颯「はーと!」凪「なーの」颯・凪「Tig Hugラジオー!」 (あだな)
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1話

颯「さてさて本日も始まりましたTig Hugラジオ!日曜日の午後2時、皆さんいかがお過ごしですか?

  遅めのお昼を食べてる人、友人と買い物を楽しんでる人、はたまた休日出勤でお仕事中の人も…この時間だけは心穏やかに私たちのO-Ku-Ri-Mo-Noに耳を傾けてくれたら嬉しいです!」

 

凪「この番組は、遊びきれない毎日を、バンダイナムコエンターテインメントと

 「新築とリフォームのことならツバサ建設、あなたに最高の一台を、サイコーモータースの提供でお送りいたします」

 

-冒頭CM中-

 

凪「はーちゃん、だいぶ前口上が様になってきましたね」

 

颯「えへへ、プロなんだからこれくらい当然♪ はーだって最初は提供に変なアレンジ加えようとして怒られてたのに、ちゃんと出来るてるじゃん」

 

凪「出資者には敬意を払え、芸能界のルールですね。大人の事情ともいう」

 

ディレクター(以下、D)「今日のゲストさん入りまーす」

 

?「おはようございまーす。すいません、ギリギリになっちゃって」

 

颯「あっ、来た来た!大丈夫ですよー」

 

?「ありがとうございまーす。わぁー、本当に双子だー☆」

 

D「CM明けまで30秒なんで、準備よろしくお願いしますー」

 

?「あわわっ、すいません。本当にギリギリでー」

 

凪「ではそちらの席へどうぞ。お茶などは出せませんが」

 

-CM終わり-

 

 

凪「改めましてこんにちは、風が吹いてないほうの久川。久川凪です」

 

颯「はーい、今日も風の子元気の子!久川颯です!なんと!今日のTigHugラジオにはゲストが来てくれましたー、どうぞ!」

 

甘奈「はーい☆、283プロダクション所属のアイドル。大崎甘奈でーす。よろしくー☆」

 

颯「よろしくお願いします!早速なんですけど、大崎甘奈さんも、双子アイドルなんですよね?」

 

凪「わーお、初ゲストが別事務所アイドルなだけでなく、双子という共通項。Dのキャスティング、なかなかやるな」

 

甘奈「はいっ、双子の姉の甜花ちゃんと、あと千雪さんと一緒にアルストロメリアってユニットを組んでまーす♪」

 

颯「あっ、甘奈さんのほうが妹なんだ。はーと同じ!」

 

甘奈「えっ、凪ちゃんの方が妹じゃないの!?」

 

凪「初見の人にはよく言われますね。凪のほうが、お姉ちゃんです。数時間だけですが」

 

甘奈「へーっ、なんだか甘奈たちと似てるかも☆ 甜花ちゃんもパッと見はあんまり頼りなくて、甘奈のほうがお姉さんに見られがちなんだよねー」

 

凪「今日はお仕事の都合で甘奈さん一人ですが、いつか会ってみたいものです。双子の姉同士による白熱トークバトルなどに興じてみたり」

 

甘奈「バトル!?」

 

凪「ポエムならば自信がありますよ。凪自慢のマンションポエム、聞きますか」

 

颯「はいはいそこまでー、ゲストをいきなりなーの世界に引き込まないのっ」

 

甘奈「あ、あはは…すごい独特なお姉さんだね…

   というか颯ちゃんの凪ちゃんへの呼び方、『なー』なんだ。甜花ちゃんもね、甘奈の事は『なーちゃん』って呼ぶんだー☆かわいいでしょー」

 

颯「わっ、そんなとこでも一緒なの!なんかすごーい!」

 

凪「これは双子同士が並んだらどっちがどっちのなーなのか分からなくなりそうですね。はい、久川のなーちゃんです。そちらは?」

 

甘奈「大崎のなーちゃんでーす☆あははっ、甜花ちゃんに見せたら混乱しちゃいそう!」

 

颯「なんか俄然甜花ちゃ…さんのほうにも会いたくなってきたかも!そのうち二人合わせて呼べたらいいなー」

 

D(検討はしときます)カンペ

 

凪「さて、積もる話はこの辺りにしておいて、一通目のお便りを読んでいきましょう」

  ラジオネーム『ツキノワウサギ』さんからのお便りです。『甘奈ちゃんがゲストと聞いて思わず投稿してしまいました!甘奈ちゃんが出ているファッション誌はすべて読んでいますが、最近のマイブームコーデなどあったら教えてください!』とのことです」

 

甘奈「あっ、いつも雑誌のお便りコーナーに送ってきてくれる人だー、ありがとー☆」

 

颯「わ!熱烈なファン!いいなー、私にもはやく欲しいなー」

 

凪「何を言っているのですかはーちゃん、熱烈なファンなら目の前に一人いますよ。ファン歴14年、常に最前列を維持する熱の入りようです」

 

颯「それなーの事じゃん!」

 

甘奈「(仲いいんだなあ…)えっと、マイブームコーデだっけ?だいぶ秋めいてきたし、大人っぽく落ち着いた雰囲気が多いかなー。カーディガンとか羽織ったりして」

 

颯「うんうん!ふんわりロングスカートとか履いちゃったり!」

 

甘奈「わかるわかるー☆色は臙脂色とかあずき色とか…」

 

颯「やっぱり秋コーデは赤っぽい色ですよね!紅葉のイメージなのかな?」

 

甘奈「甘奈は、涼しくなってきた空気に温かみのある色が映えるからだと思うなー」

 

颯「ほうほうなるほど…」

 

甘奈「…やっぱり颯ちゃんもファッションとか興味あるカンジ?」

 

凪「はーちゃんは原宿っ子です。丸一日洋服選びでつぶしたこともありましたね。付き添われた凪の気持ちも理解して欲しいものです」

 

颯「なー!」

 

甘奈「やっぱりー☆ねえねえ、今度一緒に買い物行こうよ!甘奈、颯ちゃんのファッション見てみたいなー♪」

 

颯「うぇえ!?う、嬉しいです…けど!ちょっと恥ずかしい…」

 

凪「では凪も同行しましょう。二人いれば恥ずかしさも半減です。双子、分けっこ、半分こ」

 

颯「それは違うと思う…」

 

甘奈「あ、じゃあ私も甜花ちゃん連れてこっかなー、双子同士のコーデ交流会とか、めーっちゃ楽しそうじゃない?☆」

 

D(そろそろ曲行きまーす)

 

凪「…では、この辺で一曲流すとしましょう」

 

甘奈「おっととと…はーい☆それじゃあ聞いてください、アルストロメリアの新曲『Bloomy』です♪」

 

 

-曲中-

 

甘奈「ごめんなさーい、ちょっと話すぎちゃったかな…」

 

颯「いやいや、そんな事ないです!むしろお誘い受けてとっても嬉しいです!Pちゃんにあとでスケジュール確認してもらわないと…」

 

凪「はーちゃん、興奮しすぎです。急いては事を仕損じると、古事記にも書いてある。いったん落ち着きましょう」

 

甘奈「コ、コジキ…?」

 

凪「古事記は日本の歴史書です。ニンジャ真実も書いてある。実際正しい」

 

颯「なーってばまた変な所から知識仕入れてきたでしょ!」

 

甘奈「甜花ちゃんも時々ゲームで使う言葉が飛び出してきて甘奈わかんない時もあるから、そんな感じでいいのかな…?」

 

凪「うーん、べつにいいんじゃないですかね」

 

甘奈「あっ、それ二人の曲のフレーズだよね!O-Ku-Ri-Mo-No Sunday!」

 

凪「わお」

 

颯「聞いてくれたんですか!わー、嬉しいなー!」

 

甘奈「ゲストとして呼ばれる相手だもん、最低限の情報は仕入れておかないとねー☆ ただ、どっちがお姉さんかまでは調べてなかったなー」

 

颯「わわ…プロっぽい…参考にしないと!」

 

甘奈「颯ちゃんだって甘奈たちが双子だって仕入れてたじゃん♪」

 

颯「曲までは聞けてなくて…なー、帰りにタワレコ寄ってこ!」

 

凪「はーちゃんはとても勉強熱心ですね。テストはきっと100点でしょう、凪も負けてられないので、80点くらいは取ろうと思います」

 

D「CM明け10秒前でーす」

 

颯「じゃ渋谷のタワレコねっ」

 

凪「りょ」

 

甘奈(今のでOKって事だったの…?)

 

-CM明け-

 

 

凪「曲からナチュラルにCMに繋ぎ、明けてきましたTig Hugラジオ後半戦」

 

颯「続いてのお便りはー『鯖の味噌焼き』さんから!」

 

凪「ちなみに凪は味噌煮派です」

 

颯「『今回は双子×双子ラジオということで、お互い姉と妹のことをどう思っているか聞きたいです!』だって!」

 

甘奈「あー、これ甜花ちゃんにも聞きたかったなー!甘奈のこと、どう思ってるのーって。まあ答えはなんとなくわかるけど☆

   二人はお互いどう思ってるのかな?」

 

颯「んー…なーはいっつもマイペースで、変なこと言ったり、変なことしてたり!たまになーの事がよくわかんないときもあるけど、でもはーの事は世界で一番よく分かってくれてる!そんな感じかなー」

 

凪「よく分からないとは失礼ですねはーちゃん。凪はいつも凪らしくをモットーにしています。はーちゃんも、はーちゃんらしくが一番です。つまり、いつもニコニコ、元気で明るくオシャレの大好きなはーちゃんが、いつものはーちゃんです。はーちゃんがゲシュタルト崩壊してきたな?」

 

颯「なーのファッションセンスは独特すぎるんだよ。せっかく双子なのに、服とか着回せないのもっないなくない?」

 

凪「凪のセンスは、たとえはーちゃん相手でも譲れませんよ?ただし、入れ替わりマジックは例外とします」

 

甘奈「双子って言っても、それぞれ好きなものは違うよねー☆甜花ちゃんと甘奈も、好きなことは違うしセンスも別々かも」

 

颯「そうそう!双子だからって全部同じじゃないんだよ!ゆーこちゃん…あ、私たちのママの事なんだけど、たまに同じお菓子二つ買ってきたりするけど、別々のでシェアした方が美味しいと思うんだ!」

 

凪「わかりみです。味は多い方が楽しめます。私たちも、色んな味を見せてファンを楽しませているのでしょうか?」

 

甘奈「やっぱり、甘奈たちと颯ちゃんたちって似てると思うなー♪双子だけど好みは違うところとか、特に颯ちゃんのファッション好きなところとか、甘奈にそっくりだと思う!」

 

凪「なーちゃんなのにはーちゃんにそっくりとはこれいかに」

 

颯「じゃあ、甜花さんはなーに似てたり…?」

 

甘奈「うーん、マイペースな所は似てるかな…?」

 

凪「わーお」イツモノポーズ

 

甘奈「んんー…やっぱりちょっと違うかも」

 

凪「凪がもう一人いてははーちゃんが混乱してしまいますからね」

 

颯「さすがになーの事は遠くからでもわかるよー」

 

甘奈「甘奈も、甜花ちゃんの事なら遠くからでもすぐ見つけられる自信あるもんねー☆双子って、やっぱりそういう絆?みたいなもの強いよねー」

 

凪「ゆーこちゃんのお腹の中にいた時から一緒ですからね。年季が違う。築14年、徒歩0秒、家賃はタダ」

 

颯「どっちが家なのそれ」

 

凪「…さあ?どっちでしょう」

 

甘奈「???」

 

カランコローン

 

颯「と、残念ながらそろそろ時間みたい」

 

甘奈「えー!もう!?凄くあっという間!」

 

凪「15分番組ですからね。D、枠の増量計画の進行はどうなっている?」

 

D(ノーコメントで)

 

颯「もう!レギュラーラジオ番組があるってだけで凄いんだからね!」

 

甘奈「甘奈たちもレギュラーラジオ欲しくなっちゃうなー♪それくらい楽しかったよ!」

 

颯「わ!ありがとうございます!甘奈さんとのお話もすっごい楽しかったです!」

 

凪「今度は甜花さんも一緒に来て欲しいものですね。双子アイドルトーク、視聴率爆上げ間違いなし」

 

颯「それではここまでのお相手は、miroirのだいたい左側!久川颯と!」

 

凪「だいたい右だがたまに左、ごく稀に真ん中。久川凪と」

 

甘奈「ゲストの大崎甘奈でしたー☆こんな感じでいいのかな?」

 

颯「オッケー!」凪「グッ」b

 

颯「それでは皆さん」

 

凪「また来週お会いしましょう。せーのっ」

 

三人「ばいばーい!」



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