ここはドラゴンW
武装騎竜の集落
そこで族長である俺、『ドラム・バンカー・ドラゴン』が出かける準備をしていた。
そこに上空から『五角竜王 天武』がやってくる。
「おお、天武のじっちゃんじゃねぇか。久しぶりだな。」
「久しぶりじゃな。ところでどこか出かけるのか?」
俺の荷物(とは言ってもドラム・ラムバンカーだけだが)を見て聞いてくる。
「ああ、アスモダイにパーティに誘われてな。久しぶりに参加してくるんだよ。」
「ということは人間界に行くのか。ならワシからひとつ頼み事をして良いか?」
「頼み事?ついでになるけど別に良いか?」
「別に構わん。それで頼みはあるモンスターを探して欲しいんじゃ。」
まさかのモンスター探しだった。
「ちなみにそいつの名前とか姿とか分かるか?」
姿や名前が分かればなんとか大丈夫だろ。
「姿はワシと同じ竜でな。色は身体は緑、頭に赤い毛が生えておった。後そいつは良く人間の姿をしておったのお。長くて赤い髪に星のついた緑の帽子、緑の中華風の服に竜の絵が描かれていたかのぉ。」
俺は姿の特徴をメモしておく。
「最後に名前じゃが、ワシ五角竜王 天武の先代、
『五角竜王 紅鈴』じゃ!」
ん?なんか五角竜王とか聞こえたような?てか絶対いま五角竜王って言ったよな!?
「ワシの先代の五角竜王を探して欲しいんじゃ。」
「てかじっちゃんに先代とか居たことに驚いたぜ…。それでそいつは人間界に居るのか?」
「恐らくな。二百年以上前に人間界に行ったっきりかえってこんからね。」
そんな昔なのかよ!?それのせいで難易度一気に上がったぞ!?
「彼女が負けるとは思えんが気になってのぉ。」
「今彼女と言ったか?そいつは女なのか?」
「ん?ああ、人間の姿の時は女になってたから女じゃろうな。」
じっちゃんの先代が女って違和感しかねーな。おっとそろそろ行かねーと。
「分かったよ、じっちゃん。出来るだけ探してきてやるよ。」
「そうか、ありがとな。今度プリンぐらいは奢ってやるぞ。」
俺はその言葉を聞きながら人間界に向かった。
場所が変わって超東驚・バディポリス本部
そこではアスモダイ、月影、ジャックナイフドラゴン、アビゲール、アトラが集合していた。(アスモダイ以外SD化している。)
そこに急いで俺は向かう。着くとアスモダイが声をかけてくる。
「おおー、やっと来たか。遅いぞー。」
「わりーわりー、天武のじっちゃんに会ってよ。」
「天武か、久しぶりに聞いた名前だな。」
ジャックがそう答える。
「じゃあみんなに聞きてーことがあんだけどよ。『五角竜王 紅鈴』ってい知ってるか?」
「いや、知らん。」(アスモダイ)
「聞いたことないな。」(アビゲール)
「同じく。」(アトラ)
(首を横に降る)(月影)
「少しだけ聞いたことがあるな。」(ジャック)
「ジャック、本当か!?」
俺は少しでもジャックに情報を求める。
「タスクがチラリと言っていたのを聞いただけだが、存在しないカードだと言われているらしいぞ。」
「そうか…。でも情報ありがとよ、ジャック!」
「とりあえずはパーティーだ。俺たちも手伝ってやるから、今はダラけても罰なんて当たらねーよ。」
その後パーティーでプリンとたこ焼きを思いっきり楽しんだ。
ネタが突然まいおりてきたんですー!
反省はない!後悔もない!(多分)
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幻想入り
パーティーが終わってからまずは情報収集だ。
とりあえず、バディポリス本部にいるドーン伯爵に聞きに来た。
「なるほど、『五角竜王 紅鈴』か。彼女はかなりの変わり者でな。人間たちに興味津々だった。そのため良く人間界まで降りていたんだ。人間に化けてまで。」
たしかに今は人間界とバディファイトの世界は繋がっているから珍しくないが二百年以上前はそんなのなかったからな。
「ああ、そういえば最後に彼女に会った時にこんな事を言っておったな。『とても邪悪な気配がする。私はそれを突き止めに行く。』と。」
邪悪な気配?それに負けてそのまま行方不明って事か?
「恐らくその邪悪な気配に負けた可能性があるな。人間界に定住したという可能性もあるが。」
するとアスモダイが聞いてくる。
「俺はそいつを知らなかったけどよ、角王ならこの角王の証が感知できるんじゃないか?」
「今の五角竜王は天武だ。彼女は先代。角王の証が感知しないのも納得でき…!?」
ドーン伯爵が突然会話を切り別方向を向く。
「どうした!?」
「今、角王の気配を感じた。微かにだが彼女の力も感じる。」
「場所はどこなんだ!?」
ジャックが聞いている。
「場所は恐らく相棒学園の屋上だろう。」
「そうか!急いで行くか!」
「「「おう!」」」
移動中
相棒学園・屋上
そこには謎のスキマが開いていた。
「これか?ドーン伯爵が言っていたのは。」
「奥の目が不気味だな。」(ジャック)
「なかなかに強い気配も感じられる。」(アビゲール)
「この奥に行くには覚悟がいるね。」(アトラ)
「ニン!(カンペに同感!と書かれている。)」
すると突然スキマに吸い込まれるような力が働く。
「「うわぁー!?」」
スキマの近くに居たドラムとジャックが吸い込まれてしまった。するとスキマは閉じてしまった。
「おいっ!?これやばくないか!?」(アスモダイ)
「かなりやばいな。」(アビゲール)
「とにかく助けを呼ぼう!」(アトラ)
そのまま全員バディポリスに向かっていった。
時は遡りドラム達が吸い込まれてから一ヶ月前
幻想郷・紅魔館
紅魔館の主、レミリア・スカーレットは門番の紅 美鈴を呼び出した。
「お嬢様、何か用ですか?」
「美鈴、あなたに渡しておきたいものがあるのよ。これよ。」
レミリアの手には手のひら大の赤い宝玉があった。
「これは?」
「昔、記憶喪失のあなたをここに迎え入れた時、あなたが大事に持っていたものよ。これまで危険かも知れないから封印していたんだけどそろそろあなたに返さないといけないし返すわね。」
「はぁ…、じゃあ受け取っておきますね。」
美鈴は宝玉を受け取り門番の仕事に戻っていった。
レミリアは美鈴に宝玉を渡した時『竜』の文字が一瞬浮かび上がった事には気づかなかった。
久しぶりだから頑張りました!
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博麗神社
ドラムとジャックが目を覚ますとそこは見たことのない森の中だった。
「ジャック、ここは一体どこだ?」
「分からない。とりあえず人やモンスターに会えれば分かるかもな。」
ドラムとジャックは森の中を進んで行った。
すると森の中に一軒の家が見えた。その家の壁には蔓が沢山生えている。とても人が住んでいる見た目では無い。
ドラムは、
「とりあえず入ってみるか?廃墟だったらしばらくの寝床にしようぜ。」
「いつ帰れるかも分からないからな。雨風を凌げるならいいんじゃないか?」
ドラムとジャックがその家に近づいていくと、その家の扉が開いて中から黒い三角帽をかぶり黒いスカートに白い前掛けをつけ、手には箒を持っている金髪の少女だった。
完全に魔法使いっていう見た目をしている。
その少女はドラム達に気づく。
「ん?お前たち何もんだ?新しい妖怪か?」
「俺らは妖怪じゃねえ!つうか妖怪ってなんだよ!」
ドラムが少女の言葉に反論する。
「妖怪じゃ無いのか?じゃあ外の世界で流行ってる『バディファイト』のモンスターって奴か?」
「そうそうそれそれ。」
「少し話を聞いてもらっていいか?」
ドラムと少女の会話にジャックが入る。
「なんだぜ?」
少女はジャックの話に乗る。
「ここは一体どこなのだ?どうやったら帰れるのか?わかるか?」
ジャックは少女に質問をする。
「なるほどな。お前らは外来人か。なら説明してやるぜ。」
少女説明中
「なるほどな〜。ここは俺たちが住むワールドとは違う隔離された世界『幻想郷』という場所か。」
「帰るのも博麗の巫女や八雲紫とやらに頼まないといけないのか。」
ドラムとジャックは少女からの説明で納得する。すると少女がこんな事を言ってきた。
「私、今から博麗神社に行くんだけど一緒に来るか?そこから外の世界へ帰れるぞ。」
「なに、そうなのか!?ジャック、ついて行ってみようぜ!」
「確かにこんな所にいても意味無いな。」
その言葉にドラムとジャックはその少女についていく事にした。すると少女は箒にまたがり空を飛ぶ。
ドラムとジャックもそれに続いて飛ぶ。
「お前らも飛べるのか。そういえば自己紹介してなかったな。私は『霧雨魔理沙』。普通の魔法使いだぜ。」
「じゃあ俺も。俺は『ドラム・バンカー・ドラゴン』だ。長いからドラムでいいぜ。」
「私は『ジャックナイフ・ドラゴン』だ。ジャックと呼んでくれ。」
「そうか ドラム、ジャック、よろしくな。」
少女+モンスター移動中
博麗神社
「霊夢〜、お前にお客さんを連れてきたぜ。」
霊夢と呼ばれた脇の空いた紅白の巫女服を着た少女が魔理沙の方を向く。
「なによ、さっき結界の修復が終わったんだけど…。で、何の用なの?」
魔理沙の後にドラムとジャックが付いてくる。
「こいつらを外の世界へ帰してやってくれ。」
「無理よ」
魔理沙の言葉に霊夢は断言する。それにドラムが反論する。
「なんでだよ!理由はなんだよ!」
ドラムの質問に霊夢は答える。
「さっき結界の修復が終わったの。それでしばらくは結界をいじれないのよ。大体三日ぐらいかしら」
霊夢の言葉にジャックは納得する。
「成る程な。それなら仕方ないだろう。ドラム、もう少し待ってみよう。」
「仕方ないか…。」
「せめて、帰れるまで神社に置いてあげるわ。食べ物は自分たちでなんとかしてね。うち家計キツキツだから。」
「霊夢の昨日の飯、ご飯一杯だったもんな」
「なんでそれ知ってるのよ!?」
霊夢と魔理沙が楽しそうに喋っている。ジャックが、
「私たちは邪魔みたいだな。ドラム、あっちの縁側でバディファイトしないか?」
「お、いいね。久しぶりだから楽しみだ。」
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