紫乃宮まゐは認めない 【単発】 (ジュピター)
しおりを挟む

紫乃宮まゐは認めない 【単発】

どうも、三度の飯よりヤンデレのジュピターです。

ダブルノヴァ記念(?)でまゐ様のヤンデレを少なからず書いてみました。

………完全に、思いつきです。


まゐ side

 

 

『そうか……………分かったよ、俺が引き金なんだろ?』

 

『お前が………引き金だと……!?』

 

『これは弾くものじゃない………成るものだったんだ……』

 

「…………ッ!」

 

その言葉に、私は絶句した。

 

それじゃ、それじゃあダンは……!?

 

『神々の砲台、強き引き金より放たれて、数多の諍いを鎮めた……』

 

『確かに、引くとは書かれてなかったけど、そんな………』

 

通話越しに剣蔵達の悲痛な声が届く。

 

私がダンが光に包まれつつある光景を凝視するが、ソフィア号の仲間達も……それぞれ、信じられない様なものを見る表情だった。

 

ダンを包む光が強まってゆく。

 

「(ダン………いや、いや………!」

 

『…………バローネ』

 

沈痛な表情のバローネに、ダンの声が届く。

 

そして、届かない手を出し…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ありがとうございました、いいバトルでした』

 

悔いのないような、哀愁が漂うような笑みを浮かべながら……その言葉をバローネに告げた。

 

『ッ!?馬神ダァァァァァァァンッ!!!』

 

コアブリットの脱出機能が作動し、バローネは叫びながら手を伸ばしていた。

 

私も席から飛び出し、ダンが映っているビジョンに手を伸ばすが……決して届くことは無い。

 

「ダンッ!だめッ!だめ………!」

 

いやだ、いやだ、いやだ。

 

嫌だよ、ダン……やっと、やっと貴方の隣に立てたのに…………!

 

「イヤァァァァァァァァッ!!!!」

 

最後に見た彼の笑顔に、1粒の涙が落ちた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

──────ユース……安定を………

 

─────やってま………動かな………!

 

 

 

 

 

ダン…………ナンデ、ナンデナノ。

 

ナンデアナタガキエナクチャイケナイノ。

 

アナタハガンバッタノニ、キヅツイテタタカッテ……ヤットオワルトオモッタノニ…………

 

クルシイヨ………好キナノニ………愛シテタノニ…………

 

ダン………アナタガイナイセカイナンテ………

 

アナタヲキヅツケルウンメイモ、セカイモ…………

 

 

 

 

 

 

 

 

全部認メナイッ!!!!

 

 

 

 

 

………その時、眩い光が辺りを包んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ダン side

 

「(…………不思議なバトルだった)」

 

バトスピチャンピオンシップで、ある女の子と対戦した。

 

バトルしている時、頭痛がしたり、スピリットが戦うイメージが浮かんできてたり、コアが光っていたりと……今までにない事ばかりだ。

 

「……あっ、あの子は何処だ?」

 

いつの間にか目の前から消えていた対戦相手の女の子を探す……会場から出ていくのを見つけた。

 

俺は追いかけた。

 

やがて、外の広場への出口に向かってた。

 

…………のだけど。

 

「………あれ?」

 

その出口に女の子が立っていた。

 

紫の長い髪が特徴的で、服とかは活発なんだけど……なんて言うか、寂しそうに目を瞑っていた。

 

そして、俺もその子を見て何か変だった。

 

「(…………なんだこれ、このモヤモヤは?)」

 

胸に手を当てる、初めて会う筈なのに………初めて会った気がしないのはなんでだろう。

 

………そうだ、それどころじゃなかった。

 

「ねぇそこの君、ちょっと外に出たいんだけど………」

 

話し掛ける、けど反応しない。

 

「……あれ、ちょっと?きこえてる?おーい!」

 

ちょっと近づいて手を振ってみるけどピクリともしない。

 

「(………もしかして寝てる?)」

 

だとしたらどうしようか………と、思っている時だった。

 

「……ねぇ」

 

その子から初めての声を聞く。

 

「あれ?なんだ起きて……「ここから出てどうするの?」え?」

 

「………答えて」

 

いきなりなんなんだ、と思いながらも俺は答えることにする。

 

「……さっきバトルしてた女の子がこっちに行くのを見てさ、聞きたいことがあるんだよ」

 

「……そう」

 

「なぁ、答えたからどいてくれないか?」

 

「それは出来ないわ」

 

「な、なんでだよ?」

 

ちょっと強気に言ってしまうが、俺は内心危機感を覚えていた。

 

言葉に出来ない圧が、俺にのしかかっているような。

 

「………もう……いい」

 

「………え、なんて?」

 

「貴方は、戦わなくていいい」

 

そう言って出口から離れて俺に近づく。

 

ゆらりゆらりと、まるで幽霊の様だ。

 

「戦ったって、貴方は、いずれ消えてしまう……そんなの認めない、私は絶対に……もう二度、貴方を失いたくないの………ダン」

 

「な、何言ってんだよさっきから、それに俺の名前……」

 

思わず後ずさる、けど目の前女の子は素早く俺の手を取り、顔を近づける。

 

一瞬ドキッとなってしまうが俺を見る瞳がとても暗く、背筋が凍ってしまった。

 

「きっとこれは奇跡、あなたを失った私の想いが産んだ紛れもない奇跡……ダン」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「今までよりも………ずっと愛してるよ」

 

その言葉を最後に、俺に強い衝撃が流れて意識が落ちた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まゐ side

 

手に隠し持ってたスタンガンをダンに当てて、気絶させたのを確認したらスタンガンを捨てて両手で受け止める。

 

崩れる身体に合わせるように私も膝をつく。

 

「ダン………ふふ、懐かしい………」

 

気絶したダンの頬を撫でる。

 

それだけで満たされるような感覚になる。

 

………あの時、あの光に包まれて………気づいたら私はグランロロで戦っていた頃の歳に戻っていた。

 

最初は混乱した、けど次第に冷静になって考えた。

 

………これは、チャンスだと。

 

ダンに会える、また会えると思うと身体が勝手に動いていた。

 

そしてあのチャンピオンシップの会場、そこにはダンが居た。

 

涙が溢れそうだった、そのまま泣き出しそうだった。

 

何とか堪え、後で二人きりになろうと考えたが……その時気付いた。

 

………この日は、コアの光主達がこの世界から消えるという事を。

 

そして戦い、異界王と決着をつけ………やがてあの未来での戦いに……。

 

そう思うと杞憂だった………いや、違う。

 

「(………もうどうでもいい)」

 

どうでもいい、絶対に無視出来ないのだけれど……もう関係なかった。

 

むしろもうたくさんだ、戦ったとしても辛いことだけ……また、ダンを失うなんてもう考えられない。

 

彼さえ居てくれればいい、もうそれ以外何も望まない。

 

絶対に、彼が居ない世界なんて認めない。

 

「ダン………あぁ、これからが楽しみ………」

 

二人っきりの場所で、二人だけだいっぱいバトスピしようね。

 

でも、私のことはまだ知らないんだっけ……そう思うと残念だけど、また私が目一杯愛してあげればいいんだよね。

 

「ダン、大好きだよ………」

 

優しく強く、抱き締める。

 

私は本当に幸せだった。




(原作もキャラも)全て壊すんだ!

深夜テンションで書いてしまったけど許して下さい。
でもまゐ様のヤンデレは初だから需要ある…筈ッ!

最初はまたオリキャラでやろうかなーなんて思ってましたけど、やっぱりまゐ様にはダンですよね。

ダブルノヴァデッキ楽しみですなぁ。

あ、それと今回は本当に単発なので続きません。

…………続きません!


目次 感想へのリンク しおりを挟む




評価する
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10についてはそれぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に
評価する際のガイドライン
に違反していないか確認して下さい。