G.Aozolla.ver.1.13 (シン・ゴジラ)
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初章 -God does not sleep-
終局
太陽は、何故、尽きないのだろう。
全てが消え去ろうとするこの世界で、
この宇宙で、
希望を失った人々は、
然れども『神は沈黙せず』と。
それをただ、願うのみ。
懺悔も、邂逅も、ただ埋め尽くす。
神話の終わりが、幕を開ける。
「……いつまで、これから、いつまで生きられるんだろうね」
「…………」
「って言っても、仕方ないよね」
「…………」
「…………」
「…………」
「ねえ、私たちはここで死ぬのかな」
「…………」
「いや、愚問だったかも……死ぬよね、絶対に……」
「…………」
「…………」
「…………」
「ねぇ、何か…………何でもいい、喋ってよ?」
「…………」
「全てがもう無駄なら……どうせ死ぬんだし…」
「…………」
「……少なくとも、もうあなたを見捨てたりしない……」
「…………?」
「もう、いいの。何なり、好きにしていい」
震える全身を何とか抑え留めようと、私は呟く。
「何で死んじゃうの……?何で受け入れるの……払いのければいいでしょ……?」
「…………」
「ねえ、死ぬのが嫌なら、何で……」
「……ねえ、」
「っ…………」
「いつ、貴方に死ぬなんて言った?」
「…………えっ…」
思わず顔を上げる、私。
「自分に。今になるまで気づかない自分に……どうして……?」
「何の、こと…………?」
彼女は顔を逸らした。僕は視線を向けたまま、答えを待った。
「…………ずっと、太陽は沈まないから…………」
「え……?」
「………太陽は、絶対に沈んだりしないから……っ!!」
「……………っ……」
全て消え去ってしまおうとした私を、世界を、彼女許してくれた。
少なくとも私は、そう信じたかった。
「……私は…っ」
俯く。混在する感情に、揺さぶられる。
だけど、言わずにはいられなかった。
「でも、絶対に……絶対に…神様は眠ったりなんかしないから…っ!!」
暫くして、包み込まれる感触がした。
「…………………ありがとう」
強い光が差し込んでくる。
憎悪。
恐怖。
それがただ、目の前の影すら残さず消え失せる。
終焉と、
再生と、
未来と、
希望と、
そして、
『世界が、』
『終わることは、』
『決して、ない』
無償の、愛。
【Godzilla.aozolla_00 God is silenot】
【Final Wars The End 00】
【Godzilla TOD appears in ASO and leaves again】
【Aozolla never runs out. This is a promise】
【Thank you for being alive】
【AOZOLLA_00 E.N.D】
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