青薔薇の黒竜 (D・MAKER)
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セッションEX1:今井リサ生誕2021

リサの誕生日と言う事で番外編です。


『Circle』

 

 

 

 

「さて皆さん、明日がどう言った日か…もうご存じだと思いますが…。」

 

「当然よ…」

 

「リサ姉の!」

 

「お誕生日、です…」

 

「そうそう、所で肝心のプレゼントはどうする?」

 

「ソレを今から会議します」

 

 

そう、明日はリサの誕生日。リサ以外のメンバーと会議を始める竜騎。因みにリサ本人は今日はバイトと言う事で、偶然にも居なかったので会議をするのに都合が良かったと言っておこう。

 

 

「プレゼントの方は、そう言う形で良いわね。さて、今回は竜騎…」

 

「ん?」

 

「貴方に重要なイベントを任せたいの」

 

「重要なイベント?」

 

「そうよ、紗夜…」

 

「えぇ、私から説明します」

 

 

紗夜の説明を聞く竜騎…

 

 

「成程、任された」

 

「おにーちゃん、あこ達もしっかりサポートするよ!」

 

「竜騎さんは…今井さんの方を、お願いします…」

 

 

こうして、明日のリサの誕生日への作戦を開始する

 

 

 

 

 

『遊園地』

 

 

 

 

「竜騎、どうして急に遊園地に行こうって言いだしたの?」

 

「いやぁ、2人で遊園地で遊ぶのも良いなって思ってさ、あっははははw」

 

「竜騎…何か隠して無い?」

 

「まさか、俺が隠し事すると思う?」

 

「うん、思う!」

 

「あっさりと…」

 

「竜騎って時々、何を考えてるか分からない事があるんだよねぇ」

 

「まぁ、そうなるなぁ」

 

「ふふふ~♪まぁ、それはそれとして行こ?」

 

「う、うん(作戦がバレない様にしないと)」

 

 

リサに引っ張られ、遊園地を満喫する事にした。

 

 

 

 

 

ーーーーーーーー

 

 

数時間後…

 

 

 

「んふふ~♪夕焼けを見ながら観覧車って、やっぱり王道だよねぇ♪」

 

「デートなら外せないよね」

 

「竜騎、今日はありがとうね♪凄く楽しかった!」

 

「今日はコレで終わり……なんて言ったっけ?」

 

「…え?」

 

「まだこれからなんだよねw」

 

「???」

 

「ま、直ぐに分かるさ」

 

「ん~?」

 

 

リサは、訳の分からないまま竜騎のバイクの後ろに乗る。

 

 

 

 

 

『Circle』

 

 

 

「さて、着いた」

 

「Circleに何かあるの?」

 

「それは…」

 

 

 

パンッ!!

 

 

 

 

「!?」

 

「今井さん…」

 

「燐子!?」

 

「リサ姉…」

 

「あこも!?」

 

「今井さん」

 

「紗夜まで!?」

 

「リサ…」

 

「友希那…竜騎、コレって一体…?」

 

「リサ…」

 

 

「「「「「お誕生日、おめでとう!!」」」」」

 

「え?…あ、そうか!今日、アタシの誕生日だった!」

 

「忘れてたのかしら?」

 

「う、うん…すっかり(汗)」

 

「ふっふっふ、女神を祝う儀式が整い…今……えっと…」

 

「開かれる…かな?」

 

「そうソレ!流石りんりん!」

 

「さて、ケーキも用意出来てますし、そろそろお祝いしましょう」

 

「そうしよう、プレゼントもあるから」

 

「うん!」

 

 

Circleで始まったリサの誕生日会。各自が用意したプレゼントを渡し、遂に竜騎の番となった。

 

 

「それで…竜騎のは?」

 

「勿論あるよ、コレ♪」

 

「コレは……指輪!?」

 

「竜騎さん…まさか…」

 

「結婚指輪じゃ無いけど…手作りしたんだ////」

 

「ありがとう竜騎~♡」

 

「おう!?////」

 

「今日は沢山、甘えさせてね~♡」

 

「何時もの事だけどね~…」

 

「何時も以上だから~♡」

 

「……羨ましい、です…」

 

「りんりん…(汗)」

 

「まぁ…今日だけは…ね」

 

「そうですね…」

 

 

 

この後、夜もイチャイチャしたのは言うまでも無かった、リサの誕生日であった。

 

 

 

END

 




リサの誕生日と言う事で、短いですが思い付きで書きました。
此処までのご観覧、ありがとうございました!


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プロローグ

昔の思い出・・・小学4年の時の思い出。

 

リ「えぇ、転校!?」

 

「うん、仕事の都合で・・・ゴメンね。」

 

リ「また・・・会えるよね?」

 

「必ず戻るよ。」

 

リ「じゃあ、アタシをお嫁さんにしてくれる?」

 

「うん、約束する。」

 

リ「待ってるからね!」

 

 

そう約束を交わした2人、そして約8年の時は流れる・・・・・・

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

?「おい、そろそろ起きろ。」

 

「ん・・・」

 

 

声の渋い男の声により目覚める黒い髪の少年。

 

 

「おはよう、父さん。」

 

父「昨日はバイクの整備をしてたろ?免許の為にと頑張るのは良いが、時には休む事も必要だぞ?」

 

「分かってる。」

 

父「・・・ま、そこは亡くなったアイツとソックリだな。自分自身の拘りを作らないと気がすまないって言う所も。あのギターだって、お前の拘りだもんな。・・・にしても、お前はあらゆる楽器を使いこなすマルチプレイヤーだけど、敢えて属さずに独自で動いてるもんな。今では高校は通信教育で、仕事は機械修理やバンドの助っ人。お前もチームを作った方が良いとは思うんだけどなぁ・・・竜騎。」

 

「明日から一人暮らしだと言うのにプレッシャーを掛ける所は父さんらしいけどね。あの場所に再び戻る日が来たんだ・・・」

 

父「ああ、やっぱり“あの子との約束”か・・・あの子、本当にお前の事を好きだったからなぁ。全く、当時は小学生とは思えん程に仲が良かったからなぁ。だが、あの子は覚えてるのか?」

 

「そう信じてる。じゃあ、そろそろ行かないと。」

 

父「ああ、そうだ。実はお前に別の頼み事をしたいって人から連絡があってな・・・」

 

「頼み事?誰だ?」

 

父「ほら、あの子ともう1人の女の子のお父さん、湊さんだよ。実はお前にバンドのコーチをやって欲しいって頼まれたんだよ。湊さん、お前を推薦したらしんだ。」

 

「叔父さんからか・・・そう言えば娘さんが今、活動しているって言うけど、まさか・・・」

 

父「そのまさかだ・・・その娘さんのチームのコーチだよ。お前は何かと教えも上手いと昔から言われてるし・・・な?」

 

「となれば、向こうに着いたら挨拶に行かないとな。」

 

父「ま、そう言う事だ。しっかりな、竜騎。」

 

「ああ、行って来るよ。」

 

 

黒髪の少年、竜騎はバイクに跨り実家を後にした。新しく、そして昔住んでいた街に1人戻り、新たな生活を送る為に・・・

 

 

「今でも約束、覚えてるかな・・・“リサ”・・・」

 

そう呟きながら、目的の場所へと飛ばす1台のバイクが風を突き抜ける。

 

 

 

 



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オリ主紹介

名前:辰巳 竜騎(たつみ りゅうき)

イメージCV:石橋陽彩

 

・高校3年生/18歳

・4月12日生まれ

・男

 

家族構成:父

     (母親は病にて死亡)

 

趣味:バイク、発明、カードゲーム(遊戯王)

 

好きなもの:リサ、ギター、チョコ

 

嫌いなもの:リサを傷つける物すべて、偽善者、縛られる事

 

*

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*

 

プロフィール

 

通信講座制による高校3年生。リサと友希那とは幼馴染。

リサとは特に仲が良かったが、父の仕事の都合で引っ越す為、離れ離れになってしまう。

その際にリサに「お嫁さんにして」と言う約束を交わし、今でもその約束を一度も忘れた事は無い。

性格はクールで口数は少ないが、仲間想いで自分自身を犠牲にしようと大事な物を守ると言う強い意志を持つ。

返事のスピードが速く、断る時には「断る。」と堂々と即答する癖がある。

また護身術を身に着けており、どんな困難であろうと、決して折れない強い精神を持つ。

ギターの腕はトップクラスであり、状況に応じてドラムやキーボード、ベースも可能なマルチプレイヤー。その技術はまるで竜の様な力強さと彼独自の黒いギターから「バンド界の黒竜」と言う異名を持つ。

リサは勿論、紗夜や他のバンドメンバーからも頼られる。

その為に好意を持たれるが本人は「俺にはリサだけ」と即答する。その為に略奪組と言う勢力を作ってしまう。

リサには特に特別な想いを抱いてるのか、堂々とイチャイチャしたりして周りを砂糖製造機に変える程のバカップルっぷりを見せる。リサも竜騎の前だとネコの様に甘えたりとする。

手先が器用で機械修理をや採点の仕事、バンドの助っ人をしながら稼いでいるのでかなり生活が安定している。現在は「リサとの新婚の為の貯金」をしている。

自分自身でハンドメイドしたバイクとギターがあり、彼自身と共に進化し続けると言う強い拘りを持っている。

ギター名は「ブラック・リンドヴルム」、バイク名は「ブラッド・ワイバーン」。何方も竜を意味した名である。

 

Roseliaのメンバーから見た竜騎

 

リサ

・愛しい大事な人。頼りになるし、甘えていたい。略奪組から守って見せる!竜騎の為なら何でもする!

 

友希那

・将来、夫となる人。竜騎の腕は私が最初に買ってるのよ。リサであっても竜騎の妻の座は私が貰う。

 

紗夜

・命の恩人で尊敬する人。私の心を奪った責任を取って下さい。貴方が欲しいんです!例え今井さんが居ても、湊さんと取り合いになっても!

 

あこ

・頼れるお兄ちゃん!お姉ちゃんと同じくらいに格好いい。バイクに乗せて欲しい!Roseliaに潜む黒い竜王。

 

燐子

・静かな人だけど、優しくて暖かい気持ちになる。一緒に部屋で過ごして欲しい。ネットゲームを一緒にしませんか?

 

 

 

 

 



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セッション1:黒竜

「此処が今日から俺の家か・・・」

 

 

竜騎は父親名義での自分の新しい家に着いた。その家は1階がガレージになっており、バイクを置くには都合が良かった。荷物を整理し、夜を迎え、明日には買い物や町を見ようと計画していた。

 

 

*

*

*

*

*

*

『翌日』

 

竜騎は町を見ながらも必要な物を購入し、パン屋でパンを買って家に帰る所。時間は夕方辺り、そんな時に・・・

 

 

『おいおい・・・やべぇぞアレ・・・』

 

「?」

 

『あの女の子・・・マズいぞ・・・』

 

「・・・・・・!」

 

 

現状を見ると、ギターを持った水色の長髪の女子生徒が見ても分かる位のナイフを持った中年男性に襲われてる最中の様だ。

 

 

「グヘヘ、そのギターを渡せば命だけは助けるぜぇ?」

 

「近寄らないで下さい。貴方に渡す必要等、尚更ありません!!」

 

「良いから寄越せ!!!!」

 

「!!」

 

 

男が女子生徒をナイフで襲おうとした時に、その間に竜騎は走って間に入ろうとする。

 

 

「!?」

 

「どけぇええええええええええ!!」

 

「フッ!」

 

「あでっ!?」

 

 

竜騎は男の持っていたナイフを蹴り上げ、そのナイフは犯人の足元へ落下する。その光景を見た女子生徒もだが、周りも驚きを隠せなかった。

 

 

「この野郎・・・邪魔しやがって・・・」

 

「・・・・・・」

 

「何とか言え!!」

 

「・・・・・・おい。」

 

「あぁん!?」

 

「今すぐに牢屋に行くか、この世から消え失せるか、何方か選べ・・・。」

 

「この野郎・・・」

 

「其処の不審な男、何をしている!!」

 

「げっ!?」

 

 

丁度周りが警察に通報したのか、警察が到着し男は逮捕された。

 

 

「ま、自業自得だな・・・」

 

「あ、あの・・・」

 

「ん?」

 

 

竜騎がパトカーを目で追っていると、先程の少女に声を掛けられる。

 

 

「どうした?」

 

「先ほどは助けて頂き、ありがとうございます。何とお礼を申せば・・・」

 

「気にする事はないさ。俺が放って置けないと判断したから、そうした。」

 

「そうですか・・・それでも、本当にありがとうございました。」

 

「そのギター、相当愛されてるな。」

 

「え・・・?」

 

「きっと、良い音が聞こえるんだろうなって。」

 

「あ、ありがとうございます。」

 

「じゃあ、俺もそろそろ・・・」

 

「ま、待ってください!!」

 

「ん?」

 

 

竜騎は去ろうとすると、女子生徒に呼び止められる。

 

 

「その・・・貴方もギターをされていたりはしますか?」

 

「ああ、数年前からソロでしてる」

 

「あの・・・突然で申し訳ないのですが・・・」

 

「?」

 

「私にギターを教えて下さい!!!」

 

「・・・・・・!?」

 

 

女子生徒はギターを教えて欲しいと竜騎に頼み込む。

 

 

「俺が君に・・・か?」

 

「はい、私はバンドでギターをしてるんです。私は、バンドの仲間達と頂点に立ちたいんです!」

 

「頂点・・・(何故か“アイツ”を思い出す)分かった、少しで良ければ付き合おう。」

 

「ありがとうございます!!」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

それから女子生徒のギターの練習に付き合う事にした。彼女は自分の演奏を竜騎に一通り弾いた。

 

 

「成程、俺の予想以上に良い音だった。」

 

「本当ですか!?」

 

「ただ・・・」

 

「ただ・・・どうしました?」

 

「指を無理させてる所があったが、かなり負担を掛けて無かったか?」

 

「!!(普段は誰も気付かなかった所に気付くなんて・・・やはりこの人は只者では無い・・・)」

 

「そう言った場合は指をこうすれば良い。そうすれば負担もかなり軽減出来る。」

 

「は、はい・・・やってみます。」

 

 

女子生徒は竜騎の言われた通りに弾いてみる。すると先程とは比べ物にならない位に上手く弾けていた。女子生徒

もその事には驚きを隠せなかった。

 

 

「凄い・・・先程とは全然負担が掛からない・・・」

 

「君自身の進化の1歩と言う事だ。」

 

「本当にありがとうございました!もっと頑張って、上達します!」

 

「そっか、それは良かった。じゃあ俺もそろそろ此処で。」

 

「あ、最後に良いですか?」

 

「ん?」

 

「私は氷川紗夜と言います。お名前を教えて頂けませんか?」

 

「俺は辰巳、辰巳竜騎。じゃあ!」

 

 

竜騎はそう言って女子生徒・・・氷川紗夜に言ってバイクを取りに去って行く。その背中を見て紗夜は・・・

 

 

紗「辰巳さん・・・素敵な方でした。また、会いたいです・・・」

 

 

紗夜はそう呟いた。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

『竜騎のガレージ』

 

 

「ニャー。」

 

「ただいまロゼ。夕飯にしようか。」

 

「ニャー♪」

 

 

竜騎は自分の飼っている猫、ロゼにそう言ってご飯を上げる。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

『翌日』

 

 

紗夜は竜騎に教えて貰った通りに演奏し、以前よりも自身を持って挑む。練習が終わり、Roseliaのメンバーで話し合っていた。

 

 

友「紗夜、以前よりも演奏が上達してるけど、一体どうしたの?」

 

紗「え?急にどうしたのですか?」

 

友「いえ、昨日よりもスムーズに演奏が出来てたから、少し気になったの。」

 

紗「昨日、私を助けてくれた命の恩人の方が、ギターを持ってたので、教えて頂いたんです。」

 

あ「それって、練習前に言っていたナイフを持った不審者から助けてくれたって言う人ですか?」

 

紗「ええ、その方よ。」

 

リ「その話を聞いた時には凄くヒヤヒヤしたよ~。何かあったらどうしようかと・・・」

 

燐「氷川さんが・・・無事で・・・よかったです。」

 

紗「ええ、これも命の恩人である“辰巳さん”のお陰です。」

 

リ・友「!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

 

リサと友希那は“辰巳”と言う苗字を聞いて驚きを隠せなかった。

 

 

あ「友希那さん?リサ姉?」

 

燐「どうか・・・したのですか・・・?」

 

友「辰巳・・・」

 

リ「ね、ねぇ紗夜?その・・・辰巳って言うのは苗字なのかな?」

 

紗「そうですが・・・?」

 

リ「下の、下の名前は・・・何て言ってた?」

 

紗「?・・・“竜騎”と言ってましたが。」

 

リ・友「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

紗「今井さん?湊さん?どうしたのですか?」

 

友(竜騎・・・竜騎ってまさか・・・)

 

リ(竜騎が・・・竜騎が帰って来たんだ・・・!)

 

紗「あの・・・大丈夫ですか?」

 

あ・燐「?????」

 

 

 

 

ネクストセッション!

 

 

 

 

 

 

 




キャラ紹介2


ロゼ

・メス、猫


竜騎が飼っている黒猫。尻尾にはリボンを付けており、生後半年で竜騎によく甘えているが、竜騎のバンドを聞いて育っているので、竜騎が作った小型のキーボードやドラムを演奏出来る。


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セッション2:再会

『午後12時』

 

 

「遂に後3時間後か・・・」

 

 

竜騎は3時にRoseliaのメンバーと合流の為の準備をしている。因みに友希那の父には、対面までは俺の名前を伏せて貰う様に頼んだ。

 

 

「さて、行くぞ。俺のギター・・・『ブラック・リンドヴルム』!」

 

 

竜騎はバイクにギターを乗せ、目的地へと走り出す。

 

 

 

『道中』(Roseliaサイド)

 

 

紗「湊さん、その話は本当なのですか?」

 

友「ええ、お父さんが私達Roseliaにコーチを頼んだらしいのよ。誰に頼んだかは分からないわ・・・」

 

紗「そ、そうですか・・・」

 

リ「でも、一体どんな人なんだろ~?アタシも気になるよ。」

 

あ「きっと、漆黒の闇より来た魔界の使者なり・・・なんて感じかな?」

 

燐「あこちゃんったら・・・」

 

 

コーチが誰なのか、仲良く話していたメンバー達。そんな時・・・

 

 

「見つけたぞこの野郎!」

 

紗「!!貴方は・・・逮捕された筈・・・」

 

あ「ええ!?このオッサンがそうなの!?」

 

友「何の様かしら?紗夜には手を出させないから・・・」

 

「お前ら・・・Roseliaを売れば良い金儲けだからなぁ・・・」

 

燐「ひ、酷い・・・」

 

リ「アタシ達は・・・金儲けの道具じゃない!!」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

『午後3時過ぎ・・・』

 

 

「遅いな・・・」

 

 

竜騎は待っているのだが、約束の時間より過ぎている・・・

 

 

(一先ず外に出てみるか・・・)

 

 

『ええ、臨時ニュースが入りました。一昨日、逮捕された男が脱走した模様です。この容疑者は・・・』

 

「この間の奴・・・っ!?まさか・・・」

 

 

竜騎はヘルメットを被ってバイクに乗って走る。その道中で、Roseliaと思われる少女たちを見つける。

 

 

「あれは・・・氷川さん!?また襲われてるのか?あの白髪は・・・友希那っぽいし・・・あの茶色・・・・・・!!リサ!?」

 

 

バイクから降り、フードを被った竜騎が見た光景は以前に助けた“氷川紗夜”や昔馴染みの“湊友希那”、そして残り2人は分からないが、今襲われそうになっているのが8年前に約束を交わした“今井リサ”だった。

 

 

リ「・・・っ・・・」

 

「さぁ、俺様に歯向かった事を後悔しながらあの世に行きな!!!!」

 

友「・・・リサッ!!」

 

あ「リサ姉っ!!」

 

リ(怖い・・・助けて!!)

 

 

だが、リサは男が持ってるナイフが刺さった違和感は全くなかった・・・

 

 

リ「・・・・・・・・・!?」

 

紗「え!?」

 

 

リサ目の前にはフード被った竜騎がナイフ刃を握って止めていたからだ。竜騎の手からは血が出ていた。

 

 

「な、前の様にまた邪魔が入りやがって・・・」

 

「・・・・・・気に入らねぇなぁ。」

 

「あ?・・・って、テメェはあの時の!?」

 

紗「た、辰巳さんっ!?」

 

燐「え?・・・辰巳さんって・・・」

 

あ「あの人が!?」

 

友「り、竜騎・・・!?」

 

紗「え?」

 

リ「本当に・・・竜騎・・・なの・・・?」

 

 

竜騎のフードが取れ、素顔が出ると男と紗夜が驚き、リサ達も竜騎である事に驚いていた。

 

 

「・・・気に入らねぇ。・・・リサを平然として傷つけ貴様が・・・気に入らねぇ!!!!!」

 

 

『バキンッ!!!』

 

 

男「・・・はぁ!?!?!?」

 

友「なっ・・・!?」

 

あ「えぇええええええええ!!」

 

紗「ナイフの刃を・・・素手で・・・」

 

燐「へし・・・折った・・・」

 

リ「り・・・竜騎・・・?」

 

 

何と竜騎は素手でナイフの刃を折ったのだ。これには流石に驚くでは済まなかった。リサは怒っている竜騎に恐怖を抱いていた。

 

 

「ヒッ・・・ヒイイイイイ!!もう、自殺してやるううううう!!」

 

あ「あ、逃げた!!」

 

燐「と言うよりも・・・自殺って・・・」

 

友「まさか、あそこから落ちる気・・・?」

 

「・・・・・・」

 

紗「た、辰巳・・・さん?」

 

 

竜騎は男に近づき、服の襟を掴む。

 

 

リ「り、竜騎!?」

 

「な、何を・・・?」

 

「勝手に自殺だと・・・俺が許すと思うのか・・・?」

 

「た、助けて・・・・・・」

 

「じゃあ・・・どうする・・・?今の内に遺言だけは聞いてやる・・・」

 

「自、自首します・・・」

 

「当然だ・・・貴様は死ぬ価値すら無い・・・生き地獄で苦しめ・・・」

 

リ「・・・・・・竜騎・・・」

 

 

その後、男は自首と言う形で自ら再逮捕された。

 

 

「・・・・・・ギターに支障は・・・無いな。」

 

リ「ね、ねぇ・・・竜騎・・・何だよね?」

 

「ああ、久しぶりだな・・・リサ。大丈夫だったか?」

 

リ「アタシは大丈夫だよ・・・でも・・・」

 

竜「・・・?」

 

リ「何であんな無茶をしたの・・・?」

 

竜「リサが無事なら・・・俺は命が惜しくは無い・・・」

 

リ「・・・・・・・・・・・・バカッ!!!!」

 

『ペシンッ!!!』

 

竜「っ!!!」

 

あ「リ、リサ姉!?」

 

紗「今井さん、何を!?」

 

友「待って・・・」

 

紗「湊さん?」

 

友「今は・・・リサと竜騎の会話だから・・・」

 

紗「は、はい・・・」

 

 

竜騎は涙目のリサに平手打ちされ、紗夜達は止めようとするが、友希那が紗夜達を止める。

 

 

「リサ・・・?」

 

リ「バカ!!竜騎はバカだよ・・・昔だってアタシが虐められた時にアタシを庇ってまで助けて・・・さっきもナイフを握ってまで怪我をして・・・それがもし、心臓とか刺されてたらどうするの!?」

 

「俺は・・・リサが傷付く方が嫌だ・・・それなら俺は・・・」

 

リ「じゃあ、残ったアタシはどうなるの!?アタシとの約束を破ってまで自分の命を犠牲だなんて・・・例えそれでアタシが救われても、アタシは嬉しくないよ・・・」

 

「リサ・・・」

 

 

リサは涙目で竜騎に思いをぶつける。そして友希那達も動き出す。

 

 

友「全くよ・・・久しぶりね竜騎。」

 

「友希那・・・」

 

友「リサや私達を助けてくれた事には感謝するわ。でも、それでもしも、竜騎が犠牲になって助かっても・・・私は貴方を恨むわ。私の心を盗んで置いて・・・そんなのは認めないから。」

 

紗「今井さんや湊さんに同感です。」

 

「氷川さん・・・?」

 

紗「辰巳さん、あの時の様に私は貴方に救われました。ですが、先程の今井さんとの会話の“自分の命は惜しく無い”と言う発言は頂けません。貴方はもっと自分の命を大切にすべきです。」

 

あ「リサ姉・・・大丈夫?」

 

燐「今井さん・・・」

 

「・・・・・・・・・」

 

 

竜騎はリサの近くに行く。

 

 

「リサ・・・ごめん。」

 

リ「竜騎・・・今でも覚えてる?あの時の約束・・・『再会したら、お嫁さんにして』って・・・」

 

あ「えええ!?それって・・・」

 

燐「結婚の約束・・・ですか?」

 

紗「湊さん・・・辰巳さんと今井さんは・・・どんな関係で?」

 

友「竜騎は私とリサの幼馴染よ。だけど、竜騎は8年前にお父さんの仕事の都合で引っ越してたの・・・その際にリサと結婚を約束してたのよ・・・ズルイ・・・」

 

紗「え?(汗)」

 

 

リサとの約束・・・『再会したらお嫁さんにして』と言う内容は今でも竜騎もリサも覚えている。あこと燐子、紗夜も驚く。

 

 

「その約束を1度も忘れた事は無いさ。」

 

リ「じゃあ、アタシと一緒に生きるって事も約束して?」

 

「リサ・・・」

 

リ「でないと・・・許さないから・・・」

 

「・・・・・・・・・」

 

 

竜騎は友希那達の方を見ると・・・『約束しろ』と言わんばかりの視線を送る。

 

 

「分かった、約束する。これからはずっと一緒だから・・・」

 

リ「うん、今度あんな犠牲になる真似をしたら・・・許さないからね?」

 

「うん・・・」

 

リ「竜騎・・・」

 

「どうしt・・・!?リサ・・・?/////」

 

 

リサは竜騎に思いっきり飛び込み、竜騎を強く抱きしめる。

 

 

リ「お帰り竜騎・・・会いたかった。」

 

「ただいま・・・リサ。」

 

友「所で良いかしら・・・?」

 

り「ふえっ!?/////」

 

「どうした?」

 

紗「気になってたのですが・・・辰巳さんはどうして此方に?」

 

「ああ、Roseliaのメンバーと3時にスタジオで挨拶すると言う約束で、3時になっても来ないから探してた。」

 

燐「・・・え?」

 

あ「今日って確か3時にコーチになる人と会う約束が・・・」

 

友「・・・!!ま、まさかとは思うけど・・・私達Roseliaのコーチと言うのは・・・」

 

「俺だ。」

 

「「「「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」」」」

 

「?・・・どうした?」

 

「「「「「ええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!?!?!?!?」」」」」

 

「・・・声デカい・・・」

 

リ「り、竜騎が・・・アタシ達の・・・コーチ・・・」

 

友「お父さん・・・道理で教えてれなかった訳ね・・・」

 

紗「お、驚きました・・・。辰巳さんがコーチだなんて・・・」

 

あ「リサ姉と友希那さんの幼馴染の人がコーチ・・・これは変革を起こす魔界の者なり・・・って事かなりんりん?」

 

燐「う・・・うん。そうかも・・・」

 

「所で・・・これから練習か?」

 

友「そう言いたいけど・・・さっきの件の事もあるし・・・明日の朝10時にCircleに集合と言うのはどうかしら?」

 

「分かった、今日は出直そう。」

 

友「それと竜騎・・・」

 

「?」

 

友「明日は貴方の演奏を・・・見せて頂戴。」

 

「分かってる。じゃあ、また明日に・・・」

 

リ「あ、待って竜騎!」

 

「どうした?」

 

リ「折角久しぶりに会ったんだから・・・この後・・・2人で話さない?」

 

竜「そうだな、ちょっと待っててくれ。」

 

 

竜騎はそう言って走って行く。

 

 

リ「竜騎の優しい所・・・変わって無いなぁ。」

 

友「そうね・・・」

 

あ「確か、紗夜さんにギターを教えたんでしたよね?」

 

紗「ええ、辰巳さんの指導は私も驚くほどでした・・・」

 

燐「最初は・・・怖そうな感じでしたけど・・・」

 

友「大丈夫よ・・・竜騎は眼光が鋭い所はあるけど、性格は優しいから。」

 

「待たせた。」

 

リ「竜騎・・・それバイク?」

 

「安心しろ、免許はある。」

 

あ「わぁ、凄い凄い!」

 

 

竜騎は愛用のバイクでリサ達前に来た。

 

 

「スペアのヘルメットだ、被って後ろに乗ってくれ。」

 

リ「うん!」

 

友「なっ!?」

 

 

リサはスペアのヘルメットを受け取ると、竜騎の後ろに座り竜騎の背中に捕まる。

 

 

「離すな?」

 

リ「分かってるよ♪」

 

「じゃあ、また明日!」

 

リ「じゃね~♪」

 

 

竜騎はリサを乗せてバイクを動かす。2人はあっと言う間に遠くに行った様だ・・・。

 

 

あ「良いなぁ、今度あこも乗せて貰いたいなぁ!」

 

燐「格好良い・・・です////。」

 

紗「バイクまで・・・辰巳さんは何でもありですね・・・湊さん?」

 

友「・・・・・・・・・羨ましい」

 

紗「え?(汗)」

 

 

残った友希那達は羨ましがっていた。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

『午後5時』

 

 

リ「懐かしいね、この場所。何時も此処で夕日を見てた大事な場所だもんね。」

 

「そうだな・・・此処で話したかった。」

 

 

竜騎リサを連れてある場所に来ていた。それは2人が小さな頃から夕陽を見ていた丘だった。

 

 

リ「所で竜騎・・・手は大丈夫?」

 

「ん・・・ああ、血は止まってるから大丈夫だ。ギターだって弾ける。」

 

リ「でも、せめてこのハンカチだけでも巻いてて。」

 

 

リサはそう言って竜騎の左手にハンカチを巻く。

 

 

「ありがとう・・・リサは本当に優しいな。」

 

リ「竜騎だって・・・ねぇ竜騎。」

 

「どうしたリサ・・・んっ!?」

 

 

リサは不意に竜騎の唇を奪った。暫くリサは離れなかった。そして1分が経った頃・・・

 

 

リ「竜騎・・・大好き♡」

 

「俺も・・・愛してる。」

 

 

2人は暫く抱き合った。そしてこれから新しい物語の始まりとなる・・・

 

 

 

ネクストセッション・・・



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セッション3:新生Roselia

『朝10時、Circleにて』

 

 

竜騎はRoseliaとの挨拶を含め、今日から共に練習の指導をする事になった。

 

 

紗「では、先ずはお互いに挨拶から始めましょう。」

 

「先ずは俺から行こう。改めて、今日からRoseliaのコーチとなる辰巳竜騎だ。宜しく頼む。」

 

友「次は私ね。Roseliaボーカル、湊友希那よ。」

 

紗「Roseliaリードギターの氷川紗夜です。」

 

リ「次はアタシね☆Roseliaベースの今井リサだよ☆」

 

あ「次はあこだね!妾は偉大なる漆黒の魔導士………って言う事で、宇田川あこです!Roseliaのドラム担当です!」

 

燐「キーボードの………白金燐子です……宜しくお願いします/////」

 

 

一通りの自己紹介を終え、早速友希那が竜騎に…

 

 

友「早速だけど竜騎、貴方の技術を見せて頂戴。内容は私の歌う曲にギターを弾いて欲しいの。」

 

「その言葉、待ってた。」

 

 

竜騎は自身のケースから早速、ギターを出す。彼のギターは竜の頭や翼を思わせる様な黒いギターだった。

 

 

紗「それが、辰巳さんのギターですか?」

 

「ああ、俺のギター…『ブラック・リンドヴルム』。」

 

あ「ブラック………リンドヴルム………?」

 

燐「その名前の………由来は……?」

 

「“黒き天竜”と言う意味で名付けた。」

 

リ「成程ぉ!だからドラゴンの頭の様な形に作られてるんだぁ。確かに竜騎と言えばドラゴンって感じだもんね。」

 

友「じゃあ、早速……」

 

「友希那、その前にこのブレスレットを付けて欲しい。」

 

友「コレは……?」

 

「後で分かる。」

 

友「分かったわ……じゃあ、始めるわよ!」

 

「任せろ。」

 

 

竜騎のギターと友希那の歌が始まる。その光景に4人は………

 

 

紗「こ、コレは…」

 

燐「す……凄い………です!」

 

あ「あの時見たいだね、リサ姉!」

 

リ「うん……(コレが竜騎の演奏………)」

 

 

リサ達4人は竜騎と友希那のセッションに魅了されていた。それは言葉には表せない程の…。そして2人のセッションが終わる。

 

 

友「流石は竜騎ね……伊達に『バンド界の黒竜』と呼ばれるだけあるわ…」

 

紗「え…?湊さん……今………何て?」

 

リ「『バンド界の黒竜』って正体不明で噂の天才マルチプレイヤーの事だよね?」

 

燐「もしかして……竜騎さんが…?」

 

友「ええ、その通りよ。」

 

「隠していたんだが……やはり友希那にはバレたか。」

 

紗「辰巳さんが、黒竜だったなんて……先程のギターの腕に思わず魅了されました。」

 

リ「アタシも凄く感動したよぉ!」

 

あ「舞い降りし、漆黒の竜…格好良い!」

 

燐「私も…言葉では表せない位に感動してます/////」

 

 

リサ達も各々と感想を述べる。

 

 

友「実力は申し分無いわ、コーチとしても、6人目のメンバーとしても。最後に竜騎、…貴方はRoseliaに全てを掛ける覚悟はある?」

 

「俺は手抜きが出来る程、器用な性格では無いからな。俺もやっと見つけたんだ…求めていた場所が。」

 

友「そう、分かったわ。竜騎…貴方を歓迎するわ、夫としても。」

 

「…………夫?」

 

 

此処で友希那がとんでもない発言をした。

 

 

リ「友希那?竜騎はアタシのダーリンなんだから、勝手に取ったらダメだよ?」

 

友「あら?私だって諦めて無いわよ?」

 

あ「りんりん………怖いよぉ…」

 

燐「私も……」

 

 

リサと友希那から黒いオーラが出ており、あこと燐子は2人に恐怖する。

 

 

「2人共、白金さん達が怖がってるからよせ。」

 

紗「辰巳さんの言う通りです。」

 

リ「アハハ…ゴメン。」

 

友「ごめんなさい…」

 

「次は全員でセッションとなるな。リサ達もコレを手首に付けて欲しい。」

 

リ「OK!」

 

紗「早速、全員練習ですね。」

 

あ「あこも頑張るぞ~!」

 

 

次に全員での練習が始まる。

 

 

(コレは………)

 

リ(あの時と同じ……)

 

友(自然に…)

 

紗(動く…)

 

あ(凄く…)

 

燐(楽しい…)

 

 

竜騎達全員の練習は友希那達が初めて感じた時と同じ感覚で自然とスムーズに行く。

 

 

----------------------------------------------------------

 

練習後…

 

 

リ「いやぁ、竜騎の演奏とアタシ達の演奏、凄かったよねぇ!」

 

紗「そうですね…私も一緒に演奏した事で、その凄さを身に感じました。」

 

友「そうね…私達もまだこれから進化するって言う事ね。」

 

あ「今日の友希那さん、凄く調子良いですね!」

 

燐「私も……何時もと違う感じがしました…」

 

「さてと………」

 

リ「竜騎、またギターを出して何をしてるの?」

 

「調べ事。」

 

 

竜騎は再びギターを持ったかと思えば、横に寝かせて何やらギターからコンピューターの接続部分と思える場所を出し、自身のノートパソコンに繋ぎ始めた。

 

 

リ「え!?ギターをノートパソコンに繋いでる!?」

 

友「どうなってるのよ……」

 

あ「りんりん、あこ驚いたよ~!」

 

燐「私も…」

 

紗「あ、あの…辰巳さん?」

 

「どうした?」

 

紗「ずっと気になってた事があるのですが………質問させて頂いても宜しいでしょうか?」

 

「答えられる範囲であれば。」

 

紗「辰巳さんのそのギターは……何処で買われたのですか?」

 

「この『ブラック・リンドヴルム』は俺のハンドメイドだ。」

 

あ「ハンド……メイド……?」

 

友「まさか貴方…そのギターって………」

 

「自分で一から作った。」

 

燐「つ…作った………?」

 

「どうかしたのか?」

 

「「「「「……………………………」」」」」

 

「?」

 

「「「「「ええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?」」」」」

 

「!?!?!?」

 

 

5人の驚きの声には流石の竜騎もビックリする。

 

 

「驚く程の事か?」

 

リ「イヤイヤ、驚くって言うレベルじゃ無いから!!」

 

友「ええ…一言では片づけられないわ……」

 

リ「もしかして………バイクも自作?」

 

「ああ、ギターとバイクだけは自作したいと昔から決めていた。」

 

あ「凄い………」

 

紗「まさか……ご自身で作られてとは………凄い拘りですね(汗)」

 

「向こうで6年も掛けて作ったからな……パーツを色々と探した。」

 

燐「6年も………」

 

「さっき付けて貰ったリングも演奏者やボーカルの振動や動きで音がどう出るか感知する為のものだ。」

 

リ「そ、そうなの?」

 

「調べた所……“演奏は”問題無い。」

 

友「演奏……は?」

 

紗「演奏は……って」どう言う事ですか?(汗)」

 

「氷川さんは以前に教えた所が良くなってるが、残りの4人…歌ったり、演奏する際に無理をしてる部分があった。」

 

あ「うそ!?」

 

「そこは後半の練習前に教えるさ。」

 

 

そう言った話をして、後半の練習が始まる。竜騎はリサ達に指の部分や負担の減らし方を指導し、前半よりも上達していた。

 

 

リ「終わったぁ!」

 

あ「あこ疲れた~!」

 

紗「今回の練習で全員、確実に良くなりましたね。」

 

友「ええ、竜騎が調べてくれたお陰で改善された所も増えたわ。今度の日曜日のライブも必ず成功させるわよ。」

 

「明日?」

 

友「あ、ごめんなさい。竜騎にはまだ説明して無かったわ。今度の日曜日はRoseliaのライブが入ってるの。貴方にとってはRoselia初の…ね?」

 

「成程な…受けて立つさ。」

 

友「そう言うと思ってくれたわ。燐子…」

 

燐「はい…竜騎さんの衣装…ですね?」

 

友「ええ、お願いするわ。」

 

燐「分かりました…////」

 

「俺からも頼むよ、白金さん。」

 

燐「はい…えっと…私の事は……名前で呼んでくれますか?“さん”は無しで………」

 

「分かった、宜しく頼むよ燐子。」

 

燐「はい……//////」

 

あ「じゃあ、あこの事はあこって呼んでね、おにーちゃん!」

 

「お、おにーちゃん……?ああ、分かったよ…あこ。」

 

あ「えへへ~/////」

 

リ「竜騎~」

 

「ん?リサ!?////」

 

リ「アタシもアタシも~!頑張ったんだからご褒美にナデナデして~♡」

 

「あ、ああ…分かった。(甘えん坊な所も可愛いな…)」

 

リ「えへへ~♡」

 

友「ちょっとリサ?」

 

紗「宇田川さん、今井さん…湊さんも何か言って下さい……」

 

友「私も竜騎に甘えさせてよ…」

 

紗「はい!?」

 

「ゆ…友希那?」

 

友「昔みたいに“ゆき”って呼んで…////」

 

「あ、あぁ……(汗)」

 

紗「あんな湊さん………初めて見ました。(汗)」

 

燐「わ、私もです……//////(良いなぁ…)」

 

 

練習が終わればリサとあこ、友希那は竜騎に甘える。紗夜は今までに無い光景に思わずズッコケてしまう。燐子も顔を真っ赤にしながらも羨まし気だった。

 

 

------------------------------------------

 

『夕方』

 

 

「さて、帰ってギターの調整だな。」

 

リ「竜騎~!」

 

「リサ、どうした?」

 

 

明日の練習の予定を話し合い、それぞれ帰宅しようとした時、リサが竜騎を追いかけて来た。

 

 

リ「今日……竜騎の家に行っても…良いかな?出来れば……泊まりたいなぁって/////」

 

「良いのか……?」

 

リ「竜騎にしか言わないもん……アタシさ…会えなかった8年分、竜騎と過ごしたいの…良いでしょ?(上目遣い)」

 

「そうか、分かった……今日は一緒に過ごそう。」

 

リ「うん!」

 

「そうとなれば…乗ってくれ!」

 

「オッケー♪」

 

 

今日もリサをバイクの後ろに乗せ、リサの希望で竜騎の家へ向かう。

 

 

--------------------------------------------------------

 

『竜騎の家』

 

 

「此処が今の家だ。さ、上がってくれ。」

 

リ「お邪魔しま~す!…おぉ!1階はガレージなんだぁ……竜騎っぽくて良いね♪」

 

ロ「ニャ~♪」

 

「お、ロゼ。ただいま。」

 

ロ「ニャア~♪」

 

リ「わぁ、可愛い猫ちゃんだぁ♪」

 

「ロゼと言って生後6ヶ月のメスなんだ。」

 

リ「そっかぁ、宜しくねロゼちゃん♪」

 

ロ「ニャ~♪」

 

リ「おお、よしよし♪」

 

 

出迎えてくれたロゼをリサは一目で気に入っている。竜騎はその間に夕食を作る。

 

 

「今日はグラタンとサラダにしてみた。」

 

リ「わぁ、凄く美味しそう!竜騎の料理出来るんだ!」

 

「母さんが幼い時に…な。」

 

リ「あ……そうだった。ゴメンね…」

 

「気にしないでくれ。さ、冷めない内に召し上がれ。」

 

リ「うん、いただきます!」

 

 

リサは竜騎の作ったグラタンを口に入れる。

 

 

リ「美味しい!!アタシも料理してるけど、竜騎のも美味しいよ!」

 

「お気に召したのなら何よりさ。」

 

リ「今度はアタシの得意料理の筑前煮を作ってあげるね!」

 

「お、楽しみだな。」

 

 

食事をしながらの会話も弾み、風呂はリサに先に入らせた。(混浴を言われたが、流石に竜騎は止めた)そして就寝で、リサに2階のベッドを貸して、竜騎は1階ガレージのソファーで寝る事にしようとしたのだが……

 

 

「何故こうなった………?(汗)」

 

リ「だって…寂しいんだもん。竜騎は嫌なの?/////」

 

「そうじゃない…それに………当たってる//////」

 

リ「当ててるんだもん♡」

 

「アハハ……(汗)」

 

 

竜騎はそう言いながらも一緒のベッドで寝る事になった。そして日曜日のライブの日が近づいた。

 

 

----------------------------------------------

 

『ライブ控え室』

 

 

リ「竜騎、似合ってるよ♪」

 

紗「ええ、とてもお似合いです。」

 

「ありがとう、燐子達のお陰だよ。」

 

燐「いえ……////男の人の衣装は初めてだったので……////」

 

友「じゃあ、そろそろ行きましょう。私達、新生Roseliaのライブを!」

 

あ「おーーーーーー!!」

 

 

『ステージ』

 

 

友「今日はライブに来てくれてありがとう。今日はRoseliaの新メンバーを紹介するわ。」

 

客1「ええ、新メンバー?」

 

客2「誰だろう・・・?」

 

友「ツインリードギターを務める、Roseliaの黒竜……『辰巳竜騎』!!」

 

「辰巳竜騎だ。集いし絆が限界と頂点を突き破る牙となる!!」

 

客1「わぁ、男の人なんだぁ!!」

 

客2「しかも格好良い!!」

 

 

竜騎にスポットライトが当たり、観客から大歓声を受けた。そして新生Roseliaのライブが始まる。

 

 

 

------------------------------------

『ライブ終了時、帰り道』

 

 

リ「今日のライブ、大成功だったね!」

 

あ「うん、おにーちゃんのギターが特に!ね、りんりん?」

 

燐「うん…凄かった。」

 

「俺1人でやった訳じゃない、皆と合わさったから出来た事だ。」

 

紗「謙遜されなくても…ですが辰巳さん、私達は立ち止まりませんよ?」

 

友「ええ、私達は自分達の音楽を信じて…更なる高みに目指す。その為にも、これからも頼りにしてるわ。」

 

「ああ、俺達の進化は……これからだ。ネクストセッション、アクセラレーション!!」

 

 

To be next

 

 

 

 




後書きから失礼致します。作者のD・MAKERです。まだまだ未熟ですが、此処まで読んで頂き、誠にありがとうございます。

次回は友希那と紗夜がメインとなります。もしかしたら…“あの子”も少し登場するかもしれません。さて、誰が出るのか…次回も楽しんで頂けたらと思います!


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セッション4:歌姫とギタリストの恋

ライブから数日後…新生Roseliaの話題でアチコチで盛り上がっていた。

 

 

リ「いやぁ、凄いねぇ!此処まで注目を浴びるなんてねw」

 

燐「はい………凄く…////」

 

あ「記事に思いっきり、『Roseliaの新メンバーは男性ギタリスト』って、おにーちゃん凄い人気だよね♪」

 

「そう言うな…結構恥ずかしい///」

 

リ「おや?竜騎が照れてる所は貴重だねぇ。」

 

「俺よりも、今度の練習の事だろ?」

 

友「ええ、次の新曲に備えて各自に技術を上げて貰わないと。それに、竜騎に作曲を手伝って貰いたいもの。」

 

「俺に?」

 

友「えぇ、竜騎と一緒なら捗るかなって……////」

 

「そ、そうか…(汗)」

 

リ「あれぇ?何で竜騎とだと捗るのかなぁ?」

 

友「リサには関係無いでしょ…?」

 

リ「関係あるから!竜騎はアタシの彼氏だし!」

 

「おーい……」

 

紗「そこまでです。辰巳さんが困ってるでしょう?」

 

リ「あれ?紗夜……まさかとは思うけど…」

 

友「竜騎を狙ってるのかしら…?」

 

紗「そ、そう言う事は言ってません!!/////」

 

「もしも~し?…そろそろやm」

 

リ・友・紗「「「竜騎(辰巳さん)は黙ってて(下さい)!!!」

 

「……………(汗)」

 

あ「おにーちゃん……リサ姉達どうする?」

 

「放置しかないなぁ…」

 

燐「そうですね…終わりそうに…無いですが。」

 

「そうだな…その間に俺達は何するか…?」

 

あ「じゃあ、あこと練習付き合ってよ!」

 

「おいおい、そんなに抱き着かなくても…」

 

燐「あこちゃんズルい……私も…竜騎さんと…」

 

「り、燐子!?」

 

リ・友・紗「「「……って、ソコ!!!抜け駆けしない!!!!!!」」」

 

 

あこと燐子が竜騎に抱き着くと、リサ達が竜騎達の方に向き、混沌と化したのは言うまでも無かった。

 

 

--------------------------------------

 

『翌日』

 

 

「良く晴れてるな、今日は休みだし…ロゼ、散歩に行こうか?」

 

「ニャー♪」

 

 

今日はバンドの練習も採点のバイトも無かったので、ロゼを連れて散歩に行く。場所は公園だ。

 

 

「よしよし、今日は思う存分に遊ぶんだぞ?」

 

「ニャア~♪」

 

 

ロゼを公園に下ろすと、速足でアチコチを走り回る。そんな時………

 

 

友「にゃーんちゃん♡、初めて見るにゃーんちゃん♡」

 

「ニャー?」

 

友「キュンッ♡」

 

「ゆ、ゆき…?(汗)」

 

友「!!……り、竜騎…?」

 

 

ロゼの元に現れたのは友希那であった。その友希那のデレ顔を見た竜騎は唖然としており、友希那も思わぬ所を見られて驚いた。

 

 

友「ど、どうして此処に…?(汗)」

 

「ロゼと散歩してた…。」

 

友「このにゃーんちゃん…竜騎の?」

 

「ああ、ロゼって言うんだ。リサには既に説明してる。」

 

友「リサだけずるい…。ロゼちゃん…可愛い♡」

 

「ニャー。」

 

(そうだった、ゆきは昔から猫が好きだった……)

 

 

竜騎はロゼを抱いた友希那と共に近くのベンチに腰を掛けた。

 

 

友「ロゼちゃん♡ロゼちゃん♡」

 

「と、所で…ゆきは何をしてたんだ?猫を探してたのか?」

 

友「えっと…次の作曲を考えてたの//////(言えない…竜騎に会いに行こうとしてたなんて………/////)」

 

「そうか、ゆきは熱心だな。叔父さんからRoseliaの事は色々と教えて貰った。」

 

友「えぇ。今はこうして竜騎も加わって、私達はもっと高みを目指せるって思ってる。勿論、竜騎も妥協は無しよ?」

 

「分かってるさ。」

 

友「それに…」

 

「それに?」

 

友「私は…………竜騎が好き。仲間以上に…1人の女性として……////」

 

「ゆ、ゆき!?/////気持ちは嬉しいが……俺にはリサが…」

 

友「分かってる!!」

 

「!?」

 

 

友希那とは思えない程の大きな声が響く。

 

 

友「リサが居たとしても、私は歌と竜騎以外は興味無いの。後は…にゃーんちゃんも…/////」

 

「ゆき……んっ!?/////」

 

 

竜騎が何かを言おうとすると、友希那に唇を奪われていた。

 

 

友「私は諦めない。それに…貴方の腕を先に買ったのは私なんだから…そのキスの意味を………ちゃんと理解してね…/////」

 

「ゆき………」

 

リ「ちょっと、友希那~?何してるの~?」

 

友「え!?///」

 

「リ、リサ…(汗)」

 

 

ある意味で良いムードになっていた所にリサが黒い笑顔で仁王立ちしていた。

 

 

リ「勝手にアタシの竜騎の唇を奪うなんて…どう言う事かな~?いくらアタシでも許さないよ?」

 

友「別に良いじゃない。減るものじゃ無いんだし…」

 

リ「へぇ……。じゃあ竜騎?」

 

「は……はい…」

 

リ「アタシのキスで上書きするからね♡」

 

「う、上書きって…んん!?」

 

リ「んん~♡」

 

友「ちょっと!?////」

 

 

リサが深い口づけをする。これがまた中々離れない…しかも友希那も顔を真っ赤にしている。そしてようやく…

 

 

「ぷはっ!……リサぁ…そんな風にされると…力が抜ける…」

 

リ「んふふ~♡竜騎がアタシにメロメロになってくれるなら、本望だよ?」

 

友「じゃあ、次は私が…」

 

リ「おっと、ならアタシも次に♡」

 

「おい………」

 

 

暫くキス魔と化した2人に唇を奪われ続けるのは言うまでも無かった。

 

 

『夕方』

 

 

「ふぅ……リサもゆきも、いつの間にあんなキス魔になったのやら……」

 

「ニャア~?」

 

「あぁロゼ。お前はまともで良かった。」

 

紗「あら、辰巳さん?」

 

「あ、氷川さん。」

 

 

帰り道に紗夜と出会う。

 

 

紗「その猫は辰巳さんのですか?」

 

「ロゼって言うんだ。今日は散歩に出てた。」

 

紗「可愛らしいですね♪」

 

「ニャー♪」

 

 

紗夜は微笑みながらロゼを撫でる。

 

 

紗「私は買い物の帰りなんです。今日は両親の帰りも遅いので……」

 

「そっか、俺も帰って夕飯を作らないとなぁ。」

 

紗「宜しければ……私の家に来ませんか?」

 

「え?」

 

紗「貴方の事をもっと、知っておきたいんです。」

 

「じゃあ、お言葉に甘えようかな。」

 

 

その後、紗夜の家で夕食をご馳走になった。とても美味しく、紗夜も喜んでくれた。今は紗夜の部屋で2人きり…

 

 

紗「ずっと気になってたのですが…辰巳さんは、今井さんや湊さんとは幼馴染…なんですよね?」

 

「ああ、8年前は父の仕事の都合でこの場所を離れてたんだ。今年から1人暮らしを始めたんだ。」

 

紗「お母さんは?」

 

「俺が小さい頃に病で……」

 

紗「す、すみません!私ってば…」

 

「良いんだ、何時かは聞かれた時には話はしないといけないし。」

 

紗「失礼しました。……辰巳さんは不思議な方ですね。」

 

「?」

 

紗「貴方とは不思議と話が弾んで、ギターも上手くて…何より……貴方は私を2度も助けてくれた恩人ですから…。」

 

「アレは俺が放って置けないと思ってしただけだから、そんな気にしなくても……」

 

紗「あの……辰巳さん…いえ、竜騎さん。」

 

「氷川さん?……おう!?」

 

 

突如、紗夜は苗字では無く名前の方を呼んで竜騎をベッドに押し倒す。

 

 

紗「私は……貴方が好きです!!貴方に始めて助けて貰った時から…!!」

 

「氷川さんの気持ちは嬉しい。……だけど俺には…」

 

紗「今井さんが居る事は存じてます。ですが、貴方は私の心を奪ったんです。その責任を取って下さい!例え、今井さんや湊さんとライバルになっても……私は貴方を手に入れたいんです!!」

 

「氷川さn…ん…」

 

 

またしても竜騎は唇を奪われる。

 

 

紗「私の事は…“紗夜”って呼んで下さい。」

 

「紗夜……」

 

紗「はい……では、もう一度キスを………////」

 

 

再び紗夜がキスしようとした瞬間…

 

 

「お姉ちゃ~ん!」

 

 

『ガチャ』

 

 

紗「「!?!?!?!?」

 

 

紗夜と髪の色同じで、瓜二つと言う程に似た少女が扉を開ける。

 

 

「お姉ちゃん……何してるの?」

 

紗「日菜!?何時も勝手に入らないでって言ってるでしょ!」

 

「ゴメンね。玄関に見慣れない靴があったから…」

 

(紗夜の妹さん……だけどこの子、どっかで見た事がある様な……)

 

紗「今は竜騎さんも居るんだから、扉を閉じて!」

 

日「竜騎………あーーーーーー!!リュっ君だぁ!!!」

 

「…………え?」

 

紗「り……リュっ君?」

 

 

突如、“リュっ君”呼ばれた竜騎と紗夜は唖然としている。

 

 

「……えっと、リュっ君って…誰かと間違えて無い?」

 

日「間違えて無いよ!ねぇリュっ君!去年、千聖ちゃんを助けてくれたり、あたし達にバンドでの練習に付き合ってくれたり!あの時から“るんっ♪”って来たんだよ?」

 

「千聖………千聖って確か………………!!思い出した!チサと一緒のアイドルメンバーのギターの子か!!」

 

 

竜騎は去年の事を思い出した。チサ…白鷺千聖達アイドルバンド、Pastel*Palettesのギター、氷川日菜。去年は千聖が問題ありのコーチに嫌がらせをされていた所を、竜騎の策で見事に迎撃し、その際にパスパレのマネージャーから少しの間だけコーチを頼まれた事を。

 

 

日「やっと思い出してくれたんだ!でも、どうしてお姉ちゃんと一緒に?」

 

紗「竜騎さんは私達Roseliaのコーチにして6人目のメンバー。私とツインリードギターで活動してるのよ。」

 

日「えぇ~~!?お姉ちゃんだけズルいよぉ!!あたしもリュっ君と一緒に遊びたい~!」

 

紗「ダメに決まってるでしょ!」

 

友「全くよ…勝手に竜騎を奪わないで頂戴。」

 

リ「そうだよ紗夜、ヒナ。勝手に竜騎を奪わないで!」

 

「って、何でリサとゆきが!?」

 

紗「湊さん、今井さん…貴方達、普通に不法侵入ですよ?」

 

日「そうだよリサちー達。リュっ君はあたしと遊ぶんだから~!」

 

リ「いやいや、アタシの彼氏を勝手に取らないでって言ってるでしょ!!」

 

友「私と一緒に夜を過ごすんだから、邪魔しないで頂戴…」

 

紗「竜騎さんは私の家で泊まりますので、お引き取り下さい。」

 

日「一緒に寝るのはあたしとだよ?」

 

「4人とも………落ち着かないか?」

 

リ・友・紗・日「「「「竜騎(さん/リュっ君)は大人しくしてて!!!!」」」」

 

「……………」

 

 

今度は紗夜と日菜も含めて4人で竜騎の取り合いが始まる。竜騎はロゼを抱いたまま、見てるしか出来なかった。

 

 

「ロゼ……帰ろっか…」

 

「フニャ~。」

 

 

竜騎はロゼを抱いて、紗夜と日菜に挨拶をして帰った。翌日、リサと友希那に勝手に帰った事を説教されたのは言うまでも無かった。

 

 

To be next!

 

 

 

 

 

 

 

 



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セッション5:中二病とネトゲと…

アンケートありがとうございます!投票数の多い順に書いて行きたいと思います。
皆様、ありがとうございました!


今日もRoseliaメンバーは練習中。今日も竜騎の指導がメンバーを成長させる。そして昼食…

 

 

『昼』

 

リ「竜騎~♡今日はアタシがお弁当を作ったよ~♡」

 

「ありがとう、嬉しい。」

 

紗「私もありますよ、宜しければ食べて頂けますか?」

 

「お、美味しそう。」

 

燐「あの……竜騎さん、私のも……////」

 

あ「りんりん、何時の間に!?」

 

「燐子……ありがとう。」

 

燐「は、はい……/////」

 

あ「りんりん、良いお嫁さんになるねぇ!」

 

リ・友・紗「「「!!!」」」

 

 

あこの一言で周りの空気が一瞬で凍り付く。

 

 

友「あこ……?」

 

あ「ひぃ!?ゆ、友希那さん!?」

 

友「貴女……自分が何を言ったか分かってるのかしら?」

 

あ「え?……え?………」

 

紗「宇田川さん……竜騎さんは私の夫になるのですから、言葉には気を付けて下さい。」

 

あ「あ、あこは………」

 

リ「ほら、竜騎。あ~ん♡」

 

「あ~ん。」

 

リ「どう?アタシの作った卵焼き、美味しい?」

 

「ああ、美味しいよ。」

 

燐「あの…此方のおにぎりもどうぞ////」

 

「うん、ありがとう。お、中は昆布だ。好きなんだ。」

 

燐「良かった……///」

 

友・紗「って、そこ!!何をやってるの(ですか)!!」

 

あ「りんり~ん!!おにーちゃ~ん!!あこを忘れないで~!!(涙)」

 

 

リサと燐子は友希那達を差し置いて、竜騎とイチャイチャしていた。その光景を見た2人は当然ながら怒っており、あこは忘れられ事を涙目でツッコミを入れる。

 

----------------------------------------

 

 

『夕方』

 

 

あ「そうだ!ねぇねぇ、おにーちゃん!」

 

「ん?」

 

あ「お兄ちゃんはオンラインゲームとかやるの?」

 

「あぁ…PCで2つ程だが、してるのがある。……と言うゲームだ。」

 

あ「あことりんりんがしてるゲームだ!ねぇねぇ、良かったらおにーちゃんも一緒にしない?」

 

「俺と?」

 

あ「うん、今度のお休みに一緒にしようよ!」

 

「ああ、構わない。」

 

リ「あ、だったらその日はアタシもやろうかな?」

 

燐「はい…皆さんですると楽しいですから……///」

 

リ「そう言えば、竜騎はもう1つは何のゲームしてるの?」

 

「遊戯王。」

 

リ「あ~、そう言えば竜騎は昔からやってたもんねぇ。カードの方もやるの?」

 

「ああ、やってる。」

 

友「昔から強かったって、周りも言ってたわね……。今のデッキは……?」

 

「『ヴァレット』軸の闇属性、ドラゴン族デッキ。」

 

友「『ドラゴン族』好きは変わらずなのね………。ソコが竜騎らしいけど。」

 

紗「竜騎さんと言えば……確かにドラゴンですね。」

 

あ「我ら青薔薇を守護する黒き竜……格好良い!!」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

『翌日の昼12時』

 

 

『待たせた。』

 

あ『あ、来た来た!って、おにーちゃんの職業は“竜燐族”!?!?』

 

リ『え?そんなに凄い職業なの?』

 

燐『凄いと言うより……非常にレアで滅多に手に入らないんです……。竜に変身した時は特に強いんです……』

 

リ『マジ!?竜騎って何でもアリだね!!』

 

『それはそうと、どのクエストを行くんだ?』

 

あ『えっとね、リサ姉の武器を手に入れたいから、このクエスト!』

 

『成程な、了解。だとしたらこのスキルと装備だ。』

 

燐『では、私も……』

 

『燐子のその装備……あの激レアの?凄いな、俺は手に入れてなくて……』

 

燐『えへへ……////』

 

リ『ム~!』

 

『どうしたリサ?』

 

リ『竜騎ってアタシが居るのに、他の子にデレデレして~!』

 

『誤解だ。』

 

燐『そ、そうです……////』

 

あ『それよりさぁ、クエスト行こうよ~!』

 

『そうだな、出発しよう』

 

 

それから目的のクエストの為に竜騎達はゲームを開始する。それから今はエリアボスに挑んでいる。

 

 

リ『わわ、回復しないとマズいなぁ……!(汗)』

 

『俺が時間を稼ぐ。燐子はその間にチャージに入って欲しい。あこはリサの援護。』

 

あ『オッケー!!』

 

 

竜騎は盾となり、リサは回復であこは援護。燐子は強力な魔法の準備をしている。

 

 

燐『準備、出来ました…!』

 

『頼む!!』

 

あ『りんりん、頼んだよ!』

 

リ『やっちゃって!!』

 

燐『……行きます…!!』

 

 

燐子の放った強力な魔法でボスを倒した。

 

 

リ『やったぁ!!』

 

あ『やったよ!!』

 

燐『はい……』

 

『ありがとう燐子、お陰で助かった。』

 

燐『いえ……皆さんのお陰で達成出来ましたから………/////』

 

リ『じゃあ、今回手に入れた武器はアタシ達の絆の証だね♪』

 

『そうだな……』

 

あ『フフフ、これぞ最強の魔界の集合体……って感じだね!!』

 

 

こうして、ネトゲを楽しみながらも時間は過ぎて行く。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

『3日後:午後1時』

 

 

「さて、ゆきか紗夜が来てるかな……ん?」

 

 

竜騎が練習の為にCircleに着いた。そんな時に……

 

 

あ「あの~、あこ達は待ち合わせしてるんです……(汗)」

 

「いいだろぉ?この俺様が誘ってるんだからさぁ……」

 

燐「あの……すみません……」

 

「ほら、こっちおいでよぉ!」(ガシッ)

 

燐「キャ……!?」

 

あ「りんりん!!ちょっと、人を呼ぶからね!」

 

「だったら、大人しく来れば良いんだって!」

 

「おい……」

 

「あ?何だお前?」

 

あ・燐「「おにーちゃん/竜騎さん……!!」」

 

 

チャラい男が燐子とあこに迫っている所を、竜騎が割って入る。

 

 

「俺の仲間に何をしている……?事と次第によっては容赦しない…。」

 

「んだとぉ……ん?テメェのソレは遊戯王のデッキかぁ?んだったら、俺とデュエルだ。」

 

「ほう……」

 

「俺様が勝てばお前のデッキを貰う。だが、俺が勝てば…」

 

「2度と俺達の目の前に出ないで貰おうか。」

 

あ「お、おにーちゃん!?大事なデッキなんでしょ!?」

 

燐「り、竜騎さん……私達の為に………デッキを掛けないで下さい…」

 

「コイツは……燐子達を…怖がらせた。だったら1つ、倒すだけだ。」

 

「へっ、後で後悔すんなよ?」

 

 

こうして竜騎とチャラい男とデュエルが始まる。その数分後…………

 

 

紗「白金さん!宇田川さん!」

 

友「コレは……どう言う状況なの?」

 

あ「おにーちゃんが……あこ達をあの怖い人から助けようとデュエルで……」

 

紗「ですが……この状況は………」

 

リ「圧倒的に……竜騎が制圧してるね………(汗)」

 

 

竜騎の方を見ると、圧倒的に竜騎が優勢な状況でチャラい男はほぼ絶望的な表情で涙目を浮かべていた。

 

 

「さて、トドメだ……」

 

「わ、悪かった……も、もう……勘弁してくれ………」

 

「貴様が犯した罪を……あの世で詫びて来い!!!“ヴァレルロード・ドラゴン”でダイレクトアタック!!!」

 

「ギャアアアアア!!」

 

 

竜騎のエースモンスター、“ヴァレルロード・ドラゴン”でチャラ男にトドメを刺した。

 

 

「クソ……コイツ………」

 

「約束は守って貰おうか……」

 

「だ、誰が……」

 

「おい、何やってんだ?」

 

「あ、先輩……」

 

 

チャラ男の仲間らしき人物が現れる。

 

 

「お前…またナンパしてたのか……」

 

「それが……コイツに邪魔されて………」

 

「ん……あ、アンタは!?り、竜騎さん!?」

 

「そうだが……」

 

「り、竜騎って確か…かつて遠くの地方で伝説なったデュエルギャングチーム『竜帝の牙』の“冷酷なる弾丸竜”と呼ばれてるあの竜騎!?」

 

リ「ぎ、ギャング!?」

 

「す、すみません竜騎さん!!コイツ、アンタとは知らずに……」

 

「別に良い。第一、その名前は昔のだ。それと、デュエルの結果として、ソイツを2度と彼女達の前に出すなよ?」

 

「は、はい!!おい、行くぞ。」

 

「う、うっす……」

 

 

男はチャラ男を引きずってその場を去る。

 

 

紗「あの……竜騎さん……先程のギャングと言うのは………?」

 

「ああ、中学の時にデュエルで組んでたチームに居た時の話だ。ギャングと言っても名ばかりの格好付けだ。」

 

紗「そ、それなら良いのですが……(汗)」

 

友「相手……トラウマになったわね(汗)」

 

リ「んもう、竜騎ってばホントに無茶するんだから!」

 

「すまない……燐子、あこ…無事か?」

 

あ「お、おにーちゃん!怖かったよぉ!!」

 

「うお!?」

 

 

あこが泣きながら竜騎に勢いよく抱き着いた。

 

 

「あこ…もう安心だ。」

 

燐「り、竜騎さん……ありがとうございました/////」

 

「燐子も……無事で良かった。」

 

あ「ねぇ、おにーちゃん……お願いあるんだけど良い?」

 

「お願い?」

 

あ「あこを……お嫁さんにして?」

 

「………無理。」

 

あ「ええ!?即答!?」

 

「俺…既にリサが居るから……」

 

リ「そうだよあこ~?いくらあこでも竜騎は譲らないよぉ~?」

 

あ「だったら、略奪するもん!!」

 

友「また増えたわね……例え仲間でも譲れない。」

 

燐「あ、あの……」

 

「燐子?」

 

燐「わ、私も………竜騎さんが……好きです!!!////」

 

「ふぁ!?」

 

燐「ですから……////!!」

 

「り、燐子!?」

 

 

燐子は竜騎を押し倒す。

 

 

「その……////当たって……」

 

燐「当ててます////」

 

「堂々と……(汗)」

 

紗「し、白金さん!!良いから竜騎さんから離れて下さい!!/////」

 

燐「イヤです!!/////」

 

リ「んもう……アタシの彼氏を取らないでよぉ~!!竜騎~、竜騎にならさぁ、いくらでもアタシに触って良いよぉ?」

 

「リサ………(汗)」

 

友「竜騎……私以外に目を向けないで…?」

 

「ゆき………(汗)紗夜…止めて欲しいんだが……」

 

紗「では、私と婚姻届けを出して下さい。////」

 

「おいおい……」

 

あ「おにーちゃん……あことぉ………」

 

燐「竜騎さん………////」

 

「どうにかならんのか………(汗)」

 

 

暫くカオスな状況が続くのであった……

 

To be next

 

 




次回は蘭達を出す予定です。


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セッション6:夕焼け

今回からAfterglowが登場です。長らくお待たせして、誠に申し訳ございません。


今日の竜騎は商店街にある『羽沢珈琲』と言う喫茶店に来ていた。

 

 

「さて、初めてだから……何にしようか迷う……」

 

 

竜騎がメニューを見て悩んでいる。

 

 

「ご注文はお決まりですか?」

 

「え…えっと、実は此方の店は初めてで……おススメは無いかなぁって。」

 

「でしたら、此方のコーヒーと季節のケーキセットがおススメですよ!」

 

「では、そのセットを1つ。」

 

「ありがとうございます!」

 

 

少女はそう言って厨房へ行こうとする。だが…

 

 

「おい姉ちゃん!」

 

「は、はい?」

 

「このケーキ、虫が入ってんぞ!」

 

「え、すっすみません!」

 

「謝るだけで済ますんじゃねぇぞ?あぁ?」

 

「ひっ…」

 

 

威圧的な男の怒鳴り声に若干、少女は涙目を浮かべている。そんな時…

 

 

「アンタ…つぐみに何してるの?」

 

「あぁ?」

 

「つぐみに手を出すなら、アタシ達が許さないぞ?」

 

「そ~だ、そ~だ~」

 

「セクハラで訴えますよ!」

 

 

現れたのは店員の娘の仲間と思える4人の少女。1人は赤いメッシュが入っている少女、確かこの娘は…そう、After growのボーカルだ。そのボーカルを筆頭に他のメンバーも男を咎める。

 

 

「うっせぇんだよ!お客様は神様なんだ!だいたい、ケーキに虫を入れてるのが問題だろうが!」

 

「つぐみがそんな事すると思ってる訳?」

 

「あぁ、さっきから本当にうぜぇ!!とっとと失せろ!!」

 

「ら、蘭!?」

 

「!?」

 

 

男が蘭と呼ばれてる少女に殴りかかろうとした…その時…

 

 

「いっイデデデデ!?」

 

「え?」

 

「失せるのは貴様の方だが?自演自作の犯罪者?」

 

「自演…自作?」

 

「なっ何を言ってやがる?」

 

「この虫、ガチャのオモチャだから。」

 

「詐欺じゃん!?」

 

 

そう、止めに入った竜騎が虫がオモチャである事を証明した。よって、男のクレームは詐欺である。それをバラされた男は顔を真っ青にして、慌て始める。

 

 

「え、えっと…た、たたたタダもド、ドッキリですから…落ち着いて…(汗)」

 

「確かその制服、有名な高校のだよなぁ…さっきのやり取りを動画で撮ったの送って良い?」

 

「!?や、止めろ!や、止めて下さい…。それを出されたら退学になっちゃいますよぉ…お願いです!もうしませんから!!」

 

「あ、間違えて送った…」

 

「そ、そんな…」

 

「あ、因みに警察にも通報したから、来世でなぁ…」

 

「うわああああああああん!?」

 

「お兄さんやりますなぁ~」

 

「クレーマー…キモい」

 

 

その後、クレーマー男は警察に連行され、将来が真っ暗になったのはまた後日…

 

 

「あ、あの…ありがとうございました!」

 

「あぁ、別に気にしないで良いよ」

 

「あ、お兄さんってもしかして、Roseliaの6人目の人ですよね!?」

 

「そう言えば、この間のライブで居た…名前は確か…」

 

「辰巳竜騎だけど」

 

「あ~、もしやリサさんの恋人さんですか~?」

 

「うん、リサと付き合ってる」

 

「そうなのモカ!?」

 

「うん、リサさんから最近よく話題に出てるから~」

 

「早く言ってよ~!」

 

「ひまりちゃん(汗)」

 

「賑やかだね、オタクら…」

 

「あ、すみません。私、上原ひまりって言います!」

 

「あ、私も助けて貰ったのにまだ名乗ってませんでした。先程はありがとうございます、羽沢つぐみです!」

 

「あ、アタシは宇田川巴って言います!」

 

「宇田川…もしかして、あこのお姉さん?」

 

「そうです。あ、あこの言ってたおにーちゃんって言うのは…」

 

「俺の事」

 

「何時もあこがお世話になってます!」

 

「次はモカちゃんで~す!」

 

「苗字が分からない…(汗)」

 

「モカちゃんは青葉モカって言います」

 

「あ~、折角クイズしてたのに~」

 

「クイズだったの!?」

 

「アハハ…で、最後は…」

 

「…美竹蘭です」

 

「ちょっと蘭、もう少し元気な挨拶しないと!」

 

「何時も通りだけど…」

 

「そっか…ま、人それぞれだしね」

 

「どうも…」

 

「あ、ケーキセットお持ちしますね!」

 

 

そう言ってつぐみは直ぐに注文のケーキセットを用意してくれた。

 

 

「この珈琲とケーキ、凄く美味しい!」

 

「ありがとうございます!」

 

「ん?メッセージ…あ、リサからだ。『今から会える?』か、了解」

 

「リサさんとデートですか~?」

 

「さぁ、要件は何だろう?ご馳走様、会計お願いしていい?」

 

「あ、はい!ありがとうございました!また来てくださいね!」

 

 

会計を済ませた後、竜騎は店を出てリサの元へ向かった。

 

 

「………」

 

「蘭~、あの人が気になるの~?」

 

「あの人…引き抜けないかな?(ボソリ)」

 

「え?」

 

「いや、何でも無い…」

 

 

蘭はヒソリと言った事を誤魔化した…だが、後に実行する事になるのは遠くは無かった…

 

 

 

 

-竜騎の自宅前-

 

 

「竜騎~♪」

 

「ゴメン、待たせた」

 

「大丈夫だよ♪あのさ…今度、デートしない?」

 

「わお、先に台詞を言われてしまった…」

 

「ふふ、先に貰っちゃったぞ~♪」

 

「じゃあ、プランは俺の方で良いのあるからさ。楽しみにしてて」

 

「うん、楽しみにしてるよ!」

 

 

リサと2人でデートの約束をした。だが…この時知らなかった…まさか、あんな展開を誰が予想できたのだろうか………

 

 

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1年以上も更新を放置してしまい、大変申し訳ございません!
相変わらずのナメクジ更新でございますが、ここまで読んで頂いた読者様、ありがとうございます!


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セッション7:黒竜と女神のデート

今回はリサとのデートです。


-リサの家:玄関前-

 

 

 

 

「おはよ~竜騎☆」

 

「おはよう!待たせた?」

 

「ううん、大丈夫!アタシも今出た所だから」

 

「じゃあ、後ろに乗ってくれ」

 

「うん!」

 

 

リサを後ろに乗せてデートへと出発した竜騎。だが、その物陰に……

 

 

「そう言う事ね……」

 

「全く、今井さんが抜け駆けをするとは思っていませんでした」

 

「あこもおにーちゃんとデートしたいのに~!」

 

「あこちゃん…うるさいよ?」

 

「りんりん!?」

 

「宇田川さん、少し声を小さくして」

 

「ご、ごめんなさい……」

 

「それよりも、何とか阻止しないと…」

 

「ふっふっふ…我ら闇に染まりし青薔薇の使途が…えっと…」

 

「蹂躙する…かな?」

 

「そうそれ!流石りんりん!」

 

「「……はぁ(呆)」」

 

 

友希那達残りのRoseliaメンバーが妨害しようと企んでたのは、この時まだ知らなかった…

 

 

 

 

 

『デパート』

 

 

 

「リサの見たかった映画、丁度良い時間帯で観れそう」

 

「うん、アタシこの映画どうしても見たかったんだよねぇ♪しかも竜騎と一緒だし!ねぇ、飲み物とかも買って行こう☆」

 

「そうしよう。席も良い所を取りたいからね」

 

 

 

リサと竜騎が飲み物等を買ったりして映画を見ようとしていた。そして2人は映画を見て満喫していた。

映画が終わると2人は出て来て…

 

 

 

 

 

「丁度お昼だから、何か食べる?」

 

「良いレストランがあって、其処を予約してあるんだ。」

 

「デパートのレストランって…もしかして、あの有名な!?」

 

「うん、初デートだから思い切ってね」

 

「竜騎、ありがとう~♪じゃあ、早く行こ!」

 

「あはは…」

 

 

リサは竜騎の腕を引っ張り、上のレストランへと向かう。そして友希那達はと言うと…

 

 

 

「上にあるレストランって…確か…」

 

「えぇ、芸能人でも予約を取るのに苦労すると言われている有名なレストランです。竜騎さん、どうやって…」

 

「あこ達…どうやってレストランに入るんですか?」

 

「どう考えても無理よ…近くで監視するしか無いわ」

 

「怪しまれたり…しないでしょうか…?」

 

「確かに…」

 

「ですが、今はそれしかありません」

 

 

 

レストランに入れない友希那達は、やむを得ずレストラン近くで張り込む事を決めた。しかし…

 

 

 

 

「上に行ったね~。リサさんってば可愛い~」

 

「あたし達…何をやってるんだろう…」

 

「まぁコレもアタシ達の作戦の為だからな」

 

「そうそう、我慢だよ」

 

「えっと、でもRoseliaの皆さん…怒らないかな?」

 

 

 

友希那達とは別に動いている一行が居た…

 

 

 

 

 

『レストラン後…』

 

 

「凄く美味しかったよ~♪竜騎、ありがとうね♪」

 

「喜んでくれて良かった。この後は何をしようか?」

 

「だったら、ゲームセンターでプリクラとか撮らない?竜騎との思いで、一杯作りたいんだ~!」

 

「良いよ、じゃあ早速…」

 

「待ちなさい…」

 

「え?」

 

「ゆ、友希那!?それに紗夜達も…?」

 

 

 

 

ゲームセンターに行こうとした時、友希那達残りのRoseliaメンバーが立ち塞がる。

 

 

 

 

「竜騎達だけズルいじゃない…私達だって一緒にデートしたかったのに…」

 

「全くです。一緒に食事をすると言う考えは無かったのですか?」

 

「ふっふっふ…我ら青薔薇の使途が、黒竜と女神の営みを……えっと…」

 

「阻止する…じゃないかな?」

 

「そうそれ!」

 

「竜騎さん…今井さん…酷い、です…」

 

「え、えっと…」

 

「何で2人きりのデートなのに邪魔されないといけないの!?アタシは今日をどれだけ楽しみにしてたのに…」

 

 

 

 

 

それぞれが不満な顔をしながら竜騎とリサに文句を言う。燐子が瞳を潤ませながら怒気を放ってる位だから相当だろう…。だが、リサも今回ばかりは譲れないと言わんばかりに抗議する。

 

 

 

 

 

「ちょっと待った~!」

 

「ちょ、モカ!?」

 

「え!?モカ!?」

 

「お姉ちゃん!?」

 

「美竹さん達…何か用かしら?」

 

 

 

 

現れたのはAfter growの面々だった。

 

 

 

 

「竜騎さんは…」

 

「私達After growが…」

 

「引き抜きます!!」

 

「「「「「「……………………は!?」」」」」」

 

 

 

 

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デート回でした。After growメンバーも突如と現れて、次回はどうなるか…。
此処までご観覧頂きありがとうございました!


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セッション8:青薔薇と夕焼けと修羅場

Roseliaとアフグロが登場しての修羅場です。さて、オリ主とリサはどうなる事やら…

デュエル模写はスキップしてますので、予めご了承下さい。


「ちょっと!引き抜きってどう言う事!?」

 

「えっと…蘭ちゃん、やっぱりこうなるからやめた方が…(汗)」

 

「それはダメ」

 

「美竹さん…説明して貰えるかしら?」

 

「この間のライブを見て確信したんです!彼、竜騎さんと関わった事でRoseliaが確実に上達したと言う事を。だから、あたし達も彼にコーチして貰えればと……」

 

「やだよ」

 

「…え?」

 

 

 

 

 

蘭が言い切る前に竜騎が即答した

 

 

 

 

 

「即答で断られたあああああ!?」

 

 

 

 

目が飛び出る様な反応を出すひまり。ひまり以外のメンバーは唖然としていた。

 

 

 

 

 

「…竜騎?」

 

「あの…今…何て?」

 

「やだよ」

 

「2回も言われたあああああああああああああああ!?」

 

「な、何故ですか!?」

 

「竜騎さんヒドイ~」

 

「勝手にそんな事出来ないし、権限無いからねぇ。」

 

「後、勝手に竜騎を引き抜くのやめて貰えないかしら?Roselia全体のモチベーションが下がるのよ」

 

「そうそう、アタシから竜騎を奪うのやめて欲しいんだけどね」

 

「そんな~」

 

「それと、俺達デート中だからコレでw」

 

「逃がしませんよ!」

 

「竜騎さん…今井さん、この事の責任は、しっかりと償って、貰います……」

 

「怖いよりんりん!?」

 

「無理だから、じゃあね~♪」

 

「あ、まだ話は終わってませんよ!?」

 

 

 

 

竜騎とリサはその場を後にして、何処かでやり過ごす事にした。

 

 

 

 

『デパート:5階』

 

 

 

 

「紗夜、2人は見つかったかしら?」

 

「いえ、まだです」

 

「竜騎さん…しっかりと、償って貰いますから…」

 

「りんりんが怖い……(震)」

 

「湊さん達よりも先に絶対に見つけないと…」

 

「って、まだ居たのですか!?」

 

「諦められませんよ!あんな素敵な人を…」

 

「………(汗)」

 

 

 

 

 

一方の竜騎達はと言うと……

 

 

 

 

 

『カードショップ:YEY』

 

 

 

 

「ねぇ竜騎、此処って?」

 

「俺の行き付けのカードショップさ。テルさん、匿って貰ってありがとう!」

 

「いいのよぉ!竜騎ちゃんの様なオトコノコは、アチキは大歓迎よぉ!それにしても竜騎ちゃんってば彼女作っちゃってぇ、ちゃっかりさん!」

 

「アハハ…リサに紹介するよ、このカードショップ:YEYの店長のテルさんだよ。」

 

「リサちゃんね!アチキの事は気さくに呼んで頂戴!」

 

「アハハ………宜しくお願い致します(汗)」

 

 

 

 

 

口調の通り、オネエキャラの店長であった。

 

 

 

 

「ねぇ竜騎、お願いがあるんだけど良いかな?」

 

「ん?」

 

「アタシにデュエル…教えてくれない?」

 

「リサがデュエルを?勿論!」

 

「いいねぇ!初めての来店だし、アチキが好きなデッキをプレゼントしちゃう!!」

 

「テルさん、気前がいいねぇ!」

 

「ささ、リサちゃん何が良い?」

 

「えっと……あ、このカード可愛い♪」

 

「『トリックスター』かぁ、良いじゃん!」

 

「じゃあ、そのテルさん特製デッキはリサちゃんにプレゼントしちゃうよ!」

 

「ありがとうございます、テルさん!」

 

「じゃあルールは俺が…「見つけたわよ」…ゆき…」

 

 

 

 

 

これからルールを教えようとした所に友希那達Roseliaが現れた。しかもアフグロメンバーも一緒に……

 

 

 

 

 

「でしたら、あたしがデュエルで勝ったら、竜騎さんをコーチとして引き抜かせて貰います!」

 

「だったら、アタシがやるよ。」

 

「リ、リサ!?まだデュエルは…」

 

「大丈夫、アタシだって出来るよ!」

 

「分かった…その代わり、チーティングとして俺が隣に入る。」

 

「此方は良いですよ」

 

「「デュエル!!」」

 

 

 

 

こうして、竜騎引き抜きのデュエルが始まった。そして…

 

 

 

 

 

「うあぁあ!?」

 

「やった!アタシ勝ったよ竜騎!」

 

「初勝利おめでとう!」

 

「竜騎に教えて貰ったからだよ~♪」(ギュッ)

 

「リサ…そんなに抱き着かなくても…」

 

「え?…ダメなの?」(上目遣い)

 

「そ、そんな事は無いさ…寧ろ嬉しい////」

 

「んふふ~♪」

 

「あの~、どうしてもダメですか?」

 

「ひまりちゃん…(汗)」

 

「何度も言いますが、勝手に引き抜かれては困ります!」

 

「場合によっては…お仕置き、です…」

 

「ひぃい!?」

 

「なぁ、あこ…お姉ちゃんの頼みでもダメなのか?」

 

「ご、ごめんねお姉ちゃん。お姉ちゃんの頼みなら聞きたいけど…(震)」

 

「だ、だよなぁ…」

 

「さて、竜騎…今回の件の責任についてだけど…」

 

「ちょっと友希那!?」

 

「何を求めてるの?」

 

「今度、私達にも何かご馳走して頂戴…」

 

「そっち!?」

 

「勿論、リサも一緒にね?」

 

「アハハ…」

 

「破ったら……制裁です、から…」

 

「「…………(汗)」

 

 

 

 

Roseliaメンバー全員でのデートになるのはそう遠くない未来であった………

 

 

 

 

 

 

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連続で更新して見ました。グダグダ感が凄くてすみません(汗)
此処までご観覧下さりありがとうございました!







今回のオリキャラ





門真テル


『カードショップ:YEY』の店長。オネエ系の口調でイケメンが大好き。
気前が良く、女性客にはデッキをプレゼントしたりもする。


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セッション9:キラキラドキドキ、星空恋模様

今回はポピパが登場します!


ある日の午後、竜騎のアジト(家)で次の合同ライブの練習について話し合いをしていた。

 

 

 

 

「次はポピパと合同ライブがあるから、一緒に練習をする事になったわ。」

 

「ポピパ…正式名称は『Poppin’Party』だったか?」

 

「えぇ、貴方も既に知ってるみたいね」

 

「ポピパかぁ……アッチの意味で大丈夫かな?」

 

「アッチ?」

 

「竜騎がポピパのメンバーに取られないか心配なのよ!」

 

「初対面で無いと思うけど…」

 

「アフグロに至っては、まだ勧誘しているのは何故かしら?」

 

「そうですね…そうなった場合はRoseliaの活動にも支障が出ます」

 

「竜騎さん…断って、下さいね?」

 

「は、はい………」

 

 

 

 

『翌日』

 

 

バイクを走らせて『Circle』に向かう竜騎。風を突き抜ける感じを堪能していた……

 

 

 

 

「あの、私友達と待ち合わせてるので…」

 

「良いじゃん、バンド練習よりもカラオケに行こうぜぇ」

 

「そうそう、そのお友達も一緒にどうよ?」

 

「えっと………」

 

 

 

ナンパされて困ってる状況を見なければの話けど…放って置く訳にもいかないので、助ける事にした竜騎。

 

 

 

 

「チェックサム・ドラゴンを特殊召喚」

 

「ん?…な!?」

 

「グオオォォ!!」

 

「ひ、ひぃ!?何だコイツ!?」

 

「ヤベェ、逃げるぞ!!喰われる!!」

 

 

 

ナンパコンビは恐怖を抱いたのか逃げて行った

 

 

 

 

「大丈夫?」

 

「は、はい!助けてくれて、ありがとうございます!私、戸山香澄って言います!」

 

「もしかして…君がポピパの?」

 

「はい!ポピパのボーカルとギターをしています!」

 

「そうなんだ。俺は辰巳竜騎、宜しく」

 

「ほわぁ…」

 

「ん?何か顔に付いてる?」

 

「はい、キラキラの流星が!」

 

「流星?」

 

 

 

 

突然の事を言い出すので、竜騎はポカンとした表情になった。

 

 

 

 

「はい!凄くキラキラしてます!」

 

「そ、そう…(汗)あ、何処かに向かってたの?」

 

「はい、Circleで今日は合同練習に向かってるんです!」

 

「俺もなんだ。良かったら、バイクの後ろに乗る?」

 

「良いんですか?ありがとうございます!お揃いだなんて、凄くキラキラドキドキです!」

 

(テンション高い…)

 

 

 

 

こうして竜騎は救出した戸山香澄と共に『Circle』へと向かった。香澄の抱き付いてる姿はまるでコアラの様だった事は言わない竜騎であったが……

 

 

 

 

 

『Circle』

 

 

 

 

 

「はぁ……香澄の奴、遅えなぁ…」

 

「パンでも食べてるのかな?」

 

「そうなの!?ウチもチョココロネ食べたかったのに…」

 

「って、何でパンになってんだよ!?単なる寝坊だろ……」

 

「あはは、香澄だからね…」

 

 

 

 

まだ来てない香澄の事を話している残りのポピパメンバー。そんな時……

 

 

 

 

「あれ?男の人だ」

 

「珍しいね、Circleに男の人だなん…て…」

 

「…沙綾ちゃん、どうした……の?」

 

「皆どうしたんだよ……ってぇ!?香澄、おまっ、何やってんだよ!?」

 

 

 

 

 

Circleに入った竜騎の後ろには香澄がベッタリとコアラの様に引っ付いて居た為、有咲は当然かの様にツッコミを入れる。

 

 

 

 

「あ、皆おはよー!」

 

「おはようじゃねえ!!何を知らない人にくっ付いてるんだよ!?」

 

「この人は流星の様にキラキラしている運命の人なんだよ」

 

「う、運命の人!?いきなり素性の知らない人にくっ付く奴があるか!!」

 

「否定出来ない…」

 

「だって、一目惚れしたんだもん!」

 

「……一目惚れ?」

 

「うん、一目惚れ!」

 

「か、香澄……?」

 

「どうしちゃったの、香澄ちゃん…?」

 

「えっと………」

 

「おま、一目惚れって……自分で何を言ってるのか分かってんのか!?」

 

 

 

 

突然の爆弾発言でポピパメンバーも俺も大混乱。だが…

 

 

 

「りゅ~き~?どう言う事かな~?」

 

「!?」

 

「キッチリと説明して貰おうかしら?」

 

 

 

 

背後から目が笑ってないリサと冷たい視線を向ける友希那が居て、空気が凍り付いた。

 

 

 

 

To be next アクセラレーション




香澄が堂々と一目惚れ。次回はどうなる事か…

此処までご観覧下さりありがとうございました!


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