二次元キャラクター召喚するマンの日記 (koh)
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1冊目 吾輩はオリ主である

新作を描きたくなる病の発作が起こったので初投稿です。


 21xx年 4月1日

 

 俺は織井集(おりいしゅう)、よくいる転生者である。神様転生ではない。

 突然ではあるが、4歳の誕生日である今日から日記をつけることにした。

 自分に発現した個性である『召喚』の副作用により、俺の記憶が消えてしまう可能性がありそれを防ぐためである。

 俺の個性は、文字通り誰かを召喚する個性だ、呼びかけた相手を確実に呼び寄せる父の『召集』と、売れっ子漫画家である母の『超速執筆』が合わさって出来た、トンデモ個性だ。

 召喚の対象は『実在していなかった存在』ならどんな存在でも召喚できる。

 つまり、漫画やアニメ、ドラマや映画などの娯楽作品、もしくは古来から語り継がれてきた神話や都市伝説から召喚させることが可能だ。

 ぶっちゃけ、極めれば『うっかりクトゥルフ神話のニャルラトホテプを召喚しちゃったぜ、テヘッ♪』なんて事も可能である。

 絶対にやらないが……絶対にやらないが。

 

 絶対にやらないが!! (大事な事なので3回書いた)

 

 さて、なぜ副作用で俺の記憶が消えるかというと……

 始めに召喚したのが『ファイナルファンタジー8』の『スコール・レオンハート』で、そのスコールから身体能力を十何倍にも引き上げる『ジャンクション』と『ドロー』の理論を教わったからだ。

 

 何故、召喚したのがスコールだったかと言われると、大した理由はない。

 前世ではファイナルファンタジー8が好きで、ドローとジャンクションを実際に使ってみたいなーと思っただけの話である。

 で、そのドローに必要な『G.F』をジャンクションする際の、『脳の中に居場所を作るため記憶を忘れる』という副作用をスコールから聞くまですっかり忘れていたのだ。

 しかし、きっかけさえあればすぐに思い出せるため、今こうして日記を書いているという訳である。

 なお、個性と同時に前世の記憶と知能も戻ってきたため、日記の文体もこんな子供らしくない文体になってしまっている。

 父と母は困惑していたが……まあ、個性自体の副作用で凶暴化やらなんやらする時もないわけではないらしいし、受け入れてもらうしかない。

 ……なんだか、無性に申し訳ない気持ちで一杯だ。ごめんなさい、お父さんにお母さん。

 

 ちなみにどうでもいいことだが、今の時代ではファイナルファンタジーは既に終わってしまったシリーズであり、スクウェア・エニックス自体も既に消えてしまっているため時代の流れに飲み込まれ消えてしまっている。

『美術館に飾られるレベルで古くなった娯楽作品』程度に古くなっていると言ってしまえば、理解していただけるだろうか。

 

 ……解せぬ。

 

 

 

 

 

 21xx年 4月2日

 

 母とスコールの監視指導の下で、公園で初めてのドローとジャンクションを行うことになった。

 昨日の日記にはああ書いたが、実際にジャンクションを行うのは今日が初めてである。

 父は役所で税金滞納者等を呼び寄せる仕事をしているためこれなかったが、それでも家族に見られるというのはちょっとこっ恥ずかしい気もする。

 法律上は個性を使ったら不味い気もしたけど……ま、危害を加えなきゃ問題ない。

 それに、個性の練習をしている人はそこらにいる。

 俺が行ったときにはいなかったが、3時ぐらいにもなると小学生や中学生が個性の練習をしに来るしな。

 

 ……で、肝心のドロー&ジャンクションなのだが……結果から言えば、大失敗だった。

 

 というのも、スコールから貸してもらった『シヴァ』の出力を間違えて、うっかり自分自身を氷漬けにしてしまい、低体温症で死にかけたからだ。

 幸いにも、すぐさまスコールが『メルトン』で俺の氷を溶かし、『ケアルガ』で体力と凍傷を治してくれたから大事には至らなかったが……

 

 この後、スコールからは『制御できるようになるまでは俺が同伴しなければならないか……』と肩をすくめながら言われた。

 母からは『危ないからスコールさん抜きで使っちゃダメ!』と怒られた、でも『いい漫画のネタになった!』と呟いていたのは忘れない。

 

 この話を聞いた父からは『少しぐらい危ない事をするのも男の子の特権だ』と笑いながら言われた。

 

 

 

 

 

 21xx年 4月9日

 

 一週間経過して分かったことだが、スコールの召喚時間は一日のうち12時間のようだ。

 そして、12時間のインターバルをはさんで再び召喚可能になる……といった感じである。

 朝食を食べて、幼稚園の通学時の前に個性のちょっとした練習も兼ねて、スコールを召喚する。

 

 で、これまた新事実なのだが、『召喚したキャラに直接関係するアイテムなら、制限なしで召喚できる』のをスコールの予想から知った。

 スコールを呼ぶ際、彼の愛用武器である『ライオンハート』はもちろんの事、魔女討伐作戦時に使用していた車両『テンペスト』も一緒に呼び出せたからだ。

 

「流石に手持ち無沙汰では俺も落ち着かないんだが……俺の武器は呼び出せないのか?」と言われて、試しに呼び出してみたら出来たという訳である。

 

 お蔭で通園が楽になった、もちろんドライバーはスコールである。

 今までは母が合間を縫って送り迎えしていたが、その手間が消えて母も喜んでいた。

 それに合わせて、幼稚園の若い女性教員も喜んでいた。

 スコールはめっちゃイケメンだからね、仕方ないね。

 

 ちなみに、スコール不在の場合はライオンハートもテンペストも呼び出せず、スコールが消える場合は呼び出したアイテムも一緒に消えてしまうようだ。

 家でライオンハートを眺めようとしたのに……ちょっと残念だ。

 

 

 

 

 

 

 

 21xx年 4月21日

 

 個性発現から3週間目。

 俺はスコールに剣術を教えてもらうことになった。

 最初は『俺はSEED……傭兵だ。 子供に言う話じゃないが、俺の剣技は殺すための技術、簡単に教えられるものじゃない』と断られた。

 だが、「いつヴィランに襲われるとも限らないし、教えてくれ」と食い下がっていると。

 

「……仕方ないな、護身術程度で良ければ教えてやる。 

 それにドロー&ジャンクションを上手く使えば怪我も治せるだろうからな」

 

 と教えてくれることになった。粘り勝ちである。

 そんなわけで、今日から俺の修行の日々が始まった。

 

「分かっているとは思うが、最初は素振りからだからな」

 

 あ、やっぱり?




召喚するキャラは1話ごとに増えたり増えなかったりします。

10/7
すいません、オリ主の名前は『秀』ではなく『集』の方が正しいです。
誤字を指摘してくださった伊乃さん、ありがとうございました。


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2冊目 連続剣とドロー&ジャンクション

休日という事もあってか一気に書けたので初投稿です。


21xx年 5月5日

 

 今日は、素振りが終わった後にスコールに様々なフィニッシュブロー……すなわち、必殺技を見せてもらった。

 ガンブレードを下に構え、エネルギーの放出と共に斬り上げるラフディバイド。

 ガンブレードに闘気を纏わせ、回転斬りを放つとともに闘気を爆発させるフェイテッドサークル。

 ガンブレードを高く掲げ、闘気で出来たエネルギーの柱を作り、それを相手に叩きつけるブラスティングゾーン。

 相手を斬り飛ばした後に、瞬時に16連の斬撃を見舞った後、トドメの横一閃で斬り裂くエンドオブハート。

 

 それと、今回は見せてもらえなかったが、ラフディバイドにはエネルギーをガンブレードに纏わせたまま突撃するバージョンがあり、フェイテッドサークルには闘気を薄く圧縮し、爆発ではなく斬撃バージョンがあるらしい。

 また、ブラスティングゾーンは最大出力ともなれば宇宙空間からも確認が出来る程、巨大な闘気の柱を作れるようだ。

 

 どれも強力な攻撃で、必殺技と言うには申し分ない。

 もちろん、今の俺が使えるわけもないので、あくまでも見せてもらった程度ではあるが、いつかは俺も使ってみたい。

 

 ちなみに、公園の管理者から「公園の木が折れた」とスコール共々怒られた。

 それを両親に言ったらまた怒られた。

 

 

 

 

 

21xx年 5月7日

 

 ちょっと困ったことが発覚した。

 この世界、魔法の力を抽出する『ドローポイント』が無いのだ。

 今まではスコールから魔法を譲ってもらっていたから分からなかったが、今後いざスコール無しで行動する時、魔法の力が切れたら一気に弱体化してしまう。

 なら、他の人間からドローすればいいんじゃないかと思うかもしれないが、見知らぬ他の人間からドローするわけにもいかない。

 幸いな事に親はこの件に関して協力してくれているので、親からはドローできるがそれでも少ない。

 父親からは相手の情報を調べる魔法『ライブラ』を、母親からは行動速度を速める『ヘイスト』をドローできるが、この二つだけでは結構心許ない。

 

 んで、それをスコールに言ったら『ドローポイントが無いなら自分で精製すればいいだろう』と多少呆れ顔で返された。

 スコールが言っているのはG.Fによる『〇〇魔法精製』だ。

 最初に貸してもらったシヴァなら『冷気魔法精製』が習得でき、『ブリザド』と言った冷気属性の魔法を精製できる。

 『イフリート』なら『炎魔法精製』、『ケツァクウァトル』なら『雷魔法精製』、『セイレーン』なら『生命魔法精製』……と、G.Fによって様々だ。

 

 で、ここから先が困ったことなのだが……魔法を精製するには対応したアイテムが必要なのだ。

 しかし、この世界には魔法を精製するためのアイテムがない。

 それで、どうしたものかと悩んでいたら……

 

「駄目で元々と言うだろ。冷蔵庫の氷や傷薬あたりから精製できないか?」

 

 とのスコールのアドバイスである。

 確かにその通りだと思い、冷蔵庫の氷を取り出して精製出来ないか試してみたら……結果から言えば、精製は出来た。

 ただし、コスパが悪い。

 

 グラム単位で言えば、トレイ1個の氷を全部使ってやっとブリザド1個だ。

 そのせいで、うちの冷蔵庫から氷が無くなる事に……で、風呂上がりのウィスキーのロックを楽しみにしている父親に怒られた。

 

 

 

 

 

21xx年 5月8日

 

 朝飯の後に「そう言えば、俺からはドローしないのか?」と言われたからスコールからドローしたら、魔法を三発同時に発射できる『トリプル』がドローできた。

 これは強い。魔法を三発同時に発射できるのもそうだが、これを速度にジャンクションすれば俺はマッハ少年と言っても過言ではないほど、早くなる。

 これからも定期的にドローさせてもらおう。

 

 

 

 

 

21xx年 5月15日

 

 ライターからファイア、冷蔵庫から氷からブリザド、不要な電子機器からサンダー、傷薬からケアル。

 んで、父親からライブラ、母親からヘイスト、スコールからトリプル。

 

 とりあえず主要な魔法はいくらか揃ってきたが、他にも魔法は欲しい。

 そして、他にも欲しいといえば、スコール以外にもキャラクターは召喚出来ないか、試してみたいところだ。

 という訳で、スコールを召喚したまま、個性の発動を試してみた。

 

 呼び出す相手は……よし、アイツにしよう。

 

 

 

 

 

「チッ、まさか貴様のような地球人のガキに、サイヤ人の王子である俺が呼び出される日が来るとはな。

 だが、貴様の個性により事情は把握しているから、協力してやらんでもない。

 これから嫌という程鍛えてやるから、覚悟しておけ」

 

 ……師匠として呼んだわけじゃないのに。



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3冊目 ベジータ様のトレーニング地獄

一日で3話も書けるのは初めてなので、投稿日時を設定して初投稿です。


 21xx年 5月31日

 

 ベジータのしごきがつらくてペンがまともにもてない(クッソ汚い字)

 

 

 

 

 21xx年 6月1日(代筆 スコール・レオンハート)

 

 集の極端な疲労につき、日記の執筆が困難の為俺が代筆を行う。

 

 先月の15日、集の個性により新たなキャラクター『ベジータ』が出現。

 ドラゴンボールシリーズの人気キャラクターであり、作品が世に出て100年以上経つが、その力は数多くいる漫画キャラクターの中でも屈指の力と言えるだろう。

 また、原作では2児の父親という事もあり、それなりに子供の扱いにも長けているように思える。

 

 現在、俺とベジータは集の訓練を行っており、俺が剣術担当でベジータが格闘術を担当することになる。

 ジャンクションシステムを使用して身体能力を向上させている事もあり、苛烈ともいえる訓練に何とか食らい付いてきている。

 

 ベジータは『重力室さえあればな……』と呟いていたが、ジャンクションシステムを利用しているとは言え、地球人の子供が重力室に入っても大丈夫だろうか? 

 多少の重力なら、大丈夫かもしれないが……それでも、不安を感じないといえば嘘になる。

 しかし、俺は格闘は専門ではない……ここは、ベジータのトレーニングプランを信じるしかないか。

 

 そういえば、集という名前は先輩と同じ名前なので、名前を言う度に先輩の顔がちらついて仕方がない。

 だからどうしたというわけではないが……

 

 

 

 

 

 21xx年 6月6日(代筆 ベジータ)

 

 とりあえず、これからのトレーニングの内容だけ書く。

 先ずは身体作りから始めないといけないようだから、これからトレーニングを行う際はG.Fとかいう訳の分からんモンは外しておけ。

 地球人は数ある宇宙の中でも貧弱な方だ、先ずは基礎の基礎ともいえるトレーニングから始めなくてはならん。

 ジャンクションとやらで身体能力を倍化できるようだが、地力が弱かったら多少倍化させた所でどうにもならんからな。

 トレーニングのためのトレーニングとは……まったく、情けなくなってくるぜ。

 

 最初は腕立て伏せ、腹筋、背筋、スクワットをそれぞれで連続100回行う事を目標としておく。

 シュウがサイヤ人だったら、100回とは言わず500回とさせてたいが、地球人のガキだからな。

 また、日常訓練の際は両手両足に20キロ、体幹部分に30キロの重りをつけさせる。

 

 格闘術の訓練はこれらをこなせてからとする。

 

 

 

 

 

 

 21xx年 6月7日(代筆 ベジータ)

 

 ジャンクション無しでは重りが重すぎるとかホザきやがったぞ、クソッタレ! 

 

 仕方ないから両手両足は10キロ、身体は20キロで勘弁してやった。

 まったく、地球人のガキの脆弱さには頭にくるぜ。

 トランクスなら超サイヤ人になっていなくても、500キロの重りは問題ないというのに。(←アンタの息子と一緒にするな byスコール)

 

 

 

 

 

 21xx年 7月7日

 

 訓練が始まって、色々分かったことがある。

 

 先ず、個性では二人同時に出すことは出来るが、時間は半々になってしまうこと。

 スコールとベジータを両方出しっぱなしにして置くと、6時間で消えてしまう。

 ただし、待機時間……つまり、クールタイムの時間は変わらず12時間である。

 どうやら、6時間が2人なので合計12時間……ということらしい。

 

 次に分かったのは、出現させる時間を短くするとその分クールタイムの時間も減る事。

 出している時間を1時間にしておけば、クールタイムの時間は1時間ですんだ。

 つまり、『出している時間=クールタイム』と考えれば大丈夫なようだ。

 

 次は、個性と関係あるのかどうかは分からないが、同年代に比べると身体能力の成長が著しく早い。

 前に日記に書かれてた10キロの重りも、今では苦も無く持てるし、トレーニングの目標も問題なくクリアできた。

 

 という訳で、現在はスコール指導の下で剣術を、ベジータ指導の下で格闘を学んでいる。

 あと、ベジータが『体の動かし方を覚えたら、気の扱い方も教えてやる』と言ってくれた。

 

 頑張ろう。

 

 あ、そういえばベジータからは『オーラ』をドロー出来た。

 原作では必殺技を使えるようになる有能魔法で、ジャンクション用の魔法としても有用だ。

 ありがたく使わせてもらおう。

 

 

 

 

 

 21xx年 7月10日

 

 ある日突然考えた。

 

 なんとなく流れでトレーニングをしているが、何のためにトレーニングをしているのだろう。

 

 そりゃ、俺だってヒーローになりたいから、そのためにトレーニングを行っている。

 父や母だって、俺がヒーローになる事には反対はしないだろう。

 

 だけど、心の中で『何故強くなるんだろう』という気持ちがわいてきた。

 そんな気持ちもあって、スコールとベジータに『どうして強くなったんだ?』と聞いてみたら……

 

「元々俺は戦争孤児で、ママ先生という人に引き取られた。 そして、引き取られた先には俺の好きだった人がいて、だから……って、何を言ってるんだ俺は。

 いきなり変なこと聞くなよ……わかったよ、わかったからそんなに急かすな。

 とにかく、俺は大切な人を護りたいと思ったから力を求めて、身につけた。これでいいか?」

 

 とスコールは言っていた。

 

「何をほざいてやがる、戦闘民族であるサイヤ人が強さを求めるのは至極当たり前の事だ。

 これはサイヤ人の本能と言ってもいい、カカロットの野郎だってそうだからな。

 ……それでも、強いて言うならブルマ達のためと言ってもいいが……チッ、俺も甘くなったもんだぜ。

 ガキにこんなことを聞かれた挙句、ベラベラと喋るとはな」

 

 とベジータは言っていた。

 

 ……大事な人を護るため。か。




こんな事を言ってますが、別に両親がヴィランに襲われるとか、そんな事はありません。
少なくとも今のところは。


10/7
現実世界ならともかく、幼児とは言えヒロアカ世界で5kgの重りは軽すぎるかなと思ったので倍に修正。


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4冊目 気を使う程度の能力

日記形式だととても書きやすいので初投稿です。


 21xx年 9月1日

 

 最近はベジータの基礎の基礎トレーニングも問題なくこなせるようになってきた。

 特に、最近は重りを本来の重量に戻した事もあって、成長速度は前よりも増しているように思える。

 そのせいか、4歳にも関わらず身体はムキムキだ。

 

 父は「子供が逞しくなるのは良い事だ」と笑っていたが、母は「身体を壊さないか心配だわ」と言っていた。

 正直、多少身体を壊したぐらいなら自前のケアルで治るのだが、それは両親には内緒だ……心配はかけたくない。

 擦り傷や切り傷、打ち身程度ならケアルで全快するし、骨折してもケアルラやケアルガで治る。

 

 そのせいか、ベジータのトレーニングは「多少怪我をしても構わんだろう」とメチャクチャ厳しい。

 さすがに骨折はサイヤ人にとっても大怪我に入るのか、骨折はしないように手加減はされていたがそれでも辛い……

 

 

 

 

 

 21xx年 4月1日(2年目に突入!)

 

 スコールとの訓練は既に素振りや木剣での打ち合いも終わり、ガンブレードを用いた実践でのトレーニングに入った。

 俺はガンブレードはスコールの『リボルバー』を貸してもらい、現在は疑似魔法と剣術を複合した魔法剣術を学んでいるところだ。

 実際に打ちあってみると、スコールの剣技は力よりも技を重んじているのが分かる。

 一瞬の隙を突いて、連撃を叩きこむのが基本だ。

 

 だが、肝心のガンブレードのトリガー。これがとても難しい。

 このトリガーは、相手にガンブレードの刃が当たる時にタイミングよく引けるか引けないかで、ダメージは大きく変わるのだ。

 スコール曰く……

 

「ガンブレードのトリガーをタイミングよく引いた時と、引かなかった時の威力を数値にした場合だが……

 トリガーを引いた時のダメージは、引かなかった時の約1.75倍になる。

 だから、トリガーのタイミングは身体に体に叩きこんでおけ」

 

 と言われた。こればかりは努力あるのみだ。

 

 ベジータとの訓練は、実際の打ち合いに入ったところだ。

 流石にベジータの拳を受けたら、身体がはじけてしまうので、俺が一方的に打ち合う感じになってはいる。

 だが、それでもたまに寸止めで打ち返してくるときがある……この寸止めが恐ろしいのだ。

 

 寸止めされているとはいえ、その拳には必要とあらば大地すら砕くエネルギーが込められている。

 そんな拳を自分に向けられているのだ、怖がるなって方がおかしいだろう。

 

 最初の頃は、その殺意に飲まれ何度泣いて、小便を漏らしたか分からない。

 その度に「ええい、泣くな! 鬱陶しい!!」と叱られたものだ……

 

 しょーがねーだろ5歳児なんだから……

 

 ちなみに泣く度に父と母に慰めてもらった、恥ずかしいやら嬉しいやら。

 

 

 

 

 

 21xx年 5月1日

 

 今日はベジータから気の扱い方を教えてもらう予定だった……のだが。

 

「始めは教えようと思ったのだが、今考えて見れば気の扱いについて教えるのはどうにも難しい。

 俺もトランクスも、周りにいる奴らは全員教えるまでもなく自在に操れていたからな。

 

 お前もいきなり『どうやったら歩けるようになるんだ?』と聞かれたら説明が難しいだろう。

 俺の気をお前に送り込む事も考えたが、今のお前の身体では俺の気に耐えられんだろう。

 

 そういうわけだから、お前が『気の扱いに長けていて、尚且つ俺より弱いと思うキャラクター』を呼び出して、そいつに教えてもらえ」

 

 と、ほっぽり出された。

 いや、理屈は分かるんだけど……せっかくだからギャリック砲とか教えてもらいたかったのに……

 だけど、仕方ないといえば仕方ないのだろう。

 車の免許も持ってない奴が、いきなりプロレーサーになろうとするようなもんか。

 という訳で、気の扱いに長けていて、ベジータより弱いキャラ……気の扱い……気を使う……あっ、あのキャラがいたか。

 

 

 

 

 

「こんにちは、紅魔館の門番の紅美鈴です!

 シュウくんの『個性』で、大まかな事情は把握しています!

 

 気の使い方だったら私に任せてください、気功波もバッチリ撃てるようにしちゃいますよ!」

 

『気を使う程度の能力』、頼りにさせてもらいましょう。




現時点のオリ主は、最強トーナメントでアンドレアス・リーガンを倒せるぐらいには強いです。
それと、このままだとずるずると幼児編を続けそうなので、次か次々辺りで小学生になって、そのまま巻きで中学生編をお送りしようと思います。


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5冊目 必殺技だらけ

ヒロアカのキャラって強さ描写にバラツキがあるような気がして、どこまで強くしていいのかわからないけれども初投稿です。


 21xx年 7月7日

 

 美鈴から気についての基本を教わる。

 気には扱いについては大雑把に言うと二つあるらしく、体の外の気を扱うのが外養功、己の身体から生み出される気を使うのが内養功と言うそうだ。

 んで、普通の人間なら両方とも覚えるのに滅茶苦茶時間がかかるらしい。

 何でも、気の流れを掴んで操作するのがとんでもなく難しいとの事だ。

 一度流れを掴んでしまえば、後はあっという間らしいが……

 

 気の力に関しては門外漢も良い所だ、ここは美鈴のいう事に大人しく従おう。

 

 

 

 

 

 21xx年 7月10日

 

 美鈴、すっごいいい匂いがする……(思春期か!? クソッタレ! byベジータ)

 

 

 

 

 

 21xx年 8月19日

 

 やっと気の流れを掴み、身体の外に出すことが出来た。

 まだ我道拳レベルではあるが、後は気の量を増やし、波動拳レベルにするだけだ。

 そして、ゆくゆくはギャリック砲やファイナルフラッシュを撃てるようになるのだ。

 

 初めて気を撃ち出せた時の美鈴は素直に喜んでくれたし、スコールもいつもの仏頂面ではなく珍しく微笑み顔で拍手をしてくれた。

 ベジータは「やっと気弾を撃てるようになったか、チンタラしやがって」と口調は荒れていたものの、口角が上がっていたのは見逃していない。

 

 この事を両親に話すと、やはり子供の成長は嬉しいのか近所のレストランで『祝・成長記念』というお祝いをした。

 いつもは、食事の際はキャラクターは引っ込んでいるのだが、今回に関しては全員集合である。

 

 やっぱり努力が認められるというのはとても嬉しい。

 これからも頑張れ、俺。

 

 ちなみに、ベジータはコスプレだと思われたようで写真を撮られており、鬱陶しそうにしていた。

 スコールは女性店員から熱い視線を送られ、美鈴はスコールの彼女だと思われていたようだ。

 

 

 

 

 

 

 

 21xx年 4月1日(3年目、6歳に突入!)

 

 重りの重さが合計で200㎏を越えた。

 両手両足でそれぞれ40㎏、身体で50㎏といった具合である。

 

 筋力増強系の個性なら、これぐらいは軽々と持ち上げる同年代の子供もいるだろう。

 だが、個性なしでこの重さを保持できるのは俺ぐらいではないだろうか? 

 そう考えると、ちょっと鼻高々である。

 

 ……そして、ベジータから聞いた『トランクスは150倍の重力でも動けるぞ』と聞いたことで、この鼻はへし折られた。

 トランクスの体重が30㎏だとしたら、体重は4.5トンになって、それで動ける……

 やっぱりサイヤ人はおかしいよ……

 

 

 

 

 21xx年 11月3日

 

 よっしゃ、スコールの様にガンブレードに闘気を纏わせることに成功したぞ! 

 これで俺もラフディバイドやフェイテッドサークルを放つことが出来る! 

 

 

 

 

 21xx年 11月4日

 

 そう思っていた時期が、俺にもありました。

 闘気を放つ方向が指定できないから、自爆してしまう可能性が高い。

 試しにフェイテッドサークルもどきを放ってみたら、闘気が自分に飛んできて、見事に顔面付近で爆発し、危うくスプラッタ映画のようになる所だった。

 咄嗟に首を曲げなければ直撃していた……

 

 ……飛ばす方向も覚えられるようにしないと。

 スコールからは「また、素振りから始め直した方がいいだろうな……」とアドバイスを受ける。

 闘気を纏ってガンブレードを振るうだけならともかく、様々な体勢から任意の方向に飛ばすとなると、また基礎の基礎である素振りから始めないといけない。

 頑張らないと……

 

 なお、このせいで首をひねった。

 ケアルで痛みは取れたが、筋肉の捻じれは怪我とは見なされないようで、しばらく首の向きが硬直したまま日常生活を送ることになった。

 

 

 

 

 

 21xx年 1月12日

 

 やっと、ガンブレードから闘気を飛ばす方向を指定できるようになった……

 これで、俺もフェイテッドサークル、ラフディバイド、ブラスティングゾーンを放つことが出来る……! 

 

 エンドオブハートは……その、アレはスコール専用というか、聖域というかなんというか……

 ともかく、俺はエンドオブハートを使ってはいけない気がする。

 

 代わりの技と名前を考えておこう。

 

 

 

 

 

 21xx年 1月15日

 

 三日三晩考えた。

 俺専用のフィニッシュブローを考えた。

 

 そして、出来た名前は『サウザンドプライド』、直訳して『幾万の誇り』だ。

 俺の中の厨二病を可能な限り呼び覚まし、カッコいい名前にした。まだ幼児なのに厨二とはこれ如何に。

 これから先、スコール、ベジータ、美鈴以外のキャラもたくさん呼び出すだろう。

 そんなキャラの誇りを穢さないように、みたいな感じで名付けた。

 技の内容は、可能な限り滅多切りにする技である。

 

 ……ぶっちゃけ唯のがむしゃらな乱れ斬りだ。

 しょうがないだろ! 小学生の頭じゃこんな技しか思いつかないんだ!! (誰に向かって言っているんだ…… byスコール)

 

 

 

 

 

 21xx年 4月1日(4年目、7歳に突入!)

 

 そろそろ本格的な気功波を覚えたい。

 波動拳とかじゃなくて、ギャリック砲的なヤツである。

 しかし、それをベジータに言ったら。

 

「何言ってやがる、今の貴様では気の総量が少なすぎて撃てやしないだろう。

 俺の技はまだ早い、覚えるんだったら美鈴の技にしやがれ」

 

 ……と言われたので、美鈴の技を覚えることになった。

 

「ベジータさんのいう事は最もです、私の技が使えないのにベジータさんの技が使えるわけはありませんからね。

 という訳で、先ずは私の技を覚える事を目標にしましょう!」

 

 

 

 

 

 

 21xx年 8月1日

 

 美鈴が「いくら何でも習得が速すぎますよ……自信無くしちゃいそうです」って苦笑交じりに言ってきた。

 褒めてるんだろうか。

 

 

 

 

 21xx年 12月3日

 

 体内の気を円弧の動きで循環させ、前方に射出する『芳波』。

 

 体内で気を練り上げ、拳と共に斜め上に打ち出す『紅砲』。

 

 練り上げた気を拳に纏わせ、思い切り踏み込むとともに殴り抜ける『螺光歩』。

 

 芳波の要領で円弧の動きを取りながら、前方に気の渦を作り出し、物質を伴わないエネルギー系の射撃なら渦で飲み込んてから跳ね返すことが可能な『水形太極拳』。

 

 足に気を纏わせ、あびせ蹴りの要領で相手を蹴り砕く『降華蹴』。

 

 回転しながら体内の気を周囲にバラまいて攻撃する『彩雨』。

 

 体内の気を数瞬だけ爆発的に増幅させる『虎勁』。

 

 寸勁、所謂ワンインチパンチの際に、練り込んだ気を腕部に纏わせることで破壊力を倍増させた『紅寸勁』。

 

 連続突きを放った後に、強烈な裏拳を叩きこむ『烈虹拳』。

 

 大地に気を撃って、その反動で飛び上がり空中の相手を蹴り抜く『天龍脚』。

 

 足に気を纏わせ、渾身の力で大地を踏み抜き、衝撃と共に周囲に気を拡散させて攻撃する『黄震脚』。

 

 黄震脚で発生する地中の気を前方に集中させ、衝撃波として相手を攻撃する『地龍波』。

 

 まだ不完全なものもあるが、美鈴の技は大まかに習得できた。

 残っている技は所謂『超必殺技』……らしいのだが。

 

「まだ気の総量が足りないから、教えた所で使うことは出来ませんね……」

 

「と言うと、どうすればいいんだ?」

 

「身体を鍛えていくしかないですね! 体を鍛える事で気も増えていきますから!

 あ、技が疎かにならないよう教えた技の修練も欠かしてはいけませんよ!

 スコールさんから教わった剣技も同じですからね!」

 

 ……やる事が増えて、大変ですねホントに。

 でもこの道を選んだのは俺だし、やるしかないか。




現時点では、ブルー将軍を倒せるぐらいには強いです。多分。


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6冊目 お勉強しましょう

頭も鍛えないと立派なヒーローになれないので初投稿です。


 21xx年 4月1日(10年目に突入!)

 

 今年で小学三年生になりました。

 

 今まで色々あった。

 スコールからは様々なG.Fを貸してもらっている。 

 現在のお気に入りはセイレーン、怪我が絶えないもんだから、生命魔法精製には一番お世話になっているのだ。

 あとは……トンベリとか可愛いと思うんだ。ショップ呼び出しも滅茶苦茶便利だしね。

 ショップ呼び出しのお蔭で普通の傷薬ではなく、ポーションやハイポーションを使えるようになるのもありがたい。

 何しろG.Fが用いる疑似魔法は回数制だから、いざという時は取っておきたいのが本音だ。

 ちなみにポーション代はスコールに出してもらっている、「大した額じゃないから気にするな」との事だ。

 ありがたく使わせてもらいましょう。

 

 ベジータからは満を持して、ギャリック砲を教わった。

 まだ本家本元の破壊力には足元にも及ばないけれども、全力でぶっ放せば俺だってビルをぶっ飛ばすぐらいは出来る……と思う。

 実際にビルをぶっ飛ばしたわけじゃないから分からんけれども、それぐらいは強いと思うのだ。

 ちなみに威力を抑えたら……まあ、森の中にでかい空き地が出来るぐらい……か? とにかく分からん。

 後は……ギャリック砲だけではなく舞空術も教わりました。

 元々気のコントロールが出来ていたこともあってか、半日で軽く飛べるぐらいにはなった。

 ……でも、ビーデルさんは気の扱い方を知らない状態で、1日で浮けるようになったんだっけ?

 それを考えたらちょっと遅いような気もするが……まあ、どうでもいいか。

 あ、そういや最近は重りも随分重くなった。

 両手両足がそれぞれ100㎏で、胴体は150㎏ぐらいかな?

 流石に、家の中でもコレを身に着けてたら床が抜けるから、外でトレーニングをする時にだけつけてるけれども……

 

 美鈴からは、超必殺技に値する物を教えてもらった。

 全身で気の渦を作り出し、そのまま突撃する『彩光風鈴』。

 彩光風鈴同様気の渦を作り出し、そのまま宙を舞う『彩光乱舞』。

 前方に練りあげた気弾を作り出し、発射する『星脈弾』。

 星脈弾よりも長時間気を練りあげ、七色に発光する気弾にまで進化させた『星脈地転弾』。

 拳に強力な気を纏わせ、そのまま上に向けて渾身の拳を打ち出す『大鵬拳』。

 大鵬拳の前に打ち下ろしからの鉄山靠を挟むことで、ダメージを倍増させる『大鵬墜撃拳』。

 虎勁よりも気を練りあげ、限界以上に高める『猛虎内勁』。

 強烈な踏み込みで相手を浮かせ、そのまま全力の天龍脚を叩きこむ『地龍天龍脚』。

 そして、すれ違いざまに大量の気を流し込み、爆発させる『彩光蓮華掌』。

 これら全てを習得した……したのだが。

 威力はともかく、発動までに時間がかかる。

 瞬時に、流れるように発動できる美鈴とは違い、どうしても無駄な動きが挟まってしまう。

 これは何度も反復して行う事で、研ぎ澄ませていくしかないだろう。

 

 

 

 

 

 21xx年 7月20日

 

 夏休みになり、重大な事に気が付いた。

 俺はヒーローになりたい、それは今でも変わっていない。

 ヒーローになるにはちゃんとした学校を出るのが一番だ。

 そして、ヒーローになるための一番の学校と言えば……やはり雄英が一番だろう。

 

 ……しかし、今調べてみたけど雄英の偏差値は日本トップである。

 その年によって多少前後はするが、偏差値70台後半なのは確実だろう。

 つまり……もう勉強を始めなくてはならない……!

 

 というわけで、3人に協力を仰いでみたのだが。

 

「勉強には自信はあるが、世界が違う以上通用しないだろう……数学や物理程度なら役には立てるかもしれんが、それ以外は教えられない」

 

 というのがスコールで。

 

「戦闘民族であるサイヤ人が、そんな事分かるわけなかろう!」

 

 というのがベジータで。

 

「ちゅ、中国語ぐらいでしかお役に立てません……」

 

 というのが美鈴だ。

 

 そんなわけで新しいキャラクターを呼ばないといけない。

 ……むむむ、出来るだけ現代日本に準じた世界にいて、尚且つ頭のいいキャラ……

 ……と、なると……

 

 

 

 

 

「僕は新世界の神となる……ふっ、冗談だよ。

 分かってるとは思うけど、僕は夜神月。

 事情は分かってる、シュウくんが雄英高校に入るまで面倒を見させてもらうよ」

 

 このキャラしか思いつかなかった……!

 

「ちなみに、デスノートに関しては安心してほしい。

 シュウくんが出そうとしない限りは、僕がデスノートに触れられる事は無いしね」

 

 ……少し、安心した。




このキャラしか思いつかなかった……!というのは作者の本音です。

ぶっちゃけ、記憶もあやふやですが「やる夫スレ」みたいなものだと思って適当に見てください。
雄英に入ったらライトの出番は無くなりますし。

追記
すいません、早速誤字訂正頂きました。
教えて下さった鮎阪留夫さん、ありがとうございました。


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7冊目 あっという間に中学生

ここで原作に入るため一気に巻いていきます。


 21xx年 8月1日

 

 水平リーベ僕の船、七曲がりシップス、クラーク牛乳……

 

 

 

 

 

 21xx年 8月2日

 

 一夜一夜に人見ごろ! 人並みにおごれや! 富士山麓にオウム鳴く!

 

 

 

 

 

 

 21xx年 8月3日

 

 この髪を抜いてな、この髪を抜いてな、カツラにしようと思うたのじゃ!

 

 

 

 

 

 

 21xx年 8月4日

 

 あれはナンシーですか? いいえ、あれは下駄箱です。

 

 

 

 

 

 

 21xx年 8月5日

 

 円周率はπだから……π……パイ……おい、パイ食わねぇか。

 

 

 

 

 

 

 21xx年 8月6日(代筆 夜神月)

 

 うーん、やっぱり年下の子供に教えるというのは難しいね。

 前提として『どこまでの知識』を備えているかを知らないといけないし、『どれぐらいのペースなら理解できるか』ってのを考慮して進めないといけないし。

 

 それを踏まえて毎週スケジュールを立てないといけないんだけど、個性や筋力、覚えた技の復習なんかも考慮しないといけないから、とても大変だよ。

 今まででも結構カツカツのスケジュールだったのに、そこに加えて雄英に向けての座学も始まったから、時間に関してはホントに厳しい。

 まだ小学生だから、睡眠時間はたっぷりとらないといけないというのも考えると、勉強が学校の勉強だけで終わる日もある程だ。

 そのため、現在は寝る前の1時間と土日の午後を座学の時間にあてている。

 小学生だから、友人に遊びに誘われた時は勘弁してあげてるけどね、こういう事を断っているとハブられるかもしれないし。

 まぁ、時間はまだたっぷりあるから気長に教え続けるとしよう。

 

 それにしても、未来の世界になってもコンソメのポテチは味が変わってなくていいね。

 

 

 

 

 

 

 21xx年 9月2日

 

 勉強の息抜きに、と月にゲームに誘われた。

 誘われたゲームはマリオゴルフ。

 

 と、ここで俺の呼び出しているキャラ、そしてついでに両親までが参戦することに。

 そして、家庭内でのマリオゴルフ大会になった。

 別に賞金や商品が出るわけではないが、そういう流れになった。

 

 結果としては、大人げないやり込みプレイヤーの腕前を見せつけた月がトップ。

 2位は意外なことに母だった、昔取った杵柄らしくかなり上手かった。

 3位は常に堅実な攻め方をしたスコール。

 4位は子供ならではの適当プレイで攻めた俺。

 5位はゲームをあまりやっていないせいで、ミスが多かった父。

 6位は電子機器自体に慣れていないせいで、変な操作を繰り返した美鈴。

 最下位は無茶なプレイをしてOBや池ポチャを連続で繰り返したベジータだった。

 その夜は、ベジータの『クソッタレェェェ』という声が響き渡った。

 

 

 

 

 

 21xx年 4月7日(13年目に突入!)

 

 今日から俺も中学生、時間がたつのは本当に早いもんですね……

 個性が発動した日から毎日書いている日記も、3桁の大台に乗った。

 日記に関してはこれからもどんどん増えていくと思うので、ここで両親に保管場所について相談してみた。

 そうしたら父が「ここで思い切ってリフォームしてみるか?」と言い出し、母が「それじゃあ地下に倉庫でも作ろうか」となり。

 あれよあれよという間に、リフォームが始まり、地下倉庫が出来て日記はそこに保管することになったのだ。

 売れっ子漫画家の母は印税やらアニメ化やらしてるので、かなり金を持っているせいか、こういう事に関しては行動が速い。

 

 学校は糸衿中学に入学しました。

 この進学校なら、雄英に入りやすいもんで……そして、日々の月の授業と同レベルの授業内容だから、午後の勉強の時間も減らせるし。

 

 というわけで頑張りましょう。

 

 

 

 

 

 21xx年 7月21日

 

 中学校の夏休みになって、ベジータがこんなことを言い出した。

 

「そういえば、気を爆発させることは知っているようだが、逆に気を抑える事は知っているのか?」

 

 ……言われてみれば、それを意識した事はなかった。

 

「それは無駄に気を垂れ流している事と同じだ、消耗を抑えるためにも日常生活では気を抑えるようにしておけ。

 それと、無心になる事も重要だ。 この世界にいるかは分からんが、俺達の世界に心を読んで来るヤツはいたからな」

 

 あー、確かに精神系の個性なら心を読む個性をあるからな。

 警察官ご用達の能力だから、滅多なことでは出会わないと思うがヴィランにいないとも限らないし。

 

「ただ……こういう事を言っておいて何だが、俺は無心になるというのはどうも苦手でな。

 美鈴あたりなら慣れていそうだから、美鈴に協力を仰いでみろ」

 

 と、言われたので美鈴に聞いてみると。

 

「うーん、それは一朝一夕に行くものじゃないからすぐに教えるのは難しいですね。

 何しろ、『何も考えない』のと『心を無にする』というのは違いますから」

 

 なるほど、言われてみれば。

 ……しかし、どういったトレーニングをすればいいんだ?

 

「座禅、というか瞑想ですかね!」

 

 こうして俺のトレーニングに瞑想が入った。

 勉強の時間が減ったことで、割と暇を持て余していた月が担当することになった。

 

 

 

 

 

 21xx年 7月26日

 

 ええい、面白半分でバシバシと叩くな!

 

 

 

 

 

 21xx年 8月1日

 

 元から集中力が高かったせいもあるのか、短時間だけなら無心になることが出来た。

 十数秒ぐらいの、本当に短い時間だが。

 

 

 

 

 

 21xx年 11月11日

 

 ベジータの提案で、スカウターで戦闘力を計る事になった。

 

「シュウの戦闘力は……平常時で250、ジャンクションをしていると1250か。

 ラディッツの野郎と同等程度だから、地球人のガキにしては破格の戦闘力だろう。

 

 スコールは通常時で70程度……しかし、ジャンクションシステムを使うと一気に500程度に跳ね上がるな。

 ジャンクションシステムでの伸びそのものはシュウよりも上だろう。

 

 美鈴は通常時で200だが、気を解放した場合は1500ぐらいにもなる。

 気の抑え方が上手いって所だろうな。

 

 月は……3だな。

 普通の地球人だと考えたら妥当だろうよ」

 

「ベジータの戦闘力はどれぐらいなんだ?」

 

「……そういえば、もう長年と計ったことはないな。

 最後に計った時はフリーザ軍にいた時で……確か2万か、3万ぐらいはあったと思うが。

 まあ、今は少なくとも兆は行っているんじゃないか」

 

 兆って…兆って!

 俺達は開いた口が塞がらなかった。

 

 

 

 

 

 

 21xx年 4月1日(15年目に突入!)

 

 あっという間に中3なんですけどォォォ!!

 

 と、銀魂っぽく言ったところで何かが変わるわけでもない。

 俺のやる事は変わらない、身体を鍛え、勉強をして、技を洗練させていく。

 それぐらいしかない。

 

 

 

 

 

 21xx年 6月2日

 

 月から、かなり重要な情報が入った。

 

「雄英の入試なんだけど、やはりと言うべきなんだろうね。

 普通の試験に加えて、戦闘形式の個性のテストがあるみたいだよ。

 つまり、シュウくんの場合は戦闘に長けたキャラを呼び出せばいいわけなんだけど……」

 

 ベジータは論外になるな、破壊力と攻撃範囲がデカすぎる。

 

「そういう事だ、戦闘形式って事は他の生徒も同時に受けることになる。

 だから、『1対1の戦闘に長けており、尚且つ破壊力が大きすぎない技を持つ』事が重要になる。

 ベジータがうっかりギャリック砲やビックバン・アタックを撃ってしまったら、恐らく会場ごと他の受験者が死んでしまうことになる。

 そうしたら、僕たちは一気にヴィランの仲間入りだ……それだけは避けたい。

 この点で言えば、スコールと美鈴は合格点だね」

 

「チッ、やむを得んか……」

 

「戦いなら任せてください!」

 

「フッ、チームプレイも悪くない」

 

 しかし、2人だけだと不安だな……もう数人は欲しい所だ。

 

「スコール程度の強さを基準にして考えるといいんじゃないかな」

 

 との月のアドバイスである。

 

 むむむ……よし、アイツらにしよう。

 

 

 

 

「アイクだ、事情は把握している。

 今回は雄英の入試対策で呼ばれたが……それ以外で呼んでくれても構わん。」

 

「シュタイアー2000、ただいま到着しました

 わたくしも事情は把握しています、遠距離の相手ならわたくしにお任せください」

 

 近距離要員として呼び出した、その剛腕と神剣ラグネルによる強力な一撃を持つアイク。

 そして、遠距離要員として呼び出した、トンデモ火力な戦術人形のIWS2000。

 

 俺と、スコールと美鈴、そしてアイクとIWS2000。

 この5人なら、いくら雄英の入試といえども、そうそう遅れは取らないだろう。

 

 あとはコンビネーションを高めて、入試に備えるだけだ。

 

 そういえば月はどこでこんな情報を手に入れたんだ?

 

「僕はモテるんだよ」

 

 深くは聞かないことにした。




以前感想で言っていたドルフロのキャラを参加させました。
アイクはスマブラの持ちキャラです。

……アイクに関しては、原作未所持なため、無難なセリフしか喋らせられないけど、堪忍してくださいね。


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8冊目 雄英入試試験

やっと原作突入なので初投稿です。


 21xx年 2月26日

 

 今日は待ちに待った、雄英の入試試験の日だ。

 本当に、長く苦しい日々だった……特に1月に入ってからの追い込みは、厳しかった……! 

 

 ベジータとの組み手は、極限までに手加減しているとは言え、当ててくるようになったし……

 スコールから事前にプロテスをかけてもらわなかったら、死んでたかもしれないぞ。

 まぁ、そのせいか多少のピンチでは動じなくなったが。

 ベジータの拳に比べれば、大体の事は何てこたぁない。

 

 勉強の追い込みも相当で、この辺りになると深夜3時過ぎぐらいまでは詰め込み教育だったのも大変だ。

 月の教え方が良かったせいか、筆記に関しては問題ないだろう。

 実際、書店なんかで売られている雄英の過去問を解いてみたが、ほぼ全問正解で解けるし。

 

 ……という訳で、筆記に関しては何の心配もなかった。

 実際、一度もペンが止まる事はなく、3回ぐらいは見直すぐらいの時間の余裕はあった。

 

 問題は実技である。

 何しろ、『戦闘形式の個性のテスト』 という事しか分からなかった。

 

 チームプレイである事を前提に、スコールと美鈴とアイクとIWS2000の4人と、連携訓練は行ってきたが……

 1対1での戦闘形式、つまり受験者同士によるトーナメント形式の可能性もあるし、教師と戦う可能性もある。

 そうした場合は、俺は事実上個性を使わずに戦わないといけないことになる……

 いや、個性なしでもそんじょそこいらの相手なら余裕で勝てると思うが。

 それでも精神系の個性はまだ対応策が難しいし……

 精神系だとしても、相手の個性が分かれば、セイレーンの『ST防御J』で防げる可能性があるんだが……ううむ。

 

 と、唸っている間に実技について説明を行う講堂についたわけで。

 待っていると司会のプレゼントマイクも来たわけで……

 

「今日は俺のライヴにようこそー!!! エヴィバディセイヘイ!!!」

 

「Yokosoー!!」

 

「受験番号4649くん、ナイスなアンサーサンキュー!! 

 それじゃあ、実技試験の概要をサクッとプレゼンするぜ!! アーユーレディ!?」

 

「YEAHH!!」

 

 講堂に俺とプレゼントマイクの声が空しく響く。

 しょうがないだろ、プレゼントマイクのファンなんだから。

 受験勉強の際、ラジオ聞きまくってたよ……

 

 ……と、この後はプレゼントマイクの実技に関する説明が続き。

 妙にキチッとした生徒に『これ以上騒ぎ立てるなら、即刻ここから去りたまえ!』と言われたりもしたが。

 とりあえず無事に説明は終わりました。

 

 さて、そんなわけで実技試験を行うべく、重りを外して着替える。

 着替えは……紺色のアンダースーツと、上半身を護る戦闘ジャケット、そして白いグローブとシューズだ。

 とどのつまり、ベジータが良く着てるあの戦闘服である。

 ……ベジータのコスプレともいえるこの服、個性のバーゲンセールのような試験会場でも相当目立つ。

 

 このコスチュームはベジータからもらったもので、「俺からの餞別だ、ありがたく受け取りやがれ!」との事である。

 

 いや、確かにものっそいありがたいんですけどね。

 この戦闘用ジャケット、ドラゴンボール作中じゃわからないけど銃弾ぐらいなら跳ね返せるほどの防御力があるし。

 戦闘用ジャケットを固定した状態で、IWS2000に撃ってもらったから実証済みである……ちなみに破壊できなかったIWS2000は少しへこんでいた。

 

 さて、すでに結構目立ってはいるがこれから更に目立つことになる……何故なら。

 

「よし、みんなきけ。

 説明が正しければ、この試験は敵を出来るだけ多く倒せばいいようだから、分散して動くことにする。

 アイクは美鈴と一緒に動いてくれ、主に美鈴が相手を拘束している間に、アイクが強力な一撃を叩きこむんだ。

 俺は同様単独で動いて、敵ターゲットを破壊していく。

 スコールとIWS2000は……そうだな、プレゼントマイクが『アンチヒーロー的な行為はご法度』って言ってたのを考えると、逆にヒーロー的な行為はプラスになる可能性もある。

 だから、他の受験生の援護や救助とかを行ってくれ」

 

「ああ、分かった……美鈴、よろしく頼む」

 

「はい、こちらこそよろしくお願いします!」

 

「了解しました、他の生徒さんの援護を致します」

 

「人命救助の任務か、了解」

 

 こんな感じで呼び出したキャラ達に指示を出す。

 いきなりゲームのキャラクターが現れたことで、周りは一気に騒然だ。

 

「おい、アレってファイナルファンタジー8のスコールじゃないか?」

 

「マジで!? 俺、最近リメイク作買ったんだよ!!」

 

「あっちは……東方プロジェクトの紅美鈴、ファイアーエムブレムのアイク、ドールズフロントラインのIWS2000だ! 

 すごい! 召喚系の個性なんだろうけど、あんな個性は初めて見た! 

 他のキャラクターも呼び出せるのか、それとも決まったキャラしか呼び出せないのか……」

 

 どうやらオタクな生徒がいたらしい、全キャラの正体を見破られてしまったようだ。

 まあ、見破られたからどうってわけじゃないんだが。

 ……しかし、ブツブツと言ってて何だか怖いぞ、あの緑のモジャ頭の生徒。

 

「シュウ、ガンブレードは使わなくていいのか?」

 

「おっと、忘れてた」

 

 ここで、スコールのアドバイスで愛ガンブレードとなった「フレイムタン」を呼び出して肩に担いだ瞬間に。 

 

「ハイスタートー!」

 

 合図が聞こえたので、間髪を容れず自分が戦うことになるB会場に、気を纏って飛び込む。

 アイクと美鈴は俺よりワンテンポ遅れてエントリーし、スコールとIWSは他の受験者と共に入場である。

 

「どうしたあ!? 実戦じゃカウントなんざねえんだよ!」

 

 と、背後からプレゼントマイクの叫び声が聞こえる。

 

「標的補足!! ブッ殺ス!!」

 

 そして、それと同時に眼前に現れるターゲットたち。

 おあつらえ向きに、1体だけではなく複数で現れたので……

 

「ばぁくはつ!!」

 

 一気に懐に飛び込んで、フェイテッドサークルで範囲攻撃。

 フルジャンクションをしていることもあり、純粋な破壊力だけならスコールのそれを上回っている。

 

「おっとぉ!? もうポイントを取ったヒーロー候補が現れたぜ!! 

 しかもトリプルキルで5P、このままじゃB会場は狩り尽くされちまうぞ!?」

 

 プレゼントマイクが俺のポイント獲得を告げ、慌てた他の生徒達は通勤ラッシュのサラリーマンもかくやという勢いで、各会場に入り込んだ。

 特に俺がいるB会場はとんでもない騒ぎだ。

 

 

 

 

 

※アイク&美鈴ペア

 

「シュウのヤツは既に撃破したか……!」

 

「私達もいきましょう! ──―墳ッ!!」

 

 美鈴が黄震脚で2Pターゲットを打ち上げると。 

 

「はあっ!!」

 

 アイクがダッシュからの逆袈裟斬りで、ターゲットを両断。

 

 撃破した時の隙を1Pターゲットが狙っていたが。

 

「甘い!」

 

 瞬時に剣を構え直し攻撃を受け止め、蒼い炎を纏ったラグネルによるカウンターで粉々に砕かれる。

 

「お見事!」

 

 その横では、アイクに感嘆の声を上げながら烈虹拳で1Pに連撃を叩きこんでいた。

 

「フッ、お前もな」

 

 こうして、アイク&美鈴ペアは着々とポイントを積み重ねていった。

 

 

 

 

※スコール&IWS2000ペア

 

「何だァ!? 今日の俺、すっごい調子がいい! 敵が止まって見えるぜ!!」

 

「私も! こんなに体が軽いのは初めて!」

 

 無言で、スコールは生徒達にヘイストによる援護を行っていく。

 

 そうした援護を重ねているうちに、スコールは負傷して膝をついている女子生徒を発見した。

 

「大丈夫か?」

 

「あっ……はい」

 

「今治療する、待っていろ……ケアル!」

 

 スコールが魔法を詠唱するとともに、柔らかい光が女子生徒を包み込んでその怪我を癒した。

 

「これで大丈夫なはずだが、どうする? 

 もし、続ける気がないのなら会場の外まで送ろう」

 

「あっ! いえっ、大丈夫動けます! あ、ありがとうございました!」

 

 女子生徒は顔を紅くしながら、ターゲットを求めて会場の奥へと走っていった。

 そして、スコールが援護や治療を行っている間、IWSはビルの屋上に陣取っていた。

 

「……!」

 

 ターゲットは、『受験者を囲んでいるターゲット』。

 その脚部を狙い、身動きが取れない様にするのだ。

 囲まれてピンチになっていた受験者からしたら、突然動けなくなったターゲットが現れる。

 あとは、そこから敵を崩してピンチをチャンスに変えるだけだ。

 

「受験者によるターゲットの撃破を確認、次の援護に入りましょう」

 

 淡々とターゲットそのものは破壊せず、その脚部だけを打ち抜いていくIWS。

 獲物が増え、ボーナスステージになった受験者は多かった。

 

 

 

 

 

※シュウ

 

「これで何体目だチクショウめ!?」

 

 右手のフレイムタンで薙ぎ払い、左手で気弾を撃ちながらターゲットを撃破していく。

 何しろ数が多い、一々何ポイントなんて気にしてはいられなかった。

 と、俺が何体撃破しているか気にしている時に、アレは現れた。

 

「デッカ!? 何アレ、メタルギアかなんか!?」

 

 ビルをなぎ倒し、巨体を露わにしたのは話に聞いた0Pターゲット。

 話に聞くお邪魔ギミックだ。

 

「……全員集合ー!!」

 

 と、ここで一旦呼び出したキャラクターを呼び返して、即座に召喚し呼び戻す。

 

「随分と巨大なロボットだな……ガルバディアでもあんな巨大な兵器は持っていないかもしれないな」

 

「どうしましょう、全員で戦いますか?」 

 

 美鈴の言葉に、俺は数瞬思案した。

 そして出た結果は、コレ。

 

「いや、俺が『アレ』で仕留める! 

 溜めに時間がかかるから、みんなは被害が出ないように、周りに誰もいないか確認してくれ!」

 

 俺の指示に全員頷いて、散開し周囲を見回り、俺は両手を合わせて身を捻り、全身の気を増大し始める。

 そして、十数秒後。

 

「こちらアイク! 人影は見えない!」

 

「美鈴です! 私の方も大丈夫です!」

 

「シュナイダー2000です! わたくしの方も反応は確認できません!」

 

「スコールだ! こちらも問題ない!」

 

 四方から聞こえてくる、仲間たちの声。

 どうやら、この爆発寸前の気を安心してぶっ放せるようだ……! 

 

「食らいやがれ! ギャリック砲──────ッッ!!!」

 

 0Pターゲットを飲み込む巨大な気功波。

 俺がギャリック砲を撃ち終わった時には、すでに0Pターゲットは影も形も残っていなかった。




同じB会場にいた生徒達は、たまたま全員モブです。
別に誰がどの会場に誰がいたって決まっているわけでもなさそうですので、そうしておきます。


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9冊目 結果発表(浜田ボイスで)

午前中にランキング65位になっていたようです。
本当にありがとうございます。

そして、そのせいか評価がオレンジから黄色になってしまいました。

めげない しょげない  泣いちゃダメ


 21xx年 3月1日

 

 雄英から呼び出しを食らった。

 何でも「書類と実技試験だけでは、個性が把握しきれなかったため、実際に赴いて説明してほしい」とのことである。

 

 というわけで、雄英に行って応接室に案内された……のだが。

 

「アイエエエ!? オールマイト!? オールマイトナンデ!?」

 

「HAHAHA! それは他でもない、私がこの雄英に勤めることになったからさ!!」

 

 応接室で待っていたのは、ナンバーワンのヒーロー『オールマイト』。

 誰もが憧れるヒーローの中のヒーローだ、もちろん俺だってそうだ。

 

「オールマイトさん、この場では挨拶は必要ない。

 合理的に行きましょう」

 

 オールマイトの横にはもう一人……なんか、ホームレスみたいな顔つきの男が一人。

 ただ、ホームレスみたいとは言っても服は綺麗なのでどうにもチグハグだ。

 と、この後は色々と個性について問いただされた。

 何でも、『召喚系の個性でアレほど強いのは前例がない』との事だ。

 

 だから、スコールや美鈴、ベジータに鍛えてもらった事を正直に言った。

 

「成程な、あのベジータが鍛え続けているなら理解はできる」

 

 ホームレスもどきな人が一人で納得している。

 そして、この後は怒涛の質問攻めにあった。

「呼び出せる人数に限りはあるのか?」とか「どんなキャラクターでも呼び出せるのか?」とか。

 

 だから、一つ一つ馬鹿正直に答えていたら「ヴィランのようなキャラクターも呼び出せるという訳だな?」とか、「そもそもそこまで鍛えてどうするつもりだ?」とか新しい質問が飛んできて、大変だった。

 オールマイトと親しげに話しているところを見るに、悪い人物ではないんだろうが……ちょっとウンザリだった。

 

 質問が終わったのは、太陽が真上になったころだった。

 応接室に来たのが10時だったから、2時間は質問に答えていたことになる……疲れた。

 トレーニングや試験勉強とは、また違った疲労感である。

 

「よし、これで聞きたいことは聞き終わった。

 今日はもう帰っていいぞ」

 

「アッハイ。 お疲れ様でした」

 

「お疲れ、織井少年! また会うかもしれないね!!」

 

 この時、俺は『また』という言葉に気づいていなかった。

 日記を書いている今、気づいたのだ。

 まさか、合格? いやしかし『しれない』と言っていたし……ムムム。

 

 

 

 

 

 21xx年 3月2日

 

 結果の合否が気になりすぎて昨日は自然には寝付けなかったので、自分にスリプルを使って無理やり寝た。

 しかし、スリプルが効きすぎたのか、日記を書いてる今でも眠い。

 トレーニング以外はやる事もないし、今日は早めに寝る事にする。

 

 

 

 

 

 21xx年 3月5日

 

 待ちに待っていた入試の返答が、今日来た。

 

 俺当てに届いた雄英の名が書かれた小さい封筒は、懐かしいタイプの封がされておりその中には小さい映像投影装置が入っていた。

 それを机の上に置いてみると、何も操作されていないにも関わらず、映像が投影された。

 

「私が投影された!!」

 

「あ、オールマイトだ」

 

「失礼、君の個性について教師間で協議することになってね。

 そのせいで連絡が遅れてしまった。 いや、すまない!!」

 

 映像の中のオールマイトが頭を下げる。

 

「そして、君の個性『キャラクター召喚』だが、結果から言えばオールオッケー! 何にも問題はない!

 過去にも、召喚系の個性を持つ生徒は何人かいたからね、何にも問題はないさ、ホントに!」

 

 オールマイトの声に、俺は胸をなでおろした。

 

「そして結果発表! 筆記は当然合格!

 実技に関してだが、敵Pは115点、救助活動ポイント32点! 断トツでトップ!

 ここも召喚系の個性の強みだね、呼び出されたキャラクターのポイントはすべて織井少年に加算された!

 ちなみに君個人なら敵80P、なんとこれでもバッチリ1位だ!

 来いよ、織井少年! 雄英が君のヒーローアカデミアだ!」

 

 合格という言葉を聞いた瞬間に、俺は両手を振り上げながら歓喜の叫び声を上げていた。

 

 その夜、我が家は合格祝いとして、家族やキャラクター達でパーティを開いた。

 美鈴の作った中華料理とベジータの作ったお好み焼きがやたら美味かった。 




ベジータに鍛えてもらって爆豪よりちょっと上レベルって、なんか低すぎる気もしますが……
お気になさらず、堪忍して!


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10冊目 今更把握しろと言われても(オリ主)

 評価が黄色になったと思ったらオレンジに戻って、それで喜んでだらやっぱり黄色になったりしました。

 別サイトの執筆とかやってたんで、連続投稿ならずです。


 21xx年 4月6日

 

 見事に春になりました、今日から俺も雄英生です。

 持ち物を全部確認してから、両親に行ってきますと告げると、玄関を出た。

 ……仕事の都合上、両親は入学式には来れないが、土産話でも持って帰ってやろう。

 

 通学の途中で、何となく春の訪れを告げる春告精のリリーホワイトを呼び出してみた。

 すると、「春ですよー!!!」と叫びながら、物凄い勢いで飛んで行った。

 元気なのはいい事だ、と思いながら桜並木を眺めながら俺は雄英に向かった。

 

 はい、何事もなく到着しました。

 リリーホワイトは出しっぱなしだと他のキャラの召喚時間が減るんで、お帰り頂きました。

 

 部屋に入ると、講堂でやたら目立ってたキチッとした眼鏡の男子と、チンピラみたいな爆発頭が言い争っていた。

 どんな学校にもああいったオラツキ馬鹿はいるもんだなあ、と俺は思った。

 俺のいた中学にもいたもんだ、衿糸にもいたし……カツアゲしようとしてきたから、ペインかけてやったら泣いてたけど。

 ……爆発頭は俺にも絡んできた、煩いからサイレスをかけて黙らせといた。

 するとなんかさらに突っかかり始めたから、今度はスリプル掛けてさらに黙らせといた。

 うるさい方が悪い。

 

 この後、なんかあのホームレスもどきさんが、ミノムシみたいに入って来た。

 ……この人、教師の『相澤消太』って人だそうだ、大丈夫か学校。

 

 

 

 

 

 何か入学式とか全部すっ飛ばして、いきなり個性把握テストとか始まったんですけどォ!? 

「ヒーローになるなら、そんな悠長な行事出る時間ないよ」って言ってるけど、ヒーローが行事に出ないってそれどうなんです!? 

 と言いたかったけど黙っておいた。

 

 ちなみに爆発頭……爆豪って言うらしいけど、こいつは俺がエスナで起こすことになった。

 俺が寝かせたんだから俺が起こせだってさ。

 

「織井、お前が主席だったな」

 

「そうっすね」

 

 と、ここでいきなり爆豪が掌を爆発させながらこっちに突撃してきた。

 

「てめぇが主席かこのクソ野郎が!! てめぇがいなけりゃ俺がトップだったんだ!!」

 

 だが、相澤先生が捕縛武器を使って爆豪を捕縛する。

 それと同時に爆豪の能力を消していた事で発覚したのだが、相澤先生は個性を抹消する能力を持った『イレイザーヘッド』だそうだ。

 まあ、鳥頭やらカクカクしてる男子が普通にいるのを見ると、異形系の個性は消せないみたいだけど。

 

「ったく、こんなくだらない事で個性使わせるな。 俺はドライアイなんだ。

 ……じゃあ改めて聞くが。 織井、お前中学の時のソフトボールは何mだった?」

 

「えー? 確か109mでしたかね」

 

 ちなみに思いっきり手を抜いての記録である。

 

「思ったより好記録だな、まあいい。

 個性でも何でもいいから投げてみろ、円から出なきゃ何してもいい」

 

「あのー、俺の個性って召喚系なんですけど、キャラクター呼び出した方がいいんですかね?」

 

「何してもいいと言っただろ、早よ」

 

 その言葉を聞いて、俺は頷くと円の白線ギリギリまで下がり、そして……

 

「シュウ、貴様! こんな下らんことで呼び出すな!」

 

「いや、でも先生が使えって言うからさあ。 頼むよベジータ」

 

 いつも通り、ベジータを呼び出す。

 いや、正直ベジータじゃなくて悟空とか悟飯とかでも良かったんだけど、ベジータのほうが面識があるからベジータにしておいた。

 

「ドラゴンボールのベジータ!?」

 

「スッゲー!? マジで本物!?」

 

 ベジータの姿を見た他の生徒達が一斉にざわつく、まあしょうがないよね。

 

「まったく! 今回だけだからな!」

 

 ボールをベジータに手渡す。

 投げられたボールはグングンと伸びていくと、大気圏を突破してキラリと光るお星さまになった。

 ボールを投げ終えると、ベジータが「こんな所にこれ以上いられるか」と言ってきたので、丁重にお帰りいただいた。

 

「……∞」

 

「∞!? すげえええ!!」

 

「いや、でもあのベジータが投げたんだったら∞も当たり前じゃね?」

 

「先生、こういった他人の手を借りるのは良いんですの?」

 

「投げたのは織井が個性で呼び出したキャラだからあり」

 

 男子たちがワイワイと騒ぐ中、髪を後ろで纏めた女子が何だか納得いってなさそうな顔で先生に文句ともいえる質問をしていた。

 だが、相澤先生が「あり」だと言うと、何かを考えるような顔つきになって、それ以上聞くことはなかった。

 ちなみに俺単体でも、ボールにレビテトをかけてぶん投げりゃいいだけなので∞だったと書いておこう。

 

 

 

 

※ここからちょっとだけダイジェスト

 

 第1種目:50m走

 

「0秒92」

 

「フルジャンクションでヘイストかけて重り外せば、個性使うまでも無いです」

 

「おい、個性を使えと言っただろう」

 

「ええ? ……んじゃ、そうっすね……黒子でも呼びますか」

 

「という訳で呼ばれましたの。 合図とともに、シュウさんと一緒にゴールにワープすればいいんですのね?」

 

「よろしく」

 

「はい、よーいスタ「終わりですの!」

 

「……0秒22」

 

 

 

 第2種目:握力

 

「あの、キャラを呼び出すまでもなく、壊れたんですけど」

 

「……測定不能にしておく」

 

 

 

 

 第3種目:立ち幅跳び

 

「俺、飛べるんですけど」

 

「……∞」

 

 

 

 第4種目:反復横跳び

 

「「「残像拳!!!」」」

 

「スゲェ! 3人に増えてる!!」

 

「982回」

 

 

 

 

 ダイジェスト終了。

 さて、次はボール投げだったんだけど……ここでちょっとしたトラブルが。

 何と緑谷と呼ばれた、あの緑モジャ頭の生徒が指を折ったのだ。

 だから、俺のケアルラで治してやった。

 

 ……うん、骨折の痛みは俺も身を持って知ってるからね。

 放っておけなかったね……この後めっちゃ感謝された。

 

 ちなみにまた爆豪が騒いで、先生に捕縛されてた。

 ホントうっさいなコイツ。

 あ、この後の持久走は普通に全力で入って1分ぐらいで終わらせて、長座体前屈はルフィを呼んで「ゴムゴムの~!」って感じで500mぐらい出して、終わらせました。

 結果? 俺が1位でした。

 

 

 この後? 普通に授業やってトレーニングやって終わりだったよ。




帰宅する方向に同じ生徒が誰もいなかっただけなんです。
ボッチではないんです。


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11冊目 ヒーロー基礎学はバトル形式(お察し)

そういやこの作品リカバリーガールの出番全くないですね。
まあいいか。

あと、そろそろオリ主最強タグ付けようかと思ってます。


 21xx年 4月7日

 

 通学途中に部活に勧誘されたが、断っといた。

 部活どころじゃないです。

 

 それはそうとして、今日から授業開始だが……なんというか、普通の授業だった。

 レベルそのものは普通じゃないが、やりかたが普通なのだ。

 

「んじゃ次の英文のうち間違ってるのは?」

 

「4!!」

 

「ファイナルアンサー!?」

 

「イエス!!」

 

「んー……グーッド! 正解っ!」

 

「Foooooo!!」

 

 とりあえず、プレゼントマイクの英語の授業は、ノリだけは合わせといた。

 後はセメントスの現代文の授業とかがあったが……本当に普通の授業だからノリもクソもなかった。

 ちなみに煩いってまた眼鏡……なんだっけ、名前……ああ、飯田だ飯田。

 とにかく飯田に怒られた。

 

 そんなこんなで午後の授業である。

 午後の授業はヒーロー基礎学、これはオールマイトが担当だ。

 試験の結果発表時に知っていただろうが、それでもみんなざわついた。 俺もざわついた。

 

 んで、ヒーロー基礎学ってのは……まあ、分かりやすく言えば戦闘訓練とか心構えとかそんな感じの授業だ。

 ヒーローが戦闘に慣れていないなんて、笑い話にもなりゃしないからな。

 で、この後はみんな前もって希望を出していたコスチュームを着ることになった。

 

 そういうわけでコスチュームを着て全員集合である。

 宇宙飛行士みたいだったり、鎧みたいだったり、マントだったり、道着だったり、露出が多かったり。

 まるで古い意味での『個性』の博覧会だ、分かりやすくていいと思います。

 俺が一番いいと思ったのは唇が目立つ男子の砂藤……放課後の反省会で自己紹介しあったので名前はそん時に覚えた。

 とにかく、砂藤のコスチュームが、古来のアメコミっぽくてグッド。

 

 そして、俺のコスチュームなんですが……俺はベジータから送られた、あの戦闘ジャケットとスーツを使うから断りました!!

 だって防御力高いんだもん! 銃弾ぐらいなら、よほど大口径じゃないと衝撃すら通さないで跳ね返すんだぞこれ!

 あ、でもスカウターだけは作ってもらった。通信機能付きで、通話だけならフリーハンドで使える優れモンです。

 

 さて、授業の内容なんだが。

 要約すると……

 

・2名ずつヒーローチームとヴィランチームに分かれる

・ヒーローチームはヴィランの持ってる核兵器を回収するか、ヴィランを捕まえる

・ヴィランチームは制限時間まで核兵器を守るか、ヒーローを捕まえる

 

 この3つである。

 で、問題のコンビ分けなんですがね!

 

「コンビ及び対戦相手はくじだ!

 織井少年は個性の関係上、事前にキャラを呼び出して、そのキャラとコンビを組むことになる!

 ……そうそう、手加減してね? ドラゴンボールのキャラとかは呼ばないでね、私でも勝てるか怪しいから」

 

 そういう事情じゃしょうがないよね!

 という訳で後でスコールでも呼ぼうか、疑似魔法は汎用性が高いし慣れてるし。

 ガンブレードじゃなくて木剣になるけど。

 

 

 

 

 

 俺の出番は最後、という事なので見学から始まった。

 緑谷と麗日って女子がヒーローチームで、爆豪とキッチリ眼鏡の飯田がヴィランチームのようだ。

 

 ……おっと、もう試合が動いたようだ。

 ビルに入って数分もしないうちに、曲がり角から爆豪の奇襲を仕掛ける。

 緑谷を狙った爆豪の奇襲だったが、結果から言えば外れた。

 だが、あの強烈な爆発は外れたとはいえ侮れない。

 ビルの内壁は砕けているし、避けたはずの緑谷のコスチュームの頭部分が破けている。

 

 

「爆豪ズッケぇ!! 奇襲なんて男らしくねえ!!」

 

「奇襲も戦略! 彼らは今、実戦の最中なんだぜ!」

 

 赤髪の切島には悪いが、オールマイトに同意である。

 特に爆轟がヴィランチームだってんなら、汚い手もドンドン使うべきだろう。

 奇襲に不意打ち、騙し打ちだって大いに結構。

 安易なそれを容易く打ち崩すのが、ヒーローなのだから。

 

 しかし、爆豪って……もしかしてヒーローよりもヴィランの方が向いてるんじゃねえのか……?

 あんな性格だし、口は異常に悪いし……何で受かったんだ、アイツ……

 アレで面接受かったのか、ホントに?

 

「爆豪少年、ストップだ!」

 

 と、下らないことを思っている間に……なんか、アレ?

 

「殺す気か!?」

 

 オールマイトが不穏な言葉を叫んでる……ヤバい事になってません?

 

「当たんなきゃ死なねぇよ!」

 

 爆豪(あのバカ)が右手コスチュームの、グレネードみたいなガントレットのピンを抜いた瞬間だった。

 モニタ一面を焼き尽くし、ビルを揺るがす巨大な爆発。

 

 ……しばらくすると、モニタが回復する。

 結果から言えばビルには大穴が開いていた、俺がそれなりにパワーを込めて撃った気弾と同じぐらいの威力だ。

 もしくはスコールのファイガと同じ…いや、フレアより少し劣る程度って所だろうか。

 まあ、何にせよ結構な威力である。

 

 

 

 さて、授業は進んでいく。

 結果的には麗日が核を回収し、ヒーローチームの勝利で終わった。

 だが、緑谷がズタボロになってるせいで完全に勝利とは言い難い。

 

「オールマイト、俺回復魔法使えるけどどうします?」

 

「そうだね、出来るだけ授業は見せたいし……よし、頼んだ織井少年!」

 

「ガッテン」

 

 怪我ならケアルガ……あ、完全に気絶してるな。

 これだったらケアルガよりもアレイズのほうがいいか。

 というわけで、倒れている緑谷にアレイズをかけて目を覚まし、一応ケアルガもかけておく。

 

「……ハッ! ここは!?」

 

「よっ、どつかれ様」

 

「織井君!? 僕は、確かかっちゃんにやられて……」

 

「だから俺が治したんじゃねえの」

 

 ここで説明すると、やっぱり緑谷にめっちゃ感謝された。

 そして、俺の疑似魔法についてベラベラと考察を始めたので、オールマイトがモニタールームに連れて行った。

 その後、簡単な講評に入った。

 今回の戦いのベストは『一番状況に適した行いをした』って事で、飯田がベストになった。

 露出過多な女生徒の八百万が、一から十まで全部解説した。

 頭いいねコイツ……

 

 

 

 

 さて、ここで俺はヴィランチームで出番なわけだが。

 結果から言えば俺の完全勝利である。

 

 相手は、ヴィランチームの尾白&葉隠を瞬殺した、轟&障子ペアだった。

 一番消耗が低く、尚且つ実力も高いという訳でこの二人になったのだが。

 

 ……ぶっちゃけ属性防御Jにブリザガをくっつければ、相手は物理しか出来なくなるから、こっちの独壇場である。

 あとは、轟が驚いている隙にストップを欠けて動きを停止させ、テープを巻けばよい。

 障子も同様である、遠距離からグラビデで足を止めてる隙に、またストップで停止させてテープを巻く。

 時間にして、1分足らずであった。

 

 で、この後の講評だったが、オールマイトの……

 

「彼の使う疑似魔法ってのが強すぎる、それ以外は何も言えないね。最後だったせいでヒーローチームは情報も何もないから、対策も出来ないし……」

 

 この一言だけで終わった。

 ちなみに疑似魔法なしでも普通にぶちのめして終わりだったと思う。

 

 

 

 

 さて、放課後の反省会である。 

 

「いや何喋ってっかわかんなかったけど、やっぱり緑谷の戦いはアツかったぜ!」

 

「そ、そうかな?」

 

「そうだよ、よく避けたよー!」

 

「いや、アレはかっちゃんがわざと外したというか……」

 

「織井さ。個性把握テストの時にベジータを呼び出してたり、あのコスチュームから考えるに、ドラゴンボールが好きなのか?」

 

 複数の生徒が緑谷を囲んで話しているのを横目に、尾白が話しかけてきた。

 

「好きなのは確かだけど、それ以上にガキの頃から鍛えてもらってたんだよ。

 あのコスチュームは本人からもらった餞別品だ」

 

「マジ!? そりゃ凄いな、だったら確かにあの強さも頷ける……

 やっぱり俺も武術をやってる関係上か、ドラゴンボールとかのバトル漫画が結構好きでさ。

 良かったら、今度誰かに会わせてくれないか?」

 

「別に今でもいいけど?」

 

「いや、今呼び出したら大変なことになりそうだしさ……機会を見計らって、改めて頼む」

 

「そうか? じゃあ、そうしてくれ」

 

 ぶっちゃけ反省会ってか只の駄弁りなところもあったが!

 それでも、話す程度の友人も出来たし! いいと思います!

 

 以上! 今日の日記終わり!




尾白くんは比較的口調が穏やかだから書きやすい。

追記
誤字修正しました、フィアーさんありがとうございます。
いっつも爆豪の豪を轟と間違える……


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12冊目 入学三日でこのスケジュールはハードすぎると思います

ランキング38位及び79位に入っていたようです。
本当にありがとうございます。


 21xx年 4月8日

 

 なんか通学途中でいきなりマスコミの取材を受けた。

 どっから情報を嗅ぎつけたのか、オールマイトが教師だってマスコミに情報が漏れたらしいのだ。

 個人的には、漏れようが漏れまいが知ったこっちゃないんだが……正直鬱陶しい。

 

 でも、母の仕事の関係上マスコミを敵に回すのは得策ではない。

 そのため「まだ一日しか経ってないし、どうにもこうにも判断できないっスね!」と一言だけ適当に答えた。

 どうでもいいけど、レポーターのお姉さんは可愛かったと書いておこう。

 

 マスコミの群れを潜り抜けて朝のホームルーム。

 そのホームルームで学級委員長を決めろとの通達があった。

 投票方式になったので、委員長っぽい感じの飯田に入れた。

 で、結果は緑谷3票で委員長、八百万2票で副委員長である。

 俺? 俺は立候補もしてないし、誰にも入れられてませんでした。

 だってガラじゃないんだもの。

 

 ちなみに票を入れた飯田は、選ばれなかったのが悔しかったのかちょっとだけ凹んでいた。

 

 

 

 

 

 ホームルームも午前の授業も終わり、お昼休み……すなわち昼飯の時間でる。

 昨日話した縁と、授業で戦った縁もあってか、尾白と轟と障子と飯を食うことになった。

 これでボッチ飯卒業である! まあボッチ飯と言っても一日しか経ってないんだが!

 

「織井、お前って随分食べるんだな……」

 

「やっぱり身体動かすこともあってか、カロリー滅茶苦茶使うんだよ」

 

「いや、その理屈は分からなくもないけどさ……その量は多すぎじゃないか?」

 

 尾白が驚いていたが、俺が食っているのはどデカイ器に盛られた二十人前のカレーである。

 何故カレーかと言われると出てくるのが早いし、単純にカレーが好きなだし。

 

「そのスプーンは、持参か?」

 

「普通のスプーンだと、食いきれなくて飯の時間が終わっちまうんだよ」

 

 障子が、家から持ってきたしゃもじ大の特製スプーンを、物珍しそうな目つきで俺を見つめてきた。

 コイツ、飯の時でもマスク取らねえんだなあ……個性で作った口で飯食ってる。

 

「なあ、織井。 昨日は聞きそびれたんだけどよ、どうやって俺の氷を無効化したんだ?」

 

 蕎麦を食べながら、神妙な顔つきで轟が聞いてきた。

 ぶっちゃけ言うかどうか悩んだが、この際だからG.Fとジャンクションシステムについて、キッチリ全部答える事にした。

 そうすると、苦虫を嚙み潰したような表情で「……それはズルいだろ」と言ってきた。

 尾白と障子も同意するように頷いていた。

 

 だから、「やり方を教えればお前らも出来るぞ」と言ったが……

 

「……いや、遠慮しておく。確かに強くなれるのは魅力的だけど、記憶がなくなるのはな……」

 

 皆、少しの時間考えた後に断った。

 別に使えるモンは使えばいいだろうに、と俺は思った。

 まあ、そんなこんなで談笑しながら飯を食っていたわけだが、途中で警報が鳴った。

 何でも、セキュリティ3が突破されたらしいんだが……

 

「雄英のセキュリティがそんな簡単に破れるもんかねー?」

 

 そう思いながら、空中で胡坐をかいてカレーを食っていたのは俺だけでよいだろう。

 だって飯食わないと身体持たないんだもの。

 

 ちなみに騒ぎは、飯田が非常口みたいなポーズを取りながら落ち着かせた

 やるじゃん。(横にダディクールの笑顔が描かれている)

 

 この件で委員長が緑谷から飯田に変わった……アイツならちゃんと委員長の役割をこなしてくれるだろう。

 それを見越して俺も投票したんだし、頑張ってもらいたい。

 

 

 

 

 

 21xx年 4月9日

 

 今日のヒーロー基礎学は『人命救助訓練』である。

 

 レスキューなあ、瓦礫をどかしたりする力仕事的なレスキューなら出来るだろうけどなあ。

 火災は、火はともかく煙までは無効化できないし。

 水難は、水は無効化できても土砂でダメージ食らうかもしれないし。

 まあ、負傷者の治療なら回復魔法があるから大得意なんですけどね! ワハハ!

 

 さて、無駄な事を書くのはまた今度として。

 今回の授業は。各自で好きな服装に着替えてから、バスで現場入りするらしい。

 

 バスの中では蛙吹……本人が『梅雨ちゃんと呼んで』って言ってたからそう記入する。

 ともかく梅雨ちゃんが、緑谷の個性がオールマイトに似てると発言。

 確かに似てるっちゃ似てるが、ただのオールマイトクラスタだと思うんだよなぁ。

 技の名前とか、オールマイトリスペクトでそのまんま名付けてるみたいだし。

 

 で、この後は個性やら人気云々って話になったが。

 一番人気取れるのは俺じゃないかって話になった、『人気ある漫画やアニメのヒーローを呼び出せて、人気取れないのは嘘だろ』だってさ。

 褒められて悪い気はしなかったので、ベジータではなく悟空を呼び出そうとも思ったんですが!

 バスの中は中々狭いので止めておきました!

 

 あ、この後は爆豪をイジっておきました。

 梅雨ちゃん曰く『人気出なさそ』だってさ、ワイトもそう思います。

 

 無事何事もなく到着、今回はオールマイトと相澤先生、そしてスペースヒーローの13号が担当してくれるようだ。

 たどり着いた場所は『ウソの災害や事故ルーム』、略してUSJ。

 よくわかんねーけど、商標権とか大丈夫なんかなぁ。 略称だし大丈夫なのかなぁ。

 そう思っている間に、13号のお小言が始まった。

 お小言というのは相応しくないかもしれないが、本人がそう言っているからお小言なんだろう。

 

 その内容は、個性の内容や使い方について釘をさすようなものだった。

 一言で言えば、『我々の個性は、一歩間違えれば殺人の道具になるのだから、使い方は間違えないように』って事だ。

 

 ……確かにその通りである。

 俺が普段呼び出すキャラは、指先一つで容易く人を殺せる力を持つキャラばかりだ。

 一番非力な月だって、その頭を悪意を持って駆使すれば計画殺人が可能なほどに、ヤバい。

 

 っつーか、月ってこの世界で言えば、所謂ヴィランじゃねえか!

 親切に勉強を教えてくれたり、マリオテニスオタクだったりして気づかなったが、滅茶苦茶危なかっしい事をしてるのに今気づいた!!

 これからは付き合い方を考えて接さないとなあ……

 

 

 

 

 さて、長々と書いたが……ここからが今日一番の大問題である。

 何とヴィランの襲撃があったのだ……なんちゅートラブルだよ!

 悪い気を感じたから何事かと思ったが、誰が予想するよいきなり実戦なんて。

 

 とにかく手を沢山つけたヤツとか、脳みそ丸出しのヤツとか、見るからにヒーローではないやつらが、ワープゲートみたいなの黒いモヤを通り抜けてやってきたのだ。

 手を沢山つけたヤツが「子供を殺せば来るのかな?」とか言ってたし、ヴィラン確定だろう。

 ……どうしてこう……気持ち悪い外見が多いんだ、ヴィランってのは。

 威嚇か? 威嚇のつもりなのか?

 

 あ、問題とは書いたけども。

 ヴィラン達は悟空とベジータを呼び出して、あっという間に蹴散らしときました。

 ざまあみやがれってんだ、へッ。

 

 この後は逮捕されたヴィランは警察に引き渡して、授業を再開した。

 何人かは逃げられたけど、深追いするのもなんだから止めといた。

 いざとなれば悟空の瞬間移動でどうにでもなるし……

 

 ちなみに授業の後は悟空とベジータのサイン会になった、サインなんて初めての事なのか戸惑ってる様子だったけど。

 まあ、最終的には何事も無くて良かったよ、うん。




最初は普通に戦う予定だったんですが、『相澤が個性を使わせないわけがないよなぁ』と思ったんで、あの二人を呼びました。

ストーリーの都合上、死柄木と黒霧は命からがら逃げてます。

脳無は……きたないボロクズになりました。

モブヴィランは……死んではいませんよ、死んでは。



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