異世界かっぽ (火桜 葵)
しおりを挟む

ノーゲーム・ノーライフゼロ
0話 造られた日


え~と、長らくお待たせしました
この作品は前回より投稿頻度が遅いと思われますので先に謝罪いたします

投稿時間は主に19時です
間に合わなかった場合はきりの良い時間に出します



それでは本編どうぞ


あっ、前作オリ主とは全然違う存在になってしまっていますがお許しください


この世界に生まれて始めてみたのは、大きな男だった独特の雰囲気を持ち眼光だけで死んでしまいそうだった

威圧だけで相手は何もしていないというのに地にひれ伏してしまいそうだった

 

圧倒的な力、それを前にしても何故かその大男を見るだけで嫌悪感を感じていた

 

 

 

 

この世界に生まれる前

私は、ただ普通に過ごしていた気がする

今では何をしていたのか、何を食べていたのか、友人関係、身内の記憶でさえも思い出せない

記憶を失っていた

 

一番古い記憶は、身体中に感じる熱と周囲から聞こえる爆音

声なんてものは聞こえてはこなかった、ただひたすらに身体を焼かれ、爆風に煽られ、何度も地に落ち、消えることのない痛み

 

いつしか周りは静かになり何処かに流されるような感覚と共に、この世界で目が覚めた

 

そんな記憶だ

 

▲▼▲▼

 

 

あれから数年の時間が過ぎた

 

私に何が出来るのか未だに分からない

どんな力を使い、どんな風に戦うのかさえも分からない

食物は食べなくても良いみたいで、生まれてから何も口にしていない

 

私の力は他の姉さん方とは違って貧弱のようで未だに先頭に出ても役に立てていない

 

私と同時期に生まれたジブリールは私と違って凄く強い力を持っているらしい

少し、羨ましい

 

あの私を造り出したアルトシュとか言う男は嫌いだが、姉さん達は好きだ

だから役に立ちたい

 

戦いかたを教えてくれたりしてくれる姉さんもいるけど、良く分からない

感覚的な問題なのだろうか?

何を言っているのかさっぱり分からない

決して姉さん達下手っていう訳じゃない筈なんだ

きっと私の要領が悪いからだ

 

たまに冷たいことを言ってくる姉さんも居るけれど、私が弱いから仕方ないのだ

 

だから今はおとなしく本を読んでる、戦闘には最近出してもらえない

少し寂しい

 

 

▲▼▲▼

 

また数年たった

 

私の力が弱い理由がやっとわかった

私は姉さん達とは違って成長する個体らしい

この話はアズリール様から聞いた

アズリール様は一番最初に生まれた個体なんだとか

だから皆のお姉ちゃんらしい

何を言っているのだろうか?

 

私を前まで留守番させていたのもアズリール様や優しくしてくれる姉さん方だった

少し心配してくれていたらしい、アズリール様達に心配をさせるなんて とても無礼なことをしてしまった

これからは気を付けよう

そのためには頑張って強くならないといけない

 

 

 

▲▼▲▼

 

多分、何十、何百年か経った

この頃から時を数えるのは止めた

 

私も戦えるようになってきた

姉さん方の支援を後ろからする程度でしかないが、役に立てていると思う

 

ジブリールは最近 沢山首を持ってきたりしていた

そういえば姉さん方もよく首を持ち帰ってきだしていた

 

何で首を持ってきているのだろうか?

意味が分からなかった

 

戦闘には出だしたけど、それでも本が好きだ

だから今でも沢山本は読む

色々なことを知れるし、魔法とかいうのも興味深い

 

私も魔法が使えるようにだろうか?

 

それはそれとしてジブリールがアルトシュに攻撃したらしい

良いぞもっとやれ

 

被害者が出たみたいだけど

 

 

▲▼▲▼

 

最近、ジブリールが無茶なことをしてる

龍精種と単独で戦っているらしい

 

私はまだ実物を見たことは無いけれど、相当に強いらしい

 

何時もボロボロで帰ってきてる

この前はアズリール様に連れられて戻ってきた

話を聞いたところもう少しで死にかけていたらしい

 

とても心配だ

 

アズリール様も修復施術室の前で泣いていた

 

 

そういえば、龍精種なんてものを見る機会は早々無いなと思い外へ飛び出しジブリールが戦ったという龍精種を見に行った

 

 

 

結果は見つけられなかった

途中に居た他の種族と戦っている内にラフィール姉さんが私を連れ戻しにきた

 

 

そこまで心配しなくてもそろそろ単独でも戦えると思うんだけどなぁ

 

 

7年経つとジブリールは修復施術室から出てきて

またもや龍精種に挑むというので姉さん方がアズリール様の命で止めに入ったけど、ジブリールの取った首欲しさに逆にアズリール様を捕まえていた

 

私もジブリールを止めようとしたけど歯が立たなかった

やはりまだまだ だと思った

 

アズリール様はカリスマの無さや、姉さん方の罵倒で泣いてアルトシュの部屋へと走っていった

 

カリスマ無いのかな?

 

あとアルトシュが『にゃ』とか言ってた

気持ち悪さで吐きそうだった

何時か殺してやりたいと思いました

 

▲▼▲▼

 

ジブリールが森精種の都市をぶっ壊して腹に穴を空けながらも帰ってきた

 

私はとてつもなく心配だったので声をかけてみた

本人は大丈夫だと心配するほどじゃないとか言ってた

ジブリール本人がそう言うのなら大丈夫なんだろう

私はその事については気にしないことにした

だけどジブリールが持ち帰ってきた森精種の本の数々はとても気になったので読ませてほしいと懇願したのだが、暇潰しの為のものだと言っていて貸してはくれなかった

 

明らかに貴重な本もあったのに、だが私は諦めない

ジブリールが入っている修復施術室の前でひたすらに睨み続けるという所業を続けた

 

ジブリールはそんな私を気にせずに本を読もうとして居たけど、森精種の言葉が分からずに読むのを諦めてしまった

 

あぁ、勿体無い私なら直ぐにでも読むのに

そんな乱暴に扱って

 

何か少しイライラしてきた

このままなら読まずに本を投げ捨ててしまうかもしれない

そんな勿体無いことなんてさせられるか

 

ということでジブリールが少し引いていた気がするけど私が必死に森精種の言語を教えてあげた

 

その代わりに読み終わったら本を貸して貰えることになった

 

やった、ルンルン気分でこの知識を何に使うのかと聞いた瞬間に私は教えなかった方が良かったかもしれないと後悔した

 

それでもジブリールのことだから言語を覚えて本を読むだろうから私は気にしないことにした

 

 

とてつもなくロクなことにならない気がしたが、気にしないことにしました

 

▲▼▲▼

 

ジブリールが修復施術室から出てきて、少ししたあと

 

何やら大きな鉄の塊を持ってかえってきました

首以外に何を持ってかえってきたのか少し気になったので見させてもらうとまさかの地精種の兵器の切れ端だった

 

最近、地精種の飛空戦闘艦が撃墜されたと聞いたが、まさかそれのものなんかじゃないよね?

聞くと本人は何も無いような笑顔でそうだと言った

 

何故に持ってかえってきたのかそんなことは言われなくても分かってる。龍精種に勝つためだ

 

本当にロクなことにならなかった

 

私は何も知らないふりをした

 

 

そして喧嘩が始まってしまった

 

アズリール様とジブリールの喧嘩が始まってしまった

 

アズリール様はどうやらジブリールを殺す気で居るみたいで、それはそれはとてつもなかった

何時もの姿とは似ても似つかないアズリール様の姿は、力は天翼種全体に異質な物を恐怖を覚えさせた

 

カリスマ、少しは回復すると良いですね

 

 

アズリール様がジブリールに向けて言う

一撃だけで終わりだと

 

唐突にジブリールを〝闇〟が包んだ

あの力は何なのだろうか?姉さん方の反応を見るに天翼種の力では無いみたい

 

そしてアズリール様は一撃を『天撃』を転移させた

 

私にとって驚きの使い方だった

まさか攻撃を転移させるなんて思いもしなかった

 

それにしてもジブリールは無事なんでしょうか?

黒い球の中は、爆破なんて生ぬるいものじゃなかった

 

その技を見て姉さん方は恐怖していた

確かにそうだ、あの技は巨大な敵には無意味だ

閉じ込めることが出来ないから

 

目に見えて分かるほどの過剰殺傷

 

それを誰に使うのか考えれば恐怖するのも仕方ない

事実、私も怖いあんなものを私が受けると思っただけで ッ!?

 

一瞬何かが見えた気が

 

私はその妙な感覚を頭を振り払うことで消し去り今の光景を目にしかと焼き付ける

アズリール様が胸を背後からの攻撃で穴を空けられる瞬間を

 

その後、ジブリールとアズリール様は両方共に幼児化

 

アズリール様の少しは回復したカリスマはその後のポンコツっぷりで帳消しになってしまった

 

▲▼▲▼

 

結果から言うと

ジブリールは龍精種に勝った

 

但しそれは結果に過ぎず、過程はどうだったのかは私は知らない

 

帰ってきたジブリールは四年経った頃に意識を取り戻していた

 

ジブリールは自分の日記を見て悶えていた

後でこっそり回収しようと思う

 

 

後はアルトシュがひたすらにうるさかったです

笑ってないで黙っとけ

 

その後はひたすらに天翼種達は騒いでいた

 

 

 

荒廃した世界で、血味泥な大戦の中で騒ぎ謡い踊る

 

これまた狂気の沙汰だ

 




後書き雑談&質問のコーナー

「はい、やってまいりました雑談&質問のコーナー
このコーナーは主に作者と前作オリ主、桜火と進めていきます
ストーリーが進めば現オリ主も参加しますよ。ということで今回はゲストは居ませんがよろしくお願いします
それでは前作を知らないという読者さまのために自己紹介お願いします桜火」

「ハイハイ、え~ということで自己紹介します
前作主人公の神楽坂 桜火です。一応神様とかやったりしてました」

「それだけ?」

「他に何を言うことがあるんだよ」

「まぁ、無いけど。はい、ということで今回から新作が始まった訳ですが、主人公は桜火とは似ても似つかない性格になってしまいました。女ですし」

「あぁ、そこのところはどうなんだ?何で突然男から女に変えたんだ?」

「いや、案外女の子が書きやすくて、まぁそれはそれとしてですよ。今回も前作同様ノゲノラゼロから始まりましたが、理由とかは特に無いです」

「無いのか」

「はい、無いです。でもこのあとの展開を全て考え直さないといけないので少し大変ですね、はい」

「あぁそう」

「何か、興味無さげだね。まぁ良いけど、今作は亀更新です。もう一度言います亀更新です。私もリアルが忙しくなってきましたので大変です」

「ハイハイ、ということで今回は特に話すこともないのでここで終わりとするぞ~。それではまた次回宜しく~」

「あっ!それ私のセリフ!!次回もよろしくお願いします!!」



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

1話 きっと強くなれるよ

今回は前回より短めです、ごめんなさい


ということで本編どうぞ


 

最悪だ、何でこんな最後なんだろう

私は弱い、きっと、どの世界の誰よりも弱い

力は弱く心も弱かった

 

私は英雄足り得ないし、最悪の魔王へも足り得なかった

私は主人公にはなり得ないし、ヒロインにもなれない

私は所詮モブだった、もしかしたらモブにすらなれなかったかもしれない

 

最後の最後で何時もこうだ

何が出来るわけでもなく、世界を救うことも出来ない

 

 

私は誰の心にも残ることなく死ぬのだろうか

誰からの記憶にも残ることなく、消えて散るのだろうか

 

「それは、何か嫌だな」

 

 

アハハ、未練タラタラだ

 

あぁ、こんな最後になるのならいっそのこと

 

全て全て

 

諦めてしまおうか

 

 

 

▼▲▼▲

 

 

現在、世界は大戦真っ只中、そんなとき私は悠長に本を読んでいます

最近仲良くしてるジブリールから貸してもらったものなので早く読んで返さなければならない

だから、読んでるんです

 

 

「ふむふむ、なるほどなるほど」

 

 

大体の本は読めると自負してるけど

この『天才ですよ♥』という如何にも頭が悪そうな題名の手記だけが理解できなかった

頭が悪そうな題名なのに理解が出来ないとは

とてつもない屈辱を味あわされている

 

ジブリールも読めるけど理解が出来ないと言ってたから、森精種のその中でも高度な頭を持つ奴が書いたのだと思うんだけど

それが誰なのか

 

 

「今度見に行けばいいか」

 

 

理解できないなら仕方がないと諦めて、読み終えた本をジブリールに返しにいくために手記以外の全ての本を持ってそこら辺を歩き回る

 

 

「どこに居るんだろジブリール」

 

 

どこにも居ない、もしかして外に出てるのかな?

やっと元の状態に戻ったばかりなのに大丈夫だろうか?  

 

 

「せっかく返そうと思ってたのに」

 

ジブリールが外に居るとなるとアズリール様も居ない訳で、どうしよう私一人で何をしてよう

 

読む本も無いわけだし

 

「ひとまず本をジブリールの部屋に置いてこよ」

 

ということで勝手にジブリールの部屋に無断で入り、本を置いてきた

 

 

 

 

「どうしよう、本当にすることが無くなってしまった」

 

 

ぽわーっとしながらひたすらに歩き回る

 

 

そういえば飛べることを忘れてた

 

 

 

「することない、することない、することない」

 

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

 

「ハッ、することが無さすぎて思考を放棄してた」

 

周りを見てみると、いつの間にか大分移動してたのかアルトシュの部屋の前まで来ていた

 

「はぁ、何でよりにもよってこんなところに」

 

いや、待てよ?することもないし、ちょうど良いのでは?

 

「思い立てば吉日、早速殺りにいこう」

 

わざとらしくバーンと大きな音をたて扉を開けて中に入っていった

 

 

 

 

30分後、見事に幼児化して扉を開けて出てきた私であった

 

「はぁ、駄目だった」

 

 

毎度毎度、そろそろ傷の一つでも、せめて埃の1つでも被らせたい

 

「やっぱりここに居るだけじゃ成長は出来ないのかな?

外に積極的に出ていくべきか、とりあえずは身体が元通りになったら出てみるかな」

 

身体が元通りになるのはいつ頃かな

 

それはそうと、アズリール様とジブリール早く帰って来ないかなぁ

退屈すぎて私は死んでしまいそうです

 

 

 

 

 

 

 




後書き雑談&質問のコーナー

作「はい、やってきましたね。今回は短めです
理由は作者のやる気とモチベがないからです許してやってくだせぇ」

桜「ハイハイ、今回はやっと今作の主人公が初めて喋った回になったわけだけど」

作「そうだねー、今回が初ですね。まぁそれでも今回が1話目だから仕方ないけどね」

桜「そうか、さてと今回話すことって何かあるか?」

作「いや、特に何もないかな。このコーナーいるかなぁ?」
桜「そんなん知らんよ」

作「ですよね~、ということで次回もお楽しみに~」

桜「お楽しみにー」


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

2話 ジブリールの気持ち

もう、多分こんな感じの文字数で続くかな
やる気とモチベが上がれば文字数も増えると思います

ということで本編どうぞ


私と同時に造られた二人目の【最終番個体】

二人も【最終番】が居るのも可笑しな話ではありますが

 

昔は今ほど仲が良かった訳じゃなかった

いや、今でも仲はよくありませんが??

 

それはそれとしてです

最初はあの子も私には近づいては来ませんでした

私に近付くのを嫌がっていたのか、それは今でも分かりませんけど、今のように積極的では無かったのです

 

 

何時からでしょう、今みたいに近づいてきだしたのは

私が初めて天撃を使った時でしたっけ?

あのときに小さくなった私にビックリして大丈夫大丈夫?と泣きながら聞いてきたのが一番最初に会話をしたときでしたっけ

私も何とか静めたものの、あれは大変でした

 

そのあとから、ちょくちょく私に話しかけてきだした

戦闘から帰ってくる度に大丈夫だとか痛くないのだとか

早く治療しろだとか、まぁいろんなことを言ってきました

 

最初は私もウザかっただけでした

でも途中から何時も話しかけてくるあの子が本当の自分の妹のように親近感を感じ始めたのです

その頃からでしょうか、私もあの子とちゃんと向き合って話をし始めたのは

 

草達の言葉が分からないという屈辱的な状況では必死に言葉を教えられたり

まぁそのあと対価として本を全て持っていかれましたけど

 

 

 

 

あの子は先輩達とは一味も二味も違っていました

性格もそうですけど、天翼種の癖に弱いです

そのくせに、進んで自分から戦闘に出ようとする

バカだと私は思います

少しは自分の身体も大事にしてほしい

 

外に出ないときは何時も何をしているのかというと、本を読んでいます

それだけなら別に何とも思いません

私もたまに読みますし

私が少し、すこーーしだけ驚愕したことがあの子は全ての言語を習得して読めて、喋れていることです

 

これが一番驚くべきことです

あの子は永遠に成長することが出来る

 

見た力を自分のものとして扱い、果てにはオリジナルを超えることも出来るでしょう

 

あの子があらゆる言語を習得しているのもこの特性の影響でもあるでしょう

 

今は弱くても、いずれ我が主さえも殺してみせるかもしれない

 

なのに、なのになのになのになのにッ!!

 

あの子は外にでもせずに本ばかり読んで、あまつさえ出たとしてもフラフラフラと何をするわけでもなく、たまに見つけた低レアの雑魚の種族を奇襲のように殺したりするだけ

本当に見ててイライラします

 

 

貴女には強くなれる力があるというのにーー!!

 

奇襲しても成長はできないでしょう!?

 

 

 

あぁ!!イライラします!!

 

「あぁもう!!」

 

「ど、どうしたにゃ?何で今日はそんなに荒れてるにゃ?」

 

「ぐぅ、荒れてません!!」

 

「荒れてるにゃ、ねぇ?皆?まぁそんなジブちゃんも可愛いけどにゃ~」

 

 

「あの!?戦闘中なんですけど!?同意を求められても、ちょ!?おわっ!?」

 

「だからダメなんですよ!アズリールさまは」

「そうだそうだ」「そうですよ」

 

 

「うわぁ~ん、ジブちゃん皆が苛めるにゃー」

 

「うるさいです、さっさと殺れ」

 

「ひ、酷いにゃ!?で、でもそんな冷たいジブちゃんもまた良いにゃ~」

 

 

駄目だ手遅れだ

 

 

そう全員が思ったに違いない

 

 

こんなにイライラするのもあの子の、いやセンパイのせいですね

 

 

「にゃ?何か酷いことを思われた気がするにゃ!」

 

 

何故こんなに勘が鋭いのだろうか、このセンパイ

 

 

というか一人で殺りたいのですが

今回、私は支援に専念してる 筈です

また無理をしてはいけないから戦闘には参加させても良いけど、支援に徹しろと言われたのですが、そろそろ動きたいのですが

私、何もすることがないんですけど?

 

非常にツマらないです

 

 

こんなに暇だから、あの子のことを考えていた訳ですが

別に仲が良いからとか気にしてるとか、そういう訳じゃない

 

「ん?アレは」

 

どこかで見覚えがある天翼種が居た

見覚えがありすぎる子が居た

 

天撃を撃ったわけでもないのに、他の天翼種より幾分小柄な体格、綺麗な朱色の髪の色をした子が居た

 

あの子だ、あんなところで何をしているのでしょうか?

 

ふむ、何もせずに見てばかりの戦闘

そして、あの子のあとを着いていく

 

どちらの方が退屈せずに面白いか

 

そんなの日の目を見るより明らかだった

 

よし、行こう

思い立てば吉日、やりたいことは即座に行動です

 

 

こっそり先々から離れていく

 

大分離れたところで、即座に移動

 

「おさらばでーす」

 

 

そのあとジブリールが居なくなったことに気付いたアズリールが騒いでいたのは、また別の話

 




後書き雑談&質問のコーナー

「今回もやってまいりました雑談&質問のコーナー
今回はジブリールの視点からのお話でしたが、お楽しみいただけたでしょうか?今回、桜火はお休みです。何処か旅行にでも行ってるんじゃないんですかね?」

「さてさて、今回の話ですが次回に交互ご期待というところです。次回は急展開になることでしょう
なので今回話すことはありませんね。次回もお楽しみにー!!」


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

3話 もっと強くなりたいな

え~、はい今回も短いです

すみません、では本編どうぞ!!


私はいま空をフヨフヨと飛んでます

何をしてるわけではありませんけど、誰か強い人が居てくれると良いんですが

戦って経験値ゲットです

 

 

「おや?誰かが居ますね」

 

頭部に耳を生やした獣みたいな人が居ますね

獣人種ですかね?

 

「というより、外れです。どうせなら龍精種とか機凱種の群れとか居れば良かったんですけど」

 

機凱種からは学べることがたくさんあります

あの人達の引き出しの多さは感服しますし、真似をするというのも中々に、真似する技術を私も真似してみたいと思ってますが、やはり中々に難しいものです

 

龍精種も戦いの経験値がウマウマ何ですけど、一人で戦うのも難しいところ、私もジブリールみたいに龍殺しを成し遂げてみたいものです

 

それはそれとして、あの獣人種は殺しておきます

 

 

「えいっ」

 

黒い雷のようなものを出し、それを飛ばす

それだけで面白いように首が飛んでいく

 

獣人種からすればたまったものじゃないだろう

 

 

「何か、ドキドキでワクワクな心振るわすことが無いでしょうか。最近暇で暇で仕方がないのですけど」

 

フラフラしてても何もないのは私にも分かってますけど、何もしないよりは外に出てプラプラする方が良い、かもしれない

 

だから、こうして飛び回っているのですが見事に何もないです

大戦の中、こんなに何もないのは可笑しいのでは?

 

 

その後、何もなくひたすらにフワフワと飛んでいた

 

「いや、本当に何もありませんね。何ですか?今日は日曜日なんですか?お休みなんですか?祝日?祝日なの?」

 

実際に今日は休日なのかというほど何もないです

 

その時、私の耳に空間を震わすような、つんざくような?何と言えば良いのか分かりませんが、独特の音をキャッチしました

 

「んん?おやおや?まさか、これは戦闘音?」

 

これはチャンスですね、面白いものが見られるかも知れません

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「この辺りから音が聞こえてた気がするんですが、おや?もしかしてあれかな?」

 

そこで戦っていたのは激しい攻防を繰り広げる姉達だった

 

「姉さん方?あっ、ジブリールも居ます。これは少し見学していくとしますか」

 

そっ、と岩影からこっそり覗きこんで少しの間

姉達を見学していた

 

 

「やっぱり天翼種は頭を使うというより、力でゴリ押しする戦法なわけですか」

 

 

脳筋というか なんというか

私の戦い方とは違うのでしょうか、あれが本来の戦いかたなのでしょうか?

 

というかジブリールは戦ってないんですね

じーっとジブリールの方を凝視してみる

 

あっ、こっち見た。気付いたかな?

こっそり抜け出してる

 

 

「そこで何してるんですか?」

 

ジブリールが少し呆れたような、そんな声で私に問いかけてくる

 

「少し見学してる」

 

私もそれに答えて話す

 

「見学ですか、ここで見てても何も無いですよ。それより早くここから抜けましょう」

 

「アズリール様に気付かれるから?」

 

私はジブリールにそう聞く

 

「まぁ、そうですね。だから早く行きますよ」

 

若干、ウザそうな声で顔で喋るジブリール

 

「わかったわかった、それで何処に行く?」

 

「う~ん、それでもどこに行くとか私は無いですし、貴女に着いていきますよ」

 

着いていくと言われても困るんですけど

 

「私にか、とりあえず此処から離れましょうか」

 

「そうですね」

 

私達は、姉さん方に気付かれないようにコッソリとその場をあとにした

 

 

 

 

 

 

「随分と遠くに来ましたが、どうするんですか?」

 

「う~ん、強い人を探してたんだけど今日は何でか居ないから止めようかな」

 

「あぁ、そうですか」

 

何か自分で聞いてきて興味無さげだよね

 

さて、どうしましょう

強い人は居ないですし、あれ?強い人?

 

チラリとジブリールの方を凝視する

 

「何ですか?」

 

「居た」

 

「はい?」

 

「居たーーー!!」

 

「きゃっ!な、何ですか!?いきなり大声を出して」

 

案外可愛い驚き声を出してびっくりするジブリール

ってそうじゃない

 

「ご、ごめん。それでジブリールお願いがあるんだけど」

 

「はぁ、何ですか?」

 

 

「…………私と戦ってくれない?」

 

私はジブリールに言った

 

「………はい?」

 

 

 




後書き雑談&質問のコーナー

「今回は急展開ですね、ジブリールと主人公が戦うことになってしまいそうです」

「燃えるな」

「えぇ、そうですねぇ。というか帰ってきてたんですか?」

「お前が後書き面倒だから何処かに行っていろって言ったから居なかったんだろうが」

「おまっ、馬鹿何てことを!!」

「ハイハイ、ということで次回はジブリール対主人公になるかも?交互ご期待!!」

「次回もよろしくお願いします!!この作品を見捨てないでくださいね!!」


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

4話もっともっと強くなりたいな

今回も短いです

もう許してください、お願いします

多分、原作に入るまでこんな感じです

それでは本編どうぞ


「はぁ、何故私と戦いたいと?正直言って私は貴女と戦いたくありません」

 

「何故ですか!?別に戦ってくれても良いでしょう!?いつもは戦だ戦だ!!とか日常的に言ってる戦闘狂の癖に!!」

 

「は、はぁ!?私がいつそんなことを言ったのですか!?」

 

「何時も言ってるじゃんか!!そもそも私は可笑しいと思ってたの、姉さん方もそうだけど、倒した奴の首を持ってくるとか頭可笑しいんじゃないんですか!?」

 

ここぞとばかりに思っていたことを曝け出す

 

「何を言ってるんですか、戦果だって分かりやすいですし、何より先輩達に見せびらかせますしね」

 

「バカなんじゃ ゴホンゴホン バカなんじゃないんですか?」

 

「貴女、わざわざ言い直したのに、また同じことを言っているじゃないですか

嘗めてるんですか?」

 

「うるっせぇやい!!戦えやこらー!」

 

「嫌です、ぜーーーったいに!!

嫌・で・す!!」

 

思いっきり私に向けて大声で叫ぶジブリール

 

「ぐぐぐ」

 

何故こんなに頑なに嫌がるのですか

 

それでもここまで嫌がるなら

 

「はぁ、分かった。そこまで言うなら私も諦めます」

 

「そ、そうですか、それなら良いですけど「ただし!!」………はい?」

 

「何故そこまで嫌がるのか話くらい聞かせてもらっても良いですよね?」

 

「そうですね、だって負けたら傷付くじゃないですか」

 

ピクッ

 

ジブリールは今なんて?

私が負けて傷付くから?

分かる、分かりますよ?ジブリールが言いたいのは私が戦って負けたら体に傷が付いたりするから駄目だと言ってるんでしょう

 

ですが、ですが!!それはジブリール自身も嫌がっていたことでしょう

 

あぁ、なるほど私もあの時のようにヤれば良いんですよね?

 

 

「ジブリール」

 

自分でも驚くほど低い声が出た

 

「なんですか?」

 

それでもジブリールは怯まない

何も思っても居ないようだ

 

先程の言葉をそっくりそのまま返したいです

 

嘗めてるんですか?

 

いくらなんでも少しはイライラしますよ

 

「あぁなるほどなるほど?ジブリール貴女は私が弱いから戦って負けたら可哀想だね、だから貴女とは戦いたくないよ~、って言ってるんですよね?」

 

「別にそうは……」

 

「言ってたよね?」

 

「た、確かにそうですが。それは貴女の事が心配で!!」

 

「ほぉほぉ、はぁ~。これじゃあジブリール貴女もあのときのアズリール様と同じですよ?貴女自身が嫌がっていたことを自分がするんですか?

それってどうなんですかね?」

 

「それは……」

 

「良いですよ、弁明なんてしなくても。今から私もあのときのジブリールのようにするだけです」

 

「それって……」

 

「そういうことですよ、聞いてましたよね!!アズリール様!!」

 

私は上空を見上げ、そう叫ぶ

 

ジブリールは気が付いてなかったのか驚愕した顔をしていた

 

それはそうだ、気が付かせないように私が細工をしていたのですから

 

「聞いてたにゃんけど、本当に良いのかにゃ?」

 

「それをアズリール様が聞きます?」

 

「確かにそうにゃんね。良いにゃ、存分にやると良いにゃ」

 

「センパイ!!」

 

何故止めないのだと、そう言わんばかりにアズリール様に叫ぶジブリール

 

それを貴女がするんですね

 

 

「それでは、いくよ」

 

「ぐっ、もう避けられませんか。なら仕方ありません。私も全力で御相手致しましょう!!」

 

ジブリールもやっと覚悟を決めましたか

 

「それじゃあ、いきますよ!!」

 

 

「えぇ!!」

 

 

今、天翼種の喧嘩が始まった

 

 

 




後書き雑談&質問のコーナー

「今回もやって参りました雑室のコーナー!!
あっ、これ誤字じゃないからね?」

「おい」

「いやぁ、今回も素晴らしい出来だよね!!自分でも惚れ惚れするよ!!」

「おい、無視するなよ。話を聞けよ」

「いやぁ、私は頑張った頑張った!!」

「話を聞けやゴラーーッ!!」

「どぅわぁぁーー!!おま、お前!!いきなり攻撃してくるなよ!!」

「ウルッセェヨバカタレ」

「何で急に片言なんだよ」

「それは無視してくれ。それでだよ、何が惚れ惚れする、頑張っただよ。今回も文字数は少ないし?まだ戦闘にも入ってないじゃないか」

「これには訳があるんですよ」

「なんだよ、言ってみろ」

「まずは、そろそろ溜めてた分が無くなりそうになったから、あとは他の作品もしなくちゃいけないのにモチベが全くないからです」

「はぁ~、そんなことだろうと思ってたよ。それで?次回こそは字数を増やして、もっと出来の良いものを書くんだろうな?」

「うう、出来るだけ頑張りマシュ
と、ということで!次回もお楽しみに!!見捨てないでね!?」

「こんな茶番と駄文のクソ作品をこれからも暖かい目で見守ってやってください」

「そ、それじゃまた次回~!!」


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

5話 何とかなるさ、諦めるな

今回?凄いダメですよ?

見るなら止めはしませんが、止めておいた方が良いと思いますけど見て文句ばかり言わないようにしてください

私のメンタルがボロボロになります

こうした方が良いんじゃない?だとか、間違ってるよだとかは言ってもらって結構です

それでは本編どうぞ


「あぁ゛!!ゼィヤァーー!!」

 

右こぶしをジブリールに向けて放つが避けられる

だが、拳を振り下ろした反動で体を捻らせ左脚でジブリールに踵落としをジブリールの右肩に落とす

 

ズドンッという鈍い音を体から出しながらジブリールは呻く

 

「ウグッ」

 

だがジブリールもすかさず自身の拳を私の腹に殴り入れる

 

当然私も先程のジブリールのように呻くが、攻撃する手を止めない

 

何度も何度も、殴り蹴り、時には頭を文字通り物理的に使う

 

そこに、攻はあっても防は無く

 

この喧嘩に美しさ何てものはなく、ただひたすらに感情を拳に、脚に乗せ、自身の思うがままに殴り蹴る

 

その様子は闘いなんてものではなく、それはひたすらに子供の様な醜い喧嘩であった

 

だが、私の眼光は鎮まるどころか、もっと激しく燃えて、口角は徐々につり上がっている

 

 

「そろそろ諦めたらどうですか」

 

「嫌に決まってる、でしょ」

 

息も絶え絶えになりながら、ジブリールからは目を離さない

 

私にはまだ戦えるのだと主張するのだ

 

「そうですか、私もこれ以上は貴女を傷付けるのは忍びありませんし、他の力も使ったらどうですか」

 

またか、ジブリールまだ貴女は解らないのか

 

「いいえ、このまま行かせていただきます」

 

最初はジブリールの規格外の速さと力の差で圧倒されていたけど、私は見様見真似の闘い方の技術で何とか追い付けている

 

これでも恐らくジブリールは、本気じゃない

 

このままじゃ勝ち目がない、私がジブリールに勝てる要素は引き出しの多さなのだけれど、この喧嘩では力は使わない

 

きっとその方が気持ちが伝わる気がするから

 

この喧嘩で私が死なない何て保証はどこにもない、本当なら私も全力で力を使って戦った方が良いんでしょうけど、私は何故か嫌だ

 

だから、私は……!!

 

「いくよ、ジブリール!!」

 

「はぁ、なら覚悟しなさい!!」

 

ジブリールの攻撃は全て大振りで大雑把だ、だけど他の天翼種よりはコントロール精度は高い

そのぶん気を付けないといけないけど

今はまだ大丈夫な筈だ、こうして考える余裕がある

 

私の攻撃は当て次の攻撃に繋げるように何度も何度もジブリールを叩くようにしている

 

ジブリールは、一撃一撃が重い、しかもたまに私のように次の攻撃に繋げてくるように攻撃してくる

 

 

「考え事してる余裕があるんです、かっ!!」

 

 

ドゴッと私の脇腹にジブリールの蹴りが入り、私は地面に激突した

 

「グハッ」

 

激突したにも関わらず、下へと落ちるスピードは落ちず、声は出ない

地上の光がボール程の大きさになる頃に動きが止まった

 

 

 

 

やっぱりジブリールはまだ、余力を残してる

 

 

 

完全に私を嘗めてる

 

 

こんなことが許されるのか、いや許す許されないの問題じゃないか

 

何でこんな面倒くさいことになってるんだっけ?

 

馬鹿馬鹿、こんなところで正気に戻るな

 

いや、本当に何でこんな面倒くさいこと私やってるんだろ

 

だって痛いだけじゃないか、何でこんなモヤモヤした気持ちのままやらないといけないんだろ

戦うなら戦うで、もっと楽しくやりたい

 

 

あれ?そもそもこんなことになったのってジブリールが私と戦いたくなくて、その理由が私を傷付けたくないから

それに私がイライラしたからこうなってる訳で、それで今は戦ってる

 

あれ、あれれ?

何を私は力を使いたくないって思ったんだろ

気持ちが伝わる?相手は天翼種だよ?

本気でやった方が気持ちが伝わるんじゃないか?

 

 

よし、殺ろう

 

 

 

自身の精霊を手に集める

 

身体を起き上がらせ、そのまま地上に這い上がる

 

 

「ハァハァ、やっと出れた。どれだけ……いや今は良いや」

 

 

ジブリールは……………………居ない

 

まさかそんな

 

「逃げたの?………それはないよ」

 

 

何のオチにもならない

 

 

「いや、ここで諦めてなるものか。後一発はガツンと入れてやる」

 

ジブリールの居るであろう恐らくの検討をつけて其処へ向けて飛翔する

 

 

「待ってろジブリール」

 

 

 

 

 

 

 




後書き質問&雑談のコーナー

「おい」

「なんすか?」

「今回の出来、どうなの」

「分かる、言いたいことは分かる。何でこんな適当な感じ何だと言いたい訳だね?」

「そう、それで何でこんなことになってるわけ?前作の俺のときみたいになるぞ」

「バカタレ、それは分かってる。だけどね?私がシリアス書けるわけがないじゃん?」

「それは知ってる、それを努力して上手く書くのがお前だろうがバカタレが」

「無理だよ、上手く書けないし。やる気が出ないし」

「止めたらハーメルン?」

「ただ1つの趣味兼暇潰しを私から取る気か、というかこれを書き終わった日、何もやる気が出来ない日だったんだよ、だから仕方ない」

「はぁ、それで今回の話してないけど、何か話すことはある?」

「無いかなぁ、そうだなぁ敢えて言えば、今回はジブリールと戦ったよっていうくらいじゃない?」

「後は最後に雑な伏線を残した位か?」

「そんくらい、ねぇもう終わりで良い?」

「言うことは?」

「あっ、はい。今回も読者さんありがとうございました、こんなグダグダ雑で下手な作品を見捨てないでください。あと、出来ればお気に入り登録などしてくださると私が狂喜乱舞します」

「はいはい、ということで今回もありがとうございました、次回もお楽しみに」

「しみに~」


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

6話 ダンボール、それはロマンの秘密道具



今回は何時もより多めです

少しだけですけど

それでは本編どうぞ


「ハァハァハァハァ…ふぅはぁーー。あぁーー!!逃げられたぁ!!」

 

検討を付けてジブリールを追いかけたのは良かったものの全くもって追い付けず途中から追いかけるのを諦めてしまった

 

「本当にふざけるなよ、っていう話ですよ」

 

どうしよう、これからまた暇になってしまった

何をするというのも特に無いですし、したいことも無いですし

 

本は読むものが無いですし?戦闘も流石に精神的疲労が溜まってるのでやりたくありませんし、何をしましょう

 

そもそもですよ、私は戦闘狂じゃないんですよ

これは種族の本能的なものであってですね~

 

「っと、誰に説明してるんですかね。戦いすぎで頭がイカれてしまったのでしょうか、気を付けなければ。

さて、本格的に何もすることもありませんし、そうだ!!あれを試してみましょう」

 

自身の精霊を凄く、本当に凄く弱くして

波をたたせるように、周囲に放つ

 

何をしているのかというと、簡単に言えば探索魔法モドキだ。天翼種にはこういう魔法は使えないので、ここまでにするのは骨が折れましたよ

 

まぁ、原理は超音波みたいなものです、これは物や障害物に反射するのではなく、精霊を持つものに反射するので反射してくれればソイツの居場所が特定できるというわけです

それでも欠点はたくさんありますけどね、まずは相手にも気付かれること、そして大雑把な位置しか分からないこと、どの種族か見分けられないこと

 

でも、これは仕方ないことでしょう

えぇ、仕方ないのです

 

「おっと、そんなこと考えてる間に反応が……うーん、これは東、ですかね?とりあえずこっそり行ってみましょう。運が良ければ相手も戦闘中の流れ弾だと勘違いしてくれる筈でしょう。これが機凱種の観測体だった日には最悪なことになってしまうかもしれませんがね。森精種は外には出ないでしょうから心配しないで大丈夫だと思いますけど、さてと、こっそり素早く行くとしましょう」

 

そういい、低空飛行で反応のあった場所に粉塵を巻かせて飛んでいった私だった

 

 

▲▼▲▼

 

ピクッ

 

「【疑問】精霊反応?」

 

まさか、襲いに来た?

隠蔽は出来てる筈……大丈夫な筈だ

 

先程、遠くの方で天翼種同士が戦っていたのを少し目撃した、それの影響?

 

ここを離れた方が良いかもしれない

 

いや、もう少しだけ……

 

 

▲▼▲▼

 

 

「目的の場所までもう少しですか、ですがもしもがあればいけません。少しでも悪あがきかもしれませんが隠蔽しますかね。まぁ、そのへんに落ちてるでしょう」

 

 

「おっ、ありました。これに隠れましょう。テテテッテレー!!ダンボール~」

 

ダンボールというのは凄まじいのです。どんな者からでも隠れられる最強兵器なのですよ

 

蛇さんご活用です

 

何でダンボールがあるのか、それはツッコない方が良いのです

 

作者的に(メタァ

 

 

「それでは出発進行、です!」

 

ガタゴトと、前方へ進行する怪しいダンボール

それでもバレないのですよ

えぇ、絶対にバレません!!

 

「ヌッフッフッフー」

そんな馬鹿丸出しの笑い声を出しながら進む天翼種

 

 

これは体が元から少女のような体型をしている彼女だから違和感がないのであって、ジブリール等の他の天翼種がやれば不審案件である

しかも、これで大丈夫だと思っているこの天翼種は少し抜けていると思う

 

天才と馬鹿は紙一重というのは本当かもしれない

 

作者でした

 

 

 

 

「さて、もう着きましたかね(小声」

 

一度周りを見渡して、隠れられるところを探して、その場所へと避難しながら辺りをダンボールの中から見渡す

 

丁度いい林があったのでそこに身を潜ませてもらう

 

 

「おや?あれが目的人物ですかね?」

 

他の木より一際高い木に人らしき者が立っていた

 

「どの種族何で……あー、まさか本当に予想が当たっていたとは」

 

そこに居たのは身体の至るところから機械的なコードや、間接部分から覗く青いライト等の機械的な特徴がある種族

間違いなく機凱種です

 

この機凱種の恐ろしいところは 【観測体 】【解説体】等の役ごとに分かれて集団で行動することです

 

「くそ~、コレなら来るんじゃありませんでしたね。でも先程の感知でも反応はありませんでしたし、まさか、はぐれですかね?

というか、先程から何を見てるんでしょうか?」

 

機凱種の視線の先へ私も視線を合わせてみると、そこには大量の人類種達が集団を作りコソコソと地を横断していた

 

ふむぅ、集落の移動ですかね?

このご時世、住む場所を見つけるにも一苦労ですしね。お祈りしておきましょう

 

合掌

 

 

それにしてもあの機凱種は何をしているんですかね?

殺すわけでもなく、ただ見ているだけとは、気になる意中の相手でもいるんですかね?

まさか~、そんな訳もありませんか

 

少し面白そうです

あの機凱種は覚えておきましょう

 

バレる前にさっさと逃げらせていただきます

 

スタコラサッサーってね

 

 

▲▼▲▼

 

 

 

何処かに行きましたか

 

こちらに戦意を向けてこなかったので、当機もなるべく無視していたが、危なかった

戦闘になれば今の私ではただではすまない

 

やはりあの時の精霊反応はあの天翼種のもの

 

これからは気を付けなきゃいけないかもしれない

 

 

 

 




後書き質問&雑談のコーナー

⚠️今回は長くなります。見たくない方は即スクロール

「今回もやって参りました、雑質のコーナー」

「その略し方止めろ」

「まぁまぁ落ち着いて。今回はゲストを呼んでるんだから」

「ゲスト?」

「おやおや?気になるかい?」

「それは気になるだろ、初ゲストだし」

「だよね、ということで早速登場していただきます。このコーナー初ゲストは~、今作の主人公です!!」

「どうも~、主人公です~」

「うーん、おぉ、うん」

「何だよ、その釈然としない顔は」

「いや、何だかなぁ。あの何だろう、分かってはいたんだけどさ?何というか、微妙というか何というか」

「おいおい失礼だろうが、バカタレ。初対面だろうが」

「それは悪いけどさぁ、こう何というかもっとあるだろ?」

「お前、それはないよ。これからこのコーナーのレギュラーになるんだぞ?」

「そうだけど」

「あの、私、空気なんですけど。ゲストですよね?」

「あ、あぁごめんごめん忘れてた」

「忘れてた!?」

「お前も大概酷いこと言ってるぞ」

「うん、だよね。ということで進めて行きますよ~」

「どういうことだよ」

「そういうツッコミはありがたいね!!今回のゲスト主人公ですが、次回からもレギュラーとして出ます。なので自己紹介お願いしゃーす」

「はぁ、自己紹介ですか?
天翼種が一体【最終番個体】の主人公です。よろしくお願いいたします」

「はい、というわけで主人公でしたっと、これでやっと前作、今作の主人公が揃いましたね。自己紹介が終わったところで今回の反省点&雑談やっていきますかね」

「今回の反省するべきところは、沢山あるよな?」

「勿論分かってはおりますとも、主人公のメタ発言&勝手な作者の思考の介入&稚拙な文章だよな?」

「分かってるじゃないか、稚拙な文章はいつも通りとしてだよ」

「酷い!!」

「あの、新参者が口を出しても良いのか分かりませんが、辛辣すぎませんか?」

「事実だから、良いんだよ。大体いつもこんな感じだし、君も何か不満があれば好きなだけ言って良いし、サンドバッグにして良いよ」

「なるほど、つまり作者はゴミだと」

「そういうこと」

「そういうこと、じゃないんだよなー」

「お前が悪い。そして、今話についてだがメタ発言は百歩譲って良いとする。だけど、何だよ急にお前が出てきちゃってるわけ?」

「あの、それはごめんなさいとしか、だってあれじゃん?私って馬鹿じゃん?」

「そうだな」「ですね」

「少しは否定してくれても良いんだよ?書いてる途中に
さ、あっ無理だコレってなって途中からなりはじめてだね?それがあの、結果何でござるよ」

「それで?」

「ふぇ?」

「申し開きは?」
「謝るのは大事ですよ、ゴミ」


「………もうっしわけございませんでしたぁあぁぁぁぁぁぁぁッ!!というよりゴミ呼ばわり止めてくれないかな!?」

「事実だから」

「酷いよ、こんなのってあんまりだぁぁ」

「うるさい、次だよ次。これが次の問題点だよ」

「なんでふ?」

「お前、ダンボールって何だよ」

「え?まさかダンボールも知らないの?プププ受けるんですけどー」

「それ、もう死語だからな?ダンボールくらい知ってる。何でダンボールが出てきてるんだよって話してるの、分かる?あんな世界で、荒廃した大地でダンボール何てあるわけないだろ?バカなの?」

「いや、だってネタにでもしないと彼処は切り抜けられないし」

「それも問題ですけど、次はあの機凱種の思考にも問題があるはずでしょ?キャラ崩壊してますよ?」

「そこはいつものことだから良いのよ」

「あっ、そうですか」

「そそ、それでダンボールについてだよね?あれはね完全にネタなのよ、誰でも分かると思うけど、ネタなのよ」

「ネタでもやって良いことと悪いことがあるだろ?世界観壊してるし、設定にもあってないよな?」

「ですね」

「つまり?お前がすることは?」

「謝罪?」

「違う、次回から気を付けることだよ」

「なるほど、善処します」

「それってやらないってことですよね?」

「こらっ、黙ってなさい」

「はーい」

「はぁー、それじゃあそろそろ終わりにするか?」

「OK、今回も見てくださった読者様、初めて見てくださった読者様も、今後とも見てくださると作者は喜びで死んでしまいます。それでは今回はここで終わりです、この作品を見捨てないでください、それじゃあ次回も~」

「「「お楽しみにーー!!」」」


今回の後書き、文字数やばくね?

ヤバイな ですね














目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

7話 仲直り

今回は何時もより長めです

このままドンドン伸ばしていきたい


天翼種の間では今、非常に微妙な空気が漂っていた

 

理由は1つしかない……

 

「にゃぁ、仲直りしないのかにゃ?」

 

「しません、というか私悪くないです。今回はジブリールのせいです。私悪くないです」

 

「何で2回も言ったにゃ、それはともかくあれはジブちゃんが悪いのは分かるけど、そろそろ仲良くしてもらわないとウチらも困るんだにゃ。目を合わせる度に攻撃が飛び交うのは止めて欲しいにゃ」

 

実際のところはジブリールは攻撃していないので、片方からの酷い攻撃が他の天翼種を巻き込みながら放たれているだけなのだが

 

「そもそもですよ!?ジブリールが自分が嫌だって言ってたことを私にしてきたんですよ!?ありえますか!?

ふざけるなよって話なんですよ!!

しかも毎度毎度、私の攻撃を捌いて何でもないかのようにして、しかも何時も表情を曇らせて心配するような顔をしてぇ!!

本当にふざけるなよジブリール……ッ!!」

 

激昂して、壁を叩きつける

それだけで1つ建造物が粉々になってしまった

 

たまたま偶然、使っていないところであったのが幸いか

 

「まぁまぁ、そこまで怒らなくてもいいにゃ?一旦落ち着く落ち着く」

 

「そのセリフをアズリール様に言われるとは思ってませんでした」

 

「うぅん、君さ、ウチのこと尊敬してるようで何時もバカにしてない?流石に傷つくにゃ?」

 

「まさか、そんなわけないですよ」

 

明後日の方向を見ながらそう言う、全くもって説得力が皆無である

 

 

「はぁ、それはそれとしてだにゃ。戦闘に出向いたときと此処に居るときで、此処に居たときの方が重傷者が多いのは何故か分かるにゃ?」

 

「あぁ、えぇと、それは本当に申し訳ないと思ってます」

 

「分かってるならいいけどにゃ、仲直りしてもらわないとウチも嫌だしにゃ~。好きな妹達が喧嘩してるのは見たくないにゃ」

 

「そう、ですか。喧嘩ですか」

 

「喧嘩にゃ」

 

「はぁ~~、やっぱり喧嘩してるんですね私達」

 

「してるにゃ、バリバリ全開でしてるにゃ」

 

「あぁぁぁぁ、こんな風に仲が悪くなるなんて考えもしてませんでした、元凶が誰とか関係なく喧嘩なんてしないものだと思ってましたぁーーー!!」

 

「ふふ、そんなもんにゃ?世の中そんな平和じゃないにゃ。実際にこんなもんだしにゃ」

 

地上へ指を向けて、そう言い放つ

 

今もどこかで殺し殺されあいがあることだろう

 

 

「まぁ確かにそうですね、この現実も私達が戦闘とかしなければ少しは収まると思うんですけどね」

 

「あっはぁ、別に関係ないにゃ~。ウチらが殺らなくても、誰かが殺り合うにゃ~」

 

「そんなもんですか」

 

「そんなもんにゃ」

 

「そうですか」

 

「それで、話は戻すけどにゃ?」

 

「はい」

 

「ジブちゃんとは仲直りする気はないにゃ?」

 

「別にそういうわけじゃないんですよ。今でも仲良くできたら良いなって、思ってますし。でも……」

 

「でも?」

 

「何か、納得いかないというか、こっちが折れたくないというか。私が謝って折れて、って折れてっていうのは釈然としないというか」

 

「なるほどにゃぁ、ふーん。別にそれでも良いと思うにゃ?」

 

「え?」

 

呆然としたような顔でアズリールへと顔を向ける

 

「ウチが仲良くしろー!って言うと思ったのかにゃ?」

 

「え、えぇまぁ、はい。てっきりアズリール様はそういう人だと」

 

「ウチも少し変わったのにゃー、こうやって喧嘩してる妹達を見てると嫌でも思うにゃよ」

 

「思うとは?」

 

「そうにゃねー、本当の姉としてというか客観的に見てると、色々見えることもあるってことにゃ」

 

「はぁ」

 

「何か納得してない顔にゃね」

 

「別にそういう訳じゃありませんけど」

 

「まぁ、要するに。そのうち時間が解決してくれるってこと。幸いにも時間はたっぷりあるしにゃ」

 

「そう、ですか」

 

「まぁ、こんな世界だから早めに仲直りするに越したことはないけどにゃ」

 

「………はい」

 

「さて、ウチはもう行くにゃ。どうするのにゃ?」

 

「……私は少しだけ考えさせてください」

 

「いいにゃいいにゃ、存分に考えているといいにゃ~」

 

ニヤリとした顔で、俯く一人の天翼種にそう言う

そのまま軽い足取りで帰路を辿っていった

 

▲▼▲▼

 

アズリールが少し歩いた先に1つの影があった

 

「お前も少しはちゃんとしたことが言えるんだな」

 

「にゃ!?失礼にゃ!?これでも皆のお姉ちゃんにゃ!!

こうしたメンタルケアも大切なんだにゃ」

 

「そうか、変わったな」

 

「そうかにゃ?まぁ確かに変わったかもにゃ」

 

「認めるのか?」

 

「認める、ジブちゃんと喧嘩して、あの子を見てきて。もしものときはあの子達を死なせに行かせるかもしれない。それでも、あの子達が死んじゃったら私は多分泣いちゃうかもしれない。そのときは慰めてくれる?」

 

少し哀愁を漂わせ、それでもふざけた様子のない顔で

弱い事を吐く

 

その表情は今にも泣き出しそうだった

 

「どうかな、その時によるよ」

 

「ひ、酷いにゃ!?」

 

辛辣な物言いに一瞬にして何時ものふざけた様子に戻る

 

「まぁ、私もあの子達の行く先は楽しみではあるよ」

 

「そうかにゃ?」

 

「あぁ、それまで生きていればの話だがな」

 

ボソリとそういった

その顔は何とも言えないような、涙を堪えているようにも怒っているようにも見えた

 

▲▼▲▼

 

 

「はぁ、憂鬱だ」

 

外の景色を眺めながら愚痴を垂らす

 

「この景色はいつ見ても変わらないですね。『死の雪が降り積もり、空は赤く血に染まっているかのようだ。大地には物言わず骸が転がっている。この世界は地獄なのかもしれない。きっとこの世界に救いはない』でしたっけ」

 

突然背後から聞こえてきた声に内心驚きながらも、平然とした顔をしながらその声の主の方へ顔を向ける

 

「人類最後の日記、それの213ページの6行目かな」

 

実際にはその本は人類種が書いたのではなく、他の種族が書いていたらしい

まぁ、人類種にそこまでの本を書く余裕なんてない

 

「当たりです、それで何をしているんですか」

 

「ここでこうなってるのも、ほとんど君の、ジブリールのせいですけどね」

 

「私のせいですか、あっ、横失礼しますね」

 

「はぁ、どうぞ」

 

「それでは」

 

そうして平然と私の横に居座るジブリール

この状況でそんなことが出来るのか、ジブリールらしいと言えばらしいけど

 

「それで、何しに来たの?」

 

「何をしに来た、というのは間違いです。別に何かをしようとここに来たわけではありませんから」

 

じゃあどういう意味なのですか

 

「貴女を見掛けて、目的が出来ましたけどね」

 

ついでなの!?

ぐぅ、そう言いたいけど止めておこう

 

「それで今日は攻撃してこないのですね」

 

「アズリール様に止めてくれと本気でお願いされたしね。あれのせいで重傷者が出てたみたいですし」

 

「そうですか」

 

「そうなのです」

 

「ふふ、それで私と仲直りしたいのですか?」

 

何時から聞いてたんだ

ニヤニヤと煽るような顔をするジブリール

腹が立つ

 

「はぁ、何時から?」

 

「ほとんど最初からです」

 

「なるほどね。ジブリールが謝ってくれたら仲直り、してあげても良いんですよ?」

 

「はい~~~!?な、何で私が!?」

 

おもむろに怒ってるぞというように、突然立ち上がるジブリール

 

「だって、悪いのはジブリールじゃん」

 

「うぐっ」

 

「ね?」

 

「はぁ、分かりました。これからは気を付けます」

 

「よろしい、それで何であんな風にしてた訳です?」

 

私がそういうと、顔を何故か真っ赤にさせ

て、チラチラと私を見ていた

 

何ですかこの反応

 

「早く言ってください」

 

「容赦ないですね、実はですね………」

 

 

「なるほどね、そんなことが」

 

「何もいってませんけど?」

 

「ごめん、何かこう言わないと気がしたので」

 

「はぁ、バカらしくなってきました。帰ります」

 

「えっ!?あっ!!ちょ、教えてくれないの!?」

 

途端に後方へ振り向き歩き出すジブリールを追って私はそう問いかける

 

「いーやーでーすー!!もう教えません」

 

「な、なんでぇーー」

 

「またいつかですよ」

 

「そんな、あそこまでやっておいて」

 

「誤解を招くような言い方は止めてください」

 

 

「はぁ、話したくないなら良いけど」

 

「そうですか、なら」

 

「待って!!」

 

「何ですか?」

 

「これからも、私たち家族だよね!!」

 

「ふふ、何を当たり前なことを言ってるんですか。そうに決まってるじゃないですか。貴女は違うんですか?」

 

ジブリールの笑顔は、私が見てきた中で一番明るくて純粋な笑顔だった

 

「そんな、そんなわけないよ!!これからもよろしくッ!!」

 

「はいっ!!」

 

▲▼▲▼

 

「尊いにゃ~」

 

 

 

 




後書き雑談&質問のコーナー

「やって参りました、クソコーナー。司会は私、作者の火桜が勤めさせていただきます」

「えー、前作主人公の桜火です。お守りです」

「今作主人公です、新人です」

「テンション低いね」

「そりゃ、久しぶりだからな。何日たってたっけ?」

「え~と、前回が16日投稿だったので、13日ぶりですね」

「もう少しで2週間たってたのか」

「マジか、それでやる気は?」

「正直言ってダルい」

「同じく、ジブリールとこのあと予定があるので早く帰りたいです」

「マジか」

「マジだ、というか俺も鈴にご飯食べさせないといけないから早く帰りたい」

「黙れリア充。爆ぜてしまえ」

「うるせぇ、今回は何時もより多めになった。間違いないな?」

「おうともよ」

「こんだけ時間たって、これだけ?」

「お、おうともよ」

「今日は終わりでいいか?」

「はい、ごめんなさい」

「え~と、辛辣な空気になっていますが今回はここで終わりです。次回をお楽しみに」

「次はちゃんと速く長くクオリティ高めに書けよ」

「頑張ります」


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

特別編 ポッキーの日

少しえろえろですので注意を


 

ジブリール&主人公の場合

 

ある日のこと

 

「ねぇ、ジブリールジブリール」

 

「はい?なんですか?」

 

私は自身の持っていたお菓子をジブリールの前に突きだす

 

「ポッキーゲームしよっ」

 

「ぽっきー、げーむ??なんですか?それ」

 

「さぁ?良く分からないけど何か今日はこのゲームをして仲を深めないと行けないんだって」

 

「仲を、深めるですか。そうですね、良い機会ですしね。そのぽっきーげーむ??とやらをやってみましょうか」

 

「良いよ~、ノリ気だねジブリール」

 

「いえ、ちょうど良いと思いまして。それでルールとかはあるんですか?」

 

「ルールはね~、私がこうやってポッキーを咥えて、もう片方をジブリールが咥えるみたい」

 

「はむっ、こうでひゅふぁ?」

 

可愛らしくパクリとポッキーを咥えるジブリール

ふむ、何かいけないものに目覚めてしまいそうですね

 

「ふぉうふぉう、ほれで、先に折ったほうの負け」

 

「なるほど」

 

「それで、このまま少しづつ食べていくんだって」

 

「わかりました、それでは始めましょう」

 

「じゃあいくよ」

 

ポリポリ

ポリポリ

ポリポリ

ポリポリ

 

「あ、あの」

 

何やら顔を赤らめてこっちを上目遣いで見てくるジブリール

何か可愛い

 

「どうひたの?」

 

「い、いえ何でもないでしゅ」

 

「ん??なら続きを始めるよ?」

 

「わ、わかりました」

 

ポリポリと食べ進めて行くうちにジブリールと私の顔が鼻と鼻がくっつくほどに近づいてた

 

あっ、さっきジブリールが言いかけてたことってまさか

 

「あのジブリール、どうしよう」

 

「えっと、どうしましょうか」

 

そんな困った顔をされると私まで困ってしまいます

 

「続ける?」

 

「いや、流石にもう止めッ!?」

 

「?どうしたの?ジブリールッ!?」

 

な、何か体が勝手に動いてッ!?

 

ジブリールも同じなのか私もジブリールもポリポリと少しづつ、ほとんどないポッキーを食べ進めて行く

 

これだけ近づけば、それは唇どうしも近づくわけで

今の私達は体の制御がきいてないわけで

 

つまりはどうなるのかというと

 

「んむっ!?」

「はむっ!?」

 

ジブリールとキスをしてしまった

 

そのまま止まるかと思えば、体は止まる気配もなく

キスは続行

 

より深く、粘っこく、貪りあうそんなキスへと変わっていく

厭らしい水音が辺りに響き

 

私とジブリールの顔は真っ赤に染まっていることだろう

私は腰に力が入らなくなって座り込もうとする

 

すると私の体から力が抜け、尻餅をついた瞬間にジブリールが此方へ倒れてきて私を押し倒すような体制になってしまった

 

それでも唇は離れないまま、息が辛くなってきたという辺りでようやく私とジブリールの唇が離れ、私たちの間に銀の橋がかかった

 

 

「はぁはぁはぁ」

「はぁはぁ」

 

胸を上下させて息を吸い込む

 

少し時間がたって冷静になった頭で考えて出来ることは

 

 

「ごめんなさーーーーーーーいっ!!」

 

謝りながらその場を走って逃げ出すことだけだった

 

 




後書き雑談&質問のコーナー

「ノーコメントで」

「で?」

「ノーコメントです」

「言い残すことは?」

「ジブリールと主人公の百合百合な絡み合いで作者、ご満悦ですエヘヘ」

「死ねっ!!」

「あっ」


「わぁ、作者死んだよ。次回もお楽しみに、ジブリールとのキス、うらやまゲフンゲフンけしからんな」



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

8話 仲良し姉妹?

今回は少し短め&日常編です いつもですが




今日もドンヨリ、真っ赤な空の下

元気にはしゃぎ回る天使のような美しい女性が2人

 

地は裂け、山は砕け、生物は流れ弾によって死に絶える

非常な迷惑行為である

 

「ふっ、ほっ…っぶな。火力高すぎるよジブリール~」

 

1人の女性、というには少し幼く見え女性というよりは少女といった方が正しい

少し所々破れ、ボロボロになっている外套付きのローブなようなものを羽織っており、中の服装が見えないようになっており、朱色のの髪を左右に別けて結ぶ長めのツインテールを風にはためかせながら、突然の高火力の攻撃をギリギリで避ける

言葉に反して、危なさそうな雰囲気は全くない

 

「貴女こそ、ちょこちょこと小賢しいですねっ」

 

ピンクっぽい色の髪色で髪は結ばず、乱暴に放り出されている

先程よりは、女性らしい身体付きをしており、服装は極限までに余分なものを除いたような格好で殆ど水着のよう

 

2人は何をしているのか、ひたすらに攻撃しあい、避けては打ち出し、打ち出しては避けると言う繰り返し

 

二度言うと、非常に迷惑行為だ

 

次々と迫り来る攻撃を避け続け、自身の力で相殺させるなどをしても攻撃が絶えることなく、迫り来る

非常に考えられている攻撃の仕方で、逃げた先に弾幕があるなど、それを攻略した後も厭らしい攻撃の仕方をしてくる

 

普段、そのような戦い方をしない女性はこめかみをピクピクとさせ、明らかに誰からの目で見てもイライラしていた。

 

「引き出しの多さが私の個性ですから、機凱種には負けますけど、ねっ!!」

 

少女はそれを煽るかのように更に厭らしい攻撃の仕方を続け、相手に攻撃をさせないようにやり始めた

 

「あぁっ、ウザったらしいですね!?」

 

とうとう堪忍袋の緒が切れたのか、攻撃なんて気にしたものかと少女に向けて特効し特大の攻撃を浴びせ、ようとしたが、失敗に終わった

何やら紐状のものが女性の両腕を絡めとり攻撃を上空へと逸らされた

 

「残念でしたね、これでも食らえ、ですよっ!」

 

女性の胸に、少女の小さな手のひらが凶器となって突きささる

何かと言うと心臓打ちである

 

「ぐっ、がはっ」

 

綺麗に入ったのか味わったことのない痛みが女性へと襲う。

 

「まさか、打撃まで使ってくるとは」

 

「言ったでしょ、引き出しの多さが個性だって。それでもまだまだ何だけどね。どうする?」

 

「どうする?とは?」

 

「続けるか、ってこと」

 

少女は女性へと、ニヤリとした顔を見せつけ闘争心を煽り、挑発する

 

「良いです、その安い挑発に乗ってあげます。いきますよっ!!」

 

「良いですね、私も滾ってきますよ」

 

その後も、このじゃれあいは2人がバテて地に付して倒れるまで続いた

 

 

▲▼▲▼

 

 

「あっ、二人ともお疲れ様にゃ~、ってボロボロ」

 

「疲れましたアズリールさまぁ、甘やかしてくださいぃ~」

 

緑色の髪をした女性の胸へと飛び込み、全体重を預ける

 

「ふわぁ!!あぁ、可愛いにゃーーーっ!!お姉ちゃんが甘やかしてあげるにゃーーっ!!」

 

私の頭をより自分のその、豊満な胸へと引き寄せ、強く抱き締める

少し苦しい、これが持つ者の圧倒的暴力

私は持たざる者である

 

私の目から何故か涙が溢れ落ちていく

こんなことを考えたのは少し後悔気味ではある

 

「何してるんですか?センパイ」

 

私の後に続いて、帰ってきたのは先程まで私と戦っていたジブリール

少し機嫌が悪そうなのは気のせいじゃないと思う

 

「あっ、ジブちゃんもおかえりにゃ~、ってジブちゃんもボロボロ」

 

そんな機嫌が悪そうなジブリールを意に返さないように能天気なことを告げるアズリール様

 

大丈夫かなぁ?

 

 

「質問に答えてくれますか?」

 

ジブリールの表情は、口は笑っているが目が笑っていないという状態になっている

背後からドス黒い気配がするのは、これもまた気のせいじゃない

 

「何か、最近甘えくれるようになったのにゃー」

 

「は?」

 

事実を述べたアズリール様に、渾身のHA?を食らわすジブリール

 

「離してください」

 

「嫌にゃ」

 

「離してください」

 

「代わりにジブちゃんを抱かせてくれるなら離すにゃ」

 

「離せこの野郎」

 

「辛辣ッ!!口が悪くなってるにゃ!?」

 

漫才か、そう思いながら未だにアズリール様に抱かれて胸に圧迫される私

息が出来なくて苦しいのですが、とは言えない私です

そもそも口が塞がってるし、何とか抜け出そうとなんとか顔を前へと向かせることが出来た

 

空気が不味い

まぁ、血にまみれたこの世界での空気が美味しい訳もないんですけど

 

ジブリールの方を向くと、ギロリと私を睨み付けてくる

 

私、悪いですかね

 

「なんで、そこに居るんですか?」

 

「だって、別に私が何処に居ても…「よくないですッ!!」えぇ?」

 

「おぉ?まさか、ジブちゃん嫉妬にゃ?」

 

嫉妬?誰に、まさか私に?

アズリールさまを独占してるから?

 

「今、随分と失礼なことを考えましたね?」

 

「まさか、ここまで言っても気づかないとはにゃぁ、まっ、そこも可愛いところなんだけどにゃーーっ!!」

 

「ぐむっ」

 

先程より強く抱き締めてくる

 

私にはない母性を感じる柔らかさが首筋に感じる

 

「離してください」

 

「う~ん、そろそろ本当にジブちゃんがガチギレしそうだから返すにゃ~」

 

どうぞ、とジブリールに経由される私

今度はジブリールにギューと抱きしめる

 

アズリールさまの強い抱きしめかたじゃなくて、少しやさしめに抱きしめてくれる

 

このジブリールの抱きしめかたも私は大好き

暖かみを感じる、だけど今日は少し怖いですね

 

背後から何やら邪な気配がします

 

「ジブリール?怒ってる?」

 

「怒ってません」

 

「本当に?」

 

「本当です」

 

少しだけ心配する

だって、ジブリールが如何にも怒ってる雰囲気だし

 

何か、機嫌を直す方法は……私が自身の身を犠牲にするしかないですね

前回のときは何故か私が大変なことになってましたけど

 

致し方ないですね

 

 

「ジブリール?」

 

「だから怒ってませんって」

 

「今日、一緒に寝ませんか?」

 

「しつこいですねぇ、だから怒って……今、なんと?」

 

「だから今夜は一緒に寝ましょうと」

 

「き、機嫌とりですか?そんなので絆されると思わないでください」

 

ジブリールの羽は言葉とは裏腹に激しくバサバサと動かし、人差し指で髪の毛をクルクルしてる

 

頬も少しばかりか紅潮してる

 

「嬉しいんじゃんか」

 

「うっ、何でそういう所は感づくのに私の気持ちは気がつかないんですか」

 

「ジブリールの、気持ち?はて?」

 

「~~~~っ!!いいですっ!!」

 

あれ?また怒った?

ズンズンと歩いていく、私を抱えたまま

 

「それで、どうするんです?」

 

「はぁ、貴女に何を言っても意味がありませんね、一緒に寝ます」

 

「そう?じゃあジブリールの部屋に夜行くからね」

 

「分かりました」

 

「あっ、服を脱がさないでね?」

 

「ぬ、脱がす訳がないですよ!?」

 

「そう?なら良いけどね」

 

「え、えぇ、そんなことしませんとも」

 

 

 

 

 

 

 

翌朝、見事に二人とも全裸の状態で一緒に眠っていた

 

 

 




あとがき雑談&質問のコーナー

「今回もやってきたよ」

「帰れ」「来ないでください」

「二人とも辛辣ね、いつもだけど。今回はゲストも呼んでるからカッカしなさんな」

「ゲストォ??誰?聞いてないぞ?」

「言ってないもの」

「それで、誰なんですか?ゲストって」

「今回のゲストは、皆さん御存知の今回の第一キャラ崩壊キャラ、ジブリールさんです。いらっしゃっせー」

「どうも、ジブリールでございます」

「ふぁ!?ジブリール!?ふぁ!?ジブふぁ!?」

「慌てるな桜火よ、このジブリールはあくまでゲスト、つまりはどちらの記憶も持ってるけど、どちらの存在でもない」

「つまり?」

「2つの作品に出て、違う役柄を演じた女優みたいなもんだよ」

「なるほど、まぁここがそもそも変な空間ですからね」

「そゆこと、それでもジブリールはこの作品寄りだけどね」

「つまりは?桜火さんの初恋は?」

「砕け散りました」

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーっ!!きゅう」

「あっ、倒れた」

「まぁ仕方ないよなぁ、初恋の相手が知らない人のゲフゲフン、ここからはネタバレだな」

「それで、今回話すことはなんですか?」

「ジブリールも含めての反省、あとは適当に、って言っても反省で終わるかな」

「はいよー、それじゃあジブリール何か話すことはある?」

「え?私ですか?別にありませんが、それにしても貴女、性格が違いませんか?」

「あぁ、そんなもんだよ」

「ですね~、まぁ、軽い感じで作品の方にも影響力はそれほどないですし」

「それじゃあ、軽い感じで。よろしく」

「ちょい砕けたね、反省いきますか」

「今回の反省は、特にないと思うけど。強いて言えばあれだなぁオチが弱かった」

「あぁ確かに、というか何で私が服を脱がしてみたいなオチなんでしょうかね?納得がいかないんですけど」

「あぁ、何も思い付かなかったし、最後の方は予防接種の待ち時間に書いてたから許してくれとしか」

「はぁ」

「うむ、前よりは執筆力が上がってるしいい感じじゃないかな」

「作者の個人の妄想ですけどね」

「上がってんじゃん!!確実に一歩は進んでるじゃん!!」

「ハイハイ、そろそろ文字数がヤバイので占めますよ?」

「あいよー」

「分かりました」

「それでは~」

「「「次回もお楽しみに!!」」」

「見捨てないでね~」





ゲスト、空気じゃね?
ですね

極力減らす?
そうしましょうか
それで、この人どうします?

う~ん、ほっとけ
はいやー


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

9話 天使の悪巧み

今回も短めだぜぇ

台詞?ないぜぇ?

本編だぜぇ?

ワイルドだろぉ?


 

最近、あの機凱種を観察していない

理由は色々あるけど、1つは人類種の陣営に行ってしまったから。

行ったから何なのだ。という話なのかも知れないけど、種族上の問題で私は大変目立つ

最初は気合いでどうにかこうにかして遠視の魔法を作ってでも観察しようと思ったけど、うん、なんというか人類種は凄い怯える生物なのだ、まぁその怯えが幸いしてここまで生きてこれたのだから良くないものとは一概に言えない。

つまり、怯えてもし私が使った魔法を機凱種の娘が感知でもしたら?

そんなの一発でアウトだ、逃げられて人類の数が減ってしまうかもしれない

 

私は別に人類を殺したいとか別に思っていない、逆にあの生物は生きてもらわないと困るのだ

この世界の発展でもそうだろうし、何せこの世界の平和が懸かってる

この殺戮と化した世界を救うのは案外、ああいう奴等が成し遂げてしまうものだ

一応、家のアルジサマも薄々色々なものを勘づいてるみたいだし

 

そんな訳で、機凱種の娘は観察出来なくなってしまったのですが、ですが!!

何と最近、外に出ているのを何度か見掛けることがあるのです!!

私はこんなときの為に素晴らしい程の時間を費やして、改修を重ねて重ねて、漸く完成させたこの目立つ体質を目立てさせないようにする魔法を作り出したのです!!

まぁ、それでも細かいことが出来る訳がないんですが

ただ、誤魔化してるだけなので効果はお察し、魔法の時点でバレる可能性はゼロじゃないからね

 

なので出来るだけ遠くから観察してる、話を聞いたりする限り、どうやら伴侶が出来たらしい

おめでたいね!!あんな無表情だった娘が今では、表情豊かになってる。笑顔ではないのが残念ではあるけど

旦那様や仲間達は、色々な種族の間を飛び回っているようだ

大変だと思う、体をあんなにボロボロにまでさせて

正直に行って助けてあげたいっ!!けど、ここで私が手を出してしまえば狂いが生じるかもしれない

それでも、あのアルジを殺すのは私だけどね

 

この大戦を終わらせる方法なんてのは、知ってはいる

伊達に今まで知識を集めてきた訳じゃない

その為には、誰かしらの神髄を砕くしかないのだ

因みにその神髄を持ってるのが、うちのアルジだったりする

まぁ、大戦を終わらせる為に神髄が必要なんであって、それ以外にもしなきゃいけないことは沢山ある訳なんだけど

 

正直に言って何で大戦とか心底どうでも良いのだ、私はジブリールや姉さん達と過ごせたらそれでいい

それには平和な世界が好ましいってだけでね

そういう仕事は人間さんにお任せするよ、お任せするんだけど

 

少し情が湧いてるんだよね、あの二人に

少し可哀想何だよね、辛すぎるよね

だって、今後を考えてみても両者とも死ぬ運命しかないだから。

本人達からすれば私のこんな気持ちだって迷惑なことだと思うんだ

だから、少しだけ幸せを掴んでほしいんだ、その為の準備も色々してる訳なんだけど

私の計画が上手く進むか分からないんですよねぇ

 

まぁ何とかなるだろうか?

正直、こんなの神業に、奇跡に近い

神でもこんなの一部の限られた者にしか出来ないだろう。

それでもやってのける自身が私には不思議とあるのだ

 

「まっ、その為に必要なものをこうして集めてるんですけどね」

 

それにしても、あの『霊骸汚染』あそこまでする必要が、まぁあるんでしょうね

自分の身を犠牲にしてでも引っ掻き回して、仲間には会わずにその集団だけで……

 

「差し詰め、幽霊ですかね?人間さん?」

ボソリと、本人には届かないであろう言葉を吐き出す

 

面白い、やはり人間は面白い

脆弱であるが為に私と同じように知識を集め高めあう実に素晴らしい生態でしょうか

 

「おっと、思考がずれてしまいましたか。さてさて、今後がどうなっていくか、非常に楽しみではありますが。そんなことを言ってる暇はありませんしね。私は私が出来ることを、したいことをするだけです」

 

 

その為にも、あの機凱種さんは、辛いめにあってもらわないと行けませんね

そろそろ、耐えられない頃でしょうし

 

そう考えて、一度自身の住みかへと帰る

 

 

見ていたものは、男の側ですすり泣く少女の姿だった

 

 

 

 




あとがき雑談&質問のコーナー

《今回はお休み》

「ダメ?」

「興味ありません」
「上に同じく」

「だって、話すことないし。作者の最近の身の回りの話しかないぞ?」

「興味ありません」
「上に同じく」

「なるほど、そんなに聞きたいのか」

「頭腐ってるんですか?作者のナニみたい使い物のならないその、何にも詰まってない頭を今すぐ消し飛ばしてやりましょうか?えぇ??」

「下品だよ!?あとスゲェ口悪くないかな!?辛辣すぎるよ!?流石に泣いちゃうよ!?」

「勝手に泣いとけ」

「お前もか!!良いもん、本当に泣いてやる三日三晩、お前の枕元で泣いてやる!!」

「はいはい」

「それでは、今回私の出演しかなかったために、あとは文字数が少なかった、なんにも詰まってない面白味のない、作者の次回の繋ぎだけのための話を読んでくださりありがとうございます。それでは……」

「「次回をお楽しみに!!」」

「見捨てな「うるさい」……辛辣すぎる」


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

10話 天使の暗躍

今回ですか?短いです

吃驚するでしょうが、たったの1297文字しかありません

まぁやる気がないわけではありません、もう少しすれば長くなるかも マシにはなってますよ多分


「本当に、するんですか……」

「えぇ、やります。この世界でのお気に入り何ですよ、あの二人は、少しだけ長生きしてもらおうかな……なんてね。それじゃあ、やりますよジブリール」

 

「この貸しは大きいですからね…?」

 

「分かってますよ、またいつかということで許してください」

 

自分が、果たせもしない約束を私は微かに契ってしまった

 

▼▲▼▲

 

戦闘音、色んな音が聞こえる

岩が砕ける音、風を切る音、金属音

 

死にたくない、必死な音だ

 

ジブリールは殺さない程度に痛めつけてるみたいだ、あの娘には早く、繋げてもらわないと計画に罅が生じる

 

繋げて、託したときに死にかけになったとき

それが、私の出番の時間だ

 

戦闘は更に激しさを増していく、圧倒的なジブリールは余裕だ、相手を挑発までしている

今では凄く有り難い行動ではありますが……日常的には流石にアレはイライラする

 

戦闘もそろそろ終局に差し掛かる、ジブリールはどんどん地雷をわざと踏み抜いていく

ジブリールも焦っているのだろう、何といってもあの娘の首は天翼種で言う最高レアらしいのだから

いつ我慢が出来なくなって殺してしまうか分かったものではない

 

ならば一秒でも早く短縮出来た方が、あの娘にもジブリールにも辛くないでしょう

 

『―【全典開】―ッ』

 

 

来たっ!!

私は計画がトントン拍子で上手く運び、口許がにやける

これでいい、後は予定通りにするだけで終わりです

 

それまでは頼みますよジブリール、耐えてください

今にも吹き出しそうな、その欲望はしまっておいてください

 

 

次の一手は、『典開』 「―【典開】―――……

『侵入禁止』……でしょう? ――『侵入禁止』―――ッ!!」

 

「フフフ、ありがとうございます。ジブリール、交代です」

 

今なら見てないだろうからジブリールと位置を変わる

 

「はぁ、漸くですか。私は先に戻っていれば良いんですね?」

 

「はい、少し部屋を1つ開けておいてください。いいですか?」

 

「分かってますよ、上手く事を成しておきます」

 

そう言うと空をユラユラと飛び去っていく

 

「はぁ、本当にありがとうございます。感謝しかないですね。さて、最後のお仕事ですかね」

 

「■■←↑↑▲▲●▽◎→?」

 

「はて?何と言ってるんでしょうかね?まぁ大丈夫です、そちらが理解してくれれば。今は翻訳に頭を使ってる余地はありません。なので勝手に、そのままで構いませんので聞いてください」

 

警戒の念は消えては無いものの、既に闘志どころか動くことが出来ないのか首だけを縦に動かしている

 

了承っと

 

「それなら勝手に話させてもらいます―――」

 

私はこのあとすること、計画の全てを話した

このあとの貴女の処遇など、どうするのかを……

 

「それでですが、貴女にも悪い話ではないと思うのですが、どうでしょうか?」

 

「……わ……かっ…た」

 

「契約成立ですね、さて、ここで貴女は死んでしまいました。だけど安心してください、優しい優しい天使が貴女を迎えに来てくれます。それではおやすみなさい。いい夢をどうぞ」

 

活動休止、スリープモードとでも言えば良いのかはわかりませんが……

 

そのボロボロの体を抱えて空を飛び、地を去る

 

「さてさて、天使様のお迎えですよ。シュヴィちゃん」

 

……殺戮の限りを尽くす天使ですがね

 

 

 

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

11話 改修工事

ごめんなさい、許してください眠いです


1つの部屋に幾つもの部品が散らばり、怪しい光源や、火花が散ったりしている

 

「それで、何をしているんですか?」

 

「んん?今日は観察、しようと思ったけど〝修理〟が先かな。というかよくここまで、手加減したのは分かってるんだけど、もう少しだけ手加減して欲しかったです。私、こっちは専門じゃないんですよ?」

 

 

「そんなことを言わなくてもいいじゃないですか、私だって沢山我慢したんですからぁ?」

 

「我慢できる容量が少なすぎるのが問題だよね、ジブリールって」

 

「あの、怒ってますか?」

 

おずおずと聞いてくるジブリール、いつものジブリールを知っている人が見れば即座に 誰だお前ッ!! となるのは確定の状況ではある

それでも、最近はこっちのジブリールが漏れ出てるのか、姉さん達も暖かい目で見てきますけど

 

「まぁ、怒ってはないですよ。元々私が頼んだことですし、そもそも文句でも言ってないとやってられないですよ〝コレ〟複雑過ぎます。

自己修復機能とかあれば良かったんですが、無かったので。勝手に付け加えてやろうかと何度も思いましたよ。

まぁ、勝手に付け加えてところで機能はしないでしょうけどね」

 

因みに喋っている間も手は止めてない、これでも伝手はそれなりにあるので、勝手に見て学習して自分のものにして技術は上げてきましたが、それでもこっちはやったことがない未知の領域、科学の完成形と言っても過言ではないでしょうし

下手に触ると何が起こるか分からない、取り敢えず出来るところはやって、後は自分で直してもらおう

 

「そうですか、なら私は離れておきますね「あっ」なんでしょうか?」

 

「少しだけでも良いので、戦況を覗いていただけませんか?」

「面倒ですね、殺りあってはいけないんでしょう?」

「ダメだよ、何のために力を温存させてると思ってるんですか…」

 

「はぁ、分かりました。少しだけですよ」

「ありがとうございます、これを持っていってください」

 

ポイっと、後ろに向けてそれを投げ渡す

 

「何ですか、コレ」

 

「望遠鏡モドキ、それに目を当てて遠くを見るための道具、使える?」

 

「なるほど、便利ですね。使わせていただきます」

「はい、行ってらっしゃい」

 

「行ってきます」

 

ジブリールが部屋から出ていった後も作業を黙々と続けていく

 

「ふぅ、早く目覚めてくれませんかねぇ?そろそろ私も疲れてきたのですが、貴女は今、どんな夢を見ているんでしょうかね」

 

プニプニと頬を突っついてみる、すると少し口許が動いて嫌そうな顔になった……気がする

 

 

「というか、怖いですね目の部分。先にこっち直しましょう……先に中からやった方が良いですよね」

 

目の部分が人体で言う、眼球の部分だけになっていた

先に中からしないと面倒なことになるから、と思い至り放置することになる

 

「瞼らしきものがないからずっと開いたままですね、怖いなぁこれってこっちのことがずっと見えてる状態なんでしょうか?」

 

ずっと気を配らないといけない作業で少し集中力が切れだし余計なことを考え出してしまう

また、一人のせいかやや独り言が多い

 

 

「これは、ヤバいですね。些か集中力が切れだして……はぁ、一旦休みましょう。というか寝よう、寝る必要がなくても精神的に眠い、おやすみ」

 

床にそのまま寝転がって寝る私だった。

僅かに動く隣の同居人に気付かずに

 




あとがき雑談&質問のコーナー

「前回は、忘れていたわけではありません、時間がないのと深夜に書いて投稿したために体力の限界でした、これ書いてるのもそろそろ0時になる直前だし」

「今回は何でまた?」

「いやね、思い付きで書いた作品が思ったより人気上がっててね?これより人気、一番人気のお前の作品をそのうち通り越しそう、感想なんて20以上来てるし、期待の新人です」

「何てこった、つまりは熱が冷めるまで、こっちはあんまり更新できないのか?」

「そう、なるかなぁ。というか優しいね今日、というか主人公ちゃんは?」

「寝てる、疲れてるんだろ」

「私も疲れてる、けどまだしないと、期待の新人の方が書けない今に出来るだけこっちを書かないと」

「本当に無理するなよ?」

「えぇ?本当に優しいね今日、とりあえず締めよう」

「「次回をお楽しみに!!」」

「更新が遅いですが、作者頑張ってます。見捨てないでください」


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

12話 眠りの隣で

私は、何で生きてるんだろう

確か、あのとき天翼種に殺された………違う、誰かに助けられた……?

 

誰だったんだろう、私は今何処に居るんだろう。

リク、リクに会いたいよ……何処に居るの?リク……

 

ごめんね、ごめんなさい。あのとき私がちゃんと側に居てれば

 

行かなきゃ、生きてるなら。行かなきゃいけない

それなのに、何で動いてくれないの……動いてよ…動いてよッ!!

 

ひぎっ!?痛い!!

痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛いッ!?

 

体の中を無理矢理動かされて抉られて、繋がれさせられてるみたいに体が痛む

 

止めて、止めてよぉ。何でこんな……助けて、助けてリク……

リクもこんな風に辛かったのかな?

 

 

痛みに慣れてきだした頃に、痛みがなくなった

もう、何も考えれない。あれほど怨めしかった痛みが、何も見えない暗闇の中だと救いだった。まだ生きてるんだと実感できてしまった

 

微かに周りの音が聞こえる、声が聞こえる。

吃驚した、どこかで聞いたことある声だった

 

「──────おやすみ」

 

それだけが確りと聞こえた

 

 

耳が聞こえだすと、次々と感覚が取り戻ってきた

聴覚の次は、触覚、次に嗅覚、最後に視覚

薄暗い部屋が目に入る、片方の眼は損傷が激しくて、何も見えない

 

何とか痛む体を無理矢理押し付けて、首を動かす。隣に誰か寝ていた、私と同じくらいか、もしかしたらそれ以下の小ささの女の子

 

背中には翼が生えていた、天翼種……何で?

ここにいたら、駄目だ危険だ、離れなきゃ

 

体を起きあがらせる、立とうとしてバランスを崩してしまった

あぁ、片足がない

 

そこであったろうものは既に無くなってしまっていた、いや実際はある。何故か切り離されていたけれど、その片足を自身の傷口に繋ぐ、そこからは自己修復で何とか歩けるように直して、今度こそ本当に立ち上がる

 

立ち上がった瞬間、何故かビリビリと嫌な予感を感じとる

何故だと、前を見ると見たくなかったものが目に入ってしまった

 

「───おやぁ? どちらに行かれるので?」

 

そこに居たのは私を殺そうとした天翼種だった

 

そんな、何で……嘘だ、殺される直前にここに連れてこられた?何故、何のために

 

「はぁ、何故って顔をしていますね?」

 

何故か呆れた溜め息を吐かれてしまった…?

 

「そもそもですよ?可笑しいでしょ、殺そうとした相手を自身の住み処へ連れていくわけないでしょうが」

 

つまり、どういうこと?

 

「別に貴女を殺そうとしてた訳じゃないってことですよ、事実死んでないでしょ。下を見なさい下を」

 

チョイチョイと下に指を指し示す、その指に導かれるままに俯くと、様々な金属の部品が置いてある

 

「壊した本人が言うのは何ですが、直してくれてるんですよ、そこのおバカが、何が気に入ったからですか。全く人の気持ちも知らずに、そうですよ本当に」

 

何かグチグチ言ってる天翼種……何を言ってるんだろうか

 

「あっ、外に出てはいけませんよ、出たら殺されますよ。というか、何でここに居るのかとか、理由は全部聞いてる筈じゃ?」

 

そういえばと思う、助けてくれた……多分今寝てるこの人が……時に何か言ってた、少しずつ思い出す

 

「漸くですか、ここで少しの間待っていてください。貴女が起きたのなら次に作戦を進められます、苦しいことに」

 

天翼種のは少し哀しげだった

 

 




あとがき雑談&質問のコーナー

「ハッハッハ、なんだこれは!?」

「お前が書いたんだろうが」

「こんなクソみたいな出来栄え初めてだよ、原作キャラの視点は難しいよね、しかもオリジナルだし」

「言い訳か?」

「言い訳っす、というか勇者さまのやつが人気過ぎて辛い、原作の力は偉大やと知りました」

「まぁ、この作品の原作決まってないしな。というか正式に色々とか原作名にあるってこと初めて知った」

「それなぁ、というか主人公ちゃんは?」

「寝てる」

「いや、いつまで寝てんの!?昨日からずっと寝てるじゃん!?」

「これ書いてるの朝だからな?寝たの昨日の深夜で、あの重労働。暫くはこっちのコーナー出来ないだろ」

「あらま、少し残念。まぁ今回はシュヴィちゃん視点となりました。少しでも原作に近づけようと朝から頑張って書いております。まぁ出来栄えはクソでしたが」

「文字数少ないしな」

「何故に向こうが人気なのだ。アンケの影響でってこれ以上作品の関係ない話はやめとこうかな」

「今更だけどな」

「さて!!締めよう締めよう」

「逸らしたな?」

「それじゃあ、せーの」

「「次回をお楽しみに!!」」

「見捨てないでください!!マジで!!」


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

最終回 約束の花園

遅くなりすいませんでした、サブタイトルに凝った設定などありません適当です


それでは本編どうぞ!!


私は大きな爆発音が目覚ましのアラームとなって目を覚ました

急なトラブルか何かに、思考は少し微睡んでいるものの平常的な思考は出来ていた……

 

「うわっと、い、一体なんだ!?」

 

…………嘘だ、出来てなかった

久しく感じていない焦りと焦燥に大変慌てていた

 

いや、だって起きたら急に爆発とか誰でもビックリするし

 

「やっと起きましたか」

 

目覚め最初の声はジブリールで、その声音は少し呆れている様子

 

「あ、うん、おはようジブリール」

 

頭の中がパニクっているせいで、朝の目覚めの言葉を言う。それを聞いたジブリールがまた呆れている様子

 

「ごめんごめん、そうじゃなかった。いったい何これ?何が起きたの?」

 

「いえ、私にもわかりません。第一外の様子を見ることも出来ないんですから。まぁ、予想はだいたいつきますが…………」

 

「ふむぅ、なら遂に始まった訳だ。少し寝起きだけどやりたいことを私もやる…………あれ?あの子は?」

 

今からやるであろうことに胸を踊らせ、両手をグッと握りしめるが、そういえばと思い出した機凱種のことをジブリールに聞く

 

「あぁ、あの鉄屑なら外に……」

 

親指をただ1つしかない扉の方を向けて、外に出たと言うジブリール

 

「はぁ!?嘘!?」

 

それは勿論、私は驚くのも仕方ないことである

ジブリールはそんな私の言葉を聞いて、また呆れているようで、話をちゃんと聞けと見てくる

なので、私も少し落ち着いて話の続きを聞くことにする

 

「………行こうとしたので、そこに縛り付けてます」

 

今度は扉に向けていたのを、私の後ろを指差している

ゆっくりと後ろを向くと、恨みがしそうに私の方を凝視している

 

いや、本当にごめん

 

「あー、うん。なんかごめんね、今は少し忙しいから、少しそのままで……ね?」

 

私がそう言うと今度は怒った顔で私を睨んでくる

少しいたたまれない気持ちになったので、目線を前に戻して後ろを見ないことにした。

若干後ろから批難の視線を感じる気もしなくもないが、無視する

 

「よし、それじゃあ計画通りにお願いします」

 

「はぁ、はいはい分かりました」

 

「それでは、作戦決行です」

 

 

△▼△▼

 

 

1人、住みかを走る

その間に、精霊を手の内に収束させて何時でも準備が整うようにしている

 

そろそろ目的の場所が見えてくる、筈

 

来た、他の部屋とは一角を為す、大扉

この向こうにやつがいるのだ

 

ゆっくりと息を吐き、決意を決める

キッと目の前を睨み、その大扉を蹴り飛ばす

 

自分の小さな身体から到底出るとは思わない大きな力に大扉が耐えられる筈もなく部屋の中へと大きな音をたてて飛んでいく

 

「な、なんにゃ!?」

 

煙の向こうからアズリールさまの声が聞こえてくるが、今からすることはきっと全天翼種に嫌われること

それは私が一番わかってる、もし生き残れても迫害されるかもしれない

 

しかし、と言い訳をするならばこれは自身の生物的本能である

お前は生物ではないだろうというのは今は無しだ

 

もし、これがアイツに植えつけられたものだとして……アイツはこうなることを望んでいるわけだ

 

だからこうしてここに居るわけだが、どうやら計画通り神撃は既に放っている模様

部屋の中に居る多くの天翼種は既に動けないだろう

 

それならば短期決戦、人類種の計画を崩すわけには…………あれ?なんでこんなこと私が知っているんだっけ?

 

不思議な感覚に囚われるが頭を振り、無駄な思考を外に放り出す

 

「さて、行くぞ主君っ!!」

 

標的はひたすらそこに、笑みを浮かべるだけだった

 

 

 

 

 

 

 

──────────────────

 

結果的に言えば、大戦は終わりを告げた

本来の歴史通りなのか、それとも大きく本流から外れたのか

それは後に神となった唯一神しか知り得ないこと

 

この盤上を終わらせた、彼等は誰かに気が付かれ、語られるだろう

 

そのなかで、何もし得なかった彼女を知るものは誰1人として居ないだろう

 

 

「なんてね、はは。やり遂げてやったぞクソ野郎、はは、はははははっ!!」

 

何とか絞り出すような笑い声が、主の居なくなった部屋に虚しく木霊する

 

 

「惨めだなぁ、クソっ」

 

 

もう身体は動かない、既に下半身は消え失せているし、左右対称にあった腕も今では片方消えている

 

胸には大きな風穴が空き、自身の空っぽな空虚な心が見えることだ

 

 

周りに居た天翼種の姉さん方は既に退避し終えている

 

もうそろそろ身体の限界が近い、最後には何を見ようか、青い空?地に積もる大量の残骸?それとも種族を見て回ろうか

 

きっとそれは叶わない

 

きっと唯一神が今後、纏めてくれることだろう

16の種族に分けられるんだったか

何でこんなこと知ってるんだろう

 

………あぁ、どうでもいいか

 

 

ジブリールは頼んでいたことを出来ただろうか

ヘマをして死んでしまっては居ないだろうか?

 

………少し心配

 

この世界に産まれて色んなことがあった。はぁ、またいつか大戦が終わったこの世界に戻って きたい な

 

 

〔また新たに芽吹き、吹き消える命に祝福があらんことを〕

 

 

△▼△▼

 

1つ大きな花畑に、大量に置かれた本達

その真ん中に建つのは、誰かの墓石

 

前に建つのは、羽を生やした綺麗な女性

 

「本当に無茶をしたんですから、今まで────」

 

ポツリと、そう呟く

 

 

 

 

 

 

「これからも、でしょ?」

 

「そうでございましたね」

 

「ほら~いくぞ~ジブリール~ミズキ~」

「はやく、くる」

「置いていきますわよ~?」

 

「はい、今行きます!!」

 

 




やっとノゲノラゼロが終わったぁ!!
終わり方が適当なのは前作も一緒です

納得いかねぇなぁ!!って人はTwitterでDMでも送ってきてください
一対一できっちり話し合いましょう

ということで、次回の章までしばらくお待ちください!!

それでは~

「「「次回もお楽しみに!!」」」

「見捨てないでくださいね!!」


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

ソードアート・オンライン
1話 花の匂い


今回からは、あの作品からスタート
といっても、前作を知ってる人ならわかると思いますが

少しだけ改竄してます


それでは本編、どうぞ


 

微かに香る、いつか嗅いだことのあるような

そんな匂いがする

 

多分、あのときは見れなかったけど花の匂い

 

不思議な感覚だろうか、死んだはずなのに嗅覚があるなんて

思考だって出来てる

 

ゆらゆら揺れて微睡んで、このままずっとここに居たい

目を覚ましたくない、どうせもう死んでしまってる

 

それでも強くなる匂いに、少し嫌気がさす

何だ、何だろうこれは。誰かが居る、誰かが居た?

 

今度は少しずつ消える匂い、誰かが遠ざかる?

 

あぁ、気になる気になってしまう。だからその手を私は掴む、この自分の左手で………あれ、左手あったけ?

 

 

 

目に強く光が射し込んでくる、じりじりと痛む目に被る目蓋を少しずつ 開ける

 

そこは見たことない白い世界で、私が居たはずのところとは全然違う

色が1つもなくて、全て真っ白に塗り潰されているよう

 

「え………どこ、ここ」

 

それは私だって戸惑ってしまう、死んでいたと思ったら変なところに居るし

とりあえず起き上がろうと手をついて力をいれようとした……けど、起き上がれなかった

そういえば、片方は腕がなかった

 

それならばと、もう片方の腕で身体を支えて起き上がろうとしたら、また起き上がれなかった

また忘れていた、下半身が無かったのだ

 

それなら胸に穴が空いているのでは?

胸をペタペタと触ってみるが、穴が空いている様子はない

というか、何だろうこの服は。未知の触り心地だ

髪の毛も少し短くなっていると思う

 

翼がある感じもしない

確かに自身の主を殺した…なんてことあったら翼ももがれてしまうか

 

それなら今、私は死に損なってどこかに囚われている?

しかしそれにしても、先程から音がなっているこれは一体何だ?

機械、にも見えるが

ここは地精種の住み処なんだろうか?

いや、あのモグラ達がこんなしち面倒なことするわけもなし

 

何かないかと手探りで周りを触りまくってみると、頭もとに何か突起がついているものがぶら下がっていた

どうやら見たところ押し込んで使えるような代物らしい

 

何だろう、これを見ているだけでとても押したくなってきた

ぷるぷると、身体を震わせて。その我慢できない欲求でそれを押し込む

 

すると遠くの方から音が聞こえる、どうやら連動しているみたいだけど

押してはいけないものだった!?

 

音が鳴り出して、暫くすると奇抜な格好をした人類種が沢山、私が居る部屋らしきところに来た

 

何か意味のわからない言語を喋っている。人類種の言語は読み取れるけど聞き取ることはしなかったのを少し後悔している

 

どうやら人類種の群れの長らしい奴が、泣いて喜んでいる

むぅ、まったくもって意味不明だ。訳がわからない

 

突然、私に感じたことのない感覚が押し寄せてきた

何だろう……これは、到底我慢できるものじゃないぞ!?

少し耐えていると、突然私の腹からぐぅと音が鳴った

周りの人類種が一同に此方を向き、全員が微笑んでいた

もしや、飢えていただけ?

 

私はそのときに顔が熱くなる感覚を覚えた

 

 

△▼△▼

 

 

 

私がこの世界で目を覚まして半月がたった

喋っている言葉も分かり始めたし、マナーも少しずつだけど学んでいる

どうやらここは私が居た世界とは、まったくもって別の世界らしく、見るもの聞くもの全てが新鮮だった

向こうに未練がなかったわけじゃないけど、思いの外ここを楽しめている

でも、ジブリールと一緒にこの世界で過ごしてみたいと思ったりもした

 

ここは病院という怪我や病気を治す施設のようで、私のここでの扱いは怪我人

事故の影響で、腕は神経も焼ききれ敢えなく切断

下半身は麻痺してしまっている

脳に少し影響があったらしく、事故以前の記憶を全て無くしている、とのこと

記憶がなくなったのは、きっと私が勝手に入り込んできてしまったからかも

 

命の危険があるほどの怪我で、もう少しで死ぬところだったようなので、私が来て助かったのかも?と思うようにしている

そちらの方が罪悪感は少ない

 

下半身が麻痺していると、排泄行為も全て他の人に無理矢理させられてしまうので大変辛いことになってしまった

 

下半身の感覚がないだけマシかもしれない

 

あと、私の体が女性型から男性型に変わっていた

そこに別にショックはない、ごめんなさい少しだけある

まぁ、前々から男の陰茎などはどうなっているんだろうとか気にはなっていたし丁度いい

 

噂によれば、男性のコレは性的興奮などを覚えると膨張し大きくなるらしい

実に度し難い

 

 

そんな風に入院生活を送っていると、ついこの前に新しい女の子が入院してきた

どうやら難病らしく、辛い闘病生活を強いるかもしれないとのこと

 

私も少し、その子に何か引かれ気になってしまっていたため、看護婦の人に無理を言って連れていってもらった

 

何故か、その人の目線がホッコリとしたような目だった気がするのは思い違いだろうか

 

△▼△▼

 

この病院での入院生活も、既に3月も経っていた

女の子の名前はユウキというらしくて、初めて話したときから仲良くしてもらってる

 

ユウキは私の話す、前の世界の話が興味深いらしくていつも聞いてくる

あまり残酷な話の部分は聞かせられないけど、私が死んだ話をするといつも悲しそうにして、ぽろぽろと涙を溢してしまう

何故、泣いているんだろうといつも私は戸惑っているときは看護婦の人が私を叱りつけてくる

 

横暴だ

訴えてやりたい

 

 

 




ということで、少しだけ伏線を張りつつの本編でした
今回からはSAOということで、ヒロイン候補のあの女の子が出てきてくれました

おめでと~

出来れば、今回から読む人が増えてくれることを望む

それではまた次回!!


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

2話 まさかの再開

今回は短いのは許してください

途中から主人公がキャラ崩壊します

毎日更新1日目です
詳しくは活動報告へ


「あのダメですか?」

「ダメですよ、病院の中にペットは連れてきちゃダメです」

「そう、ですか」

 

私の残念そうな声が聞こえたのか、抱えているこの現状の元凶が、ワンと一鳴き

する

 

私が車イスに乗りながら抱えているのは、病院の前に捨てられていた毛が生えて、耳が付いている獣人種……じゃなくて、犬

種類を聞いてみたところ雑種らしい

雑種にしては随分と綺麗な毛並みで、可愛らしい顔立ちをしている

見た目は捨て犬には全くもって見えない

 

そのまま外に放置するにしても可哀想だしと院内に連れてきたのですけど、どうやらダメだったらしいです

良く考えれば衛生面的にもダメですよね

 

しかし、こうなればどうしましょうか

 

「はぁ、分かりました。引き取ってくれる人を探してみます、患者さんの家族に引き取ってもいいと言ってくれる人が1人はいるでしょう」

 

「おぉ!!ありがとうございます!!」

 

「はぐぅっ………だ、ダメよ。公の人間が患者に手を出すのは…ふぐぅ、ハァハァッ」

 

急に自分で自分の体を抱きしめて

悶え始める、私の担当の看護婦

 

やべぇ、この人やべぇ

 

 

「と、とりあえず。飼い主は探してもらえるということでいいんですよね?」

 

「ハァハァ…へ?あ、あぁうん。ちゃんと探すからお姉さんに任しておきなさい」

 

「お姉さん……?はぁ、お願いします」

 

意味の分からないことを言う担当看護婦の人に犬を手渡して、犬の頭を一撫で二撫でする

こそばゆいのか体をくねらせている

 

少し頭がおかしい人ではあるけど、信頼は出来る人……だから多分、恐らくきっと見つけてくれるはず……多分

 

このまま通路を選挙していては他の人の迷惑になるので、その場から退こうとする

私は尚更、車イスに乗っていますし

 

自身の病室に戻ろうとしたとき

犬の哀しげな鳴き声が何やら耳に残った

 

 

△▼△▼

 

 

後日、看護婦の人から聞くと犬の飼い主は見つかったとのこと

その事を聞いて少し胸を撫で下ろした

あのまま見つからないままでは殺処分も考えられた

 

話はまだ続きがあり、犬の飼い主となった人が面会に来るのだとか、出来るだけ面会は無しにしてほしいと頼んでいたのだけど、よっぽどのことがあるらしい

態々会いに来なくてもいいのだけど、記憶喪失前の知人じゃないことを願うしかない

 

昼頃に来るらしいので、昼食を食べ、テレビ番組を観ながらその人を待っていた

 

不意に病室の戸から4回のノック

了承の意と共に返事すると、病室に入ってきたのは細めの女性と小さな子供だった

 

見た限り悪い人ではないみたいで、また安心する

若干少年の方に陰りが見えるが、この年なら時期なのだろう

 

一応、ベットから動けないことを伝えておく

変にいざこざになってしまうのも面倒だし

近くに用意してもらった椅子に座ってもらうことにした

 

女の人が話始めた、最初は犬を預かったこと

それから何気ない日常会話、正直に言って会話とかどうでもいいので出ていってほしい

そんなことは言えはしないけど

 

それとなく話を終わらせるために適度に話をずらしていきます

これが正しいのではないのでしょうかね!?

絶対に私、目が死んでると思います

 

とりあえず、そばに居る男の子にでも論点をずらして………え、何ですかその悲痛そうな顔…何かしましたかね

 

覚えてないんですかだって?嘘、まさか

本当ですかそれ、いやだって

 

地雷踏んだぁぁぁぁぁっ!!

 

いやいやいや!!生き別れの弟とか覚えてる訳ないだろぉ!?

え!?普通来る!?マジでどうやって私のこと探したの!?

 

嫌だよ!?今さら知りもしない家庭にお世話になるなんて!?

え、だってほら下半身麻痺してますし…ね?

 

そもそも放置してたの可笑しすぎ

何?私事故ったあと昏睡してたの?

え?そんなに!?

 

前から知ってた!?

嘘でしょ、いやいやいやいやいやいや

ま、まぁ今回はお引き取りをしてもらうしかないですよね

 

ふぅ、何とか必死の説得で今日は帰ってもらえた

でも、どうしよう。明日から不安しかない……

 

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

3話 依託

すいません久しぶりの投稿です

短いです、眠いです毎日更新21日目です


 

現在、私は1つの家で生活している

入院中仲良くしていた、女の子にも別れを告げて、いつかまた会おうと約束した

正直、その願いは叶わないかもしれないと私は考えている

女の子の方も病院を移動するらしい、医師に聞いたところ難病が発覚したらしくここより設備のいい場所へと場所を移すのだとか

流石に、患者の情報ということで何処に移動かは聞いては居ないけれど

 

少し話が逸れた。自分でも悲しい出来事だったけど、今は耐えるとき

 

話を戻すと、1つの家で今、私は生活しています

まぁ、察しがつくかと思いますが……そうです、生き別れの弟君が住んでいる家にお邪魔しますしてしまったのだ

 

そもそも、あんなに嫌がっていた自分が何故こんなことになったのか、少しだけ回想を

 

▼△▼△

 

『来てくれないかしら』

『いや、流石に……ほ、ほら他の家族の人だって』

『うちにはあと1人娘が居るのだけど。大丈夫よ本人も了承しているし、貴方が家に来たら妹になるのかしら』

『妹……だと……っ!?行きます』

『え?』

 

△▼△▼

 

こんな感じだ、回想にしては短い?

大丈夫、世の中には更に短い行数で終わるところもあるから

 

まぁ、なんだろ。つまりは、妹というオプションに惹かれてノコノコと着いてきてしまったわけだ

……だって仕方ないじゃないですか、前は私が一番下の妹みたいなものでしたし

私も姉になってみたいんですよ、妹におねぇちゃんとか、おねぇさま、とかとか!!

言われてみたいです……あれ?そういえば今の私って男……うわぁぁおぉぉぉっ!!

 

はぁ、荒ぶるな我が心よ、まさか考えていたことがポチャンすることだってありましょう。えぇ

 

人類種になってウッカリ属性でも付いたんですかね

そんなのは赤い悪魔だけで十分ですよ

ガンドッ!!

 

アーチャー欲しいですね………はて?赤い悪魔とは何でしたっけ?まぁ、良いです。少し気持ち悪いですが大丈夫ですね

 

しかし、この世界では私は無力。昔のように魔法を使うことも出来ないし、圧倒的な力があるわけでもない

しかも、下半身麻痺

 

まぁ下半身麻痺は大分よくなった。1人でトイレを済ませることが出来たとか

お風呂?あぁ、お風呂ね。うん、あのいきなり初対面の妹ちゃんと一緒に入るのは少し苦痛でした

 

性別が男なのも辛いですね、何かあればこうモヤモヤとして、有り体に言えばムラムラするんですよね

性欲がキョダイマックスしそうです

ついでにあそこも、因みにGは出来ません

というかしたくないです。私は一応女のつもりですからね、おいそこ誰だ笑ったやつ。覚えとけよ

 

さて、そんなこんなで私は今日から

桐ヶ谷 水樹 と名乗ることになりました

 

これからもよろしくね!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もうちっとだけ続くんじゃ

 

 

▼△▼△

 

今の体では凄く重く感じられる竹刀を手に持つ

 

息をゆっくりと吐く、そしてゆっくりと吸う

 

目を開け、竹刀を前へと振り下ろす

ブオッとした風の音を耳に感じて鈍ってしまったものだと感じる

 

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

4話 リンクスタート


毎日更新23日目、もう少しで終わりですねぇ

というわけで今回は原作突入……え?飛びすぎ?
知りませんよ、途中のが見たい人は是非言ってどうぞ

それでは本編どうぞ


 

 

「ねぇ、ジブリール。私さ、いつかこの大戦が終わったら世界中を飛んで回りたいんだ。途中で見つけた美味しい食べ物をさ、ジブリールと食べて、姉さん達にも分けてあげるのも良いですね、大戦が終わればこの赤い空も青く染まるでしょうか?ねぇ、ジブリール……ねぇ…」

 

「えぇ……きっとそうですね。そのときは私も一緒に……」

 

△▼△▼

 

「……夢…」

 

起きると目からは涙が貯まって、それが零れ落ちてくる

ずっとこうだ……あの子が死んでから、最近はずっとこんなことばかりだ

あの子が助けたいと言った人類種達は今は建国して国を栄えさせている

私が助けに言った人類種も裏方ながらも現国王を支えているようだ

 

それなのに私はあのときから何も変われてない

ずっと、ずっとだ……ポッカリと胸に大きな穴が空いたようで……

 

「なんで、なんで死んでしまったんですか……」

 

固執するようにあの子が寝ていたベットにいつも寝ている。もうこの部屋は私の部屋のようになってしまった

 

枕へと顔を埋める

ふと、思ってしまった。あの子の名前が思い出せない

最初は声だった、その次は顔、次は名前ですか

 

ふざけるなふざけるな、ふざけるなっ!!

 

「貴女は今、どこで何をしていますか……」

 

私はまた、眠りへと誘われる

 

△▼△▼

 

「……夢?ジブリール…の?」

 

まさかなんて、そんな風に思ってしまう。

もし、私が死んだことでジブリールがあのようになってしまっているなら、私はとんでもないことをしてしまった

私はジブリールが赤いあの空でも優雅に力強く飛んでいるところが好きなのに、これでは私が地に落としてしまっている

 

「……ジブリール…」

「ジブリールって何かのキャラか?」

「……え?」

「……ん?」

「何で勝手に入ってきてるの…」

「いや、ずっと寝てるし、そろそろ起こしてこいって俺が怒られたから」

 

どうしたんだ?みたいな顔で何でもないように、これが別に悪い行為じゃないように当然のように人の部屋に無断に入ってくる

今度鍵でもつけとこうかな

 

「あのね、和人。人の部屋に挨拶もなしに入るのは止めた方がいい、分かってる?」

「んいや、流石に俺も女の人の部屋には挨拶無しで入らないけど」

「兄弟でも礼儀ぐらいは持ってください。じゃないと殺しますよ……?」

「あ、あぁ。今度からは気を付ける」

 

ギリッと睨むとそれだけで怯えて怯む弟

ベットから布団を退けて、すぐに近くにある『台車』に乗る

まぁ、弟なんですが……というか私よりお前の方が大きいとはどういう了見ですか?

 

「兄貴って、俺より年上なのに軽くて持ち運びやすいから助かる」

「本当にお前は一度絞めてやります……」

「え、いや、いやぁ??兄貴は俺より大きくて重いなぁ!!」

「人に大きいとか重いとか失礼なことを!!」

「何で!?」

 

「あぁ、やっと起きてきた。お母さんもう仕事に行っちゃったよ、私もご飯食べ終わっちゃったし」

「ごめんなさい……ここの愚弟のせいで」

「何で俺のせいなんだよ……いや何でもないです」

 

後ろから軽く殺気を飛ばしてやると面白いようにボヤを止める弟。少しからかってるだけなのに面白い反応です

 

「ほら、椅子に下ろしてください」

「本当に人使い荒いな~」

「そんなこと言って何だかんだ嬉しそうだよねお兄ちゃん」

「別にそんなんじゃないけど」

「私もお兄ちゃんと呼ばれたいです」

「いや~、何というか水樹はお兄ちゃんっていうより妹?って感じがするなぁ~、二人とも血が繋がってるんだなぁって思う」

「それは俺が女顔だって言いたいのか」

「え?違うの?」

「ぐっ、違わないけど」

「漫才してるんですか……しかし、妹…はぁ、前までのがまだ抜けきっていないということですかね…いただきます」

「あっ、俺もいただきます」

「それじゃあ私は部活に行ってくるね~」

「行ってらっしゃい、道中車に気を付けて」

「分かってるよー」

「ん?おぉ、いっふぇらっふぁい」

「その食べてるやつ飲み込んでから喋ってよ」

「んぐっ、はぁ、気を付けて行ってこいよ~」

「この愚弟が……はぁ」

「そこまで言う必要あるか?」

「まぁ、これくらいが男子らしいって言うんでしょうね。それで、前から話してたあれはどうなったんですか?」

「あぁ、そうだった。実はというと俺のは既にテスターだから運営から届けられてる……けど」

「でしょうね、テスターでもない私が貰える筈もない、しかも相手は大人気ゲーム、即完売でしょうね」

「まぁ~、そうなんだが。実は買えてます…」

「マジですか…」

「マジです。これで兄貴も一緒にゲーム出来るな!!」

「はぁ~~、しんっそこやりたくない」

「そう言うなよ。兄貴のゲーム嫌いは知ってるけど今回ばかりは凄いぜ?」

「まぁ、少しはやってみる価値はありそうですけど」

「そっか!!それなら、俺は先にダイブしてるから兄貴もそのあとにダイブしてくれよ?」

「チッ、分かりました。やればいいんでしょう。先にこの弟を殺っておきましょうかね」

「じょ、冗談…」

「えぇ、ジョークです。ブラックジョーク、なので先に体が動けない状態になっておいてください」

「そんなこと言われると途端に嫌になってくるんだが」

「知りませんよ、さっさとやるならやればどうです」

 

「そ、それじゃあ先に失礼しまーす」

「さっさといけ」

 

しっしと手で追いやると、ご飯を残りを1人で食べる

ここからは1人で歩く練習だ

 

昔より大分治ってきてるが、完璧にはもう治るのは諦めろと医者に言われた

まぁ別にたった80年そこらの寿命、別に足が動かなくても困りはしないでしょうが

 

とりあえず、椅子から降りて立つ

ここまでは大丈夫、次は皿をもって机を代にしたり、壁を伝ったりして皿を置く

 

ここからは階段だ、ゆっくりと一段ずつ上がって何とか上がりきる

部屋へと着くと、既にゲーム機がベットの上に置かれてる

 

ふむ、なんだあれは

 

バイクにでも乗るのかという思うほどのあれだ

名称忘れましたけど

 

ともかくそれを被ってベットに座る

色々な設定をポイポイと決めていく

は?性別?女声で良いでしょ

 

よし、終わりました

それじゃあ……

 

 

「リンクスタート」

 

 

 

 

 

 

 

 

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

5話 情報

毎日更新24日目かなぁ多分

短めです、アンケートもよろしく


「ここが、SAO。別に魔法が使える訳ではない、少しだけ期待したけど…まぁ無理か。そもそも回路を持ってないですしね人類種」

 

ゲームにログインしたはいいもののすることが無くなってしまった……ログアウトしましょうか

ゲームをする前に読んだ説明書の通りにメニューを開き、ログアウトボタンを押そうとする

 

だが、本来ログアウトボタンがあるはずの場所には初めから何もなかったように埋められていた

 

「これは、ただごとではないですね…」

 

心配するようなことを口から出しているけど、きっと私の口は醜くつり上がっていることでしょう

しかし、そうと決まれば情報が欲しくなりますね

 

おっと、ちょうど良いところに小さな女の子が……

あの子でも情報は持ってるでしょうか?

まぁ、今の私よりは情報は持ってるでしょう

 

確か外はPKはOKでしたね

 

 

△▼△▼

 

 

どうも~、現在私はいま、ある平原から状況をお送りしております~

現在私は草むらに身を忍ばせて一人の女の子を見ています

別に小さな女の子が好みとかいうわけではありません

それは作者だけです

 

誘拐とかそんなんじゃなくて、私が今からするのは恐喝です

脅して情報を搾り取る。基礎中の基礎ですね

それでは早速計画を実行しようと「誰だそこにいるのは」…あみょん、何故バレたし

 

このままここで隠れていても逃げられるだけ、それなら早くでて1つや2つ情報が欲しい

 

「すみません……不躾ながら追わせていただきました」

「理由はなんだ…」

「まぁ、率直に言えば情報が欲しくて。こういうことに関しては初心者でして、ゲームもこれが初めてなんです」

「ぷっ、なぁんだ。そんな理由か、いいぜー今回は無料で情報を教えてやるヨ」

「これは、ありがたい。そういえば自己紹介がまだでしたね……わたしはミズキと言います」

「んー、まぁいっか。オイラはアルゴで通してる、よろしくナ」

「はい…よろしくお願いします」

 

そのあとは空が赤く染まる頃まで話を続けた

 

「今日はありがとうございます。これで色々とこの世界について知れました。そうだ…っ!この際にフレンドになりませんか?」

「お?積極的だなぁ。いいぜ、お前が初めてのフレンドだ」

 

ポチりと両者ともにボタンを押し合うだけでフレンド登録が完了する

ゲームの中だと友達を増やすのも簡単だ

 

「そうだ……1つだけ、そろそろ他の皆さんは気付いてるかもしれませんが……ログアウトボタンがありませんよ」

「え……そんな、バカなっ!?」

 

急いでメニューを確認しようとするアルゴちゃん

だがしかしそれを邪魔するように鐘の音がなり、気がつくとそこは最初の町だった

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

日常


毎日更新26日??


 

「よぉーしよしよし。可愛いねぇー、毛並みふさふさだねぇー」

「わうっ」

 

桐ヶ谷家に引き取られた犬を撫でてやります

ふさふさとした毛並みに手が幸せになる

ジブリールの翼と良い勝負だ

 

くぅ、犬畜生にジブリールの翼が劣るというのですか……っ!?

 

因みにこの犬畜生、私以外には全然なつかない

弟にも妹にも懐かない、勿論その母も同様です

 

「そういえば、お前には名前がありましたね。確か、風でしたね、ほら畜生の癖に生意気ですよ名前なんて……うりうり」

 

犬の頬を指でつついてみたりする

ぶにぃと面白い感触、目だけはこちらを見ているので笑ってしまう

 

「ぶふっ、何ですか。ふふふ、その顔……」

「わんっ」

「吠えるな吠えるな。吠える畜生は醜いですよ~」

 

犬を撫でるのを止めると、犬は私の腕を前足でグイグイと引っ張ってくる

 

「あぁ~、ウザイウザイ。ウザイです~、ほらほら撫でてやりますよ、ほらほらほらぁ」

 

なさがれるままに、腹を突きだし撫でられる犬

腹を人に突きだすのは抵抗しないだとかそういう意味でしたか……良いですね。気分が良いです、そうだそうだ

もっと私に服従しろぉー

 

「わしゃわしゃわしゃわしゃー」

 

「……何してるんだ兄貴」

「ふぇ!?え、いや、あの……行け!!愚弟を噛み殺せ犬!!」

「グウゥゥッ!!ワンッ!!」

 

「え!?ちょっ!?それはなぁいたぁっ!?」

「ふはははっ、良くやりました犬!!」

 

ワシワシと腹を撫でてやる

 

「褒美としてこのビーフを喰らうが良いです。ですが、まだ待てですよ。待て……伏せ」

「くぅ~ん」

 

「よし!!食え~」

「わふわふ」

 

「美味しいですか~、そうかそうかー。うむぅ、私もお腹が空きましたね。愚弟よ、私に食事を献上することを許可します!!」

「人使いが荒い兄だな。分かった、家に…は何もないから近くのコンビニでも行ってくる。それまで待っててくれ」

 

「ぶぅ~、早くしてくださいよー。甘いものも求む!!」

「はいはい、それじゃあ行ってくる…「ついでに犬の散歩も行ってきてくださーい」…本当に人使い荒い」

「これが兄弟最年長の特許ですよ~」

「くっ!!行ってくる」

「はい、行ってらっしゃーい」

 

△▼△▼

 

「うぷっ、お腹がいっぱい」

「ええ~?せっかく作ったのにぃ~」

「くっ、これも愚弟がコンビニで食料を買いすぎたせいだ……っ」

「晩御飯…旨いなぁ~?」

「くそっ!!この愚弟がぁ!!」

「わふっ」

「犬~お前だけだぞ、私を慰めてくれるの『ぐぅー』……お腹すきましたね」

「どんだけ食べるんだよ」

 

「私は食いしん坊キャラだった!?」

 

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む




評価する
一言
0文字 ~500文字
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10は一言の入力が必須です。また、それぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に
評価する際のガイドライン
に違反していないか確認して下さい。