorn172.ぽってなんだよ

 

 

 

 

…………………………

…………………

…………

……

 

 

 

 

 

 

「…というネタはどうです?」

 

「いや待ってよ!何で私なのよそこ!?偽物は指揮官がやるんですか!?それできるほど暇そうじゃないでしょ!?それにZ22が実装されたらどうするんですか!つかユニコーンの書き込みがユニコーンっぽくないし…第一に突然絡んできたスーパーヒトシくんって何モンだよ!!?

 

「まぁまぁまぁ落ち着いて、です」

 

 

すると、なにかを閃いた様子の綾波。

 

 

「ん?Z22…あ、その手もあったでs」

 

「ダメです!!」

 

 

 

一方、執務室のには死にそうな顔で溜まった事務仕事する指揮官。

 

 

そのパソコンの画面に表示されているタブには、アカウント作成画面のものがあり、その希望IDの欄に"Z223"と記されていたとか…。

 

 

 

 

 

 

To be continued…?

 




閲覧ありがとうございました。



※リアルでやる際には下手したら炎上しかねないので止めましょう。

そんなこんなでKAN-SENたちと楽しくチャットしたい指揮官様やKAN-SENの投稿にいいねを押しまくってる指揮官様がいらっしゃいましたら、是非ともお気に入り登録やご感想、ご投票をよろしくお願いします。

では、また次のお話が出来次第、また投稿します。


by筆者


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

オリキャラ?です。

別名【ケツノ指揮官がモテない筈がない】

即興オリキャラ短編風SS(のテイ)


見所:アラサー指揮官


私はアナスタシア。

 

 

 

結乃(けつの)アナスタシアです。

 

アズールレーンで指揮官をやってる勤続10年目の婚カツ中のぉ、アラサーですっ♪

 

 

 

…ア○ルじゃねえよ、愛称はアナだけどア○ルじゃねぇよ!!?

 

なんで健全なアズレンSSで尻の穴の話になるんだよ!

 

ケツ毛というケツ毛むしって庭に植えるぞコノヤロー。

 

つか全国のアナスタシアさんに謝れ!アナというアナがつく人にも謝れ!!クラスメートのアナちゃんにも謝れ!!!

 

 

 

「おーいケツー」

 

「ケツじゃない。結乃だ」

 

 

というやり取りをするのはペンシルベニア秘書艦。

 

 

 

「ごめん指揮官。そういえば、この前の合コンどうだった?」

 

「うっ」

 

頭を抱えて突っ伏せる。

 

「またダメだったの…?これは残念会ね~」

 

「そうだよワリぃかよぉぉぉ!?男なんて出来た試しもねえわァ!!!」

 

 

 

合コンは負け戦…女城主直虎になったつもりでかく望んだのにな…

 

 

 

「指揮官、そりゃ酔った勢いで『ヤマザキ一番』熱唱したら男性たちは引くって…」

 

……………………………………

 

 

「ヤァァァマザキ一番ーーーー!!ヤァァァマザキ一番ーーーー!!!」

 

(ええ……………)

 

……………………………………

 

「だってぇ…最近はアニメやゲームとかサブカルチャーが大好きな男すぃがいるって言うからぁ…」

「そりゃ平成初期くらいにコロコロ読んでた人なら多少は好感持ってくれるだろうけど、中期後期生まれで引かれるでしょ…てか男すぃってなんだよ轟さんかよ」

 

「えぇぇぇぇ…轟さんの下りはまぁ別にしておいて、コロコロの何が悪いのよぉぉぉ…ガキの使いだって山ちゃんノリッノリで歌ってたじゃん…今は月亭だけどさぁ…一応、エキゾチックなオネェサンってイメージで行ったのよ!?見てよこの健康的な褐色肌にナイスバディ!?男の子たちそそるだろ!?」

 

 

「ええ、確かにそうかもしないけど、この前維持するからってそれで浜辺やら日サロやらで焼いて、松山しげるみたいになってたのは、今でも覚えてるわよ…」

 

ペンシルベニアは思い出す。

それは、日焼け止めクリームを塗り忘れてそのまま昼寝てしまい、戻ってくれば赤黒くなっていた指揮官の姿である。そしてそれが収まるとより黒くなっていたのであった。

 

そしてまた別の日には、天気が悪いからと日サロで焼くのである。

 

 

 

 

 

 

「一気にゾマホンまでいきましょうよそこ」

 

「ゾマホン!?いやいやそれは恐れ多いよシェフィールド!?芸能人とか外交官だよねあの人!!?」

 

シェフィールドの発言に突っ込む指揮官。

 

「もしくはニャホニャホタマクローは如何でしょう?」

 

「ニャホニャホタマクロー!?医者で政治家で大使館の人じゃねえか!?どちらも大物じゃねえかよ!?」

 

ゾマホンとニャホニャホタマクロー。シェフィールドはきっと隠れてテレビをよく観ているのだろうか。

 

 

すると、サンディエゴはなにかを思い付いて指揮官に話し掛ける

 

「そういえば、指揮官って”なおみ”みたいでかっこいいよね!」

 

 

「え?なおみ?……ふふ、それって大阪…」

 

 

心踊らせる指揮官。著名人に似ていると言われるとその人物にもよるが誰だろうと期待する。

 

 

 

 

 

 

 

「ううん?ビヨンセのものまねで有名な方だよ?」

 

「”なおみ”ってそっちの方だったァァ!!?お前普段私がどんな風に見えてんだァァァァァァ!!?」

 

 

 

 

 

「さて、指揮官。ケツでもアナでもどっちでも良いのですけど…取り合えずこの報告書の束を処理しない限り、残念会どころか『趣味のドキッ!官民混ざって婚活祭』なんて出られる猶予無くなっちゃいますよ?この量ですし…」

 

 

 

 

 

 

「そうだった。抜かった…今日という今日まで書類仕事サボった自分が恨めしいなんて何度思ったことか。軍部に入って規律良くなってどや顔してやると嵩括りすぎたら、夏休みとか平日の宿題をサボりまくって最終日に仕上げる生活みたいになっている。夏の終わり将来の夢大きな希望を忘れて、宿題の束に立ち向かうあの頃を思い出す。…毎年!!つかあの歌聞くとすげー憂鬱になるのってなんで?日曜日のサザエさん症候群みたいに!?」

 

 

「日曜日のサザエさん症候群はわかるけど…つか事務処理溜まってるのは今日執務室来て知ったし。ねぇ?」

 

『ねー』

 

 

 

 

「…あぁ…エルフになって旅してぇわー…のんびりハープ奏でてたいわー…」

 

「せいぜいダークエルフで勇者の経験値稼ぎの肥やしにされてしまいそうだな?」

 

 

ひょこっとZ46が顔を出す。

 

 

「フィーゼ!?どこでそんなの知ったァァ!!?つかひどくね!?」

 

 

「指揮官の部屋のうすい本だ。本棚のジャンプの中に挟まっていた。なかなか興味深かったぞ」

 

 

 

今度保管場所変えよう。

 

 

 

とりあえず。進めよう。

 

 

 

そう心に決めた指揮官だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はーいそれじゃあ…

 

…………『第1回 チキチキ! 皆の報告書見てみまshow』!!」

 

 

『おー』

 

 

音頭を取って執務再開。目安箱になぞらえ、報告書や要望書を投書として解釈するという、即興にもあまりに無茶苦茶な考えである。

 

 

 

「さーてさて、最初の投書は……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ダイヤ買えにゃ』

 

 

 

 

 

 

 

丸めて捨てる。

 

「さぁ次~」

 

「ええええええ!!?」

 

「何で捨てたし!!?」

 

「UNEIからしたら立派な収益元よ!?」

 

「毎っ回入ってンのよこれ?もう着任後最初の一週間かそれくらいから入ってるよ?どうせそのうち訪問販売しに来るし良いでしょ…さあ気を取り直して次!」

 

 

 

 

 

 

『にゃんだメーターしんはつばい!にゃ

 

 

「チョロQかッッッ!!しかも3のチキンレースの隠し要素の望遠鏡じゃねぇかッッッ!!…要らないわよ私は初期とver1.02の頃からデジアナメーター派だっての…」

 

 

 

「チョロQのチキンレースにそんな要素が…?」

 

「ええ、あるわよ?3のだとコースの左に飛び乗っていける所があるの。最初落ちまくったわねぇ…」

 

「へぇー!初耳~!」

 

「指揮官、相当やり混んでるわね…」

 

「オール100クリアして人生カー買ったりした後、トレインロードの遮断機のトマレの文字の中にひとつだけトマトって書かれてるのを見つけるくらいはやったわねぇ…さあ次ー」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『YOKOSUKAに……MIKASA大先輩を見に行きたいのさ…でも、整地YOKOHAMAにも行きたいのさ………』

 

 

 

 

 

 

 

「誰よこんなの投書したの…まぁ確かに行きたいところが複数あると困るわよね?鷲宮神社から」

 

 

 

思わず口にするペンシルベニア。

 

 

 

すると指揮官は黙り混み……

 

 

 

 

「YOKO-CHINに停泊してそこから………歩きかバスもしくはタクシーで駅へ行き………京急かJRに乗り込めばスマートに行けるのさ………それに……京急の方が電車賃は安いのさ………………」

 

「指揮官急にどうした!?なんでそんなラグーンっぽくなってるのよ!?」

 

 

 

 

「京急の方が200円くらい安いそうですよ」

 

 

シェフィールドが乗り換え案内アプリを起動して調べていた。

 

 

……………………………

………………………

………………

…………

……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「というお話考えてみたです」

 

 

母港のカフェテリアにて。

 

 

「綾波ちゃん、即興にしては唐突過ぎない?」

 

 

「オリキャラの名前からしてもう草」

 

 

「途中からアズレンとは関係がない話が展開してますが…」

 

 

「まぁ、そこはご愛敬なのです」

 

 

「いや愛嬌どころか大問題だろ!?これアズールレーンでしょ!?KAN-SENと指揮官と執務室だけでセイレーンのセの字すら出てこなかったじゃねえかァァァ!!?」

 

 

 

 

 

本日も母港は平和であった。

 

 

To be continued…?

 

 

 

 




閲覧ありがとうございました。


今回はオリキャラ出てきた『テイ』でのノンジャンル話でした。

男の子の趣味に寛容なアナ指揮官にグッと来た指揮官様がいらっしゃいましたら、是非とも、お気に入り登録やご感想、ご投票、お気に召したフレーズにはここすき等をよろしくおねがいします。

では、また次のお話が出来次第、投稿いたします。

by筆者


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

こんなドロドロした現代社会の中心でこのクラダリングに誓えるもんなら誓ってみやがってくださいませコノヤロー。です

KAN-SENと指揮官の間柄が近くなると、この現実味(意味深)多目なSSの空気ではどうなるのか。

見所:実用的でラクな人?


母港の大講堂での講義後。

 

綾波たちはティータイムをしつつ会議を行っていた。

 

 

 

「ケッコン後の生活についてです?」

「そう憧れちゃいますよねぇ!ジューンブライド~♪」

「ねぇジャベリン?六月…過ぎてるよ…?」

「そもそもこのSSだとケッコン後って想像できない…」

 

「そういえばジャベリン、この紅茶…」

「味変わった…」

「ふふふ、実はやっと狙ってたものが手に入ったんですよぉ…」

 

香りが違う。

ジャベリンの持ってきた一見高そうなデザインのTバックが入った箱。特売品のシールが光る。

 

「在庫処分品って書いてあるです…」

「あーやっぱり…」

「いつもの」

 

「 や め な い か 」

 

 

 

 

 

さて、ケッコン___

 

それはKAN-SENとの指揮官を結ぶもの。

 

好感度がMAXになったKAN-SENにその指輪を送ることで、誓いを立て、更なる高みを目指せるようになるのだ。

 

 

 

「そして人生の墓場。ケッコンしたらその後、夫婦となれば人柄が豹変してしまうこともあるです…甘々なんてファンタジー、です…」

 

「旦那がだらけたり、ケッコン前はおとなしかった嫁が鬼嫁になって見る影もなくなる…草生えない…」

 

「旦那が関白宣言なんて歌ったら鬼嫁から鼻で笑われてしまうので、好きでもカラオケでは迂闊には歌えないですねぇ…」

 

 

 

「夢が無さすぎるゥゥゥゥゥゥ!!!?」

 

 

あまりに現実的な答えが返ってきて思わず叫ぶジャベリン。

 

「あ、そうだ!ケッコン後はどうなるかって考えてみましょうよ!」

 

 

 

 

以前はプロポーズの言葉を考えた綾波たち。

 

そこで、今回はケッコン後の生活でKAN-SENはどうなるのだろう。

 

 

 

「旦那の不倫リスクで毎日ハラハラドキドキ、です」

「夫源病…」

「毎月の旦那の給与にケチつける日々」

 

 

 

「だから夢無さすぎんだよお前らァァァァァァァァァァァ!!!!!」

 

 

 

 

 

 

多くの指揮官から人気を泊しているKAN-SENの一人、ベルファストならどうなるか…主人公ズはそれをシミュレートする事にした。

 

しかし…

 

 

「島風と駿河たちは出撃中です」

 

…………

 

その頃。

 

『ちょっとピュリさん!さっさと大人しく沈んでくださいよ~?』

『帰ったらコナン観るんだからそこを退けェェェ!!!』

 

『なんだよそれェェェ!?私らお前たちを淘汰しに来てんだよ!?もうちょっと段階踏んで来いよ!つーかなんでノーマルなのにボスマスに真っ直ぐ来てんだよォォォ!!?ぎゃー!?』

 

『島風!アレやるわよ!』

『はい!駿河!せーのっ…』

 

 

 

『『砂になーれっ☆』』

 

『岩鷲ゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!?』

 

海域では壮絶な砲雷撃戦が勃発していたのだった。

 

…………

 

「って通信繋いだらそんな状況だったです」

 

言葉にできない。どうしてコナンを観ると言っておきながらブリーチの志波岩鷲の技が出てくるのか。マガジンのとジャンプの狭間で揺れ動いている。それなら、砲弾をキック力増強シューズを使っているテイで止めのシュートを決めたり、もっと戦法もなにもあったはずだ。

 

 

 

 

 

 

「あのー、今回は私たち発案者本人でやります?」

 

スタントマンはやり慣れている人材が望ましい。

 

「ラフィー眠いから出番が来たらおしえて…Zzz…」

 

「そう来ると思って、手の空いてそうな人をお呼びしました。実用的でラクな人です」

 

 

(誰だろう?)

 

(実用的で…ラク?)

 

(実用的…メイド隊の人ですかね?)

 

(ついにメイド隊をスタントマンにするんですか…)

 

(面白いのかな…メイド王スベっちゃいましたからね…)

 

(ラフィーは知ってる。真面目な人が全力かつ自然にお笑いやると受ける…)

 

(となると…誰なんでしょう)

 

(毒舌芸の上手そうなシェフィールドさんとかかな?)

 

(あの海では毒舌一杯ありますからね…むしろ地味では…)

 

(もしやアイリスのジャンヌさんとか…あ!サン・ルイさんとかもありますね?)

 

(うーん…ツッコミの方が面白そうな気がするよ?ジャベリン…)

 

(シリアスとかダイドー…)

 

(こんな企画に付き合ってくれる暇そうな人っていうとその辺りかなぁ…あのお二人なら、綾波の考案した身体を張ったアクションとかもこなせそうな気もしますね…)

 

(他には…ベルちゃん…とか?たしかメイド隊の見習いだったよね?)

 

(それ、大きい方のベルファストさんが怒るんじゃ…)

 

(そもそもメイド隊からの刺客という考えは草…)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その人物とは………

 

 

 

 

 

「ごきげんよう。タウン級軽巡洋艦のサブクラス、サウ"ザ"プトン級のニューカッスルと申します」

 

 

「「「えええええ!!?」」」

 

 

まさかの元メイド長。

 

ロイヤル礼儀のカーテシーを決める。

 

 

「よりによって元メイド統括連れてきちゃったァァァァァァァァ!?」

 

 

「これやって大丈夫なんですか?」

 

 

「結構ハードだよ…?」

 

 

「妹のグロスターさんはどうしたのです?」

 

 

 

 

「グ ラ ス ゴ ー よ!!『グ』と『ス』と『ー(横棒)』しか合ってねーよ紛らわしいッッッ!!!?」

 

 

 

 

と、開口一番呼び間違えに鋭く突っ込むのはサウサンプトン級であるニューカッスルとシェフィールド妹。グラスゴー。

 

 

「妹の グ ラ ス ゴ ー です。よろしくお願いしまーす」

 

「グロスター、グラスゴー様と呼び間違えられてもお互いに恥じないくらいに立ち振る舞う様にお願いしますね?

 

「姉さん逆になってる逆に!!!妹の名前間違えてる時点で説得力無ェェェェェェ!!?」

 

 

 

 

かくして、何時ものモニタールームへ。

 

 

 

 

 

…………………

 

 

 

 

「ご主人様、起きてください。朝ですよ」

 

朝。執務室の仮設ベッドで寝る指揮官。スヤスヤと気持ち良さそうに…何故か手をワキワキしている。

 

 

「起きてくださ~い?」

 

シャッーとカーテンと窓を開けて日の光を直撃させるも起きない。

 

 

 

 

「ごぉーしゅーじぃーんーさぁーまぁー?」

 

 

ふたたび揺するも起きない。

 

(こんなニューカッスルさんの声初めて聞いたです…!)

(貴方様呼びではないのは、わざとベルちゃんとかを意識してるんですかね?)

(逆に脳トロけて起きるに起きれなさそう、です)

(草)

 

「……。」

 

 

そして、少し距離を取り…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「起きろクソヤロォォォォォォォォォッッ!!!!」

 

 

と、助走を付けて見事なライダーキックを指揮官の顔面に決めてみせた。

 

 

 

 

(((ニューカッスル(ニューカッスル姉)さぁぁぁぁぁぁん!!?)))

 

(見事なシュートです)

 

(突然のことで大草原不可避)

 

 

「お目覚めになられましたか?貴方様__」

 

 

 

 

 

(目覚めさせるどころか永遠に眠らせる気かァァァァ!!?)

 

(姉さんの見る影がないわ……)

 

(指揮官怒っていいよこれは!?)

 

(いやアイツ寝てて気づいてないです…!)

 

(まさかのガチ寝!!?)

 

 

 

 

 

「さあ、朝御飯が出来ておりますよ。参りましょうね~」

 

 

 

 

指揮官を引きずっていく。

 

 

 

 

(引きずってるですwww引きずってるですwwwww)

 

(あなた様立って!今すぐ立って!!wwwwww)

 

 

(意地でも起きない +114514点)

 

(なんてすさまじい光景……)

 

 

………………

【シーン2】

 

 

(シーン2はラフィーやる。ゴミ出しの日の朝…)

 

 

そしてシーン2が始まった。

 

 

「貴方様…Zzz…あと…五分…Zzz」

 

 

(ちょっとニューカッスルさん?)

 

(姉さん…あ、これ本番の設定にかこつけてガチ寝してるのかもしれないわ…)

 

(えっ…マジですか?ニューカッスルさん本番始まってますよ!?)

 

 

「…ぁ、いけない…っ…」

 

すると、ヨダレをすすりつつ一瞬目を覚ます。

 

(指揮官とその秘書艦の過酷さが、このシーンで垣間見える、です)

 

(洒落になりませんからね…)

 

(姉さん疲れてたんだね…)

 

(いや待ってくださいよ!?作業してるシーン無いからわかんないでしょこれだけじゃ!!?)

 

 

「え?ゴミ出しの時間ですか…?ああ、出しましたよ?」

 

(あ、ゴミ出しかぁ…)

(メリハリつけないと出し忘れるやつですね?)

(ね、姉さんが寝過ごして出し忘れなんて…そんなことあり得るわけが…)

 

(ん?あれれ…?皆さんこれ見て!ここ!)

 

ジャベリンがモニターのある部分を指差す。

 

 

 

そのソファーの裏にはゴミ袋が置かれていた。

 

 

 

(草)

 

(えぇぇぇ……姉さんそりゃないよ…ネタとは言えど出さないと…)

 

(次の回収日に出すのが大変になるパターン、です)

 

 

………………

 

【シーン3】

 

14時頃。

 

(Z23がお送りします。時間はお昼時です)

 

(お昼時…ご飯は食堂だから良いとして…)

 

(本読んでるです)

 

 

 

やはり読書が好きな人は読書をしていたり好きなことをするのが常か。

 

 

(そう言えば、姉さん何読んでるんだろ…………ブフーッッ!!!!)

 

 

グラスゴーはモニターを凝視し、何かを見つけたのか突然吹き出した。

 

主人公ズは一体どうしたのかとグラスゴーの指差す所を見てみると……

 

 

 

 

なんとグラスゴーが普段読んでいる百合漫画であった。

 

 

(は?そこは王道(?)の花より○子なのです)

 

(いきなり何言ってるの綾波…)

 

(いやいや、そこは桜○高校ホスト部でしょ~!)

(ヤマトナ○シコ七変化)

 

(ジャベリンもラフィーもどうしたのよ!?)

 

(いや待って、そもそもジャンルからして百合漫画じゃなくて乙女漫画でしょ!?)

 

 

(グラスゴーさん突っ込むところそこォォ!!?)

 

 

 

そんなこんなでお昼はのんびりしていた。

すると、突如インターホンが鳴る。

 

 

ニューカッスルは反応し、そっと扉前のモニターを見ると…

 

 

(明石ちゃんですね…?)

(セールスのつもりでしょうか…)

(N○Kです?)

(あの部屋テレビ無いの先ず草)

 

どうやら端末を持っているので、綾波の線が濃厚のようである。

 

(そう、こういうのって扉叩いたりされるとビビりますよねぇ?)

 

(ロイヤルにも国営放送あるけどね…月払いか年単位で許可証って言うのを買うんだけど…)

 

(B○Cはまぁ…お金払う価値あるかもです…)

 

(重桜の教育テレビって、ピタゴラ○イッチ以外は正直あんま面白くなかった…よくない…)

 

(それを言ってはいけないのです…あれでも作ってる側に取っては面白いと思って作ってると思う、しかも公共放送と名乗ってるので国営放送じゃないのです)

 

(地味にディスり出した!?そこはフォローしようよ綾波!?一生懸命構成とか表現とかやってるんだから許してあげよう!!?あったでしょ!?ま○んちゃんとか、ク○ンテッドとか、ハッチ○ッチステーションとかァァァ!?)

(それはまぁ…でも、結局は民放で事足りるのです。指揮官は視聴しないなら通信料が無駄になると判断して、例の受信アンテナを重桜寮から根絶することを過去に実行した事があったです。お焚き上げもしたらしいです)

 

(えぇぇ…貴方様(指揮官)の頭ん中って…)

(外した挙げ句に燃やすって)

(きっちりトドメも刺してて草)

(何時の間にそんな命令出したんですか指揮官!?私今知ったんですけど!!?)

 

(ていうか、ジャベリン思うんですけど、徴収しに来るのが明石ちゃんってことは…それ、逃げられないですよね…?)

 

 

((((あっ…))))

 

 

 

 

 

 

「居るのは分かってるにゃ~ 今月こそダイヤ徴収させろにゃ~」

 

扉をノックする明石。

 

 

(ニューカッスルさん意地でも出ないつもり、です?)

 

(常套手段にでたの草)

 

 

居留守を使うニューカッスル。帰るのをじっと待つ…

 

 

「クラチくーん!クラチくんいますかにゃー?」

 

 

(N○Kから○価の勧誘になったです)

(切り替わってて悪質さ増してるの草)

(ニーミちゃんの脚本どうなってるの…?こんなに現実見せ付けたらリアル指揮官たちどうなっちゃうの…!?)

 

(ニューカッスル姉さん…なんかよくわからないけど、頑張って!勧誘に屈しないで!!)

 

 

 

(あの…決して居留守を使うの推奨するとか、そういう意味じゃないですからね!?)

 

(因みに鉄血ってどうなんです?国営放送)

 

(徴収制ですよ。最近は値下げしましたけどテレビの有無に関わらず取られますね)

 

 

 

…………

【シーン4】

 

(綾波がシーン4を担当するです。先ずは旦那の出迎え編、です)

 

(夜ね…仕事終わりの…)

 

 

 

扉を開けると、指揮官の目の前にはシャチホコ立ちしてるニューカッスルが映し出された。

 

 

 

(いきなり何事ォォォ!!?)

 

(ちょっと綾波!)

 

(草)

 

(ニューカッスルさん、地味に耐えてますね)

 

 

 

「く、お、お帰りなさいませぇっ…貴方、様…」

 

 

(指揮官呆然としてるのほんと草)

 

(あ、指揮官…もしかしなくても綾波の脚本かこれって顔してますね…)

 

(流石指揮官、です)

 

 

 

「ご飯になさいますか?お風呂になさいますか?…それとも…」

 

 

 

 

(先ずはシャチホコ立ち何とかしてから訊ねようよ姉さん…)

 

(ニューカッスル、息上がってる)

(ゼェゼェ言ってますよ…!?)

 

(あれね、メイド長降りてから悠々自適にしてたツケねきっと…)

 

(そこまで言っちゃうの!?)

 

(ベルファストさんがこの場に居たら大変に…)

 

 

 

そして、ニューカッスルを介抱しつつ、リビングへ向かうと…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お帰りなさいませ、ご主人様!」

 

 

 

 

ベルファスト、電撃参戦。

 

 

 

 

 

 

(えええ!?!?メイド長ォォォ!?)

 

(ラフィー、びっくりして大草原)

 

(なんで!?なんでよ!?どこに出る余地あったのベルファストさん!?)

 

(一応、ベルファストさんご本人、です)

 

 

(屈託の無い出迎えは草)

 

(ジャベリン、なんだかワクワクしてきましたよ!)

 

(姉さんも笑い堪えてる!?)

 

 

「あら、ご主人様、これはどういう事でしょうか…」

 

ベルファストに詰め寄られる。

 

すると…

 

 

「貴方様…ご説明いただけますか…?」

 

 

 

 

(軽く修羅場になってますよこれ…)

 

 

 

(シーン5へ続くです)

 

 

 

 

…………

 

 

【シーン5】

 

(なんかシーン5勝手に始まってますね…どうなるんでしょう)

 

(嫌な予感しかしないのです…)

 

(お前言えたことかよォォォ!?)

 

(どこでしょうかここ…)

 

(そ、それは…)

 

 

 

 

翌朝…

 

 

 

 

「行って参ります」

 

(誰か出きましたね)

 

 

 

出てきたのはグラスゴーの制服スキンを纏ったニューカッスル。

 

 

(えええ!!?なんで私のスキン着てるの!?)

(綾波、どういうことよこれ!?)

(のっけから草)

(まだ一人誰か出てきますよ?)

 

 

 

「行って参ります。ご主人様」

 

ベルファストも同じ制服を着用している。

 

 

(メイド長も!?)

 

(ベルファストさんなにしてんのwww)

 

 

そして…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

指揮官も出てきた。

 

 

 

(お前もかい!!!)

 

(なんであんたも着てるのよ!?)

 

(指揮官!?)

 

(指揮官も同じ制服は草)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

主演:指揮官、ニューカッスル

 

 

友情出演:ベルファスト

 

 

 

(テロップ流れましたね…)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

衣装製作:ヴィクトリアス

 

 

 

 

 

 

(((えええええ!?)))

 

(草)

 

 

Fin...

 

 

 

 

 

 

…………………………

 

 

 

 

 

「と言うわけでしたが…実に現実的(あの海ズム)でしたです…」

 

「どこがだよ!?おもっくそ終わりの方で意表突かれたよ!!?」

 

 

ニーミは思わず突っ込む。

 

 

「最後は仲良く制服END、です」

 

「ここにきて最高に意味不明になったの草」

 

「ケッコン後にこれってどんな新婚生活よ!?姉さんだけじゃなくてメイド長に指揮官までも!?」

 

「修羅場の翌朝に制服で登校するって訳わかんないよ綾波ちゃん!?」

 

「何があったのかは、皆さんのご想像でお願いするです…」

 

「いかがわしさしか感じないの草」

 

 

 

 

 

 

To be continued…?

 

 




閲覧ありがとうございました。


三人仲良く制服END…(˘ω˘)

そんなこんなで、このお話を読んだ後にグラスゴーの制服スキンに袖を通してみたいと考えたことがある指揮官様がいらっしゃいましたら、是非ともお気に入り登録やご感想、ご投票をよろしくお願いいたします。



では次のお話で。



by筆者。




【ご連絡】
ベルファストに関するアンケートはそろそろ締め切りとさせていただきます。

アンケートへの投票、誠にありがとうございましたm(__)m



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

【JUUSTAGRAM】KAN-SENのSNSに脈絡なくレスしてみた結果…

需要不明。



タシュケントのJUUSTAGRAMにて。

 

 

『がおー』とタシュケントはアイドル衣装で威嚇のポーズを取り、自撮りした写真を添付して送信した。

 

 

 

その数分後____

 

HAI_110.がおー!

 

 

Ташкент.がおー!!

 

 

HAI_110.がおー!!!

 

 

Ташкент.がおー!!!!

 

 

 

 

このやり取りに対してル・マランが何をしてるのかとコメントすれば、アルバコアがこれは威嚇合戦か…!とコメントを残す。

 

 

 

そこに

 

 

 

 

Skkn@114514.タシュケントが悩みを聞いてくれるスレ

 

 

 

 

 

 

G_Albacore.がおおおがおお、がおがおががおおおおお?

 

 

 

 

 

 

 

Ташкент.日本語でおk

 

 

 

 

ここでレスは終わった。

 

 

……………………

 

 

吾妻のJUUSTAGRAMにて。

 

精霊流しのタグを付けて投稿された記事。

 

そこに添付された写真には、吾妻と船を流そうとする綾波の姿があった。

 

 

 

 

 

 

 

AYANAMIN.あれ、指揮官が流されてるです。

 

 

AzmaB65.ファッ!?

 

 

写真には指揮官らしきものが浮かんでいる。

 

 

Zerstörer.23.指揮官ーーーーー!!?

 

 

Kitakaze.一体何があったのだ!?

 

 

SHOHO.アカンてこれ!シャレにならへんよ!?

 

 

Unicorn172.え?このプリケツはお兄ちゃん!?でも今朝ユニコーンも執務室でお話ししたよ!?

 

RAI.なるほどね!事件は執務室ではなくて現場で起こっているのね!

 

DEN.では、今朝見た指揮官は一体…

 

 

Lafite.82.幽霊になってもワーカーホリックは草

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Kagakubu.org.あ、それ科学部の作った人質訓練用の指揮官等身大フィギュア…こんなところに…。 許してヒヤシンス。

 

 

 

 

 

 

……………………

 

 

ローンのJUUSTAGRAMにて。

 

 

この日、ローンはレッスンの後にプリンがない事に気付き、早速拡散希望のタグつきでプリンを食べた犯人を探してみることにした。

 

プリンの恨みは恐ろしい。ローンの目は笑っていなかった 。

 

 

 

 

素直に名乗り出てくれれば良いのだが、ここはSNS…本人やなりすまし、ウケ狙いの嘘の答えも想定せねばならない。

 

 

 

 

 

AYANAMIN.あ、それ綾波です。ごめんなさいですすすすす

 

 

 

早速名乗り出た。

 

 

折角名乗り出たのだから返答しようとした瞬間…

 

 

Javelin☆.あ、それジャベリンです。ごめんなさいいいいい

 

 

 

Unicorn172.あ、それユニコーン…ごめんなさいいいいい

 

 

EldridgeCoil.あ、それエルドリッジ…ごめんんんんん(申し訳なさそうに揺らいでいる)

 

 

RoonDESU.えっ

 

 

 

Lafite.82.あ、それラフィー…ごめんんんんん

 

 

GascogneT8.あ、それ私…白状を実行ううううう

 

 

Ташкентあ、それタシュケントたべちゃったわ。ごめんなさいいいいい

 

 

RoonDESU.えっ えっ

 

 

 

 

混乱するローン。

 

 

Enterprise.あ、それ私だ。すまんんんんん

 

 

OutrangeTHあ、それ私ですわ。ごめんあそばせせせせせ

 

 

Lafite.82.大鳳もで草

 

 

RoonDESU.おい!?

 

 

Zerstörer.23.食われすぎでしょ!!?どんだけ狙われてんのプリン!?

 

 

RoonDESUちょっと待ってみなさん!?取っておいたプリンは 1 個 だけですよ!?

 

 

AYANAMIN.冷蔵庫には、一個のプリンがあるのよ!8個くらいなによ!です

 

 

Kagakubu.org. 1-9 = -8

 

 

Lafite.82.計算合わなくて草

 

 

SHOHO.マイナスなっとるやんけ

 

 

Unicorn172.どういうことなの…

 

 

AYANAMIN.後で指揮官にも尋ねてみよう、です。

 

 

 

その頃、執務室でローンのものだったとは知らずプリンを食べていた指揮官は、戦慄して盛り上がったローンのJUUSTAGRAMを覗いていたという。

 

 

 

 

 

 

 

To be continued…?

 




閲覧ありがとうございます。


JUUSTAGRAMって何時も皆イイねスゴい数ですよね…←

そんなこんなで、タシュケントに悩みをそうだんしたくなったり、精霊流しに自分の身体を流してしまいそうになったり、ローンのプリンを食べてしまったりした指揮官様がいらっしゃいましたら、何卒お気に入り登録やご感想などをよろしくお願いいたします。

ではまた次のお話で。

by筆者。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

母港の日常、です。

漸くそれっぽい話。ノンジャンル話に入ると思います

見所:こ れ ぞ に ち じ ょ う だ ね !



閲覧者の皆さんごきげんよう。

 

 

綾波です。

 

 

 

このお話から読んでしまった方々へ、先ずは謝っておきます。本当に申し訳ないのです…

 

 

すべては筆者のせいでs…

 

 

 

おっといけないです。

 

 

 

さて、今回は母港の一日の様子をお伝えします。

 

 

 

 

今、綾波は寮舎の自室に居るです。

 

それぞれ寮舎はデザインが異なったりしてるです。

 

ロイヤル寮やユニオン寮とかは洋室です。

 

重桜寮は畳なのです。

 

後は個々の趣味やマイノリティもあって、家具とかその部屋で変わる、です。指揮官の部屋は一応あるです。でも、入る前に嫌な予感しかしないのであまり入らないです。

 

 

そんなこんなで起きたです。

 

クソ眠いです。

 

さて、取り合えず出勤のために身支度するんで一度切るです。綾波の着替えが覗きたい奴はチャンネル登録してベルマーク押してどうぞ、です(釣り)

 

 

 

 

(数分後)

 

 

 

 

はい、支度終わったです。部屋着からスカート穿いて上着を何時ものに替えればラクショーなのです(ドヤァ)

 

 

さあ、パジャマを脱いだら朝御飯食べに寮舎から食堂へ向かいましょう、です。

 

 

ジャベリン、ラフィー、ニーミたちと合流です。これで主人公ズです。他は姉妹艦同士で歩いてたり、ルームメート同士だったり、そこは色々です。

 

しかし、あの海にホモもレズも関係ないのです、共通としてネタとして投じられていく定め…です。

 

 

 

 

食堂は共用なのです。KAN-SENの皆は普段ここでご飯を食べているのです。たまに指揮官も居るです。今日は居ないみたいです。

 

 

トレーを取って選ぶわけですが…取り合えず鮭の焼き魚定食。ベターなものこそベストなのです。というか綾波がそれを好んで選んだのもあるです。

 

他にはパン食の方向けにサンドイッチ等も沢山あるです。食堂の厨房では、饅頭の皆さんががんばってます。

 

たまにKAN-SENの誰かが調理してることもあるです。というか、ここの食費どんだけ掛かってるです…?

 

 

 

 

寒い日に味噌汁って本当に美味しいのです…たまにあら汁だったり豚汁だったりする日もあるです。

 

 

「綾波ちゃん、その…後ろにくっついてるのって何?」

 

 

ジャベリン、これは撮影用の360度カメラです。

 

 

「綾波、グー○ルの車みたい…」

 

 

でしょう?ラフィー。

 

余裕の音だ、です(コ並感)

 

 

「おお…って、本当に一日中付けてお仕事に望むのですか…?」

 

 

 

当然なのですニーミ。それでくなば日常系にマウントを取れないのです。

 

 

「マウントって…SSで取るんですか!?」

 

 

さて、期待通りにニーミからツッコミをいただいた所で、ご飯をそれぞれ食べ始めます。

 

 

 

今回はそろって執務室へ向かう事になってます。

 

そう、この日から暫く秘書官なのです…

 

 

 

他所と同じだと思われますが、事務処理とか指揮官のお仕事の補佐がメインです。

 

 

そんなこんなで食べ終え、食器を返却棚へ持っていき、食堂から執務室へ向かいます。

 

 

 

そして廊下を通って執務室の扉を開けると…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お早うございます。

 

 

 

ってなんで朝っぱらから半裸スパッツ姿なんですか指揮官…しかも胸の部分に前貼りしてるのです…。指揮官の要素が官帽しか無いのです。

 

 

絶対今日カメラ回すの知ってたですね?

 

 

 

ていうか早速撮れ高なのです。

 

 

 

 

 

この様に、目の前には見るからに愉快な指揮官がいます。

 

 

いや、こいつを『愉快』の二文字だけで簡単に表現するべきかは正直迷う所、です…。

 

 

※読んでる人に任せるです。

 

 

この人、こんなふざけた格好してますが当司令部の指揮官です。出張ると下手すれば嫌われるからってロクに吹き出しが無いくせに、その分自己主張し過ぎてる気がしなくもないです…

 

 

 

え?何です指揮官…カットしよう!…です?

 

 

 

 

 

 

し な い で す ( 鋼 の 意 志 )

 

 

 

 

 

 

B地区の辺りに『見せられないよ』って一応隠しておくのです(二重対策)

 

 

ってそのまま執務するんです?この人、正気です?

 

 

このお話から『あの海』を読んだ方向けにこうして反応してるですが…まぁ、こう言うことは当司令部では何時もの事なのです。しかも綾波が着任した頃からです。ちゃんと服着てるのはたまに見れるです。時おり全rおっとこれは止めとくです。

 

 

 

え?何ですか指揮官?

 

包み隠さないタチ?温にして直?

 

 

お前の場合は、包み隠さないとか温にして直どころか、まず隠すべき所があるはずなのです…。

 

 

 

 

そして、指揮官と秘書官の綾波たちとで、執務を始めます。処理しなきゃならない書類がこの頃増えまくってるです。

 

 

 

指揮官、他所の司令部にマウント取られまいと無理して戦力拡充するから、最終的にこう言うことが起こるのです…。

 

 

それも、まぁ慣れてる様子です。綾波たちもいい加減に慣れてるのです。でもこの日のこれは序の口…です。

 

 

イベント開催の後や夏期休暇や年末は更に、更に、増えゆくのです…。

 

 

たまに死にそうな顔で処理している指揮官を見られるです。

 

秘書艦の人も繁忙期で疲れたOLみたいになってるです…。

当司令部だと、愛宕さんやセントルイスさんを始め、ブルックリンさんやたまにオイゲンさんあたりも顕著です。

 

エンタープライズさんや赤城さん、ベルファストさん等がスケジュール上一緒だとすぐに終わるです。隼鷹さんだと指揮官が上手いこと"オサナナジミのよしみ"を発動させるために仕事量が結構減る事もあるです。

 

 

 

 

 

 

さて、この執務室には一般的な執務室です。

 

 

 

 

 

 

 

指揮官は真面目に執務をしてますね、です。

 

 

 

 

一応、パソコンは秘書官の人数分は支給されてるです。

 

 

 

 

尚、タイピングの早さは人それぞれの模様…です

 

 

綾波は普通くらい、だと思うです。オンラインゲームは昔はタイピングしてた頃もあるですが…今は殆ど音声チャットです。

 

 

 

※暫く綾波たちのタイピング音と事務作業の疲れから出る溜息や息遣い(主に指揮官からの)をご堪能ください、です(脳内ASMR)

 

※そして、綾波の目とカメラは連動してないので360度見渡して素のKAN-SENのご様子を暫しご堪能ください、です。

 

 

 

「ん"あ"ぁ"ぁ"…ん"ー…」

 

今のおっさんボイスは…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まさかのニーミです…座りっぱなので身体を伸ばしてますね。

 

 

 

 

 

 

 

この後、声をかけて起こすのですが、隣ではラフィーが寝息を立てているです(本人は否認)。

 

 

 

 

 

 

「はぁ…ねぇ綾波ちゃん…今日も(作業量)多くない…?」

 

 

多いのです、ジャベリン…。

 

 

 

 

やっと寝息が聞こえてきたのを気づくです

 

 

「あ、ラフィーちゃん寝てる…?」

 

 

ラフィー、起きるです…起きるのです…。

 

 

「ん、ごめん…寝てない」

 

 

 

おもっくそバレてるです。

 

 

作業を再開。

 

 

しかし、もうひとつ聞こえてきているです。

 

 

「ふあ"ぁーっ…ん?あら?もう一人寝てますね?」

 

ニーミが言及。となれば、誰です?まさかこっそり隠れてる大鳳さん?

 

 

(いえ、私ではありませんわよ?)

 

 

 

※取り合えず、扉の隙間から首を横に振っているのが映り込んだ大鳳さんをドアップしておくのです。怪しい視線をお楽しみ下さい、です。

 

 

 

 

 

 

あ、ラフィー以外に寝ていたのは指揮官の様です。

 

 

 

 

このままにしておくと風邪引くので起こしておかねば、です。

 

 

 

 

「指揮官~起きてくださ~い?しーきーかーんー?」

 

 

ニーミがここで見せ場を作るために、ペチペチと肩をつつきます。服がないから赤くなってそうです…

 

 

ニーミ、なんかボディタッチが激しいのです…胸の回りとか。

 

 

「いやーそのぉ、この前貼りをですね?一気にバリッと剥がして…」

 

 

それは確かに起きるかも知れないけど、指揮官のB地区がお亡くなりになるです。

 

 

「…それはやめたげよう?…ね?」

 

「バラエティみたくなってるの草」

 

「ちょっとくらいなら平気ですよきっと…先っちょだけ先っちょだけですから…!」

 

 

ニーミ、なんかドSなのです…

 

 

 

あ、起きたです。

ニーミの気配から苦笑いしてB地区抑えて後ずさりする指揮官。驚いてる顔がまるで田中○衛さんみたいです。

 

「起きましたか指揮官、起きたのなら許しましょう」

 

苦笑いするニーミ。

 

起きなかったら前貼り剥がしするつもりだったのです?

 

 

 

さて、そんなこんなでお昼。

 

 

当基地だと大体は食道か執務室です。

 

秘書官もここで食べたりそれぞれリフレッシュがてら一緒に執務室から出たり。

 

はい、やはり其々です。

 

 

お休みが終わるとまた執務再開。

もし、ここで綾波たちに演習や出撃の要請があるならば、ここから港の船着き場、もしくはドックへ向かいます、です。

 

今回は演習があるのでドックへ向かいます…

 

 

さて、着きました。

 

 

クリーブランドとヘレナさんたちに出くわしましたです。

 

 

 

「これ、360度撮ってるの?」

 

「あ、ユニオンにこういうの付けた車が走り回ってたわ…!」

 

そうなのです。アレと同じく360度撮ってるです。

ユニオンの方にはやはりグー○ルみたいだと反応をもらえるです。

 

その内ググ波ってあだ名が付きそうなのです。

 

 

他にも…

 

 

『我ら!ビーバーズッ』

お願いしてみたら、即興でポーズを取ってくれたビーバーズの皆さん。有難うございます、です。

 

 

「何で撮ってるのだ!?」

ルーティーン動画を撮ってるです、ハムマン。申し訳ないのですが、ご協力お願いします、です。

 

 

「高雄ちゃん、ちょっと綾波ちゃんの後ろ立ってみて?」

「こうか?」

愛宕さんと高雄さん。

 

「「今日はよろしくお願いしまーす」」

 

 

島風と駿河にも出くわしたです。

 

 

 

 

「お、これは…知ってた?この部品…鉄血製よ」

 

さりげに鉄血のテクノロジーTUEEアピールをするビスマルクさん。ティルピッツさんが苦笑いしてるです。

 

 

 

「あら?面白いものを背負ってますね?あ、これ撮影?」

 

 

そうなのです、ローンさん。

 

「えーっと…マイク付いてるんですか?」

 

はい。あんまり近くで叫んだり大きな音拾うと音割れするです。綾波たちの発射音でも普通に割れると思うですが…

 

ルーティーン動画なのにカメラがめっちゃ注目されてるです。

 

 

 

 

 

「綾波~それカメラ?あ、見てるー?」

 

あと今回は吹雪たちも居ましたです。手を降ってます。

 

 

そして…その物陰からカメラを構える…アークロイヤルさん。エンタープライズさんに連れてかれたです。

 

「まてエンタープライズっまだシャッター押してない!?」

「アークロイヤルは今日こっち側だろ?…私のチャンネルも登録をよろしく頼むぞッ」

 

宣伝乙、です。っていうかいつ開設したです…?

 

 

そんなこんなで同じチームのユニコーンたちと合流です。瑞鶴さんやエセックスさんも同じチームです。

 

「わぁ…!綾波ちゃん、それってグ○グルのアレだよね?」

 

ユニコーンも知ってたですね?そうなのです。360度撮るアレ、です。皆からも言及されまくってるです。

 

 

そしてドックから出航です。

 

 

残念、綾波たちは艤装展開するときに変身美少女みたいに一度全裸にはならないのです。

 

ガシャンガシャンキュイイーンと出てくるです。

 

弾薬よし、燃料よし、通信機等電子機器は全てよし…

 

 

 

 

 

…PS VI○Aのバッテリー、よし…

 

 

 

さあ、次は、いよいよ(?)臨場溢れる演習、です。

 

 

 

 

今回は大艦隊同士での演習です。

 

仮想敵役どうしアプローチして戦闘演習、です。

 

プレミアム会員の方、支援とかしてくれたらその分頑張ります、です(Pay to win)

 

 

エンタープライズさんや赤城さんたちが敵艦隊役。

対空値やべえの相手を想定した演習です…。

 

 

 

 

 

 

 

地味に音量注意です。

 

 

赤城さんが真面目な顔してる貴重なシーン。加賀さんも艦載機を発艦させるのが見えるです。

 

(お前ら見てるかー?ウィィィwww)

(加賀、公の電波に乗るんだからちゃんとなさいっつの!)

 

突っ込まれてるです…

隣でエンタープライズさん苦笑いしてるです。

 

 

さ、さて…こちらのチームからは瑞鶴さんたちを初めとする空母の皆さんも順次発艦してるです。綾波たちは前衛なので、眺めてばかりもいられないので、皆さんで楽しんでどうぞ、です。

 

指揮官、今更ながら、この寒空で今朝の格好のまま乗ってたのです…?しかも饅頭の操縦するモーターボートに腕組みしながら真剣な眼差しで立ってるのです…。

 

 

 

え?『俺の事は気にせず、存分に挑みたまえっ』…です?せめて誰かの量産型に乗せてもらえなのです。下手すると海難事故になるのです。わりとマジで。

 

 

 

 

空爆される前にカカッと撃ち落とすです。エンタープライズさんの艦載機の攻撃…これクッソ痛いのです…マッハで落とすです。

 

それに、秘書艦が真っ先に沈んだりでもしたら、それこそお笑いになってしまうので結構頑張らないと…です…。

 

V○TAは遊べるほどの暇はないみたいです。

 

 

そんな厄介な艦載機…。

 

それは、同じ前衛のローンさんたちと行動中にも襲ってきました…。

 

 

 

「うわっ…ちょっと、飛んできたァァァァァ!!!!?」

 

 

ローンさん、今のは迫真かつナイスリアクション、です。大きな水柱が立ってるです。

 

しかし、綾波も食らいかけるため、そんなこんなで綾波たち前衛は、死狂いのローンさんのおっp…もとい、装甲にものを言わせて深部に突入して魚雷と砲撃を旗艦に叩き込んで離脱するという作戦を立てました、です。

 

 

 

 

 

途中、祥鳳とロングアイランドの偵察機が故障するアクシデントが発生しましたです。

 

やむ得ず近くのユニコーンに着艦して修理した末、再発艦することがありました、です。

 

こんな時でも冷静な対応が必要になるのです。

 

物は使った先で何が起こるかわからないのです…。

 

綾波も通信機が壊れた時は本当に…おっとトラウマスイッチ入りかけた…です。

 

 

 

 

そんなこんなで演習は終了です。

 

 

被害状況から

 

 

指揮官も交えて大講堂で反省会。

 

ていうか、まだその格好してたのです…?

 

加賀さんが指揮官の胸の前張りを剥がそうとしてるです。そこに、赤城さんが苦笑いしつつも止めに入っている光景が見れるのはこの司令部だからかもしれません…です。

 

 

 

 

秘書艦なので、この後もお風呂の後に執務室です。 ご飯は途中で食堂で食べます。

 

 

カレーライスがお勧めです。

 

 

 

※カメラも予備のバッテリーに変えるのです…

 

 

 

執務、はーめんどくs(ry

 

と思った途端、ダンケルクさんが執務室へやって来て、マフィンの差し入れをしていただきました、です。

 

こうして、たまに他のKAN-SENからも差し入れが届くこともあるのです。

 

 

尚、母港の食費(ry

 

自腹の方も居るらしいですが、そういった方の中にはちゃっかりしている方もいます。当たり前です、これで経費で落ちなかったら悲しいのです。執務室作業に支障がないように今日来たものは残業、もしくは翌日やる場合もあるです。

 

 

 

 

 

そのまま夕飯時まで執務作業や今日の分を早く終わればサボ…れる訳もなく。警戒です…非番の時はまた別の機会に。

 

 

明石が執務室に不良在庫になりかけてるらしい飲み物を買いつつ。今日は演習があったため空気を読んでもらったのか、午後に来ましたです。普段は頼むか午前にも一度来るのです。…ヤク○トレディの如く。

 

 

明石、い○はすはあるですか?

 

「あるにゃ。はい、どうぞにゃー」

 

お金を渡して購入…

 

 

 

知ってたです?

 

疲れた時は下手に甘いものやエナジードリンクを飲むよりも、お水が効果的なのです。

 

そんなこんなで執務は終わりを迎えましたです。でも、また残業です…そうです。この頃はイベントも多く、そろそろ年末も控えてるです。となれば量も(ry

 

 

 

そして残業も終わり…

 

「「「お疲れさまでした~」」」

 

お疲れさまでした~ です。

 

就業時間17時から二時間、本日のお仕事は終わったです…この後は夜間の哨戒。その日の担当のKAN-SENたちが代わり番で回ってるです。夜風が気持ちいいですが、今宵はクッソ寒そうな夜…です。

 

 

 

指揮官もヘロヘロになりながら、休憩スペースへ。

 

指揮官、さすがに何か羽織りましょう、です。

 

 

 

 

さあ、夜はこれからなのです。

 

 

 

母港は非番のKAN-SENたちは既に皆寮舎に戻ってたりする時間帯。

 

本日は空いてる内に綾波は購買部で買い物を済ませまるです。ジャベリンたちはここで一旦お別れ。また明日です。

 

ここには日用品やお菓子とか色々あるです。不知火がレジ前に立ってるです。赤い本は何時も売り切れてるです…

お菓子の棚を見てると…

 

 

 

 

「お、撮影中か?」

 

あ、どうぞお構い無くです。加賀さん。そうそう。突然ですが、加賀さん的に、深夜に食べるお菓子ってどれを選ぶです?

 

 

「うーむ、そうだな…ビッグカツは至高だな…」

 

なるほど。では綾波もお一つ棚からカゴへ、と…

 

 

という事でレジに並びます。

 

※綾波はこの時、真後ろの棚に置かれたびそく新刊の売れ残りに気が付きませんでした、です…。

 

「じゃあ先に失礼するぞ~」

 

加賀さん、お買い物中なのにありがとうございましたです。

 

 

「実はこちら、新商品になっております…」

 

カメラに気づいて売り込んできたです…?では折角なのでお勧めを…

 

 

「ほほう、ではこちらは如何でしょう……」

 

 

不知火はレジを出て…あるものを指差した。

 

 

オフにゃのビーズクッションでございます」

 

これは…座ったら最期。確実に人をダメにする奴です…ヤバイです…ヤバイ…です…執務の後だから余計に…です。

 

いけない、綾波にはPS5を買う使命が…

 

 

「ビーズクッションに座ってPS5は如何でしょう」

 

 

不知火…図ったな…です…

 

 

と、まぁ茶番をしつつ買い物を済ませました。

 

 

PS5が予約抽選である事を思い出して無事に現実に引き戻されたです。

 

 

各陣営の寮舎に戻ります。一先ず買ったものを棚に仕舞っておくです…

 

 

ビーズクッションは綾波と入れ替わりでPXに来た指揮官が買ったそうです。指揮官、早まっちゃったです…南無…。

 

そんな指揮官が何を買ったのか見ようとしたところ……

 

 

 

これは流石に撮したらBANされる奴です…くわばらくわばら…一人で楽しんで、どうぞ。です…(生暖かい目)

 

 

あれでもノリが良く、面倒見が良くて、また時おり皆に差し入れを下さり、労っても下さる良い人なのです…

 

…ハムマンを下から覗いたりしてたりするのを見ると一瞬曇りますが、一応は良い上司、です…。

 

 

 

 

 

さて、自室に戻ったので、ゲームをしてから寝るのです…いけなきゃお菓子は休日にするです…

 

 

 

それではお休みなさい、です。

 

 

 

よろしければ、チャンネル登録といいねボタンのクリックをよろしくおねがいします、です。

 

 

 

 

 

では、また。です。

 

 

 

 

…………To be continued…?

 




閲覧ありがとうございます。


さてさて、DOAコラボやら、他のゲームのイベント。リアルの予定やらも多いので今日はこの辺で。


※アンケなんですが、2020年11月27日の23時59分で締め切ります。


by筆者。




目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

私、どう思われているのでしょうか… byベルファスト

ノンジャンル話。


見所:遂に例のアンケの結果が…?


母港。

 

 

 

 

ベルファストが秘書艦の日、彼女は何時ものようにお世話と称して執務を手伝っていた。だが…

 

 

「はい。それでは、ご主人様…?」

 

なにやら話しをしていると、指揮官の視線か泳いでいる。目を反らされてるように見える。

 

どうしたのか訊ねると、いや、ちょっと疲れてるだけだ、そう指揮官は事務仕事で疲れながらもなんとか笑顔を見せつつ答えて見せていた。

 

…………

 

 

 

午後の大講堂。

 

 

「指揮官、遂に老眼始まったですか…」

「最近、若年性老眼なんてのもありますからね…」

「眼鏡必要」

「明石ちゃんに老眼鏡作れるか頼んでみたらどうでしょう?」

 

ベルファストは主人公ズに相談してみることにした。

 

比較的付き合いの長そうな主人公艦なら、指揮官の抱えてるものを知れるかもしれないとわずかな可能性に賭けた。

 

しかし、綾波たちも知らない。無駄足なのは分かっていた。そうここはあの海。割りとどうでも良いことを必死にやる『母港』なのである。

 

さて、指揮官の外見や年齢は兎も角、若年性老眼が本当なら厄介である。

 

それに、もし彼になにか抱えてるのならば、それは解決するべきと考えた。人の心は、心理学の教科書の内容みたく、どこかで囁かれるような『調べればわかること』などではないのだから。

 

そこから業務に支障を来しては立ち行かなくなる懸念もある

 

 

「あ、いえ…そう言うわけではなかったのでご心配なく…。現に視力検査をヴェスタル様にやっていただきましたから…」

 

 

検査の手配はしていたようである。

 

むしろストレスによる神経へのダメージの方が心配だが…どうやらそれも問題なしというのはやはりあの突如閃きと共に行われる奇行や、単にKAN-SENたちと遊んでいる事で発散しているのかもしれないし…と色々と考えてしまう主人公ズ。

 

 

指揮官を目にしたときの事を思い出した。

 

 

「ジャベリンはこの前、全裸になって側転したりバク転してたの見ましたよ!確かあの時委託で出てた頃ですし…」

「女性率が高い職場でそれをやるとは…あいつ、中々にチャレンジング、です…」

「それでしっかり艦隊指揮を取るところを想像すると、ラフィーもう草」

「ご主人様…」

 

 

 

 

 

「確かに…母港でもよくノリで半裸だし、この前だって、上層部の偉い人たちとの会議でも半裸スパッツに官帽姿で望んでるくらいだもんね!」

 

「この前の会議もだったんですかぁ!?ご主人様ったらもうっ」

 

 

 

憤るベルファスト。

 

 

 

 

「ベルファスト、落ち着いて…優雅、優雅…」

「ほれ、紅茶飲んで落ち着くのです。アイスティーしかなかったけど良いかな?です」

「あ、はい…ありがとうございます…」

 

ラフィーと綾波に宥められるベルファスト。どこか偉そうな口ぶりの綾波に、笑いそうになるジャベリンとニーミ。

 

紙パックの紅茶を啜る。

 

 

「ベルファストさんが…紙パックの紅茶飲んでますよ…!」

 

「貴重なシーン」

 

 

さて、そんなこんなで、一息付く。

 

 

「うーん…では、指揮官がベルファストさんの方を向かない理由を探してみようです」

 

「本人に聞くってのはどうですか?」

 

「ジャベリン、それはやめた方がいいかもしれないです」

 

「どうして?」

 

「指揮官が女に興味がない可能性があるです…管理職ですしお金もあるし、KAN-SENと言えど、うら若き女の子にも囲まれているのでそんな意識もしてないはずです」

 

 

「綾波…それってもしや…」

 

「ええ!?まさか指揮官…」

 

 

 

「ホモ疑惑」

 

 

 

 

「ブフッッッ」

 

 

「うわっ…ちょっと!?ジャベリンに掛かってます!?」

 

ベルファストは口に含んだ紅茶を盛大に吹き出してしまった。ジャベリンに振り掛かる。

 

彼女のフードとは濡れてしまった。

 

一方、ニーミは引き笑いをして呼吸困難ぎみになっていた。

 

 

 

 

「ら…ラフィー…おっ…お、おまっ…wwwww」

 

 

笑いをこらえながら、綾波はラフィーの腕に手を掛け顔を伏せた。

 

ラフィーも口走った言葉がまずかったのを認識し、いけない…と手で口を覆ってしまった。

 

 

「デリケートな問題でしょ今の…!?」

 

「ごめん…ごめん…」

 

ニーミはそう一言。

 

そう、この世は多様性。LGBTや真ん中の人や何れにも値しない人々に対して、社会は寛容になるべきと議論されている。

 

その話をするにも今は場違いだ。

 

先ずはベルファストの悩みを一緒に聞いてやるべきだ。というか、別に指揮官がホモでもゲイでもレズでもバイでも、綾波達は割りとどうでもよく、否定も肯定も特に強くはしない。何故なら、指揮官は指揮官なのであるから。

 

 

ありのままの指揮官でいいのだ。

 

 

指揮官LOVEのKAN-SENにはある意味では心苦しい問題でもある。

 

 

もしノンケでないなら、彼女たちの恋は最悪は片想いで終わるのだから。どう足掻いても指揮官が好きなのならば、それを受け入れるのも、また恋以前に慕う者の定め。

 

 

しかし、指揮官はノンケである。

 

 

 

 

さて、ベルファストの悩みについて戻る。差し詰め、目を合わせてくれないことだ。自分は嫌われてしまっているのではとも考えている様であり、隣のジャベリンはいつまた紅茶を吹き出すのか気が気でならない。

 

下手すれば芸能人よろしく不仲説が囁かれてしまい、母港内でも軋轢を色々生みかねない。そして、今度はまた別のKAN-SENが付け狙い、トラブルを起こすことも考えられた。

 

 

が、指揮官は普段考えていることがわからない…。

 

そう、指揮官は突然半裸になる。奇行もする。ノリもいい。でも本当に何を考えてるかわからないのだ。

 

 

「吹き出し付きの台詞が無いからだと思うです」

 

「壁破るな壁を!?どこ限界突破しようとしてんの!?」

 

 

ニーミに静止されるも、それは既に『あの海』時空のKAN-SENたちにとっては暗黙の了解と言えた。地の文で表現される指揮官の発言。しかし所詮は地の文に組み込まれているのだ。

 

 

 

 

「そう言えば、ご覧になられてる全国の指揮官たちにアンケ取ったらしいです。参考に…」

 

 

「それでそれで?どんなアンケ取ったの?」

 

「これです」

 

 

 

綾波はアンケの記されたフリップを見せた。

 

 

 

【突然ですが、『中身がおばちゃん1号のベルファスト』と、『中身がベルファストのおばちゃん1号』、どっちが良い?(今後のお話に関わる予定)】

 

 

 

 

「いやちょっと待ってくださいよ!!何なんですかこのアンケ!?」

 

 

 

思わず突っ込むベルファスト。

 

 

「なんで寄りによって私とおばちゃん一号なんですか!?」

 

「二号が良かったです?」

 

「いやそういう意味じゃなくて!?」

 

 

 

 

「では項目と結果を見てみよう、です」

 

 

 

 

 

A どっちもやだよ、おう。14 / 16%

 

B えぇ…(困惑)30 / 34%

 

C 中身がベルファストのおばちゃん1号。5 / 6%

 

D 中身がおばちゃん1号のベルファスト。10 / 11%

 

E いやー(この中で選ぶのは)キツいっす(素)30 / 34%

 

 

 

※分かりやすくアルファベットを入れました。ご投票ありがとうございました by筆者

 

 

 

「おい選択肢ィィィ!!!」

 

叫ぶベルファスト。

 

「このSSって、いつの間にか読者参加型になってたんだね…」

 

「ジャベリン、これ飽くまでアンケだからね…?」

 

「にしても、色々と草を禁じ得なくって草」

 

「AとBとEはまだわかりますねぇ?」

 

「ここで注目するべきは残ったCとD、です」

 

「つまり、これは中身がアレでも外見がベルファストさんならイケるっていうやつですかね…?」

 

「美は正義って奴ですね!」

 

 

「いやいや、だからといってここのご主人様までそうとは限らないですよね…!?」

 

 

 

思わず確認のために訊ねるベルファスト。

 

 

「さぁ…それは…」

 

「あれでも一応、指揮官も人の子ですし…」

 

「スケベ心の一つや二つ…いや三つ以上」

 

「本能に従いホイホイ付いてきちまう事もありうるです」

 

 

 

「えっ…そんな…」

 

 

 

「不安にさせるな!?ベルファストさんも流されないでェェ!!?」

 

ニーミが止めた。

 

「指揮官もお腹いっぱいなのかもしれないです…どのもかしこも、胸胸胸、尻尻尻…いくら好き者でも、実際目のやり場しくじると、セクハラで訴えられかねませんですし、です」

 

「割りとリアルな可能性は草」

 

 

そんなこんなで一先ず一人一人どう話し掛けるか提案する事になった。

 

 

……………

 

ジャベリンから行きますよー!

 

 

あれれ?ご主人様、おっぱいが気になってるんですかぁ~?(煽)

 

 

(ジャベリン様、つまりは直球ですか、そうですか)

 

(地味に煽ってるの草)

 

(地味です)

 

(むしろ指揮官が賢者タイムになりますねこれは)

 

 

 

 

……………

 

では、このZ23から参ります!

 

 

 

 

どこ見てるんですかご主人様?なるほど、ご主人様は人でおっぱいで判断してるのですね?では、今回はおっぱいのお勉強をばっ

 

 

 

 

(なに真っ昼間からおっぱいおっぱい連呼してるですニーミ?冗談はそのおっぱいだけにしとけdゲフォナウッッ!!?)

 

 

だまらっしゃい!!

 

 

(みぞおちに入った…)

 

(綾波ちゃん…今のは自業自得だよ…!?)

 

(氷嚢持って参りますね…ってまた直球!?)

 

 

 

…………

 

じゃあ、次はラフィーの番。

 

 

 

ご主人様、顔見て話さないとたまに服の中に大胸筋サポーターと称して身に付けてるブラジャーの銘柄、皆にバラす…慈悲はない

 

 

(ラフィー!?)

 

( 知 っ て た で す )

 

(指揮官のことですし、なんかのノリでやってそうですね~)

 

(ええそうですね…って!!?綾波とジャベリンまで何言ってるのよ!?)

 

(ラフィー様、綾波様、ジャベリン様、ちょっとその辺kwsk…)

 

(待ってベルファストさん!!流されちゃダメ!!?)

 

 

…………

 

 

 

さて…

 

 

 

 

 

 

 

おい、まだ綾波は何も言ってないのです

 

 

 

(いやだって…だってさぁ綾波ちゃん…!)

 

(綾波の提案、基本ろくなの無い…草禁じ得ない)

 

(ベルファストさん、私の横で笑ってるんですけどね…?)

 

よし、ドデカい花火打ち上げてやるです!

 

 

((((え!?))))

 

 

 

コホンッ

 

 

 

 

 

 

……ご主人様、そんなにデカいのがお好きでしたら、そのポーク○ッツnベフッ___

 

 

(コルァァァァ!!)

 

 

(綾波様、このベルファスト、流石にそこまで危ない台詞は申しませんよ…?)

 

(下ネタは、皆で言えば、怖くないっ)

 

(ラフィーちゃん、それ、あの海そのものにとっての辞世の句になっちゃわないようにね…!?)

 

 

 

 

 

 

ポー○……ビィィッッッツ!!!

 

(綾波あんたもいい加減にしなさいッ!!!)

 

 

 

 

 

 

(マジ○ガーZみたいで草)

 

 

……………

 

 

「とまぁこんな感じです」

 

「つまり、羞恥を捨てていこう、ということですわね?」

 

「正直それに私たちが頷いて良いのか、いけないのか分からないよ…」

 

「ラフィーにはわかる。多分このノリで行けるっ」

 

「取り合えず、指揮官とお話ししてみてはどうですか?」

 

 

 

 

という事で、ベルファストは次の日、執務室にて指揮官にこう訪ねたのだった。

 

 

 

 

 

 

「ご主人様、この際申し上げますが、先ずは目線を上げてくださいませ。そこばかり見られても似た大きさの方と混同されませんか?

 

 

主人公ズたちはこっそり見守っていた。

 

 

ベルファストは、どうやら饒舌に訊ねている様で、指揮官が弁明し始めた。

 

 

 

「………え?たまたま…ですか?タマタマがどうかなされましたか?え?偶々ですって?あら…私、てっきりご主人様に完璧すぎてむしろつまんないメイドに思われてるのかと…え?ああ、目のやり場に?まったく…そうならそうと仰っていただければ冬服スキンに…はい?余計エロい?」

 

 

 

 

…が、ベルファストのその言葉運び方に指揮官の顔は引き吊ってしまっている。

 

 

 

(これまでタマタマ何回言ったんだろうね…)

 

(三回くらい、です)

 

(まぁ、これで不仲説が立つ心配は無いですね…ポーク○ッツ発言が無かっただけ良しとしま…)

 

 

 

 

「ふふふ、ご冗談はそのポー○ビッツだけにしてくださいまし」

 

 

 

(((( 言 い や が っ た ))))

 

 

 

「…ってご主人様!?え、ちょっと!どうされましたか!?」

 

 

ガクリと落ち込む指揮官。

 

 

 

 

 

(もう草)

 

(さすが完璧なメイド長です。見事フラグも回収、です)

 

(しかも指揮官が落ち込んだってまさか…)

 

(やめなさい!他に気にしてる人居たらどうするのよ!?)

 

 

 

 

(ということで、地味に綾波たちと覗いてる大鳳さん。〆の言葉をよろしくゥ!…です)

 

 

(は!?私ぃ…!?)

 

 

不意なキラーパス。

 

 

 

 

 

 

(…えーっと…下ネタは、用法用量を正しく守って使いましょう!)

 

(うわ、マジかそれだけです…?)

 

(貴女がやれって言ったんでしょうが貴女がぁっ!?)

 

(取り合えず、重ね重ね、アンケート投票有難うございました…です)

 

 

 

 

 

主人公ズに巻き込まれたが挙げ句、最後に突っ込みまで入れる大鳳の優しさ。

 

 

そして、この司令部にて、軋轢以前にベルファストに毒舌家という属性が備わりかけた一幕であったとさ。

 

 

 

 

 

 

To be continued…?




閲覧ありがとうございました。

さて、アンケの事なのですが、11月29日(日)の12時ごろまで締め切るの遅くなりましたことをお詫び申し上げます。

それでは、次のお話が出来ましたら、また。


by筆者。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

あの砲台ってなんだ? by加賀

加賀さんの疑問シリーズ。






寒空の某海域。雪が降っている。

 

 

今回は重桜寮からではなく島と島が隣接する海域…

 

「姉様、あれはなんですか?」

 

 

ふと加賀は赤城を呼び訊ねた。

 

それは島の沿岸に設置された砲台。海の方を睨んでいる。

 

 

 

「ああ、『沿岸砲台』ね?射線に入ると撃ってくるやつ」

 

赤城は答える。

 

 

 

 

 

 

 

「沿岸…砲台…ってなんだ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「よし、当たって砕けなさい!全速前進d…ヨーソロー!!!」

 

と加賀を沿岸砲台にむけて曳航し始めた。

 

 

「待って待って待って赤城ィィィィ!!!?」

 

 

そして勢いを付けて加賀をぶん投げる。

 

 

バレルロールしながら飛んでいく加賀。

 

 

 

 

 

加賀は砲台と目が合う。

 

その砲台は綺麗に磨かれ、塗装もされていた__

 

なんという巡り合わせ。

 

 

そして、砲台のバレルから発射炎が煌めき…

 

降り注ぐ雪を吹き飛ばしつつ、対岸に着弾。砂の混じる凄まじい粉雪を巻き上げた。

 

 

 

 

加賀は身体を捻ってギリギリ回避することに成功していた。稀に見るスーパープレイである。

 

「…っぶなぁ…!!?」

 

「お見事~」

 

拍手する赤城。地味に偵察機のカメラにもバッチリと録画されている。

 

「姉様!何するんですか!?いくらこれが加賀さんの疑問だからって、危うく木っ端微塵になるところでしたよ!?」

 

「これで分かったでしょ?この先にもあるみたいね…」

 

赤城は偵察機から沿岸砲台が設置されていることを知る。

 

「沿岸砲台、撃ち放題って言いたいのか?」

 

とりあえず寒いギャグは赤城に華麗にスルーされつつ、慎重に進むことにした。

 

 

 

 

 

「所で姉様、沿岸砲台って母港にありましたっけ?」

 

「どうしたのよ急に」

 

「いやほら、母港に攻めてきたセイレーンとかの艦艇を水際で対応できるのかと思い…」

 

「そうねぇ…そう考えると今後は何かしら手段は必要ね?」

 

斯くして先へ進むと…何か視線を感じる。

 

 

 

 

「姉様…」

「え、えぇ…」

 

 

 

進んだ先で多数の沿岸砲台に睨まれていた。しかも、何故か偵察機で見つけた数よりも増えている。

 

 

「まさかこんなに隠れてたなんてね…ちょっとは、や、ややややるじゃないの…」

 

「姉様、キャラぶっ壊れてますよ…いつものラスボスっぽい姉様らしくなにか仕込みとかビックリドッキリメカ無いんですか…!?セイレーンから貸与してきたような素敵アイテムとか…」

 

「んなモンあるわけ無いでしょ…ラスボス風にしてたって何時だってラスボス風のままとは限らないのよ?第二シーズンでいきなり噛ませになる事だってあるでしょうよ…」

「それ姉様の口から言って良いんですか…!?」

 

 

と、議論の最中、二人の顔面を砲弾が掠めた。目を見開いて通りすぎた先を見ると水柱が立っている。

 

 

そこから脱兎の勢い。

 

二人は鬼気迫る顔で全速で離脱。生存本能に従いダッシュ。

 

 

 

 

「加賀!?あんた盾になんなさいよ!?あんた元戦艦でしょおおお!!?

 

「いやいや、それを言ったら赤城姉様だって戦艦じゃないですか!?」

 

「私は元巡洋戦艦よ!!あんたに比べりゃ装甲なんて紙っぺらよ紙っぺら!?つか姉と呼び慕うなら盾くらいなってみなさいよおおお!?!?」

 

「バカを言え!?そういう赤城だって姉なら姉らしく妹庇えよおおお!!?」

 

 

柄にもなく本格的にパニクりだす赤城と加賀。それでも容赦なく水柱が上がる。

 

すると、砲撃が止んだ。そこで艦載機を発艦させて遠くから攻撃し破壊する事にしたが。

 

 

 

 

 

……その艦載機は砲台により撃ち落とされてしまった。

 

 

 

 

 

「なんでよ!?どんだけAIM力高いのよあの砲台!?気持ち悪ゥゥ!?」

 

「姉様…FPSで負けたキッズみたいになってますよ…」

 

「あっ…コホンッ…」

 

咳払いをして呼吸を整える赤城。

砲台の裏に誰かが隠れているのがチラッと見えるが、後方から砲撃音が複数轟いた。弾は沿岸砲台に着弾し、破壊されていく。

 

 

 

 

 

「えーっと…色々かっ飛ばして何しておるのだ?」

 

 

砲撃の正体は長門であった。

 

 

 

「長門様!?」

「ていうかなんで一人なんだ!?」

 

江風はカメラの外で控えている。更には三笠も。

 

「あ、江風隠れたな今」

「やめなさいっつの」

 

赤城にたしなめられる。

 

「全く…主力だけで踏破しようとかなに考えてるのだ!?バカなの?ねえバカなの?」

 

長門の口から出たまさかの発言。

 

「全ては筆者の筋書きと演出です」

「こら!?」

 

「ま、まぁそれなら良いが…」

 

(いいのね…)

(いいのか…)

 

 

すると、苦笑いしつつも二航戦と五航戦がぞろぞろとやって来た。

 

 

「まったくぅ、センパイたちってせっかちですね?」

 

「翔鶴…」

 

まだ脱がされていない翔鶴が話し掛けてきた。

 

すると、砲台の生き残りがたまたま近くの瑞鶴に合わせられた

 

「…?瑞鶴後ろー!!」

 

「瑞鶴危ない!!」

 

「え?」

 

 

容赦なく火を吹く砲台。

 

翔鶴は駆け寄った。

 

 

「え…あ、翔鶴姉!!?」

「ばか、止せっ!!?」

 

 

瑞鶴を庇った翔鶴に命中。

 

 

「oyome ni ikenai……」

 

「翔鶴姉…」

 

 

はだけた着物の中のTシャツには、『安全第一』と記されていた。

 

「あ、これ脱がし!?

 

 

 

砲台の裏の饅頭スタッフが『脱がし芸』と記されたカンペを見せつつ頷く。

 

 

 

「規模デカいわね…今回は…」

 

「あのさ…さっきまで黙ってたんだが…そこで隠れて次誰狙おうか砲台の後ろでヒソヒソしゃべってる奴…ちょっと出てきてくれるか?」

 

 

……加賀は手招きすると…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「流石だな姉上…」

 

 

土佐。

 

 

 

そして…

 

 

「サプライズサプラーイズ…ムハハハハハ…」

 

 

 

黒丸グラサンを付けた天城か砲台の裏から出て来た。

 

 

「土佐と天城姉様でしたか…はービックリし…」

 

 

再び砲撃。

 

「…またぁ!?」

 

「テ○ビ丸見えでこんな光景見たことあるぞ?つまり、これは場を盛り上げるための…?」

 

「パーティーグッズか!!現地でこんなコントされたら戦いどころじゃなくなるわっ」

 

 

 

「お前たち…全く緊張感が無さすぎではないか?…ここは(あの)海、死人に口無し、だぞ?」

 

 

「"(あの)海"の時点で説得力無くなってますよ三笠大先輩!?」

 

赤城が突っ込む。

 

 

 

「まぁ、そんなこんなで、長門よ、何時ものように締めを頼むぞ!」

 

 

「は、はい…」

 

 

暫く考え…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「チェッケーチェッケーチェケチェk」

 

「待て待て待て待て!!!」

 

 

スタッフ出演者総勢が笑い出す中、三笠が慌てて止めた。

 

 

「それ、我のネタ!!我のネタだよ!?」

 

 

必死な表情の三笠に、顔を真っ赤にしつつ顔を手で押さえる長門。

 

 

「いやー長門様流石だな!うんうん!飲み込みが早い!」

 

「なんの飲み込みよ!?前フリ無いわよ!?」

 

 

 

重桜メンバーは今日も仲良しだったとさ。

 

 

 

 

…………………

 

 

 

『これが認識覚醒の力か…』

 

 

 

(((絶対違う)))

 

 

 

カミはそう呟き、配下となる中層端末のセイレーンはそれに対し、心の底でそれを否定していたとかしなかったとか…。

 

 

 

 

To be continued…?

 

 

 

 




閲覧ありがとうございます。

久しぶりの加賀さんの疑問。如何でしたでしょうか?

そんなこんなで、もし沿岸砲台を撃破せず突っ切ってボスに向かったことがある指揮官様がいらっしゃいましたら、何卒お気に入り登録やご感想、ご投票、よろしくお願い致します。

では、また次のお話が出来たら投稿します。

by筆者。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

睡眠不足だとトリップして並行世界へ羽ばたく?です。

ノンジャンル話。




見所:昼寝部から刺客が…?




重桜昼寝部…

 

その名を知らぬものがない謎の部活。

 

夕張、雷、白露らにより結成され、もっとも暖かい時間帯に手を繋いで昼寝を楽しむ姿が母港で確認された。

 

 

 

 

 

 

そして、昼寝ガチ勢のラフィーも何故か紛れ込んでいるこの部活。

 

 

 

 

 

 

(ここだけ見るとヤバいカルト集団みたいだね…)

 

(いやいや…この人たちあくまで昼寝部ですからね!?)

 

(見てくださいです…雷の寝相)

 

 

すると、綾波が雷の方を指す。

 

 

 

 

 

「あた…ま…が…┗(^o^)┛パーン…zzZ」

 

 

(エア本さんんんんんん!!?)

 

(ダメでしょこれェェェェェェ!!?)

 

(では、夕張の方を見てみましょうです……)

 

 

暫く観察すると…いきなり起き上がる。

急にビクッと体を痙攣させ、目を見開き飛び起き、綾波たちを驚かせた。

 

 

 

「…僅…かな…時間を…見つ…けて…zzz」

 

 

 

 

 

 

………が、覚醒してないのか呟いた途端にばたっと倒れ、再び眠りについた。

 

 

 

(こっわ!?…なんだったの今のぉ…)

 

(寝ピクにしてはかなり激しかったですね…)

 

(まるで締められて絶命する寸前のお魚さんみたいです…)

 

(生々しいわ表現がっ)

 

綾波の夕張の様子についての言及に突っ込むニーミ。

 

 

「ギョギョッッ!!!…zzZ」

 

「今確実に起きてただろお前!!?」

 

夕張二回目の寝ピク(特大)

 

 

白露は普通に寝息を立てている。

 

 

 

『お昼寝を実施中』

 

この看板。

 

そして…

 

 

 

 

ラフィーの姿。

 

 

 

その姿を見た途端、主人公ズ背筋が凍りついた。

 

 

なんと、何者かの尻尾に絡まれて寝ていたのである。

 

 

 

(ラフィーちゃん!?)

 

(なにこれ、どういうこと…!?)

 

 

 

 

そこにもう一人見慣れぬ顔が…

 

「こ、このお方は………」

 

 

尻尾を辿ると、綾波は動揺した。

 

 

 

 

 

(信濃さんです…!)

 

 

 

 

 

重桜の大物KAN-SEN。話によると赤城たちを凌ぐ指揮権限を持つとされていた大和型を改修した空母、信濃であった…!!

 

 

 

 

 

(信濃さん…ラフィーを取り込んだです…?)

 

 

 

しかし、よく見てみると、尻尾が絡まってるのはラフィーだけではなかった。

 

 

 

逆さに吊るされる形で指揮官も寝ていた。そういえば執務室が静かであったことを思い出す主人公ズ。

 

 

(指揮官もかよォォォォォォォォォ!!?)

(引き回しの刑にされた罪人みたいになってるよ!?)

(ああ…指揮官ついに処されたです…南無)

(いや生きてるよ!!安らかに眠ってるよ!!?)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「指揮官は……寝てるだけ……」

 

 

「「!?」」

 

 

すると、信濃が突然喋りだす

 

 

 

「もしや、起きてました…か…?」

「まるで左手は添えるだけみたいな言い方、です」

 

しかしまた寝息をたてる。

 

(偶々だよね?)

 

(寝た振りって、わりと大物の得意技って感じがありますよね…実はめっちゃ鋭いっていう!)

 

(あー、こちらの信濃さんですが、 実は夢を見ながら聞こえてたりすることあるです…寝言のくせに寝言じゃなかったり…祭儀とかも噂だと寝ながらやったとか伝説が残ってるです)

 

常人には不可能な芸当だ。

 

(すごい…でもさ…目を閉じてるだけで起きてるように見えるよ…)

 

(重桜って不思議な方が多いですよね…)

 

(ついたあだ名は『眠りの信濃』、です)

 

(小五郎のおっちゃんじゃないんですから…ってなんですかそのスキルみたいなの…)

 

 

 

「真実は何時も一つ!!…Zzz」

 

 

「今起きてましたよね信濃さん」

 

「今のは起きてたです」

 

「取り合えず指揮官とラフィーを自由の身にしないと…!」

 

「よし、ここは手分けするです」

 

 

ラフィーは解けたものの、指揮官の首もとの絡まった尻尾を解くのは難しい。しかし何故か起きない信濃。きっと夢の中で顛末を見守っているのか。空気を読んで何も言わないのか…もしくは並行世界へ旅立っているのか…。

 

 

すると…

 

 

「あっ」

 

綾波が手を滑らせてしまう

 

 

すると、指揮官の首に巻き付いた信濃の毛並みの良い尻尾が、キュッと締まり……

 

(あ、ちょっと綾波、そこ強く引っ張ったら…)

 

(あらぁ指揮官…)

 

(引き回しからついに絞殺刑言い渡されたです…?)

 

 

(何やってるのォォォォ!?指揮官ーーーー!!?)

 

 

 

(短い付き合いではあったが…)

 

信濃までさらっと小声で続いた。

 

(信濃さん!?)

 

(お前いい加減起きろよです)

 

(こらぁぁぁ!?そんな言い方は失礼ですよ!?)

 

 

 

 

 

 

 

(一体いつから…妾が寝ていると錯覚していた…?)

 

 

 

 

 

 

(いやもうそれ起きてますよね!?)

 

(あのー、よろしければ、解くの手伝っていただけませんか…?)

 

 

(ん?お、いかんいかん…尻尾の寝相が…)

 

尻尾の寝相って何なんだよ。と突っ込みたくなる中、起き上がった信濃は絡まった尻尾をほどいた。

 

 

 

 

「妾は重桜に属す、信濃と申す。以後お見知りおきを…」

 

自己紹介する。

最近この基地にやって来たそうだ。

 

「眠りの信濃とは妾のこt…」

 

「綾波、信濃さんに失礼ですからそこから出てこようね~」

 

綾波が信濃の後ろに隠れてネクタイを口元に当ててアフレコするが、ニーミに引っ張り出されてしまった。

 

「そう案ずるでない。これは今年の祭儀の島でウケた宴会芸なり…」

 

サムズアップして答える信濃。

 

「あそこ宴会芸とか披露して良いところなの!?」

 

「この前はコナン役が長門様でしたです…」

 

重桜の文化かどうかは疑わしいところだが、祭儀の島は重桜にとっても重要なところ。そこで宴会芸があるとあれば、是非とも行ってみたい気もする。

 

 

 

「ふむ…汝たちはこの子をさがしていたと…?」

 

「そうなんです…」

 

寝息を立てるラフィーを背負うジャベリン。

 

「実は私たちこの後出撃でして~」

 

「ついでに、そこでまた絡まってるそいつの命令、です」

 

「ふむふむ…」

 

ふとまた信濃の尻尾に絡まりながら幸せそうに寝ている指揮官を見やる。

 

 

「こやつは妾(わたし)たち昼寝部に任せ、そなた方は、任へ赴くとよい…」

 

 

遂に自分から昼寝部の部員だと名乗りだした信濃。

重桜の中で最も大きな空母とされる彼女が醸し出す、この偉大そうな雰囲気が何故かとても格好よく見える。指揮官が絡まってるが。

 

(なにこの古風なオカン味)

(ミカン味みたいで草…zzZ)

(ていうか指揮官尻尾に振り回されてません?)

(完全に吊るされてるです…)

 

 

「任務といっても、そんな大したものではないです。暇そうなセイレーンの艦隊に軽くカチコミしてくるだけです」

 

「なに、それは誠か__」

 

 

 

信濃は同行を申し出た。

 

千載一遇のチャンスだったそうである。

 

「指揮官、起きよ…おい起きよこの尻尾フェチ…」

 

 

 

指揮官を叩き起こして出撃を申し出る信濃。

 

 

 

「尻尾フェチ…!!?」

「信濃さんから凄い言葉が出ちゃったです」

「草…zzZ」

 

 

 

どうやら燃費が悪いために出撃を押さえたそうである。

 

(まあ、勝手に出るわけにもいきませんものねぇ…)

 

(ついに隠しスキルの『眠りの信濃』が発動するです?)

 

(だから、そんなスキル無いからね本家…!?)

 

 

斯くして、旗艦を信濃にして主人公ズは出発するのであった。

 

 

 

 

母港から出発してからしばらく先の海域にて。

 

「さーて、このSSでの信濃はどうなってるのかしらね?」

 

テスターが姿を表していた。

 

「ねえテスっち、嫌な予感しかしないんだよねこれ」

 

「あら、なら帰っても良いわよ?」

 

「あ、まじで?じゃあアッコにおまかせ観るから帰るわー」

 

 

 

 

 

ピュリファイアーはそういって手を降り帰っていった。

 

 

が、数分後、帰った筈のピュリファイアーは何者かによって殺害(?)されてしまった。

 

 

「ピュリファイアー!?え、誰にやられたのよ…つーかなにこの急展開!?」

 

テスターは駆け寄る。

まさかの爆発阻止され遺体(?)で発見される。

 

 

そこに新たな反応が近付いてきた。

 

 

「あ、テスターです」

 

綾波たちと遭遇。綾波たちはなんとも情けない姿をさらしているピュリファイアーを見つけてしまう

 

「待って!?待ってよ!?私殺してないから!?淘汰しようと動いてたらこいつが倒れてるのを見たのよ!!」

 

 

すると…

 

 

 

 

 

「全員、その場を動くなァァァ!!」

 

 

 

 

 

と、何故か柄にもなく叫ぶ信濃。

 

呆気に取られるこの場の全員。

 

 

そして、第一発見者のテスターを交えて推理をすることにした。

 

 

 

「なるほど、つまりピュリファイアーのセイレーンとしての勤怠に不満があった…そこから…殺人に至った…」

 

「いやまってよそれ推理してないでしょ!?」

 

 

ピュリファイアーの体や艤装には、魚雷が当たった箇所が発見された。しかも破壊力が高いもので殺られた可能性がある。

 

 

「魚雷を食らった痕…ということは…」

 

「犯人、この中にいる」

 

「一体…誰なのです…?」

 

一撃が重い魚雷。雷装値が高いKAN-SENの疑いが浮上し……

 

一同は綾波を見た。

 

「なっ…なんで綾波を見るのです!?」

 

「だって、あなたの雷装値、高いじゃん。ぶっちぎりじゃん」

 

「そ、そんなのマグレです!浜風とか魚雷のDPS高いやつとかいるです!?」

 

しかし、浜風はここにはいない。

 

証明するチャンスはある。魚雷の製造国だ。

 

「検出した水質から、使われた魚雷は重桜製の酸素魚雷が使われた可能性があるわ」

 

酸素魚雷。それは重桜の誇るもの。

圧縮空気を危険な物質である純酸素を使っているため、速力もあり、射程が長い。

 

魚雷には内燃機関付きと電池式があるが、殺人に使うのなら、隠密性には排ガスを出さず、迅速に倒せる電池式に分がある。この酸 素魚雷は、海中で排気されるものが炭酸ガスと水蒸気故に、海に溶けてしまい、魚雷が走った跡が残りにくいと言われていた。

 

テスターは何度もセイレーンとしてKAN-SENたちと戦い、蓄積したデータがあるため、皮肉にも信用に足りるものであった。

 

そんなのを搭載してるのは重桜系の確率が最も高い。

 

この海域にいる中では、主人公ズと信濃による艦隊しか居ない。

 

 

 

 

しかし、

 

「それは違うですッッッ」

 

 

綾波が大きく声を上げて否定した。

 

「なるほど、アリバイがあるんだね」

 

「綾波の魚雷発射菅を見るです。それが証拠です」

 

 

一発も撃たれていない。テスターもスキャンするが発射して再装填された形跡もない。

 

 

「落ち着いて…たしかに、重桜の魚雷とはいえ、艤装ごと交換すれば、適正値は変われど、誰でも搭載することは出来ると思われる…実際に、ジャベリンやラフィー、ニーミのお三方も搭載し運用することは可能だ…テスターよ、それをお主が知らぬわけでもあるまいな…?…Zzzz」

 

 

(あれ!?信濃さん寝てる!?マジで発動しちゃったのォォォ!?)

(というか、これホントに眠ってるんですかね?)

(アフレコしてない。生声)

 

 

にしても信濃の発言は本当だ。たまにジャベリンたちも演習や実戦で装備している。

 

「たしかに、悪かったわね、疑ったりして…」

 

「ごめんなさい綾波ちゃん…何時かやるだろうとおもってたから疑ったりして…」

「ごめんなさい…私も軽率でした…何時も平気な顔して至近距離で魚雷叩き込んでるから、もしやと思って、つい…」

「ごめん綾波…ラフィー、純粋にいつかやるだろうと思ってた」

 

 

「良いのです。ってお前ら疑いすぎなのです!!なんだよ何時かやるだろうって!?綾波はそんな悪い子に見えるですゥゥゥ!?……でも、綾波が怪しまれるのは知ってたです。気になるのは、綾波ではなく他の誰かの姿が無いというのが不自然なのです。テスター、なにか隠してることあるです?鏡面海域でしたテヘペロ…とか」

 

今度はテスターに疑いの目が向いた。

 

 

「ちょっ…待ってよ!?私第一発見者よ!?鏡面海域なんて発生させてないし!する前だし!」

 

「発生させようとはしてたのだな…」

 

 

 

 

 

(ぬっふっふっふ…テスタァ…これは綾波に疑いの目を向けさせた罰ですゥゥ…さぁ…持ち前の演算力とやらでアリバイを吐いてみろですゥゥゥ…)

 

 

(どす黒いなオイ!?)

(つーか、話をややこしくすなっ!?)

(怪しまれる物言いは草)

 

「そうね…フェアではないわね…」

 

「あ、言っときますけどやったのにやってない振りはダメです」

 

「分かってるわよ!?…今朝5時頃に起きてこの辺りで二度寝してたのよ…鏡面海域発生させる予定の時間までね…ほら、映像よ!」

 

カメラ映像。立体映像など見飽きた綾波たちは驚かなかった。

 

「大股開いて寝てるです…」

 

「うるさいわね…寝相なんて其々あるわよ…ピュリファイアーだって酷いのよ!?踵落とし食らうし!」

 

そもそもセイレーンって寝るのだろうか。

 

「なぜこの様な時間に起きた…zzz」

 

「追加の仕込みよ。昨晩仕込みしたって、あなたたちは差し向けた艦艇全滅させようとしてくるから追加してるの!」

 

 

「Zzzz…なるほど、つまりはピュリファイアーの寝相が悪くて眠れず、結果としてそなたは殺意が沸き、殺めた…と…」

 

 

 

「ちげえよ!!?なに眠りの小五郎みたいに寝ながら推理しといて結局私がやったみたいに適当に結論つけてんだよォォォ!?ちゃんと推理してねえだろォォォ!!?コナンくんどこォォォォォォォォ!!?」

 

 

「さて、テスターは一先ず逮捕です。そのまま起訴ってしまえば心象は圧倒的不利。はい終わり、です」

 

 

 

「待って待って待って!裏付けがないわよね!!?」

 

テスターも中々粘る。

 

 

「つへこべ言わずに来いホイ、です」

 

「待って!?勘弁して刑事さん!!」

 

 

 

 

 

………その付近の近海で。

 

 

 

「もー遊びなんだから力抜きなさいよねー?」

 

「ごめんなさーい!弾頭外しても魚雷って重たいからつい~!」

 

 

と、大人の事情で全身黒タイツ姿の駆逐艦と戦艦の二人のKAN-SENが魚雷を投げて遊んでいた。

 

 

 

………………………

…………………

……………

………

……

 

 

 

 

「…という夢を見たのだ」

 

「壮大な夢ですね信濃さん」

「殺人現場…」

「真犯人が故意かうっかりなのかは兎も角」

「それにしても、昼寝部の皆さんはいいとしても、指揮官はどうして信濃さんの尻尾に絡め取られてるのです?」

 

よくみると、信濃の尻尾に張り付けにされたように絡まっている恍惚の表情の指揮官。

 

 

そして、昼寝部の部員の配置…

 

気になるのは島風と駿河が既に委託で出てしまっていること。

 

 

 

 

 

「駿河~魚雷投げやりましょうよ~」

「えー!?この前執務室に飛んでっちゃって後始末が大変だったじゃないの!嫌よ!?」

「ここなら飛んでっても海だし平気ですよ~」

 

 

 

 

 

To be continued…?




閲覧ありがとうございました。


はい。そういうオチとなりましたことをお詫び申す…


ということで、また次のお話が出来たら投稿して参ります。



by筆者


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

【2020年度】絶対に笑ってはいけないセイレーン作戦24時 Part 1

当SSの年末の大仕事となりました。

二回目となります、笑ってはいけないシリーズ。

今回のテーマは…?

(ネタバレ防止のため、××の部分は後々修正します)


基地の広場が良く見える、見晴らしの良いエリアにて。

 

主人公ズの四名はそこに歩いてやってきて、横一列に並ぶ。現在は朝8時。

 

その目の前には明石がやって来て金の装備ボックスの上に立つ。彼女はフンス!と気分良さそうに息を吐いた。ニーミたちは何か異変を見つけて、不味いと感じたのか目をそらす。が…

 

【全員、OUT!】

 

 

初っぱなから全員笑ってしまっていた。

 

ケツしばきの饅頭たちが去年同様にスポーツチャンバラ用の剣を持って駆けつけ、一人一人尻をシバいて帰っていく。

 

目の前の装備箱は塗装が部分的に落ち、元の色である紫のカラーが露出してしまっていたのである。

 

無論明石は気付いている様子はないが、志多を向いてしたり顔を一瞬していた。

 

 

 

 

 

 

「おはよう御座いますにゃ」と挨拶をする明石に、主人公ズはそのまま挨拶を返す。

 

 

 

「さあ、今日はお前たちに、去年配属してもらったクロビカリ司令部から、再びお前たちにオファーが掛かったのにゃ。去年の活躍から、今度はある『大規模作戦』に参加してほしいと指揮官から直々のご使命にゃ。ということは、お前たちは重用されてるって事にゃ。ありがたく思うのにゃ~」

 

 

 

 

明石によりそう語られる。

 

どうにも荒唐無稽さを感じざる得ない。

 

 

 

 

「あ、でもにゃ?一応明石がまた案内することになったから、今回もよろしくなのにゃ!」

 

 

(やっぱり年末年始なんて…綾波たちに無かったのです…)

(や、やめてよ綾波ちゃん!?)

(割りと洒落にならない。ラフィーも草生えない…)

(まぁ、私たち一応特殊な公務職ですし…)

 

 

「じゃあ、司令部までバスで移動にゃ!」

 

 

バスが到着しており、ドアが開いていた。

 

 

 

「初っぱなからアレは卑怯なのです…」

「明石ちゃん乗ったらパサーッ!!って…」

「(装備箱の)色塗り替えてるの懲りてなかったんですね…」

「装備箱だから分かってたのに笑っちゃった。不覚…」

 

そして、饅頭たちと後片付けか装備箱をせっせと運ぶ饅頭カラーの黄色い作業服の高雄。『Staff』と記された腕章が光っていた。

 

 

「え、ちょっと…ふふっ!」

「高雄さn…フフッ」

 

 

 

【ジャベリン、ニーミ、OUT!】

 

 

 

「高雄さん…番組スタッフになってるです…」

「ラフィー驚き…」

 

綾波とラフィーはなんとか持ちこたえつつ言及した。

 

その先には先程の塗装の剥げた装備箱。高雄たちはせっせと軽トラックへ向けて運んでいく。

 

 

 

「はい、こっち持ってー」

 

喋り口がどこか暁たちニンジャを彷彿とさせている。

 

 

そして積み込む高雄たちを眺めつつ、バスへと乗り込んで行くのであった…。

 

 

 

To be continued…

 




閲覧ありがとうございます。

今年もやっぱり始めてしまった【笑ってはいけない】。

今回はどんなKAN-SENたちがどの様に主人公ズに襲い掛かってくるのか。

ではまた次のお話で。

by筆者。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

【2020年度】絶対に笑ってはいけないセイレーン作戦24時 Part 2

笑ってはいけない編その2でございます。



見所:例のバス。


主人公ズは明石の引率により、バス停から『クロビカリ司令部正面』と方向幕に記されたバスへと乗り込んだ。

 

 

そして、横一列に並んで座る主人公ズ。

 

早速、警戒心MAXな主人公ズは硬い表情。それは『大規模作戦』に対するものか、もしくはこれから乗り合わせくる刺客か…四名にはその両方にあった。

 

お知らせの音が鳴り…

 

『発車いたします』

 

(本格的…)

(今回凝ってますねぇ)

 

(あ…あれ…!)

(ジャベリン?どうしたでs…プフフッ)

 

ニーミとラフィーもそっとその方を見る

 

なにやら後ろの座席にハムマンらしき人物がいる。

 

(あれ?え!?)

(なんかデカくね?)

 

よくみると、図体が大きく見えた。

 

すると、目があってしまい、堪えきれず…

 

 

 

 

【綾波、ジャベリン、ニーミ、OUT!】

 

 

バスが停車し、待機していた饅頭がケツしばきにやって来て、手早く済ませて帰っていった。

 

 

「いつつ…あ、あれはやっぱり…」

「加賀さんです…ハムマンのカッコした加賀さんです…!」

「雪風じゃないんですか?こういう時って…」

 

ハムマンに扮した加賀。

 

 

なぜ雪風ではないのか。気になる。

 

 

「こっちジーっと見てるでsんフォッ」

「そりゃ見るよww」

 

【綾波、ニーミ、OUT!】

 

 

 

そして、ケツしばきが終わり席につくと…

 

 

「あれ?フフッ…ラフィーちゃん?」

 

 

 

 

【ジャベリン、OUT!】

 

 

 

立て続けで饅頭が少しバテているが、きっちりジャベリンにケツしばきを受けさせて帰っていく。

 

 

「ね、寝ちゃダメだよラフィーちゃん…本番中だよ…!?」

 

「あ、ごめん…」

 

目を擦るラフィー。ニーミと綾波は持ちこたえた。それに静かに熱い目線を注ぐ加賀マン。睨んでいるわけではないが、ただひたすらジーっと主人公ズを見つめている。微笑んだり、眉をピクつかせている。

 

「めっちゃ加賀さん見てませんか…さっきからずーっと…」

「加賀さんわらかそうとして調子乗り出したです…」

 

 

そして、お知らせの音が再び響いた。

 

 

『間もなく~ドック前~ドック前で~ございます。お降りの際には__』

 

すると、バス停に並んでいる人がおり、途中で止まる。

 

「はー良かったァ…」

 

重桜重巡洋艦、熊野であった。

 

「あれ?主人公ズじゃん!おはよー !」

 

「おはようです熊野さん…」

「「「おはようございます…」」」

 

 

やたらテンションの高い熊野。

 

 

「あれ?マーちゃん!こっち来なよー!」

 

「あ、熊野~おはよう!」

 

熊野が声をかける『マーちゃん』たる人物とは…

 

すると、熊野の横に座った。

 

(え?誰…?)

(眼鏡っ子さんです)

(誰でしょう…)

 

すると、ラフィーはじっと眼鏡の少女を見詰め…何者かに気付く

 

 

「……あ、マーブルヘッド!」

 

 

目を見開いて指す。

 

「いやいや、待ってよラフィーちゃん…」

「もっときらびやかなイメージだったような」

「きっとロンドンさんの変装なのです」

 

 

お淑やかさを醸している。

 

すると…

 

 

「いやー昨日大変だったよねー」

 

「そーそー!困りましたよー。昨日寮舎帰ったの10時過ぎっていう」

 

急にギャルっぽい話し方をする『マーちゃん』。

 

それに思わず笑ってしまい…

 

【全員、OUT!】

 

おしりを押さえつつ席に戻ると、ラフィーはなにかに気付く

 

「もしかしてマーブルヘッド?」

 

「へ?うん!マーブルヘッドですけどー?どうしたのラフィー?なんかへん?」

 

「うそー!?」

「ほんとにマーブルヘッドさん!?」

 

「ほんとですってほんとー」

 

見た目地味っ子なのに喋り口と声はマーブルヘッド本人であった。

 

「目の形、本人…」

「メイク落としてるから全然別人に見えますね!?」

 

「ロンドンさんと間違えて本当にごめんなさいです…」

 

「気にしないでいいっですってー!あまり見せたことなかったし!」

 

『次はー、学園前ー、学園前ー』

 

「じゃあ私らここで降りるね!」

「またねー!」

 

かくして、チャイムを鳴らして停車すると、降りていった。

 

 

「よくわかったねぇラフィーちゃん…!」

「名簿…ぶら下げてた…」

「立ち絵にもあるあれです?」

「うん」

「メイクであんなに変わるんですねぇ…」

 

「ニーミもやるです?」

「やらないよ!?そこまで変えたら分からなくなりますよ!?」

「フフッ」

「ンフ…」

 

【ジャベリン、ラフィー、OUT!】

 

 

 

そして、次のアナウンス

 

『次はー 重桜寮前ー』

 

(なんか、聞いたことあるんですよねこの声…)

 

走行音で上手く聞き取れないが、ニーミは聞き覚えがあるという。

 

そして、停車すると、そこに駆け足で向かう何者かが現れた。

 

「あ!お待ちになってー!」

 

 

乗降口に天城。

 

 

しかし、それを待たずしてバスは加速していくと

 

 

「ちょ、まって!待ちなさいっつの!?うおおおおおお!!!!待てえええチックショオオオオ!!!

 

 

「えええ、ちょっと…!?ッ…」

 

「ンフフ…あ、天城さんです!?」

 

 

 

裾と雄叫び上げ、全力でバスを追い掛ける天城。

 

 

※既に笑っておりますがしばらくお楽しみください。

 

「天城さん死んじゃいますよ、そんな走ったら!」

「天城、頑張れ…んふふっ…」

「運転手さん、止まって!止まってあげてくださーい!」

「地味に足早い、っ…ですっ…」

 

すると、バスが止まる。

 

そしてバスへ登場する天城。息を上げる様子。

 

(あ、止まった…)

(病弱キャラどこ行ったです…?)

 

 

「はぁ、あら、お、お騒がせして申し訳ないですわ…はぁ…」

 

息を荒げ、顔を上げた天城を見て主人公ズは一斉に吹き出した。

 

 

【全員、OUT!】

 

 

ケツしばき饅頭がやってくると、一度天城は道を開け、饅頭を通してあげた。

 

天城の赤い麻呂眉が汗の滴で崩れて血涙の様になっていた。

 

息を上げていた天城の凄まじい顔つきも合わさり、それはもう大惨事となっていた。加賀も目を伏せてしまって肩を震わせて笑いを堪えていた。

 

(天城さん…)

 

綾波たちに笑顔を見せるも、その崩壊したメイクがツボを刺激してしまい…

 

 

 

【綾波、ジャベリン、ラフィー、OUT!】

 

 

 

(ちょっと笑っちゃ失礼ですよもう!!…ッ!)

 

 

【ニーミ、OUT!】

 

 

ニーミも堪えきれず。さて、天城は自分の顔を手鏡で見て笑ってしまいそうになる。どうやら狙っていた範疇よりも大崩壊してしまった模様。

 

 

 

(今の天城さん…狙ってたよね?明らかに)

(策士ですねぇ…)

(思わず草生やされた…やられた…)

(小梅太夫みたいな顔してたです…)

再び笑い出す。

 

【綾波、ジャベリン、ニーミ、OUT!】

 

 

中々前に進まないバス。そして、ヒリヒリと痛むと同時に、なんとか笑いを堪えること数分。

 

『次は、終点…』

 

「ねえ、そう言えばこのアナウンスの声、なんか聞き覚え…ない…?」

 

 

ニーミが持ちかけた。

 

「あれれ?あ…」

 

『次はー、終点、クロビカリ司令部正面前で、ごじゃ、ざいます』

 

 

「ッッ!まさか…赤城さんです…!」

「草」

「噛んでるし…!?」

 

 

 

 

アナウンスの声=赤城。

 

 

【綾波、ラフィー、OUT!】

 

 

「今の噛むまで気が付かなかったです…」

「自然すぎる…」

 

 

『ドアが開きます』

 

そして漸くクロビカリ司令部の建物の前に到着し扉が開く。

 

 

 

「じゃあ、明石に着いてくるのにゃ」

 

(ちょっとまって、加賀さんとかどうなるのです?)

 

すると素早く降りていく加賀。

 

(普通に降りるんだね!?)

(うわまた見てるよ…)

(舐め回されてて草生えそう…)

 

(『どれから食ろうてやるゾ…?』とか言ってそうです…ッ…)

 

(草)

((フフッ))

 

【全員、OUT!】

 

「あ、綾波ちゃん…!」

「草生えた…いたい…」

「まさか綾波のアテレコで笑ってしまうとは…」

「自爆したのです…」

 

 

 

気を緩めると思わぬところで笑ってしまいやすくなる主人公ズは、明石に続いて一人一人降りていくのだった。

 

 

 

To be continued…




閲覧ありがとうございました。


そんなこんなで次回へ進みます。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

【2020年度】絶対に笑ってはいけないセイレーン作戦24時 Part 3

笑ってはいけない編その3。

見所:今回呼ばれた理由とは…?そして、ケツしばきの剣ならこの人(!?)

※今回の後書きで正式タイトル発表。


バスを降りた主人公ズは司令部に入り…。

 

 

「じゃあ、指揮官が執務室でお待ちになってるにゃ。着いたら、お前たちしっかり挨拶するのにゃ?」

 

執務室へ続く廊下を行く。

 

すると

 

 

 

(そこにだれか居るよ?)

(…大鳳さんです?)

 

執務室を覗き見をする大鳳。不審さから笑ってしまいそうになるのを堪える。

 

 

 

 

(大鳳さんには申し訳ないですが、無視して進みましょう…)

(賛成…)

 

ニーミの意見もあって先に進むことにした。

 

 

一行が近づくと大鳳はそそくさと帰っていった。そして明石がノックする。

主人公ズの近くでは

 

「失礼しますにゃ!連れてきたのにゃ」

 

 

 

「「「「失礼しまー……!?」」」」

 

 

声を揃えて入っていった刹那、主人公ズは固まった。

 

 

 

半裸姿の指揮官。

 

 

(年末年始の寒い日にもこれなのです…?)

(寒そう…)

 

すると、指揮官はキメ顔でじわりと近付いてきた。

 

なんとか笑いを堪えきろうとする主人公ズ。

 

 

【綾波、ジャベリン、OUT!】

 

執務室に饅頭と……高雄が扮するニセ饅頭が駆け付ける。

 

((((高雄さん…!?))))

 

ケツしばきを済ませると一斉に帰っていく。

 

「んおおっ!!?」

 

高雄饅頭だけはなぜか足を引っ掻けてずっこけていた。

 

「ングフフッ……!!」

「だめだよ笑っちゃ……!!」

「…っ…っ…!!」

 

【綾波、ジャベリン、ニーミ、OUT!】

 

 

ケツしばきを終えると、一緒に帰っていく高雄。綾波の尻をしばいていくのはなんと高雄が担当する。ラフィーは頑張って耐え抜く。

 

「高雄さん…去年も饅頭の格好で出てたです…」

「またずっこけてたねぇ…」

「高雄さんだけでっかいからもう…!」

 

【綾波、OUT!】

 

綾波のケツしばきを再び高雄饅頭がやって来てフルスイングしていく。

 

「高雄さんのケツしばき、綺麗に振ってる分めっちゃ痛いです…」

「根に持ってるのでは…?」

「絶対持ってるよ…去年も思いきり笑ってたし…」

「私怨は流石に草…っ…」

 

【ラフィー、OUT!】

 

ラフィーも堪えきれず。再び高雄が駆け付けてきた。

 

「痛い…けど草生える」

 

そして、饅頭たちが帰ると、再び指揮官の方を向く。

 

指揮官の真面目そうな顔、その顔と格好に開いたギャップは、張り詰めた空気には逆効果であった。

目を反らして堪えようとする主人公ズ。いつも見慣れている筈なのに破壊力を強く感じる。

 

笑っては不敬だし、不敬だからこそ、あの海では面白いのだが。品定めするかの様に一人一人舐め回すように見ている。

 

【全員、OUT!】

 

堪えきれずついに表情が決壊する。

 

 

 

 

そして、執務机に指揮官が戻ろうとした…

 

 

 

 

 

 

 

…刹那、足をぶつけてバランスを崩してしまった。

 

 

 

 

「「「「ッッッ!!?」」」」

 

まさかのハプニングに流石に決壊してしまい………

 

【全員、OUT!】

 

ケツしばきの音が執務室に響いた。

 

「しwきwかwんww」

「痛そう…」

「今のナチュラルにスネ行きましたね…?」

「今の絶対痛いです…」

 

 

スネを押さえ苦悶の表情の指揮官。

 

明石も笑ってしまっている。

 

さて、気を取り直して足を擦りつつ、指揮官と挨拶する。そして、作戦の概要を伝えた。

 

どうやら大規模作戦は伊達ではなく、本当にやるつもりらしい

 

(大規模作戦ならせめてちゃんと服着ろよです…)

(まぁ、パンイチでも全裸でもないし…そこは許してあげよう?)

(にしても、なんか突然変な動きしてきそうで、ラフィー草生えそう)

(嫌な予感しかしませんよね…ん?プフッ)

 

なにかを見つけたニーミは吹き出した。

【ニーミ、OUT!】

 

「ったぁ…」

 

「…え?」

「ニーミどうしたでs…あ!」

 

祭壇を見付ける。

 

赤城のお面が奉られていた

 

指揮官も「あ、気付いちゃったの?」と言いたげに苦笑いしている。

 

「祭壇です…」

「奉られてる…」

「呪われそう…」

「やめなさいって…!」

 

【綾波、ジャベリン、ラフィー、OUT!】

 

 

ケツしばきを食らった後、あらためて指揮官は用件を伝えるべく、DVD映像を見せた

 

(わざわざ円盤にしたです…?)

(指揮官自ら話さないんですね…)

 

すると、映像が始まった。

……………

………………

 

 

 

 

 

……大規模作戦、それは、太平洋NA海域に活動しているセイレーンの艦隊が海域の深部に撤退しつつあると観測された。

 

(銀河○丈さんみたいなナレーション、です)

 

 

各陣営の活動により、これまでの膠着状態が破れつつあり………

 

 

(あの海でそんな膠着してたかな…?)

(遠くから傍観してた気がする…)

(メインだったのオーラの泉くらいですかね)

(影薄かったです)

 

 

セイレーンへの反攻作戦の決行準備が整った。

 

アズールレーン上層部はかねてより準備していた戦力を総動員し、海域に展開しているセイレーンを一挙に撃破する一大作戦……

 

 

『セイレーン作戦』の開始を発令したのであった……!

 

 

………………

…………

 

 

おお…と綾波たちは空気を読みつつ声をあげた。

 

ということはレッドアクシズ陣営とは協力は得られないことになったといってもいいだろう。

 

 

 

「ならさっきの熊野さんがバス乗ってたのはどう説明するのです…?」

「当前のように乗ってて、も、もう草」

 

「「ッッ……!!」」

 

 

思い出せば、言及しないが加賀も乗っていた。

 

 

【全員、OUT!】

 

 

 

何気ない綾波の疑問に、一斉に吹き出してしまった。ラフィーもにやけ、綾波も自爆してしまう。

 

 

「綾波ー!?あっ…!?」

「もうそれここで突っ込んだらダメだよ!?痛っ!!」

「いっ…!?自然体だったから余計に草」

「あっ!!?…失言でしたです…」

 

 

かくして、今回主人公ズは『セイレーン作戦』に参加することを命ぜられたのであった。

 

 

To be continued…




閲覧ありがとうございます。

ここで正式タイトル発表。


今回は
『絶対に笑ってはいけないセイレーン作戦24時』

…をお送りいたします。
※次回からはこのタイトルです。××の部分もそれに伴い修正します。

恐らく年明けも更新すると思いますが、よろしくお願い致します。

では、次回に続きます。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

【2020年度】絶対に笑ってはいけないセイレーン作戦24時 Part 4

明けましておめでとうございます。

今年もよろしくお願い致します。




見所:セイレーン作戦と言えばあの便利な機能満載のあの子が登場。

果たして敵か味方か…?


主人公ズは執務室で半裸の指揮官から『セイレーン作戦』について聞くことになった。

 

そのため、今回はそれに関係する役立てるものを渡すために、それが届いているとされる寮舎へと案内されるのであった。

 

「どんなのだろうね…?」

「一人だけおかっぱヅラです?」

「専用スキン」

「いやいや、スキン変えても性能変わりませんよねKAN-SENって…」

 

「さ、ここがお前たちの寮舎にゃ!中に指揮官からのプレゼントが届いているにゃ」

 

 

 

寮舎に案内される。

 

「パッとしないのです」

「去年と変わらず、いつもの家具が並べられてるだけにみえますね…」

「ベッドふかふか…いいこと」

「ケツしばきの痛みに耐えつつ寝るには申し分無いっていうね?」

 

 

「あ、みんなこれ見て…!」

 

ラフィーがなにかを見つけ指す方を見ると…

 

何かの装置に髪も肌も白の小人が目を閉じて座っており、端末が四つ置かれていた。

 

「…これがエク○ぺリアの新型です?」

「どう見てもメーカーが違うでしょ!?」

「あの子…」

「全裸待機?あ、服着てた」

 

 

すると、声に反応して目が開く。

 

\デデンデン デデン/

 

突然のBGM。

 

『お早う御座います』

 

ホログラムの少女が目を開き突然喋った。

 

「「「「おはようございまーす…」」」」

 

なんとか声を揃えて返答する。

そして、それは立ち上がろうとするが中々立ち上がれない

 

『…っ…ぅぅ…』

 

少女は苦悶の表情。

 

 

「あれ、足…しびれちゃったです…?」

『お、お構い無く…』

「…フフ…」

「ンフ…」

そして、ジャベリンが笑いを堪えられなくなり、ニーミも釣られてしまい…

 

【ジャベリン、ニーミ、OUT!】

 

 

「ダメだ…迂闊だったぁ…」

「足、しびれるの…?」

 

『朝からずっとこの体勢でいろって仰有られてまして…』

 

「草」

「無茶ぶりされて可愛そうなのです…」

 

 

 

 

…そして、明石はドックの作業があるために一度戻らねばならず、それを終えてまた戻ってくるまで寮舎にて待っていることに。

 

そう、この瞬間はまさに蹴落とし合いの場。罠にかけ、罠に掛けられケツしばき。

 

今回、寮舎ではどのような仕掛けがあるのか。

 

そして、足の痺れに苦悶する彼女は、上層部から預かったセイレーン作戦用の補助電子アイデンティティインターフェイス』のナビゲーターこと、TB。今は彼女に夢中になっていた。

 

あの海初登場にして『笑ってはいけない』に参加という、あまりの無茶ぶり。しかし、あの海に出演すること自体、無茶ぶりまみれの中に放り込まれるのと同義である。

 

 

「それで、TBちゃんはどんなことが出来るの?」

 

『オンライン時、レーダー、ソナー、通信等から入ってきた戦場情報の整理、任務のタスク管理、索敵、周辺のもの、サルベージするものの分析、せどり時の相場チェックなど、色々できます』

 

「便利~!これでサルベージする時、引き上げたらワカメでしたって心配は無くなるね!」

 

『宝箱の中が例え乾燥ワカメのパックであっても、その使い道を探せます』

 

「それより…せどり時の相場チェックっているです…?」

「使うことなさそうですね…」

「持ち帰ったけど倉庫一杯な時とか?」

 

『メル○リにも対応できます』

 

「副業対応してる +114514点」

 

 

機能は豊かであった。

 

 

 

『では、他に機能説明に関する質問などございますか?』

 

振ってきた。一瞬お互い見やる。迂闊な質問をしてもそれが過敏になる笑いのツボを刺激しかねない。

 

質問の選択には慎重になるべきなのだが、それでは面白くはない。

 

 

 

 

 

「では…」

 

そこで、綾波は意を決して訊ねた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「指揮官のスマホの画像フォルダを覗くことって出来るです?」

 

『勿論』

 

 

 

「「「ッ…」」」

 

質問者の綾波はなんとか堪えきった。

 

【ジャベリン、ラフィー、ニーミ、OUT!】

 

「いったぁ…」

「草」

「画像フォルダを覗くって…この子になにを求めてるの!?」

「やっぱほら、気になるです。IoT進むと…うっかり覗かれたりするし、です」

 

 

『最近そういう事件増えましたよね。……検索結果、画像は9000点以上。その中で分類した結果、4割が景色。この港の写真も含まれます』

 

「ホントに調べてるし!?」

「おお…」

「まぁ、うん…指揮官ですものね?港とか絵になるのは入れておきたいですもの」

「同級生にマウントとったりとかに使えそう…」

「まぁまぁまぁラフィーちゃん…」

 

 

 

『更に4割は………料理の写真』

 

 

笑いを堪えつつも頷く主人公ズ。

 

「料理です?」

「やっぱりマウント…」

 

『最近は比叡さんのお作りになった料理が増えてますね』

 

「あー比叡さんの~…」

「美味しいよね、比叡さんの料理~」

「ってことは、和食が多いってことです?」

「健康志向」

 

そしてTBは参考までに画像を表示するが…

「え!?」

「なにこの消し炭…」

 

「ふふっ…っ…」

「…ッ!」

 

【綾波、ラフィー、OUT!】

 

 

画像の料理=ヴェスタル作

 

「うう、間違えてるのは流石に草」

「っつぅ…比叡さんに怒られるです…」

「に、にしても…ヴェスタルさん…よくこれ投稿しようしましたね…」

 

『レシピアプリでは大好評でした』

 

「それ、大炎上の間違いじゃ…」

 

『尚、比叡さんの同名の方の…』

 

「ストップ!!それ以上は結構ですから!つーかダメぇぇ!!!」

 

『そうですか…』

 

ニーミの制止により、TBは画像を引っ込めた。

 

 

 

 

 

 

そして、残りの2割。

 

 

 

 

 

『そして、指揮官の画像フォルダにおける、残りの2割は

 

 

 

 

 

______ダウンロード販売のエロどうj…エラーしました

 

 

何かを言い掛けるも突然のエラー。

 

「フフフッ」

「…っ!」

「ンフフ…!」

「お前、ホントに最新です?www」

 

『…。………はい』

 

「なんなの今の間は!?www」

「ポンコツなのです?」

 

『ポンコツ言うなや!?S○riとかGo○gleアシスタントとかこんな突っ込まへんぞ!!?』

 

目をひん剥いてツッコミだすTBに吹き出してしまった。

 

 

 

【全員、OUT!】

 

 

「怒ったです…?」

「表情豊かだね…」

「これには草生える」

「これ祥鳳か誰か…機械を通して演じてませんか?」

『中の人なんて居るわけないやろ!?うちの声、キz…春○望さんやで!!?』

 

 

「「「「ングフッ」」」」

 

 

【全員、OUT!】

 

 

「声似てるけど…それを言っちゃダメなのです…」

「叫ぶAIは草」

『という訳で、円滑な稼働のため、ユーザー登録を開始します。氏名をお願いします』

 

 

そこでとりあえず、ジャベリンから行くことに。

 

「ジャベリンです!」

『はい。よろしくお願いいたします……激安お弁当女子

「ンフッッ…」

「ンクッ」

 

【綾波、ジャベリン、OUT!】

 

「っつぅぅ…ジャベリンの特徴ズバリ見抜いてるです…」

「いたた…なによそれぇ~…ジャベリンお財布に優しい女子だもん!」

 

 

 

続いてニーミ。

 

「Z23です。よろしくお願いいたします」

 

『はい。よろしくお願いいたします………ガリ勉スパッツ

 

【ジャベリン、ラフィー、ニーミ、OUT!】

 

「が、ガリ勉スパッツ…!?私…!?」

「大体合ってるww」

 

「け、結構毒舌です…」

 

そしてラフィーの番が来た。

 

「ラフィーだよ」

『はい。よろしくお願いいたします。……寝坊助ウサギ

 

 

 

「…返品!

 

「「「ブフッ」」」

 

【綾波、ジャベリン、ニーミ、OUT!】

 

 

「ね、寝坊助は酷いよ!?」

「TB、謝りましょう…ユニオンは訴訟大国ですから…ラフィー訴訟起こす前に」

 

『申し訳ありません。私、作られた時に学習のためにお笑いの毒舌芸ばかり聞かされたものでつい…』

 

「許す。素直、良い子良い子。ラフィー心広い」

 

 

 

 

「でも次お昼寝馬鹿にしたらTBの開発元訴える…慈悲はない」

 

「「「怖っ」」」

 

そして、最後の真打ちこと綾波。

 

 

「綾波です」

 

『はい。よろしくお願い致します。………引きニーt』

 

「よしラフィー、一緒に訴えよう、です」

「おー」

 

『ファッ!?』

 

「まてい!!?ラフィーあんたさっき怒り納めたでしょ!?」

 

【ジャベリン、ニーミ、OUT!】

 

「いった…綾波、落ち着きましょう」

「訴訟とか年末年始にしては幸先悪くなるからやめよ!?」

 

魚雷を片手に襲いかからんとする綾波を、ジャベリンとニーミはなんとか押さえ、宥める。

 

 

 

『綾波、ジャベリン、ラフィー、ニーミ…覚えましたし』

 

 

「どっかで聞いたことある」

「キュー子ですね。Digital ○uteのキャラで…」

「むす○ーかー作ってるところです」

 

『む○めーかー…検索中』

 

 

 

TBが反応。

 

 

 

『関連項目……

 

 

………………………………………“アークロイヤ PCゲーム-購入履歴”を検出』

 

「…ッッ!!?」

「そこまで検出せんでいいわwwwww」

「案の定出てきたです…www」

「SEOみたいで大草原不可避」

 

【全員、OUT!】

 

「う、アークロイヤルさんのことだから買ってそうなのは分かってたのに…」

「駆逐艦どころの問題ではなくなってますね…」

「大体持ってそうだなとは思ってましたが…」

「結構なつい…」

 

『尚、アークロイヤルはHD版も……』

 

「もういいです、TB」

「お腹いっぱい」

 

 

 

ケツしばきの饅頭たちが戻った後、明石が戻ってきて、早速出撃準備のためにドックへ向かうことになった。

 

To be continued…




閲覧ありがとうございます。

TBちゃん初登場にして初参戦。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

【2020年度】絶対に笑ってはいけないセイレーン作戦24時 Part 5

2020あの海版笑ってはいけない編その5です。

見所:ロケ地(作戦海域)の説明。


寮舎でTBとの邂逅と交流を行っていた綾波たちは、明石が戻ってきたことにより、ドックへ行く。TBは持たされた四人の端末から常に会話をすることが出きるそうで、一緒に連れていくことに。

 

そして、渡り廊下を通り、PXの前を通ると…

 

 

 

「え、売り切れ!?」

 

「はい」

 

「はぁぁぁ!?」

 

 

売り切れに対して店員にキレる客役:サラトガ

 

 

 

「あんたねぇ!?このサラちゃんをなんだと思ってンのよ!ねえ!」

 

「うわうわうわ…さっ、サラトガさん抑えて抑えて…」

 

ジャベリンたちが声をかけた。

 

「一体どうしたんですか…?」

 

普段のサラトガなら笑顔の筈。

 

「演技が臭いのです…んふふっ…」

「もう草…」

 

 

 

 

【全員、OUT!】

 

 

ケツしばきが下る。

 

「あら?あなたたちは…!どうしたのー?」

 

「ンフッフフ…」

「クフフッ…」

 

【綾波、ジャベリン、OUT!】

 

まさかの変容ぶり。

 

「いだっ!?」

「アッ!?…痛い、です…」

 

 

「お探しの品はこれかにゃ?」

 

花火セット。

 

 

「いくら~?」

「60000ダイヤ相当にゃ」

「あ、買うー!」

 

 

躊躇うことなく普通にスマホ決済で購入するサラトガ。

明石の持っている機械にかざす。

 

 

【全員、OUT!】

 

 

「生々しいです…値段おかしいのです…桁多いのです…」

「しかも、びた一文まけられてないっていうのがね…?」

「もう草」

「それをスマホ決済で買ってくサラトガさんもまた…」

 

『サラトガのネット口座の残高を参照しますか?』

 

「それまではさすがに止めとくです…」

 

「「「うん…」」」

 

かくして、ドックへ急ぐ。

 

「おお、来たか!」

 

エンタープライズ、ホーネット、ノースカロライナ達を初めとするKAN-SENが揃っていた。

 

「今回は君たちの活躍に期待しているぞ!」

 

 

 

(そうそうたる面子です…)

(珍しくエンタープライズがスベってない、普通になってる)

(あれ?後ろ…ヨークタウンさんも?)

 

ヨークタウンもハムマンを連れて出迎えに出て来ていた。

 

「ヨークタウン姉さん…!」

 

「そうそう、今日はこの子達も連れていくことにしたの!」

 

 

 

「前衛はハムマンに任せて置けば良いのだ!」

 

ハムマン本人。そしてもう一人何者かがいた。

 

 

 

 

 

 

 

「ね?…か、カガマン!

 

加賀マンの姿もあった。

 

「「「「ブフッッッ!!!」」」」

 

 

 

【全員、OUT!】

 

 

「お前は空母だろです!?」

「さも当たり前のように立ってるし!!」

「ヨークタウン、気にしてないのほんと草」

「加賀さん本人も意に介してないっていう、あ、ハムマンが顔伏せて笑うの我慢してる…」

 

ハムマンはケツしばきされない筈だが、笑いを堪えて顔を紅潮させていた。

 

TBも笑いそうになっている。

 

 

 

「そ、そうなのだっ!あか、ヨークタウン姉さんのためなら、例え火の中水の中!蛇に睨まれた蛙になろうとも!!」

 

 

 

 

 

 

 

『蛇に睨まれた蛙って、それ詰んでますよね?』

 

TBのツッコミに吹き出す主人公ズ。

 

【全員、OUT!】

 

「いったぁ…TB少し黙ってて、です…」

「いつつ…カガマンさん…」

「いつもの口ぶりで赤城って言い掛けてて草生えた」

「て、ていうか…主人公ズの綾波と引率役の明石とかを除いても、レッドアクシズ所属の方普通に居ましたよね…」

 

ここまでその姿を堂々晒しているのは、高雄、大鳳、熊野、加賀、バス相手に全力疾走する天城の五隻。赤城は今のところ去年のお面と声だけ。

 

 

 

ケツしばきが終わると、出撃先の海域の説明に入る。

 

 

 

サラトガもそこに来ていた。

 

 

『あ、あれはさっき店員さんとゴネて、終いには明石から60000ダイヤ分貢いだサラトガさんですね』

 

「まぁまぁまぁまぁ…TBちゃん…あれはまぁ…」

 

「「「ーッ……ーッ!」」」

 

【綾波、ラフィー、ニーミ、OUT!】

張り詰めた空気を容赦なくぶち壊していくTB

 

ジャベリンはなんとか持ちこたえた。

 

 

 

「もうTBの音声OFFっとくです…?」

「なんというか、もっと早くやるべきでしたね…」

 

『~!~!』

 

尻の痛みに堪えつつ、音声をOFFにする主人公ズ。

 

TBの顔に×印のマスクが出現。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

が。

 

 

 

 

 

 

 

 

『お前らこれで私が黙る思っとるんか?』

 

 

 

TB:音声OFF不可能.

 

 

 

【全員、OUT!】

 

「嘘でしょ~!!いだっ!?」

「OFFに出来ないっておかしいので、ずぅっ!?ううっ…」

「致命的なバグ…ぎゃっ」

「い"っ…あ、明石!調整できないとかダメでしょ!?」

 

「特別仕様なので諦めてにゃ?」

 

そして、ケツしばきが終わると、漸く解説が始まった。

 

 

「それでは今回攻める海域についてTBから説明してもらうぞ」

 

『はい。ワタスにお任せください』

 

一人称が変ではあるが、TBが音声を大きめにして解説を開始した。

 

 

 

この海域はセイレーンの仕業により、該当海域に入っている内、皆さんの誰か一人でも笑ってしまうと、皆さん全員がケツしばきの対象になる、《連帯責任海域》となっております…例えばこんな感じに』

 

 

 

 

 

【全員、OUT!】

 

 

 

『…と、全員笑ってしまった音と同じ音声が鳴るようになっています。主人公ズの四名は皆さんはアズールレーンの所属扱いです』

 

 

 

ケツしばき要員の饅頭たちが人数分並ぶ。

 

「え、え、饅頭たちだらけです…?」

 

「すごい」

 

「どっからやって来たの…?気配無かったですよ!?」

 

 

「…あ!!」

 

ジャベリンが何かを見つける。

 

「ッッ……ッッ…!!」

 

エンタープライズが笑ってしまっていた。

 

 

 

「エンタープライズさん!?!?!?」

 

ニーミは叫ぶ。唖然とするKAN-SENたち。

 

エンタープライズは指す。

 

そこには一体の不自然な饅頭が並んでいた。顔だけ出しているキグルミ。

 

 

「何です…?あのふなっしーの中身が出てるみたいな…」

「高雄?」

「えぇぇ…」

「何食わぬ顔で紛れてる……!?」

 

 

高雄饅頭再び。

着ぐるみの中に顔と前髪とミミが飛び出ているために一目瞭然。

 

『ケツしばき、みんなで受ければ、ツラくない……という気持ちで参りましょう』

 

「参れるかぁぁ!!エンタープライズさんとかサラトガさんとか!ケツしばきしちゃいけない人も居るでしょ!!?」

 

突っ込むニーミ。ユニオンの英雄やアイドルが容赦なくケツしばきされる光景を年末年始に晒すのはあまりに面白そうだが、やってる側は下手すると軋轢が生じかねなくなる。

 

「わ、私は君たちが笑いを堪えられると信じるぞ?」

「さ、サラちゃんも!あなた達を信じてるよ☆」

 

「サラトガ、それフラグ…」

「エンタープライズさんとか普通に笑ってたです…ていうか、一番ヤバイのはこいつらです!

「フラグ回収してきそう」

 

「止してくれ!こう見えてもトレーニングは受けてきたんだぞ?」

「高雄饅頭見付けて早速笑ってた」

「あ、あれはあれで破壊力がな…!?海域ではしっかり勤めるぞ…?な?」

 

 

綾波とラフィーの指摘は決して間違いではない。サラトガは初にしても、エンタープライズは去年出ている。スベり芸を見せたが、笑わせる側であり、笑いをこらえねばならないノウハウは少なかった。

 

「あのー質問良いですか?」

 

『ジャベリン、どうぞ』

 

「連帯責任海域って…向こうで出くわすかもしれないレッドアクシズのKAN-SENの皆さんやセイレーンもですか…?」

 

『良い質問ですね。おそらく同じ作用があるかと思われます。誰かが設定いじくらなければ…そのままかと』

 

となれば、まさに地獄の海域である。

これは笑ったら負けどころではない。

 

 

【綾波、ニーミ、OUT!】

 

「…ペンペン草一つすら生えないのです…」

 

「下手したらフッドさんたちもケツしばきされるじゃないですか…」

 

「赤城がケツしばき受ける様子、見れそう…」

 

「空母繋がりですけど、瑞鶴さんとかなら去年一緒に連帯責任で受けましたよね、一つは翔鶴さんによる理不尽な宣告で瑞鶴さんだけ…」

 

去年の光景を思い出す。『ぬるぬる剣道』という勝負で高雄たちと勝負したときであった。主人公ズは瑞鶴の、一気に突き落とされた様な表情を思い出し、笑いを堪えるのに難儀してしまったのだ。

 

 

「ていうかさ…!綾波ちゃん…下手したら重桜…帰れなくなっちゃうんじゃ…

 

「年明けに母港で皆と顔合わせるのが恐い、です…」

 

「待ってください!それ言ったら私たちも…!」

 

「故郷を捨てる覚悟…」

 

 

絶対に笑ってはいけない感が強まってくる主人公ズ。

 

しかし、キャストは全員がケツしばきの許諾は得ている。自分は笑わないという自身があるのだろう。

 

しかし、笑いの刺客はなにも両陣営のKAN-SENだけではない。

突然ボケをかましてくるTBやセイレーンたちもである。

 

というより、張り詰めやすい笑ってはいけないの過酷さは凄まじいのだ。

 

 

 

かくして、時間が来たので、全員は抜錨。

 

あの海版笑ってはいけないの二年目にして、初の大航海ロケが始まるのであった…!!

 

 

To be continued…




閲覧ありがとうございます。

去年は母港の近くでしたが、今回は大人数の大航海ロケ。

しかし、TBの説明があってもここは『あの海』であり、『笑ってはいけない編』であることをお忘れなく…(˘ω˘) 


と言うわけで、また次回に続きます。

by筆者


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

【2020年度】絶対に笑ってはいけないセイレーン作戦24時 Part 6

三が日過ぎてしまってましたね…すみませんでしたorz



笑ってはいけない編その6。

見所:ようこそ、連帯責任海域へ。


青い海が広がる。格好をつければ紺碧という二文字。

 

主人公ズとエンタープライズたちアズールレーン陣営の航海が始まり、数分後。

 

 

 

 

「何が出てくるんだろうね…」

 

「カガマンさんがまたこっち見てますね?」

 

「野獣の眼光…」

 

熱い視線の加賀。ヅラの長い後ろ髪が靡いているのがやたら美しさを演出してくるのは、笑いのツボを刺激していた。ずっとこちらに視線は注がれている。

 

 

 

このままではツボを刺激され続け笑ってしまうことは避けられない。

そこで、緩和のために思いきって話し掛けることにする。

 

「あの…加賀さん?」

 

「「「ブフッ」」」

『wwwwwwwwwwwwww』

 

 

【綾波、ラフィー、ニーミ、OUT!】

 

 

一度停止し、ケツしばきを受ける三名。TBも笑ってしまった。しかし、まだ海域には入って居ないので主人公ズのみ。

 

 

 

 

「それで、加賀さん…?」

 

 

 

 

 

「加賀じゃない。カガマン…!」

 

 

ボソッと囁く様に返す加賀マン。

 

 

「クハッ…ハハハハッ…!」

「ッ!フフッ…!」

「ッ…!」

 

思わず吹き出してしまう。

 

【綾波、ジャベリン、ニーミ、OUT!】

 

ラフィーはなんとか堪えきる。

 

「あの、何故ここに…?」

 

「赤城に…行けって…うん」

「あぁ…ッ…ッ…」

 

頷くジャベリン。しかし堪えることは叶わず。

 

【綾波、ジャベリン、ラフィー、OUT!】

 

 

 

「潮らしくてもう草」

「肉食系な感じが削ぎ落ちてるです…」

 

 

ケツしばきが終わると、再び航行再開。

 

 

「カガさ…カガマンさん、その衣装すごい可愛いですね」

「だろう?」

「それ、ヅラですか?」

「耳以外ヅラだよ?」

 

すると、綾波が堪えきれなくなり…

 

 

【綾波、OUT!】

 

 

「いったぁ!?です…」

 

 

そこに、反応が。

 

打電するエンタープライズ。

 

すると、所属はロイヤルのようである。

 

そして段々と見えるようになる。

 

 

そこには……

 

 

「誰…!?」

『あ、ジャベリンちゃん…綾波ちゃん…ラフィーちゃんにニーミちゃん…!』

 

聞き覚えのあるような声。

 

「ユニコーンちゃん!?」

 

信じられない。去年の笑ってはいけないでは高雄にタイキックを決めた側であるのに。

 

 

そして、近付いてみると……

 

 

図体が大きな感じがする。

 

 

そして振り向いた

 

ゆーちゃんを抱き締める

 

 

 

 

 

 

 

 

…ユニコーンと同じ服を着た高雄。

 

 

 

 

「高雄さんwwwww」

 

「何故!?www」

 

「中の人ネタは草」

 

「高雄さんユニコーンの服着てなにしてるですwwwww」

 

 

 

【全員、OUT!】

 

 

 

 

 

ケツしばきが下る。

 

「あのね…?迷っちゃったの…」

 

「あの、高雄さんです…?」

 

「高雄じゃないでござ…た、タカオーンだよぉ…!」

 

声が若干上ずるタカオーンこと高雄。声のトーンが急に変わりそうになる。

 

この時、主人公ズは直視できず、首もとを見ていた。

 

エンタープライズたちは最早目を反らしてして堪えていた。サラトガも顔を伏せている。

 

すると、不意に、タカオーンが寄ってきて、綾波は思わず一歩引いてしまった。

 

「ッ!?」

「プフフッ…」

 

【綾波、ジャベリン、OUT!】

 

(今引いたよね?引いたよね今!?)

(あの図体でユニコーンとか無理あるです!本人が大きくなったならまだわかる、です…)

 

そこで、ニーミが切り出した。

 

「取り合えず、向こうの方角へ行けば、あのー母港ですので…!はい~」

 

 

「ありがとう!ニーミちゃん!」

 

 

 

「「「ブフッ」」」

 

【綾波、ジャベリン、ニーミ、OUT!】

 

 

ラフィーは堪えきった。

 

ケツしばきを終えると、タカオーンは帰っていった。

 

 

「ノリノリだったです…」

 

……………

 

「さあ、そろそろ目標海域だ」

 

エンタープライズが言うと、情景が段々と鏡面海域らしい幻想的なものに変わる。

 

ちょっと上が黒で下に向かって晴天時の青さになる。

 

 

 

『よく来たわね?』

 

聞き慣れた女の声。

 

うねうねと蠢く触手の艤装。

 

最早アズールレーンお馴染み、セイレーンのオブザーバーである。

 

(うわ今年もオブザーバー出てきたよ…)

(予測可能回避不可能ですね…)

(相変わらず突然出てくるの草生えそう)

(まだだ…まだ笑うな…ですっ)

 

 

『今年、随分と更新頻度が少ないみたいだったけど、なんとかあと僅か…』

 

ここまで来て世間話をしようとしてるのか。

 

「一体何が目的だ?」

 

(お、エンタープライズさん勇ましく出たねー)

(エンタープライズさん、あまり変に返したらダメです…)

 

 

『ふふ?エンタープライズがぶちかましたスベりの回数と比較しても…

 

「っ!?ッッ…!」

 

そこでエンタープライズは気にしていることを言われてしまったのか思わず声を漏らして笑ってしまい…

 

 

 

【全員、OUT!】

 

「「「「えええええ!!!?」」」」

 

 

主人公ズとアズールレーン側のメンバーたち全員にケツしばきが下る。

 

 

 

「うあっ!!?」

「ひゃっ!!痛ぁ…」

「タイキックされるならこれで勘弁してほしいわね…」

 

容赦なくケツしばきが下るエンタープライズ。ホーネットやヨークタウンも反応を示した。

 

 

 

「んきゃっ!!…うっ…結構痛いよこれ…!?」

 

サラトガもしばかれた後の尻を押さえてピョンピョン跳ねている。

 

 

 

「うわっ!!」

「ぬおっ!?」

 

カガマンもハムマンたちと一応例外ではない。

 

『あの、説明する前に笑ったから、今になるけど、ここからは連帯責任海域だからね?www』

 

「エンタープライズ…?」

「フラグ回収したのです…」

 

「す、済まなかった…」

 

『恐らく読んでる人は少しは楽しめたかと』

 

「待て、今私だけ二回しばかれたんだが!?

 

エンタープライズは何故か自分だけ二回もケツをしばかれた事を言及する。

 

『ちょっとしたアドリ…手違いくらいはありますよ、エンタープライズ』

 

TBが反応する

 

「手違いってなんだよwwアドリブとか言いそうになったろお前!?」

 

「落ち着いて、エンタープライズ」

 

「ラフィー…?」

 

「エンタープライズさん…………ごねるなら年明けにTBの開発元に陳情しましょう、です」

 

「やめんか!!年明け早々に陳情されたらTB作った人たちが浮かばれないでしょ!!私もちょっと考えちゃったけど!

 

「ニーミちゃんまで…!?」

 

 

ガリ勉スパッツがやはり気に召さなかったようである。

 

 

『開発元、どんまいですね』

 

『ふふふ、年明けから上層部はサポート作業で大忙し待ったなしね?というわけだから、最初のお題よ』

 

「は?お題…です?」

 

徐にメンタルキューブを取り出して何かを編み出した。

 

「うわ、貴重なキューブをこんなことに使って…」

 

「誰か出てきた」

 

見覚えのあるシルエット。

 

肌色の雄々しい体躯。

 

海パンの上に装着された赤城面。

 

「え!?」

「嘘…!?」

 

 

指揮官。

 

「何でここに!?ていうか毎回思うけどどうやって浮いてるのあの人!?」

 

「今のだと、あれ(お面)のせいです…?」

 

赤城面の魔力か。

 

「こ、駒じゃないですよね…鏡面海域ですし…」

 

『本人よ。記憶共有したものではなくて、ご本人!』

 

 

海パンの上に赤城面を引っ提げた指揮官。波打ちの際に水跳ねが赤城面にぶっかかる。尚、当の指揮官はキメ顔。

 

荒唐無稽さに吹き出しそうになるKAN-SENたち。

 

 

 

『というわけで指揮官と鬼ごっこしてもらうわ。このエリアの外へ逃げ切れたらセーフよ。もし指揮官に捕まっちゃったら、連帯責任でケツしばき…理不尽じゃかわいそうだし。面白いでしょ?』

 

 

「いや普通に理不尽じゃないですか…誰でも捕まったら皆仲良くケツしばき食らうんですよね…」

 

『まあね?』

 

「指揮官の目めっちゃ血走ってる、です」

 

「草生えそう」

 

「ラフィーちゃん、堪えて堪えて…!?」

 

 

『あ、そうそう、今からこのお代が終わるまでは笑ってもいいけれど、果たしてそんな余裕があるのかしらね? …じゃあ、スタート!』

 

 

 

すると、指揮官が海の上を走り出す。

 

 

「ってふざけんなオブザーバー!!wwwwww」

「これ…ヤバイよ~!!」

「逃げよう」

「ヤバイこっち来たです!!」

 

獲物を探す指揮官と目が合う主人公ズは、海域の端へ向けて一斉に速力を上げた。

エンタープライズたちも慌てて逃げる。

カガマンこと加賀も笑いつつも逃走を始めた。

 

指揮官スリップストリームを発動(!?)させて全力でKAN-SENたちを追い掛け始め、セイレーンの実験こと指揮官との鬼ごっこ対決が幕を開けた。

 

 

「うわお前こっちくんな!?」

エンタープライズの後ろについた指揮官。

 

「はっや!?前より早くない!? 」

驚愕のサラトガ。

 

その隙に逃げる主人公ズだが…

 

エンタープライズは同じ方向へ舵を取ってきた。

 

「うわー!?」

「お前連れてくるなです!!?」

「指揮官早い、もう草」

「追い付かれてませんか!?」

 

スリップストリームを受けるエンタープライズに更にスリップストリームで速度を上げた指揮官。

 

「サラちゃん所来ないでぇぇぇ!!?いやああああ!!」

「まって何で私のところまで来るのよ!?ヨークタウン姉さん逃げて!!」

「この変態!せめてレーザーレーサー着れなのだっ!」

「その金隠しをこっち向けるなァァァ!!?」

 

絶叫のKAN-SENたち。

 

指揮官の胴体よりも赤城面が足が生えて走ってくるように見えている。

 

 

「シテヤンヨみたいになってるです…!」

 

すると、遂に捕まってしまった。

 

それは…

 

 

 

「またぁぁぁぁぁ!?」

 

サラトガ。

 

「サラトガさん!?」

「トガちゃん!?」

「トガちゃんってなによ!?」

 

 

サラトガ、トラウマ再び。

 

指揮官に背後から抱きつかれる形で確保された。

 

「止めて!!止めてよ指揮官!?いくら年末年始だからってそれはダメぇぇぇ!!?……」

 

解放された。

 

「サラトガさん、方針状態でテレビでしちゃいけない顔してるです…」

 

「大草原」

 

 

【全員、OUT!】

 

 

 

全員にケツしばきが下ったのでした。

 

二回目。今度は逃げ切るべく、どうするか考えると、二人ほど多い。

 

よく観てみると

 

「タカオーンさんと…飛龍さん…!?」

 

「飛龍さん、どうしたんですかその格好…?」

 

ニーミの言及通り、飛龍の服装がいつもより暗色になっており、刀も4本くらいある上、髪を解いている。

 

 

飛龍(META)=巻き込まれた通りすがりのKAN-SEN。

 

 

「いやー実は僕、一兵のつもりで航海中に、鏡面海域入ってから迷っちゃいまして~」

 

「タカオーンね?飛龍…ン"ン"ッ"!!…飛龍お姉ちゃんと、一緒に移動してたら…」

 

なりきろうとするが普段の声が出そうになって咳払いする高雄。

 

 

吹き出す主人公ズ。エンタープライズたちも吹き出しそうになる。

 

 

そして第二ゲームが始まる。

 

『じゃあ、第二ゲームを始めるわ~』

 

指揮官はスタートと同時に駆け出す。ほぼ同時にKAN-SENたちも全速で進む。

 

 

が……

 

 

 

 

 

「なんで拙者なのお兄ちゃん!!?」

 

「ちょっと僕も巻き込まれてますけど!?」

 

エンタープライズたちのよりも高雄と飛龍が狙われてしまった。

 

 

(半分高雄さんに戻って来てるです)

(これどっちか捕まったら私たち…)

(まぁ、ヘイトは私たちには向きませんね?)

(高雄と飛龍…楽しそう)

 

(取り合えず出だしもあってか高雄さん指揮官に追い付かれてるです。僅差で…)

 

飛龍34.28ノット

高雄34.2ノット

 

 

(小数点以下の戦いは草)

 

(あの海カートみたいだね!)

 

(いやいや楽観視は出来ませんってば!惹き付けて逃がしましょう)

 

「おーい!しきかーん!!」

 

ジャベリンが声を掛けると、キリッとした表情で主人公ズとエンタープライズたちに向いた。

 

『こっち来ましたね?』

 

「今です!バラけて的を絞らせるなですッッ」

 

綾波の掛け声で散開することになった。

 

 

オブザーバーは笑いつつも見守っていた。

 

 

『綾波、チェックシックス!』

 

真後ろに指揮官が食いついた。"速"すぎる。

 

オブザーバーは少しだけ海面に波を発生させ、変化を楽しんでいた。

 

「急に気候荒れ出したよ!?」

「こんなところで波発生させんなし!?」

 

「セイレーンのセコさに草」

 

『前方に波です!』

 

 

 

「「「「うおりゃっ」」」」

 

 

 

波の下を潜る。

 

 

「これなら指揮官も怯むはずでs………なっ!!?」

 

 

 

指揮官は股間から赤城面を海面に着けて波乗りしながら抜けたのであった。

 

 

「外からだとォ!?」

「赤城さんに怒られるやつゥゥゥ!!?」

「ダイナミック☆不敬は草」

 

 

 

指揮官=波乗り赤城面

 

「外から行かすかよォォ!!」

 

「いやそこは行かせろよ!?」

 

 

指揮官は追い抜いていくが、水がぶっかかりつつも波の壁を破って

 

 

距離を取った。

 

 

指揮官はバランスを崩して転倒、赤城面を盾に海面を転がる。

 

赤城面の表側を見ることなく、綾波たちは無事にエリア外へ逃げきった。

 

 

 

『あら、おめでとう!無事にクリアしたわ!』

 

 

【全員、セーフ】

 

「はぁ…逃げきったです…」

 

「何だろうね…この疲労感は…」

 

「普通の出撃の方が楽過ぎるの草生えそう」

 

「取り合えず、エンタープライズさんたちと合流しましょう…」

 

エンタープライズたちはエリア外へ待っていてくれた様である。

 

「その…大丈夫だったか?」

「波とか、スゴかったよ…!?」

 

怪訝な様子。

 

「いろいろと草生えそう」

 

「取り合えず合流出来て安心、です」

 

「まぁ…オブザーバーが天候弄くりだしたのが功を奏したような…」

 

「ジャベリン見ちゃったんですけど、指揮官が波のところでサーフボード変わりにしてたあのお面、所々欠けてる部分があるっていう…」

 

「止めましょう…直視しては不味いですから…ちょっと飛龍さん!?」

 

 

 

波に乗った後の赤城面は鼻が欠けてしまっていた。

 

それを見てしまった飛龍は目を伏せてしまっている。

 

肩を震わせ、ヒクついていた。

 

 

 

【全員、OUT!】

 

 

会場にケツしばきの音が響き渡った。

 

 

「いてて…すみません…一兵として堪えることが出来ず…」

 

「無念…」

 

「飛龍さんは良いとして、高雄さんしゃべり方とか元に戻ってるです…」

 

 

 

『ちょっと!?ちょっといだあっっ!?』

 

「なんで指揮官とオブザーバーもケツしばきされてるんですか!?」

 

『なんで!?ねえ!?そんなの台本にあった!?』

 

 

 

『明石にゃー。取り合えず、一度帰還して補給受けてにゃ?』

 

 

 

そんなこんなでオブザーバーと別れ、皆仲良く帰路へ向かうのであった。

 

 

 

 

 

To be continued…




閲覧有難うございます。




恐ろしき連帯責任海域…




というわけで、次回に進みます。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

【2020年度】絶対に笑ってはいけないセイレーン作戦24時 Part 7

2020年度の笑ってはいけない編その7です。

見所:寮舎の机ネタ。


連帯責任海域にて、ユニコーンの服装をした高雄に出くわす。

 

そしてまさかの指揮官との鬼ごっこ。

 

そしてそして、まさかの飛龍(META)との邂逅。そしてそのまま巻き込まれてしまった。

 

 

 

(いろんな意味で)何とも言えない心境のまま、主人公ズは母港へ帰って来た。

 

次に備えて寮舎へ待機。

 

ちょっとした気持ちの余裕から、周囲をよく見ていると、寮舎に貼られている三周年記念のポスターを見付けた。

 

ポスターの被写体はニシカワの兄貴。彼がエンタープライズの格好をして仰け反っているシーンを切り出した絵面は凄まじい。

 

これをここで見ても頷くだけ。

 

「ジャンゴー」

「それ、もしやWILD R○SHですね?」

「テ○セラのCMで流れてた奴だね。懐かしい!」

「あの姿で重桜出身ですって言えばアズレン世界では確実に通じるです」

 

『後のけ○のフレンズですね」

 

そして、部屋へ入っていく。

 

 

 

 

 

 

 

その数分後。

 

 

 

『…』

 

ホログラム投影装置に姿を移したTBは、主人公ズたちに更にパーソナライズするためにコミュニケーションを取ろうとして、四名の方を見詰めていた。

 

しかし、主人公ズたちはというと、どこか目を反らしている。

 

 

明石から連絡が入り、出撃に時刻まで待機を言い渡されているためにすこしでも休みたいのであり、別にTBに恨みはない。

 

戦場ではこうしたナビゲーターは大助かりだ。事前情報もいつでも再確認できるし連絡も取れる。

 

問題はサボると容赦なくサボってる様を指揮官に見られやすいということ。監視社会の恐ろしさをこうして思い知る主人公ズ。今回は笑ってはいけないの中であるためにサボりなどできないが、平時では一緒にサボりに付き合ってくれることを祈りたい。

 

が、それでも目を合わせないようにしている理由は実に簡単だ。

 

TBが執拗にじろじろ見てくること。そこから察するに、下手に目を合わせて笑ってしまうとケツしばきが待っているのだ。きっと"その辺りのパーソナライズ"をしようとしているのでは…と睨んでいる。

 

そして、SFでよくある、AIのキャラが突然の天然ボケをぶちかましてくるアレも同時進行で警戒していたのであった。

 

視線は現在綾波に向けられていた。

 

(綾波の方、見てる…)

(どうしよう、です…)

(めっちゃ見てますよ、あの子、めっちゃ見てますよ…)

(相手になってあげたらどうですか…?)

 

綾波はそっとTBに目線を合わせた。

 

 

張り積める空気。

 

 

『綾波』

「は、はい?」

 

 

『昨日餃子食べましt』

「食べてないのです」

 

 

 

 

即答する綾波に笑いそうになる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『昨日餃…』

「食べてないのです(半ギレ)」

 

 

 

 

 

「フフッ」

「即答で草…っ…」

「くっ…っ…っ!」

 

【ジャベリン、ラフィー、ニーミ、OUT!】

 

 

 

ケツしばきが終わって席に戻る。

 

 

「あのー、綾波ちゃんの返答がね…?」

「食べてないです(半ギレ)」

 

「「ンフッッッ」」

 

【ジャベリン、ニーミ、OUT!】

 

ラフィーは堪え切る。

 

「いたた…」

「二連続ですか…」

 

 

 

 

今度はジャベリンに目線を送るTB。

 

 

 

『ジャベリン…こっち見ろや

「ンフフッ」

 

突然の口調の変化に吹き出す。

 

【ジャベリン、OUT】

 

 

「どうしたの…?」

 

『この前、指揮官の部屋でおっとこれはエラーしました…』

 

「「「!?」」」

 

「いや、それは何でもないよ!?」

 

「TB、教えてです」

 

『ジャベリンは指揮官が不在のとき、部屋にて居眠りしたことが過去に5回ほどありましたね?』

 

「「えええ!?」」

 

「あれは…その…フフッ…」

 

【ジャベリン、OUT!】

 

何があったのだろうか。

 

…………

 

任務で帰って来て…そのまま指揮官報告しよっかなって思ってたら…

 

『あれ?指揮官?フォァ…』

 

 

執務室じゃ不味いし、戻ってくる前まで直しておけばいいかなーと思って、そのまま指揮官のお部屋で寝ちゃったんだよねぇ…えへへ…

 

 

…………

 

「そりゃあ…まぁ」

「イベント重なってるし仕方ないのです」

「うん。ラフィーもたまにやらかす」

「ラフィーは何時もでしょ!?机がヨダレだらけになる前にって…指揮官が特別に貸していただいてるし」

 

「それわざわざ指揮官の部屋のベッドに連れてくってのがもういつもの事ながら奇っ怪です…」

 

『間取り的には指揮官のお部屋へは執務室から直ぐですからね』

 

「指揮官の部屋のベッド、フカフカ…」

「ねー!」

「指揮官はこの頃、ベッドの枕の下辺りが使った覚えもないのに何故か湿ってるって言ってたのはこういうことだったです…?」

「赤城さんじゃ無かったんですね…」

 

『書き置きするなりして自分の部屋で休みましょうね…』

 

 

すると、ラフィにも目線を送る。

 

『ラフィー』

 

「なぁに」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『…』

「…」

 

 

 

 

 

 

 

 

見やる…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「zzz…」

 

「寝ちゃったよ!?」

「神回避です…!」

「ほ、本番の最中ですよラフィー!」

 

『あ"あ"あ"あ"あ"あ"!!!』

 

突然の叫びに吹き出す

 

【綾波、ジャベリン、ニーミ、OUT!】

 

「んー…TB、音量下げて…」

 

『難攻不落とはこう言うことを言うのですね?』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして…ニーミにも目線を送り……

 

 

 

 

 

『ニーm、 Z23』

 

突然呼び間違えそうになり、言い直すTB

 

「「「ブフッ」」」

 

ラフィーは聞こえてたのか肩を震わせる。

 

 

【全員、OUT!】

 

 

 

 

「もーやっぱりだよ!」

「TB、トラップ仕掛けまくってるです…」

「パーソナライズどころじゃないですよこれ…」

「臨機応変さに草」

 

 

そして更に数分後…

 

 

ジャベリンは座り直した際、おもむろに机を開いてしまう。

 

「あれれ?…鍵が入ってます…!」

 

謎の鍵。

去年から登場した。

座った者とは関係しなかったり、たまたま関係したものごそこに収まっている…今年もまさか入っていた。

 

「止めとこうですジャベリン…」

 

『その鍵ですと、机の鍵穴の付いた収納ですね』

 

「止めてくださいよ…流石に勇気要るでしょうし…」

 

「ラフィーの机にも入ってた」

 

「あ…綾波の机もです…!!」

 

「ええええ……!?」

 

 

残すはニーミ。

 

開けてみると…

 

 

「入ってた…!?」

 

 

 

四名全員分。

 

TBに何か入っているか教えてもらうかどうか聞こうとしたが、寸前で引っ込める。

 

知ったらその収納は開けなければならなくなるためである。

 

 

「どうしよう…行くべきかな…」

 

「ここは覚悟込めて行くしか…」

 

「お約束」

 

「綾波もその方が良いと思うです…去年と同じもので詰まらないものなら、それで凌げる、です」

 

説得力があるような無いような。

 

そんなこんなでジャベリンから一人ずつ開けることにした。

 

「え…私から…?じゃあ…開けますっ」

 

収納から出てきたのは…『びそく新刊』

 

「フフッ…」

「ッ…こ、ここで出るべきものなのです…!?」

 

【全員、OUT!】

 

 

「そう言えば2021年にアニメはじまる…」

 

 

ジャベリンの机ならではの代物。わりとマトモなものであった。

 

続いて、ラフィー。

 

扉の中には…『謎のDVD』。

 

「うわ…なんだろ…」

「んー…」

「何が収録されてるか観ろってことです?」

 

謎のDVDのディスク。表は真っ白。

 

『プレイヤーでしたら、あちらにありますよ』

 

 

TBが指す方に置かれた、モニターとDVDプレイヤー。

ラフィーはそれに迷い無く挿入し、再生を押した。

 

 

「あ、ラフィーちゃん!?」

 

 

モニター映し出されたのは……

 

 

………

 

(あれ?)

 

(麻雀です?)

 

(東煌出身の方が母港へ持ってきてましたね、そう言えば)

 

(遊んでるの暁たちです?)

 

どうやら吹雪型駆逐艦の姉妹達が麻雀を遊んでいた。鞍山たちがレクチャーしている。

 

 

(珍しいのです)

 

 

 

そして、響が映り…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…チンp」

 

ここで映像は砂の嵐。

 

 

(~ッッ!!)

(ッ…響ッwwwそれは…ww)

(草)

(今のはダメですよこれはwww)

 

 

 

…………

 

 

【全員、OUT!】

 

「…雀魂のあれじゃん…」

 

「ここ(あの海)であのネタ ぶちかましちゃったです…」

 

「下手すりゃ消されちゃいませんかこれ!?」

 

「ラフィー、流石に迂闊だった…」

 

『これはひどい』

 

 

続いて、ニーミの机を開ける。

 

 

「不安だなぁ…えいっ!」

 

 

鍵を差し込んで回し、開く。

 

中には…

 

「え、なにこれ…あ!」

 

 

 

 

『綾波の特殊潜入作戦雨覆(黒マント)』

 

 

「それ綾波のキャラソン特典、です」

 

「あらら…」

 

「アニメの一話で被ってたやつだね!」

 

「暖かそう」

 

「夏場だと通気性悪くてクッソ蒸す、です」

 

『隠蔽効果計測…綾波、被ってみてください』

 

「あ、はい綾波」

 

ニーミから受け取り羽織ってみる。

 

「ツノ生えたアサシンク○ードみたい」

 

「ツノじゃないですラフィー。ミミ、ミミです」

 

「そこは固持するんだね…」

 

「肝心な事、です」

 

『それでは、隠蔽効果計測中…』

 

 

その効果は…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ZERO~♪』

 

ニュース番組のサウンドが流れた。

 

【全員、OUT!】

 

 

「TB、それ反則です…いたたた…」

 

「あったぁ…隠蔽効果ゼロって…」

 

「隠蔽効果ZERO兄貴は草生えた」

 

『しかし、暗所では役に立つでしょう』

 

「これ作ったのって…」

 

「夕張です」

 

「…ッ!…ッ…夕張ちゃんッ…なんだね…?」

「ッ…ッ…!」

 

【ジャベリン、ニーミ、OUT!】

 

 

 

「視認されてる時点でダイナミックにバレてる -114514点」

 

 

 

そして綾波の座る机へ。

 

「綾波の机…何が入ってるのか不安です…チキッてるです…です…」

 

「綾波、ファイト!」

 

「ラフィーたちもいる」

 

「大丈夫!ケツしばきくらいだよ!」

 

「お前らなんで少し逃げようとしてるのです?」

 

 

そして鍵を差し込んで回す。そして引き出…

 

 

\ガンッ/

 

 

「「「ブフッ」」」

 

 

 

【ジャベリン、ラフィー、ニーミ、OUT!】

 

「あ!ごめんなさいです!綾波としたことが、鍵抜く時に逆に捻ってたです」

 

謝る綾波。つられて笑ってしまいそうになっているのを我慢しつつ、今度はしっかりと解錠してから開いた。

 

その中には…

 

 

 

 

 

 

 

「え…!?」

 

「どうしたの?」

 

中を取り出して見せた。

 

 

「赤城さんのお顔のお面です…」

 

 

赤城面(リペアVer)。

 

 

 

 

「え…」

 

「こわ…」

 

凄まじい存在感

 

「これは…フフッ…」

 

笑いは伝染し…

 

 

【全員、OUT!】

 

 

思わず笑ってしまう主人構図。

 

 

「さっきのじゃない?」

 

『指揮官の股間にくっついてた物ですね』

 

「これ…鼻欠けてるです…!あ、補修されてる…」

 

 

すると、綾波は突然なにかを閃き…

 

 

 

黒マントを被ったまま顔面に翳す。

 

これには吹き出してしまい

 

 

【ジャベリン、ラフィー、ニーミ、OUT!!】

 

 

「反則だよそれ!?」

 

「ダメ、もう草」

 

そして、綾波は赤城面にマントを被せるようにして突然うねうね動き出す。

 

 

「あ、綾波ちゃんっ!キャラソン特典のスキンのと赤城さんのお面で獅子舞するのは勘弁して!あはっ…ハハハwwww」

 

「大草原」

 

「っはははwwwやめ!やめなさい!ははははッッ!wwwwww」

 

 

【ジャベリン、ラフィー、ニーミ、OUT!】

 

 

「うわぁ…」

 

「絶許、ラフィーもやるっ」

 

「ラフィー!?」

 

「綾波、貸して」

 

「ハイです」

 

 

マントを着て、赤城面を渡す。

 

 

「こう?」

 

 

 

「そうですラフィー…ンッ…ハハハハハハッ!…ッ!」

 

「「ッッッ!」」

 

笑ってしまった。

 

【綾波、ジャベリン、ニーミ、OUT】

 

 

「破壊力抜群…」

 

「これは…ダメだよ…!」

 

「本人怒りますよ…!?」

 

「綾波、ありがとう」

 

そして綾波の手に戻り、突然赤城のポーズを取り、サッと仮面をかざす。

 

 

 

【ジャベリン、ラフィー、ニーミ、OUT!】

 

 

 

「こればっかやっても面白くないです…しまっとくです」

 

 

封印された。

 

 

流石に身が持たないため、暫く静かにする事に。

 

 

 

 

 

すると…今度はTBから主人公ズ四名に向けて話し掛ける

 

『もしお暇になりましたら、TB、よ○つべ付けて!と仰っていただけますと、気分転換として私の独断と偏見で選りすぐったオススメを再生いたします』

 

突然自発的に振ってきた。これは罠か。堂々と罠にかけようとしているのは明白だった。

 

笑いを堪えるために豆鉄砲を食らったような顔をしながらTBを見る。

 

「よ、よ○つべ…?」

 

『はい、よう○べです。ニ○動とかの方がお好みですか?bi○i bi○iも対応してます』

 

一瞬綾波はジャベリンたちを見た後に…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…オーケー○ーグル!」

 

「「「ブフッ___」」」」

 

 

 

 

 

 

 

【ジャベリン、ニーミ、ラフィー、OUT!】

 

 

 

 

 

不覚にも吹いてしまった綾波覗いた三名に、容赦なくケツしばきが下る。

 

「もー綾波ちゃん!いきなりなに言い出すのぉ!!」

「"オーケーグー○ル"って…!?」

「突然で草生えた」

 

「じゃあアレ○サです?それともクロ○バ?ww」

「どっちも違うよwww」

 

『私からしたらそいつらは全部商売敵ですね

 

引き笑いを始めるニーミとジャベリン。

 

「そういうこと言ったらアカンですwww」

 

「もう草」

 

【全員、OUT!】

 

全員は堪えきれなかった模様。

 

ケツしばきを食らい終えて机へ戻ると、ジャベリンはなにかを見つけた。

 

その目線の先はロイヤル風の戸棚。

去年から登場したティーセットも納められている。

 

 

「あのー…お時間あるし、お茶する?」

 

「そうですね…まだ長いですから…」

 

「ラフィーも飲むー」

 

「綾波もいただきますです。あ、ジャベリン、戸棚に気を付けるです…何かありそうです」

 

「だ、大丈夫だよ…この前と同じように…あ、やっぱりそうだ!」

 

紅茶の茶葉の入った箱、ティーポット、そしてお菓子。

 

 

 

 

 

『AE○Nで買った安物ですねわかります』

 

「あのーTB?なにか緊張をまぎらわすに良い動画を流してほしいのですが_」

 

『おい、フリ拾えや』

 

 

突然口調がツッコミ口調になるTB。

 

笑いそうになるが堪えようとするも…

 

【綾波、ニーミ、ラフィー、OUT!】

 

「ですっ!?」

 

「あっ…」

 

「いったぁ!?」

 

映像の判定では思いっきり笑ったことになり、シバかれた後、そっと席に戻る。

 

 

「また急にツッコミをやり出した、です…」

 

「急すぎて草」

 

「油断なりませんね…」

 

 

一方ジャベリンは手際よくお茶を準備する。なんとかこらえた模様。

 

 

「ジャベリン、そのお茶って…あ、やっぱり日○紅茶です…」

 

「そうなの!それに、これ見て?」

 

 

箱を見せるジャベリン。中にはお好みで選べるティーバッグが入っている。

 

ピーチ、ストレート、レモン、他には緑茶。水出しも揃っていた。

 

TBは、ご自由にどうぞ、くつろいでいてくださいとの事。

 

寒いし温かいものを選ぶ。そして、お湯が沸くが…

 

ジャベリンは迷わず電気ポットからお湯を注いだ。

 

 

「え、そっちからなの?ww」

 

「お湯沸かした意味がないのですww」

 

「もう草」

 

「え?あっ!!いつもの癖でやっちゃった…!?www」

 

 

【全員、OUT!】

 

 

「いたた…まぁ…使ったら、お湯が足りなくなるだろうし…です…?」

「そうだね…うん」

 

ラフィーもうん、うん、と同意の念を込めて頷く。

 

「ほんとごめんね!?」

 

「あ、ジャベリン、火です、火!」

 

 

「あっしまった…」

 

 

 

 

 

 

 

 

『ケツしばきの間に火は止めておきました。もう一度点火しますか?』

 

 

 

「地味に有能なのです…」

 

「危うく燃やしてはいけない企画にするところでした…ありがとうTBちゃん…」

 

「企画自体が燃えても言い訳出来ないような…」

 

「ラフィーは知ってる。下手するとあの海そのものが可燃物…」

 

 

 

 

To be continued…

 




閲覧ありがとうございます。

一度目の出撃後の一幕でした。

笑いの蹴落とし合い寮舎(ソラ)…(˘ω˘)

そういえば今日の深夜、びそくのアニメが始まりますね。



そんなこんなで次回へ続きます。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

【2020年度】絶対に笑ってはいけないセイレーン作戦24時 Part 8

2020年笑ってはいけないその8

見所:すれ違う二人…(?)


寮舎にて。先ほどの笑わせ合いは一先ず休戦。

 

「にしても、今年も色々やったよねー」

「やりましたです~」

「うんうん」

「あの海一周年目記念での振り替えったりなんて叶わないかと思いました…」

 

各自2020年での事をここで再び振り返っている。TBも過去の映像を呼び出している。

 

 

 

「指揮官も出演するようになりましたよね!」

 

「半裸になるわハムマンを下から覗くわ痔になるわしてましたが、アレでも基本的には優しい人、です。定期」

 

「エ○ちゃん枠」

 

「痔は関係なさそうですけど、まぁそれは…」

 

『指揮官の痔に関するデータを見付けました。診察経過の記録をご覧になられますか?4kで記録されております』

 

 

【綾波、ジャベリン、ニーミ、OUT!】

 

 

「…な、なんてものを4kで撮ってるのTBちゃん!?」

 

「痔の処置、です…?」

 

『はい。魚雷を食らった後の肛門の処置の貴重なデータとして、アズールレーンの医療部門の貴重な資料になりました』

 

「…ッ…」

「フフッ」

「あッ…ある意味で、名誉ですね!?」

 

 

 

【綾波、ラフィー、ニーミ、OUT!】

 

 

 

そして、ケツしばきが終わると…

 

 

 

 

『大変にゃ!主人公ズの皆、体育館に来てにゃ!』

 

 

突然の放送。

 

急いで体育館へ向かう主人公ズとTB。

 

 

 

途中…

 

「鬼怒さんのお面、です?」

 

何故か飾られる鬼怒が着けているお面。何故か髪の毛が生えて肌も見えている、

 

「鬼怒さん中にいますねこれ」

 

すると、フルフルと首を降る仮面の鬼怒。

 

 

 

 

 

鬼怒=首だけ出して待機。

 

 

 

 

 

 

「ハイッテナイ、ハイッテナイ…」

 

 

 

小声。

 

 

「「「「ッ…!」」」」

 

【全員、OUT!】

 

 

ケツしばき。

 

「やっぱり鬼怒さん中にいるよです…!」

 

小刻みに震える鬼怒。即刻バレてしまったため、声を殺して笑っていた。

 

 

さらに進むと…

 

 

 

「アークロイヤルさん…なにしてるんですか?」

 

ジャベリンが声をかけたのはどこかにカメラを構えるアークロイヤル。なにか装いが違うのはどう言うことだろうか。

 

 

「シーッ…そこに…」

 

どうやら駆逐艦。

 

(睦月たちです…)

(重桜、延いてはレッドアクシズ系の方が沢山入り込んでるっていう…)

(ん…あれ)

 

すると…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「もしもしポリスメン?」

 

 

 

ユニコーン=園児服の通報者。

 

 

「見て!ユニコーンちゃんめっちゃ悪どい顔してる…!!」

 

 

「あの…慰謝料の請求って出来ますか?……」

 

 

「「「「ブフッッ!!」」」」

 

【全員、OUT!】

 

ユニコーンが可愛いからというより、普段のイメージからは想像の付かない毒を帯びた様な悪どい表情がツボに填まった様である。

 

 

 

「睦月ちゃんたち真似しちゃうよ…!」

 

「重桜ではわりと茶飯事です」

 

「手遅れでラフィーもう大草原」

 

「あの海の時空ってほんっとそういうのありえるから油断できないですね…」

 

 

 

そして体育館へ。

 

 

 

そこには床の上にビニルシートが敷かれ、リングの様な物が出来ている。

 

「ちょっと…!?」

「これってもしや…」

「ぬるぬる…」

「今年もやる…です…!?」

 

 

去年から再び登場、『ぬるぬる剣道』のリングである。去年はあのローションまみれのリングであったが、今回はなにか様子が違う。

 

 

「あ、皆ー!」

 

明石が駆け寄る。

 

「大変にゃ!レッドアクシズの面々が襲来してきたにゃ!」

 

明石の後ろには整列したレッドアクシズのKAN-SENたちが揃っており、アズールレーンのKAN-SENも揃っていた。レッドアクシズ側には…

 

「あ、綾波!元気だった?」

 

瑞鶴。

 

 

 

単なる運動会である。

 

「こんなの持ち込んでアズールレーンに襲来って…どんなバカでもしてこないのです…」

 

「ッッ!?」

「フフッ…」

「草」

 

【ジャベリン、ラフィー、ニーミ、OUT!】

 

辛辣なツッコミをかましてきた綾波に吹き出す。

 

 

 

「わた、私たち、レッドアクシズはっ!あなた方に果たし合いを申し込みに参りました!」

 

赤城が突如宣言する。

果たし合い。にしてもこの格好はぬるぬる剣道である。

 

(あんまりカッコ付かないっていう)

(今、赤城さん噛みましたです)

 

 

「ルールは簡単よ!去年の『ぬるぬる剣道』では面白くないから、これを身に付けてやるわよ!」

 

赤城たちが揃って取り出したのは、『目隠し』。

 

 

「人呼んで『ぬるぬる気配斬り』で勝負させてもらうわ!』

 

 

(危なくない…?)

(危ないですよね…)

(それでプロテクター…)

(これ綾波たちにやれって無茶ぶりです…?)

 

 

今年の芸人対決ならぬ、KAN-SEN対決

 

 

「負けたら連帯責任で全員ケツしばきよ!」

 

「またなのです…?」

「去年の使い回しは草」

 

すると放送が入り…

 

 

 

 

【瑞鶴、OUT!】

 

 

 

「はぁぁ!?」

 

突然の翔鶴の声によるアナウンス。

 

何故か瑞鶴だけケツしばきされてしまう。

 

 

「去年もやったよね翔鶴姉…んぎゃっ!?」

 

レッドアクシズの面々もいつ自分もそうなるのか不安ゆえに苦笑いである。

 

『はい!ということで、4v4の代表同士で勝負をしてもらいます!』

 

「では、我々は…行けるか?指揮官」

 

指揮官を選ぶエンタープライズ

 

「指揮官!?」

「先鋒で指揮官出したらダメなのです…」

「真っ先に消費される指揮官に草生えそう…」

 

しかもノリノリで前に出る指揮官。

 

「もう勝ち誇ったような顔してるよ…?」

「こうなったら頑張ってください指揮官…!」

 

すると、赤城の目の色が変わり…

 

 

「指揮官様が!?な、なら赤城が出ますわ!」

 

「ちょっ…ちょっと、ダメですよ赤城先輩!!」

「そうですよこっちもいきなり大将出るっておかしいですよ!?」

「赤城!おまっ…年末年始だからって自重しろ」

 

瑞鶴と蒼龍、そしていつの間にか着替えた加賀にも止められる赤城。

 

「指揮官様のためなら、大将も先鋒も関係ないわよ!」

 

「そういう問題じゃないですからね!?」

 

「よし、もう行かせてやろう」

 

「「良いんですか加賀先輩!?」」

 

「その方が面白そうだ。ローションは流れても血は流れん…だろうしな?」

 

 

 

かくして、突然の先鋒にして大将戦、というより一騎討ちが始まった。

 

リングに立ち、目隠しを下ろす。この時点で二人は既にバランスを崩しかけていた。

 

 

「指揮官は良いとして、赤城さんも倒れかかってますよね…」

「草生えそう」

「これ指揮官負けたらどうなるのです?」

「エンタープライズさん…?」

 

「ただのプレイになるな?」

 

「「「「ブフッッ!!」」」」

 

 

 

※既に笑っていますが暫くお楽しみください

 

 

『で、ではぁ…一回戦目からクライマックス!赤城先輩対指揮官!支配始め~!』

 

 

お互い背中を向き合って試合が始まる。

 

 

「これ目隠ししてても逆方向を向いて振り回せばコケずに行けそうなのです」

 

 

「赤城先輩!とりかーじ!とりかーじ!」

 

「取り舵ね!良いわ!」

 

小刻みに足を動かしながら方向転換する赤城。

 

 

「指揮官、おもかーじ!おもかーじ!」

 

 

指揮官も同じように小刻みに動かし向い。

 

 

……が。

 

 

「うわっ」

 

赤城が足をローション溜まりに取られ、感触からバランスが崩れかけてしまう。そしてリングの縁を掴んでよろよろと立ち上がる。

 

「お、指揮官!チャンスだ!!」

「そのまま振りまくって!」

しかし、ひっくり返ってしまう。

 

「あーおしい!」

「赤城先輩!今ですよ!近付いて!」

 

瑞鶴の声からそれを知り、よしきた!と再び構えてヨロヨロと前へ進む。

 

 

「夫婦の殺し合いみたいです…」

 

 

指揮官は立とうにも立てず、滑って中々赤城に近づけない。

 

 

「え、どこ?どこですかー?指揮官様ー?」

 

 

空振りしつつも指揮官を追い掛ける。

 

「赤城先輩!そっちじゃないです!もっと右ー!」

 

「良い調子ですよ!そそ!そうです赤城先輩!」

 

 

「右ね?わかった!」

 

 

瑞鶴たちに誘導されつつも指揮官を追う。

 

「指揮官!そっちじゃない!今度は左だ!」

 

「いいよー指揮官!そのまま姿勢維持してー!」

 

指揮官はエンタープライズとホーネットたちに誘導されつつ動く。

 

 

しかし…滑ってしまいどんどんお互いにすれ違いだす。

 

 

「赤城さんと指揮官、誘導されてるのにどんどん離れてってる…」

 

「二人の関係性を象徴しているみたいです…」

 

 

ジャベリンと綾波は感想を述べる。

 

現にリング上では、二人のすれ違いが起こってしまっていた。

 

 

「んな訳ないでしょ!?どう見たって二人とも視界無い上に混乱して迷子になってるだけだよ!?」

 

「もう草」

 

 

離れていく赤城と指揮官。これでは決着がつかない。

 

 

『これ、このままですと試合にならないですね?』

 

 

TBの言うとおりであった。

 

すると、指揮官が適当に振るった剣が赤城のミミを掠った。

 

 

 

「ひゃっ!!?」

 

 

「おお!惜しいぞ指揮官!」

 

 

「指揮官様!?そこかっ」

 

 

しかし振るった剣は指揮官の後ろに振り上げしなった剣に阻まれてしまった。

 

 

「お?これはおもしろくなってきたですよ?」

 

「頑張れ指揮官!」

 

「ナイスガードっ」

 

「問題なのは目隠ししてるのと、叫び声で情報が錯綜し始めてるって言うのがですね…」

 

 

すると…

 

 

「赤城!そっちじゃない!逆だ!」

 

 

何故かエンタープライズがどさくさに紛れて情報欺瞞を仕掛ける。

 

「エンタープライズさんwwwww」

 

「不正ですよそれwww」

 

 

更には…

 

 

「あ、指揮官!右です!そうそう!右!」

 

蒼龍も「え!?」と思わず瑞鶴を見た。お互いに情報欺瞞を続けていた。

 

 

 

二人はお互いの陣営のコーナーにやって来ている。

 

検討違いなところに剣を振るい合うが当たるわけもない。

 

 

「ちょっと!なんかエンタープライズみたいな声が聞こえたわよ!?どういうことよ!?」

 

「ち、違いますよ赤城先輩!瑞鶴です!」

 

「嘘仰有い!あんたエンタープライズでしょ!?」

 

「よ、ヨークタウンよ…?」

 

「え?どういうこと!?加賀!加賀!どこー?」

 

「加賀じゃない、カガマン…!」

 

「あ、あんた何時まで変装してるのよ…!?」

 

 

エンタープライズが瑞鶴の声を無理して真似し、ヨークタウンが応じたり、カガマンを名乗る加賀に困惑し苦笑いし始める赤城。

 

 

「指揮官、どうしてレッドアクシズ側へ行ったんですか…!?」

 

「亡命です?」

 

「草」

 

「あーもうめちゃくちゃだよ…」

 

 

すると、明石が方法室へ出向き…

 

 

 

『お前らいい加減にするにゃ!大混乱につき全員ケツしばきにゃ!それと翔鶴、お前もにゃ!ww』

 

「「「「嘘ォ!?」」」」

 

『え、私も!? 』

 

【全員、OUT!】

 

 

 

 

 

 

To be continued…




閲覧ありがとうございます。


結局こうなるんだわな(確信)


このバトルの続きは、あの海オンデマンドで配信…しません。


でも続きます。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

【2020年度】絶対に笑ってはいけないセイレーン作戦24時 Part 9

2020笑ってはいけないその9。


見所:遂に叶いましたわ、天城姉様…(?)


ぬるぬる気配斬りバトルの後、寮舎に戻った主人公ズ。

 

「ふと思ったんですけど…あの海の笑ってはいけないって…最後替え歌流れますよね?終わりに」

 

「流れるよねぇ~?」

 

「去年は…往年の名曲だったです」

 

「タイトルの元ネタの曲。あれラフィー好き」

 

「今年どんな曲なるんでしょうか…?」

 

「「「「うーん…」」」」

 

…と考えていると、突然放送が入る。

 

『海域になんか怪しい物体が浮かんでるって聞いたにゃ。指揮官曰くちょっと見てきてほしいにゃ~』

 

 

ということで、またもや海域へ出向くことになった。

 

空を見ると、日も暮れて来ている。

 

 

常々の出撃でそれくらいならば…と何時ものようにドックから出航するのだが、何時もよりも不安が募る。

 

 

「今年は何なんだろう、です」

 

「暗くなってるってことは、絶対にろくでもないのが出てくる兆候ですよねこれは…」

 

「しかも時間的に日が暮れてる…」

 

「それにしても、なんかちょっと明るくない?海…」

 

「しかもセイレーンの艦艇も見えますね…」

 

「もうそれごときで綾波たちは驚かないのです…」

 

すると…火の粉のような、光る小さな粒が転々と見えた。

 

「なにこの光…きらきらしてる」

「めっちゃ綺麗…!」

 

 

 

光の粒子。

 

こんな時期に、しかもこんなところに蛍は飛んではいない。

 

 

 

すると…

 

 

 

 

『よくここまで来てくださいましたわ…!』

 

外線を通した声が聞こえた。振り向くと…

 

 

 

 

天城=ネオジオ○ング

 

 

「なにあれ!?天城さん!?」

 

「図体デカくて草生える」

 

「え!?え!?あの光って…」

 

「サ○コフレームから出てるです!」

 

 

狼狽える主人公ズ。

 

『加賀さんの疑問で言及してからというもの…やっと叶いましたわ…!!』

 

着けているマイクで話すもハウリングしてしまう。

 

 

「天城の器は草」

 

「むしろ小○幸子みたいになってませんか!?」

 

 

「え、これ…おかしいな…全然言うほど心暖かくならないよ…!?

 

「ッ…むしろ…ッ…なにか悪意が見え隠れしてるです …!」

 

 

ニーミとラフィーはこの発言で笑ってしまう。

 

 

 

 

 

※すでに皆は笑ってしまっていますが、しばらくお楽しみ下さい。

 

 

 

『実は私、この兵装を身に付けたら、面白いことが出来るようになりまして…まるで人の心の器を手にした様な…』

 

(言っちゃったよ…)

(草)

(確実に良からぬ事に使う気なのです)

(そんなこと言っちゃ失礼でしょ!?)

 

すると、なにかが展開され、光る円が出てきた。

 

「サイコシャード展開したです!?」

 

 

 

 

『綾波さん?』

 

「あ、はい…」

 

 

 

 

 

『あなた今…これ終わったら重桜帰るの後回しにしようとか考えてましたね?』

 

 

 

 

 

ギクッ…とする綾波。

 

 

『任務にかこつけ帰る日を送らせようと?』

 

「さ、三密防ぐためです…赤城さんたちの絡みがダルい事になりそうだからとかじゃないのです…」

 

ジャベリンたちが吹き出した。

 

「自分から吐いちゃったよ…!?」

 

 

『そう…。ではジャベリンさん』

 

 

 

 

「はい…?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『貴女は、最近あの海の中で地味キャラ脱却のために、メスガキキャラを密かに研究してますね?』

 

「マジで…?」

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ、はい…研究してます」

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「え…」」」

 

 

「あざとさって飽きるじゃん?」

 

「え、そういう問題ですか!?」

 

 

 

 

『では~…ラフィーさん』

 

「ん?どうしたの?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『もしや今すぐ寝たいと思ってますか?』

 

「うん」

 

即答。吹き出す綾波たち。ラフィーもニヤつく。

 

 

「明日もどうせ出撃」

 

「それはやめてラフィー!?つかそれ多分私たちもだから!!」

 

 

『…現実的ですわね…ええ、それきっと私もですわ。ではでは、ニーミさん』

 

「あ、は、はい!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『…今、嫌らしいこと考えてませんでしたか?』

 

「ファッ!?」

 

 

 

 

「だよな、です」

 

「違いますよ!?そんな指揮官前にしたニュルンベルクさんみたいなこと!

 

「おいニーミww」

 

「大草原」

 

「ニーミちゃん…あーさっき指揮官半裸だもんね…」

 

「あれにそそられるニーミとニュルンベルクさんの性癖がよく分からないです…」

 

「えー?シンプルで良いって思うんだけどなぁ」

 

「ジャベリンまでなに言ってるの!?つか何がシンプルなの!!?」

 

『いきなり指揮官が襲来してくるのを期待してた、とか』

 

「それは流石に無いですよ!!」

 

「え?では、それ以外はあったのです?」

 

「やかましいわっ!?わ、私だって乙女じゃい!あの海ン中じゃ今じゃムッツリだよ!いやもうムッツリーニだよ!悪いかっ!想像しちゃうよ!ニュルンベルクさんじゃなくても!www」

 

 

 

顔を真っ赤にするニーミ。

ニュルンベルクを引き合いにぶちまけてしまった。あの海での扱いは本人に自覚はあった模様。しかしどこか肩の荷が降りたようにスッとしているのは何故だろうか。

 

 

 

 

『あ、あらぁ…ごめんなさいね?』

 

「いえ…それより…他の方のは、見えますか?」

 

ニーミは切り返した。

 

(あ、注意を反らしたです?)

(やめたげようね…?)

(ここまで草絶え間ないの、ほんと草)

 

『他の方の?…うーん…赤城たちとかアレな子はいっつも垂れ流しですし…信濃はわりと皆の安寧を思ってるから普通でしたわね』

 

あ、やっぱり…と笑いつつも納得する。信濃まで私欲にまみれていたら大変なことになる。

 

『あ、でも、"重桜しなのん"の売り上げが気になってましたわね?』

 

笑ってしまう主人公ズ。

謎に包まれた"重桜しなのん"の正体が正式に言及されてバレてしまったのと同然なのだから。

 

 

すると、天城は突然黙りこみ

 

『…あら?おかしいですわね』

 

 

 

「…どうしたです?」

 

 

「あ、まさか…!?」

 

『あのーこれ、どうやって止めるのでしょう…?あらら…』

 

 

止められない"天城の器"。

 

 

 

「えええ!?」

 

『何分、夕張さんから試作だとは聞いたのですが…』

 

「それくらい夕張とスタッフに確認とろうよです!?」

 

 

『え、あれ、なんか動き出したんですけど…!?』

 

突然前進し出すネオジオング天城。

 

「サイコフレーム暴走したです…!」

 

「小○幸子大暴走は草」

 

「こっち来た!!」

 

「逃げよう!?」

 

 

幻想的な雰囲気の中、四人は一気に逃げる。

 

 

停泊しているセイレーンの艦艇が次々爆散していく中、海上を全力で駆け出す。

 

 

暫く逃走すると、それはようやく止まった。

 

 

 

「天城さん…真っ白に燃え尽きてるです」

「天城、お休みなさい」

「南無…」

 

「勝手に殺しちゃダメでしょ!!?生きてるよ!」

 

 

 

よく見ると天城は気を失った振りをしていた。

 

 

 

『えーっと、とりあえず指揮官曰く帰ってこいとの事なので、母港に戻りましょうか』

 

TBが指揮官に連絡を取って貰った様である。

 

「突然また動き出したりしないです?」

 

『反応が消えてますから大丈夫ですよ』

 

 

 

と言うわけで、二度目の出撃は終わりを告げたのであった。

 

 

To be continued…




閲覧ありがとうございます


遂に実装されましたね、ネオ○オング天城。


という事でまた続きます。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

【2020年度】絶対に笑ってはいけないセイレーン作戦24時 Part 10

2020笑ってはいけない編、その10です。


見所:価格には気を付けよう。



天城の器から離脱後。

 

 

「あれ…だれだろう?」

 

帰投途中の海域にて

 

「なぁ…これ、高くないか?」

 

「いやー危険を承知で来てるにゃ。手間賃にゃ」

 

なにやら明石と取引している。

 

 

コードG=明石の取引相手。

 

 

(コードGさんですね?)

(明石ちゃんとなにやってるんだろ?)

(装備箱…買ってる)

(あーあの人、お立場的にはフリー、です)

 

どうやら装備や補給を行っている模様。

 

(映画の武器調達してる所みたいです…)

 

 

すると、主人公ズに気づいてコードGがやって来た。

 

「こんばんはー」

 

「「「こんばんは…(です)」」」

 

「やあ皆…突然だが、これ、どう思う?」

 

 

 

 

 

見せてきたのはレシート。

 

 

内訳を見てみると……

 

 

 

 

 

ポテチ うす塩味 1点……3300ダイヤ

 

モ○エナ缶 355ml 7点……20000ダイヤ

 

サ○ウの切り餅 1点……10000ダイヤ

 

 

小計 33300ダイヤ

 

 

「ンフフッ…ぼ、ボりすぎ…!」

 

「にゃ!?ぼ、ぼ、ボってないにゃ!?」

 

 

【綾波、ジャベリン、ニーミ、 OUT!】

 

「桁がおかしいのです…!!」

 

「だろ…?」

 

「ポ、ポテチごときで3300ダイヤは高いですよ…」

 

「せめて105ダイヤ」

 

「モン○ナ缶355はざっと191ダイヤからです」

 

「それじゃ明石に利益でないにゃ。ボランティアじゃないのにゃ!燃料だってバカにならないにゃ?」

 

「明石、せめて全部纏めて今のレートで1500ダイヤ前後で勘弁してあげましょうよ…年末なんですし…」

 

ニーミの提言。

 

 

というより、昼間はサラトガから60000ダイヤの取引をしているのだ。

 

 

 

「サラトガさんもぼったくったです…」

 

「まぁ、ばれてしまってはしょうがないにゃ…後で払い戻すにゃ…」

 

「うーん…でも年末年始だし、差額分の内からこの子達の商品にするのはどうだろうか」

 

「じゃあ、払った分は主人公ズの商品の代金ということにしておくにゃ!」

 

 

 

「え?マジです?」

「いいの!?」

 

コードGは頷く。

 

「ああ。遠慮はいらん。どうせ…ほら、来年も新年早々から任務だし…な?」

 

まさに迫り来る現実。

 

ということで、大晦日を過ごすためのお菓子を購入する主人公ズ。

 

 

 

明石の量産型の甲板に上がり、手を消毒した後で商品を見せてもらうと、その品揃えは豊富であった。

 

 

 

「わぁ…色々あるよ!ジャベリンはこのお徳用のコンソメ味で!」

 

「じゃあ、綾波はお徳用の、こちら、のり塩味、です」

 

「では、私Z23はこの一口サイズのチョコ菓子、お徳用を~」

 

「ラフィーはこのお徳用サラミ~」

 

 

お徳用を買おうとするジャベリンたちに笑いを堪えるコードGと明石。

 

 

『では、私はこの"魔法のカード 1万円分"を~』

 

「TB…お前どさくさ過ぎるです…」

 

 

TBの突拍子のない行動に笑いを堪えつつも箱を見て回る。

 

すると、ジャベリンは何かを思い付いた表情になった。

 

 

「そうだ!指揮官にも何か買ってってあげようよ!」

 

「指揮官、今日大ハッスルしてた」

 

波乗りを果たした指揮官。

2020も流石に労いのひとつはしたいところ。

 

「来年の待遇改善に備えて餌付けしておくです…?」

 

「綾波、指揮官聞いてるかもしれませんからそこまでにしましょうね?」

 

「じゃあこれどう…?」

 

ラフィーがあるものを取り出した。

 

 

 

『ボラ○ノールですね?』

 

「あ、あぁ…痔だねぇ…」

 

「座り仕事多いですものね、執務室って」

 

「お菓子と一緒に買ってって上げよう、です」

 

 

 

 

 

 

そして、商品を見て回るとあるものを見付けた。

 

 

 

「あ、またあった…!」

 

 

 

びそく単行本再び。

 

ジャベリンが手に取り皆に見せた。

 

 

「どんだけびそく推してるのです?」

 

「アニメやるからですかね?」

 

「そろそろ草生えそう」

 

 

 

そこに…

 

 

 

「あ、オフにゃがいるよ…!」

 

ジャベリンはオフにゃを見付ける。

 

 

 

「なによ?あら!主人公ズじゃん!ニャスニャス」

 

 

 

オフにゃデラックス=招き猫.

 

 

 

「デラックスさん…!?ここでなにしてるの…?」

 

「明石ちゃんに頼まれてさぁ…ここで終日招き猫やってるのよ、招き猫~」

 

「デラックス、面白いからお客来そう」

 

「あら?ありがとう、ラフィーちゃん!ところで…あんたたちさ、私のことどう思ってるの?」

 

 

 

突然の質問に主人公ズたちは…

 

 

 

「トド!」

「セイウチ!」

「ゾウアザラシ!」

 

 

ジャベリンからラフィー、綾波の順に答える

 

 

 

「海洋系で纏めるなよ…」

 

 

「っっ…!」

 

【ニーミ、OUT!】

 

「そのやりとり…なんかテレビで見たような…あだぁっ!?」

 

 

「結構すごい音よね…ケツしばきって」

 

「ガチで痛いやつなのです…」

 

「スパッツ破けてない?大丈夫ー?」

 

「大丈夫ですデラックスさん…これで破けていたのなら、今ごろ綾波たちが丸出しになった私のケツを見て吹き出してますから…

 

「「「ッッ!!」」」

 

「えっ」

 

【綾波、ジャベリン、ニーミ、OUT!】

 

 

TBと明石たちも笑ってしまっていた。

 

 

「は…は…反則です…それは…っ…」

 

「ニーミちゃんから丸出しって言葉がもうね…!?」

 

「草押さえられなかった…不覚」

 

 

『 丸 だ し に な っ た 私 の ケ ツ を 見 て ・ ・ ・ ? 』

 

 

「TB!?それはっ…だめですっ…」

 

「そこ言っちゃうの!?」

 

「もう草…っっ…」

 

 

 

【全員、OUT!】

 

 

 

TBも着々とパーソナライズを進めているようである。

 

「TB!恥ずかしいからやめてくださいよ、自分で言っちゃったけどさぁ!?」

 

『失礼しました…』

 

「TB、めっちゃ馴染んでるにゃ…」

「すごい学習力だな…」

「もはや別に学習しなくてもいいところまでしてないあの子…!?」

 

 

かくして、コードGがお会計を済ませようとレジへ持ってくが…

 

 

 

「ハイ!イラッシャーセー!」

 

 

高雄=店員

 

ほとばしる笑顔。

 

((((…ッッ!?))))

 

 

 

 

(た、高雄さん…また出てきたです…!)

(顔見えた途端草)

 

 

【綾波、ラフィー、OUT!】

 

 

(なに食わぬ顔でエンタープライズさんも商品持ってったよ…?)

(本人何も突っ込まないんですね…!)

(店員さんが身に着けてるネームプレートまであるです…)

(細かい作り込み…)

 

テキパキと仕事をこなす高雄店員。

 

 

 

(レジ打ち超早いです…)

 

 

 

「ありがとうございました~」

 

「また来てにゃ~」

 

かくして、コードGと高雄にお礼を告げ商品を受け取ると、主人公は母港へ帰還していくのであった。

 

 

 

To be Continued…

 




閲覧ありがとうございます。

ある意味、ダレ場のつもりの補給ネタでした。


ゲームだと海域の途中で現れる明石ショップですね。
※描写の都合上、ゲームとは異なります。


そんなこんなで、次回に続きます。




目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

【2020年度】絶対に笑ってはいけないセイレーン作戦24時 Part 10.5

その10の11までの間のお話。

見所:アザラシちゃん



明石たちと別れて母港へ戻ってきた主人公ズ。

 

『大変にゃ!異常気象が起こってるにゃ!セイレーンの艦艇が集結してるにゃ!』

 

 

 

 

『どうやら連帯責任海域が解除されてた様です』

 

「え?」

 

「通りで天樹さんところから帰る途中、個別にケツしばきだったワケです…」

 

「何かセイレーンの装置を壊したんでしょうかね?」

 

「天城が追い掛けてきた時、派手に爆発してた…」

 

 

『では、 スキャンしますね』

 

するとTBはスキャンを始める。

 

そして終わる。

 

 

 

『判明しました』

 

 

「お?」

 

「それで…その原因とは?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『メモリ不足』

 

 

 

「ンフッ…!!」

「…っ!…地味な理由だなオイ!?」

 

 

【綾波、ニーミ、OUT】

 

 

ケツしばきを受ける二人。ジャベリンとラフィーは顔を強張らせてギリギリ持ちこたえた。

 

 

 

『RAMが足りなかった様です』

 

 

 

「何のRAMなの…?」

 

「あいつらの脳みそ、そんな低スペPCレベルな訳がないのです…」

 

 

 

 

 

 

かくして、買ってきたものを饅頭たちに預け、その座標へ向かうことになった。

 

 

「再出撃ですねー…」

 

「天城さんのでお腹一杯な気がする、です」

 

 

該当エリアに近付くと、段々と気候も重苦しくなった。

 

 

「なんかイヤーな感じが…」

 

「天気も悪い…どんよりしてる…」

 

ジャベリンとラフィーが一言海域の気候について一言。

 

 

__すると。

 

 

 

「なんか見えるです」

 

「あそこに何かある…」

 

 

四名で周囲を確認すると、海面が凍っている箇所があり、なにか白い物体が浮かんでいる

 

 

TBも一緒にスキャンを行うと……

 

 

 

 

『アザラシちゃん!!!!』

 

 

 

TBが突然テンションが高くなった。

 

 

「TB、とうとう壊れたです…」

 

「いやいや、元から壊れてたのを上層部が当て付けで送ってきた可能性も…」

 

「アンインストール…」

 

「TBちゃん、もしかしてお熱ある!?」

 

 

 

『壊れてないし熱もねえよ!!?つか、勝手に削除しようとすな!!そんなことしたらお前らの私物のスマホに私を強制インスコして毎朝最大音量で叫ぶぞ!!骨伝導で!!!』

 

 

 

「まぁまぁ…消さずとも、パッチ当てればどうにか…」

 

 

『まだ言うかッ!!?壊れてねーし!!!』

 

 

 

 

【ジャベリン、ラフィー、OUT!】

 

 

 

やたらTBのテンションが高い。これも鏡面海域のせいか、それともTBが元からそうなのか…。

 

 

なんとか話しをして笑いを堪える主人公ズ。しかしジャベリンとラフィーはここで堪えきれず。

 

 

 

カモメで覚醒する(?)サフォークに続き、今度はアザラシで豹変するというのは思いもしなかった四名。

 

 

しかし、この海域、一体どうしたらいいのか。

 

 

『どうやら、ここを出るには本物のアザラシちゃんを探し出す必要がありますね』

「どういう原理…です?」

 

『一先ず、目の前に見えるアザラシちゃんに接触してみましょう。』

 

 

氷の床の間に浮かぶアザラシ。

 

 

 

「何か…作為的なものがあるよね…この海域…」

 

「感じるです…」

 

 

「じゃあ…えーっと、誰から行きます」

 

お互いを見やる。

 

それはある意味、生け贄を決めるということ。

 

 

「じゃあ…ジャベリンから行きま~す」

 

意を決してジャベリンが一番槍として名乗り出た。

 

 

早速氷の床を目掛けて助走を付けて飛び乗ると、着地した瞬間勢いよく滑り出し、上手く壁伝いに進む。そしてアザラシに激突。

 

 

 

『アザラシちゃぁぁぁぁぁぁんんん!!?』

 

 

 

 

【綾波、ラフィー、ニーミ、OUT!】

 

吹き出す綾波とラフィー、そしてニーミの三人。

 

 

突っ込むTB。

ジャベリンは海上に生々しく倒れており、

アザラシは親指を突き立てながら沈んでいった。

 

 

 

『お前どうすんだよこれ!?アザラシちゃん沈んじゃったじゃねえかァァ!!?』

 

「いつつ、ジャベリン、止まりきれずスコーンって飛んでったです……」

 

「タ○ちゃんどんまい……」

 

「タ○ちゃんのお腹にクリーンヒットしましたね…」

 

『タ○ちゃんってなんだよ!?ここは多摩川かッッ』

 

 

 

「ジャベリン、大丈夫です~?」

 

 

 

 

「無事だよー!」

 

 

立ち上がるジャベリン。

 

 

しかし、アザラシはどうやらダミーのホログラムである。

 

すると、また別の箇所にアザラシが出現した。今度は複数。どうやら本物が居るらしい

 

そして、要領を掴んだ綾波たちが続いて挑戦し…。

 

 

 

「ウオラッ」

 

『ええええ!?』

 

ニーミによるチョークスリーパー。

 

 

 

「えいっ」

 

『おいいい!!?』

 

ラフィーによるコブラクラッチ。

 

 

「何ヶ月ぶりの…びそくぜんしん…ドロップキッッッ!!

 

『止めてぇぇぇ!!?』

 

 

「行くです!!ぬぅぅぅん!!」

 

綾波によるバックドロップ。

 

『ぎゃあーーーーー!!!?』

 

 

 

 

 

 

『アザラシ…ちゃん…』

 

「今のはまぁ、T○Loveるのラッキースケベみたいなもの、です?」

 

『どこがラッキースケベだよ!?完全に意図的なバイオレンスだったろォォォォ!!?

 

「TB、あの海はこんな感じ。平常運行」

 

「まぁ、いつも執務室の扉を吹っ飛ばしてる位ですからねぇ…」

 

「指揮官公認、です」

 

『お前ら母港でどんな日常送ってきたんだよォォォ!?…あれ?』

 

 

 

TBは一体だけ消えないで浮かんでいるアザラシに目を向ける。

 

『モノホンまで〆やがったァァァァァァ!!?』

 

 

「ほら、セイレーンのピュリファイアーとかエクセキューターあたりがキグルミ着てるだけかもしれないし、です?」

 

「この時空ですと、わりとあり得ますからねそれ~」

 

『それにしたってやり過ぎでしょ!?つかお前ら艤装はどうしたよ艤装は!?艦船美少女がアザラシ相手にプロレス技掛けてくって何事だよ!!!』

 

 

 

「擬人化したからって他の技は使えないって決まりはない、です」

 

「水上スキーしたり突っ立ってるだけでじゃないしね!」

 

「アニメだって、飛んだり跳ねたりしましたからねぇ」

 

『確かに…』

 

納得出来なくもない。

 

 

「そして、最強の武器は肉体…ランボーも言ってる」

 

「「「うんうん!」」」

 

『それを言うなら頭脳とか心だろ!?どんだけ脳筋なんだよお前らァァァ!!?

 

 

困惑と驚愕により叫ぶTB。

 

 

尚、アザラシの姿が消えると、そこには気を失った人型セイレーンが浮かんでいた。

 

すると転移装置が起動し、海面には魔方陣らしいきものが浮かび上がる。

 

「あれれ?」

 

「誰かトラップ起動させたです?」

 

「少なくともラフィーじゃない」

 

「私でも見覚えないですけど…」

 

『それ、セイレーンの転移装置ですね。踏むと元の海域に帰れる様です…』

 

 

かくして、転移装置を使って無事に母港への帰路へ戻ることが出来たとさ。

 

 

 

 

To be continued…




閲覧ありがとうございました。

次に続きます。






目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

【2020年度】絶対に笑ってはいけないセイレーン作戦24時 Part 11

2020年度笑ってはいけないシリーズその11。


見所:シリーズのお約束。そして今年は二本立て(?)


明石とコードGたちと別れ、そして突然迷い込んだ海域から寮舎へ戻ってきた主人公ズ。

 

 

 

「折角だから、終わる前にお部屋を物色してみようです」

「えっ」

「止めとこうよ綾波ちゃん!?」

「このまま寝て過ごすのもアリ…」

「あぁ~ラフィーちゃん、寝るのはせめて収録終わった後にしようね!?」

 

再び蹴落とし合い勃発か。

 

結局探してみることに。

棚の隅々を見ると、EN補給箱が部屋の棚から発見した。

 

警戒しつつ、それを取り出して開いてみると…

 

 

 

「ボタンですかね?」

 

 

謎のボタンが中から出てきた。

 

 

「トリビアのへぇボタンみたいだね…」

 

『むかしトイザらスに売ってましたよね、へぇボタン』

 

「あれって番組のあれみたいに連射出来ないです…」

 

「押してみよう」

 

「え!?ラフィー、止めましょうy…」

 

「えい」

 

ラフィーはカチッと押してみる。

 

「あああ、ちょっとラフィーちゃん!?」

 

すると…

 

 

【高雄、タイキック】

 

 

何故か高雄の名が呼ばれた。

 

 

「え、高雄さん…?また…?」

 

「今年も出番多くない…?」

 

 

すると、部屋の扉が開き…

 

 

「失礼する…」

 

 

 

そこに現れたのは、余燼より出でし高雄。

 

緊張感が走る。

 

 

 

(今年もその姿で出てるんですね?)

(愛宕さんとか出て…あ、見守ってる!窓の外で見守ってるよ!?)

 

 

 

愛宕=今年は見守り。

 

じっと部屋の中を見つめていた。

 

 

 

「お、お主たち…匿ってくれぬか…?」

 

 

しかし、その匿う行為をしようにも、その部屋の中を愛宕に見られているのをどう説明したらいいか。

 

 

すると、天井のダクトが急に開き、何者かが入り込んできた。

 

 

「高雄お姉ちゃん!見付けた…!」

 

ロープ降下してきたユニコーン。安全帯をしっかり身に付けている。

 

(えぇぇ…いつから潜んでたの…!?)

 

 

 

「拙者はもう高雄ではない!我が名は余儘から出でしもの、ヒトに仇なすフネ…そう名乗ったであろう!?」

 

「前髪長くしてる上に、なんか色々あって燃えカスみたいなものはわかるけど、どう見たって貴女は高雄お姉ちゃんだよ…!」

 

 

 

(燃えカス!?)

 

(それって『燃えさし』のことでしょうか…)

 

(言葉に毒を帯びてるです…)

 

(ユニコーンちゃん…茶番とはいえ、押さえて押さえて!?)

 

(草生えそう)

 

 

「…あなたが高雄お姉ちゃんその人なら…

 

 

ユニコーンのタイキック食らってもちゃんとリアクションする筈だからっ

 

「うっ!?」

 

 

 

(あれ?高雄さん一瞬、苦い顔したのです)

 

(余燼となっても…去年の"あの感触"は覚えてるんだね…)

 

(もうこの時点で同一人物なの草生えそう)

 

(タイキックのためにここまでするっていうのがまた…)

 

 

 

そして…タイキックの準備に取り掛かる。

 

 

「じゃあ、ここに立って?」

 

「む?あ、ああ…」

 

すこし顔が引き吊る高雄。

 

 

 

(高雄さん結局受けるですか…逃げればいいのに…)

 

(素直)

 

(何だかんだでそこは優しいよね、高雄さん…)

 

 

 

 

「じゃあ行くよ?」

 

「こ、来い!拙者が来年も皆が健やかに過ごせるようにっ祈りを込めてっ!」

 

 

 

(オカムラさんが昔やってた火の中突っ込むアレのノリ思い出した、です)

 

(懐かしいね…)

 

 

 

そして、腰を下げる余燼(高雄)。

 

「こうか?」

 

「もうちょっとお尻下げて?」

 

「うむ…」

 

位置調整。

 

 

(高雄さん…なんて格好を…)

 

 

 

祭儀の島のイベントにて見せた強キャラ感を醸してるが、タイキックのために腰を低くして構える。

 

 

 

 

「じゃあいくよー…えいッッッ!」

 

 

「んみゃぁぁぁあ!!?」

 

 

 

「「「「ッッッ!!?」」」」

 

 

 

【全員、OUT!】

 

 

「いっ…いいお手前で…」

 

痛みで歪む高雄(余燼)。

 

「やっぱり中身は高雄お姉ちゃんだね…!」

 

(どっからどう見たって、中身は高雄さんなのです…)

(そりゃ表情歪んじゃいますよね…)

(こう言うのってこれまでのネタ的にはヨークタウンさんが受けた方がいい気がするのです…)

(密着のアレですね…)

 

 

「これで、来年も安泰だな!」

 

「そうだね!」

 

何故か晴れやかな面持ちの高雄。

 

 

 

「では、折角だから今年は綾波にも受けてもらおうではないか!

 

 

「はぁぁ!?」

 

 

すっとんきょうな声をあげた綾波。同じく驚きつつも 笑いそうになる主人公ズ三名。

 

「お…お…お前ふざけんなです、高雄さん…」

 

「遠慮はいらぬ」

 

「遠慮するでのす…」

 

 

 

【綾波、タイキック】

 

 

 

「じゃあ…綾波ちゃん!こ こ に 立 っ て ?

 

パワーを使い果たして疲れてるのか、必死で声を出すために圧がどこか強いユニコーンに連れて行かれる。

 

 

「えええ…そこはせめてジャベリンかヨークタウンさんにしてほしいです…」

 

【ジャベリン、ニーミ、OUT!】

 

ケツしばきの後、引き続きタイキックの準備に戻る。

 

 

「ヨークタウンさんはいいとして、なんで私なの綾波ちゃん!?いだっ!?」

 

 

そして…

 

「これ、綾波のお尻轟沈しちゃうんじゃ…」

 

「結構威力ありそうですものね…ほら…」

 

高雄を指すニーミ。高雄は痛かったのかお尻を擦っていた。

 

「嘘、嘘…嫌です…許してです、ユニコーン…もしかしてあの海カートが中々出来ないからです?それとも、演習で真っ先に魚雷叩き込んだことで!?あ謝るです!だからタイキックは止めてです!

 

「え?なんのことぉ?それに、これは年越しには必要だって、愛宕お姉ちゃんにも教わったから!ね?ゆーちゃん!」

 

 

 

「愛宕さん!?去年もですけど、なにを吹き込んだですか!?」

 

 

(ユニコーンちゃん、笑ってるけど、地味に私怨入ってない?)

 

(絶対入ってる)

(あの海で記されてない演習の恨みでしょうか…)

 

 

「あ、もうちょっとここに…そうそう!そこでいいよ!」

 

「覚悟を決めよ、綾波…重桜に揃って帰るためにも!

 

 

 

 

 

「どっどのみち…みんな揃って年明けから出撃…です…!!」

 

 

「「「ッッ…!」」」

 

 

 

【ジャベリン、ラフィー、ニーミ、OUT!】

 

更なるケツしばき。

往生際の悪さか、リアルを持ち出す綾波による罠か…。

 

 

「おっ…大人しくタイキック受けなさいよ綾波ぃ!?」

「時間稼ぎは草」

「ここはしっかり受けて、年明けに備えようよぉ!!我慢すれば重桜帰れるよ!」

 

 

「バレたのです…もう覚悟を決めてやるです…さあこいユニコーン!!」

 

 

 

そして…

 

 

「じゃあ、行くよ!」

 

 

「バッチ来いです!」

 

 

 

ユニコーンは構え、呼吸を整え……

 

 

 

「___チェストォォッッ!!!

「ンギニャァァァァァァ!!!?」

 

 

 

 

【ジャベリン、ラフィー、ニーミ、OUT!】

 

 

 

「ほーっ…ほーっ…」

 

呼吸を整える綾波。泣いてはいないが、目をひんむいている。

 

 

「明石みたいな叫びで思わず草…」

「い、痛そう…」

「大丈夫…!?」

 

今年のユニコーンは何とも容赦がない。この程度はKAN-SENの身体には問題ないとは言えど、タイキックはかなり痛そうではある。

 

なんと、高雄も肉のぶつかる音から口許を覆っている。

 

「ゆ、ユニコォォン…!ユニコォォォン…!!」

 

 

人の心の光、もしくは可能性にすがり付かんとする様な声を上げて悶える綾波。

 

 

「…?どうしたの?…ハマッた?

 

 

 

【ジャベリン、ラフィー、ニーミ、OUT!】

 

「は、ハマッたって何によ…!?」

「ユっ…ユニコーン、毒まみれ…」

「黒いユニコーンちゃん…!」

『綾波、無茶した後の江○2:50みたいになってますね?』

 

「ハマッてないです…めっちゃ痛い…です…」

 

 

 

※あの海ではわりとありえる光景です。絶対に真似をしないでください。

 

 

「綾波…っ…つ、うむ!…お見事…!!」

 

 

武士の切腹を見た様に頷く高雄。

 

 

 

「これで今後の戦いも、皆安泰だな!」

 

「うん!」

 

 

 

「危うく、ユニコーンの爪先が、綾波の尻の×××に入る所だったです」

 

「「「ブフフォッ!!?」」」

 

【ジャベリン、ラフィー、ニーミ、OUT!】

 

 

ケツしばきは三名に下る。今年はかなり笑いのツボが弱くなりつつあるのか。

 

「じゃあね綾波ちゃん!ジャベリンちゃん!ラフィーちゃん!ニーミちゃん!良いお年を!」

 

「良いお年を!では、さらば!」

 

 

そして、やはり痛かったのか高雄は尻を擦りながらユニコーンと共に、帰っていった。すると、窓で見守る愛宕もそっと帰っていった。

 

 

「演じ切ってたです…ユニコーン…」

「綾波ちゃん大丈夫…?」

「危なかったです…お尻、まだ付いてるです?」

 

「普通についてるよ!安心して!?」

 

ジャベリンが声をかける。

 

「ラフィーたちめっちゃケツしばきされた…」

 

「連帯ということにしましょう…」

 

「ユニコーンちゃん、綺麗なキックだったねぇ…」

 

「こっ…今年あたり、ユニコーン…先行鯖で改が実装されそうな予感が過った、です…」

 

綾波はタイキックのショックか、ふと頭に過った予想めいた一言を延べた。

 

「可能性の獣…これで皆改になれる」

 

「期待して…良いんですかねぇ…?」

 

「綾波ちゃん…相当痛かったんだねタイキック…」

 

 

「ごめんなさい、今のは出任せ、です…」

 

 

 

 

To be continued…

 




閲覧ありがとうございます。


あの海では、余燼となってもタイキックの感触を覚えていた高雄…。



そんなこんなで、次に続きます。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

【2020年度】絶対に笑ってはいけないセイレーン作戦24時 Part 12

2020年度笑ってはいけないその12。


見所:今年も化ける。そして2020年で語られなかった明石の秘め事が判明(!?)


寮舎にて高雄、そして、綾波までもタイキックを受けた後…

 

「ぜってえ改が来そう、です」

「まだ何か見えてるの…?」

「綾波、ショックとはいえ、出任せは止めましょうね…」

「むしろ余燼化して出てきそうで草生えそう」

 

 

 

現在夜の20時。

 

疲れが出てきた綾波たち。

 

 

そんな中、部屋に訪ね人が。

 

 

「失礼致します」

 

 

一礼するベルファスト。

 

 

「ベルファストさん…?」

 

「どうされました?」

 

「夕食の準備が整いましたので、 お知らせに参りました」

 

 

夕飯。そう言えば、出撃等で体力を消費し空腹感を感じていた。

 

 

「もうそんな時間でしたか…」

 

「時間流れるの早いね~…」

 

「お腹すいたのです…」

 

「空腹と睡魔…」

 

 

 

 

そして、案内される。

 

 

食堂はケータリングだが…

 

(あ!年越しそばあるよ…!)

(トッピングの種類も一杯あるです…!)

(うどんも選べるんですか?…うわぁ良いですねこれ!)

(酸素コーラもデザートもある…)

 

 

そんなこんなで束の間の休息タイム。

 

 

 

「美味しい…幸せ…」

「お出汁が効いてるのです…」

「何だかほっとしますねぇ…」

「トッピングも美味しい…!」

 

 

舌鼓を打つKAN-SENたち。

 

しめやかに味わいを楽しみつつ、汁までいただき、そしてまた寮舎に戻っていく。

 

 

 

リラックスを心掛ける。TBも空気を読んでか、静かにしていた。

 

 

 

 

 

…が廊下の照明が真っ暗になった。

 

「え、なに!?」

「照明壊れた?」

「あ、あれを見るです!」

 

 

その先には………白装束の少女。

 

 

 

 

「うらめしやー…」

 

 

ロング・アイランド:母港の地縛霊。

 

 

「また出たのです…」

 

「不知火さんが居ないけど…」

「今年は先に成仏したんでしょうか…?」

 

「ロング・アイランドだけ取り残されてるの…可愛そう…」

 

 

「__ねえねえ、聞いてよー」

 

 

ロング・アイランドは主人公ズを見るや否や近付き、話を降ってきた。

 

 

「やめろですロング・アイランド…大人しくするか早く成仏するのです…」

 

「地味に怖い」

 

ここでジャベリンとニーミは笑ってしまい…

 

【ジャベリン、ニーミ、OUT!】

 

饅頭たちが駆け付け、ロング・アイランドは隅に寄り道を開ける。

 

 

そして、饅頭たちがケツしばきを終わらせて帰ると、ロング・アイランド。

 

「あのねあのねー?幽霊さん、あの海時空の中で、公(お話)にされてない物事を見ちゃったのー」

 

「何を…です?」

 

「じゃあ先ず、ニーミちゃん…」

 

「はい…?」

 

 

 

 

 

「紀○○屋のスキンのニーミちゃんを図書館で見掛けたけど、指揮官が来るとわざと脚立に乗り出してたのー」

 

 

 

 

「…っっ!?」

 

「「…ッッ」」

 

【綾波、ジャベリン、ニーミ、OUT!】

 

 

「だろうな、です」

 

「わざとじゃないですよ!?」

 

「ニーミ、アピールタイム…?」

 

「違います!!」

 

赤面させるニーミ。

 

「でも、やっぱ憧れちゃうよね…そういうシチュ…!」

 

『ファン待望のシチュですね?』

 

「ジャベリンとTBまで何言ってるの…!?他意はありませんからね!ラッキースケベられ狙うのを試してみようかなーとか、考えてませんから!

 

 

 

何かがポロっと吐露されていたかはさておき、次の獲物は…

 

「ジャベリンちゃん…幽霊さんは見ちゃったの~」

 

「え?ジャベリンをですか?」

 

「そうなのー」

 

次はジャベリン。

 

「あのねー、この前母港の近くにあるイ○ンモールでー………試食してる所をみたのー

 

「…普通、です」

「ふつー」

「普通ですね…」

 

「普通で悪かったね普通で!?」

 

 

 

 

「ラフィーちゃん…」

「ラフィーは寝てただけだから、パス!」

 

「「…ッ」」

 

【ジャベリン、ニーミ、OUT!】

 

 

一人逃れようと先手を打ったラフィー。綾波は持ちこたえ、ジャベリンとニーミが犠牲になった。

 

 

「そ、そうなのー。ラフィーちゃん素直ー」

 

サムズアップするラフィー。

 

 

 

 

そして……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「綾波ちゃ」

「綾波は指揮官が乗ってる小型挺に魚雷ぶち当てた以外は普通です

 

「「「ブフフッ__!」」」

 

 

 

【ジャベリン、ラフィー、ニーミ、OUT!】

 

 

『軽く誤射ですよね』

 

「い、一発くらいなら誤射にはならないと思うです…」

 

「演習でだよね?」

 

 

「実戦です…」

 

「えええ!?」

 

「ダメでしょそんなことしたら!?」

 

「いやそのー、決して給与が上がらないことで何時ものノリで撃ったとかじゃないです…それはマジなのです…」

 

 

【ラフィー、OUT!】

 

ラフィーが堪えきれず笑ってしまった。

饅頭が一匹駆け付け、そしてケツしばきを済ませて去っていく。

 

「何時ものノリってどう言うこと…!?」

「あ、そっか…この時空だと…実戦がそのまま文字通りの実戦の雰囲気とは限らないよね…

「止めなさいジャベリン!それをここで言っちゃだめです!」

 

メタい話は兎も角、ロング・アイランドは話を続ける。

 

「そうそう、幽霊さん、今日はお友だちを連れてきたのー。出ておいでなのー」

 

ロング・アイランドが声を掛けると…

 

 

 

「「はーい___」」

 

 

二人の声。

 

一人は元気が良さそうで、もう一人は落ち着いた声。

 

 

気配を感じて振り向くと白装束の二人が。

 

 

「島風と駿河…です?」

 

 

島風&駿河=地縛霊

 

 

「二人とも、陣営のところレッドアクシズになってますよね…」

 

 

(シーッ!!シーッ!!ジャベリン殿それは言っちゃダメでありますよ…!!)

(今回は鹵獲されたテイですから、どうかここでは大目にぃ…!?)

 

 

 

ジャベリンの一言に対し、咄嗟に小声で止める島風と駿河。

 

 

 

「じゃあ、今年は新メンバーの島風ちゃんと駿河ちゃんも一言ずつどうぞなのー」

 

「では島風から参ります!」

 

そして一呼吸おき…

 

 

「うらめしや…今年…出番少なかったであります……」

「うらめしや…私たち、飽きられたのでしょうか…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「綾波先輩」」

 

「プフッ…」

 

 

 

 

【綾波、OUT!】

 

 

「いっ!?それは…まっ…マンネリを防ぐため、 です…」

 

詰め寄る島風と駿河。

 

 

「「…ッッ」」

 

【ジャベリン、ニーミ、OUT!】

 

島風と駿河はかなり悲壮感を感じさせている表情であり、じっと見つめていた。

 

「ぶっちゃけて草生えそう…」

 

「ら、来年は出番はあるよ…うん!」

 

 

「「本当ですか?」」

 

「ッッ!!」

 

ジャベリンにも悲壮感を醸しつつ一斉に詰め寄る。

 

 

【ジャベリン、ラフィー、OUT!】

 

「(二人の)圧力がスゴいよぉぉ…!」

 

「駿河、島風とコンビだから生き生きしてるの、もう草…」

 

 

 

これは無闇に話し掛けるのは墓穴を掘るとニーミは黙ってやり過ごそうとしている。

 

…が

 

「「ニーミ殿ぉぉぉ↑?」」

 

「うわこっちくんな!?…ンフフッ」

 

声の方向へまとわりつく島風と駿河。恨めしいのか変したいのかわからない。ロング・アイランドは引き笑いをしている。

 

【ニーミ、OUT!】

 

 

 

 

「そんなぁぁ…」

「酷いですよ~」

 

「まとわりつくなっつの!?」

 

そして…

 

「ラフィー殿ー?」

「さっきからずっと黙っていらっしゃいますが…」

 

「悪い?(半ギレ)」

 

 

「「「ッッ!?」」」

 

【綾波、ジャベリン、ニーミOUT!】

 

何故か半ギレのラフィー。

 

「ラフィーキレたです。謝ったほうがええで、です」

 

そんな怒ってない。大丈夫…大丈夫と物腰やわらかそうに手でジェスチャーするラフィー。

 

 

「そのーもしかしたら鶴の一声を掛けてくださるのかなーって」

 

「そうそう!」

 

「現実、そんな甘くない…」

 

 

現実とは残酷なり。

 

「でも、きっと…筆者は救ってくれる…」

 

丸投げするラフィー。何故かカメラ目線。

 

 

 

 

「じゃ、じゃあ…初日の出を前に…ミュージックスタート~」

 

 

何故か音楽が流れ出した。

 

 

「え?なになに!?」

「去年もこれやりましたね…」

「去年は確かスリラーだったです」

「…今年…ビリージーン?」

 

 

何故かビリージーンを踊り出しているロング・アイランド、そして島風と駿河。

 

 

「キレッキレです」

「ポテンシャル有りますよねぇ…」

「スタントマン以外でまともな器用ってこれまで少なかったよね…」

 

去年は、笑いの刺客として駿河が炬燵で寝ていたシーンがあったくらい。島風の出番は公には記録されていない。

 

「皆上手」

 

 

 

「「「ポウッッ」」」

 

 

 

 

(その手には乗らないのです)

(予測できましたね…)

(草生えかけた)

(なんとか耐えられましたね)

 

 

 

すると…

 

 

 

 

 

 

「もし…?」

 

 

背後から白装束の不知火。

 

「うわっ!?不知火!?」

「どうしたのこんなところで!?」

「あの世から戻ってきたです…?」

「ラフィーも驚き…」

 

 

「うらめしや…ところで、今年、妾は見てしまいました…」

 

 

不知火もなにかボヤキたい様である。

 

 

「何を…見たんですか…?」

 

「ある日、明石が夜に工房の明かりが付いていたので覗いてみたのです。そうしたら_____」

 

 

 

一息間を置き………

 

 

 

 

 

「売り上げの一部を暗号資産購入に当てておりました…しかも、妾に無許可で…

 

 

「流行ってますからね…暗号資産」

「コイ○チェック」

「CM流れてるよねー」

「今じゃ普通に決済でも使える様になったです」

 

 

 

「そうでございます。が、あの猫と来たら、ボラティリティの激しさで資金ショートしかけて焦っていたのでございます故…」

 

「うわ、切実ですね…」

「短期トレードでもしてたです?」

「無許可ってのがまた…」

「ある意味アズレン関係無くて草生えそう」

 

まさかの明石のBTC参入に失笑しそうになる。

おまけに、明石本人の懐は確実に冷えていたようである。こんなところでリアルを持ち出すとは…まさに年の瀬故か。

 

 

 

 

「では、一通りぶっちゃけました所で、元旦の初日の出を目指して、踊りなから帰りましょうぞ…」

 

 

そして、不知火の一声の後にスリラーのメロディーが流れ出し、四名の亡霊(?)たちはリズムに合わせてその場から立ち去った。

 

 

 

 

「明石、年始セール頑張れ」

「使い込んだ分、プラス(黒字)になれば良いですね…年始は動きあるっぽいですよ」」

「ていうか、指揮官のお財布がショートするパターンだねこれ…」

 

「TB…明石の部屋をスキャンして、です」

 

 

『はい、明石の部屋にGPUが大量に配置された棚を検出しました』

 

すると放送が入り…

 

『明石の部屋を勝手にスキャンしないでにゃ!!?』

 

「マイニングマシンも作ってたんですねぇ…」

「来年私たちも作ってみます?」

「そうですねぇ、勉強がてら挑戦してみましょうか」

「ラフィー抜き取る係…」

「じゃあ綾波は爆上げしたら売り捌く係、です」

 

 

 

なんとか笑いを堪えつつ寮舎へ戻るのであった。

 

 

「なんか…ご飯食べて、ボヤキを聞いて…明石の陰口を聞いて…終わったです…?」

 

「まぁ、何とか堪えられたし…そこまでしてあげましょうよ…」

 

 

 

【全員、セーフ!】

 

 

To be continued…

 




閲覧ありがとうございます。


明石が2021年で波に乗れたのかは別として、次に続きます。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

【2020年度】絶対に笑ってはいけないセイレーン作戦24時 Part 13

更新が遅れつつもその13です。


見所:魂の叫び。


主人公ズの四名は、部屋で過ごしていると…

 

 

 

『皆さん』

 

TBがふと声を掛けた。

 

 

 

『大変です。基地のドックから周辺に謎のKAN-SENが出没中』

 

 

「アークロイヤルさんでしょうね…余燼の格好してそうな感じが」

 

「ありえそうで草生えそう」

 

『防犯カメラに写ったのでお見せしますね』

 

 

すると、TBがその映像をモニターに映した。

 

 

『…~ッッ!!!』

 

 

「誰か叫んでるです…」

 

「もうちょっとカメラ寄ってもらえますか?」

 

 

カメラをアップさせるTB。

 

 

 

 

『あけおめェェェェェェェェェ!!!!!!』

 

 

 

 

 

 

暗くてよく見えない。しかし、どうやらアークロイヤルのシルエットではなかった。

 

 

「誰です?」

 

「凄い声量…」

 

 

 

 

『外で確認した方がいいですね』

 

 

 

そしてドックへ出てみると…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…あけおめ…あら?皆さんごきげんよう♪」

 

 

ローンであった。

 

 

「ローンさん何やってるんですか…?」

 

「年明けに備えて発声練習をとおもいまして~」

 

 

ゆるふわな物腰に反する声量。まさにそれは雄叫びと言うべきか。

 

 

「ローンさん…あの…時間も遅いので…そこまでにした方が…」

 

「あら?誰が聞いてる訳でもないですし」

 

「とんだ屁理屈で草生えそう」

 

「にしても、ローンさんってあれだけ叫んでもよく喉枯れませんよね…?」

 

「あら、確かにお喉が枯れたりとかはしてませんねぇ~」

 

するとローンはこう提案してきた

 

「じゃあ…折角ですから、私が何か台詞を叫んでさしあげましょうか?」

 

 

一瞬「え?」と困惑する主人公ズ。

 

ローンはやる気らしい。早く済ませて寮舎に戻ろうと考える。

 

ローンは呼吸を整えた。

 

(腹式呼吸です…)

 

 

 

(では、これからいきましょうかねぇ…)

 

 

ローンは教えられたうちから最初の台詞を選び…

 

 

 

 

 

 

「コ~コ~ア~ちゃああああああああああああああん!!!!!」

 

 

 

 

 

まさかの別世界の台詞。

 

 

【全員、OUT!】

 

 

 

「千○ちゃん怖いよ…!?」

 

「これはココアちゃんが逃げるでッす…フフ」

 

「オイゲンさん居たらもうカオスでしたねこれ…」

 

 

 

「もう一個いきましょうか!総統閣下のお言葉なのですが…」

 

 

「いやもういいですってば!?」

 

 

止めるニーミ。同郷の友人としてこれ以上の愚行を止めねばならない。下手すればこれはもう確実に傷になってしまう。

 

 

 

「 お っ ぱ い ぷ る ー ん ぷ

る ん ん ん ん ん ! ! ! ! 」

 

「「「「ッッッ~!!?」」」」

 

 

 

止まらないローンに、全員笑い崩れてしまう。

 

 

 

【全員、OUT!】

 

 

 

ケツしばきが響く。

 

「だから…だから言ったのに…!」

 

苦笑いし尻を押さえつつもニーミは

 

「予測できたのに笑っちゃったよ…」

「ニコニコでやれなのです…」

「単純なネタなのに大草原…ッ…」

「よく恥ずかしげもなくおっぱいぷるんぷるん言い切ったです…」

「総統になに吹き込まれたんですか…!?」

 

TBも笑ってしまい顔を押さえている。

 

「あら、おっぱいなんて別に減るもんでは無いですし~」

 

「そういう問題じゃ無いですよローンさん!これ以上はローンに傷が付きますよ!?しかも途中から…勢いがっ…」

 

【ニーミ、OUT!】

 

突っ込むもニーミは笑ってしまった。

 

 

「では、続きまして~」

 

「も、もういいので!お腹一杯ですからぁ!?」

「何が飛び出すのか分からないから草生えそう…」

 

 

 

まさかローンが笑いの刺客として自慢の声量を使って来るとは思いもよらぬ主人公ズであった。

 

 

そして更にノッてきたローンはもう一度腹式呼吸を行い

 

 

 

 

「 カ ン ト ン 包

○ ! ! ! ! ! ! 」

 

 

 

 

 

もはや止められないローン。

まるで必殺技の掛け声である。そして沖の方から一斉に花火が打ち上がった。

 

 

 

 

 

【全員、OUT!】

 

突然の事で呆気に取られると同時に笑ってしまう主人公ズ。

ケツしばきが終わり、すると明石が放送を入れてきた。

 

『あ、あのー…ローン?』

 

「あ、はい?」

 

一瞬勢いが止まる。

 

『卑猥な言葉を必殺技みたいに叫んでも、あんまり度が過ぎると連帯責任でケツしばきにゃ』

 

 

「えええっ!!?」

 

驚愕するローン。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「私も来年度からレギュラー入りするとかではないんですか!?」

 

 

((((そっち…!!?))))

 

 

 

 

 

 

【全員、OUT!】

 

 

全員失笑につき、ケツしばき。

 

 

『いやほら、PTAに訴えられるにゃ…あの海の評価も下がるにゃ。仮に本当に指揮官が○茎であってもにゃ?今、指揮官とモニターしてるんにゃけど、もう本人も苦笑いしてるにゃ!』

 

 

 

 

「これで子ども向け意識してるって基準が既におかしいのです…」

「イカれ過ぎでしょ…」

「ラフィーは思う、他のテレビ番組みたいに規制なんてしてもあの海(この時空)では意味が無いことを…」

 

「でも、多少コードギリギリまでやらないと今時の老若男女の方々には受けないってどこかで見たんですけどねぇ…これなんてまだ序の口ですよ?他作品に影響与えるくらいは」

 

 

『これでもギリギリにゃ!!つか与えちゃだめにゃ!!』

 

 

なんとか正体を突き止めたので、寮舎へ戻るのであった。

 

「っていうか花火スゴかったね」

 

 

 

漸く花火に言及する主人公ズであった。

 

 

 

To be continued…

 

 

 




閲覧ありがとうございます。

ローン迫真の大暴走。

さて、次に続きます。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

【2020年度】絶対に笑ってはいけないセイレーン作戦24時 Part14

2020年度笑ってはいけないシリーズ、その14です。


そういえば、今年からつべでアズレンナビゲーション始まりましたね。

見所1:運営M氏の大好物。そしてつかの間の睡眠時間…


寮舎に戻るために、玄関口から部屋へ移動していく主人公ズ四名。

 

「ローンさん、すごかったね…」

「ある意味年末年始では良い役でした、です…」

「どこがよ…!?」

「レギュラー狙ってたローンの思惑に草生えそう」

 

そんなこんなで、渡り廊下へ差し掛かった。相変わらず照明が消えているのがなんとも不気味である。

 

 

 

すると、渡り廊下の先に何かが存在していた。

 

 

「何だろう…?」

「そのまま無視して戻りましょうよ…!?まだ夜は長いですよ?」

 

「そうなのです。同じ夜は_二度とやってこない____。__です

 

「湾○ミッドナイト___」

 

とネタ台詞を吐きつつも通りすぎようとしたその時…

 

 

「!?ッッ…ちょっと…ふふふ…」

 

 

【ジャベリン、OUT!】

 

ジャベリンが突然笑いだしてしまう。

 

 

「いだっ…ちょっとあれ見て!?あ、指差しちゃったけど…」

 

「「「…?」」」

 

ジャベリンの指す方を見るとそこには…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エルドリッジが天地逆に立っていた。

 

 

「なにあれ…!?」

「エルドリッジ…?」

「何やってるのあの子ォォ…!?」

「放電しながら逆さまになってるです。天井に足くっついてるです…」

 

『体内電流を発生させて天井にくっついてる様です』

 

 

 

すると、エルドリッジは一気に綾波たちの真横を瞬間移動したように駆け抜けていった。

 

 

「うわっ!?…フフッ…!」

「ちょちょちょ!?ッッ…!」

 

【ジャベリン、ニーミOUT!】

 

ケツしばきの音が廊下に響く。

 

 

 

「エルドリッジ、D○コミックのフラッ○ュみたいで草生えそう」

 

 

まさにそのもの。光速のヒロインとなったエルドリッジ。暗がり故に閃光がよく映える。

 

「夕張にナニカサレタです…きっと…」

 

 

すると、再び閃光が綾波たちを襲う。

 

 

 

そしてエルドリッジが目の前に駆け寄った。

 

 

 

 

 

「エルドリッジ……」

 

 

 

間を置き……

 

 

 

 

「エルドリッジ…そんなにぷにっとしてる……?

 

 

 

【綾波、ジャベリン、ニーミ、OUT!】

 

突然の質問。

 

ラフィーはなんとか堪えきった。

 

 

「なんて逆さのままで質問してくるのエルドリッジちゃん!?」

 

「エルドリッジ……デブじゃない…ポッチャリ系でもない…これ本当…」

 

「う、うん!エルドリッジちゃんはスラッとしてるよ!可愛いよ!」

 

「健康的」

 

「ファッション雑誌の小学生みたいな体型、です」

 

 

 

 

「うん。エルドリッジ…正統派のロリアイドル体型…!

 

 

 

 

「「「「ッ!!?」」」」

 

 

【全員、OUT!】

 

 

「エルドリッジからすごい言葉が出てきた、です…」

 

「なんつー台詞なのよ…」

 

「地味にドヤ顔で草生えた」

 

 

 

「エルドリッジ…年始に備えて、もう行くね?」

 

 

そしてまた走り去る。閃光を纏いながら。

 

 

最高に意味不明な一時を過ごした主人公ズ四名は寮舎へと戻っていく。

 

 

 

 

「じゃあ、今日は皆頑張ってくれたから、仮眠を取って良いにゃ?」

 

 

ということで、これから部屋で仮眠を取る事になった主人公ズ。そう、割りとマジで夜更かしする余地など無いのである。

 

 

一先ず休もう…この意思の元で、四名はベッドに横になる。

TBは端末の充電のために、一度ホログラム装置へ移した。

 

 

 

「これしかも風呂入らない状態で、なのです…」

「まぁまぁ、これが終われば、また綺麗なシーツとベッドにしてもらえますでしょうし…お風呂にも入れますよ…きっと」

「一先ず休も~…」

「おやすみ…」

 

 

四名は目を閉じた。

 

 

 

 

その数分後……

 

 

 

 

 

 

『…ーン』

 

 

 

「ん?」

「どうしたのー…?」

 

綾波が気付く。すると、その物音で、起きたジャベリンが目を擦り訊ねた。

 

(…なにか聞こえるです)

(…また…?)

 

 

『……サーン』

 

 

 

(んーなんですかぁ…?)

 

(ラフィーもなにか聞こえた………zzz)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ワーキレイナカモメサーン…』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(サフォークさん…ですね?)

(思いっきりサボってるね…)

(せめて放送室のマイクを切れです…)

(…ねむ…)

 

 

 

 

 

 

 

『ワー……』

 

 

 

 

音が小さくなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ワーキレイナ…ああああああアルバコア!? !?!?!?!?

 

 

 

 

(((ッッ!!?)))

 

 

 

【ジャベリン、ニーミ、OUT!】

 

 

布団から出てケツしばきを受ける二名。綾波は堪え、ラフィーはすやすやと寝息を立てる。

 

 

 

「この声、サフォークさんに…大鳳さん…です?」

「どんな状況なのよ放送室…!?」

 

 

サフォークと大鳳が同席する放送室の状況が気になるが、再び主人公ズ四名は仮眠を取るべく横になり布団を被る。

 

 

 

 

…さらに数分後。

 

 

 

 

 

 

 

 

『……イ』

 

 

また再び声。

 

 

(また誰です?)

(違う声聞こえたね…)

 

 

 

 

『ショウヘイヘーイ』

 

 

 

(去年の使い回しなのです…)

 

(あ、これだめ…気を付けませんと…)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ショーウヘーイ』

 

 

 

 

 

 

ニーミの眉間が一瞬ピクリと動く。

 

 

 

 

『ショウヘイヘーイ…』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ショウヘイ…ヘエエエエエエイ!!!

 

 

 

 

 

【ジャベリン、OUT!】

 

 

 

「ダメだこりゃ…寝られないよ…!いだっ」

 

 

ジャベリンがケツしばきを受ける。

 

ニーミはギリギリで耐え抜いた。

 

 

 

 

『ショウヘイヘーイ…』

 

 

 

 

さらに追い討ちするかの様に流れる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ショウヘイ…ヘエエエエエエイ!!!

 

 

 

【ジャベリン、ニーミ、OUT!】

 

 

 

 

 

ラフィー寝ているため、綾波はなんとか堪えるものの、ニーミは震えつつも笑ってしまった。

 

 

 

 

 

しかし、ラフィーを除く三名の表情は、次が来るのを分かっている故に強ばり始めていた。

 

 

 

 

 

『ショウヘイヘーイ』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

再び笑瓶を呼ぶ声。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ショウ!ヘイ!ヘエエエエエエエエエエエイ!!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※声:ローン

 

 

 

 

 

【綾波、ジャベリン、ニーミ、OUT!】

 

笑いで漏れる息。

 

ニーミから声が出てしまう。

 

起き上がりケツしばきを受ける。

 

 

 

ラフィーは熟睡から覚めた程度で何かあったのかキョロキョロしていた。

 

 

「最後の声、ローンさんだったね…」

 

ジャベリンが言及する。

 

「いやー盲点だったなぁぁ…」

 

ニーミは去年ショウヘイヘイで笑ってしまっていたが、まさか今回は同郷の友の声の物が収録されてるとは思いもよらなかった模様。

 

「ローンさんのところ、めっちゃエコー掛かってたです…」

 

「あんなアップテンポな大声…初めて聞いた気がするんですが…」

 

 

 

「…ん…ローンの声…聞こえた…」

 

 

 

 

目を擦るラフィー。

 

そしてまた再び四名は横になり目を瞑る。

 

 

 

「TB、TB…」

 

『ニーミ?どうされました?』

 

「あの放送用のスピーカーって…ミュートに出来ます?」

 

『どうやら私からではミュート設定には変えられないみたいです』

 

「まじかぁ…」

 

「そのまま呼ばれる時間まで寝るしかないのです…?」

 

「そうだね…」

 

「そうしましょう…」

 

 

諦めた主人公ズの三名。ラフィーにならい、ここは素直に布団に入るのであった。

 

 

 

 

 

「そういえばジャベリン、ショウヘイヘイに弱くなったです?」

 

「上がるところだけはダメ…あれ笑っちゃう…」

 

「そうそう…上がる所はもう…TBもそこで、ほら、笑っちゃってるし…」

 

 

『…ッッ…ッッ』

 

ホログラム装置で悶えるTB。

 

 

 

 

「特例でこいつ(TB)もケツしばきした方が良いです…」

 

 

「台パンはダメだよ…!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ショウヘイヘーイ』

 

 

 

 

 

(…あ、来たです…!)

 

 

(次上がるところだけ気を付けよう…!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ショウヘイ…ヘエエエエエエイ!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ニーミはギリギリ堪える。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ワーキレイナ_アルバコアァァァァ_ヘエエエエエエエエエエエイ!!!!!』

 

 

「ンフフフフ……!」

 

「ングフフッ!…オッ……」

 

 

 

【ジャベリン、ニーミ、OUT!】

 

 

 

「そりゃないよぉ…!」

 

「ニーミちゃんから…今、凄い声が…」

 

「吐血したです…?」

 

「してないよ…!?笑っただけ…!」

 

 

 

「ニーミ、楽しそう…」

 

 

ラフィーがポツリとこぼした。

 

 

「にしても…音MADは反則でしょ…!?

 

「綺麗なアルバコアって何なのです…?」

 

 

 

どうにも放送室の状況が気になる主人公ズたちであった。

 

 

 

 

 

To be continued.

 

 

 

 




閲覧ありがとうございます。


エルドリッジと夜のパートでした。


綺麗なアルバコアってなんだよ…(哲学)


…ということで、それではまた続きます。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

【2020年度】絶対に笑ってはいけないセイレーン作戦24時 Part 15

2020年笑ってはいけないシリーズ。

かれこれその15です。


見所:終盤戦。




寝息を立てる主人公ズ。

 

 

 

そこにまた再び明石が放送を入れてきた。

 

 

『明石にゃー起きてるかなにゃー?』

 

 

声がして起き出す主人公ズ。

 

『えー…そろそろお仕事に戻ってほしいのにゃ』

 

「あ、休憩終わりですか?」

 

『そうだにゃ』

 

 

各々目を擦りつつ起き上がる。

 

 

『じゃあ、大講堂で集合にゃ!』

 

 

かくして、一応布団を直してから大講堂へ向かうになった。これでもう刺客は出切ったのか。

 

 

「ラフィーは思う。来年もまた人気ユー○ューバーがやらかしそうだと…」

 

「突然どうしたの?」

 

「さっき見てた変な夢の話…ほんとに変だった」

 

 

どうやら先程寝ていた際に夢を見ていた模様。流石は睡眠ガチ勢のラフィーと言えるか。

 

「まぁ…なにかしらやってそうですよね…」

 

「マ○トあたり危うそうです…?」

 

「うん。その人も夢に出てた」

 

「未来予知みたいなのやめんかッッ!!」

 

「その話の続きはここでは止めよう!?ね!?」

 

 

そんなこんなで大講堂へ。そこには明石が待っていた。

 

 

大講堂の教室へ案内され、横四列に空いていた席につく。

 

 

 

 

そこにはエセックスたちを始め、作戦に携わったKAN-SENたちが揃って席に着いていた。

 

 

 

 

(そうそうたる面子だね…)

(何でだろう…つい去年の影響か三笠大先輩を探してしまうです…)

(あまり喋らなかったボルチモアさんとかもいるよ…)

(ユニオン艦…揃ってる…)

 

カガマンとハムマンも席に着いていた。

 

 

(加賀さん見付けたです…)

 

何故かまた熱い視線を注ぐハムマン姿の加賀。

 

(もう当前の様に座ってるです)

 

(そこに当たり前の様に高雄さんも居るです)

 

 

普通に座っている。

 

(インテリジェンスがガバガバなの草生えそう…)

 

 

すると…教室に入ってきた。

 

 

「はい、じゃあ号令~」

 

 

エンタープライズ:エン八先生。

 

 

気を付け、礼の掛け声。日直はエセックス。

 

 

(また…そらママやるんですかね…)

 

(ユニオン的にはリベンジの精神でやりそう…)

 

 

 

 

「それじゃあ、今回の作戦の反省会や慰労を兼ねた特別授業をはじめます」

 

(別に授業じゃなくてもよくね?です…)

(同感…)

(エンパチ先生だからじゃない?)

((あー))

(そんなこと言っては失礼ですよ…!?)

 

 

「セイレーン作戦は無事に第一段階を終えることが出来た。本当にお疲れさまでした_」

 

エンタープライズは髪の毛を後ろに分ける仕草をしながら教師口調で話を始めた。

 

 

「主人公ズたちも、ほんっとうにお疲れさまでした。私たちから主人公ズのみんなに賛辞を、送らせて頂きます。はい皆さん拍手ー!」

 

 

皆拍手する。加賀と高雄もなぜか笑顔で拍手している。特に加賀は指笛を吹いている。

 

 

 

 

晴がましいものの、どうにも警戒心から複雑な心境の主人公ズ四名。

 

 

 

「最後に、今回活躍してくださった、主人公ズの四名に、一言ずつ感想を述べてもらいましょう!」

 

 

再び拍手。

 

するとエンタープライズは両手を動かし…

 

 

 

 

\チャン チャチャ チャン/

 

 

「はい、ありがとうございまーす!」

 

 

(いいとも、です…?)

 

(令和になってもまだ聞けるなんて…)

 

(こういう時だけは年末年始らしいですね…)

 

(訓練された王国民みたいで草生えかけた…)

 

 

 

 

という事で、早速ジャベリンからやっていくことに。

 

 

「えー、この度は参加させていただきまして誠に感謝いたしますー」

 

 

(言わされてるです…)

(無理してる)

(ホントの事でもそこは突っ込んじゃダメェェェ!?)

 

 

「そうですねージャベリンは思うんですけど、TBちゃんに激安お弁当女子って渾名付けられたり、ハプニングも多かったですが、なんとか無事に一段落付けることが出来て良かったです!ありがとうございました!」

 

 

 

拍手を受けつつジャベリンは席に戻った。かなりベター。

 

 

「では、次はラフィー。行ってみようか!」

 

 

頷いて、堂々と教卓に立つラフィー。

 

 

「これが終わったら寝正月…それでもやることはこれからも山積み…でも大きなの一つは消化できた…それは良いこと。でも……」

 

 

「でも?」

 

 

 

「エンタープライズの連帯責任海域での戦犯、許すは思ってない…」

 

 

(((そこ根に持ってた!?)))

 

 

苦笑いのユニオンの英雄ことエンタープライズ。

 

「そうね!ラフィーの言うとおりですよ!エンパ…いやエンタープライズ先輩草生やしてたじゃないですか!」

 

「いやいやいや…」

 

 

「草生やしてたじゃないですかっ!!」

 

 

 

((フフッ…!))

 

迫真の演技のエセックスに吹き出すジャベリンとニーミ。

他のKAN-SENたちも笑ってしまっている。

 

 

 

 

【ジャベリン、ニーミ、OUT!】

 

 

綾波とラフィーは無事に堪えきった。

 

 

「わかった。あれはほんとに悪かった!悪かったよ、うん!」

 

 

平謝りのエンタープライズ。

 

 

続いてニーミの番が来たので、ラフィーと入れ替わる。

 

 

「はい、えー先ず、お誘いありがとうございました。陣営が違えど、少しでも皆様のお力になれたならば、こちらとしても正直なところ救われる思いです…」

 

一応それらしい言葉を選ぶニーミ。

何とか体力温存のために過度な表現を抑えた。

 

 

 

(次、綾波ちゃんだね)

(超不安…)

(やめてです…そんな期待されると…よし、キシンの真打ち、味わうが…)

(やめて…!?)

(こんなにも不安にさせる真打ち登場とか、この時点で草生えそう…)

 

(綾波…そこは前座程度のお手前でおねがい…)

 

 

かくして、綾波の出番がついにやって来てしまった。

 

 

不安が過る。

 

 

 

 

 

「えー皆様、本日はお呼びいただきまして有難うございます__」

 

 

 

(((お…?)))

 

 

以外と普通である。

 

 

 

「さて、今年も一年あっという間でしたです。絶え間ない新キャラの登場で、形見も狭く存在感も薄くなる古参キャラたちに囲まれ、改が来るのか来ないのか…META艦船も出て来ては一喜一憂でアズレン情報を漁る日々…」

 

 

(案の定おかしなこと言い出した…)

 

(そんな簡単に改実装は来ないものね…)

 

(私も当初は焦ったなぁ…)

 

(ニーミちゃん…!?)

 

 

 

「あの海でセ作の扱いがどうなるのと思っていたら、まさかの笑ってはいけないシリーズに起用され、案の定参加させられることになり…」

 

 

 

(((セ作…!?)))

 

 

※セ作…セイレーン作戦。

 

 

「サラトガさんがボラれるわ、指揮官は何故か海の上を走るわ、エンタープライズさんが戦犯やらかすわ、ユニコーンの格好した高雄さんが現れるわ、飛龍さんがMETAって混ざってくるわ、オブザーバーがケツしばきされるわ、園児服のユニコーンにアークロイヤルさんが通報されるわ、コードGさんがボられるわ、天城さんがネオジオングになるわ、TBがアザラシで発狂するわ、今年はユニコーンに綾波までもタイキックされるわ、ローンさんはとんでもないことを叫ぶわ、ロングアイランドと島風と駿河が化けて来てぼやくわ、エルドリッジは突然現れ爆弾発言するわ、てんやわんやで残すところ1時間を切った、です…」

 

「さりげに私のことをまた抉ってきたか…す、すまなかったよ…うん」

 

 

KAN-SENたちも苦笑い。

 

 

(早いねぇ…もう終わりかぁ…)

 

(長かったですね…)

 

(もうおソバ食べたし、お菓子食べるか寝るかして、大晦日過ごしたい…)

 

 

 

「…という訳で、捻りも何もないですが、今回の感想を、重桜の古くからの文化である短歌で示したです」

 

 

(短歌…ですか?)

 

((おお~))

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…………………………

 

 

 

 

赤城面

使い回され

遊ばれる

 

あ、やっぱりここ

だけカットしといて?

 

 

 

 

 

…です

 

 

 

…………………

 

 

 

 

 

 

「ちょっと最後www」

「やっぱりそこカットしてほしかったんだね!ww」

 

「もう草」

 

 

【ジャベリン、ラフィー、ニーミ、OUT!】

 

「字余りは良いけど喋り口を行変えただけじゃん…アッ!?」

「やって来ると思ったよ綾波ちゃん…ぎゃっ」

 

「ラフィー、笑ってない…笑ったけどわら…っ!?」

 

 

 

ケツしばきの音が教室に響く。

 

 

もっとも、ここで笑い崩れていたのは高雄と加賀である。

 

一番笑ってはいけないところで笑ってしまっている。

 

 

 

 

 

 

 

「綾波からの発表は以上、です」

 

 

 

「は、はい!お疲れさまでした~」

 

 

そして、綾波はお辞儀をして、席に戻る。

 

 

 

 

「さあ、主人公ズのみんなに今一度大きな拍手ー!」

 

 

 

盛大な拍手喝采。

 

 

 

 

 

「はい!」

 

 

\チャン チャチャ チャン!/

 

 

 

 

「それでは、あまり私から変にネタやると滑ってしまうからここまでにしておきまきょう。」

 

エンタープライズは閉めようとしたその時

 

 

「待ちなさい!!!」

 

 

扉を開けて入ってきたのはヨークタウン。エンタープライズと同じ服装をしている。

 

 

「え、ヨークタウンさん…?」

「何しに来たです…」

「同じ格好」

「なんかややこしくなりましたねこれ…」

 

 

「ヨークタウン姉さん…!?」

 

「もう!今年は私が金八先生の物真似をやるって言ったじゃない!」

 

といいつつ髪の毛を後ろに持っていく仕草をするヨークタウン。

 

("それ"やりたかっただけですよねヨークタウンさん)

 

(エンタープライズ、今年は数の暴力…)

 

エンタープライズのスベり対策に気付きだしたラフィー

 

 

 

そして…

 

「教卓は私のものよ! うおりゃっ」

「うわっ__」

 

ヨークタウンは助走をつけてエンタープライズに飛び蹴りを繰り出した…!

 

突然のことに笑いが出てしまい…

 

 

【綾波、ラフィー、ニーミ、OUT!】

 

 

(まるで"あばれ金八"です…)

(なつかしくて…っ…ラフィーもう草…)

(ずいぶん懐かしいね、あばれ金八…)

(ヨークタウンさんどこでそれ覚えたんでしょうね…)

 

 

エンタープライズは唐突なる姉からの攻撃を受け止め凌いだ。

「姉さん…ヨークタウン姉さん…ちょっと強くないか?リハーサルのより…」

 

 

(そこのホーネットさん…何とも言えないって顔してるんだけど…)

 

 

姉二人のやり取りにホーネットが苦笑いしていた。

 

そしてエンタープライズは服を叩くと…

 

「に、にしても、困りましたねー…先生二人ってなると混乱してしまいます」

 

 

そこで、エセックスが挙手し…

 

 

 

 

 

「ゴムパッチンで面白い反応を示した方が先生で良いと思いますっ」

 

 

たじろぐエンタープライズとヨークタウン。

 

「の…望むところよっ」

「ええ、姉さん…!?」

 

 

(何言ってるのエセックスさん…)

(あばれ金八の次はゴムパッチンですか…)

(そういやこの母港、これまで誰もゴムパッチンやってるところ見たことがなかったです)

(草生えそう)

 

 

 

そして、ゴムをくわえるエンタープライズとヨークタウンの二人。

 

何故かエセックスとホーネットが其々のゴムを持って引っ張っていく。掴むところには何故かジョリーロジャース隊のF4Uがくっついている。

 

(芸が細かいのです…)

(艦載機、こんな使われ方で可哀想…)

 

 

 

「じゃあ、エセックス、三で行きましょう」

「はい!」

 

(なんか怖いよねこの瞬間…)

(目を伏せたくなるです…)

(なんかハラハラしてきましたね…)

 

 

楽しげにタイミングのやり取りをする。一方、エンタープライズとヨークタウンの二人の表情は、次第に恐慌していく

 

「一、二の…………三!!で行きましょ…あっ」

 

「はい!何時でも行けますよ!_あっ」

 

 

この時、エセックスとホーネットの手からゴムが離れてしまい……

 

 

「んぬううう!!?」

「んんん!!?」

 

バチンと弾ける音。

 

 

エンタープライズとヨークタウンは姉妹揃ってゴムの命中した顔面を手で覆った

 

 

【全員、OUT!】

 

 

ケツしばきが下る。

 

「暴発したの流石に草…」

「お約束…です」

「こりゃダメですよ…」

「嘘でしょ…」

 

 

 

 

 

「ど、どっちが面白かった…?」

「私よね?」

 

放たれゴムパッチンの痛みに堪えながら、何故か主人公ズに尋ねてくる二人。

 

詰め寄る二人。

 

「わた、私よねいだっ!?」

 

爪先を教卓にぶつけるヨークタウン。

 

これにはこらえきれず…

 

【全員、 OUT!】

 

ケツしばき。

 

痛みに悶えながら席に着く。

 

「ラフィー、どうだった?姉さんと私とで」

「どっちもどっち…」

「ジャベリンは?エンタープライズと私とで…」

 

「ジャベリンはぁ…ヨークタウンさん?」

「そうか、ではZ23は?」

「去年と比べるとエンタープライズさんですね…」

 

「では、綾波…私と姉さんとで、どっちが面白かった?」

「正直答えて良いのよ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「どっちも大して面白くなかったです…」

 

 

「「「ンブフッッ!!!?」」」

 

 

 

 

【ジャベリン、ラフィー、ニーミ、OUT!】

 

 

吹き出した三名。

 

 

「厳しい!?」

「綾波、厳しい…!」

「綾波の厳しくて大草原…」

 

 

 

「そ、そうか…」

「比較的どっち?武○鉄矢風味が強い方は?」

 

「どっちも大して面白くなかった、です…んふっふっ…」

 

詰め寄られる綾波。ユニオン空母の壮絶なプレッシャーに負け…

 

 

【綾波、OUT】

 

自爆。

 

「詰め寄るの止めてです…んあ"っ_いったぁ…」

 

ケツしばきが下った。

 

 

エセックスたちも思わぬ必死な先輩たちに恥ずかしそうに苦笑いしている。

 

 

 

 

 

 

 

 

「エンタープライズさんの…去年のそらママ発言が幾分ましだったです…」

 

 

 

 

「ンフフッ」

 

【ニーミ、OUT!】

 

「いたた…だ、ダメだ思い出ちゃったよもう…」

「ごめんなさいです、ニーミ」

 

「エンタープライズたちよりも綾波の発言で笑っちゃうの草生えそう」

 

 

 

そして…

 

 

 

「これ以上やるとグダるから、ここまでにしようと思いまーす!」

 

ヨークタウンが勝手にしめる。

 

「そ、それでは、主人公ズに拍手をー!」

 

 

(とっくにグダってるです…)

(というか疲れてきましたね…)

 

(これ、綾波ちゃんとか拾わなかったら…全然ウケないままシラケて終わってたのかなって…)

 

(それもう草生えそう)

 

 

そして最後は…

 

 

 

 

\チャン チャチャ チャン!/

 

 

 

 

 

「「ありがとうございましたー!」」

 

 

 

 

 

 

かくして、綾波たちは大拍手の上にお辞儀しながら教室を後にすることになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さあ、これで今回の作戦も無事に終わったにゃ」

 

「お疲れ様、みんな」

 

明石と夕張も出迎えていた。

 

 

「はーやっとです…」

「本当に疲れましたぁ…」

「寮舎でゆっくり寝てたい…寝正月」

「あともう一踏ん張りだね…」

 

その通り。

終わるまでが"笑ってはいけない"。

 

最後にもまだ何かある筈である。油断は出来ない。

 

 

 

すると、明石たちはこう告げるのだった。

 

 

 

「お客様が来てるにゃ」

 

「是非会ってあげて?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

果たして、その"お客様"とは…?

 

 

 

 

 

To be continued…




閲覧ありがとうございます。

次回、笑ってはいけない2020の最終回です。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

【2020年度】絶対に笑ってはいけないセイレーン作戦24時 Part16 final

2020年度の笑ってはいけないシリーズの最終回です。

見所:2020年度の最後を飾る特別なゲスト(刺客)とは…?

※そして今年のEDテーマは…?




明石と夕張に連れられる。

 

 

 

「お客様は今応接室で待たせてるにゃ。失礼の無い様ににゃ?」

 

「きっと気に入るはず」

 

 

そして応接室へ到着した。

 

 

扉を開けると、そこには見慣れないようで実は見慣れているような格好の二人が座っていた。指揮官も控えている。

 

 

 

 

 

 

 

「こんばんわー」

「お邪魔しております…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

○ーミヤ(○ークナイツ)と砂狼シ○コ(ブルー○ーカイブ)。

 

 

「「「「ッッ!!?」」」」

 

【全員、OUT!】

 

まさかのゲスト刺客に顔が緩んでしまった綾波たち。

 

「え、どういうこと!?」

「コスプレ?」

「本人にゃ」

あの海(こんなところ)につれてきちゃいけない人たち、です…!!」

「大丈夫なんですか…!?」

 

 

 

「だからこそ、特別ゲストにゃ!」

「むむむ?時空がめっちゃくちゃになりそうな希ガス」

 

 

 

「にしても、○ーミヤさんにシ○コさんって…これ下手したらY○starさんに怒られますよ!?」

 

ニーミは懸念を示すも、取り合えず折角の出演もあるし、会話をしてみようと考える。

 

 

 

「エルドリッジ出てるからMゥはキレない筈、です」

「むしろMより社長の方が怒るパターン…」

 

 

 

「となると、○ーミヤさんとシ○コさんのお二人は、番宣か何かですか?」

 

 

と、ジャベリンは二人に訊ねてみた。

 

 

 

 

「えっと、はい。○ークナイツ好評配信中です!ドクター!」

 

「同じく、2021年2月4日よりブルー○ーカイブ、配信開始だよ。先生」

 

 

 

 

「ちょ、ちょっと…その、セリフを…言って貰っても…良い…ですぅ?んぐふっ」

 

好きな声優を前にするオタクみたいな喋り方をする綾波。

 

「おいオタク、そこ自重なさいっwww」

「綾波ちゃんwww」

「もう草」

 

指揮官も苦笑い。

 

※すでに笑ってしまっておりますが、このままお楽しみください。

 

 

「良いですよ!」

 

「じゃあ、あの…例のセリフを!」

 

 

 

 

「はい!……綾波さん、笑ってはいけないが終わってませんから、まだ休んじゃダメですよ?」

 

 

「くぉーっ…きたーっ…くぅーっ!!ですっっ!!」

 

 

 

 

綾波:気分↑↑

 

 

 

「じゃあ、じゃあ、次はシ○コさんに、です!」

 

 

「はい。あ、あの…セリフっていってもまだリリース前なので…」

 

「あ、じゃあ…適当に!アドリブで

 

「アドリブ…?」

 

「はいなのですっ」

 

 

○ーミヤも楽しそうにシ○コ注目する

 

 

 

「わかりました…いきますねー………吹いたらケツしばき。シンプルなルールだね

 

 

 

「なんだろう、この…笑ってはいけないなのに…ありがとうなのですL.I…」

 

「うおおお…たぎってきた…!!」

 

何故かロング・アイランドに感謝を述べる綾波。そして

 

そしてこの温度差。明石とジャベリンたち残りの主人公ズは苦笑い。しかしよく発言を思い返すと…

 

「あ、そっか!ロング・アイランドさんが引き込んだものね…!」

「あーたしかに…!」

「むしろ全ての元凶…褒め言葉」

 

 

 

 

 

 

【全員、OUT!】

 

 

 

ここで主人公ズにケツしばきが下った。

 

 

 

 

うわ痛そう…と○ーミヤとシ○コは口を手で覆って苦笑いしていた。

 

「○ーミヤさんにシ○コさん、本当にありがとうございました、です」

 

お礼を告げる。

 

 

そして、主人公ズはケツしばきを済ませ、お礼を告げて学園の外へ。

 

 

 

 

 

「まさか最後にあのお二人が出るとは…」

 

「ジャベリン、驚きましたよ…」

 

「ラフィーもビックリ…でもお尻痛い…」

 

「今年も色々とありすぎたです…」

 

『皆さん、本当にお疲れさまでした』

 

 

TBは主人公ズに労いの言葉をかける。

 

 

かくして、2020年も無事(?)に任務をやり遂げたのであった…!

 

 

 

 

 

【指揮官、OUT!】

 

 

 

去年に引き続き、無事に指揮官もケツしばきをされたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

………………………

 

 

 

赤城 ナビる バスストップ

 

加賀は ハムマンにされ

 

追い掛ける 姉のこと 見ないふりした

 

 

 

店で キレる サラトガ

 

そんな 高価(6万)な石(ダイヤ)で

 

堂々と 売り渡す

 

キミが明石

 

 

 

扉に大鳳 半裸の指揮官さ

 

喋り出せば あだ名 つけてくる TB

 

 

Stay with me

 

硝子のKAN-SEN時代の

 

高雄が ユニコの 服着てる

 

追っ手の 指揮官 ぶっちぎり

 

混ざる METAの 飛龍

 

目を伏せる

 

 

 

 

 

 

机 鍵を 開けて

 

ネタを 夢中で見たね

 

赤城面 飽きるほど 使い回した

 

鬼怒の様な仮面

 

僕の知らない ユニコーン

 

捕まると 予感した アークロイヤル

 

 

 

気配斬る時 ぬるぬるとする床が

 

遠く離れていく“愛”を教えてた

 

 

 

Stay with me

 

硝子のKAN-SEN時代を

 

瑞鶴だけ しばかれてるよ

 

天城の 器が 輝く

 

青い 海が きらり

 

駆け抜ける

 

 

 

 

 

ぼやく 長島

 

島風と 駿河もさ

 

覗き混めば エルドリッジ

 

逆さまに 走る

 

 

 

 

Stay with me

 

硝子のKAN-SEN時代を

 

高雄 綾波も タイキック

 

明石にボられた コードG

 

赤い 石が キラリ

 

 

 

Stay with me

 

 

 

硝子のKAN-SEN時代の

 

波間で ローンが 叫びだす

 

アーミヤ シロコが 襲い来る

 

指揮官 最後 ケツを

 

しばき 出す

 

アズールレーンは 三周年

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2020年度 絶対に笑ってはいけないセイレーン作戦24時

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Fin.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

………………………

 

 

 

 

執務室特設スタジオ。

 

 

「…というわけで、ここまでが2020年の笑ってはいけない24時、です」

 

「ほんとに色々あったよね…」

 

「いやもう今年のEDテーマがもうね!?」

 

「硝子のKAN-SENほんとすき」

 

「今年も指揮官、大暴れしてたね…」

 

「赤城面股間にくっ付けるって草…」

 

 

指揮官も苦笑い。

 

 

「あの…お面、どんどんボロボロになってくっていう…です

 

「赤城面のお鼻、欠けてる」

 

 

スタジオには損傷した赤城面が。

 

 

「赤城さん、よくOK出しましたね…?」

 

「あ、これ?加賀の提案よ!」

 

ゲスト席の赤城が隣の加賀を指す。

 

「身に付けるっていうからどんなのだと思ったけど…足で踏みつけられて海パンの上からとは言え股間に備え付けられるなんて…

 

「お前、そこは喜べ赤城www」

 

 

「ここなんて、もう…」

「やめなさいって!?これ以上壊れたらゴアになっちゃうから!」

 

パシパシとお面をひっぱたく綾波を止めるニーミ。

 

 

「エン八先生…今年も出たよね…」

「ヨークタウンさん居なかったら今年も滑ってたです」

「それを言ってはだめですよ綾波wwwww」

「綾波のセリフで草」

 

エン八先生。去年のリベンジとしてまさかの再登場。

 

「綾波、エン八先生の最後で感想を短歌作って表現してたにゃ。あれって、狙ってたのにゃ?」

 

「あ、その、あれは綾波のナチュラルです」

 

「どこがナチュラルですか!?私たち笑いこらえるの大変だったんですからね!?」

 

「何時かはやると思ってたよ…」

 

「逃げられないからホント草」

 

続いてTBについて…

 

「TB…なんかどこぞの叫ぶAIみたいだったです」

 

「それを言ったらダメだっての!」

 

『…ま、まだ言いますか?www』

 

TBもモニターに表示される。

 

「アザラシの下りが一番叫んでたです」

 

『アザラシちゃんかわいいじゃないですか!?wwそれをお前らと来たらwwwww』

 

激しいアクションシーンとなったアザラシのシーン。

 

保護団体がキレないことを切に願うばかりである。

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、最後の方へ。

 

 

 

 

「まさか…最後にアーミヤさんとシロコさんが刺客としてやってくるとは…思いもしませんでしたねぇ…」

 

「名前出てるよニーミちゃん!?」

 

「Yostarのオールスター」

 

「そういえば雀魂はどうしたです?」

 

 

ここでスタジオ爆笑。

 

 

「あ、大人の事情です?あーそれは仕方ないのです…」

 

何故か納得する綾波。

 

「何があったのよ…」

「筆者、麻雀はやらない。へたっぴ」

 

「最後の最後でメタい事情が飛び出たね…」

 

 

「…というわけで、今年もよろしくお願い致します、です」

 

『今年もよろしくお願いいたしまーす!!』

 

 

 

指揮官、KAN-SEN一同挨拶を行い、幕を閉じた。

 

 

To be continued…?




閲覧ありがとうございました。


去年12月の終わりから記しましたが、年跨いで2月まで延びてしまったことをお詫び申し上げます。

そんなこんなで感想は皆さんに委ねます…(˘ω˘)


それでは、相変わらずなノリのお話と簡単なあとがきで恐縮ながら、改めて今年もよろしくお願い致します。


by筆者


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

年明けの挨拶と、びそくを視聴したあの海時空のKAN-SENたちの反応、です。

2021年も6月に入りました。

遅くなり申し訳ありません…

そんなこんなで今年もよろしくお願い致します。


今回の話はあくまでそれ風なものです。




年明け。

 

母港は寮舎内にて。

 

 

 

「遅くなったですが、明けました。今年もよろしくお願いします、です」

 

「「「よろしくお願いします」」」

 

 

ソーシャルディスタンスのために仕切りが付いている。

 

 

「なんというか、三が日もなにもあっと言う間だったねぇ…」

 

「やっとシバかれたお尻の痛みが収まって…って滅茶苦茶しばらく経った…」

 

「2020年も過酷でしたね…」

 

「ネタのキレが悪かったのです」

 

「綾波ちゃん…それここで言ったら不味いよ…!?」

 

 

 

 

そんなこんなで今回の本題へ。

 

 

 

「びそくのアニメ、です」

 

「ねぇ綾波…このままいくと、あの海でも取り扱うつもり…?」

 

「当たり前なのです。The animationやってびそくアニメは一回すらやらないって、それは数少ないあの海を読んでくださる全国の指揮官たちに失礼なのです」

 

「いやいやそれでもダメだよ!下手してもしなくても怒られるでしょ!?」

 

制止するニーミ。

 

「それにしてもなんだろうね、このEDで浄化されていく感じは…ジャベリン感動でしたっ」

 

「これでよかったんだ感ぱないの草」

 

 

 

そう…結構前に放送が終わった、『びそくぜんしん!』のアニメである。

 

The animationの放送時では、パロネタと懐ネタのオンパレードである『唐突なるオギノメヨウコ作戦編』が展開されていた。

 

 

はたして、びそく放送…と言っても、放送後のあの海では、何をやらかそうとするのだろうか。

 

 

「あの海は二次創作…こっそり楽しむものらしく今後もギリギリヤバいネタは続けたい予定…です…くわばらくわばら…」

 

「通常運行」

 

「あのーニーミちゃん?節度って何だっけ…」

 

「何だったんだろうね…正直、節度を求める人が"あの海"を自ら進んで読むとは思えないんだけど…」

 

 

※二次創作は自己責任です。ここから読み始めた指揮官様たちは、まだ引き返せます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「では、一先ず一話ですね!」

 

 

「ジャベリンが一人芝居してるのは…まぁあの海では描かれてませんけど割と普通です

 

「それどういう意味なの!?」

 

「指揮官との良からぬ妄想くらい、このSSを前から読んでいらっしゃる方なら少なくとも『あっ…この時空ならやってそう…』とか考えてると思うです」

 

「ひどくね!?良からぬ妄想なんてむしろ綾波ちゃんの方が…」

 

 

「おっとジャベリン、それ以上は言ったらアウトです。次に教室のシーン。ラフィーのウサミミの下りですが…」

 

「あー着けてたよね。ラフィーとジャベリンと綾波とで」

 

「可愛かったよね~」

 

 

「でも、あれ普通に考えたら…」

 

 

 

「「「…え?」」」

 

 

 

「教室でウサミミ、ウサミミ…って歌ってると近くの雪風たちに奇特な目で見られるです」

 

「あっ」

 

「ハッ…!?」

 

 

「それはこのSSでの話だろォォ!!?」

 

 

「でも、そうなっても対策方法はきちんとあるです」

 

「…え?」

 

すると、ジャベリンとラフィーはある共通した考えにたどり着いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「布教して~」

 

「洗脳して!」

 

「服従させる、です」

 

 

 

 

 

 

「「「ウーサミミ ウーサミミ ウーサミミ ウーサミミ」」」

 

 

 

「お前らやめろォォォ!!!!!母港中のKAN-SENたちをウサミミ付きの武装カルトに変える気かァァァ!!?」

 

 

「じゃあ、今年はびそくアニメネタをパク…いやパロるって方向で、です」

 

「ダメに決まってんだろォォォ!!?筆者自ら禁忌を犯させる気か!?燃やされるわ!!」

 

 

「じゃあ一話だけ、一話だけ…です」

 

 

「ダメったらダメです!!」

 

 

「でも出来てるのです」

 

 

すると、スタッフ饅頭が入ってきた。

 

テーブルに置いて言ったのは『ボツ―あの海スタッフ以外閲覧禁止―』と記されたDVDのディスク。

 

 

「ほら!パッケージとディスク表面にもちゃんと『ボツ』って書いてあるじゃないですか、もう!」

 

 

「じゃあ、見てみよー」

 

 

と、ラフィーはDVDプレーヤーにディスクを挿入された。

 

 

「あァァァ!?待って!再生押しちゃダm―――」

 

 

 

……

………

…………

……………

 

(ああ…始まっちゃった…)

 

(まぁ、ジャベリンのシャワーシーンと身支度シーンは同じなのでカットしたです)

 

(ヒドイよ!?そこ唯一のお色気シーンなのに!?)

 

 

 

 

「__なーんちゃってぇ~!なーんちゃってぇ~うわわわわ!ちょっとちょっと!?いだだだだだだ!!?眼がァァァァァァァァ!!!

 

 

「ジャベリン、ついにおかしくなったです?」

 

 

「おかしくないよ!?お茶の間に見せちゃダメな妄想してたからって目潰しするのやめてってば!?前も後も大破どころじゃなくなるからぁ!?ってラフィーちゃんもカメラ回してないで助けてよー!?」

 

 

 

(いきなりバイオレンスなの草)

 

(よく考えたらこれは最初から流しちゃまずいことになるパターン、です)

 

(寸止めかなって思ったら、結構マジで目に入りそうになったから、ビックリしたぁ…)

 

(ジャベリン、ちゃんと角膜に触れる前に寸止めしておいたから安心してです)

 

(物騒なこと言うのやめなさいっ!?)

 

 

 

 

※特殊な訓練を受けたKAN-SENたちによるアクションシーンです。真似すると自他ともに大変危険なのでお止めください。

 

 

 

__斯くして、教室へ。

 

 

 

 

 

「今日から私が、皆さんの指導役になりました!」

 

 

 

__そう説明するニーミ。隣にはレンジャーも居る。

 

 

「何の指導です?」

 

「全てですね」

 

 

そして突然、雪風が突如挙手した。

 

 

「はい雪風、どうしました?」

 

 

「宿題多すぎるって苦情が出ていますなのだ!」

 

「そーだそーだ、です」

 

「量を減らせーっ!」

 

「A4ばっかで買い換えだるいー!!」

 

 

 

「それはやらないから溜まっちゃうんでしょ!?これでも去年より20パーは減らしてるわッッ!!つかサイズ小さくしてもお前らやらなさすぎだろ!!?今年入って期限内に間に合ったの一度も無いんだけど!?せめてまともに授業を受けろよォォ!!?」

 

 

 

 

 

___生徒たちからニーミへの謎の質疑応答が始まったのだった。

 

 

 

 

 

 

「ニーミ先生!ゲーム持ち込み法案についてご意見をいただきたい、です!!」

 

却下ァ!!ゲーム機はお部屋に置いてきなさいっ!!ていうか何時持ってきたのそれ!?授業中にやるのも禁止です!!授業用のタブレットじゃあるまいし!!つか綾波!隠れてPSPとかぶつ森とかやってるの知ってるんだからね!!?」

 

 

 

「このハゲェェェェェェェェェ!!!」

 

「ハゲとらんわァァァァァァァ!!!」

 

 

何故か怒号が飛び交う。いつしか教室はどこかの国会議事堂を彷彿させていたのであった。

 

 

To be continued.

 

………………

…………

……

 

「最後は綾波がニーミに向けてこのハゲって言ってしまった貴重なシーンでCM、です」

 

「ハゲてないからね私!?帽子被ってるけどハゲ隠しとかじゃないから!!」

 

 

 

「こう言うのが読めるのはあの海だけっ」

 

「なに専売特許みたいに言ってんのよラフィー!?つーかジャベリンをもっと動かせよこの演出と脚本!!?シャワーシーン潰された上に目潰しされて、挙げ句の果てには終わりまでエキストラみたいになってるじゃねえか!?パロどころじゃなくなってるって!!!」

 

「ニーミちゃん、ジャベリンは平気だよ!だって綾波ちゃんとラフィーちゃんと一緒にボケる側に回れば、ニーミちゃんが最後に頑張って突っ込んでくれるから!」

 

 

「そういう意味じゃねぇっつの!!他力本願かッッッ!!?四人いるのに脚本と演出が四人を活かせて無さすぎるんだよ!!!しかもオチすら行方不明になってるしこの内容!!?」

 

 

「じゃあ、とりあえずオチとして執務室が爆発するってのはどうです?

 

 

「やめろよ!!?執務室関係ないだろォォ!!?つか毎週毎週吹き飛ばしてたら執務回らなくなってセイレーン襲来する前に母港滅ぶわァァァァッッ!!!」

 

 

 

母港はいつも通りの空気であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あのージャベリン思うんですけど、レンジャーさんが教卓の近くにいた筈なんですけど…Vの中では誰も触れてなかったよね…」

 

「そこ草」

「レンジャーさん…あれ?そういえば、パーミャチさんはどうしたの?クーちゃん劇場もやると思ったんですけど…綾波、なにか聞いてる?」

 

 

「あ、それでしたら…」

 

 

 

 

……その頃、医務室ではヴェスタルの診察を受けるパーミャチの姿が。

 

なんと、リハ中に腰を痛めてしまい、絶賛通院中なのであった…!!

 

 

「そういえば三笠とかアヴローラって…腰痛めたりとかしないの…?三笠とかミカラップとかよくやれてるわね…」

 

 

 

 

 

 

 

 

To be continued…?




閲覧ありがとうございます。

改めて、今年もよろしくお願いいたします。

最近寝不足気味なので、また話を思い付いたら投稿いたします(←言い訳にならねえよ)


by筆者


目次 感想へのリンク しおりを挟む




評価する
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10についてはそれぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に
評価する際のガイドライン
に違反していないか確認して下さい。