「お兄さん、終わったね」 (ハーイゲーヴナ)
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「お兄さん、終わったね」

これはコメディです。ジャンプやサンデーとかにあるようなちょっとエッチなコメディです。


「あ~あ、お兄さん終わったねw」

 

ベッドの上の全裸の少女がニヤニヤとこちらを見ながら軽口を叩く。街で出会った彼女、セリナちゃんは金髪ロングで顔は可愛い。おっぱいもデカい。ここはラブホテルの一室で、彼女は下着姿。こちらはシャワー上がりのバスローブ。ヤるしかないはずのシチュエーション、いや、今まさにフェラチオを受けていたが、生憎とこの部屋には不粋な闖入者が二人いた。

 

「おいお前、何シカトしてんの?自分の立場わかってマスか~?」

 

サマーパーカーの青年が伸縮式の警棒をちらつかせながらこちらを威圧する。その横では、子分と覚しきTシャツ姿の青年がスマホを構えていた。光点が明滅するあたり恐らく動画か。

 

「いやいや、シカトしてた訳じゃないさ。どうも頭が混乱してて、状況がわからないんだが……」

 

「あ゛?舐めてんじゃねぇぞてめぇ。人のオンナに手ぇ出しといて何ふざけてんの?言っとくけどお前、犯罪者だから。ジドーバイシュン。立場知っとけよ。」

 

なんだ、美人局か。なんて、売春を引っかけておいて、そこを男に押し入られてわからないほど俺もお気楽じゃない。こういう手合いに前も何度か引っかかったっけ。ため息を吐くと、素直に両手を挙げた。

 

「降参するよ。俺が悪かった。」

 

とたん、ガツンという衝撃と共に目の前に火花が散った。痛みに呻きながら青年を見上げると、嗜虐的な笑みと目が合った。

 

「お前、話聞いてた?こっちは立場を知れって言ってんの。最低でも土下座だろ。ああ?ゴメンナサイだろ!」

 

「キャー❤ユキトかっこいー!あ、お兄さん早く土下座した方が良いよ。ユキトこの前M高の奴とケンカしたとき3人の骨折ってるから。」

 

鼻から熱いモノが垂れた。染みになってしまうだろうからホテルの人には謝罪するべきかもしれないが、こいつらにゴメンナサイする気はさらさら無い。

 

「痛ぇ……すまない、悪気は無かったんだ。ただ、どうも、君が頭を下げる価値のある人間には」

 

見えなくて。まで言おうとしたところで再び警棒が振られた。しかし今度は当たってあげない。手首を右手で掴み、勢いを完璧に抑え込んだ。今度はギョッとした顔と目が合ったのでにっこりと笑いかけてから、ベッドに引き倒して背後に腕を捻りあげた。

 

「グッ、があぁっ!」

「ユキト!」

 

スマホ男、暫定スマホ太郎がポケットに手をつっ込んだのを視線と共にユキト君の腕をさらに捻りあげて制する。うんうん、クズは仲間意識が強いとは良く言ったものだ。

 

「クソッ!テメェ離しやがれ!ぶっ殺すぞ!」

 

ユキト君が元気な声をあげるけど、仲良しの二人は動けない。まぁ仕方ない。だって、二人には俺の手に光の短剣が握られているのが見えるのだから。

 

「な、何よそれ……CG…?」

 

セリナちゃんが呟く。可愛い。これは本物だけどね。

 

「君たち、《異世界転生》って知ってるかな?」

 

言いながらユキト君のサマーパーカーを背骨に沿って切り裂く。日焼けした肌が露になり、ユキト君が身を強張らせた。暫定スマホ太郎とセリナちゃんは顔を青くしてる。

 

「まぁ有り体に言えば『一度死んだ人が記憶や能力を保持したまま別世界で生まれなおす』って現象でね。占いとかで『前世』ってやつあるだろ?ちょっと違うけどあれみたいなものだよ。で、俺は前世で魔法使いでした。」

 

一瞬で逆転した空間の中、支配者の俺だけが悠々と動きユキト君の上半身を裸にしていく。全て衣服を十字に切り完全にはだけたところで短剣を逆手に持ち変え、そして

 

「ぐさぁーーーっ!」

 

「ユキトォーーーッ!」

 

肩甲骨の間に思いっきり突き刺した。セリナちゃんの可愛い悲鳴が響く。暫定スマホ太郎が尻餅を突いた。可愛くない。

 

「ぎゃあぁぁぁぁぁっ!」

 

ユキト君が汚い悲鳴を上げる。しかし背中からは1滴の血も滲まず、ベッドに張り付けにされた彼の背中に光の短剣を中心に直径1mくらいの円形魔法陣が現れた。セリナちゃん達が理解を超えた現象に恐怖するのを尻目に、俺は魔法陣に両手を伸ばす。

 

「ねぇ、ユキト君。可愛い女の子になってよ!」

 

「ふざけんなァッ!畜生、テメェ何やってんだ!やめろクソ野郎!」

 

しかし俺の魔法陣さばきに乱れはない。ちょっとうるさいけど。

 

「ぜってぇぶっ殺してやるからな!仲間集めて、リンチしてやる!指全部へし折って、耳引きちぎって、目ン玉バーナーで炙ってやる!ケツにバット捩じ込んで、切り落としたテメェのチンポ食わせてやるからな!それが嫌なら今すぐやめろ!俺はS高のユキト様だぞ!」

 

「違うよ?君は、身長150㎝でGカップ母乳体質、ザーメンの匂いだけですぐ発情しちゃう、激弱クソ雑魚マンコとふわとろ敏感アナルのナチュラルボーン・ドマゾ肉便器☆ユキトちゃんだよ!」

 

《改造人体.magicに接続》

 

「ぐわぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

サポート音声が鳴り、設定した魔法が起動する。紫雷がユキト君の全身へ迸り、存在を上書いていく。ワックスで固めた金髪はさらさらの黒髪へ。俺を警棒で殴りつけた腕はぷにぷにでほっそりと。みるみるうちにユキト君の全身はユキトちゃんへと変身を果たした。変身のショックで気絶したユキトちゃんが白目を剥いているのはご愛敬。

 

「さて、美少女一人おまちどおさま。今回も我ながらとても良い出来……って臭っ!」

 

つん、としたアンモニア臭が鼻を突く。じろりと横を見れば、スマホ太郎が尻餅を突いたまま失禁していた。クソが。腹が立ったので形式設定済みの光の短剣を投げつけてやった。

 

「ひぎゃあぁぁぁぁ!」

 

「ケンヤーッ!」

 

暫定スマホ太郎こと中肉中背の茶髪男がバリバリと紫雷を纏う。悲鳴とともにゴキゴキバキバキと体を鳴らしながら高身長赤髪短髪褐色貧乳美女に変わった。ただし貧乳は貧乳でも乳首だけで死ぬほどイける敏感貧乳だ。前にこの設定で改造した女(元男)は一晩で自己申告だけで68回イって途中で失神した。そんな量産型のこちらも問題無く変身は完了したようだ。

 

「さて、と。」

 

ぐるり、とシャフ度でセリナちゃんを見る。さっきまでの余裕はどこにも無く、ガクガクと震えながら涙でメイクを滲ませるばかりだ。

 

「ゃ、やめて、助けて!お金ならあげます!セックスだってさせであげまず!だから私まで壊さないでくだざひぃ!」

 

失敬な。こちとら優しい優しい正義の魔法使いだぞ?ホテルに入ったときは君とセックスするつもりだったけど。無様に下着姿で土下座するセリナちゃんに近づき、ゆっくりと頭を撫でる。体をびくりと震わせる彼女だったが、体を起こすよう促すと案外すんなり応じた。

 

「セリナちゃん、俺はもう君とセックスする気は無いよ。お金だって巻き上げたりしないさ。」

 

優しく言うと、涙でぐちゃぐちゃの顔のセリナちゃんは安堵と理解不能といった具合の表情を浮かべた。せっかくだから魔法で拭き取ってあげる。

 

「美人局だったのはショックだったけど、でもこれ言うて児童買春じゃん?流石に俺も悪い大人だったかな~って反省してるワケよ。だから金もセックスもいらない。君たちと俺はここでオサラバだ。ただ、別れる前に君にも1つプレゼントがあるんだ。」

 

そう言うと、俺は光の短剣をセリナちゃんの下腹部に差し込んだ。

 

「ひぃぃぃぃーーーっ!」

 

セリナちゃんの悲鳴と共に円形魔法陣が展開する。何だ今の悲鳴。可愛すぎかよ。

 

「元々これを渡すのは確定だったし、君だけ魔法を体験しないってのは仲間外れみたいで嫌だろ?おまけで肌艶とお通じが良くなる魔法かけとくからさ、っと。ハイじゃあ起動するね~」

 

《改造人体.magicに接続》

 

「イヤッ!助けて、やだッ!変わりだ、あ゛、ア゛ア゛ア゛ーーーッ!」

 

セリナちゃんが紫雷に包まれる。体全体を包んだそれは下腹部へと一気に収束し

 

ずにゅうっ!ぼるんっ!

 

セリナちゃんの股間に、雄性の象徴が顕現した。ラムネ瓶ほどもあるそれは赤黒い表面を太い血管がグロテスクに這い、びくりびくりと震えている。大きな傘と先端は露出して、真っ赤に膨れてだらだらと涎を垂らしていた。それは幹を伝い落ち、その下に同じく顕現した果実の表面をてらてらと光らせる。

 

ああ、これだ!これこそが!

 

「これこそ俺が君に送る最高のプレゼント!祝え!今まさに、君は両性の力と美、生殖能力を備えた至高の存在、ふたなりとなったのだ!」

 

クソでかい声で叫んでしまったが仕方ない。これまでこの魔法は何度も施してきたが、その完成の興奮は未だ褪せることはない。

 

「イヤッ!何これ、キモチ悪い!取って!取ってよホォ゛ッ❤」

 

ぶびゅっ!びゅるっ!ぐぼびゅるぅうっ!ぶぼぼぼぼぼっっっ!どびゅるぅうううっ!

 

「ホォ゛ッ❤オヒィィィッ❤とめ゛っ❤とめ゛でぇっっっ❤アヒィィィッ❤」

 

気がつくとセリナちゃんが派手に自爆していた。引っこ抜こうとして掴んだ幹が先端からの涎で滑り、そのまま生えたてで敏感な表面を加速して傘を下から引っかけてしまったようだ。白濁スライムを天井付近まで噴出しながら背中を反らせて盛大にヨガっている。兼六園の噴水にも勝る絶景だ。

 

「セリナちゃん、キモチ良い?もうしばらくしたら精神が慣れて、そのキモチ良さをちゃんと受け止められるようになるから。頑張って!」

 

「たぢゅげでぇ゛っ❤しばらくにゃ゛ん゛て゛まてに゛ゃひぃ❤はや゛く゛っ❤はや゛く゛たぢゅげでぇっ❤」

 

腰をカクカク振りながらセリナちゃんが涙ながらに懇願してくる。その幹は未だ大きく、太く、固く反り立っており、熱を失う様子はまったくない。そうなるように改造したのだから当たり前だ。

 

「そうは言っても、キモチ良さに慣れるには場数を踏むしか方法はないし…?俺にはどうしようも無いと言うか…?例えばオナホとかで経験を積めば良いんじゃないかなぁ…?ほら、そこにちょうど良い()()()()が転がっているじゃない…?」

 

ぐったりと気絶したままのユキトちゃんを指差すと、セリナちゃんが喉を大きく鳴らした。その瞳には快楽への恐怖と期待が炎のように揺れている。

 

「さてと、」

 

俺が指を一つ鳴らすと、煙と共に三脚付きのビデオカメラが3つ現れた。それをベッドの周りに立てて録画モードに設定すると、悠々と着替える。

 

「はぁ、はぁ、お、おまんこっ❤ユキトのおまんこっ❤」

 

「ううん、エリナ……って何だよそれ!何でお前にチンポ生えてんだよっ!」

 

結局今回はセックス出来なくて残念だ。まぁ、帰りに旨いラーメン屋にでも行って埋め合わせだ。

 

「ごめんね、ユキト❤オチンポキモチ良すぎて苦しいの❤オチンポに慣れなくちゃいけないから、おまんこ貸して❤おねがい❤」

 

「はぁ!?エリナお前何言って、ってえ?オレ、これどうなって、えぇ?!」

 

それにしてもこれでふたなり化した女の子が126人、女体化した男が393人か。記憶を取り戻したのが15年前、本格的な研究環境を整えふたなり魔法を完成させたのが2年前とは言え、ペースが遅すぎる。やはり世界規模で性転換を行う魔法を早く完成させなくては。

 

「入れるっ❤挿れるよっ❤ユキトの可愛いぷにつるおまんこ貸してねっ❤良いよね❤ユキトもこれまで何度も私に挿れたんだからっ❤」

 

「ま、待てよエリナ!一旦落ち着け!ひぅ❤チンポ近づけるなっ!ザーメン臭いっ!おっ❤なんれっ❤なんれお腹疼くっ❤ひゃあっ❤」

 

やはり仁徳天皇陵で儀式を行おう。魔法陣を敷き、左腕に収束させた性別人体改造魔法を地球に撃ち込む事で一度に世界を……と、そこまで考えたところで吾に帰った。財布から諭吉を3体召喚する。本番無しだし色々含めてこんぐらいありゃ平和だろ。

 

「えーと、セリナちゃん、ユキトちゃん、スマホちゃん?俺これで帰るけど、ここにお金置いておくから延長するなり何なり好きにしてね!あとそのビデオカメラは君たちが部屋を出ると消えるからそのままにしておいてね!じゃ、さよならだ!」

 

「ま、待ちやがれオッサン!オレの体を戻っ❤くはっ❤エリナぁ❤お゛っ❤臭いしゅごひっ❤」

 

「ユキト❤オチンポの臭いで無理矢理発情してるの可愛いよぉ❤可愛いすぎるからヤらせてね❤いくよ❤」

 

何か言われた気もするがドアをしっかり閉めて部屋を後にする。俺にはやらねばならぬことがある。苦しくても、辛くても、それまで俺は走り続けるのだ。

 

 

 

 

俺の闘いはこれからだ!




人物紹介
・主人公
元魔法使いの転生者。前世の死因はふたなりサキュバスの討伐に行ったら女体化させられて対魔忍った末のテクノブレイク。本編の2年後に全世界同時発動性別人体改造魔法を完成させ、仁徳天皇陵の儀式で発動に成功。夢だった女性とふたなりだけの世界を作り上げた。

・セリナ(エリナ)ちゃん
悪い子供。ユキト君とケンヤ君はセフレ兼共犯者。本編後は二人のご主人様になった。

・ユキトちゃん
悪い子供だった。暴力上等犯罪上等の不良少年だったがユキトちゃんになってからはエリナちゃんの生オナホ化した。一番好きなのは首締め寝バック。

・スマホちゃん
悪い子供だった。暫定スマホ花子。ケンヤと言う名前の男の子でエリナ、ユキトら不良達とつるんでいたが雑に生オナホ化した。一番好きなのは乳首を弄られながらの正常位。


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