仮面ライダーW〜受け継がれしE〜 (プライムビルド)
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第1章 新たなるEの仮面ライダー
《第1話》蘇りしEの記憶〜前編〜
でも、後悔していない!!
はじまして、エターナル大好きなプライムビルドです。
未熟者ですが、どうかご贔屓ください。
それではどうぞ!!
『さぁ、地獄を楽しみなぁ……!!』
穏やかな風が吹く風都を死人が溢れる地獄へと変えようとした悪しき道へ堕ちたテロリスト
風都史上最悪の犯罪者
しかし、優しさを喪う前の彼はかつて多くの人々に希望と生きる力を与える英雄
———————仮面ライダーだった。
そんな彼と彼の仲間を襲った悲劇的な運命は彼らの心を大いに狂わせ、絶望させた。この一つの運命によって狂わされた彼らは、まるで自らが味わった絶望を同じく多くの人々へ味合わせるかのように風都へと襲来し、多くの人々は恐怖のドン底へ叩き落とされたかに見えたが、テロリストである彼らは風都の希望の象徴———仮面ライダーによって打ち倒され、恐ろしい野望は潰え、
大道 克己と供に『永遠』を司る
俺の命は
だからこそ、その人に恥じない様に生きようと幼い頃の俺はいつものように口ずさんでいた。その恩人にどうしても感謝の言葉を述べたかった俺は余りにもイカすすぎるダンディな探偵さんに貯めまくった貯金をはたき、依頼を出した。数日もかからない内にその恩人を見つけてくれたダンディな探偵さんに付き添われる形で、その人の墓の前で心の底から感謝の言葉を述べさせて貰った。そして、いつのまにか近くにいたオルゴールを持った謎の女性から、涙ながら彼の分まで強く生きて!と言われた。その時の俺は持っていたハンカチを渡し、はい!!と力の限り元気に応えた。その女の人とは、それ以来会うことはもうなかった。
それから数年の月日の中、俺は父の様な立派な警察官になると心に決め、そのために必要な努力を積み重ねていこうとした頃。
俺に命をくれた人が、
今度は俺から
▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼
〜〜♪♫♪♬♬♪♪〜
大爆音のダースベイダーの着信メロディーによって、俺————
俺の嫌がることを嬉々でする奴はこの世にただ1人。
「……おかけになった番号は現在使われておりません」
『あら、困ったわ。愛しい彼氏にどうしても助けて欲しかったのだけれど仕方ないわね。私のメールアドレスに登録されている子達全員に探してもらうしか無いわね………個人情報の提供として、容姿、性格の他に………貴方の弱みも提示するべk「すいませんでした!一姫様!!」後、5分でそっちに着くからね』
ガッチャ。プー。プー。
「ヤバい!!」
あのドS大魔王め!!
単なる悪ふざけ(本音)なのに、とんでもないワードを口走りやがってぇ!!一方的に命令して切りやがった。弟の雄二はあんなにも素直なのにどうして、あんなにも最悪な性格の姉がいるんだ。あっ、上があんなのだから弟は素直なのかぁ〜。本来なら、あんな奴の命令なんぞ聴きたくもないのだが、遅れでもすれば内の学校である風都高校の全女子供には精神的に、男子供には物理的に殺され、今こうしている間にも増え続けている死亡者の中に名を連ねる事になる。そして言われもない俺の不評ばかりが世間に流れ、最早死んでも当然の人間扱いになるところまで見えた。
まったく不公平だなぁ〜。
あの大魔王様がそういう気分になった時点で、それ以外の選択肢など存在しない。何時だって、あの大魔王様は大魔王様だけの世界で回っているのだから。
「……はぁ。さっさと着替えよ」
微睡みを振り払い、俺は死地へと赴く兵士のように覚悟を決めた瞳でベッドから這い出て、支度を済ませていく。
……やべぇ、マジで行きたくねえよ。
……私は何処で選択を間違えたのでしょうか?
「ふふっもう少し5分ちょうどだったのに残念♪」
「あいも変わらずイイ性格しておりますね。
お・姫・様?」
「あらあら、ソウジが私をお姫様扱いしてくれるなんて。今日は面白いことを起こそうかしら?」
「ヤメロ。一姫が面白がること
「ヒドイわ、ソウジ。私は貴方をこんなにも(オモチャとして)求めいるというのに……」
「おい本音がダダ漏れだぞ。もう少し隠す努力をしろ」
「あら、嬉しいわ。貴方がこんなにも私の考えを察してくれているなんて。やっぱり私達は相思相愛ね」
「(((;´゚ェ゚)))ヒェー…その笑みは辞めてくれ。コェーよ」
俺の目の前で強い衝撃でポッキリと骨を折ってしまいそうな華奢な身体をし、腰に届くほど透き通る様な銀髪を風都の風で揺らし、紅い瞳を細め、普段のいつも眠そう、あるいは気だるそうな雰囲気とは明らかに異なり、ブラックホール並みの黒い笑みを浮かべる美少女は、
「で、朝から何の用だ?朝食抜き状態の俺をエサに優越に浸りに来たのか?」
「失礼しちゃうわ。それだけではないわよ」
「まだあるのかよ……」
「相変わらずのゲンナリ貌ね。私は好きよ、ソウジのそういうストレートな心情を表した貌。それはそうと、今日は私、日直だから色々と手伝って欲しいのよ」
「えっ、ヤダけど」
「さっ行きましょ、ダーリン」
ますますゲンナリした表情を浮かべる俺の反対意見を普段のアンニュイな表情とは違い、心底可笑しそうな笑みを浮かべながら、周りに通行人達に見せつけるかのように、引っ張った俺の手と自分の手を絡める。そう恋人繋ぎという奴で。
俺がなぜ、彼女の様な女性の仮面彼氏をすることとなったのは、主に高1の春過ぎのこと。別のクラスにまるで妖精のような容姿をした美少女がいるが安心感と恐怖感を感じさせる不思議っ娘という噂が一時期話題となっており、たまたま廊下で一姫を見かけた時俺は薄々感じていた考えを確信へ至らせてた。
……あっ、高嶺の花すぎるな…
と、すぐに思い俺とは関係のない存在つまり、対岸の火事のように、俺とは全く関係のないことだと考えてた。そして、クラスの中でも最も仲の良い
『佐久間総志郎さん。私とお付き合いしてくれないかしら?』
この時、俺は正気か?と尋ねなかった自分を胴上げしてやりたかった。そして、改めて彼女と向き合ってみると何となくだが、超然とした物腰の彼女の冷徹な面が見えた。
結論から言えば、彼女は明らかに自身の容姿だけ目当てのナンパや告白が鬱陶しく、中にはヤバい目で見てくる野郎が出始めたのを察知したため都合のいい彼氏役を探していたようだ。念のため、くっちーを推してみたが、一姫曰く彼みたいな天然系の善人を利用するのを気が引けるとのことらしい。その時、俺は彼女の中に氷の巨像が見えた時に身体の全細胞の恐怖感に従い、丁重にお断りした。しかし、ドSな彼女は俺を流してはくれなず、数日後には俺たちが付き合っているという噂が流れた。コレを流したのは、当然一姫だ。本人に確認を取ると、それはもう輝かしい黒い笑みを浮かべて肯定した。その時の俺の絶望感は計り知れない。
それ以来、彼女はことあるごとに俺を暇つぶし代わりに遊びながら、よく一緒にいる。
そして、場所は変わり風都高校の教室にて到着すると、
「で、今日はどうしたんだ?」
一姫を壁際に追い込み詰め寄る。
「あら、積極的ね?」
だが、今回はいつもとは明らかに違うモノがある。
「巫山戯るな。今日は、お前と一緒にいていつもの野郎どもの殺気(笑)とは違う異常すぎる視線を感じた。アレはどう考えても、マジの殺気だ。いつものお前なら、俺を自分の家まで来るように命令するが、今朝は自分から俺の家に来た。それに加えて、お前のカバンには独自にカスタマイズしたスタンガンがあるのが確認できた。何で自分がエサになる様な危険を晒す」
「中々の察知ね。いいわ、教えてあげる。私がエサになる様な真似のしたのは当然雄二を巻き込ませないためよ。姿が見えない以上、警察は動いてはくれない。加えて昨晩に、私の窓の近くに目玉みたいなモノが浮いていたこと、ウチのポストに貴方を襲う脅迫状が来ていたことから、敵は—————」
「ドーパントだな?」
一姫の言葉に続く様に総志郎もまた、冷静に自分たちを付け回し、尚且つ命を狙っている相手の正体を看破する。
「その通りよ。それと手紙には、貴方が襲われるのを阻止しなければ、次に雄二を襲うと書いてあった。念のためとして雄二と離れるため私が先に家から出てた。そして、あの殺気は私と貴方に向いているから、予告通り貴方を襲う。だから、こうして彼氏の貴方に忠告兼護衛をしているということよ」
「犯人に心当たりは?」
ワザとらしく、人差し指を下唇に当て紅い瞳を細めながら頭を傾ける。
「そうねぇ……1人は心当たりがあるけど。もう1人は判らないわ」
「ちょっと待て!犯人は2人なのか!?」
自分の予想とは違う一姫の返答にソウジは目を丸くするほど驚きを露わにした。そんな分かりやすい反応をしたソウジに対して、一姫はまるでイタズラが成功した悪ガキな様な笑みを浮かべる。
「おそらくは2人以上はいるわ。手紙の送り主は、書き癖から現在服役中のはずの私の父親である風見亮二。そして、あの男にこんな手の込んだ策などせず、服役する原因を作った私を真っ先に襲うはず。しかし、それをしていないことに加えて、私のソウジを襲われたくなければ阻止してみせろと宣戦布告している。コレは臆病なあの男にはできない。いくらガイアメモリが人の心を壊し、醜いバケモノのへと変えたとしても、性格の根本的な部分は変わらない。以上の推察から、あの男には最低で1人の協力者かいることが断定される。分かったかしら、ダーリン」
「いやと言うほどに。で、どうする気だ?まさかと思うが、予告通り2人で襲われながら警察のドーパント専門の特殊犯罪捜査課に連絡して助けを待つか?」
「今のところは、その選択肢以外に確実性はないわね。カバンの中には、私お手製の閃光弾、スモーク弾くらいしか作れなかったし。それに仮面ライダーだってそんな都合よく助けに来てくれる可能性もないしね」
「………そうだな。
仮面ライダーというワードを聴いて僅かに気だるげなソウジの表情に影を落とすことを確認した一姫は、そっと優しげな表情で彼の頰に手を添える。
「わかってるわ、ソウジの過去は。だからこそ、できる限り今まで通りの学園生活を送りつつ互いに策を練りましょう。命が危険に晒されている以上、私たちは戦うという選択肢しかない。肉弾戦は残念だけど貴方に任せるしかない。だからこそ、私はどのようにして人外の力を持った相手にうまく立ち回れるかを考えるわ。本当にごめんなさい、こんな風に貴方を危険なことにまきk「今に始まったことじゃない」…最後までキチンと言わせなさいよ。酷いわね」
「はぁ……さっきのだけで充分元気は出たさ。ありがとうな、気遣ってくれて」
「あら、珍しく貴方がデレてくれたから今回は貸しにするのは無しにしといてあげるわ」
「うへぇ、一気に有り難みがなくなったわ」
ため息をつきながら口上が上がってしまっているためギコチナイ笑みが隠し切れていない。そして、一姫もソウジに釣られるように純粋な喜の笑みを浮かべていると、
「おっ?風見に彼氏の佐久間もいるのか丁度いいな。佐久間に小包が届いているぞ」
「え!?」
「あらあら、こんなタイミングは不自然すぎるわね」
ソウジの担任の教師が段ボールを持って教室へ入ってくる。
この数時間後にこの段ボールの中のモノがソウジの止まっていた歯車が動き出すことになることを、
この時の2人はまだ知らない
最後まで読んでくださりありがとうございます!
気長に続けていきますので長い目で見てくださると嬉しいです。
ちなみにソウジの容姿はデアラの士道です。ただし、髪は黒髪です。
それではまた次回もよろしくお願いします!
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《第2話》蘇りしEの記憶〜後編〜
担任の先生から渡されたソウジ当ての小包を一姫とともに、充分な警戒と入念なチェックによって危険は無いものであると確認が取れた。そして、中身を確認すると、
「アタッシュケースと」
「手紙ね」
何かしらのセンサーがついた見るからに頑丈そうなアタッシュケースと、ソウジ当ての手紙が同封されていた。そして、その手紙の送り主は現在服役中であるソウジの叔父であり、その内容は以下のように綴られていた。
『ソウジよ。
私は人類の進化のためにという自身の止められない研究意欲によって、お前から父を奪ったことには変わりはない。そして、私はある過程で恐るべき事実に気づいてしまった。このまま行けばお前はあの不死を求める男に贄となってしまう。だからこそ、私はお前にその対抗策として力を渡そうと思った。
そして、どうかお前の人生を歪めてしまったこんな愚かな叔父を許さないでくれ。
俺の叔父は、熱心かつ優秀な研究者であった。俺が大道克己の手によって父を殺された後、何度も何度もすまないと謝ってきた。後にわかったことだが、叔父は数年前風都全域に貼らまれたT2ガイアメモリの開発に携わっていた。そして、叔父は己が街にしてしまった罪を深く受け止め、警察に自首した。元々は人々の役に立つものを創り出したいという善良な研究者だったが、いつしかあんなものを創り出してしまうほど歪んでしまっていたことに自身の弟である俺の父が死ぬまで気付かなかったことを深く悔いていた。そして、俺はそんな叔父を憎むという感情はなかった。何故かはわからないが。その後、俺は残った祖父と暮らしていたのだが、高校へ入る前に亡くなり、現在は祖父と父の遺産のおかげで1人でも暮らしていけている。
話を戻すが、カギ口がないアタッシュケースを隅々まで一姫と確認しあっているが、開く気配はなかった。
「中身をどう思う?」
「ある程度なら予想はつくけど、開かないと何も始まらないからね。でも、開かないのなら、この頑丈そうなコレを襲撃される際に盾代わりに使いましょう」
「なら、このセンサーは何か分かるか?」
「正直に言えば、どの企業にも属さない作り、そして指紋認証とも硬膜認証とも異なるモノとなれば、周囲に特殊なモノに感知する仕掛けとなれば、持ち歩くしかないわね」
「あくまで盾代わりに…ね。了解了解。俺の届け物なんだけどなぁ〜」
「仕方ないでしょ。どういう仕掛けは分からないのだから」
わかりやすく一姫はツーンとそっぽを向き、私拗ねてますよと言わんばかりの態度をとる。そんなふざけた態度をとる一姫に、ソウジはため息を吐き、彼女の耳元でそっと少しだけ甘えるような声音で囁く。
「そんなに拗ねないでくれ。自分が頼りない奴なのは自覚しているから、もう少し助けてくれないか?」
「……」
「お願いだよ。一姫」
「はぁ、仕方ないわね」
囁かれ続けた一姫は、一瞬だけ気分を良くしたのか笑みを浮かべていたが、ソウジには気付かれない内に表情をため息を吐くための普段の気だるけな表情へと変えた。この動作は、僅か1秒も立たない間だったため、本当にソウジには気付かれることはなかった。
「助けてあげるわ。あくまでも仕方なくね、仕方なく。わかりましたか?」
「わかりましたよ。お・姫・様」
「…その態度は無性に腹が立つけど見逃してあげるわ。さて、日直の仕事を片付けましょう」
のちに、このアタッシュケースの中身がソウジと一姫を大きく助けることとなるのは、後数時間後の話である。
そして、お互いにいつも通り学園生活を送り、放課後脅迫状に追加されていた指定場所へ一姫とソウジは向かう。2人が向かったのは、数年前にガイアメモリ流通組織であるミュージアムが自動車整備工場に偽装し、密かにメモリを製造してい廃棄た工場。そして、もうここには、ガイアメモリを開発させるための機材はなく、あるのは壊れて機能を停止した何かしらの精密機材。
周りに人の気配はないが、相手はおそらくドーパントである可能性は高いため周囲を警戒していると、背後から今朝よりも猛烈な殺気をソウジは感じとった。
「一姫ッ!!」
咄嗟に隣にいる一姫を
「チッ…まだ死なんか。頑丈なガキだ」
一姫への衝撃を出来る限り自分で受けたため、所々からアザが浮かび上がりかけ始めるソウジは壁にもたれながら、いつの間にか工場内にいた中年の男性の人相を確認する。
「いっつぅぅ…ッ!娘さんの彼氏相手に随分な歓迎だな。風見亮ニさん」
目の前の男はここへ来る前に、一姫に写真を見せて貰った顔と完璧に一致する。よって、目の前にいるのは、現在服役中のはずの風見亮ニその人と見て間違いない。見るからに不機嫌そうな表情を浮かべ、見るからに自分よりも弱い者を見下す様な瞳をするこの男は、見間違うことなど無理な話だ。
「ふん、お前の様な奴にはこれぐらいが丁度いいだろ。なぁ、
「………よくご存知で」
「そんな男が愛する娘の彼氏だなんて、父親として不服…なのでね」
「あら、私を金づるとしか思ってないのによくそんな口が言えるわね。その上、身売りさせようとした貴方が言えた義理かしら」
「さて、何のことだろう、さっぱり見当もつかんよ」
侮蔑の言葉を交える一姫に対しての苛立ちを僅かに馴染ませながらも、どこか余裕を持った表情を浮かべる亮ニへ、絶対零度を感じさせる眼差しを向ける一姫。
「貴方がそんな風に余裕なのは意外ね。バックにいる脱獄の手引きさせてくれた方の力がそんなに大きいのかしら」
「その通りだ。本当なら、こんな面倒などせず、すぐに殺しに行く予定だったがあの方の要望なため、お前たちの様なガキを嬲り殺すためこの場を選んだのだ。そして、俺があの方に応えることができれば、もうお前は不要なんだよ。だから、とっととそのガキ諸共消えろ」
そして、もはや人がしていい目をしなくなった亮ニは懐から怪しげなUSBメモリ————ガイアメモリを取り出すと、
『
自身の左鎖骨に浮かんだ悪趣味な刺青である『生体コネクタ』へ、挿しこみ、眼がない怪人へとその姿を変えた。
「普通に素が出たな、あのオッサン。さて、どうする?このままだと死ぬぞ、俺たち」
「大丈夫よ。既に通報済みだから、死ぬ気で逃げ続けるだけよ。簡単でしょ?」
軽口を叩きながら、2人はどの様な原理で空中にバスケットボールサイズの2つの異なる色をした眼球を出現させた亮二いや…アイズ・ドーパントは、その2つの眼球から光線を放つを避ける。
「無茶言うな……ッ!!」
「頑張ってね、ダーリン」
いや、ソウジが一姫を背負った状態で避けているの方が、正しい。そして、一姫もソウジに背負われた状態でアイズ・ドーパントが攻撃するタイミングを瞬時に見切り、手作りスモークを数個投げつける。投げつけられたスモークは数秒も立たず、アイズ・ドーパントの周りは白い煙で埋め尽くす。
「さぁ、今のうちに脱出よ」
「了解っ!」
空中に浮く、眼球が近くにいないことを確認したソウジは、一姫を下ろし出口へ駆け出そうとするが、
「逃すかぁぁぁぁぁ!!」
アイズ・ドーパントはピンポイントで2人へまるで闘牛の様に突進して来た。だが、済んでの所でソウジは一姫を突き飛ばし、叔父から貰ったアタッシュケースを盾代わりに使う。
「ぐぅ!…ぉ、重いッ!」
しかし、ドーパント化によって強化された突進を殺し切ることができず、吹き飛ばされる。吹き飛ばされたソウジは、周りの鉄パイプなどを巻き込みながら鉄骨の山が壁となり、地面に受け身も取れず落下した。
「ソウジっ!」
「おおっと…そうはいくかよ。一姫ィ?」
ソウジに突き飛ばされたため大した怪我がない一姫はソウジの元へ駆け寄ろうとするも、その行く手をアイズ・ドーパントによって阻まれる。対する一姫もアイズ・ドーパントに慌てることなく、中学時代にしていたバスケットの動きを取り入れた軽快なステップでアイズ・ドーパントの脇を通り抜けようとするが、またしても行く手を阻まれてしまう。周りの反応よさに一姫はある仮説を元に、アイズ・ドーパントの能力を察知する。
「なるほど。眼が強化されたから、その動体視力で敵の動きを先読み出来るということね。そして、空中の眼球と視覚を供給し、全方位を確認する能力。随分と、いいメモリを貰ったのね」
「あぁ、コレさえあれば俺は無敵なのさ!」
ジリジリと自分の逃げ場を無くされていきながらも、一姫が慌てることなく自身への侮蔑の眼差しを向けるのに、僅かながら疑問を抱きながらもアイズ・ドーパントは自身の慢心ゆえに、その疑問を無下にする。
「はぁ……やっぱり貴方は変わらないわね。感謝しか出ないわ」
「なぁに?」
「忘れたかしら、私には頼りになる彼氏がいることに」
「まさか!?」
「そのまさかだよ!バカがぁ!」
その声と共に、傷だらけのソウジは物陰に隠れながら、一姫お手製の閃光弾を投げつける。
「ガァァァァァァァァァァァ!!」
強烈な光が、強化された眼から入ってきたため、怯んだアイズ・ドーパントに向けて、ソウジは気配を殺している途中で一姫のカバンから取り出した改造されたスタンガンをアイズ・ドーパントの首元へ押し当てる。
「……このッ…クソガキがァァァァァァ!!」
しかし、ドーパント相手では大したダメージにはならなかったため、ソウジは一姫をアイズ・ドーパントから引き離すため、回し蹴りを顎へ放つ。たとえドーパントと言えども、脳を揺すられてはダメージはあるようで、数歩後ずさる。その隙に一姫を背後へ下がらせる。
「死ねぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」
数々のソウジの反撃によって激昂したアイズ・ドーパントは夥しい数の野球ボールサイズの眼球を無数に出現させる。
とんでもないほど不味い状況となりながらも、一姫は慌てることはせず、ソウジによって下がらされる途中で開いていた
「えっ!?」
「よし!」
一姫によっていきなりアルファベットの『L』の形をしたベルトを取り付けられたことに困惑する。そして、そんなソウジを置いて一姫を流れる様な手でアタッシュケースに入っていた
「変身!」
「お前が言うのかよ!!」
ツッコむソウジを無視し、『L』の形をしたバックル————ロストドライバーの空白の部分へメモリを挿しこみ、スロットを傾けドライバーとメモリを連動させる。
どこまでも自由な
次回予告は通りすがりのルナの姐さんにこれからはお任せします。
『任せなさい♡』
『という訳で、次回予告をする京水オネェサンよ!』
『あらあら!克己ちゃんと同じエターナルに変身するなんて中々良い選択ね……嫌いじゃないわ!!』
『でも、アイズのメモリを使ったアイツは全く気に入らないわ!!ムッキィ—————!!』
『だけど、レディのために身体をはるソウジは漢として、高・得・点♡』
『そして次回の《継承されしEの力〜前編〜》は、なんとちょっぴり克己ちゃんが登場するからね!』
『読まない子は……太陽に代わってオシオキよ♡』
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《第3話》継承されしEの力〜前編〜
ありがとうこざいます!!皆さん!!
そして、ありがとう!!シリアルキラーの京水ネェさん!!
自身の恩人でもあり、父の仇である大道克己と同じ仮面ライダーエターナルへと変身させられたソウジは、自身の状況を確認する暇もなく、目の前の敵—————アイズ・ドーパントが生み出した眼球の雨を回避に専念するしか余裕はない。仮面ライダーへと変身したことで身体能力は格段に向上したことで、ボロボロの状態でも軽々と一姫を抱え、迫り来る攻撃の雨を回避し切ることが可能となった。そして、アイズ・ドーパントが弾切れを起こしたのか、攻撃の手をやめ、改めて驚愕の声を上げ、ソウジは漸く自分の現状を把握する。
「何故、お前などがソレを持っている!?」
「…………手紙である程度、予想していたが………
………複雑すぎるな」
「でも、コレで助かったのは変わりはないわよ」
驚愕するアイズ・ドーパントを2人は完全に無視しながら、ソウジは仮面で隠れているがわかりやすそうに複雑そうなため息を吐き、一姫は全く悪びれてはいない。
「だから、複雑すぎるんだよ。というか、本人の同意なしに変身させるな!」
「緊急事態だから仕方ないでしょ」
「それそうだが……このエターナル…色々と違うな」
「そうね。貴方の方が適t……シンプルなデザインだものね」
自分たちが知っているエターナルとは、明らかに異なる姿であることに疑問を抱く。2人が知るエターナルとの違いソウジが変身したエターナルは、腕とアンクレットの炎の刻印が赤となっており、コンバットベルトと黒いマントの様なローブがない状態————仮面ライダーエターナル レッドフレアと
なっているのだ。本来なら、コレこそがエターナルの基本形態であり、ある意味で初期フォームと言える形態であるのだが、本人達からすれば知る由も無い。
「考えても仕方ないなっ!」
ある程度自身の考えに見切りをつけたタイミングで、痺れを切らしたアイズ・ドーパントは、鋭利に強化された爪を振り下ろしてきた。対するソウジも咄嗟に拳を突き出し迎撃を開始する。本来なら肉弾戦においては、様々な格闘術を齧っているソウジの方がアドバンテージがあるはずなのだが、アイズ・ドーパントの固有の能力である先読みによって決定打を与えられず、着々とダメージを負ってしまう。
「はっ!例え、あの悪魔に変身できても、使い手がクズでは意味はないな!」
「ッ!…言ってくれるな」
アイズ・ドーパントから繰り出された左脚による蹴り上げを素手でガードし、反撃と言わんばかりに回し蹴りを連発で繰り出す。だが、アイズ・ドーパントは身体をくの字に曲げることで、顎を狙ったソウジの回し蹴りを回避する。回避され続けていることに少々焦りながら、今度はアイズ・ドーパントのど出っ腹目掛けて殴り掛かるも、アイズ・ドーパントは身体を捻ることで回避し、膝蹴りをカウンターとしてソウジの溝打ちに喰らわせる。
「カハ…ッ!!」
腹から来る衝撃によって一瞬酸欠状態となったが、何とか裏拳を放つことでアイズ・ドーパントを下がらせ、距離を取り態勢を整えようとするのだが、
「死ねぇぇぇ!!」
空中に浮かぶ2つの眼球から発せられた光線によってソウジは大きなダメージと共に吹き飛ばされてしまう。そして、近くの精密機器を背にする形で吹き飛ばされたソウジは、何とか立ち上がろうとするが思っていたよりもダメージは酷く立ち上がる事が出来ず、とうとう変身が解けてしまう。変身が解けてしまったボロボロのソウジは意識を失い、もっとも近い位置にいる一姫は彼の元へ素早く駆け寄り、ケガの状態を確認する。一姫がソウジの元へ駆け寄ったことを好機と考え、2人諸共抹殺するべくアイズ・ドーパントはもう一度、夥しいほどの数の眼球を出現させる。生身である2人には、この攻撃から身を守る術はなく絶対絶滅のその時、
「全て、振り切るぜ!」
「変・・・!身ッ!!」
バイクのエンジンと共にある男の声が工場内へ響く。
音を確認する間も無く、工場内へ入ってきた青い閃光はソウジ達の前へ止まり、2人へ迫り来る攻撃の雨を次々に斬り捨てていく。
そして、全ての攻撃を防ぎきることでその姿を見せる。
「……仮面…ライダー…」
2人の前に姿を現した青い閃光の正体は、この街の希望の1つである加速の記憶を宿す戦士。
「駆けつけるのが遅くなってすまない。俺は仮面ライダーアクセル。少しの間だけ待っていてくれ。すぐに終わらせる」
その名は仮面ライダーアクセル。
ガイアメモリによって運命を狂わされ、復讐の鬼と化そうとした彼は、信頼できる仲間によって呪われた過去を振り切るためのチカラ————トライアルを手にしたことで進化した仮面ライダーアクセルトライアル。そして、アクセルは2人を安心させるかの様に語りかけてから、アイズ・ドーパントへ向き合い、持っている剣————エンジンブレードの切っ先を向け構える。対するアイズ・ドーパントは、仮面ライダーアクセルトライアルから発せられる気迫に戦慄し、先程とは打って変わり、弱々しく後ずさりしながら狼狽え始める。
「な、なぜお前がこんな所にいる!?」
「俺に質問するなッ!!」
「おのれぇぇ、お前も俺をバカするなぁぁ!!」
お前の疑問に誰が答えると言わんばかりの拒絶の回答に、怒りのボルテージが上がったアイズ・ドーパントは2つの眼球から光線を放つのだが、アクセルトライアルと化した仮面ライダーには、全く当たらず一瞬で間合いを詰められエンジンブレードによって、切り裂かれる。
自身の先読みを上回るスピードで迫り来まれてしまい、状況が圧倒的に不利となってしまったことで焦り始めるアイズ・ドーパントの懐に連続の斬撃を喰らわせる。そして、フィニッシュとして、トライアルメモリのマキシマムを放とうとするが、更なる乱入者によって阻まれる。
「世話が焼ける愚図だな」
「何ッ!?」
何処から入ってきたのかは不明だが、アクセルトライアル目掛けて
「クっ!逃げられたか……」
立ち込めた煙幕によってアイズ・ドーパントは工場内から姿を消し、気を失ったボロボロのソウジと彼が守り抜いた一姫だけが、アクセルトライアルの前に残された。すぐさま追跡を考えたが、怪我を負った市民を見過ごすことが最優先なため自らの変身を解き、生身の姿を現した。そして、一姫と共にソウジの容態を確認した後、仮面ライダーアクセルいや
……照井竜は、もう1人の仮面ライダーを現場へと呼び寄せるのだった。
アイズ・ドーパントに負けた俺が目を覚ますと、そこには数年前大道克己によって倒壊された風都タワーが広がっていた。辺りには、人っ子1人見当たらず、まるで永遠に時が止まったかの様に静寂が支配する世界。
そして、何故かは分からないが、幼い頃に大道克己の墓で礼を述べた後、贈り主は不明だが贈られて来たハーモニカが俺の掌に存在した。どうやってこのつまらない世界から抜け出す方法を導き出すことができない俺は、不安になりつつある自分を安心させるため
♪〜♬♪〜♬♫♪♫・*:.。
「ふぅ……「どうやら、落ち着いた様だな……
佐久間総志郎?」っ!?」
ハーモニカによって気を紛らわせることができたことで安心するや否や背後から聴こえた声に驚きソウジは、振り返るとそこには忘れることができない人…いや……悪魔がいた。
「大道……克己ッ!?」
生気をまるで感じさせない彼の表情には、心底愉快そうな笑みを浮かべられていた。
「よぉ、久しぶりだな。あの時以来だな…お前の父親を目の前で殺した……あの時から」
「オマエェェェェ!!」
まるで父の死を嘲笑うような言動にソウジは激昂し、殴り掛かるがあっさりと受け止められる。
「ほぉ、父親の後ろでビクビク震えていたあの時より、威勢がいいな。だがな………」
自分への殺意のこもった眼差しを向けるソウジの気迫に僅かな関心する様な口ぶりを見せるが、ソウジの殺意の気迫とは比べられない程の気迫を発する。そして、克己の気迫にあてられ硬直してしまったソウジへ向けて、彼は無慈悲なまでに拳を振り抜く。
「そんな何の覚悟もこもっていない拳では何も守れはしないぞ!」
「ぐはぁ!!」
何処か過去を馳せる様な表情を一瞬だけ浮かべた克己から振り抜かれた拳を顔面に喰らわされたことによってソウジは遥か後方へ吹き飛ばされる。凄まじい衝撃と痛みに顔を歪ませながら、ソウジは自分を見下ろす怨敵である克己を睨みつける。
「つまらないな。憎い相手を睨み付けることしか出来ないとは、これじゃあ、俺の心臓をやった意味がないな」
「誰が好きでお前なんかの心臓なんて貰うか!!」
自分の身体を駆け巡る痛みなど忘れてソウジは先程よりも速さが上がった拳を振り抜く——————が、またもやあっさりと受け止められる。
「はッ!言ってくれるね、これでも
「黙れ!お前が、父さんを殺し、この風都を地獄へ変えようとしたことには変わりはないだろ!!」
一発でも、せめて一発だけでも喰らわされなければという思いによってソウジは、避けられ、流されまたは受け止められる拳を振るい続ける。そんなソウジを今度の克己は品定めをする様な表情を浮かべ始める。
「そうだ。それこそが俺の数え切れない罪の内の1つだ。
「黙れ!!明日へ目指すための目標である父さんを殺したお前が語るなぁぁぁぁぁ!!」
受け止めらていた右の拳を振り払い、襟を掴み克己が反応するよりも速く頭突きを喰らわせ、一瞬よろめいた彼にソウジは自分の拳を届かせる。
「ぐぅ!……その通りだ。だがな、いつまでも俺という過去の亡霊を言い訳に新たな明日から眼を背けている気だ!!」
「ッ!?」
克己から嘆かれた言葉は確かに自分に当てはまることであったためソウジは拳を下ろし俯いてしまう。
「死人の俺は仲間と供にずっと希望という名の明日を求めていた。それなのに過去ばかり振り返り、今を生きようとしないお前はなんなんだ!」
「……………」
「死人か…それともゴミか?」
「……………」
「答えろ!佐久間総志郎!!」
『いつまでも下を向いていては、前を向いて歩けはしない。きちんと前向いて歩かなければ、見たいもの、見えていなかったもの、新しいものを見逃してしまう』
投げかけられる無慈悲なまでの言葉の刃に心を折られそうになるが、
『だから、前を向いて……歩きましょう』
こんな時でも、ある日言ってくれた彼女の言葉は、
『ダメなら、私が背後から蹴りを入れてでも前へ向かせてあげます』
何故か暖かく心に染みる。
そして、憎悪とは違う瞳となったソウジは、大道克己と正面から向き合う。
「俺は…悪魔に心臓を貰った人間だぁ!」
喉が裂き切れんばかりのソウジの答えを聴いた克己は、
「なら、掴んでみせろ。お前の明日を」
どこか憑き物が取れた様な満足気な笑みを浮かべ、ソウジにサムズアップを残し、この永遠の様な静寂な世界とともに消えていった。
はい。という訳で、皆さまがお待ちかねの京水ネェさんの次回予告です。それでは、どうぞ。
『キャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!克己ちゃんステキィィィィィィ!!たまらん!たまらん!たまらんすぎるゥゥゥゥ!!抱きしめさせて克己ちゃん!!お願い!お願い!いえ、というか抱いてェェェ!!あわよくば
《しばらくお待ちください》
『あら、ゴメンなさいね。あまりにも克己ちゃんがス・テ・キすぎるから死んでるのにビンビンに上がり過ぎちゃったわ』
『やっぱりイケメンで強い人は、嫌いじゃないわ!!』
『それにしても、賢を倒したアクセル。中々にいい登場なのが気に入らないわ!』
『まぁ〜私の克己ちゃんの方が何十倍もカッコいいからじぇんじぇん気にならないわ!!』
『さて、そろそろ京水オネェサンのヌルヌル次回予告をしないとね☆』
『次回の《継承されしEの力〜後編〜》は、またあのいけすかないアイズ・ドーパントが出てくるのよね。ムッキィ————!!でもね、克己ちゃんのおかげで過去を振り切れたソウ(注意:総志郎)ちゃんが今度こそ真のエターナルとして闘うの!!』
『お気に入り登録してくれる子は、私がやさしく抱きしめてア・ゲ・ル♡』
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《第4話》継承されしEの力〜後編〜
それにしても、原作キャラを出しながら話を進めるのもやはり難しいものだと改めて気づかされました。さて、もう何話かオリジナルを出した後、仮面ライダーWの続編である風都探偵へ行きたいと思います。京水ネェさんとご一緒に気長にお待ち下さい。
『焦らしプレイね…………嫌いじゃないわぁ!!』
………さいですか。ではでは、第4話どうぞ!!
正体を限りなく秘密にし風都を守ってきた仮面ライダーWこと左翔太郎は、同じ自分と仮面ライダーである照井竜から高校生の男女が計画的にドーパントに狙われていることを聴き、警察病院へ向かっていった。その道中、彼の心情は決して穏やかという訳ではなかった。そんな彼の心情を察する唯一無二の相棒ことフィリップの声が翔太郎の元へ通信として入る。
『落ち着きたまえ、翔太郎。君の気持ちは僕も同じだ』
「分かってるさ相棒。照井が被害者の女の子から聴いた話だと、緊急時だったから仕方ねぇさ。それでも、気になるのは……」
『あぁ、彼が言っていた
「まったく、そういうのは不謹慎だぞ」
少々人としてまだまだ難が相棒の悪癖に溜め息を吐いていたことで多少自分自身の方が気を落ち着けることに成功する。
『おっと、そうだったね。すまない。僕の方でも
「あぁ、いつも頼りにしてるぜ……相棒」
こうして、自分たちのやるべきをある程度定めた2人はそれぞれの道すじから、ソウジの元へ送られたエターナルメモリについて調べることにする。
翔太郎との通信を切ったフィリップは、自らの脳内に貯蔵されている膨大な知識を貯えている精神世界へ潜り、夥しいほどの本からエターナルメモリについて検索を開始する。
「さぁ、検索を始めよう」
「はじめはやっぱりコレだね。最初のキーワードは、
すると、多少の本は消えたが、まだまだピンポイントでヒットしていないためまだまだ数え切れないほどの数の本はまだ残っている。そんなことにフィリップは全く顔色1つ変えることなく、次なるキーワードを追加する。
「キーワードを追加。メモリの復元」
この新たなキーワードによって本の数は数冊減ったくらいで、まだまだ最後の一冊へ辿り着けずにいる。
「やはり、まだピース足りていない。キーワードを追加。被害者以外反応しないメモリ」
このキーワードを新たに追加したのだが、本棚はピクリとも動かない。コレはつまり、キーワードが当てはまっていないことを指す。
「やはり、抽象的すぎたか」
とりあえずとしてフィリップは、一番近くにあるエターナルメモリに関する本を手に取り、キーワードに何が欠けているのかを模索する。すると、本の中にあるとある単語を発見した彼は再度検索を再開させる。
「キーワードを再検索。エターナルメモリ」
「キーワードを追加。大道克巳」
すると、本棚の数は先程に比べて大多数減ったことを確認したフィリップは、欠けていたピースを次々と重ね合わせる。
「キーワードを追加。佐久間総志郎」
照井竜から聴いた被害者の名前であるソウジを翔太郎を通じて知っていたことで、フィリップは限りなく正解へ近づいていく。
「コレで最後だ。キーワードを追加。過剰適合者」
このキーワードを最後に本棚の中から一冊の本が、フィリップの手元残った。
「どうやら、ビンゴのようだね」
そして、彼は手元に残った一冊の本を手に取り、大道克巳とソウジの2人の奇妙な運命にエターナルメモリが強く関係していることを知る。
「翔太郎……どうやら、あの事件はまだ終わっていない様だよ」
誰もいない精神世界でフィリップはポツリと呟く。
重い目蓋をなんとか開けると、そこに広がっていたのは真っ白の見覚えない天井だった。
「うぅ……ココは…?」
「漸く起きたようね。随分と私を放っていてくれたわね」
聴きたくない声のする方向へ視線を向けると、見知った魔王がいた。
「………………」
「何か言うことはあるかしら?」
「チェンジお願いしまぁぁぁぁす!!
こんな悪意の大魔王ではなく、
美人ナースのお姉さんで、
お願いしまぁぁぁぁぁぁす!!」
「そう、死になさい。今すぐ」
マキシマムドライブ。
この後、何があったのかはナ・イ・ショ♡
レディには色々あるのよ。
えっ!なんで、私が出てきているのかって、
素人はお黙り!!
私はね。後書きだけじゃ、収まらないの!!
あの後、色々な意味で一姫に殺されそうになっていた俺は、病室へ入って来た刑事である照井竜と、私立探偵の左翔太郎によって事情聴取を受けることとなる。
「————以上が、自分が体験したことです」
「ある程度、彼女から聴いていたが大半は一致しているな。では、次の質問だ。なぜ、このメモリは君にしか反応しないと思う」
照井刑事が見せてきたエターナルメモリを分かりやすく俺の前へ置く。何故だろう、あの時、夢の中での出来事以降からこのメモリが俺を呼んでいるような感じがする。
「それは……」
「それは僕が答えよう」
ソウジの言葉を遮るように翔太郎の相棒であるフィリップが遅れて病室へ入ってきた。
「はじめまして、佐久間総志郎。僕の名前はフィリップ。翔太郎の相棒を勤めている者だよ」
「は、はじめまして」
突然のフィリップの登場に僅かにソウジは驚きながらも、メモリの秘密を知りたいため気を落ち着けさせる。
「さて、どうして君しかエターナルメモリが反応しない理由はシンプルだった。それは……エターナルメモリが君以外に使われることを拒否していたことだよ。大道克己のようにね」
「そんなことは可能なのか?」
フィリップが明かす事実に翔太郎は最もな意見を口にする。
「可能さ。試作品のT1エターナルメモリは、かつて大道克己と強く惹かれ合い、あのエターナルへと進化した。元々佐久間総志郎もエターナルとの適合率は平均以上だったが、
「ん?ちょっと待て、フィリップ。その推理だと、俺たちが闘った大道は心臓がないってことになるぞ!」
目の前にいるソウジがかつての強敵である大道克己の心臓を持っているという事実に照井と翔太郎は、驚きを隠さず更なる疑問をフィリップへ投げかける。
「それは違うよ。結論から言えば、あの大道克己の心臓は別の人物の心臓だった。
「なるほどな。それなら納得だ」
「ご質問してもよろしいでしょうか?」
そして、フィリップの説明によって翔太郎はようやく疑問を振り切った直後、今まで黙っていた一姫が会話に参加する。
「ん?何かな、風見一姫」
「貴方は、どうやってそれほどまでに詳しい個人情報を持っているのですか?」
「それは俺も思いました。どうして、フィリップさんは死した人間の過去をそれほどなまでに正確に説明できるのでしょうか?」
フィリップの事情を知らない2人からすれば、最もな意見であるため2人に《
「また、あのおっさんか!?」
「さぁ如何かしらね。でも、今のあの人はドーパントの毒素で心を喰われているからその可能性はあるわ」
「む?どういう状況なのかな?」
「確かなのは、ヤベェ雰囲気が充満しつつあるってことだぜ。相棒」
警察病院に鳴り響いた爆発音と供に何かしらの焦げ臭い匂いが部屋に漂ってきており各々は、思ったことを口にしながら現在の状況を把握するべく行動へ出る。そして、誰よりも窓の外を見た照井の顔には怒りの表情が浮かび上がっていた。
「どうやら、あの時の炎のドーパントの仕業の様だ」
「照井刑事の言う通りあの時の火の鳥が、パトカーを爆破したようね」
2人の言う通り外には幾つもの炎の鳥が宙を舞っており、多数の警察官に襲いかかっているのだ。このままでは取り返しのつかない事態となるため翔太郎はダブルへと変身しようとするが、
「このままだと不味いな行くぞ!照井、フィリップ!」
「いや、待て左。ここは俺一人で行く。お前たちはこの2人を狙ってくるドーパントの対処を頼む。それにこの炎の鳥の本体が何処にいるのか、探り当ててくれ」
照井は翔太郎を一方的に静止し、返事を待たず病室を出て行ってしまう。出鼻を挫かれた翔太郎は、照井の意図を汲みソウジと一姫を連れて病室を後にしようと廊下を出ようとした所で炎の鳥が侵入して来た。慌てて、身を低くすることで難を逃れたが、彼らの行手を阻む様に炎の鳥は廊下の宙を舞う。このままでは、病院内も火の海になってしまうことを危惧した翔太郎とフィリップは懐からガイアメモリを取り出し、変身する準備をする。そんな中で翔太郎は、ソウジへ照井から預かっていたソウジのロストドライバーを差し出す。
「佐久間、コレはお前が持っていろ」
「え?どういう意味ですか……」
「いいかよく聞けよ。確かにお前から大切なモノを奪ったのは仮面ライダーエターナルだ。それは変えようも無い事実だ。だが、あの仮面ライダーに憎しみ以外の感情があるのなら、そのメモリを使って、その子と今の自分の手が届く範囲で大切なモノのために闘え」
「ちょっと待ちたまえ。彼に闘わせる気かい!?」
「それを決めるのは、佐久間自身だ。いいか、コレは俺の師匠の言葉だが、よく覚えておけよ。『男の仕事の8割は決断だ。後はおまけみたいなものだ』。俺は、この相棒のフィリップと一緒に勝負すると決断した。今こそ、お前の決断の時だ。どうするか、お前自身が決めろ」
「俺の答えは既に出ています。あの男には確かに憎悪も感謝もあります。でも、いつまでも過去に囚われ続けていては明日へ迎えません!俺も……闘わせて下さい!!」
自らの決意を示したソウジは翔太郎からロストドライバーを受け取る。
「………………それでいいのね、ソウジ。修羅の道よ」
「確かに仮面ライダーの道は楽な道じゃねぇ。でもな、支えてくれる相手がいれば前へ進むことができる!それに、あるライダーが言った言葉だが、『ライダーは助け合い』だからな。いざとなったら、このハードボイルド探偵である俺が手を伸ばしてやるさ」
「やれやれ、背中を押すのか、手を差し伸べるのかどちらかにしたまえ。後、そこは俺ではなく、『僕たちが』だろ
……相棒?」
「ふっ、そうだな。じゃあ先輩ライダーとして一肌脱ぐか!」
「仕方ないね。2人とも、申し訳ないけど僕の身体をよろしくね」
「「え?」」
フィリップの意味深な言動に疑問を感じる2人を背に、翔太郎とフィリップは供に並び、ガイアメモリを起動させ、自らのドライバーであるダブルドライバーへ装填する。
起動したダブルドライバーによって翔太郎はこの風都の希望の象徴である仮面ライダーダブルへと変身した。だが、その代わりにフィリップは突然糸が切れた様に倒れようとしたため咄嗟にソウジはフィリップの身体を受け止める。セーフ。
「ナイスキャッチ助かったよ、佐久間総志郎」
「今のフィリップは意識がこっちに転送されているけら身体は抜け殻状態だから頼むな」
「いきなり頼み事!?」
「それじゃあ行くぜぇ」
「本当に意識はないわね。意識だけ転送されているとなると此方の方の痛覚は感じるのかしら?」
「聞けやぁ!!」
ソウジのツッコミに背に仮面ライダーダブルは侵入して来た炎の鳥の対処へと風の様に駆け出す。廊下に残された2人は、とりあえず託されてしまった意識の無いフィリップを近くにあった車椅子に乗せ、移動する。しかし、彼らの行手を阻む者がいる。
「懲りないわね。貴方も」
「しつけぇーオッさんだな」
それはアイズ・ドーパントとなった一姫の父親である風見亮二だった。
「黙れ!お前たちはココで俺に殺されていればいいんだよ!!」
そして、工場の時同様に多数の眼球を空中に生み出し、一姫達へ向けて攻撃を開始する。しかし、アイズ・ドーパントが速攻で攻撃をして来ることを読んでいた一姫は車椅子に乗せたフィリップと供に回避し、物陰へ隠れる。一姫達が隠れたのを確認したソウジは近くの消化器をアイズ・ドーパントへ吹き掛けながら、アイズ・ドーパントへ体当たりする。
「ぐぅ…っ!このクソガキがぁぁぁぁ!!」
格下と見下しているソウジの反撃を受けたことでアイズ・ドーパントの空っぽの
「一姫、無事か?」
「えぇ大丈夫よ。それより本当に仮面ライダーになる気なの?」
「………あぁ。エターナルメモリが俺を選んで、護るためのチカラを俺にくれるのなら……俺はあの人達みたいに自分の手の届く人を護りたい。死んだ父さんがそうであったように。俺も………前へ進む!」
「そう……なら、もう止めはしないわ。でも、コレだけは忘れないで。負うべき物が責任、負わなくていい物まで負いたがるのが責任感。その境目を見失わないようで。コレはエターナルの業を背負おうとするソウジに当てはまることよ」
ソウジの言動の中に含まれている言葉の重みを伝えてくれる一姫に相変わらずのぎこちない笑みわ返しながら、ソウジはとて華奢な一姫を抱き締める。
「そうだな。でも、俺は悪魔に心臓貰った人間だ。だから、その業も俺の物だ」
「全く、とんでもない程頑固な彼氏を持ってしまったわね」
ソウジの胸に顔を埋めているため一姫は自身の頬が熱くなっていることに少なからずホッとしつつ、そっと先程病室に置いてあったエターナルメモリを自身の手とともにソウジの掌へ重ねる。
「行ってくる」
「行ってらっしゃい」
メモリを受け取ったソウジは護るための闘う決意を新たにし、アイズ・ドーパントの元へ向かう。
そして、自身を捜し回るアイズ・ドーパントを見つけたソウジは、覚悟の籠もった瞳で相対する。
「ようやく、出てきたか。クソガキッ!」
「あぁ、アンタの娘に背中を押して貰った所だ」
「無駄なことだ。どうせ、お前もアイツも、雄二も聡子もこの手で殺し、俺はあの方の元で新しい人生を送るのさ!!」
「1つ、俺は自身のくだらないプライドでコイツの力を引き出しそうとしなかった。
2つ、大道克己への憎しみ以外の感情を認めようとしなかった。
3つ、その際で多くの人を危険に晒した」
人としての心を捨てている目の前の怪物を前にソウジは自らの罪を数え終えると、
「そして、俺はこれからあの人の業と供にその名と力を受け継ぐ」
「永遠に!!」
瞳に白銀の炎を宿し、共鳴すかのように同じ色の光を発するメモリを起動させる。
その身に炎を纏わせながら自身の奥底から湧き上がるチカラを完全に解放するべくソウジいや仮面ライダーエターナルは自身に言い聞かせるように叫ぶ。
「もっと……もっと力を絞り出せ!!エターナル!!」
すると、エターナルメモリから発する白銀の光はやがてエターナルの身体を覆い尽くしながら、眩い輝きを全身から完全解放する。
「ウオォォォォォォォォォ!!!!」
やがて、眩い輝きが晴れるとそこには、漆黒のマント————エターナルローブを身に纏い、その身体を決意の覚悟を宿す白銀の炎へと染めた真の新たなる戦士————仮面ライダーエターナルロストフレアへと変身を遂げた。
《京水ネェさんのヌルヌル次回予告》
全ドーパントの天敵となりし
その名も仮面ライダーエターナルロストフレア。
新たなる守護者がこの街に誕生した瞬間である』
※通りすがりの祝い鬼。
『誰あのイケメン!ねぇ、誰あのイケメン!!誰あのイケメン!!ねぇ、作者誰あのイケメン!!教えなさいよ!!』
すみません。急に出て来たので私も知りません(ウソ)。
それより次回予告して下さい。
『仕方ないわね。今回はようやく、ソウちゃんが自分だけのエターナルへ変身した瞬間ね。中々カッコよかったわよ。でもね…………』
『私の克己ちゃんの方が何百倍も
カッコいいわ!!』
『私の克己ちゃんの方が何億倍も
カッコいいわ!!!!』
落ち着いて下さい。
『そうね。レディたる者、常にお淑やかにね。さて、話を戻すわね。とうとう仮面ライダーへと変身したソウちゃん。そんなソウちゃんの初戦の相手は、あのイヤ〜な目玉オヤジよ。やっちゃいなさい!!』
『そして、次回の《弟子となる新米ライダー》の見所はソウちゃんが仮面ライダーとしての覚悟、あの訳の分からない焼き鳥のほかに探偵組の絡みよ♡』
『感想・お気に入り登録・評価付与をしてくれるイイ子には、私がいろいろサービスしてあ・げ・ル♡♡♡』
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《第5話》弟子となる新米ライダー
その後から、風都探偵本編へ一気に飛びますので、お楽しみください!
翔太郎と一姫に奮起させられたソウジは自らが仮面ライダーとなる決意を露にし、その覚悟に共鳴するかの様にエターナルメモリは、ソウジを新たなるエターナルへ変身させた。そして、新たなエターナルとなったソウジを視界に収めたアイズ・ドーパントは全身から先立つような錯覚を覚える。
「な、何なんだ!?その姿は!?」
「コレか………コレこそが、真の意味で、この街の新しい
「ふっ、ふん!クズのお前が使ってもあの時同様、俺に嬲られるだけだ。所詮はこけ脅しだろ!!」
まるで自身に言い聞かせるように、先の戦闘を思い出しながら気を落ち着けようとする。
「だったら、試してみろよ。ドーパント」
「クソガキがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
しかし、エターナルとなったソウジが、マントをまるで闘牛士の様にその身を覆い隠しながら挑発したことにより、アイズ・ドーパントは先ほどよりも激昂しながら突っ込んでいく。凄まじいスピードで突っ込んでくるアイズ・ドーパントにエターナルは慌てることはなく、頭を怒りで染めた単調な攻撃を受け止め、カウンターとしていつのまにか白銀の炎を灯っていた右ストレートを叩き込む。そして、追撃として左手にいつのまにか握られていたエターナル専用コンバットナイフ型武器—————エターナルエッジで斬りかかる。エターナルの右ストレートを貰ったアイズ・ドーパントは腹を抑えながら、後退しようとするが、逃げることが出来ず無数の剣撃を喰らう形で後方へ吹き飛ばされる。鋭い攻撃の嵐を喰らい、狭い空間である廊下では不利と考えたアイズ・ドーパントは一番近くの窓を突き破り、飛び降りる。対するエターナルも逃すまいとし、同様に窓をわざわざ開けて飛び降りる。アイズ・ドーパントよりも遅れて飛び降りたためエターナルの着地するタイミングを狙って無数の眼球を出現させ、攻撃する。1つ1つが手榴弾並みの爆発力を持つ眼球が目前に迫っていながらもエターナルは、焦るような素振りをまったく見せず、
「死ネェェェェェェェェェェェ!!!!」
「さっそく使わせて貰うか………
自身の掌から発生させた白銀の炎の中にあるモノを掴み、そのままロストドライバーのマキシマムスロットへ挿し込む。
その白銀の炎から掴み取ったモノの正体は、失われたはずのT2サイクロンメモリだった。突如として現れたメモリに驚くことも困惑することもしないエターナルは、何の躊躇もなく仮面ライダー特有の必殺技であるマキシマムドライブを発動させる。
「サイクロンヘルブレイク」
エターナルはサイクロンメモリのマキシマムを発動させたことで自身の両腕には旋風が纏い、左右の腕でまるで円を描くように回しながら、纏わせた旋風を直径1メートルサイズへと凝縮し、迫りくる眼球爆弾の雨へ強力な暴風の塊と化した旋風の力を放つ。自身の背後にはいつのまにか存在していた半透明な緑色の体色をした怪人————サイクロン・ドーパントとともに。
「ぐほッ!?な、何なんだ!そのメモリは!?」
「今なら分かるぞ。俺が手にした時、このメモリは全てのガイアメモリを支配する王者としての力ではなく、この街の
「ふっ、ふざけるなぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
眼球爆弾による爆発を病院から護るために旋風の力を迎撃へ優先したことで、アイズ・ドーパントのメモリを完全に破壊することは出来なかったが、大ダメージを与えることに成功した。ダメージが与えられたのを確認したサイクロン・ドーパントは、まるでコレで自身の役目を終えたかのように消えていった。誰にもその姿を認知されることなく、静かに風都の穏やかな風とともに。また、エターナルが先ほど使用したサイクロンメモリは、マキシマムを発動し終えると白銀の炎となって、マキシマムスロットからその姿を消した。
そして、何処か暖かさを感じさせる風に背中を押してもらう様にエターナルはエターナルエッジを利き手である右手に持ち替え、空いた左手でエターナルローブを掴み、又もや自身の行動を読まれないためその身を覆い隠しつつアイズ・ドーパントとの距離を詰める。一気に距離を詰められた上にエターナルローブによって自身の先読みを無効化されていることに気付かないアイズ・ドーパントは焦りながらも鋭利な爪を振り下ろすが、振り下ろし切る前に手首を掴まれたことで不発となる。ダメージを負っているアイズ・ドーパントは離れるためにエターナルへ膝蹴りを放とうとするが、エターナルエッジによる連続刺突を喰らう形で廊下の時同様に後退させられる。エターナルによって度重なるダメージを与えられた続けたためアイズ・ドーパントは、とうとう息を切らた上に片膝をつく程なまでに消耗してしまう。
「はぁ…はぁ……こ、この…お、オレが…!」
「もう終わりにしよう。オッさん」
そんなアイズ・ドーパントを目の前にエターナルはロストドライバーに差し込んでいるエターナルメモリを引き抜き、エターナルエッジのマキシマムスロットへ挿し込む。
発動されたマキシマム—————エターナルレクイエムによって、アイズ・ドーパントは自身の金縛りにあったかの様に動きを封殺され、自身の力の源であるガイアメモリの力が消え掛かっいくのを感じとる。しかし、身動きが取れない自身ではどうすることも出来ず、目の前にいる死神たるエターナルは片足にエネルギーたる白銀の炎を纏わせ、トドメを刺しに迫り来る。
残ったマキシマムドライブの力を総て右足へ転移させたエターナルは、まるで『♾』の軌跡を描く様に跳び上がり、
「ウオォォォォォリャァァァァァァ!!」
強烈な回し蹴りをアイズ・ドーパントへ叩き込む。エターナルの回し蹴りを喰らったアイズ・ドーパントは凄まじい勢いのまま数メートル先まで吹き飛ばされ、断末魔を上げながら爆散した。
そして、ドーパントの爆発を背にし、
エターナルとなったソウジはあの男と同様に、
無慈悲なまでに、
人の心を捨てた者へ向けたサムズダウンと共に言い放つ。
病院へ強襲をかけてきた炎の鳥の対処を全て終えたアクセルとダブルは、どちらも変身を解き、フィリップの身体と共に隠れていた一姫と合流し、ドーパントの断末魔が聴こえた場所まで急ぐこととする。すると、そこには自分達が知るエターナルとは異なる姿をしたエターナルが立っていた。
「どうやら、アレこそが佐久間総志郎の答えの姿と言えるね」
「(大道……見ているか?…お前が救い、そしてお前から大切なものを奪われたアイツが、お前とは違う形でこの街の
「まさか本当に、仮面ライダーになるとはな。驚きだ」
「………キチンとリベンジしたようね。ソウジ」
どのエターナルとも異なる姿へと変身したソウジに対して各々はそれぞれの感想を述べていると、爆煙の中からボロボロの風見亮二が砕けたメモリとともに地面に這いずるように現れる。
「お、俺が…このオレが…!………こ、ごんなクソガキにィ!?」
自身が見下し続けた相手に倒されたことに対して、全く理解できないかのようで、亮二は味合わされた屈辱によりその貌を怒りによって歪めていると、
『どうやら、きちんと当て馬になってくれたようで安心したぞ』
聴き覚えのある声を耳にする。
その声によって、この場にいる全員が声の発生源たる空へ目を向けると、そこには真紅の翼を持った鳥類型のドーパントがいた。
「わ、私を助けてに来てくれたのですか!!」
『そんな訳ないだろ。クズめ。お前は当て馬だと言っただろ?』
「え…?」
『私の大願を成就させるには、エターナルの覚醒は必要不可欠だ。そのために、佐久間総志郎に親しい風見一姫の愚親たる貴様を使ったまでだ』
「な、なんだと!?」
「1つ聴きたいことがある。お前の大願は不死か?」
『その通りだ、佐久間総志郎。私の大願には永遠を司るエターナルは覚醒した状態でなければ意味はない。だからこそ、現在において最もエターナルとの適合性が高い君を狙ったのだ』
「ふざけるんじゃねぇ!!そんなことのために、こんな大勢の人間を巻き込んだのかよ!!」
「落ち着いてくれ、翔太郎」
「貴様は、俺たちが逮捕する!」
未知のドーパントによって無慈悲に切り捨てられる所か、自身は捨て駒であったということを痛感させられた亮二は絶望のどん底へ叩き落とされる。加えて、風都の街を誰よりも愛する翔太郎は、ドーパントの目的に対して明確に怒りの叫びを上げる。しかし、ドーパントら他者の意見などどうでもいいかなように肩を竦ませる。
『どうとでも言いたまえ、ダブルの片割れよ。さて、そろそろお暇する前にゴミ処理をさせてもらおう』
そう言ってドーパントは掌に出現させた真紅の焔を亮二へ向けて放つ。
「まっ!!」
「マズい!!」
亮二の静止の声を遮るように放たれた焔によって生み出された爆発は、彼を爆煙を飲み込んだ。
『ふぅ、コレであのゴミも彼が言う様に地獄へ行ったかな?』
「オマェェェェェェェェェェ!!!!」
「翔太郎。もう一度、変身だ」
「俺もいくぞ」
変身を解いていたことで駆け出すことが出来ず、犯罪者とはいえ人1人を見殺しにしてしまったことで、翔太郎の怒りは頂点に達し、彼に呼応する様に一姫を背中に護った照井とフィリップはともに再変身を行おうとするが、
「セァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!」
爆煙の中から強烈な水弾が、放たれたことに驚きを露わとしたことで動きを止める。
対する空中にいるドーパントは全く慌てる様子もなく、先ほどよりも巨大な炎弾で迎え撃ち、相殺してみせる。これの水と炎の衝突によって発生した煙がドーパントを呑み込む。三度目のマキシマムを発動させたことでとうとう限界値を超えたのか、エターナルは自らの身体からスパークを発生させながら苦しみ出す。
「ぐ、あぁ…あ゛ぁぁぁぁ!!」
苦しみの声を上げていたエターナルは、やがて元の姿である包帯を各所に巻いたソウジの姿へ戻ってしまう。変身が解けたソウジは、自身の真後ろで気を失っている亮二が無事なのを確認しつつ、煙の中から無傷のドーパントを睨みつける。
「はぁ、ぐ…はぁはぁ……!」
『驚いたよ。まさか、あのマントで我が焔を防ぎ、その上水のマキシマムを発動させるとはね。だが、不可解だな。君は先程そのクズを地獄へ送るのではなかったのかい?』
「こいつ…が、行く地獄は……自らの罪を痛感し……その重さを懺悔しながら、やり直すための最適な場所である刑務所だぁ!!罪人とって、死ぬまで自らの罪に懺悔し続けることこそが、罪人の地獄なんだよ!!」
『ほぅ、では私もその地獄へ連れていくつもりかい?』
「「「当たり前だ!!」」」
今にも倒れそうになるソウジを左右から支え、共にドーパントへ向けて同じセリフを重ねたのは、助け合うと約束した翔太郎とフィリップだった。
「中々決まっていたぜ、佐久間」
「うちの翔太郎より、中々ハードボイルドに決まっていたよ」
「はは、それは……どーも。ハーフボイルドの師匠」
「おい!!ハーフじゃねぇ!!ハードボイルドだ!!何度も言わせ………ん?おい待て!今、師匠って言わなかったか!?」
「先輩として手を差し伸ばしてくれるのでしょ?それなら、責任として翔太郎さんの下で色々と学ばさせていただきます」
「ふふふ、面白いね。よかったじゃないか、これで君の後、鳴海探偵事務所を継いでくれる人材が決まったね」
「そういうことなら、先輩として仮面ライダーが何たるかをきちんと教えてやれ、左」
そして、2人に支えられたソウジは僅かながら先程人の話を聴かなかった意趣返しも兼ねて、半ば強引に翔太郎への弟子入りを勝手に決定した。加えて、本来なら助け舟を出すはずのフィリップはこの状況を面白がりソウジの弟子入りに賛同の意思を示す。加えて、一般人たるソウジのエターナルへの変身を後押しすることは反対であった照井もまた、フィリップに同意しつつ翔太郎にソウジへの責任を取らせるように逃げ道を塞ぐ。
「あーもう!!分かったよ!!弟子にすりゃーいんだろ!!弟子にすりゃー!!ったく、強引なヤツを弟子に取らされることになっちまったぜ」
「弟子は師に似るものですから」
「うるせぇェェェェェェェェェ!!」
この2人の援護射撃によって逃げ道を無くした翔太郎はちょっと逆ギレ状態だが、ソウジの弟子入りを受け入れる。ちなみに、一姫は照井の背に隠されながら、器用に気絶している亮二を割とキツめに縛り上げているので話は参加していない。
『くっくく、中々面白い漫才を見せて貰ったよ。では、私は本当にお暇しよう』
「逃すかよ!」
ドーパントを逃すまいと翔太郎たちは変身しようとするがドーパントは翔太郎たちよりも早く火球を地面にいくつも放ち、爆煙を立ち込めさせながら雲の中へ消えていった。
「ちっ、逃したか」
「あのドーパントは、かなりの強敵だ。いずれまた、僕たちの前に現れるだろう」
「その時こそ、俺たちがヤツの野望を打ち砕くだけだ」
「若輩者ですが、これからよろしくお願いしますね。師匠、フィリップさん、照井刑事」
その後、
初の変身後に三度もマキシマムを発動させた影響によりソウジはその日、全身筋肉痛となり自宅にて、一姫によって悪意しか無い看病を受けることとなった。
「良かったわね、ソウジ。ちょうど、筋肉痛に効くとツボ押しがあるからシテあげるわね」
「助けテェェェェェ雄二!!お前の姉に痛めつけられるぅぅぅ!!」
「すみません、俺今料理中なので。姉ちゃん、総志郎さんの看病よろしく」
「元からそのつもりよ。大丈夫よ、ちゃんと痛いから」
「てめぇ、ふざけっ!イダダダっ!!死ぬ!死なないけど死ぬほど痛い!!全身が痛い!!一姫さん、看病はありがたいんだ優しく優しくしてくれぇぇぇぇ!!」
風見姉弟によるドSコンビによって、その後のソウジは色んな意味でボロボロになったのは余談である。
《ドクター・マリアのガイアメモリ紹介➕次回予告》
「はじめまして、克己の母。大道マリアです。今回は京水が謎の祝い鬼を追いかけに行って不在なので、次回予告も行わせていただきます」
「今回、佐久間の坊やが使ったのは、疾風のサイクロン、大洋のオーシャンメモリよ。マキシマムは、主にロストドライバーのスロットで発動させるわ」
「どれこれも、かつてダブルの坊や達が破壊したT2メモリよ。このメモリ達は一度の戦闘において一度きりしか使えないけど、変身を解除してもう一度変身すれば、また再利用は可能よ」
「でも、あの子のエターナルはスペックはまだまだ克己のエターナルには及ばないわ。これからのあの子の成長次第で克己が残したエターナルメモリも進化していくわ。さて、そろそろ次回予告をしましょう」
「次回の《歩み出した新たなるライダー〜前編〜》は、風都探偵に登場するダブルの左側の坊やのヒロインときめが登場する予定よ。あの子の戦闘シーンがあるかは、まだまだ未定だけど楽しみしてあげて……あら、またあの子からの呼び出しね」
「では、また近い内に逢いましょう」
ありがとう、ドクター。
まともな次回予告をしてくれて、
本当に感謝感激です。
それでは、次回も楽しみにしてください。
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《第5.5話》設定紹介(第1章まで)
《オリジナル主人公》
年齢:16歳
風都高校1年生
家族構成:祖父・両親(故人)、叔父(服役中)、祖母(現在世界を放浪中)
愛称:ソウジ(師である翔太郎、一姫、雄二、親友のくっちー)、ソウちゃん(主にウォッチャマンたち風都イレギュラーズ)
新たなる仮面ライダーエターナルに変身する鳴海探偵事務所の名探偵?翔太郎の弟子兼バイト。幼少期の頃、心臓に疾患を抱えており移植手術でしか助かる見込みはなかった時に、ドナー登録をしていた
後日、贈り主不明(マリア)の小包からハーモニカを贈られる。このハーモニカを贈られて以降、自身でも聴いたことの無い曲を何故か、吹けることに疑問を抱くが聴いていると落ち着くため趣味として、よくハーモニカを吹く様になっている(仮面ライダーエターナルで克己が奏でたハーモニカの音色と一緒)。
それから数年もの間は、元気になった身体を存分に使いながら自身を鍛えて将来は荘吉または父のような漢になることを目指す。その経緯で、さまざまな格闘術をかじったため腕っ節はそれなりに上達する。しかし、そんな充実した日々の中で大道克己率いる
この事件以降、父の仇である克己の心臓を持つ自身を心の奥底で憎悪する様になり、荒れる時期に突入し、悪さをする不良を叩きのめす日々を送る。また、その道中で、高校生時代の翔太郎同様に父親の後輩でもあった刃さんに追いかけ回されることに加えて、祖父に諭されるような形で高校へ入る前に落ち着く。
そして、入学後に天然を体現した様な人物像をするクラスメイトである
初変身の際に、叔父から贈られて来たエターナルメモリを内心で気付かぬ内に拒絶していたことで本来の力を全く発揮できず、亮二が変貌したアイズ・ドーパントに圧倒される事態を引き起こしてしまう。これにより、十分な力を発揮できず敗北し、絶体絶命の時に一姫が通報したことで駆けつけた照井竜こと仮面ライダーアクセルによって危機を脱する。その後、ボロボロにったソウジは照井によって一姫とともに保護される形で警察病院へ搬送される。その道中で、一姫はある程度のことを照井に説明し、話を聴いた照井はフィリップと翔太郎へ連絡し、応援として呼び寄せる。
数時間後にソウジは目を覚まし、照井たちに事情聴取を受けている途中で亮二たちの襲撃を再び受ける。その際に、翔太郎の先輩ライダーとしての覚悟を垣間見たのに加えて、目を覚ます前に謎の世界で会合した大道克己とのぶつかり合いによって、自身が大好きな街を手の届く範囲で護るために仮面ライダーエターナルとなる決意を固めたことでエターナルをレッドフレアからロストフレアへと進化させることに成功する。また、元々エターナルメモリとのシンクロ率は心臓移植を受けるよりも前からすでに平均値越えをしており、移植手術を受けたことで大道克己をも超えるほどのシンクロ率を上がっている。仮に、大道克己がT2エターナルメモリを真っ先に強奪していなければソウジの下へエターナルメモリが惹かれていた事実がフィリップの
しかし、この能力のことを翔太郎はソウジが風都を護る仮面ライダーとなるために必要な力を大道や死した
能力の発動は、エターナルの腕に刻まれている炎の紋様から白銀の炎が発し、その炎の中からランダムにメモリが排出される仕組みとなっている。そのため、マキシマムの種類はエターナルメモリを抜けば、合計25本のメモリを使用可能。さらに、マキシマムスロットがロストドライバーとエターナルエッジにあるため単独でのツインマキシマムも発動可能である。
現在の所では、スペックはレッドフレアを上回るが、ブルーフレアには及ばない。しかし、第5話のプロフェッサー・マリアのガイアメモリ紹介にもあるようにまだまだ伸びしろがあるためブルーフレアを超える可能性を内に秘めている。
以上の能力と向上したスペックによってアイズ・ドーパントのリベンジを果たす。この時に相対した炎の鳥人型のドーパントをいずれ捕まえると宣言し、無理矢理とは言え翔太郎へ弟子入りする形で、父親を失ってから自分の中で止まっていた針を動かし、明日への一歩を踏み出すこととなった。
《現在の人間関係》
大道 克己
自身の命を救った恩人であり、父親の仇。
感謝と憎悪を抱いているため色々な意味で因縁ある相手。しかし、謎の世界において自分の決意を固めさせて貰ったことにより多少の悪感情が消える。
風見 一姫
仮の彼女兼不法侵入者のドS大魔王。
色々な意味で苦手な相手だが、内心では全く嫌ってはおらず寧ろ多少の好意を抱いているが、本人は全否定する。
ソウジシスべし!フォー!!加えて、いつのまにか合鍵を強奪されているため勝手に家で寛がれてもおり、エロ本を全て処分されたこともある。さらに、弱味をいくつも握られているため逆えず良くパシられる。グリザイアでの登場人物でもあるが本作ではソウジのヒロインであるが、ブラコンな所は健在。
左 翔太郎
新しい自身の目標となった人物であり師匠。
仮面ライダーとして踏み出す一歩のきっかけを作ってくれた人であるため、感謝と尊敬の念を抱いているが、何処かワザとらしい気取った言動には呆れることもあるが、そこも含めて師の一面として見ている。やがては、さまざまな意味で超えたいと思っている。
フィリップ
師の相棒。超能力持ちの先輩ライダー。
頼りになる人ではあるが時より変人に思えてしまう。人としてちょっと癖があるが、師の相棒であるため翔太郎と同様に尊敬している。しかし、たまにロストフレアとしての能力を把握するためにマッド的な実験に付き合わされそうになる。
照井 竜
師匠よりもハードボイルドで男前な刑事。
父親と同様に警察官として街を護るために闘う背中を垣間見たため、翔太郎とは違った意味でリスペクトすべき人物。また、キレている時がとんでもなく怖いため内心では恐れてもいる。
ちなみに、コーヒーの旨さでは翔太郎よりも高く、照井よりも低い。
仮面ライダーエターナルロストフレア
ソウジが仮面ライダーとしての決意を固めたことでレッドフレアから進化したエターナルの姿。
ソウジはこの姿を『真の意味でエターナルが仮面ライダーとなった姿』と発言している。スペックはレッドフレアより上で、ブルーフレアより下である。
レッド ≦ ロスト ≦ ブルー
姿は、各部分の炎の刻印の色が白銀色となっており、ブルーフレアと違い24個のマキシマムスロットは存在しない。しかし、漆黒のマントであるエターナルローブを装備している。
《専用武器》
エターナルエッジ
ブルーフレアに装備されていたコンバットナイフ型の専用武器。現在では、エターナルメモリでしかマキシマムを発動していないが、他のメモリでもマキシマムは可能。
エターナルローブ
原点と同じで超チート何でも無効化便利マント。
エターナルメモリ
ビレッジ事件の際に破損した試作品のT1エターナルメモリを回収し、自首する前の佐久間勇作がソウジが持っていたT2エターナルメモリの破片を再利用することで完成したメモリ。本来なら存在しないメモリなため別名T0ガイアメモリ。性能的にはT2との違いは今のところはない。
ロストガイアメモリ
ロストフレアの能力によって複製されたT2ガイアメモリ。
見た目もそのままメモリブレイクされたT2ガイアメモリであるが、マキシマム発動後には白銀の炎となって消える。このため一度の戦闘では一度しかマキシマムを発動させることが出来ない。しかし、変身を解いた後、もう一度再変身すればまた使うことができる。メモリの命名者は翔太郎。
《必殺技》
エターナルレクイエム
T1と同じでエターナルエッジを用いてマキシマムを発動する。任意で相手のガイアメモリを無効化する。また、残ったマキシマムのエネルギーを脚に貯めて空中回し蹴りを放つ。
サイクロンヘルブレイク
生み出された疾風を溜めて、球体として放つ技。また、何故は不明だが背後にはサイクロンドーパントの幻影が現れ共に疾風を放ってもいる。ちなみに、技の元ネタは元祖かめ◯め波。
オーシャンヘルブラスト
第5話で放った巨大な水弾を投げつける技。生み出した大量の水を出来る限り凝縮された水弾ではあるが、炎の鳥人型ドーパントが繰り出した巨大な炎弾によって相殺される。
今回は次回予告はありません。
前話ですでにプロフェッサーマリアが紹介してくれたので……。
それでは、ご要望があれば他の
次回もお楽しみください!!
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