ライダーセレクト!! (i サウンド)
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セレクト!始まったゲーム

普段オリジナルライダーを多く書いてますが、息抜きに今までとは全く違うものを書いてみました!


夏の終わりを感じる風が吹く夜の住宅街。

 

そこを歩く一人の男がいた。

 

「いやー!グリス面白かったー!もう本当に最高!」

 

この男、小野田 ユウヤ 19歳 仮面ライダーオタクである。

 

今、彼はバイトの仮面ライダー好きの先輩たちと一緒にⅤシネクスト仮面ライダーグリスを見に行っていてその帰路にいるのだ。

 

「いや~もう本当にエモかったし先輩たちと見れて楽しかった~!もう今日一日良すぎて自転車がパンクさせられてることなんか気にもならない!」

 

「あぁー!俺も仮面ライダーに変身したいなぁ~・・・無理か」

 

そう呟きながら青い自転車を引き歩く彼にヒューと強い風が吹いた。

 

「うわ!風強い!でもなんか最近涼しくなったなぁ」

 

さらに呟く彼に虹色の風が吹いてきた。

 

「え?何今の風・・・色がついてなかったか?」

 

ビュービュー

 

不思議な音が彼の背後からしていた。

 

彼は背後を恐る恐る振り向くと、そこには

 

「灰色のオーロラ・・?ディケイドの!?・・でも少し違う?虹色が混ざってる」

 

仮面ライダーディケイドに出てくる灰色のオーロラがあった。だが少し違っていた。

 

そのオーロラの周りには虹色の風がうずをまいていた。

 

「ゆ、夢でも見てるのかな・・・」

 

ビュゥービュゥー

 

どんどん強くなる虹色の風。その風が彼をオーロラに引き込もうとしていた。

 

「え!何が起きてるの!え!え!うわぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

そのまま彼はオーロラに引きずり込まれた。

 

彼が消えた後その場には彼の青い自転車が残っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「んっうん~ここは・・・」

 

彼は目を覚ますと自分のいる場所を確認した。

 

そこは上も下も右も左も真っ白な部屋のような場所だった。どれくらいの広さかわからなく奥を見ても白が続いていた。その場所には多くの人たちが倒れていた。

 

子供から大人 男女関係なくいて、見えるだけでも100人はいる。そんな周りの人たちも続々と目を覚ましだした。

 

「変な夢でも見てんのかな・・・痛って!頬っぺたつねっても痛いって事は夢じゃないか・・・」

 

彼らも白い部屋に戸惑いを抱いていた。

 

「本当にここどこなんだよ!オーロラに飲み込まれたと思ったらこんな真っ白な部屋?みたいなところで目覚めるし、一体何なんだよ!」

 

ユウヤがそう叫ぶと何もない天井から男の声がした。

 

「やぁ!お集まりの皆さん!皆さんにはこれから多くの選択をしていただきます。それは皆さんの人生に大きくかかわる選択ですので慎重にお願いしますね」

 

その声とともに、その声を聴く者たちの前に黒いスマホのようなアイテムが現れた。

 

「それは『フォンルーレット』皆さんの選択を示す答案用紙のようなものです。ではまず最初の選択をしてもらいます」

 

その言葉とともに目の前に【START】と書かれたアイコンが現れた。

 

「それを押せば皆さんに力が与えられます・・・さ!どうぞ!運命の輪を回し己の未来を選んでください」

 

ユウヤたちは恐る恐る手を伸ばした。

 

『START!』

 

その声とともに閃光が走った・・・。

 

 

 

ユウヤside

 

光が晴れると僕は森のような場所にさっきもらったスマホをにぎり倒れていた。

 

とりあえず起き上ってみると何かが身体から落ちた。

 

その落ちたものを目にするとそこには、黒く光る機械があった。

 

「戦極ドライバー!?」

 

そこには仮面ライダー鎧武に出てくる変身アイテム『戦極ドライバー』があった。

 

「なんで?これがここに・・・どういうことだ」

 

戦極ドライバーを拾うとその近くにロックシードが落ちていた。

 

「マツボックリロックシードまである・・・本当にどうなってんだよ」

 

ガキン! ドカーン

 

疑問に思いながら戦極ドライバーを眺めていると、近くで爆発音がした。

 

「まぁとにかくここでとまっても仕方ない行って見よう」

 

僕は音のする方へ向かった。

 

そこには凄い光景が広がっていた。

 

ライオトルーパー 仮面ライダーメイジ 黒影トルーパー ライドプレイヤー量産型の仮面ライダーと呼ばれた者たちが戦いを繰り広げていた。

 

「どういうことだ?」

 

「気が付いたようだね。おはよう」

 

目の前の光景に疑問持っていると例の男の声がした。

 

「君が一番最後のプレイヤーだよ。まぁいいや今からルールを説明する」

 

《ルールは簡単!君達には約束の数が揃うまで戦ってもらう。まず最初の敵は目の前のライダーだよ。じゃあ頑張って!》

 

とのこと・・・は?何言ってんだ・・・やっぱり夢なのか?・・

 

混乱しているうちに周りに多くのライダーがいた。

 

皆、今にも攻撃してきそうな雰囲気だ。

 

「戦うしかないか・・・変身!」

 

『ソイヤッ!マツボックリアームズ 一撃・インザシャドウ』

 

僕はテレビの前で憧れた仮面ライダーに変身した。まぁ黒影トルーパーに。

 

僕は変身できたという嬉しさを抑えながら戦いの渦へ向かって行った。

 

 




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セレクト!思い知る今

二話です!
いつもとは違う書き方なので慣れないです 


ユウヤside

 

変身した!夢みたいだ!

 

いきなり現れた戦極ドライバーマツボックリロックシードで黒影トルーパーに変身した僕は嬉しさを抑えきれずはしゃいだ。

 

憧れていた変身ができたんだ!嬉しくないわけがない!

 

そんな喜んでいる中、周りのプレイヤーは今にも襲い掛かってきそうな雰囲気だった。

 

敵は六人か・・・。ライオトルーパー、メイジ、ライドプレイヤーそれぞれ二体か・・でもまぁ!やってみるか!

 

僕はそう思い敵に向かって行った。

 

「ハァァァ!」

 

僕は影松を振り回しながら周りの敵を薙ぎ払おうとした。がそう簡単に行くわけなく、僕は六人と距離をとることにした。

 

「くっそ~やっぱ簡単にはいかないか。どうする・・・」

 

次にどう動くかを必死に考えていると

 

『エクスプロージョン!ナウ!』

 

メイジから爆撃を喰らってしまった。

 

その時感じてしまった・・・。

 

痛みを(現実を)

 

普通の生活では感じることなどない痛みを感じてこれが現実だと知ってしまった。

 

変身できたことに舞い上がり、調子に乗っていたがもし負けたらどうする?このまま戦って勝ったとして相手はどうなる?

 

そんなことを考えていたら、僕は戦えなくなってしまった・・・。

 

それをチャンスと思ったのか、敵に総攻撃を喰らってしまった。

 

六人の攻撃は大きな火球となり僕にぶつかってきた。

 

抑えきれないエネルギーに僕は弾かれその場から飛ばされてしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

気がつくと、僕は洞窟のような場所で倒れていた。

 

どうやら吹き飛ばされここに落ちたようだ。僕が落ちた穴から漏れる唯一の明かりが一本の道を照らしていた。

 

コッチダ・・・

 

照らされた道の先から誰かに呼ばれたような気がした。

 

僕は無意識にその声のする方へ歩き出した。足を進めていくとかすかに聞こえていた声がだんだん大きくはっきり聞こえるようになってきた。

 

コッチダ・・・コッチダ・・・

 

声がはっきり聞こえてくる場所に来てみると、そこには色とりどりの大きな宝石がついた柱がぽつんと立っていた。

 

その柱に触れてみると、目の前に黄金の炎の十字架が現れた。とても綺麗なその十字架を見て、

 

僕は無意識に黄金の炎に手を伸ばそうとしていた。すると・・・

 

「うわぁぁぁっぁぁあ!」

 

その炎が俺の身体を包みだした。

 

熱い!熱い!

 

僕はその熱さに耐えきれず、もがきつつ続けた。

 

そんな炎の中、僕の頭の中にあるイメージが流れてきた。

 

沢山の仮面ライダーが戦っている光景だった。

 

だがそれは、テレビのシーンなどではなく実際に自分が体験したかのように感じた。

 

彼らが受けた痛みが、彼らの抱えた悩みが全て自分にあったことのように体に刻まれていく。

 

苦しい・・・

 

炎の熱さ、ライダー達の苦しみそれら全てに襲われて今にも砕け散りそうになっていると、僕をこの場所に招いた声が聞こえてきた。

 

苦しいか、その苦しみはお前が憧れた仮面ライダーの現実だ・・・私はそんな仮面ライダー達の思いを形にしたものだ・・・お前に私を受け止められるかな・・・。

 

「受け止める?お前を受け止めてどうなる!」

 

私はクロスオブファイアー 炎の十字架 仮面ライダーの力の源であり悪から生まれたという罪の証である。その罪を受け入れることによりお前は仮面ライダーの力を手に入れられるだろうな。

 

その言葉を聞いて衝撃をうけた。仮面ライダーの力を手に入れる・・・こんなに辛く重い罪を背負うことができるだろうか・・・。

 

そう考えていると、またイメージが流れ込んできた・・・。

 

それは、戦いの中芽生えた友情の感情、見つけた夢の温かさといった優しい感情だった。その感情もまた自分のことのように感じられた。

 

温かい・・・なんて温かいんだ・・。

 

その時見えたイメージにいた仮面ライダー達は憧れ夢こがれた姿そのものだった。

 

「なぁ・・・本当にお前を受け入れたら、仮面ライダーになれるのか?」

 

さぁ?それはお前次第だ・・・私は善でもあり悪でもある。仮面ライダーになれるかどうかもその人間次第だ。

 

「じゃあ・・・夢が叶うかもしれないってことか・・・」

 

ほう?

 

「僕はずっと変身したかった・・・憧れの仮面ライダーに・・・だからその力がどんなものでも僕は受け入れる!うおぁぁっぁあぁぁぁぁっぁぁ!」

 

僕は叫んだ。自らに宿った熱い感情を爆発させて。

 

その叫びとともに、全身を包む炎が身体に宿っていった。炎そのものが身体と一体化するかのように。

 

炎がはれると僕の右腕には十字型の黄金の腕輪がついていた。

 

 

 




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セレクト!廻りだす歯車

お久しぶりです。久しぶりの執筆です。




ユウヤside

 

灼熱の炎がはれると、右腕に十字型の黄金の腕輪がついていた。

 

「これが・・・仮面ライダーの力・・・」

 

僕はまじまじとその腕輪を眺めていた。全体的に金色で炎のようなラインがはいっている。

 

僕は腕輪に触れてみた。すると先程のように仮面ライダー達の記憶が頭に流れてくる。

 

殺めてしまった友に対する覚悟、自分の運命と戦う覚悟、様々な戦士達の覚悟の記憶がひしひしと感じられた。

 

そんな記憶に浸っていると、どこからgruuuといった物音がした。

 

その音に反応して僕は周囲を見回した。するとそこには・・・

 

インベス、ファントム、イマジンといった仮面ライダーの怪人がたくさんいた。

 

 

???side

 

ユウヤがクロスオブファイヤーと対峙している時、暗い部屋に白い服を着た人物が大きなモニターを眺めていた。そこにはユウヤたちがいる場所が映し出されていた。

 

「さてさて、戦いも激化してきたしそろそろ新しいイベントを投入しようかな~」

 

そういうとその人物はスイッチを押した。

 

 

場所は変わり戦場、そこでは仮面ライダー達が戦いを繰り広げていた。

 

怯えながら戦う物、逃げる者、自分は英雄だと信じ戦う物、中には喜々として暴れる物もいる。

 

そんな戦いが繰り広げられていると、空に大きな声が響いた。

 

「さぁさぁ!皆さん!なかなか約束の数揃わないから戦いを一気に加速するために、ここで新しいイベントを開放しま~す!今からこのフィールドにライダー達に倒された怪人たちが出現します!まぁそいつらと戦うために協力するもよし怪人達との戦闘を利用して他のライダーを倒すのもよしだ!じゃあ頑張ってね~」

 

そういうと、フィールドには無数の怪人が現れた・・・。

 

 

ユウヤside

 

ヤバイ!ヤバイ!ヤバイ!なんでこんなに怪人がいるんだよ!

 

目の前に無数にいる怪人達から逃げていた。

 

変身しようとドライバーを構えたが、攻撃を仕掛けられたのでそれをよけて洞窟から逃げていた。洞窟から逃げて外にいると無数の仮面ライダー達が戦っていた。

 

「はぁ・・はぁ・・ここにも怪人がなんでだ・・・」

 

戸惑っている僕のそばにライドプレイヤーが飛んできた。ライドプレイヤーが佇んでいる僕に気づいたライドプレイヤーが声をかけてきた。

 

「おい!あんた、戦えるなら力を貸してくれ!俺は死にたくないんだ」

 

そう言い終えてライドプレイヤーは戦いへと戻っていった。

 

目の前には初級インベス、グールといった戦闘員クラスの怪人が数人とモータス、コウモリインベスが他のライダーと戦っていた。この人たち、さっき僕と戦っていた六人だ。

 

そうだ、戦わなきゃそう思いドライバーを構えたが、立ち止まってしまった。声がしたからだ・・・。

 

このままここから逃げ出せば、僕は助かるだろう・・・この人たちはさっき僕を攻撃してきた人達だし別に助けなくてもいいんじゃないか、そんな声が・・・。

 

そう悩んでいるときに、先程の言葉が聞こえてきた。

 

死にたくない・・・

 

そうだ、彼らは死にたくない・・・その一心で戦ってる、そして僕に助けを求めて手を伸ばしたんだ・・・。

 

その手を掴まなかったら僕は絶対後悔する・・・。

 

そう思うと僕の中の声が消えていた。僕は腕輪に手をあて、流れてくる記憶を感じて覚悟を決めた

 

よし、戦うんだ。もう僕は逃げない!

 

覚悟を決めて、僕は戦極ドライバーを腰に巻いた。

 

「戦う、戦って勝って見せる!変身!」

 

『マツボックリ!』

 

僕はロックシードをドライバーにセットした。

 

すると微かに金色に輝いた。すると、いままで銀色だったフォールディングバンド黄色に変わり、ライダーインジケータ部分に横顔の絵が印字されたのが見えた。そうこれは完全に・・・。

 

『ソイヤッ!マツボックリアームズ 一撃・インザシャドウ』

 

空からマツボックリの鎧が降ってきて僕を変身させた。黒影トルーパーではなく・・・

 

「僕は・・・僕は仮面ライダー黒影だ!」

 

僕は、本当に憧れた、夢であった仮面ライダーに変身したのだ。ただ少し違うところがあった。右腕に黄金の腕輪をつけていた。

 

「はぁぁぁぁぁ!」

 

僕は影松を握りしめ、敵に突っ込んでいった。

 

殴り、蹴り、突き、を繰り返した。相手に反撃されても、もうひるまず戦う。憧れた英雄たちのように・・・。

 

 

 

???side

 

「あれ?なんでこのフィールドに仮面ライダーが・・・」

 

戦いを静観していた、白い服の人物は、ユウヤが変身した黒影に驚いた。

 

「おかしい、まだこのフィールドでは量産型にはなれないはずなのに・・・ん?」

 

想定外の出来事が起こった白い人物は戦っている黒影の右腕に注目した。

 

「あの腕輪は・・・フッそういうことか・・・これは面白くなりそうだ」

 

そう言うと、また静観を始めた。

 

 

 

ユウヤside

 

『マツボックリスカッシュ!』

 

僕は、ある程度ダメージを与えたグールと初級インベスにとどめを刺すために、飛び上がり、敵を貫いた。

 

ドーーン

 

大きな爆発音とともに、インベス達は爆発をした。残すはコウモリインベスとモータス。

 

「はぁ・・はぁ・・あと二人・・・」

 

僕は、消耗した身体に鞭をうち二体に敵に立ち向かおうとすると・・・

 

『GAME CLEAR‼』 『grow up』

 

その音声が鳴り響くと僕の変身が解除された。

 

「なんで、変身が解けたんだ・・・」

 

いきなりの事に驚いていると、フォンルーレットがいきなり目の前に飛んできた。ただ、初めに見た黒いデザインではなく、黒に十字にクロスした炎のラインがあった。

 

そんなフォンルーレットを手に取ると様々な情報が流れてきたと同時に【START】と書かれたアイコンが現れた。

 

「なんだかよくわからないけど、セレクト!」

 

その声とともにルーレットを回すと閃光に包まれて、僕はアイテムを手にしていた。

 

「これって・・・ゲネシスドライバーとマツボックリエナジーロックシード・・・進化したってこと?まぁいいか!変身!」

 

僕はゲネシスドライバーを巻き、マツボックリエナジーロックシードを開錠した。

 

『マツボックリエナジー!♪~♪』

 

『ロックオン!リキッド!マツボックリエナジーアームズ』

 

『セイッ!ヨイショッ!・・・ワッショイ!!』

 

僕は・・・先程の黒影から新たな姿へと変身した・・・・まぁドライバーが変わって武器が影松から強化された『影松・真』になっただけであるが・・・。

 

「仮面ライダー黒影・真!第二ラウンド!開始だぁぁぁぁぁぁ!」

 




お久しぶりです。リアルが忙しく中々更新できず読み専になってました。

電王の中村優一さんと松元環季さんのインスタライブを見てモチベが上がって執筆しました!



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