クトゥルフ神話TRPGリプレイ 忌まわしき神 (hiziri.k)
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ハウスルール

 全セッションを通してのハウスルールです。

 覚えている程度で書いていますので思い出したらいつの間にか追加されています。


   セッション全体

 

 

 

 クリティカルは1~5

 ファンブルは96~100

 スペシャルはなし

 

 便宜上1時間を1ターンと数える。ただし、イベントによってはこれを無視する場合がある。その際には警告を出す。

 

 心理学はリプレイの都合上、公開ロールとする。

 

 1ターンに最大3回まで技能ロールすることが出来る。ただし、会話などで発生する技能ロールはその限りではない。

 

 20時間以上の行動をおこなった場合〈疲労〉となる。

 

 睡眠を取ることで疲労を回復する。

 ダメージが1~2の場合睡眠することで回復する。

 食事を取ると食べたものに量や質に応じたMPを回復する。

 

 同キャラクターがファンブルを5回した場合、技能〈不幸〉を付与する。

 同キャラクターがクリティカルを5回した場合、技能〈奇跡〉を付与する。

 

 

   〈疲労〉

 特定の行動を起こすと発生する状態。

 疲労時に10ターン行動すると強制的に倒れ、睡眠する。その後、6ターンは目覚めない。

 全技能に-20

 

   〈犯罪者〉

 特定の行動を起こすと発生する状態。

 この状態は回復出来ない。

 犯罪者となると対人技能に-30

 犯罪者となると警察に追われることになる。捕まると賠償金を払うもしくは幸運ロールに成功しないと行動出来ない。

 賠償金を払った場合、警察から追われることはなくなる。

 幸運ロールに成功した場合、再度警察に追われる。

 

   〈禁断症状〉

 特定の依存性がある趣味趣向の場合、発生する状態。

 24時間以内にその依存性のあるものを取らないと全技能に-20

 

   〈酔い〉

 特定の行動のよって発生する状態

 時間経過で回復する。

 特定の行動で回復する。

 全技能に-10

 STR、CON、DEXが-1d3

 

 

 

   キャラクター

 

 

 

 何らかの形でNPCと共に行動する場合、説得を成功すればそのNPCのステータスを確認可能。

 

 ある一定の信頼を得ているNPCはPCがある程度自由に扱える。

 

 

   信頼度

 

 

 PCに対するNPCの信頼を明確化するシステム。

 信頼度の数値に応じてNPCに効果を得る。

 

 00~20 非常に不信感を持たれている

     信用、説得、言いくるめに-50

 

 21~40 信頼感を持てていない

     信用、説得、言いくるめに-20

 

 41~60 特になにも思っていない

     普通の反応

 

 61~80 信頼感を持たれている

     話でステータスを確認出来る。

     信用、説得、言いくるめ+20

 

 81~99 好感を持たれている

     指示をすればある程度の行動を指示

     できる。

     信用、説得、言いくるめ+50

 

 100   完全に信頼しきっている

     どんな行動でも指示出来る。

     信用、説得、言いくるめが自動成功。

 

 

 

   オリジナル職業

 

 

 

   自宅警備員

 

 職業技能

 コンピューター 隠れる 隠す 逃げる 図書館

 言いくるめ 聞き耳 忍び歩き

 

 

   怪盗

 職業技能

 変装 隠れる 隠す 鍵開け 忍び歩き 盗む

 聞き耳 目星 偽造

 

 戦闘技能から一つ

 

 

   教師

 

 職業技能

 信用 心理学 言いくるめ 説得 コンピューター 人類学 図書館 博識学

 

 専門の学問を含め二つ

 歴史 考古学 生物学 天文学 化学 地質学 物理学 芸術〈任意〉 製作〈任意〉

 

 

   巫女

 

 職業技能

 オカルト 歴史 芸術〈神楽〉 経理 薙刀 日本刀

 目星 精神分析 料理

 

 

   狩猟者

 

 職業技能

 隠れる 聞き耳 忍び歩き 追跡 拳銃

 ショットガン ライフル 投擲 逃げる

 

 

 

   技能〈通常〉

 

 

 

   こぶし

 

 技能成功時、もう一度ダイスを振ることで派生技として〈ボディーブロー〉を選択出来る。

 技能成功時、跳躍を振ることで派生技として〈アッパーカット〉を選択出来る

 

 〈ボディーブロー〉

 

 腹部に対して部位狙いとして1d3+4のダメージを与える。

 成功時、武道を所持している場合、ラッシュを選択出来る。

 自身のSIZ+3以上を対象には出来ない。

 

 〈アッパーカット〉

 

 頭に対して部位狙いとして補正なしで1d4+1d4のダメージを与える。

 ダメージの判定の変わりにノックアウト判定をおこなえる。

 自身のSIZ×2以上を対象に出来ない。

 

 

   キック

 

 技能成功時、もう一度ダイスを振ることで派生技として〈踵落とし〉を選択出来る。

 技能成功時、跳躍を振ることで派生技として〈飛び蹴り〉を選択出来る。

 

 〈踵落とし〉

 

 上半身に対して部位狙いを補正なしで1d6+3のダメージを与える。

 頭を部位狙いした場合ダメージ判定の変わりにノックアウト判定をおこなえる。

 自身のSIZ以上を対象には出来ない。

 

 〈飛び蹴り〉

 

 成功時、対象を怯ませ次の対象の行動を封じる。

 1d6+1d6のダメージを与える。

 失敗時に自身に1d3のダメージを受ける。

 自身のSIZ×2以上を対象には出来ない

 

 

   跳躍

 

 戦闘時に回避とは別の行動として選択出来る。

 高所からの飛び降りの際に-1d6

 

 

   値切り

 

 アイテムを購入の際に使用。成功した場合、1d10を振り、出た目の割合を本来の値段から引く。

 

 

   精神分析

 

 一定の狂気を即座に回復出来る。(時間経過なし)

 不定の狂気を24時間回復出来る。(一時間経過)その状態で精神病院に連れていけば完全に回復出来る

 一人に対してどんなに技能を所持した人物がいても一度しか使用出来ない。

 

 

 

   技能〈オリジナル〉

 

 

 

   スタンガン

   初期値25

 

 スタンガンを使った攻撃。1d4のダメージを与える。更に、スタン判定をおこなう。

 

 

   精神分析〈物理〉

   初期値STR×5

 

 精神分析と同様

 成功、失敗に関わらず対象に1d3

 

 

   盗む

   初期値10

 

 近くにあるものを盗む。

 基本的にはどんな場所でもおこなえる。

 場所によっては失敗した場合〈犯罪者〉となる。

 

 

   死んだ振り

   初期値10

 

 死体のふりをして自身から注意をそらす。

 戦闘時に自分が攻撃対象に選ばれない。その後、不意討ちが出来る。

 

 

   逃げる

   初期値DEX×5

 

 対象から完全に逃げることが出来る。

 対象が追跡を持っていた場合、お互いに成功失敗の判定をおこなう。

 片方が成功した場合、成功した側の判定となる。

 互いに失敗した場合、逃げられない

 互いに成功した場合1d6を振り出た目の大きい方の成功判定となる。同数の場合振り直し。

 

 

   料理

   初期値20

 

 材料を消費して料理を製作する。

 製作された料理を食べることで何らかの効果を得る。

 1ターンを消費する。

 

 

   偽造

   初期値1

 

 アイテムを複製することが出来る。

 身分などを製作することが出来る。

 お金を複製すると〈犯罪者〉となる。

 

 

   マルチタスク

   初期値1

 

 一探索時の技能ロール時、もう一つの技能を選択出来る。

 マルチタスクを使用後〈疲労〉となる。

 

 

   不幸

   初期値15

 

 幸運ロール時に幸運の変わりに振る。

 成功した場合、ファンブル判定になる。

 失敗した場合、幸運ロールに戻る。その後、幸運ロールに成功した場合-1d3

 この技能を取得している場合、ファンブルをした際に+10

 

 

   奇跡

   初期値15

 

 幸運ロール時に幸運の変わりに振る。

 成功した場合、クリティカル判定となる。

 失敗した場合、幸運ロールに戻る。その後、幸運ロールに失敗した場合-1d3

 この技能を取得している場合、クリティカルをした際に+10

 

 

 

   アイテム

 

 

 

 アイテムの所持数はバック及びそれに相当するものを持っておかなければ5個までとする。

 

 

   バック(バックに相当するもの)

 

 所持していれば道具を10個まで所持出来る。バックは数えない。

 

 

   スマートフォン

 

 ロールプレイで番号を交換した人物とはどんな状態でも電話出来る。ただし、電話に出るかは分からない。

 写真を取ることで出来る。補正はなし。

 1ターン消費する。図書館もしくはコンピューターで技能ロールをすることでなんらかの情報を調べる。

 

 

   手帳

 

 メモを取ることでセッション内で手に入った情報を確認出来る。

 知識+20

 

 

   キーピック

 

 鍵明け+20

 

 

   手錠

 

 戦闘時、接近して使用及び投擲として使用することで対象を行動不能に出来る。

 

 

   化粧道具

 

 変装に+20

 任意でAPP+1d4もしくはAPP-1d4

 

 

   雑誌

 

 装甲+2

 耐久力+3

 

 

   工具箱

 

 初期使用時に1d6を振る。

 機械修理に+出た目×5

 出た目に応じた道具を得る。

 工具箱というアイテムとして工具を6個まで入れることが出来る。

 

 

   救急キット

 

 応急手当+20

 

 

   エナジードリンク

 

 一時的に〈疲労〉を回復する。

 その後、4ターン以内に睡眠しないと〈疲労〉となる。

 

 

   酔い止め

 

 〈酔い〉の状態、もしくは酔いになる2ターン前までの間に使用すると〈酔い〉が回復する。

 

 

   乗り物

 

 所持品の数として数えない。種類によって所持出来る数に制限がある。

 地上用 3 空中用 1 海上用 1

 

 

   魔導書関係

 

 魔導書の内容に応じた神話生物などが現れた場合、クトゥルフ神話技能に+10

 

 

 

   呪文

 

 

 

 使用時に対応したMPとSANを消費する。

 使用可能になるには魔導書類を得る以外に神話生物から教わる。呪文を使用した者の脳内を覗く。魔導書の内容を切り抜かれたメモなどを見る。などの方法がある。

 

 魔導書使用によるSAN減少にも“慣れ”を採用する。

 

 SANが0であるならばSANの減少はなくとも呪文を使用出来る。

 

 招来、退散などの一部の呪文には他のキャラクターから魔力を回収出来ることとする。

 

 

 

   戦闘システム

 

 

 

 1ターン全体を30秒とする。

 

 

 武器を構えている場合にDEXに関わらず先制攻撃。

 

 

  回避

 

 回避の使用は1ターンに一度だけ使用可能。攻撃と併用可能。

 ターン開始時に“回避に集中する”を宣言することで1ターンに何度でも回避を使用可能。

 

 

  受け流し

 

 武道による受け流しは回数に制限なし。

 武道〈立ち技〉、武道〈組み技〉に対する受け流しは同様の技能を持っているキャラクターのみ可能。

 

 

  クリティカル・ファンブル

 

 攻撃時のクリティカルは回避不能もしくは装甲無効を選択出来る。

 攻撃時のファンブルは対象から反撃にあう。その反撃は装甲無視とする。

 回避時のクリティカルは攻撃を回避した後、反撃を与える。その反撃は装甲無視とする。

 回避時のファンブルは全攻撃に対して装甲無視となる。

 

 

  スタン

 

 ノックアウト、スタンガン、落下などの一部の行動で判定に失敗した場合に1d6のダイスロールをおこない、出た目の数戦闘ラウンド、あらゆる行動をおこなうことが出来なくなる。

 復帰には指定されたターンが経過する以外に他のキャラクターが応急手当、医学をおこなうことによって復帰することが出来る。

 

 

  死

 

 耐久値が0もしくは-となると死亡となる。この場合次のターンまで応急手当、医学を受けなければ死亡となる。

 応急手当、医学を受けた場合、耐久値が1となるが、意識不明にはならない。しかし、更に応急手当、医学を受けなければ行動をおこなうことが出来ない。

 死亡したキャラクターからは所持品を剥ぎ取ることが出来る。

 

 

 

   特殊ルール

 

 

  部位狙い

 

 

 攻撃宣言時に特定の部位を狙うことを宣言することが可能。

 

 部位狙いは近接技能の際は-10、遠距離技能の際は-20

 敵によって部位に耐久力が定められている。

 

 

  庇う

 

 味方が複数で戦闘する場合、味方が攻撃対象にされた場合に自身を対象に変えることが可能。

 

 DEX×5の成功率でダイスロールをおこない、成功の場合はダメージを2/3食らう。失敗の場合、攻撃対象にされた味方がダメージを食らう。

 

 

  見切り

 

 ターン開始時に“待機”を宣言し、自身に攻撃が宣言された際に目星をおこない、成功した場合に回避を自動成功とする。

 見切りをおこなったターンに攻撃は出来ない。

 

 

 

   成長ロール

 

 

 

 セッション終了時にセッション中に成功した技能を5つまで成長させることが出来る。シナリオ種類によって成長出来る条件が異なる。

 

 クローズドシナリオの場合、一度でも成功している技能を成長させることが出来る。

 

 シティシナリオの場合、五回以上成功しているもしくは一度でもクリティカルした技能を成長させることが出来る。初期値で成功した技能は成功回数に限らず成長出来る。

 

 

 成長ロールは現在の技能値より高いダイスの目を出した場合に成功となる。

 成功した場合1d5技能値を成長させる。




 何か疑問がありましたら質問頂ければ答えれる範囲で回答したいと思います。


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プロローグ

 今回のシナリオは本編前のプロローグです。

 泥紳士様製作の毒入りスープを基にしたシナリオです。


 とある高校に通っている三年生『久我(くが) 侑李(ゆうり)』は自分の部屋で休んでいた。両親は出張に出掛けているが明日には帰ってくるという。

 

 侑李は夕食を食べ終わっていたためベッドで休んでいた。

 

 

 

「う、ううん?ここは」

 

 侑李が目を覚ますと少し薄暗いボロい正方形の部屋に閉じ込められていることに気付いた。この部屋の天井にはゆらゆらと豆電球が揺れており、その豆電球がこの部屋を照らしているようだ。

 

「見たこともない場所だな。ん?」

 

 侑李は自分の持ち物などを確認すると自分がなにも持っていないことに気付いた。更に、寝る前は寝間着を来ていたはずだが、いつの間にか白いローブのようなものを着ていた。

 

「これは?」

 

 そして、部屋の中をしっかりと見渡すと一つの机と二つの椅子が置いてあった。机の上には真っ赤なスープが一つぽつんと置かれている。片方の椅子には地図と一枚の紙が置いてある。

 

「…えっと」

 

 侑李はまず地図を見ると今いる部屋は“スープの部屋”ということが分かった。地図から見て北の部屋が“調理室”南の部屋が“礼拝堂”東の部屋が“下僕の部屋”西の部屋“書物庫”だということが分かった。

 しかし、地図見てもどちらがどの方角か分からない。ただ、それぞれの扉が特徴的だった。侑李から見て右手の扉は錆び付いた鉄の扉、前にあるのが真っ白なドアノブにない扉、左手の扉は綺麗な木製の扉、後ろの扉は小窓付きの分厚い鉄扉だった。

 

 目星:37

 

 58失敗

 

「次はこっちか」

 

 侑李は一枚の紙を見てみる。そこには

 

~帰りたいなら 一時間以内に

 毒入りスープを飲め。

 飲むまでは 君じゃあここから

 出られない。

 一時間以内に 飲めなかったら

 お迎えが来るぞ~

 

 と書かれていた

 

「毒入りスープ?これのことなのか。流石にこのまま飲むのはまずいか」

 

 侑李は紙の内容を読み終わると机の上に置いてあるスープを怪しみ飲まずに他の部屋を探索することにした。

 

 侑李はまず、目の前の白い扉の部屋に入った。

 

 

 

「ここは…」

 

 その部屋の中は先程の部屋に比べ、とても綺麗だった。また、部屋の中には食器棚や調理台、ガスコンロや洗い場など様々なものがある。

 加えて、この部屋の中にはいくつもの豆電球が設置されていて、この部屋は真昼のように明るかった。

 ガスコンロの上には蓋をしてある大きな鍋が置いてあることに気付いた。

 

「…開けてみるか」

 

 そう呟きながら侑李は鍋の蓋を開いた。

 その鍋の中にはバラバラとなっている死体で一杯になっています。

 

「うわぁ!」

 

 侑李は始めてみる死体に恐れ正気を失い掛ける。

 

 SAN:55

 

 29成功

 

 SAN55→54

 

 侑李はそれに気分を悪くなるもその状態で踏み止まり、狂うようなことはなかった。

 

 目星:37

 

 16成功

 

 侑李が鍋の蓋を置き、他には何かないかと調べると調理台の隅に紙切れがあるのに気付いた。

 

 その紙には

 

 ~大事な 調味料は 現在 在庫切れ~

 

 と書かれていた。

 

「調味料?塩や胡椒のことか。……いや、もしかしてさっきの紙に書いてあった毒のことか」

 

 侑李はそれならと解毒薬のようなものがないかと調べていると食器棚の中にある食器は全て銀製であることに気付いた。

 

「銀…毒…」

 

 知識:65

 

 06成功

 

 侑李は銀は毒に含まれる青酸カリやヒ素化合物に反応して黒くなるということを思い出した。侑李は銀製のスプーンを持っていくことにした。そして、その部屋から出てスープの部屋に戻ってきた。

 

 

 

「多分、さっきの部屋が調理室だろうな。となると、錆び付いた鉄の扉が下僕の部屋、木製の扉が書物庫、小窓付きの鉄の扉が礼拝堂か。……だとすると、下僕の部屋はちょっとまずそうかな。誰の下僕ともとれないし。分厚い鉄の扉は厳重でいきたくはないな。なら」

 

 少し考えてから侑李は木製の扉を開き、その部屋に入る。部屋は中央には小さな四足の古い机があり、その上にあるキャンドル皿に乗せられたろうそくがうっすらと部屋を照らしている。

 

 先程までいた調理室とは随分と違うなという印象を受けた。更に四隅には本が一杯に詰められた本棚が置いてある。

 侑李が本棚に近付くとそこにある本はどれも日本語で書かれているもので読みとくのは簡単だろう。

 

 図書館:32

 

 27成功

 

「スープ?」

 

 侑李はなんとなく関係のありそうな本を取り出した。“スープの夢について”と書かれた黒い本を見つけた。しかし、その本を触った時にネチャとした気色の悪い感じがする。改めて本を確認するとべったりと湿っていて、本に触れると僅かに甘い香りのする黒い液体が付着している。

 

 本の内容には

 

真ん中の部屋…

 ちゃんとしたスープを飲まないと出られない。メモの裏にはスープの正体が記されている。

上の部屋…

 調味料や食器が沢山置いてある。ちょっとだけ予備のスープが鍋にある。

右の部屋…

 とっても良い子が待っている。いいものを持ってるよ。

左の部屋…

 本はとっても大事だから持ち出したら駄目。ろうそくはもってける。

下の部屋…

 神様が眠っている。毒の資料がある。番人は活きのいいものを食べなきゃいなくならない。

大事な事…死ぬ覚悟をして飲むように。

 

 と書かれていた。

 

「やっぱりスープを飲まないといけないのか。それとメモの裏か。一旦戻ろう。っとろうそくを持っていくか」

 

 侑李はろうそくを持って書物君を出てスープの部屋に戻った。

 

 

 

「えっとメモの裏か」

 

 侑李は先程の部屋で見た本の情報が本物か確かめるためみメモを裏返す。すると、

 

~暖かい 人間の 血の スープ 

 冷めない 内に 召し上がれ~

 

と書かれていた。

 

 アイデア:85

 

 08成功

 

 侑李は机の上に置かれている赤いスープが血であるということに気付いた。しかし、

 

「はぁ。やっぱりか」

 

 侑李は先程見た本の情報と調理室にあった死体の入った鍋のことですでに察しがついていたため正気を失うことがなかった。

 

「となると、あの本の情報は間違っていないということか。じゃあ、まずはいいものがあると書いてあった下僕の部屋に入ってみるか」

 

 侑李は本の情報に間違いがないと確信を持ち、いいものがあるという右の部屋、錆び付いた鉄の扉に入ろうとする。そこで、扉には鍵が掛かっていることに気付いた。とはいえ、脆くなっているため力ずくで開けれそうだ。

 

 対抗ロール

 

 50+(17-5)×5=110

 

 自動成功

 

 侑李が力一杯扉を押すと簡単に鍵が壊れて部屋に入れるようになった。侑李はろうそくを取るとその部屋にすぐに入ってみる。

 

 

 

 目星:37

 

 12成功

 

 侑李がろうそくで部屋を照らすとそこには十代ぐらいのやつれた少女がいることに気付いた。女の子は侑李と同じ白いローブを着いる。しかし、そのローブは血に塗れていて片手には拳銃を握っている。少女の見た目は色素のない白い髪に赤くとても虚ろな目をしたアルビノの少女だった。

 

「俺は久我侑李だ。君は?」

「………」

 

 侑李は目の前に立つ少女に話し掛ける。しかし、その少女はなにも答えない。

 

「いくつか質問したいんだが、いいかい?」

「………」

 

 侑李は目線を少女の目線まで下ろして話し掛けるが少女はなにも答えない。

 

 アイデア:85

 

 42成功

 

「もしかして君、喋れないか」

「……(こくり)」

 

 侑李がまさかと感じて少女に聞くと少女はこくりと頷く。

 

「危ないから、その銃を渡してくれないかい?」

「……(パシ)」

 

 少女は侑李の言葉に素直に従い拳銃を渡してきた。

 

 目星:37

 

 14成功

 

 侑李は少女以外に目ぼしいものがないかとろうそくを照らしながら見ると部屋の端には頭のない男性の死体を発見した。そして、その横には紙切れがある。

 

 SAN:54

 

 50成功

 

 SAN54→53

 

 侑李は凄惨な死体を見たため吐き気を催すがどうにか耐えきった。そして、侑李はそれを見ないようにしながら紙切れを広い内容を確認する。

 

~それは 名前もない 貴方の 下僕です。

 言われたことは 嫌でも 絶対に 従います。

 無口だけど 人懐っこい 良い子なので 

 可愛がって あげてください~

 

 と書かれていた。

 

「これってこの子だよな」

「……(こくこく)」

 

 侑李が紙切れを確かめていると少女はうんうんと頷いている。どうやら、間違ってはいないようだ。

 

「ついてきてくれる?」

「……(こくり)」

 

 侑李の質問に少女はしっかりと頷く。侑李が下僕の部屋を出てスープの部屋に戻ると少女もちゃんとついてきていた。

 

 

 

「あっ!そうだ。意味はないと思うけどスープに毒が入っているか調べるか」

 

 侑李はスープの部屋に戻ると思い出したように調理室か持ってきた銀製のスプーンを取り出して赤い血のスープに突っ込む。しかし、スプーンに特に変化は現れなかった。

 

「やっぱりか」

「……」

 

 侑李がため息をついていると少女は不思議そうな表情で侑李を見つめている。

 

「ああ、大丈夫。気にしないで」

「……」

 

 侑李は少女の頭を撫でながらそう言う。少女それに気持ち良さそうな表情を浮かべている。

 

「そうだ。君、名前がないんだよね」

「……(こくり)」

「それじゃあ、不便だろうから名前をつけてあげようようか」

「!(パアァ)」

 

 侑李が名前をつけてあげようかと聞くととても嬉しそうな表情をする。

 

「えっと、そうだね。……真白って言うのはどうだい」

「!!(こくこく)」

「うん。じゃあ、よろしく。真白」

 

 侑李はそんな感じで少女、真白と打ち解けると残った部屋にろうそくをもって近づく。その時、ろうそくが短くなっていることに気付いた。

 

(時間がないのか。急ごう)

 

 侑李はそう考えながら小窓付きの分厚い鉄の扉の前に立つ。そして、わざわざ小窓があるのでろうそくで少し内側が見えるようにしながら中を覗く。

 

 そこには……“蛇”がいた。それもただの蛇ではない。侑李の体の約4倍近い大きさの蛇だった。そして、その背中には片方にだけ異様な翼を持っていることが確認できた。

 そんなあり得ないものを見た侑李には恐怖が襲い掛かってくる。

 

 SAN:53

 

 05成功

 

 しかし、これまで体験が侑李を強くしたのか。はたまた、自分よりも弱い存在を守るためなのか。侑李はその怪物に恐れることはなかった。

 

「真白。ちょっとここで待ってて!」

「…(こくり)」

 

 侑李が真剣な表情でそう言うとなにかを察したように待ってくれるいうだ。侑李は真白からもらった拳銃を構え、ながら扉を開ける。蛇のような化け物は侑李の姿をじっと見てくる。

 

 だが、侑李が部屋に入るように一歩踏み出した瞬間、蛇の怪物が素早く接近してくる。明らかに敵意を感じる。

 

 

 

 行動順 蛇の怪物→侑李

 

 

 銃を構えていたため先制攻撃

 

   侑李

 

 拳銃:20

 

 20 成功

 

 ダメージ1d6 

 

 5

 

 

 蛇の怪物

 

 HP33→33

 

 

「くっ効かないのか」

 

 蛇の怪物に拳銃を放つも硬い皮膚により弾丸が弾かれる。

 

 

   蛇の怪物

 

 噛みつき:65

 

 83失敗

 

 

 蛇の怪物は大きな口を開き、噛みついてくる。しかし、それはギリギリの所で攻撃が逸れる。

 

 

  侑李

 

 キック:50    武道〈立ち技〉:65

 

 03クリティカル  53成功

 

 クリティカルにより装甲無視

 

 

  蛇の怪物

 

 回避:38

 

 61失敗

 

 

 ダメージ 2d6+1d4

 

 10+4=14

 

 

  蛇の怪物

 

 HP33→19

 

 侑李が蹴りを放つと先程攻撃の反動で避けること出来ず、目であろう場所に蹴りが深々と入る。すると、蛇の怪物からはけたたましい悲鳴のようなものをあげる。

 

「こいつでどうだ!」

 

 

  蛇の怪物

 

 噛みつき:65

 

 38成功

 

 

  侑李

 

 武道 受け流し:65

 

 43成功

 

 

 蛇の怪物が侑李を先程よりも強い殺意を露に攻撃を仕掛けてくるも侑李はその攻撃の軌道を読み取り、顔に軽く蹴りをいれ、軌道を逸らした。

 

 

  侑李

 

 キック:50  武道〈立ち技〉:65

 

 20成功    44成功

 

 

  蛇の怪物

 

 回避:38

 

 61失敗

 

 

  侑李

 

 ダメージ 2d6+1d4

 

 8+3=11

 

 

  蛇の怪物

 

 HP19→17

 

 侑李は先程と同じように蹴りを放つ。蛇の怪物は避けようとするも胴体に蹴りを入れた。しかし、硬い皮膚に防がれ先程よりも効いていないようだ。

 

 

  蛇の怪物

 

 噛みつき:65

 

 54成功

 

 

  侑李

 

 武道 受け流し:65

 

 16成功

 

 

 

  侑李

 

 キック:50  武道〈立ち技〉:65

 

 15成功    03クリティカル

 

 クリティカルにより装甲無視

 

 

  蛇の怪物

 

 回避:38

 

 44失敗

 

 

 ダメージ 2d6+1d4

 

 12+1=13

 

 

  蛇の怪物

 

 HP17→4

 

 

 侑李の蹴りがまたも硬い皮膚に守られていない部分に凄まじい勢いめり込む。その威力により蛇の怪物の内臓一部が破壊され口から大量に血が溢れている。

 

 

  蛇の怪物

 

 噛みつき:65

 

 46成功

 

 

  侑李

 

 武道 受け流し:65

 

 63成功

 

 

 蛇の怪物はボロボロになりながらもよろよろと噛みつこうとしてくる。侑李はそれを払いのけ、攻撃を受け流した。

 

 

  侑李

 

 キック:50  武道〈立ち技〉:65

 

 19成功    55成功

 

 フェイントを宣言

 

  蛇の怪物

 

 回避

 

 自動成功

 

 

  侑李

 

 キック+武道〈立ち技〉

 

 自動成功

 

 ダメージ 2d6+1d4

 

 8+4=12

 

 

  蛇の怪物

 

 HP4→1

 

 自動気絶

 

 

 侑李はフェイントの蹴りを放ち、油断をさせた所に後ろ回し蹴りを食らわせる。そして、それを食らった蛇の怪物が凄まじい断末魔をあげて倒れる。しかし、息は残っているようだ。

 

「このまま、生かしておくのは危険だな」

 

 侑李はそう呟くと拳銃を傷口に押し当てて撃ち込んで確実に息の根を止めた。

 

 

 侑李は返り血を拭くと部屋の中を見渡す。

 

 目星:37

 

 11成功

 

 侑李は部屋の中を見渡すと部屋の奥に人間の体を持つ象のような何かの像を発見した。その不気味な像をみた瞬間、気分が悪くなる。

 

 SAN:53

 

 62失敗

 

 減少値 1d6

 

 3

 

 SAN53→50

 

 なぜか侑李はその像に対して異様なものを感じた。

 

 侑李はその像の目から逃げるように目線を下に向けて他に気になるものがないか調べると紙切れを見つけた。それには

 

~真ん中の 弱々しい 太陽の中。

 もしくは 黒染めの 夢の知識。

 そこに 調味料は 隠れている~

 

 と書かれていた。

 

「調味料…毒のことか。これを見る限り二ヶ所に置かれているのか」

 

 侑李は紙切れを見ながら部屋を出てスープの部屋に戻ってきた。すると、

 

 ボフッ

 

「ん?」

 

 スープの部屋に戻ると真白が抱きついてきた。心なしか肩が震えているのが分かる。

 

「心配してくれたのか。ありがとう」

「……(ぐすん)」

 

 侑李は真白の頭を優しく撫でながら礼を言う。ここに来てからずっと非現実的で精神が削られるようなことが多かった。特にさっきの怪物とは命のやり取りまでした。その中で、こうやって誰かがいてくれるというだけでとても心が安らぐ。

 

「真白、一緒に脱出しよう」

「……(こくり)」

 

 侑李は笑顔を見せると真白も薄くだが笑顔を浮かべた。

 

(っとさっきのメモの意味を考えるか。あれは毒の隠し場所のはず。となると真ん中の弱い太陽の中というのは)

 

 アイデア:85

 

 49成功

 

「そうか!あの豆電球」

 

 侑李は机の上に登ると部屋の中を照らしている豆電球を外す。すると、部屋の明かりが消える。とはいえ、ろうそうの明かりがあるため自分と真白の周囲ぐらいの狭い範囲は見えていた。

 侑李は豆電球を詳しく見てみると中に小瓶があるのを確認出来た。侑李は豆電球を壊して中から小瓶を取り出す。そして、その小瓶の中の液体をスープの中に入れる。

 

「これにさっきのスプーンを入れると…」

 

 銀製のスプーンを入れると黒く変色した。やはり、あの液体は毒だったようだ。

 

「よし!あとはこれを飲めば……いや、飲むことが脱出条件だとこのままじゃ俺しか脱出出来ないな」

 

 侑李はこのままでは真白を置いて脱出してしまうと考え、調理室に向かった。そして、調理室の棚から器とお玉とスプーンを持っていく。

 

「あとはこれを…」

 

 侑李は調理室から持ってきた銀製のお玉でスープを掬い器に写す。すると、お玉も器も黒く変色しているので毒入りのスープになっていることは確かだろう。そして、その器の前にスプーンを置く。

 

「…真白、俺はこのスープを飲むことでここから脱出出来ると考えている。だが、この中に入っているのは確実毒が入っている。もし、失敗してしまえば死んでしまうだろう。だから、選んでくれ俺と一緒にスープを飲むか、飲まずにここに残るか。お前の意思で選んでくれ。ただ、俺を信じてくれるなら…」

 

 侑李が言葉を続けようとすると先に椅子に座りスプーンを手に取るとこちらに笑顔を向けてくれる。

 

「ありがとう。じゃあ、いただきます」

 

 侑李がそう言うと侑李と真白が手を合わせてからスープをスプーンに掬うとゆっくりと一口スープを飲む。

 

「っ!うぅぅ」

「………!!!」

 

 毒が体に回り上手く呼吸が出来ない。意識が段々と遠のいていく。その先で真白も同じように苦しんでいる真白が見えた。それを最後に俺の意識が途絶えた。

 

 そして、その直後視界が真っ白に染め上げられていることに気付く。

 それ同時に吠えるような声で『勇敢なる者よ!現へと還るがいい!』という声が頭に響く。

 

 

 侑李が次に目を覚ましたのは自分のベッドの上だった。先程までの体験は夢だったのだろうか。

 

  ピンポーン

 

「ん。こんな時間に誰だ」

 

 侑李は寝間着のまま玄関まで降りていく。

 

「えっと?どちらさまですか」

 

 扉の前に立つとインターホンを鳴らした人物に扉越しに話し掛ける。流石にいきなり扉を開けるなんて無用心なことはしない。

 

「……あっ…うぅ…」

「ん?」

 

 侑李は扉の向こうにいる人物がなにかを言おうと声を絞りだそうとしながらも押し黙ったことに気付く。それになにか事情があるのかと気になり覗き穴から扉の向こうにいる人物を見てみる。

 

 すると、そこにいたのは十代ぐらいの小さな少女だった。見覚えのある色素の薄い真っ白な髪に、赤い瞳の俗にアルビノの少女。服装は汚れのない白いローブを羽織っている。夢であったあの少女そっくりな見た目をしていた。

 

 バタンッ!

 

 侑李はそれに気付くと勢いよく扉を開いていた。

 

「えっと……真白か」

「……(こくり)……ゆ…侑李さん」

 

 侑李が真白の前に立つと少し動揺しながら本人か確かめている。真白はそれに頷くとおずおずとしながら侑李の名を呼ぶ。

 

「えっと、ずっと外にいたら体を冷やすし、家に入ってくれ」

「……(こくり)」

 

 

 

 その後、侑李の両親が帰ってきた時に嘘偽りなく話したのだが、もちろん信じてはもらえなかった。しかし、真白に身寄りがないということをしると真白を引き取ることになった。

 ただ、最初に警察に戸籍などを調べてもらったときは戸籍などが一切存在していなかったが後に調べた時には様々な情報が出てきた。

 それに不自然さを感じながらも右も左も分からない真白のために奔走していたためそんなこと忘れてしまった。

 

 

 

 

 

 

「やあ、ーーーーーー」

「……なんのようだ」

「面白そうなことをしているみたいだったからね。それで私の貸したーーーーーはどうしたんだい」

「…人間に殺られた」

「ほぉ?人間にかい。それはそれは、気になるね」

「我の作り出した存在に自我まで芽生えさせ、連れていかれもした。そのせいでしばらくはこれも出来ん。全く迷惑なものだ」

「……」

「どうしたーーーーー」

「その人間、面白そうだね。ちょっとその人間で遊んでみよう」

「相変わらずだな。まあ、勝手にするがいい。…もうどこかへいったか。あの人間、いやあの人間の住む街全体が混沌に巻き込まれるだろうな。まぁ、我には関係ないな」

 




 一応、実卓でやっています。

 クリティカルを出しすぎてヤバい。

 ただ、PCの中の人は毒入りスープをするのは初めてではなく、何度かプレイしています。
 その中で今まで一度も狩り立てる恐怖を倒すようなことがなく、試して見たかったようです。


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プロローグ用 キャラクターシート+成長ロール

 プロローグに登場したキャラクターのステータスとセッション終了後の侑李の成長ロールです。


久我(くが) 侑李(ゆうり) 年齢18

 

 職業:高校生

 

 STR:17

 CON:13

 POW:11

 DEX:16

 APP:17

 SIZ:14

 INT:17

 EDU:13

 

 SAN:55

 幸運:55

 アイデア:85

 知識:65

 HP:13

 MP:11

 ダメージボーナス

 +1d4

 

 技能

 

 応急手当:57

 回避:69

 機械修理:33

 目星:37

 信用:36

 図書館:27

 英語:24

 武道〈立ち技〉:65

 キック:50

 オカルト:16

 

 

 市内の高校に通う普通の学生。両親が仕事で出掛けており、現在一人暮らしのような状態となっている。

 

 小学4年の時に両親の海外出張についてアメリカに留学した経験もある。その後、中学三年の時に日本に帰国している。現在、ロボットに興味を持ち、工業系の大学に向かおうとしている。

 

 

 

下僕の少女(真白) 年齢14

 

職業:放浪者

 

 STR:4

 CON:6

 POW:16

 DEX:5

 APP:18

 SIZ:10

 INT:10

 EDU:8

 

 SAN:0

 幸 運:50

 アイデア:50

 知 識:40

 H P:8

 M P:16

 ダメージボーナス

 -1d4

 

 技能

 

 目星:55

 聞き耳:55

 忍び歩き:40

 隠れる:40

 応急手当:50

 英語:40

 追跡:50

 日本語:31

 クトゥルフ神話:15

 

 侑李が引き込まれた場所にいたアルビノの少女。

 その空間では言葉を話すことは出来なかった。

 自我はあるものの侑李の指示には嫌でも絶対に従う。

 

 この少女は本来なら存在しておらずとある存在がその存在の作り出したゲームのために侑李を惑わすために作り出した。

 

 侑李が元の世界に帰る際に侑李に引き込まれたようになぜか現在世界に存在するようになってしまった。その時に言葉を発声出来るようになった。

 その後、とある存在が面白半分で戸籍などの情報を作り出した。

 

 その後は侑李の親に引き取られ戸籍上の侑李の妹となっている。侑李やその友人によって勉強などを教えてもらい様々な知識を得ており、世間にも慣れ始めている。

 とはいえ、人見知りが激しくほとんどの相手には侑李の後ろでビクビクしているのがほとんどになっている。

 

 

狩り立てる恐怖(忌まわしき狩人)

 

 STR:36 

 CON:15

 POW:25

 DEX:19

 SIZ:50

 INT:17

 

 H P:33

 M P:25

 ダメージボーナス

 +4d6

 

 技能

 

 聞き耳:35

 目星:35

 追跡:35

 

 武器

 

 噛みつき:65

 

 防具

 

 分厚い皮膚 装甲値9 弾丸無効

 

 

 

 成長ロール

 

 

正気度回復

 

1d10 5

 

SAN:50→55

 

 

久我侑李

 

クリティカル回数2回

ファンブル回数0回

 

 

技能成長

 

 

 キック:50

 

57成功

 

1d5 5

 

キック:50→55

 

 

 目星:37

 

37成功

 

1d5 2

 

目星:37→39

 

 

 拳銃:20

 

89成功

 

1d5 5

 

拳銃:20→25

 

 

 図書館:32

 

11失敗

 

 

 武道〈立ち技〉:65

 

18失敗

 

 

 

   真白

 

SAN:0→50

 



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PC キャラクターシート

第一章PC用のキャラクターシートです。

また、侑李を除く所持金の項目は3d6×10000としています。


久我(くが) 侑李(ゆうり) 年齢24

 

職業:元大学生

 

STR:17

COP:13

POW:11

DEX:16

APP:17

SIZ:14

INT:17

EDU:17

 

SAN:55

幸運:55

アイデア:85

知識:85

HP:13

MP:11

ダメージボーナス

+1d4

 

所持金10000円

 

技能

 

運転〈自動車〉:25

応急手当:57

回避:69

機械修理:70

目星:39

信用:36

図書館:51

英語:89

物理学:30

武道〈立ち技〉:65

キック:55

拳銃:25

コンピューター:38

オカルト:43

 

所持品

 

スマートフォン

手帳

 

 

 二年前に大学の卒業を控えた時に所属していたオカルトサークルの最後のイベントでトンネルの崩落事故に巻き込まれ二年間意識を失っていた。

 

 小学4年の時に両親の海外出張についてアメリカに留学した経験もある。その後、中学三年の時に日本に帰国している。

 高校から機械に興味を持ちロボットを作りたいと思い大学の工学部に入学、その際に友人に誘われなかば強引にオカルトサークルに入れられる。

 

 また、父方の祖父が道場を開いており、小さい頃から稽古しているため武道の心得がある。

 

 

 

木場(きば) 龍輝(りゅうき) 年齢28

 

職業:刑事

 

STR:12

CON:12

POW:16

DEX:15

APP:14

SIZ:12

INT:13

EDU:16

 

年収:800万

財産:4000万

 

SAN:80

幸運:80

アイデア:65

知識:80

HP:12

MP:16

職業技能ポイント:320

趣味技能ポイント:130

ダメージボーナス

なし

 

所持金100000円

 

技能

 

言いくるめ:70

聞き耳:80

説得:65

目星:80

拳銃:70

 

運転〈自動車〉:50

忍び歩き:50

武道〈組み技〉:61

組み付き:45

 

所持品

 

ニューナンブM60

警察手帳

手錠

警棒

無線

スマートフォン

ライター

タバコ

 

 

 警察署で働く刑事、普段から様々な事件に首を突っ込むことで有名な前時代的な刑事で周囲からは少し浮いている。

 

 しかし、捜査の能力は折り紙つきで今までにも何度も事件を解決してきている。そのためか同年代の刑事からはよく思われていないものの年齢が上の現場で活動している刑事からの受けはいい。

 

 力自体はあまり強くないものの体格が小柄であることをいかし素早く動き相手を押さえつけることを主とした行動を得意としている。

 

 ヘビースモーカーでもあり、それで金を多く使ってしまっているためよくタバコの愚痴を言っている。

 

 

 

神代(かみしろ) 史乃(しの) 年齢24

 

職業:私立探偵

 

STR:13

CON:10

POW:17

DEX:15

APP:18

SIZ:15

INT:13

EDU:16

 

年収:800万

財産:4000万

 

SAN:85

幸運:85

アイデア:65

知識:80

HP:12

MP:17

職業技能ポイント:320

趣味技能ポイント:130

ダメージボーナス

+1d4

 

所持金80000円

 

技能

 

言いくるめ:60

目星:75

追跡:70

鍵開け:56

心理学:65

スタンガン:50

 

ショットガン:65

キック:65

変装:60

 

所持品

 

スマートフォン

携帯電話(ガラケー)

スタンガン

雑誌

キーピック

覆面

化粧道具

小型盗聴器

AA-12

電動ドラムマガジン

ゴム弾

 

 

 神代探偵事務所という個人事務所で私立探偵をしている女性。探偵としてはそれなりに優秀でよく浮気調査やペット探しを行っている。

 

 しかし、その実一年前にとあるマフィアの事務所を潰しているような経験もある。とはいえ、単身ではなくその際に警察と協力したため、警察ともパイプがある。それ以来、警察の事件に協力することもある。

 

 探偵業をしているだけあって人を見抜いたり、誤魔化したりするのに長ける。また、スタイルもよくモデルといってもさしつかえがないためそれで人を騙すことも得意。更に、マフィアを襲撃した際にショットガンやその弾を警察に見つからないように持って帰っている。

 

 

 

宮野(みやの) 冬樹(ふゆき) 年齢30

 

職業:大学教授

 

STR:9

CON:10

POW:15

DEX:10

APP:15

SIZ:15

INT:17

EDU:19

 

年収:1000万

財産:5000万

 

SAN:75

幸運:75

アイデア:85

知識:95

HP:11

MP:15

職業技能ポイント:380

趣味技能ポイント:170

ダメージボーナス

なし

 

所持金160000円

 

技能

 

心理学:80

信用:70

図書館:70

英語:65

医学:60

法律:55

歴史:55

 

精神分析:66

製作〈プラモデル〉:40

写真術:40

オカルト:45

 

所持品

 

スマートフォン

ペン

手帳

カメラ(一眼レフ)

五円玉

教本

救急キット

 

 

 とある大学で教授をしている男性。主に心理学を教えており、それなりに名の知れた教授。体は強くないものの教授をしているだけあって非常に頭がよく起点が聞く。

 

 かつての教え子の中にオカルト好きがおり、その教え子の影響で少しだけオカルトをかじっている。そのためか、軽い催眠術なども扱える。

 

 他にも写真を撮影、プラモデルの製作などいくつかの趣味を持っている。

 

 

 

音無(おとなし) 夢芽(ゆめ)

 

職業:新聞記者

 

STR:5

CON:9

POW:14

DEX:18

APP:17

SIZ:17

INT:16

EDU:16

 

年収:250万

財産:2500万

 

SAN:70

幸運:70

アイデア:80

知識:80

HP:13

MP:14

職業技能ポイント:320

趣味技能ポイント:160

ダメージボーナス

なし

 

所持金120000円

 

技能

 

言いくるめ:70

写真術:70

心理学:50

説得:50

図書館:40

ラテン語:50

 

隠れる:75

隠す:30

変装:46

忍び歩き:55

聞き耳:55

 

所持品

 

スマートフォン

手帳

カメラ

ラテン語の辞書

三脚

万年筆

ローラースケート

何も書かれていない本

 

 

 東雲探偵社という地方新聞社で働いている女性。行動的で色んな事件に首を突っ込んでいる。そのため、周囲からはよく思われいない。とはいえ、なぜか嫌われていない。

 

 また、父親が有名な学者であり、冬樹や他多数の人間に恩があるためそのコネを利用して取材に赴くことがある。



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オープニング①

   廃トンネル

 

 

 

「さあ、ではでは、我がオカルトサークルの一大イベントを始めましょう」

「いえぇぇい!」

 

 薄暗いトンネルの中でその場に不釣り合いな明るい声が聞こえていた。そこにいるのは六人の大学生たち。彼らはとある大学のオカルトサークルの学生たちで年に一度の特別なサークル活動をしにきていた。

 

「はぁ。会長やるならやって早く帰りましょうよ」

「相変わらず、ドライだね、侑李君は」

「侑李、せっかく今回は本格的に調べてから来たんだから楽しまないと」

「そうですよ、先輩。侑李先輩と会長と沙耶先輩は今年で最後なんですからもっと楽しみましょうよ」

「そそ、来年からは僕と孔と真の三人しかいないんですし、お互い楽しみましょう」

 

 一人だけ面倒そうにしている男性の名は『久我 侑李(くが ゆうり)』、人一倍テンションの高い会長と呼ばれた男性が『幹 健太(みき けんた)』、一人だけいる女性が『桜花 沙耶(おうか さや)』、健太と同じく楽しそうに笑っている他のメンバーより年下の男性が『高峰 孔(たかみね こう)』、その隣に立っている男性が『菅野 祐介(かんの ゆうすけ)』、最後尾を歩く無口な男性が『上井 真次(かみい しんじ)』。この六名がオカルトサークルのメンバーだ。

 

「っと、着いたぞ」

「ここでやるんですね会長!」

「ああ、じゃあちゃっちゃと準備しよう」

「「「おー!」」」

 

 目的の場所に着くと鞄の中に入れていた道具を取り出し、準備をしていく。

 

「侑李、ここで合ってる」

「いや、もう少し左だ。…ストップそこだ」

「真、見えないからライトもう少し動かしてくれ」

「…分かった」

「会長、ズレてますよ」

「あれ?ホントだ。しょうがないなぁ書き直すか」

 

 六人はそれぞれ分担して地面に魔法陣のようなものを手慣れたように書いていく。

 

 

 

   数分後…

 

 

 

「よし!出来たぁ!」

「疲れたぁぁ」

「同感」

 

 数分間、細かい所などを修正しながら書いていき、ついに完成し、六人は手を取り合って喜んでいた。

 

「さあ、じゃあ最後のしめだ。みんな詠唱の紙は持っているか」

 

 健太の言葉に五人は全員頷いて紙を手に取る。

 

「じゃあ、いくぞ」

 

「「「「「「うざ・いえい! うざ・いえい! いかあ はあ ぶほうーいいあ らあん=てごす くとぅるふ ふたぐん

 らあん=てごす らあん=てごす らあん=てごす!」」」」」」

 

 六人が一斉に詠唱を始める。その瞳の先には先程描いたばかりの魔法陣があり、そこから何かを呼び出すように。

 

 

 

   ………

 

 

 

「………」

「…なにも起きないな」

「ああ」

「まっ何か起きても困るしね。さあ、とっとと片付けて帰ろうか」

「そうね。それと打ち上げもしなきゃね。もちろん、会長の奢りで」

 

 結局なにも起きることなどなかったため緊張していた健太たちは少し座り込んで休みながらこれからのことを話す。しかし、

 

「孔、なにをしている」

「……」

 

 じっと魔法陣の方を見つめている孔に真次が話し掛ける。しかし、真次は返事も返さず、じっと魔法陣を見つめている。

 

「おい、孔!なにか見えるのか!」

「いいえ、なにも見えませんよ」

 

 慌てた様子で健太が孔に話し掛ける。先程の詠唱で現れるものの存在を知っているからこそなにか危険があるのかと確認をとっているようだ。

 

「“まだ”ね」

「おい!なにを言っているんだ」

「く、あはははははははは。私の血肉を捧げましょう。大いなる方々をこの地に降臨させるために」

「なにを言っているんだ孔!」

 

 突然、様子の変わった孔に他の五人はその変化に戸惑いながら数歩その場から下がる。

 

「いあ いあ くとぅるふ ふたぐん」

 

 孔はそう何度も呟きながら鞄の中からナイフを取り出す。

 

「まずい!」

「安心してください。侑李先輩、こんな痛みでみんなを殺したりしませんよ。みんなには神々降臨の目撃者になっていただくのだから」

 

 ナイフで自分たちを刺すと思った侑李は他のメンバーを自分の後ろに下がらせる。侑李はオカルトサークルのようなものに入っているが空手の有段者で、高校では全国大会のベスト4になった経験もある人物であり、大学内では運動音痴とも言われている孔ではいくらナイフを持っているとはいえ勝てないと考えた。

 しかし、その考えは間違っていた。孔はナイフの刃を自分の方に向けると腹部に突き刺した。

 

「なっなにをしているんだ、孔!」

「うぐ、僕が生贄となってこの地とあの方々との道を作るんですよ」

 

 健太の言葉に痛みで顔を歪ませながらも言葉を続ける。そして、魔法陣の上に大量の血が飛び散る。その瞬間、トンネル内が異様な空気に包まれる。

 

「さあ、まずは先兵として旧支配者にお一人が降臨する。あぁ、あの方々がこの世界…を取り戻すの…を見た…かっ…たな」

 

 そう呟くと孔はその場で息絶えた。

 

「キャアァァァ」

「し、死んだ。嘘だろ、おい!」

「孔、悪ふざけはやめろって…もう先輩たちは驚いてるぞ。ドッキリだって言ってくれよ」

「こ、孔」

 

 初めて目にする人の死、テレビで見るようなものではなく、本当の死に五人は正気ではいられなかった。

 

「……っそうだ!孔が言っていたことが本当ならまずい」

「会長、それどういう意味?」

「あれは俺が孔から教えてもらった召還の方法だったんだ。それも今までの霊とかのとは訳が違う、神を“邪神”を呼び出す儀式」

 

 健太はしばらく放心状態になっていたが、何かを思い出すと他のメンバーにこの状況の危険を伝え始める。

 

「お前たちも名前ぐらいは聞いたことはあるだろう。“クトゥルフ神話”って」

「ああ、H.P.ラブクラフトのだろ?」

「まさか!?」

「ああ、まずいな。早い内にここから逃げよう」

 

 健太はハッとした表情をするとクトゥルフ神話という単語を伝える。それに侑李たちはそれをすぐに理解すると不味いということが分かりその場から逃げ出した。

 

 バンッ!

 

「なっなんの音!?」

「爆発音!?」

「まさか!孔のやつ事前に爆弾でも仕掛けてたのか!?」

 

 トンネルの奥の方で爆発音がした。それに侑李たちは驚きながらも逃げる足を止めることがない。

 

「あいつ!そういえば前にプラスチック爆弾なんかも調べたな。くそっ!こんなことになるなんて」

「今更、そんなことを言ってもしょうがないでしょ!」

 

 侑李と沙耶が不毛な言い合いを始める。

 

「二人とも…今言い合っても仕方ない」

「そうだ。真次のいう通り今ここから早く出ないと崩落に巻き込まれるなんてごめんだ」

 

 真次と健太は侑李と沙耶に落ち着くように言う。しかし、二人の表情から二人もかなり動揺していることが分かった。

 

「そう言えば、祐介はどうした?」

「ついてきていない!まさか!?」

「見るな!」

「はあっ?なに言ってるのよ健太君?」

「先輩…孔と祐介は幼馴染なんだ。あいつらは昔から仲良かったんだ。…それに俺見たんです孔があそこで死んだあとあそこで倒れこんでいたところを」

 

 侑李がさっきから祐介の言葉が聞こえないことに気付き祐介がどうしたのか聞く。それにハッとして沙耶が振り向こうとすると健太が大きな声を出して振り向くのを止める。それに侑李と沙耶が驚く。それに対して真次が説明をしてくれた。

 

「つまり、もう」

「考えない方がいい」

「だね」

 

 侑李たちがそう言いながら走る。しかし…

 

 ガラガラ

 

「!?まずい」

 

 健太がそう言った瞬間トンネルが崩落していった。侑李たちは出口があと数メートルという所でそれに巻き込まれた。

 

 

 

   二年後…

 

 

 

   警察署

 

 

 

「よぉ。お前、禁煙するんじゃなかったのか」

「ああ、あれは止めました。一週間やって無理だったんで」

 

 二人の警官がタバコを吸っていた。片方は少し小柄な若い男性と年老いた男性の警官だった。

 

「それで、何か事件ですか?」

「いや。二年前のトンネルの崩落事故覚えてるか?」

「ああ、懐かしいですね。確か、一人だけ生き残って他の五人は崩落に巻き込まれたんですよね。で、それがどうかしたんですか?」

「ああ、それがその生き残りの一人が目を覚ましたらしい。ちょっくら話を聞いてきてくれ?」

 

 若い警官は年老いた警官の様子に違和感を感じて事件かと聞くがそれに年老いた警官は首を振り否定すると二年前に起こった事件の生存者が目を覚ましたことを伝え、見に行って欲しいと頼んできた。

 

「わっかりました。俺もあれには気になることがあったんで」

「おう、じゃあ頼んだぜ」

 

 若い男性はタバコを消すとスタスタと歩いていった。

 

 

 

   病院

 

 

 

「…ここは」

 

 そこで少年、久我侑李が目を覚ました。



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オープニング②

今回はPC1の導入です。


   20XX年 八月三日

 

 

 

「……」

 

 侑李が体を起こして窓から外を見ていた。

 

「こちらです」

「ありがとうございます」

 

 その病室に看護師が一人の刑事を連れてきた。

 

「やあ、気分はどうだい?ああ、俺は木場(きば) 龍輝(りゅうき)、警察だ」

「警察?」

「ああ、ほら警察手帳」

 

 龍輝はベッドの横の椅子に腰掛けると侑李に話し掛ける。

 

「何か聞きたいことが?と言ってもあの事件のことか」

「ああ、そうだよ。……ん?今事件って言ったか」

「ああ、そうか。世間的にはただの崩落事故になっているのか」

 

 侑李は龍輝がなにを聞きにきたのかすぐに理解する。龍輝は侑李の言葉に引っ掛かり聞き返すと侑李はなにかを納得するように独り言を言う。

 

「その話、詳しく!」

「…分かりました」

 

 侑李は一呼吸置くと二年前あったことを全て龍輝に話し始めた。

 

 

 

   ………

 

 

 

「……これがあの事件の内容です。分かっていただけましたか」

「…ああ、後で報告書に纏めておこうと思うよ。ご協力感謝する。それじゃあ、俺はこれで」

 

 侑李の話した内容に龍輝は持っていた手帳にメモを取りながら聞いていた。そして、全てを聞き終わると龍輝は侑李の軽く会釈をすると帰っていった。

 

「二年か…」

 

 侑李は龍輝が帰っていくと侑李は少し汚れたら手帳を見ながらそう呟く。

 

「正直、現実味がないな」

 

 聞き耳25

 

 34失敗

 

 そう呟いていると病室に近付いてくる音に気付かなかった。

 

 バアァン!

 

「!?」

 

 突然、病室のドアが勢いよく開かれる。そこには一人の女性が立っていた。

 

「侑李!目覚ましたんだ」

「えっと…」

 

 アイデア:85

 

 12成功

 

 侑李は目が覚めたばかりで記憶が混濁していたがその人物のことを思い出した。

 

「お前…史乃か」

「そうそう。幼馴染の神代(かみしろ) 史乃(しの)だよ」

「…二年ってことはお前は卒業しているのか」

「そうだね。卒業したよ。今は姉さんの事務所で働いているよ」

「怜奈さんの所か。ってことは探偵なのか」

「そそ、私も姉さんと同じで今は私立探偵」

 

 史乃はさっきまで龍輝の座っていた椅子に腰掛けると自分のことを話し始めた。

 

「侑李が目覚めるの遅いよ」

「しょうがないだろ。そういえば父さんと母さんは?」

「ああ、おじさんとおばさんは出張中なんだよ」

「またか。まぁ、しょうがないだろ。出張の場所はどこだ?」

 

 侑李の質問に史乃は侑李の両親のことを思い出そうとする。

 

 アイデア:85

 

 10成功

 

 史乃はすぐに侑李の両親が出張しにいった場所のことを思い出す。

 

「確かアメリカのマサチューセッツ州のアーカムだったかな」

 

 オカルト:43

 

 12成功

 

「アーカム?そんな場所は聞いたことが…いや、そうだ!クトゥルフ神話の中で出てくる都市だ」

「えっ?なに言っているのアーカムは元からあるわよ。世界地図にもあるわよ」

「…そうだっけ。俺の気のせいか」

 

 侑李はアーカムという地名に違和感を感じるが史乃の言葉を聞いて納得する。

 

「真白は?」

「真白ちゃんなら、大学の寮にいるわよ」

「そうか。ちゃんと大学にいけたのか良かった」

 

 侑李は真白のことを聞くと安心したような表情を見せる。

 

「ああ、そう言えば、俺内定取消しになっているんだよな」

「まあ、そうだね」

「…退院出来たとしても働き口が心配だな」

「それならうちで働くとかは」

「いや、流石に安定しない職業は」

「えぇ、そうなんだ。まあ、いいけどね。じゃあ、私は帰るよ」

 

 史乃は少し残念そうな表情をしたがしょうがないと言って諦める。そして、史乃は帰っていった。

 

「……退院後のことは退院後に考えるか。そう言えば、俺今なにを持っているんだ」

 

 侑李はそう言いながら所持品を改めて確認する。そうして確認すると事件のときに持っていたスマートフォンに手帳だけ。更にスマートフォン関しては電力がないため充電しないと使えない。

 

「購買にいってみるか」

 

 侑李はスマートフォンの充電器でも買いにいこうと考え購買に向かった。

 

 

 

   購買

 

 

 

 侑李が病院の中にある購買に来た。購買の中には簡単なお菓子や飲み物にカップ麺のような即席で食べる物、他にもいくつかの生活用品が売っている。

 

 侑李はその中から自分のスマートフォンに合う充電器を見つける。

 

 幸運:55

 

 21成功

 

 侑李は充電器を探していると懐中電灯、腕時計、シャープペンシル等の文房具を見つけた。そして、侑李は見つけたものを全て購入した。

 

 

 所持品追加 懐中電灯 腕時計 文房具

 

 

 聞き耳:25

 

 68失敗

 

 侑李は病室に戻るまでに特に気になる話を聞くこともなく病室に戻った。

 



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オープニング③

 今回はPC2の導入になります。


   八月三日

 

 

 

   警察署

 

 

 

 龍輝は侑李から件のことについて聞き終わり警察署に戻ってきていた。

 

「おぉ、木場帰ってきたか」

「えぇ、話聞いてきましたよ」

「で、なにかあったか?」

「あの崩落事故は人為的な事故だったようです。更に、犠牲者の一名は自身のナイフで自殺したようです。加えて、その人物が自作のプラスチック爆弾を使いトンネルを崩落されたそうです。その人物が正気を失って狂人になっていたためのようです」

 

 龍輝が警察署に戻ると年老いた刑事『熊谷(くまがい) 剛毅(ごうき)』が話し掛けてきた。龍輝は熊谷に侑李から聞いたことを伝える。

 

「ふむ。狂人か」

「えぇ、一年前のホテル襲撃事件の犯人グループと同じような狂人だったようです」

「…関係性はあると思うか?」

 

 アイデア:65

 

 95失敗

 

「正直分かりません。あの事件の犯人は三人死亡、二人は意識不明、他メンバーは行方不明ですからね。関係性を調べようもありませんからね」

 

 この町では一年前にダニッチというホテルを十数人の人間がホテル内の人間を襲った事件があった。その事件は機動隊が出ることによって解決された。しかし、犯人の内捕まった者は自身の命を断ち、突入の際に危険を察知した者は逃亡し、残った者は何らかの要因により意識不明となっていた。目撃者によるとその犯人達は一様にどこか狂っていたという話であり、そのような者達が逃亡しているため今も警察では警戒に当たっているという状況だった。

 

「とはいえ、なにか関係がある可能性もある。その人物について調べてくれ。今は些細な情報でも欲しいからな」

「はい。分かりました。じゃあ、俺は調書の作成にいってきます」

 

 熊谷にそう伝えると龍輝は調書を作るために前に纏められた資料を取りに資料室に向かった。

 

 

 

   資料室

 

 

 

 龍輝は警察署の資料室についた。資料室内には大量の資料が棚に並べられている。資料は年代順にキチンと整理整頓されている。また、それだけ大量の資料があるにも関わらず埃すらないほどに掃除されている。

 

「おーい、雛いるか?」

「……うるさい。聞こえてる」

 

 龍輝が資料室に入ると中にいるであろう人物を呼ぶ。すると、資料室の奥のテーブルにいた龍輝よりも小柄な女性が少し不機嫌そうに近付いてくる。その人物の名は『九重(ここのえ) (ひな)』、この資料室を管理している女性であり、龍輝の幼馴染であり雛本人からは腐れ縁と呼ばれている。

 

「なんの用」

「二年前に起こった廃トンネルの崩落事故の資料を借りたい」

「あれね。右から二番目の棚の五段目よ」

「OKありがとう」

 

 目星:65

 

 48成功

 

「ん?これは」

 

 龍輝は雛から教えられた場所を探すと目的の資料を見つけるとその近くにあった“未解決”とシールが貼ってある資料を見つけた。なんとなく気になってそれも手に取る。

 

「なあ、雛。これなんだ?」

「ん?それは……ああ、確か前に変な宗教団体が起こした事件の資料よ。ただ、その団体は教祖が何者かによって殺されたで事件の真相が分からなくなったみたい。詳しいことはそれを見て」

「おう。じゃあ、この二冊借りてくぜ。またな」

 

 雛に見つけた資料について聞くと雛はその資料について教えてくれた。それを聞くとやはり何か関係がありそうだと感じてその資料も持っていき資料室を出た。

 

 

 

 それからしばらく龍輝は持ち出した資料と侑李から聞いた話と照らし合わせて調書を作成していた。

 

 知識:65

 

 33成功

 

 龍輝は自身の持つ適切な知識を使用して素早く要点を纏めて調書を手早く完成させた。

 

「ふぅ。これで完成っと。あとは…被害者の高峰孔。この人物になにがあったのか調べてみるか」

 

 龍輝はそう言って手帳に孔のことを書き込む。そうしているともう一冊の資料のことが気になり、資料を読み始める。

 

 その中には雛の言っていた通りのことが書かれていた。どうやら、過激派な新興宗教の団体の教祖、教団員には“無顔”と呼ばれていて多くの有力者達を引き込んでいた。そして、その有力者を使い多くの人間を拐っていた。他にも山で火事を起こったりとしていたらしい。

 しかし、ある時無顔が謎の死を遂げた。死体は教団に焼かれたという。その後、教団は分裂していき教団は消滅したという。そのためか、この件での詳しい情報が残っていなかったという。

 

「怪しいな。この宗教団体。こっちも調べてみる価値もありそうだ。拠点としていた教会もわかっているしな」

 

 龍輝は明日以降の計画を立ててから少しだけ仮眠をとることにした。



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オープニング④

 今回はPC3の導入になります。


   八月三日

 

 

 

   神代探偵事務所

 

 

 

「ただいまー」

 

 史乃は侑李の病室から自身の姉が運営する探偵事務所に帰ってきた。

 神代探偵事務所の中には中央に長テーブルとそれを挟んで二つのソファーが起これている。そして、奥には一つの大きなテーブルと椅子が置かれていて、事務所の左右には本棚があり、大量の資料が置かれている。他にはテレビなどの家電も置かれている。

 

「おかえり。侑李君の様子はどうだった」

「うん。少し元気がなかったけど思った以上に体調は良かったよ」

「ふむ。なら、大丈夫そうだな」

 

 史乃が帰ってくると史乃の姉でありこの探偵事務所の所長『神代(かみしろ) 怜奈(れいな)』がなにやら書類に目を通しながら史乃に侑李のことを聞いてくる。実は侑李が目覚めたことを知り、史乃に会いにいかせたのは怜奈だった。

 

 目星:75

 

 53成功

 

 史乃は怜奈の持っている資料が一年前に起こったホテルの襲撃事件に関するものだと気付いた。いつもは仕事に関する資料や依頼者の書いた書類を見ているのになぜそんなものを見ているのだろうか。

 

 アイデア:65

 

 87失敗

 

 史乃はなぜ怜奈がそんなものを見ているか検討もつかずにいた。

 

「姉さん、なんでそんなもの読んでるの」

「ああ、ちょっと気になることがあってな。史乃、すまないがコーヒーを淹れてくれ」

「分かったよ」

 

 怜奈は史乃に特に気にすることはないと伝えると史乃にコーヒーを淹れるように頼む。史乃はそれに従うと事務所の横に備え付けられたキッチンにいきコーヒーを淹れる。

 

 プルルル

 

「はい。もしもし、神代探偵事務所です」

 

 史乃がコーヒーを淹れていると事務所の電話が鳴る。それをすぐに怜奈が取る。

 

 聞き耳:25

 

 58失敗

 

 史乃はどのような内容が話されているのか聞こうと思ったがそれなりに距離もあったためか内容が聞こえてこなかった。

 

「…はい。それでは、失礼します」

「姉さん、コーヒー淹れたよぉ」

「ん。ありがとう。……美味しいな。流石だな」

 

 史乃はコーヒーの入ったカップをトレイに乗せて持ってきた。怜奈はコーヒーを受け取ると一口飲む。そして、笑顔を見せて美味しいと感想を伝える。

 

「で、さっきのなんの電話?仕事」

「…ああ、今受けている依頼者からのものだ。…帰ってきたばかりですまないが聞き込み頼めるか?」

「うん。いいよ。それで、どこにいけばいいの」

「スマートフォンに地図を送っているからその辺りでなにか不審なことがなかったか聞いてきてくれ」

 

 史乃が怜奈に電話のことを尋ねると少しだけ考えてから聞き込みを頼む。史乃はそれに頷くと送られてきた地図を確認してからその場所に向かった。

 

 

 

   廃教会 前

 

 

 

 史乃が来たのは一年前まで活動していた新興宗教の団体が活動拠点にしていた教会だった。しかし、その団体が解散したためかもう使われていないため少し汚れが目立つ。そんな場所だった。

 

「さっまずは周辺の住民に聞き込みといこうかな」

 

 目星:75

 

 42成功

 

「すみません。少しお話をお聞きしてもよろしいですか?」

 

 周囲を見渡してみると人の良さそうなおばさんを見つけて話し掛けてみた。

 

「あら?なんです。あまり見掛けない人だし、道に迷ってしまわれたのかしら」

「ああ、いえ私こういうものでして」

 

 史乃はおばさんに名刺を渡し自分の素性を教える。

 

「探偵さんね。なにを聞きたいの」

「えっと、この付近でなにか不審なことがありませんでした?」

「う~ん、そうね。あの教会あるでしょ?あの教会に最近出入りしている人がいるのよ。それも一人や二人じゃないの」

 

 おばさんは小声で教会に人の出入りがあるということを教えてくれる。

 

「それと言っておくけど、おおっぴこの教会のことを調べてまわらない方がいいよ。元々、あそこの教会を利用していた教団にはこの土地の地主とか市長、大会社の社長なんかもいたからね。誰が聞き耳を立てているか分からないからね。気をつけてね」

「はい。貴重な情報ありがとうございました」

 

 おばさんは更に声のトーンを下げて教える。あの教団は思った以上に影響が大きかったことを知る。どうにか、このおばさんのように良識のある人に話を聞けたのは良かったようだ。

 

「ふぅ。さあ、どうしようか。姉さんからは聞き込みだけだったけど……ちょっと教会の様子を確認してみようかな」

 

 聞き耳:25

 

 66失敗

 

 目星:75

 

 23成功

 

 教会の中の音を聞こうとしたものの外の音が騒がしくて教会内の音は聞き取れなかった。しかし、教会の入り口に真新しい足跡が多分、三人あるのを見つけた。

 

(廃教会と聞いていたけどさっきの人の言う通り人の出入りはあるみたいね。どうしよう、中を確認してみようか。でも、正面からはちょっと避けたいな。窓とかないかな)

 

 目星:75

 

 13成功

 

 史乃が教会の周辺を回っていると小さな窓を見つけた。そして、そこからそろりと中を覗いて見る。

 すると、そこには黒いローブの様なものを着た人物が三人ほどいることが確認出来た。

 

 写真術:10

 

 10成功

 

 史乃はその様子がなにかの情報になると考え、自分のスマートフォンを取り出して写真を取った。その写真は特にピンぼけすることもなくキチンと取れていた。

 

(よし。これ以上なにかすると中にいる連中に気付かれそうだし、今日はもう帰ろう)

 

 史乃はそう考えると教会を離れ事務所に帰った。

 

 

 

   神代探偵事務所

 

 

 

「ただいまー」

「おかえり。どうだった」

「えっと…」

 

 史乃は怜奈におばさんに聞いたことと教会についてを伝えた。

 

「史乃、今の受けてる依頼はかなり大きいものなんだ。だから、今回の件には関わらなくていい。どうする?」

「そんなのもちろん、関わるに決まっているじゃない。そんな面白そうなことに私が関わらないわけないじゃでしょ」

 

 そんなこんなで史乃は怜奈の受けている依頼に関わることにした。



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オープニング⑤

 今回はPC4の導入になります。


   20XX年 八月十日

 

 

 

   大学 研究室

 

 

 

「…ん……う~ん。あれ?寝てたのかな」

 

 大学内にある研究室でボサボサの髪をしてしわしわな白衣を着た男性が目を覚ます。その男性の名は『宮野(みやの) 冬樹(ふゆき)』、この大学の大学の教授だ。

 

「えっと、なにをするだっけ?」

 

 どうやら、目覚めたばかりで記憶が混濁しているようだ。

 

アイデア:85

 

69成功

 

「ああ、そうだった。今日は音無さんが来るんだった。それでその時間まで休むって感じ寝てたんだったね」

 

 冬樹はすぐになにをしようとしていたのか気付いて自分の格好を整える。

 

 トントン

 

「こんにちは。東雲新聞社の音無です」

「はい。どうぞ」

 

 研究室をノックする音に続いて今日会うはずの人物『音無(おとなし) 夢芽(ゆめ)』が来たことが分かりドアを開ける。

 

「いやぁ、どうも冬樹先生ご無沙汰してます」

「どうも、音無さん。そこのソファーに腰掛けてください」

「では、お言葉に甘えて…失礼します」

 

 夢芽は冬樹に通されると研究室のソファーに座る。

 

「音無さん。コーヒーと紅茶どちらがいいですか?」

「あぁ、そうですね。コーヒーをお願いします。砂糖とミルクも入れて」

「分かりました」

 

 冬樹は夢芽にコーヒーと紅茶のどちらがいいか聞くとそれに答えられた通りのコーヒーを淹れると冬樹はそれを運んで来ると夢芽の対面に座る。

 

「で、今回こちらにいらした用件は?連絡を受けた時はついてから話すと言っておられましたが」

「はい。では、まずは先日、この大学で行方不明になった生徒が出たと聞いたのですがそれは本当でしょうか?」

「はい。二年の渚君が行方不明になりました。それが、なにか?」

 

 夢芽が聞いてきたのはこの大学で行方不明者が出たという話についてだった。冬樹はそれに頷き、行方不明者が出たということを認める。とはいえ、それについては特に秘匿されていることでもないので少し気掛かりになった。

 

「ここだけの話なんですが(みなみ)(なぎさ)さん。去年のホテル襲撃事件の犯人グループのメンバーの可能性があるんですよ」

「……それで僕に渚君の素行について聞こうと?」

「はい。やはり、失礼でしたか?」

「正直、失礼ですね。いくら、あなたのお父上には貸しがありますけど…まあ、いいでしょう。なにを聞きたいんです?」

 

 夢芽は小声で冬樹に噂程度ではあったが行方不明になっている生徒がホテル襲撃事件に関わっているという。それに冬樹は嫌な顔をする。流石に自分の教え子が事件を起こした人物だと言われていい気分ではないだろう。

 

「まずは南さんってどんな感じの生徒でしたか?」

 

 アイデア:85

 

 11成功

 

 冬樹は夢芽に聞かれた南のことを思い出す。

 

「渚君はいつも真面目な生徒でしたよ。それと、よく図書館で本を読んでいました」

「その本の種類は分かります?」

 

 アイデア:85

 

 83成功

 

「えっと……確か、そうですね。小説でしたね。どんなものかは覚えていませんが」

 

 冬樹は南が読んでいたものの種類を思い出しはしたがタイトルや内容までは思い出せなかった。

 

「それでは次の質問です。彼は宗教を信じていましたか?」

「宗教ですか?いえ?特に私は知りませんね」

「そうですか」

 

 心理学:80

 

 79成功

 

 冬樹は夢芽の様子に疑問を持ち、その言動や仕草からなんらかの情報を隠していることに気付いた。

 

「音無さん、なにか隠していらっしゃいますか?それなら、教えていただけませんかね」

「…はぁ。流石は心理学の先生ですね。私これでも隠し事は得意なんですけどね。まっ気付かれたのなら仕方ないですね」

 

 夢芽は冬樹の言葉で観念したように話始める。

 

「実は南さんが書いたと思わしき日記が見つかったらしいんです。その内容に神がだとか教祖様がとか祈りを捧げるみたいなことが書かれていたんです」

「ああ、それで。それでどの宗教なんですか?その口振りなら普通の仏教やキリスト教とかではないのでしょう」

 

 夢芽は自身の手帳を見ながら南の日記に書かれていた奇妙なことについて教える。

 

「ええ、もちろん。所々に訳のわからないことや読めない文字が書かれていたんですよ」

「ふむ。そうですか。少し興味がありますね。それって今はどこに?」

「えっと、それが…この件を調べてた私の同僚が襲われて奪われてしまったんです。命に別状はなかったんですけど…意識が戻らなくて」

「…そうですか。お気の毒に。それで用件は終わりですか?」

 

 夢芽は自身の同僚が襲われたことを顔を俯かせている。冬樹はそれに対してなにかを察しながらも今回の用件が終わりなのかと確認する。

 

「えぇ、ああそれともう一つ、二年前の崩落事故は知っていますか?」

 

 知識:95

 

 02クリティカル

 

「はい。うちのオカルトサークルのメンバー六人が巻き込まれた事故ですね。確か、犠牲者は当時四年生だった幹健太、桜花沙耶、久我侑李、当時三年生の高峰孔、菅野祐介、上井真次。そして、生き残ったのは侑李君だけだった。でも、その侑李君も目を覚ましていない状況だったね」

「流石に知っていましたか」

「それがどうかしたんですか?」

「ええ、その久我侑李さんが目を覚ましたらしいですよ。それでは、また」

 

 冬樹が二年前の事故のことを詳細に思い出してそれがどうかしたのか聞くと夢芽は侑李が目を覚ましたことを伝える。そして、研究室から出ていった。

 

「……お見舞いにでもいってこようかな」




PC5の導入はありません。理由はのち程


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第一章①

 今回はPC1とPC2の探索になります。今回はオリジナルのルールが登場します。


   八月二十日 朝

 

 

 

 その日、侑李は退院することが出来たため自宅に帰っていく。

 

 

   9時

 

   久我家 前

 

 

 

 幸運:55

 

 07成功

 

 侑李が自宅につくと鍵を持っているか確かめると財布の中に鍵が入っていた。その鍵を取り出して家に入った。

 

 家の中は綺麗すぎてまるで生活感がないように見える。だが、それは侑李の両親が海外出張にいく時はこんなものだと思い出す。そして、侑李は自分の部屋に入る。

 

 目星:25

 

 81失敗

 

「二年前と特に変わりはないな」

 

 侑李は事故の前と特に変わりのない部屋だった。

 

 幸運:55

 

 16成功

 

 何か使えるものがないか探していると机の中に入っていたお金を見つけた。更に、機械を修理するときに使う工具箱を見つけた。

 

 所持金10000→60000

 

 所持品追加 工具箱

 

 

「特にすることがないな。……そうだ。怜奈さんの事務所にいってみよう」

 

 家にいてもすることがないと考え、神代探偵事務所に向かうことにした。

 

 

 

   10時

 

 

   神代探偵事務所

 

 

 

 その日の神代探偵事務所では史乃が怜奈に頼まれてホワイトボードに情報を纏めていた。

 

「えっと。まず、あの教会は一年前まで活動していた新興宗教団体の拠点だったっと。でも、一年前に教祖が突然の死を遂げて教団は解散した。だけど、最近になってあの教会に出入りしている人物が目撃されるようになった」

「教団関係はこんなところね。次は一年前のホテル襲撃事件のことを纏めましょう」

 

 史乃は怜奈からあの教会で活動していた教団とホテル襲撃事件には関係があるということを聞き二つの情報を纏めている。

 

 アイデア:65

 

 63成功

 

 ふと、史乃は疑問に思う。この二つとも一年前であるのは分かったが事件の起こった時と教祖の死んだ日にはなんらかの関係があるのではと考えた。

 

「姉さん、教祖の亡くなった日とホテル襲撃事件の日って分かる?」

「教祖の亡くなった日は調べなければ分からない。ホテル襲撃事件の日は覚えていないか?」

 

 知識:80

 

 43成功

 

 怜奈は史乃の言葉に教祖のことについては調べないと分からないと言うがホテル襲撃事件のことは覚えているのではと言われ自身の記憶を辿るとその日を思い出す。

 

「去年の…四月……二十日だったかな」

「そうだ。あれが起きたのは四月二十日の昼頃。もしかするとなにか関係があるかもしれないからちゃんとメモしておくといい」

「りょーかい」

 

 史乃は怜奈に言われた通り手帳にメモをする。そして、ホテル襲撃事件のことを纏める。

 

 トントン

 

「?どちら様ですか」

「久我侑李です」

 

 ホテル襲撃事件のことを纏めていると扉にノックされる。そして、それに気付いて怜奈は扉の向こうにいる人物に誰かと聞く。

 

「侑李君か。どうぞ」

「お久し振り?なんですかね怜奈さん」

「ああ、君からすればそうでもないだろうが私からすれば二年ぶりだからね」

 

 怜奈は久し振りに会った侑李に笑顔を見せてくる。

 

「まあ、そこに座っていてくれ」

「はい。失礼します。……それは?」

 

 侑李は事務所内に入るとソファーに座らされた。そこで侑李は史乃がホワイトボードになにかを書いていることに気付いた。

 

「ああ、これ?依頼の調査の内容だよ」

「何の依頼だ?」

「あぁ、えっと…姉さん言っていいの?」

「…侑李君は部外者だからな」

 

 信用:36

 

 20成功

 

「怜奈さん。俺は口は固い方です。それになにか俺にも手伝えるかもしれないですから」

「……うぅむ」

 

 怜奈は侑李には信用があるようだがまだ戸惑っているようだ。

 

 言いくるめ:60

 

 26成功

 

「姉さん、姉さんそれなら侑李をバイトとして雇うって形にすればいいんじゃない」

「バイトか…侑李君は働き口もなかったな。しょうがない。侑李君、今回の依頼中はうちのバイトとして雇うよ」

 

 史乃の言葉にも押されて怜奈はバイトとして侑李を雇うことにした。

 

「それじゃあ、依頼について話そう。史乃も改めて聞かせるからメモを取っておくといい」

「は~い」

 

 侑李と史乃の説得により怜奈は事件のことを話始めるからとメモを取るように促す。それに従い侑李と史乃は手帳を取り出してメモを取るようにする。

 

「こほん。では、まず今回私が受けた依頼はとある人物から頼まれたものだ。依頼人についてはすまないが言えない。そして、その依頼だが…今、とある教団が何らかの事件起こそうとしているらしいのでそれを止めて欲しいとのことだ」

「とある教団ですか?」

「ああ、侑李君も知っているんじゃないか。二年前だと活発に活動していた新興宗教団体だよ」

 

 知識:85

 

 22成功

 

 侑李は記憶を辿ると自分の家の周辺や学校で怪しい宗教の勧誘があったことなどを思い出す。

 

「ああ、覚えています。色んな所で勧誘とかしてましたし」

「多分、それだ。それで件の教団というのがその教団の元教団員と思われる。それで教団のことを調べていく過程で過去の事件を調べているんだ」

「それがこれですか?」

 

 怜奈は一年前の事件を調べるに至った経緯を話す。

 

「そうだ。侑李はホテル襲撃事件のこともしらないんだったから説明しなきゃね」

「そうだな。侑李君、君が眠っている間に一つ大きな事件が起こったんだ。事件が起きたのは去年の四月二十日、五年前に建てられたダニッチという高層ホテルに十数人の集団が襲った。その集団によって当時、名の売れていた作家や俳優などを含め約50人近くが亡くなられたんだ」

「…そんなにですか」

 

 史乃の侑李はホテル襲撃事件のことをしらないということを思い出して怜奈に事件の説明をするように促す。すると、怜奈はゆっくりと事件のことについて話す。

 

「そして、その後警察の機動隊なんかが出てきて事件が収まった。しかし、その際に警察に取り押さえられた者は自殺、逃げ遅れた者は意識不明になっていた。それ以外は逃げたため行方不明となっている」

「それって…いや、まずこれ今回の依頼と関係があるんですか」

「ああ、実はその事件で生存者が数人いるんだがその生存者いわくその犯人は一様にかなり狂っていたらしい。更に、自殺した者と意識不明者から同じような特定の印が腕に彫られていたらしい。加えて、件の教団員が所持していた物と同じような教本を持っていたらしい」

 

 怜奈はホワイトボードの前に立つとマジックを手に取り史乃が書いていたものに補足説明を書いていく。

 

 アイデア:85

 

 57成功

 

 侑李はその話について一つあることが頭に浮かんできた。あの時、自分の目の前で発狂していた人物のことについて。そして、その中で考えたこと…

 

「……あの、その教団って俺が大学に通っていた頃に活発に活動していましたよね」

「なに言ってる侑李。さっき自分でそう言っていたじゃない」

「俺達の学校にも信者を増やそうとしていた。その中で…もし俺達の知り合いがその信者になっていたら」

「どういう意味だ」

 

 侑李は暗い表情を浮かべた状態で史乃と怜奈に話していく。その変わりように二人は疑問を抱く。

 

「二人ともあのトンネルで起こったことを話すから静かに聞いていてください」

「う、うん」

「分かった。頼む」

 

 侑李の変わりように史乃は不気味さを感じ息を飲む。怜奈も真剣な目でなにが起こったのかを聞こうとしている。その二人を見ると侑李はトンネル崩落事故のことを話始めた。

 

 知識:85

 

 78成功

 

 侑李は自身の語彙力を活用して分かりやすく要点を纏めて説明をした。

 

 

 

   ……

 

 

 

「…そういうことか」

「えっと、もしかしてその高峰って子が教団と関わりがあるかもしれないってことかな」

「ああ、多分な」

 

 侑李のトンネル崩落事故の詳しいことについて話すと怜奈は少し目を伏せており、史乃は侑李に確認を取っている。

 

「っと情報もあらかた纏め終わったけどどうしようかな」

「そうだな。じゃあ、二人で調査に行ってきてくれ」

「分かりました。では」

「ああ、ちょっと待ってよ。私はまだ準備が出来てないんだから」

 

 そうして、侑李と史乃は調査に向かうことにした。

 

 

 

「それでまずはどうしようか?」

「…史乃悪いが飯食いたいんだが」

「……ふっふふ、侑李は相変わらずだね」

「?どういう意味だ」

「マイペースってこと。まあ、いいか。じゃあ、昼食にいこう!」

 

 事務所から出た二人がこれからどうしようかと悩んでいると侑李が昼食を取りたいという。それに従い二人は食事に向かうことになった。

 

 

 

   12時

 

 

   ファーストフード店

 

 

 

「ハンバーガー二つとポテト、あと烏龍茶のMサイズをお願いします。あっ持ち帰りでお願いします」

「はい。450円になります」

 

 侑李はカウンターに来ると注文をする。そして、値段を聞くと侑李はお金を払い、注文の品が来るまで待つことにした。

 

 所持金60000円→59550円

 

「私はチーズバーガーとハンバーガーとフィッシュバーガーとエッグバーガーとチキンバーガーを全部二つずつ。飲み物はコーラのLとオレンジジュースのLとソーダのLをお願いします。あっ持ち帰りです」

「えっ!?あの…本当にこれ全部ですか?」

「えっ?おかしいですか」

「あぁ、いえ。えっと、時間が掛かりますがよろしいでしょうか?」

「はい」

「1900円になります」

 

 史乃はカウンターの前に来ると注文を始める。そして、史乃はかなりの数のものを頼む。それを聞いた店員は驚いて聞き返してくるも史乃は不思議そうな表情で逆におかしいかと聞き返すと動揺しながらも店員は対応を続け、史乃はお金を払い終わった。

 

 所持金80000円→78100円

 

「お前、相変わらずだな」

「なにが?」

「食う量だよ。さっきの店員引いてたぞ」

「えぇ、食べないと力出ないでしょ」

 

 史乃が侑李の横に座ると侑李が声を掛けてくる。

 

 

 

   ……

 

 

   13時

 

 

「はむ。うん、美味しい」

「なんだか、久し振りのまともな飯だな」

「ああ、そうか。病院食だったからね」

「で、どこにいく?」

「う~ん、候補は件の教団が拠点にしていた“廃教会”と“高峰の家”あとは“図書館”で宗教関連とホテル関連のことを調べる」

 

 侑李と史乃は注文していた食べ物を持っていきながらこれからどうするか話し合う。候補は三つあるが詳しく調べるとなると一ヶ所しか調べることが出来ない。

 

「俺は高峰の家にいってみたい」

「私は廃教会がいいかな」

「二手に別れるか?」

「いや、なにかあったら危ないし。それに二人で調べれば一人で見つけれなかったものが見つけられるかもしれないし一緒に行動しよう」

 

 二人はそれぞれ別の場所に向かいたいというが別れて行動するのは不味いという。そのためじゃんけんをしてすることにした。

 

※じゃんけんルール

 

 1グー2チョキ3パーとして互いに1d3でロールする。

 

侑李 2  3   1

 

 あいこ あいこ 侑李勝ち

 

史乃 2  3   2

 

「俺の勝ちだな。じゃあ、孔の家にいこう」

 

 侑李と史乃がじゃんけんをして侑李が勝ったため孔の家に向かうことになった。

 

 

 

   14時

 

 

   高峰家

 

 

 

 侑李と史乃は孔の家の前に着いた。孔の家は全く生活感がなく誰かが住んでいるようには思えなかった。

 

「チャイム押してみるか」

 

 ピンポーン

 

「………」

 

 侑李が家のインターホンを押す。しかし、家の中からは音が聞こえてこない。

 

 聞き耳:25

 

 48失敗

 

 聞き耳:25

 

 30失敗

 

 侑李と史乃は家の扉に耳を近付け物音がしないかと確認したが周囲の音がうるさく確認出来なかった。

 

「…開いてる」

「…入ってみよう」

 

 侑李がドアノブに手を掛けるとドアノブが回る。そして、ギィィという音がして扉が開くのを確認出来た。それに二人は顔を見合わせる。二人は警戒しながら扉を開け、家の中に入る。

 

 家の中に入ると目の前に広がっていた玄関の光景は泥棒が荒らしたかのように家の中が散らかっているものだった。だが、争ったような跡や誰かが倒れているようなことはない。

 

「……」

「……」

 

 二人は明らかにおかしい家の中に警戒心を強めながらまずは居間に入る。

 

 居間の様子は玄関とほとんど変わらず荒らされている。

 

 目星:37

 

 93失敗

 

 目星:75

 

 21成功

 

 二人は部屋の中になにかがないか探し始めた。侑李はテーブルの上等を調べるがなにも見つからなかった。史乃は棚を調べる。すると、棚の中から鍵を見つけた。

 

「史乃なにかあったか?こっちはなにもないが」

「うん。鍵を見つけたよ」

「鍵か」

 

 史乃は見つけた鍵を侑李に見せる。

 

 知識:85

 

 50成功

 

 目星:75

 

 56成功

 

 侑李はその形や大きさから部屋の鍵ではなく、多分金庫や棚などといったものに使う小さな鍵だと気付いた。

 史乃は鍵を改めて見てみると鍵が傷付いており、慌てていたのか乱暴に扱われたように感じた。

 

「取り敢えず、二階の孔の部屋にいこう」

「そうだね。居間は一通り調べたし、本丸にいこう」

 

 

 

   15時

 

 

   二階

 

 

 

 二人は二階に上がると右側の扉の上に孔と書かれたものが掛けられていることに気付く。どうやら、右側が孔の部屋のようだ。二人は孔の部屋に入った。

 

 孔の部屋に入ると玄関や居間以上に荒らされていることが分かる。

 

 目星:37

 

 16成功

 

 目星:75

 

 03クリティカル

 

 二人は部屋に入るとすぐに部屋を調べ始める。

 侑李は棚の中から乱雑に取り出された本の中に日記を見つけた。

 史乃は侑李とは違ってベッドの下や机の中を調べた。すると、ベッドの下からはメモ帳、机の中の一つの引き出しに違和感を感じた。そして、詳しく調べると二重底になっていることに気付いた。

 

「侑李、なにかあるよ」

「二重底?これは触られていないみたいだな」

 

 史乃が明らかに怪しい二重底を見つけたため侑李を呼んだ。そして、二人はそこに入っていたものを取り出した。

 

「これは」

 

 それは本だった。いや、本と言うよりは巻物だろうかとにかくとても古い書物であるということが分かる。また、象形文字のようなもので文字が掛かれていて表紙から全く読めない。

 

「開けてみる?」

「…なにかあるの」

「正直、嫌な予感がする。それに…もしかするとこれを読んだせいで孔が狂ったのかもしれない。だから、俺がそうなり掛けた場合、俺を止めて欲しいんだ」

 

 説得:15+20

 

 27成功

 

「…分かった」

 

 侑李の説得で史乃は渋々納得してその本を読むのを諦めた。

 

 

 

 そして、侑李はその本を開いた。その瞬間、目に入ってきたのは全く見たこともない文字の羅列だった。しかし、それと同時に頭の中に直接本の内容が入ってきた。その冒涜的な内容により、頭が掻き回されるような感覚に陥る。

 言い様もしれない不快感、おぞましく名状しがたき生物達の生態、時間を支配する偉大な種族、自分達の知りようもない世界様々な情報が頭を巡る。

 

 それにより、正気が失われていく。

 

 SAN:55

 

 51成功

 

 1d10 3

 

 SAN:55→52

 

 頭の中に無理矢理入ってくる異様な情報に恐怖と異物感から正気失い掛けるが踏み止まる。しかし、その状態のままでいられず吐き気を催しトイレに駆け込み嘔吐する。

 

 嘔吐が止まると侑李は口を濯ぐと孔の部屋に戻った。

 

「侑李、大丈夫?」

「まあ、どうにか。やっぱり見ない方がいいぞ。あと、これは俺が持っていく。誰かに見られるとまずいかもしれないしな」

 

 侑李はそう言うとその本を手に取り、バックにその本を直した。その時、表紙に書かれていた謎の文字を読むことが出来た。そして、その本の名を知ることが出来た。

 その本の名前は“ナコト写本”と書かれていた。

 

 

 

「ああ、そうだ。それ以外にもさっきベッドの下からメモ帳見つけたんだった。侑李はなにも見つけてない」

「俺は孔の日記を見つけたよ」

 

 史乃は二重底だけだけではなくメモ帳を見つけたことを伝えると侑李も孔の日記を見つけたことを伝える。

 

 

 

   16時

 

 

   二階

 

 

 

 二人は孔の部屋を出ると左側の孔の両親の寝室に入ることになった。

 

 孔の両親の部屋は他の部屋と違って荒らされてはいるが玄関や居間、ましてや孔の部屋のように酷い荒らされ方はされていない。

 

 目星:37

 

 08成功

 

 目星:75

 

 21成功

 

 二人は部屋の中を調べ始める。

 侑李は鍵つきの金庫を見つけた。それ以外には特にめぼしいものは見つからなかった。

 史乃は机の上に日記が置いてあるのを見つけた。それが孔の両親のものであることが分かった。

 

「この金庫は…史乃さっきの鍵をかしてくれ。金庫を見つけた」

「ん、分かった。はい」

 

 侑李は史乃から鍵を受け取ると金庫の鍵穴にその鍵を差込む。すると、すっぽりと鍵が入る。どうやら、この鍵は金庫の鍵でよかったようだ。

 そして、鍵を回すとガチャリと金庫の扉が開く。その中には黒いローブが二つ。そして、その中に隠すように銃が入っていた。

 

「なんで銃なんかが」

「どうしたの?なにが入ってたの。まさか、またヤバイもの」

「ああ、さっきのは別の意味でヤバイものが入ってたよ」

 

 侑李は近付いてきた史乃にローブと銃を見せる。

 

「うわっ!SIGザウエルP226じゃない」

「お前なんで銃の種類なんて知っているんだよ」

「あはは。細かいことが気にしない。でも、なんでそんなものが」

「さあな?そっちはなにかあったか」

「うん。こっちには高峰の両親の日記があったよ」

 

 史乃は銃を見るとそれが警察の特殊部隊などが使っているようなものであるということに驚く。それに侑李は若干引いている。それを誤魔化すように孔の両親の日記を見つけた教える。

 

「一応、家を調べ終わったね」

「これ以上いるのはまずいと思うから日記とかは戻って読もう」

「そうだね。誰かに見つかって不法侵入で通報されないようにそっと出よう」

 

 幸運:55

 

 25成功

 

 幸運:85

 

 83成功

 

 二人は家の中を一通り調べ終わり、高峰家を出ることになった。その際、外に人はおらず誰にも見つからず事務所に帰ることが出来た。

 

 

 

   17時

 

 

   神代探偵事務所

 

 

 

「ただいまー」

「戻りました」

 

 二人が事務所に戻ってくると怜奈がおらず、鍵が開いていた。

 

 目星:37

 

 14成功

 

 目星:75

 

 02クリティカル

 

 侑李は怜奈の机の上に“少し出掛けてくる”とだけ書かれた置き手紙が置いてあった。史乃は中央の長テーブルにタバコの灰が残っていたことに気付いた。怜奈は肺を悪くするからとタバコを吸わないようにしていたことを思い出した。

 

(誰かが来ていた。姉さんは同時に二つの依頼は受けないはずだから、依頼人が来ていたのかな)

「まあ、暇だし日記を読もうぜ」

 

 侑李はそう言うとソファーに座り孔の日記を取り出した。史乃はそれに続いて侑李の対面に座ると孔の両親の日記を取り出した。

 

「じゃあ、俺から読もう

 

 

 20XX年(現在の三年前)

 

 四月三日

 

 あいつの勧めで日記取るようになった。正直、様々な情報が電子化が進んだ現代でこのようなものを書く必要があるのかと思ってしまう。

 

 

 四月五日

 

 サークルの活動で摩訶不思議な現象を調べることになった。正直、オカルトなんて信じてないが面白い人が多いからそれなりに楽しい。とはいえ、なにも探さない訳にはいかないし、あいつに相談してみよう

 

 四月十二日

 

 今日もサークル活動に参加した。先輩は昔通っていた高校で起きた変死体の話をしてくれた。人間、そう簡単には死ねないなんていうが以外と脆いものなんだと感じた。俺も死ぬ時はあっさりしているんだろうか

 

 

 ここからはほとんどサークルの活動とか学校での出来事が軽く書かれているな。ん?これは

 

 

 十月三日

 

 日記をつけ始めて半年が過ぎた。最初は意味のないものと感じていたがそうではなかった。自身の精神状態を再確認することが出来る。また、忘れかけた情報の確認にも活用出来ることに気付いた。

 もし、これを私以外の誰かが読むことがあるならば覚悟をしておいて欲しい。私の精神はドンドンと蝕まれている。それもこれもあいつのせいだ。

 気分が悪い。今日はここまでにしておこう

 

 

 十二月二十四日

 

 今日はクリスマス・イブという“クリスマス当日の夜”らしい。私には関係のないことだ。私はあそこに向かわなければならない。彼らの動向も探りたい。

 吐き気がする。今日はここまでにしておこう

 

 

 十二月三十一日

 

 今日は一年の終わりだ。今まではなにも感じなかったが今年はそうもいかない。あいつのせいで彼らのことを知り、人智を越えたことを知りすぎた。人格の破綻も起こり始めている。大学ではどうにか隠して行動しているがいつバレるか冷や汗を流している。このままでは不味い、どうにかしなければ

 今日は食事が喉を通らなかった。両親も心配してきたがなんとか誤魔化せた。だが、これがいつまで続くか…

 

 

 一月一日

 

 あれに出会った。教会で、だ。誰もおらず、不思議に思っているとあれが現れた。あれは私を諭すような優しい口調で話してきた。心地良かった。だが、同時に恐怖したあれに近付きすぎてはいかない。彼らのようになってしまう。あの人を魅了するような声を目を見てはいけない。

 少し気分が落ち着いた。今日はぐっすり眠れそうだ

 

 

 ここからしばらくは書かれていないのか

 

 

 三月六日

 

 久し振りに日記を書く、あれに隠れながら行動していたため家にも帰れていなかった。大学の内ではある程度は心が休まった。しかしながら、完全に安全ではない。彼らは大学の中にもいるのだから。とはいえ、私はまだ彼らの仲間だ。襲われはしないだろう。

 

 三月七日

 

 昨日書き忘れたことを書く。私は少し夢を見たただの夢ではない。“幻夢境”や“ドリームワールド”と呼ばれる場所にいた。知識としては知っていたが実際見てみると感慨深かった。科学ではなく魔法が発達した世界。面白い。

 しかし、もう訪れることは出来ないだろう。私はあそこからあるものを持ってきてしまった。なぜ、私もあんなことをしてしまったのか分からない。あれのせいだろうか

 

 三月八日

 

 あの時、持って帰った物を見てみた。頭の中が掻き回されるようで気分が悪い。それによって更にそれにより症状が進行してしまった。しかし、幸いなことにあれにはドリームワールドで無くしてしまったとして誤魔化せた。

 

 

 その後の文章は黒く塗りつぶされているな

 

 

 三月十五日

 

 もう、無理だ。精神が持たない。これ以降私が書く内容はもはや私のものではない。

 

 

 

 四月三日

 

 にっきをかきはじめていちねんがたった。いちねんかんでずいぶんとかわってったなぁ。いまはとてもすがすがしい、あのかたのためにぼくはうごく。それがこのせかいのためだから。

 

 

 四月二十日

 

 かれらといっしょにあのかたのためにはたらいた。

 

 十月三日

 

 むかしのにっきをよみかえした。なにをかいていたのかいみがわからない。

 

 十二月二十四日

 

 きりすとなんていみのないものをなぜしんこうするひとがおおいのか。あのかたをしんこうしたほうがいいのに。みなわかっていない

 

 一月一日

 

 あのかたがじっけんをもうしつけてくれた。さーくるをりようしてみよう。

 

 いあ、いあ

 

 

 ここで日記は終わっているな」

 

 冒涜的な内容を読んだ侑李と史乃は正気を失う。

 

 SAN:52

 

 36成功

 

 SAN:85

 

 65成功

 

 文章を聞いた二人は少し気分が悪くなったものの立ち直ることに成功した。

 

「…もう一つの日記は明日に回そう。ちょっと気分が悪いし俺は帰るよ」

「ああ、うん。そうだね。姉さんには私から報告しておくよ」

「一応、銃のこととかは伏せといてくれ」

「分かった」

 

 侑李は日記をバックに入れると事務所を出て家に帰った。その途中で今日の夕食と明日の朝食を買うっていった。

 

 

 

 侑李

 

所持品追加 ナコト写本 孔の日記 黒いローブ 

      SIGザウエルP226

 

 史乃

 

所持品追加 孔のメモ帳 高峰夫婦の日記 

      黒いローブ




 ナコト写本に関してはクリティカルの報酬になります。また、ナコト写本はまだ全てを読み解いてはいないためクトゥルフ神話技能や呪文の取得はありません。


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第一章②

 今回はPC3、PC4、PC5の合流と探索回となります。


   八月二十日 朝

 

 

 

 龍輝は目覚めるとトーストとスクランブルエッグを食べると警察署に向かった。

 

 

 

   10時

 

 

   警察署

 

 

 

 龍輝は警察署に着くとすぐに仕事に入り、熊谷と共にある事件について調べ始めた。

 

「木場、改めて事件について確認するぞ」

「はい」

「今、俺達が追っている事件は前に行方不明になった南渚がいた大学の校内で身元不明の死体が発見されたということだ。死体は切り裂かれた跡があり、死因自体は落下死となっている」

「それに加えて校舎の近くではなく中庭で亡くなっていた、と。やはり奇妙ですね」

 

 資料を読みながら龍輝は首を傾げている。死体が発見された場所には高いものなどは特になく。また、死体がその場で砕け散っていたことからどこかから引き摺ってきた可能性もないらしい。

 

「鑑識では切り裂かれた跡についてなんて言ってたっけな」

 

 知識:80

 

 50成功

 

「えっと、確かハサミのようなもので切り裂かれただったか」

「ああ。だが、そんなサイズのハサミなんて存在しない」

 

 龍輝は切り裂かれた跡について思い出す。それに関してもおかしいということを感じた。

 

「とにかくここで考えていても仕方ないからな。木場は発見者に話を聞きに行ってくれ。俺は他にこういった事件がなかったか調べてみる」

「分かりました。じゃあ、行ってきます」

 

 龍輝は熊谷に従い大学に向かうことした。

 

 

 

   11時

 

 

   大学 宮野研究室

 

 

 

 トントン

 

「すみません。警察署の木場です。お話をお伺いにきました」

「どうぞ」

 

 大学の冬樹の研究室の前に来るとノックをする。すると、冬樹のどうぞと言う言葉が聞こえてきた。龍輝は失礼しますと言って研究室に入る。

 

「どうも。宮野冬樹先生でしよね」

「はい」

「今日お伺いした理由は…分かりますよね」

「発見当時のことですよね。なんでも聞いてください」

 

 冬樹は龍輝がここに来た理由はすでに分かっていたようですぐに本題に入るように促す。

 

「まず、発見当時の状況とどういった経緯で発見したのかを教えてください」

 

 知識:95

 

 42成功

 

 冬樹は死体を発見した時の状況をハッキリと思い出す。

 

「確かあの日は私は研究もあって学校に泊まっていました。コーヒーを飲もうと思ったんですが在庫がきれていたのでしょうがなく自動販売機に缶コーヒーを買いにいきました。その時、ドサッという音が聞こえました。それで私はそれが気になり、中庭にいくと…」

「死体を見つけた。発見の時刻は覚えていますか?」

 

 知識:95

 

 66成功

 

「確か、十一日の夜でしたから…22時39分でしたね」

「……うん。証言に変わりはありませんね。では、他に思い出したことはありましたか」

 

 知識:95 アイデア:85

 

 62成功  84成功

 

 冬樹はその時になにかをあったか思い出す。すると、なにかがあったことを思い出した。そして、それを詳しくどんなものだったのかを思い出した。

 

「確か、上の方で音がしていました。その音は“虫の羽音”だったような気がします」

「虫の羽音ですか?」 

「はい。上の方で虫の羽音がしていました。ですが、上を見上げた時にはなにもいませんでした」

 

 冬樹はなにかを思い出したように龍輝に説明する。それに龍輝は不思議がる。まさか、虫が犯人とは流石に考えられない。

 

「分かりました。以上ですね」

「はい。……あの、一ついいですか」

「お答え出来る範囲なら」

 

 冬樹は龍輝に質問をしていいかと聞いてきた。

 

「その…私、医学にも少しだけ知識があるんですけどあの殺され方、普通あり得ませんよね。それで、もしかして人以外だったりするんですか」

「はい?人以外なに言ってるんですか」

 

 心理学:80

 

 52成功

 

 冬樹は龍輝が嘘を言っていないと感じた。

 

「…そうですか。じゃあ、もう一つ、警察の方々は“教団”のことはどこまでお知りですか」

 

 冬樹は何かを調べるように質問をする。しかし、その質問に訳がわからないという感じで答える。それに対して冬樹はなにかを考えると教団という単語を出す。

 

「…教団ですか。なんのことでしょう」

 

 心理学:80

 

 20成功

 

 冬樹は龍輝がなにかを隠していることに勘づいた。

 

「そうですか。実は私、少しだけ教団について調べていたんですけどなにか関係がありそうだなぁ、と」

「!?教団になんの関係があるんだ!」

「……やっぱり、調べていたんですね」

「あっ!?」

 

 冬樹がかまを掛けると龍輝は簡単に引っ掛かり教団を調べていることをもらしてしまう。

 

「私は行方不明となっている渚君のことを調べている過程で教団が関わっている可能性が出てきたんです」

 

 知識:80

 

 76成功

 

「渚というのは八月四日に親御さんから一日前から行方不明だということで捜索願いが出された南渚さんのことですね」

 

 冬樹は龍輝に自身が教団について調べている理由を伝える。龍輝はその理由について思い出す。

 

「はい。私は渚君とは仲が良かったので色々と調べていたんです。それで十日にある人物と会って教団と関わっている可能性について聞いて少し調べてみたんです」

「どういうことです。南さんと教団になんの関係があるんです」

 

 龍輝は何らかの情報が得られないかと冬樹に質問してくる。明らかに先程までとは全く違った様子だ。

 

「教えてもいいですが、警察の方々が教団を追っている理由を教えてください」

「それは……分かりました。お教えします。まず、我々が教団を追っている理由は彼らが一年前のホテル襲撃事件の首謀者であり、新たに大きな事件を起こそうと画策しているためです。これ以上、大きな犠牲を出させる訳にはいかないんです」

 

 心理学:80

 

 08成功

 

 冬樹は龍輝が特に嘘は言っていないことが分かった。

 

「そうですか。そちらも必死ということですね」

「はい。ですからあなたの情報を…」

「わかっています。まず、分かっていることは渚君が教団の信者だったということ、教団がおこした事件に関わっているということ、最近、解散したはずの教団が再び集まっているということです」

 

 冬樹は必死に頼み込んでくる龍輝に静かに頷くと先日、夢芽から話を聞いた後、自分で調べて分かったことを龍輝に伝える。

 

「南さんが教団というはどういうことですか?」

「最初に私がとある人から聞いた時は正直信じていませんでした。しかし、それでも一応調べていくと渚君だけでなく、三年ほど前から十数人の生徒が教団の信者だということが分かったんです。それから、教団について調べてきたんです」

 

 冬樹は夢芽から話を聞いた後に調べた結果、三年前から、この大学の学生が教団に入信していたことが分かった。また、それが今も続いており、その一部の生徒からなんとなくかじっていた催眠術を使って聞き出していた。それにより、教団が新たに何かを起こそうとしていることを知った。

 

「それでですが、刑事さん。物は相談なんですが、私に捜索の協力をさせていただけませんか」

「えっ!?捜索の協力ですか?」

「はい。私も自分一人では限界がありますし、何より私では教団の企みを知ったところで最悪殺されるだけになると思います。ですから、警察の協力をお願いしたいんです」

 

 冬樹は自分に捜査の協力をさせて欲しいと申し出てくる。流石にそれに龍輝は戸惑っている。

 

「私は心理学に精通しています。ですから、嘘なんかも見抜けますし、教団の中にうちの生徒がいるのなら説得も出来ると思うんです」

 

 信用:70

 

 36成功

 

「…分かりました。協力お願いします」

 

 龍輝の能力などを考慮して捜査に協力させて何かを得られるかと考えた結果その能力が信用に足るものであり、捜査に協力してもらうことにした。

 

「ありがとうございます」

「まあ、こちらにも得るものがありますからね」

「そうですか。では、早速出掛けましょう」

「はい?どこにですか?」

「情報を持っている人のところにです」

 

 冬樹は了承を得られるとすぐに立ち上がり、近くに用意していたバックを手に取る。そして、龍輝についてくるように言う。龍輝はそれに戸惑いながらも着いてくる。

 

 

 

   13時

 

 

   東雲新聞社

 

 

 

「舞さーん、暇ですね」

「そうですねぇ。でも、ですねぇ。それは貴女がこんな時間から出社したあげく取材にもいかずサボっているせいですよねぇぇ」

「うっ、そこをつかれると痛いな」

 

 この街の地方新聞社である東雲新聞社では編集長の『東雲(しののめ) (まい)』と夢芽が話していた。ただ、舞はおっとりとした口調でありながらも怒気のこもった声で夢芽に語りかけている。夢芽はそれに机に突っ伏しだらけていながらも震えている。

 

「まあ、大きいスクープを掴んでるから大丈夫だよ。ふふふ」

「ふぅん、まっそれならいいですけどね」

 

 夢芽は顔を上げると不敵な笑みを浮かべ、それに舞は呆れ顔で話を切り上げた。

 

 プルルル

 

「?はいはい、東雲新聞社です」

『どうも、宮野です。音無さんですよね。少しお時間よろしいでしょうか?』

 

 突然、夢芽のデスクに置かれていた電話が鳴り出す。夢芽はそれにだらけながら出ると相手が冬樹だった。

 

「ああ、冬樹先生でしたか。ええ、どうぞ。何のご用ですか」

『実は教団のことでお話があるんです』

「ほぉ、それはそれは。ふふ、ではどこにいけばいいでしょうか」

『では、そちらの近くに喫茶店がありましたよね』

「ああ、“流々異江(るるいえ)”ですか。いいですね。分かりました。そちらに向かいます」

 

 夢芽に電話を掛けてきたのは冬樹で、冬樹は教団のことで話があるという。それで、夢芽は流々異江で落ち合うことになった。

 

「ん?出掛けるのぉ」

「そそ、スクープのことでね。じゃあ、いってくるよ」

「いってらっしゃい」

 

 夢芽の電話の会話から出掛けるということを察して何かあったのかと聞いてくる。それにさっきのスクープの件とだけ伝えると荷物を入れてあるカバンを持って出ていった。

 

 

 

   流々異江

 

 

 

「えぇっと」

「こっちですよ、音無さん」

「こんにちは。そっちの人は」

「あっ…えっと」

 

 夢芽が流々異江に入ると冬樹が場所を教えてくる。そこに向かうと夢芽とは面識のない龍輝がいるため首を傾げている。龍輝は龍輝で警察であることを言って良いのかと戸惑っている。

 

「当ててみましょうか?」

「えっ?」

「刑事でしょ!」

「!?」

「ふふ、当たりですか」

 

 戸惑っている龍輝に夢芽はニヤリと笑うと龍輝が刑事であるということを言い当ててみせた。

 

「凄いですね。なんで分かったんですか」

「秘密です。まあ、お話をしましょ」

「そ、そうですね」

 

 冬樹は夢芽が刑事だと当てことに感心しどうして当てられたに興味を持っているようだが、それを秘密と言って夢芽は誤魔化すと本題に入ろうとする。それに先程のことで完全に戸惑っていた龍輝が持ち直す。

 

「ああ、敬語じゃなくていいですよ。こっちは仕事じゃないですし、そっちもその方が楽でしょ?」

「そうだな。そうさせてもらう。正直、堅苦しいのは苦手なんだ」

 

 夢芽が気を使わないで言いようにと敬語を止めようと言う。それに龍輝も頷いて仕事外の口調で話す。

 

「僕はオフでもあまり変わらないんですがね」

「冬樹先生は敬語を使ってない方が違和感あるからいいよ」

「確かに、偉い先生だから敬語を使っているイメージがあるしな」

 

 冬樹のオフの時も口調は変わらないと言うとそれに夢芽と龍輝がそれの方が違和感がないと言っている。

 

「っとそうだ。まだ、名前を名乗っていなかったな。俺は木場龍輝だ。よろしく」

「私は音無夢芽、東雲新聞社の記者。よろしく」

 

 龍輝が名前を名乗っていないことを思い出して名前を名乗り、握手を求めてくる。それに夢芽も名乗り笑顔で握手をする。

 

「じゃあ、お話といきましょうか」

「そうだな。えっと、まずは」

「教団の情報だね。ではでは…」

 

 幸運:70

 

 29成功

 

 夢芽はカバンを漁り資料を探す。そして、目当ての資料を見つけ取り出してテーブルの上に置く。

 

「これは私が独自に調べた教団の資料だよ。と言っても少ないけどね」

「まあ、それはしょうがないだろ。そう簡単に怪しいことをやってる証拠を残すとは思わないしな」

「そう言ってくれるとありがたいね。じゃあ、まずこれを見て欲しい」

 

 夢芽はそう言いながら地図を広げる。そして、その地図のいくつかの場所には三つの場所に×印がつけられている。

 

「この場所は教団の拠点となっている場所です。その中でも…」

 

 夢芽は×印の中でも一際大きい場所を指差す。

 

「そこは確か…」

 

 知識:80

 

 49成功

 

「教団の利用していた教会か。前にそこを調査したことがあったがなにもなかったぞ?」

 

 龍輝は夢芽の指差した場所に覚えがあった。そこは教団が拠点としていた場所だった。

 

「それはそうだよ。あそこに人が来るのは決まった日だけ、それもそのあと入念に証拠の隠滅をしているんだから」

「なんでそんなことがわかるんだ」

「簡単なことだよ。それに“参加している人”から情報を聞いただけです」

 

 夢芽は特になにも隠すようなことはないという風に情報を話す。

 

 心理学:80

 

 03クリティカル

 

 冬樹は夢芽の言動や仕草から嘘は言っていないことを感じた。しかし、なんとも言えない違和感を感じた。

 

「えっと、その人と会うことは出来ないか?」

「うぅん、ちょっと難しいね。その人もバレるまずいからね」

「そうですか。それで決まっている日というのは?」

「ああ、それは…」

 

 聞き耳:55

 

 11成功

 

 目星:80

 

 58成功

 

 夢芽が言葉を続けようとするが近くでカツンと杖をつく音が聞こえ、話を中断する。龍輝は刑事の性なのか周囲に気を配らせていたため新たに店に入ってきた二人の人物に気付いた。

 その人物達の一人はキツい顔をした五十代ぐらいの足を怪我しているため杖をついている男性。もう一人はその男性に付き従っているのは澄まし顔をした二十代前後の若い男性だった。

 

「ちっ!…場所を移そう」

「分かった。宮野先生もそれでいいですね」

「?はい。分かりました」

 

 夢芽と龍輝はお互いに目を合わせると頷いて立ち上がる。冬樹はなにが起きているか分からないまま、立ち上がり、自分が代金は払うと言ってレジで代金を払う。そして、外に出た。

 

「ついてきてください。いい場所があります」

「分かった」

「あの?なんで突然、あそこから出てきたんですか」

 

 冬樹はなにが起こったのか分からない状態で店を出たため、そのことを店からある程度離れた場所で二人に聞いてみる。

 

「さっき、店に入ってきた人見た?」

「いえ、お二人とも急いでいたので…」

「あの時、入ってきたのは市長だ。そして、市長は教団の幹部だ」

「…えっ?市長が教団の幹部なんですか」

「ああ、先生は知らなかったのか。教団にはな。この街の有力者が多くいたんだ」

「いえ、そこまではなんらかの圧力で警察からの捜査が少なかったのは気付いてましたが」

 

 夢芽と龍輝は冬樹に自分達が気付いたことについて教える。それは冬樹は調査していたとはいえ個人のそれも調査なんてしたこともない素人が気付けるようなことではなかった。

 

「ああ、つまり教団側の人に聞かれるは不味いから出てきたんですね」

「そういうこと。っと着いたわ」

 

 冬樹が話に納得したのと同時にある場所に着いた。そこはボロボロとなっているホテルのような場所だった。そして、龍輝と冬樹には見覚えがあった。いや、この街に住んでいる人なら知らない人はいないだろう。そこは一年前に襲撃を受けたホテル“ダニッチ”だったのだから…

 

 

 

   14時

 

   ダニッチ前

 

 

 

「まさか、ここに来るとはな。……一年前のあの時のことを思い出すな。正直、あれは気分がいいものじゃなかった」

「っというか入っていいんですか。確か事件後は立ち入り禁止になっていたはずじゃ」

「ああ、いいよ。ここに滅多に人が来ないし、それに人が来る周期は調べているから大丈夫……木場さんが話さなきゃだけど」

 

 夢芽はダニッチの入り口の前に立つと二人を真剣な目で見つめてくる。

 

「ここに入る前に一つ……ここに入ればもう後戻りは出来ない。そして、ここに入れば互いをこの件の協力者とし情報を共有すること、加えて互いを売ったりしないこと……それが守れない場合は入らないように」

「今更、それを聞いてくるってことはなにか重要なことがあるということか」

「確かに僕も前から調査をしていますし、夢芽さんとは前から協力していますよね」

 

 夢芽の真剣な言葉に龍輝と冬樹はあまり真剣な感じで答えず、わざと脅しているのではと考える。

 

「これは冗談ではない、警告。……この件は、二人が思っているよりも巨大。だからこそ、その人物を本当に信頼に足りうる者か。確かめなければならない。そうして、もし破るようなら……“死んでもらう”」

「「!?」」

 

 目星:80

 

 55成功

 

 心理学:80

 

 09成功

 

 二人に今までの雰囲気と全く違い異様な凄みはある。それに龍輝と冬樹はその凄みが本物であると感じる。

 

「……正直、言えば警察としてはあまり一般人に情報を流すわけにはいかないんだが…この件そんなに大きいのなら死傷者もかなり多くなるのか」

「多分」

「なら、協力する。手を伸ばせば助けれたかもしれないのに、手を伸ばさず助けなかったのは一番後悔することだ。俺はそんなことは絶対にしたくない」

 

 説得:65

 

 17成功

 

 龍輝の警察としてではなく人としての正義感を真剣な表情から夢芽は嘘偽りがないと感じたためそれに静かに頷く。そして、次に冬樹に目を向ける。

 

「確かに僕はあんまり関わりがないのかもしれない……だけど、うちの学生も巻き込まれているのに簡単には退けません。それに今まで情報を貰ってきたのに今更、諦めるなんて虫が良さすぎますから。……だから、僕も協力させてください」

 

 信用:70

 

 53成功

 

 冬樹は自分が事件と強い繋がりがないことを認めながらも、それでももう諦めることなど出来ないと言い協力すりという。それに対して夢芽は冬樹が信頼に値するかどうかを確かめるような素振りをしたあと龍輝の時と同じように静かに頷く。

 

「分かった。それなら二人ともこれにサインを」

 

 夢芽はそう言うと龍輝と冬樹に一枚の契約書を渡してきた。そこには以下のようなことが書かれていた。

 

   協力許諾

 

 先方が協力者となるにあたっては、当社が定める以下の規定が適用されます。

 

 互いが対等な立場として話し合いをおこないまず。

 

 互いの情報の共有を適宜おこなうこととなります。

 

 情報共有で得た情報の許可なき開示及び口外は一切をおこなってはなりません。

 

 相手の立場を尊重し、警察等の組織に捕らえさせてはなりません。

 

 この件では命の保証はいたしません

 

 また、契約を破られた場合、死刑を執行させていただきます。

 

 以上のことを理解して頂いた上で契約をお願いいたします。

 

 龍輝と冬樹はお互いにその不気味な契約書を見て少し驚き動揺を見せるもサインをおこなった。

 

「……ふぅ。よし、じゃあ入っていいよ。ああ、それとさっきのはあくまで確認だから気にしないでいいよ」

 

 夢芽から先程までの凄みが消え去り、笑顔を見せる。そして、ダニッチの中へ入っていった。

 

「さっきの感じなんだったんだ。宮野先生、夢芽ってあんな感じで雰囲気が変わる奴なのか」

「いえ、いつも飄々としているだけであんなことありませんでした」

 

 龍輝は冬樹に先程のような変化を見せたことがあるのか聞くが冬樹はそれに首を振る。

 

「…なんだが、嫌な予感がするな」

「そうですね。ですが、ここまで来て引き下がれないでしょ、お互い」

「そうだな。ありがとう宮野先生」

「いえ、お気になさらず。それから、冬樹でいいですよ」

「そうか。じゃあ、いこう冬樹」

 

 龍輝と冬樹はお互いに結束を強めながらダニッチに入った。

 

 

 

   15時

 

 

   ダニッチ 一階ホール

 

 

 

「遅かったね。もしかして、引き返したのかと思ったよ」

「まさか。ちょっと相談事をしていただけだ。なっ?冬樹」

「はい。それで、お話聞かせてもらえますよね」

 

 ダニッチの中に入るとホールで待っていた夢芽が二人に近づいてくる。

 

「うん。いいよ。さっきの話の続きからだね」

 

 知識:80

 

 01クリティカル

 

「教会に人が入ってくるのは“一週間ごと”時間としては“10時~18時”の間。ただ十数人は入っているはずなのに“教会内には数人しかいなかった”という報告もある」

 

 夢芽は自分の覚えている情報を全てを二人に余さず話した。

 

「一週間ごとか。前はいつだったんだ?」

 

 知識:80

 

 76成功

 

「それは確か八月十七日だったね。となると次は四日後の二十四日だね」

 

 龍輝の質問に夢芽がキチンと日にちを思い出して伝えた。

 

「そうですか。えっと、お話はこれで終わりですか?」

「まあね。でも、わざとここに案内したんだよ。理由はここを探索してほしいから」

 

 冬樹はその程度のためだけにここに連れてきたのか疑問を持つ。夢芽はそれを察したのか笑顔を見せるとここに案内した理由を話す。

 

「待ってくれ。ここは事件が起きてすぐに俺達が大規模な調査をおこなったんだ。なにか見つかるなんてないぞ」

「ふふ、本気でそう思っている?」

「どういう意味だ」

「さあ、まあそう思うなら調べなくてもいいよ。それで重要な情報を見落としてもいいならね」

 

 事件の起きたすぐあとに龍輝達、警察が大規模な調査をおこなったため見つからないはずだというが夢芽はそれにニヤリと笑いながらどこかへ歩いていった。

 

「多分、夢芽さんはまだ捕まっていないということからなんらかの仕掛けなんかがあるって考えているんだと思います」

「…まあ、確かにここまで来たんだし調べずに帰るのは勿体ないし、調べてみよう。俺は二階にいくから冬樹は夢芽と一緒に一階を調べてくれ」

「分かりました。それじゃあ」

 

 そう言って二人は別れて探索することにした。

 

 

 

   一階 日曜雑貨店

 

 

 

 目星:25

 

 75失敗

 

 夢芽は近くにあった店に入って色々な場所を調べてみたが特になにも見つからなかった。

 

「う~ん、流石にそう簡単には見つからないか」

「どうも。なにか見つかりましたか?」

「冬樹先生…いえ、なにも。やっぱり簡単には見つからないね」

 

 目星:25

 

 59失敗

 

「確かになにもありませんね」

「でしょ?じゃあ、私は右側調べるからこっちはお願い」

「分かりました」

 

 夢芽は冬樹に左側の探索を任せると右側の店の探索を始める。

 

 

 

 目星:25  幸運:70

 

 56失敗   55成功

 

 夢芽はなにか気になるのがないかと色々な店を調べていると偶然ある服屋に入った。そして、そこにとあるものを見つけた。

 

「これは“薬莢”」

 

 知識:70

 

 59成功

 

 夢芽は事件のことを改めて思い出し襲撃犯は確かに拳銃を持っていた。多分、これは襲撃犯が撃ったものだろう。

 

 拳銃:20

 

 08成功

 

「これってニューナンブとかベレッタみたいな銃の弾じゃない。…どうやってこんなものを手に入れたんだ」

 

 

 

 目星:25

 

 10成功

 

「あの店は…」

 

 冬樹は他の店と違ってあまり汚されていない本屋を見つけた。

 

「なんだろう、この店なんで汚されていないんだろう」

 

 目星:25  幸運:75

 

 48失敗   31成功

 

 冬樹がなにかないかと調べていると全く見たことない本を見つけた。

 

「なんだろうかこの本?見たこともない本だけど」

 

 そう言いながら冬樹はその本をパラパラと捲り始めた。

 

 

   二階

 

 

 

「ふぅ。まずはここの調査を始めるか」

 

 目星:80

 

 09成功

 

 二階に上がった龍輝は他よりも激しく荒らされた店を見つけた。

 

 知識:80÷2

 

 26成功

 

「ここは……確か研究者の菅野(かんの) 宗助(そうすけ)が亡くなられた場所か」

 

 目星:80

 

 19成功

 

 龍輝がそこで亡くなっていた人物のことを思い出す。そして、その店を調べていると紙切れを見つけた。ただ、その紙切れは半分程が破れていた。

 その紙切れには

 

 菅野宗助 研究者 男

 170cm 黒髪長髪 眼鏡

 

 宮城勇也 学生 男

 165cm 茶髪 チャラい

 

 工藤凜 タレント 女

 175cm 黒髪長髪 胸が大きい

 

 門脇朱里 教師 女

 180cm 銀髪短髪 目付きが悪い

 

 叢雲時雨 学生 女

 160cm 黒髪短髪 木刀を持っている

 

 などといった人物の名前とちょっとした特徴が書かれていた。更に似顔絵のようなものも書かれている。

 

「この人物達は亡くなった人達の名前か」

 

 

 

   16時

 

 

 

「さあ、次はどこにいこうかな」

 

 アイデア:80

 

 28成功

 

 夢芽は構造を改めて見た方がいいと考えホールに置いてあるパンフレットを取ることにした。

 

「よし。パンフレットは手に入れたね。どうせだし、二人の分も取っていこう」

 

 ホールに戻ってきた夢芽はそこに置かれていたパンフレットを三冊持ち出した。

 

 アイデア:80

 

 97ファンブル

 

「うわっ」

 

 夢芽はパンフレットを見て何かないかと考えながら歩いていると何かに気付き掛けた。しかし、前を見ていなかったため柱にぶつかってしまう。それにより、気付き掛けたものを忘れてしまった。

 

 HP:13→12

 

「あいたた。もう、あと少しで気付けそうだったのに!」

 

 夢芽はちょっとそのことに少し苛立ってしまう。

 

 

 

「この本は」

 

 冬樹はパラパラと本を捲っていくと少し驚く。そこに書かれていたのは宗教的な内容であったがキリストや仏教などいった有名な宗教のものではないということが分かった。

 

 オカルト:45

 

 18成功

 

「……これって邪神崇拝の本。でも、なんでこんなものが」

 

 冬樹はその本が邪神崇拝している本だということを感じだ。そして、その本の著者の名前を確認した。

 

 “市川(いちかわ) 宗近(むねちか)” と書かれていた。

 

 知識:95-40

 

 02クリティカル

 

「この人は確か昔、大学で教授をしていたはずでしたよね。でも、六年前に突然止めたんですよね。なのになんでこの人がこんなものを特に宗教ついて調べていたわけでもないのに…」

 

 そんなことをいいながら背中を棚に預ける。すると、ボロボロとなっていたのか棚から本がらバタバタと落ちてくる。

 

 HP:11→10

 

「うぅ、酷い目にあった」

 

 棚から落ちてきた本に埋もれてしまい、痛みを感じながら立ち上がると本棚に目をやる。すると、そこには他の壁とは違う色のものが見えた。

 

 

 

「むぅ。本当になにかあったな。あとは他には…」

 

 目星:80

 

 78成功

 

 龍輝が先程の店から出て何気無しに窓を見ると外に人影が見えた。

 

「人?まずいな。夢芽と冬樹にも伝えなきゃな」

 

 龍輝は夢芽と冬樹にそのことを伝えるために一階に降りる。

 

 DEX×5:75

 

 59成功

 

 龍輝が一階に降りるとホールにいた夢芽と本屋にいた冬樹を素早く見つけ、人影が見えたこと伝える。

 

「はぁ、なんでこう運が悪いのかな。しょうがないから今日はもう出よう」

 

 夢芽がそう言うと先に非常口の方に駆けていく。それに龍輝と冬樹が続く。

 

 

 

   17時

 

 

 

「なあ、わざわざ逃げる必要があったんですか?」

「まあ、不法侵入しているからね。バレるのはまずいでしょ。っとさあ着いてきて。情報共有といこう」

 

 夢芽がそう言うとまたどこへ向かっていく。それに龍輝と冬樹がついていく。

 

 

 

    18時

 

 

    東雲新聞社

 

 

 

「どうも、帰ってきましたよ」

「おかえりー」

 

 夢芽は龍輝と冬樹を連れて東雲新聞社に帰ってきた。

 

「んん?その人達はぁ」

「あっ、宮野冬樹です」

「木場龍輝です」

 

 舞は二人に目向けると冬樹と龍輝は名前を名乗る。それに舞は笑顔で手を振ってくる。

 

「はいはい、二人ともついてきてね」

 

 夢芽は二人を引っ張って隣の部屋に入る。

 

「二人ともそこに座って」

「ああ」

 

 二人を椅子に座らせると扉に鍵を掛ける。

 

「ふぅ、秘密を守るためにちゃんとしないといけないからね」

「もしかして、この部屋、防音設備とかもされているんですか」

「ええ、取材相手のための部屋ですから。では、情報共有といきましょう」

 

 そう言うと三人はダニッチで手に入れた情報を交換した。

 

 

 

   19時

 

 

 

「薬莢に邪神崇拝の本、亡くなった方の個人情報が書かれたメモ、本棚裏の怪しい壁か」

「色々と出てきましたね」

「もう、遅くなってきたな。今日はもう帰っていいか?」

「そうですね。僕もそろそろ戻ろうと思います」

 

 情報交換を終えた三人はすでに時間が遅くなってきたということで今日は解散しようということになる。

 

「じゃあ、帰る前にそれぞれ調査するものを決めよう」

「そうだな。薬莢は俺が調べよう」

「僕は市川さんについて調べてみます」

「じゃあ、私はメモに書かれた人のことを調べてみるよ」

 

 そう言って三人は今日は解散し、今日手に入れた情報を調べることにした。

 




 次回はPC全員が合流となります。


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