魔王様の宗教づくり! (ルクセウス)
しおりを挟む

第1話

新作が作りたくて作った。後悔はないし、反省もしていない。


…ここは…何処だ?何故俺はここにいる?

俺はたしか…そう、たしか家でタワーディフェンス系のゲームをしていたはずだ。というか、そもそも俺は誰だ?名前は…わからない。じゃあ、家族構成は…覚えてるな。家族の名前は…覚えていないのか…。何処に住んでたのかは…わかるのか…。ふむ、個人を特定するものがわからないって感じかな?

まぁ、何故かこの前世っぽいものへの関心が低いから、思い出したいだとか、戻りたいだとかは思わないんだけど…。うーん、なんか気持ち悪い。絶対誰かに操作されてるのに、それに対して関心を持てないなんて…。

まぁ、気にしていても仕方がない。とりあえず、このよくわからない部屋から出てみるか!

 

部屋から出てみると、そこには圧倒的な存在感を放つ、背中に虹色の羽根のようなものが生えた人がいた。そして、俺が部屋から出てきたことに気づいたようで、こちらを向き話しかけてきた。

「おお、ついに産まれたか!待っておったぞ!」

「あ、あなたは…?」

「儂は【鳥】の魔王、アドラメレク。お主は特別だ。名で呼ぶことを許そう」

アドラメレク?たしか悪魔の名前だったっけか…

「えーと、アドラメレク?とりあえず聞きたいんだけど、ここは何処だ?」

「ふむ…。自身の存在についてではなく、この場所について聞くか…。まぁ、良いだろう。ここは儂のダンジョンの水晶室と呼ばれる場所だ」

「ダンジョン?水晶室?」

「ふむ…。その説明をするのなら、まずはお主や儂について教えてやった方が良いな。…そうだな、儂らは魔王と呼ばれる存在だ。儂ら魔王は、悪魔や魔物を生み出し使役し、悪意の迷宮を作り上げ君臨する。お主は360番目に産まれた、最も新しい魔王だ。そして、あそこを見てみろ」

「あれは…水晶?」

「そう、それだ。あれは魔王にとって心臓とも言えるものだ。もしあれを破壊されるようなことがあれば、儂らの力は全て消えてしまう。…先に言っておくが、絶対に触るなよ」

えっ?それは触れってヴェ⁉︎めっちゃ寒気がした…。これが…殺気?…うん、冗談でも触るのはやめとこ。

「わ、わかった。それじゃあ、なんで俺はここにいるんだ?」

「お主は産まれたばかりで何もわからぬだろう?そんな状態でダンジョンを作らせようと、人間どもにすぐ攻略されてしまうのが目に見えておる。だから、儂のような寿命が近い魔王が親として1年間育ててやるんだ」

「えっ⁉︎魔王って寿命あんの⁉︎」

「300年ジャストだな。まぁ、場合によっては増減するがな」

「とりあえず、減るのについてだけでも教えてくれたりは…」

「安心しろ、普通に魔王をやっている分には、そう簡単に増減したりはしない。…一つだけ言っておこう。創造主には目をつけられないようにしろ。アイツに気に入られても良いことなどない」

「創造主?言葉的には俺らを作った人っぽいけど…」

「あぁ、儂らを作ったのはアイツだ。だが、アイツはひねくれもので、魔王たちの困惑と苦悩が大好きな、悪質な愉快犯なんだ。アイツから何か貰っても、それを使わなきゃ死ぬって状況か、強制されるかでもしない限り絶対に使うなよ。どこかに絶対罠が仕掛けられている。それもかなり悪辣なものがな」

「お、おう、わかったよ」

「よし、ではまず、お主が何をできるかから調べてみるか。今から魔獣を出す。お主が能力を使えれば簡単に倒せるだろうが、そこらの戦士程度なら軽く殺せる力がある。死ぬなよ」

 

その言葉と共に、ツノの生えた馬、いわゆるユニコーンみたいなのがどこかから出てくる。そして、そのまま、俺に向けて突進をしてくる。

待って⁉︎無理だよ⁉︎俺基本家でゴロゴロしてるタイプだからそんな戦ったりするなんて!って、とりあえず避けないと!っと危ねぇ!ギリギリ避けられた…ってまた突進してきやがった⁉︎とりあえず避けてっと、おっ今回はちょっと余裕を持って避けられた。というか、このままだと、俺の体力がなくなって終わりじゃね⁉︎と、とにかくなんとかする方法を考えないと…。っとまた突進か!っよし!さっき以上に余裕を持って避けられた。えーと、えーと、たしかさっきお主の能力がどうとかって言ってたような…。っと避けてっと。能力!能力を使う!能力を使わせて!死にたくないです!お願いします!

 

『ユニークスキル:【善】を使用開始しました。あなたが正しいと思うことをしている限り、5秒毎に身体能力を1.1倍していきます。消費魔力は1秒につき10』

 

うわっ⁉︎なんだこれ⁉︎急に頭に浮かんで来たんだけど…。ってとりあえず避けなきゃ!うん、生き残るために戦うのは正しいことだよね!うん!

おっ、少しずつだけど相手の動きがしっかり見えるようになってきた。さっきまでは半分勘で避けてたけど、今ならハッキリと見える!これならアイツのツノを持って投げ飛ばせたりもできそう!…流石にしないけどね?もし、力が足りなかったりして吹き飛ばされたりでもしたら、恥ずかしすぎるし。避けた後に腹にでも蹴り入れようかな?っと、とりあえず避けてっと、ココッ!よし!吹き飛んでった!って流石にこれだけで死んでくれたりはしないか…。まぁ、これを繰り返していけばいつかは倒せるでしょ!それに、こっちはだんだんと強くなってくんだし!

 

 

ハァハァ、長く苦しい戦いだった…。つ、疲れたぁ…。これで良いのかな?

「よくやった。途中から、少しずつだがスピードが上がっていたし、おそらくユニークスキルを使えるようになったのだろう?」

「あ、あぁ。なんか、5秒毎に身体能力を1.1倍していくものみたいだ。そういえば、俺にユニークスキルがあるってことは、アドラメレクにもあるのか?」

「気になるか?まぁ、お主のユニークスキルを教えて貰ったしな。特別に教えてやろう。儂のユニークスキルはな、『飛べる』ただこれに尽きる」

「…え?それだけなのか?」

「まぁ、これだけ聞けばその感想でも仕方ないだろう。だが、儂のこのスキルは強力だぞ?他にも飛べるユニークスキルはあるがな、それらは全てプラスで何かがついておる。それにくらべ、儂のは飛ぶことに特化してるからなぁ。空中戦で、一対一で儂に勝てるやつはおらんよ」

「はぁ、なるほど」

「まぁ、とりあえずおめでとうと言っておこう。これでお主は真に魔王となった」

「え?さっきまでは違ったのか?」

「ユニークスキルを使えて初めて魔王と言える。お主は今から【善】の魔王 アンドロマリウスとして生きていくことになる。頑張れよ」

前世の名前は流石にそんな名前ではなかったはずだ。というか、そんな名前だったらキラキラネームって言われてる。それなのに、何故こんなにもしっくりくるのか。それに嫌悪感っぽいのもないし…。これってさっき言ってた創造主ってやつがやってんのかな?

「アンドロ…マリウス…」

俺は確認するようにそう呟く。

「あぁ、俺は【善】の魔王 アンドロマリウスだ。1年間よろしくな!アドラメレク!」

「任せておけ!」




書いてて超楽しかった。


アンドロマリウス(ピクシブ大百科より)
地獄の36の軍団を率いる序列72番の大いなる伯爵。世にも珍しい正義を司る悪魔である。巨大な蛇を持つ人の姿をしている。
名前はギリシャ語で「雄々しい男」という意味があるらしい。

自らが司る『正義』の名に恥じず、悪人やあらゆる不正を見つけると正義の力で罰を下し、悪を懲らしめ盗品を取り戻す……のだが、召喚者が取り返した盗品の中からちゃっかり自分の取り分を取ったり、なぜか魔術師限定で財宝を全て取り上げてしまうというどこかずれた正義感に準じて行動しているのは悪魔らしいところか。
元々はカナンに伝わる、盗賊の神が零落した姿とも伝えられており、どことなく義賊やダークヒーローな雰囲気を漂わせる。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第2話

「それで、魔王って具体的になにをするんだ?」

「ふむ、とりあえずはダンジョンを作る、だな。【我は綴る】ほれ、お主も言ってみろ」

その言葉を言った瞬間、アドラメレクの手元に本が現れる。あれを使ってダンジョンを作るのかな?っと、とりあえず言ってみるか。

「【我は綴る】おっ、ホントに出てきた。それで、どうすれば?」

そう言いつつ、ページをめくってみる。ってこれ紙じゃないっぽいな。羊皮紙ってやつかな?

「よし、開いたな。これを見てみろ。これが儂のダンジョンだ」

水晶からホログラムが表示される。

あっ…なんかこれ、バベルの塔とか呼ばれてる気がする。そう思えるくらいに高い塔がそこには映されていた。

「…これって何階くらいあるの?」

「ん?あぁ、お主は知らないんだったな。ダンジョン内は時空が歪んでいる。外装はこんなに高そうに見えても、実は一階しかない、なんてこともある。まぁ、儂のダンジョンは200階層あるがな」

「へー、なぁ、このDPってやつはなんなんだ?これと交換するっぽいけど」

「ダンジョンポイントの略だな。お主の言う通り、DPを交換してダンジョンを作っていく。ほれ、見てみろ。凝った外装ほど高くなっているだろう」

「あ、ほんとだ。…ってことは、このGランクの魔物よりもFランクの魔物の方が必要なDPが高いのは、Fランクの魔物の方が強いからなのか?」

「あぁ、その通りだ」

「なぁ、EランクとかAランクの魔物っていないの?探しても載ってないんだけど」

「Eランク以上の魔物を召喚するには、DPとの交換以外で一度召喚しなければならない。…そうだな、一度試してみるか。【流出】」

 

彼がそう短く呟くと、金色に輝くメダルが現れた。そして、そのままそのメダルを俺に投げてきた。それを受け取った瞬間、メダルの情報が流れ込んできた。

 

『【鳥】のメダル。Aランク。生まれてくる魔物に鳥の因子を与えることができる。身体能力に補正極大』

 

危ないなぁ。投げなくてもいいじゃん。ていうか模様あるじゃん。これは………タカ…かな?

 

「各魔王は一月に一回だけ自らのシンボルを刻んだメダルを生み出すことができる。儂の場合は【鳥】のメダルだ。メダルを二つを掛け合わせると、魔物が生まれる。お主も【流出】と言ってみろ」

「えーと、【流出】」

 

おっ、出てきた出てきた。この模様は…蛇、かな?それで、能力はっと。

 

『【善】のメダル。Aランク。生まれてくる魔物に善の因子を与えることができる。身体能力に補正大。オリジナルを使用する場合、天使型の魔物になる』

 

ふーん、天使型ねぇ。どうなんだろ?聞いてみるか。とりあえず渡してっと。

 

「アドラメレク、そのメダルってどうなんだ?」

「うーむ、普通だな。最後の天使型になるというのも、同じようなのを見たことがある。うむ、普通だ」

「…なぁ、ならそういう風に何になるか決められているもの同士を混ぜたらどうなるんだ?」

「たしか、二つの特徴を合わせ持ったものになったはずだ。そうだな、お主のそのメダルと、鳥型の魔物になるというメダルなら、様々な鳥の羽根を持った天使が生まれてくる、といった感じにな」

「じゃあ、俺のメダルと、悪魔型の魔物になるみたいな相容れなさそうなやつだったら?」

「ふーむ、流石にそういったものを見たことがないからあってるかはわからんが、今までの経験から言うと、おそらく右半分は天使で左半分は悪魔みたいなのができるだろうな」

「そういうものなのか…んじゃ、試してみるか!あっ、メダル返してくれ」

「ん?あぁ、すまんすまん。受け取ったままだったな」

「えーと、それで、メダルを掛け合わせるのってどうすればいいの?」

「【合成】と言ってみろ。あぁ、生み出す時にレベルを固定にするか変動にするか選べるが、せっかくだ、初めての魔物なんだし、変動で生み出してみろ」

「あぁ、わかったよ。…よし!【合成】‼︎」

 

手のひらから光が溢れる。

まばゆい光だ。

熱が暴れる。

そっと手を開くと、空中に影を作る。

【善】と【鳥】が一つになっていく光景が脳裏に浮かぶ。

あっ、これがさっき言ってたレベルのやつかな?えーと、変動っと。

 

そうして、少し待つと光が止んだ。

そこに”彼女”はいた。

彼女を見た瞬間、俺は言葉を失う。

黄金を溶かしたような美しい金色の髪、サラサラとした4枚の羽根。

そのどれもが素晴らしいが、彼女の素晴らしさはそこではない。

そう、彼女はただただ美しかったのだ。髪や羽根がどうでもいいと思えるほどに。

 

彼女が目を開き、こちらを見てくる。

水色をした双眸が、俺を見定めてくる。

それが終わったのか、彼女は一度目蓋を閉じると、唇を開く。

 

「我が主」

 

そう言うと彼女は片膝をつき(こうべ)を垂れた。




最後、「ン我が魔王」にするか迷った。



鳥・獣・昆虫のメダルを混ぜ混ぜさせたい。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第3話

「俺はアンドロマリウス。よろしくな!えーと…名前を教えてもらってもいいかな?」

「名前はまだありません。もしよろしければ、主様につけていただきたいのですが…」

「名前かぁ…。うーん…」

「アンドロマリウス、悩むのもいいが、少し聞け」

「なんだ?」

「魔王は配下に軽々しく名前をつけてはいかん。特に最初の3体はな。いいか、名前を得ることで魔物は、ただ一種族の有象無象からユニークモンスターになる。魔王の場合は、魂を繋ぐことになるんだ。自らの力を分け与え、逆にその魔物の力を受け入れる。とくに最初の三体は、【誓約の魔物】と呼ばれ結びつきが段違いに強い。やり直しは出来ない。生涯ともに居る覚悟がないのならつけるものではないぞ。魔王が生み出した魔物は絶対服従だ。それに、魔王を傷つけることもできん。だが、騙すことがないわけではない。知能のある魔物を生み出したのなら、そこら辺も気をつけろよ」

「なるほどね。じゃあ、こいつの強さを知れたりしないの?」

「あいつをよく見てみろ。ステータスが見えるはずだ。お主の魔物なら、詳細に見れるだろう」

「ん?自分の魔物じゃなくても、多少は見れるの?」

「あぁ、見れるぞ。というより、どんな生物だろうと、相手を注視させすればレベルだけなら見ることができる。まぁ、魔王なら、相手が格下であれば、自分の魔物じゃなくても、詳細に見れるがな」

「ふーん、そうなんだ。じゃあ、見せてもらうよ。いいね?」

「もちろんです、主様」

 

種族:ウィングケルビム Aランク

名前:未設定

レベル:1

筋力S 耐久S 敏捷S+ 魔力B+ 幸運A 特殊B

スキル:飛翔 水の支配者 水魔術無効 音速 反応速度上昇

 

おっ、ホントに出てきた。なんていうかゲームみたいだな。音声認識でメニューが開いて、ステータスなんかもあって…。実はVRなのでは?ま、冗談はこの辺にして

 

「これって強いの?」

「うむ、かなり強いぞ。種族のランクの部分があるだろう?1番重要なのはそこだ。例えば、ステータスのランクはBランクの種族とAランクの種族じゃ意味が違う。種族AランクのステータスAは、BランクのA+相当だし、CランクのS相当なんだ。それに、レベルが上がれば、そのステータスのランクに応じて能力が上がる。な?強いだろう?」

 

なるほど。つまり、このステータスのランクってのは成長率ってことか。…うん、めっちゃ強いね。これは【誓約の魔物】にしてもいいんじゃないかな?

 

「あぁ、すげぇ強いな。…うん、決めたよ。こいつを1人目の【誓約の魔物】にする」

「良いのか?性格なんかが合わんかも知れないぞ?」

「問題ないさ。なんか行ける気がする」

「…まぁ、お主が良いのなら儂は何も言わんさ」

「…ウィングケルビム、今から君はガブリエルだ。よろしくな!」

「はい!主様!」

 

ッ⁉︎これが魂を繋ぐってことか…。急に来ないで、普通にビビるから…。おぉ、少しずつだけど力が流れ込んでくる。それに情報も。ってことは、俺の力や情報もガブリエルに流れてってるのかな?うーん、正直わかんねぇ。

 

「ガブリエル、何か感じるか?」

「はい、なんといえば良いのでしょう…。暖かい…そう、主様に包まれているような、そんな心地よい暖かさです」

「そうなのか…?俺の方はそんな感じはしないが…」

「そりゃそうだろう。Aランクの魔物と魔王が同レベルなら、魔王の方が力が強いからな。お主に流れてくる力は少ないし、そやつに流れていく力は多い。そこに感じ方の違いがあるのは当然だろう?」

「なるほどな。そういうことだったのか」

「よし、魔物の合成は問題ないな?」

「あぁ、だいたいわかった」

「なら、魔王の書を見てみろ。そいつの二ランク下の魔物が登録されているはずだ」

「えーと…。あっ、登録されてるな。ウィングドミニオンってやつがいる」

「うむ、では次はDPの得かた…いや、ついでだ。イミテートメダルについて説明しよう」

「イミテートメダル?」

「DPとの交換で得られるメダルのことだ。メダルのことを考えてページをめくってみろ」

「…【善】【鳥】って書かれてるな。500ptか…。メリットはDPさえあれば何度でも合成できることか。デメリットは?」

「メダルのランクが一つ下がる。お主のメダルならBランクになるということだ」

「ふーん、他に違いはないのか?」

「オリジナルメダルを使った時だけ、イミテートメダルを作れるようになる。あとは、お主のメダルみたいにオリジナルの場合にのみ効果が追加される、というのもあるな」

 

ふむ、基本的にはイミテートメダルで戦力を整えるってことか…

 

「あぁ、だいたいわかった。次の説明に移ってくれ」

「次はDPの得かただ。そもそもDPとは何かわかるか?」

「わかんないな」

「まぁ、仕方ない。何も教えていないしな。それでは教えよう。DPとは人の生命力のことだ。より正確に言うと、恐怖・絶望・欲望、そういった強い感情のことだな。人間を集め、ダンジョン内でそういった感情を抱かせることでDPを得ることができる。だから、儂らはダンジョン内に宝を設置したりするわけだ。あぁ、あと、同じ感情でも強い人間ほどポイントが美味いな」

「なるほど…。なぁ、その強い感情ってなんでも良いのか?」

「まぁ、怒りや希望なんかでも大丈夫だが、それを抱かせるの難しいぞ?」

「あぁ、大丈夫だ。とりあえず聞いただけだからさ」

「ふむ、あとは他人のダンジョンの魔物を倒すことでDPを得ることもできるが、あまりオススメしない。無駄に敵意を高めることになるからな」

「ふーん、あっホントだ。さっき倒したヤツのDPっぽいのが入ってる」

「…教えるのはここまでで良いだろう」

「えっ⁉︎ダンジョン内部の作り方をまだ教わってないんだけど」

「ここまで教えれば、あとは応用でどうにかなる。これは小遣いだ。2000DPとオリジナルメダル3枚。文句は言うなよ。これは決定されていることだからこれ以上は渡せん。メダルは…【炎】と【土】で良いだろう」

「あれ?メダル2枚じゃん」

「さっき儂のメダルを渡しただろう?」

「あぁ、なるほど」

「では、儂のダンジョン内にお主用の狩場を作ってやる。しばらくはそこでレベルを上げつつDPを貯めると良い。あぁ、レベルが10まで上がったら儂のところに来い。魔物の強さをあげてやる」

「ありがとな、アドラメレク。頑張るよ」

「あぁ、頑張れよ」




天使の名前は、天使とかにそこまで詳しくないヤツなら、有名なガブリエルとかルシファーとかつけるだろって考えから。
種族名は適当



ちなみに、2人が話してる間、ガブリエルは端っこの方で寂しそうにしてました。


目次 感想へのリンク しおりを挟む




評価する
一言
0文字 ~500文字
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10は一言の入力が必須です。また、それぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に
評価する際のガイドライン
に違反していないか確認して下さい。