白兎に憑依した奴が転生先を間違えられて海賊の世界へ!? (ブロッコリーマヨ)
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プロローグ

ここは虚無の世界、本来であるならばここにはなにも存在していない。

 

だが、今現在進行形でこの世界に存在しているものが二つある。

 

一つは、本来の死を迎えずに神の手違いによって死んでしまった青年。名前があったはずなのに死んだせいなのか思い出せない。

 

もう一つは、その青年である俺を憐れんで新たな世界にへと転生させようとする神である。

 

「じゃあ、俺は本当に死んだんだな・・・。」

 

「そうじゃ。じゃが、もしお主が望むのであれば希望する世界に転生させてやろう。」

 

「本当か!?」

 

死んだ事を聞かされて落ち込む俺に神の爺さんがそう言うと、俯かせていた頭を勢い良く上げた。

 

「本当だとも。何か望むものがあれば聞かん事も無いぞ」

 

俺の言葉を神は肯定し、そう言って来る。

 

それに対して俺は自分の希望を口にしていく。

 

「一つ目は俺をダンまちのベル・クラネルに憑依させてくれ!!」

 

「二つ目が成長限界が無い肉体(からだ)

 

「三つめが【経験】が欲しい。俺が欲しいのはこのくらいだな。」

 

その三つを聞いた神の爺さんが問いかける。

 

「三つ目の【経験】が欲しいというのはどういう意味だ?」

 

「今、憑依した所で俺はまたすぐ死んじまうと思うからここで戦闘経験を蓄えてから行きたいと思ってるんだ。すぐに死んじまったら俺を憑依、もとい生き返らせてくれた神様(アンタ)に申し訳が立たないからな。」

 

その問いに対して俺は理由を説明し、それに納得した神の爺さんはこう言って来る。

 

「ならば、コイツに稽古をつけて貰うといい。」

 

「爺さん、俺様を呼び出すって何か用が出来たのか?」

 

現れてすぐにそう言ってくる男に対して神はこう言った。

 

「ウム、そうだ。素戔嗚尊よ、この人間を鍛えてやってくれ。」

 

素戔嗚、その名前を聞いた俺は目を見開かせた。

 

素戔嗚という事は日本神話でいうあの「素戔嗚尊」なのか?

 

「応、俺様が素戔嗚尊だぜ。よろしくな、小僧!!」

 

そう言いながらバシバシと背中を叩いてくるスサノオ。

 

こうして、俺は戦いの経験を得るために素戔嗚尊に弟子入りをするのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

弟子入りをして50億年の月日が流れ、俺は師匠からようやく転生する許可を得る事が出来た。

 

「50億年もの間よくぞ俺様の修行に耐え抜いた事を褒めてやるぞ、小僧!!」

 

「えぇ、自分でも生きていることが不思議に思えるほどですからね・・・。」

 

これまでに行ってきた修行内容を思い出しては遠い眼をしてしまっている俺に神の爺さんが話しかけてくる。

 

「これでお主の求める転生への条件は満たされたのう、準備はいいか?」

 

「あぁ、今までお世話になりました。」

 

「応、元気でな!!」

 

「うむ、達者での。」

 

俺がお礼の言葉を言って頭を下げると、師匠と神の爺さんもそう言って来る。

 

その後で、俺の足元に魔法陣が展開され転生が始まる。

 

「それじゃあ、行ってきます!!」

 

その言葉だけを残し、俺は転生していくのだった。

 

 

その後の虚無の世界

 

「あっ」

 

「ん?どうかしたのか、爺さん?」

 

神の漏らした一言に反応する素戔嗚尊。

 

「転生させる世界間違えてしもうた。」

 

「マジか、それ!?」

 

衝撃の発言に驚きを隠さずに驚く素戔嗚尊。

 

「まぁ、大丈夫じゃねぇの。俺もやわな鍛え方はしてねぇからそう簡単には死なねぇって。」

 

「そうじゃの~。」

 

これは転生の儀式を終えてすぐの出来事である。




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能力者になりました&赤髪海賊団の船発見

ベル・クラネルとして憑依した俺は今戸惑っている。

 

それは何故かと言うと、俺の今いる場所が迷宮都市オラリオでは無く、周囲を海に囲まれた無人島だからだ。

 

「えっと、これはどういう事だ?」

 

戸惑いを隠せずにそう呟きながら周囲を見渡すと、砂浜に漂着している木箱を発見した。

 

他に気になる物は周囲には見つからなかったため、俺は木箱の方にへと近付いて行ってその蓋をこじ開けると、その中に入っていたのは手紙と二本の刀そして、ダンまちの世界には存在すらしていないONE PIECEの悪魔の実が入っていた。

 

俺の頭の中である事が過ぎったが、確証が無いため一旦保留にして手紙を広げてみた。

 

それは神の爺さんからで、内容はこうだった。

 

『お主には悪いことをしてしまったと思う、すまん。

 お主の希望しておった「ダンまちの世界」ではなく「ONE PIECEの世界」に転生させてしもうた。

 詫びと言っては何じゃが、この手紙と一緒に刀を二本とその世界特有の悪魔の実というものを送らせてもらった。

 まぁ、素戔嗚の奴はそれらが無くともお主なら大丈夫と言っておったし、ワシもそう思っておるが万が一のためにも備えあれば憂いなしというからな。

 そうそう、二本の刀の事じゃが一本目が大業物「名刀・暁」、二本目が大業物「妖刀・羅刹」じゃ。大切にしてくれや。

 悪魔の実の事じゃが、素戔嗚が適当に選んでしまったからよく分からんので食べる時は覚悟を決めてくれ。

 それでは、良い転生生活をな。』

 

手紙の内容はそこで終わっており、俺は手紙を箱の中に入れ直してからこう呟いた。

 

「マジか・・・・。」

 

待ちに待った転生が間違えられるって・・・。

 

それを頭の中でエンドレスさせながら落ち込むのだった。

 

 

 

 

 

 

 

数時間後、落ち込んでいたのからようやく気を取り直した俺は名刀・暁を手に取った。

 

暁は朱塗鞘太刀拵の刀で、鞘から抜かれたその刀身は乱刃・重花丁字だった。

 

柄を握り、俺は二・三回刀を振るった後鞘に納め直した。

 

次に二本目の刀である妖刀・羅刹を手に取った。

 

羅刹は黒塗鞘太刀拵で、その刀身は直刃だが妖刀であるが故に何やら禍々しい気配を感じる。

 

羅刹も二・三回振るい、鞘に納めた。

 

刀の事を済ませると俺は最後に残った木箱の中の悪魔の実に視線を送る。

 

「これって何の力があるだろうな?」

 

悪魔の実には超人(パラミシア)系、動物(ゾオン)系、自然(ロギア)系の三系統が存在している。

 

その能力が食べるまでは分からないことととてつもなく不味いということが難点だ。

 

「よし、これからこの世界で生きるって言うんだから0.1%でも生きる確率を上げておきたいよな。」

 

俺はそう言って悪魔の実に齧り付き、一気に飲み込んだ。

 

「不味い。」

 

悪魔の実の壮絶な味の悪さに苦しみながらも、これで俺も悪魔の実の能力者となった。

 

「さて、あの悪魔の実の能力は何だろうな。」

 

そう言いながら俺は能力を発動させると、身体に変化が訪れ始めた。

 

肉体(からだ)は美しくも堅剛な黒い鱗に覆われ、頭には四本の巨大な角が生え、背中には巨大な漆黒の翼が生え、腰からは長大で極太の尾が生え、首は伸びて顔も変化していく。

 

その全ての変化が全て終わって、海で自分の姿を確認するとそこには一匹の黒い竜がいた。

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

 

その姿を確認して俺は固まってしまった。

 

今の俺の姿は竜、つまり俺の食べた悪魔の実は動物(ゾオン)系悪魔の実・リュウリュウの実幻獣種モデル:(ドラゴン)といった所だろう。

 

「これで一先ずは良いとしても、寝床が必要だからな。島を探索するか。」

 

そうやって自己分析を済ませて能力を解除して人型に戻ると、俺は暫1くの拠点にするべき場所を探すために無人島の奥にへと足を踏み入れるのだった。

 

 

 

 

 

 

一時間後、俺は洞窟を発見した。

 

しかも、そこには自然に育ち実った果物の宝庫の近くにあった。

 

「これでしばらくは食料にも困らねぇな。」

 

そう言ってリンゴを木から取り、齧り付いた。

 

「うん、美味い。」

 

リンゴに舌鼓をしていると、唸り声と共に数十匹の狼が現れた。

 

相当腹を空かせているようで今にも飛び掛かって来そうだ。

 

すると、破壊音と共に砂埃を上げながら木を薙ぎ倒しながら何かが近づいて来る。

 

「何だ、新手か?」

 

そう言っていると、その何かはこっちに向かって来て姿を現したその正体は巨大な猪で、止まる事無く俺の方に向かって突っこんで来る。

 

「丁度良いな、飯にするか。」

 

俺はすぐに羅刹を鞘から抜き、駆け出した。

 

【一刀流・穿鬼(せんき)

 

その言葉と同時に突きを放ち鞘に納めると、猪は動きを止めて倒れた。

 

「よし、飯にするか。」

 

俺はすぐに猪を解体して薪に口から火を吐き出して火を付けて猪を焼き始める。

 

食べられない内臓などはさっきの狼達に全て渡し、自分も猪肉にかぶりつきながら島に出る事を考えていた。

 

さて、この島から出ようにもこの島の近くに島があるとは限らねぇし、この海がどの海に位置しているのかもわからねぇけど、まぁ飛んでいけばどこか島が見つかるだろ。

 

肉を全て食べ終わると、俺は立ち上がって元いた海岸にへと向かった。

 

海岸に着くと、そこには一隻の海賊船が島に接着していた、その海賊船の旗は左目に3本の傷があるドクロの後ろで剣が交差したマークだった。

 

つまり、この島にやって来たのは「四皇」と呼ばれる赤髪のシャンクス率いる赤髪海賊団だという事だ。




一刀流・穿鬼(せんき):突かれたことを感じさせないまま倒す突き技。

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赤髪海賊団との邂逅

「「「「「かんぱ~い!!!」」」」」

 

俺は今赤髪海賊団の宴に参加しているのだが、何故そうなったのかというと転生したとは言える訳も無く海難事故で海に投げ出されて気が付いたらこの島に漂着していたと話した上で俺の見つけた果物のたくさん実っている場所を案内してお礼に宴に参加させて貰ったという感じだ。

 

すると、シャンクスがこう言って来る。

 

「それにしてもよぉ、お前この新世界の海に放り出して良く生きてたな。」

 

「あぁ、俺ももうダメかと思ったけど運がよかったらしい。」

 

「全くだ、ダァーッハッハッハ!!」

 

俺の言葉を聞いてシャンクスは同意しながら大笑いする。

 

すると、副船長のベン・ベックマンがこう言って来る。

 

「そういや、お前刀を二本持っているが賞金稼ぎだったのか?」

 

その一言に全員が静かになり、俺の言葉を待っている。

 

「いや、まだ決めかねているんでな。」

 

そう言いながら俺は酒を煽り、骨付き肉に齧り付く。

 

「そうか、ならうちの船に乗らねぇか!!」

 

「それはいいや。」

 

「「「「「断るの早っ!?」」」」」

 

シャンクスの勧誘に俺が断ると部下全員がツッコんだ。

 

「おい~、何でウチに入らねぇんだよ~。」

 

「誘ってくれた事には感謝してるけどよ、俺は一からスタートさせたいんだよ。」

 

「そうか、それなら海賊になるなら敵同士だな。」

 

「そいつはどうだろうな。まぁ、成る様に成るさ。」

 

「それもそうだな。」

 

そんな話をしてすぐに俺達は宴に花を咲かせるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その翌日の朝、シャンクスがこんな事を言って来る。

 

「なぁ、ベル俺と勝負しねぇか?」

 

「・・・勝負ってまた飲み比べか?」

 

シャンクスの言葉に俺は顔を顰める、その理由は昨日の宴でシャンクスと飲み比べをして引き分けに終わったが絶賛二日酔いの真っ最中だからだ。

 

「今日はこいつだ。」

 

そう言ってシャンクスは愛刀であるグリフォンに触れる。

 

「いいぜ、丁度身体を動かしたかった所だ。」

 

シャンクスの申し出を受けることにした俺は向かい合う様に立ち、柄に触れる。

 

俺とシャンクスを中心に緊張感に包まれながらも睨み合いは続き、赤髪海賊団の船員(クルー)達も静かに見守っている。

 

だが、その時に終わりが訪れた。

 

草むらがガサリと音を立てた瞬間、俺とシャンクスの刀がぶつかり合い、天が割れた。

 

「「「「「!?」」」」」

 

幹部を除く船員(クルー)全員が息を飲む。

 

天が割れる光景を見た副船長のベン・ベックマンは呟く。

 

「まさか、覇王色の持ち主とはな・・・。」

 

そう呟くと煙草の煙を吹く。

 

その間も俺とシャンクスの剣戟は続いている。

 

俺は地面を思い切り踏み込み、間合いを詰め袈裟斬りで斬りかかるもシャンクスはそれを受け流して斬り返してくる。

 

それを後ろに飛んで躱すも、シャンクスが斬り込みから次から次へと太刀筋を変えて迫ってくるが俺は剣の横腹に刀を添えて攻撃の軌道を流した。

 

更に追撃をしようとした瞬間、銃声が響き渡りその方向を見るとそこにはベン・ベックマンがいた。

 

「そこまでだ、お頭。」

 

「なんだよ、これから楽しくなるって時に!!」

 

静止に入ってくるベックマンに対して不機嫌そうに答えるシャンクス。

 

「それなら尚更お楽しみは後に取っておいた方がいいじゃないのか。」

 

ベックマンの言葉を聞いてシャンクスは少し考える素振りを見せる。

 

「それもそうだな。」

 

そうやって話した後、シャンクスは俺にこう言って来る。

 

「ベル、この続きはまたの時に()ろう」

 

「あぁ、そうだな。」

 

そう言って俺達は互いの武器を鞘に納める。

 

すると、シャンクスがこんな事を言って来る。

 

「そういや、お前船はどうするんだ?もし、無いなら小舟位なら渡してやれるが・・・。」

 

そう言って来るシャンクスに対して俺はこう言った。

 

「いや、良いよ。俺は自分で飛んで行けば良いからな。」

 

「うん?どういう事だ?」

 

俺の言葉に疑問符を浮かべるシャンクスに対してこう言った。

 

「そういや言ってなかったな、俺は悪魔の実の能力者なんだよ。」

 

「何、そうだったのか!?」

 

「あぁ。」

 

俺の言葉にシャンクスが驚きながらそう言って来るのに同意する。

 

「おい、何の能力なんだ。見せてくれよ!!」

 

興味津々でそう言って来るシャンクスに負けて俺は能力を発動させる。

 

「ほう、リュウリュウの実幻獣種モデル:(ドラゴン)って所か。」

 

「あぁ。」

 

シャンクスの言葉に俺は同意すると共に能力を解除する。

 

「それならカイドウに気を付けておけ。」

 

「カイドウ・・・、百獣のカイドウの事か。」

 

シャンクスの忠告の内容で【四皇】の一角・百獣のカイドウが出てくるとは思わなかった。

 

「カイドウは動物(ゾオン)系の悪魔の実の能力者を何人も所属している上に戦力を集めているからな、お前の能力だと近い内狙われる可能性が出て来るだろうと思ってな。」

 

「分かった。忠告感謝するぜ、シャンクス。」

 

俺が礼を言うと、シャンクスはこう言って来る。

 

「気にすんなって、これくらい良いって事よ。」

 

そう言って豪快に笑うシャンクスを見て俺はこう言った。

 

「シャンクス、俺はもう行くよ。」

 

「何、そいつは急だな。何かあるのか?」

 

俺の言葉にシャンクスはそう聞いてくるのに対してこう答えた。

 

「お前の海賊団を見ていたら早く仲間を集めたくなっちまっただけだよ。」

 

「そうか、なら納得だぜ。」

 

俺の言葉を聞いてシャンクスはまたも笑う。

 

俺は竜の姿になると、シャンクスにこう言った。

 

「ありがとな、シャンクス。この二日間楽しかったぜ!!」

 

「おう、俺もだ!!」

 

この二日間の事に対して互いに礼を言い、最後にこう言った。

 

「「また会おう!!」」

 

その言葉を最後に俺は空へ飛び、仲間探しの旅にへと出るのだった。




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天竜人殺害&悪竜海賊団結成!!

シャンクスと別れた俺は新世界の空を飛行していくと、赤い土の大陸(レッドライン)が見えてきた。

 

「確か、これを越えれば前半の海もとい楽園(パラダイス)だったな。」

 

そう呟きながら赤い土の大陸(レッドライン)へまっすぐ向かおうとした瞬間、下から砲弾が飛んで来る。

 

「何だ?」

 

そう言いながら下の方を見ると、そこには世界貴族の船とそれを護衛する海軍の軍艦が三隻があり、照準が上に向いており、俺を狙っている事が明白だった。

 

「俺に喧嘩を売ってるって事だよなぁ・・・、ゴミクズのカス如きがよォ・・・!!」

 

内に湧き上がる怒りを抑える事無く俺は全身を武装色の覇気で硬化させ船にへと襲い掛かる。

 

最初に狙ったのは軍艦の砲台、まぁ武装色の覇気で硬化しているから効かないにしても鬱陶しいんだよ!!

 

俺は尻尾を叩きつけ砲台を破壊したついでに軍艦一隻も破壊してしまったが、血色は全部沈めるんだから気に留めなかった。

 

こうなったら軍艦の方はお構いなしに二隻目の軍艦に向かって口から炎を吹く。

 

火炎咆哮(フレア・ロア)

 

放たれた炎は一息に船を飲み込み、軍艦の砲弾や弾薬に引火し爆発した。

 

三隻目に目を向け、突っ込んでいく。

 

そして、軍艦と衝突すると同時に俺は軍艦の側面に穴を開けて船を引っ繰り返し、拳で船底を叩き割った。

 

全ての軍艦を沈めた俺は獣形態から人獣形態に姿を変えていよいよ世界貴族の船に乗り込んだ。

 

すると、そこには天竜人(ゴミクズ)と盾の様にされている老若男女の奴隷の首輪をした人間達がいるが、傷だらけで憔悴しきっていた。

 

そして、世界政府の役人共も銃を片手に持ち、俺に向けてくる。

 

「貴、貴様私が誰だか分かっているのかえ!?」

 

焦りからか大分裏返った声でそう言って来るゴミクズに対して俺はこう言った。

 

「死ね」

 

淡々とした口調でそう言った瞬間、俺は刀を抜かずに襲い掛かる。

 

理由はこんな奴らの血で刀が汚したくないからだ。

 

最初に向かってきたのは政府の役人共、それに対して俺は覇王色の覇気で威圧し気を失わせる。

 

突然前触れもなく倒れる役人達にゴミクズが慌てふためく。

 

「な、何をしているえ!?早くこいつを殺すんだえ!!」

 

そう大声で喚き散らしているが、気を失っている役人達には届きはしない。

 

ゆっくりと近付いて行く俺にゴミクズは後ろにへと下がって行く。

 

「く、来るんじゃないえ!!それ以上近付いたらコイツを殺すえ!!」

 

ゴミクズは俺を近付けない為に一人の女を盾にする。

 

その女は【王下七武海】の一人である【天夜叉】ドンキホーテ・ドフラミンゴの部下であるハズのモネだった。

 

しかも、今の彼女は手や足が鳥では無く人間の手足をしている。

 

彼女も奴隷生活で憔悴していて危険な状態に加えて海楼石の手錠で力も入っていない。

 

「グフフ、お前ら下々民はわちし達に従っていればいいんだえ!!」

 

唾を飛ばしながらそう言って来るゴミクズに対して俺は役人の持っていた銃を手に取って構える。

 

「な、何をしているえ?」

 

「最初に俺は言ったハズだ、死ねとな。」

 

その一言の後、俺は躊躇なく発砲し銃声が響き渡りゴミクズは額に弾痕を付けて倒れた。

 

その瞬間、人質にされていたモネも解放され床に倒れる前に俺が抱きかかえる。

 

「あ・・・あ・・・。」

 

言葉を発する事の出来ない彼女に俺はこう言った。

 

「天竜人は死んだ、これでお前達は自由だ。」

 

その言葉が届いたのか、モネはうっすらと笑みを浮かべてから意識を手放すのだった。

 

 

 

 

 

俺はモネを含む全ての元奴隷達をベッドに寝かせてから厨房にへと向かう。

 

そこで少しでも腹を満たす為におかゆを作り、全員の様子を見に行く。

 

ゴミクズが乗るとあって設備は中々に充実していて、元奴隷達の治療にも役立ってくれた。

 

ほぼ全員の様子を見終え、最後に残ったのはモネだ。

 

モネはドフラミンゴの部下だったハズだが、何故ゴミクズの奴隷なんぞになっていたのかが気がかりだ。

 

そんな事を考えながらモネの部屋の扉をノックし、声をかける。

 

「入るぞ」

 

そう言って部屋の中に入ると、そこにはまだ目を覚ましていないモネの姿をあった。

 

「まだ目覚める気配はないか・・・。」

 

そう言いながら俺はモネの頬を優しく撫でる。

 

すると、モネの目がうっすら開く。

 

「目が覚めたか。」

 

俺がそう声をかけるとモネは一気に体を起こす。

 

「オイ、身体を急に起こすな。さっきまで憔悴しきってたんだぞ!もうしばらく安静にしていろ!!」

 

「うるさい!!私は、若様に捨てられたの!!その後、私は・・・!!」

 

肩を掴んで休む事を忠告する俺に対してモネは大声で叫びながら涙を流す。

 

言葉通りであればモネはドフラミンゴに裏切られ、その後天竜人の奴隷にされたという事になる。

 

そこで疑問が生まれて来る、それはドフラミンゴが何故モネを切り捨てたのかだ。

 

それはモネの口から聞かなければならないが、今の状態では聞くに聞けない。

 

そんな彼女を俺は優しく抱きしめた。

 

「もう、大丈夫だ。お前は何も恐れる事は無い。」

 

「・・・ッ!!!」

 

それが聞こえたのかモネは俺に身体を預け、再び眠りについた。

 

俺はそっと優しくベッドに寝かせて布団を掛けた後、部屋を後にする。

 

それから数時間過ぎた頃には元奴隷達が目を覚まし、作っておいたおかゆを食べさせるとすぐにまた眠ってしまった。

 

一先ずは他の奴隷達は大丈夫と判断したが、まだ安心は出来ない。

 

俺は洗い物を済ませた後、おかゆをモネの元まで運びに行く。

 

「入るぞ」

 

俺は扉をノックし、声を掛けてから入るとそこには静かに外を眺めるモネがいた。

 

「あなたはさっきの・・・。」

 

「俺の名前はベル・クラネルだ。好きに呼んでくれて構わない。」

 

モネの言葉に俺は自己紹介をする。

 

「私の名前はモネよ、呼び捨てで構わないわ。」

 

俺の自己紹介を聞いてモネも自己紹介してくる。

 

「分かった、一先ず腹減ってるだろ。」

 

モネの自己紹介を聞いて俺は手に持ったおかゆを目の前に差し出す。

 

「ごめんなさい、まだ喉が通る気がしないの・・・。」

 

顔を俯きながらそう言って来るモネに俺はこう言った。

 

「だが、それじゃあ身体が持たねぇぞ。」

 

俺がそう言うと、モネはこう言って来る。

 

「構わないわ、どうせ私はもう生きる目的なんて無いもの。」

 

その言葉を聞いて俺はこう言った。

 

「そんな事はねぇよ、生きていればいずれは見つかる物さ。それにはまず飯を食ってその後はゆっくり休め。今まで色んな事があったんだろう、だから身体を休めるんだ。」

 

そう言いながら俺はレンゲでおかゆを掬ってモネの前に出す。

 

それに対してモネは恐る恐る顔をレンゲの方に近づき、おかゆを口に入れて咀嚼をする。

 

「おいしい」

 

モネの口からその一言が零れると、俺はモネにレンゲを差し出すとそれを受け取りおかゆをゆっくりと食べ始めていく。

 

俺はその様子を見ながら考えていた、モネの負った心の傷は大きい。

 

モネ自身が話しくれるまでは何も聞かないとそう決めた。

 

そうやって考え込んでいると、モネはおかゆを食べ切っていた。

 

「ごちそうさま、おいしかったわ。」

 

「お粗末さま」

 

そう言いながらおかゆのお盆を下げると、モネがこう言って来る。

 

「ねぇ、ベル貴方の生きる目的っていったい何なの?」

 

そう聞いてくるモネに対して俺は正直に答える。

 

「俺も今までは生きる目的は見つかってなかったんだ。」

 

そう、とモネがそう言って来るが俺は更に言葉を続ける。

 

「お前に出会う前に会った赤髪のシャンクスや赤髪海賊団を見て思ったんだ。海賊ってのは自由な存在なんだってな、だから俺は海賊になる。」

 

そう言いながらモネの方を見ると、唖然とした表情を浮かべていた。

 

「ベル、貴方あの【赤髪】と繋がりがあったの?」

 

そう聞いてくるモネに対して俺はこう言った。

 

「あぁ。まぁ、繋がりとは言っても二日前に出会って宴に参加して少し戦っただけだけどな。」

 

「えっ、えっ、戦った?あの【赤髪】と・・・?」

 

あまりにも情報の内容が濃すぎて混乱するモネ。

 

それを見ながら俺は可愛いなと思っていた。

 

「それでだ。」

 

混乱していたモネは俺の一言を聞いて真剣な表情を浮かべる。

 

「今、俺の海賊団は俺一人なんだ。だから、モネお前さえ良ければ俺の仲間になってくれねぇか?」

 

手を差し伸べながらそう言うと、モネは少し考える姿になる。

 

「お前には選ぶ権利がある。海賊にならなくてもいい道もあるんだからな。」

 

すると、モネがこう言って来る。

 

「それもそうね。でも、私は貴方と一緒の道を生きる事にするわ。」

 

そう言いきった瞬間、モネは俺の手を握って来る。

 

「ありがとうな、モネ。」

 

「どういたしまして、若様。」

 

こうして、俺とモネの二人は【悪竜海賊団】を結成した。




最初の原作キャラ加入はモネでした。

ワンピースのキャラで結構好きなキャラですから活躍させてあげたいと思います。

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号外&海軍本部大将赤犬、動く!!

【悪竜海賊団】を結成した俺達は翌日の早朝に船を抱え込み、赤い土の大陸(レッドライン)の向こう側偉大なる航路(グランドライン)前半の海"楽園(パラダイス)"へと入る。

 

そして、俺達はシャボンディ諸島へ隠れる様に上陸し、元奴隷達を降ろす。

 

元奴隷達全員に付けられている首輪と手錠を武装色の覇気で破壊し、それを見た元奴隷達は歓喜の涙を流す。

 

「ベル・クラネル様、本当にありがとうございます!!これで家族のもとにへと帰る事が出来ます、この御恩は一生忘れません!!」

 

元奴隷の中で最年長だった五十代半ばの男がそう言って来るのに対して俺はこう言った。

 

「よしてくれ、俺は海賊なんだ。礼を言われるほどの事はしてねぇよ。」

 

「いいえ、私達はあの天竜人から生きて家族の元に帰る事が出来るのはあなたのお陰なのです!!」

 

俺の言葉に勢い良く否定して来るのは女性の元奴隷。

 

そうだそうだと他の元奴隷達も合わせてそう言って来る。

 

この状況に戸惑っていると、モネがこう言って来る。

 

「それで、この天竜人の船はどうするの?」

 

「廃棄する。」

 

モネの言葉に即答する俺に対して元奴隷の男がこう言って来る。

 

「えっ!?しかし、勿体無くないでしょうか?」

 

それに対して俺は理由を話す。

 

「理由は一つだ、いつまでもゴミクズの乗っていた船に俺は乗りたくないだけだ。」

 

それを聞いた元奴隷達は微妙な顔をする。

 

「まぁ、そんな顔をしたくなるのも分かる気がするがな。」

 

だが、俺はと言葉を続ける。

 

「本当の目的はこいつには広告塔になってもらう。」

 

俺の言葉を聞いて全員が疑問符を浮かべるのを見て、説明を付け加える。

 

「つまり、俺達【悪竜海賊団】の仕業にするって事だ。そうなれば元奴隷のアンタ達も邪魔だと判断されて殺されたと錯覚させる。」

 

そう言って更に言葉を続ける。

 

「そうすればアンタ達は政府の目を向けられなくなり、天竜人を殺した俺達だけが追われるって事だ。」

 

「それじゃあ、貴方達が危険に・・・。」

 

「海賊になるんだから追われるなんて当然の事だ、それについては気にしていない。」

 

本来の理由を話すと全員から心配されたが、海賊として"箔"が付くからあまり気にしていない。

 

モネの方を見ると、彼女も軽く頷いた。

 

「後はゴミクズの持っていた金を渡すぞー。」

 

俺がそう言うと、全員が慌ててこう言って来る。

 

「いいえ、奴隷から解放して頂いただけで十分です!!その上、お金まで・・・!!」

 

「良いから受け取れ、どうせゴミクズの金だしな。」

 

俺はそう言って全員を黙らせて金を渡していき、全員に行き渡るとこう言った。

 

「それじゃあ、俺達は最後の作業が残ってるからここでお別れだ。手伝いは不要だ。」

 

俺がそう言うと、全員が頭を下げてこう言って来る。

 

「「「「「本当にありがとうございました!!」」」」」

 

そう言って全員が家族の元にへと帰って行き、その場に残ったのは俺達のみ。

 

「さて、始めるぞモネ。」

 

「はい、若様。」

 

そう言って俺達は船にへと戻っていく。

 

 

 

その数時間後、世界中に号外が発行される。

 

その記事の内容は海賊による世界貴族殺害という大ニュースである。

 

写真には磔にされた天竜人と世界政府の役人達の死体が載せられていた。

 

それともう一枚の写真がありそこには"悪竜海賊団"と船に刻まれた文字が刻まれていた。

 

天竜人殺害を実行したのは【悪竜海賊団】と判明しているものの船長はおろか船員(クルー)の姿も無いため手配書を発行することは困難を極めていた。

 

 

 

 

 

「ぬぅぅぅ、何が悪竜海賊団じゃ。海賊如きがふざけた真似をしおってからに!!」

 

ここは海軍本部マリンフォードの一室で机を思い切り叩きつけながら怒声を上げるのは海軍本部大将【赤犬】ことサカズキ。

 

「あらら、しかも殺されたのはロズワード一家の血筋の者じゃないの。」

 

新聞を読みながら頭を抑えるのは同じく海軍本部大将【青雉】ことクザン。

 

「う~~ん、困ったねぇ~。」

 

間延びした声でそう言っているのは同じく海軍本部大将【黄猿】ことボルサリーノ。

 

「また悩みの種が出てくるとはな・・・。」

 

新聞を見て言いながら眉間に皺を寄せるのは海軍本部元帥にして【仏】の異名を持つセンゴク。

 

海軍のトップに立つ者達が揃って見ているのは天竜人殺害を実行した海賊・【悪竜海賊団】の記事である。

 

「今朝からロズワード聖が手配書の発行を命令されている。」

 

そのセンゴクの言葉に対してクザンが反論する。

 

「いやしかし、名前はおろか顔すら判明してないのにどうやって発行しろってんですか。」

 

「私もそうは言ったが、向こうは聞く耳を持っちゃいない。」

 

溜息交じりにそう言いながら頭を抱えるセンゴク。

 

すると、サカズキが突然立ち上がる。

 

「お~、どうしたんだいサカズキぃ~?」

 

そう問いかけるのはボルサリーノに対してサカズキはこう言い切る。

 

「決まっておるじゃろ、このふざけた海賊を潰していくんじゃ!!」

 

そう言い切るサカズキにクザンが反論する。

 

「でもよぉ、名前も顔も分かってねぇのにどうやって見つけるつもりだよ。」

 

「フン、そんなものハナッからワシのする事は決まっちょる!海賊は全て根絶やしにせにゃならんのじゃ!!」

 

クザンの言葉に対してそう言い切るサカズキの掲げる正義は【徹底的な正義】それがサカズキの生き様である。




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