未熟な魔法使いと最強の2人 (八雲こいし)
しおりを挟む

1話 未熟な魔法使い

前書きの正しい使い方が分からん


 辺り一面砂漠の景色が広がっていた。その中を歩いている魔法使いの少女がいた。

 

???「ふぅ……暑い……砂漠ワームを避けて遠回りしたのが間違いだったのかも……マズイ……水も切れてきた。い、意識が……」

 

 魔法使いは脱水症状によって倒れてしまった。

 

 

 

???「う……うぅんん……あれ、涼しい?」

 

 魔法使いは倒れた状態で辺りを見渡すと、砂漠を無理矢理掘って横穴を開けた場所にいた。

 

???「あ…起きた」

 

 銀髪の女性が魔法使いを見下ろして様子を見た。

 

???「あ、あなたがこの穴を?」

 

???「ん……まぁ…そんな感じ」

 

???「お……目覚めたんだ」

 

 外から金髪のロングの女性が入って来た。

 

???「ほら、あんたの魔法でこの子をさらに涼ませてあげなよ」

 

???「はいはい」

 

 金髪の女性が軽くフっと息を吹くと、辺りがだんだん冷えて来た。

 

???「す、凄い……少しの魔力でここまで冷えるなんて……」

 

???「お、この凄さが分かる奴が居たとは。お姉さん嬉しい」

 

???「私魔法使いじゃないからその凄さが分かんない。そんな事より。あんた何で砂漠のど真ん中を一人で歩いてたの?」

 

 銀髪の女性が魔法使いに質問した。

 

???「この砂漠を越えてた先に存在する。ライチーテと目指してたんです」

 

???「ライチーテに?あそこは確か魔法使いが沢山住んでる街だっけ。その街で魔法の修行でもしに行くつもりだったの?」

 

???「まぁ……そんな所です。私はあるギルドに所属してたんですが、魔法使いとしての腕がなく、ギルドのお荷物だったせいで、追放されてしまって……。それで強くなる為にライチーテに行ってそこで魔法の腕をあげようと考えたんです」

 

???「ふ〜ん。ギルドから追放されてねぇ」

 

 銀髪の女性が興味の無さそうなリアクションをして、金髪女性の様子を見ると、号泣していた。

 

???「うう……可哀想に……お荷物だから追放されて……そして今こんな危険な砂漠を一人で歩いて来て……」

 

???「な、泣かないで下さい」

 

 金髪の女性がハンカチで軽く涙を拭いて気分を落ち着かせた。

 

???「と、ところでお2人は何故この砂漠を?」

 

???「あんたと同じで、ライチーテを目指してたの」

 

???「目的地が同じだったんですね」

 

 銀髪の女性がゆっくりと立ち上がって、近くに立て掛けていた紅い大剣を背中に背負った。

 

???「どうする?目的地が同じだから一緒に来る?」

 

???「あ……えっと……足を引っ張るかもしれないし……」

 

???「気にしないよ。もし、倒そうになったら私がおぶって運んであげるよ」

 

 金髪の女性が魔法使いに問題ない事を説明した。

 

???「そ、それじゃ。お願いします」

 

レヴァン「了解。あ、そう言えば名前言ってなかったね。私はレヴァン。そこの金髪がアイシェード」

 

アイシェード「よろしく」

 

マキノ「私はマキノって言います」

 

レヴァン「さ、行くよ。これはあんたの分の水ね」

 

 レヴァンが穴から出て行く時にマキノに向かって水筒を投げた。

 マキノが飛んでくる水筒を慌ててキャッチし

 

マキノ「え……いいんですか?」

 

レヴァン「いいわよ。あんたの水筒の中身空っぽでしょ。その水筒も予備だから遠慮無く飲んでもいいよ」

 

マキノ「ありがとうございます」

 

 3人は砂漠を歩き始めた。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

2話 2人の実力

感想には全て目を通します。返信も一つ一つちゃんと返信するので、どんどん感想どうぞ。あ、もちろん悪い所も言ってください。


 砂漠を鼻歌を歌いながらレヴァンが先頭を歩いていた。

 

マキノ(レヴァンさんも凄い……。普通の道を歩いてるかのようにさっさと歩いている)

 

 マキノが汗を服の袖で拭き、ながらレヴァンの後を追う。その後ろで氷の傘を差してアイシェードが歩いている。

 

アイシェード「あ、氷の傘いる?」

 

マキノ「い、いえ…いいです」

 

アイシェード「遠慮しなくていいんだよ。氷だから涼しいし、いいあえて一瞬で傘を作る事によって透明にさせないようにしたから、ちゃんと影が出来るよ」

 

マキノ「いえ……本当に大丈夫です」

 

 マキノは砂漠のど真ん中で氷を作れる程の魔法使いとしての強さを改めて感じていた。

 

マキノ「アイシェードさんって魔法使いとしてはどれくらいの強さなんですか?」

 

アイシェード「うーん。どの位か……こんな感じかな。マキノちゃん。ちょっと私の後ろにいるといいよ」

 

マキノ「え?」

 

 アイシェードがマキノに注意を促した次の瞬間。マキノ達が立っている場所が揺れ始めた。

 

マキノ「な、何ですかこの揺れは!!」

 

レヴァン「この砂漠の主。砂漠モグラを捕食している巨大ミミズ。サンドワーム」

 

 マキノ達が立っている場所から数十メートル先で突然砂が巻き上がり、巨大なサンドワームが現れた。

 

マキノ「ぎゃー!!」

 

レヴァン「おぉ…今回のサンドワームは大きいねぇ。全長およそ20メートルって所かな?」

 

アイシェード「さて、討伐依頼を行いますか」

 

 アイシェードがサンドワームに向かって歩き出した。

 

マキノ「え、ちょ、ちょっと!!アイシェードさん!!」

 

レヴァン「黙って見てな。あいつの実力が知りたいんでしょ」

 

 サンドワームはこちらに近づいてくるアイシェードを見つけ、狙いをすませて大きな口を開けてアイシェードに突っ込んで行った。

 アイシェードはそのままサンドワームに何もせずに一瞬で食べられてしまった。

 

マキノ「アイシェードさん!!」

 

 サンドワームはマキノの声に反応し、マキノ達に狙いをつけて襲い掛かって来た。

 

マキノ「こっちに突っ込んで来た!!」

 

 マキノが逃げようとした所をレヴァンが服を掴んで逃がさないようにした。

 サンドワームがマキノ達を食べようとした次の瞬間。一瞬でサンドワームが何の前触れも無くカチカチに凍った。

 凍ったとしても、サンドワームの突っ込んでくる勢いが止まる訳ではないので、そのまま生命活動が止まったサンドワームが突っ込んでくる。

 レヴァンは突っ込んでくるサンドワームを下から思いっきり蹴りあげた。

 

マキノ「ええ!!」

 

 レヴァンは背中に背負っていた大剣を片手で持って、空中に飛んだサンドワームに思いっきり大剣を投げ飛ばした。大剣は真っ直ぐサンドワームに当たり。サンドワームの身体はゴナゴナに砕け散った。

 砕け散った身体の中からアイシェードが無傷で現れた。空中で落下していくアイシェードは、落ち着いて空中で氷の足場を作り、そして砂漠まで続く階段を作り上げ、ゆっくりと階段を降りて来た。

 

アイシェード「お疲れ」

 

レヴァン「もうちょっと早く倒せない?」

 

アイシェード「ごめん」

 

マキノ「い、一瞬であの巨大なサンドワームを……アイシェードさんの魔法も凄いですけど、レヴァンさん。さっきあのサンドワームを蹴り上げて数メートル飛ばしましたよね!!」

 

レヴァン「鍛えてるから」

 

マキノ「いや理由になりませんよ!!」

 

アイシェード「取り敢えず。巨大サンドワームを討伐したし。早く目指してる街に行こう」

 

マキノ「そう言えばさっき、サンドワームの討伐依頼って言ってましたよね。討伐依頼受けてたんですね」

 

レヴァン「そう。最近大量に砂漠モグラが食べられて、絶滅する前に討伐をって」

 

アイシェード「生態系のバランスを守るのも冒険家の務めだからね」

 

 そう言い、アイシェードとレヴァンは目的地に向けて歩きだした。マキノは慌ててレヴァン達を追った。




うお……2人とも強いな。マキノ頑張れ


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

3話 神器

砂漠を横断……ジョジョ第3部を思い出す


 サンドワームを倒してから数時間が経過し、辺りは暗くなり寒くなって来た。

 レヴァンが歩くのをやめて、肩に掛けていた袋を地面に下ろして袋の中身を漁り始めた。

 

レヴァン「夜になって来たね。今日はここで朝が来るまで野宿だね」

 

 レヴァンは肩に掛けていた袋を下ろして中を漁った。袋のサイズからは考えられない大きさと量のテントを組み立てるパーツがゴロゴロ出てきた。

 

アイシェード「さっさとテント建てますか」

 

マイカ「こ、この袋はまさか収納袋ですか?金貨1枚もする結構高い袋ですよね!!」

 

レヴァン「そうだね……これは普通の収納袋より多く物が入って、しかも頑丈だから金貨5枚はしたかな」

 

マイカ「めちゃくちゃお高い……」

 

 3人でテントを数十分で組み立てた。

 

 

 

 テント内に3人が避難した。

 

マイカ「何かあったかいですね」

 

レヴァン「ああ……それは私の大剣を使ってるからだよ」

 

マイカ「どう言う事ですか?」

 

レヴァン「この大剣は炎の力を秘めた大剣だからだよ」

 

マイカ「それって神器って事ですか?」

 

レヴァン「神器って?」

 

マイカ「神器って言うのは普通の武器と違って、自然の力を秘めた武器の事を言いまして。レヴァンさんの大剣もその一つかと」

 

アイシェード「へー」

 

マイカ「神器に秘められた力を解放すれば街一つ一瞬で消し飛ばせる程の力があるそうです」

 

レヴァン「凄いね…有名なのは?」

 

マイカ「私達が向かっているライチーテを治めている大賢者エチェリーテ様の持っている杖は風の力を秘めている神器だそうです。一振りで天候も変えれる風を起こせるんです」

 

レヴァン「風…ねぇ……」

 

アイシェード「詳しいね」

 

マイカ「魔法を勉強している過程で神器についても覚えただけです」

 

レヴァン「魔法が全然使えなくても神器を得れば強くなれる……何て思ってる?」

 

マイカ「そんな事ありません。私は魔法使いとしてのポリシーがあります。努力して魔法を使いたいです。神器と言う道具に頼りたくありません」

 

レヴァン「ふーん。ま、いいんじゃない。私は魔法使いじゃないから神器使っても使わなくてもどうでもいいけど。そもそもこの大剣の使い方知らないしね」

 

マイカ「え?レヴァンさん神器使えないんですか?」

 

レヴァン「使えない。今発している熱も勝手に出てるから」

 

マイカ「常にですか?」

 

レヴァン「いや…私が寒いなって思ってると勝手に熱を発してくれるの。まぁただの暖房器具ね」

 

マイカ「そうなんですね。ちなみにその大剣はどうやって入手したんですか?」

 

 マイカが大剣を指さして質問した。

 

レヴァン「世界の中心に何が存在してるか知ってる?」

 

マイカ「知ってます。天高くそびえる大木。世界樹」

 

レヴァン「その近くに洞窟があるのを知ってる?」

 

マイカ「死への入り口(デスゲート)。入ったら誰も帰って来れない。あ、でも数年前に1人だけ帰って来れたって記録がありましたね」

 

レヴァン「それ私」

 

マイカ「……」

 

 マイカが耳を疑うような情報に唖然とした。

 

アイシェード「へーー凄い事やってたんだー」

 

マイカ「いやいや。凄いなんてレベルじゃありません!!かつて名のある冒険家達がチームを結成してその洞窟に入ったが、帰ってきた人は居ないって記録が残ってるんですよ!!」

 

レヴァン「それじゃ、私はそいつら全員より凄いって事ね」

 

マイカ「そうなりますね。洞窟内はどうなっていたんですか?」

 

 マイカがレヴァンに急接近して質問した。レヴァンは少し驚きながらも質問に答えた。

 

レヴァン「洞窟内は暗くて、松明を常に携帯してたね。そして道中は白骨化した死体だらけで、それ以外にも大量の罠や強いモンスターが居たね」

 

マイカ「おお……」

 

レヴァン「それらを力技で蹴散らしていってたら、いつの間にか最下層まで到達して、この大剣を発見したね」

 

マイカ「どんな場所でした!!」

 

 マイカは更にレヴァンに近付いた。もはやお互いの唇が当たってしまうのではないかと言うくらいに。

 

レヴァン「えぇ…っと。この大剣が地面に刺さっているの以外何も無かったよ。周りは岩壁だったし」

 

マイカ「そうなんですね。ありがとございます」

 

アイシェード「質問それだけでいいの?」

 

マイカ「満足しているのでいいです。それより…アイシェードさん。さっきから何を食べているんですか?」

 

 アイシェードは片手に剣の形をした何かを持ってさっきから食べていた。

 

アイシェード「これ?これはレヴァン特製のクッキーです」

 

 レヴァンが思いっきりアイシェードの腹にパンチを喰らわせた。

 

アイシェード「うっ……恥ずかしいからって……いきなり腹パンは酷くない……」

 

マイカ「へー。レヴァンさんってお菓子作れるんですね」

 

 レヴァンが狭いテントの中で大剣を振り回そうとしたので、急いで2人抑えた。

 

 

 

レヴァン「もう寝るから!!」

 

 レヴァンはふて寝してしまった。

 

アイシェード「私達も明日に備えてそろそろ寝ようか」

 

マイカ「そうします」

 

マイカ(良い人達と巡り合ったな。ライチーテに着いてから2人は何をするんでしょうか?)

 

 マイカはレヴァン達に対する疑問を残しながら寝た。




神器……欲しい


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

4話 ライチーテ

魔法使ってみたいな……


 日が昇り、再び歩き始めてから数時間が経過し砂漠を抜け、雑木林を歩いていた3人。

 

マイカ「何とか無事に砂漠を抜けましたね。ライチーテまであと何時間で着けますかね?」

 

アイシェード「うーんと。このペースなら1時間もかからないよ」

 

マイカ「ライチーテには何回行った事があるんですか?」

 

レヴァン「5回」

 

マイカ「どんな場所でした?」

 

 レヴァンがその場で止まってマイカに振り向き

 

レヴァン「……私はあまり面白くない場所かな」

 

 レヴァンは一言発してその後は何も言わなかった。アイシェードが気まずい雰囲気を変えるようにマイカに質問を投げかけた。

 

アイシェード「そう言えばマイカちゃんってどんな魔法が使えるの?」

 

マイカ「一応……火の魔法を」

 

アイシェード「やってみせて」

 

 マイカは手に持っている杖を掲げて火球を出現させた。

 

アイシェード「おお。どれくらいの威力があるか、そこの大木に放ってみてよ」

 

 アイシェードは近くに生えている大木を指差した。

 

マイカ「わ、分かりました」

 

 マイカが火球を大木に向けて放った。火球は大木に当たり表面を少し焦がした程度だった。

 

レヴァン「全然威力ないね」

 

マイカ「いっぱい特訓してるんですけどね」

 

 マイカはその場でうなだれてしまった。アイシェードは更に気まずくなった状況に焦った。そして頭の中で考えを巡らせた。何か思いついたのかうなだれたマイカの肩を叩いて顔を上げさせた。

 

アイシェード「マイカちゃん。ちょっと頭借りるね」

 

マイカ「え?」

 

 アイシェードはマイカの頭に軽く手を乗せて、目を瞑って集中した。アイシェードはマイカの身体の中に流れている魔力を見ていた。

 

アイシェード「私さ……氷の魔法以外に出来る事があってね……相手の魔力の流れを見る事が出来るんだよ」

 

マイカ「今、見てるって事ですか?」

 

アイシェード「そう。これを覚えるのにかなり苦労したよ。相手の魔力に波長を合わせなくちゃいけないから」

 

マイカ「魔力の波長?」

 

アイシェード「人によって魔力の波長は全員バラバラなの。個性みたいな物だね」

 

マイカ「はぁ……。それで私の魔力を見て何をするんですか?」

 

アイシェード「ちょっとね。あー。あった、あった。たまに居るんだよね。魔力の流れが狂ってる人が」

 

マイカ「え?どう言う事ですか?」

 

アイシェード「魔力は血管のように全身に流れているんだけど、たまにどっかで変に詰まってちゃんと流れない人がいるんだよ。それによって、魔法の威力が落ちたり。上手く魔法が扱えなかったりするの。詰まる原因は体質だったり、産まれた時に未熟児だったりと原因は様々なんだけどね」

 

マイカ「原因は様々なんですね」

 

アイシェード「そうそう。そして今からその詰まる原因を取り除くね。舌噛まないでよ」

 

マイカ「え?」

 

 アイシェードが忠告をした次の瞬間。マイカの身体にビリっとした衝撃が身体を巡った。

 

マイカ「痛ァーーい!!」

 

 マイカは何とか舌は噛まずに痛みに対して叫んだ。

 

アイシェード「だ、大丈夫?」

 

マイカ「何ですか今の痛みは!!」

 

アイシェード「詰まりを直す為の痛みだよ。魔力の詰まっている部分に魔力を流して衝撃を与えて、詰まりをとったの。どう?」

 

マイカ「どう?っと言われても……」

 

 マイカは自分の身体を見て変化がないか確認したか特に変わった所はなかった。

 

アイシェード「それじゃ、さっきと同じ様に火球を出して見て」

 

マイカ「わ、分かりました」

 

 マイカはさっき同じ様火球を出現させた。見た目はさほど変化は感じられない。

 

アイシェード「じゃ、リベンジを込めて大木に向かって放って」

 

 マイカが放った火球は、先程表面を焦がした程度の大木に当たり、火球と同じくらいの大きさの穴が空いた。

 

レヴァン「さっきとは桁違いに威力が上がったね」

 

マイカ「詰まりを取っただけで……こ、これ程威力が上がるとは。あ、ありがとうございます」

 

アイシェード「いいの。いいの。礼何ていらないよ」

 

マイカ「もしよろしければ、相手の魔力に波長を合わせる方法を教えてくれませんか?」

 

アイシェード「何で?」

 

マイカ「私と同じ人がいたら助けたいからです」

 

アイシェード「おー優しいね。でも、これってね残酷な真実を発見してしまう事があるんだよ。マイカちゃんの場合は詰まりが見つかったから良かったけど、もし、詰まりが無く、どう頑張っても魔力の流れる量が少なくて、才能が無いと言う残酷な真実を見る事になるかもだけど」

 

マイカ「才能が無い真実……」

 

アイシェード「マイカちゃん。世の中には知らなくても良い真実があるのよ。それでもその真実と向き合う?」

 

マイカ「……」

 

レヴァン「そんな事より。早くライチーテに向かわない。着いてから決めれば良いでしょ」

 

アイシェード「それもそうだね。時間が無いし」

 

 2人は再び歩き始めた。マイカは考えながら2人の後を追いかけた。

 

 

 

 数十分ほど歩いていると、街が見えてきた。

 

アイシェード「見えて来たね。マイカちゃん。あれがライチーテ。魔法使いの街だよ」

 

マイカ「あれがライチーテ」

 

 

 

 ライチーテ街に入る為の門が立ちはだかった。

 

マイカ「やっぱりどの街にも魔物から守る為の関所はあるんですね」

 

アイシェード「他の街と違うのは、石による壁で守るんじゃ無くて、魔法陣による結界で街を包んで守ってるぐらいかな」

 

マイカ「へーそうなんですね」

 

 門の前には2人の門番が立っていた。

 

門番「お久しぶりですね」

 

レヴァン「まぁね。ほら入る為の通行証」

 

 レヴァンがズボンから手帳を取り出して門番に見せた。

 

門番「確かに本物ですね。どうぞお入り下さい」

 

 レヴァンは解放されている門を通って行った。

 

マイカ「ここって……通行証必要なんですか……」

 

アイシェード「あれ……もしかしてマイカちゃん。申請して無いの?」

 

マイカ「申請する余裕が無くて……」

 

アイシェード「あ〜確かに高いもんね。申請するのに金貨1枚掛かるもんね。マイカちゃんは通行証が要らない街を転々と移動してたんだね。ここは特殊な街で色々と秘密がぎっちり詰まってるから世界機関からの通行証がないと入れないんだよね……。ちょっと待ってて」

 

 アイシェードが門番の前に移動し会話を始めた。

 

アイシェード「あのさ……あの子通行証がないんだけど今回だけ特別に入れてあげてくれない?」

 

門番「ダメです」

 

アイシェード「前回来た時に、色々手助けしたじゃん」

 

門番「それでも駄目です」

 

アイシェード「それじゃ、戦争する?この街を氷の街に変える事くらい訳ないけど」

 

門番「そう言われると困りますね……。ちょっと待って下さい」

 

 門番が通信魔法で誰かと会話をし始めた。

 

門番「はい。はい。そうなんです。どうしますか?……はい。確かにそうですね。分かりました。伝えます」

 

 門番は通信を終えてアイシェードに話し始めた。

 

門番「大賢者エチェリーテ様から特別に許可を貰ったので通ってもよい。その代わり、エチェリーテ様に面会するように」

 

アイシェード「了解。行こうかマイカちゃん」

 

マイカ「あの……良いですか私の為に……」

 

アイシェード「いいのよ。約束だったしね。ライチーテに送るって」

 

マイカ「ありがとうございます」

 

 マイカはアイシェードに深々とお辞儀をした。

 

アイシェード「顔上げてよマイカちゃん。そうだ。これで通行証の申請しなよ」

 

 アイシェードはマイカの手の上に小さい袋を渡した。

 

アイシェード「少ないけど取っといて。暫くはこの街に滞在するつもりだから、また会おうね」

 

 アイシェードはずっと待っていたレヴァンの元に向かって行った。マイカはこれからエチェリーテに面会しに行くのであろう2人に向かって手を振ってから分かれた。




ヤベェ……アイシェードとマイカの2人しかほぼ会話してねぇ


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

5話 組織の残党

 辺り一面が焼け野原となっていた。沢山の人間、亜人、果てはモンスターまで焼け野原に倒れていた。

 そんな中2人の人間が立っていた。1人は紅い大剣を持たった女性。1人はドス黒い魔力を身体から放出している、仮面を被った人物だった。

 大剣を持っている方は、仮面を被った人物の首筋に大剣を当てていた。

 

???「……これまでよ」

 

???「これまで?いや違う。これからだ。これから世界の情勢は大きく変わる。私の組織はいずれ世界を脅かす存在になる」

 

???「……その組織のリーダーを私は追い詰めたけど?」

 

???「確かに立場上私がリーダーだが、そんな事は大した意味はない。私が死んでも私と同じ意志を持った奴等はいくらでも居る」

 

???「悪いけど……その組織も必ず私が潰す。今まで通り平和を私達冒険者が守る」

 

???「その平和。いつまで保てるかな?」

 

???「永遠にだ……」

 

 そう言い放った女性は仮面を被った人物の身体を切り裂いた。

 

 

 

???「レヴァン。レヴァン……」

 

 誰かに身体を揺らさせる。

 

レヴァン「んあ……」

 

アイシェード「起きてよレヴァン」

 

 レヴァンはアイシェードに起こされて目が覚めた。

 

レヴァン「あれ……何でここに居るんだっけ?」

 

 レヴァンは何処かの部屋でソファーに座っていた。

 

アイシェード「エチェリーテ様との面会の為に、待合室で待ってるところ」

 

レヴァン「ああ……マイカを街に入れる時の交渉条件だっけね。……今思い出したんだけど。マイカがあんたの相手の魔力の波長を合わせる特技に付いて覚えたいって言ってたじゃん」

 

アイシェード「ああ……私がもうちょっと考えてから答えたらって言った事ね」

 

レヴァン「その答え、聞いてなくない?」

 

アイシェード「あ……ま、いっかこの面会終わったら探せば良いだけだし」

 

 すると待合室のドアを軽く数回ノックし、金髪のロングで杖を持ったエルフが入って来た。

 

???「すいません。待たせましたね」

 

アイシェード「エチェリーテ様。先程はありがとうございます」

 

 アイシェードは立ち上がってエチェリーテに頭を下げた。

 

エチェリーテ「いいんですよ。あなた方2人には沢山のお世話になっていますから。さ、頭を上げて座って下さい」

 

アイシェード「はい。失礼します」

 

 アイシェードはエチェリーテに促され、ソファーに座った。

 

エチェリーテ「さて…わざわざ2人を面会と称して呼んだのには理由があります」

 

レヴァン「何?」

 

エチェリーテ「五年前の大事件は覚えてますよね」

 

アイシェード「はい。確か……弱者を殺し、強い人類のみを残す事を考えた組織が多種モンスターを大量に洗脳し侵略した話でしたね」

 

エチェリーテ「ええ。その当時は私を含めた大量の冒険者達によって侵略は防衛あたった冒険者数百人の尊い死のみで被害で済みました。組織のリーダーも危険分子として殺害しました」

 

アイシェード「疑問なのが、その組織はどうやってモンスターを洗脳したのでしょうか?」

 

エチェリーテ「その方法は今も調査中で分かっていません」

 

レヴァン「それで。私達を面会と称して呼んだ理由は?どうせこの街に入る前から確認してたんでしょ。マイカの件を使って交換条件として呼んだけど、その件がなくても門番から伝達して無茶な理由を付けて私達を呼んだくせに」

 

エチェリーテ「そうですね。本題に行きますか。さっきの話に繋がりますが、その組織の残党も腕利きの冒険者達に、ほぼ全員を捕まえてもらいましたが……捕まえれていない2人がいるんです。1人はキツネのお面を被った長い黒髪のウェーブの掛かった剣術使い。そしてもう1人、この人物は笑顔お面を被っているんですが、持っている武器が見た事がなくどう言う攻撃をするのか確認されてません。特徴は長い筒のような物が付いた武器です。今言った2人を捕まえて欲しいのです」

 

レヴァン「分かった。その2人を捕まえればいいのね。最後に見た場所は?」

 

エチェリーテ「実はこの街に……」

 

レヴァン「だったらあなたが捕まえればいいじゃない」

 

エチェリーテ「私では勝てません……力不足なんです」

 

レヴァン「どう言う事?」

 

エチェリーテ「五年前の事件で私はキツネのお面の方と戦った過去があるのですが、惨敗したんです。だから、私より強い魔力を持ったアイシェードさんと、あの時リーダーを追い詰めた…」

 

レヴァン「待った。それ以上先は言わないで。思い出したくもない」

 

エチェリーテ「すいません。嫌な事を思い出させましたね。どうか私の依頼を受けてくれませんか?」

 

レヴァン「……分かった」

 

 レヴァンは返事をすると大剣を持って待合室から出て行った。

 

アイシェード「エチェリーテ様……五年前レヴァンは何をしたんですか?」

 

エチェリーテ「レヴァンさんは、その組織リーダー………自分の父親を……殺害しなくてはいけなかったのです」

 

アイシェード「組織のリーダーがレヴァンの父親……レヴァンは相当酷い目に」

 

エチェリーテ「ええ……組織のリーダーを殺したとはいえ、同じ血が通った人物。その当時は散々言われたものです。同じ思想を持った大量殺人鬼の娘として」

 

アイシェード「…レヴァンはそんな中でもひたすらがむしゃらに頑張ったのか……ありがとございました。期待に応えるよう努力します。では失礼します」

 

 エチェリーテに一礼し、レヴァンの後を追った。

 

エチェリーテ「頼みますレヴァンさんとアイシェードさん」

 

 

 

 マイカはアイシェードに渡された小袋の中身を見て慌てていた。

 

マイカ「き…金貨が3枚も……しばらく何もせずに暮らせるレベル」

 

 マイカは金貨一枚を握り締め、ライチーテにある世界機関のラグナロクの支部に入った。

 建物内は何人かの受付が立ってそれぞれが業務をこなしていた。通行証の発行。依頼書の整理、など様々。

 マイカはその内の通行証の発行窓口に移動し列に並んだ。

 何十分か待ち、ようやく自分の番になった。

 

受付「こんにちは。通行証の発行ですか?返却ですか?」

 

マイカ「え…えっと発行です」

 

受付「そうですか。ではまず冒険者手帳の提示をお願いします」

 

 マイカは冒険者1人1人に与えられる冒険者手帳を渡した。

 

受付「確かに本物ですね。マイカ・ライラさん。通行証の発行には金貨を毎年一枚納めるのですがよろしいですか?」

 

マイカ「は、はい」

 

受付「ではこの書類に目を通して、よろしければサインを。そして金貨を一枚納めて下さい」

 

 マイカは渡された書類に目を通し、サインをした後に金貨を一枚渡した。

 

受付「はい登録完了しました。こちらが通行証です。紛失しないようにして下さい」

 

 マイカは受付から渡された通行証を受け取って、早足で外に出て通行証をマジマジと見た。

 

マイカ「ほ、本物の通行証。これがあれば、公共施設を無料で入れ、ライチーテ見たいな街に入れるようになる……。金貨全部返そう。通行証に使った金貨も私の貯金を下ろせば払えない額じゃ無いし」

 

 頭を悩ませながら前を見ずに歩いていると誰かとぶつかってしまった。

 

マイカ「あ、す、すいません!!」

 

???「いや、大丈夫。君こそ大丈夫かい」

 マイカとぶつかった人は、ハット帽と背広を着て、白塗りのお面を被った男性だ。

 

マイカ「は、はい。面白いお面をしているんですね」

 

???「ああ…趣味でね」

 

マイカ「では、私はこれで」

 

???「……ちょっと待ちたまえ」

 

 呼び止められたマイカは男性の方を向いた。

 

???「ぶつかった失礼を詫びたい。そこの酒場で何か奢るよ」

 

マイカ「え、いやいいですよ」

 

???「いいから」

 

 男性に無理矢理マイカは酒場に連れてかれた。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

6話 会話

???「さ、好きな物を選んでくれたまえ」

 

マイカ「そ、その……こんな事されてしまうと私が困ってしまうのですが。そもそもぶつかった原因は私がよそ見してたからですし……」

 

???「まぁまぁ……人の好意は受け取っておくものだ」

 

 マイカは渋々メニュー表を見た。

 

マイカ「それじゃ…このサラダを…」

 

???「遠慮はするな。ほらマスター。鳥の丸焼きを一つ」

 

 勝手に注文されてしまった。

 

???「さて…料理が来るまでに一つ話をしようか」

 

マイカ「なんですか?」

 

???「狐のお面を被った腰に刀を2本差した女性を見なかったかい?」

 

マイカ「この街で、ですか?」

 

???「そうだ」

 

マイカ「いえ、見てません」

 

???「そうか。ま、あいつは酒好きだからいずれここに来るかも知れないな」

 

マイカ「それなら私を誘う必要は無いのでは?」

 

???「ま、その間の話し相手が欲しかったしな」

 

マイカ「はぉ……」

 

???「君さ……紅い大剣を背中に背負った銀色の髪の女性を見た事あるかい?」

 

マイカ「レヴァンさんの事ですか?」

 

???「見たのかい?」

 

マイカ「昨日から今日、この街に入るまで私と一緒に居ました」

 

???「なるほど……まずいな」

 

マイカ「どうかしました?」

 

???「いや、何でもない」

 

マイカ「そう言えば名前はなんて言うんですか?」

 

???「ん?……あぁ……名前は」

 

???(まずいな……レヴァンと面識がある奴に本名を言うのはまずい。偽名を言うか)

 

ジーク「ジークだ。君は?」

 

マイカ「マイカです。職業は?」

 

ジーク「一応冒険者だ」

 

マイカ「冒険者ですか……それにしては、あまり冒険には向かない服装ですね」

 

ジーク「気に入ってるからな。正直モンスター相手にどんな頑丈な防具を身に付けても死ぬ時は死ぬ。だったら自分の気に入った服を着て死にたいのさ」

 

マイカ「なるほど。美学という事ですね」

 

ジーク「君はどうしてこの街に?」

 

マイカ「この街で魔法の修行をしようと思いまして」

 

ジーク「なるほど。しかしこの街で魔法の修行をするにしてもアテはあるのか?」

 

マイカ「……アテはありません」

 

ジーク「アテもなく、来たと言うわけか。この街には様々な魔法使い達がいるが、大体の奴は自分の魔法の研究で忙しくて誰もお前に修行を手伝ってくれる人なんていないぞ?この街にある魔法学校にでも通うつもりか?」

 

マイカ「……」

 

ジーク「行きあったりばったりという訳か」

 

マイカ「おっしゃる通りです。ちょっと前に、私が弱くてギルドを追い出されたんです。だから私は強くなって見返してやりたいんです」

 

ジーク「ふーん。理由はそれだけかい?」

 

マイカ「………大きな目標の為でもあるんです」

 

ジーク「大きな目標?」

 

マイカ「ある人を目指してるんです。五年前の侵略行為知ってますか?」

 

ジーク「あぁ……ある組織が弱者を殺すという身勝手な理由でモンスターを使役して侵略を行った事だろ。それがどうした?」

 

マイカ「その時にターゲットにされた街があるじゃないですか」

 

ジーク「ああ……」

 

マイカ「当時。私はその街に家族と住んでたんです」

 

ジーク「……そうか」

 

マイカ「冒険者達があらかじめ情報を得ていたから何とか侵略は阻止されましたが、その当時小さかった私は避難時に家族と離ればなれになってしまったんです。1人で誰もいない場所を泣きながら歩いてると、何処からか侵入して来た1匹のウルフと遭遇してしまい、襲われそうだった所を1人の冒険者が間に入って助けてくれたんです。その時、私を助けてくれた冒険者のように誰かを助けれる冒険者になりたいと思ったんです」

 

ジーク「いいじゃないかその目標。気に入ったよ」

 

 ジークは懐から手帳を取り出して、ペンで何かを書いてマイカに書いたページを破って渡した。

 

ジーク「……この住所の場所に行くといい。もしかしたら君の修行を助けてくれるかもしれない」

 

マイカ「わ、分かりました。ありがとございます」

 

ジーク「さて、料理が来た。食べようと」

 

マイカ「は、はい」

 

 

 

 レヴァンとアイシェードは噴水のある広場のベンチに座りながら、頭を悩ませて居た。

 

レヴァン「この街の住人は相変わらず過去の出来事を引っ張ってるわね。誰も話し聞いてくれない」

 

アイシェード「そんな事はないわよ。きっと自分の研究に忙しいから話す時間がないんだよ。…酒場とかどうだろう。単純だけど、一番情報が集まるしね」

 

レヴァン「そうしますか」

 

 2人は酒場へと歩を進めた。

 

 

 

酒場

 

レヴァン「さて、入りますか」

 

 2人は酒場に入り、辺りを見回すと見知った顔が見えた。

 

レヴァン「マイカじゃん。こんな所で1人で食べてたの?」

 

 マイカの向かいの席には誰も座っておらず。テーブルの上には山のように食べ終えた皿が乗っていた。

 

マイカ「いえ、向かい側の席の男性と一緒に食べてました。今その男性はトイレに行きました」

 

レヴァン「そう。マイカに聞きたい事あるんだけど言い?」

 

マイカ「何ですか?」

 

レヴァン「白いお面を被った男性を見なかった?」

 

マイカ「見ましたよ」

 

レヴァン「!!。どこで?」

 

マイカ「今トイレに行ってる方ですけど」

 

アイシェード「ありがとうマイカちゃん!!」

 

 2人がトイレの方に向かって行った。

 

マイカ「あ、ちょ、ちょっと待って下さい。質問の答えとお金を返したいです!!」

 

 マイカは急いで立ち上がって2人を追いかけた。

 扉の前で立って、突入するタイミングを測っている2人。レヴァンが突入するハンドシグナルを送り、アイシェードが頷いた。レヴァンは頷いたのを確認すると、扉を蹴り飛ばした。

 

レヴァン「手を上げなさい!!」

 

 2人がトイレの中を見ると、部屋の奥に便器が一つ置いてあり、誰も居なかった。便器が設置してある上を見ると、窓が付いており、窓は全開に開いていた。

 

アイシェード「良かったね……下半身を見なくて済んで」

 

レヴァン「そうだね……って逃げられてるじゃない!!」

 

 レヴァンがトイレを飛び出したが、アイシェードがレヴァンの肩を掴んで動きを止めた。

 

アイシェード「無駄だね。相手はこの5年間ずっと逃げ続けれた実力者。私達じゃ追跡技術がないから追っても無駄に終わるのが目に見えてる」

 

レヴァン「チッ……」

 

マイカ「あの……その男性って何をしたんですか?」

 

レヴァン「五年前の侵略行為を行ったメンバーの1人」

 

マイカ「モンスターを引き連れて侵略したあれですか!!」

 

レヴァン「何かされなかった?」

 

マイカ「食事を奢ってもらいました」

 

レヴァン「そ、そう……」

 

 レヴァン達は壊した扉の修理代を酒場のマスターに支払った後に外に出た。

 

マイカ「あ、アイシェードさん」

 

アイシェード「何?」

 

マイカ「いきなりですけど、魔力の波長を合わせる技術を教えて欲しいんです」

 

アイシェード「本当にいいの?」

 

マイカ「いいんです。もしかしたらその力で誰かを救う事が出来るかもしれないんです」

 

アイシェード「そっか…それじゃ、まず、全ての属性の魔法が使える様にして」

 

マイカ「わお……めちゃくちゃ難しいですね」

 

 アイシェード「これが出来ないと魔力の波長を合わせる事なんて夢のまた夢だからね」

 

レヴァン「魔法の属性って人によって得て不得手があるって聞いたけど」

 

アイシェード「あるね。私は見ての通り氷の魔法が得意よ」

 

レヴァン「そう言えば、魔法の属性ってどれくらいあるの?」

 

アイシェード「レヴァン…誰でも知ってる知識なんだと思うんだけど」

 

マイカ「炎、氷、水、風、雷、重力、の6種類ですね」

 

レヴァン「意外と少ないのね」

 

アイシェード「そんなもんだよ。取り敢えず全部の魔法を使えるようになるまでは何も教えられないね」

 

マイカ「分かりました」

 

アイシェード「じゃ、頑張ってね」

 

マイカ「あ、あと、さっき渡して貰ったお金を返してたいんですけど」

 

アイシェード「えぇ……いいのに。好意を受け取らないと失礼だよ」

 

マイカ「た、確かに……じゃ、じゃあ貰います」

 

アイシェード「この後どうするの?」

 

マイカ「あの…白い仮面の男性から、修行を手伝ってくれるかも知れないって言う人物を紹介されたので、そこに行こうかなって思いまして」

 

レヴァン「それなんか怪しくない?」

 

マイカ「アテはないですし、折角の教えてもらった情報は有効活用しないと思いまして」

 

アイシェード「付き添ってあげるよ」

 

マイカ「ありがとございます」

 

レヴァン「私は依頼された奴らの情報を集めてるね」

 

 レヴァンは手を振りながら去って行った。

 

アイシェード「さ、行こう」



目次 感想へのリンク しおりを挟む




評価する
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10についてはそれぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に
評価する際のガイドライン
に違反していないか確認して下さい。