怪盗スマッシュブラザーズ (コブー)
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カモシダパレス
4月9日の出会い


ペルソナ5Rをしながら書いてますので、かなり更新スピード遅めの可能性がありますね(;゚∇゚)


~スマブラ界~

 

瞭太はエンジェランドでパルテナ達にある事をお願いをしに向かっていた。

 

パルテナ

『ジョーカーの世界に行きたいんですか?』

 

「あぁ。ジョーカーの世界の話を聞いてたらな行きたくなってね」

 

ナチュレ

『確かジョーカーの世界は性根が腐った人間を改心させる世界じゃったな』

 

「マスターハンドやクレイジーハンドに話をしたら了承してくれたぜ」

 

メデューサ

『神々である我等を利用しただけだろ』

 

ハデス

『彼等は正確に言うと神様じゃないからね創造の化身と破壊の化身だからね~♪』

 

マスターハンドとクレイジーハンドはスマブラ界の管理者でもあるが神ではない。ちなみにスマブラの神はスマブラを創った者である。名前は言わなくても分かるハズですよね?

 

 

パルテナ

『分かりました。愛しい瞭太の頼みですからね』

 

ナチュレ

『何をさりげなく愛しいって言っておるのじゃ』

 

パルテナ

『あら?他の小娘達がいない今だからこそ言うべきじゃない』

 

ハデス

『恋する乙女は恐ろしいね~♪ナチュレちゃん♪』

 

ナチュレ

『何故 妾に聞くのじゃ!!』

 

 

「もしかしてナチュレは俺が冒険に出てほしく無いのか?」

 

ナチュレ

『べ、別に瞭太を心配してる訳じゃないからね!』

 

ハデス

『ナチュレちゃんのツンデレいただきました~♪』

 

ナチュレ

『あぁぁぁぁ!!今の聞かなかった事にするんじゃ!バカ!バカ!ビーム!!』

 

そう言いナチュレはその場から去っていった。

 

メデューサ

『それで今から向かうのか?』

 

 

「おう!!」

 

 

パルテナ

『貴方が離れていても常に心は一緒ですよ』

 

ハデス

『何時も通りに通信できるから心配しないでね~♪』

 

「いってきまーす!」

 

 

瞭太はスマブラ界からペルソナ5の世界に向かったのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~四軒茶屋 路地裏~

 

 

瞭太がペルソナの世界に来て1ヶ月。四軒茶屋の路地裏にある古びたアパートに住んでいた。この世界で瞭太の設定は両親は既に他界してる設定で両親が残したお金で暮らしていた・・・ざっと10億円を残して。

 

そして瞭太は以前のハイスクールD×Dの世界で喫茶店を経営していたので四軒茶屋の路地裏にある【喫茶店ルブラン】でアルバイトをしていた。

 

ルブランのマスターに自分の環境と両親が残したお金について話をして最初はアルバイト代は遠慮していたが、ルブランのマスターはそう言う訳にはいかないのでアルバイト代を瞭太に払おうとして瞭太は遠慮するとマスターに悪いと思い受けとる事にした。

 

 

 

 

 

 

そして4月9日の土曜日・・・瞭太は遂に出会う。

 

 

 

 

 

~喫茶店ルブラン~

 

 

「お前さんもルブランでアルバイトを始めて1ヶ月たったけどコーヒーや紅茶の淹れ方が俺より上手いってセンスあるぞ」

 

「いやいや親っさんの教えが良いから上手になったんですよ」

 

「おいおい、嫌味にしか聞こえないぜ」

 

 

佐倉惣治郎

 

 

瞭太のアルバイト先の喫茶店ルブランのマスターである。ちょいワルな不良シニアだが実は世話好きで根が良い人である。

 

 

ちなみに瞭太は彼の事を親っさんと呼ぶ。

 

 

「えっと、タテは【真珠の養殖に使う、貝の名前】と・・・」

 

惣治郎は新聞紙のクロスワードパズルをしていた。

 

 

チリリーン♪

 

「いらっしゃいませ」

 

新たな客が来て瞭太は対応に向かうと顔を見て足を止めた。

 

「あの・・・佐倉惣治郎さんは居ますか?」

 

 

遂に この世界のジョーカーと出会ったのだ。

 

 

「親っさ~ん。親っさんにお客様ですよ~」

 

「ん?・・・あ、そうか。今日って言ってたな」

 

惣治郎は新聞紙をカウンターテーブルに置いた。

 

「ごちそうさん。お代、置いておくよ」

 

初老の男性と初老の女性が立ち上がり店を出ようとしていた。

 

「まいど」

 

「この店は裏路地だし、車突っ込んだりはしなさそうだね」

 

「突っ込む?」

 

惣治郎に何の事か疑問に浮かべる。

 

「さっきテレビで言ってた内容ですよ親っさん」

 

瞭太がすかさず教える。

 

「そうそう、変な暴走事故が続いてるじゃん。この辺でも起きなきゃいいなってね」

 

「興味ないな」

 

そんな惣治郎は一言で言い放った。

 

「ははは、また来るよ」

 

チリリーン♪

 

「ありがとうございました・・・はぁ~」

 

「溜め息するのも分からなくは無いぜ。コーヒー1杯で4時間いたからな」

 

「ケーキとか勧めとけば良かった気がしますね」

 

「お前さん商売上手だよな・・・さてと、お前が雨宮 蓮だな?」

 

「お世話になります」

 

「ふうん・・・佐倉惣治郎だ。1年間、お前を預かる事になってるついて来い。瞭太、店番頼むぞ」

 

「うぃーっす」

 

惣治郎は蓮を連れてルブランの屋根裏部屋に連れていった。

 

 

 

パルテナ

『遂に出会いましたね』

 

ナチュレ

『この世界のジョーカーの名前はスマブラ界のジョーカーと同じ名前じゃの』

 

ハデス

『確かこの喫茶店の屋根裏部屋って汚いよね~♪』

 

「掃除くらいは手伝うか」

 

 

瞭太はコーヒーカップを洗いまだ力を持ってないジョーカーを思った。

 

 

 

 

 




スマブラキャラでヒロインはいますよ。

ちなみに前作の作品でまだスマブラキャラのヒロインは登場してないので教えません。(^。^;)


ただし今回はペルソナキャラがメインのヒロインなので!!そこは間違えないでください。


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4月9日の掃除

 

 

惣治郎に屋根裏部屋に連れてこられた蓮はルブランの屋根裏部屋が蓮の部屋だった。

 

「片付けは自分でやれよ。まぁ もしかしたら瞭太が手伝うかもしれんがな。店を閉めたら俺は引き上げる。夜は1人になるが、悪さすんなよ騒いだら放り出すからな」

 

「わかった」

 

 

惣治郎は蓮を見て話し出した。

 

 

「一応、事情は聞いてるよ。確か【男に言い寄られてる女を庇ったら、男が怪我をして、訴えられた】だったな?大人相手に余計な事をするからだ。怪我をさせたのは事実だろ?それで前歴がついたお前は晴れて地元の高校を退学処分で裁判所の指導で転校と転居を迫られ両親もそれを承諾。・・・簡潔に言えば厄介払いされて此所に来た訳だ。それと余計な事は言うなよ、これでも客商売だからな。大人しく1年間過ごすんだぞ、そうすれば観察は解けるからな」

 

 

「観察?」

 

蓮は何の観察なのか分からなかった。

 

「保護観察だよ。来年の春までの1年間。問題を起こせば少年院送りだからな」

 

 

つまり蓮は悪さをしないで1年間は大人しくしなければならない。まぁ大人しく過ごすには無理があるが・・・。

 

「それと明日は【シュージン】に行くからな」

 

「シュージン?」

 

蓮はまた、疑問を浮かべると別の声が乱入してきた。

 

「【秀尽学園高校】って言わないと通じないっすよ親っさん」

 

声の主は瞭太だった。

 

「俺も秀尽学園高校の学生なんだよ。恐らくお前は明日は先生方に挨拶参りだと思うよ」

 

「瞭太の言うとおりだ。はぁ・・・せっかくの日曜日だってのによ。そうそう届いたお前の荷物、置いといたからな」

 

惣治郎は店に戻っていった。

 

「そんじゃ汚い屋根裏部屋の掃除を始める前に改めて自己紹介しますか。俺は池谷 瞭太。秀尽学園で2年生だ。同じ年みたいだし瞭太って呼んでくれ」

 

「雨宮 蓮だ よろしく。俺も蓮で良いよ」

 

「よろしくな蓮。お前の事情はコッソリ聴いたが、お前を冤罪にした奴は絶対に天罰がくだるからな」

 

「ははっ。ありがとう」

 

瞭太と蓮は二人で掃除を始めた。

 

昼頃に始めた掃除はすっかり暗くなり夜になった。

 

「ほほう。ちょっとはマシになったな」

 

「使わない部屋とはいえ汚すぎっすよ親っさん」

 

「そんな使う予定は無かったからな。とりあえず蓮、今日からお前の部屋は此処だから どうせやることないからさっさと寝ちまえよ?もう店は閉めちまうからな」

 

「そんじゃ蓮。また会おうな」

 

瞭太は屋根裏部屋から去っていった。

 

「・・・アイツの両親は既に他界しちまってな」

 

「え?」

 

「アイツの両親が残してくれた莫大の遺産で生活が出来ている。面倒見が良いから困った時に相談してもらうんだな」

 

そう言い惣治郎も屋根裏部屋から去っていった。

 

 

 

 

 

 

 

~四軒茶屋の古びたアパート~

 

 

「始まるのか遂に・・・」

 

 

此所は瞭太が住むアパートである。

 

 

そして瞭太は怒りが現れてた。

 

 

「秀尽学園の校長・・・クズだな」

 

メデューサ

『あの男は自分に面倒事が無いようにしているクズだ。あの蓮って男も何をされるか分からんな』

 

「俺と同じクラスになれればいーんだけどな」

 

パルテナ

『瞭太は今 秀尽学園のバレーボール部の顧問について調べてるんですね。・・・気をつけてくださいね』

 

「了解ですパルテナ様。・・・こりゃ腐った連中が跋扈している世界だな」

 

瞭太は布団を敷いて眠った。

 






ゲームと同時進行に書いていきます!


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4月11日の秀尽学園


蓮は現在、カモシダパレスに初めて向かった辺りの話です。

つまり、今回の蓮は名前だけの存在です。


 

瞭太は朝早くから秀尽学園に向かっていた。何しろ今日は日直なのだからだ。

 

「だからって昨日の脱線事故の影響が朝まで続いてるなんて思っても無かったぜ」

 

ハデス

『誰にも分からない音速のスピードで学園に来たもんね~♪』

 

 

現実でも瞭太はスマブラファイター達の能力は使えるので瞭太は電車に乗らないで走って来た。

 

そもそも四軒茶屋から秀尽学園高校まで向かうには地下鉄で【四軒茶屋駅】に乗り【渋谷駅】で降りて渋谷駅の銀坐線に乗り換えて銀坐線の【蒼山一丁目駅】に降りて数分歩けば秀尽学園高校に着くのだ。

 

 

ちなみにハデスが言ってる事は瞭太はソニック・ザ・ヘッジホッグの能力で電車に乗らずに走って秀尽学園高校にやって来たのだ。かかった時間は約5分。

 

「・・・そいえば蓮の奴、秀尽学園まで道が分かるかな?」

 

ナチュレ

『流石に現代科学のスマホがあるなら大丈夫じゃろ』

 

 

 

 

しかし・・・蓮は学園に来なかった。

 

 

 

「四時間目の授業が始まって何で来ないんだぁぁぁ!?」

 

 

瞭太は頭を抱えていた。

 

「ねぇ知ってる今日来る転校生。前歴持ちだって」

 

「やだ、だから平然と遅刻してる訳ね」

 

「何で同じクラスなのかしら」

 

瞭太のクラスに転校する事になった蓮だったが、四時間目の授業が始まるのに未だに秀尽学園に来なかった。

 

 

「もしもし親っさん?蓮は未だに学園に来てねえよ」

 

瞭太はスマホで惣治郎に電話をしていた・・・先生に見つからないようにトイレで・・・。

 

「マジか?アイツ何処をほっつき歩いてんだ!」

 

「流石に四軒茶屋から渋谷で蒼山一丁目までの道のりは土地勘が無い蓮には厳しかったんじゃないんですかね?」

 

「はぁ・・・初日からやってくれるぜ。・・・ところでお前さん授業はどうした?」

 

「トイレに入って親っさんに電話をしてるじゃないですか」

 

「さっさと授業を受けろ!」

 

そう言い惣治郎は電話を切った。

 

パルテナ

『パルテナレーダーで雨宮 蓮の居場所を見つけましたよ』

 

「パルテナレーダー?そんな技ありましたっけ?」

 

パルテナ

『いいえ?言ってみただけですよ』

 

「んがっ!?」

 

思わずズッコケる瞭太だった。

 

パルテナ

『とは言え、雨宮 蓮の居場所は特定してますけど・・・秀尽学園高校の中にいるみたいなんですよ』

 

「は?学園の中にって・・・あ・・・【パレス】って奴に迷い混んだ訳だな」

 

事前にスマブラのジョーカーから【パレス】の説明を聞いていた瞭太は蓮が何処に行ったか把握できた。

 

「それじゃ誰かが秀尽学園高校を歪んだ欲望の【パレス】を作った訳か」

 

パルテナ

『そのようですね。とりあえず貴方は授業を受けたらどうですか?』

 

ナチュレ

『どのみち蓮は前歴持ちの転校生って噂が立ってるしのぉ』

 

「・・・いくら何でも噂が早すぎるだろ」

 

ハデス

『瞭太くんだったら予想はついてんじゃないの~♪』

 

「ついてるねハデスのおっさん。間違いなく・・・」

 

瞭太が見る先には・・・

 

「そら!ゆくぞ!!」

 

 

 

「あの変態クズ教師だな」

 

 

 

鴨志田 卓がいた。

 

 



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4月11日の学園生活

蓮くん無事に秀尽学園に到着しました!


四時間目の終了した昼休みに雨宮 蓮と金髪の男子生徒 坂本 竜司が登校してきた。

 

「ようやく来たか!」

 

「あっ・・・瞭太」

 

「流石に土地勘が無さすぎたのが悪かったかもしれないな。まぁ遅刻してしまった事実は事実だから仕方ないぜ。職員室に行くぞ、川上先生が待ってるからな。ついて来い職員室は2階にだから案内するぞ」

 

瞭太は蓮を連れて職員室に向かう。しかし蓮の噂があちこち聞こえていた。

 

「見てよ例の転校生よ」

 

「犯罪者に変わりないだろ?」

 

「関わりたく無いぜ。アイツも関わって大変だな」

 

蓮と話してる瞭太に同情の声もあがるが、瞭太は無視した。

 

「気にすんな蓮。噂は所詮 噂だ言わせておけばいい」

 

「・・・わかった」

 

 

瞭太と蓮は職員室に着いて職員室に入った。

 

「失礼します」

 

「失礼します」

 

瞭太と蓮は二人の担任の元に向かった。

 

「川上先生。雨宮くんを連れてきました」

 

 

川上貞代

 

秀尽学園高校の国語の担当教師で瞭太と蓮の担任である。

 

「はぁ・・・初日から半日遅刻って説明してくれる」

 

蓮はこの時の解答に迷っていた。瞭太はパルテナ達の力経由で蓮の状況を知っていたが摩訶不思議の出来事なので本当の事を言っても信じてもらえないのが目に見えてるのだ。

 

「すみません。道に迷いました」

 

単純な言い訳だが、蓮は道に迷ったと答えた。

 

「道に迷ったなんて時間?もう昼休みよ?」

 

「すみません先生。流石に雨宮くんは一昨日にやって来た ばっかなので、道が慣れてないのも仕方無いと思います」

 

瞭太はフォローに入る。

 

「池谷君の言うとおり慣れてないのは本当でしょうけど、いくらなんでも遅れ過ぎよ。ちゃんとしてよね昨日、念を押されたでしょ?・・・というか、あの坂本君と一緒にいて補導されたって聞いたけど?」

 

「(竜司と一緒にいたのか・・・)先生、【あの坂本君】って言っても雨宮君は知らないと思いますよ」

 

「はぁ・・・それもそうね。関わらないでよ?彼は問題児なんだから。彼も部活で陸上に打ち込んでた頃はああじゃなかったのに・・・まあいいわ。休み時間もうすぐ終わるし、昨日の地下鉄事故の影響で今日は五時間目までだから授業の前に自己紹介してもらいますからね」

 

川上先生は立ち上がり蓮を連れ出した。

 

「池谷君は・・・どのみち同じ教室だからこのまま着いてくるわね」

 

「流石にボイコットしませんって」(・・;)

 

教室に向かう途中、川上先生は思い出したように蓮に話す。

 

「ところで自己紹介なんだけど、嘘でもいいから真面目にね?余計な事は絶対に言わないで」

 

そう言い再び歩き出す。

 

「先生なりに心配してるさ。・・・とりあえず覚悟は決めた方がいいぞ。どういう訳か蓮の事が学園中に噂になってるからよ」

 

「・・・わかった」

 

 

蓮は覚悟を決めて自分の教室に向かった。

 

 



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4月11日の午後

同時進行でやってるとゲームが中々進まないぜ

( ;∀;)


「いきなり遅刻とかヤバいだろ」

 

「普通に見えるけどね」

 

「目ぇ合わすと殴られるかもよ?」

 

 

「(う、うるせぇ・・・テメェら少しは黙っとけよ!)」

 

 

予想通り蓮が教室に入るとクラスメート達が、ざわざわと聞こえるように蓮の事を言う。

 

 

「静かに」

 

 

川上先生の一言で全員が静かになった。まぁ先生なのでそりゃ静かにするのは当たり前である。

 

「転入生を紹介します。雨宮 蓮 君。今日はその・・・【体調不良】という事で午後から出席してもらいました。それじゃあ皆に一言をお願い」

 

蓮は普通に自己紹介した。

 

「雨宮 蓮です。宜しくお願いします」

 

普通に自己紹介したのに、ぼそぼそ言う者もいる。

 

「おとなしそうに見えるけど、怒ると怖そうね」

 

「だって【傷害】でしょ」

 

川上先生は先生である立場なので話を切り替えるように席の場所を言う。

 

「席は・・・えっと・・・空いてる彼処ね」

 

川上先生が示した場所は・・・

 

「おう!此方だ!此方!!」

 

 

瞭太の隣であった。

 

 

「悪いんだけど池谷君。今日は教科書を見せてあげて」

 

「分かりました」

 

瞭太が返事すると近くの女子が話し出す

 

「良かった池谷君の隣で」

 

「池谷君も可哀想だね」

 

「(マジでうるせぇな!!)」

 

ナチュレ

『落ち着くんじゃ。こんな奴等に耳を傾けていると身が持たんぞ』

 

「分かってるよナチュレ。・・・俺は池谷 瞭太だ宜しくな。蓮、初対面のフリしとけ。

 

分かった・・・宜しく」

 

「おう!俺も先月転校したばっかなんだ!お互い転校生同士宜しくな!」

 

 

「うわ・・・池谷の奴。よく話し掛けれるな」

 

「肝がデカいのか、ただの馬鹿なのか」

 

「(ブチコロス!!)」

 

 

瞭太はイライラしながら五時間目の授業を始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~放課後~

 

 

「蓮、一緒に帰ろうぜ」

 

「あぁ・・・うっ!?」

 

蓮は急に頭痛がした。

 

「どうしたの?」

 

丁度 川上先生が異変に気づいてきた。

 

「(今・・・一瞬だけ廊下が城に見えたぞ)」

 

実は瞭太も蓮が見た光景が見えたのだ。スマブラの力を持ってる瞭太はパレスに入ってなくても感じ取れたのだ。

 

ハデス

『ジョーカーの能力が使えるもんね。まぁこの世界のペルソナ能力とは大きく違うけどね』

 

「物理攻撃でどうにかなる世界だもんなスマブラの世界」

 

ハデスと瞭太の会話をしてる中で蓮と川上先生の話は進んでいた。

 

「寄り道しないで帰りなさいね、佐倉さん怒ってたわよ。それと坂本君、彼には・・・って噂をすれば」

 

三人の元に坂本 竜司がやって来た。

 

「何の用?補導されたって聞いたけど?」

 

「るっせえな。何でもねえよ」

 

坂本が瞭太と蓮の元に小さな声で話した。

 

瞭太、そいつ連れて屋上に来てくれ

 

りょーかい

 

 

実は瞭太は坂本と話す仲なので、互いに信用信頼してるのだ。

 

「池谷君も先月に言ってたけど余り関わらないでね」

 

「分かりました」

 

川上先生が職員室に向かった方向に今度は階段から二人の男がやって来た。

 

「何であんな生徒を編入させたんですか?早速、坂本とつるんでましたよ。前歴のある生徒と暴力事件の張本人だ。これじゃ私がいくら学園に貢献しても意味が無いですよ」

 

「そう仰らずに・・・」

 

秀尽学園高校の校長とバレーボール部の顧問の鴨志田 卓だった。

 

「この学園は鴨志田くん頼み。貴方はうちの学園の華です。ただ、華の裏で地道の積み上げも必要なんですよ」

 

「(偉そうな事は言ってる癖にテメェは他人任せの無能デブだろうが!)」

 

瞭太の中で校長は他人任せのクズとみなしている。

 

「校長も心労が絶えませんな。そういう事でしたら結構。これからもご期待には応えてみせますよ」

 

 

そう言い校長と鴨志田は話が終わり道を別れた。

 

「・・・やってる事を黙認してるクズ校長と変態顧問が偉そうな事を言いやがって。・・・さてと蓮。竜司が屋上に来てくれって言ってたから屋上に案内するぞ」

 

 

 

瞭太と蓮は坂本 竜司と話をするために屋上に向かった。

 

 

 

 



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4月11日の終わり

年末が近いから仕事が忙しくなってきた(;゚∇゚)


瞭太は蓮を屋上に連れて竜司の元にやって来た。

 

「よーっす!竜司!連れてきたぞ」

 

「悪いな呼び出して・・・瞭太は少し席を外してくれないか?」

 

竜司は蓮だけに話をしたいようだ。

 

「呼び出しておいて俺は除け者かい!・・・まぁ良いけど、入口に誰か来ないか見張っておくぜ」

 

瞭太は蓮を残して屋上から出ていった。

 

「悪いな呼び出して。川上に言われてんだろ?俺に関わるなとかでさ」

 

蓮は先程、川上先生に言われた事を的中した竜司に驚きを隠せなかった。

 

「何故 分かったんだ?」

 

「やっぱりな・・・けどお互い様だな。お前の噂は聞いたぜ【前歴】あるってな。どうりで肝が太い訳だ」

 

「ところで瞭太を除け者にした理由って・・・」

 

「あぁ。あの出来事を覚えてるか?城のアレ」

 

「覚えてる」

 

「だろうな。瞭太が聞いた所で話が分からないオチだ」

 

竜司は蓮と二人で話すようにした理由は二人が異世界に迷い混んだ話であった。・・・実際に言うと瞭太は異世界(スマブラ)からやって来た人間なので二人の話は理解するであろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やはりジョーカー(スマブラの)が言っていた【パレス】って世界に迷い混んでたんだな」

 

瞭太は入口に耳を傾けて蓮と竜司の話を聞いていた。

 

パルテナ

『お気づきだと思いますけど、この世界の物語は既に始まってますね』

 

ナチュレ

『瞭太もそろそろ介入しなければのぉ』

 

ハデス

『面白くなってきたね~♪』

 

「本当に面白くなってきたぜ・・・ん?」

 

瞭太は再び、蓮と竜司の会話に耳をたてる。

 

「そいえば蓮は瞭太と仲が良いな転校初日で」

 

「一昨日に来た時に会ったばかりだ」

 

「先月に転校してきたアイツは不思議な奴だよ。俺のような問題児に平然と話してくるし・・・まぁそのお蔭で久々に気さくに話できる相手が出来たけどな」

 

「俺もこの学園だと今は頼りになる同級生だ」

 

「ほうほう・・・言ってくれるね二人とも」

(*-ω-)

 

瞭太は喜んでいた。

 

「じゃあな。また会おうぜ」

 

 

竜司は蓮に別れの挨拶をして扉に向かってきた。

 

「話は終わったのか?」

 

「あぁ。悪いな除け者にしちまって」

 

「気にすんな。そんじゃ竜司また明日な」

 

「おう!じゃあな!」

 

竜司は瞭太に挨拶をして去っていった。しばらく待ってると蓮がやって来た。

 

「そんじゃ俺達も帰りますか・・・親っさんに土下座覚悟で謝らないといけない気がするけどな」( ̄~ ̄;)

 

事情があるにせよ初日に やらかした事実な為に二人は重い足取りでルブランに向かった。

 

 

 

 

~喫茶店ルブラン~

 

「蓮・・・覚悟は出来てるか?」

 

「出来てる・・・行こう」

 

瞭太がルブランの扉を開けるとしかめっ面の惣治朗が蓮を見て言った。

 

「おい、学校から連絡があったぞ!初日から半日もサボったって?」

 

「ごめんなさい」

 

「ったく。朝ちゃんと起きたと思ったらコレだぜ」

 

「親っさん、今回だけは余り怒らないで下さい。昨日は車で学園まで行ったのは聞いてますけど、流石に昨日の事故の電車の遅れと土地勘に慣れてない蓮に案内無しで厳しかったので許してください」

 

瞭太は土下座とはいかないが、姿勢正しい角度の礼をして惣治朗に言った。

 

「はあ・・・瞭太の言い分にも一理あるからもう何も言わないが、とにかく大人しくしてろよ?何かあったら人生終わっちまうんだからな」

 

「はい。すみませんでした」

 

「ならいい・・・ん?どうした?」

 

話の区切りが ついたところで惣治朗に電話が掛かってきた。

 

「・・・あぁ。今 店を閉めた所だ。ちゃんと30分で行くってば」

 

惣治朗は携帯電話のマイク部分を押さえて相手に聞こえないようにして蓮に言う。

 

「何ボーッとしてんだよ。さっさと上がって早く寝ろ!・・・違うって、男だよ。・・・瞭太?いや瞭太とは別のバイトだ」

 

「(あぁ・・・やっぱりあの子(・・・)からの電話か)」

 

この1ヶ月で瞭太は【とある人物】に会って多少は話はする仲になってる・・・余り会ってないが・・・

 

「だから瞭太とは別のバイトだから。瞭太のシフトは知ってるだろ?」

 

「そんじゃ蓮また明日な。明日は一緒に登校しような?」

 

「あぁ。また明日」

 

蓮は屋根裏部屋に向かった。

 



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4月12日の1年生


名前は出ませんが彼女の登場です


「おーい!蓮!!」

 

地下鉄の四軒茶屋駅で蓮を待っていた瞭太は蓮を呼んだ。

 

「おはよう!」

 

「おはよう。待ってたんだ?」

 

「あぁ。また何かあったらいけないしな」

 

二人は雑談しながら秀尽学園高校に向かった。

 

「よろしかったら座ってください。すぐに降りますから」

 

乗り換えた電車で二人は目の前におばあちゃんに席を譲る秀尽学園の生徒を見ていた。

 

「そう?じゃあ・・・」

 

「どっこらせっと!」

 

おばあちゃんが座ろうとしたが瞭太が割り込むように座った。

 

「な、なんという身のこなし・・・じゃなくて、すみません、その席は・・・」

 

「(そういう事か・・・)」

 

蓮は瞭太が突然割り込んだ理由を納得した。

 

「分かっているよ。ごめんね婆ちゃん急に座って、はい、どうぞ!」

 

瞭太は立ち上がって、あるサラリーマンの目の前に立った。

 

「ありがとうね」

 

おばあちゃんは瞭太が退いた後に問題無く座れた。

 

「・・・チッ!」

 

「(ざまあみろ!アッハッハッハ!!)」

 

 

 

二人は蒼山一丁目に降りると先程の秀尽学園の女子生徒が話しかけてきた。

 

 

 

「あの!さっきはありがとうございました」

 

「俺は何かしたか?婆ちゃんに酷い事をしたしか無いけど?」

 

「よく言う、俺達の近くにいたサラリーマンが割り込んで座ろうとしてたじゃん。瞭太はそれに気づいて割り込んで座ったんだろ?」

 

そう、瞭太と蓮の近くにいたサラリーマンが割り込んで座ろうとしたので瞭太はそれに気づいて逆に自分が割り込んで座り、直ぐにおばあちゃんに席を譲るが、わざとサラリーマンの目の前に立って壁になって、おばあちゃんが安心して座れるように仕組んだのだ。

 

 

「あのサラリーマン舌打ちしてたけど、心で俺は【ざまあみろ】って嘲笑ってやったわ」

 

「思った以上に瞭太って腹黒いな」

 

「クズの外道だけだ腹黒くなるのわな」

 

「それでもお婆さんの為にしてくれた事に変わりないですよ。お二人は秀尽学園の2年生ですよね?私、1年なんです。ちゃんと事情があって行動をして失礼な事をしたので」

 

「気にしなくていいよ」

 

「いえいえ、そう言う訳にもいきません。改めて先程はありがとうございました。それでは失礼します」

 

そう言い赤いリボンを着けた秀尽学園の女子生徒は去っていった。

 

 

 

二人は難なく秀尽学園高校について授業を受けた。

 

蓮は少しだけ秀才の為に授業に担当教師に指名された時は当たっていて回りの生徒は少し見直していた。

 

 

 

~放課後~

 

「そんじゃ蓮。俺は急用で早めに先に帰るな」

 

瞭太は蓮にそう言い帰ろうとするとある男の声が聞こえた。

 

「よう、高巻じゃないか」

 

バレーボール部顧問の鴨志田と瞭太と蓮のクラスメートの高巻 杏だった。

 

「帰り、乗って行くか?近頃、事件とかで物騒だしな」

 

「いえ、今日はバイトで撮影があって、夏の特集号で外せなくて・・・」

 

「おいおいモデル業もいいが、ほどほどにな」

 

「ご心配かけて、すみません」

 

「そうそう。例の転校生、気をつけた方がいいぞ。前歴のある奴なんだから、お前にもしもの事があったらな」

 

「(気をつけるのは今後のお前の人生なんだがな!)」

 

瞭太は聞き耳を立てながら鴨志田に心で暴言を吐くのであった。

 

 




この電車のサラリーマンに殺意が沸きましたね
(-_-#)


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4月13日の球技大会

ストップが半端ないな。

ですが失踪しません。


ベレト&ベレス参戦(後ソティス)

そしてソティスもパルテナ達の会話に参戦。


「オーッス!蓮!」

 

瞭太は登校中の蓮を見かけて声を掛けた。

 

「おはよう」

 

「今日は球技大会みたいだから竜司と行動しとけばいいよ」

 

「分かった」

 

ちなみに瞭太は今回の球技大会である事をしようとしていた。

 

 

~秀尽学園体育館~

 

瞭太は球技大会では教師チームとバレーボール対決を行っていた。

 

ナチュレ

『完全に鴨志田の奴を煽てるような試合じゃな』

 

「全くだよ、回りの連中を見てみろよ。やる気無しが半端ない」

 

ハデス

『とりあえず瞭太くん。瞭太くんはどうするの?』

 

「・・・体罰を黙認してるクズ教師達に天誅くだしてやるよ」Ψ(`∀´)Ψケケケ

 

 

瞭太の目的は勝利ではなく鴨志田に鉄槌を下すようだ。ささやかな鉄槌を・・・

 

パルテナ

『来ますよ瞭太』

 

「(ばっちこーい!)」

 

 

 

蓮と竜司は外野で試合を見ていた。

 

「瞭太の奴、試合に出されてるけど大丈夫か?」

 

「多分大丈夫だと思う。と言うより瞭太の顔が何かしら企んでいたんだ」

 

「企んでいたって鴨志田の奴はあれでも元金メダリストだぞ」

 

 

瞭太は蓮と竜司が会話してる最中、フィールドに入って構えていた。

 

「(鴨志田をヨイショするワンマンショーならば、そのワンマンショーを俺に変えてやるだけだ)」

 

「いくぞ!」

 

鴨志田が瞭太目掛けて強力なサーブを打った。

 

「(Wii fitトレーナー以下だな)よっと!!」

 

スマブラファイターのWii fitトレーナーの横必殺技のヘディングが強力な為に鴨志田のサーブは何とも思わなかった。

 

「なっ!?」

 

しかも、そのまま相手に打ち返した。鴨志田を含めた教師チームは打ち返されるとは思っても無かったらしく打ち返したボールに誰も反応が出来なかった。

 

パルテナ

『先ずは1点ですね』

 

「よし!次は此方のサーブか」

 

しかし瞭太の怒濤の嫌がらせと言う名のバレーボールは始まったばかりだった。

 

「バイキルト」ボソッ

 

勇者のコマンド選択で攻撃力をあげた。

 

ハデス

『うわ~地味な嫌がらせだね~♪だがそれがいい!』

(。-∀-)

 

ナチュレ

『ハデスにとって面白くなればいいもんじゃろ』

 

メデューサ

『とはいえ、同情するつもりは無いがな』

 

そして・・・

 

「アタックNo.1!!」

 

バチン!!

 

瞭太のサーブが1人の教師に目掛けて打った。

 

「任せてください!」

 

サーブを打ち返そうとしたが無理だった。

 

「がっ!?」

 

あまりの重いサーブで打ち返せなかったのだ。しかもバイキルトをした状態のサーブなので強烈に痛い。

 

「鴨志田先生!!」

 

打ち返せなかったとはいえ、コートの外には出てなかったボールを他の教師がフォローして鴨志田にトスをした。

 

「よし!そおりゃ!!」

 

トスされたボールを鴨志田がスパイクを打ち込んだが・・・

 

「あらよっと」バシンッ!

 

「へぶっ!?」

 

瞭太が飛んでブロックをし、ブロックで跳ね返ったボールは鴨志田の顔面に当たった。しかもバイキルトが掛かった状態のブロックで・・・

 

ナチュレ

『お主やることがエグいの』

 

 

「最高の褒め言葉でっせ」

 

 

このやり方の戦術で瞭太のチームは鴨志田の教師チームに敗北を与えた。しかし最後まで瞭太のチームのバレーボール部員は鴨志田に恐れていた。



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体罰の証拠探し





 

試合が終わり瞭太は竜司と蓮と行動していた。

 

 

「だははははは!!ざまあねえぜ鴨志田の奴!!」

 

試合の結果で竜司は爆笑していた。

 

「鴨志田の目立つ為のワンマンショーって思ってたけど・・・顔面にボールが当たった光景が・・・だははははは!!」

 

「笑いすぎだろお前」(・・;)

 

「はー・・・はー・・・そんじゃ鴨志田の奴隷(・・)になってる奴等を探しにいくか」

 

「奴隷?」

 

瞭太は竜司の言葉に疑問を持っているが瞭太は現状を知ってるので合わせている。

 

「(そうだ!瞭太はあの世界(パレス)の事はしらないんだった!)」

 

「(気をつけて発言した方がいいぞ竜司)」

 

「(ああ、気をつける)」

 

「なあ?鴨志田先生は体罰の噂があるって聞いたけど本当か?」

 

瞭太は話を進ませる為に目的を言う。

 

「え?ああ・・・とは言え決定的の証拠は無いからこれからバレー部に話を聞きに行く」

 

瞭太と竜司と蓮は最初に瞭太と蓮のDクラスから情報を集めに向かった。

 

 

瞭太は廊下にいた新聞部の女子生徒に話をかけた。

 

「ねえキミ?バレー部の事で何か情報とかある?」

 

 

新聞部女子生徒

「えっ・・・池谷くん残念だけど無理だよ。バレー部の事を調べようとすると上から圧力をかけられるから。・・・あまり詮索しない方がいいよ?」

 

 

「そうか・・・ありがとう」

 

 

パルテナ

『完全に体罰の噂はクロですね』

 

ナチュレ

『元々、教師の連中が黙認してるからのぉ』

 

ハデス

『とはいえ証拠が無いから、手は出せないんだよね~』

 

メデューサ

『権力と言う物は厄介極まり無いな』

 

 

「・・・ソティス?お前はどう思う?」

 

瞭太は1月29日に参戦したベレト&ベレスで最後の切り札で登場するソティスもコブーの小説ではパルテナ達の用に会話に参戦である。

 

 

ソティス

『真実じゃったらベレトとベレスが怒り狂うのが目に見える』

 

「まあ教師をしていた二人はね・・・っと蓮達が戻ってきた」

 

瞭太は会話を中断して蓮達に話を聞きに行く。

 

「どうだった?」

 

「無理だった」

 

「ああ、アイツのケガを見ろよ!フツーじゃねえぞ!!それでも認めないとか・・・クソッ!この調子じゃ球技大会が終わってしまうぞ」

 

「時間が無いから手分けして探すか?」

 

蓮が提案をする。

 

「その方が早いな。覚えてる限り3年のC組にバレー部がいた。ソイツも恐らく酷いケガをしてるから分かると思うぞ。俺は部活前の実習棟にいるバレー部に聞いてくる」

 

「おお!此方は任せとけよ!」

 

瞭太は蓮と行動をして3年C組のクラスに向かった。

 

 

「(ん?あれって高巻さんとバレー部の鈴井さん?)・・・蓮、俺は別のクラスで聞き込みしてみる」

 

 

「分かった」

 

 

 

蓮は3年C組に向かった。

 

 

 

「杏のクラスの転校生、酷い言われようだね・・・池谷君じゃない人」

 

「ほんっと噂とかくだらない!どんどん尾ひれついてるし」

 

「大丈夫かな?気にしてないといいけど・・・池谷君も転校生と一緒にいるせいで変な噂が出てるし」

 

「もう、また人の心配ばっかり・・・とは言え、そういうとこ志帆らしいけどね私の時も、そうだったしさ。・・・ところで何で池谷君の事で話が出てるの?」

 

「う、うん。実は1か月前から部活でケガをした時に手当てして貰って話をする仲なんだ」

 

「まあ池谷君らしいね。私のクラスでよく話をかけにくるのも池谷君だし」

 

 

瞭太、ちゃっかり彼女達と信頼と信用を作るのであった。

 

 

「オイッスお二人さん!元気~♪」

 

「あ、池谷君」

 

「噂をすればなんとやらだね」

 

「何の噂をされてたか知らないけど、酷い噂じゃない事を祈るよ」( ̄~ ̄;)

 

 

「酷い噂じゃないよ」

 

杏が笑いながら瞭太に言う。そんな自然な感じで瞭太は鈴井志帆に本題を聞く。

 

「噂で思い出したけど鈴井さん単刀直入に聞くけど・・・体罰されてない?」

 

「っ!・・・ううん。されてないよ、手当てしてもらったケガの時もバレーで出来たケガだし」

 

「(顔が一瞬強ばったな・・・とは言え、バレた時の報復を恐れてるな)・・・そっか。困った事があったら相談してよ、我慢するのは良くないからね」

 

 

「う、うん。ありがとう」

 

「高巻さんも何か困った事があったら相談してよ!」

 

「ありがとう。私は大丈夫よ」

 

 

 

 

ピンポンパンポーン♪

 

 

『全校生徒の皆さんにお知らせします。全ての試合が終わりましたので速やかに下校の仕度を・・・』

 

「それじゃ私は行くね」

 

鈴井は瞭太と杏と別れた。

 

 

「(やれやれ時間切れか・・・蓮達と合流するか、中庭集合ね)」

 

「池谷君。ちょっといい?」

 

「ん?いいけど・・・さっきの相談事?鈴井さんの前で言えなかったとか?」

 

「それも、そうだけど。中庭の自販機で話すわ」

 

 

瞭太は杏に連れられて中庭の自販機に向かった。

 

 

「単刀直入に聞くけど・・・鴨志田先生に何をするつもり?」

 

「(本当にストレートに聞くね~)・・・その言い方だと鴨志田先生はヤバい教師なの?」

 

「・・・池谷君には良くして貰ってるから一応、忠告しておくよ。何をしようとしても皆は協力してくれないよ」

 

そう言い残して杏は去っていった。

 

 



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情報集めの結果


急に執筆欲が出てくるのは何故なのだろう?


前の話でもありましたが、新キャラのソティスもパルテナ達の用に会話に参戦します。


 

瞭太は中庭の自販機で蓮と竜司と合流して話をしていた。

 

「俺の所はダメだった。お前らは?」

 

「同じくダメ。バレー部の鈴井さんにも聞いてみたけど何かしら躊躇ってたのは分かるが皆、鴨志田に恐れているね」

 

「俺は1年のバレー部から【三島先輩が特別な指導】って謎の言葉を聞いた」

 

「三島先輩が特別な指導?・・・三島って俺と蓮のクラスメートのバレー部だったな」

 

「確かにアイツ、いつもアザだらけだしな。三島が帰る前に話を聞こうぜ」

 

 

瞭太と蓮と竜司は急いで三島の元に向かった。

 

 

「三島、話があるんだけど」

 

「坂本!?それに雨宮と池谷まで!?」

 

「話をするだけだから、鴨志田から【指導】されてんだって?【体罰】じゃなくて?」

 

 

「ち、違いますよ!!」

 

 

「(何で敬語なんだよ)」( ̄~ ̄;)

 

ソティス

『それほど、こやつは鴨志田の奴に精神的に追い詰められてるのじゃろう』

 

 

「何をしているんだ?」

 

鴨志田が瞭太達の元にやって来た。鼻の穴にティッシュを詰めて・・・。

 

「・・・・・」( ;゚;ж;゚;)ブッ!

 

瞭太のブロックで顔面にボールが当たった鴨志田はどうやら鼻血が出たようだった。

 

ナチュレ

『アーッハッハッハ!!愉快じゃ!!愉快じゃ!!』

 

ハデス

『元 金メダリストが鼻の穴にティッシュ詰めてるよ!アーッハッハッハ!!』

 

メデューサ

『お前ら笑いすぎだろ』プルプル

 

ソティス

『は、腹が!腹が痛いわ!!アーッハッハッハ!!』

 

パルテナ

『・・・・・』プルプル

 

 

神様達 大爆笑!!

 

 

「行くぞ三島」

 

「・・・はい」

 

 

鴨志田は体育館に向かった。

 

「クソッ!今に見てろよ」

 

「確信を得たぞ竜司。証人集めは無駄かも知れない」

 

「あ?何でだよ?」

 

「親も校長も黙認してる・・・そうだろ三島?」

 

「・・・ああ。知ってて黙認している」

 

「う、嘘だろ・・・」

 

迷惑(・・)だよ。こっちの気もしらないで!!」

 

 

 

「あ?何を言ってんだオマエ?」

 

瞭太は急変して三島に言う。

 

「迷惑か・・・それなら三島。何でお前は蓮の噂を裏サイトに流したんだ?(・・・・・・・・・・・・・・)

 

「っ!?・・・な、何の事だよ?もう俺は行くよ!」

 

 

三島は逃げるように体育館に向かった。

 

「瞭太、今のは?」

 

「転校初日でお前の噂の拡散は早すぎだ。とは言え噂を流したのは三島だが、指示をした奴がいるのは確実だな・・・どうする竜司?」

 

「俺は他の奴等を説得してみる。今の所はそれしか手がないしな」

 

「そうか・・・蓮の立場上があるからこれ以上は詮索は出来ないから俺達は先に帰るな」

 

「あぁ。また明日な」

 

 

瞭太と蓮は四軒茶屋に帰宅した。

 

 



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4月14日のビジョン




先に言います。志帆の飛び降りは阻止しますよ。


今回の話は原作改変です!!

蓮の立ち位置が瞭太になってます。


 

瞭太は中庭の自販機で二人の女子の話をこっそり聞いていた。高巻 杏とバレー部の鈴井志帆である。

 

「(おいおい、昨日無かったアザがあるじゃねえかよ)」

 

パルテナ

『あのアザはボールで出来るアザじゃないですよ』

 

メデューサ

『あからさまに殴った後に出来るアザだな』

 

 

流石に大乱闘の戦士達は日頃から大乱闘をしてる為にケガの仕方の見分けに関しては一流である。

 

「(体罰は確定だけど全員がビビって何もしないか)」

 

 

しばらくしてると杏と志帆は別れた。

 

 

「こりゃ厄介極まり無いぜ全く」

 

 

瞭太は蓮と竜司に会わずに四軒茶屋に向かった。

 

 

 

 

~駅前広場~

 

 

「ん?」

 

 

瞭太が横を見ると杏が電話をしていた。

 

「いい加減にしてもらえません!?本当に体調が悪いって・・・ちょっとそれ!?先生、話が違う!志帆の事と話は別じゃないですか!」

 

 

「(会話の内容からすると相手は恐らく鴨志田だな)」

 

 

「あっ・・・志帆のスタメン」

 

電話が終わって杏はその場に座り込んだ。

 

「(はぁ~・・・)高巻さん大丈夫?」

 

「い、池谷君!?もしかして話を聞いてた?」

 

「あぁ・・・」

 

「趣味悪くない?」

 

「・・・何があったんだ?」

 

「別に何も・・・」

 

「何も無かったら泣く事がないだろ?」

 

杏の目には涙が浮かんでた。

 

「うっ・・・」

 

「とりあえず落ち着ける場所に行こう」

 

瞭太は杏を連れて移動した。

 

 

~とある店~

 

 

「話ことなんか無いわよ。ちょっと揉めてるだけだし」

 

「(相当に思い詰めてるな)鴨志田関連だろ?」

 

「・・・池谷君も噂くらい知ってるよね鴨志田先生のとの事、私とデキてるって皆 噂をしている」

 

「だけど奴とそんな関係じゃないだろ?」

 

「ええ。鴨志田から電話がかかってきたの。【番号を教えろ】って言われても誤魔化してきたのに・・・これから鴨志田の部屋に来いって・・・」

 

「は?おいおいそれって・・・」

 

「そいうこと」

 

そんな感じになった理由は鈴井志帆のレギュラーの為であった。今まで自分に言い聞かせてきた杏だったけど限界だった。でも鈴井志帆の為に友達の為に我慢していた。

 

 

「私、何を言ってるんだろ。池谷君と出会ってまだ1ヶ月しか経ってないのに」

 

「急に連れ出して悪かったな」

 

「ううん。悪いのは此方だし・・・池谷君て変な人だよね」

 

「突然どうした!?」

 

「悪い意味で言った訳じゃないよ。皆は私の事をシカトしてるのに池谷君は転校した時から私に話をかけてくるから」

 

「そりゃどうも。コミュニケーションは大事だからな蓮だって話せばアイツの事が分かるアイツは噂の人物じゃない・・・つーか尾ひれ付けすぎてバカげてるわ」

 

「そうよね・・・何となく思ってたんだ。噂が大げさすぎるって・・・雨宮君って何処と無く寂しそうって言うか居場所が無い感じっていうの。もしかしたら雨宮君もこの塲にいたら私と同じ感じだから、さっきの事を話をしそう」

 

「噂に流されて噂を信じる奴は愚か者だ」

 

「ほんっとにそうかもね。は~・・・アイツの気が変わってくれないかな?私の記憶とか、気持ちとか、全部無くなっちゃえば良いのに・・・そんな都合の良い事、起こる訳ないよね・・・」

 

「起こると思うよ」(´∀`)b

 

「マジレスやめてよ。後その顔も」

 

「やっと笑ったな」

 

「え?」

 

「高巻さんは笑顔が似合うよ」

 

「あ、あ、ありがとう///」

 

ナチュレ

『出た。瞭太のたらし』

 

パルテナ

『この世界でもヒロイン増えそうですね』

 

ソティス

『まだまだ増えると思うぞ』

 

ハデス

『瞭太くんは紳士だからね~♪だけど修羅場が起きやすい!!』

 

メデューサ

『満面の笑みで言ったなハデス』

 

 

「そろそろ帰るね。今の話、誰にも言わないでよ鴨志田を説得する方法考えてみるから。・・・ありがとね」

 

 

杏は去っていった。

 

 

「さてと俺も・・・ん!?」

 

 

ピキーン!!

 

 

瞭太はスマブラファイター全員の能力を使えるスマブラファイター。自動的にシュルクのビジョンが発動する時もある。

 

 

「(こ、これは!?)アカン!!」

 

 

瞭太はソニックの身体能力で秀尽学園高校に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

瞭太が見たのは鈴井志帆が鴨志田に襲われる光景だった。

 



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退学危機!?


原作改変。早めに退学のお知らせを受けます。


 

「うおおおおおおお!!」

 

 

瞭太は全速力で秀尽学園高校に走っていた。

 

 

「(間に合ってくれ!!)」

 

 

~秀尽学園高校~

 

三島が杏の友達、鈴井志帆に話をかけてた。

 

「鈴井・・・帰るの?」

 

「・・・なに?」

 

「鴨志田先生が呼んでる・・・体育教官室だって」

 

「っ!・・・先生、なんて?」

 

「知らない・・・伝えたから」

 

そう言い逃げるように三島は去っていった。

 

「・・・・・杏」

 

 

『困った事があったら相談してよ』

 

 

「池谷君・・・」

 

 

鈴井は体育教官室に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~秀尽学園高校 校門前~

 

蓮と竜司はモルガナに会って鴨志田をどうにかする方法を教えてもらったが危険な事だった。

 

「はぁ・・・やっぱり駄目だった」

 

もう一度、竜司はバレー部に説得を試みたが駄目だった。

 

「モルガナの言う事に賭けてみるか?」

 

「・・・ヘタしたら鴨志田が死んでしまうんだよな・・・ん?」

 

「瞭太?」

 

「どいて!どいてぇぇぇ!!」

 

秀尽学園高校付近にやって来た瞭太は通常のスピードになって走った。

 

「アイツ何があったんだ?」

 

「行ってみよう」

 

蓮と竜司は瞭太の後を追った。

 

 

~体育教官室~

 

 

パルテナ

『体育教官室はこの先です!』

 

「よっしゃああああ!!」ポチッ!

 

瞭太はスマホの録画ボタンを押した。念の為の証拠として

 

 

「やめてください!!」

 

 

体育教官室の入口から鈴井志帆の悲鳴が聞こえた。

 

 

「失礼します!!」ガラッ!

 

 

瞭太が見たのは鴨志田が鈴井の服を脱がそうとしていた所だった。

 

 

「何してんだよ!!」

 

 

瞭太は鴨志田の手を握り、鈴井の服を離させた。

 

「お前!ノックもしないで勝手に入ってきやがって!!」

 

「ノックもクソもねぇだろ!!アンタ教師が何をしてるんだよ!」

 

「教育指導だよ」

 

「はぁ!?何処がだよ!!」

 

鈴井はいつの間にか瞭太の後ろに隠れてた。

 

「チッ!うるさいな。本来なら高巻が来るつもりだったのによ」

 

「(っ!やはりあの時の電話はこの為だったのかよ!)」

 

瞭太だけではなく、鈴井も反応した。

 

「どういう事?杏が来るつもりって!!」

 

「・・・・・高巻さんと鴨志田の噂は、鴨志田の女になれば友達の鈴井さんはレギュラーなれるとかそう言い高巻さんに交際をしたんだろ」

 

 

「フン!アイツが俺の言う事を従ってれば良かったのにな」

 

「・・・許さない!」

 

「鈴井さん!手は出してはダメだ!」

 

「だけど!!」

 

「殴ったらコイツの思うつぼだ!・・・そもそも体罰を黙認しているこの学園が今回の事を言った所でどうしようもない・・・竜司、お前も手を出すなよ?」

 

「おいおい、気づいてたのかよ」

 

瞭太は後ろを向くと蓮と竜司と何故か三島がいた。恐らく瞭太を見かけて着いてきたのであろう。

 

 

「・・・池谷、鈴井、雨宮、坂本、そして三島。お前達は退学だ。次の理事会で吊るしてやる」

 

 

「「「「「なっ!?」」」」」

 

 

「そんなこと、簡単に決めれるわけ!」

 

「お前達クズどもの言うこと、誰が本気で取り合うか」

 

 

言われっぱなしの瞭太ではなかった。

 

 

「確かに俺達クズの言う事を取り合う教師はいないな」

 

「ほう良く分かって・・・」

 

「取り合ってくれるのは、お前のような【ムシケラ】だもんな?行こうぜお前ら此処の部屋におると【ムシケラ】になるからな」

 

瞭太は鈴井の手を引いて出ていった。

 

 

「お前ら!処分されるのを待っとけよな!!」

 

鴨志田が後ろからギャーギャー言うが無視した。

 

 





鈴井さんは自殺未遂と襲われずにすみました。


次回ついに瞭太がパレスにいきます!!


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体罰の真実


カモシダパレスは次回で(;゚∇゚)

すみません!!


学園から下校した瞭太達は杏と先程までいた店に来ていた。

 

時間が時間なので蓮には先に帰って今回の件はスマホ越しで会話をする事になった。

 

「さてと・・・はっきり言うと絶望的だな」

 

「クソッ!鴨志田の野郎!!」

 

「「・・・・・」」

 

店には瞭太と竜司と鈴井と三島がいた。

 

「ごめんなさい・・・私のせいで」

 

「謝る必要は無いよ。もしあの時、間に合わなかったらゾッとするよ」

 

強姦されそうになった鈴井は、もし瞭太が間に合わなかったら精神的にもヤバかったであろう。

 

「ところで何で三島は竜司達と一緒にいたんだ?」

 

「・・・池谷が体育教官室に向かうのが見えて、不安で見に行ったら坂本達がいて、様子を見てたら俺も巻き込まれた」

 

「その場に居合わせたからか・・・三島、改めて教えてくれ体育教官室で今まで何をされた?鴨志田の奴は鈴井さんを強姦しようとしていたからよ」

 

「・・・は?強姦って!?」

 

『その様子だと鈴井さんは何をされるか分からなかったみたいだな』

 

蓮がスマホのカメラ映像電話で見て聞いている。SNSの無料電話なのでお金は掛かりませんよ?

 

 

「今回は未遂だったから良かったけど、間に合わなかったらって思うと本当にゾッとするぜ。此処には鴨志田はいない、教えてくれ三島。体育教官室で今まで何をされてたんだ?」

 

三島だけに聞くのは正解だろう。つい先程まで鈴井志帆は襲われる所だったから話をするのもつらいであろう。

 

三島は話を始めた。

 

「俺は体育教官室で何回も呼び出されてた・・・俺や鈴井だけじゃない・・・他の部員も・・・先生が機嫌が悪いと【ご指名】で殴るんだ・・・」

 

「やっぱ体罰はマジだった訳か・・・」

 

「最初から俺は体罰って確信をしてたからな」

 

「え?マジで?」

 

「バレー部の連中は必死に部活で出来たケガとか言ってたけど、バカじゃねえかコイツらって話だよ。俺は少しだけケガの仕方には詳しいから分かる。バレー部の連中のアザは人に殴られない限り出来ないアザだからな」

 

「瞭太・・・詳しいなお前」

 

「まぁ・・・ヤンチャな時代があったからな」

 

今もヤンチャしてるとは思うんだが・・・byコブー

 

「とりあえず今日は解散しよう。三島と鈴井さんは明日から部活に参加しないほうがいいぞ」

 

「妥当だな。あんな出来事の翌日だ、鴨志田に会わないように過ごした方がいい」

 

「あぁ、分かった」

 

「分かったよ。・・・それと池谷君、今日は本当にありがとう」

 

 

四人は店からでてそれぞれの家に帰ったのであった。

 

 



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カモシダパレスへ

 

 

ー4月15日ー

 

 

瞭太は朝早めにアパートを出て鈴井志帆に会いに行った。鴨志田から守るために側に着いているのだ。

 

杏は志帆から瞭太達の現状を聞いて瞭太の元にやって来た時は志帆を守ってくれた お礼と自分のせいで迷惑をかけたと謝った。

 

 

「(様子見で鴨志田が見てるけど俺を見て舌打ちしてやがったな)」

 

ハデス

『向こうも今は手が出せない状況だね~♪とは言え瞭太くんの退学処分って切り札があるしね~』

 

「理事会までは、まだ時間はある。パレスって場所に行けば、どうにかなるさ」

 

 

そして放課後・・・三島と鈴井は二人で早めに帰らせた瞭太は学園の路地裏で蓮と竜司、二人をこっそり見ている杏がいた。

 

「何をしてるんだ?・・・ん?」

 

 

瞭太が近づいたら空間が歪んだ。

 

 

 

~カモシダパレス~

 

 

「ここは?」

 

パルテナ

『パレスですね。鴨志田の歪んだ欲望の世界です』

 

「つまりここが・・・っと蓮達がいるな」

 

瞭太はダンボールを取り出して被って様子を伺った。

 

 

「なにこれぇ!?」

 

「た、高巻!?なんで!!?」

 

「その声、坂本!?それともしかして雨宮くん!?」

 

「(近くにいたから巻き込まれた訳か・・・俺もだけど)」

 

ダンボールの中で会話を聞いてる瞭太だったが坂本が無理矢理、杏を現実世界に帰した。

 

 

「頼りにしてるぜ【ジョーカー】」

 

「ジョーカー?あだ名か?」

 

「バカ言うな!コードネームだ」

 

「本名を呼び合う怪盗なんてマヌケだろ!?」

 

「(マヌケだな)」

 

ハデス

『瞭太くんのコードネームはどうする~?』

 

「(考えてなかったな・・・)」

 

ナチュレ

『【女たらし】でいいじゃろ』

 

「(嫌だよ!!つーかコードネームじゃなくて悪口じゃねえか!!)」

 

 

「よし!ワガハイ達はたった今から【ジョーカー】【スカル】【モナ】だ。此処にいる時はコードネームで呼び合うぞ」

 

 

ジョーカー達は城に入っていった。

 

 

「・・・やれやれやっと行ったか」ガタッ

 

瞭太はダンボールから出て来て背伸びした。

 

パルテナ

『瞭太はスマブラファイター全員の能力が使えますから負ける事はありませんね』

 

「スマブラの技でペルソナの世界を粉砕ってか?・・・面白いね~♪」

 

ナチュレ

『とはいえこの城の主を殺してしまえば現実の鴨志田が死ぬぞ』

 

ソティス

『そうじゃの。改心が目的じゃからな』

 

 

「あれ?池谷くん?」

 

「え?高巻さん?」

 

自分の呼ぶ声がして振り向くと杏がいた。

 

「どうしてここに?」

 

「それは此方の台詞だよ。変なアプリを起動したら此処に戻ってきたし」

 

二人が会話をしてると・・・

 

「ひ、姫!?」

 

 

「「ん?」」

 

 

「貴様!!姫を連れ去ろうとした賊だな!!」

 

「やっべー・・・高巻さん逃げるよ!!」

 

瞭太は杏の手を引いて走り出した。

 

 

 

「追え!!逃がすな!!」

 

瞭太と杏は城の中に入って逃走を開始した。

 



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覚醒!

瞭太と杏が見つかる前に蓮達は城の中のセーフティルームで休憩していた。

 

「何かシャドウが前より多くね?ここまで来るだけで一苦労じゃねぇか」

 

「お前らがカモシダを挑発したせいだからな?」

 

「瞭太の奴が鴨志田を挑発してた気がするが・・・」

 

現実で瞭太は鴨志田を挑発してたからパレスに多少の変化があったのであろう。

 

「・・・正直に言うとオタカラ盗むにはもうちょい戦力が欲しいな・・・せめて後2人くらい」

 

 

モルガナが考えてるとシャドウの騒ぎが聞こえた。

 

 

「見つけたぞ!姫を連れ去ってる賊だ!!」

 

 

「姫?何の騒ぎだ?」

 

「少なくとも俺達じゃないな」

 

「調べておいた方がいいぜこれ」

 

モルガナはセーフティルームから出ていき様子を見に行った。

 

「やべえぞ!!」

 

「戻ってくるの早っ!?」

 

「お前らの知り合いのアン殿と知らねえ男がシャドウに追っかけられてる!!」

 

瞭太はモルガナと会ってないので知らない男扱いだった。

 

「はぁ!?さっき追い返しただろ!!」

 

「アン殿がナビを持ってたら有り得ない話じゃねぇぜ」

 

「それだと男も高巻さんのナビに巻き込まれた?」

 

「くっそ!せっかく逃がしたのに自分から来たのかよ!しかも巻き込んで!!」

 

「とにかく急ごう。モナ案内してくれ」

 

「分かったぜジョーカー!此方だ!」

 

モルガナの案内で瞭太達の元に向かった。

 

 

 

瞭太と杏は逃げ回っていたが行き止まりの部屋に追い詰められた。

 

「チッ!行き止まりか!!」

 

「もうこれ何なのよ!!マジで警察呼ぶから!」

 

「(警察を呼んでも絶対来ないだろうな。仕方ない暴れてやるか)」

 

「そいつらが侵入者か」

 

瞭太が攻撃体制に入ろうとしたらカモシダがやって来た。

 

「鴨志田!?」

 

鴨志田でもパレスのカモシダである。しかも・・・

 

「高巻さん?」

 

水着姿の杏も一緒にやって来た。この杏は現実の鴨志田が認知している杏である。

 

「貴様ら、こんな奴と俺のアンを間違えるとはな」

 

「も、申し訳ありません!カモシダ様!!」

 

「まぁいい。そいつらを処刑にするんだな」

 

「(にしてもこの部屋クソだな)」

 

ナチュレ

『あの男はバレー部の女子生徒をこんな風に見ている訳じゃな・・・気持ち悪い』

 

カモシダの兵士達が瞭太と杏に近づくと蓮達がやって来た。

 

「高巻!と・・・男って瞭太だったのかよ!?」

 

「チッ!これから処刑だって時に何回来るんだよ!!」

 

カモシダが悪態つくが冷静になって杏に話し出した。

 

「全く鈴井志帆を襲おうとしたら、そこのクズに邪魔されたしよ。でも鈴井志帆が襲われる原因はお前のせいだからな?」

 

「え?私?」

 

「お前が相手してくれないから代わりに相手にしてもらおうと思ったのに、お前の前にいるクズのせいで邪魔されたしな」

 

「テメェ・・・」

 

「ふざけないで!!」

 

瞭太が怒りに燃えて杏が声をあげるが兵士が二人に近づく。

 

「クソッ!カモシダ!!」

 

「それ以上 動いたら即殺すぞ?」

 

「くっ!!」

 

人質状態で手が出せない蓮達だった。

 

「お前らも見ていけよ処刑ショーを、そしてその次は女の解体ショーだからな」

 

「ほー。俺を殺す気満々じゃねえか」

 

瞭太が攻撃を仕掛けようとすると杏が乾いた声をだした。

 

「はは・・・これさ天罰かな?志帆の苦しみを分かってたのに自分の保身の為に目を背けた・・・志帆・・・ごめん」

 

 

「高巻さん。また言いなりになるのか?」

 

「え?」

 

瞭太が声をかける。

 

「ここでもう一回こんなド変態のクズの言いなりなるのか?」

 

「・・・そんなの嫌だ・・・そうだよね。こんなクズに言われるがままなんて・・・どうかしてた」

 

「うるさいな。奴隷は大人しく・・・」

 

 

「うるさい!!」

 

 

杏は大声を上げて黙らせた。

 

 

「もうムリ。マジでムカつきすぎて・・・どうにかなっちゃいそうよ!!」

 

 

ドクン!

 

 

その時に杏に異変が起きた。

 

 

 

 

 

全く・・・出番が遅すぎるのよ

 

お前が立ち向かわないで、誰が恨みを晴らしてくれるの?

 

許す気なんて、始めからなかった

 

お前の中のもう一人のお前が、そう叫んでいる

 

 

「ああああああ!!」

 

 

我は汝、汝は我

 

やっと契約、結べるね

 

 

「聞こえるよ・・・【カルメン】。分かった、もう我慢しない!!」

 

顔を上げた杏に赤い仮面が着いていた。

 

 

そうよ・・・我慢なんかしていても、何も解決出来ない

 

分かったのなら、力を貸してあげる

 

 

「ああああああ!!」ブチィ!

 

杏は仮面を力強く取って青いオーラに包み込まれるとペルソナが現れた。

 

「これは・・・」

 

「池谷くん離れて!!」

 

杏が近くのカモシダ兵士から剣を奪ってアン姫を切り裂いた。

 

「私、あんた何かが好きに成る程、お安い女じゃないから。志帆から全部奪おうとしたアンタは絶対に許さない!代わりにアンタの全てを奪ってやる!!」

 



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大乱闘ペルソナブラザーズ


瞭太、遂に大暴れ


 

「おおー。スゲー展開だな」

 

瞭太は後ろで見物していた。

 

パルテナ

『様子見してますか?』

 

「しばらくね・・・」

 

 

「貴様らこれ以上、好き勝手な真似はさせん!!」

 

 

カモシダ兵士のシャドウが姿を変えて便器に座った紫の悪魔に変わった。

 

「カモシダ様の愛情を理解できぬ小娘が!!死んで詫びろ!!」

 

「女を欲望の捌け口ってしか見てないクズが!【愛】だなんて笑わせるな!!行くわよカルメン!思いっきり、やっちゃおう!」

 

「抜かせ!小娘が!!」

 

シャドウが風の刃の攻撃をしかける。

 

「よけろ!」

 

蓮の指示で全員が避けるが、シャドウは不適に笑った。

 

「ハハハ!!バカめ!貴様らに放った攻撃ではないわ!!」

 

「なに!?」

 

「・・・はっ!?池谷くん!!」

 

シャドウは瞭太に対して攻撃をしかけたのだ。

 

「・・・・・」

 

 

瞭太は右手を自分の顔に当ててじっとしていた。

 

 

ズバン!!

 

 

風の刃が瞭太を斬りつけた。

 

 

「ハハハ!!輪切りになっ・・・た・・・か?」

 

 

瞭太は輪切りにならず、右手に顔を当てて止まっていた。

 

 

「何故だ!?何故だ輪切りにならん!!」

 

 

シャドウが続けて瞭太に攻撃をしかけるが、瞭太は同じポーズで止まっていた。

 

「どうなってんだよ?瞭太の奴」

 

「ワガハイにも分からん!アイツに何が・・・」

 

実は瞭太の攻撃は既に始まっていたのだ。

 

 

パルテナ

反逆ガード(・・・・・)のゲージが溜まりましたよ』

 

ナチュレ

『耐えに耐えたお主の反逆の力を見せてやるのじゃ!!』

 

ハデス

『アハハハ!!準備は何時でも良いよ~♪』

 

メデューサ

『我は汝、汝は我』

 

ソティス

『大乱闘の力を世に示すのじゃ!!』

 

 

瞭太はデカイ声をあげた。

 

 

 

「ペルソナ!!」

 

 

 

瞭太の背後からペルソナ、蓮と同じアルセーヌが現れた。

 

 

 

『フハハハハハハハ!!』

 

 

 

「輪切りにするつもりだったのか?残念だったな!!エイガオン!!」

 

「ぐおおおお!?き、貴様も!」

 

「よっしゃ!ついでにスマッシュ攻撃を喰らっとけ!!」

 

「ぐう!!?」

 

「ジョーカーと同じペルソナ!?なんだコイツ!?」

 

 

モルガナが驚くが瞭太は攻撃を止めない。

 

 

「ぐうぅぅ!!くそが!」

 

 

「今だ!いくぞ!!」

 

 

蓮が隙をついて一斉攻撃を仕掛けた。

 

 

「があああああ!?ば、バカな・・・」

 

 

シャドウは消滅した。

 

 

「ま、マジかよっ!?」

 

兵士が居なくなったカモシダはその場から逃走した。

 

「待て!」

 

杏が追おうとしたが、初めてペルソナの力を使って疲労があった。それと同時に怒りが収まって杏は自分の姿に驚いた。

 

「何この格好!?ヤダ!!?」

 

「いかんなこりゃ。蓮!出口を案内してくれよ!」

 

「ジョーカーここは退くぞ。どのみち騒ぎで駆けつけてくるからな」

 

 

5人はパレスから脱出した。

 



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これからの事

スマッシュが圧倒的でしたので瞭太のコードネームは『スマッシュ』になりました。

瞭太のコープは【大乱闘】が似合いますね。


パレスから脱出した5人は地下鉄の蒼山一丁目駅で今回の事を話してた。

 

「どっちがいい?」

 

「炭酸じゃない方」

 

竜司が飲み物を買ってきたようだが・・・

 

「どっちも炭酸だ」

 

「(どっちも炭酸かい・・・)」

 

「ホラよ瞭太」

 

「おう、ありがと」

 

瞭太は杏が選ばなかった炭酸を貰った。

 

「うめぇぇぇ!!悪魔的だぁぁぉ!!」

 

炭酸をイッキ飲みした瞭太だった。

 

「少しは落ち着いたか?アン殿」

 

「モルガナだっけ?私、猫と喋れてるんだね。スゴく不思議な感じ・・・あ、ゴメン猫じゃないんだよね」

 

「猫って思われても仕方ない気がするがな」

 

杏はペルソナの事を聞き出した。

 

「あの力・・・ペルソナって?」

 

「あれはアン殿の反逆の意志だ。それがあれば、あの世界で戦える」

 

「坂本達の話が本当なら鴨志田を改心させられるんだよね?」

 

「本当だったらやり遂げないとな、退学の危機って事に変わらないからな」

 

「バレー部は黙り、親も教師も見てみぬフリ、俺達が騒いでも握り潰されるオチだ」

 

「そうなると、俺が録った鈴井さんと鴨志田の音声は使えないな・・・いや、改心した時に使えるかもしれないな」

 

「一応残しておいた方がいい」

 

「そうだな蓮」

 

瞭太と蓮が話す中で杏も鴨志田の改心に強力する事になった。

 

「ところで瞭太で良かったか?」

 

「ああ、瞭太で良いぜ」

 

モルガナは瞭太について気になる事があった。

 

 

「お前ペルソナの力を知ってた感じだけど、元から使えてたのか?」

 

 

「(ペルソナと言うよりスマブラだけどな)・・・・まぁ、そう言うよな。ペルソナの力は知ってたさ、かなり前からな」

 

「はぁ!?じゃあ何でお前は黙ってたんだよ?」

 

竜司が瞭太に詰め寄るが、こういう時の為に瞭太は正論を言った。

 

「お前な俺の立場になって考えてみろよ?【俺は凄い能力のペルソナの力が使えます!】ってこんな話を誰が信じるんだよ」

 

「・・・・・すまん」

 

「分かればよろしい」

 

摩訶不思議な為に信じる者はいないのは当然である。

 

「なんにせよ、戦力が二人も増えたんだ。心強い事は無いぜ」

 

「決まりね。じゃあそう言う事でよろしく!!」

 

 

その時に蓮に不思議な感覚を感じた。

 

 

 

それは杏からの戦いへの強い覚悟を感じたのだ。

 

 

 

 

我は汝、汝は我

 

汝、ここに新たなる契りを得たり

 

契りは即ち

 

囚われを破らんとする反逆の翼なり

 

我、【恋愛】のペルソナの生誕に祝福の風を得たり

 

自由へと至る、更なる力とならん・・・

 

 

こうして5人の怪盗は鴨志田の改心の為に暗躍するのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~オマケ~

 

瞭太のコープversion

 

 

我は汝、汝は我

 

汝、ここに新たなる契りを得たり

 

契りは即ち

 

囚われを破らんとする反逆の翼なり

 

我、【大乱闘】のペルソナの生誕に祝福の風を得たり

 

自由へと至る、更なる力とならん・・・

 




瞭太のコープは大乱闘がしっくりきますね。

そしてコードネームは【スマッシュ】になりました!!


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攻略準備

LINE会話は台本書きでいきます!


あの後、連絡先を交換してグループを作った。

 

授業を受けてる瞭太達に竜司から連絡が来た。

 

 

 

竜司

「放課後はアジトに集合でいいんだな?」

 

瞭太

「休憩時間に連絡しろよ」

 

「いま授業中」

 

竜司

「すげえ!ちゃんと受けてんのか?」

 

瞭太

「いや、ちゃんと受けろよ!」Σ(Д゚;)

 

「授業の内容、全然頭に入んないけどね」

 

竜司

「まあな」

 

瞭太

「違いないけど、寝たくても公民の牛丸だから寝れねえよ」

 

「寝る気があったのか」

 

 

瞭太がLINEしてると・・・

 

 

「(殺気!!)」バシッ!

 

 

「な!?」

 

瞭太を左手で何かを掴んで、見るとチョークだった。

 

「おい池谷!寝ようとするな!!」

 

「す、すみません」

 

角度で瞭太が寝そうな感じをしてたのようでスマホを触ってるのはバレなかった。

 

「すげー池谷の奴、チョークを受け止めたぞ。

 

「しかも片手でだぞ」

 

公民の授業は少しだけ目立った授業になった。

 

 

 

放課後、秀尽学園の屋上に瞭太、蓮、モルガナ、竜司、杏がいた。彼らの活動する時のアジトである。

 

「これで全員集まったな。それじゃ行くか!」

 

「待て!まだ行くのは早い」

 

「何でだよ?後は盗むだけなんだろ?」

 

「パレスを甘く見るな!先ずは準備だ」

 

「モルガナの言うとおりだな。あんな非現実の所で死んじまったら恐ろしいぜ」

 

「瞭太の言うとおりだ。ペルソナがあるからって下手したら死ぬぞ。クスリとか今の装備とか変える準備とかをな」

 

「・・・薬なら宛があるぞ。四軒茶屋にな」

 

「そうか。だったら蓮と瞭太とワガハイでクスリを調達するぞ」

 

「装備の方は俺の方で宛があるからどうにかするわ」

 

竜司は装備関連で今日は解散した。

 

 

~四軒茶屋~

 

「それで瞭太、クスリの宛があるっていってたよな?」

 

「あぁ・・・武見先生って近所の内科医院なんだけど、俺は武見先生からあるバイトをしててな」

 

「バイト?」

 

「治験バイト」

 

「・・・お前 度胸があるな」

 

モルガナは瞭太の度胸に感心していた。

 

 

~診療所~

 

「武見先生。入りますよ~」

 

「あら?瞭太くん いらっしゃい」

 

 

武見 妙

 

四軒茶屋の武見内科医院の女医。瞭太は彼女から治験のバイトを受けてる為に医院に何回も出向いてるので瞭太は常連である。

 

「今は試して欲しい薬は無いわよ」

 

「あー・・・今回は治験じゃなくて単純にクスリが欲しいんですけど」

 

「・・・瞭太くん。どう見ても健康だけど?隣の彼かしら?」

 

「いや、単純に体調が良くなる薬を貰えればいいんですけど・・・」

 

「・・・分かったわ。瞭太くんには何時も治験をしてもらってるから特別に上げるわ」

 

「ありがとうございます!」

 

瞭太達は無事に薬を手にいれた。

 

 

 

~帰り道~

 

「武見先生の初めて治験バイトした時は意識が吹き飛んだ」

 

「「え?」」

 

「原因は味だったらしいけど、シュールストレミングみたいな味らしい・・・オエ・・・」

 

「思い出して吐こうとするなよ・・・」

 

瞭太は武見のモルモットのようだ。

 





ハーレムなので武見先生は確定です。

怪盗団からは今の所は二人確定です。


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怪盗スマッシュ


瞭太の髪色はソティスと一心同体なのでソティスと同じ色です。

容姿のイメージは無いので見てる人が容姿となります。


5人は準備を整えて、パレスに向かった。

 

「池谷くんの服装って?後、その仮面も・・・」

 

瞭太のパレスでの格好はスマブラのジョーカーの明智(白カラー)で仮面も同じだった。

 

「ジョーカーが黒で瞭太が白か。そうだ二人にコードネームを決めねえとな」

 

「アン殿の格好だと・・・」

 

「尻尾とその格好だと・・・」

 

「セクシーキャット」

 

モルガナと竜司と蓮が言葉を繋がるようにして杏のコードネームを言った。

 

「待って!その名前で今後呼ぶのは絶対イヤだし!!」

 

「つーか長いわ。・・・猫化の動物を連想したから豹・・・【パンサー】でどうだ?」

 

「パンサー・・・割りと良いわね」

 

杏のコードネームはパンサーに決まった。

 

「瞭太は・・・思いつかねえ」

 

「格好で連想しても、良いのが出てこないぜ」

 

「うーん・・・コードネーム・・・」

 

竜司とモルガナと杏が考えてると蓮が言う。

 

 

「【スマッシュ】」

 

 

「スマッシュ?瞭太のコードネームか?」

 

「よく分からないけど、何故か頭の中に【スマッシュ】って言葉が浮かんだ」

 

ハデス

『【スマッシュ】。瞭太くんに相応しいコードネームだね~♪』

 

ナチュレ

『スマブラファイターの瞭太には良いコードネームじゃ』

 

 

「(スマッシュ・・・合うな)よし!ジョーカーの言うとおり、俺のコードネームはスマッシュだ!!」

 

 

ジョーカー、スカル、モナ、パンサー、スマッシュはオタカラを盗む為の潜入ルートを探りに向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「このステルスアクションの緊張感がたまんないね~♪」

 

「この状況で楽しむなよ」

 

 

 

モルガナが呆れるが、瞭太達は順調にパレスの中を進んでいた。

 

「何だここ?厳重に守られてるのか?」

 

「机の上に何かあるみたいだよ」

 

蓮が仕掛けを見抜いて、厳重に守られていた机の上の紙を手に入れた。

 

「なんだよ。厳重に守っていた癖に、見取り図かよ」

 

竜司が文句を言う。

 

「あのなスカル、見取り図があるとかなり役立つぞ?情報を知ってれば有利なんだしよ」

 

「スマッシュの言うとおりだぜスカル。見取り図があれば、何処に何の部屋があるか、行ってない場所の地形や情報が手に入るんだぞ。・・・とはいえ、この見取り図は途中までみたいだから他にもあるのかもな・・・」

 

「んじゃ、分かった範囲で探せば残りの見取り図も見つかるだろ」

 

「よし。次に行こう」

 

柵の中にあった見取り図を見て部屋を後にした怪盗団だったが・・・

 

「またこの柵かよ!」

 

「しかも引っ張るヤツ向こう側じゃん」

 

竜司と杏が愚痴るが瞭太が宥める。

 

「他のルートを探せばいいだろ?何も道なりに進めば良いって訳じゃないからよ」

 

「他にも道はあるはずだ。良く探せよ」

 

 

 

パルテナ

『すっかり馴染んでますね』

 

ナチュレ

『妾達もペルソナとして召喚されるかの?』

 

ハデス

『それだったら面白いね~♪ハデスさんは容赦なくぶちのめせるよ~♪』

 

メデューサ

『貴様が殺ると確実に相手が廃人になるな』

 

ソティス

『わしは瞭太と一心同体じゃから召喚は無さそうじゃ』

 

 

だんだん進む度に瞭太達は王の書と王妃の書と奴隷の書を手に入れて元の場所に戻したら秘密の入口が開いた。

 

 

「な、なんだよこの部屋・・・鈴井の写真だらけじゃねえか!?」

 

「認知の世界だから鈴井さんを自分の物にしようとした認知だろう・・・胸糞悪いな」

 

「見取り図を見つけた。ここから出よう」

 

蓮に言われて瞭太はイラつきながら部屋を後にした。

 

 

 

瞭太達は教会のような広い場所に出た。その瞬間、教会のような場所が一瞬だけ体育館になった。

 

「え?今の体育館?」

 

「成る程な、現実の鴨志田にとって体育館は聖なる場所、そして自分は神ってか?」

 

「志帆を襲おうとして!!」

 

「本当に胸糞悪いクズ野郎だな!」

 

「あぁ!待っていやがれよ!」

 

鴨志田に対して怒れる中、声がした。

 

 

「成る程、書庫の部屋を荒らしたのは貴様らか、待っていた甲斐があったぞ」

 

瞭太達の目の前に金色の鎧を着た兵士が現れた。

 

「ここは我等がカモシダ様の聖域だ。そこに土足で踏みいるとは不届き千万!!身を持って知るがいい!!」

 

 

 

「チャージ!!」

 

 

「ヤバイぞ!全員防御の体制だ!!」

 

モルガナの指示で全員が防御を取る。

 

「スラッシュ!!」

 

ズバン!!

 

「ぐう!!」

 

瞭太に攻撃を仕掛けた。

 

「大丈夫かスマッシュ!!」

 

「あぁ何とかな・・・仕返しだ!!ドンキーコング!!」

 

 

『ウオオオオ!!』ドンドンドンドン!!

 

 

「なっ!?ジョーカーと同じ複数のペルソナが扱えるのか!?」

 

 

「派手に決めろ!!ジャングルラッシュ!!」

 

 

『バナナパワァァァァ!!』ドガドガドガドガドガドガドガドガドガドガ!!

 

 

「があああああ!?な、何だこのパワーは!?」

 

「今だジョーカー!!とどめだ!!」

 

 

「はぁ!!」ズシャ!

 

 

「がふっ!!?ぐ・・・レベルが違いすぎだろ・・・」

 

 

「知らんな」

 

 

シャドウは呆気なく消滅した。

 

 

 

 

再び探索してるといかにも怪しい部屋を見つけた。ツタに絡まれた部屋が・・・

 

「なんか今までと雰囲気が違うね」

 

「つか、明らかに怪しい物があんだけど」

 

竜司が見る先に石があったが、モルガナは知っていた。

 

「間違いない!これは【イシ】だ!!」

 

「・・・イシ?」

 

蓮が首を傾げる。

 

パルテナ

『瞭太、聞こえますか?』

 

「(パルテナ様?聞こえますよ?)」

 

パルテナ

『中々、出番が無かったのでモルガナが言ってたイシを調べてみました』

 

「(あ、そうですか)」

 

パルテナ

『あれはパレスの歪みが集まって生み出されたイシです』

 

「(・・・え?それだけ?)」

 

パルテナ

『それだけです』

 

「(んが!?)」

 

 

瞭太とパルテナが話してるといつの間にか話は終わっていた。

 

「スマッシュ行くわよ!」

 

杏が呼び掛ける。

 

「おーう!」

 

 

瞭太は蓮達に向かって走っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





スマブラの技でペルソナの世界観を粉砕です。

(´∀`)b


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オタカラ

 

瞭太達はシャドウを倒しながら進み、遂に王の間に到着した。

 

「うしっ!侵入成功!!」

 

「バカ!大声出すな!」

 

「あぁ・・・王様気取りの変態クズ野郎がいるぞ」

 

瞭太が指した方を見るとカモシダがいた。

 

「げ!?鴨志田!!」

 

「兵隊もあんなにいる」

 

 

「侵入者はまだ捕まらんのか!!」

 

「も、申し訳ありません!!」

 

 

カモシダはイラついていた。

 

 

「まさか同じ部屋にいるとは思わないな。先を急ごうぜ」

 

モルガナの言葉で全員が先の部屋に入った。

 

 

 

~宝物庫~

 

 

「なんじゃこりゃ!?すげえ!!オタカラとか確実にここだろ!!」

 

「ここだろうな。見取り図を見るとここが最後の部屋みたいだし」

 

「てゆうか何か浮かんでるこれ何?」

 

杏が見たのは何かのモヤモヤが浮いていた。

 

 

「そいつがオタカラさ。遂に見つけたな」

 

「このモヤモヤが?」

 

「あぁ、とは言えオタカラはまだ盗めない。実体化させないとな。なんせ欲望には形なんて無いからな」

 

 

モルガナによると、自分の欲望が狙われてる事を現実の本人に自覚させなければならないようだ。

 

 

「そんなのどうやってやるの?」

 

「本人に予告してやるのさ。【お前の心を盗むぞ】ってな」

 

「予告状かよ!?まさに怪盗じゃん!」

 

「これで潜入ルートは確保できた。後は現実で鴨志田に予告状を突きつけてやればいいさ」

 

「よし、今回はここまでだ」

 

蓮の言葉でパレスから脱出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

~SNS~

 

竜司

「家についたか?座り込んだら疲れが一気にきたぜ」

 

「かなり奥まで歩いたしね」

 

瞭太

「なんせオタカラまで見つけたからな、そりゃ疲れるわ」

 

「でもオタカラを見つけられて良かったよ」

 

竜司

「あんなのが盗むだけで鴨志田が善人になるのか、予告のタイミングは蓮に任せるぜ」

 

「アジトに集合かけてね」

 

瞭太

「そんじゃ、お疲れ」

 

「お疲れ」

 

竜司

「おう!」

 

「じゃあね!!」

 

 

蓮はスマホをしまう。

 

「予告状を出した時が本当の勝負だ。気合いを入れろよ」

 

 

モルガナにそう言われ、蓮は疲れをとるように眠った。

 

 

 

 

 

~アパート~

 

「あ~疲れた~」

 

瞭太もSNSのやり取りが終わって布団を引いて横になってた。

 

ナチュレ

「お疲れさまじゃ」

 

何故かナチュレがアパートにいるのである。

 

実はナチュレは料理が得意のである。一時期パルテナも料理をしようとしてたが、にんじんを凶暴化させてエンジェランドのキッチンが大爆発。パルテナは料理作るには向いてなかった。

 

 

パルテナ

『く、悔しいです!』

 

メデューサ

『何か懐かしいフレーズだが気のせいか?』

 

ハデス

『パルテナちゃんドンマイ♪』

 

 

ナチュレ

「さあ瞭太!自然王の妾が作った特性の野菜炒めじゃ。しっかり食べて疲れを取るのじゃぞ?」

 

「ありがとうナチュレ。いただきます!」

 

ソティス

『ふむ、中々いけるの』

 

ソティスと一心同体なので、味も伝わるのであった。

 





次回は予告状です。


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新薬実験

ヒロインの1人の武見先生とのコープ

蓮の代わりみたいになってますがね( ̄▽ ̄;)


 

潜入ルートを確保した怪盗団は蓮に予告状のタイミングを任せてるので、後は待つだけだった。

 

 

そして瞭太は本日、治験の為に武見の元に居た。

 

 

「さ、どうぞ」

 

「また凄い色ですねー」( ̄▽ ̄;)

 

 

「最初に瞭太くんが飲んだ治験薬を調整してみたの。貴方の治験結果を元に色々ね」

 

「最初の治験を調整って・・・味がシュールストレミングみたいな味を調整?」

 

「つべこべ言わずにイッキイッキ」

 

 

「な、なんぼのもんじゃーい!!」ゴクッ!!

 

 

瞭太はイッキ飲みして治験薬を飲んだ。

 

 

「(ウブッ!?なんじゃこりゃ!?強烈な苦味と酸味が押し寄せてくるぅぅぅ!!?しかも生臭いし!!・・・あれ?意識が・・・)」ガクッ!

 

 

「うん。反応は上々、と・・・」

 

 

「・・・・・」チーン

 

 

ソティス

『うげ!?なんじゃこの味!?』

 

ハデス

『瞭太くんとソティスちゃんは一心同体だから瞭太くんが味わった治験薬もソティスちゃんと共有してるからね~♪』

 

ナチュレ

『楽しそうに言うの』

 

 

ハデスはニヤニヤ楽しみながら解説した。

 

 

 

~数分後~

 

 

「うううん・・・」

 

瞭太は目を覚ました。

 

 

「ぼーっとするでしょ?そういう成分を混ぜたからね」

 

「どんな成分か気になりますけど、聞くの止めときますわ」

 

「聞いた所で専門用語で頭がショートするわよ。次は体温と血圧。それと血も抜かせてもらえる?」

 

「構いませんよ」

 

「ありがとう。運動検査もしたいけど、流石にちょっとマズイかな?ま、でも最終調整だし基礎設計の安定を優先・・・」

 

 

「なんだ、いるじゃないか」

 

 

武見の説明を聞いてると警察官が入ってきた。武見が嫌そうな顔をしながら対応した。

 

 

「・・・診察中だけど?前にも言ったよね?捜査したいなら正当な証拠を見せて・・・」

 

「今日は【通報】があったんだよ。医療報酬明細書だったか?後カルテ一式も見せてもらおう。流石に誤魔化すヒマもなかったろ?」

 

 

「・・・医局長の差し金か・・・どうぞ」

 

「あ?」

 

 

警察官は武見のあっさりした態度に疑問を持った。

 

「今日の患者は、この子1人、医療費の明細を見せろって事は通報は不正請求疑惑ってとこかしら?でも、そもそもレセプトなければ本末転倒でしょ」

 

「ど、どういう事だ?」

 

 

「(あー・・・この警察官。誰かが武見先生の嫌がらせする為に利用された駒か)」

 

 

瞭太が考え込んでると警察官が瞭太に話をしてきた。

 

「おい君!どうしてこんな病院にいるんだ?見たところ、病気でもなさそうだし何かやましい事でもしてんじゃないのか?」

 

「ゲホッ!ゲホッ!・・・・・・ガラガラゴエ ナンデ アマリ ハナシカケナイデ クダサイ。ノドガ イタイノデ。」

 

 

瞭太、とんでもないガラガラ声を出した演技をした。

 

 

「あ・・・す、すまない」

 

 

「で、他に容疑は?聞いての通り彼の診察で忙しいんだけど」

 

 

「もういい・・・本当に面倒な医者だ。【疫病神】とはよく言ったもんだな」

 

そう言い警察官は診療所から出ていった。

 

 

「・・・めんどくさ」

 

「同感ですね」

 

「あら気が合うじゃない。それに凄いガラガラ声だったね」

 

「相手をするのが嫌だったので咄嗟にガラガラ声の演技をやりましたよ・・・それより大丈夫ですか?」

 

「ええ、心配するような事じゃない。どうせ通報したの、前の職場の【上司】だから。初めて治験した あの日、瞭太くん盗み聞きしてたでしょ?」

 

 

蓮が来る前に瞭太は初めて治験バイトをした帰りに待合室で自分の荷物を片付けをしてると武見と後から来た男が話し合っていたのだ。

 

「あっちは警察けしかけてプレッシャーをかけてるつもりなんでしょ・・・さてと続きを始めるわよ。血を貰うわよ?少し貧血になるけど」

 

「貧血になるくらいに血を抜くんかい!?」

Σ( ̄□ ̄;)

 

 

 

「それに瞭太くんは他の男性と比べると恐ろしいくらいに健康体だからね。今日は献血をして終わりよ」

 

 

瞭太は武見に血をたっぷり抜かれたのであった。

 



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予告状

皆は名前呼びになってます。


瞭太達はアジトである屋上で作戦会議をしていた。

 

「後は予告状を出してカモシダの心を頂くだけだ!」

 

「でもよそれなら最初から予告状を出しときゃ良いじゃねえか」

 

竜司の言う事も一理あるが世の中そんな甘くない。

 

「そう簡単にいかないんだよ。オタカラは何時までも実体化してる訳じゃないんだ。刷り込んだ意識が薄れれば、また消えちまう・・・実体化してるリミットは もって1日だ」

 

「なんだよそれ・・・超シビアじゃねぇか」

 

「まさしく一発勝負って訳か」

 

瞭太がそう言うと蓮は1つの決断を下した。

 

「予告状をだそう」

 

 

「っ!・・・いよいよか」

 

「明日の朝に予告して、その日のうちにやるんだよね?」

 

「さっきも言ったが予告の効果は長く続かないからな・・・不安か?」

 

モルガナが杏の安否を確認するが・・・

 

「全然、むしろ待ちくたびれた」

 

杏は闘志に満ちていた。

 

「それで?予告状は誰が用意するんだ?」

 

瞭太が肝心な事を言うと竜司が率先して言う。

 

 

「俺に任してくれ!」

 

凄い自信満々で言った竜司に杏は疑問を持った。

 

「なんで?」

 

「なんで?・・・ってなんでだよ!?」

 

「大事な場面でしょ!?アンタで大丈夫?」

 

「同感だ」

 

モルガナも竜司で不安だった。

 

「派手にかましてやりてえんだよ!頼む!俺に書かせてくれ!!」

 

「分かった。頼んだぞ竜司」

 

「おう!任せてくれ!!」

 

蓮は竜司に予告状を任せた。

 

 

 

~夜~

 

 

【SNS】

 

 

竜司

「予告状に書きたい事が多過ぎて、まとまんねぇわ」

 

「ちょっと!ホントに大丈夫なの?」

 

瞭太

「不安だ」

 

竜司

「任せとけって、ちゃんとマークも考えてある」

 

「マーク?」

 

竜司

「明日のお楽しみだ」

 

「瞭太が言ってた通りなんか不安」

 

瞭太

「とりあえず全員に言うぞ。今日はしっかり休むんだぞ。明日は一発勝負、失敗したら俺と蓮と竜司と三島と鈴井さんは退学になっちまうからな」

 

竜司

「あぁ!絶対に成功させてやるぜ!!」

 

「皆、頼りにしているよ」

 

「うん。任せといて」

 

竜司

「大人は信用できねぇ」

 

瞭太

「あぁ。その大人が人の人生を台無しにしようとしてるクズだからな。絶対に成功させようぜ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

~翌日~

 

秀尽学園高校の掲示板で生徒達が集まっていた。

 

 

「予告状?」

 

「朝、来たら貼ってあったってよ」

 

杏は掲示板の前にいて竜司が書いた予告状を読んだ。

 

 

「【色欲】のクソ野郎、鴨志田 卓 殿。抵抗できない生徒に歪んだ欲望をぶつける、お前のクソさ加減は分かっている。だから俺達は、お前の歪んだ欲望を盗って、お前に罪を告白させる事にした。明日やってやるから覚悟してなさい。心の怪盗団より。・・・・・アイツ」

 

読み終えた杏は後ろを見ると瞭太と蓮と竜司が居たのを見つけた。

 

「なかなかのモンだろ?ネットでそれっぽいやつを沢山調べたからな」

 

竜司は満面の笑みで杏に言うが杏の反応は・・・

 

 

「ビミョー」

 

 

微妙だった。

 

「まぁそんな反応するわな。言いたい事は分かるけど、バカな子の背伸びしてる感がありすぎるぞ竜司」

 

「あのマークもイマイチなんだよな」

 

杏の言葉を足すように瞭太とモルガナが竜司に追撃する。

 

「鴨志田先生 何かやったの?」

 

「噂、本当だったって事!?」

 

 

生徒達が ざわざわ 騒いでるから教師がやって来た。しかもやって来たのが予告状に書かれてる人物の鴨志田だった。

 

「誰が!!?」

 

 

鴨志田の顔は動揺していた。

 

「ハッ!あの反応、心当たりありまくりだな」

 

「あぁ!ナイスリアクションだぜぇ!」

 

「相当、効いてるな」

 

 

鴨志田をニヤニヤしながら見てると鴨志田が瞭太達の元に近づいてきた。

 

 

「お前らか!?」

 

「何の事ですか?」

 

蓮がしらばっくれる。

 

「・・・まあいい。どうせ貴様らは、じき退学だ」

 

 

「・・・鴨志田先生。今のうちに言いますね」

 

 

「なんだ?」

 

 

いつまでも過去の栄光にしがみついてるダメな大人がいい加減にシロヨ?

 

 

ドスの声で言う瞭太だった。その瞬間、空間が歪み・・・カモシダが現れた。

 

 

「「「「「っ!!」」」」

 

 

『来いよ!盗れるもんなら盗ってみろ!!』

 

 

 

 

 

 

「ふ、ふん!どのみち退学なんだ貴様達はな」

 

鴨志田は去っていった。

 

 

「モルガナ、今のって・・・」

 

「あぁ、パレスに絶対に影響が出たはずだ」

 

「オタカラ出現ってこと!?」

 

「【今日なら】いけるんだよね?」

 

「いや違うだろ。【今日しか】だろ?」

 

「瞭太の言う通りだオタカラを盗めるチャンスは1度きりだ」

 

「文字通り一発勝負だな」

 

 

「いくぞ!」

 

 

「「「「おう!!」」」」

 

 

 

心の怪盗団と鴨志田の戦いに終止符が打たれようとしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




カモシダパレス編

終盤へ


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色欲のカモシダ 前編

カモシダとのバトル!ワンマンショーにならない事を祈るばかり( ̄▽ ̄;)


予告状を出してパレスに向かうと今までの雰囲気が違っていたが・・・

 

「あん?これは・・・」

 

ナチュレ

『明らかに罠があるじゃろうな』

 

王の間に来ると潜入ルートの時は開いてなかった扉が開いていて兵士が1人もいなかった。

 

「おいおい、どうなってんだ?」

 

竜司も誰もいない王の間に違和感を感じた。

 

「恐らく他の警備をまわして、ここが手薄になったかもしれん。だけどオタカラを盗めばワガハイ達の勝ちだ!」

 

「その可能性もあるが、罠の可能性もあるから用心するぞ」

 

「あぁ。行くぞ」

 

瞭太達は王の間の部屋に入り奥の宝物庫に向かった。

 

 

 

宝物庫に入るとモヤモヤのオタカラは無くて代わりにあったのは大きな王冠だった。

 

「よっしゃあああああ!!オタカラ大・出・現!!」

 

「つーかデカっ!」

 

「学校を城と認知してて、王様気取りだから王冠か・・・」

 

「嗚呼・・・この輝き、目に染みるぜ!」

 

モルガナが喜ぶ最中、杏は不満だった。

 

「なんか、ムカつく。なんでこんなキレイなの・・・鴨志田の欲望なんでしょ?」

 

「認知の世界だから、恐らく現実では何かしら汚い宝物を綺麗って認知してたらキレイになるんじゃないかな?」

 

瞭太が杏に推測で説明するが、モルガナは・・・

 

「オ、オタカラ・・・にゃーーーーー!!」

 

「欲望に囚われてんじゃねえよ!!」

 

キラキラ目をしながらオタカラに抱きついた。

 

 

「はっ!?・・・す、すまん取り乱した。人間の欲望にこんなにも魅かれるなんて・・・あ!それってワガハイが人間って事だよな!?」

 

「いや知らねえよ!」

 

「とりあえずコイツを持ち出せばいいんだよな?」

 

「あぁ。お前たち運んでくれ!」

 

モルガナは体格で持ち運べないので、四人に命令する。

 

「にしても、思ってたより簡単だったな!スゲェ罠とかが、あると思ってたけど」

 

竜司の言葉に瞭太は違和感を感じた。

 

「(そうなんだよな。オタカラを盗むにしては簡単すぎる・・・カモシダの野郎・・・何処かで見ているな恐らく)」

 

「おーいスマッシュ!そっち持ってくれ!!」

 

竜司の呼び掛けに瞭太は反応する。

 

パルテナ

『今は考えても仕方ありません。ですが、用心してくださいね』

 

 

瞭太達はオタカラの王冠を宝物庫から持ち出した。

 

 

 

 

 

~王の間~

 

 

「ゴーゴーレッツゴー!カーモシダ!」

 

オタカラを運んでた怪盗団に謎の応援の声を聞こえた。

 

「(今の声は杏の声だけど杏がカモシダの応援するはずがない!!)避けろ!!」

 

瞭太が声を出して全員が王冠から手放すと王冠にバレーボールが当たった。

 

「ちっ!上手くいきすぎたから可笑しいと思ってたが待ち伏せしてたな!!」

 

瞭太が言う先に王冠が小さくなり、王冠を手にしてるカモシダがいた。

 

「これだけは誰にも渡さん!!これは俺様が城主である証明!この世界の【コア】だからな!!」

 

カモシダだけではなく、現実の鴨志田が認知してるアンもいた。

 

「アイツ・・・私の事をあんな風に見てるって事だよね?」

 

「よう変態野郎!スマッシュの言うとおり待ち伏せかよ」

 

「探す手間を省いてやっただけだ!俺様が貴様らを直々に始末してやる」

 

「はっ!!こっちのセリフだぜクズ教師が!!」

 

「ふん!勝手に勘違いしやがって」

 

カモシダのセリフに杏が激怒する。

 

「勘違い!?どこがよ!!人に言えないような事をしてたくせに!!」

 

「隠してくれたのは周りの連中だ!俺様の実績にあやかりたい大人や、勝ち組願望の強い生徒たち、そいつらが進んで俺様を守ったんだよ。皆で【得】するためにな!」

 

 

「【得】だぁ!?」

 

「皆で得?お前が得したい為だろ!!竜司を走れなくしやがって!相当お前は得したろうな!陸上部からバレー部に1番にするようにな!!」

 

「はん!分からないバカが多すぎるんだよ!貴様ら青臭いガキどもも!俺様が強姦しようとした小娘もな!!」

 

「お前が1番のバカだ。自分の思い道理にならなかった人を壊すヤツがな!」

 

この1ヶ月で瞭太は鴨志田の悪事を1人で調べた為に調べるたんびにイラつきがあった。

 

「偉そうにするなよ、取り柄も無い凡人が!!」

 

「取り柄も無い凡人?はっ!球技大会のバレーボールでその凡人に負けた奴が偉そうに言うなよな!」

 

 

実際の話、スマブラファイターの瞭太は凡人の域を越えてるので達人である。

 

「き、貴様ぁ!!?」

 

「だはははははは!!違いね!!」

 

竜司は球技大会の鴨志田を思い出して爆笑する。

 

「黙れ!俺様は他の人間共と違うんだよ!!」

 

それを聞いた杏は同意するようにカモシダに言う。

 

「・・・そうね。お前は人間なんかじゃない!ゲスな欲望に取り憑かれた最低の悪魔よ!!」

 

 

そう言った瞬間にカモシダの様子が変わりだした。

 

 

「そうだ!オレは オマエラト 同じ ナンカジャナイ!この世界を支配スル悪魔さ!!」

 

 

 

「な、なんだコイツ!?」

 

「はん!文字通り悪魔になった訳か!!」

 

 

「ぐひゃひゃひゃひゃ!!全部俺様の勝手だろうがああああああああ!!」

 

 

 

「ジョーカー!!」

 

「あぁ!決着をつけるぞ!!」

 

 

 

 

心の怪盗団とカモシダの決戦が始まった。

 



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色欲のカモシダ 後編

瞭太の近接武器はホームランバット。銃攻撃はスーパースコープ。




 

カモシダ・アスモデウス・スグルが現れた。

 

 

「凡人のクズのクソガキがぁ!!【人に指差すな】って習ってねぇのか?ああ!!?」

 

 

「悪いな。お前のようなクズは人じゃないから指を差すのでな!」

 

「皆 見ろ!オタカラはカモシダの頭だ!!隙をついて盗ってやろうぜ!!」

 

「よし!いくぞ!!」

 

 

「ゆけ!奴隷共!!バレーボールアタックだ!!」

 

 

カモシダの側にいる奴隷共が全員にバレーボールのスパイク攻撃をしてきたが全員が回避した。

 

 

「アルセーヌ!!」

 

「カルメン!!」

 

「キャプテン・キッド!!」

 

「ゾロ!!」

 

「マリオ!!」

 

 

「うぐぅ!!?まだまだ!!」ザクッ!

 

 

それぞれの皆が攻撃をするとカモシダは目の前のトロフィーにある女の下半身を食べたら回復した。

 

「くぅぅぅぅぅ!!回復ぅぅぅぅぅ!!かかって来いよクズども!!今夜は寝かせねえぞ!!」

 

 

「回復しやがった!?」

 

 

「恐らくトロフィーの中にあるヤツを食ったからだろ。ならば先にトロフィーをぶっ壊した方が良いな!」

 

 

「それならば喰らいやがれ!!マリオスマッシュ!!」

 

ドゴォ!!

 

瞭太はマリオの横スマッシュでトロフィーに攻撃した。

 

 

「あ!おい!!これの価値をわかんねえくせに触ってくんな!もうやめろよな!!」

 

 

「おい聞いたかモナ?」

 

「あぁ。【やめろ】って言われると逆にやりたくなるんだよな」

 

瞭太とモルガナはニヤニヤしながらトロフィーを見た。

 

「一斉射撃だ!」

 

蓮の指示で全員が銃を構えた。

 

「なあスマッシュ。お前のそれは何?」

 

「スーパースコープ。チャージショットも打てて強力だぜ」

 

 

「射ちまくれ!!」

 

 

バババババババババ!!

 

 

怪盗団が銃を連射するなかトロフィーにヒビが入り・・・

 

 

「ジャックポットだぜ」キュイイイン

 

 

バァン!!

 

 

瞭太のスーパースコープのチャージショットでトロフィーは粉々に砕けた。

 

 

「ああ!!?嘘だろ・・・全日本で優勝した時の・・・」

 

 

「今だ!!」

 

 

全員がカモシダをホールドアップした。

 

 

「こんな事をして許されると思ってんのか?俺様はな・・・いいか?俺様はなぁ!!カモシダなんだぞ!!?」

 

 

命乞いをしてきたカモシダだが、蓮は冷たく言った。

 

 

 

「それがどうした?」

 

 

「・・・え!?だから俺様はカモシダなんだ!!俺様は王なのだ!!」

 

グチグチ言うカモシダに竜司が答える。

 

「人の事を見下してる癖によ、今のお前・・・ものすげぇダセェ」

 

 

「わざわざ盗りに来てやってんの!さっさと渡してくれる?」

 

 

「黙りやがれ!これは貴様らには渡さん!!」

 

 

「まだそんな事を言う元気があるのかよ!!」

 

 

「ま、お前の返答は聞いたところで俺達の行動は変わらんからな・・・いくぜジョーカー!!」

 

 

「あぁ!!総攻撃だ!!」

 

 

「があああ!!?」

 

全員がカモシダに攻撃をした。

 

 

「貴様ら!!何処までも俺様に楯ついて!!奴隷共!!【アレ】を持ってこい!!」

 

カモシダの足元にいた奴隷達は何かを取りに何処かへ向かった。

 

「現役の時にブイブイいわせていた俺の必殺スパイクだ!!【必】ず【殺】すスパイクだ!!早くしろ!!奴隷共!!」

 

 

カモシダが急がせると現れたのは三島だった。

 

 

「す、すみませんカモシダ様!!ボールをお持ちしました!!」

 

「遅いぞ三島!!グズのウスノロガ!!!!」

 

 

「み、三島!?」

 

「え!?何でこんなところに!?」

 

竜司と杏も三島の登場に驚きを隠せなかったが・・・

 

 

「落ち着け二人とも!あの三島は現実の鴨志田が認知してる三島だ。そうだろモナ?」

 

 

「あぁ!スマッシュの言うとおり本物の三島じゃねぇ!」

 

「何か来る!全員防御だ!!」

 

「三島!俺様にパスだ!!グズでもそのくらいは出来るだろ!!」

 

「は、はい!いきます!!」

 

三島がトスをしてカモシダがスパイクをする。

 

「オォラァァ!!」

 

 

ドゴォン!!

 

「ぐぅ!!」

 

「うっ!!」

 

「つう!!」

 

「おっと!!」

 

「あぶね!」

 

モルガナと瞭太は運良く回避したが、蓮達は喰らってしまった。

 

「三島だと調子が出ないか。目障りだ三島!とっとっと消え失せろ!」

 

「は、はい!!申し訳ありませんカモシダ様!!」

 

認知の三島はさっさと退散した。

 

「次だ次!!ボールを持ってこい!!」

 

「カモシダ様、ボールをお持ちしました」

 

次にボールを持ってきたのは鈴井志帆だった。

 

「し、志帆!?どうして!?」

 

「だから落ち着けパンサー!!その鈴井さんは【認知】の鈴井さん!!何となく予想はしてたが、やはり変態クズ教師だったな」

 

「あぁ!もう許さねえぞカモシダぁ!!」

 

「スマッシュ良いか?」

 

「どうしたジョーカー?」

 

「トスが続けばカモシダはスパイクを打ち続ける。だけどトスする相手がいなければ・・・」

 

「スパイクは打てない・・・認知の鈴井さんだから倒しても現実には影響はないはずだ。任せろ!!」

 

瞭太はホームランバットを持って認知の鈴井に近づき攻撃をした。

 

「待っててくれよ本物の鈴井さん。アンタを苦しめてる悪魔からもうすぐ解放するから・・・なぁ!!」

 

 

 

 

カキィィィン!!

 

 

 

 

瞭太は認知の鈴井を一撃で倒した。

 

ハデス

『ホームラン!!瞭太選手のホームランです!!』

 

 

メデューサ

『認知とはいえ、胸糞悪いな』

 

 

ナチュレ

『こんなヤツを絶対に許すなぞ!!』

 

 

「おい!奴隷共!!次のボールを持ってこい!!」

 

 

しかし、誰もカモシダにボールを持ってこなかった。

 

 

「あぁ!!?もう奴隷共はいないのか!?」

 

 

モルガナがジョーカーに作戦を提案する

 

「ジョーカー!力づくじゃ埒があかんぜ!誰かが王冠を狙って奴の集中をそらせばいけるはずだ!!」

 

「流石に俺は無理だな。アイツを挑発しすぎて目の敵にされてるし」

 

瞭太は無理だった。

 

「私も無理よ!ってかアイツ私をずっと見てるし!!」

 

杏も無理だった。

 

「俺に任してくれ!!」

 

竜司が進んで作戦に志願する。

 

「頼んだぞスカル!!」

 

「よっしゃ!攻撃をしてカモシダの注意を引いてくれよ!!」

 

「その点は任せとけ挑発しまくってやるからな。おい!カモシダ!!てめえのスパイクはショボくてダセェんだよ!!元金メダリストのスパイクにしてはショボいんだよ!!」

 

 

「なんだと!?凡人のクズの癖に!」

 

「球技大会でその凡人に負けたクズは誰だったけ?あ!お前だったなカモシダ!!」

 

「違う!!周りの教師達がちゃんとしてなかったから負けたんだ!!俺のせいで負けたんじゃない!!」

 

「あーあー嫌だねー。人のせいにして負けた事実を改竄するとか、やっぱクズだわー カモシダ スグル」

 

「えええい!!黙れ!!」

 

 

瞭太の怒涛の挑発攻撃でカモシダは完全に頭に血が上り、瞭太しか見てなかった。

 

「小学生の口喧嘩かよ。とは言えスマッシュが気を引いてるから今がチャンスだ!!」

 

スカルは簡単にテラスまで行って隙を伺って王冠を奪える体制になった。

 

 

「口だけのクズが!!・・・ん?一匹、減ってる?やっぱりそうだ!!坂本のクズがいない!!どこに行った!!?」

 

 

「さーてー?何処に行ったんだろうねー?」

┐(´∀`)┌

 

 

最後まで挑発する瞭太だった。

 

 

「気づくのが遅えよバーカ!!」

 

 

ドゴォン!!

 

 

竜司が王冠に攻撃をして王冠をカモシダから離した。

 

 

「あぁ!!!?俺様の1番大事な!!」

 

 

カモシダは王冠が無くなり動揺し出した。

 

 

「とどめだ!!」

 

 

ジョーカーの指示で総攻撃を仕掛けた。

 

 

「うぎゃあああああああああ!!?」

 

 

カモシダは力尽きて倒れた。

 

 




戦闘イメージが下手くそだな。


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カモシダパレスの崩壊


鈴井さんは飛び降りてないので内容が少し変わってます。


 

カモシダを倒して王冠が小さくなった。

 

「あっ!?」

 

しかしカモシダはまだ生きていて王冠を持ち出して逃げようとしたがテラスに向かって逃げる場所は無かった。

 

 

「ぐっ・・・」

 

「どうしたの?逃げないの?逃げたらいいじゃない」

 

杏がカモシダに近づきながら言う。

 

「運動神経バツグンなんでしょ?」

 

 

追い詰められたカモシダは話す。

 

 

「昔からそうだった。ハイエナ共が期待という名の押し付けばかり!そいつら分までやってやってるんだ!!見返りを求めて何が悪い!!」

 

「見返りを求めた結果が体罰かよ」

 

「お前のその歪んだ心、俺達が何とかしてやるよ」

 

「ぬぅっ・・・」

 

「怖いの?自分が仕出かした事を今度は自分が受ける番・・・アンタはどうするの?・・・ここで死んでみる?・・・カルメン」

 

 

杏は自分のペルソナ、カルメンを出した。

 

 

「ひぃ!!」

 

「ひと思いにトドメ刺しちまうか?まあ任すぜ」

 

「やめてくれぇ!!頼む!!やめてくれぇ!!!!」

 

「みんな・・・アンタにそういったんじゃないの!?でもアンタは平気で奪ってったんだ!!カルメン!!」

 

カルメンは杏の指示で炎の攻撃、アギを放った。

 

「ひい!!」

 

しかしカモシダの後ろの壁に当たりカモシダには当たらなかった。威嚇射撃の攻撃だった。

 

「わ、分かった俺の負けだ!」

 

そう言いカモシダは蓮にオタカラの王冠を渡す。

 

「トドメを刺せよ・・・そうすれば【現実の俺】にもトドメをさせる・・・勝ったお前らには、その資格がある」

 

「っ!カルメン!!」

 

杏はカルメンにアギの指示を出す。

 

「「杏!!」」

 

ドォン!!

 

しかしアギはカモシダの横の壁に当たりカモシダには当たらなかった。

 

「廃人になられたら罪が証明できなくなる」

 

杏は怒りを呑み込み、我慢したのだった。

 

「俺は負けた。・・・負けたら終わりだ・・・これからどうすればいいんだ・・・」

 

 

「そんな事も分からないのかよ」

 

「へ?」

 

「お前がこれからすることは、自分が犯した罪を白状して罪を償え」

 

瞭太がそう言いカモシダの体が薄くなった。

 

 

「分かった。俺は現実の俺の中に帰ろ・・・そして、必ず・・・」

 

カモシダは最後までセリフを言えずに消えた。カモシダが消えた瞬間に城が揺れ出した。

 

パルテナ

『城が崩壊しています!!急いで脱出してください!!』

 

 

「マジかよ・・・走るぞ!!」

 

 

瞭太達は全力でパレスから脱出した。

 

「お前ら俺に掴まれ!!ソニック・ザ・ヘッジホッグ!!」

 

瞭太はソニックの身体能力になって走り出した。

 

モルガナは瞭太の頭、蓮は右肩、竜司は左肩、杏は瞭太の腰を掴んだ。

 

 

「オオオラアアアアアア!!」ドドドドドド!!

 

 

「「「うわあああああああ!!?」」」

 

「速いっ!?速いって!!?」

 

蓮達の体が浮くくらいの威力のスピードで走り出した為に悲鳴が上がったが、全員無事でパレスから脱出した。

 

 

 

 

~路地裏~

 

「し、死ぬかと思った」

 

杏が息を切らしながら言う。

 

「は、速いだろいくらなんでも」

 

「死ぬよりマシだ」

 

「いや、そうなんだが・・・」

 

瞭太の正論でモルガナは黙ってしまった。

 

「おい!ナビを見てみろよ!」

 

 

モルガナ以外スマホを見ると・・・

 

 

『目的地が消去されました』

 

 

「本当だ、行けなくなってる」

 

「オタカラは?」

 

「ここに」

 

蓮が取り出したのはオリンピックの金メダルだった。

 

「あの王冠は?」

 

「認知の世界・・・って事は現実の鴨志田にとって金メダルは王冠と同じ価値って訳か」

 

「あぁ。鴨志田にとって欲望の源がそれだったって事だ」

 

「オリンピックの金メダル・・・あの変態野郎、過去の栄光にしがみついてただけってことか」

 

「だけど、これで鴨志田の心が変わったって事だよね?」

 

杏の質問にモルガナの返答は・・・

 

「・・・たぶん」

 

微妙な返答だった。

 

「おいおい!こっちは退学がかかってんだぞ!?」

 

ナチュレ

『聞こえるか瞭太?』

 

「(ナチュレか?どうした?)」

 

ナチュレ

『此方で鴨志田の様子を見ているが、アイツ急に部活を終わりにして学校から家に帰ったぞ』

 

メデューサ

『そこの猫が言ってた通り変化があったかもしれないな』

 

ハデス

『此方で鴨志田の様子を見てるから普通の生活してな~♪』

 

「(分かった)」

 

 

瞭太達は結果を待つ為に解散した。

 



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武見 妙と佐倉 惣治郎


久し振りの更新だな( ̄▽ ̄;)

お盆休みの間に何処まで進めるか(-_-;)


 

瞭太は相変わらず 武見 妙の元で治験バイトをしていた。

 

「さ、どうぞ。即効性があるから、すぐに来るよ」

 

「また凄い色してますね・・・」ゴクッ!

 

そう言いながら瞭太はイッキ飲みをした。

 

「・・・?」

 

瞭太が飲み終えると武見がじっと瞭太を見ていた。

 

「【まだ】焦点は合ってるね」

 

 

「(【まだ】って何!?え!?だんだん焦点が合わなくなるの!?)」

 

 

「1、2、3、4・・・まだ来ないか」

 

 

「(こえぇぇぇよ!!何この恐怖!来るなら早く来てよ!!・・・)うぐっ!?」

 

 

突如 瞭太に異変が起きた。

 

 

「来た来た。成分の抑制効果は期待通りだね・・・ただ思ってたより時間がかかったのは体重の要因が大きかったか・・・」

 

 

「く、薬の効果なんか個人によって違うと思いますよ」ウブッ

 

 

「そうね。十代だとこんなもんか。やっぱりはかどるね理論より実践の方が早い」

 

 

「(俺がスマブラファイターの能力が無かったら絶対に死んでそう)」

 

 

ハデス

『まぁ瞭太くんや他のスマブラファイターは死ぬ事は無いからね~♪』

 

ナチュレ

『脳天に弾丸を撃ち抜かれようと死ぬ事はないからの』

 

メデューサ

全年齢対象(スマブラ)にグロテスクは無いからな』

 

パルテナ

『そう言う話はしないほうが・・・』

 

ソティス

『この連中に話しても無駄じゃと思うぞ』

 

 

「それじゃ今のデータをまとめたら次の検査も・・・ん?」

 

武見がデータをまとめてると電話が鳴り響いた。

 

「はい。武見内科医院・・・救急?うちは指定病院じゃないですけど?それに院長は【武見 妙】ですし・・・あ・・・」

 

武見は受話器を耳から離した。

 

「いきなり切らなくても・・・」

 

「またイタズラ電話みたいなものですか?」

 

瞭太が治験バイトを始めてからはこういったケースの電話が頻繁にあるのだ。

 

 

「そうじゃないわ。救急車が搬送先を探してたみたいだけど指定病院がどこも満員みたいでね」

 

「だからって町医者に電話をしますかね」(-_-;)

 

「救命士よっぽど焦ったのか新人かもね。でも【武見 妙】は流石に知ってたみたいだけどね」

 

 

武見 妙の名前は医療ではブラックリストに載ってるのである。【武見妙は疫病神】【医療ミスを犯した】等・・・。

 

 

「それにしてもホント変な子よねキミ。それを分かってて治験に協力してくれるなんてね」

 

「頑丈さは取り柄なので。それに最近 治験のお陰で体が更に頑丈になった気がするので大丈夫ですよ!」

 

 

「そう。じゃあ改めて、よろしくね」

 

 

 

 

 

瞭太は武見内科医院を出たらルブランに向かってた。

 

 

「今日はバイトの日だからな」

 

 

瞭太がルブランに入ると目を疑う光景を見た。

 

「あれ?蓮その格好は・・・」

 

「おう。来たか瞭太」

 

蓮がルブランのエプロンをしていた。

 

「働かざる者 食うべからずってな。たまには店の手伝いをしてもらおうと思ってな」

 

 

「あー。飯を食わせてもらってるうえに、屋根裏とはいえ住んでるからな・・・手伝うのは妥当っすね親っさん」

 

「お前さんも蓮に教えれる事があるなら教えといてくれよ」

 

「そこはマスターである親っさんが教えるもんでしょコーヒーの淹れ方とか」

 

「俺より淹れ方が上手い癖によく言うぜ。蓮 マジな話だが瞭太の淹れたコーヒーは冗談抜きで俺より旨いからな」

 

惣治郎が蓮に話してると新たな来客がやって来た。

 

「いらっしゃ・・・あんた!」

 

惣治郎が客の顔を見ると驚いた顔をしていた。

 

 

「どうも!久しぶり、佐倉さん!お店、出してたって聞いてさ!水臭いじゃないの」

 

 

やって来たのは陽気な初老な男性だった。

 

「・・・ご注文は?」

 

惣治郎の顔を見た瞭太は察した。

 

 

「(コイツ親っさんと何かしら因縁があるな)」

 

 

ナチュレ

『嫌な客じゃの』

 

 

「あまり触れて良い話じゃなさそうだけどね」

 

パルテナ

『そっと見守った方がよろしいですね』

 

 

 

「今日は挨拶だけ。また改めて近いうちに来るよ!」

 

 

そう言いながら陽気な初老な男性は帰った。

 

「ったく。何処から駆けつけてきやがったんだ」

 

 

「きな臭いヤツですね」

 

「きな臭いヤツ+面倒くさいヤツだな俺の印象」

 

 

「お前ら意外と良く見てるな。余計な詮索より豆の種類でも覚えとけな。それとコーヒーに詳しいと【モテる】ぜ」

 

「え?」

 

「親っさんが言ってる事は嘘じゃないよ。現にさっき女性客が来ていただろ?親っさんとの友好関係はどう見てもモテる証拠だぜ」

 

「・・・・・(そいえば鈴井さんと杏が瞭太を見る目が普通の人と違ってたな)」

 

「何で俺を黙って見てるんだよ蓮」

 

 

「いや・・・何でもない」

 

 

蓮は瞭太がモテる事を改めて思った。

 

 

 

 



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鴨志田の改心


鈴井さんは飛び降りて無いのでセリフは少しだけ違ってます


 

瞭太達は全校朝礼をしていた。

 

「ねえ杏、瞭太くん。本当に大丈夫かな」

 

「きっと大丈夫よ志帆」

 

今日は理事会もあって瞭太、蓮、竜司、三島、鈴井は退学の話が出るかもしれない。

 

「杏の言う通り大丈夫だ(パルテナ様達に鴨志田の様子を見てもらったけど酷く後悔してる雰囲気を出してたって話を聞いたが恐らく改心はしてると思うがな)」

 

 

不安がある中、朝礼は進んでいくと・・・

 

 

「ん?・・・鴨志田?」

 

「え?」

 

 

鴨志田が体育館に入ってきた。

 

 

「私は・・・生まれ変わったんです」

 

 

鴨志田はそう言いながら舞台に上がり始めた。

 

 

「私は教師としてあるまじき事を繰り返してまいりました。生徒への暴言、部員への体罰、そして女子生徒の性的な嫌がらせ等を私はしてしました!」

 

「っ!」

 

志帆はその被害者の1人で体が震えた。

 

 

まさかの告白に体育館にいる生徒や教師は騒ぎだす。

 

 

「私はこの学校を自分の城のように思ってました。気に入らない理由で退学を言い渡した生徒もいます・・・もちろん、それは撤回します」

 

 

パルテナ

『瞭太達の事を言いましたね』

 

ナチュレ

『名前を伏せて言った事は正解じゃな』

 

ハデス

『名前を出されると疑われても可笑しくないからね~♪』

 

 

「私がしたことは決して許される事ではありません」

 

 

鴨志田は両膝をついて土下座をしながら言った。

 

 

「死んでお詫びします!!」

 

 

「鴨志田先生!とりあえず降りて!」

 

 

校長先生が鴨志田の行動を止めさせようとしていた。

 

 

「解散!解散!」

 

 

校長を筆頭に全校朝礼を強制的に終了させようとしている教師が現れた。

 

「(成る程・・・コイツらの態度で確信した。ボイスレコーダーも録音してるし後で【彼女】に渡しましょうかね)」

 

 

瞭太はポケットに入れてるボイスレコーダーの事を考えてると隣から大声が響いた。

 

 

 

「逃げるな!!」

 

 

 

杏が大声で鴨志田を怒鳴る。

 

 

 

「死んでお詫びするのは罪を償う事じゃない!罪から逃げる事よ!!アンタだけ逃げないで!!」

 

 

杏に言われた鴨志田は土下座体制から体を上げた。

 

「その通りだ・・・全くその通りだ」

 

鴨志田はもう1つ告白をした。

 

「私は高巻さんにも酷い事をしました。鈴井さんにポジションを与える事を条件に高巻さんに関係までも迫りました」

 

 

「(どおりで杏と鴨志田は出来てるって噂をされる訳か)」

 

ソティス

『気持ち悪い男じゃの』

 

メデューサ

『だがコイツはもう終わりだ』

 

メデューサの言うとおり、改心した鴨志田はこれから教師の職を辞めて自首をするだろう。

 

 

「どなたか、警察を呼んでくれ!」

 

鴨志田は涙を流しながら言った。

 

 

しかし瞭太は鴨志田にある質問をする。それは秀尽学園の教師達には衝撃の告白だった。

 

 

「鴨志田先生1つだけ質問を良いですか?」

 

「は、はい。何ですか池谷くん?」

 

 

瞭太は目を鋭くして言った。

 

 

「転校してきて1ヶ月しか経ってない俺でも疑問に思うんですが・・・鴨志田先生がしてきた体罰とかは学校側は【黙認】してましたか?」

 

 

「解散!!生徒は教室にもどりなさい!!」

 

 

校長が慌てて教室に戻るように言う。しかし鴨志田は言った。

 

 

「学校側は私のした事を黙認してました」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

誰もいなくなった体育館で怪盗団の四人がいた。

 

「本当に心が変わっちゃったんだね」

 

「みたいだな・・・でもこれで良かったのか?」

 

「どうだろうな」

 

竜司の質問に蓮は曖昧な答えを言う。

 

「同感だ。わかんねぇ」

 

「とは言え俺達の退学処分は免れた。そこの所は喜ぼうぜ・・・ん?」

 

瞭太が見ると三島とクラスメートの女子二人がやって来た。

 

「高巻さんゴメン!俺達 知ってたのに見て見ぬフリをしていた。雨宮くんにも本当に悪い事をした。いつか埋め合わせするから」

 

他の女子生徒も三島どうように謝ってた。鴨志田と出来ている変な噂を流した事について。

 

「心が変わったのは鴨志田だけじゃねーみてえだな」

 

「掌返しみたいな感じにも見えるが謝罪をしっかりしてるなら大丈夫だな」

 

 

「つか瞭太は大丈夫か?」

 

「何が?」

 

「あの質問で教師達に目をつけられてたぞ」

 

蓮と竜司が言うのは先程で鴨志田に言った質問だろう。

 

 

「鴨志田だけに全ての責任を背負わせると思うなよ。間違った事を黙認してたバカどもにも制裁だ」

 

 

瞭太はボイスレコーダーと とある名刺を見た。

 

 

その名刺には【大宅 一子】って名前が書いてあった

 

 

 

 



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