社畜として生きてるけど、もう限界かもしれない (KGrx)
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記録1:優秀すぎて社畜になった。助けて……

気分で書きました。多分続かない。

誰かシンフォギアで社畜系を書いてほしい……

XVロスが激しくてヤバい……

でも12月にXDのキャラソンCD出るから大丈夫……だと思いたいです。


辛い……ていうか何でこうなったんですかねぇ……?

 

「はい社畜君、コレ追加の仕事ね♪」

 

ドンッと大きな音が出るくらいの大量の書類を俺の机に置かれる。思わず作業を止めてしまい、恐る恐る上を見ると、書類の分厚さに血の気が引いていくのが分かる。

 

「うっそでしょ……()」

「ホ・ン・ト♪」

「あぁぁぁぁぁぁ!!!!」カタカタカタカタカタカタ!!!!

「あ、お先に帰るけど体調に気をつけてね?君最近顔色悪いから……」

 

あぁ……今日も終電逃すのか……ていうか。

 

「センパイ?そう思うなら俺の仕事手伝ってくださいよ!?なんスか通常の50倍の仕事の量って!もう限界ッスよ!?こちとらパトラッシュの幻覚まで見え始めてんすよ!」カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ!!!

 

渡してきた張本人に対して俺は作業しながら愚痴る。

 

「それは……優秀過ぎるが故の不幸ってやつじゃ……」

 

それは言い返せないからどうしようも無いんですがね?

 

「はぁ……我が家が恋しい……もう三週間程帰ってないんスよ?可笑しくないですかね?」ハイライトオフ

 

そう……優秀すぎて仕事回されまくるってのが可笑しいんだって!何で俺だけ仕事量おかしいの!?普通2〜3倍ならともかく、50倍はおかしいって……!目が腐ってくのが分かる位疲れてるなコレ。まぁ何時もの事だし気にしてねぇけどさぁ……アレ?何かセンパイの顔色が悪くなってるんだけど……

 

「ちょっ、目の腐り具合がとんでもない速度で進んでるから!部長、この子今日体調ヤバいんで帰らせますよ!?」

「はぁ?何言って―――っておい本気でヤベぇじゃねぇか!?はよ帰らせてやれ!ウチの会社で過労死による死人が出たとかシャレにならんから!」

 

やったぜ(コロンビア)。今日は久しぶりに電車で寝れる……!

 

 

 

 

 

 

 

―――とそんな事が叶うはずがない事を、この時の俺はまだ知る由もなかった……

 

 

 

 

そして現在。途中でセンパイと別れ、一人地下鉄に向かっていると、人の気配が一切ない。俺はホームのベンチに座り、電車が来るのを待つ。しかし幾ら時間が経っても来ない。その内瞼が重たくなってきたので、眠気に逆らわずそのまま寝落ちした。

 

そして目を覚ますと、コスプレをした女の子が心配そうに此方を見つめていた。

 

 

「あ!良かった〜顔色がとても良くなかったので、心配だったんですよ?」

「ん……?ていうか何で此処に女の子がいるんだよ?今何時?」

「えっと……今は大体23時半位かと……「嘘だろ!?」うぇっ!?」

「あぁ最悪だ……終電逃すの確定じゃねぇか……『二時間も』爆睡してたとかシャレになんないって……こうなったら家に帰るよかネカフェに行った方がはやいぞクソッタレ……」

「え゛……」

「……んだよ?まだ何かあるのか?―――オイオイマジかよ勘弁してくれ……まだ終わらせてない仕事が山程あるんだからさぁ……」

 

 

そこからは愚痴が止まらなかった。何故ってそりゃ―――

 

 

折角家に帰れると思った矢先に目の前に『ノイズ』がいたらそうなるだろうよ。

神様って奴がいるならこう言ってやりたい―――

 

 

 

ノイズ生み出すよりも世界中のブラック企業潰す方が重要だろうが!!!!

 

 

 

 

 




続かないよ?多分……

まぁ普通に短いしね、しょうがない笑



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記録2:社畜がブラック企業からホワイトな企業に転職するとどうなるか?察しろ

何故か続いた社畜×シンフォギア……

あ、前回の続きです。はい。
相変わらず話はガバガバだけど、それでもいい人は見ても良いですよ!



俺は今目の前の光景に驚きを隠せない。俺を心配してくれた茶髪の女の子が、ノイズを倒しているからだ。

あ、ブドウみたいなノイズがアッパーされた後に空中回し蹴りされて死んだ……

 

「フゥ……ノイズはいないみたいですね!あ、大丈夫でしたか?」

「あ、あぁ……すげぇな君、ノイズ倒せるなんて……」

「えへへー、でもこれ秘密なんですよね〜」

「ん?」

 

今この子『秘密』って言ったか?昔見た特撮物ではこの後―――

 

「という事ですいません、お兄さんに幾つか質問があるので、付いてきてくれませんか?」

「……不幸だ。」

 

―――本部に連れてかれるんでしたねド畜生!

 

 

 

そして現在。俺は今とても幸せです。何故って?そりゃ―――

 

「あぁ〜んギモチィィィ!!!」

「一体どれだけ働いたらコレだけ疲れるんですか……」

 

絶賛緒川さんにマッサージを受けています。いやぁ、お恥ずかしい事に本部に連行されてる間に過労で衰弱するとは、『社畜』として恥ずかしい笑。

 

「いやぁ三週間程家に帰ってませんからね〜こうもなりますって……」

「え゛」

 

因みに俺を助けてくれた女の子は『立花響』と言って、『人助け』が趣味のちょっと変わった元気な女の子だ。いやぁ彼女、目が覚めたら泣きながら抱き着いて来るんだもんよ。社畜さんの心臓爆発するかと思ったよ……周りの皆も驚いた顔してたし、一人はコッチを殺しかねない目で見てたし……

その後怪我がないか確認する為に検査してもらったら、腎臓の所の数値がエゲツナイ事になってた。どうやらこの数値、死んでも可笑しくないらしい。十中八九エナドリのせいやな。俺の身体検査を急遽行い、検査結果を職員に見せると、全員から真顔で

 

 

「「「ウチで雇うから今すぐその会社辞めろ!」」」

 

 

って言われた。解せぬ。あ、この日は何故かノイズに襲われていなかった事も確認したいので、また後日来るそうで。俺が

 

「どこに来るんですか?」

 

って聞いたら、

 

「君の家に直接伺うつもりだが……」

「あ〜すいません俺ん家三週間程前から帰ってないんで汚くなってますから「三週間!?」え、俺何かおかしい事言いました?」

 

 

そして数日後に、今所属している会社がブラック企業認定されて倒産し、緒川さん達がいる職場に転職する等誰が予想出来ただろうか?

 

 

 

 

 

 

「はぁ〜まさかあの会社潰れるとは……明日から仕事どうすっかな〜。うし、こうなったらヤケ酒でもするか!ビール飲みましょビール!!『ピンポーン!』ん?何か俺頼んでだっけ?」

 

俺はヨレヨレのYシャツを着たまま扉を開ける。

 

「すいません新聞も間に合ってますし変な宗教勧誘ならお断り「どうも。社畜さん」アレ?緒川さんじゃないですか!どうしたんですか?」

「いえいえ、今日は社畜さんに新しい職場を提供しようと思いまして「マジですか!?」顔が近いですって……」

「ス、すいません……仕事してなきゃ落ち着かなくて……あ、立ち話も何ですし、部屋上がってください。大した物も出せませんが……」

「いえいえ、そこまで話は長引きませんが……部屋キレイじゃないですか。」

「あぁ……まぁ要らないもの捨ててテキトーに整理しただけですよ(笑)」

翼さんも見習って欲しいです……

「そう言えば緒川さんってアイドルのマネージャーだったんですね。意外でしたね〜」

「ッ!?そ、そうでしょうか……」

「いやぁ、あんだけマッサージ上手で色んなこと出来るんだから、モデルとか俳優業してたかな?って思っちゃいましたよ!」

「あはは……まぁ今やっている仕事の方が僕には合ってますから……」

「あ、話が逸れましたね。んで、新しい職場とは……」

「はい。貴方を我々『S.O.N.G』の職員に勧誘に来ました。」

「へ?『S.O.N.G』……?聞いた事無いですよそんな組織?」

「まぁ国連の特殊組織ですからね……」

 

嘘だろ……!?何その秘密組織。社畜さんの勘が言っている……これは『残業の匂い』がプンプンするッ!!

やったぜ(土方親父)。仕事がデキルゥゥゥ!!!

 

「強制するつもりはありません。社畜さんの「やります!」早すぎですよ!?」

「さぁこんな所で時間を無駄にはしておけません!行きましょう、新天地へ!!」

 

そう言って俺は緒川さんの手を引っ張って外を走り抜けた。途中で足が吊って緒川さんに背負われて運ばれたZe!なっさけなぇなぁ……(小並感)

 

そして俺は社畜としてあるまじき失態を犯してしまう……

 

そう、俺が新しく就職した『S.O.N.G』は、以前居た会社に比べ―――――――――

 

 

「えッ!?朝6時に来なくても良いんですか!?」

 

ある時は出勤時間の遅さに驚き―――

 

「研修って山篭りしたり朝日に向かって叫んだりしないんですか!?」

「「いや何でそんな体育会系なんですか!?」」

 

研修の内容の違いに驚かされ―――

 

「では契約書にサインを……」

「嘘だっ!!試用期間中に金が入るなんて!!しかも満額支給!?」

 

まさかの満額支給に恐怖したり―――

 

「あ、そう言えば社畜さんの住まいは賃貸でしたっけ?」

「えぇ、まぁ……」

「あ、すいませんその場合は家賃補助が出ますね……ただすいません、一律5万円と決まっていて―――って凄い顔してますよ!?」

「あっ、すいませんこういう時どういう顔したら良いか分かんなくて……」プルプルプル

 

 

――――――遥かに『ホワイト企業』だったのだ。

おのれ俺の勘が外れるとかヤバイぞコレ!?因みに俺が驚いた時の顔が、ゴル〇十三みたいだったそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




さて……続けないと言ったな?アレは嘘だ。

まぁ……天啓が降りたら直ぐに来ますよ……

だからこそ……誰か感想を……


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記録3:新しい職場がホワイト過ぎて辛い!!?

何か天啓が降りすぎて怖い(小並感)

感想有難うございます!高評価も頂いて怖いなぁ……

今回は社畜さんのライフが(ホワイト企業によって)ゴリゴリ削れる話ですね笑


 あれから研修期間はあっという間に過ぎていった。どこかの「社畜が異世界に行ったと思ったらホワイト企業だった」と似てる気がする…気のせいですか?

 

 いやぁ〜大学卒業してから直ぐに就職出来たけど、そこは典型的なブラック企業で、休日?何それ美味しいの?って言うくらいが普通に感じちゃう程ブラックに染まったし、寧ろそれが普通だと思っていたのだが……立花響ちゃんに出会い、気が付けば―――

 

 

「エッ!?有給取って休めってドゆことデスか!?クビなんすか!クビだけは辞めてください何でもしますから!?」

「いや違いますからね!?とってもらわなきゃ人事部から怒られるからね!?」

「嘘だろ……?普通有給とったら足に石を乗せるような厳重な処罰を受けるんじゃ……?」

「そんな事無いですからね!?ていうか何でそんな事知ってるの!?」

「いやまぁ、受けましたし……」

「あっ...(察し)」

 

 

 俺はS.O.N.G(ホワイト企業)に就職していた

 

 

 んじゃまず俺こと『社畜』が驚いた事を四つのエピソード毎に教えていきますかね……因みにこの後職員の人達が俺を生暖かい目で見てきているのは気のせいだと思いたい。

 

 

 その1、『社員が負担を強いられない……だとぉ!?』

 

 

「社畜さんに今配った通信機。コレをドアに翳せば自動で出退勤時間が記録されます。」

「あ、あの〜すいません、質問良いですか?」

「?ええ、どうぞ。」

「残業する場合ってどうすれば良いんですか?」

「えっ……いやそんな事しないでいいですよ!?」

 

「次に経費精算の方法についてですが……この画面から立て替えた金額を入力し、領収書があれば写真を「すいません……また質問良いですか?」……どうぞ。」

「……会社は何割負担してくれるのでしょうか……」

全額負担しますよ!あなたは会社をなんだと思ってるんですか!?

「?社畜生産場、ですかね?」

「ダメだこの人早く何とかしないと……!!!」

 

 

 

 その2、『社畜用の修行がない!?ンなアホな事が―――あったァ!?』

 

 引き続き研修中〜

 

「外部にデータを持ち出すのは基本禁止されていますが―――」

(ホントに、ホントに『修行』が無いのか……?もしかしてこのまま研修期間が全て終わってしまうのか……いや、そんな訳ない。人生なんぞ幸福を迎えた瞬間ジェットコースターの坂道並みに急降下するんだ……思い出せ、内定が決まった日にはしゃぎすぎてタンスの角に顔面をぶつけてしまった日の事を……!)

「ス、すいません!今後の研修で山と海―――」

「社畜さんっ!!」

 

 え!?友里さん!?ナジェココニ!?

 

「と、友里さん!丁度良かった、この研修おかしい所だらけですよ!?」

ウチに研修に来てるやつが頭おかしいっていう連絡を受けてきたので見に来たんです!それとおかしいのは貴方の方です!」

「嘘でしょ!?」

「嘘じゃないわよ!?」

 

そういやこの部屋俺しか居ねぇじゃんかよ……俺っておかしいの?

 

 その3、『こいつァ白ェ!カル〇スよりも白過ぎて俺の身が持たん!!』

 

 S.O.N.G本部〜

 

「そう言えば友里、社畜君の様子はどうだった?」

「司令……そうですね……何かうわ言のように『奉仕の心が無い人は社畜になれませんよ?!』とか『自己犠牲が大事です、コレが社畜としてのファーストステップですから!』とか言ってましたね……まぁ最終的には大人しく研修を受けてましたけど。」

「そ、そうか……大変だったな……」

「因みに社畜さんが以前務めていた会社について調べていたのですが……」

「ふむ……ネットではブラック企業として有名な所だな。」

「友里さーん!!社畜さんが「本社の社員食堂が無料」って聞いた瞬間心肺停止状態になったそうです!」

「え!?直ぐに行きます!!」

「……」

 

 

 その4、『前務めてた会社の評価が低い?んな事よりもスーツに手当があるってマジですか!?』

 

「そんなにウチってホワイトですかね……まぁその代わり命が危険になる時もあった気がしますが?」

「まぁ、装者達が出撃する時以外はほぼ公務員と変わらないと思うが……」

「そうですよね〜。社畜さんの務めてた会社の評価は―――は?」

「どうした友里?何かおかしな点でもあったの、か……っ!?」

 

 この時、弦十郎さんと友里さんは驚愕を隠す事が出来なかったそうです。何故って言われたら、そりゃ―――

 

「「★1.3!?」」

 

 あまりにも低すぎたからではなかろうか?知らんけど。

 

「すいません!社畜さんが「スーツ手当1万円」貰って泡吹いています!」

「またなのか……」

「……」ガタッ

 

 

 それから研修も終わり、今日から漸く仕事ができる……!!アァ……仕事がシタイ……!!(社畜の眼光)

 

 ――――――――――――――――――――――――

 

「五時に来ます!」

「そこまで早くなくていいから!」

 

 ――――――――――――――――――――――――

 

「って言われていたけど、何時ものクセで早く起きてしまった……やる事ねぇし案内だけでも見てZzzzzzz」

 

 

 二時間後……

 

 

「……んあ?今は―――7時半ンンン!!?!?!

 

 

 始業15分前……

 

「すいません遅れました本当に―――オォン!?」

「おっ!早いな社畜君!!」

「弦十郎さんおはようございます!!」

 

 

 始業10分前……

 

「おはようございます〜!」

「ファッ!?上司より遅れて出勤してきてるのに堂々としている……!?」

「(朝から元気だな社畜君……今度響君との修行に付き合わせてみるか……?)」

 

 

「じょ、上司より先に出勤するなんて……軍法会議モノじゃないですか……!!」ガクガクブルブル

「大丈夫だから!いつの時代よソレ!?」

「いや、普通始業十五分前には朝礼で―――!」

「ああ、朝礼の事気にしてたんですね!ウチでは特に朝礼は行っていないんですよ。必要な時は始業式にやってしまいますしね。」

「ええ!?それだと業績が悪い人物の発表と懺悔の謝罪を何時行えと言うのですか!?」

無 い で す よ !

 

 それから友里さんに改めて研修お疲れ様でしたと言われ、

 

「はいコレ『保険証』。」

「嘘だっ!嘘だと言ってくれよバーニィ!!前の会社だと三ヶ月は掛かったんですよ!?でも嬉しい!!」

「そ、そう……あとコレ社畜さん用の通信機。コレだけである程度の公共機関は乗り放題だから。」

「え゛……?コレ通信費は給料から差し引かれてますよね……?」ドンヨリ

「S.O.N.Gが負担しますから!」

「500円までですか……?」

「遠足のおやつか!?」

 

 

 まぁこんな感じで、自分にとっての常識が全く通じない新天地は、ある意味楽しいです。

 

 

 

 

 

 

 

 ただ、環境が優し過ぎるのを除いてな!!(血涙)

 

 

 




取り敢えずキリがいいのでここまでにします……次回は等々装者達と対面します!
気長にお待ちください!


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記録4:こんな若い子達が働いてるって労働基準法大丈夫か!?

お気に入り100件超えてた……
評価に色がついてた……
UA5000超えてた……

夢じゃないよね……?

あ、今回は装者達と対面します。


 俺がS.O.N.Gに正式に所属してから数日が経った。

 

 そして俺はS.O.N.Gに所属している人達に自己紹介をしていた。

 

「社畜さんはわたしと同じ『オペレーター』をやって貰いますね。」

「『オペレーター』?」

 

 オペレーターって言ったら、ガ〇ダムのゲーム位でしか聞いた事ないですよ……?

 

「S.O.N.Gの司令官です。」

「俺は『風鳴弦十郎』、宜しくな社畜君!」

「あ、どうも。宜しく御願いします。」

「んじゃ、俺は一先ず日課をこなしてくる!」

「そ、そうですか……友里さん、司令は何処へ……?」

「ああ、社畜さんは知らないんでしたね……司令は『映画見て飯食って寝る』で人類最強とまで言われているので、鍛えに行ったんですよ。」

「ほえ?」

 

 司令が人類最強?だったら俺は『社畜界』で最強―――いや、神だな(無駄な対抗心)

 

「S.O.N.Gの二人目のオペレーターを紹介するわね。」

「どうも、『藤尭 朔也』です。慣れない事があるかもしれないけど、困った事があったら頼っていいからね?」

「藤尭さん、貴方が神か……」

「?」

 

 こんな優しい事言ってくれたのアンタが初めてだよ!社畜さんの涙腺が崩壊しちゃう!

 因みに緒川さんもS.O.N.Gに所属していたのだが、マネージャーの仕事があったため、今日は会うことが出来なかった……

 

 でもまさか響ちゃん達にまた会うとは思いもしなかったな〜。

 

「ではつぎは諜報部に行きましょうか、向こうの長官結構堅物だから気をつけてね?」

「堅物……ですか。」

 

 そう言われて『堅物な人物』を想像する。

 

(熱が出たので休みたいだァ?嘘つけ!電話してきている時点でまだ余裕があるじゃないか、出社して来い!)

(定時で帰りたい?はっ、寝言も寝ていえ!)

(休日?そんなものは我が社には無いんだよ!)

 

「社畜さん!?しっかりしてください!」

「ハッ!すいませんちょっと『堅物な人』を想像してました!」

「それだけで顔真っ青になるの!?」

「うぇ!?」

 

 嘘だろ?顔が真っ青になっていたのか……うん、『普通』やな!

 

「ここが諜報部ですね。あそこに座っているのが、長官の『倉田 賢治』さんです。倉田さん、新人の社畜さんです」

 

 倉田さんと思しき人物が此方を向いた瞬間、俺は社畜として『共通のナニカ』を感じ取った。

……この人、『苦労人』か……?

 

「スマンな、忙しいから後にして」ギロリ

「相変わらずだなぁ……あの人ちょっと怖いので気をつけてね?」

「お忙しい所大変申し訳ありませんでした!以後気をつけます!!」ババッ

(謝罪慣れしてる……!?)

 

その後、S.O.N.Gについての説明が一通り済んで、仕事場へ戻る。

 

「ざっとですが大体S.O.N.Gの事は理解して貰えたかしら?」

「有難うございます!友里さんの説明とても分かりやすかったです!」

「ちょっと休憩しましょうか、コーヒーでも飲む?」

「是非!」ピーン

 

 この時俺はコーヒーは金が掛かるもんだと思ってた……しかし―――

 

「だったらあそこにあるコーヒーサーバーは無料で飲めるので好きなだけ飲んでいいわよ。」

「What!?!??!?!?」

 

 コーヒーサーバーがある上に、無料……だとぉ!?冷静に考えるんだ俺!

 

「いやいやこんな事は絶対に有り得ませんよ、絶対給料から差し引かれてますってそうだこれは夢なんだ……夢じゃ無かったらここまでいい事なんて無いんだ……!!!(号泣)」ガクッ

「そ、そこまで泣かなくても……後現実逃避はしないでくださいね?」

 

 それから俺は友里さんが簡単な仕事を回してくれたのを処理しながら、残りのメンバーが来るのを待っていた。

 

 そして夕方頃に全員が集まりました……ただ一つ言わせて下さい。

 

「え?何でここに歌姫マリアと風鳴翼がいるんでせうか?」

「それは私とマリアがここに所属しているからだ。」

「oh......マジですか、それはそれとしてお二人のサインください!」

「ああ、構わない。マリアもいいよな?」

「え、ええ……大丈夫よ。」

 

 やったぜ(ハレルヤ)……!S.O.N.Gに就職して良かった……!!

 

「まぁ翼さんとマリアさんがここに居るのは年齢的に分かるのですが……」

「何よ?その言い方は私達が―――」

「違いますって!普通は働き始めても18歳からじゃないと働けないのにどうして高校生がいるのかって話がしたいんですってば!」

「そう……ゴメンなさいね。勘違いしちゃって……」

「いえ、此方もデリカシーのない事を言ってしまい本当に申し訳ありませんでした……」

 

 周りが何とも言えない空気が漂った。

 

「ま、まぁ今日は社畜君を皆に紹介しておこうか。新しくS.O.N.Gに加入するメンバーとしてな。」

「え!?社畜さんここの職員になるんですか!」

「う、うん……そういう事だから改めて……S.O.N.Gに加入した「諸星 正義」です。宜しくね響ちゃん。」

「はい!こちらこそよろしくお願いします!」

 

 それからは装者の皆が自己紹介をした。簡単に言うと、

 

 響ちゃんは、元気一杯で明るい女の子。16歳らしい。何でも仲がいい友人がいるのだとか。友達は大事にしないとね!

 

 クリスちゃんは、ツンデレで、仲間思いの優しい女の子。背は少し小さいけど、響ちゃんよりも学年は一つ上らしい。銀色の髪を見た時は思わず凝視してしまい、不安がらせてしまって申し訳ないです……

 

 切歌ちゃんと調ちゃんは、装者の中で最も若輩であり、二人はとても仲が良い。切歌ちゃんは響ちゃんと似ている所が多く、お気楽系女子という感じ。調ちゃんは対照的に、翼さんと似ている所が幾つかあるなと感じた。

 

 マリアさんは、頼れるお姉さんみたいだなぁ、と第一印象を受けた。装者の中で一番年上なので、そう思えても仕方ないのだろう。ですからその握り拳を下ろしてください!

 

 翼さんはクールな感じが強く感じられた。歌を歌っている時も凛とした雰囲気があるので、見ていてとても胸が熱くなる。

 

「翼さんの曲、俺とても好きです。翼さんの曲のお陰で社畜になっても今日も生きる事ができています、本当にありがとうございます!」

「あ、ありがとう……」

 

翼さんのCDのお陰で俺は今までの社畜としての人生を生き抜く事ができたと言っても過言ではない。俺は翼さんと握手した時、その旨を嘘偽りなく告げると、顔を真っ赤にして照れていた。

 緒川さんがこの場にいなくて良かったと思う、いたら明日の日の出を拝めていないかもしれないからね……

 

 

 皆個性的な子達だが、俺が務めていたブラック企業の上司に比べたら、ポメラニアン並に可愛いものだ。

 

「あ!そう言えば正義さんって以前の会社では彼女さんとか居たんですか?」

 

 響ちゃん……君も華の女子高生だからこういう話をしたがると思ったよ?けどね……

 

「彼女、かぁ……」

 

 俺はちょっとだけ顔を赤くしてしまっていた。

 

「アレ……この反応は……」

「いるって事ですね!?」

「居るわけないだろォ!?こちとら仕事一筋だったんだよォォォォォォ!!!!!!」ダッ!

 

 俺は悲しみのあまりに泣きながら部屋を飛び出した。大人としてダメな所を見せてしまったせいで、帰りづらくなってしまった……社畜にその手の質問は禁忌やぜ……?

 

 その後響ちゃんと切歌ちゃんが申し訳なさそうに謝ってきた。俺は二人が謝ってくると、場所によっては社会的に死ぬな……と思いながらこういう事を異性の人に聞くのはやめようね?と諭しておいた。

 数日後、切歌ちゃんの保護者?であるマリアさんがお詫びに夕飯をご馳走すると言う旨の伝言を切歌ちゃんから教えて貰った瞬間、

 

「」

「正義さん?」ツンツン

「」(白目)

「気絶してるデース!?調〜!!」

 

 喜びのあまりまた失神してた……

 

 

 




感想が貰えて嬉しいです……!!
コレを投稿してからは暫く書けないかもしれませんが、感想は送って大丈夫です。返信はしますので。


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記録5:推しの歌手に食事に誘われた!もう逝くしかないじゃない!!

一部下方修正しました。許して……

今回はマリアさんの家にお邪魔してご飯を食べる回です。食事の描写よりも会話が多いけど気にしてはいけません。いいですね?


 皆さん……今日、俺は死ぬかもしれません。

 

 先日俺はブラック企業からS.O.N.Gという名のホワイト企業に転職したことにより、歌姫マリアと翼さんに会えました。そしてとある事故により、マリアさんから食事のお誘いを受けました。

 ―――今日、俺死ぬかも……

 

「フゥ……ヤバいな、全然実感湧かないなぁ。あんな綺麗な人から食事のお誘いを受けたとか、明日槍でも降ってくるんじゃないか……?」

 

 だって今俺の心拍数が上昇するのを感じてるんだ。マリアさんの仕草に少しでもドキリとしたら出血多量で死ぬって無理ゲーだろコレ!?

 

「よし、落ち着け……(これは接待これは接待これは接待これは接待これは接待これは接待これは接待これは接待これは接待これは接待これは接待これは接待これは接待)―――うし!逝くぞ!」

 

今の俺は『社畜』なんだ。負ける気がしねぇ!

 ピンポーン

 

「はーい……あらやっと来たのね正義?」

「ええ……今日はご馳走になります。」

「そんなに畏まらなくていいわよ?」

「えっと……コレが癖っていうかなんと言いますか……」

 

 俺の態度に呆れたのか、はぁ……とため息を吐き、

 

「そんなに肩に力入れなくていいって言ってるのよ。そんな態度されてたら私の方も困るわよ?」

「ス、すいません……マリアさんの様な綺麗な人に食事のお誘いを受けたのが夢みたいで……」

「き、綺麗な人って……お世辞が上手いのね?」

「ッ!いえ、お世辞抜きで言ったのですが……」

 

 ヤバいヤバい!!マリアさんがくすりと笑った顔がとても様になっていて天に召されそう(小並感)

 

「立ち話もなんだし、そろそろ料理もできる頃だから貴方は椅子に座って待って貰ってもいいかしら?」

「分かりました。切歌ちゃんがマリアさんの料理は美味しいって言っていたので、そこまで食べてないんですよね……」

「は?(威圧)」

 

 あっ...(察し)地雷踏んだわコレ……

 その後俺は素直に全部吐きました、ハイ。ブラック企業に務めてた時の食生活まで全部。コレを聞いたマリアさんは

 

「貴方よくその食生活で生きてこれたわね……」

 

 と呆れ果てていた。確かに殆どカロリーメイトとエナジードリンクだけしか取ってない生活でよく生き残れてきたよ……仕事の環境が優しくなったお陰で今こんな奇跡のような体験が出来るのだから今日は感謝してもいいかもしれない。ありがとうS.O.N.G(ホワイト企業)!!

 

「まぁそのお陰で今こうしてマリアの家にお邪魔してご飯を食べる事が出来るんですがね。」

「フフッ、そうね……ねぇ正義。また食事に誘ってもいいかしら?切歌と調も社畜の事知りたがってるし。」

「えぇ……?こんな社畜の事を知ってもあまりいい事なんて無いと思うんですが……まぁ美女のお誘いを無下にはできませんからね、その時はまた連絡ください。」

「ええ、そうするわ。近くまで送っていくわよ?」

「いえ、家が近いのでお気持ちだけ受け取っておきます。」

「そ、そう……」( ´•ω•` )

 

 ちょっとお待ちください何でそこで( ´・ω・`)って顔するんですか可愛すぎか!!

 

「……やっぱり近くまで送ってください。マリアさんと話したい事ありますし。」

「え……わ、分かったわ……」

 

 そうして俺は超有名人と家の近くまで愚痴やら色んな事を話しながら一緒に帰りましたさ。

 因みにマリアさんが作った料理はビーフシチューで、とても美味しかったです。まる

 




マリアさんに無意識で突撃している社畜さん、彼いわく、マリアさんは落ち込むとネコミミの様な髪の毛が項垂れていたらしいです。


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記録6:働くと給料が増える?嘘だと言ってくれよ〇ーニィ……

何か最近急に寒くなってきましたね……

皆さんも体調管理には気をつけて下さい。




 マリアさんが食事に誘ってくれてから、俺はここ数日マリアさんと目を合わせると、何故か顔が熱くなってマリアさんを直視できない……コレってマリアさんにほの字なのか……?

 俺は誰かに相談しないとどうにかなりそうな程に、仕事に集中出来ていなかった。友里さんや司令にまで心配かけてしまい、危うく休暇を取らされかけた。そこだけは社畜のプライドが許さず、昼休みに藤尭さんに相談した。

 

「すいません藤尭さん……」

「いやいや、マリアさんみたいな美女に食事のお誘いを受けたらそうなるのは分かるよ。俺もされたら多分そうだろうしね……」

「ははは……まぁ俺殆ど異性と交流なんて殆ど無かったですからこう考えてしまうのも仕方ないんですよねぇ……思春期のガキかよ……」

「まぁまぁ、こうして全部吐き出したんだし午後からの仕事、少しは出来るようにはなったでしょ?」

「……そうですね、ありがとうございます藤尭さん。」

 

 ……何故だろう。最近藤尭さんが凄く頼れる人に見える。司令や緒川さんも頼れる人ではあるが、どこか別次元の領域な気がするのは気のせいかな……?

 

「そう言えばもうすぐ給料日ですね。正義さんはS.O.N.Gに入ってから初の給料ですね〜」

「そうですね……まぁそんな多く入ってはいないでしょうけど―――」

 

 そう言って俺は給料を確認すると、エラい事になっていたので友里さんの下へ走った。

 

「大変っすよ友里さん!給料が間違って振り込まれてます!」

「え?間違って……多分それ『賞与』ですよ?」

「醤油!?」

「ボーナスですよ……」

「醤油ベニス!?」

「落ち着いて、ね?」

「アッハイ」

(もしかして……入社して半年未満だと満額じゃないから……思っていたよりも少なかった事を言っているのかしら……?だとしたら説明していない此方に非があるわね……)

「ごめんなさい正義さん」

「もしかして間違いだったんですか!?」

「今回は少ないんです/多かったからビックリして」

『『えっ!?』』

「え?間違って振り込まれているのでは無いと?」

「給料日に合わせて支給されているので多く見えるだけです。」

(そう言えば前の会社でも似たような事あったな……)

 

 …………

 

『オラァ!!ボーナス100万現金で出してやる!ただしそこから互助費公益費を会社に戻して手取りは2000円だ!!』

『あざまス!!』

 

 …………

 

「えっと……実際の手取りって幾らでしょうか……?」

「え?もう手取ってますよね?」

「嘘だドンドコドーン!?」

 

 その後友里さんに銀行に行って全額受け取っても大丈夫だからという言葉に従い、銀行へ直行。

 

「コレが……ボーナスか……!!いっつも引き落としで消えてるからこんな金額財布に入れるの怖ぇなぁ……」

 

(おい、あいつ結構金持ってんぞ!)

(殺っちゃう?)

(殺っちゃいましょうよォ!!)

 ⚠これは正義さんから見た周りの人達への偏見です。

 実際は―――

 

(あの人顔色悪いけど、病院行かなくていいのかしら……?)

(ねぇお母さん、あの人オドオドしてるけどどうしたのかな?)

(しっ、見ちゃいけません!)

 

 変に注目しているのは変わりないようだが。

 

「何で閉まってるんだァァァァァ!?」

 

 俺は不安のあまりS.O.N.Gに戻ったが、入口が既に閉まっており、結局自分の口座に戻しました。

 

 翌日、俺は藤尭さんから

 

「そう言えば正義さんは夏季休暇はいつ取るんですか?」

「え?カビ中華?そんなヤバい中華料理食いたくないですよ?」

「夏休みですよ!?カビ中華って何ですか!相当腐ってますよ!?」

「あっ...(察し)じゃあ明日からにします……」

「えっ明日から!?良いですけど……」

「あ、でもちゃんと来ますから安心していいですよ?」

「いや休んでくださいよ!?」

「……?すいませんちょっと何言ってるのか分かんないです……」

「それはこっちのセリフだよ……現に同僚の岡本さんだって有給合わせて今週休んでるけど。実家に帰省しているとか。」

「そういや来てないですね……てっきりずっと出張中かと思ってたんですよね〜」

「……ま、まぁ正義さんも休みを希望する日を入れといたらいいさ。」

は?(威圧)

「」

えっと……月曜は週の初めで忙しいし、火曜日は月曜の次に忙しいし、水曜は……

「もっと自分の事優先しようよ!?」

 

 自分の事優先していいって言われてもなぁ……仕事が頭の中から離れてくれないんだ。しょうがないじゃないか……

 

「ただいま戻りましたー」プシュー

「あれ、西田さん焼けましたね〜」

「さんざん泳いで来たからね〜藤尭さんは?」

「自分は九月に少しだけ。」

「……」カタカタカタカタカタカタ

「そう言えば正義さん、夏休みはどうするんですか?」

「そうですね……まだキメてないです」カタカタカタカタカタカタ

「正義さん夏季休暇取ったこと無いって言っていたのでどこかオススメの場所って無いですかね?」

「あぁ〜じゃあ、『保養所』とかの方がいいんじゃないないかな〜?」

「は?『保養所』?女性職員にエッロイ衣装着せて目の保養させる様な場所に行かせるとかどんだけ性欲溜まってるんですか!?行きませんよそんな所!!」カタカタカタカタカタカタ

「いや違うからね!?周りに誤解されちゃうでしょうが!」

 

 この後西田さんと俺は勘違いした友里さんに殴り飛ばされました……あんたいいパンチしてるぜ……ガクッ

 

 

 目が覚めると、藤尭さんが誤解を解いてくれていたようで、俺と西田さんは友里さんに謝られた。

 

「簡単に言うと、会社が持っているリゾートホテルが利用できるんです!」

「そうなんですね……」

「申請すれば使えるのでどうですか?因みにコレがパンフレットです。」

「うわぁ……高そうですね。自分なんかには到底……」

 

 パンフレットを見る限り、一泊1万円位はかかる所ですよねココ?

 

「あ、かなり格安で利用できますよ?数千円くらいです。」

「数千円……じゃあ給料も貰いましたし、来週の土日にでも……」

「だから夏休みを取ってください!」

「せっかくだから、土日合わせで五連休にしなよ?」

ご、ごごご五連ぎゅう!?ヒタイ!」ガリッ

 

 五連休も休む事になるとは思いもせず、驚きのあまり、舌を思いっ切り噛んでしまった。痛てぇ……

 

 

そして来ました、リゾートホテル!ただ一人だけって言うのがちょっと寂しいが、会社でも基本一人だったから大して気にして無いんだよなぁ……決してマリアさんと一緒に来たかったとか、そんな失礼な事考えてないからな!……俺は一体誰に向かって言ってるんだ?自分で言ってて悲しくなったし、そろそろ止めよう。

 

ただ一言だけ言えるのは、

 

「海が見える上にデカいプールがあって驚きが隠せず、しかもプールから見る海の景色が絶景だったので、一人だと結構悲しくなってきた。」

 

って事ですね。あぁ……一人って意外と退屈なんだな……

そして現在―――

 

「結局月曜〜金曜まで休んでしまった……まだ土日もあるし……」

 

仕事サセルォ!!(禁断症状)

 

「……こんなに休んで来週会社行ったら席が無くなっているなんて事無いよな……?一応藤尭さんか友里さんに確認しとこ。」

 

Prrrrr

 

『どうした正義、お前今夏休みじゃ無かったのか?』

「エッ、司令!?いやまぁそうなんですけど……友里さんと藤尭さんは……?」

『二人ともプレミアムフライデーで帰ったぞ?』

「プライムブライェーイ……?」

 

え、何?司令が服の上からブラを着けてたりする日なのか?どんなパワハラだよそれ……そんな日だったら職員や響ちゃん達が全力で逃げるぞ……俺だったら絶対に行かない。行ったらトラウマになりそうだしな!(目逸らし)

 

そして土日は久し振りに家に置いてあったフ〇ハウスでも見て和んだ。

 

「おはようございまーす」

「あっ、正義さんおはようございます。」

「夏休みどうでしたか?メールはとても楽しそうでしたけど……」

「そうですね……休み過ぎて体訛っちゃいましたよ……ハヤク仕事シナイト……」ハイライトオフ

 

そう言えば友里さん達に渡すものあったな、早く渡さないと……

 

「そう言えばお土産買ってきたので、皆さんでどうぞ。」

「ありがとうございます正義さん!」

「社会人になってこんなに休んだの初めてで……今日からまた頑張ります!―――ってアレ!?お仕事は!?」

 

皆俺があげたお土産の話ばかりして仕事してねぇ!

 

「お疲れ様〜」

「お疲れ様です……(ていうか今週全然残業してねぇ……ん?待てよ……残業が駄目なら早く出社すれば良いだけじゃないか!そうと決まれば明日から早速少しだけ早く出社しよう……!)」ウヘヘヘ

「正義君、お願いがあるんだがいいか?」

「何でしょうか司令?(残業か?残業だな!残業なんですよね司令!?)」

「明日この資料を封筒に書いてある場所に送って欲しいんだ。」

「はぁ……それは構いませんが、いつ頃届ければいいんですか?なんなら朝イチにでも……」

「いや、11時以降で大丈夫だぞ?」

 

嘘だろ……朝イチに行かなくて良いとかオカシイって……!!!(錯覚)

 

「嘘だと言ってくれよ……!!(血涙)」

「いや、そんな早くに行っても誰も居ないからな?」

 

えーと、11時に一社、15時に一社……ん?この2つめっちゃ近いじゃないか!?

11時、一社目終了……あと四時間何すればいいんですか(真顔)

 

――――――――――――――――――――――――

 

一方S.O.N.G本部〜

 

「司令、この書類を……」

「はぁ……正義、大丈夫だと何度も言っているだろうが……態々こっちに戻って来なくてもいい!ゆっくり昼食を取って休んでおけ!」

(あぁ……司令正義さんと話してるんだな……)(´꒳`)ホッコリ

 

 

――――――――――――――――――――――――

 

 

15時、二社目終了……

 

「うぅ……長かった……皆頑張って働いてるのに自分だけ何時間も喫茶店でのんびりしてたなど……申し訳ねぇなぁ……そうだ、司令に連絡入れとこ。」

 

Prrrrr

 

『どうした正義?』

「いえ、封筒を二社に届けたのでその旨を。今からS.O.N.Gに戻ります。」

『今から帰ると定時を超えるだろ?直帰して大丈夫だぞ?

「はぁ……分かりました。」

 

そう言って俺は電話を切り、そこから記憶が無い。

ただ、周りの人達がなんか騒いでいたのだけは聞こえた。

 

目が覚めると何故か響ちゃん達が泣いて喜んでた……どゆこと?

 

 

 

翌日〜

 

「正義さん、昨日の精算の仕方だけど」

「精算……?ああ、交通費の事ですか。」

「交通費とS.O.N.Gから100キロ以上遠出しているので出張手当ね。」

出張手当!?日帰りですよ!?

「まぁ決まりなので……」

「そ、そうですか……(まぁ100円程度だろ……)」

「100キロ以上の場合は2000円―――」

 

どうしてそうなるぅぅ!?働いたら働いたら分だけ給料が増えるぅぅぅ!!!

 

あぁ(ホワイト企業の優しさから)逃れられない!

 

 

 




何とか一区切りついた……キャロルちゃんいつ頃投下しようかな……

因みに友里さんに殴り飛ばされた時の会話〜

「へぇ……今のどういう事か、OHANASIしましょうか?」ゴゴゴゴゴゴゴゴ
「ちょっと待って!正義さんが変に誤解してるだけだから!」
「いやいや、何で俺も道ずれにしようとしてんですか!」
「問答無用!!」( ^ U ^ )
「「グヘェ!?」」



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記録7:金髪オレっ娘に『初めて』を奪われたんだが、どうすればいいんだ……?

今回はタイトル通り、キャロルちゃんに襲われます(意味深)
正義さんは生き残れるんでしょうか……

誤字報告、感想ありがとうございます!なるべく早くサンジェルマンとは絡みを見せれたらいいのになぁ……

あ、今回はタイトル通りキャロルちゃんに遭遇します。


 やぁ皆、最近定時で帰りすぎて残業が欲しくて堪らない『元』社畜の正義だ。

 

 最近変わった事無いのかって?あるよ、一つだけ―――

 

司 令 と 緒 川 さ ん に 扱 か れ ま し た 。

 

 二人ともなんなの?絶対人間じゃないでしょ!?司令は

 

「映画見て飯食って寝る」

 

 だけで強くなれるとか訳分からん事言うし、緒川さんは幼少期からえげつない訓練したとか言うからまだ理解できる。だけど『影縫い』だけはやめて?仕事が出来なくなるから、ね?(社畜の威圧)

 

 あと俺は特訓前に友里さんと藤尭さんに何故か肩を叩かれ

 

「good luck」

「無事に帰ってきてね……」

「ちょっと待ってください今から何が起こるって言うんですか!?」

 

 めちゃくちゃ心配する言葉を言われた。

 

 

 それから2、3週間が経ち、精神状態はブラック企業に務めていた時よりも社畜化し、肉体は準OTONA化し始めたので、友里さんと藤尭さんは少しだけ落ち込んでいた。まぁ分かるよ……俺だって死にたくは無かったからね!(血涙)

 

 そんな俺は司令と緒川さんが作ったトレーニングメニューをこなしながら帰っている途中、近くの公園で一旦休もうと思い、エナドリとスポーツドリンクを片手にベンチに座る。

 それから5分位休憩すると、いかにも見た目がコスプレしてますよと言わんばかりの金髪のロリと、顔面が真っ青でお淑やかな青色の服装でショートカットの女の子?が不良に襲われていた。

 助けた方がいいだろうと思って近付こうとすると、急に真っ青な顔をした女の子が不良達にキスをしまわった。コレが清楚系〇ッチというやつなんかな?

 と思った矢先、キスされた人達は髪が白髪になりぶっ倒れた。そんなにキスが上手いのかこの子は(白目)

 ていうかまだ喰われたくない(意味深)からこっそり逃げようとすると、いつの間にか金髪ロリが俺の後ろに回り込んでいるではないか。そしてロリは俺に近づき―――

 

「お前の『思い出』、戴くぞ?」

「んグゥ!?」

 

 ―――キスされた。

 

 そしてこのままエデンに…………ん?

 

「どういう……事だ。」

「……アレ?何ともねぇや。ダメだよ君みたいなロリっ娘が無闇矢鱈にキスしまくるのは。女の子として恥じらいを持ちなさいよ!?」

 

 俺はロリっ子の肩を掴んで説教していると、彼女は悲しそうな目で此方を見るではないか。おいコラそんな目で見るんじゃない!

 

「……お前、どうして……辛くないのか?」

「は?何が?」

「お前は、『ブラック企業』という所に務めているんだろう?」

「―――何でそれを知っているんだ?」

「先程貴様から『思い出』をき、キスした時にな……それにしてもあんな生活でよく生きてこれたな……」

「おいコラ社畜舐めんな!失礼だろうが!全国のブラック企業に務めている社畜に謝れ!」

「んもうマスター、早く帰りましょうよぉ?」

「ちょっと待てガリィ……こいつの『思い出』は『ミカ』を起動するに足りるかもしれん。」

「ん〜それなら少し失礼しますね〜」(ゲス顔)

「ちょっと待て一体何をムグゥ!?」

 

 今度もまた俺の中から『ナニカ』が抜け落ちる感覚が襲ってきた。しかもこの子何気にベロチュー上手いな……(驚愕)

 

「うわぁ……アンタ下手すりゃマスターよりも『思い出』のタチ悪いわよ?」

「え、ちょっと待て一体何時の思い出吸いやがった!?」

「……オレはお前が健康診断で死亡数値叩き出しまくってる時期だ。」

「アタシはアンタが大学の友達に合コンで嵌められた事かしらね〜」

 

 おいちょっと待て!それ完全に俺がこっちに来る前の黒歴史じゃねぇか!

 

「というかお前ら誰だよ!?」

「俺は『キャロル・マールス・ディーンハイム』、錬金術師だ。因みに見た目はこんなだが成人しているぞ?」

 

 錬金術師ィ?鋼〇かな?合法ロリとはこの事か(白目)

 

「アタシはマスターが作ったオートスコアラーの『ガリィ』でーす☆」

 

 人形ってNieRシリーズか?設定盛りすぎィ!!

 

「んじゃ俺も自己紹介しとくかね……『諸星 正義』だ。宜しくな二人とも。俺は明日も朝一で仕事だから、じゃあな!夜道には気をつけてなー

(俺のファーストキスをロリっ子に奪われた……俺はロリコンじゃ無いんだがなぁ……出来ることならマリアさんみたいな人が良かったな―――って何考えてんだ俺は……)」

「あ、ああ……(しかし思い返すとオレはとんでもない事してないか?アレって結局ファ、ファーストキキキキスって事に……いやいや、『思い出』を摂るためにした事だ!だからノーカウントだノーカウント!)」

 

 こうして何とかやべぇ二人から逃げる事に成功した。ただ帰り際にキャロルの顔が真っ赤になっていたのは気の所為かな……まさかキスした事思い出して恥ずかしくなってんのかな?だとしたら初心過ぎない……?

 そして翌日。俺は久し振りの休日に家の中を掃除しようと思い、風呂を沸かすと汚れが一気に出てきて顔面蒼白に、何故か偶然訪問してきたマリアさんも一緒に手伝ってくれたので予定していたよりも早く終わった。

 

「正義……家の掃除はキチンとしましょうね?」

「はい……まさか風呂のパイプからアレだけの汚れが出るとは思いもしませんでしたからね……ホントにありがとうございます。」

「ふふ、別に大丈夫よ?正義の家は翼の家ほど汚くは無いしね……」

「ちょっと待ってくださいそれ凄く気になるんですが。」

 

 しまったとばかりの顔をして、俺から目を逸らすマリアさん。まさか風鳴翼が部屋の整理が出来ないとか……ないよな……?

 なんか怖くなってきたから止めよう、うんそうしよう!(現実逃避)

 

 それから2、3日ほどトレーニングメニューをこなしていくと、俺は司令から奏者達と特訓するから来いと言われた。まぁどれだけ強くなったか試したいし、マリアさん以外とあまりコミュニケーション取れていなかったからこれを機に取れればいいなぁ……

 

「来たな正義、早速やるぞ!」

「はぁ……取り敢えず俺は誰と試合すればいいんですか?」

「うむ、正義にはまず……コレを着けてもらう。」

 

 そう言って司令は篭手を俺に渡してきた。

 

「あぁ成程、コレなら大体行けますね。」

「ではまず響君から頼む。」

「分かりました師匠っ!」

 

 ……響ちゃんって司令に弟子入りしてたのか、でもな―――『社畜』の本気、見せてやるよ……!

 

 まず響ちゃんは真っ直ぐ此方に進んできた。拳の一撃は強く、そして重い。だけど「それだけ」だ。素直すぎて攻撃が捌きやすい。なので俺は、響ちゃんの攻撃を受け流し『体幹』を崩していく。

 

「だァァァ!!!」

「―――そこっ!!」

 

 響ちゃんが拳を叩き込む直前に、左腕を盾にすることで胴をガラ空きにさせる。そしてそのまま右手で掌底を叩き込む。

 

「ガハッ―――」

 

 そしてそのまま響ちゃんはぐったりと倒れ、気絶していた。フゥ……ギリギリ勝てた……

 

「はぁ……正義、いくらなんでもやり過ぎだ。響君が気絶しているではないか……」

「ス、すいません……まだ調整がしづらくて……手加減したら直ぐに負けてましたし……」

「まぁいい、次は翼として貰うが、行けるか翼?」

「大丈夫です叔父様……先程の戦いで私の中の跳ね馬が踊り昂っていますので……」(防人の眼光)

 

 ひぇっ……翼さんの鋭い眼光……怖いけどゾクゾクしてる俺はマゾヒストになってきているのかもしれない。

 

「お、お願いします!」

「あぁ、風鳴翼……推して参るっ!」

 

 ――――――――――――――――――――――――

 

「翼……もう少し手加減してやれ、危うく死ぬ所だったぞ?」

「す、すいません叔父様……」

「いや、大丈夫なんで気にしないでください……自分も失礼な事しちゃいましたしお互い様です。」

 

 いやぁ、流石は翼さん。奏者達の中でマリアさんの次に古参って聞いていたから警戒してたけどかなり強くて驚きが隠せなかった……まさか緒川さんと同じく『影縫い』を使って動きを止めてきてからの牙突は危うく死にかけた。

 まぁ『社畜化』して影縫いは突破出来たから何とかなったけど、まさか影縫いの硬直が解いて牙突を拳で殴って軌道を逸らしてから反撃しようとしたら足場が悪くてラッキースケベみたいなことが起こってしまった。

 その瞬間俺はマリアさんに〆られる未来が見え、速攻で翼さんに土下座したら

 

「い、いや、私もこのような事になるとは思いもしなかったのだ。気にしないでくれ……」

「そうして頂けると有難いです……」

 

 

 そして次は調ちゃんと切歌ちゃんの二人である。おいコラ社畜を虐めて楽しいのか!?(血涙)

 

「デース!!」鎌を飛ばす

「せいっ!!」鋸を飛ばす

「いやぁぁぁぁぁっ!!!!!」社畜の勘で避ける

 

 何で鋸と鎌が大量に飛んでくるのぉぉぉぉぉおぉぉ!!!

 

「だーもうシャラくせぇ!!ぶっ飛べ有象無象!!」

 

『社畜』の集中力を駆使して鋸を弾き飛ばしてほかの鋸や鎌に連鎖するように当て、二人を気絶させた。

 

 

 

 クリスちゃんの場合〜

 

「おらおら!へばってんじゃねぇぞ!!」ズダダダダダ

「クソッタレェェェ!!!」

 

 ガトリングやらミサイルやらが飛び交って近付こうにも近付けない上に、翼さんの時みたいなラッキースケベが起きる可能性があるので俺も迂闊に近付けない。

 

「ええい、なる様になりやがれ!そして許せクリスちゃん!!」

「うわっ!?」

 

 俺はクリスちゃんに急接近し、至近距離で地面を殴って隆起させた事でミサイルの爆発に巻き込ませてギリギリ体力が多い俺が勝った。

 ただまぁ最後の攻撃でクリスちゃんに怪我させてしまったので、お詫びにお菓子の料理本をあげると照れながらも感謝を述べてくれた。

 

 

 最後にマリアさんなのだが……

 

「……」ゴゴゴゴゴゴゴゴ

「あの……マリアさん?」ヒヤアセ…

「何かしら正義?」(ニッコリ)

「ヒェッ」

 

 嘘だろマリアさんの後ろから某六天魔王の化身が見えるんだけど、俺今日死ぬのかなぁ……(諦観)

 

「……行くわよ、正義!(何でこんなにもイライラしてるのかしら……?)」

「スゥ……(とにかく絶対に生き残るんだァ……!!)」

 

 俺は目を閉じ、『社畜化』する。実際コレをすれば、本気出した緒川さんに一発だけ拳を叩き込む事が出来たから、多分大丈夫……だと思いたい。まぁ現に―――

 

「―――破っ!!」

「うわぁぁぁ!?」

 

 

 ―――一発でマリアさんに勝ってしまったわけだし。

 

 

 因みにマリアさんには今日は食事に誘い、後日買い物に付き合って貰うという事で何とか許してもらった。その間俺は正座で聞いていた。なんでかって?察しろ。

 

「いやぁ正義さん強いですね!でも次は負けません!」

「ははは、響ちゃんがこれ以上強くなったら俺の身が持たないって……」

「でも実際正義さんのお陰で改善点が見つかったのですから、そこまで謙遜しなくても……」

「翼さん、『慢心』は人を一番駄目にする。だから俺は自慢なんかしないし、それを見せびらかす様な真似はしないよ。それに切歌ちゃん達のコンビネーションって他の人達では出来ないのかな?それが出来ればかなり戦術が広がる気がするんだけど……」

「!それは考えても見なかったデース!!」

「っ!」

 

 ん?切歌ちゃんは嬉しそうだが、調ちゃんの様子が……コレは『不安』?

 

「成程、二人のユニゾンを私達にも出来るようにすれば、もっと強くなれると言うことですね!凄いですよ正義さん!!」

「お、おう……響ちゃん、近いからちょっと離れようか?」

「あっ……ごめんなさい!」

 

 フゥ……響ちゃんって結構グイグイ来るから心臓に悪いぜ……

 

「まぁ俺の意見は参考程度にでもしてくれればいいさ。今は個々人の力をつける時期だしね。」

「……そうね。私達はまだ適合係数がまだ足りていない訳だし……」

「「うっ……」」

 

 マリアさんの一言で切歌ちゃんと調ちゃんの苦い声が聞こえる。

 

「ま、まぁ俺の方で文系科目の勉強とかは見てやれるから、分からない所があったら持ってきていいから……」

「「本当です(デス)か!?」」

「ファッ!?いきなり大声出さないでくれ……心臓に悪いから……まぁ取り敢えず訓練が済んだ後に持って来てね?」

「分かりました!」

「了解デース!!」

 

 というような感じで反省会?は終了した。因みに響ちゃんと切歌ちゃんは英語と古典の教材を持って来たので、軽い小テストを行ったあと、それぞれの苦手分野を指摘し、俺なりの解き方を教えると、二人の目が凄く輝いていた。因みに日本史とか世界史は教科書丸暗記で覚えりゃ勝ち組って伝えると苦い顔をしていたけど、頑張ってやっていた。切歌ちゃんは日本語に不慣れな部分があるからまだ分かる……だがな響ちゃん?古典の助動詞はやろうと思えば一年生で覚えれるのに何してたんですかねぇ?(般若)

 それからというもの響ちゃんの親友の『小日向 未来』ちゃんと調ちゃんが俺に勉強を教わりに来るようになった。まぁ俺のやり方は『効率よく問題を解く』という方式で教えているので、二人とも驚いた顔をしていた。

 

「正義さん、ありがとうございます。文系科目だけだけど、切ちゃんの成績が前よりも上がっていたのも理解出来る……!」

「うん、響も最近は自分から勉強に取り組んでいるのも分かる気がします。正義さん、ありがとうございます!」

「どういたしまして、まぁ二人の実力なら俺がこれ以上深く言う必要も無いしね。また何かあったら愚痴くらいなら聞くよ?」

「「ありがとうございます!」」

 

 とまぁこんな感じで結構仲が良くなった。未来ちゃんは最初俺を殺しに来たのかな?って思う程の眼力を込めた目で俺を見てきていたから、正直怖かった(小並感)

 そして帰りはマリアさんと一緒に食事をしてから帰っている途中、マリアさんが調ちゃんと切歌ちゃんの勉強を見てくれてありがとうと言われたが、俺はそんな事無いですよ、と返すと、マリアさんは俺の手を握ってきたので、変な声を出してしまった。

 

「えっと……マリアさん?この手は……」

「少なくとも私は切歌と調に何かしてやれた事があったはずなのに、何もしてやれなかった……でも貴方は私がしてやれなかった事をしてやれた。その事に対してお礼を言っているの、だから素直に受け取って貰えないかしら……?」

 

 ……確かにマリアさん達の過去はかなり重いものだ。少なくとも『普通の生活』というものを今まで出来なかった彼女達がこんな生活を送れているのは、響ちゃんが手を伸ばし、司令がとても人情のある人だったからだろう。

 

「そうですね、素直に受け取っておきます……そうだマリアさん、今度食事に行く時は自分のお気に入りの食堂に行ってもいいですか?」

「ええ、いいわよ。『食堂』って事は、切歌や調達が行く学校みたいなのかしら?」

「いえ、どちらかと言うと庶民が行くようなオンボロな雰囲気の店ですね。レトロな感じが結構心が落ち着くんですよ。」

「へぇ……それは是非とも行ってみたいわね。」

「因みにそこって深夜限定なんですよね。開店してるのが。」

「中々面白い店ね……今度翼を誘ってみようかしら……でもあの子よる九時以降は食べないって言ってたし……」

「まぁそれは僕らの秘密にでもしておけばいいと思いますけどね……」

「え、それって……」

 

 あ、やっべ自分で墓穴掘るとかアホか俺は!?

 

「い、いやそんなんじゃ無いですよ!?」

「フフッ、分かってるわよ。―――二人だけの秘密(・・・・・・・)よね?」

「はぁ……マリアさんには敵わないですね……」

 

 それから俺はマリアさんを送り、家に帰ってTETSUYAで借りた『マイケル・ジェイソンVSフレディーマーキュリー』でも見て精神鍛えるか……そう思って家の扉を開けると―――

 

 

 

「漸く帰ってきたか正義……

 

ご飯にするか?風呂にするか?それとも……オ、オレか……?

 

 

 

 ―――何でキャロルが家にいるんでせうか?(思考停止)

 

 

 




まさかのキャロルちゃんが何時の間にか正義さんの家に突撃していた………正義さんの明日はどうなる?
そして唐突に正義さんはOTONAの仲間入りを果たしてしまいましたね……(遠い目)

正義さん「俺が望んでたんとちがぁう!!」血涙

まぁまぁ、これでも飲んで落ち着いてください。(さり気なくエナドリを渡す)

正義さん「チッ……分かったよ……」グビグビ

因みにこの時はまだキャロルちゃんはビッキー達と対峙してません。
次回にはエルフナインちゃんと遭遇します。お楽しみに!
今回拙い部分があるけど気にしないでくれると助かります……次への布石なんや……

感想お待ちしております。ただし低評価、テメーはダメだ。


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記録8:知り合いに似ている子を手伝ってやったら何か懐かれたんだけどどうしたらいい?

前話でガチの社畜さん達からの感想が来すぎてちょっと怖ぇってなった作者だ。

今回はキャロルちゃんのターン!エルフナインちゃんとの絡みもあるゾ。

あ、評価がオレンジになってましたありがとうございます!(評価が下がらなきゃいいな……)
お気に入り700件越えありがとうございます……!!(号泣)




 ……ちょっと待て。何故俺の家にキャロルがいる?

 

「どうかしたのか正義?どこか具合が悪いのか……?」

 

 そう言ってキャロルは俺の顔を覗き込む。

 

「いや、体調は悪くないけどね?何でお前ここに居るんだよ、不法侵入で今すぐポリスメン呼ぶぞ?」

「ハッ、呼んだ場合捕まるのはお前の方だと思うがな!」

「馬鹿言えそんな事―――!?」

 

 ここで俺は言葉に詰まった。ここでもし俺が本当にポリスメンを呼んだ場合―――

 

 キャロル『お巡りさんコイツです!』

 P『お兄さんちょっと署までご同行願おうか?』

 俺『ちょっと待てぇぇぇぇぇぇ!!?!』

 

 ―――あっ…(察し)、詰んだわコレ(白目)まぁ部屋の掃除してくれたみたいだし、話くらいは聞いてやるか……(掌返し)

 

「はぁ……んでお前が来たのは何でだ?あと何でお前はそんな服装をしてんだよ俺を惚れさせようとでもしてんのか?だったら残念だが俺はロリコンでもフェニミストでもねぇから。寧ろスレンダーボディの方が好みだから。」

「そ、それは……ガ、ガリィがそうした方が似合うって……

 

 そう言えばキャロルがどんな服装をしているか詳しく言っていなかったな……彼女は今和服エプロン姿で俺に接してきている。そしてガリィよ、GJ!!庇護欲駆られる服装を選ぶあたりお前とは仲良くやれそうだ……!!モジモジしてる反応が庇護欲を更に促進するなぁ……(尊死)

 

「……そうか、似合ってるぞキャロル。」

「ッ……そ、そうか……!というか頭撫でるのやめろ!恥ずかしい!!(ガリィに頼んで良かった……!!アイツ今まで碌でもない事しかしてこなかったから今回ばかりは感謝するぞ!)」

「ああ、すまん。何だか娘を相手してる気分でな……嫁さんも子供も持った事ねぇけど。ってどしたキャロル?不貞腐れて。」

「何でもないっ!フンっ!(それなのに何でコイツは全く反応してくれないんだ……)」

「ぐえっ」

 

 何でキャロルは俺を殴ったのかは分からなかったが、彼女は俺にご飯を作りに来たらしい。正直マリアさんとご飯を食べてきたので、それとなく断ろうとしたが―――

 

「そ、そうか……オレのご飯は食べてくれないのか……」

 

 とキャロルの顔が絶望に染まっていたので、嘘をついて食べる事にした。

 

「んで?キャロルは何を作ったんだ?」

「ああ、昔父に作ってあげたシチューをな。」

 

 そう言ってキャロルは皿によそったシチューを置き、スプーンですくい、俺に突き出してきた。

 

「あ、アーン……」

「やめろキャロル!自分で食えるから!?」

「そ、そうか……」

 

 俺はしょんぼりしてるキャロルからスプーンを取り上げ、そのまま口に運んだ。

 

「……」

「ど、どうだ……正義?」

「ッ……!」

「泣いているのか?もしかして不味かったのか!?」

「……いや、そうじゃ、ない……」

 

 ……コレを食べた時、昔母さんが作ってくれたシチューに凄く味が似ていた。甘すぎず、濃すぎずの程よい美味さが、学生の頃に母が作ってくれたシチューを思い出させる。

 

 あぁ……ダメだ。コレは俺にとって、『社畜』にとって一番の『毒』だ。涙が止まんねぇよォ……

 

「なぁキャロル……うめぇよコレ。母さんが作ったシチューに凄く味が似てる……」

 

 俺は溢れた涙が止まらなかった。キャロルが作ってくれたご飯が、俺の心を、『社畜』となってから一度も癒されず、擦り切れかけた心を癒してくれた。

 

「そうか……良かった。お前の『傷』を癒す事が出来て……」

 

 そしてキャロルはにっこりと微笑みを浮かべて此方を見ていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 ―――そして俺は彼女の微笑みに少しだけ、ほんの少しだけ見惚れていた。

 

 

 

 

「なぁ正義……」

「何だよキャロル?コレはお前が望んだ事だぞ?」

「そ、それはその……オレも初めてなんだ!だから……」

「分かってる。流石に待てないんだろう?夜は長いんだ。楽しもうぜ?」

 

 そして俺とキャロルは―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「嘘だろ……怖すぎだろこの映画!」

「そうだよなぁ……殺人鬼同士の殺し合いって結構怖ぇよな……でも何で途中ダンスバトルみてぇになってんだ?インド映画じゃあるまいし……」

 

 夜中までTETSUYAで借りた『マイケル・ジェイソンVSフレディ・マーキュリー』等を観た。キャロルが途中から怖くなって俺の前に座ってきた。

 良かった〜、もしキャロルの体型がマリアさん並のグラマラスボディだったら理性が消し飛んでた……!!

 

 その後俺達は『私とパパと黄色い自転車』という映画を見て号泣した。今まで会ったことの無い父親と再会するも、アルツハイマー病を患っていたせいで娘だと分かっていないと娘が気付いてしまったシーンが個人的に泣いてしまった。キャロルは最後にお父さんがアルツハイマー病が末期症状になる前に買ってくれたのが黄色い自転車である事が分かり、娘が泣き崩れるシーンが良かったと言っていた。

 

 映画を見終わった俺はキャロルを家に送ろと思い、外へ出る準備をしようとしたが……

 

「スゥ……スゥ……」

「……はぁ……しょうがない。」

 

 俺はキャロルを起こさない様にそっとお姫様抱っこで自分の布団へと運ぶ。俺はソファで寝ようとすると、俺の服の裾を何かが引いた。

 

「パ、パ……」

「……。」

 

 仕方ない。今日だけ添い寝してやるか……ほっとけないだろ?寝言で親を泣きながら呼んでるヤツが傍にいたら。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ん……見た事ない天井だ……たしか昨日は、ガリィがオレにこんな服を着せてから正義の家に送ってご飯を作って正義に振舞って……て今何時だ―――って何で正義が俺の隣で寝ているんだ……!?」

 

 オレは直ぐに時間を確認しようと身体を起こすと、正義も丁度起きたのかふらついた足取りで服を着替え始めるではないか。

 

「お、オイ、ここで着替えるな!俺が部屋から出るまで着替えるな「Zzzzzzz」へ……?」

 

 もしかして、正義は……寝ながら着替えることが出来るのか?あの時正義の『記憶』を吸い取った時、一つの場面だけでも濃密すぎる記憶が流れ込んできて、危うく自我が崩壊しかけ、正義が感じたストレスと倦怠感が共に流れてくるほどの記憶だった。そして奪う事は出来なかったが、オレは正義の記憶の中のある部分を見てしまい、俺が錬金術で創り上げた『アルカノイズ』を使うのが躊躇ってしまう。

 なんせ正義の両親は―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ノイズによって殺されたのだから(・・・・・・・・・・・・・・・)…………

 

 

 それからオレは正義に親近感を覚えた。オレは錬金術で疫病に苦しんでいた人々を助けたパパが、逆に異端審問によって殺された。それ以降パパがオレに託した『世界を識れ』という命題を解くために、錬金術の研鑽を重ねていた。『万象黙示録』を完成させ、世界を『分解』する為に……

 しかし逆に正義は最初は自身にとって大切な両親をノイズによって奪われ、オレと同じく復讐心に囚われていたが、アイツは自分の様に親や大切な人がノイズによって奪われるのを防ぐ為に助ける事に専念していた。

 オレは復讐する事に囚われ、救えたハズの命を見捨てたのではないか?

 

 

 

 ……いかんな。これ以上考えるとオレはオレを否定してしまいそうだ。

 

「Zzzzzzz―――ん?ていうか何で俺はもう着替えてんだ?今日有給で休みなのに……まぁいいか、出社するか……つってもまだ時間あるし、何か朝飯作るか……」

 

 ……丁度正義も目が覚めたみたいだしな。

 

「おはよう正義、昨日はすまなかったな……」

「おうおはよう―――ファッ!?何でキャロルがこ↑こ↓に居るんだよ!?」

「昨日の事を覚えていないのか……?」

「?昨日……あぁ、そういやそうだったな。まぁいいや。朝飯食ってくか?おにぎりとか手軽な感じのやつだけどな。」

「いや、流石にそこまでは―――『ぐぅー』い、いや今のは……」

「……はぁ、いいから食ってけ。」

 

 それからオレは正義に色んな事を話した。オレのパパが殺された時の事、それから今までの事を話した。まぁ少しばかり誤魔化したところもあるが正義は終始何も言わなかった。

 

「……んで?キャロルは結局何がしたかったんだよ?復讐か?正直に言うとな、お前がやっていることは『無駄』でしかない。ンなもんする位なら俺は世界中のありとあらゆるブラック企業をぶっ潰してホワイト企業に『分解して再錬成する』がね。そっちの方が社会にとっても世界にとっても労働者達にとってもいい話だ。逆にお前がやろうとしてる事は、『オレが新世界の神ィになる!!』ってのと一緒だ……違うか?」

 

 ただ一つだけ思ったのは―――

 

 正義、お前の方が余っ程ヤバいぞ……

 オレはその後正義に最初に会った公園でガリィが待っていると伝えると、一緒に行ってくれた。何故か終始手を繋いでいたが。そこまで子供扱いしなくていいだろ!?

 

 

 

 

 

 取り敢えず俺はキャロルを最初に会った公園に一緒に行くと、

 

「あ、マスター!昨日はお楽しみでしたねぇ〜?」

「んなわけあるか、キャロルが赤面してんじゃねぇか!」

「もういい、先に帰る!」

 

 あぁもうガリィのせいでキャロルが瞬間移動して帰っちまったじゃねぇか!まぁ錬金術師だから当然か……(寝惚けてる)

 

「まぁそれは置いといて……どうでした、マスターの和装メイド姿は?」

「GJ!体型がグラマラスボディな大人であればなお良かった!」

「うーん、直球すぎる感想にガリィちゃんちょっと共感できますね〜」

「いやぁキャロルって結構いじりがいあるもんな!」

「ですよね!?マスターったらああ見えて結構可愛い所有りますよね!」

 

 

 その後俺達はキャロルが可愛ええという話題で盛り上がっていると、近所のおばさん達に通報されかけたので危なかった……!!

 

 それからガリィとはぐれた俺は一人街をぶらつき、穴場の居酒屋ねぇかなぁ……と思いながら散策していると、本屋が近くにあったので寄ることにした。

 

「いやぁ……気付けばもう夜か……そういやマリアさんと翼さんのコラボユニットのライブって今日だったはず……」

 

 そしてこの時、俺はある事に気づく。

 

 マリアさんと翼さんのライブは今日

 ↓↓↓

 このままだと見逃してしまう

 ↓↓↓

 マリアさんと翼さんが悲しい顔をしてしまう(予想)

 

 

 

 

 

 

今 す ぐ 帰 ろ う ( 使 命 感 )

 

 

 

「さぁ……(始まる前に)振り切るぜ……!!」

 

 俺は夜の街中を全力疾走(SYATIKU化して)走った。ライブは何とか間に合った。

 やっぱマリアさんと翼さんかっけぇ……!!(感動)

 あの二人と同じ職場にいる俺の運は今世紀最大の奇跡ではなかろうか?ていうかマリアさんが時折見せる反応に、思わず本音が漏れそうで大変大変。言ったその日に振られるね、自身を持って言ってやらァ!(血涙)

 ……ライブが終わっちまった……まぁ楽しい時程早く過ぎるしな。そういやデスパ終わって漸く休めると思ったらクソッタレの上司から仕事追加された時は危うくPC殴りそうになったなぁ……思い出すとイライラしてきた。外に散歩に行くか……念の為レモン持ってっとこ。

 

 

 

 

 

 

 

 ただまぁ、外に散歩に行くと、クリスちゃんがコインを撃ちまくっている変な奴と彼女の後ろにいるチビッ子を庇いながら戦っていたので、殴り込む事にした。八つ当たりでは無いかって?そんな事は近くにいた彼女たちが悪い(横暴)

 

「こんな時間に爆発物使ってんじゃねぇ!!お前ら纏めてシバキ倒す!!」

「「「何で!?」」」

 

 その後俺はクリスちゃんとチビッ子とコイン撃ってたやつに目潰しをかまし、視界が回復した瞬間にレモンの果汁を直浴びさせて悶え苦しませた。ただコイン撃ってたやつは人形だったので、無言の腹パンを決めてやった。慈悲はない。

 翌日クリスちゃんには土下座して謝り倒しました。そしてチビッ子ことエルフナインは作業を手伝ってもらう事で許してもらえた。どれくらいかかる?って聞いたら、

 

「二週間はほぼやらないと間に合いません……すいま「よしやるぞ、エナドリの貯蔵は充分か?」へ?あ、ちょ―――」

「やったぜ漸く『社畜』らしく仕事ができる……!!」

 

 というふうに、二週間かかる作業を一週間早めに済ませた上に、作業の八割は俺がやった事にエルフナインは驚いていた。にしてもコイツ見た目がほぼキャロルなんだよなぁ……髪の色とのほほんとした顔つき以外はホントキャロルだわ。因みにその事を聞くと、何故か怯えた様子で自身はキャロルの予備躯体―――つまりはホムンクルスだと教えてくれた。

 キャロルって本当に鋼⚫好きなんだな〜ってアニメ好きの俺はちょっと和んだ。怯えたエルフナインを俺の膝に乗せ、頭を撫でてやる。

 

「良いんだよ、もっと甘えて。少なくともキャロルはホラー映画見た時こうして甘えてきてたからな。」

「え……」

「だから一人で全部やろうとするな。そんなもんは『社畜』の俺に任せとけ!」

「わ、分かりました!でもちゃんと休んで下さいね……?」

 

 うーん、エルフナインはオアシスやわぁ……社畜時代にこんな子がいたら俺は(尊みで)死んでたな。まぁそんなのクソッタレの上司が妨害していただろうけど……

 

 そして翌日からエルフナインはちょくちょく俺に甘えてきた。自作したエナドリを俺にプレゼントしてきたり、研究室内で休憩している時は俺に抱き着いて寝てたり等、子供らしい甘え方だなぁと思いながら彼女の頭を優しく撫でる日々が続いていた。

 

 あっそうだ、エルフナインがS.O.N.Gに協力してくれると決まった前の日に、翼さんとマリアさんが謎の人形に襲われて、『裸』にされたらしい……人形許さん慈悲など生温い!製作者には目潰し+檸檬汁を与え、小さなビニール袋によるチアノーゼにさせてやらァ!(般若)

 

 

 一方その頃キャロル陣営はと言うと……?

 

「…………」ギリギリギリ

「ま、マスター……?」

「……どうした、ガリィ。」

「さっきから顔が凄いことになってますけど……なにかあったんですか?」

「どうしたもこうしたもあるか……エルフナインめ……正義(オレの想い人)に手を出してるんじゃない……!アイツもアイツで甘やかしてるんじゃない……!!(血涙)

 

 どうやらエルフナインちゃんの視覚を通じて、S.O.N.Gの作戦は筒抜けのようだ(戦慄)

 しかし、キャロルはそんな事よりもエルフナインが正義に甘えられている方が許せないらしい。

 

「マスター!その顔は派手に不味いかと!」

「そうですわ、彼は最終的に我々がマスターの前に運んできます。ですからそれ迄の辛抱を……!!」

「……そうだな。頼りにしているぞ、我が下僕達(オートスコアラー達)よ……」

 

 キャロルが今にも自身の根城を破壊しそうな程怒り狂っていたので、流石のガリィも巫山戯るのをやめて主の怒りを鎮めることを優先したそうな。

 

 

 そんなヤバい事が計画されているとは知らずに、正義は何時の様にTETSUYAで映画を借りていた。

 

「うーん、どっちがええんだろうなぁ……どっちがいいかな、響ちゃん?」

「そうですね〜、思い切ってこっちなんてどうですか!」

 

 そう言って響ちゃんが手に取ったのは、『怪傑うたずきん』というアニメで、クリスちゃんも見ているのだとか。まぁ本人は否定していたけど、本当は見ていそうだよね。恥ずかしいから誤魔化すというのは分からなくはないけども。

 

「ていうかこれってシーズンが4まであるから全部観るのに時間がかかるんだよなぁ……それならこっちにするかな。」

 

 そう言って俺は、『リ⚫ル鬼ごっこ〜社畜編〜』を響ちゃんに見せる。

 

「うへぇ……正義さんって結構スプラッター?なやつ選びますよねぇ……」

「と言ってもなぁ……あとは『渡る世間は社畜ばかり』や『踊る社畜さん二十四時』とか『社畜のグルメ』しか観たいのが無いんだよなぁ……」

「流石に社畜から離れましょうよ!?逆に癒されそうなやつ選びましょうよ!」

 

 何故だ響ちゃん、コレは観ても損がない程よい作品なのに!なんなら『社畜戦争』もオススメするぞ!

 ……とは言えず、ふと目に入った映画をとる。

 

「ん〜じゃあコレかな……」

「まぁ、それなら大丈夫だと思います。」

 

 因みに俺が取った映画は、『ひだまりの様な彼女』という恋愛映画だ。コレを見た時未来ちゃんが思い浮かんだけどなんでだろうな?

 それから俺と響ちゃんは会計を済ませ、響ちゃんと別れた。

 

「……そういやキャロルは何してんだろうなぁ。少なくとも話せば分かり合えると思うんだが……」

 

 俺はそう独りごちて家へと帰ろうとすると―――

 

 

 ゴンッ!!

 

 

「グッ……!?」

「マスター、派手に気絶させたぞ。これより帰投する……」

『よくやったレイア……これで正義はオレのモノだ……!!』

 俺は何者かに後頭部を鈍器のようなモノで殴られ、意識が途絶える。ただ最後に聞こえた声がキャロルの声に似ていたが、確認する前に俺の意識は闇に消えた。

 

 

 

 

 




等々誘拐されてしまった正義さん……果たして彼はキャロルちゃんの魔の手から逃げる事が出来るのか?()
そしてマリアさんのアピールにタジタジだが好意に気付いていない模様。悲しいなぁ……

そう言えば未来さんとビッキーの融合技が出ましたね……漸くか……!!
でも今日イベントガチャ引いたらVitalyzation当てたから多分来ねぇなぁ……(( ;꒳; ))


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記録:9 目が覚めたら金髪ロリに監禁された。やめろォ!HA☆NA☆SE!!

前回の感想でキャロル√の声が来すぎて怖ひ……書けない事も無いけど……

まぁ多分書くとしたら先にグレビッキー書きそうだけどね……ツンデレビッキーに癒されてるシーン見たい?見たくない?そんなぁ……(´・ω・`)

今回ばかりは正義さんがやらかします。

総合評価1000超えたやったー!!お気に入り800超えたやったぜ!!
まだオレンジ色だから気をつけながら書こう……黄色は嫌じゃ……(強迫観念)




「う、うぅぅん……」

 

 俺は後頭部の痛みに呻きながら身体を起こすと、何故か牢屋に入れられていた。アレか?キャロルに手を出したとしてロリコンやぺド共の集団に襲われたのか……?

 しっかし誰だ俺を誘拐したアホンダラは……こちとら明日仕事やぞ!家に返してくださいお願いします!(謎の請願)

 そんな下らない事を考えていると、見知った人物が俺の前に現れる。

 

「やっと目が覚めたか正義……」

 

 そう言って彼女はおぼつかない足取りでこちらに近付き、俺の顔に手を添える。

 

「あぁ……ずっとずっと会いたかった……エルフナインを通して正義の事を見ていたが、随分アイツの事を甘やかしていたじゃないか?オレには全くしなかったと言うのに……!!」

「キャロル……泣いてんのか……?」

「ああ、お前に会おうにも用事があって行けなかったし、ガリィに何度も止められたり……まぁ今お前に抱き着く事ができているだけまだマシか……」

 

 うーん、コイツはかなりヤバいなぁ……今のキャロルはデスマが続きすぎて精神状態が限界を迎えている社畜並にヤバいぞ……しょうがない、ここはいっちょ甘やかしてやるか!(父性)

 

「そっか……お疲れさん、俺に抱き着きたいなら幾らでも抱き着いとけ。親父さんみたいには出来んかもしれんが、そこは勘弁してくれよ?」

 

 そう言って俺は抱き着いてきたキャロルの頭をそっと優しく抱き締めながら撫でる。

 それから数分後に正気に戻ったキャロルにビンタされたのは理不尽だと思うがね!(泣)

 

「はぁ……まぁいい。それで?態々俺を誘拐して何がしたいんだ、それにお前には幾つか聞きたい事もあるんだが?おいコラ顔を逸らすんじゃない!」

「いひゃいぞましゃよひ!(痛いぞ正義!)」

「うっせぇ、こちとら明日仕事やぞ!しかも早めの出勤なのによォ……どうしてくれるんですか、オォン?」

「それについては本当に済まない……だがお前にしかできない事なんだ。」

「……話を聞こう。((ゲンドウポーズ))」

 

 それから俺はキャロルにこの建物―――『チフォージュ・シャトー』の使用用途について教えられた。

 要は、コイツは本来世界の分解―――『ワールドデストラクター』としての役割を担っていたが、先日俺がキャロルに説教したせいで、世界の分解では無く、ブラック企業殲滅兵器(・・・・・・・・・・)として魔改造を施したらしい。

 

 

 え?ちょっと待って、俺の意見真に受けてそんなの創ったの?これって俺も共犯者って事にならない?どうしてあの時あんなこと愚痴りやがった過去の俺ぇぇぇぇぇ!!!

 そんな中キャロルは俺にある事を頼んできた。

 

「で、だ。正義に協力してもらいたいのは、ミカの戦闘機能に関するアイデアを一緒に考えて欲しいんだ。出来れば他のオートスコアラーもなんだが……」

「……はぁ?どういう事だよ?」

 

 戦闘機能を増やしたいって事か?設計図とかどういう武器を使うのかとか見ないと分かんねぇなこれ……

 

 それから俺はキャロルに設計図やらを見せてもらい、色んなアイデアを出してしまった。

 まぁ実際に見ないと分かんないからオートスコアラー達と会って欲しいと言われたので、会いに行くことに。

 

「マスター、そちらの人は……」

「すまないな、お前達の強化プランを考えてもらう為に今回誘k―――連れて来てもらった正義だ。」

「おいコラ今誘拐って言いかけたの聴き逃してねぇからな!?」

「アタシはミカだぞ!宜しくダゾ、マサヨシ!」

「うわ、すげぇ腕だな……」

「(∩皿^∩)ニシシシシそうだろー!!」

 

 ミカは口調大分片言だけど、何だか世話が焼ける知り合いみたいな子だな……

 

「私はファラと申します。宜しくお願いしますわ正義さん……」

「こちらこそよろしくお願いしますファラさん。それでそちらの派手な方は……」

「ほう?この派手さが分かるか……いい人だな。私はレイアだ。派手に宜しくな。正義」

「こちらこそ。」

 

 ファラさんは何と言うか礼節ある性格の持ち主かな?レイアさんは結構派手な衣装とか好きそうだな……今度パンクロックの雑誌でも持っていこうかな?

 そんな事を考えていると、俺の(色んな意味で)友人であるガリィが頭を抱えていた。

 

「うわぁ……本気だこのマスター……正義さん、うちのマスター大分ヤバい状態なんで気をつけて下さいね?」

「おう……まぁ何かあったら頼らせてもらうよガリィ。」

「ガリィ……何をコソコソ話している?」

「何でもありませんよマァスタァ〜」

「チッ……正義、何か良いアイデアが浮かんだか?」

 

 あっ……そういや新武装のアイデア考えて欲しいとか言ってたな……キャロルがロボットアニメオタクならマジ⚫ガーZやゲッ⚫ーロボとかガ⚫ダムとかからネタを出せるんだがなぁ……まぁそんな事してたら世界を分解する前に世界は更地になるがね!(冷汗)

 

「そうだな……ミカの腕ってさ、『ロケットパンチ』はできないの?」

「?ロケットパンチって何ダゾ?」

「ロケットパンチってのは―――」

 

 時々ミカの口調が何処ぞの池沼みたいになる時があるから吹かない様に気を付けないと……

 それから俺はキャロル達に新武装のアイデアを一通り伝え、こっそりシャトーから抜け出そうとすると、キャロルに

 

「お前は一生ここから逃がさん。オレとここで暮らすんだ……」

「ポッチャマ…(小声)」

 

 って言われてキャロルの部屋にぶち込まれた。思わず池沼みたいな言動になっちまったよ(震え)

 因みに部屋から抜け出そうとしたら障壁で出れなかった、ちくせう。

 

 そうだ。携帯取られてないからマリアさん辺りに連絡できれば助けが来るかな?思い立ったが吉日とも言うし、早速―――

 

『圏外』

 

 ……まじで?

 

 俺は見間違いかと思ってもう一度見ると……

 

『圏外』

 

 ……うん。これだけは言わせてくれ……

 

 

 

どぉじてだよぉぉ!!!!!!(号泣)

 

 

 

 

 そして俺は思いっ切り泣いた。第一志望の大学に受かったくらい泣いた。ベクトルは違うがな!(血涙)

 

 

 そしてなんやかんやあってキャロルが部屋に戻ってきた―――と思ったら赤色のYシャツの寝巻きを着た美女が来た。

 

「……なぁ。」

「……何だ正義。」

「ダリナンダアンタイッタイ……!?」

「キャロルだ。今は本来の年齢に合わせた身体にしたがな。」

「うそーん……」

 

 いやいやそんな馬鹿な……まぁキャロルが大人になったらこんな見た目になるんだろうなって思ってたけどさ?身体の大きさいじくれるって狡いと思うんだ。社畜の身からしてみれば、常に健康体でいられるわけだ……うん、その技術貰っていいかな?いいよね?(羨望)

 

「な、何だそんなにジロジロ見てきて……」

「いやぁ、キャロルの姿が綺麗でな。お世辞抜きで見蕩れてた。」

「ンなっ!?」

 

 今言ったことは紛れも無く本心だ。今あすなろ抱きとか膝上に乗って甘えてきたら理性が吹っ飛ぶから、絶対にさせんがな……!!

 

「ま、正義は、今のオレと、初めて会った時のオレと、ど、どっちが好みなんだ……?」

「それを聞いてどうするつもりだよ……?」

「無論常にこの状態でお前のオリハルコン並の理性を壊して―――って何言わせる気だ!!」

 

 そう言ってキャロルは照れ隠しとして俺に殴りかかって来たが、俺は難なく躱し、キャロルのデコを小突く。

 

「イタッ!?」

「たくっ……俺は誰かと結婚なんざしねぇよ。一生な……」

 

 そう言って俺はキャロルを何とか寝させようとしたが、中々しぶとかったので、当て身で強制的に寝させた。その時のキャロルの呻き声が可愛かったのは、言うまでもない。

 

 

 

 

 

 

 そして翌日、本部に連絡が取れない事が分かったので、仕方なくオートスコアラー達の強化に専念する。取り敢えずミカの腕に追加した武装を紹介しよう!(意外とノリノリ)

 

 ・『ロケットパンチ』

 ・『ニードルミサイル』

 ・『ブレストファイヤー』

 

 うん、ヤバい!!(今更)

 調子乗ってミカちゃんの武装がマジガ⚫ーZみたいになった……一番やべぇのガリィだけどな!(現実逃避)

 因みにファラさんにはジョジョのワムウが使用していた『神砂嵐』と『渾楔颯』を、レイアさんにはコインにトンファーだけでなく『ゴーレム生成』を搭載させた。正直コレは説明が難しいので、後で細かい説明をしよう……

 

「正義さ〜ん、コレ本当に性能ヤバいですね〜装者達勝てるんですかね〜?(黒笑)」

「……まぁ『奇跡』でも起きん限り無理だろうな。」

 

 確かに今のガリィの武装的に響ちゃん達の中で勝てる人物はいないだろう……司令?司令に勝てたらそいつは武神だね。

 

 だってガリィの武装って簡単に言うと

 

『空気中の水分を自在に操る』っていう武装だしね。

 

 と言っても、最初に水を大量放出してからじゃないと意味は無いけど。それをしないと空気中に錬金術で生成した水が空気中に分散しないので、操ろうにも操れないのだよ……まぁ欠点が大きい分、体内に入った瞬間に相手は身体の自由を奪われるがね。

 因みにキャロルにも手解きをした。ファウストローブという強化スーツ的な物で戦っていたが、キャロルの主兵装が『糸』なのだが、使い方が雑過ぎて全く相手にならなかった。正直NINNJA―――じゃなかった緒川さんの方がヤバかったので、キャロルには『HELLSING』にでてきた『ウォルター·C·ドルネーズ』の糸の使い様を見せてあげた。何とかテレビとビデオがあって助かった……キャロルはウォルターさんの戦い方に終始驚いていた。そして全部見終わった時―――

 

「正義!オレもあんな風に糸を使える様に鍛えてくれないか……?今のままでは装者達に負けぬとしても、お前には絶対に勝てない。だから、頼む……!!」

「……普通なら、俺とお前は敵同士なんだが……ここまでやっちまったんだから、今更断れねぇだろ……いいよ。ただし週一でいいから俺を外に出せ。そしたら鍛えてやる。」

 

 恐らくキャロルはここで断ってくるはず……だがそんな事をすればキャロルはガリィ達オートスコアラーよりも弱い主という屈辱的な立ち位置に居ることになる。

 

「くっ……だがこのままでは正義が何処ぞの雌豚に取られてしまう……背に腹はかえられないか……!!

 

 どうしてそんなに悩むんですか(真顔)

 さっさと俺を外にだせぇ!ビデオレンタル料が上がってるかもしれないだるぅお!?

 

「分かった……だが監視はつけさせて貰うぞ!お前はオレのモノだからな!!」

 

 一つだけ言ってもいいか?

 何時から俺はお前のモノになったんですか(正論)

 

「オレの初めてを奪っただろうが!責任取れ!!」

 

 逃げなきゃ……(使命感)

 

 

 

 さて、そんなこんなで外に出させて貰ったわけなのだが……ここどこ?

 

「ここは……恐らく響ちゃん達の学校の中ね。」

「おいコラどういう事だよ!?よりにもよってリディアンに落とすとかアイツ嫌がらせのつもりかよ……!?」

 

 因みに監視はガリィになった。まぁ色んな意味で友人であるこいつの方が、何かと良いのだ。

 

「っていうかさっさと出るか、一旦借りたビデオを返却しなきゃいけないしな……」

「アンタそれフラグってやつじゃ……」

「お前こちとら返却日遅れてんだぞ?これ以上延滞料金重ねたくねぇっての!」

 

 この時俺はこの選択を後悔するとは思いもしなかった。

 何でって?

 

 

 

「おい正義、今までどこに行っていたんだ!皆総出で探してたんだぞ!?」

「ウェッ!?司令、ナジェココニ!?」

 

 

 

 

 まさか返却しに行った先のTETSUYAで司令に会うとか誰も予想出来ねぇだろうが……!!((焦り))

 

 




さぁ次回は天国と地獄のBGMに合わせて読むといいかもしれない……主に主人公が逃げるかもしれいないから……何から逃げるかって?察して……

正義さんの手によって、オートスコアラー達の戦力は大幅アップ……何してんだテメェ!?
これじゃビッキー達が勝てる訳無いジャマイカ!?

因みにキャロルがウォルター·C·ドルネーズの様な糸の使い方が出来るようになったら、奏者達は100%勝てません。正義さんでも片腕は犠牲にしなきゃ勝てませんが……司令は無傷だけどな!(血涙)

感想お待ちしてます……


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記録10:何だかお互いに勘違いしているようなんですが……気のせい?

さーてここから正義さんは奏者達も魔改造します。(確定)
これでもキャロルちゃんには一歩届かないんだよなぁ……(絶望)
司令ならワンチャン……?



「……」

「…………」

「正義……お前今まで何処にいたんだ?」

「そ、れは……」

 

 

 言えねぇよ……

 

 

 誘拐されてたなんて言えないよォ!(慟哭)

 ましてキャロル達の武装強化しちゃった(テヘペロ♪)なんて言えないよォ!!

 助けてガリィえもん!!(切実)

 そう思って水を使った光学迷彩で隠れているガリィに目を向けると、

 

『嫌よ面倒臭い……それにそんな事したらアンタ確実にマスターのとこに居ないと死ぬわよ?(呆れ)』

 

 分 か っ て た ()

 お前が畜生だって事はなぁ!(やけくそ)

 

「まぁ……通り魔に襲われたとしか……気付いたら牢屋みたいな所にいて命からがら何とか逃げ出せたんですよ……」

「そ、そうか……」

 

 うん、嘘はついてない。誘拐はされたけど、監視付きで外に出させてもらったから嘘じゃない!(現実逃避)

 

「まぁ何はともあれ、無事で良かったよ。マリア君達も君の事を心配していたからな……」

「……そう言えば監禁されてて外の状況分かってないんですが、今の状況って……」

「正直に言うと、かなり苦戦を強いられている……響君のギアが破壊された事により、こちらの戦力もかなり低下している。君とエルフナイン君のお陰でproject IGNITEを進める事が出来たのが功を成したのか、翼とクリス君のギアは強化する事が出来たが……それでも尚オートスコアラー達とは五分五分の戦力である……と言ったところか……」

「そう、ですか……」

 

 俺は内心冷汗が止まらなかった。俺がアイツらに後先考えずに手を加えてしまったから、余計に傷つく人達が増えた事に対して、自責の念に駆られる。

 

「正義……お前さえ良ければ、響君達を鍛えてやってくれないか?」

「……はい!今すぐにでも!!」

 

 それから俺はレンタルショップで遅延料金を払った後、直ぐにS.O.N.G本部へ行き、響ちゃん達を鍛える準備をしようとしたのだが……

 

 

「正義さんっ!!」

「ヘボンッ!?」

 

 まさかエルフナインが泣きながら俺に頭から突撃してきたのには驚いた。しかもエルフナインは背丈が低いので、場所的に重大なダメージを受けてしまった。主に俺の愚息が。

 

「だ、大丈夫ですか正義さん!?」

「大丈夫だ、問題ない(吐血)」

「いや大丈夫じゃないでしょそれ!?」

 

 後ろから聞き慣れた、というより聞きたかった声が聞こえたので振り向くと、少し頬を膨らまし、腕を組んでいたマリアさんが立っていた。

 

「……可愛い(ボソッ)」

「へあっ!?」

 

 ……?どうしてマリアさんは顔を真っ赤にしているのだろうか?(天然)

 

「取り敢えずエルフナインは退いてくれるか?今から響ちゃん達を調教―――じゃなかった鍛えなきゃいけないからさ、ね?」

「わ、分かりました!(今変な事言ってたけど、正義さんがそんな事言うわけありませんよね!)」

 

 まぁ実際皆がイグナイトモジュール使える様にするには、『精神面』を鍛える必要がある。俺も克服したとは言えないが、向き合う事は出来るようにはなっているので、せめてそこまではいって欲しい。じゃないとキャロルは愚か魔改造オートスコアラーを倒す事すら出来ないのだから……

 

「さて、先ずは翼さんからですね……」

「ええ、宜しく頼みます正義さん。」

 

 今の俺は、右手に木刀一本だけを持って翼さんはギアを纏っている。最初は皆に止められたが、俺は時間が無いから口で説明するより実践した方が早いという屁理屈で押し通した。

 

「先ず翼さんには幾つか『技』を教えた後、『トラウマ』に向き合ってもらいます。」

「……?前者は分かるのですが、後者のそれはどういう事でしょうか?」

「平たく言えば『貴方が抱えているモノ』とでも言えばいいんでしょうか……まぁ一種の『悩み』とでも言っておきましょう。貴方達にはそれを乗り越えてもらいます。出来なければ貴方たちは死にます。」

「っ!」

「ですから―――死なないで下さいね?」

 

 それから俺は翼さんに『Devil May Cry』シリーズの鬼ぃちゃんの技を一通り教えた後に『SEKIRO』の葦名流の剣術を教え、扱きに扱きまくった。これで翼さんはかなりの防人になったと思う。お陰で俺が持っている『洞爺湖』の木刀が壊れかけたからね。帰ったらもう一本通販で買わないと……(使命感)

 

 因みに俺はガリィに監視をつけられているが、キャロルは連絡と帰ってきた後イチャイチャ?さえしてくれれば少しくらい離れてても良いというのをガリィから聞いた。アイツそれは教えろよ……危うく死ぬ所だった……報連相は大事だって親から習わなかったのか!?

 うぅむ、次はクリスちゃんだからな〜あの子一部分だけえげつない成長してるから気を付けないと……

 

「宜しく頼むな!(純粋)」

「はい、こちらこそ……」

 

 やめて!そんな純粋な目でこっちを見ないでぇ!申し訳なくなっちゃうからァ!(自己嫌悪)

 

「クリスちゃんは結構動きが派手な部分が多いから先ずは無駄な動きをしない様にしてみようか?」

「なぁ……」

「?どうしました?」

「いや……その、あたしもセンパイの時みたいなカッコイイ必殺技とか教えてくんねぇのかなって……べ、別に羨ましいとかそんなんじゃねぇからな!本当だぞ!?」

「ハハハッ、ちゃんと用意してますよ。それを出来るようにするために無駄な動きを減らすんですから。」

「ホッ……」

 

 何だこの可愛い生き物(尊死)

 先ずクリスちゃんはかなり重い過去を持っている。俺と同じ『親を失った』人間だ。だからこそこの子の悩みは、苦しみは多少予想はできる。だが俺の口から言ってしまっては意味が無い。まぁ俺なりに気を遣うがな。

 ここは少し心苦しいが、悪役ムーブするかな……?

 

「さて、では『何時も通り』の動きで来てください。俺は全力で貴方を叩き潰します……今の貴方では『何も守れない』と自覚させるくらいにはね……」

「ッ!?」

 

 顔色が変わった……どうやら彼女の悩みは当たっていたようだな……さて、敢えて一旦ガチギレさせて、正面から倒す事で、現状を理解して貰おうか!

 

「あぁ……やってやらぁ!!」

 

 そう言って彼女はガトリングを展開し、俺に向けて撃ち込んでくるが、俺は床を踏む抜いて地面を隆起させる。そして直ぐに背後に回りクリスちゃんの側頭部を殴り飛ばす。

 

「オラァ!!」

「ガっ―――!?」

「そんなもんか……オラ、さっさと立て。現場じゃ立ち上がるのを素直に待つ阿呆はいねぇぞ?」

 

 俺はクリスちゃんの頭を掴んで立ち上がるように促す。

 それから俺はハイになってしまいクリスちゃんを一方的に攻撃していた。

 

 一方正義の特訓を見ている奏者達は……(三人称視点)

 

 エルフナイン「正義さん……」

 切歌「アレって本当に正義さんなんデスか?ちょっと怖いデスよ……」

 調「切ちゃん……」

 マリアさん「ッ……(正義、いくら何でもやり過ぎよ……!!)」

 翼さん「今の正義さんは……(私の時よりも攻撃に躊躇いが無い……恐らく雪音の悩みを解決する為にやっているのだろうが、見ていて何故か凄く気持ち悪い……)」

 響「何で……正義さん……」

 

 全員が正義の豹変に驚きが隠せていなかった。翼さんの時よりも、容赦の無さが更に凄まじくなっていた。コレはクリスちゃんに『誰かを頼る』という事を、人間一人では限界がある事を身体に叩き込むつもりでやっているのだが、やり過ぎだよ正義さん!!

 

 そしてやり過ぎちゃった正義さんはというと……?

 

「ホラホラホラそんなヘナチョコな銃弾で当てれると本気で思ってんのかぁ!!もっと正確に!一発で殺っちゃう気持ちで撃ってこいやぁぁぁぁぁ!!!!(誰か止ちくりぃ……ハイになって自制ガガガガが―――)」

 

 おっとぉ?大分ヤベーイ状態になってますね……クリスちゃん早く殺らなきゃ(応援)

 

 三人称視点out

 

 

 

 因みにクリスちゃんの特訓は司令が(物理で)止めました、技はちゃんと教えたよ?何を教えたかは……まぁ一言だけ言っとくと、

 

『跳弾、ダメ、ゼッタイ』

 

 とだけ言っとく。何か変なツボに入って色んな意味でヤバかった。

 あとメガネかけてポニテのお姉さんが主人公のアクションゲームを貸してあげた。必殺技がちょっと?ヤバいけど、クリスちゃんには必要なモノがあるので、コレは仕方ないのだ。決して赤面する顔が見たいとかじゃない……(ゲス顔)

 

 この後響ちゃんは俺と司令というどうやっても敗北しかない戦闘の中で『武装少女マキャヴェリズム』の『オートカウンター』を身に付けてしまい、華の女子高生をとんでもない阿修羅へと化けてしまった。

しかもジークブリーカーとかヘル・アンド・ヘヴンとかのスパロボ系の必殺技も覚えてしまった……本当に未来ちゃんにどう言えばいいんだ……(震え声)

 あと俺の好きな『キン肉マン』の技も一通り教えた事により、更に響ちゃんの強さに拍車がかかった。(白目)

 キン肉バスターは社畜の身体に響くんだよォ!!やるなら司令にしてよォ!!

 

 切歌ちゃんには『ソウルイーター』を見せて、鎌の使い道を増やした。更に彼女には『鎖鎌』としても使えないか試させると、見事形状変化に成功。使わせてみたら、見事に俺の首に巻きついた。お陰で俺の首に締められた様な痕が出来てしまった。目立たないようにしないと自殺願望者と思われてしまう……!!(焦燥感)

 その後切歌ちゃんは涙目で謝って来たので、頭を撫でて落ち着かせた。

 

 調ちゃんにはヨーヨーで鋸を操っていたので、某死にゲー代表の仕掛け武器を紹介してあげて近接武器のレパートリーを増やした。これなら何とか近接で苦労はしないだろう……きっと、多分、maybe……

 ただガ〇ダムに出てくるケ〇プファーが使う連鎖爆弾を使うのは止めてね?完全に殺す気でしょ!?『からくりサーカス』のDVD全巻貸すから勘弁してぇ!

 

 マリアさんには……『社畜ファイター』に出てくる昇〇拳―――もとい『社畜拳』を身に付けてもらった。まぁこれに関しては、仕事でのストレスが無いと発動しない技なのでマリアさんに聞いた所、過去にフィーネを語ってテロ紛いの事をしていた事が恥ずかしいと話してくれた。俺も黒歴史が腐るほどあるのでその中の1つを話してお相子にさせたけどな……(吐血)

 ただ何故か俺の黒歴史を話してからマリアさんがニコニコしてるからちょっと怖いんだよなぁ……笑顔はとても良いのに……何でや?

 

 

 

 

 同時刻、キャロル陣営は……

 

「ハハハッ!!あぁ……いい顔をしているなぁ……正義ィ……!!早くお前を愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛し尽くしたいお前の全てを貪り尽くしたいし貪り尽くされたい―――」

「?何だかマスターの顔が凄いことになってるゾ?」

「ほぉらミカちゃん!私と鬼ごっこしましょ!ね!?」

「いいゾ〜!!」

 

 キャロルの暴走にミカだけが純粋な目で見ていた。彼女だけはこのままでいて欲しいものですね(願望)

 

「ハハハッ、さぁ早く帰ってきてくれよ正義……じゃないと―――オレが直接行きそうだ……」

 

 恍惚な笑みを浮かべそう言っているあたり、正義さん相当愛されてるじゃないですかヤダー!!(目逸らし)

 

 

 

「何か変な寒気が……気の所為かな?」ブルリ

『アンタ本当にマスターと一回ガチで殺りあった方がいいんじゃないの?』

「え!?俺一回(性的な意味で)ヤリあった方が良いのか!?」

『ええ、(喧嘩的な意味で)そっちの方がマスターマトモになってくれそうだしね……』

「うーん……いや、そんな事になったら俺キャロルと市役所に行かなきゃ行けねぇしなぁ……」

『は?何で市役所に行かなきゃいけないのよ?』

「え?結婚しろって意味で言ったんじゃないのか?」

『どこをどう取ったらそうなるのよ!?一回ガチで喧嘩しろって言ってんのよこの童貞!!』

「どどど童貞ちゃう―――いや普通に童貞だったわ……(落胆)」

 

 えぇ……なんだよ俺の勘違いかよ……うわぁ……また黒歴史が増えた……

 

 俺は思わぬ勘違いにorzの姿勢になっていると、ガリィはキャロルと通信を取っているのに気付かず、会話の内容を聴いていればと後悔しない日はない。

 

『あ、マスター?正義さんマスターを止めるなら市役所に行って婚姻届出すらしいですよ〜♪』

 

 こんな死刑宣告?を言われていたのだから……

 

 




何故かガリィによって外堀が埋められそうな正義さん……彼はキャロルちゃんとの戦いに勝たないとキャロルちゃんと市役所に行かなきゃいけなくなる。正直キャロルちゃんと結婚出来るならそれでもいいんじゃないなかろうか……??
まぁ正義さん自身が好きな女性を決めてないのが悪いんですがね!(黒笑)
次回も不定期に更新するゾ……(虚ろな目)
低評価ェ……ゆ゛る゛さ゛ん゛!(血涙)

評価よりも感想が欲しい今日この頃……そんな時ある?ない?


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記録11:修羅場勃発とか社畜さん聞いてないですけど!?

さぁここから修羅場なんだよなぁ!((歓喜))

そう言えば世の中にはシスターコンプレックス略してシスコン、ブラザーコンプレックス略してブラコン、マザーコンプレックス略してマザコン、ファザーコンプレックス略してファザコンと言ったものが在りますが、それ等を纏めた『ファミリーコンプレックス』略して『ファミコン』は無いのか?と作者は一度親に聞いたら、

「ある訳ないでしょw」

と鼻で笑われたのですが、みなさんはどう思いますか?普通『ファミコン』と聞いたらゲーム機の方を思い出すと思いますが……

長くしすぎましたね。それでは本編をどうぞ……


 今俺は響ちゃん達を鍛え上げてから数日後、とんでもない状況に巻き込まれている。

 

『正義ィィィ!!!!もうすぐ貴様の下へと行くからその首洗って待っていろぉぉぉ!!!!』

 

 そう言ってモニターに映るキャロルはまるで魔王の様な形相でイグナイトモジュールを纏った響ちゃん達を圧倒していた。そしてマリアさん?その笑顔は何ですかどうして近付いて来てるんですか―――

 

 

 ホントにどうしてこうなった……??

 

 

 今から数十分前〜

 

『正義、今発令所が襲撃を受けて調君と切歌君がアルカノイズの対処に向かった!今すぐ本部に来てくれ!』

「分かりました、直ぐに向かいます!」

 

 俺は通話が切れたのを確認してからガリィに質問する。

「おいガリィ!キャロルは何のつもりで攻撃してきてんだよ!?」

『恐らくマスターはあのチビ助(エルフナイン)とアンタで作り上げた「イグナイトモジュール」が放つ“ 呪いの旋律”をその身に受けるつもりね……』

「一応そうなったらキャロルはどうなるんだ?」

『普通に戦っても死ぬ事は無いでしょうけど……一度マスターは死ぬつもりらしいわよ?』

「『一度死ぬつもり』……だと?」

 

 ……巫山戯んな。命ってのは何時だって一つだ(・・・・・・・・)。アイツは一体俺をどこまでイラつかせたら気が済むんだ?

 取り敢えず一度落ち着こう……こういう時に冷静さを失ったら、『あの時』と同じ事を繰り返すだけだ……

 

「ガリィ……もしもの時は、俺がアイツ(キャロル)を止める。」

『はぁ……アンタってホントにバカね。まぁマスターがアンタに惚れたのも何となく分かるわ♪』

「無駄口叩いてねぇで例のアレ、キャロルの所に行ったあと持ってきたんだろ?」

『勿論持ってきたわよ!アンタあたしの事どう思ってんのよ!?』

「キャロルの中にあるありったけの鬼畜と畜生の権化」

『即答!?』

 

 取り敢えずコレが本部に着く数分前の事で……

 本部に着いた時は……

 

 

 

 

「すいません、今の状況は―――!?」

「男共は見るなッ!!」

 

 入った直後に切歌ちゃんと調ちゃんの生まれたままの姿を見てしまい、二人に対しての謝罪の言葉がすぐに出た。

 

「すんませんでしたァァァァァァァ!!!!」

「正義!?」

 

 んでその後二人がミカに殺されそうになった時、翼さんとクリスちゃんがカッコよく登場した。

 翼さん、何時の間に幻影剣なんて習得してたんだ……アンタ歌ってる姿も良いけど、今の姿も似合ってますよ!

 クリスちゃん、イチイバルのアームドギアが『エボニー&アイボリー』みたいになってるのは気の所為かな?明らかにおかしいと思うんだけど!?何で二人とも服装が『Devil May Cry』の主人公と鬼ぃちゃんになってるのかな……と言ってもコートだけなんだけどさ、使ってる衣装は……

 

 

『振り抜けば風が鳴る剣だ!!』

『翼さん……クリス先輩……』

『後はあたしらに任せな!行くぜセンパイ!!』

『お?今度はお前らが相手か〜楽しませて貰うゾー!!』

 

 そう言ってミカは右手でロケットパンチを放つ。当然奏者の二人は避ける。だが俺は知っている、ミカのロケットパンチは『ファンネル』も搭載されている事を―――

 

『うわぁッ!?あいつのロケットパンチ『ファンネル』も搭載されてんのかよ!!』

『くっ……腕が飛ぶだけでなく、飛び道具も仕込んであるとは……』

 

 すいませんそれは10:0で俺のせいです。ホントにすいません!!てかクリスちゃんガ〇ダム見たな!(確信)

 

『ブレスト〜……ファイヤーー!!』

『コナクソォ!!!』

 

 うっそぉ!?クリスちゃんリフレクターでブレストファイヤー防いだ……だとぉ!?司令もお口ポカーンてしてるよ!

 

『ムゥ〜!だったらコイツで終わらせてやるゾー!!』

『―――待てミカ、ここからはオレがやる……お前は下がっていろ。』

『分かったゾマスター!』

 

 そう言ってミカは転移結晶でその場から退却した。恐らくシャトーにでも帰ったのだろう。相変わらず素直だなアイツ……(感心)

 

「アレが、今回の事件の黒幕……」

「オーラが半端じゃ無いわね……」

 

 ……アイツ明らかにラリってない?顔が女性がしちゃいけない顔になってるんだけどぉ!?しかも何かこっち見てる気がするのは気の所為ですよねぇ!?

 

『……雪音、行けるか?』

『まぁあの馬鹿が来るまでってんなら行けねぇ事もねぇよ。流石にサシで勝つのは無理だけどな……』

『そうか……正義さん、聞こえてますか?』

「どうしました翼さん?」

『「次元斬」を使います』

「……良いんですね?どうなっても」

『構いません、この身は剣であり、風鳴の、防人の血が流れています。そう簡単には死ぬつもりはありません。』

「だったら翼さん、もし「次元斬」で目の前の敵に傷を作れたら更に上の技を教えますよ。」

『!それは益々成功させねばなりませんね……!!』

 

 さて、翼さんは今まで「次元斬」を成功させたのは10分の1、しかも数回の斬撃ではなく『一撃』という本家に比べれば雀の涙しか出せていない厳しい状態だったのが三日前だったが……1回の抜刀で最低『五連』放てると及第点なんだけど、出来たら更に上の『絶・次元斬』を覚えてもらうつもりだ。

 

『……作戦会議は終わったか?』

『あぁ……風鳴翼、推して参る!』

『援護は任せなぁ!』

 

 それからは見ているのが夢なんじゃなかろうかというものばかりだった。

 

 翼さんが開幕居合疾走で距離を詰めるも、キャロルが張ったダウルダブラの糸による結界によって攻撃が通らなかったが、結界は破壊できた。そしてそれをクリスちゃんがミサイルを発射して追撃。翼さんは幻影剣によるブリングで回避、キャロルはダメージを受ける。

 

『はっはっは……その程度か?』

『『な……!?』』

「オイオイ嘘だろ……アイツギリギリの所まで結界張ってやがった……!!」

『今度は此方から行かせて貰うぞ?と言っても仕込みはもう終わらせたがな!』

「!二人とも早くそこを離れろ!」

『『グアァァァァァ!!!』』

 

 地面から突如鞭のような形状の糸が出現し、螺旋を描いて―――って何でキャロルが『大雪山おろし』を覚えてんだよ!?『ゲッ〇ーロボ』見せてねぇぞ!!?

 

『オレは正義に用があるんだ……貴様らの相手なぞ本来はしたくないのだがな……もう少しだけ遊んでやるか……』

「へぇ……どういうことかしら正義?もしかしてここ最近行方不明だったのって……(ジト目)」

「」冷汗ダラダラ

 

 何で前門の虎後門の狼みたいに前門のマリアさん後門のキャロルみたいな事になってんだ……!?

 俺のせいですねクソッタレがァ!!(ヤケクソ)

 

「そ、それよりも今は翼さん達を助けないといけないでしょう!?」

それなら大丈夫です!!

 

 直後、キャロルに向かって巨大なエネルギー弾が直撃した。

 

『やりましたよ師匠、正義さん!!『ストナーサンシャイン』成功しました!』

 

 ……響ちゃんや、君がチャンピオンや……(白目)

 

『やったか……?』

『待てセンパイそのセリフは―――』

『もういい……遊んでやろうと思ったが、全力で捻り潰してやる……!!そして待っていろ正義……コイツらを片付けたら次は貴様だ……!!!』

「正義、お前なにかやらかしたのか……??」

 

 おいキャロル、なんてこと言いやがる!そして司令も何か共感してるような顔しないで!?前世も今世もモテるたことなぞ全くない俺に向けるなぁ!(血涙)

 

「響ちゃん、例のアレ……イケるかい?」

『……!!大丈夫です、イケます!!』

 

 そう言って響ちゃんは翼さんとクリスちゃんと一緒にイグナイトモジュールを起動。途中で翼さんとクリスちゃんが失敗しかけたが、響ちゃんが手を繋ぐ事で二人とも自我を取り戻し、無事に起動した。ただ武装展開が俺には刺激が強過ぎた……しかもコレマリアさんのアガートラームにもある訳でしょ?想像したら足元が血溜まりになっていて数秒で輸血したから何とか生きれてる……!!ただマリアさんの視線が痛いけど知った事かぁ!(目逸らし)

 

 それから響ちゃん達は俺が教えた技を使ってキャロルと互角の戦いを繰り広げる。響ちゃんはスパロボ系の近接技を使ってキャロルを「力」で圧倒していたが、衝撃とエネルギーを糸によって分散させられた上に何時の間に仕掛けたか分からなかった「大雪山おろし」によってノックアウトさせられた。

 クリスちゃんはエボニー&アイボリーで撃ちまくるが全て的確に『結界』を張る上に、飛ばしたミサイルも構えた瞬間に糸で両断され、クリスちゃんは至近距離で爆発に巻き込まれるが咄嗟にリフレクターを展開する事で防ぐも、解除した瞬間にギアを限界まで損傷させられ気絶してしまう。

 翼さんは「次元斬」を実践で使っている内に一回の抜刀で「十五連」放てる様になっていたが、「居合疾走」を放った後で「葦名流」はヤバいって!それによりキャロルの『結界』も崩されたが、キャロルは錬金術による至近距離の自爆ブッパで翼さんを倒した。

 

 やべぇよやべぇよ……このままだと俺がやらないとキャロルがここに来てドナドナされちゃう……!!(命の危機)

 

「……司令、俺が行きます。」

「やめろ正義!いくらお前でも無茶だ!」

「じゃあ素直に響ちゃん達を見殺しにしろと?それにここに居たら俺のせいで司令達に害が及ぶなら俺が行った方が遥かにマシです。」

「それは……」

「何なら上にこう言ってやればいいんですよ。――――――『敵が部下の事を好いていたので送りました』ってね!」

「正義!」

 

 そう言って俺はキャロルの所に向かおうとすると、突然マリアさんに腕を掴まれた。

 

「な、なんでせうかマリアさん……?」

「……必ず帰ってきなさい。」

「……了解です。」

 

 あぁもう、何でそんな寂しそうな顔をするんですか……

 

「マリアさん」

「……何よ」

「無事に帰ってこれたら、いや―――コレが片付いたら、デートしてください。」

「へ……」

「ではこれで失礼します!」

「あっちょ、正義!?」

 

 俺は一目散にキャロルの所へ走っていた。勿論恥ずかしさで。でも不思議と不安が無かった、あんな風に言えたのだから。だからキャロル……今の俺を越えられると思うなよ?

 

「正義さんの移動速度が物凄いことになってるんですけど……」

「どれどれ―――ファッ!?」

 

 一方管制室は別の意味で驚きの声が上がっていた。公の、まして職場でマリアさんにデートの約束をした事、それに加え、正義の移動速度が人が出せる速度を超えていることに驚きの声が聞こえていた。

 

 その頃正義さんは……

 

 

 

 

(うわぁぁぁ!!!!俺は世界の歌姫になんてことを言っちまったんだァァァァァァァ!!!!)

 

「クッソウ……この恨みはらさでおくべきか……!!(八つ当たり)」

『アンタの自業自得でしょうが!マスターに八つ当たりしようとしてんじゃないわよ!?』

「うるへぇぇぇぇぇ!!!!こうなったらガチンコ勝負だゴラァァァァァァ!!!!」

『嘘でしょ……!?まだ速度を上げるっていうの!?ガリィこれ以上上げれないんだけどぉぉぉ!!?』

「はっ、それがお前の限界だよガリィ!へっハッは!」

 

 俺は〇ナル〇の様な笑い声を上げてキャロルの下へと全力で跳躍した。いや〜人間、いや社畜も鍛えればこんなに飛べるんすね~(現実逃避)

 

 そしてそんな俺の目に、キャロルがダウルダブラの糸で縛りあげた響ちゃん達を殺そうとしている光景が映ったので、気が付けば全力でキャロルに近付き腹パンをかましていた。

 

「何してくれとんじゃこのあほんだらぁぁぁぁぁぁぁあ!!!!!!」

「グホォア!?」

 

 それによりキャロルは星になった……わけじゃなく、壁にめり込んでた。やっちゃったぜ★

 

「「「えぇ……」」」

 

 何故か知らないがせっかく助けたのに三人とも困惑してた。解せぬ。それに……

 

「スマン、ちょっとじっとしといてくれ……セイっ!」

「あ、ありがとうございます……」

 

 フゥ……何か響ちゃん達キャロルの糸で縛りあげられたせいで変にエロかったから社畜の体に毒なんだよ?理性的な意味で、だから糸切ってあげるとその事にきづいた響ちゃんが赤面していた。まぁこればっかりは響ちゃんに殴られてもおかしくない。

 

「さてと……お疲れ響ちゃん、ここからは俺がやるから手を出さないでくれるかな?」

「正義さんそれはダメ―――グゥっ……!!」

「その怪我で無茶されるのは俺も司令も―――未来ちゃんも望んでない。だから俺に任せてくれ。大丈夫だって……俺は君らよりも鍛えてますから!」

まぁさぁよォしぃぃぃ!!!!

「全く……全力で腹パンしたのにピンピンしてやがるとはな……しゃあない、『ガチ』でやってやるか……」

 

 そう言って俺はネクタイを外し右手に巻き付け、拳を構える。

 

「来いよキャロル、今なら『ガチ』の拳骨で許してやんよ!!」

「正義ィィィ!!!」

 

 キャロルは一気に此方に近付いてきた。糸で俺を拘束しようとしていたが、目線でバレバレなので余裕で避ける。しかし拳を突き出しても決定打と糸で言えるようなダメージを与える事が出来ないので、俺はギアを上げることにした。

 

「フンっ!!」

「何っ!?グアァァァ!!!」

 

 キャロルはダウルダブラの結界を張っていたが……今の俺には『関係ない』。何故なら俺は内側に衝撃が行き届くように殴ったので、意味が無いのだ。

 

 

 

 

 

 

「ス、凄い……生身であそこまで戦えるなんて……」

「正義さんってオッサンよりもヤバくないか……?」

「やはり上には上がいる、という事か……」

 

 奏者の三人は正義さんの戦いに驚いていた。自分達が全力で戦っても勝てなかった敵に対して一方的に、真正面から拳で勝っているのだから。

 

 

 

 

 

 

「オラァッ!!―――ッ!?」

「ハァ……ハァ……漸く、捕まえた……!!」

「チィッ!!コナクソォガァ!!」

「離すものか……オレは、お前が好きなんだ……」

 

 そして正義の攻撃はキャロルの糸によって止められ、彼女は正義さんに抱き着くと、正義さん諸共巻き込んで自爆した。

 

「ガブッ……ハァ……ハァ……生きてる、か……死んだと思ったぜ……」

 

 煙が晴れると、正義さんはボロボロの状態でゆっくり起き上がり、キャロルへの警戒を強める。

 

「クハハハハ……良いぞ正義ィ……もっとだ……もっとオレを痛めつけてくれ(愛してくれ)!!」

「オイオイ今度はドM化してんのかよ……勘弁してくれ……」

 

 それから俺とキャロルは限界まで殴りあった。ダウルダブラの損傷率が9割を超えてからは俺は意識が朦朧としていた。殴っては殴られを繰り返しているうちに、俺達の周りは血塗れになっていたが、それに気付くことなく殴りあった。最後は俺の拳がキャロルの心臓辺りに当たり、キャロルが膝から崩れ落ちたことで決着がついた。

 キャロルはその後直ぐに奥歯に仕込んだ毒を飲み自決した。俺はその光景を見た後、糸が切れたかのようにその場に倒れ、意識が途絶えた。響ちゃん達の声が聞こえたけど、返事をする事が出来なかった。

 

 あぁ……クソッタレが……

 

 

 

 

 

 

 

 それから俺は目を覚ますと、エルフナインとか響ちゃん達が泣きそうな顔をしていた。そして司令からガチの拳骨をくらい、一瞬目眩がした。そして罰として今度奏者の皆で海に行くからお前も行けと言われた。

 

 

 ……え?どゆこと?

 

 

 

 

 

 

 

 




何か後半カオスだったなぁ……(白目)

次回は海に逝くぞ!正義さんはマリアさん達の水着を見て生きる事ができるのだろうか……

「やめろォ!俺の傍に近寄るなぁ!」

次回、正義さん死す!デュエルスタンバイ!!

*本編はマリアさん√ですので、キャロルちゃんファンはごめんなさい……一応キャロルちゃん√も作りますから許して……



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追加記録1:聖夜の日にはサンタと共に爆弾を!

さぁここで幕間をぶっ込んでいくゥ!!

なんでクリスマスが題材かって?

浮かれているリア充の喉笛掻っ切って二度と声出させたくないからだよ(憤怒)

低評価くらうよりも感想が欲しいぞ……


 俺は一人休憩所で黄昏ていた。

 

「はぁ……今年も来ちまったかぁ……」

「ど、どうしたんですか正義さん?」

 

 そう言ってエルフナインは俺にコーヒーを渡し、俺の向かい側の椅子に座った。

 

「いやね?今年もまた『クリスマス』が来たなぁってさ……はぁ……」

「えっと……クリスマスがどうかしたんですか?あまり嫌な感じになる事無さそうですけど……」

「分かってないなぁエルフは……俺が社畜だった頃の事を知っているよな?ヒントと言うかほぼ答えみたいなもんだけどね……」

「社畜……クリスマス……あっ…(察し)」

 

 察したか……そう、社畜には『クリスマス』など存在しない。何故ならその日も終日出勤であるから。一年一度のイベントなんぞ知った事かぁ!思い出したら涙が……

 

「お、落ち着いて下さい正義さん!涙が血涙になってますよ!?」

「おっと、コレは失礼。とまぁここまでクリスマスというものを憎んでいると言っても良いくらいクリスマスが嫌なのよ。マリアさんも仕事で居ないし、キャロルもどっか行っちまって寂しいし、エルフだけだよ今の俺を癒してくれんの……」

「そ、そうですか?頭ナデナデした方が良いですか?」

「お願いします……」

 

 

 その後エルフナインが俺の頭を撫でた後どうなったかは、想像に任せる……

 

 

 

 

 それから数時間後〜

 

「おい正義、リア充共とパーティー(血祭り)の時間だ!!」

「OKキャロル、詳細を聞かせてくれ……」

「うわぁコレ誰か止めてよ……」

 

 所変わってヘリの中、帰宅途中の俺は気付いたらキャロルに覆面(ジェイソン風の)とサブマシンガン(UMP45(拡張マガジン+ロングバレル))とサンタの見た目をした小型爆弾(エクバのザクⅡ改のサンタ爆弾)を渡され、リア充共を血祭r―――じゃない、楽しませる為に乱入するだけだよ?マサヨシ、ウソツカナイ。

 

 ガリィが何か落ち込んでいるけど何かあったのか?

 

「なぁキャロル、作戦実行する前に一つ聞いていいか?」

「何だ?」

「どうして俺達真っ白い服着てんだ?」

「知れたこと―――リア充共の返り血を浴びてオレたちがサンタになるんだよ!」

「おぉう中々ヤベーイ答えだった……殺るなら精々DQN共にしろよ?」

 

 俺も相当ヤバいって?DQNなんぞに払う慈悲など一欠片も無いね。寧ろ社畜になって精神的にこってり搾り尽くされた方がいいと思う。

 そんな事を考えていると、もうすぐポイント地点に着くようだ……

 

 

「「さぁ、パーティーの(リア充共を血祭りにあげる)時間だ!!!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『本日未明、謎の仮面をつけ、純白のタキシードを着た親子が街行くカップルを襲う事件がありました。なお犯人は―――

 

『リア充死すべし慈悲は無い!!』

『リア充はいねが〜!!』

 

 と訳の分からない事を供述しており―――』

 

「ぶほぉ!?」

「?どうかしたのかマリア……?」

「な、なんでもないわよ!?(どうして正義が映ってるの〜!?)」

 

 因みにこの後俺とキャロルは緒川さんに捕まって司令に殴り飛ばされました★

 

 

 

 

 

 

 

 ・社畜と陽だまり(小日向さん)

 

「なぁなぁ未来ちゃんや、ちょっと相談あるんだけど時間大丈夫かな?」

「はい、一応大丈夫ですけど……」

「それは良かった、ちょっとここじゃ言いづらいから場所を変えても良いかな?」

「……?分かりました……」

 

 そして彼等はファミレスに行く所を響とクリスは偶然目撃する。

 

「えっ……どゆこと!?」

「確かに珍しいな、正義さんが未来と一緒にいるのは―――ってお前は何をやるつもりだ?!」

 

 クリスが驚いたのは、響が何時の間にか制服姿から黒のスーツに着替えていたからだ。

 

「そりゃあ―――尾行するつもりだけど?」

「だからって無線機まで取り出さなくていいだろうが!」

「分かってないなぁクリスちゃんは……尾行する上ではこういうのは必須アイテムなんだよ?」

 

 そう言って『常識ねぇの?(嘲笑)』と言いたげな態度でどこぞのき〇ぇ丸の様なドヤ顔をした響を〆たクリスは悪くないだろう。

 

「あっ、未来が行っちゃう!一応マリアさんにも連絡しとこう!」

「あっ…(察し)」

 

 クリスはこの後の展開を察してしまう。そして心の中で合掌した。なおマリアさんは響が連絡して10分できたのは言うまでもない。

 

 

 一方正義さんと未来ちゃんは……

 

「えっと、正義さん……相談と言うのは……」

「ああ、実は……マリアさん達にプレゼントしたいんだけどさ、俺そういうの選ぶの下手でね。手伝って欲しいなって……」

「成程……丁度私も響にプレゼント渡そうと思ってたので良いですよ。」

 

 とにっこり微笑む彼女に正義さんは今度未来ちゃんに良い茶葉でも贈ろうかな……と考えていた。

 

 そしてその様子を見ていた尾行組(クリスちゃん、響ちゃん、マリアさん)はと言うと……

 

「たくっ、何であたしも一緒に……」

「そんな事言いながらノリノリの癖に〜」

「そ、そんな訳ねぇだろうが!?」

「シッ、正義達が動いたわよ!」

 

 マリアさんの一言で二人は黙って後をつける。因みにマリアさんの心の中はというと……

 

(恐らく正義の事だから誰かにプレゼントしたいけどセンスが無いから手伝って欲しいって言ったのだから気にしなくてもいいのだけれど……まぁ誰に送るのか知りたいっていう興味と軽い嫉妬でここにいる私が言えた義理じゃ無いわね……)

 

 と一人核心をついているのだが、少しだけ落ち込んでいた。

 

 

 それから正義さんと未来ちゃんはデパートでぬいぐるみやお菓子、服などを買っている様子を見て、特にデートいう感じではあるけど、

 

『正義さん……これは……ですか?』

『そうだねぇ……いいんじゃないかな?……に似合うと思う。これはどうかな?……喜んでくれるかな?』

『……いいと思います、後は……』

 

「ねぇねぇクリスちゃん、これって間違いなくデート、だよね?」

「多分そうなんだけどなぁ……何か違和感があるんだよなぁ……マリア?」

「 」

「マリアさん……ッ!?目を開けたまま気絶してる……!?」

 

 マリアさんは途中から『小日向未来……恐ろしい子っ!』という台詞が似合う様な表情で気絶していた。

 

 響ちゃん達が慌てているのに気づいていない正義さん達はというと、

 

「いやぁ、ありがとね未来ちゃん。おかげでいい贈り物を送れそうだよ。」

「いえいえ、正義さんにはいつもお世話になってますからこれくらいは当然ですよ。」

「マリアさん喜んでくれるかなぁ……」

「響も喜んでくれるといいなぁ……」

 

 二人はデパートから出て帰宅していた。

 

 

「はぁ……」

「どうしようクリスちゃん、私マリアさんを元気づけてやれそうな言葉が思い浮かばないよ……!」

「やめろ……アタシもどうすればいいか分かんないんだから……!!」

 

 それからマリアさんは家に着くまで心ここに在らずといった様子で帰ったそうな。しかし翌日は世界の歌姫としてとても見せられない程緩みきった笑みを浮かべていたそうな。

 

 

 

 

 

 




今回はここらで切り上げます。
結構ガバッタけど低評価はやめて差し上げろォ!!(懇願)
くらった時の作者が遊戯王のマリクみたいになるからァ!

星6マリアさんの覚醒一段階めで素材の多さにマインドクラッシュしたんだけどどうしたらええんや……(絶望)

後キャロルちゃん×オリ主の絡みでさ……
キャロルちゃんは錬金術師で四大元素使えるじゃない?
仮面ライダーウィザードも四大元素使えたと思うんですよ?

―――誰か書いて(切実)


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記録12:修羅場を抜けたと思ったら目の前の天国に殺されそうな件について

今回は正義さんが死にます(唐突な死刑宣告)

ヒントはまぁ……察して?

そう言えば言い忘れていたことがありましたね……

何時も誤字報告や感想ありがとうございます!
この作品がいつの間にか総合評価もお気に入りも1000を超えていたことに今でも驚きを隠せばいんですよね……本当にありがとうございます……!!(切実)

んじゃ本編に、
なお最初はキャロルちゃん視点で行くゾ……


「……ん、ここは……」

 

キャロルは目が覚めると、何百年と見飽きた景色が映り込んできた。

 

「成程……第一段階はクリアしたということか……」

「お?マスター!目が覚めたのかゾ!」

「あぁ……ミカ、お前も準備しておけ……お前の出番ももうすぐだ……」

「オー!腕がなるゾ〜♪」

 

それにしても……正義は本当に人間なのか?ファウストローブに傷を入れるなど普通は有り得ない……と考えたが、今のキャロルにはそんなことは些細なことであった。

 

「くふふふ……フハハハハ……痛かったなぁ、それだけオレのことを見てくれていたんだよなぁ……嬉しいよ正義……もっと、もっとオレを傷付けてくれ(愛してくれ)……」

 

恍惚とした表情で正義の事を思いながらキャロルは自身を慰めていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

やぁ読者の皆、前回キャロルとガチンコバトルしたせいで三日寝込んで司令から追加の仕事(御褒美)マリアさん達と海に行くという命令(天国への片道切符)を伝えられた正義さんだ。

 

そして今何をしているかと言うと……

 

「正義さ〜ん、早く来るデスよ〜!!」

「ちょっと待っててね、今パラソル立ててるから。」

「正義さん手伝います、1人じゃ大変だと思うので。」

「ありがとうね調ちゃん、じゃあちょっと椅子運ぶの手伝ってくれるかな?」

 

皆で楽しく海を満喫しています。男メンバー俺しか居ないけどね!(目逸らし)

 

「それにしても……海なんて何時ぶりだろうなぁ……」

「正義さん海行ったことあるんですか?」

 

調ちゃんが興味深そうな顔で聞いてきた。

 

「まぁ行ったことがあると言っても、小学生位の時の話だよ?」

「そうなんですか……楽しめてますか?」

「そうだねぇ……楽しめてはいるんだけど、男が俺一人っていうのがちょっとね……」

「じー……」

「えっと……何かな調ちゃん?」

「……正義さん、何か言うことがあるんじゃないですか?」

 

うーむ、やはり言葉にしなくてはいけないのか?

 

「……言わなきゃダメ?」

「はい、言葉にしてくれないと分かりませんから。」

「はぁ……分かった、ちゃんと言うよ。似合ってるねその水着。社畜さんが調ちゃん達と同世代だったら惚れてるくらい綺麗だよ……これで良いかい?」

「は、はい……そこまで言われると恥ずかしいです……」

「あ〜ごめん、あまり人を褒めた事も褒められた事も無いから……」

「……流石にそれは笑えません。でも、マリアが来た時も正義さんの率直な想いを言えばいいと思います。」

「……ありがとね。」

 

それから俺はマリアさんと翼さんが来るのを待っていた。

 

「待たせたわね正義!!」

「すまない、少し準備に手間取った……」

「いえいえ大丈夫―――ファッ!?」

 

その時俺は衝撃を受けずにはいられなかった。何故なら俺は一生起こりえないであろう歌姫二人の水着を生で、間近で見るという今世の運を全部つぎ込んだ位の光景が目の前に映っているのだ。動揺するなという方が無理だろう。思わず愚息が起きそうになったので必死で前屈みになる事で抑え込む。

 

「だ、大丈夫正義!?」

「いえ、ただマリアさんと翼さんの水着姿に理性が消えかけただけなので……」

「そ、そうか……そう言われると何だか照れくさいな……」

「正義……そういうのはあまりストレートに言わない方が良いわよ。せめてオブラートに包んだ方が良いわね……まぁ何も反応しないよりかはマシだけどね……」

 

そう言われて俺は直球過ぎたなと気づいて二人に謝った。すぐに許して貰えたのは良かったのだが……

 

「さぁやるデスよ調!」

「うん、響さん達に勝とうね。」

「さぁ翼、ビーチバレーで勝負よ!」

「良いだろうマリア、受けて立つ!」

「……エルフナイン?サーブの構えで拳は構えなくていいぞ?」

「す、すいません、ついやってみたくて……」

「まぁ先ずは俺が手本見せるからそれを参考にしてくれていいから。大体分かったら呼んでくれ。取り敢えず楽しもうぜ?」

「は、はい!」

 

どうして俺はマリアさん達と一緒にビーチバレーをしてるんだろう?(小並感)

因みにチーム分けは

 

響ちゃん、未来ちゃんに翼さんとクリスちゃんがペアで、対する此方はマリアさんと俺、調ちゃんと切歌ちゃん、エルフナインは補欠である。あんなガッツリインドア派の子に体育会系(一人『愛』が重すぎてステータスにバグが生じる人がいるけど気にしてはいけない、いいね?)

 

 

因みに試合中にマリアさんの水着が、透明化したガリィによって自然に取れるようにされていた為(これは後にガリィから聞かされた)、マリアさんがスマッシュを打とうとした瞬間に上の水着が外れ、マリアさんの綺麗な乳房が顕になる瞬間、

 

「見るなぁァァァァァァァ!!!!!!!/////」

「くペっ!?」ゴキリ

 

 

―――首から鈍い音がして、俺の意識は闇に沈んだ。

 

 

 

 

 

 

マリアさんの水着が着崩れるのを見た後の記憶が無いんだけど……何か目が覚めたら皆泣きついて来てビックリした。いい光景でした……(むっつりスケベ)

ただ一つだけ覚えてるのは、母さんと父さんが孫見せてって言ってた事くらいなんだけど……

俺はお詫びとして飲み物買ってくると言うと、響ちゃんと未来ちゃんが手伝うと言ってくれたので素直に感謝した。

ただこの時俺も響ちゃんも予想してなかったんだよね……

 

 

「お父さん……?」

「響、響なのか……?」

「ッ!」

「あ、ちょ響ちゃん!?」

「響!」

 

 

まさか行った先のコンビニで行方知らずの父親に会うとは思いもしないでしょうが(半ギレ)

 

 

「……未来ちゃん、響ちゃんをお願いできるかな?俺はこの人と話したい事があるからさ……」

「分かりました!」

 

そう言って未来ちゃんは響ちゃんを追いかけて行った。

さて、取り敢えず俺は確かめたい事を確かめるとするか……

 

「すいません、この後お時間ありますか?」

「え、あぁ、大丈夫です……」

 

そして俺は響ちゃんのお父さんと近くのカフェに行く事になった。マリアさん達には少し調べたい事があるので先に寝ててくださいとメッセージを送った。

 

「さて、取り敢えず私の名前から申し上げましょうか……私は『諸星 正義』、国家公務員として働いている者です。」

「ファッ!?」

 

まぁその反応が普通ですわな。いきなり国家公務員が話しかけてきたらこんな反応するよな……

それから俺は響ちゃんのお父さんの口から全てを聞いた。ライブの日から今日に至るまでの苦労と後悔を、響ちゃん達を置いて失踪したことも含めて俺は終始何も言わなかった。

 

「……以上が俺が響達に対してしてしまった過ちです。」

「そうですか……ありがとうございます、嫌な事を言わせてしまって……だからこそ俺は貴方を許せない。今度は俺の身の上話でもしておきましょうか。―――俺は家族をノイズに殺されました。両親や兄は俺を助けて死にました。家族ってのは、親ってのは、子を守るもんでしょうが……それを自分から捨ててんじゃねぇ!」

 

俺は我慢できず響ちゃんのお父さん―――洸さんの胸倉を掴んだ。苦悶の声が聞こえるが、抗う様子が見えなかったし、会話を中断させてしまったので掴んだ手を離す。

 

「貴方が辛い思いをしたのは十分理解しました。ですが響ちゃんは貴方以上に辛い思いをしてきた事をお忘れなく。そして未来ちゃんに感謝しておいて下さい。彼女がいなかったら響ちゃんは今頃犯罪行為を行ってもおかしくない精神状態でしたので。響ちゃんと話したい事があるのなら、響ちゃんの事を考えてから話をしてください。」

「ッ……!」

 

そう言って俺はカフェから出て、マリアさん達がいる別荘まで歩いていった。……ガリィと一緒に。

 

『珍しく本気で怒ったわね。』

「うっせぇ、まさか買いもんに行った先で保護者に会うとか思わないだろうが……キャロルで例えると旅行先で父親に会うようなもんだぞ?」

『まぁそれはある意味嫌だけどさ……』

「それに……俺みたいに親も兄弟もいない奴とは違ってまだやり直せるんだ。だったら全力で手伝ってやりたくなるんだよ、相手にとっては迷惑かもしれないけどな……ていうかガリィはいつまで俺にストーキングするつもりなんだよ……」

『そりゃ勿論、アンタがマスターの所に戻るまでだけど?』

「……俺にその気が無いの分かってて言ってんだろ?流石ガリィ汚い!」

『ちょ、お前それはガリィちゃんに、ていうかレディに対して失礼よ!ガリィちゃん怒らせたら怖いんだから!!(憤怒)』

「え〜ホントでござるかぁ??(嘲笑)」

『ムッキー!!』

 

そんな感じでガリィを弄りながら帰っていった。

別荘に戻ると、マリアさん達が落ち込んでいた。やはり響ちゃんがお父さんの事で落ち込んでいるのが原因の様だ。

 

「響ちゃん……隣、座っても良いかい?あと温かいもんどうぞ。」

「正義さん……大丈夫です、温かいものどうもです……」

 

それから数分間、俺と響ちゃんの間には一切会話がなく、お茶を啜る音だけが響く。

 

「……正義さんは何も聞かないんですね。」

「まぁこういう悩み事は本人のタイミングで話してもらった方が最も楽だからね。」

「ありがとうございます……聞いてくれますか?私の悩み事?」

「おう、全部聞いてやるさ。」

 

それから響ちゃんは途切れ途切れで、でもしっかりと要点は纏めてくれた話をした。一応俺は響ちゃんの過去はS.O.N.Gのデータベースで目を通している。だが実際本人に聞くのとでは情報の価値は違う。

でも響ちゃんは当時中学生で、それだけ理不尽で、苦しい目に遭ったというのに、誰かの為に動けることがどれだけ凄い事か……俺でも高校に入るまでは相当荒れていたというのに。

 

「あれから今日までお父さんに会うことも連絡が来る事も無かったんです。出来るなら、お父さんと、家族みんなで、また過ごしたいです……一度壊れた家族を元に戻す方法なんて無いのに……タハハ……」

 

そう言って響ちゃんは泣きそうな顔になっていたので、優しく頭を撫でてあげた。

 

「正義さん……?」

「……そっか…ごめんな、無理して話してくれて。でもな?君の家族は生きてるんだ。だったらどんな形であれまだやり直せるはずだ、俺みたいに家族がもういないとかじゃないんだからさ……」

「それって―――「響ちゃん」!」

「それ以上は、勘弁してね。」

 

響ちゃんが詮索してくる前に唇を人差し指で押して口止めをする。恐らく今の俺の顔は何とも言えない感じなのだろう。

それを誤魔化すために一つアドバイスをしてやろう。

 

 

 

 

 

「―――まぁ最悪お父さんと会ったら

『よくもお母さん達を置いていったなこのクソ親父ィ!!』

とか言って殴ればいいんじゃないかな?」

「それはダメですよ!?」

 

 

翌日、響ちゃんは悩んでいた事が吹っ切れたのか笑顔でお礼を言ってきた。

ただ後ろにいた未来ちゃんマリアさんの視線に胃薬が欲しくなったのは言うまでもない。

 

 

 

 

 

 




いやぁ……満足★

だけど朝起きたら低評価くらって(^p^)ってなってその日ずっと上の空だったのだけは覚えてるよ……(意気消沈)
分かりやすく言うと、

33-4
→阪神ファン辞めます。
→なんでや!阪神関係ないやろ!

ってなるくらい凹んだ……

低評価は要らないんだよなぁ……寧ろ感想をおくれよ……(感想乞食)
オレンジに戻さなきゃ……戻さなきゃ……(使命感)

あと正義さんが響ちゃんのお父さんと話をしている間にガリィが攻め込んで来ますが、キャロルちゃんが暴走しかけた為に急遽戻らなくてはいけなくなり、マリアさんが暴走するまでは原作と変わりませんが、正義さんがそれをどうにかする所から次回は書くので、それまで暫くの間はサラダバー!!(脱兎)



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記録13:これは檀⚫斗ですか?いいえただのガリィです。

待 た せ た な ! ( 威 風 堂 々 )

すいません許してください、(正義さんが)何でもしますから!

正義さん「何で俺なんだ!?」

さて、今回はマリアさんの暴走止める所からスタートです……。

XD始めて半年、無課金でVitalyzationとGroriasbreak当てたのはえげつない気がする……(2020年1月の時点で)


 俺は響ちゃんのお父さんとかるーいO★HA★NA★SI★をした翌日、俺は夕飯の買い出しから帰る途中、翼さんからガリィと戦っていたマリアさんのシンフォギアが暴走したという連絡を受けたので、荷物は三分で冷蔵期に入れてから現場に急行した。その場には、人形にしてはデスマ明けた社畜みたいに失望したような顔をしたガリィと……真っ黒に染まったマリアさんがいた……。

 比喩でも何でもなく真っ黒になっていたので、思わず固まってしまう。あんな黒いの今は亡き母さんが父さんにガチ切れした時しか見た事ないぞ!?(激しい動揺)

 

「GRRRRRRRR!!!!」

「翼さん達は取り敢えずガリィを足止めしといてください!俺はマリアさんを止めます!」

「あらあら、そんな事されたらガリィちゃん困っちゃうな〜(棒読み)……だ・か・ら♪さぁ来なさぁい、私のアルカノイズ(モンスター)達!!」

「なっ!?」

 

 俺も皆も驚きを隠せなかった。ただでさえ暴走したマリアさんを止めなければならない上に、ガリィが呼び出したアルカノイズも倒さなければならないので、俺達はガリィと戦える人員を割けないのだ。

 

「くっ……翼さん、アルカノイズを倒しに行ってください!マリアさんを止めて、ガリィもぶっ飛ばしときますから!!」

「分かりました……!行くぞ皆!」

 

そう言って翼さん達は市街地に現れたアルカノイズを倒しに行った。

 

「……よし、行ったか。」

「アンタあんだけ大口叩いたけど、実際あたしに勝てると思ってんの?」

「?ンなもん(高確率で)無いです。」

「なんでそこでドヤ顔してんのよ……」

「まぁ今はマリアさんを(気絶させる意味で)落とさなきゃいけんのでな、手伝えガリィ……報酬はコレで。」

「ふぅ〜ん、有難く頂きました♪ガリィちゃんにお任せっ♪」

 

それからマリアさんを元に戻す為にガリィを例のブツで買収し、暴走したマリアさんを拘束してもらう。何故かガリィは亀甲縛りで拘束していたせいで俺は理性がゴリゴリ削れる中、全力でオラオラしまくった。顔面は当てていないよ?そんな事したらマリアさんの顔が見せられなくなるからね……(震え)

そして何とか元に戻ったマリアさんに何故か泣きながらハグされてデカい胸部装甲がガガ―――

 

「おーい、さっさと返事しろっての……ん?(意識が)ないやん、どうしてくれんの?(半ギレ)」

「……?ナンデ、ナンデ……??(錯乱)」

 

その後俺はガリィにビンタ(水で巨大化した手で)されて正気に戻った。

分かりやすく言うと、

 

 

ま さ よ し は し ょ う き に も ど っ た !

 

 

と言ったところだ。

ただその後ガリィにケタケタ笑われながら

 

「コレでアンタも『水も滴るいい男(笑)』ね〜♪」

 

って煽られたから「木ノ葉旋風」をかました俺は悪く無いと思うんだ。

因みにマリアさんのあの行動は気絶してしまい聞くことが出来なかった。まぁアレだよ……外国人が挨拶とかでよく頬にキスをするじゃない?アレってお礼をする時も行うみたいだからそんな感じだよ。きっと、多分、maybe……(勘違いしないように戒めている男の図)

 

まぁこの後の展開は少しだけ大雑把に説明すると、

 

マリアさんお目覚め。俺はマリアさんにハグされた((胸が)凄く……大きい)事を思い出し目を合わせられない。野郎の照れとか要らないんだよなぁ……(呆れ)

アルカノイズは翼さん達が殲滅してました、ハイ。

↓↓↓

皆が寝た頃、ガリィは俺に予定通り『一番乗りになる』という事を伝えに来た。俺は説得した。ありとあらゆる手(キャロルの写真や人形など)を使ったが、駄目だった。だがグッズだけはぶんどられた。解せぬ……

↓↓↓

翌日マリアさんはエルフナインのお陰でイグナイトモジュールを制御する事に成功。ガリィはテンションが上がったせいかゲ⚫ムのヤベー奴みたいな口調で

 

「マリア・カデンツァヴナ・イヴゥ!!何故昨日あたしがこの場所に現れたのくわぁ!」

「やめろォ!」

 

!?つい突っ込んでしまった……

 

「何故貴様の水着があの時突然外れたのくわぁ!」

「それ以上言うなぁ!(焦燥)」

「その答えはただひとぉつ……!!

 

 

―――アンタの水着を、あたしが外したからどぅわぁぁハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハッッッッ!!!!!

 

ガリィはドヤ顔で自分の墓穴を自分で掘った。

因みにマリアさんは今プルプルと震えている。俺は今すぐこの場から逃げたいんだよなぁ……(震え)

 

「そう……なら答えは一つね―――」

「何―――グフォ!?」

 

マリアさんはガリィをアッパーによる一撃で空中に打ち上げた。俺はマリアさんの動きが一瞬見えなかったんだが、イグナイトモジュール纏ったらあそこまで性能が上がるというのか……!?(赤い彗星風に)

 

「―――落ちろ!」

 

SERE✝︎NADE

 

「あたしが一番乗りなんだからー!!」

「ガ、ガリィィィィ!!!」

 

ガリィは見事計画通りに『一番乗り』になった。だけど最後に言った内容のせいでただの阿呆にしか見えなかったんだが……(呆れ)

 

「ふぅ……正義、貴方ガリィが私の水着を外したの知っていたのかしら?」

「……知っていたと言うより、アイツが自慢してきただけです。正直アイツらしいとは思いますが……取り敢えずはオートスコアラーの一体を倒せたんですから、素直に喜びましょうよ……(目逸らし)」

「そうね……それに皆もお腹空かせているだろうし……」

「マリアさーん!!」

「そうですね……特に響ちゃんはな〜」

「どうかしたんですか正義さん?」

「ああいや、夕飯は何を作ろうかなって考えてたんだよ。」

「正義さんがご飯作るんですか!?」

 

おうコラ、社畜の俺が自炊出来ないと思ったら大間違いだからね?面倒臭いからしなかっただけで普通に料理は出来るからね?(怒)

 

それからは俺が作った夕飯を皆で食べました。と言ってもマリアさん程料理が上手い訳では無い。精々緒川さんより下だと思う。あの人翼さんの体調管理もやってるから料理上手なんだよなぁ……(遠い目)

 

 

 

 

 

 

 

 

一方キャロルはと言うと……

 

「ふぅ……ガリィは予定通りに役目を果たしたか……」

「何だか寂しいゾ……」

「そんな事は無いぞミカ……ガリィはマスターの為に使命を果たしたのだ、派手にな。」

「そうよミカちゃん、私達も使命を果たさないとガリィに煽られますわよ?」

「う〜……分かったゾ、頑張るゾ!!」

 

ミカがしょんぼりしているのをレイアとファラが優しく諭す。

 

「安心しろ……次はミカ、お前の番だ……」

「嬉しいゾマスター!!」

 

キャロルはその後、オートスコアラー達に時間まで待機命令を出した後、自室に篭った。

 

『あらマスター?そんな顔してたら正義さんに会った時恥ずかしいですよぉ?(嘲笑)』

 

『アタシはマスターのオートスコアラーですからぁ……最後までマスターの味方ですよ♪』

 

『正義さんは今のマスターよりも大人のマスターに欲jy―――じゃなかった、ドキドキしてるみたいですね〜♪このままガンガン攻めちゃいましょう!』

 

「クソっ……何故今こんな事を思い出すんだ……!!元々オートスコアラーは壊される予定だったんだ。なのに何で……!!」

 

キャロルは自身から流れる『水』を止めようとするも、反って溢れていく。

 

「うぅ……うわぁぁぁ……!!!」

 

彼女は一人、『水』を流し、袖を濡らしていた。

 

 

 

 

 




UA100000、お気に入り1900人突破しました〜!!
皆さんホントにありがとうございます……!!(号泣)

因みにGX編書き終わったら、グレビッキーの話を書こうと思ってるので、AXZはその後ですね。(3.5期は書こうか検討中)

途中深夜テンションで書いたとこあるからなんとも言えねぇ……最後については次回に

大切なモノって気付いたら失ってる事って多いと思うんです、ハイ。


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記録14:英雄になりたい?一回精神病院行って、どうぞ。

さぁ今回の内容は〜

正義さん、英雄(笑)に会う。

キャロルちゃんがシャミ子になる。

司令がゲッ〇ーに乗る。

以上です。(一つだけ本当で残りは大嘘)

正義さん「なんか一つだけ見たいのがあるんだけど……いいかな?」
作者「どれ?」
正義さん「キャロルがシャミ子?になるっていうの。」
作者「へぇ……ええよ(黒笑)」
キャロルちゃん「!?」

という事で、キャロルちゃんはどこかでシャミ子化します。楽しみにしててください((・∀・))

ウルトラマン(メカニックの方)とコラボかぁ...もうすぐ仮面ライダーとコラボしそう(小並感)




俺はガリィの死を悼みはしたが、悲しんだりはしない。アイツは自身の信念に従って死んだのだから、悲しんだりすれば性根が腐ったアイツから逆に言い返されるだろう?

 

「ふぅ……藤尭さん、これで今日の仕事は終わりですか?」

「あぁ。それにしても凄いな正義さん、あれだけあった書類を数日で終わらせるなんて……俺だと数週間はかかるよ。」

「藤尭君、貴方の意見は一般人の範囲内よ。寧ろ正義さんがおかしいから。」

「ハッハッハ、人間無我の境地まで辿り着けばこれくらい朝飯前ですよ?」

「「いや、それは無い。」」

「(´・ω・`)」

 

うせやろ……?憎き元上司からはこれぐらいまで行かなきゃ正社員じゃないって言われたんだけど……

 

「「そんな会社は普通じゃない!」」

「えぇ……(困惑)」

 

とまぁこんな感じで談話していると、司令がやって来た。

 

「おつかれさん、正義は……ってもう仕事終わらせたのか!?」

「?あの程度寝ながらでもやれますよ?」

「なん……だとぉ!?じゃない、正義達に次の作戦を伝えようと思ってな……」

「……って事はエルフナインが言ってた『ヤントラ・サルヴァスパ』、でしたっけ?それが見つかったって事ですか?」

「あぁ。しかもその場所は『深淵の竜宮』だ……」

「深淵の竜宮?まるで竜宮城みたいな名前ですね……という事は海底にあるって事ですか?」

「あぁ……恐らくそこにキャロルが求めている物がある。」

「……でもそれだと風鳴邸にある要石を誰が守るんですか?」

「それについては翼とマリア君に任せようと思っている。」

 

成程……そして深淵の竜宮には、きりしらコンビとクリスちゃんか……響ちゃんはどうしてるのかって?お父さんと(おそらく物理による)対話に行ったんじゃないかな……?よくて昇竜拳あたりを打ち込んできそうだけど。最悪どうなるのかって?某漫画のような七頁に及ぶオラオラが炸裂するんじゃないかな?

 

「なるほど……じゃあ俺はどちらについて行くことになるんですか?」

「正義はどちらの方にキャロルが出てくると思う?」

 

キャロルが現れるとしたら、か……あいつの性格的に、欲しいものは直接手に入れようとする筈だからな……

 

「恐らく深淵の竜宮に来るんじゃないですかね?俺がキャロルと正面から殺りあってた時にオートスコアラーがレイスフィアを奪っていきましたし、最後の鍵は自身で取りに行くでしょうから。」

「ふむ……それについてはお前の意見を参考にしよう。キャロルは君を狙っているようだからな。」

「狙っているようじゃなくて実際に狙ってるんですよ……アイツ俺のプライバシー全部知られてるんですよ?それくらい固執してるのにかもしれないって言えますか?」

「そ、そうか……スマン。」

「いえいえ、此方も熱くなりすぎて―――って早速アルカノイズが出たか……ちょっくら現場に行ってきます!響ちゃんが心配なんで。」

「はぁ……もう正義さんって緒川さんと同じポジションだよなぁ……戦闘力は司令並にあるし。」

 

俺が出ていく時に藤尭さんがそんな事を言っていたが、三途の川を連続で見る程死にかけたら楽に司令並に強くなれますよ……

 

俺は現場に向かいながら響ちゃんに電話をかけた。響ちゃんは電話に来てくれたが、どうにも涙声になっている気がする。……これはちょっとまずいかな……

 

「なぁ響ちゃん……やっぱりお父さんと対話はできなかったぽいな。」

『ぐすっ……そんな事ないですよ。へいき、へっちゃら「いや、全然平気でもへっちゃらでもないでしょうが」っ!?』

「いいか?女の子が……ましてや響ちゃんみたいなガキンチョが泣いていいのは誰もいない所か、母親に抱き締められた時だけなんだよ。泣きたきゃ後で泣け……そんな状態でこれから戦う時に足引っ張られたらたまったもんじゃない。」

『……分かり、ました。』

「よし、頭冷やせたらさっさと行く!頼りにしてるぜ響ちゃん!後でピザでも食うぞ、勿論俺の奢りでなぁ!」

『ハイっ!ありがとうございます!』

 

響ちゃんにキツいこと言ってしまったけど、未来ちゃんにシバかれないか心配だよ……過去に未来ちゃんの資料を見た時にかなりビビったからな……『神獣鏡』纏ってたの見て謎の悪寒を感じたしな。

 

「にしても……さっきの事は俺が言えた義理じゃなねぇよなぁ……」

 

自分にとって大切なモノを守る為に、手を出した奴らを家族諸共壊し続けていた俺が言っていい台詞じゃねぇよ……

まぁ俺が現場に着いた時には、響ちゃんは気絶していたのだが、切歌ちゃんと調ちゃんをミカの攻撃からかばったそうな。俺自身もSONG本部から現場まで走ってきたので、時間がかかったのだ。緒川さんは俺よりも早く現場に来ていたので、忍者ってすげぇや……って思ったのはここだけの話。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、とりあえず翼さんとマリアさんは風鳴邸にある要石を護るため分断することになった。

俺はクリスちゃんの様子が変に感じたので、そちら側を手伝う旨を伝えた。翼さんも様子が変だったので、作戦前に呼び出すことにした。

 

「正義さん、話とは……」

「そこまで長話をするわけじゃないんですけど……親父さんと最近話してますか?」

「は?」

「まぁ何と言えばいいのか……最近八紘さんから愚痴を聞かされるんですよね、やれ娘とコミュニケーションを取りたいけどどうしたらいいかわからないとか、娘の夢を応援したいけどうまく言葉にできないだとかいろいろ聞かされたので、翼さんもこれを機に親子変な気遣いなしで話してみてください。」

「は、はぁ……なぜ正義さんは今その話を?」

「俺は両親とそんな話すらできませんでしたから。したのだってむしろ祖父母ですよ?翼さんの場合、訃堂さんと喧嘩するようなもんですね。」

「それはかなり怖いですね……」

「これはあくまでたとえ話なので真に受けないでくださいね?」

 

翼さんって時々冗談が通じないからなぁ……今度緒川さんにア〇ト―――クにゲスト出演してもらうように頼んでみるか……?丁度新曲出せる時期らしいし。

そのあと、翼さんはこの事件が済んだら腹を割って話してみるらしい。

 

 

任務前にマリアさんからクリスちゃんのことを頼んだと言われ、俺はやるだけやってみますとだけ言っておいた。実際、クリスちゃんは後輩の二人を侮っている気がする。ていうか武装がヨーヨーからパンシャンドラムに変わったり、シンフォギアの服装とアームドギアがガンダムデスサイズヘル(EW)になる後輩がいる時点で色々おかしい気がする。クリスちゃんもガトリング打ちながらピョンピョン飛んでるから何とも言えないなぁ……

 

それから俺達は深淵の竜宮まで潜航し到着後に監視カメラの映像を確認するが、既にキャロルはここに来ていたようで、目的の物を探し出されるのも時間の問題のようだ。俺はクリスちゃん達に二手に分かれて捜索することを提案し、俺とクリスちゃん、切歌ちゃんと調ちゃんのペアで捜索することにした。

 

 

捜索すること十分ほどであるだろうか、切歌ちゃんと調ちゃんはキャロルとオートスコアラーであるレイアと遭遇したらしい。俺とクリスちゃんは急いで急行した。

俺はあの二人を信頼しているが、クリスちゃんは切羽詰まったような顔をしていた。

 

「落ち着きなって、あの二人がそう簡単に倒されたりしないよ。」

「なんで正義さんはそんなに平気なんだよ!?」

「そりゃあ俺は彼女らを信じてるからな、背中を預けられるほどには。クリスちゃんは二人のことを信じてないのか?」

「そんなことは、ないわけじゃない。あたしが、あいつらを護らなくちゃいけないって思っちまうと、つい苛立ってしまって...」

「分からなくはないよ。かわいい後輩ってのはつい面倒を見てやりたくなるしな…でも、それをしてたらいつまで経っても成長しない。だからさ、少しくらい背中を預けてみないか?そうしたらきっとクリスちゃんの悩みは解消されると思うけど。」

「背中を……」

 

俺は走りながらクリスちゃんに話しかけていたが……途中からクリスちゃんの体力が切れたので、彼女をおんぶして運んだのだが、今の会話はその時位に話したものだ。しかし、如何せん彼女の胸が当たって社畜にとって湧くはずのない性欲が湧きそうになったが、キャロルを止めることに意識を向けることでムショ行きだけは免れることができた。

そして俺達はキャロルのところにたどり着いた時には、二人はキャロルとレイアを圧倒とは言わなくても、何とか対抗できているといった状態だった。それでも十分だけどな。

 

「待たせたなお前ら!こっからはアタシ様にまかせな!」

 

⁂一応クリスちゃんは先に下降ろした状態で言っているので、先輩の威厳は守られてるから安心してください。

 

 

 

それからクリスちゃんはレイアと戦闘を始めた。俺はキャロルを捕える機を窺っていたが、しかしレイアもタダで負けるわけではなく、コインをショットガンのように撃つ事で俺たちの行動を制限してきたりするので面倒なことこの上ない。しかもコインの流れ弾でクリスちゃんの方にも飛んでくるので、なかなか攻撃することができない。

この状態をクリスちゃんはある方法で崩してきた。

 

 

「なっ、貴様正気か!」

「はっ、アタシ様がそんなことすると思うか?」

「地味に窮地、だがこれで―――」

「もってけダブルだぁぁぁ!」

「何っ!?」

 

 

敢えて特大サイズのミサイルを放つことでキャロルも巻き添えさせる戦法を取ってきたので、レイアはすかさずキャロルの方向に飛んできたミサイルを落とすが、爆発が起きた直後に起きた煙幕を利用し飛ばしたもう一つのミサイルがレイアに直撃した。

俺はまた友を失った。だが俺は悲しんだりしない。それはあいつらへの侮辱になるからだ。

ていうかキャロルって何でシャトーを動かそうとしてんだっけ?(状況整理)

 

確か最初は親父さんが殺された恨みを晴らすためにやっていたが、俺が正論で論破したせいでその計画はブラック企業のみを殲滅する方向に変わったが…今ではその必要もないんじゃないかとも思っている。

ていうか目的が俺なら、あいつは何故シャトーを起動させようとしてるんだ…?

 

「クッ…!だがこれで―――「しゃらくせぇっ!」何っ!?」

 

クリスちゃんがイチイバルのアームドギアをボウガンからグレネードランチャーに変形させ、キャロルに向かって撃ってきた。流石に虚を突いても障壁で防ぐだろうと思っていたが、キャロルは頭を押さえ、障壁を張っていなかった。

 

「クソっ――――!」

 

俺は全速力でキャロルの下へ走っていくが、間に合いそうにない。

だがキャロルの前に人影が見える。そしてそいつは腕を翳すとクリスちゃんが飛ばしてきたグレネードを吸収した。

 

「は……?」

「クククッ...久しぶりのぉ...高純度の聖遺物ゥ...!」

 

こいつ…聖遺物を食っている、だと…!?もしかしてコイツ……聖遺物なのか?

 

「そう、僕こそグァ…真の英雄ドゥあああああああ!!!!!!」

 

違ったわ―――ヤベーやつじゃん(ドン引き)

大抵こういうヤバい奴にいうことはこれしかない。

 

「ちょっといいですか?」

「あぁん?」

「あー、うん、一回精神病院に行って、どうぞ。」

「喧嘩売ってんのかゴルァ!!?」

 

いや考えてみなよ?二十歳も超えたオッサンが『英雄』になりたいとか、中二病通り越してただのキ〇ガイだからね?俺だったら絶対そんなこと思わねぇな。

俺の一言にキャロルもクリスちゃん達も口を開けて呆然としていた。

ただキャロルはすぐに正気になるとヤベー奴と一緒にテレポートジェムを使ってここから去った。追撃しようと思えばできたが、さすがにあんな変人を相手にするのは社畜的に嫌だなぁ…

とか考えながら潜水艦まで帰投した。

 

 

 

 

 

 

 




いつの間にか評価してくれた人が百人を超えていて驚きました...ありがとうございます!
お気に入りも2000人超えているしで今でも困惑していますが。
ただ最近はコロナウイルスのせいで外出が厳しい状況でありますが、体調に気を付けてください。

最近はとあるドアンザク実況者の動画を見て精神を落ち着かせてますね...(主にクソゲー動画)

そういえば外出規制したおかげで欧州では空気が澄んでいるんだとか。たまげたなぁ…


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記録EXTRA1:翳る太陽と社畜の日常
記録EXTRA1-1:翳る太陽を救ったのは、社畜でした。


気付いたらお気に入りが2000越えてびっくりした(小並感)
正義さん(社畜)が修羅場に巻き込まれたり、社畜しようとするのが好きなんすね〜
シンフォギアのゲームの方は、何故進撃の巨人とコラボしたのかよく分かんねぇなこれってなってる作者だよ……コラボするならガンダム(SEEDかOO)とか仮面ライダー(出来れば1号)にして欲しいなぁ……

後書きにグレビッキーの世界の正義さんの設定書いてます。


 ―――俺は今、誰よりも泣いている子が大切な友人を傷つけようとするのを目の当たりにしていた。

 

 

「Grrrrrrrrrr!!!!!!!」

「響っ……!!」

「やめろぉ!響ぃ!!」

 

 

 ―――俺は彼女がこれ以上泣いて欲しくない一心で、止める事など万に一つも無いのにも関わらず彼女が「親友」と呼んでいた子の前に立つ。

 

 

「正義さんっ!?逃げ―――

 

 

 

 

ドスッ……!!!

 

 一瞬、静寂が訪れる。我を忘れて暴れていた響ちゃんは目の前の光景に正気に戻ったように見えた。

 

「―――マサ、ヨシサン……?」

「グッ……」

 

 

 ―――当然、ただの一般市民である俺がノイズを倒せる拳を持つ彼女の攻撃に耐えられる訳がなく、身体を貫かれた俺は膝を崩す。

 暴走していて意識が無いはずなのに、目の前の彼女は涙を流して硬直していた。

 俺は泣いている彼女の頬に震えながら両の手を伸ばし、優しく撫でる。

 

「泣く、なよ……折角笑顔が……出せる様に、なったんだから……ハァ……ハァ……だから、もう……自分を責めるな……」

 

 俺は我ながら精一杯笑顔を見せているつもりだが、彼女―――立花響から見ればどのように見えるのだろうか?顰めっ面?それとも苦笑している様に見えるのだろうか?

 ただそれを聞こうにも……俺の身体に力が入ること無く、意識が途切れてしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ―――俺が彼女―――立花響と出会ったのは、ある日のデスマ明けの帰り道に、通り雨に会った時のことである。

 

「ふぃ〜、やっとデスマ終わった……ふぁー……さっさと帰って寝るかな。部長から一週間休み貰ったし、グータラするかね―――って雨かよ……傘持ってきてねぇぞ!」

 

 この日は珍しくデスマが連続する事も無かったので、自宅に帰ることが出来た。しかし会社を出た時、大雨が降っていたので気分が最悪だった。

 

「ハァ……もういっその事濡れて帰るか?どうせこの服も明日クリーニングに出すし……ン?」

 

 丁度その時、俺は無意識に路地裏の方に目がいった。そこには―――

 

「…………」

 

 灰色のパーカーを着た女の子が倒れていた。

 

「嘘だろ……おい、しっかりしろ!デスマ明けの帰りに死体見たとか寝覚めが悪いんだよ……!」

 

 俺は直ぐに彼女が生きているのか確かめた。と言っても呼吸しているのと心臓が動いているのかを確かめただけだが。スマホはタイミングが悪く電池が切れた。

 

「はぁ〜つっかえ。ここから病院に行くにしても、バスが無いと行けねぇし、交番はここからだと面倒だし俺が逆に捕まるしな……しょうがない、家に保護すりゃいいか……交番はこの子の意識が戻ってからにしても問題は無い……筈だ。」

 

 まぁ最悪俺が署まで同行されてこの子が保護されるから……俺からすれば面倒なのだが、この子にとっては良いのかもしれない。もしそうなったら、知り合いの孤児院にでも送っていけばちゃんとした人間に成長できると思う。

 そんな事を考えながら自宅に帰り、彼女の頬を軽く叩く。すると彼女は顔を顰めながら目を開ける。

 

「うぅ……誰、ですか……?」

「!目が覚めたか……良かった〜路地裏でズブ濡れになっていたから家に運んだんだが……取り敢えず風呂入れ、目のやり場に困る。因みに俺は「諸星 正義(もろぼし まさよし)」、ただの社畜だ。」

「え……あっ……」

「分かったらさっさと入ってくれ、着替えは置いておくから……名前は後で教えてくれたらいいさ。」

「えっと……ありがとう、ございます……」

 

 そう言って俺はすぐに退室した。俺の家は今はもう居ない両親が住んでいた家をそのまま使っている。俺が就職するころには俺を引き取ってくれた祖父母(両親と共同生活していた)が老衰で亡くなった。ローンも殆ど返しているので、精々電気代とガス代、水道代位しか払っていない。

 

 俺は彼女がどうしてあんな状態で路地裏で倒れていたのか、それが少し気になった。

 まぁそんなのは彼女が風呂から上がった後にでも聞けばいいか……

 

「えっと……お風呂、ありがとうございます……」

「ん、じゃあ次はこれでも食いなさい。腹減ってんだろ?」

「い、いや、これ以上は申し訳『グゥ〜』ない……です……」

「くくっ……腹減ってんじゃねぇか……」

「あぅ……」

 

 それから彼女は美味しそうにレトルトカレーをたらふく食べた。見てるこっちが笑みを零す程よい笑顔を見せているのを見ると、祖父母はこんな暖かい気分だったのであろうか?今となっては知る事は出来ないが。

 

「……ご馳走様でした。」

「お粗末さまでした、と言ってもレトルトカレーだがな。皿は洗っておくから座ってていいよ。」

「あ……でも……」

「いいからいいから。」

 

 俺は彼女がなにか言いたげな感じであったが、強引に押し切って皿を洗い始める。

 

「そういや君の名前を聞いてなかったな……教えてくれるか?」

「……立花響」

「立花響っていうのか……いい名前だね。一応聞くけど、年齢って……」

「……15。」

「ガッツリ中学生じゃねぇか!?学校行けよ……」

 

 俺は眉間を抑えて愚痴ると、彼女は暗い顔をして俯いていた。

 

「……あんな所行っても、嫌な思いするだけだし。」

「……何か訳があんのか?」

「えっと……正義さんは知らないんですか?ツヴァイウイングのライブの日にノイズが大量に発生して、大勢の死者が出たっていう事件の事……」

「ん?……あぁ、あったな、そんな事。」

「そんな事って……まぁ私はその事件のたった一人の生き残りなんです……」

 

 ……俺デスマが連続で発生したせいでテレビとかスマホのニュースとか見てないから分かんないんだよなぁ。(アホ面)

 まぁ大体彼女の立場がわかった。

 

「……響ちゃん、今から言うことはただの推測だけど……もしかして迫害に近い事されたんじゃないかい?迫害と言わなくてもイジメを受けたとかはあると思うんだが……違うかい?」

「ッ……!はい、それで合って、ます……」

「まぁ今の世の中ノイズに対抗出来る手段が全くないからなぁ……そういう風にしてくる阿呆共は何時まで経ってもいるんだな……」

「正義さんも、私と同じ事されたんですか……?」

 

 君のようなカンのいいガキは嫌いだよ(大嘘)

 まぁあの言い方じゃ察しちゃうか……

 

「ま、俺も君と同じ様な経験をした事があるとだけ言っておこうかな。と言っても俺はそういうことしてきた輩はキチンと報復していたがね。」

 

 いやぁ、あれは中々辛い日々だった。なんせ無関係の祖父母にまで危害を加えようとしてきたので、その時は意識が切れる程ブチ切れたもんなぁ……まぁそいつらは二度と社会に出れないよう徹底的に(物理的に)壊してやったが。それ以降マスゴミや屑どもは近付いたりしなくなったし、実際にその場面を見た奴なんか俺に気付いた瞬間発狂しだしたしな……お陰で学校じゃ腫れ物扱いされたが。

 

「そう……ですか……辛くは、無かったんですか?」

「辛かったと言えば辛かったけど……そんな事考える暇すらなかったからね。明日を生きる為に目の前の障害を排除するのに専念してたし。」

「うわぁ……」

「まぁそのせいで爺さん達にこってり絞られたがな。まぁ何だ……人生そう悲観する事なんかねぇって事を言いたいんだ俺は、うん。」

「何ですかそれ……ふふっ」

「おっ笑った!」

「……笑ってないです。」

「いーや笑った!」

「笑ってない」

「いやいや絶対笑ったって!」

「笑ってない、笑ってないったら無いんです!」

「……プッ」

「……くっ」

「「あはははっ!!」」

 

 こんな風に何も考えずに阿呆みたいに笑ったのは何時ぶりだろうか?今が27歳だから……3、4年ぶりって事か……随分笑ってないとか笑えないんだけど……(不安)

 大抵笑っても愛想笑いだしね、しょうがないね。

 

 

「―――あ〜久し振りにこんなに笑ったわ。響ちゃんはどれ位笑ってなかった?あ、心からって意味でね?」

「……半年?」

「勝った!こっちは3、4年愛想笑いしか出来なかったから俺の勝ちや!(ドヤ顔)」

「それ言ってて悲しく無いんですか?」

「悔しい……!悔しい……!悔しい……!

 

 だが、これでいい!」

「何言ってるんですか……」

「ガチレスはやめい」

 

 カイジネタが通じないとは……さては君マトモだな?(名探偵)

 

 

 

 

 




諸星 正義(もろぼし まさよし)

年齢:27(もうすぐ28)

職業:とある有名な中小企業の社畜

趣味:仕事(主にデスマ)、エナドリ研究(効果等)、マンガ(仕事が忙しくて全く出来ていない。)

性格:仕事好きのヤベー奴、仕事の為なら体調とか気にしない。でも家族思いの優しい人

正義さんの自己評価:あまり自分の事を良い人だとは思っていない。周りがそう評価しても決してそう思ったりはしない。それは彼にとっては隙を見せることになると思っているから。

正義さんの過去:過去に家族(父、母、妹)と買い物に出かけた時にノイズが現れ、自分だけが生き残ったという今のグレビッキーと同じ経験をした事がある。それにより迫害じみた事をされていたが、正義さん自身もこれは罰だと自責してのであまり反応をしない正義さんに対し、阿呆共は正義さんを引き取ってくれた祖父母に手を出そうとしたのがバレたことで、正義さんは消えない痛みと傷を心身共に与えた。主に加害者側の家庭を崩壊させたり身体の重要な部分を粉砕することで物理的に将来を潰したり等etc……今でも阿呆共の一部は精神病院に隔離されているとかいないとか……


次回はどうしようかな……グレビッキーの買い物会とかか……?

感想待ってます!!


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記録EXTRA1-2:翳る太陽は社畜に懐く……?

漸くリアルが落ち着いたと思ったら花粉の季節……やめろぉ!!作者は花粉症なんだよぉ!

といった感じで荒れてる今日この頃。

そんな事は置いといて、今回は若干長くなった気がするけど……まいっか!(すっとぼけ)
若干迷走したせいかあんまり進んで無いんだよなぁ……



俺は今非常に不味い状況下にある。

 

「……なぁ響ちゃんや。」

「……何ですか正義さん?」

 

目の前には赤面してるけど、どこか優しい目で俺を見つめる立花響(居候)がいる。

 

「なんで俺の近くに来てんの?(困惑)」

「……良いじゃないですか、別に……。そんなの自分で考えて下さい。」

 

 

 

 

何故こんな事になったのか、数時間前まで遡る。

 

 

「えっと……取り敢えず響ちゃんはベッドで寝ていいから、俺はソファで寝とくから何かあったら起こしてね。」

「ありがとう、ございます……」

 

因みに響ちゃんの事を警察に連絡するにしても、一旦寝なければ身体中がデスマを終えた事で悲鳴をあげており、状況説明を説明できる気がしなかったので、俺は一度寝る事を響ちゃんに伝えると、自分も寝てもいいか聞いてきたので、自分のベッド(清潔感あるけど殆ど使ってない)を貸し出した。申し訳無さそうに断っていたが、ゴリ押しで寝させた。というかもう意識が……zzzzzzZZZZ

 

目が覚めた時には、ソファで寝た筈なのに何故かベッドの真ん中近くにいて、もう一方の端に寝ている響ちゃんの近くにいたけど悲鳴をあげなかった俺は偉いと思うんだ。

 

それから俺は響ちゃんが起きないようにそっと離れようとしたら響ちゃんが俺の首に手を伸ばして彼女の胸に俺の顔が埋もれてしまう。

 

「!??!?」

 

アカン、早く出なければ(社会的に)死ぬぅ!!(必死)

まぁ足掻くだけ足掻くも、疲労が溜まりすぎて直ぐに寝落ちしたんですがね。(現実逃避)

 

―――その後目が覚めた時には、何故か顔を赤くした響ちゃんに迫られた。(要は冒頭に戻る)

 

 

立花響(グレ)side

 

「うぅん……むにゃむにゃ……」

 

……私は今ある人に拾われ、保護してもらっている。この人は自分の事を「社畜」と言っていた。一瞬巫山戯ているのかと思ったが、話を聞いた限り嘘は言っていなかった。

あの人は不思議な人だ。私の事を知っている人は大抵「人殺し」とか「税金泥棒」とか言って迫害じみた事をしてくる。でもあの人は「社畜」だからあまりそういうことを見る暇が無いんだとご飯を食べている時に苦笑しながら話していた。

普通は警察にすぐ連絡すると思うのだが、彼―――正義さんのスマホの電源が切れていたのだとか。おっちょこちょいな所もあるのだなと少し頬が緩んだ気がした。

私は自分があの地獄から帰って来なければ、お母さん達があそこまで傷つく事も、お父さんが失踪したりする事もなかったのではないかと今でも思う。

正義さんはそんな私の話を聞いて、彼も自分の身の上話をしてきた。彼も私と同じ様な経験をした事があるらしい。彼は私と違って、目の前で家族をノイズに殺されたと言うのだ。その後一人生き残った正義さんは迫害どころか殺されかける生活が高校一年位まであったのだとか。実際に殺し屋にも狙われた事もあるのだとか……

自分だけならまだしも、自分の家族にまで危害を加えようとしてきた人達もいたらしく、その人達には相応の報いを受けてもらったそうだ。

 

「……それにしても、正義さんの寝顔って意外と可愛い……」

 

ツンツン、と彼の顔を軽くつつく。

 

「うぅん……部長、これ以上俺に仕事回さないでぇ……これ以上は死ぬぅ……」

「……社畜ってここまで酷いものなのかな……」

 

夢でも仕事して起きても仕事って、嫌にならないんだろうか?私はちょっと嫌かな……

 

「えぇい離せ!俺は今日こそ終電には乗るんだよ!HA☆NA☆SE……zzzzzzZZZZ」

「寝言にしてはかなりおかしいよね……?」

 

寝ているのに百面相してるこの人を見てると私が考えている事がアホらしく感じてしまう。

私は正義さんが使っていいと言った……といっても端で寝る様な感じなのだが、布団に入って寝ようと思ったら、ソファで寝ていた筈の正義さんが立ち上がっていた。私は襲われるのかと思い身構えたが、正義さんの顔を見て思いっ切り吹いてしまった。

 

何故なら―――

 

「zzzzzzZZZZ」

「……ッッ!!……ッッ!!」プルプル

 

鼻ちょうちんを膨らませながら洗面所の方に向かっていたのだ。

その後正義さんは戻る時、何故か泣きながら叫んでいた。

 

「何でだよ……何で俺なんかを助ける為に死んだんだよ……!!俺よか父さん達が生きてくれた方が良かったよ……!!」

「_______________」

 

私は何か言おうと思ったが、何も言う事が出来なかった。彼だって家族をノイズに殺された人達の一人で、それからずっと自分を責めている。当てどころの無い怒りや悲しみを自分自身に向けている正義さんを見ていると、自分が『まだ』マシな方なのだと思えた。

 

私は自分が『傷付けられる』夢を見るけど、正義さんは自身を『傷付ける』、いや『罰している』夢を見ているのだろう。

……正義さんは優しい人だと自然と思えた。普通はそんな簡単に心を許せるはずが無い。筈がないのに……何故か正義さんからは他の人みたいに嫌悪感を抱かなかった。彼を見ていると、何故か枯れた心が嘘みたいに息を吹き返すのだ。私はリビングで膝をついて泣いている正義さんを引っ張って行ったのだが、全快でない身体ではベッドに運ぶまでで体力を使い果たしてしまった。力が抜けた人を運ぶのってこんなに大変なんだな……

 

「……もう一度だけ、もう一度だけ信じてみよう。これで裏切られたらもう誰も信じない。」

 

だから正義さん──

 

「信じても、良いよね……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私に背を向けている男の人がいる。

 

私が何度呼びかけても応えてくれず、そのまま去ってしまう。

 

……あぁ、これは夢か……

 

私は軽く溜息を吐く。

 

 

おーい?

 

……?今誰かの声が……

 

おーい!起きろー

 

……え

 

「困ったなぁ……これじゃ俺社畜出来ねぇじゃねぇか……」

 

えぇ……(困惑)

 

「寝てるならいっか、俺もヘトヘトやし、そっと離れてもう一眠り──」

 

嫌ッ―――

 

お父さん(・・・・)ッ―――!」

「……はぁ、しょうが無いな……ほいよーしよしよし、泣くな泣くな。ていうか泣かないで下さいお願いします……!!社会的に死にたくないんや……!!」

 

……私は何言ってるんだろう……あの人は『お父さん』じゃないのに……

 

 

 

……あの人がお父さんじゃなくて、正義さんがお父さんだったら良かったなぁ……

 

私は正義さんが撫でてくれている手の温かさを感じながら眠りについた。この時は何時もみたいに悪夢に魘されず、温かいナニカを感じた。

目が覚めると、私は正義さんを胸に抱きしめていたので、思わず叫んでしまった。正義さんも目を覚ました。

 

「……おはよう響ちゃん、言っておくけど君に手を出していないからね?出したら社会的に死ぬし……」

 

と悲壮感溢れる弁明をしていたので、やっていないと分かった。ただそう言われると逆に魅力が無いとも言われている気がする……そう思った私は正義さんにイタズラをしようと思った。

 

 

 

グレビッキーsideout

 

 

 

 

そして現在……

 

 

「ちょっと落ち着け響ちゃん、そんなに迫られたら社畜さん困るなー!(緊張)」

「良いじゃないですか、正義さんの近くにいると落ち着くんです。」

 

それってどゆこと……?俺はポメラニアンとかの様な癒し系動物って事か?やったぜ今日から会社の癒し枠だヤッター―――ってなるかボケェ!!寧ろギャグ枠ならぬ社畜枠じゃコンチクショーがァ!!(自暴自棄)

 

「取り敢えずはーなーれーろー!」

「……嫌です。良いんですか?大声で叫びますよ?」

「よし分かった幾らでもくっ付いていいぞ!だから叫ぶのはやめようか!」

 

それから響ちゃんが落ち着くまでずっと抱き締められ、その時に胸の感触を意識しないようにしてたのは、俺の胸にしまっておこう……

それから数十分後に俺は朝飯を響ちゃんの分も作った。久し振りに作ったけど響ちゃんめっちゃ食ってたな……笑顔で。

これからちょいとしなきゃいけない事があるからご飯を食べた後に響ちゃんに話があると言って椅子に座ってもらった。

 

 

「あの、正義さん話って……」

「まず……響ちゃん、携帯直しておいたよ。」

「え?あ、ありがとうございます……」

「響ちゃん」

「は、はい」

「服買いに行かない?」

 

まず(自分の分も含めて)服を新調しなきゃいけないんだよ……

 

 

 

 

 




書いてて思ったんですけど、グレビッキーが正義さんに懐くどころかお義父さんみたいな感じになってる気がする……まぁこれでも良いか!(ポジティブ思考)

次回はショッピングじゃい!といっても作者はあんまり服の知識がある訳じゃないからなぁ……

感想待ってます。


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記録EXTRA1-3:翳る太陽の着せ替えファッションショー……?

何だろう……書いてて思ったんだけど393に殺られそう……だが私は謝らない(威風堂々)

コロナウイルスのせいで何処も彼処もヤバい状況……いつまで続くんですかねぇ……?


「…………へ?」

「だから服だよ、ふ・く!流石に響ちゃんの服は殆ど傷んでいるからね。その状態で交番行ってみろ、速攻で俺が豚箱行きだからね?」

「あぁ、そういう事ですか……てっきり正義さんが私を着せ替え人形の様な扱いでもするんだと思っちゃって……」

「ゴメンけどそれは無理、だって俺服選ぶセンス皆無だし……大抵店員さんにどういう感じの服を着たいかを聞いているしね……」

 

 大学にいた時に友達と遊びに行った時なんか待ち合わせ場所に集合した時は悲鳴をあげられたしなぁ……そこから強引に着替えさせられたのだけは覚えてるよ……(目逸らし)

 

「そうですか……(正義さんのセンスってそこまで悪いのかな……私に貸してくれた服を見る限り悪くは無いと思うんだけど……)」

 

 響ちゃんは何故か俺が貸した部屋着をじっと見つめていたが、俺は気にしなかった。断じて俺のファッションセンスの無さを実感して嘆いている訳じゃないからな?

 

「ま、そういう訳だから今から行くよ。」

「えっ」

 

 それから俺は響ちゃんの手を引いてショッピングモールに行った。途中でバテて響ちゃんに肩を貸してもらった。運動不足がここにきて……!!と思わず(´ᾥ`)という顔をしていると、

 

「もう、そんな顔してたら周りから不審者扱いされるよ?」

「意外と……ハァ……酷い事……言うじゃ……ハァ……ないか……」

「(満身創痍な様子で言われても説得力がないよ……)」

 

 それからモールの中に入り、少し早いが昼食を取ろうと現在地から近いフードコートに行き、席を確保してくれた響ちゃんが注文取ってくるねと行って側を離れた。

 

「ふぅ……これじゃ何だかデートみたいだなぁ……まぁホントにそうなら俺は今頃周りから援交してるオッサンって思われてんだろうなぁ。」

 

 俺は響ちゃんが離れており、周りに聞かれていない事に気を遣いながらボソリと呟く。

 それから俺は呼吸が落ち着くまで深呼吸をしながらモール内のマップを見ながら何処の店から回ろうか考えていると、

 

「あのすいません連れがいるから嫌なんだけど……」

「いや、少しだけでいいから俺達とお茶してよ、ね?」

「そうそう、一緒に来ているって言ってるけど見た感じ一人みたいだしね〜どうせソイツ、君の事なんかどうでも良いからいないんじゃない?」

 

 ……今の時代にもこういうチャラい奴っているんだな、かえって感心するよ……。だけど場所を考えてやれよ……しかも相手が響ちゃんとは……分からなくはないけど。多分同世代の異性から人気ありそうだしな……あんな事が無かったら、今も彼女は俺の隣ではなく『陽だまりの少女』の隣で笑顔を浮かべていたんだろうな……

 

「いや、アンタらみたいな軽い男なんかといたくないから断ってるんだけど……いい加減その手を離してくれない?ウザイんだけど。」

「っ!こっちが下手に出てるからって調子乗ってんじゃねぇぞ!」

「っ!」

 

 そう言ってチャラい服装をした男―――DQN1が拳を振り上げる。だがその拳は彼女に届くことは無かった。

 

「いでででででで!?」

「はぁ……いい加減にして欲しいよ……見てるこっちが嫌になる。ナンパするなら場所を考えてやれよ?」

「だ、誰だよアンタ!」

「あ゙?俺は彼女が言ってた連れだけど。」

「ま、正義さん……?」

 

 なぜなら―――俺がDQN1の腕を掴んで『アームロック』をかけていたからだ。

 

「見た所……君ら大学生だね?しかも就職が確定しているとみた。」

「ななな何でそんな事まで分かるんだよ!?」

「ンなもん見たら分かるだろ?今の時期、大学生ならば学年によってはそろそろ内定が確定し、卒論をほぼ完成させる事も可能だろう……まぁ卒論の方を終えるのは少し遅くなる方が一般的だがな。まぁこれだけの人の前で暴力を振るおうとしたんだ。少なくとも内定は消えるだろうな……」

「ッ……!!それだけは、それだけはどうか……ッ!!」

 

 そう言ってDQN達は俺に縋り付いてきた。俺は無意識に饒舌になっていた時には既にアームロックを解いており、DQN達も響ちゃんも俺の話に聞き入っていた。

 それから俺は彼等を警備員の人に預け、事情聴取と共に彼等の大学も聞き出し、大学側に事情を説明すると、容赦なく内定を取り消す旨を後日DQN達に伝える事を本人達がいる前で宣告してもらった。

 

「さて……どうしたもんかな……」

「凄いね正義さん……ああいう風にやってたの……?」

「いや、アレは……虐めてきた奴らを潰す為にやってきた事だし……」

「……ごめん。私のせいで時間無駄にしちゃって……」

「……まだまだ時間はあるんだから、服は買いに行けるぞ?」

「え?」

「ほれほれ〜時間は有限、思い立ったが吉日とも言うし急ぐぞ!」

「えっあっちょっ―――」

 

 響ちゃんの照れた顔を見た後、モール内の色々な服屋を回った。俺はそろそろ部屋着がボロボロというか殆どダボダボになっていたので、新しい寝間着兼部屋着と靴下を少々、響ちゃんには下着以外は俺の意見も取り入れて買った。というか響ちゃんの服に関しては俺が選んだ服を店員さんと討論して買ったのだが、店員さんから

 

「お連れの方は恋人さんですか?」

 

 って聞かれた時は正直心臓が止まると思った。俺が響ちゃんと恋人?イヤイヤ無い無い。誰が好き好んで三十路の社畜オッサンなんか好きになるんだよ……自分で言ってて泣けてきた……

 まぁ全力で否定したら帰り道で響ちゃんに脛を蹴られた。解せぬ。

 

「……正義さんのバカ」

 

 ……ただ、帰り道で響ちゃんが呟いた事は全部聞こえてたに関しては、胸中にしまっておこう。

 

(まぁ……この子が俺の事なんぞ好きになるなんて馬鹿な事されるくらいならな……俺ァ馬鹿な社畜であった方がマシだね……)

 

 

 ―――だってこうでも考えなきゃ響ちゃんみたいな若い子に告られたら絶対断らなきゃ社会的に死ぬしね!(震え)

 

 

「―――正義さん」

「どした響ちゃん?」

 

 俺が思考に耽っていると、響ちゃんは今日買った黒のパーカー(袖は少しだけ萌え袖)のフードで顔を隠しながら俺の服の袖を軽く摘んでいた。顔はフードを被っているのでよく見えないが、照れているのか?可愛いから許すけど。

 

「えっと……その、ありがとう。買い物とか色々してくれて……」

「ふぅ……気にしなくていいんだけどなぁ……まぁ一応、どういたしまして。こっちも久しぶりにいい買い物出来たしこちらこそありがとう、響ちゃん。」

「い、いやでも、私は殆ど何もしてないし、正義さんがいなかったら昼間のナンパしてきた人達に殴られてたし……」

「そこに関しては響ちゃんの対応が悪かったかな。ていうか俺以外にはかなりキツかったね……」

「あ、アレは……正義さんにはお世話になってるし、その……し、信頼?っていうか……兎に角正義さんは大丈夫だって思ったからであってその……昼間も助けてもらったし、他の人よりかは信じれるから!ただそれだけ!」

「……ありがとね、そこまで信じてくれて。」

「〜〜ッ!正義さんのバカ……/////

 

 ?どうしたのだろうか、急に顔を赤くして……まさか疲れによる発熱!?冷えピタ持ってくりゃよかった……

 

 そんな事を考えていると、聞き覚えのあるサイレンが鳴り響いた。

 

「ッ……!ノイズ警報……!!」

「正義さん、先に家に帰っててください。」

「いやちょっと待て!俺は響ちゃんを置いて逃げるとか絶対に嫌だからな!?」

「いいから行ってください……!!私はアイツら(ノイズ)を一匹残らず殺してきますから……」

「響ちゃん……?」

 

 俺はさっきまでと様子がおかしい響ちゃんに手を伸ばそうとすると、俺と響ちゃんの周りをノイズが囲んでいた。

 

 

Balwisyall nescell gungir tron〜♪

 

 

 俺は響ちゃんだけでも逃がそうと考えていると、歌が聞こえた。俺は響ちゃんを見ると、ノイズよりもヤバいんじゃなかろうかと思いながら、身体のラインが目立つアニメに出てきそうなパワードスーツを着た響ちゃんがノイズを睨みつけていた。

 

「ノイズッ……!!一匹残らず潰してやるッ……!!」

 

 俺このノイズの大軍から生き延びたら……社会的に死ぬ前に転職するんだ……

 

 

 

 




これから正義さんはどうなっちゃうんでしょうねぇ?((ゲス顔))

まぁ少し、ほんの少しだけほのぼのさせなきゃなぁ……グレビッキーにはもう少し正義さんへの好感度をあげて貰おうか……(草加スマイル)

感想ください、あと出来ればグレビッキーと正義さんに行って欲しい場所とかやって欲しいシチュとか教えて下さい!

おっと誰かが来たようだ……(なおこの後作者は閃光に呑まれたそうな……)


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記録EXTRA1-4:社畜はシンフォギアに困惑する。

なんか筆が進んだので初投稿です(大嘘)

やっべなぁ……グレビッキーがグレビッキーじゃないなコレは……

因みに今回は普通に日常回です。そろそろ正義さんの休暇が終わってしまう……そこから彼女の嫁力が上がるんや……!!

誤字報告や感想ありがとうございます!


「……は?」

 

 俺は今目の前の光景に驚きを隠せないでいる。社畜として前世も突発的な出来事に関して動揺してはならないと身体に叩き込まれていたが、これに関しては動揺するなという方が無理な話だろ……

 

「正義さんは……私が護る!!」

 

 響ちゃんはそう言って拳を構える。俺は彼女を呼び止めようとしたが、目の前で起こったことに何も言えなくなった。

 

「たあッ!!」

 

 響ちゃんがノイズを殴ると、本来ならば触れれば炭になる『モブにはキツい世界』を形骸化した様な世界だと思い、社畜として生きようって決めようと思っていたのに……それならどうして俺の家族が殺された時にはアレが無かったんだよ……!アレがあればあの時救えた命もあっただろうが……!

 

「何で……何でだよ……!」

 

 俺は響ちゃんがノイズを蹴散らしている中、俺は諦めていた思いが……悔しさが、怒りが煮えくり返って仕方がないのだ。

 

「何で今更そんな希望を抱かせるんだよ……!!」

 

 俺はどうしようもない気持ちに支配されていた。

 

 

 

 

 グレビッキーside

 

 

「……正義さん?」

「あぁクソッタレ、何で今更そんなのが現れるんだよ……!!」

 

 私はノイズを一匹残らず倒してから正義さんがいた所に戻ると、膝から崩れ落ち何かを呟いていた。

 

「正義さん、しっかりしてください!」

「ッ……!響ちゃん……?」

 

 正義さんは私に気付くと、急に肩を掴んできた。

 

「え、あの、正義さん!?」

「響ちゃん……さっきのアレは一体………」

「……分かりません。ただ、アレでノイズを倒せるって言うことしか……あと戦ってる時に歌が聞こえる位しか……」

「そっか……ごめん、急に肩を掴んだりして……」

「い、いえ……ちょっとびっくりしただけだから……早く帰って寝よう、ね?」

「そう、だね……うぉっ!?」

「キャッ!?」

 

 正義さんは起き上がろうとした時、体勢を崩して私を押し倒す様な体勢になってしまった。正義さんにそんな気は無いというのは分かっているけど……ちょっと照れてしまう。

 

「ご、ごめん響ちゃん……ちょっと予想外すぎて腰が抜けてしまってね……肩を貸してもらっていいかな?あと敬語とか無くていいから。」

「ハァ……分かった、でも正義さんは私にとって大切な人なのは変わらないから。それだけは忘れないでいて欲しいな……」

「響ちゃん……ありがとうね。」

 

 それから私は正義さんに肩を貸して一緒に家に帰った。

 

 

 

 

 

 

 俺は響ちゃんと一緒に帰ったあとからちょっとと言うかなんというか……

 ただ……何でか昨日よりも響ちゃんとの距離が近い気がするんだよなぁ。

 

「正義さん、今日一緒に寝てもいい……かな?ちょっと嫌な夢見ちゃって……」

「……そっか、俺で良ければ幾らでも良いよ。」

「……ありがとう、正義さん。」

 

 一緒に寝て欲しいとかこの娘さては……俺に惚れてるとか?いや、それは無いな!あっても父性的な何かを求めているだけなんだきっと、多分、Maybe……

 

「ねぇ響ちゃん、ちょっと聞きたいんだけどさ。」

「……何?」

「何で俺の匂いなんか嗅いでるの?」

「正義さんの匂いは、なんか落ち着くんです。暖かくて、優しくて……だから私は……」

「響ちゃん……?」

「スゥ……スゥ……正義さんの分まで……頑張るから……」

「……ありがとうね、響ちゃん。こんな俺なんかの為に泣いてくれて。」

 

 響ちゃんは俺の分もノイズを倒すと言ってくれた。たとえそれが一時の約束でも、この子が誰かの為に役立ちたいという気持ちに嘘偽りは無いんだろう……それがこの子の根幹なのだろう。だったらこの子が俺以外の人達の為に手を伸ばすことができる様に俺が支えてやんないとなぁ……

 

「正義さん……ムニャムニャ」

「俺は響ちゃんの支えになれてるかな……?」

 

 そう言って俺は響ちゃんの頭を何度か撫でてから眠りについた。

 

「正義さん、起きて……朝だよ。」

「うぅん……今日は休みなんだから寝ててもいいだろ……」

「駄目ですよ、起きないんだったらイタズラしますよ……?」

「いいよ別に……zzzz」

「い、いいんですね……?しますよ?しちゃうからね……!」

 

 俺は聞き覚えのある声に起きるように言われたけど、昨日の疲れでまだ寝ておきたい気持ちが勝って布団に篭っていると、意識が落ちる直前に頬に暖かい感触を感じた。

 

 

 

 

 ―――正義さんは私にとっての『太陽』だと今では思う。

 あの時私を拾って、それから彼は私の言葉を全部聞いてくれて、ちゃんと「私」を見てくれた。

 昨日ノイズに襲われそうになってノイズから正義さんを護った時だって今までの人達みたいの様に怖がらず普通に接してくれた。寧ろ私の心配もしてくれた。

 昔、一番仲の良い友人から太陽みたいだねと言われたが、私よりも正義さんの方が余っ程太陽みたいだ。私は彼みたいに優しくない、寧ろ無愛想な感じだ。しかもあまり笑顔を作ることも出来ないし……正義さんはきっと気を遣って言ってないんだろうけど、私みたいな無愛想な女の子は嫌いなんじゃないだろうか?

 こんな事言ったらきっと正義さん呆れながら優しく諭すんだろうなぁ……考えると心が暖かくなる。

 正義さんには返しきれない恩があるけど……もっと一緒に居たいと、心の支えになりたいと思ってしまう。だからこそ、私は彼の事が……

 

 

「正義さん、起きて……朝だよ。」

「うぅん……今日は休みなんだから寝ててもいいだろ……」

「駄目ですよ、起きないんだったらイタズラしますよ……?」

「いいよ別に……zzzz」

「い、いいんですね……?しますよ?しちゃうからね……!」

 

 私は正義さんがしてもいいと言うとは思わず、動揺してしまう。私がまだこの胸に秘めた想いを伝える事ができそうなのは……当分先みたい。

 でも正義さん……コレは気付かないでくれるといいな……恥ずかしいから……

 私は寝ている正義さんの頬に、そっと軽い口付けをした。

 もしこれが正義さんにバレたら無理。絶対恥ずかしくて泣く。

 でもそれ位正義さんの存在が私の中で大きくなっているって事だよね……自分で言ってて恥ずかしい……

 ……だから先ずは、朝ご飯から作ってあげなきゃね。

 

 

 俺は香ばしい匂いで二度寝から目覚めた。

 リビングに行くと、俺がよく使っていたエプロンを着た響ちゃんが朝ご飯を作っていた。

 

「おはよう正義さん、朝ご飯作っておいたよ。あまり自信はないけどね。」

「そうか……なら期待して食べようかな?いただきます。」

「あっ―――」

「んぐっ!?」

「正義さん!?み、水持ってくるから!」

 

「……なーんてな!普通に美味いじゃないか、自信もっていいぞ?」

「もう、正義さんの意地悪……」

 

 実際食べてみて目玉焼きは少し塩辛く感じたり、味噌汁は味噌が少なくて味が薄く感じたが……響ちゃんなりに頑張って作ったというのはよく伝わった。

 

「あのね正義さん、ちょっとお願いがあるんだ。いいかな……?」

「ん?別にいいぞ?」

「……まだ何も言ってないんだけど。」

「料理を教えて欲しいんだろ?それならあと数日は休みがあるから一緒に飯作るか……」

「いいの……?ありがとう正義さん。」

「んじゃ今日からやるか……昼飯は炒飯で夕飯はカレーでいいか?」

「正義さんと料理……頑張る……!う、うん、大丈夫。」

「んじゃ先ずは―――」

 

 それから俺は響ちゃんと朝ご飯を食べてから、家にある調理器具の使い方を一通り実践形式で教えた。何度も失敗はしていたが、少しづつ良くなっていくのを見ると、何でか感動してきた。これが父性というやつか……まぁその代わり食材がかなり減ったな……冷蔵庫の中には昨日買った食材から、カレーは作れるが……また買い物に行かねばならないとは……基本社畜でインドアだから運動不足なんだよなぁ。かと言って響ちゃんに任せたらまたナンパされそうだし……俺が行くしかないか……

 

「よし、響ちゃんも一通りできる様になったし……早速作ってみるかい?夕飯のカレー作り。」

「分かった、でも正義さんも手伝って欲しいかな……ちょっと不安だし。」

「了解。といっても皮むきとかしかしないよ。カレー作りで大切なのは、ルーを掻き混ぜている時だからね……底もしっかりかき混ぜないと旨味が出ないから底はしっかりと混ぜるんだよ?」

「はぁ……正義さんって料理とかになるとかなり饒舌になるんだね。」

「おっと……俺とした事が……響ちゃんと一緒に料理するなんて思いもしなかったら結構嬉しかったんだよね。こういう風に誰かの役に立てるとは思わなかったし……」

「……そっか、私も嬉しいよ……正義さんと一緒に料理できて。」

「ッ……!!そ、そうか……そりゃ何より。」

 

 そう言って俺はちょっとだけ動揺してしまった。そりゃそうだろ?だってあの響ちゃんが自然に微笑んだんだぜ?思わず見とれちまった……

 夕飯の支度をしている時も俺はそんな雑念を振り払うようにジャガイモの皮を包丁で剥いていると、俺は指を切ってしまった。

 

「痛っ……!」

「正義さん!?血を止めなきゃ……!!」

「あー大丈夫大丈夫、こんなの唾付けときゃ治るって―――何してんすか響さん!?」

あむッ……ンチュ……レロ……

 

 唾付けときゃ治るって言ったけど、それを有言実行するなよ……!(動揺)

 

「ひ、響ちゃん……?もう大丈夫だから加えなくていいよ……?」

チュパチュパ……レル……ペロペロ……まふぁふぁめれふ、もうほっろらけ……

 

 この後俺は彼女がやめるまでずっと傷口を舐められた……危うく危ない扉を開けそうになる所だった……

 ただ響ちゃんからはかなり心配された。それからカレー作りはほぼ響ちゃんが作ったのだが、これがかなり美味かった……隠し味に何を入れたのか聞くと、両手の人差し指をツンツンしながら

 

「……秘密」

 

 って顔を赤らめて言うもんだから思わずこっちも赤面して顔隠してしまったのはしょうがない気がする。だってこちとら恋愛免疫が限りなく0やぞ?危うく(理性が)死ぬ所だった……

 

 それから俺はまた響ちゃんと一緒に寝る事になった。いや俺も断ったんだよ?だけど断ったら響ちゃんがこの世の終わりみたいな顔をして涙目になるんだよ?断れるわけないじゃないか……(罪悪感)

 ただ響ちゃんの寝言が初めて会った日とかに比べてかなりいい傾向なのではないかと思える。大半が俺の事なんだが。

 

「正義さん……しゅき……」

 

 ……コレは聞かなかった事にしよう。聞くにしても寝言じゃなくてちゃんと起きてる時に言って欲しいしね……彼女が本気でこんな三十路間近で社畜のオッサンなんかに恋心を抱いているなら、俺もちゃんと応えなきゃいけないしな。今まで目を逸らしてきたけど、ここまで聞いてしまったら意識せざるを得ないんだよなぁ……

 できることならば、彼女は俺が居なくても一人で生きていけるように願いながら俺は眠りについた。

 

 

 

 




ちょっとグダったけど、書きたいことは書けたから満足です……

感想待ってます!あとアドバイスとかも待ってます!


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記録EXTRA1-5:社畜は『陽だまりの少女』と出会う

さぁここからは393も登場しますよ!
(色んな意味で)修羅場や……ニヤけが止まらない……!!
評価は増えたけぢお気に入りが減るのだけはちょっとモチベーションに響くんだよなぁ……

あと感想の殆どが最後は393に消されてるんだよ……まぁ分からなくはないけど……実際作者も撲殺されたりブッパされたり……今度は何されるんだろう……(震え)



 最近俺は響ちゃんに傷口を舐められる行為を寝る度に見てしまう。

 響ちゃんの事は好きか嫌いかと言われれば好きだ。LOVEでは無くLIKEの方だけど。

 寝る前に聞いた言葉で恐らく響ちゃんの方は俺の事を異性として好きなのだろう……

 でも俺は……それを受け容れてしまってもいいのだろうか……

 

「正義さん……ご飯食べないの……?」

「ああ、ごめん。ちょっと寝ぼけてたみたいだ……うん、美味い!」

「……変な正義さん。今日から会社でしょ?」

 

 まぁ確かに今日から仕事だよ?昨日まで外出る度に馬鹿みたいにノイズが出てきて、その度に響ちゃんが八つ当たりの様に殲滅して……というのが続き、その度に家で響ちゃんが甘えてくる日々が続いていたのが終わると思うと……終電続きの生活に戻るのが嫌になる……時々響ちゃんに膝枕してもらったり耳かきされたりしたけど……あれ半ば脅しだもんな。なんだよ俺が寝ている間に既成事実作るって……そこ普通は警察に通報とかじゃねぇの?

 

「まぁね……多分ほぼ終電でしか帰れないと思うから、先に寝てて「嫌です」響ちゃん……?」

「私は正義さんの『陽だまり』でありたいんです。そんな事言わないで……!」

 

 そう言って響ちゃんは席を立ち、俺に近づく。

 

「ひ、響ちゃん……?」

「正義さんは知ってる筈だよね……?家に帰ってきて『お帰り』って言ってくれる人がいない事の寂しさを、家族が居ない孤独さを……」

「……ッ!」

「私はあの日正義さんが助けてくれなかったら、今でもノイズも人も憎んでた……貴方のおかげで今を生きていけるんです!」

「わ、分かったから!近いって響ちゃん!」

「……ごめん、ちょっとカッっとなっちゃって……」

「いや、こっちこそごめんね?響ちゃんの事考えて言ったつもりだったけど傷付けてしまって……」

「こっちもごめん……正義さんがいつも私の事気遣ってくれてるのは分かってたのに……」

 

 そう言って顔を俯かせる響ちゃんに俺は彼女の頭に手を乗せて優しく撫でた。

 

「よしっ!今日は仕事なんぞさっさと帰って響ちゃんに癒してもらおうかな!」

「ふぇっ!?」

「んじゃ響ちゃん……行ってきます!」

「……行ってらっしゃい!」

 

 そう言って俺は仕事に行った。同期の連中や上司からはデスマでは助かったと礼を言われ、休暇の分はしっかりと働いて貰うと言われたが、今日は珍しく定時で終えることが出来た。上司や同僚からは驚かれ、上司が仕事を回しても全部五分以内で済んでしまい、何も言わせなかった。

 

「では今日はこれで帰ります。」

「畜生、正義さん仕事終わらせるの早すぎでしょ……」

「まぁ生きがいを見つけたら結構仕事も楽しくなるし、俺には家に待っててくれる人がいるしな……」

「何っ!?あの正義さんに女だと……!」

 

 さて、響ちゃんは何作って待ってるかな〜♪

 

 

 

 と気分良く帰ろうと思ったのに……

 

「離してください!私は響を探さなきゃいけないんです、やめて下さい!」

「いいじゃねぇか、俺達が満足させるからさぁ!」

「いやっ、やめて!」

「オラッ、大人しくしろ……!!」

「ンーッ! ンーッ!」

 

 何で目の前で誘拐じみた事が起きようとしてるんですかねぇ?しかも『響』という人を探している?もしかして彼女が……響ちゃんが話していた『陽だまりの少女』―――小日向未来なのか?

 

 

 

 そう確信した俺は響ちゃんに会わせたいと同時に、彼女の気持ちを知るためにすぐに行動を起こした。

 

「何してんだよオッサン!レンタカーなんだぞ!?」

「あ〜済まない。ちょっと目眩がしてな?」

「目眩がしただけでサイドミラー割られるこっちの身にもなれよ!おい、あのオッサンをどうにかしてくれ!」

「―――本当にそれでいいのか?」

「あ゛?」

「だからそれでいいのかって聞いてるんだよてめぇらの耳は老人のそれか?ええ?」

「てめぇ……!」

「おうおう口答え出来なくなったら実力行使か?したけりゃしろよ。既にその車のナンバーは覚えたし、君らの車が『レンタカー』であると言うことはそこのマヌケ運転手が暴露してくれた……という事はだ?時系列を辿ってこの街のレンタカーショップの顧客リストを探れば直ぐに顔と住所は探れるぞ?そこから君らの交友関係のある人達を探し出して君達の支えという支えをぶっ壊してやってもいいんだぞ?社会的に、精神的に、肉体的に、二度と立ち上がれないようにしてやってもいいんだが……」

「そ、それは……」

「成程、君らには大切な人達がいるんだな……だったらそんな事はやめてさっさと家に帰って寝とけ……ってなんだこの程度(・・・・)で震えてんのか?情けねぇなぁ……まぁ警察は既に呼んだからもうすぐ来るだろ。」

 

 それから直ぐに警察が来て、誘拐をしようとしていた奴らの気を引いてくれて助かったと言われたが、一時期俺が荒れてた時の刑事に再開したので、挨拶をしようと思ったが何故か怖がって逃げてしまった。

 

 その後に俺は誘拐されかけてた女の子と話をした。

 

「助けてくれてありがとうございました!お名前を聞いても良いですか?」

「諸星正義、ただの社畜だ。それとさっき『響』と言っていたが……」

「響を知ってるんですか!?」

「近い、近いって!……まぁ知ってるし今んとこ俺の家で保護してる。警察に連れていこうにも向こうが拒否しててな?だからこそ君の事もあの子から聞いてはいたからな……取り敢えず連絡先を交換してくれないか?響ちゃんと会わせてやりたいが、この状況だしな。後日また連絡してくれ。」

「わ、分かりました……すいません、強引に問い詰めようとして。」

「いや、それだけ響ちゃんを大事に思ってくれてるのがよく分かったからね。俺は別に咎める気は無いよ?」

「そ、そうですか……響は、どうしてますか?」

「元気だとは思う。だけど……心の傷は、まだ時間がかかるかな……」

「そんな……引っ越してからもちゃんと手紙だって送ってたのに……」

「え?」

 

 手紙を送っていた……?だけど響ちゃんからはそんな話は一切聞いていない……という事は当時の未来ちゃんの手紙を郵便局の職員が故意に消したか?

 

「なぁ未来ちゃん、手紙を出す前に両親に渡してたりした?」

「い、いえ、自分で出しに行ってました!」

「そうか……俺は響ちゃんからは君から手紙なんか貰っていないって聞いているんだ。だから、これから言う事はあくまで予想の域だ。」

 

 俺は未来ちゃんに郵便局の職員の人が故意に消したのでは無いかということを話した。それを聞いた未来ちゃんは泣き崩れた。俺は警察の人に捕まりかけたが、必死に事情を説明して難を逃れた。危うく社会的に死にかけた……

 

「未来ちゃん……もう大丈夫かい?」

「すいません……もう大丈夫です……」

「……大丈夫そうには見えねぇけどな。予定変更、今から響ちゃんに会わせる!」

「え、あの、そんな急に……響も急に私が来たら困るだろうし、今日じゃなくても……」

「いや、こういうのはサプライズがある方がいいんだよ。まぁその前に響ちゃんに連絡させて貰ってもいいかな?」

「?構いませんけど……」

「ありがとう、ちょっと失礼。」

 

 prrrr

 

『現在、留守番電話中です。ピーッとなった後でメッセージをおかけください。』

「もしもし、響ちゃん?」

『もしもし、正義さん……?今日は終電じゃないの?』

「あぁ〜今日は早めに帰れそうなんだよ。だからちょっと連絡しようと思ってさ。あと響ちゃんに会わせたい人がいるんだけど……」

『……その人って女の人ですか?』

「まぁ女の子だけど……『だったら嫌です』……決して俺の彼女とかそんなんじゃないからね?寧ろその子は俺よか君の方に用があるって言ってるんだよ……」

『……私に用、ですか……?』

「まぁその子は俺から見ても悪い子じゃないのは確かだ。だから一回だけでもいいからその子と会ってやってくれないか?もし俺が間違っていたら響ちゃんの言う事を可能な限り聞くから……」

『……分かった、それならいいよ。』

「んじゃもうすぐ着くから、ありがとね。こっちの無茶を聞いてくれて。」

『……正義さんが私にしてくれた事に比べたら大したことじゃないですよ。』

「そっか……もう着いたから電話切るわ。後は家で話そう。」

『分かった、またね。』

 

 俺は響ちゃんとの通話が済んだ後、未来ちゃんと一緒に家へと入った。その道中で未来ちゃんからちょっとした懺悔とも言える愚痴を聞いた。まぁあそこまで考える必要性は無かったので軽いデコピンをして俺なりの社畜論を言ったら笑われた。でも彼女の顔は憑き物が晴れたようになっていたので良しとするかな……

 

「……ただいま?」

「お帰り、正義さん……夕飯できて、るけ、ど……」

 

 俺が連れて来た人物を見て、響ちゃんは手に持っていたおたまを落としてしまう。落とした音がまるで響ちゃんの動揺を著す様に廊下に響き渡る。

 

「響ッ!」

「何で未来がっ……もしかして正義さんが言ってた女の人って……」

「あーうん、まぁ彼女がそうだね。」

「何で今更っ……あの時私を裏切ったくせに……!!」

「待て響ちゃん、彼女は君を裏切ってなんかいない!!」

 

 俺は今にも未来ちゃんに襲い掛かりそうな響ちゃんを慎重に言葉を選んで説得した。

 彼女は手紙を出していたが、恐らく郵便局側がもみ消した事、彼女自身今日まで響ちゃんの事を心配していた事……そして彼女が響ちゃんを誘わなければあんな悲劇は起きなかったとたらればの事でずっと彼女自身を責めていたこと。その全てを話した。できれば未来ちゃん本人から言って欲しかったが、今の響ちゃんではそれが叶うとは思えなかったので俺から話した。

 俺が聞いた未来ちゃんの話を終えると、響ちゃんは両手で顔を覆いながら泣き崩れた。それから俺は響ちゃんと未来ちゃんの二人だけで話をさせようと思い、二人にちょっと飲み物買ってくると言って出ようとしたのだが……

 

「駄目ですよ正義さん。まだ助けて貰ったお礼をしていないので。」

「正義さん……その話詳しく教えて。」

「ウッソだろおい……」

 

 二人から色々聞かされました……響ちゃんは未来ちゃんを助けた時の事を、未来ちゃんからは響ちゃんとどういう生活をしたかを聞かれ、精神的に疲れた……未来ちゃんもここに住むとか言い始めた時は流石に止めた。何故か響ちゃんも賛同してくれて助かったが、俺が仕事で居ない時は響ちゃんのそばにいて欲しいと条件付きで話が纏まったのは、少しだけ気が楽になった。

 今日は早めに寝よう……そう思って布団に入ると、響ちゃんが既に布団にいて、急に俺に抱き着いてきた。

 

「えっと……響ちゃん?どうしたの……?」

「正義さん……正義さんはどこにも行かないよね……?」

「急にどうしたのさ、俺は響ちゃんが自立するようになるまではどこにも行かないよ。」

「そう、ですよね……」

「うん、だから安心して寝ていいよ。何なら寝るまで頭撫でてようか?」

「いや、流石に恥ずかしい……かな」

「そっか、まぁ俺は明日も早いから先に寝るね。おやすみ、響ちゃん。」

「うん、おやすみ……」

 

 何時も意識が落ちるのに時間がかかっていたのに、今日はすんなりと寝る事ができた。寝ている間、誰かに抱き締められた感じがしたけど……俺って無意識にそこまで結婚願望を持っていたのか……?

 しかも目が覚めた時は響ちゃんを抱き締めてたし……こりゃもうどうしようもないな……(落胆)

 

 

 

 

 

「……正義さん、もう寝た、よね……?」

 

 私は隣で背を向けて寝ている正義さんの背中に身体を寄せる。

 どくん、どくんと心臓の鼓動を感じる。

 

「正義さんの背中は大きいなぁ……」

 

 私は正義さんの心臓の鼓動を聞くと、心が落ち着いてくる……優しくて、暖かい匂いもする。正義さんが仕事に行っている間に彼の服を畳んでいたが、少しだけ、ほんの少しだけ正義さんの匂いを感じたかったから、私は自分の腕の中で彼の服を抱き締めた。やはり暖かい匂いを感じて、思わず涙が出てしまった……

 

「今だけは……今だけは、こうしてもいよいね……?」

 

 私は正義さんの存在を近くに感じたくて、彼の背中に身体を寄せて寝ようとした。

 

「ん……」

「あ、ちょ、正義さん!?こういうのは嬉しいですけど……!」

 

 突然正義さんは私と向き合うように寝返りをして、そのまま私を抱き締めてきた。強引に抱き締められると思ったけど……正義さんは優しく包み込むように抱き締めてくれてとても嬉しかった。寝ている状態でも、好きな人にこうして抱き締めてくれて貰えるのは、とても嬉しいものだ。

 

「これからもずっと一緒ですよ、正義さん……」

 

 私は抱き締めてくれた正義さんに抱き締めかえし、そのまま寝た。正義さんに私の匂いを植え付けるように密着して……

 でもやっぱり目が覚めた時にはかなり恥ずかしかったかな……でも正義さんも恥ずかしがっていた顔が見れたから、こういうのも悪くないかな。

 

 

 

 




未来ちゃんを助ける所がかなりグダってしまった……
どこら辺で響ちゃんを暴走させようかな……

393が正義さんに惚れるのかは今の所は分からないです。

まぁ一つだけ言えるのは……グレビッキーは可愛いんだよォ!クリスちゃんもカリオストロさんも良いけどグレビッキーが可愛いんだよォ!多分彼女はクーデレですよ!(確信)

次回はそろそろ彼等の日常が崩壊するかも……?

感想待ってます!

待って393、俺の身体の関節はそこには曲がらないからぁ!扇で殴り上げてからブッパはやめろォ!!




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記録EXTRA1-6:平穏な日々は突如として終わる

タイトル通り重い話……ではなくなってしまったんだよなぁ……ある意味終わったけど。

くそぅ……評価0は結構痛い……前回はやはり安直であったか……

感想ありがとうございます!多分ひびみく√は作ります。失踪もしません。


 響ちゃんと未来ちゃんと仲良くなってから、はや数ヶ月が経つ。最近ノイズが出現する頻度が多過ぎる気がする。そして、響ちゃんと似たような格好をした女性を見掛けるようになった。まぁ俺は響ちゃんと一緒に居たので今の所バレていないんだが……偶に仕事帰りの時も襲われたのだが、響ちゃんはタイミング良く来ているから、その事を聞いたら、返ってきた答えは……

 

「正義さん……愛、ですよ?」

「何故そこで愛っ!?」

「愛さえあればなんでも出来ますよ……?」

「何その暴論……」

 

 という討論に発展する始末……未来ちゃんに連絡したら、未来ちゃんからは響ちゃんはノイズが現れると直ぐに外に出て俺の所に向かっているらしい。実は響ちゃんは何処の仮面ライダーなんじゃなかろうか……

 しかもその度に響ちゃんにお姫様抱っこされるから男の威厳というやつがね……しかもその度に響ちゃんは嬉しそうに笑うし、ちょっと貞操面で危険を感じるんだけど気の所為だよな……??

 ただ、最近響ちゃんの様子が変な時もある。あの姿に変身する度に、胸の部分を抑えて苦しむ様になった。その度に響ちゃんは無理矢理作った笑顔で大丈夫と言うが、正直これ以上彼女は変身しない方が良いのでは無いだろうか?

 

「響ちゃん……ちょっといいかな?未来ちゃんにも相談したい事なんだ。」

「……分かった、未来も呼ぶ。」

 

 それから俺は未来ちゃんが来てから、響ちゃんが未来ちゃんに隠していた事を全て話した。

 響ちゃんにはノイズを倒せる力がある事、響ちゃんと似たような格好をした人達がいた事etc……

 全てを聞いた未来ちゃんは、なぜだかムスッとしていた。

 

「いいなぁ正義さん……私も響にお姫様抱っこされたい……」

「妬む所はそこですか!?他にもっとあるでしょうが!俺と響ちゃんは未来ちゃんに隠し事してた事に対して怒られるかと思ってたんだけど……」

「確かに正義さんと響が私に何も言わなかったのには少しだけ疎外感を感じましたけど、ちゃんと理由があってそうしてたんですよね?それだったら私から言う事は特に無いです。」

「未来……ごめんね、隠し事してて……」

「未来ちゃん……ああ、それにはちゃんとした理由が幾つかある。

 まず第一に、恐らく響ちゃんの力は国家機密レベルで重要なものだ。ノイズを倒せる力……見る人によっては兵器利用も考えるであろう力は、国家間で取り合うレベルで危険だ。それによって響ちゃんの生活が脅かされる可能性だってあるかもしれない……最悪、研究材料として非人道的な扱いを受ける可能性だってある。」

「そんな……」

「そして、次に響ちゃん自身俺と未来ちゃん以外の人は信用出来ないほど人間不信になっている事だな。」

「まさか……心の傷って―――」

「あぁ、響ちゃんは俺達に依存している。」

「そ、そんな事……」

 

 俺は響ちゃんの心の傷を本人の目前で未来ちゃんに明かした。響ちゃんは明らかに狼狽していた。

 

「少なくとも俺は響ちゃんを捨てるとかそんな事はしないよ。未来ちゃんもそうだろう?」

「はい、そんな酷いこと絶対にしません!」

「まぁ俺が未来ちゃんに相談したいのは、出来れば未来ちゃんは響ちゃんが変身しようとしたら止めて欲しいのと、もうちょっと他の人と関わりを持てるように手伝って欲しいって所だな。」

「……私は未来と正義さんがいればそれでいいもん。」

「それじゃ駄目だ。」

「……何で、何でダメなの……?」

 

 納得がいかないのか、響ちゃんは泣きそうな顔で訴える。それを俺は苦笑して優しく諭す。

 

「世の中に絶対なんてない。俺はいつまでも響ちゃんと一緒にいれるわけじゃない。未来ちゃんだってそうだ。こんな世の中だ……何時死んだって可笑しくない。俺は響ちゃんに今を楽しんで欲しいけど、先の事を考えて欲しいと思っている……でもな?まだ響ちゃんの人生は長いんだ。幾らでもやり直せるんだよ……やりたい事、知りたい事、色んな人と関わりを持って生きて欲しいんだよ。」

「……でもそんなの、私には出来そうに無いよ……」

「ンなもんはやってみなくちゃ分からないぞ?そんないきなり見知らぬ誰かに話しかけろとかは言わないよ。そうだなぁ……俺が響ちゃんと一緒に買い物に行った商店街の人達を覚えてるかな?」

「……うん、覚えてるよ。」

「次買い物に行く時は、未来ちゃんと一緒でもいいから、商店街の人達とコミュニケーションをとってみたらいい。あの人達は話し上手だしね。響ちゃんならできると思うんだけどな〜……未来ちゃんもそう思うだろう?」

「え?そ、そうですね!響なら大丈夫だよ、私も一緒にいるから!」

「……二人がそう言うなら、ちょっとだけ……頑張ってみる。」

 

 そう言ってふんすっ!と意気込む響ちゃん……何故だろう、一瞬猫耳の幻影が見えたのだが、眼精疲労が溜まっているのだろうか?

 そんな馬鹿な事を考えていると―――

 

 ウゥゥゥゥ!!!!!

 

「はぁ……何でこんな時にノイズ警報が流れるんですかねぇ……」

「愚痴ってないで早くシェルターに行きますよ正義さん!」

「そうだよ正義さん、また変身しなきゃいけない状況になるかもしれないよ?」

「分かったから強引に引っ張ろうとするんじゃない未来ちゃん。響ちゃんも加勢しないで……」

 

 俺は響ちゃんと未来ちゃんに引っ張られながらシェルターへと避難する。その途中に一人の子供が膝から崩れて泣いていた。

 

「お父さん……お母さん……!!」

 

 俺はその子があの時ノイズに家族を殺された時の俺と重なって見えた。

 気付くと俺は―――その子の下へと走っていた。

 

「正義さんっ―――!?ノイズ……!!」

「俺の事より未来ちゃんを優先しろっ!!俺以外にも大事な人がいるんなら、そっちを優先しろ!!」

「でもっ……!!」

「何回ノイズから逃げ切ったと思ってんだ……俺は過労死以外で死ぬ気は無いからな!」

「ちゃんと帰ってきてよね!言いたいこと沢山あるから……!!」

「わぁーったよ、ちゃんと聞くさ!」

 

 そう言って俺は子供を抱えてノイズから逃げ始める。響ちゃんは未来ちゃんの手を引っ張ってシェルターの方へ走って行った。

 

「すまんなガキンチョ……オッサンの我儘に付き合ってくれるか?」

「うぅ……ガキンチョじゃないもん、かおるって名前があるもん!」

「たくっ、今日はホントに厄日だぜ……!!」

 

 そう言って俺は子供を小脇に抱えてノイズが自壊するのが10〜20分程なので、それまで逃げ続けなければいけない。デスクワークが基本の社畜にはキツ過ぎる……!!

 それから俺は十数分位か?それ位逃げ続けていたが、子供を抱えて走る体力なぞもう殆ど残っていない。せめてこの子は生きて欲しいと思った俺は辺りを見渡すと、あまり目立たないゴミ箱があり、中の匂いはあまり臭くはなかったので放り込んだ。

 

「ハァッ……ハァッ……!クソっ……おいガキンチョ、お前は自衛隊が来るまでこの箱の中に隠れてろ。」

「で、でもそんな事したらおじちゃんが……!!」

「いいから隠れてろ……俺はガキの頃からノイズから逃げるのは得意だったんだよ。だから大丈夫だ。また会えたらそんとき礼を言ってくれたらいいさ、かおる。」

「おじちゃ―――」

 

 そう言って俺はゴミ箱の蓋を閉めた。中から子供の泣き声が聞こえてくるが、ノイズは構わず俺に襲いかかって来る。俺は殆どギリギリで避けるが、所詮焼け石に水だ……運動不足の社畜にはかなり負担が大きいので、そのうちガタがくる。

 

「クソッタレ……もう、動けねぇ……」

 

 何度も避ける事は出来るが、そう長くは持たない。無駄な動きが多ければ多いほど体力は削られていくので、次第に動きは鈍くなる。そして現在、俺は身動きが取れない状況でノイズの大群に囲まれていた。

 

「あぁ……響ちゃんと未来ちゃんに謝りたかったなぁ……」

 

 俺は響ちゃんと未来ちゃんの事を考えながら目を閉じた。しかし、一向に死んだ感覚がしない。目を開けると……そこには居たはずのノイズの大群が全て倒されており、響ちゃんと似たような格好をした青髪のサイドテールの綺麗な女の人がいた。

 

「大丈夫ですか?」

「えっと……ありがとうございます?あっ、あっちの青いゴミ箱に子供がいると思うんで保護してください!」

「分かった、ありがとう……そのような状態なのに子供を助けてくれて……」

「……あの子は救われてなんかいませんよ。」

「?なぜそう言いきれるんですか?」

「それはちょっと歩きながら説明しましょうか。その前に……失礼ながらお名前を伺っても?」

「私は風n―――じゃない、今は非常時ゆえ、私の事は『防人』とでも呼んでくれたらいい。すまないが仲間と連絡を取らせてもらっても良いだろうか?」

「別に構いませんが……」

 

 防人さんが仲間に連絡を入れてから、俺はそれから防人さんになぜ俺が助けた子供が救われていないのかを説明した。

 まずその子は目の前で両親を失った、それによって天涯孤独になる可能性がある事。次に両親を失ったという事は、その子が人として正しく成長できない可能性がある事。そして最後に、恐らく彼?の心の傷は癒える事はない事。

 それらを説明すると、防人さんは顔を俯かせて悔しがっていた。

 

「私は誰かを救った気になっていて本当に救えた訳では無いのですね……」

「……まぁアフターケアを欠かさないようにすれば、少しは気が紛れるんでしょうけどね……そんな事してたら人員が足りないでしょうがね。」

 

 防人さんの言葉に俺は愚痴を零す。

 

「人の心を救えるのは、傷付いた本人だけです。」

「っ……!」

 

 防人さんは息を詰まらせ、苦虫を噛み潰したような顔をしていた。恐らく俺の言いたい事が直感的に分かったのだろう。

 それから俺と防人さんの間で会話が続く事は無かった。

 

 

 ―――しかし俺はここで何とかして防人さんから逃げておけば良かったのだろう。そうしておけば、響ちゃんがあんな事になると後悔はしなかっただろうと断言出来る。

 

 

 

 

 グレ響side

 

「ハァッ……ハァッ……何とかシェルターまで着いたね……え!?響!」

「ごめん未来、やっぱり正義さんを放っておけない!」

 

 私は未来をシェルターに入れた後、正義さんの所へと急行した。この時だけは、正義さんを助ける時以外何時も嫌だった歌があって良かったと思う。

 

「ハァッ!セイっ!」

 

 道中邪魔なノイズを潰していたが、一向に正義さんが見つからない。

 

「何処にいるの正義さん……!!お願いだから……お願いだから無事でいて……!!」

 

 色んな所を探して回るも全然見つからない。何時も正義さんが何処にいるのか直感で分かっていたけど、それでも見つからない。

 正義さんが見つからない焦燥感から、胸の動悸が早くなる。

 

「ハァッ……ハァッ……正義さん……!」

 

 私は正義さんが見つからない苛立ちをただただ目の前のノイズにぶつけるしか無かった……

 

 

 

 

 私はノイズを一通り倒してから正義さんに連絡を入れたが、返事が無かったので、未来と合流することにした。

 

「ごめんね未来……勝手な事して……」

「ううん、寧ろちょっとだけ嬉しいかな?」

「……それってどういう事?」

「響がそれだけ正義さんの事が好きなんだなって思ったからだよ?」

「あ、え、しょ、しょんなことないもん!!」

 

 未来が突然そんな事を言い出して私は思わず上擦ってしまった。恥ずかしい……

 

「恥ずかしがることないよ響、正義さんが響にどれだけ優しくしてくれたかはちゃんと聞いたから……正義さんとなら響は幸せになれるよ、響の親友の私が保証します!」

「未来……ありがとう。」

「いいよ、早く正義さん探そ?」

「うん、そうだ、ね……嘘……」

 

 私は前をむくと、正義さんがいたが見知らぬ女性と一緒にいた。思わず私は未来と一緒に隠れて盗み聞きしていた。

 

「あ、どうもありがとうございました。防人さん」

「いや、コレも防人としての務め……所で貴方はよく『立花響』と一緒にいるのを此方は知っています……」

「……!?」

 

 私と未来はそれを聞いて固まる。

 

「……ええっと、その人の特徴って……」

「そうですね……この写真を見てくれれば分かるかと。」

「ああ!この子ですか……確かによく助けてくれましたけど、この子とは特に関係を持ったりなんてのは全く無いですよ?」

 

 ……正義さんは私の事を思って嘘をついているのは分かってるけど、そういう風に言われるとちょっと傷付くんだよ?

 

「……そうですか、ではコレを見れば言い逃れは出来ないのでは?」

 

『ただいま響ちゃん、今日に夕飯何ー?』

『今日は……肉じゃが、初めてだったから結構失敗したし、そっちの方は食べなくていいよ。』

『いいや、寧ろそっちを食べたいかな。』

『……本音は?』

『次作ってくれた時の成長具合を感じたい!』

『もう、正義さんのバカ……』

 

「oh……Jesus」

「響……可愛すぎるよ……!」

「っっ〜〜!!!」

 

 正義さんは天を仰ぎ、未来は胸キュンし、私は恥ずかしさのあまり両手で顔を抑えていた。

 

「これでもまだ言い逃れしますか?」

「ごめんなさいこれ以上は俺が社会的に死ぬし彼女の為にも流さないでください!」

「そうですか……もっとあったのですが……」

「やめて!俺のライフはもうゼロよ!あんたそれでも防人かよ!?」

 

 正義さんの言う通り、私もかなり恥ずかしさのあまり穴があったら入りたい。

 

「ハァ……分かりました。響ちゃんも一緒の方が良いですよね?」

「そうですね。」

「……じゃあもう出てきていいよ二人とも。」

「き、気付いていたんですね……」

「まぁ後ろから視線は感じてたし……」

 

 それから私は正義さんと未来と一緒に連行された。ただ私達の日常を盗撮してた組織だからあまり好きじゃないけど、客観的に自分達の生活を見ているとコーヒーが飲みたくなる事が分かった……自分達の事なのに。正義さんも胸を抑えて悶絶してた。

 

 

 

 




ヨシ、次はグレビッキーの検査(意味深)やな……
シリアスでは無くただの辱めにあうという正義さんにとっては黒歴史が追加されるイベントであった……
取り敢えず登場人物の詳細を書きましたけど、飛ばしても大丈夫です。

防人さん(みんな知ってるSAKIMORIでは無い)

やっと登場したシンフォギア装者の一人。一応本編世界のSAKIMORIでは無い。ちゃんとグレビッキーの世界の防人である。
家事が壊滅的に出来ない訳ではなく、料理は日本料理以外がポンコツなだけの女の子だが、他人の恥ずかしい事を暴露するなどの天然さんである。剣術はかなり凄いらしい。
最近の悩みは正義さんに聞かされた『人を救う事』について自分なりの答えが出ない事。


グレビッキー

この章のメインヒロイン。
正義さんに救われてからは結構依存しているが、本人に言われるまで自覚してなかった。可愛い!(ブロリーふうに)
ガングニールの侵食はちょっとヤバい。まだ胸から破片が出てないからまだ大丈夫……だよな?
未来ちゃんと仲直りできて心にちょっとだけ余裕ができた。
将来の夢はまだ無いが、これからも正義さんと一緒にいたいと思っている。


小日向未来

この章のグレビッキーの心の支えの一人。
正義さんに助けられてホの字になりかけたが、親友の事を見ているうちに、響がどれだけ正義さんの事を好きか知ったので、素直に引き下がった強い子。
現在作者に手でひびみく√を作成しようと考えているのでしばしお待ちを……


諸星正義

社畜。だけどデスマ帰りにグレビッキーを拾ったことで生活が一変する。最初は社会的に殺されないかビクビクしてたが、次第に父性に目覚める。ただグレビッキーから結構アプローチかけられているけど、頑丈すぎる理性が全て防いでいるので、何とか襲わずにすんでいる。
回りくどいアプローチより直球で言われた方がかなり弱いらしい。
会社の同僚からは『社畜だけど幸せ者』と言われているが、本人は知らない。


かおる

今回だけ登場した正義さんに救われた少年。元々泣き虫だったが、正義さんと出会った事で後に強い男になる。詳しく言うと『刃牙』に出てくる「花山薫」並に強くなった。

では次こそ重い話にしてみせる!感想待ってます!


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記録EXTRA1-7:翳る太陽は暴走する。

一気にお気に入りが減り……低評価をまたくらってしまった作者だ……

悔しい……悔しい……悔しい……

だが、コレでいい!
コレをバネにし今回こそグレビッキーを暴走させるのだァ!(悪の科学者風に)

393「ちょっとOHANASIしようか?」

あっ...(察し)





 俺と響ちゃんは今かなり精神的に疲労が溜まっている……それもこれも全てあの防人さんのせいだ……!!(憤怒)

 あんな甘々な生活見せることはしなくてよかったでしょうが!お陰で俺も響ちゃんも終始顔真っ赤っかだよ!未来ちゃんはうっとりしながら見てたけどな!

 

「正義さん……コレって一種の拷問だよね……」

「そうだなぁ……もうこれ以上見たくないんだが……」

「私はまだまだ見足りないくらいですよ?」

「それは未来ちゃんだけだ!何が悲しくて自分の生活を客観的に見なきゃならんのだ……」

「でもどうして私を連れてきたかったんだろう……」

「多分響ちゃんの力を貸してほしいんじゃない?もしくは……」

「もしくは……?」

 

 響ちゃんが不安げに俺の顔を覗き込む。俺は彼女に気を遣わせないように思っている事を素直に言う事にした。

 

「……多分この人達は悪い人達じゃない。だから俺が言ってた事は無いと思う。」

「……そっか、なら大丈夫かな。正義さん、未来……ちょっとだけ寝てもいいかな?最近よく眠れなくて……」

「おいおい……俺でも未来ちゃんの方でもいいから肩に寄っかかって寝てていいぞ?」

「うん、わか、った……すぅ……すぅ……すぅ……」

「ぐっすり寝てる響の寝顔も可愛いなぁ……」

 

 響ちゃんは俺の言葉に緊張が解けたのか、俺の方に寄っかかって寝た。でも未来ちゃんの手もしっかり握っていたので、だいぶ良くなってきたのかもしれない。

 俺が響ちゃんと一緒に居られるのも、あと少しなんだな……

 

「正義さん、響と一緒に居られるのもあと少しなんだなって思ってませんか?」

「……君はエスパーか何かか?」

「最近正義さんが考えている事が何となく分かるようになったんです。意外と顔に出てますよ?」

 

 え?マジで?社畜にとってそれはかなり不味いんですが……

 

「と言っても分かるのは私と響だけですよ♪」

「それでも不味いんだけどね……俺最近さ、響ちゃんと一緒に居て楽しいって思うようになったんだ。彼女に会う前は会社に行って、終電ギリギリまで仕事して家には帰って寝るだけの生活を続けて、一人ぼっちのまま死んでいくんだなって思ってたんだよね……」

「それは……でも今は―――」

「うん、今は違うよ?今はこの生活が気に入っている。手離したくないって思ってさ……怖いんだよね。響ちゃんを失うのが。勿論未来ちゃんもね?」

「正義さん……ふふっ、私も響も正義さんの傍にいますよ。」

「ありがとね未来ちゃん……もう一つだけ伝えたい事があるんだけどいいかな?」

 

 俺はもうすぐ響ちゃんと未来ちゃんと一緒に過ごす日々も終わるかもしれないから、未来ちゃんにだけは言っておこうと思った事を全部話した。

 響ちゃんが俺の事を異性として好きなのは知っているけど、本当に俺なんかで良いのか、他にもっと良い人がいるのではないか?でも俺自身、響ちゃんが幸せになって欲しい。そう思える選択をして欲しい……

 

 それを聞いて未来ちゃんは少しだけ呆れているような顔をしていた。

 

「正義さん……もう自分で見つけてるじゃないですか、答え。」

「……そうなのかな?」

「そうですよ。」

 

 俺は未来ちゃんの言葉にどこかスッキリした気になった。

 

 それから俺達は防人さんの秘密基地らしき場所に行き、エレベーターで思わず悲鳴をあげたが……アレは初見じゃキツイぞ……?その後待合室に送られ、響ちゃんは検査する事になった。

 

「……暇だな。」

「暇ですね……そうだ、正義さんって昔はどんな感じだったんですか?」

「俺の昔か……そうさなぁ。一言で言い表せないかな。色んな意味で辛くて悲しかったし……でも、楽しい事もあったんだよ?高校の修学旅行とかかなり面白かったし、大学でもいい出会いも、別れもあったし……どんな事から話そうかな……」

「じゃあ正義さんの高校生の時の修学旅行の事から教えてください!」

「いいよ。あれはね―――」

 

 俺は響ちゃんの結果が伝えられるまで俺の過去を話していた。俺の話に終始未来ちゃんは相槌をしたり、笑顔になってくれたりした。恋愛話の時は、赤面したりして響ちゃんにも見せてやりたいなぁなんて思いながら時間が過ぎていった。

 

「―――以上が、俺の面白おかしい昔話かな。」

「色々な事を経験したんですね……」

「そうだね……そろそろ響ちゃんが戻ってくる頃かな。」

 

 俺は未来ちゃんと一緒に響ちゃんを待っていると、扉が開いた。

 

「ただいま……疲れた……」

「お疲れ様、響。」

「お疲れ響ちゃん、それで結果は……」

「結果の方は……少し二人だけで話したいのですが、宜しいでしょうか?本人には言い難い事でして……」

「……分かりました。ごめん二人とも、ちょっと待ってて。」

「分かった、待ってるね……。」

「分かりました。響と待ってます!」

 

 俺は二人にそう言って、防人さんの仲間の人について行った。

 

「一応聞いときたいんですけど……恐らく響ちゃんの身体って……」

「はい、正義さんの考えている通りかと……コレを。」

 

 そう言って俺は『緒川さん』に資料を手渡された。中には響ちゃんのレントゲン写真とそれによる身体の状態を纏めたレポートが入っていた。それを見た俺は無意識に握り潰していた。

 

「こんなのって……!こんなのってねぇよ……!!」

 

 幾ら俺が医療においてトーシローでも、これだけは分かった。響ちゃんの身体は―――もう永くない。

 

「何で……何で響ちゃんがこんな目に遭わなくちゃいけないんだよ……!!」

 

 もし神様が存在しているならば、思いっ切りぶん殴ってやりたいくらい怒りでどうにかなりそうだった。

 

 俺は落ち着いてから二人の所に戻った。でも俺は響ちゃんを見ると、そう遅くないうちに死んでしまうと思うと、目を合わせることが出来なかった……

 

 それから俺達は特に何も言われること無く帰っていいと言われ、帰ろうと外に出た時に……ノイズ警報が鳴った。

 俺は響ちゃんに言わなければならない。これ以上戦わないで欲しい。それ以上変身したら死んでしまう。と、だけど俺は言えなかった。

 響ちゃんがやりたい事をやらせてあげたい……それは俺がずっと思ってきたことであるが、同時に今だけはして欲しくないと矛盾した考えがあるのだ。

 

「正義さん……ちょっといいかな?ごめん未来、先に避難してて。」

「うん、分かった……響も気を付けてね?」

「響ちゃん……?」

 

 響ちゃんは俺を連れ出して二人きりになると、正面から抱き着いてきた。

 

「正義さん……私の身体って良くないんだよね?」

「っ……!!それは……」

「言わなくてもいいよ……自分の身体だもん。私がよく知ってるよ。」

「だったら―――」

「でもね、私がやりたい事でもあるんだ。今まで苛立ちをぶつけていたけど、今は正義さんと未来がいる生活を守りたいって思いながらやってるんだ……だから私はそう簡単には死なないし、死にたくない。それに……まだ正義さんに伝えたい事伝えれてないから……」

「それって今言ってもいいんじゃないのか?」

「今は無理……戻ってきたら、言える気がする。」

「そっかぁ……そう言われたら何も言えねぇじゃねぇかよ……」

 

 俺は響ちゃんに根負けしてしまった。オマケに今自分の気持ちに気付かされて、何も言えなくなっていた。

 

「じゃあ行ってくるね、正義さん……」

「……絶対帰ってきてね。」

「……うん!」

 

 そう言って響ちゃんは歌を歌って変身した。俺は響ちゃんが飛び去っていくのを見ながら、緒川さんに連絡した。

 

「緒川さん……すいませんでした。響ちゃんを止めれませんでした……!!」

『そうですか……正義さん、響さんの状態を治せる方法が見つかったんですが―――「今すぐ教えてください!」はい、それは―――』

「そう、ですか……分かりました。直ぐに連れてきます。」

 

 俺は緒川さんと電話を済ませると、未来ちゃんに連絡した。

 

「ごめん未来ちゃん、今こっちに来れる?ノイズが出てて難しいけど……響ちゃんを助ける事が出来るかもしれない。」

『どういう事ですか正義さん!?響を助けるって、まるで響が危ないかもしれないみたいじゃないですか!』

「……実際そうだよ」

『っ!?』

「響ちゃんの検査さ、アレ……結構危険な状態だった。多分今変身したら、その後死ぬかもしれない位に……」

『だったら何で……!!』

「んな事分かってるんだよ……!!それが響ちゃんのやりたい事だったからだよ……!!でもそれで響ちゃんが死んだら意味ないんだよ、俺は……俺は居なくなって欲しくないんだよ……!!勝手だって分かってる。未来ちゃん『分かりました。何処に行けば良いんですか?』……!さっき行った秘密基地の所なんだけど……」

『分かりました、すぐに行きます!まだシェルターに避難できてなかったので大丈夫です!私も響に死んで欲しくないですから!』

「ありがとう……!ありがとう未来ちゃん……!!」

 

俺は我ながら周りを振り回してるなぁ……と未来ちゃんとか緒川さんとかに申し訳ないと思いながら響ちゃんが行った先へと走って行った。

 

「はぁっ……はぁっ……はぁっ……間に合え、間に合ってくれ……!!」

 

俺は誰かを救える力なんてない。でも誰かを支える事は出来るはずだ。

 

 

 

 

グレ響side

 

「フゥ……フゥッ……グッ!?」

 

私はノイズを倒して正義さんと未来と一緒に帰ろうと思った時に胸の痛みが今までで一番辛かった。

 

「ガァァァッァァァァァァ!!?!!」

 

痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い―――!!!?!

 

「アァっ……ガぁッ!」

 

痛みが強過ぎて目の前が霞んでくるほど意識が朦朧としてくる。

それと同時に、今まで辛かった事がフラッシュバックしてきた。

 

『人殺し』

 

『税金泥棒』

 

『アンタ自分が助かりたいからって人を殺すなんて最低ね!』

 

 

「違う……私はやってない……やってない……!!」

 

幾ら否定しても幻聴は止んでくれない。一層強くなってきた。

 

「助けて……助けて正義さん……!」

 

私は正義さんに助けを求めたけど、来てくれなかった……そして私は痛みに耐えきれずに意識を失った。

 

 

 

目が覚めた時に最初に目に入ったのは―――正義さんの身体を、私の右腕が貫いていた。

 

「グフッ……!!」

「マサ、ヨシさん……?」

 

 

グレ響sideout

 

 

 

俺は響ちゃんがいるらしい所を緒川さんから連絡を受けて向かうと、響ちゃんは頭を抑えながら呻き声をあげながら蹲っていた。俺は彼女に近付こうとしたが、その瞬間響ちゃんの身体は胸から黒いナニカが出始めて急激に染まっていったので、思わず隠れた。アレは何かヤバい……!

 

「なんだよアレは……あんなの人って呼べるのか……?」

「ガアァァァァッッ!!!!」

「クソっ……未来ちゃんや防人さんが来てくれるまで此処に引き留めないといけないけど……」

 

アレを引き留める事って出来るのか……?いや、やるしかない。

 

「グルゥ……?」

「はぁ……帰るぞ響ちゃん。そんな怖い顔するよか笑って欲しいんだがな―――っとぉ!?」

 

俺は響ちゃんに話し掛けると、いきなり殴りかかって来た。俺はギリギリ回避出来たが、殴った衝撃で噴水に沈んだ。

 

「あぁもう滅茶苦茶だよ……!目を覚ませ響ちゃん!」

「グアァァァァ!!!」

「グアッ!?」

 

ギリギリと響ちゃんは俺の首を締める。呼吸が徐々にできなくなる感覚に襲われ、意識が朦朧としてきた。

 

「ぐっ……アッ……ひ、びき……」

「響ぃぃぃぃ!!!!」

「ガッ!?」

 

俺は響ちゃんに手を伸ばそうとした時、響ちゃんは紫の閃光に吹き飛ばされた。俺はその衝撃で宙を舞うが、誰かに受け止められる感覚がした。顔を上げると、未来ちゃんが俺を抱き留めていた。

 

「正義さん……こんなに傷付いて……!!後は私が響を助けます!」

「まか、せた……」

 

俺は意識が落ちる前に見たのは、まるで天使の様な輝きを放つ未来ちゃんが響ちゃんと―――響ちゃんは怒り狂いながら、未来ちゃんは泣きたいのを堪えながら戦っている光景だった。

 

そして俺は目が覚めると、未来ちゃんが響ちゃんに殺されかけていた。

 

「駄目だ……!」

 

それ以上は駄目だ……響ちゃんが未来ちゃんを殺したら、本当に『心』が死んでしまう……!

 

「やめろォ!響ぃぃぃぃ!!!」

「正義さんっ!?逃げ―――」

 

俺はこれ以上彼女に傷付いて欲しくない。泣いて欲しくない。だから俺は未来ちゃんと響ちゃんの間に立つ。

まぁそんな事をしても未来ちゃんの肉壁にしかなれないが、それでも響ちゃんに言葉を届ける事は出来る……

 

「泣く、なよ……折角笑顔が……出せる様に、なったんだから……ハァ……ハァ……だから、もう……自分を責めるな……俺にお前を―――」

 

―――救わせてくれ

 

 

 

 

 




今回は正義さんが優柔不断な感じで書いたんですけど……どうだったのだろうか?

次回はそろそろエンディングにいけばいいかな……(遠い目)

ところでさぁ……三人娘強すぎひん?
感想待ってます!


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記録EXTRA1-8:そして社畜は翳りを払う

さぁ漸く書けるエピローグ……!!
前置きは不要……後は読むだけでいいんです……!!





 俺は目が覚めると、自宅のリビングではなく、知らない場所にいた。

 

「……知らない天井だ。」

 

 ……俺は……どうなったのだろう……確か、誰かを庇って……アレ?誰を庇ったっけ……

 

『―――さん!』

 

 どこかで聞いたような声なのに……聞き親しんだ声の筈なのに……どうにも思い出せない。顔を思い出そうと考えても、モヤがかかって思い出せそうにない。

 

 俺は誰かを庇って病院に運ばれたのは覚えている。だけど誰を庇い、どういう経緯で此処に居るのかが全く分からない。というか―――

 

「……今って何時頃なんだ?」

 

 俺はどれくらい寝ていたんだ……?そう思ってナースコールを押そうとすると、丁度部屋にナースが入ってきた。

 

「諸星さん、入りますよ〜って言っても昏睡状態だから寝てるか……って起きてる!?」

「……あぁ、起きました。」

「せ、先生呼んできますので少し待ってて下さい!」

 

 そう言って看護師は慌てて部屋を出ていった。

 数分後、医者と思しき人物が入ってきた。

 

「まさか本当に目が覚めたとは……」

「……所で一つだけ聞いても?」

「何かね?」

「……今って何時頃ですか?」

「今は確か……2045年で六月辺りだとおもいますが……貴方は三ヶ月ほど前に腹に風穴を空けられた状態で運び込まれてね……来週からリハビリする事になるが大丈夫ですか?」

「リハビリに関しては大丈夫ですけど……は……?2045年?2041年じゃなくて?」

「まさか……記憶が無いのですか?これまでの事を本当に覚えてないのですか?」

「はぁ?ちょっと待て。て事は俺は今28って事か?どういう事だよ……」

「……一応聞いておきますが、君に会いたいと言っている子がいますけど、どうしますか?」

「俺にそんな知り合いはいない。帰ってくれと言っておいてくれ……今は少し時間がいる。」

「そうですか……彼女達には私から伝えておきましょう。」

「……ありがとうございます。」

 

 俺は医者に礼を言った後に、俺は病室の窓から外の景色を眺めていた。恐らく俺が此処に三ヶ月も居たということは、会社からクビにされているだろう。俺が就職したのはそういう会社だ。

 ……また就活せなあかんのか……俺みたいなのが就職できるところってホント数が無いからなぁ……大半がブラック企業だし。

 まぁ人生なんてクソッタレで理不尽なことが延々と繰り返されるクソゲーみたいなもんだし、今更どうとも思わんが。

 

「はぁ……俺に会いに来た奴が居たって言ってたが……俺を三ヶ月も寝たきりにした奴が居るってことか……?俺に恨みを持つ奴なんざ数え切れんが、そういう事が無いように『始末した』筈なんだが……」

 

 うーむ、全くもって分からん。まぁ来週からリハビリするとか言っていたから、誰か来たら暇潰しになるだろう。そう思って俺は再び目を閉じた。

 

 

 

 

 

『―――はさ、何かやりたい事とか無いの?』

『私は……今は無いけど、見つけたいなって思ってるかな…』

『ふぅーん、まぁそんな直ぐに見つけろって急かしてる訳じゃないし、気長に探せばいいさ。』

『……ありがと。』

 

 

 

 ……これって俺が失くした記憶の一部ってやつ、なんだよな。にしても俺って三十路前になると雰囲気的に随分と老けてんだな。

 でも、この会話を聞いていると、自然と頬が緩むな……顔がモザイクがかかって見えないけど、この子はいい人なんだろう。恐らくこの子は記憶を失う前の俺にホの字なのだろう……

 

「……まぁ、嫌な夢じゃないだけマシ、か。」

 

 目を覚ますと、丁度月明かりが此方を照らす限り、時間帯は夜中のようだ。

 

「誰なんだろうな……俺に会いたい奴って。」

 

 俺よかマトモな人である事を願い、俺はまた寝る事にした。

 それからまた目を覚ますと、一人の女の子が部屋の中に居て、俺の手を握っていた。

 

「目が覚めたんだね正義さん、良かった……!!」

「……アンタは、誰だ。」

「ッ……!わた、しは、」

 

 俺は思わず聞いてしまった。恐らく俺を知って、いや知り合い以上の関係を持っている人にそんな事を聞いたのだ。動揺してもおかしい話ではない。少し面倒だなと思いつつも、目の前の彼女と話す事にしよう。俺なんぞの無事を泣きながら喜んでくれる奴だ、まぁ記憶を取り戻せたら万々歳だしな。

 

 

 

 グレ響side

 

 私は一人、正義さんがいる病室に向かっている。あの日私は暴走して正義さんのお腹に風穴を空けるほどの大怪我を負わせてしまった。その後は未来が私を助けてくれたけど……正義さんの方は重症で一命は取り留めたけど、目が覚める可能性はほぼ無いと言われ、暫く自暴自棄になっていた。もっと早くあんな力(シンフォギア)を捨てていれば、正義さんを傷付けなくて済んだのに……そう思う度に目から涙が出てしまう。

 あれからずっと正義さんは寝たきりだ。でも先日、目を覚ましたと病院から連絡があったので、急いで向かった。ただ……私は事前に正義さんが記憶を失っている事を伝えられ、動揺するあまり携帯を落としかけたが、何とか持ち堪えた。

 

「入るね、正義さん……」

 

 病室の扉をノックしてから正義さんの病室に入ると、穏やかな呼吸をしながら眠っている正義さんがいた。

 

「ごめんなさい……私のせいで正義さんを傷付けてしまって、馬鹿だよね……正義さんを護ろうとした力で逆の事しちゃうなんてさ。」

 

 私はベッドの近くにある椅子に座って、正義さんの手を握りしめる。私を助けてくれた時のような大きくて暖かい手ではなく、指先が少し細く、若干冷たい手であった。それでも微かに温もりを感じるので、正義さんがまだ生きていると実感出来る。貴方の事だから仕事が出来なくて逆に嫌だと言いそうだな……そう思っていると、

 

「うぅん……もう朝か……」

「!目が覚めたんだね正義さん、良かった……!」

 

 私は正義さんが本当に目を覚ましたのを見て思わず力強く手を握ってしまったが、正義さんに言われた言葉に脱力してしまった。

 

「……アンタは、誰だ。」

「ッ……!わた、しは、」

 

 未来や私を助けてくれた人達の司令さんが言ってたとおり、正義さんは私や未来と会う前の記憶しか持っていないのだと実際に見せられると、胸が苦しく感じた。

 

「あんたか、俺の事を知っている人物ってのは。」

「は、はい!」

「オイオイ、そう固くなるなって……記憶を失う前の俺の事について知っている限りでいいから教えてくれたらいい。それで何か思い出せるかもしれないからな……」

 

 私と会う前の正義さんは、何時も会話をしたりした正義さんと違って、警戒してるというか……寧ろ目に映るもの全てが自分にとって脅威でしかないように見ていないような目で私と話しているのだ。思わず声が裏返ってしまった。

 

「そう、ですね……まず私の名前は『立花響』って言います。私と正義さんの関係は―――」

 

 それから私は覚えている限りの事を話した。

 正義さんに助けられた事、正義さんが私に自身の過去を話してくれた事、家事や勉強を教えてくれた事……etc

 

 

 そして―――私が正義さんを病院送りにした事も。

 

 

「―――これで、私が知っている事は以上です。」

「そう、か……」

 

 私は正義さんの顔を見る事が出来なかった。でも正義さんは私の頭に手を置いて、

 

「ありがとよ、辛い事を話してくれて。嫌な事を話させてすまなかった。」

「っ!」

「そっか……記憶を失う前の俺は、『大切な人』ができたんだな……」

「え?」

 

 優しく撫でてくれた。『大切な人』ってどういう意味なんだろう……?

 

「他にもいるのか?俺と関わった人達は。」

「居ますけど、今はちょっと……」

「そうか……まぁ俺は暫くリハビリしなきゃいけないから何時でも来ていいとだけ伝えておいてくれないか?あと敬語じゃなくて良いから。」

「分かりま―――分かった。あと、さ、私も来ていいかな、来れる時は。」

「……いいよ、お前は他の奴と違って信じれるし。」

「最後に聞きたいんだけど、『大切な人』ってどういう意味なの?」

「それは『本日の面会時間は終了です。』……また今度教えてやる。」

「そっか……楽しみにしてるね、正義さん。また明日」

「おう、また明日。」

 

 私と正義さんはお互いに笑いながら別れた。でも不思議と心はとても温かく感じた。

 

 

 グレ響sideout

 

 

 

「ふぅ……まさか俺があんな子を好きになってるとはなぁ……人生わかんねぇな。でもまさか俺と同じ境遇の奴を助けるとは、俺も変われるってことかね……」

 

 俺は日が沈む夕日を眺めながら、今日会った女の子の事を思い出していた。

 

「さて、明日もアイツは来るのかねぇ……まぁ暇が潰せるなら良いか。」

 

 俺は自分でも不思議な程、立花響という女の子に会えるのを楽しみにしていた。

 ―――まぁ俺が響ともう一人女の子と住んでることには驚きを隠せなかったが。

 

「俺の貞操観念緩くなってないよな……ちょっと不安になってきた……」

 

 マジで手を出てないよね?一応確認をとったけど響は何故か不貞腐れてたんだよな……期待してたとか洒落にならんのだよなぁ。

 そんな風に悶々と自問自答してしまうも、何時の間にか眠っていた。

 それから数週間、響は友人であり、俺と響と一緒に生活してた『小日向未来』と会わせて会話をさせたり、『防人さん』こと『風鳴翼』とは歴史についての会話を、『雪音クリス』とは人との接し方についてレクチャーしたり、『暁切歌』とはゲームの話で盛り上がり、『月読調』とは料理の話、『マリア・カデンツァヴナ・イブ』とはお互いの苦労話等、全員が女性である事に驚きながらも会話をしたが、やはり記憶が戻ることは無かった。

 退院するまで時間はあるのだから焦らずにじっくり探ればいいだけの事だ。

 

 

 

 

 ―――夢を見た。

 

『おいしっかりしろ!デスマ明けの帰りに死体とか見たくないんだよ!』

 

『何で助けてくれたの……?』

『そりゃ……自己満足かな?それと朝帰りに死体なんか見たくないっての!』

 

『正義さん……流石にこの服は恥ずかしい、かな……』

『似合ってるよ響!』

『そうだな、別に恥ずかしがることなんて無いと思うんだが……可愛いし。』

『ッ!?そういうこと平然と言う正義さんキライ!』

『……(^p^)』

『正義さん!?』

 

 ―――見てて砂糖を吐きたくなるほど温かい記憶()

 

 

 ―――夢を見た

 

 

『私も……正義さんみたいになれるかなぁ……?』

『俺みたいなのに憧れるとか、結構変わってるな響ちゃん。俺は響ちゃんには俺のような人間になって欲しくは無いかな。』

『何で……?』

『―――俺は自分が嫌いだ。自己嫌悪、いや自己憎悪してるくらい自分自身が嫌いだからね。俺は響ちゃんにそんな人間になって欲しくないんだよ……』

 

 

 ―――俺に憧れている人との会話()

 

 

 ―――夢を見た

 

 

『私の「大切な人」に手を出すなぁ!』

『正義さん……良かった、無事で。』

 

『正義さんがあの時そばに居てくれたから今こうして生きていけてる、だから正義さんも私を頼ってくれてもいいんですよ……?』

『そっか……じゃあ遠慮なく、膝枕と耳かきを所望します!』

『ふぇっ!?』

『冗談だ。気持ちだけ受け取っておくさ……そう言うのは成人してから言うんだな。』

『うぅ……正義さんの意地悪。』

 

 

 ―――俺なんかを好きになって、俺自身も本気で好きになった人との何気ない、優しい記憶()

 

 

「……これだけ優しくて温かい記憶を失うってどんだけ社畜になろうとしてたんだ俺は……」

 

 殆ど失った記憶は思い出した。未来ちゃんと初めて会った時のことも、防人さん―――風鳴翼と会った時のことも、

 ―――響ちゃんに腹に風穴を開けられた時のことも。

 

「……」

 

 明日も彼女はここへ来るのだろう。今の俺は彼女が知ってる「諸星正義」では無い。記憶を取り戻したとしても人格まで元通りになるとは限らないのだ。

 

「何か大切な事が抜けているのか……?それとも強い衝撃を受けたりしないといけないのか……?」

 

 記憶が戻っても、客観的にしか感じない違和感を拭えないまま俺は眠った。

 

 

 

「正義さん、調子はどう?」

「リハビリしてから数週間は経ったからかなり良くなってきたよ。あと数日で退院できるって言われたしね。」

「そっか……正義さんはさ、退院したらどうするの?」

「そうだな…まず仕事探しから始めて、家の中を掃除したりとかかな…」

「正義さんの家の掃除は私と未来がしてるから気にしなくていいよ。」

「あぁ、そういや響ちゃんと未来ちゃんには合鍵をわたしていたんだったな。じゃあ後は気兼ねなく職探しに専念できるわけか…あ、あと二人とも今まで通りうちに居ていいから。」

「え―――」

「俺の記憶がまだ戻ってないってことはさ、響ちゃんたちと過ごしていけば自然と思い出せそうな気がするんだ。だからそれまで、お願いしてもいいかな?」

 

 俺は少し申し訳なく思いながら、響ちゃんに頭を下げた。

 

 すると、響ちゃんは頬から涙が流れていた。

 

「え!?ちょ、ごめんなさい!俺なんか傷つけるような事言っちゃった!?」

「い、いえ…そうじゃなくて、その、うれしくて…」

「…別に俺の腹に風穴空けたことは気にしなくてもいいんだけどね。響ちゃんの意識は無かったんでしょ?」

「そうだけど…でも、正義さんを傷つけた時のことは覚えてるから―――きゃっ!?」

 

 俺は響ちゃんが余計なことを言う前に、彼女を近くまで半ば強引に抱き寄せる。驚いたような声を出した彼女は俺に抱き寄せられたことを理解したのか、次第に顔が赤くなっていく。

 

「あの、正義さん?さすがに恥ずかしいといいますか……」

「じゃあさ、これだけは守ってほしい。『自分自身を憎むような人にならない』って約束してほしい。」

「っ!…正義さんには敵わないなぁ…記憶が戻ってなくても、私が悩んでることに気づいて支えてくれる。それだけじゃない。正義さんは生きるのを諦めていた私に、生きる希望をくれた。未来と再会できたこと、家事を教えてくれたこと、ほかにも沢山あるけど、それだけ正義さんは、私にとって『大切な人』なんです。」

「…そうか。」

「だから、私は正義さんのそばを離れるつもりなんてこれぽっちもありませんよ?」

 

 響ちゃんは、そう言って恥ずかしそうに、だけど優しい笑みを浮かべながら告白した。

 

 

 

 

 

 それから俺は順調に体調が回復し、退院することになった。響ちゃんは俺と一緒に帰りたいと言って

 しかし、帰り道にノイズと遭遇してしまう。

 

「くそっ!退院帰りにノイズに遭遇するとか不幸すぎるだろ…!」

「―――大丈夫、正義さんは私が護るから。」

 

 俺は響ちゃんの言葉にデジャブを感じつつも、どこか懐かしいと思った。

 そして彼女は歌を唄う―――――

 

「っ……!?響ちゃん、それって…」

「ごめん正義さん、後で話すから…」

 

 光が彼女を包むと、特撮ヒーローのような恰好をした響ちゃんがいた。その姿を見た瞬間、俺は急に頭痛を感じた。

 

「うぐっ!?…そうか、そういうことか!」

 

 俺はずっと違和感を感じていたが、響ちゃんのあの姿を思い出して漸くその違和感に気づいた。記憶を見ていた時は日常だけが流れていたが、ノイズに遭遇する場面だけ全く出てこなかったのだ。記憶が完全に戻った興奮を抑えつつも、とりあえず響ちゃんの負担にならないように、近くのごみ箱の中に身を潜めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その後響ちゃんがノイズを殲滅し終えるのを確認した後、俺は彼女のところまで走っていった。それから家へと歩いていく。

 

「…正義さん、走ったら体に障るからダメでしょ?」

「ごめん、響ちゃんが生きてるのが分かったのが嬉しくてさ。それとさ…戻ったんだよね、俺の記憶。」

「……え?」

 

 俺は嬉しさのあまり、ムードの欠片もないまま記憶がちゃんと戻ったことを伝えてしまった。

 

「あー、うん、なんていうかその…ごめん」

「確かにムードとかそういうの正義さんは配慮してくれないけどさ、」

「うぐっ……」

「こういう時はさ、ごめんじゃなくて、『ただいま』って言ってほしいな?」

 

 響ちゃんはそう言って、朗らかな笑み浮かべ、目じりに涙を溜めながら俺の手を握り締める。

 俺は響ちゃんの仕草に照れてしまい、顔に熱を感じる。

 

「そ、そうだな。『ただいま』、響ちゃん」

「『お帰り』、正義さん。」

 

 気づけば家が目の前にあり、俺は響ちゃんと手をつなぎながら家へと入って行った。

 そして俺は響ちゃんに伝えたかったことを伝えることにした。

 

「なぁ響ちゃん、話があるんだ。」

「っ……な、何?話って……」

 

 まぁ響ちゃんはさっきの行動を思い出して悶絶してるときに話があるなんて言われたらびっくりするよなぁ……

 

「響ちゃん…いや、響。俺は君が好きだ。結婚を前提に付き合ってください!」

 

 俺はリビングで響に告白というよりも、プロポーズをした。

 

「……私も、私も正義さんのことが大好きです。不束者ですが、よろしくお願いします…!」

 

 響は笑顔で泣きながら承諾してくれた。

 俺は嬉しくて、響を抱きしめた。響も抱き返してくる。

 

「ねぇ、正義さん...キス、してもいい?」

「いいけど...最初は俺からしてもいいか?」

「うん、いいよ...」

 

 響はキスをせがむように顎を上げる。俺はその小さな顎に手を添え、唇が軽く触れる程度の軽い口づけをする。

 離れようとすると、響は両手を俺の首に回し、むさぼるようなキスをしてきた。

 さすがにこれ以上は俺の理性が持たないので、名残惜しいが強引に中断させた。響は物足りないといった顔をしていたが、彼女はまだ未成年だ。だから響が大学を卒業する年になったらそういうことをすると約束してもらった。

 

「正義さん」

「どうしたんだ、響?」

「正義さんは、あったかいね。」

「響もあったかいよ。一緒にいてとても心が和むし。」

 

 俺はそう言って彼女の手を優しく握る。それに応えるように響も握り返してくる。

 俺と響は互いのぬくもりを感じ、これから先の幸せを思い描きながら昼寝することにした。

 

 

 

 

 




一応これにてグレビッキー√は終了です。
本編が行き詰まったら、ひびみくルートを書こうと思います。
いろいろ稚拙すぎたところもありますが、感想や高評価などありがとうございます!
コロナウイルスのせいで外に出れませんが、できる限り本編を投稿出来たらいいなと思います。

最後になりますが、感想お待ちしております!


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