仮面ライダージオルガ (にくキャベツ)
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仮面ライダージオルガ資料集

こちらぁ、仮面ライダージオルガの資料集となっておりまぁす
東映のホームページと同じような感覚で書いていきまぁす
設定資料の挿絵など書いていただけると、
ここに掲載させてもらいまぁす


仮面ライダージオルガ

SPEC

 

■身長:200.0cm

■体重:92.0kg

■パンチ力:8.2t

■キック力:19.0t

■ジャンプ力:30.2m(ひと跳び)

■走力:5.0秒(100m)

★必殺技:タイムブレーク

<Point>

2018年の高校生・オルガ・イツカがジクウドライバーとジオルガライドウォッチを用いて変身した姿。

姿は原作のジオウに酷似しているが、

特徴的な前髪が存在し、頭部の文字はオルガに書き換わっている。

歴代ミームのライドウォッチを集め、

最強の王となる定めを持つ。

 

仮面ライダーユウヤ

SPEC

 

■身長:194.5cm

■体重:92.0kg

■パンチ力:8.5t

■キック力:18.7t

■ジャンプ力:30.0m(ひと跳び)

■走力:5.2秒(100m)

★必殺技:タイムバースト

<Point>

2068年の世界からやって来た榊遊矢がジクウドライバーとゲイツライドウォッチを用いて変身した姿。

原作のゲイツと酷似した姿だが、

文字がユウヤに書き換わっており、常に腕にデュエルディスクを装着している。

 

仮面ライダースマホ

火星から持ち帰った謎のパンドラボックスの力により突如出現した巨大な壁・スカイウォールによって「なろう都」「カクヨム都」「ハーメルン都」の三国に分断された日本が舞台。記憶喪失の望月冬夜は脱獄犯の弟、サトゥーと行きがかり上バディを組むことになり、自身の記憶を取り戻すため、世界を巻き込む陰謀に立ち向かっていく。冬夜が変身する仮面ライダースマホは、二本のなろう小説の異なる成分をベストマッチさせることでフォームを創造(ビルド)することができる。

 

SPEC

 

■身長:196.0cm

■体重:99.0kg

■パンチ力:9.9t(右腕)/17.0t(左腕)

■キック力:23.7t(右脚)/17.8t(左脚)

■ジャンプ力:55.0m(ひと跳び)

■走力:2.9秒(100m)

■必殺技:スマートフィニッシュ!

 

※上記は初期値であり、変身者のナローレベルに応じて変動する。

 

仮面ライダーエグゼイド

未知のゲームウイルス、バグスターが蔓延する社会で、聖都大学附属病院の医師たち=ドクターが仮面ライダーに変身。バグスターから患者の命を守るため、デジタルゲームの世界で戦う。若き研修医・宝生永夢のほか、天才外科医・鏡飛彩、闇の無免許医・花家大我、監察医・九条貴利矢、そしてライダーシステムを開発したゲーム会社の若き社長・檀黎斗と仮面ライダーに変身できる“適合者”が次々と登場。パラド、グラファイト、ポッピーピポパポという個性的なバグスターも活躍した。

…なのだが、この世界では檀黎斗が歴史における重要な人間であるらしく、アナザーライダーが生み出されたのもゲンム、ウォッチが生み出されたのもゲンムだった。

 

仮面ライダーゲンム

SPEC

 

■身長:205.0cm

■体重:97.0kg

■パンチ力:5.7t

■キック力:10.2t

■ジャンプ力:43.1m(ひと跳び)

■走力:3.2秒(100m)

■必殺技:マイティクリティカルストライク

 

 

仮面ライダーウヅキ

「学園の生徒全員と友達になる」と私立幻想高校に転入してきた優月香生が、ドライバーとスイッチで仮面ライダーウヅキに変身。学園内で暗躍する企画者の怪人・クッキーズの野望を打ち砕くため、幻想部の仲間たちと戦う。とんがり帽、魔法使い服という香生の今風ではないファッションも強烈。両手を広げての「忘れてたーッ!」が合言葉に。

 

仮面ライダーマリサ

ZUN社が開発したパワードライバーで霧雨魔理沙が変身。謎の妖怪と戦うが、変身に耐えられる資質があれば誰もが変身できたため、仮面ライダーに変身するのが特定の人物ではなかった。ベルトをめぐる熾烈な戦い、妖怪でありながら人として生きようと苦悩する者たちとの出会い・・・。

様々な思惑が錯綜する中、魔理沙はライダーとして、人間として誰かの夢を守るため、熾烈な戦いに身を投じた。マリサのほか、博麗霊夢が変身した仮面ライダーハクレイなどが活躍。

 

仮面ライダーダブルオー

人類は、ついに新たなるエネルギーを手に入れた。3本の巨大な軌道エレベーターと、それに伴う大規模な太陽光発電システム。しかし、このシステムの恩恵を得られるのは、一部の大国とその同盟国だけだった。

 

3つの軌道エレベーターを所有する3つの超大国群。アメリカ合衆国を中心とした『ユニオン』。中国、ロシア、インドを中心とした『人類革新連盟』。ヨーロッパを中心とした『AEU』。各超大国群は己の威信と繁栄のため、大いなるゼロサム・ゲームを続ける。そう、そのような時代になっても、人類は未だ一つになりきれずにいたのだ……。

 

そんな終わりのない戦いの世界で、「武力による戦争の根絶」を掲げる私設武装組織が現れる。ライダーシステム「ガンダム」を所有する彼らの名は、ソレスタルビーイング。

そして、様々なライダーシステムを持つ各国との戦い。

特徴としては、様々な量産型ライダーが登場し、

それがそれぞれ特徴的な活躍をすることだろう。

特に印象的な活躍をしたライダーとして、

仮面ライダーフラッグであるグラハム・エーカーが挙げられる。

 

仮面ライダーライブ

800年の眠りから目覚めた不完全な状態の怪人ガゼッドは、完全な身体を取り戻すため、人間の欲望から生まれるゲームメダルを求めて暗躍。そのガゼッドに立ち向かうため、有野晋哉は右前腕部しか実体化できなかったアクション系ガゼッド・タケシから手に入れたメダルとドライバーで仮面ライダーライブに変身。ガゼッドとの戦いに身を委ねる。一方、タケシは自らが完全体になるために有野を利用。ガゼッドとの戦闘で手に入れるメダルで完全体になろうとする。有野とタケシ、人間とガゼッドという奇妙なコンビが、邪悪なガゼッドに立ち向かう!サブライダーの仮面ライダーイース、変身者:マリオ/ルイージも特徴的だ。

 

仮面ライダーゾット

巨大企業ウーム・コーポレーションの“城下町”として急速な発展を遂げた像斗市。動画撮影に熱中する若者たちがチームごとにグッドシードを用いるヨウツベゲームに熱中。勢力争いを繰り広げていた。その中の一人、syamu・gameはアーマードライダーゾットに変身する力を手に入れる。やがてライバルチームのヒカキンもアーマードライダービートに変身するなど、アーマードライダー同士の戦いに発展。しかし、その裏にはウームの陰謀があり、やがて世界を脅かすグーグルの森の侵攻、さらにG・o・lとの攻防など地球全土を巻き込んだ戦いへとつながっていく。

 

アナザースマホ

アナザーライダーと呼ばれる怪人の一種。

2017年のサラリーマン、三上悟が変身した姿で、腕から放つスライム状の捕食機関にスポーツ選手を吸収しその力を利用する。

捕食機関は武器としての使用も可能。

特に相性の良い能力を捕食し、手に入れることにより戦闘能力が上昇し、一定の条件下で撃破しないかぎり、何度でも復活する。

なにより皮肉なのが、彼がアナザーライダーにならなければ、どこかの異世界に転生し、一つの物語を紡げたことであろう。

SPEC

 

■身長:196.0cm

■体重:99.0kg

■特色/力:能力吸収と、その能力に応じた特殊攻撃

 

アナザーゲンム

アナザーライダーと呼ばれる怪人の一種。

2016年のとある父親が変身した姿で、「誰もクリアしたことのないゲーム」を生み出した。

ポータブルゲーム機を介してゲームの世界と現実を行き来することができ、アクションゲームのようなアクロバティックな戦闘スタイルを得意とする。

バグスターウイルスAを大量に発生させ、使役することも可能。

一定の条件下で撃破しないかぎり、何度でも復活する。

なお、彼がアナザーゲンムになる原因であるブレイド・エピック・オンラインは、ドクターライダーによりクリアされ全プレイヤーが解放されるはずだった。

SPEC

 

■身長:205.0cm

■体重:97.0kg

■特色/力:ゲームの世界と現実の往来/格闘アクション

 

アナザーウヅキ

アナザーライダーと呼ばれる怪人の一種。

2011年のもう一人のアリスが変身した姿で、スイッチ型のデバイスから天秤座生まれ18歳の女子高校生から生体エナジーを奪い取る。

ベルトのスイッチを押すことで、様々なクッキーモジュールを展開する。

一定の条件下で撃破しないかぎり、何度でも復活する。

SPEC

 

■身長:200.0cm

■体重:95.0kg

■特色/力:生体エナジーの吸収と供給/各種エネルギーモジュール

 

アナザーマリサ

アナザーライダーと呼ばれる怪人の一種。

2003年のもう一人のアリスが変身した姿で、天秤座生まれ18歳の女子高校生を生体エナジーに変換し吸収する。

一定の条件下で撃破しないかぎり、何度でも復活する。

変身者のアリスは本来の歴史では三本目のベルトを手に入れ仮面ライダーとなる予定だった。

SPEC

 

■身長:186.0cm

■体重:91.0kg

■特色/力:生体エナジーの吸収と供給

 

アナザーエクシア

アナザーライダーと呼ばれる怪人の一種。

2012年の藤丸立香が変身した姿で、それぞれ用途が異なる七本の剣を召喚し自由自在に近接戦闘を行う。

一定の条件下で撃破しないかぎり、何度でも復活する。

彼女は本来、こんな力を得ずとも世界を救うはずなのだが…

SPEC

 

■身長:198.0cm

■体重:90.0kg

■特色/力:セブンスソードを使用可能

 

アナザーライブ

アナザーライダーと呼ばれる怪人の一種。

檀正宗が変身した姿で、自らを王としている。

ゲームセンターCXの挑戦作品の能力を持っており、その能力を活かした戦闘スタイルを得意とする。

カセットを割ることによりゲームの敵キャラに似た怪人を呼び出すことができ、一定の条件下で撃破しないかぎり、何度でも復活する。

SPEC

 

■身長:194.0cm

■体重:86.0kg

■特色/力:ゲームの能力を操る

 

アナザーエグゼイド

アナザーライダーと呼ばれる怪人の一種。

力を失った檀黎斗が変身した姿で、アナザーライブと戦闘を行なった。

アナザーガシャコンブレイカーをはじめとしたアナザーガシャコンウェポンを使用可能であり、アクションゲームのようなアクロバティックな戦闘スタイルを得意とする。

バグスターウイルスAを大量に発生させ、使役することも可能。

一定の条件下で撃破しないかぎり、何度でも復活する。

SPEC

 

■身長:205.0cm

■体重:97.0kg

■特色/力:アナザーガシャコンウェポンの召喚

 

アナザーゾット

アナザーライダーと呼ばれる怪人の一種。

2013年の柴田が変身した姿で、大剣を所持し、剣術による戦闘を得意とする。

亜空間に干渉し、亀裂を生じさせることで様々な動画の世界へとつながる扉を開く。

youtubeの再生マークに似た怪人を出現させ、使役することも可能で、一定の条件下で撃破しないかぎり、何度でも復活する。

SPEC

 

■身長:203.0cm

■体重:105.0kg

■特色/力:亜空間への干渉/剣術




随時追加予定


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EP.01 マーズキング2087

 ……荒野。そこには、巨大な石像が聳え立っていた。

 そして、その眼の間に立つ、黒と、金の人影。

 その人影が立つ一点へ向かう、武装した人間たち。

 バイクを走らせた。銃を撃った。

 彼等はひるまず、敵へ、走り続けた。

 だがそのすべては相手に届くことなく防がれる。

 彼が手を振りかざす。ただそれだけの小さな動作で、兵士たちは吹き飛び、二輪は爆発し、一瞬にして彼らは壊滅した。迫りくるミサイルを手を突き出すだけで止める。

 続いて襲い掛かる巨大な人型の機械を、手のひらから発生させるエネルギーで弾き飛ばす。

 結果、周囲を埋め尽くすほど存在した機械の兵隊は、一瞬にして全滅した。

 

「お前たちに俺を倒すことは不可能だ」

 

「何故か……分かるか?」

 

 腕を引く。流れ出した波動が、廻りの全てを消し飛ばす。

 

「かばん!!」

 

 その波動に、消し飛ばされる人間たち。

 その映像を最後に、記録は終わった……

 

「これが、50年後のあなた」

 

「……最低最悪の、魔王です」

 

 映像を巻き戻しそういい放つ少女。

 それを聞いた褐色の青年。

 

「……俺が……この魔王……? ……ちょっと、外の空気を……」

 

 彼は外に出て、空気を味わう。

 だが、そんな彼の肩に、謎の液体が垂れる。

 

「……?」

 

 疑問に思った彼が振り返れば……

 

「うおっ!?」

 

 そこには、恐竜がいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

『時代を駆け抜けた、平成ミームたち』

 

『今その力が、未来へと受け継がれる』

 

『祝え! 新たなる火星の王の誕生を!』

 

 

 

 EP01マーズキング2068

 

 2018年9月。

 この時から、異変は既に始まってたのかもしれねえな。

 

「おお、イツカ。聞いたぜ、進路指導の話」

 

「お前本当に王様になるなんて言ったんだって?」

 

 空手部の同級生が話しかけてくる。

 

「俺は王になる……なんて、今時子供でも言わねえぞ……」

 

「真面目に考えてよ、火星の王が一番安定してるだろうがよ」

 

「目え覚ましてやる……」

 

 お、おい!! 何をする気だよっ……!! 

 ……俺は、階段の……スロープに投げられた。

 痛ってえな……おい……

 

「だが……いい腕っぷしだ! 王室のSPは、お前に決まりだな」

 

 ……無言でビンタされた。俺は真面目に考えてるんだがな……

 っえてなホントによ……? 

 なんだこれ……? 俺の自転車のサドルに……悪戯か? 

 まあいいか。帰ろう……

 

「……ただいま、ミカ、マリー」

 

「あ、お帰りオルガ」

 

「兄さん、今日は遅かったわね」

 

 俺は今、弟分のミカ、妹のオルガマリーと三人暮らしだ。

 マリーは俺の知らないことも知ってる賢い奴だ。

 ミカは腕っぷしも強いし、飲み込みも早いから何でもできる。すげえ奴だよ。

 

「マリー、今のは客か?」

 

「昔使ってたラジオの修理らしいわ。天文学専攻で修理は本業じゃないのだけど」

 

 なのに自分はそれができるからって断らねえんだ。

 いい子だよ、まったく。

 

「そういやオルガ、マリーが受験がどうとか言ってたよ」

 

「やらねえよ。俺は火星の王になるからな」

 

「……王様とか……いつまで言ってるのよ兄さん……」

 


 

 当てもなく自転車をこぐのは気持ちいいな。

 ……この道、気分が悪くなった時によく来るんだよな……

 

「おめでとう」

 

 ……? 誰だコイツ。

 

「この本によれば、今日はキミにとって特別な日になる」

 

「ただし、赤いロボットには気を付けた方がいい」

 

 あ、おおう……

 !? き、消えやがった……

 

《タイム・マジーン!!!》

 

「えっ、おい……なんだこれ!?」

 

 もしかして赤いロボットってこいつのことかよ!? 

 しかも……俺に襲い掛かってきてる!? 

 

「やっと見つけたぞ……」

 

「オーマジオルガ!!」

 

 な、なんなんだよこいつ!? 

 と、取り敢えず自転車で逃げねえと……

 が、そのロボは俺を猛烈に追いかけてくる。

 こ、こっち来んな! 

 屋根のある商店街に逃げ込んだ……

 が、天井を突き破ってパンチやキックで攻撃してくる。

 む、無茶苦茶しがる……

 やべえ追い詰められた。逃げ場がねえ……

 

《タイム・マジーン!!!》

 

 とか思ってるともう一体のロボが現れ、

 赤いロボットを跳ね飛ばす。

 

「乗ってください!!」

 

 言われるがまま乗り込む。

 

「自己紹介は後です。掴まって!」

 

「はあ……?」

 

「時空転移システム、起動!」

 


 

「……俺が……この魔王……? ……ちょっと、外の空気を……」

 

 んだよ……いきなりそんなこと言われてもよ……

 

「……?」

 

 なんだこの……水? 涎……? 

 

「うおっ!?」

 

 きょ、恐竜!? 

 な、なんでいるんだよ!? 

 

「気付いてなかったんですか? 緊急時なので白亜紀までジャンプしたのですが……」

 

 な、なんだよそれ……! 

 お、俺も乗せてくれ!! 

 


 

「嘘だろ……本当にタイムマシンだったのかよ……」

 

 白亜紀の次は江戸時代? ふざけてやがる……

 

「お前、なんなんだよ!」

 

「僕の名前はかばんです。2068年から来ました」

 

「火星の王、オーマジオルガが君臨し……皆さんを苦しめ、希望のない世界を作っています」

 

「僕たちはオーマジオルガと戦いました。……ですが」

 

『遊矢さん! どうするつもりですか!?』

 

『こうでもしないと、みんなが笑顔になれない』

 

『時間を超えて、歴史を変える』

 

「僕は遊矢さんを追ってあなたがオーマジオルガの力を手に入れないよう、時間を超えてきたんです」

 

 それで俺が狙われてるってことかよ……

 人違い……じゃないよな

 

 

「……オルガ・イツカ。2001年生まれの17歳」

 

「現在三日月・オーガス、オルガマリー・イツカと同居中」

 

「鉄血学園の二年生、得意科目は歴史、体育。物理化学は絶望的」

 

「……どうですか?」

 

 完全に俺本人だ……

 ところどころ貶されてるがよ……

 

「ところで、あなたが持ってるそのウォッチですけど」

 

 ウォッチ? 

 ああ、この黒いのか……

 !? 急に光りだしやがった!! 

 

「これは、あなたにとてつもない力を与えます」

 

「そしてあなたは……オーマジオルガになる」

 

 魔王……か

 

「魔王になるのは嫌だけどよ」

 

「……火星の王ってのは気に入った」

 

「な、何を?」

 

「……その力、使ってみてえ」

 

「なにをバカなことを!」

 

 ははっすまねえ……

 ほんの冗談だよ。

 

「……逃がさないぞオーマジオルガ。お楽しみはこれからだ……!」

 

 なんだあいつ!? 

 

「あれは遊矢さんが変身した姿です! 逃げますよ!」

 

 こ、今度はなんだよ!? 

 


 

 うわああああああああ!!!! 

 振り落されたかと思えば今度は何だこのバケモノ!? 

 

「伏せろ!」

 

 ええっ!? 

 

「ライトニングジャベリン!!」

 


 

「……お前が仮面ライダースマホ?」

 

「うん。望月冬夜。んでこっちが弟の」

 

「サトゥー、仮面ライダーデスマだ。よろしく」

 

 まだよくわからねえが……

 

「無属性魔法でしらべてみたんだけど……よくわからない……」

 

 本当に未来の代物なのか? 

 だけどよ、俺が時間の、火星の……

 ん? お、おいやめr

 

「必要以上の過去への干渉はさせられないんです。すみません」

 


 

 何ということもない普通の人生。

 大学を出て一応大手と言われるゼネコンに入社し、現在一人暮らしの37歳。彼女はいない。

 年の離れた兄が両親を養っており、俺は気ままな独身貴族という訳だ。

 そんな俺は今……



 

「「「キャ──────────」」」

 

 悲鳴。混乱。

 何だ? 何が起きてる?! 

 



 

「どけ! 殺すぞ!!!」

 

 その声に振り向き、包丁と鞄を持った男が走ってくるのが見えた。


 悲鳴が聞こえる。男が向かってくる。手には包丁。包丁? その切っ先には……

 あっけなく、$%''。

 だがこの時、&%&''&異なる世界の同一時空に偶然発生$#%&'#%。

 

異なる%'&$転生る









「と、まあ。本来なら君はここで包丁に刺されて死んじゃうんだ」

 

 転生することは、なかった。

 

「大丈夫だよ。僕とと契約すれば、君は助かるんだ」

 

「ほ、本当か?」

 

「そうだよ。さあ、このボタンを押して!」

 

「あ、ああ……」

 

《SUMAHO……》

 

「今日から君が、仮面ライダースマホだ」

 


 

 

「俺が50年後に時の王者ってのになるって夢を見てよ……」

 

「へえ。それはまた強烈な夢を見たわね」

 

 本当に強烈な夢だったぜ……

 

「でもさ、オルガは王様になりたいんでしょ? なればよかったじゃん」

 

「最低最悪の魔王になるって聞いて、結論がだせなかったんだ」

 

「……結論を急がないのはいいことよ。地球儀はね、つねに回ってるわけじゃないわ」

 

「それに、逆回転させることもできる。だけどね」

 

「時間はそうはいかないのよ、兄さん」

 

 ……マリー……

 あの言葉が今でも離れねえ……

 

 !! なんだあのバケモンは!? 

 

「……ホショク……スキル……」

 

 くそっ、みんなから離れやがれ! 

 だめだ、喧嘩が少し強いくらいの俺じゃ歯が立たねえ……

 

「オルガさん! そこから逃げて!!」

 

 かばんが止めに入る。

 だめだ、あのバケモノにはあの銃も効いてねえ……

 

「我が魔王。今こそ、変身するときです……」

 

 うわ出やがった。誰だお前。

 

「ウィン……あなたなんで……」

 

「ジオルガの力は史上最強。過去も未来も思うが儘……」

 

 ……決めた。

 

「俺は、魔王になる」

 

「だけどよ、最低最悪にはならねえ」

 

「俺は、最高最善の魔王になってみせる!」

 

 ウォッチが変わった! 

 

「我が魔王。これを。使い方はご存じのはず」

 

 ああ。やって見せる。

 

《ジクウドライバー!》

 

《ジオルガ……》

 

「変身!!」

 

《ライダータイム!》

 

《仮面ライダー!! ジオルガ!!!》

 

 

 

「祝え!! 全ミームの力を受け継ぎ!!」

 

「時空を超え、時と未来をしろしめす時の王者!」

 

「その名も仮面ライダージオルガ! まさに生誕の瞬間である!」

 

 ……なんか、行ける気がするからよ……

 


 

 ジオルガが怪人に殴りかかる。

 怪人は吹き飛ばされ地面を転がる。

 

『スリップ』

 

 しかし怪人の繰り出した技によりジオルガは転び、

 そこへ光の槍が迫る! 

 

「や、やべえ……」

 

《マエガミギレード! ケン!!》

 

 しかし突然あらわれた剣に光の槍は防がれる。

 

「なるほど、武器か!」

 

 剣にウォッチをはめ込むジオルガ。

 

《フィニッシュタイム!》

 

「うおおおおおおおっ!!」

 

《ギリギリスラッシュ!!》

 

 敵を斬り伏せ、勝利したオルガ。

 だが……

 

 この勝利は、始まりに過ぎない。




次回、仮面ライダージオルガ!!
「お楽しみはこれからだ!」
仮面ライダーユウヤ出現!
アナザースマホとの戦い!
≪スマホ!≫
「祝え!仮面ライダージオルガスマホアーマー!」
EP2.スマートフォン2017


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EP.02 スマートフォン2017

 はぁ……はぁ……

 ば、化け物を倒したぞ……

 

「……なんてこと……オルガさんがジオルガの力を……」

 

 あ、あぁ……すまねえ……

 

「……見つけたぞ、オーマジオルガ」

 

 あっ……

 ま、待ってくれ! 

 

「しょうがない。変身したのなら……」

 

「ここでお前の道を終わらせるだけだ!」

 

《ユウヤ!!》

 

「変身!!」

 

≪仮面ライダー!! ユウヤ……≫

 

 で、出やがった……赤いヤツ!! 

 

「お前はこいつで倒す……」

 

《フレンズ!》

 

《アーマータイム!》

 

《フ・レ・ン・ズ!》

 

「お楽しみは……これからだ!!」

 

 赤いヤツが動物に似たような鎧を装着する。

 鋭い爪で引っ掻かれ、そのまま倒れこむ。

 

「レディースアンドジェントルメン!!」

 

「ここで必殺技を当てれば、敵はどうなりますか?」

 

「答えはもちろん……」

 

《フレンズ! タイムバースト!》

 

「爆発四散!!」

 

 ヤツの攻撃が迫る……

 直前に、タイムマジーンによりユウヤは吹き飛ばされる。

 

「逃げて、オルガさん!」

 

 わ、分かった! 

 えっと……これを使えばいいのか!? 

 バイクを取り出して、そこから逃げ出す。

 なんで俺がこんな目に……

 


 

「……なんでオーマジオルガを庇った!?」

「僕は……彼がオーマジオルガになるなんて信じられないんです!」

「でもあいつはみんなの笑顔を奪ったんだ!」

 

 二人が口論を繰り広げていると、そこへ……

 

「ウゥ……ホショク……ホショク……」

「た、助けてくれえええっ!!!」

「……スキル……ケンドウ……レアド……ヒクイ……」

 

 先ほどのアナザースマホが現れる。

 手からスライムのような捕食機関を生み出し、

 手当たり次第に周りの人々を捕食しているようだ。

 

「アナザーライダー……さっき倒したはずなのに」

「タイムジャッカーの仕業だろう、何にせよ襲われてる人を笑顔にしてやらないと」

 

《ユウヤ!》

 

《仮面ライダー! ユウヤ!!》

 

 仮面ライダーユウヤに変身した遊矢はアナザースマホに蹴りを入れる。アナザースマホは怯むものの、すぐに剣道の竹刀を取り出しユウヤを殴りつける。

 

「こいつ……食った相手の能力を使えるのか?」

 


 

「助かった……だがこのままだとかばんが……」

「我が魔王」

「うわっ! ……お前は確か、ウィン?」

「覚えていただいて恐縮です……本題に移りましょう。あの化け物……アナザーライダーについてです」

「アナザー……ライダー?」

 

「アナザーライダーは、本来のライダーの力を奪い使用している……新たな仮面ライダー。こいつらにはルールがあってね……『アナザーライダーは同じライダーの力でしか倒せない』」

 

 何? ということはヤツはまだ生きてんのか!? 

 

「今は仮面ライダーユウヤと戦っている途中です。アナザーライダーを倒すことが魔王への道……」

「同じライダーの力……そうだ! 冬夜に頼んで力を貸してもらうぞ!」

 

 そうと決まれば話が早い。奴らのカフェへ向かうぞ! 

 


 

「おい冬夜、サトゥー!! 力を貸して……」

 

 ん……? 冬夜……? サトゥー……? 

 

「いやー! 今回の異世界はスマートフォンと共に、も最高でしたなぁ!」

 

「そうですな兄者!」

 

 ……なんだこいつら……

 まあ……いいか。

 

「仮面ライダースマホ。仮面ライダーデスマ。俺に力を貸してくれ」

 

「仮面ライダー? なんですかそれ」

 

「!?」

 


 

 一方その頃、仮面ライダーユウヤはアナザースマホと戦っていた。

 

「お楽しみは、これからだ!」

 

《フィニッシュタイム!》

 

《タイムバースト!》

 

 ユウヤが音声と共にキックを叩き込む。

 攻撃を見事に受けたアナザースマホは綺麗に爆散した。

 

「やったか?」

 

「やりましたよ遊矢さん! ですが……」

 

 アナザースマホはまたも復活する。

 このままでは、スタミナの差でユウヤは危うい。

 不利な戦いが続いていた……

 


 

「……?」

 

 ん? どうしたんだ、こいつ

 

「……アレ? この人、あの時の未来から来た……」

 

「あぁ、あの人か! あの後急に消えたから心配したよ!」

 

 おっ、二人とも記憶が戻ったみてえだな。

 

「……そうか、なるほど」

 

 ? 冬夜、急に何を……

 

「これを、渡しておくよ」

 

 これは……ライドウォッチ……

 なんで冬夜が持ってるんだ? 

 

「……過去の僕によろしくお願いします」

 

 過去の……僕……

 あぁ、そういうことか。

 完全に理解したぜ、冬夜! 

 


 

「はぁ……はぁ……」

 

 ユウヤはあの後もアナザースマホと戦い続けたが、

 有効打を与えられないまま時は過ぎた。

 

「遊矢さん! このままじゃ……」

 

「わ、わかってる……わかってるけど……」

 

 と、そこへオルガが現れる。

 

「こいつの倒し方、分かったぞ!」

 

「オルガさん! それは本当ですか!?」

 

「あぁ……きっと俺たちは、過去でスマホと一緒に戦ってるんだ」

 

「……2017年に行けば、こいつを倒せるかも……?」

 

「……そうだ」

 

 オルガはアナザースマホの追撃をかわしながら、

 タイムマジーンへ向かう。

 ユウヤも一緒だ。

 

「時空転移システム、起動!!」

 


 

 2017年。

 

「こいつ……まるでスマホじゃないか!」

 

 既に仮面ライダースマホと仮面ライダーデスマが、

 アナザースマホと戦っている。

 

「ウゥ……ッ」

 

 それに対し、アナザースマホは竹刀と金属バットを取り出し彼らと戦う。スマホの使っているブリュンヒルデと竹刀で打ち合う。

 

 そこへ……

 

《タイムマジーン!!》

 

 二体のタイムマジーンが現れる。

 

「冬夜! サトゥー!」

 

「あの時の……!」

 

「未来人っていu」

 

 ……その瞬間。オルガとユウヤ以外の時間が止まった。

 そして、その中で動く者が一人。

 

「邪魔しないでもらえるかな、ジオルガ」

 

「僕たちは新たな王を擁立したいだけなんだ」

 

「新たな王……タイムジャッカーか」

 

「その通り! よく知ってるね」

 

 三人しか動く物のない世界で、少年は話す。

 

「彼は本来、通り魔に刺されて死んじゃう」

 

「彼の時間はそこで止まってる……」

 

「それを、僕が動かしてやったということさ!」

 

 そう高々と宣言する少年に、オルガは口を開く。

 

「いや、お前は動かしてねえ」

 

「地球儀は地球みたいに回ってねえ」

 

「動かすことも、逆に回すこともできる」

 

「だけどよ、本物の地球は、時間は」

 

「自分で動かさねえと、動かねえんだよ」

 

「……へぇ、幼くてもさすがはジオルガだ」

 

「君がどんな未来を選ぶか、見せてもらうよ……」

 

 そういうと少年は、どこかへと消えていった……

 

「じゃあ、行くか」

 

 二人は同時にライドウォッチを構える。

 

《ジオルガ!》

 

《ユウヤ!》

 

《ジクウドライバー!》

 

《仮面ライダー! ジオルガ!!》

 

《仮面ライダー! ユウヤ……》

 

 四人の仮面ライダーが並ぶ。

 同時にアナザースマホに立ち向かい、

 取り囲み戦って行く。

 アナザースマホと戦っているスマホだったが……

 

「くうっ……どうやら僕たちの力は消えるみたいだ……」

 

 スマホとデスマの力が消えてゆく。

 

「あとは頼んだ……!」

 

「スマホが……消えた……」

 

《フレンズ!》

 

《アーマータイム!》

 

《フ・レ・ン・ズ!》

 

 フレンズアーマーに変身するユウヤ。

 金属バット相手に爪で打ち合う。

 

「ボケっと見てないで早く!」

 

「あ、あぁ……」

 

 スマホウォッチを使おうとしたその時……

 

「そのウォッチを使うということは、スマホの力を引き受けるということ」

 

「お前どっから来やがった」

 

「勝利には相応の責任が伴う。その覚悟がおありか?」

 

 ウィンが現れ、ウォッチを使う意味について語る。

 オルガは冬夜を見て……

 

「望むところだ」

 

《スマホ!》

 

 ウォッチのボタンを押した。

 

《ライダータイム!》

 

《仮面ライダー! ジオルガ!》

 

《アーマータイム!!》

 

 仮面ライダースマホの形をしたアーマーが弾け飛ぶ。

 

《望月冬夜! スーマーホー!!!》

 

 弾け飛んだアーマーがジオルガの各部に装着され、

 アーマータイムが完了する。

 

「祝え!!」

 

「全ミームの力を受け継ぎ! 時空を超え、時と未来をしろしめす時の王者!!!」

 

「その名も仮面ライダージオルガスマホアーマー。まず一つライダーの力を継承した瞬間である」

 

「まるで」

 

「将棋だな!!」

 

 ジオルガはブリュンヒルデを呼び出し、

 その刃で敵を斬りつける。

 

「今だ! アクション魔法、《エクストリームソード》!」

 

 ユウヤの発動したアクションマジックによって、

 オルガの攻撃力が上昇する。

 

「よっしゃ! なんか行ける気がするからよ……」

 

 オルガは肩の巨大スマホをタッチし……

 

「……なあ、兄さん。あれあんな使い方してたか?」

「……最悪だよ」

 

 そのままスマホを引っこ抜き投げつける。

 そして怯んだアナザースマホに……

 

《フィニッシュタイム!》

 

《スマート・タイムブレーク!!》

 

 ブリュンヒルデの銃弾と、

 その先の刃を叩き込む。

 

「はぁーっ!!!」

 

「グワアアアア!!」

 

 こぼれ落ちたアナザーウォッチが、砕け散った。

 


 

「ふう……これで終わりか」

 

「まったく、今回限りだからな……」

 

「……そうだ冬夜」

 

「これを、持っといてくれ」

 

「……?」

 

「これで、いいんだよな」

 

「あぁ。あの二人はライダーじゃなくなったな」

 

「だがまた、奴らは知り合っている。いくら歴史が変えられようが……思いは変わらない」

 

 


 

「ねえ、兄さん。今日から同居人が二人増えたわよ」

 

「オルガと同じくらいの歳だね。知り合い?」

 

「……いや、知り合いって言えば知り合いなんだが……」

 

「……俺はお前を消したくてウズウズしている……」

 

「……」

 

「えっ……あの……」

 

「よ、よろしく……」

 


 

「かくしてジオルガはスマホの力を得た。彼の歩む覇道は始まったばかり。しかし、次なるレジェンドとの出会いはすぐ訪れた」




次回、仮面ライダージオルガ!
「私は神だァァァ!!!」
GOD降臨!?
「あれが…檀黎斗…」「檀黎斗神だァ!!」
レジェンド、仮面ライダーゲンム!
「グレード2、変身!」


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EP.03 ゴッドクリエイター2018

この本によれば、普通の高校生オルガ・イツカ、彼には魔王にして時の王者「オーマジオルガ」となる未来が待っていた。彼は、2017年の時空にて、アナザースマホを倒すことに成功。そして、スマホの力を奪い、仮面ライダースマホがいない歴史に変えたのだ。魔王へ続く偉大なる道を歩みだしたオルガ・イツカに、天才クリエイター檀黎斗が……おっと、失礼。ここから先はまだ皆さんには未来の出来事、でしたね。


「なぁ……バターナイフ取ってくれねえか」

 

 スコッ。とカードが突き刺さる。

 

「……ナイフのカードだ」

 

 いや欲しいのはカードじゃなくて、

 本物のバターナイフなんだが……

 

「そういえば兄さん、今日からこの二人も学校に通うらしいわよ」

 

 えっ……

 お前ら歳いくつだよ……

 

「俺は14」

 

「僕も同じくらいで……」

 

 俺どころかマリーより年下じゃねえか!! 

 そんなんで高校通えるかよ!! 

 

「大丈夫ですよオルガさん。バレませんって」

 

 バレても庇わねえからな……

 

「これ、三人のお弁当ね」

 

 おぉ、ミカ。サンキュー……

 

 


 

 

 時間の止まった街。

 そこで動く、二つの人影。

 

「ダメだったみたいじゃない、ウールが擁立しようとした……」

 

「仮面ライダー、スマホ」

 

「ちょっと邪魔が入ってね……」

 

「邪魔? ……誰に?」

 

「ジオルガに」

 

「わざわざ来たの? 本当に面倒くさい……」

 

「そっちじゃなくて、2018年の若いオルガ」

 

「まだ化け物じみた強さじゃないけど、気をつけるんだね」

 

「大丈夫……私は私で、とっておきを仕込み済みだから」

 

 

 

 

「ふ〜ん。ウールくんもオーラちゃんも頑張ってるんだね」

 

「じゃあ、僕も頑張らなきゃ」

 


 

 2016年。

 

「そ、そんな……そんな……」

 

 頭を抱える男。

 その理由は、目の前で眠り続ける自らの息子にあった。

 

「な、何がVRゲームだ……危険かもしれないと……」

 

 そうやって頭を抱え続ける男の、周りの時間が。

 突然、止まった。

 

「……!? だ、誰だあんた!? 何が起こってるんだ!?」

 

「私は、タイムジャッカーのオーラ」

 

「あなたに、ちょっとだけ悪い知らせと、めちゃくちゃいい知らせがあるの」

 

《ゲンム……!》

 

 


 

 仮面ライダージオルガは

 

 小説投稿サイトハーメルンと

 

 異世界オルガというジャンルを支えてくれる、

 兄貴たちの提供で

 お送りいたします

 


 

 EP03 ゴッドクリエイター2018

 

「おい……お前らマジで俺と同じ学校に行くのかよ……」

 

「大丈夫! バレないって!」

 

 いやどうみても高校生じゃないぞお前ら……

 

「大丈夫ですオルガさん、オルガさんはいつも通り生活していれば良いだけですから」

 

 いつも通りって……言われてもな……

 


 

「結局監視されすぎて落ち着かねえ……」

 

 なんであいつら俺の入るトイレまで知ってるんだよ……

 体育館倉庫まで逃げて、ようやく巻いたぜ……

 ようやく落ち着いて飯が食える……

 

 ……? 

 

「うわぁ!? ……なんだ、イツカか」

 

 な、なんだ……

 

「っつーかお前、授業いたか? ……サボりだな?」

 

「これやってんだよ。まだ誰もクリアしたことない無理ゲー」

 

 へー、そうなのか

 

「もう少しでクリアできそうなんだよなぁ……」

 

 ……? ゲーム画面が光って……うわっ!? 

 

「ゥゥゥッ……」

 

 あ、アナザーライダー!? 

 は、離しやがれ、ぐはっ……

 ……て、てめえ……な、何を……

 

「く、くそっ!! よくもやりやがったな!!」

 

《ジクウドライバー!!》

 

《ジオルガ!》

 

「変身!!」

 

《ライダータイム!》

 

《仮面ライダー! ジオルガ!》

 

「うおりゃああああ!!」

 

 って……あれ? 

 いねえ……いねえじゃねえか……

 お、おい大丈夫かおい!! 

 ……なんてこった意識がねえ! 

 

「どうしたんですかオルガさん!」

 

 おぉ、かばんに遊矢。

 

「……アナザーライダーだ」

 


 

「他にも似たような昏睡の被害者がいるらしい……」

 

 きっと全員アナザーライダーにやられたんだろうな……

 

「俺がアナザーライダーを探す、手当たり次第に……」

 

「……待ってくれ」

 

 ……遊矢? 

 

「お前はこれ以上この事件に関わらないでくれ」

 

「これ以上アナザーライダーを追えば……またお前はライダーの力を奪う!」

 

「そ、そういう訳にはいかねえ……友達や人々を傷つけられて、見ないフリってのは筋が通らねえ……」

 

「……とにかく、この一件には関わるな……」

 

 胸ぐらを掴まれ、跳ね飛ばされる。

 ……なんか落ちたな。

 携帯ゲーム機か。そういや、これをプレイしたから昏睡したんだよな……こいつをプレイすればなんか分かるかもしれねえ……

 


 

《GAMEOVER……》

 

「……クリアできねえからよ……」

 

「そもそも、調査するだけならプレイする必要はないだろ……」

 

「そうか、このゲームを解析してもらえば……」

 

「……見つけました! どんなゲームも作れて、どんなプログラムも解析可能な、天才クリエイターを!!」

 

「……そいつだ!!」

 


 

『檀黎斗』

 

『幻夢コーポレーションの現社長』

 

『手がけたゲームはマイティアクションX、タドルクエスト』

 

『……その他、多くのゲームに関わっている』

 

「……それで……会社に来たわけだが……」

 

「お願いします!!! 入れてください!!」

 

「ダメです!! 関係者以外立ち入り禁止です!!」

 

 まあ、こうなるだろうな……

 

「社長に……社長に用があるんです! クリアできないゲームのことで……」

 

「クリアできないゲーム……それに社長……わかりました。ですが、社長は今、行方不明なんです」

 

 それじゃ、手詰まりじゃねえか……どうすりゃぁ……

 

「ですが……社長室にメモが残されているんです」

 

「今すぐお見せできますが……」

 

 それしか、手がかりはねえか……

 


 

「……んだ、これ……」

 

「……ドイツ語ですね」

 

「ドイツ語ぉ?」

 

「あぁ。かばんのヤツ、結構賢いんだ」

 

 すごーい! かしこーい!! 

 ……俺には全く分からなかったぞ。

 

「意味は……上上、下下、左右左右……そして、同時押し」

 

「……ゲームのコマンドか!」

 

「よし! 入力したらスクロールが止まったぞ!」

 

 捕まえたのか……!? 

 


 

「ここは……」

 

 もしかして、ゲームの中か? 

 

「お出ましのようだ」

 

 アナザーライダー!! 

 ……やる気満々だな……

 

「行くぞ!!」

 

《ジクウドライバー!!》

 

《ユウヤ!》《ジオルガ!》

 

 

《仮面ライダー! ジオルガ!》

 

《仮面ライダァ! ユウヤァッ……》

 

「ヌオオオオッ!!」

 

 アナザーライダーが殴りかかってくる。

 二対一だ、負けるわけがねえ!! 

 

「飛んだ!?」

 

 すげえジャンプ力だ!! 

 くそっ、追いきれねえ……

 

「くっ、モタモタしてるとお前まで倒すぞ!」

 

《アーマータイム!!》

 

《ポプテポプテ! ピピーック!》

 

 ユウヤがまた新たな鎧を身に纏う。

 よし、俺だって! 

 

《アーマータイム!》

 

《スマホ!!》

 

「スリップ!!」

 

「今だ! 君の名……波!!」

 

 スリップで転んだ相手に、

 ユウヤの放ったビームが突き刺さる。

 

「くらえ! ライトニングジャベリン!」

 

 俺の体から大量に放たれる光の槍が、

 アナザーライダーを追い詰める。

 

《フィニッシュタイム! スマホ!》

 

《フィニッシュタイム! ポプテ!》

 

《オコッタ?? タイムバースト!!》

 

《スマート!! タイムブレーク!!》

 

 ユウヤがスケボーのようなもので走りながら、

 パンチ、キック、そしてオーラキャノンを叩き込む。

 それにより浮き上がったアナザーライダーに、

 俺のライトニングジャベリンが命中。

 

「やったか?」

 

 爆発。先ほどまでのアナザーライダーはそこにおらず、

 そこに倒れていたのは一人の男だった。

 

「……人?」

 

 そこに足音が響く。

 

「この私以外にゲームエリアに入れる者がいるとはなァ……」

 

「そうか……私のメモを読んだんだなァ?」

 

「メモ……それじゃ」

 

「……そう。私が……」

 

「檀……黎斗神だァ!!!!」

 

《マイティアクションX!!》

 

「グレードⅡ、変身!!」

 

《マイティジャンプ! マイティキック! マイティ〜アクション!! X!!》

 

「私以外の……不正なゲームは許さない!!」

 




次回、仮面ライダージオルガ!
「私こそが……神だァッ!!」
仮面ライダーゲンム、檀黎斗神!
「たどり着いたね、火星の王」
「不正なゲームは……削除する!」
アナザーゲンムVSゲンム!?
「神の恵みを、ありがたく受け取れ!」


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EP.04 コンティニュー2016

この本によれば、普通の高校生オルガ・イツカ、彼には魔王にして時の火星の王「オーマジオルガ」となる未来が待っていた。彼は、「クリアできないゲーム」をやった人々が、意識不明になるという怪事件を追う中で、仮面ライダーゲンムが、事件のカギを握っていることに気付く。そしてオルガ・イツカはついに檀黎斗に出会い、ゲンムの力を……


「……覚悟しろ」

 

 緩やかな足取りでオルガ達に迫るゲンム。

 

《ガシャコンブレイカー!》

 

《ジャッキーン!》

 

 その他に武器を呼び出し、二人に殴りかかる。

 ユウヤを片手間に斬り飛ばし、ジオルガへ蹴りを入れる。

 HITという小気味好いエフェクトを散らしながら、

 ジオルガに乱撃を食らわせるゲンム。

 

「無駄だァ……君たちは私には勝てない……」

 

 うずくまるジオルガを蹴り飛ばし、

 奇声をあげながら突っ込んでくるユウヤを撃退する。

 

《バッコーン!》

 

 斬撃でひるんだユウヤにハンマーで追い討ちをかける。

 執拗に殴りつけられたユウヤは吹き飛ばされ、倒れこむ。

 

「つ、強い……このままじゃやられる……」

 

「トドメと行こうかァ!」

 

《ガッシャット!》

 

《キメワザ!!》

 

 充填されるパワー。

 光るガシャコンブレイカー。

 

《マイティ!!!》

 

《クリティカル、フィニッシュ!!》

 

 ゲンムの渾身の一撃が、

 ユウヤを捉え、

 

「うわーっ!!」

 

 爆発。遊矢は変身が解除された状態で倒れ込んだ。

 

「遊矢!?」

 

「君も倒されてもらおうか……」

 

《ガッシャット!》

 

《キメワザ!》

 

 ガシャコンブレイカーから抜いたガシャットを、

 腰にかけてあるキメワザスロットホルダーに入れなおす。

 ゲンムの足に溜まる、

 ライダーガシャットのフルパワー。

 

《マイティ! クリティカルストライク!》

 

 そしてゲンムは空へと飛び上がり、

 その勢いで飛び蹴りをかます。

 その飛び蹴りはジオルガに直撃。

 

「ぐわ──っ!!」

 

 ジオルガは爆散し変身が解除された。

 

「フン……君たちも早く帰れ」

 

「私はこいつの、不正な……」

 

 と、ゲンムが振り向いた瞬間。

 時間が止まり、一人の女性が現れる。

 

「ダメじゃない。もう一回やり直すしか……」

 

 タイムジャッカーだ。

 彼女は、アナザーゲンムウォッチを抜き、

 再び変身者へ挿入する。

 

《GENMU……》

 

 復活したアナザーゲンム。

 

「来たか、私の、ゲンムの偽物!」

 

「神である私の姿を真似るなど……烏滸がましいっ!」

 

 ガシャコンブレイカーをソードモードにしたゲンム。

 アナザーゲンムに斬りかかる。

 チョコブロックを召喚しながら倉庫の中を飛び交う。

 スピーディな攻防。

 そして、オルガたちも気づいたものがあった。

 

「……ゲンムの攻撃が効いてる?」

 

 そう、今まで倒せなかったアナザーゲンムだが、ゲンムの攻撃のみ通用しているのだ。

 

「……あぁ。やっぱりアナザーライダーには同じライダーの力を……」

 

 戦況はゲンムが優勢。

 このままであれば、アナザーゲンムは倒される……

 はずだったが……

 

「ぐぅっ!? ……くそっ……まだ力が安定しないかァ……」

 

 アナザーゲンムが生まれた影響で、

 仮面ライダーゲンムの力が消えかかっている。

 安定しない力を押さえつけながら撤退していくゲンム。そしてアナザーゲンムと共に、ゲームエリアも消失していった。

 


 

 あれが、仮面ライダーゲンム……

 すげぇ強さだ……

 

「やはり、ゲンムの力を借りるしかないか」

 

 ラッキーにも、奴もアナザーライダーを目の敵にしてるようだ。だったら、すぐに協力を……

 

「だけど、彼は僕たちの邪魔を……」

 

 そうか……

 なんであいつを倒したいのに、俺たちにも攻撃を仕掛けてくるんだ? アナザーライダーを倒したいだけなら、俺たちは完全に味方のはずだ。奴にはなんか目的でも……? 

 


 

《タイムマジーン!!》

 

「あれが仮面ライダーゲンム……」

 

 ユウヤがタイムマジーンで飛んだ先には、

 仮面ライダークロニクルのバクスターと戦うゲンムがいた。

 


 

 

「未来人にアナザーライダー? ……素晴らしい。私の才能を刺激する……」

 

 オイオイ……

 困惑するどころか興味津々とはね……

 

「ふむ……私の身体に異変が起こればアナザーライダーが現れるサインなのか?」

 

「私の姿を真似るとは、なんと愚かな……この私が直々に罰を与えよう!!」

 

 高笑いする檀黎斗神。

 まったくこの神様は……

 

「君たちは手を出すな。私がそいつを倒し、解析する」

 


 

 2016年。

 

「そ、そんな……そんな……」

 

 頭を抱える男。

 その理由は、目の前で眠り続ける自らの息子にあった。

 

「な、何がVRゲームだ……危険かもしれないと……」

 

 そうやって頭を抱え続ける男の、周りの時間が。

 突然、止まった。

 

「……!? だ、誰だあんた!? 何が起こってるんだ!?」

 

「私は、タイムジャッカーのオーラ」

 

「あなたに、ちょっとだけ悪い知らせと、めちゃくちゃいい知らせがあるの」

 

「この子は……やがてこのゲーム内で死んで、脳を焼き切られて死ぬ。それが、ちょっとだけ嫌な知らせ」

 

「そ……そんな……」

 

 絶望に塗りつぶされる思考。

 

「ただ……私と契約すれば。この子供の命は助けることができる。これが、めちゃくちゃいい知らせ」

 

「……分かった。契約する……」

 

「いい子」

 

 

《ゲンム……!》

 

「今日からあなたが、仮面ライダーゲンムね」

 


 

 ゲームをプレイした人間を襲うアナザーゲンム。そこにバイクに乗ったユウヤが現れる。

 

「させるか!!!」

 

《タイムバースト!》

 

 バイクによる攻撃で、爆散するアナザーゲンム。

 

「……やったか?」

 

 だが、アナザーゲンムは復活し、

 ユウヤに襲いかかる。

 復活したアナザーゲンムに首を掴まれ、

 バイクから引きずり降ろされる。

 

「くっ……2016年に行けば倒せるって訳じゃないのか……」

 

『遊矢さん! ……2016年にいっても倒せないなら、どうすれば……そうか!』

 

 


 

 

「もうやめろ」

 

 檀黎斗がアナザーゲンムに語りかける。

 

「君もわかっているはずだ。ゲームは人を傷つけるものじゃあないだろ?」

 

「……うるさい」

 

「社長殿には……決して分からんのです」

 

「競合他社のゲームか」

 

 彼にも、原因はわかっていた。

 

「VRゲームの昏睡……どんな医者に頼んでも、どんなプログラマーに頼んでも直せなかった……」

 

「……よく聞いてくれ」

 

「私の知り合いにな、私の才能と……一番相性がいい医者がいてな」

 

「そいつの言葉だ」

 

「……『患者の笑顔を取り戻さない限り完治じゃない』」

 

「お前は、自分の息子の側にいてやったほうがいいだろう?」

 

「うるさいっ……! どんな奴でも治せないんだ! ……俺が治すしかない……邪魔しないでくれ」

 

 黎斗を突き飛ばす男。

 

「邪魔なんてしてねえと思うぞ」

 


 

「……逃げられたか」

 

 あぁ。

 だが……

 

「ゲームのバグを直すのは、神様に任せたぜ」

 

「……あの人の。アナザーライダーの始末は。俺がつける」

 

「……面白い事を言うなァ……」

 

 そう言った黎斗は、俺にウォッチを渡す。

 

「私の……神の恵みだ。何故だか知らんが……君に渡すべきだと直感的に感じた」

 

「私の感覚だ。ハズレるわけがない」

 

「神の恵みを、ありがたく受け取れ!!」

 

 行くぜ……

 

《タイムマジーン!!》

 

 つて、ぐわぁっ!? 

 

 ろ、ロボ!? 邪魔する気か! 

 だったらこっちも! 

 

《仮面ライダー! ジオルガ!!》

 

 するとタイムマジーンが真っ白な、

 一本ツノの生えたロボットに変化した。

 背中にかけてあるパルチザンを持ち、

 相手を殴りつける。

 

「なかなかやるね……」

 


 

 一方その頃、ユウヤはアナザーゲンムにボコられていた。

 

「うわぁぁぁ!!!」

 

 完全にネガティブモードだ。

 ボッコボコにされている。

 そこにタイムマジーンが現れアナザーゲンムを撥ねとばす。

 

「……何故来たんだ!!? 首を突っ込むなって言ったはずだ!」

 

「だから言ってるだろ。俺はオーマジオルガなんかにならねぇ」

 

「俺の言っていることが信じられないのか?」

 

 摑みかかるユウヤ。

 

「……信じるぜ。遊矢も、かばんも。だからこそ。俺は戦う」

 

《ジオルガ!》

 

「変身!!」

 

《ライダータイム!》

 

《仮面ライダー! ジオルガ!》

 

 共にアナザーゲンムに殴りかかる。

 数の有利でアナザーゲンムを押し、

 蹴り飛ばすが、蹴り飛ばされた先でアナザーゲンムはゾンビのような格好をしたバグスターウイルスを発生させる。

 

「くそっ!!」

 

《デュエル・ディスク!》

 

《スラッシュ!!》

 

 腕に出現させたデュエルディスクで敵を斬るユウヤ。

 ジオルガも素手で応戦する。

 

 そして……

 

「あれがアナザーライダーかァ……」

 

「不正なゲームは……削除する!!」

 

《マイティアクションX!》

 

「グレード0、変身!」

 

《マイティ〜アクション! エックス!》

 

「私こそが……神だァァァ!!! ブゥン!」

 

 敵へ突っ込むゲンム。

 バグスターウイルスたちを一刀のもとに斬り捨て、

 アナザーゲンムを格闘とガシャコンブレイカーで圧倒する。

 

「グウッ……」

 

 飛び上がるアナザーゲンム。

 それを追うようにジャンプするゲンム。

 飛び交う二人のゲンムが交差し、

 戦いは激化する。

 

《高速化!》

 

《KOUSOKUKA……》

 

 お互いエナジーアイテムを取り加速。

 

「これでトドメだァァァ!!」

 

 ゲンムの連続攻撃がアナザーゲンムを追い詰める。

 蹴り飛ばされ上空へ打ち上がったアナザーゲンム。

 そこへ……

 

《キメワザ!》

 

《マイティ! クリティカル! ストライク!》

 

 ゲンムの飛び蹴りが叩き込まれる。

 空中で連続ヒットするキックに追い詰められ、最終的に地面に叩きつけられ、アナザーゲンムは爆散した。

 

 オリジナルのライダーの力によって倒されたアナザーゲンムは、ウォッチごと粉砕され、完全に撃破された……

 


 

「あーあ、オーラちゃん失敗しちゃったよ」

 

 ……と、思われた。

 時間が止まり、そこに現れるもう一人の人物。

 

「ショウタ……? もしかして邪魔を……」

 

「邪魔なんてしないさ! ただ……オーラちゃんが力を貸してあげたあの人、やられちゃったね……」

 

「やられたままなんて、可哀想……」

 

「う、うぅ……なんだ、君は……」

 

「蒼井翔太です! ……そうだ! 君に新しい力があるんだけど……」

 

「な、何!? ……力だと……それを使えば、息子を救えるのか……?」

 

「うんそうだよ! さあ、掴まって!」

 

《GENM……ZOMBIE……》

 

 


 

 ゲンムに倒されたはずのアナザーゲンム。

 だが……アナザーゲンムは、新たなる形態となり復活した。

 

「ヴォォォ……ッ」

 

「名付けて、アナザーゲンムゾンビゲーマー! カッコいいでしょ?」

 

「ショウタ、あんた私の手柄を……」

 

「何言ってるの? 困ってる人を助けるのは当たり前のことだよ」

 

 そう二人が話していると、

 復活したことを確認し振り返るゲンム。

 

「アクションゲーマーだけでなく……ゾンビゲーマーまで模倣するか、おのれェ!!」

 

《デンジャラスゾンビ……》

 

「グレードX-0、変身!」

 

《デス・ザ・クライシス! デンジャラスゾンビ!》

 

 同じくゾンビゲーマーに変身するゲンム。

 

「アナザーゲンムにゲンムの攻撃が効いてる……やっぱりだ」

 

「たどり着いたね……火星の王」

 

「おぉ、お前……そうか、やっぱりそうなんだな」

 

 法則性に勘付いたオルガ。

 ホルダーからゲンムウォッチを取り出す。

 

 戦うゾンビとゾンビだが、

 ゲンムの力が消えていく……

 

「くっ……!! 私の力が……!! ここまでか……」

 

「よし……俺が!」

 

《ゲンム……!》

 

 オルガがドライバーにゲンムウォッチを装着する。

 

「変身!」

 

《ライダータイム!》

 

 ゲンムの形をしたアーマーが生成される。

 それを蹴り飛ばすと、宙にそれが飛んでいく……

 

《アーマータイム!!》

 

《レベルアップ! ゲーンームー!》

 

 そして、それを装着するジオルガ!! 

 

「祝え! 全ミームの力を受け継ぎ、時空を超え、過去と未来をしろしめす時の火星の王。その名も仮面ライダージオルガ、ゲンムアーマー。また1つライダーの力を継承した瞬間である」

 

「……コンティニューしてでも!」

 

「なんか、クリアできる気がするぜ!」

 

 ゲンムアーマーの力で、

 アナザーゲンムゾンビと戦うオルガ。

 腕につけられたガシャコンブレイカーで、

 アナザーゲンムを打ち上げ、

 地面に叩きつける。

 

「すげえぞ……!」

 

「キメワザだ! キメワザを撃てェ!!」

 

「キメワザ……?」

 

《フィニッシュタイム!》

 

《ゲンム!》

 

《クリティカル! タイムブレーク!!》

 

 向かってくるアナザーゲンムを衝撃波で打ち上げる。

 

「最後はこれだ!!」

 

 看板を使いアナザーゲンムを殴りつけ、

 さらに急降下しながらラッシュをかける!! 

 

「そんなんじゃ……ないんだが……」

 

 爆散するアナザーゲンムゾンビ。

 そして、二つ目のアナザーウォッチも砕け散った。

 

「あ〜あ。せっかく助けてあげたのに……」

 

 それを見て、残念そうに消えていくショウタ。

 そして、それを追うように消えていくオーラ。

 

「……大丈夫だ。あんたも、息子さんもな」

 

「……そうだ。あの子は!?」

 

 寄り添うオルガ。

 駆け出そうとする男を引き止める。

 

「待ってくれ。紹介したい奴がいるんだ」

 

「……この人の息子さんが、VRゲームのテロで戻ってこないんだ。神なら、ハッキングして治せたりしないか?」

 

「……フン。私の才能ならば、他の会社のゲームに潜り込み破壊することは容易い。……そのゲームを破壊するのと同時に、その息子さんの意識も取り戻してみせよう」

 

「本当ですか……社長!!」

 

「それと、これを持っていてくれ」

 

「……ほう。興味深いデバイスだ」

 

「預かっておこう……」

 


 

 2018年

 

『1万人以上のプレイヤーを閉じ込めるという未曾有の被害をもたらしたVRゲームブレイド・エピック・オンラインが、幻夢コーポレーション元社長檀黎斗氏によって崩壊し……』

 

「……やってくれたんだな、神様……」

 

「……ジオルガ」

 

 おぉ、トマト

 

「ひとつ聞かせてくれ。あの言葉の意味を」

 

「俺には、火星の王になるって夢がある」

 

「お前らには悪いが、俺は俺の道を行く」

 

「だが……もし俺が間違った道を選んだなら」

 

「俺を、容赦なく殺せ」

 


 

 かくして我が火星の王はゲンムの力を得た。歴史は着実にオーマジオルガへと向かっている。そしてまた、次のレジェンドとの出会いはすぐそこに……

 

「……わ、忘れてたー!!」




次回、仮面ライダージオルガ!
「幻想部?」
忘れてたーっ!魔女の謎を追え!
「一人の魔法使いから始まった…」
「流れは少しづつオーマジオルガへと向かいつつある」
「楽しみに待っててくれ!」
「…素敵な御賽銭箱はそこよ」
EP05 クッキーキス!2011


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EP.05 クッキーキス!2011

この本によれば、普通の高校生オルガ・イツカ、彼には魔王にして時の王者「オーマジオルガ」となる未来が待っていた。彼は「クリアできないゲーム」のプレイヤーが、意識不明になるという怪事件を解決したことで、仮面ライダーゲンムの力を奪った。そして次にオルガ・イツカを待ち受けるのは、2人のレジェンドライダー。キーワードは……「魔法使い」。



 止まった時間の中。

 三人のタイムジャッカーが対峙する。

 

「ウールくん、ごめんね〜! 僕もオーラちゃんも失敗しちゃったよー!」

 

「ショウタ……その喋り方、やめてくれない?」

 

「え〜? 僕の喋り方そんなにいけないかい?」

 

 お手上げのポーズをしながら困った表情を浮かべるショウタ。

 三人が話し合う中……

 

「……随分と仲が良さそうだな」

 

「……スウォルツ……」

 

 大柄な男が現れる。

 

「スウォルツ! 実はぁ……僕もウールくんもオーラちゃんも失敗しちゃってぇ……」

 

「ショウタ……まさかお前まで失敗るとはな」

 

「流れは確実にオーマジオルガの方向に向いている」

 

「……流れを、断ち切れ」

 


 

「ただいま〜、マリー、ミカ。客か? マリー」

 

「あぁ……兄さん……古くなったオーディオを直して欲しいとか……修理は副業で本業は天文学なのだけど」

 

 全くマリーは。

 いやなら断ればいいじゃねえか。

 

「……おっ、かばん、遊矢。ここにいたのか」

 

「……実は」

 

「……アナザーライダーか」

 


 

「女子生徒連続失踪事件?」

 

「そうですオルガさん。ここ数年にわたって……」

 

「被害者に共通点があって……それは、天秤座生まれの18歳」

 

「被害者に共通点……今までのアナザーライダーもそうだったな」

 


 

 ──ー私立幻想高等学校

 

「ここで被害が……?」

 

「そうです。ですからこの制服を……」

 

 この高校の制服か。

 


 

 ……見つかんねえよ……

 まあ聞き込みなんかで見つかるわけねえよな、普通に考えて……

 

「しょうがない、こうなったらサーバーをハッキングして」「遊矢さんそれはまずいですって!」「……!」

 

 閃いたぞ遊矢かばん! 

 うおおおおおお!!! 

 俺は階段へ飛び込み……

 綺麗に転がった。

 キボウノハナー

 

「……保健室ぅ……」

 


 

「先生が出て行った隙に保健室のデータベースにアクセスするなんて、やつも考えたな」

 

「……出ました! 3年A組……彩瀬アリス!」

 

 


 

「はぁ〜……いてて……」

 

 演技とはいえ階段から転げ落ちるのはいてえな……

 そうだ、あいつらと合流しねえと……

 ?? 

 

「ぅ……ぁ……」

 

 なんだあいつ……金髪の女? 

 フラフラと……危なっかしいな、おい! 

 こ、転びそうだ、支えてやらねえと! 

 

「おい……大丈夫か?」

 

 おい逃げ出すなおい! 

 

「待ちやがれ!!」

 


 

 くっそ、あいつ何処へ逃げやがった! 

 

「やあ我が火星の王」

 

 うわ、また出た

 

「いい加減慣れて欲しいな……」

 

「ウィンがここにいるってことはアナザーライダーが……」

 

「あぁ……タイムジャッカー絡みの事件だ。だが、情報が錯綜していて私にも読み解けない」

 

 なんだよそれ……それじゃ手がかりは

 

「だがヒントは見つけた。この件は……【魔法使い】から始まった」

 


 

「はぁ……私……は」

 

 屋上で黄昏るアリスに一人の女性が迫る。

 

「……あんたはね……あそこで、死ぬべきだったのよ」

 

 


 

 やっと合流できたぜ……

 

「おい、あれを見ろ!」

 

 !? お、屋上から……

 アナザーライダーの仕業か!? 

 

「……やっぱりだ」

 

「あっ……さっきの……お前が彼女を!」

 


 

《ジクウドライバー!》

 

《ジオルガ!》《ユウヤ!》

 

「変身!」

 

《仮面ライダー! ジオルガ!》

 

《仮面ライダァ! ユウヤァ……》

 

《スパーク! オン!》

 

 アナザーライダーが放ったビームを、

 変身のエネルギーで防ぐ二人。

 同時に殴りかかり、互角に戦う。

 しかしアナザーライダーも強く、

 パンチでユウヤを殴り飛ばす。

 入れ替わるように立ち向かうジオルガ。

 連続攻撃で追い詰めるも、

 

《パラソルオン!》

 

 花のような形をしたパラソルを呼び出したアナザーライダーに二人とも弾き飛ばされる。対抗するようにマエガミギレードとデュエルディスクを呼び出す二人だったが、パラソルから放たれるビームにより倒れる。

 

「……くっ……貸せ!」

 

 転がり落ちたスマホウォッチを拾うユウヤ。

 

《スマホ!》

 

《アーマータイム! 望月冬夜! スーマーホー!》

 

 ブリュンヒルデを呼び出したユウヤは、

 それを使いアナザーライダーへ立ち向かう。

 突っ込んでくるアナザーライダーをかわし、

 銃弾と切っ先を叩き込む。

 連続攻撃でアナザーライダーを追い詰める。

 

《フィニッシュタイム! スマホ!》

 

《スマート! タイムバースト!》

 

「光よ穿て、輝く聖槍、シャイニングジャベリン!」

 

 巨大な光の槍を敵へ投げつける。

 それを受けたアナザーライダーはゴロゴロと転がった。

 

「くっ……」

 

 フラフラと立ち上がるアナザーライダー。

 そこへ、少女が駆け寄る。

 

「えっ、ちょっおい!!」

 

「……待て。2011年……!」

 

《スパーク! オン!》

 

 爆風で姿をくらますアナザーライダー。

 

「……逃げられたか」

 

「あいつも逃げたぞ……」

 

「じゃあ追うんだよ!」

 

 少女を追おうとした一行だが、

 そこへ……

 

「あのっ! 今のって……仮面ライダーですよね?」

 

「それ以外ありえないです!」

 

 突然現れた二人に、

 拳を使ったジェスチャーをされる。

 

「えっ……おい……」

 

「私たち、幻想部です!」

 

「あのねあのね、この学校で昔からある部活なの」

 

「その部活で第一研究目標が仮面ライダーってわけ」

 

「本物の仮面ライダー初めて見たよ……」

 

「そうだ! 私たちの部室に来てください!」

 


 

「おぉ〜」

 

「私たちは幻想部、都市伝説とか、妖怪とか! そういう物を調べる、私たち最後の理想郷です!」

 

「それで、私たちの憧れが仮面ライダー。この学校で発見できるなんて……」

 

 仮面ライダーはUMAじゃねえだろ、おい……

 

「あぁ! 自己紹介がまだだったね! 私の名前は或巣壱五(あるすいちご)。気軽にいちごって呼んでね」

 

「私は根津弐四(ねずによん)。ヨンでいいよ」

 

 あぁ、わかった。

 それにしてもこの部室いろんなものがあるな……

 ん……? これは……

 

「……? 霊雨?」

 

 ……魔法……使い……? 

 いや、巫女っぽいが……

 

「あぁ、霊雨先輩? その人はOBだよ」

 

「7年前に転入してきて、幻想部に入ったそうです」

 

「2011年か……あのアナザーライダーと同じか」

 

 と、俺たちが話していると。

 

「おいーっす! イチゴ! ヨン! 元気にしてるかー!」

 

 ヤケにハイテンションの、とんがり帽子と教師服を着た金髪の女が入ってきた。

 

「あら、優月先生」

 

「おっ! そいつら新入部員か! ハッハッハ! 仲間が増えるのはいいことだずぇ!」

 

 ……そうじゃないんだが

 

「あのねあのね、この人たち本物の仮面ライダーなの」

 

「えええ、うぇ? 仮面ライダー!? じゃあ私と同じだな!」

 

 お、同じ……? 

 

「お前も仮面ライダーなのか?」

 

「いかにもっ! 私の名は優月香生(うづきこうせい)! 全てのライダーと友達になる女だずぇ!」

 


 

「ワーッハ! これでまた第一歩前進だな!」

 

 結局あの後、この教師にかなり付き合わされた。

 なんなんだよあのテンション……

 

「そういやさー、お前らが腕に付けてる奴と似たようなの私持ってるんだよな〜」

 

「なんですって! 見せてください!!」

 

「あー、待ってろ。えっとぉ、確かこの中に……あった!!」

 

 おお! ライドウォッチだ! 

 

「うーん、これいつからあるか分かんないんだよな〜」

 

「だけどな! たぶん、お前らが! これの本来の持ち主だと思うんだ! ……受け取ってくれ!」

 

「根拠は?」

 

「……知らん!」

 


 

《タイムマジーン!》

 

「さあ行こうぜ、2011年へ!」

 


 

 2011年

 

「や……やっぱり……私の力が……なくなってる……」

 

「……? あれは……」

 

「ワーッハ! ちょーこーまーかーとー!」

 

「……!?」

 

「誰だ……?」

 

「俺はタイムジャッカーのスウォルツ」

 

「お前に新しい力を授けに来た。意見は求めん」

 

「……断るわけないでしょ!? 私には力が必要なのよ!」

 

「……そうだ。ならば、実験を開始する」

 

《UDK……!!》

 

「歴史は変わった。今よりお前は、仮面ライダーウヅキだ」

 


 

 2011年、最初の被害者。

 それがスイッチの中に吸い込まれた途端に、

 タイムマジーンが現れる。

 

「ハァーッ……」

 

「この時点で間違いねえ」

 

《ジオルガ!》《ユウヤ!》

 

 

「変身!」

 

《ライダータイム!》

 

《仮面ライダー! ジオルガ!》

《仮面ライダァ! ユウヤ……》

 

 二人の攻撃がアナザーウヅキを追い詰める。

 二人のキックで怯むアナザーウヅキだが、

 

《ホウキ・オン》

 

 箒を呼び出し、空を飛びながら敵を殴りつける。

 箒を振り回し、ジオルガたちに攻撃し、

 ユウヤをそのままの勢いで殴り飛ばす。

 ジオルガの銃撃も物ともせず、

 箒を投げつけ爆発させる。

 

「ぐわーっ!!」

 

 希望の花が咲きそうな倒れ方をするジオルガ。

 対抗してユウヤはポプテピピックウォッチを取り出す。

 

《ポプテ……》

 

《アーマータイム!》

 

《ポプテポプテ! ピピーック!》

 

 猛スピードで攻撃を仕掛けるユウヤだが、

 

《ギロチン・オン》

 

 アナザーウヅキの足に現れた異形のギロチンで斬られ吹き飛ばされる。

 

「だったら俺も!」

 

《ウヅキ!》

 

 ジオルガがウヅキウォッチを取り出す。

 が、それをアナザーウヅキが邪魔をする……

 

《3.2.1》

 

《ホウキ・オン!》

 

 しかし、突然現れたもう一体のライダーがそれを弾く。

 

「待ちな! みんなを傷つけるやつはこの香生が許さないずぇ!」

 

 そう、本物のウヅキである。

 

《パラソル・オン》

 

 お互いにパラソルを呼び出しあい打ち合う、

 二人のウヅキ。経験の差において、

 本物のウヅキの方がわずかに優勢であった。

 

「えーいちょこまかとー! マスタースパーク!」

 

《スパーク・オン》

 

 必殺のビームを放とうとしたウヅキだったが……

 

「う、うえええ?」

 

 突然電流が走り変身が解除される。

 ……タイムリミットだ。

 

「えっ……えぇ……?」

 

 困惑する香生。

 そこへウィンが現れる。

 

「我が魔王。今のうちです。継承な儀を済ませましょう」

 

「お、おう!」

 

《ライダータイム!》

 

 魔法使いの姿を象ったアーマーが、

 周りを飛び回る。

 

《アーマータイム!》

 

《3.2.1! ウヅキー!》

 

「祝え! 全ミームの力を受け継ぎ!」

 

「時空を超え、過去と未来をしろしめす時の火星の王」

 

「その名も、仮面ライダージオルガウヅキアーマー」

 

《スパーク・オン》

 

 ビームが放たれるが、

 それを飛んで回避するジオルガ。

 そして同じくビームを放ち相殺する。

 

「へっ……ザコが!」

 


 

 2018年

 

「彩瀬アリスさん……」

 

「女子高生連続失踪事件って知ってますか?」

 

「あなたはその標的なんです。学校に出て来たあの怪物。あいつがその犯人なんです……」

 

「私たちのところへ来ませんか? ここは危険です……」

 

 と、アリスと話すかばんの元へ……

 

「その必要はないわ」

 

 赤い巫女服を来た女性が現れる。

 

「……誰ですか!?」

 

「……素敵な賽銭箱はそこよ」

 

 と、彼女が歩を進めようとした瞬間……

 

「やめろっ霊夢!!」

 


 

「オラオラッ!!」

 

 ウヅキアーマーの力でアナザーウヅキと戦うジオルガ。

 

《フィニッシュタイム! ウヅキ!》

 

《リミット! タイムブレーク!》

 

 無理やり自らの体に叩きつけ、

 そのまま上空へ飛んでいく。

 

「忘れてる──!!!」

 

 そのまま大気圏を突破。

 そして……

 

「宇宙マジックゥ!」

 

「きりもみキック!!!」

 

 きりもみキックが炸裂。

 地上まで戻って来たアナザーウヅキは……

 綺麗に爆散。こうして、戦いは終わった……

 

「……おい待てジオルガ。何かおかしいぞ」

 

 ……終わるはずがなかった。

 剥がれ落ちるアナザーウヅキの殻。

 そこから現れる新たなアナザーライダー。

 

「中から、違うアナザーライダーが!」

 

《MARISA……!!》

 


 

 そして、2018年。

 

「……あんたは……」

 

「久しぶりだな。霊夢」




次回、仮面ライダージオルガ!
「魔理沙、これはあんたには関係のない話よ」
マリサ×ウヅキ!
「奴は、二つのライダーの力を持ってる…」
時を超えた、二つの《東方》……
「このままじゃ誰も救われねえ……」
「霊夢!お前は私の仲間なんだ!」
「俺たちが、お前らを救う!」
EP06 東方菓子円盤 2003


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EP.06 東方菓子円盤 2003

この本によれば、普通の高校生オルガ・イツカ、彼には魔王にして時の王者「オーマジオルガ」となる未来が待っていた。彼は女子生徒失踪事件を追って、天ノ川学園に至り、仮面ライダーウヅキの力を奪った。しかし、さらにもう1人の仮面ライダーの影が……



《MARISA……!》

 

 中から現れた新たなアナザーライダー。

 その姿はアナザーウヅキと酷似しているが、

 ところどころ変化していた。

 

「グ……ゥゥ……」

 

《UDK……!!》

 

《ナイフ・オン》

 

 だが姿は元に戻り、

 アナザーウヅキの足から、

 大量のナイフが飛び出す。

 

「ぐわぁぁぁっ!!!」

 

 オルガ達はその爆発に巻き込まれて怯む。

 

《フレンズ……》

 

《スゴーイッ! フ・レ・ン・ズ!》

 

 ユウヤはフレンズウォッチを取り出し、装着。

 動物の形をしたエネルギーを発生させ、攻撃する。

 それを受けたアナザーウヅキは、

 そそくさと撤退していった。

 


 

「魔理沙……なんのつもりよ」

 

「見れば分かるだろ? ……お前を止めに来た!」

 

 赤い巫女を押さえつける魔法使い。

 逃げ出すアリス。

 

「待ってください! アリスさん!」

 

 かばんが外へ出た時にはもう遅く、

 彼女はここには居なかった。

 

「見失ったわね……」

 

「……霊夢!!」

 

「魔理沙……これはあんたには関係のない話よ!」

 

 霊夢と呼ばれた少女は、

 そのまま歩いて去っていく。

 


 

 ──2018年

 

 家に帰って来たが……

 これでライドウォッチが……っと

 

「……誰よ、あんたら」

 

 !? ……オルガ・イツカ……ですけど……

 

「榊遊矢だ」

 

「……まあ座れよ」

 

 なんだこの態度……

 

「霧雨魔理沙だ。一応……魔法使いをやってる」

 

「魔法を正しく使える世の中にするのが私の夢だな」

 

 魔法使いとは……そりゃまたデタラメな……

 

「彩瀬アリスさんがアナザーライダーとは別の女性に襲われて……それを助けてくれたんです」

 

 なんでそいつがアリスを襲うんだ……? 

 

「怪物の仲間……?」

 

「まあな……」

 

「二人はどうだったんですか?」

 

「……アイツは、二つのライダーの力を持ってる」

 

「つまり……この事件はもっと前から始まってた……?」

 


 

 ──私立幻想高等学校

 

「……優月先生……?」

 

「あぁ、オルガか……」

 

「……色々あってな、天秤座生まれ18歳の女子高生が大変なんだ」

 

「あぁ! ……あの事件か!」

 

「それで、その該当者はあの子しかいなくて……」

 

「いや、もう一人いるずぇ!」

 

「……今日、誕生日の子がな!」

 

「……それだな」

 

「というかあんた私に似てるな? 名前は?」

 

「霧雨魔理沙、普通の魔法使いだぜ」

 

「私は優月香生! 全てのライダーと……友達になる女、だずぇ!」

 


 

 ──ーオルガ邸

 

 

「……彩瀬アリスは既に死んでいる?」

 

「……どういうことなんだ……!?」

 

 二人が情報を調べていると、

 三日月とオルガマリーが中に入ってくる。

 

「ねえマリー、そんな古いの直せるの?」

 

「えぇ、まあ……パーツを交換するしかないんだけど」

 

「あぁ、オルガマリーさん」

 

「パーツを交換するんじゃ、ダメなんですか?」

 

「だって、中身も音も違うのよ? そんなの、もうガワだけ同じの別物じゃない? それに価値ってあるのかしら。ただ、無理に生かされてるだけなんじゃって、思っちゃうのよ」

 

「……無理に生かされてる?」

 

 何かに気づく遊矢。

 

「そうか。彩瀬アリスが変わらないのは、無理に生かされてるからだ」

 


 

「ハッピーバースデイ!」

 

 楽しい誕生日パーティ。

 その中で、インターホンの音が鳴り響く。

 すぐに、玄関へ向かう。

 

「……? いない……?」

 

 と、彼女が振り返ろうとした瞬間。

 

「……あなた、天秤座生まれの18歳ね……?」

 


 

 外に飛び出し、逃げる。

 

「逃さない……っ」

 

「もうやめてっ!!」

 

「……」

 

 そんなアナザーライダーの前に、アリスが現れる。

 

「あなたは逃げて……」

 

「……わた……し……?」

 

「私は死んだの。……これからは、あなたが私なの」

 

 と、その時。

 アリスの身体が後ろへ引き寄せられる。

 

「……その通りよアリス。あんたの妄執は、私が断ち切る」

 

 霊夢だ。

 怒りに身を任せ襲いかかるアナザーウヅキ。

 

《8・9・0》

 

「変身」

 

《complete》

 

 それに対し、仮面ライダーハクレイに変身する霊夢。

 戦いが始まった。

 ハライブレイガンを呼び出し、

 アナザーウヅキを斬りつけるハクレイ。

 

《パラソル・オン》

 

 だがパラソルを呼び出したアナザーウヅキに、

 ハライブレイガンを弾き飛ばされ、

 

《スパーク・オン》

 

 ビームの連続直撃を受け変身が解除される。

 

「幽香の傘に加えて連射が効くマスタースパーク……? なんてデタラメな……」

 

 首を掴み上げるアナザーウヅキ。

 そこへ……

 

「うおおおおおおっ!!」

 

《8・8・0》

 

《complete》

 

《spell charge》

 

 パワーショットをグローブのように構えているマリサが現れ、アナザーウヅキを弾き飛ばす。

 

「……大丈夫か、霊夢!」

 

「あんた……なんで……」

 

「いつも言ってるだろ……お前は、私の仲間だろうが!」

 

 そんな状況、オルガと遊矢が現れる。

 

「邪魔を……しないで……全部……私のため……」

 

 去っていくアナザーウヅキ。

 

「……オルガ」

 

「……?」

 

「これ、お前の物だろ? 前からずっと持ってた」

 

 ライドウォッチを渡す魔理沙。

 

「……これはお前に預けるぜ、遊矢」

 

「……何?」

 

「俺に、作戦がある」

 


 

 ──ー2003年

 

『私はアリス。あなたは?』

 

『へぇ、同じ名前なんだ』

 

『……友達になれるかな?』

 


 

『流星群が来るんだって』

 

『見にいく?』

 


 

『救急車を呼べ!!!』

 

『……これでいいの』

 


 

「……私のせいだ」

 

「私が、約束に行かなかったから」

 

 時間が止まる。

 

「……?」

 

「あなたにちょびっとだけ悪い知らせと、めちゃくちゃいい知らせがあるの」

 

「これからあなたは、一生自分を責め続ける」

 

「だけど、私と契約すれば、彼女を救うことができる」

 

「……本当?」

 

「いい子ね」

 

《MARISA……!!!》

 

「今日からあなたが、仮面ライダーマリサよ」

 


 

「ハァ……ハァ……」

 

「あなた……私と……《わたし》と同じ……天秤座生まれよね……」

 

《MARISA……》

 

「この力があれば……」

 

 人を吸収するアナザーマリサ。

 そこへ……

 

「……なるほどね」

 

「やっと、全てが繋がったよ」

 


 

「犠牲のサイクルは、ここで断つ」

 

「……このままじゃ、誰も救われねぇ」

 


 

「あなたは誰も救わないんだ?」

 

「いや、救うモノは一つある」

 

「こいつが仲間のために投げ打った、15年の歳月だ」

 

《ライダータイム!》

 

《仮面ライダァ! ユウヤ……!》

 

「お楽しみはこれからだ!」

 

《マリサ……!》

 

《アーマータイム!》

 

《マ・リ・サー!》

 

「……!」

 

 誕生した、ユウヤマリサアーマー。

 対峙するは、アナザーマリサ。

 

「はぁっ!!」

 

 アナザーマリサの攻撃をかわしながら、

 次々と攻撃を叩き込んでいく。

 


 

 2011年

 

「ここでお前を止める……!」

 

《ジクウドライバー!》

 

《ジオルガ!》

 

《ライダータイム!》

 

《仮面ライダー! ジオルガ!》

 

 変身するジオルガ。

 すぐさまマエガミギレードを呼び出し、

 アナザーウヅキへ斬りかかる。

 

《ウヅキ!》

 

《アーマータイム!》

 

《3.2.1! ウヅキー!》

 

 ウヅキアーマーの力でアナザーウヅキを圧倒するジオルガ。

 

「嫌だ……! 私は、救うんだ……」

 

「お前は……アイツを救ってなんかいねぇ!」

 


 

「お前がやってることは、彼女を苦しめるだけだ!」

 

「だから」

 


 

『俺たちが、お前たちを救う!』

 

「う、うわああああっ!!」

 

「ふんっ!!」

 

 殴り飛ばされるアナザーマリサ。

 

《レディ。スパークモード》

 

《フィニッシュタイム!》

 

《マスター! タイムバースト!》

 

 腕に現れた八卦炉から放たれるマスタースパーク。

 それはアナザーマリサへ直撃し……

 

「終わった、な」

 

 ゆっくりと、爆発した。

 


 

《フィニッシュタイム!!》

 

《ウヅキ!!》

 

《クッキー! タイムブレーク!!》

 

「きりもみキーック!!!」

 

 アナザーウヅキ、爆散。

 

「こ、こんな……こんな」

 

「……もう大丈夫」

 

「わた……し……ごめん」

 

「これで、いいのよ……だってこれからはあなたが私だもの……」

 

 消えていく、アリス。

 残された、もう一人のアリス。

 

「仲間……か」

 


 

 かくしてウヅキとマリサの歴史は塗り替えられた。歴史はオーマジオルガへとしっかりと前進している。次もさらなるレジェンドが……

 

《未来は誰にも! 撃ち落せない!!!》

 

 

 

 




次回、仮面ライダージオルガ!
「私がサーヴァントみたいに戦えたら、もっと上手くやれたのかな」
「兄さん、今まで隠しててごめんね」
アナザーエクシア 魔術の天使
「この力は、私のもの…」
「俺も隠しててすまなかった」
人理と、革新
「俺が仮面ライダー…?いや、俺はガンダムだ!」
EP07 アイアムア・ガンダム


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EP.07 アイアムア・ガンダム2018

この本によれば、普通の高校生オルガ・イツカ、彼には魔王にして時の火星の王「オーマジオルガ」となる未来が待っていた。ただ、ある者たちがその正当な歴史を変えようとしている。私と同じ時代から来た遊矢、かばん。彼らが我が魔王の仲間となれば歴史が歪みかねない。そんな彼らの前に現れるのは、1人の『ガンダム』、と。ここから先はまだ皆さんには未来の話でしたね。
……一つ、未来の我が魔王から忠告があるようです。
今回登場する『カルデア』と、原典における『カルデア』では差異では済まされないほどの違いがあるようで…
よく考えれば、今までの我が魔王の旅路も、原典のキャラクター、ストーリーとは大きく剥離したレジェンドばかり……果たして、何故なのでしょうね?
フッフッフッ……


 ────2012年

 

「……今回も、厳しい戦いでしたね」

 

「えぇ。……あの怪物は、一体」

 

「……今までのパターンには……ありませんでしたが」

 

 ……カルデア。

 世界で定期的に現れるという、人類種の危機。

 それを取り除いて、人類の存続を図る。

 動いた時には、また別の者たちが既に事件解決に勤しんでいるというのが常のようだが……

 私はそこの、マスターとかいう役職らしい。

 ……マスター適性を持つ人間は、最後の一人だそうだ。

 何故なのかは分からないが、世界が。

 何か、大きな力がそうさせたのかもしれない。

 

 だけど、最近思うことがある。

 

「……足手まといになって来たのかも」

 

 最後の希望と言われている以上、こんなことを考えちゃいけない。分かってるけど、自分の力不足を感じられた。

 いや、みんなからはよく言われるんだ。

 そうでいい、いやそうでいるべきだって。

 だけど

 

「……私も、前線で戦えたら、もっと上手くやれるのかな」

 

 ……その時、私の周りの時間が止まった。

 

「随分考え込んでるようだね」

 

 ……誰? 

 

「僕はタイムジャッカーのウール」

 

「君はこのあと、大切な物を失う」

 

 え……? 

 

「だけど、僕と契約すれば君の望む力を与えられる」

 

「……どうする?」

 

 そんなの、断れるわけ……

 

《EXIA……!!》

 


 

 仮面ライダージオルガは

 ハーメルンと

 感想をくれる兄貴たちの提供でお送りいたします

 


 

「ただいま、マリー、ミカ」

 

「あ、オルガ」

 

「かばんも遊矢も一緒ね……まったく賑やかになりすぎよ」

 

「……マリー、ビデオデッキの修理まで……」

 

「うん……また修理してくれって」

 

 大変そうだなお前は……

 

「本業の依頼って来ることあるんですか?」

 

「そもそも学者だし……ほとんどないわね」

 

「近所の皆さんが、私のところならなんでも直してくれるって宣伝するものだから……断れないわけよ」

 

 そもそもなんでこいつが修理上手いんだ……? 

 俺は頭悪いから分からねぇ……

 

「……? 来たわ、本業の依頼……ちょっと、席外すわね」

 

 おいおい、珍しいな……

 

「なあマリー、そこ俺も見学して……」

 

「……二度とそんなこと考えないで」

 

 ……お、おう……

 こんな剣幕のマリー、初めて見た気が……

 

「……待ってください、オルガさん」

 

 ……かばん? 何か分かったのか? 

 

「マリーさんの机から、こんなものが……」

 

 ……カル……デア……?? 

 もしかして、仕事場か? 

 こんなものを忘れるなんて……

 あいつも俺に似たか? 

 

「おかしいです、この資料は。……ただの天文学研究所なら、こんな……」

 

 ……なんだ、これ

 

『人理継続保障機関フィニス・カルデア』

 

「……ただの研究所にしては、仰々しい名前です」

 

「不思議に思って……調べてみたんですが……」

 

 ……なんだ、なんなんだよ……

 俺の、俺のマリーは。

 一体、何に巻き込まれてるんだ? 

 


 

 ご丁寧に住所まで書いてあった……

 それにしても、俺の家の近くか……

 職場に徒歩で行けるなんて理想的だな……

 

「……ジオルガ、見つかるといけない」

 

 あぁ、こっそりと行くぞ

 


 

 あいつらが外に出たから見張ってたんだが……

 

「んだよあれ、怪物じゃねえか……」

 

「おい大声を出すな……」

 

「よく分からねえが、アイツらに加勢……」

 

 と、ライドウォッチを取り出すと遊矢に止められた。

 くそっなんでだ! 生身であんな怪物に勝てるわけ……

 

 と、俺が焦っているとオレンジの髪の俺と同じくらいの嬢ちゃんがビームで出来た刃を取り出し、同じく薄い紫髪の子の服装が一瞬で変わり、盾を呼び出す。

 

「……嘘だろ、あいつらもライダー……?」

 

「いや……紫の方は違うと思う。だが」

 

「……?」

 

「あのビームサーベル。あれを使ったことのあるライダーを俺は知ってる」

 

 え、じゃあもしかして……

 

「……アナザーライダーか?」

 

 俺たちが話している間に、戦闘は終わったようだ。

 ……もう意味が分からねえ……

 


 

「今回も、片付きましたね……」

 

「それにしてもあんたのその光の剣を出す魔術……いったいどこで?」

 

「えっと……その……教えてもらって……」

 

「……誰によ」

 

「……それは、秘密……」

 


 

 おっ……あいつが出て来たぞ……

 それにしてもどうやってあいつに接触する? 

 

「……俺にいい考えがある」

 

 何をするつもりだ、遊矢……? 

 

《ユウヤ……!》

 

「こうするんだよ!!」

 

《仮面ライダァ! ユウヤ……!》

 

「え、え!? な、何!?」

 

《EXIA……!!》

 

 アナザーライダー! 

 やっぱり、そうだったのか……

 


 

 アナザーエクシアを蹴り飛ばすユウヤ。

 

「私が一体……何をしたって……」

 

「お前が何をしたかなんて関係ない! お前を……」

 

《ブレイド!》

 

 が、倒れ込んだアナザーエクシアから二つの剣が飛んで来る。

 

「はぁ……はぁ……逃げなきゃ……」

 

「逃すか!」

 

《デュエルディスク!》

 

《サモン!》

 

 オッドアイズドラゴンを召喚し攻撃を仕掛けるユウヤ。

 

《シールド!》

 

 が、その攻撃は突然現れた盾に防がれる。

 

「お楽しみは、これからだ!」

 

《スラッシュ!》

 

 アナザーエクシアへと斬りかかるユウヤ。

 そこへ、オルガが現れる。

 

《ジオルガ!》

 

「変身!」

 

《仮面ライダー! ジオルガ!》

 

 そして、アナザーエクシアを斬りつけるユウヤを押さえつける。

 

「やめろ、遊矢!」

 

「ジオルガ、お前……!」

 

 逃げて行くアナザーエクシア。

 

「……なんのつもりだよ」

 

「あいつは、何も悪いことはしてねえ。それどころか、ちゃんといい事をやってただろ?」

 

「そんなやつと戦うのは……どうにもピンと来ねえんだ」

 

「何を言ってる! アナザーライダーそのものが危険なんだぞ!」

 

「まず、あいつの力がいつ手に入った物なのか、それを知る必要がある……」

 

 遊矢はそのまま、アナザーエクシアを追っていった。

 


 

「どこだ……どこにいる……!」

 

 マンションの屋上から街を見渡す遊矢。

 しかし、その時、時間が止まる。

 

「……会えて嬉しいよ。仮面ライダーユウヤ」

 

 そこに現れるスウォルツ。

 そして……

 

「あの子はヒーローなんだよ? 同じヒーローとして応援してあげないと!」

 

 同じく、ショウタも現れる。

 

「タ、タイム……ジャッカー……?」

 

「俺の名はスウォルツ。こいつはショウタ。……お前たちに動かれると、色々と厄介だ。大人しくしてもらう」

 

「そういうことなんだ、痛いけどごめんね!」

 

 屋上から突き落とされる遊矢。

 そして、時間停止が解除され落下する。

 ……が、そこに……

 

「……ウィン……」

 

「へぇ〜。ユウヤくんとウィンって仲良しなんだね」

 

「あぁ、これは誤算だった。また次の機会にしよう」

 

「……なんのつもりだ、ウィン」

 

「昔のよしみで助けただけだよ、これを機に仲直りってのはどうだい?」

 

「それ以上言うと、お前から先に倒すぞ!」

 

「……私がユウヤに負けたことは、あったかな?」

 

 まんまと圧倒され、逃げられる遊矢。

 

「……俺は、ジオルガの仲間なんかにならないぞ……」

 

「それは残念だ」

 


 

「はぁ……はぁ……なんなの、あの人たち……」

 

 マンションの一室。

 私は……なんとか逃げ切れた、のかな? 

 良かった……死ぬかと、思った……

 ……!? 

 と、突然部屋の中に……誰!? 

 

「私はタイムジャッカーのオーラ」

 

 えっ……? あの時の子の仲間? 

 

「た、助けて。私の正体がバレた。幸い、仲間には知られてない。私と同じような二人が、私を襲ってきて……」

 

「……ジオルガとユウヤね」

 

「ど、どうすればいいの!? 身を隠すわけにもいかないし……」

 

「……面倒だけどショウタに頼むしかないわね」

 

「……そ、その人に頼めばどうにかなるの?」

 

 良かった、まだ私は戦える。

 みんなが言ってるじゃないか、人類は私にかかってるって。

 ……だったら、まだこの力を失うわけには……

 

「それより……これからあなたには、私たちが擁立する新たな王になってもらう」

 

「……新たな、王?」

 

 お、王? 私が? 

 そもそも、今の状況でも精一杯なのに……

 私なんかが、王になれるわけ……

 

「そのためには……もっと、深い傷を負ってもらわないとね」

 

 深い……傷……? 

 


 

「……えっ? あの子の……立香のこと……? もしかして」

 

 マリー。……本当に、すまねぇ

 

「……兄さん、今まで隠しててごめん」

 

「私たちはね……世界、守ってるのよ」

 

 いいんだマリー。

 ……だって、俺にも隠してることがあるんだもんな。

 

「はぁ……全部バレてるなら隠す必要もないわね……」

 

「あの子ね、元はマスターっていう特殊な立ち位置にいてね」

 

「……人智を超えた戦いができるなんて、思いもしなかったのよ」

 

 ……やっぱりだ……アナザーライダーの力。

 

「いつから戦い始めたか、覚えてますか?」

 

「確か……6年前ね」

 

「6年前、2012年だな」

 

「えぇ。その辺りが、私たちの戦いが厳しくなってきた頃で……その時ちょうど、あの子が戦えるようになったって言い出して……それ以来、私たちの戦力は上がったわ」

 


 

「ねえ、突然呼び出して何の話?」

 

「あの……それが……」

 

「もう、戦わなくていいと……」

 

「……戦わなくていい? それはまた、冗談でしょ?」

 

 そうだ。

 私たちの戦いは文明を永遠に継続させるために、

 永遠に続かないといけないんだ。

 

「……そのっ、所長が……新しい人を……見つけたと……そして、先輩には少し、休んでいて……」

 

 ……休暇、か。

 私にも、そんなものがあったんだね。

 

「……だから、あの、その。機会があるまで、来なくていい、そうです」

 

 えっ……? 

 

「はっきり言って、前線で戦っているのが危なっかしいとかなんとかで……」

 

 嘘

 

 嘘だよね

 私はみんなのために

 あの子に……力を……

 もしかして、みんなで私を? 

 

「嘘だぁぁぁぁ!!!」

 

《EXIA……!!》

 

「!? そんな、化け物……?」

 


 

《ビーム・サーベル》

 

「きゃぁっ!?」

 

「こ、このままじゃ……」

 

 アナザーエクシアが、暴走する。

 そのことに気づいたのは……

 

「……!? 悲鳴!?」

 

 ユウヤだった。

 そして、すぐさま駆けつける。

 

「やめろ」

 

「……? また、君か」

 

「思っていた通りだ。アナザーライダーの力は人を狂わせる」

 

《ジクウドライバー!》

 

《仮面ライダーァ! ユウヤ……》

 

「下がっていてくれ」

 

「……い、いえ、私も加勢します……」

 


 

「ち、近づかないで……!」

 

《ビームライフル》

 

「くっ……目を覚ましてください……」

 

「ダメだ、アナザーウォッチを破壊しないと……」

 

 倉庫にて戦闘する三人。

 

《マリサ!》

 

《アーマータイム!》

 

《マ・リ・サー!》

 

「はあーっ!!」

 

 アーマータイムし、

 アナザーエクシアに殴りかかる。

 そして……

 

《マスター! タイムバースト!》

 

 必殺技のビームを叩き込む。

 直撃を受けたアナザーエクシアは変身が解除された。

 

「う、うぅ……」

 

「お前、いつその力を手に入れたんだ? 答えないのなら……」

 

「や、やめてください! その人は根から悪い人じゃ……」

 

「分かってる! だけどこいつは人を……」

 

《仮面ライダー! ジオルガ!!》

 

 そこに、ジオルガが現れる。

 

「やめろユウヤ!!」

 

「離してくれジオルガ!! ……こいつは人を、仲間を襲い始めたんだぞ!」

 

「……ダメだ、ここまでする必要はないだろ!」

 

「そこまで言うなら……戦うしかない……」

 

 ジオルガとユウヤは距離を取り、構える

 が、そこにかばんも駆けつける。

 

「やめてください!」

 

「あ……あぁ……すまねぇ……」

 

 二人が変身を解除した、瞬間。

 ……時は、止まった。

 

「……え、えっ……」

 

「やあ、立香くん!」

 

「あの子の……仲間?」

 

「そう! 僕は蒼井翔太! ……君に、新しい力をあげるよ」

 

「わかった、お願い……!」

 

《EXIA REPAIR……!!》

 

 時間が、動く。

 

「その力、君の思い通りに使ってみてよ」

 

「ぅ……ぁ……ああああああっ!!!」

 

 誕生してしまった、新たなアナザーライダー。

 アナザーエクシアリペア。

 そして……かばんを気絶させ、

 そのまま去っていく。

 

「……お、おい!! かばん!!」

 

 駆け寄る二人。

 

「果たして、我が魔王はエクシアの力を手に入れられるのだろうか?」

 


 

 これが、新しい力? 

 ……やった、これでまだ……これで……

 

「……待て」

 

 ……?? 

 

「力の使い方を……間違えるな」

 

 だ、誰? わ、私に何を……

 

「……俺は……」

 

「刹那・F・セイエイ。……俺が、ガンダムだ」

 

《プリーズ! ガンダムエクシア!!》

 

 あ、ぁ……あなたも、私を……私を……!! 

 

「何よアイツ。なんで、アナザーライダーが生まれたのに力が消えるどころか弱まってもいないわけ?」

 

 タイムジャッカー……も、もう意味がわからない……

 

「それは愚問だな、タイムジャッカー」

 

「俺はライダーではなく……ガンダムだからだ!」




次回、仮面ライダージオルガ!
「火星の王としての力はドンドン増大している……」
「私の名はグラハム・エーカー。またの名を、ミスター・ブシドー」
仮面ライダーフラッグ、あらわる!
「強引にでも、エクシアウォッチを奪ってみせる」
「お前に必要だったのは力じゃねぇ、自信だ!!」
EP08 運命&革新 2012


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EP.08 運命&革新2012

この本によれば、普通の高校生オルガ・イツカ、彼には魔王にして時の王者「オーマジオルガ」となる未来が待っていた。彼はガンダムエクシアの力を奪おうとする中で、かすかに芽生えていたユウヤとの絆に亀裂を作った。そんな2人のどちらかが、また別のモビルスーツと相まみえるのだが……


「お前が……余計なことをするからこうなったんだぞ……!」

 

「もうあいつのことを無理やり問い質す必要はねぇ、アナザーエクシアになった日なら分かったからな」

 

「……俺はライドウォッチを探す」

 

「なあ、ユウヤ」

 

「……すぐに行かないといけないんだが……?」

 

「……いや、その。立香って奴は、なんで相棒とも言える相手を襲ったんだ?」

 

「そんなことは、どうでもいい……俺は、行かないと……」

 

「……倒すだけじゃ、根本的な解決にはならねえ気がするんだよな……」

 


 

 仮面ライダージオルガは

 夢を作る団長オルガと

 ご覧のスポンサーの提供でお送りいたします

 


 

「……刹那・F・セイエイ。目標を駆逐する」

 

 対峙するエクシアとアナザーエクシア。

 エクシアが二つの剣を取り出す。

 GN・ロングブレイドとショートブレイド。

 バックパックから放出される粒子でアナザーエクシアに急接近する。アナザーエクシアはシールドで防ぐが、がら空きの胴体に蹴りを食らう。GNビームサーベルを呼び出したアナザーエクシアは、エクシアに斬りかかるも、ほとんどの攻撃をかわされ弾き飛ばされる。

 

「な、なんで……!? なんでこんなに強いの……!?」

 

「立派な精神だが、お前は大切なものを見失っている」

 

 GNソードを展開するエクシア。

 それに対しアナザーエクシアはGNブレイドを呼び出す。

 二人の剣が打ち合う。鋭い金属音が鳴り響き、その度に大気が揺れる。だが、技量的にエクシアの方が圧倒的に上だった。

 


 

「一体、何があったんだ?」

 

「……分かりません」

 

「所長が新しい人を見つけたって言うから、しばらくの間休んでいてって話したんです」

 

「先輩が戦ってくれるのは、頼もしいですけど危なっかしいですから」

 

 マリーが言うにはあいつで最後なんじゃないのか? 

 誰を見出したんだ、マリー……

 

「そしたら……何故か……あんな怪物に……」

 

「……マリーには言ったのか?」

 

「言っていません」

 


 

「……はぁ、はぁ……あの後、あいつは何とかまいたけど……」

 

 なんで、なんで? 

 私は、私のできることをやってるだけなのに。

 なんでみんな……

 

「……何してるの?」

 

 えっ!? て、敵……? 

 な、なんだ、タイムジャッカーの人か……

 

「……あの人たちは?」

 

「言ったでしょ、あなたはあなたのすべき事をやりなさい」

 

「……するべき事って?」

 

「復讐」

 

 復讐……? 私が? 

 そんな、私にはそんなこと……

 いや、でも……

 


 

「はぁ……この辺に手がかりは……ないだろうなぁ」

 

 俺はあの後、あのウォッチを持ってた男を探してる。

 ……いやー、どこにもいないな。

 ん……? 戦闘機? 

 なんであんなところに……

 取り敢えず行って……

 

「……探してるのは私か?」

 

「……あんたがライドウォッチの持ち主?」

 

「ほう、これはライドウォッチと言うのか」

 

 おっ、間違いなくライドウォッチ! 

 俺はそれを渡してもらうために近づいた……が……

 

「待て。私はこれについての記憶がない、これにどんな意味があるのか……それを知るまでは渡せない」

 

 ……そんな……せっかく手に入れられると思ったのに……

 

「分かったら帰りたまえ、少年」

 


 

「……今まで頑張ってきたあの子に……この仕打ちは少し残酷すぎたかしら」

 

「……分かっているならしないでください」

 

「え、え!? な、なんでここに!?」

 

《EXIA……REPAIR……》

 

「私は……私は戦ってきた! 自ら前線に立って! それなのに、なんでこんな仕打ちを!?」

 

《仮面ライダー! ジオルガ!》

 

 オルガマリーの前でアナザーエクシアリペアに変身する立香。そこに、ジオルガが現れアナザーエクシアを押さえつける。

 

「やめろ!!」

 

「また、あんたか……!!」

 

 粒子化して去っていくアナザーエクシア。

 

「……くそっ、逃げられた……」

 

「……兄……さん……?」

 

「……あぁ、こりゃもう隠せねえな」

 

「俺、仮面ライダーなんだ」

 

「嘘でしょ、そんなのただの都市伝説……」

 


 

 ──ーオルガ邸

 

「……なあ、ユウヤ」

 

「あぁ、ウォッチを持ってる奴を見つけた。だけど、そいつはウォッチに関する記憶がなかった」

 

「……何故だ? ……そうか、ウィン。答え合わせをしやがれ」

 

 上の階から現れるウィン。

 

「やれやれ、私も便利に使われるようになったな」

 

「彼らはアナザーライダーが生まれたせいで記憶を失っている」

 

「戻す方法は一つ、アナザーライダーを倒すことだ」

 

「完全に倒せなくても、復活するまでの間は歴史が戻る」

 

 そうか。……よし、俺にいい考えがある

 


 

 ──ー戦闘機前

 

「おぉ、少年。分かったか? 私が何故これを持っているのか」

 

「……まだだ。だけど、すぐに分かるよ」

 


 

 ──ーカルデア・マイルーム

 

「はぁ……はぁ……」

 

 ドアが開く。

 

「……立香……?」

 

 ドアの方に振り返るオルガマリー。

 しかし……

 

「なんで!? なんで……私をお払い箱に!!」

 

 後ろの壁を壊し、現れるアナザーエクシア。

 しかし、ベッドの布団の中からオルガが現れ、アナザーエクシアを蹴りつける。

 

「そこまでだぜ、グランドマスター」

 

《ジクウドライバー!》

 

《ジオルガ!》

 

「変身!」

 

《仮面ライダー! ジオルガ!!》

 

 変身したジオルガとアナザーエクシアが、外へ転がり落ちる。

 

「逃したらまずい、これで!」

 

《スマホ!!》

 

《望月冬夜! ス・マ・ホー!》

 

 スマホアーマーに変身したジオルガ、

 スリップでアナザーエクシアを転ばせ、

 

《スマート! タイムブレーク!!》

 

 必殺技で撃破する。

 そして……

 


 歴史が、あるべき姿へ戻る

 

「……記憶が戻ったか?」

 

 が、近寄ったユウヤはそのまま投げられる。

 

「……ようやく分かったよ、少年!」

 

《モビルスーツ・オン!》

 

「変身!!」

 

《F・L・A・G! フラッグ!!》

 

「……これこそ、ユニオン・フラッグだ」

 

 仮面ライダーフラッグへと変身する男。

 

「そっちがその気なら、俺だって!」

 

《ジクウドライバー!》

 

《ユウヤ!!》

 

「変身!!」

 

《ライダータイム!》

《仮面ライダァ! ユウヤ……》

 

 戦いが始まる。

 フラッグに殴りかかるユウヤだが、

 フラッグの素早さに圧倒される。

 

「くっ、細身な分攻撃が当たらない……」

 

「ほら! どうした、少年!!」

 

 格闘技でユウヤを吹き飛ばすと、

 リニアライフルで追い討ちをかける。

 

「くっ、くそっ!」

 

 だが、ユウヤが召喚したモンスターの攻撃で形勢は逆転。ユウヤの一気に近づいての乱撃で追い詰められるフラッグ。

 

「……フッ……打ち止めだ!」

 

「……なんだって?」

 

「降参だと言っている、見事だ少年」

 

「急に悪かった、本当にこれを渡す価値があるのか試しただけだ」

 

 エクシアライドウォッチを渡すフラッグ。

 そして、変身を解除する。

 

「私の名前はグラハム・エーカー。ユニオン・フラッグの装着者をやっている」

 

「……仮面ライダーフラッグか」

 

「そう呼ぶ者もいるがな。それは、過去に君に渡された。……元の所有者の元に帰るのが、一番だろう」

 

 ウォッチを渡された遊矢は、

 タイムマジーンに乗り込み時空間移動を開始する。

 


 

 未だ戦闘が続くジオルガとアナザーエクシア。

 ジオルガはウヅキアーマーに、

 アーマーを変更していた。

 

「いい加減に、しやがれ……!」

 

「な、なんで私がこんな目に……!!」

 

 そこに、一人の男が現れる。

 

「それは、お前が力というものを履き違えているからだ」

 

《プリーズ! ガンダムエクシア!》

 

「……刹那・F・セイエイ。目標を駆逐する」

 

 ……ガンダムエクシアだ。

 

「……そうです。先輩は、昔のままで良かったんです」

 

 そして、彼女の相棒である、マシュも駆けつける。

 

「なあ、みんなこう言ってるんだ。……自分のやってる事に、気付いてくれねえか?」

 

「……嫌だ、嫌だ嫌だ嫌だ! みんなして私を虐める!!」

 

「奴は力に囚われている。……鍵を開けてやれ」

 

「はいっ、行きます!」

 


 

「……私も、前線で戦えたら、もっと上手くやれるのかな」

 

 時が止まった世界。

 そこに現れる、一人の少年。

 

「随分考え込んでるようだね」

 

「誰……?」

 

「僕はタイムジャッカーのウール」

 

「君はこのあと、大切な物を失う」

 

「だけど、僕と契約すれば君の望む力を与えられる」

 

「……どうする?」

 

「……契約する」

 

《EXIA……!!》

 


 

「すっ、すごい……身体が軽い! これさえあれば、みんなを守れる……」

 

「……悪いけど、その力をそれ以上使わせるわけにはいかない」

 

《エクシア!》

 

《アーマータイム!!》

 

《ガンダム! エクシア!!》

 

 エクシアアーマーを纏うユウヤ。

 

「な、何をする気……!?」

 

 そして、アナザーエクシアとの戦いが始まる。

 


 

「これさえあれば……全部上手くいくはずだったのに!」

 

「それはどうかな? お前の場合、そんな力が無い方が上手くいったんじゃねぇか?」

 

「でも……私は……」

 

「そうだ。人間は変わるものだ。だが、変わらない方が幸せな事もある」

 

「もう嫌だ! 私に話しかけないで!!」

 

「……目を覚ませよ!! 守りたかった仲間を襲って!!」

 

「お前に必要なのはそんな力じゃねぇ!! 自分でもなんとかなる、してみせるって自信だろ!?」

 

「お願いです。もう、そんな力に頼るのはやめてください」

 

「う、うるさい! 三人とも、どっか行ってよ!」

 

 ビームを乱射するアナザーエクシア。

 


 

《フィニッシュタイム!》

 

《エクシア! デュエルカッティング!》

 

 巨大化したディスクが、

 アナザーエクシアを切り裂く。

 


 

《フィニッシュタイム! ウヅキ!》

 


 

《フィニッシュタイム! エクシア!》

 

《トランザム! タイムバースト!》

 

「はぁぁぁっ!!!」

 

 身体が赤く輝き、高速移動するユウヤ。

 GNソードで連続攻撃を叩き込む。

 


 

《リミット! タイムブレーク!》

 

「マジックきりもみキーック!!」

 

 必殺技がアナザーエクシアを直撃する。

 アナザーエクシアは爆散し……

 


 

 GNソードによる連続攻撃、

 そしてGNブレイド、

 ビームダガー相手の体に突き刺し……

 

「トドメだ……!」

 

 背中から二本のGNドライブが生え、

 そこにまた違うパーツがドッキングする。

 

「ライザーソード!!」

 

 そして、GNソードがビームの刃で巨大化する。

 光の剣がアナザーエクシアを斬り裂き爆散。

 そして、アナザーウォッチは砕けた。

 


 

「なあ、ウィン。あの電話って、ウィンも持ってるか?」

 

「……これかい?」

 


 

「……誰だ?」

 

『俺だ。オルガ」

 


 

「そこに、立香いるよな? ちょっと変わってやってくれ」

 

「……ほら、お前の番だ」

 

「私……?」

 


 

「その声、私、私だよね?」

 

「未来の私?」

 

『自信を持って。そんな力なんて必要ない』

 

『あなたは、世界を救える』

 


 

「だって……本物のヒーローが保証人なんだもん」

 

「……俺が……ヒーローか。悪い気分はしねえな……」

 

「思えばさ……私、小さい頃、ヒーローに憧れてたなって」

 

「……それがさ、悪役みたいなことしちゃって」

 

「お前は、それでいいんだ。お前はそんな力がなくても大丈夫だ。……俺が、正義のヒーロー様が約束する」

 

「さあ、帰りましょう。私たちは……」

 


 

 ──ーオルガ邸

 

「あ、かばんおはよう」

 

「……三日月さん?」

 

「三日月でいいよ。やっと起きたの? もう夕方だよ」

 

「……あっ、マリーに遊矢もおかえり」

 

「……三日月……」

 

「今日は、俺が夕飯作っておいたから食べなよ」

 


 

 かくして、ガンダムエクシアの力を奪ったのは、我が魔王ではないが、まあ良しとしよう。火星の王としてのの力はどんどん増大している。この私にも推し量れないほどに。そして、次なるレジェンドが我が魔王の舞台に現れる。

 

「……こんな物の商品価値は、ない……」




次回、仮面ライダージオルガ!
「これより、我が檀ファウンデーションは日本より独立する……」
もう一人の王様!?
「おのれ檀正宗ェ!!ヤツの国など木っ端微塵にぶち壊してやる!!」
檀黎斗神再び!?
「私の力は、仮面ライダーライブ」
ゲームの力の仮面ライダーが二人!
檀黎斗VS檀正宗!!
「会社の規模を拡大したいって欲望に満ちてる!」
「……私の名前は、結月ゆかり、あなたは?」
「ゲームセンターCX、課長の有野です」
EP.09 シャチョウ・プロデュース2016


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EP.09 シャチョウ・プロデュース2016

この本によれば、普通の高校生オルガ・イツカ、彼には魔王にして時の王者「オーマジオルガ」となる未来が待っていた。ガンダムエクシアの力を奪い、着々と魔王への道を歩む彼の前に、その道を妨げる新たな王が現れる、と。ここから先はまだ皆さんには未来の話、でしたね。



「誰ですか? それ」

 

「あぁ、織田信長……戦国時代の王……と言っていいのか?」

 

 統一はできなかったが、まさしく王ではあると思う。

 俺は、王になるんだからな。こういう勉強はしねえと……

 

「……聞いたことはあります。魔王だとか……」

 

 もしかして……知らねえのか? 

 未来ってなんだよ……

 

「……魔王、ですか。あなたも……そうなって……」

 

 かばん……いや、俺は……

 最高最善を目指すって決めてんだ。

 

「大変よ、兄さん……仕事かもしれないわ」

 

 上からミカとマリーが駆け足で降りてくる。

 何があったんだ、ニュース? 

 


 

「私は檀ファウンデーション代表取締役、檀正宗である」

 

「……私は、これよりこの国よりの独立を宣言する」

 

「そして、我が会社、いや我が国は、永遠に繁栄し続ける国家となる」

 

 

 檀ファウンデーションの、城のような社屋の頂上から、独立宣言を発表する檀正宗。

 

「……ふざけるな! そんな勝手が許されると思っているのか?」

 

「勝手だと? 違う、これは力を持つものによる、正式な独立宣言だ」

 

「よって、これよりこの場所は我が国土。日本国の法律は通用しない……」

 

 ゲームカセットを投げ落とし、地面に落ちたゲームカセットは割れる。割れたゲームカセットからは、赤い悪魔のような怪物が現れた。

 

「……魔界村から、レッドアリーマー。存分に暴れてくれ」

 


 

「これって、もしかして……」

 

「あぁ、明らかにタイムジャッカー絡みだ」

 

 やっぱりか……早く行かねえと……!! 

 

「あ、オルガ今日唐揚げだから鶏肉買ってきて」

 

 おう、任せとけ!! 

 

「兄さん、準備が出来次第私たちも行く」

 


 

 すげえ人混みだな……

 門が閉まってる。正面からは無理だ……

 

 だったら、山の方から回り込んで……

 

「あれは……怪物が人を襲ってる」

 

 どういうことだ? 

 あの人たちはあいつの民じゃねえのか? 

 

「……魔王ってことじゃないか? 倒すしか、ない」

 

 あの怪物……見たことあるな。

 あぁ、思い出した! 

『ロックマン』のイエローデビルと、『悪魔城ドラキュラ』のドラキュラ伯爵だ! 

 ……でもなんでゲームキャラの姿をした怪物がいるんだ? 

 

《ジオルガ!》《ユウヤ!》

 

「取り敢えず、倒すしかねぇ!」

 

《ライダータイム!》

 

《仮面ライダー! ジオルガ!!》

 

《仮面ライダー! ユウヤ!!》

 


 

 イエローデビル、ドラキュラと戦闘を行う二人。

 

「よし、ゲームが相手ならこれで……」

 

《ゲンム!!》

 

《レベルアップ!! ゲ・ン・ムー!》

 

 ゲンムアーマーへと変身するジオルガ、

 イエローデビルと相対する。

 

「な、なんだよこいつ!? 攻撃が当たらない!」

 

「遊矢! ドラキュラ伯爵は頭にしか当たり判定がないんだ!」

 

「そうか、わかった!!」

 

 ゲンムアーマーの能力でイエローデビルと戦うジオルガ、ジャンプで相手の攻撃をかわしながら、弱点の目玉に攻撃を叩き込む。攻撃が目に命中するたび、HITエフェクトを散らす。

 

 ユウヤは蝙蝠に変化したドラキュラをモンスターを召喚しはたき落とし、怯んだドラキュラの頭部に攻撃を連続で叩き込む。

 

《フィニッシュタイム!》

 

《クリティカルタイムブレーク!》

 

《タイムバースト!》

 

 ほぼ同時に放たれた必殺技で、イエローデビル、ドラキュラ共々粉砕、爆散した。

 

「中々に強敵だったな……」

 

「……騒がしいな」

 

 が、そこに檀正宗が現れる。

 

「お前が魔王か……」

 

「私が魔王? 魔王などではない」

 

「敵対者には無慈悲に、民には慈悲深く接する」

 

「私こそが、王である」

 

《LIVE……!!》

 

 アナザーライダーに変身する正宗。

 腕に空気砲を出現させ、周りを薙ぎ払う。

 

「な、空気砲だと!?」

 

 続いてロトの剣、マスターソードを呼び出す。

 二刀流のアナザーライダーに、

 二人は圧倒され吹き飛ばされる。

 

「二刀流なら……これだ!」

 

《エクシア!》

 

 エクシアアーマーを纏うユウヤ。

 GNブレイド二刀流でアナザーライダーと打ち合い、マスターソードを弾き飛ばすが、さらに呼び出した杖で叩かれ吹き飛ぶ。

 

「くっ……なんだこいつの能力は……」

 

「……なんか見たことある攻撃ばっかなんだよなぁ……分かった! ゲームの攻撃だ!!」

 

「当たりだ。私の力は仮面ライダーライブ。だが、気付いたところで……」

 

 と、そこで小さいオパオパが現れ、アナザーライブに攻撃を仕掛ける。

 

「何だ? この小さいのは……あと少しで、邪魔を!」

 

 オパオパを追うアナザーライブ。

 そして追っていった拍子に、ウォッチが落ちる。

 

「……見てください、あの数字。2016、ですかね?」

 

「おい待て! 待ってくれ王様──!!」

 

 そして、それを追うオルガ。

 

「……オルガさん、行っちゃいましたけど……」

 

「……だが、2016年か……これが、あいつの生まれた年と見てよさそうだ」

 


 

 ──ー2016年

 

「……黎斗、もう父さんとは呼んでくれないのか?」

 

「あぁ。この会社は既に私の物だ」

 

 アナザーライブに変身できる正宗に、

 既に歴史が奪われた黎斗が勝てるはずがない。

 そう、そのはずなのだ。だが、黎斗は……

 

《EX-AID……!!》

 

 なんと、()()()()()()()()()に変身した。

 ……何故か? それは……

 

「私の力ならば、このニセモノのガジェットを解析し、改良、生産するなど容易い! よって私はあのニセモノから得たデータでこの、アナザーエグゼイドを作成した!! ニセモノの力に頼るのは不快だが……今はゲンムに変身できない、使わせてもらうぞォ!!」

 

《LIVE……!!》

 

「ならばその力ごと叩き潰すのみだよ、黎斗」

 

 それに対抗するようにアナザーライブに変身する正宗。

 アナザーライダー同士の戦いが始まろうとしていた。

 が、そこに現れる遊矢とかばん。

 

「……何しに来たァ……」

 

「アナザーライダーが二体?」

 

「……取り敢えず、両方倒すしかない」

 

《ライダータイム!》

 

《仮面ライダァ! ユウヤ……》

 

 2016年において、三つ巴の戦いが始まった。

 


 

 ──ー2018年、檀ファウンデーション

 

「君たちは私の会社の中核……ゲーム制作に関わってもらう」

 

「私の会社が国になっても、国民に娯楽を与えるのは我が社の仕事だ」

 

「社長殿」

 

「……どうしたんだね、結月ディレクター」

 

「私には出来ません。あなたのせいで、皆さんが困っています」

 

「……ほう。王に意見するとは、気に入ったよ」

 

「今なら君の理想通りのプランを組めるが、どうだね? 会社内の良いポストも用意しよう。就職する気はないか?」

 

「……絶対に、お断り致します」

 

「ならば、消えてもらおう」

 

 ん……? ここが社長室か? 

 おっ、あの王様がいるぞ!! 

 

「待ってくれ、王様。……会いたかった」

 

「……君は、あの時の」

 


 

 一方、2016年では

 

「君たちには、私の商品のテストプレイをしてもらおう」

 

 アナザーライブが投げたゲームカセットが割れ、

 中から鬼が現れる。

 

「こざかしいっ! 全員まとめて一掃してくれる!」

 

 アナザーガシャコンブレイカーを呼び出したアナザーエグゼイド。鬼と同時に現れた大量の妖怪を一刀のもとに斬りふせる。

 

「ザコめがァ……!」

 

 が、突然降って来たぷよに押しつぶされてアナザーエグゼイドはダウンした。

 

《フィニッシュタイム!!》

 

《タイムバースト!!》

 

「はぁ──っ!!」

 

 必殺技で鬼を撃破するユウヤ。

 そして、先ほど手に入れたウォッチを取り出す。

 

《クロノス……!!》

 

《アーマータイム!!》

 

《バグルアーップ……ク・ロ・ノ・ス!》

 

「行くぞ!!」

 

 クロノスアーマーに変身し、アナザーライブに殴りかかるユウヤ。アナザーライブを連続攻撃で怯ませ、

 

《フィニッシュタイム!!》

 

《クリティカル!! タイムバースト!!》

 

 後ろ回し蹴りでアナザーライブを撃破、爆散させる。

 


 

 ──ー2018年

 

「……なあ、かばん。本当にやったのか? 倒せてねえみたいだが」

 

『やっぱり……じゃあ』

 

「……君、私に会いたいと言ったな。何故だ?」

 

 あぁ、話しかけて来た。切るぞ……

 

「あぁ……俺も、王様になりたいんだ」

 

「王様を見て、勉強しないとなって……させてくれ!!」

 

「ほう……同族経営で会社を私物化するのも良くないな。君を後継にするのも良いのかもしれない。私について来い」

 

「やったぜ! しっかり見学する!」

 

「……あなた、彼がどんな人かわかっているのですか?」

 

「あぁ、だから俺は知りたい」

 

 さてと、あの王様についていかねえとな……

 

「そうだ、結月ディレクターを客室に入れておけ。……他の会社に流れるのは惜しい」

 

「……おいかばん、すぐにこっちに戻って来てくれねえか」

 


 

 さてと……

 

「よお、遊矢」

 

「……なんだよ、その格好」

 

 あぁ……そうだな

 

「俺はあの王様の元で勉強することにしたんだよ」

 

「つまり、軍門に下ったのか? ……だったら、今ここで倒す」

 

《仮面ライダァ! ユウヤ……》

 

「……やっぱりそうなるかよ」

 

《仮面ライダー! ジオルガ!》

 


 

 殴りかかるユウヤだが、ジオルガに掴まれ、首に膝蹴りを食らう。

 

「お前に構ってる暇はねえんだよな」

 

《ス・マ・ホー!》

 

 スマホアーマーに変身したジオルガ、

 ブリュンヒルデでユウヤを斬りつけ、そのまま必殺技の準備に入る。

 

《スマート! タイムブレーク!!》

 

 特大のシャイニングジャベリンを受けたユウヤは爆散、変身は解除された。

 


 

「……見ていたぞ。素晴らしい」

 

「君を警備員に任命する……いや、この場合近衛兵と言った方が正しいのか?」

 

「ありがたき幸せだ、王様」

 


 

『自衛隊の出動が検討されて……』

 

「いい? 自衛隊が出動なんてしたら、それこそ戦争が起きるわ」

 

「その前に私達と、兄さんで解決するの、いいわね?」

 

「はい、分かっています」

 

「……フフ、特にあなた。兄さんに説教されてから初めての出撃よ」

 

「やってみます。あの仮面のヒーローに負けないように」

 


 

 この本によれば、「この時代に王が並び立つ」とある。だが、1つの時代に王はただ1人のみ。真の王者となるのは誰か。カギを握るのは新たなる……レジェンド。

 


 

「あ〜……捕まってもうたわ〜……」

 

「うぅ……っ、私は精密機械ですよ……」

 

「……? 大丈夫か?」

 

「……あなたは?」

 

「ゲームセンターCX、課長の有野と申します」

 

 




次回、仮面ライダージオルガ!!
「……あいつは、魔王になる」
オルガが魔王に!?
「たとえどんな酷いゲームであっても、時間がある限り挑戦する」
「ハッハッハッハァ…やったぞ!!ついに戻って来た!」
仮面ライダーライブ復活!!
そして……仮面ライダーゲンム復活!!!
「私は、命の管理者だ」
「同じ時代に、王は二人もいらねぇ!!」
EP.10 カチョウ・オン2010


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EP.10 カチョウ・オン2010

この本によれば、普通の高校生オルガ・イツカ、彼には魔王にして時の王者「オーマジオルガ」となる未来が待っていた。だが、王たるを目指す者たちが並び立つ。アナザーライブの力を使い、この国を支配しようとする檀正宗。そしてそれに対抗するは、アナザーエグゼイドの力を操りし檀黎斗神。オルガ・イツカは、魔王への道を歩むため、正宗の軍門に下る。そして、オルガ・イツカは、新たなるレジェンド・有野晋哉と出会い、ライブの力を、おっと。さすがに読みすぎました。


 ──ー2010年

 

「……ところで、名前は?」

 

「結月ゆかり……です。あなた、芸人の……」

 

「あのボイスロイドとかいう……時代は進化したんやなぁ」

 

「いや、まあ芸人やけども……それ以上にやらんといかんことがある」

 

「この部屋から出んとな」

 

「しかし、鍵がかかっていて……」

 

「こういう時は待ってたらなんか起こるんちゃう?」

 


 

『おそらく兄さんは既に行動を起こしてるわ、鉢合わせになる前に人質を救出、あとは……』

 

「分かっています、行くよ」

 

「はい……鍵がかかったドアがありますが?」

 

「もしかして……いきなりビンゴ? 壊しちゃおう」

 


 

 アワレにも粉砕されるドア。

 そして……

 

「……な、勘当たったやろ?」

 

「すごい……ですね……」

 

「え……っと、もしかしてあなたって……課長?」

 

「……あ、はい、そうですけど……」

 


 

 いやー、それにしても本当にすげえ城だな。

 和風の侘び寂びって言うのか? 

 そういうのが感じられて、とってもおいしい。

 

「……あいつら……」

 

 あの時の紫髪の……

 それと、マリーのところの二人……

 あっ!! あの人影は!!! 

 間違いねえゲームセンターCXの有野課長だ! 

 サインもらわねえと!! 

 俺の足は止まらねえからよ……

 

「……我が魔王。彼もまた、王となる資格を持つ者」

 

 えっ? 有野課長ってそんなに大それた人間だったのか? 

 すげえ、これからは改まった姿勢で挑戦見ねえと。

 CS契約して録画して毎日王としての勉強しねえと。

 

「……我が魔王……?」

 

「課長の力……精神力ってところか?」

 


 

「ほう……これはまた、大量の客人だ。何をしに?」

 

「……このゲームに挑戦しに」

 

「流石のプレイヤー精神だ。だが私の会社は、国は。そしてゲームは止められない」

 

 投げられたゲームカセットから、大量の敵キャラが生まれる。

 

「やっぱり、ここが中核?」

 

「……では、戦闘行動に移行します。ご指示を」

 

「待ちやがれ」

 


 

「よう、待たせたなお前ら」

 

「あ、イツカ」

 

 それにしても……

 この部屋にこの数か……狭いな

 

「……何しに来た? 《ジクウライダージオルガ》」

 

「……いやさ、思うんだけどよ」

 

「正宗社長が悪い王様になるって、どんな根拠があって言ってるんだ?」

 

 俺は、おかしいと思ってたんだ。

 だってよ、王になりたい理由も知らねえのに、

 魔王だのなんだのって……そりゃあんまりだ。

 

「だから社長がどんな王になりてえか、聞かせてくれ」

 

「……分かったよ、《ジクウライダージオルガ》」

 

「私の国は、世界中をやがて席巻する」

 

「やがて世界は私たちの与えた物に溢れ」

 

「私たちのゲームは、永遠に愛され続けるコンテンツとなる」

 

 永遠に……愛され続けるコンテンツ……

 

「いや、他の会社のゲームが好きな人もおる」

 

「その人の会社選びの自由を奪うことは、やっちゃいけない」

 

「……そうか。それが君たちの意見か。消えてもらおう」

 

「待ってくれ社長。……こいつらの処理は俺に任せてくれ」

 

 そうだ、こいつらの処理はな。

 

「……分かった、頼むぞ《ジクウライダージオルガ》」

 

「そんな、イツカ!?」

 

《ジオルガ!!》

 

 悪いが、ちょっとだけ眠ってもらうぜ。

 


 

 EP10 カチョウ・オン2010

 

「やっぱり……オルガは、あいつは魔王になる……」

 

「嘘でしょ? オルガが……?」

 

「ねえ二人とも、オルガがどうかしたの?」

 

「い、いやなんでも……」

 

「ふーん」

 


 

「ふぃー……」

 

 マリーのところの二人と、

 課長と紫の胸なし。

 傷付けずに確保ってのは厳しかったな……

 

「……あの、内心バカにしてませんか私のこと?」

 

 心でも読めるのかこいつ……? 

 取り敢えず縄で縛っておいたが……

 

「苦戦させられたぜ、本当によ。それどんな材質で出来てんだよ」

 

「それはどうも」

 

 ……あ、電話だ。遊矢からか? 

 


 

「……よお、遊矢。さっきはやり過ぎちまったな」

 

「詫びはいらないよ。俺はお前を倒す」

 

 そうか、俺を本気で殺すつもりか。

 だったら俺も本気を出さなきゃ失礼ってもんだな。

 

「変身!」

 

《ライダータイム!》

 

《仮面ライダァ! ユウヤ……》

 

 周りに現れるザコ敵。

 

「変身」

 

《ライダータイム!》

 

《仮面ライダー! ジオルガ!!》

 

「ユウヤ、これが最後の戦いになるかもな」

 

 ユウヤは周りのスライムやクリボーを払い、

 デュエルディスクで蹴散らす。

 

「……ユウヤ、なんで俺が魔王になるって判断した?」

 

「それは、お前があの魔王の軍門に下ったからだ!」

 

「俺はあいつに力なんて貸すつもりはねえ」

 

「だったらなんで!!」

 

「……知りてえんだ、いい魔王になる為に、魔王ってのはなんなのか」

 

 作業員に襲いかかろうとするザコ敵を、

 ジュウモードのマエガミギレードで撃ち抜く。

 

「俺の大切な民を傷つけるんじゃねえ」

 

 これで、ザコ敵は全滅か? 

 

「……ユウヤ、この人たちは頼むぜ」

 

「ま、待ってくれ!」

 


 

「……さっきはすまねえな」

 

 四人の縄を解く。

 

「……さあ、行こうぜ」

 

「どういうことですか? あなたのことを信用できるわけ……」

 

「いい魔王になるために、勉強してるだけだ」

 


 

「社長殿、俺は今日で辞任だ」

 

「……そうか、ジオルガ」

 

「ならば仕方ない」

 

《LIVE……!!》

 

 アナザーライブに変身する正宗。

 ジオルガに変身しようとするオルガだが、

 ウォッチをはたき落とされてしまう。

 

「イツカ!? しょうがない、私たちだけで……」

 

「ブゥゥゥン!!」

 

 が、そこに突然アナザーエグゼイドが現れ、アナザーライブと戦う。

 

「檀正宗ェ……その椅子は私に明け渡してもらおうか」

 

「黎斗。私はこの会社を、世界をより良くしたいだけだよ」

 

 お互い、ジャンプで飛び交いながら戦闘する。

 だが、アナザーライブが呼び出した神弓の一撃でアナザーエグゼイドは撃墜され、フラフラと立ち上がるアナザーエグゼイドにアナザーライブの攻撃が直撃。変身は解除された。

 

「ぐ……はぁ……やはり、ニセモノの力では限界があるか……」

 

 倒れ込んだ黎斗の身体からウォッチが零れ落ち、そのウォッチが負荷に耐えきれず砕けた。

 

「お、おい大丈夫か!」

 

「あぁ……君はオルガだったか? ……そうだ、あのウォッチを渡せ」

 

 言われるがままにゲンムウォッチを渡すオルガ。そして黎斗がそのウォッチを押した瞬間歴史が復元され……

 

 黎斗の腰には、

 ゲーマドライバーが出現した。

 

「ついに戻ってきたァァァッ! ハッハッハッハ!!」

 

 狂ったように笑いながら、ガシャットを取り出す。

 

「ヘェンシィン……」

 

《ゴッドマキシマムマイティX!!》

 

《最上級の神の才能! クロトダーン!》

 

《ゴッドマキシマーム! エーックス!》

 

「喜べ……最高神の再臨だァ!!」

 

 ついに復活してしまった、

 かつて厄災を齎した神の力。だが、その力は今は目の前の敵を倒すため。結果的ながら、平穏を取り戻すため。

 人騒がせな神は、再び地上に立った。

 

「覚悟しろ! いくらお前が他のライダーの力を持っていようとも、この神の力の前には全てが無意味!!」

 

 テンション最高潮でアナザーライブに襲いかかるゲンム。力をフル活用しアナザーライブを圧倒する。隕石を落とし、アナザーライブを倒すものの、同じライダーの力では無いため完全に倒せない。そして、アナザーライブが崩れ落ちその中から現れたのは……

 

《バグルアーップ……》

 

《今こそ時は、極まれり!!》

 

「……あれは!?」

 

「クロノス……お出ましか」

 

「黎斗……そしてプレイヤーたちよ。私は、強いぞ?」

 


 

「課長! あなたも同じようなものを持ってるはずだ!」

 

「えー? そんなもん持ってたっけ……あ、あったわ」

 

 よし、ライブライドウォッチだ! 

 これさえあればもう何も怖くねえ! 

 

 ……!? タイムマジーン!? 

 あんなものまで持ち出してくるのか!? 

 

「おいジオルガ! お前は2010年に行け。……なあに、こっちには神様と英雄様がいる。過剰戦力だよ」

 

 遊矢……お前、力貸してくれるのか? 

 

「……何にせよ、お前が魔王になるというのは変わってないぞ」

 

 サンキュー、遊矢。

 俺は行くぜ。

 

《仮面ライダァ! ユウヤ……》

 

《アーマータイム!》

 

《ク・ロ・ノ・ス!》

 

「オルガさん! 乗ってください!」

 

 おう! 

 


 

 タイムマジーンに乗り込んだオルガ。

 タイムマジーンの形状が変化し、

 一角獣のようなゴーグルを付け、

 細身の腰、全体的に白いカラーリングに変化。

 そして片手に持ったライフル。

 その名も、獅電改!! 

 

「行くぜ!!」

 

 ライフルで敵のタイムマジーンへ攻撃を仕掛けるが、火球にかき消される。が、急接近して背中にマウントしているパルチザンで殴りつける。

 

「トドメだ!!」

 

《マジーン・カラミティ!!》

 

 肩、腹部に発射口が現れ、

 ライフルと同時にビームを放つ。

 そして、タイムマジーンは時空間へ突入する。

 


 

 2010年

 

「ふむ……黎斗のゲームも勢いが落ちてきたな」

 

「……そろそろ、頃合いか?」

 

 と、その瞬間。

 時間が止まった。

 

「むっ? 時間が止まった? ……なんだ、これは?」

 

「……やあ、正宗社長」

 

「君は誰だ?」

 

「僕はタイムジャッカーのウール。……社長さんの才能をゲームなんぞに使うのは、勿体無いよね?」

 

 そう言ったウールを蹴りつける正宗。

 

「……幻夢コーポレーションは夢を売る企業だ」

 

「それは、あの頃から変わらない」

 

「……それを、なんぞとは何だ? 我が社の理念をコケにしているのかね?」

 

「えっ……あの……こんなのプランにないんですけど……」

 

「だが、君の持っている力は有効活用させてもらおう」

 

 ウールの手から離れたアナザーウォッチを手に取る正宗。

 

《LIVE……!!》

 

 そして起動し、自らの体に埋め込む。

 

「あー! 僕の!! 僕のアナザーウォッチ!!!」

 

「……今日から私が、仮面ライダーライブだ」

 


 

「ふむ、この力ならば世界の実権を握ることも容易かろう」

 

 そそくさと逃げて行くウール、可哀想に。

 が、そこにオルガが現れる。

 

「いや、お前はそんなになれねえぜ」

 

「……誰だ、君は?」

 

「将来、王様になる男だ」

 

《ジオルガ!》

 

「変身!」

 

《ライダータイム!》

 

《仮面ライダー! ジオルガ!!》

 


 

 アナザーライブと戦うジオルガ。

 やはりアナザーライブの方が強いが……? 

 

「だったら、これだぜ」

 

《ライブ!!》

 

《アーマータイム!!》

 

《ラー! イー! ブー!》

 

 いつものようにウィンが現れ、祝辞を上げる。

 

「祝え! 全ライダーの力を受け継ぎ、時空を超え、過去と未来をしろしめす時の王者。その名も仮面ライダージオウ ライブアーマー。また1つ、長たるライダーの力を継承した瞬間である」

 

「……ダンチョウ・オーン!!」

 

 が、ライブアーマーであっても、

 実力差は拭えず押されるが……

 

「……さーて、お仕事お仕事」

 

《カポーン》

 

「あれもそうなのか? まあいいけどよ」

 

 突然現れる、赤と青のカラーリングをした仮面ライダー。

 

「……あんた、一体?」

 

「俺か? 俺は仮面ライダーイース。名前は……」

 

「マリオ・マリオ。戦う配管工さんだ」

 


 

「おのれェ!! 超ゲムデウスをどこから持ってきた!」

 

『甘いなぁ黎斗。私がバックアップくらい取っていないと思ったか?』

 

 暴れる巨大な怪物、超ゲムデウス。

 それと戦うゲンム、ユウヤ、マシュ。

 

「マシュ、まだ行ける?」

 

「は、はい。ライダーだけが人類の希望じゃありません」

 

「……と言っても、なんてパワーだ……」

 

「しょうがない、私にいい考えがある!」

 


 

「行くぜ」

 

《カポーン》

 

 ドリルアームを装着するイース。

 キャタピラレッグも出現させ、

 猛スピードでアナザーライブを攻撃する。

 

「なんていうスピードだ、だが」

 

 アナザーライブが呼び出した魔獣ガノンが周囲を破壊しながら仮面ライダーイースを吹き飛ばす。

 

「痛て……っ、この数はキツイって……」

 

「どうだ、仮面ライダーイース。素晴らしいだろう?」

 

「そいつは、どうかな!?」

 

《フィニッシュタイム! ライブ!》

 

《シーエックス! タイムブレーク!!》

 

「何!?」

 

 油断していたアナザーライブに、ジオルガのキックが直撃する。

 ライブは爆散し、アナザーライブウォッチは砕けた。

 


 

「いいか、私に合わせるんだ!」

 

「あぁ!」

 

「分かりました!」

 

 惑星をモーニングスターのように振り回しながら超ゲムデウスに突撃するゲンム。惑星で殴りつけられた超ゲムデウスは怯み、お返しの必殺技を放つ。

 

「今だよ!」

 

「はい、宝具展開します!」

 

 が、その光線はあと一歩で鉄壁の城に阻まれ、そしてその城壁の上から必殺の一撃が放たれる。

 

《フィニッシュタイム! クロノス!》

 

《ゼッパン! タイムブレーク!》

 

 ユウヤのライダーキックだ。

 がら空きの超ゲムデウスの頭部に突き刺さる。

 

「……だめだ、倒しきれない……!?」

 

 そのキックさえ耐える超ゲムデウス。

 

『無意味だ……私こそ、世界のルー……!?』

 

 が、それに加勢するようにもう一つのキックが命中する。

 

「トドメトドメトドメ!」

 

 そう、仮面ライダーライブのキックだ。

 アナザーライブが倒され、歴史が戻った。

 そのため、変身することができた。

 ダブルライダーキックに耐えられなくなった超ゲムデウスは、やがて……

 

『ぬわぁぁぁぁぁっ!!!!!』

 

 キックを受けた頭頂部から、崩れ落ちていった。

 

《GAME CLEAR!》

 

 全てが終わったことを示す文字が、

 青空に浮かび上がった。

 


 

「そのウォッチは君のもんや」

 

「……そうだな、私のウォッチも返しておこう」

 

 ライブウォッチとゲンムウォッチを手に入れたオルガ。

 

「……サンキュー」

 

 そして、自らの家へ帰る。

 癒しの場所へ。

 


 

 ──オルガ邸

 

「いやぁ、今日はキツかったなぁ……」

 

「あ、兄さん」

 

「おう、マリー。……っておい、なんでそいつらまでいるんだ?」

 

「隠す必要も無くなったのでこの家で暮らそうとの所長の提案で……」

 

「マイルームよりも落ち着くしね」

 

「……賑やかでいいでしょ?」

 

 よくねーよマリー。

 あと何人増えるんだこの家。

 

「あ、オルガ。また同居人増えちゃったけど大丈夫?」

 

 助けてくれミカ。変わらねえのはお前だけだ……

 

「……あれ? そういえば遊矢は?」

 

 あっ……そういえば遊矢がいねぇ……

 あいつ、どこに行きやがったんだ? 

 


 

「俺は、あいつの仲間にはなれない」

 

「そもそも俺は、あいつを倒して絶望の未来を変えるためにきたんだ」

 

「……それがいつの間にか情が移って」

 

「棄て去らなきゃならない、そして俺は……」

 

 




次回、仮面ライダージオルガ!
「どうも、ヒカキンです」
「ウィィィーッス!どうも、シャムでーす」
表の王と裏の王!!
「ねえ、ここ私の聖地なんだよ」
「オルガが、二人!?」
「なんなのよもう!」
二人のオルガ!?
「ようつべで!オン・エアーだぁ〜っ!」
EP.11 ジオルガ・オン・エアー


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EP.11 ジオルガ・オン・エアー2018

この本によれば、普通の高校生常磐ソウゴ、彼には魔王にして時の王者「オーマジオルガ」となる未来が待っていた。そして、今まさに新たに手に入れた力、仮面ライダーゾットの力でアナザーゾットを倒そうとしていた。



 2013年

 

「こ、こいつ強いぞ!?」

 

 アナザーゾットと戦うジオルガ。

 手に持った剣でライドウォッチをはたき落とされるが、

 空中でキャッチし、ジクウドライバーにセットする。

 

《アーマータイム!》

 

「え、ちょっおい!!」

 

 上から塊と化したアーマーが落下し、ジオルガの頭部に覆いかぶさる。ジオルガはその重さに耐えきれず転びひっくり返ってしまう。

 

「うわっ、取れねえ!?」

 

「祝え! 全ミームの力を受け継ぎ……」

 

「ウィン助けてくれー!」

 

「……あ、戻った」

 

 覆いかぶさったまま起き上がるジオルガ。

 

「時空を超え……」

 

「開いたぞー!」

 

 そして塊のアーマーが開き、ジオルガの体に装着される。

 

「過去と未来をしろしめす時の王者」

 

「その名も、仮面ライダージオルガゾットアーマー!」

 

《ウィーッス! ゾ・ッ・ト!》

 

「また一つ、ライダーの力を継承した瞬間である」

 

「ようつべで……オン・エアーだ!」

 

 アナザーゾットに斬りかかるジオルガ。

 二つの剣で敵を斬り裂き、

 吹き飛ばして距離を取る。

 

「ユウヤ、今助けてやるぜ!」

 

《ゼロニン! タイムブレーク!》

 

 そして、必殺技で真っ二つにされたアナザーゾットは爆散する……が、その瞬間、世界が歪んだ。

 

「な、なんだこれっ!?」

 


 

「確かに、奴を倒せば仲間は救えるね。だけど、それでいいのか?」

 

「……どういうことだ?」

 

「自分一人で解決するのが、君の考える王様か?」

 

「……」

 

「王様ならば、自分の家臣をもっと信用してあげなさい」

 

「……あなたは?」

 

「僕? 僕ですか? 僕の名前は……」

 


 

 仮面ライダージオルガは

 夢を作るMAD、異世界オルガと

 感想をくれる兄貴、評価してくれる兄貴、お気に入り登録してくれる兄貴、あとついでにハーメルンの提供でお送り致します

 


 

「ねえ、ユウヤ。あんたジオルガのところ飛び出したみたいじゃない」

 

「……タイムジャッカー? 悪いが俺はお前らの手は借りない」

 

「いーや、必要になるはずだよ遊矢くん」

 

「……ショウタ? また来たの?」

 

「そうだよ、だって僕は困ってる人を助けるのが仕事だからね」

 

「困ってるって言いたいのか!?」

 

「だって、そうでしょ? 君は既にジオルガに負けた」

 

「目的のために手を取り合おうよ」

 


 

 EP11 ジオルガ・オン・エアー

 

「……お出かけ?」

 

「あぁミカ。遊矢を連れ戻しに行くんだ」

 

「喧嘩でもしたの?」

 

「……まあ、そんなところだ」

 

 ドアが開き、人影が現れる。

 お、ありゃウィンだな。

 

「……放っておくんだな」

 

「ウィンさん……?」

 

「知り合い?」

 

「まあ、そうだが……」

 

「あぁ、こちらを依頼したい」

 

 ミカに何か紙を手渡すウィン。

 

「えーっと……マリーは最近本業以外の依頼は打ち切ったそうだよ」

 

「……あれ? よく見れば本業の依頼じゃん。マリーに届けとくね」

 

「ありがたい」

 

 二階へ上がっていくミカ。

 あいつこんな依頼されることあったんだな。

 

 それにしてもウィンの奴なんでここに? 

 

「我が魔王、あの男を探してどうするつもりだ?」

 

「仲間がいなくなったら連れ戻すのは当たり前だろ」

 

「待ちたまえ我が魔王。この本に遊矢という名は存在しない」

 

「よって、彼がいなくても君は王になれる。放っておいてもなんら問題はない」

 

「王になれるとかなれないとかじゃねえ。俺の気持ち的にアイツが必要なんだ。俺が、いい魔王になる為にな」

 

 早く行かなきゃな。あいつを連れ戻すためにも。

 


 

 あー、そうだそうだ。

 えーっとこのルートを行けば……

 見えた、俺の家だ。

 ちゃちゃっとお邪魔してヒントを……

 

「……」

 

「あれ? オルガ?」

 

「どうしたんですか? 忘れ物?」

 

 ミカ……それにかばん。

 どうやら『俺』が外出した直後らしい。

 

「あ……あ……」

 

 ダメだ、都合のいい切り返し方が思いつかねぇ。

 取り敢えず話を逸らしてなんとかするしか……

 

「……見ろ、youtuberの連続失踪事件」

 

「これって、タイムジャッカーの仕業かもしれねえぞ」

 

「……オルガ、タイムジャッカーって何? 新しいyoutuber?」

 

「この事務所のところに遊矢のヤツがいる。そんな予感がするんだ」

 

「行こうぜ、かばん」

 

「行こうって言ったって……」

 

「いいんだよ、今日の俺すっごく勘が冴えてるからな」

 


 

「あの……パイセン……」

 

「……どうした? ルア。話なら後にしてくれ、編集を早めに済ませないといけない」

 

「いや、あのその……見たんです。パイセンが、化け物になるところを」

 

「何言ってるんだ? バーチャルのボディに入りすぎて脳までバグったか?」

 

「相変わらず辛辣っスね……だ、だけど本当なんです、もしかしたら今まで消えていったyoutuberさんたちもみんな……」

 

「……だったらどうだって言うんだ?」

 

《ZOT……!!》

 

「お、お願い、許してっ」

 

「消えろ」

 

 突如現れた動画を映す壁に投げ込まれた少女が、そのまま動画に吸い込まれ消えていった。

 


 

「どうだ? 己の野望を成し遂げるためには迷いがない」

 

「……? 遊矢、どこに行った?」

 

 市民を避難させ、アナザーゾットと戦う遊矢。

 

「……こんなやり方じゃ、誰も笑ってはくれないだろ?」

 

「もう少し見所のある男だと思ったが……」

 

「な、何!?」

 

 アナザーゾットが出現させた動画に吸い込まれる遊矢。

 

「おい大丈夫か遊矢!? アナザーゾット……!」

 

「……遊矢さんを助けないと……? 待ってくださいオルガさん、なんでアナザーゾットの名前を?」

 

「えっ……? あー、勘だな、うん。ライドウォッチもあるし、年代もわかった。さっさと倒しにいくぞ。お前らは先に家に戻っといてくれ、俺はこの人を病院に連れていく」

 

「待ちたまえ我が魔王。いつのまにそのウォッチを?」

 

「嫌だなぁウィン。この前祝ってくれたじゃねえか」

 

「……この前……祝った? ……記録が無いのにも関わらず?」

 


 

 ──??? 

 

「ここは……?」

 

 謎の場所で目を覚ました遊矢。

 

「アレの怪物は一体?」

 

 すぐさまデュエルディスクを展開し、《EM・ディスカバーヒッポ》を召喚する遊矢。そして、召喚されたディスカバーヒッポに乗りながらジクウドライバーを装着し、変身する。

 

《ライダータイム!》

 

《仮面ライダァ! ユウヤ!》

 

 ユウヤが飛び上がると同時にリリースされたディスカバーヒッポ。そしてそれをコストにアドバンス召喚されたのは……

 

「オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン!」

 

 二つの眼の色を持つ、紅の竜だった。

 


 

「……またこんな面倒な……私たちに休息はないのかしら?」

 

「またまた、マリーはまだいいじゃねえか上司だしよ」

 

「あのね、私だってね……」

 

 ん? ドアが……あぁ、かばんか、どこ行ってたんだ? 

 

「オルガさん? 病院にに行ってたはずじゃ?」

 

「病院? お前こそどこ行ってたんだよ。遊矢は見つかったか? 俺は見つけれなかった。お前もか? 俺はもう一回行ってくる」

 

「ちょ、ちょっと待ってくださいオルガさん!」

 


 

 あー、遅れちまったな……

 色々と混乱してるかもな……

 

「あら兄さん早かったわね」

 

「おーいかばん、待たせちまったな」

 

「えっあのオルガさん今……えっ?」

 

「……? どうしたんだ?」

 

「な、なんで話が噛み合わないんですか……?」

 

 あ、あー……これもしかしてやらかしたか? 

 

「とにかく話を進めていいか? アナザーゾットについて俺の知ってることを話したいんだ」

 

「あー、はい、分かりましたオルガさん。とにかく聞きます」

 

 ありがとうな、かばん。

 


 

「以上が、俺の知ってる情報だ」

 

「……あのね、兄さん。なんでそんなに詳しいの?」

 

「えっ、それはあの……調べたからな……」

 

「オルガさん、何か隠してますね?」

 

「えっ……あー、あ! そうだ、買い出し行ってくる!」

 

「ちょっ、逃げないでよ!!」

 


 

 やっばり遊矢は見つかんねえな……

 取り敢えず早く帰らねえ……

 

「うぉ!?」「えぇっ!?」

 

 とぉ!? 

 

「……や、やっぱ闇雲に探しても無理だよな、作戦立てようぜ」

 

「……な、なんなんですかもう……」

 

 


 

「……俺はそのライドウォッチ持ってねえし、アナザーゾットの仕業だなんて初耳だぞ?」

 

「とぼけないでください、オルガさん!」

 

「そうよ、兄さんがそんな調子だと私たちも動けないのよ」

 

 え、えー? 

 んなこと言われてもよ……

 

「……? 今分かりました、違和感の正体」

 

「……!! 私も分かったわ」

 

「はい、さっきからオルガさんの服の色がコロコロ変わってます!」

 

 ……? なんの話だ……? 

 

「……あなたたち、タイムマシンあるって言ったわよね? ……なんてこと、なんてことしてるのよ兄さん!!」

 

 えっ、おい!? 

 

「そうですよオルガさん、なんて真似を……いや、このオルガさんじゃないですけど……」

 

 俺は……俺は何もしてねえよ……

 

「とにかく行きますよオルガさん!」

 

 えっ、ちょっおい!! 

 


 

「……あんたは一体?」

 

「syamuと申しますゥゥゥ……」

 

「ここに出口は?」

 

「ない、いやないんちゃうか? いや自信ないわ」

 

「……」

 


 

「おいなんだよアレ、ダンスの途中じゃねえか、すっげえ沸いてるじゃねえか! あれをぶち壊せっていうのか!?」

 

「いいから早くしてください!」

 

「えっ……あ……そ、そこまでだ!!」

 

 俺の叫びに反応して、観衆が騒つく。

 ……も、もうどうにでもなれよ……

 

「……あんたは、さっきの」

 

「初めまして……なんだがな? 取り敢えず、あんたを倒す」

 

《ジクウドライバー!》

 

《ジオルガ!!》

 

《ライダータイム!》

 

《仮面ライダー! ジオルガ!!》

 

《ZOT……!!》

 

 逃げ出す観客、他のメンバー。

 そして残ったのは俺たちだけ。

 よし、これなら邪魔する奴は、いねえ!! 

 


 

《ラ・イ・ブー!》

 

 ライブアーマーにアーマータイムしアナザーゾットと戦うジオルガ。ライブアーマーの召喚できる様々な武器でアナザーゾットを追い詰める、が

 

「だったら、お前もあの世界に送ってやる!」

 

 掴まれたジオルガ、そして動画世界に送られそうになる……が、突如どこかから銃弾が放たれアナザーゾットが怯む。

 

「な、何者だ!?」

 

 そこに現れたのは……紛うことなき、ジオルガだった。

 

「……ジオルガが、もう一人?」

 

「……やっぱり来ましたね」

 

「我が魔王、まさか……」

 

「えっ……おい、俺じゃねえか」

 

「ここまで来ると不気味だな……まあ、いいか!」

 

 共同戦線を張る二人のジオルガ。

 同一人物の息の合ったコンビネーションがアナザーゾットを斬り裂き、撃ち抜き、そして吹き飛ばす。

 そして、もう一人のジオルガが打ち上げたアナザーゾットを、ジオルガが空中で攻撃し、地面に叩きつける。

 

「一気に決めるぜ!」

 

「おう!」

 

「……と、言いたいところだが、今はまだダメだ」

 

 アナザーゾットに突っ込むジオルガを、もう一人のジオルガが止める。そして、立ち止まる二人にアナザーゾットの放ったエネルギー弾が直撃し……

 

「ぬわーっ!!」

 

 ……二人仲良く爆発したとさ。

 そして、煙が晴れる。

 二人の変身は解除された。

 当然、素顔を晒すことになる。

 

「……お前、誰だ……?」

 

 オルガがもう一人のジオルガの変身者を見つめる。

 そして何よりおかしいのが、そのもう一人のジオルガの状態だった。何故ならば、変身が解除された後のそこにいたのは。

 

「……俺か? 俺は……」

 

 

 

 

 

 

「……俺だよ」

 

 間違いなく、オルガ本人だった。

 

「やっぱり、そうでしたか」

 

「我が魔王、なんてことを……」

 

 

 




次回、仮面ライダージオルガ!
「…オルガが二人に見えるんだけど、気のせいかな?」
「思い通りにはさせんよ、ウィンも、そしてショウタにも」
「自分だけじゃない、仲間も信じる!」
「あー、ほならね?自分が変身してみろって話ですよ」
「…この俺が止めてやる!」
「細切れに、してやるぜ!!」
EP.12 オレ×オレのドウガ



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20人のミーム・仮面ライダーが総出演!

「みんな、行くぜ!」
「なんか、行ける気がするぜ!」

『ネットミームはインターネットの中の絵空事』

『そしてまた…仮面ライダージオルガなどもいない』

「違う!汚くて、酷くて!」

「モラルなんて微塵もなくたって!」

「…ネットミームは」

「俺たちの側に、あったんだ」

君たちの記憶から、
ネットミームは消えてしまうのか?

「変身♂」

「つい変身しちゃうんだ!」

「変身イキますよ〜」

「変身…!!」

「ブゥン!ヘェンシィン…」

「ナロウ・アップ!」

「…変身!!」

《be the one be the one…》

《over parallelWorld!》

《文化の雨すり抜けて共に》

《まばゆい世界…》

《見せて》


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EP.12 オレ×オレのドウガ2013

この本によれば、普通の高校生オルガ・イツカ、彼には魔王にして時の王者「オーマジオルガ」となる未来が待っていた。アナザーゾットに立ち向かう仮面ライダージオルガ。だが、さらにそこにもう一人のジオルガが現れる。いったい何が起こっているのか。この本に書いていないことがあろうとは、つゆとも思いませんでした……


「……あんた、誰だ?」

 

「俺か……? 俺は、俺だよ」

 

「やっぱりそうでしたか……」

 

「なんということだ……」

 

 俺が……二人? 

 

「全ての謎が解けた。我が魔王、君は未来から来たんだね?」

 

「……すまねぇ」

 

 近づいてくる三人、もう一人の俺が俺の後ろに隠れる。

 

「なんで早く言わなかったのよ、兄さん」

 

「……だって、言ったら怒るだろ?」

 

「当たり前ですよ!!」

 

「君がやったことは立派な歴史改変だ!!」

 

「歴史改変は重罪よ、私たちと国家首脳陣にだけ公開されているルールにも、しっかりとそう書かれているわ」

 

「それだけじゃない、君がやっているのは犯罪者であるタイムジャッカーと同じだ、王が何故犯罪者と同じレベルまで堕ちる!?」

 

「ゆ、許して……」

 

「許してじゃありません!! 場合によっては、あなたが消えてしまう可能性もあるんですよ!?」

 

 お、おい近いぞかばん……

 

「……しかも、俺じゃねえし」

 

「あ……ごめんなさい、オルガさん」

 

「ともかく、俺にはやる事があるんだ」

 

 おい待ちやがれ未来の俺! 逃がさんぞ未来の俺! 

 

「……どこにも行かねえよ。ただ、全部を話すだけだ。……もう一人の俺が必要だ。……あいつを、遊矢を助けるために」

 


 

 仮面ライダージオルガは

 読者の兄貴たちとハーメルンとかいうのの提供でお送りしてると思います。

 


 

「……よし、これでどっちがどっちか見分けられるな」

 

 俺と俺が、3日後のオルガ、現在のオルガと名札を付ける。

 

「それで、遊矢さんのために時空を?」

 

「あぁ、そうだ。俺は異次元に送られた遊矢を、アナザーゾットを倒す事で助けようとした」

 

「……だが」

 

「……神様、ですって?」

 

「そいつが言ったんだ。遊矢の力を信じてみろって」

 

「……感心しないな我が魔王」

 

「ヤツは、榊遊矢は君が魔王になるのに必要な人材などではない。この本のどこにも、榊遊矢などという人物の名前は書かれていない」

 

「だから必要とか必要じゃないとかじゃなくてな、俺の気持ち的にあいつがいるんだよ……俺がいい魔王になるために……」

 

「我が魔王、余計な要素を増やすんじゃない。その増えた要素のせいで君の魔王への道が閉ざされるかもしれないんだぞ」

 

「いやなれるって。なんか行ける気がするからな」

 

「……分かりましたよ、オルガさん。遊矢さんを助けに行きましょう」

 

「いや待ちたまえ二人とも、不確定要素が増えると我が魔王の覇道ががががが」

 

「この地図の通りに行けばライドウォッチが手に入るからな」

 

「よし、じゃあイクゾー!」

 


 

「……出口、本当に無いみたいだな……」

 

 ここは、何処なんだ? 

 収容施設のように、思えるが……

 

「……君に、迷いが見えるのは私の勘違いでしょうか?」

 

「……なんだって?」

 

「いや、君は出口だのなんだの言って、えー、目的だの言ってますけど」

 

「……それは、君の甘えじゃないかと」

 

「甘え……?」

 

 甘えだって? 俺は、俺は……

 


 

「……ここが?」

 

「はい、そうだと思うんですけど……」

 

 俺がそこに入ろうとすると、上から何かが降ってくる。

 ……んだこれ、再生ボタン? 

 

「あー、ごめんなさい今取りに行きます!」

 

 降ってきた場所からそんな声が聞こえ、ドアからその声の主が出てくる。こ、この人は……

 

「……大人気youtuber、ヒカキン」

 

 日本におけるトップyoutuber。

 なんでこの人がここに……? 

 

「あ、知ってます? ありがたい」

 

 それよりも、早くウォッチを……

 あ、あの腰にぶら下がってるヤツ……

 

「そ、それは!?」

 

「あ、ああこれですか? syamuって人に渡されて、そのまま持ってます」

 

 ……間違いねえ、ゾットウォッチだ。

 

《ZOT……!!》

 

「……俺は、お前のせいで今までの5年間を無駄にした。……ならば、やり返させてもらうぞ」

 

 おっと、アナザーゾットの登場か。

 だったら、ここで一旦倒させてもらうぜ! 

 

《ジオルガ!!》

 

「変身!」

 

《ライダータイム!》

 

《仮面ライダー! ジオルガ!!》

 


 

 変身したジオルガと戦闘を行うアナザーゾット。アナザーゾットの大剣を避けながら攻撃するジオルガに、一つのウォッチが飛んでくる。

 

「……それも使ってくれ」

 

 ゾットウォッチだ。

 それを受け取るジオルガ。

 

「聞こえますか? オルガさん」

 

『ああ』

 

「お?」

 

「……ややこしい」

 

「取り敢えず、こちらのオルガさんもゾットウォッチを手に入れました、あとは……」

 

 と、そこにスウォルツが現れ、ゾットウォッチを奪い取る。

 

「チッ、俺のを返しやがれ!」

 

《スレスレ撃ち!》

 

 スレスレ撃ちを放つジオルガだが、その銃弾を止められ、さらに跳ね返され倒れこむ。

 

「……な、なんでぇ?」

 

 が、そんな中ライドウォッチホルダーの中の一つが光り出し、ひとりでに起動する。

 

《モグラアームズ!!》

 

 そしてウォッチが変形し現れる逞しいモグラ。

 それは砂埃を上げながら大地に立つ……立つのだが……

 

「……小さくね?」

 

 そう、とても小さかった。

 当然そんなもんの攻撃がスウォルツに通用するはずがなく、動画の中に投げ込まれたゾットウォッチを追いかけて入っていってしまった。

 

「……なんでだ、なんでこんなことに……」

 

「私たちの作戦が知られてた? なんで……?」

 

「……利害の一致というヤツだよ」

 

「……ウィン、もしかしてあなたが……?」

 


 

「……我が魔王、一度は恨まれようとも正しい方向へ導くのが家臣の役目だ……」

 

「いや、別に恨まねえぞ……?」

 

 俺たちが話し込んでいると……

 

「なおったよー」

 

 突然、ミカの声が響く。

 

「ウィンって人が依頼と一緒に持ってきたやつ、俺が直しといたよ。マリーほど上手くないから時間かかったけど」

 

(隠れてください、3日後!)

 

(い、いやここは現在の俺が隠れるべきだ!)

 

(えっ!? オレ!?)

 

(どっちでもいいんですよ!)

 

「えーっと、まあこれからもうちをご贔屓に……?」

 

「あれ? 気のせいかな、オルガが二人に見えるんだけど……」

 

 ミカが振り向き、俺たちのことを見てしまう……と、そこでかばんが目隠しをしその間に俺たちが重なって隠れる。

 

「……あれ? 確かに二人に見えたんだけど……」

 

「つ、疲れてんじゃねえか? ミカ……」

 

「そうかもね、休んでくるよ」

 

 ……助かったぁ……

 

「それにしても、せっかく手に入れたウォッチが……」

 

「……あれ、わざとだよな?」

 

「分かるんだな、さすが俺」

 

《コモグラ!!》

 

 もう一人の俺のホルダーから現れた小さいモグラ型ロボットがもう一体のモグラの見ている映像を投影する。

 

「あれって……遊矢さん!?」

 


 

「モグラの形のペットロボかな? 可愛い……って、ライドウォッチを持ってる……!?」

 

 しかもこれは、ゾットのウォッチ……

 これがあればここを脱出できるかも……

 と、そんな状況でモグラが映像を投影する。

 

『聞こえるか、遊矢』

 

「オルガが二人!? どういうことだよ?」

 

『大丈夫か?』

 

「……お前たちには関係ないだろ」

 

『関係あるぞ。だってそのウォッチがねえとアナザーゾット倒せねえじゃん』

 

「……なんで俺が……?」

 

『俺が魔王になるのを阻止するんだろ?』

 

 ……そうか、俺は。

 あの人が言っていた俺の迷いは。甘えは。

 こういうことだったのか。

 

『だから、持って帰ってこい。魔王を討伐する勇者さんよ』

 


 

「そちらの方から来てくれるとはな。もう俺を倒す手段はないんだろ?」

 

「……そんなの、やってみねえと分かんねえだろうが」

 

《ZOT……!》

 

《ジオルガ!!》

 

「変身!」

 

《ライダータイム!》

 

《仮面ライダー! ジオルガ!》

 

《マエガミギレード! ケン!》

 

 激しい二つの剣のぶつかり合いと共に、二人の戦いの火蓋が切って落とされた。

 


 

「……あのトカゲがこの世界の黒幕なんですけどね、初見さん」

 

「そうか」

 

「あいつを倒せれば、ここから出られますよ〜」

 

「倒せれば、の話ですが」

 

 倒せれば……か

 運命を、覆す力……

 

《我輩に触れるつもりか? 人間共》

 

 力で、証明……

 魔王になるのを……

 そうだ。

 何を忘れてたんだ、俺は。

 俺は……みんなに笑顔を届けたいだけじゃないか。

 

「……」

 

「レディース・アンド・ジェントルメーン!!」

 


 

「……これから、私の華麗なこの空間からの脱出劇をお見せしましょう!」

 

《……何?》

 

「おっとぉ、なんと獰猛な! ですが大丈夫! こんな強ぉ〜い相手でも、なんとかしてみせますよ!」

 

「まずは、毎度お馴染みの、こちらをご覧に入れます!」

 

「俺は、『時読みの魔術師』と、『星読みの魔術師』で、ペンデュラムスケールをセッティング!!」

 

「これにより、私はレベル2から7までのモンスターを、いくらでも特殊召喚可能です!!」

 

「揺れろ、魂のペンデュラム、天空に描け光のアーク! ペンデュラム召喚!」

 

EM(エンタ・メイト)ウィップ・バイパー』

 

EM(エンタ・メイト)ソード・フィッシュ』

 

「そしてもちろん主役はこのお方!」

 

『オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン』

 

 この世界に、三体のモンスターが並び立った。

 

「さあて、私が何度も使っているこのモンスターたち! ……もう、効果はお分かりですね?」

 

「まず、ウィップ・バイパーの効果は防御力と守備力の入れ替え!」

 

《何……!?》

 

 目の前の爬虫類は、攻撃力と守備力が入れ替えられ、少しだけ攻撃力が下がる。

 

「さらに、ソード・フィッシュの効果で攻撃力と入れ替えた守備力をさらにダウン! 攻撃力はもうボロボロですね?」

 

「しかしまだ終わりません。先ほど手札に加えておいたアクションカード、『ティンクル・コメット』を発動!」

 

「これによりさらに攻撃力は1000ダウン! 合計1600のダウンになります!」

 

《ぐ、な、なんだこれは!? 力が上手く入らん!》

 

「では今回の主役の攻撃と行きましょう! ……オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンで攻撃!!」

 

 オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンが敵に攻撃を仕掛ける。相手の表示された攻撃力は既にオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンの攻撃力を下回っており、大きなダメージを与えることに成功する。

 

「そいつは生半可な攻撃じゃ殺せないだで」

 

「分かっております! では……これが本当のフィニッシュ!」

 

《仮面ライダァ! ユウヤ……》

 

 ついに変身したユウヤ。

 そして、ベルトに刺さったウォッチのボタンを押す。

 

《フィニッシュタイム!》

 

「そうだ。オルガが魔王になるのは、この俺が止める……」

 

 ゆっくりと目を閉じてから、目を見開くユウヤ。

 

「では皆さん、フィナーレです!!」

 

「あの再生しかけているあの子! あの子に、私の必殺技を当てると、どうなるでしょうか?」

 

「……答えは、もちろん?」

 

 

『倒せるー!』

 

「その通り! では、決めましょう!!」

 

《タイム・バースト!!》

 

 ユウヤが飛び上がり、オッドアイズがその後ろに移動する。ユウヤがキックのポーズを取るのと同時に……オッドアイズもブレスを放つ!! 

 

「はぁぁぁぁっ!!」

 

「……おふざけが、足りている。100点とさせていただきます」

 

 敵を突き破ると同時に、空間でさえも突き破る。

 そして……突き破った先に待っていたのは、ジオルガがアナザーゾットと戦っている倉庫だった。

 

「……ユウヤ!」

 

「オルガ! これを!」

 

 ライドウォッチを投げ渡すユウヤ。

 そして、突き破った裂け目からオッドアイズ、ウィップバイパー、ソードフィッシュが次々と現れる。

 

「約束は守ったぞ、オルガ。後は、任せた」

 

 モンスターをカードに戻すユウヤ。

 

「……サンキュー、遊矢」

 

「……作戦成功です、3日後さん!」

 

『わかった、こっちも始める』

 


 

 ステージの前でアナザーゾットと対面するジオルガ。

 


 

 倉庫の中でアナザーゾットと対面するジオルガ。

 

 


 

 その二人が、同じようにライドウォッチを起動した。

 

《……ゾット!》

 

《アーマータイム!!》

 

《ウィーッス! ゾ・ッ・ト!》

 

 ……こうして、二つの時代にゾットアーマーを纏ったジオルガが並び立った!! 

 

「……なあ、いつもみたいに祝ってくれないのか?」

 

「さすが我が魔王。私の予想の上を行く」

 


 

「うおおおおこの野郎くたばれええええ」

 


 

「祝え! 全ライダーの力を受け継ぎ」

 


 

「あっくそ結構手強いなこの野郎」

 


 

「時空を超え、過去と未来をしろしめす時の王者」

 


 

「はぁっ!!」

 

「その名も仮面ライダージオルガ ゾットアーマー。また1つライダーの力を継承した瞬間である」

 

「さあさあ!」

 


 

「ようつべで!」

 


 

「オン・エアーだ!!」

 

 二つの時代の、二人の戦いが始まった。

 激しく打ち合うジオルガとアナザーゾット。

 後ろに下がったジオルガが、銃を取り出す。

 

「必殺! のびハザ撃ち!」

 

 そして連続射撃でアナザーゾットを怯ませる。

 

「これで終わりだ!」

 

《フィニッシュタイム!》

 

《ゾット!》

 

「オリジナル料理に、してやるぜー!!」

 

《オフゼロ! タイムブレーク!》

 

「……それ、かなりのゲテモノですよ?」

 

 爆散するアナザーゾット。

 

『自分だけじゃない、仲間も信じる! ……それでこそ王だよ、オルガ』

 


 

「……syamuさん……!!」

 

「……自分の力で頂点目指せない人にね……居場所なんてないんじゃないでしょうか」

 

「ふざけんなよ……底辺のくせに……!!」

 


 

「あ、遊矢無事だったの? じゃあいつ帰ってくるの?」

 

「それは、まだ分かんねえが……あっ」

 

「……待たせたね、オルガ、かばん。お楽しみは、これからだ!」

 

 ……遊矢、お前……! 

 


 

「せっかく邪魔者を排除する機会だったというのに……しかし、あれこそが魔王の器なのかもしれませんね。利用できるものはとことん利用しつくす。排除するのはその後でいい。……まさか、遊矢君の名前が……?」

 


 

「分かるマーン!!」

 

「うるさいよー!」

 




次回、仮面ライダージオルガ!
「私の名前はサーバル!」
「……どこかで、会いませんでした?」
「あいつは仮面ライダーフレンズ……」
「俺が、幽霊?」
「オルガ・イツカを見限ったのか?」
「俺は通り過ギィ!のKMNライダー…世界の破壊者、なんだよなぁ…」
EP.13 ビーストフレンズ2018


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EP.13 ビーストフレンズ2018

この本によれば、普通の高校生オルガ・イツカ、彼には魔王にして時の王者「オーマジオルガ」となる未来が待っていた。榊遊矢を救うために3日前の世界に戻り、アナザーゾットを倒した。まさか、我が魔王の行動によって未来が変わり、この本まで書き換わってしまうとは……だから、私はタイムジャッカーに味方することに……


「ゔぁぁぁぁっ!!!」

 

 突然階段から転げ落ちるオルガ。

 落としたのは、階段の上でカバに乗っている遊矢だった。

 

EM(エンタ・メイト)ディスカバー・ヒッポの効果発動!!」

 

「あの、やめてくれませんか二人とも、家が、家が……」

 

「俺はこの効果でオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンを特殊召喚!!」

 

 呼び出されるオッドアイズ。無論通常の民家に呼び出されたため、とても窮屈で、さらに壁にはヒビが入り始めた。

 

「あー! ダメですよ遊矢さん! あー! あー! ピキピキ言ってますって!」

 

 焦った口調であたふたするかばん。

 

「それではみなさんご一緒に? オッドアイズで攻……」

 

「ダメって言ってるでしょ!?」

 


 

「朝から元気いいね、みんな」

 

「いやー、イツカと遊矢の喧嘩はそんなもんじゃないと思うよ?」

 

「……ほら、ヒビ入ってるじゃない……あとでチャチャッと直そうかしら」

 

 囲む人数が大幅に増えた食卓。

 とても賑やかである。

 

「そういや遊矢、お前なんでフレンズとポプテのウォッチ最初から持ってたんだ?」

 

「……未来のお前から盗んだ」

 

「え、じゃあ元々俺のじゃん、返せよ」

 

「今は俺のだ」

 

「そもそも今遊矢が兄さんに返したところでタイムパラドックスが起こるだけよ」

 

「あー……そうか……」

 

「何の話してるの、みんな? 盗むだの盗まないだの」

 

 三日月だけは未だこのような事件に関わっていない……オルガとしてもそれは心の支えになるものだった。

 

「大丈夫だミカ、気にするな」

 

「ふーん」

 


 

 夜道には、気をつけよう。ざあざあと雨が降る夜の山道。そこを走る一台の黒塗りの高級車。それは、疲れからか何かに激突してしまう。

 

「おいゴラァ、免許持っ……!?」

 

 その『何か』とは、異形の怪物だった。

 

《FRIENDS……!!》

 

 車の主だった極道の男は懐から拳銃を取り出し応戦するも、何かキラキラしたものを吸い取られ、その場に倒れこんだ。そして、その銃声を聞き二人の人間? が駆けつける。

 

「ねえっ、大丈夫? ねえっ!」

 

 が、そこに赤と青を基調にした、蜘蛛の絵柄をしたスーツを着た男が現れる。

 

「……誰?」

 


 

【新ルールのせいで無慈悲にも消されたOPくん】

 

【ここには昔オーバークォーツァーの替え歌が置いてありました】

 

【これだけは真実を伝えたかった】

 

 

 

 仮面ライダージオルガは

 読者の兄貴と

 あとなんかの提供でお送りします

 

 


 

 タイムジャッカーが休憩場所としている高級レストラン。そこに普通の客でも、タイムジャッカーでもない人間が現れる。

 

「……単刀直入に言う。協力させてもらおう」

 

「……何よウィン。私たちを嵌めるつもり?」

 

「まさかお前が、オルガ・イツカを見限ったと言うのか?」

 

 スウォルツの近くの席に座ったウィンは微笑を浮かべながら答える。

 

「間違った道を歩み始めた魔王を修正するのも家臣の仕事だよ」

 

「でも、ウィン。君は僕たちに何をしてくれるんだい?」

 

 いつも通りの口調でウィンに話しかけるショウタ。そちらに顔を向けながらウィンは条件を提示する。

 

「……私の協力者に、とある優秀な人材がいてね」

 

「彼は全てを破壊し、歴史を変えることができる」

 

「そんな人材を紹介してやると言うだけでは不満かね?」

 


 

「……こんなところにアナザーライダーが出るって本当かよ……?」

 

 近くの運動公園のベンチに座るオルガ。そうして辺り一帯を見ていると……現れた。アナザーライダーだ。そのアナザーライダーは一人の自転車乗りをはたき落とす。

 

「……そうだ……優しい世界が欲しいんだ……」

 

 アナザーライダーはそのようなことを呟きながら、目の前の男から『かがやき』のようなものを吸収し取り込む。

 

「アナザーライダー……お出ましか」

 

《ジオルガ……!!》

 

 オルガはすぐさま敵に駆け寄り、ライドウォッチを起動する。

 

「変身!」

 

《ライダータイム!》

 

《仮面ライダー! ジオルガ!!》

 

 変身したジオルガは手始めにマエガミギレードを呼び出し斬りかかるも、相手にかわされてしまう。

 

「……な、なんでだ!?」

 

 攻撃しようと斬りかかるたびに、アナザーライダーはかわしてしまう。

 

「なんだこいつの瞬発力は、まるで海の中の魚だぜ……」

 

 そして最終的にアナザーライダーは陸の中を泳いでどこかへと消えてしまう。

 

「えっ……えぇ……?」

 

 そして……困惑するオルガの後ろから、投げ縄が飛んでくる。

 

「えっ!? んだこれおい!?」

 


 

「お手柄ね、サーバル!」

 

「そうだね!」

 

 なんで……なんで俺は捕まってるんだ……

 

「これ……解いてくれよ……」

 

「何言ってるんだ? お前は誰だ、誰だ、誰だ。白状しマーン!」

 

「……何言ってんだお前ら……」

 

 逃げたい……速やかに逃げたい……

 

「……本当に何もわからないの?」

 

「だからそう言ってんだろ……帰して……家に帰して……」

 

 誰か……誰か説明してくれよぉ……

 なんで俺はこんな目に遭ってんだ……

 

「……なんか、ごめんね……じゃ、じゃあ色々と教えるよ」

 


 

 鉄骨の下敷きになったはずの友達が消えて、その代わりにそこにその怪人が……? どう考えてもタイムジャッカーの仕業だ……

 

「で……なんで俺が捕まってるんだ?」

 

「あのねー、もう少しでその子を捕まえられたんだけど……」

 

「誰か、分からない仮面ライダーってやつに邪魔されて……」

 

「……それ、あんたなんでしょ? 白状しなさいよ」

 

「知らねえ、知らねえんだ……本当に……」

 

「嘘吐かれても困るマーン!」

 

 ああもう嫌だ……頭痛がする、吐き気もだ。

 ……? 着信? たぶんかばんからだな。

 

『アナザーライダーが現れました、今遊矢さんが向かってます』

 

「おいお前ら朗報だ、あの怪人が現れた。……俺に手伝わせてくれ」

 

「……分かったよ、君が悪い事するようには見えないしね!」

 

「ちょっとサーバル!?」

 

「……サンキュー、恩にきるぜ……」

 

「そう言えば、名前は?」

 

 名前、そうか名前か。いつの日か、こうやって名乗ってた気がするな。やってみるか。

 

「……俺は、王様になる男……オルガ・イツカだぞ……」

 

「……もっと信用できなくなったわ、私たちだけで行きましょ」

 

「……カラカルがそう言うなら……ゆっくり待っててね、オルガちゃん」

 

 ……ッソだろお前。そ、そんなのってねえよ……

 


 

「……あんた人の話聞いてんの?」

 

 とある灯台。そこでタイムジャッカーのオーラと、褐色でスキンヘッドの男が話し合っている。

 

「……聞くつもりはありますねぇ。ありますあります」

 

「そんなんで理解できたわけ?」

 

「はい……だいたい分かりましたよ〜」

 

(何、このつかみ所のない男……ひょうきんな喋り方で、普通に喋れないの?)

 


 

 化学研究所にて

 

「……あ、あぁっ!」

 

「おい、気をつけろ!」

 

 新人の男があたふたとしながら作業をしていると、そこへアナザーライダーが現れる。

 

「……優しい世界だ。人が傷ついちゃいけないんだ」

 

 男の首を掴み上げ、投げ飛ばす。そして、そんな現場に遊矢が現れる。

 

《ユウヤ……!》

 

「変身!」

 

《ライダータイム!》

 

《仮面ライダー! ユウヤ!》

 

 デュエルディスクを展開したユウヤはスラッシュモードにてボード部分で敵を斬り倒し、吹き飛ばす。そこに三人も駆けつけるが……

 

《フィニッシュタイム!》

 

《ザックリ! カッティング!!》

 

 巨大化したボードがアナザーライダーを斬りつけ、そして爆発する。

 

「……何?」

 

 ……だが、そこから出てきたのは生きた人間ではなく、死体だった。

 

「……あれ、もしかして……ねえ、キュルルちゃん!」

 

「……一体、どうなってるんだ?」

 

 その時、時間が止まった。

 

「……ダメだよ倒しちゃ。この子、これが動いてないと死んじゃうんだ」

 


 

「僕と契約すれば、彼女の命は助けられる」

 

「……嫌だ、せめてもの償いだ。僕は正しい道を行く」

 

「……そうかい、残念」

 

「でも、自分が死んじゃったら意味ないじゃん?」

 

《FRIENDS……!!》

 


 

「……逃げられた?」

 

「あ、ぁ……」

 

「ここは、私たちに任せて」

 

 アナザーフレンズを追い、外へ出るユウヤ。

 


 

「待てっ!!」

 

 と、走るユウヤの前に巨大な蜘蛛の巣が現れる。

 

「な、なんだ? ……何者だ!?」

 

 蜘蛛の巣を発射した本人である蜘蛛のスーツを着た男に問いかけるユウヤ。その蜘蛛男は気だるそうに首を鳴らしながら……

 

「……地獄からの使者、いやこれじゃダメですね……パクリですねこれはパクリ……」

 

「……通りすがりの、KMNライダーですねぇ」

 

 剽軽な仕草を見せ、甲高い声で、そう答えた。

 ユウヤが殴りかかるも、それをかわした謎の仮面ライダーは素早いフックを食らわせ、さらに反撃したユウヤの拳を捻り上げボディに強烈な一撃を与え吹き飛ばす。

 

「こ、こいつ……だったらこれで!」

 

《ポプテ……!》

 

《アーマータイム!》

 

《ポプテポプテ! ピビーック!》

 

 車輪のついたスケルトン用のソリで高速移動するユウヤ、その勢いで素早い攻撃を当てようとするも、相手はその攻撃を最小限の動きで回避し、突っ込んできたユウヤをパンチで迎撃してしまう。

 

「なかなかやりますねぇ! だけど俺には及ばない」

 

《ファイナルアタックライド……ススススパイダーマッ!》

 

 大量の蜘蛛の巣を放つ謎の仮面ライダー、それを受けたユウヤはベッタリと地面に張り付いてしまい、その状態で放たれたキックをモロに受け吹き飛び、返信が解除されてしまう。

 

「……また、会いましょう」

 


 

「……そんな人間までアナザーライダーにするなんて……そういや、本当に仮面ライダーが味方してたのか?」

 

「ありえないですよ! だって、タイムジャッカーの目的は新たな王様を擁立することなんです!」

 

「……いや、間違いないぞかばん。あれはオーマジオルガの銅像の中にいた……仮面ライダースパイダー」

 

「……なんかよくわかんないけど、なんとかなるの?」

 

「はい、なりますよ。……そう言えば、あなたは?」

 

「私? 私の名前はサーバル。私と同じ名前の動物と友達になるのが夢かな?」

 

「あなた……どこかで会いませんでした?」

 

「そうかな? わかんないや!」

 


 

「……ゥ……ァ……」

 

「へえ、もう随分魂を集めたね」

 

「それなら、これを使ってもいいかな? ……これショウタから預かったものなんだけどね」

 

《EX……!!》

 

 さらに姿が変化するアナザーフレンズ。そこへジオルガ一行が現れる。

 

「かばん、サーバル。みんなを避難させてくれ。……アナザーライダーへの対処は俺たちがやる」

 

《ジクウドライバー!》

 

「変身!」

 

《ライダータイム!》

 

《仮面ライダー! ジオルガ!》

《仮面ライダァ! ユウヤ……》

 

 アナザーフレンズと戦闘する二人。随分と様になったコンビネーションでアナザーフレンズを追い詰める。

 

《エクシア!》

 

《ゾット!》

 

《ウィーッス! ゾ・ッ・ト!》

 

《プリーズ! エクシア!》

 

 ジオルガがゾットアーマー、ユウヤがエクシアアーマーに変身する。二人の剣技が合わさり、アナザーフレンズを斬りとばす。

 

「よし、こいつでトドメ……」

 

「待ってくれオルガ。……あいつは仮面ライダーフレンズだ。これを使え」

 

 フレンズウォッチを渡されるジオルガ。戸惑いながらもそれを起動し、ベルトに装着する。

 

《アーマータイム!!》

 

《スッゴーイ! フーレンズー!》

 

 フレンズアーマーに変身したジオルガは柱が何本も立つ狭い地帯での先頭に持ち込み、柱を利用し攻撃を仕掛ける。

 

「よし、トドメを……!」

 

「……いいのかな? そいつを倒したら死んじゃうんだよ?」

 

 その言葉を受け考え込み、足を止めるオルガに……蜘蛛の巣が飛来する。そして捕まったジオルガとユウヤを、格闘攻撃で吹き飛ばす蜘蛛男。……再び、あの男の登場だ。

 


 

 二人を圧倒する仮面ライダースパイダー。そんな彼が、突然何かのカードを取り出す。

 

「驚くのはまだ早いですね……これは早い」

 

《カメンライド……オトマッド!》

 

 そのカードをベルトに挿すと、なんと他のライダーに変身した。……仮面ライダーオトマッドだ。

 

「学会活動できますねぇ! ……お前が魔王ってやつか? ちょっと遊びましょうよ〜」

 

 形勢逆転。アナザーフレンズと仮面ライダーオトマッド相手の1対2で一気に追い詰められるジオルガ。そして仮面ライダーオトマッドがさらにもう一つのカードを取り出す。

 

《ファイナルアタックライド……オオオオトマッド!!》

 

 ジオルガに貼り付けられる楽譜。

 

「受けてみろよ〜ホラホラ」

 

 そして仮面ライダーオトマッドが放つ咆哮によりその楽譜に衝撃が伝わり、その楽譜が増幅したエネルギーをジオルガが受ける。このリズムは……【ナイト・オブ・ナイツ】だ。

 

「オルガさん!」

 

「魔王って言ってもこの程度ですかねぇ……弱スギィ!」

 

 そしてアナザーフレンズはジオルガに近寄り、輝きを奪おうとする……が

 

「オルガちゃん危ないっ!」

 

 放たれたエネルギーがその輝きをそらし、アナザーフレンズはそれを吸収できなかった。

 

「……なんだよそいつ、そいつもやっちゃえ!」

 

「ええっ!? わたし!?」

 

「……やめといたほうがいっすよ。帰りましょうよ、タイムジャッカー」

 

「……ウールって言うんだけど……」

 

 帰っていくタイムジャッカー御一行。そして倒れたオルガに駆け寄る三人。

 

「オルガさん! オルガさん! ……大変です、息してません!」

 

「なんだって……?」

 

 と、そんな二人を無視して違う方向へ走るサーバル。

 

「……ふぅ、助かったねオルガちゃん!」

 

「こりゃどういうことだ? 俺はどうなってるんだ?」

 

「えっとー、あの子のせいで輝きが抜けちゃって……わたしがそれを助けたんだけど、まだからだには戻れてないみたいで……まあ、今のオルガちゃんはゆーれー? って感じ」

 

「嘘だろ……? 俺が、幽霊?」

 


 

「……なんでトドメを刺さなかったの?」

 

「あいつらのことは、だいたい分かりましたねぇ」

 

「……へぇ、気に入ったわ。あなたが王になるつもりなら手伝うけど?」

 

「王ですか……興味ないですね……俺は通りすがりのKMNライダー……世界の、破壊者なんだよなぁ……」

 




次回、仮面ライダージオルガ!
「魔王とやらを助けたいっていうお前の気持ちはそんなもんかよ〜ホラホラ」
「ヤメロォ!!」
「サーバルちゃん。…やっと思い出した」
「ぁ…か…ばんちゃん?」
「野生、解放しちゃってみるからよ…!」
EP.14 ようこそ!サファリへ2015

↓この下CM↓
「君は…?」

「ハツネウォッチ?」

「お前たぶんさ…これに弱いんだろ?」

仮面ライダーネットジェネレーションズ
Forever


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EP.14 ようこそ!サファリへ2015

この本によれば、普通の高校生オルガ・イツカ、彼には魔王にして時の王者「オーマジオルガ」となる未来が待っていた。だが、彼の前に現れた謎の仮面ライダー。そして、アナザーフレンズの力により魂と体が分離してしまう。すべては私のある目的のために……失礼。そんなことは書いていませんでした。


 一人の青年が荒野に立っていた

 自らの服は王族のようで、とても高価そうなものであった

 その服が、とても汚れていること以外は

 呆然と立ち尽くす彼の目の前で、爆音と共に砂煙が巻き起こる。それが、どこかから放たれる光線によるものだと気付いたのは、その爆発を認識してから少しの間を置いてからのことだった。

 バイクに乗るボクサーパンツを履いた男の後ろから現れる巨大なカエル。その周りには無数の戦士たちがいた。戦士たちはどこか一つの地点を目指し、そして飛来する熱線に焼かれ、爆風で吹き飛ばされて倒れこむ。それでも彼らは歩みを止めない。果たして、どこへ向かっているのか? 

 上空からフライドポテトの意匠のある龍が二体出現し、光弾を放ちながら同じ場所へ向かう。が、光線に撃墜され地面を這いつくばる。

 

「行くぞ、スカイロッド!!」

 

 それに続くようにオレンジ色の、上でフラフープが回っている飛行船が現れ、その後ろには巨大な戦艦が出現する。

 

「マーベラー! レオパルドンにチェンジ!!」

 

 巨大なロボットに変形した戦艦、さらにそれの周辺には和風の妖怪のような存在が飛んでいる。が、その全てが光線にはたき落とされていく。

 さらなる上空に浮かぶ、天空の城。

 

《final vent》

 

「見せてあげよう、ラピュタの雷を」

 

 その城から放たれた光線は地面に触れることなく、また別の光線にかき消され、巨大な空に浮かぶ城は光線に貫かれ墜落した。続いてレオパルドンと呼ばれた巨大ロボットが剣を抜く。

 

「レオパルドン、ソードビッカー!」

 

 放たれた必殺の剣。投げられた時には敵を全て滅ぼすはずだったその剣は、目の前に存在する敵に片手で止められた挙句に投げ返され、レオパルドンは哀れにも地に沈んだ。

 そして最後に残った地に足をつけた集団、そして二輪車を駆る者たちも放たれる光線に貫かれ、爆風に巻き込まれ、そして放たれるミサイルに消し飛ばされ倒れていく。戦いが終わり、戦闘の音が鳴り止んだ瞬間に彼らは爆発し消え去る。

 

 

 

 ……数々の戦士たちの亡骸の中で唯一生き残っているもの。この惨劇を引き起こした張本人。残骸と化した列車を背景とし、生き絶えるポテトの龍。そしてそこに佇むただ一人の破壊者。

 

 

 

 

「インム……?」

 

 

 


 

「いかがでしょう、これが私の協力者……仮面ライダーインムの歴史。このようなライダーに我が魔王は勝てるのでしょうかね?」

 


 

「オルガはどうなんだ?」

 

「意識が戻りません。身体は問題ないそうです」

 

 そりゃもうこの通りピンピンしてるからな……

 あ、遊矢のやつ出て行って……

 

「どうしたの、みんな? 遊矢ちゃんがすごい顔して出て行っちゃったけど……」

 

「えっと、その。オルガさんを見ておいてください……?」

 

「うん。しっかり見てるよ!」

 

「……俺じゃなくて、あっちの俺」

 

「あ、そっか!」

 


 

「……なあ、頼みてえことがあるんだが」

 

「何? オルガちゃん」

 

「過去に、行ってほしい」

 

「うん、分かったよ!」

 

 

 

 

「えーっ!? かこー!?」

 

 


 

(オープニングはスキップです)

 


 

《タイムマジーン!》

 

《ユウヤ!》

 

「変身!」

 

《ライダータイム!》

 

《仮面ライダァ! ユウヤ!》

 

 2015年でアナザーフレンズと対峙するユウヤ。そして……

 


 

「遊矢が過去のフレンズのところに向かった、私たちも行くわよ」

 

「過去の世界、ですか……」

 

「黙ってついてくればいいのよ、連れてってあげる」

 

「お前わざわざ時間旅行しないと過去の世界に行けねえのかよ〜ホラホラ」

 

「……他にどんな方法があんのよ」

 

 田所はBBカーテンを呼び出し、その中に入って行く。

 


 

 フレンズアーマーに変身したユウヤ、アナザーフレンズと戦闘するが、そこに火炎放射が飛んでくる。

 

「……何者だ?」

 

「そいつ守れって言われてんすよね〜、悪いけど帰って、どうぞ」

 

 仮面ライダードナルドに変身した、例のライダーだ。

 

「こんな状況だしこれの方が良さそうっすね……」

 

《ミームライド……フレンズ!》

 

 今度はフレンズに変身してしまう。

 

「フレンズが三人……中々粋な計らい……粋な計らいじゃない?」

 

 ゴーストの力を使い遊矢を圧倒する仮面ライダーフレンズ。ユウヤの攻撃を全てかわし、強烈な攻撃を叩き込む。

 

「魔王とやらを助けたいっていうお前の気持ちはそんなもんかよ〜ホラホラ」

 

「俺が、あいつを助けたい? そ、そんなことっ!」

 

 鍔迫り合いで弾き飛ばされるユウヤ。

 

《ファイナルアタックライド! フフフフレンズ!》

 

 そして必殺技を受け、返信が解除されてしまう。転がるフレンズウォッチ、拾おうとするユウヤだったが……

 

「タイムジャッカーの奴らから聞きましたよ〜、これがないとアナザーライダー倒せないらしいですねぇ!」

 

 奪い取られたフレンズウォッチ、それに力を込めるとなんとブランクウォッチに戻ってしまう。

 

「奪うだけ奪うってのもアレなんで……代わりにこれやりますやります」

 

 投げ渡される、もう一つのウォッチ。蹲る遊矢に背を向け、謎のライダーは去って行った。

 


 

「ええっ!? キュルルちゃんを助ける方法が!?」

 

「あぁ、死ぬ日にまで戻って……タイムマジーンの体当たりで鉄骨を粉砕して死ぬ未来を変える!」

 

「そ、そんなに乱暴にやっちゃうのー!?」

 

「あぁ、もうこれしかねえ強行するぞ!!」

 


 

 ──2015年

 

《ターイム! ↑↑マジーン!! ↑↑》

 

「やったぞ! 成功だ!!」

 

「どうなるかと思ったけど、良かったね!」

 

 アナザーフレンズが生まれなくなったことで消えて行くオルガの霊体。そして、次に彼が目を覚ました時には……

 


 

 やった! 身体に戻ってこれたぞ! 肉体があるって素晴らしいな! 

 

「……我が魔王、君は反省しているのか?」

 

 ウィン? 

 

「歴史を変えることは重罪なのだぞ? 我が魔王の可愛い妹であるオルガマリー殿下からも言われたじゃないか」

 

「……マリーには悪いと思ってるが、これは俺の道だ……」

 

「王妹様の忠告も聞かないとは……頑固なお方だよ」

 


 

「やった! これで誰もイヤな気分に済む……よね?」

 

「……僕たちはイヤな気分なんだけどね?」

 

 喜ぶサーバルの前に、ウールくんが現れる。アナザーウォッチ奪われるクソザコウールくんオッスオッス! ウールくんは起動したアナザーフレンズウォッチからセルリアンを大量に呼び出す。

 

「え、えっ!?」

 

 なんとか応戦するも、数が多い……とそこに。

 

「サーバルちゃん! ……そうだ、やっと思い出した。私たち、どこかで……」

 

「……かばん、ちゃん?」

 

「どうして変身しないマーン!!」

 

「よく分からないけれど、絶対私たちは一緒にいたはずなんだ。……サーバルちゃん、これ君のでしょ?」

 

 ドライバーとアイコンを投げ渡すかばん。そして……

 

「そうだね。私たちは……!」

 


 

『懐かしい。この二人の並びを見るのはいつぶりだろうか』

 

『若き日の俺。お前は、どんな道を選ぶんだ?』

 

『お膳立ては、してやったぞ』

 


 

 い っ ぽ う た ど こ ろ

 

「うわっなんか身体が変に……」

 

「……過去でもう一度アナザーフレンズが生まれたようだね」

 

「マジかよ……あ、あぁ^〜もう幽体離脱するぅ^〜」

 


 

 なんとかセルリアンは全滅させた二人だったが……その隙にアナザーフレンズは復活してしまう。

 

「……あれ……? なんで……?」

 

「えっと、説明するとややこしいんだけどね……」

 

「とにかく、ね。こっちの私によろしくね、デビルちゃん」

 

「……?」

 


 

 そして2018年……

 

「オルガの様子は?」

 

『元気といえば元気だぞ』

 

「相変わらずですね」

 

「へえ、旅行中のイツカの様子かばんだけが知ってるの?」

 

「……真実を話してもいいんでしょうか……」

 

「えっ? もしかしてまたアナザーライダーとかいう絡み? ……じゃあ私たちも……」

 

「ねえなんの話してんの? オルガのこととかアナザーライダーとか、オルガになんかあったの?」

 

「な、なんでもないですよ三日月さん……」

 

 と、そんな会話をしていると……

 

「お邪魔しまーす! オルガちゃんいる?」

 

「……オルガの知り合い? ごめん今オルガ旅行中とかでさ、せっかく来たんだから飯でも食べてく?」

 

「わーい! やるやるー!」

 

「あんたね……」

 

 キッチンの方へ向かう三日月、そしてオルガに話しかけるサーバル。

 

『準備できたか?』

 

「ばっちりだよ!」

 

「……ねえサーバルちゃん、誰に話しかけてるの?」

 

「あ、まだオルガちゃん見えないんだっけ? それじゃ……これ使ってよ」

 

 かばんに手渡される謎の機械。

 

「えっと……自分で使わないの?」

 

「かばんちゃんの方が頭いいからそういうの得意でしょ?」

 

「……そうだね、ここを押せばいいのかな?」

 

 謎の光が機械から溢れ出す。そしてその光が幽体のオルガが存在する場所に重なり……

 

「やった……やっと見えるようになったぞ……」

 

「やったー! オルガちゃんが戻ったよ!」

 

「……何が起こってるんだよ!? 俺たちにも分かるように説明しろ!」

 

「えっ……あ……まあ話すとややこしくなるんだが」

 


 

「……なるほど、オルガさんは幽体離脱していて、過去に行ってアナザーフレンズになった人を助けて……?」

 

「つまりアナザーフレンズを倒しても中にいる人間は死ななくなったってわけか?」

 

「その通りだ。2015年に行って決着をつけよう」

 

 オルガがサーバルの持っているウォッチを受け取る。

 

「……あとはオルガちゃんに任せたよ!」

 

「おう、任された」

 


 

 時間旅行をするタイムマジーンに体当たりをかますタイムマジーンが二台。タイムジャッカーの二人だ。

 

「この先には行かせないよ!」

 

 時空間から投げ出され、倉庫の中へと落下するオルガと遊矢のタイムマジーン。

 

「くっそぉ……やるしかねえか」

 

《ジオルガ!!》

 

 オルガがウォッチを起動するとタイムマジーンは獅電改へと変化する。

 

「行くぜ、遊矢。あいつらにかましてやる!!」

 

「あぁ、わかった!」

 

 パルチザンを取り出す獅電改、タイムジャッカーののタイムマジーンを殴りつけ、怯んだところを蹴り飛ばす。

 

「くうっ、このタイムマジーンはなんなの!?」

 

 が、タイムジャッカーのマジーンの方が出力的には上であり、だんだんと押され始める二人。

 

「くうっ、まずい……!?」

 

 と、そこに紅いビームが放たれ、敵のマジーンが吹き飛ばされる。それを見た二人が振り返ると……

 

『いい、敵は二人よ!?』

 

「ああ分かってる、あの銀色のと赤いのは撃たなくていいんだよなぁ!?」

 

 そこには紫色のタイムマジーン、いや。カラミティガンダムが立っていた。

 

「その声は、マリー?」

 

『そうよ兄さん。このモビルスーツ? ってのは私たちが新たに召喚した英霊……【オルガ・サブナック】が所持していたものよ。そしてその所有者本人が乗っている。……ここはこいつに任せておきなさい』

 

「……分かった。俺たちは行くぞ遊矢!」

 


 

 

「いたぞアナザーフレンズだ! 叩け!!」

 

 アナザーフレンズを見つけたオルガたち。が、アナザーフレンズはセルリアンを呼び出しオルガたちにけしかける。そしてそれを上から見物している者が二人。

 

「……戦いには参加しないのかい?」

 

「あぁ。彼らのことは大体わかりましたねぇ。高みの見物と洒落込みましょうよ」

 

 ウィンと田所だ。そしてその二人が見守る中、ユウヤがジオルガに一つのウォッチを投げ渡す。

 

「それを使え! あのライダーが持っていた!」

 

「何? あのライダーが……? よ、よし!」

 

《イ・イ・イ・インム!》

 

《アーマータイム!!》

 

《ミームライド! オォン!》

 

《インムインム! イーンームー!》

 

「祝え! 全ライダーの力を受け継ぎ、時空を超え、過去と未来をしろしめす時の王者。その名も仮面ライダージオルガ インムアーマー」

 

「……あんた、誰に向かって言ってるんですかねぇ……?」

 

 周りのセルリアンを殴りつけ、ベルトから武器を召喚する。

 

《ミームヘイセイバー!》

 

 呼び出したミームヘイセイバーで敵を蹴散らし、ベルトを確認する。

 

「これもしかしてウォッチをもう一つ使えるのか?」

 

 試しにと、スマホウォッチを接続する。

 

《ファイナルミームタイム!》

 

《ススススマホ!》

 

 なんとインムアーマーは変化し、インムアーマー、スマホレットウセイフォームとなり、さらに腕にはスマホアーマーと同じブリュンヒルデが。

 

「祝え! 全ライダーのち「くどいですね……これはくどい」

 

 周りのザコ敵を蹴散らし、アナザーフレンズへ肉薄するジオルガ。

 

「何が呪詛だよ! お前を絶対に、連れ帰ってみせる!!」

 

 が、アナザーフレンズが解放したかがやきの力で逆転されるジオルガ。が、彼にはまだ秘策があった。

 

「だったらこれだ!」

 

《ヘイ! スマホ! ヘイ! ゲンム!》

 

 ヘイセイバーについている時計の針を動かし、使う攻撃を決定する。

 

《ゲンム! デュアルタイムブレーク!》

 

 ゲンムの力を使った攻撃でアナザーフレンズを吹き飛ばし……

 

《ヘイ! フレンズ! ヘイ! ポプテ!》

 

《ポプテピピック! デュアルタイムブレーク!》

 

 ポプテの力を使った攻撃で、向かってきたアナザーフレンズをさらに攻撃する。

 

「よし、これで!」

 

《ファイナルミームタイム!》

 

《フ・フ・フ・フレンズ!》

 

 インムアーマーフレンズフォームに変身したジオルガを見て、ウィンが田所に話しかける。

 

「……何故君のウォッチを?」

 

「そりゃ、歯ごたえのない奴が相手だと張り合いがないですからねぇ……」

 

 そして、アナザーフレンズを追い詰めるミームヘイセイバーの剣戟。

 

「野生、解放しちゃってみるぜ!」

 

《フィニッシュタイム!》

 

 ヘイセイバーのスロットにインムウォッチを装着するジオルガ。そして、全力で針を回転させる。

 

《ヘイ! 仮面ライダーズ!》

 

《ヘイ! セイ! ヘイ! セイ! ヘヘイ! セイ! ヘイ! セイ!》

 

《ヘイッ! イイイインム!》

 

《ミーム・ライダーズ!》

 

《アルティメットタイムブレーク!!》

 

 放たれた究極の必殺技の前に、アナザーフレンズは倒れ。アナザーウォッチは砕け散った。

 


 

 あ、ぁ……? 身体に戻ってきたのか? 

 

「良かった、アナザーライダーを倒したんですね」

 

「あぁ。頑張ってきたぞ」

 


 

 ──オルガ邸

 

「よおミカ、最近お前が飯作ってるんだってな? 腹が減った、早く食わせてくれ……」

 

「オルガ、ごめん。実はオルガにお客さんが来てね。……そいつがオルガの飯全部食っちゃった」

 

 ……え? 

 

「……あんた、誰だ?」

 

「田所浩二。通りすがりの、仮面ライダーですねぇ」

 

「ご馳走様、美味い……美味くない?」

 

「あー、ありがとう」

 


 

「この本によれば、たとえ彼らが歴史に小さな変化をもたらしたとしても、田所浩二の登場によって大いなる歴史の流れが始まる。そう、私の思い通りに」

 


 

「おいお前。俺に用があるんじゃないのか?」

 

「……あぁ、そうだった」

 

「お前、王様になりたいんだっけ?」

 

「だけどそれは無理……」

 

「なんだと?」

 

 

 

 

「何故なら、この世界は俺に破壊されてしまうからなんだよなぁ……」

 

 


 

「本当にイツカはそんなに危ない人なの? 私信じたくないよ」

 

「……彼の思想は危険だ。……私と、同時に召喚された三人で彼を止めるのも一つの手段だろう」

 

「分かった。それも視野に入れてみるよ」

 

 

 

「ね、アーチャー」




次回、仮面ライダージオルガ!
「オルガが2068年に?」
2068年に来たオルガ……
「もう後戻りはできないよ、我が魔王」
「俺があんなことするわけがねぇ!俺は!」
「俺こそが……最高最善の、魔王だ」
EP.15 バック・トゥ・2068


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EP.15 バック・トゥ・2068

この本によれば、普通の高校生オルガ・イツカ、彼には魔王にして時の火星の王「オーマジオルガ」となる未来が待っていた。そんな彼を阻止すべく未来からやってきた遊矢ととかばん。だが、オルガ・イツカは「最高最善の魔王になる」と宣言し、各ライダーの力を集め続けていた。しかし、その自信も打ち砕かれる時が来る。オーマジオルガとなった自分自身を前にしたときに。……おっと、先まで読みすぎました。


「……おはよう……」

 

 あーたらーしいあーさがきたー……

 俺がフラフラしながらいつもの部屋に入ると……

 

「俺はEM(エンタ・メイト)ウィップ・バイパーを召喚!!」

 

 遊矢が突然例のヘビを召喚して俺の首を絞めてきた。……く、苦しい。

 

「今日ここで終わりにする!」

 

「ひでえな、前は俺を助けてくれたろ?」

 

「あぁ、俺はお前が作る最低最悪の未来を変えるためにここにきた。だけど、状況が変わった。田所浩二とかいう訳のわからないのも現れた! お前があいつに倒される前に……」

 

「ど、どうすりゃいいんだ?」

 

「ベルトを捨てるんだ! 今からでも遅くはないはず、ベルトさえ捨てればオーマジオルガは生まれなくなる!」

 

「……そりゃ出来ねえ相談だ」

 

 俺は最高最善の魔王になるって決めたんだ。一度決めたことは最後までやり通さないと筋が通らねぇ。

 

「おはよう、オルガ。これオルガの分ね」

 

「ふぁ……イツカ、おはよー」

 

「……というかオルガさんは何故王様になると決めたんですか?」

 

「自分で決めたっていうか……生まれた時から決まってた気がするんだ」

 

「王様の話? だったら話してあげればいいじゃん、あの夢の話」

 

「おいおい……あの話かよ」

 

 と、そんな所で部屋の外から声が聞こえてくる。

 

「……夢か、実に面白そうな話だ」

 

 ……ウィンだ。

 

「そうだ、三日月。私の持ち物、また直してくれないかね?」

 

「うん、じゃあ飯の前にやっちゃうよ……ってあぁ、これ結構酷いね……まあ最悪マリーに頼ればいいかな」

 

 部屋から離れるミカ、そしてウィンとの話が始まる。

 

「なあウィン、タイムジャッカーの味方をするって……?」

 

「そう取ってもらって問題はない」

 

「……目的はなんだ?」

 

「そんなことより、大変なことが起こっているよ。来たまえ」

 


 

 ウィンについていった先にいたのは、大勢の巨大なタイムマジーンだった。……アレ、どこかで見たこと……

 

「……ダイマジーン……!」

 

「オーマジオルガは、アレを使って世界を焼き尽くしたんです……」

 

 ダイ……マジーン……見覚えが、見覚えがあるんだ。どこかで、見たはずなんだ。……思い出した……

 

「夢で見たのと、同じだ」

 

 そうだ。アレと似たようなのを、夢で見たんだ。……アレは、正夢だったのか? 

 


 

(無慈悲にもスキップされるOP)

 


 

『兄さん、大変よ。世界中に巨大な……』

 

「マリー、俺も見た。……俺がいつか話した夢の話、覚えてるか?」

 

『こんな大変な時に何を言ってるのよ!? 確か、巨大なロボットとかが出てきて……あ……!!』

 

「そうだ。夢に出てきたロボットと、まったく同じなんだ!」

 

『……嬉しくない正夢ね。取り敢えず私たちも対処してみる』

 

 あぁ、クソッ! これが、夢の通りなら、世界は……! 

 

「……その夢っての、詳しく聞かせてくれるか?」

 

「あぁ。ガキの頃によ、不思議な夢を見たんだ」

 

「あの、ダイマジーンってヤツが街をぶっ壊して……それに巻き込まれて大勢死んだ。……俺はそれを見てることしかできなかった」

 

「そして夢の最後には必ず、不思議な男が現れたんだ。そいつがこう言った」

 

『お前は生まれながらの王だ。お前には王となり、世界を破滅から救う使命がある』

 

「それからは、似たような夢を何度も何度も見た」

 

「そして、俺は王様になるって。その男が言うように、世界を破滅から救うことができる王になってやるって決めたんだ」

 

 と、俺たちが話しながら歩いていると、目の前が光り出し、時計のような幻影が集まり、その中に謎の穴が作られる。

 

「な、なんだこれ!?」

 

 そしてそこからは、謎の人間大のロボットが現れた。

 

「こいつは……!」

 

「……タイムジャッカーか?」

 

「違います、オーマジオルガの手下です!」

 

「……我が名はオーマジオルガ様の忠実なるしもべ、カッシーン」

 

「我が魔王の命によって、遊矢、かばんを抹殺する」

 

 カッシーンとやらは突然かばんと遊矢に襲いかかり、遊矢の首を締め上げる。くっ、なんなんだよこいつは!? 

 

「お、おい何してんだ!?」

 

「お下がりください我が魔王。……あなたの命令にございます」

 

「……俺の、命令?」

 

 どうやら、俺のことは襲ってこないらしい。……俺のしもべなんだから、当然か。だが、今の俺が命令しても未来の俺の命令は覆せないみたいだな……

 

「遊矢さん!」

 

「……紙飛行機? なんの真似だ!」

 

「背中を見せましたね!」

 

 一瞬気を取られたカッシーンに例の祓棒のような光線銃で攻撃を仕掛け、怯んだ隙に遊矢を救出し逃げるかばん。……あいつ逞しいなー。

 

「……時は来た。時計はもう元には戻せない」

 

 ……ウィン

 

「もう後戻りはできないよ、我が魔王」

 


 

「わぁっ、すっごい大きなロボだね」

 

「ショウタ、この事態の意味は分かっているな?」

 

「うん。……僕たちのことに気付いてオーマの日を早めようとしてるのかな?」

 

「……そうなったらヤバいじゃん。まだ若いけど、あのジオルガが魔王になったらもう手がつけられない」

 

「その為に、ウィンが連れて来た男がいる」

 


 

 いつもの塔の上から、カメラのシャッターを切る田所。

 

「……あれも魔王の仕業ですか……ヤバスギィ!」

 

 こう話しながらもいつも通りのおふざけを交えた喋り方をする辺り、彼には余裕があるのだろう。

 

「本当にアレが動き出したら世界が壊れるんすかぁ?」

 

「……いとも簡単に、あっけなくね」

 

「じゃあ、俺がオルガ・イツカを倒したらどうなるんですかね……?」

 

「もちろん、最悪の事態は免れる」

 

「そうですか……なら、答えは簡単ですねぇ」

 


 

「取り敢えず、巻いたみたいですけど……」

 

「……このままじゃ、ダメだ」

 

「と、いうと?」

 

「この時代に来るまで、どんな手段を使ってでも未来を変えると決めてた。だけど、この時代に来てからは……あいつが最低最悪の魔王になるはずがない。そう思い始めた。……だからあんな甘い態度を取ってしまった」

 

「……遊矢……さん……」

 

「俺は、やってみせる。あいつを倒すと心に決めていた時の俺に戻る……」

 

 と、そこにオルガが現れる。

 

「探したぞ! 無事だったんだな」

 

「来るな!」

 

《ユウヤ……!》

 

「変身!」

 

《ライダータイム!》

 

《仮面ライダァ! ユウヤ!》

 

 近寄って来るオルガに対し、変身し襲いかかるユウヤ。生身のオルガに執拗な攻撃を加えるが、オルガはそれを避ける。

 

「俺はもう、迷ってられないんだ……」

 

「遊矢さん、やめてくださいっ!」

 

 と、オルガに近寄るユウヤに突然電撃が飛んで来る。

 

「……我が魔王よ、ご無事か?」

 

 その電撃を放ったのは、カッシーンだった。

 

「お前、いつの間に?」

 

「敵はすぐに排除いたします」

 

 ユウヤに襲いかかるカッシーン。手に持ったトライデントでユウヤを押さえつける。

 

「やめろ! 遊矢は敵じゃねえ!」

 

「聞くことはできません。これは全てあなたのため」

 

「……ちっくしょう、この分からず屋が!」

 

《ジオルガ!!》

 

「変身!」

 

《ライダータイム!》

 

《仮面ライダー! ジオルガ!》

 

 ユウヤとカッシーンの戦い、実力は明らかにカッシーンの方が上であった。ユウヤの攻撃は悉くかわされる。そこに駆けつけたジオルガ、すぐさまカッシーンを止めようとするが、そこに田所浩二が現れる。

 

「……あんた、俺の飯を食った人か?」

 

「俺があんたの相手をしてやりますねぇ」

 

 田所はバックルのロックを解除し、腰にかけてあるバインダーから一枚のカードを取り出す。

 

「変身」

 

《ミームライド》

 

《インムゥ!》

 

 そこに現れたのは、赤茶色のバーコードライダーだった。

 


 

 腰のバインダー、ライドブッカーを取り外し、それを剣に変形させる仮面ライダーインム。それを使い、ジオルガに斬りかかる。なんとか初撃をかわすジオルガだが、その後に放たれたキックには反応できず当たってしまい、そのまま剣による連続攻撃を受けてしまう。怯んだジオルガはそのまま壁に押し付けられる。

 

「やめろ! 俺は遊矢を助けないといけねえんだ!」

 

 ジオルガが目をやった先には、カッシーンに圧倒され、ボロボロのユウヤがいた。

 

「そうはいかない……いかなくない?」

 

「どうして邪魔をするんだ!?」

 

「俺もその答えを探してますねぇ」

 

 振り払われたジオルガは、背中を見せ、そのがら空きの背中に斬撃を食らう。倒れこむジオルガ、それを見てまた新たなカードを取り出すインム。

 

《ミームライドォ……》

 

《スマホ!》

 

《捕食の祝福!》

 

《スライムバクレツ! イェーイ!》

 

「スマホ? それなら……!」

 

《イ・イ・イ・インム!》

 

 ジオルガはスマホに変身したインムに攻撃を受けながらもインムウォッチをスロットにセットし、攻撃を凌ぎながらアーマータイムする。

 

《アーマータイム!》

 

《ミームライド! ンアーッ!》

 

《イーンームー!》

 

「……俺が渡したウォッチですか……」

 

 さらに拡張スロットにスマホウォッチをセットするジオルガ。

 

《ファイナルミームタイム!》

 

《ススススマホ!》

 

 戦闘を行う二人、斬りかかるインムをかわしながら放ったジオルガのパンチが炸裂する。膝をつくインムに追撃のように必殺技を放つ。

 

《ス・ス・ス・スマホ!》

 

《ファイナルアタックライド! ススススマホ!》

 

《ファイナルアタックタイムブレーク!》

 

 ぶつかり合う両者のキック、短い競り合いの末にジオルガがインムを弾き飛ばし、勝利する。が、そのような攻撃を受けたのにも関わらずインムはあっさりと立ち上がる。

 

 

「なるほど、だったらこっちの方がいいっすね」

 

《ミームライドォ……インム!》

 

 再び先ほどの姿に戻ったインム、格闘戦を仕掛ける。格闘戦ではインムの方が数倍上手であり、一気に追い詰められるジオルガ。

 

「こいつ、メッチャ強えぞ……!」

 

 と、一方その頃ユウヤと戦っていたカッシーンだが、オルガが追い詰められているのを見て反応する。

 

「我が魔王よ!」

 

 先ほどまで戦っていたユウヤを弾き飛ばし、すぐさまジオルガのところまで駆けつけインムの攻撃を防ぎ、インムを槍で弾く。

 

「そいつもお前の仲間かよ〜」

 

「違えよ!!」

 

「……へえ、その状態で何が違うんすかね?」

 

「力を貸してくれ、田所浩二。……ここでジオルガを倒す」

 

 と、そこにかばんも現れる。

 

「遊矢さん、そいつはタイムジャッカーの仲間ですよ!?」

 

「ジオルガを倒すためなら敵の力も借りる。……敵の敵は味方だ」

 

 ジオルガに殴りかかるユウヤ。

 

「やめろ、俺はお前を助けたいだけだ!」

 

「お前に助けられる筋合いはない!」

 

 デュエルディスクのブレードを展開しジオルガに斬りかかるユウヤだが、そこをカッシーンの槍で弾かれる。やめるように叫ぶジオルガに、インムが襲いかかる。実力的に格上であるインムの攻撃を防げず、反撃の機会も与えられないまま圧倒される。

 

「動揺してるみたいっすね?」

 

「俺が、動揺?」

 

「いいっすか、お前の仲間は遊矢ってやつじゃないっすよ。……魔王、お前の手下ですねぇ」

 

「俺の手下に、あんな奴はいらねえ……!!」

 

 言い返しながらインムを振り払うジオルガだが、上の階からウィンが降りてくる。

 

「我が魔王、そろそろ認めてくれないかな」

 

「自分が進む覇道を邪魔するものは誰一人許さない! ……それが、私の知っている君だ」

 

「違う! 俺が、俺が遊矢たちを殺したり、世界を無茶苦茶にしようと考えるはずがねえ!!」

 

「……そうですか……じゃあ、見てくるってのはどっすか?」

 

 BBカーテンをジオルガの背後に展開させるインム。そして……

 

「未来の、自分自身を」

 

 そこに追いやるように、銃モードに変形させたライドブッカーを撃ち、ジオルガを吹き飛ばす。吹き飛ばされたジオルガはそのままBBカーテンに吸い込まれていった……それを追いかけるように入っていくかばん。そしてそれを見届けた田所は背後からカッシーンに斬りかかる。

 

「こっちに来てくださいよ〜」

 

 そしてユウヤをひっぱり何処かへ……と、向かったところで。

 

「居ました、今回の敵対的存在だと思われます」

 

「よし、やろう。マシュ、それと……」

 

「ライナー、エミヤ」

 

「はぁ、いきなりあんな変なのと戦わせるとはな」

 

「文句を言うな、まだ人間大で良かった。……ライダー……オルガの奴は例の巨大な奴の対処をこなしている」

 

「はいはいっと……」

 

 いつも通りやってきた立香とマシュ、だが違う点として、二体のサーヴァントがその隣に居た。……アサシンクラスの『ライナー』。アーチャークラスの『エミヤ』。

 ……もう分かっているだろうか? 彼らは、魔王に共通点がある英霊だ。

 

「……その声は、我が魔王……? いや、違う。ならばあの容姿は……いや、我が魔王ではない、声が違う上に我が魔王の前髪がない」

 

「あぁ、私たちは魔王ではないな」

 

「……その魔王を殺しに来たものだ」

 

 そんなやりとりを上から見ているウィン。

 

「フフッ、面白いことがあるものですね……『オルガ・サブナック』、『ライナー・ブラウン』、それに『エミヤ』。……我が魔王と共通点がある者たちばかり。原因は見当が付きますが……」

 

「そして、我が魔王が我が魔王に出会う。……もしかすればここが大きな転換点なのかもしれませんね」

 


 

 ──2068年

 

「……ここは?」

 

 荒れ果てた大地の中で目を覚ましたオルガ。そして、大きく聳え立つ像に目が止まる。

 

「……オルガ・イツカ初変身の像。ってことは、ここは……」

 

「はい、ここは2068年。あなたの時代から50年後です」

 

「……俺が、魔王として君臨している時代、か」

 

 何処かへ歩いていくオルガ。

 

「どこへ行くんですか?」

 

「……見てえんだ。この時代がどうなってるか」

 


 

『俺に……会いたいのか? ……若き日の、俺』

 


 

「オルガが2068年に?」

 

「はい。……無実の罪と思いながら死ぬのはさすがに不憫ですからねぇ……」

 

 そう話す田所の横に突然現れるウィン。

 

「……君の配慮には助かるよ。我が魔王はいつまで経っても魔王としての自覚がなくてね」

 

「ウィン、お前の目的はなんなんだ?」

 

「私は私の望むままに行動しているだけだよ」

 

「……そうなのか。じゃあ俺もそうするよ」

 

 その場から離れる遊矢。

 


 

「……これ全部、オーマジオルガのせいで」

 

 俺は、侮ってたのかもしれねぇ。……酷い惨劇だ。この世の地獄ってのはこんな光景のことを表す言葉なんだろう。誰一人幸せそうな顔はしていない。食料は僅か、それをみんなで分け合い生活している。……怪我人も多く、それを治療できるような設備も少ない。それは老人も、小さな子供も例外じゃなかった。そして、これは全てオーマジオルガのせい。……それは、未来の俺のせいだってことを表してた。俺が、俺が。……本当にこんな未来を作っちまうのか? 

 

「生きているだけ、幸せかもしれません。世界の人口は、オルガさんがいた時代の半分。……それだけの人間が、無慈悲に命を奪われました」

 

 俺がそこに立ち尽くしていると、フライドポテトのような龍が現れ、周りを回りながら……人間の悲鳴が聞こえる。……みんな、食われたのか? ……龍がどこかへ去った時には、周りは既に更地だった。……ここは何処だ? ……俺は連れて行かれたのか? 

 

「……誰か、居る」

 

 ……玉座? 

 

「……夢の話を、しよう」

 

 小さな星の話をしろ(強要)

 ……と、いうのは何処かに置いておくとしてだ。……こいつが、もしかして。

 

「私が、俺が。若き日に見た夢だ」

 

「……異形の機械が世界を破壊する」

 

「皆が死んでゆく。……私は立ち尽くすだけ」

 

「そこに一人の男が現れる。その者が、幼き私に言った」

 

『お前は、生まれながらの王』

 

『お前には世界を破滅から救う使命がある」

 

「……俺の見た夢と、同じ」

 

 それなら、こいつは……

 

 


 

「……俺」

 

「オーマジオルガ……」

 

「何を驚いている? 若き日の私。……俺よ」

 

「じゃあ、やっぱり俺が……」

 

「……今の今まで信じていたわけではあるまい」

 

「自分は、オーマジオルガにならないとな」

 

「嘘だ。嘘だ、嘘だ! そんなはずがない!!」

 

「嘘だと? 俺は今ここにいる。王となり世界を救った。……未来の、お前だ」

 

「違う、俺があんなことするわけがねぇ……俺は、最高最善の魔王になるんだ……!!」

 

「その通りだな。その『俺』が目指した、最高最善の魔王……分かるだろう? 『俺』が目指した『私』こそ」

 

 

 

 

「最高最善の魔王」

 

 

 

 

「ならここで、お前を倒す!!」

 

《ライダータイム!》

 

《仮面ライダー! ジオルガ!!》

 

 変身するオルガ。ジュウモードのマエガミギレードにウヅキウォッチをセットし、構える。

 

「お前を倒して、俺は未来を救う!!」

 

《ウヅキ! スレスレシューティング!!》

 

 放たれたマスタースパーク。それが一直線に飛び、オーマジオルガを焼き尽くす……ことは、なかった。そこに立っていたのは、五体満足のオーマジオルガ。

 

「……効か……ねぇ……?」

 

「懐かしい。かつての私はそんなもんだったか?」

 

 余裕を醸し出しながら手をかざすオーマジオルガ。たったそれだけで、現代のジオルガは吹き飛び、倒れこんでしまった。

 

「安心しろ。遠くない未来、お前はさらなる力を手に入れる」

 

「魔王に相応しい力をな」

 

「だ、黙りやがれ!!」

 

《イ・イ・イ・インム!》

 

《アーマータイム!》

 

《ミームライド! ンアーッ!》

 

《イ・ン・ムー!》

 

《ミームヘイセイバー!》

 

 インムアーマーに変身しミームヘイセイバーを取り出すジオルガ。時計の針を動かし、

 

《ヘイ! レスリング!》

 

《レスリング……》

 

 レスリングの力を選択する。それに対抗するように、オーマジオルガもレスリングウォッチを起動。

 

《レスリング! デュアルタイムブレーク!》

 

 ヘイセイバーから攻撃を飛ばすが通用せず、倍の力で蹴り返され、跳ね返された攻撃によって吹き飛ばされる。

 

「自分の思いを曲げぬか。それこそ、王の証」

 

「……うるせえっ!!」

 

《ヘイ! ムゲン!》

 

《ムゲン……!》

 

《ムゲン! デュアルタイムブレーク!》

 

 様々なキャラクターが格闘ゲームのような動きでオーマジオルガに襲いかかる。が、彼らのカラーパレットが切り替わり、逆に現代のジオルガを攻撃する。

 

「まだだ……!」

 

《ヘイ! ドナルド!》

 

《……ドナルド》

 

《ドナルド! デュアルタイムブレーク!》

 

 刀身がフライドポテトの形となったヘイセイバーで斬りかかるジオルガだが、オーマジオルガが呼び出したポテトの龍が放つハンバーガー型の光弾に弾かれ、吹き飛ばされる。

 

「強すぎる……な、なんてやつだ……」

 

「それほど魔王になるのが嫌ならば、良い方法を教えよう……」

 

「そのベルトを、捨てろ!」

 

「……そうすれば、お前が、私になることはない」

 

 ジクウドライバーを見つめるジオルガ。

 

「……このベルトを、捨てる」

 




次回、仮面ライダージオルガ!
「オルガ・イツカの息の根を止めろ」
「これで終わりですねぇ!」
「お前がどんな未来を選ぶのか?」
オルガの選択は!?
「だから言っただろう。彼は危険だ」
「お前は、最高最善の魔王になれるんだろ!?」
「俺、は……」
「うわぁぁぁぁっ!!」
EP.16 フォーエバー・キング2018

↓この先予告↓

平成を生きた、全ての人たちへ……

彼らは、負の感情正の感情、全てを背負って時代を駆け抜けた。…はずだった。

『所詮、インターネットミームはネットの中の絵空事』


『そしてまた、オルガ・イツカなども居ない』


「異世界オルガ?」
「僕たちはずっと、この中で……」

『君の中からネットミームは、消えてしまうのか?』

『ジオルガ団長ー!』『ゲンム神ー!』『スマホ太郎ー!』『オトマッド!』『ポプテピピックー!』『スパイダーマッ!』『ガンダァァム!』『ウヅキっち!』『シャムさん!ヒカキン!!』『サーバルちゃん!!』『野獣先輩!!』『そんな装備で大丈夫かよ、イーノック!』『MUGEN!』『魔理沙ァ!』『ドナルド!』『研坊!!』『橘さん!!』『ミクちゃん!』『課長』『ビリー兄貴ィ!!』

「…俺たちは、ここにいる」

日本のネット文化、その集大成!!



仮面ライダージオルガ特別編
平成ジェネレーションズforever

日本のネット文化を愛してくれた、あなたに。


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EP.16 フォーエバー・キング2018

この本によれば、普通の高校生オルガ・イツカ、彼には魔王にして時の火星の王「オーマジオルガ」となる未来が待っていた。世界の破壊者・田所浩二によって、未来へと送り込まれた彼は、オーマジオルガが自分自身である事実を突きつけられ、未来を変えるためにベルトを捨てるのだった。と、この本には書いてあるのですが……


「このベルトを、捨てる……」

 

「そのベルトさえ捨てれば、仮面ライダーの力はなくなる。よって、お前は魔王にならない……世界の破滅を防ぐことが、出来るぞ?」

 

「そ、それは……」

 

 狼狽えるジオルガに、巨大な火炎弾を放つオーマジオルガ。

 

「……間も無く私の忠実な部下が、お前の仲間を打ち倒す」

 

 次元の割れ目を発生させ、2018年の様子を映し出す。……そこには、カッシーンに圧倒されるユウヤが映っていた。

 

「……そろそろ帰るといい、お前のいるべき時代へ」

 

 言われる通りに、オーマジオルガが出現させたゲートを通り過去へ帰る二人。

 

「……俺。お前がどんな未来を選ぶのか、楽しみにさせてもらうぜ」

 


 

 ──2018年

 

「……戻って来ましたね。早く遊矢さんを助けに行かないと」

 

「かばん。……アレは、いつ動き出すんだ?」

 

「アレが現れてから数ヶ月もかかりませんでした」

 

 そうか。迷ってる暇は無さそうだな。

 


 

 倉庫……そこでカッシーンとユウヤが戦っているが、明らかに力量で優っているカッシーンが優勢であり、ユウヤは目に見えて追い詰められていた。ユウヤをはたき落とし、光の槍を発生させるカッシーン。

 

「オーマジオルガの名の下に、お前を抹殺する」

 

「ここまでか……?」

 

 放たれた光の槍。が、それは何処かから飛んで来た光弾によって弾かれる。

 

「……何?」

 

 放たれた方向から歩いて来たのはオルガとかばん。

 

「……なんでだ、お前の助けなんていらないって言ったはずだろ!?」

 

「あいつを差し向けたのは、俺だ」

 

「……我が魔王?」

 

「俺は、オーマジオルガだ。その事実だけは変えられねえ。……だから」

 

「遊矢、俺のベルトをぶっ壊してくれ」

 

 葛藤の末に放つ、オルガの言葉。それが何を意味するかは、言われなくともこの場の全員が理解していた。

 

「俺は王になるのを諦める」

 

「……オルガ」

 

「いいからやってくれ、遊矢!!」

 

 ベルトを持った手を振りかぶる。そして……

 

「うわぁぁぁぁっ!!!」

 

 それを、投げ飛ばした。投げ飛ばされたジクウドライバーは、ユウヤの放った攻撃に貫かれ、砕けて散った。それと同時にカッシーンは機能を停止、そして未来のオーマジオルガもどこかへと消え去った。

 

「……そうだ。遊矢も言ってたじゃねえか。……ベルトを捨てろって。最初からこうすれば、良かったんだ……」

 


 

 眩い世界見せて❤︎

 


 

 EP.16 フォーエバー・キング2018

 

「見てください!」

 

 アレは……? ダイマジーンってのが、地面に沈んでいく。……これで、解決なんだな。

 

「これで最低最悪の未来にはならねえんだよな?」

 

「あぁ。オーマジオルガは生まれない。オルガが魔王になるのを諦めれるなら」

 

 そんなの当たり前だろうが。

 

「俺は世界を救いたいから王になるって決めたんだからな。……世界を救うために王になったのに、その俺が世界を破壊する張本人なら……王様になる意味なんてないからな」

 

「……オルガさんは、それでいいんですか?」

 

「感謝してくれよな。お前らがどうしても俺を倒せないんだから、仕方なく俺が決断したんだからよ」

 

「……その言い方は気に入らないな」

 

「これでお前らも未来に帰れるんだな。……もう会うことはないと思うが、元気でな」

 


 

「オーマジオルガが消えた。あんたがジオルガを未来に送り込んだの、正解だったみたいね」

 

「……なんだ、もう少し骨のある奴だと思ったんすけどねぇ……俺の計画をどうしてくれんだよ」

 

「……計画ってどういうこと?」

 

「どうだっていいですねぇ。……お前らはどうすんすかぁ?」

 

「新しい時の王者を擁立する。誰にも邪魔されずにね」

 


 

「我々の思う通りに事を進めるには、邪魔者は徹底的に叩き潰さねばならぬ」

 

「叩き潰すって、どうやって?」

 

 スウォルツがカッシーンの電子頭脳を改竄する。

 

「……オルガ・イツカの息の根を止めろ」

 


 

「……ただいま、ミカ」

 

「あ、おかえり。……みんなはどうしたの?」

 

 みんな、そうかみんなか……

 あいつらがいるのにも、慣れたんだな……

 

「……ウィンも、遊矢も、かばんも。……もうみんなここには来ねえよ」

 

「三日月ー……って、イツカ? 帰って来たんだ」

 

「あぁ、立香。……もうすぐお前の本当の家に帰れるかもな」

 

「……イツカ、浮かないけど何かあったの?」

 

 浮かない、か。……こんなんじゃ余計な心配かけちまうな。

 

「俺、王様になるの諦めたんだ。……お前の憧れてたヒーローも廃業しちまった」

 

「……」

 

『ねえ、これは嬉しい誤算じゃない?』

 

『マスター、気持ちは分かるが……彼がまた魔王にならないと決まったわけではない』

 

『だからって……辛い決断をしたイツカを殺すの?』

 

 ……立香? なんで何もないところを……気にしない方がいいか。

 

「……買い出し行ってくる」

 

「気をつけてね」

 


 

「……俺は、どうしたらいいんだ」

 

 トボトボと歩く俺の前に、カッシーンが現れ……俺を殴った。な、なんでこいつがここに!? 

 

「……驚いた?」

 

「タイム、ジャッカー……」

 

「ちょっと借りたんだよ。君を殺すためにね」

 

「やめてくれ、俺はもう王になるつもりはない!」

 

 階段の方に突き落とされ、そのままゴロゴロと転がる。……くっそ、いってえな……! 

 

「仕方がない我が魔王。……代わりのベルトがこちらに」

 

 代わりのドライバーを差し出すウィン。悪いな、俺はもう魔王になるつもりはないんだ……

 


 

「元の世界に帰るぞ……」

 

「待ってください遊矢さん。……オルガさんが、さっきのやつに襲われてます」

 

「……何?」

 


 

「このままでは死んでしまう。……さあ、ベルトを」

 

「断る……っは!」

 

 全力でボコられるオルガ。そのまま陸の方向へ転がされる。そこに駆けつける遊矢とかばんの二人だが、カッシーンはあの光弾を放とうと力を溜める。

 

「避けるんだ、オルガ!」

 

 が、オルガは避けようとしない。痺れを切らした遊矢がその辺りにあった標識を投げ飛ばし、その攻撃を防ぐ。

 

「……なんで、避けなかったんだ?」

 

 オルガの背後には、怪我をして逃げられない子供がいた。……オルガが避けたなら、後ろの子供は死んでしまっただろう。

 

「王になるってことはよ、国民みんなの命を預かるって事だ。……俺は、民の命を救えるなら。命だって懸けられる」

 

《仮面ライダァ! ユウヤ……》

 

 それを見た遊矢が変身、カッシーンの攻撃を防ぐ。

 

「遊矢お前、未来に帰ったはずじゃ……」

 

「目の前で命を懸けてる奴がいて、見捨てられるわけないだろ!」

 

 と、そこに田所が現れ……

 

「随分賑やかですねぇ……俺はどっちに味方すればいっすか〜?」

 

「……好きな方につけば?」

 

「じゃあお言葉に甘えて……」

 

《ミームライドォ……》

 

《インム!!》

 

 仮面ライダーインムに変身した田所。インムはカッシーンと取っ組み合うユウヤを蹴り飛ばす。

 

「こっちの味方した方が面白そうじゃねえかよ〜」

 

「田所浩二……!!」

 

 エクシアアーマーに変身するユウヤ、それとほぼ同時にエクシアにミームライドするインム。剣の打ち合いの中……

 

「これで終わりですねぇ!」

 

《アタックライドォ……トランザム!》

 

 インムが赤く光り出し、加速する。鬼神のような連続攻撃を受けたユウヤはそのまま吹き飛ばされ、変身が解除されながら落下する。

 

「とんだ飛び入りだったけど……さっさと片付けてよ」

 

 ウールの合図と共に襲いかかるカッシーン。それに吹き飛ばされ、遊矢と同じ場所に落とされるオルガ。

 

「痛ってぇ……」

 

 追い討ちをかけようとするカッシーンに、何かが飛んでくる。……それを弾くインム。

 

「これは……矢じゃありませんねぇ……ドリル、いや、剣……っすか?」

 

「……ご名答だ、世界の破壊者」

 

 その『何か』を放ったのは赤い外套を纏った、逆立った白髪、そして浅黒い肌。……見ようによっては、オルガとも見間違う容姿をした男だった。

 

「……あぁ、そういう事っすか……だったら納得ですねぇ」

 

「そうか。その様子では既に私の正体も看破しているようだな」

 

『ねえ、大丈夫なの……?」

 

『問題ない、奴は力を取り戻す気はないようだ。……奴が力を取り戻すことを選択するならば、その時は……』

 

『……イツカを、殺すの?』

 

『そうなるな』

 

「面白いこともあるもんですねぇ……いや、魔王が生まれた時点で必然、ってところっすかぁ?」

 

「それにしても、偽・螺旋剣(カラド・ボルクⅡ)の一撃をああもあっさりと弾くとは。……あれは私のかなりのとっておきだぞ?」

 

「肩書きってだけじゃないんすよ。……世界の破壊者は」

 

 陰陽の夫婦剣、干将・莫耶を投影する赤い外套の男……アーチャー。……そして、田所はライドブッカーをソードモードに変形させる。

 

「さて、やりますかねぇ」

 

 ついに始まった二人の戦い。鋭い音を鳴らしながら打ち合い、打ち合うたびに周りに衝撃が伝わる。

 

「本業でもないのにやるじゃねえかよ〜ホラホラ」

 

「そういう君こそ……本当は格闘術の方が得意なのだろう?」

 

「でも相手に合わせないとつまらないじゃないっすか」

 

 アーチャーの剣をかわしながら、バク宙し距離を取るインム。ライドブッカーから新たなカードを取り出す。

 

「剣相手なら、銃でどっすかぁ?」

 

《ミームライドォ……ギャレン!》

 

 クワガタムシのライダー、ギャレンに変身するインム。そして、ギャレンラウザーを取り出す。

 

「ほう、やはり芸達者だな破壊者。……だが、芸の多さは私の得意分野でね」

 

 構えあう二人だが、インムはカッシーンに二人の方へ向かうようにジェスチャーを飛ばす。……そして、オルガと遊矢。

 

「……俺のベルトを使え」

 

「あいつらに、好き勝手やらせるつもりなのか!?」

 

「……だが、それを使えば俺は……」

 

「お前は、最高最善の魔王になれるんだろ!!」

 

「でも……」

 

 オルガに詰め寄る遊矢。

 

「……最低最悪の魔王になったら、俺が倒してみせる」

 

「……分かった。俺は、俺は魔王になる……魔王になって、世界を救ってみせる……!」

 

《ジオルガ!!》

 

 時を刻む音が流れる。ゆっくりとポーズを取るオルガ。運命が、決まろうとしていた。

 

「……変身」

 

 世界が、回る。まるで、魔王を中心とするかのように。

 

《仮面ライダー!! ジオルガ!!》

 

「祝え! 全ミームの力を受け継ぎ、時空を超え、過去と未来をしろしめす時の火星の王。その名も仮面ライダージオルガ。まさに再誕の瞬間である」

 

 ジャンプし、かばんの元へ向かうジオルガ。

 

「オルガさん!?」

 

「あぁ、離れろ!」

 

「……はい」

 

「魔王が復活、ってところですかね……やっと面白くなって来ましたねぇ」

 

「マスター、予定は変更だ。……魔王は倒す」

 

 オルガがインムウォッチをベルトに装着し、アーマータイムする。

 

《アーマータイム!》

 

《ミームライドォ! ンアーッ!」

 

《イ・ン・ムー!》

 

 さらに追加スロットにフレンズウォッチを差し込み……

 

《ファイナルミームタイム!》

 

《フ・フ・フ・フレンズ!》

 

 インムアーマーフレンズフォームに変身する。……なお、三対一の模様。

 

「……なんであんたも俺たちの方につくんすか?」

 

「あの魔王を倒したいのは我々も同じだからな。……魔王にならないというのなら力を貸していたが」

 

 インム、カッシーン、そしてアーチャー。その三人が、オルガと敵対していた。

 

「俺が共通の敵ってところか? ……面白え、来るなら来い!」

 

 三人の攻撃をうまく凌ぐジオルガ。即席チームであり連携が取れていないのもあるが、この三人の攻撃を防ぎきっている。

 

「こっちの方が数は多いですよ……多いですね……」

 

「そんなこと分かってるよ。……ウィン!」

 

「なんだい、我が魔王?」

 

「人手が足りない。……そのベルト、遊矢にやってくれ」

 

「……分かったよ」

 

 遊矢に投げ渡されるベルト。遊矢はベルトにウォッチを差し……

 

「人使いの荒い魔王だなぁ……」

 

《ライダータイム!》

 

《仮面ライダァ! ユウヤ!》

 

 不満を言いながらも変身し、ジオルガに加勢する。ゲンムアーマーも装着している。なんとか互角に戦うが……

 

「合わせてくださいよ〜」

 

 インムの攻撃で拘束され、アーチャーの攻撃で吹き飛ばされ二人ともダウンする。

 

「一人増えたところで人数差は埋まっていないぞ、魔王?」

 

「……だったら、交換だ」

 

 ユウヤとジオルガのウォッチが交換される。ゲンムウォッチをはめ込むジオルガ、そしてフレンズアーマーを装着するユウヤ。ゲンムウォッチの力がインムアーマーの力で引き出されると……なんと、周りからジオルガが大量発生した。

 

「ゾンビには増殖能力がつきものだぜ」

 

「……どうする破壊者。一気に数的有利は覆されたぞ?」

 

「そりゃもう……全部倒すしかない……なくない?」

 

「まったく、結局は多対三か……」

 

 大量のゾンビゲーマーフォームに変身したジオルガが三人に襲いかかる。迫真空手の格闘術で周りのゾンビを蹴散らすインム、素早い剣戟で周りのゾンビを切り裂くアーチャー、槍を振り回し距離を確保するカッシーン。なお彼らは全てオリジナルのジオルガと同じスペックを持っているためその程度では倒せず、平然と起き上がって強力な攻撃をしてくる。

 

「オリジナルのスペックと同じ分身を大量に出せるとかなんだこのチート能力!? ここが引き時ですねぇ……」

 

 BBカーテンを呼び出し撤退するインム。それを追いかけようとした本体のオルガとユウヤだったが、水の中からタイムジャッカーのタイムマジーンが現れ、二人に攻撃を仕掛ける。

 

「くっ、ここは分身たちに任せて俺たちはタイムマジーンを叩くぞ!」

 

「了解!!」

 

 ウールのタイムマジーンとオーラのタイムマジーンが攻撃を仕掛けてくる中、二人のマジーンも現れる。オルガのタイムマジーンはいつも通り獅電改に変化し、パルチザンによる攻撃を仕掛ける。そのまま時空間に突入し、バトルが始まる。相手のマジーンが放つ火球を全てかわし、片腕を殴り飛ばし捥ぐ。さらに腹部に強力なキックをかまし、ウールのタイムマジーンは時空間を突き破り吹き飛んでいく。さらに、遊矢のタイムマジーンとの連携で放ったキックでオーラのマジーンも吹き飛ばし、完勝した。

 

「いくぞお前ら!」

 

《アルティメットタイムブレーク!》

 

 ……なお、カッシーンはいつのまにか100人以上に増殖したジオルガに袋叩きされるように必殺技を叩き込まれ爆散した。

 

「……まったく、ここまで増えるとはなんてデタラメな力だ。……撤退の命令も出たようだ、また会おう」

 

 そしてアーチャーも何処かへ消えていく。ちなみに消える前にジオルガ軍団が殺意満々でアルティメットタイムブレークの溜めを保持しながらアーチャーに突っ込んでいたことはまた別の話だ。

 


 

「若き日の私よ。お前が夢を捨てられぬことは知っていた」

 

「……何故なら私は、お前であり……」

 

「『俺』だからだよ」

 


 

「みんな帰ってきたの?」

 

「……あぁ」

 

「それと……オルガ王様になるのやめたんだよね? ……大学、どこ行くの?」

 

「……いや、やめたんだ。王様になるのをやめるのを、やめた」

 

「オルガ……?」

 

「その方が俺らしいだろ?」

 

「……ふーん」

 


 

「かくしてジオルガは復活した。彼はより強固な意志をもって覇道を進んでいくことになる。すべてのお膳立ては整い……ここから歴史の大きな転換点が始まる」




次回、仮面ライダージオルガ!
「未来でライダーに会ったんですか!?」
「歴史が変わりつつあるようだ」
「違う未来?」
「君は?」
「我が名は仮面ライダーウィンター!未来の創造者である!」
EP.17 ハッピーニューマッド2019


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EP.17 ハッピーニューマッド2019

この本によれば、普通の高校生オルガ・イツカ、彼には魔王にして時の王者「オーマジオルガ」となる未来が待っていた。彼は一度はその未来を諦めるが、やはり魔王の道を歩むことを選んだ。これにより、歴史の大きな転換点が訪れ、未知なる流行たちが生まれることとなる。

…あと、未来の我が魔王曰く、今回は色々と吹っ切れて本線から脱線したり、本編から逸脱したストーリーが展開されることがあるそうなので気をつけてください。


「あけまして、おめでとう!!」

 

 向き合って新しい年の訪れを祝う俺とミカ。

 

「オルガ、今年の抱負は?」

 

「……もちろん、王だ!!」

 

「オルガは変わらないね、いい年こいてまだ王様か」

 

「ん? 俺はまだ高校生……」

 

「何言ってんの、もう卒業したじゃん」

 

「え、卒……え?」

 

 ミカは何言ってるんだ? 普通に考えておかしい……と俺が飾りを見ると……あぁ、ぁ……2022年!? 寅年!? ……ばかな、2019年のはずでは……!? え、あ、知らねえもん! んなこと知らねえもん! 知らない、知らなーい! ウッキー! 今年は申年ー!!! 

 

「オルガ、まずは落ち着こうよ」

 

 不審に思った俺はすぐに着替えて、外に飛び出した。……そんな俺を待っていたのは、立体映像で溢れる街、そこに映し出される2022年の文字。……嘘だろ。俺は本当に未来に来たのか? それとも、俺は夢でも見てたのか? と、俺が棒立ちで街を眺めていると……忍者みたいな奴らが俺を囲み、小刀を構えた。

 

「……な、なんだお前ら……」

 

 当然のように襲って来たそいつらの攻撃をかわしていると、そこに謎の男が現れ周りの忍者を投げ飛ばす。

 

「大丈夫か?」

 

「え、あぁ……あんたは、一体?」

 

「俺の名前は木村竹志。……夜に紛れて動画を見せる!」

 

 そいつの取り出したツボ? から液体が流れ出し、それが奴の腰にベルトを創造する。

 

「変身!」

 

《誰じゃ!? 俺じゃ!! 忍者!!》

 

《シノービー! 見参!》

 

「音MADを! BB劇場を! オリジナル曲を! ……そして、異世界転生を! ……全てを背負って夜を駆ける!」

 

「仮面ライダー……シノビ!」

 


 

 オーマの日。ミームの時代を画する審判の日。それは歴史の終わりか、それとも始まりか。選べ! 我々自身の未来を! 

 


 

 素早い動きで周りの忍者軍団を翻弄するシノビ。敵の忍者の小刀による攻撃を全てかわし、格闘技で倒していく。

 

《忍法・キリステ!》

 

 小刀をベルトから取り出したシノビ、襲ってくる敵を文字通り切り捨てながら走り抜ける。そして彼らの背後まで走り抜けたところで振り返り……

 

《ストロング・忍法!》

 

 火遁の術で向かってくる敵を迎撃、そして……

 

《メガトン・忍法!》

 

 巻き起こした竜巻で敵を巻き上げ……

 

《フィニッシュ・忍法!》

 

 空中に打ち上がった敵に急接近、竜巻を纏いながら敵を殴りつけ、蹴り付け。そして最後には地面に叩きつけ、全滅させた。

 

「か、かっけぇ……」

 

 それを見たオルガの素直な感想が口から溢れた。

 


 

「……ぁ……おぉ、ミカ」

 

「オルガ、こんなところで寝てたら風邪引くよ」

 

 なんだ、あの仮面ライダーシノビとやらは夢だったのか? いやまあ、夢に決まってるよな。今までのライダーはゲテモノ揃いだったのに急にあんなにまともになるわけねえよ、人間そうは変わらねえし……

 


 

 闇夜の街。街には、建物には光が灯り、綺麗な夜景を演出していた。……そんな街に鳴り響く雷鳴。開く、門。

 

《タイムマジーン!》

 

 大地に降り立つ、時間を旅する魔神が一体。その中から一人の人間が現れる。白を基調に固めた服。その手に持つは電子の本、所謂タブレット。怪しく光るそのタブレットより目を惹くのがその顔。……かけたゴーグル、髪型、そしてその顔付き。……ゴーグルでよく分からないが、それはある人物にとても似ていた。

 


 

「あの、許してください、なんでもしますから」

 

「今ァ、なんでもするって言ったよなぁ!? 俺の服こんなにしてくれちゃってぇ……弁償だよ、弁償」

 

「クリーニング屋なら知ってます!」

 

「んじゃお前がその金払えよ!」

 

「えっそれは……今お金ないので」

 

「じゃあ借金だよ借金! 1秒につき1割な」

 

「それ明らかにふざけてるでしょ!?」

 

 路地裏でチンピラに絡まれる一人の男。

 

「待て! お前ら、力の使い方間違えてるだろ!」

 

「……んだぁ、お前ェ……」

 

 そしてそれを見て声を張り上げる、通りがかったもう一人の男。……木村竹志だ。

 

「そこまでするなら、俺が相手になるぞ!」

 

「おう、やっちゃいましょうよ! 金! 暴力! 切腹!」

 


 

 あの後木村は思いっきり負けました。残念だが当然。

 

「……大丈夫? 竹志……」

 

「あぁ、大丈夫。……俺にもっと力がありさえすれば……」

 

 と、その時。木村以外の周りの時間が止まった。

 

「あるよ! ハチナイ、ハチナイだよ!」

 

「……誰だ、あんた……?」

 

「僕はタイムジャッカーのウール。……僕と契約すれば、君の望む力が手に入る」

 

「……力……」

 

《SINOBI……!》

 


 

 ──オルガ邸

 

「未来でライダーに会ったんですか?」

 

「あぁ、まあ夢の中で、だけどな」

 

「……夢ですか……それにしても、初夢の中で戦いに巻き込まれるなんて、休まらなかったんじゃないですか?」

 

「いや、むしろ面白かったぜ。……お前らも、未来のライダー沢山知ってるんだろ?」

 

「……未来のライダーなんてものはいない」

 

「……何?」

 

「近い未来、オーマの日ってのが訪れる。その日にお前がオーマジオルガになって……それ以降、他のライダーは生まれなかった」

 

 オーマの日……俺がオーマジオルガになる日か……ん? マリー。どこに料理運んで……あ

 

「ウィン? なんでここに」

 

「分からないわ。……こいつが今までの事件について知ってるやつって訳?」

 

「まあ、そうだな」

 

「やあ、あけましておめでとうだね我が魔王、王妹殿下。そんなに警戒しないで欲しいな……私はあなた方王族に仕える者なのだから」

 

「お前な、あそこまでかき回しておきてよくまだここにいれるな?」

 

「当たり前だろう私何も悪いことしてないんだから、むしろ歴史を正しい方向に導こうとしているのだから善行だよ」

 

「いやそんなこと言ってても何も話進みませんよ! ……何か用事があるんでしょ?」

 

「……話が早くて助かるよ。アナザーライダーだよ」

 

 新年早々来たのかよ。

 

「被害者は火のないところで発火したり、建物の中で竜巻にあったり、水のないところで溺れたり、と様々だ」

 

「で、どんなライダーが元なんだ? ウィンならその本で分かるんだろ?」

 

「それが、このアナザーライダーに関しては本に一切の記述がないんだ。私から見ても情報はゼロ……」

 

「……しょうがねえ、まずはそのアナザーライダーを探さねえと……」

 

「取り敢えずうちの職員も動員するわ。……立香はまだ寝てるの?」

 

「そうだろうな」

 

「……はぁ、あいつは本当に……」

 

「行くぞお前らついて来い!」

 

「え、あっおい!」

 

 俺は遊矢とかばんを連れて外へ飛び出す。

 


 

 車を走らせる男。だが、その車内が砂で満たされる。

 

「……順調だね」

 

 もちろんそれをやったのはアナザーシノビ、それを背後から見守っているのはウール。が……

 

『ウール、突如交通事故に遭った』

 

 どこからか声が聞こえる。その後、ウールに先ほどの車が突っ込んでくる。時間停止でなんとかそれを止めるウール。そして彼が後ろを振り返ると……

 

「……やあ」

 

 いつもとは違う、白い衣装に身を包んだウィンがいた。

 

「……お前か、いきなりなんのつもりだよ」

 

「私はあのアナザーライダーについて知りたいだけだ」

 

「お前の相手なんか、まともにすると思うかよ」

 

「するようになるさ。嫌でもね」

 

『ウール、止めた時間が動き出し危機に陥った』

 

 タッチペンでタブレットにそう書くと、その通りに時間が動き出してしまい、何度止めてもまた動き出してしまう。止まった状態で避けようとしても、車はそれに合わせるようにワープを繰り返しウールが避けた方向へ向かう。

 

「……どうする? このまま時間を止め続けるか? それとも、私の質問に答えるか?」

 

「し、知らない! あれはスウォルツに渡されたウォッチで、僕も詳細をよく知らないんだ!」

 

「……命拾いしたね、少年」

 

 そう言うと、白いウィンは去っていった……

 


 

「……ここが、その現場か」

 

「確かに、火の気はないけど……」

 

 周りを散策するオルガたち。と、そこでオルガの影に異変が起きる。

 

「……伏せろ!!」

 

 遊矢が叫ぶ、言う通りに伏せた途端にオルガの影から何かが現れ、隣の木の影まで移動する。

 

「……な、なんだ、今の攻撃は?」

 

「取り敢えず行くぞ!」

 

《ジオルガ!》

 

《ユウヤ……!》

 

「変身!」

 

《ライダータイム!》

 

《仮面ライダー! ジオルガ!》

 

《仮面ライダー! ユウヤ……!》

 

 影の中から現れるアナザーライダー。攻撃を仕掛ける二人だが、敵の素早い身のこなしに翻弄され、攻撃が当たらない。が、二人掛かりで押さえつけ蹴り飛ばす。

 

「オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン!」

 

《ジュウ!》

 

 オッドアイズの攻撃とオルガの放つ銃弾が相手に飛んで行く……が、竜巻によりそれは弾かれ、アナザーライダーの手のひらから放たれた水流によって二人は押し流され、その隙に、アナザーライダーは何処かへと消えてしまった……

 

「……火、水、風。……アレがウィンの言っていたアナザーライダーで間違いないな」

 

「……火に、水に、風……」

 

『仮面ライダー、シノビ!』

 

「……忍者?」

 

「取り敢えず、追うか」

 

 EM(エンタ・メイト)ディスカバーヒッポを召喚しアナザーライダーを追うユウヤ。同じくオルガもバイクを取り出し追おうとするが……

 

『バイクで追おうとするジオルガだが、失敗した』

 

 なんと手を滑らせバイクウォッチを落としてしまう。なんとかキャッチするジオルガだが……

 

「危っぶねえ……」

 

「どうしたんですか、一体……」

 

「分からねえ。だが、何かされた気がする」

 

「察しがいいな、魔王」

 

 と、二人を見下ろすように、白い服のウィンが現れる。

 

「……ウィン? もしかしてあなたがやったんですか?」

 

「違う。あいつは、いつものウィンじゃねえ気がする」

 

「私が何者か? ウィン以上でも以下でもない。ウィンは、ウィンだよ」

 

『ジオルガ、突風に襲われた』

 

 ウィンがタブレットを操作すると、彼が入力した通りのことが起こり、ジオルガは強い風に吹き飛ばされ転んでしまう。

 

「そのタブレット……未来のことを操れるんですか?」

 

「操っている? その表現は不適切だな。導いているのだよ、未来にね。……そうだな、ジオルガ、謎だらけの未来人の前で倒れる……とでも書いておこうか」

 

 と、彼が端末を開こうとした瞬間。タッチペンを持っている手が、黒いマフラーによって縛り付けられる。……そのマフラーを操っているのは、なんと『いつも通りの格好をしたウィン』だった。

 

「……ウィンが、もう一人?」

 

「君は、何者だ?」

 

「お初にお目にかかるね。オーマジオルガの従者である『私』」

 

 黒いウィンはマフラーを引き戻し、オルガたちを包み、ワープで消える。それを見た白いウィンはパッドを開き、

 

「逃げたね。良い選択だ。……だが、私から逃げられると思わないことだ」

 

 何かを、そこに書き込んだ。

 


 

「……もう一人のウィンが現れただって? ……意味がわからない」

 

「説明してくれ、ウィン」

 

「……分かっているのなら私もとっくに説明しているよ、我が魔王。……私もこう見えて案外動揺していてね……」

 

 と、彼らの元に再びアナザーライダーが現れる。

 

「チッ、ここまで追ってきたか!」

 

 変身するジオルガとユウヤ、アナザーライダーと戦いながら倉庫の外へと去って行く。

 

「……なんで僕たちの居場所が?」

 

「居場所が分かったんじゃない。……もう一人の私が持っていたあの妙な本、アレで仕組まれたんだ……」

 

「ご名答」

 

 白いウィンが彼らのいる倉庫に現れる。

 

「そもそも君たちがこの倉庫にいるのも、その倉庫に都合よくアナザーライダーがやってきたのも……この本に導かれ、自然と来てしまった。それだけだよ」

 

 白いウィンが指を鳴らすと、風景が切り替わり、倉庫の外に三人がワープする。

 

「あなたは、一体?」

 

「何が目的だ?」

 

「今は一つだけ言っておこう……アナザーシノビのウォッチを手に入れる」

 

「……アナザーシノビ?」

 

「分からなくても無理はないよ。君たちの歴史に、仮面ライダーシノビは存在しないからね」

 

「そういうことか。君は、私たちとは違う未来から2019年に来たんだね?」

 

「……ハハッ、ハッハッハッハ……その通り、だよ」

 


 

 素早い身のこなしのアナザーシノビに苦戦する二人、攻撃を当てようとするも防がれ、避けられてしまう。吹き飛ばされるジオルガだが、立ち上がりインムウォッチを起動する。

 

《イ・イ・イ・インム!》

 

 インムウォッチを嵌め込み、ドライバーを回す。

 

《ミームライド! ンアーッ!》

 

《インム! インム! イーンームー!》

 

《ミームヘイセイバー!》

 

 アナザーシノビの攻撃を片手で防ぎ、横斬りはバク宙でかわされるものの追撃の縦斬りはアナザーシノビの防御を破りダメージを与える、起き上がったアナザーシノビに攻撃防がれるも、振り払った隙を狙い背中をバッサリ、さらにユウヤが追撃し、その間にジオルガはヘイセイバーの針を操作する。

 

《ヘイ! ギャレン!》

 

 ギャレンを選択、謎の力により銃に変形したヘイセイバーから炎の銃弾が連続で放たれ、アナザーシノビを攻撃する。

 

《ヘイ! ドナルド!》

 

 さらにドナルドを続いて選択しポテト型の黄色の光線を飛ばし、敵を攻撃する……が、アナザーシノビの放った竜巻にポテト光線は巻き込まれ、強化された竜巻によって二人は吹き飛ばされ倒れこむ。倒れたユウヤの近くに……白いウィンが現れる。

 

「あ、あいつは……!」

 

 身構えるユウヤだが、それとは裏腹に、白いウィンはユウヤに跪く。

 

「初めまして、我が救世主。この先のオーマの日、オーマジオルガを葬り歴史を変えたのは誰あろう? 君だ!」

 

「……ユウヤリバイブ。『revive』し、そして『smile』を齎す者よ……」

 

「……俺、が?」

 

「君の戦いを支えるため、私は2019年に参上した……」

 

 白いウィンが新たなベルトを取り出し、それを装着する。

 

《ビヨンドライバー!》

 

「……ベルト?」

 

 そして、今までのライドウォッチとは明らかに形状が違う、謎のウォッチを取り出す。

 

《ウィンター!》

 

 そして……それを、ベルトのスロットに差し込む。

 

《アクションッ!》

 

 周りには軽快で、未来的な音楽が流れる。まるで、新たなる時代の到来を、祝うように。ウィンの後ろに浮かぶ、巨大な未来時計のホログラム。その周りには、光の線が舞う。

 

「変身」

 

 そして、ベルトのグリップを操作する。ドライバーの画面には、そのライダーの顔が投影されていた。

 

《トウエイ!!》

 

《フューチャータイム!》

 

《スゴイ! ジダイ! イセカイ!》

 

《仮面ライダー! ウィンタッ! ウィンター!》

 

「……我が名は仮面ライダーウィンター。未来の創造者である」

 

 ついに誕生した、歴史には存在しないはずの仮面ライダー。……そしてもちろん、『ミーム』にさえこのような存在はなかった。ただ一つ、この名前を冠する、真の時代の創造者以外には。

 

「ウィンターと言う名は時代の創造者。私は、その名を受けてこの場に推参した」

 

「……ウィンが……仮面ライダーに……」

 

《ジカンデスピア!》

 

《ヤリスギ!》

 

 呼び出した槍でアナザーシノビを圧倒する仮面ライダーウィンター。そして、その中でパッドに文字を描く。

 

『奮戦するアナザーシノビ、だがウィンのキックにより爆発四散するのだった』

 

 未来を導かれたアナザーシノビは連続キックにより怯み……

 

《ビヨンド・ザ・タイム!》

 

《タイムエクスプロージョン!》

 

 必殺技により、爆散した。

 

「……さっき、私が何者か聞いたね? 私は、君たちの知る未来とは、別の未来から来た」

 

「別の、未来?」

 

「その通り、オーマジオルガが消えた未来だ」

 

「オーマジオルガが、消えた?」

 

「そう、我が救世主。君が、オーマジオルガを消滅させ、新たな歴史が始まるんだよ!」

 

「俺が、救世主……」

 

「……そうなるのなら、望まない君たちはどうなる……?」

 

 




次回、仮面ライダージオルガ!
「邪魔しないでくれ!」
「何が未来だよあほらし」
「イツカ、本当にごめんね。……死んでもらうよ」
「だからよ」
「待っていたぞ、この瞬間を…!」
EP.18 スゴイ!ジダイ!イセカイ!2022


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EP.18 スゴイ!ジダイ!イセカイ!2022

ちょっとばかり普通じゃない未来人、ウィン。この私の前にオーマジオルガが存在しない未来からやってきたというもう一人の私が現れた。彼は未来のライダー・仮面ライダーシノビの力を持つアナザーシノビを倒すため、仮面ライダーウィンターに変身した。この本にそんな歴史は書いてありません。全く違う未来がありうるのでしょうか……


「我が救世主、ゴム頭ポン太郎よ」

 

「今すっごい悪口が聞こえた気が」

 

「落ち着け童話の名前だ」

 

「君がオーマジオルガの歴史を消滅させ、新たな歴史が始まるんだ!」

 

 高らかに語るウィン。

 

「……俺が?」

 

 が、そこにスウォルツが現れ……

 

「もう一人のウィン。お前が求めているのは、シノビのウォッチだろう? ……お前には、渡さん」

 

 木村からウォッチを取り出し、刺し直す。ふたたび誕生するアナザーシノビ。そのまま、影に潜り消えていく。

 

「……ハハッ、逃げられてしまったね……そうだ、また近いうちに会えることを祈るよ、我が救世主。そして、魔王ともう一人の私にもね」

 


 

 EP.18 スゴイ! ジダイ! イセカイ! 2022

 

「あのウィンさんは、私たちのいた時代から分岐した……オーマジオルガが倒された未来から来たらしいです……」

 

「オルガを倒す俺をサポートするウィン……こっちのウィンとは正反対だなぁ」

 

「……あっちのウィンとかこっちのウィンとかややこしいから名前決めねえか?」

 

「……名前?」

 

「あぁ、こっちのウィンは……黒い服装だから黒ウィンでいいか」

 

「……じゃああっちのウィンは……白ウィン?」

 

「私たちはヤギじゃないんだが……」

 

「なあ黒ウィン」

 

 突然の提案にすぐに順応する遊矢。

 

「……白ウィンの持ってる本。あれは、一体?」

 

「本、と言うよりパッドかな? 書き込んだ未来が全て現実になるという能力を持っているようだが」

 

「ともかく……白ウィンもオーマジオルガも危険だが、まずはアナザーライダーの対処をしなくちゃな……」

 


 

「……木村竹志。本来2023年で仮面ライダーシノビになる予定だったらしい」

 

「つまり、本来の変身者ってことか?」

 

「そうらしいね。元々正義感の強い青年だった、とのことだ」

 

「今、遊矢とかばんが向かってるんだっけか?」

 

 と、そこで二人からの通信が入る。

 

『ダメだ、2022年には行けない!』

 

「何!?」

 

『時間軸が滅茶苦茶になってるせいか、未来に全く干渉できない……』

 

「何? それでは……」

 

『アナザーシノビは、倒せない……!』

 


 

 バイクで走り回る、所謂チンピラ。が、そのバイクに電撃が走り……爆発。地面に転がった彼が見たのは……アナザーシノビ。そして周りのチンピラに襲いかかる。それを見下ろすスウォルツ、白ウィン。そして周りの後ろでニコニコと笑うショウタ。

 

「やっかいなアナザーライダーを作ってくれたね」

 

「そうだろう? ……奴を倒すにはシノビウォッチが必須だ。……だが、それを手に入れるとはできない」

 

「……ならば、変えるだけだよ」

 

「何をだ?」

 

「時の流れと、自らの命運を、ね」

 

 何かをパッドに書き込んだ。

 


 

「待て、どこに行くつもりだ我が魔王」

 

「……シノビを倒す」

 

「待ちたまえ。それ以上シノビに関するものに関わってはいけない。……私の直感がそう告げている」

 

「だからって、放って置くのかよ?」

 

「君が行っては問題を解決してしまう!」

 

「だったら問題ねえじゃねえか!」

 

「歴史が変わる! ……つまり、君の王への道が閉ざされる可能性も存在するのだぞ!」

 

「……分かってるよ」

 


 

「……その本に書いた通りにはならないようだが?」

 

「いや、来るよ。……すぐにね」

 

 その言葉の通り、到着するオルガ。

 

「……また、あんたか」

 

「あぁ。お前を、止めに来た」

 

「なんだって?」

 

「……お前、弱い人を守りたかっただけなんだろ? そしてその力を手に入れた」

 

「この力が俺を変えてくれたんだ! この力で、俺は王になるんだ!!」

 

「それがお前の意思なら……俺はお前と戦う。そして、あんたを倒す。だけどよ。……未来の自分を信じられるなら。力を捨てる勇気も持てるはずだ!」「でもお前は結局捨てなかったじゃん」

 

「……」

 

 虚しい風が辺りに吹く。

 

「殺す(魔王並感)」

 

《ジクウドライバー!》

 

《ジオルガ!!》

 

 真顔で殺意を込めながらドライバーを装着するオルガ。こいつ最低最悪の魔王になるわ、と見ていた白ウィンが思ってしまったのは別の話。変身したジオルガはなんと生身の木村にライドウォッチを装着したマエガミギレードで斬りかかる。悪魔かな? なんとか変身しかわしたアナザーシノビ、だが無慈悲な二連続フィニッシュタイムで哀れにも斬り裂かれ爆散する。可哀想に……

 

「未来の自分を信じろよ!」

 

《フィニッシュタイム! タイムブレーク!》

 

 この団長、良いこと言っているが先ほど生身の人間に変身して必殺技で斬りかかった直後である。やっぱり魔王じゃないか。あと今回のキックもまだ復活してない生身の状態で始動している、魔王だったよ……なんとか変身して一命を取り留めたアナザーシノビだったが、このくそ魔王による追撃は続く。インムアーマーに変身し、長針を動かし続ける。

 

《アルティメットタイムブレーク!》

 

 なんとまだ変身していない生身の木村に、アルティメットタイムブレークが放たれようとしていた。もうやめなよ。が、ウォッチに手を伸ばし刺し直そうとしたスウォルツの手を止める木村。

 

「もうやめろ! 俺の未来は俺が作るんだ……!」

 

 木村の勇気にさすがのくそ魔王も腕を止める。

 

「今は力なんてなくても……俺は未来の自分に賭ける!」

 

 よう言った! それでこそ男や! オルガはためていたアルティメットタイムブレークを……

 

『スウォルツ』に放った。

 とんでもねえ奇襲を受けたスウォルツ氏は成すすべもなくアルティメットタイムブレークに斬り裂かれご臨終した。

 

「……は?」

 

「いや待ってくれ、ここでスウォルツ氏が死んでしまうルートなんて原作にはないぞ、おいふざけるなくそ魔王」

 

 まさかのRTAを成し遂げてしまった我が魔王オルガ・イツカ。本来はラスボスになってブイブイ言わせるはずだったのに……なんでこんなところで死んでしまったのだスウォルツ氏……

 

「おーい! どうしたんだーい!」

 

「……スウォルツ氏がね……」

 

「任せて! 僕は時を自由に行き来することができるんだ!」

 

 ……その後死亡したスウォルツ氏はショウタによって時を戻され、なんとか本筋に戻ったのでした。そして白ウィンの計画通り誕生したシノビウォッチ。放たれるアルティメットタイムブレーク、このままではまたスウォルツ氏が死んでしまう。それを止めるべく……

 

《スゴイ! ジダイ! イセカイ!》

 

《仮面ライダー! ウィンタッ! ウィンター!》

 

 その攻撃を防ぐ白ウィン。

 

「スウォルツ氏! 逃げて! 今すぐ逃げて! アナザーシノビ復活させてすぐ逃げて!!」

 

「お前何を……」

 

「いいから! あのくそ魔王あなたを3回くらい殺してる!」

 

「アッハイ」

 

 スウォルツはアナザーシノビを復活させすぐに逃げ出す。そしていつの間にか結託しているアナザーシノビとジオルガ。こうして仮面ライダーウィンターVSくそ魔王とゆかいなアナザーライダーの戦いが始まった。ひどい光景だ。

 

《誰じゃ!? 俺じゃ!! 忍者!!》

 

《フューチャリングシノビ! シノビ!》

 

 フューチャリングシノビに変身したウィンターにはアナザーシノビも、ジオルガも敵うはずがなかった。イチゲキカマーンの前に吹き飛ばされる未来のヒーローと魔王(嘘偽りなし)。

 

「だめだあの強すぎる……勝てねえからよ……」

 

「こいつは駄目だ、最低最悪の魔王になる前に、手遅れになる前に殺さないと」

 

「ま、待ってくれ! あれは一時期の気の迷いだ! 本気で殺そうなんて考えるわけねえだろ!?」

 

 魔王の首を切り落とすべく振り下ろされるジカンデスピアのカマモード。だが……そんな仮面ライダーウィンターの腕に一本の、黒い塊が突き刺さる。……突き刺さった場所からは何時もの火花ではなく、血しぶきが上がっていた。

 

「な、に? これは、メイスか?」

 

《B……B・B……Barbatos……! BLOOD・AND・WILD!! W・W・W・WILD!!》

 

 捲き上る蒸気。現れる、新たなライダー。

 

「……お前は、誰だ?」

 

 目の前の、広がったツノを持つ悪魔はその問いには答えなかった。その代わり、答えるように電子音が響いた。

 

《バイオレント・パニッシュ》

 

 振るわれる巨大なメイス。それが、目の前の敵を押しつぶそうとしていた。ジカンデスピアを折られ、失いながらもなんとかそれを避けた白ウィン。変身を解除しながら逃げ出す。……それに興味を失ったのか、その悪魔は何処かへと消えていった。

 

「……白い、悪魔」

 


 

 オルガの帰り道。

 

「あ、イツカだ! ねぇ、イツカ」

 

「苗字で呼ぶの、やめてくれねえか?」

 

「……それは……私の、勝手でしょ?」

 

「それは、そうだが」

 

「ねえ、イツカ。とっても重要な話があるんだけど」

 

「なんだ?」

 

「……魔王、なんだよね、イツカは。魔王になるんだよね?」

 

「そうだ」

 

「……やっぱり、そうかな。じゃあ、ごめんイツカ。死んでもらうよ」

 

 現れる四人の人影。

 

「オルガさん。本当に、戦うんですか?」

 

「……彼とは戦うしかない」

 

「そうか。お前も俺の敵か」

 

「こういうこと、したいわけじゃないんだよ?」

 

「……分かってる。だから」

 

《ライダータイム!》

 

《仮面ライダー! ジオルガ!》

 

 変身するオルガ。その場の全員が身構える……が。そこに、先ほどの悪魔が乱入する。砂埃を上げ、その場に現れた悪魔は目の前に見えた巨大な盾をそのメイスで殴りつける。

 

「うぅっ……!? す、すごいパワー……っ」

 

「落ち着いてっ! ま、また新しい……」

 

「魔王の眷属と言ったところか?」

 

 すぐさま武器を投影し敵に斬りかかるアーチャーだが、鉄塊を一振りしただけで投影した武器は粉砕される。

 

「防御は、無意味か……っ」

 

 上空からはカラミティガンダムの放つ光線が悪魔へ降り注ぐがその全てを地を滑りかわし手に持った滑空砲でカラミティを撃ち落とし地に沈める。その悪魔は残った三人を同時に相手にしながらオルガに逃げろとジェスチャーを出す。

 

「……あ、あぁ!」

 

 その場から離れ、逃げ出すオルガ。それを見た悪魔は三人を振り払い去る。……新たな火種が生まれようとしていた。

 


 

 かくして、もう一人の私はシノビウォッチを手に入れてしまった。もう一人の私が言うには、三つの未来のウォッチが揃った時ユウヤくんに救世主としての力が宿るらしい。タイムジャッカーも、ユウヤくんも、かばんくんも。そして、もう一人の私も。全員が我が魔王の覇道を邪魔しようとしている。……謎のライダーについてだって? あのバルバトス? とやらか。バルバトス。それは、時代の転換期に訪れる、強大な力を持つ悪魔。……我が魔王の敵ではないようだ。この本に書かれていて、私に解読できたのはここまで。果たして、あの悪魔は何者なのでしょうね?




次回、仮面ライダージオルガ!
「また未来の仮面ライダー?」
「あれが、悪魔か」
「あのライダーを倒すのは」
「我が魔王」
「我が救世主」
「君だ」
EP.19 鉄と血と2015/10/04


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EP.19 鉄と血と2015/10/04

この本によれば、普通の高校生オルガ・イツカ、彼には魔王にして時の王者「オーマジオルガ」となる未来が待っていた。ところが、突如彼の前に現れたもう一人のウィンすなわち、この私は、未来のライダーである仮面ライダーシノビの力を奪う。そして、オーマの日にジオルガを倒すこととなるユウヤリバイブを最強の救世主へと導き、オーマジオルガの歴史を変えようとするのだが……さて、ここで問題です。今回現れる未来の仮面ライダー。彼の力はいったい誰が手にするのでしょうか?


「……お前の知識を、寄越せ」

 

 人間を襲う怪人。そこに現れるいつもの二人。

 

「変身!」

 

《ライダータイム!》

 

《仮面ライダー! ジオルガ!》

《仮面ライダァ! ユウヤ!》

 

 変身したジオルガとユウヤはそのアナザーライダーと戦う。が……

 

「待て」

 

「……誰だよ」

 

「いや、遊矢。この人は……!」

 

 彼が手に持ったサッカーボールをリフティングすると、ボールがベルトに変形し腰に装着される。

 

《ロクシザペーパドライバー!》

 

「変身」

 

 そして彼が手に持っているジャンケンの手が描かれたカードをそこに装着する。そして……! 

 

《カッパー! サッカー! ロッカー!》

 

《……ロシザ!!》

 

「……新しい仮面ライダー?」

 

「その通り。……仮面ライダー、ロシザ。ジャンケン」

 

「!?」

 

 

「ポン」

 

 

 放たれるエネルギーのハサミによる攻撃。不意打ちによりあっさり吹き飛ばされてしまう。

 

「なんで負けたか明日まで考えておいてください」

 

「な、何がじゃんけんだ! デュエルしろよ!!」

 

 デュエルディスクを展開するユウヤに無慈悲にもジャンケンを仕掛けてくるロシザ。

 

「ジャンケン」

 

「ど、どうにでもなれっ!!」

 

「ポン」

 

 ユウヤの出したグーを避けるようにロシザはペラペラの紙のようになってしまい、それによる反撃を受けてしまうユウヤ。

 

「ちょっと待って、つ、強いよこいつ……」

 

「ヨッシ! よっし……!」

 

「自分の得意な土俵で……!」

 

「じゃあカードバトルで勝負しましょう」

 

 ロシザの繰り出した巨大なカード、そのどちらかを選べという。ユウヤは右に全力で突っ込むが、その絵柄はYOU LOSE……ユウヤの負けだ。

 

「ケイスケ ホンダの心なんて読めるわけない」

 

「そう思ってないですか」

 

「あきらめへん人だけに見える景色があるはずです」

 

 叩きのめされてしまった遊矢、それを見てやっと戦う気になったジオルガが立ち向かうも……

 

《ファイナルボレーシュート!》

 

 ベルトから実体化したサッカーボールにより繰り出されるロシザの強力なボレーシュートを身体に受け、身体が丸まる。そしてそれをボールに見立て……

 

《ファイナルオーバーヘッドシュート!》

 

 さらにオーバーヘッドシュートが炸裂、そして地面に激突しそのまま浮き上がったジオルガの身体を……

 

《ファイナルムカイテンシュート!》

 

 必殺のキックが捉え、ジオルガはなんと全く回転しないまま壁に叩きつけられダウン、三連続の必殺技を受けたオルガはもちろん変身が解除、倒れこんだ。

 

「その、声。あんた、まさか」

 

「まあそこで見ててくださいよ」

 

 アナザーライダーに近づくロシザ。が、その時時間が止まる。

 

「……オリジナルが、残ってるなんてね。ここはひとまず引くわよ」

 

 オーラだ。彼女はアナザーライダーを引き連れて去っていく。時間停止が解除された瞬間、ロシザも彼女らを追いこの場を去る。

 

「……なんだこれ」

 

「やあ我が魔王」

 

「うわでた」

 

「やあ我が救世主」

 

「またでた」

 

「……私たちを厄介者みたいな扱いはやめて欲しいな……」

 

「そうだよ。私たちは……」

 

 と、二人がお互いの主人に近寄った瞬間。

 

「逃げるぞ黒!」

 

「逃げるぞ白!」

 

 遊矢とオルガの二人が同時に同じ行為に走る。二人の考えは一つ。

 

(ここでこの二人を鉢合わせたらなんか殺し合いが起こる気がする! 俺たちも巻き込んで!)

 

 その一心で二人は逃げ出し、どうにかして白と黒を隔離しようとする。なんとかお互いから逃げることには成功したようだ。

 


 

「分かっているね我が魔王」

 

 ……分かってる、つもりだが

 


 

「あのアナザーライダーを倒すためにはロシザの力を手に入れる必要がある」

 

 相手は、違う未来のライダー……

 


 

「そのためには、彼を倒す必要がある。……彼を倒すのは」

 


 

「君だ、我が魔王」

 

「君だ、我が救世主」

 


 

『アナザーライダーを探すオルガだが、いつの間にか家に戻ってきてしまう』

 


 

「結局帰ってきちまったな」

 

 まったく手がかりがなかったな。お、中で何か話して……

 

「……あ」

 

「あっ」

 

 あぁ……ケイスケだ……ケイスケホンダだ……ケイスケホンダがいる……なんで、なんでうちにこんなビッグスターが……

 

「あの時の?」

 

「あ、あぁ! やっぱりあのライダー本田選手だったのか! お、おいマリーサイン用紙サイン用紙!!」

 

「……私スポーツに詳しくないんだけど」

 

「いいんだあくしろよ!」

 

「本題に入りますけどいいですか?」

 

「あ、はい」

 


 

「なあ本田さん……なんであのアナザーライダーと戦おうと?」

 

「また企画ですよ。本田とライダーバトル」

 

「そりゃまたバカみたいな話だな」

 

「その過程で、あのライダーが湧き出てきて、それを止めるために来た、ってところで」

 

「……そうなの?」

 


 

 つぎのひ

 

「いたぞ! アナザーライダーだ! 殺せ!」

 

「いや殺すってお前」

 

 関連した時間を発見し、それを辿るようにアナザーロシザを発見した二人。

 

「変身!」

 

《仮面ライダー! ジオルガ!》

 

《仮面ライダァ! ユウヤ……!》

 

 変身した二人がアナザーロシザと戦い、同時キックで吹き飛ばす。

 

「このまま一気に決めるぞ」

 

《ゲーンームー!》

 

《イ・イ・イ・インム!》

 

《ラ・ラ・ラ・ライブ!》

 

 二人がゲンムアーマー、インムアーマーライブフォームに変身し必殺技を放つ。二人のキックがアナザーロシザに迫る、が。その前に時間が止まった。

 

「……ごめんね、この仮面ライダーロシザは取って置きだから」

 

 現れるオーラ。二人のキックの軌道をそらし、同士討ちさせようとする、が。

 

《バイオレント・パニッシュ》

 

 瞬間。彼女の腕は虚空へ消えた。いや、それは間違いだ。……メイスに、腕を砕かれ。とてつもない勢いで砕かれた腕が、四散し消えたように見えただけだ。

 

「……ッッッッ!!!!」

 

 お前は誰だ? 世界が輝きを失う。まるで、銀残しをした映像のように、世界は暗く染まっていく。俺の中の俺。片腕を失ったオーラの横を平然と通り過ぎる、悪魔。既に、時間は動き出していた。影に隠れた。

 

「あれが、悪魔」

 

 悪魔の前に、立ちふさがる白ウィン。その姿、見せろ。

 

「ハハッ、とんでもないことに、なってしまった、ようだね」

 

《ウィンタッ!!》

 

《スゴイ! ジダイ! イセカイ!》

 

《仮面ライダー! ウィンタッ! ウィンター!》

 

 白ウィンは仮面ライダーウィンターに変身し、ジカンデスピアを取り出す。彼の内心も、心なしか恐怖しているように思えた。打ち合うスピアとメイス、何度も打ち合う内に、ジカンデスピアは、容易に砕け散った。……壊れないはずの、その武器。明るい幻想が砕け散り、現実が目の前に広がるような感覚。風を切れ。

 

《フューチャリングシノビ!》

 

 フューチャリングシノビに変身する白ウィン。その力で応戦しようとするも、抉り込むような拳に貫かれこの場にあるはずのない、紅い血が噴き出す。装甲が砕かれ、そこに残るのは生々しい傷と噴き出す体液。声を枯らして。

 

「こ、こいつは、違う。この世界に居てはいけない」

 

 腹部に吸い込まれる膝蹴り。もちろん、火花が出るだとか、そのような代物はまるで存在しない。……ここにだけ、現実という物がさらに重苦しく存在していた。獣が笑う。

 

「……」

 

 この街で。ここまで凄惨な光景が繰り広げられたのは初めてだった。……何かが、あったのだろう。余りにも酷い光景を防ぐ為の、世界の意思のようなものが。……今回にだけ、それが存在しなかった。食うか、喰われるかの……

 

《ファイナルボレーシュート!》

 

 ……運命は、間一髪で防がれた。その音声が響いた途端。世界を色を、明るさを取り戻した。まるで、今まで世界そのものが見ていた悪夢を晴らすように。現実という物だけが存在していた世界に、幻想が取り戻された。それを表すように宙を舞うボールは、悪魔の背中を射抜いた。

 

「……なんで負けたか、明日までに考えておいてください」

 

「そしたら、何かが見えてくるはずです」

 

 本田と、ライダーバトル。

 

 

 




次回、仮面ライダージオルガ!
「君のその甘さは、未来を苦しめるだろう」
遊矢の選ぶ未来は!?
《バイオレント・パニッシュ》
『異物』が生み出す未来とは?
「邪魔はさせないよ、魔王」
EP.20 ペプシマン2040


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EP.20 ペプシマン2040

この本によれば、普通の高校生オルガ・イツカ、彼には魔王にして時の王者「オーマジオルガ」となる未来が待っていた。そして、どこかから現れた仮面ライダーロシザ・本田圭佑。彼を巡って、ジオルガとユウヤの戦いが始まる。


 悪魔と戦闘するロシザ、あそこまでの力を見せた相手に互角どころか優勢に戦っているようにも見える。

 

「……我が救世主」

 

「分かってるよ……!」

 

《ユウヤ……!!》

 

 それを見た遊矢が変身し、戦いに乱入する。引き際だと判断したのか去っていく悪魔、ロシザと戦うユウヤ。が、どう考えてもケイスケホンダの方が強い。勝てない。このままではまずいと思ったのか、

 

《アーマータイム!》

 

《ゲ・ン・ムー!》

 

 

 ゲンムアーマーにアーマータイムするユウヤ、飛び跳ねながらロシザに立ち向かう、しかしケイスケホンダの方が強い。必殺技で一発逆転を狙うユウヤ、だがケイスケホンダの方が強い。キックを弾き返され倒れこむユウヤ。

 

「う、うぅ……っ」

 

「ヤバいどっちが勝つにしてもまずい! おい黒ウィン!」

 

「なんだい?」

 

「本田選手も連れて俺たちを逃すんだ! 早く!」

 

「仰せとあらば」

 

 マフラーが伸び、ロシザも巻き込んでどこかへ消えていく黒ウィンとオルガ。

 

「ハハッ我が救世主! どいつもこいつも尻尾を巻いて逃げる犬じゃないか!」

 

「声が震えてるぞ?」

 

「は、ははっそんなことが、あるわけ……」

 


 

「アナザーライダーがまた現れた?」

 

「そうみたいです。場所は……」

 


 

 事件現場へ向かうオルガとケイスケホンダの前に遊矢が立ちはだかる。

 

「どけよ遊矢! アナザーライダーがまた現れたんだ!」

 

「そう言われてどくやつが居るか?」

 

《ユウヤ……!》

 

《ジオルガ!》

 

「変身!」

 

《仮面ライダー! ジオルガ!》

 

《仮面ライダァ! ユウヤ……》

 

《カッパー! サッカー! ロッカー!》

 

 三人のライダーが同時に変身する。ジオルガに襲いかかろうとするユウヤだがロシザに止められ、抵抗しようとするがケイスケホンダの方が強い。吹き飛ばされたユウヤをジオルガが押さえつけ、

 

「ユウヤは俺が抑える、早く行ってくれ!」

 

「……分かりました」

 

 ユウヤを抑え広場に共に転がり落ちるジオルガ、振りほどいたユウヤがスマホウォッチを取り出す。

 

《スマホ!》

 

《アーマータイム!》

 

《望月冬夜! スーマーホー!》

 

 スマホアーマーに変身したユウヤ、銃剣の刃で優勢に立ち回る。倒れこむジオルガに必殺技を発動する。

 

《フィニッシュタイム!》

 

《スマホ!》

 

 現れる輝ける聖槍、大量に現れたそれがジオルガを貫き爆発する。オルガは変身が解除され倒れこんだ。

 

「……あれ? あいつどこ行きやがった?」

 

 なんとか立ち上がるオルガだが、オルガが立ち上がった時には既に遊矢はその場にはいなかった。

 


 

『仮面ライダーロシザとアナザーロシザ、廃屋で遭遇する』

 

「そういう力があればライダーバトルに勝てる、そう思ってないですか? そんなんだったら結局俺が勝ちますよ」

 

 アナザーロシザと戦うロシザ、ロシザをあっさりと翻弄し、圧倒する。そして、そこに駆けつける遊矢。彼の前に立ちはだかる、既に腕が癒えたオーラ。

 

「あのアナザーロシザはとっておきなの、邪魔しないでもらえる?」

 

 時間を止めようとするオーラだが……いつまでたっても止まらない。何故かと言えば、

 

『タイムジャッカーオーラ、時間を止めようとするが止まらない』

 

 既に白ウィンの持つノートに未来が書き記されていたからだった。当然のように変身したユウヤは、アナザーロシザに殴りかかる。

 

「……俺が狙いじゃ?」

 

「人の気持ちを邪魔するつもりなんて、さらさらないよ」

 

 それを見て、不満そうに話しかける白ウィン。

 

「……はぁ、まだ分かっていないのかい?」

 

「君の使命はオーマジオルガを倒すため、ユウヤリバイブに参加すること。赤の他人の思いを叶えることじゃない」

 

「遊矢の邪魔はさせねえぞ」

 

 が、その背後にオルガが現れる。

 

「お前、もしかして俺の考えを?」

 

「当たり前だ。俺を、誰だと思ってやがる?」

 

「……思う存分やっててくれ。……俺は白ウィンを止める」

 

「ハハ……っ、何を言いだすかと思えば、私を止めるだと? 面白い事を言うね、さすが魔王だ」

 

《ジクウドライバー!》

 

《ビヨンドライバー!》

 

 お互いライドウォッチを装着、変身する。そしてオルガは、今回初めて使うウォッチを使っていた。

 

《アーマータイム!》

 

《ボイス! モーションズ! ハ・ツ・ネー!》

 

「……ほう、そのライドウォッチは」

 

「さあ、行くぜ!」

 

 白ウィンとジオルガが戦う中、残りの二人にアナザーロシザが襲いかかる。だがケイスケホンダの方が強い。屋外に叩き出されたアナザーロシザ、二人の連携攻撃を捌けず、吹き飛ばされる。そして、

 

「ジャンケン」

 

 突如持ちかけられる勝負に反応できなかったアナザーロシザ、焦ってチョキを出すも、

 

「ポン」

 

 真っ正面から巨大な拳で殴りつけられ吹き飛ばされる。さらにコインを取り出しコイントスをするロシザ。

 

「俺の勝ち」

 

 どうやらロシザの選んだ方が出たようだ。巨大なコインの形をした回転ノコギリがアナザーロシザを切り裂く。そして、二人同時に必殺技を放つ。

 

《タイムバースト!》

 

《ファイナルムカイテンシュート!》

 

 ユウヤに蹴り飛ばされボールのように丸まったアナザーロシザをキックで吹き飛ばすロシザ。もちろん、その吹き飛び方は全くと言っていいほど回転していなかった。

 

「やったか!?」

 


 

《ボーカル・タイムブレーク!!》

 

 いっぽうたどころ。オルガは白ウィンにキックをぶちかましていたが綺麗に返り討ちにあい、地べたを這いつくばっていた。

 

「……あまり自分の力を過信しない方がいい」

 

「あぁ、そうだな。自分の力は過信しない方がいい」

 

「……?」

 

「……だが、俺が過信していたのが自分じゃないとしたらどうだ?」

 

 一瞬その意味が分からなかったようだ。……すぐに、それを理解する。してしまう。

 

《バイオレント・パニッシュ》

 

 世界全体の明度が下がるように闇が広がる。それはまた、あの重苦しい現実がのし掛かることを意味していた。背後から放たれる必殺の一撃、それが意味するのは、死。

 

「くっ!?」

 

 それをなんとか回避する白ウィン。もちろん、その正体は、あの悪魔。バルバトスだった。

 

「また、君か!!」

 

 逃げながら屋外へ向かう白ウィン、ゆっくりとそれを追うバルバトス。ここまでが、オルガの作戦だった。突然現れたあの悪魔、黒ウィンが言うにはバルバトス。ヤツが現れたのは決まってオルガがピンチに陥った時、などである。尚且つ、オルガには一切の危害を加えない。……つまり、彼はオルガを守るように行動している。そこまで理解して、それに賭けた。自分がピンチに陥ったなら。奴は来るのではないかと。そして来た。また、あの時のように幻想を現実に塗りつぶす様な雰囲気を引っさげて。

 


 

 変身が解けたアナザーロシザの前で、同じ様に変身を解く二人。が、そこに白ウィンが現れ遊矢を跳ね飛ばしケイスケホンダを掴み上げる。

 

「な、何を!?」

 

「我が救世主。この重苦しい空気を何とかするには、もうこれしかないのだよ」

 

 ブランクウォッチを押し付け力を奪う白ウィン、そして。

 

《ロシザ!》

 

《フューチャータイム!》

 

《カッパー! サッカー! ロッカー!》

 

《フューチャーリングロシザ! ロシザ!》

 

 フューチャーリングが始まる。再び明るさに包まれる世界。

 

「フッ……どうだね?」

 

《ツエスギ!》

 

 先ほどまではまるで歯が立たなかったバルバトス相手に、ツエモードで翻弄する白ウィン。メイスを弾き、がら空きとなった胴体に叩き込まれる杖の力。地面を転がる悪魔。また、いつもと同じようにどこかへ消えていく。

 

「……さて」

 

「あら、気付いてた?」

 

 復活したアナザーロシザに向き直る白ウィン。そして……

 

《ツエスギ! フィニッシュタイム!》

 

 全力の必殺技を叩き込む。周りにばら撒かれるグー、チョキ、パーの手、それがアナザーロシザに一気に襲いかかり……爆発した。そして、アナザーウォッチは砕けちり、変身を解除した白ウィンがロシザウォッチを遊矢に渡す。

 

「これは君が持つべきだ」

 

「……お前のもんだろ?」

 

「俺にも原作同様のドラマがある、そう思ってないですか? そんなんじゃ未来は変えられませんよ」

 

「……えぇ……」

 

 こうして、遊矢は二つの未来のライダーの力を手に入れた。シノビウォッチとロシザウォッチ。……その二つを手に取った瞬間。

 

「うっ……!?」

 

 遊矢には、何かが見えたのだろう。そして、それが。

 

「救世主、ユウヤリバイブ」

 


 

「かくして、未来の仮面ライダーの力がまた一つ、この時代に現れてしまった。歴史がオーマジオウの流れから外れ始めている。だが……」

 

 




次回、仮面ライダージオルガ!
「ドナルド・マクドナルドっていう人が居てね」
「失われた、闇の世界のライダーがいるって聞いて」
闇の世界の仮面ライダー!
「仮面ライダードナルドと会った気分はどうだい?」
「……私達が君を殺す。手遅れになる前にな」
EP.21 アンリミテッド・タイタン・カラミティ2019


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EP.21 アンリミテッド・タイタン・カラミティ2019

この本によれば、普通の高校生オルガ・イツカ、彼には魔王にして時の王者「オーマジオルガ」となる未来が待っていた。別の未来から来たもう一人の私こと白ウィンは、仮面ライダーユウヤを救世主に仕立てるため、未来のライダー・仮面ライダーロシザの力を奪った。そして、黒ウィンことこの私の反撃が始まる。


「……ねえ、聞いたことあるかい」

 

「……何だ?」

 

「あの、マクドナルドの看板が壊れた時。……あの時、数千分の一の確率で繋がる、失われた闇の世界があるらしいよ」

 

「田所浩二が教えてくれたんだ」

 

「……そして、その中に彼がいるってこともね」

 


 

 新しく現れたアナザーライダーと戦闘するジオルガとユウヤ、どうやら今までより戦闘力が高いらしく吹き飛ばされる二人。

 

「だったら、これで!」

 

《ハツネ! スレスレシューティング!》

 

 攻撃が命中する、が時空の裂け目からアナザーライダーに与えたのと同じ攻撃が現れ、それを逆に受けてしまう二人。倒れこむ二人を見て去って行く。それを追いかける二人だが……

 

「……いない?」

 


 

「……また逃げられた……」

 

「神出鬼没のアナザーライダー……厄介ですね」

 

「それ以上に厄介なのが奴の能力。……俺たちの攻撃を全部跳ね返してくる」

 

「あいつを倒そうとするなら、こっちもやられる覚悟でやらないといけない」

 

「なんでこうも厄介なのがアナザーライダーばっかり出てくるんだよ……」

 

「タイムジャッカーも、オーマの日に向けて必死なんでしょう」

 

「……てか、オーマの日ってなんだよ?」

 

「俺たちが知る限りでは……オーマジオルガになったお前が、世界を滅ぼす日だ」

 

「そして、白ウィンが知る未来では……そのオーマジオルガになった俺を、遊矢が倒すんだよな?」

 

「はい。……そしてタイムジャッカーは、そのどちらにも属さない未来を作ろうとしている」

 

「だから俺たちのどちらにも倒せないアナザーライダーを作るんだな……まずは、アナザーライダーについての情報を調べねえと」

 


 

「情報によれば、被害者は全員マクドナルドというファーストフード店のファンだったそうです」

 

 マクドナルド! 俺もよく行くぜ! めっちゃ有名だよな……

 

「その中でも、被害者はそのマスコットキャラクター兼代表取締役、ドナルド・マクドナルドのファンだったものだけに絞られるそうです」

 

 ドナルド・マクドナルド……

 

「第一、ドナルドさんは今日本のマンションの一室に引きこもって外出していないようですが……」

 

 それだ! その部屋に行けば!! 

 


 

「ドナルドさん、ドナルド・マクドナルドさんいますか?」

 

 ……開かないな。やっぱり鍵が……

 

「……待ってくれオルガ。まずい! 部屋の中が!」

 

 慌ててドアのチェーンを粉砕し部屋へ押し入る遊矢。そこでは新聞紙などで窓などを塞いでおり……そして付いている石油ストーブ。

 

「これは……!」

 

「遊矢さん、一酸化炭素中毒です! ストーブを消して窓を開けてください!」

 

 言われるままに新聞紙を破り窓を開ける。

 

「やめろ、それを剥がすな……!!」

 


 

「……よぉ」

 

「オルガ。……ドナルドは?」

 

「命に別状はないってよ」

 

「そういえば……あの後アナザーライダーについて改めて洗ってみたんです。……あの時の監視カメラの映像が……」

 

 俺たちが目を向けたタブレットには、鏡などの『写る』モノから現れる例のアナザーライダーの姿が映っていた。

 

「……なるほど、そりゃ捕まらねえわけだ……」

 

「……だったら、見つけた時に必ず仕留めるしか……」

 

「ですけど、どんな攻撃でも跳ね返すんですよ?」

 

「……分かってるよ。だけど俺には秘策がある」

 

 遊矢……? 

 


 

「……はっ」

 

 病院の一室で目を覚ますドナルド。が、窓を見た途端慌て出しカーテンを閉め、病室の一角に設置されている鏡を見て部屋の外へ飛び出す。階段を降りようとするも……

 

「……君が、ドナルド・マクドナルドだね?」

 

「な、なんだい君は?」

 

 白ウィンが現れ、階段の下へ突き落とす。そのまま屋外まで逃走するドナルドだが、置いてある椅子が移動し、それにつまづき転んでしまう。そこに現れる遊矢。

 

「おい白ウィン! なんのつもりだ!?」

 

「君が言ったんじゃないか。アナザーライダーを倒したいと」

 

「……そいつが契約者なのか?」

 

「いや、彼は契約者ではない。あのアナザーライダーは倒せない、失われた世界のライダーだからね。……だが、彼を殺せば彼と同じ存在であるアナザーライダーも消える」

 

《アクション!》

 

《仮面ライダーウィンタッ! ウィンター!》

 

 変身しドナルドに近づく白ウィン、が、それを変身した遊矢が止める。

 

「……何をするんだ、我が救世主」

 

「訳も分からないまま、無関係な人間を傷つけられるか!」

 

 始まるユウヤと白ウィンの戦い、ユウヤの攻撃は全て白ウィンにいなされ、強力な攻撃を叩き込まれて行く。圧倒されるユウヤ、それに背を向けドナルドを追おうとする白ウィンだが……突如現れたアナザーライダーに弾かれる。

 

「……ついに、お出ましか」

 

 二人と戦闘するアナザーライダー、この二人が相手なのにもかかわらず圧倒し、白ウィンを弾き飛ばし向かってくるユウヤを吹き飛ばす。

 

「こうなったら、これで!」

 

《フィニッシュタイム!》

 

 決死の覚悟で必殺技を発動しようとするユウヤ、最後の一撃がアナザーライダーに迫る……が。そのキックはジオルガに止められる。

 

「……お前……」

 

「なあ遊矢。お前、自分の命と引き換えにアイツ倒そうとしただろ?」

 

「……分かってたのか?」

 

「あぁ。俺を誰だと思ってやがる?」

 

「……そんなのは、俺だけでいいさ」

 

 オルガは、謎のウォッチを取り出す。それは……

 

『いいかい、我が魔王。彼を倒すには、このウォッチを使う必要がある』

 

『これは本来……君がオーマの日で使うものだ』

 

 先ほど、黒ウィンから貰ったものだった。その横にあるボタンを押すオルガ。……何も起こらない。

 

「え、おい。なんでだよ、ふざけんなよお前!!」

 

 さすがにこれは予想していなかったのか焦るオルガ、それを見たアナザーライダーは鏡の中へ……

 

「あっおい! 待ちやがれお前!! 待て、待てー!」

 

 それを掴み、引き戻そうとするが、逆に……鏡の中へ吸い込まれてしまった。

 

「……えぇ……」

 


 

 俺が次に目を覚ました時には、何もかもが反転していて……俺の手に取ったパンフレットも、周りの看板も。何もかもが左右逆の、鏡写しみてえな世界にいた。

 

「……ここは、何処なんだ?」

 

「ここは鏡の中の世界。闇の、世界だ」

 

 そう声が聞こえて、その声の方向に振り向く。そこには、俺がいた。何処からどう見たって、俺そのものだ。

 

「誰だお前。まさかまた3日後の俺とかじゃないよな?」

 

「俺はお前だ。鏡の中のな」

 

「……ともかくお前は俺なんだよな? じゃあ、協力しようぜ。あのアナザーライダーを追うんだ」

 

 と、俺がそいつの手を取って歩き出そうとした瞬間。そいつは、俺に殴りかかってきた。

 

「……な、に?」

 

「俺はお前だ。だが、お前は俺ではない」

 

 そいつは、懐から何かを取り出した。……それは、俺がよく知ったもの。だが、違った。同じなのに、違った。

 

《ジオルガ……!》

 

「変身」

 

《仮面ライダー!! ジオルガ!!》

 

 そいつは、反対の絵柄をしたウォッチをジクウドライバーの反対側に刺し、反転したジオルガに変身した。……俺が、もう一人。鏡写しの、俺。そいつが、こちらへ襲いかかってきた、その瞬間。

 

「……な、に?」

 

「……そうか、ここは鏡の世界か。ならば遠慮はいらないな」

 

 鏡のジオルガと俺の間に、一本の、螺旋状の剣が突き刺さった。遥か上空から、茶色いマントを靡かせ現れる一人の男。

 

「……じゃあ、殺すしかないんだな?」

 

 それに続き現れる、赤い外套の男。そして、その後ろに轟音を立てて着地する、紫の巨大兵器。

 

「……あぁ。私達が彼を手遅れになる前に殺す」

 

「なんとしてでもな」

 

「…………どいつもこいつも、俺の命を狙ってるってことかよ」

 

 

 




次回、仮面ライダージオルガ。
I am the bone of my sword.
――― 体は剣で出来ている

Steel is my body, and fire is my blood.
血潮は鉄で、心は硝子

I have created over a thousand blades.
幾たびの戦場を越えて不敗

Unknown to Death.
ただの一度も敗走はなく

Nor known to Life.
ただの一度も理解されない

Have withstood pain to create many weapons.
彼の者は常に独り剣の丘で勝利に酔う

Yet, those hands will never hold anything.
故に、その生涯に意味はなく

「行くぞ、魔王」

So as I pray, UNLIMITED BLADE WORKS.
その体は、きっと剣で出来ていた

鏡写しの紅い荒野。その地面に突き刺さる、剣。
その荒野に立つ、鎧を纏った巨人と、鋼の巨人。
全ては、目の前の魔王を討つため。

「…かかってこい」

堂々と立つ火星の王は、間違いようもなく

『最強』だった。

《ジオルガサイキョー!》

次回、仮面ライダージオルガ!
「これが、『オルガ』という物だよ」
「そうか。この力が…!」
「遊矢さん!遊矢さんっ!!」
ユウヤ、破れる!
「戻って来れたんだ。だったら」
「この力で、俺は未来を切り開く!」
EP.22 ジオルガサイキョウー!2019


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EP.22 ジオルガサイキョウー!2019

この本によれば、普通の高校生オルガ・イツカ、彼には魔王にして時の王者「オーマジオルガ」となる未来が待っていた。彼の前に立ちはだかるのは、絶対に倒すことのできない敵、アナザーダークドナルド。苦戦するジオルガの前に現れたのは、鏡の中のオルガ・イツカだった。そして、ミラーワールドに現れる三人の『力』。しかし、オーマジオウの力により、我が魔王の逆襲が始まる。


「……お前ら」

 

「どうした、魔王。今更驚くことでもあるまい」

 

 目の前に立つは弓兵と戦士。そして、その背後に立つのは、モビル、スーツ。立ち尽くすオルガに近づく、アーチャー。

 

「さて。……やろうか、魔王」

 

 マエガミギレードを出現させるジオルガ。それと同時に手元に干将・莫耶を出現させるアーチャー。

 

「……私に合わせろ」

 

「了解」

 

 真の戦いが始まった。激しく打ち合う二人、高音が響き、その度に空気が震え、周りにも振動が伝わる。オルガが突き出した剣を素早くかわし、反撃を振るうもジオルガはバク宙で飛び上がりそれを避ける、飛び上がった先に待っていたのは、ライナー。

 

「離しやがれ……!!」

 

「お断りだ」

 

 いつの間にかビル街に追い込まれ、空中での攻防戦に突入する。ウヅキウォッチを取り出し飛行するオルガ、それでも追いつかないほどに立体機動装置で移動するライナー、ワイヤーをジオルガの背後に刺しその勢いのまま攻撃、マエガミギレードを弾き飛ばす。そのまま墜落するジオルガを救出したのはタイムマジーン。

 

「……オルガ!」

 

「分かってる!!」

 

 カラミティの追撃が獅電改に変形したタイムマジーンを襲う。攻撃を避け、上空へ飛び上がる獅電だが、カラミティの攻撃により崩れるビルに巻き込まれ、下敷きとなる……が。

 

《タイムマジーン!!》

 

 通常のタイムマジーンに戻り、ビークルモードでビルを突き破り復帰、カラミティへ殴りかかる……が。また違う方向から壁を突き破り現れた鎧の巨人のタックルを受け吹き飛ぶ。

 

「な、なんだこいつ!? どっから現れた!?」

 

 倒れこむマジーン、追撃をかけようとする鎧の巨人。が、

 

《スレスレシューティング!!》

 

 突然ハッチを開け身を乗り出したジオルガが放った射撃にに怯み、そして彼の頭上に跳躍したジオルガはそのままの勢いで……

 

《ギリギリスラッシュ!!》

 

 頸に斬り込み、鎧の巨人は倒れこんだ……

 

「……はぁ、はぁ……これで、一人」

 

「おいおい、やられたぞ!?」

 

「……だが、奴も例の巨大兵器を失った」

 

 仕切り直しだ。

 


 

 EP.22 ジオルガサイキョウー! 

 

「……俺は、オーマジオルガを倒すことだけに必死で……その先の未来なんて考えたことなかった……」

 

「遊矢、さん……」

 

「俺は……彼を殺せば解決するのか、と考えちゃったんだ。そんな奴に平穏な未来を思い描く資格なんて……」

 

「オルガさんなら、そんな風には考えませんね……」

 

「……今こそ聞いていいですか、遊矢さん。あなたは、オルガさんが私たちの知るオーマジオルガになると思いますか?」

 

「今の俺には……何も、分からないよ……」

 


 

 ──オルガ邸

 

「あれ? オルガさんは?」

 

「オルガ? まだ帰ってきてないよ」

 


 

《ミームヘイセイバー!》

 

 インムアーマーに変身しミームヘイセイバーで斬りかかるジオルガ、が、アーチャーに翻弄され、斬撃を弾き返される。

 

《ヘイ! ゲンム! デュアルタイムブレーク!》

 

 ゲンムの力を使い攻撃するも、アーチャーはその攻撃を後ろに飛んでかわし、弓に剣をつがえる。

 

「────我が骨子は捻れ狂う」

 

 本能的に回避行動を取ったジオルガ、が。

 

「ッ……!」

 

 えぐり取られた空間がジオルガに猛威を振るう。粉砕されたインムアーマーをばら撒きながら上空へ打ち上がるジオルガ。

 

「──鶴翼、欠落ヲ不ラズ (しんぎ むけつにしてばんじゃく)

 

 投擲される一対目。それをなんとか防ぐジオルガ、それは背後に飛んでいく、も。

 

「──心技 泰山ニ至リ(ちから やまをぬき)

 

 投影されるニ対目の干将・莫耶。

 

「──心技 黄河ヲ渡ル(つるぎ みずをわかつ)

 

 引き合うジオルガの背後を舞う莫耶、アーチャーの手元に存在する干将。その勢いのままそれを叩きつける。防ぐジオルガ、弾き飛ばされるヘイセイバー。

 

「──唯名 別天ニ納メ (せいめい りきゅうにとどき )

 

 さらに背後の干将と手元の莫耶を叩きつけ、ジオルガは致命傷を受け……

 

「──両雄、共ニ命ヲ別ツ(われら ともにてんをいだかず)

 

 振り抜かれた三対目の剣で、決定的な攻撃が決まった。倒れこみ、変身が解除されるオルガ。

 

「……そもそも、お前は何故王になりたい?」

 

「俺は……俺は、世界を良くしたい。全ての民が笑って暮らせるような、そんな世界が作りてえんだ……バカ笑いして暮らせるような……だから、王に……!!」

 

「世界を良くしたいだと? それで王になると言うのか。……その先に幸せな世界が存在しないというのは、見てきただろう?」

 

「そのような高潔な思想を持った王こそ……堕ちるときは堕ちるところまで堕ちるモノだ」

 

「違う……俺は……俺は……!!」

 

「何が違う? 仲間を救おうとした時を思い出せ。その時のためにお前は魔王になる道具を持ち出した! ……仲間をダシにして魔王になろうとした、そうだろう?」

 

「……違う」

 

「表では聖人君子であるかもしれないが、君の本質は闇だ。だからこそ、オーマジオルガになる道を選ばざるを得なかった!」

 

「そ、そんなはずが……」

 

「違わない。あの鏡の中のお前を見たか? アレはお前の一部だ。お前の本質はアレと同じ。お前は、最低最悪の魔王になる男だ」

 

「……」

 

「そこまで認めたくないと言うのなら、ここで楽にしてやる。……さらばだ、最高最善の魔王」

 


 

 アナザーダークドナルドと戦闘するユウヤ。が、反射能力と純粋な戦闘力で上回っているアナザーダークドナルドに圧倒され、膝をつく。

 

「……あのアナザーライダーも厄介だが、君も厄介だね我が救世主」

 

「……なんだって?」

 

「またも私を頼っておきながら……君一人で戦おうとするとはね」

 

《投影!》

 

《フューチャータイム!》

 


 

「……分かってるよ、そんなこと」

 

「何?」

 

「だけど、最低最悪の魔王になるつもりはねえ」

 

「……また、綺麗事で済ませるつもりなのか?」

 

「違う。口で言う綺麗事も、内で思ってる黒いことも。……両方俺なんだ。どっちも嘘なんかじゃなく、俺が思ってることなんだ」

 

「そうか。お前は受け入れるのか。……怖くはないのか? オーマの日が」

 

「怖いさ。怖いからこそ、俺は未来の俺に賭ける。……俺らしくない、逃げの一手だよ」

 

《ジ・オルガサイキョー!》

 

「ならば、認めてみせろ。逃げると決めたなら、全力で逃げてみせろ」

 

「あぁ。かかって来やがれ」

 

「……I am the bone of my sword. (体は、剣で出来ている)

 

《ジオルガ……! Ⅱ!》

 


 

 その頃、二人掛かりでも倒せないアナザーダークドナルドを相手に、ユウヤが単身挑んでいた。

 

「……やっぱり、やるしかないよな」

 

《フィニッシュタイム!》

 

「ダメです遊矢さん!」

 

 必殺技を発動しようとする遊矢、駆け寄るかばん。無慈悲にも発動される必殺技、発生する未来の幻影。こうしてキックが叩き込まれる。爆散するアナザー、着地するユウヤ。……また、攻撃が跳ね返る。それを受けたユウヤは……

 

「……はぁ……これで、少しは」

 

 変身が解除され、そのまま倒れこんだ。

 

「……遊矢さんっ! 嘘ですよね、遊矢さん!?」

 

「我が、救世主……」

 

 ……そこに、オルガが現れ、遊矢に近づく。

 

「……オルガさん、遊矢さんが、遊矢が……」

 

「まあ、こうなるだろうよ。……だけど、これは俺が既に見た未来だ」

 

「?」

 


 

「……うっ……あ、何?」

 

「これって、もしかして……時間が?」

 

「見事だ! 我が魔王!」

 

「お前の企みか、黒ウィン!!」

 

「……いや、俺の選択だ」

 

 再びあのウォッチを取り出すオルガ。

 

「表と裏。過去と未来。二つの世界を統べるウォッチだ」

 

《仮面! ライダー!! ライダー!!!》

 

《ジオルガ! ジオルガ! ツー!》

 

「……王の凱旋である!」

 

「祝え! 全ミームを凌駕し、時空を超え、過去と未来をしろしめす時の王者。その名も仮面ライダージオルガⅡ。新たな歴史の幕が開きし瞬間である」

 

「……久しぶりだな、それ」

 

 向かってくるアナザーダークドナルドの攻撃を片手で弾き、ボディに強力な一撃を叩き込む。立ち上がりまた向かってくるも、それを一発で蹴り飛ばす。さらに身体から文字を飛ばし、その文字を中心として剣が生成される。生成された剣を持ったジオルガⅡ、それを振るい、相手の攻撃を弾きながら斬る、斬る、斬る。そして剣についたトリガーを引くと……

 

《ライダー!》

 

《ライダー斬り!》

 

 刀身が輝き、敵を斬り裂く。それを跳ね返そうと鏡が現れるが……その鏡を一振りで砕く。

 

「攻撃が跳ね返らない!?」

 

「……オルガさんの攻撃が、強すぎるんです」

 

「驚くのはまだ早いぜ」

 

「……投影開始(トレース・オン)

 

 なんとスナップブレードを投影し、刃を念力で大量に相手に突き刺す贅沢な使い方をする。そして、

 

《カラミティ!》

 

《カラミティフィニッシュ!》

 

 身体から大量の砲塔が現れ、それを一斉掃射する。それにより薙ぎ払われたアナザーダークドナルドは倒れこみ……

 

「こいつでトドメだ」

 

《ジオルガサイキョー!》

 

《フィニッシュタイム!》

 

 マエガミギレードと合体した新しい剣……サイキョーギレードから眩い光が放たれる。それは、単なる光の刃ではなく……

 

《 ジ オ ル ガ サ イ キ ョ ウ 》

 

 真実を刻んだ、光の壁だった。それを、勢いよく振り下ろす。

 

《キング! ギリギリスラッシュ!》

 

 その光を見に受けたアナザーダークドナルドは爆散……ウォッチは、砕け散った。

 

「……こいつが」

 


 

「……またこんな役回りか……」

 

『……もう良いのか?』

 

「あぁ。後は」

 


 

「……ついにオルガのやつが時空に干渉し始めた」

 

「やっぱり、僕たちの知るオーマジオルガに……」

 

「あぁ。俺たちはあの力を知ってる」

 


 

「かくして、我が魔王は真の覇道へと足を踏み入れた。オーマの日は、着実に近づいている!」

 




次回、仮面ライダージオルガ!
「俺の名前は雨寧仁。仮面ライダーウネイだ!」
オルガの夢=ウネイの世界!
「今は2121年」
「魔王が見た夢はおそらく…予知夢だ」
「誰があの力を奪うか、競ってみるか?」
EP.23 ニコニコホンシャー! 2121

↓予告↓

【ライダータイム 仮面ライダードナルド】
制 作 決 定(大嘘)
仮面ライダージオルガ、補完計画にて
公開日、未定。もしかしたら作らないかもしれない
そのほかのスピンオフに関しては活動報告で募集してるよ!


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EP.23 ニコニコホンシャー! 2121

この本によれば、普通の高校生オルガ・イツカ、彼には魔王にして時の王者「オーマジオルガ」となる未来が待っていた。彼は、仮面ライダードナルド・ドナルドマクドナルドのもう一つの姿・アナザーダークドナルドを倒す。そして、未来を予見できる仮面ライダージオルガⅡへと進化を遂げる。無論、白ウィンこともう一人の私も黙ってはいない。彼が目指すのは、遊矢君のユウヤリバイブへの進化である。


 ──朝

 

「おはよう……オルガがいないけど?」

 

「オルガ? オルガはまだ寝てるんじゃない?」

 

「……あいつは……まったく……」

 


 

「……ここはどこだ?」

 

 俺はいつの間にこんなところに……辺りを見回すと、なにやら懐かしい雰囲気のする街並みが広がっていた。お、駄菓子屋だ。

 

「……これ、ください」

 

「いいよ……ところで、聞きたいことがあるんだけど」

 

「な、なんですか?」

 

「あんた、運営かい? それともユーザーかい?」

 

「……ユーザー、だと思うが」

 

「……ユーザーは、監禁する!!」

 

 と、その店主の婆さんが突然襲って来た、なんなんだよいきなり!? 身をかわしながら逃げていると、今度はお爺さんに出会う。

 

「こ、ここは危険だ! に、逃げて……」

 

「……あんたユーザーかい? それとも運営かい?」

 

「……嫌な予感」

 

 もちろんその爺さんも襲って来て、俺はなんとか避けて変身しようとする。が……

 

「……ウォッチがない、ベルトもない……!?」

 

 これじゃ変身できない、俺がピンチに陥ったその時! 

 

「……待て」

 

「お前モ……ユーざあか?」

 

「いいや……ウネイさ」

 

 突然現れた男が取り出した金色のガジェット。それをかざすと、腰にベルトが現れる。そしてその二つのガジェットを合体させベルトに差し込むと、周りにアーマーが現れる。

 

《ヤメタイ! ナニモナイ! ツマラナイ!》

 

《仮面ライダー! ウネイ!》

 

「鋼のメンタルと熱い炎上! 仮面ライダー……ウネイ!」

 

「……かっけー」

 

 またも現れた新しい仮面ライダー。襲ってくる二人の老人を捌き、片手で攻撃を防ぎながら豪快な攻撃を叩き込む。

 

「これで終わりだ」

 

《ウネイデ・バクハダー!》

 

 そしてそいつが足にパワーを溜め回し蹴りを決めると、襲って来た奴らは皆爆散した。やったぜ! 俺がそいつに近づこうとした瞬間……地震? みたいなのが起きて……

 

「ぁ……」

 

 なんだ、携帯の着信か。今までは、夢の世界だったみたいだな。それにしても、また変な夢だな……

 

「もしもし……お、遊矢か」

 

『もしもしじゃない! またアナザーライダーが現れた! お前も来てくれ!』

 

「え、あ、おう!」

 


 

 現場に向かったオルガが見たのは、枯れた植物が人の形を作り、なおかつその身体にベタベタと金貨や札束を貼り付けた醜悪な怪人だった。

 

「なんだあいつ? ……そういえばあいつの攻撃どこかで見たこと……」

 

 強力な攻撃でユウヤを吹き飛ばしたアナザーライダーは、足に力を溜め強力な回し蹴りで攻撃する。その時飛び散ったエネルギーはオルガにとって見覚えのあるものだった。

 

「何をしてるんだ? 早く力を貸してくれ!」

 

「お、おう!」

 

《ジオルガⅡ!》

 

《ジオルガ!》

 

「変身」

 

《ライダータイム!》

 

《仮面ライダー! ライダー! ジオルガ! オルガ! オルガ! Ⅱ!!》

 

 ジオルガⅡに変身したオルガ、サイキョーギレードを呼び出し、飛び蹴りを仕掛けるアナザーライダーを迎撃する。覇王斬りを受けたアナザーライダーは爆散し、その場には木っ端だけが残った。

 

「……契約者がいない?」

 

「……まあ、倒せたんだからいいじゃねえか。俺は勉強あるから帰るぞ」

 

「お前勉強あるのに寝てたのか……」

 


 

 ……? ここは? 

 

「よう、オルガ・イツカ」

 

 なんだ、またここか……ってことは俺はまた寝たのか!? 勉強中だったのによ……

 

「……俺のこと、知ってるのか?」

 

「あぁ。俺の名前は雨寧仁。仮面ライダー……ウネイだー!」

 

「お、おう……これって俺の夢だよな?」

 

「あぁ。夢では、あるな」

 

 それにしても……ここは一体どこなんだ? 

 

「今は2121年。オルガは夢で未来を見ていることになる」

 

「じゃあ……100年近い未来に来ちまったのか……」

 

 ん? だけど……

 

「そんな未来の割には……なんだか懐かしい雰囲気だな」

 

「あぁ。ここはユーザー保護区、ここ以外の地域は全て君も襲われたロボット生命体……《ウンエーノイズ》が支配している」

 

「ユーザー保護区は絶滅危惧種のユーザー……つまり一般人を守るため、暮らしやすいように作られた。……だがウンエーノイズは、そんな場所でひっそりと暮らすユーザーからも財産を奪おうとした」

 

「……それであいつらがいるってことか」

 

「あの子供達、分かるか? 俺はあいつらを守って、残ったユーザーたちが集まっている場所に向かおうとしている」

 

「……そういや……」

 

「あぁ。俺も元々は運営サイドなんだ……だけど、俺は」

 

「あぁ、話さなくていい」

 

 と、そんなところでまた、ウンエーノイズとやらが現れ俺たちを襲ってくる。今度は若い姿だ。

 

「またか、変身!」

 

《ヤメタイ! ナニモナイ! ツマラナイ!》

 

《仮面ライダー、ウネイ!》

 

 ウネイに変身した雨寧がウンエーノイズ三体を捌き、同じように強力な攻撃を叩き込む。背負い投げで相手をダウンさせ、同じように襲いかかって来た敵を、

 

《アカウントフィニッシュ!》

 

 赤いエネルギーを撒き散らしながら殴り飛ばす。爆散するウンエーノイズ、さらに、

 

《コンテンツ・ジ・エンド!》

 

 今度は足にエネルギーを溜め、飛び蹴りで敵を粉砕する。俺はそれをただ突っ立って見ていた。……あの技、どこかで……あ、あのアナザーライダーだ! ……ってことは、アレは……

 

「ボーッとするな!」

 

 と、俺が考え込んでいたところに雨寧の声が響く。と、その直後にウンエーノイズが襲いかかり……俺は、目が覚めた。

 

「……やっぱり、夢か」

 


 

 アナザーライダーと戦うユウヤ。相手の攻撃を弾きながら、連続攻撃で怯ませ、マリサアーマーに変身する。そして、

 

《マスター! タイムバースト!!》

 

 放った光線でアナザーライダーを撃ち抜き、相手は倒れた。

 

「……また契約者がいない? 一体なんで……?」

 

 と、そこに現れるオルガ。

 

「お、オルガ。またあのアナザーライダーが……」

 

「アナザーウネイが?」

 

「アナザーウネイだって?」

 

「そうだ。アレは未来のライダー、仮面ライダーウネイのアナザーライダーだ。2121年のな」

 

「なんでそれを?」

 

「夢で見たんだよ! すっげえリアリティあってよ……」

 

「……また寝てたのか? 真面目に勉強しろよ!」

 

「あ、ああそうだな、勉強してくるわ」

 

 そそくさと立ち去るオルガ、それと入れ違うように現れる白ウィンとかばん。

 

「……遊矢さん、オルガさんの夢はただの夢じゃないと思います」

 

「かばん!? なんで白ウィンなんかと一緒に……」

 

「僕が聞きたいです。なんで遊矢さんはオルガさんと一緒に居られるんですか!?」

 

「2121年のライダー、そこまでの未来は私も知らない。魔王の見た夢は……予知夢だ」

 

「……僕たちのすべき選択は一つ。……オルガさんを、オーマジオルガを倒すことです」

 


 

 あらゆる睡眠対策をし、勉強に励むオルガ。

 

「えーっと、アルファベットの書き方は……」

 

 なんでこいつは普通の高校生なのに学のなさは原作と同じで固定なのだろうか。そんな彼の鼻に良い匂いが入ってくる。

 

「……ラベンダーの香りだ、リラックスして快眠できるらしいぞ」

 

「……は?」

 

「……寝てくれ、頼む!! お前の夢しか手がかりがないんだ!」

 

「な、なんでだよ!?」

 

「アナザーウネイは今までとは訳が違う! 手がかりがそもそもお前の夢しかないんだよ!!」

 

「お、おいっやめ……」

 

 そのまま、寝るというより……気絶に追い込まれた。悲しいことである。

 


 

「……起きろ、オルガ」

 

「う、雨寧?」

 

 また夢の中に入り込んだ俺。俺を夢の中で起こそうとした雨寧は、目に見えてフラフラとしていた。

 

「お前、大丈夫か?」

 

「大丈夫……動画が切れただけだ……動画をダウンロードすれば……」

 

「動画?」

 

 そいつは腕を上げ、何かを受信しているように見えるが……何か、様子がおかしい。な、何が起こって……

 

「うああああああああっ!!」

 

 赤い光に包まれた雨寧が、強制的に変身させられる。

 

「おい雨寧! 雨寧!!」

 

 と、そこで……

 

「雨寧!! ……あ、夢?」

 

 目が覚めてしまった。

 


 

「遊矢さん! 覚悟してください。……僕たちにはもう、白ウィンと協力する道しか……」

 

 アナザーウネイと戦うユウヤ。

 

《シノビ!》

 

「変身」

 

《フューチャーリングシノビ!!》

 

 そこに、フューチャーリングシノビに変身した白ウィンが加勢する。ユウヤが殴り飛ばしたアナザーウネイに、

 

《ビヨンドザタイム!》

 

《時間縛りの術!》

 

 白ウィンの発動した必殺技が突き刺さり、落下する。そしてその落下先に、オルガも現れる。

 

「……遊矢、かばん」

 

「オルガさん……」

 

「オルガ! 何か情報は!?」

 

「まだ何もつかんでねえ。……とにかく俺も」

 

《ジオルガⅡ!!》

 

《仮面ライダー! ライダー! ジオルガ! ジオルガ! オルガ! Ⅱ!》

 

 ジオルガⅡに変身し、襲いかかってくるアナザーウネイを殴り返し、攻撃を片手で弾きながら蹴り飛ばす。さらにマエガミギレード、サイキョーギレードを呼び出し二刀流に、襲いくる相手を滅多斬りにし、吹き飛ばす。

 

《ジオルガサイキョー!》

 

《フィニッシュタイム!》

 

《サイキョウ!》

 

 二つの剣を合体させ、必殺技を放つ。

 

《キング! ギリギリスラッシュ!》

 

 光の刃に真っ二つにされたアナザーウネイは爆発し、崩れ去った。

 

「今度こそやったか!?」

 

「いや、まだだ」

 

 アナザーウネイの頭部から現れたテレビに足が生き物が走り去り、逃げようとするも……現れたスウォルツに捕まる。

 

「……このアナザーライダーの大元はウォッチではない。……このようなことが出来るのは、お前のようなやつだけだな、ショウタ?」

 

「あー、バレちゃった?」

 

「……ウィン! お前はこいつのウォッチが欲しいんだろ?」

 

「その通り」

 

「俺も、この力が欲しい。そこでだ」

 

 おもむろにそれを持ちながらウールに近づくスウォルツ。そして……それを押し付ける。

 

「スウォルツ、何を!?」

 

「お前の意見は求めん」

 

 テレビを押し付けられアナザーウネイに変貌したウール、そのままどこかへ飛び去ってしまう。

 

「……お前……!!」

 

「悪く思うなよウール。お前はウォッチを作るための触媒だ。……あのままではウォッチは作れん、だがああすることにより……力は安定し、ウォッチを作ることも可能になる」

 

「そういうことかよ……」

 

「誰があの力を奪うか……競ってみるか?」

 

 その場から立ち去るウールとショウタ。その際のショウタの表情は今までで見たことがないほどに真顔だった。

 

「……いいだろう、あれを手に入れるのは私たちだ。行こう、かばん君、我が救世主」

 

「……」

 

 三人はどこかへ去っていく。一人取り残されるオルガ。

 


 

「かくして、我が魔王は孤独の道をたどりつつある。しかし、心配しなくていい……我が魔王。その孤独こそ、君を更なる高みへと導く大事な力なのだから」

 




次回、仮面ライダージオルガ!
「雨寧が暴走しちまって…!」
「僕、怖いんです」
「あの未来にたどり着いちまう……」
かりそめの共同戦線!
「ここにいる全員が力を合わせれば!」
「素晴らしい。これこそが私たちが求めていたものだ」
EP.24 ベスト・コンテンツ 2121


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EP.24 ベスト・コンテンツ2121

……ふぅ……あっ……この本によれば、普通の高校生オルガ・イツカ、彼には魔王にして時の王者「オーマジオルガ」となる未来が待っていた。彼らの前に現れたアナザーウネイ。それは、私はおろか白ウィンこともう一人の私も、タイムジャッカーも知らない、未知なるアナザーライダーだった。そして我が魔王は、夢の中で出会った仮面ライダーウネイに解決の糸口を……


「……雨寧?」

 

「お前、運営か? それとも……ユーザーか!?」

 

「な、何をっ!!」

 


 

「さあ、ディナータイムだ。楽しく食べてくれ」

 

 ……無言。

 

「食事中は静かにする主義かな? 私としたことが気が回らなかったよ」

 

 立ち去る白ウィン。

 

「あのアナザーライダー、倒せますか?」

 

「オルガの夢に頼るしかないだろう……」

 

「本当にオルガさんなんかに頼るんですか!?」

 

「……お前こそ、あんな奴に頼るのかよ!?」

 

「……それしか、道はないです。今の僕たちでは勝てない」

 


 

 路地裏にて。フラフラと歩く、一人の少年。……ウールだ。

 

「……なんで、僕が……!?」

 

 と、そんなところに彼の仲間が現れる。ショウタだ。

 

「ショ……ウタ?」

 

「そんなに怯えないで! 僕は君を助けに来たんだ。……同じタイムジャッカーなのに、みんな薄情者だよね」

 

「……ぁ……」

 

「取り敢えず、それを身体から追い出さないと!」

 

バ#$&ス!!》

 

「……変身」

 


 

「……起きてよ」

 

「お前ら……そうか……雨寧の……」

 

「そうだよ。おれはツベタ」

 

 ……こんな小さな子供達を連れて旅をしてたんだな。敵から守りながら……

 

「そうだ、雨寧が暴走しちまってよ!」

 

「分かってるよ。だから捜しに行く」

 

「ダメだ! ……今のあいつに近付いちゃいけない、敵が動画になんか細工して、あいつを……!」

 

「……危険だからって、友達を捜しに行くのをやめるの?」

 

「……」

 

「いくら危険でも雨寧とおれたちは友達だよ。……だから捜しに行く」

 

「……友達……か。そうだよな、友達」

 

 俺の、友達。……俺にも友達がいる。そいつが暴走しちまったら……俺は避けるよりも、力づくで止めるだろうな。こいつらは、それと同じ気持ちなんだ。

 

「……分かった。行こうぜ、捜しに。もしアイツが止まらねえなら……俺が止めてやる!」

 

『……オルガ』

 

 ん、この声は……

 

『オルガ!!』

 

「うわぁ!?」

 

 目が、覚めちまったよ……んだよ遊矢、いいシーンだったのによ。

 

「……客人だ。それも大勢」

 

「……大勢……?」

 

 俺が席から立ち上がり部屋を出ると……黒ウィン、白ウィンはまだいい。ほとんどいつメンだからな。……だが、オーラとショウタのヤツがいるのはなんでだ? あいつらは敵だろうが……今、この場にいる人数は……俺たちで3人。ウィン二人で2人、タイムジャッカーで2人、マリーの集めた奴らで3人。合計10人。……いや、非戦闘員のミカも含めれば11人なんだが……

 

「なんでこんなことに……」

 

「それは僕が説明するよ! ……ウールくんを助けたいんだ」

 

 ウールのヤツを……? 

 

「きっとスウォルツは、ウールくんを触媒にするだけじゃ済まさない。……ウールくんを傀儡にするつもりだ。一応僕の力ならウールくんから今すぐウォッチを生み出すこともできるんだけど……それだと不完全なあのアナザーライダーが完全に定着しちゃう」

 

「……つまり引き剥がせと?」

 

「その通り!」

 

「敵に力を貸して敵を助けろって言うのか!?」

 

「……まあ待て遊矢。いける気がするんだ。ここにいる全員が、力を合わせれば。そして計画通りに行けば……あの化け物も来る」

 


 

「……オル、ガ」

 


 

「……ここが集合ポイントか」

 

 ドアが開き、3人組が出て来る。

 

「生き残ったユーザーの皆さんですか?」

 

「うん、雨寧来てない?」

 

「それとも……運営の皆さんですか?」

 

 が、その3人組の目が光り、襲いかかって来る。ウンエーノイズか、罠かよ!? だが俺はこんな時のために今回はベルトとウォッチを身につけて寝ておいた。すぐさまに装着し変身する。

 

《ジオルガ! ジオルガ! ジオルガ! Ⅱ!!》

 

 投影開始(トレース・オン)。アーチャーのヤツがよく使っていた偽・螺旋剣(カラド・ボルクⅡ)を投影し周りの相手を弾きながら肩から出現するビーム砲で攻撃する。一体目が爆発したのを確認し振り返りながらさらに投影した弓に剣をつがえて放つ。……すげえ威力だなこれ。力を貰っただかな俺が見様見真似でここまで出来るとは、アイツ凄いヤツだったんだな……アイツがこれを撃った時はもっと強かったしよ……と、俺が考え事をしていると、上から飛び降りて来たウネイが俺に襲いかかって来る。

 

「やめろ、雨寧……!!」

 

 俺を振りはったウネイはツベタを襲おうとするが、俺がそれを押さえつける。ウネイの腕を掴み、ボディに勢いよくパンチを打ち込む。さらに出現させたサイキョーギレードで、

 

《覇王斬り!》

 

 必殺技をぶちかましウネイを吹き飛ばす。……ウネイはそのまま座り込み、沈黙した。……雨寧……

 


 

「かばん、帰って来たの? 心配してたんだけど……」

 

「何も言わずすみません……」

 

「三日月さん、実は遊矢さんも僕もここを出て行かなくちゃいけなくなって……」

 

「あ……出て行くの?」

 

「……今までありがとうございました」

 

「いや、俺たちがお礼を言いたいくらいだよ」

 

「……お礼?」

 

「うん、お礼。……オルガも俺もさ、親もいなくなって大変だった。俺はオルガに拾われたんだけど、そのオルガ自身も大変で」

 

「……アテがあるっていうマリーについて行って、ようやくまともな生活にありつけるようになったけどさ、俺とオルガ以外に友達なんていなかった」

 

「見てよこれ。俺たちが『ニコニコ』って呼んでた、楽しみの一覧みたいなの」

 

「will be the king……これは、オルガさんが?」

 

「うん。昔から変わってない。そんなオルガにも、俺にもかばんや遊矢みたいな……友達が、家族が出来た。たとえそれが少しの間だったとしても……オルガはすっごく嬉しかったと思うよ。……俺は、嬉しかった」

 


 

「お前ら大丈夫か?」

 

「……やっぱり雨寧は他の運営と同じだったのかな?」

 

 そうか……

 

「……俺も仲間と対立してるけどよ。いつかまた仲間に戻れるって信じてる。お前らも、あいつを信じてやれ」

 

「……『will be the BCF』だね!」

 

「……BCF?」

 

「雨寧のいつも言ってたおまじない。ベストコンテンツフォーエバー。……お互いがお互いにとっての、最高の楽しみになろうって意味!」

 

「……おまじない? そうか!! おまじないだ!!」

 

 飛び起きる俺。すぐにかばんに駆け寄り、解決法を話す。

 

「パスワード! パスワードだ!! アナザーウネイには、パスワードがある!! will be the bcfだ!!!」

 

「……will be the……?」

 


 

「……本当にあいつを倒せるのか?」

 

「倒せる。たぶんな」

 

 現れるアナザーウネイ。フルメンバーでそれに向かい合う。そして……一斉に立ち向かい、それを押さえつける。ジオルガⅡがライダー斬りで怯ませ……

 

「今だ、時間を止めろ!」

 

 止まる時間。近づくオルガ。パスワード入力画面を開き、入力しようとする。will be the BCF。入力するも……

 

「……なんだ、エラー?」

 

 予想外の出来事、吹き飛ばされるオルガ。そこに、駆けつけるかばん。

 

「遊矢さん! ……こう入れてみてください。……will be the king」

 

 かばんが伝えたパスワードは、『ニコニコ』に書いてあった、オルガのメッセージだった。

 

「あ、あぁ……!」

 

 が、ユウヤがそこに近寄ろうとすると……時間が止まる。オーラだ。彼女は、しっかりとwill be the kingを入力した、が。

 

「……嘘? またエラー!?」

 

「どきやがれ!!」

 

 驚きのあまり時間停止を解除してしまったオーラ、それを押しのけるようにアナザーウネイの前に現れるジオルガ。そして……

 

「手当たり次第だ……手当たり次第入れてやる!」

 

『dont, stop』

 

 やけくそでdont, stop(止まるんじゃねえぞ……)と入力するオルガ、だが……

 

「……ウォッチが、発生した?」

 

 それで、ウォッチは発生した。……何故なのか、考える暇は無かった。

 

「ど、dont……stop……?」

 

『止まるんじゃねえぞ……!!』

 

『ねえ』

 

『次は』

 

「ぐ……ぅ……」

 

 謎の記憶が流れ込み倒れこむオルガ。それに駆け寄るかばん。そして……

 

「このウォッチさえ使えれば!」

 

《投影! フューチャータイム!》

 

《ヤメタイ! ナニモナイ! ツマラナイ! フューチャーリングウネイ! ウネイ!!》

 

 誕生するフューチャーリングウネイ。アナザーウネイに近づき……戦闘が開始される。

 


 

 俺は、何者なんだ? あの得体の知れない記憶はなんだ? 止まるんじゃねえぞだと? ……だが、俺は。あの記憶に既視感を感じてしまった。あれは、なんなんだ? 何がどうなってるんだよ。

 

「……俺は」

 

「どうすればいい」

 

「……?」

 

「命令」

 

「命令してくれ」

 

 悪魔……? 俺に、命令? 

 

「……そういうことか」

 


 

 フューチャーリングウネイの力でアナザーウネイの攻撃を防ぎ、強力な攻撃をかます。距離を取れば、周りの作業員を改造しアナザーウネイにけしかける。

 

「これで終わりだ」

 

《フルメタル・フィニッシュ!》

 

 伸びるロボットアーム、押し付けられるアナザーウネイ。そして……

 

《爆裂DE・スピア!》

 

 そのアナザーウネイにさらに必殺技が炸裂、爆散するアナザーウネイ。そして、アナザーライダーの元も消え去った。

 

「ウールくん! 大丈夫!?」

 

「……ショウタ……!」

 

「何してんのあんたら? さっさと帰るわよ」

 

「……オーラちゃんは酷いね。ほら立てる?」

 

「こ、子供扱いすんなよ……」

 


 

「……それにしてもかばん。なんでオルガが適当に打ったパスワードで、ウォッチが生まれたんだ?」

 

「そうなんです、そうなんですよ。全てが、オルガさんにとって都合が良すぎる。……オルガさんの能力は未来を見るなんて生易しいものじゃない……」

 

「……未来を、作ってる?」

 

「僕……怖いです。あの人は、得体が知れません。あの人は、あの人は……」

 

 

 




次回、仮面ライダージオルガ!
「あ…」
「全てのアナザーライダーの力を統べる王だ」
全てのアナザーライダーの力を持つ王!
「どうしてあの人たちを狙うんだ!?」
「お前とは、何度も交差する運命にあるようだ」
「アナザージオルガを作ったな?」
EP.25 アナザージオルガ2017/3/19/AM.9:00


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EP.25 アナザージオルガ2017/3/19/AM.9:00

この本によれば、普通の高校生オルガ・イツカ、彼には魔王にして時の王者「オーマジオルガ」となる未来が待っていた。彼はジオルガⅡとなったことで、未来を創造する力までも手に入れる。そして、自ら生み出した仮面ライダーウネイの力を遊矢に授け、ユウヤリバイブへの道のりを切り開くこととなる。この判断が魔王のための未来を生み出すのか、それとも、破滅の道へといざなうのか……



「…あのひときわ輝く星を見ろ」

 

「何よ」

 

「レグルスだろ?獅子座の一等星」

 

「…これが意味することは一つ」

 


 

「…なんか、静かだな」

 

「そうだね」

 

「マリーたちは仕事で忙しいし…ここまで静かなのは久しぶりだな…」

 

俺たちが静か〜に食事をしていると、黒ウィンが入ってくる。

 

「お、黒ウィンおはよう」

 

「お邪魔します」

 

「あー…飯食う?じゃあ作ってこなきゃ」

 

ミカがキッチンに入っていく。

 

「…遊矢くんとかばんくんがいないのも考えものだね、私が伝令役を務めないといけないとは」

 

「アナザーライダー?」

 


 

俺がその場に向かうと…

 

「…あれ、アナザーゲンムの…」

 

「あぁ。アナザーライダーの契約者だけを狙うアナザーライダーが出現した」

 

「…」

 

そこで俺たちが立ち止まっていると…アナザースマホが現れる。こいつ、倒したはずじゃ!?取り敢えず俺はスマホアーマーに変身し、そいつと戦う。相手を斬撃で吹き飛ばし、必殺技で倒す…が。

 

《GENM…!!》

 

そいつはアナザーゲンムに変化し、復活する。相手のジャンプキックに吹き飛ばされ、倒れこむ俺。

 

「我が魔王!ここは退くべきだ!」

 

マフラーに巻き込まれワープする俺たち。

 

「…またな、常盤ソウゴ」

 


 

「目が覚めたかな、我が魔王」

 

「…夢を見た、遊矢と俺が戦う」

 

「また予知夢だろう。やはり君と遊矢くんは戦う定めにあるようだね」

 

「…だけどよ、なんか妙に穏やかだった。一番輝く星が、すごく綺麗だった」

 

「…レグルスだね。オーマの日にはその星が最も強く輝くとこの本にある」

 

「へえ…それより、あのアナザースマホ、アナザーゲンムにもなったよな?アレってあの人を襲ってゲンムの力を奪ったんじゃないか?」

 

「そんなバカな、彼らにライダーの力が残っているはずが…いや、我が魔王の継承の儀と同じ理論で行けば可能なのか?」

 

「…今までの法則から行けば、次はアリスが危ねぇ!…いくぞウィン!」

 


 

「…お前はアナザーウヅキであり、アナザーマリサだった。違うか?」

 

「…何よ、あんた」

 

「やはり記憶はないか。だが問題ない。俺が欲しいのはその力だからな」

 

《GENM!》

 

アナザーゲンムに変身する謎の男。アリスに襲いかかる。

 

「な、何よこいつ…っ、《333》!」

 

《complete》

 

アナザーゲンムと仮面ライダードールズの戦闘が始まった。持ち前のスペックでアナザーゲンムを追い詰めるドールズだが…一瞬の隙を突かれ、アナザーウォッチを抜き取られその衝撃でダウンしてしまう。そこに駆けつける遊矢。

 

「一足遅かったか…!取り敢えずあいつを…」

 

変身するユウヤ、アナザーゲンムのボディに攻撃を叩き込み、摑みかかるも振りほどかれ蹴り飛ばされる。

 

「ゲンムウォッチを貸してくれ!」

 

「お、おい!こいつには…」

 

「いいから貸せ!」

 

ゲンムウォッチを奪い取るユウヤ、そのままゲンムアーマーに変身しヒットエフェクトを散らしながら攻撃を叩き込む。そして必殺技を発動し、跳ね回りながら殴りかかるも…何故か通用せず、掴まれ投げ飛ばされる。

 

「…な、なんで…?」

 

「あいつにはライドウォッチ効かねえぞって言おうとしたんだが…」

 

「そういうことは早く言ってくれよ!」

 

「…茶番は終わりだ」

 

近付くアナザーゲンム。が、それを突き出されたジカンデスピアに防がれ、弾かれる。

 

「我が救世主に向かって茶番とは、許せないな」

 

跳ね飛ばし、ウネイウォッチを取り出す。

 

《アクション!》

 

《ヤメタイ!ナニモナイ!ツマラナイ!フューチャーリングウネイ!》

 

フューチャーリングウネイに変身した白ウィン、必殺技を発動。

 

《ヤリスギ!フィニッシュタイム!》

 

《爆裂DEランス!》

 

その攻撃で吹き飛び、爆発四散するアナザーゲンム。が、その爆風の中からはアナザーマリサが出現する。

 

「アナザーマリサになっちまった…」

 

「君は何者だ?」

 

変身を解除するアナザーマリサ。

 

「…俺は加古川飛流」

 

「常盤ソウゴ!お前とは何度も交差する運命にある」

 

「…俺ソウゴじゃないよ」

 

「…え?」

 

「俺、オルガ・イツカだぞ」

 

「………………」

 

無慈悲な沈黙。無慈悲にも吹く風。

 

「名前なんてどうだっていい!…オルガ・イツカ。お前とは何度も交差する運命にある。またすぐに会うだろう」

 


 

「…オルガの知り合い、ですか?」

 

「オルガの関係者と契約だなんて、初めての例だな」

 

「同じライダーの力が通用しないのが厄介だが…ユウヤリバイブの力さえあれば奴を倒すことも可能だ」

 

「…だが、ユウヤリバイブは…魔王を倒すための力。その覚悟がなければ発動しない」

 

「…俺がオルガを、倒す…」

 

「そうだ。頼むよ、我が救世主。もう時間はそう残されていないんだ」

 

「…遊矢さん…」

 


 

「マリー!マリー!!」

 

「…何よ急に」

 

「大変なんだ!過去のアナザーライダーの契約者がとにかく危ないんだ!立香だ!!立香を呼べ!!!」

 

「…あの子は今買い出し…」

 

「オッケー分かった!!行ってくる!!」

 

「第1あの子には…ってもう居ないじゃない…」

 


 

「…調べたんですけど、オルガさんの両親は…バス事故で死んでいます」

 

「ここからが本題です。そのバス事故の生存者は二人。…威都華 御留我くん8歳と、加古川 飛流くん8歳。…あの二人の共通点は、こんなところにあったんです」

 

「…詳しく調べてくれ」

 

「分かりました」

 


 

「…お前はアナザーエクシアだな?」

 

「え、あなた、誰…?」

 

「力を、もら…うっ?」

 

「…先輩、下がってっ」

 

「…わ、分かってるよ…」

 

おー、やってるやってる。

 

「警察だ!!大人しくしろ!!」

 

「オルガ…お前も来たか」

 

「…二人は今すぐマリーんところに帰れ、すぐに!」

 

「わ、分かったよ、行こう!」

 

俺はジオルガⅡのウォッチを取り出し、変身する。それに対し加古川はアナザーゾットに変身する。すぐにサイキョーギレードを呼び出した俺はそいつの持つ大剣と打ち合う。

 

「既にオルガのやつもやってるな」

 

「君と並び立てるとは光栄だよ」

 

続いて遊矢と白ウィンも現れ、戦闘に参加する。ちなみに俺はユウヤに邪魔だと突き飛ばされた。酷い。白ウィンはフューチャーリングロシザに変身し、相手にじゃんけん勝負を仕掛ける。が、アナザーゾットは無慈悲にもグチョッパーを出してそのじゃんけん攻撃を封殺する、小学生かよこいつ。グチョッパーで逆に吹き飛ばされる二人。

 

「お、おい…グチョッパーは反則だろう…」

 

「お前はそんなルール言ってないだろ?」

 

「り、理不尽な…」

 

「仕方ない…」

 

ユウヤがまた新たなウォッチを取り出す。それを起動しようとするも…何にも鳴らない。何にも光らない。…どうなってんだ?やけくそになったのか二人は二人掛かりでアナザーゾットに立ち向かうも…

 

「うるさい奴等だ」

 

そいつが新たに取り出したアナザーウォッチ、そしてそれで変身したアナザーライダーに吹き飛ばされる。

 

《ZI-ORUGA…》

 

「ジオルガだと!?」

 

「俺の…アナザーライダー?」

 

そいつが取り出した双剣の一閃で二人は吹き飛ばされ、変身が解ける。

 

「…おい、待ちやがれ」

 

こいつが、俺のアナザーライダー。

 

「アナザー…ジオルガ…」

 

俺たちはお互いに得物を構え…打ち合いを始めた。

 


 

「スウォルツ!?どういうこと!?…アナザージオルガを作ったな?」

 

「…それを決定したのは俺ではない。アナザージオルガの作成に踏み切ったのはショウタのヤツだ。俺も一枚噛んではいるがな。素晴らしいだろう?全てのアナザーライダーの力を統べし、裏のライダーの、王だ」

 


 

激しく打ち合う二人のジオルガ。火花が散り、剣同士がお互いを弾き合う。

 

「見えた、お前の未来!」

 

「お前の未来も、見える!」

 

お互いに未来予知をし合う二人。双剣を合体させ長槍にするアナザージオルガ、それに対し二つの剣を合体させ大剣とするジオルガⅡ。その両方が力を溜め、全力の一撃を放つ。ぶつかり合う必殺技。お互いがお互いの力を打ち消し合い、周りには溢れた波動が零れ落ちる。二人のジオルガが、そこで鍔迫り合っていた。




次回、仮面ライダージオルガ!
「お前だって俺には勝てないはずだ!」
「聞けばお前は魔王とやらになるんだろ?」
「みんなが笑顔になれる魔法をかけましょう!」
ユウヤリバイブ、爆誕!
「スマイルワールド、発動!」
「真の救世主がこの地に降り立った瞬間である」
EP.26 スマイルワールド!2019


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EP.26 スマイルワールド!2019

この本によれば、普通の高校生オルガ・イツカ、彼には魔王にして時の王者「オーマジオルガ」となる未来が待っていた。そして現れた謎の青年・加古川飛流。彼はアナザージオルガであり、ジオルガには決して倒せない存在だった。そして、榊遊矢はユウヤリバイブとなり、ジオルガを倒す力を手にするのだった。


 激しく打ち合う二人のジオルガ、お互いが必殺技を発動し……鍔迫り合いの末に爆発する。倒れこむオルガ、が、そこに加古川の姿はなかった。

 

「君にはがっかりだよ、我が救世主。魔王を倒す、その覚悟が君には足りないようだ」

 

「……俺は」

 

「もう迷っている時間はないんだ。早く覚悟を決めてくれたまえ」

 


 

「……またこの夢……」

 

「っていうかなんで俺たちは濡れながら戦ってんだよ、陸で戦えよ……」

 

「また夢を見たのか、我が魔王。それにしてもアナザージオルガか。厄介だね」

 

 俺のアナザーライダー……

 

「ライダーの力にはライダーの力、だが裏を返せばそれは敵にも言える。最強のジオルガⅡも、アナザージオルガ相手にはめっぽう弱いと考えたほうがいいだろう」

 

 それ先に言えよ。

 


 

「……ショウタ! お前何考えてんだよ!? アナザージオルガなんて作って、あの加古川って奴がオーマジオルガになったら……」

 

「落ち着きなさいよウール、あんたらしくもない」

 

 黙り込むウール。

 

「……大丈夫だよ、ウールくんオーラちゃん。あの子は王になる。だけどね」

 

「それ以上の力は持ってさえいない」

 

「……それって、どういう」

 

「歪んだ王の器には弱点があるんだ」

 

「彼は間違いなく王の器を持ってる、だけど彼のは歪んでる。……彼は、オーマジオルガのようにはなれない」

 


 

 2009年

 

「威都華 御留我くんの部屋、どこですか?」

 

「お調べ致します、少々お待ちくださいませ」

 

 ……御留我さん、ですか。漢字でこう書くんですね。僕がそう話していると、私がその部屋に行くまでもなく。

 

「……オルガ、おうさまって?」

 

「おうさまか? おうさまはな……すっごく偉くてな……」

 

「……国の指導者、頂点に立つもの。……そうでしょ」

 

「まりーはかしけえんだな……」

 

「兄さんよりかはね……兄さん、三日月。家族、死んじゃったんでしょ?」

 

「……」

 

「私にアテがあるの。一緒に来る?」

 

「ほんとか!?」

 

 オルガさん……そうだ、加古川って人は? ……いない? 

 


 

「……過去のオルガがいた病院には、飛流がいない?」

 

『そうなんです……そっちは?』

 

「加古川飛流は、アナザージオルガだった。アレにはオルガも勝てない。リバイブウォッチを使えれば……」

 

『……使わなかったんですか?』

 

「俺には、使えなかった」

 


 

「……もう嫌だ、どこから、どこから……イツカに関わってからこんなことばっかり……」

 

「……やはりお前はアナザーエクシアだ」

 

「ま、また出たっ……れ、令」

 

 と、その前に加古川が首を締め上げウォッチを吸収する。もちろんそこにオルガもやってくる。

 

「警察だ!!! おとなしく……クソッ、手遅れだったか」

 

「……一足、遅かったな」

 

「目的は、俺なんだろ……? なんでお前は俺を狙う?」

 

「……いいよ、教えてやる。俺の家族の命が奪われた原因となったのが、お前なんだ」

 

「俺が?」

 

「今でも覚えてる。俺のそばにお前がいたことを。そして、お前の名を叫んで銃の引き金を引いた、あの女を」

 

「聞けばお前は魔王、とやらになるんだろ? ……俺の家族は、お前のせいで事故に巻き込まれたんだ!」

 

《ZI-ORUGA……!》

 

《ジオルガ! Ⅱ!》

 

「よく分かんねえが、俺が憎いからって人を襲うのは違うだろ?」

 

《ジオルガ! ジオルガ! ジオルガ! Ⅱ!!》

 

 外に放り出されながら剣を交える二人、長槍を振り回すアナザージオルガの前に剣を弾かれ、突き飛ばされた挙句に刃の部分で斬りつけられるジオルガ。

 

「お前さえいなければ良かったんだ! お前は、俺には勝てない!!!」

 

「例えそうだったとしてもな! お前だって俺には勝てねえはずだ!」

 

 剣を合体させ大剣にするオルガ。お互いの合体武器が火花を散らす。力をためたオルガの必殺技がアナザージオルガに直撃する。

 

「効いてる……やっぱりこっちの攻撃も効くのか!」

 

「まだだ、まだ倒れてたまるか……!」

 


 

 ──2009年

 

「アレが、事故を起こしたバス……」

 

 その車内をマジーンの中から覗く遊矢、だがそこには……オルガの名を叫びながらヤクモ・フォンXの引き金を引くかばんがいた。そのままバスは暴走、トンネルに突っ込み……爆発した。

 

「……俺が。俺が、覚悟をさっさと決めなかったから……」

 


 

 未だ戦う二人のジオルガ、倒れこんだオルガにアナザージオルガが追撃する、が。そこに遊矢が現れる。

 

「またお前か、帰れ!! ……オルガ・イツカは、俺が倒すべき存在だ」

 

「違うな。ジオルガを倒すのはお前じゃない。……俺の使命だ」

 

 取り出されるリバイブウォッチ。それが、また違う形状に変化していく。

 

「……振り子時計?」

 

《ユウヤリバイブ! 剛烈!》

 

「変身」

 

《リ・バ・イ・ブ! 剛烈!!》

 

「……レディース! アンド! ジェントルメーン!!!」

 

「イッツショータイム! 巨悪を駆逐し、新たな未来へ我らを導くイル・サルヴァトーレ。その名も仮面ライダーユウヤリバイブ。真の救世主がこの地に降り立った瞬間である。ハハハハハ……」

 

 誕生、ユウヤリバイブ。

 この時代に降り立った救世主は、大袈裟な身振り手振りでその姿を世界に見せつける。

 

「さて、皆さんカッカしていますねぇ……怖い怖い。では手始めに、みんなが笑顔になれる魔法をかけましょう!」

 

「《スマイルワールド》、発動!!」

 

 周りの世界が……笑顔に……なんて呪いのカードだ。ふざけてやがる。それに対しまっすぐ突っ込んだ加古川くんは攻撃も通用せず、手に持ったのこで殴り飛ばされている。おい、デュエルしろよ。

 

《ぱわーど・のこ!》

 

 勢いよく回転するノコギリで殴りつけられ、綺麗に吹き飛んでいくアナザージオルガ。カード使えよお前。

 

「さて、とりあえずもうアナザージオルガに関してはど う で も い いので、本日のメインイベント! ジオルガとの戦いをお見せします!!」

 

「……本当にやるのか……」

 

 突っ込むジオルガ、がその攻撃は全く通用せず、殴られ吹き飛ぶ。

 

「だったら、未来を……!」

 

 未来を予知し、その通りに動くジオルガ。ライダー斬りで吹き飛ぶユウヤ。

 

「未来予知が効くとか勝ったな、風呂入ってくる」

 

 クッソ余裕をかましているオルガ、大剣を構えユウヤリバイブに突っ込むも……躱された。というか、捉えたと思ったら残像だった。訳のわからないまま後ろに回り込まれたジオルガはそのまま殴り飛ばされ壁に激突した。

 

「オルガ、お前が未来を予知するなら……俺はその先に行く」

 

「レディース・アンド・ジェントルメン! リバイブ疾風の誕生だ!!!」

 

 誕生したのは橙色のリバイブだけではなかった。変形したその姿は青く、そして素早かった。あまりのスピードに反応すらできず、空中に打ち上げられたジオルガはそのまま滅多打ちにされる。なんとか突っ込んでくるユウヤの軌道を見切り、抑え込むオルガだが……

 

《パワードタイム!》

 

 再び橙色のリバイブ『剛烈』に変化したユウヤに力負けし吹き飛ばされる。

 


 

「我が魔王がバス事故に遭った時の乗客……加古川飛流……確かに書いてある」

 

「だが、それ以前に何故」

 

 

『運転手:田所浩二』

 

 

「田所浩二の名前がある?」

 

 

 

 




次回、仮面ライダージオルガ!
「時空を超え、過去と未来をしろしめす時の王者」
「行くぞ、遊矢」
「一か八かの賭けだ」
黒ウィン、変身!
「新たなる歴史の1ページである!」
EP.27 ハーメルンのフエフキ2009


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EP.27 ハーメルンのフエフキ2009

この本によれば、普通の高校生オルガ・イツカ、彼には魔王にして時の王者「オーマジオルガ」となる未来が待っていた。彼の前に現れたアナザージオルガ・加古川飛流はジオルガに匹敵する能力を持っていた。さらに、榊遊矢は、ジオルガⅡをも上回る、ユウヤリバイブの力を手にする。ジオルガとユウヤの決着が迫りつつある今、私もいよいよ仮面ライダーの力を手に入れる賭けに出る時が来たのだった。おっと、本を読んでいる場合ではないようです。


 二人の必殺技がぶつかりあい、お互いに吹き飛ぶ。

 

「まだだ……オルガ!」

 

「待つんだ、我が魔王。そして遊矢くん」

 

 未だ戦おうとするユウヤの前にウィンが現れ、

 

「こんなところで君たちに決着を付けられては、もう一人の私が喜ぶだけなんでね」

 

 マフラーでユウヤを巻き込み移動する。

 

「……なんのつもりだ、黒ウィン!」

 

「君のためさ……分かっているだろう? 君のユウヤリバイブの力は最強だ。だがリスクもある」

 

「リスク……?」

 

「剛烈のパワーも、疾風のスピードも、時間を圧縮したり引き延ばしたりして生み出されているようだ。そのような無茶な真似を行えば当然君の身体に大きな反動を与える」

 

「君は命を削って戦っているんだ、そこまでして我が魔王を倒したいのか?」

 

「この時代に来た時から、俺にはあいつを倒す道しかない」

 

「そうかな? 私からすると君は我が魔王に友情を感じているように見える。そんな君が何故急に?」

 

「……見たんだよ。かばんが子供の頃のオルガを襲うところを。俺がグズグズしてたせいで、戦いが嫌いなあいつが手を汚すことになったんだ。そして、かばんは……オルガに、友情を持ったのが間違いだったんだ」

 

《ユウヤリバイブ! 剛烈!!》

 

《リ・バ・イ・ブ! 剛烈!》

 

 変身するユウヤ。ゆっくりと近づく。

 

「……私が遊矢くんに負けたことないの、忘れたかな?」

 

「いつまでも昔のままだと思ってたら大間違いってね!」

 

 逢魔降臨歴を巨大化させ、ユウヤを閉じ込める黒ウィンだが、そらを突き破るようにオッドアイズが現れウィンにブレスを吐く。それをマフラーで包み破壊しようとするも、中から現れたリバイブ疾風に切り裂かれ脱出される。

 

「まずい、ここまでか!」

 

 マフラーを使ったワープで逃げようとするも……疾風のスピードに先回りされ、斬りつけられて倒れこむ。それを見たユウヤはどこかは去っていった……

 

「……おのれ……もう一人の私め、とんでもないものを……なんとか、しなければ……」

 


 

「ただいま」

 

「おかえり……それにしても、寂しくなったよね」

 

「俺は、そうでもないぞ」

 

「……そうなの?」

 

「あぁ。だって元は三人暮らしだしな」

 


 

「飛流! お前に用はない!!」

 

「……お前に無くても俺にはある」

 

《ZI-ORUGA……!》

 

 アナザージオルガに変身する加古川、がリバイブ疾風に変身したユウヤによる連続攻撃を受け、ほとんど抵抗できずに倒される。

 

「……オルガを倒すのは俺だ……お前はひっこんでろ!」

 

「……くっそ……」

 


 

 2009年

 

「……このバスが、オルガさんの……」

 

「発車しますねぇ!」

 

 発車するバス、山道を走るも……その道を阻むように一人の男が現れる。その男が時間を止め、車内に侵入する。その姿は間違いようも無く、スウォルツだった。

 

「……よくぞ来てくれた、2000年生まれの王の素養を持しし子供達よ……」

 

「なんだあんた!? うちの子に何を!?」

 

「親御さん方はご退場願おう」

 

 スウォルツが手をかざすと子供達の親だけ時間が止まってしまう。それに慌てふためく子供達、そんな中一人だけスウォルツに立ち向かう子供がいた。……三日月だ。

 

「みかぁ! お前っ危ねえぞ!」

 

 コポコポと人間が立てるとは思えない音を立てながらスウォルツに近づく三日月だが、掴み上げられる。それを助けるため、立ち上がったかばんがヤクモフォンXを構える。

 

「ほう? 未来からの干渉者か。邪魔は……」

 

 かばんに気を取られたスウォルツは、三日月の腕が、機械のような異形の腕に気付かなかった。

 

「ざ」

 

「ぱぁっ!?」

 

 その腕に貫かれたスウォルツは力なく倒れ、その首を掴み上げる三日月。

 

「ねえ」

 

「次は」

 

「どゥ縺? ☆繧すれ縺? い」

 

 諠ィ谿コ縲√b縺? э蜻ウ縺後o縺九i縺ェ縺? ↑繧薙〒縺薙s縺ェ縺薙→縺ォ縺ェ縺」縺ヲ縺励∪縺」縺armor溘s縺? 縺翫°縺励>縺? 繧阪%繧薙↑縺薙→縺ッ莉翫∪縺ァ縺ェ縺九▲縺溘%繧薙↑縺薙→縺ッ

 

 

 

 

 視聴

 できません

 

 

 


 

 ……口笛の音? それと、何かの声が聞こえて来る。

 

『現在、この動画は視聴することができません』

 

 動画? なんのことを言っているんですか? 

 

「……目が覚めたっすかぁ?」

 

「田所浩二……」

 

 ああ、そういえば……僕はスウォルツに銃を構えて……それからは、覚えてない……

 

「……ダイマジーン」

 

「なんで、いつの間にこんなことに」

 

「さて、なんででしょうかねぇ……」

 


 

 突っ立っていた白ウィンに襲いかかるアナザーゾットとアナザーフレンズ。その攻撃をかわし、変身する白ウィン。

 

「……なんのつもりだ」

 

 ジカンデスピアを使用しアナザーゾットを突き飛ばし、アナザーフレンズを斬る。が、それに気を取られていると……

 

「その力、貰うぞ」

 

「何? ……ぅ……!?」

 

 後ろから現れた加古川とウールにまったく気付けず、ウォッチに力を吸い取られ……

 

《ウィン!!》

 

 力を失い、ウォッチは加古川の手元に入ってしまう。もちろんそれを見逃すような白ウィンではない、すぐさま未来ノートに

 

『仮面ライダーウィンターの力、ウィンに戻る』

 

 と書き込み、その通りに力はウィンの元へ戻ろうとした……が。その途中で黒ウィンに割り込まれ、その力を奪い取られる。

 

「……何?」

 

「仮面ライダーウィンターの力、確かにウィンの元へ入った」

 

「おの、れ……!!!」

 

「力を奪われた気分はどうだい?」

 

 怒りを煽られ、さらにストレスを溜める白ウィン。

 

「……く、く……クソぁぁぁぁ!!!!」

 

 その勢いのまま叫ぶも、既にそこには加古川も、ウールも、そして黒ウィンもいなかった。

 


 

「またお前か、黒ウィン」

 

「言ったはずだよ、君と我が魔王を戦わせるわけにはいかないと」

 

「俺も言ったはずだ! 俺は、お前より強い!!」

 

《リーバーイーブ! 疾風ー!》

 

 変身するユウヤリバイブ。それをみた黒ウィンは……

 

《ビヨンドライバー!》

 

 ビヨンドライバーを取り出した。

 

「ビヨンドライバー!?」

 

 呆気にとられる遊矢を見ながら、ウィンは腰にドライバーを装着する。ミライドウォッチを取り出し、起動。

 

《ウィン!!》

 

 そして、装着。

 

《アクション!!》

 

「変身」

 

《投影!! フューチャータイム!!》

 

《スゴイ! ジダイ! イセカイ!》

 

《仮面ライダーウィンター! ウィンター!!》

 

「祝え! 過去と未来を繋ぎ、新たなる歴史を残す預言者。その名も仮面ライダーウィンター。新たなる時代の1ページである」

 

「……行くぞ、遊矢くん!」

 

「あぁ。受けて立つ!!」

 




次回、仮面ライダージオルガ!
「約束は、破れない…」
「行くんだよ」
「どこへ?」
「早く君の軍団を作ろう」
「変身!」
二人の約束、決着の時!
「過去ばっか見てんじゃねえぞ…」
「決着を付けるぞ」
EP.28 オレたちのイバショ2019


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EP.28 オレたちのイバショ2019

この本によれば、普通の高校生オルガ・イツカ、彼には魔王にして時の王者「オーマジオルガ」となる未来が待っていた。オルガ・イツカはジオウⅡとなり、榊遊矢はユウヤリバイブに進化した。2人の決戦を阻止すべく、私ことウィンも、仮面ライダーウィンターの力を手に入れ、ユウヤリバイブとの戦闘に入る。一方、かばんはオルガ・イツカの過去にまつわる重大な秘密を知るのだった。おっと、余計なことまで口走ってしまいました。


 

「想定外のことこそ起こったが……むしろ好都合だ」

 

「少年よ。お前は生まれながらの王」

 

「お前には……」

 

「王となり、世界を破滅から救う使命がある……」

 


 

 EP.28 オレたちのイバショ

 

「黒ウィン、お前が変身したとしても俺のスピードには勝てない!」

 

「なら、これでどうかな?」

 

《フューチャーリングシノビ!》

 

 煙で瞬間移動をするフューチャーリングシノビ、だがユウヤリバイブはそれに一瞬で追いつき何度瞬間移動しようがすぐに追いつき攻撃を加える。倒れこんだ黒ウィンの背後に立ったユウヤリバイブは剛烈に変わり、キツイ一撃を食らわせる。

 

「俺がオルガを倒す。お前に構ってる暇はないんだ!」

 

「それはどうかな?」

 

 ピキッと精神がひび割れる感覚が遊矢に走る。

 

「う……ぁ……!?」

 

「だから言っただろう? その力には副作用があるとね……その身体で、我が魔王と戦えるかな?」

 

「お前……これが目的で?」

 

「ともかく、休憩をオススメするよ。君の健康のためにもね」

 

 が、遊矢は頭を抱えながらも進む。

 

「行かなきゃ……オルガと、約束したんだ……決着を付けるって……」

 


 

「派手にやられましたねぇ……」

 

 カメラのシャッターを切る運転手姿の男。

 

「気がついたっすかぁ〜?」

 

「あなたは……」

 

「田所浩二」

 

「仮面ライダーインム……」

 

 その目の前に広がるは廃墟と化した街。

 

「見ましたかぁ? あれがお前たちの追ってた魔王の誕生の瞬間、ってところ」

 

「あの事故はスウォルツが仕組んでいて……この廃墟の街に連れてきて……あのダイマジーンから生き残った子供が、魔王……」

 

「そう。んで……オルガたちはスウォルツに事故現場に戻されたんすねぇ」

 

「田所さんは何故ここに?」

 

「……この世界を破壊するべきか否か、迷ってる、ってところですかね……」

 


 

 バイクを走らせるオルガ。そこに立ちはだかる加古川飛流、そらを囲むように現れるアナザーライダー軍団。

 

「決着の時だ、オルガ」

 

「待ちやがれ、俺には約束がある! 遊矢んところに……」

 

「俺が……お前の息の根を止める」

 

《ZI-ORUGA……》

 

《ジオルガ!! Ⅱ!!》

 

 お互いに変身する二人のジオルガ、周りのアナザーライダーを弾きながら走り抜け、立ち止まったところで向かってくるアナザースマホとアナザーゲンムを振り返りながらバッサリと斬り倒す。あっさりと爆散するその二体だが、残りのアナザーライダーはそれに怯まず向かってくる。大人数に揉みくちゃにされ抵抗するので精一杯だ、やっぱり数の暴力は正義なんだ。

 


 

「……土星館パーキング……」

 

 約束の場所に座り込む遊矢。少々遅れて、そこにオルガも現れる。

 

「遊矢……遅れちまったな」

 

「ボロボロだな、オルガ」

 

「お前こそな」

 

「何でそんなボロボロになってまで来たんだよ?」

 

「……約束、だからな。それによ」

 

「今の俺がお前に会うには、ここしかなかった」

 

「……なんだよ、その友達みたいな言い方は」

 

「何言ってんだ。お前がそう思ってないとしても、俺はそう思ってる」

 

「何言ってるんだよ!? 俺たちは、今から」

 

 決着を、つける。そのためにここに来た。

 

「俺は前言っただろ? お前らの判断なら、信じられるって……」

 

 そんな二人に横槍を入れるように、アナザージオルガの拳がオルガに叩き込まれる。

 

「お前はそこで見ていろ。俺が、オルガを倒す瞬間をな」

 

 アナザージオルガはゆっくりと近付き、拳を振りかぶる……が、その拳を遊矢が押さえつける。

 

「……蛇?」

 

「オルガに、手を出すな!」

 

「お前にとってもこいつは敵だろ? 魔王になる男なんだろ!?」

 

「魔王になる……? オルガが魔王になるはずがない! こいつは魔王になれるほど賢くない! 魔王になれるほど悪人になりきれない! 魔王になるなんで重大な選択を出来るほど立派な人間じゃない! ……でもな」

 

「頼り甲斐がないってほど、ダメなやつじゃない。……俺の自慢の友達だ」

 

 振りほどかれる遊矢。

 

「何を血迷ったことを……お前たちは二人とも俺が倒す」

 

「オルガ! 俺以外の誰かに倒されるなんで許さないぞ!」

 

「あぁ、お前こそヘマやらかすんじゃねえぞ!」

 

《ジオルガ!》

 

《ユウヤ!》

 

「変身!」

 

《ライダータイム!》

 

《仮面ライダー! ジオルガ!》

 

《仮面ライダァ! ユウヤ……》

 

 同時に変身しアナザーライダーと戦う二人。ユウヤは周りの相手を倒しながらマリサアーマーにアーマータイム、アナザーマリサをマスタースパークで消し飛ばす。それに対しオルガはゾットアーマーに変身、アナザーゾットを銃撃で撃破する。が、残ったアナザーライダーとは相性が悪い。

 

「交代するか?」

 

「あぁ」

 

《エクシア!》

 

《ウヅキ!》

 

 お互いに逆方向に走り、戦闘を交代する。きりもみキックで爆散するアナザーウヅキ、トランザムによる連続攻撃を受け倒されるアナザーエクシア。続いてアナザーライブとアナザーフレンズを吹き飛ばし、二体同時にキックを当て、大爆発。こうしてアナザーライダー軍団は全滅した。……アナザージオルガを除いて、だが。襲いくるアナザージオルガに一度は吹き飛ばされる二人だが、すぐさまジオルガⅡウォッチとユウヤリバイブウォッチを起動し変身、形勢は逆転、槍をジオルガに抑えられ、のこによる斬撃を受けるアナザージオルガ、それを追撃しようとするも……ユウヤが体勢を崩す。

 

「おい遊矢! 大丈夫か!?」

 

「気にしないでくれ……!」

 

「……分かった」

 

 未来を予知するジオルガ。その内容をユウヤに伝え……上へジャンプするアナザージオルガを疾風で追いかけ、つめによる攻撃で怯ませ、相手の攻撃を避けながら剛烈にチェンジ、攻撃を耐え、投げ飛ばす。

 

「決めろ、オルガ!」

 

「あぁ!」

 

《キング! ギリギリスラッシュ!」

 

 巨大な光の刃がアナザージオルガを真っ二つに斬り裂き、倒れこんだアナザージオルガは変身が解除された。

 

「お前さえ……お前さえ居なかったら……」

 

「俺が居なかったら、事故がなくなって、家族は生き残ったと? ……すまねぇ。俺には、どうすることもできない。だけどよ、思うんだ」

 

「俺に対する逆恨みでそこまでやれんならよ。お前、前を見ればもっとデッカいことができるぜ。過去のことばっか見てんじゃねえぞ……」

 

「……お前にも、止まらないで居てほしい。その先に、俺も。そして、お前の求めてるものだってあるはずだ……」

 

 砕け散るアナザージオルガウォッチ。が、それは破片が集まり……また、形を作った。

 


 

「おい遊矢、身体の方は?」

 

「大丈夫……決着を、つけよう」

 

「あぁ、そうだな」

 

 お互いに離れ、構える。

 

「行くぞ」

 

「……ちょっと待ってくれ。頼みがある」

 

「お前っ、往生際が悪いぞ!」

 

「俺んとこに……帰ってきてくれないか?」

 

「何?」

 

「あそこはもう、俺の家でもあるし、お前の家でもある」

 

「お前らが居ない生活なんて……寂しいなんてもんじゃねえよ」

 

「だからよ。俺のところに帰って来てくれ」

 

「そうだな。また、あそこで……みんなでご飯食べれたら……だけど、もうかばんは居ない。居なくなった……」

 

 俯き、ウォッチを構える遊矢。だが、そこにBBカーテンが現れ……その中からはかばんが現れる。

 

「お願いです! ……二人とも、戦う必要なんてないかもしれないんです! まだよく分かってないんですけど……これには深いわけが……」

 

 必死に二人に訳を話すかばん。……が、二人の微笑が漏れる。それはやがて、しっかりと聞き取れる笑い声と変わっていった。

 

「な、なんなんですか二人とも!? なんで笑って……」

 


 

「ミカァ、入居者が決まったぞ。それも二人」

 

「あ、オルガ。誰と、誰?」

 

 入ってくる遊矢とかばん。

 

「……また、ご厄介になってもいいですか? ほら、遊矢さんも」

 

「あ、あぁ……よ、よろしくお願いします……」

 

「二人とも……おかえり。これで5人か」

 

「は? 5人?」

 

「それがさ、マリーがあの二人連れてどっか行ったからさ……もう一人入居者することになったんだよ」

 

「……もう予想ついたぞ」

 

「よろしく」

 

 上の部屋から降りてくる黒ウィン。

 

「王妹殿下からの伝言だよ我が魔王。『南極にいってきます 探さないでください』との事だ」

 

「いや家出かよ。仕事なんだろうからしっかりとした伝言残せよ」

 

「取り敢えず二人が帰って来たお祝いかな? すき焼きでもやろうよ」

 

「おっマジか! やったぜ!」

 

 食卓の方に走って行くオルガ。

 

「……かばん、前に俺に聞いたよな? ……あいつは、魔王になんかならない。俺たちがさせない」

 

「はい」

 

「黒ウィン、お前はあいつを魔王に仕立て上げようとしてるようだけど、俺たちがそんなことさせない」

 

「つれないことを言うね、兎にも角にも私たちは仮初めのチームになったというのに」

 

「誰がお前とチームになったんだよ! というか今までお前がして来たことを許せるわけ……」

 

 と、そこでオルガが走ってくる。

 

「黒ウィン、謝ろうぜ? 今なら大丈夫だろ」

 

「……ゴメンネ?」

 

「それで謝ったつもりか!?」

 


 

「レグルス……」

 

「お前のもたらそうとしたオーマの日は回避されたようだな」

 

「スウォルツ氏……やはり君のいう通りにしかことは進まないらしい。これからはあなたの指示に従おう」

 

「最初からそのつもりだ。お前の意見は求めん」

 


 

「この世界のお宝を独り占めにはさせませんよ、先輩……」




次回、仮面ライダージオルガ!
「ウォッチがない!?」
変身できない!
「やめてくれよ…」
仮面ライダーKMR、もう一人の通りすがり
「私に力を?」
「その子に手を出すな」
切り札は…剣!
「世界を破滅させるしかない」
「運命は避けられないのか…」
「ゲゲゲー!!」
EP.29 なぜみてるんです!?2019


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EP.29 なぜみてるんです!?2019

この本によれば、普通の高校生オルガ・イツカ、彼には魔王にして時の王者「オーマジオルガ」となる未来が待っていた。彼はユウヤとの決着に挑むが、2人が選んだ答えは、協力して新たな未来を作り出すという道だった。かくして、再び同じ屋根の下で暮らすこととなったオルガ・イツカと遊矢とかばん。そして、この私も。


「本当にこれを好きにしていいのかい?」

 

「あぁ。だがこれだけは知っておくといい。人間には使うものと、使われるものがある。使うものは崇高な目的を思考し、使われるものは前者の目的を理解できない」

 

「……お前は、どちらかな?」

 


 

 夜。既にclosedの看板がかけられたドアを開け、侵入する人間が一人。不法侵入ですよ不法侵入。

 

「すみません、もう閉店なんです……」

 

「警察だ! おとなしくアナザーライダーになれ!」

 

「えっ、ちょっ……」

 

《GYAREN……!》

 


 

「……おはよう……」

 

「遅い、オルガ! なんでそんなに寝てるんだ!?」

 

「休みだからな、平気平気……」

 

 俺は座り込み飯を食い始める。

 

「しっかり食べて力をつけよう。敵はもう一人の私とスウォルツだからね。……あぁ遊矢くん、醤油持ってきてくれ。あとおかわりも。ご飯には納豆をかけて、納豆にはからしを……」

 

「注文が多い! それくらい自分でやれよ!」

 

 それにしても今日は豪華な食事だな……

 

「なあミカ。今日はやけに……」

 

「僕の心づくしを喜んでくれて幸いです。じゃあ、帰りますね……」

 

 え……? なんだあいつ……

 

「誰? ちょっと、え? 誰なんですかあの人?」

 

 騒つく食卓、それより俺は重大なことに気付いてしまった。……ウォッチが、ない。

 

「なあ遊矢……ダイザーにウォッチがない……ように見えるのは私だけでしょうか?」

 

「……いや、俺もだから安心して……」

 

 慌てて駆け出す俺たち。なんとかそいつに追いつく。

 

「お前、一体!?」

 

 と俺たちが問い詰めると取り出した銃で撃ってくる。

 

「まあ、落ち着いてくださいよ」

 

「落ち着けるわけねえだろ!?」

 

 ベルトを取り出してウォッチを構えようとする俺たちだが……ない。どこにもない。

 

「ウォッチがないと変身できないじゃねえか!?」

 

「これのことですか?」

 

「やっぱり、盗んだのはお前か!?」

 

「……何やら大変なことになったね」

 

 現れる黒ウィン。

 

「あれは誰だ? 誰だ? 誰だ? 一体何者なんだよ!?」

 

「あれは超人サイバーZの変身者、木村直樹。仮面ライダーインムの仲間……という解釈でいいのかな?」

 

「先輩とは面識があるんでしたね……」

 

「黒ウィン! あいつからウォッチを取り返せ!」

 

「なんで私が……」

 

「いいから早くしてくれ! ウォッチがないとお前も困るだろ!?」

 

「……人使いの荒い魔王だぁ……」

 

《投影! フューチャータイム!》

 

《仮面ライダーウィンター! ウィンター!》

 

「そっちがそう来るのなら」

 

《ミームライド! サイバーZ!》

 

 サイバーZに変身する木村。それに対しウィンがスピアを構えて突っ込む。それを押さえつけ、銃撃で吹き飛ばすサイバーZ。それに耐えながらフューチャーリングキカイに変身する黒ウィン、銃弾を真っ向から突っ切り豪快な一撃を食らわせ、吹き飛んだ勢いで散らばるウォッチを回収する。

 

「あなたがもう一人のウィンですか。中々やりますね……それなら、これで!」

 

《ミームライドォ……カーネル!》

 

《ミームライドォ……ビート!》

 

『見せてあげよう、カーネルの真髄を!』

 

『ブンブンハロービートライダーズ』

 

 仮面ライダービートおよびカーネルを召喚、その二人がウィンに襲いかかる。多勢に無勢か、抑えられている間にサイバーZは透明感、どこかへ消えていった……一体何者なんだあいつは……

 


 

 俺たちは取り返したウォッチを並べる。並べたんだが……

 

「ジオルガⅡとユウヤリバイブのウォッチがない……それと、遊矢のウォッチも……」

 

「なんで俺のだけないの……?」

 

「なんで君の言うことを聞かなければならないんだい? 昔は君が私の指示を聞く側だったのに」

 

「昔の話をこの時代に持ち込むなって!」

 

「昔々言うけどそれ未来の話じゃ……」

 

「ややこしくなるから黙っててくれないかな我が魔王……」

 

 と、俺たちが話しているところでかばんが走って来る。

 

「皆さん! アナザーライダーです!」

 


 

「うわー! ライダー助けて!」

 

「どこにいる……?」

 

「えっなんのことですか……」

 

 アナザーライダーがフォトスタジオの職員を掴み上げる。そこにオルガが現れ、変身しそのアナザーライダーと戦闘する。銃を呼び出し、それで戦闘するアナザーライダー。が、一つ不可解な点があった。それは、刻まれた文字が2019年であると言うこと。相手が放った炎の銃弾から逃げ遅れた職員をかばうジオルガ、煙が晴れた時には既にアナザーライダーはいなかった……

 

「やはりジオルガⅡでもない限りオリジナルのライダーの力が必要だ。あれはおそらくアナザーギャレン。2004年に存在した仮面ライダーだ」

 

「じゃあ2004年に行けば……」

 

「そうとも限らない。あれに刻まれた数字は2019年。彼はこの時代に生まれた可能性が高い。今までのアナザーライダーとは違うと考えるべきだ」

 

「だったらこの時代の仮面ライダーギャレンを探せば……」

 

「よし、じゃあそっちは俺とかばんがやる。……遊矢と黒ウィンはサイバーZを探す班な」

 

「……遊矢くんと?」

 

「黒ウィンで?」

 

「よし任せたぞ! 行くぞかばん! (デッデッデデデ! カーン!)」

 


 

「待ってくださいオルガさん! どう考えてもあの二人が喧嘩しないとは……」

 

「いいんだ別に。一緒に暮らすことになったんだし強引にでも状況作らねえと……っていうかあいつら何があったんだ?」

 

「……ウィンも昔は同じレジスタンスのメンバーで……私たちの隊長格でした。そうだったんですけど……オーマジオルガへのスパイ任務で……」

 

「そのまま裏切ったのか? まじかよあいつ最低だな」

 

「まあそんな事情があって……遊矢さんがウィンのことを受け入れるとは……それで、どうやって仮面ライダーギャレンを探すんですか?」

 

「……二人をいかに協力させるかしか考えてねえぞ……」

 

「……もしかしてアホでは?」

 

 と、彼らが立ち止まっていると悲鳴が聞こえた。その方向へ急いで向かうと、そこにはアナザーギャレンが……

 


 

「あなたのいう通りでしたよ。あの時計屋は中々の宝庫だった」

 

 二つのウォッチを白ウィンに渡す木村。

 

「……私のウォッチが無いようだが?」

 

「僕は自分の欲しいお宝のために動くだけですよ、あなたの欲しいものがあるなら自分で動いてください」

 

「……やむを得ないな」

 


 

 林道を歩く黒ウィンと遊矢だが、

 

『黒ウィン、超人サイバーZと再び戦った』

 

 黒ウィンが突然逆の方向へ歩き出す。

 

「どこへ行くんだウィン!?」

 

「分からない。何か突き動かされているような気がするんだ」

 

「白ウィンのあのノートか……」

 


 

《タイムブレーク!》

 

 ジオルガのキックがアナザーギャレンに炸裂。爆発するも、すぐに復活する。

 

「やっぱりダメか……」

 


 

「やっぱり来るんですか……」

 

「とにかく、今はもう一人の私に感謝する。君からウォッチを取り返すのが我が魔王の思し召しでね」

 

《ウィン!》

 

「奪い返すとかやめてくれよ……」

 

《サイバーZ!》

 

 お互いのパーツが弾き合い、変身する。銃撃するサイバーZ、それを槍で弾く黒ウィン。

 

「お前ら、繋がっていたのか?」

 

「私もなりふり構っていられないんでね。オーマの日は近い、今一度君に問う。私とともに来ないか?」

 

「お前の救世主になるつもりはない!」

 

「実に残念だ……私の描く未来が無くなるなら、世界を破滅させるしかない……」

 


 

 未だ続くアナザーギャレンとの戦い、ゾットアーマーで優位に立つジオルガだが……

 

「待て」

 

「……誰だ、あんた」

 

「その子に、手を出すな」

 

 歩いて来る、一人の男。

 .

「……始さん?」

 

「誰?」

 

「変身」

 

《change》

 

 現れたバックルにカードを通すと、身体が変質し黒いハートのライダーとなった。……仮面ライダー、カリスだ。

 

「仮面ライダー?」

 


 

《フューチャータイム! シノビ!》

 

《ジカンデスピア! カマシスギ!》

 

 高速移動で接近し、サイバーZを押さえつける。

 

「中々の機動力ですね……」

 

「今だ遊矢くん! ウォッチを取り返すんだ!」

 

 なお遊矢は動かない。振り払われるウィン。

 

「機動力ならこいつらでどうだい?」

 

《ミームライドォ……メイコ!》

 

《ミームライドォ……イース!》

 

『さて、お仕事お仕事』

 

『私に質問しないでってね』

 

 3人に勝てるわけないだろ! 人数差には勝てず、吹き飛ばされる黒ウィン。

 

《ファイナルアタックライド、ササササイバーZ!》

 

 銃から放たれるビームを受け倒れる黒ウィン。

 

「冷たい男ですね、仲間を見殺しにするなんて」

 

「そいつは仲間じゃない。あともう一つ言っておく」

 

「……そいつは嘘が得意だ」

 

 次に倒れこんだウィンを見た時には、それは既に藁人形にすり替わっていた。背後から現れ奇襲する黒ウィン、こぼれ落ちるユウヤウォッチ。それをキャッチし、遊矢に投げ渡す。

 

「よく分かったね遊矢くん、ここまでが私の戦略だと」

 

「違う。お前は俺を囮にするつもりだった、そうだろ?」

 

「そこまで分かっているとは、さすがだよ」

 

「……なるほど、良い仲間のようですね……」

 

「言ったはずだろ? こいつは仲間なんかじゃない。同居人だ」

 


 

《フロート》

 

《ドリル》

 

《トルネード》

 

《スピニングダンス》

 

 スピニングダンスの一撃を受け吹き飛ぶジオルガ。

 

「……なんなんだよ……」

 

 と、カリスが着地したところで……また一人現れる。

 

「剣崎!? まさかお前まで……」

 

「始……力を使ったな?」

 

「俺はお前のために自分の力を封印したつもりだったのに……! お前がその封印を破った!」

 

 剣崎の周りを飛び回り、ベルトを巻くブレイバックル。

 

「……どうしてだ! 始!!!」

 

 装着されるベルト。

 

「変身!」

 

 引かれるレバー。放出されるオリハルコンエレメント。

 

「俺たちは再び出会ってしまった! 運命は、避けられないのか!」

 


 

《フィニッシュタイム!》

 

《ビヨンド・ザ・タイム!》

 

《忍法、時間縛りの術!》

 

 吹き飛ばされるイースとメイコ。

 

《タイムバースト!》

 

 さらにその二人をキックで吹き飛ばす。

 

『きゃああああ!?』

 

『マンマミーア!!』

 

「しつこいなぁ……まだ来るんですか?」

 

「当然だ。ジオルガⅡウォッチとユウヤリバイブウォッチを返してもらう」

 

「それならあいにくもう渡しましたよ」

 


 

「なんかビリビリしてるんだけどこれは一体……」

 


 

 戦うブレイドとカリス。お互いがお互いを斬り合う中……

 

「……剣崎……始……」

 

「ま、また新しい奴?」

 

「こ、この声は……橘さん?」

 

「やめろ、二人とも。二人が戦えば……!」

 

 同じように橘の周りを飛ぶバックル。装着され、そこにカードが差し込まれる。

 

「変身!」

 

 そして現れる新たなライダー。

 ……仮面ライダー、ギャレンだ。




次回、仮面ライダージオルガ!
「メンテが終わったらどうなるの?」
「滅びが始まる」
「あいつを倒さないことには未来はない!」
「トリニティタイム!」
「その名も仮面ライダージオルガトリニティ!」
3人揃えばトリニティ!
「なんかすげえことになっちまったぞ!?」
EP.30 2019:トリニティはじめました!


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EP.30 2019:トリニティはじめました!

「これは……?」

 

 白ウィン、ジオルガⅡウォッチ、そしてユウヤリバイブウォッチ。その三つが共鳴している。何かが、生まれようとしていた。

 


 

 一方その頃、ユウヤたちは超人サイバーZと戦っていた。

 

「お前、一体何者なんだ!?」

 

「通りすがりの仮面ライダー。彼を追うものとでも話しておきましょうか」

 

《アタックライド ブラスト》

 


 

「やめろ、始! 剣崎もだ!」

 

「橘さん……!? 何故ここに……」

 

「そんなの決まってるだろ! お前たちの戦いを止めに来たんだ!」

 

 ブレイドを押しのけるギャレン。なんとかして二人の距離を取ろうとする。その時、ジオルガはアナザーギャレンと戦闘していた。

 

「アンデッドの本能は抑えられないのか……なら力づくで!」

 

《ドロップ》

 

《ファイア》

 

《バーニングスマッシュ》

 

 ブレイドに直撃するバーニングスマッシュ。すぐに立ち上がったブレイドがライトニングブラストを放つ。その射線上には、アナザーギャレン。咄嗟にカリスが庇うも、爆発に巻き込まれ両方とも吹き飛んでしまう。アナザーギャレンの変身が解除され、そこにいたのは、天音。

 

「天音ちゃん……?」

 

「うぅ……始さん……」

 

 何処かへと飛び去るカリス。それを追いかける天音。残されたのはブレイドとギャレンだけだった。

 

「……えぇ……」

 


 

 2人のジョーカー、仮面ライダーカリスと仮面ライダーブレイド。決して出会ってはいけなかった2人の遭遇により、滅びへと向かう世界。そして二人の戦いを止めようとする仮面ライダーギャレン。オルガ・イツカはジオルガトリニティへと導かれ、ついに、オーマの日が訪れる。

 


 

「こちらの仮面ライダーブレイドと仮面ライダーカリス。二人はジョーカーと呼ばれる存在だそうだ」

 

「ジョーカー同士は引かれあい、遭遇すると戦うしかない。だから、俺は始と二度と会わないようにしていたんだが……」

 

「戦うとどうなるんだ?」

 

「戦いに決着がつき、ジョーカーが世界に一人だけになると……世界が滅びる」

 

 遊矢の脳裏には、白ウィンが言っていた世界を破滅させるという言葉がよぎっていた。

 

「そういや、アナザーギャレンに変身してたあの人は?」

 

「あの子は栗原天音。始が、仮面ライダーカリスがずっと守ってきた少女だ」

 

「その天音って人に何かあったら仮面ライダーカリスが動く……そうしたら引き寄せられて、あなたと戦うことになる……」

 

「それが敵の狙いか」

 

「……これは俺たちの問題なんだ! 俺と始の……」

 

「おい剣崎!! 待て!!!」

 

 外へ出る剣崎、それを追う橘。

 


 

「白ウィン! 見えたぞ、お前の狙いが! ジョーカー同士を出会わせ、世界を破滅させるつもりなんだな!?」

 

「その通りだよ。世界の破滅が目前に迫っている。もう一度問おう。私の救世主にはなってくれないか?」

 

「だから言っただろ? お前の救世主なんかになるつもりはない。俺は、オルガが紡ぐ未来を見てみたい」

 

「……そうかい」

 


 

「やっぱりあいつの狙いは世界の滅亡だ」

 

「あの二人はずっと戦いを避けれていた。だがあいつらが栗原天音を使いバランスを崩した。……彼女が鍵だ。……ミカ? なんだそれ」

 

「え? 写真機らしいよ。修理頼まれてさ」

 

 ……写真……そうか、写真か! 

 


 

「写真スタジオだって?」

 

「あぁ。アナザーギャレンは写真スタジオだけを襲ってた。つまり、何か意味があるはずだ。この辺の写真スタジオをかたっぱしから調べる」

 


 

「あぁ、始くんね。しばらくうちで働いてたよ、いろんな撮影スタジオを転々としてたみたいだけど」

 

「……ビンゴ、ですね」

 

「今、その始さんがどこにいるか分かりますか?」

 


 

「……分かった。俺たちも行く」

 

「栗原天音は自分を庇護してくれたカリスを忘れられずにいる。そんな弱さを敵につけこまれた。困ったものだね、過去の関係をずっと引きずるとは」

 

「……でもそれってお前らもそうじゃねえか?」

 


 

 始の小屋のドアが開く。入ってくる天音。

 

「始さん。どうしてハカランダから出て行ったの? どうして、私の……」

 

 詰め寄ろうとしたその時、机の上に散らばる写真が目に入る。

 

「……綺麗……この写真が、始さんの撮りたかった世界なんだ」

 

「これが……本当の俺なんだ。俺がそばにいたら、天音ちゃんは本当の天音ちゃんになれない。……だから、俺は……」

 

 が、そんな中外から声が聞こえる。

 

「始!」

 

「……剣崎? どうしてここに」

 

 外に出る始。向き合う二人。

 

「やはり俺たちは戦う運命か……!」

 

 お互いに変身し戦いが始まる。お互いの武器がぶつかり合い、派手に火花を散らす。お互いの鎧を斬りつけ、そこからは激しい光が弾ける。

 

 

「やめて! 二人とも争わないで!」

 

「……天音ちゃん」

 

 と、そこで遅れてやってきたギャレンがカリスとブレイドを引き剥がす。

 

「そうだ、お前は言っただろ剣崎! 運命に勝ってみせるって!」

 

「た、橘さん……!」

 

 が、しかし。

 

「そうか、それがむき出しの君の心だったか。だがもう遅い」

 

 現れた白ウィンに天音は強制的にアナザーギャレンにされてしまう。すぐさま白ウィンを撃とうとするギャレンだが、その攻撃はかわされてしまう。

 

「天音ちゃん!」

 


 

「遊矢!」

 

「……相川始はこの上だ。早く行こう!」

 

 合流した3人、階段を上るもそこに白ウィンが立ちはだかる。

 

「我が救世主。いや、もはや救世主ではない。君は世界を、救えない」

 


 

 アナザーギャレンの変身者が天音である以上、むやみに手出しをすることはできず苦戦する3人。

 

「くっ……剣崎と始は下がってろ! 後は俺が!」

 

「橘さん、一人じゃ無理です!」

 

 アナザーギャレンと銃撃対決をする本家ギャレン、ガトリング砲のような形になったアナザーギャレンラウザーによる砲撃を避けながら銃撃を加えるも、特に怯んだ様子もなく近づいてくる。ラウザーを投げ捨てながら殴りかかり、胸板に膝蹴りをかますも、特に効いた様子はなく跳ね飛ばされる。

 

「くぅっ……なんて強さだ……」

 

「もうやめるんだ、天音ちゃん!」

 

「……!」

 

「天音ちゃん!」

 

「私……は……」

 

 が、アナザーギャレンは銃を乱射し、直撃を受けた剣崎と始は変身が解除されてしまう。さらに、二人からジョーカーの力を吸い取り……パワーアップする。その証拠に……二人の傷口は赤かった。

 

「おい剣崎! 始!」

 

「橘、俺たちは大丈夫だ……天音ちゃんを止めてくれ」

 

「……分かった」

 

 二人のジョーカーの力を吸い取ったことにより、ジョーカーが世界に一人だけになってしまった。統制者が現れ、中から大量のダークローチが湧き出す。

 

「バトルファイトの終わりか……」

 


 

「ハハッ見ろ! バトルファイトは終わり……滅びが始まる」

 

「……二人は先に行ってろ。俺が白ウィンと話す」

 

「何故君が?」

 

「いいから行け」

 

「分かった」

 

 白ウィンの横を通り抜け去って行く遊矢と黒ウィン。

 

「……魔王。君と話すことなどないよ」

 

「なあ、お前も曲がりなりにも世界を救おうとしたんだよな? だけど今はその世界を壊そうとしてる。……なんでだ?」

 

「私の望んだ未来は訪れない。ならば……未来など、いらない」

 

「諦めんなよ。……勝手に未来を決めつけんじゃねえよ!! 決められた未来なんてねえ、俺たちが進んだ先にあるのが未来だ。その俺たちが進む道は俺たちが切り開く。未来は今の俺たちが作るんだよ!」

 

「魔王、分かっているのかな? 私は君の敵だよ」

 

「あぁ。だからこそ、最後の最後までもがいて俺たちを苦しめてみやがれ。……諦めるような奴が敵なんて、張り合いがねえよ」

 


 

 モノリスから現れるダークローチたち。世界には暗雲が立ち込める。放たれる邪気、そこに駆けつけた遊矢と黒ウィンを吹き飛ばす。

 

「……遊矢くん。私を許せないのはわかるが……」

 

「今はそんなこと言ってる場合じゃないだろ?」

 

「これで世界が終わるかもしれないからね」

 

「だったら言わせてくれ。俺はお前が嫌いだ!」

 

「そんなことわかっているよ」

 

「……だけど、そんなことにこだわり続ける俺も嫌いだ。だから……オルガと一緒に、知らない未来に進むのも悪くないかなって……お前もそういうの見たいだろ?」

 

「あぁ。……興味深くは、ある」

 

「……とにかく、まずはこの目の前の問題をどうにかしなくちゃね」

 


 

「じゃあ俺行くから」

 

「待ってくれ魔王。……渡したいものがある」

 

 白ウィンが二つのウォッチを取り出すと……そこから電流が走り、新たなウォッチが生成される。

 

《トリニティ!》

 

「すげえの出た……」

 

「もし、これを君が使えれば……私も認めよう」

 

「……何をだよ」

 

「行け、魔王よ」

 

「……あぁ」

 


 

 アナザーギャレンから放たれる光弾、乱射されるそれに吹き飛ばされるユウヤとウィンター。

 

「やめろ、天音ちゃん!!」

 

 ギャレンは一人でダークローチ軍団と応戦しており、アナザーギャレンとの戦闘に加勢できる状況ではない。と、そこに現れアナザーギャレンと戦うジオルガ。が、あっさりと倒される。

 

「や、やっぱりこれじゃ無理だよな……よし、使ってみるか」

 

《ジオルガ・トリニティ!》

 

 そのウォッチを起動した途端、闇の雲は払われ、レグルスが輝く。

 

《ジオルガ!!》

 

《ユウヤ!!》

 

 ダイヤルを回し、ジオルガの面が開く。さらに回すと、もう一つ、ユウヤの面が開く。すると同時に、ユウヤに光がさす。さらにもう一回回す。

 

《ウィンター!》

 

 ウィンターの面が開く。同じように光がさす。そして、いつものようにベルトを回し変身する。

 

《ライダータイム!》

 

《仮面ライダー! ジオルガ!》

 

 すると、ユウヤとウィンターの身体が変形し……腕時計のような形になる。それがジオルガに集まり……

 

《トリニティタイム!》

 

《三つの力! 仮面ライダー! オルガ! ユウヤ! ウィン! トリニティー!》

 

「……なんかすげえことになっちまったぞ!?」

 

「な、なんだよこれ!?」

 

「私たちが一つになるとは……」

 

「ええっ!? お前らもいるの!?」

 


 

「うわっなんか円卓の間みたいなところきた!!」

 

「……なんだよこれ……」

 

「取り敢えず、やらねば!」

 


 

「祝え! どうやら3人のライダーの力が結集し、たぶん! 未来を創出する時の王者。その名も仮面ライダージオウトリニティ。きっと、新たな歴史が創成された瞬間である」

 

『なあ、それでいいのか?』

 

「……取り敢えず、やるぞ!」

 

 アナザーギャレンに殴りかかるトリニティ。連続攻撃でエネルギーを叩き込み圧倒する。さらに、ユウヤの武器であるデュエルディスクを展開しスラッシュモードに移行、連続斬りで追い詰める。それをしまった後はジカンデスピアを呼び出し、攻撃を防ぎながら突く。が、アナザーギャレンも負けてはいない。突き出した拳で怯んだトリニティをアナザーギャレンラウザーのガトリングガンで攻撃する。そしてその頃、ダークローチに苦戦するギャレン。追い詰められ、転がるも……横からまた別の武器が突き出され、ダークローチたちは倒れる。

 

「睦月!」

 

「橘さん! ここは任せて、親玉を!」

 

「あ、あぁ!」

 

 レンゲルラウザーを振り回し周りのローチを蹴散らすレンゲル。そしてカードを取り出し……

 

《ブリザード》

 

 周りに冷気を噴出し、凍らせる。そしてラウザーを使い、周辺をなぎ払い一砕き。そしてギャレンは、トリニティと戦っているアナザーギャレンに銃撃し、怯ませる。

 

「え、ギャレン!?」

 

「大丈夫か!?」

 

 ギャレンに標的を変更するアナザーギャレン、しかしギャレンは乱射される弾を華麗にかわし、的確に銃撃を放つ。そして近づき、キックをかます。キックで怯んだアナザーギャレンに放たれる必殺の一撃。

 

《ファイア》

 

《ドロップ》

 

《ジェミニ》

 

《バーニングディバイド》

 

 バーニングディバイドがアナザーギャレンに直撃、なんとか耐えるもののフラフラとしている。

 

「今だ、トドメをさせ!」

 

「お、おう!!」

 

《フィニッシュタイム!》

 

《オルガ! ユウヤ! ウィン!》

 

 飛び上がるトリニティ。その後ろには3人の幻影が現れ……それがトリニティに融合する。

 

《タイムブレーク! バースト! エクスプロージョン!》

 

 その直撃を受けたアナザーギャレンは吹き飛び、爆発四散。そしてダークローチたちも消え去った……

 

「天音ちゃん!」

 

 すぐさま駆け寄る始。

 

「……あっ、始さん……すみません」

 

「天音ちゃん。君に何かあったら、俺はいつでも駆けつける」

 

「分かってる。でも、私も自分の世界を探してみるから」

 

 そして同時に、剣崎に駆け寄る橘。

 

「剣崎! ……まさか人間に戻ったのか?」

 

「あぁ。俺だけじゃなくて、始も人間になったみたいです」

 

「良かった……これでまた、あの時と同じだな」

 

「橘さん……それに、睦月も?」

 

「あぁ、睦月だって来てる。やり直すには丁度いいだろう」

 

 そしてオルガは爆散したアナザーギャレンの残骸から、二つのウォッチを見つけ、それを持ち上げ、橘の元へ持っていく。

 

「……これ、あんたらの力だろ?」

 

「なるほど……そうか、これに剣崎と始の力が移ったんだな……そうだ、俺も同じようなのを持ってたぞ」

 

 橘がギャレンウォッチとレンゲルウォッチを取り出す。

 

「たぶんこれは俺と睦月の力だ。……お前たちに託すべきなんだろうな」

 

 そしてそのウォッチをオルガに渡す。

 

「僕たちはそれでいいですけど……剣崎さんは?」

 

「俺もそれでいい。ジョーカーの力がなくなったなら、俺もついに未来へ進める。始たちも」

 


 

「今この時が、オーマの日になったようだね」

 

「あぁ。私たちのどちらも知らない歴史が始まる」

 

「……だが、君は君自身ではなく、私を選んだ。何故だ?」

 

「私は、仲間を作れなかった。今の君のようには」

 

「私に、仲間が?」

 

「気に入ったよ……あの魔王。彼なら面白い未来を作れそうだ。大事にするんだね…………それと、スウォルツ氏には気をつけろ。彼は、君たちが考えているよりも底知れぬ野望を抱いている」

 

 と、その時。白ウィンの存在が不安定になる。

 

「……時間が来たようだ。君の未来が、闇に包まれぬことを祈る……」

 

 そう言い残し、白ウィンは消滅していった……

 


 

 夜の帰り道。

 

「黒ウィンの奴どこ行ったんだろうな?」

 

「さあ……」

 

 と、そこに木村が現れる。

 

「……またお前か」

 

 木村は、白ウィンが持っていたあのノートを手に持っていた。

 

「お陰でこの世界のお宝は手に入れました。あなたたちもなかなか良いものを手に入れたようで? 祝電が来てますよ」

 

 BBカーテンが生まれ、そこからオーマジオルガが映し出される。

 

『おっとこいつは何者だー? 魔王かな? 魔王でしょ。もちろん俺だぞ、若き日の俺』

 

「……若干滑ったな」

 

『………………若き日の私よ』

 

「いや口調戻すのかよ」

 

『ギャレンウォッチを、手に入れたようだな……』

 

「オーマジオルガ……」

 

『お前が手に入れていない力はあと6つ。仮面ライダースパイダー。仮面ライダーオトマッド。仮面ライダーチャージマン。仮面ライダーイーノック。仮面ライダームゲン……全てのウォッチを集めるのが、王への道。覇道へと繋がる、道しるべだ』

 

「……!」

 




次回、仮面ライダージオルガ!
「仮面ライダースパイダー?」
スパイダーマンの力を探して…
「スパイダーマンは一人じゃない」
「かばんくんは記憶を失っていた」
かばんの目覚め?
「僕に力なんて…!」
「まんまと現れてくれたな」
「地獄からの使者、スパイダーマン!」
EP.31 2001:だれだおまえは!スパイダーマッ!


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EP.31 2001:だれだおまえは!スパイダーマッ!

「……取り敢えず、俺は全てのウォッチを揃えようと思う」

 

「素晴らしい……我が魔王はオーマの日を迎え、着実に覇道を歩みだした……」

 

「オーマジオルガのいいなりになるつもりか?」

 

『あと6つのウォッチ集めてちょ』

 

「……そんな軽い口調だったか?」

 

「たぶんそんな感じだったよ」

 

「ともかく、今のままじゃオーマジオルガには遠く及ばねえ。だからこそウォッチを集めて、あいつと肩を並べるくらい強くならなきゃダメだ」

 

「って言っても、どうやって集めれば……」

 

 そうか……今までは偶然集まったんだもんな……

 

「偶然ではないよ我が魔王。これを必然というんだ。君は今まで通りドンと構えていればいい」

 

 と、そんな中ミカが帰って来る。

 

「オルガー、もうニュース見た? なんか凄いことになってるみたいだよ」

 

 ミカに言われる通りに奥の部屋に行き、ニュースを見る。

 

『繰り返します。警視庁のアイアンマン! ユニットが謎の怪物と戦闘した模様です。本日、アイアンマンユニットの実験場で記録されたものです。実験に参加したアイアンマン二体と、隊員たちが応戦している様子が記録されています』

 

 その映像には、仮面ライダーインムが変身した仮面ライダースパイダーにも似たような蜘蛛の怪物が警察が持ってるらしいパワードスーツ、アイアンマン(半角が正式名称、全角にするとどこかの大企業の社長に怒られるらしい)を襲う瞬間が捉えられていた。

 

「これって……」

 

「あぁ。アナザーライダーだ」

 


 

 この本によれば、祝え! 進学を! ギリギリ留年せずに済んだオルガ・イツカ。彼には魔王にして時の王者「オーマジオルガ」となる未来が待っていた。彼は魔王としての力を手に入れるために、残り6つのライドウォッチを集めることとなる。彼が今回手に入れるべきライダーの力の持ち主は……仮面ライダースパイダー……山城拓也。

 


 

「……拓也? どうしたんだい?」

 

「あぁ、ピーター。……日本に戻る。大変なことになってるみたいなんだ」

 

「……僕はここを離れられないけど、頑張って」

 

「あぁ」

 


 

 ここはライブハウス。時間が止まったこの部屋は、タイムジャッカーの四人が溜まり場にしていた。

 

「スウォルツのヤツ、何考えてんだ……ショウタもそうだ、あいつは考えが一番読めないから怖いんだ……」

 

「確かに、最近わけわかんないわね」

 

「……お前たちの意見を聞くつもりはない」

 

「スウォルツ? ……今お前の顔見たくないんだけど」

 

「オーマの日を超え、オルガ・イツカはオーマジオルガになろうとしている。……これ以上ウォッチを集めさせては、取り返しのつかないことになる」

 


 

「アイアンマンユニットの演習場?」

 

「はい、調べて見ましたんですけど、アイアンマンユニットとアナザーライダーが連続で戦闘してるんです」

 

「アイアンマンユニット、この時代の警察の特殊部隊だろ? だったらアナザーライダーと戦ったところで不思議じゃない」

 

「でも、事件現場は警察の施設内なんです」

 

「……つまり犯人のところに警察が駆けつけるんじゃなくて、犯人が警察を襲ってるってことか?」

 

「ということはアナザーライダーを待ち伏せることが出来る。昔からそうだが、実に冴えてるじゃないか、かばんくん」

 

 そういや……かばんってレジスタンスの時どんな感じだったんだ? 

 

「遊矢とウィンの話は聞いたが、かばんってレジスタンスにいた時どんな感じだったんだ?」

 

「……興味深い話がある。かばんくんはレジスタンスに参加した時、記憶を失っていた」

 

「それに……仮面ライダーフレンズに変身してる、サーバルって人になんか、懐かしさを感じたんです。……僕って一体何者なんでしょうか」

 

「マジかよ記憶喪失じゃねえか……じゃあかばんって名前は?」

 

「コードネームとか、あだ名みたいなものです。……だって、かばんですよ? 僕の背負ってたリュックからです、リュック」

 


 

 演習場にて、アナザーライダーと戦うアイアンマン。参考となったスタークのアイアンマンと同性能のリパルサーを放ちアナザーライダーに対抗するが、それを物ともせず突っ込んで来る敵に掴まれ、そのまま投げ飛ばされ転がる。

 

「り、リパルサー・レイが通用しません!」

 

「嘘だろ……やはりこいつの目的はアイアンマンユニットか!」

 

 アイアンマンは本家アイアンマンを参考に作られた所謂劣化品であるため、ユニビーム、小型ミサイルなどの強力な武装を搭載していない。一応ウォーマシンに酷似したバルカンなどを搭載しているがそれこそ焼け石に水だ。なお飛行能力も再現できていないため、上から撃ち下ろすことも不可能だ。そしてそこにオルガたちも駆けつける。

 

「ビンゴだ!」

 

「よし、お前ら行くぞ!」

 

 アナザーライダーに向かい走る3人。それを止めようと警察官が叫ぶ。

 

「君たち! 危ないから下がってろ!」

 

「……大丈夫です、僕たちに任せて」

 

 3人同時に変身し、アナザーライダーに立ち向かう。

 

「か、仮面ライダー!?」

 

「そうか、彼らは仮面ライダーだったか……ならばあの自信も頷ける」

 

 3人が戦闘する中、その身体に刻まれた文字に気付く。

 

「spider? ってことは……こいつは仮面ライダースパイダーのアナザーライダーか!」

 

 そんな中アナザースパイダーは一体のアイアンマンに襲いかかり、装甲を剥ぎ噛み付く。噛み付かれたアイアンマンの身体はみるみるうちに変化し……アナザースパイダーと化した。

 

「増殖能力だと!?」

 

 そして増えたアナザースパイダーは近くにいた警察官に噛みつき、その警察官でさえもアナザースパイダーへ変えてしまう。

 

「やべえぞこいつゾンビだ!?」

 

「ぞ、ゾンビ相手にはゾンビだ! ほらインムウォッチ出して! インムウォッチのゲンムフォームゲンムフォーム!」

 

「いやもうあんなもん使わないと思って置いてきちまったぞ!?」

 

 襲い来る三体のアナザースパイダー、それぞれ違う個性を持っており、機械の腕が4本ほど背中から生えたアナザースパイダー、パンクなアナザースパイダー、そして標準的なアナザースパイダーの三体。それぞれが同時に襲いかかり、それぞれ特徴的な方法で三体のライダーを苦しめる。が、その中のパンクな一体がかばんに襲いかかる。

 

「え、ちょっと!?」

 

 が、そいつが飛びかかる瞬間。COUP DE GRBCE!! そのアナザースパイダーを踏み潰して殺戮者のエントリーだ! 颯爽と登場するバルバトス、倒したアナザースパイダーを掴み上げぶっきらぼうに投げ捨て、ジオルガたちに加勢する。それに恐怖したのかは知らないが、逃げて行くアナザースパイダーたち。なお踏み潰されたやつも立ち上がって逃げていった。

 


 

「増殖するアナザーライダーとは、たまげたもんだぜ……」

 

「今までのアナザーライダーとはタイプが違うようだし……」

 

「……とにかく、アナザースパイダーと接触してみるか」

 

「居場所は?」

 

「知らん、ネットで検索すれば出て来るかもしれねえ」

 

「……いや出て来るわけないだろ」

 

「出た」

 

「ウッソだろお前」

 


 

「増殖するアナザーライダーだって?」

 

「それがスウォルツの狙いらしいわよ。今はジオルガたちを狙わずにアイアンマンってのばっかり狙ってるらしいけど」

 

「……協力してやろう。僕たちがいないと何もできないってところを見せつけてやるのさ」

 


 

『投影・蜘蛛男』

 

「この店にスパイダーマン……山城拓也がいるらしいな」

 

「でもcloseってかけてあるけど」

 

「ニューヨークに出張だからいません……か。海外っておい……」

 

「タイムマジーンで飛んで行くか?」

 

「それいいな」

 

 と、そこでウィンが現れる。

 

「我が魔王、アイアンマンユニットのリーダーから連絡だ。またアナザーライダーが現れたそうだよ」

 


 

「……台本通りなら僕が力を発揮するはずなのに……」

 

「それはつまり私が関係していないということだ」

 

「スウォルツ……あなたには関係ない話ですよ」

 

「……それは、どうかな?」

 

 黄昏るかばんの元にアナザースパイダーが現れる。

 

「お前に力なんてない」

 

「僕に力なんて……え?」

 

「だからお前に力なんてない」

 

「……なんで僕にだけ力ないんですかー!?」

 


 

 アナザースパイダーがアイアンマンを襲う現場に駆けつけた3人。すぐさまジオルガⅡ、ユウヤリバイブ、フューチャーリングロシザに変身する。ちなみにこの中で一番強いのはロシザである。理不尽に強い。今回の相手はサイボーグなアナザースパイダー、パーカーを着たアナザースパイダー、黒いアナザースパイダーの三体だ。アイアンマンを執拗に襲うアナザースパイダーたち、だがケイスケホンダの力を得たフューチャーリングロシザの方が強いため、サイボーグアナザースパイダーは無残にも爆散し鉄くずと化した。ちなみに残りの二人は案外苦戦している、やはりロシザが理不尽に強い。

 

「あんたらは負傷者を連れて避難してくれ!」

 

「あ、あぁ!」

 

「それにしてもみんなバラバラじゃラチがあかない、一つになるぞ!」

 

「え? 今!?」

 

《トーリーニーティー!》

 

 トリニティに変身してしまうジオルガ。ちなみにトリニティよりロシザ単体の方が強い。やっぱり理不尽に強い。

 

「ひれ伏せ! 我こそは仮面ライダージオルガトリニティ。大魔王たるオルガとその家臣・ユウヤ、ウィン。三位一体となって未来を創出する時の王者である。(カマシスギ!)……である!」

 

『誰が家臣だ……』

 


 

 いっぽうたどころ

 かばんは未だにアナザースパイダーに襲われていた。

 

「待ってください、なんの力も持ってないのになぜ命を狙われるんです!?」

 

「なんとなくだ」

 

「あまりにも理不尽!」

 

 追い詰められるかばん。……が、アナザースパイダーの足元に蜘蛛の巣が飛び、身動きを封じる。

 

「……誰?」

 

 その方向に振り返ると、そこには……赤と青の蜘蛛人間がいた。それに襲いかかるアナザースパイダー、が、ボディブローを喰らい、さらに攻撃を受け流される。

 

「誰だお前は……?」

 

 

 

 

「……怪物に襲われる少女を救う男!」

 

 

 

「スパイダーマッ!!!」

 

 力強く名乗る仮面ライダースパイダー。さらに殴りかかるアナザースパイダーの攻撃をいなし、なおかつ強力な攻撃を叩き込む。が、そこに黒いアナザースパイダー、パーカーを着たアナザースパイダーの二体が現れ、スパイダーマを取り囲む。

 

「こ、こいつら、どこから!?」

 

 さらに一頭身のロボのようなアナザースパイダー、黒いトレンチコートのアナザースパイダー、近未来的な紫のアナザースパイダー、女性型のアナザースパイダー、ブタ(!?)のアナザースパイダーなどが現れもうめちゃくちゃや。

 

「まんまと現れてくれたな、仮面ライダースパイダー。このアナザーライダーを作り出したのは、お前をおびき寄せるため。お前の蜘蛛の力を、手に入れるためだ……」

 

「蜘蛛の力だと……? (スパイダー星人の力のことか?)」

 

「力尽くでもいただこう」

 




次回、仮面ライダージオルガ!
「あいつは僕が使う」
「どうせ僕に力がないなら…」
ついにグレる!
「俺たちが必ず取り戻す」
「行くぞ!」
「これが…スパイダーバースか!」
「本当に面白いね、君の仲間」
EP.32 2001:スパイダーバース!


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EP.32 2001:スパイダーバース!

 一斉に襲いかかる大量のアナザースパイダー。が、その攻撃を次々といなし、攻撃を叩き込む。バク宙で距離を取り、ブレスレットから糸を放つ。

 

「スパイダーストリングス!」

 

 その糸に絡め取られる一頭身ロボットのアナザースパイダー、そのまま強力な攻撃を受け爆散する。そして彼らの持っていた銃を奪い、連射する。それによって怯んだ黒いトレンチコートのアナザースパイダーにヤクザキックを食らわせ、吹き飛ばす。続いて襲いくる豚のアナザースパイダーの攻撃をかわし、アッパーカットで吹き飛ばす。そして落ちてきたところにソバットを当て、豚のアナザースパイダーは爆散。次々とアナザースパイダーを撃破するスパイダーだが……

 

「待ちなさい。こいつがどうなってもいいの?」

 

 なんとかばんを人質に取られる。動きを止めるスパイダー。

 

「……余計な手出しを……」

 

「強がってないで、あんたがグズグズしてるからよ」

 

 と、そこでオルガたちが駆けつける。

 

「かばん! ……クソッ、ウィンの勘が当たってたか」

 

「あれは……仮面ライダースパイダー」

 

 ウォッチを構えようとする三人だが、

 

「動かないでって言ってるでしょ? 聞こえないの?」

 

 人質を取られているため迂闊に動けない。そんな中、アナザースパイダーの一人からウォッチを抜き取るウール。そして……それをスパイダーに埋め込み、力を吸い取る。

 

「な、何!? ぐわぁぁぁぁっ!!!」

 

 力を吸い取られ変身が解除される拓也、さらに力を吸い取ったことによって生み出されるスパイダーウォッチ。そして、拓也に襲いかかるアナザースパイダーの本体。

 

「あ、危ないっ!」

 

 もちろんかばんが叫ぼうが時間は止まらない。だがしかし変わることはある。踏み潰されるアナザースパイダー! 飛び散る体液! 白いボディに赤い飛沫が飛び散る! 殺戮者のエントリーだ! そう、今ここにバルバトス顕現! 腕に持ったツインメイスの片方を全力で投げ、オーラ=サンの頭を粉砕! 飛び散る脳味噌! コワイ! とはならず回避には成功したオーラ、何か見てはいけないものを見たような目で逃走を図る。だが大魔王からは逃げられない。しかしまわりこまれてしまった! 高トルクパンチ。綺麗な腹パンを喰らい天井を突き破り……星になった。ついでに目についたスウォルツに高トルクキック。壁を突き破りながら吹き飛んでいった。

 

「……えぇ……」

 


 

 この本によれば、めでたく進級したオルガ・イツカ、彼には魔王にして時の王者「オーマジオルガ」となる未来が待っていた。火星の王としての力を手に入れるために、集めなければならないウォッチは残り6つ。だが、彼が今回手に入れるべきスパイダーの力は、今まさに敵に奪われ、そしてその奪った敵も滅殺されようとしていた。

 


 

「出たぁ!? 悪魔来たぁ!?」

 

 まるで幽霊でも出たかのように怯え出すウール。だが……

 

「だけどな! このスパイダーの力さえあれば!」

 

 アナザースパイダーにスパイダーウォッチを埋め込むウール。するとアナザースパイダーの身体が変わり……仮面ライダースパイダーそのものと化した。それを見て襲いかかるバルバトスだがそれを振り払われ、去っていくアナザースパイダー。

 

「……何も残らなかった……」

 


 

「……ライダーの力とやらは取られてしまったよ……」

 

「大丈夫だ拓也さん。俺たちが必ず取り戻す」

 

「なんというか……僕のせいで取られたみたいで……」

 

「いいんだ。俺たちがどうにかする」

 


 

「……ねえ、さっきあの悪魔を呼び出したのはあの女?」

 

 ボロボロのオーラが同じくボロボロのスウォルツに問う。

 

「あぁ……想定していない事態だ」

 

「嘘、じゃああいつを狙ったら?」

 

「バルバトスが来ると見ていいだろう」

 


 

 路地裏

 

『…………』

 

 そこを歩く、白い悪魔。バルバトス。……それが光に包まれ、同時に蒸気が噴出する。その中から現れたのは……

 

「……この辺でいいか」

 

 ……三日月。

 

「オルガに秘密にするのも疲れるな、もう言っちゃっていいのかな? ……それはダメかな、オルガも心配するだろうし」

 

 独り言を呟きながら路地裏の外に出て、疑われないようにすぐに家へ向かう。

 

「……かばんは戦えないし、オルガは危ない。遊矢とウィンは別に心配いらないかな」

 


 

 暴れるアナザースパイダー軍団。駆けつけたオルガたちはすぐさまジオルガⅡ、リバイブ剛烈に変身する。周りのアナザースパイダーを蹴散らす。女性型のアナザースパイダーを覇王斬りで爆散させるジオルガ、同じく猿のようなアナザースパイダーをのこ烈斬で撃破するユウヤ。が、増援が次々と現れる。

 

「だめだ、敵が多すぎる……!」

 

「このままじゃ俺たちがどうにかできない数になるぞ!」

 

 が、そこにかばんとウィンが現れる。

 

「オルガさん! ……アナザースパイダーの本体の居場所が分かりました!」

 

「何?」

 

「これは罠だ。ヤツは大量のアナザースパイダーを作り出し待ち受けている」

 

「……罠でもいいさ。奴らのところに飛び込まなきゃ力は手に入らない」

 


 

 地を埋め尽くすほど大量のアナザースパイダーがひしめく広場。それぞれが特徴的な姿をしており、特徴的な攻撃をするのだろうと予想できる。

 

「無駄だよ。君たちがいくら倒してもいくらでも湧き出るのさ」

 

「……それはお前にスパイダーの力があるからだろ?」

 

「その力さえ取り戻せば勝機はある」

 

 一斉に変身する三人。ちなみにウィンはロシザだ。実質最強フォームはロシザだ。アナザースパイダーに立ち向かう三人、もちろんそれに向かっていくアナザースパイダーたち。

 

「ウィン。お前のシノビと俺の疾風、どっちが早いか勝負したみないか?」

 

「え? ロシザの方がシノビより早いよ?」

 

「……もうそれでいい」

 

 疾風に変身するユウヤ。恐ろしい速さで周りのアナザースパイダーを蹴散らし、爆散させていく。だがロシザの方が速い。必殺技を発動させる二人、爪から大量の針を飛ばし、アナザースパイダーを一掃する。ちなみにフューチャーリングロシザは全身からビームを放ち周りのアナザースパイダーを全滅させていた。やっぱり理不尽に強い。

 

「スパイダーの力を返してもらう!」

 

「……返すって、君たちの力じゃないじゃないか」

 

『でも、君の力でもないよね?』

 

 蜘蛛男が糸を使ったスイングによるキックで周りのアナザースパイダーを蹴散らす。

 

「仮面ライダースパイダー!? そんな、力は奪ったはずじゃ?」

 

 が、それに驚いていると笑い声が響く。

 

「ハッハッハッハ……すり替えておいたのさ!」

 

「ホ! いつの間に!?」

 

「そいつはピーター・パーカー。俺の友達だ。……自分の街を守るのに忙しい中、わざわざ来てくれた」

 

「いや、本当は来る予定なかったんだけどね? さすがにこんな事態は見過ごせないよ」

 

「す、スパイダーマンか……!!」

 

 が、地に足をつけて戦うのは苦手なスパイダーマンにアナザースパイダーがしがみつき、取っ組み合いとなる。

 

「わあっ君たち僕のファンボーイ? でもそのコスプレは悪意感じるな!」

 

 軽口を叩きながらも周りのアナザースパイダーを蹴散らすスパイダーマン、が、物量に押され始める。そこに現れるかばん。

 

「拓也さん、ピーターさん! ……そうだ、あの人……!」

 

 かばんが拳を握り締めると、地を揺らしながら派手に着地し周りのアナザースパイダーを肉片にして参上するバルバトス! 殺戮者のエントリーだ!! 

 

「や、やっぱりだ。僕たちが助けを求めれば来てくれる?」

 

 その頃、アナザースパイダーの本体にライダー斬りを食らわせるジオルガⅡ。こぼれ落ちるスパイダーウォッチ。

 

「拓也、これを!」

 

「あぁ、確かに受け取った!」

 

 拓也がスパイダーウォッチを起動すると、その力が拓也に戻る。拓也の腕に現れるブレスレット。それを起動すると……スーツが発射され、拓也の身体に張り付く。

 

「……行くぞ!」

 

「おし、俺たちも!」

 

《ジオルガトリニティ!》

 

《オルガ! ユウヤ! ウィン!》

 

《三つの力〜! オルガ! ユウヤ! ウィン!》

 

《トーリーニーティー!!》

 

「ひれ伏せ! 我こそは仮面ライダージオルガトリニティ! 大魔王たるオルガとその家臣、遊矢、ウィン。三位一体となって未来を創造する時の王者である!」

 

「本当に面白いね、君の仲間!」

 

「……いつもやってるわけじゃないんですけど……」

 

「……ともかく、これなら行ける気がするぜ」

 

(此処から各自、駆けろ! スパイダーマンを再生してください)

 

「行くぞピーター!」

 

「オッケー!」

 

 二つのネットが複雑に絡み合い、大量のアナザースパイダーをボール状に捕らえる。

 

「蜘蛛団子一丁できあがりってね!」

 

「後は任せろ、スパイダーストリングス!」

 

 そしてその塊を振り回し、周りのアナザースパイダーでさえも蹴散らす。最後にはそれを投げつけ、爆発させる。

 

《ジオルガサイキョー!》

 

 光の刃を形成するサイキョーマエガミギレード。それを横に振り回し、大量のアナザースパイダーを巻き込み撃破する。

 

「トドメだ!! マーベラー!!」

 

 現れる巨大戦艦マーベラー。マーベラーカノンでアナザースパイダーたちを焼き払い、

 

「チェンジレオパルドン!」

 

 巨大ロボに変形する。そして必殺剣、ソードビッカーを抜き……

 

「レオパルドン、ソードビッカー!」

 

 投げつける。そしてそれの後ろに飛び上がったトリニティがその後押しをするようにキックを叩き込む!! 圧倒的な加速を受けたソードビッカーは周りのアナザースパイダーを蹴散らし……本体を貫いた。

 

「……やったな」

 


 

「……これは君に預けよう」

 

「拓也……」

 

「王様になれ。……君が王様になった時は会いに行く」

 

「あぁ」

 

 去って行く二人のスパイダーマン。

 

「僕が留守にしてる間にあいつら暴れてないかな?」

 

「そのためにマーベラーがあるんだ、ニューヨークまでひとっ飛びだぞ」

 

「拓也は頼りになるね、もしあいつらが暴れてるならすぐ懲らしめてやらないと」

 

「ははっ、ヒーローというやつは忙しいな……」

 


 

 かくして、我々4人は再び1つになった。だが、また新たな秘密が生まれました。このことはまだ、私の胸にとどめておくことにしましょう。そして、残るウォッチはあと5つ……

 

《ハンマー状態!》

 

《頭がパーン!》

 




次回、仮面ライダージオルガ!
「祝福するぞ!祝福するぞ!祝福するぞ!」
ハンマーの修行!?
「お前たちにはハンマーの修行もでたぁ!をやってもらうじゃない!」
「頭おかしいこの人……」
「アナザーライダー?」
「バトルドームの不始末はバトルドームが付けるもん!」
これが狂った音色!?
EP.33 2005:リュウ!セイ!グン!


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EP.33 2005:リュウ!セイ!グン!

「祝福するぞ! 祝福するぞ! 祝福するぞ!」

 

「うるさい!!」

 

 叫ぶウィン。それに反応する遊矢。

 

「今日は我が魔王の誕生日! 盛大に祝わねばならぬ……」

 

「いやだからって騒ぎすぎでは……」

 

「うるさい黙れ! 君達には我が魔王の誕生日というものの尊さがわからないのだろう!?」

 

「……ダメだこいつ……」

 

 と、そこで上から降りてくるオルガ。

 

「おはよう……」

 

「あ、オルガ。今日は……」

 

「いや待って三日月さん三日月まだまだまだ」

 

「……あー、そっか」

 

「……なんのことだよお前ら……」

 

「なんでもないよ我が魔王、仲良いだけだよ」

 

 と、三日月が持っているアルバムを広げる。

 

「……それは?」

 

「これ? オルガの小学生の卒業アルバムらしいよ。この頃から将来の夢には王様って書いてある」

 

「この頃から浮いてたんですね……」

 

「別に浮いてたわけじゃねえぞ。もっとすげえやついたもん。ほらここ、バトルドームになるって」

 

「……バトル……ドーム?」

 

 王様はまだ将来の夢として理解できるが、バトルドームはもはや分からない。そもそもバトルドームってなんだよ、という疑問が二人を駆け巡るがすぐに消えた。

 

「あいつもなかなかに愉快な奴だったぞ……」

 

「おい、待て。ここに書いてあるやつ……」

 

『僕の師匠は くもとさんというすごい学会員です』

 

「……久本……さん?」

 

「久本……久本雅美、仮面ライダーオトマッドか」

 


 

 この本によれば、祝え! 誕生日を迎えるオルガ・イツカ。彼には魔王にして時の王者「オーマジオルガ」となる未来が待っていた。彼は火星の王としての力を手に入れるために、残り5つのライドウォッチを集めることとなる。彼が今回手に入れるべきライダーの力の持ち主は……仮面ライダーオトマッドこと久本雅美……ではなく……半間城田。

 


 

「そもそもなんでそいつはバトルドームなんかになりたいんだ?」

 

「バトルドームは悪い奴らにボールをシュゥゥッ! してみんなを守る立派な仕事らしいぞ」

 

「仕事……?」

 

「古代から続いてるらしいぞ、師匠の久本さんは立派な人だっていつも言ってた」

 

 と、オルガたちが歩いていると……そこに怪人が飛びかかる。

 

「……あれは、アナザーオトマッドか!?」

 

 襲いくるアナザーオトマッド。戦いが始まろうとしていた。

 


 

「ハッピーバースデー! 我が魔王! ……ダメだ。このようなありきたりな祝福では、我が魔王に相応しくない」

 


 

 生身でアナザーオトマッドを押さえつける二人だが、振り払われ地面に転がる。

 

「オルガ、オトマッドウォッチはないんだ、ジオルガⅡじゃなきゃ倒せないぞ!」

 

「分かってる。だがあいつは俺たちを襲ってきた。何かあるはずだ」

 

「……相手の出方を見るって感じ?」

 

 変身する二人。同時に立ち向かう。が、彼の持つハンマーに殴りつけられ怯む。体制を立て直す二人だが、顔にハンマーがクリーンヒットするジオルガ、続いて蹴りつけるユウヤだが防がれ吹き飛ばされる。

 

「クソッ、だったらハンマーには肉体で対抗する!」

 

《レスリング!》

 

「いや、ハンマー相手には剣だ!」

 

《エクシア!》

 

《アーマータイム!》

 

《歪みねえな! レスリーング!》

 

 お互いレスリングアーマーとエクシアアーマーに変身しアナザーオトマッドに立ち向かう。アナザーオトマッドのパンツを取りに行くジオルガ、スパンキングで攻撃する。ちなみに今のは地球を粉砕する威力がある。

 

「……僕の目的はお前らじゃない。早く出てこいよ、オトマッド」

 

 上から見下ろすウール。いつの間にかやられているジオルガとユウヤ。が、それを助けるようにボールがアナザーオトマッドにシュゥゥッ!!! 超! エキサイティング! される。

 

「バトルドームの不始末はバトルドームが付けるもん!」

 

「誰だ……お前?」

 

 現れた青い丸っこい……ロボット。そのロボットが手に持ったバトルドームも操作すると……なんと、次の瞬間には別の姿に変身していた。

 

「すげえ」

 

 手に持ったバンパーで殴りつけるドラモン。そして、そのバンパーを敵に刺し……

 

「おみゃーのやってることはバトルドーム、ひいては学会の威信に泥を塗る行為だもん! 引導もでたぁ!」

 

 バンパーを高速で動かしトドメを刺そうとするドラモンだが、突如飛んできた火の玉に弾かれ失敗する。

 

「おみゃー、なんのつもりだ!?」

 

 が、逃げて行くアナザーオトマッドを追い彼も去って行く。

 

「……なんだったんだ……」

 

「オルガさん! 今のはどういう……」

 

「オトマッドがアナザーライダーを倒そうとしたのか……ダメだ、俺には分からねえ」

 

 が、そこにもう一人の男が現れる。

 

「あいつはオトマッドじゃない。ドラモンだ」

 

「あんたは一体?」

 

「俺か? 俺は半間城田(はんまじょうた)。……オトマッドだ」

 

「オトマッド!?」

 

「あの紛い物のバトルドーム……お前ら何か知ってるんだろ? 詳しく聞かせてくれ」

 

「もちろん。俺たちもあんたに頼みてえことがある」

 

「いいだろう。話を聞いてやる」

 


 

 ────オルガ邸

 

「アナザーライダーか……あいつはお前らの敵に操られてるってことか」

 

「おそらくあなたをおびき出して、オトマッドのライドウォッチを手に入れたいんだと思います」

 

「ライドウォッチ?」

 

 ライドウォッチを見せるオルガ。

 

「こういうのだ、持ってないか?」

 

「……残念だが、見たことないな。だが、もし見つかったらお前たちに預けてやってもいい」

 

「本当か?」

 

「だが、条件がある。お前たちがバトルドームとして相応しいか確かめる必要がある」

 

「……バトルドームとして?」

 

「そうだ。バトルドームの力は代々、優秀な学会員である者か、学会員でなくとも、鍛えられた力を持つ者達が受け継ぐことになっている。お前らには特訓をしてもらう!」

 

「特訓だと?」

 

「まずは手始めに、ハンマーの練習だ!」

 

「ハンマー?」

 

「そうだ。俺たちバトルドームはハンマーを使い地を揺らし、邪気を祓い、全ての生命を祝福する」

 

「えぇ……」

 

 と、そこで。祝福と聞いた途端に後ろの部屋から早足で駆けてくるウィンの姿が! 

 

「我が魔王やろう! ……祝福とあらば、誰にも譲るつもりはない! ……完璧にマスターしよう!」

 

「……お前誰だよ」

 


 

 その頃かばんはドラモンを探していた。

 

「あのー、ドラモンさん、ですよね?」

 

「……そうだもん」

 

「あのアナザーライダーの正体について教えてくれませんか?」

 

「アナザーライダー? あぁ、アレかもん? アレになったのはバトルドームになる修行中の男……バトルドームの不始末は本来その師匠がつけなきゃならないんだもん……」

 

「その師匠って?」

 

「半間城田って男だもん」

 

「あのオトマッドって言ってた人……」

 

「城田が自分でそう言ったんだもん? ………………騙されちゃダメだもん」

 


 

「ぬああああ!! 疲れたぜ…………」

 

 先ほどまで持ち上げていたダンベルを置き倒れこむオルガ。

 

「なんて情けない。それじゃウォッチを手に入れても渡すわけにはいかない」

 

「そ、それはまずい……」

 

「そんなに欲しいものなのか? 集めるとどうなる?」

 

「王様になれる。昔からの俺の夢だ」

 

「王様? 変な奴だな。そんなもの本気でなれると思ってるのか? できもしない夢なんで見ないほうがいい。叶えられず絶望するだけだ」

 

 その言葉に俯くオルガ。と、そんなところでかばんが駆けてくる。

 

「オルガさん! アナザーライダーが来ました! ドラモンさんが戦ってるところです!」

 

「分かった、すぐ行く。……ウィンを連れて来てくれ」

 

「分かりました」

 


 

 いつの間にか倒されていたドラモン。そこに駆けつけるオルガ達。

 

「あれ? オトマッドは一緒じゃないんだ?」

 

「ウールか。お前達にウォッチは渡さねえ」

 

 ゲンムアーマーに変身するジオルガ、リバイブ剛烈に変身するユウヤ。

 

「オトマッドがいないと意味ないじゃないか……!」

 


 

 未だハンマーを振り回し周りの瓦礫を粉砕するウィン。

 

「ねえ、ウィン!」

 

「……邪魔しないでくれないかな?」

 

「アナザーライダーが現れたんです! 早く合流してください!」

 

「我が魔王に遊矢くんまでいるじゃないか、なら問題ない。今、私にはやらねばならんことがある」

 

「……え?」

 

「我が魔王の誕生に相応しい祝福だよ!」

 

「……あなたは間違ってます。そんなことしても、オルガさんは喜びません!」

 

「そんなはずないだろう」

 

「ウィンさんは人を祝うということが分かってません! こんなことしたってウィンさんが楽しいだけ! もういいです! オルガさんのところには僕一人で行きます!」

 

 去って行くかばん。

 

「何? 人を祝うことが分かっていないだと? ……そんな……自分の重大なアイデンティティを否定された気分だ……」

 


 

「よし、一気に決めるぞ!」

 

 ジオルガⅡに変身するジオルガ、疾風にチェンジするユウヤ。疾風のスピードで逃げるアナザーオトマッドに追いつき、爪で斬りつける。そして吹き飛んだアナザーオトマッドをさらにサイキョーギレードで斬りつけ、吹き飛ばすジオルガ。

 

「よし、トドメだ」

 

「オッケー!」

 

 二人のキックがアナザーオトマッドを貫く。爆発するアナザーオトマッド、その中から出て来たのは……

 

「平米?」

 

「平米だって? バトルドームになりたいとか言ってたオルガの同級生か」

 

 変身を解除し平米に近づくオルガ。

 

「おいしっかりしろ! 話は聞いてやる!」

 

「……オルガ? オルガなのか?」

 

「どうして平米が?」

 

 が、その瞬間、時が止まる。そして彼は再びアナザーオトマッドにされてしまう。時が動いた途端、アナザーオトマッドはオルガを吹き飛ばす。それ戦うユウヤリバイブだが、そこに半間が現れ……

 

「やめろ!」

 

 なんと、『白い』ライダーに変身する。その白いライダーはユウヤに攻撃する。

 

「なんだありゃ……あの時インムが変身してたオトマッドとはなんか違うような……」

 

「あれはオトマッドでもなんでもない。オトマッドを襲名できなかった、ただのバトルドームなんだもん」

 

「……ただの……バトルドーム……」

 

 アナザーオトマッドを守るようにユウヤと戦う白いライダー。だが、アナザーオトマッドはその半間の変身した白いライダーに殴りかかる……! 

 

 

 




次回、仮面ライダージオルガ!
「俺は久本さんのようにはなれなかった」
「頑張ればできないことなんてない」
祝え!すばらしきわが人生!
「…久本さん」
「頭が、パーンってなれば。それだけで」
「あんたがオトマッドだったんだな」
EP.34 2019:ガッカイのオニ、ドームのオニ


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EP.34 2019:ガッカイのオニ、ドームのオニ

※今回、および前回に登場する久本さんはくもとさんです。芸能人の久本(ひさもと)雅美さんとは関係ありません。カッスとガッツは別人。


「まったく……オトマッドウォッチを手に入れようと思ったのに……オトマッドじゃないならとんだ無駄骨だ。行くぞ」

 

 殴り飛ばされ変身が解除されてしまった半間、それを見て消えて行くウールとアナザーオトマッド。

 

「大丈夫か?」

 

「……俺の心配なんてどうでもいい」

 

「城田! おみゃー、バトルドームのルールを忘れたか?」

 

「お前に言われなくても分かってる!」

 

「……その甘さがオトマッドを襲名できない理由なんだもん」

 

「うるさい! ほっといてくれ……」

 

 去って行くドラモン。

 

「なにこれ……」

 


 

 この本によれば、祝え! 誕生日! 誕生日を迎えたオルガ・イツカ。彼には魔王にして時の王者「オーマジオルガ」となる未来が待っていた。彼は火星の王としての力を手に入れるために、残り5つのライドウォッチを集めることとなる。そんな時、オトマッドを名乗る半間城田が現れたが、彼は本当のオトマッドではなかった。

 


 

 EP.34 ガッカイのオニ、ドームのオニ

 

「いつまで黙ってるつもりだ。俺たちにあんな修行までさせておいて、オトマッドじゃないだって!?」

 

「……答える義理はないな。プライベートの詮索はよしてもらおう」

 

「平米ハウス。お前の弟子だろ? ……俺の同級生だ」

 

「ハウスが?」

 

「あいつが言ってた師匠の久本さんって……」

 

「ノーコメントだ」

 

 ……ラチがあかねえな……

 

「そうだ! ドラモンさんなら何か知ってるかもしれません!」

 

「そうだ。遊矢、この人頼めるか?」

 

「分かった!」

 

 と、俺たちが外に出ようとするとフラフラとウィンが入ってきた。

 

「……どうしたんだ?」

 

「いいですよ、行きましょう」

 

「……ウィンも行こうぜ」

 

「私は今それどころではない……」

 

「いいから」

 

 俺はウィンを引っ張り外に出る。

 


 

「お前元気ねえな……相談できることがあったら乗るぞ?」

 

「相談できるわけないですよね?」

 

「あぁ。これは自分との戦いだ。私はこれに打ち勝たなければならない。それも……今日中に!」

 


 

「オトマッドってのは襲名制なんだもん。半間は久本さんの弟子で、オトマッドの襲名を目的に修行を積んでたんだもん」

 

「じゃああいつが言ってた自分がオトマッドってのはあながち間違いじゃないだな」

 

「そりゃダメだもん。襲名もしてないのにオトマッドを名乗り、あまつさえ弟子を取るなんて……ありえないもん」

 

「……ドラモンさんには弟子はいないんですか?」

 

「僕にはそんな覚悟がないもん。ドラバトを渡せる人間がいるとも思えないもん。バトルドームは生き方なんだもん。己を鍛え、己に打ち勝ち、己の弱さにボールをシュゥゥゥッ!!! する。それがバトルドームなんだもん」

 

 己に打ち勝つ? 

 

「なあウィン、1日だけドラモンさんの弟子にしてもらわねえか?」

 

「えっ私?」

 

「いやいや、僕は弟子を取るつもりはないもん」

 

「そこをなんとか!! 1日だけなんだ!! 結構優秀なんだ!!」

 


 

 ────オルガ邸

 

「……これはなんだ?」

 

 卒業アルバムを持つ半間。

 

「お前の弟子の夢が書いてある。3組だ」

 

「……!」

 

『僕の夢はバトルドームになることです。僕の師匠はくもとさんっていうすごい学会員です。くもとさんは僕の憧れです、僕は必ず……』

 

 アルバムを閉じる半間。そして外へ駆け出す。

 

「どこへ行く?」

 

「お前の知ったことじゃない」

 


 

「いいんですか? ウィンさん置いてきて」

 

「ウィンの悩みも晴れるといいな……」

 

「そんな大した悩みじゃないんですけどね……」

 

 とそこで着信が入り……

 

「え、遊矢さん?」

 


 

 アナザーオトマッドと戦うユウヤ。それを抑える半間。

 

「やめろ、手を出すな!」

 

 ユウヤを振り払い、アナザーオトマッドに語りかける半間。

 

「目を覚ませ平米! バトルドームの楽しさを思い出せ!」

 

「グゥ……ッ(バトルドームってそんなに楽しかったっけ……)」

 

「こいつ何か良からぬこと考えてやがる……!」

 

 振り払われる半間、ちなみにツクダオリジナルのバトルドームは楽しいです。だが売ってない。買えるもんなら買ってみろ。あと友達は別売りです。

 

「ここは俺に任せてくれ!」

 

 半間を抑えながらアナザーオトマッドと戦うユウヤだが、半間はそれに摑みかかる。その結果二人まとめて吹き飛ばされてしまい、階段を転がる。それを追撃しようと飛びかかるアナザーオトマッド。が、そこに駆けつける二人。

 

《ジオルガ、Ⅱ!》

 

「変身!」

 

 ジオルガⅡに変身し駆けつけるジオルガ。半間を退かしながらアナザーオトマッドと戦う。サイキョーギレードで斬りつけ、吹き飛ばす。

 

「やめろ! 俺の弟子に手を出すな!」

 

「だがこいつは俺の友達でもある! 必ず助けてみせる……! だからこそ、そのために戦う!」

 

《ジオルガサイキョー!》

 

 覇王斬りを放つジオルガ。だが、アナザーオトマッドを庇った半間に命中し……倒れこみ、変身が解けてしまう。

 

「……大丈夫ですか?」

 

「大丈夫なわけねえだろ……」

 

「平米を助けたいんだよな? 俺たちも手伝うぞ」

 

「……放って置いてくれ……」

 


 

「……なぜ私が洗濯を……」

 

 オルガにより半ば強制的に弟子入りさせられたウィン。現在、川で洗濯をしていた。

 


 

「かまど作るから石集めてきて欲しいんだもん」

 

「……あっはい……」

 

 今度は石かまどの石集めだ。

 


 

「こんなことをしている暇はないのに……」

 

「じゃあおみゃーは何をしたい?」

 

「……私は、祝福がしたい」

 

「そんなの、簡単なことだもん」

 

「簡単だと? 我が魔王の生誕に相応しい祝福が簡単であるはずがない……」

 

「僕の師匠は、死んでまで僕のそばにいてくれようとしたんだもん。今でも思うんだもん……師匠がいたら、どう言うかって……また一緒にバトルドームしたいって……」

 

「それとなんの関係が……」

 

「そばにいるって、案外すごいことなんだもん。……君の存在が、祝福そのものだもん」

 

「……そばに、いる。……そうか! ありがとう!! タヌキよ、大事なことを教えてもらった」

 

「僕はタヌキじゃない……」

 


 

 黄昏る半間。その隣に座るオルガ。

 

「なあ……どうしてオトマッドを襲名できなかったんだ?」

 

「俺は……久本さんのようにはなれなかった……」

 

「どんな人だったんだ?」

 

「……あの人はな、いつも明るかった。学会を信じて疑わなかった。あの人は幸せだった。……あの人は俺の憧れだった」

 

「……半間も同じこと言ってたぞ」

 

「そうか。だが俺はそんな大した男じゃない。……襲名もしてないのに、あいつに自分がオトマッドだって嘘をついてた」

 

「そんなの関係ねえよ。……あいつにとっては、お前がオトマッドだったんだ。憧れだったんだよ」

 

 振り返る半間。

 

「……一緒にあいつを助けに行こう」

 


 

「いたぞ! アナザーオトマッドだ! 殺せ!」

 

「だから殺しちゃダメだって!」

 

 構える二人。だが、

 

「待ってくれ。……あいつと話したいことがある」

 

 半間に止められ、動きを止める。

 

「……ハウス。聞いてくれ。お前に会った頃、俺は悩んでたんだ。修行を積んでも積んでも、久本さんには追いつかない。そんな俺に、お前は弟子入りさせてくれって頼んできたんだ。俺は渋々、お前を弟子にしたんだ」

 

「……ふざけるな!」

 

「だが……お前の存在が俺を支えてくれた。……お前が俺を、真のバトルドームにしてくれたんだ。……だからこそ、お前を救う」

 

 ……すると。彼のポケットから光が漏れる。それに手を入れ、取り出すと。……そこには、オトマッドウォッチがあった。

 

「……久本さん。俺をオトマッドとして認めてくれるってことですか?」

 

「あぁ、本当だよ。本当に……頭が……」

 

《オトマッド!》

 

 炎に包まれる半間。その先に現れる、新しいオトマッド。そしてそれを祝いながら現れるウィン。

 

「……祝え! 新たなる()M()A()D()の誕生を!」

 

「ウィン?」

 

「我が魔王。私らしくない姿を見せてすまない……」

 

「悩みはもういいんですか?」

 

「そんなものはもうどうでもいい。さあ、行こう」

 

「……分かった、行こうぜ」

 

《ジオルガトリニティ!》

 

「……は?」

 

 いつも通り融合する三人。ちなみに二人は不意打ちを食らったのでとても戸惑っていた。

 

「……ひれ伏せ! 我こそは仮面ライダージオルガトリニティ。大魔王たるオルガとその家臣・ユウヤ、ウィン。三位一体となって未来を創出する時の王者である」

 

 だが、祝いはする。恒例事項だからね、仕方ないね。オトマッドとトリニティが並び立つ。相手のハンマーをオトマッドのハンマーで弾き、それで生まれた隙にトリニティが攻撃をねじ込む。反撃で怯むオトマッドだが、その隙を補うようにトリニティがパンチを叩き込む。

 

「今なら、行ける!」

 

 楽譜をアナザーオトマッドに貼り付ける。そして、その通りに音を奏でる。この音色は……! 

 

「……グルメ、レース」

 

 その通り、この旋律は星のカービィのBGM、グルメレース。それを声などを駆使し奏でるオトマッド。

 

「よし、俺たちも行くぞ!」

 

《フィニッシュタイム! オルガ! ユウヤ! ウィン!》

 

《トリニティ! タイムブレーク! バースト! エクスプロージョン!》

 

「わずかな、時間を見つけて……」

 

 同時攻撃を受けたアナザーオトマッドは爆散、こぼれ落ちたアナザーウォッチは砕け散った。

 


 

「……ほら、やるよ」

 

「いいのか? せっかくオトマッドになれたんだぞ」

 

「構わない。俺は俺の道を行く。久本さんみたいになってみせる。だからお前も魔王になってみせろ」

 

「……当たり前だ。頑張ればできないことなんてねえ。平米もな」

 

「師匠。もう一度、師匠の元で修行させてください!」

 

「……修行は厳しいぞ?」

 


 

 ────オルガ邸

 

「ただいま、あれ誰もいないのか? ミカ?」

 

 なんだよ、しかも暗っ、電気くらい付けろよ……取り敢えずこの部屋に……

 

「……ハッピーバースデー!」

 

 と、俺が入った途端。クラッカーのテープと、明るい光が俺の元に飛び込む。

 

「……は?」

 

「祝え! まさに18年前の今日、我が魔王はこの世に生まれ落ちた。花よ! 咲き乱れよ! 鳥よ! 歌え! 生きとし生けるすべての者たちよ! その全身全霊を以て祝福するがいい! 我が魔王の生誕の日を」

 

「魔王? 王様じゃないの?」

 

「はい、王様です。間違いです」

 

「……そうか、今日、俺の誕生日か! すっかり忘れてたぜ……」

 

「ウィンさん、面白かったですよ。どうやって祝うべきか、ずっと悩んでたんですから」

 

「それで暗かったのかよ、お前!」

 

「最初から悩む必要などなかった……私が我が魔王のそばにいることが、一番の祝福なのだから」

 

「なんだかよく分かんねえが、ありがとな!」

 


 

 かくして、また1つのウォッチが我が魔王の下へ。残るウォッチはあと4つ。次に力を受け継ぐべき仮面ライダーは……

 

「ウーワッ、ウーワッ、ウーワッ……」

 

 

 




次回、仮面ライダージオルガ!
「私はこの世界の王となる。この世界の女王に…」
「彼女は、俺の初恋の人だ」
オルガの初恋!?
「…来る」
「仮面ライダースギタ。全てのモノは滅びゆく」
「銀さんじゃねーか!」
「いやぁ…銀さんじゃ…ないよ?」
EP.35 2008:ラウンドワン・ファイト!


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EP.35 2008:ラウンドワン・ファイト!

「……私は、こんなことはもうやめたい」

 

 

 

「結構結構。……その怒り、結構なものね」

 

《MUGEN……!!》

 


 

 団長ォが手に入れなければならないウォッチは残り4つ。だが、今回オルガ・イツカには、別の意味での試練が待っていた。キーワードは……「初恋」。

 


 

「アップルパイか?」

 

「そう。レシピ貰ったから作ってみた」

 

「……うん。おいしい!」

 

 この甘酸っぱい感じ……なんていうか……

 

「……初恋の味って感じだな!」

 

「初恋だと!? お前恋なんてするのか!?」

 

「性欲なさそう!! っていうかあるくせに童貞そう!!」

 

「お前ら俺のこと好き勝手に言い過ぎだろ!? ……あれはな、小学生の頃のことだ」

 

「話すのか……(困惑)」

 

「公園で膝を擦りむいてよ……泣いてたことがあったんだ。ちなみに友達がいなかったから一人だった」

 

「突然のぼっちアピールは悲しくなるからやめろ」

 

「だけど、通りかかった金髪の女の人が絆創膏を貼ってくれて……しかもその後遊びに付き合ってくれたんだ」

 

「すごくいい人ですね」

 

「そして、別れ際によ……」

 

『君は、面白い子だな。……また、いつか会うかもしれないな』

 

「って言って、俺の顎の下を撫でてくれてよ……」

 

「お前は猫か……」

 


 

 ……私は世直しなど考えていない。だが、祭り上げられたなら仕方はない。女王にでもなんにでもなってやろう。……私はあの子に会いたい。あの子に会った時、何かよくわからないときめきとか、そういうものを感じた。またあの子に会えれば何か変わるだろうか? ……そうか、この私が王か。道化になるのは好みではないが、必要とあらばなってみせよう。……未来を変える王とやらに。

 


 

「へえ、今度のは女か」

 

「王といえば男と思い込んでたのがいけなかったのよ。それに、たぶん」

 

「あの女は、話が早い」

 


 

「あれ? お客さん?」

 

「こちらの修理をお願いしたい」

 

「……まあ、いいけど」

 

 ミカはさぁ……安請け合いするのやめねえか? 

 

「これ、質いいけどなんか理由でも?」

 

「ええ、私が弁護士として初めて勝った裁判の記念に購入したものでして……」

 

「弁護士? じゃあ法を守る正義の味方ってところか。エリートじゃねえか、憧れるなぁ……」

 

「いやいや。そんなかっこいいものじゃありませんよ。無実と信じていた被告を守れなかったこともある」

 

「……冤罪、か。それは辛いな……」

 

「裁判ってのはそういうものだけどね……」

 

 話し終わると彼は去っていく……んだが。何か、忘れ物を残していった。返しに行かねえと……

 

「オルガ、それ返しに行くの? 気をつけてね」

 


 

「あの、忘れ、忘れ物……あっ」

 

 忘れ物を届けに走る俺だが……あの人は、アナザーライダーに襲われていた。……目があった。こっち向いた。こっちきた。こないで。

 

「……な、なんだこいつ? 取り敢えず変身して……!」

 

《仮面ライダー! ジオルガ!!》

 

 変身し新手のアナザーライダーに立ち向かう。攻撃をかわし、あの人の元に駆け寄り逃す。

 

「大丈夫か? 逃げてくれ!」

 

「あ、あぁ……」

 

「……何者だ、君は。私と同じような姿をしている時点で無関係というわけではあるまい。私は忙しいんだ、下がってもらおうか」

 

 と、アナザーライダーが指を鳴らすと何やらカラフルな色をしたカンフーっぽい服装の男たちが湧いて出てくる。

 

「えぇ……」

 

「三人に勝てるわけないだろ!」

 

 三人が一斉に俺に襲いかかる。数的有利に勝てるわけないだろ、綺麗にボコられる、がそう簡単には負けねえ。相手の攻撃をいなすことに専念しなんとか対抗するが、その中の一体がカンフー風の男から半裸で金髪の大男に変化する。そいつに掴まれ……

 

『HYPER BOMB!』

 

 3回ほど地面に叩きつけられる。いってえ……続いて白髪の刀を携えた少女と化した二人目が俺を斬り裂く。だからいてえって言ってるじゃねえかよ! (半ギレ)次は永遠に次回作の主人公やってそうな子が俺に銃弾を撃ち込む。俺が何をしたっていうんだ! 綺麗に負けちまった。変身が解除される。……同時に、アナザーライダーも変身を解く。んだが……この、人は……

 

「…………そうか、君は。そういうことか。運命というのはあるのかもしれないな」

 


 

「女王、か。それでいいのよ。やっぱりあなたは話が早い」

 

「……これじゃ道化だ」

 

「それで充分。お膳立てはしてあげたんだから」

 

「気に食わないな。私はお前の人形になるためにここに来たわけじゃない」

 

「何? 何様のつもりよ! 誰のおかげでライダーの力を……」

 

「……おっと。そこから先は近寄らない方がいい」

 

「えっ? ……あ、これって……きゃっ!?」

 

「……顔に傷が付いたな。それ以上近寄ればそれ以上のことになる」

 

 

 

 

 

「……あの女相当だね……アイスモグモグ」

 

「そうだなウールアイスペロペロ」

 

「オーラちゃんに制御できるのかな? アイスバリバリ」

 


 

『最高責任者……レム・バジーナ氏が失踪し……行方は未だ……』

 

「……レム・バジーナ」

 

 彼女だ。俺と一緒にいてくれたあの人。……それ以外考えられない。

 

「彼女はきっと何か理由があってアナザーライダーになった。だって、意味もなくそんなことするわけがない。……俺の初恋の人なんだからよ……」

 

「またお前が猫だった頃の話か!? どうでもいいよ!」

 

「よくねえよ!」

 

「そもそも子供の頃のあやふやな記憶なんて当てになるのかニャ!?」

 

 ……すごい煽ってくるよこいつ……

 


 

「やあ」

 

「……レム大佐? 何故ここに? 失踪して、大変な騒ぎだったんですよ、ほらすぐに戻りましょう……」

 

「悪いがそれは出来ない。昔のよしみで見逃してくれないか?」

 

「何を言ってるんです? そうは行きませんよ、顔だけでも……」

 

《MUGEN……》

 

「待て! 待ってくれ、待て!」

 

 駆けつけるオルガと遊矢。

 

「……あぁ、また君達か。面倒な時に来てくれたな。私とて暇ではないのだが」

 

「あんたを止めに来た。意味はわかるな?」

 

《ユウヤ……!》

 

 現れる先ほどの三人。

 

「MUGEN……アナザームゲンか」

 

『三人に勝てるわけないでしょ!』

 

「馬鹿野郎お前! 俺は勝つぞお前!」

 

 戦いが始まる。それに続くようにオルガも変身しようとするが……

 

「……?」

 

 ▼オルガは ぼーっとしていた。

 なおユウヤは未だ戦っている。1対4で。繰り返すが1対4で。もちろんボコられる。デュエルディスクのスラッシュモードで永遠に次回作の主人公やってそうな子を吹き飛ばすユウヤ。

 

『えっ!? ちょっと、もう出番終わり!? まだ戦えr』

 

『待たせたな!』

 

 またも姿が変化し、歴戦の傭兵のような人物が現れる。そして白髪の少女も姿が変わり……

 

『ここまでですか、残念』

 

『推して参る!』

 

 独眼竜の伊達さんに変化する。もちろんユウヤはボコられる。

 

「オルガ! 何してるんだ!?」

 


 

「どうした?」

 

「……何か、来る」

 


 

「あれって?」

 


 

 ユウヤとの戦闘の最中、金髪の大男が空を見上げる。その先には、時空の歪みのようなものがあった。ちなみにユウヤはボコられて変身が解けた。

 

「オルガ! ぼーっとするな!」

 

「あ、あぁ! 変身……?」

 

 と、変身しようとした瞬間。隕石が落下する。

 

「……あれは?」

 


 

「なんだこれはたまげたなぁ……」

 

 落下地点に集まるオルガたち。いや、オルガたちだけではない。タイムジャッカーまでもがここに集まっていた。

 

「これは……」

 

「ただの隕石じゃないぞ、これは……」

 

「生きてる……?」

 

 すると、その中から人影が現れる。

 

「アイアムアスギタ。……仮面ライダー、スギタ」

 

 その人影がエネルギーを溜め……放つ。それにその場の全員が吹き飛ばされる。そこにアナザームゲンも現れる。

 

「……厄介な者だ、宇宙からのお客様か? ここは地球だ、お帰り願おう」

 

「お帰り願うだと? それが人に物を頼む態度か。見せてやろう。生の牛のペニスだ!」

 

 どう見ても違う。どう見ても生の牛のペニスではないが、エネルギー弾を放ち崖の上のアナザームゲンを吹き飛ばす。

 

「やったぜ。所要時間:30分足らず」

 

「つ、強すぎる……」

 

「よっしゃ! トリニティで行くぞ!」

 

「は?」

 

 またも強制的に合体するジオルガ。仮面ライダースギタに挑む。が、攻撃を全て弾かれ叩きのめされる。

 

「……強っ……こいつ強っ……銀さんのくせに強っ……」

 

「いや……銀さんじゃ、ないよ?」

 

「あっこいつ動揺してるぞ! 今だ攻めろ!」

 

「えっおい!? 遊矢お前ノープランだって!」

 

「そんなこと!」

 

 必死に殴りかかるトリニティだが、全く触れられないまま吹き飛ばされてしまう。

 

「じゃあもう俺がやる! 身体の主導権貸せ!」

 

「あ、おいオルガ!」

 

「さすが我が魔王ダァ……(感心)何か策があるんだね?」

 

 サイキョーギレードで斬りかかるトリニティ、なお触れられない模様。エネルギーによって押さえつけられ、仮面ライダースギタはエネルギーを溜める。

 

「えっちょっとまま待ってください! 待って! 助けて! お願いしますって!」

 

「ジャスタウェイ!」

「うわぁぁぁぁぁっ!!!」

 それで殴りつけられ吹き飛ぶ。

 

「やっぱりダメじゃないか!」

 

「遊矢だって!」

 

「では私が!」

 

 続いてウィンが身体の主導権を握りスギタと戦闘する。カマモードで斬りかかるもかわされ、その上地面に刺さったカマを踏まれその隙に攻撃を叩き込まれてしまう。

 

「なんで抜かなかったんだよ!?」

 

「すまない……」

 

「わろわろ、やったぜ。」

 

「くそっ……勝てねえ……」



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EP.36 2019:ラウンドツー、ファイト!

※今回はちょっと精神がおかしい状態で書いたので雑だったり展開が無茶苦茶だったりします。許し亭許して。


「なんなんだよ、あの銀さんは……」

 

「あの強さ、俺たちとは次元が違う……」

 

「ウィンさん、何か知りませんか?」

 

「考えられるのは、時空の歪みからこの世界に迷い込んだ異物……」

 

 と、俺たちが話し合っていると……そこにタイムジャッカーが現れる。

 

「そう。まるで正体が分からない」

 

「お前たちにも?」

 

「俺が見たところ、あれはただの力。純粋な力だ」

 

「いや銀さんでしょ」

 

「その力が今、人類を滅びの道へ導こうとしている」

 

「だから銀さんだって」

 

「一つはっきりしているのは……お互いに奴の存在は好ましくないということだ」

 


 

「……こんな時に美容室か。何を考えてるの?」

 

「女王とやらにならないといけないのだろ? ……ならばシンボルとして見栄えは良くせねばならんさ」

 

「まさに、女王様に相応しい美しさ……輝くようであります。女王様。実は、折り入って頼みがあります」

 

「なんだ? もっと力を抜け」

 

「スギタなるものを倒すため、ぜひお力添えを……」

 

「いいだろう。但し、条件がある。全員私の前で跪く、というのはどうだ? ……まあ私にその気はないのだが、予行演習といったところで……」

 

「おかのした」

 

「オルガ!?」

 

 真っ先に実行するオルガ。ちなみに遊矢も押さえつけている。それと同じようにスウォルツも二人を押さえつける……が。

 

「ご満足いただけましたか?」

 

「満足した。……じゃあな」

 

「お前、どこへ行く!?」

 

「……私一人で充分だ。お前らはついてこなくていい」

 

「おまえーっ! あのなーっ! あいつの強さなーっ! 分かってるのかーっ! なーっ!」

 

「あ、サボテンの花が咲いてる」

 

「話をそらすんじゃない!」

 

 言い争う二人、それに割り込むようにオルガが近付く。

 

「……なあ。あんた、俺のこと覚えてるんだよな?」

 

「もちろんだ。……あの頃と同じとは思えないな」

 


 

「クソァ! あのどこかの情けない奴を女体化したような女(暴言)は何を考えてるんだ!」

 

「出来れば関わりたくないが……」

 

 と、重いムードの中、一人だけウッキウキのオルガ。

 

「やっぱりか〜! あの人がセーラさんだったんだ……! また会えるなんて感動っつうか、運命感じちゃう……!」

 

「待ってください。セーラさんって、まさか」

 

「心の中でずっと名前を付けてたんだ。昔遊んでくれた時、セーラー服だったから……」

 

「お前、それはちょっとややこしいっていうかお前は重大な間違いをしてるぞお前! いやあのセーラさんっていうか……」

 

「うるせえぞ遊矢黙ってろ」

 

「なんなのこの人……」

 


 

 ────街(迫真)

 

「助けてー! 杉田声のギンガライダーに襲われてまーす!」

 

「ああお兄さんゆるして……」

 

「ライダー助けて!」

 

 逃げ惑うモータルども。このままでは世界は銀さんに破壊されてしまう。と、そこに変身したウィンが現れ応戦するも、指一本触れられぬまま吹き飛ばされる。と、そこで橋に乗った三人のタイムジャッカーが手のひらから衝撃波を放つも……

 

《ダイナマイト・サンシャイーン!》

 

 ドライバーから発せられる軽快な掛け声と共に放たれたかめはめ波(!?)がそれを跳ね返し、三人に攻撃する。ウールとオーラは吹き飛ぶが、スウォルツはその攻撃に耐える。続いて例の謎ソードを展開したショウタがスギタに襲いかかるも、その攻撃を逸らされ吹き飛ばされる。

 

「あぁ、もうめちゃくちゃだよ……」

 

「めちゃくちゃにしたのは君だろ」

 

 と、そこに現れるジオルガ。

 

「あっ、ガンガンギギンギンガマンだ(2020年11月1日はギンガマンの日、2020年11月1日02時30分はギンガ時間)。ってんなこと言ってる場合じゃねえ、戦わなきゃ」

 

 スギタの瘴気に当てられたのか周りととても汚くなっている。この状態でまたもインムが来たらどうなってしまうのだろう? ジオルガとウィンの二人掛かりでスギタに挑むも攻撃は通用しない模様、はっきり言って強すぎる。そんな身体がボドボドになった二人を後ろからナズェかミテルアナザームゲン。吹き飛ばされるジオルガ、そしてエネルギーを溜めるスギタ。

 

「ほら見とけよ見とけよ!」

 

 そのエネルギー弾が生身の彼女に襲いかかる! ……それを庇い吹き飛ばされ……落ちて行くジオルガ。

 

「だったら、これで!」

 

《ヤリスギ!》

 

《フィニッシュタイム!》

 

《爆裂DEランス!》

 

 必殺技でようやくスギタに初めてのダメージを与えることに成功する。そんな中、さらに暗雲が立ち込め……

 

「まだまだ、キバって……」

 

 なんと、石化してしまった。

 

「やったのか?」

 

「いや、まだだ」

 


 

 包帯を巻かれるオルガ。

 

「えっと、あの、ありがとうございます」

 

「いいんだ。君は私を庇ってくれたんだろう?」

 

「……あの、セーラさんって呼んでいい……ですか?」

 

「ダメです」

 

「あああああああ!!!! ……じゃあ、レム、さん? 俺、王様になるのが夢なんだ」

 

「王様? ……大層な夢だ。私が女王になった暁には、君に王座を譲ろうか?」

 

「えっ、いいのか!?」

 

「……別に、王座に興味はない、私の性には合わん。君のような相応しい人間に渡すのが良かろう」

 

「……そうなの?」

 

 と、二人が地下でそのような会話をしていると、そこに足音を立て、何者かが降りてくる。

 

「……おい、そこの兄ちゃん」

 

「あんた……?」

 

「大した覚悟じゃねえか。……そうか、さてはお前に渡すべきなんだな? こいつをよ……」

 

「ムゲンのウォッチ……!」

 


 

 晴れる空。そしてスギタの石化が解ける。

 

「アイムアスギタ。仮面ライダースギタ」

 

「そうか、こいつは太陽で動くのか!」

 

 そこに駆けつけるジオルガとユウヤ。それぞれジオルガⅡとリバイブ疾風に変身する。が、攻撃は当たらない。三人に勝てるわけないだろ!? いや、三人どころか四人がかりでも勝てない。強すぎる。天下無双。

 

「ならばこれで!」

 

《ロシザ!》

 

 ロシザに変身するウィン。再びスギタに立ち向かう! エナジープラネットで防ごうとするスギタだが、ロシザの方が強ギンギンギラギラギャラクシー! スギタの方が強い。ロシザは圧倒され綺麗に吹き飛んだ。

 

「攻撃が当たらない……!」

 

「よっしゃ! トドメだ! ホラホラホラホラ!」

 

《ギガンティックギンガーッ!》

 

 放たれるエネルギー弾。ジオルガに向かい真っ直ぐ飛ぶ……が。

 

「……大丈夫か?」

 

「あんた……?」

 

 アナザームゲンが、その攻撃を弾いた。

 

「借りは返したぞ。さあ、立て」

 

『じゃっじゃーん! 主人公の私再び参上!』

 

『ゆーきゃんとすけーぷ!』

 

 周りから現れる饅頭のようなキャラクターとあの時のずっと次回作の主人公やってそうな少女。ちなみに独眼竜の伊達さんはいない。なおこれだけの人数でも歯が立たない模様、はっきり言って強すぎる。

 

「だったら、これで!」

 

 ユウヤとウィンがそれぞれの武器を投げる。その武器をあっさりも受け止めるスギタ。

 

《ジオルガサイキョー!》

 

 さらに投げられたオルガのサイキョーギレードもサイコキネシスで受け止めてしまう。

 

「いいゾ〜、こ、れ!?」

 

 が、それを後押しするように投げられたマエガミギレードがサイキョーギレードと合体。それはさすがに抑えきれずに直撃してしまう。その隙に三人は必殺技待機に移る。

 

「行くぜ!」

 

「あぁ!」

 

 三人のキックがスギタに突き刺さったそれぞれの武器を押し込み、火花が走る。ついに攻撃に耐えられなくなったスギタは……

 

「ギャラクシーっ!!!」

 

 爆発四散、ついに最強のライダーは倒されたのだった。

 

「……うわ、マジで銀さんじゃねえか」

 

「やっべバレた! 逃げなきゃ……」

 

 ちなみに変身者の銀さんは逃げた。どこいくねん。そして倒されたライダーとしての力はスウォルツの持っていたブランクウォッチに吸い込まれた、のだが……

 

「何?」

 

 そのウォッチがどこからか飛んできたマフラーに絡め取られ、奪われる。……もちろん犯人はウィンだ。

 

「残念だったね。君の思惑は読めていたよ」

 

 そう言い残したウィンはマフラーを使ったワープで去って行った……

 


 

「……だが我が魔王」

 

「分かってるよ……」

 

「オルガ。私と戦うつもりか? ……いいだろう。決着を付けよう。これ以上邪魔をされても面倒だ」

 

「本当に言ってるのか? あんたは……!」

 

「あぁ。ここで私を倒さねば……大勢死ぬぞ!」

 

「だったら、俺があんたを倒す。他の誰かにあんたが殺される前に」

 

《ジオルガ……!》

 

《MUGEN……!》

 


 

 二人の戦いは始まってしまった。それでも、オルガは全力を出すことができない。まだ無意識に手加減してしまっているのだ。

 

「なあ……こんなこと、意味があるのか?」

 

「さあ、どうだろう」

 

 そんな中、ムゲンウォッチを取り出すジオルガだが……使えない。使おうとしない。

 

「ダメだ、俺は」

 

「我が魔王! 仕方がない……ここは私が」

 

「ウィン……分かった、頼むぜ」

 

 ジオルガの前に出たウィンが新しいウォッチを取り出す。

 

《スギタ!》

 

「……変身」

 

ギンギンギラギラギャラクシー! 

 

宇宙の彼方のファンタジー! 

 

ギンサンファイナリー! ファイナリー! 

 

「祝え! 宇宙最強・スギタファイナリー! 緊急時につき、短縮版である」

 

「それだけか!?」

 

「それだけだ!」

 

《超ギンガエクスプロージョン!》

 

 問答無用でキックを叩き込むファイナリー、哀れアナザームゲンは爆発四散! 

 

「我が魔王!」

 

「わ、分かってる! あ、あのっ!」

 

「……私のことは、大丈夫だ……だから、陰を落とすな」

 

「あんたは、無責任だよ……」

 

「すまない。だが、満足だよ。君は、私の……」

 

 そんな中、衝撃音が響く。……それと同時に、彼女の胸には穴が空いた。

 

「……は? お、おい! てめえ、何をっ!!」

 

 それを撃ったオーラを追うように走ろうとするオルガだが、もうそんな気力は無かった。

 

「嘘だろ、なあ、クソッ……なんで、こんな事に……元はと言えば、俺が……俺が……」

 


 

 こうして私は杉田智和の、オルガはムゲンのウォッチを手に入れた。だが、オルガ・イツカの心の傷は癒えず……

 

 




次回、仮面ライダージオルガ!
「隕石が落ちて渋谷が壊滅したのが分かるだろう?」
アナザーチャージマン、チャージングGO!
「だいぶ時空が歪み始めてますねぇ…」
田所再び!
「これはきっとジュラル星人の仕業に違いない!」
「忘れてるー!!」
EP.37 2006:ケンボウ・チャージング・ゴウ!


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EP.37 2006:ケンボウ・チャージング・ゴウ!

よくもこんなキチガイ小説を!


 

「……また隕石か?」

 

 またも、街に降る隕石。それを見つめるウールの腕には……アナザーチャージマンウォッチがあった。

 

 隕石の着弾地点。そこに現れた胸には的のような模様をした、赤色の宇宙人。隕石に乗って現れたのが分かるだろう? 

 

「この周りの人間を殺していき、すり替わって生きていく……気付いた時には地球はジュラル星人の星になるというわけDA☆HAHAHAHA!!!」

 

 いつもよりはマシだがなんて回りくどい作戦だ。普通に攻め落とせよ。

 


 

『こちらは、昨晩隕石が落下した現場です。ご覧の通り、被害は甚大なものとなっており……』

 

「ここのところ、よく隕石が落ちますね」

 

「この前の仮面ライダースギタと関係があるのか? 銀さんが隕石呼び寄せられるとは思えねえけど」

 

「関係がないとは言い切れないね。だが……」

 

 タブレットに映るニュースキャスターの姿が突然変化し、異形の赤い宇宙人となり他のスタッフを襲う。

 

『うぇあ!』

 

 その宇宙人は目からビームを放ち人間を蒸発させてしまう。

 

『HAHAHAHA……やあ、地球の諸君。我々はジュラル星人だ』

 

「今回の隕石が運んできたのはこいつらのようだ」

 

「ジュラル星人って、一体?」

 

「人間に擬態する能力を持つ、地球外生命体、所謂宇宙人だ。この本によれば、かつて仮面ライダーチャージマンと戦い、最終的には全滅したらしい。残党でもいたのだろうか?」

 

「仮面ライダーチャージマン……」

 

「チャージマンウォッチを手に入れる手がかりになるかもしれないな」

 

「……ってかこれは放っておいたら大変な事になるだろ、行くぞ!」

 


 

 オルガ・イツカが集めなければならないウォッチはあと3つ。今回、その鍵を握るのは……仮面ライダーチャージマン……泉研。

 

 〜〜

 


 

 僕らの チャージマン

 

 時代を駆け抜けた、平成ネットミームたち。

 全ての力を受け継ぎ、新たなレジェンドが始まる。

 祝え! 真の火星の王の誕生を! 

 

 仮面ライダージオルガは

 Gジェネクロスレイズと

 スーパーロボット大戦DD

 鉄血ウルズハントを応援しています

 


 

「あの、気になってることがあるんですけど」

 

「どうした、かばん」

 

「前までは、アナザーライダーが誕生するとオリジナルのライダーは消滅してたのに……仮面ライダーギャレンの橘朔弥さんも、スパイダーの山城拓也さんも、ライダーの力を失っていませんでした……」

 

「今までのアナザーライダーとは違うってウィンが言ってたぞ」

 

「それだけなんでしょうか? 何か、大事なことを見落としてるような……」

 

「……俺は楽しいぞ。ライダーといっぱい会えるし、今回もまた、会える気がするぜ」

 


 

 隕石の落下地点にやってきたウィンと遊矢の二人。

 

「酷いな」

 

「やはり隕石はジュラル星人を運んできていたようだね」

 

 隕石からバカみたいに大量のジュラル星人が現れる。

 

「フッフッフッ……」

 

 目から緑色の光線を放ち二人を攻撃するジュラル星人。それをかわした二人はさっさと変身するんDA。

 

 ζ

 

「行くぞウィン」

 

「君に指図される謂れはない、合図は私がかける」

 

「何?」

 

「行くぞ遊……「ウェイ!」

 

「くっ、邪魔を……」

 


 

 他の隕石の落下地点に現れるオルガとかばん。

 

「……あれ? ジュラル星人ってやつがいないな?」

 

「何か怪しいですよ、気をつけてくださいオルガさん」

 

 オルガは不用心に作業員に近づき、聞き込みをする。

 

「この辺りで怪物を見ませんでしたか?」

 

「ヘッヘッヘッへ……」

 

「オルガさんダメです! その人がジュラル星人です!」

 

「バレてしまったならしょうがない、死ねぇ!」

 

 ζ

 

 状態を表す周りの人たち! 既にジュラル星人に囲まれていたんDA。目玉を光らせオルガを殺そうとするジュラル星人たち、だが彼らがオルガに襲いかかろうとした瞬間! 光線が放たれ、ジュラル星人の一人が蒸発したんDA。それに反応したジュラル星人も突然放たれたビームに撃たれ消滅。オルガはそのビームが放たれた場所を確認する。そこには……

 

「ジュラル星人! まさか生き残っていたとは……! この僕が全滅させてやる!」

 

「お、チャージマン! そちらから来るとは好都合だ! 死ねぇ!」ζ

 

 現れる新型のスーツを着たチャージマン研! 黄色い重装甲の新型スペクトルアローに身を包んだ研、肩には砲台型になったアルファガンが搭載されている! 襲い来るジュラル星人、だが新型スペクトルアローはチャージマンの弱点だった接近戦を克服しているのがそのボディから分かるだろう? 相手の触手のような腕を掴み取り、そこから投げ飛ばし空中に飛んで行ったところに肩のアルファ砲台で撃ち抜き撃破するんDA。さらに後ろから迫る二人目のジュラル星人をケンカキックで吹き飛ばし、爆散させる。もはやザコ相手にはアルファガンすら必要ないんDA。それに加勢するように変身するオルガ。初っ端からジオルガⅡだ。

 

 ζ

 

 その頃ユウヤたちはまた違う地点でジュラル星人と戦っていた。

 

《フルメタルブレーク!》

 

《マスター! タイムバースト!》

 

「……こいつら、案外弱いぞ……」

 

「甘く見ない方がいい。彼ら自身はクソザコナメクジだが、厄介な特性を持つ」

 

「何?」

 

「ほら見ろ、あの上空」

 

 二人が空を見上げると、そこにはバトルドームのような形をした宇宙船が浮かんでいた。

 

「あれはジュラル星人の母船だ。ジュラル星人単体よりかは強い。まあそれでもかなり弱いのだがね。数が多くなると厄介だ」

 

「そうか、なら素早く全滅させるだけだ!」

 

「その意気だ」

 

《疾風!》

 

《ロシザ!》

 

 安定のロシザと疾風に変身する二人。

 

「お、チャ、ア──!!」

 

「ななな、わー!!!」

 

 恐ろしい速さで飛び回り、ジュラル星人の艦を攻撃、次々と爆散させて行く。

 

「ヴァー……」

 

「わぁぁぁぁ〜〜〜…………」

 

 スカイロッド相手にはまだ戦えていたジュラル星人の艦だが、音速じみた二人の素早さに全く反応できず、次々と撃墜され、その中にいるジュラル星人も倒される。そして地上に残っていたジュラル星人も圧倒的なスピードで殲滅され、この辺りのジュラル星人は全滅した……

 

 ζ

 

「アルファキャノンをくらえ!」

 

 肩に装着された砲台型アルファガン、アルファキャノンで周りをなぎ払い、ジュラル星人を殲滅する。

 

「ヴァー!」

 

「ぎええええええ!!!」

 

「ぎゃああああ……」

 

 こうしてこの辺りのジュラル星人は全滅し、戦闘は終わった。が、しかし。突然何かが猛スピードで現れ、オルガと研を殴り倒したんDA。そいつはそこで立ち止まり、姿を現したんDA。姿は装甲に身を包んだ、今の研と似たような姿だが、声は間違いようもなくジュラルの魔王なんDA! 

 

「魔王!? 生きていたのか……!」

 

「驚いたか、研!」

 

「なんて速さだ、ならこれで!」

 

《CAST OFF!》

 

 聞きなれない英語音声が鳴り響き、研の着ている装甲が弾け飛ぶ。今までのスペクトルアローと違い顔が隠れていて、なおかつ鎧を纏っているが今までと似たような細身のチャージマンになったのが分かるだろう? 

 

《CHANGE! CHARGING GO!》

 

「えっ!?」

 

「姿が、変わった?」

 

「クロックアップ!」

 

《CLOCK UP!》

 

 そしてベルトの隣のボタンを押すと研がバカみたいに加速する。これならば魔王のスピードにも対抗できるんDA。猛スピードでぶつかり合う二人、周りからは残像しか見えない、突然消えたように見えるのが分かるだろう? しかしクロックアップに慣れていない研は魔王に吹き飛ばされ、壁を突き破って飛んで行ってしまう。原作では無敗の研が負けるのはとても大変なことなんDA。

 

「くそっ、だがもうタネは分かったぞ! 遊矢の疾風と同じで超スピードで移動してるんだ!」

 

 カラクリを見抜いたジオルガ。そしてまた新たなウォッチを取り出すんDA。

 

《レスリング……!》

 

「超スピードに対抗するにはこれだ、変身!」

 

《歪みねえな♂ レスリーング!》

 

 歪みねえレスリングアーマーに変身したジオルガ、レスリングアーマーはそんな相手にも対抗できるよう、

 

「超スピード!?」

 

 超スピードに加速する能力が付いている。超スピードの戦いに乱入し、ジュラルの魔王の変身したライダーと戦闘する。相手に掴み掛かり、スパンキングで攻撃する。そして力強いキックで魔王を吹き飛ばす。

 

「終わりだ、ジュラルの魔王!」

 

 放たれる必殺のアルファガン。が、そこに突然アナザーライダーが現れ……そのアルファガンの光線を叩き落とす。

 

「……魔王様、無事ですか?」

 

「おお、お前は……」

 

「その声は……星くぅん?」

 

「また会ったな、チャージマン研」

 

《CHANGE MAN……!》

 

 星くんが変身していると思われるアナザーチャージマンはクロックアップし、去って行った……

 

「あんたは……?」

 

 ζ

 

 ──オルガ邸

 

「泉研。仮面ライダーチャージマンか」

 

「あぁ。まあ、今のスーツに変えたのは最近だけどね」

 

 チャージマン研21歳。10歳(本編時)の頃からずっと活動し、11年の時を経て成人、地球軍に従軍し未だにジュラル星人と戦う生活を続けている。

 

「……あのチャージマンもどきの正体はきっと、僕はずっと前に倒したジュラル星人……名前は星くんって言うんだ。そいつだと思う」

 

「へえ……じゃあ、あのライダーは?」

 

「あのライダーは仮面ライダージュラル。たぶん、ジュラル星人の親玉であるジュラルの魔王が変身してるんだと思う」

 

「それで、君の目的は?」

 

「僕が全滅させたはずのジュラル星人がまた現れた。……僕はまた彼らを全滅させる。そのためには、ジュラルの魔王を倒す必要があるんだ。君たちも奴らの情報を何か掴んだら連絡してほしい」

 

「分かった」

 

 ζ

 

 高台のベンチで黄昏るかばん。その隣に座る遊矢。

 

「……僕は力もないし、過去に関するエピソードも無さそうだ。……僕はこの物語に存在する意味ってあるのかな……」

 

「まあそんな落ち込むなって……」

 

「じゃあ、なら僕はなんで、なんで記憶喪失なんだろう……」

 

「……その秘密、その目で確かめてみるつもりはありませんかぁ?」

 

「あなたは……田所浩二」

 

「どうやらこの世界そのものがお前に関係しているようですねぇ……乗りますか?」

 

「分かりました。……知りたいんです、自分のこと」

 

「じゃあほらこっち来いよ〜ホラホラ」

 

「おいかばん!!」

 

 BBカーテンに入っていく二人。それを追おうとする遊矢だが、BBカーテンは閉じてしまう。

 

 ζ

 

「取り敢えず、俺たちもジュラルの魔王を探さなきゃな……」

 

「……探してるのは私か?」

 

「お前、いきなりかよ!?」

 

 オルガたちの前に紫色の肌をした、ジュラルの魔王が現れる。

 

「お前、今すぐ倒して……」

 

「待ってくれ。相談をしに来たのだ。……隕石が降ってくるのを止めたい」

 

「なんだと? あの隕石はお前らの計画じゃ……」

 

「違う。地球を乗っ取りたい我々としても、隕石のせいで地球がボコボコになってしまうのは避けたい。よって我々と協力して隕石をどうにかしようではないか」

 

「……分かった、引き受けよう」

 

 その誘いを受けるオルガに、ウィンが警告する。

 

「いいのかい我が魔王、相手はジュラル星人だ。罠である可能性が高い」

 

「ウィンはもっと人を信じる心を持とうぜ、それに」

 

「それに?」

 

「罠だったなら、その罠ごと噛み砕くだけだ」

 

 ζ

 

「この先に隕石を破壊する装置が?」

 

「その通りだ、さあ行こう」

 

 オルガが奥へ向かうと、その後ろから魔王の手が……しかし! そこに現れた研のタックルで吹き飛ばされる魔王! 

 

「ジュラルの魔王! 汚い真似を!」

 

「チャージマン研……!」

 

「跡をつけさせてもらった。君は人が良すぎるんだ、ジュラル星人の言うことは聞いちゃいけない! これは君をハメるための罠だったんDA!」

 

「……クックック、確かに罠だ。だが狙いはそいつじゃない」

 

「何?」

 

 そこに現れるアナザーチャージマン! 研を吹き飛ばす! 

 

「良くやったぞ……!」

 

「はい、魔王様……こいつめ、このオルガとか言うやつをこの倉庫に呼び出し、そいつを罠にかけるフリをしてお前をおびき出す作戦は成功したようだな!」

 

「くぅ……チャージング、GO!!」

 

《HENSHIN》

 

《CAST OFF》

 

《CHANGE CHARGING GO!》

 

「ふん、出たなチャージマン。これで終わりだ」

 

《HENSHIN》

 

《CHANGE JURAL!》

 

 飛び上がりオルガに殴りかかる仮面ライダージュラルだが、突然飛んで来たアメリカンクラッカーに叩き落とされ、倒れこむ。

 

名付けて、クラッカーブーメラン。波紋のビートという奴だ

 

「おお、ウィン。というかスギタファイナリーに変身するとなんか雰囲気変わってないか? 具体的にいうと声とフォントが」

 

あ、本当だ。杉田ボイスになってる

 

「マジかよ銀さんじゃん」

 

我が魔王は杉田さんボイスのキャラ銀さんしか知らないのかね? ジョセフとかクロムとか結構有名所やってるのに知らないのかね? 

 

「……まあ、あとはこいつらを倒すだけだ」

 

 と、二人が構えた瞬間。大気が揺れる。彼らが倉庫の外に出て、空を見上げると……その先には、巨大隕石。

 

「でっか……」

 

「これまでとは桁違いだ……我が魔王はあの隕石を、こちらは私に任せろ」

 

「あぁ、分かってる」

 

 お久しぶりのウヅキアーマーに変身し、隕石へとひとっ飛び。

 

 ζ

 

【BGM:いつもの】

 

「どうしたチャージマン! さすがに2対1は厳しいとでも言うのか?」

 

「くうっ、卑怯な!」

 

 二人の猛攻に追い詰められる研。

 

「ビジュームベルト!」

 

 研の奥の手であるビジュームベルトを使用し、そこから放たれる光線でアナザーチャージマンを倒そうとするもクロックアップで避けられ、逆にボコられてしまう。

 

「くうっ、ビジュームベルトが当たらない!?」

 

 と、そこにスギタファイナリーのウィンが現れ加勢する。アナザーチャージマンと戦い、純粋なスペックで追い詰めるも相手がクロックアップ、それに圧倒されてしまう。

 

なるほど、これがチャージマンの力か……だが

 

ワクセイ! 

 

スイキンチカモクドテンカイ! ウチュウにゃコンナニあるんかーい! ワクワク! ワクセイ! ワクセイ! 

 

 ワクセイフォームに変身したウィン。それにより爆散するアナザーチャージマン、そうして爆散した……が。

 

「ぎょえええええ────っ!! ま、魔王様……!!」

 

……何? 

 

 そこからは入れ替わるように、ジュラルの魔王が変身していた、仮面ライダージュラルが現れる。

 

「よくぞやってくれた……それにあちらの影武者も優勢のようだな」

 

なん……だと? 

 

「実験大成功☆ 研に偽物のワシをけしかけ、それによって弱り、油断したところを倒す作戦は成功か」

 

つまりあの魔王は偽物だったと? 

 

「その通り。チャージマンを襲うためにお前は邪魔だ! 消えてもらう!」

 

舐められたものだね……私が君を倒す

 

「それはどうかな?」

 

 なんともう一人の仮面ライダージュラルはアルファガンを取り出したのだ! それに撃ち抜かれたウィンは綺麗に吹き飛び、次の瞬間にはジュラルは消えていた……

 

「……くっ……」

 

「ウィン! ……星くんとやらは?」

 

「そいつは倒した。だが……」

 

「魔王の影武者だと?」

 

「その通りだ。どうやら面倒臭いことになっているようだよ」

 

 ζ

 

 ──2058年

 

「ここは?」

 

「ここは2058年の世界。お前がまだ幼い頃っすよ」

 

 ζ

 

「オルガ……もうお前に頼むしかない……」

 

 ζ

 

「研が本物のわしと偽物のわしに苦戦している間に隕石が落ちて、人間どもと一緒に研もお陀仏というわけさ……」

 

 ζ

 

 その頃、隕石を破壊するため宇宙に来ていたジオルガ。

 

「よーし、なんか行ける気が……」

 

 と、意気込むオルガだが……

 

「……しねえ」

 

 予想以上に、隕石は大きかった。

 

「くそッ、でもやるしかない!」

 

 必殺技を溜め、きりもみキックで隕石に突っ込む! 

 

「俺のドリルは天を貫くドリルだぁぁぁっ!!!」

 

 ドリルの要領で隕石の内部へ突っ込み掘り進む! 砕かれていく隕石! ひび割れていく隕石が、内部から崩壊する! 地球に迫る軌道から外れ、地球の危機は去った……

 

「……嘘だろ」

 

 わけではなかった。隕石を砕いたオルガが見たのは、さらなる巨大隕石。先ほどの巨大隕石が小石に見えるほどの、大岩だった。そう、巨大隕石だのなんだの騒いでいたものはほんの『かけら』に過ぎなかったのだ! 

 




〜CM〜
オルガ「ガンバライジング!」
オルガ!ユウヤ!ウィン!
オルガ「三つの力を一つにした、ジオルガトリニティ誕生だ!」
仮面ライダージオルガトリニティ新登場!
オルガ「キャンペーンカードは連続攻撃できるぞ!」
トリニティスラッシュキャンペーン!全6種!
ジオルガトリニティ、イーノックアークエンジェルフォーム、ムゲンレインボーフォームのてんこ盛り連続攻撃を決めろ!仮面ライダーバトルガンバライジング!イセカイオルガ第5弾!好評稼働中!
田所「仮面ライダーインム10周年、キャンペーンカード全5種類もありますねぇ!」

次回、仮面ライダージオルガ!
「ウィン、もう間に合わねえ!」
「あの巨大隕石を破壊するには、この方法しかない」
オルガとウィンの共同ミッション!
「この星は我々のモノになる……」
「地球が滅びるんだぞ!?」
「チャージング GO!!」
KVKVKV
EP.38 2019:そうさ ボクらの チャージマン


↓予告↓

時空を超える冒険へ!
史上最大のクライマックス!

大長編
仮面ライダージオルガ
OVER QUARTZER

戦いは、大長編へ!


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EP.38 2019:そうさ ボクらの チャージマン

 迫り来るクソデカ隕石くん。このままでは地球が滅亡してしまう! 

 

「ど、どうすりゃいいんだ、あんなもんが地球にぶつかったら……」

 

 と、そこで地球から着信が入る。ウィンだ。

 

『我が魔王、作戦を立て直そう……』

 

「お、おう……」

 


 

 オルガが集めなければならないウォッチはあと3つ。手がかりを握るのは、アナザーチャージマン・魔王か、仮面ライダーチャージマン・泉研か。一方、巨大な隕石が、地球に激突しようとしていた。

 


 

「あの隕石を破壊するには、これしかない」

 

 分かりやすい絵で説明するウィン。その絵が示すには、オルガがウィンを隕石の内部まで連れて行き、スギタファイナリーの力で内部から破壊する、という手順らしい。

 

「分かった。……そういや泉さんは?」

 

「それが、いなくなった。どうやらジュラル星人に捕まったらしい、こんな書き置きが……」

 

「どれどれ、泉研を返して欲しければ……バリバリ捕まってるじゃねえか!!!」

 


 

 鎖で捕まる研。実は研坊は拘束に弱いということは本編で実証されている。

 

「研さん!」

 

 そこに駆けつける二人。

 

「お前らが持っている宇宙の力を我々によこせ……」

 

「これのことか?」

 

 宇宙に関連するウォッチをありったけ取り出す二人。

 

「投げろ」

 

 言われた通りに投げる。それを取りにいくジュラルの魔王だが……突然現れたコモグラに邪魔され、その間にオパオパが鎖を切り研を解放する! 

 

「な、なんだと!?」

 

「解放されたらこっちのものだ! チャージング、GO!!」

 

《HENSHIN》

 

《CAST OFF!》

 

《CHANGE CHARGING GO!》

 

《CLOCK UP!》

 


 


 

 構えるウィンとオルガだが、いつの間にか研は倒れ、アナザーチャージマンが現れていた。

 

「助かりました魔王様……」

 

「このようなところで影武者を失うわけにはいかんからな」

 

「魔王が二人!?」

 

《CHANGE JURAL!》

 

 影武者が仮面ライダージュラルに変身する。それを見て変身しようとするオルガとウィンだがまたもクロックアップが……

 


 

 ζ

 


 

 気付いた時には研はボロカスになっていた。

 

「こいつがなければ隕石は阻止できないよな?」

 

 宇宙関連のウォッチを軒並み盗まれてしまったオルガたち。隕石は刻一刻と迫っていた……

 


 

「万事休すだな……」

 

「宇宙に行けそうなウォッチは全部持ってかれちまったし……」

 

「ごめん、僕のせいで……」

 


 

「フッフッフ、大量のジュラル星人が入った隕石が地球に落下することで地球はすぐに制圧されるというわけSA☆」

 

「さすがは魔王様……」

 

 ジュラル星たちが説明口調で作戦会議をしていると……そこにウールが現れる。

 

「……お前は、タイムジャッカーとやらか! 邪魔はさせ……」

 

 襲いかかろうとする周りのジュラル星人はあっさりと時間を止められ、持っているウォッチを奪われる。

 

「悪いけど地球を滅ぼされると困るんだよ」

 


 

「悔しいけど、こいつをウィンたちに渡すしかない」

 

 それを受けとりどこかへ向かうスウォルツ。

 

「おい、どこ行くんだよ!?」

 

「お前が知る必要はない」

 


 

 ──2058年

 

「……あれって……戦争?」

 

「あぁ。どうやらそのようですねぇ」

 

「っていうか、ここは宇宙? それに、あれってビーム? 宇宙戦艦? ……もう意味が分かりません」

 

「落ち着け。ほら声が聞こえますよ〜」.

 

『よく聞け。大鉄華団のみんな』

 

 激しい戦闘の中、かばんにも聞きなれた声が響き飛び交っていた人型のロボットたちが動きを止めざわめく。

 

『この戦いに勝てば上がりはもうすぐだ。この戦争も終わる』

 

『俺も出る。……さあ、景気良く前を向こうじゃねえか』

 

 そんな放送に、敵が反論する。

 

『なんだと、我々に勝てると思っているのか!? 貴様は何者だ!』

 

『ほう、俺のことを知りてえか。じゃあ教えてやる』

 

『俺は全ての世界を股にかけ、あらゆるものを手に入れる! 熱血不敗の鬼リーダー! ……オルガ・イツカ様とは、俺のことだ!』

 

 その名乗りに周りが湧く。そしてその戦艦から、純白の人型兵器が飛び出す……! 

 

「オルガ……イツカ……」

 

「何やら……大変なことになってるようですねぇ……」

 

「あと、スウォルツからの預かりものですよ」

 

 田所が宇宙関連のウォッチをかばんに投げ渡す。

 

「……そいつをオルガたちに届けてやれよ、ホラホラ」

 

「分かりました……」

 

 開くBBカーテン。それを通って、かばんは元の時代へ……

 


 

 ──2019年

 

「ほら見てくださいよ、隕石ですねぇ! それ届けてやらないとあれ壊せませんよ」

 

「……分かってます、すぐに行きます!」

 


 

 ウィンとユウヤが戦闘を続ける。

 

「なぜ戦う!? 地球が滅びるんだぞ!」

 

「滅びぬさ! ただ、我々が貰ってやるだけだ!」

 

 必殺技のぶつかり合いで双方変身が解除される。そこにオルガ、そして研とかばんが現れ、ウォッチを手渡す。

 

「さすがだよ我が魔王……」

 

「いや、これはかばんが持って来てくれたんだが……」

 

「急いでくださいオルガさん! 隕石のタイムリミットはあと少しです!」

 

「分かった。研さん、ここは任せていいか?」

 

「あぁ!」

 

 その場にいる全員が変身する。

 

「よし行くぞウィン!」

 

「あぁ」

 


 

 宇宙に来た二人。

 

「では突っ込もうじゃないか、我が魔王」

 

「分かってる」

 

 スマホアーマーに変身し、モデリングでドリルを成形する。

 

「行くぜ! ……ギガドリルブレイクゥゥゥ!!!」

 

「我が魔王それ違う」

 

 巨大なドリルで隕石を掘り進む。そして隕石の内部へ入り込んだ! 

 

「俺のドリルは天を貫く……」

 

「いい加減しつこいよ我が魔王。ここからは私の仕事だ」

 

タイヨウ! シャクネツバーニング! ゲキアツファイティング! ヘイヨー! タイヨウ! 

 

これで終わりだ! 

 


 

 アナザーチャージマンに叩きのめされる研。

 

「……くぅっ……まだ、だ。負けるものか!」

 

「いい加減にしろ、研!」

 

 研が立ち上がったその時、隕石が逸れ太陽の光を浴びる研! そして、飛んでくるスカイロッド! 

 

「スカイロッド!? 助けに来てくれたのか!?」

 

 スカイロッドから通信が入る。吉坂博士だ! 

 

『研くん。そのスカイロッドには新型のチャージマン服が搭載されている。すぐさまそれに着替えたまえ!』

 

「はい、博士!」

 

 スカイロッドに乗り込み、新型に早着替え。そして……

 

「チャージング、GOOOOOO!!!」

 

 ζ

 

KV KV KV

 

【BGM:いつもの処刑用BGM】

 

 周りからジュラル星人が現れる。こ

 

「今日こそ殺してやろう!」

 

「それは僕の言う言葉だ。覚悟しろ!」

 

 放たれる光線! それを躱す研! アルファガンの光線が放たれる! 

 

「ぐえええええええ──ー!!」

 

「ぎゃぁあああああああ……」

 

「ぎょええええええっ!!!」

 

「ぬわぁぁぁっ………………」

 

 殲滅されるジュラル星人! そんな研に立ちはだかる仮面ライダージュラルとアナザーチャージマン! 

 

「覚悟しろ!」

 

「今度という今度は許さないぞ!」

 

 キックが迫る! 避ける! 

 

「ぎゃああああああ!!!」

 

「うえええええ!?」

 

 瞬殺! 二人の魔王をあっさりと倒した研。だが隕石を止めるのが間に合わない!! 

 

「ウィン……もう間に合わない!」

 

「このままじゃ……お願いします……もう少し時間を……」

 

「その必要はないよ!!」

 

 スカイロッドが研を乗せ宇宙へ向かう! そして……

 

「リップル光線を使います!!」

 

 放たれるリップルレーザー! 

 ワチョワチョワチョワチョ……

 

 隕石を粉砕!!! やったぜ!!! 

 

「おのれ……おのれチャージマン研……! またもわしらの計画を!」

 

「応援、ありがとー!」

 


 

 こうしてオルガたちはチャージマンウォッチを手に入れた。残すウォッチは、あと、二つ。

 

『神は言っている。全てを救えと』

 

 




次回、仮面ライダージオルガ!
「ここは……リュタか」
世界を超えた天使たち!
「これが最強の力……」
時を超えたイーノックウォッチ……
「イーノック。相手は魔王とか言うらしいぞ?本当に大丈夫か?」
「……大丈夫だ、問題ない」
「ここで止まるわけにはいかねえんだ」
EP.39 2007:エンジェル・テール!


イーノックは神話のライダーだ!

この番組は
クロスレイズ
スパロボDD
ウルズハントを応援しています

ルシフェルも登場!

〜CM〜

オルガ「どうだほら!制圧盤面だぞ!」

かばん「いつもそれやってますねオルガさん。はいサンダーボルト」

オルガ「おいばかやめろ禁止カードを使うな」

遊矢「おっオルガ、デュエル中か?」

オルガ「そうだ。映画の前売り券を買うと特別なストラクチャーデッキが付いてくる!テーマは『DD』だ!」

遊矢「DDって……零児の奴?もしかして声優ネタか?」

オルガ「そうだよ」

遊矢「肯定するのか……(困惑)」

かばん「遊矢さんのデッキと僕のデッキもありますよ!」

オルガ「是非ゲットしてみてくれ!」





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EP.39 2007:エンジェル・テール!

「よし、これでどうだ!」

 

 金色のジオルガが身体についているスマホの像をタッチする。

 

《スマホ!》

 

 時空の扉が開き、そこからキック直前の仮面ライダースマホが現れ、アナザーイーノックを蹴り飛ばす。続いて、レスリングの像をタッチ。

 

《レスリング!》

 

 またもや時空の扉から現れた仮面ライダーレスリングがアナザーイーノックを蹴り飛ばし、去っていく。

 

「次はこれだ!」

 

《ライブ!》

 

 続いてはライブのキック。周りの瓦礫ごと呼び出し攻撃する。そして最後にはゾットを呼び出し……

 

《ゾット!》

 

 それが剣を使い敵を斬り裂く。

 

「あれが世界を滅ぼす力、か。アレを手に入れる前に戻って奴を止めるぞ、分かってるな?」

 

「……大丈夫だ」

 

「祝え! 全ての平成ライダーの力を手に入れ、最強となった鉄華団団長……オルガ・イツカ! 。その名も仮面ライダーグランドジオルガ!」

 


 

 おっと、随分と先の未来までお見せしてしまったようです。忘れてください。しかし、オルガ・イツカを陰から付け狙う怪しげな2人、彼らはいったい何者なのか。集めるべきウォッチが残り2つだった頃に戻りましょう。

 


 

「あれは……」

 

「まったく、酷い目に遭ったな?」

 

『お前が無茶な移動をするから悪いんだろう、まったく……』

 

「ははっ、その事に関してはすまない。……ん、彼らは我々が見えるのか? ……いや、ここはそもそもセタじゃなかったな、人間に我々の姿が見えても不思議じゃないか」

 

「……何言ってるんだ、あんたら……」

 

「あぁ、自己紹介がまだだったな、失礼。私の名は……ルシフェル」

 

 


 

 ──オルガ邸

 

 よお! 俺は普通の鉄華団団長オルガ・イツカ! なんやかんやあって家に帰って来た。……そこまではいい、いつものことなんだ。……だがいつもの部屋に入った途端……

 

「誰です……か?」

 

 見慣れないジーンズを履いた男がいた。

 

「やあ。お邪魔しているよ」

 

「……いや、なんで俺ん家に……? っていうかあんた誰……?」

 

「質問は一つずつするべきものだろう? ともかく答えよう。私はルシフェル。……天使だ。君たちに用があって来た」

 

「俺たちに……? っていうか、天使ってどういう……そんなこと、急に言われても信じられねえよ……」

 

 と、俺が困惑していると、そいつはいつの間にか俺の隣に立っていた。

 

「……時間を止めやがったな?」

 

「ハハッ、なんて勘がいいヤツだ。気に入ったよ」

 

「あんたはタイムジャッカーか? ……それとも、マジで時間を司る天使様だったり?」

 

「司る、か。そう大したものじゃない、時間を自由に行き来できる傍観者だよ。それにタイムジャッカーか……歴史を改変するとはとんでもない奴らだな」

 

「ってことは……」

 

「ああ。……君たちに協力をしてもらいたい。私と似たような能力を持った乗り物があってね……」

 


 

「やべえよやべえよ……このままじゃウォッチ全部揃っちゃうよヤバイヤバイ……」

 

「落ち着きなさいウール。残るウォッチはあと二つ。後がないからこそ慎重にならないといけないの」

 

「それにしてもトントン拍子すぎない? 奴には仮面ライダーを引き寄せる何かがあったりするのかな……」

 

「どうでもいいわ。何にせよ、手がつけられなくなる前に阻止する」

 


 

 ここは、墓場。御墓参りをしている青年が一人。そして、そんな彼に近付くもう一人の男。

 

「ここに来るなと言ったはずだよな? ……お前のせいで姉ちゃんは……!!」

 

 彼は青年に掴みかかり、突き飛ばす。

 

「二度と来るな……!」

 

 念を押し、お供えに使った花束を投げつける。それを受けた青年は去ろうとするが……

 

「あなた、あの男に恨みがあるみたいね。……めちゃくちゃいい知らせがあるの。私と契約すれば、その恨みを晴らすことができる」

 

「何?」

 

 オーラが現れ、もう一人の男がアナザーライダーに変貌する。

 

「……すごい力だ。これで何をすればいい?」

 

「タイムマシンといったところかしら? それを奪いにいくわよ」

 


 

「どうだい、三日月。直せそうかい?」

 

「うん、まあ頑張ってみるよ。マリーなら直せそうだけど」

 

「えっ? マジで直せるのかそれ?」

 

「行けるんじゃないかな? わかんないけど」

 

 なんだかよく分からねえがともかく凄い自信だ。と、俺たちがそのバス? 列車? の中で待機していると、突然その部屋が揺れる。

 

「外からか!?」

 


 

 外から乗り物を攻撃するアナザーライダー。

 

「アナザーライダー?」

 

 外で待機していたユウヤがアナザーライダーと応戦し、抑える。タックルで押さえ込み、距離を遠ざける。

 

「どけ! 俺にはあれが必要なんだ!」

 

「なんだって……?」

 

 振り払われ吹き飛ばされるユウヤ。そこにジオルガとウィンが変身した状態で駆けつける。三人に勝てるわけないだろ! 三対一は卑怯じゃね? と言う暇もなくボコられるアナザーライダー、その背中には『2019』『ENOCH』と書かれていた。

 

「そうか、こいつはアナザーイーノックか! だったらこれで!」

 

《ジオルガトリニティー!》

 

 早速トリニティに変身するジオルガ。よかったね、三対一じゃなくなったよ! なおトリニティの方が強い模様。トリニティが構え、突っ込むも……それを遮るように謎の列車が走り、それが通り過ぎた先に長い金髪の、白い鎧を着た謎の人物が現れる。

 

「えっ……あんた誰?」

 

「……あんたが、魔王か」

 

「だから誰だよ(ピネガキ)」

 

「……それについては私から説明しよう」

 

「あっ……えっと、ルシフェルさん?」

 

「彼は72通りの名前がある男。……本名はイーノック。君たちの探し求める仮面ライダーだ」

 

「……ルシフェル。一番いいのを頼む」

 

「あぁ、分かっているさ。ほら、ベルトとパスだ」

 

 ベルトを装着したイーノックは神秘的な装飾の真っ白なカードキーのようなものをベルトに翳し、

 

アーチフォーム

 

 変身する。

 

「こいつが……!!」

 

「あぁ。仮面ライダーイーノックだ」

 

「気をつけろイーノック。彼らには正面から当たっても勝てないぞ」

 

「大丈夫だ」

 

 イーノックが弓のような形の近接武器、アーチを投げ渡されトリニティに斬りかかる。初撃をかわし、二撃目をジカンデスピアで受けようとするトリニティだが、なんとジカンデスピアはあっさりと真っ二つにされてしまう。

 

「何!? 押し負けた!?」

 

「アーチの刃は神の刃。あらゆるモノを切断し、触れれば一瞬で浄化されてしまうぞ」

 

「なんだそのチート武器!?」

 

 かわすことに専念するトリニティだが、イーノックの素早い動きに翻弄され、ユウヤのデュエルディスクのエネルギー刃の部分も切断されてしまう。

 

「嘘だろ!? デュエルディスクの刃はエネルギー体だから斬ることなんて出来ないはずなのに!」

 

「だから言っただろう、あらゆるモノを切断できるってね。実体がないものであっても御構い無しに、だ」

 

「は、反則だよそんなの!?」

 

 なんとか対抗するためにサイキョーギレードを呼び出す。サイキョーギレードはさすがに一方的に斬られることはなく、あのアーチと打ち合っている。

 

「神様の知恵だかなんだか知らねえが、相手が武器なら切り結ぶことだって出来る!」

 

「アーチと鍔迫り合いとは、人間の武器とは思えないなまったく……」

 

 と、その間にアナザーイーノックの自由行動を許してしまう。それに気付いたトリニティがアナザーイーノックに斬りかかる。

 

「イーノック、あちらの方が厄介だ。先に片付けろ」

 

「分かった。オーバーブーストを使う」

 

『力を貸そう』

 

 大天使ウリエルがイーノックの後ろに守護霊のように現れ力を与える。トリニティに吹き飛ばされるアナザーライダーに、

 

フルチャージ

 

 アーチのオーバーブーストの極大ビームを放ち撃破する。変身が解除されるアナザーライダー。

 

「ただの人間に神の力を与えるとは、なんて見境のない奴らだ。やはりタイムジャッカーは魔王とやらよりも危険だな」

 

 と、そこに力を与えた張本人であるオーラが現れ、変身者だった男に近づく。

 

「こんなところで諦めてもらっちゃ困るんだけど?」

 

 そして彼を連れワープする。

 

「ハハッ、逃げられてしまったな」

 

「……ルシフェル、君の能力でどうにかならないかな?」

 

「いや、そんなことしたらつまらないだろう。それに……そもそも彼らには私すら干渉できないようだ」

 

「ルシフェルが? そんなことってありえるのかい?」

 

「あぁ。私にもにわか信じ難いがね。ここが元の世界じゃないのも要因の一つなのかもしれないが」

 


 

 ──オルガ邸

 

「改めて自己紹介しよう。私はルシフェル。彼はイーノック」

 

「イーノックって……あのエノク書の?」

 

「そうか、ここではそう伝えられているのか。やったじゃないか、メタトロン」

 

「………………」

 

「……それで、あんたらは未来から来たのか?」

 

「私たち、というか私は時というものを自由に行き来することができる。その代わり干渉は出来ないがね。そのためにイーノックがいる」

 

「それで、我が魔王がオーマジオルガになり世界に君臨する光景を見たと?」

 

「その認識で間違いない。私の見た君は、魔王となり世界を滅ぼした」

 

「オルガに限って魔王になったりはしない。そうなろうとしたなら、俺がオルガを倒す」

 

「いや、君では倒せない。彼はこれから計り知れないほどの、最強の力を手に入れることになる。……そうなれば、もはや全能の神さえも手はつけられない」

 

「俺は最低最悪の未来なんか作らねえ。最高最善の魔王になる」

 

「口ではなんとでも言えるさ。だが、結論は既に出た。行くぞ、イーノック」

 

「……あぁ」

 


 

「なあウィン。あいつが言ってたのって、ウォッチを全部集めれば最強の力が手に入るってことだよな?」

 

「ルシフェルの言葉通りなら、全能の神様でさえ我が魔王に手がつけられなくなるようだね」

 

 俺に……最強の力が……

 

「オーマジオルガにだって勝てるか?」

 

「あぁ。オーマジオルガの力を手に入れれば、対等に戦える」

 

 あの時完敗したしな……

 

「だったら、何も迷わねえ。その力を手に入れてみせる」

 


 

「いたぞイーノック。お前のアナザーライダーだ」

 

アーチフォーム

 

 アーチフォームに変身しアーチを投げ渡されるイーノック。

 

「邪魔をするならお前を倒す……!」

 

「能力は同じかもしれないが経験はお前の方が何倍も上だ。負けるわけないさ」

 

「あぁ。問題ないさ」

 

 と、そこに駆けつけるオルガたち。

 

「よし、俺たちも!」

 

《ジオルガ!》

 

 変身しようとするオルガの前に、ルシフェルが現れる。

 

「……わざわざ来たのか? 私たちは君たちの味方じゃないんだぞ。元は君たちを止めるために来たんだ」

 

「構わないさ。それにここで止まるわけにはいかねえ。……最高最善の魔王になってやるまではな」

 

《トリニティターイム!》

 

《トーリーニーティー!》

 

 またもトリニティに変身するオルガ。

 

「行くぞお前ら!」

 

「だからいきなりそれ使うなって!」

 

 イーノックに突っ込み、突き飛ばしてアナザーイーノックに突っ込む。

 

「くっ、あの姿は強い。……ルシフェル」

 

「あぁ分かってるよ、仕方ないな……」

 

ガーレフォーム

 

「始めに言っておく。私はかなり強い」

 

『……君もノリノリじゃないか』

 

 ガーレを取り出し、周りに弾を展開する。それぞれを自律飛行させ、トリニティに飛ばす。それをかわすトリニティだが、追尾するように素早く方向転換、連続で襲いかかる。

 

「ほらほら逃げてばかりでは勝てないぞ、ビュンビュビューンッ……」

 

「くそっ、なんだこの反則武器!?」

 

 曲射でトリニティを追い詰めるが、そこにあの列車が現れ……

 

『ルシフェル。こちらの修理は終わった』

 

「何? 神の知恵を本当に人間が修理したのか? ……本当に人間も進歩したものだな」

 

「何!? ミカが戻って来たのか!?」

 

『オルガ、大丈夫? ……取り敢えず加勢しに行くけど』

 

「えっ加勢……加勢? 何言ってんだミカ?」

 

《B……B・B……Barbatos……! BLOOD・AND・WILD!! W・W・W・WILD!!》

 

 音声と共にその列車から降りてくるバルバトス。

 

「えっ……は?」

 

「いや、もう隠せないかなって思って」

 

「……それお前だったのかよぉ!?」

 

『というかルシフェル。今あれが来るのはまずいんじゃ……』

 

「あぁ。アナザーライダーとやらはあれが目的らしいからな。戦っている場合じゃないんじゃないかな?」

 

 んなこと言ってる間にアナザーイーノックはトレインジャックを完了していた。

 

「……あっ……」

 

「……やらかしてしまったな」

 

 取り敢えず変身を解除する二人……というより三人と二人。

 

「これは魔王を倒すなんて言っている場合じゃなさそうだな、フフッ……オルガ。これを受け取ってくれ」

 

「これって、イーノックウォッチ?」

 

 ルシフェルからイーノックウォッチを受け取るオルガ。ついに全てのライドウォッチが揃ったのだ! 全てのウォッチの力が集まり……新たなウォッチが生成される。

 

「これが最強の力……」

 

《グランド・ジオルガ!》

 

 




〜CM〜
最高最善の、火星の王へ!
《グランド・タイム!》
ジクウドライバーにセット!
回転して変身!
《祝え!!》
《グ・ラ・ン・ドー!ジオルガ!!》
DXグランドジオルガライドウォッチ!

次回、仮面ライダージオルガ!
「あれを取り戻さなければならないな」
「全ライダーの力を手に入れたか……」
ウォッチ コンプリート!
「そんな装備で大丈夫か?」
「これが、魔王の力……」
EP.40 2017:ドントストップ・クライマックス!

オルガ「映画オーバークォーツァーの前売り券を買うと、特別な俺のデッキが付いて来る!テーマはDDだ!」

かばん「僕の低レベ獣族デッキ、遊矢さんの原作準拠のデッキと選択制です」

遊矢「ライダーの映画で遊戯王のデッキが付いて来るのか……」

オルガ「じゃあガンプラとけもフレ3で使えるシリアルコードも付けるか?」

遊矢「さらに遠ざかってるよ!」

オルガ「劇場特典はHGオルガ専用獅電(タイムマジーンversion)だ!DVD、Blu-rayにはHGガンダムバルバトス(ライダーversion)が付いて来る!」

遊矢「本当に付けるの…?」


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EP.40 2017:ドントストップ・クライマックス!

「やった! 最強の力を手に入れたぞフッフゥウウゥゥウゥゥウッ!!」

 

「はしゃぎ過ぎだお前は!」

 

「だってこれはどう見ても最強フォームだぞ? つまり俺は無敵になれる、やっぱり俺は最強だ──!!」

 

 とても調子に乗っているオルガ。だがしかしいつの間にかイーノックウォッチは手元になく……グランドウォッチは消滅した。

 

「気が変わった。お前にこのウォッチは渡せないな」

 

「あっお前返せよ!!」

 

「渡したのは私たちの方だぞ?」

 

「は? 殺すわお前。ミカァ!」

 

「それはダメだ」

 

「……勘弁してくれよ」

 


 

 かくして、誕生しかけたグランドジオルガウォッチは消えた。だが、これはオルガ・イツカが最強の力を手に入れるための試練にすぎない。そして、神の作り出した時の列車を奪ったアナザーイーノック。それを追う謎の影。彼らが行ったのは、過去か、未来か。

 


 

「ともかく、アナザーイーノックがどこにいるか探さないと……」

 

「このカードが落ちてたところから見るに、おそらくこの日付にいるんだろう……だけどルシフェルは一人だけで行ってしまった……どうすれば……」

 

「……タイムマジーンを使おう。三人乗りはちょっと狭いけど問題ないでしょ」

 

「本当にいいのかね……」

 

「分かった。……俺はあのアナザーライダーを見たっていう……ユキヒロって人に話を聞いてくる」

 


 

 ──2017年

 

「ふう……お前の鎧なんでそんなに刺々しいんだよ……」

 

「申し訳ない……おそらくこの中に君たちのいうアナザーライダーっていうのがいるんだろう……」

 

「よし、じゃあ急ぐぞ!」

 


 

 病院に駆け込むイーノック。アナザーライダーを探すが……そんな彼の前に、かつて倒したはずの……

 

『我々を追うなと警告したはずだぞ』

 

「……アザゼル? いや、違う。何者だ?」

 

『聞けぬのなら仕方ない』

 

「……あの時の会話を繰り返しているのか? 一体どういう……取り敢えず……!」

 

アーチフォーム

 

 変身するイーノック。屋上に飛び出し戦闘を開始する。

 


 

 その頃、ユウヤはアナザーライダーと戦っていた。

 

「俺にはお前の相手をしている時間なんてないんだ!」

 

「だからこそここで止める!!」

 

 攻撃を最小限の動きで回避しながら剛烈のパワーを叩き込む。それを受けて、ユウヤの相手するのをやめ、病院から出る二人を追おうとするアナザーイーノックだが疾風にチェンジしたユウヤに回り込まれ、連続攻撃で吹き飛ばされる。トドメを刺そうと必殺技を発動しようとするユウヤだが……蝿の塊がユウヤに飛びかかり動きを止める。

 

「何!? この蝿は!?」

 

「助かった。今のうちに……!」

 

「逃げられた!? ……くっ」

 


 

「今のが……未来の俺?」

 

 アナザーイーノックの変身者であり、今はまだ何も知らない過去のタクヤに、事情を話す。

 

「あぁ。未来ではあんたの姉さんは既に死んでる。その原因がユキヒロって人にあると思ってて……恨んでる」

 

「許せるわけがない! ……だって、あいつが連れ出したから容態が悪化したんだろ!? 未来の俺がそう思ってても当然だ!」

 

「……まあ落ち着け。ここからが本題だ。その人から聞いたんだ。もうあんたの姉さん……サユリさんは助からなかったらしい。それを言わなかったのは……自分という恨む相手を作ることであんたの気分を少しでも和らげたかったんだとさ」

 

「あの人が、そんなことを?」

 

「あんたの姉さんを連れ出したのにはきっと理由がある。それってたぶん、その人にとって大事な用事だったんだろう。それをこの目で確かめてみるさ。……その為には、その用事を邪魔をしようとする未来のお前を止めないとな」

 

「俺が……姉ちゃんの邪魔を? 止めてくれ。未来の俺を」

 


 

「世界を滅ぼす魔王って中々いいヤツじゃないか……」

 

『君はたまに本気で言っているのかふざけているのか分からなくなるな』

 

「そうかな? ……何にせよ彼が魔王になるとは思えないという話も理解できるな、あの様子だと」

 

『……その格好は?』

 

「これかい? 医者だよ。病院に似合う服装に着替えて見たんだ。上から羽織っただけだが」

 


 

 ユキヒロたちを追い、現れるアナザーイーノックとアザゼル。

 

「警察だ! 大人しくしろ!」

 

 が、そこにオルガたちが現れ戦いに発展する。イーノックが生身で対応していると周りから大量のノクトが現れる。

 

「何? ノクトまで……これは一体?」

 

「取り敢えず全部倒せばいいんだろ!?」

 

 応戦する二人。

 

「イーノック! ウォッチとやらを渡してやれ!」

 

「ルシフェル? いいのかい?」

 

「あぁ。彼のことを試してやるのもいいだろう。……あのアザゼルもどきは私たちでどうにかするぞ」

 

ガーレフォーム

 

 再び誕生するグランドウォッチ。イーノックと一体化する手順を踏まず直接ガーレフォームに変身するルシフェル。

 

「よ、よし。やるぞ!」

 

《グランドジオルガ!》

 

《アッー! 地獄からの使者! ランランルー! コンプリート! ターンアップ! バットルドーム! チェンジ・チャージングゴー! アーチフォーム! ラウンドワン! ミームライドォ! アイドル、バーチャル! ファミコン、スーファミ、ロクヨン! スリー、ツー、ワン! シャバドゥビタッチガンダァーム! ウィッス! オコーッタ! スッゴイ! レベルアップ! ベストマッチ!》

 

「……変身!」

 

《グランド・タイム!》

 

《レスリング! ダーマ! ドナルド! マリサ! ギャレーン!》

 

《オトマッドチャージマンイーノック、ムゲンイーンムー!》

 

《ハツネ! ライブ! ウヅキー!》

 

《エクシア! ゾット! ポープテー!!》

 

《フレンズ! ゲンム! スーマーホー!》

 

祝 え

 

 

 

 

 

 

 

グ・ラ・ン・ド

 

ジオルガ

 

「……すげえ。力が漲る」

 

「祝え! ……もはや言葉は不要。ただこの瞬間を、味わうがいい!」

 

「まずはこれだ!」

 

ス マ ホ(2 0 1 7)

 

 キックを放つ瞬間の仮面ライダースマホが時の扉から現れ、アナザーイーノックを攻撃する。

 

レ ス リ ン グ(2 0 0 0)

 

 続いて同じくキックを放っている瞬間の仮面ライダーレスリングが時の扉から出現、アナザーイーノックを蹴りつける。

 

レスリング(2000)

 

 さらに、仮面ライダーレスリングが使用していた武器を召喚し斬りかかる。相手の攻撃を余裕で捌き、強力無比な攻撃を加える。

 

「次はこれ!」

 

ラ イ ブ(2 0 1 0)

 

 周りの空間ごとキック中のライブを呼び出す。さらに、その時間を巻き戻し……

 

「こいつでどうだ?」

 

スマホ(2017)

 

 スマホの武器を呼び出し、イセカイマッチブレイクを浴びせる。そして吹き飛んだアナザーイーノックにライブのキックが直撃する! 

 

「これでどうだぁ!?」

 

ゾ ッ ト(2 0 1 5)

 

 さらに呼び出されたゾットが斬撃を飛ばし、硬直したところを斬り裂く。

 

「これが……魔王の力」

 

「よし、私も変身しよう。ルシフェル、ベルトをくれ!」

 

「……どうやら君が力を魔王に渡したせいで、ベルトは消滅したようだ」

 

「……そ、そうなのか……?」

 

「よし、じゃあ俺が!」

 

イ ー ノ ッ ク(2 0 0 7)

 

 ベルトを生成するジオルガ。それを巻くイーノック。

 

「よし、大天使の力を!」

 

「あぁ、うん。頑張れよ」

 

アークエンジェルフォーム

 

 新たな姿に変身し、強化されるイーノック。これ実質常にオーバーブーストでは? 

 

「じゃあ、私も行くか」

 

ガーレフォーム

 

 恐ろしい速度で周りのザコ敵を蹴散らして行く二体の仮面ライダー。

 

「よし! じゃあ俺は大ボス二人をやるぜ!」

 

《オールトゥエンティ! タイムブレーク!》

 

2 0 1 7

 

2 0 1 5

 

2 0 0 0

 

2 0 1 0

 

 呼び出される必殺技を繰り出す直前のライダーたち。それを迎撃しようとするアナザーイーノックだが……ライダーたちの時間は止まり、静止する。

 

「何?」

 

 戸惑う相手にサイキョーギレードで斬りかかり、打ち合う。ガードを崩しボディに斬撃を食らわせ……

 

ジオルガサイキョー! 

 

《覇王斬り!》

 

 覇王斬りで空中に吹き飛ばす。飛んで行った先には……攻撃直前で固まったライダーたち!!! 

 

「行けーっ!!!」

 

 絶叫するオルガ。時間が動き出し、連続で攻撃が放たれる! 

 

《トクテンチート!》

 

《アマテラス・スカッシュ!》

 

《キャノン砲♂》

 

《カセットチャージ!》

 

 それぞれの攻撃がアナザーイーノックに直撃。アナザーウォッチは砕け散った……

 


 

 ここから語られるのは……あなた方がいつかどこかで見た、正史と同じ結末……

 


 

「ここは、何処だ? ……俺はイーノックたちと話してたはずじゃ……」

 

 突然、謎の荒野に飛ばされるオルガ。そこに居たのは……

 

「……また会ったな、若き日の私よ」

 

「オーマジオルガ……」

 

 オーマジオルガだった。

 

「全てのライダーの力を手に入れたか。だが、まだ私には及ばん」

 

「どうかな? お前も俺だ。全ての力を手に入れた今なら互角って事だろ!?」

 

「そう思うならかかってこい……!」

 

 放たれるカードの形のエネルギー弾。それを弾いたジオルガが、オーマジオルガへ突っ込む!




次回、仮面ライダージオルガ!
「何者かが、世界の流れを変えた」
「新たな、我が魔王だ」
加古川くん、魔王になる
アナザージオルガⅡ!
「さて、どう動きますかねぇ……」
「僕を知ってるんですか?あなたは一体……?」
「俺のこと、忘れちまったのか?」
EP.41 2019:セカイ、リセット

〜ここからCM〜

「織田信長がイッパイ!?」
「誰か一人が本物?」
「何言ってるの?全員信長だよ!……バッチリ!」
戦国時代へタイムスリップ!?
この夏(大嘘)、時空を超える大冒険が始まる!
「怯むな、進めーっ!」
仮面ライダージオルガ
OverQuartzer


オルガ「プレゼント企画第三弾だ」

遊矢「やめて!!もう赤字になっちゃう!!」

オルガ「そこまで言うなら……プレゼントじゃなくプレミア特典付き前売り券でも売るか」

かばん「それがいいです。何つけますか?」

オルガ「限定品のイーノックアークエンジェルフォームのライドウォッチを付けるぜ!」

遊矢「今までで一番まともだ……」


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EP.41 2019:セカイ、リセット

 3

 

 2

 

 1

 

GO! 

 

「オロナイン抑えろ!」

 

「何すんだおまっ……流行らせコレ!」

 

「んだこいつら!? ドロヘドロ!」

 

「ウザコン、お前ら二人なんかに負けるわけねえだろお前オゥ!」

 

 召喚したライダーと二人掛かりでオーマジオルガを押さえつけるジオルガ。だが、そこでオーマジオルガはさらにもう一人呼び出す。

 

「ンなんだお前!?」

 

「しばらくホッとしただろう!」

 

 二対二となり寝転がり取っ組み合う四人だが、ジオルガが召喚した仮面ライダーポプテがルラギリ、オーマジオルガに付く。

 

「コラどけコラ!」

 

「三人に勝てるわけないだろ!」

 

「馬鹿野郎お前俺は勝つぞお前!」

 

「もう抵抗しても無駄だぞ!」

 

「嫉妬がぁ!」

 

「鼻糞がぁ!」

 

「ヤメロォナイスゥ!」

 

「思ったよりいい身体してるじゃねえか……」

 

「やはりヤバい!」

 

 予定調和のように敗北したオルガ。

 

「我が魔王! 大丈夫か?」

 

「……クソ、何でだ……?」

 

 倒れるオルガに時間を超え駆けつけるウィン。急に真面目になるな。

 

「何故お前が俺に勝てないのか。それは、お前が全てのライダーの力を集めたわけではないからだ」

 

「そうか……仮面ライダーポプテ。あれは未来の我が魔王から遊矢君が盗み出した物……正式な継承は出来ていない」

 

「……畜生……ポプテのウォッチを手に入れねえといけねえのか……」

 

 と、そんな中。時間の流れが書き換わり、オルガはどこかへ飛ばされる。

 

「我が魔王!? ……これは……」

 

「何者かが、時間の流れを変えた……」

 


 

「ここは、何処だ?」

 

 見知らぬ場所に飛ばされたオルガ。そこにあったのは小綺麗な建物と……アナザーライダーが立ち並んだ像。その中心には……

 

「加古川、飛流……」

 

 オーマジオルガの時代にも存在した初変身の像と酷似した、加古川飛流変身の像が立っていた。

 


 

 この本によれば、オルガ・イツカ、彼には魔王にして時の王者「オーマジオルガ」となる未来が待っていた。彼は全てのライダーの力を手にし、グランドジオルガとなった。だが、そんな彼を待ち受けていたのは、歴史が変わり果てた世界だった。

 


 

時代を駆け抜けた、ネットミームたち

 

彼らの力を集め、最後の戦いが幕を開ける

 

切り開け! 真の王となる未来を! 

 

『こんな奴らのために、みんなのパンツが奪われるのは見たくない。だから見ててくれ、俺の変身』

 

『地獄からの、使者』

 

『みんなも、一緒にやってみようよ』

 

『私には夢がないさ。だけど夢を守ることなら、出来るぜ?』

 

『最後に残ったものだけは、失いたくない』

 

『頭が、パーンってなってますから』

 

『ジュラル星人、全滅してやるぞ』

 

『最初から最後まで、大丈夫だ。問題ない』

 

『よーし、ツクって行くぜ!』

 

『通りすがりの仮面ライダーですねぇ!』

 

『声と姿。二つで一つの仮面ライダー』

 

『課長、オン』

 

『忘れてたー!』

 

『俺がガンダムだ』

 

『ここからは……私の動画でございまスゥゥ……』

 

『市民を守る立派な仕事なのに……』

 

『野性、燃やすよ!』

 

『私こそが、神だ!』

 

『異世界の法則は……決まった!』

 

 

 

『俺は、鉄華団団長……』

 

 

魅 せ て

 


 

「何だこの街は……たまげたなぁ……」

 

 森を抜けたオルガが見たのは、荒れ放題の街。ボヤボヤしてると後ろからバッサリされそうな惨状。酷い光景であるが、そこが自分が住んでいた街と分かるほどには原型を留めていた。

 

「ここは、いつの時代だ?」

 

 街が完全に崩壊していないことから、未来だがオーマジオルガの侵攻はまだそこまで進んでいない時代なのだろうと推測したオルガは落ちてあるチラシを拾い上げ年号を確認する。

 

「2019年だと? 俺は戻って来たのか? ……それにしては、短期間で荒れすぎてやがる……」

 

 オルガが周りを見渡すと、ゲリラのような装備で武装し、何処かへと走る人間たちが見える。

 

「……戦争? 何が起こってるんだ?」

 

 そして……その後ろを歩くタイムマジーンより、かなり大きなロボット。それも一体や二体ではなく、大量に。青い胴体と白くスリムな四肢、手に持ったライフルと腕にかけた盾。頭部はゴーグル型となっており、マジーンとは根本的な設計から異なる。それを呆然と見上げるオルガを、遠くからカメラで撮る人物が一人。……田所だ。

 

「これがこの世界の結末ですか……さて、どう動くんですかね? ……オルガ・イツカ」

 


 

 なんなんだよまったく……あ、俺んちだ。なんだあのバリケード。まあいいや、ミカに話を聞こう。マリーはそろそろ帰って来てる頃か? 俺が家の中に入ると……知らない人がたくさんいました。

 

「……あんた、誰?」

 

「誰って……この家のオルガ・イツカだけど」

 

「……オルガマリーちゃんのお兄さん? あの時死んだって聞いたけど」

 

「いやバリバリ生きてんだけど。マリーのことを知ってるなら話が早い、どこにいるんだ?」

 

 と、俺が話していると後ろから何かエネルギー弾のようなものが飛んで来て……

 

「誰よあんた、兄さんを名乗ってここに上がり込んで!」

 

「え、は? え? 何言ってんだお前ふざけるのも大概に……」

 

 もう一発飛んで来た。危ねえんだよ! (マジギレ)

 

「何すんだマリー!? 俺は本物だって!」

 

「死人が生き返ることなんてあるわけないでしょ!? それこそ魔法でもない限り!」

 

「俺はね、魔法使いなんだ……」

 

「ふざけるのも大概にしなさい!!」

 

 何をそんなに怒ってるのか知らねえがこのままでは殺されてしまう! 

 

「やめてくれまずは話し合おう! 何があったんだ!? なんでこんなことになってんだ!? なんなんだよこの人たちは!」

 

「……何って、ここはレジスタンスの救護施設でしょ? まあ死んでた兄さんは知らないかもしれないけど……」

 

「だから俺は死んでねえよ! ……って言うか、レジスタンス?」

 

『……かばんです。アナザーライダーを確認しました。飛渓地区のシェルターが危険です、すぐに救援を……』

 

 何? アナザーライダーだと!? 

 

「飛渓地区って何処だ?」

 

「えっ……ここだけど……」

 

「わかった、行ってくる」

 

「……何よあいつ……本当に兄さんなの?」

 


 

『ワタシコソガカンリシャ』

 

『オモシロイコダナ』

 

 シェルターの人間を襲うアナザームゲンとアナザーライブ。そのシェルターの救援に現れるユウヤとかばん。

 

「かばんはみんなを避難させてくれ」

 

「は、はい!」

 

 アナザーライブと戦うユウヤだが、アナザームゲンはかばんに襲いかかる。そこに現れたオルガがアナザームゲンを蹴り飛ばす。

 

「大丈夫か、かばん?」

 

「僕の名前を知ってる……? あなたは一体……誰なんですか?」

 

「誰って? 俺だけど? ……ともかく俺も」

 

 ジオルガⅡに変身するオルガ。

 

「ジオルガだと!?」

 

《タイムバースト!》

 

 必殺技でアナザーライブを倒すユウヤ。その間に覇王斬りでアナザームゲンを倒す。

 

「よし……うわっ!?」

 

 と矢先にかばんの放つ銃弾に襲われ、ユウヤに殴りつけられる。

 

「な、なんでだ!?」

 

「しらを切るな、大魔王!」

 

 問答無用でリバイブに変身したユウヤの無慈悲なのこパンチでダウンし変身が解除されるオルガ。

 

「大魔王とかなんとか……俺のこと忘れたのかよ! 遊矢、かばん!」

 

「気安く俺たちの名前を呼ぶんじゃない!」

 

「意味が分からねえよ! しっかりと説明しやがれ!」

 

「黙れ!」

 

 さらにのこで肩を切られるオルガ。

 

「お前の話なんて聞く必要はない。すぐに仕留める!」

 

 トドメを刺されかけたオルガ。だが、その時時間が止まり、ショウタが現れる。

 

「大丈夫かい、オルガ!」

 

「お前……ショウタ!? なんで俺を助けるんだ!? お前は味方なのか!?」

 

「あぁ、僕は味方だよ。さあ掴まって、こっちに!」

 


 

 ショウタに連れられて水辺を歩くオルガ。

 

「なんで、こんなことに?」

 

「スウォルツのヤツが無茶してさ……歴史が丸々書き換えられちゃったんだ」

 

「何だと!? あいつらが俺のことを覚えてないのもそれが……」

 

「そう考えるのが妥当だね」

 

 と、話し合う二人の元にウィンが現れる。

 

「ウィン! 俺のこと覚えてるのか!?」

 

「あぁ」

 

「良かった、大変なんだ。みんながみんな俺のこと忘れちまってよ……」

 

 と、完全に油断しているオルガにショウタが叫ぶ。

 

「ダメだオルガ! そいつは……」

 

「……君にはお見通しか」

 

「は? 何を言って……」

 

 と、そこにオーラも現れ……

 

「連れてきてあげたわよ。……ショウタ、あんたは完全にオルガの方に付いたわけ?」

 

「僕は常に勇者の味方さ。君たちが魔王側に回ったなら僕は離れる」

 

「……別にどうでもいいけど。ほらウィン、紹介してあげなくていいの?」

 

「あぁ、そうだな。君に紹介しなければならない人物がいる。新たな我が魔王だ!」

 

 そう高らかに叫ぶウィンの後ろから現れたのは……加古川飛流。

 

「何? ……お前は……お前がこんな事をしたのか?」

 

「久しぶりだな、常w……オルガ・イツカ」

 

「ってことは、お前は……」

 

「私は、新たな魔王に仕えることにした」

 

「お前の目的はなんだ!?」

 

「……決まってるだろ。()()だよ。味合わされた屈辱を返してやるのさ」

 

《ZI-ORUGA……Ⅱ!》

 

 現れる新たなるアナザージオルガ。

 

「どうした、かかってこい」

 

「そっちが望みとあらば……ぶちのめしてやる!」

 

《グランドジオルガ!》

 

祝 え

 

《仮面ライダー! グランドジオルガ!》

 

 グランドジオルガに変身するオルガ。こうして再び二人の魔王が対峙することとなった……

 


 

「三人に勝てるわけないだろ!」

 

 アナザースパイダー、アナザーイーノック、アナザーゾットを呼び出すアナザージオルガⅡ。

 

「馬鹿野郎お前俺は勝つぞお前!」

 

 それに対抗するように同じくライダーを呼び出し対応するグランドジオルガ。お互いが打ち合い、相打ちで消滅する。

 

「どうだ、お前のアナザーライダーは倒したぞ!」

 

「……そいつはどうかな?」

 

 アナザージオルガⅡが頭部の時計を回転させると、あっという間に時間が夜となり、その上アナザーライダー達が復活する。

 

「バカな、倒したのに!?」

 

「歴史を書き換えたのさ。こいつらが倒されていない歴史にな」

 

 三対一の状況下なんとか捌き、キングギリギリスラッシュで三体を蹴散らす。が、またも歴史が書き換えられ昼となり、アナザーライダーも復活する。

 

「ウッソだろお前……」

 

 四対一ではさすがに勝てず追い詰められるグランドジオルガ。倒れこむジオルガに迫るアナザーライダーたち! ……が、それを止めるように銃弾が放たれ、アナザーライダーたちは怯む。

 

「大丈夫ですかぁ? ほら来てくださいよ〜」

 

 それを放った本人である田所に連れられ、逃げるオルガ。それを見た加古川は追うように命令するのだった……

 


 

「あの時の威勢はどこ行ったんですかね……(困惑)そんなんじゃ王様になれないよ〜」

 

「……うるせえ。お前に何がわかる」

 

「お前のことなら大体わかってるつもりですねぇ」

 

「マリーは俺のことを死んだって……しかも遊矢とかばんは俺のこと知ってもいねえ。それにウィンは……」

 

「お前を見限って新しい魔王の元へ。……お前も大変ですねぇ……まあなんにせよ断定できるのは……世界の崩壊がもう始まってる! ってことですね……防ぐには加古川飛流を倒すしかない……なくない?」

 

「……だけどよ、遊矢もかばんもウィンも……誰一人仲間かいないんだ。俺一人で出来るかよ……」

 

「あんた、あいつらが側にいたから王になりたいと思ったんすか? ……逆でしょ。お前が王様になりたかったから、あいつらが現れた。そうじゃないんすかぁ?」

 

 オルガが外を覗くと……三体のアナザーライダーがいた。

 

「来ましたねぇ! ……まずはそいつらを倒してくださいよ。話はそれからですよ〜」

 

 グランドジオルガに変身するオルガ。三体のアナザーライダーと戦闘する。攻撃をかわし、格闘技で吹き飛ばし、像をタッチ。アナザーイーノックとアナザーゾットを武器を呼び出し撃破するも、アナザースパイダーのキックが迫る……! が。地中から現れた白い悪魔によってアナザースパイダーは粉砕された。

 

「……オルガ」

 

「ミカ? ……お前は俺のこと覚えてるのか?」

 

「うん。俺のことは大丈夫」

 

「……なんだ、いい仲間いるじゃないっすかぁ……」

 

 その場に三人が集まり、田所に近づこうとするオルガだが……

 

「ジオルガ」

 

 さらにもう一人の声が響く。

 

「お前を倒して、俺が世界を救う」

 

《リバイブ疾風!》

 

 遊矢だ。すぐさまリバイブ疾風に変身しジオルガに近づく。

 

「オルガ……」

 

「ああ。ミカは下がってろ、これは俺とあいつの……!」




次回、仮面ライダージオルガ!
「俺とお前が戦う意味なんてねえんだ…!」
「スウォルツ。……ヤツの狙いは分かってる」
加古川の思惑?
「素晴らしいお宝ですね」
「最低最悪の魔王になるつもりはねえ」
「元の……世界?僕の正体が、そこに?」
EP.42 2019:ミッシング・ワールド


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EP.42 2019:ミッシング・ワールド

「お前を倒して、俺がこの世界を救う」

 

《ユウヤリバイブ、疾風!》

 

 疾風に変身しグランドジオルガに襲いかかるユウヤ。吹き飛ばし、掴み上げて立たせる。

 

「遊矢! ……俺と遊矢が戦う意味なんてねえ!」

 

「意味だと!? お前と戦って大勢死んだんだぞ! その仇を……!」

 

 それを聞いたオルガはベルトに手をかけ……ウォッチを抜いた。

 

「……なぜ変身を?」

 

「俺はもうお前と戦うつもりはない。……お前は言ってくれただろ? 俺が最低最悪の魔王になったら、倒してやるってな。……早くしろ。俺も痛いのは嫌だぜ? 楽に殺してくれ」

 

「……分かったよ! 望み通りにしてやる!!」

 

 必殺技待機状態に入るユウヤ。が、そこにかばんが現れ……

 

「待ってください、遊矢さん!」

 

「来るな! こいつは俺が……」

 

 それを見たかかばんがバルバトスにアイコンタクトを送る。その瞬間動き出したバルバトスが目にも留まらぬ速度でユウヤへ近寄り、殴り飛ばす。

 

「何? ……お前ら、何を……」

 

「……僕はその人の話が聞きたいんです」

 

 それを影から見守る田所。

 

「そう、それでいいんですよねぇ……」

 


 

 この本によれば、オルガ・イツカ、彼は魔王にして時の王者「オーマジオルガ」となる未来を失った。今、この世界に君臨するのは、新たな魔王・加古川飛流。失意のオルガ・イツカの前に現れたのは、仮面ライダーインム、田所浩二。彼は世界の崩壊を止めるため、加古川飛流を倒すように告げた。そして、現れたライダーは……

 

「こんな世界になってしまうなんて……フッ。またいいお宝が手に入りそうですね……」

 


 

「……ねえ、ツクヨミ。あんな人連れてきていいの? 兄さんを名乗る精神異常者よ?」

 

「本物のお兄さんという線は考えないんですか……?」

 

「あの時の状況からして生き延びてるとは思えないわ」

 

 不安そうな顔でかばんと話すオルガマリー。

 

「……取り敢えず、あの人と話してきます」

 

 オルガと遊矢が向き合っている部屋に入るかばん。

 

「いつまで見つめあってるつもりなんですかね……?」

 

「この人知り合いですか?」

 

「知り合いって……田所浩二だろ、前にここに来たこともあったじゃねえか」

 

「知らないよ……」

 

「やっぱり、歴史がおかしくなってやがる……」

 

「歴史がおかしくなってるって……?」

 

「信じてもらえるか分からねえけど……」

 


 

「時間を書き換えられた?」

 

「あぁ。その歴史で俺はお前らと、ついでにウィンと一緒に戦ってたんだ」

 

「誰と戦ってたんですか?」

 

「……魔王か?」

 

「いや魔王っていうか……」

 

「魔王と戦うわけないですよねぇ、ゆくゆくはこいつが魔王になるんだから」

 

「余計なこと言うんじゃねえよ! ……ともかく、俺は加古川のやつを倒して歴史を元に戻さないといけねえ」

 

「なんの為に? お前が魔王になる為にか? ……話にならない。俺たちの敵はジオルガ。それがお前であっても、加古川飛流であっても。両方とも倒す、それだけだ!」

 

 ウォッチを構える遊矢。が、それをかばんが止める。

 

「……何を?」

 

「僕はこの人の話を信じます。時間が書き換えられていてもいなくても、加古川飛流って人を倒さないと……僕たちは……」

 

「……勝手にしてくれ」

 

 ゴーグルをかけ出て行く遊矢。それを追って部屋を出るかばん。

 

「……頑固な奴らですねぇ、本当に……」

 

「お前のせいな気もするがな!」

 


 

 唯一この世界で荒れていない場所である林の中心に存在する洋風な王城、風雲加古川城。名前が和風であるが誰も気にしない。その玉座の間で加古川とウィンが対面していた。

 

「新たな我が魔王。こちらがオルガ・イツカの未来の姿です。最低最悪の魔王、オーマジオルガと言われている」

 

「オーマジオルガか……だったら、奴から最低最悪の魔王になる未来を奪ってやろう」

 

「……未来はいいけど……あなたのアナザーライダーはやられちゃったじゃない」

 

「何を言ってる? ……あいつに手をかける必要なんてない。前座に全力を出す奴がどこにいるか……!」

 

 などと加古川が言っていると、その玉座の間に木村が乱入。サイバードライバーを乱射しシャンデリアを破壊する。

 

「時間を書き換えるウォッチか……凄いお宝ですね。そのお宝、舐めさせてやるぜ……!」

 

《ミームライドォ、サイバーZ!》

 

 超人サイバーZに変身する木村。

 

「ここはチャート通りに……なんてな」

 

 アナザーゲンムとアナザーフレンズを呼び出しサイバーZを攻撃させる。が、サイバーZはミームライドにより仮面ライダーエグゼイドと仮面ライダーデビルを呼び出し応戦する。

 

《アタックライド、ブラスト!》

 

 そんな加古川が油断した隙に放たれたアタックライドブラストはアナザージオルガウォッチを……

 

「オリチャー発動!」

 

 捉えることはなかった。一足先に変身したアナザージオルガⅡにはじき返されたブラストは何倍にも威力が増大し、ミームライドで呼び出したエグゼイドとデビルを消し飛ばしサイバーZ本人も吹き飛ばす。

 

「くっ……勝てない勝負はしない主義なんですよ僕は……」

 

 お宝が手に入らないと判断したのか逃走を図るサイバーZだが、まるで瞬間移動したような速度で回り込み、殴り倒す。変身が解除されてしまった木村が倒れこむ。

 

「よし、スウォルツ。後始末はしておけ」

 

「……承知いたしました」

 

 城の外へ去って行く加古川。

 

「……さて。お宝が欲しいなら良いものをお前にやる。ただし、俺の役に立て」

 

「何?」

 

「意見を求めるつもりはない」

 


 

 一人佇む遊矢の前に現れるオルガとかばん。

 

「なあ、遊矢。話がしたいんだ」

 

「……気安く呼ばないでくれ。お前と話すつもりはない」

 

「でも、遊矢さん。オルガさんの言う通りなら、加古川飛流を倒せるかも……」

 

 噂をすれば影。後ろから飛流がPOPする。

 

「そうはさせない」

 

「加古川飛流……!」

 

「オルガ。お前の代わりに俺が最低最悪の魔王になってやる」

 

「俺は元々最低最悪の魔王になるつもりはねえ。お前を倒して、世界を元に戻してみせる」

 

 それぞれジオルガⅡに変身する二人。高台から地面に飛び降り、格闘戦が始まる。

 

「遊矢さんは加勢しないんですか……?」

 

「これでいいんだ。相打ちになれば最高だし」

 

「……まだそんなことを言うんですか?」

 

 同じジオルガⅡであるが加古川君のアナザージオルガⅡは実質グランドジオルガなので単純なスペック勝負で勝てるわけがない。

 

「だったら、これで!」

 

 さすがにこのままでは勝てないと悟ったのかグランドジオルガウォッチを取り出すも……後ろから木村の声が響く。

 

「なるほど。そりゃあいいお宝じゃないか」

 

「あんたは……木村直樹」

 

「覚えていてくれて光栄ですよ。じゃあ僕の新しい力も流しますね……」

 

「新しい力だと?」

 

 木村が手を突き出すと、周囲の時間が停止する。そしてジオルガの手に持ったグランドジオルガウォッチを奪い……去って行く。

 

「こんなに簡単にお宝が手に入るのは初めてだぜぇ……」

 

 時間が動き出す。木村を追おうとするジオルガだが、▼かこがわに まわりこまれてしまった! スペックで力負けしている時点で勝てるはずもなくボコられるジオルガⅡ。

 

「助けないと!」

 

「……あぁ、俺が行く!」

 

 高台から見ていたユウヤが疾風に変身しアナザージオルガⅡを弾き飛ばし、飛行してジオルガⅡを連れ出す。……ちなみに、かばんは放置された。逃げた二人を見上げる加古川。その背後から突然現れるスウォルツ。

 

「……ジオルガに負けたようですね」

 

「負けただと? 今のは判定勝ちだろ、審判仕事しろ」

 

「判定勝ち……ですか。ならば、あいつが役に立つかもしれません」

 

 そう言ったスウォルツは、かばんに目をやった。

 


 

 どこかの建物の屋上に降りる二人。

 

「……ありがとな、信じてくれる気になったか?」

 

「あまりにもヘタクソな戦い方で見てられなかっただけだよ……」

 

「だとしてもサンキュー。お前は俺の知ってる遊矢のまんまだ」

 

「……お前の知ってる俺は、どんな奴だったんだ?」

 

「どんなヤツ、か。最初の時のお前は全く話を聞かないヤツだったな、本当に。問答無用に殺しに来てよ、何度も戦ったさ。……だけどよ、その度に俺たちの絆は強くなったんだ」

 

「絆、だって?」

 

「あぁ。俺もお前も世界を救いたいって気持ちは、同じだったからな。だからよ、今言えることは一つ。……遊矢は信頼できる仲間だ」

 

「その時代の俺は、お前を信用してたのか?」

 

「たぶんな」

 

 と、そんな会話を交わしているとヤクモフォンXに着信が入る。

 

『遊矢さん! 今何処に居ますか!? すぐに助けに来てください!』

 

「……まずい、かばんが危ない!」

 

「あっおい、待ってくれよ!」

 


 

「……追い詰めたぞ」

 

「くうっ……僕を狙う目的は一体……」

 

「教える必要があるか? ……アナザーライダーども! オロナイン抑えろ!」

 

『ユニーク……スキル……』

 

『ジッケンダイセイコウ』

 

 アナザースマホとアナザーチャージマンに取り押さえられるかばん。その二体のアナザーライダーを背後から飛んで来た銃弾が弾く。

 

「何?」

 

 さらにそれで怯んだ二体を蹴り飛ばすスキンヘッドの男性。田所だ。

 

「俺の推測通りなら……お前たちにこの子を渡すわけにはいかないっすよ」

 

「なんだ、お前は?」

 

「通りすがりの仮面ライダーですねぇ!」

 

「ほう、面白い」

 

《ミームライドォ……》

 

「変身」

 

《インム!》

 

《ZI-ORUGA……Ⅱ!》

 

 アナザージオルガⅡと戦うインム。合図を受け逃げるかばん。さらにそれを見て追うように指示するアナザージオルガ。

 

「なんだあの茶色いライダー……」

 

「田所浩二だ。あと赤茶色な」

 

「あいつが? ……よし、行くぞジオルガ」

 

 剛烈とジオルガⅡに変身する二人。

 

「かばんはどこ行った?」

 

「アナザーライダーに追われてますよ〜」

 

「オルガ! ここは任せろ!」

 

「……分かった」

 

 ユウヤとインムの二人が残り、ジオルガがアナザーライダーを追うことになった。残った二人は協力してアナザージオルガと戦うも、スペック差で圧倒されてしまう。

 

「だったら、これで!」

 

《スピードタイム!》

 

 疾風にチェンジするユウヤ。一気に形勢が逆転する。が、アナザージオルガⅡが武器を取り出し、それを回転させ必殺技を発動する。それには疾風も近付けず、インムも弾き飛ばされる……! 

 


 

「待ちやがれ!」

 

 オルガが追いついた時には既にかばんは捕まっていた。

 

「……遅かったか」

 

 助けようと近付くジオルガだが、その前にウィンが立ちはだかる。

 

「ここは私が……」

 

「助かるよ」

 

 彼女を捕まえたウールがその場を去る。

 

「ウィン……この、馬鹿野郎!!!」

 

「……落ち着いてくれ、かつての我が魔王。私は新たな魔王に仕えることにしただけだ」

 

「お前が欲しかったのは本当にそんな魔王か!!!!」

 

「あの……かつての我が魔王? ……なんでもいい。私のなすべきことは今も昔も変わらない……」

 


 

「連れて来たよ」

 

「……よく来たな、かばん」

 

「なんのつもりなんですか?」

 

「焦るな。聞きたいことがあれば教えてやる。……何故ならお前は……元の世界からの、引き継がれた人間なのだからな」

 

「……元の世界? 何を言って……」

 

 

 




次回、仮面ライダージオルガ!
「王座は間も無く……私の物に」
明らかになる野望……!
「僕たちはあいつに利用されてた」
「復讐の時間だ」
「お前の力をいただくぞ」
「……何を言ってる?俺は未来を見ているさ。お前たちの平成を否定する為の、未来をな!!」
EP.43 2019:カコガワ・ストライクバック

↓予告↓

「俺たちはクォーツァー。歴史の管理者だ」

オルガの前に立ちはだかる、謎の組織クォーツァー!

「変身!」

《仮面ライダーエスジーフォ》

《仮面ライダーロナウジィ》

《仮面ライダーシャッジー》

《仮面ライダーニメーショ》

劇場版仮面ライダージオルガ
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EP.43 2019:カコガワ・ストライクバック

 まんまと逃げられたオルガ。そこにユウヤ、インムと戦うアナザージオルガが現れる。すぐに加勢するジオルガ。

 

「オルガ、かばんちゃんは何処っすか?」

 

「連れていかれました!」

 

「お前っ、何やってんだよ!」

 

「す、すまねぇ……」

 

「……仲間を救うことすら出来なかったか。無様だな」

 

 双剣を呼び出し斬りかかるアナザージオルガ。

 

「三人に勝てるわけないだろ!」

 

「馬鹿野郎お前俺は勝つぞお前!」

 

 これで本当に勝つのだから手に負えない。必殺技で蹴散らされる三人のライダー達。

 

「一旦引くべきですよこれは……」

 

 インムの生成したBBカーテンに吸い込まれるオルガ達。

 

「次に会う時が、お前の最期だ」

 


 

 この本によれば、オルガ・イツカ、彼は魔王にして時の王者「オーマジオルガ」となる未来を失った。この世界に君臨する魔王・加古川飛流の打倒を誓うオルガ。だが、スウォルツによってタイムジャッカーの力を与えられた超人サイバーZにグランドジオルガライドウォッチを奪われ、さらに、かばんをさらわれてしまう。全ての黒幕は……

 


 

 ──風雲加古川城 玉座の間

 

「元の世界とか……一体何を言っているんですか?」

 

「……それを説明する為にはこの世界の秘密を話さねばならんな」

 

「この世界の……秘密……」

 

「この世界は元々、別々の世界の集まりだったんだよ」

 

「何を言って……」

 

「そしてもう一つ教えてやろう。その世界の集まりに存在しない世界もあった。……それが、俺とショウタの世界だ」

 

「もう一つ教えてやろう。ショウタは俺の弟だ。ヤツはまだ知らんがな。……そして、我らの血族に限りとある能力が発現する。時間を操る力だ」

 

 衝撃の事実を話すスウォルツにウールが突っかかる。

 

「ちょっと待って、そんな話聞いてないんだけど」

 

「話す必要も、聞かれたことも無かったからな。……王座は間も無く、私のものになる」

 

「……はあ? おかしくない? 僕たちの目的はオーマジオルガに代わる新たな王を擁立する事だろ? それじゃスウォルツが王様になりたいみたいじゃないか!」

 

 と、そこまで言ったウールをスウォルツが突き飛ばす。そこにオーラも現れ……

 

「図星みたいね……この木村って男、タイムジャッカーの力を使った。力をあなたから貰ったって聞いたわ」

 

「……ナオキです」

 

「ちゃんと、説明してくれるかしら?」

 

「いいだろう。こういう事だ」

 

 オーラの頭に手をかざし、力を吸い取る。

 

「力を失ったのを感じるか? お前達に力を与えたのは、俺。与えられるということは、いつでも奪えるということだ」

 

 落ちているヤクモフォンXでスウォルツを撃ち、その隙に逃走する二人。

 

「……木村。奴らはもう不要だ。始末しろ」

 

「僕も殺るんですか……?」

 

 二人を追いかける木村。そして、ドアが閉まる。

 

「……さて。話の続きをしよう」

 


 

「木村が時間を止めた?」

 

「元からあんな力を使えたのか?」

 

「いや、そんな芸当は出来ないはずですよ。元から変なヤツではありますけどねぇ……」

 


 

 とある料理店の中から、カーテンを開けて外を確認するウール。その外には、アナザーハツネ。

 

「やべえよやべえよ……外にはアナザーライダーだらけだよ……あいつ、ずっと騙してたんだ……王を擁立しようとか言って、自分が王になる為に僕たちを利用した……」

 

「落ち着きなさい」

 

「落ち着いてられるかよ! ……絶対に仕返しをしなきゃ、気が済まない」

 

 その室内に、木村が入ってくる。

 

「下手に逆らえば、あなたたちも力を奪われるだけでしょうね」

 

 それを見てヤクモフォンXを構えるウール。

 

「待ってくださいよ。僕はあなた達と戦うつもりはありません。彼には始末しろって言われましたけど」

 

 グランドウォッチを投げ渡す木村。

 

「……どういう風の吹きまわしよ」

 

「お宝は欲しいですけど誰かのいいなりになるのはいい気分じゃないので。……あっ、そうだ(唐突)変に勘ぐられるのもアレだから、仕事はさせてもらうぜぇ……」

 

 ドアを開け、アナザーライダー達に叫ぶ。

 

「おい! ここに居たぞ!」

 

 すぐにその建物から逃げる二人。さらに、その現場をオルガと遊矢が目撃してしまう。

 

「タイムジャッカーがアナザーライダーに?」

 

「行くぞ遊矢」

 

「いや、どう見ても罠だって!」

 

「罠だったらその時はその時だ」

 

「……まったく……」

 

 変身する二人。アナザーライダーに掴み掛かり、投げ飛ばす。アナザーライダーに対抗するためにそれぞれハツネアーマー、マリサアーマーに変身する。格闘戦で追い詰め、必殺技で撃破する。

 

「……なんでお前らが襲われてるんだ?」

 

「君たちには関係ないだろ。行こう」

 

「……待って。頼みたいことがある」

 

「……は?」

 


 

「この世界は、無数の世界が融合した世界なんだよ」

 

「……融合って、どうして」

 

「もう考えついているんだろう? ……やったのはオーマジオルガだよ。お前らの時代の最低最悪の魔王だ。そしてお前と……三日月は、元の世界から記憶を受け継いだ筈の人間だった」

 

「じゃあ僕はどうして……その逆で、記憶が無かったんですか?」

 

「……俺がお前の記憶を消した。何故かって? ……オーマジオルガは孤独でなければならない。ヤツを最高最善の魔王にしてはならない。何もかもを、奴の敵にしなければならない。だからこそ、あの時代での唯一のオーマジオルガの仲間だったお前の記憶を……消した」

 

「じゃああなたの弟であるはずのショウタさんがあなたのことを兄だと認識していないのも……」

 

「それも私だ。私とショウタの家系は、王族の家系。つまり、王家というわけだよ。王位を継ぐのは、王家でもっとも力の強い私。そう思っていた。……だが。次の王に選ばれたのは弟のショウタだった。到底承服できない決定。だから俺は奴の記憶を奪い、もっとも監視しやすい位置である仲間として、タイムジャッカーとしての位置に置いた」

 

「……僕を連れてきた理由は?」

 

「元の世界から記憶を受け継いだ人間。それにはオーマジオルガの強大な力の一つのかけらが含まれている。……俺が欲しいのはお前の力じゃない、オーマジオルガの力だ。そのかけらをいただこう」

 

 それを聞き逃げようとするかばんだが、謎念力により捕まり、持ち上げられる。が、そこに現れたウィンが謎パワーでその拘束を解く。そして駆け寄ろうとしたウィンをさらに謎パワーで吹き飛ばすスウォルツ。なんだこの謎パワー合戦。

 

「お前が探るために潜り込んでいたのは承知していた」

 

「分かっていて全てを明かすとは……気前がいいじゃないか……」

 

「オーマジオルガの力さえ手に入れば、誰も私を止められんからな」

 

 ついに力を吸い取られてしまうかばん。倒れこんだ彼女をマフラーで自分ごと包みワープするウィン。

 

「……素晴らしい……!! 『あの時』手に入れた力が活性化していくようだ……!!」

 


 

「あいつに一泡吹かせてやりたいの」

 

「あいつって?」

 

「スウォルツだ。僕たちはあいつに利用されてた」

 

「どういうことなんだ?」

 

「スウォルツは自分で王になるつもりだ」

 

「……何?」

 

 オーラがグランドウォッチを取り出す。

 

「あんた、これであいつを倒せる?」

 

「どうしてそれを?」

 

「……できるかできないかを聞いてるの」

 

「分かった。やってみせる」

 

 そこで遊矢のヤクモフォンXに着信が入る。

 

「え? ショウタ、なんでかけて……えっ? かばんが?」

 


 

「……それにしても……久しぶりに全員集合だな……」

 

「許してくれ我が魔王。私はスウォルツの不穏な動きを探るために加古川飛流についていたんだ」

 

「俺は信じてたぞ。お前のやることには絶対意味があるって」

 

「ありがとう」

 

 かばんが知ったことを全て話す。

 

「遊矢さん……ショウタさんは……スウォルツの……弟だった、らしいです……」

 

「僕が、スウォルツの弟……?」

 

「こいつが……? お前はどう思うんだ?」

 

「例え、あいつが僕の兄だったとしても。世界を自由にしようなんて許さないよ」

 

「……遊矢さん……僕の代わりに……」

 

「もういいんだ。もう喋るな……傷に響いちゃうぞ」

 


 

「かばんが元の世界から記憶を受け継いでるって……それにミカも? どういうことなんだ?」

 

「えーっと……説明は難しいんだけど……俺は一応未来のオルガと一緒にいた頃の記憶もうっすらとは残ってるんだけど、殆ど思い出せなくて……かばんが大事だって事は分かるんだけど」

 

「……手がかりはなしか……」

 

「だいたい分かりましたねぇ」

 

「本当か!? 説明しろ!」

 

「だいたいはだいたいですよ。ともかく黒幕はスウォルツって事くらいっすかねぇ……」

 

「……未来は誰にも渡さねえ。スウォルツにも、加古川飛流にも。まずは加古川のヤツを倒して、この世界を元に戻すぞ」

 


 

 目指すは風雲加古川城。五人パーティ。スーパー戦隊かな? そしてそれを迎え撃つはアナザーライダー軍団。

 

「お前のせいで俺の人生は……」

 

「御託はいい。加古川、お前を殺す(HIR)」

 

「……あぁうん。分かった」

 

 変身する加古川。それに対し同時変身する5人。

 

「祝え! 我が魔王が偽の魔王を打ち倒し、時の王者としての資質を証明する瞬間を!」

 

「行くぞお前ら!」

 

 こうして決戦が始まった! アナザーライダー達と戦うジオルガ。そこに乱入するアナザージオルガ。

 

「見えた、お前の未来」

 

 そして未来を予知し、周りのアナザーライダーを蹴散らすジオルガの後ろから攻撃を仕掛ける。が、未来予知には無かった量子化による回避で避けられてしまう……が、それさえも読んでいたかのように背後に剣を突き出しジオルガを吹き飛ばし、吹き飛んだジオルガは物凄い勢いで木にぶつかりその木はへし折れ、ジオルガは爆発四散した。

 

「これが俺の力だ……!」

 

 一方その頃インムは安定してアナザーライダーを撃破していたが、背後から銃撃が飛んでくる。サイバーZだ! 

 

「もう終わりか? ホモの兄ちゃん。俺とも遊んでくれよ、田所さん」

 

「おっ木村ぁ……」

 

 銃撃で牽制し、近寄って格闘戦に持ち込む。インムの斬撃をかわし、腹部に銃撃を打ち込み、さらに切りかかって来たところをかわし背後に、そしてサイバードライバーでライドブッカーを防ぎ、力比べに持ち込む。が、振り払われ斬撃を受け倒れこむサイバーZ。

 

「木村ぁ、残念だったなぁ……今回も俺の勝ちですねぇ!」

 

「そうですかね!?」

 

 時間を止める木村。そして寄ってきたスウォルツがブランクウォッチを取り出し……

 

「これでいいんですか……?」

 

「ご苦労」

 

 インムに押し付け、力を奪う。

 

「お前の力を貰うぞ……」

 


 

 ジオルガとインムが完全敗北している時、ユウヤとウィンは割と普通に無双していた! 

 

「時間が書き換わる前、俺はお前とも手を組んでたのか?」

 

「あぁ。君は元々トマト農家を営んでいたよ」

 

「それ嘘だろ?」

 

「嘘だよ? ……なぜバレるんだろうか」

 

 適当な会話を交わしながら、必殺技を発動。アナザーライダー達は爆発四散した。その頃オルガは未だに劣勢だった。

 

《キング! ギリギリスラッシュ!》

 

 キングギリギリスラッシュでアナザーライダーを一掃し、縦に振り下ろしアナザージオルガも倒そうとするも、あっさり弾かれる。

 

「お前なんでそんなに強いの?」

 

「ガイアの力」

 

「はえーガイアの力すっごい……ってふざけてんじゃねえよお前! お前努力の方向間違ってるよお前! こんなに強いなら前見ろよ未来を!」

 

「……未来、未来だと?」

 

「そうだ! 見るなら背後より、真ん前を見やがれ!!」

 

《オールトゥエンティ! タイムブレーク!》

 

「……何を言ってる? 俺は未来を見ているさ。お前たちの平成を否定する為の、未来をな!!」

 

 放たれるオールライダーキック。それを前に、オールアナザーライダーキックで立ち向かう加古川。……打ち負けたのは加古川だった。

 

「何? この俺が……!!」

 

 再生される世界。世界は元通りとなり……

 

「……よし。これで、元通りだ。俺のこと思い出したか?」

 

「あぁ。……加古川飛流は?」

 

 倒れこむ加古川。その前に落ちているウォッチを拾い上げる木村。

 

「このウォッチは流しますね……」

 

「……返せ、それは俺のもんだ……!」

 

 足掻く加古川に近寄るスウォルツ。だが……

 

「コノシュンカンヲマッテイタンダァ!!!」

 

 何故か変身したアナザージオルガにより串刺しにされるスウォルツ。

 

「……な、に? 何故変身できる……!!」

 

「ハッハッハ……すり替えておいたのさ!」

 

「……あっ、これすっごい雑な作りの偽物だ……」

 

「何故だ……何故俺を……!!」

 

「俺は既に知っている。お前が俺を利用していただけの事を。俺の目的はオルガへの復讐なんかじゃない。……そもそも俺が恨んでるのはアイツじゃなく、『常盤ソウゴ』なんだよ!」

 

「お前、一体何を言って……」

 

「復讐の時間だ。……はーい、よーいスタート」

 

 剣を引き抜いたアナザージオルガがスウォルツを蹴り飛ばす。

 

「ここでお前を殺して、俺はこのルートを完走する!」

 

「こんなところで殺されてたまるか……インムの力は手に入れたんだ……!」

 

 時間を止め、驚異の生命力で逃げ切るスウォルツ。

 

「……クソッ……逃げられたか!」




次回、仮面ライダージオルガ!
「俺は仮面ライダーハデス、コングだ」
未来からきた冥界のライダー!
「君を迎えに来たんだ」
「アナザーポプテだと?」
「僕たちを匿ってほしい」
「俺の力は一つだけじゃない。……アマゾン」
EP.44 2019:メイフのよびごえ

〜予告〜

「祝え!」
時空を超える、大冒険を!
「祝え!」
真の最終回を!
「祝え!」
王の誕生を!
エンジョイしなきゃもったいない!
エンジョイリンチって醜くないか?
劇場版仮面ライダージオルガ
Over Quartzer


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EP.44 2019:メイフのよびごえ

『陸上選手が突如消えてしまう現象が……』

 

「変なこともあるもんだなぁ……まるで神隠しだ」

 

「というかこれタイムジャッカーの仕業でしょ」

 

「スウォルツはかばん君とインムの力を吸収し強大な力を得たはずだ。もっと大それたことを企んでいそうなものだが」

 

「なんでもいいけど、早くなんとかしなきゃ……」

 

「……」

 

 俺たちが食卓を囲みそんな会話をする。一度時間が書き換わったからか、いつの間にかマリーたちも戻って来たフルメンバーになっていた。……なんか懐かしいなぁ……

 

「というかお前なんでここにいるんだ?」

 

「僕は常に正しい方の味方だよ」

 

 ……唯一違うのが、自然にショウタの奴が潜り込んでるってことだ。

 

「そういや、かばんは?」

 

「……朝から見てねえな」

 

「まさか、神隠し?」

 

 と、そこで地響きが鳴る。取り敢えず外に……

 


 

「あれは……タイムマジーン?」

 

「2050年代の初期型だね……」

 

 俺たちが外に出ると、そこにはタイムマジーンが立っていた。そこからは謎の仮面ライダーが現れる。そいつが変身を解くと、なんとそこからはゴリラが現れた。……いや、なんでゴリラなんだ? 

 

「君が、榊遊矢だよね?」

 

「え? そうだけど……」

 

「俺は仮面ライダーハデス、コング。君を迎えに来たんだ」

 

「迎えに?」

 

「君と、かばんは未来に帰るんだ」

 


 

 この本によれば、オルガ・イツカは様々なレジェンドたちと出会い、全てのライダーの力を手中に収めつつあった。しかし、敵も最強の力を手に入れ、オルガ・イツカが歩んできた旅の最終章の幕が開かれる。

 


 

「なあ、遊矢たちを迎えに来たってどういうことなんだ?」

 

「過去に干渉しようなんて間違ってる。だから、俺と一緒に未来へ帰ろうってこと」

 

「仮面ライダーハデス……この本によれば確かに、40年ほど未来から来たライダーのようだね」

 

「……うん。俺も昔、過去のライダーに会ってね……それで変われたんだ。だけど、遊矢。君のやっていることは逆だ。過去を変えようとしている」

 

「……」

 


 

「あなたは知ってたんですね。僕の正体を……」

 

「俺も知ったのは少し前の話ですねぇ……」

 

「……スウォルツは何を企んでるんですか? 僕は一体……」

 

「お前は……俺と同じ、ってところじゃないっすか? 俺は本来、この世界の人間じゃないんすよ。この世界に来たのは、時空の歪みが生まれた原因を探るためっすよ」

 

「時空の歪み……それが、スウォルツの?」

 

「どうっすかね? 俺はやっぱり魔王のせいだと思いますねぇ! ……そして奴は、それを利用しようとしている」

 

「スウォルツが、オルガさんを?」

 

「どうあれ、結論はすぐに出、出ますよ……この世界を破壊するかどうか」

 

「破壊って……あなたは既にインムの力を奪われたじゃないですか」

 

「そんなことは大した問題じゃないんすよ。問題はお前の方ですよ。お前がここにいること自体が、時空の歪みそのものですからねぇ……お前はこの世界にいちゃいけない存在なんすよ。……俺と同じく」

 


 

「オルガー。お客さん来たよー」

 

「客? まさか……」

 

 俺たちがいつもの部屋の外に出ると、そこにはウールとオーラがいた。

 

「珍しいこともあるもんだな。何しに来たんだ?」

 

「単刀直入に言う。僕たちを匿ってほしい」

 

「……そりゃあ、また……」

 


 

「……滑稽だろ? 僕たちは時間を支配してる気がしてた。君たちのことも見下してた。……でも、今ではこうやって助けを求めてる」

 

「いいじゃねえか。賑やかで楽しいぞ?」

 

「は? お前ただのバカか。……それとも、王の器があるってことか」

 

「……んだよそれ」

 

「僕たちは敵だろ!? なんですんなり受け入れてんだよ!」

 

「お前らが散々俺の民を虐めてくれたのは許してねえぞ。だけど、お前らがお前らなりに未来を作ろうとしてたのはわかってる。だからこそ、それを利用したスウォルツの奴は許さねえ。……お前らと遊矢は同じだと思ってたけどよ、やっぱり違うのかもしれねえな。遊矢の奴には帰る場所がある。お前らには無い。……だったら、作ってやる。こっちに来い。俺はいつでも歓迎するぜほら、今日はお好み焼きだぁ……」

 

「えっおい! 勝手に……」

 


 

 ──翌日

 

「オーラの奴がいない! ……あいつ、何考えてんだ!」

 

「えっマジ?」

 

 突然飛び出していくウール。全く騒がしいな……

 


 

 周りを探すウール。オーラらしき人物を見かけるも……そこからアナザーポプテが現れる。

 

「アナザーポプテ……!」

 

 ウールに襲いかかるアナザーポプテを怯ませる銃弾。

 

「逃げてください!」

 

 駆けつけるかばん、逃げるウール。そしてそこにさらに駆けつけるコング。

 

「君が、かばんちゃんだよね?」

 

「……えっ、そうですけど……あなたは?」

 

「ちょっと待って! ……今勇気出すから……」

 

 コインを取り出すコング。

 

「……コイン?」

 

「あぁ、コンティニューコインだよ。……よし、変身!」

 

 周りの魂が集まり、仮面ライダーハデスが現れる。アナザーポプテを射撃で怯ませ、撃剣で斬り裂く。そんな中、オルガたちも駆けつける。

 

「アナザーポプテ? もうウォッチは全部集めたはずじゃ……」

 

「いや、ポプテウォッチは……」

 

「そうか、完全に手に入れたわけじゃない」

 

 それぞれグランドとリバイブに変身する二人。アナザーポプテと戦闘を開始する。

 

「これがジオウ? ……やっぱり、歴史変わりすぎだよねぇ……ねえ二人とも。ここは任せていいかい?」

 

「え? あ……いいけど」

 


 

「なんなんですか、あなたは……」

 

「君を迎えに来たんだ。……未来から」

 

「……えっ?」

 


 

 疾風でアナザーポプテをボコるユウヤ。だが、スローにされることで動きを止められてしまう。蹴り飛ばされ、ピンチに陥るユウヤだが、ウールが時間を止めたことで難を逃れる。

 

「助けられっぱなしも癪だからさ」

 

「さ、サンキュー!」

 

「一気に決めるぞ!」

 

 ジオルガとユウヤが力を溜める。放たれた必殺技がアナザーポプテを爆散させるも……その中から現れたのは、オーラだった。

 

「……何?」

 


 

「僕を、迎えに?」

 

「そうだよ。前の世界の記憶、少しは戻って来たかな?」

 

「……段々、思い出して来たかもしれません。……僕は」

 

「過去に介入しようなんて、未来でオーマジオルガに寄り添うべきである君が最もやっちゃいけないことだ。今すぐ戻ろう、俺と、遊矢と一緒に」

 

「……ダメです。僕が帰ったら、オルガさんがオーマジオルガになってしまいます。そうなれば、何も変わらない」

 

「いや、逆なんだ。君たちはオーマジオルガのいる未来からやって来た。そんな君たちがここに居たら、オルガがオーマジオルガになる未来決定ってワケ」

 

「……」

 

「君と、スウォルツ兄弟がこの世界、この時代に居れば世界はどんどんおかしくなってしまう。だから帰ろう。君の身体に封印されているオーマジオルガの力と共に」

 

「それは、無理です。……僕の中のオーマジオルガの力は、スウォルツに奪われてしまったから」

 

「そうか……って、は?」

 


 

「オーラ、これは一体……」

 

「ダメじゃないかウール。イタズラをしては」

 

 戸惑うウールの前にスウォルツが現れる。

 

「下がってろウール。奴の相手は俺たちがする」

 

「オーマジオルガもどきが、俺に何か出来ると思うか? 見せてやろう。俺があの時、手に入れた力を」

 

《N・E・O》

 

「……アマゾン」

 

 吹き出す蒸気。現れたるは蒼き異形の怪物。そこから放たれる無数の触手がジオルガとユウヤに襲いかかり、貫き、吹き飛ばす。

 

「俺が手を下すまでもない……」

 

《INMU……》

 

 そう、スウォルツの手中には既にインムの力までもが収められているのだ。ウォッチを起動するだけでインムの力を扱うスウォルツ。BBカーテンから仮面ライダー風魔、仮面ライダーセーバル、仮面ライダー2009、仮面ライダーウォアマシンなどが現れ、ジオルガたちに襲いかかる。呼び出されたダークライダーたちの猛攻に苦戦する二人。追い討ちのように仮面ライダーウォアマシンは『別れた妻』を使用し二人を吹き飛ばす。

 

ついに最終章が始まろうとしていた……




次回、仮面ライダージオルガ!
「さあ、地獄を楽しみな」
エターナル枠いるのに出るとか克己ちゃんホンマ生粋のエンターティナーやで!
「私は確かに初音に負けたかもしれない」
復活のジューオン!
「お前が最低最悪の未来を作ったんだろ!」
「お前にふさわしいゲームがある」
「帰ろう。俺たちの時代に」
EP.45 2019:ディスティネーションタイム


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EP.45 2019:ディスティネーションタイム

「うわこいつら強い……」

 

 ダークライダー軍団に圧倒されるジオルガとユウヤ。それをマフラーで包み退散するウィン。

 


 

 スウォルツは自らアナザーアマゾンネオとなり、オルガの前に立ちはだかった。そして、未来から現れた仮面ライダーハデス・草野コングは、ツクヨミとゲイツを連れ戻しにやって来たと告げる。彼らとの別れの時が近づいていた……。

 


 

「お前、やっぱり騙してたんだな! ……アナザーインムの正体はオーラだった!」

 

「ぼ、僕だって知らなかったんだ!」

 

「そんな言い訳、今更信じられないよ! ……さっさとどっか行けよ……」

 

 そそくさと立ち去るウール。

 

「……遊矢、あいつも本当に知らなかったんじゃねえのか?」

 

「今まで罪のない人たちを利用してきた奴らだぞ!」

 

「……そうだけどよ、あいつだって変わったって思わねえか?」

 

「人はそう簡単に変われない……あいつは、敵なんだよ」

 

「じゃあお前は、なんでここに来たんだ?」

 

「……なんだって?」

 

「どこまでも人が変わらねえなら、より良い未来なんて作れるわけねえだろ! 未来こわるる〜」

 

「こわしたのは君だろ。お前が最低最悪の魔王になったから、未来は……!」

 

「……そうだな。壊したのは俺だ」

 


 

「何しょげてんのよ」

 

 座り込むウールの前にオーラが現れる。それに反応して立ち上がるウール。

 

「何よ」

 

「お前……アナザーライダーだったのかよ?」

 

「……はぁ?」

 

「あのアナザーライダー……お前に化けてるのかも……」

 

「私に化ける? なんで?」

 


 

「……かばん。戻ってたか」

 

「コングって人に会った……」

 

「そうか。……帰ろうよ、かばん」

 


 

 散歩するオルガ。

 

「アナザーライダーは何処だ……? スウォルツは何処だ……?」

 

 オルガが適当に歩いていると、そこにスウォルツが現れ……

 

「お前、何をするつもりだ!?」

 

「……何、お前にふさわしいゲームを提供してやるだけだ」

 

 手頃にいたダニエルを飲み込み世界を作り出すスウォルツ。そしてそこから生み出されたBBカーテンから二人の人影が生まれる。

 

「……あれ? なんかおまけもくっついて出て来た……」

 

「……またか。いい加減きっちり死ねたと思ったんだけどな」

 

「奇遇ね、私も」

 

「……誰だあんたら」

 

「死神の名前か」

 

「……墓場へ行ったらこんな名前を言ってみて」

 

「大道」

 

「カサネ」

 

「克己」「テト」

 

《エターナル!》

 

 ディスティネーション・タイム。

 


 

「無限の杉田は無重力」

 


 

「エターナル二人に勝てるわけないんだよなぁ……」

 

「馬鹿野郎お前俺は勝つぞお前!」

 

 何故かおまけで克己ちゃんが付いて来たせいで大苦戦を強いられるジオルガ。

 

「俺の力を使えばそんなこともできるんすねぇ……」

 

「田所浩二。お前の力は俺が奪った。手出しはできんぞ」

 

「そっすかぁ? あいにく俺の力は俺の存在そのものなんすけどね」

 

 なんとBBカーテンの制御を奪いオルガごとその中へ入る。

 


 

「なんだここはたまげたなぁ……」

 

「ここはヤツの理想の世界っすよ。アナザーワールドってとこっすねぇ……世界を作ってライダーを呼び出したっぽいっすね……カラクリは分かったから帰るべきっすよ」

 


 

 BBカーテンから帰還するオルガ。……だが、そこは前の場所ではなかった。そこで目撃したのは……

 

「ウール!? ウール!!」

 

 オーラに刺され、倒れこんだウール。

 

「くそッ、おい、大丈夫か? いいか、まずは意識を……」

 

「おーい!」

 

「……?」

 

「どうしたんだーい!」

 

「……ショウタ! ウールが、ウールの奴が!」

 

「よぉし、任せて! 僕は時を自由に行き来することが出来るんだ!」

 


 

 二人に勝てるわけないだろ! 一人増えたせいでボコボコにされるハデス。が、隙をついてスウォルツを拘束、アナザーアマゾンネオのドライバーを使えなくする! 

 

「勝った! 今だやれ!」

 

「分かりました!」

 

 後ろに回り込みオーマジオルガの力を取り戻そうとするかばん。

 

「バカめ!」

 

「ぐえー!」

 

 だがしかし隠し持っていたインムウォッチでアナザーインムに変身、かばんを返り討ちにする。それを助けに疾風のユウヤか現れるも……

 

「……やはり来たか」

 

「何?」

 

「俺がお前の世界を作ろう」

 

 なんと遊矢でさえもがアナザーワールドに飲み込まれてしまう。そしてそこから現れたBBカーテンから、高笑いを上げ一つの人影が……

 

「……久しぶりだね。かばん君」




次回、仮面ライダージオルガ!
「ウィン対ウィンといこうじゃないか」
「パーティタイムだ」
「お前と一緒に、新しい未来を作っていきたいんだよ!」
アナザーワールドを壊せ!
「世界を良くするのが王だ。そのための、力?」
EP.46 2019:オペレーション・ウィン

↓予告↓

「……お前たちのネットミームって……」

「醜くないか?」

平成ネットミーム

「ふざけるな!」

最終章。
これまでの戦いはすべて、この瞬間の為に…。

《ゴッドマキシマムマイティ!》
《ポップチームエピーック!》
《エクストリーム!》
《ハイパーチャージングゴー!》

全ての時代、全ての文化たちの



最 後 の 戦 い


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EP.46 2019:オペレーション・ウィン

この本によれば、アナザーディケイドとなったスウォルツ。彼が生み出したアナザーワールドに榊遊矢はとらわれた。そして、ついにスウォルツの陰謀が判明するのですが……


 

「遊矢がアナザーワールドに……」

 

「スウォルツの作った世界か……インムかサイバーZなら行けるかもしれないが……彼らはあてにならない」

 

「世界を破壊しないと救えないって言うけどよ……世界を破壊するなんてどうすりゃ……」

 

「……そうだ。そう言えば……」

 


 

「まさか君が復活しているとはね」

 

「久しぶりじゃないか、もう一人の私」

 

「……白ウィン。俺たちに力を貸してくれ。遊矢の奴を助けたいんだ」

 

「そんなこと、素直に聞くと思うかい?」

 

「なら、無理矢理にでも聞いてもらうぜ」

 

 ベルトを構えるオルガたち。が、白ウィンもベルトを構える。

 

「……どうだい? ここで本気でやるかい?」

 

「君までベルトを……」

 

「あぁ。アナザーワールドは失われた可能性の世界だからね……だが、我が救世主を助けたいのは私も同じこと。……スウォルツ氏はインムの力でアナザーワールドを作り出している。可能性の世界、永遠に動かない時間に包まれた安息の場所さ。ダークライダーが生み出されたのはその副産物。この私も含めてね……我が救世主をアナザーワールドから救うには、ここにいる全員が危ない橋を渡る事になる」

 


 

『草野コング、仮面ライダージューオンと戦った』

 

「あ、エターナルは来なかったとも書いておいて」

 

「もう確定してしまったよ、すまない」

 

 またも理不尽な二対一を強いられるハデス。映画ボス級が二人とか勝てるわけねえんだよなぁ!? 実際危険なのですぐさまオルガも加勢に入る。だが人数差が互角になったところでほとんど意味はない。と、その隣では黒ウィンと白ウィンの戦いが繰り広げられていた。スギタとロシザの夢の戦いだ! だがしかし、一時期理不尽な強さを見せたロシザもスギタには歯が立たず、ライダーキックをぶつけ合い……押し負けて爆散した。

 


 

『君は容赦なく私を倒せ』

 

『君を?』

 

『芝居と気付かれれば終わりだ。本当の戦いはそれからだ』

 


 

 拍手しながらスウォルツが現れる。

 

「面白い見世物を見せてもらった。おかわりと行こうか」

 

 BBカーテンから白ウィンが復活する。そして白ウィンがBBカーテンを操作し、二人を吸い込む。

 

「アナザーワールドに送り込んでやったよ」

 

「おい、二人とも! ……ってかこのタッグマッチはさすがに勝てねえって!!」

 

 ボコボコにされるハデスとオルガ。

 

《エターナル! マキシマムドライブ!》

 

 二つのエターナルメモリから放たれる二つのマキシマムドライブが二人を吹き飛ばす。さらに、それに加勢するように白ウィンが変身する。三人に勝てるわけないだろ! 

 

「さすがに三人はマズイ、ヒジョーにマズイ! ……ミカァ!」

 

 空から飛来するバルバトスが白ウィンに殴りかかる。

 


 

「……ここは?」

 

「アナザーワールド。遊矢君の世界のようだ」

 

 アナザーワールドに飛ばされたウィンとかばん。その中には……アナザーワールドの中のオルガに話しかける遊矢。

 

「壊したのは君だろ。お前が最低最悪の魔王になったから、未来は……! でも、俺は……そんな未来から逃げて、ここに来た。帰らなきゃ行けないのは分かってるし、高望みする気もないよ。だけど……それが良いなら、俺は……お前と一緒に、新しい未来を作っていきたいんだよ!」

 

「これが……遊矢さんの望んでいた可能性」

 

「あぁ。彼にも思うところがあったようだね……」

 


 

 なんとかテト、克己、そして白ウィンを分断する事に成功。作戦はこうだ。何故か付いてきた仮面ライダーエターナルと言う名のイレギュラーのおかげで、エターナルメモリがこの世界に『二つ』存在する事になった。その為……

 

《ゾーン! マキシマムドライブ!》

 

《ゾーン! マキシマムドライブ!》

 

《アクセルサイクロンファングヒートジョーカーメタルパベティアーロケットトリガーウェザーエクストリームアクセルサイクロンファングヒートジョーカーメタルパベティアーロケットトリガーウェザーエクストリームエターナルマキシマムドライブ!》

 

《エターナル! マキシマムドライブ!》

 

「地獄を、楽しみな」

 

「ライブ感で私のメモリ持っていかないでよ」

 

 ……大変な事になる。なんでこんな事になってしまったんだ。そんな大変な事になったマキシマムドライブをその身一つで受けるオルガ。死んじゃう! 団長死んじゃう! 

 

「今だ……トリニティを……!」

 

 そしてその間にトリニティウォッチを差し込む。

 

「も、もう身体が持たねえ……は、早くトリニティを……!!」

 

 トリニティとエターナルの力が相乗効果を起こし世界の壁を粉砕、アナザーワールドの空間に亀裂が入り……世界は破壊された。

 

「……俺は……」

 

「……あぁ。もう、大丈夫なんだ」

 

「……面白い風を吹かせるじゃないか」

 

「私は気に入ったよ」

 

「この状況と、あんたらの力を利用させてもらった。……すまねえ」

 

「いや、おかげで俺は俺だけを蘇らせた世界を消すことが出来た。これで仲間の元へ行ける」

 

「……私も同じ気分だ」

 

「そうか。お前も良くやれよ」

 

 二人の『エターナル』は消滅した。オルガたちを讃えるハンドサインを残し……

 

「……私の見立て通りだ。トリニティの力は、君たち三人が互いを思う力。世界の壁など超える」

 

「君は、自分が消える作戦を立てたのか?」

 

「言っただろう。私は我が救世主を助けたかっただけだ。それが私の失われた可能性だからね」

 

「……お前」

 

「いいかい我が救世主。スウォルツ氏の狙いは最初から……」

 

 が、そう言おうとした白ウィンはスウォルツが放つエネルギー波に消される。

 

「やってくれる。だが、全てのアナザーワールドを消したと思うな」

 

 現れる、最初に召喚した四人のライダーたち。

 

「遊矢君。あいつらをスウォルツから引き剥がす」

 

「なんでお前に命令されなきゃならないんだよ!」

 

 こうしてお互い一人になるオルガとスウォルツ。

 

「一人になったな、オルガ・イツカ。決着でも付けるか?」

 

「一人じゃねえよ」

 

 スウォルツの背後からハデスが奇襲する……が、時間を止められる。それに驚いたオルガの時間もスウォルツにより止められる。

 

「……俺も一人じゃない」

 

 ハデスの時間を止めたのは……オーラだった。

 

「オルガ。お前はやはり、生まれながらの王。お前には王となり、世界を破滅から救う使命がある。……俺はずっとお前を見守り続けてきた。そしてお前は王の名に相応しい成長を遂げた。数多のライダーの力はお前の元に集った。そして俺がそれを頂こう。この俺が……王になるためにな」

 

 が、その瞬間スウォルツの動きも止まる。

 

「へえ。そういうことだったんだ。ウールに出来なかったこと、私がやる。その為に私は……!」

 

 腕に光の剣を発生させスウォルツを貫く。が、しかし。

 

「……俺が、お前の行動を読んでいないと思うか?」

 

 その攻撃は、BBカーテンに吸い込まれた。さらにそれでオーラを拘束し、アナザーインムに変身しようとするスウォルツ。が、しかし。それを許さぬように、再び時間が停止した。

 

「……何? こ、これは……!!」

 

 そこに現れたのは、ウールとショウタ。

 

「ショウタ……お前……!! ……それにウールだと? 死んだはずだ……」

 

「僕は時を自由に行き来することができるんだ!」

 

「……おのれおのれおのれ!!」

 

 止むを得ずアナザーアマゾンネオに変身し触手で三人を刺し貫く。

 

「か、勝ったぞ!! ショウタめ、まんまと姿を晒して……俺がお前の力を吸い取って……」

 

「兄さん。君はもう詰んでるよ」

 

「何? 何を言って……」

 

 その瞬間、アナザーアマゾンネオの胴体に風穴が空いた。

 

「……なん、だと?」

 

 その腹から突き出るは時計の針のような剣。間髪入れず、もう一本の剣が脳天を貫く。

 

「あり……えるか……もうすぐで俺は……」

 

「お前はここで俺に殺されなくても勝つ道はない。早めに殺してもらえただけ有難く思うことだ」

 

 ついに力尽きるスウォルツ。その亡骸から零れ落ちるウォッチを拾い上げたのは……アナザージオルガ。

 

「……俺のウォッチだ。全部俺のだ」

 

「お前、まさか……」

 

「しぶとい奴だったな……だがこれで俺の手には全ての力が、これさえあればお前らだろうがあの『常盤ソウゴ』だろうが……!!」

 

 二つのウォッチを砕きその力をその身に吸収する加古川。

 

「今この瞬間から西暦は終わった。祝え! 新世紀0001年の誕生だ!」

 

「……何でだ……なんでお前がここに!」

 

「答える義理はないな。お前らは、この世界はもう邪魔なんだよ。余計な世界は全部切除して、元の『ジオウ』の世界へ向かう」

 

 一瞬で迫り来るアナザーライダーとも言えなくなった何か。ジオルガを打ち上げ、空中で滅多打ちにし、宇宙空間に打ち上げジオルガがぶつかった小惑星ごと攻撃し粉砕する。さらに首を掴み上げ地球へ投げつける。大気圏を一瞬で突破し地面に叩きつけられようとするもはや変身が解除されたオルガに追いつき、地面にぶつかる前に蹴り飛ばす。

 

「……グハッ……」

 

「これでまだ死なないのか? お前も相当にしぶといな」

 

 それでもまだグランドに変身し立ち向かおうとするジオルガの後ろに一瞬で回り込み空中に打ち上げ貯水タンクに叩きつける。しかしそれでも立ち上がったジオルガがキングギリギリスラッシュを発動し斬り裂こうとする。がそれを指二本で止め、逆に振り回し叩きのめす。

 

「……凄い……凄いぞ……これが……これが俺の……」

 

「畜生……」

 

「大丈夫か、オルガ!」

 

 ダークライダーたちを倒し駆けつけたユウヤとウィンを片手を振りかざすだけで吹き飛ばす。さらに奇襲で飛び蹴りを放つハデスを回し蹴りで返り討ちにする。

 

「コング!!」

 

「……オルガ……あれだけは……あれだけは……」

 

「残念だったな。俺には勝てない。誰であっても……な。お前たちを生かして返すつもりはない。早く消えて……」

 

 が、そこでその身体に電流が走る。

 

「何? まだ力が制御できないのか!? ……命拾いしたな」

 

 変身が解けた加古川が何処かへと去っていく。世界の破滅へのカウントダウンが始まろうとしていた……

 

 




次回、仮面ライダージオルガ!
「世界の破滅は始まったんだよ」
破滅へのカウントダウン
「最後のお宝をもらいますね……」
「他の世界を全部滅ぼすだと?」
「お前たちが俺を倒せるわけがない」
EP.47 2019:サイダイオウ


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EP.47 2019:サイダイオウ

この本によれば、オルガ・イツカ、彼には魔王にして時の王者「オーマジオルガ」となる未来が待っていた。その未来がまさに現実として迫っていた。世界の終わりまであとわずか3ページです。



 

「どうなってやがる……」

 

「彼の力が不安定になったから助かったものの、強さがデタラメすぎる……あれに対抗するには……」

 

「……オーマジオルガの力か……」

 

 と、そこでスマホウォッチがひび割れ、色を失った。

 

「スマホウォッチが……壊れた?」

 

 さらにスマホウォッチが壊れたのと同時に外にモンスターや巨大な壁が現れる。

 

「あれはスマホの……」

 

「……かばん、行こう」

 

「オルガさん?」

 


 

 スカイウォールと共に出現したモンスターと戦うユウヤ、そこに現れ加勢するウィン。

 

「君は何故戦っているんだい?」

 

「暇潰しだよ。オルガが帰ってくるまでの」

 

「……ではその暇潰し、私も付き合おう」

 


 

 高台から見下ろす田所の元にオルガたち二人が現れる。

 

「……あの場所に連れて行ってください。僕の、昔の……オーマジオルガが、まだ最低最悪の魔王なんかじゃなかった時間軸」

 

「……見たくもない物を見るかもしれませんよ?」

 

「あぁ。覚悟は出来てるさ。俺も、かばんも」

 

「そこまで言うならいっすよ。だけど二つだけ言っておきたいことがありますねぇ! ……一つ、お前たちが何かを選べるとは限らない。二つ、バナナは遠足のおやつには入らない」

 


 

 必殺技で敵を一掃するユウヤとウィン。が、その直後に後ろからポプテの敵、タケショーゴが大量に現れる。

 

「くそっ、さらに出てくるのかよ!」

 

「そうだ。いくら戦っても無駄なんだよ、世界の崩壊は始まったんだ」

 

「……加古川飛流」

 

「まだ上手くは扱えないが、お前らを倒すには5%程度の力で充分だ……叩き潰してやる」

 


 

 BBカーテンを潜り再び2058年に現れるオルガたち。

 

「アレが……お前の見た、艦隊……」

 


 

 タケショーゴと戦うユウヤたち。さらにゾットとハツネのウォッチが砕けさらに敵が現れる。

 

「またか……」

 

 そしてその中には、紫色の長い方の姿もあった……

 

「またダークライダーか?」

 

「ライダーだと? 私の名前はPP1000。仮面ライダーなど凌駕する」

 


 

『なあ、この戦いが終わったら俺たちはどうなると思う?』

 

『さあ、分かりません。今度こそ平和に暮らせるんじゃないですか?』

 

『……さて、どうかな。俺たちの世界は全部バラバラなんだ。また会えるかどうかなんて分からねえ』

 

『……』

 

『俺は、世界ってもんを作り直す』

 


 

 PP1000に周りのザコごと叩きのめされる二人。

 

「神の一手からは逃れられない」

 

「……お前だって知ってるはずだ。ポプ子。仮面ライダーポプテ!」

 

「そんなものは知らない。私の世界に仮面ライダーはいない!」

 

「矛盾してるぞ。何故俺たちを襲う?」

 

「お前たちが仮面ライダーだからだ!」

 

「居ないはずの仮面ライダーがなんで敵になる!?」

 

「……」

 


 

『俺が魔王になっても、側に居てくれるか?』

 


 

 2019年に帰還したオルガたち。

 

「……なんだこの地獄絵図は……たまげたなぁ……」

 

 あらゆる敵が湧き出した世界を見てそう零す田所。さらに……

 

「グランドウォッチが……」

 

 グランドウォッチが、砕けた。

 

「まるで世界の終わりだ……」

 

「おい魔王。俺のウォッチ渡してくれよな〜」

 

「え? あぁ……」

 

 ウォッチを押し、インムに変身する。

 

「……この世界を、破壊する」

 

 

 




次回、仮面ライダージオルガ!
「時空を破壊する力だ」
世界のハカイ……
「また、汚れた」
「私に、友が」
「最後のタイムトラベルだ」
「お前のお陰で、俺は」
EP.48 2068:オーマ・タイム

↓予告↓
「俺たちの団長に続くんだ!」
レッツパーリィ!!
エンジョイしなきゃ勿体無い!!
「祝え!一冊の本に収められないほどに」
俺たちの平成 最終章
「平成の文化の歴史は豊潤だ!」


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EP.48 2068:オーマ・タイム

歴代の仮面ライダーたちが戦ってきた敵が解き放たれた。一気に世界を滅ぼそうとしている加古川飛流。世界の終焉まであと2ページです。


「元々仮面ライダーたちはそれぞれ別の時間軸の存在なんすよ……その時空が融合していった」

 

「あの怪物たちはその他の世界から来たんですか?」

 

「その通り。そしてオーマジオルガはバラバラの世界を繋いで、一つにしてしまったんすねぇ……ちなみにもうこの世界は終わりですよ。だけど、人々は守んないといけねえよなぁ?」

 


 

 スギタファイナリーに変身し敵を蹴散らすウィン。一般人を避難させるかばん。

 

「さて、やりますか」

 


 

 その辺に落ちている棒で怪物に応戦する遊矢。そこに加古川飛流が現れる。

 

「お前一人か。好都合だ、早めに消えてもらおう」

 

「……そう上手く行くかな」

 

 剛烈に変身し殴りかかるユウヤ。それと同時に加古川がアナザージオルガに変身する……

 


 

「……最後のタイムトラベルだ」

 

《2068》

 


 

 剛烈のパワーがまるで通用しないアナザージオルガ。それどころかのこ烈斬を指二本で止められ、そのまま空中に投げ飛ばされ、それを追いかけるようにジャンプしたアナザージオルガの攻撃で地面に叩き落される。

 

「ぐっ、ぐはっ……」

 

「威勢良く飛び出して来た割には大したことないじゃないか。何か策があるんじゃないのか?」

 

「う、うるさい!」

 

 疾風に変身しスピード勝負を仕掛けるも最小限の動きで攻撃を全てかわされ、それどころか動き出したアナザージオルガに速度で完敗し捕まり、喧嘩キックで吹き飛ばされビルにぶち当たりダウンする。さらにその周りの怪物たちが迫るも……それは現れたインムに弾かれる。

 

「大丈夫っすかぁ?」

 

「予定より早いぞ? なんで来た?」

 

「お前の下手な芝居を見てられなかったから、っすかねぇ」

 


 

 

 2068年

 

「……50年後、か」

 

 オルガは、また未来に来ていた。

 

「一般人がこんなところで何をしてる!?」

 

「早く逃げてください!」

 

「……お前らこそ、逃げろ」

 

《仮面ライダー! ジオルガ!!》

 

 レジスタンスの前で堂々と変身するオルガ。

 

「若き日の俺。お前がまたここに来るなんて、俺の記憶にはない」

 

「当たり前だ。お前にとっては過去でも、俺にとっちゃ未来だからな」

 

「面白い。だが、無意味だ」

 

「んなもん、やってみなきゃ分かんねえだろうが」

 

《ジオルガトリニティ!》

 


 

「二人いれば勝てるとでも思ったのか?」

 

 手のひらから放たれる触手が二人を圧倒し、周りの怪物たちもついでに刺し貫く。インムの背後に一瞬で回り込み殴りつけ、吹き飛んで行くそれに追いつきさらに空中へ蹴り飛ばす。落下して来たところを回し蹴りで追い討ち、ノックアウトする。剛烈に再度変身したユウヤが必殺技で背後から不意打ちをかますも特に防ぐ様子もなく無傷で耐えられ、逆に右ストレート一発で叩きのめす。

 

「どうした? 俺を倒すんじゃなかったのか?」

 

 トドメを刺されそうになるユウヤだが……突然光が差し、トリニティに引き寄せられる。それと同時に、ウィンも……

 


 

「……よし、来てくれた」

 

『遊矢君。私たちも2068年に来たみたいだね』

 

『あれは……オーマジオルガ……!』

 

「行くぞお前ら、オーマジオルガを足止めするんだ!」

 


 

「これで二人きりっすねえ……決着でも付けますか?」

 

「決着だと? お前とは付ける価値も無い」

 

 アナザージオルガは一瞬で武器を奪い去り振り向いたところに膝蹴りを食らわせ、キックで上空に打ち上げる。打ち上がったところを回り込み、飛び蹴りで地面に叩き落とす。

 

「お前じゃ相手にならない。この力さえあれば……」

 

 と、そこでその動きが止まる。……いや、時間が止まったのだ。

 

「忘れたんですか? 僕にはスウォルツから分けてもらった時間を操る力がある」

 

 止めたのは……木村だ。

 

「それが……どうしたぁ!!」

 

 気合いで時間停止を破る加古川に対し、コンビで挑むインムとサイバーZ。

 

「行きましょうか、先輩」

 

「ほらいくどー」

 


 

 トリニティのキングギリギリスラッシュを弾くオーマジオルガ。一気に走って距離を詰め、大剣を振るうトリニティ。力くらべの末、弾かれたサイキョーマエガミギレードを相手の懐に押し込み……

 

《トリニティ! タイムブレーク! バースト! エクスプロージョン!》

 

 必殺技を発動。そこから放たれた光に押し込まれ、岩肌に激突するオーマジオルガ。

 

「俺が若い頃には、そんな力は無かった……」

 

「俺だけじゃねえ。……こいつらの力だ」

 

 両肩のフェイスプレートを抑えながら、そう言う。

 

「お前は未来の俺かもしれねえが、一つだけ違うことがある。……俺には、仲間がいる」

 

「そうか。お前はその家族のために、自分を犠牲にするつもりなんだな?」

 

 変身を解除するオルガ。

 

「仲間には、聞かせたくなかったか?」

 

「ああ。それに、もう戦う必要はねえ。お前には俺を殺すつもりがない」

 

「……お前は、俺だからな」

 

「教えてくれ。オーマジオルガの力ってなんだ?」

 

「時空を、破壊する力だ。もっとも、オーマジオルガの力がなくともヤツは容易にこの世界を滅ぼせるだろうな。世界を破壊する力に対抗するには、同じ力を得るしかない」

 

「……だけど俺は、お前にはならねえ」

 

「どうかな? お前は俺なんだぞ? ……楽しみにしてるぞ、お前がどのように動くか、な」

 


 

「お前たちは終わりだ。こいつさえ殺せばお前らは事実上壊滅する……!」

 

 サイバーZとインムをあっさりと叩きのめした加古川くんがかばんに迫る。が、しかし。PP1000がそれを押さえつけ、遠ざける。

 

「やめろ! 神の一手がそう言っている!」

 

「……なんだお前は? ああ、そういえばお前みたいなのも居たな……」

 

 君の名波を放つもあっさりと弾かれ、雑な蹴りで吹き飛ばされ、倒れてしまう。が、それを遊矢が抱きかかえる。

 

「……大丈夫か、お前」

 

「まったく大丈夫じゃない。だけど……何か大切な物を思い出した気がする……」

 

 消えて行くPP1000。

 

「……さて、感動的な物語ももう終わりだ」

 

 ついに動き出す加古川。だが……

 

「かばん! ウォッチだ!!! お前はもう持ってる!!」

 

「えっ?」

 

 走ってきたオルガの言う通りにかばんの中を見てみると……その中には、新しいウォッチ。さらにウィンから投げ渡されるジクウドライバーとフレンズウォッチ。

 

「……そうか、これなら!」

 

 謎のウォッチを差し込み、その片方にはフレンズのウォッチを。ついに最終章が始まろうとしていた……




仮面ライダージオルガ、最終回!
「俺の力は、過去と未来、国を問わない。全ての創作物の力だ……!」
「それが、お前の選択か」
火星の王 オーマジオルガ!
「もう俺たちはたどり着いていたんだね」
「オーマジオルガになれ」
「……変身」
LAST 彼等の居場所


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LAST 彼等の居場所

オルガ・イツカの尽力によって、仮面ライダーとなったかばん。だが、そのウォッチは……。世界の終わりまで、これが最後の1ページです。



「……で? このあとどうするんですか?」

 

「その辺は俺が説明しますねぇ! そのウォッチの力を使ってまた世界を切り分けて新しい世界を作ればいいんすよ。そうやって生まれた世界に人を避難させれば……」

 

「その力は興味深いな。貰っていこう」

 

 が、しかし。そのウォッチの力は加古川の持つブランクウォッチに吸い取られ奪われる。

 

「……あっ……」

 

「……どうした、最後の手段を奪われたような顔をして。世界の滅びは加速して行くぞ」

 

 さらに大量に湧き出る怪物たち。去って行くアナザージオルガ。

 

「……やるしかないのかよ」

 


 

 都市部を襲う大量の怪物たちを相手にするユウヤたち。必殺技で雑魚を倒すも、きりがなく湧き出る。

 

「まずいですね、これはまずいですよ……」

 

 ピンチに陥るウィンとインム、それに襲いかかろうとする者たちの背に銃弾が叩き込まれる。サイバーZだ! 

 

「世界の終わりを舐めさせてやるぜ……」

 

「無駄口叩く暇があったら戦ってくれよな〜」

 


 

「……ねえ、オルガ。俺たちの居場所ってどこにあるのかな」

 

「そんなこと、当たり前だろうが。此処だよ」

 

「……オルガ、行くの?」

 

「あぁ。行かないと守れないものだってある」

 

「俺も後から行くから。これ持って頑張って来てね」

 

 なんと壊れたはずの全てのライドウォッチを嵌めた、台座がオルガに渡される。

 

「これ、どうやって?」

 

「……やってみたら直せたからさ。持っていってよ」

 


 

 敵の群れと戦うウィン、インム、サイバーZ。だが……

 

「いい加減に暴れるのはやめてもらおうか」

 

 現れたアナザージオルガと戦い、サイバーZは手をかざされただけで吹き飛び、インムは片手で弾き飛ばされ、残ったウィンも攻撃しようとするも一方的にカウンターをぶちかまされ吹き飛ぶ。

 

「残念だったな。お前らは終わりだ」

 

 力を溜めるアナザージオルガを、

 

ス マ ホ(2 0 1 7)

 

 仮面ライダースマホの銃撃が襲い、

 

ポ プ テ(2 0 1 4)

 

 君の名波が吹き飛ばし、

 

フ レ ン ズ(2 0 1 5)

 

 爪で斬り裂き、

 

ゲ ン ム(2 0 1 6)

 

 小さな惑星が殴り飛ばした。

 

「……馬鹿な、ライダーの力はもう……」

 

「いくら壊れても、直せばいいんだろ?」

 

「……何?」

 

 グランドジオルガウォッチを取り出し、変身するオルガ。

 

《グランドジオルガ!》

 

《アッー! 地獄からの使者! ランランルー! コンプリート! ターンアップ! バットルドーム! チェンジ・チャージングゴー! アーチフォーム! ラウンドワン! ミームライドォ! アイドル、バーチャル! ファミコン、スーファミ、ロクヨン! スリー、ツー、ワン! シャバドゥビタッチガンダァーム! ウィッス! オコーッタ! スッゴイ! レベルアップ! ベストマッチ!》

 

「……変身!」

 

《グランド・タイム!》

 

《レスリング! ダーマ! ドナルド! マリサ! ギャレーン!》

 

《オトマッドチャージマンイーノック、ムゲンイーンムー!》

 

《ハツネ! ライブ! ウヅキー!》

 

《エクシア! ゾット! ポープテー!!》

 

《フレンズ! ゲンム! スーマーホー!》

 

祝 え

 

 

 

 

 

 

 

グ・ラ・ン・ド

 

ジオルガ

 

「……やろうぜ。最後の戦いだ」

 


 

 グランドジオルガ単体では歯が立たないが、うまくライダー召喚を生かし立ち回るジオルガ。が、しかし。

 

「なかなかやるじゃないか。じゃあこれならどうだ?」

 

 BBカーテンから生まれ出る大量の敵。召喚したライダーとの総力戦になるも、さすがに勝てず、一人、また一人と倒されて行く。そしてグランドジオルガ本人もアナザージオルガの圧倒的な力の前に叩きのめされ、敵の力を合わせた攻撃に吹き飛ばされ変身が解除される。

 

「く、くそッ……!」

 

 さらに力を溜めたアナザージオルガの一撃が、生身になったオルガをとらえ、爆殺する……その前に。

 

《疾風!》

 

 青い光がその射線に飛び出し。吹き飛んで爆散した。

 

「……遊矢!? なんでだよ、なんでお前が……!」

 

「……なれ。オーマジオルガに、なるんだ。火星の王に」

 

「だけどよ……」

 

 息も絶え絶えの中。彼は自分の胸の内を告白する。

 

「……俺は、この時代に来れて。お前の仲間に……友になれて。嬉しかったよ。……俺、今最高にカッコいいこと、言って……」

 

「……馬鹿野郎。最後ので、台無しだろうがよ……」

 

 その後の言葉は、出なかった。ゆっくりと敵の方向へと歩くオルガ。立ち止まり、叫ぶ。その背後からは、炎が湧き出し、地を割るように模様が浮き出す。

 

「……変身」

 

 変化したベルトの両端を押し込み、最後の変身を遂げる。

 

祝福の時

 

最 高

 

最 善

 

最 大

 

火 星 王

 

《オーマジオルガ!》

 

「……我が魔王」

 

「祝え」

 

「は?」

 

「……祝えって言ってんだよ」

 

「……祝え! 時空を超え、過去と未来をしろしめす究極の火星の王。その名もオーマジオルガ、歴史の最終章へ辿り着いた瞬間である!」

 

「……だからどうした! お前を殺して俺はお前の力をも貰って行くぞ!!」

 

 なんと加古川くんは所謂ネットで最強扱いされている最強議論上位陣の皆さんを呼び出してくるではありませんか。加減しろ。……だが無意味だ。なんで呼び出せたかとかなんでそんなに小さいんだとかそういう疑問ごと吹き飛ばすように最強議論常連のお客様たちを粉砕して行くオーマジオルガ。

 

「俺の力は、過去と未来。国を問わず作られた全ての創作物の力だ。たかが登場人物にこの歴史は超えられない」

 

「(アカン)」

 

 これはヤバイと勘付いた加古川くん。そりゃそうだ、よく最強とか言われる皆さんがあっさりボコボコにされて爆散するのだから。そしてそんな奴らも勝てねえんだからその他の全員も流れ作業的に蹴散らされて行く。

 

「まだだ……常盤ソウゴに……常盤ソウゴに復讐するまでは……」

 

 BBカーテンを展開し逃げようとする加古川の背後に剣が突き刺さる。

 

「……なんだと?」

 

「オルガさん……今です! トドメを刺してください!」

 

 そう、戦いの途中こぼれ落ちていたウォッチを、かばんは拾っていたのだ。

 

「……く、クソァ!!」

 

 振り返ってかばんを吹き飛ばすアナザージオルガ。それを見たオーマジオルガは絶叫し……必殺技を発動する。

 

火 星 魔 王 必 殺 撃

 

 爆散するアナザージオルガ。それと同時に……世界そのものが見ていた、悪い夢から覚めるように怪物たちは消え去った……

 


 

『……昔話をしてやろう』

 

『俺は昔、閃光のように生きて……死んだ』

 

『死んだはずだった』

 

『目が覚めた時、俺は別の世界にいた』

 


 

「さすがだ我が魔王。世界は救われた。改めて忠誠を誓おう、君はこの世界、いや、全ての世界に君臨する。未来永劫に渡って」

 

「……そうはならねえよ」

 

「何故だい? 最強王者になったと言うのに」

 

「この時空を、俺が破壊するからだ」

 


 

『最初は戸惑ったさ』

 

『だけど悪いもんじゃなかった」

 

『……まあその世界を去って、また新しい世界に行くことになったんだけどな』

 

『俺はそれを繰り返した』

 


 

「世界を救ったのは、遊矢や、かばんや、ライダーたちみんなの力だ」

 


 

『気が付いたら、昔の仲間だけじゃなくて、心強い仲間が、かけがえのない家族が……数えきれないほどいたんだ』

 

『そして、俺たちは。居場所を見つけるため……』

 


 

「あいつらのいない世界で、俺一人王様になったってしょうがねえ」

 


 

『戦った先にあったのは、魔王としての道だった』

 

『……俺はその魔王としての力を、俺が辿ってきた世界のみんなが一緒に暮らせる……融合した世界を作るために使ったんだ』

 


 

「……お前も、同じことに使うんだな?」

 

「あぁ。俺は、作る……あんたよりは、上手に世界を作ってみせる」

 

「などと、王にはなれねえぞ?」

 

「なれるさ。なんかいける気がするからな」

 

「……根拠がない自信は、俺にそっくりだ……」

 

 

 


 

 

 P.D.(Post Disaster)323年。厄災戦っていうでっけえ戦争が起こった後、世界は一応平和だった。……俺たちみたいなやつらを除いて。

 

「……おぉ、ミカ」

 

「オルガ、こんなところで寝てたら風邪引くよ」

 

 

 CGS参番組のリーダーオルガ・イツカ。彼には大魔王にして火星の王・オーマジオルガとなる未来が待っている……か、どうかはまだわからない。ここから先は、この作品とは違う歴史が記される必要があるよね。

 

 

 

 




49話、完結です


仮面ライダー、ゼロワン!
好評放送中!
こんなクソSS読むよりもゼロワン、見よう!


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