Re:夢X夜 (ろあ)
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2019/09/28

 あれは2019年9月28日の夢だった。

 

 ある田舎町で、近所の子供たちに恐れられている男がいた。男はしきりに子供たちに怒鳴り散らしていた。私はその様子を監視しようと、彼の家の上に塔のように積まれた段ボールの上にしがみついた。非常に不安定だった。やがて私は男に見つかった。

 どうやら男は芸術家だったらしい。私と数人いた仲間たちは彼のアトリエに連れ込まれた。学校の廊下から、教室の中に飾られた展示物を見る仕組みだった。幾何学的なカットを施された、色とりどりの宝石。その他東洋の様式で西洋の事物を表現したものが多く、みんな「何これ」「変なの」「帰りたい」と口々に言っていた。しかしこういうとき私はアーティストの側を擁護したくなるもので、「そう?面白いじゃん。切り絵なんてステンドグラスとかワヤン・クリとか、洋の東西問わず親和性高いの多いし」などと言っていた。

 

 アトリエから戻ると、留学生の友人がいた。どうやらあの芸術家、彼の兄だったらしい。友人は彼の発明だといって持っていたプロペラ付きフラペチーノを飛ばした。プロペラはすぐに止まってフラペチーノは真っ逆さまに地に落ちた。だれかが「もったいない」となぜか逆さまに突き出たストローから中身を飲み干してしまった。すると、友人は「これからだったのに」と言った。友人が新しいフラペチーノを取り出すと、私はそれを「フラペチーノの糖分を分解して発電するモータープロペラだ!」と言い当てた。地に落ちたフラペチーノはそのあと、今度はもう一度飛び上がった。

 

 さて、発明芸術家が戻ってきた。芸術家は友人の一人としてその場にいた白竜シースに異物を注射しようとした。しかし、私がその意図を見破ると、芸術家はやむなくそれを自分に投与した。すると彼の身体はシースに似た、しかしもっと醜いバイオハザード的怪物へと転じた。

 ここでリセットがかかる。Take2では芸術家の企みが成功し、シースに薬が投与された。シースが変異すると白竜を素体とした怪物は強大な力を持ち、我々は散り散りになって逃げ隠れた。

 私はかつてシースが研究所としていた建物にいた。原作の書庫ではなく、私の小学校時代の校舎だ。運動場は、いや、世界は氷に閉ざされていた。そしてそこをシースの眷属たる苔と氷のゴーレムが練り歩いていた(クリスタルゴーレムが原型ではない。苔のゴーレムが氷漬けになったような風貌だ)。ゴーレムに襲われた私はかつて塞がっていたフェンスの穴から学校の外へ出た。すると、独立したステージではなくオープンワールドのような世界が広がっていた。最初、そこは海だった。肩まで浸かった私は背の高いゴーレムに追いつかれそうになった。しかしそこに仲間が通りかかり、スノーボードを渡してくれた。すると、その先には陸地があった。田舎の自然だ。遠景には森が広がっている。地面は、雪だったり土だったり田んぼだったりとモザイク状に色々なものが敷き詰められていた。踏む地面の種類が変わるたびにBGMが変わった。どれもポケモンの自転車のようなBGMで、爽快なことに違いは無かった。私たちはそれから、どこまでもスノーボードで滑っていった。

 

 

 

 覚醒した私の意識には、漠然とした冒険の衝動があった。見たことの無い景色、特に雄大な自然が見たいと願い、しかしこの休日も引き籠るのだろうと椅子に根の生えたような自分の性分を恨んだ。



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2019/10/05

 あれは2019年10月4日の夢だった。 

 

 

 

 阪大の近くに、大阪なんとか大学というものがあった。黒い格子で外から透けて見えるオブジェのような理系棟はちょっとした名物である。友人の何人かがそこへ入っていったのを尻目に、私は何か科学ジョークでも交えたツイートをしようと自撮り写真を撮った。

 さて、そうこうしているうちに私は友人に理系棟の二階へと引っ張り込まれた。なんでも、教授を紹介してやるとのことだ。自分の人生はいま若干詰んでいるので、この手の人脈は掴むべきなのだろう。何となくそう思ってホイホイついていくと、四十代くらいの教授がいた。ところが話をしていると、どうもこの教授は恋人を求めているようだ。事前情報から知った私のことがえらく気に入ったらしく、最後にはとうとう連絡先を渡された。友人たちは悪戯が成功してケラケラと笑っていた。

 

 忘れ物でもしたのだろうか、私はそれから再び理系棟に向かった。いつの間にかオブジェのような建物は普通の校舎に変わっている。二階の暗い廊下では西洋人の男たちがはしゃいでいた。中々目的地に着かずうろついているうち、再び二階の廊下に来た。すると今度は西洋人の子供が、腹ペコだ腹ペコだと言ってはしゃいでいた。私は子供の一人に手を掴まれた。気が付くと、近くにははしゃぐ男もいた。そして私は一室から漏れた悲鳴と血飛沫に気付いた。そしてこの西洋人たちは食人鬼なのだと気づいた。子供たちと男に連行され、校舎内を歩く。一階へ、そして地下へ。クリスマスの飾りつけがしてあった。地下の一部は濠になっていた。地上が見える。弟がいた。私は隙を見て濠をよじ登り、弟の手を借りて地上へ出た。地上には巨大な火鍋があって、私はその上を飛んでいた。

 

 それから、追手との対決があった。この頃には物語の主人公は私ではなく、他の何人かだった。あるYoutuberが対決に使うおもちゃを紹介していた。かき氷を容器の中にぶちまけるだけのものだ。ところがそれは対決に使用されず、代わりにテレビゲームのようなものが使われた。ミニゲームで剣に力を貯めたあと、スマブラのような直接対決という形式だ。ミニゲームのBGMは子供が歌うたどたどしいものだったが、不思議な魅力のある曲でファンには懐かしの名曲として愛されているらしい。

 

 そのあと、2D描写の通路で巨大なボム兵と赤コウラとマリオの顔面が渋滞を起こしていた。それを三次元世界から眺めていたのび太(以前旧友を喩えて言ったものではなく、『ドラえもん』ののび太)が、古事記の一節を引用して「僕には足りないところがあるから、君の余分なところで埋めてほしい」と言った。すると近くにいたしずちゃんがのび太のへそに指を突っ込んだ。のび太のへそからは隠語ばかりの載った辞典が取り出された。のび太はこれであのマリオたちを何とかするつもりだったのだろうか?

 

 

 

 それから、私は修学旅行の隊列の最後尾にいた。どこかの旅館の廊下のようだ。この時間は皆、伝統舞踊を披露する時間のようだ。隊列の前の方から順に有志が踊る。どういうわけかすべて日本の伝統舞踊ばかりだ。私は何かないかと思って小学校の運動会でやった座頭市のパフォーマンスを思い出した。しかし、ひとつ前のパフォーマーが伝統舞踊に対する熱烈かつ排他的な思想を叫んだため、流石にここで現代映画のダンスをできる空気ではないなと思いとどまった。

 

 隊列はそのまま旅館を出て帰路に着く予定だった。しかし、そこで小学校時代のガキ大将が不満を漏らした。「なんか、これじゃ物足りない」と。すると私はそれに呼応した。

 「そうだ、このままじゃ後悔が残る」

 「このまま帰っていいのか?」

 「そうだ、一度しかない修学旅行だぞ」

 「いま帰ったら、一生後悔するんじゃないか?」

 「何かの足りない人間になってしまうんじゃないか?」

 「抜け出そう!」

 「抜け出そう!」

 そうして我々は旅館の靴箱を抜けると、その外に広がっていたプールに出た。だだっ広いプール。ウォータースライダーまで着いた豪勢なもので、フェンスに囲まれている。私たちはその中を泳ぐと、トビウオの要領でフェンスを飛び越えようとした。勢いをつけるため、プールの端、地下水路になっている部分に潜ったりもした。

 プールの外は学校で、複数のプールを擁していた。フェンスを乗り越え、プールからプールへ。登れないフェンスや教師の追手をかいくぐるため、私はルートを練った。しかし進めていくうち、私の足は止まった。雲梯のように渡るはずだった庇の鉄板が、夏の日差しに焼かれて掴めたものじゃない。下から算数教師がやってきて、「残念だったな。君のように机上で計画ばかり練る人間の陥りやすいミスだ」と笑った。見ると、ガキ大将が向こうのフェンスを渡っていた。私は救助を要請したが、無視された。しかし、その後気付けば私も彼のいたところまで進んでいた。彼の後を追っていくと、しかし飛び降りる直前で数人のパルスィたちが集まってきて私を蹴落とした。だがそれを受け止めたのもまたパルスィの分身の一人である。

 

 パルスィたちの正体は神々だったらしい。中でも、私を抱きとめた者は太陽神だった。岡本太郎タッチの正体を現した太陽神は輝きを放つと、月や星の神たちと訣別し、この世を照らすことを決めた。この世界は明けない夜の世界だったらしい。『BLEACH』の死神たちが住んでいたが、彼らの身体からもまた、「灯」が失われていたという。太陽神の輝きにより、世界に光が満ちる。死神たちがポエムを読むのを尻目に、私は校舎の端、海沿いにせり出した桟橋をかけていた。

 

 ここでアニメのエンディングのように挿入歌が入った。自分の知る限りでは『対象a』辺りが最も類似するイメージだが、サビはもう少し力強い。ELISAかLiaあたりの高音女声だ。ワルツのリズムに合わせ、しっとりとした声色でAメロを進めてゆく。歌詞は英語で、Bメロは何だったか「aaaaaa, bbbbbb, cccccc」と名詞か形容詞を三つ並べて終わった。私はそれに合わせ、バレエのように舞いながら一歩、二歩、三歩と歩み出た。途切れる伴奏。少しの静寂の後、サビに入る。「I (Shall?) you, forever」と伸びやかなハイトーン。私はそれに合わせて手を伸ばし、踊った。

 

 

 

 正直、自分に作曲ができるならこんなメモより曲を書き留めたいと思う。そんな程度には感動的な曲だった。

 Key作品あたりの、自分の世代のセカイ系作品群を思い出して執筆意欲に襲われた。



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2019/10/09

 あれは2019年10月9日の夢だった。

 

 

 

 私は高校の体育館の舞台袖にいた。劇の監督でもしていたのだろう。体育館には観衆が座っていた。彼らのことを不愉快に思った私は演者に向けて、「うるっせーよ!テメーらに見せるモンなんざもう何もねーよ、とでも言っとけ」と言った。演者は一言違わずその通りに伝えた。

 

 前日に余計なことを思い出して、癇癪気味にドアをバタンとやったせいだろう。夕方には母が鎮静剤など買ってきたので、「気違い扱いしやがって!」と、母にというより自分、あるいは自分を現状へ追いやった万物に対して苛立っていた。ネットでのことを忘れたくて、色々と書き込みを消した。

 

 

 

 別のシーン。私はKing gnuの『白日』のサビを歌いながら、自転車で坂を下っていた。坂を下りた先は堤防になっていて、垂直に曲がる必要がある。私はドリフトをしたが失敗し、自転車は海へと飛んでいった。私が自転車を惜しんで芝居がかった悲哀の叫びを上げると、猛スピードのタンカー船が走ってきた。タンカー船は自転車を撥ね、自転車は見事にこっちへ吹っ飛んできた。

 同じシーンが二度繰り返された。二回目はそのシーンを誰かが隣で見ていた気もする。

 

 

 

 別のシーン。私たちは修学旅行か何かで、ある町を訪れた。東洋風の、寺院など歴史的建造物の多い落ち着いた町だ。グループに分かれて散策を始める。私のグループは寺に入った。境内を望む門の前で、クイズを出題された。時間内に三問回答すればクリアのようだ。二問は仲間が答えた。確か「この地域の人間が子宝に恵まれることを願って食べていたものは何か?」という問題があった。私は米と答えたが、正解はなんとか餅という特産品だった。制限時間ギリギリの、最後の一問。「星のような……」の時点まで問題文が読まれると、私は「スターカット」と答えた。正解だった。「星のような形であり、また中に星が散りばめられているようにも見えることから名前のついた宝石のカッティング法は何でしょう?」という問題だった。

 

 クイズが終わると、私たちはその隣の博物館に向かった。博物館前の道路は馬車の行き交う明治時代のような光景があった。交通量が多く、渡るのにはそれなりに気を遣った。

 博物館の入り口では傘と靴を置いていくのを忘れて多少咎められた。博物館の中は赤絨毯の廊下が立体的に交差する、西洋的な空間だった。確かこの博物館は郷土史の、明治維新にあたる部分にフォーカスしていたと思う。私が仲間に遅れて追いつくと、中国人のガイドがついていた。ガイドは「中国人は物を大切にします」と言った。その直後に私の足からスリッパがすっぽ抜けて下の階へ落ちていったので、私はえらく顰蹙を買った。さて、博物館では一緒にいた友人の一人の様子がおかしかった。小中学校での友人だが、態度がいつもと違うのだ。やがて友人は、実は別の友人が変装で成り代わっていることを明かした。誰でしょうと聞かれ、問答を繰り返すうちに癖が出たので見抜いた。

 すると、博物館の廊下は屋外に繋がった。木製の空中回廊の一角に、広場が設けられている。そこでは化けられていた側の友人の誕生日パーティがやっていた。学校の生徒全員で、『マイムマイム』を踊って馬鹿騒ぎしていた。

 

 ダンスが終わると、一行は木製の飛行艇に乗っていた。次は宴会のようだ。私は四体のボーカロイドを連れていた。初音ミクと、それを改造したものが三体だ。どうやら先ほどのマイムマイムは彼女たちがボーカルだったらしい。食事の途中、同席していた誰かがボーカロイドたちに歌うよう求めた。しかし、本来人間が歌わせて歌うのがボーカロイドである。アドリブは大の苦手で、当惑しながら覚束ない声で歌っていた。そこで私は彼女たちに代わって歌ってやった。「お前じゃない」という目線を気にせず、待ってましたとばかりに。曲は確か、『Freely tomorrow』だったと思う。

 

 それから、飛行艇の眼下でポケモンのアトラクションがあった。トレーナー同士が戦闘の最中、互いのポケモンにモンスターボールをぶつけあって点数を競っている。私はそこで未来を見た。「この戦闘で二番目に繰り出された技は何でしょう?」という問題が出る。そう思って暗記していた私だったが、試合が終わって飛んできたのは問題ではなくボールだった。ホームランボールを狙う観客のように、仲間たちが手を伸ばす。ボールは隣の友人のところへ来た。私は友人を油断させようと興味が無いように装い、しかしボールがすぐ近くまで来たところでサッと手を伸ばしてキャッチしてやった。

 次は私たちの誰かがバトルに参加するよう求められた。生徒の一人が行ったが、この生徒がなかなかに巧妙だった。敵の方にボールを投げると、投げ返しが来る。ならばとこの生徒は手近にいる野生のマダツボミにばかりボールをぶつけ、一方的に点を稼いで勝った。

 そのあと、飛行艇からは赤いジェット飛行ユニットの女が飛び立った。彼女は毎年こうしてこのイベントに向かうようだが、もういい歳になる上に年々予算の都合で装備がショボくなっていて、辛そうだった。

 

 そのあと、一行は低空飛行する丸太を電車のように使って移動していた。何かの慰霊を目的とする尊い寺院の前を横切ると、私たちは黙祷と礼を要求された。しかし丸太のバランスはサーフボードのように危ういもので、頭を前にやることを躊躇うのは私だけでもなかった。

 

 やがて市街地に着いた。洒落た街だ。それまでの悠久の町はどこへやら、ロンドン駅かディズニーランドのようなアーケードのある通りに通された。私たちはグループに分かれ、一人一つのマンホールのような飛行物体に乗せられた。マンホールは自動制御されているようで、決められたコースを周回する。アニメなどのキャラクターコーナーがあって、妖夢のコーナーがあった。私はスマホで撮影しようとしたが、マンホールが絶叫マシンのように縦回転するので掴まっているのに精いっぱいだった。

 

 マンホールライドが終わると、キャラクターコーナーには大きな絵が並んでいた。中には街頭に相応しくない対象年齢のものもある。どうやらこの後、絵の中のキャラクターに会いに行けるようだ。しかし各キャラ一人の抽選式である。特にこだわりの無い私は競争率の低いキャラを狙って時間いっぱいまで待ってみたが、どれもさして変わらなかった。水銀燈、紫、幽々子あたりで迷って、結局幽々子にした。隣には妖夢もいたが、何となく自分が会うのは抵抗があったので見送った。  



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2019/10/19

 あれは2019年10月19日の夢だった。

 

 

 

 私は仲間たちと旅行に来ていた。沖縄あたりの離島で、夏だったと思う。私たちは水の抜けた大きなプールから出られなくなっていた。このあと、サメに噛まれた住人がゾンビ化してパンデミックが起こることが予見された。しかしプールから脱する手段は無く、果たしてパンデミックは起こった。私はゾンビの包囲を抜け、踏切へ向かった。しかしスタミナの切れた私はこのままノロノロと歩いていては踏切を越えられないと、セーフティゾーンに逃げ込んだ。植物園のような場所だ。先に来ていた仲間と一緒に座ると、スタミナと一緒に何か他のステータスも回復しているようだった。しかしどうやらこのセーフティゾーンには時間制限があるようで、32分にはゾンビにも開放されるらしい。私は時間切れと同時に一つの出口から飛び出した。しかし、出口には理性を持った優男のゾンビが構えていて、私は捕まった。歌手か何かの有名人だった気がする。

 

 

 

 別のシーン。学校帰りの道で、私はなぜか両足を揃えてジャンプで前に進んでいた。すると後方から旧友がやってきた。旧友はみんなを誘って誰かの家で遊ぼうといった。ゲームか、鍋パーティをやる予定だった。私たちは話しながら通りから折れ、アパートに挟まれた隘路を抜けて猥雑な住宅街へ向かっていた。

 

 

 

 別のシーン。私は校舎とも病棟ともアスレチックともつかない建物の中にいた。どれともつかないのだ。それらの様相を順に呈していたような、そんな気がする。確か、その建物がアスレチックであった時のことだ。窓辺に食料が配置されていた。饅頭や、コンビニのおにぎりだ。いくつか固めておいてあって、私以外にも複数いる探索者のために全部取るのはやめておこうと思った。饅頭を回収して、おにぎりの山に到着したときだった。一人の女がやってきた。女はおにぎりは全て自分が取るといった。どころか、私の手元の饅頭も自分が先に目をつけていたものだから寄越せと言った。なんでもこの女は変身するためにエネルギーが必要なのだという。食料は一つたりとも取り逃せないそうだ。そうは言っても、私も飢え死には御免である。一つだけくれないかと、押し問答を続けた。やがて女は代替案として、マナを注ぎ込むことを求めた。緑3マナを払えと言われたが、私が彼女の能力欄を読むとその能力は緑3マナと不特定4マナの計7マナで起動するものだった。私がそれを説明してやると、そんなはずはないとまた押し問答になった。結局、私は7マナ払って女を変身させた。女は胴か伸びたか、伸びた髪が体を支えたか、とにかくやたらと背が高くなった。私はその背に掴まった。高所からの視界は複雑なアスレチックの探索にとても役立った。

 建物を回ると、他の探索者たちは女を見て「幽霊だ、離れた方が良い」と言ってきた。

 

 

 

 別のシーン。私は旧友にチョークスリーパーを決められながら、ゲームセンターの中を連れ回された。スポーツマンだった旧友の今の趣味は、フィギュア集めだという。大人になると好き放題買えるだの、むしろ金の使い道が他に無いだのと言っていた。私も勧められたが、余分な金は無いと言って断った。しかしフィギュアはともかく、一緒に並んでいたトレカには若干心が引かれた。

 

 

 

 別のシーン。ポケモンの新作映画が公開されるらしい。第三世代のもののリメイクだ。自分は映画館に行く習慣が無いが、子供のころに一度だけ家族でその映画を見たことがある。劇場は水族館の中にあった。劇場では特殊なゴローンが配布されていた。メガ進化だろうか?顔の部分が焼売の皮のように閉じていて、開くと中から新たなゴローンが形成された。そのゴローンもまた新たなゴローンを生み……それが続いた結果、ムカデのようにたくさんのゴローンが連なっていた。私はこの冒涜的な造形がいたく気に入ったので、ぜひ仲間に入れて冒険しようと決めた。

 

 

 

 別のシーン。私たちはどこかの工場にいた。水気があったので、洋上プラントの類かもしれない。階段で繋がった二階建ての部屋。私のほかに女が一人と、男が一人。どうやら怪物に追われて立てこもっているようだ。私はインテリの役回りを与えられているようで、何やら使える知識を動員しようとしたが、男はこうした状況に慣れているようで、配管からダクトに登って逃げることを提案した。程なくして、死体でできた三体のゴーレムが一階から上がってきた。二人はダクトへ逃げたが最後尾の私は逃げ遅れた。ゴーレムの二体はダクトへ入っていったが一体は残り、私は一階へ飛び降りては階段を上り、ぐるぐると行ったり来たりしてゴーレムと距離を取り続けた。やがてダクトへ逃げた二人が戻ってきた。どうやら無駄に一周してきたようだ。

 ゴーレムたちをどう解決したのかは知らないが、それから一階には狼男のヒーローが現れた。彼は一階に大挙して来た魔物を相手に一人で大立ち回りを見せたが、途中で人間に戻ってしまった。ところが彼はナイフを取り出すと、人間の姿のまま魔物たちを倒していった。魔物がいったん減ると、彼はこちらへ寄ってきた。狼の姿での獰猛さから私は身構えたが、彼の態度は柔らかなものだった。彼の本職は弓兵のようで、階段の下から私に矢を投げてよこした。援護射撃をしろということだろうか?しかし手元にあった銀の弓は私の力では扱えない。私は奥の檻の中から、より扱いやすい弓を探した。

 

 

 

 目を覚ます間際、私はこれらの夢を弟に話している夢を見た。「その話は一度聞いたことがある」と言われた。



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2019/11/03

 あるラッパーが映画に出ていた。明治維新の政治家たちを描いたもので、主役の外交官、多分小村寿太郎あたりの役だろう。シリアスな作品だが彼の普段の砕けた態度からつい見ていて笑ってしまった。

 

 私はハリウッド行きの汽車に乗っていた。私はこの汽車の中である監督を殺そうと画策していた。それから、それとは無関係に別の監督から身を隠し、駅で上手く乗り換えて彼と別の汽車に乗った。さて、突然私の乗っている汽車が襲われた。襲ってきたのはデジモンで、何度か襲われた気がするのだが一番印象に残っているのはディアボロモン風のデジモンだ。といってももっとグロテスクな造形で、『ヱヴァンゲリヲン』の使徒を彷彿とさせる。そいつは車内に触手を伸ばし、吸血した。私はまさぐる触手から距離を取りながら、何となくメインキャラは死なないだろうと思ってポケモンのハルカの隣へひっついた。

 

 

 

 別のシーン。建物の配置から察するに、モデルは母の実家だ。祖母の家の奥はダンジョンになっていた。魔法使いらの領域のようで、奥にはその首魁がいた。それと『流星のロックマン』式のウェーブバトルをして負けた私は家から追い出された。向かいの家に入ると、なぜか人工衛星の電波へと飛んだ。そこには双子のボスがいて、またウェーブバトルをして負けた。次に通りへ折れる角の方へ行くと、田舎町に不似合いなリゾートホテルが建っていた。そこには電気使いのボスがいて、やはりまた負けた。どうやら私はこのゲームを既に攻略していて、連中は裏ボスのようだ。しかし、どれも倒せないとあってはいよいよ手詰まりである。どこへも行けないまま、町には雪が降りはじめた。馬鹿騒ぎのホテルの屋上から、仲間たちがこちらを見ていた。とても気まずそうにしていた。

 

 

 

 別のシーン。都会の、駅の構内だ。通路の途中、楕円形の広場で演説をしている男がいた。新手のビジネスとこれからの社会についての話のようだ。それを聴いていた母は、何故か私に向けて反論した。「母さんの話は帰ってから聞けるから、一回この人の話を聞かせてほしいんだけどなぁ」と思っていると、とうとう母は男と舌戦を始めた。演説はいつの間にか対談という形になった。それがどうにも的を射ないものだから、仲裁に入った私まで衆目を浴びながらマイクを握ることとなった。

 

 帰りは学生時代の友人らと一緒だった。流行りのゲームの話をしながら歩いていると、いつの間にかメンバーは分かれ、なぜか私は体育会系の連中と一緒にいた。反りが合わないのは目に見えていて、今からでも別の集団に混ざりたいと思った。

 さて、帰りの通路ではちょっとしたゲームをした。赤チームと青チームに分かれて通路を走るのだが、虹色のライトが照らしている間だけ走り、ライトが消えたときに出てくる時計の針の影に動きながら触れるとアウトという、要するに「だるまさんが転んだ」である。やってみると、どうもメンバーの配分がいけなかった。私のいた青チームに比べ、赤チームに低学年が固まっている。青チームの中でも特に足の速かった私とあと二人が、先に行ったメンバーを次々に抜かしていって一方的だった。



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2019/11/08

 私は父の実家にいた。祖父の仏間に布団が敷かれていて、何の手違いか私はそこに砂をぶちまけてしまった。急いで掃除しようと、私は砂を布団ケースの中に集めた。

 

 掃除が終わると、いつの間にか空間は布団だけを保存して寝台列車に変わっていた。前に懇意にしていた読者さんがやってきて、同じ布団で寝ることになった。東方を知る読者さんは私が白黒の服を着ていると、蓮子とメリーにちなんで紫の服を着た。では私が紅白の服を着ると、やはりというべきか霊夢と魔理沙にちなんで白黒の服を探したが、見つかる前に私の降りる駅に着いてしまった。読者さんは私を一人だけコスプレさせてしまって申し訳ないという様子だった。

 

 乗り換えると、駅のホームから中学時代の知人が電車に並走しながら罵声を浴びせてきた。私の隣の席には古い先輩がいて、「相手にするな」と言っていた。

 

 次の駅に着く前に、我々は自分の名乗る名前を決める必要があった。私は「出席番号1番、音読み」とだけ希望のシートに書いたが、どうにもフォーマットを読み違えたらしく、どうやら名前まで自分でつけていいようだ。出席番号一番としたので「ああ……」「あい……」といろいろ考えた結果、「空駆(あいく)」というとんだキラキラネームになった。

 

 最後の駅に着くと、幽霊が現れた。みな蜘蛛の子を散らすように逃げたが、幽霊の不思議な力によってひとりでに吸い寄せられる者もいた。私と他の数人は逃げる途中、駅の看板に袋をかぶせ、人型の囮を作った。それを盾にしたまま幽霊の前を歩き、食わせている間に逃げようという魂胆だろう。しかし私が幽霊を見失うと、それは私の真後ろにいた。私は頭からガブリと食われた。スライムか何かに呑まれ、消化されるような具合だった。生暖かくどろりとした感覚の中に溶かされ、気付けば私は怪物に変身していた。

 怪物といっても、姿はすぐに人型に戻った。私は一人の馬鹿な旧友と共に、『とある魔術の禁書目録』の一方通行(アクセラレータ)に付き従っていた。どうやら駅から出てきたばかりの初心者を狙って狩りに行くつもりらしい。一方通行は白いコートを着ていて、旧友はそれを「中二病っぽい」と笑うので、私は「中二病ファッションって普通の人がやるとダサいから、似合うのってすごいと思うけどなぁ」とフォローした。

 そうこうする間に一方通行は先へ行ってしまい、私は彼の後を追いかけた。場所はショッピングモールで、下りのエスカレーターで向こうから来る歩行者と鉢合わせた私は一度後退して道を譲った。

 エスカレーターを抜けると、階下にバスケットコートを見下ろす空中回廊を踊りながら駆け抜けた。というのも、そこはいまダンスイベントの会場になっているようだ。バスケットコートを抜けるとネットがかかっていた。そこにはラッパーがいて、彼はネットの下を持ち上げて私がくぐりやすいようにしてくれた。ネットの下に身体を通そうとウンウンやっていると、寝返りを打って目が覚めた。

 

 

 

 それから、二度寝をしたのだろう。ある閉鎖的な町の光景があった。『ワンピース』のキャラが出ていたので、ひょっとしたら海に囲まれた島なのかもしれない。まだ一味の仲間になっていないロビンが仲間の救出に協力してくれている中、ナミは潜入か何かの都合で仲間であることを隠したまま、走行する荷車の後ろに掴まっていた。するとその車からだったかは分からないが、大砲が打ち上げられた。砲弾は空中でさく裂し、無数の金貨がばら撒かれた。

 これはこの町を支配していた悪徳役人の不正の決定的証拠となったらしい。紫禁城のような場所で、役人がお縄についていた。私は彼を取り締まる側の一人として彼の財産を運び出していたが、途中で誰かに「君も少し懐に入れておけ」と言われた。私は手一杯に掴んだ小判を民衆にばら撒くと見せ、数枚を掌に忍ばせて持ち帰った。



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2019/11/09

連投失礼します。


 私は大学のような施設にいた。といっても、自分の知る阪大のキャンパスよりは建物が古い。私は二人の旧友に続いて建物の上を進んでいた。外周の通路を進んでいたはずが、途中からは張り出した柱を忍者のように進んでいく必要があった。結構な高さだ。難なく進んだ二人に後れを取りながら、私は柱を渡った。

 次の建物に入ると、天井に何か祠のようなものがあった。そこには刀のマークと共に数人の剣客の名前が入れ替わりで表示されてた。そのうち数人は既に倒しているようで、名前に線が入っている。剣客の中で一番まずいと思ったのは、毒の剣客だ。そいつは居場所が不明のようで、キャンパスの探索中に鉢合わせると突如として斬りかかってくるらしい。仲間とはぐれている今など、特にまずい。さて、そうしていると私は背後からの視線に気づいた。見ると、別の剣客が天井に張り付いている。この剣客も先の祠に名前のあった者だが、天井に張り付く割には奇襲などせず、どころか果し合いの前に手洗いへ行きたいというと快諾してくれた。さて、用を足していざ尋常に勝負、といったところで例の毒の剣客が乱入してきた。二体一を嫌った天井の剣客が迷っていると、先に行った仲間たちが戻ってくる。更にはどこから現れたのか、既に倒した剣客たちも湧いてきた。彼らは倒された後小さなマスコットキャラのような姿で私に付き従っていたようだが、この機会に謀反を起こす気と見える。結局、その場は乱戦になった。

 剣で斬りあうのかと思いきや、いつの間にか敵はアーケードゲーム機になっていた。メダル式のスロットマシーンのようだ。どうやって倒すのかというと、単に殴るだけである。私が手近な機体を殴っていると、父の声がした。「お前がそこにいると、弟が殴れない」と。私の後ろには弟が控えていた。

 そのままゲームは『マリオカート』に変わった。私はなぜか弟と二人で一つのハンドルを握るという難題に挑戦していた。何度も落下の危機を迎えながらレインボーロードの上を走り抜けると、見事に一位である。二人はハイタッチをした。ランキングを見ると、むかし話したことのあるWeb作家の名があった。弟は「話してきていい」と言ったが、私は「もうあそこには戻らない」と言って無視した。それから、私と弟は互いに得意なゲームの成果をシェアした。弟が『モンスターハンター』の素材を寄越し、私はポケモンで返した。

 

 

 

 別のシーン。私は団地の廊下にいた。怖い男がもっと怖い男に粛清され、見るも無残な様子だった。血塗れだ。肉も覗いていて、確実に死んでいる。どうやら自分は裏社会の食い物にされかかったらしい。つまりは素人に手を出した小悪党へのけじめとかいうヤツだろうか。粛清者が「まあ、大抵こんなのに狙われるのはパチンコかヤク中のクズ、あと売れないミュージシャンあたりかねぇ」と言ったので、私は作家志望であることを告げ、「まあ、これも貴重な体験です」と茶を濁した。そして「ありがとうございます。どうぞお元気で。できればもうお会いしないよう、頑張ります」と言って別れた。

 

 私はそれから隣の団地に行った。非常階段の踊り場に、子供たちと並んで座る。私はここで今日まで彼らに何かを教えていたらしい。向かいに野球場があるのを見ると、野球だろうか(私は下手だが)?まあ、とにかく今日までだ。きっと塾の生徒たちあたりがモデルにあるのだろう。変わり者の自分は半分慕われて、半分好奇の目に晒されているような、そんな具合だった。最後だからといろいろ話をしていると、夢とか将来とかそんな話になった。すると上の階から、不良生徒たちがヤジを飛ばしてきた。「臭い話をするな」「夢なんて馬鹿馬鹿しい」「そいつらには無理だ」そう言って笑う彼らに、私は最後に一言言っておこうと思った。階段に座っている子供が何か取り込み中だったので、私は階段を使わず踊り場から上の踊り場へ直接よじ登ろうとした。すると、不良の一人が私の手を踏みにじった。痛い。しかし手を離せば落下死は免れない。私が悲鳴を上げていると、上の階に私の仲間が現れた。実在の人物でも既存のキャラでもないが、容易に人を殺める凶悪な女性という設定だった。彼女が不良たちを締め上げると、不良たちはすぐに私を解放した。しかし彼女は依然不良たちを殺す気でいたので、「やめるんだ、将来ある若者たちだ」と言うとなんとか矛を収めてくれた。不良たちはそれで更生した様子だった。

 

 

 

 それから、また団地の非常階段のシーンがあった。今度は階段の各階から、人々がトーストの表面についたチーズを削ぎ落している。落ちたチーズはそのまま地面へ。実にもったいない。そう思った私は何かこの状況を改善するイノベーションは無いかと考えた。すると、父が現れた。何でも歴史を辿ると既に世界にはこれを解決するものがあるらしい。父はチーズの落下地点に穴を掘った。ここが集積所になるらしい。それから、隣にも穴を掘った。この穴の用途は覚えていない。それから、チーズ集積場と合せて階段をL字に囲む位置に第3の穴を掘った。なおここの地形は坂で、L字の上方向へ向かうにつれて地面は盛り上がっている。第三の穴は自由な物を入れていいとされているが、こうするとここの住人たちは財産か死体のどちらかしか入れない。それから、父は第四の穴を掘った。位置で言うとL字の縦延長線上だ。そしてここに湯を張り、浴槽とした。理屈は知らないが、隣が財産か死体なので衛生的なのだという。なお、全ての穴は紙で覆われていた。最早やっていることが古代遺跡のレベルだったので、私は「この住宅様式が誕生したのは、パピルスよりも後の時代なのか?」などと驚いていた。

 

 

 

 別のシーン。私はまた大学にいた。鳥人間コンテストだろうか?何人かのグループが、大きなグライダーに乗ってグラウンドの上を飛んでいた。私も一人グライダーを操り、彼らの下を飛んだ。向こうが正規の参加者なのだろうか、誰も私の方は見ていなかった。飛行中には、何かいい感じの挿入歌が入っていた気がする。「もう一度……」なんとかといった歌詞だった。鳥人間コンテストに見合った、爽快感あるポップだ。私はゴールラインに辿りつくことなく墜落した。しかし私は壁を自力でよじ登ると、その上にあったゴールテープを目指した。テープは切ったが、私は壁から転落した。後頭部を強打し、重症のようだ。私の転落に観衆が湧くと、そこへ『サザエさん』のサザエさんとフネさんがやってきて、赤本のような表紙の『サザエさん』コミックを配った。どうやらそれで私が体を張って目立った目的は達成されたらしい。

 

 

 

 別のシーン。私はX軸方向への重力に従いながら、校舎の壁沿いに配置された壺や招き猫などの雑品の間に棒を突き立て、棒高跳びの要領で移動していた。倒れる前に次の隙間に棒を立て、勢いのまま棒に揺られ、また次の地点に棒を立てる。慣れたものだ、走るよりずいぶん速い。そうして私は非常階段の屋上についた。ここではグループで屋上菜園をやっているらしい。中学時代の理科部がモデルだろうか?仲間たちは各々に得意の作業を持っていて、それに応じて二つ名を与えられていた。しかし特に突出した能力の無い私は二つ名はおろかそこにいることさえ場違いに思えるほど居心地が悪かった。

 

 

 

 別のシーン。旧友と再開した。私は校舎から飛び降りて運勢を占った。落下中に横軸の移動で自動ルート分岐することで諸々の運勢の幸・不幸が分かるようだ。しかし、私の辿らされたルートは先週の男性の運勢ルートだったので、何の意味も無い。正しい占いをした旧友は後から遅れて降りてきた。

 それから私たちは座談に興じた。旧友は教育者になっていた。人物的に、多分スポーツ関連だろう。特別に優れた人物というわけでもなかったが、今は結構な人格者になっていた。旧交を温めるとなると、私の現状からは陰鬱な話題しか出てこない。ここ数年で受けた碌でもない仕打ちのことを吐露すると、旧友は見方を変えて何事も善意に捉えるようにとの助言を寄越した。自分も元はそんな考えだったが、気に食わんものは気に食わん。正論という奴は適用したくない人間にとっては暴力的である。私はいや違うんだと力説しながら、しかし旧友の人格を無視して彼から私の怒りや悲しみへの同調を引き出そうとしている自分に嫌気がさした。まったくもって、自分は穢れてしまったのだと思った。



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2019/11/10

 私は水族館にいた。学校の遠足か何かだろうか、他にもたくさんの学生がいた。環状の水槽に囲まれた空間があった。水槽では細長い鯨やらアザラシやらが文字通り食っている尻から食われるという食物連鎖を繰り広げていた。水槽には水圧でひびが入っていたか、あるいは上が空いていたか、とにかくこの恐ろしい捕食の連鎖は我々人間にも及びそうだった。

 

 しかし、本当に怖いのはこれからだと聞かされた。私は悪魔に連れられ、外へ出た。どうやら水族館はテーマパークの一部だったらしい。石畳の広場。アーケードのガラス屋根越しに仰ぐ黒雲が不気味な、雨の夜だった。私は映画館へ連れられた。上映中に食べるものを選んでいいと言われて、私は迷った。バームクーヘンとドリンク。せいぜい味が違う程度でさして選択肢は無かったが、私は優柔不断なのだ。抹茶バームとコーンポタージュあたりにしたと思う。

 さて、売店から上映室に向かう間に、中学時代の旧友たちと一緒になった。ここで、我々には歌でコミュニケーションを取ることが課せられた。歌といって、別に大層なものではない。子供がよくやる、メロディのついたフレーズだ。練習も兼ねてお菓子を「分ーけて♪」「いーいよ♪」「くーださい♪」「どーうぞ♪」なんてやってると、私はお菓子と間違えて食事にする予定だったパンを渡してしまった。仕方なく、私は近くのコンビニにパンを買いに行った。奥の棚に目をやると、大きなチョコレートケーキが破格の7割引きになっていた。しめたと値札を探すと、7割引きされても500円以上。昼食に500円は高いな、と私は断念した。

 

 それから、私は悪魔にテーマパークの代償として連れて行かれそうになった。手始めに、耳を引きちぎられそうになった。するとそこへ弟がやってきて、助けてくれた。実物よりやたらに筋骨隆々だった。

 

 

 

 別のシーン。何かのゲームだろうか、私は湖の外周で敵の陣営と陣取り合戦をしていた。敵方が半時計周りに中立の新領地を開拓していく一方、私は積極的に敵の拠点ポイントを制圧していった。しかしどうにも成長性に欠ける戦略のようで、後からこちらの陣営は失速していった。

 

 

 

 別のシーン。私は親戚の集まりの中にいた。子供たちが何かのゲームをやっている。私がゲーム好きなのを知っている周囲は「ロアも混ざりたいだろう」と言っていたが、私はスマホで求人サイトと睨めっこしていた。しまいに眠くなって、座布団に突っ伏した。不眠症の私は意識が続いたままうつらうつらとしていた。ゲームに混ざる選択肢もあっただろうが、周囲が「きっと拗ねてるんだ」「照れくさいんだ」などと言うので余計入りにくくなった。眠気も相まって、絶対に返事をしないでおこうと思った。

 

 

 

 別のシーン。きっと『SEKIRO』がモデルであろう、城の中。姫の下に辿りつくと、その場にいた敵キャラの攻撃に姫が巻き込まれる。その度に、私はゲームを一からやり直した。しかし何度目かの挑戦で、どうやら姫は一度の攻撃では死なないようだと分かった。姫のところを過ぎると、棚の上の置物に赤いターゲットマークが表示された。攻撃コマンドを入れると攻撃できたが、特に何もなかった。私は「なるほど、これは敵が潜んでいるかもしれないポイントだ」と気付き、マークの出るところを全て刺して回った。すると、刺そうと思った置物の裏からセーラー服の女子高生が飛び出した。とても人間とは思えない顔をしている。化け物でも憑いているのだろう。狭い部屋と通路をしばらく追いかけ回すうち、私はそれを見失った。そして次の瞬間、それは首筋から私に憑依した。私は完全に乗っ取られた。

 

 それから私は私に成り代わったそいつの人生を、アルバム形式で見ることとなった。そいつはすぐに社会復帰した。普通に就職して、休日にビールでも飲んで過ごす社会人生活を楽しんでいた。実に快活な笑顔だった。それから40あたりになると、そいつは有り余る活力で私の資料を基に私の作品を完成させて発表した。ほんの趣味のような調子だった。

 願っても無いことだ。私はただ、あの作品のファンに過ぎない。形になるところを見届けられればそれでいい。悲願は成就した。それなのに何だろう、この悔しさは。やはり宗教家のように作品に奉じると決めても、我というものは消えないようだ。私にはまだ「あの作品を形にするのは私でありたい」という願望が残っているらしい。



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2019/11/11

 大通りを抜けると、霧の渓谷には石の大階段がせり出していた。その先には立派な門が建っている。山寺でもあるのだろう。ある日雪が降ると雪の積もった階段がとても画になったので、私は撮影を試みた。しかしあろうことに、私の姿が家着のシャツ一枚である。これはもったいないとホテルまで着替えに戻った。しかし途中、別に自分が写る必要はないなと思い、引き返した。

 どうやら修学旅行か何かのようだ。次に階段を前にしたときは、班の仲間と一緒だった。オリエンテーションでもやっているのか、この先はすごろくの要領で進む必要があった。他の班が大きな目を出していく中、私の班は一を出し、目の前の山寺を探索することとなった。きっとモデルはまた『SEKIRO』なのだろう。山寺には巨大ムカデが出た。一匹目は竜と揉みあった末に死んだが、二匹目はいよいよ自分たちで迎え撃つことになった。ムカデの上に乗り斬っては刺しの猛攻を続けるが、ムカデは切り口から二又三又に分かれて襲いくる。棘や毒にやられて、私たちは何度も死んだ。途中までの攻撃で切り離した敵の素材アイテムばかりが手元に溜まっていって、夥しいリトライ数を物語っていた。

 

 

 

 ホテルに戻ると、昔の恋人が現れた。この恋人は私に無理に言い寄って多大な心労と計画変更を強いた挙句に消えた迷惑な奴である。恋人は私に性交を要求した。なぜか二人とも服の代わりに体に白い粉を纏っている。どころかここは男子禁制の女子部屋である。他の女子もいた。同じく服の代わりに粉を纏っていた。私は部屋から逃げ出した。恋人も追ってきた。

 

 振り切ったのだろうか、気が付くと私は普通の服を着ていた。一階の、食堂のような場所だ。照明が無いのか、暗い。サークルの後輩たちがいた。同級生はいない。自分は留年でもしたのだろうか?会話もそんな流れだった。 

 

 それから私は最上階へ上がった。気付けばホテルではなく学校になっている。そこは本来生徒が入れない部屋だ。私はそこから繋がる立体駐車場へ荷物を取りに出た。部屋に戻ると、取った荷物を仕分ける。自分の住む市の周辺の自治体と、知らない自治体の名前があった。

 作業が終わると、一人詰めの職員室を通り抜けて下の階へ降りた。どこかの部屋で休んでいると、中学時代の担任が麻痺毒に倒れた生徒を新薬で救ったという話を聞いた。保健体育の教師だったが、まさか新薬開発までやってしまうとは驚きである。

 

 

 

 別のシーン。私が教室の前扉に一番近い席に座っていると、女神が入ってきた。女神は「この世界には人間とポケモンだけいればいい」と言って、該当しない者を殺しはじめた。私の後ろの席にいた『MtG』のロナスと、隣のカーンがやられた。それから女神はもっと弱そうな機械人をつかまえると、頭のパーツを開いて解体した。レバーを引くと音が出ることに気付いた女神は機械人をベランダに連れ出すと、それを楽器にして排斥運動のプロパガンダを始めた。私の手元にも音の出るスイッチがあり、ついついリズムに合わせて音を出してしまった。しかしそれは政治的立場を取ることに繋がるので、何度か鳴らした後で少し手を止めて考えた。それから、女神は署名の用紙を配った。私が後ろの席(ロナスが死んだ後、補充されている)に紙を回そうとすると、後ろの生徒は「用紙を回すこともまた彼女の思想への加担なんじゃないか」と言い出した。そこから言論の自由だのなんだのと多少の議論になった。

 

 騒ぎが去ると、次にやってきたのは東方のMMDモデルたちだった。教壇で劇を披露した彼女たちは、演技が終わると次回の登場人物の声優を募った。周りはみんな「残業が……」「旅行が……」と言って露骨にやりたがらず、公然の暇人たる私にそれを押しつけようとした。



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2019/11/12

 私は誰かと一緒に名のある教授を追っていた。市街地だった。大きな段差を越えると、入れ違いに小さな子供が段差を転げ落ちるところだった。私たちは子供を助けて段差の上に持ち上げようとしていたが、なかなかうまくいかない。すると、そこに誰かがやってきた。その誰かから、私は隠れる必要があった。ちょうど黒ずくめの格好をしていた私は地面に寝そべると、アスファルトに擬態してその場をやり過ごした。やり過ごした後で、私は上手く黒い部分を残すことによってポケモンのサンダーに変身した。そしてスパークを走らせながら去っていく背中を派手に煽ってやった。

 

 

 

 別のシーン。私は地中海風の洒落た街にいた。夜になったばかりだ。青い闇に灯るのは蝋燭か白熱電球の温かな光。とてもエレガントな夜だ。私は数人の同伴者をレストランへと案内していた。とても狭い店についた。個人経営だろうか?白い木製の家の一階に、テーブルが一つだけ置いてある。我々はそこでいそいそと食事を済ませた。

 

 

 

 別のシーン。教室で、旧友にコートを貸していた。「随分前からずっと来てるけど、案外臭くないな」と言われた。デザインが気に入ったようで、なかなか返してくれなかった。それから私はその教室で歌った気がする。ELLEGARDENの『Salamander』だったと思う。

 

 

 

 別のシーン。旧友に乗り換えの案内をしてもらいながら、電車を乗り継いでいた。旧友と別れた後、次に降りた駅の名前が「エルネストの逆行」駅。なんでもエル君(『半端者』の挿絵の作者)が大きくV字を描く通学路を取っていたために、折り返し地点のこの駅にそんな名前が付いたらしい。なぜ一介の小市民たる彼にそんな力があるのかというと、エル君はそれなりに権力のある社長と懇意にしていたようだ。さて、エルネストの逆行駅には両親と親戚がいた。案の定、この奇妙な駅名の話題になった。エル君の正体は私の両親もよく知る人物だが、彼のことは秘密にしておいた。

 

 

 

 別のシーン。私は何かの拍子に私の第三世界に新たな設定をねじ込むこととなった。ただしこの世界カウントは第一世界に存在しない世界をねじ込んだ上に順番がシャッフルされていて、ここで第三世界と呼んだのは実際には私が第一世界と呼んでいる未来の代表作のものである。

 それから、『Black survival』のフィオラが決闘を挑んできた。フェンシングでの決闘で、そこには第一世界の主人公となった私と、キアラがいたが、細剣はむしろ代表作のヒロインの得意分野である。私は彼女を呼ぼうとした。

 

 



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2019/11/13

 私は近所の公民館にいた。館内にはソニックが走る予定のステージがあった。『ソニックアドバンス3』のルート99がモデルのようだが、エレベーターの造形はサイバートラックだ。私はここのチェックを任されていた。数人の仲間と一緒に点検して回ったが、私の気付きはなかなかにいい方だった。

 点検の後、公民館で落ち込んでいる人がいた。仲間に馴染めなかったか、あるいは失態か、ギャグで大滑りでもやらかしたのだったと思う。すると音楽が鳴った。陽気な音楽はコールアンドレスポンスに対応しており、私は何度も「Foooo!」と合いの手を入れながら拳を突き上げ、そのまま公民館を飛び出して走り去っていった。

 陸橋を渡り、駅に着く。そこにはカフェがあった。奥へ続く二つの入り口があり、通常コースと方言コースがあった。方言の方が割高だった。接客オプションというと、メイドカフェか何かだろうか?そもそも普通のカフェに行く金も無い。私は引き返した。どうやらここへ来るまでに一度乗り換えを間違えているらしい。ひとまず公民館まで戻る必要がある。私は駅で発車直前の電車に乗り、手近にいた子供に公民館への路線を聞いた。私は先ほど騒いだせいで多少有名になっていたらしい。あの騒ぎがあった公民館だというと、子供たちはこの電車で行けると答えた。

 

 

 

 それからまた、私は陸橋を歩いた。以前はただの通行用の陸橋だったが、今度はデパートの一部にでもなったのか屋内だ。何枚もの自動ドアを通り抜けたが、誰とも会わない。照明は暗く、壁のショーケースもほとんど空だ。隣町のシャッター通りデパートがモデルなのかもしれない。

 騒ぎの後の静けさにトボトボと一人歩いていると、近年ネットビジネスで成功している芸能人がやってきた。「君はクリエイターとして売れたいんだろう?ならさっき目立ったのはチャンスだ。顔を出せ。名前を公表しろ。そして目立ちそうなことは何でもやれ。成功のためには手段を選ぶな」そんなアドバイスをもらった私だったが、なかなか乗り気になれなかった。

 確かに私はただ小説を書くことの他にも面白そうなことをいろいろ考えている。しかし、作家としての名義でそれをやることが非実力派的な盤外戦法に思えて躊躇うことが多い。まあ、大概は経験的な嫌悪が原因だとは思うが。しかし大抵それは「作家がそういうことするとダサい、とか言ってやりたいことをやれないのが一番ダサい」という理屈で最終的にやることになるので、無駄な躊躇と言えばそうなのだろう。



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2019/11/15

 私は王女という立場でダンジョンを運営していた。温めている作品の影響がかなり見て取れるが、特に怪物の姿にはなっていなかった。

 私はスタートからかなり長くの間、ミスだらけの経営をしていた。最大三×三マスの空間に部屋を配置するのだが、スコップのアイテムを見つけても部屋を拡張せず、ずっと二部屋のまま経営していた。弄るうちに寸断されたトロッコの線路がそのままになっていて、物資が運び込まれていなかった。さらに治水に失敗しており、植物も育っていなかった。このうち、トロッコの線路が一番手のかかる問題だった。終点のパネルは特殊なものを正しい向きに配置しないといけないのだが、それを指定するコマンドが分からない。触るうちにもっと幅の広い線路のパネルまで出てきた。おまけに先に水路を作ってしまったため、線路はほとんど水の上を走っている。部下と頭を捻った挙句、「まあ車輪幅の広いトロッコも来るでしょうから、これでもいいでしょう」と妥協することになった。

 一仕事終えた私は食堂へ行って、うどんを食べた。トッピングの卵が50円することに気付いた自分は手を止めたが、流石に出汁まで追加料金だとはつゆ知らず、20円取られた。

 

 

 

 別のシーン。私はかなりポップ寄りのアドベンチャーゲームのような世界で、小高い丘の上に登った。そこにはこれまたポップな恐竜がいた。どうやらこれまで何体か恐竜を倒してきたようだが、この恐竜とは二度目の戦いだ。そしてそれは全体のラスボスにあたるようだ。戦闘はリズムゲームのような具合で、観覧車のような足場に向かってくる色とりどりのマークをコマンドで対処するというものだった。一息ついて丘から下を見下ろすと、第一ステージで苦戦している人が見える。ほとんどチュートリアルだ。リズムに合わせてボタンを一回押すだけ。しかし、それをぴったり押すことがなかなか難しいようだ。スパルタコーチが隣について、何度もやり直させていた。「いいか?ウン、スッ(呼吸音)、ポン、だ。言うとおりにやるんだ」と繰り返していた。

 それから、コーチングはいつの間にか料理の指導に、私は弟子の側に回っていた。

 

 

 

 そのあと、裏ステージを目指して攻略していくことになった。これまでとは打って変わって無機的な世界、真っ白な空間だ。秒針のように回転する棒に乗った私は、周囲の柱の一本にかかる梯子を掴んで登ってゆく。しかし梯子には妨害者がいて、失敗して転落した。

 落ちた先は田舎の山の中の広場だ。祭りだろうか、夜中なのに人が集まっている。私の隣にいた少女は花火が上がると、その出来がいまいちだったのか「あいつら何やってるんだ」と毒づいた。どうやら彼女はこのイベント運営の音頭を取っていたらしい。凛としたという表現の似合う、気丈で魅力的な少女だ。それから少女は歌った。とても上手かった。私も多少なりと歌ったかもしれない。

 

 祭りが終わると、私は少女に連れられてまたあの無機質空間を進んでいた。今度は少女の庇護により、梯子の妨害者は苦にならなかった。

 それから私たちは、実に現実的な空間へ出た。山道だ。道路から、切り立った岩壁に登る。先に登りきった少女は私の手を取って引き上げてくれたが、どうにもなかなかうまく上がらなかった。

 

 

 

 さて、ここで状況は少しだけ変わる。私は山への出発前の物語を客観視していた。場所は大学だ。主人公は特定の人物でもキャラでもないが、後述の要素から私の作品の没主人公がモデルである可能性が高い(第二世界での物語の一つは外的世界による俯瞰と干渉を前提とする。この主人公はおそらくプロト版として抹消されるであろう外殻世界の第二候補、近未来都市オーサカに住む青年である)。少女と共に山に登る主人公を、彼の友人が追いかけている。この友人の容姿はアニメ『氷菓』の福部里志だったが、物腰は非情に穏やかでない。どうやら少女と山に登る主人公を妬んでいるようで、「野郎、抜け駆けとは許せねぇ。ぶっ飛ばしてやる」と息巻いている。ちょうどその没主人公にも里志のようなお調子者の友人がいるのだ。

 主人公と里志は一度部活に呼ばれてある教室へ集まった。里志は他の部員の手前、主人公に手出しできないようである。一人の女性部員が実在する私の文芸部友達に、新しい髪型は似合っているかと訊いた。その女性部員は顔立ちに恵まれず、梳いた前髪は毛が薄いようにも見えて不格好だったが、友人は自分がカットさせられる手間を憂慮して社交辞令で済ませた。

 そうしている間に主人公が抜け出し、里志のチェイスが始まった。主人公はこの日六コマの授業を入れていたため六階からスタートするのに対し、七コマ授業を入れた里志が七階から追う形だ。しかし主人公は回り道をしてしまったようで、直ぐに階段で鉢合わせて捕まりそうになった。その後も何度か里志とすれ違った主人公だったが、なぜか里志は主人公に気付かない。ここでしたり顔の主人公の解説が入る。主人公は以前山に行ったときに襲ってきた男から緑のカーディガンを入手していて、それをここで変装に使っていたのだ。この手の頭脳戦を仕掛ける役回りが、彼を自作の主人公と同一視させる最大の所以である。さて、次に里志は主人公の教室へ行って彼のクラスメイト達に目撃情報を尋ねた。しかし、ここでまた主人公のしたり顔が入る。「俺は普段周りにイタリア語専攻だと言っているが……さあて、本当は何専攻なんだろうなぁ?」と。こうして主人公は里志を撒いた。

 

 私はそれから主人公になった。なぜか山道ではなく階段を歩いていた。ガラスブロックの壁に囲まれた、長い長い階段だ。頂上あたりまで来ると、後ろから醜女がついてきた。造形の悪さに化粧のケバさが拍車をかけている。醜女は刺すような敵意を放っていたが、やがてそれは私でなく、私の追っている美女に向けられていることに気付いた(先ほどの祭りの少女ではない)。美女は醜女の模範解答のような姿をしていた。あるいは醜女が美女の失敗作なのか、とにかく同じ格好をしているのにあまりに出来に差があるのだ。

 頂上まで着くと階段は下りに変わり、横軸で見てもUターンして地下へ向かっている。私はその踊り場の部分にカウンターを作り、美女を相手にバーテンダーをやっていた。やがて数人の男女がそこへやってくると、私は万年筆を透明な液体の入ったグラスに突っ込み、ナプキンに文字を書いた。特殊なインクか何かだろうか?だがメッセージが浮かび上がる前に場は混乱した。数人の男女は雪崩れ込み、美女は地下へと逃げていってしまったのだ。

 

 どうやら私と醜女、数人の男女はあの美女に対する刺客だったらしい。そして私は美女を逃がした責により懲罰を受けていた。まず、尻に超高温のバターのようなものを塗られた。それからヤカン一杯の熱湯と水を絶えず飲まされた。しばらく水責めにあっていると、グループのリーダー格の男がやってきて「虹こちょこちょ」の時間だと告げた。男は私の口に唐辛子や錠剤、ハーブなどを突っ込んで味を滅茶苦茶にした。辛いの苦いのでひいひいいっているうちに、男は私の喉をくすぐった。

 

 

 

 私は情けない悲鳴と共に飛び起きた。喉の渇きと鼻づまりで、ひどく息苦しかった。



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2019/11/18

 私は母の実家にいた。絶えず何かを食べていた。お菓子や、パンの類だ。その上で昼食にご飯など出てきたものだから、当然満腹である。梅干を乗せた後で申し訳ないが、ご飯は食べられないと言った。

 

 それから、私は親戚たちとどこかへ行った。山奥だろうか、緑と水源がある。車を止めてしばらく探索していると、迷子になった私は一人で車の上に戻った。親戚たちが戻ってくると、「探したんだぞ」と怒られた。

 

 車はその後、帰り道に迷っていた。もう私の町まで帰ってきているが、車で通れない道の都合、伯父は迷った挙句に月極の駐車場へ入り込んだ。そこでは、数人の男がその中の一人の読経を聴いていた。どうやらこの経は自作の物だったらしい。読経が終わると、集団は批評会を始めた。「あのくだり、どっかで聞いたことあるけど何の引用だっけ?」「『歎異抄』です」「あー、出てこなかった。悔しい」なんてやっているその光景に私は大学の文芸部を思い出し、親近感を抱いた。気付けば我々は車を降り、彼らと話していた。

 話しているうち、ロケーションは図書館に変わっていた。私は隣の方にラノベオタクの集団を発見し、そちらとも交流した。『ロードス島戦記』を好む古参などがいて、何事にも浅いタイプの自分は聞き手に回るばかりだった。

 それから私は何か不思議な存在に誘われ、図書館の通路を歌いながら駆け抜けた。外は地下通路になっていて、恐らく2D画面の描画されていない側であろう闇の空間からFlash黄金時代の狂気的なネットミームが襲ってきた。

 

 

 

 別のシーン。私は何かの集団をはぐれていた。さっきの親戚か、後述の遠足の隊列かもしれない。知らない町にいた。デパートの近くに高架。その下で、私は少女と出会った。少女は『MtG』の黒の力に対応していた。その割には真面目そうな様子だった。彼女は私に非日常世界への誘いを投げた。この非日常世界では、私はヒーローのように空を飛べるらしい。純粋な飛行と、それから『エウレカセブン』のようなボードを用いた飛行イメージも提示されていた。それからまた別の高架下で、今度は白の力に対応する少女と出会った。白のくせにどこか悪戯めいた笑みを浮かべる少女だ。彼女は私の手札に一枚のカードを寄越した。エルドレインの当事者カード風だが、出来事がコンバットトリックで当事者がクリーチャーでなくソーサリーの永続全体強化である。私の盤面には三体のクリーチャーが並んでいた。当事者カードは出来事を先に撃たないともったいないが、この状況はチャンスだ。アタックは終わっていたが、私は全体強化を唱えた(この判断の正否は環境の全体除去によると思う)。すると少女はその判断を見て合格とし、やはり非日常世界への誘いを投げた。

 

 私は少女たちの誘いを保留にしたまま、遠足の隊列に合流した。地下通路をダラダラと歩く。途中、やけに長い赤信号によって隊列が寸断されると、車が来ないので横断歩道越しのキャッチボールが始まった。信号が変わり、歩道を渡る。狭くて長い曲がりくねったエスカレーターの上を、コンベアに乗る製品のように流される。その途中、私は非日常への憧憬によって駆けだした。何より「飛行」というキーワードに惹かれていた。「いつからそんなことを言い出すようになったんだ?」と問われた私は「高校から、物語を書きはじめたころからだ」と答えた。走っていると、今度は同じく物書きの友人が現れた。友人は「いまどき凝った中世ヨーロッパ風ファンタジーなんて流行らない」と言い出したので(この友人が人の趣味にけちをつけるタイプかと問われれば、微妙なところだ。ある程度の仲では所感を忌憚なく口にする人間ではある)、「そんなこと言われたって、自分の原体験は『狼と香辛料』とかだから」と言った。



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2019/11/30

 捏造された親戚との過去があった。我々は豪華客船のようなすべてが一体となった施設で育っていた。浴場へ続く廊下にはコーヒーサーバーがあり、その脇のコンセントで弟が何かを充電していた。私は独占されたそれに代わるコンセントを求めて上の階へ上がった。弟を出し抜こうとしていたのか、彼に隠れて事を進めていた。

 浴場の上の階からは吹き抜けの大ホールになっていた。開けた空間のそこかしこに乱立する形で螺旋状の塔があり、それぞれの塔は地球上の地域を模したパビリオンのようなものになっていた。東欧のパビリオンには香水が展示されていた。ちょうど下のコーヒーサーバーと同じように、香水サーバーとでもいうべき自由に試用できる状態で置かれていた。私はその付近で、ある女性を追っていた。モデルのような高身長の女性である。スレンダーな体系も相まって、枯れ木のように不安な印象を与える姿だ。女性は人混みに紛れた。というより、通行人の中の色々な人が、かわるがわるその女性になった。やがて私はあべこべに女性に捕まった。すると、女性の仲間であろう男が現れた。男もまた長身で美しい顔だが、刺すように刺々しい、ロックミュージシャンなどに映えそうな顔である。背の低い私は二人に連れ去られるとリトルグレイのようだった。

 

 私はそれから男に連れられ、ある塔にある狭いラーメン屋に入った。「外から麺が見えてる」という前情報があったが、本当にその通り厨房には放射状の麺のオブジェがあった。椅子が落ちそうなほどに足場の無いカウンター席でラーメンをすする。男の圧が強くお世辞の一つでも言うべきかと考えていたが、ラーメンは本当に美味かった。私はテーブルマナーに注意を払いながら食事を済ませ、店主にしっかりと挨拶までして店を出た。

 それから下の階にいた男の取り巻きと合流し、土手を歩いた。Ailiph doepaなるメタルバンドの名が出た。少し聴いたことのある私だが、深堀りされると怖いのでどう答えるか迷っていた。

 

 それから、一行の中にウツボ状の悪魔が混ざった。黄色だったか、そんなビビッドな配色をしていたと思う。この悪魔に周りをぐるりと一周されると自分も悪魔になってしまうらしい。そして私は早速ぐるりとやられた。悪魔は私の背中を食いちぎると、中に入ってきた。私は見る見るうちに悪魔と同化した。そして私、いや私たちは列車のような悪魔になっていた。あるいは二段バスとでも言うべきか。箱状の体躯に、私の分と元の悪魔の分で二つの顔がついていた。一行はそのころ電車の中にいて、私はすっかり自分が車両悪魔になったことに順応し、電車と自分を絡めたジョークなど言っていた。

 

 上のシーンのどこかで、やはりあの男に遠慮しながら、私は偶然思いついた葱と塩のCMソングを発表しようとした気がする。「伯方の塩」のようなインパクトある曲だ。

 

 

 

 多分別のシーン。戦争でもしていたのか、「コンスタンティノープルは後で重要な拠点になるからあまり破壊せずに陥落させろ」と言った記憶がある。



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2019/12/03

 多分、最初にもう一区切りあったが思い出せないので二つ目から書く。

 

 

 

 私は学生となり、新学期の用意をしていた。置き勉が推奨されているのか、各種の教材を配置するために仕分ける。するとその際中、前の席にいた天才的な旧友が自作のカードゲームのテストプレイに混じってくれと言ってきた。私は快諾した。英語を直訳したような耳慣れないカード名ばかり並ぶゲームで、やたらにデッキ枚数が多い。ベースは坊主捲りのようなルールだったと思う。私は作業をしながらも前のゲームを盗み聞きしていたので、それなりに早く順応した。

 

 いつの間にか、ゲームはまったく別の物に変わっていた。別の旧友と、洞窟の中を競争していた。足元に回転のこぎり、横からは振り子鉄球という罠だらけの洞窟だ。しかし友人は既にある程度罠のパターンを覚えてしまっているらしく、強敵だった。私は途中、足場の無い方へと振り子の鎖を飛び移って渡っていった。その先は隠しゴールになっていたらしい。綺麗なプールがあった。私が飛びこむと、惜敗した友人も飛びこんできた。私は友人の健闘を称えてそれを抱きとめた。

 勝利した私は女王と共に民衆に手を振った。いつの間にか『MtG』のカーンになっていた友人は巨大な幻の掌を生みだすと、それで我々を持ち上げてみせた。ところがこのカーンは嫉妬心から悪の囁きに正気を侵され、我々をより高く上空へと持ち上げた。いつの間にかカーンのクローンが数人来ていて、持ち上げる速度を上げている。そして我々は上空で闇に囚われた。『スマブラX』の亜空間のような闇だ。たちまち、悪の侵攻が始まった。プールにいた人々は空港のような建物へと逃げ込んだ。

 

 私も逃げ惑う者たちの一人になっていた。空港はペストマスクの集団に占拠されていた。彼らは個々人に割り振られたIDナンバーと質問の答えに応じて我々を組み分けし、誘導した。どうやらこのペストマスクたち、悪の手先かと思っていたが寧ろ反抗勢力だったらしい。彼らは破壊されつつある人類の文化を継承し、次の世代を守り育てることを目的としていた。最初の質問はどこかの国への理解や関心を問うものだった。自分は理解のある側だったようで、その国の料理のある食堂へ通された。他方、反対側の列はオーソドックスなパンビュッフェである。向こうの列に並んでいた『Black survival』のロサリオが抗議した。制止を無視して列を抜け出そうとするロサリオの所へ、『スパイダーマン』のグリーンゴブリンが現れ、「君は素質がある。あとで私の所へ来い」と言った。

 同時に、私は頬を撫でる冷たい感触に気付いた。不可視の殺し屋が、我々を脅かしていた。そして私は、それは我々が左右対称なポーズを取った瞬間に殺しに来るということを直感した。

 

 グループは広間へと進んだ。夕食はここで宴会となるらしい。グループの中にいた涼宮ハルヒとその一派は、宴会でダンスを披露しようと練習していた。私は開始直前にそこへ誘われ、一度だけ練習した。振付の中に左右対称なポーズが無いかと、注意していた。私のポジションはハルヒの正面で、私がそこへ位置取ったことによってハルヒはポーズの変更を検討した。理由を問うと、分かりやすい照れ隠しのようなものが返ってきた。



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2019/12/04

 私はスーパーで働いていた。だだっ広い、お菓子しか陳列されていないスペース。段ボールの平積みばかりだから横に広がるのだ。棚を導入する金が無いのだろうか? やたらと落ちているお菓子が多く、見つけ次第箱に戻していく。その途中、私は小学生時代の後輩らに抱きつかれた。一つ二つ下だからもう大人のはずだが、記憶の姿は子供のままである。柔らかな頬を擦りつけられるのが心地よい。軽くいなした後、何かちょっとした注意を促してから仕事に戻った。

 仕事終わりに、私はアクの強いラッパーが店主をしている駄菓子屋風のコーナーを覗いた。チロルチョコを眺めながら2、30円くらい買い食いしてもいいかと迷っていたが、手に取ってみるとそれは同じ形でももっと大きい焼きそばカップだった。値段も数百円する。これは駄目だ、と私は店を後にした。

 そのあと、私は中学時代に私をいじめていた友人と出会った。歩くうちに売り場は駅へと繋がった。かなり新しそうな駅だ。路線図の洗練されたデザインと配管剥き出しの青みがかった壁がSF的な世界を彷彿とさせる。エレベーターは二階に繋がっていたが、二階はまだ何もないスペースだった。エレベーターは縦横四方向全てに開口するが、横方向だけ異様に早くドアが閉まるので、友人は私がそれに挟まるのを見て笑っていた。

 友人と別れた後、私は駅の案内役のような立場になっていた。駅にはポケモンのサトシがやってきた。次の町への電車を案内してやった後、トレーナーカードの交換を持ちかけたが急ぐと言って断られた。私が「そうかそうか、残念だなぁ」と笑っていると、後からやってきた彼の仲間に理由を問われた。何を隠そう、私はポケモンリーグ四天王を突破したトップクラスのトレーナーのようだ。

 

 私はポケモンリーグの階段を上っていた。次こそはチャンピオンにも勝つ所存である。四天王は既にいないが、階段そのものが試練だった。後ろではグズマがダンデと戦いながら、「チャンピオンでもないくせに偉そうにしやがって」と噛みついている。ここがガラルでないのか、はたまた明かしていないだけか。それはさておき、私は最後の階段に辿りついた。最後の階段はやけに段差が大きく、一段一段よじ登る必要がある。さらには階段の上にダイマックスした人型ポケモンがいて、こちらへ放水してくるのだ。苦戦している間にグズマとダンデに先を越された。階段を越えると、連結が緩くギコギコと横方向に揺れる列車の屋根を渡り、私は目的地に着いた。

 

 チャンピオンがいるはずの部屋は、なぜか映画賞の授賞式会場だった。ここで今年の映画チャンピオンを決めるようだ。去年は『まどマギ』や『SAO』ほかアニメタイトルのノミネートが多い年だったようだ。今年はというと、ある有名人が人種差別をテーマにした映画などを発表していた。

 映画はそこで上映されるようで、私はいち観客として席に着いた。しかし、自由に取っていいというお菓子の山が邪魔になっていてスクリーンが見えづらい。取るついでに少しどけてやってから、席に戻る。ところが席は高く積まれた段ボールになっていて、私がジャンプしてよじ登るとその勢いで段ボールは倒れた。席はシマごとに繋がっていたので、みんなの座っているシマごとごっそり倒れた。隣に座っていたガキ大将と口論になった。

 

 シーンは変わり、学校。ガキ大将との喧嘩は続いたままである。テストが始まったが喧嘩は続き、私は廊下でテストを受けさせられた。しかしガキ大将はなおも窓越しに妨害を続ける。まったく問題の解けないまま、教師が残り一分を告げた。私は癇癪を起こした。

 その後、どういう流れだったか一部の友人らが共謀しているのが聞こえた。一人の友人が窓から飛び降りて、私がそれを助けるか試そうというのだ。それまでの口論の流れから、助けなければ私の発言は矛盾するらしい。聴こえてはいたものの、彼女は予想より早く落ちてしまった。幸いなことに、すぐ下の階に屋根があったので致命傷は免れた。すぐに駆けつけた保険医。私は保険医に残った共謀者らに指示を出す立場を任された。

 

 私は共謀者らとバスに乗った。治療の音頭を取る立場を生かしてあたりの強い面子を外へ遣ると、残った面子の一人がアプローチを変え、私に性的なちょっかいを出しはじめた。淫靡なムードは他の面子にも伝播し、我々はしばらくいちゃついていた。

 それから、我々は何かの養成学校へ潜入していた。ここの生徒らをあのバスの同乗者に加える魂胆だ。我々は身を隠し、物陰から生徒らを襲っては洗脳した。

 

 いつしか我々はバスに戻っていた。この頃には私に代わってある有名人がバスを仕切っていた。なんでも彼は映画を作るつもりらしい。私は彼の太鼓持ちのようなポジションになっていたが、彼の企画に関してはお世辞と言うより純粋に面白がっていた。バスは傾斜の激しい道をのぼってゆく。途中、建物が崩れて滑っていったように見えたが、それはトランスフォーマーの変形だった。なんでも、昨年度は『トランスフォーマー』が映画賞を獲ったらしい。あれはその授賞式の建物だという。だが今年の授賞式会場はさらに上にある。有名人は「トランスフォーマーを越えるぞ」と豪語していた。

 



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2019/12/07

 私は教室でクラスメートたちとアタック25をやっていた。私は赤で、盤上には赤のほかに白があった。白は大人しい女性だった。盤面左上を中心に格子状に白が展開していて、赤の私がそれに並ぶといった具合の戦況だ。私は解答して、13に赤を置こうとした。既に囲まれている位置だ。取ればもう裏返らない。すると、周りから猛反対の声があがった。狡い汚いと言われながらも13を取ると、いよいよ周りは全員敵に回った。

 そしてここからは赤の私VS白のクラス全員というルールになった。雑学は得意だ。クイズなら束になってかかって来いといった具合だが、問題はオセロである。私は定石を知らないが、敵の方はこれだけいれば一人くらい練習した奴もいそうなものだ。私はクイズの解答よりパネルの配置に神経をすり減らしていた。

 

 

 

 別のシーン。人狼ゲームと鬼ごっこの混ざったような遊びをやっていた。鬼はタッチした二分後に逃走者を脱落させるらしい。その鬼が特殊な役職だったのか、はたまたウインクキラーのように鬼がその場でばれないようにするためのルールなのかは定かでない。アスレチックの上でやっていて、池の飛び石を渡っている最中に毒が回った私は池にはまった。

 

 次の試合は体育館で行われた。今回は役職の中に「鳳凰」というものがあった。村人サイドで、特殊勝利を狙える役職らしい。シャッフルして、私に配られたカードは「生贄の鶏」。どうやら鳳凰の特殊勝利に貢献できる役職のようだ。ゲームが始まると、私は間もなく脱落した。

 死亡地点に倒れていると、魂魄妖夢がやってきた。妖夢は私に立ち上がり、ついてくるよう促した。ゾンビ行為はマナー違反だ。私は断ったが、妖夢は「あなたは私の一部、もう一人の私なんだから大丈夫だよ」と言った。私は妖夢の半霊役として、倒れたまま彼女の後ろを這いまわった。

 結局、ゲームは鳳凰の活躍により村側の勝利で終わった。お手柄の鳳凰は、妖夢である。妖夢は舞台に上がると、踊って、騒いで、歓声を身に浴びた。私も彼女に手を引かれるまま、舞台に上がっていた。私と妖夢はがっちりと肩を組み、ラインダンスを踊った。「仲いいアピールかよ!」と煽られたので、「仲いいもん!」と満面の笑みでピースを返してやった。

 

 それからも何試合かやった。どうにも鬼の側が強すぎるということで、私たちは舞台の裏で調整ルールを考えていた。鬼を倒すためのアイテムに上方修正を加える、村側の役職をもう少し強くする、などの案があった。



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2019/12/10

 私は大学へ向かう電車に乗った。元々かなり寝坊していた上に、あろうことに普通電車に飛び乗ってしまった。特急の方が先着である。遅刻は確定だ。私は一縷の望みをかけて何度も社内の掲示板を覗いていた。もう一人、同じようなことをしている者がいた。

 

 それから、大学でテストを受けた。こんな授業、誰も碌に聞いていない。問題は三つあったが、答えられるものなどいなかった。実に汚い話だが、屁に関する問題だった。自分は雑学として持っていた「ナントカ放屁」という現象の名前を解答した。ぼそりと独り言のようにつぶやくと、「ロア知ってるって」「すげー」と勝手に伝播していった。

 

 

 

 今度は私は中学のような校舎にいた。教室を目指していたが、間違えて変な階段を上ってしまったようだ。学校なのに下が見える板の階段で、2.5階なんてものがある。彷徨ううち、私は多少柄の悪そうな男たちに彼らの部室へ連れ込まれた。喫煙所のような、簡易式のボックスだ。何か碌でもないことをされるかと思いきや、彼らは私を部活に勧誘しているようだった。軽音楽部か何かだろうか、私はそこで彼らとしばらく歌っていた。授業が始まる時間を気にしながら、しかしもういっそサボってやろうかなどと考えていた。

 

 

 

 いつの間にか学校は女子高に変わっていた。この女子高には5人ほど男子がいて、アイドルグループを形成しているらしい。私はどういう立場か、彼らの楽屋に入り込んでいた。これからライブのようだ。ライブが近づくにつれて他の女子たちが雪崩れ込んできて、いつの間にか楽屋は移動を経ることなくホールに変わっていた。議事堂のような四角いホール。ステージを囲むアリーナ席にすし詰めで座る。間違えて私の膝の上に座った女が「ひゃあ」と言って飛び退いた。

 ライブが始まると、最初に私たち観客が歌った。曲目は『大地讃頌』だったが、私は「称えよー」のところしか知らないので適当に誤魔化しながら歌っていた。

 

 

 

 別のシーン。ゴミ捨て場から校舎へ戻る途中だった。私は歩くのがやたらと遅かった。自分の他にももう一人遅い奴がいて、どうしてこんな性能で生まれてしまったんだろうと嘆いていた。あとで分かったことだが、マウスホイールを押し込むと歩きと走りを切り替えられるようだ。

 

 

 

 別のシーン。校舎では『マジック』のニコル・ボーラスが暴虐をはたらいていた。校舎を支配したボーラスは大量の火竜を呼び寄せると、炎のブレスで生徒たちを焼き殺している。私たちは校門へ続く道をひた走っていた。もうすぐ校門というところで、逃げていたジェイスの背をボーラスの黒い槍が狙っていた。いつでも貫ける、と背中の後ろに浮遊する槍だったが、ジェイスは「これでいい」と微笑んだ。校門の外では、誰かを襲う黒い影が跡形も無く消え去る所だった。どうやらジェイスは未来の改竄に成功したらしい。



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2019/12/15

 父の実家は二世帯住宅で、かつて一階に祖母、二階と三回には伯父の家族が暮らしていた。私はその二、三階部分を探索していた。その下はというと、祖母の居住スペースではなく『Bloodborn』風の地下街の広場である。私は犬が騒いで親戚を起こすと怖いぞと思いながら、ダンジョンと部屋を行き来していた。

 泥のような深淵に侵された軽装の騎士たちが追ってくる。何体か倒すうち、固有名のついた騎士が出てきた。多少強敵だった。私は街灯によじ登ると、その上で曲芸師のように片手立ちをした。騎士が寄ってくると、私は街灯を引っこ抜いて槍のように突き刺した。

 騎士を倒すと鍵が手に入った。なぜか自分で直接拾い上げず、鎖に引っ掛けて特定の場所へ掬い上げる必要があった。上手くやると、道が開けた。移動する梯子が現れた。これを登っていけば親戚宅の未踏部分へ裏から侵入できるだろう。しかし開閉を繰り返す天井は私が辿りついたタイミングで閉じていて、待っている間に手が疲れて落ちた。私は死んだ。

 

 

 

 別のシーン。私は小学校にいた。小学校にはこれから、鬼たちが編入されるらしい。中庭の前には鬼の子供たちが並んでいる。鬼といっても角があるだけで、肌色も体格も日本人と変わらない。他方、掲示板の新聞には「柿鬼」なる恐ろしい鬼の記事があった。柿の木が鬼となり、萎れた柿の実のそれぞれに目がついて百目のようになっている。筆絵のタッチも相まって、まさに妖怪といった風体である。私は鬼たちの前でその新聞をまじまじと眺めていた。鬼たちに拒絶を示すためだったか、学校側の配慮の無さを糾弾するためだったかは記憶にない。

 それから、人間と鬼は無事に打ち解けたようだ。いつの間にか生徒の間では人間と鬼のペアを作ることが流行り、学校側もそれを制度化しようと考えていた。私は弟と二人で寮に入っていて、弟が鬼を連れ込むのを快く思わなかった。鬼には「私も嘘は嫌いだからね。特別鬼を嫌ってはいないが、同居自体が苦手なんだ」と正直に説明した。

 後に制度化が決まると、私も相手の鬼を選ぶ必要があった。私は『マジック』のボーラスに似た角の造形に惹かれて、一人の鬼に声をかけた。

 

 

 

 それから、弟は学校を出て近くの団地へ向かった。この近くは団地ばかりで、擬人化したポケモンが棲息している。学校から遠い団地では強い装備品が拾える一方、ポケモンも強いようだ。私は奥のポケモンに歯が立たないと悟った後、順当に手前から探索していった。最初の団地で弟を見つけた。塾の生徒たちと一緒に団地に棲みついていた(自分が地元でバイトをしている都合、生徒が母校で教育実習をした弟と顔なじみなのだ)。弟は碌にレベルも上げずにここまで来たようで、その辺のポケモンにも苦戦していた。

 

 その後、私は自分でないキャラクターを選んで団地を攻略することになった。三人ほどいたが、自分が選んだのはスピードタイプとされていた『ブラサバ』のジャッキーだった。「ヒャッハー、殺せ殺せー!」と上機嫌で団地に駆け込んだ私だったが、次の団地はレベルが違う。私の狩りは虐殺というより暗殺であった。まずい敵をやり過ごすため、階段脇の風呂に逃げ込む。すると、カビゴンあたりの擬人化だろうか、まるまると太った男が入浴しにやってきた。裸だった私は慌てて体を隠した。男は私のことなど気にせず風呂に浸かった。巨体に押し潰されながら耐えること数分、ようやく私は解放されたかに思えた。しかしそのあと私は博麗霊夢に捕まり、退治された。



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2019/12/20

 私は都心へ出ていた。弟の用事への同伴で、母も一緒である。本当は父も一緒だったが遅れていた気がする。庁舎の立ち並ぶ町。大きな階段でアクロバットなど決めていると、無駄に疲れた。

 しばらく行くと、西洋の城のような建物があった。塔のいくつかが倒れて橋のようになっている。そこを渡っていくと、ミノタウロスが現れた。その場に居合わせた私と弟で戦闘に臨んだ。負けると、どうやらそこに篝火があったようで、リスポーンしてすぐに再戦することとなった。それから、『メタルギア』のスネークが加勢に来てくれた。同時に敵のミノタウロスはもう一体、更にドラゴンまで出てきている。ちょうど橋の両側から来ているので、私とスネークが新手のミノタウロスとドラゴン、弟が元いたミノタウロスをやることになった。それから敵を片付けたのか、私はスネークと訓練のような形で戦っていた。

 

 

 

 別のシーン。私はポケモンを育てていた。ステータスを見ると、みんなゲーム本来の数字以上に能力値がピーキーだ。さらに、このゲームにはよりピーキーな能力を持つ特殊なポケモンが存在するようだ。ポケルスのようにポケモンに付着するアイコンを通信交換を利用して三つ揃えることで、そのポケモンの亜種を生成できる。私はニダンギルのそれを作ろうと画策していた。

 それから四天王と戦っている最中、私のポケモン図鑑には一定以上のポケモンが登録されたらしい。新たなDLCが解禁された。私は挑戦中のポケモンリーグを放り出し、DLCの舞台へ向かった。海を渡る電車に乗って新たな島を目指す。

 着いた後で気付いたが、これは二つ目のDLCだ。聞くところでは、一つ目より難易度が高いらしい。島へ侵入すると、浸水した遺跡で死神のような敵に追い回されるうちに仲間が全滅した。命からがら戻った私は先に一つ目から回ろうとした。しかし、電車には連れがいた。少女は名を「金城(かなしろ)」と言った。彼女は一人で置いていくには頼りないようで、自分が戻ることは許されなかった。どころか、私が金城、と彼女の名を口にすると周囲がぎょっとした。金城が電車から出た途端、彼女は何者かに頭を撃ち抜かれた。ついでに私も撃たれた。マフィアにでも狙われているのだろうか?周囲はみな取り乱していた。しかし、「お前には感情が無いから大丈夫だろう」「天才なんだから何とかしろ」と私にだけ冷静な対応を要求した(ような気がする)。

 

 

 

 別のシーン。私は親戚一同と駅にいた。母方の実家ではいつも伯母が音頭を取るのだが、チケットを握っているであろうその伯母が見当たらない。ようやくやってきたと思うと、チケットを持っていない。仕方なく各々チケットを買おうとしたのだが、今度は金が無い。政府の重税だか何だかで、我々は経済的危機にあった。これでは家に帰れない。のたれ死ぬしかない。我々は通行人の視線も気にせず、癇癪を起こしてわあわあと泣き喚いた。キーボードクラッシャーもかくやというひどいデスボイスで、かなり音割れしていた。

 それから、唯一の手段として車が提示された。私が運転して家まで帰れというのだ。私は何かを犠牲にどこかの役所へ駆け込もうとしていた親戚を引き止め、ハンドルを握った。私はペーパードライバーという設定だった(ちなみに現実の私は免許すら持っていない)。母の、後ろからの声を頼りにクラッチ(席の横にあるレバーのことを言っている。名称すら曖昧だ)を入れた(発車できる状態にすることを言っている。この表現でいいのかすら曖昧だ)。「さ、最初にチュートリアル的な感じでやりたいんですけどぉぉ!?」という私の願望とは裏腹に、車は初めから高速道路にいた。もたついていると追突確定である。私は走った。高速という定義のくせに、やけに細い道がある。高架下のやけに細い道で、対向車とすれ違った。当然ぶつけた。挙動がおかしいのだ。安物のレースゲームのような急発進である。直角なカーブでも、当然ぶつけた。それから、私は母に言われるままターボの実を取って加速した(道路に落ちていた蕾のような白い実のことを言っている。免許保有者の皆様におかれましては、ぜひ分布や分類・正式名称をご教授願いたい)。当然、ぶつけた。

 



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2019/12/21

 どうも、ロアあるいはかつてロアだった名無しです。
 あれから三か月。勢い勇んで飛び出したものの、裏の方は停滞中です。どうにも自分は創作から足が遠のいてしまったようです(夢X夜に関してはただのメモだと思っています)。しばらくまともなものは作れそうにありません。
 つきましては、ここに転がる物書きの死体を操って下らない遊びにでも興じようと思います。実験なり、二次なり、小説以外なり……まあもうここでは大層な題目など並べませんので、どうぞ暇つぶしにしてください。

 第一弾として、これから夢X夜の中に不定期で人工物を混ぜてみようと思います。巧妙な偽装から作意丸出しの見せ物まで、夢という体裁で書く完全なフィクションです(撮れ高の水増しもやるかもしれません。その場合不完全なフィクションですね)。
 一話単位でやりますので、臭いと思ったら感想欄でダウトでもかけてください。
 それでは、化かし合いの始まりです。


 私は寮か、ホテルのような場所にいた。消灯時間が過ぎ、トイレは封鎖(あるいは教師に監視)されている。私はすぐ近くの学校のトイレを目指した。さほど親しくなかった旧友が徘徊していた。彼女は私の様子を見て笑った。しかしうまく隠れてやり過ごすと、教師に見つかって咎められたのは彼女の方だった。

 

 

 

 翌日、私は学校にいた。校舎の二階の屋根から校庭を見下ろす。元警官だという教師が一緒だった。近く、この校庭でイベントがあるらしい。教師は有名なサッカー選手の名前を挙げ、「もしスナイパーが彼を狙っていたら、逆に撃ち抜いてやる」とピストルを取り出した。私が「民間人に撃たれてちゃ世話無いですね」と言うと、教師は「これでも公務員だぞ」と返した。それから教師は銃をポイと捨てた。私がそれを慌ててキャッチすると、教師は「普通の人間は銃を持つとその重みに驚く。君の持ち手はまるで銃を握ったことがあるかのようじゃないか」と追究した。

 

 

 

 別のシーン。といっても、学校の近所という設定だ。私は詐欺グループの一員だった。ファミレスで仲間と作戦会議をした後、店を出る。詐欺グループの流儀というやつで、金は払わない決まりだった。みんなが出た後、私の手元には千円札があった。払おうと思えば払えるのだが、しかしなぜか「ここで払ってしまえば無銭飲食がばれる」という思考に至った。払わずに店を出た。

 我々は近所の電気屋へ向かった。何かのケーブルを購入するつもりらしいが、見回りに来ている教師などから身を隠し、怪しまれないよう購入する必要があった。グループの一人、黒人風の男はスマホを片手に自撮りをしながら、Youtuberを装って機材を購入した。するとそこで私は電気屋の店長の立場になった。「馬鹿め、そいつは音の出ない不良品だよ」と言っていた。詐欺グループはケーブルを買うと、ゲームのストリーミングを始めた。『SEKIRO』だったか、存在しない『Dark souls4』だった気もする。雪解け間もない階段の上を、骸骨の大玉が転がっていた。機材は不良品のはずなのに、普通にゴロゴロと音が鳴っていた。

 

 

 

 別の日、私はいじめられっ子グループの一人として学校からの脱出を図っていた。教師も敵のようで、監視があって通れない場所を迂回するために頭突きで窓ガラスを割る必要があった。脱走の途中、私はミカンを手に入れた。剥いてみると、皮がやけに分厚くなかなか身が出てこない。そして私はそれがミカンの姿をしたパンであることに気付いた。仲間と分けあって持つと、ミカンパンの本来の持ち主であった例の旧友がやってきた。見つからないようやり過ごした。

 終盤、私たちはいじめっ子の集団に見つかった。すると、自分たちの中にいた元いじめっ子側の裏切り者が「ここは俺に任せて先に行け」と我々を逃がした。建物の外へ逃げた後、彼の捕まった牢の中へペンを入れてやると、彼は情報と応援のメッセージを書いた。直後、彼の悲鳴が聞こえた。

 それからプールを越えると、外から王下七武海の一人だという顔のいい男がやってきた。本来我々を咎める立場にあるようだが、お忍びの今日は見て見ぬふりでもいいらしい。しかし一人のヒロインが騒いだために面倒事が起こり、脱出経路の一つが使えなくなった。

 また、逃亡の最中に誰かが羽化しかかった記憶もある。人が昆虫になるのだ。前に触った『蝿キャノン』なるゲームの影響だろう。実際それの画面で虫を集めているシーンもあった。

 

 

 

 ここでシーンは巻き戻り、前日譚となる。例の、いじめっ子の裏切り者の話だ。校門の向こうから一人の少年がやってくる。彼は後にいじめっ子の頭目となる。というのも、彼の父親が何かの権力者で、誰も逆らえないのだという。それまで気楽にやっていた裏切り者は、いつしか彼の下っ端としていじめに加担するようになっていたようだ。

 それから、いじめのターゲットとなる我々が現れた。私の隣に一人の女生徒。首が長く、顔が丸ごと爛れたのっぺらぼうのような姿だ。かくいう私も単眼か何か異形の姿をしていたと思う。実におどろおどろしいタッチだ。

 果たして、再び脱走が始まった。中庭を囲う二階の廊下で、裏切り者はいじめっ子らと流血沙汰を起こしていた。私は図書館前の円盤型昇降機に乗った。一階へ降りるはずが間違えて上昇してしまい、屋上まで行った。湯婆婆がいた。そして昇降機は地上へと急降下した。『千と千尋の神隠し』のラストシーンが再現された。橋の上で大勢のキャラクターに見送られながら、我々は外へと抜け出した。我々を見送りながら、一人感傷に浸る裏切り者のモノローグでそのシーンは終わった。



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2020/01/02

 私は学校にいた。そこで『Hearth stone』のカードを使って冒険していた。この学校で何かもうひと下りほどあった気がするが、最近メモより睡眠を優先しているので記憶にない。

 

 

 

 別のシーン。私は両親と出かけていた。自転車で進むうち横断歩道に分断され、おまけにめいめい勝手に進むものだから三人は散り散りになった。私は母に電話をかけた。すると、「変な爺さんのいた所だ」と言われた。私は直前に見たそれを記憶していた。指示された場所は小さな建物で、植物園ということだった。自転車を止めて中へ入ろうとすると、そこにいた塾の生徒に話しかけられた。講師と生徒のプライベートな関係は禁じられている。適当に流していると、両親が建物から出てきた。私はその場を去った。

 それから、同じ複合施設の敷地内で我々は買い物をした。そのときには母の代わりに弟がいた。古着を漁ったが、ナイロン製のスポーツウェアの類ばかりで私の着るようなものは無かった。それからその日の食事を選ぶよう言われた。パンの代わりにお菓子を買おうとした私は先にお菓子コーナーにいた母に見咎められ、行き過ぎたふりをして涼しい顔でパンコーナーへと引き返した。そのあと、父が調味料を買い込んでいた。私は「切らしているものはもう無い?もう無い?」と入念に確認した。

 

 駐輪所へ出る。このときには私は私でなく、数人の見知らぬ男女の一人だった。私は全員の駐輪代の清算を任されていた。事前に番号を伝えられていたが、精算機の示すそれなりの値段を前にした私はもう一度自分の目で確認して回ろうと決めた。ひとまず自分の分を確認して清算すると、精算機からはクーポンとも電車の切符ともつかない数枚のチケットが発行された。複合施設の煩瑣なサービスに辟易していると、その間に仲間内で金銭トラブルが起こったようだ。犯人探しが始まった。すると仲間たちは各々に握ったチケットの裏側にロア(正確には私の本名の苗字)と書かれていることに気付いた。そして、「このロアという奴が経営側のお偉いさんで、俺たちの金をだまくらかしたんだ」という論調になった。しかし幸いなことに我々は偽名で呼び合っていたらしい。ロアというのが私の苗字であることには誰も気づかなかった。

 

 同じ駐輪場でのシーン。騒乱はどう転んだか、体制派と革命派の対立状態になっていた。体制派の私は革命派の集団に掴まり、注射によって洗脳された。しかしこの洗脳というのが不発に終わり、私は特に意識を改変されないまま洗脳されたという芝居を打った。

 それからシーンが続くうち、呉越同舟のような場面があった。『ドラゴンボール』のキャラがいて、私は体制派ばかりになったところでこっそりコンタクトを取ってやろうと機を窺っていた。長い並木道をまっすぐに歩くルート。特に強力な悟空とベジータがいた。悟空は体制派で、ベジータはというと体制派だが自分を革命派と誤認している、といったややこしい状態だった。各々に複雑な事情を抱えたまま、我々は道の果ての建物に着いた。

 

 建物の中では、ゲームの体験会がやっていた。大学の講義室のような席に座って順番を待つ。私の隣にはかつて大学で一緒にバンドを組んだ留学生がいた。彼もSteamの海外ゲームなどを漁るようで(ゲームのプログラミングなどに興味があるそうなので、実際にやってそうだ)、久しぶりに話すと楽しかった。やがて順番が来ると、私は開発中のゲームを遊んだ。白い餅のような生物の表面に現れる模様を指示に合わせて指でつつくというものだ。実際にやってみるとそれなりの処理能力を要求されたが、それにしてもつまらなかった。「あーあ、これなら隣の『Slay the spire』」の方が良かったな、と思った(現実でもまだ買っていない)。



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2020/01/05

 ここまでの夢は覚えていない。メモをしたつもりだが、どうやらメモをしたという夢を見ていたようだ。

 

 私は学校にいた。窓の中にある実体化しない階段や、階段のあるべき位置にあるただの壁。それらを階段として存在させ、通るためには涼宮ハルヒを先に歩かせる必要があった。

 そうして教室へ辿りつくと、古い講義室のような趣ある部屋にはたくさんの生徒がいた。私は低成績者の多い空いた席に送られた。すると、我々の中から特殊な因子を探し、非日常世界へといざなう老人が現れた。老人は生徒らの手に赤い印をつけてテストしていたが、私は隣の生徒がペンで書いたいたずら書きによってテストを免れた。

 

 そのあと、果たしてパニックは起こった。急な凍結によって校舎からの脱出経路は断たれた。いつの間にか生徒は消え、私は水浸しの校舎の中を彷徨っている。氷は解け、脱出は許されたようだが、校舎には怪物が徘徊していた。恐ろしい海蛇が誰かを食っているところを目撃した。迂回し、少し時間を潰すうちに怪物たちの勢力は衰えた。私はこけしの魔物の群れと低レベルな争いを繰り広げていた。すると、奥から車輪の魔物が追ってきた。私はあわててこけしたちを処理し、出口へ急いだ。

 飛び出すと、自分の出てきた建物は苔むした敷地の中にポツリと立つ廃墟だった。緑に蝕まれた建物を美しいと思った自分は「『Fragile』の世界に来たみたいだなぁ」と言って写真を撮っていた。

 

 

 

 別のシーン。私は修学旅行の隊列の中にいた。宿泊があるようで、我々は売店で食事を買っていた。優柔不断な自分は欲しかったパンについて迷っている間に売り切れで逃してしまった。あと、鞄の中から飲みかけのジュースが出てきた気がする。

 

 さて、我々は駅の改札を通った。この先は戦闘地帯である。私はここにくるまでにポケモンの捕獲と育成をした気がする。ギャラドスあたりがいたはずだが、どこかで一度手痛い取り逃しをしていた。さて、仲間の一人がチケットを入れる前に迷っていた。今回は修学旅行だが、この先のエリアは個人的に再訪したい場所なのだという。少し贅沢な特典の付いた高いチケットは、そのときに取っておこうかという話だ。それはいい、と私もその案に便乗した。

 

 それから、我々は寺院のようなエリアについた。仏像のような巨大な敵が、近づいた我々に襲い掛かる。仏像同士は協力関係に無いようで、上手くやればぶつけて争わせることもできた。私は二つの薬品を混ぜて、爆発によって連中を倒そうと思った。薬瓶を投げ込んで奥へ引っ込むと、しかし大した規模の爆発は起きなかった。

 

 奥は図書館のようになっていた。私の他に「とある」シリーズの御坂美琴率いる三人、上条当麻率いる四人が逃げてきた。当麻の一味には「不幸」という名のメンバーがいて、あの抗争で片足を失ったようだ。やがて図書館には強力な人間が入ってきた。魔術師か聖人か能力者か、とにかく我々に比べ圧倒的な力を持っているらしい。彼らは我々に敵対しているようで、寺院の方へ戻る道を塞ぐと、「通るやつは殺す」と言った。

 

 しばらくすると舞台は町の中に変わり、空に巨大な輪がせりあがった。この輪には強力な7人の能力者と、その対抗馬となる7人が組み込まれていた。彼らはこれから神の座でもかけて争うのだろうか。中でも、「強そうな対抗馬はみんな負傷か脱落・交代させておいた」と語る少女が有利なように見えた。

 

 私は小屋に隠れる著名人の傍にいた。この著名人も、例の能力者たちの一人である。著名人は「僕のことは気にせず、どうぞ帰って寝てください」と言った。それから、大学の先輩も同じように著名人に帰された。しかし、我々は彼の支持者だったようだ。外に出ると、他の能力者の支持者と落ちているアイテムを巡って抗争になった。その時には私は銀の、そして敵は金の姿をしていた。私は自分の安全を気にかけながら、遠巻きに参加していた。すると金の軍勢の親玉が現れた。親玉は銀の軍勢が水銀となって溜まっているところに飛びあがると、急降下して一網打尽にした。



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2020/01/17

 私はどこかの企業に入社していた。空間は確か阪大の一角、いつも文芸部が使っていた教室前のスペースに似ていた。照明のついていない薄暗い空間。私の他に数名がソファに腰かけている。順に名前を呼ばれていく中、数名は落胆して帰った。どうやら不採用となったのだろう。私の他に男女一人ずつが残った。私は同期と親睦を深めようと積極的に話しかけた。私は学歴の件でやたらと持てはやされていた。

 キャリアプランについての説明があった。私はもちろん、創作で一発当ててドロップアウトする心づもりでいる。しかし会社の提示するプランでは私はどんどん昇進し、組織の幹部へと組みこまれていくようだ。何とか窓際族にシフトできないかと、私はそれとなく聞いてみた。

 

 それから、体育館で朝礼があった。青い帽子をかぶった我々は、並んで席に着いた。教官の起立、礼の号令のあと、立候補制で一人のリーダーが選ばれた。それから私が妙な動きを見せると、教官は「ギターの本数÷1-1はいくらだ?」と聞いた。私は「それは弦の本数のことでしょうか?また、5本と想定しているのかもしれませんが、ギターの弦は6本とは限りません」と答えた。するとそれが気に障ったのか、それから教官は目に見えて私をいじめにかかった。

 

 同じ体育館で、劇があった。劇の裏手にいたプロデューサーは多くのクリエイターをまとめる有名人で、私は何か吸収できないかと接触した。すると彼は、「君の発想は利己的だ」と言って私を突き放した。事実その通りだ。私は現在他人に何かしてやれるだけの財力・気力・体力を持ち合わせていない。他人に甘えることを「大成した後で下の世代に還元できれば」という免罪符で正当化するのは、皮算用も甚だしい。彼は私のそれを「どうだか」と言って流した。それから、出口で募金を求められた。周りが百円、三百円と入れていく中、私は人目をはばかるように20円だけ入れた。

 

 その後、同じ体育館でバンドのライブがあった。私は先に入っていたが、入り口で破格の駄菓子が売られていたのを見ると、教室に財布を取りに戻ろうかと迷った。行列に並び直すのは骨だったが、多分私は戻ったんだと思う。

 

 それから私は廊下を走っていた。中庭を囲う多層回廊はフェンスで区切られており、中が見える。廊下の途中にもフェンスが立ち塞がっており、いくらか飛び越える必要があった。途切れた廊下から下の階段に飛び降りたりと、ルートは複雑だった。しかし、真っ当なルートを選んだ者たちよりは早く着いた。

 廊下では、私を追う者がいた。友人という設定だが、酷く怒り狂っている。逃走劇はすごろく形式で行われた。友人に捕まるとコイン6枚を取られるようだ。回廊を逃げていると、徘徊するカツアゲ集団が現れた。彼らに掴まると、4コイン取られるようだ。友人との挟み撃ちである。そこで私は頓智を利かせ、フェンスを乗り越えて中庭に飛び出した。8コイン持っていた私は落下死によるペナルティで半分の4コインを失ったが、必要経費だ。それから私は中庭中央の小部屋に隠れた。そこには先客がいたが、助けは得られなかった。友人が部屋の中に手を突っ込んでまさぐると、私は頭を掴まれ、見つかった。

 友人の攻撃を受けた私は全力で逃げ出した。遠方のマスへ逃げたが、友人はまだ追ってくる。これはランダムワープマスを使うしかない、とその近辺をうろついていると、当たり屋に絡まれてしまった。当たり屋は私に勝負を吹っかけて金を巻き上げようとしたが、そのためには彼の所持金がマイナスである必要がある。そこで彼はわざわざ他人に所持金を渡した上で私に勝負を吹っかけた。

 

 それから、私は友人と和解していた。遠足の帰り道だろうか、我々のバスは近所の車道を走っていた。バスを降りる。車道の先は川だった。広く浅い急流である。テーマパークの一部だろうか、川の上にはアーケードがあり、向こうにはチケットを切るためのゲートがあった。最後にゲートをくぐった私はチケットに残る入出金の履歴を咎められた。友人にいくらかふんだくられた分である。「もう和解したから大丈夫です」と言ったが、係員は「そんな力関係が続くようなら学校に相談した方が良いよ」と言った。

 

 そのあと、同じような川で年下の子供とサーフィンレースをした。



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2020/01/21

 私は出先で父と一緒にいた。父は私にワインでも勧めるような具合に、ポイフルグミをくれた。マスカット味のものだ。高級なものらしく、通常の二倍のサイズである。私は「食べ比べがしたい」と言って口を水で綺麗にすると、高級グミと、それから通常グミを二つ食べた。味は覚えていない。

 

 

 

 別のシーン。我々は修学旅行のホテルに入って浮かれていた。中学時代のいじめっ子たちが、私にケーキを投げつけてきた。ショーケースの窓を開けて投げてくるいじめっ子の顔に蹴りを入れると、咄嗟に閉められた窓が割れ、足が血塗れになった。いじめっ子らの報復が始まり、私は逃げ出した。

 いじめっ子グループの中に、殺人経験のあるやつがいるらしい。私は流石にまずいと思い車に乗ったが、車は動かない。手こずっている間に追手は車に入ってきて、手を掴まれた。私は唯一割れる窓を蹴破ると、そこから飛び出して逃げた。

 

 私は市民会館へ逃げ込んだ。この頃には追手はいじめっ子ではなく、何かの組織の人間たちになっていた。制御室へ逃げ込むと、追手は経った今製作したというレーザーカッターから熱線を放っている。私は一か八かの襲撃によりレーザーカッターを持つ女を怯ませると、動力源となっていた手近なPCを叩き壊して逃げた。

 外へ出ると、ゾンビ映画のようなパンデミックだった。私はゾンビからは全力で逃げつつ、人間に目を合わせずゆっくりと歩いた。やがてビルの屋上に辿りつくと、赤子を抱く母のためにヘリから物資を受け取るシーンがあった。

 

 それから私は母の実家にいた。二階の一室は「森」という役割を与えられていた。隣の部屋では忍者たちが抜け穴に縄を垂らしている。彼らは自分の追手だったようだが、今は自分も仲間に入れてもらえるようだ。しかし、私は誘いを断り窓辺で一人佇んでいた。部屋の向かい側には大木があり、洞の中にいくつもの目が見える。窓に映る反射を眺めながら、私は決して彼らと目を合わせなかった。梟がやってきて、彼らとの対話を取り持ってくれた。そして私は自分の目が石化の魔眼であることを明かした。目を合わせてはいけないのだ、一人でいさせてくれ、と。しかし、思い切って彼らの方に行ってみると、わたしの魔眼は作用しなかった。私はようやく世界に受け入れられ、少し許されたような気になった。

 

 

 そこで芝居の終わりが告げられ、一気に緊張が解けた。一連のシーンがフィクションであったことを知る。私は感動していた。そして、また何か物語を紡いでみたいと思った。

 

 

 

 それから、私は『MtG』のオンライン世界大会で準決勝までコマを進めていた。今環境はシールド戦がやけに好調なのだ。そのせいだろう。



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