IS学園の性活指導員 (早見 彼方)
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IS学園の性活指導員

 IS(アイエス)学園という特殊な高等学校に性活指導員として雇われている俺は、学生寮に宛がわれた自室で朝の四時に目を覚ました。いつもより少し早くに意識が冴えてしまった。背を預けていた広いベッドから身を起こすと、隣には昨日俺が性活指導を行ったショートヘアの女子生徒がうつ伏せで眠っていた。着ているホットパンツとTシャツはズタズタに引き裂かれ、晒されている肌には俺の精液や体液がべったりと付着している。軽く開かれた足の根元に視線を辿らせると、大量の精液によって濡れた膣口が見えた。

 昨日、俺の肉棒を受け入れて処女を散らした少女。名前は確か、相川(あいかわ)清香(きよか)といっただろうか。就寝前の学生寮内でだらしのない恰好をしていた彼女を見つけ、俺の自室へと引き連れて指導を行った。指導方法は種付けセックスだ。今月の四月からIS学園に入学したばかりの一年生である若い彼女に、膣の隅々まで俺の味を覚え込ませた。子宮は俺の子種を蓄えていて、もしかすると妊娠するかもしれないが、俺の指導を受けることができた対価と思って受け入れてもらおう。

 相川の形の良い尻を左手で鷲掴みにしつつ、さてどうするかと俺は思考を働かせた。

 俺が朝早く起きた理由は性活指導のためだ。生徒に清く正しく美しい性行為活動を推奨するべく、この職に相応しい精力絶倫な俺は早い時間に目を覚まし、気になった生徒たちに指導を行っている。

 相川には十分な指導を行ったが、まだまだ生徒は多い。高校生になったことで浮かれている新入生を優先して指導を行う必要があるのだが、今日の一人目の相手は誰にしようか。相川の適度に引き締まった太股を撫で、俺は考える。

 候補は多いが、まずはあの生徒だろうか。

 俺は相川をベッドに放置し、裸のまま部屋を出た。

 四月の五時はまだ外も暗く、廊下も暗闇に包まれていた。非常口の場所を示す案内板が緑色のぼんやりとした光を放って天井から下がっている中、誰もいない静かな廊下を歩き進む。

 程なくして、一つの部屋の前にたどり着いた。1025号室。

 この部屋には、学園内での唯一の男子生徒がいる。だが、その生徒に用事があるわけではない。用があるのは男子生徒と同じ部屋で寝泊まりをしている女子生徒だ。高校生の男女が同じ部屋で生活を共にすることを学園側が容認しているようだが、性活指導員としては見過ごせない。いつ、男子生徒が暴走して女子生徒の花が穢されるかわからない状態だ。そうなる前に、女子生徒の処女は大人であり性活指導員である俺が正しい手順で奪ってあげるべきだろう。

「そもそも、男女がどうして同じ部屋なんだ……?」

 何かが裏で暗躍した結果なのかもしれないが、学校側の判断は理解に苦しむ。やはり、俺がしっかりしないといけないな。改めて俺は自分の立場の重要性を理解しながら、扉を開いた。

 俺の部屋と同様に、高級ホテルのような整然とした部屋だった。学習用デスクや本棚、収納用のクローゼット。そして、間仕切りを間に挟んで二つのベッドが並んでいて、そこには少年少女が眠っていた。

 部屋に入って手前側で眠っていたのが男子生徒、織斑(おりむら)一夏(いちか)だった。教師である織斑(おりむら)千冬(ちふゆ)先生の八、九歳ほど年の離れた弟だ。見た目は爽やかなイケメンで、性格も良さそうだった。家事が得意だという自慢を、俺は織斑先生に性活指導をしながら聞かされていた。種付け中に弟とは言え別の男の話をされたものだから、腹いせに子宮が精液で膨らむほど中出ししたのはどうでもいい話だ。

 眠る織斑の足元を素通りし、部屋の奥である窓際のベッドへ向かった。

 そのベッドには、長い黒髪の少女が眠っていた。和風美人。日本人的な美しい顔には静かな寝顔があって、俺の存在に気がついている様子はなかった。それは、俺がシーツの中に潜り込んで少女に覆い被さる状態になっても変わらない。

 帯を締めた浴衣姿。今どき古風な少女、篠ノ之(しののの)(ほうき)が今日の一人目の指導相手だ。小さな寝息が俺の頬に当たるほどの距離に近づいているが、篠ノ之は当たり前のように目を覚まさない。

 起きないのは当然だ。俺がこうなるように『設定』したのだ。性活指導員である俺にとって、生徒の睡眠状態を『設定』することなど容易い。だから、浴衣を内側から押し上げている篠ノ之の大きな乳房を力強く握っても、篠ノ之はわずかに反応を示すだけで目蓋を開くことはない。

 起きないのは織斑も同じことだ。これで、指導中に邪魔されることはない。ただ、完全な意識の遮断はしていないため、もしかすると横で聞こえた物音を夢として認識するかもしれない。

 だが、それはどうでもいい俺は遠慮なく、篠ノ之に対して指導を開始した。シャンプーの香りだろうか、程よく甘い香りの漂うシーツの中で篠ノ之の胸に顔を埋めた。大きい。本当に高校一年生かと思えるほどで、帯を緩めて胸元を広げると、豊満でありながら形のいい乳房が俺の視界を埋め尽くした。

 これはいいな。胸は小さいのも大きいのもどちらも好きだが、この大きさには思わず息を呑む。教師の山田(やまだ)真耶(まや)先生並みだろうか。既に完成されたような女体を若いながらも有している。

 これなら、指導によって孕んでも問題なく産めるだろう。まさに男に食われるために育ったような体に俺の股間は怒張した。篠ノ之の太股に肉棒の先端が押しつけられる。絶妙な肉づきの太股は気持ちがよく、ますます篠ノ之に対する評価が上がる。

 校内で初めて見かけたときに美味そうな少女だと思って目をつけていたが、実際に味わってみると極上だった。浴衣から解放された胸に顔を押しつけ、乳首にしゃぶりつく。桜色に染まる小さな乳輪の頂にある乳首を口内に満ちた唾液で包み、舌でこりこりと刺激する。吸っても母乳が出ないのは当たり前だが、どうしても吸いたくなる。

 そして、この少女の母乳を味わうために、孕ませてみるのも悪くはないと思い至る。

 篠ノ之のことを気に入った俺は、篠ノ之の『設定』を弄ることにした。

 俺の脳内で篠ノ之に関する情報が浮かぶ。それは、ゲームなどに例えるならば『ステータス画面』のようなものだろうか。篠ノ之の個人情報がズラリと並ぶ中には俺の操作によって変更できる箇所も多い。篠ノ之に対しては絶対にやることはないが、篠ノ之の性別すら変えることができる。

 これは、俺が昔から有していた力。他者や空間の『設定』を変更する力だ。

 俺はこの力を使って、篠ノ之の『設定』を一部変更する。『織斑一夏に恋している』という内容を書き換え、俺のことを盲目的に愛するようにした。篠ノ之は織斑と幼馴染のようで、やはりというか恋心を抱いていたようだ。その恋心を俺は捻じ曲げ、俺に対して向けさせるように仕向けた。

 これでいいだろう。気に入った少女を自由に弄る行為はいつも俺に興奮をもたらしてくれる。俺は満足から笑みを浮かべ、舌で乳房全体を舐め上げた。舐めながらもう片方の乳房を掴み、指が沈みながらも胸の弾力によって跳ね返される感覚を楽しむ。

 近いうちに、俺の肉棒を胸で徹底的に扱かせてやるとしようか。俺は思いながら篠ノ之の胸から一旦離れ、下腹部へと移動する。シーツを取り払い、篠ノ之の両脚を開かせる。浴衣の裾がするすると捲り上がり、現れた純白の下着。覆い隠された向こう側を幻視しつつ、人差し指を伸ばして陰部を下着越しに擦る。

 温かく、篠ノ之の体から漂う良い香りが肉欲をそそる。早く味わいたい気持ちを抑え、俺は指をゆっくりと上下に動かした。先ほど『設定』で見た篠ノ之の情報から処女であることは判明している。処女の食い方もいろいろとあるが、今回はゆっくりと解した上で頂こうと思った。

 指で触り続けること数分。下着は湿り気を帯びてきた。暗くて見えにくいが、小さな染みができているようだった。それを確認すると、俺は篠ノ之の太股を真っ直ぐ揃え、下着を脱がした。

 下着をベッドに放置して、再び篠ノ之の触り心地のいい太股を掴みながら左右に開く。篠ノ之の陰部が俺の眼前に現れる。僅かに膨らんだ陰裂を左右の親指と人差し指で開くと、まだ穢れを知らないピンク色の粘膜が現れた。

 その中にある小さな膣口からは、透明な愛液がとろとろと垂れ出ていた。右手の人差し指の腹で掬い取ると、その液の粘着性が伝わってきた。そのまま人差し指を狭い膣口に押し込み、指を軽く曲げて膣内を引っ掻くようにしながら取り出すと、こぽりと愛液が多量に零れてきた。

 俺の指を受け入れた膣口はヒクヒクと収縮していた。

 物欲しそうな様子。俺はもう我慢できなくなっていた。

 篠ノ之の股の間に両膝を突き、肉棒を突きつける。本来、篠ノ之のような学生に挿入されるはずのない大人の肉棒。血管が浮かぶ分厚く浅黒い肉棒と高く張ったカリ首。大きな睾丸を携えた俺の肉棒は、今まで大勢の女を食らってきた。

 その一人に今、篠ノ之が加えられる。

「篠ノ之の処女、俺が貰っちまうからな?」

 眠っている織斑に聞こえるように声を上げ、俺は腰を前に動かした。

 狭い。亀頭が膣口に触れ、腰の動きに合わせて焦らすような速度で飲み込まれていく。無理に奪うこともできたが、今回はゆっくりと入れていく。膣口を押し広げながら亀頭の中腹辺りまでどうにか入れることができた。

 そのとき、何故か鳴り始めた目覚まし時計に驚き、どうせ誰も起きるはずはないと思いながらも『設定』によって遠隔で目覚ましを止めた。篠ノ之はかなり早起きのようだ。こんな朝早くに起きて何をするのかと思ったが、先ほど斜め読みした情報の中では剣道と鍛錬を習慣づけているという内容があったのを思い出した。

 朝からご苦労様。今日は剣道の代わりに、俺と運動をしようか。篠ノ之の体に対する指導に加え、鍛錬にも付き合ってやろうと俺は決めた。腰を動かすのを止めず、徐々にだが確実に篠ノ之との結合面積が増えていく。

 ようやく、亀頭が飲み込まれた。かなりきつい。膣口で俺の肉棒を強く締めつけている。これはいい具合だ。織斑先生も良かったが、やはり体を鍛えているというのが膣の具合の良さに繋がっている。

 引き続き肉棒を押し込む途中で、それを俺は感知した。

 処女膜だ。女にとって大切な物。だが、これから健やかな性行為活動を始めるにはこれは邪魔だろう。そのわずかな抵抗感を軽く楽しんだ後、少し力を込めて腰を前に動かすことで、肉棒は奥へと進んだ。

「処女喪失、おめでとう」

 篠ノ之を祝福し、初物を奪った証拠である破瓜の血が結合部から流れ、シーツを赤く汚す。それを一瞥した後、俺はさらに肉棒を進行させていき、肉棒の大半で篠ノ之の膣の良さを感じながら最奥へと行き当たった。

 亀頭が子宮口に当たる。入口から深部まで、俺の肉棒で触れ合い、熱を伝えあっている。根元まで肉棒が入ったのを確認し、今度はゆっくりと腰を引く。それに合わせて肉棒が膣内から取り出され、処女膜を割いた血が外に掻き出された。

 亀頭の半分まで膣口から顔を出させ、また肉棒を挿入させる。今度は先ほどよりも時間を早めて押し込み、奥まで行ってまた腰を引く。それの繰り返しだ。徐々に速度を速め、全体に愛液が行き渡った頃合いを見計らって、俺は多少の荒さを行動に混ぜ込んだ。

 膣口から子宮口まで一気に肉棒を進ませ、まとわりつくような狭い膣壁を擦る。最後には子宮口を必ず小突き、亀頭と馴染ませる。

「んっ……」

 篠ノ之の甘い声が漏れたのを皮切りに、俺はいつもの慣れた体勢へと変える。体を倒して篠ノ之に覆い被さり、伸ばした両手を篠ノ之の背とベッドの間に差し込む。しっかりと密着したことを確認すると、これまでの比ではない速度で尻を上下に揺らす。

 激しい上下運動からなる肉棒と膣壁の交わり。中の愛液が摩擦によって白く泡立つのが容易に見て取れる速さで俺は跳ね、篠ノ之の体を上から何度も押し潰す。

「っ……ぁっ……はっ……」

 篠ノ之の口から漏れる艶っぽい声を聞いて、そろそろ起こしてもいいかと思い始め、『設定』を再び弄る。篠ノ之の状態を睡眠状態から覚醒へ、そして発情状態と切り替え、表情に少し変化が生じた瞬間に篠ノ之の唇を奪った。

「ん、んんっ……!?」

 唇同士が重なり、俺の舌が篠ノ之の口内に入ったとき、篠ノ之は目蓋を開いた。少し吊り上がった目は大きく見開かれ、正面の俺の姿を瞳に映す。動揺によって瞳が小刻みに震えていたが、俺が舌を動かして篠ノ之の舌に密着させると、篠ノ之の表情は一瞬だけ蕩けた。

 普通なら、よく知りもしない相手に圧し掛かられ、唇を奪われれば抵抗するだろう。しかし、篠ノ之は逆らうどころか、俺の体に抱き着いてきた。目を細め、俺の舌を受け入れている。

「ちゅっ、ぷちゅっ、くちゅっ、ちゅ、はっ……」

 俺が唇を離し、舌だけを伸ばす形になると、篠ノ之は舌を伸ばして触れ合わせてくれた。目に見えるように口の外に伸びた舌が、円を描くように動く。恋人同士でしかしないような甘い口づけによって篠ノ之の顔には赤みが差し、微笑みが浮かんだ。

 たっぷりとベロチューを試した後、舌を離して篠ノ之を間近で見つめる。その間も嬲るような腰振りによって篠ノ之の子宮を亀頭で苛めていたが、篠ノ之は時折声を漏らしつつも恋する眼差しを止めなかった。

「先生。何も、襲わなくても良かったんですよ……? 先生となら、私は……」

 恥ずかしそうに言う篠ノ之を見て、俺は篠ノ之の頬を舐め上げた。くすぐったそうな反応を見せたが、嫌がっている様子はない。篠ノ之の口へたっぷりと唾液の塊を落とすと、篠ノ之は舌を伸ばしてそれを受け止めた。

「よく味わえよ」

 俺の言葉に従順に従い、口内を動かす。

「飲んで、口を開いてみせろ」

 俺が言うと、篠ノ之は喉を鳴らして嚥下した。口を開くと、当然だが俺の唾液はなくなっていた。篠ノ之の体内へと流れて行ったのだ。俺の唾液を呑んだというのに、篠ノ之は当たり前のことをなした様子だった。

 これが、盲目的に俺を愛すると設定された者の反応だ。寝ている間に処女を奪ったことに対しての不満はないようで、大切な者と触れ合えているこの状況を楽しんでいるようだった。

「処女も、『設定』で戻せるから、また今度楽しもうな」

「ふふっ……。戻すって、そんなことできるわけないじゃないですか……」

 俺の言葉を真に受けず、篠ノ之は俺の顔から目を離さない。その純真な目に俺は惹かれ、正面から視線を合わせて腰を動かす。コツコツ、というよりはガツガツといった方が正しい乱暴な突きを子宮口に味わわせ、それによって熱を帯びた篠ノ之の吐息が頬に当たるのを感じ取る。

「あっ、あっ、あんっ、んっ、あっ……」

 あぁ、この子は良い声で鳴くな。股間にズシリと響くような優しい音色に、興奮が上昇する。それは高速で腰を振っている最中に聞かせられたことで忍耐の臨界点を超え、一発出しておこうと即座に思わせてしまうものだった。

 一突き一突きに力を込めて、篠ノ之の膣内を味わう。この膣が誰専用の物なのか。しっかりと形と臭いを覚え込ませ、そして最後に味を刻み付けてやろうと、俺は力強い突きを繰り出した後にこみ上げてくる射精欲求に従った。

 びゅるるるるっ、ごびゅぶぶぶっ、びゅるるっ、ぶびゅるるっ、ぶびゅっ、どびゅっ。

「あぁぁっ……!?」

 射精を悟った箒は、瞠目して体を震わせる。俺が放った精液が篠ノ之の子宮に撒き散らされている。それを感じたようで、篠ノ之の表情には至福を味わったかのような笑顔が浮かんでいた。

 どびゅっーっ、ぶびゅーっ、と射精は長く続く。子宮口まで亀頭を押しつけているから、子宮に直接注がれているだろう。俺の出す量から考えると、もう子宮は真っ白に染まっている頃合いだろうか。

 一人の少女を汚してやった。その背徳感に、俺は背筋を震わせる。篠ノ之が将来織斑と結ばれて、織斑の子を宿すあったかもしれない未来は潰えた。可能性を潰す行為はいつでも俺を喜ばせてくれる。

 だが、一応何が起こるかわからないため、俺は念を入れて『設定』を弄ることにした。

 弄る対象は、篠ノ之と織斑に対してだ。

 篠ノ之には、俺を恋人と認識させる。俺のためなら何でもできる、都合のいい女だ。俺の子を孕み、何人でも産んでくれるだろう。そうして取り返しがつかない段階までいったところで、篠ノ之の正気を取り戻させてやるのもいいかもしれない。自分が今まで誰を愛し、誰の子を産んできたことを自覚し、絶望する篠ノ之を犯すのだ。その光景は俺にとって非常に芳しいものだった。

 そして、織斑に対しては、性別の変更でも行ってやろうか。

 ここIS学園には織斑以外に男子生徒はいない。IS学園というのが、『インフィニット・ストラトス』という本来ならば女性にしか扱えない兵器について学ぶ学校だからだ。ISが生み出されて十年が経った今に至るまで、ISを動かせる者はいなかったというのに、織斑は動かせてしまった。そのため去年までは女子高同然だったこの学校に、無理矢理入学させられたようだ。

 可愛そうに。独りぼっちは寂しいだろう。織斑の性別を女にすれば、きっと織斑にとっては幸せだろう。ただ、意識まで女性に変えてしまうのも急すぎるだろうし、まずは体だけ女性にして、女になってしまった生活を味わわせてやるとしよう。

 生徒の幸福を考え、行動できる俺は何て素晴らしいのだろうか。

 きっと、他の生徒たちも俺を必要としているに違いない。その生徒たちにも指導を行い、その対価に俺の子どもを産んでもらおう。俺が飽きるまで、何人でも。

「楽しいな……」

 本当に楽しい。自然な感情の発露によって漏れた声を篠ノ之に聞かせる。篠ノ之は嬉しそうな俺を見てより一層頬を赤く染めて俺を見つめた。この表情が絶望に染まる様を見てみたいと思い、俺は篠ノ之の『設定』を弄った。

 妊娠、と。

 たっぷりと篠ノ之に種付けし、生命を胎に宿らせてから自室に戻った。

「お帰りなさい、先生」

 そんな俺を待っていたのは、俺の子を宿したボテ腹に、赤い首輪と純白の裸エプロンという格好をしたショートへアの少女、IS学園二年の更識(さらしき)刀奈(かたな)だった。目鼻立ちのぱっちりとした顔にはいつもの不敵な笑みを浮かべ、上目遣いに俺を見上げ、胸の谷間を俺に見せつけた。

「私にします? 私にします? それとも、わ・た・し?」

 時間的に朝食を取りたかったが、その前にこの女を味わうことにした。



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