仮面ライダービルド&ジオウ feat.ディケイド ~New world story~ (monocraft)
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創造者meets破壊者

初投稿です。温かい目で読んでいただけると幸いです。


戦兎「これで最後だ!ハァァァァア!!」

 

エボルト「この俺が滅びるだと⁉そんなことがあってたまるかァ!人間どもがぁぁぁああ!!」

 

仮面ライダービルドの止めの一撃がエボルトを倒し、そのエネルギーが二つの地球を融合させ新世界へと変える。

膨大なエネルギーが吹き荒れる中、ビルドは相棒である万丈龍我の腕を掴もうと手を伸ばす。

 

「うおおおおおおおおお!...何っ⁉うわっ!」

 

しかし、突如発生した謎の光に万丈共々飲み込まれてしまった。

 

「あれは...仮面...ライダー...?」

 

意識を失う直前、ビルドが見たものは、背中に長短二本の時計の針のようなものを着けた、金色に輝く人影であった。

 

 

 

「はっ⁉」

 

戦兎が目を覚ますと、そこは見知らぬ場所だった。

辺りを見回しても何もない、ただ真っ白な空間が広がっているだけ。

 

「どこだここは...」

 

周りの風景は地球のものとは思えず、人影も見当たらない。

 

戦兎「まさか天国...なんてことは無いよな...?」

 

?「そうとも限らんかもな」

 

「うわっ!」

 

驚いた戦兎が思わず振り返ると、黒とマゼンタの服に身を包み、首にカメラを提げた青年が立っていた。

 

青年「この世界はどうも物事の境界が不安定なようでな」

戦「あんたは誰だ?」

 

「俺は世界の破壊者だ。覚えておけ」

 

そう言うなり青年はカメラのシャッターを切った。

 

青年「しかし、あいつが世界を作り直す過程で、まさかこんなわけもわからない世界に飛ばされるとはな」

 

戦「...世界を、作り直すだって?」

 

「ああそうだ。あいつは世界を救い、その力を捨ててまで世界を作り替えた。まあどんな世界にしたのかは俺もよくはわからんがな」

 

「(俺たち以外にもそんなことをしたやつがいるのか...)もしかしたらその影響でここに?」

 

「さあな。ともかく、まずはこの世界のことを調べるほかないだろ。...そういえばお前、名前は?」

 

「あんたが先に名乗るべきでしょうが!ったく...桐生戦兎だ、よろしく」

 

「門矢士だ」

 

ここに、破壊者と創造者という不思議なコンビが出来上がった。

 

 

 

 

―同時刻

 

 

「えー...どこここ...?」

元・普通の高校生、常盤ソウゴも自らが置かれた状況に困惑していた。

 

ソウゴ「まさか、オーマジオウの力をうまくコントロールできてなくて世界消しちゃったとかじゃないよね⁉」

 

?「そんなことはないよ、我が魔王」

 

「うおおっ!」

 

いきなり現れたのは、時の王者たるソウゴの忠臣であるウォズだった。

 

ソ「いつものことだけど驚かせないでよね、ウォズ」

 

ウ「次から気を付けるとするよ、我が魔王」

 

絶対気を付ける気ないよ、と心の中でぼやくソウゴだったが、それより優先すべきことを思い出し、心を切り替える。

 

ソ「そうだった、ここがどこだかウォズにはわかる?」

 

ウ「いや、この空間が何なのか私にもわからない。しかし、なぜここにきてしまったかはこの空間の不安定さが原因のようだ」

 

ソ「どういうこと?」

 

ウ「この空間は物事の境界が曖昧になっているようだ。おそらく君の行った世界の作り直しの過程で、この空間との境目が曖昧になり、私たちだけが飛ばされてしまったのだろう。今のところ戻る手段はないと思うよ」

 

ソ「じゃあどうにかして戻る方法を見つけないとね。ゲイツ達のためにも」

 

仲間のために、そう決意を新たにする魔王と家臣であった。

 

 

―再会の刻は、近い




初回&見切り発車なので短めに。
評価やコメントしていただけるとありがたいです。


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新たなる戦い2XXX

前回のあらすじ

エボルトを倒し新世界を創造した仮面ライダービルド=桐生戦兎

しかし目を覚ますと、そこは見知らぬ空間だった。

そこで戦兎は突然現れた青年、門矢士と即席のコンビを組むことになったのだった。


時を同じくして、オーマジオウの力で世界を作り直した仮面ライダージオウ=常盤ソウゴも彼らと同じ空間にたどり着いていた。

そして、毎度のようにいきなり現れたウォズと共に元の世界に変える方法を探すことになったのだった。


ジオウside

 

ソウゴ「でもほんとに何もないね、ここ」

 

ウォズ「まあそう言わずに、根気強く手掛かりを探そうじゃないか、我が魔王」

 

 

謎の空間から脱出し、元の世界へ帰るための手掛かりを探し始めたソウゴとウォズだったが、文字通り「何もない」ため探しようがないのである。人間はおろか、建物さえ見つからず、ソウゴは頭を抱えていた。

 

 

ソウゴ「これならアナザーライダーと戦ってるほうがよっぽどマシだよね」

 

ウォズ「うかつなことは口に出さないほうがいいと思うよ。口は災いの元とも言うしね」

 

「そうは言ってもさぁ...ってうおっ⁉」

 

 

突如ソウゴの足元に突き刺さる剣。剣の飛んできた先には...

 

「アナザーライダー...?」

 

元の世界で二度相対したアナザーライダー、アナザー電王の姿があった。

 

 

ソウゴ「どうしてここにアナザーライダーが?」

 

ウォズ「わからない。しかし戦わないわけにはいかないだろう」

 

「だよね。行こう!」

 

《ジクウドライバー!》

 

そういってソウゴはジクウドライバーを装着。

 

 

《ジオウ!》

 

ウォッチを起動し、そのままベルトの左側へ装填。そしてドライバーのロックを解除し、

 

「変身!」掛け声とともに回転させる。

 

《ライダータイム!カメーンライダー、ジオーウ!》

 

 

ジオウ「ハァァァァア!」

 

ギャリン!カン、キィィン!

 

 

ジオウのジカンギレード・ケンモードとアナザー電王の剣がぶつかり合い、激しい金属音を響かせる。しかし両者の力は拮抗しているようで、その後どちらも有効打が入らない。

 

ジオウ「これじゃ埒が明かない、なら!」

 

《ディディディディケイド!》

 

ディケイドライドウォッチを起動したジオウはベルトの右側にウォッチを装填。そして回転させると同時に出現したカード状のエネルギー体からアーマーが形成され、ジオウの体に装着される。

 

《アーマータイム!カメンライド、ワーオ!ディケイ、ディケーイ!ディケーイードー!》

 

ジオウ「さらにこいつだ!」

 

《電王!》

 

ディケイドアーマーを装着したジオウはさらに電王ライドウォッチを起動し、ディケイドウォッチに装填する。するとさらに姿が変化する。

 

《ファイナルフォームタイム!デ・デ・デ・電王!》

 

電王クライマックスフォームを思わせる姿、ディケイドアーマー電王フォームに変化したジオウはライドヘイセイバーを取り出し、二刀流でアナザー電王へ怒濤の攻勢をかける。

 

 

ジオウ「くらえ!」

 

《ヘーイ!オーズ!》

 

ヘイセイバーの針を回してオーズの力を選ぶと、刀身が白い光を帯び始める。

 

《オーズ!デュアルタイムブレーク!》

 

ジオウがアナザー電王を斬りつけると、斬りつけた空間にずれが発生した。さらにジオウはヘイセイバーの針を回していく。

 

ジオウ「次はこれ!」

 

《ヘーイ!電王!》

 

電王の力を選択すると、今度は刀身が赤く輝いた。

 

《電王!デュアルタイムブレーク!》

 

赤く輝く刀身の形を模したエネルギーがヘイセイバーから飛び出し、ジオウの剣の振りに合わせてアナザー電王を切り裂く。怒涛の連続攻撃に大きくのけぞるアナザー電王。そして止めを刺すべくジオウはライドヘイセイバーにウォッチをセットし、針を三周回転させてトリガーを引く。

 

《ディディディディケーイド!平成ライダーズ、アルティメットタイムブレーク!》

 

ジオウ「どりゃあああああ!」

 

電車型のエネルギーとともに突進し、すれ違いざまにジオウはアナザー電王に必殺の一撃を叩き込む。しかしアナザー電王は爆発することなく塵となって消えていった。

 

 

ウォズ「見事だ、我が魔王」

 

ソウゴ「ありがと、ウォズ。でもなんでウォズは変身しなかったの?」

 

変身を解除したソウゴにウォズはねぎらいの言葉をかけるが、ソウゴは一つの疑問を口にする。

 

ウォズ「我が魔王一人で十分だと考えたまでだよ」

 

ソウゴ「ふーん、そっかぁ...まぁいいや。そういえばさっきアナザーライダーが爆発せずに消えてったけどなんでだろう?」

 

「さぁ...この空間に何かがあるのかもしれないね」

 

「それしかないかなやっぱり。いきなり現れたことにもなんか理由あるだろうし」

 

 

未だ見つからない脱出の手掛かりと突然現れたアナザー電王。謎はさらに深まっていく...




閲覧&お気に入りありがとうございます!

忙しさにかまけて、気が付いたら年が明けてしまって申し訳ない...
鈍足ながら更新は続けていきますので、気長に待っていただけるとありがたいです

良ければ感想など書いていただけるとモチベになります


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創造のデストロイヤー

前回のあらすじ

元の世界に戻る手がかりを探していたソウゴとウォズの前に、突如アナザー電王が現れる。

ソウゴはジオウに変身し見事に撃破したが、謎は深まるばかりであった...


ビルドside

 

戦兎「そういえばあいつはどうなったんだろうな...」

 

士「あいつ?」

 

戦「ああ、俺といっしょに新世界を創った仲間だ。ここに飛ばされるときにはぐれちまったみたいでな」

 

士「仲間、か...心配か?」

 

戦「バっ、違ぇよ!別に俺はアイツの心配なんか...」

 

士「...そうか」

 

戦「どうかしたのか?」

 

士「いや、なんでもない。」

 

士は一瞬暗めな顔をしたが、すぐにそ知らぬ顔で歩き出す。

 

士「しかし、それにしても何もないなここには」

 

戦「まあ、そのうち何かあるでしょ」

 

士「えらくのんきだな」

 

戦「そうとでも考えとかないと冷静になれないだろ。俺たちはまだこの空間について何も知らない。わからない事だらけで焦っても仕方ないしな」

 

 

そういって戦兎たちは歩みを進める。しかし行けども行けども広がるのは何もない空間だけであった。

 

 

戦「どこまで続いてるんだ?この空間」

 

士「さあな。...ん?」

 

 

士が何かに気がつく。そこには空間に黒い歪みができていた。歪みはどんどん大きくなり、やがて人の形を取る。そこにいたのは、見たこともない怪人だった。

 

 

戦「何だあいつは...」

 

士「俺も見たことがない怪人...?まあ味方には見えないな」

 

戦「だな」

 

 

戦兎はレバーのついた機械を腰につけ、変身に使うアイテムを取り出そうとする。しかし、

 

 

戦「ぐああああっ!」

 

士「!?どうした!」

 

戦「あ、頭が...割れそうだ...!」

 

激しい頭痛が突然戦兎を襲った。取り出そうとした物も落としてしまう。

 

士「それは...なるほど、だいたいわかった」

 

それを見た士は一人納得がいった様子で怪人に向き直る。

 

戦「お前...どうするつもりだ...?」

 

士「言ったろ?俺は、世界の破壊者、だってな」

 

そういうと士はマゼンタ色のバックルを取り出し、腰に装着。

そしてバックルを展開し、左腰に現れたホルダーからカードを取り出すとそれを前に突き出す。

 

士「変身!」

 

《カメンライド ディケイド!》

 

バックル中央部にカードを入れ、展開されたバックルを元に戻す。

すると9つのエネルギー体が士の体に合わさり、カード状の板が頭部に刺さるように装着される。

 

戦「仮面ライダー...なのか?」

 

ディケイド「行くぞ」

 

マゼンタ色の戦士・仮面ライダーディケイドに変身した士は謎の怪人へと向かう。

 

怪人「グオオオ!」

 

ディ「フン!」

 

怪「ガァ!」

 

怪人の放つ黒い光弾を避けつつ接近したディケイドは、手にしたライドブッカー・ソードモードで怪人の体を切り裂いていく。怪人も拳にエネルギーを纏わせ反撃を試みるも、ディケイドはそれを難なくかわし、さらに怪人を切りつけていく。数多の世界を旅する中で、士が培ってきた戦闘経験の前では怪人の苦し紛れの抵抗も意味を成さない。

 

怪「グアアアアアア!」

 

ディ「何!?」

 

しかし怪人もやられっぱなしではない。咆哮とともに発したエネルギーがディケイドの直上に集まり、そこから星を模したようなエネルギー弾が降りそそいだ。意識外からの攻撃にディケイドも一度怪人から離れ態勢を立て直す。

 

ディ「厄介な攻撃だな。なら、これでどうだ?」

 

そういうとライドブッカーから新しいカードを取り出しドライバーに装填する。

 

《カメンライド フォーゼ!》

 

円筒状の空間に包まれ、ディケイドの体が白い宇宙服のような形態に変化する。

 

Dフォーゼ「宇宙の力には宇宙の力。どっかの家臣も言ってたな」

 

戦「別のライダーに、変身した...?」

 

《アタックライド ロケット!》

 

ディケイドフォーゼはロケットモジュールを装着し、怪人に猛スピードで迫る。怪人は再度エネルギー弾を降らせるも、そのスピードを捉えられず、

 

怪「グアァ!」

 

ロケットによる突撃をもろに食らい、吹き飛ばされる。

 

Dフォ「これで終わりだ」

 

《ファイナルアタックライド フォ・フォ・フォ・フォーゼ!》

 

空中でカードを装填し、左足にドリルモジュールを装着。そしてロケットの噴射を最大にして怪人に向かう。

 

Dフォ「タァァァァア!」

 

怪「グオァァァァア...!」

 

ロケットの噴射の勢いも乗った強力なドリルキックが決まり、怪人は黒い粒子となって消滅した。

 

 

士「ふぅ...」

 

変身を解いた士のところに戦兎が駆け寄る。

 

戦「あんたも仮面ライダーだったんだな」

 

士「ああ。通りすがりの仮面ライダーだ、覚えておけ」

 

戦「しかし、他のライダーに変身するなんて...」

 

士「それが俺の力だ。ところで頭痛は大丈夫なのか?」

 

戦「ああ、まだ少し痛むけど大丈夫だ。それよりあいつは一体...」

 

士「わからん。俺もさまざまな世界を旅してきたが、あんな奴は見たことがない」

 

戦「そうか...」

 

 

 

???side

 

 

たくさんのモニターが並ぶ部屋で、2人の人物が怪しい笑みを浮かべていた。

 

?「ジオウとビルド、彼らの力をもってすれば...」

 

?「ああ、俺たちの計画は完遂できる」

 

?「さて、計画を次の段階に進めよう。全ては我らの願いのために...」

 

 

そういうと椅子に座っている一人は目の前のキーボードを操作する。すると、画面の中の映像に変化が生じていく。

 

 

ビルドside

 

ゴゴゴゴゴゴゴ......

 

戦「なんだ!?」

 

士「どうやら、俺たちの敵が動き出したみたいだな...」

 

 

突如発生した地震、それが収まるとそこにあったのは、

 

 

戦「パンドラ...タワー...!」

 

 

旧世界で戦兎たちが最後の戦いを繰り広げたパンドラタワーだった...




閲覧&お気に入りありがとうございます!

一か月に一回の更新になってますが、なんとか更新ペースを上げられるように頑張りますので、応援のほどよろしくお願いします!

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